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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その35
461 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:52:16.97 ID:Aftj95dAo
〜竜宮城、二階〜

火忍「くそっ、どうなってやがんだよっ!」ドンッ

土忍「これは、魔王にまんまとやられたかもしれんな」

盗賊「……っ」

風忍「出口は見当たらず、ましてや術までも使えぬ。これではどうしようもない」

水忍「だからとて、何時までも此処にいるというわけにはいかぬ」

火忍「それもそ――」

 ドズッ

火忍「……な……ん!?」

土忍「火、お前は目障りだ。ここで死ね」

火忍「――!?」ガクッ

風忍「姫……」

盗賊「!?」

火忍「な……にしてやが……」

水忍「まだ生きているのか。まぁ良い、そこで見ていろ」ザッザッ


462 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:52:55.59 ID:Aftj95dAo
火忍「何なん……」

風忍「お前がいとおしくて堪らない、姫が陵辱される様をな」シュルッ

火忍「――――っ!?」

土忍「大人しくしろ。もう逃げる事すら出来ぬのだ」

盗賊「はっ、離せ!! お前ら……一体どうしたというのだっ!!」

風忍「そこで転がっているガキにも見えるように嬲ってやれ」

盗賊「やめろおおぉぉ!!」

 ダンッ!!

盗賊「がふ……っ!!」

土忍「もがけば苦しむだけだ。大人しく諦めよ」グググッ

火忍「これは……幻だ……」

盗賊「いやああぁぁぁぁ!!」

火忍「現実じゃねぇ……そうだ、幻なんだ……っ!」

盗賊「――――」

火忍「こんな事あるわけねぇだろっ! ふざけんなくそぉ! やめろやああぁぁ!!」


463 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:53:34.45 ID:Aftj95dAo


土忍「……何だ?」

マーラ「おや、お前一人かえ?」

土忍「――!?」ザッ

マーラ「そう身構えずとも、近こう寄れ」

土忍「……他の者らをどうした!」チャキッ

マーラ「ほれ、よう見てみい」

土忍「――っ!!」

マーラ「顔や胴体がなくとも、衣服で分かるであろう?」

土忍「貴……様ぁ……!!」

マーラ「慌てるでない。ほれ、これも見てみい」スッ

土忍「……な……んだ」

マーラ「小さな足よの。他は一口で喰ろうてしまったわ。そう、お前の娘じゃ」

土忍「あ……あぁ……ああああぁぁぁぁ!!」

マーラ「もがけ、苦しめ、喘げ、嘆け、深い絶望と悲しみの狭間で死ぬが良い。ほっほっほっほっ!」


464 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:54:07.76 ID:Aftj95dAo


盗賊「……く…うぅっ!!」

ギチッ…

忍「くっくくく!そう縛られておっては…身動きとれまい!」

盗賊「ひ、卑怯な真似を…っ!」

忍「卑怯…?くっくく…。忍に卑怯などあるものか!」

盗賊「……っ」

忍「ほら、お仲間もあのザマよ…」

戦士「………ぅ」

盗賊「戦士っ!!」

忍「くっくくく…安心せい。気を失っておるだけよ…」

盗賊「戦士を…戦士を離せっ!」

忍「それはまだ出来ぬ相談よ…」

盗賊「何だと!?」

忍「これから始まる余興に…付き合って貰わんとならんからな…!見物客としてっ!」


465 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:55:06.79 ID:Aftj95dAo


水忍「……?」

風忍「他の三人はどうした?」

水忍「いや、分からぬ。一瞬の内に居なくなった……っ」

風忍「……嫌な予感がするな」

水忍「予感ではなく、もう始まっているのかもしれないぞ」

風忍「!?」

 スゥッ

女「うふふっ」

少女「ここは竜宮城。心ゆくまで御寛ぎ下さいませ」

風忍「……そうきたか」

女「うふふっ。色男なんですね、もうお分かりとは」シュルシュル

水忍「二人同時に幻術へ引き込むとは、大したものだな」

風忍「ああ。流石は魔王と言ったところか」

少女「小難しい話は止しにして、さぁ……どうぞ」


466 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:55:44.75 ID:Aftj95dAo
風忍「生憎、我らは忍でな」

水忍「この手の惑わしは通用せん」

女「惑わし? うふふっ、これは現実」

少女「ほら、触れれば柔いし、求めればもっと――」

 ザシュッ!!

