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女「私、さっきから付けられてる……?」
1 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:04:34.57 ID:xB9IpGrX0
とことことこ。

女「…………」

男「…………」

とことことこ。

女「…………」

男「…………」

とことこ……ぴた。

女「……ねぇ」

女「あんた、もしかしてストーカー?」

男「……は?」


2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:05:19.61 ID:4rerisBK0



女「・・・・・・・・」








男「し、死んでる・・・・」


3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:05:27.95 ID:yuQ675gv0
実際いるから困る


4 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 17:11:09.92 ID:8QjaV6c00
ある日、駅から家までの帰り道、前を歩いてる女性がいた。
チラっと振り返ってこっちを見ると早歩きになり、公園へ入っていった。
しかし俺も公園を通り抜けた方が近道だからと公園へ入る。
すると、目の前にいた女性はもう一度振り返り、大きく目を見開き走っていった。

その日の夜は警察が多かった。


5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:18:04.01 ID:xB9IpGrX0
女「いいかげん警察呼ぶわよ」

男「ちげぇっ、俺はストーカーじゃねぇよっ!」

女「ふーん、あくまでもシラを切るつもりなんだ」

男「シラを切るって……たまたま歩いてる方向が同じってことだろ?」

女「じゃあ、お先どうぞ」

男「……ああ、そうさせて貰う」

とことこっ。

男「…………」

女「…………」

とことことこっ。

男「…………」

女「……もしかして、あんた、私の家知ってるわけ?」


6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:18:40.03 ID:Sl2h98NA0
言われたことあるわ
同じ団地ってオチ


7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:24:29.22 ID:xB9IpGrX0
女「うわっ……もう最低……」

男「あーもうっ! なんでそうなるっ!?」

女「だって、ここまで方向が一緒なんて、そうとしか思えないから」

男「めんどくせぇな……」

女「だったら、家どこよ」

男「は?」

女「だから、家。あんたが住んでいる家のこと」

男「……なんでそんなこと教えないといけないんだ?」

女「いいから早く言いなさい」

男「自意識過剰なんだよ、全く……」

男「もう付き合いきれん。じゃあな、先行くわ」

女「ちょっ、ちょっと待ちなさいよっ!」


8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:29:08.26 ID:xB9IpGrX0
ぎゅっ。

男「おいっ、離せっ!」

女「ふんっ、絶対逃がさないんだからっ!」

男「一体マジで何がしたいんだよっ、アンタはっ!」

女「警察に突き出すまでは私が安心出来ないのっ!」

男「まだそんなこと……だから、俺はストーカーじゃないってっ!」

女「ふんっ、ストーカーは皆そう言うのよ」

男「だったらどうしろって言うんだ……」

女「家を教えなさい」

男「……それで?」

女「あんたがその家に入るまで私も付いてくから」

男「は……?」


9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:32:15.54 ID:xB9IpGrX0
女「この辺に家があるって言うんなら、出来るはずよ」

男「つまり、そこまで確認しないと気が済まないってことか?」

女「これも必要なこと」

男「……異常だよ、お前」

女「うるさいわねっ」

女「違うって言うなら、その証拠を見せて貰うまでは安心出来ないじゃないっ!」

男「……ちっ」

男「分かったよ、それで本当に解決するなら、な?」

女「もちろん」

男「んじゃ、付いてこい」

男「ここからはそんなに遠くないからさ」

女「…………」


10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:35:33.80 ID:xB9IpGrX0
とことことこ……ぴた。

男「はい、着いた。このアパートが俺の家」

女「……何で……」

男「何だ、まだ文句あるのか」

女「……同じなの……」

男「ん? 小さくてイマイチ聞き取れない」

女「だからっ!」

女「この家は私の住んでるとこと一緒だって言ったのっ!!」

男「え……」

女「この変態っ! やっぱり、ストーカーじゃないっ!」

男「違う違う……てか、こんな偶然があんのか……?」

女「今から警察行くわよ、ほらっ!」


11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:39:05.62 ID:xB9IpGrX0
男「うわっ、引っ張んなって!」

