■戻る■ 下へ
男「これは……」 女「いったい……!」
1 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 20:30:49.66 ID:QobGuoyK0
女「……あんた誰よ」

男「いや、その……覚えてない?」

女「覚えてるも何も、あんたのようなキモイ奴は私の知り合いに
  いませんが?」

男「……男だよ」

女「昔、近所に住んでた? まさか。それにしても、初めて見
  る顔だけど」

男「いや……一応同期で入学して……。でも俺も女がいたとは
  ……」


2 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 20:34:22.57 ID:QobGuoyK0
女「だから、あんたなんか知らないって。男だとしても
  覚えてるはずないし」

男「……」

女「とにかく、今後話しかけないでね。世間体ってもの
  があるから」

男「う、うん。分かった、よ」

女「じゃあね」


3 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 20:41:23.59 ID:QobGuoyK0
男「……はぁ」

友「よぉ、男。どうした」

男「古い知り合いにあってさ。ここにいるなんて知らなかった」

友「まぁ流石に中学、高校みたいに把握しきれないわな」

男「キモイって言われた……。もう話しかけるなって」

友「そりゃ手厳しいな……。確かにお前はイケメンとは言い難いが」

男「……はぁ」

友「冗談と思ってくれ! まぁ景気づけに飲もうぜ」

男「まだ明るいのにか?」

友「気にすんな」

男「じゃあちょっと待てよ。図書館寄ってくから」

男「少し資料が欲しくってね」

友「気長に待たせてもらおうか」

男「……嫌みだな? 早く終わらせるよ」


4 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 20:48:44.65 ID:QobGuoyK0
――図書館

男「……」

男「……」

男「……おかしいな、先週は確かこの辺りに」

女「あっ……」

男「あ」

女「……はぁ」

男「! そ、その本」

女「あぁ、これ? これが何?」

男「丁度探してたやつなんだ」

女「あっそ。はい」

男「あ、ありがとう」

女「礼を言う事じゃないでしょ。私も戻そうとしてたところだし」

女「ほら、用事が終わったなら消えて」

男「う、うん」


5 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 20:51:58.40 ID:QobGuoyK0
――

女「……あれが、男ねぇ」

女「思い出のままの方が綺麗だったな」

女友「あー、いたいた」

女「ん、何?」

女友「ほら、買い物に行く約束だったでしょ?」

女「あー……」

女友「時間は待ってくれないのよ!」

女「店は逃げないって」

女友「商品は随時逃げるものなの!」


6 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 20:57:03.66 ID:QobGuoyK0
(翌日)

男「――でさぁ」

友「何やってんだよ、全く」


女友「今日はこの美味しいと評判の洋菓子店に――」

女「はいはい、付き合いますよー」


男「あ」

女「……ッチ」

男「……」


7 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 20:57:51.58 ID:IfYcufxW0
__
    ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
           -=ニニニニ=-

                          /⌒ヽ   _,,-''"
                       _  ,(^ω^  ) ,-''";  ;,
                         / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
                     (.゙ー'''", ;,; ' ; ;;  ':  ,'
                   _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'  ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'     d⌒) ./| _ノ  __ノ


8 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:00:33.46 ID:ExW0znz60
>1-7


9 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:02:04.71 ID:QobGuoyK0
友「さっきの美人は誰だよ、男。顔見知りっぽかったけど」

男「昨日話した昔の知り合い」

友「そっか。舌打ちとはよほど嫌われてるんだな、ハハハ」

友「どうせ昔から嫌われてたんだろ? 色々と鈍いし」

男「……」

友「……悪い」


女友「さっきのは?」

女「昔近所に住んでたやつ。キモイでしょ?」

女友「え?」

女「……ん?」

女友「あ、いやいや、本当にブサイクだったよねーっ」

女「なんか昨日から良く顔を見るのよ。電車でも同じだったんだよ?」

女「気持ち悪い」


10 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:05:01.42 ID:vdeYe/2QO
嫌いじゃない


11 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 21:05:42.72 ID:xrAZ0v53O
続けたまえ、


いや、続けて下さい。お願いします


12 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:08:21.50 ID:QobGuoyK0
(数時間後)

友「〜♪」

女友「!」

女友「ちょ、ちょっと!」

友「〜♪」

女友「キミだよキミっ!」

友「ん、俺か?」

女友「そうそう」

女友「聞きたい事があるんだけど」

友「何?」


13 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:10:46.41 ID:QobGuoyK0

女友「女の昔の友達と歩いてたよね? あの人の名前教えて」

友「……はぁ。自分で聞いて下さい」

女友「なんで! 他にも聞きたい事が――」

友「自分で聞いて下さい」

女友「そんなの……恥ずかしくて……」

友「……はあ。分かった分かった」

女友「ほんと!? じゃあまずあの人のなま――」

友「男」

女友「案外平凡な名前」

友「いや、そこを期待されても男も困ると思うよ」


14 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:10:52.96 ID:Lu/aLodk0
しえんする


15 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:12:46.70 ID:+OJVZJ+iO
支援


16 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:13:19.82 ID:QobGuoyK0
女友「じゃあ次。メア――」

友「個人情報保護法によりお教えする事が出来ません」

女友「えー!」

友「まず俺は君の名前も知らないんだけど」

女友「えっ? あ、ごめんなさい。私は女友って言います」

友「俺は友だ」

女友「で、男さんのメ――」

友「個人情報保護法によりお教えする事が出来ません」


17 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:13:53.65 ID:d7VYJBEG0
支援


18 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:17:07.08 ID:QobGuoyK0
友「で、なんで男を?」

女友「それは……」

友「それは……?」

女友「一目……いや、やっぱり言えません」

友「聞こえたね。一目惚れって聞こえたね」

女友「え!? ひ、秘密ですよ! 絶対に、誰にも!」

友「はいはい」

女友「後知ったからには協力してもらいます!」

友「はいh……は?」


19 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:18:40.15 ID:2Lt0b1ylO
いいね


20 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:19:04.80 ID:nDgBMRo40
>>1乙!楽しかった!


21 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:19:37.09 ID:tXbzdwAnO
期待支援


22 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:20:11.59 ID:QobGuoyK0
女友「とりあえずメアド交換しましょう」

友「……はあ」


女友「じゃあ、相談くらいは“必ず”のってくださいよ!」

友「はいはい」

女友「では、また」

友「じゃねー」


友「突然の事とは言え……」

友「女性とお近づきになれるとはなんて運の良い!」

友「……」

友「……はぁ」

友「なんで男なんだよ……」


23 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:21:13.23 ID:nDgBMRo40
>>1乙!楽しかった!


24 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:21:40.18 ID:ixrZPRp00
支援


25 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:23:28.00 ID:4hzfaeDh0
リア充だな、男。うらやましい。


26 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:23:39.61 ID:QobGuoyK0
とりあえず人が見てくれていることに&。

>>23
連呼しないでくれ。照れるじゃないか。


27 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:24:30.85 ID:tXbzdwAnO
>>26 早よ書け


28 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:25:22.07 ID:7JuUTd1u0
は や く つ づ き を か き な さ い


29 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:25:41.42 ID:etKiLy7g0
                  __
               /   _`ヽ、
              /ト、 ,-__, ー_ i、
                 lイミF fr'三テ fヨ!
              ハ マl} 丶 .ィー;_チ_!
             jリヘ._ト、  //゙,ニ、`i}
             jノLイムjト、 {!_,rヌミヽi!
           / / ヾiヽlリ `「|i |! li |\
          / 、    ヾiヽ`、 ヾ!i |リ! .ヽ
         /    ヽ :i! ヾiヽ\/ノ!ii|  i. ヽ
        ,′/   ', !   lii lヽ./ |lii| 、! , '、
         !      i:    ヾiiヽ  |lii| V  ヽ
        i      ー ' /  l iil、|lii|  !    i
         !     , 、-、-く    ヾヾ洲   ,  ヽ
.        l    \\\\ ___ヾ:ぐ,ィーi′ _ ヽ
       |    、 \\\\─┴==イヱ-'´   ゙i-ー=ー-、
        |   ヽ 丶-\\\\-f、^ヽ、``丶、   ゙、__ )_ヾ \

