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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 752 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/11/14(水) 17:57:41 ID:G/pUTbDY
ー
剣士「悪りけどよ、先帰っててくれや」
喚起士「それは構いませんが……何故です?」
剣士「あれだ、さっきのでちょっとな」
喚起士「……はぁ?」
姫宮「蒼頭?」
蒼頭「某も残ります故……」
姫宮「………」
喚起士「……無茶はしないでください」
剣士「おう」
喚起士「姫宮さん行きましょう」
姫宮「でも……」
喚起士「いいですから」
姫宮「うん……」
- 753 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/15(木) 19:01:22 ID:mZ5pzBcQ
ー
剣士「あんなん見せられたら……静かになんかしてらんねえよな」
蒼頭「うむ……」
剣士「……ほれ棒」ポイッ
蒼頭「………」
剣士「どうした?受け取れよ」
蒼頭「………」カチャッ……
剣士「……そうだな。そっちの方がいいか」
蒼頭「行くぞ……」
剣士「ああ、来いよ」チャッ……
シャッ!ガギッギギッ……
剣士「………」
蒼頭「ぬあああッ!」ガッ!
剣士「おっと……そんな殺気立ってんだ?」
蒼頭「……悔しさを晴らす為」
- 754 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/15(木) 19:10:10 ID:mZ5pzBcQ
ー
喚起士「ジノ……召喚士さんは本当に何者なのでしょうか……」
ジノ「………」
喚起士「先程の言いかけた事は……それですか?」
ジノ「そう。でも、喚起士は知らない方がいいかもね」
喚起士「………」
ジノ「そんな顔で見ないでよ……言わないといけないような感じになっちゃうじゃん……」
喚起士「……もしかして召喚士さんは人間では無いんですか?」
ジノ「ん……半分当たりかな」
喚起士「半分……?」
ジノ「はぁ……喚起士」
喚起士「はい……」
ジノ「教えてあげるけど……絶っっっっ対に召喚兄さんに言っちゃ駄目だよ?」
- 755 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/15(木) 19:18:41 ID:mZ5pzBcQ
喚起士「わかりました……」
ジノ「召喚兄さんね……ゴニョゴニョ……」
喚起士「………」
ジノ「………」
喚起士「ふ」
ジノ「……?」
喚起士「ふふふふ今のはジノの冗談の中で一番面白いですよ!」
ジノ「……本当だけど」
喚起士「………」
ジノ「別に信じなくていいよ。本当あり得ないもんね……」
喚起士「………」
ジノ「………」
喚起士「………」
ジノ「召喚兄さんと接する時は普通にしてね喚起士。例えアレでも!」
喚起士「はい……」
- 756 名前:sage [] 投稿日:2012/11/15(木) 20:32:29 ID:isStm7MU
( ⌒ )
l | /
〆⌒ヽ
⊂(#‘д‘) 誰がアレやねん!!
/ ノ∪
し―-J |l|
@ノハ@ -=3
- 757 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/15(木) 20:47:12 ID:QB3R8is6
はげはげはげはげはげはー
- 758 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/16(金) 17:24:36 ID:cH1mGcvM
ー
召喚士「ねぇ……」
ネメア「なんだ?」
召喚士「何で木の上にいるの……?」
ネメア「どこぞの馬鹿が調子に乗ってパイアの一撃をモロに喰らったからだな」
召喚士「そっか……後さ、凄い体が痛いんだけど……」
ネメア「どこぞの馬鹿が調子に乗ってパイアの一撃をモロに喰らったからだな!後、召喚術の後遺症?か」
召喚士「そっか……」
ネメア「………」
召喚士「あのさ……どうやって降りよう……」
ネメア「知るか」
召喚士「………」
ネメア「日が暮れるな。ここからの景色は中々に良いものだ」
- 759 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/16(金) 17:36:06 ID:cH1mGcvM
召喚士「……んぐぐ」
ネメア「はぁ……出るぞ」
召喚士「はえ?」
バシュンッ!
