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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その37
- 548 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2012/03/06(火) 18:16:40.31 ID:H93WElRLo
ゴアッ!!
ケルベロス「さぁオルトロス」ゴゴゴゴゴゴ
オルトロス「――ッ」
ケルベロス「貴様に待つのは、死あるのみだ」
ドウッ!! ズッギャアアアアァァァァ!!
世の悉くを斬り裂いてしまいそうな恐るべきケルベロスの爪がオルトロスを襲う。
必死で応戦するもかわすオルトロスめがけ、ケルベロスの3つ首からは、
悪意に満ちた実弟へとどめを差すべく、様々な魔法が口内より撃ち放たれる。
ケルベロス「オオオオォォォォ!!」
オルトロス「こ、こんな事……ッ、これがケルベロスの……」
ズガガガガガッ!!
ケルベロス「オルトロスッ、貴様だけは私の手で――」
バスンッ!! ガッカアアアアァァァァ!!
ケルベロス「――――ッ!!」
魔法剣士「!?」
- 549 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/06(火) 18:17:07.60 ID:H93WElRLo
シュウウゥゥゥゥ
ライダー「クヒヒッ、そうはさせませんっての」
ケルベロス「グク……ッ、もう1匹のスナイパーかッ」
ライダー「まさか魔族だったとは焦ったがぁ、このまま仕留めるッ!」
ジャキッ
ライダー「しかし頼むぜェ、オルトロスちゃんよぉ――」
ドドドドドド……ピクッ
ライダー「……?」
オルトロス「……何だ?」
ケルベロス「……ッ」
ライダー「何か……近づいてくる……ッ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ライダー「どッ、どこだ!? 来るなら来てみや――」
ボンッ!! クルクルクルクルッ……
ライダー「……」ブシュッ
- 550 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/06(火) 18:17:35.84 ID:H93WElRLo
どこからどのような攻撃かも分からず、一撃で頭部を失った首なしライダーは、
ドラゴンの背中よりずるりと落ち、地面へとそのまま落下していった。
従者「……手は貸さないのでは?」
ドドオオオオォォォォ……
名士「魔族と人間の争いにはね」
従者「ケルベロス様も魔族ですよ?」
名士「彼は私と同じだ。ただ静かに、争う事なく生きたいだけなのさ」
従者「そうですか」
名士「勿体ない事だよ。魔族と人間、その両方を理解出来る者なのにね」
従者「どういう事ですか?」
名士「失うのが惜しいという事だよ」
従者「……失う、ですか」
名士「そう。彼は死ぬつもりでいる。残念だけどね」
従者「助ける事は……出来ないのですか?」
名士「それは彼の意に反する事だ。そこまでの事は私には出来ない」
- 551 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/06(火) 18:18:02.30 ID:H93WElRLo
ドグッシャアアァァァァ!!
オルトロス「……ッ!」
ケルベロス「……」ジロリ
ドラゴン「グゴアアアアァァァァ!!」バサァッ
ケルベロス(……ノーンハスヤか。粋な真似をしてくれる)
名士、即ちノーンハスヤの援護をケルベロスは感謝した。
自身を救い、オルトロスを倒すでもなく、ただ単純に1対1の兄弟喧嘩において、
余計な手出しをする部外者を排除してくれたその心意気。
自分の想いを汲み取ってくれた事にケルベロスは感謝をしたのだ。
ケルベロス「邪魔者は消えた。さぁ、続きだ」
オルトロス「……クッ」
ケルベロス「六道門・地獄で貴様と戦うのも、因果かもしれんな」ドズッ
オルトロス「……詩人めッ、余計な真似をしてくれたものだ」
ケルベロス「そして、地獄の番犬がその門を開けるのもそういうものなのだろうな」
オルトロス「長らく人間の真似事をしていた貴様如きがァ! 勝てると思っているのかアアァァ!」
- 552 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/06(火) 18:18:37.73 ID:H93WElRLo
ケルベロス「言ったはずだ! 相打つとなぁ!」
ゴアァッ!! ズッガアアアアァァァァン!!
