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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その8
112 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 00:58:18.74 ID:bFmWTrQo
鍛冶屋「なっ、何でしょう何でしょう?」

召喚士「……武器を…作って頂けませんか?」

盗賊「!?」

鍛冶屋「それは…構いませんけど…?」

戦士「召喚士…まさかお前…」

召喚士「いや…別に召喚術が使えないからとかじゃなく…」

盗賊「……」

召喚士「今はスリーマンセルだし…多少でも戦えた方が…ね?」

戦士「…でもなぁ」

召喚士「もちろん前衛は戦士と盗賊さんに任せる…」

盗賊「…うむ」

召喚士「っていうか…俺じゃ無理だしね…ははっ」

戦士「召喚士……」

おかみ「…うん!まぁ…良い覚悟じゃないかっ」

鍛冶屋「……そうだね。分かった!作ろうっ」


113 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 01:00:03.13 ID:PTqMpQ6o
戦士「あとは…魔道士か……」

召喚士「……うん」


魔道士の件がそんなにショックだったのかww
もうこれ恋なんじゃねえの


114 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 01:04:31.19 ID:bFmWTrQo
召喚士「…ありがとうございます!」

鍛冶屋「…と、その前に召喚士くん」

召喚士「はい…?」

鍛冶屋は工房へ行き、結界石を持って来る。

鍛冶屋「こいつを…」

召喚士は鍛冶屋より結界石を受け取る。

召喚士「結界石…ですね」

鍛冶屋「…石に…魔力を込めてくれ」

召喚士「…?…あ、そうか…っ!」

おかみ「…?」

召喚士は結界石へ魔力を集中させる。

召喚士「………ダメです」

鍛冶屋「うん、そういう事だね」

戦士「なるほど…!魔力がまったく流れないって事は…」

盗賊「……召喚獣が出ない原因は…魔力」


115 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 01:12:58.96 ID:bFmWTrQo
鍛冶屋「次は……戦士くん」

戦士「はい?」

鍛冶屋「雷切を召喚士くんへ…」

戦士は雷切を召喚士へ手渡す。

鍛冶屋「じゃ、窓から外に向けて振ってくれ」

召喚士「は、はい…」

シュッ…パリッ…ガカァッ…

召喚士「雷が…っ!?」

鍛冶屋「なるほど。魔力が空っぽになった、というわけではなさそうだね」

盗賊「……だな」

鍛冶屋「見るところ、おそらく戦士くんと同程度の魔力だろう」

召喚士「……なるほど」

戦士「それで、結局…?」

鍛冶屋「五行付加の武器であれば…威力はともかく扱う事は可能だね」

おかみ「まぁ、今の魔力じゃ…ほんと気持ち程度だけどねぇ」


116 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 01:16:58.91 ID:bFmWTrQo
召喚士「扱えないより…マシです!」

鍛冶屋「分かった。……但し」

盗賊「…?」

鍛冶屋「当然、お代は頂くよ?」

おかみ「あはははっ!そりゃそうだ!」

召喚士「もちろんです!!」

鍛冶屋「よし!それじゃ早速、武器の選定に入ろう」

召喚士「お願いします!」

おかみ「それじゃアタシは昼食の準備をしてくるかねぇ…」

鍛冶屋「召喚士くん、こっちへ…」

召喚士「はい」

召喚士は鍛冶屋の招きで、工房へと移動する。

鍛冶屋「えぇと…あ、、あったあった」

鍛冶屋は幾つかの鉱石を手にテーブルへ席を移す。

召喚士「…!!こ、これは……!?」


117 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 01:20:42.63 ID:Dleu2OEo
結界石はダメで雷切がOKなのはなんで?


118 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 01:23:11.78 ID:IHLeS7Mo
>>117
初めから付加してあるからじゃね


120 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 01:24:38.61 ID:770kbCso
おそらく雷切は絞り粕でも静電気レベルなら出せる便利グッズなんじゃないかと


121 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 01:37:02.65 ID:qmqDJkAO
元々魔翌力が溜めてあって、それを解放する切欠があれば良い
しかし、それを上回る魔翌力を込めればその分が付加される

と思ってる


122 :パー速民がお送りします [saga] :2009/12/27(日) 01:38:19.44 ID:bFmWTrQo
マジシャン「結界石は魔力を蓄積出来るただの石コロだ」

師匠「だが、雷切に付加してある金行の鉱石はだな…」

マジシャン「ハナっから雷のベースがくっ付いてるワケだ。ハッハ!」

師匠「……おい」

マジシャン「だから戦士みてーなカス魔力でも帯電出来るってこったな!」

師匠「俺が説明してんだろーが…あ?」

マジシャン「なんだようるせーな。魔法は俺の専売特許だろうが!」

師匠「誰がそんな事決めたんだよコラ!!」

マジシャン「俺が決めたんだよ!文句あるか?あん?」

ドドッドドッドドッ…

スフィンクス「どーんっ!!」

グワッシャアァァッ!!

