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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 58 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/06/20(水) 18:42:57 ID:tL1fMIH.
ーー
剣士「乾杯ッ!」
召喚士「………」
剣士「どうしたんだよ師匠!そんな暗い顔する場所じゃねえだろ!」
召喚士「そうですね……」
剣士「かぁー!なんだよその返事は!」
召喚士「ごめんなさい……」
剣士「人が嬉しくてたまんねえって思ってるのにそれは無いだろ!」
召喚士「……嬉しいの?」
剣士「そうだぁッ!あんたに付いて行けば俺はもっと強くなれる!」
召喚士「………」
剣士「こんなに嬉しい事は無いんだぜッ!!!」
- 59 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/20(水) 18:53:28 ID:tL1fMIH.
召喚士「そうなんだ……」
ネメア「………」
剣士「その事も兼ねてだ!だから飲み明かそうぜ!」
召喚士「お、おう……」
剣士「改めて乾杯ッ!」
召喚士「乾杯……」
剣士「ウグッウグッウグッ……うめーっ!な、師匠よ!」
召喚士「あのさ……その師匠って言うのやめようよ」
剣士「なんでぇぇ!」
召喚士「俺はそんなに偉い人間じゃ無いしさ……召喚士でいいよ」
剣士「そうかい?じゃあ召喚士よろしくな!」
召喚士「うん……」
- 60 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/20(水) 19:14:01 ID:tL1fMIH.
ー
剣士「大だ!大行ってくるッ!」
召喚士「そんな事大声で言わないでいいから……」
ネメア「………」
召喚士「はぁ……」
ネメア「お前……あの者を受け入れたみたいだが良いのか?」
召喚士「うん……」
ネメア「そうか」
召喚士「あんなに喜んでるのにさ……言えないよ。俺は弱いからなんて……」
ネメア「………」
召喚士「……だからさ時々助けてよ」
ネメア「助けんと言った筈だ」
召喚士「契約者として命じても?」
ネメア「………」
- 61 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/20(水) 19:31:48 ID:tL1fMIH.
召喚士「………」
ネメア「少しだけだぞ……」
召喚士「うん……ありがとうネメア」
ネメア「全く……私を当てにするな……」
召喚士「ごめん……」
ネメア「………」
召喚士「………」
……「あの……ここ宜しいでしょうか?」
召喚士「え?」
……「………」たゆん
召喚士「どどどどうぞッ!凄い宜しいですッ!」
……「では失礼して……」たゆん
召喚士「どういたしましたお嬢さん!」
……「昼間の……あれを見ましてお話をお伺いしたいと思いまして」
- 62 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/20(水) 21:56:59 ID:tL1fMIH.
召喚士「ふむ!なるほどなるほど!」
ネメア「………」
……「あ……私、喚起士と言います」
召喚士「ほほう!何とも良い響きのお名前ですな!」
喚起士「いえ……そんな……」
召喚士「俺……おほん!私は召喚士と言うのですよ。召喚を生業としてましてね!」
喚起士「あら、奇遇ですね。私もなんですよ」
召喚士「そうなんですか!いやぁ本当に奇遇だ!ははは!」
ネメア「………」
喚起士「昼間のアレ、本当凄かったですね。体術か何かおやりになっているのですか?」
召喚士「アレですか……アレは私の一族に伝わる秘技でしてね……」
喚起士「………」
- 63 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/20(水) 22:09:14 ID:tL1fMIH.
召喚士「……一子相伝の技なのですよ」
喚起士「そうなんですか……」
召喚士「これは秘密なのですがね……貴女にだけ!お教えしましょう……」
喚起士「………」ゴクリッ……
召喚士「アレは……相手の五点を突き相手が五歩歩くと……心臓が破裂すると言う恐ろしい技なのです……」
喚起士「そんな技を素人相手に……」
召喚士「いえ、その辺りはご心配無用です。皆、一撃目しか当てていないので」
喚起士「………」
召喚士「ふふふ……少し大人気なかったと思っていますよ」
喚起士「お、お強いのですね……」
ネメア (馬鹿め……そんな大嘘を堂々と……)
- 64 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/20(水) 23:50:38 ID:tL1fMIH.
