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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その6
- 660 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]
:2009/12/10(木) 09:15:53.40 ID:HrDfM6AO
〜次の日〜
盗賊「…おはよう」
召喚士「おはようございます」
戦士「あれから特に…何もなかったな…」
盗賊「…あぁ」
召喚士「まぁ、何もないのが一番だよ」
戦士「確かにそうだわな」
ガサゴソ…
魔道士「おはようございます〜…うゅ…」
戦士「度胸と言うよりは…呑気?」
召喚士「いや…おおらか…?」
盗賊「…天然」
魔道士「…ふぇ?」
…
ザッザッザッ
男「おう無一文ども、メシは済ませたか?」
魔道士「えぇ…今ちょうど…」
男「んじゃ出発すんぞ」
召喚士「…はい」
- 663 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 11:30:01.21 ID:l3.is9wo
パッカパッカパッカ…
戦士「のどかだなぁ…」
魔道士「のどかですねぇ…」
召喚士「水と軽食は…あるんだ」
戦士「素泊まり客みたいな扱いなんだろ」
盗賊「…モグモグ」
平原を北にしばらく進むと、馬車が停止した。
ザッザッザ
男「…おい」
戦士「昼メシだろ?はいはい…」
男「……ちっ」
ザッザッザ…
戦士「ムカツクなぁ…!」
召喚士「さ、さぁ…昼にしようかっ!」
魔道士「昨日のうちに、作っておきましたからねっ」
- 665 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 12:05:14.20 ID:l3.is9wo
戦士「いただきますっ!」
盗賊「…うむ、旨い!」
魔道士「ふふっ、ありがとうございますー!」
召喚士「魔道士さんの手料理の方が…」
戦士「んー?…モグモグ」
召喚士「あっちの飯なんかより、よっぽど好きですけどね。俺は」
戦士「ブフォッ!!」
魔道士「きゃっ!汚いーっ!」
戦士「ゴッ…ゴホッ!す、すまん…!」
召喚士「だ、大丈夫?」
戦士「あ、あぁ…ちと、むせただけだ…」
盗賊「……」
魔道士「…もうっ!」
戦士「いやぁ、悪りぃな…はははっ!!」
- 667 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/10(木) 12:12:00.44 ID:XCT2xiso
/' ! ━━┓┃┃
-‐'―ニ二二二二ニ>ヽ、 ┃ ━━━━━━━━
ァ /,,ィ=-;;,,, , ,,_ ト-、 ) ┃ ┃┃┃
' Y ー==j 〈,,二,゙ ! ) 。 ┛
ゝ. {、 - ,. ヾ "^ } } ゚ 。
) ,. ‘-,,' ≦ 三
ゞ, ∧ヾ ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚
'=-/ ヽ゚ 。≧ 三 ==-
/ |ヽ \-ァ, ≧=- 。
! \ イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
| >≦`Vヾ ヾ ≧
〉 ,く 。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
- 668 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 12:17:19.64 ID:l3.is9wo
召喚士「あー…美味しかったぁ」
魔道士「エヘヘッ!お粗末様ですっ」
戦士「まだ時間あるのか…」
召喚士「今日は長めだね」
戦士「あ、そーだ。……盗賊」
盗賊「…ん?」
戦士「え、えーと…」
盗賊「……あ…っ」
戦士「ちょっときてくれない?」
盗賊「あー、わかったー」
戦士「じゃあ、いこうかー」
盗賊「はいー」
ザッ…スタスタスタ
召喚士「な、何…あれ…?」
魔道士「さ、さぁ…?」
- 669 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/10(木) 12:18:37.66 ID:l3.is9wo
>>667
弓使い「もうっ!汚いんだからっ!!」フキフキ
- 670 :パー速民がお送りします [] :2009/12/10(木) 12:29:22.02 ID:AWLZzUDO
こういうじれったい感じいいよね
- 672 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 13:04:26.11 ID:l3.is9wo
〜平原〜
テクテク
戦士「か、風が気持ち良いなぁ…!」
盗賊「…う、うん」
戦士「あっ、あの…さ…」
盗賊「…うん。…わ、分かってる…から」
戦士「ほ、ホントにっ…!?」
盗賊「もっ…もちろん!」
戦士「…ど、どう思う…?」
盗賊「…おっ、お似合い…かなっ!」
戦士「……やっぱそうだよなぁ」
盗賊「…うむ」
戦士「いつも明るく元気な魔道士と、クールな召喚士…」
盗賊「…バランスも…いい」
- 673 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/10(木) 13:15:00.08 ID:D5zAd1so
クールといえるのか?
