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幼剣士「待っていて下さい・・僕が必ず・・!」
86 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:36:22 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


童子騎士「あーーーー・・・たっぷり怒られた・・・」

めがね魔道「で・・・でも、何だかんだで助かってよかった・・・」

幼剣士「なんか僕ら謝ってばっかだったね」ハハ

 

童子騎士「でもなんだその・・・、手伝ってくれてありがとよ」ポリポリ

幼剣士「ううん・・・。で、でも・・あの・・」


童子騎士「なんだ?」

幼剣士「と・・・友達・・・なのかな・・・?」エヘヘ

童子騎士「・・・」

めがね魔道「・・・」


87 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:37:15 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「え・・あれ・・・」オドオド


童子騎士「ぷ・・・ははっ!当たり前だろー!!俺らは友達だぜ!」ガシッ

幼剣士「え、えへへ・・・ありがとう・・」


めがね魔道「それと・・・なんか、僕らもまだまだ弱かったね・・」

童子騎士「はぁ・・・そうだな。大人にゃ全然敵わないってことか・・・」


幼剣士「じ、実践あるのみ!」

童子騎士「そうだな!」


88 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:37:46 ID:nu00J/B2
 
めがね魔道「また擬似武器持ち出して実践やるの?怒られるよ〜・・・」


幼剣士「う・・・」

童子騎士「うーん。俺らも青年剣士さんに教えてもらいたいんだけどなあ・・・」

幼剣士「後でお願い・・してみようかな?」

童子騎士「お、マジか!頼むぜぇ〜」

めがね魔道「それなら、乙女僧侶さんにも怒られないもんね・・・」ハハ


89 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:38:47 ID:nu00J/B2
 
・・・・ガチャッ


青年剣士「・・・や。たっぷり怒られたみたいだな」ハハ

幼剣士「お兄ちゃん!」


青年剣士「全く・・・俺はあんな事させるために、強くするんじゃないからな?」

幼剣士「う・・・」

童子騎士「・・・」


青年剣士「ま、今日も修行付き合おうか」


90 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:39:50 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「あ・・・お兄ちゃん。童子騎士くんと、めがね魔道くんも修行・・・いい?」

青年剣士「・・・お?」


童子騎士「俺も・・・もっと強くなりたいんです・・・。で、でも!
       もう、あんな事をしたりしません!だから・・・お願いします!」

めがね魔道「ぼ、僕も!」


青年剣士「・・・2人の夢は何か教えてくれないかな?」 


童子騎士「ゆ・・・夢ですか・・・?」


91 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:40:55 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「うん。夢」


童子騎士「お・・・俺は、強くなって・・・あの・・・この大聖堂を・・・守りたいです・・・」

めがね魔道「・・・僕は、いつか軍に入って立派な魔法使いになりたいです!」


青年剣士「・・・うん、わかった。立派だね2人とも・・・。そんなこと言われたら、修行しない訳にはいかないね」ハハ

幼剣士「じ・・じゃあ・・・」


青年剣士「おっけい!修行をつけてあげよう!」


童子騎士「や、やったぁ!」

めがね魔道「やった!」


92 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:42:59 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「乙女僧侶に先に断りいれておくから、外で準備しときなよ」ヨイショ

幼剣士「わかった!」

 
・・・・ガチャッ・・・バタン・・

 
 
童子騎士「やったやった!うれしすぎるぜ!」

めがね魔道「うん・・・!」

幼剣士「みんなで強くなろうね!」


93 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:43:29 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・・・・
――【近くの森】


青年剣士「よしっと・・・じゃあ何から始めようかな・・」

童子騎士「あの・・その前にちょっといいですか?」

青年剣士「うん?」


童子騎士「師匠の夢って、何か教えてくれませんか?」


青年剣士「し、師匠?」


めがね魔道「僕らにとっては師匠なんですよ!」

青年剣士「そ、そうか・・・何か恥ずかしいな・・・」


94 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:44:00 ID:nu00J/B2
 
童子騎士「師匠・・・!」

青年剣士「それにしても夢、か・・・。うーん、英雄剣士になることだね」ハハ


めがね魔道「さ、さすが師匠・・・夢も大きい!」


青年剣士「俺はまだまだ、この広い世界では"ただの剣士"に過ぎないんだ」

幼剣士「・・・?」


青年剣士「・・・俺より、強い人らはいっぱいいる。
       俺はその人たちに追いつけるように、毎日を頑張っているんだ」

めがね魔道「・・・」


青年剣士「だから、君たちも日々の鍛錬を怠らずに頑張れよ」ニコッ


3人「・・・はい!」「はい!」「うん!」


95 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:45:14 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「よし・・じゃあ修行・・始めようっか」


