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少年剣士「冒険学校の休暇です!」
49 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/20(木) 18:53:07 ID:aJ8werYI
 
・・・・・・・・・・
―――――次の日・森林

少年剣士(あと少しだ・・・やっぱ僕の村は遠いなあ)


・・・・ガサ

少年剣士(お母さん、突然帰ってきてどんな顔するだろ・・・へへ)


・・・・ガサガサ

少年剣士(・・・・ん?今、何かの音が・・・・そこかっ)ガサッ


???「ひっ!」ビクッ

少年剣士「うわっ!・・・って、女の子!?」

???「・・・・」

少年剣士(わ・・・なんか凄い吸い込まれそうな瞳だ・・)ジッ


50 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 18:54:13 ID:aJ8werYI
 
???「・・・・」プイッ

少年剣士「あ・・・ちょっと見つめすぎたね、ごめん・・」

???「・・・」

少年剣士「・・・?、その脚どうしたの・・?血が出てるよ」

???「・・・」

少年剣士「・・・・あの、大丈夫?」アセ

???「・・・」

少年剣士「痛くてしゃべれないの・・かな?・・・・う〜ん・・そうだっ」ヨイショ


???「ひっ・・・、こっちに・・来ないで・・・」ビクッ


少年剣士「怖がらなくても大丈夫だよ・・・回復魔法!」パァッ

???「・・・・!」


51 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 18:55:09 ID:aJ8werYI
 
少年剣士「これでもう大丈夫」ニコッ

???「・・・ありがとう・・」

少年剣士「うん。・・・君のこと、なんて呼べばいいかな?」

赤髪少女「・・・赤髪少女・・」


少年剣士「赤髪少女・・・、どこから来たの?」

赤髪少女「・・・言えない」

少年剣士「そっかぁ。これからどこかに行く宛はあるの?」

赤髪少女「・・・ない」

少年剣士「う〜ん・・・そっか。じゃあ、家に来る?」

赤髪少女「・・・お家?」


52 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 18:56:23 ID:aJ8werYI
 
少年剣士「もうすぐ僕の家があるんだ。そこで少し休まない?」

赤髪少女「・・いいの?」

少年剣士「もちろん!」

赤髪少女「・・・行く」ギュッ

少年剣士「行こうっ」ニコッ


赤髪少女「・・・貴方の名前は?」


少年剣士「あ・・・ごめん。僕の名前は少年剣士!」

赤髪少女「・・・・少年剣士・・」ギュッ


53 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 18:58:04 ID:aJ8werYI
 
・・・・・・・・・・・

コンコン・・・

母親「はいはい」

・・・ガチャッ


少年剣士「ただいま、母さん」

母親「・・・少年剣士!」

少年剣士「それと・・・この子」

赤髪少女「・・・こんにちわ」チョコン

母親「あら・・・?今晩はお祝いかしら!」

少年剣士「えっ?」

母親「・・・あら?」


54 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 19:00:45 ID:aJ8werYI
 
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・

母親「てっきり娘が出来たのかと思ったわよー」アハハ

少年剣士「違うよ・・・」ハァ

母親「赤髪少女ちゃん、ホットミルクは美味しい?」

赤髪少女「・・・美味しい」ゴクゴク

 
少年剣士「さっき言ったけど、、久々の休みだったから顔を出そうと思ったんだよ」

母親「久々に顔を見れて嬉しいわあ」ホッコリ

少年剣士「僕もだよ」ヘヘ

母親「ふふ・・・それで、しばらく泊まってくの?」


55 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 19:02:12 ID:aJ8werYI
 
少年剣士「うん。少しの間だけ泊まっていく予定」

母親「じゃあ、腕によりをかけて料理を作らないとっ」


少年剣士「あ・・・赤髪少女はどうする?」

赤髪少女「・・・」

少年剣士「まただんまりか・・・どうしようかなあ」

赤髪少女「・・・」

少年剣士「行く宛もないみたいだし、母さんどうしよう?」


母親「別にいつまでいてもいいのよ〜。自由主義なのよ」アハハ

少年剣士「あ・・アハハ・・」


56 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 19:05:46 ID:aJ8werYI
 
・・・・・ドンドンドン!!!

