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男「幽霊?」
1 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 22:55:01.35 ID:7VBvmt4b0
男友「そ。タバコ屋曲がってちょっと行ったとこにへんな館があるだろ? あそこで出るらしいんだよ」

男「あぁー確かにいかにもって感じだな」

男友「だろ? でさ、今日俺と女友で行くって話になったんだけどお前も来ないか?」

男「別にいいけど」

男友「おし決まり! じゃあ8時にタバコ屋の前な!」

男「夜に行くのか?」

男友「昼間っから幽霊が出るわけねーだろ?」

男「そりゃそうだけど…」

男友「それじゃまた後でな!」

男「あいよ」


2 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/13(木) 22:56:28.61 ID:7VBvmt4b0
午後8時 タバコ屋の前


男「お待たせ」

男友「おう来たな。それじゃ行くか」

女友「うぅ〜怖いよ〜」

男「幽霊なんていないって」

男友「男はそういうの全く信じてないからなぁ」

男「非科学的だからな」

男友「いざって時に頼りになるぜ…」

男「俺を連れてきた理由はそれか」


3 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 22:58:23.51 ID:7VBvmt4b0
男友「ついたぜ」

男「予想以上に真っ暗だな」

男友「この辺は街灯もないしな」

女友「やっぱ帰ろうよ〜怖い〜」

男友「大丈夫だって、やばいときには男を囮にして逃げればいいんだから」

男「そういうことは俺のいないとこで言ってくれ」

男友「まあまあ! とにかく行こうぜ!」

男「はぁ…まぁいいんだけどな」


4 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:00:33.22 ID:7VBvmt4b0
男友「遠くから見ると分かんなかったけどずいぶん大きい扉だな」

男「鍵とか掛かってないのか?」

男友「ん、大丈夫だ。あけるぞ…」

ギィイイイイ

女友「ひぃ…」

男友「へ、へんな声出すなよ」

女友「だ、だってぇ…」

男友「とにかく懐中電灯つけるぞ…」



5 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:02:16.89 ID:7VBvmt4b0
男友「ひぃいぃいいいいいぃいいいいいいい」

女友「ぎゃあぁああああぁあああぁあああああああ」

男「うおっ」

ダダダダダダダダダダダダ

男「ちょ、逃げるのはえぇ!」

?「何のよう?」

男「あ、す、すいません! 勝手に入っちゃって! 誰か住んでるとは思わなくて」

?「………」

男(何で黙るんだよ…まさか本当に…?)

?「私はここに住んでるわけじゃないわ。ただここに存在してるだけ」


6 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:03:46.36 ID:7VBvmt4b0
男「それって…幽霊ってことですか…?」

?「そうね。私は幽霊のようなものね」

男「幽霊のようなもの?」

?「そう。下手すればもっと性質の悪いものよ」

男「呪い…とか?」

?「そういう意味じゃないわ。簡単に言えば私は誰にでも視える、永遠に成仏できない幽霊」

男「永遠に…成仏できない…」

?「そう。私は永遠にこの世を彷徨うの」

男「はぁ…」


7 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:07:11.03 ID:7VBvmt4b0
?「それより…」

男「何ですか?」

?「そろそろ戻らないとお友達が心配するわよ」

男「あ、そうですね。それじゃ俺、戻ります」

?「…出来れば」

男「はい?」

?「出来ればここでのことは誰にも言わないでほしいの」

男「あ、はい。分かりました」

?「ありがとう」

男「はい、それじゃ」

ギィイイイイイイ バタン


8 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:08:04.85 ID:tm1Ydgsd0
おもしろそう支援


9 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:09:01.93 ID:7VBvmt4b0
男(な…何だ今の…?)

男(え…? 女の人…? 幽霊…?)

男(誰にでも視えて永遠に成仏できない…?)

男(どういう…いや…言葉通りの意味か…?)

