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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その35
522 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:47:05.12 ID:DbpxrRZ7o
 ググググッ

神野「ご名答ぉ!!」

魔道士「ヒツジなのに……可愛くない……っ」

女侍「そんじゃ、次は誰がいくんだい?」

女剣士「私達が行こう」

くの一「はい」スッ

神野「……ククッ」

 ドウッ!!

神野「勝手に順序を決めているようだが、そう思い通りにいくと思うかねぇ!」

魔道士「――!?」

神野「此方で勝手に選別させて頂くっ!」

召喚士「魔道士さんっ!」

魔道士「く……っ!」

 ドドオオオオォォォォン!! ゴアオオォォォォ

神野「残念っ! 羊毛には炎と思うたかぁ!? 効かぬっ、効かぬぞぉ!」


523 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:47:53.74 ID:DbpxrRZ7o
魔道士「くうぅーっ!」

 バギャッ!!

神野「……早いッ」

女剣士「今度の相手は私達と言っただろう」ジャッ

魔道士「あ、ありがとうございます……っ」

女剣士「炎が効かない、か。ならば他行の魔法も効果は期待出来ないな」

神野「だからとてぇ、刀で攻略出来ると思わぬ方が良いッ!」

 ギュオッ!! ガキイイィィィィン!!

くの一「硬い……っ」

神野「見かけえ判断なさらぬようにぃ! この羊毛は防御特化! 硬き守りよッ!」

女剣士「くの一」

くの一「はいっ!」

女剣士「どこでもいい。一点を攻撃し続けるのだ」

くの一「……はい」

女剣士「お前なら必ず出来る。自分を信じて」


524 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:48:24.30 ID:DbpxrRZ7o
くの一「……御意っ!」シュバッ!!

神野「無駄ですよぉ! 近づけば死に近づき、離れていても……」

 ゴウッ!!

神野「死が待っているだけですからねぇ!!」

女剣士「そんなものは、戦いの道理であろうがっ!」

 ビュオッ!! ザザザザッ

神野「二手に分かれて牽制、ですか。やる事が陳腐ですね」

女剣士「勝手に言ってろ」

くの一「はああぁぁ……っ」ジャキジャキッ

神野「この期に及んでクナイとはねぇ、痴れ者がっ!!」

くの一「だったらああぁぁ!!」グググッ

 バシュシュシュシュシュッ!!

くの一「食らってみるがいいっ!!」

神野「食らう? ふん、当たれば……ですがねぇ」

 ヒュンッ……ドズッ


525 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:49:29.14 ID:DbpxrRZ7o
神野「……?」

 ヒョイッ ドズッドズッ!!

神野「な……っ」

くの一「避けないのか?」

神野「馬鹿な……っ、避けたはずなのに……何故」

くの一「光在る所に影在り。そういう事だ」

神野「何を意味の分からぬ事を!」

 ドスドスドスッ!!

神野「……そうか、ようやく分かりました……っ」

くの一「……影、奥義。百花繚乱!!」

 ブワッ!! ズドドドドドドドッ!!

魔道士「物凄い数のクナイが……っ!!」

召喚士「す、凄い! 全て……1ヶ所に突き刺さっている!!」

くの一「はああぁぁ!!」ズドドドドッ

神野「目に映るクナイは幻影。実際のクナイは……影に隠れていたわけですか」


526 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:50:49.76 ID:DbpxrRZ7o
女剣士「気付くのが遅すぎた。それが今回の敗因だな」

神野「防御特化の羊毛を一点集中攻撃で突き破るとは……なかなか大したものです」

女剣士「くの一の力、そしてお姉様のこの刀が功を奏した」

東方司令「ツヴァイハンダー程ではないが、長得物にしたからな」

 ザクゥッ!! ドズズッ

神野「……まぁ、此処は見事としか言えませんねぇ」

女剣士「幾ら変身したところで、所詮お前は単体だ」

 ザッ

女剣士「私達の、互いを助け合う力の前に勝ち目はない」

くの一「……ふーっ」スタッ

名代「お見事です」

サル「さーてさて、お次は何になる気かなぁ?」

神野「……まだまだ……いきますよぉ!!」ゴウッ!!

