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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その33
- 740 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/11/15(火) 18:03:39.01 ID:DYfJD5wIo
ドドドドドドオオォォ
魔獣「ヴオオォォォォォン!!」
戦士「いくら雄叫びあげようが……もう慣れちまったぜ」
盗賊「……ふーっ」
女隊員「さぁ、やるッスよぉ。どこまで通じるか分からないッスけど……」
格闘家「とにかく、やるしかないですね」
ザッ
西方参謀「これまた、前衛をずらりと並べて……なかなかユニークな作戦だな。ヒック」
男隊員「指揮官が言うんだから仕方ないだろ」
西方副司令「その方が、うちら後衛も支援しやすいもの」
魔道兵「魔道隊、全員配置につきました」
西方副司令「ご苦労様。いい? 狙いは前衛への付加のみ。援護は無用よ」
魔道兵「了解でありますっ!」
男隊員「んで、肝心の指揮官はどこ行ったんだ?」
西方参謀「ああ、それなら総司令と砦に向かったよ……ヒック」
- 741 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:04:13.96 ID:DYfJD5wIo
〜西の砦、城壁〜
ヒュウウゥゥゥゥゥ
天才「……」
召喚士「……」
天才「……何でテメーがいるんだよ」
召喚士「天才さん1人では無理ですよ」
天才「あぁ?」
召喚士「万が一、閃光の軌道を変えられなかった場合、ここを最終防衛線にするつもりでしょう?」
天才「……」
召喚士「しかも魔方陣の為の魔力を温存してだなんて……」
天才「バーカ。ただの物見遊山だっつーの」
召喚士「……」
天才「……ちっ。まぁいい、お前が指揮官だ。好きにしろや」
召喚士「そうさせて貰います。さて、間もなく開戦ですよ」
天才「お前はどうすんだ? コカトリスは……」
- 742 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:04:45.14 ID:DYfJD5wIo
バシュウウゥゥゥゥ
コカトリス「……」
魔獣の遥か頭上を飛行するコカトリスは、西より吹き付ける暴風にバランスを取りつつ、
鳥の1匹も居ぬ赤い空で静かに、開戦の刻を待っていた。
後方で無数の発光弾が打ち上げられる。色も単色ではなく複数色である。
これは特遊を始め、要人、本国軍、魔道兵など多数の対象舞台が入り混じっている為であった。
通常ならば敵に気付かれるであろうこの行為は行われない。
しかし相手は魔獣ただ1体。危惧はなく、むしろ皆の鼓舞も兼ねての打ち上げであった。
隊長「これで景気づけになりゃあいいがな」
神官「なりますよ。きっと」
サモナー「……」
傭兵「王子、後詰めの俺らもそろそろ出る準備するぞ」
王子「おうよっ。前菜だけどチョロっと味見はしとかないとなっ!」
神官「陛下。戦は始まっているのです。真面目にやって下さい」
王子「分かってるよ。自分だけじゃなく、他人の命もかかってるんだ。ふざけてられないさ」
- 743 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:05:38.28 ID:DYfJD5wIo
ドッズウウゥゥゥゥン
盗賊「行くぞっ!」
戦士「おうっ!」
ザザッ…ダダダダッ
女隊員「ひゃあぁっ、でっかいッスなぁ」
格闘家「顔を下げぬ限り、攻撃出来ませんよ」
戦士「分かってるよ。その為の召喚士だろうが!」
盗賊「来たぞっ!」
バシュウウゥゥゥゥ
コカトリス「乗れ」
戦士「おうっ、助かる!」
ペガサス「お姉ちゃん、オッケー?」
盗賊「ああ、いいぞ」
グリフォン「さぁ、早く乗れ」
女隊員「失礼するッス!」
- 744 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:06:21.51 ID:DYfJD5wIo
ワイバーン「では行くぞ」
格闘家「……頼みます」
バシュッ!!…ドシュウウゥゥゥゥ
コカトリス「着地が拾えるとは限らぬ。注意せよ」
戦士「分かってる。下は砂だ、さほど高くなけりゃ何とかなる!」
召喚獣の背に乗った4人が、その召喚獣に誘導されるがまま、魔獣の頭部へと接近する。
万が一の事も考慮し、低空から上昇するように口部へと潜りこんだ。
盗賊「はあぁっ!!」
格闘家「……しっ!!」
西方参謀「今だ撃てぇ!!」
数十にも及ぶ付加の魔法が上空に輝きを帯びて4人の元へと放たれた。
それとほぼ同時に、戦士らは召喚獣の背中から飛び降り、一気に魔獣の頭部へと攻撃する。
着弾した魔法が刀身や格闘家の拳を光らせ、それは一斉に振り降ろされた。
ドゴッシャアアァァァァ!!
