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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その21
954 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 18:23:20.40 ID:Juck93so
本国時間9時過ぎ。最深よりやや離れた場所。

タタタタッ…

火忍「傷はどうだぁ!?」

風忍「他愛ない」

火忍「…ま、他愛あろうがなかろうが…無茶して貰うけどな」

風忍「それはそうさ。姫はおろか、上様までいらっしゃるのだからな」

火忍「そーいう事……」

ピクッ

風忍「待てっ、火忍!!」

火忍「…ああ。分かってる」

不穏な気を感じ取り、二人の忍がゆっくり歩き始める。

風忍「……」

火忍「穴もかなり…広くなって……」

バゴオオォォッ!!

風忍「火っ!!」


955 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 18:34:05.02 ID:Juck93so
ズシャアァ

火忍「……ぺっ、問題ねぇ」

突如、真横の壁が吹き飛び、巻き込まれた火忍は地を吐き出し拭う。

風忍「…こいつは…っ!?」

大蛇「キシャアアァァ!!」

火忍「蛇の子分かねぇ…」

チャキッ

風忍「広くなったとは言え、戦うにしては狭すぎる。

ノソッ…ズズズッ

火忍「おいおいおい、一匹じゃねぇのかよ…っ」

風忍「奥へ抜けられるか?」

火忍「せめて一匹、ぶっ倒さないとなぁ」

風忍「…仕方ない。強行突破だ」

火忍「よっしゃ!!」

壁のように立ちはだかる大蛇の群れ。風忍と火忍は脇差を手に取り、走り出す。


957 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/24(水) 19:27:18.46 ID:5xWVhwDO
>>1乙!
初期の頃だったら大蛇相手で大苦戦だっただろうに成長したよな−
今召喚士パーティーが強敵相手にしても苦戦しないのは鋼の剣を手に入れた感覚っぽくて楽しいな


961 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:45:48.10 ID:ogGCPCEo


タタタタッ…

水忍「……ん?」

雷忍「終点か」

水忍と雷忍、二人は突き当たりの開けた場所で足を止める。

テクテクテク

水忍「……」

雷忍「こっちから抜けられそうだな」

水「此処、何か不自然な作りだな」

雷忍「……確かに、妙だな」

スタスタ…スゥッ

水忍「明らかに人の手が入っている」

雷忍「何者かが住処に使っていたのか…?」

コッ…

水忍「何奴…っ!?」


962 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:46:27.42 ID:ogGCPCEo
微かな物音に気付き、水忍がその方向へと振り向く。

雷忍「……」

チャキッ

雷忍はそれを受けて、顔のみ振り向き、ゆっくりと背の刀に手をかける。

ススッ…

水忍「……お、お主は…っ!?」

巫女「……う…ぅ」

雷忍「確か、名代様の屋敷に居る……巫女殿と申したか」

巫女「…はぁ…はぁ…っ、……て」

水忍「何故このような場所に……」

雷忍「……」

ヨロッ…フラフラフラ…

巫女「……助…」

水忍「ああ、今助けてやる…っ!」

雷忍「……待て」


963 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:47:05.39 ID:ogGCPCEo
ヨロヨロッ

水忍「……?」

巫女「助か…」

雷忍「水っ!待て…!!何かおかしい!!」

水忍「何…?」

巫女「助かろうなどと…思うなよ?」

水忍「――!?」

雷忍「伏せろ!!」

ダッ!!

近づく水忍めがけ、巫女の手にする札が細長く姿を変える。

巷に一旦木綿呼ばれる式神は、水忍を庇い飛び込んだ雷忍の左腕へと巻きつく。

シュルルルッ!!……ゴキィッ!!

雷忍「くぅ…っ!!」

水忍「雷っ!!」

突然の異変に素早く起き上がり、水忍は巻きつく一旦木綿を脇差にて斬る。


964 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:47:45.45 ID:ogGCPCEo
バシュッ!!

