■戻る■ 下へ
召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
117 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 03:08:14 ID:BughccyI


兵士「歩けッ!クズ共ッ!」

ピシッ!

奴隷「あぐぅ……」

兵士「……早く立てッ!」

奴隷「……うぅ」フラフラ……

兵士「……ったく」

チャラ……チャラ……

剣士「……あれが国同士のめんどくせえゴタゴタってやつだな」

召喚士「………」

喚起士「………」ググッ

剣士「おい……変な気起こすなよ……」

喚起士「貴方はあれを見て平気なんですかッ!」

剣士「……平気じゃねえよ」

喚起士「ならッ!」


118 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 03:20:20 ID:BughccyI
剣士「やめとけや……あいつら助けてどうなる?」

喚起士「どうなるって……ほおっておけとでも言うんですかッ!」

剣士「そうだよ」

喚起士「………」

剣士「何だよ……姉ちゃんそんな事も知らねえで旅してたのかよ」

喚起士「……クッ」

剣士「あれを助けるとな……あれの周りにいた人間が殺されるな」

喚起士「………」

剣士「だから見て見ぬふりがいいんだよ」

喚起士「そんな……」

召喚士「喚起士さん……」


119 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 05:48:11 ID:BughccyI
剣士「……行くぞ」

召喚士「剣士さ……何とかならないかな……」

剣士「……ならねえよ。それにもう周りは殺されていないかも知れないのに助けてどうするってんだ」

召喚士「………」

喚起士「……闇夜にかかる……」

剣士「……ッ!」

ドガッ!

喚起士「………」ドサッ……

召喚士「剣士何をッ!」

剣士「チッ……」

兵士「貴様ら何をしている……?」

剣士「な、何でも無いでさ!ちょこっと内輪揉めなんで気にしないでくだせえ!」


120 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 05:57:54 ID:BughccyI


召喚士「喚起士さん……大丈夫ですか……」

喚起士「……ええ」

剣士「………」

召喚士「剣士……何か言えよ……」

剣士「余計な事するんじゃねえ……」

召喚士「剣士……お前ッ!」

喚起士「召喚士さん……いいんです……」

召喚士「………」

喚起士「確かに……私がやろうとした事は余計な事でした……」

召喚士「そんな……」

喚起士「………」

剣士「そろそろ北の村だ。姉ちゃんを休ませてやっといてくれ」


121 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 06:09:15 ID:BughccyI
召喚士「お前はどうすんの……」

剣士「村の外れの小屋にいるから何かあったら呼んでくれ」

召喚士「こんな時に……」

剣士「じゃあな」

タタタッ……

召喚士「……喚起士さん、宿へ行きましょう」

喚起士「はい……」

ネメア「………」

ジノ「こりゃ参ったねぇ」

ネメア「ジノよ、よく耐えたな」

ジノ「何の事?」

ネメア「隠さずともわかる」

ジノ「……うん、喚起士にはまだ生きてて欲しかったから」

ネメア「………」


122 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 14:06:27 ID:BughccyI


喚起士「………」

召喚士「………」

喚起士「あの……もう大丈夫ですので一人にしてもらってもよろしいでしょうか……」

召喚士「あ、ああ……男女同じ部屋にいるのはまずいですよね!」

喚起士「そうでは無いんですが……」

召喚士「失礼しました!」

喚起士「……ジノも連れて行って貰えますか」

ジノ「えええ!」

召喚士「いいんですか?」

喚起士「少し……考えたい事もありますので……」

召喚士「わかりました……」


123 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 15:16:21 ID:BughccyI


召喚士「喚起士さん……大丈夫かな……」

ネメア「わからぬ。だが、あの者にも何か思う所があるのだろう。そっとしておいてやれ」

召喚士「うん……」

ジノ「………」

召喚士「あのさ、ネメア」

ネメア「なんだ?」

召喚士「喚起士さんが剣士に叩かれる前……何か出そうとしてた?」

ネメア「そうだな……筋肉もまずいと思ってあのような行動に出たのだろう」

召喚士「そっか……それとさ……」

ネメア「うむ?」

召喚士「あの奴隷達……本当に助けなくて良かったのかな……」

ネメア「それは人間同士が解決する問題だ。私が口出しする事は出来無い」


124 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 15:23:39 ID:BughccyI
召喚士「………」