水忍「悪いな。もし現実であったならば……魔王と共に居た事を悔やんでくれ」

風忍「幾らでも償いはするさ。死した後にな」

 バシュッ!!

女「……ふふっ、冷たいお人です事」

少女「躊躇無く……人を斬るなんて、ね」

水忍「それが忍。それが……藤蔵だ」

風忍「小賢しい真似はよせ、魔羅。我らには幾ら施しようとも通じはせぬ」

 ブゥン……バチュンッ!!

水忍「視界が開けたか」

風忍「やはり幻術。さて、他の三人は無事であろうか」


467 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:57:01.03 ID:Aftj95dAo


盗賊「……くあ……う……っく」

忍「…………」

 ドサッ コロコロコロ……

盗賊「……?」

 ブゥン……バチュンッ!!

盗賊「……はっ!」

影忍「……気をしっかり保たぬか、たわけ」

盗賊「兄……様……!?」

影忍「まんまと幻術になど嵌りおって。他の奴らはどうした?」

盗賊「……分かりませぬ」

影忍「魔王はこの上か?」

盗賊「はい。しかしっ、ここは一度……退いて」

影忍「無論だ。手数が揃ったところで……お前を屠る!!」

盗賊「!?」


468 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:58:25.25 ID:Aftj95dAo
 ザシュウウゥゥゥゥ!!

盗賊「あ……あぁ……っ」

 チャキッ

土忍「姫、お気を確かに!」

盗賊「……土?」

土忍「火! お前も無事だろうな?」

火忍「魔王の野郎……ナメた幻見せてくれるじゃねぇかよ……っ!」ザッ

盗賊「何が……どうなって……」

 タタタタッ ザザッ

風忍「皆、無事だな?」

土忍「ああ。しかし姫の精神が不安定だ。いち早く、他の者と合流を――」

 ズッガアアアアァァァァ!!

水忍「何事だっ!?」

火忍「上の階が崩壊してやがるぞ!」

風忍「ちぃ……っ!!」


469 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:59:11.24 ID:Aftj95dAo
 ゴゴゴゴゴゴ……

マーラ「このあたしから、逃げられると思うかい?」

土忍「!?」

火忍「てんめぇ……っ!!」

風忍「落ち着けっ! 逃げるが勝ちよ!」

水忍「姫っ! 立てますか!?」

盗賊「あ、うん……っ」

マーラ「逃がしゃしないよおぉーっ!」

土忍「魔羅よ、感謝するぞ」

マーラ「何ぃ?」

土忍「貴様の幻術で、我が術の力が大いに昂っておるわ!」

 ドッゴオオオオォォォォン!!

マーラ「ヌゥッ!? 砕いた地面を押し上げ……」

土忍「しばしそこで、地団駄踏んでいるが良い」シュバッ!!

マーラ「……きいいぃぃ!」ピキピキッ


470 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 17:59:58.91 ID:Aftj95dAo
〜竜宮城、一階〜

 ドドオオォォォォ……

南方参謀「な、何の音……!?」

西方参謀「いいからこっちに集中しろいっ!」

隊長「ぬああぁぁ!!」

 バキィッ!! ズザザザザアアァァ

槍侶「隊長殿っ!!」

隊長「いいから俺を囮に使え! 攻撃を続けるんだ!」

槍侶「……は……はいっ」チャキッ

隊長(長引けば長引くほど不利。攻撃を仕掛け続ければ……)

夜行「ヒヒッ、もう息切れかぃ?」

隊長(どこかで必ず……隙を見せるはずだっ!)

夜行「そろそろ仕上げるとするかねぇ」

東方参謀「やかましいっ!!」

 バゴオオォォォォッ!! ドザザッ


471 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 18:00:35.93 ID:Aftj95dAo
夜行「……全く、あっちからこっちから大変なこった……ヒヒッ」

東方参謀「これはキリがないな」

隊長「ああ。もっと接近する必要がある」

東方参謀「肉を切らせて骨を絶つ……か」

隊長「俺が行く。あとは何とかしてくれや」

東方参謀「貴様……っ」

隊長「あんたら3人の魔法なら、槍使いの坊主を援護出来るはずだ」

東方参謀「死ぬ気か?」

隊長「まっぴらゴメンだ。俺にはまだまだ、やる事があるんでな」

東方参謀「……承知した。ならば行くぞ!」

隊長「槍侶!!」

槍侶「は、はいっ!」

隊長「……頼んだぞ!」

 ダンッ!!