召喚士「こ、これは……っ」

魔道士「……馬!?」


527 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:51:33.64 ID:DbpxrRZ7o
〜竜宮城、一階〜

夜行「ヒヒッ、思い出したねぇ」

隊長「はあぁーっ!」ドガガガッ

夜行「お前さんには、馬を潰された借りがあったぁ」

隊長「だからどうした!」

夜行「あの時とちょいとばかし、何か違う感じがするねぇ」

隊長「言ってろ!」

 ガキィッ!! ググググッ

東方参謀「こやつの力は無尽蔵か……っ」

西方参謀「いい加減、キリがねぇわな……ヒック」

南方参謀「何とか押さえ込む方法を考えないと」

槍侶「ふんっ!!」ビュバッ!!

夜行「そろそろ策も尽きてきたみたいだ。ここは終いとするかね」

 ズザァッ

夜行「ヒヒッ、まずは一人目だ」


528 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:52:17.48 ID:DbpxrRZ7o
 ダァン!! グアッ!!

夜行「……?」

隊長「ようやく攻撃に転じてくれたかよ」

夜行(……こいつ、避ける気配がないねぇ)

隊長「うおおおおぉぉぉぉ!!」

 ザクウウゥゥゥゥゥ!!

隊長「痛っ……くねぇ!!」

夜行「うおっ!?」

 クルッ ガシィ!!

隊長「へ、へへ……っ。ようやく……捉えたぜ」

夜行「お前……どういう事だい?」

隊長「……どうもこうもあるかっ! こういう事だよ」グググッ

南方参謀「隊長おおぉぉーっ!!」

西方参謀「ど、どうなってやがる……っ! んな……バカなっ」

夜行「……一突きしたはずだぞ。こりゃ……おかしいねぇ」


529 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:53:09.78 ID:DbpxrRZ7o
 ズググッ

夜行「心臓を一突きにして、まだ生きてる。お前さん……何なんだい?」

隊長「今だ槍侶っ! やれええぇぇ!」

槍侶「……し、しかし……っ」

隊長「コイツの頭部を突き刺せば終わる! チャンスはこれっきゃねぇぞ!」

槍侶「……っ」ググッ

東方参謀「あ、あやつ……死ぬつもりかっ」

西方参謀「死ぬ死なない以前の問題だっ! あの状態でどうして……う、動ける」

夜行「……そうかいそうかい。ようやく理解したよ、ヒヒッ」

隊長「……」

夜行「お前さん、とうに死んでたわけだ。道理でねぇ……ヒヒッ」

隊長「……そうか。死んでたか」

夜行「いや参った。これじゃあ逃げ切れねぇや」

隊長「じゃあ諦めるんだな」グググッ

夜行「体を捨てるしか……なさそうだねぇ」


530 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:56:24.88 ID:DbpxrRZ7o
隊長「!?」

 ゴゴゴゴゴゴ……

隊長「槍侶! 何してる! 早く……」

 バキバキッ!! ググググッ

東方参謀「何事だぁ!」

西方参謀「黒い影が……いや、液体か!?」

南方参謀「まさか、あっちが本体だって言うの!?」

夜行「ヒヒッ。この体ぁ……大きすぎて不便なんだがねぇ」

ヤタガラス「おぉいっ、ここでダイダラボッチと化すんかいっ!」

夜行「ヒヒッ、案ずるなって。ちょっと理性失うだけじゃあねぇか」

隊長「何だかしらねーけど、させるかよ!」

 ドドオオオオォォォォン!! ゴガガガガッ!!

夜行「……地面が……割れて」

 バゴオオオオォォォォ!!

