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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その20
1 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/23(木) 12:43:22.32 ID:jxvlfPEo
┏━ ノ ー‐  j  ji       |l|     _,,,,,_    ji     ji     i  i!  ,_,,xz   .|l| |l|   ┃
┃  -イ.ー┬‐ | ーチ‐      ||        |!  ーナ ̄|   ト-、  |  |!    /    ||  ||   ┃
┃.   │ _|   レ _ノ  `"⌒)  o     ,__,,」  ノ´ 、ノ   .|     丿   /^\  .o .o ━┛
                . ̄

――かつて、人間と魔族が共存し、争いを繰り広げていた時代…
   幻獣を召喚し魔物を倒す者がいた…。
   名を「召喚士」…。後に「救世主」と呼ばれる者である…。


                           ――かもしれない…。

〜前回までのあらすじ〜

朱雀先生の称号を受け継ぎ、魔王を倒す為、旅を続ける召喚士…。、
パーティー仲間の強くて頼れる二枚目の戦士、いつも明るく笑顔が
可愛い魔道士。スタイル抜群ツンデレな盗賊との冒険はまだまだ続く。
宿敵ネクロマンサーとの死闘。その果てに待つものとは…!?

◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
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◆キャラクター人気投票所(ありがとうございます!)
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http://ux.getuploader.com/cockatrice/

◆前スレ(その19)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1282639369/


12 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 00:19:24.15 ID:FNnTrXco
魔剣士「……とっておき?」

マジシャン「…ああ。とっておきだ」

魔剣士「…無謀だな」

マジシャン「ハッハ。無謀ねぇ…」

魔剣士「……」

マジシャン「勇敢の間違いだろ?御託はいい…覚悟しな」

魔剣士「……マジシャン」

ジャキッ

マジシャン「手招きしてんぜ…?師匠とプリーストが涅槃でよ」

魔剣士「……」

マジシャン「……ふーっ」

呼吸を一つ吐く。それからマジシャンはゆっくりと両手を地面へと着けた。

魔剣士「……」

マジシャン「位置について…ヨーイドン・・ってな!」

マジシャンの両手が白く輝きを放ち始める。


13 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 00:19:51.17 ID:FNnTrXco
ドドオオォォォォンッ!!

魔剣士「!?」

地面へと打ち放たれた風の魔法。それを反動にマジシャンは大きく前方へ飛び出す。

魔剣士「く…っ!」

マジシャン「う……らああぁぁ!」

焦る表情を初めて見せる魔剣士。それはマジシャンによる予想外の行動に於いてである。

一気に間合いを詰めるマジシャンに対し、魔剣士は渾身の一撃を放つ。

魔剣士「……はぁ!!」

ビュオッ!!

大剣とは思えぬ強烈な早さの突き。それがマジシャンめがけ真っ直ぐ放たれる。

マジシャン「……く……うぅ‥‥おおぉぉ!!」

ボンッ!!……ドズウウゥゥ…

マジシャン「……ぐ…うぅ…っ」

魔剣士「……バ…カな…っ!?」

魔剣士の突きはマジシャンの左真横を通過し、ぴたりと静止した。


14 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 00:20:37.29 ID:FNnTrXco
マジシャン「……ハ…ッハ!」

魔剣士「……」

マジシャン「お前の判断は間違っちゃいねぇよ…」

苦悶の表情でマジシャンが言葉を続ける。

マジシャン「俺の…心臓一点を狙っての突き。かわせるわけねぇ…」

魔剣士「……マジシャン…お前」

マジシャン「さっきも言ったよなぁ?あれから十何年経ってると思ってんだ?」

魔剣士「……」

マジシャン「その年数の間、俺は体術だけを磨き上げてきた……」

魔剣士「…最初から…この為に…っ」

マジシャン「…そうだ。その為にゃあ、左腕の一本くらい…くれてやるよ!」

ツヴァイハンダーの突きにより吹き飛んだマジシャンの左腕が、魔剣士の背後へ落下する。

マジシャン「ま、ここまでせにゃかわせねぇってのも…情けない話だがな」

魔剣士の腹部に突き刺さるマジシャンの右腕が、更に奥へと進む。

魔剣士「……ぐ…っ」


15 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 00:21:25.43 ID:FNnTrXco
ズグゥ…

