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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その37
602 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:01:52.96 ID:N0JOnUs6o
〜六道門・人〜

ウィッチ「さぁ魔道士ちゃん、お願いするでございます」スッ

魔道士「……ひ……っぐ」

占い師「ほ、本当に大丈夫なの……?」

戦士「天才は俺達に任せると言った。つまり、あのウィッチが本体だって事だ」

盗賊「人形ではどうしようもないが……本体ならば」

占い師「そうじゃなくって」

盗賊「……」

占い師「魔道士ちゃんの事よ。あの2人……友人なんでしょう?」

戦士「……ああ。それだったらもっと心配はいらねぇよ」

占い師「……?」

戦士「相手がウィッチだからこそ、魔道士はやるんだ」

ウィッチ「魔道士ちゃんっ、私の……意識があるうちに早くでございますっ!」

魔道士「……っ」グイッ

 もう魔道士の目にウィッチの笑顔は映らなかった。それほど、涙が溢れ視界を遮っていた。


603 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:02:49.81 ID:N0JOnUs6o
 彼女の脳裏に浮かんだのは、自分が始めて仲間を得た時の事だった。

魔道士『あ、あのっ、召喚士さん……ですか?』

召喚士『は、はいっ! えっと……』

魔道士『あのっ、あのぉ……』

召喚士『あっ、もしかして……』

魔道士『あのワークショップのパーティー募集を見て……っ』

召喚士『やっぱり!』

魔道士『魔道士と申します。あの……ダメでしょうか?』

召喚士『えっ…?』

魔道士『一緒に……パーティーを……』

召喚士『あっ、も……もちろん! 喜んでっ!!』

魔道士『本当ですかっ!? 良かったぁ……エヘヘ!!』

 ――初めて出会った召喚士さん。それから何日か、2人で仲間を探したっけ。

魔道士『やっぱり、なかなか見つからないですね……』

召喚士『そうですね……断られてばかりで』


604 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:03:19.11 ID:N0JOnUs6o
魔道士『やっぱりあれですかね、若すぎるから……』

召喚士『ええ、信用されてないですね。悔しいですけど……』

ザッザッザ

ヒゲの剣士『アンタらか? 召喚士と魔道士ってのは』

魔道士『は、はいっ! パーティー募集の方ですか!?』

ヒゲの剣士『……実績は?』

召喚士『……まだありません』

ヒゲの剣士『話にならねぇな、ムダ足だったぜ』

魔道士『あ……っ』

ザッザッザッ……

召喚士『……』

魔道士『はぁ……』

 ――探しても探しても駄目で、馬鹿にされて、全然見つからなくって。

召喚士『これで今日……10人目か』

魔道士『もう本国へ来て3日目ですし……』


605 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:03:56.51 ID:N0JOnUs6o
召喚士『本国でもこれじゃ、もう……』

ザッザッザ…

戦士『よう、パーティー募集……まだしてっか?』

召喚士『えっ!? あっ、も……もちろん!』

魔道士『おっ、お願い出来ませんか!?』

戦士『いや、情けない話……俺も断られてばっかでな』

魔道士『!?』

戦士『26の戦士で、ソロ経験しかない奴じゃ未熟だとさ。まったく……』

召喚士『そ、それじゃあ……』

戦士『おう! 俺の名は戦士。ぜひ一緒に組んで欲しい!』

召喚士『もちろん! 喜んで!!』

魔道士『あ、ありがとうございますっ!! エヘヘ!!』

戦士『前衛は俺に任せてくれっ』

召喚士『はいっ! こちらこそ!』

魔道士『二人とも後衛だったので頼もしいですっ!』


606 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:04:31.90 ID:N0JOnUs6o
 ――やっと、戦士さんと盗賊さんが見つかって、パーティー組んだんだっけ。

盗賊『……』

戦士『おう! よろし――』ビクゥッ!!