          今北三仰 法師 [imakita-sangyo]
                (603〜699 唐)


30 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:26:13.77 ID:cqtiFAV00
>>26
6書き込んだ辺りから読んだけど面白いんで見てます
支援・・・ってROMってた連中が沸いてきたwww


31 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:26:35.59 ID:QobGuoyK0
(数日後)

ピンポーン

男「あー、友か。入ってく……勝手に入るな」

友「良いじゃないか。友人だろ」

男「許可途中にプライベートに進入とはマナーがなっていない」

友「まぁまぁ、堅いことを言わずに。お前も寛げよ」

男「全く……」


32 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:31:51.76 ID:QobGuoyK0
男「……」

友「……」

男「……」

ヴーン ヴーン

友「?」

女友『女が最近電車で男さんを見るからストーカーなんじゃないかって
   言ってますが、どう思います?』

友「……」

友『どうだろうか。俺の知らないところでやってるのかもしれない』

友「……」

男「……」


33 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:33:33.71 ID:QobGuoyK0
友「……」

男「……」

友「……」

男「……なぁ」

友「ん?」

男「俺ら何やってんだ?」

友「モンハン?」

男「何かおかしい」

友「いや、良いんじゃね?」


34 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:36:56.42 ID:QobGuoyK0
友「そういやさ」

男「ん−?」

友「最近お前ストーカーとかしてないか?」

男「するわけないだろ。なんでそうなる」

友「いや、女さんが――」

男「なんでお前が女と話してるんだよ」

友「いや、話してないし」

男「じゃあなんでそんな答えが出てきたんだよ」

友「いや、何となく小耳に挟んで」

男「……まぁ良いや。あいつはな、俺を見る度に生ゴミを見るような目を
  してくるんだよ。俺はあいつが嫌いだ。お前も二度と喋るな」

友「いや、俺関係ないじゃん」

男「……まぁ、そうだな」


35 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:37:08.40 ID:Angz90WlO
キョンクンデンワー


36 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:40:09.04 ID:QobGuoyK0
ヴーン ヴーン

女友『なんでそんなに冷たいんですか!? 酷い!』

友「……はぁ」

男「?」

友『冗談だって。今男の家にいるんだが、男は否定しているぞ』

男「なんだ溜め息なんて。つい最近まで女っ気なかったのに」

友「違う。誤解すんな」

友「……はぁ」

男「?」


37 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:42:54.39 ID:tXbzdwAnO
支援


38 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:44:29.92 ID:QobGuoyK0
友「さて、出かけるぞ!」

男「明日が休みだからって……若いのに飲み過ぎると後々痛いぞ」

友「若いから大丈夫なんだよ」

友「それに、お前だって同罪だ」

男「まぁ、それもそうだが……」

友「まずはいつもの所だな!」

ヴーン ヴーン

女友『え!? では住所を教えて下さい! 今すぐ向かいます!』

友『個人情報保護法によりお教えする事が出来ません』

友「……はぁ」


39 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:48:16.88 ID:QobGuoyK0
友『個人情報保護法により(ry』

女友「むぅ〜」

女「?」

女「さっきからしきりにメールしてるけど、彼氏でも出来たの?」

女友「おしい! けど違う!」

女「じゃあ何?」

女友「う……言えない」

女「友達なのに?」

女友「関係ないもん!」


40 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:51:09.74 ID:QobGuoyK0
女「……ま、良いけど」

女友「っほ」

女友「で、もっと昔の話聞かせてよ」

女「だからなんで――」

女友「何となくだって。ほら早く」

女「分かった分かった」

女「で、今はどうか知らないけど、男は昔スポーツ万能でね――」


41 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:53:14.99 ID:tXbzdwAnO
紫炎


42 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 21:54:48.37 ID:QobGuoyK0
(数時間後)

女「……何だったんだろ。急に昔話が聞きたいなんて」

女「まぁ別に減るものじゃないし」

女「男か……引っ越してから何をすればあんな顔になるんだか」

女「……寝よう」


男「くそ……あいつ無理矢理飲ませやがって……」

男「こりゃあ寝る前に一回は吐くかも……」

男「明日は……二日酔い……だ……n……」

男「クゥ……クゥ……」


46 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 22:01:54.78 ID:DzfoAU030
実際男は顔悪いの?


47 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 22:04:44.14 ID:r5yJVHQdO
さるさんでもくらったかね


48 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:04:46.29 ID:QobGuoyK0
(翌朝)

女「……ん……むぅ」

女「朝か……」


男「くそ……やっぱ頭いてぇ」

男「でも胃もたれしてないだけましか」

男「……顔合うか」

――洗面所

女「……なっ……!」


男「なんだ!? これは……!」


女「いったい……!?」


49 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:07:39.89 ID:tXbzdwAnO
ここでスレタイか


50 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:07:51.49 ID:cqtiFAV00
やっとスレタイか


51 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:07:59.77 ID:roNNuKqkO
入れ替わった・・・だと!?


52 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 22:08:04.83 ID:DzfoAU030
そしてスレタイか


53 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 22:08:32.26 ID:fEDeFpUe0
ついにスレタイか


54 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:08:51.46 ID:QobGuoyK0
女「ちょ、ちょっと待って! 何これ!?」

女「夢じゃないの? 夢よね!?」

女「痛っ!」

女「……思わず手加減なしでつねっちゃった……」

女「どういう事か分からないけど……」

女「みんなに知られるとまずい事だけは分かる」

女「……はぁ」


55 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:11:54.40 ID:QobGuoyK0
男「夢……じゃないんだよな?」

男「これなんてエロゲ?」

男「……」

ソーッ

男「わっ、わっ!」

男「胸ある! どのくらい!? Cか!? Dか!?」

ソー……

男「ない! マイサンさらば!」

男「でも悔いはない!アッハッハ!」

男「……少しググるか」


56 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:13:07.17 ID:QobGuoyK0
男「……」

男「……」

男「……メジャー、あったかな?」

男「……」

男「……」

男「B、か……」


57 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:14:22.14 ID:QobGuoyK0
男「でもちょっと困ったな」

男「これじゃあ学校行けない……」

男「ん〜……」

男「……」

男「む?」


58 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:16:34.97 ID:rycKOMGd0
きゅうてんかい!


59 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:17:20.06 ID:QobGuoyK0
女「あったあった。良かったぁ」

女「このままじゃ行けないけど、止めたくもないからなぁ」

女「あまりこの姿で外に出たくはないんだけど……」

女「まぁ、仕方ないか。我慢しよ」

女「編入試験、申し込みっと」


60 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:17:20.75 ID:2+vLXzhT0
超展開ワロタ


61 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:18:41.25 ID:tXbzdwAnO
あれ?


62 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:21:39.70 ID:Sb02cv6SO
…?