召喚士「うおッ!おあああッ!」
バキバキバキッ!トスン……
ネメア「今日だけ特別だ」
召喚士「ナイスキャッチ……助かったよ……」
ネメア「………」
召喚士「ネメア……千近い兵士達って何の事だったの?」
ネメア「恐らく明日早く城に突入をする。それで私達は外で陽動し城の兵士達を外に誘き出す」
召喚士「………」
ネメア「その兵士達が千近くいるからそう言ったのだ。わかったか?」
召喚士「わかったけど……俺とネメアと後誰?」
- 760 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/16(金) 18:43:45 ID:cH1mGcvM
ネメア「私とお前だけだ」
召喚士「……は?千対二?」
ネメア「そうだ」
召喚士「いや……無理
ネメア「先程、私の力を見せただろうが……無理では無い」
召喚士「………」
ネメア「うまい事誘い出さねばな……」
召喚士「喚起士さん達は……?」
ネメア「何やら地下道があるらしい。そこから城へ潜り込む寸法だ」
召喚士「みんなでそこから……」
ネメア「もう決まった事だ。諦めろ」
召喚士「………」
- 761 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/16(金) 19:48:04 ID:EEgdPKFQ
けがあってよかったね!
- 762 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/17(土) 11:58:56 ID:kBtRqQ4U
ー
蒼頭「ツアアアァァッ!」バッ!
シュッガギッ!
剣士「……早くてもよ……そう殺気だされたらな」
蒼頭「ぐうぅぁ!」
剣士「かわしやすいし……よっ!」バッ!
蒼頭「………」
剣士「なんなんだよ。そんなに召喚士斬れなかった事が嫌だったか?」
蒼頭「………」ザザッ!
ガギンッ!ギリギリ……
剣士「落ち着けって。そらよッ!」
ガッ……パシン……ヒュンヒュン……
蒼頭「しまったッ!」
剣士「止めだぜ!」ブワッ!
蒼頭「……ッ!」
- 763 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/17(土) 12:11:22 ID:kBtRqQ4U
ガサガサッ……
剣士「……やべっ蒼頭避け
蒼頭「………」バッ……
バシッ……シャッ!
剣士「………」
蒼頭「………」
剣士「な、なんだこれ……何で……」
蒼頭「………」
剣士「何でお前が俺の剣持ってんだ……」
蒼頭「………」
剣士「参った……首筋から剣退かしてくれよ……」
蒼頭「………」ザッ……
剣士「今のはなんだよ……お前の刀を払ってお前を斬る寸前で……」
蒼頭「……無刀取り」
剣士「今の技がそれか?」
- 764 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/17(土) 12:21:55 ID:kBtRqQ4U
蒼頭「………」
ネメア「お前達まだいたのか」
剣士「あ?ネメアか……お前のせいで蒼頭斬りそうになったぜ!」
ネメア「はぁ?」
蒼頭「……剣士、某は先に戻る」
たたた……
剣士「お、おい!待てって……なんだよ……」
ネメア「……何かあったのか?」
剣士「いや……ん、まぁな」
ネメア「……?」
剣士「よくわかんねえけどよ、あいつ召喚士相手してから殺気立ってよ……」
ネメア「ふむ……」
剣士「……そうだ!あいつ今凄え技やったんだぜッ!斬ったと思ったら剣取られてこっちの首筋に当てるのッ!」
- 765 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/17(土) 12:54:14 ID:kBtRqQ4U
ー
蒼頭「ば、馬鹿かあいつはッ!」
蒼頭「普通稽古なのだから寸止めするものだろうにッ!」
蒼頭「あああああ……まだ膝が震えて……」
蒼頭「防ごうと腕を出したら偶然……」
蒼頭「出来て良かった……無刀取り……」
蒼頭「こんなものは作り話だとばかり思っておったが……本当に出来るものなのだな……」
蒼頭「………」
蒼頭「早く戻り……あがが……下着を変えねば……」
蒼頭「うぅぅ……某が漏ら……」
蒼頭「………」
- 766 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/11/17(土) 14:16:33 ID:rmCtpSvE
それを変えるなんてとんでもない!
- 767 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/11/17(土) 22:40:15 ID:0Dml6OeQ
ほんとうにそれでいいのか?拝借しないのか?
- 768 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/18(日) 13:49:24 ID:JkCqzkK2
漏ら…詳しく教えてもらおうか
- 769 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/18(日) 20:27:27 ID:5AsDugWA
ウンなのかショウなのか
- 770 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/19(月) 00:34:37 ID:Zy.eKKn.
