■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その23
925 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:12:08.76 ID:+XOakOZJo
〜次の日、船上〜

ザザーン…ザザーン…

召喚士「……ん」

モゾッ

盗賊「…おはよ」

召喚士「…あはようございます。早いですね」

盗賊「…そうか?」

召喚士「今、どの辺りだろ…」

ゴソッ…テクテクテク

召喚士「……あれって三日月島かな?」

盗賊「…そのようだな」

召喚士「昼には港街へ着きます。そこからは馬を手配しましょうか」

盗賊「…ああ。それなら夜までには着くかな」

召喚士「それにしても…何なんだろう」

盗賊「……大事でなければ良いが」


926 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:12:35.67 ID:+XOakOZJo
召喚士「ええ。おそらくそれは大丈夫だと思いますけど…」

盗賊「……」

召喚士「もしそうなら、詳しい記述があるはずですからね」

盗賊「…確かに。すると考えられるのは……」

召喚士「…何か、大きな動きがある直前かと」

盗賊「…だな」

召喚士「剣士さんがレジスタンスのリーダーだったとすると……」

盗賊「…魔物は味方の可能性が高い」

召喚士「その上で、南方での動き……」

盗賊「……スグリーヴァか」

召喚士「俺達が行く意味を考えると…かなりの強敵…!?」

盗賊「……」

召喚士「南方司令部も絡んでいるとすれば…大規模な戦いかもしれませんね」

盗賊「……しかし、そんな話はなかったがな」

召喚士「確かに…。大軍師さんも何も言ってなかったし…」


927 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:13:16.39 ID:+XOakOZJo
盗賊「…北の港だってそんな話題はなかった」

召喚士「……すると、公でない戦いか」

盗賊「…小規模による隠密作戦だな」

召喚士「…ついこの前あった、東方のような感じですかね」

盗賊「……手強いな」

召喚士「ええ…気を抜けませんね。途中、道具を買い揃えてから向かいましょう!」

盗賊「……ああ!」

召喚士「北では痛い目みたけど……」

盗賊「…次こそ、そうはいかんぞ…っ!」

召喚士「……朝食にしましょうか」

盗賊「……だな」

勘違い甚だしい二人を乗せた船は、しばらくの後、本国へと入港する。

結界石や薬草類を買い込んだ召喚士と盗賊。船は再び出港し港街を目指す。

天気は晴れ。視界良好。船は遅れる事なく順調な航海をみせ、

太陽が頭上へ差し掛かった頃には、問題もなく港街へと入港した。


928 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:14:00.58 ID:+XOakOZJo
〜港街〜

召喚士「…えっと、ここからは馬ですね」

盗賊「…うん」

テクテクテク…

召喚士「すみません、馬を二頭借りたいのですが」

馬主「山あいの町までになるが、いいかい?」

召喚士「ええ、構いません。これ…お代です」

馬主「…はいよ。好きな馬を選びな」

テクテクテク…

召喚士「これでいっか」

盗賊「…私はこの子にしよう」

馬主「お代の返しはあっちの駅で受け取ってくれ」

召喚士「はい。大丈夫です」

盗賊「…行こうか」

馬主「毎度どうもー」


929 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:15:16.38 ID:+XOakOZJo
パッカパッカパッカ…

貸し馬とでも言うべきだろうか。大きな町や村に備えられている駅。

それぞれを中継し、町から町への移動を補助する役割を持つ。

召喚士「以前は割高なんで乗れませんでしたよね」

盗賊「…ああ。馬を無くしたら金をまるまる没収だからな」

まず最初に馬を借りる際、馬一頭分に値する金額を馬主に支払う。

これは馬泥棒を防ぐ為の手段であり、馬を紛失、または当人ごと逃亡した場合、

最初に支払った馬一頭分の金額をそのまま保証金とするのだ。

召喚士「それに、魔物も強かったし……」

盗賊「…だな。襲われたらひとたまりもない」

勿論、道中魔物に襲われ、馬を強奪、死亡させてしまった場合も同様である。

駅を繋ぐ官道を通るとはいえ、やはり万が一という事もある。

ある程度の力を持った人間か、若しくはその者を同伴させる他ないのだ。

召喚士「でも、今は俺達も強くなりましたからね」

盗賊「…ああ。この辺りなら魔物が出ても容易いだろう」


930 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:16:16.01 ID:+XOakOZJo
〜山あいの町〜