ー
召喚士「まぁ私にかかればお茶のこさいさいなんですよ。ハハハ!」
喚起士「うふふ。……そろそろおいとまさせて頂きますね」
召喚士「ええあ!ま、まだ……」
喚起士「では、失礼します」たゆん
召喚士「お気を付けて!」
ネメア「………」
召喚士「………」
ネメア「まあ……何も言うまい……」
召喚士「そうして……」
ネメア「しかしあの女……立派なものだな」
召喚士「ああ……本当立派だな……」
ネメア「わかるのか?」
召喚士「わかるさ……」
- 65 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 00:19:24 ID:iAHvncVg
ネメア「そうか……」
召喚士「………」
ネメア「良く学び良く鍛えなければあそこまでにはなっていないだろうな……」
召喚士「へぇ、良く学び良く鍛えるとあそこまでになるのか……」
ネメア「……?」
召喚士「………」
ネメア「お前もあれ程の者になって貰わねば困るぞ」
召喚士「俺は男だからあんなにならないよ……」
ネメア「………」
召喚士「……?」
ネメア「お前何の話をしてるんだ……」
召喚士「え?おっぱいだろ?あのたゆんたゆんって……」
ネメア「何故私が人間の脂肪の話をしなければいけないのだ……」
- 66 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 00:29:36 ID:iAHvncVg
召喚士「脂肪って言うなこの野郎ッ!」
ネメア「お前という奴は……私が話していたのは召喚の話だ」
召喚士「………」
ネメア「あの女の背中見たか?」
召喚士「うん、セクシーだった!」
ネメア「背中に彫り込まれていた魔方陣な……恐らく召喚陣だ」
召喚士「………」
ネメア「……あれこそ真の召喚術だな」
召喚士「へぇ……」
ネメア「お前わかっていないだろ……」
召喚士「……今更聞くなよ」
ネメア「………」
- 67 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 05:12:44 ID:iAHvncVg
ー
召喚士「………」
ネメア「だからお前はだな!」クドクド……
召喚士「……うっせぇよローカル召喚獣」ボソ
ネメア「………」ピタッ
召喚士「………」
ネメア「今何て言った?」
召喚士「別に何にも……」
ネメア「ローカル召喚獣とか聴こえたが?」
召喚士「………」
ネメア「貴様……教えを説いてやっていると言うのに……言うに事欠いてローカル召喚獣などと……」
召喚士「……その通りだろ」
ネメア「グッ……私を知らぬのは貴様ぐらいだ馬鹿めがッ!」
- 68 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 05:54:34 ID:iAHvncVg
召喚士「へぇ……なら剣士に聞いてみようか」
ネメア「ふん!貴様の無知が露呈するだけだ!」
召喚士「おし……何賭ける?」
ネメア「賭けだと?いい加減しろ!」
召喚士「怖いのかぁ……あ?」
ネメア「こいつ……いいだろう賭けてやるッ!」
召喚士「おっけー」
ネメア「私が勝ったならば貴様の心臓喰らってやるからなッ!」
召喚士「おう!いいともいいとも……俺が勝ったら……そうだな」
ネメア「………」
召喚士「……ん」
- 69 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 08:41:51 ID:iAHvncVg
剣士「いやぁ出た出た!それにしてもよ……さっきすれ違った姉ちゃん凄かったぜぇ!」
召喚士「……そこへ座れ」
剣士「あ、ああ……。どうかしたのかい……?」
召喚士「ちょっと聞きたい事があるんだ」
剣士「何でも聞いてくれッ!」
召喚士「……ネメアって名前知っているか?」
剣士「ネメア?ネメアねぇ……」
召喚士 (この筋肉が知っている筈が無いだろッ!)
ネメア (くだらぬ勝負を受けてしまったな……私の圧勝で間違いは無いのに。少々大人気無かったか……)
剣士「ん……」
- 70 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 17:46:13 ID:iAHvncVg
召喚士 (知っている筈……無いよな……?)
ネメア (ふふふ……この馬鹿者にキツい灸でも添えてやれば少しは召喚術に身を入れるだろ)
剣士「その名前聞いた事あるな」
召喚士「ッ!」
ネメア (クククッ……焦り出しおったわ!)
