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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
497 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/18(土) 14:22:10 ID:TxFnlgzk


ドヴェルグ「こいつを持ってけ。刀じゃ無いが似てるだろ?」

蒼頭「こ、これは……なんと……」

ドヴェルグ「気に入らないか?」

蒼頭「いえ……なんと言う軽さと……」

ドヴェルグ「そいつは結構自信があるんだ。何てったってレヴィアタンの鱗より削り出した物だからな!」

蒼頭「よくわからんが凄いな……」

ネメア「待て。蒼頭よ……その武器を返せ」

蒼頭「何故で御座ろう?このような逸品……」

ネメア「レヴィアタンは女性を呪うぞ?」

蒼頭「……ッ!」カチャーンッ!

ドヴェルグ「こいつ女なのか!……すまねえわからんかったから……」

蒼頭「くれるのはいいのですが……呪いとか……そのような類いの武器はやめてくだされ……」

ドヴェルグ「わかった……」


498 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/19(日) 14:30:24 ID:kP7OjNLA
蒼頭「………」

ドヴェルグ「どれにすっかな……容姿がわかりゃ決めやすいんだが、晒したく無いからそんなもんつけてるんだろうし……」

蒼頭「………」

ドヴェルグ「ん……」

蒼頭「なら……これで宜しいか?」パサッ……

ドヴェルグ「………」

ネメア「………」

蒼頭「………」

ドヴェルグ「なるほど。じゃあ、こいつだな。持ってけ」カチャ

蒼頭「拝見致す……」スゥ……

ドヴェルグ「そいつも軽いだろ?……白く淡い月の石を使ってるんだわい」

蒼頭「……呪いとかは?」

ドヴェルグ「無いから安心しろ」


499 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/19(日) 15:51:26 ID:kP7OjNLA
蒼頭「………」カチンッ……

ドヴェルグ「………?」

蒼頭「ハァァッ!」バッ!

………ィィィイイン……

ドヴェルグ「こんな所で振り回すな!」

蒼頭「凄い……」

ドヴェルグ「だろ?」

蒼頭「軽いのにブレが無い……抜刀しても僅かな反響音しかしないなんて……」

ドヴェルグ「それに……お前にピッタリだ」

蒼頭「……そうで御座ろうか?」

ドヴェルグ「その白い刀身とお前は似てるだろ?」

蒼頭「や、やめてくだされ!」

ドヴェルグ「ガハハハッ!」

ネメア「……どうした?パイア」

盗賊「………」


500 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/19(日) 17:50:33 ID:kP7OjNLA
ネメア「……?」

盗賊「………」ググッ!

バギンッ!

ネメア「な、なにをしているのだ!」

バギンッ!バギィィンッ!

ドヴェルグ「やめてくれぇぇぇッ!わしの剣がぁぁッ!」

盗賊「………」

ドヴェルグ「どうして剣を割るんだッ!?」

盗賊「折れなければ鈍らじゃ無い……」

ドヴェルグ「……は?」

バギンッ!

ドヴェルグ「うわぁぁぁああッ!こいつを止めてくれッ!」

盗賊「………」ググッバッ!

ネメア「恐らく……見る目が無いと言われた事が気に入らなかったのだな……」


501 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/20(月) 00:02:41 ID:xlpfeFA6
蒼頭「なるほど……」

バギンッ!

ドヴェルグ「そんな事言って無いで止めろぉぉぉおッ!」

盗賊「………」バッ!

ガギッ!

盗賊「……ッ!」

ドヴェルグ「おおおお……」

盗賊「………」

ドヴェルグ「勘弁してくれぇ……」

盗賊「……この剣売って」カチャ

ドヴェルグ「……これだけしといて言う言葉がそれか!」

盗賊「………」バッ

ドヴェルグ「わかった!わかったから!売るから!」

盗賊「……はい」チャリ


504 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/20(月) 10:10:44 ID:xlpfeFA6


ドヴェルグ「うおおぉ……わしの剣達が……」

蒼頭「まぁ……解放してやったと思って……」

ドヴェルグ「思えるか!……しかもいいやつを持って行くし!」

盗賊「………」バッ!

