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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その36
584 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/04(土) 02:44:07.01 ID:gF5jPSPdo
〜北の森〜

戦士「……着いたけど、こっからでも入れんのか?」

天才「森の中はどこも同じだろ。問題ねぇ」

名代「では上様、我々は海峡まで……」

帝「私もここで、見届けたい」

名代「しかし……」

天才「いいんじゃねーの? どうせまたこっちに引き返してくるんだし」

名代「……分かりました。では、兵を率いて、直に戻ります」

旗本「上様を宜しくお願い致します!」

盗賊「ああ。任せてくれ」

 パッカパッカ……ドドッドドッドドッ……

天才「んで、準備はいいか?」

皇太子「いつでも構わん」チャキッ

占い師「大丈夫……なのよね……?」

天才「大丈夫……だろ?」


585 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/04(土) 02:44:57.23 ID:gF5jPSPdo
戦士「こっちに振るなよ」

盗賊「経験した身で言えば、問題ないと思う」

召喚士「ええ。東方副司令……白虎三男が持っていたタリスマンというペンダント」

魔道士「確か、魔力を無効化するって……」

召喚士「タリスマンを身に付けていた白虎三男は無傷でした」

天才「というより、バフォメットが襲った気配もなかった……だろ?」

召喚士「はい。しかしタリスマンを失ってからは、一瞬で餌食となったようです」

天才「結論。魔力のない奴にバフォちゃんが襲い掛かる可能性はない」

皇太子「あとはどうにか、ねじ伏せるろと言う事だな?」

天才「お前さんが出来ればの話だけどな。ハーッハッハ」

皇太子「やるさ。否が応でもな」

召喚士「占い師さんもお気を付けて。何かあればすぐに知らせて下さい」

占い師「うん。申し訳ないけどそうさせて貰うわ」

天才「これ持ってけ」

皇太子「……鏡?」


586 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/04(土) 02:45:55.59 ID:gF5jPSPdo
天才「今日はまだ月の明かりもある」

占い師「身だしなみでも整えろっての?」

天才「ハーッハッハッハ! 死ぬ時は綺麗に死にたいだろ?」

占い師「ちょっと、ふざけないでしょっ!」

皇太子「在り難く頂戴しよう」スッ

占い師「陛下……っ、こんな冗談に付き合う必要はありませんよ……っ」

皇太子「天才の真意はわかっているつもりだ。安心せよ」

天才「んじゃ、気ぃ付けてな」

皇太子「行ってくる」ザッ

天才「国王陛下が死んだら、俺様達は戦犯だ。しっかし頼むぜ」

戦士「なんつうものの頼み方だよ……」

魔道士「しかも……陛下に向かって……っ」

天才「このぐらいの方がいいんだよ」

召喚士「……ええ、そうですね」

天才「あんまり本気になると、運命も悪い方へ転がる事だってあるんだからな」


603 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/05(日) 23:41:23.11 ID:pA5tODg+o
 ザッザッザッ……

占い師「暗くて……何も見えない……」

皇太子「火を灯すとしようか」

 ゴソゴソッ シュボッ

皇太子「これで良かろう」

占い師「月の光も、流石に森の中までは、なかなか当たりませんね」

皇太子「そうだな。まぁところどころ当たっている部分もあるし、そころ目印に……」

 フッ

占い師「あら、火が……。あの月明かりの下で点け直しましょうか」

皇太子「……待て」

占い師「……?」

皇太子「風も吹いていないというのに、突如火が消えた」

占い師「……っ」

皇太子「そして月明かりの向こう。君はここで待て」

占い師「陛下っ!?」


604 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/05(日) 23:41:46.58 ID:pA5tODg+o
 ザッザッザッ

皇太子「何者だ。姿を見せよ」

 木々の間よりぼんやりと差し込む月明かりの向こう。闇。

 その奥より確かに、息遣いと静かな足音が近づいてきていた。

占い師「……っ!!」

皇太子「貴様がバフォメットとやら――」

 ザッザッザッ……ザッ

バフォメット「……ファファファ」

皇太子「どういう事だ……」

占い師「こ、これって……っ」

皇太子「バフォメットとは、私の事であったか?」

占い師「あの姿っ、陛下そのものじゃないっ!!」

皇太子「ふっ。バフォメットは山羊の化物と聞いてたが、私はそんな、山羊に似ているか?」

占い師「まさか、魔力の関係で……?」

バフォメット「……ファファファ」


605 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/05(日) 23:42:15.33 ID:pA5tODg+o
〜北方、地獄の壁〜

 バシュウウゥゥゥゥ

竜騎士兵「くっそぉ……っ。回り込めぇ!! 壁に張り付かせるなぁ!!」

ドラゴン「ゴッガアアアアァァァァ!!」

青龍兵「止めるううぅぅーっ!」

青龍士官「突出するなっ! 数であたれ――」

 ドッゴオオォォォォン!!

