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白剣士「未来が平和なこと」
227 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:12:01 ID:bqe0/DfA
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

…ウ〜!!!

白剣士「おらああっ!どけぇぇ!」


…キィン!!!ズバッ…ドスッ!!

戦闘員A「ひるむな!進め!」

戦闘員B「し、しかし…強すぎます!」



白剣士「峰打ちはできないぞ…死にたいヤツから前に出ろぉ!」

ナイト「姫様、学士、大丈夫か!?」


228 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:12:37 ID:bqe0/DfA
 
悠久姫「余裕じゃ!」

錬金学士「大丈夫です…あっ!」

白剣士「なんだ!?」


戦闘員達「数で攻めろ!屋上に行かせるなとご命令だ!」

…ダダダダダッ!!


白剣士「何人いるんだよ…虫みてぇに沸きやがって!」


229 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:13:43 ID:bqe0/DfA
 
錬金学士「…あそこの電灯に雷魔法を!」

白剣士「…小雷撃魔法!」


バチバチッ!!……ボォォォォン!!!

……バリバリバリバリバリッ!!!!


戦闘員達「ぬ、ぬああああっ!」

…ドサドサドサッ…


230 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:14:17 ID:bqe0/DfA
 
白剣士「やるじゃねぇか!」

錬金学士「ありがとうございます!」


ナイト「姫様、学士、後ろだ!2人とも、頭下げるんだ!」


錬金学士「ひっ!」

悠久姫「うむっ!」

…ヒュンッ!!


231 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:14:57 ID:bqe0/DfA
 
戦闘員「うおっ!」


ナイト「特突連弾!!」

…ビュビュビュビュッ!!!


戦闘員「ぬぐっ…が…」

…ドシュドシュドシュッ…ドサッ…


ナイト「危なかったね。この調子で、屋上まで行くぞ!」

白剣士「もう少しだ、あの扉で最後だ!」


232 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:15:30 ID:bqe0/DfA
 
ダダダダダダダッ!!!

白剣士「おらあああっ!」


…ガチャンッ!!


白剣士「はぁ…はぁ…やっと着いた…」

ナイト「あったか…?爆弾」

悠久姫「爆弾は…ある」

錬金学士「…」


233 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:16:00 ID:bqe0/DfA
 
白剣士「…っち、先回りされていたか」

ナイト「先客…か」

悠久姫「お主は…」ギリッ

錬金学士「あの人が…」


民軍准尉「おやおや、皆様、お揃いで…」


234 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:16:45 ID:bqe0/DfA
 
白剣士「…久しぶりだな」


民軍准尉「姫様と一緒にいた剣士さん。やはり、手配しといて正解といった所でしたね」

白剣士「おかげで、俺もかなりの有名人になっちまったみたいだな」

民軍准尉「はははっ、お礼ならいりませんよ」


悠久姫「…」

民軍准尉「お姫様も、お久しぶりです」ニコッ

悠久姫「…みんなを…よくもっ…!」


235 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:17:48 ID:bqe0/DfA
 
民軍准尉「みんな?あぁ…王国の幹部共ですか?」

悠久姫「…」ギリッ

民軍准尉「最後までよく戦いましたが…、最期は我が軍人と同じように…迎えて貰いましたよ」ハハハ

悠久姫「く…」


白剣士「…その口、永遠に閉じさせてやろうか」チャキ

民軍准尉「おぉっと、自分は戦闘員ではないので。それより、この爆弾でしょう?目的は」


236 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:18:22 ID:bqe0/DfA
 
ナイト「話すのもいいが、今は最優先であの処理だぞ!」

悠久姫「わかって…いる…」

白剣士「くっ…」


民軍准尉「別に処理できるなら、どうぞ?自分が戦っても、無駄に殺されるだけですので。自由に処理してください」


白剣士「…妙に物分かりがいいじゃないか」

民軍准尉「ははっ」


237 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:19:17 ID:bqe0/DfA
 
白剣士「…だが、あれを何とかしない限りはどうしようもならん。出来るんだな?錬金学士」



錬金学士「…その為に、僕は…ここにいます。任せてください!」

白剣士「よく言った。任せるぞ」

 
…タッタッタッタッタ…スチャッ

錬金学士「数分もあれば…、この程度!」


238 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:19:52 ID:bqe0/DfA
 
白剣士「で、どうする?民軍准尉。お前の野望も、この兵器とともに終わるんじゃないか?」

民軍准尉「おぉ…そうですね。困った…」

白剣士「…」


民軍准尉「確かに、これがなければ、兵器の差、戦力差で、中央には勝つことができないでしょう」

白剣士「降参か?」


239 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:20:48 ID:bqe0/DfA
 
民軍准尉「…まさか。いいましたよね?"自分が戦っては負ける"と」

白剣士「あ?」


民軍准尉「…来い!デュラハン!!!!」


ドォォォンッ!!…パカラッ…パカラッ…スタッ

デュラハン『…』フゥゥ


悠久姫「ひっ…何じゃあれは…」

白剣士「…!」

ナイト「おいおい冗談じゃないぜ…上級魔物まで、お前の手下なのか?」タラッ


240 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:21:29 ID:bqe0/DfA
 
民軍准尉「昔、倒され放置されていた魔物を、研究を重ねて甦らせたんですよ」

白剣士「…面倒くせぇことを…」

民軍准尉「これが、本当の自分の最終防衛線です。果たして、守りながら…戦えますか?」ニタッ


白剣士「…やってやるしかないんだろうが」

ナイト「オッサンも、本気で行くぞ」

悠久姫「私は…」

白剣士「学士の手伝いだ。そいつの処理を早く終わらせるように、手伝ってやれ!」


悠久姫「わかった!」


241 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:22:15 ID:bqe0/DfA
 
民軍准尉「それでは…デュラハン、よろしく頼みますよ」


デュラハン『はっ。お任せください』スチャッ


白剣士「…来るぞ」

ナイト「こんな仕事になるなんてね。聖剣士のやつめ…」

白剣士「…今更悔やんでもな…、来い!デュラハン!」


デュラハン『ぬううおおおおお!!!』


242 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:22:47 ID:bqe0/DfA
 
…ブゥンッ!!!