ネメア「やめないかパイア……誉めていない……」

ドヴェルグ「こんな銅の小銭と交換なんて割に合わんわい……」

蒼頭「やはりあれも特殊な材料で制作されたのですか?」

ドヴェルグ「そうだな……この世界には存在してはいけない魔物の鱗で造ってある」

ネメア「天界か冥界の奴か?」

ドヴェルグ「どちらも違う。……人間の世界の魔物だ」

ネメア「どう言う事だ?」


505 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/20(月) 10:31:48 ID:xlpfeFA6
ドヴェルグ「昔、馬鹿な人間が魔物を混ぜまくって新しい魔物を造っちまったのさ。そいつの鱗だ」

ネメア「そんな事が……いや、人間だから出来るのか……」

ドヴェルグ「そうだ……」

蒼頭「人間だからですか?」

ネメア「そう、人間だから。奴らはあらゆる術を使いこなせるだろ?」

蒼頭「言われてみれば……確かに」

ネメア「その中で稀に……何種類もの術を扱える者が産まれるんだ。そう言う者が……その新しい魔物を造りだしたんだろうな」

蒼頭「……なるほど。なら某達のような人間で無い者だと出来ないと?」

ネメア「出来るには出来るが……」

蒼頭「出来るが?何で御座ろう?」

ネメア「まぁ……例えばだ、お前が私の子を産めば恐らく存在していない魔物が産まれる」

蒼頭「………」バッ!

ネメア「構えるな……例えばと言ってるだろ……」


506 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/20(月) 10:48:40 ID:xlpfeFA6
ドヴェルグ「その女は見た目は良いから側に置いとくなら目の保養になるな!ガハハハッ!」

蒼頭「………」

ネメア「そう言うつもりで言ったのでは無いッ!……で、その魔物の名はあったのか?」

ドヴェルグ「ああ有ったよ。ドラコベヒーモスって名だな。こいつは鱗は硬いわ魔法は効かないわで、倒すのは一苦労らしいが」

ネメア「聞いた事は無いな」

ドヴェルグ「そいつの鱗で造った剣がそれだ。……お前が使うのか?」

盗賊「………」フルフル

ドヴェルグ「なら誰が使うんだ?」

盗賊「剣士……」

ドヴェルグ「……人間か?」

盗賊「………」コクッ

ドヴェルグ「………」


507 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/20(月) 21:51:56 ID:xlpfeFA6
盗賊「………」

ドヴェルグ「何故お前は人間なんぞの為にそこまでしてやる?」

盗賊「………」

ドヴェルグ「いい事など無いだろ!残虐非道で物を盗むわ!それを売りさばき私腹を肥やすわ!」

盗賊「………」しゅん……

ドヴェルグ「それとな!」

ネメア「ドヴェルグよ……それ以上言わないでやってくれ……」

ドヴェルグ「ああ?何でだ!人間とはどう言うものか教えて!」

ネメア「パイア……こいつはそれをしていた時期があったのだ。だからな……」

ドヴェルグ「………」

盗賊「………」

ドヴェルグ「取り合えず……人間は信じるな。いいな!」

盗賊「……嫌」

ドヴェルグ「だぁぁあ!何でだ!」


508 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 08:55:01 ID:IjDpwn1U
蒼頭「善き人間もいまする。今、御一緒している方々も……」

ドヴェルグ「どうせ裏切る!でなければ見捨てる!人間はそう言うもんだ!」

ネメア「………」

ドヴェルグ「……帰ってくれ。人間と馴れ合ってるお前らといたくないわい……」

ネメア「ドヴェルグよ、お前と人間の間に何があったのかは知らんが……」

ドヴェルグ「………」

ネメア「帰るにも今はその道が無くなってしまっているんだ」

ドヴェルグ「はぁ?道が無いのにどうやって来た?」

ネメア「それはだな……」


509 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 09:03:23 ID:IjDpwn1U


召喚士、喚起士、剣士、姫宮「………」

ジノ「……嫌だけど」

召喚士「頼むよ……お前しかいないんだよ」

剣士「そうだぜ!今度はロープ切らないようにするからさ!」

ジノ「………」

喚起士「ジノ……」

ジノ「あのさ……わざわざ召喚器にロープ着けて降ろす事無いと思うんだけど……」

召喚士「どうすりゃいいんだよ?」

ジノ「あたしか兄ちゃん召喚しちゃえば良かったんじゃないの?」

召喚士、喚起士「ッ!!」

ジノ「なんでそんなに驚くの……」

召喚士「召喚なんてほとんどして無いから頭に無かったよ……」

喚起士「そうですね……」


510 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 10:03:40 ID:IjDpwn1U
ジノ「………」

喚起士「なら……ジノ、お願いできますか?」

ジノ「はいはい……」

バシュンッ!