ワイバーン「ググウウゥゥゥゥ……ッ」ヒュルルルル……

青龍士官「馬鹿者めが……っ」

竜騎士兵「東の空から3匹強襲!!」

青龍士官「反転っ! 即座に張り付けぇ!」

 バシュウウゥゥゥゥ

ドラゴン「ゴオオォォォォ!!」

竜騎士兵「何度来ようとも、懐に飛び込んでしまえば――」

ドラゴン「グッガアアアアァァァァーッ!!」


606 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/05(日) 23:42:50.68 ID:pA5tODg+o
 ドッドオオオオォォォォン!! ゴガアアァァァァ!!

青龍士官「何ぃ!? 仲間もろとも攻撃しただとぉ!?」

ドラゴン「……グ……ウウゥゥゥゥ」

竜騎士兵「が……がは……っ」

 ヒュルルルル……ドッズウウゥゥゥゥン

青龍士官「味方ごと潰すとはな……っ」

青龍兵「隊長!!」

青龍士官「!?」

 バサァッ!! バシュウウゥゥゥゥ

ヴァンパイア「クックククク! さぁ、息切れですかぁー?」

青龍兵「こざか……」

ヴァンパイア「消えなさいッ!」ドゴオオォォォォ!!

青龍兵「ぐあぁ……っ!」

青龍士官「拾い上げるぞ! ワイバーン!」

ワイバーン「馬鹿を言うな! 間に合うものかッ!」


607 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/05(日) 23:43:49.81 ID:pA5tODg+o
青龍士官「諦めたら……そこで終わりなんだよぉ!!」

ワイバーン「クッ!!」

 バッシュウウウウゥゥゥゥ!!

青龍士官「間に合ええぇぇぇぇ!!」

ワイバーン「駄目だ……クソッ」

 ヒュオッ!! ガッシイイィィ!!

青龍士官「!?」

ブリュンヒルデ「……大丈夫か?」

青龍兵「……あっ、ありがとう……っ」

オルトリンデ「姉様っ、敵が来ますわっ」

ブリュンヒルデ「マスター……ご指示を」

 ザッ

アマゾネス「……突撃!」

ゲルヒルデ「いっけええぇぇ!!」

 ババシュウウウウゥゥゥゥ!!


608 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/05(日) 23:46:32.73 ID:pA5tODg+o
おさげ「さぁーっ、私達も長に続くわよぉ〜!」

色黒「遅れた分、取り戻さなくっちゃね♪」

ポニテ「それーっ!」

ツインテ「みんなーっ! 耳塞いでぇ〜!」

セイレーン「〜♪」

ヴァンパイア「グギャアアァァ!! やッ、やめろぉーッ!!」

グリフォン「小賢しいっ!!」

 ドッゴオオォォォォン!!

青龍士官「ワーカーの援軍かっ、頼もしいな!」

竜騎士兵「しかし、ヴァンパイアは不死。幾ら援軍が来たとはいえ……」

アマゾネス「ヴァンパイアは彼らに任せろ。こっちはドラゴンに集中すれば良い」

青龍士官「……?」

 ビュオッ!! ドッゴオオオオォォォォン!!

ヴァンパイア「…………?」メキョッ

博士「うーむ、命中。次……撃つのら」


609 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/05(日) 23:48:13.75 ID:pA5tODg+o
助手「結界石用意〜っ」

工兵「……よし、いいぞ!」ガゴッ

博士「……発射」

 バッシュウウゥゥゥゥ……ドゴオオオオォォォォ!!