魔獣「――――ッ!!」
- 745 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:07:14.98 ID:DYfJD5wIo
鼻先、及び口部を直撃した一斉攻撃に、魔獣は雄叫びもあげず苦しんだ。
しかしそれも束の間、態勢を速やかに立て直し、頭部を持ち上げ、口を大きく開く。
魔獣「ヴッゴオオオオォォォォーッ!!」
ビリビリビリッ!!
戦士「――っ!!」
耳をつんざく咆哮に、戦士は空中にも関わらず両耳をてで塞ぐ。
コカトリス「くっ!」
落下に合わせ、地面と戦士の隙間にコカトリスが入り込み、その身を背中に拾い上げた。
戦士「……助かった……っ」
コカトリス「効いたか?」
戦士「分からねぇ。手ごたえはあったが……ピンピンしてやがる」
コカトリス「大したダメージは与えられぬ、か」
バシュウウゥゥゥゥ
女隊員「うっひゃー、刃が欠けたッス……」
盗賊「ちぃっ」
- 746 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:07:55.52 ID:DYfJD5wIo
格闘家「もう1度行きましょう」
ワイバーン「良かろう、次は更に接近してみせるさ」
バシュッ…ドウンッ!!
同様の攻撃を数度食らわせるも、魔獣の様子に変化はない。
ダメージは確実に与えている。与えてはいるが、桁違いの巨体に秘めた体力は凄まじい。
あと数十回、いや数百回繰り返したところで、倒せるかどうかは甚だ疑問であった。
女隊員「おい……っしょおおぉぉ!!」
格闘家「はあぁ!!」
バッゴオオォォォォン!!
魔獣「ヴオオオオォォォォ!!」
格闘家「くぅ……っ」
ワイバーン「しまった! 間に合わ――」
ヒュウウゥゥゥ…ズザザアァ
格闘家「――っ」
ゴロゴロゴロッ…スタッ
- 747 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:08:27.22 ID:DYfJD5wIo
戦士「大丈夫かぁ!?」
格闘家「……ええ。何とか」
パンパン…コキコキッ
盗賊「……しかし、どうしようもないなこれは」
戦士「……」
コカトリス「1度後退するぞ。呼吸を整えた方が良い」
戦士「……ああ」
グリフォン「離脱する」
バシュッ…ゴオオォォォォ
数回の攻撃を終え、4人と体の召喚獣は魔獣の元より離脱する。
魔獣は相も変わらずゆっくりと、その足を進め、着実に砦へと近づいていた。
もうすぐ日没を迎えようかという西方の空に、召喚獣らの黒い影が浮かんでいる。
召喚士は砦という遠方よりそれを操作し、無言でじっとその帰還を見つめていた。
その時、召喚士とその横で腕を組んで立つ天才の目に、新たな影が飛び込んだ。
南側の上空から飛行する影は遠目からみても大きく、それは近づくにつれ大きさを増していた。
- 748 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:08:57.06 ID:DYfJD5wIo
ズザッ
召喚士「!?」
天才「……やっと来やがったか馬鹿共が」
召喚士「まさかあれ……っ」
天才「朱雀、やっとあのデカブツを封じる手が到着したぞ。テメーも準備しとけ」
召喚士「は、はいっ!!」
天才「しっかし、遠隔であれだけの召喚獣使いこなすたぁ、テメーも成長したもんだわな」
召喚士「ありがとうざいます」
天才「そろそろ師匠越えたんじゃねーか?」
召喚士「まさか。それはないですよ」
天才「ハーッハッハ! 謙遜すんなって。俺様が珍しく褒め――」
召喚士「天才さん。黙ってて貰えますか!?」
天才「……あぁ?」
召喚士「今、召喚獣回収して……忙しいんですから。すみませんけど」
天才「……」
- 749 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:09:54.85 ID:DYfJD5wIo
ドドオオォォォォ…バッサァ…バッサァ
西方司令「くぉら小僧!! もっとスピード出せねぇのかオラ!!」
青年兵「そんな事言われても、こっちだって結構、魔力消費してるんですから」
西方司令「んな事ぁ聞いてねぇんだよダボが!! じゃあさっさと死ね!!」
青年兵(武器が変わった途端にこれだよ……はぁ)
召喚獣バハムート。その上に乗る青年兵と西方司令はまもなく魔獣の元へと到達する。
遅れる事数日。諸事情があったとは言え、ようやくという言葉では片付かぬ程に待ちわびた瞬間。
ドドオオオオォォォォ
戦士「お、おいっ! あれ見ろ!」
格闘家「……召喚獣!?」
女隊員「やっと来たッスよぉ!!」
盗賊「あとは彼らに任せよう。今は一先ず、退こう」
砂を蹴り、後退する4人もそれは心待ちにしていた事。
青年兵「それじゃあ行きますよ!!」
西方司令「さっさと逝けやおらああぁぁ!!」
- 750 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/15(火) 18:11:01.45 ID:DYfJD5wIo
バッシュウウゥゥゥゥ!!