女「ここまできても、まだ反抗するっていうのっ!?」

男「本当に住んでんだよっ! 俺もこのアパートにさっ!」

女「嘘よっ!」

男「嘘じゃないっ! 二階の204号室!」

女「……204号室?」

男「そうだよっ! ほれ、これがそこの鍵だっ!」

女「…………」

女「……はぁ……?」

男「な、何だよ……嘘だと思うなら、きちんと開けてやるけ……」

女「──私と同じ部屋じゃない……」

男「……え?」


12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:39:15.48 ID:qv80yhJnO
この女がデブスだと思うと人生やりきれない


13 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 17:43:56.07 ID:XuSMBb+7O
おや予想外


14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:44:44.60 ID:Sl2h98NA0
こんな女いたら通報するわwww


15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:45:34.85 ID:xB9IpGrX0
女「204……そうよ、私の部屋と一緒……」

男「ちょっと待てって! でも、確かにこの鍵は……」

女「…………」

女「……はい」

男「何だよ……この手」

女「鍵」

男「は? 何の鍵なんだ?」

女「もう馬鹿っ。私の部屋の鍵に決まってるじゃないっ」

男「あ、ああ……そういうことか」

女「どう? 一緒?」

男「はは、そんなことあるわけねぇって」

女「いいから確認して」


16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:46:16.58 ID:zGHaiiEFP
SSスレだったのかw


17 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:50:16.33 ID:T52B/8DxO
はやく寒い


18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:51:27.33 ID:xB9IpGrX0
男「……ん、違うぞ」

女「そう、やっぱり一緒……って、え?」

男「何言ってんだ。同じなわけあるはずがない」

女「で、でも……」

男「確かにあんたの鍵と基本は似てるけどさ」

男「やっぱり違う鍵だよ。ほら、先の部分が微妙に違う」

女「……そうね」

男「もしかして、あんた家間違えてるんじゃないのか?」

女「私が?」

男「そうだよ。確実にここは俺のアパートだからな」

女「……んー」

男「多分、今、酔ってたりして、頭がうまく回ってないんじゃないか?」


19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:55:42.88 ID:xB9IpGrX0
女「…………」

男「どうした?」

女「……おかしいわ」

男「おかしいって……何が?」

女「とりあえず、まず初めに言っておく」

女「今、私は酒を飲んで酔ってるわけじゃないし」

女「これまで、精神科に通院したって経験もない」

男「お、おう」

女「生憎だけど、頭はしっかりしてるわ」

女「それも、これでもかってぐらいね」

男「で、でも……」

女「あなたの言いたいことは分かる。ここはあなたの家ってことよね?」


20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 17:59:27.62 ID:xB9IpGrX0
男「ええと、うん」

女「でもね、私の記憶もそうだって言ってるの」

男「このアパートの204にあんたが住んでるって?」

女「うん」

男「…………」

女「あーもう、こんなこと言うの嫌なんだけどさ」

女「その、異常者を見るような目つき止めてくれない?」

男「……す、すまん」

女「気持ちは分かるっていうか……」

女「さっきまで私が同じようなことしてたからね」

男「でもさ、一ついいか」


21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:02:27.46 ID:u45VF17Q0
|∧∧
|・ω・`)
|oCo
|―u'


22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:02:39.82 ID:TxDPwyRd0
とりあえず入れろよちんこ


23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:02:51.79 ID:/GWySQ3IO
ちょっと前に似たようなのを見たような……


24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:04:11.45 ID:sUlUj/f90
>>23
やっぱり?
おれもさっきからそう思ってた


25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:04:45.21 ID:xB9IpGrX0
女「なに?」

男「俺とあんたの認識は今まさに食い違ってて」

男「でも、多分、どちらか一方が正しいはずだろ?」

男「だったら、試してみればいい」

女「試すってどういうこと?」

男「二つの鍵を使って、どっちで204の部屋が開くかどうか」

男「幸いにも、俺達の持っている鍵は違うんだからさ」

女「……そうね」

男「ならいいか、試してみても?」

女「……んー、それはいいんだけど」

男「ん?」

女「その前に少し質問」


26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:10:01.55 ID:xB9IpGrX0
男「何だよ、質問って」