パッカパッカパッカ…

召喚士「えぇと、駅は……」

盗賊「…あれじゃないか?」

駅。陸路にとって様々な拠点となり、二人が利用した貸し馬や、

手紙を運ぶ伝令やワーカーの休息地、乗換用の馬の駐屯など多岐に渡る。

召喚士「すいませーん」

馬主娘「はーい」

召喚士「お借りした馬、返しにきました」

馬主娘「はい。じゃあ、二頭とも無事なので……」

予め払った代金のうち、賃料を除く額がこの時点で返還される。

馬主娘「毎度っ、ありがとうございました!」

召喚士「…もうすぐ日も暮れそうだなぁ」

盗賊「…急ぐとするか」

召喚士「そうですね。行きましょうか」


931 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:16:57.72 ID:+XOakOZJo
夕日を背に浴びて、二人は剣士の村を目指し山を越える。

召喚士「……荷物減らしておいて良かった」

盗賊「……」

当然ながら剣士の故郷である村などは小さく、駅も道も整備はされていない。

あくまで本国を中心とした拠点を中心に、広がっている。

召喚士「……しかし、冷えてきましたねぇ」

盗賊「…ああ。風邪引かんようにせんとな」

今は中心部より外へ外へと魔物も追いやり、それに追随し道も敷かれている。

その上で各拠点を整備し、結界石が徐々に敷かれているのだ。

召喚士「……あーここって、ゴブリンの群れが棲んでいた所ですね」

盗賊「…スライムもいたなぁ」

ここ近年の努力により、治安や土木作業においてもようやく落ち着きを見せた。

当然、人々が安心して暮らせる為の配慮だが、全ては五ヵ年計画の一環。

大軍を進めるにあたり安全、かつスムーズに行えるよう有事の為の政治。

そこまでの意味合いを汲み取り、道を歩むはごく一部の人間のみである。


932 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:17:42.66 ID:+XOakOZJo
〜剣士の故郷〜

召喚士「……着いたー」

盗賊「…全く、道に迷わなければもう少し早かったものを」

召喚士「すみません…。久々で……」

盗賊「…まぁ、確認しなかった私も悪かったがな」

召喚士「…さ、行きましょうか」

盗賊「…うん」

テクテクテク

召喚士「あった、ここだここ……」

ドアの前に立ちノックをしようとする召喚士の耳に、家の中から笑い声が聞こえる。

召喚士「……?」

コンコンッ

盗賊「……」

カチャッ

召喚士「……あっ」


933 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:19:27.00 ID:+XOakOZJo
弓使い「召喚士くんっ、盗賊ちゃん!」

召喚士「お久し振りです。弓使いさん!」

盗賊「…お久し振りです」

弓使い「待ってたのよ〜!さ、入って入って!」

召喚士「お邪魔します」

スタスタスタ…

剣士「召喚士くんっ!久し振り…!」

召喚士「剣士さんっ!お元気そうで……」

盗賊「…魔道士!……戦士!」

戦士「いよぉ、早かったな!」

魔道士「盗賊さーんっ!」

タッタッタ…ギュウウゥゥ

盗賊「……胸…苦し…」

幼女「待ってたよー」

召喚士「幼女ちゃんも元気そうだね!」


934 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:20:41.02 ID:+XOakOZJo
幼女「うんっ、元気ー!」