ジノ「おい召喚兄さん!」

召喚士「俺?」

ジノ「お前しかいないだろ!」

召喚士「……何?」

ジノ「あたしとナゾナゾ勝負しようよ!」

ネメア「ジノ……やめなさい……」

ジノ「つまんないの!喚起士に追い出されちゃったし!」

召喚士「ナゾナゾか……解けなかったらどうかなるんだよな?」

ジノ「もちろん!臓物抉り出して食べちゃうよ!」

召喚士「……そんな闇のナゾナゾなんてやる訳無いだろ」


125 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 15:33:35 ID:BughccyI
ジノ「……やってよ」

召喚士「そんな伝説の決闘王も真っ青な闇のナゾナゾなんてやりません!」

ジノ「………」

召喚士「第一俺に得が無いだろ!」

ジノ「……ならこうしようよ」

召喚士「何だよ……」

ジノ「あたしは喚起士のオッパイを賭けよう!」

召喚士「な、何だとッ!」

ジノ「どうかね?」ニヤリ

召喚士「………」

ネメア「止めておけ……」

召喚士「うるさい……やってやるさ……来いや!」

ジノ「そう来なくっちゃ!」


126 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 15:47:59 ID:BughccyI
召喚士 (オッパイ!オッパイ!)

ジノ「じゃあいくよ!……朝

召喚士「人間ッ!」

ジノ「………」

召喚士「これで

ジノ「だ、第二問ッ!」

召喚士「……ズルいぞ」

ジノ「一問だけなんて言って無いからね!」

召喚士「くっ……」

ジノ「素晴らしい木

召喚士「ステッキッ!」

ジノ「空の上

召喚士「ドッ!」

ネメア「………」


127 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:43:44 ID:BughccyI
ーー

バタンッ

剣士「婆さんまた世話になりに来たぜ……?」

剣士「………」

剣士「いねえのか……」

ガタッ……

剣士「ん?……誰だおめえ?」

……「………」

剣士「まぁいいや。婆さんは出掛けてるのか?」

……「………」

剣士「……?」

……「……窓の外」

剣士「あ?そこにいるのか……」

……「………」


128 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 22:01:13 ID:BughccyI
剣士「……なるほど」

……「………」

剣士「まさかおっちんじまってるとはな……参ったぜ……」

……「………」

剣士「……婆さん逝く時笑ってたか?」

……「………」コクッ

剣士「そうか。ならいい人生だったんだな」

……「………」

剣士「……お前、婆さんの子供……
な訳ねえよな。孫か?」

……「………」フルフル

剣士「あん?じゃあ何なんだ?」

……「一緒に暮らしてた」

剣士「そうか。……婆さん何してたか知ってるよな?」

……「………」コクッ


129 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 23:49:19 ID:BughccyI


剣士「こんな事言うのもあれだが……マジでいいの?」

……「………」コクッ

剣士「いや……お前いくつよ?すげえ小さいしさ……」

……「……名前」

剣士「名前?」

……「名前をくれたら貴方に従う」

剣士「なんだそりゃ……」

……「婆ちゃんも名前くれたから」

剣士「……じゃあその名前でいいだろ」

……「駄目」

剣士「はぁ?……名前なんてな……」

……「ならしない」

剣士「………」

……「………」


130 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 00:14:34 ID:vfoJrqGQ


剣士「ん……じゃあ盗賊でいいか?」

……「………」コクッ

剣士「適当に考えたからな……嫌だったら別の名前に……」

……「……いい」

剣士「そうか。なら盗賊な」

盗賊「………」コクッ

剣士「早速だがお願いするかな!……大丈夫だよな?」

盗賊「………」コクッ

剣士「痛かったら言えよ」

盗賊「………」コクッ

剣士「よっしゃ!」


131 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 00:22:54 ID:vfoJrqGQ
ーー

召喚士「ちくしょぉぉぁおッ!」

ジノ「ふふふ……残念だったね召喚兄さん!」

ネメア「………」

召喚士「クソォ……オッパイが目の前まで来てたのに……」

ジノ (あ、危なかった……負けてたら喚起士に怒られるとこだった……)

召喚士「………」

ジノ「じゃあ!臓物抉り出すね!」

召喚士「やだよ……」

ジノ「えええ!あたし勝ったじゃん!」

召喚士「……お前……最後の問題の答言ってみろよ」

ジノ「………」

召喚士「………」


132 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 02:40:28 ID:vfoJrqGQ


召喚士、ジノ「………」

喚起士「……何かあったんですか?」

ネメア「何も無い……それより殴られた箇所はまだ痛むのか?」

喚起士「少し……」

ネメア「そうか」

喚起士「………」

ネメア「……何かあれば話すのもいいと思うが」

喚起士「はい……」

ネメア「………」

喚起士「私は間違っているんでしょうか……」


133 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 02:52:26 ID:vfoJrqGQ
ネメア「………」

