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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その13
- 501 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]
:2010/04/11(日) 00:03:22.89 ID:lm1YSygo
〜大陸港の街〜
盗賊「…着いた」
戦士「おっし、早速バーテンさんとこへ…」
魔道士「宿が先ですよー!」
召喚士「俺が行ってくるんで三人は先に店へ」
魔道士「あ、じゃあ私も…」
召喚士「ありがとうございます」
戦士「そんじゃあー俺らは先に行ってるわ」
召喚士「うん」
盗賊「…ありがとう」
テクテクテク
戦士「おっし行くか」
盗賊「……うん」
〜バーテンの店〜
戦士「ちわー!!」
- 502 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 00:03:55.04 ID:lm1YSygo
占い師「いらっしゃいませー!…なんてね。うふふっ」
戦士「あれ!?またいる…」
バーテン「おう」
占い師「あらお言葉ねぇ。そりゃ貴方達と目的地は一緒ですもの」
バーテン「今かたすから適当にかけてくれ」
戦士「随分繁盛してたみたいですな」
バーテン「国軍の奴らだよ」
盗賊「……」
戦士「ああ、先遣隊か」
戦士「まったく…お行儀の悪いこった」
占い師「あら、誰かさんだって昔は…」
バーテン「だから、昔の話はよせって……」
バーテンは食器を片づけながら眉間にシワを寄せぼやく。
占い師「あら…?朱雀先生とカワイイ魔道士ちゃんは?」
戦士「ああ。宿の予約してるんでもうじき来ます」
- 503 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 00:04:23.44 ID:lm1YSygo
…
テクテクテク…
魔道士「……」
召喚士「…どうしました?」
魔道士「え、いえ…っ。ふふっ」
召喚士「ははっ……あれ…!?」
魔道士「どうしました?」
召喚士「あれって……」
タッタッタ…
召喚士「眼鏡さん!!」
眼鏡「…!?」
魔道士「お久し振りですー!」
眼鏡「召喚士くん、久し振りだね!」
召喚士「こんな所でどうしたんですか?」
眼鏡「うん。国軍から依頼があってね」
- 504 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 00:05:02.36 ID:lm1YSygo
魔道士「あっ!じゃあ私たちと一緒ですねっ!」
眼鏡「君達も北へ…?」
召喚士「ええ」
魔道士「また宜しくお願いしますねっ!エヘヘ!」
眼鏡「こちらこそ。頼もしい限りだ」
召喚士「いえいえ。宿はこちらに…?」
眼鏡「うん。そうしようかと思って」
召喚士「じゃあ俺達もここにしましょうか」
魔道士「そうですね!」
召喚士「あの…もし良かったらこれから食事でも…」
眼鏡「…ありがたいけどちょっと用があってね。ごめん」
召喚士「そうですか…。残念」
眼鏡「また機会があったら是非」
魔道士「はいっ!!」
眼鏡はニッコリと笑顔でその場を後にする。
- 508 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 01:19:51.64 ID:lm1YSygo
〜本国、司令部〜
カツカツカツ…
女隊員「隊長〜。今度はなんなんスか〜?」
男隊員「アレコレ押しつけすぎだろギャハハ!!」
隊長「こっちがグチりてぇわボケ」
副隊長「まぁまぁ穏便に…。任務ですから仕方ないですよ」
ザッ
隊長「特殊遊撃強襲隊、任務要請との事で戻りました」
秘書「ああ。司令なら面会不可だよ」
隊長「はあぁ!?大急ぎで戻ってきてコレかよ」
副隊長「ま、ままっ!司令もお忙しいんですよっ、ねっ?」
秘書「任務は預かってるよ。ほら」
秘書は隊長に指示書を手渡す。
カサッ…
女隊員「人探しの次は…封印スか〜。骨が折れるッス…」
- 509 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 01:24:47.86 ID:lm1YSygo