ー
喚起士「あの……召喚士さんは?」
ネメア「剣士が寝かせに行った」
喚起士「大丈夫でしょうか……」
ネメア「平気だ。そうでも無くとも無理矢理召喚術を行うから心配するな」
喚起士「そうですか……」
カチャ
剣士「待たせたな」
姫宮「あれ?蒼頭は?」
剣士「んあ?先に帰ってきてないのか?」
姫宮「見てないけど……」
剣士「………」
ネメア「蒼頭にも思う所があるのだろう。そっとしておけ」
剣士「そうだな……」
- 771 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/19(月) 00:48:02 ID:Zy.eKKn.
ネメア「……喚起士よ、いつ城に忍び込む?」
喚起士「明朝と思っています」
剣士「夜のうちのがいいんじゃねえのか?」
喚起士「それも考えましたが……明朝ならば進軍の準備も進んで場内にいる兵士の数も少しは減っているのではと」
剣士「なるほど……けどよ明るいと見付かるもの早くなるよな?」
喚起士「……覚悟してください」
剣士「そう言う事か。わかったぜ」
喚起士「あと、私達の目標は魔喚士と将軍ですからそれ以外の戦闘は出来るだけ避けるのもお忘れなく」
剣士「そううまくいけばいいな……」
喚起士「はい……」
ネメア「………」
- 772 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/19(月) 00:56:54 ID:Zy.eKKn.
ー
召喚士「痛いよぉ……ポンポン痛いよぉ……」
カチャ……
蒼頭「………」ソゥ……
召喚士「……?」
蒼頭「うぅぅ……死の瀬戸際に立たされると生ける者の行動が如実に出ると言うが……」
召喚士「……?」
蒼頭「……驚愕しチビってしまうとは……ああああああ」
召喚士「………」
蒼頭「不覚……このような姿」ピタッ
召喚士「………」
蒼頭「………」
召喚士「………」
蒼頭「いつからいた……」
召喚士「蒼頭が部屋に入って来る前から……」
- 773 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/19(月) 07:24:37 ID:Zy.eKKn.
蒼頭「そうで御座りますか……」
召喚士「………」
蒼頭「………」
召喚士「お前漏ら
蒼頭「ぎゃらはなたぁかざなかじゃッ!!」
召喚士「………」
蒼頭「………」
召喚士「漏ら
蒼頭「ぐぁばぎぁがならッ!!」
召喚士「………」にや……
蒼頭 (そ、そんな悪代官のような顔を……)
召喚士「………」
蒼頭「………」ガタガタ……
- 774 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/19(月) 12:05:14 ID:Zy.eKKn.
召喚士「……蒼頭さ」
蒼頭「どどどどどうかッ!それだけは御勘弁を!」
召喚士「へ?」
蒼頭「某はまだ経験が無い故ぇッ!では無くそう言うものは愛を通じた殿方とッ!」
召喚士「………」
蒼頭「無理矢理にでもと申すなら!この場で舌を噛み切って自害する事もぉぉぉッ!」
召喚士「……あのさ」
蒼頭「………」グッ……
召喚士「今夜ネメアを預かってくれよ」
蒼頭「父上母上!先立つ……は?」
召喚士「黙っててやるからネメアを預かってくれって」
蒼頭「……そのような事で良いのですか?」
召喚士「うん」
- 775 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/19(月) 12:18:37 ID:Zy.eKKn.