水忍「大丈夫か!?」

雷忍「……ちっ、折られたか」

水忍「巫女殿!これは一体どういう……」

ザッザッザッザッザ

水忍「……?」

雷忍「…何者…だ」

ネクロマンサー「…ククッ、これは始めましてですかな?」

水忍「…貴様、人間ではないな」

雷忍「気を付けろ…。何やら嫌な気配がする」

水忍「巫女殿っ!?」

巫女「……」

水忍の呼び掛けにも反応せず、巫女はネクロマンサーの元へと歩み寄る。

雷忍「……っ」

水忍「貴様…っ、巫女殿に何か施したな!?」


965 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:48:25.56 ID:ogGCPCEo
ネクロマンサー「…ククッ、人聞きの悪い。私じゃありませんよ」

雷忍「……」

ネクロマンサー「既に植えつけられた種に…水をやっただけですよ」

水忍「…そういう例えは、虫唾が走るな」

雷忍「水、巫女殿は既に妖怪の手に落ちたと考えるが妥当だ」

水忍「……」

無言の水忍。以前、御館様の言った言葉が脳裏に響く。

……――

御館様『それと…その娘』

水忍『…はっ』

御館様『影が命を取らず連れ回したのだ…』

水忍『…?』

御館様『何かあると見てよいだろう…備えよ』

水忍『ははっ…御意に!』

――……


966 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:49:28.56 ID:ogGCPCEo
雷忍「…水?」

水忍「……そうか…あの時から既に…!!」

巫女「……」

水忍「貴様、影と繋がっておったか!!」

ネクロマンサー「影…?あぁ、彼らはよく働いてくれた駒でしたよ」

雷忍「……」

ネクロマンサー「なかなかね、悩んでいたんですよ」

水忍「……?」

ネクロマンサー「どうやって東方で、円滑に事を進めるか…ね」

水忍「……」

ネクロマンサー「いや、勘違いしないで頂きたいのですよ」

雷忍「何がだ」

ネクロマンサー「私がその影、とやらを誑かせたわけではない、とね」

水忍「…貴様」

ネクロマンサー「丁度、都合の良い器が落ちていたのでね…ククッ」


967 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:50:19.37 ID:ogGCPCEo
雷忍「器…?」

ネクロマンサー「何やら影との接触も試みていたようですし……」

雷忍「器……接触…?」

水忍「…それ以上、口を開くな」

ネクロマンサー「まぁ、あの男には裏切られてしまいましたがね…ククク」

水忍「止めろと申しておるのが分からぬかぁ!!」

雷忍「……っ」

普段は冷静である水忍が、ネクロマンサーの言葉に逆上し襲いかかる。

それは初めての出来事であり、背後に居た雷忍すら制御出来ずにいた。

タンッ!!…シュバッ!!

水忍の脳裏にはパズルのように一つの結論が繋ぎ合わされ、胸を締め付ける。

あの時、北の城で出会った影の頭領。あの見覚えのある刀捌きと声、

そして先日、盗賊の口から聞いた影忍の最後。その発端が目の前にいる。

水忍「……はぁ…っ!!」

仇敵の眼前で印を結び、水忍はそれを威勢良く差し向けた。


968 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:52:33.76 ID:ogGCPCEo
ドドオオォォンッ!!…ズドドドドオオォォ

雷忍「水っ!無茶をするな!!」

大量の津波がネクロマンサーめがけ押し寄せる。

ネクロマンサー「ククッ、これは恐ろしい…っ」

巫女「……」

ザバアアァァン!!…ドドドドオオォォ…

水忍「……はぁ……はぁ」

雷忍「…水」

水忍「済まぬ。私とした事が…」

雷忍「奴らは…?」

水忍「…姿を消した。そう遠くへは逃げておらぬはずだ」

雷忍「追って…捕らえるぞ」

水忍「ああ。全て吐かせてやるさ」

雷忍「……行こう。あの脇から進める」

水忍「……ああ」


969 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:53:03.91 ID:ogGCPCEo
オオォォォォ…

盗賊「今の音は…?」

土忍「…何か、水のような音でしたが」

盗賊「水…?」

土忍「どこかに水場があるのか、あるいは……」

盗賊「……」

土忍「……急ぎましょう」

盗賊「ああ」

タタタッ…

土忍「ん…っ!?」

盗賊「どうした…?」

土忍「……姫、お退がり下さい」

盗賊「…?」

土忍は印を結び、その場に片膝を立ててしゃがみ込む。

土忍「……ふんっ!!」


970 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:53:39.98 ID:ogGCPCEo
ゴガアァッ!!…ズドオオォォンッ!!