女「あなたの年齢、職業は?」

男「……おい、まだ疑ってんのか?」

女「そうじゃないの……ちょっと気になることがあって」

男「その前にさ、まずは鍵を試してみ……」

女「──いいわ。なら、まず私が自己紹介をするから」

男「え」

女「年齢25歳。出版社勤務の普通のOL」

女「はい、あなたは?」

男「…………」

男「20歳、今は大学二年。映画館のアルバイトをしてる」

女「へー年下だったの。普通に社会人だと思ってた」


27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:11:16.76 ID:fkOSCKJC0
女の「〜わねっ」ってなんか萌える


28 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:13:54.31 ID:xB9IpGrX0
男「もういいか?」

女「うん、大体」

男「よし、満足したなら早速……」

女「でもごめん。まだ一つだけ」

男「……何だよ、そんなことより早く済ましちまおうぜ」

女「次は本当に大事なことなの」

男「これで最後なんだな?」

女「うん」

男「なら分かった……いいぞ、何でも聞いてくれ」

女「…………」

女「変な質問だと思うかもしれないけど……ごめんなさい」

女「あなた……今日何してた?」


29 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:15:50.49 ID:l1wQjGjm0
おもしろそうだ。続けてくれ。


30 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 18:16:54.23 ID:XuSMBb+7O
入り口が同じで位相がズレてるとかか?


31 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:18:08.20 ID:xB9IpGrX0
男「……は?」

女「今日のことよ」

男「変な間作るから、どんな質問かと思ったら」

男「はぁ……そんなのか」

女「いいから、考えて」

男「何の意味があるのか、俺には分からんけど」

男「それは……」

女「…………」

男「…………」

男「……ん?」


32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:22:26.34 ID:xB9IpGrX0
女「どうしたの? とっても簡単な質問のはずよ」

男「…………」

女「今日一日、自分がどこで何をしていたのか」

女「どんな会話をして、誰と笑い合ったのか」

女「或いは昨日のことでもいいわ」

女「何を食べて、これまた何をしたのか」

女「大学に行って、ゼミの教授の講義がつまらなかったとか」

女「そんな些細なものでもいいの」

男「……っ」

女「じゃあ、質問を言い換えるわね」

女「…………」

女「──あなたには、ここ最近の自分の記憶、ある?」


33 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:25:27.56 ID:xB9IpGrX0
小休止。


34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:27:06.59 ID:3G2fsXW3O
意味が分からん
会話の流れに無理がありすぎだろ


35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:29:25.71 ID:sN9gVFY7O
そうか?
SFみたいなもんだと思えばいいんじゃない


36 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 18:29:46.81 ID:XuSMBb+7O
女は見える人か?


37 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:31:48.98 ID:XliUoig6O
(`・ω・´)チンポ?


38 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:32:37.72 ID:7DCSpVn70
ボトルネック的な


39 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:33:52.86 ID:3G2fsXW3O
>>35何を考えたら、いきなり今日一日何してた?、って聞けるんだ?


40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:36:09.89 ID:npkypdUN0
>>39
女も記憶がないだけでしょ


41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:37:25.74 ID:5Gj0kpAL0
普通に考えてこれから明かされるんだろ


42 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:38:11.03 ID:m0UpAD2I0
普通にこれから明かされるんだから気にすんなよ会話の流れなんて


43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:38:51.86 ID:fkOSCKJC0
まず待てよ
それなりに
待てよ
それなりにさ
とりあえず待てよ
それなりに待てよ!


44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:39:41.03 ID:3G2fsXW3O
>>40いきなり男をストーカーとか思い込む女がそんなことに思い当たるとは思えない


45 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 18:40:01.38 ID:XuSMBb+7O
どっちかが幽霊とかなんでない?だから女は記憶の有無を尋ねた


46 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:41:01.87 ID:4wgW+oJT0
電脳をハックされたか・・・


47 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:41:06.22 ID:sN9gVFY7O
>>39
言いたいことは>>40-42に言われちゃったけど
そういうのを自分で考えるのも楽しみのひとつでいいんじゃない?
続きに期待しようぜ


48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:42:11.40 ID:5Gj0kpAL0
まだ途中の段階なのにわざわざレス消費させる程の疑問か?
小説とか読ませたら大変そうだなこいつ


49 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:43:23.37 ID:9BZ7mRcZ0
ボトルネック思い出した


50 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:46:13.43 ID:nDKPUVRn0
>>10で吹いたwwwww


51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:48:13.59 ID:3G2fsXW3O
>>48小説とか読むときは何も考えず読んでるさ
SSは誰かが反応してくれるから、憂さ晴らしとしてこういったことを書いてしまうのさ


52 名前: 冒険の書【Lv=2,xxxP】 [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:48:26.95 ID:MTOAh9Eh0
なにこのスレ?