63 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:22:09.43 ID:QobGuoyK0
男「気づくの遅かったが……」

男「声が変わってるじゃないか」

男「しばらく学校を行けないとも言えないし……止めるために俺が言っても
  この姿だとおかしいし……」

男「まぁ、治るかもしれないし。今の学歴は放置だ」

男「治らなければ強制退学で、納得せざるを得ないな」

男「……うん、仕方ない」


64 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:22:50.70 ID:roNNuKqkO
ぷくふふふふ・・・けんぷふぁーになったらもう誰にも止められないよ・・・


65 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:26:45.40 ID:QobGuoyK0
〜♪

男「二日酔いで頭痛いのに誰だよ……」

友『おう。お前は大丈夫か? 俺はかなりヤバイ。大丈夫なら看病にでも
  来てくれ。何か効くものを持ってさ』

男『俺もヤバイ。多分お前よりヤバイ。とりあえず安静にしてろ』

男「友にどう言おうか……」

男「あいつも男だしなぁ。万が一の事があると危ない」

男「……黙っておくか」

〜♪

友『はいはい。お互いに今日はしっかり休もうぜ」

男「はいはい」


66 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:32:00.33 ID:QobGuoyK0
女「……とりあえず男用の服、買いに行こう」

女「うん、なんとか一セットくらいは手持ちで何とかなるかも」

女「でも……通帳も一応持って行っておこう」

ガチャリ

女の隣人の男「ん?」

女「あっ、おはようございます」

女隣男「お……はよう? 君、誰? 女さんの知り合い?」

女「!」


67 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:32:25.34 ID:Fpr9KaJE0
ちゃんと男とかに名前つけてあげようぜw


68 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:34:49.66 ID:QobGuoyK0
女「そ、そんなものです」

女隣男「ふうん。で、これから買い物?」

女「え、ええ、女さんに頼まれまして」

女隣男「そうですか。では、俺も仕事なので、これで」

女「はい。が、頑張って下さい」


女「……ふう、ジャージ持ってて良かった」


69 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 22:38:15.12 ID:Kmumg2DS0
心+場所がそのままで、身体だけが入れ替わりか… (新パターン?)


70 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:42:29.93 ID:QobGuoyK0
女「男服の場合、やっぱりここが自然かなぁ」

女「でももっとカジュアル系とか……」

女「いやいや、お金も少ないからここでいいか。……ん?」

女「あれは女隣男さん。職場ってここの近くなんだ」


女隣男「――ったいストーカーだって。俺は通報すべきだと思うね」

女隣男同僚「その判断はやっぱり早急だって」

女隣男「いやいや、女さんは趣味の悪い人じゃないはずだ。あんな化け物
    みたいなブサイクを彼氏はおろか友達にする人じゃないと思うね」

女隣男同僚「でもそう言うのは当人に――」


71 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:42:32.83 ID:cqtiFAV00
>>69
ややこしいと思ったけどそうゆうことか
体だけワープしたんだな


72 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:44:39.48 ID:QobGuoyK0
女「……」

女「別の部屋も、探した方が良いかも……」

女「……」

女「……あ、この服シンプル……」


73 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:48:28.02 ID:QobGuoyK0
男「あっ、そうだ。念のために女用の服を買わないと」

男「確か生理用品も必要だったな……」

男「となれば! 早速! 行動!」

男「頭痛ぅ……持ち金ねぇ……」

男「預金を下ろしに行くか……。少しだが貯金してて良かった」


74 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:53:41.38 ID:QobGuoyK0
女「安物でも案外欲しいものってあるんだね」

女「先にお金降ろした方がいいかな」


男「こうやって見ると、案外貯めてたんだな、俺」

男「流石にこれだけ持ってれば全部買えるだろ」

男「待ってろ……下着コーナー……!」

男「ふふふ……」


75 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 22:58:10.08 ID:QobGuoyK0
女「……」

男「!?」

男「……//」


女「今の人、何考えてたんだろう。楽しそうだったな」

女「私もあんなに可愛くなりたかったのに……」

女「……ダメダメ、ネガティブはダメ」


男「恥ずい……。まさか俺の呟いてたことまで……!?」

男「うわぁぁああっ!」

男「あんなブサ男に! 俺よりブサ男に聞かれたぁぁああ!」

ざわざわ……
「何あの人……」
「可愛いから声かけようと……」
「止めとけ止めとけ」
「見ちゃいけませんよ……」

男「ーっ!//」


76 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:00:59.01 ID:1rvp3VjGO
入れ替わった訳じゃないのか


77 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:02:29.33 ID:JTPlbsJHP
わけわからんくなってきた


78 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:03:20.96 ID:mpulweqt0
男はブサなのか
でも一目惚れって…?


79 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:04:10.93 ID:H55/1gN9O
一つだけ難文が混じってるな


80 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:04:24.13 ID:QobGuoyK0
女「上下2セット買ったし……」

女「次は部屋ね」

女「ふっ……私の財力を見くびらないで欲しいわ」

女「良い所見つかると良いけど」

女「いえ、安部屋でも良いわ。どのみちあの部屋は“女”名義だし」

女「ママが……払ってくれるし……」

女「独りかぁ……」

女「! ネガティブはダメだと言ったばかりなのに!」


81 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:05:22.25 ID:Fpr9KaJE0
なんか混乱してくる


82 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:08:30.48 ID:QobGuoyK0
(数時間後)

女「ふうーっ。良かったぁ。疑いそうなくらい安いけど、壊れそうなくらい
  古そうだけど、安いところが見つかって」

女「それに大学も近い方だしね」

女「さてっ、今から荷物運びだっ!」

女「お金は大切に! 頑張るぞー、おー!」

女「……おー」


83 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:08:34.18 ID:fEDeFpUe0
ブサって言ってた女が実際にブサになって
かっこいい男が綺麗な女になったんだろ


84 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:11:53.69 ID:cqtiFAV00
最初の認識は心だけ入れ替わったと思ってたからな

心が入れ替わった状態で
お互いの体の位置も入れ替わってるからややこしいかも
気が付いたときには男は女の体で男部屋、女は男の体で女部屋だし


85 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:12:01.50 ID:QobGuoyK0
男「今思った。この部屋にいたら友が来るじゃないか!」

男「なんて言い訳しよう……」

男「まさか『朝起きたらこうなってた』なんて言って、信じるわけがないし
  な。現実は甘くないんだよ、うん」

男「それとも……」

男「男君の遠い親戚でぇ――」

男「自分で引いた……」

男「他に部屋探そう。タウンページはどこやったかな……」


86 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:13:09.18 ID:UDcAA4KsO
意味が解らん。説明くれ


87 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:14:39.31 ID:QobGuoyK0
男「いやぁ、まさかこんな安いところが近辺にあるとはなぁ」

男「これはどの国の人だろうとびっくりだ」

男「とりあえず契約はしたし、荷物を……うん?」

女「!」

男「……ども」

女「……ども」


88 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:14:57.59 ID:fEDeFpUe0
>>86
だから
女は起きたらブサメンになってて
男は起きたら綺麗な女になった
二人の容姿が入れ替わったとかじゃなくて
単なる性別が変わったってことじゃね?


89 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:17:03.81 ID:UDcAA4KsO
元々の容姿が反映された訳ではないんだよな?


90 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:17:11.26 ID:TLMIUzFL0
これは・・・・いったい・・・・・!


91 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:18:20.16 ID:FL1Xwb2WO
説明が拙くてわかりにくい
あと二人ともすんなり受け入れすぎ


92 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:18:21.17 ID:QobGuoyK0
>>88のおっしゃる通り。
少なくとも俺はそのつもり。

といっても、その場で思いついたことを書いてるだけだからなぁ……。

今日はも少し続けてから止めようかと。
私はだんだん眠くな〜る、眠くな〜る……。


93 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:19:49.83 ID:fEDeFpUe0
でもそのうち
ねむくなくな〜るねむくなくな〜る


94 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:19:58.56 ID:QobGuoyK0
>>91
男「当事者ってさ」
女「案外冷静になってしまうんですよ」
男「多分ね」


95 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:20:05.87 ID:cqtiFAV00
ああなるほど
男→美女、女→ピザ男になっただけか


96 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:21:31.83 ID:d7VYJBEG0
俺は直ぐ分ったぜ


97 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:23:14.25 ID:QobGuoyK0
(数日後)

ヴーン ヴーン

友「ん?」

女友『最近学校に来ないから、女さんのとこに行ったのですが、いないみた
   いなんです』

友『電話した?』

女友『鳴ってるみたいなんですが、出ないんです』

友『メールは?』

女友『忘れてました』


98 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:25:47.85 ID:2Lt0b1ylO
こういうの普段から妄想してるため疑問にも思わなかったぜ


99 :sage [] :2009/10/26(月) 23:26:01.64 ID:roNNuKqkO
書き溜めてから立てろよ愚図


100 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:28:24.13 ID:QobGuoyK0
友「そう言えば……男も最近見ないな」

友「メールしてみっか」

友『調子悪いのか? 学校来てないみたいだが』

友「……」

友「……」

ヴーン ヴーン

女友『メール返ってきました! 旅行中らしいです! 羨ましいですねぇ』

友「……友人に言わずに旅行?」

友『全く良い身分だね。単位も安定してるんだろうな』

ヴーン ヴーン

男『いや、旅行中。言うの忘れてた。温泉気持ちいいです』

友「! 男が旅行だと? 大丈夫なのかよ……」


101 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:29:51.53 ID:d7VYJBEG0
しえん


102 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:34:26.62 ID:IISKtSuL0
体が入れ替わったんじゃなくて、変化したのかな?