盗賊「っ!?」

土忍「……行きましょう」

盗賊「行くって…この下?」

土忍「…はい」

ヒョイッ

盗賊「あっ、待って…!」

タタッ…ヒョイッ

開けた穴より飛び降りる土忍を追って、盗賊も慌てて飛び降りる。

スタッ

盗賊「……ここは…っ」

土忍「……」

スタスタスタ…ヒョイッ

土忍「…先程埋めた神木です」

盗賊「つまり、あの分かれ道か」


971 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 16:55:21.85 ID:ogGCPCEo
土忍「…ええ。ここで我々はこっちの道を進みました」

盗賊「だな。つまりあっちを行けば……」

土忍「水と雷の後に続きます」

盗賊「……行くか」

土忍「…行きましょう」

タタッ…

盗賊「……」

土忍「…どうしました?」

先を急ぎつつも不安げな顔を見せる盗賊に、土忍は声をかける。

盗賊「火と風は大丈夫かな…?」

土忍「…風は手負っておりますからな」

盗賊「何もなければいいけど……」

土忍「心配なされるな。藤蔵の五忍ですぞ?多少の怪我程度ものともしませぬ」

盗賊「…そうだな。うん」

土忍「……さぁ、先を急ぎましょう」


972 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 17:43:46.18 ID:ogGCPCEo
フォンッ!!

風忍「…ちぃ」

タタタッ…ヒュンッ!!…ズバッ!!

火忍「風、動きが鈍いぞ!」

風忍「…すまん」

火忍「やっぱり怪我の影響が……」

風忍「構うな。足手纏いにはならん」

火忍「……」

怪我の影響により大蛇を迎撃する風忍の動きが明らかに鈍る。

大蛇「シャアアァァ!!」

火忍「っらぁ!!」

バシュッ!!…ブンッ!!

火忍「…ったく、次から次へと…!!」

風忍「止む無し。ここは一気に追い払うぞ」

火忍「おうよ!」


973 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 17:44:17.32 ID:ogGCPCEo
ババッ

風忍「風遁……旋風!!」

火忍「火遁!……焔!!」

ドドオオォォンッ!!

風忍の巻き起こす旋風に火忍の業火が混じりあい、

巨大な壁のような熱風が大蛇達を一気に襲う。

ゴアオオォォッ!!

大蛇「……ッ!!」

火忍「直接焼き殺す必要はねぇ!そのまま囲いこめっ!!」

風忍「空気を奪うか…。酷な奴だ」

火忍「うっせぇ!効率の問題だ!」

風忍「……分かってるよ」

大蛇を覆い囲む炎の壁は徐々に密封状態を形成し、

妖怪の呼吸を乱し、その命を奪っていく。

声を上げる事すらままならぬ大蛇の群れは、やがて次々に地に伏せ始めた。


974 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 17:44:49.66 ID:ogGCPCEo
大蛇「――!!」

ドサッ…

火忍「ほぼ片付いたか」

風忍「まだ息のあるのもいるが、容易いだろう」

ヒュッ…ドスッ!!

すぐ近くにのた打ち回る大蛇へ風忍が跳躍し、着地と同時に脇差を突き刺す。

火忍「…っと!……こっちも完了」

風忍「ここは制圧だな」

火忍「そんじゃ次に進みますか」

風忍「しかし…こう穴が多いとどれが続いているのやら……」

火忍「最悪、全部塞がってたりしてな」

風忍「もしくは…すべて正解か」

火忍「お前の風で探れないのか?」

風忍「……やってみるか」

そう言うと風忍は印を結び、前後左右へゆったりとした風を起こす。


975 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 17:45:24.35 ID:ogGCPCEo
フワッ…

