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真剣士「英雄の…血…?」
- 484 名前: ◆qqtckwRIh. []
投稿日:2013/11/24(日) 23:04:14 ID:3QncLmjA
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幻王『ここまでの…力だったなんて…』ゴホッ
真剣士「幻王、これで終わりだ」チャキンッ
黒髪乙女「やった…!」
師匠「これで、平和が戻る…」
大魔道「…そうですね」ニコッ
幻王『…こ、これで…終わらせるものか…!』ギロッ
大魔道「…何だ!?いけない、真剣士さん、離れてください!」
幻王『あぁぁぁっ…!!』パァァッ
真剣士「ぐ、ぐあああっ!」
バシュウゥッ…
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- 485 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:05:09 ID:3QncLmjA
真剣士「…!」ハッ
大魔道「思い出しましたか…?」
真剣士「こ、この世界は…まさか…!」
大魔道「まだ"世界が崩れる"までは時間がある。説明しましょう…」
師匠「…」
- 486 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:06:22 ID:3QncLmjA
大魔道「この世界は、幻王によって作られた幻影の…世界なのです」
真剣士「幻影の…世界」ドクン
大魔道「幻王が息絶える時、幻王の術を受け…貴方は、この幻影の世界に残されてしまったんです」
真剣士「…」
大魔道「その魔法とは…"時間の霧"」
真剣士「時間の霧…?」
- 487 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:08:04 ID:3QncLmjA
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現実世界で貴方は、現実世界で幻王を倒しました。
ですが幻王が息絶える瞬間、彼は…最期の抵抗をしました。
その時、貴方の体は"謎の霧"の中へと沈んでしまった。
もちろん僕たちは、貴方を救出するために霧の中へと突入したのです。
その中で見たのは…信じられない事に全く同じ世界。
いうならば"幻想世界"といいますか。
- 488 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:11:41 ID:3QncLmjA
そして…信じられない事に…
そこには倒したはずの幻王や、死んだ仲間達がいました。
その世界で貴方を探し出し、再び出会うことが出来ました。
その時はまだ、貴方がどういう状況に陥っていたか記憶があったんです。
僕たちが救出に来たこと、現実ではないこと…全てを覚えていました。
そして…幻想世界から抜け出すには、
やはり幻王を再び倒さなければならなかったのです。
- 489 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:13:10 ID:3QncLmjA
だが…その世界では幻王は更に上手だった。
戦いは敗北し、全てが終わったと思いましたが…世界はループしたのです。
そう。その霧は"永遠の時間"の世界でした。
そして世界がループした時、僕らの魔力、体力が奪われていたのに気づきました。
もちろん…真剣士さん…自身も。
ゆっくりとした永遠の時間は…貴方、そして僕たちを確実に殺していった…。
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- 490 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:13:57 ID:3QncLmjA
真剣士「永遠の時間…か」
大魔道「…その当時、貴方は"自信家"だった」
真剣士「…」
大魔道「4度目でしたか…その時の敗北が問題でした」
真剣士「なんだ…?」
大魔道「黒髪乙女さんが先に亡くなった。今までは貴方が先にやられていたのですが…」
真剣士「…っ」
大魔道「そのショックで、次にループした世界で貴方は記憶を失っていた。その後、何度かループするのですが…」
真剣士「…」
大魔道「どうしても最初の死を忘れる事は出来なかったようです。不自然な涙や感覚、ありませんでしたか?」
- 491 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:14:51 ID:3QncLmjA
真剣士「あ…」
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コケッ…ドシャッ!!