赤髪少女「!」ビクッ

母親「あらあら、今日はお客さんが多いわねえ」パタパタ

赤髪少女「・・・だめ」

少年剣士「・・・?どうしたの、赤髪少女」


赤髪少女「だめ・・・開けちゃ・・・開けないで・・・」ビクビク

少年剣士「?」

母親「・・・・、一体どなたですか?」


村人A「母親さん!村人Aです!ちょっとお聞きしたいことがあって!」
 
母親「村人Aさん?赤髪少女ちゃん・・大丈夫。私の知り合いよ。今開けますね」パタパタ


赤髪少女「あ・・・開けちゃだめええ!!」


57 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 19:07:01 ID:aJ8werYI
 
少年剣士「・・・!?」


村人A「・・間違いねえ!今の声はあいつだ!」
村人B「母親さん!開けてください!その子は危険だ!」

ザワザワ・・・ドンドンドン!アケテ!!


赤髪少女「・・・」ビクビク


母親「何・・の用ですか?用をおっしゃってください」

少年剣士「・・・」ゴクッ

村人A「・・・ええい面倒くせえ!ドア壊せ!」
村人B「ごめんなさい母親さん!一刻を争うんです!メキメキ・・


58 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 19:08:45 ID:aJ8werYI
 
・・・・バキィ!!メキメキ!!


母親「きゃあっ!」

少年剣士「母さん!」

村人達「すいません、失礼しますよ」
ダダダダッ


少年剣士「なんだよ一体!」

村人A「いた・・・あの少女だ!」


赤髪少女「やだ・・・!」フルフル


村人B「くっ・・・この災厄がっ・・・」

少年剣士「一体何なんだよ!」


59 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 19:10:33 ID:aJ8werYI
 
村人達「早くその少女を縛り上げろ!」

赤髪少女「痛いっ・・・やめて!」


少年剣士「痛がってるだろ!やめてやれよ!」

村人C「後で説明してやる!」ゲシッ

少年剣士「くっ・・・」チャキッ

母親「・・・!」


少年剣士(ダメだ・・・相手は人間だ・・・。それに僕が暴れたら母さんの立場がない・・・)

赤髪少女「助けて・・・少年剣士っ・・・!」ギュッ


村人A「・・・よし、縛ったな?村長の家に連れて行くぞ」

村人B「失礼しました」

・・・・・バタン
タッタッタッタッタ・・・・
 
少年剣士「くっ・・・くそおっ・・・」


60 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 19:11:29 ID:aJ8werYI
今日の投稿はここで終了します。有難うございました。


62 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/06/20(木) 22:01:27 ID:3vr/wWec
波乱の休暇になりそう乙乙


63 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/21(金) 14:29:25 ID:DFOASDP2
 
母親「・・・少年剣士」

少年剣士「何なんだよ・・・一体・・・」

母親「・・・」

少年剣士「・・・ちょっと聞いてくる」ダッ

母親「あっ!・・・少年剣士!」

 
タッタッタッタ・・・


村人C「・・・」

少年剣士(あ・・・さっきの・・)

村人C「・・・」

少年剣士「そうです・・・お聞きしたいことがあるのですが」

村人C「おや、母親さんのところの・・・さっきは悪かったね」


64 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:31:01 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「あ・・・はい。一体どういうことなんですか?」

村人C「さっきの・・・女の子のことかい?」

少年剣士「はい」

 
村人C「・・・災厄、だよ」

少年剣士「災厄・・・?」

村人C「・・・」プイッ

少年剣士「あの、それってどういう・・・」

村人C「あんま首を突っ込まないほうがいいと思うがね・・・気にしちゃいけないよ」

少年剣士「あの子はどうなるんですか?」

村人C「明日には中央国に引き渡すってさ。早く行ってほしいよ」


65 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:31:57 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「・・・」

