■戻る■ 下へ
少女「治療完了、目を覚ますよ」 セカンド −オリジナル小説
- 454 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga]
投稿日:2013/01/15(火) 23:05:38.30 ID:+S4wSRsO0
★
「駄目だな、もう使い物にならない」
淡々とそう言って、圭介は紙カップに入ったコーヒーを口に運んだ。
彼ら以外誰も居ない会議室の中、椅子に座って歯噛みした大河内が口を開く。
「使い潰して飽きたら捨てるのか。悪魔め」
「世界医師連盟に掛けあってお前の更迭処分を取り消したのは俺だ。
随分な物言いだな」
「頼んだつもりはない」
「いずれにせよ、GDはナンバーIシステムの運用に失敗した
お前のことを見逃さないだろう。
即急に手を打つべきだと思うがね。殺されるぞ」
圭介は抑揚のない声でそう言って、紙カップをテーブルに置いた。
「まぁ、俺には関係のない話だが」
「……全くだ」
- 455 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:06:20.77 ID:+S4wSRsO0
「汀を使いたいなら、無理だな。
多少無茶をして『被験者』にダイブさせてみたが、
夢傷にやられすぎていて話にならない。
もう、再起不能だと言ってもいいな」
「……汀ちゃんのちゃんとした『治療』が必要だ」
押し殺した声で言った大河内を、圭介は冷たい瞳で見下ろした。
「やりたいならやれよ。
俺はメリットのないことに協力するほど、お人好しではない」
「お前は……ッ!」
椅子を蹴立てて立ち上がり、大河内は圭介の胸ぐらを掴みあげた。
そして壁に叩きつけ、顔をぶつけんばかりに近づけて睨みつける。
「お前は本当に、私達と同じ人間なのか!
おかしいぞ……何か狂っていることに気づかないのか!」
「お前に言われたくはないね」
- 456 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:07:10.98 ID:+S4wSRsO0
「汀ちゃんの身柄を引き取る。文句は言わせない」
「文句はないが、今更ブッ壊れたガラクタ一つ手に入れて、
何が変わるわけでもないと思うが」
「汀ちゃんはガラクタじゃないぞ……お前に、そんなことを言わせないぞ!」
首を絞めんばかりに力を込めている大河内の手を掴み、圭介は逆に彼を睨みつけた。
「患者を直せなくなった医者は……ミイラ取りがミイラになった医者は、
もうヒーローじゃないんだよ。
これ以上汀を使ってみろ。坂月の時を超えるスカイフィッシュが誕生するぞ!」
「坂月君本人から聞いたのか!」
負けじと大声を上げた大河内に、圭介は言葉を飲み込んで沈黙を返した。
「お前と坂月君の精神体がつるんでいることくらい知っている!
汀ちゃんを利用して、何かまた情報を得たな……
高畑、私も大概鬼畜だが、お前には恐れいったよ。人間の所業じゃない!」
そこでガラリと会議室のドアが開き、カルテを持ったジュリアが顔をのぞかせた。
- 457 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:07:54.01 ID:+S4wSRsO0
彼女は掴み合っている大河内と圭介を見ると、
慌ててカルテをテーブルに投げ出し、駆け寄ってきた。
「何をしているのですか!
あなた達は冷静に話し合いができないのですか!」
悲鳴のような声を上げて、彼女は無理矢理に二人を引き離した。
肩で荒く息をしている大河内とは違い、
圭介はズルズルと壁にもたれかかったまま座り込んだ。
そして疲れたように息を吐いて、頭を抑える。
「ドクアー高畑!」
真っ青な顔をしている圭介を覗きこんで、ジュリアが青ざめる。
「頭が……」
「興奮したせいだわ。今GMDを投与するから……」
ジュリアがポケットから注射器を出して針にかかっていたキャップを抜き取る。
- 458 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:08:58.79 ID:+S4wSRsO0
大河内はそれを淡々とした瞳で見下ろし
「ふん……失敗作の分際で……」
と吐き捨てた。
それを聞いたジュリアが弾かれたように振り返り、大声を上げる。
「……聞き捨てなりませんね。
人間を人間とも思っていないのは、あなたの方ではないのですか!」
「話を聞いていたな。エドシニア女史。
いや、『アンリエッタ・パーカー』と呼んだほうがいいかな」
アンリエッタと呼ばれて、ジュリアが硬直して注射器を床に取り落とす。
コロコロと転がった金色の液体が入った注射器を拾い上げ、
手で弄んでテーブルの上に置き、大河内は不気味な笑みを発して続けた。
「図星か。やはりあなたで間違いはなかったようだ」
- 459 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:09:29.72 ID:+S4wSRsO0
「あ……あなたは、どこまで知っているのですか……?」
怯えたように呟いたジュリアに、大河内は嘲るように言った。
「あなたが想像しうるほぼ全てのことは」
「これ以上お前と話すことは何もない。
汀が欲しいんなら、くれてやるよ。
だから俺の目の前から今すぐ消えろ……!」
圭介が頭を抑えながら吐き捨てる。
大河内はニィ、と口の端を歪めると、きびすを返して二人に背を向けた。
「絶対に、後悔させてやる」
大河内の呻くような呟きを受け、圭介はかすれた声でそれに返した。
「やってみろ」
- 460 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:10:15.21 ID:+S4wSRsO0
▽
★Karte.19 捨てられるのですか★
△
汀は弱々しく呻いて目を開いた。
辺りは薄暗く。部屋の窓にかかったカーテンから、
夕焼けの赤い光が漏れている。
ここはどこだろう……そう思った汀の目に、
隣に置かれた椅子に腰掛け、
腕組みをしてコクリコクリと頭を揺らしている大河内の姿が映った。
大河内せんせ、と声を上げようとして汀は喉に挿入された
カテーテルにえづき、そのまま猛烈な嘔吐感に、
その場で硬直して呻いた。
彼女の呻き声に気づき、大河内が目を開けて慌てて脇の計器を見る。
- 461 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:10:46.59 ID:+S4wSRsO0
「汀ちゃん、目が覚めたのか?