夜行「ただ突っ込むばかりでは芸がない。それじゃあ猪と同じだねぇ……ヒヒッ!」


472 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 18:01:30.09 ID:Aftj95dAo
〜剣聖の屋敷〜

帝「な……っ」

くの一「い、猪……!?」

神野「まずはこの姿、止められますかなぁ?」

 ドウッ!!

東方司令「ぐ……ぬううぅぅ!!」

 ギャリギャリギャリッ……バギャッ!!

女剣士「お姉様っ!」

東方司令「朱雀、止めろ! 人の手では手間だ!」

召喚士「了解いいぃぃ!!」

 シュイイィィィィン!!

オルトリンデ「1枚……ぐへぇっ!」ドンッ!!

ジークルーネ「ちょっとぉ! もっとふんばりなさいよおおぉぉ!」ドカァッ!!

サル「ダメだぁ……次々と破られてんぞ」

ロスヴァイセ「8枚目の……壁ええぇぇ!!」ドギャッ!!


473 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 18:31:22.58 ID:Aftj95dAo
神野「さぁ、お前で最後ですよっ!」

ブリュンヒルデ「止めるううぅぅぅぅ!!」

 ズギャッ!! ギギギギイイィィィィッ!!

魔道士「止ま……」

召喚士「……らないっ!!」

ブリュンヒルデ「ふえぇ……っ!!」バシュンッ!!

神野「あと一人くらいでしたけぇ。クックク……」

女剣士「これでラストだ」チャキッ

神野「なっ――」

 ザッシュウウウウゥゥゥゥ!1

サル「おぉっ、あの巨体を一撃で……っ」

イヌ「何か、似てるね」

キジ「……?」

イヌ「あのコの剣、お頭に似てるね」

女侍「……ふん、バカだねぇ。東方の剣術なんでどれも似たようなものさ」


474 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/01/06(金) 18:32:54.19 ID:Aftj95dAo
沢山に見えて昨日の分もあるので少しですね…すみません
ちょっと忙しくなっていまったのでこれにて失礼致します!
ご支援ありがとうございます!そいではっ!ノシ


478 名前:NIPPERがお送りします(福岡県) [sage] 投稿日:2012/01/06(金) 21:54:19.08 ID:FEVZkXR2o
あっちのスレの分まで回収するとは…


479 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2012/01/07(土) 00:27:58.21 ID:IxoSE3c40
いちおつ
隊長危ういな


483 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/07(土) 23:51:42.82 ID:Z2mAl7mqo
神野「お……のれぇ……ッ」

 バガアアァァァァ!!

サル「んだぁ!? イノシシが割れたぞぉ」

神野「姿を変えるのが一度と、言いましたかぁ!」

 ガオンッ!! ズザァ

魔道士「い、犬……!?」

神野「この獰猛な牙から……逃れられますかねぇ!」ババッ!!

サル「イヌッ! 犬にはイヌだ!」

イヌ「意味分からないね」ザッ

神野「ヒャーッハッハッハッハッハ!!」

イヌ「でも、犬の特性は分かり易くていいね」

神野「!?」

 バゴオオォォォォン!! ドッゴオオォォォォ!!

女剣士「じ、地面が……針の様に……っ」

魔道士「物凄い威力です……っ」


484 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/07(土) 23:52:30.15 ID:Z2mAl7mqo
〜北方、三途の川〜

犬「クゥーン! クゥーン」タタッ

眼鏡「……?」

魔法剣士「どうした? 何かあったのか?」

眼鏡「西側からまた、魔王軍が進軍し始めたらしい。それに……」

魔法剣士「……それに?」

眼鏡「……いや、何でもないよ。西側の対処にあたろうか」

ジュニア「しっかし、犬の言葉を理解してんだから、すげぇよな〜」

眼鏡「理解というか、犬は利口だからね。心を通わせれば必然と分かるものさ」

ジュニア「ふぅん。人間相手でも難しいってのに、やっぱすげぇよ……ハッハ!」

賢者「理解するのは自分自身だけで十分さ……ふぅ」

ジュニア「……あそ」

魔法剣士「さて、急いだ方がいいだろう。行くぞ」

ジュニア「おうよ!」

眼鏡(……ネクロマンサー。まだ、何かするつもりなのか……っ)


485 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/07(土) 23:53:30.93 ID:Z2mAl7mqo
〜東方、剣聖の屋敷〜

 ドゴゴゴゴッ!!

神野「こんなものでええぇぇ!!」

イヌ「遅いね」バッ!!