喚起士「今は兄の仇を討つために旅をしています……ですが……」

ネメア「………」

喚起士「この力があるのですから……もっと違う道へ進むべきなのではと……」

ネメア「あの奴隷達を見て思ったのか?」

喚起士「そう……ですね……」

ネメア「……それが迷い揺らぐ覚悟ならば旅は止めた方がいいと思う」

喚起士「………」

ネメア「先へ進むのは誰でも無い……お前自身だ。良く考えればいい」

喚起士「………」

ネメア「………」

喚起士「ありがとうございます……」


134 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 03:29:19 ID:vfoJrqGQ


召喚士「………」

喚起士「………」

召喚士 (い、いいのか!同じ部屋に男女一緒に寝ちゃっていいんですか!天国のお爺ちゃん教えてください!召喚士の召喚士を召喚してしまいそうです!)

喚起士「……寝れませんか?」

召喚士「お、えええ!目がギンギンに冴えてしまって!ははは!」

喚起士「……はぁ?」

召喚士「……別の部屋用意してもらった方がよかったんじゃ無いんですか?」

喚起士「お金勿体ないですよ……もしかして私と一緒では嫌でしたか?」

召喚士「そんな事無いです!絶対無いです!ええ無いですとも!」

喚起士「……そうですか」


135 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 03:51:54 ID:vfoJrqGQ
召喚士「………」

喚起士「………」

召喚士「ち、ちょっと外で風に当たってきますよ!」

喚起士「……はい」

召喚士「はははは!」

ガチャ

喚起士「………」

ジノ「………」

喚起士「迷惑でしたよね……」

ジノ「……かもね」

喚起士「………」

ジノ (下半身的にだけど!まぁ……喚起士に手を出すようなら玉をぐちゃぐちゃに潰して喰ってやるから!)


136 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 04:01:17 ID:vfoJrqGQ


召喚士「はぁ……」

ネメア「中々、安息の睡眠は取れぬな」

召喚士「うん……」

ネメア「………」

召喚士「……喚起士さん悩んでたね」

ネメア「そうだな」

召喚士「人より力があると悩み事も多くなるのかな……」

ネメア「お前にもあるだろ。私と言う力が」

召喚士「でも……それは俺自身の力じゃ無いし……」

ネメア「………」

召喚士「………」


137 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 05:39:17 ID:vfoJrqGQ
ネメア「ならば力を付けたらどうだ?」

召喚士「今更無理だよ……それにあまり力は欲しくないかなって」

ネメア「何故だ?」

召喚士「……戦うの怖いし」

ネメア「私を使役しているのだからいずれは戦う事になる」

召喚士「やっぱり……ネメアの追っ手と?」

ネメア「そうだな」

召喚士「………」

ネメア「………」

召喚士「ネメアが戦うだけじゃ駄目なの?」

ネメア「もし……私でも捌ききれない火の粉がお前に降りかかったらどうする?」

召喚士「………」

ネメア「……やってみるか?」


138 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 15:29:57 ID:vfoJrqGQ
召喚士「何を?」

ネメア「……真の召喚術を」

召喚士「………」

ネメア「………」

召喚士「それさ……よくわからないんだけど、どういう意味なの?」

ネメア「ふむ……どう説明したものか……」

召喚士「………」

ネメア「お前の行っていた召喚術は厳密に言うと召喚術では無いのだ」

召喚士「……は?」

ネメア「喚起士の扱っている物もそうだな」

召喚士「余計意味わかんないんだけど……」

ネメア「………」


139 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 17:17:39 ID:vfoJrqGQ
召喚士「俺がやってた召喚術って何?ってなるじゃん……」

ネメア「お前の行っていたものは本来『喚起術』と言う物なのだ」

召喚士「………」

ネメア「術者の外部へ呼び出し使役する事を『喚起術』と言う」

召喚士「へぇ……喚起士さんが武器を喚んでたのもそれになるの?」

ネメア「そうだな」

召喚士「じゃあ召喚術って……」

ネメア「術者の内部へ呼び出し……術者と呼び出した者との融合を召喚術と言う」

召喚士「………」

ネメア「もっと細かく言ってしまうと、憑依召喚と言って……」

召喚士「もういいよ……何と無くわかったから……」

ネメア「そうか?」


140 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 17:59:47 ID:vfoJrqGQ
召喚士「……それをやるの?」