103 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:37:09.33 ID:ICvSxL+KO
イメケンが美女、ブサ女がブサ男になったのか?
それともブサ男が美女、美人がブサ男?


104 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:38:55.05 ID:cqtiFAV00
>>102
多分それで正解


105 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:40:12.79 ID:QobGuoyK0
男「〜♪」

男「あっ、こんにちは」

女「! こ、こんにちは」

男「自己紹介がまだでしたね、同じアパートなのに」

女「そ、そうですね」

男「お……私は琴緒と言います。宜しくお願いしますね♪」

女「よ、宜しくお願いします。僕、は……軟男と言います」

男「変わった名前ですね」

女「……よく言われます」

男「では私はアルバイトがあるので」

女「頑張って下さい」


106 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:40:51.09 ID:2Lt0b1ylO
>>103
ブサメン(フツメン?)が見ず知らずの美女

美女が見ず知らずのブサメン

じゃね?


107 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:41:06.38 ID:QobGuoyK0
>>103
俺の感覚では後者だな。


108 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:41:35.51 ID:IISKtSuL0
男→美女
女→ブサ男

に体が変化

だよな?


109 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:42:12.71 ID:ICvSxL+KO
>>106>>107
なるほど、thx


110 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:42:52.24 ID:TLMIUzFL0
女友はB専ということか


111 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:46:02.41 ID:QobGuoyK0
男「“私”だとよ。なんかもう慣れてきたな」

男「いつまで続くんだ……」

男「別に性転換したからウハウハなんて事はなかったしな」

男「自分の体だと欲情もできねえ」

男「案外……不便だな」


女「琴緒さんか。綺麗な人だな」

女「とっさに出た名前が軟男なんて……酷すぎる。ええ、酷すぎる」

女「私、嫌われてるだろうな。今頃、『あーキモかった』なんて……」

女「流石に劣等感が出るよね、この姿……」

女「男も、こうだったのかな……?」

女「私も新しいバイト探さないと。気分を入れ替えるためにも」


112 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/26(月) 23:46:27.51 ID:fEDeFpUe0
>>110
友人とか女がそういう風に言ってたけど
ほんとにそうなのかはわからないんじゃないか?
まぁ確かめようがないけど


113 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:47:15.86 ID:IISKtSuL0
しかしこの二人、意外にも経済力が豊である


114 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:52:05.88 ID:QobGuoyK0
今日のストップ際にかる〜いうんちく一つ。

一目惚れは
・顔の一部でも自分のどこかと似ている部分がある。
・同じく、両親のどこかと似ている部分がある。
・昔好きだった人と似ている部分がある。
などと言ったものが心理的無意識に発生させるらしいですね。
それとも、前世からの(ry


>>113
ご都合主義にも程があるってか? うるせえよ


115 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:55:56.60 ID:IISKtSuL0
>>114
まて、一目惚れすらご都合主義に・・・・いや、とりあえず続けろ


116 :VIPがお送りします [] :2009/10/26(月) 23:59:31.34 ID:tXbzdwAnO
入れ替えなくて良かったのに


117 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 00:02:19.14 ID:OeSZpcu80
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェー
え? (・∀・ )ストップぎわ・・?え?なに?聞こえなかった

いいから早く続きを


118 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 00:02:50.73 ID:8422gHSw0
>>115
ならば居直ってやる。
『この作品は即席とご都合主義、または妄想によって成り立っています』


寝かせろ。
いや、寝かせて下さいお願いします。

おやすみ


119 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 00:03:26.14 ID:yu3P/EN+0
>>118
SSすべてがそうだろうが・・・っ! 保守


126 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 01:35:30.20 ID:XAmwACB+O
>>114てことは超絶可愛い子に一目惚れしたらどこかが俺に…

ほし


134 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 09:40:59.84 ID:y2uLYua60
入れ替わったのかとおもちゃ


140 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/27(火) 12:08:39.77 ID:JeUG+UbtO
>>134
なんだか最後の一文で意味がわかるコピペみたいだよな


151 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 17:52:05.08 ID:8422gHSw0
やあ、おはよう。
そしてなぜのこっているし。
てっきり落ちたと思ってたし。
保守感謝だし。

諸用を済ましてから20〜60分後にまた来るし。


152 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 17:59:12.90 ID:/iJjjPtf0
ならそれまで保守してやるし。


153 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 18:06:12.87 ID:7KgarFeS0
20~60分とかオナニーに時間かけすぎだろ


154 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 18:40:56.39 ID:8422gHSw0
さてこれからどう展開していこう。

私はだんだん……いや、もう眠い。


155 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 18:47:53.93 ID:8422gHSw0
(暫く日が過ぎて――)
――とある喫茶店

友「へぇ、そっちにも編入した人いたんだ」

女友「って事は、そっちも?」

友「うん。なんかすっげえ美人でさ」

女友「へぇ。今度紹介してよ」

友「声かけづらい」

女友「小心者めー」

友「そっちのは?」

女友「かなりのブサ男。一見、暗い感じの」

友「ブス専の女友さんには幸せだろうね」

女友「むっ。男さんは別なの!」

友「しかし……男とそいつはきっと気が合うんだろうな」


156 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 18:50:06.53 ID:eTqzvEqf0
支援


157 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 18:51:07.59 ID:8422gHSw0
女友「連絡、ないの?」

友「メアド変えたみたいなんだ。電話なら繋がってるみたい。……出ない
  けど」

女友「あー、それ女と同じ」

友「全く、あいつらはいつまで旅行をしてんだよ」

女友「ホントにねえ」

友「……」

女友「……」

女友「……帰ってこないね」

友「……ああ。心配だな。友人として」


158 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 18:53:48.51 ID:8422gHSw0
女友「もしかしてさ」

友「ん?」

女友「駆け落ち、とかさ……」

友「……はぁ? ないない。だいたい、女さんは男を嫌ってたんだろ?」

女友「内心は私も分からないもん」

友「……そうだと良いんだがなぁ」

女友「……」

友「いや、その方が“まだ”、って事だよ」

女友「分かってるよ。何か大事があったなんて、想像もしたくないし」


161 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:17:03.25 ID:8422gHSw0
友「……」

女友「……」

友「あーっ! 辛気くせえ!」

友「気分直そうぜ。俺が奢るから何か他に頼む?」

女友「え、いいよ、そんな――」

友「何、ホットコーヒーか。分かった」

女友「コーヒーは好きじゃ――」

男「ご注文をお伺いします」

友「じゃあ紅茶だ。ホットティーふた……つ!?」

男「ホットティー二つですね。少々お待ち下さい」


162 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:22:48.61 ID:8422gHSw0
友「ちょっ、待っ」

男「はい?」

友「琴緒さんだよね? ほら、同じ講義とってる」

男「……」

友「やっぱり、知らないよね……」

男「あぁ、友さんじゃないですか」

友「俺の名前をご存じで!?」

男「あ……。いやそれは、たまたま知ってたんです。それよりそちらは彼
  女さんですか?」

友「あ、いや、この人は」

女友「違います。あ、私、女友って言います。宜しく」

男「はい。よろしくです」

友「……」


163 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/27(火) 19:26:16.70 ID:u9K5KEpAO
しえーんです


