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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その14
734 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/05/21(金) 17:54:52.19 ID:cjlsEB.o
こんにちは!日常ってつまらなくないですか?大丈夫ですか?
なんだか単調で自分自身ではよく分からないんですよね…

>>730
いつの間にかまた>>1が一位に…何故…

↓続き


735 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 17:55:22.10 ID:cjlsEB.o
〜大通り〜

魔道士「召喚士さんっ」

召喚士「はい?」

魔道士「何が食べたいですかぁ?」

召喚士の前へぴょんと跳び、手を後ろに組んで、魔道士は笑う。

召喚士「何でもいいですよ!魔道士さんは…?」

魔道士「何でもいいかぁ…。そうですねぇ…」

テクテクテク…

魔道士「どんなお店があるのか…分からないしなぁ…」

召喚士「あっ…ごめんなさい!そうですよね…」

魔道士「パスタとか…どうですかっ?」

召喚士「良いですね!パスタ好きなんですか?」

魔道士「はいっ!スパゲッティとペンネと…ラビオリなんかも好きです!」

魔道士は満面の笑みで召喚士へ返答する。


736 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 17:56:51.60 ID:cjlsEB.o
テクテクテク…

召喚士「…あった。ここなんてどうでしょうか?」

魔道士「おぉー、素敵なお店ですね!」

召喚士「では、ここにしましょうか」

魔道士「はいっ!えへへ!」

カチャッ…カラカランッ

店員「いらっしゃいませ!」

召喚士「あの…二人なんですが」

店員「はい。こちらのお席へどうぞ」

魔道士「店内もオシャレですねぇ!」

店員の案内で店中央の円卓へと足を進める。

ガタッ…ススッ…

店員「どうぞ」

店員は円卓の椅子を引き、二つ並びで据える。


737 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 17:57:29.57 ID:cjlsEB.o
召喚士「!?」

魔道士「あ、ありがとうございます…!」

店員「只今、メニューをお持ち致します」

召喚士(え…円卓で対面じゃなく、横並びって何だか…恥ずかしいな…)

魔道士(ま、周りからはやっぱり…こ、恋人同士に見えるの…かな…?)

召喚士「よ、良かったですねっ!」

魔道士「えっ!?は、はいっ!!」

召喚士「お昼時を少し外れてたので、すぐ座れましたね」

魔道士「あ、ああっ!そうですね!えへへへへ…っ!」

召喚士「………」

魔道士「……………」

召喚士「……あ、あの…」

テクテク…スッ

店員「メニューをお持ち致しました。どうぞ」


738 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 17:57:58.95 ID:cjlsEB.o
召喚士「あ、ありがとうございます!」

二人にメニューを手渡し、店員は再び円卓を離れる。

魔道士「うわぁ、沢山ありますねぇ…!」

召喚士「魔道士さんはどれがオススメですか?」

魔道士「私ですか?えぇと…これとかどうでしょう?」

召喚士「…ペスカトーレですか!いいですねっ!」

魔道士「港町ですし、私…結構好きなんですよっ!エヘヘ!」

召喚士「美味しいですよね!隠し味に少し白ワインなんかを…」

魔道士「あっ、やっぱり入れます!?入れる事で風味がいいんですよね〜!」

召喚士「今度一緒に作りましょうか!?」

魔道士「はいっ!喜んで!エヘヘッ!!」

テクテクテク…

店員「お決まりでしょうか?」

召喚士「はい、ええと……」


739 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 17:58:26.67 ID:cjlsEB.o
〜ショッピングモール〜

盗賊「…成程」

戦士「そういう事!何が良いかな…?」

盗賊「う、うーん…」

戦士「持ち運び考えて…小さい方がいいか?」

盗賊「私は…アレにしよう」

戦士「アレ?」

盗賊「ひ、秘密…だ」

戦士「そっか…。うーん…どうしよう」

戦士は腕を組み、唸り声をあげる。

戦士「趣味…日常的に使えそうな物がいいか…」

盗賊「…先に…買ってくる…ね?」

戦士「おーう、ここらでブラブラしてるわ」

盗賊「うんっ」


740 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 17:58:54.85 ID:cjlsEB.o


