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男「俺たちの明日に栄光を!」委員長「うるさい」
- 1 名前:再挑戦 [sage]
投稿日:2011/03/28(月) 22:04:24.09 ID:zIwrOlxf0
男「なんだよ委員長、ポジティブなことくらい叫ばせてくれてもいいだろ」
委員長「叫ぶんだったら外で叫びなさい。他の人の迷惑でしょ」
友「いや、だって外寒いし…」
委員長「だから?」
男「さすが委員長、相変わらずクールだぜ…」
ID:KVFiito20
- 2 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:10:13.84 ID:KVFiito20
代理thx
昨日風呂入ってる間に落ちちゃったので再挑戦 ってかスレ落ちるの早くなってね?
落ちたスレのURL http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1301238227/l50
- 3 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:11:46.51 ID:KVFiito20
あ、一応前スレの内容も貼ってくんでよろしく
そんじゃ行きます
2月21日(月) 昼休み
2-A
男「おーい、幼馴染、いるか?」
幼馴染「あ、男」
男「昼一緒に食おうぜ。いいか?」
幼馴染「ん」コク
男「よし、んじゃ行くか」
――バレンタインから1週間が経った月曜日、今日も俺は幼馴染を昼飯に誘う。
バレンタインの1週間前に疎遠だった幼馴染と復縁して以来、こいつとはほぼ毎日昼飯を一緒に取っていた。
…復縁というには、以前より関係が深まっている気もするが。
- 4 名前:VIPがお送りします [age] 投稿日:2011/03/28(月) 22:13:04.61 ID:nyEjRGZL0
バレンタインのやつか
- 5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:15:25.84 ID:KVFiito20
>>4 オボエテテクレタ ヒト イル ソレダケデ ワタシ ウレシイ
食堂
男「いただきます」
幼馴染「いただきます」
男「今日はなんだ?」
幼馴染「ピーチ&グレープミックス」
男「へえ、美味いのか?」
幼馴染「それなりに」
男「へえ…」
――他愛もない話をしながら、少し前…バレンタインとその1週間前、友とバレンタインのチョコを貰うため奔走していた日々を思い出す。
思えばあいつと一緒に真面目な努力をしたのは初めてだったかもしれない。
その努力の結果、友と俺は互いに3つづつバレンタインチョコを貰うことができた。
そのうちの一つ…というより1杯をくれたのが、目の前にいる幼馴染だ。
…本命、しかもほっぺにキスまでついた文字通り『熱い』ホットチョコレートを。
- 6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:17:13.61 ID:KVFiito20
幼馴染とは、小学校の時に別のクラスになって以来、一度も同じクラスになることもなく接点のないままだった。
それが2週間前に俺が話しかけたことをきっかけに、またこいつと話せるようになった。
最初はこいつの興味のある飲み物の話題だけだったけど、そこから少しづつ色んな話題を話せるようになって…
そしてある日の放課後、立ち寄った公園でこいつの本当の思いを聞いて、それをきっかけにこいつとしっかり向き合おうと決め、
バレンタインにほとんど告白に近いチョコとキスのプレゼントを貰って…それでも、俺はまだ幼馴染の想いには応えていない。
俺はまだこいつを本気で好きになれてないから。もっとしっかり幼馴染と向き合って、ちゃんとこいつを心の底から大事だと思えるようになったら…
そのときは、俺から告白しようと思っている。
幼馴染「…どうしたの?」
男「へ?あ、ああ、いや、ちょっと考え事をしててさ」
幼馴染「そう」
男(うーん…でも、このままじゃ駄目だよなあ。ずるずるとこんな関係続けてたら、幼馴染に対して失礼だし、
かといってこいつと離れるってのもなんか違うし…なんか、俺たちの関係を一気に変えるなんかがありゃあなあ…)
男(…そういや、友のほうはどうなったんだろ。確かあいつは…)
- 7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:19:19.76 ID:KVFiito20
数分前 2-B
友「おーい、風紀ー」
風紀「…!」
友「なあ、一緒に昼食わないか?男は別の子と食ってるから、俺一人なんだ」
風紀「へっ!?な、なんだって?」
友「いや、だから一緒に昼を…」
風紀「あ、ああ、昼食か!いいぞ、私たちは友人だからな、うん」
友「…何焦ってるんだ?」
風紀「あ、焦ってなんかない!行くぞ!」
友「あ、うん」
――あれから1週間、なんだか風紀の様子がおかしい。
そりゃ、バレンタイン以前はこっちから話しかけるなんてなかったけど、話すようになってもう2週間経つのに、
どうしてこんな反応をされるんだろう。…なんか悪いことした覚えもないし…ここ2週間は。
うーん…分からない。
- 8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:28:50.30 ID:KVFiito20
食堂
友「いだたきまーす」
風紀「い、いただきます」
こいつと昼を一緒に食う仲に…友人になって、もうすぐ2週間だ。
最初はこれまで男と一緒に散々迷惑をかけてきたせいもあってとげとげしかったけど、向こうから友人になると宣言されてからは普通に食事したり、話ができるようになった。
でも、バレンタインにこいつから本人いわく哀れみの板チョコを貰った次の日から、今日までどうも反応が変だ。
声をかけたら慌てだすし、なかなか目を合わせてくれないし…もしかして…
友「…風紀、もしかしてやっぱりまだ俺のこと嫌い?」
風紀「は、はあ!?」