164 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:30:01.35 ID:8422gHSw0
友「それより、さっきは見なかったけど……」

男「入ったのがついさっきなんですよ」

女友「じー……」

男「な、何か?」

女友「キミもしかして……」

男「!?」

女友「他にバイトしてない?」

男「……」

男「よ、く分かりましたね」

女友「いやぁ、自分でもびっくりですよ。通りがかった時に見えた顔を覚
   えてるなんて。昼は喫茶店、夜は居酒屋なんて渋いですねー」

男「あはは、よく言われます」


165 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:36:29.26 ID:8422gHSw0
男「おっと、今マスターが睨んでますね。確か、ホットティー二つ? 仕事
  してきます」

女友「頑張ってー」


女友「ホント美人だよね。美しいと言うより可愛い?」

友「麗しいだよ」

女友「キミと話してると時々引くよ」

友「個人の趣向をとやかく言うな……」

友「ま、気分も幾分明るくなったよな」

女友「琴緒さん様々ですねー」


166 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:40:00.68 ID:8422gHSw0
男「ホットティー二つでーす」

マスター「さっきのは知り合いかい?」

男「はい。同じ大学の」

マスター「そうか。でもサボリも程々にしておけよ」

男「分かってますよ」


男「しっかし……」

男「この口調も慣れてきたな」

男「慣れって怖いね。慣れなきゃダメだけどー」

マスター「おーい。ホットティーはミルクか? レモンか?」

男「ストレートかミルクしかないのに何をおっしゃいますか」


167 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:43:33.99 ID:8422gHSw0
女「……」

女「……」

女「……!」

女「まただ……」

女「今の部屋は二駅前なのに……」

女「ッチ」

強面男「ああ゛っ?」

女「あ……いえ、何でもない、です」

強面男「……ッチ」

女「……」

女「……なんか、駄目だなぁ」


168 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:47:34.53 ID:8422gHSw0
女「そういえば、男もこの駅で乗ってたな」

女「ブサイク友達。ハハッ……」

女「調子良いな、僕も」

女「全く、性格までホントキモイ」

女「……」

女「ふふっ、ふははっ。なんか楽になったな。自分で認めるとさ」

女「……家帰ろう」


169 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:49:54.73 ID:8422gHSw0
ガタンガタン
 ゴトンゴトン

ヒソヒソ
  ……ヒソヒソ

ヒソヒソ
  ……ヒソヒソ

女「……」

女「……――っ!」

ヒソ……

女「……はぁ」

女「……」


170 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:50:17.83 ID:UkuC3N/n0
なんという俺・・・


171 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 19:56:33.94 ID:8422gHSw0
女「帰路って、なんか楽しい」

女「なぜかって?」

女「そこに僕の家(プライベート・パラダイス)があるからさぁ!」

シーン……

女「……恥ずかしい。というかこれじゃまるでヒッキーじゃないか!」

女「どうして……こうなったんだ……」

女「……ん?」


女友「でさー――」

友「そうかもしれないね」


女「あれは女友と、確か男とよく一緒にいた……」

女「……ッチ。楽しそうにして……!」


172 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/27(火) 20:03:07.59 ID:AqD0YMAv0
舌打ち癖なのねw


173 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:03:22.83 ID:eTqzvEqf0
なんとかハッピーエンドに


174 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:04:30.34 ID:8422gHSw0
女友「あっ、あれ」

友「何?」

女友「あそこに歩いてる人。軟男さんだよ。編入してきた人。私と講義が
   全部同じだから覚えてる」

友「へぇ、あれが。俺なら一つでも同じなら覚えられるよ。かなり特徴的
  だからね」

女友「かもしれないねー」

友「やっぱり男と気が合いそうだな。雰囲気といい、俺と知り合う前のあい
  つそっくりだ」

女友「男さんが?」

友「ああ。そうだ。ちょっと声かけてみようぜ。おーい!」


175 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:08:22.36 ID:8422gHSw0
友「おーい!」

女「……」

友「おーい! 君だよ、軟男君!」

女「!?」

女「……手招きしてる」

女「いったい何の用だろう」

女「はは、前は理由なく話してたのに」

女「ふはは……」


友「あいつ、なんで笑ってるんだ?」

女友「……さぁ?」


176 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:15:04.29 ID:8422gHSw0
女「僕に何か用……?」

友「いや、ちょっと話がしたくてね。編入生ってのは他の気を引くもんだろ?」

女「は、はあ」

女友「私の事は覚えてる?」

女「! 女友っ」

女友「いきなり呼び捨てとは……。そういう呼び方をする人?」

女「あ、いや……ごめん、女友さん」

女友「気にしなくても。呼び捨てでも良いんだよー。でも名前まで知ってた
   んだ」

女「それは……同じ講義だから」

女友「それもそっか。私も同じ理由だし」


177 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:15:58.40 ID:eTqzvEqf0
しえん


178 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:17:13.60 ID:y2uLYua60
なんか違和感があると思ったら、王道なやつだと真っ先に一番親しい友人に言うんだよな


179 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:17:24.08 ID:QUnve7DYO
お、おもしろいなんて…思ってないんだからね!///


180 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:21:03.22 ID:8422gHSw0
女「話……長くなる?」

友「どうだろうなぁ。成り行きで喋りたいだけだし」

女友「私は前住んでた所での事とか聞きたいな。結構そういうの好きなんだ
   よね」

女「ははは……前住んでた所、ね……」

女「ま、まぁそれなら僕んち来なよ。近い、からさ」

友「いいのか?」

女「ま、まぁね」


181 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:27:20.28 ID:8422gHSw0
女「……って、うわっ!?」


友《もしや貴様、女を入れられる良い機会だと思ってはおるまいな?》
(注:以降《》は小声、ひそひそ話など)

女《ま、まさかそんなことは……》

友《ふっ、俺も男だ。正直に言っても損はありませんぜ》

女《だ、だからそんなことは……》

友《……マジだったのか》

女友「何話してるの?」

友「いや、紅茶くらい出せよと言って聞かせてたところだ」

女「え?」

女友「でもさっきn――」

友「さて、君の住処に案内していただこうか、軟男君!」

女友「ちょ、待ってー」

女「そっちじゃなくて左だから! 曲がるの左だから!」


182 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:35:53.58 ID:8422gHSw0
――女(軟男)の部屋

友「う……」

女友「わぁ……」

友&女友「ボロい……」

女「格安で探したらここを紹介してもらってね。でも特にガタがきてるわけ
  でもないみたいだし、部屋もこの通り少し狭いけど、一人で生活するに
  は不便はないんだ」

女友「それに、凄く片付いてるよね」

友「ああ。男の部屋ってのはもっと散らかってると思ってるんだが……」

女友「それは個人の問題じゃない?」

女「僕もそう思うけど……何やってるの?」

友「おかしい。男の部屋に一冊もない……」

女「? ……。……!」

女「み、みんながそうじゃないってことさ!」


183 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:36:48.92 ID:eTqzvEqf0
展開が読めない


184 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:41:14.42 ID:8422gHSw0
女「まぁ、このところ貧乏でさ。麦茶しかないんだよ」

友「こんなボロアパート住んでりゃそうだろうさ。許す」

女「なんで上から目線?」

女友「じー……」

女「な、何……?」

女友「案外さ、話慣れてるんだね」

女「?」

友「あぁ、そういえばそうだな。さっきはしどろもどろともしてたけど、
  やっぱ緊張してたからか?」

女「ま、まぁそんなところだね」

女「あっ、そういえば……」

女友「?」

女「まだ名前聞いてない」

友「麦茶うめぇ!」

女「聞けよ!」


185 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:41:54.05 ID:8422gHSw0
>>183
奇遇だな。俺もだ。


186 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/27(火) 20:44:21.37 ID:OeSZpcu80
大丈夫かよw


187 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:46:38.89 ID:8422gHSw0
女「友君って言うんだ。宜しく」