村人C「じゃあ、俺は用事があるからまたな」

少年剣士「あ・・・はい」

 
・・・・・・・・・・・・

赤髪少女「・・・助けて!少年剣士!」

・・・・・・・・・・・・


少年剣士「・・・・」グッ・・・


66 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:32:51 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・
―――――夜中・自宅の寝室

少年剣士(・・・)


サワサワ・・・


少年剣士(あの子・・本当に災厄なのかな・・・)

・・・スタッ

少年剣士(・・・)

・・・・チャキッ

少年剣士(母さん、ごめん。どうしても気になるんだ・・・そっと・・・出て行こう)

 
・・・ガチャッ・・・

母親「・・・」ニコッ

少年剣士「って、母さん起きてるし!」ビクッ


67 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:34:26 ID:DFOASDP2
 
母親「はぁー・・・やっぱりね。あの子、助けに行くんでしょ?」

少年剣士「と・・止めたって無駄だよ・・・!」

 
母親「わかってるって。お父さんもそんな感じだったしね」フフ

少年剣士「お父さんも?」

母親「わかってるでしょ。色々と面倒事に巻き込まれちゃうのよね・・血筋なのかしら」

少年剣士「・・・」

母親「口では『面倒くさい』って言っても、結局最後は来てくれて解決しちゃう」フフ

少年剣士「・・・」


母親「ま、あんたは『面倒くさい』じゃなくて『やってやる』の熱血タイプだけどね」


68 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:35:06 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「・・・じゃあ」
 
母親「いいわよ。行ってらっしゃい」フゥ

少年剣士「う・・うん!」

母親「たーだし、無事に帰ってくるんだからね?」

少年剣士「もちろんだよ・・行って来る!」

母親「はい、行ってらっしゃい」ニコッ


・・・・タッタッタッタ
・・・・・・・・・・・・・

母親(あの子からは魔の匂いがしてたけど・・・、悪意は感じられなかった)
   (何か訳ありなのね・・・気をつけるのよ、少年剣士)


69 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:35:38 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・・

・・・タッタッタッタ・・

少年剣士(着いた・・村長の家。確かここに閉じ込められてるはず・・)

村人A「・・・」

少年剣士(こんな時間に人が・・・?やっぱりあの子は何かあるんだ・・・)

村人A「・・・」


少年剣士(顔を隠して・・・峰打ち狙いなら・・・)グイッ・・チャキッ

・・・ダダダダッ・・

村人A「!」

・・・バキィ!!

村人A「」

少年剣士(よし・・・)


70 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:36:12 ID:DFOASDP2
 
――――村長の家の中

少年剣士(・・・、・・・・話声?)


村人C「・・本当に明日には連れて行くんでしょうね」

村長「村の若者に頼んでおいた。大丈夫じゃろ・・」

村人B「もし侵攻が始まっていたりしたら・・・」

村長「今のところは・・あいつしか確認されておらん」

村人B「また、あの悲劇が繰り返されるんでしょうか・・・」

村長「・・・・」


少年剣士(離れすぎて・・聞き取りにくいな?)ググッ


・・・・ミシミシッ

少年剣士(やばっ・・・音がっ!)


71 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:36:46 ID:DFOASDP2
 
村長「誰じゃ!?」

村人B「・・・村人Cですよ。そろそろ交代の時間ですし」ヨイショ

少年剣士(わー!まずいまずい!こっち来る!)


村人B「次はお前の休憩だったな、さ、交代するk」

少年剣士(・・・ごめんなさい!)ゴン

村人B「」


・・・ドサ


村長「・・・む?」

村人C「何の音でしょう?」

少年剣士(わわ、どうしよ!)


