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冒剣士「僕は最高の冒険者になる」
264 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:16:20 ID:XTjEsDuU
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

冒剣士「…だああっ!」

…ズバッ!!!


孤高騎士「やるじゃねーか…うおっ!」


ウィスプ『…』ピカッ

…ドゴォォン…!!


孤高騎士「っぶねえ、カスった!」


紅少女「…」ボソボソ

…パァァッ


265 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:17:12 ID:XTjEsDuU
 
孤高騎士「すぐにキズが癒えていく…ありがてぇ!」

紅少女「支援…任せて…」


冒剣士「って、こっちにも来たぁ!」

ウィスプ『…』ピカッ


女メイジ「…小氷結魔法!」

…キキキィン!!…カキン!!

ウィスプ『』


冒剣士「女メイジ、ナイス!」

女メイジ「任せてよ!」


266 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:17:45 ID:XTjEsDuU
 
孤高騎士「山頂までどれくらいだ!?」

紅少女「あとほんの少し…」


女メイジ「…何が待ってるんでしょうか」

孤高騎士「さあな。今までの流れからして、まともなもんじゃないのは確かだろうな…」

紅少女「…」

孤高騎士「ま、紅少女がいれば何とかなるだろう」


冒剣士「そうですね…、もう午後を回ってます。急ぎましょう」

孤高騎士「そうだな」


267 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:18:31 ID:XTjEsDuU
 
紅少女「…」

冒剣士「…あ!」


ランタン『…』ボワッ!!


冒剣士「…紅少女、危ない!」

…ドォン!!


女メイジ「冒剣士!」

冒剣士「いっつ…大丈夫、紅少女は!?」

紅少女「…大丈夫」


268 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:19:17 ID:XTjEsDuU
 
孤高騎士「…うおおおっ!」ビュッ

…ズバァン!!…ドサッ


紅少女「…ありがと」

冒剣士「無事ならいいんだよ、よし…進もう」


紅少女「…なんで、助けたの?私一人でも大丈夫だっ…」


冒剣士「え…なんでって…そりゃ、仲間…でしょ?」キョトン


女メイジ「…」クスッ


269 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:19:48 ID:XTjEsDuU
 
紅少女「…仲間」

冒剣士「うん。だから、気にしなくていいよ。助け合いだよ」ニコッ

紅少女「…」

冒剣士「…紅少女?」


紅少女「…何でもない。ただ、ちょっとだけ…うん…」

冒剣士「…?」


270 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:20:37 ID:XTjEsDuU
 
…タッタッタッタ

孤高騎士「お!?…あれか、あそこが山頂か!?」

 
紅少女「…そう」


孤高騎士「ゴールが見えたぞ!」

冒剣士「もう少しですね…頑張りましょう」

女メイジ「はぁ…はぁ…!」

冒剣士「女メイジ、大丈夫?」


女メイジ「…うん…大丈夫……、行くわよ!」

冒剣士「…」ニコッ


271 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:21:25 ID:XTjEsDuU
 
…ズゥゥン!!…グラグラ…


孤高騎士「うおっ!?」

冒剣士「なんですか!?」

紅少女「…」

女メイジ「……あれは…?」


紅少女「…スライム」

女メイジ「す、スライム…でかすぎでしょ!!ただの巨大な炎の塊に見えるんだけど!?」


272 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:22:12 ID:XTjEsDuU
 
メラメラ…ゴォォォォッ……!!


孤高騎士「…あっつ!こんなに離れてても熱いって…」

紅少女「溶岩の塊みたいなの…だからね」

孤高騎士「こっちは氷属性の魔道士なんざいねーぞ…、どうやったら倒せるってんだ…」

紅少女「…」


冒剣士「ってか、そもそも近づけないですよあんなの…」

孤高騎士「打撃は効かねえ、氷魔法はねぇ、近づけねぇ…詰んでるじゃねーか」


273 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:22:50 ID:XTjEsDuU
 
冒剣士「…」

…ノソッ…ノソッ…


孤高騎士「足が遅いのが助かってるな…さて、どうするか」

女メイジ「…小氷結魔法!」


…キィン!!……ジュワッ…

女メイジ「うっそー…氷、一瞬で蒸発しちゃった…」

孤高騎士「あと一歩だってのに…くそ!」


274 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:23:42 ID:XTjEsDuU
 
紅少女「…」

冒剣士「うーん…、孤高さん」

孤高騎士「なんだ?」

冒剣士「さっきの属性ライターって、重ね掛けできますか?」

孤高騎士「二重属性、ってことか?」


冒剣士「はい」

孤高騎士「わからんが…」


275 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:24:17 ID:XTjEsDuU
 
冒剣士「ちょっと試したいことがあるので、お願いできますか?」

孤高騎士「分かった。もう、お前のカタナには水属性が入ってるが…」

冒剣士「風属性お願いします」


紅少女「…?」


カチッ……ビュウッ!!