剣士「なんだっけかな……どこかで聞いたんだよな……」
召喚士 (ま、まさか……やめろよ……)
ネメア (さて……どのような罰がよいかなクククッ!)
剣士「ああ!思い出したぜッ!」
召喚士 (ああぁぁぁ……)
ネメア (ふふふ……)
- 71 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 17:56:21 ID:iAHvncVg
剣士「確か北の方にいる娼婦の婆さんの名前だな!」
ネメア「………」
召喚士「ば……」
剣士「あれは良かった!うん」
ネメア「………」
召喚士「………」
剣士「どうした?」
召喚士「いや……何でも無いよ……」
ネメア「……追えッ!!!背中に刺青がハイッタ女を捕まえるノダーッ!」
剣士「は?」
ネメア「イイカラーッ!間に合わなくなっても知らんゾーッ!!!」
剣士「ああ……?よくわかんねえけどあんたが言うなら……」
タタタタッ
召喚士、ネメア「………」
- 72 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 18:33:13 ID:iAHvncVg
ー
タタタッ
ネメア「ええいッ!もっと早く走らんかッ!」
召喚士「………」
ネメア「クソッ!あの筋肉馬鹿も知らんとはどうなっているんだッ!」
召喚士「………」
ネメア「あの女なら私の凄さがわかる筈!私がどれだけ偉大かッ!」
召喚士「………」
ネメア「……なんだ?」
召喚士「筋肉のストライクゾーンが広すぎて……正直お前の事はどうでもよくなってきた……」
ネメア「よく無いッ!」
召喚士「………」
キャアアァァッ!
- 73 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 21:42:58 ID:iAHvncVg
剣士「グヘヘェ……いいじゃねえか姉ちゃんよぉ……」
喚起士「や、やめてください!」
剣士「俺の師匠がよ!お前の体見て欲情したみたいなんだわ……だからよ相手頼むわッ!」
喚起士「嫌ですッ!」
召喚士「お前……何やってんだよ……」
剣士「ああ!」
喚起士「た、助けてください!」たゆん
召喚士「……お任せくださいッ!」
剣士「いやぁ捕まえようとしたんだけどよ……中々話を聞いてくれなくてな」
召喚士「………」
喚起士「……お知り合い……何ですか?」
召喚士「……知りません」
剣士「あんたが追えってよ……言った……」
召喚士「黙れ蛮賊ッ!このようなか弱き女性に手を出すなどッ!」
剣士「ええぇぇ……」
- 74 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 22:21:02 ID:iAHvncVg
喚起士「………」
召喚士「行くぞ蛮賊ッ!」
剣士「ま、待てって!」
召喚士「はあぁぁぁあ!」
べちんっ!
剣士「……?」
召喚士「クッ!やるじゃないかッ!」
剣士「………」
召喚士「これで終わりだッ!」
べちんっ!
剣士「何やってんの……?」
召喚士「倒れろ!……後で奥義教えてやるから!」コソコソ
剣士「ッ!……ぐ、ぐああ!やらたあ!」バタッ!
召喚士「………」
ネメア (酷いな……色々と……)
- 75 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 00:47:48 ID:0QXInorE
ー
召喚士「大丈夫ですか?」キリッ
喚起士「ええ……ありがとうございました……」
ネメア「早く聞け!」コソコソ
召喚士「……もういいよ」コソコソ
喚起士「……?」
ネメア「よく無いッ!」コソコソ
召喚士「めんどくさいな……」
喚起士「すいません……面倒な事を……」
召喚士「え?い、いえ!貴女の事じゃないですよッ!ははは……」
喚起士「………」
召喚士「そのですね……お訊きしたい事があるんですが……」
喚起士「何でしょうか?」
- 76 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 00:56:17 ID:0QXInorE
召喚士「ネメアって名前ご存知ありませんか?」
喚起士「ネメア……ですか?」
ネメア「………」
召喚士「………」
喚起士「アレですかね……」
召喚士「アレ??」
喚起士「あそこに見える」
召喚士「……夜空?後は星ぐらいしかありませんが?」
喚起士「ええ、そうですよ。その星で出来てる星座ですね」
召喚士「星座……?」
喚起士「獅子の星座の事ではありませんでしたか?」
ネメア (ふふふ……)
- 77 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 14:17:27 ID:6cCZzV0o
召喚士「……その事をもう少し詳しく」
喚起士「はい……?……後は神話の事とかしか」
召喚士「神話ッ!?」
喚起士「どうかいたしました?」
召喚士「い、いえ……続けて」
喚起士「……続けてと言われましても有名なお話しですし……ご存知なのでは?」
召喚士「………」
喚起士「……?」
ネメア (やはりこの馬鹿二人が知らなかっただけなのだ!)