今カテーテルを抜いてもらうからな。もうちょっとの辛抱だ」
耳元でそう言われ、汀は痛みと混乱でボロボロと涙を零しながら、
必死に点滴が無数に刺された手を伸ばし、大河内の服を掴んだ。
大河内はその手を握り返し、
壁のインターホンのボタンを押して口を開いた。
「高畑君の目が覚めた。至急、治療班を回してください」
- 462 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:11:23.96 ID:+S4wSRsO0
☆
医師達によるテキパキとした処置が済み、
汀はとりあえず鼻と喉のカテーテルから開放されて息をついた。
まだ喉に何かが刺さっているような感じがする。
しかし、体中に点滴が刺されて身動きを取ることも出来ない。
夢傷による体の痛みも増していた。
喋ろうとして、かすれたしゃがれ声が出た。
「私……」
そのまま小さく咳をして、汀は隣に腰を下ろして、
カルテに何事かを書き込んでいる大河内を見た。
「どうしたの……?」
「治療中にガーディアンにやられて意識を失ったと聞いている……
よし。これで大丈夫だ」
- 463 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:12:51.79 ID:+S4wSRsO0
大河内はニッコリと笑って、
さり気なく汀の点滴の一つに金色の液体が入った注射器を刺して流し込んだ。
汀は苦しそうにまた咳をしてから、すがるように大河内に聞いた。
「私……成功したの……? 治療に……」
「ああ。君のおかげで私の更迭処分は取り消された。ありがとう」
大河内が手を伸ばして汀の頭を撫でる。
途端に安心したような顔になった汀に、しかし大河内は声を低くして続けた。
「だが……これっきり、あんなことはやめるんだ。
君のしたことは、テロリストと変わらないよ」
「せんせが……いない世界なんて……壊れちゃえばいいんだ……」
汀はかすれた声でそう返して、また小さく咳をした。
「滅多なことを言うものじゃない……」
困ったような顔をして、大河内は息を吐いた。
- 464 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:13:28.09 ID:+S4wSRsO0
「まぁ、とにかく無事でよかった。まだ助かったとは言えないが……」
「圭介……は?」
そう聞かれ、大河内は息を止めて汀から視線を逸らした。
そして吐き捨てるように言う。
「あいつのことは忘れるんだ」
「……?」
「これから、君は、私と普通の女の子として生きていこう」
きょとんとして顔を見上げた汀に、彼はぎこちなく微笑んで続けた。
「これから、ずっと一緒だ。もうダイブする必要も、傷つく必要もない。
私が君のこれからの仕事も世話をしよう。
そうだな……マインドスイーパーを育てるアドバイザーなんてどうかな?」
立ち上がって冷蔵庫からコーヒー缶を取り出し、大河内はやけに明るく言った。
- 465 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:14:28.61 ID:+S4wSRsO0
「君の特A級免許は取り消されることはない。
赤十字にこれから入ることになるが……
言ってしまえば、何もしなくても君には保証が下りる。
それだけで、無駄遣いをしなければ生活をしていくことだって十分可能だ」
「せんせ……?」
「心の整理がつかなければ、しばらくの間、旅行をしてもいいかもしれないな。
うん、そうだ。そうしよう。医師連盟に君のための補助チームを作らせよう。
汀ちゃんは東京から出るのは始めてかい? 沖縄はお勧めだぞ」
「……せんせ……?」
怪訝そうにもう一度問いかけられ、大河内は言葉を止めて汀のことを見下ろした。
「ん?」
「……圭介は?」
同じことを問いかけられ、大河内はつらそうに表情を歪めて、しばらく考え込んだ。
そして決心がついたかのように何度か頷いてから、椅子に腰を掛ける。
- 466 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:15:07.96 ID:+S4wSRsO0
「……よく聞いてくれ。高畑は、君の身柄を私に引き渡した。
聡い君なら、その意味が分かるな?」
「……?」
意味が分からなかったのか首を傾げた汀に、大河内は静かに言った。
「あいつは、君の力を使い多数のマインドスイープで治療を行なってきた。
そしていざ、君の運用が困難になった時、君を捨てた」
「…………え?」
「別のマインドスイーパーを育てるそうだ。
君は、高畑に医者として再起不能と判断された」
淡々とした大河内の声を聞いて、汀はしばらくの間目を丸くしていたが、
やがて持ち上げかけていた上半身をベッドに戻し、息を吐いた。
予想とは異なった汀の反応に、大河内は怪訝そうにその顔を覗きこんだ。
「汀ちゃん?」
「圭介が……そう言ったの?」
- 467 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:15:37.70 ID:+S4wSRsO0
「いや……直接は言っていなかったが。おおよそその通りのことは」