53 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 18:49:36.91 ID:9BZ7mRcZ0
>>51
ほどほどにな


54 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:50:54.61 ID:m0UpAD2I0
>>1まだかなー


55 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:56:05.81 ID:i+4O0FKi0
>>51何をドヤ顔で書き込んでるの? 半年ROMってろ


56 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:58:05.19 ID:fkOSCKJC0
ま、楽しもうぜ


57 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 18:58:37.36 ID:ySx+R6B7O
気持ち悪すぎる。誰とは言わんが少なくとも>>1ではない


58 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:03:11.97 ID:3G2fsXW3O
みんなヒドイ(><)
分かったよROMってやるよバカーツンツン(。°ー°)σ


59 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:07:23.65 ID:VRfUJK4sO
>>58
二度とvipから出ていけよカス


60 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:08:00.82 ID:oFzKowVc0
黙ってわっふるしてろ


61 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:08:49.29 ID:VGNdpuiwO
(>ω<)わ…


62 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:14:04.01 ID:sN9gVFY7O
>>57
ごめんなさい


63 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 19:17:16.91 ID:XuSMBb+7O
>>1はマダでヤンすか


64 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:17:39.49 ID:1x9nEfG90
うし、完結までの大まかな展開完成。
問題があるとすれば、1スレ内で終わるかどうか……。
とりあえず、頑張る。


65 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:18:38.21 ID:1x9nEfG90
あれ、ID変わっちゃったけど、>>1ね。
んじゃ、書き始めます。


66 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:22:11.59 ID:m0UpAD2I0
(´・ω・`)


67 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:23:23.35 ID:1x9nEfG90
女「──あなたには、ここ最近の自分の記憶、ある?」

男「…………」

男「……ない」

女「はぁ、やっぱり」

男「ちょっと待ってくれ……一体、どういうことだ?」

女「私にも分かんない。さっぱりだわ」

男「だったら、何で俺にそんな確信のついた質問を……」

女「同じだから」

男「……え」

女「私にもここ最近の記憶がないの」

女「漠然と過去を振り返えることは出来るけど……全部、曖昧としてる」

男「……ああ」


68 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:28:14.73 ID:pmFtKIL80
女「一体どういうことなのかしらね」

男「……割と落ち着いてるんだな」

女「出版社勤務だからかな?」

男「どういうことだ?」

女「『事実は小説よりも奇なり』」

女「何となく、今の状況は小説っぽいか、それ以上か」

男「でも、ここが現実であるという保障は」

女「ないわね」

男「……どうする?」

女「んー……ちょっと無意味な行動を取るのは心配だわ」

女「それが災いして、もっと窮地な状況に陥るかもしれないし」

男「部屋が開けられるかは試してみないのか?」


69 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:29:41.28 ID:pmFtKIL80
あれ、またID変わっちまった……。
今後に差し障りがありそうなんで、酉付けます。


70 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:35:20.08 ID:pmFtKIL80
女「……あなたはどう思う?」

男「俺はここでぼうっとしているよりかは、前に進んだ方がいいと思うけど」

女「じゃあ、私の考えを言うわ」

男「おう」

女「そもそもの話、自分の記憶を辿ってみると」

女「あなたが私の後ろをつけてるなぁって感じたのが」

女「唯一、最近ではっきりとしている記憶の始まりなの」

男「でも、俺が付けてたという認識は間違ってるけどな」

女「ああ、うん……ごめんなさい」

男「まあいいよ、続けて」

女「それで、色々話してみると住んでる家も一緒だって言うし」

女「同じ部屋番号だと分かった時、これはおかしいなって」


71 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:42:41.85 ID:pmFtKIL80
男「偶然にしては出来過ぎてるな」

