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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その31
- 838 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/09/07(水) 18:04:42.60 ID:+fAafJfDo
〜赤壁南側、渓谷〜
エリート「……」
チョロチョロチョロ…ジワァ
騎兵「水……? 何でこんな所に?」
南方兵「お前、まさか……」
本国兵「俺じゃねぇって!!」
騎兵「じゃあ……まさか……」
エリート「……大軍師殿の策が発動したようだな」
南方兵「で、ですよね! しかしここまで水が到達するとは……」
エリート「数は少ないだろうが、残党が退却してくるはずだ」
大隊長「迎撃致しましょう」
エリート「ああ。しかしまずは、ここで潰走した魔物らを討つのが先決だ」
大隊長「確かに。町まで距離があるとは言え、うろつかれるのは厄介ですからね」
エリート「ここに本隊として2万を布陣し、各大隊長は周辺の掃討、及び警備にあたれ」
大隊長「了解であります!」
- 839 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:06:20.57 ID:+fAafJfDo
〜赤壁東側、渓谷〜
騎兵「進めぇ! 渓谷を南下し、赤壁から遠ざけよ」
工兵「任務完了です。残党の士気は著しく低下しており、攻め入ってくる事はないでしょう」
大軍師「ご苦労様でした。それではこちらの事後処理をお任せ致しますよ」
工兵「はっ。あの……魔物の残骸はいかが致しますか?」
大軍師「これだけの数を放っておくわけには参りませんね」
魔道兵「……っ」
大軍師「エリート殿の隊が帰還次第、丁重に埋葬致しますか」
工兵「畏まりました」
大軍師「私は一足先に、魔道兵や弓兵らと赤壁へ戻らせて貰います」
弓兵「帰還準備にとりかかれ!」
大軍師「本番はこれからです。さぁ行きましょう」
魔道兵「はっ!」
ラーヴァナ第4軍10万。前日の華国による奇襲にて分断された半分にあたる5万は、
指揮官不在の混乱を止めきれず、赤壁手前の渓谷にて、そのほぼ全てが壊滅した。
- 840 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:06:57.88 ID:+fAafJfDo
〜南方、南西平野〜
騎士団長「前線を押し上げろっ、数に圧倒されるでない! 力は此方が上だ!」
騎兵「うおおぉぉ!」
ドドッドドッ…ドガガガガッ!!
騎士団長「怪我人は後方へ退がらせるのだ」
ポニテ「は、はい。ツインテ、立てる?」
ツインテ「ふにゃあぁ……ごみん」
騎士団長「謝る事はない。ここまでよく戦ってくれた、礼を言いたいくらいだ」
魔道兵「こっのおおぉぉ!」
ラクシャーサ「押し潰せぇーっ!」
ドドオオォォォォン!!
西方魔道長「なーにやってんだい、だらしないねぇ……男だろ、シャキっとしな!」
魔道兵「すっ、すみません!」
一進一退に続く攻防。両軍決定打に欠く中、個々の強さは魔王軍が勝るものの、
地力の強さや技術力において、人間側の力が徐々にではあるが押し始めていた。
- 841 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:07:37.90 ID:+fAafJfDo
ズザザァ
召喚士「……」
戦士「整理すんぞ」
召喚士「うん」
岩場の影に隠れ、隣り合わせに居並ぶ召喚士と戦士。
戦士「ラクシャーサの連中は?」
召喚士「援軍の手でここから東の方へ押されてるよ」
戦士「んじゃアイツ……なんだっけ、あのドラゴンみてーなやつ」
召喚士「あれは青年兵くんと青龍士官さんが南に追いやって……」
戦士「竜騎士隊が援護にあたってる」
召喚士「そうそう」
戦士「んじゃここまでは、うまく敵を分断出来てるってわけだな?」
召喚士「うん、そうだね」
戦士「そんじゃ俺らのやるべき事は……」
召喚士「サルワを倒すか、最低でも行動不能にいいぃぃ――」
- 842 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:08:21.89 ID:+fAafJfDo
ズッガアアァァァン!!
シヴァ「コソコソと逃げ惑いおってぇ!!」
ザザアアァァ…スタッ
戦士「さて、どうする!?」
召喚士「ゾディアックは?」
戦士「まぁこれしかねーよな。だが五行がなけりゃ身動き封じるだけだぜ?」
破壊された岩から横の岩に隠れ、再び背中を合わせる2人。
召喚士「魔道兵のみんなの力を借りれば何とか……」
戦士「でもそれじゃあ、ラクシャーサは抑えきれねーぜ?」
召喚士「うん……」
戦士「何か手はねーのかよ」
召喚士「……そうだね、ちょっと相談してみる」
戦士「相談?」
召喚士「西方魔道長さんと騎士団長さんに」
戦士「なるほどな、了解いいぃぃぃ――」
- 843 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:09:16.59 ID:+fAafJfDo
ズッガアアァァァン!!
