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少女「戦場みたいな街に堕ちてしまった」
147 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 00:16:22.99 ID:YuZpmXq40
少女「な・・・なに??」

男「ふう、びっくりした。いや別に大丈夫」

男「なんか電流が流れた気がしたけど、気のせいみたい」

少女「そ、そっか。よかったぁー」

紳士「さて・・・ではそれをこちらに返してもらおうか」

黒服「・・・」スッ

少女「きゃ!!」グィ

男「!!」


148 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 00:20:02.83 ID:YuZpmXq40
少女「ちょ」

男「け、拳銃!?」

黒服「・・・動くな」

少女「ひいいいい」プルプル

男「ちょ、あんた!!やめさせろ!!」

紳士「君がおとなしくその機械をこちらに渡せば、妹さんには何も危害は加えないよ」

男「・・・嘘だ!!」

紳士「ほう??」

男「・・・あんた・・・人を殺めたことがないと言ったのも・・・嘘だな??」

紳士「ふふふ・・・どう思おうが君の自由だよ」


149 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 00:24:52.43 ID:YuZpmXq40
少女「ね、ちょっと腕が苦しいんだけど」

黒服「・・・」

少女「ちょーっとだけ、緩めてくれない??絶対逃げないしさ」

黒服「それはできない」

少女「ちぇー堅物ー」

男「妹を離してくれ。そいつは何もしていないだろう」

紳士「だから、それをこちらに返してくれれば」

男「そんな言葉は、信用できないって言ってるんだよ!!」

紳士「・・・あまり私を怒らせないほうがいい。早くしたまえ」


150 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 00:28:07.12 ID:YuZpmXq40
男「(あと・・・何秒だ・・・)」チラッ

少女「(もうちょっと・・・もうちょっとだけ待って・・・)」チラッ

紳士「さあ、早くしないとこの子がどうなるか・・・わからんわけじゃあるまい」

男「わ、わかった・・・わかったから二人ともその物騒な物を下ろしてくれ」グィ

・・・

男「あれ、取れない」グィ

紳士「なに??」


152 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 00:32:22.67 ID:YuZpmXq40
紳士「おい、ふざけたことを言ってると」

シューン

紳士「!!」

黒服「お、男が消えた!?」

少女「ふっ!!」ブン

ドシャッ

黒服「ぐはっ」

紳士「ど、どうした!!お前が投げ飛ばされるだと!?何が起こっている!?」


154 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 00:36:33.91 ID:YuZpmXq40
男「はっ」ヒュン

ガシッ ガシッ

カラン カラン

紳士「くっ銃が・・・」

男「体が軽い!!あんたたちの動きが止まっている様に見えるぞ!!」

黒服「・・・」スッ

黒服「・・・」スッ

黒服「・・・」スッ

黒服「・・・」スッ

男「ちょ、何人いんだよお前ら!!」

少女「に、逃げようよ!!相手してらんないよ!!」


156 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/07(土) 00:55:52.98 ID:/7jrbu9zO
GOING UNDER GROUNDをこよなく愛する俺が来ましたよ支援


157 :1 [] :2009/02/07(土) 00:59:30.36 ID:SIUnixZDO
猿くらってます 少々お待ちを

>>156 同志よ


158 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 01:03:37.37 ID:YuZpmXq40
黒服「・・・」ジャキ

黒服「・・・」ジャキ

黒服「・・・」ジャキ

黒服「・・・」ジャキ

男「ちょ、こいつら見えてんじゃないのか」

少女「ムサシが喋るからだよ!!」

男「くそ!!」シュン

少女「きゃあ!!」グィ

男「いったん逃げるぞ!!」シュン


159 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 01:08:21.25 ID:YuZpmXq40
紳士「なぜ姿が見えなくなったのか・・・そんなことはどうでもいい」

紳士「早く連れ戻せ。死体で構わん。もちろんあの機械には傷一つ付けるなよ」

紳士「傷の一本が腕一本だと思え!!」

黒服一同「はっ!!」

紳士「しかし・・・あの少年、あの機械を使いこなされると厄介だ」


160 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 01:12:06.68 ID:YuZpmXq40
少女「ね、ねえ。このまま逃げても、人質の人たちが危ないだけだよ」