オルトロス「……ヌ……ググウゥ」
ケルベロス「オオオオォォォォ!!」
互いに譲らぬ攻防。実力伯仲の2匹。長らくの均衡が続く。
飛び散る血はその体を赤く染め、爪や牙をも真紅へと染まる。
その光景を虚ろな顔で見つめる魔法剣士は、ふと脳裏に当時の景色が蘇った。
魔法剣士(この背中……見覚えがある……っ)
幼き日、脳裏に焼きついたその光景が今と重なり合う。
魔法剣士(同じだ……。あ、あの日と全く同じ……)
ケルベロス「オアアアアァァァァーッ!!」
オルトロス「魔族の、一族の恥さらしめがアアァァ!!」
ガブウウゥゥ!! ボタボタボタッ
魔法剣士「……眼鏡」
ケルベロス「フーッ、フーッ……フーッ!」ビチャッ
- 553 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/06(火) 18:19:09.59 ID:H93WElRLo
――あの時と同じだ。俺の命を救ってくれた魔物……っ。
ケルベロス「アアアアァァァァ!!」
――そうか……あんただったんだな眼鏡、いや……ケルベロス。
オルトロス「いつもいつもこの俺の前を行く貴様が……忌々しいのだよ!!」
――父も母も妹も……そして村の全員が死んで、俺だけが生き残った。
ケルベロス「どうした!! 隙が生じてきたぞっ!!」
――何故と恨んだ事もあった。死にたいと思った事もあった。
オルトロス「貴様とてええぇぇーッ!!」
――それでも必死で、泥水をすすって、地べたを這いずって生き抜いた。
ケルベロス「その首……頂くぞ!!」
――魔物を殺して殺して殺して、とにかく生きる事だけに精一杯だった。
オルトロス「させるかアアァァァァ!!」
――そしていつの日か人間である心ですら、閉ざしてしまった。
ケルベロス「まずは……1つ!!」ガブゥッ!!
――そんなある日……閉ざした心を溶かす仲間に出会えたんだ。
- 564 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2012/03/07(水) 08:33:30.87 ID:TnfV8glNo
>>1乙
オールスターもとうとう1人消えてしまうのか
眼鏡も体の一部なのか、人間に変身した後の後付けなのさが気になるな
- 565 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/03/07(水) 08:35:36.20 ID:vUOwT29DO
眼鏡が本体、人間部分が飾りに決まってんだろ……
- 570 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 16:57:59.89 ID:CbmNk5wjo
ケルベロスの牙がオルトロスの喉下を、オルトロスの牙がケルベロスの喉下を食らう。
――みんな変わった連中ばかりだった。俺もそう見られてたのかもしれないけどな。
ケルベロス「接近戦とは愚かなり! 貴様は2つ首、我は3つ首ぞ!」
オルトロス「小癪なァ!!」
――そんな中でも眼鏡、あんにたは不思議と惹かれるものがあった。
ケルベロス「このまま首を落としてくれよう!」
オルトロス「易々と……させると思うか!」
――強さだけじゃない何か。この5年近く、あんたと居る事が本当に多かった。
オルトロス「ヌアアアアァァァァ!!」ゴウッ!!
――いつのまにか俺は、あんたを仲間のように師のように、そして……兄のように。
オルトロスの体に食らいつく魔獣がその血を受け、みるみると赤く染まり始める。
ケルベロス「――ッ!?」
オルトロス「馬鹿めがッ! 貴様に操れて俺に出来ぬわけがなかろうが!」
真紅の魔獣は目の色を変え、その攻撃対象をオルトロスからケルベロスへと変えた。
魔獣は自我を失い、容赦なく、かつての主へと襲いかかった。
- 571 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 16:59:49.23 ID:CbmNk5wjo
〜六道門・畜生〜
キング「……ブフゥッ、よぐもやってくれたなァ!!」ブスブスッ
紅孩児「へっへっへ。さぁ、今度は俺が相手してやんぜ」
ハヌマーン「……ッ」グググッ
同門「……」
ゴウッ!! ゴッゴオオオオォォォォ!!
ハヌマーン「!?」
キング「バ、バカだッ、味方を攻撃しやがった! その魔物は裏切り者ダヨーン!」
同門「……下らん」
キング「ハァ?」
ゴオオオオォォォォ
ハヌマーン「き、傷が……ッ」
同門「フェニックスの回復はフェニックスに依存するものではない」
キング「ハアァ!?」
同門「ゆえに、魔物だろうが何だろうが、俺の意思で回復は容易」
- 572 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:00:24.72 ID:CbmNk5wjo
ハヌマーン「お、お主……ッ」
同門「そしてひとたび魔力を攻撃に転換すれば……」ザッ
フェニックス「…………」
同門「魔物だろうが何だろうが、焼き尽くすのみ!!」
ゴウッ!! ゴッゴオオオオォォォォ!!
紅孩児「てんめぇッ、抜け駆けすんじゃねぇッ!」
ドドオオォォォォン!! ゴッゴオオオオォォォォ!!