東方参謀「捉えた!! これで奴は動けまいっ」


531 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 17:57:25.08 ID:DbpxrRZ7o
夜行「……下半身を。こいつは参った」

隊長「これでテメーはもう逃げられねぇ」

夜行「お前さんもだろ?」

隊長「……だからどうした」

夜行「このまま死ぬつもりかい?」

隊長「ようやく理解したぜ」

夜行「……?」

隊長「さっきテメーが言ってただろうが。俺は、とっくに死んでたんだよ」

夜行「ヒヒッ、余計な事……言っちまったか」

隊長「だったらぁ! 軍団長の1匹を道連れに出来んだ! 最っ高の手柄じゃねぇか」

槍侶「……っ」

隊長「やれ槍侶! このチャンスを逃したら、コイツは倒せねぇぞ!」

槍侶「く……っ」グッ

隊長「お前の国を……世界中の人々を救いたくはねぇのか! やれぇ!」

槍侶「…………御意ぃ!!」ガシィ!!


533 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 19:41:27.15 ID:DbpxrRZ7o
 ドッゴオオオオォォォォン!!

隊長「……!?」

槍侶「て、天井が……」

隊長「ちっ、やりすぎたか」

西方参謀「いやっ、違げぇ!!」

南方参謀「――!?」

 ガゴォ!! パラパラパラッ

風忍「……ぐくっ」

土忍「姫っ、大事ないですか?」

盗賊「す、すまぬ……っ」

隊長「お前ら……っ」

火忍「離れろおぉぉ!!」

槍侶「!?」

 ドッズウウウウゥゥゥゥン

南方参謀「な、なん――」


534 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 19:42:05.30 ID:DbpxrRZ7o
マーラ「……やってくれるじゃない」

ヤタガラス「……魔羅……様!?」

マーラ「あらぁ、何してるのよこんな所で」

東方参謀「な、何だとぉ……!?」

南方参謀「マーラ……ですってぇ!?」

水忍「ああ、魔王魔羅だ! くるぞっ、気を付けられい!」

西方参謀「気を付けろ……って、こっちだって手一杯だっつーの!」

マーラ「夜行か? 梃子摺っておるのかえ?」

夜行「……ヒヒッ、まぁそんなとこですわ」

マーラ「情けないねぇ。さっさと片付けてお終いっ」

夜行「そうさせて貰いまさぁ」

隊長「させっかよぉ!!」

盗賊「!?」

隊長「こっちはいいから、魔王を遠ざけてくれぇ!!」

盗賊「た、隊長……っ?」


535 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 19:42:56.03 ID:DbpxrRZ7o
〜竜宮城、地下〜

 ズズウウゥゥゥゥン

戦士「……?」

鬼丸「何の音だ?」

男隊員「気にするな。こっちはこっちに集中しろ。他の連中を信じるんだ」

女隊員「さぁ、次で決めるッスよぉ!」

格闘家「いきましょう」グイッ

青年兵「……」

アスタロス「……」

格闘家「でああぁぁぁぁ!!」

女隊員「援護……頼むッスよぉ!!」

男隊員「おらよーっとおおぉぉ!! ヒャハハ!!」

 ギュバッ!! ゴッゴオオォォォォン!!

アスタロス「無駄!」

男隊員「無駄でいいんだよ。俺達の攻撃なんてなぁ……ヒャハハ」


536 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 19:44:30.99 ID:DbpxrRZ7o
 タァンッ!!