神野「正面からっ、馬鹿ですか!!」ガパァッ

イヌ「……ん」スッ

 ガギイイィィィィ!!

帝「腕を食われたっ!?」

名代「……いやっ! あれは……わざと食わせた……っ!?」

神野「……ッ」ギリギリッ

イヌ「あ、言ってなかったね。土行の魔法使えるなら、拳に付加する事も可能ね」ニヤリ

神野「あ……がが……ッ」ボロッ

イヌ「そんじゃ、このまま吹き飛ぶね」

 ギュバッ!! ドッゴオオオオォォォォン!!

イヌ「……おぉっ、ちょっとふっ飛ばし過ぎたね」


486 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/07(土) 23:54:22.93 ID:Z2mAl7mqo
 ドシャアアァァ!! ズザアアァァァァ

神野「……クッ」

魔道士「やったぁ!」

召喚士「……」

名代「これで終いとは考えにくいですね」

召喚士「ええ。奴は一度ではないと言いましたが、はたして何度……」

 ゴゴゴゴゴゴ……

神野「犬では相性……悪いみたいですねぇ」コキッ

くの一「ま、まだ……変身するのか……っ!?」

神野「ヒャーッハッハッハ!!」

 ババッ!! バシュウウゥゥゥゥ!!

女侍「消え……いやっ、上だ!!」

東方司令「次は鳥か。忙しないな」チャキッ

キジ「待つさー。鳥ならこのキジが相手するさー」

東方司令「……ならば任せる。奴に触れるなよ?」


487 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/07(土) 23:55:43.09 ID:Z2mAl7mqo
キジ「分かってるさー。まあジジイにはなりたくないさー」ザッ

神野「地面が駄目ならば、今度は上空からですよおおぉぉ!」

 ギュオッ!! ドシュウウゥゥゥゥ!!

召喚士「早いっ! ここは召喚獣で援護を……」

キジ「いいさー。まだ先はありそうだし、力を温存しておくさー」

召喚士「……キジさん」

神野「さぁっ、どうします!」

キジ「うーん……困ったさー」

 ザッザッザッ

女侍「ああ見えてもね、キジは強いよ」

召喚士「女侍さん」

女侍「アイツの凄いところは、金行と木行、相反する2つを同時に使いこなすってとこさ」

魔道士「魔法剣士さんと反対の属性ですね」

女侍「普段は役割として、アタイやイヌのバックアップに務めてるけどね」

 ドッゴオオオオォォォォォン!!


488 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/07(土) 23:56:43.64 ID:Z2mAl7mqo
女剣士「上空からの突撃……っ、凄い威力だ」

くの一「あっ!!」

神野「……ッ!?」

キジ「惜しかったさー。ちょっとだけ、かすったさ」

神野「う、上……だとぉ!?」

帝「と、飛んでおるぞ……っ」

名代「ど、どういう技なのでしょうか……」

東方司令「風の魔法をうまく使って、自分の身体を浮かせたりしているのさ」

名代「な、何と……っ! そのような事が……」

東方司令「うちの参謀なんかもやってるし、不可能な事ではない」

帝「……っ」

東方司令(とは言っても、相当の魔力コントロールが必要だけどな。あいつ……何者だ?)

 バシュウウゥゥゥゥ!!

神野「空中戦ですかっ! いいでしょう!」

キジ「生憎、空中戦は嫌いさー」


489 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/07(土) 23:57:49.59 ID:Z2mAl7mqo
神野「逃がしませんよおぉ!」

キジ「もう疲れたさー。終わりにするさ」

神野「!?」

キジ「気付かなかったさ? さっき、罠を仕掛けたさー」

神野「罠……何ぃ!?」

 チカッ!! バグオオオオォォォォン!!

召喚士「な……っ!?」

魔道士「雷が……敵の四方を囲んで……っ」

東方司令「まるで、雷の鳥カゴだな」

名代「成程っ! 鳥ならば籠の中へ捕らえてしまおうというわけですね」

帝「雉も鳴かずば打たれまい……か」

 ズガガガガガアアァァァァ!!

神野「グ……ッガガアアァァ!!」

 バリバリバリッ!! ドッシャアアァァ!!

キジ「キジは鳴いても打たれないさー。打たれるのは、バカな鳥だけさ」


490 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/07(土) 23:58:57.32 ID:Z2mAl7mqo
〜竜宮城、一階〜

ヤタガラス「おわぁーっ!!」ヒョイッ

 ドドオオォォォォン!! ガカアアァァァァッ!!

