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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その31
288 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:38:14.31 ID:owrYFU1io
〜数日後、北方司令部〜

召喚士「……」

司令部の2階部分、風通しの良い北側に面した一画。

かつての英雄が眠る墓地の片隅に、その真新しい墓はあった。

召喚士「……」

この地で息を引き取り、その最後を看取った召喚士は、

あの時とはまた違う感情を抱きつつ、墓の前に手を合わせる。

ザッザッザ

戦士「……」

騎士長「……」

召喚士「戦士、騎士長さん……」

騎士長「約束どおり建てたぞ。まさか、お前の祖父だったとはなぁ」

戦士「俺にも手を合わさせてくれ」

召喚士「……ありがとう」

名も無き墓標はこの日から、白虎弟と刻まれる事となった。


289 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:39:20.73 ID:owrYFU1io
チラッ

天才「……」

左翼長「行きゃいいじゃないですか」

天才「……勘違いすんな。声がしたから覗いてただけだっつーの」

左翼長「ほぉ、そんじゃその花はなんなんですか?」

天才「……師匠より先に逝きやがった不肖の弟子へだよ」

左翼長「あ、あぁ……それは失礼しました」

クルッ…スタスタスタ

左翼長「いいんすか?」

天才「別にあとでもいつでもいいさ」

左翼長「……司令」

天才「あーん?」

左翼長「司令も最後は、この地に眠りますか?」

天才「俺様の墓標に名はいらん。生きてこその誉れだ」

左翼長「……」


290 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:40:34.54 ID:owrYFU1io
〜北方司令部、大会議室〜

ゾロゾロゾロ

大軍師「それでは各自、ご着席下さい」

天才「……おっ?」

白虎嬢「あ、あの……っ」

白虎長「本日より私の補佐として働いてもらいたいと考えております」

天才「……おーう、頑張れよ」

白虎嬢「よ、宜しくお願い致しますっ!」

白虎長「そういうわけだから。宜しくね青龍先生」

青龍士官「……ど、どうも」

左翼長「そんじゃ始めるぞ。起立! 敬礼! 着席!」

ガタガタッ…ザッ

大軍師「此度の内通者討伐、本当にご苦労様でした」

朱雀嬢「……」

大軍師「ではまず、作戦結果と報告を行いたいと思います」


291 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:41:38.70 ID:owrYFU1io


大軍師「以上のように、内通者……東方副司令の討伐は完了致しました」

騎士長「確実に倒したのか?」

大軍師「100%……とは言い切れません」

参謀「……」

大軍師「しかし、北の森に入ったところを考えますと99%死亡したと言えるでしょう」

青年兵「タリスマンの破壊にも成功したのですよね?」

大軍師「はい。まぁ本来は無傷のまま入手出来れば御の字でしたが……」

天才「まぁいい。バフォメット攻略の糸口は既に見えている」

召喚士「アバドンの気配がなくなった事も、証明になると思います」

大軍師「ええ。アバドンのみ葬られ内通者が生き延びる道理はありません」

盗賊「……確かにな」

大軍師「以上の結論より、討伐は終えたものと考えて良いでしょう」

天才「んで、思わぬ収穫の詳細をお聞かせ願おうかねぇ」

玄武娘「ほえ?」


292 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:42:24.34 ID:owrYFU1io
天才「おめーの話だよ」

召喚士「!? あ……はいっ」

大軍師「宜しいですか?」

召喚士「ええ、全然構いませんよ」

数日前とは打って変わり、召喚士の口調は明るく軽いものだった。

吹っ切れた、といえば語弊があるかもしれない。受け入れたのだ。

自らの為すべき宿命。そして自らが生まれたきた宿命。

その全ては当然分かる由もないが、それでも召喚士は自分なりの覚悟を決めた。

召喚士「……と、言うわけです」

青年兵「…………」

青龍士官「……っ」

参謀「……」

初めて聞く者。改めて聞く者。その場に居合わせた者。様々ではあるが、

一同は揃って耳を傾け、ただただ無言で召喚士の話に聞き入った。

その妙な緊張は、話し終えた召喚士に質問する天才の声でようやく解けた。


293 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:43:30.43 ID:owrYFU1io
天才「ちょっといいか?」

召喚士「はい」

天才「まずお前の両親は白虎と玄武なんだよな?」

召喚士「ええ、そういう事になりますね」

天才「父親は玄武3兄弟の次男。んで、母親は玄武先生の長女」

騎士長「て事は、白虎長や白虎嬢は従姉妹にあたるわけか」

戦士「こいつもだろ」

玄武娘「そうですの!」

召喚士「玄武娘さんの母親が、母の妹にあたるわけですね」

大軍師「そういえば玄武先生から直に継承した方はいらっしゃいませんでしたね」

戦士「確か、本当は最後の弟子であるサモナーさんが継ぐはずだったんだっけか?