召喚士『!?』

戦士『な、何だお前!? いきなり……』

盗賊『………ゴニョゴニョ』

戦士『あ……? な、何だって?』

盗賊『……そ……その』

戦士『パーティー募集で来たのか?』

盗賊『……』コクン

召喚士『本当ですか!? 喜んでっ!!』

魔道士『宜しくお願いします〜っ! 女の子だ! 嬉しいなぁ……エヘヘ!』

盗賊『……よよ……よっ、よろ……しく』

 ――ウィッチちゃんだって、私みたいに……もっと早く、仲間に出会っていれば、

    きっと……きっと、違っていたのかな――。


607 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:05:07.18 ID:N0JOnUs6o
……――

魔道士『……うぅ』

 カラッ……テクテクテク

魔道士(あの子確か……ウィッチちゃんだっけ)

ウィッチ『……うぅ』

 カツカツカツ……ガラッ

水の先生『はぁ。また魔道士とウィッチか』

魔道士『先生〜』

水の先生『入学して早々、居残りの常連とは……勉強熱心だぁ〜』ピクピク

ウィッチ『笑顔が引きつってるでございます……』

水の先生『俺だからまだいいものを、火の先生だったら大変な目に遭ってるぞ?』

魔道士『反省します……』

ウィッチ『反省するでございます……』

水の先生『2人とも反省しているようだし、さっさと終わらせて帰ろう!』

魔道士『はいっ!』


608 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:05:38.83 ID:N0JOnUs6o


魔道士『……はぁ』トボトボ

ウィッチ『魔道士ちゃん』

魔道士『あ、ウィッチちゃん』

ウィッチ『今日も一緒でございましたね』

魔道士『う、うん。なんだか私達ばっかりだね……へへっ』

ウィッチ『もっと頑張らないといえkないでございますね……』

魔道士『私……魔法の才能ないのかなぁ……』

ウィッチ『……魔道士ちゃんは、どうして魔道学校に?』

魔道士『うん。昔なんだけど、小さい頃に魔物に襲われた時にね……』

ウィッチ『うんうん』

魔道士『魔道士の人に助けて貰って、それで憧れたったいうか……』

ウィッチ『なるほどでございますねぇ』

魔道士『それに、家の事もあって……』

ウィッチ『……家、でございますか』


609 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:06:23.41 ID:N0JOnUs6o
魔道士『うん。私の家は商家なんだけど……』

ウィッチ『え〜っ? お金持ちじゃないでございますかっ!』

魔道士『ど、どうなんだろ。でも……不自由はないの……かな』ポリポリ

ウィッチ『だったら尚更でございますわ』

魔道士『でも逆にそれが、私の中では嫌で……』

ウィッチ『……』

魔道士『自由のない、籠の中の鳥みたいで……』

ウィッチ『少し、分かるでございます』

魔道士『……ウィッチちゃんも?』

ウィッチ『私の父は、政府高官なのでございます』

魔道士『えぇっ!? うちより凄いじゃない!』

ウィッチ『母も本国務めで、姉も内定が決まっているでございます』

魔道士『うわぁ、エリート一家なんだね』

ウィッチ『だから、私もそうならなくちゃいけないでございます』

魔道士『あ……っ』


610 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:07:13.65 ID:N0JOnUs6o
ウィッチ『でも、こんな状態。本国に就職はおろか、卒業も出来るのかどうか……』

魔道士『ま、まだ入学して少しなんだし、分からないよ!』

ウィッチ『もし駄目だったらって考えると……怖いでございます』

魔道士『……』

ウィッチ『いっその事、家を出て生活するのも……』

魔道士『ウィッチちゃん……っ』

ウィッチ『父や家のためではなく、自分の為に頑張りたいでございます』

魔道士『それ、大事な事だよ! 私もそうだもんっ!』

ウィッチ『魔道士ちゃん』

魔道士『結果的に家の為かもしれないけれど、まずは自分の為に頑張らないとねっ!』

ウィッチ『……そうでございますね。魔法を見に付けるのは家の為ではなく……』

魔道士『そっ! 自分自身だって、したいからここに通っているはずだよ?』

ウィッチ『魔道士ちゃんの言う通りでございます。ありがとうございます、魔道士ちゃん』ペコリ

魔道士『えっ!? こっちこそだよウィッチちゃん! えへへっ!』ペコリッ

ウィッチ『ふふっ、えへへへっ!』


611 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:07:46.78 ID:N0JOnUs6o
――……