- 674 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/10(木) 13:17:34.59 ID:b/403IMo
召喚士ってのは常にパーティーで一番クールじゃなけりゃならねぇんだ。
全員がカッカしてるときでもただ一人氷のように冷静に戦況を見てなきゃいけねぇ
- 677 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/10(木) 14:24:44.84 ID:eqrBhUAo
クリトリスと間違えたのにクールなのか
- 678 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 14:39:47.07 ID:l3.is9wo
戦士「ま…こういう事は本人同士の問題だしな…」
盗賊「…うん」
戦士「あんまり口を出したり、無理にくっ付けるのも…」
盗賊「…良くはないな」
戦士「そういう事……あ、ところで…」
盗賊「…ん?」
戦士「お前はどうなんだ?…なんか東方の…」
盗賊「……///」
戦士「…ん?」
〜馬車内〜
魔道士「あの二人…何して…」
召喚士「…はっ!!」
魔道士「…?」
召喚士(ま、まさか…あの二人…)
魔道士「…?」
召喚士(…つつ…付き合ったりしてるのでは…!?)
- 679 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 14:46:24.73 ID:l3.is9wo
魔道士「あのー…?」
召喚士(確かに東方では、ほとんど別行動だったし…)
魔道士「召喚士さん…?」
召喚士(いやっ、もしそうなら戦士から報告があるハズ…)
魔道士「……」
召喚士(いや待て!戦士なら気を使って逆に言わない…)
ツンッ!!
召喚士「はわぁっ!!」
魔道士「もー…考え事ですかぁ?」
召喚士「あ、す…すいませんっ!」
魔道士「お似合いだと思いません…?」
召喚士「へっ?」
魔道士「あの二人。いつも明るく元気な戦士さんと…」
召喚士「クールな盗賊さん…。確かに…」
魔道士「すごくバランスいいですよねー!」
- 680 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 14:55:18.80 ID:l3.is9wo
召喚士「で、でも…こういう事はやはり本人同士の…」
魔道士「そうですよね!好きな人とかいるかもですし」
召喚士「え、ええっ…!」
魔道士「…召喚士さんは…いないんですか?」
召喚士「えぇっ!?あ、いや…俺は…」
魔道士「そうなんですかぁ」
召喚士「まっ、魔道士さんは…いるん…ですか?」
魔道士「私ですか?…ふふっ。いますよぉ〜!」
召喚士「!!……そ、そうなんですか」
魔道士「エヘヘ」
召喚士「それは…故郷の友達…とか…?」
魔道士「ふふっ!…それは…」
召喚士「……は、はいっ」
- 683 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/10(木) 14:58:28.18 ID:l3.is9wo
魔道士「このSSを読んでくれてる皆さんですっ!」
魔道士「愛してますよーっ!エヘヘッ!」
ご愛読ありがとうございました!次回作にご期待下さい!!