孤高騎士「うおっ!風属性ってこんな感じになるのか」

冒剣士「…よし、刀身の上に纏わりついてるから、水属性と反発しませんね」


276 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:25:05 ID:XTjEsDuU
 
女メイジ「それで、どうするつもり?」

冒剣士「魔法って、イメージと技術を上手く合致させて発動するんだよね」

女メイジ「そう、だけど…」


冒剣士「出来るか分からないんだけど、ちょっと危ないかもしれないから離れてて…」


全員「?」

…スッ


277 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:25:35 ID:XTjEsDuU
 
スライム『…』ゴォォォ

冒剣士「…」

…チャキッ


孤高騎士「そんな所で構えても、届かないぞ?」

冒剣士「…」

女メイジ「…?」


冒剣士「…おりゃあああっ!」

ビュンッ!!

…ギュンッ…!!!ゴォォォォッ!!


278 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:26:13 ID:XTjEsDuU
 
女メイジ「氷の刃が飛んだ!?」

冒剣士「…!上手くいった!…けど」

孤高騎士「擬似的に氷結刃を作ったのか…、良い考えだな…だが…」

紅少女「ライター程度の魔力じゃ…」


…キキィン!!…ジュワッ…


冒剣士「くっそ…ダメか…」

紅少女「…」


279 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:26:55 ID:XTjEsDuU
 
孤高騎士「…考えは良かったんだが」

冒剣士「水属性って、炎みたく燃える水、みたくなりませんかね…」

孤高騎士「…ん?」

冒剣士「いやー…本当は、風と水をあわせれば、氷結旋風が出来るかなとか思ったんですけど…」


孤高騎士「氷結旋風…」

冒剣士「ここは岩壁もありますし、気流の変化でなるかなーとか思ったんですが…」


紅少女「…魔法の状態変化は、かなり難しい」


280 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:27:30 ID:XTjEsDuU
 
スライム『…』ゴォォォッ

…ピョンッ


孤高騎士「…!?」

冒剣士「と、飛んだー!?」

女メイジ「ちょっ…」

紅少女「…」


…ダァン!!!…グラグラグラッ!!


孤高騎士「うおお、揺れる!」


281 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:28:53 ID:XTjEsDuU
 
…パラッ

冒剣士「…ん?」チラッ

…ゴロゴロゴロ!!


冒剣士「落石…!?紅少女、女メイジ、危ない!」

ドンッ…ゴツンッ!


紅少女「…っ!」

女メイジ「冒剣士!何するの…って、大丈夫!?」

冒剣士「…だ、大丈夫、それより落石が!」フラフラ


孤高騎士「防御しながら下がれ!こっちは女メイジを守る!」

冒剣士「く…分かりました、紅少女はこっちに!」


紅少女「…わかった」


282 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:29:52 ID:XTjEsDuU
 
…キィン!!…ゴロゴロ……キィン!!

……パラパラ…


冒剣士「…ふう」

孤高騎士「…なんとかなったな」

紅少女「…ヒール」

…パァッ!!