剣士「さぁ、座って」

召喚士「失礼します」

戦士「北はどうだった?」

召喚士「…うーん、まぁ一応解決…かな」

戦士「一応…?」

召喚士「色々あってね。バッチリとは言えないかな」

盗賊「…ああ」

魔道士「そうなんですかー」

召喚士「でも、女侍さん達も見つかったし…国軍と分かり合ってくれたみたい」

戦士「…そっか。それは何よりだ」

召喚士「それよりもそっちはどうしたのさ?」

盗賊「…急用か?」

魔道士「え、えっとぉ……まぁ…」

戦士「……ほれ、お二人さん」


935 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:23:57.05 ID:+XOakOZJo


召喚士「…え…えぇ!?」

盗賊「…結…婚!?」

弓使い「……うん」

剣士「そういう事なんだ」

召喚士「…良かったじゃないですかっ!おめでとうございます!」

盗賊「…おめでとうございます」

弓使い「ありがと〜」

戦士「そんで、急遽数日内に式を挙げる事になっちまってな」

魔道士「みんなで参加しようという事なんですよ」

召喚士「……はー」

戦士「ん…?」

召喚士「ん?じゃないよっ、それならそうと書いてくれればいいのに!」

戦士「……書かなかったっけか?」

召喚士「書いてないよ!」


936 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:24:32.91 ID:+XOakOZJo
盗賊「…何かあったかと思い…慌てたぞ」

魔道士「……ごめんなさい」

召喚士「でも良かった。いい知らせでさ」

剣士「すまないね、忙しいところ急に来て貰って……」

召喚士「いえいえ、こちらこそご招待ありがとうございます」

魔道士「明日は結婚式に向けて、みんなで買い物に行きますよっ」

幼女「おーっ」

剣士「お疲れのところ悪いけど……いいかい?」

召喚士「全然構いませんよ。喜んで!」

弓使い「お腹空いたでしょう、今ご飯にするから」

召喚士「あ、お構いなく」

剣士「召喚士君と盗賊さんも今日は泊まって行ってくれ」

弓使い「そうね。でも…この家じゃ手狭じゃない?」

剣士「それなら空家があっただろう。村長に言って借りてくるよ」

召喚士「な、なんかすみません……」


937 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:26:20.15 ID:+XOakOZJo


盗賊「……おぉ」

召喚士「ご馳走ですね」

剣士「昨日に引き続き今日も…」

弓使い「だってせっさく魔道士ちゃんが教えてくれたんだもの〜」

魔道士「実戦あるのみですっ!えへへ!」

幼女「私もがんばったー!」

召喚士「これ幼女ちゃんが作ったの!?」

幼女「そうだよっ、食べて食べて!美味しいんだからっ」

召喚士「うんっ、いただきます!」

戦士「さて、こっちもいただくとするか」

盗賊「…いただきますっ」

魔道士「おかわり沢山ありますからねっ!」

弓使い「魔道士ちゃん、今日は昨日にも増してご機嫌ねぇ〜」

魔道士「そ、そうですか!?別に…普通ですよっ、普通!」


938 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:27:08.99 ID:+XOakOZJo


召喚士「久々に魔道士さんの手料理。美味しいですね」

魔道士「…!」

召喚士「あ、いや…弓使いさんや幼女さんのも美味しいですよ!」

幼女「わーい」

召喚士「ただ食べ慣れてるから久し振りっていうか恋しいっていうか…」

魔道士「……っ!!」

召喚士「こんな料理毎日だったら…幸せですよね〜」

魔道士「――っ!!」

ガタッ…タッタッタッタ

召喚士「ま、魔道士さん…?」

戦士「殺人級だな……」

弓使い「…恐いわね」

剣士「あ、あぁ……」

盗賊「…?」


939 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:27:45.15 ID:+XOakOZJo


召喚士「ご馳走様でした」

剣士「こちらこそ、魔道士さんありがとう」

魔道士「いえ…っ、お気にせず!」

弓使い「空家は真っ直ぐ行って、角を左の家だから」

盗賊「…うん」

戦士「そんじゃまた明日」

幼女「え〜!?お姉ちゃんたち行っちゃうの〜?」

魔道士「また明日会えるから。ねっ」

幼女「はぁ〜い。それじゃ、おやすみなさ〜い」

召喚士「おやすみなさい」

パタン…テクテクテク…

盗賊「……ここかな?」

戦士「っぽいな」

召喚士「それじゃ失礼しようか」


940 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:28:37.14 ID:+XOakOZJo
〜空家〜