男友「男ォ!!」

男「うおっ! びびらせんな!」

女友「よかった〜幽霊に食べられちゃったのかと思った〜」

男「幽霊って人間食べるの…?」

男友「あぁーとにかく無事でよかったぜ! あのまま死んで化けて出られちゃたまんねぇからな」

男「そういうことか」


10 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:10:56.23 ID:7VBvmt4b0
男友「それよりマジでいたんだな…」

女友「本当にいるなんて…うええ〜ん、ポマードポマード〜」

男「お前らさっきから何言ってんだ? とくに女友は本当に何言ってんだ」

女友「知らないの? 幽霊を倒す呪文だよ!」

男「だから幽霊なんていないって」

男友「な、何言ってんだよ! お前だって見たろ? 懐中電灯を当てたとこに立ってたヤツを!」

男「いや、何もいなかったぞ」

男友「えー…でも女友は見たよな!?」

女友「う〜ん、なんか自信なくなってきた…」

男友「もしかして見間違いか…?」

男「そうじゃないのか?」

男友「大声で叫んだ自分が恥ずかしい…」


11 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:13:23.55 ID:/tpHEg2xO
サルよけ


12 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:13:42.20 ID:7VBvmt4b0
男「んじゃ、俺はこっちだから」

男友「お、おう。じゃあまた明日…」

女友「ばいば〜い…」

男「…ふぅ」

男(これでいいんだよな)

男(それよりもあの人は一体なんだったんだ…?)

男(うーん、気になる)

男(明日も行ってみようか…)

男(別に悪そうな感じはしなかったしな)


13 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:15:31.53 ID:fRNgJcpKO
パンツ下げてまってるんだがまだか?


14 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:16:13.58 ID:7VBvmt4b0
次の日

男友「おっす、男。今日帰りゲーセンよっていかないか?」

男「悪い、今日ちょっと用事あって」

男友「そっか、じゃあ仕方ねえな」

男「悪いな」

放課後 タバコ屋の前

男(誰にも見られないようにしないとな…)

男(よし、誰もいない…)


15 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:18:39.57 ID:7VBvmt4b0
ギィイイイイイ

男「おじゃましまーす…」

?「何のよう?」

男「あ、どうも…」

?「…あぁ、あなたは…」

男「ど、どうも…」

?「…また…」

男「…どうかしました?」

?「気にしないで。それで何のようかしら」

男「あー、えっと、ちょっと気になって…」

?「………」


16 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:20:50.94 ID:7VBvmt4b0
男「あー、俺、男っていいます。よろしく…」

?「そう…私は女よ…」

男「あ、女って言うんですか」

女「………」

男(会話が続かん…)

男「あー、えっと、年はいくつですか?」

女「そんなものとっくに忘れたわ」

男「あ、そーですか」

男(そういや永遠にこの世を彷徨うとか言ってたな…)


17 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:21:42.35 ID:/tpHEg2xO
よけ


18 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:21:45.60 ID:49pIVKY5O
男「やらないか?」

?「///」


19 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:24:39.65 ID:7VBvmt4b0
男「あのー昨日言ってたことなんですけど」

女「何かしら?」

男「永遠に成仏できないとかなんとか…」

女「そのままの意味よ」

男「あ、そーですか」

女「…あなたは不老不死ってありえることだと思う?」

男「不老不死…ですか…?」

女「そう。永遠に老いることなく、永遠に死ぬことのない絶対的な存在」


20 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:26:44.16 ID:7VBvmt4b0
男「不老とかは、んー、科学でどうにかなりそうですけど」

女「…不死はありえない、と?」

男「そうですね、永遠に死なないって言っても、体が完全になくなったりしたら生きれないでしょう?」

女「それでも生きるから不死なのよ」

男「ん、そう…ですね…」

女「人間の夢よね、不老不死って」

男「…女さんが、そうだってことですか?」

女「………」


21 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:28:53.58 ID:7VBvmt4b0
男「誰にでも視えて、永遠に成仏できないってそういうことですか?」

女「……そうよ」

女「私は不老不死」

女「私は絶対的な存在」

女「私は全人類の望む姿よ」

女「あなたは私を見てどう思う?」

男「え…」

女「………」


22 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:31:38.56 ID:7VBvmt4b0
男「本当に…死なないんですか…?」

