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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その13
849 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/23(金) 17:24:17.23 ID:IwU39yYo
〜北方司令部北部、平野〜

ガラガラッ……ゴトンッ

北方兵「よーし!停まれぇー!!」

先頭の兵が合図を出すと、巨大な荷車が並列して停止する。

左翼長「トータル8本か…」

参謀「ええ」

左翼長「こりゃ重労働だわな…全く…」

タッタッタ…

北方兵「布陣の準備、整いました」

参謀「よし…取り掛かれ。松明を多めに灯して下さい」

北方兵「了解!!」

兵は敬礼をし、再び後方へと走り去って行く。

参謀「この距離なら司令部からの援護も十分ですね」

左翼長「しっかり灯しておけよ?味方に射殺されたなんてシャレにもならんぞ」

参謀「重々承知しております」


850 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/23(金) 17:25:40.91 ID:IwU39yYo
左翼長「じゃあ俺もボチボチ出陣といくか」

左翼長は立て掛けた弓を背に背負い、矢筒を馬に結びつける。

参謀「魔道兵も20人程用意しております」

左翼長「そっちは平気なのか?」

参謀「例え全滅しても結界石を失う事はありません…」

左翼長「そりゃそうだわな…」

言葉を返しながら左翼長は馬に跨る。

左翼長「でもな、俺が言いたいのはそうじゃねぇよ」

参謀「……は…?」

左翼長「そんな石コロ失ってもいいから、お前らの無事を優先しろ」

参謀「………心得ます」

左翼長「そんな事も分からんようじゃ参謀失格だぞ?はっはっは!」

神妙な面持ちで俯く参謀を見つめ、左翼長は大きく笑う。

左翼長「では…北方弓隊……出陣!!」

弓矢を携えた複数の騎兵が左翼長を先頭に北へと進み始めた。


851 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/23(金) 18:06:42.81 ID:BBbTJ7Yo
ザッザッザ(AA略


852 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/23(金) 18:26:43.98 ID:IwU39yYo
左翼長以下、弓騎兵が北へ進路を取った更に北東の地、

先刻進軍した皇太子の一軍が平野を駆け抜ける。

ドドッドドッドドッ…

エリート「殿下、まもなく川に差し掛かります」

皇太子「川か……」

エリート「川より先、北の地はほぼ未開…深入りは…」

皇太子「……」

エリート「殿下」

皇太子「分かっておる。流石にそこまでは私も出来ないよ」

安堵の表情を見せるエリートの顔を見て、皇太子は微笑む。

皇太子「川は渡るまい…」

エリート「はい。それが宜しいかと…」

皇太子「だが…川の手前までは行こう!」

エリート「殿下!!」

困惑の表情を見せるエイートの顔を見て、皇太子は笑いながら馬を駆る。


853 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/23(金) 18:27:33.15 ID:IwU39yYo
それでは失礼致します!ご支援まことに感謝!
また後ほど来ます!では!ノシ


854 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/23(金) 20:00:48.22 ID:pGVRNIAO
エイーtうわなにをするやめrくぁwwせdrftgyふじこlp


855 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/23(金) 20:20:01.68 ID:9Ys1eroo
>>854
ちょwwwwえりーtうわなにをすrやmくぁww背drftgyふじこlp;@:「」


857 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/23(金) 21:25:38.14 ID:qpqYP/20
なにこの流れw
年内とは言わずに今世紀一杯続けてもいいんだぜ!


858 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/23(金) 22:16:43.04 ID:6ObVS3ko
9番目のスレで3位はジュニアって言ってたのはどこいったんだろう・・・


859 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/23(金) 23:29:44.25 ID:tKzEEEDO
>>858
成果ランクと功績ランクの違いじゃね?

ちょっと前スレ漁って来る


860 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/23(金) 23:39:07.96 ID:tKzEEEDO
と、思ったら今の携帯は12スレしかログがなかった

うろ覚えだけど、功績ランクはボランティア的な仕事というか、
国軍からの依頼だったり、依頼は無いけれどそこらの魔物討伐したとか
人の為になるお仕事的な事をすると上がっていくランクで

成果ランクはワークショップでの依頼をこなせばこなす程上がっていくランク立ったと思う。

天才や魔法剣士、眼鏡や召喚士パーティーは功績ランク上位の人達で
黒い三連星は成果ランク3位なんだよ。

ジュニアは覚えてないけれど、功績ランク3位の人だったんじゃないかな?
もしもしで長文すみません。


862 :GEPPERがお送りします [] :2010/04/24(土) 00:09:23.89 ID:Xqn6fgso
1のVIPから見てるがジュニアが誰なのかもわからん