魔道士「おぉーっ、広いじゃないですかっ」

戦士「ほーんと。立派なモンだな」

召喚士「い、いいのかな…?こんな家借りちゃって」

戦士「汚さなきゃ大丈夫だろ」

盗賊「…だな」

魔道士「それじゃお風呂沸かしてきまーす」

戦士「俺は薪の準備をしてくるか」

召喚士「水は?一緒に行くよ」

盗賊「…え、えっと…私は……っ」

テクテクテク

召喚士「…ねぇねぇ、戦士」

戦士「ん?」

召喚士「ところで、結婚も大切だけどレジスタンスの件はどうだったの?」

戦士「…ああ、そういやそうだな」


941 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:29:10.97 ID:+XOakOZJo
南方司令部、赤壁、そして華国での経緯を話す戦士。

召喚士は時折、難しい表情を見せながらその一部始終に耳を傾けた。

戦士「……つー事で、ここに来たワケよ」

召喚士「……」

戦士「…理解したか?」

召喚士「うん。そうかぁ、そんな事が……」

戦士「ぶっちゃけこっちもひとまず…って感じだな」

召喚士「……気になるね」

戦士「ん?」

召喚士「その、ヴァーリンって魔物」

戦士「…対峙した身だから分かるが、ありゃ軍団長クラスだ」

召喚士「……そっか」

戦士「ヤマタノオロチやくそデケェ牛のそれとほぼ同等だった」

召喚士「……」

戦士「ハヌマーンさん達が何とかするって言ってた。任せた方がいい」


942 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:29:51.52 ID:+XOakOZJo
召喚士「…そう…だよね」

戦士「…腑に落ちねぇか?」

召喚士「…いや、でも…大丈夫かなって…」

戦士「アイツらだって相当の強さだ」

召喚士「でも、何か思わない?」

戦士「…?」

召喚士「スグリーヴァ様は全てを清算しようと考えてるように思えるんだ」

戦士「それって…自分も死ぬって事か?」

召喚士「……分からないけど、でも…」

戦士「人の事まで気にしてる場合もなくなるかもしれんぜ」

召喚士「……」

戦士「最近よ、思うんだ」

召喚士「…?」

戦士「魔王ってのは魔族を統べる王だろ?」

召喚士「うん…」


943 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:30:32.88 ID:+XOakOZJo
戦士「今まで苦戦した魔物だって、魔王の配下なわけだ」

召喚士「……」

戦士「魔王ってのはどんだけ強いんだって話だよ」

召喚士「そうだよね…。うん、そうなんだよ」

戦士「この先、多分…自分達が戦って生き延びる事に精一杯だと思う」

召喚士「……うん」

戦士「そんな時、手を貸している余裕があるとは思えねぇんだ」

召喚士「……」

戦士「だから、信じるしかないだろ?」

召喚士「……うん」

戦士「それまでに他人を気にかける程、強くなれてる自信もないしな……」

召喚士「…出来る事は…しよう」

戦士「…ああ、もちろんだ」

召喚士「……戦士、ありがとう」

戦士「こっちこそ」


944 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:30:59.49 ID:+XOakOZJo
カチャッ…テクテクテク…

魔道士「遅かったですね、何してたんですか?」

戦士「男同士のヒ・ミ・ツ!…なっ?」

召喚士「…別にそんな大層な事でも……」

魔道士「……」

戦士「風呂入らないのか?」

魔道士「お先にどうぞ」

召喚士「い、いいんですか?すみません……」

戦士「おっし、んじゃひとっ風呂浴びてくっか!召喚士!」

召喚士「うん」

スタスタスタ…

盗賊「…何なんだ?」

魔道士「久々に会って嬉しいんですよ」

盗賊「……久々って、たかが数日…」

魔道士「数日だって…寂しいですよ」


945 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:31:43.80 ID:+XOakOZJo
ザパーン