召喚士「……あれですよ。ちょっとド忘れを……」
喚起士「はぁ……?」
召喚士 (何だよ神話って!どっかド田舎のぺーぺー召喚獣じゃ無かったのか!)
……ォォァズズズッ!
- 78 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 16:12:36 ID:RWtuviAQ
……「………」
喚起士、ネメア「ッ!」
召喚士「?」
……「ミツケタ……」
召喚士「ななななッ!」
ネメア「……落ち着け、私の追っ手だ」
召喚士「に、逃げなきゃ!」
ネメア「待て!……あの女を見ろ。やる気だぞ?」
喚起士「……眠れる……よ……」
召喚士「おおい助け
ネメア「黙って見ていろッ!」
召喚士「………」
喚起士「いざッ!我の元にッ!」
バシュンッ!
ネメア「ほう……凄いな。武具召喚か……」
- 79 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 16:24:11 ID:RWtuviAQ
召喚士「何だよあれ!?」
ネメア「あれが本来、召喚の在るべき姿なのだ。しっかり見ておいた方がいい」
召喚士「………」
……「……ニヒキ?」
召喚士「に、二匹って……?」
ネメア「……?」
喚起士「……ジノ……お願いしますッ!」
ネメア「ジノだとッ!?」
ズハシュンッ!!!
ジノ「………」
喚起士「……いけますか?」
ジノ「大丈夫ぅ!ごめんね毎度毎度」
喚起士「いえ、慣れましたから。それに修行にもなりますし」
ネメア「………」
召喚士 (何かヤベぇ……全然付いていけない……)
- 80 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 17:57:56 ID:RWtuviAQ
ーー
……「……ウガグゥゥ」
シュゥゥ……
ジノ「お疲れちゃん!」
喚起士「いえ、いつものようにジノが助けてくれましたから」
召喚士「すげぇ……」
ネメア「………」
召喚士「なぁ……あのジノとかって言うのスフィンクスじゃないの?」
ネメア「そうだ。……何故そっちを知っていて私を知らん……」
召喚士「どっかのマイナー召喚獣じゃ無いからな……」
ネメア「こいつは……」
召喚士「いいな……オッパイだよ……」
ネメア「………」
- 81 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 18:46:43 ID:RWtuviAQ
ジノ「……あの人間に見られちゃってるけどいいの?」
喚起士「あの方も召喚を生業としているようなので……」
ジノ「そっか……」
喚起士「お怪我はありませんでしたか?」
召喚士「……オッ……ええ!いやぁお強いのですね!ははは!」
喚起士「………」
召喚士「……?」
喚起士「……よろしければ貴方の召喚獣……拝見させて頂けませんか?」
召喚士「………」
ネメア「構わん。出るぞ」
ズバシュンッ!