「ふふ……」
どこか暗い安穏とした笑みを発し、汀は大河内のことを見上げた。
「圭介は……私から離れられないよ……」
「……どういうことだい?」
「どれだけ……表向き捨てたつもりでも、
圭介はもう……私のことを完全に捨てることは出来ないよ……」
「…………」
汀のどこかおかしいネジが外れたような言動と表情に、
大河内は言葉を止めて視線を逸らした。
そしてポツリと呟く。
「君が、赤十字の『実験』の生き残りだからかい?」
汀はそれを聞いて、ケタケタとした笑みを止めて言った。
- 468 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:16:39.22 ID:+S4wSRsO0
「……うん」
「君のことは調べさせてもらった。
不快に思ったなら、すまない。
でも、私としてはどうしても高畑のことを知る必要があった」
「…………」
「君は、元々は機関が養成した特殊なマインドスイーパーだ。
そうだな? 本名は網原汀(あみはらなぎさ)と言う……
『実験』の副作用で、記憶障害が起こっていたらしいが、
思い出したかな?」
ゆっくりと語りかけられ、汀は小さく頷いた。
「だが、しかし君は自殺病のウィルスに感染してしまった。
そこで君の治療を担当したのが、
君が夢の世界で対面したナンバーIシステムの元、松坂真矢と高畑だ。
二人は君のスカイフィッシュにやられ、治療をすることはできたが松坂女史は死亡、
高畑はシナプスに大きな傷を負った」
「……だから圭介は、私にダイブをさせて、
あの時の償いを……松坂先生の死を、償わせようとしてるの……」
汀は小さく咳をしてもぞもぞと体を動かした。
- 469 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:18:16.28 ID:+S4wSRsO0
そして息をついてから目を瞑る。
「治療の過程で……私は過去の記憶を全部無くした。
圭介は、松坂先生を取り戻そうとしてる……
私はよく分からないけど、誰かがそれに関与してる。
複数ね……」
「そのうちの一つの勢力が、私が所属してい秘密機関GDだ」
大河内は弄んでいたコーヒー缶のプルタブを開けると、
中身を口に流し込んだ。
「ただ、GDの内部でも少々揉めていてね……
私とは別に動いている者もいる」
「……GDの目的は、ナンバーIシステムの、
いえ……マインドスイーパーなしで、
システムで自殺病の治療をできる環境の確立ね……」
「…………」
「テロリストは赤十字を攻撃してたけど……
本当の目的は、GDが目的にしてるシステムの破壊……
その理由は、多分復讐……」
- 470 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:18:55.96 ID:+S4wSRsO0
「ああ。テロリストグループは、
機関に育てられたマインドスイーパーの集まりだ。
自分達を使い捨てにした医療機関への憎しみが、
彼らを動かしていると思っていいだろう」
大河内はそう言うと、缶をテーブルに置いた。
「汀ちゃん、そこまで分かっているのなら……
悪いことは言わない。全てを忘れて、現場から退くんだ。
専属医が君のことを手放した今しか、
君を『システムに適合しなかった』と報告できるチャンスがない」
彼はそう断言して、汀の隣の椅子に腰を下ろした。
そして手を伸ばして、痩せて乾燥しきった汀の手を握る。
「……私は、GDの目的を達するために、
ナンバーIシステムの復活を任務にしてる。
君をそれに使おうと思っていた。すまない。
私にも事情があってね……テロリストと方法は違えど、
そうすることが赤十字への復讐になると思っていた」
「…………」
- 471 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:21:13.31 ID:+S4wSRsO0
汀はニッコリと笑って、かすれた声で言った。
「せんせが望むなら……私は、システムでも構わない……」
「そんなことを言わないでくれ……」
大河内は汀の上半身をゆっくりと起こすと、
自分よりも一回り以上小さなその体を抱きしめた。
そしてしばらくの間歯ぎしりするように唇を噛み締めていた。
汀は点滴だらけの手を大河内の背中に回し、静かにさすった。
「……私に、そんなことを言っては駄目だ……
私は君を殺すために派遣されたんだぞ……」
「…………」
「人間のシステム化だ……
元になった人間は、生きていてはいけないんだよ……」
彼の声が尻すぼみになって消える。
- 472 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:21:46.81 ID:+S4wSRsO0
汀は微笑みながらそれに返した。
「せんせが……そう言うなら、私、それでいいよ……」
「駄目なんだ。汀ちゃん……それじゃいけないんだよ」
「どうして? ……せんせは、私のこと嫌いになったの……?」
「違う。私は君のことが……」
言いかけ、大河内は言葉を止めた。
そして汀の体を離して、そっとベッドに寝かせる。
「……いや、いいんだ。
汀ちゃん、『命令』なら聞いてくれるか?