863 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/24(土) 00:35:20.47 ID:vwwEh96o
>>862
未登場キャラ(名前だけ登場)
上位ランカーと知り合った後に1・2・4位を知ってたけど
3位だけ抜けてたからワークショップで名前を確認してた。


864 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/24(土) 01:26:52.91 ID:BNCiEgAO
>>1乙
終わりの雰囲気を醸し出されると切なくなるな…俺も>>862と同じ初めの初めから観てたし、この気持ち…………恋!?


それはそうと今回のマンティコア戦は召還士の原点回帰のチャンスだと思ったんだがな
召還士「マ○コティアだ!!」
一同「………。」
的な!


865 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/24(土) 02:37:08.01 ID:L1q/Uewo
ややこしいですが、黒の三騎士は成果ランク三位です
功績ランクは天才、眼鏡、ジュニア、魔法剣士…の順ですね
ややこしくて申し訳ありません…!皆様の記憶力に感謝です!

>>854-856
久々にかましてしまった…orz
エリートの本名はエイト…ちょっと苦しいですね…

>>857>>864
あまり長くなってもアレですしね…
皆様、自分双方の様子を見つつ、調整したいと思いますです…

↓続き


866 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/24(土) 02:43:40.25 ID:L1q/Uewo


パッカパッカパッカ…バシャッ

皇太子「ここ…か」

エリート「こ、これは……川と言うには…」

将校「ひ…広すぎて先が見えぬ…!」

皇太子「うーむ…。日中で尚且つ晴れていれば見えるかのなぁ…」

エリート「中央の突起した陸地は何でしょうか?」

皇太子「…対岸?にしては…左右の陸続きが見えぬな」

将校「島…ですかね」

皇太子「島か…。かもしれんな。川の中央に浮かぶ小島…」

エリート「……」

皇太子「あれは要所になるね」

将校「…はっ?」

皇太子「いつの日かおそらく…いや、きっと…」

エリート「殿下…?」


867 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/24(土) 02:47:01.57 ID:L1q/Uewo
パカラッパカラッ…

本国兵「伝令より、東から魔王軍侵攻中と…!」

エリート「!?……来たか…っ!」

本国兵「20分程度で衝突の恐れありとの事です!」

将校「マズイですな…!!」

皇太子「どれ…そろそろ戻ろうか」

エリート「先行して布陣を…」

皇太子「そうだね。途中にあった平野が良いんじゃないかな」

将校「全軍後退ーっ!!」

皇太子「伝令に数と種族を調べさせよ」

本国兵「はは!!」

グイッ…パカラッパカラッ…

皇太子「さて、いよいよだね…」

エリート「ご無理なさらぬよう…」

皇太子「エリート…。君とは付き合いも長い…」


868 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/24(土) 02:48:22.41 ID:L1q/Uewo
エリート「……はい」

皇太子「故に分かるであろう?私の考え……」

エリート「……」

皇太子「それとも、力量不足かね?」

エリート「そ、そんな事は…っ!」

皇太子「今…時刻は?」

将校「はっ!まもなく24時30分を迎えます!」

皇太子「今夜は新月か…。月が見えずに残念」

皇太子は暗い夜空を見上げ、一つ息を吐く。

すぐさま顔を正面へと戻し、馬首を返すと、平野へと戻って行った。

〜北関〜

タタタッ…スゥ…

イヌ「………」

サル「何だぁ?やたら手薄だな」

キジ「これは…罠かもしれないさー」


869 :GEPPERがお送りします [] :2010/04/24(土) 02:52:20.29 ID:s7GB92DO
こんな時間に>>1キター!!
支援!支援!支援!支援!