西方副司令「バハムート!? って事は……」
西方参謀「ガハハッ! やーっときやがったぜ……ヒック」
親衛隊「これで……何とかなるかもしれないっ」
男隊員「そんな甘いモンじゃねぇとは思うが、今は頼るしかねーわな」
魔道士「そうですよっ! きっとやってくれますって!」
ズッゴオオォォォォ!!
魔獣「ヴオオォォォォォ!!」
青年兵「バハムート!!」
バハムート「グワオオォォォォーッ!!」
バハムートの口から巨大な火球が魔獣へと放たれ、炎は激しく燃え、黒煙をあげる。
西方司令「さぁさぁさぁ! エクスタシーを感じさせろ! 身悶えて昇天しろやボケカスがぁ!!」
青年兵「あぁーっ!!」
全長10メートル以上あろうかという、最早それは剣などとは呼べぬ代物。
開発機関での名称を拝借すれば、兵器の為の兵器を手に、人間兵器はバハムートから飛び降り
た。
- 758 名前:NIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage] 投稿日:2011/11/15(火) 22:04:45.80 ID:CpLvdYKOo
西方司令に逆にナイフみたいな短剣を持たせたら
どんな性格になるのか気になる
- 761 名前:NIPPERがお送りします(新鯖です) [sage] 投稿日:2011/11/16(水) 01:16:45.08 ID:9nU1/O3DO
>>1乙!
>>758
前スレで持ってたよ
【ダガー】
西方司令「は、はぁ……大丈夫かな? 死なないかな? 大丈夫だよね? いやでもなぁ……」
西方司令「勝てるかなぁ……大丈夫だよなぁ、いや駄目かなぁ……いや、いけるかな?」
【長剣】
西方司令「……うぅん、総攻撃かぁ。なんか勝てるような気がしてきたなぁ」
西方司令「いけそうだなぁ……勝てそうだなぁ」
【スピア】
西方司令「……うーむ、みなぎって来たぞ!」
西方司令「勝てるんじゃねーかこれ? いけるいける!」
西方司令「……ほっほー。そいつはなかなか名案」
西方司令「まぁいけるでしょうよ!」
- 763 名前:NIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage] 投稿日:2011/11/16(水) 07:54:09.51 ID:7KG5DSwGo
>>761サンクス!
成程 武器の大きさ=気持ちの大きさか
- 764 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/16(水) 17:54:04.41 ID:LzFcgRPzo
それはつい少し前の話。西方に突如現れた湖での出来事だ。
青年兵『……そろそろ、戻ってくるかな』
ザッバアアァァン
ワイバーン『海底に何か光る物が突き刺さっている』
青年兵『!?』
西方司令『お、おぉ。それはまさか我が愛剣では……ちなみに先日からの話』
青年兵『届きそう?』
ワイバーン『届くには届くが、私では引き抜く術を持たぬぞ』
青年兵『……行くしかないか』
西方司令『お、お気を付けて! ちなみに社交辞令でもなくこれは本心』
青年兵『西方司令さんもですよっ!』
西方司令『えぇ!? し、死ぬぅ……いや、死なない……かな。うん、死なない気配濃厚』
ヌギッ
青年兵『脱がなくてもいいです。剣とか錆びそうな物だけ外して下さい』
西方司令『そうですね。勘違いされたら困りますもんねフフフ……』
- 765 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/16(水) 17:54:32.77 ID:LzFcgRPzo
ザッバアアァァン!!…ゴボゴボゴボッ
青年兵『……っ』
西方司令『ガボボボ、ゴボガボボッ』
青年兵(……何言ってるか分からないですよ……っ)
西方司令『ゴガボボボ……ガボボゴボ?』
青年兵(……)
ワイバーン『見えたぞ青年兵。あれだ』
青年兵(さほど深くはないな。まぁ自然に出来たものではないからかもしれない)
西方司令『ガボボボーッ!!』
青年兵(……息も続くわけじゃないし、早く回収して陸へ戻りましょう)
言葉で発せない代わりに、青年兵は西方司令へ身振り手振りでジェスチャーを送る。
それを受けて西方司令は、いかにも無理と言わんばかりに首と右手を振って返した。
青年兵『っ!!』
西方司令『ゴガボッ! ゴボボッガボッ』
青年兵(……仕方ない、僕が回収するか。しかし息がもたないな、一旦陸上に戻ろう)
- 766 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/16(水) 17:55:11.98 ID:LzFcgRPzo
ゴボォッ
青年兵の意図を汲み取り、ワイバーンは一度、陸上へ上がる為に上昇を始める。
足に捉まる青年兵と西方司令はいかにも苦しそうに目を瞑り、懸命に堪えていた。
ギュオオォォォォ…ザッバアアァァァァ!!