女「うん、普通じゃ考えられない」

女「でも、まぁ……もしかしたら」

女「有り得ないくらい強気のストーカーだという可能性も……」

男「──違うからさ!」

女「ふふ。そう、私もそれはないと思った」

女「それで何でこんな状況が出来ちゃったんだろう……」

女「もしかしたら、私自身が相当な勘違いをしてるんじゃないか」

女「色々考え始めたら、いつの間にか……」

女「ん? そういえば、私、今日……って」

男「……そこで、記憶がないことに気が付いたのか」

女「分かったときは、正直、愕然としたけどね」


72 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:48:47.62 ID:pmFtKIL80
男「そういうことか……」

女「話が長くなっちゃったわね。では、ここからが私の今の考え」

男「ん? どういうことだ?」

女「今のおかしな状況を私なりに推理してみたの」

女「ちょっと突拍子もない考えかもしれないけど、許してね」

男「今現在が有り得ない状況だからなぁ……大丈夫だ」

女「……んんっ、じゃあいくわよ」

女「仮定──」

女「この世界は現実の世界ではない」

男「……ああ」

女「なんで私達がここに迷い込んじゃったのかは分からない」

女「でも、ここが現実世界でないことは確かだと思うの」



73 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 19:50:40.87 ID:QX2uTSBa0
この女好きだな
冷静沈着で、物事を仮定から始める所とか


74 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:52:17.37 ID:SHSRl6T50
男「俺もそう思う」

女「じゃあ問題は、どうしてここに来たのか」

男「うん」

女「それも恐らく私とあなただけね」

男「確証はないけど、今のところそうだな」

女「ここからは、創作物でよくある展開なんだけど」

男「おう」

女「こういうのはどうかしら?」

女「実は私達は既に死んでいて、ここが死後の世界ってこと」

男「……死後の世界」

女「或いは、それに類する状況に私達が陥ってしまったか」

男「例えばなんだ?」


75 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:55:49.48 ID:SIbfHPuI0
鍵は開けないのか


76 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:57:16.02 ID:SHSRl6T50
女「現実の私達は死にかけていて、今は病院のベット」

男「……あ、ああっ」

女「でしょ? ありそうな展開よね」

男「つまり、俺達は今まさに死にかけてるってことか?」

女「うん、勿論、仮定の話だけどね」

男「…………」

女「で、ここから部屋の鍵の話になるんだけど」

男「ん? ここでどうして鍵の事が出てくるんだ?」

女「この世界が何の目的、意味を持っているかは現状では分からないわ」

女「でもね、一つだけ確かなことがあるの」

男「……それは?」

女「私たちの持ってる鍵よ」

女「微妙に違うけど、とても似通った二つの鍵」


77 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 19:59:54.96 ID:0CLXI+w+0
凄く引っ張るなwww
こういうの好きだわ


78 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:00:10.08 ID:QX2uTSBa0
>>75
その名の通りキーパーソンだろ


79 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:03:02.65 ID:SHSRl6T50
男「……そうか、分かった」

女「言ってみて」

男「俺達が今後取るべき選択肢は一つしかないんだな」

女「そう」

男「鍵を使って、俺達の部屋に入ること」

女「それが、唯一の必然性を持つ」

男「つまり、偶然ってことじゃないんだな」

女「多分ね」

男「なんか嫌だな……誰かに計算づくされてるっていうかさ」

男「掌の上で動かされてるって感じだ」

女「仕方ないわ。今の私達は最近の記憶すらない欠陥品だから」

男「記憶がない理由にも意味があるってことか」


80 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:04:32.25 ID:m0UpAD2I0
ID変わりすぎ


81 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:05:49.84 ID:SHSRl6T50
女「そうとしか考えられない」

男「……じゃあ、どうする?」

女「鍵を使って部屋に入るか、否かね」

男「俺は、このまま何も出来ずにただ不安に苛まれるだけなら」

男「とにかく、前に進みたい」

女「……その先に何があろうとも?」

男「おう」

女「もしかしたらそこは死後の世界で、開いたら終わりかもしれないわよ」

男「それでも、前に進まないと」

女「……勇気があるのね」

男「ただ、じっとしてるのが嫌なだけさ」


82 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:07:49.42 ID:SHSRl6T50
女「……うん」

男「どうした?」

女「なら、開けよう」

男「いいのか? 本当は乗る気じゃないんだろう?」

女「でも、あなたの言い分は分かるから」

男「…………」

女「前に進みましょう。その先に何が待っていようと」

男「おう、覚悟はいいか」

女「もちろんよ。年上に失礼ね」

男「はは、そういえばそうだったな」

女「ふふっ」


83 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:09:45.84 ID:SHSRl6T50
──部屋の前