女「ええ」

男「ずっと…その姿のままなんですか…?」

女「そうよ」

男「………」

女「人間は誰しも死にたくないと思っているはずだわ」

女「でもいつかは必ず死ぬ。それが生きるっていうことだもの、当然だわ」

女「でも、私は死なない」

女「絶対的な死の恐怖から開放された存在」

男「…女さんは…どう思っているんですか…」


女「…誰かに殺してもらいたいわ」


23 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:34:47.29 ID:7VBvmt4b0
タバコ屋の前


男(不老不死…)

男(そんなこと実際にありえるのか…)

男(誰かに殺してもらいたいって…)

男(結局あの後無理やり帰らされたけど…)

男(永遠に生きるってのはそんなにつらいことなのかな…)

男(もし俺が不老不死になったら…)

男(…永遠にネトゲが出来るな…)

男(はぁ…とりあえずまた明日も行ってみよう…)


24 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:36:48.17 ID:7VBvmt4b0
ギィイイイイ

男「し、失礼しまーす」

女「あらまた来たの」

男「あ、どうもです」

女「それで、今度は何のようかしら?」

男「あーいえ、特にようってわけじゃないんですけど…」

女「私にはあまり関わらないほうがいいわよ」

男「どうしてですか?」

女「あなたは生きているのだからいつかは死ぬ。けれど、私は永遠に死ぬことはないの」

男「………」

女「私は生きていないも同じ存在なのよ」


25 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:36:57.80 ID:/tpHEg2xO
サル


26 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/13(木) 23:38:18.13 ID:v2x6LDR+0
最近幽霊スレ流行ってるのか


27 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:39:31.18 ID:7VBvmt4b0
女「こんな言葉を知っているかしら?」

女「終わりがないのが本当の終わりだ、って」

男「あー、漫画で読んだことあるような…」

女「私には終わりがないの」

男「………」

女「とにかく私には関わらないほうがいいわ」

男「で、でも」

女「それとも私に気があるのかしら」

男「…あんなこと…」

女「え?」

男「あんなこと言われて放っておけるわけないだろ!」


28 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:42:39.51 ID:7VBvmt4b0
女「…あんなこと?」

男「…殺してもらいたいとか…」

女「あぁ、あれね。失敗したわ今度からは言わないようにしないとね」

男「…俺が…殺して…」

女「今までにもあなたみたいな人は何人かいたわ」

女「でも無理だった」

男「………」

女「無理なのよ」

男「そんなこと! やってみなくちゃ、」

女「分かるわ。だから不死なんじゃない」


29 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:46:27.27 ID:7VBvmt4b0
男「でも…」

女「無理よ」

男「………ッ!!」

ギィッ  バタン

女(これで…いいのよ…)

女(どうせ私は永遠に死ぬことは出来ないのだから…)

女(…あの子はもうここには来ないでしょうね)

女(はぁ…)

女(退屈だわ…)


30 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:48:49.48 ID:7VBvmt4b0
男(くそっ! くそっ!)

男(何でこんないらついてるんだ俺)

男(大体よく考えてみれば分かる話じゃねーか)

男(永遠に老いない? 永遠に死なない? 不老不死?)

男(非科学的だ!)

男(あんなの嘘に決まってる)

男(なに真に受けてんだよ俺)

男(あの女の言う通りもう関わるのはやめだ!!)


31 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:52:02.62 ID:7VBvmt4b0
男「ふう…」

男(冷静になってよく考えてみると…)

男(何であんなに腹が立ってたんだ? 俺…)

男(きっとあれだな、せっかくの善意を拒否されたから)

男(俺のすべてが否定された気がして…)

男(まぁいいや…)

男(とりあえず明日も行ってみよう)


32 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:54:55.88 ID:7VBvmt4b0
バーン

男「たのもー!」

女「………」

男(おお、驚いた顔してる…)

