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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その31
240 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/08(月) 18:34:34.16 ID:4VHLzy+jo
〜海峡〜

ドドッドドッドドッ

衛生兵「怪我人がいる! すぐに手当ての準備を!」

白虎嬢「そんな大袈裟ですよ〜」

白虎長「何を言ってるの。嫁入りまえの娘なんだから!」

白虎嬢「そんな事言ったら従姉さんだって〜」

白虎長「……何? 馬鹿にしてる!? ねぇ!!」

タッタッタッタ

玄武娘「白虎嬢ちゃああぁぁん〜!」

朱雀嬢「怪我したって聞いて……大丈夫!?」

白虎嬢「大丈夫よ〜。ほらほらっ、ねっ?」

ズキッ

白虎嬢「〜っ!」

白虎長「ほらほらっ、無理しないの。早く手当てして貰いなさいな」

白虎嬢「はいぃ〜」


241 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/08(月) 18:36:08.01 ID:4VHLzy+jo
テクテクテクテク

召喚士「……」

魔道士「お疲れ様でした、召喚士さん」

召喚士「魔道士さんも……お疲れ様です」

魔道士「あっ、お水いります!? 今すぐに……」

召喚士「……」

ギュッ

魔道士「へぁっ!?」

召喚士「……ごめんなさい」

魔道士「あ、あの……えっと……」

召喚士「……う……うぅ……っ」

魔道士「召喚士さん……っ」

召喚士「う……ああぁぁ……ひぐっ……」

魔道士「……よしよし」

魔道士の胸に抱かれ、召喚士は涙を流し続けた。


242 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/08(月) 18:37:44.78 ID:4VHLzy+jo
終らなかった…明日こそ!
ひとまずここまでにて失礼致します!
ご支援ありがとうございます!それでは!ノシ


245 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/08/08(月) 19:18:11.17 ID:D5U6JC66o
魔道士からあふるる母性


246 名前:NIPPERがお送りします(東海) [] 投稿日:2011/08/08(月) 20:53:15.51 ID:iLAMqS2AO
※胸以外


250 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/08/08(月) 22:18:13.25 ID:gPfmBVVHo
おつ
教会は最初のころ盗賊と召喚士が2人で行ったところだっけ


251 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/08/08(月) 23:57:23.48 ID:zx6EOvGAO
やっぱ再来は凄かったんだな


256 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/08/09(火) 07:26:26.38 ID:l8Ef4xaIO
ノームググったらちっさいおっさんがいっぱいでてきた。
ちっさいおっさんが白虎になるのかと思うと


261 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:14:06.62 ID:3ETE7ccmo
メラメラメラッ…パチッ

召喚士「……さっきはすみませんでした」

魔道士「いえいえ、お力になれて良かったです。えへへっ」

召喚士「お陰ですっきりしました。もう大丈夫」

魔道士「……あの、召喚士さん」

召喚士「はい?」

魔道士「やっぱりその……知りたくなかった……ですか?」

召喚士「両親の事とかですか?」

魔道士「ええ……」

召喚士「そうですね。心のどこかでは知りたくない……って思ってました」

魔道士「……」

召喚士「でも今は……知って良かったなって思ってます」

魔道士「……」

召喚士「どんな形であれ自分の親の事ですから」

魔道士「ええ、そうですよね」


262 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:14:35.34 ID:3ETE7ccmo
召喚士「今ここに自分が居る。それって両親のお陰なんですよね」

魔道士「……ええ」

召喚士「物心つく前に死別しましたからね。特別、感情もなかったんですけど……」

魔道士「そうですかぁ……」

召喚士「やっぱり、何だかんだ言っても俺の父は……師匠ですから」

魔道士「召喚士さん……」

召喚士「でも、ユニコーンが父さんで、ずっと見守っててくれて……」

魔道士「……」

召喚士「父さんや母さんや、そして……おじいさんの思いを聞いて……」

魔道士「ええ……」

召喚士「だから、良かったと本当に思ってます」

魔道士「はいっ、良かったです……!」

召喚士「えっと、それで……魔道士さんは?」

魔道士「へっ?」

召喚士「いや、何か話があったのかなって思いまして……」


263 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:15:43.54 ID:3ETE7ccmo
魔道士「あ、うぅん……えっとですね……」

召喚士「はい」

魔道士「私も、ちょっとだけ似たような感じでしたから。あ、ちょっとですよ!」

召喚士「あ、あぁ……そういえばそうですね」

魔道士「だから、ほんの少しだけ気持ちも分かります」

召喚士「しかも魔道士さんの場合、親が親ですからね……」

魔道士「そうですよっ、実の親が国王とか未だに信じられませんもん……」

召喚士「は、はは……っ」(言われて見ればそうだった……っ)