ジノ「じゃあ行ってくるから……」

召喚士「頼んだぞ!無駄にいいオッパイ!」

ジノ「黙れ!どう

召喚士「あああーッ!ああ!」

剣士 (どう?……ど……導師!召喚士……お前やっぱり……)

ジノ「………」

ダダダッ……

喚起士「………」

召喚士「普通に駆けて行きましたけど……」

喚起士「それがどうかしましたか?」

召喚士「いや……背中の羽使って飛んで行くじゃないのかと……」


511 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 14:51:46 ID:IjDpwn1U


ドヴェルグ「なるほど……」

蒼頭「ここへ来たのも偶然なのです」

ドヴェルグ「……どうするんだ?わしは人間が簡単に入って来れなくなったか嬉しいが、お前ら帰れんぞ?」

蒼頭「他に出入り口は……」

ドヴェルグ「無い」

蒼頭「なんと……困り申したな……」

ネメア「せめて召喚士がいれば私が出たものの……」

ドヴェルグ「……お前もしかして人間に使役してるのか?」

ネメア「そうだ。……不本意だがな」

ドヴェルグ「そこの小娘で無く?」

ネメア「そうだ。パイアも人間に使役してる」

ドヴェルグ「ならネメアと言うのはあのネメアか!」

ネメア「どのネメアの事か知らんが多分そのネメアが私だろうな」

ドヴェルグ「ほほほうッ!」


512 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 15:20:34 ID:IjDpwn1U
ネメア「……何だ?そんな目を輝かせて……」

ドヴェルグ「お前の毛皮くれ!」

ネメア「やれる訳無いだろ……」

ドヴェルグ「ちょっとでいいからッ!シッポのところをなッ!」

ネメア「ふざけるな。誰がやるか……」

ドヴェルグ「つまらんわい……」

ネメア「………」

蒼頭「……ネメア殿の毛皮はそれ程価値のあるものなのですか?」

ドヴェルグ「知らんのか?こいつの毛皮はな、わしらみたいな者にとっちゃ最高な物なんだぞ」

蒼頭「ほう……数々の素材を扱ってきた御仁が言うのですから相当な物なのですな」

ドヴェルグ「おうとも!だからくれッ!」

ネメア「やらんッ!」


513 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 15:42:40 ID:IjDpwn1U
ドヴェルグ「つまらんッ!」

ネメア「知るかッ!」

蒼頭 (ネメア殿の毛皮でいったい何が出来るので御座ろうか……)

ネメア「……そうだ、お前に聴きたい事があったのだ」

ドヴェルグ「毛皮をくれたら答えてやるわい」

ネメア「しつこいッ!……先日、喋る斧と言う物の存在を知った。造ったのはお前か?」

ドヴェルグ「わしにはそんな物造れんわい。喋るって事はそれも召喚器じゃ無いのか?」

ネメア「………」

盗賊「違う」

ドヴェルグ「……本当か?」

盗賊「………」コクッ

ネメア「なら我々の仲間でも無いのか……」

ドヴェルグ「………」

ネメア「どうした?」

ドヴェルグ「それどこで知った?」


514 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 16:22:11 ID:3AhrA7wk
ネメア「昔……パイアが売ってしまった物にそれがあったらしい」

ドヴェルグ「売ったッ!……そ、その斧は赤い宝石が付いてて!女の子供の声だったか!」

盗賊「そう……」

ドヴェルグ「……それ売ったのか……がああ勿体無い!勿体無いぃぃ!」

ネメア「そんなに価値のある物なのか?」

ドヴェルグ「あるあるあるッ!……それがあれば神を殺し放題だッ!」

ネメア「なッ!そんな危険な物なのか!」

ドヴェルグ「いや……言い方が悪かったな。それがあれば完全なる神殺しの武器を造るのに一歩近付く!」

ネメア「……全然違うではないか」

ドヴェルグ「がああ勿体無いぃぃい!」

蒼頭「喋る斧……それ程凄い物とは思えんのですが」


515 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 21:25:06 ID:3AhrA7wk
ドヴェルグ「ただ喋るだけじゃ無いぞ?そいつらの力が凄いんだよ!」

蒼頭「ほう……そいつら?他にも同じような物があるのですか?」

ドヴェルグ「わしが知ってるだけで槍と剣があるな!一度でいいから見てみたいものだわい……」

ネメア「そいつらの力とは何だ?それ程凄いものなのか?」

ドヴェルグ「凄いな。神留、召喚、分身等だ」

ネメア「召喚か……」

ドヴェルグ「それとな、それがさっき言ってた魔王の魂の破片が込められた武器なんだが……欠点もある」

ネメア「欠点?」

ドヴェルグ「……人間にしか扱えない」

ネメア「魔王の魂と言うぐらいだから魔王が造ったのだろ?何故人間だけなのだ?」

ドヴェルグ「ん……なんと言うか魔王が魔王を倒す為に造ったらしい」

ネメア「なんだそれは……意味がわからんぞ……」


516 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 21:38:34 ID:3AhrA7wk
ドヴェルグ「詳しくは知らんが……今、魔王と言われてる者は本当の魔王では無いらしいぞ」