72 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:37:54 ID:DFOASDP2
 
村人C「・・・?おーい、村人Bどうした?」ヨイショ

少年剣士(またこっちに来たーー!)


村人C「おい、どうしt・・・」

少年剣士(ごめんなさいいい!)ゴン

村人C「」

・・・ドサ

 
村長「・・・おい、村人B!村人C!どうした!」

 
少年剣士(あと村長だけか・・・ここは強行突破しか・・・)ダダダッ


73 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:38:42 ID:DFOASDP2
 
村長「む!何奴じゃ!」

・・・・ダダダダッ

少年剣士(ごめんなさい!)ゴン


・・・ガシッ!!!

少年剣士「へ?」

村長「・・・ワシはこれでも先の戦争で活躍した身じゃぞ!」バキッ!

少年剣士「うわっ!」ドサッ


村長「かかってこい!」グキッ
 
少年剣士(つ・・・強い・・・って、グキッ?)


74 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:39:12 ID:DFOASDP2
 
村長「む・・・むお・・・腰が・・・!」ガクッ
 
少年剣士(チャンス・・・ごめんなさい村長!)ゴン

村長「」

・・・・ドサッ

 
村人A「」
村人B「」
村人C「」
村長 「」
 
少年剣士「・・・ふぅ、あとは赤髪少女がどこにいるか・・だね」


75 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:40:10 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・・
 
少年剣士「あ・・・いた!」

赤髪少女「・・・」

少年剣士「寝てるの・・かな?赤髪少女!」


赤髪少女「・・・!」ハッ

少年剣士「あ・・・良かった、大丈夫?」

赤髪少女「・・・」ビクッ

 
少年剣士「・・・僕だよ!」

赤髪少女「・・・」ビクビク

少年剣士「あ・・・そっか。顔隠してたらわからないよね・・はは」グイッ

 
赤髪少女「・・・少年剣士!」


76 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:41:02 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・
―――――森林
  
少年剣士「はぁ・・はぁ・・ココまで来ればとりあえず安心かな」

赤髪少女「・・・ありがとう」

少年剣士「どうしても気になってさ」

赤髪少女「これから・・どうするの?」


少年剣士「・・・赤髪少女、聞きたいことがあるんだ」

赤髪少女「なあに?」

少年剣士「村人たちは君のことを災厄だとか、侵攻とか、悲劇っていってた。どういうこと?」

赤髪少女「それは・・・」


77 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:41:44 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「・・・本当の事を言ってくれないかな?」

赤髪少女「・・・」

少年剣士「・・・ダメかな?」

赤髪少女「・・・・分かった」

少年剣士「・・・ありがとう」ニコッ


78 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:42:14 ID:DFOASDP2
 
赤髪少女「私・・ね。魔界から来たの・・・」

少年剣士「・・・うん?」


赤髪少女「・・・・」

少年剣士「・・・・」

赤髪少女「・・・・」

少年剣士「・・・ん?」

赤髪少女「・・・え?」


少年剣士「・・・・魔界?魔界って、魔界?」

赤髪少女「うん、魔界」コクン


79 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:43:27 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「・・・」

赤髪少女「・・・?」

少年剣士「・・・・え、えっと・・・うん」

赤髪少女「・・・うん」

少年剣士「えっと・・君は・・・人間なの?」


赤髪少女「ううん」

少年剣士「・・・、えっと・・・何者?っていうのも変だな・・・種族は?」

赤髪少女「・・・竜族」


修正 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/26(水) 23:59:04 ID:yvVjkyBE
 
少年剣士「り・・竜族?竜って・・・神獣・・・の・・?」

赤髪少女「しんじゅう?」

少年剣士「あー・・・いや・・うん・・・何でもない・・」

赤髪少女「・・・・?」


少年剣士「・・・赤髪少女は、何で魔界からこっちに・・・?」

赤髪少女「・・・戦争が起きたから」

少年剣士「戦争?」

赤髪少女「・・・うん。魔界で白竜たちと戦争が始まって・・・」


82 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:48:09 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「ちょっと待って!」