ネメア「………」
ジノ「のあ!?」
喚起士「ッ!」
- 82 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 19:06:40 ID:RWtuviAQ
ネメア「……久しいなジノ」
ジノ「兄ちゃん……何でいるの……」
召喚士「兄ちゃんって……?」
ネメア「私とジノは兄妹なんだ……」
ジノ「……ごめんなさいッ!」
ネメア「はあ?」
ジノ「あのね……違うんだよ!……本当だよ?」
ネメア「……何の事だ?」
ジノ「………」
ネメア「………」
ジノ「怒りに来たんじゃ無いの?」
ネメア「……怒られるような事したのか」
ジノ「してないよ!全然してない!うん!」
ネメア「何をしたんだ……」
- 83 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 23:20:09 ID:RWtuviAQ
ジノ「……ちょっとパイアをね」
ネメア「………」
ジノ「探してたら……イタズラしたくなって……」
ネメア「またか……」
ジノ「人間だと思って食べたら天使で……」
ネメア「………」
ジノ「それでね……」
ネメア「追われて、あの女に匿って貰ってるのか?」
ジノ「そう!」
ネメア「………」
召喚士「誰かと同じだな」
ネメア「同じでは無い!」
喚起士「……ここでは何ですので私が泊まっている宿へ行きませんか?」
- 84 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/23(土) 00:05:34 ID:iIOQBCRI
ーー
喚起士「………」
召喚士「………」
剣士「……酷いぜ!あのまま置いてこうとしただろ召喚士!」
喚起士「やはり……お知り合いでしたか」
召喚士「……知りません」
剣士「流石にもう誤魔化せねえだろ……」
召喚士「………」
喚起士「もういいですよ……先程はいきなり召喚獣を見せろなどと失礼いたしました……」
召喚士「いえ……」
剣士「やっぱあんた凄えな!強い上にあんな化物従えてるんだから!」
召喚士「余計な事は言うな……」
剣士「なんでだ?」
召喚士 (嘘ってバレたら色々困るんだよ!)
- 85 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/23(土) 14:28:23 ID:iIOQBCRI
ー
喚起士「先程は申し訳ありませんでした……」
ネメア「いや、いい。……女、ジノが世話になっているな」
喚起士「そんな事はありませんよ。私も色々と助けて貰っていますし」
ネメア「そうか……」
喚起士「お訊きしても宜しいでしょうか?」
ネメア「なんだ?」
喚起士「何故……貴方のような召喚獣がこの世界にいらっしゃったのですか?」
ネメア「……話すとちょっと長くなる」
喚起士「………」
ネメア「………」
- 86 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/23(土) 23:48:40 ID:iIOQBCRI
ー
召喚士「巨乳と手甲が向かい合って話してるって……シュールだな……」
ジノ「あたし腕輪だし、この会話もそうなんじゃ無いの?」
召喚士「………」
剣士「凄えな……腕輪が喋ってるぜ……」
ジノ「ふふん凄いでしょ!恐れておののけ人間よ!」
剣士「そこまでじゃねえよ……」
ジノ「………」
召喚士「おい、ジノとやら」
ジノ「……何?」
召喚士「あの……喚起士さんは……」
ジノ「ああ!あたし以外は召喚獣持ってないよ」
- 87 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/24(日) 00:01:17 ID:cwrEjrkU
召喚士「違うッ!……お付き合いしている男性等はいるのか!」
ジノ「………」
召喚士「どうなんだ!?」
ジノ「あ……いるよ。既婚で子供が五人だったかな!」
召喚士「……ぐあぁぁ」
ジノ (嘘だけど)
剣士「なんだ人妻か……つまんね」
召喚士「なぁぁ……何故良い物は全て他人の物なんだぁぁッ!」
ジノ「………」
剣士「まぁ仕方無いな」
召喚士「うぅ……剣士も狙ってたのか……?」
剣士「狙う?違うぞ」
召喚士「じゃあ何?」
剣士「最近してねえからお願いしようかなってな!」
- 88 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/24(日) 00:10:33 ID:cwrEjrkU
召喚士「………」
剣士「人の物じゃあ無理だよな……そうだ!」
召喚士「………」
剣士「召喚士相手してくれよ!」
召喚士「……は?」
剣士「三回くらいでいいからよ!」
召喚士「……俺は男だぞ?」
剣士「関係ねえって!出せればいいからな!」
召喚士「冗談やめろよ……」
剣士「冗談なんて言うかよ」
召喚士「………」
剣士「駄目か?」
召喚士「こいつに頼め……」
ジノ「あたしッ!?」
- 89 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/24(日) 00:22:41 ID:cwrEjrkU
剣士「そっか。頼むわ!」
ジノ「……やだよ」
剣士「なんだよ……連れねえな……」
召喚士、ジノ (こいつ有り得ない……)
剣士「我慢するか……はぁ」
召喚士「一人ですればいいだろ……」
剣士「一人だといけねえんだよ!」
召喚士「あっそ……」
ジノ「………」
召喚士「ちょっとネメアに契約事項の追加申請してくる……」
ジノ「い、一緒に持ってってッ!」
召喚士「剣士はそこに座っててくれ……」
剣士「おう!」
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