魔道士「うああああああああ!!」

 キュイイイイィィィィ……

占い師「だ、大丈夫なの!? あの魔力……っ」

戦士「魔道士はそこまでバカじゃねぇし、今じゃトップクラスの使い手だ」

盗賊「五行の加減も配分も……誤る可能性は微塵もない」

占い師(……この子達、何なの……っ。いつからこんなに……)

 ズドドドドド……

占い師(あの人が託す理由も……今なら何となく分かる気がするわ……っ)

魔道士「ああああぁぁぁぁ!!」

ウィッチ「ありがとうございます、魔道士ちゃん」ペコリッ

 ガッカアアアアァァァァーッ!!

 ――ウィッチちゃん、私……あの日あなたに出会えて本当に良かったよ。

 ――私もでございますわ、魔道士ちゃん。あなたに会えたからここまで来られたでございます。

 ――ちょっと早いけど、じゃあねウィッチちゃん。またね。そして……ありがとう。


612 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:08:14.63 ID:N0JOnUs6o
〜六道門・人、南側〜

ネクロマンサー「――ッ!?」

 ドドオオオオォォォォ……

天才「よーしよし、やりやがったな」スチャッ

ネクロマンサー「……バ、バカなッ。完全体だぞ? ましてや見知らぬ相手ではない……」

天才「テメーは本当に、人間の心まで失っちまったみてーだなぁ」

ネクロマンサー「……ッ」

天才「知り合いだからこそ、身内だからこそせめて自分の手で楽にしてやるんだろうがよ」

ネクロマンサー「……」

天才「アイツらを甘く見過ぎたな。札の切り方を間違ったテメーは、勝機を逃したわけだ」

ネクロマンサー「まだだ、まだ終わったわけではない」

天才「そうこう言って手札を全て失うなよ? ネクロちゃん♪」

ネクロマンサー「ククッ、せいぜい語っているが良いさ。足元を救われないようにねぇ」

天才「そりゃコッチの台詞だ。魂胆が分かった以上、テメーの好きにゃさせねーよ」

ネクロマンサー「……まだ言っているのですか? しつこい方ですねぇ」


613 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:09:11.94 ID:N0JOnUs6o
天才「ハーッハッハッハ! しつこさがウリでねぇ〜」

ネクロマンサー「……いいでしょう。では1つ、ヒントをお教え致します」

天才「あ?」

ネクロマンサー「レメゲトンなど、私の求めているものではありません」

天才「……」

ネクロマンサー「貴方は、神を信じますか?」

天才「……信じるのは俺様だけだ」

ネクロマンサー「ククッ、でしょうね。神など存在しないのですから」

天才「何が言いたいんだテメーは」

ネクロマンサー「では何故、人は生まれたのか? この世界は存在するのか?そして……」

 フワッァッ

ネクロマンサー「魔族は? 召喚獣は? 神が作り出した? しかし神は居ない」

天才「全く理解出来ねーな。頭おかしいんじゃねーの?」

ネクロマンサー「でしょうね。構いませんよ、凡人には理解出来ずともね。クククッ」

天才「んだとぉ!!」


614 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:09:54.94 ID:N0JOnUs6o
ネクロマンサー「万物の真理を得て、私はまさに神となるのです!」