男「……さて」

女「いよいよね」

男「どっちの鍵が嵌るんだろうな」

女「じゃあ、私からいってもいい?」

男「あ、うん。もういくか?」

女「こういうのはノリでポンポン進めるのがいいのよ」

男「あ……そういうもんなのか」

女「よし、差し込むわよっ」

ググッ……。

女「……ん?」

男「あ、開けられるか……?」


84 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:10:18.82 ID:BpIfpGUL0
ゼーガペイン


85 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:11:00.68 ID:m0UpAD2I0
>女「よし、差し込むわよっ」

>ググッ……。


86 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:12:35.44 ID:SHSRl6T50
女「駄目ね……どうやら、私の鍵じゃないみたい」

男「……そうか」

女「となると、残りは一つ」

男「俺のやつが部屋の鍵ってことだな」

女「これが必然なら、きっとそうね」

男「……よし」

女「いくの?」

男「まぁ、これで最後って訳じゃないことに期待する」

男「真っ暗闇だったら……最悪だけどな」

女「……同感」

ググッ……。

男「……開けっ!」

男「あっ」

…………………………………ガチャ。


87 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:14:45.00 ID:SHSRl6T50


──世界が闇へ

──世界が戻る

──世界が変る

──世界が移る






          ──さぁ、もう一度……






88 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:15:05.79 ID:SHSRl6T50
小休止。飯くってくる。


89 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:16:19.04 ID:u2zws+yG0
──世界が闇へ

──世界が戻る

──世界が変る

──世界が移る






          ──さぁ、もう一度……


90 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:23:16.25 ID:QX2uTSBa0
Error


91 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:26:14.00 ID:lYyIMiKH0
Standing by....


92 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 20:28:11.46 ID:kqOeuftf0
Otoire...


93 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 20:28:35.25 ID:Gev0VH2WO




            Now Loading...


94 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 20:29:50.22 ID:Bc6y/6+L0
meshi...


95 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 20:32:43.06 ID:5Gj0kpAL0
tanasinn....


96 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 20:35:06.24 ID:lljvFuyw0
やっぱり鍵を開けるとだめって落ちか

やっぱりおもったとおりだったわ

やっぱりこれ以外に展開はないわな


97 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:52:44.87 ID:ffTmPUdbO
保守


98 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:52:47.88 ID:ySx+R6B7O
レミオの南風が頭で流れてしかたない


99 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 20:56:06.15 ID:BimyPqWQO
小休止てことはまだ続くのか


100 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 21:01:58.85 ID:QX2uTSBa0
>>95
パスタ吹いた


101 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 21:36:32.38 ID:4++4Xjdb0
マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン


102 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 21:46:29.22 ID:VH5Qivob0
>>1のIDさえも流転してしまう。もしかしたらこのスレ自体が亜空間なのかもしれない


103 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 21:57:02.55 ID:qGy6HzmXO
>>95
tanasinn...tanasinn...tanasinn...>>0


104 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:05:42.95 ID:SHSRl6T50
男(……ひどく懐かしい感じがする)

男(身体が暗闇の中でただ漂い続け……)

男(でも、心地よい……)

男(……そういえば、俺は誰かに会っていたんじゃないだろうか)

男(女性……だった気がする)

男(ああ、何だ……この感覚は?)

男(……そうだ)

男(今まで気が付かなかったけれど、彼女……)

男(……とても懐かしい誰かに……そっくりだったような……)

男(確か、あれは……)

男(…………)

男(ん? 何だろう……この声……)

男(……俺は……)


105 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:09:13.20 ID:9ujWNR2E0
しえんしえんしえん


106 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:09:32.52 ID:SHSRl6T50
──??