シヴァ「いい加減に姿を見せろおぉ!!」
ゴロゴロゴロッ…ズザッ!!
戦士「……もう岩は残っちゃいねーぞ」
召喚士「うん。次のタイミングで左右に散ろう」
戦士「盗賊と魔道士は?」
召喚士「ポニテさんと一緒に、怪我したツインテさんを後退させてる」
戦士「お前1人で大丈夫か?」
召喚士「うん。攻撃は微々たるものでも召喚は出来るから」
戦士「オッケーだ。サルワは俺が食い止める。何とか策を練ってきてくれ!」
召喚士「了解っ!」
戦士「さーて来るぞ」
召喚士「せーのっ!」
バゴオオォォォォン!!
砕け散る岩と共に、召喚士と戦士は左右別々に駆け出した。
- 844 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:20:00.68 ID:+fAafJfDo
ゴトゴトッ…パラパラパラ…
シヴァ「どっちから始末してやろうかぁ!?」
召喚士「……っ」
タッタッタッタ…ズザザァ
戦士「おら、サルワ! 俺が相手になってやるぜ!」
シヴァ「サルワ……? その名で呼ぶのはやめろ」
戦士「!?」
シヴァ「俺は……生まれ変わったのだああぁぁ!!」
ゴアッ!!…ズッガアアァァァァン!!
戦士「相……っ変わらず、すんげー威力だな……っ!」
シヴァ「良かろう、貴様から死ねぃ!!」
戦士「易々と死ねるかってんだよおぉ!!」
突き放つゾディアックとシヴァの手刀が激しくぶつかり合う。
シヴァ「ウオアアァァァァーッ!!」
戦士「っりゃああぁぁぁぁ!!」
- 845 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:21:11.07 ID:+fAafJfDo
タッタッタッタ
召喚士「……っ」
騎兵「な、何だ!? 何か用か……?」
召喚士「騎士団長さんは!?」
騎兵「えぇと多分、前線に……」
召喚士「ありがとうございます!」
騎兵「お、おいっ! 危ないぞ!?」
タッタッタ
ラクシャーサ「数じゃ勝ってるってのに……何で押されて……んおっ!?」
召喚士「どいてくれぇ!」
ラクシャーサ「1人で突っ込んでくるぞ!? 構わねぇ、ぶっ殺してやれぇ!」
召喚士を囲むように飛び掛かる魔物達。それに対し召喚士は前方へ跳ぶと、
空中で身体をひねり回し蹴りを放ち、正面のラクシャーサを蹴り倒す。
更には着地後、すかさず周囲の魔物にも蹴りと拳の連打を繰り出し、
吹き飛ぶラクシャーサの横を何事もなかったかのように走り抜けて行った。
- 846 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:22:24.94 ID:+fAafJfDo
タタタッ…タッタッタ
ラクシャーサ「なんだコイツ!?」
召喚士「はああぁぁーっ!」
バキィッ…ドカッ!!
ラクシャーサ「武器も持ってねーくせに……くっそぉ」
召喚士(とどめを差さないのであれば、充分やれるはずっ)
迫り来るラクシャーサ達をその体躯に似合わぬ体術で強行突破する。
召喚士(いたっ!!)