天才「……。ハーッハッハッハ! それはそれは素晴らしい話だな!」

ネクロマンサー「レメゲトン? そんなもの、神の力の前には小さき事の1つ」

天才「ま、頑張ってくれや」

ネクロマンサー「……?」

天才「テメーと話すのもこれが最後だろーからな。出来るもんなら頑張ってくれって言ってんだよ」

ネクロマンサー「……何が……言いたいのです?」

天才「テメーは必ず殺される。俺様の……いや、人類の意思、全てにおいてな」

ネクロマンサー「……」

天才「人類の全てを背負ったアイツらに、テメーは必ず無に帰る」

ネクロマンサー「……出来るものならやってみるが良いさッ」

天才「ハーッハッハ! 残念ながらこれは確定事項。なんたって……」

 ザッ

天才「俺様の予言でハッキリ出てっからなぁ!」

ネクロマンサー「……凡人めがッ!!」


615 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:10:51.57 ID:N0JOnUs6o
 ドドオオオオォォォォ……

ネクロマンサー「まぁいいでしょう。1つの門が開いた、ただそれだけの事です」

天才「せいぜい次のお人形でも用意しておくんだな」

ネクロマンサー「ラボでお待ちしておりますよ、貴方のお弟子もね。ククッ」

天才「……ちっ」

 フッ……オオォォォォ……

天才「……神になるだ何だとヌカしてやがったな」

 ザッザッザッ

天才「奴の狙いはレメゲトン以上の何か……まだ何かあるのか?」

 オオオオォォォォ

天才「……まぁいい。今は目の前の事を済ますだけだ」

 バッ タッタッタッタッタ……

天才「しかし五行とはな。アイツら何だかんだで――」

 ズザァ

天才「……っ!?」


616 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:11:23.81 ID:N0JOnUs6o
 ドドオオオオォォォォ……

盗賊「……?」クルッ

戦士「……おう、終わったのか?」

天才「な……っ」

占い師「……」

天才「1人で……やったってのか?」

戦士「お前だってそう言ってたろ」

天才「五行以外にだっていくらでも手はあっただろ……っ」

盗賊「私達は、魔道士に託したから」

戦士「ああそうだ。俺らは手を出しちゃいけねぇんだ。ウィッチの為にも」

天才(……ヒヨッ子だと思ってたが、まさかここまでとはな……っ)

 ゾクゥッ ゴゴゴゴゴゴ……

魔道士「……う、うぅっ。う……っ」

天才「…………」

 今までとは明らかに違う魔道士の魔力。天才は思わず身震いする程であった。


617 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:12:40.90 ID:N0JOnUs6o
天才(化けた……っ。悲しみを乗り越える事で覚醒するとは思ったが……)

 ゴゴゴゴゴゴ……

天才(まさか、ここまでとはな……っ)

盗賊「魔道士」ザッザッ

魔道士「……うっ、うっ、ううぅぅ……ううぅぅぅぅーっ」

 ガバァッ!!

魔道士「うああああぁぁぁぁーっ!!」

盗賊「……よく……頑張ったな、魔道士」ナデナデ

戦士「なぁ」

天才「……?」

戦士「お前の狙いは、あえて魔道士にさせる事でその力を引き出そうって魂胆だったんだろ?」

天才「まぁな」

戦士「結果的にどうだ?」

天才「……まずはお前らに謝らなくちゃなんねーな」

戦士「……?」


618 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:13:23.90 ID:N0JOnUs6o
天才「まだまだ未熟かと思ってたが、お前らは1人1人でも立派に強えぇわ」

戦士「っ!?」

天才「お前らの場合、4人だととんでもねぇ力を発揮するが、ソロじゃ未熟だと思ってた」

戦士「……っ」

天才「だが、そんな心配は杞憂だったな。すまなかった」

戦士「ら、らしくねぇなおい」

天才「俺様は凡人だからよ、ハーッハッハッハ」

戦士「……?」

天才「ともかくだ、この先……お前らは1人1人を戦力として考える」

戦士「……ああ」

天才「五行だろうが壁だろうが、躊躇なく要求すっからな。覚悟しておけ」

戦士「最初からそのつもりで来てんだ。今更だよ」

占い師「ね、ねぇ! あれ見てっ!」

 ガッゴオオオオォォォォン!! ギギギギギギイイイイィィィィ……

占い師「も、門が……」


619 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:14:04.61 ID:N0JOnUs6o
戦士「開いた……っ!」

盗賊「……」

魔道士「ひぐっ、えぐ……っ」

天才「さーて、いよいよ魔王城突入だ」

 ピクッ

天才「!?」ババッ!!