幼剣士「うん・・、僕も早く凄い技とか・・思い切り使いたいなあ」

童子騎士「なんだ、幼剣士は技使えないのか?」

めがね魔道「僕は小火炎魔法と、小水流魔法が使えるよ!」ヘヘン


幼剣士「・・・基本ばっかやってたから、技とか全然わからないや・・」

童子騎士「へへ、俺は色々使えるぞ」


青年剣士「・・・ほう、俺に向かってやってみるかい?」


童子騎士「びっくりしないでくださいね!」スチャッ


96 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:45:51 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「んじゃ一応・・・抵抗魔法!」パァッ


童子騎士「・・・よおし!小突!!」ヒュッ


・・・・ヒュウッ!


幼剣士「わっ、早い!」

青年剣士「おっ・・・と」カァン!



童子騎士「小突連弾!」ヒュヒュヒュッ

・・・カァンカァン!!


青年剣士「おっ・・・おぉ・・・・、いい踏み込みだ」


97 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:46:31 ID:nu00J/B2
 
童子騎士「・・・・はあはあ、そんなあ・・・連弾でも当たらないなんて・・」ガックシ



青年剣士「はは、でもいい感じだったよ。さ、次は・・・めがね魔道だったかな?」

めがね魔道「は、はい!」ビシッ

青年剣士「君は魔法だったね。思いっきりきていいよ」


めがね魔道「わかりました・・・」スッ

青年剣士「・・・」


めがね魔道「小火炎魔法っ!」ボワッ


98 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:47:02 ID:nu00J/B2
 
青年剣士(へえ、意外と密度が高いな)


ヒュッ・・
・・・・シュバッ!


めがね魔道「ああ!剣だけでかき消すなんて・・・」


青年剣士「魔力を練りこむ速度はかなり速いね。いいと思うよ」

めがね魔道「くぅ〜・・ありがとうございます」

 
青年剣士「さて、最後は幼剣士だけど・・・」

幼剣士「う、うん」ゴクリ


99 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:47:34 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「この間教えた、力を抜いた一撃。あれは小斬の基本なんだ」


幼剣士「小斬?」


青年剣士「ああ。さっきの槍でやった"小突"みたいな・・剣術の基本だよ」

幼剣士「この間のをやればいいの?」

青年剣士「ああ。アドバイス通りにやれば自然と"技"には近づくよ」ニコッ


幼剣士「わかった・・・えぇいっ!」

青年剣士「・・・・!」


・・・キィン!!キィン!!
・・・ズサッ・・・・・・・・キィン!!


100 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:48:36 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「・・・くっそぉ、やっぱ・・お兄ちゃんは強いな・・・」ハァハァ

青年剣士「うん・・・この間の練習を生かしてるね。いい感じだ」

幼剣士「あ、ありがとう!」


青年剣士「さて、これからの教えることは決まったよ」ハハ

幼剣士「・・・!」ゴクッ


青年剣士「走りこみだ。体力が足りなすぎる・・・、基本の基本から」ハァ


童子騎士「えぇ・・・凄い技教えてくれるんじゃないんですか・・・?」


青年剣士「何ごとも基本が出来てないと・・な」


101 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:50:30 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「じ・・じゃあ、やる気が出るように、凄い技を見せて!」

童子騎士「お、おお!そうですよ師匠!」

めがね魔道「見てみたいです・・・!」


青年剣士「そ、そうか?うーん・・・じゃあ、あそこに巨大な岩が2つあるだろ?」


童子騎士「はい・・・ありますね」


青年剣士「・・・・大攻撃増大魔法!火炎装っ!」パァッ・・ボゥッ


めがね魔道「・・・!武器に火がついた!」


102 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:52:00 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「・・・火炎刃っ!!」 ヒュッ・・
 
 
・・・ドゴォォォンン!!!バラッ・・


青年剣士「2つの岩を破壊・・・こんくらいでどうかな?」ハハ



幼剣士「す・・・・・」

童子騎士「凄いです!!!師匠!!!!」

めがね魔道「け、剣術だけじゃなく魔法も凄いんですね!」

 
青年剣士「まあこれも全部、基本が出来てこそだからね。走りこみ・・・するよね?」ハハ


3人「当然!!」

青年剣士「じゃ、修行スタートだ。はじめっ!」


103 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:52:56 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・
・・


104 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:57:50 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――【それから幾日が過ぎて】


幼剣士「えぇいっ!」ブォンッ

童子騎士「くっ・・・」カァン!

めがね魔道「・・・小火炎魔法っ!」ボワッ


・・・ヒュッ


幼剣士「あぶなっ!」ボォン!!