ネメア「………」

ドヴェルグ「その今の魔王に身体を乗っ取られたらしい」

ネメア「それなら自身で倒したらよさそうなものだが……」

ドヴェルグ「偽魔王の根城に近寄れ無いんだと。それで魔王が造った武器を人間に託しと言う訳だ」

ネメア「……なるほど。だが……お前、やけに詳しく知っているな」

ドヴェルグ「そりゃ本人に聞いたからな。時々ここに来るんだわい」

ネメア「は?」

ドヴェルグ「わしが大事にしてる酒を飲みにな」

ネメア「………」

ドヴェルグ「迷惑な事だわい……武器を見せんのにただ酒飲みおって……」


517 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/22(水) 21:50:35 ID:3AhrA7wk


ネメア「人間だけにしか扱えない物を何故欲しがる?」

ドヴェルグ「もしだ……これが魔物にも扱えたら強大な力になると思わないか?」

ネメア「………」

ドヴェルグ「きっと神さえも凌ぐ力になるぞ!」

ニイチャーンッ!

ネメア「この声……」

蒼頭「………」パサッ……

ネメア「……蒼頭よ、その顔ならば隠す必要は無いと思うが」

蒼頭「いえ……これを見られたら……きっと皆の側にいられなくなる故……」

ネメア「私はそのような事は無いと思うがな」

蒼頭「………」


518 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/23(木) 00:41:08 ID:PDwtj0JU


ジノ「無事で良かったね!」

ネメア「まあな……」

ドヴェルグ「………」

ジノ「この子汚いおっさんは何?」

ドヴェルグ「いきなりそれか!」

ネメア「ジノ……やめなさい……」

ジノ「本当の事だし!」

ドヴェルグ「ぐぬぬ……」

ジノ「さ!帰ろうよ!」

ネメア「ああ。ドヴェルグよ、騒がせて悪かったな」

ドヴェルグ「いいわい。目の保養にもなったからなグハハ!」

蒼頭「………」

ジノ「兄ちゃん……何故おっさんは蒼頭見て言ったの?」

ネメア「さあ?何故だろうな」


519 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/23(木) 00:52:56 ID:PDwtj0JU
ジノ「………」

ドヴェルグ「女、それ大事に使えよ」

蒼頭「勿論。もう……使われて辛いと思わせないよう精進致す故」

ドヴェルグ「そうしてくれ」

蒼頭「御仁……その刀の供養お頼み申す……」

ドヴェルグ「ああ、任せとけ。……小娘、裏切られないよう気を付けろよ」

盗賊「………」

ドヴェルグ「………」

ジノ「ほらパイアと蒼頭!背中に乗って!」

蒼頭「わかり申した。では御仁……達者で!」

ドヴェルグ「気を付けて帰れよ!ネメアッ!気が向いたら毛皮くれッ!」

ネメア「やらんと言ったッ!」

ドヴェルグ「グハハ!またな!」


520 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/23(木) 08:04:08 ID:PDwtj0JU


ダダダッ……

ジノ「パイア!あんまり強く掴まないでイタタッ!」

盗賊「………」グッ!

ジノ「痛いって!せめて肉じゃなくて毛を掴んで!」

ネメア「パイア……乗せて貰っているのだから優しくしなさい……」

蒼頭「ネメア殿……」

ネメア「なんだ?」

蒼頭「御仁は……あのまま連れて来なくても良かったのでしょうか……」

ネメア「構わん。ドヴェルグの一族は太陽の光に当たると灰になってしまうんだ。私達とは同じように暮らしてはいけない」

蒼頭「なるほど……」

ネメア「………」

蒼頭「………」


521 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/23(木) 16:17:02 ID:PDwtj0JU
ネメア「それと完全なる神殺しの武器と言っていたが……完成はしないだろうな」

蒼頭「何故で御座ろうか?……あのように心血を注いでいると言うのに」

ネメア「そんな物がもし誕生したならば全ての世界を混乱させてしまう。魔王もそれがわかっていて見せんのだろう」

蒼頭「………」

ネメア「蒼頭よ、それがドヴェルグの生き方だ。お前が落ち込む事は無い」

蒼頭「……そうですな」

ジノ「……?」

盗賊「………」グリッ!

ジノ「ギャァァァアッ!な、何すんの!?」

盗賊「面白かったから……」

ジノ「バカッ!」

盗賊「………」グリッグリッ!

ジノ「イタタダダダッ!やややめて……」



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