友「いや、だってなんかここ最近様子が変だし…俺といるの嫌なのかなって」
風紀「な、何言ってる!そうじゃない!」
友「じゃあ何でなんだ?」
風紀「なんでって…その、なんだ…」
友「…?」
風紀(そんなの、自分でも分からないのに言えるわけがない…)
- 9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:33:16.72 ID:efhRjha9O
支援
- 10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:34:13.84 ID:KVFiito20
放課後
男「どうよ、調子は」
友「調子って、なんの?」
男「バレンタインから誰かと進展はあったかって訊いてるんだよ。やっぱ風紀と仲良くなってんのか?」
友「いや、それがさ…」
・
・
・
友「…ってわけなんだけど」
男「ふーん…なるほどなぁ…」
(どっちも鈍感…ってことかねぇ。なんともまあ…)
「じゃあ、家庭部のほうは?今日も後で会いに行くんだろ?」
友「いや、家庭部はなんていうか、友達というか…そういう関係じゃないよ」
男「なんだ、そうなのか。ま、そのほうがいいか、お前に二股なんて無理だろうし」
友「あれ、今俺バカにされた?」
- 11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:40:03.18 ID:KVFiito20
友「そういうそっちはどうなんだよ。そっちは会長と幼馴染の二股できてるとか言うのか?」
男「…馬鹿言うなよ。そんなこと俺はできないだろうし、するつもりもねーよ」
友「じゃあ幼馴染一筋か?」
男「…そうだな。今日もこれから一緒に帰る予定だし」
友「ふーん…そういや俺、幼馴染のことよく知らないんだよな。どんな子なんだ?」
男「そうだな、寡黙というか、静かというか…ちっちゃくて大人しめな感じかな」
友「へー…今度紹介してくれよ。お前の幼馴染がどんな子かってのは興味あるし」
男「いいけど、あいつちゃんと話できるかな…ま、機会があったらな」
- 12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:47:18.64 ID:KVFiito20
男「っと、そろそろ幼馴染を迎えに行くか。じゃ、また明日な」
友「おう、また明日。そんじゃ俺は、家庭部が終わるまで風紀の手伝いでもしてるかな…」
・
・
・
午後5時35分 家庭科室
友「家庭部、いる?」
家庭部「あ、友さん。お待ちしてました」
友「それで、今日も貰っちゃっていいの?」
家庭部「ええ、もちろんです。そのために残しておいたんですから、むしろ食べてもらわないと困っちゃいます」
友「そっか。それじゃ、遠慮なく貰おうかな…」
――家庭部は、バレンタインにチョコをくれた子のうちの一人だ。この子からは当日に家庭部で作ったチョコクッキーと、手作りのチョコを貰っている。
それからというもの、家庭部のある日は終わった後に作った料理を貰うようになっている。
学校が終わって小腹がすいている時に食い物をもらえるのは非常にありがたい。ホント、家庭部には感謝だ。
- 13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:48:25.48 ID:gmo1jYlr0
総レス150くらいにまとめてくれるとうれしい
最近のは多くてまずい
- 14 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 【東電 85.3 %】 株価【E】 u [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:50:55.00 ID:c9j9jYVi0
ここで
- 15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 22:53:32.35 ID:KVFiito20
友「…うん、ご馳走様でした。美味かったよ、家庭部」
家庭部「本当ですか!ありがとうございます」
友「お礼を言うのはこっちだって。こんな美味いものタダで貰ってさ」
家庭部「いいんですよ別に、友さんは大事なお友達なんですから」
友「それじゃ、今日も駐車場まで送るよ。待ってて、荷物取ってくるから」
家庭部「ええ、それじゃ校門で」
家庭部はいわゆるお嬢様で、学校へは途中の駐車場まで車で送ってもらっている。
本当は普通に歩いて通いたいらしいけど、家から学校まで遠い上に使える交通機関も近くにないから、仕方なく車で送ってもらってるらしい。
…まあ、車っていっても別にリムジンみたいな高そうな車じゃなく、普通の乗用車なんだけど。
- 16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:01:37.67 ID:KVFiito20
>>13どうだろう、どのくらいになるか分かんないな…
駐車場
家庭部「お母さーん」
家庭部母「お、来た来た。あら、友君も一緒かい」
友「あ、こんばんわ」
家庭部母「いやー、いつもすまないね。あたしも家庭部のある日は遅くなるから心配でさ、ホント助かるよ」
友「いえいえ、そんな大したことじゃないですし」
家庭部母「そんなことないって。申し出るだけでも中々できないし、この子のことだから、また送るの断ろうとしたんだろ?」
友「いえ、別にそんなことはなかったですよ」
家庭部母「!へえ…」
友「どうかしたんですか?」
家庭部母「…いや、なんでもないよ。それじゃあね友君。また遊びにおいで」
友「ははは…まあ、機会があったら。それじゃ、さようなら」
家庭部「友さん、また明日」
友「うん、また明日」
- 17 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:08:30.79 ID:gmo1jYlr0
>>16
いいんだけど
家庭部とかいうならいっそ名前をつければいいのに
