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【オリジナル】SS深夜秋の短編祭【部門1】
- 162 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/10/08(月) 17:44:13 ID:wOof./1I
投下します
- 163 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:45:19 ID:wOof./1I
男「よお」
男友「おう」
男「…………」
男友「…………」
男「暇だな」
男友「そうでもない」
男「……え?」
男「じゃあ、何で こんなとこに突っ立ってんだよ」
男友「女友と待ち合わせてんの」
男「…………」
- 164 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:46:07 ID:wOof./1I
男「マジか?」
男友「こんな時に嘘ついて、どーすんだよ」
男「どんだけ心広いんだ、女友ちゃん……」
男「ニ○・パープ○トンを許したコウ・○ラキ 並だぞ……」
男友「お前……俺をガノタと言っておきながら、そんな罵り方をしやがって……」
女友「お待たせー、男友」
男友「おう、女友」
男(ホントに来た……)
女友「あ、男くん。 久しぶり」
男「あ、ああ、久しぶり……」
- 165 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:47:03 ID:wOof./1I
男「えーっと、仲直り?出来て良かったね」
女友「まあ、ただで許しては、いないけどね」
男「へえ?」
女友「まず、ガノタ発言は一応セーフにしとくけど、セクハラ発言はNG」
女友「ガンプラも許すけど、デートを優先する事を約束させたの」
男「まあ妥当だな。 でも守れんのか? 男友……」
男友「何で お前の俺に対する信頼度は、そんなに低いんだよ? 泣くぞ?」
女友「それは大丈夫。 もし約束を破ったら、すりつぶすから」
男友「初耳なんですけど!? その○F7のティ○ァ発言!?」
男(……龍虎○舞かます女の子だからなぁ。 やりかねん……)
- 166 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:47:58 ID:wOof./1I
女友「じゃ、あたし達行くね? 男くん」
男友「またな、男」
男「おう……」
テク テク テク…
男「…………」
男「……さぁーて」
男「どうすっかな……」
男「…………」
男(街をプラプラするのも飽きたし……)
男(家でゲームでもするか?)
男(…………)
男(気分じゃないな……)
- 167 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:49:05 ID:wOof./1I
テク テク テク…
男(…………)
男(…………女)
男(どうしてるかな……)
女「ずっと、好きだったんだ。 男くんの事」 ///
女「何で? いいでしょ、別に!」 ///
男(…………)
- 168 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:50:12 ID:wOof./1I
――午後――
女「はあ? こういう時は、お世辞でも『可愛いね』って言うものよ!」
女「じゃあ……次は男くんの服、見に行こう!」
男(…………)
――夕方――
女「最近、さ……ううん。 それよりも、喉が渇いたな。 ジュース飲まない?」
女「買ってきてあげるから、お金頂戴。 はあ? いいじゃない、それくらい」
男(…………)
――宵の口――
女「……今さ……どこを見てた? うん……」
女「そっか……ふうん」
男(…………)
- 169 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:51:08 ID:wOof./1I
女「……………………」
女「ねえ、男……」
男(…………)
女「……………………私達」
女「……もう、別れましょう」
男(…………)
男(…………)
男(……結局、なんだったんだろ?)
男(女が、俺をフッた理由……)
- 170 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:51:52 ID:wOof./1I
男(……未練、だな)
男(思えば、降って湧いた様に付き合い始めたっつーのに)
男(何やってんだ……俺)
男(…………)
男(いつの間にか、女が、隣に居る事が当たり前になってた)
男(なのに……)
男(…………)
男(…………) カチャ…(携帯オープン) ピッピッピッ
男(…………) ルルルルルル……ルルルルルル……
男(…………!) ガチャ…
女『……もしもし』
男「あ……。 その……俺……男、だけど」
男「もう一度だけ、会えないか?」
- 171 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:52:51 ID:wOof./1I
―――――――――――
女「お待たせ」
男「いや……急に呼び出してゴメン」
女「で? 一体、何の用?」
男「…………その」
男「俺の、何がいけなかったのかな?と、思って……」
女「…………」
男「良かったら 教えてくれないか?」
女「…………」
女「……うん、いいよ」
女「でもね、最初に言っておくけど……」
女「その質問自体が、答えでもあるんだ」
- 172 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:53:38 ID:wOof./1I
男「……え?」
女「一言で言うと……」
女「男は、あたしを知ろうと してくれなかったから……だよ」
男「……!」
女「例えばさ」
女「あたしが好きな食べ物は、チーズケーキじゃないし」
女「スカートも そんなに好きじゃない」
男「…………」
女「全部、男が好きなのかな?と思ってやってた事なの」
女「でも、男は全部それが、『あたしの好きな物』だと思ってたでしょ?」
男「…………」
- 173 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:54:34 ID:wOof./1I
女「……いつも、そうだった」
女「聞くのは、あたしの方ばかり」
女「あなたは、聞けば答えてくれるけど……」
女「聞いた事以外は、話そうとはしなかった」
男「…………」
女「電話もおんなじね」
女「あたしの方からは、良く掛けるけど」
女「男からの電話は、必要な用事が出来た時だけ……」
男「…………」
女「そりゃあね、あたしの方から好きになって、勝手だなって思う……」