童子騎士「へへ、チャンス!」ブォンッ

幼剣士「くそぉっ!」ヒュッ

めがね魔道「わわっ!えいっ!」スッ


・・・・・シーン


105 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:58:32 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「僕は・・めがね魔道を・・今ので倒したよっ!」ヘヘン

童子騎士「そ、その前に俺が幼剣士の首をとってるぞ!」クワッ

めがね魔道「・・・僕の魔法でいつでも童子騎士を吹き飛ばせるよ?」キリッ

 
・・・・・シーン


童子騎士「あああ、もう!また引き分けかよ!」

幼剣士「えへへ・・でも、何か強くなってる感じがするよね」


めがね魔道「体力もしっかりついてるって実感もあるし・・基本は大事だね」

童子騎士「あったりまえだろ!師匠がいうことに間違いなんてねーよ!」


106 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:59:16 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「でも、数日前から・・・お兄ちゃんあんまり来なくなっちゃったね」

童子騎士「軍の仕事が忙しくなるからって言ってたけど・・・やっぱ寂しいよな」

めがね魔道「戻ってきたら、僕らの強さをしっかり見せてやろうよ!」

童子騎士「ああ、そうだな!」


・・・・ガサッ


青年剣士「誰が、強さを見せるだって?」ハハ



幼剣士「お兄ちゃん!!」ダキッ

青年剣士「っと・・・、相手してやれなくて悪かったね。やっと少し落ち着いたんだ」


童子騎士「いえ、大変なのはわかってますから・・・」


107 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 16:59:48 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「で、ちょっとだけいい話を持ってきた」

幼剣士「いい・・お話?」


青年剣士「来週、中央国で武道大会が開かれることになったんだ。
       子供の部、大人の部とそれぞれ違うけど・・、力試しで出てみないかい?」

 
童子騎士「おおおお!出たい!出たいです!」

幼剣士「ぼ、僕らで大丈夫かな?でもやってみたい・・」

めがね魔道「緊張するよ・・・」


青年剣士「そういうと思って、エントリーをしてきたよ」ハハ

童子騎士「やったあ!」

幼剣士「頑張るぞ・・・」

めがね魔道「うう・・・」


108 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:00:20 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「お兄ちゃんは大人の部にでるんでしょ?」

青年剣士「え、俺?・・・俺は出ないかなあ」

幼剣士「ええ!なんで・・・?」


青年剣士「俺は何ていうか・・うん。3人の成長を見れるだけで幸せっていうかさ」ハハ


童子騎士「っちぇ・・出てほしかったなあ・・・」

めがね魔道「そ、それより・・・、来週だったらもっと強くならないと!」


109 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:01:00 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「そ、そうだね!お兄ちゃん、しっかり修行お願い!」

童子騎士「師匠、お願いします!」


青年剣士「うんうん、厳しくいくよ!」


童子騎士「やっぱ目指すなら優勝だろ!頑張ろうぜ!」


幼剣士「おー!」

めがね魔道「おおー!」


110 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:01:30 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――【更に1週間後】


青年剣士「よし、準備はいいかい?出発するよ」


乙女僧侶「皆さん気をつけていってきてくださいね」


幼剣士「いってきまーす!」

めがね魔道「中央国なんて初めてだ・・・緊張するよう・・・」

童子騎士「わくわく・・・するぜえええ!」

 
 
青年剣士「よし、出発!」


111 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:02:02 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・


112 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:06:18 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・・
――【中央国】


めがね魔道「大きいぃぃぃ!!」

童子騎士「凄い!何だこれ!・・・ここが中央国かぁ!」

幼剣士「人がいっぱい・・・」


青年剣士「はは、迷子になるなよー。先に泊めてくれる人のところに行くよ」

幼剣士「泊めてもらう場所?」


青年剣士「あぁ。俺の知り合いで、この国で喫茶店やってるんだ」

幼剣士「・・・!中央国の喫茶店!」パァッ


113 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:06:52 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「どうしたんだ?」

幼剣士「本で読んだことあるよ!パフェがおいしいって・・・!」


青年剣士「あー・・・結構前に雑誌に取り上げられてたもんね」


めがね魔道「パフェ食べてみたいです!」

童子騎士「ったく子供だなぁお前ら・・・」


青年剣士「?、なんだ、童子騎士は食べたくないのか?」


童子騎士「・・・・少しだけ食べたいです」


青年剣士「はは、遠慮しなくてもいいよ」


114 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:07:37 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・・

・・・ギィ・・ガランガラン!