- 18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:13:07.11 ID:KVFiito20
その夜
男「…幼馴染かぁ…どうしたもんかな…」
男(このままの関係も悪くはないんだけど、それじゃあいつの気持ちをないがしろにすることになっちまう…
でもなあ…別に嫌いってわけじゃない、むしろ結構あいつのこと好きなんだけど、恋愛感情に至ってないっていうか…
自分の心が思い通りになるなら、こんな悩みはないんだろうな…)
男「…心が思い通りにならないといえば、風紀と友はどうなるんだろう。多分風紀は友のこと好きなんだろうけど、
友はおろか風紀も自分の心に気づいてないみたいだしな…困ったやつらだ」
男(…いや、もしかしたら気づいていても認めたくないってことかもしれないか。なんせ俺と友はずっとあいつに迷惑かけっぱなしだったし…
これが友以外だったら素直になれてたのかも……。…でも、友以外だったらそもそもそういう関係に至ってなかったかもな。
なかなか風紀はガード固いし。二重の意味で。友が風紀に好かれたのは、元々風紀の中で強い印象を持ってたのが、
友の積極的な行動でプラスに向かった…って感じなんだろうな)
男「…ま、いいやー。今日はもう寝よ、めちゃくちゃ眠い…」
カチッ カチッ
- 19 名前:VIPがお送りします [age] 投稿日:2011/03/28(月) 23:17:02.80 ID:nyEjRGZL0
会長と後輩妹がよかったぜ…
- 20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:19:47.50 ID:KVFiito20
…パッ
使用人「どーもー!VIPの皆さん、ご無沙汰してまーす!」
使用人「ここまでが、この話のプロローグとなりまーす。どうでしょーか、面白そうと思ってもらえてるでしょーか?」
使用人「さて、それではちょっとここで話を中断して、少しお時間を取らせていただきたいと思います。皆さん、どうかちょっとだけお付き合いくださいませー」
使用人「お相手は家庭部お嬢様の家の使用人である私が務めさせていただきまーす♪」
使用人「…委員長を期待してた人がいたら、ごめんなさいね?」
- 21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:28:03.54 ID:KVFiito20
使用人「さーて、それではなぜここでお時間を取らせていただいたか説明させていただきましょー。
まず第一の理由としては、このスレを見ていただいてる方の大部分を占めているであろう、前スレをご存じない方のために、
このスレで出演予定のキャラの紹介をかるーくしておこうと思ったからなんですねー」
使用人「二つ目は、このスレの進行に関わることです。書き手の予定としては、ここから男か友のどちらか一人ずつに焦点を当てて話を進めようと思ってるんですが、
皆さんが誰の話を見たいのかっていうのを一応訊いておきたいと思ったので。書き手としては友・風紀ルートから書きたいとは考えてるんですが、もしかしたら皆さんは別のルートを見たいかもしれないということで」
使用人「…というわけで、皆さん誰のルートから見たいとかあったら気軽に言ってくださいねー♪」
使用人「…ひょっとしたら他のルート書けずに終わるかもしれないんで」
- 22 名前:VIPがお送りします [age] 投稿日:2011/03/28(月) 23:33:46.52 ID:nyEjRGZL0
友&後輩妹!!
- 23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:36:58.81 ID:KVFiito20
使用人「それじゃ、キャラ紹介いってみたいと思いまーす♪まずは主人公の二人から…」
男 主人公・バカコンビ阿
2-B所属。友と一緒によく騒ぎを起こすので、バカコンビとして校内に知れ渡っている。
口調は少し乱暴な感じだが、性格は結構いいやつ。
バレンタインをきっかけに疎遠だった幼馴染と復縁、本命のチョコを貰って以来、幼馴染の想いに応えてやれるよう頑張っている。
友 主人公・バカコンビ云
2-B所属。男と一緒にバカコンビとして知られている。ちなみに騒動の始まりは男、暴走させるのは友であることが多い。
男に比べると口調はましだが、やかましい。
バレンタインに行動を起こしたことで、敵対のような状態だった風紀、クラスも違い関わりのなかった家庭部と友人になっている。
- 24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:41:33.74 ID:gmo1jYlr0
物書きだったら話の内容は自分で決めろよ
- 25 名前:VIPがお送りします [age] 投稿日:2011/03/28(月) 23:50:46.49 ID:nyEjRGZL0
>>24嫌ならみるな(AA略
- 26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:52:17.54 ID:KVFiito20
使用人「それじゃお次は今回のヒロイン紹介を…どうぞー♪」
幼馴染
2-A所属。男の幼馴染で家も近い。中学2年の時のある出来事以来、飲み物にものすごいこだわりを持つ。
昔はよく男に引っ張られて一緒に遊んでいたが、小学校の時に男とクラスが離れて以来、疎遠になっていた。
身長・胸共に小さい。性格は大人しく、自分から他人に話しかけるのが苦手。
バレンタインをきっかけに男と復縁、昔からの自分の思いを伝えたが、肝心な恋心は伝えきれず今に至る。
風紀
2-B・風紀委員所属。立場上、男と友をどうにかする役割を負うことが多い。
空手家の父の影響でかなり腕っ節が強い。男と友にとってはまさに脅威。
男勝りな性格で、背も胸大きいという幼馴染と対照的な人物。
バレンタイン以来、友に対して恋心のような感情を抱いている。
家庭部
2-D・家庭部所属。いわゆるお嬢様だが、母の影響で80年代の歌謡曲が好きだったり、ところどころ庶民っぽい。
背は標準だが、風紀以上のサイズの胸の持ち主。性格は割と穏やか。