男「確かにそうだな」

少女「てゆーかムサシめちゃめちゃ足速いね」

男「この機械のおかげだろうな。昔のおれはいつも徒競争とかで最下位争いしてたからなw」

少女「・・・あたし独り言言ってる変な人みたいだよぉ・・・」

男「ま、まだ解除しないでくれよ、魔法」

少女「へへ・・・でもうまくいったね」

男「ああ。タイマー機能までできるなんてな」

少女「・・・で、さ。そろそろ下ろしてくんない??」

男「あ、ごめん」


161 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 01:15:36.95 ID:YuZpmXq40
男「どんだけ魔法使えるかもわからないし、ナイフ持ってろ」

少女「うん、ありがと」

男「と、言いたいところだが、おれも手さぐり状態。こういうとこ不便だな」

少女「万能じゃないのさ」

男「あったあった、ほい。それで、人質の人たちはどこにいるんだろうな」

少女「しっ!!」

男「??」

少女「ほら、あそこ」

男「見張りか・・・2人いるな」

少女「あの部屋怪しくない??いかにも何かありますって感じ」


162 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [もうみんな寝てしまったか] :2009/02/07(土) 01:17:56.08 ID:YuZpmXq40
男「おれが行ってくる。ここで待ってろ」

少女「おう。気ぃつけろよー」

ヒュッ

見張り1「ん??何か言ったか??」

見張り2「いや、なにも」

ガスッ ガスッ

見張り1・2「ッ!!」ドサドサ

男「おし、楽勝」

少女「すげー。でもあれだな。姿見えないとなんか滑稽だな」

男「もう来ていいぞー」


163 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [もうみんな寝てしまったか] :2009/02/07(土) 01:20:56.27 ID:YuZpmXq40
少女「やっぱ鍵かかってるな」

男「針金ならあるんだけどなー」ゴソゴソ

少女「突っ込んでみなよ」

男「おう」ガチャガチャ

少女「入れた??じゃあちょっとそのままね」

フォーン

ガチャガチャガチャガチャ・・・

男「うおお、針金が勝手に!!」

少女「これでいつかは開くでしょ」


165 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 01:24:22.85 ID:YuZpmXq40
男「どんな魔法だよこれ」

少女「物質を凶暴にさせる魔法だよ」

男「はー、ものは使いようだなー」

少女「他は落第でも、魔法は得意なんだからなっ」

ガチャリ

少女「開いた!!」

男「じゃ、中入ってみるぞ」


166 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 01:27:57.46 ID:YuZpmXq40
少女「おじゃましまーってうわ!!」

男「ひっでーなこれ」

少女「もうちょっとまともな生活させてあげなよ」

男「すげー臭いだし・・・」

少女「こんなところで生活させられてたなんて・・・やっぱあのおじさん悪い奴だね」

男「ああ」

少女「みなさん、助けに来ましたよー!!」

・・・

男「返事する気力さえないみたいだな」

少女「どうしよ」


167 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 01:30:09.65 ID:YuZpmXq40
男「この人ら連れて上まで行くのは無理だな」

少女「むー」

男「なんとか魔法で上まで移動させられないか??」

少女「出来なくはないけど・・・」

男「頼む」

少女「・・・きっと魔力使い切っちゃうんだよね」

男「そしたら??」

少女「動けなくなっちゃう」

男「・・・」


168 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 01:33:17.36 ID:YuZpmXq40
少女「ムサシがおぶって行ってくれるなら、頑張ってみるけど」

男「よし、後のことは任せろ」

少女「変なことしたら、回復したあとボコボコだからね」

男「・・・わかった」

少女「(その間はなんだよ)」

少女「ざっと・・・20人くらいか」

男「やれるか??」

少女「うん。やってみる」


170 :1 [] :2009/02/07(土) 01:41:01.60 ID:SIUnixZDO
また猿ですorz
まだもうしばらく続くんですが徹夜覚悟で行くべきでしょうか??
寝ちゃうと次来れるのは明日の夜になっちゃいますし…


171 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/07(土) 01:48:00.14 ID:NDxHE2viO
回線切って繋ぎ直せばIP変わって猿回避できるとか聞いた


173 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/07(土) 01:56:53.60 ID:/7jrbu9zO
無理してやる必要はない。今止めると落ちるかもしれんが


174 :1 [] :2009/02/07(土) 02:00:57.18 ID:SIUnixZDO
スマン回線抜いてみたがダメだった

>>173ここまできたからには落としたくないw
最後まで行きます


176 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 02:08:57.19 ID:YuZpmXq40
少女「ちょっと集中させてね」