マスター「はい、いらっしゃい・・・と、おぉ!来たか!」


青年剣士「来ましたよ!」

マスター「えっと・・・後ろの子たちが・・・言っていた・・・」



幼剣士「僕は・・・幼剣士!」

童子騎士「あ・・童子騎士です」

めがね魔道「僕はめがね魔道といいます」


マスター「かわいい弟子たちだな、青年剣士!」

青年剣士「えぇ・・・かわいいですよ」ハハ


115 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:08:32 ID:nu00J/B2
 
マスター「とりあえず席に座ってくれ」

青年剣士「わかりました」ヨイショ


マスター「で、この3人を大会の間預かればいいんだな?」

青年剣士「はい、お願いします」


マスター「3人とも、裏にある家で今日から・・・約3日か?大会終了まで寝泊りしていいからな」

童子騎士「お、お願いします!」


青年剣士「はは、一応俺もついてるから安心はしていいよ」


幼剣士「お兄ちゃんと一緒、えへへ」


116 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:09:04 ID:nu00J/B2
 
マスター「お、その幼剣士が・・・例の?」


青年剣士「そうですね・・・」

幼剣士「?」


マスター「まーでも、なんかコイツラ見てると・・・"お前ら"の事思い出すな」

青年剣士「あー・・・いつもここにいましたもんね」


童子騎士「"お前ら"?」


マスター「ああ。青年剣士がまだ小さい頃、友達らとな・・よく遊びに来てたんだよ」


117 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:09:51 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「懐かしいですね。まだ学生の頃でしたから」


マスター「俺から見たらまだまだ、お前も子供だけどな」ハハ

青年剣士「そうですよね、これからも頑張りますよ」

 

マスター「で、まあ思い出話もいいが・・・お前ら腹ぁ減ってるだろ?」

幼剣士「あ・・・」グゥゥ

マスター「よっしゃ!パフェと美味いパスタを作ってやろう!」

童子騎士「わあい!やった!」


めがね魔道「・・・」ジー


童子騎士「・・・あ、なんだよ!うれしくて悪いかよ!」ゲシッ

めがね魔道「痛いっ!何も言ってないのに!」

幼剣士「あはは」


118 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:10:37 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・

幼剣士「うわああっ・・おいしかったぁぁ」マンプク

童子騎士「本当に美味しかった・・・」

めがね魔道「感動・・・」

 
 
マスター「うはは、そこまで喜んでもらったらオジさんもうれしいぜ」

青年剣士「本当に美味しいですからね」アハハ


119 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:11:09 ID:nu00J/B2
 
マスター「で、大会は明日の朝一番からなんだろ?」

青年剣士「はい。朝早いらしいですね・・・」


マスター「お前も出るんだろ?」


青年剣士「あ、いえ。自分は出ませんよ」

マスター「なんでだ?」

青年剣士「あー・・・やっぱり弟子の成長を見守るだけでもいいというか・・」


マスター「・・・言うようになったなこのやろう!」バンバン

青年剣士「いたた・・・、それだけで充分なんですよ」ハハ


120 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:11:39 ID:nu00J/B2
 
幼剣士「じゃあ、今日はもう休憩?」

童子騎士「前準備で修行とかすると思ってたんだけどな」


青年剣士「体を癒すのも立派な修行!今日は家でゆっくりしよう」

めがね魔道「はーいっ」

幼剣士「わかった!」

 
 
マスター「ほら、鍵。あとは2階の余り部屋、自由に使ってくれ」チャリッ

青年剣士「ありがとうございます。じゃ、みんな行こうか」


幼剣士「はーい!」 
 
 
・・・・・・タッタッタッタ・・・


121 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:12:18 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
・・・・・・・・・・・・・・
――【夜・寝室】


童子騎士「へへっ、いよいよ明日か・・・」

めがね魔道「うう・・緊張が解けないよ・・」


幼剣士「どんなに強い人たちがいるんだろうね・・・」

童子騎士「ばか、俺らの師匠は青年剣士さんだぞ?そう簡単に負けねーよ!」

幼剣士「そ、そうだよね!」


めがね魔道「とにかく頑張るしかないね!」

童子騎士「おうよ!」

幼剣士「うん、頑張ろう!」


122 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:12:58 ID:nu00J/B2
 
・・・・ガチャッ


青年剣士「お、まだ起きてたのか。明日は一番で動きまわるんだから、早く寝るんだぞ」

幼剣士「・・・あ、うん」アセアセ


童子騎士「わかりました・・・明日、絶対勝ちますね!」


青年剣士「うん・・・その意気だ。じゃ、お休み、皆・・・。明かり・・消すよ」


幼剣士「おやすみなさい・・」


・・・・・・・・・・パチッ
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・



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