バレンタインをきっかけに、友とは家に招くような友人になった。
- 27 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/28(月) 23:58:01.00 ID:gmo1jYlr0
>>25
まだ何も決まってないだろうが。突っ掛かってくれるな
- 28 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/28(月) 23:58:46.22 ID:KVFiito20
>>24
使用人「いや、厳しいお言葉ですねぇ…全くその通りで」
使用人「まあ意見が出なかったら友・風紀ルートから書いていくんで、どうかお付き合いください」
使用人「それじゃあ、後は案内役の私と委員長さんの説明を…」
委員長「…それは私が」
使用人「あ、やっと来た委員長さん。了解でーす、それじゃお願いしまーす♪」
委員長「…では」
委員長
前スレのヒロイン、後に案内役。眼鏡クールのセミロング、胸は控えめ背はスラリ。
うるさい人・場所を嫌うため、騒がしいバカコンビも嫌い。
使用人
家庭部家の使用人。仕事中はクールなキャラを作っているが、実際は賑やかな性格。
商売をやって一発当てて、かわいい年下を逆玉の輿でゲットするのが夢。
- 29 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:02:38.44 ID:YAApt7IM0
委員長「…これでいいでしょうか」
使用人「うーん、いいんじゃない?あと家の奥様と旦那様がいるけど、そっちはいわゆるサブキャラだし」
委員長「…自分の雇い主をないがしろにして大丈夫ですか?」
使用人「だいじょーぶだいじょーぶ、もしかしたら出ないかもだし♪」
委員長「お母様の方はもう出てるじゃないですか」
使用人「あ…」
委員長「……」
使用人「…だ、だいじょーぶっ!…多分」
委員長「…はぁ…」
- 30 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:08:11.17 ID:YAApt7IM0
委員長「さて、それでは一応キャラ紹介も終わりましたし、上に挙げた3人の誰かを希望する意見もないようですので本編に移りましょうか」
使用人「えーっ、もう?ひょっとしたら最後の出番かもしれないのに…」
委員長「関係ありません。それでは意見が出る可能性を考え、あと5分待ってから開始させていただきます」
使用人「そういうことらしいです…委員長ちゃんつめたーい…」
委員長「はいはい。それでは準備に入らせていただきます」
- 31 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/29(火) 00:13:21.55 ID:/N+PEQv+0
好きに書いて下さい
見てるから
- 32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:16:17.43 ID:YAApt7IM0
委員長「それでは、友・風紀ルートを始めさせていただきます」
使用人「それでは皆さん、機会があれば本編でもお会いしましょー。お相手は使用人と…」
委員長「現在スレタイと>>1のみの出演のわたくし委員長がお送りしました。それでは本編をどうぞ」
- 33 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:17:27.51 ID:YAApt7IM0
友・風紀ルート
2月22日(火) 朝
2-B
友「男、おはよー」
男「おう、おはよう」
友「いやー、なんか最近は平和だなー」
男「そうだな。特に騒動も起こしてないし、あのバレンタイン前の日々に比べたら穏やかなもんだな」
友「バレンタイン…それはすでに遠い思い出のよう…」
男「こらこら、まだ1週間しか経ってないだろ」
友「でもさ、なんだかあれから随分経ったように感じないか?」
男「それはまあ、確かに。本当に密度の濃い毎日だったからな…」
- 34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:22:44.72 ID:YAApt7IM0
男「しかし、こう平和だとなんか面白くないな…」
友「そうだな…なんか面白い出来事でも起きればなあ…」
男「…いっそ起こしちまうか?」
友「え?」
男「向こうから来るのを待つより、こっちから迎えに行くほうが手っ取り早いだろ?
俺たちはいつだってそうしてきたじゃないか、忘れたか?」
友「…そうだ、すっかり忘れてたよ。やはり平和な日々というのは牙をあっさりと抜いていくものなんだな…」
男「それじゃ、いっちょ考えてみるか?」
友「おう、そうするか!」
風紀「何を考えるって?」
男・友『うげ…』
- 35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:30:46.85 ID:YAApt7IM0
風紀「しばらく大人しくしていたと思ったらこれだ…いい加減大人になれ、お前たち」
男「なんだよ、いいじゃないか!校訓にもあるだろ、常に挑戦を怠らない人間であることって!」
風紀「それで人に迷惑をかけなければな。私も毎回毎回いい加減疲れるんだ」
友「いや、そりゃ悪いとは思うよ。でも俺たちはそうしないと生きていけないんだよ」
風紀「…バカなことを言うな。そんなことで人が死ぬか」
男「残念ながら死ぬんだよ、脳がだんだん腐っていくんだ」
風紀「そうか、ならちょっとショック療法で治してみるか」ス…
友「ちょ、ストップストップ!」ガシッ
風紀「うひゃあ!?」ビクッ
友「え…」
- 36 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:35:39.61 ID:YAApt7IM0
風紀「な、何するんだいきなり!?」
友「何って、ちょっと腕掴んだだけじゃ…」
風紀「い、いきなりそんなことするなんて…!」