隊長「……行くぞ」
男隊員「しかも魔王のアジト…クレイジー!ギャハハ!」
副隊長「いやはや…仕方ないですね」
女隊員「しかし司令もお忙しいスね」
副隊長「ほら、殿下直々の北伐がありますから…」
男隊長「でも司令は出ないんだろ?」
副隊長「総本部として色々とやる事もおありでしょうから…」
隊長「…オラ、さっさと行くぞボケ!」
ザッザッザ…
隊長「…あん?」
青龍先生「おや、戻っておったのか?」
隊長「何だ?クソジジイは行かねーのか?」
青龍先生「もう老い過ぎたわい。出兵禁止じゃと…」
隊長「ぶっは!情けねーな!」
青龍先生「あのなぁ…これでもワシ、70年頑張ったのよ?」
- 510 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 01:28:36.89 ID:lm1YSygo
隊長「まー何でもいいわ。召喚隊も大変だな」
青龍先生「安心せい。若い奴らが順調に育っておるよ」
隊長「死なないようにしっかり祈ってやれよ」
青龍先生「…相変わらず口の悪い奴じゃ…」
隊長「それだけが取り柄でね。あばよ」
女隊員「それでは、失礼するッス」
カツカツカツ…
青龍先生「頑張って貰わんとのぅ…。勇敢にな…」
青龍先生は天井をふと見つめ、再び通路を進んだ。
〜大陸港の街〜
召喚士「よし…。お待たせしました」
魔道士「行きましょうか!」
召喚士「ええ」
テクテクテク…
魔道士「今回は本当に大規模ですね…」
- 511 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 01:31:14.56 ID:lm1YSygo
召喚士「そうですね。眼鏡さんも来てましたし…」
魔道士「国軍の方達にも会えますかね?」
召喚士「会えるんじゃないですか?…きっと会えますよ」
魔道士「そうですよねっ!」
カチャッ…チリチリン
戦士「おっ、来たか」
占い師「お久し振りっ」
バーテン「元気そうだな。話は色々と聞いたぞ」
魔道士「ご無沙汰してますー!」
盗賊「……モグモグ」
バーテン「さ、飯も酒もあるぞ。やってくれ」
召喚士「ありがとうございます」
戦士「よっしゃあ!それでは我らの無事を祈って…乾杯ー!」
召喚士「乾杯〜!」
魔道士「えへへっ!!」
- 512 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 01:36:13.25 ID:lm1YSygo
…
戦士「ほう…!眼鏡さんがねぇ…」
占い師「凄いワーカーなの?」
召喚士「功績ランク二位の方ですよ!」
占い師「あらっ!それは凄いわねぇ!!」
バーテン「お前らもそれなりにはなったのか?」
魔道士「50位以内には…なんとか…」
バーテン「おぉ、優秀だな」
戦士「まだまだだよ…。せめて一桁までいかねーとな」
占い師「夢は大きく…ね」
盗賊「……ああ」
バーテン「まぁこの戦で名を挙げりゃあ功績もかなり得るだろ」
召喚士「ええ。でも無理するつもりはありません…」
バーテン「それが重要だ。無謀と勇敢を……」
戦士「履き違えるな…。聞き飽きたよ!もう見に染みついちまった」
- 513 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/11(日) 02:00:08.46 ID:lm1YSygo
なんか最後の戦士の台詞おかしいですね…。すみません…
それでは寝ます!おやすみなさい!ノシ
>>505
ようやく出せる機会が来ました。個人的にも割と好きかもしれません
>>506
まだまだ出るかもしれません!ご期待下さい!
>>507
分かりました!頑張ります!!
〜オマケ、宿に戻った魔道士と盗賊〜
盗賊「……よいしょ」
魔道士「…?何するんですか?」
盗賊「…腹筋。…太った」
ポスッ…ゴソゴソ…
盗賊「……んっ」
魔道士「おー凄い!早い!」
盗賊「……50…51…52…」
グイッ…プルンッ!!…グイッ…プルンッ!!
魔道士「………」
盗賊「…76…77…78…79…」
グッ…タユンッ!!…グッ…タユンッ!!…グッ!!…ガバッ!!
盗賊「ふぎゃっ!!」
魔道士「あぁ〜!揉みごたえが…あぁ〜!」
ムニュムニュ…
盗賊「…バ、バカァ!やめっ…んっ!」
魔道士「だってぇ…腹筋の度にプルプルがぁ〜」
ゴスッ!!