玄武娘「……そうですの」

天才「長女は結婚して出てっちまったし、次女は一般人と結婚したからな」

魔道士「……そうだったんだ」


294 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:44:28.36 ID:owrYFU1io
天才「それに玄武のジジイは実力主義だからな。資質がないと継がせる気なかったんだろ」

大軍師「そして、白虎次男殿は父が白虎兄弟の白虎弟殿」

左翼長「んでその母親は青龍召喚士……か」

戦士「なんかややこしくワケが分からんぜ……」

盗賊「……ああ」

天才「ここで3属性の血を、お前は受け継いでるわけだよな?」

召喚士「そう……ですね」

天才「その上で、朱雀先生の弟子となって……朱雀召喚士になった」

大軍師「但し、これだけでは全属性の召喚には繋がらないと思いますが」

天才「そこでユニコーンの存在だろ」

青龍士官「どういう……事でしょうか?」

大軍師「成程……っ、予め仕込まれたユニコーンがいる上で朱雀召喚獣を……」

天才「ここで通常では起こりえない矛盾が生じる」

左翼長「白虎を既に得ているにも関わらず、朱雀を得た」

大軍師「これにより朱雀先生はシルフ、コカトリス、そしてユニコーンの召喚を……」

天才「普通だったら話題になってもおかしくないんだがなぁ」


295 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:45:44.52 ID:owrYFU1io
召喚士「あの頃は自分でも分かってなかったですし、何より……」

天才「話題にも上らねーような、雑魚だったもんな」

召喚士「……はい」

盗賊「……だからか」

魔道士「へっ?」

盗賊「あいつ、青龍の会得には凄い苦戦してた……」

戦士「ああ、そういやサラマンダーで躍起になってたなぁ」

盗賊「……でも、玄武はアッサリと……会得してた」

青年兵「血が関係していたのかもしれませんね」

白虎長「そうでしょうね、近しい玄武は早かったけど、1つ離れた青龍は遅かった」

召喚士「あ、あの……そろそろ俺の話は……」

大軍師「そうですね。これは失礼。では次の話ですが――」

ダダダッ…バンッ!!

参謀「……どうした!? 会議中だぞ」

伝令「はぁーっ、はぁ……はぁ……はぁ……っ」


296 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:47:06.80 ID:owrYFU1io
参謀「……失礼致しました。どうぞ、続けて下さい」

スクッ…カツカツカツ」

伝令「南方より緊急伝令ですっ!!」

参謀「会議中だと申したであろう。静かに――」

大軍師「構いませんよ。それで、南に何かありましたか?」

伝令「……南より魔王軍が侵攻中!!」

左翼長「何ぃ!?」

青年兵「南……っ、魔王ラーヴァナですか!?」

伝令「……はぁ…・・・ はぁっ、はぁっ」

白虎長「交戦中なの?」

伝令「いえっ! 南方軍は赤壁にて迎撃態勢を整えております!」

天才「……んで、。敵の数は?」

伝令「…………っ」

天才「敵の数は?」

伝令「……そ、その数……100万との事です……っ!!」


297 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:49:40.16 ID:owrYFU1io


召喚士「行けっ!コカトリス!!」

    〜第五十部一〜


299 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 17:54:36.82 ID:owrYFU1io
〜赤壁〜

南方参謀「100万ですってえぇ〜!?」

西方司令「ひいいぃぃ!! もう終わりだ死ぬううぅぅぅぅ!!」

西方参謀「んな居るわけねーだろうがよ……ヒック」

南方副司令「しかし先日深手を負った偵察隊はそう言っているぞ」

南方弓長「帰還した先遣隊の証言も100万だって……」

西方参謀「だーから、誇張されてんだよ。戦役の常套手段じゃねぇか」

南方参謀「言われてみれば……そ、そうよねっ」

南方魔道長「……参謀役がうろたえてどうすんだよ。しっかりしろ」

南方副司令「それで、実際の数はどう見る?」

南方司令「ざっと40万といったところだろうな」

南方副司令「それでも十分な数だよ……」

西方参謀「対して、南方軍の出せる兵力は?」

南方参謀「……総動員しても……4万がいいところね」

西方参謀「10倍か……なかなか絶望的な数字だな。ヒック」


300 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 18:12:59.64 ID:owrYFU1io
〜北方司令部〜