友「ああ、宜しく」

女「で、なんで僕を呼んだの?」

友「あー……俺の友人に雰囲気が似てたからな」

女友「男君と似てるって言ってたよね?」

友「男ってのは……まぁ今旅行中で音信不通のお前のような暗いやつだ」

友「最も、軟男君の方が明るいかもしれないなぁ」

女「へ、へぇ。是非会ってみたいね」

友「止めとけ止めとけ。あいつもブサイクだから」

女友「そ、そんなことないってば!」

女「“も”ってどういう事だよ……」


188 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:52:02.10 ID:eTqzvEqf0
>>185
www
期待してる


189 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 20:53:05.02 ID:8422gHSw0
友「で、経済学部に入ったのはやっぱりなんだ。金目当てだったか?」

女「どういう事?」

友「金貯めれば整形もできるだろ?」

女友「ちょっと、失礼でしょ!」

女「……」

友「……悪い」

友「男にもよくそういうふうにからかってたんだよ」

女「……男君は怒らないのか?」

友「最初はお前みたいに落ち込んでたな、そういえば。ハハハッ」

女友「笑い事じゃ――」

女「ふふ、ふははっ。そうか。同類なのか」

友「そそ。そのうち冗談かどうかも見極められるさ」

女「ふんっ。何を勝手な! ふはははっ」


190 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:01:47.88 ID:8422gHSw0
風呂入ってくる。

その間も友と女、女友は雑談中。
だが俺が出るまで盗聴禁止だぜ?


……さるさん食った。


191 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:05:46.38 ID:G9AjKjm00
TSネタとか大好物じゃないか


192 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:27:44.37 ID:UkuC3N/n0
ふろろ〜ん


193 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:31:50.43 ID:8422gHSw0
ただいま諸君! 私は文章が好きだ。
諸君 私は文章が(ry

湯船の中で貧乏揺すりすると風呂場も揺れるってどうよ。

震度3 そうと思えば 俺の足

心の一句


194 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:35:43.22 ID:8422gHSw0
女「ん? あーそろそろバイト行かないと」

女友「何やってるの?」

女「ファミレスで色々と」

女友「へぇ〜。やっぱり厨房の手伝いとか食器洗いとか?」

友「とにかくさ、接客には向かない顔だな」

女「その接客なんだが……」

友「……すまん」

女「いや、この数時間で慣れた」

女友「慣れって怖いね」


195 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:36:10.36 ID:eTqzvEqf0
しえn


196 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:41:26.34 ID:8422gHSw0
女「鍵良し。荷物良し。財布良し。……荷物?」

友「良し」

女友「大丈夫」

男「ん? あー!」

女「あ、琴緒さん。こんにちは」

男「こんにちは。二人とも軟男さんとも友達だったの?」

友「あぁ、ちょっと成り行きでして」

女友「そうですね」

女「あれ? お互い知り合い?」

男&友&女友「まねー」

男&友&女友「声重なった……」

男「……っぷ」

女友「あははは」

友「こりゃ凄い偶然だな。ハハッ」


197 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:44:17.35 ID:el1eosSrO
いいよいいよ

あと>>1のID腹筋スレ向き……


198 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:44:52.70 ID:8422gHSw0
男「軟男さんは今からお出かけ?」

女「ええ、バイトです」

友「琴緒さんは帰りですか?」

男「はい。といっても、二時間後に居酒屋です」

友「それはどこですか! 今度飲みに行きます!」

男「ひ・み・つ、ですよ」

女友「友君、粘着は嫌われるよ?」

女「その通り」

友「うっ……軟男まで……」

女「ちょっとした仕返しだよ」


199 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 21:51:03.70 ID:8422gHSw0
女「じゃ、もう急がないと」

友「おう、頑張ってこい」

女友「お客さんの言葉に耳を貸さないように」

女「……友君の影響かな?」

女友「あっ……」

女「ま、いいけど」

男「いってらっしゃい」

女「はい。また今度」


200 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:00:34.88 ID:8422gHSw0
男「バイトまで時間あるし……上がっていく?」

友「お、いいのですか!?」

女友「でもせっかくですが遠慮させていただきます」

男「それは残念。また今度の機会ですね、友さん」

友「うぅ……」

女友「琴緒さんもここに住んでたんですね」

男「ええ。今は特に財政難に陥ってまして。だから暇さえあればバイトをや
  ってるんですよ。でも三つ以上掛け持ちする体力はなくて」

女友「二つで十分多いと思いますが……」


201 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:02:33.89 ID:8422gHSw0
>>197のIDと大差ないだろ?


202 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:04:48.58 ID:el1eosSrO
>>201
いいから続きを書きなさいw


203 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:06:47.78 ID:8422gHSw0
女友「ま、次のバイトまで休んだ方が良いよ」

男「でも……」

友「……」

女友「放っておいて良いですよ。自分の事を気遣って下さい」

男「では、そうさせていただきますね」

男「……」


友「お節介が」

女友「うるさい」


204 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/27(火) 22:07:57.01 ID:KLKLyk/j0
4


205 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:08:51.67 ID:NFyiA51NO
>>202
お前のIDがエロスに見える。不思議。


206 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:12:32.42 ID:8422gHSw0
女「琴緒さん、今日も綺麗だったな」

女「でも疲れてたみたい」

女「やっぱり、無理してるんじゃないかな……」

女「……心配するだけ無駄か」


207 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:14:40.80 ID:8422gHSw0
男「ふー、びっくりした」

男「まさか軟男さんの所にいたなんて……」

男「友、やっぱ彼女できてんじゃん」

男「なんか安心したというか寂しいというか」

男「親心的なものなのかな?」

男「ふぁ〜ぁ」

男「……時間まで寝よう」


208 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:16:03.48 ID:8422gHSw0
ということで、今日はこの辺りでお開き。
明日は流石に落ちてそうだから永遠にお開きかもねっ。


209 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:18:53.19 ID:el1eosSrO
乙〜

警備員さんが守ってくれるよ

きっと


210 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:34:15.72 ID:Ph1XHuGgO
乙ー

書きためといてくれー


211 :VIPがお送りします [] :2009/10/27(火) 22:36:04.31 ID:jS6nTcIiO
>>208
ならばパー速だ


214 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/27(火) 22:56:36.58 ID:eTqzvEqf0
軟男と琴緒の名前の意味がようやくわかった


266 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 18:35:51.12 ID:3Js/q9uB0
おはよう。
まだ残ってて少し複雑だよ。
時間が経つにつれて晒してるのが恥ずかしくなってくるぜ。

そういえば、何日ルールとかそういうのあったっけ?


>>210
溜めると開きづらくなる性分です。
あと書いてても展開を考えてなかったり。


267 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/28(水) 18:46:27.09 ID:0XVed5+10
今は8日ルールとか聞いたような


268 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 18:47:39.44 ID:3Js/q9uB0
男「こんにちはー」

店主「おう。早速だがそこの一人酒にビール持ってってくれ」

男「分かりm……」

店主「どうした?」

男「いえ。分かりました」

店主「疲れてるんじゃないのか? 他に一つやってんだろ?」

男「ええ、まあ」

店主「ま、あんたのような美人が来てくれて嬉しいがな、無理はすんなよ?」

男「大丈夫ですよ」


269 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 18:53:07.57 ID:3Js/q9uB0
男「ビール一丁お待たせしましたー」

女「……あれ? 琴緒さん、ここで働いてたんだ」

男「私はてっきり知ってて来てるんじゃないかって思ったよ」

女「はは、そうですか。それは誤解ですよ」

男「それは分かりましたから」

女「僕と琴緒さんじゃ全く釣り合いませんしね……」

男「まぁまぁ。それよりどうしてこんな所で?」

女「バイトの帰りなんです。たまにはいいかなぁ。なんて」

男「そうでしたかー。でも程々にして下さいよ?」


270 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 18:57:53.38 ID:0XVed5+10
しえん


271 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 18:57:59.02 ID:3Js/q9uB0
女「……分かってましたよ」

女「早く出て行って欲しいんでしょ? 僕に」

男「……は?」

女「どうせ……僕なんて……ヒグッ……こんな顔で……ヒグッ」

女「やっぱり家の方が……」

男「ちょ、ちょっと?」

女「でも飲まなきゃ辛いんですよ……私……」


272 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:00:33.98 ID:3Js/q9uB0
店主「あー……絡みに捕まったか。手が空いたから来てみれば」

男「はあ……」

店主「琴ちゃんはこいつを知ってるのかい?」

男「アパートが一緒なんです。大学も」

店主「ほう」

女「私が何をしたって……ヒグッ」

店主「ま、こういうのは慣れてる俺が引き受ける。琴ちゃんは他の客にまわ
   ってくれや。やり方は分かるだろ?」

男「は、はいっ」


273 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:07:42.28 ID:n7J9ASHgO
追い付いたら始まってた期待


274 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:17:39.55 ID:ZgnS1t/EO
きてたぁぁぁ!!!>>1ありがとう!!!!