男「あ、こんちわーっす」

女「…もう来ないと思ってたわ」

男「あ、昨日はすいませんでした」

女「…何のよう?」

男「特にないですね」

女「………」


33 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:55:47.37 ID:fRNgJcpKO
さむいお

いつパンツあげれるんだお


34 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:56:57.51 ID:7VBvmt4b0
エロないよ、ごめんね


35 :VIPがお送りします [] :2009/08/13(木) 23:58:54.21 ID:7VBvmt4b0
男「そうだ、いろいろ聞かせてくださいよ」

女「何を?」

男「女さんの話を」

女「…言ったはずよ」

男「………」

女「私には関わらないほうがいいと」

男「…そんなの俺の勝手じゃないですか」

女「…私はあなたの為を思って言ってるのよ」


36 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 00:09:17.37 ID:l0CixR1AO
>>34
むしろいらない


40 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 00:50:34.24 ID:VPKF1WF50
日付変更で逃げるような奴だとは思えない


41 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 00:59:29.59 ID:l0CixR1AO
中途半端すぎる


44 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 02:17:45.23 ID:OPD0cFcT0
それでもTさんなら…!
Tさんならなんとかしてくれる…!


54 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:18:45.17 ID:jerZ37vE0
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい


55 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:22:04.63 ID:jerZ37vE0
男「それなら問題なしです。自分が好きで来てるだけなんで」

女「…じゃあ私が来るな、と行ったらあなたは身を引いてくれるのかしら」

男「んー…それでも来ます」

女「私が迷惑してるのに?」

男「迷惑してるんですか?」

女「………えぇ」

男「あー……そうですか」

女「そうよ。だからもう来ないで」

男「…わかりました。失礼します」


56 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:25:06.81 ID:jerZ37vE0
女(…馴れ合えば情が移る)

女(情が移れば別れがつらいだけ…)

女(だからこれで…)

女(ん…大丈夫)

女(つらくなんかない)

女(…はやく人類が滅亡すればいいのに)

女(そうすれば…)

女(………はぁ)


57 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:28:04.01 ID:jerZ37vE0
バターン

男「たのもー!」

女「………デジャヴ?」

男「また来ちゃいましたー」

女「来るな、と言ったはずだけど」

男「…やっぱり気になって…」

女「………迷惑」

男「…昨日友達に聞いたんです」

女「何を?」


58 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:32:41.45 ID:jerZ37vE0
男「…っていう女の人がいるんだけど、どう思う」

男友「そりゃあお前、あれだろ、あれ」

男「あれ?」

男友「なんだっけなーあれ…うーん…」

男「んん?」

男友「そうだ、ツンデレ! 思い出したぞツンデレだ」

男「あー……そうか?」

男友「あぁ間違いねぇ、ツンデレだ」

男「そうかツンデレか」


59 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:36:31.52 ID:jerZ37vE0
男「だそうです」

女「つん…でれ…?」

男「なんか、自分の気持ちに素直になれない、みたいな」

女「………」

男「………」

男(き、気まずい…)

女「…確かに」

男「え?」


60 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:39:47.22 ID:jerZ37vE0
女「確かに私はそのつんでれというものかもしれないわね」

男「まじっすか」

女「…私は何年も何十年も、下手したら何百年も生きてきたわ」

男「そんな昔の人だったんですか」

女「そうよ。今じゃもう人間だったときのことはちっとも覚えてないわ」

男「………」

女「私はずっとひとりぼっちだったし、これからもそういう世界を生きていくと思ってた」

女「だけど中にはあなたのように話しかけてくれる人もいた」

女「ひとりぼっちの世界でこの存在がどれだけ大きいかあなた達人間にわかる?」

女「そんなの分かるわけない。だっていずれはその世界だって終わると知っているから」

女「でも私は違う。私の世界は終わらない」


61 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:44:40.46 ID:jerZ37vE0
女「いわば救世主ね。そんな相手に好意を抱かないわけないじゃない」