大軍師「すぐに発ちますよ! 馬車と荷物の手配を!」

天才「100万ねぇ……。こいつはとんでもない大戦だわな。ハーッハッハ!」

騎士長「何を悠長な……」

天才「おう、ちょっくら竜騎士隊借りるぜ」

左翼長「……お好きに」

天才「青龍士官、ひとっ飛びいけるか?」

青龍士官「無論です。赤壁までですね?」

天才「ああ。小休止を挟みながらでいい。明朝までには赤壁に到着してくれ」

青龍士官「今晩中には」

天才「ハーッハッハ! はりきり過ぎて倒れんなよ?」

青龍士官「それでは早速。竜騎士隊……出るぞ!」

タッタッタッタッタ

青年兵「司令、私も彼らと共に……」

天才「駄目だ、立場をわきまえろ。お前の居場所は別にあるはずだ」


301 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 18:16:10.93 ID:owrYFU1io
青年兵「……はい」

天才「残る連中はすぐに馬車へ乗り込め! 整い次第まずは本国へ向かう」

白虎長「はっ。行くわよ白虎嬢」

白虎嬢「はい」

青年兵「朱雀嬢さん、玄武娘さんは私と共に」

朱雀嬢「……分かりましたわ」

玄武娘「それでは、また後でですの!」

魔道士「うん、気を付けて!」

タッタッタッタッタ

戦士「さて、俺らも行くっきゃねーわな」

盗賊「……ああ」

天才「おい朱雀」

召喚士「はい……?」

天才「お前、魔力残ってんのか?」

召喚士「……」


302 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 18:27:45.37 ID:owrYFU1io
天才「残ってねーよな? 派手にブチかました後だもんなぁ」

召喚士「……すみません」

天才「1日だけくれてやる。お前ら4人は本国で休め」

召喚士「でも……っ」

天才「1日だけだ。いいな?」

召喚士「……分かりました」

天才「おし。……おい左翼長」

左翼長「はい」

天才「森付近の調査してる特遊が戻ってきたらここで待機させとけ」

左翼長「了解です。抜けた竜騎士隊の分、借りますよ」

天才「それでいい。北も気を抜くなよ、同時に来ないとは限らねぇからな」

騎士長「そこまで衰えちゃいませんよ」

天才「……ハーッハッハッハ! んじゃ、こちいも行くぞ!」

大軍師「馬車の手配は出来ております。すぐに向かいましょう」

召喚士「はいっ!」


303 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 18:29:08.87 ID:owrYFU1io
今日はひとまずここまでにて!
多数のご支援ありがとうございますー!それではっ!ノシ

一番大事なところでやらかした…くっ!


308 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [sage] 投稿日:2011/08/10(水) 19:02:29.67 ID:QHrMvkleo
誰か相関図


309 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/08/10(水) 19:08:51.10 ID:75mMQiqDO
白虎―青龍

白虎―玄武

召喚士(朱雀)


313 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/08/10(水) 23:29:40.94 ID:uPnpLwbAO
>>1おつ

前の南方での大規模戦闘では召喚士が知的な戦闘繰り広げてたな


314 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/08/10(水) 23:31:03.10 ID:OPK6BUU0o
白虎長「おっはよ〜召喚士ちゃん」

召喚士「……は?」

白虎長「一人で起きれる? お姉ちゃんが手伝おうか?」

召喚士「え? え? どどどどうしたんですか白虎長さん?」

白虎長「そんな他人行儀いやだな、お姉ちゃんって呼んで」

白虎嬢「御免なさい召喚士さん、弟が欲しかったらしくて昨日から従姉さんテンションがおかしくなってて」


的な日常展開は?


320 名前:NIPPERがお送りします(福岡県) [sage aga] 投稿日:2011/08/11(木) 14:59:10.94 ID:jvqOaMUs0
       白虎弟=青龍系召喚士   玄武先生
            |     ____⊥_____
            ↓    ↓         ↓     
    師匠  白虎次男=玄武長女←━━━━━→玄武次女=一般人  
     ‖         ↓               ↓          
     =======⇒召喚士             玄武娘