冒剣士「…ありがとう!」

紅少女「…別に」


283 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:30:35 ID:XTjEsDuU
 
女メイジ「で、どうしますか…スライム」

紅少女「…」


冒剣士「…あと一歩だってのに…」
 
 
紅少女「…何とかならないことも…ない」

冒剣士「…え?」

紅少女「…」


孤高騎士「…何か案があるのか?」

紅少女「…」

女メイジ「な、何!?紅少女ちゃん、教えて!」


284 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:31:23 ID:XTjEsDuU
 
…グラグラッ…


孤高騎士「んお…また揺れが…」

冒剣士「…あ」

孤高騎士「どうした?」

冒剣士「…あれ」


孤高騎士「?」チラッ


285 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:31:56 ID:XTjEsDuU
 
スライム『…』ゴォォォ

スライム『…』ゴォォォ


女メイジ「で、出口側にもスライムが…」

孤高騎士「あつっ…、おい、洒落にならんぞ…」

冒剣士「挟まれましたね…近づかれたら…」


孤高騎士「…、紅少女、頼む、この場を切り抜ける手立てがあるなら教えてくれ」

紅少女「…予定と違ったけど、これならあっちしかない…」


286 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:32:37 ID:XTjEsDuU
 
紅少女「…く」ボソボソ

冒剣士「…聞こえなかった、もう1度お願い」


紅少女「…宝玉」


孤高騎士「!」

冒剣士「!」

女メイジ!」


287 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:33:49 ID:XTjEsDuU
 
孤高騎士「お前…さっきの玉が宝玉だって…知ってたのか?」

紅少女「…知ってた」

孤高騎士「…なんで知ってるんだ」

紅少女「…」


冒剣士「…」

紅少女「…」

孤高騎士「また、だんまりか…」


288 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:34:20 ID:XTjEsDuU
 
冒剣士「…そんなことより、このままじゃ本当に死んじゃいますよ!」

孤高騎士「…っ!わかった、もう何も聞かん…、だから、どうにかしてくれ!」


紅少女「…宝玉、出して」

冒剣士「わ、わかった!」


…ガサガサッ……コロン

紅少女「…」

冒剣士「はい、これ…どうするの?」スッ


紅少女「…」


289 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:34:56 ID:XTjEsDuU
 
孤高騎士「…」


スライム『…』ジリッ

スライム『…』ジリジリ…

ゴォォォ…


女メイジ「…」ブルッ


紅少女「…」

冒剣士「…」


290 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:35:43 ID:XTjEsDuU
 
紅少女「封印を…解く」

冒剣士「…!」

紅少女「それしか、ない。良い?」


冒剣士「なんでそれに封印がされてるって…」

紅少女「私は魔法が得意…、だから分かる。封印も解ける」

冒剣士「で、でもそれは…」


紅少女「…ここで全員、蒸し焼きになって死にたいなら、別にいい」


291 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:36:23 ID:XTjEsDuU
 
冒剣士「…」チラッ

孤高騎士「…任せるぜ、冒剣士」ニカッ

女メイジ「私たちも、覚悟は出来てる。人類の遺産なんでしょ…?アナタに任せる」グッ


冒剣士「…っ」

紅少女「…どうするの」

冒剣士「…」

紅少女「もう、時間がない」


455 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/01(日) 07:32:10 ID:cUnJwn8Y

>>292
 
冒剣士(仲間…皆…、人類の遺産…、謎の封印…)

紅少女「…」


冒剣士(本当に解いてもいいのか…?だけど…これ以外の手段は…ない…)

女メイジ「冒剣士…」


冒剣士(一体どうすれば…どうすれば…どうすれば…)

孤高騎士「…冒剣士」


冒剣士(…)

…スゥッ…


紅少女「…」


293 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/28(水) 09:38:09 ID:XTjEsDuU
 
冒剣士「…決めました」

紅少女「…」

孤高騎士「…」

女メイジ「…」


冒剣士「封印を、解いて」


294 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/08/28(水) 09:38:51 ID:XTjEsDuU
本日はここまでです。ありがとございました。


297 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/08/28(水) 21:30:13 ID:YA68kkS2
続編が出てると聞いて
|д゚)支援


299 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/08/29(木) 09:35:23 ID:jNEObuSE
皆さんありがとうございます。
>>297 愉しんでもらえれば幸いです(A´ω`)


300 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:36:01 ID:jNEObuSE
 
紅少女「…わかった」

孤高騎士「決めたんだな」

冒剣士「はい。確かに何が起こるかは分かりません…ですが…」


女メイジ「…」

冒剣士「…」


孤高騎士「大丈夫だ。分かってる」

女メイジ「…うん」


301 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:36:36 ID:jNEObuSE
 
紅少女「…」ボソボソ

…バシュウ!!

紅少女「…!」


冒剣士「うわっ!」

孤高騎士「な、なんていう魔力…!」

女メイジ「目に見える魔力なんて…!」


302 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:37:16 ID:jNEObuSE
 
…ギュゥゥゥゥ…!!