魔道士「あ痛っ!」
盗賊「……もうっ!……ね、寝るぞっ!」
魔道士「……ごめんなさい。はい、おやすみなさいです」
- 521 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 11:05:11.85 ID:lm1YSygo
ホーッ…ホーッ…
〜北方司令部〜
真夜中にも関わらず、城門は開放され、無数の松明に火が灯されている。
パカラッパカラッ…ガラガラッ…
参謀「食料は西の倉庫へっ!」
先遣隊「了解した。西へ回れっ!」
ザッザッザ…
騎士長「忙しないな…。北方司令殿」
左翼長「何度も言っているだろ。名前で良いと…」
左翼長は煙草を吹かし、慌ただしく入城する国軍先遣隊を見つめる。
騎士長「いよいよ本国も本腰入れなすったって事か…」
左翼長「ああ。何十年もかけやがって…全く…」
カツカツカツ…
白虎長「失礼致します!北方司令殿」
左翼長「おや、これは白虎先生か…」
- 522 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 11:10:54.76 ID:lm1YSygo
白虎長「先遣隊隊長として無事入城を完了した事、ご報告致します」
左翼長「ご苦労様」
白虎長「そして、次の指示をお願い致します」
テクテクテク…
参謀「大軍師殿は何と…?」
白虎長「ええ。輸送が完了次第、先遣隊の主力を北関に回せ…と」
騎士長「妥当だな。こっちは数も揃ってる。手薄な関の増強に努めて貰いたい」
参謀「…ええ」
白虎長「…畏まりました。それでは早速…!」
白虎長は敬礼し、左翼長らの元を立ち去る。
左翼長「可愛い顔して良く出来た軍人さんだな…」
騎士長「俺らも心置きなく退役出来るよ…」
左翼長は煙草を燻らすと、胸ポケットから灰皿を取りだし、煙草をねじ込んだ。
カツカツカツ…
白虎長「先遣隊はこれより北関へと出発する!準備を急げっ!」
- 523 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 11:16:34.43 ID:lm1YSygo
〜海峡〜
剣士長「北方司令部からの増援。ただいま到着致しました」
将軍「ご苦労…明日に備えゆっくり休んでくれ」
剣士長「…はっ!」
カツカツカツ…タッタッタ…
衛兵「失礼致します」
将軍「どうした?」
衛兵「ワーカーがこちらでの戦闘に志願を…!」
将軍「なに!?それは頼もしい!今はどこにおる?」
衛兵「はっ!客間へとご案内致したのですが、城門前で良い…と…」
将軍「……すぐ行く」
将軍は衛兵に続き、急ぎ城門前へと足を進める。
ザッザッザ…
将軍「……貴方が志願者か?」
魔法剣士「……」
- 524 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/11(日) 11:34:26.84 ID:P7MMk9co
眼鏡に続いて魔法剣士、天才もくるだろうからランク3もついに登場かな?
- 525 :GEPPERがお送りします [] :2010/04/11(日) 12:07:08.55 ID:qBmBMuA0
というか今日は投稿がやけに早いなwww
いちおつ
- 526 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 12:07:35.29 ID:lm1YSygo
将軍「失礼だが……お一人か…!?」
魔法剣士「……ああ」
将軍「…いや失礼。変な意味はない」
魔法剣士「………」
将軍「一人であろうが、何百人であろうが…味方が増えるに越した事はない」
魔法剣士「……ありがたい」
将軍「それはこちらの台詞だ。さぁ、部屋で休まれよ」
将軍は腕を大きく広げ、砦内へと魔法剣士を誘導する。
将軍「…私も…前へ進めねばな」
ザッザッザ…
〜次の日〜
魔道士「お待たせしました〜!」
戦士「おっし…んじゃ出発ー!!」
盗賊「…出発ー」
召喚士「目指すは…北方司令部…!」
- 527 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/11(日) 12:08:35.67 ID:lm1YSygo
>>525
これから外出なのでちょっと早めに出来る限りは…
というわけで一度抜けます!また後ほど!ノシ
- 528 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/11(日) 12:10:20.38 ID:RO97hIAO
五行も経験した魔法剣士がより強くなって再来したと期待している四月の昼
- 530 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage] :2010/04/11(日) 15:36:51.03 ID:Tes2KkI0
魔法戦士前回の戦いで悔しそうだったしな
魔翌力パワーアップの予感
- 533 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/11(日) 22:35:56.37 ID:lm1YSygo
〜北の港〜
大軍師「……」
コツコツ…
副司令「どうした?」
大軍師「……いえ、此度の戦略を」
副司令「…ふむ」
机上の地図を眺める大軍師の前に、副司令が椅子を引き、座る。
大軍師「今回は三点同時に動きます」
副司令「そうであるな」
大軍師「波状攻撃なら良いのですが…同時ですからね…」
副司令「遊撃…か」
大軍師「こなせそうな部隊が居れば良いのですが…」
副司令「ワーカーに頼るしかあるまいな」
大軍師「……ワーカー。…そうですね」
まもなく国軍本体は北の港より北方司令部へと出兵を開始した。
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