ヤタガラス「アホー! こっち来んなっ!」

夜行「ヒヒッ、仕方ないだろ。だったら手伝えってんだい」

槍侶「はああぁぁーっ!!」ビュババッ!!

夜行「いいねぇ。でもあれだ、さっきから動きが単調だ。それじゃあ駄目だねぇ」

槍侶「――っ!!」

夜行「槍相手はね、一点を抑えちまえばまぁ楽なもんよ……ヒヒッ」トンッ

槍侶「くっ! 槍が……動か……」

隊長「おらああぁぁっ!!」バギャアアァァッ!!

夜行「……おっとぉ」ズザザッ

槍侶「す、すみませんっ!」ザッ

隊長「さっきから動きが単調で、読み易いったらありゃしねぇわ」

夜行「……ヒヒッ、言ってくれるねぇ猿真似野郎」


491 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/08(日) 00:00:08.41 ID:Vohiq1/Qo
〜剣聖の屋敷〜

サル「俺は絶対イヤだってぇ〜!!」

イヌ「ウルサイね。お前も役に立つね」

キジ「そうさー」

サル「こんなん……相手できっかよぉ!」

神野「……コフウウゥゥ」

帝「次は猿か……」

名代「これは……」

女侍「いいからいっといで! 死にゃしないよっ」ドンッ

サル「おわっ! 死ななくてもジジーになんのはイヤだってぇ〜の!」

東方司令「仕方ないな、ボクが手伝ってやる」スッ

サル「うっひょ〜! 助かるぜぇ、んふふふ〜っ」

神野「何を企んでいるか知りませんが、させる以前に殺すまでぇ!」

サル「いいねぇ〜。俺ってば、そーいう台詞だ〜い好き!」

神野「!?」


492 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/08(日) 00:02:02.68 ID:Vohiq1/Qo
 タンッ!! ジャリッ

サル「出来もしねぇ事は、口走るモンじゃあないぜ?」チャキッ

魔道士「あ、あれ……何です!?」

東方司令「スリングに棒をくっつけたような……何か特殊な投擲具か?」ググググッ

イヌ「スリングショットね」

召喚士「スリングショット……?」

キジ「あいつ本人はなんか勝手に名前付けてるさー。えぇと……」

サル「……ワルサーさ!」

魔道士「ワルサーですか……?」

サル「そ。悪さする時に使うからワルサー。んふふふふっ」

 バチュンッ!! ギュオオォォォォ!!

神野「――!?」

 ドパアアァァァン!! ガシュウウゥゥゥゥ……

神野「クッ、煙幕に……何という臭い……ッ」

サル「犬やらじゃなくって良かったなぁ。獣じゃ鼻が潰れて、ぶっ倒れてんぜぇ〜?」


493 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/08(日) 00:02:58.70 ID:Vohiq1/Qo
神野「おのれ……っ、何処だ!!」

 ズオッ!!

神野「そこかああぁぁ!!」

 ガシィ!! ギュオオォォォォ

神野「ヒャーッハッハッハ! さぁ、これで老化が――」

東方司令「老化がどうしたって?」ジャキッ

神野「何時の間に入れ替わって――」

東方司令「貴様こそいつまでボクの胸を触っている……この猿がああぁぁ!!」

 ザシュウウゥゥゥゥ!! ドシャアアァァ

サル「ん〜ふふふふっ! お見事っ!」

東方司令「ふんっ。無礼な奴だ」カチャッ

サル「さぁて、そろそろお猿さんタイムは終わりってか、いい加減もう終わりにしてくんね〜かなぁ」

召喚士「……いや、まだ来るようですよ」

くの一「猪……犬……鳥、猿っ、まさか……っ!!」

名代「ええ……っ。次はおそらく、羊でしょう」


494 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/01/08(日) 00:11:58.60 ID:XE1GHgDDO
ルパ〜ン三世〜♪


497 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2012/01/08(日) 01:37:40.61 ID:V/t1Y9WAO
東方司令に胸なんかあったっけ……


512 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/01/09(月) 00:06:00.68 ID:crwqMZKSO
古参、新参、雑談厨にアンチ雑談厨。
このまま行けば召喚界のように世界が分裂するかもしれない胸熱


520 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2012/01/09(月) 02:06:37.59 ID:qNGnzmBdo
まあこれだけの超大作だからな
荒れるのも頷けるがかこは自重しようず



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