マジシャン「ぶべらっ!!」

師匠「うわらばっ!!」

以上、解説でした!でも皆さんの独自解釈で構いませんからね!ノシ


124 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 01:42:36.03 ID:Dleu2OEo
つまり
結界石 自分で魔翌力を込める
雷切  蓄積された魔翌力を引き出す
ってことかな


125 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 01:43:03.60 ID:bFmWTrQo
鍛冶屋「まぁ…今までの余りですけどね…はははっ」

鍛冶屋の目の前には、多数の鉱石が置かれている。

召喚士「これが…五行の鉱石…!!」

鍛冶屋「なぜ石が五行の力を持っているのか…」

コトッ…

鍛冶屋「そこまでは…解明されていませんがね」

鍛冶屋は鉱石を手に持ち、光を透かして眺める。

召喚士「…なるほど。これを武器に…」

鍛冶屋「そう。付加するわけです」

召喚士「なるほど……」

鍛冶屋「余りでも、杖や小さい武器には充分代用出来ますから」

召喚士「助かります」

鍛冶屋「さて、まずは…扱う得物から決めましょう」

召喚士「…はい」

鍛冶屋「召喚士くんの得意な武器とか、あります?」


126 :パー速民がお送りします [saga] :2009/12/27(日) 01:46:41.90 ID:bFmWTrQo
>>124
そんな感じです。身近なモノで言えば…
結界石→コンセントを差して、電源を入れる
雷切→コンセントは差さってるので、電源をいれるだけ
…みたいな感じですかね。なんか適当ですいません…


128 :パー速民がお送りします [saga] :2009/12/27(日) 01:54:31.67 ID:bFmWTrQo
召喚士「一番得意なのは…体術ですかね…ははっ」

鍛冶屋「体術…!?それならナックルでも作りますか?」

召喚士「い、いやっ…流石にそれは自身ないです」

鍛冶屋「そうか、そりゃそうですよね…ははっ」

召喚士「あとは…短剣あたりなら少々…」

鍛冶屋「弓…とかは?」

召喚士「からっきしダメです…」

鍛冶屋「そうなると近接になってしまうかなぁ…」

召喚士「……ええ」

鍛冶屋「…そうだ!短剣が使えるならこんなのは…?」

鍛冶屋は工房の奥から一本の小剣を手にする。

召喚士「……レイピア、ですか?」

鍛冶屋「うん!これなら軽いし、腕力に頼らなくても使えるからね!」

召喚士「なるほど……!!」

鍛冶屋「しかもこれなら…タクトのように…!ふふっ!」


129 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 01:56:30.04 ID:IHLeS7Mo
刺突剣か



131 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 01:58:56.36 ID:bFmWTrQo
召喚士「…?」

鍛冶屋「召喚獣を扱う時、指示を出すでしょ!?」

召喚士「ええ……まぁ」

鍛冶屋「どうだい?想像してごらん…!!」

召喚士「…はぁ。…?」

鍛冶屋は目を瞑り、レイピアを指揮者のように胸元で振るう。

鍛冶屋「青い空を優雅に飛ぶコカトリスに…召喚士くんがレイピアで…」

召喚士「……」

鍛冶屋「指揮者のようにタクトを振るう!そして…」

召喚士「……」

鍛冶屋「その動きに奏でるような…コカトリスの美しい舞い…!」

召喚士「……いい」

鍛冶屋「どうだい…?」

召喚士「……良いですっ!良いじゃないですか!」

鍛冶屋「でしょでしょ!?いやぁ…なんだか楽しくなってきたぞ〜!」


132 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 02:00:04.49 ID:hdeyUtAo
意外と召喚士も厨二だったかwwww


133 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/27(日) 02:00:44.29 ID:IHLeS7Mo
こういうノリ嫌いじゃないww


134 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 02:01:21.15 ID:xh9zoR.o
コカトリスに冷たくツッコまれそうだな


138 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 02:10:17.18 ID:bFmWTrQo
召喚士「さすが鍛冶屋さんですね!!」