 ガサッ……スタッ

男隊員「……お、おう」

天才「ちっ、テメーらか」カシャン

格闘家「師匠、こちらの状況は?」

戦士「たった今、開門したところだ」

女隊員「おぉっ!」

 タッタッタッ……

ボス「はぁ、はぁ……っ」

女賢者「ちょっとぉ〜待ってよぉ〜」


620 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:15:02.05 ID:N0JOnUs6o


男隊員「被害は?」

天才「なし。んじゃこのまま行くか」

女隊員「行くか……って、どこへッスか?」

天才「魔王城だよ。他にどこ行くってんだバカ」

格闘家「魔王城……っ」

天才「そっちはどうだ?」

盗賊「……魔道士、もう平気?」

魔道士「……はい」

天才「そんじゃ行くぞ。こっから先はおそらく、きっつい戦いになるだろうが――」

 ドドッドドッドドッ……

占い師「あっ!」

天才「……いいタイミングだ!」

魔道士「……召喚士さん」

召喚士「……!?」


621 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:15:50.30 ID:N0JOnUs6o


召喚士「……なるほど」

占い師「魔道士ちゃんは1人で、立派に戦ったわ」

戦士「1人で戦わせちまって、無理強いしちまったけどな」

魔道士「いいんです……」

盗賊「……」

魔道士「今まで、甘ったれてましたから。自分自身に」

弓使い「魔道士ちゃん……っ」

天才「魔道士がここまで頑張ったんだ。テメーらも頑張れよ」

幼女「へっ?」

東方司令「……?」

男隊員「そりゃ頑張るに決まってるっしょ。最終決戦なんだからよ」

天才「だったらいいけどな。何があっても死ぬんじゃねぇぞ? 生きて帰るまでが任務だ」

格闘家「はい」

女隊員「了解ッス!」


622 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/08(木) 18:16:35.30 ID:N0JOnUs6o
 ザッ

天才「んじゃ、魔王城突入だ」

ボス「……っ」

天才「お前ら2人は本陣に戻れ」

占い師「へっ?」

女賢者「本陣……ですか?」

天才「ああ。流石にこん中は危険すぎんだろ」

戦士「2人で大丈夫か?」

天才「あのなぁ、このアマは功績5位。お前らより格上だぞ?」

召喚士「そ、そうですね……っ」

剣士「ふーっ。いよいよ魔王城か」

男隊員「緊張するといざという時、力を出せねぇからな……ヒャハハ」

盗賊「魔道士、行こう」

魔道士「はい」

召喚士「こっちは突入だ。本隊は大丈夫かな……?」


626 名前:NIPPERがお送りします(静岡県) [sage] 投稿日:2012/03/08(木) 18:20:46.19 ID:s65Cex+Ko
>>1乙
主人公って……


627 名前:NIPPERがお送りします(富山県) [sage] 投稿日:2012/03/08(木) 18:22:42.69 ID:ngZ7EOv/0
>>1おつ
いつから召喚士が主人公だと錯覚していた・・・


631 名前:NIPPERがお送りします(埼玉県) [sage] 投稿日:2012/03/08(木) 21:59:17.20 ID:B6IkMvX10
ネクロはラスボスっぽいのにどっか噛ませ臭がするな。
何はともあれ一乙


632 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/03/08(木) 22:05:43.60 ID:ex66Fe3fo
レメゲトンでガーッと上がった気がしたが神になるで一気に下がったな


640 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2012/03/09(金) 08:59:23.31 ID:c1iZVXxto
わーい厨房だあ
厨房がわいてるぞお


647 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2012/03/09(金) 16:03:06.06 ID:s56SDLUio
まあ全員が厨房だったってことで
厨房板行こうぜ



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