もう高畑に関わるのはやめよう」
「……うぅん。私は……人を助けるよ……」
か細いがしっかりとした声を聞いて、大河内は僅かに声を荒げた。
- 473 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:22:40.46 ID:+S4wSRsO0
「……汀ちゃん。それは『実験』で君の脳に刷り込まれた情報に過ぎない。
君にインプラントされた意識の断片だ。
君がかたくなに人を助けなければならないという意識を持ち続けているのは、
初期のマインドスイーパーの脳の奥に、
人工的に埋め込まれた断片意識のシグナルなんだ。
君達は、意識下の『命令』を実行し続けなければ
ノルアドレナリンの分泌量が増加して、不快感を得るようになっている」
「…………」
「しかしそれは投薬で治療できる。
君が今負っている夢傷もそうだ。全て治療できるんだ。
君の体の麻痺だって治るかもしれない。
普通の治療を受けて、精神と、体の状態を普通に戻せればの話だが……」
「…………」
「それを聞いても、同じことが言えるかい?」
- 474 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/01/15(火) 23:23:32.13 ID:+S4wSRsO0
★
次回の投稿に続かせて頂きます。
ご意見やご感想がございましたら、
お気軽に書き込みをいただけますと嬉しいです。
- 476 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/01/16(水) 11:11:37.61 ID:wOEipNCAO
乙乙。
登場人物が全員これだけ疲労困憊してる小説も珍しいと思う。
もうみんなで湯治にでも行こうぜ。温泉回温泉回!
「アンリエッタ・パーカー」って名前の読み方が不自然だけど、わざと?
- 477 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/01/16(水) 19:56:51.32 ID:gV3zfpDmo
乙
汀...
- 478 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/01/18(金) 23:00:30.78 ID:OX7c07OI0
乙。
汀ちゃん・・・
- 480 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/02/13(水) 14:44:59.39 ID:qwB2HfyAO
そろそろ1ヶ月
- 484 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 14:38:07.98 ID:lM8ORqsAO
ずっと楽しみに待ってます。
- 485 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2013/03/01(金) 01:35:55.63 ID:m5ojbmPA0
☆
こんばんは。
お待たせしました。
19話を最後まで書きましたので、投稿を再開させて頂きます。
☆
■アンリエッタ・パーカー
これは本名ではなく、通り名です。
ジュリア・エドシニアという名前も偽名です。
本名はアンリエッタですが、「パーカー」という通り名の意味が重要になってきます。
■夢傷
夢の世界で現実と寸分違わない傷と痛みを受けた場合、
肉体がそのシグナルを非現実だと認識できずに、現実のものであると認識してしまいます。
それゆえに現実の体に深刻な状態異常を起こしてしまいます。
それが夢傷です。
■ノルアドレナリンの分泌量が〜
汀は初期段階に調整されたマインドスイーパーの一人です。
この頃のマインドスイーパーには、「条件」が人工的に意識下にインプラントされ、
その条件をクリアしなければ、原因不明の不快感と焦燥感を得るようになっています。
汀が頑なに人を助けなければならないと呟いていたのは、このせいです。
☆
>>480
現実の私の仕事が変わりまして、その引き継ぎなどで来ることができませんでした。
お待たせして申し訳ありません。
時間があるときに更新していくスタンスですので、月刊か、隔月連載程という感覚で
いていただけると幸いです。
☆
次へ 戻る 上へ