男「……ん」

女『ほら、早く起きてっ!』

男「あっ……ええと、ここは……?」

女『分かんないわ、正直、想定外っていうか……』

男「……部屋?」

女『うん、それで君はベットに寝てる』

男「一体、どういう事なんだ?」

女『見覚えある?』

男「ん……そういえば、何か、記憶に引っかかるような……」

女『ちょっとしっかりしてよっ』

男「…………」

男「あっ……」


107 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:13:37.47 ID:SHSRl6T50
女『どうした? 何か気付いた?』

男「この部屋……」

男「多分だけど、俺の昔の部屋……だと思う」

女『……え?』

男「幾つか見覚えのある置物あるし、本棚も机も……そうみたいだ」

男「というか、俺達、何してたんだっけ?」

女『あなた、覚えてないの?』

女『変な世界に迷い込んで、それで、鍵を使って』

男「うん、ドアを開けた」

女『開いた先は、ただの真っ暗闇で』

女『急に光が差し込んだと思ったら、急にここにいた』

男「……駄目だ、その辺の記憶がない」

女『確かにあなたは寝てたからね』


108 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:17:17.93 ID:SHSRl6T50
男「んと、ごめん……状況が余り理解出来ない」

女『結局、ここはあなたの昔の部屋ってことでいいの?』

男「た、多分」

女『ちょっと、自分の過去なんだからはっきりしてよっ』

男「何か、扉を開けたぐらいから、自分の昔が思い出せないんだ……」

女『じゃあ年齢と職業』

男「20歳大学生、映画館でアルバイト」

女『言えてるじゃない』

男「いや、それは分かるんだけど……生い立ちっていうか、過去がさ」

女『……まぁいいわ、漠然とだけど理解出来たから』

男「どういうことだ?」

女『恐らくだけど、今度のこの世界は……』


109 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:22:30.84 ID:uQFb6eap0
さるよけしえん


110 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:22:43.41 ID:SHSRl6T50
女『あなたの過去、記憶の一つなのよ』

男「俺の……?」

女『それしか考えられないわ。馴染みのある過去の部屋』

女『そして突然、昔の記憶が薄まってるっていうなら確実ね』

男「また例の必然ってやつか?」

女『うん』

男「確かにそういえば……なんか、身体が幼い気がする」

女『あっ、私も今気が付いた』

男「こんな大切なこと、今更気付くなんて……二人とも馬鹿だな」

女『……それはそうだけど』

男「で、結局、ここは俺の昔の世界ってことか」

女『私には見慣れたものがないから、そうなんじゃないの?』


111 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:24:49.72 ID:0QWh9DvSO
支援


112 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:28:49.26 ID:SHSRl6T50
男「過去かぁ……でも今更なんでなんだろうな」

女『それは意味があるからでしょ?』

男「昔に戻ることが?」

女『結局、タイムスリップ的に時間が戻ったと考えるより』

女『記憶の中にある過去をもう一度繰り返しているだけなんじゃない?』

男「ああ……だから、急に昔を思い出せなくなったのか」

女『そう。だから、今後、何が起こるか分からない』

男「本当に『もう一度、過去をやり直す』ってことか」

女『その結果、現実が変わるって訳じゃなさそうだけどね』

男「しかし、これから何があるのか分かんないと」

男「対処のしようがないなぁ……」

女『そんなことより、もっと重要な問題があるわよっ!』


113 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:32:01.99 ID:SHSRl6T50
男「重要な問題って?」

女『あなた、まだ気付かないの? それともとぼけてるつもり?』

男「は……? 何だよ、それ……」

女『よく見なさいよ、私の体』

男「うん、見てるけど」

女『何で気付かないのよっ! 少し透けてるでしょっ!』

男「透けてるって……え?」

女『ほらっ! 後ろの背景が透けて見えるっ』

男「……マジだ」

女『それに私の声、あなたにはどう聞こえてる?』

男「いや、割とクリアというか……声が頭の上から降って……」

男「って、あれ……?」


114 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:33:16.31 ID:1ucjM+NY0
興味深い


115 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:33:58.33 ID:aLdcElxl0
これはwktk
支援支援


116 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:35:24.21 ID:SIbfHPuI0
>>96
今どんな気持ち?www


117 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:36:20.02 ID:SHSRl6T50
女『つまり、声すら現実に存在しないってことなのね……』