風忍「……」

火忍「…どうだ?」

風忍「……」

火忍「…あの下なんて人が入れそうだぞ?」

風忍「…………」

火忍「あっ、あっちの上なんて……」

風忍「…気が散る」

火忍「…すまん」

風忍「!?」

火忍「どうだ!?」

風忍「正面のあれとあれ。それから右のあそこと後ろのそこ」

火忍「意外と少ないな」

風忍「後ろはおそらく外れだ。風が障害物へ当たる気配がない」

火忍「右のは小さすぎて、人が潜れる大きさじゃねぇや」


976 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 17:45:54.13 ID:ogGCPCEo
風忍「正面二つ……」

火忍「まさか…手分けか?」

風忍「……」

無言の風忍に対し、火忍は呆れ顔で溜息をつき言う。

火忍「駄目だ駄目だ、怪我人放って行けねぇよ」

風忍「…しかしだな……ん!?」

火忍「…?」

風忍「……奥で何か動く気配がある!」

声をあげ風忍が指差す先、正面の二つの内の一つの穴が見える。

火忍「まーだいやがんのか」

風忍「いや…っ、数多の動きだ。地上に空中に…種類が多い!」

火忍「それってまさか……」

風忍「あの穴を行こう」

火忍「承知っ!」

二人は脇差を鞘へと戻し、息絶えた大蛇の脇を走り穴へと飛び込んだ。


977 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 17:48:26.55 ID:ogGCPCEo
風忍と火忍の読みは当たっていた。その穴の先は最深部へと繋がる。

ヒュンッ!!…ザシュッ!!

戦士「…キリねぇな!どんだけいやがんだよ!」

召喚士「だいぶ穴はふさいだんだけど…流石に多すぎて…」

チュインッ!!…ズバッ!!

女剣士「上様、大丈夫ですか?」

帝「ああ。だが、なかなか実戦は疲労が伴うものだな」

名代「これだけの数ですからね。あまりご無理なさいますな」

帝「そうだな。そろそろ力を借りるとしようか」

ザッ

魔道士「……!?」

帝「頼むぞっ」

一言だけ魔道士へ言い残した帝は、振り返り大蛇へと猛進する。

帝「……今だ、頼むっ!」

魔道士「…う、撃ちますっ!!」


978 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 17:53:54.21 ID:ogGCPCEo
キュイイィィ…ドドオオォォンッ!!

十束剣は炎を纏い、それを操る帝が空中でくるりと回る。

その遠心力によって振り下ろされた斬撃が、一匹の大蛇を縦半分へと斬り裂いた。

ズバシュッ!!…スタッ

魔道士「……お、お見事…ですっ」

帝「ふふっ、そちもな」

戦士「…あれで13とか、反則だよ!」

鬼丸「グハハッ!あっと言う間に抜かれちまうなぁ」

戦士「んな事ぁねぇ!!」

ズバッ!!…ドシャッ

コカトリス「……はぁ!」

ドドオォンッ!!…ゴオオォォ

コカトリス「……あとは…あちらか」

地上の大蛇を次々と石化せしめ殲滅するコカトリスだが、ふと上空の穴より気配を感じ取る。

コカトリス「……何だ?……何か、来るっ!」


979 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 18:07:11.85 ID:ogGCPCEo
ゴウッ!!

コカトリス「召喚士!上だっ!!」

召喚士「!?」

コカトリスの声により、一同が上空を見上げる。

名代「な…っ!?」

戦士「よけろぉ!!」

上空より降り注ぐ漆黒の針は、人間、妖怪問わずを標的とし地上へ迫る。

戦士「鬼丸!上様を!!」

鬼丸「おうよ!」

戦士の指示により鬼丸はすかさず、帝の上へと覆いかぶさる。

そお横で戦士が女剣士の手を掴み抱きかかえると、その背に針を受ける。

戦士「ぐぅ…っ!」

石床の近辺に戻り、召喚士が魔道士の頭を胸へと寄せ、身を挺して針の雨から庇う。

魔道士「召喚士さん…っ!?」

召喚士「だ、大丈夫です…っ」


980 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 18:32:25.22 ID:ogGCPCEo
その頃、名代は一人考えていた。

名代(何時の間にか残り僅か!?そろそろ…次スレ立てないとなぁ)


次スレです…↓
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1290677469/


981 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 18:40:59.20 ID:ogGCPCEo
名代「……た、助かりました」