友「そんなことって大げさな、俺とお前は握手だってしたことあるんだし…」
風紀「そ、そういう問題じゃ…と、とにかく断りもなしにいきなり人の腕を掴んだりするな!」
友「断りもなしに人を殴るのはどうなんだ…」
風紀「う、うるさい!早く席につけ!」
友「なんだよ、横暴だな…」
男「…友、助かったぜ」
友「へ?何が?」
- 37 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/29(火) 00:40:29.98 ID:/N+PEQv+0
寝るから、なんとか朝までつないでくれ
- 38 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:44:39.89 ID:YAApt7IM0
休み時間 2年廊下
男「さて、さっきは命拾いしたし、また風紀が来ないうちに話し合おうか」
友「そうだな。で、何をやるんだ?」
男「そうだな…もうすぐ卒業シーズンだし、それに絡めた何かをやりたいところだな」
友「卒業か…早いものだな、もうそんな時期なんだな…」
男「まあ、俺たちはもう1年先だけどな。さて、テーマは卒業だ。なんか面白そうなこと思いついたか?」
友「うーん…桜の木に派手な飾り付けをするのは去年失敗したし…」
男「あれは量が多すぎて持ってくるとき一発で風紀にばれたからな…」
友「今度は量を減らして再挑戦するか?」
男「いや、一度失敗した案だし別にいいだろ。でも桜に関係する何かってのはいいヒントかもな…」
友「うーん…桜かあ…」
生徒A「おい、またあの二人変な相談してるぞ」
生徒B「ほっとけよ、どうせまた風紀にのされて終わるだけだろ」
生徒A「それもそうだな。あの捕り物はなかなかいい見世物だし」
- 39 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 00:57:24.97 ID:YAApt7IM0
男「桜…さくら…さーくーらー…さーくーらー…」
友「…なんか歌になってるぞ」
男「ああ、知ってる」
友「桜の歌って結構あるよな…」
男「ああ、定番だしな。…そうだ!」
友「お、なんか考え付いたか?」
男「おう、桜ソングの全校放送だ!」
友「…なんか普通じゃないか?」
男「なーに言ってんだ、全校放送っていっても放送室からじゃない。俺たちがラジカセを担いで直接聴かせるんだよ」
友「ラジカセ…」
男「おう、ラジカセで桜ソングを俺たちの歌と一緒に流しながら校内を練り歩いて、全校生徒に桜ソングの素晴らしさを強制的に教え込んでやるのさ。
直接聴かせるから、放送のスイッチを切っても絶対に耳に届くぜ」
友「な、なるほど…でも俺も歌うの?俺歌苦手なんだけど…」
男「上手い下手は関係ない、大事なのは魂さ!」
友「た、魂…!」
- 40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:01:59.85 ID:YAApt7IM0
男「魂を乗せた歌なら、きっとみんなに伝わる!たとえそれが嫌がらせに近い聴かせ方でも!!」
友「お、おお…!!」
男「どうやら、乗り気になったようだな」
友「おう!日本の魂、全校生徒に思い出させてやるぜ!」
男「よしきた!それじゃ早速今日の放課後、流す歌のCDを探しに行くぞ!」
友「了解!燃えてきたぜっ!!」
男「やるぞーっ!!」
友「おーーっ!!」
ガラッ
委員長「うるさい!叫び声が教室まで聞こえてくるんだけど!」
男「あ、すいません」
- 41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:09:00.31 ID:YAApt7IM0
男「…というわけで、放課後は空けておけよ」
友「ああ、そっちもな」
男「それじゃ、そろそろ授業の用意しなきゃな」
友「ああ、また後で」
友「さーて、楽しくなってきたぞ…」
風紀「何がだ?」
友「うおっ、風紀!」
風紀「内容まではわからんが、どうせまたくだらない企みでも話してたんだろう?」
友「く、くだらなくない!これは愛国心からくる…」
風紀「はぁ…友人に負担をかけないようにしようとか思わないのか、お前は」
友「いや、そりゃ悪いとは思うけどさ、なんていうかじっとしていられないんだよ、俺と男は」
風紀「だったら迷惑のかからないようにやってくれ…。…なんでこんなやつを…」ボソッ
友「ん?なんだって?」
風紀「…なんでもない。とにかく、騒動を起こすなら覚悟しろよ」
- 42 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:11:54.77 ID:YAApt7IM0
昼休み
男「よし友、今日は一緒に食おうぜ」
友「あ、幼馴染とは食わないんだ」
男「そうしたいのはやまやまだが…お前、俺がいないと風紀と食うだろ?」
友「…それは確かに」
男「だから話し合いも兼ねて今日はお前とだ」
友「分かった。それじゃ行くか」
- 43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:16:53.03 ID:YAApt7IM0
食堂
男「いただきます」
友「いただきまーす」
男「…さて、今のうちに流す曲の候補を決めておくか」
友「そうだな、あんまり難しい曲は勘弁してくれよ」
男「ああ、なるべく歌いやすい曲だな。まずメジャーなとこだと、森山直太郎とかだな…」
友「ああ、いーまーさーきーほーこーるーってやつ?」
男「そうそうそれそれ」
友「桜ソングって実際いい曲多いよな。やっぱ分かりやすいテーマだからかな」
男「さあ、作曲者に訊いたら作りやすさとかは聞けるかもしれんが」
- 44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:20:18.32 ID:YAApt7IM0
男「…こんなとこか」
友「うん、なかなかいい選曲だな」
男「そんじゃ、あとは放課後だな。つーわけで、今はこれで解散。んじゃ、俺先に戻ってるからな」
友「おう。俺はどうしようかな…ん?」