青龍士官「バリスタに投石器かっ!」

博士「おーっ、こっちは任せるのら」

助手「この壁を越えようものなら、一撃ブチかましちゃうわんっ♪」

竜騎士兵「隊長っ、これなら……っ」

青龍士官「……よし! ドラゴンを1体ずつ、徹底集中攻撃だ!」

青龍兵「いっけえぇーっ!!」

青龍士官「よし、一気に決める! 出でよ、バハムート!」シュイイィィィィン

バハムート「……ゴッガアアァァァァ!!」

 キュイイィィィィ……ドッグオオオオォォォォン!!

青龍士官「あと少しだ。このまま一気に殲滅するぞ!」

アマゾネス「了解っ!」


610 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 00:18:32.03 ID:FkqaTTt/o
週末更新少なくてごめんなさい…
それではまた!沢山のご支援ありがとうございました!ノシ

〜オマケ〜

謎の順位表♂ Ver1.0

【神クラス】
天才、戦士、お父、南方司令

エリート「おい、やめろ」

〜本当のオマケ〜

魔道士「もうすぐバレンタインデーですよ盗賊さんっ!」

盗賊「……うん」

魔道士「今年はどうしましょっか!?」

盗賊「去年は酷い事になってしまったからな……(その26>>751あたり)」

魔道士「あれ? ていうか……バレンタインももう3回目くらいのオマk」
盗賊「言ってやるな。遅筆にもほどがある」

魔道士「去年は等身大コカトリスチョコだったから、今年は等身大バハムートチョk」
盗賊「死ぬぞ?」

夫人「……ほほう、ばれんたいんか。くふふふっ♪」


613 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/06(月) 00:56:49.85 ID:G29nZvIOo
主人公戦士はやっぱりランクも主人公だな


619 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:11:04.23 ID:NciMU0i1o
〜北の森、入り口〜

戦士「どうだ?」

盗賊「あれから……15分経過」

魔道士「陛下と占い師さん、大丈夫ですかね……?」

召喚士「特殊な森なのか、威圧や気配を感じ取る事が出来ないので心配ですね……」

帝「心配はなかろう。信じるしかあるまい」

天才「その通りだ。手を貸す事なんざ、結局は出来ねぇんだからな」

召喚士「でも、あまりにも遅い場合には……」

天才「どうするつもりだ? みすみす死にに、森の中へ入るってか?」

召喚士「魔力枯渇さえしていれば、問題ないのでしょう?」

天才「この先、テメーの召喚術なしじゃ戦えねぇ」

戦士「だったら俺が――」

天才「枯渇してフラフラの状態で、戦えんのか? 俺様でも無理な曲芸だなそりゃ」

戦士「……っ」

天才「……それに、どうやら人様の心配をしている場合でもないみてーだ」


620 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:11:30.70 ID:NciMU0i1o
魔道士「へっ?」

 ザッザッザッ……

魔道士「な、何か来る……っ」

帝「森……ではないな。その脇……人か?」

盗賊「――――っ!?」

召喚士「あ、あれは……っ!!」

――「……久し振りだなッ、ふっふっ」

天才「……黒の三騎士」

召喚士「バカなっ! 死んだはずじゃ……」

天才「いや、器だけか。中身は全くの別モンだな。テメェら何モンだ」

スケル「キタセキでは世話になったな。今日こそあの時の恨み……晴らしてくれるわ!」ドンッ!!

リザード「ネクロマンサー様の手により蘇った俺ら、前のようにいくとは思うなよォ……?」ドンッ!!

ゴルリン「しかも人間の亡骸と融合した我らは、更なる強さを手に入れたのだアアァァ!」ドンッ!!

召喚士「く、黒の三騎士じゃない……っ!!」

盗賊「中身は別物というわけか……」チャキッ


621 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:12:06.04 ID:NciMU0i1o
天才「北関? 北関でなんかあったっけか?」

スケル「スケルトンの王であるこの私を……よくも」

リザード「忘れたとは言わせねーぞ! 貴様にやられた借り……今日こそ晴らしてやる!」

ゴルリン「……おい、テメーだよテメー」

戦士「……?」

ゴルリン「このゴルリン様を奇跡的に倒したからって、図に乗ってんじゃあねーぞ」

天才「知り合いか?」

戦士「……さあ」

リザード「殺す!!」ドウンッ!!