275 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:21:36.68 ID:3Js/q9uB0
男「やっぱり外見に劣等感があったんだ……」

男「前の私と同じだなぁ」

男「私は知っている。彼が見た目以上にデリケートだということを」

男「といっても……似てても違う人なんだよね」

男「あまり気に病まないように接することができたらいいな」

常連「ことちゃ〜ん! 枝豆と生ふた〜つ!」

男「はーいっ!」


276 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:29:27.42 ID:3Js/q9uB0
女「うぅ……ぐすっ……」

店長「まぁ外見だけはどうしようもないことだ」

女「……うん」

店長「確かにお前はすこぶるブサイクかもしれん」

女「う……うわぁぁんっ!」

店長「最後まで話し聞きやがれ!」

女「! ……はい」

店長「確かに社会は辛い。俺でも最初は辛かった」

店長「でもな。俺はこうやって真面目にやってる。どうしてか分かるか?」

店長「俺が男だからさ! お前も男だろ? 女にはない、タマがある!」

店長「タマがあるなら社会に立つ限り、涙見せんじゃねえ」

店長「愚痴を言うんじゃねえ」

店長「男だから威張れることだってあるんだ。お前の精神を男でなくして
   どうする」

女「……うわぁぁあああん!」

店長「えぇ!?」


277 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:35:19.22 ID:3Js/q9uB0
店長「ど、どうして俺の雄弁を聞いて治まらない……!」

女「違う……違う……」

店長「そ、そうか。違うのか。心を癒せたなら幸いだ」

店長「まぁ、体壊さないように酒でも飲んでけ。泣き止むまで泣いても良い。
   ここはそういうところだ」

女「ぐすっ……ひっく……」

店長「琴ちゃんもしばらくはバイト続けるって言うしな」

店長「お前、大学も一緒なんだってな」

女「……う、うん」

店長「大丈夫だ。あいつは外見で人を判断するほど心は狭くねえ。俺の直感
   がそういっている」


278 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:41:13.02 ID:3Js/q9uB0
店員「店長ー! そろそろ客入りも多くなりますよ−!」

男「え? もうそんな時間なんですか!?」

店長「ああ、分かった!」

店長「さて、俺は仕事に戻るが……どうだ、他に注文は?」

女「いえ……今日はこのくらいにしておきます」

店長「……金はあるよな?」

女「は、はい」

店長「ふむ……。……うん。ぴったりだな」

店長「ま、その今日最後のビールくらいはゆっくり飲んでいけや」

女「ありがとう、ございます……」

店長「……」

店長「あー、お前」

女「?」

店長「俺が見るに、お前の根は良い奴だ! いつでもまた来い」

女「! は、はい!」


279 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:44:55.55 ID:3Js/q9uB0
男「あ、店長。どうでした?」

店長「ん、あぁ。そろそろ帰るってよ」

男「そうですか」

店長「まぁ、初めて来た客だし、若者だからどんなやつかと思ったけど」

店長「良い奴じゃねえか」

男「分かるんですか?」

店長「当たり前だ。あいつはしっかり金を払うやつだよ」


280 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/28(水) 19:49:41.16 ID:Dntk+HQ30
しえん


281 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:51:30.12 ID:3Js/q9uB0
――女が住んでいたマンション

ピンポーン

?「……?」

ドンドン
 ドンドンッ

?「やっぱりいないのかねぇ……。広告がポストからはみ出てたし」

女母「しばらく連絡ないから来てみたけど、親に連絡せずにどこいってる
   のよ、あの馬鹿娘は」

女母「……どうせ中は散らかってるんでしょうに。片付け嫌いだったから
   ねぇ、あの子は」

女母「大家さんの所で鍵でも貰って掃除してあげましょう」

女母「部屋が綺麗になったのを見て驚くでしょうねえ。ふふっ」


282 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 19:57:25.27 ID:0XVed5+10
しえん


283 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 20:01:42.86 ID:3Js/q9uB0
女友『男君から連絡あった?』

友『いいや。留守電にもいくつか残してるのにな』

女友『ろくに顔も見てなかったのに……』

友『知るか。男の映ってる写メあるけど?』

女友『欲しい』

友『仕方ないな。で、女さんはどう?』

女友『おー! ありがとうっ! 女も同じ。音沙汰なしだよ』

友『やっぱり二人一緒なんじゃね?』

女友『そんなこと……あるかもしれないけどさ。念のため警察に言った方が
   良いんじゃないかな?』

友『かもしれないね。でもお邪魔かもしれない』


友「……あれ、返信してこないな。怒らせてしまったか。ハハハ」


286 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 20:10:43.85 ID:rG65CKPZO
男の在り方みたいなこと説かれても、女には理解できないよなw


287 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/28(水) 20:30:14.25 ID:eVXIHEpA0
最初のほうからいるけど今頃名前の意味が分かったww


290 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 20:53:03.96 ID:3Js/q9uB0
ちょっと休憩がてらに他のスレで文章書いてたぜすまん。

さてこれからどう展開しようか……困った。


291 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/28(水) 20:55:39.36 ID:0XVed5+10
元に戻す方向とかは?


292 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 20:56:16.55 ID:rG65CKPZO
>>290
何を書いてたんだよww

まあ、>>1のスレだ
やりたいようにやってくれればいいと思うよ


293 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 20:59:35.75 ID:3Js/q9uB0
(数日後)

ピンポーン

女友「やっほー。起きてた?」

女「……寝てたんですが。おはよう」

女友「それはごめんねー」

女「絶対思ってないでしょう。それにしてもなんでここに?」

女友「ちょっと早く起きすぎてさ。時間、まだ早いでしょ?」

女「うん」

女友「だから先にこっちで合流しちゃおうと」

女「……なんでここ?」

女友「なんか一番気兼ねしなくても良さそうだったから」


294 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:03:11.03 ID:3Js/q9uB0
女「ブサイクの所にいるのは嫌だろ?」

女友「全然。というかネガティブ発言禁止」

女「あっ、そうだ。僕は男だぞ?」

女友「……だから?」

女「もしかしたら襲うk」

女友「まさか。信頼してるよー」

女「……はぁ。上がって」

女友「ありがとー」


295 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:05:00.66 ID:OeBg082uO
支援

頑張ってくれー


296 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:07:40.48 ID:3Js/q9uB0
女友「軟男さんの淹れた麦茶、なんか飲み慣れた味がするんだよねー」

女「!」

女「ま、まさか。お茶に違いなんてないって」

女友「え? 紅茶と麦茶は違うでしょ?」

女「それはまた別だと……。ああ、そうだ。多分茶葉が安いやつだからだよ」

女友「それって理由になってる?」

女「あ、当たり前だろ。安いと使う人も多い」

女友「あ、なるほど。そうかもしれないね」


297 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:12:32.50 ID:3Js/q9uB0
女「お茶ここに置いておくから寛いでて。ある本は適当に読んでもいいから」