マジシャン「…なぁ、俺が手に握ってる物…分かるか?」

魔剣士「……」

マジシャン「……結界石と五行それぞれの鉱石だよ」

魔剣士「……結界石…?」

マジシャン「お前に結界石が効かない事は重々承知だ。これはあくまで媒介…」

ズズッ

マジシャン「増幅装置ってトコだわな……」

魔剣士「……お、お前…っ」

マジシャン「それを体内で…五行ぶっ放したら、さぞやお前でも耐えられんだろ」

魔剣士「…そんな事をすれば…お前も死ぬぞ。確実にな」

マジシャン「……承知の上だ」

魔剣士「…最初からそのつもりか」

マジシャン「ああ。そのつもりだ」

魔剣士「……」


16 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 00:22:19.83 ID:FNnTrXco
フォンッ

マジシャン「…さ、もうお終いだ。清算しようぜ」

マジシャンの右腕が徐々に明るみを帯び、輝き始める。

魔剣士「……何をそこまで…お前を」

マジシャン「15年前、俺らは既に死んでたんだよ。だから生きてちゃいけねぇのさ」

魔剣士「…マジシャン…!!」

キュイイィィィィ…

マジシャン「あとはよ、若い連中に任せて…ゆっくり休もうや。な?」

魔剣士「…っ!!」

マジシャン「アイツらは強い。おそらく再来なんてあっという間に越えちまうだろうよ」

魔剣士「……く…っ」

マジシャン「だから安心して……逝ける!!」

魔剣士「くあ…あぁ…っ!!」

マジシャン「…師匠…プリースト。今…連れてくからな!」

マジシャンの右腕に宿る光が、魔剣士の体を通し激しく弾けた…。


17 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/24(金) 00:24:43.24 ID:ZFf.c.cP
えっ


えっ


19 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 00:34:14.34 ID:FNnTrXco
タッタッタッタッタ

大軍師「あ…あの光は…!?」

左翼長「……あ…んの野郎っ!!」

召喚士「マジシャンさん!!」

ダッ

崖の上に到達する一同の目先に、光に包まれたマジシャンの背中が飛び込む。

戦士「!!」

マジシャン「……来るな!!」

魔道士「マジシャンさんっ!!」

マジシャン「離…れろっ!巻き添えを食うぞ!!」

召喚士「で、でもっ!!」

マジシャン「……それに、これは…俺の戦いだ!」

盗賊「……っ!」

魔剣士「……ぐ…ぅ!」

マジシャン「これで…全魔力開放だ…っ!!」


22 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 00:43:47.96 ID:FNnTrXco
ゴゴゴゴオオォォォォ

白虎長「…五行!?で、でもこんな凄まじいのって…」

戦士「何とかオッサンを…!」

大軍師「無理です!最早、抑制する事は出来ません!」

戦士「だからって…見てるだけってわけにいかねぇだろ!」

左翼長「離れろ!!」

魔道士「!?」

左翼長「アイツの言う通りだ。このままじゃ巻き添え食って全滅だ」

大軍師「…ええ。もう…どうしようもありません…」

マジシャン「…ハッハ」

魔道士「マジシャンさぁん!!」

マジシャン「…ありがとな。あとは…託すぜ!」

キュイイィィィィン

マジシャン「この……世界を――」

辺り一面に輝く光。それを打ち消すかのように空からは雨がぽつぽつと滴り始めた。


23 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 00:49:47.63 ID:FNnTrXco
召喚士「コカトリスーっ!!」

シュウゥゥ

盗賊「……くっ!」

ダッ

左翼長「動くなぁ!!これは命令だ!!」

盗賊「!?」

大軍師「二人の身体を光が取り込んでいます。間もなく……」

盗賊「だからって…!!」

魔道士「マジシャンさん!マジシャンさぁん!!」

ドドオオォォォォ!!

白虎長「きゃあぁ!!」

戦士「ぐく…っ!」

召喚士「ひ…光が……広がって……」

オオォォォ…

白く輝く閃光は天高く突き昇り、同時に二人の身体と周囲をその場より消滅させた…。


24 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 01:00:29.14 ID:FNnTrXco
ドッグオオォォォンッ!!

盗賊「…うっ!!」

左翼長「白虎長!後方の兵を退かせろぉ!」

大軍師「……撤退しましょう。今の衝撃と雨で地盤が緩んでいます」

戦士「撤退…?オッサンは…マジシャンはどうすんだよ!」

召喚士「…………」

魔道士「……う…そ…」

盗賊「……マジ…シャン?」

左翼長「戦士、お前らも早くしろ!」

戦士「……」

ドカッ!!