魔道士「どんな事情があったとしても、親は親ですもんね」

召喚士「ええ。そうですよね」

魔道士「だからお父様の事、信じてあげて下さいねっ」

召喚士「もちろんです。もうスッキリしましたから……あっ」

魔道士「……?」

召喚士「あ、あの……泣いた事は、みんなには内緒に……」

魔道士「分かってますっ! 2人だけの秘密ですね……えへへっ!」


264 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:16:41.87 ID:3ETE7ccmo
〜海峡、病室〜

カチャッ

朱雀嬢「……大丈夫?」

白虎嬢「朱雀嬢ちゃん、玄武娘ちゃん……」

玄武娘「あっ、無理して起きちゃ駄目ですの!」

白虎嬢「ううん、もう平気よ。気にしないで〜」

玄武娘「……っ」

白虎嬢「それよりも……あの……」

朱雀嬢「……」

白虎嬢「ごめんなさい。本当に何とお詫びして良いか……」

朱雀嬢「どうして貴女が謝るのかしら?」

白虎嬢「……私の父である白虎三男が……その」

朱雀嬢「貴女のせいではないですわ。貴女が謝る必要はないの」

白虎情「でもっ、父のせいで朱雀本家は……」

玄武娘「白虎嬢ちゃん……っ」


265 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:17:46.95 ID:3ETE7ccmo
朱雀嬢「確かに、貴女のお父上のせいで私の祖父は死んだ」

白虎嬢「……っ」

朱雀嬢「そして私の父も反乱に加担した責を問われ、長らく投獄された」

玄武娘「……朱雀嬢ちゃん」

朱雀嬢「そして朱雀本家は没落した……。今では見る影もありませんわ」

白虎嬢「その全ては、私の父が企てた――」

朱雀嬢「でも」

白虎嬢「……!?」

朱雀嬢「それで辛いだなんて思った事は、私はありませんわ」

白虎情「……っ」

朱雀嬢「生まれた時からそうですもの。今更気にする事はありませんわ」

白虎嬢「ごめんな……さい……っ」

朱雀嬢「……」

テクテクテク…スッ

朱雀嬢「起きて白虎嬢。貴女も……辛かったわよね……」


266 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:33:46.93 ID:3ETE7ccmo
白虎嬢「朱雀嬢ちゃあぁん!! う……ああぁぁ!!」

玄武娘「ふええぇぇ!! ひぐっ……ひぐぅ!!」

朱雀嬢「な、何で貴女まで泣いてるのよもうっ! ぐす……っ」

玄武娘「だってだってぇ……!!」

朱雀嬢「もう……っ、だから泣かないでよ!」

白虎嬢「ありがとう朱雀嬢ちゃん……私、幸せ者だ」

朱雀嬢「私こそ……。貴女にはいっつも元気を貰ってますもの」

白虎嬢「ひっ、ひぐ……ぅ」

朱雀嬢「もちろん……貴女にもね」

玄武娘「びええぇぇぇぇーっ!!」

朱雀嬢「暗い過去は私達の代で終わりにしましょ」

白虎嬢「……ええっ、必ず……きっと」

玄武娘「はいですのっ!」

朱雀嬢「私達みたいな境遇を作らないように、頑張りますわ!」

3人は顔を見合わせると、涙を拭い笑顔で手を取り合った。


267 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:34:16.97 ID:3ETE7ccmo


白虎長「……」

コンコン…カチャッ

白虎長「……具合はどう?」

白虎嬢「大丈夫。従姉さんは?」

白虎長「うん。大丈夫よ」

白虎嬢「ちょっと……いいかな?」

白虎長「ええ、座って。何か飲む?」

白虎嬢「ううん、平気」

白虎長「……やっと、終わったね」

白虎嬢「ええ。それであのね……」

白虎長「謝らないでよ? あなたが悪いわけじゃ……」

白虎嬢「ふふっ、分かってる。もう散々言われてきたから」

白虎長「……そう。いい仲間を持ったわね」

白虎嬢「……うん」


268 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:35:05.67 ID:3ETE7ccmo
白虎長「それで、何か用があるんだよね?」

白虎嬢「……私ね、やっぱり責任があると思うの」

白虎長「あのさぁ、たった今言ったばかり……」

白虎嬢「あ、うん。だからその……謝るとかそういう事じゃなくて」

白虎長「……?」

白虎嬢「私……従姉さんと一緒に戦うわ」

白虎長「!? そ、それって……」

白虎嬢「駄目……かな?」

白虎長「私は構わないけれど、叔母様にも聞かなければならないし……」

白虎嬢「お母様は私から話すわ。父の事もあるし……」

白虎長「……そう」

白虎嬢「だから、お願い! 一緒に……戦わせて欲しいの!」

白虎長「……」

白虎嬢「それが私の出来る……償い……だから」

白虎長「……ちょっと待ってて」


269 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:35:42.64 ID:3ETE7ccmo
テクテクテク…ゴソゴソ