紅少女「…っ!」

冒剣士「…」

孤高騎士「…」

女メイジ「…」


…スゥッ……

女メイジ「光が消えた…」


303 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:38:17 ID:jNEObuSE
 
紅少女「…これで封印は解けた」

冒剣士「こ、こんなアッサリ?」

紅少女「古い術式だから…ね。それより、持ってみて…」


…コロッ


冒剣士「…っ!!」


…ゴォォォォォッ……

冒剣士「…」

女メイジ「…冒剣士?」


304 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:38:47 ID:jNEObuSE
 
紅少女「暁の記憶…、古き魂」

孤高騎士「…?」

紅少女「今、冒剣士の心に、技術が授けられている。失われた技術、古代の魔力…」

女メイジ「ちょっ…それって大丈夫なの…!?」

紅少女「…」


冒剣士「…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
魔法…
古代…秘術……
歴史………記憶…
暁………力……魔力……世界…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


305 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:39:24 ID:jNEObuSE
 
冒剣士「…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
力が欲しいのか…
お前の思い…しかと受け取った…

授けよう…そして、もう1つの鍵を…解くがいい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


冒剣士「…」ハッ

女メイジ「…冒剣士、大丈夫!?」

冒剣士「…こ、これは…」


紅少女「今なら、倒せる?」

冒剣士「…紅少女、コレ、持ってて」コロッ

紅少女「…」


306 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:40:35 ID:jNEObuSE
 
女メイジ「…」

孤高騎士「…」


…チャキッ

冒剣士「…」ググッ


スッ…ズバァッ!!!

……ギュン…ギュンギュン!!!


307 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:42:08 ID:jNEObuSE
 
孤高騎士「!」

女メイジ「さっきのと威力も全然違う!?」

孤高騎士「これは…氷結…旋風!?」


グングングン……ゴォォォォッ!!


冒剣士「…っ」

孤高騎士「…本当に燃え上がる氷だな…これが宝玉の力なのか…?」


308 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:42:40 ID:jNEObuSE
 
女メイジ「熱さより冷たさが体を覆う…」ブルッ


スライム『!!』

…ドォォォンッ!!ベシャァッ!!


孤高騎士「スライムが一撃で潰れた!」

女メイジ「これが…宝玉の力なんだ…」

紅少女「正確にいえば…宝玉は魔力の糧。技術の種。使えるかどうかは…冒剣士次第だった」


309 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:43:28 ID:jNEObuSE
 
冒剣士「…」

女メイジ「…もう、冒剣士はその"力"を手に入れたの?」

紅少女「いや…魔力は一時的なものだと…思う。ただ…技術の種のほうは…記憶に植え付けられた…」


冒剣士「…」

女メイジ「…冒剣士…」

冒剣士「…大丈夫。僕は僕のまま。それより、もう1匹のスライムを…」キッ


310 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:44:26 ID:jNEObuSE
 
孤高騎士「…」

冒剣士「…」

スチャッ…


…ズバァ…!!!ゴォォォォ!!!


スライム『』ベシャアッ!!


…ドシャッ


冒剣士「…ふぅ」チャキン


311 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:45:00 ID:jNEObuSE
 
孤高騎士「…よし」

女メイジ「…やった」ヘナヘナ

紅少女「…ご苦労様」

冒剣士「…うん」
 
 
孤高騎士「体、なんともないか?」

冒剣士「大丈夫…ただ、一気に記憶を入れられて…クラクラします」

孤高騎士「知識…?」

冒剣士「歴史っていうんですかね…なんか、不思議な感じです。今ならどんな技術でも使える気がします」


312 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:45:35 ID:jNEObuSE
 
孤高騎士「はははっ、そりゃ結構だ!」ポンポン

冒剣士「それと…気になることが」

女メイジ「どうしたの?」


冒剣士「…知識の渦の中で、確かに人の声がしました」

孤高騎士「俺らの声じゃなくてか?」

冒剣士「いいえ…、鍵…とか…、なんとか…」

孤高騎士「…鍵?」


紅少女「…」


313 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:46:39 ID:jNEObuSE
 
冒剣士「いえ、気のせいだと思います」

孤高騎士「それなら良いんだがな…」

紅少女「…」


女メイジ「それじゃ…頂上、あと一歩…行きますか?」

孤高騎士「そうだな…」

紅少女「…行こう」


冒剣士「うん」


紅少女「…」


314 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/29(木) 09:47:24 ID:jNEObuSE
 
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