(あれは風紀…なんか急いでるみたいだな。風紀委員の集会とかかな?今は声をかけないほうがよさそうだな)
友「…しばらく適当にぶらついてるかな」
- 45 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:25:17.42 ID:fsOQj6y0O
見てるから続けてくれ
- 46 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:26:17.90 ID:YAApt7IM0
放課後 レンタルCD屋
男「えっと、桜、桜…お、こりゃいい。桜ソングのアルバムだってよ」
友「へえ、そういうのもあるんだ。だったらこれ1枚で事足りるな」
男「おう。そんじゃ、これ借りようぜ。ちゃんと金半分出せよ」
友「分かってるって」
男「…じゃあ、ラジカセは任せた」
友「おう、CD持ってくるの忘れるなよ」
男「分かってる分かってる。ちゃんとバッグに入れっぱなしにするって」
友「また明日、がんばろうな」
男「おうよ、また明日」
友「…う〜ん、わくわくしてきたな…あれ?」
(風紀…帰りかな?いや、制服だけど荷物持ってない…どうしたんだろう。
…あ、文房具屋に入っていった。追いかけてみるかな)
- 47 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:29:48.66 ID:3OOOQWih0
バレンタインのやつか
続き待ってたぜ
- 48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:40:57.84 ID:YAApt7IM0
文房具屋
風紀「ふむ…」
友「おーい、風紀ー」
風紀「へっ!?と、友!?なんで!?」
友「なんでって、帰る途中に風紀を見かけたから。そっちこそ、なんで荷物持たないで文房具屋に?」
風紀「あ、ああ…いや、先生にお使いを頼まれてな。職員室の備え付けの生徒用のボールペンが全部駄目になったから、
また1ダースセットの安いやつを買ってきてくれと」
友「へえ。でもそういうのって、お使いするにしても生徒会とかじゃ…」
風紀「ちょうど風紀委員の仕事をやろうとして、ボールペンを取りに行ったところだったからな。
ちょうどよかったということで、私が頼まれたんだ」
友「なるほど。信頼されてるんだな」
風紀「信頼?」
- 49 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:45:21.61 ID:YAApt7IM0
友「そんな風に簡単にお使いを頼めるほど、しっかりしたやつだと思われてるってことだろ?俺なんか、絶対先生に頼まれごとなんかされないだろうし、
たとえお前以外の風紀委員でもそんな気軽にお使いなんて頼まないって」
風紀「そうか?」
友「そうだよ。やっぱ風紀はしっかりしてるんだな。すごいと思うよ」
風紀「なぁっ…そ、そんなことは…っ…は、恥ずかしいことを言うな!」
友「え、ご、ゴメン…」
風紀「と、とにかく、私はボールペンを買って学校に戻る。お前は寄り道しないでまっすぐ帰れ」
友「いや、俺も風紀と一緒に行くよ」
風紀「…なんだって?」
友「ここで会ったのも何かの縁だし。せっかくだし、俺がそのボールペン持って一緒に行ってやるよ」
風紀「べ、別にそんな…」
友「いいから。これもいつもの手伝いの一環だと思ってさ」
風紀「…わ、分かった。だったらお願いする」
友「よし、決まりだな」
- 50 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:53:22.15 ID:YAApt7IM0
学校までの道中
風紀「…全く、そうやっていつも他人への気遣いを心がけてくれたら、私に迷惑がかかることもなくなるのかもしれないが…」
友「いや、だって俺と男が騒ぐのは、ほとんどライフワークみたいなものだし」
風紀「お前たち二人というやつは…大体、なんでそんな騒ぎを起こそうと思うんだ?」
友「なんでって…面白いからかな」
風紀「お前たちの楽しみのために私はいつも疲れさせられているのか…」
友「全部の騒ぎがそうじゃないだろ?俺たちが予想もしないようなトラブルが起きることだってあるしさ」
風紀「それは仕方ないとしてもだ、お前たちが積極的に行動を起こしさえしなければ、私は楽ができるというのに…」
友「そんな真面目にならなくてもいいじゃないか。どうせお前が止めなくても、いずれ先生が止めにくるわけだし」
風紀「…そういうわけにもいかないんだ」
友「え?何で?」
- 51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 01:53:54.80 ID:lA1IxrAg0
wktk支援
- 52 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 02:06:53.45 ID:YAApt7IM0
風紀「…もちろん、私が自分の役割を果たすことに真面目に取り組んでいるからというのもある。だが、一番の理由は別にある」
友「一番の理由?それって?」
風紀「…あれは3回目にお前たちを捕まえたすぐ後の集会のことだ。その日の話題に、お前たちのことが上がったんだ」
友「え…」
風紀「ただの問題児なら今までいくらでもいた。だがお前たちは、問題児の中でも格が違ったからな。
入学式にはお前は遅刻して入場し、男は寝ぼけて何度も合図もないのに起立するというとんでもない高校デビューを果たし、
4月が終わる頃には要注意生徒に挙げられたほどだ」
友「え、そんな早い時期に要注意認定されてたの!?」
風紀「当然と言えば当然だな。そしてさっき言ったその集会で、私がお前たちの奇行を取り返しがつかなくなる前に
3度食い止めたということを評価され、クラスが同じということもあって風紀委員内で私はバカコンビ担当となってしまったのだ」
友「そ、そんなことが…」
風紀「クラスが変わるまでと言われ、高校3年間風紀委員を続けるつもりだった私がどれだけクラス替えでお前たちと離れることを願ったかわかるか?