店員「『ペスカトーレ』のお客様…」

召喚士「はい」

コトッ

店員「こちら『小エビと野菜のラビオリ』でございます」

魔道士「はーい!美味しそう〜」

コトッ

店員「では、ごゆっくり…」

召喚士「それでは頂きましょうか」

魔道士「はぁい!頂きます〜!」

カチャッ…パクッ…

魔道士「んっ…!美味し〜い!!」

召喚士「……本当だ!美味しい!」

魔道士「良かったですね!召喚士さんっ!」


741 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 17:59:49.64 ID:cjlsEB.o


店員「ありやしたぁ〜!!」

テクテクテク…

戦士「……おう、そっちも終わったか?」

盗賊「…うん。大丈夫」

戦士「よし、そんじゃ戻るか!」

盗賊「…うん」

スタスタスタ…

戦士「結局、何買ったんだ?」

盗賊「…な、内緒だ」

戦士「そっか…。まぁ楽しみにして」

盗賊「たっ、大した物では…ないぞ!」

戦士「まぁ…それは俺もだが…。苦手なんだって、こういうの…」

盗賊「ど、同意……」

戦士「と、とりあえず…行くか……」


742 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 18:00:21.59 ID:cjlsEB.o


魔道士「…それで『サンドイッチ』って言うんだそうですよ!」

召喚士「へぇ…そうだったんですね!初めて知りました!」

魔道士「凄いですよねっ、うふふっ。……あっ」

召喚士「…?」

魔道士「お腹いっぱいになってきちゃいました…」

召喚士「結構ボリュームありますもんね…」

魔道士「召喚士さん…まだ食べられます?」

召喚士「はい、大丈夫ですよ」

魔道士「ふふっ、じゃあどうぞっ!」

魔道士はラビオリをフォークに乗せ、召喚士の口元へ運ぶ。

召喚士「!?」

魔道士「はい、あ〜ん!」

召喚士「……は、はいっ!」


743 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 18:00:58.03 ID:cjlsEB.o
パクッ

魔道士「どうですか?美味しい?」

召喚士「うん、美味しいです!」

魔道士「今度作ってみますね!えへへ!」

召喚士「は、はいっ…!」

魔道士は嬉しそうな表情で再びフォークを差し出す。

魔道士「………!?」

召喚士「…ど、どうしました?」

魔道士「あっ!…い、いえっ……何でも…ないです」

魔道士は何かに気付いたように、顔を真っ赤にしながら俯く。

召喚士「……?」

魔道士「ど、どうぞ!」

召喚士「は…はい……」

フォークを戻した魔道士は、皿ごと召喚士の前へと置いた。


744 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 18:01:26.45 ID:cjlsEB.o
テクテクテク…

盗賊「あの…さ…」

戦士「んー?」

盗賊「え…っと……」

横を歩く盗賊は、真っ直ぐ向いた戦士の顔を見上げる。

盗賊「た、楽しかった……」

戦士「…そうか?」

戦士は目線を地面へ移した盗賊を、笑顔で見つめる。

戦士「それは良かった」

盗賊「あ、あり…ありがとっ!」

戦士「えっ…?」

盗賊「い、色々と……あ…りがと…」

戦士「ははっ!こっちこそ…ありがとな!

顔を上げた盗賊と戦士の目線が合い、二人は照れながら笑う。

待ち合わせ場所の時計台が、14時になる合図の鐘を鳴り響かせた。


745 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 18:02:43.18 ID:cjlsEB.o
〜時計台〜

魔道士「ごめんなさい…なんだか食べて貰っちゃいまして…」

召喚士「いえいえっ、美味しいからすんなり入っちゃいましたよ」

魔道士「召喚士さんて意外と食べますよねー」

召喚士「見かけによらずって感じですか?ははっ」

魔道士「そうですねっ!エヘヘ!!」

テクテクテク

戦士「おっ…来た来た!」

魔道士「お待たせしましたー!」

盗賊「…おかえり」

魔道士「ただいまです!盗賊さん何食べたんですかぁ?」

盗賊「えっと……」

戦士「…なぁなぁ」

召喚士「…?」

戦士「買い物済んだのか?」


746 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/21(金) 18:04:06.62 ID:cjlsEB.o
召喚士「いや…まだだけど…」