…すいません。ただのサービスですた
>>673-677
クールなイメージは戦士がもつ勝手なものですので…
実際はどうなんでしょうね?性格がよく掴めません…orz
- 684 :パー速民がお送りします [] :2009/12/10(木) 14:59:01.84 ID:iTPOMHko
純情そうにふるまうむっつりすけべ
- 685 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 15:02:37.28 ID:l3.is9wo
魔道士「内緒ですよー。ふふふっ!」
召喚士「は、はぁ…」
タッタッタッタッタ…
馬車に一人の若者が近付いて来る。
若者「すいません!すいませんっ!」
召喚士「は、はいっ!」
若者「こちらの責任者の方は…?」
魔道士「あ…この先に居ると思いますよ」
召喚士「俺達、雇われのワーカーなので…」
若者「そうですか!すいませんっ!」
タッタッタッタッタ…
召喚士「…?」
魔道士「…何でしょうかね…?」
しばらくすると、後方より多数の馬車が近付いて来る。
召喚士「…な、何だ…?」
- 686 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 15:11:10.46 ID:l3.is9wo
ドドドドドッ…
戦士「…何だ?あの馬車は?」
盗賊「…さぁ」
タッタッタッタッタ
男「おい、後ろの馬車を先に通す」
召喚士「は、はい」
男「さっさと馬車を脇道にずらせ」
三人は馬車を脇に寄せ、それを合図に後方の馬車群が通り過ぎる。
ドドッ…ガラガラッ…
召喚士「あの…この人達は?」
男「旦那と同じく、商人様だよ」
魔道士「……」
召喚士「あれ…あの男…」
魔道士「あっ!?」
最後尾の幌馬車の上に、見覚えのある男が寝そべっている。
- 687 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 15:21:22.29 ID:l3.is9wo
〜最前列〜
ガラガラガラッ…
旦那「おぉ、すまんな。わっははは!」
商人「い、いやっ…こちらこそ!すまんな!…ははっ」
旦那「しかしどうしたのだ?」
商人「…んっ?」
旦那「お前さんの出発は明日ではなかったのか?」
商人「!!」
その時、商人の背後から人影が現れる。
人影は商人の首筋に、背後からナイフをあてがう。
旦那「っ!!」
商人「た、頼むっ!命ばかりはっ!!」
強盗「よーし…上出来だぁ!さてと……」
強盗は馬車から降りると、幌の上に乗り、口笛を吹いた。
ピュイィィィ!!
- 688 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 15:45:02.68 ID:l3.is9wo
〜最後尾〜
召喚士「あのサル顔…!!」
魔道士「あの派手な赤い服!!」
ダッ!!
召喚士「おいっ!!」
赤サル「…んー?…げっ!!」
ガバッ…スタッ!!
魔道士「待てぇっ!!」
召喚士「この野郎っ!荷物を返せっ!!」
赤サル「へっへーっ!あ〜ばよ〜…」
その時、前方より口笛がが響き渡る。
召喚士「…!?」
バサバサバサァッ…!!
隣接する馬車の幌が開けられ、中から武装した集団が現れる。
赤サル「…さーて、お楽しみの始まりだぁ〜!」
- 691 :パー速民がお送りします [] :2009/12/10(木) 15:55:59.42 ID:oMLcloUo
そいつがルパンだーーー!!!
- 695 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 17:27:26.63 ID:l3.is9wo
タッタッタ
男「くそっ!コイツら…武装強盗団だっ!」
召喚士「!?」
赤サル「頑張ってなぁ!んふふふふーっ!」
ダッ!!
召喚士「あ、待てっ!」
下っ端A「おらぁ、静かにしろぉ!」
下っ端B「さ、大人しくお宝を置いて行って貰おうかっ!」
男「そう言われて…引き下がるワケねーだろ!」
男は剣を抜き、牽制の為振り回す。
下っ端B「おっとぉ…ま、そりゃそうだわな!」
男「お前らは荷馬車を守れ!」
魔道士「は、はいっ!」
タタッ
二人は急ぎ、荷馬車の前に立ちはだかる。
- 697 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 17:50:30.10 ID:l3.is9wo
タッタッタッタ…
戦士「な、何だっ!?」
盗賊「!!」
タタタッ
魔道士「盗賊さんっ、戦士さん!」
戦士「どうしたんだ…!?」
召喚士「武装強盗団らしい…!」
盗賊「…行くか」
召喚士「いや、俺らは荷馬車の護衛が任務だ」
戦士「…分かった!」
召喚士「それよりも…」
召喚士は幌の上を走り去る男を、目で追う。
盗賊「…あいつ…まさか?」
魔道士「はいっ。例の泥棒さんですっ!」
盗賊「任せておけっ!!」
タンッ!!
- 698 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 18:14:56.94 ID:l3.is9wo
通りを挟んだ両脇の馬車を盾に、
弓や投石での激しい攻防が始まる。
召喚士「始まった!!」
戦士が雷切を鞘から抜き、右手に構える。
下っ端C「おらおらぁっ!!」
ヒュッ…キィン!!