タッタッタッタ…ズザザッ
召喚士「騎士団長さん!」
騎士団長「!? おぉ、朱雀先生……っ?」
召喚士「西方魔道長さんは……」
騎士団長「いるぞ。付いて来たまえ」
召喚士「はい!」
騎馬隊の連なるやや中央寄りに、強固な陣形を敷いた一角が見え始める。
- 847 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:24:27.11 ID:+fAafJfDo
タッタッタッタッタ
騎士団長「西方魔道長、少し良いか?」
西方魔道長「……?」
召喚士「ここで、敵の軍団長を討ち倒したいと考えております」
西方魔道長「あのおッきな奴かい? あんなの倒せるのかい……?」
召喚士「やり方によっては」
騎士団長「まさか、五行を使う気か?」
召喚士「そうなります。媒介を通じて、という事になりますが」
西方魔道長「媒介?」
召喚士「ゾディアックです」
騎士団長「何!? 大丈夫なのか……?」
召喚士「色々あって、今のゾディアックなら生命の危険までは及びません」
騎士団長「……」
西方魔道長「それしか……方法はなさそうだねぇ」
召喚士「ええ、ここで討つには……ですが」
- 848 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:25:23.59 ID:+fAafJfDo
騎士団長「……」
西方魔道長「ここで討つ必要性は?」
騎士団長「ある。群団長を失えば魔物は退くからな」
召喚士「そういう事です。それに、この先に魔王がいるとなると……」
西方魔道長「手助けになりそうな輩は、早々に片付けておいた方がいいって事だね」
召喚士「はい。ですが、この作戦にはどうしても懸念が……」
騎士団長「抜けた魔道兵の穴をどう埋めるか、だな」
召喚士「その通りです」
西方魔道長「でも何か、考えてあるんだろう?」
召喚士「……出来るかは別ですけど」
騎士団長「聞かせて貰えるかな?」
召喚士「……このまま東へ押して行けば、ある地点のテリトリーに入ります」
騎士団長「そうか……っ、東の町か」
召喚士「東の町には今、かなりの数が集結しているはずです」
西方魔道長「うまくいけば、挟み撃ちに出来るねぇ」
- 849 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:27:15.30 ID:+fAafJfDo
騎士団長「面白い。やってみようじゃないか」
召喚士「いけますか?」
騎士団長「はははっ、私を誰だと思っている」
召喚士「頼もしい限りです。では、お願いします!」
西方魔道長「魔道兵はどうすりゃいいっ?」
召喚士「合図を送ったら、一斉に魔法を放ってください!」
西方魔道長「あいよっ!」
騎士団長「それでは健闘を祈る! 此方も出来る限りの事は……やらせて貰うぞ!」
ザザッ
騎士団長「騎馬隊、全軍突撃ーっ! 私に続けぇーっ!」
騎兵「おぉーっ!!」
ドドッドドッドドッ
召喚士「……よし、では魔道兵の皆さんもギリギリまで接近し、待機していて下さい!」
西方魔道長「了解だよっ! ほら……若い奴が頑張ってんだ。アンタらも頑張りなっ!」
魔道兵「もちろんですっ!!」
- 850 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/09/07(水) 18:45:30.09 ID:+fAafJfDo
少なくてすみませんがこれにて失礼致します…
本日もご支援感謝です!それでは!ノシ
〜オマケ〜
彼は最近、やや焦りを感じていた。
エリート「……」
右大臣就任にあたり、耳にする声にうんざりしていたのである。
お偉い人「いやはや、次はご結婚ですな。隠居したお父上に次は是非、孫をですな!」
別の偉い人「右大臣殿は男前ですからな! さぞや悩まれるでしょうな、はっはっは」
若い頃は調子に乗って軽いお付き合いなんぞ繰り返していた彼。
そして婚約者が決まると完全に油断していた。
エリート「実にまずい。歳も歳だ……余裕かましている場合ではないぞ」
最大の敵である男は国王となった。国王が未婚など前代未聞。
どんな事があろうと、誰であろうと、いずれは結婚する事になるだろう。
エリート「このままではどう見ても取り残されてしまう……」
決して女性が少ないわけでもないのに、何故か縁がない本国右大臣、エリート。
はたして彼に朗報が訪れる機会は巡ってくるのであろうか……。
エリート「……おい待て、オチもなしか!? 誰かとのフラグもないのか!? おいっ!!」
- 851 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/09/07(水) 18:52:46.94 ID:YRHJtLfAO
>>1乙
エリート…コクッ(俺はエリートの肩を優しく叩き、無言で頷く
- 852 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/09/07(水) 18:54:35.06 ID:2VobsWXlo
南方参謀「あら? 右大臣様じゃな〜い」
- 853 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/09/07(水) 19:34:51.69 ID:rNCiM6TDO
いちおつ!