>>308 一応作ってみた分かりづらいかも…


321 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:40:34.07 ID:TRt9dX6Wo


パッカパッカパッカ

召喚士「……」

天才「何を落ち込んでんだオメーはよ」

召喚士「いや、別に落ち込んでは……いないですけど」

天才「じゃあ何だよ」

召喚士「……毎度毎度不甲斐ないなぁと思って……」

天才「分かってんじゃねーか。ハーッハッハ!」

召喚士「……」

天才「でもそれでいいんだよ」

召喚士「……」

天才「人間、役割ってモンがある。自分の出来る範疇でやりゃいいんだよ」

召喚士「……そうですけど、せめて魔道士さんくらい魔力があれば」

天才「分相応以上の事は臨むモンじゃねぇよ。そうやって焦る奴が死ぬモンだ」

召喚士「……」


322 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:41:49.36 ID:TRt9dX6Wo
天才「それに、コイツのはまた別格だからなぁ」

魔道士「へっ?」

天才「王家の魔力。それは気合いや努力で身に付くモンじゃねぇ」

召喚士「王家の……」

天才「それは天性の才能だ。王家の血筋を引いた者にのみ与えられる、な」

戦士「どういう事だ?」

天才「他にはない特別な力があるって事だよ」

盗賊「特別な力……」

天才「後継者問題で左翼が躍起になってたろ? 何でだと思う?」

召喚士「何か特別な力があるんですか?」

天才「そーだ。同じパーティのお前らにゃ当たり前かもしらねーが、よく考えてみろ」

戦士「……?」

天才「コイツが魔法付加や支援でしくじった事があっか?」

召喚士「……言われてみれば、1度もないですね……っ」

天才「普通、物理攻撃への魔力付加なんて相当に難しいモンだぞ?」


323 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:42:58.48 ID:TRt9dX6Wo
魔道士「そうなんですか……?」

天才「それをまぁ大した修行もなしに、いとも容易くこなしやがる」

盗賊「……言われてみればそうだな」

天才「魔道学校じゃ落ちこぼれと言われてたらしいコイツがだぞ?」

魔道士「……うぅ」

天才「国軍の魔道兵とて相当の鍛錬をこなしてようやくだ」

戦士「しかも、相手の力量も見極めないといけないもんな」

天才「ああ。強すぎれば自分に跳ね返り、弱すぎれば効果は発揮しない」

召喚士「確かに……それは天性の才能かもしれませんね」

天才「だからこそ左翼の連中は魔法の使えるお前を重要視してた」

召喚士「左翼は魔道兵が大半ですもんね……」

天才「勿論その裏には自分らが政権を得る目算もしたたけどな」

戦士「でもよ、それだけで王家の血筋を得たいと思うか?」

天才「そこには他にも、王家ならではの力があるからだよ」

魔道士「えっ!?」


324 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:43:57.05 ID:TRt9dX6Wo
天才「例えば……もし自分の魔力を相手に与える事が出来るとすれば……?」

召喚士「そんな事が可能なんですか!?」

天才「……可能だ。結論から言えばな」

戦士「じゃあ、魔道士の魔力を枯渇した召喚士にも……」

天才「出来る。だがお前らには……出来るかなぁ」

魔道士「どういう事です?」

天才「魔力を送るには条件がある」

魔道士「な、何ですか!?」

天才「何だと思う?」

魔道士「……分かりません」

天才「眠れる王子には姫様の……アレだよ」

召喚士「えっ!?」

天才「ハーッハッハッハ! まぁあとはお前らの気持ち次第じゃないの? ププッ」

魔道士「そ、それって……」

盗賊「……///」


325 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:46:33.03 ID:TRt9dX6Wo
パッカパッカパッカ…ドドォ

召喚士「……あれ? 止まった?」

天才「ちょいと寄り道すんぞ。お前らもついて来い」

戦士「こ、ここって……」

魔道士「バーテンさんのお店!?」

カチャッ…テクテクテク

召喚士「バーテンさんに会うんですか?」

天才「まさか。別の奴だよ」

テクテクテク

伝令「ご苦労様ですっ!」

天才「おーう。伝えてくれたか?」

伝令「え、ええ……それがですね……」

天才「あん?」

カチャッ…チリチリン

占い師「……待ってたわよ」


326 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:48:36.17 ID:TRt9dX6Wo


バーテン「コーヒーでいいか?」

戦士「うっす」

天才「早かったなってか……スタンバってたのか?」

占い師「予言であなたが訪ねてくるの、見えたから」

天才「流石だねー。使える部下持つとホント楽でいいわー」

テクテクテク

マジシャン「おっ、来てたのか!」

召喚士「マジシャンさん!」

マジシャン「この前は黙って帰っちまって悪かったな」

魔道士「本当ですよ……もうっ!」

マジシャン「ハッハ! 悪い悪い!」

バーテン「それで今日は何だってんだ?」

天才「こっちにゃまだ情報入ってねーのか。……これから一大決戦だよ」

マジシャン「!?」



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