結局またお前たちと同じクラスにされ、私は継続してバカコンビ担当…最悪の気分だった」
友(…何も言えない)
- 53 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 02:14:28.96 ID:YAApt7IM0
風紀「ああ、思い出したら腹が立ってきた…今すぐお前を殴りつけてやりたい気分だ」
友「わ、わ、ちょっと落ち着けって!まさかそんなことになってるとは知らなかったし…」
風紀「知らなければいいという問題ではない」
友「いや、そりゃそうだけど…ホントに悪かったよ」
風紀「そう思うなら、今あいつと企んでいることをやめて、金輪際騒ぎを起こさないことだ」
友「いや、それは…」
風紀「…そうか。まあいい、いつものことだ、私もほとんど諦めている。その代わり、私の苦労を知っても騒ぎを起こそうというんだから、
いつも以上に覚悟はしておけよ?」
友「……はい」
(ラジカセは仕方ないとして、どうにかレンタルのCDだけは守らないと…)
- 54 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 02:20:13.50 ID:YAApt7IM0
校門前
風紀「ここまででいい。それじゃ、ボールペンを渡してくれ」
友「ん、わかった。はい」
風紀「よし。それじゃ、もう帰れ。寄り道するなよ」
友「分かってるって。また明日」
風紀「ああ。またな」
友「…驚愕の新事実発覚ってとこか…。風紀、思ってた以上に苦労してたんだな…。
でも、もうCDも借りちゃってるんだし、引き返すことなんてできないよな…よし、明日はできるだけ安全装備で学校に行こう」
友「…ラジカセ壊したら、また母さんに怒られるんだろうなあ…」
風呂入ってくる
- 55 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 02:55:41.53 ID:WZUaf0Z60
支援
- 56 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 02:56:23.99 ID:WZUaf0Z60
委員長さん頑張って
俺は覚えてるぞ
- 57 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:08:09.30 ID:YAApt7IM0
ただいま 覚えてるとか言ってくれるのうれしい
2月23日(水) 朝
2-B
男「よっ」
友「お、おはよう」
男「用意はできてるか?」
友「ああ。ちゃんと持ってきたよ」
男「こっちも抜かりないぜ。それじゃ決行は昼休み、食堂でだな」
友「ああ。でもその前に…」
男「ん、どうした?」
友「殿。一つお耳に入れておきたいお話が…」
男「…言うてみい」
- 58 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:12:32.99 ID:YAApt7IM0
男「…マジかよ…そりゃ目の敵にされるわ…」
友「そういうわけだから、いつでも全力で逃げられる用意はしておこう。でないと今回は本気で命が危ない」
男「…そうだな。とりあえずお前がラジカセな」
友「いやいやいやいや、それはひどくないか!?」
男「お前、自分のラジカセ他人に預けて不安にならないのか?」
友「そりゃなるけど…」
男「だったらお前が持っとけ。持ち主の方が壊さないようにするって意識も強いだろ」
友「…分かったよ」
- 59 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:18:20.43 ID:YAApt7IM0
昼休み 2-B
男「よし、行くか」
友「おう。…って、そのマイクなんだよ」
男「なんだよって、放送前の演説と歌用に決まってるだろ。1本しかないから二人で共用な」
友「共用って、どうやるんだよ」
男「こう、デュエットするみたいに肩組んで、どっちもマイクに声が届くように…」
友「ええー、嫌だよ気持ち悪い。男同士でそんなこと…」
男「俺だって嫌だよ。でも1本しかないんだからしょうがないだろ」
友「だったら俺歌わなくていいよ…」
男「仕方ないな。分かったよ、お前音楽担当、俺歌担当な」
友「ああ、それで頼む」
- 60 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:25:48.24 ID:YAApt7IM0
食堂
男「よし、それじゃ行くぜ」
友「ああ」
男『…食堂にお集まりの皆さん、こんにちわ!わたくし2年B組の男と申します!!』
生徒A「な、なんだ?」
生徒B「あれって、あの有名なバカコンビじゃ…何やってんだ?」
男『えー、本日皆さんに集まってもらったのは他でもありません。今日はわたくしども、皆さんにお聞かせしたいものがございます』
生徒C「別にお前のために集まってるわけじゃねえよ…」
男『皆さんご存知だとは思いますが、もうすぐ卒業シーズンです。冷たさの残る風、優しい日差し、
そして咲き誇る桜…しかぁし!皆さんそんなもの全く気にせずただ卒業だけを惜しみ祝福していらっしゃる!
なんと嘆かわしいことでしょう!』
生徒D「知らないわよ…」
- 61 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:32:59.11 ID:YAApt7IM0
男『そこでわたくしどもは考えました!皆さんにこの素晴らしさを理解してもらうにはどうすればいいかを!
そしてたどり着いた結論が、桜ソングだったのです!』
生徒A「…桜ソング?」
男『皆さんのほとんどがご存知だったり、またマイナーだったりもする桜を題材にした歌を今一度皆さんにお聞かせすることで、
桜の素晴らしさを理解していただこう!そう考えての行動なのです!!』
生徒C「単にてめえが騒ぎてえだけだろ…」
男『今日のこの歌で、皆さんの桜を愛でる気持ちを呼び起こすことができたなら幸いです!!
それでは早速行きましょう!1曲目は…』
友「お、男!」
男「なんだよ、これからって時に…」
友「あ、あれ…」
男「あれ?」
風紀「……」ポキポキッ ポキポキッ
男「………」
- 62 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:38:40.91 ID:YAApt7IM0
男『…えー、皆さん、大変不本意ではございますが、どうやらわたくしどもは役目を果たすことが出来ずに退場することになりそうです!
楽しみにしていただいた皆さん、本当に申し訳ございません!それでは命の危険が迫っておりますので、これにてさいなら、さいなら、さいな…』
…ダッ!
男『うわあああああきたあああああああ!!!』
友「逃げろおおおおおおおおおおお!!!」
ダダダダダダダ……
生徒A「…ありゃ終わったな」
生徒B「パターンだけどな」
生徒A「ははは、違いない」
生徒E(…ちょっと聴いてみたかったな)
- 63 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:43:02.65 ID:fsOQj6y0O
こんな馬鹿なことを一緒にできる友達が欲しかった
- 64 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:43:03.77 ID:WZUaf0Z60
まだいるから頑張ってください
- 65 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:44:51.85 ID:YAApt7IM0
友「うわあああ、ヤバイヤバイヤバイ!まさかこんなに早いなんて思ってなかった!」
男「チクショーッ、1曲くらい歌わせろよ!」
友「ああーラジカセ重いーーー!!」
男「とにかく二手に別れるぞ!俺は左、お前は右な!」
友「わ、分かった!どっちに来ても恨みっこなしな!!」
男「それじゃできれば生きて会おうぜ!」
友「おう!うおおおお!!」
グイッ
友「……ああああああこっち来たああああああ!!助けてええええええ!!」
風紀「逃がすかあああ!止まれええ!」
友「嫌だ!止まったら今日こそ殺されるううううう!!」
- 66 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:49:24.71 ID:YAApt7IM0
男「…はあ、はあ……。ど、どうやら向こうに行ったみたいだな…。すまん、友よ。化けて出るなよ」
委員長「…男君」
男「え?あ、委員長?なんでここ…」
バッ!