男「おう」

・・・

・・・

・・・

少女「・・・」

男「(・・・少女祈祷中・・・てか)」


178 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [よっし頑張る] :2009/02/07(土) 02:14:41.42 ID:YuZpmXq40
少女「は!!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

男「うおお」

少女「ご、ごめん、ちょっと座標ミスったかも」

男「座標ってなんだよ!!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

少女「えっと、つまり、つまり、周りの壁とかも移動しちゃうかも!!」

男「ま、マジかよ!!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

少女「あ、あとは頼んだ・・・」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

男「!!」


179 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 02:20:55.15 ID:YuZpmXq40
男「しゃーねえ。透明になる魔法も解けちゃったみたいだな」

少女「・・・」グッタリ

男「よっと・・・重」グイ

男「もしかしたら崩れるかもな。早くしないと」タタッ

見張り1「クッ・・・(あれは・・・なんだったんだ・・・)」ゴソ

見張り1「誰かが・・・逃げる・・・」ゴソ

見張り1「逃がしては・・・ならない・・・」ゴソ





・・・パン


180 :VIPがお送りします [豆さんじゃないのか] :2009/02/07(土) 02:23:13.57 ID:tTwQ+LV4O
支援


181 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [豆さんじゃないです] :2009/02/07(土) 02:24:38.36 ID:YuZpmXq40
男「はぁ・・・はぁ・・・」

少女「ム・・・サシ・・・??」

男「おう、起きたか」

少女「・・・??明るい??」

男「おう、もう外まで逃げたぞ。ここまで・・・来れば、多分・・・大丈夫だ」

少女「人質のみんなは??」

男「さあ、な」

少女「魔法、うまくいったかな」

男「どうかな。でも研究所はつぶれちまったよ」

少女「そっか・・・ちょっと時空歪めすぎちゃったかな」

男「ばーかwww」


182 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 02:28:35.33 ID:YuZpmXq40
少女「ムサシ・・・息荒いよ??」

男「いや、さすがに機械付けてても、女の子背負って走るのは無茶だったかなーなんて」

少女「そっか・・・そうだよねw」

男「・・・」

少女「・・・」

男「・・・」



少女「ムサシ・・・その血、何??」


184 :VIPがお送りします [] :2009/02/07(土) 02:31:05.20 ID:nOK0TspaO
死亡フラグキター
…ハッピーエンドがいいなあ


185 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 02:32:06.76 ID:YuZpmXq40
男「たいしたことないって」

少女「・・・うそ」

男「本当だって。痛くねーもん」

少女「・・・うそ!!」

男「・・・ゴメンちょっと痛いかも」

少女「・・・なんで」

男「・・・見張りの人さ、銃持ってたっぽいな」

男「うまいこと気絶してくれてなかったっぽいな」

少女「うう・・・ううう・・・」グス

男「泣くなよ」


186 :VIPがお送りします [そうか。勘違いすまん] :2009/02/07(土) 02:35:08.47 ID:tTwQ+LV4O
やっぱ撃たれてたのか…


187 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 02:36:17.75 ID:YuZpmXq40
少女「泣いてない」

男「泣いてる」

少女「泣いてない!!」

男「・・・はは」

男「もう魔力・・・ないんだよな」

少女「・・・うん・・・」グス

男「でも・・・おれ・・・幸せだぜ??この街救ったんだから」

少女「・・・うん」グス

男「これで・・・リンも、向こ・・・うへさ・・・帰れるんだろ??」

少女「こんな帰り方、やだ」グス

男「泣くなって」

少女「泣いてない!!」グス


188 :HAM ◆HAM/FeZ/c2 [] :2009/02/07(土) 02:41:05.98 ID:YuZpmXq40
男「あれ・・・目が見えね」

少女「・・・うう」ポロポロ

男「あはは・・・あっけなかったな」

少女「・・・」ポロポロ

少女「うあああああああああああああああああ」

少女「今!!今だけ!!今だけでいいから!!」

少女「お願い!!魔力を戻して!!ねえ!!大天使様!!」

少女「ムサシを助けて!!」

少女「大天使様!!聞いてるんでしょ!!見てるんでしょ!!」

少女「こんな終わり方ないよ!!ねえ!!」

男「リン・・・ありがとうな・・・」

男「22年間・・・平凡だったけど・・・最後に、ヒーローの真似事ができて、楽しかった・・・」

少女「いや!!いやだよ・・・」

男「あり・・・がと・・・」



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