キング「ゴハッ!」ジュウウゥゥ
ハヌマーン「え、援護だ!」
同門のフェニックスと紅孩児による炎の攻撃は、ハヌマーンの風に煽られ、
勢いを大きく増し、オークキングに更なるダメージを与える。
ハヌマーン「……オーク」ダッ
オーク「……ウウゥゥ」
ハヌマーン「我に帰るのだ、オークよ!」
オーク「グウウゥゥゥゥ」
- 573 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:01:06.57 ID:CbmNk5wjo
ハヌマーン「……ちぃッ、駄目か」
ドゴオオォォォォン!!
ハヌマーン「!?」
キング「いい加減に……しやがれェ!」
紅孩児「……あっぶね」
同門「どういう事だ……?」
キング「もう、テメーらの火遊びになんぞ付き合ってらんねーッ!」
同門「炎が……効かなくなっただとぉ!?」
キング「シッ!!」
ビュオッ!! ズガアアァァァァッ!!
同門「くっ!」ズザァッ
キング「ヴァーハハハハ! いい事教えてやるよ。俺はなぁ……」ペロリ
ハヌマーン「……?」
キング「1度受けた攻撃にィ、耐性がつくんだよオオォォ!!」
同門「何……っ!?」
- 574 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:02:06.63 ID:CbmNk5wjo
ゴアッ!! ズガシャアアアアァァァ!!
紅孩児「ぐあぁ……っ!!」
ハヌマーン「紅孩児ッ!」
キング「そりゃああァァァァ!!」バゴォッ!!
フェニックス「――ッ!!」ズギャッ!!
同門「がふ……っ」ガクン
キング「ヴァーッハッハッハ! 終わった終わったァ」
同門「……こ、この程度で……っ」
紅孩児「終わったとか……言ってんじゃねぇッ」ヨロッ
キング「もう炎は利かん。つまーり、もう終わりも同然よ! ヴァーッハッハッハ!」
紅孩児「だったらああぁぁ」
ズアァッ……シャキンッ
紅孩児「直に、斬り刻んでやんぜ!!」
同門「炎だけだと思うなよっ、行け……サンダーバード」
シュイイィィィィン バシュウウゥゥゥゥ!!
- 575 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:02:44.54 ID:CbmNk5wjo
紅孩児「ハアアァァーッ!」
同門「食らええぇぇ!!」
ザシュウウゥゥ!! ガカアアアアァァァァ!!
キング「ゴヘエエェェェェーッ!!」ドズウウゥゥン
紅孩児「どうだぁ!」
キング「い、いでええぇぇッ! いでええぇけども……この痛み、覚えたぞオオォォ!」ムクッ
同門「ちいぃーっ!」
ハヌマーン「退けッ、一旦……退くのだ!」
紅孩児「退くだぁ!? 馬鹿言ってんじゃねぇよ!」
ハヌマーン「莫迦はお前だッ! 中途半端な攻撃を続けても意味がないのだ!」
紅孩児「中途半端ァ……? だーれが、中途半端だああぁぁ!!」
グアッ!! ドゴッシャアアアアァァァァ!!
キング「ゲ……ゲペェ……ッ」
ヨロヨロ……ドッズウウゥゥゥゥン
紅孩児「どうでぇッ、ざまーみろ!」
- 576 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:03:06.57 ID:CbmNk5wjo
キング「……」シュウウゥゥゥゥ
同門「っ!!」
キング「……ブッ、ブホォ!」ヨロッ
紅孩児「……ッ」
キング「こ、これでおめぇの攻撃はァ……もう効かなイイィィ!」
紅孩児「ナッ、ナメんじゃねええぇぇ!!」
同門「戻れっ!」
タァンッ!! グアァッ!!
紅孩児「紅孩児様の一撃を……食らええぇぇ!!」
ズバッシュウウウウゥゥゥゥ!!
紅孩児「――――ッ!?」
キング「……ハハッ、ヴァーッハッハッハッハ!!」
ハヌマーン「やはりな……ッ。紅孩児の攻撃は完全に防がれた」
キング「おめぇの全力は覚えたッ! もう利かないぜエエェェ!」ガシィッ!!
紅孩児「てめッ――」
- 577 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:03:46.77 ID:CbmNk5wjo
キング「ヴァーッハッハッハッハッハ!!」
グオンッ!! ドッゴオオオオォォォォン!!