女「誰かと話すのはとても楽しいわ」

女「ひとりごととは違って反応が見れるし、別の見方だって知ることができる」

女「…でもそれは所詮ひと時の幸せ」

女「やがて別れは来るわ。人間だもの」

女「それがどれ程つらいか想像できる?」

女「最愛の人との永遠の別れ。これがどれ程つらいか」

女「そして私はその別れを幾度となく繰り返してきた…何度も、何度もッ!」


62 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 11:51:19.49 ID:7ZJYi2OB0


63 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:52:12.96 ID:jerZ37vE0
女「別れが来るたびに思ったわ」

女「こんなにつらい思いをするなら、出会わなければよかった、仲良くなんてしなければよかったッ!」

女「だけどそう簡単に拒絶できるものじゃないわ」

女「だって仕方ないじゃない! 嬉しいの! 嬉しくてたまらないのッ!!」

女「…ふふ、人間ならこんな時に涙を流すんでしょうね」

女「…とうに枯れたわ、涙なんて」

女「……だからね」

女「お互いのためにも、もう会わないほうがいいの」


64 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:54:34.15 ID:jerZ37vE0
男「………うっ」

女「…え」

男「うぅ…うぅうううううう」

女「ちょ…何で泣いて…ちょっと!」

男「す…ずいばぜんん…うぅううううう」

女「ちょっと何なのよ、もう」

男「うううううううううううううう」


65 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 11:56:19.94 ID:jerZ37vE0
女「……落ち着いた?」

男「…は、はい」

男(まさかマジ泣きするとは…)

男(は、恥ずかしい…穴があったら入りたい…)

女「…ありがとう」

男「え?」

女「私のかわりに泣いてくれて」

男「あー、いやぁ、あはは…」

女「とりあえず今日は帰ってくれる?」

男「え」

女「お互いにいろいろ考えることがあるでしょう」

男「あ、はい。そう…ですね」


66 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 12:00:49.04 ID:jerZ37vE0
男「はぁーあ」

男(考える…か)

男(死ななきゃいいってもんじゃないんだな…)

男(むしろ死ねるってのはいいことなのかも…)

男(うーん)

男(これから…どうすべきか)

男(俺は…)


67 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 12:02:08.15 ID:7ZJYi2OB0
しえ


68 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 12:02:34.13 ID:jerZ37vE0
女「………」

女(なんか…)

女(すっきりしちゃった)

女(根本的な解決にはなってないんだけどね…)

女(あの子は明日も来てくれるかしら)

女(確か…男って名前だったわよね…)

女(これから…どうすればいいんだろう)

女(私は…)


69 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 12:15:35.75 ID:jw6N0hXxO
病弱と幽霊SSの人?


70 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 12:27:32.39 ID:jerZ37vE0
>>69
違います

用事があるから席をはずします
このまま落としてくれてもかまいません
ごめんなさい


71 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 12:38:32.78 ID:so0HdsI5P
つーか、すぐ「○○の人?」とか確認する奴なんなの?
もし、特定されるの嫌な人だったらどうすんの?
そもそも特定することに何か意味あんの?


72 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 13:26:06.11 ID:WgW/E/ao0
どうでもいいですよ♪


73 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 13:37:22.88 ID:aOCzS+iUO
病弱と幽霊の人だったらもう見ないと思います
違う人で良かったです


74 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 14:11:13.16 ID:Q0dgSj4eO
うむ


75 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 14:29:07.14 ID:jw6N0hXxO
>>71
>>73が代弁してくれた
そういうことだ


76 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 15:29:09.42 ID:02U6sqq7O
あげ


77 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 15:30:25.72 ID:21mLUnmq0
いや、仮に本人だったとして、違うと言う場合もあるし
逆に本人以外が、本人だと詐称する場合もあるっしょ
で、それを正否判定する術がないわけで・・・

そうすると、問い合わせること自体が不毛だ、と言いたいんじゃね?

文体や投下の傾向、レスのニュアンスである程度は推測はできるけどな


78 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 16:11:13.87 ID:so0HdsI5P
>>73-77
すまん、変に突っ込んだばっかりに・・・
保守


81 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:01:55.83 ID:4q7cqf/sO
ほし



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