戦士「……そんなのって」

左翼長「…ガキじゃねぇんだ。戦場でグダグダ泣きべそかいてる場合か!」

大軍師「まずいですね…地盤が崩れ始めています。もう限界です」

召喚士「……マジシャン…さん」


25 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 01:01:47.78 ID:FNnTrXco
夕暮れの紅く染まった空は生憎の雨雲に覆われ、先程とは真逆の様相を見せる。

黒くどんよりと重い空から大粒の雨が降り注ぎ、大地を濡らす。

ザアアァァァァ…

左翼長「もう無理だ!!下がれっ!!」

魔道士「だって…っ!マジシャンさんがっ!!」

大軍師「……っ」

戦士「何でだよぉーっ!ふざけんじゃねぇぞ!!」

北方参謀「豪雨で土砂が起きています!後退しましょう!」

召喚士「だって……マジシャンさんが…マジシャン…さん…」

左翼長「馬鹿野郎がっ!!お前等も死にたいのかぁ!?」

大軍師「全軍、急ぎ撤退を開始して下さい!」

ザアアァァァァ

盗賊「……こ…んな……嘘…だって」

魔道士「マジシャンさああぁぁーんっ!!」

その日、俺らの目の前で…マジシャンさんは死んだ。


26 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 01:05:19.55 ID:FNnTrXco
〜オマケ〜

大軍師「…なーんて、こんな事もあろうかと集めておきました」

ゴトゴトッ

召喚士「こ…これは!?」

大軍師「…出でよ!神龍!!」

シュイィィン

神龍「どんな願いも…一つだけ叶えてやろう」

大軍師「…さぁ、どうぞ」

召喚士「で、では。マジシャンさんを生き…」

ババッ!!

王子「ギャルのパンティーおーくれっ!!」

盗賊「!!」

魔道士「え…!?」

ヒラヒラヒラッ…パサッ

神龍「願いは叶えた…さらばだ」

シュイィン…

王子「ギャルのパンティー…ゲットだぜ!!」


27 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/24(金) 01:05:24.86 ID:xFB4f4Yo
ハッハ!…………はは…は……


29 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/24(金) 01:07:28.34 ID:sQnVSbc0
マジシャン・・・
天国が賑やかになるなぁ・・・


34 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/24(金) 02:11:36.58 ID:1cI7qaso
マジシャン…まだ親子再開イベントとか
フラグ回収しきってないから退場には早すぎるよ…


35 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/24(金) 02:13:43.68 ID:i9iuWxso
マジシャンの子供が天才とかメガネとかに並んで協力してくれんじゃね?
まさかのパーティー編入はないだろうね


40 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/24(金) 17:44:18.72 ID:F.pT3aso
いちおつおつ

キャラは物語の逝くべき場所で逝くからこそ映えるわけで
マジシャンはそんな映えある場所でだからぜんぜん悲しくなんかない、むしろ必然
悲しくなんか・・・かなしく、な、ん、か、、、、
(´;ω;`)ブワッ


41 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 17:45:31.36 ID:PclyyQQo
カッ!!…ドドオオォォンッ…ゴロゴロゴロッ

占い師「きゃっ!」

パリンッ

占い師「…あーあ、割れちゃった…」

カチャカチャッ

占い師「……なんだか…胸騒ぎが止まらない。何も無ければいいけど…」

ドドオオォォンッ…ザアアァァ…

詩人「……雨が強まってきたな」

眼鏡「……」

詩人「…戻らないのかい?」

眼鏡「やはり…同じ世界には住めないみたいだ」

詩人「……そうかな」

眼鏡「…?」

詩人「僕はそう思わないけど。君は近づきつつあると思うよ…人間にね」

眼鏡「……」


42 名前:>>41忘れてた!すみません ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 17:46:58.00 ID:PclyyQQo
バシャバシャバシャッ

魔法剣士「……やはり駄目か。この辺りに逃げたと思ったが…」

ザアアァァ

魔法剣士「それより…今の光は?この上か……」

タッ…バシャバシャバシャッ…

崖の上に走り去る魔法剣士と入れ違いに現れた男。

ゆっくりと岩の陰に落ちたツヴァイハンダーを拾い上げる。

カチャッ…ザアアァァァァ

北方司令「……」

ザッザッザ

お父「……行くぞ」

北方司令「…ああ」

お父「……どうだ?」

北方司令「…しっくりくる」

お父「……そうか」


43 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 17:48:04.59 ID:PclyyQQo
〜最北の村、西側〜