ネメア「そうだ!楽しみだな!」

召喚士「あのさ……何で楽しみなの?」

ネメア「それは初めてやるからに決まっているだろ!」

召喚士「え……」

ネメア「さぁどうなるか……ふふふ、何やらこう心踊るな!召喚士よ!」

召喚士「………」

ネメア「どうした?」

召喚士「大丈夫なんだよなそれ?俺に害は無いんだよな?」

ネメア「初めてやるのだからわかる訳無いだろ。何を言っておるのだ」

召喚士「……失敗例とか無いの?」

ネメア「知らん」

召喚士「………」


141 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 20:51:11 ID:eHG..xUY


召喚士「本当……今度にしようよ……」

ネメア「駄目だッ!早く先程教えた呪文を言え!」

召喚士「………」

ネメア「資質が無ければ何も起きないだろうから大丈夫だ!」

召喚士「お腹痛い……」

ネメア「いい加減にしないか……」

召喚士「………」

ネメア「………」

召喚士「わかったよ……」

ネメア「………」

召喚士「じゃあやるよ……」


142 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/29(金) 23:36:58 ID:eHG..xUY


召喚士「……解放と同調織り成す時……」

ネメア「………」

召喚士「……うつし世の波声を聞きし幻想の者よ……」

ネメア「………」

召喚士「……やっぱやめない?」

ネメア「早くしろッ!」

召喚士「へぇい……我身中に降臨しせり!」

………ゥゥ

召喚士「………」

ネメア「………」

ズバァァァァァアッ!………


143 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/30(土) 00:06:38 ID:XfgIJFz2


召喚士「…………」

ネメア「おお……」

召喚士「……何か変わった?」

ネメア「凄いぞこれは……お前の体が感じている感覚が私にも伝わってくる」

召喚士「……それだけ?」

ネメア「………」

召喚士「………」

ネメア「な、何か試せばわかるやも知れぬ!あの池の隣にある木を叩いてみよ!」

召喚士「本当かよ……せーの……」

ドガシュッ!………

召喚士「………」

ネメア「………」

召喚士「何か……触った部分が削れ取れちゃったけど……」

ネメア「成功だな。私の力をお前自身が使えるようになったみたいだ」


144 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/30(土) 02:07:57 ID:XfgIJFz2
召喚士「す……」

ネメア「……?」

召喚士「すげぇぇぇぇえッ!こんな事出来るなんてッ!……ふふ」

ネメア「……どうした?」

召喚士「ふふふ……」

ネメア「………」

召喚士「この力があれば何でも出来るぞネメア……」

ネメア「………」

召喚士「よっと!」

バシュンッ!

召喚士「こんなに高く飛べる!うう……」

スタッ

召喚士「行こう……ネメア……」

ネメア「どこへだ……?」


145 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/30(土) 02:13:49 ID:XfgIJFz2
召喚士「……女性専用公衆浴場……略して女湯だッ!」

ネメア「……何の為に?」

召喚士「言わせるなよ恥ずかしい……」

ネメア「………」

召喚士「さぁっ!」

ズダダダダダッ!

召喚士「はえぇぇえッ!こんなに早く走れたら追われても巻けるな!」

ネメア「………」

召喚士「うひょょぉぉお!」

ネメア「こんな真夜中に人などいるのか?」

召喚士「………」

キキィィィッ!……

ネメア「………」

召喚士「早く言えよ……」


146 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/30(土) 03:39:28 ID:XfgIJFz2


召喚士「本当……この力凄いね……」

ネメア「………」

召喚士「……何?」

ネメア「くだらぬ事に使うなッ!」

召喚士「へぇい……」

ネメア「………」

召喚士「あのさ……喚起士さんの術を召喚のあるべき姿って言ってたけどこれとは違うの?」

ネメア「それか……あの者は恐らく今お前が行っている召喚術も出来ると思う」

召喚士「……うん」

ネメア「双方の術を使い分けられるのだろう……だからそう言ったのだ」

召喚士「ならジノを召喚すれば……」

ネメア「何かしら理由があるのだろう。……そこまでする必要が無かったのかもしれんしな」


147 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/06/30(土) 03:47:37 ID:XfgIJFz2
召喚士「なるほど……」

ネメア「この事に関してはあの者の方が詳しいのかもしれんな」

召喚士「………」

ネメア「より深く知りたいのならば聞いてみるがいい」

召喚士「そうだね……そうしてみるよ」

ネメア「……そろそろ解くが?」

召喚士「もうちょっとこのまま……」

ネメア「何かあるのか?」

召喚士「いやぁ……色々出来るから楽しくなってきてね……」

ネメア「………」

召喚士「強くなった自分をもう少し堪能したいなって」

ネメア「……勝手にしろ」



次へ 戻る 上へ