鍛冶屋「そう?そう!?…まぁ、本題はこれからだよ!」

召喚士「はい!」

鍛冶屋「まず五行のどれを付加するか。これは大変重要な事だ」

召喚士「…確かに!」

鍛冶屋「一度施した行は変更が効かない。慎重に選ばないと…」

召喚士「そうですね…。今後ずっと使用するわけだし…」

鍛冶屋「戦士くんが雷切を持ってる以上、金行は避けたいね」

召喚士「そうですね」

鍛冶屋「まぁ二人とも金行で威力倍増する手もあるけど…」

召喚士「現実として…効率はあまり良くない…ですかね」

鍛冶屋「まさにその通り。だったら別の行を付けて…」

召喚士「それなら相反する木行も避けましょうか…?」

鍛冶屋「そうなると火か水になるな……」

召喚士「…あれ?土行はどうなんですか…?」


139 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 02:16:18.58 ID:bFmWTrQo
鍛冶屋「あ、土行はね…あまり直接攻撃に向いてないんだ」

召喚士「そうなんですか?」

鍛冶屋「ダメってわけではないんだけど…」

召喚士「…そうかぁ」

鍛冶屋「どちらかというと鎧とか…武器なら斧とか…」

召喚士「たしかに土の魔法もそうですね…」

鍛冶屋「逆に木行はいいかもしれないよ?」

召喚士「…?」

鍛冶屋「例えば相手が雷に耐性があったとしよう…」

召喚士「はい」

鍛冶屋「五行で言えば、木以外も持ち合わせている可能性はある」

召喚士「なるほど!相反しているからこそ…」

鍛冶屋「そう、どちらかが効かない場合に有効となるわけだ」

召喚士「ならば…木行、風の鉱石で…!!」

鍛冶屋「うんっ!決まりだね…!」


140 :パー速民がお送りします [saga] :2009/12/27(日) 02:29:14.38 ID:bFmWTrQo
なんだかどっちも中途半端ですが…ね、眠気が…orz
すいません!ご就寝させて頂きます!!
今回も多数のご支援ありがとうございました!

〜オマケ〜

魔道士「盗賊さん…これは何ですか?」

盗賊「…これは…お餅だ」

魔道士「お餅?」

盗賊「…東方のお正月に食べる物…美味しいぞ?」

魔道士「へぇーっ…」

プニプニッ

魔道士「柔らかくて暖か〜い!盗賊さんの胸みたい〜」

盗賊「な、何をっ!?」

魔道士「ほら…だって一緒ですよ?…えいっ!」

プニッ

盗賊「はうぅっ!や、やめ…っ!///」

魔道士「エヘヘッ!では、おやすみなさいっ!」ノシ


145 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 08:22:51.87 ID:abEzYe6o
てっきり結界石が埋まってる地形の効果で召還獣が出ないのかと思ったぜ


146 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 10:43:28.99 ID:SGAKO5Ao
召喚獣が出てこないときに初めて魔翌力の異常に気付くってのもずいぶん危なっかしいな


147 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 10:51:43.64 ID:efnctJ60
ケッカイセキは単独なら充電地+ラジオ。
武器に付属するものなら充電地+携帯ゲーム機(武器としての形)+カートリッジ(使用した属性石)で
使用者は高速充電機(スイッチ)+発電機(魔翌力の保有量)って考えても良い?


149 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/27(日) 11:28:02.36 ID:HGjnjbA0
結界石はコンデンサー、
雷切とかは電池ってことか


154 :パー速民がお送りします [saga] :2009/12/27(日) 13:36:38.46 ID:bFmWTrQo
なんぞこの流れwwおはようございます!ノシ
今日は夕方くらいから…頑張ります!!

>>147
細かな描写はしないので、各々の解釈で全然おkです!

ご支援まことに感謝!もうすぐ連載二ヶ月目ですね!フヒヒ


162 :パー速民がお送りします [saga] :2009/12/27(日) 17:06:11.62 ID:bFmWTrQo
>>155-159
この部分はきっとまとめに載りません!↓続き


163 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2009/12/27(日) 17:07:04.87 ID:bFmWTrQo
召喚士「それでは、お願いします!」

鍛冶屋「うん。材料は元からあるから…」

召喚士「2〜3日…ですか…?」

鍛冶屋「いや…明日までには出来ると思うよ〜」

召喚士「えっ!?そんなに早く…?」

鍛冶屋「ま、後は…あの子次第かな…。はは…」

召喚士「……?」

鍛冶屋「いやいやいや!大丈夫!気にしないで!」

召喚士「は、はい。ありがとうございます!」

鍛冶屋「よーし…!頑張るぞぉー!」

鍛冶屋はレイピアと鉱石を手に、工房の奥へと歩いて行く。

おかみ「出来たよ〜!!」

戦士「おっ、待ってました!!」

おかみ「盗賊ちゃん、これ並べとくれ!」

盗賊「…は、はい」



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