白虎嬢「……?」

白虎長「はい、これ着て」

白虎嬢「これ……って」

白虎長「私の軍服。予備だからあげるわ」

白虎嬢「じ……じゃあ……」

白虎長「私の権限で入隊を許可します。みんなには私から伝えておくから」

白虎嬢「従姉さん……っ」

白虎長「どう? ちょっと着てみて」

白虎嬢「うんっ」

シュルッ…パサ…ゴソゴソ

白虎長「サイズ的には問題ないはずだけど……」

白虎嬢「……うん、全然平気よ。ちょっと……胸の部分が大きいけど」

白虎長「ちゃんとしたの出来るまではパットでも詰めておけば大丈夫よ」

白虎嬢「ふふっ、そうね……ふふふっ!」


270 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:36:24.33 ID:3ETE7ccmo


月明かりに照らされた海峡にかかる大橋。きらきらと結界石が反射し、

空に浮かぶ朧月と相まって、幻想的な風景をかもし出している。

召喚士「……」

海峡へ来る度に通例となった墓参り。小さな墓標の下に花を添える。

そしてその場にしゃがみ込むと、目を瞑り、召喚士は祈る。

召喚士「…………」

ザッザッザ

盗賊「……」

大軍師「……」

召喚士のすぐ脇にしゃがみ込み、盗賊と大軍師も同様に黙祷する。

大軍師「……もう一息です」

召喚士「はい。その時は短髪さん達もきっと笑顔で……」

盗賊「……ああ」

それ以上の言葉は語らず、3人は海峡へと戻る。。


271 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:38:47.71 ID:3ETE7ccmo


ギュルルルルッ…パシッ

森の中に伸びる触手が、四肢をもがれた死体を拾う。

ズルッ…ズルッ…ズルッ

ネクロマンサー「あーあ、これまた派手にやられましたねぇ……ククッ」

ポイッ…パシッ

魔剣士「……」

ネクロマンサー「ま、こんなナリでも多少は使い道もあるでしょう」

死体を受け取った魔剣士に、ネクロマンサーは振り向きながら笑う。

ネクロマンサー「さーて……次はどっちでしょうかねぇ」

魔剣士「……」

ネクロマンサー「東か、はたまた南か」

フワッ

ネクロマンサー「せいぜい今のうちに、驕っているがいいさ。ククッ……クククッ!」

不気味に笑うネクロマンサーの声は、闇の中へと消えていった。


272 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:43:48.68 ID:3ETE7ccmo
ザッザッザ

召喚士「……」

ふと立ち止まり、召喚士は空に浮かぶ月を見上げる。

召喚士「……父さん」

月は雲に隠れ、空をぼんやりと照らし出している。

召喚士「俺……頑張るから」

スッ

召喚士「朱雀先生とか関係なく、白虎だって何だって……頑張るから」

テクテクテク

召喚士「……だからまた、会えるよね」



召喚士「ありがとう。父さん」





〜第五十部、完〜


273 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/09(火) 18:50:45.49 ID:3ETE7ccmo
五十部終わりました!なんかグダグダですみません…
次回こそはビシっと…頑張ります!

それではこれにて失礼致します!では!ノシ

〜オマケ〜

白虎嬢「従姉さん……」

白虎長「何?」

白虎嬢「従姉さんの胸だと……これぐらいパット入れないといけないんだけれど……」

白虎長「いいんじゃない? 巨乳が嫌いな男なんていないでしょ。私もこれでもう少し若――」

テクテクテク

海峡兵「んおおぉぉぉぉ!?」

門兵「何だあの巨乳で美人で若い娘は!? あんな娘居たかぁ!?」

白虎長「……巨乳で美人で……若い?」

門兵「パーフェクトスタイル! パーフェクトボディ!」

海峡兵「若いのに巨乳だなって最高じゃないか!!」

白虎長「……白虎嬢、やっぱりパット外しなさい!!」

白虎嬢「へあっ!? は、はいっ!!」


281 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2011/08/09(火) 19:50:14.20 ID:Sjr92S48o
>>1乙!

ネクロマンサーはバフォメット大丈夫なのか...


282 名前:NIPPERがお送りします(長崎県) [sage] 投稿日:2011/08/09(火) 20:01:19.91 ID:78m1fufZo
大丈夫じゃないから、触手だけを挿入したんじゃない?


283 名前:NIPPERがお送りします(和歌山県) [sage] 投稿日:2011/08/09(火) 20:41:25.34 ID:05SiO9mPo
sneg


286 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/08/10(水) 01:30:05.23 ID:h5DIEs0Z0
残りの呪われた人が魔剣士だとすると東方司令はただのロリババアだったのか…


287 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2011/08/10(水) 05:04:15.55 ID:2fEm3Hwl0
いちおつ
東方副司令のアンデッド
人形になると召喚出来なくなるんだっけ?



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