真剣士「…って…」
黒髪乙女「えーっ!何で転んでるの!」
真剣士(え…?)グスッ…ポロッ…
黒髪乙女「…え、泣いてるの?どこかぶつけたの?」アセッ
真剣士「…さっき殴られたのが痛かったんだよ!」ポロポロ
黒髪乙女「え、ご、ごめん…」
真剣士「…冗談だよ!俺はウソ泣きが得意なんだよ」ゴシゴシ
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真剣士「…!」
- 492 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:17:16 ID:3QncLmjA
大魔道「ありますよね。それに、貴方の力…」
真剣士「力?」
大魔道「普通の人間が、高い塀を軽々と飛び越すことが出来ますか?」
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真剣士「手はいらん、一人で充分だ」タァンッ
大魔道「…!」
黒髪乙女「お〜…さすがだね、真剣士」
真剣士「昔から人より運動能力だけは良かったからな」ハハハ
大魔道「…軽々と塀を飛び越えるとは、凄いですね」
真剣士「まぁな」ハハ
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真剣士「…」
大魔道「それだけじゃないですよ。覚醒の話もです」
- 493 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:18:23 ID:3QncLmjA
真剣士「俺の覚醒は…、血の覚醒じゃなく…」
大魔道「はい。貴方は本来、剣術も戦術も覚えていました。それを取り戻すという事です」
師匠「…数時間で、スキを取られたとはいえ私の"剣"だけを吹き飛ばせませんよ」
真剣士「…あ、じゃあまさか…俺が湯あたりで倒れた時にしてた二人の話は…」
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黒髪乙女「…真剣士の様子、どうでしたか?」
師匠「大丈夫ですよ」
黒髪乙女「朝…凄い顔で…。見て不安になります。本当に大丈夫、なのか」
師匠「"目覚めてもらう"ためにも、必ず倒して貰わないといけません」
黒髪乙女「…はい。私も、できる限りお手伝いしたいと思います」
師匠「ですが、犠牲になることはなかったんですよ…?」
黒髪乙女「いえ。真剣士のためですから…」
師匠「そうですか…覚悟があるなら、何も言いません」
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- 494 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:19:50 ID:3QncLmjA
師匠「やはり聞いていたのですね…。そうです。犠牲は…幻想の霧への突入の事です」
真剣士「師匠…もしかして目覚めるっていうのは…」
師匠「現実世界で、永遠の時間から脱出し、目覚めてもらう…ということです」ゴホッ
真剣士「…おい、大魔道」
大魔道「はい」
真剣士「黒髪乙女が、最初から魔法を信じるって連呼してたのは…」
大魔道「恐らく、思い出させるためでしょうね」
真剣士「な…何で最初っから本当のことを言わなかったんだ!」グイッ
大魔道「信じましたか?」
真剣士「えっ…」
大魔道「全てを話したとして…思い出しましたか?信じましたか?剣術を。戦いを。みんなを」
- 495 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:20:57 ID:3QncLmjA
真剣士「…それは」
大魔道「貴方は"真実を射抜く剣士"、真剣士。自身で気づく意外…道はなかった」
真剣士「…だ、だからって…」
大魔道「今回、急いだのは次が絶望的だったからです」
真剣士「絶望…?」
大魔道「僕も含め、体力、魔力も気力も…これ以上ループについていけなかった」
真剣士「…!」
大魔道「貴方と一緒に死ぬか、生き延びるか。そういうことでした」
真剣士「今回、上手くいったのは何でだよ…」
- 496 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:22:31 ID:3QncLmjA
大魔道「失敗を繰り返し、ようやく貴方を再び覚醒させる方法が…わかったんですよ」
師匠「私のせいで…失敗しかけましたけどね…」
真剣士「黒髪乙女が…死ぬ…ことか…」ガクッ
師匠「…真剣士さん」
真剣士「じゃあ…この世界で今まで見たものは…すべて偽者ってことなの…か…?」
大魔道「あ、それはご心配なく」ニコッ
真剣士「え?」
- 497 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:23:19 ID:3QncLmjA
大魔道「この世界の時間進行は、おおよそ"貴方の記憶に基づいて"なっていたようですし」
真剣士「!」
大魔道「現実では竜少女さんや、クレイオスさん…貴方が主に出会った方々は今も生きていますよ」