戦士「まだって…」

召喚士「あ、俺はもう頼んであるんだ」

戦士「そうなのか?」

召喚士「うん。だから大丈夫」

戦士「ふぅん。しかし手際良いな…いつの間に…」

召喚士「なかなか手に入らないものだし…。専門家に…」

戦士「あぁ…そういう事か!!」

召喚士「うん。さて……行きましょうか」

戦士「おうっ。船ももうじき乗船手続きだしな!」

魔道士「次はどこへ行くんですか?」

盗賊「えっと…」

召喚士「とりあえず、大陸港の町に行きましょう」

魔道士「はいっ!えへへ!!」

四人は繁華街を後にし、船着場へと向かった。


747 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/05/21(金) 18:11:22.92 ID:t8sOU4Eo
ニヤニヤとともにこの心の底から込上げてくる
どす黒いものはなんだろう


748 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/05/21(金) 18:14:30.61 ID:2c14SLoo
>>747
人それを恋と呼ぶ


749 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/05/21(金) 18:37:57.71 ID:cjlsEB.o
それでは帰ります!ご支援ありがとうございました!
投票所のコメント見させて頂きましたが…本当にありがとうございます!
ここでのレス同様、活力になりますですよ〜感謝感謝!!ノシ


750 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/05/21(金) 21:48:03.16 ID:5u7xGUAO
ま、魔導師ちゃん………
おどりゃ召還士ギギギギギギギ…


752 :GEPPERがお送りします [] :2010/05/21(金) 23:40:39.24 ID:ITmERmwo
>>1に恋した


753 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/05/21(金) 23:48:53.55 ID:BPrEyMAO
眼鏡さん……


754 :GEPPERがお送りします [] :2010/05/22(土) 00:05:27.97 ID:ytrcukDO
眼鏡さんはただの眼鏡になりました


755 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/05/22(土) 00:07:52.15 ID:SCoz92oo
眼鏡が一番かっこいい
ポイントは正体がでかい犬ってところ


756 :GEPPERがお送りします [] :2010/05/22(土) 00:08:40.58 ID:Q7hhPIco
わんこが服持ってくるまで変身解除して森から出てこられねぇよ
股間の魔犬を見せ付けたらただの変態眼鏡だぞ


757 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:11:47.26 ID:DaAzedMo
北関から程遠くない山中…。木々を一頭の馬が走り抜ける。

パカラッパカラッパカラッ…ドドォ…

大軍師「おぉ…本当にこんな所にアジトが…」

スタッ…ザッザッザ…

大軍師「灯台もと暗し…とはこの事ですね。ふふふ…」

大軍師は正面にある小屋へ目をやる。

大軍師「…にしては、あまりに容易」

キョロキョロ…

大軍師は崖の中腹にある、小さな穴の入口を見つける。

大軍師「……成程」

ザッザッザ…ヒョイッ…タンッ

大軍師「なかなか…やりますねぇ」

その入り口目指し、大軍師は身軽に崖を登っていく。

ヒュッ…スタッ

大軍師「ビンゴ、ですね…」


758 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:12:14.12 ID:DaAzedMo
ババッ!!

サル「…!?」

女侍「誰か…来たねぇ…!」

二人は床に置いた得物を手に取り、中腰で身構える。

コンコン…

サル「………」

女侍「……」

大軍師「あのー、国軍の者ですが…」

サル「!?」

女侍「バカ正直だねぇ…!入りなっ!」

サル「いいのかよっ!?」

女侍「堂々と名乗ってるんだ。敵意がないか、余程自信があるんだろ」

大軍師「失礼致します」

カチャッ…ザッ…

大軍師は扉を開け、一歩足を踏み入れると、微笑みながら羽扇を仰ぐ。


759 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:12:43.97 ID:DaAzedMo
大軍師「国軍の大軍師、と申します」