870 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/24(土) 02:56:11.24 ID:L1q/Uewo
スタスタスタ…

女侍「罠…じゃないねぇ」

サル「確かに。前線押し上げてるっつーのに奇策かける意味ねぇもんな〜」

イヌ「何かあった…。つまりそういう事ね」

女侍「まぁいいチャンスじゃないのさ。今のうち忍びこむよ!」

キジ「アイアイサー」

四人は城壁の上めがけ、鉤付きのロープを放り投げる。

ヒュンッ…………カチンッ…

イヌ「…よっ!」

スタッ

キジ「……まずは宝物庫さ!」

サル「退路確保が先だろっ!バカ!」

イヌ「サルのくせに今日は冴えてるね」

サル「んだとぉ〜!?」

女侍「いいからちゃっちゃと片付けるよ!…ほんとにもう」


871 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/24(土) 03:01:46.84 ID:L1q/Uewo
タタタッ……

国軍兵「…!?」

一人の国軍兵が背後を振り返り、じーっと目を凝らす。

国軍兵「…どうした?」

ザッ

国軍兵「いや…今、何か通らなかったか?」

凝らした目を何度か瞬きさせ、首を捻る。

国軍兵「魔物!?いやしかし…まだ何も動きは…」

兵長「どうした?何を騒いでおるか!」

国軍兵「申し訳ありません!」

兵長「全く…ただでさえ人員不足だと言うのに援軍まで出して人出が足りんのだ」

国軍兵「心得ております!失礼致しました!」

兵長「…まぁと言っても、ここまで魔王軍が到達する事もないがな!がははっ!」

兵長は声を上げて笑い、再び司令部へと歩き戻る。

国軍兵「気の…せいか……」


872 :GEPPERがお送りします [] :2010/04/24(土) 03:06:52.86 ID:hXsd1lw0
俺も>>1に書く気があるなら1年と制限せず飽きるまで続けて欲しい!


873 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/24(土) 03:14:17.49 ID:L1q/Uewo
ザッ……ボカッ!!

サル「…ってぇな!!」

イヌ「お前足音うるさいね!」

キジ「しーっ!静かにするさー!」

サル「だーってよぉ…」

女侍「さて…ここが宝物庫で…」

イヌ「南門の警戒は薄そうね。楽に帰れるね」

キジ「丁度アジトの方向さー」

女侍「全く…。北で収穫なかったんだから、せめてここで稼いでいくよ」

サル「もっちろん!さて…と」

サルは宝物庫の頑強な施錠を撫でるように両手で調べる。

サル「ムフフ…!全〜然変わってないじゃんよ!ンフフフフ!」

カチャカチャカチャッ…ガキィ!!

サル「ほいっ、いっちょあーがりっ!!」

解錠した鍵を後方へ放り投げ、サルは満面の笑みで宝物庫の扉を開けた。


874 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/24(土) 03:16:35.87 ID:L1q/Uewo
>>869
ご支援ありがとうございます!こちらこそこんな時間にご愛読ありがとうございます!

>>872
ネタが続けば……頑張ります!ありがとうございます!


875 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/24(土) 03:21:42.90 ID:L1q/Uewo
ドオオォォンッ!!

サル「あん!?何の音…?」

イヌ「っ!!」

女侍「嘘だろ……!?」

四人は轟音に驚き、慌てて背後を振り向く。

その瞳には炎上した櫓が崩れ落ちる光景が飛び込んできた。

国軍兵「て…てて…てきしゅ…」

ズバッ!!……ドサッ

兵長「な…何だ!?一体何事か!?」

国軍兵「てっ、敵襲です!!」

兵長「何ぃ!?そんな…バ、バカな…!!」

バサッ…バサバサッ…スタッ

国軍兵「う…うわああぁぁ!!」

ザクゥ!!……ポイッ…ドサァ…

怯え逃げる兵を背後から手刀で貫き、投げ捨てる空からの敵。

通称、『ヴァンパイア』と呼ばれている魔物である。


876 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/24(土) 04:03:36.86 ID:L1q/Uewo
ではこれにて失礼致します!ご支援ありがとうございました!
おやすみなさいです!ノシ

〜オマケ〜

タッタッタッタッタ…

国軍兵(……ち、違うぞ!!)

タッタッタ…ムニュッ

国軍兵(お、俺は…白虎長様を助ける為に…!)

タッタッタ…ムニュッ…ムニュムニュ

国軍兵(せ、せせ…背中の感触なんて…全然っ!)

白虎長「…んっ…う…ぅ」

国軍兵(はうぅ!こんな時に…!!命がかかってるというのに!!)