 男隊員の火行が黒煙をあげ、その中を女隊員が真っ直ぐに突き進む。

 黒煙を真っ二つに割りながら、振りかぶった大斧がアスタロスへと垂直に落ちる。

 魔法付加した斧は凄まじい威力ながら見えざるシールドに弾かれ、

 女隊員が思わずその勢いに仰け反ると同時に、格闘家が身体を前へ割り込ませた。

 男隊員による水行の付加が格闘家に施され、その両拳は乱撃を繰り出した。

 アスタロスの見えないシールドは乾いた金属音のような響きをたてながらそれを弾く。

 格闘家はシールドの反動を利用し、宙返りのまま間合いを離脱する。

 宙へ跳ぶ格闘家を見上げたアスタロスであったが、近づく殺気にすぐさま首を下げた。

 が、それは間に合わなかった。黒煙を左右から切り裂く2つの影が近づいていた。

 戦士と鬼丸。左方より炎を纏った斧。右方より稲妻迸る籠手より繰り出される国綱。

 刹那のずれも許されないその刻は、まるで時が止まったかの如く、ゆっくりと進んでいた。

 戦士は鬼丸、鬼丸は戦士の得物をじっと見つめながら、アスタロスなどには目もくれぬまま、

 鏡のように全く同じ動作のまま、両者の切っ先はアスタロスのシールドへとぶつかった。

 一瞬、大きく光が弾けた後、シールドは空間にひびの様な模様を描き、崩れ落ちたのだ。


537 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 19:45:25.61 ID:DbpxrRZ7o
 ピキイイイイィィィィン!!

男隊員「うおっ!?」

女隊員「っ!!」

 ピシィ!! パキキキキッ……ビシィ!!

鬼丸「や……ったか!?」

戦士「バカ! ボサっとしてんな! 避けんぞぉ!」

アスタロス「理解……不能……ッ」

青年兵「出でよっ! バハムートオオォォ!!」

 シュイイィィィィン ドッバアアァァァァン!!

アスタロス「――ッ!?」

青年兵「聞きたい事は色々あるけど、一撃で決めさせて貰うよ!」

バハム−ト「ガオオオオォォォォン!!」

 キュイイイイィィィィ……ゴゴゴゴゴゴ……

男隊員「バッ……もっと離れろおおぉぉ!!」

格闘家「くっ!!」


538 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 19:46:30.48 ID:DbpxrRZ7o
青年兵「っけええぇぇぇーっ!!」

バハムート「オオオオォォォォーッ!!」

 ガカアアァァァァ!!

アスタロス「馬……鹿な……ッ」

 ズッドドドドオオオオォォォォン!!

女隊員「きゃあーっ!!」

戦士「ぐあ……っ!!」

 ゴゴゴゴゴゴ……ゴトゴトッ パラッ

鬼丸「……すっげぇなおい」ゴトッ

戦士「ごほっ、げほげほっ!」

女隊員「み、みんな……生きてるッスかぁ?」

格闘家「はい……っ」

男隊員「まさか、これ程までの威力とは……ヒャハハ、いや笑えねぇっつの」

青年兵「……馬鹿な……っ」

戦士「……あん?」


539 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 19:47:03.04 ID:DbpxrRZ7o
 シュウウウウゥゥゥゥ

戦士「じ、冗談だろ……っ!!」

格闘家「あ、あの一撃で……」

女隊員「無傷ッスかぁ!?」

アスタロス「…………」

青年兵「くっ! バハムート! 再度 、攻撃準備――」

 ボロボロボロッ ボロォ

アスタロス「……我、全力を出し切れず」

 ボゴッ ブシュウウゥゥゥゥ

アスタロス「北の城で待つ。我、次は全力を以って……排除する」

 ズッドオオオオォォォォン!!

鬼丸「……き、消えた……か?」

男隊員「ビックリさせやがって、クソ」

格闘家「青年兵さん、大丈夫ですか?」

青年兵「ええ、と言いたいところですが、ほぼ全力で魔力を使ってしまいました」


540 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 19:47:56.40 ID:DbpxrRZ7o
戦士「これでまだ魔王がいんだよな……はぁ」

女隊員「他のみんな、大丈夫ッスかねぇ」

戦士「そういや、さっきの音が気になるな」

鬼丸「上からだったな。行ってみっか」

男隊員「行けるか?」

青年兵「休んでいる暇はなさそうですからね。行きましょう」

格闘家「おぶりますか?」

青年兵「い、いえっ。大丈夫です。ありがとう」

女隊員「それじゃ行くッスよぉ!」

男隊員「ま、軍団長クラスをこの人数で始末出来たんだ。十分だわな」

青年兵「ええ。あとは少なくとも1匹……」

戦士「夜行とか言う奴か。他にも居たら厄介だな……」

鬼丸「そんな強えぇのは居ないと思うぜ」

戦士「そうか? ま、鬼丸が言うんなら何となく信用出来るけどよ……」

鬼丸「グハハッ! さっきは完璧だったな相棒! また次も決めてやろうぜっ!」


543 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/01/09(月) 22:54:10.40 ID:crwqMZKSO
>>1おつ!