紅孩児「……カ……ハッ」ドサッ
頭を掴まれ、力任せに地面へと叩きつけられた紅孩児はそのまま地中に埋まり、
そのままおびただしい流血をを伴う事となった。
キング「まずはァ、1匹ィ!!」
同門「くっ!」ザザッ
ハヌマーン「お主も一旦、退くのだ!」
同門「……っ」
かつての同門であれば制止を振り切り、飛び掛かっていたかもしれない。
仲間でもない赤の他人。ましてや魔物。しかし同門はその言葉に無言で従った。
同門「……手は?」スタッ
ハヌマーン「正直、あるとは言えぬな」
同門「ちっ」
ハヌマーン「だが、あるとすれば1つ」
- 578 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:04:23.77 ID:CbmNk5wjo
キング「ヴァーッハッハッハ! 仲良く遺言かァ!?」
グアァッ!! ドッグオオオオォォォォン!!
ハヌマーン「……くッ」ズザッ
同門「それでっ、手は!?」
ハヌマーン「奴を一撃でしとめるしかない!」
同門「……?」
ハヌマーン「攻撃を吸収する、耐性をもつと言うならば……ッ」
キング「ウロウロウロウロ逃げ回ってんじゃねぇぞ!!」
ドッグオオオオォォォォン!! パラパラパラッ……
ハヌマーン「なまじ中途半端な攻撃は逆効果。耐性を付けられてはどうしようもない」
同門「そんな事は見れば分かる! だから手はないか聞いたんだ!」
ハヌマーン「一撃で葬る以外に手は考えられぬ!」
同門「どうやって――」
バッゴオオオオォォォォン!!
キング「さああぁぁ、追い詰めたぞオオォォ!」
- 579 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:05:01.34 ID:CbmNk5wjo
同門「ちぃっ」
ハヌマーン「援護しろ!」バッ!!
同門「どうやって!」
ハヌマーン「任せる!」
ザザザザザザッ
同門「くそっ! 行け、セイレーン!」
シュイイィィィィン
同門「耳を塞げぇ!」
ハヌマーン「!?」
セイレーン「〜♪」
キング「ギイアアアアァァァァーッ!!」
ハヌマーン「……良しッ」
ババッ!!
ハヌマーン「伸びろ……ッ、如意棒!!」
ギュウウウウゥゥゥゥン!!
- 580 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:05:45.07 ID:CbmNk5wjo
ハヌマーン「はああぁぁぁぁーっ!!」
キング「ゴッハアアァァ……ッ!!」
ドガガガガッ……ズッズウウゥゥゥゥン
ハヌマーン「……はぁ、はぁ」スタッ
同門「……」
ハヌマーン「全力だ。これで駄目ならば……手はない」
同門「……っ」
シュウウゥゥゥゥゥ
キング「…………」
同門「や……ったか?」
ピクッ ズシャアアァァァァ!!
キング「ブッハアアアアァァァァ!」
同門「っ!!」
ハヌマーン「駄目、か……ッ。最早、打つ手はない」
同門「何か、何か手があるはずだ」
キング「ヴァーッハッハッハッハ!」
- 581 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:06:23.22 ID:CbmNk5wjo
ドウッ!! ザシャアアァァ!!
同門「!?」
キング「このサルがッ、痛かったぞオオォォ!」
ゴキィッ!! ドッグオオオオォォォォン!!
ハヌマーン「カ……ゴハァッ」ドシャッ
キング「……次は、貴様だァ」
同門「くっ、行け――」
キング「貴様が逝けェーッ!!」
ガシィッ!! ドッゴオオォォォォ!!
同門「ぐっ……がああぁぁぁぁ!」
キング「ヴァーッハッハッハ! これじゃあ何しに来たか、分からんナァーッ」
同門「……っぐ」
キング「ほれほれ、どうした? もう抵抗しないのか?」ズンッ
同門「うああぁぁっ!」ミシミシッ
キング「ヴァーッハッハッハッハ! そうらッ、死ね死ね死ねエエェェ!」
- 582 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:07:10.08 ID:CbmNk5wjo
ガスガスガスッ!! ドガァッ!!