男「あ、ちょ、返して俺のマイク…」
グイッ
委員長『うるっさいっっ!!!』
キィィィィィィン!!
男「うひいいいいぃぃぃぃ!!?」
委員長「…ふん」ポイッ ゴトッ
男「…い、委員長…怒らすとこええ…」バタッ
- 67 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 03:57:03.74 ID:YAApt7IM0
友「あああああああ!!」
(ヤバイ、本気でヤバイ!ラジカセがある分、こっちの方が遅いからただ走ってたらそのうち追いつかれる…逃走経路は…階段を使うか!?
いや、でもそれは最善とは言えないんじゃ…最善はラジカセを捨てることだけど、それは抵抗が…)
風紀「待てえええええ!!」
友「あああ追いつかれるぅぅー!くっそおおおぉーーーーー!」
(こうなったら階段を一気に駆け上がって、逃げた方向を分からなくさせて…!)
ダッ
風紀「そうはさせるかぁっ!」ガシッ
友「へっ!?ちょ、バランスが…うああああ!!」
風紀「え、うわあああっ!?」
ドサッ!
- 68 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 04:01:19.31 ID:YAApt7IM0
友「ってて…」
風紀「っく…って、なあっ!?」
友(か、顔近っ…)
「だ、大丈夫か風…」
友(…あれ、ラジカセがない…バッグに入れて左手で持ってたはずなのに、どこに…)
ヒュウウ…ガッ!
友「ぐむっ!?」
風紀「ん――――!!?」
- 69 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 04:16:04.75 ID:YAApt7IM0
――友が風紀に引っ張られバランスを崩し、風紀の上に倒れこむと同時にラジカセが上空に飛ぶところから始まり、
友が風紀の顔を認識すると同時に、ラジカセの入ったバッグの端が照明にひっかかるまで2秒。
友が風紀を気遣う言葉をかけようとした時、バッグがないことに気づくと同時に、端だけひっかかったバッグが友の頭めがけて落ち始めるまでで合計3秒。
そしてそこから1秒とかからずにバッグは友の頭に落ち、その衝撃で友の頭は風紀の顔まで下がり――
友「―――」
(ど、どうしよう…これ、キスしちゃってるよな…)
風紀「――――」
友(…って、ボーっとしてる場合じゃないって!離れないと!!)
「――っは!」
風紀「――は――」
友「だ、大丈夫か、風紀…?」
風紀「……あ……」
友「ふ、風紀…?」
- 70 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 04:17:23.80 ID:YAApt7IM0
風紀「…あ…あ…ああああっ…!」カアアァァッ
友「あの、だいじょ…」
風紀「キャアアアアアアッ!!」
ブンッ メコッ
友「びゅふぇええええっ!!」
フワァッ ドシャアアアアッ
風紀「ああ、ああっ…いやあああっ!!」
ダダダダダ…
友「ほ、本気パンチ…肺に響いたよ…」ガクッ
- 71 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 04:21:05.79 ID:YAApt7IM0
保健室
男「……大丈夫だったか」
友「……そっちこそ。っていうかなんでここにいるんだ」
男「委員長渾身の叫びを聞いてな。委員長のメロメロボイスに、俺の頭はクラクラよ」
友「…あっそ」
男「お前はまた本気パンチ食らったんだって?」
友「ああ、肺が痛いよ…」
男「一体何やったんだよ?あいつそう簡単に本気で殴らないだろ?」
友「実はさ…」
- 72 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 04:25:27.20 ID:YAApt7IM0
男「そっかー…そら殴られても仕方ないな…」
友「だよな…事故とはいえキスだもんな…」
男「とりあえず、後で謝ったほうがいいな…」
友「分かってるって。さすがにこれは…」
男「ああ…でもひょっとしたら避けられるかもな…」
友「そしたらどうしよう…」
男「それでもなんとか謝るしかないだろ。ほっとくわけにはいかないだろ?」
友「…頑張るよ」
- 73 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 04:32:25.56 ID:YAApt7IM0
4時半か…そろそろ寝ようかな。頭痛いし。
覚えててくれた人、どうもありがとう。初めての人、どうか前作も合わせて読んでくれるとうれしい。
明日は何時になるかな…12時には水道修理の人来るし、スレも残ってるとは限らないし。
まあ残ってたら書くし、落ちたらスレ立てられるようになるまで我慢するよ。
前作読んでくれた人は知ってると思うけど、質問あったらレスの最初に委員長さんってつけてね。今回は使用人さんでも可。
それではお休み
- 74 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 04:35:55.80 ID:ZJ4NnDl50
乙
バレンタインの時から楽しみに読んでます
- 75 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 05:39:07.20 ID:N3r0CbF70
前スレのタイトル教えrください
- 76 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 06:14:13.25 ID:zdbmuYqs0
おつかれしたー
- 77 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 07:41:09.09 ID:/N+PEQv+0
ほっ、残ってる
なんとか完結させてね
- 78 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/29(火) 07:47:08.69 ID:VEKjor3t0
ナイス保守
- 79 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 07:53:32.18 ID:WZUaf0Z60
男「バレンタインなんてだいっきらいだ…」
だっけ?
- 80 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/29(火) 08:22:50.05 ID:/N+PEQv+0
ほ
>>79 ああ、あれ?
- 81 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/29(火) 08:41:17.04 ID:3OOOQWih0
おはほ
- 82 名前:VIPがお送りします [age] 投稿日:2011/03/29(火) 08:59:16.98 ID:XYQSwzyl0
夜をのりきったか
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