大軍師「退避後、魔道兵を此方へ。土砂の二次災害を防ぎます」

白虎長「分かりました!交代で向かわせますっ!」

左翼長「……」

ザッザッザ

戦士「……召喚士」

召喚士「……戦士、俺は…大丈夫だよ。それより……」

魔道士「いやぁ!いやよっ!だって…マジシャンさんがっ!!」

盗賊「…魔道士、落ち着くんだ」

戦士「…それはお前の役目だろ。任せるぞ」

召喚士「……」

戦士「盗賊!怪我してんだろ!?無理せず行け!」

盗賊「…あ、う…うん」

召喚士「盗賊さん、代わります」

盗賊「……すまん」


44 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 17:48:37.55 ID:PclyyQQo
魔道士「マジシャンさんが…っ!マジシャ…」

召喚士「…魔道士さん」

魔道士「ひぐっ!嘘…嘘ですよね!?ねっ!?召喚士さんっ!?」

召喚士「……魔道士さん、落ち着いてください」

ザッザッザ

左翼長「…パニックに陥ってるな。衛生兵呼ぶか?」

戦士「……いや、大丈夫。召喚士に任せよう」

左翼長「…そうか。先に行ってるぞ、土砂に気を付けろよ」

戦士「…ああ」

左翼長「オラ、モタモタすんな!迅速に進め!!」

ザッザッザ

魔道士「だって…マジシャンさん…マジ…シャン…」

召喚士「…そう、ゆっくり呼吸を……ゆっくり大きくですよ」

魔道士「……マジ…シャン……さん」

召喚士「……」


45 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 17:49:19.16 ID:PclyyQQo
〜最北の村、中央〜

ザッザッザ

戦士「…気ぃ失っちまったか?」

召喚士「…うん、でも大丈夫。このまま安静に…」

戦士「…ん、ああ」

タッタッタッタッタ

衛生兵「怪我人はいらっしゃいますか!?」

召喚士「この二人を…」

盗賊「わ、私は…っ」

戦士「いいから診て貰ってこい」

盗賊「……う、うん」

衛生兵「ここでは応急処置程度ですが、司令部までの我慢ですからねっ」

盗賊「…大丈夫。傷は…浅い」

衛生兵「…強いですね。こちらのお嬢さんもお預かり致しますねっ」

召喚士「……お願いします」


46 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 17:50:30.10 ID:PclyyQQo
ザアアァァァァ

北方兵「退却の準備、整いました」

左翼長「ご苦労。そっちは…?」

大軍師「参謀を始めとする魔道兵が土砂を防いでおります」

左翼長「任せて問題ないか?」

大軍師「ええ、大丈夫でしょう」

左翼長「…よし。このまま南進し、北の村を抜けた後…騎士団と合流」

北方兵「はっ!!」

左翼長「そのまま司令部へと退却する!前進!!」

青龍兵「豪雨で足元が悪い。気をつけろよ!」

バリスタ兵「場合によってはバリスタを置いていく。後日回収するぞ!」

左翼長「…追撃はどう見る?」

大軍師「おそらくないでしょう。魔王軍も主力が落ちたようですし」

左翼長「……双方…大損害、か」

大軍師「…残念ですが」


47 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 17:51:12.53 ID:PclyyQQo
ザアアァァ…

戦士「…あれ?召喚士は?」

盗賊「……見てない」

戦士「先に行っちまったか?もうみんな出発してる…」

盗賊「…荷物は…あるぞ?」

戦士「……」

盗賊「……」

戦士「…ちょっくら…見てくるわ」

盗賊「あっ、わ…私も…行く」

ザアアァァ…バシャッ…バシャッバシャッ

戦士「…どこ行っちまったんだ…?」

盗賊「……あ…っ」

戦士「ん?……お、いた」

ザアアァァ…ゴロゴロッ…ドドオオォォンッ

召喚士「……く…くく…っ!!ぐ…っ…うぅっ」


48 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/24(金) 17:51:48.65 ID:PclyyQQo
ドカァッ!!

召喚士「うああぁぁ!!」

ガスッ!!

召喚士「…助け…られなかったっ!マジシャンさんを…っ」

ドカッ…ドカッ!!

召喚士「何が朱雀先生だ!!非力で…ちっぽけで…!!」

戦士「!!…おい、召……」

ガシッ

盗賊「……」

戦士の腕を掴む盗賊は、ただ黙って首を横に振る。

戦士「……戻って…司令部行く支度しとくぞ」

盗賊「…ああ、そうしよう」

バシャッ…ザッザッザ…

召喚士「く……っ!うああぁぁーっ!!」

その場に座り込み、雷雨の空めがけ叫ぶ召喚士。大粒の雨が顔と身体を濡らした。



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