蒼頭「何故に?」
召喚士「ちょっとね……」にや……
蒼頭 (また悪代官のような顔を……)
召喚士「………」
蒼頭「わかり申した……」
召喚士「頼んだよ」
蒼頭「………」
召喚士 (これは面白い事になりそうだなぁ……。ネメアも喜ぶ、寝る時は煩いネメアがいない……一石二鳥!流石俺!うふふふ……)
蒼頭 (てっきり手込めにされるものかと思ったが……流石練達の士と言う訳で御座りますか……)
召喚士 (あぁ、後ネメアをからかえるなぁ……)
蒼頭 (あーれー……とか!お止めくださいお代官様……とか!言う羽目にならず本当に良かった……)
- 776 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/20(火) 14:13:13 ID:7euuEva6
面白い乙乙超乙
- 777 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/20(火) 23:15:28 ID:i9WeL7qQ
ー
召喚士「……zzz」
剣士「凄えな召喚士……明日死ぬかもしれねえのによく寝れるわ……」
盗賊「………」
剣士「……なあ盗賊よ」
盗賊「なに?」
剣士「人間ってよ……死んだらどうなるんだ?」
盗賊「………」
剣士「恐えんだよ……死ぬ事もそうだけどよ……」
盗賊「………」
剣士「死んだらそこで終りって言うのもな……頑張って生きてきて何もかも終りじゃ……」
盗賊「……大丈夫」
剣士「………」
盗賊「死の先にも道はあるから……」
剣士「そっか……」
- 778 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/20(火) 23:22:59 ID:i9WeL7qQ
ー
姫宮「………」ゴソ……
喚起士「眠れませんか?」
姫宮「うん……」
喚起士「明日は……長い日になりますので少しでも寝ておいた方が……」
姫宮「喚起士……」
喚起士「はい?」
姫宮「ごめんね……」
喚起士「………」
姫宮「こんな事に……」
喚起士「いえ、謝らないでください。……正直なところ私は感謝してるんです」
姫宮「……感謝?」
喚起士「………」
姫宮「………」
喚起士「もし今のような事になっていなかったら……何も出来ないまま無駄に時間を過ごさねばいけなかったかもしれないんです……」
- 779 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/21(水) 22:43:32 ID:H2f/ap7Q
ジノ「……そうだよね。本当……」
姫宮「………」
傭兵「………」
喚起士「さあ眠らないと!明日は頑張らないといけませんし!」
姫宮「うん……」
喚起士「ところで、蒼頭さんは?」
姫宮「ちょっと……」
喚起士、ジノ「……?」
姫宮「………」
ジノ「……何か隠してるね?」
姫宮「……うぅ。内緒だからね?秘密だよ?」
ジノ「オッケー……で、何?」
姫宮「蒼頭とネメアが……お互い好き同士なんだって……」
ジノ「うそぉ?……いや、思い当たる節があるかも……」
姫宮「やっぱりあるんだ……」
- 780 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/21(水) 23:00:39 ID:H2f/ap7Q
ー
ネメア「召喚士はどう言うつもりで私をお前に預けたのだ……」
蒼頭「さ、さあ……何故で御座ろうな」
ネメア「まあいい。馬鹿の側で眠るよりいいだろ」
蒼頭「………」
ネメア「なんだ?悩みか?」
蒼頭「ネメア殿……某は弱いで御座ろうか?」
ネメア「………」
蒼頭「あの時、召喚士殿に傷ひとつ付けられず……」
ネメア「蒼頭よ、それは当たり前の事なのだ」
蒼頭「当たり前……?」
ネメア「トヴェルグが私の毛皮を欲しがったのを覚えているか?」
蒼頭「はい……」
- 781 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/22(木) 21:08:35 ID:zU/CxfFM
ネメア「何故欲しがったのか……それはな神殺しの武器と対極にある物を造りたかったからだ」
蒼頭「………」
ネメア「神の攻撃をも退ける防具をな」
蒼頭「……それがネメア殿の毛皮をで出来ると?」
ネメア「そうだ。私を召喚する事で召喚士はそれを手に入れた」
蒼頭「………」
ネメア「ここまで言えば……お前ならわかるな?」
蒼頭「はい……」
ネメア「だから気を落とす事は無い。恐らくだが……この世で私に傷を付けられる者などいないのだから」
蒼頭「わかり申した……」
ネメア「ふむ」
蒼頭「……ならばネメア殿は無敵なので御座ろうか?」
- 782 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/22(木) 22:53:22 ID:Zs1Oyow.
その毛私にももらえないだろうか・・・
世界最強のズr
- 783 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/23(金) 21:06:45 ID:./V6N1fQ
ネメア「……そうでも無い。一度人間に倒されている」
蒼頭「なんと……」
ネメア「ふふ……弱点を突かれてな」
蒼頭「………」
ネメア「わかるか?私の弱点が何なのか」
蒼頭「いいえ……神の攻撃も効かない毛皮で覆われて弱点などあるのですか?」
ネメア「ある。首を絞められ倒された。その後私は今のお前のように……」
蒼頭「………」
ネメア「……蒼頭よ、だからな」
蒼頭「ネメア殿それ以上は結構で御座ります」
ネメア「そうか……」
蒼頭「わざわざ御自分の弱点を某に……ネメア殿に気を使わせてしまいました……」
ネメア「………」
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