最初の頃は兵力2000とかが関の山だったのに今は数十万か。ホントにすごいなぁ
- 855 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/08(木) 18:33:18.29 ID:/bKvzhT+o
〜東の町、南側〜
天才「ハーッハッハッハ!!」
アスラ「……ッ」
ツヴァイハンダーの流れるような連続攻撃に、アスラは明らかに動揺していた。
アスラ(やはりこの人間、危険すぎる。かつて居たであろうか……このような輩が)
天才「どーしたよ、反撃はしねぇのかおらぁ!!」
アスラ(突然変異。ラーヴァナ様へ近づける事だけは絶対に避けなくてはならぬ)
天才「来ねーなら、こっちが攻め続けるだけだぜぇ!」
アスラ(今は耐える。こやつらの力は無限ではない。いつか限界が来る)
天才「おらおらおらあぁーっ!!」
アスラ(おそらくはこいつが頭だ。こいつを潰したその時こそが勝負)
天才「ハーッハッハッハ! このままぶっ殺してやんぜえぇ!」
アスラ「……その程度の非力な攻撃で、倒せるとでも思っているのか?」
天才「あぁ!? 随分と調子コイてくれちゃってんじゃねぇか!!」
アスラ「事実を言ったまでだ、虫ケラが」
- 856 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/08(木) 18:33:50.80 ID:/bKvzhT+o
ドウンッ!!…ズッガアアァァァァ!!
天才「ナメてんじゃねぇぞくらあああぁぁぁぁ!!」
アスラ(そうだ、さっさと力を使い果たすが良い)
南方司令「おいおい……あんな力任せに、魔物相手に逆上してるんじゃないだろうな」
西方司令「ひええぇぇーっ!」
ガキィン…ガキィン…ズガァ!!
天才「ん……ぬりゃああぁぁ!!」
アスラ「…………」
天才「……もっと攻めて来いとか、そう思ってんだろ」
アスラ「――ッ!?」
天才「浅はかすぎんだよ。バカだろお前」
アスラ「こちらを読んだ上で貴様……わざと」
天才「悪いがこっちはもう、リミット外してんだ。今までの連中みてーに手加減出来ないぜ」
アスラ「貴様アアァァァァ!!」
瞬く間にアスラの右へと移動した天才は、ツヴァイハンダーで2本目の腕を斬り落とした。
- 857 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/08(木) 18:34:41.71 ID:/bKvzhT+o
〜東の町、内部〜
南方副司令「どうだぁ!? 見えるかぁー?」
南方参謀「軍団長と総司令がやりあってるわ……」
南方魔道長「司令コンビは?」
南方参謀「魔王軍に飲み込まれて、一応生きてはいるみたいだけど……」
南方副司令「どういうこったぁ!?」
南方参謀「知らないわよっ! もっと性能いいのないのわけっ!?」
手にした望遠鏡を城壁下にいる南方副司令へ投げつけると、南方参謀はそのまま
背後に控える兵器を見つめ、待機する一同に大声で叫ぶ。
南方参謀「もうすぐ到達するわよっ! 準備はいい!?」
助手「いつでもどうぞ〜♪」
南方弓長「射程距離の誤差は?」
西方副司令「……誤差は?」
助手「誤差? さぁーよく分かんな〜い」
西方副司令「ですって」
- 858 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/08(木) 18:35:48.39 ID:/bKvzhT+o
南方弓長「……あのねぇ」
タタッ
チンピラ「来ました! 目標地点に到達!」
南方参謀「行くわよっ、まずは投石器!」
西方兵「カタパルト、発射用意ーっ!」
ガチャッ…ギギギギギギ
南方副司令「……」
ゴロツキ「……っ」
助手「……♪」
南方参謀「発射ぁーっ!!」
声と同時に多数の巨大な岩が町の壁を軽々と越え、外へと放物線を描く。
高々と舞った岩石は、再び地上へと戻るべく、凄まじい勢いで落下を始めた。
ラクシャーサ「!? んな――」
ドッグシャアアァァァァ!!
南方参謀「第一波命中! 次っ、準備して!」
- 859 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/08(木) 18:36:47.10 ID:/bKvzhT+o
ジャキッ
南方副司令「お次はバリスタか」
西方副司令「準備完了っ!」
南方参謀「……撃てぇーっ!!」
バシュシュシュシュッ!!
南方魔道長「手が空いてる奴ぁ、付加手伝え!」
撃ち放たれた巨大な結界石で出来た棒のような矢。そこへ南方魔道長の
両手に握られた杖より、無数の光がほとばしる。
ドドオオォォォォン!!
放たれた光は次々とバリスタの矢へと吸いこまれる様に飛んで行くと、
更に背後から次々と無造作に放たれた魔法が後を追う様に伸び、同じく付着していく。
ラクシャーサ「う……わああぁぁーっ!!」
ゴッシャアアァァ!!…ドッドオオォォォォン!!
南方参謀「第二波、命中っ! どんどん行くわよー!」
突如、兵器による攻撃を浴びた魔王軍は、進軍を停止する事を相成った。
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