隊長はいつ死んでいてもおかしくないと思ってしまう。
東方ヤマタノオロチ戦までは生きていたらしいけど
最初から死んでいたとか言われても納得しちゃう


544 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 23:12:10.99 ID:DbpxrRZ7o
〜剣聖の屋敷〜

神野「……ククッ、さぁ次はどうします?」

名代「馬……。やはり十二支ですね」

魔道士「十二支……?」

帝「東方の数詞だな。古より包囲や日付に使われておったものよ」

名代「十干と組み合わせて、古くは干支などと申し、陰陽道などにも使っていたようです」

神野「さぁ、行きますよぉ。次は誰がお相手頂けるのかな?」

召喚士「……馬か」

 シュイイィィィィン

召喚士「ならば、俺がいきますっ!」

ユニコーン「……馬ぁ?」

ペガサス「僕達に似てるけど、所詮は下等な生き物だね」

神野「戯言は結構。ただの馬と思われるなぁ!!」ゴアッ!!

ユニコーン「うおっ! 火ぃ吹いた!」

ペガサス「かっけぇ!!」


545 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 23:12:49.20 ID:DbpxrRZ7o
ユニコーン「お前、空から攻撃しろよ! 横に居ると邪魔っ!」

ペガサス「言われなくたって、そうするもんねー!」

神野「そのような戦い方で、勝てると思うなぁ!!」

ユニコーン「お前のせいでなんか怒ってるぞー!」

ペガサス「お前のせいだろー!」

召喚士「いいから早く攻撃してっ!!」

ユニコーン「はいはーい」

ペガサス「燃えろ……俺の――」

神野「食らいなさいっ!!」

ペガサス「おわっ、あっぶねぇ!!」

ユニコーン「隙ありぃー!!」ドガァ!!

神野「甘いですよぉ!」

ユニコーン「う……あっ、何だ……!?」

 ギュイイィィィィ

召喚士「直接触れたら老化されるっ! 離れて戦うんだ!」


546 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 23:13:28.22 ID:DbpxrRZ7o
ペガサス「早く言ってあげなよ。カワイソ……」

ユニコーン「アガアアァァァァ!!」シュウウゥゥゥゥ

神野「ひゃーっはっはっは。ご安心なさい。ほんの一瞬ですよ。ですから……」

 ジャリッ パッカパッカパッカ

ユニコーン「丁度良い姿に成長出来たな。感謝するぞ、魔族の下等生物よ」

神野「……何ぃ?」

召喚士「ユ、ユニコーン……?」

ユニコーン「召喚士ぃ! もっとだ、もっと魔力をよこさぬかっ!」

召喚士「えっ!? あ、すみません!」

 ゴゴゴゴゴゴ……

ユニコーン「……ふーっ、それで良い。では、参るぞ!」

 ヒュッ!!

くの一「消えたっ!?」

東方司令「違うっ、早すぎて見え――」

 ズガガガガガガガガッ!!


547 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/09(月) 23:14:14.21 ID:DbpxrRZ7o
神野「なぁにぃーっ!?」

ユニコーン「どうした? 貴様の力は……その程度かぁ!!」

魔道士「ふ、触れてないのに……魔物がダメージを……」

召喚士「ユニコーンの攻撃が衝撃波になってるんですよ……っ」

ユニコーン「ハアアァァァァー!!」

神野「こ、こんな……ぐぬぅ!!」

召喚士「直接触れずとも、繰り出す攻撃が早すぎて……それが衝撃波に!」

魔道士「す、凄いっ!」

ユニコーン「ペガサス、とどめは譲ってやる」

ペガサス「よっしゃー! いくぜぇ、流星……拳!!」

 バッゴオオオオォォォォォン!!

神野「がはぁーっ!!」ドシャアァ

女剣士「やった……っ」

ユニコーン「他愛なかったな。所詮は、下等生物か」

召喚士「さぁ、次はどうする……シンノアクゴロウ!」



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