青年兵『ぶはぁーっ! 西方司令さん、僕が取りに行くのでここに――』
ワイバーン『……居らぬぞ?』
青年兵『えぇーっ!?』
おそらくは海中で手を離してしまったのであろう。そこに西方司令の姿はなかった。
青年兵『早く戻ろう!』
ワイバーン『全く、忙しい事この上ないな』
ガシッ…ドッボオオォォン!!
青年兵(どこだ……っ、くそぉ!)
ゴボゴボゴボッ
ワイバーン『あれではないか?』
青年兵『!?』
- 767 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/16(水) 17:55:42.91 ID:LzFcgRPzo
ゴボゴボゴボゴボ…
西方司令(苦しいいぃぃ!! 死ぬぅ!! これはもう駄目かも分からんねええぇぇ!!)
ゴボゴボゴボ…
西方司令(はぁやっぱり来るんじゃなかったぁ。遺書……まだ100通くらいしか書いてないぃ……)
ゴボゴボッ…
西方司令(はぁでも死ぬのかなぁ……死なない気もしてきたけど意識が遠のくこの私……)
ゴボッ…
西方司令(死ぬ? 死ぬのは怖い、嫌だ、拒絶! 生きたい! 生きる! 生への渇望ぉ!)
このままいけば溺死。死が現実となった西方司令の中で、初めて覚えた感情。
死へと否定。それは逆に生きたいと願う力であった。それが彼を大きく変える。
ゴボッ…ゴボボッ!!
西方司令『……がああぁぁぁぁーっ!!』
青年兵『!?』
西方司令『うおおぉぉぉぉ!!』
青年兵(水中で喋っている!? い、一体何が……っ)
- 768 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/16(水) 17:56:13.74 ID:LzFcgRPzo
西方司令は両手両足で大きく水を掻くと、凄まじい勢いで海底へと潜っていった。
ギュオオォォォォ!!
西方司令『ああああぁぁぁぁーっ!!』
ガシィ!!…ズググッ…ズボオオォォォォ!!
西方司令『取ったど……』
ワイバーン『いいから掴まれ!』
ガシッ…ギュオオォォォォ!!
青年兵(お……もいっ!)
ザッバアアアアァァァァン!!…ドシャアァ
青年兵『がはっ、はぁ……はぁはぁ……っ』
チラッ
青年兵『だ、大丈夫……ですか?』
西方司令『……しろ』
青年兵『……?』
西方司令『早くしろって言ってんだよ小僧! チンタラしてるとぶっ殺すぞ!』
- 769 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/16(水) 17:56:39.80 ID:LzFcgRPzo
青年兵『えっ!?』
西方司令『見ろよこの猛々しい剣! くそ天才のツヴァイハンダーなんぞ目じゃねぇデカさ!』
青年兵『……』
西方司令『デカくて黒くてぶっとくて、濡れちまっちゃあいるがこの猛々しいのをブチかましてやりてぇ』
青年兵『…………』
西方司令『何ボサっと突っ立ってんだコラ。さっさとバハムート召喚しろやボケェ!』
青年兵『は、はい。出でよ、バハムート!』
シュイイィィィィン
西方司令『さぁさぁさぁっ、行くぜぇ! 魔王だか何だかしらねぇが……瞬殺だ!!』
青年兵『……それじゃ、行きますよ』
西方司令『さっさと行けよおぉ!! 何をチンタラ飛んでんだこのカス野郎が!!』
青年兵『……どっちが良かったんだろう。難しい人だな』
西方司令『なーんか言ったかぁ? おあぁ!?』
青年兵『何でもありませんっ! さぁ、行きましょう!』
西方司令『待ってろよ腐れ外道の畜生共がぁ!! この俺様が塵芥にしてやんぜおるぁ!!』
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