フワッ…

国軍兵「あ…いい匂い……」

白虎長「…な、な…に……か?」

国軍兵「い、いえっ!!何も!!何事も無事でありますればええと…!」

〜若き国軍兵の苦悩。完〜


889 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/24(土) 23:59:29.54 ID:L1q/Uewo
国軍兵「コ…コイツらどこからっ!?」

ヴァンパイアは無言で微笑み、右手を前へと突き出す。

ドンッ!!……ゴオオォォ

国軍兵「ぐわぁっ!!た、助っ……!!」

紅黒く染まる炎は、みるみるうちに兵達を飲み込んでいく。

兵長「そそ…そんな…っ!?」

ザッザッザッザ…

兵長「一体どうやって……ぐわぁ!!」

ドドオォンッ!!…ゴオオォォ…

ヴァンパイア「どうやってって…上からですよ」

先頭に立つヴァンパイアが炎を放った右手を空へと伸ばし、指差す。

ヴァンパイア「どうやら今のが指揮官のようですね…」

ザッザ…ドカッ!!

ヴァンパイア「あとは烏合の衆…。さっさと片付けましょうか」

炎に焼かれ無残な姿と相成った兵長を蹴り飛ばし、魔物は笑う。


890 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/24(土) 23:59:56.51 ID:L1q/Uewo
ザザッ

サル「うぉい…!何で魔物が…!?」

キジ「どうするさ?」

女侍「………」

サル「どうするって…逃〜げるしかないっしょ!」

イヌ「……お頭?」

女侍「そうしたいのは…ヤマヤマだけどねぇ…」

サル「お、おいっ…まさか!?」

女侍「国軍憎しといえど…同じ人間さね」

サル「何言って…」

キジ「それでこそ義賊さ!!」

ボキボキッ…パキッ

イヌ「久々に…腕が鳴るね!」

女侍「ここいらで国軍にターップリ…貸しを作っておこうじゃないのさ!」

サル「かぁ〜っ!お前らどうかしてるぜ!ま〜ったくよぉ!」


891 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 00:01:09.05 ID:AJj/7B.o
ザッザッザ…

国軍兵「く…来るな…っ!……来るなぁ!!」

怯えながら座りこみ剣を振るう一人の兵、に数匹のヴァンパイアが取り囲む。

ヴァンパイア「くっくっく…!お気の毒に…」

ザシュッ!!…ドサッ……

ヴァンパイア「さて…あとは西側……」

ザッ

ヴァンパイア「…?」

サル「おいおいっ!結構な数じゃねぇかよ!」

ヴァンパイア「まだ立ち向かう勇気がある者が…いたのか」

女侍「どーれ…、ハナっから全力でイクよっ!」

キジ「アイアイサー」

サル「しかしここまでどうやって来たんだぁ?まさか空でも飛んで…」

ヴァンパイア「クックック…。その通りだよ」

サル「……だ、そうだ」


892 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 00:08:31.36 ID:AJj/7B.o
イヌ「人型だが…飛行タイプって事ね」

ヴァンパイア「…?」

女侍「それじゃあヤる事分かってんだろうね?」

サル「あいよっ!ンフフフフ〜!」

キジ「いつでもいいさー」

女侍「…ふぅ〜。………イクよぉ!!」

女侍は腰に携えた刀の柄に手を掛け、上半身を捻る。

ヴァンパイア「何だ…!?何かするつもりか……!?」

その時、女侍の右方向よりイヌが勢いよく飛び出す。

ヴァンパイア「こっちか!?」

ザッ!!

ヴァンパイア「違う!本命は反対側だ!!」

一匹のヴァンパイアが慌てて左方向のサルに勘付き、叫ぶ。

サル「あ〜らら…でも本命は最初からずーっといるんだな。コレが…」

サルは両手に持った閃光弾を放り投げながら、いつもの軽い口調で応えた。


893 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/25(日) 00:39:01.67 ID:ESSIRiIo
お、来てたのか
それにしても…やっぱコイツ等カッケー


894 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 01:09:51.19 ID:AJj/7B.o
カッ!!

ヴァンパイア「ぐあ……っ!!」

イヌ「今ねっ!」

閃光が激しく広がるのを確認し、イヌは両拳を地面へと打ちつける。

その直後…地面は魔物へ向け、激しい隆起を見せる。

ドズンッ!!…ドゴゴオォォ!!

ヴァンパイア「うぐぉ…!な、何が…っ!?」

視覚を奪われ更には足場を崩すヴァンアイア達が混乱の悲鳴をあげる。

女侍「奥義………っ!!」

チャキッ……タンッ!!

キジ「行くさぁ!!」

混乱状態に陥った魔物の群れへ突進する女侍に対し、

キジは背後から両手を伸ばし、複数の雷を飛ばす。

ドドオオォォンッ!!……ガカアァァッ!!