天才「ハーッハッハッハ! この俺様に単身、挑んでくるとは……哀れだぞオメー」

ゴルリン「テメーの相手はこのゴルリン様だギャー!!」ザザザザッ

戦士「何なんだてめぇは……っ!」

スケル「私の相手は誰です? んんっ?」ジャキジャキッ

帝「腕が増えたぞっ!?」

召喚士「魔道士さん、盗賊さんっ! 上様の護衛をっ!」


622 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:12:29.35 ID:NciMU0i1o
盗賊「了解」ババッ

スケル「お前が相手か」

召喚士「不服?」

スケル「いや。誰が相手でも同じ事よ……ふっふっ」

 ビュオオッ ブブンッ!!

召喚士「!?」

スケル「ただの二刀流と思うなよ?」チャキッ

召喚士「魔法剣か……っ」

スケル「以前の戦いで……覚えたぞォ!」

召喚士「……そうかっ、北関の時の魔物か」

スケル「そらそらそらそらァ! どうするどうする!」ババババババッ!!

召喚士「くっ、面倒だなぁ……」チリッ

帝「押されているか……」

魔道士「いえ、大丈夫ですよ。召喚士さん今、召喚しました」

盗賊「詠唱なしか。しかし……分かるようになったのか?」


623 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:12:58.32 ID:NciMU0i1o
魔道士「何となくですけどね」

盗賊「……月読か」

 ズザザザザザッ

スケル「どうしましたァ! 逃げるだけですかァ!?」

召喚士「まさかぁ!」

 ドッゴオオォォォォン!!

スフィンクス「だぶるぱーんち!!」

 バッギョオオオオォォォォ!!

スフィンクス「……?」

召喚士「何っ!?」

スケル「……そんなものですか」シュウウゥゥ

帝「あれを……止めたっ!?」

スケル「以前とは違うと……申したでしょうっ!」

スフィンクス「それなら新技、たつまきーっく!!」ドゴウッ!!

スケル「なにぬわぎゃああぁぁぁぁーッ!」


624 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:13:32.70 ID:NciMU0i1o
 ドゴッシャアアァァ!! ゴロゴロゴロゴロッ

魔道士「やった……っ!」

盗賊「あっちは……」

 キィンキィンキィンキィンッ!! ガガガガガガッ!!

戦士「……言うだけの事はあるな」

ゴルリン「新しい肉体は動きにくけどよぉ!」

 ザザッ

ゴルリン「魔法も使えて便利便利ィ!」

 ドドオオォォォォン!! ゴアアァァァァ!!

戦士「くっ!」

ゴルリン「炎に焼かれて死ーね! ウヒヒヒ――」

 ゴアッ!!

ゴルリン「……!?」

戦士「風のマント、早速役に立ったな」

ゴルリン「ヌヌウウゥゥゥゥ!」


625 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:14:02.31 ID:NciMU0i1o
 ザッシュウウゥゥゥゥ!!

リザード「ゴハァ……ッ!」ドシャッ

天才「魔物にしろ黒の三騎士にしろ、俺様にとっちゃ雑魚に変わりはねぇ」

リザード「コ、コイツ……本当に人間か……ッ?」

 ゴシャッ!!

天才「……人間だよ。多分な」スチャッ

リザード「グッ、ギギギギ……ッ」ググッ

天才「つーか、不死かよ。めんどくせぇ……」

リザード「死なねぇ限り……負けないいィィィィ!!」

天才「じゃあ死ね!!」キュイイィィィィ

リザード「――ッ!?」

天才「五行……聖っ!!」

 ドッドオオオオォォォォン!! ゴゴゴゴゴゴ……

天才「無駄撃ちさせんじゃねぇよ全く……」

リザード「…………」


626 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:14:31.75 ID:NciMU0i1o
 ズシャッ バゴオオォォォォン!!

戦士「……ちっ、しつけーな」

ゴルリン「いくら攻撃を当てようとも、無駄無駄!」

戦士「不死かよ……くそっ!」

 ザシャッ

スケル「……フウウゥゥゥ」

スフィンクス「無傷!?」

召喚士「やはりアンデッドか……」

 ビュオッ スタッ

戦士「召喚士、コイツら……」

召喚士「うん。どうやら五行しかないみたいだ」

戦士「どうする?」

召喚士「……」

帝「盗賊、魔道士。二人に手を貸してやれ」

魔道士「上様……?」


627 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:15:32.43 ID:NciMU0i1o
盗賊「……しかし」