赤髪少女「・・・?」

少年剣士「ちょっとまって・・・突拍子がなさすぎて、頭が混乱してるんだ・・・」

赤髪少女「・・・うん」

少年剣士「・・・・」

赤髪少女「・・・・」


少年剣士「・・・よし!で、続きをどうぞ!」

赤髪少女「う・・うん。それで、お父様が私をこっちの世界に逃がしてくれて・・・」

少年剣士「・・・お父さんが?」

赤髪少女「うん」


少年剣士「・・・、えっと・・・うん。そういや、何でそっちの世界で戦争が始まったの?」

赤髪少女「・・ちょっと前・・私たちの住んでた所に、こっちと繋がるの穴が現れたの」


83 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:48:57 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「穴が・・・うん」

赤髪少女「それで、私たちはそれを塞ごうとしたんだけど、白竜たちが再び人間界に攻めようって提案して・・」

少年剣士「・・なんだって!?」グッ


赤髪少女「きゃっ!」ドタッ

少年剣士「あ・・・ごめん・・。それで?」


赤髪少女「う、うん。私たちは・・それに反対して・・・それで・・・穴を巡って戦争になって・・」

少年剣士「なるほど・・」

赤髪少女「お父様は、私を戦争に巻き込まない為に穴からこっちに逃がしてくれたんだけど・・」


84 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:56:38 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「・・・」

赤髪少女「変身魔法で人間に化けた時に、人間に見つかっちゃって・・斬られたの」

少年剣士「・・治癒とかは出来なかったの?」

赤髪少女「うん・・こっちの空気っていうか・・・合わなくて・・」

少年剣士「・・・」


赤髪少女「それで・・人間を追い払おうと・・竜に戻ろうとしたんだけど、何故か戻れなかった・・・」


少年剣士(・・・変身魔法でマナを使い切ったのか・・)

赤髪少女「マナも回復できなくて・・・ケガも治せなくて・・どうしようって・・・」

少年剣士「・・・なるほど」


85 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 14:57:24 ID:DFOASDP2
 
赤髪少女「うん・・・ごほっ・・・ごほごほっ」フラッ

少年剣士「・・赤髪少女!?」ギュッ

赤髪少女「だめ・・・やっぱりこっちの世界の気が・・合わない・・」

少年剣士「・・・!、待って、変身魔法はマナを消費し続けるんだよね?」

赤髪少女「・・・うん」


少年剣士(それで・・・竜に戻れず、ずっとこっちの世界にいたら・・・)

赤髪少女「・・・」ハァハァ

少年剣士(赤髪少女・・・マナが枯渇して・・・死んじゃうんじゃ・・・)


86 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 15:00:03 ID:DFOASDP2
 
赤髪少女「・・・少年剣士・・・?」ハァハァ


少年剣士「・・・赤髪少女、君が出てきた魔界の穴はどこにあるんだろう?」

赤髪少女「あっち・・・あそこのてっぺん・・・」

少年剣士「あっちって・・・猛雪山・・・・」ゴクッ
 
 
赤髪少女「・・・ありがとう・・ちょっと楽になった・・」

少年剣士(こんな女の子・・放っておけないよ・・・)ギュッ

 
赤髪少女「・・・」

少年剣士(だけど・・僕1人じゃ・・あの山を登りきるのは無理だ・・・)


87 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 15:00:52 ID:DFOASDP2
 
赤髪少女「・・・?」ジッ
 
 
少年剣士(でも・・・助けたい・・・。みんなに相談してみるか・・・)

赤髪少女「・・・少年剣士?どうしたの?」

少年剣士(よし・・・決めた)

 
・・・・・チャキッ


少年剣士「赤髪少女、僕と一緒に魔界へ行こう」



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