女友「どうしたの?」

女「……トイレ」

女友「あ、はは……ごゆっくり」


女友「本ねぇ。あっ、これ女も持ってたやつだ」

女友「女と趣味があったりして……ん?」

女友「何か押し入れからはみ出てる……布?」

女友「軟男君の服かな。ふっふっふ、ならばファッションチェックだ」


298 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:14:58.47 ID:3Js/q9uB0
女友「!」

女友「……」

女友「えっ……と……」

女友「あれ〜?」

女友「んー……」

女友「ま、まぁ見なかったことにしよう。ちょっとずれたね。元の位置に戻し
   て……これでよし。うん、閉めても見えない」

女友「女物の服なんて見なかった」


299 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:17:54.43 ID:3Js/q9uB0
女「あれ? そんなところで何してるの?」

女友「!!」

女「あー、押し入れ? さては友君から入れ知恵させられたな」

女「ほら、この通り。何にもないよ」


女友《逆を……》


女「なんか言った?」

女友「ううん」


300 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:19:10.60 ID:gCN3cCAT0
昨日からよんでるしえん


301 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:22:08.23 ID:3Js/q9uB0
女友「そんなことより、そろそろ行かないと待ち合わせの時間に……」

女「あれ、もうそんな時間?」

女友「みたいだよ」

女「遅れたら友君がうるさそうだね」

女友「実際うるさい」

女「……君達付き合ってる?」

女友「ううん。まさか」


302 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:28:33.10 ID:3Js/q9uB0
――電車内

女友「あっ、琴緒さんこんにちは。同じ電車だったんだ」

男「奇遇ですね」

女「こ、こんにちは」

男「こんにちはっ」

女友「早いですね」

男「お互い様じゃない? それに友、さんは少しでも待たせるとうるさいで
  すし」

女友「ん? よく知ってるんですね」

男「……いえ、そう思っただけですよ」

女友「勘が良いんですねー」


303 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:29:32.36 ID:0XVed5+10
しえん


304 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:38:16.06 ID:3Js/q9uB0
――駅前

男「よかったぁ。間に合った」

女「そうですね。……あれ? まだ十二分前ですよ?」

女友「いいのいいの。やっぱり琴緒さん凄いね」

男「ううん、勘ですってば」

女友「……何が凄いか言ってないのに。本当に鋭いですね」

男「あ、はは。それより軟男さん、その時計いいですね」

女「そうでしょう? 安物だけど」

男「どのくらいしました?」

女「三千ちょっと」

男「ほんと!? やっすーい!」


305 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:48:43.57 ID:ZgnS1t/EO
wktkが止まらない


306 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:50:30.73 ID:3Js/q9uB0
友「おお、みんな来てたか」

女友「軟男さん、今何分前?」

女「十分前きっかり」

友「ん? なんだ?」

女友「さっきさ、琴緒さんが当てたんだよ。友さんが待ち合わせの時には
   十分前きっかりに来ること」

友「へぇ! それは光栄だなあ」

男「当てたと言っても時間までは言って――」

女友「細かいことは気にしない!」

女「友君、サークルの人達は誘えた?」

友「あぁ、案の定みんなに断られたよ。あいつら酷いぜ。お前が来ると分か
  れば止める、だ」

女「はは……仕方ないよ」


307 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 21:57:31.04 ID:3Js/q9uB0
女友「さ、そんなことは良いから行こうよ」

男「カラオケなんて何年ぶりかなぁ」

友「え? そうなの?」

男「行く機会なんて、あまりありませんでしたから」

友「勉強とかかな?」

男「まぁ、そんなところです。ところで、さ、サークルって?」

友「俺の入ってるところ?」

男「はい」

友「現代文学研究会。随時会員募集中だ。入らない?」

女「僕も誘われた」

女友「やめておいた方が良いよ。実質ラノベ研究会だから」

友「いやー有名なサークルなんだよ」

女「でも人が少なかったんだったよね」

友「……なんでだろうな」


308 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 22:05:32.82 ID:3Js/q9uB0
――カラオケボックス

女友「……」

友「……」

女「……」

男「……?」

ガチャッ

カラオケ屋の店員「コーラ二つ、メロンソーダ一つ、ウーロン一つお待たせ
         しやした〜」

ガチャッ

女友「ささ、何歌う? 誰から?」

友「よし、ここは俺からコブシを聞かせてやる」

女「いきなり演歌は不味いよ−」

男「……!?」


309 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 22:09:46.19 ID:3Js/q9uB0
女友「じゃあさ、琴緒さんからいこうよ」

友「あっ、俺も聞きたい」

女「いいね」

男「えっ、え!? でも私は」

女友「ちなみに拒否権はありません」

男「そんなこと言ったって……」

友「拒否権はありません」

男「……」


310 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 22:12:41.95 ID:3Js/q9uB0
男「……じゃあ、これでいいか……なぁ」

〜♪

友《妥当だな》

女友《だね》

女《うん》

男「―♪」

女友《予想外》

女《まさかだった》

友《音痴とは……》


311 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 22:16:20.23 ID:3Js/q9uB0
(数時間して)

男「いやー、楽しかったね」

友「そうだね」

女友「うん」

女「楽しそうだった」

友「いや、また行きたいもんだな」

友《琴緒さんの歌も上手になれば》

男「ん? なに?」

友「何でもないです」

女《僕には聞こえたぞ》

友《言うなよ……》


女隣男「む、あの男……そうだ確かあいつだ」


312 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 22:18:57.56 ID:3Js/q9uB0
……ふぅ
今日はこれにて。保守はやってくれると嬉しい。

今後の展開に悩みます。
今日は絶対悪夢だ。


313 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 22:21:36.46 ID:SeTpMAtuO


314 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/28(水) 22:21:58.46 ID:Dntk+HQ30
いい夢見ろよ


315 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 22:27:38.78 ID:3Js/q9uB0
>>314
お前らもな

Good night and have a nice dream!

はやみねかおるの決め台詞


316 :VIPがお送りします [] :2009/10/28(水) 22:31:48.93 ID:W1t3TdiPO
>>315
まさかその台詞をvipで見るとは思わんかった
10台〜20台だな


363 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/29(木) 19:12:38.11 ID:ZJTnpBva0
なんという保守力


368 :VIPがお送りします [] :2009/10/29(木) 21:21:35.73 ID:StZpw6XJO
>>1は規制にかかって投稿出来ない』


374 :VIPがお送りします [] :2009/10/29(木) 22:41:44.46 ID:wxxacrE7O
>>1マダー?


375 :VIPがお送りします [] :2009/10/29(木) 22:55:14.75 ID:ZJTnpBva0
規制のバカァー


376 :VIPがお送りします [] :2009/10/29(木) 23:14:06.00 ID:WHa0uW5aO
マダー?


377 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/29(木) 23:16:24.96 ID:ZJTnpBva0
パー速にも立ってない・・
このスレ終わったな・・


384 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/30(金) 01:10:47.54 ID:cHIbySEmO
完結編みたす(´・ω・`)


388 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/30(金) 02:50:46.99 ID:cHIbySEmO
限界まで保守します


396 :VIPがお送りします [] :2009/10/30(金) 06:56:54.46 ID:+xrLV7I30
>>1早くきてくれー!


397 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/30(金) 06:59:32.28 ID:X+581OQvO
おいついた

続き読みたい保守


424 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/30(金) 18:06:25.80 ID:FKwX2eAfO
もしもしからですまないが、続きはこっちか?
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1256892511/


425 :VIPがお送りします [] :2009/10/30(金) 18:11:18.05 ID:91lyKAtZO
>>1が、先日からの規制騒ぎに巻き込まれたらしい。


447 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 12:39:37.56 ID:V7pVH1F2O
もうみんな移動したっぽいし保守しなくていいだろ


448 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 12:46:18.32 ID:5n+ATlQNO
まだ保守されてたんだ


愛の力はスゴいな


452 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 18:07:11.76 ID:h3/BZY/5O



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