コカトリス「……」

名代の頭上にて羽を広げ、針避けとして佇むコカトリス。

その眼光には、穴より出でし見に覚えのある姿を捉えていた。

コカトリス「召喚士、張本人の登場だ」

召喚士「……?」

ゆっくりと後ろを振り返る召喚士の目に飛び込むその姿…。

召喚士「――!?」

魔道士「あ……あぁ…っ」

戦士「あ…んの……野郎っ!!」

鬼丸「知り合いか?」

戦士「……そんな生温いモンじゃねぇ!!」

召喚士「また……お前かっ!」

ネクロマンサー「ククッ、こっちの台詞ですよ。貴方がたとはよく会う…」

召喚士「……今度こそ、お前を倒す!!」」


983 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 18:44:49.00 ID:ogGCPCEo
ネクロマンサー「まぁまぁ、そう血気に盛る事はない」

戦士「てんめぇ…次は何を企んでやがる…!!」

ネクロマンサー「企む…?ククッ、それは勘違い甚だしいものだ」

召喚士「……」

ネクロマンサー「既に何十年もの歳月を費やしてきた計画……」

魔道士「……っ」

ネクロマンサー「そこへ水を差してみたのは…君達だろう?」

戦士「ふざけんじゃねぇぞ!!」

ネクロマンサー「ふざけてなどいないさ。至って真面目だ」

召喚士「……ネクロマンサー」

睨み合う両者。その間へ割り入るように名代が前面に出る。

召喚士「…?」

名代「……巫女…!?」

帝「…なに?」

ネクロマンサーの真横で佇む女性。名代は見覚えのある姿に声を投げかける。


985 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 18:49:42.89 ID:ogGCPCEo
召喚士「巫女って……」

魔道士「あの…巫女さんですか!?」

名代「何故お前がここに…いや、何故妖怪と共に……」

巫女「………ククッ、クハハハハッ!」

ヒュッ……スタッ!!

女剣士「…上様、後ろへ」

帝「……っ」

巫女「…巫女、我は既に巫女に非ず」

名代「!?」

ネクロマンサー「以前にヤマタノオロチへの鍵として、核を植え込まれていたのですよ」

戦士「な…っ!?」

ネクロマンサー「それを私が開放し、ヤマタノオロチへ捧げて差し上げました」

召喚士「……貴…様っ!」

ネクロマンサー「彼女は既に…私達の仲間です。クククッ!」

巫女「…我は巫女に非ず。今より非巫女である!クハハハッ!!」


986 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 18:53:50.45 ID:ogGCPCEo
魔道士「ヒ…ミコ…!?」

ネクロマンサー「…ほぉ、そこのお嬢さんは生娘かな?」

魔道士「!?」

召喚士「……魔道士さん、退がって下さい!」

戦士「それ以上近づくな。……殺すぜ」

ネクロマンサー「おや、お忘れですか?私…不死ですよ?」

戦士「…例えそうであろうが、どんな手を使ってでも殺す」

鬼丸「相棒がここまで怒ってんだ。付き合うぜ!」

帝「…彼奴を倒せば良いのだな?名代、手段を考えよ」

女剣士「上様…っ!」

名代「……召喚士殿、相当の実力者と見て宜しいな?」

召喚士「……ええ」

名代「式神を出します」

召喚士「待って下さい、俺らの目的はヤマタノオロチです。アイツは…俺らが」

名代「……召喚士殿」


990 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 18:59:09.85 ID:ogGCPCEo
それでは帰ります!ご支援ありがとうございました!
残りは雑談でもリクでもご自由にお使い下さいませませ!ノシ


994 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/25(木) 19:34:07.46 ID:Sa3LBQDO
>>1
召喚士達がクリスマスプレゼントを貰うとしたら何を欲しがるか気になります。


995 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/25(木) 19:36:16.29 ID:s/Ha8xw0
>>1乙
国軍全メンバーで忘年会開催したらどうなるか気になります。


996 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/25(木) 19:37:19.24 ID:P2am8cso
>>1乙
召喚子さんをぜひ。。。。。


1000 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/25(木) 20:02:55.37 ID:WJMWqz2o
>>1000なら>>1にベホマを唱える



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