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少年剣士「冒険学校で頑張ります!」
- 1 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage]
投稿日:2013/06/14(金) 11:40:20 ID:r/SYclS2
前作:少年剣士「冒険学校に入学します!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1370948694/
の、続編になります。
今回は2章ですが、やや長くなりそうなので新スレで。
お付き合いお願いします。
―――――中央国:特待生・冒険学校の教室
少年剣士「初めまして!少年剣士といいます!」ワクワク
少年武道家「俺は少年武道家です」ニヤ
二流僧侶「自分は二流僧侶、よろしくです」ッフ
- 2 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:42:09 ID:r/SYclS2
格闘教官「よし、皆。今話しをした通りだ。
これから新たな仲間になる3人だ。仲良くしてやってくれ」
ザワザワ・・・
ヨロシクー!!ショウネンケンシカワイー!
ニリュウソウリョクンカッコイイナ・・・ザワザワ
格闘教官「では、用意してあるあそこの3つの席に座ってくれ
ちょっとした説明をする」
3人「はい」
格闘教官「では3人の為と、お前らへの再認識のためにも説明する」
「この学校の特性についてだ」
- 3 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:42:46 ID:r/SYclS2
少年剣士「・・・」ワクワク
格闘教官「この学校は、他の冒険学校と違い『選ばれた人間』の養育所だ。
実践で始まり、実践に終える。毎年、何人もこの学校を去っていく」
少年武道家「・・・」
格闘教官「だが、卒業と同時に中央軍の尉官候補として駆け上がれる。
それを基本とし、この学校では上官と下官などといった階級が存在する」
二流僧侶「・・なるほどな」
格闘教官「最下官、下官、上官、最上官の4種に別れている。
この教室はギリギリの下官であり、この学校の分岐点でもある」
少年剣士「分岐点・・?」
- 4 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:43:17 ID:r/SYclS2
格闘教官「簡単にいえば、最下官に落ちた状態で成果が上げられない場合・・
この学校をやめてもらうことになる」
少年武道家「冗談じゃねえぞ・・」
格闘教官「逆に、成果をあげれば上官や最上官を目指すことも可能だ。
この学校を卒業できるのは、最上官で1年を過ごした者のみ!」
二流僧侶「へえ・・」
格闘教官「昇級は毎月の成果を見て、その階級で担当する教官に認められた者だけだ」
「・・・何か質問はあるか?」
全員「・・・」シーン
格闘教官「よろしい!ではこれから20分の休憩の後、明後日以降のミーティングをする」
「休憩!」
全員「・・・はい!」
- 5 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:43:53 ID:r/SYclS2
・・・・・・・・・・
少年武道家「・・な、なんか大変なことになってきたな」
少年剣士「そうだね・・」
二流僧侶「実践演習が多い分、俺ら3人が一緒なのはちょっと気楽だな」ッフ
???「あの」
少年剣士「うん?」
中級魔道「はじめまして、中級魔道といいます。
君らは・・どこから来たんですか?」
少年剣士「僕らは大陸の北西冒険学校から!」
中級魔道「そうなんですか・・、僕は南冒険学校からきました。
この学校にきて1年くらいになりますかね」
少年武道家「1年て・・、中級魔道っていったっけか・・・
結構強そうに見えるんだけど、どのくらいの事ができるんだ?」
中級魔道「僕が出来ること・・ですか。
中水魔法、中雷魔法、大火魔法が使えます」
- 6 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:44:31 ID:r/SYclS2
二流僧侶(・・・それで下官?)
少年武道家「お前すげえな・・それで下官なのか?」
中級魔道「この間までは上官クラスでしたが、ちょっと実践でヘマをしてしまいまして」
「それからは運悪く、色々あってここに留まってます」
少年剣士「そうなんだ・・」
中級魔道「何か質問があったら聞いてくださいね」ニコッ
少年武道家「おう、助かる!」
二流僧侶(・・・?)
中級魔道「はあ、それにしても運が悪いですね・・・・」
少年剣士「どういうこと?」
中級魔道「明後日から早速、実践演習が始まるんですよ」
- 7 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:45:03 ID:r/SYclS2
少年武道家「運が悪い?腕がなるじゃねえか!」
少年剣士「腕はケガしてるでしょ・・・」
中級魔道「はは、えっとですね。
明後日からの演習は、遠出で魔獣の討伐ですよ」
二流僧侶「下官で魔獣の討伐に遠出・・・?」
中級魔道「・・・こういう学校だからリタイアも多いんです」
少年剣士「でも面白そうじゃん!」ワクワク
中級魔道「少なからず再起不能者、大怪我をする者、
必ず毎年学校の中でいるので、お気をつけください」ニコッ
少年武道家「お・・おう・・」アセッ
- 8 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:46:15 ID:r/SYclS2
中級魔道「おっと・・・そうだ」
「自分はこれで用事があるので失礼します」スタスタ
少年剣士「うん、またね」
二流僧侶(・・・・、ん?)