男「要は、俺の頭の中にだけ鳴り響いてるってことか?」

女『多分そう。他の人には聞こえないんじゃない?』

男「そんなこと……現実であり得るのか……?」

女『だから現実じゃないんだって』

男「そうか、俺の過去……」

女『ということは、私の存在は?』

男「ここにいるはずのない人間か……」

女『ご明察。だから透けてるんじゃない?』

男「……納得だ」

女『突飛な展開だけど、割と設定はしっかりしてるみたいね』

男「まぁ、確かにそうだな」


118 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:37:47.00 ID:QX2uTSBa0
女が聞いてばかりで
男のほうからも聞いて欲しいね!
男しっかりしろ


119 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 22:39:21.65 ID:l1wQjGjm0
ふむ。おもしろそうだ。
あと関係ない話になるが、IDは午前0時をまわると自動的に変わっちまうらしいぞ


120 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:44:54.13 ID:SHSRl6T50
女『結局のところ、さっきの経緯を遡るとね』

女『部屋の扉は私の鍵では開かなくて、あなたの鍵では開けられた』

女『そして、世界が暗転した後には……』

男「俺の部屋が現れた、か」

女『あなたはベットで寝ていて』

女『この世界にいないはずの私の身体は透けていて』

女『扉が開いた瞬間から、ここはあなただけの世界に他ならないわけ』

男「……でも、それならさ」

女『うん』

男「どうして、あんたがいるんだ?」

女『…………』

男「関係がなくて、それに意味がないのなら」

男「あんたがここにいる必要って……何だろう?」

女『……そうね、そこが問題よ』


121 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:47:39.06 ID:m9pMFcDn0
支援


122 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:49:53.51 ID:SHSRl6T50
男「……とりあえず、下に降りてみるか」

女『ちょっと待って、その前に家族構成を教えて欲しいんだけど』

男「ええとなぁ……」

女『それさえも覚えてないの?』

男「例えるなら、視界にモヤがかかったみたいなんだ」

男「忘れたっていうより、思い出すのには一苦労というか……」

女『ふーん』

男「よし……多分だけど、両親がいてだな」

男「それに、何かちっこい生き物がいたような気が……」

女『ちっこい生き物? ペットか何か?』

男「すまん。どうも、その辺までは分からなくて……」

女『前途多難ね……とにかく、会ってみれば思い出すかしら』


123 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:52:46.21 ID:SHSRl6T50
男「おう、それが一番いい方法……」

──『……ちゃーんっ!』

男「ん?」

女『……なんか、足音が聞こえてこない?』

男「それに誰かの声が……」

たたたたっ。

女『ちょっと……もしかして、そのちっこい生き物って』

男「ああ……多分、そうだと思う」

だだだだだだっ!

がらんっ!

妹「お兄ちゃんっ! ご飯だよぉっ!」

男「…………」

女『やっぱり、妹ね……』


124 名前: ◆c1WHj8OSY640 [] 投稿日:2011/02/18(金) 22:55:00.02 ID:SHSRl6T50
小休止。一服。残り仕事終わらせてくる。
遅筆でごめんね。。


125 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 23:06:02.05 ID:pwEqMcWRO
シエンタ


126 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 23:08:10.05 ID:9ujWNR2E0
>>124
ごゆるりと
支援


127 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/18(金) 23:10:39.23 ID:2e65HTpNO
支援
ごゆるりと


137 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/19(土) 04:30:04.98 ID:YLPgBkBaO
1時間に1回ペースでよろしいか


138 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/19(土) 04:59:47.42 ID:soRqyL/g0
>>23,24で言ってる似たスレなんだっけ

今月見た気がするんだが……
もやもやする


139 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/19(土) 05:28:43.55 ID:YLPgBkBaO
つ モヤットボール


140 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/19(土) 06:20:26.25 ID:YLPgBkBaO
誰もいなーい
ワショーイするなら今のうち


164 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/19(土) 18:50:49.35 ID:REgc6I+A0
204って俺の部屋じゃないか・・・こいつら・・・


165 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/19(土) 19:19:08.76 ID:V9wTJoK1O
俺の部屋なんだけど


166 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/19(土) 19:36:16.03 ID:REgc6I+A0
こんな喋り方の女はもう現実には居ないのかね


167 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/19(土) 19:39:41.94 ID:4pQPRXj10
>>164-165
ストーカー乙


168 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/02/19(土) 19:40:01.55 ID:MzegVrfU0
ss速報VIPでやればいいのに


175 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:40:38.24 ID:Yp/M4FoH0
うっ・・・



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