戦士「荷物に馬に…依頼主に…護衛も大変だな」
飛び交う矢を、雷切で叩き落としながら、戦士が呟く。
魔道士「い、一応…詠唱しますか…?」
召喚士「そうですね…。では雷を…」
下っ端A「さぁて…ボチボチ行くぜぇ」
強盗団は、馬車の隙間からナイフを飛ばす。
男「こんなモン!!」
その直後、数人の下っ端達が身を低くし、迫り来る。
下っ端B「一気に仕留めるぜぇ!!」
- 699 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 18:31:58.87 ID:l3.is9wo
男「来るぞっ!」
男の声と共に、大商人の私設護衛団が盾を構える。
ギィン…キィンッ!!
下っ端A「おらっ、弓〜!もっと援護しろや!」
護衛団「もっと密集しろ!」
ザシュッ!!…ドサッ
男「おら、次!命の惜しい奴はサッサと帰んなっ」
魔道士「あっちも頑張ってますね」
戦士「ふざけた奴らだが腕はなかなかだな…」
召喚士「…うん」
〜前列〜
タッタッタッタッタ
赤サル「ひぃっ…はぁっ…!!」
盗賊「……」
赤サル「カワイイ顔して…しつこいんだから…!」
- 701 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 19:00:34.23 ID:l3.is9wo
盗賊「…観念しろ」
赤サル「しっかたない!!」
赤サルは胸のポケットから筒を取り出す。
盗賊「…!」
取り出した筒を足元の幌に投げつける。
カパッ…コロコロッ…ブシュウゥッ
筒の中より煙が立ちこめ、辺りを包む。
盗賊「煙幕か!」
盗賊はしゃがみ、身を低くして駆ける。
その時、正面よりナイフが飛ばされる。
シュッ…サクッ!!
盗賊はナイフを蜘蛛切で弾くが、ナイフはあっさりと
真っ二つになり、中から液体が溢れる。
盗賊「くぁっ!」
赤サル「特製の催涙液よっ!んふふふふ〜!」
- 703 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 19:30:05.77 ID:HrDfM6AO
盗賊「…手の込んだ真似をっ!」
赤サル「あ〜ばよ〜!んふふふふ〜!」
タタンッ!!
盗賊「くっ…そ!」
〜最後尾〜
ザシュッ!!
男「雑魚が何人こようと変わんねーよ!」
下っ端A「最後尾は捨てる!お頭と合流すんぞ!」
下っ端B「おうっ!」
ダダッ
男「待ちやがれっ!」
護衛団「逃がすかぁ!」
召喚士「あの、俺達は…?」
男「一人残して連いて来いっ!」
召喚士「は、はいっ」
戦士「んじゃこっちは俺が見てるわ」
召喚士「頼むっ」
タッタッタッ…
- 704 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/10(木) 19:39:38.37 ID:HrDfM6AO
〜最前列〜
旦那「ひ…ひいぃ!」
金髪「旦那っ!もっと後ろへ!!」
長髪「くっそー…次から次へと!」
タッタッタッタッタ
長髪「更に増えちまったか!」
下っ端A「…お頭っ!」
強盗「……?」
下っ端B「コイツら…相当ですぜっ」
下っ端A「後ろはやられちまった…!」
強盗「あぁっ!?…情けねぇ…」
タッタッタッ…
男「こっちは無事か!?」
金髪「当たり前だろ!ひゃははっ!」
強盗「とりあえず奪えるだけ奪え!」
下っ端B「でも…コイツらは!?」
強盗「……頼むぜ、先生!」
- 705 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/10(木) 19:41:00.19 ID:039oW9.0
なんというか…赤サルから「今後キーキャラクターになる奴」のニオイがするような…
まぁ勘違いだろうけど
- 706 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/10(木) 19:44:38.48 ID:HrDfM6AO
やぁ、ようこそ行けコカスレへ
うん、またなんだ。すまない
実はちょっとこれから会社の飲み会なんだ(´・ω・`)
殺伐とせずゆっくりして行って欲しい
- 708 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/10(木) 19:45:43.47 ID:UqKs8aIo
お土産よろしく
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