女侍「国軍の方が何の用だい?」

サル「しょっぴきに来やがったか?」

大軍師「何か悪い事でもされているので…?」

サル「あ!?い、いやっ…さ〜ねぇ。んふふふっ!!」

女侍「お前は黙ってな」

サル「へいへい…」

大軍師「実は先日の北伐において、貴殿らの協力があったと噂に聞きました」

女侍「へぇ。それで何だい?謝礼でも頂けるのかい?」

大軍師「そうしたいのはやまやまなのですが…」

大軍師は一枚の紙を女侍に手渡す。

女侍「…何だい?こりゃ……」

大軍師「これでご勘弁頂けませんか?」

サル「……?」

女侍「どれ…」


760 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:13:11.90 ID:DaAzedMo
カサッ

女侍「……!!ほぉ…!」

サル「こ、これって……!!」

大軍師「贖宥状です。免罪…とまでは流石にいきませんが…」

女侍「……いいのかい?」

大軍師「執行猶予…と言ったところですね」

サル「一年間…盗みを働かなければ…免罪…!」

女侍「……ふぅん」

大軍師「上の許可は得ておりますのでご安心を」

サル「一年…かぁ」

女侍「あははっ!なかなか面白いじゃないか!」

大軍師「………」

女侍「でもねぇ、アタシ達はそれでおまんま食ってるんだ。無理な話だね」

大軍師「そうですか…。残念です」

サル「いやいやいや!無罪になんだろ!?俺っちは頑張……」


761 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:14:03.95 ID:DaAzedMo
身を乗り出し話すサルを手で遮り、女侍が声を被せる。

女侍「軍の奴らは賊の意味を分かっちゃいないのさ」

大軍師「……賊…ですか」

女侍「どんな世界にだって、善悪はいるもんさね」

大軍師「成程…。確かにそうかもしれません」

女侍「…ま、折角の御好意だ。コイツはありがたく頂戴するよっ」

女侍は紙をひらひらと振り、再び上座へと戻る。

サル「!?」

大軍師「…!?」

女侍「また客人かい…。それともイヌとキジが帰って…」

サル「いんや、アイツらの気配じゃねーなぁー」

三人は一斉に身構え、扉を見つめる。

サル「お仲間か?」

大軍師「まさか…。私は一人ですよ」

呆れたような口調で大軍師は扉の前へ立ち、ゆっくりと開ける。


762 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:14:38.19 ID:DaAzedMo
カチャッ…

大軍師「…新たなお客人のようですね。それでは…私はこれにて…」

大軍師は女侍へ一礼すると、扉の前の男へ会釈し、アジトを後にする。

サル「今度は……東方の方かね?何のようだい?」

雷忍「カカカッ!お初にお目にかかりまする」

女侍「そのナリ…藤蔵の者かね?」

雷忍「存じておいでか!これは光栄…カカカッ!!」

サル「…まぁ入りな」

雷忍「宜しいのですか?」

サル「敵にしちゃ堂々としすぎだっつの…」

雷忍「カカッ!では、失礼……」

スッ…

女侍「それで…藤蔵が何用だい?」

雷忍は今までとは一変、真面目な表情と口調で女侍へ話しかける。

雷忍「単刀直入に…。貴方様をお迎えにあがりました」


763 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:15:18.41 ID:DaAzedMo
サル「おっ、お迎え!?」

女侍「どういう意味だい…?返答次第では…」

雷忍「いえいえ。此度の件について、藤蔵は無関係にて…」

女侍「じゃあ何だってのさ…?」

雷忍「ここ数カ月…某はとある者を捜しておりました…」

女侍「……」

雷忍「その者……剣の腕、東方一…故に二つ名を『剣聖』…」

サル「剣…聖!?なんだそりゃ…」

女侍「……」

雷忍「東方一の剣の使い手です」

サル「そ、それが…何だってんだ…?」

雷忍「剣聖はほとんど人前に姿を現さず、いずこの山中へ住まうと伺い…」

ススッ

雷忍「某はようやくその棲み家を探し当てました」

サル「……へぇ」


764 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:16:04.58 ID:DaAzedMo
雷忍「しかし剣聖は既に亡くなられており……」