真剣士「ほ、本当か…よ、良かった…」
大魔道「…」
真剣士「ま、待て。黒髪乙女は…どうなる。ループをしないと生き返らないんじゃないのか…?」
大魔道「幻想での死は魔力への負担のみ。この世界が完全に消失すれば、現実できっと目を覚ますでしょう」
真剣士「…よ、よかった…」グスッ
- 498 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:24:05 ID:3QncLmjA
大魔道「真剣士さん…いえ、英雄剣士と呼ぶべきですか。本当に申し訳ありませんでした」ペコッ
真剣士「何が…」
大魔道「騙していた事。戦いを選ばせた事。全てに…です」
真剣士「…いや、いいよ。助けてくれて…礼を言う」
大魔道「そうですか…そう言っていただけると嬉しいです」
師匠「真剣士さん、本当にありがとうございました」
真剣士「師匠まで…」
ゴゴゴゴゴ…ミシミシミシッ…
真剣士「!」
- 499 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:25:01 ID:3QncLmjA
大魔道「時間です。これで幻想世界が…終わる」
師匠「帰りましょう。私たちの…生きるべき世界へ」
真剣士「あぁ…」
大魔道「体を…楽にしてください。次に目覚めるのは…まぎれもない"現実"ですから…」
パァァァッ……
- 500 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:25:58 ID:3QncLmjA
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- 501 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:26:30 ID:3QncLmjA
そっか…いつも見てた哀しい眼…理由がようやく分かった…
ふとして見ていた泣く程の夢…
あれは俺が体験した幻想世界の物語だったんだな…
そっか…
そうだったんだな…
でも、これで…全てが…終わったんだ…
- 502 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:27:29 ID:3QncLmjA
-Eye catch !-
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真剣士「英雄の…血…?」
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-proceed to the next !-
- 503 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:28:34 ID:3QncLmjA
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――――【 魔界・竜族の王城 】
モゾッ…
真剣士「う…?」
師匠「!」
真剣士「…ここは」ガバッ
師匠「真剣士さん…気づかれましたか!?」
真剣士「し…師匠…」
師匠「…現実では姉剣士さんでいいんですけどね…少し恥ずかしいので」
真剣士「もう、オレにとっては師匠ですから」ハハ
師匠「と…とりあえず…、大魔道さんを呼んできます…」
- 504 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:29:10 ID:3QncLmjA
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トコトコ…
大魔道「目が、覚めましたか」
師匠「大丈夫ですか…?」
真剣士「師匠、大魔道…ここは…現実なのか…」
大魔道「紛れもなく」
真剣士「…そうか」
師匠「体に異変はありますか?」
真剣士「いえ…」
- 505 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:30:40 ID:3QncLmjA
師匠「そうですか…あなたが無事で本当によかったです…」
真剣士「霧からは…脱出できたんだな」
大魔道「霧が消え、僕らは戻ってきました。ですが…」
師匠「…」
真剣士「ですが…?」
大魔道「…」
真剣士「…!」ハッ
…キョロキョロ
- 506 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:31:50 ID:3QncLmjA
真剣士「く、黒髪乙女はどこだ!?」
大魔道「よく聞いて下さい。黒髪乙女さんは…今、非常に危険な状態です」
真剣士「な、何だと!?」
師匠「彼女の魔力は限界でした。そして、幻想世界での死…それは致命傷となってしまったんです…」
真剣士「大魔道!気づかなかったのか!!」
大魔道「彼女は…気丈に振舞い、普通に魔法を使っていたので…それには気づけませんでした…」
真剣士「う…うわああっ!」ブンッ…ガツッ!!