敵の直前で抜刀する女侍の刀に雷の魔法が衝突し、周囲は更なる輝きに包まれる。


895 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/25(日) 01:34:22.10 ID:5.GmtgDO
>>1乙!
それぞれの役割分担がしっかりしてて完成されたパーティーって感じでカッコイイな!


900 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [] :2010/04/25(日) 10:03:07.56 ID:x.5RYgAo
お前らの名前、変わってね?


907 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 22:26:24.46 ID:AJj/7B.o
ドドオオォォ……

ヴァンパイアの集団を一直線に斬り抜け、

地面を滑るように止まる女侍。

女侍「……はあぁ……最っ高…!」

刀を鞘へ収めると、少し乱れた襟を正しながら呟く。

……ドサッ!!…ドサッドサッ!!

女侍の走り抜けた両脇には刀身から迸った無数の雷が、柱のように空高くと伸びている。

それはやがて地面へと再び下降し、その雷柱に貫かれた魔物も同時に地面へと叩きつけられる。

国軍兵「なっ…!たった…一撃で!?」

サル「さーっすが!まぁ俺のお陰でもあるけどねぇ〜」

イヌ「俺のサポートね。敵の足場を崩して…」

キジ「いやいや全ては付加のお陰さ」

サル「足元なんて飛行タイプじゃなきゃなぁ〜」

女侍「ほらほら…揉めてるんじゃあないよ。全く…」

国軍兵「!?……おいっ、後ろ!!」


908 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 22:26:51.71 ID:AJj/7B.o
女侍「…!?」

毎度の口論にうつつを抜かす四人の背後に、倒れたはずの魔物、

ヴァンパイアが起き上がり、右手を大きく上げている。

サル「くっ!!」

ドンッ!!………ドサァ…

しかしそれは一つの巨大な刀身により真っ二つとされ、

二つの半身はまたも地面へと叩きつけられた。

女侍「…悪いね。助かったよ」

天才「新月だからって油断しすぎだぞ」

ドスッ

天才は地面で再び回復を始めるヴァンパイアの胸を大剣で貫く。

天才「コイツらはヴァンパイア…。アンデッドだ」

サル「へぇ!コイツらがヴァンパイアか!初めて見るなぁ」

イヌ「完全に倒す方法は?」

天才「五行で葬るか、日の出を待つか…だ」


909 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 22:27:18.82 ID:AJj/7B.o
キジ「五行なんて無理さー。日の出まで逃げるさ!」

天才「いんや、逃げるなんぞ俺が許さん」

サル「はぁ!?」

天才「再生には己を魔力を消費している……つまり…」

チャキッ

天才「何度もブチのめして……朝日を待つ!」

天才はまるでゲームを楽しむような口振りでニヤリと笑う。

女侍「そうすりゃ魔力が切れて動けなくなるって事か…」

イヌ「そこで日の出を迎えれば…お終いね」

キジ「どれ…じゃあやってみるさー!」

サル「はぁ…ま〜ったくなんでこうメンドクサイ……」

天才「ところでお前ら…見ない顔だがどこのワーカーだ?」

サル「えっ!?あ…いやホラ、最近コッチに移ってきたのよ!」

天才「ふぅん…」

サル「東方じゃ全然稼げなくってなぁ!はっははは〜!」


910 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 22:28:02.37 ID:AJj/7B.o
天才「はーっはっはっは!んじゃ一つ良い事教えてやんぜ!」

女侍「…?」

天才「この辺りにゃ盗賊団が出没するそうだ…」

サル「!?」

天才「ソイツらとっ捕まえて本国行きゃ…大金持ちだぜ?」

天才はツヴァイハンダーを担ぎ上げて、ゆっくり前へと進む。

ザッザッザ…

サル「…へっ?……盗…賊団って…」

女侍「あははっ!そりゃあいいねぇ!考えておくよっ!!」

女侍は大声で笑い、天才の後を付いて行くように足を進めた。

イヌ「さて……第2ラウンド…」

キジ「開始と行くさー!」

サル「けーっ!日の出まであと何時間だっての……」

イヌとキジに続き、サルが気だるそうに最後尾を行く。

ちらりと確認した時刻はまもなく1時を迎えようとしていた…。


911 :名無し [sage] :2010/04/25(日) 22:54:48.47 ID:5.GmtgDO
>>1乙!
天才大活躍だな!さすが天才!!


912 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage] :2010/04/25(日) 23:16:08.06 ID:ghdxxoSO
女侍と天才かぁ
合うな



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