戦士「……うへぇ〜」

召喚士「ふぃ〜」

戦士「はっはっは!すっかりオッサンだ!」

召喚士「戦士はついに30の大台突入だね!」

戦士「……嬉々として話すな!はははっ!」

召喚士「……」

戦士「…結婚だってさ」

召喚士「結婚…だってね」

戦士「……俺、魔王を倒す目標がちょっと出来たかもしんない」

召喚士「……俺も」

戦士「…!?」

召喚士「…!!」

戦士「…はははっ!頑張ろうじゃないかお互い!!」

召喚士「……そ、そうだね!ははっ」


946 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:33:00.97 ID:+XOakOZJo


戦士「いいお湯でしたよーっと」

召喚士「お待たせしました」

魔道士「それじゃ盗賊さん、行きましょうっ」

グイッ

盗賊「…ち、ちょっと!?」

魔道士「にへ〜っ、盗賊さんとお風呂久し振りーっ」

戦士「……」

魔道士「いっぱい洗っちゃいますからね〜」

盗賊「ちょっ!?」

召喚士「……」

魔道士「いっぱいムニムニしちゃいますからねーっ!」

盗賊「…!?」

戦士「……」

召喚士「……」


947 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:33:33.95 ID:+XOakOZJo
カポーン

盗賊「……はぁ」

魔道士「ちょっと!盗賊さん!?」

盗賊「…ん?」

魔道士「腕がカサカサじゃないですかっ!!」

盗賊「…ああ、凍死しかけたからな」

魔道士「えぇーっ!?」

盗賊「…大丈夫。そのうち戻るよ」

魔道士「ダメですっ!これとこれと…あとこれも塗りましょう!」

盗賊「そ、そんなに…っ!?」

魔道士「嫁入り前のお肌なんですから気にしないとっ!」

盗賊「…よ、嫁入り前…って」

魔道士「……」

盗賊「……」

魔道士「とにかくっ、塗って下さい!はい、これも!」


948 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:34:01.35 ID:+XOakOZJo


召喚士「お帰りなさい」

戦士「飲むか?」

魔道士「いえ、大丈夫です」

盗賊「……」

戦士「どした?何かあったか?」

盗賊「…いや。強いて言うなら肘がカサカサ」

戦士「……何じゃそりゃ」

魔道士「明日も早いですし、もう寝ましょっか!」

召喚士「そ、そうですね」

魔道士「では、おやすみなさい!」

盗賊「…私も…寝るとするか」

召喚士「お、おやすみなさい!」

戦士「んじゃ、また明日なー」

盗賊「…うん、おやすみ」


949 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:35:05.49 ID:+XOakOZJo
〜召喚士、戦士の部屋〜

召喚士「……うーん」

戦士「どした?」

召喚士「いや、魔道士さん…何かおかしくなかった?」

戦士「そうか?」

召喚士「うん…。気のせいかな」

戦士「久々だから忘れてんじゃねぇの?」

召喚士「忘れてるって……忘れないでしょ」

戦士「…おやぁ、そうですかー」

召喚士「そういう事じゃなくて、たかが数日で魔道士さんの性格なんて忘――」

戦士「ほほぉーそうですよねー」

召喚士「だーかーらー!!」

戦士「冗談だよ、冗談。とりあえず明日、様子がおかしかったら任せる!」

召喚士「ま、任せるって……」

戦士「そんじゃ俺は寝る!おやすみ!」

召喚士「ちょっと…も〜っ!……おやすみ」


950 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 18:40:11.64 ID:+XOakOZJo
おぉ!?ちょうど>>950で一区切り〜!
帰宅後に続きと次スレ立てます(の予定)

本日もご支援ありがとうございましたー!

女侍さんは絶対結婚しないっぽいので外しました
王女と上様は皇族ですし…上様は年齢的にまだ…
ウィッチは忘れてました。ごめんなさい…

>>915
ごめんなさい…剣士、一人で何言ってんだろ…

>>916
コッソリと未だに…今年中には必ず…!


953 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/12(水) 22:13:50.39 ID:ga5N/AuCo
召喚士の口調が幼くなってないかい
「ちょっと…も〜っ!」ポカポカ


954 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2011/01/12(水) 23:07:15.04 ID:WVLNFigDO
幼くっていうかオカマっぽく感じる


955 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/12(水) 23:08:12.23 ID:en0Vl17oo
また召喚子の出番か



次へ 戻る 戻る 携 上へ