…ドシャッ
大魔道「…」
師匠「真剣士さん!大魔道さんを殴っても…何も変わりません!」ガシッ
真剣士「もう、た…助からないのか…?」
- 507 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:34:00 ID:3QncLmjA
大魔道「…いえ、彼女の症状は魔力の枯渇…。方法はあります」
真剣士「なんだ!」
大魔道「彼女が失ったの魔力…それに適合しうる魔力は…」
真剣士「…」
大魔道「あなたの持つ、英雄の魔力」
真剣士「!」
大魔道「それで…助かります」
真剣士「そこに案内してくれ!…早く!」
- 508 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:35:43 ID:3QncLmjA
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ガチャッ…ギィィ…
真剣士「黒髪乙女…」
黒髪乙女「…」
真剣士「…っ」
大魔道「貴方の魔力を使えば…必ず眼を覚ますでしょう」
真剣士「わかった…やってくれ!今すぐに!」
大魔道「ですが…、問題があります」
真剣士「何だよ!」
- 509 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:37:31 ID:3QncLmjA
大魔道「これを行なえば…貴方の魔力は失われます」
真剣士「そ、それくらい!」
大魔道「それは、この魔界で過ごす事は出来なくなるということ」
真剣士「元々俺は…魔界の住人じゃないからな」
大魔道「魔力を失った体は、すみやかにあなた方の世界へ送還せねばなりません」
真剣士「だから、それくらい大丈夫だっていってるだろ!」
大魔道「そして、移動をしてきたゲートを覚えていますか?」
真剣士「当たり前だ!」
大魔道「そこを越すには、魔力がいる。魔力がない貴方は…」
真剣士「まさか…通れない…?」
大魔道「いえ、通るには通れます」
真剣士「だから…一体何を言いたいんだ」
- 510 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:38:12 ID:3QncLmjA
大魔道「…記憶を失う事になってしまう、ということです」
真剣士「!」
師匠「…」
真剣士「こっち側の全てを忘れるってことか…?」
大魔道「少なくともそうなります。更に、魔力の代わりに体力…それをも奪ってしまう」
師匠「つまり、普通の人間に…戻るということです」
真剣士「何もかも失うのか…?」
大魔道「そうなります」
真剣士「師匠も、お前も、竜少女も…クレイオスさんも…あの料理も全部忘れるのか…?」
大魔道「そうです…」
- 511 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:39:37 ID:3QncLmjA
真剣士「…」
大魔道「ですが、黒髪乙女さんを救う術は…それしかない」
真剣士「…どうすりゃいいんだよ」
大魔道「貴方が決めること、です」
真剣士「…」
師匠「私の本音は…忘れて欲しくはありません。黒髪乙女さんだって、他に助け出す手段があるかもしれない」
真剣士「で、ですよね!」
師匠「ですが…時間がないのも事実。もう、答えは…決まってますよね」
真剣士「…っ」
大魔道「こんな事になって…申し訳ありません…」
- 512 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:40:35 ID:3QncLmjA
真剣士「黒髪乙女も、ゲートを通れば全てを…忘れるのか?」
大魔道「供給された安定のない魔力で、記憶を保持するのは難しいですからね」
真剣士「俺がこっち側の事を忘れて…こっち側はどうなる?何か変わるか?」
大魔道「こちら側では、貴方はもう名前の刻まれた英雄です。それは、永遠に続くことでしょう」
真剣士「…そうか」
師匠「貴方が忘れても、私たちは貴方を決して忘れません」
真剣士「でもさ…俺、やっぱり黒髪乙女を助けたい…」
師匠「やっぱり…そう言うと思ってました」ニコッ
大魔道「…準備は出来ています。時間もない…早速、はじめましょう」スッ
- 513 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:41:13 ID:3QncLmjA
真剣士「…師匠、大魔道」
師匠「…」
大魔道「…」
真剣士「楽しかった事、辛かった事もあるけど…とりあえず礼を言っときます。ありがとう」
師匠「礼を言うのはこちらです。ありがとう」
大魔道「…ありがとうございました」
真剣士「手術ってことだよな…痛いのか?」
大魔道「眠ってる間に終わりますよ。目覚めたら…あちら側です」
真剣士「わかった…」
- 514 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:41:44 ID:3QncLmjA
大魔道「睡眠魔法…」パァッ
真剣士「…っ」
クラクラッ…ドサッ…
大魔道「…魔力の供給を始めます。本当に感謝します、現代の"英雄剣士"さん…」
- 515 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/24(日) 23:42:46 ID:3QncLmjA
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