女侍「……」

雷忍「どうにも困り果てておりました時…」

ザッ

雷忍「そのご息女が…おられる事が分かりました」

サル「ご息女…ああ、娘ね。………えっ!?」

サルはゆっくりと振り返り、女侍の顔を見る。

雷忍「剣聖のご息女であられる女侍様…。お迎えにあがらせて頂きました」

女侍「………ははっ…あはははっ!」

サル「え!?…息女って…娘で…あれ!?」

女侍「勘違いしないでおくれ。とっくに縁など切ってるよ」

雷忍「……」

女侍「そもそも何だい?迎えにあがるとか偉そうに…!」

雷忍「……ごもっとも」

女侍「誰の差し金だい…?」


765 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:16:41.38 ID:DaAzedMo
雷忍「……指南役でございまする」

サル「指南…指南って何だっけ?師匠みてぇなもんだっけか?」

雷忍「左様」

女侍「誰のっ!」

雷忍「……お上に…御座る」

サル「お上……て、あ…あの…さっ…!?」

女侍「帝…。国王の事だよ」

女侍は深い溜息を一つつきながら、サルへ話しかける。

雷忍「つきましては、是非ご一緒に……」

女侍「嫌だね」

雷忍「はっ…?」

女侍「そもそも無理だろう?たかが一介の賊が、帝の指南役…笑わせるよっ」

雷忍「しかし…貴方以上の剣の使い手などそうそう…」

女侍「んなもん腐るほどいるだろうさね」

雷忍「いえっ…。『剣聖の元、二つの花あり』と誉れ高き腕前にて…」


766 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/05/22(土) 02:17:11.20 ID:DaAzedMo
サル「花だってさ、良かったなぁ〜雑草じゃなくてよっ!」

ゴスッ!!

サル「いってぇ!!」

女侍「じゃあそのもう一つの花ってのに当たってみたらどうだい?」

雷忍「……妹君に…ですか?」

女侍「………」

雷忍「……成程。分かり申した」

女侍「…じゃ、そうしてくんなっ!」

雷忍「失礼ながら、妹君のお名前をお教え頂きたく……」

サル「……」

女侍「……女…剣士」

雷忍「女剣士…様でございますな?カカカッ!」

女侍「分かったろ?そんじゃ帰りな。もう話す事はないよっ」

雷忍「カカッ!承知っ…!それでは失礼致しました…」

シュバッ!!

雷忍は瞬く間にその姿を消し、アジトはしばし静寂の空間が訪れた。


767 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/05/22(土) 03:02:32.00 ID:DaAzedMo
>>752
な、なぜ!?ありがとうございますww

>>753-756
眼鏡さん影は薄いですが濃い設定なので
もっと日の目を浴びる機会があれば…頑張ります!

土日は少ししか更新出来ないかもなのでまとめ読み下さい!
それではおやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

召喚士&魔道士と別れた天才は、一人路地裏にいた…。

ザッザッザ…ゴソゴソッ…グイッ!!

観客「お、おいっ!」

リングアナ「やややっ!君は!?」

マスク・ド・ジーニアス「はーっはっはっは!帰って来たぜ!!」

リングアナ「待っていたよ!君のいないUFRなんてもう…」

マスク・ド・ジーニアス「任しとけ!はーっはっはっは!!」

格闘家「!?……アイツ、只者じゃない…っ」

マスク・ド・ジーニアス「ん…なんだ小僧?俺様とやるか?あ?」

格闘家「…やっと…強い奴に会えた…!是非!!」

マスク・ド・ジーニアス「良かろう…かかってきなさい!!」

リングアナ「おぉーっと!いきなりサプライズマッチの始まりだぁ!!」

レフェリー「それでは……レディー…ゴーッ!!」


768 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/05/22(土) 03:21:04.51 ID:j1HPgASO
ガンダムファイトかww


770 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/05/22(土) 04:31:43.17 ID:SHZQAcSO
女剣士ってどこらへんで出てきた人だっけ?


773 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/05/22(土) 10:25:50.47 ID:DKWY6Qso
>>770
第二回北伐トロル戦において、マジシャンと一緒に遊撃として登場した人。
男嫌いで金に汚いっぽい印象があった。



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