白剣士「…早い!だが、避けられる!」ヒュンッ


デュラハン『…ぬおおおおおっ!!』

ブゥン…ブゥン!!!


ナイト「あの巨体で、あの大剣を軽々振り回すか…厄介だな」

白剣士「乗ってる馬から処理するべきか?」

ナイト「鎧が厚い。本体も厚ければ、馬も同じだ。どうするか…」


243 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:23:23 ID:bqe0/DfA
 
デュラハン『どうした!かかってこぬか!』

民軍准尉「くくく…」


白剣士「馬を攻めてみる。オッサンは本体のほうを頼む」

ナイト「分かった」


白剣士「…火炎装っ!」

…ボワッ!!


デュラハン『ほう、武器に属性付与か』


244 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:23:57 ID:bqe0/DfA
 
白剣士「…おらぁぁっ!」

…ブンッ…キィィン!!!


デュラハン『ふはは、その程度の攻撃で我が愛馬は倒せぬぞ!』

白剣士「くそっ、オッサン!」

ナイト「特突っ!」


…ビュッ…ギィィンッ!!!ギギィン!!


デュラハン『くく…軽い軽い、鎧にキズ一つ付かぬわ!』


245 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:24:35 ID:bqe0/DfA
 
…スタッ

白剣士「かてぇ…」

ナイト「攻撃が全く効かないとは…」


民軍准尉「仮にも死神の名を持つ最上位の魔物。そう簡単に倒されるはずがないですね」ククク


白剣士「…こいつは蘇らせられたんだろ?じゃあ、こいつを倒したやつはバカみてーな強さを持ってたってことだな」

民軍准尉「はは、そりゃそうですよ。彼を倒したのは、あの"2代目英雄剣士"なのですから」

白剣士「…何だって」


デュラハン『…』


246 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:25:05 ID:bqe0/DfA
 
ナイト「…そういやそんな話、昔聞いたな」

白剣士「俺の親父は、こんなヤツを倒したのかよ…」

民軍准尉「…何ですって?」


白剣士「英雄剣士は俺の親父だ。それは調べてなかったのか?」


デュラハン『何…?』


白剣士「聞こえなかったのか?てめぇを倒した、憎い剣士の息子が俺だよ!」


デュラハン『…ふ、ふははははっ!!!』

ビリビリビリ


247 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:25:38 ID:bqe0/DfA
 
白剣士「う、うるせぇぇ!」


デュラハン『何という因果!何という日よ!』ブワッ

白剣士「うっ…、なんつう気迫だ…!」


民軍准尉「少々予想外ですが、あなたはその英雄剣士ほどの強さはないでしょう?」

白剣士「…どうだと思う?」

民軍准尉「デュラハン!さっさとそいつらを…ねじ伏せろ!」


デュラハン『言われなくとも…お任せを!』


248 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:26:10 ID:bqe0/DfA
 
…グググッ


白剣士「…何か来る」

ナイト「抵抗魔法!…肉体鋼鉄化!攻撃増大魔法!」パァァァッ


デュラハン『闇波動!』

グォォォォッ!!!!


ナイト「闇波動!?」

白剣士「このくらい…」

ナイト「それはダメだ!避けろ!」

白剣士「!」


249 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:26:41 ID:bqe0/DfA
 
ヒュンッ!…ズザザ…ドンッ

白剣士「…くっ」

ナイト「…忘れてたぜ。あんな技があったな…あれをまともに受けたら、いくら何でもただじゃすまない」


デュラハン『ほう。あれを見切るか』


白剣士「近接はダメ、距離も置けない、どうすりゃいいんだよ!」

ナイト「秘策とかはないのか?」

白剣士「な…くはない…が…」チラッ


250 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:27:20 ID:bqe0/DfA
 
悠久姫「頑張るのだ…白剣士!」


白剣士「…くそっ」

ナイト「使えないのか?」

白剣士「使えなくもないが…出来れば…」

ナイト「…無理にとはいわん。だが、状況を打破できる手立てがない」

白剣士「そうなんだよな…」


251 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:28:06 ID:bqe0/DfA
 
民軍准尉「さっさと決めろデュラハン!いい加減、爆弾を処理されてはこっちの負けになる!」


デュラハン『もう少し余韻を楽しみたかったのですが』

民軍准尉「ならば、そっちの処理に回っているほうから殺せばいい」

デュラハン『仰せのままに!』


白剣士「なっ…おい、待て!!」


民軍准尉「ふっ」


252 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:28:44 ID:bqe0/DfA
 
デュラハン『…死ねぃ!』

…ビュッ!!


錬金学士「!!」

悠久姫「ひっ!」


ナイト「いかん!間に合わないぞ!」

白剣士「く…くそがああ!」


253 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/30(月) 09:29:40 ID:bqe0/DfA
本日はここまでです、ありがとうございました。
次回更新が最終話となります。


254 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:44:09 ID:jTaFfNLA
おつおつ
正念場だな、明日が楽しみだ


255 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:47:09 ID:3DhTb4bQ
おつです
次回が楽しみです。


256 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/10/01(火) 10:24:56 ID:wn55b8f6
ありがとうございます、投下いたします。



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