オーク「……ウウゥゥ」
同門「ぐああぁぁぁぁっ!」
オーク「……ゥゥ」
紅孩児「……」
オーク「……ッ」
ハヌマーン「……」
オーク「……」
キング「この俺様にッ、オルクス様に逆らうからだこのバカッ! バーカ!」
プツンッ
キング「ヴァーッハッハッハッ……ハ?」
ゴゴゴゴゴゴ……
キング「……?」
オーク「みんな……倒れてる……」
ザッザッザッ
- 583 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:36:35.11 ID:CbmNk5wjo
オーク「こんなに……傷付いて……」スッ
ハヌマーン「……」
キング「ハ、ハハッ。落ちこぼれのオークがァ、今更なにが出来る!」
オーク「……オラは……いや、俺は……オークじゃねぇ」
キング「……は?」
オーク「俺は……オルクス。俺様はァ……オルクス様だああぁぁぁぁーッ!」
ドゴオオォォォォッ!! ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
キング「んな――」
オルクス「小僧、この俺様のナを勝手に名乗り……そしてええぇぇ!」
キング「ヒッ、ヒイィーッ!」
オルクス「俺様の仲間を傷付けた事ォ!! 万死に値するッ!!」
キング「そ、そんなハズはナイイィィ! 貴様がオルクスだなんてッ、オルクスはこの俺!」
オルクス「テメーが名乗る必要はネェ。一撃で地獄はおろか無に葬ってくれるわ!!」
キング「こんッ、こんのヤローッ!!」ギュバッ
オルクス「デヤッハアアアアァァァァーッ!!」
- 584 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:56:22.71 ID:CbmNk5wjo
〜六道門・人、南側〜
シャキイイィィィィン!! ズザザアアァァ
ネクロマンサー「……」
天才「んで、テメーはそれを手に入れて何をしようってんだぁ!?」
ネクロマンサー「しつこいですねェ」キィンッ
天才「魔王でもはべらせて、世界を支配……いや、ぶっ壊そうってか?」
ネクロマンサー「ククッ、そんな事をしてどうするのです?」
天才「地上、地獄、召喚界を1つに束ねようって魂胆かぁ?」
ネクロマンサー「それは面白い発想ですねェ」ヒュバッ
天才「全世界を融合して、その上で全ての者を統べる王になる」
ネクロマンサー「私がですか? おこがましい話ですよ」
天才「じゃあ何が狙いだっ!」ガキイイィィン!!
ネクロマンサー「……ククッ。貴方如きに話しても理解出来ませんよ」
天才「……あぁ?」スタッ
ネクロマンサー「貴方のような凡人には理解出来ないと言ったのです」
- 585 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 17:57:10.97 ID:CbmNk5wjo
天才「……」
ネクロマンサー「貴方では真理に到達する事は……出来ない」
天才「自分自身、天才だと思った事はあっても……凡人だと思った事はねぇぞコラ」
ズゴゴゴゴゴゴ……
天才「ブッ殺す!!」
ネクロマンサー「殺せるならどうぞ。ククッ」
天才「本っ当、癪に障るヤローだなテメーはよぉ!!」
ネクロマンサー「それよりお仲間の方は宜しいのですか?」ヒョイッ
天才「余計な世話だ!」
ネクロマンサー「今回の彼女は、本体ですよ?」
天才「だから余計だって言ってんだよ!」ザッシュウウゥゥゥゥ!!
ネクロマンサー「……」ズルゥ……ボトッ
天才「本体だから強いだろうが、本体だからトドメを差せる」
ネクロマンサー「……身内である彼らが、ですか? クククッ」
天才「人間捨てて感情までなくなったか? 身内だからこそ出来んだろうがっ、ボケ!」
- 586 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/03/07(水) 18:18:26.61 ID:CbmNk5wjo
とりあえずここまでにて失礼致します!
たくさんのご支援ありがとうございました!それでは!ノシ
〜オマケ〜
眼鏡「僕の本体? ふふっ、いいよ。教えてあげるよ」
魔道士「さすが眼鏡さんっ! 優しい〜」
召喚士「そこにシビれる憧れるぅ〜!」
眼鏡「じゃあ行くよ」
カチャッ
魔道士「眼鏡を地面においたっ!? まさかこれが……」
召喚士「眼鏡さんは眼鏡だったのか? ゾフ――」
グッシャアアァァ!!
天才「おっと、メガネ踏んじまった。悪りぃ悪りぃ」
召喚士「絶対わざとだあぁーっ!!」
眼鏡「何してるんだい? 僕はこっちだよ?」
魔道士「!?」
召喚士「こっ、子犬!?」
天才「何だこのチワワ――」
眼鏡「くぅ〜ん」フリフリ
天才「――!?」ズキュウウゥゥゥゥン
魔道士「……天才さん×眼鏡さんか。……アリね」キラン
召喚士「!?」
- 589 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/03/07(水) 18:32:56.64 ID:q3P9j6Spo
豚だと思っていたら魔神でした
- 590 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/03/07(水) 18:52:48.21 ID:vUOwT29DO
オルクス……ラテン語で瞳、だったか?
瞳たんハァハァ
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