???「・・・気をつけなさいよ?」スタッ
少年武道家「今度は誰d・・・」
(うおっ・・かわい・・・・・・)
女錬金師「ああ、アタシは女錬金術師。女錬金師でいい。
「あいつ、何でも上官クラスの演習で裏切って落とされたらしいよ」
少年武道家「・・裏切り?」テレッ
女錬金師「そういう話だって聞いた。まあ注意することだね」
- 9 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:46:55 ID:r/SYclS2
少年武道家「そ、そうか有難う」ニヤニヤ
少年剣士「・・・そうなんだ・・。あ、女錬金師さんは、どんな事が出来るの?」
女錬金師「アタシ?アタシは錬金術師。東方の技術職さ」
二流僧侶「・・・聞いたことがないな」
女錬金師「まあそりゃそうだろうね。最近ようやく表舞台に出てきた技術だし・・
そのうち何が出来るかは見せてあげるよ」
少年武道家「楽しみにしてるぜ」テレテレ
女錬金師「おっと・・そろそろ格闘教官が戻ってくるね・・」
「あとでまた話をしよう」
少年武道家「は〜い」ニヤニヤ
女錬金師「あ、あと。アタシ、そういう顔するだらっしない男大嫌いだからね」ニコッ
少年武道家「」
少年剣士「少年武道家・・・」ハァ
- 10 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:47:52 ID:r/SYclS2
・・・・・・・・・
格闘教官「よし、ではお前らに明後日の予定を伝える」
「冒険の扉から、魔法国の採掘場の魔獣の討伐へ向かう」
少年剣士(魔法国・・!)
格闘教官「魔石の採掘場でオーガとゴブリン達が暴れて困っているらしい」
「それぞれ4人のパーティを組み、指定された範囲の魔獣を討伐する」
少年武道家「ほう・・」
格闘教官「さて、そこでパーティに関してだがこちらで勝手に組ませてもらった」
女錬金師「・・・」
格闘教官「これから4人ずつA、B、C、Dに分ける。
まずAチーム!・・・!・・・!・・・!」
少年剣士(僕はどんな人と組むのかなあ・・)
- 11 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:48:22 ID:r/SYclS2
格闘教官「Cチーム!少年剣士!二流僧侶!女錬金師!中級魔道!」
「Dチーム!・・・!・・・!」
女錬金師「・・・!」
格闘教官「以上だ」
少年武道家「ち、ちょっと待ってください」
格闘教官「なんだ?」
少年武道家「俺、呼ばれてないんですが・・」
格闘教官「お前、編入手続きのプリント読んでなかったのか?」
少年武道家「・・・へ?」
- 12 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:48:52 ID:r/SYclS2
格闘教官「お前は腕にケガをしているだろ?
実践演習はナシだ。お前はしばらく上官クラスの戦闘技術指南に混ざる」
少年武道家「・・・そ、そうですか・・」
格闘教官「上官の指南で一歩差をつけることも出来る。
実践とは違うが、成長は出来る。不服か?」
少年武道家「いえ・・頑張ります!」
少年剣士「・・・」
格闘教官「よし。では質問のある者はいるか?いないな?」
「明日は明後日の準備の為に1日休みにする。では今日は解散!」
全員「・・・はい!」
- 13 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:49:36 ID:r/SYclS2
―――――放課後、教室
女錬金師「参ったね・・・まさかこんなパーティになるなんて」
少年剣士「決まったものは仕方ないね・・頑張ろう」
二流僧侶「そうだな」ッフ
少年武道家「俺はこのまま病院だよ・・いってくる」
二流僧侶「気をつけてな」
少年武道家「おう・・お前らも頑張れよ」トボトボ
少年剣士「やっぱり元気ないね・・」
二流僧侶「あいつは実践向きだからな・・」
「だが今は体を治してもらわないといかん」
女錬金師「・・それにしても、編入者がけが人なんて初めてだよ」
- 14 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:50:26 ID:r/SYclS2
少年剣士「それはキングゴブリンと戦った時に色々あって・・」
女錬金師「キ、キングゴブリン!?ちょっと待って、あんたらまだ子供だよな?」
少年剣士「やっぱり女錬金師さんから見たら子供だよね・・えへへ」
二流僧侶「子供ですが何か?」キリッ
女錬金師「あんたらが何でこの学校に入れたか分かった気がするよ・・」
二流僧侶「そりゃどうも・・。で、明後日の演習に必要なものとかはあるのか?」
「前の学校では基本的なものは全部渡されたのだが・・」
女錬金師「いや、全部自己責任。
魔獣の種類と、行くダンジョン先だけ伝えられる。あとは自分で揃えろってこと」
二流僧侶「・・・さすがだな。でもどうするか、まったく分からんぞ・・」
少年剣士「お金もないしね・・・」
- 15 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:51:41 ID:r/SYclS2
女錬金師「お金?お金は貰ってるだろ?」キョトン
少年剣士「え?」
女錬金師「ここは大陸で運営してるんだ。優秀な人選のみでね。
だから、この学校に入ると同時に50万ゴールドが支給されてるはず」
※下級ポーションは50G
※1章で出た黄金草ポーションは1万G
二流僧侶「なん・・・だと・・・」
少年剣士「ええ!そ、そんなに!?ででで、でも、そんな事言われてないんだけど・・」
女錬金師「おっかしいな?寮の部屋とかに金庫はなかったかい?」
二流僧侶「そういやあったな」
女錬金師「そこに入ってるはずだよ。編入者も例外じゃないはずだ」
少年剣士「僕・・・見てないや」
二流僧侶「奇遇だな、俺もだ・・」ハァ
- 16 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 11:52:34 ID:r/SYclS2
女錬金師「つーわけで、明日は3人で買い物行こうか」
二流僧侶「中級魔道はいいのか?・・・といっても今ここにいないが」
女錬金師「まあ・・あいつは当日に気をつけながら・・だな」
少年剣士「・・うん」
(そんなに悪い人には見えないんだけどな・・)
女錬金師「明日、君らの寮の前に朝9時でいいかい?」
二流僧侶「そこまでお願いしてもいいのか?」
女錬金師「もう仲間だろ?」
少年剣士「・・・だね!」
二流僧侶「ではお願いする・・・。まだ街にも慣れていないんでな・・」
女錬金師「任せときな!」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
- 17 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/06/14(金) 12:55:24 ID:iybpEvkQ
続編(゜∀゜)キター
- 18 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:02:59 ID:r/SYclS2
>>17
有難うございます(*´ω`*)
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