帝「的を倒す力量はなくとも、己の身を守るぐらいの力はあるつもりだ」

魔道士「盗賊さん……っ」

帝「あまり時間をかけるのも好ましくない。一気に片付けて仕舞え」

盗賊「……御意に」スッ

魔道士「よ、よしっ。そういう事なら……やってやるです!」

 タッタッタッタッタッ

盗賊「手を貸す。五行で一気に殲滅しよう」

戦士「盗賊!?」

魔道士「召喚士さんっ、作戦を!」

召喚士「……あまり時間はかけてられませんね。分かりました」

ゴルリン「スjケルウウゥゥ、俺が殺る! どいてろ!」

スケル「まぁまぁ。ここは一緒に楽しむとしましょうよ」

ゴルリン「……仕方ねぇ。足は引っ張るなよォ!」

スケル「そっちこそ!」


628 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:16:01.86 ID:NciMU0i1o
 ドンッ!!

戦士「来るぞぉ!」

召喚士「複数腕は俺が引き受ける! 戦士はそっちをゾディアックで!」

戦士「了解!」ババッ

召喚士「行けっ! ワイバーン! スキュラ!」

戦士「うおりゃああぁぁーっ!!」

 ガキイイィィィィン!!

ゴルリン「スケルウウゥゥ!」

スケル「任せろォ!」ゴアッ

ワイバーン「甘いっ!」

スケル「……魔法剣を相殺したどとォ!?」

スキュラ「生半可な魔法剣なぞ、足元にも及ばぬわ!」

召喚士「今だっ! コカトリス!」

戦士「食らえぇ!」

ゴルリン「――ッ!?」


629 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:16:42.11 ID:NciMU0i1o
 ブオンッ!! ザッシュウウゥゥゥゥ!!

戦士「……ぐくっ! 魔道士ぃ、盗賊!!」

魔道士「盗賊さんっ、ゾディアックめがけて魔法を!」

盗賊「承知っ!」

魔道士「撃ちますっ!」

 ドドオオオオォォォォン!! ガッカアアアアァァァァ!!

 ゴルリンを串刺したゾディアックめがけ、盗賊と魔道士の合体五行が放たれた。

コカトリス「はあぁーっ!!」

スケル「な、何グヌオアアァァァァ――」ビシビシッ……ピキッ

召喚士「……はああああぁぁぁぁ」

 ゴゴゴゴゴゴ……

 既に召喚士済であるスフィンクス、そしてワイバーンとスキュラ。

 更にコカトリスが集い、金色の光を徐々に帯び始めた。

召喚士「一行足りないけれど、4属性でも封印は出来る」

 ガカアアアアァァァァッ!!


630 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:17:29.33 ID:NciMU0i1o
召喚士「これで、終わりだ」

盗賊「こっちも片付いた」

戦士「なんだか久々に、4人で戦闘って感じだったな」

魔道士「そういえばそうですね……」

天才「おーう。片付いたかぁ?」ザッザッ

戦士「ああ。今ちょうと片……」

天才「しっかし、とんだ雑魚――」

 バギャアアァァァァ!!

魔道士「――っ!?」

召喚士「天才さんっ!」

天才「……ぐ……っは」ズザァ

盗賊「……な……っ」

リザード「……ブフウウゥゥゥゥ」

天才「バカな……っ、五行ブチかましたはず……」

魔道士「召喚士さんっ!!」


631 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/06(月) 18:18:00.25 ID:NciMU0i1o
召喚士「!?」

スケル「……フッフッフッフッフウウゥゥゥゥ」

ゴルリン「オ……オア……オアオオォォォォ」

戦士「五行かましたんじゃねぇのかよ!!」

召喚士「ど、どういう事なんだ……!?」

天才「……中身は魔物だがガワは人間だ。だからだろうな」

盗賊「大丈夫か?」

天才「後頭部思いっきりブン殴りやがって……。誰がやりやがった」

リザード「……グッヒヒヒヒ」

天才「てめぇか。ぶっ殺す」

魔道士「でもっ、どうやって倒すんですか!?」

戦士「物理も効かねぇ、五行も効かねぇじゃ手の内ようが……」

天才「もっと手っ取り早く片付くだろうがよ」

召喚士「……森……ですか」

天才「皇太子がバフォメット始末する前が勝負だ! 森の中に放り込むぞ!」



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