女「けど……気持ちが、冷めちゃった」
男「…………」
- 174 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:55:23 ID:wOof./1I
男「…………どうしても」
男「どうやっても無理か?」
女「うん……無理」
ガバッ…(土下座)
女「……!」
男「この通り、謝る。 俺のせいで、君を苦しめてしまった……」
男「でも、頼む。 もう一度、もう一度だけ! チャンスをくれ!」
男「俺は……! 女に傍に居て欲しいんだ!」
女「…………」
男「…………」
- 175 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:56:27 ID:wOof./1I
女「…………」
女「……ゴメン、男」
男「…………っ」
女「だけど……初めて、あたしを知ろうと してくれたね」
女「……嬉しかったよ」 クスッ…
男「…………」
―――――――――――
男「…………」
男「…………ハハッ」
男「かっこわりぃな、俺……」
男「…………」
- 176 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:57:06 ID:wOof./1I
男友「よお」
男「……! 男友……」
男「……いつからそこに?」
男友「女ちゃんが、『何の用?』って、たずねたとこから」
男「ほぼ、最初からじゃねーか」
男友「はは……すまん」
- 177 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:57:45 ID:wOof./1I
男友「女友とデートの後、女ちゃんを見かけてな……」
男友「こんな時間にどうしたんだろう?と思って、ついてきたら……」
男「……そういう事ですか」
男「で? 俺を笑いに来たのか?」
男友「俺は、赤いロリコン大佐じゃない」
男友「ついでに言うと、お前は ア○ロでもないしな」
男「ハハハ……」
男友「…………」
男「…………」
- 178 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:58:38 ID:wOof./1I
男友「フラレたな」
男「見事にな」
男友「きれいな土下座だったな」
男「お前も練習しとけ」
男友「役に立つかな?」
男「すりつぶされるのを 潰されるくらいには、減刑されるさ」
男友「お前、ホントに俺の事、なんだと思ってるの?」
男「節操無しのガノタ」
男友「俺、泣いちゃうよ?」
- 179 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:59:20 ID:wOof./1I
男「…………」
男「……でもまあ」
男友「ん?」
男「そこそこには、いい奴かな」 クスッ
男友「……さいですか」 クスッ
男「…………」
男「お前、この後、予定ある?」
男友「うんにゃ」
男「じゃ、カラオケ、行かね?」
男友「おう、いいぜ?」
男友「80年代アニソンメドレーと洒落こもう!」
ハハハ……
- 180 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 17:59:54 ID:wOof./1I
男「…………」
男(!……そうだ) スッ…
男(…………)
ビリ ビリ ビリ… ポイッ…
男(…………)
男友「おいおい、男。 何やってんだよ?」
男「清掃員の仕事、作ってた」
男友「一ミリも賛同できねーぞ?」
男「悪ぃ……でもな」
男「今、棄てておかないと いけない物だったから」
男友「…………」
男友「……そっか」
- 181 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 18:00:39 ID:wOof./1I
2012年 10月08日……三連休の最終日。
ひんやりとした空気が、夜のとばりを包んでいた。
楽しみにしていた連休だったのに、気持ちはずっと重かった。
だが、乗り越える事は出来た。
そのおかげで、俺は少し……成長した気がした。
おしまい
- 182 名前:>>162 [] 投稿日:2012/10/08(月) 18:05:48 ID:wOof./1I
よ、良かった。何とか20レス内に収まった……!
みなさんは、どんな三連休でしたか?
楽しく過ごせたのなら、うらやましいです。
- 183 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/10/08(月) 18:08:05 ID:/zl7q3Xo
乙
なんという鬱エンド
- 184 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/10/08(月) 23:22:39 ID:kbDZEE4s
乙
避けられない運命だったな
次投下する
- 185 名前:>>184 [] 投稿日:2012/10/08(月) 23:26:47 ID:kbDZEE4s
パンダ「あーうっせ、マジでうっせ。さっさと閉館にならねーかなー」
幼女「わーパンダさんだあ」
パンダ「またかよ、これで通算156324人目だぞ幼女は」
幼女「ふわふわぁ」
パンダ「いや触ったことねーだろ。つーか思ったよりごわごわだぞ。パンダなめんな」
幼女「みてみておかーさん、パンダ」
パンダ「いや分かるよ?むしろお前のかーちゃんにライオンでしょとか言われても俺困るよ?」
幼女「おかーさんパンダすき?」
パンダ「おうふ」
- 186 名前:>>184 [] 投稿日:2012/10/08(月) 23:27:53 ID:kbDZEE4s
パンダ「みんなのアイドルもとい晒し者のパンダにその質問は愚問なんじゃないかなお嬢さん」
幼女「トラがすき?」
パンダ「おいいいい!!そこはパンダ好きって言っとけよ!!何の為に中国から来たと思ってんだ!!晒されるためだけどよ!!」
幼女「そっかー、つよいのがすきなんだあ」
パンダ「お前のかーちゃん鬼嫁だろ。お前は将来そうなるなよ?あ?」
幼女「わたし?」
パンダ「ん?」
幼女「わたしはねぇ…」
パンダ「お、な、なんだ?まあべつに気にしてないけど?気にしてないけど俺的にはパで始まってダで終わる生き物とかマジリスペクト、」
幼女「わたしうさぎさん!!」
パンダ「」
- 187 名前:>>184 [] 投稿日:2012/10/08(月) 23:28:46 ID:kbDZEE4s
パンダ「傷ついてないし。もう全然平気、むしろ平気すぎてパンダさん涙目」
幼女「でもパンダさんもすきー」
パンダ「喜んでないし。ちげーし、涙じゃなくて汗だし」
幼女「パンダさんといっしょにパフェたべたい」
パンダ「殺す気?ねえ実はパンダ嫌いなんじゃないの?クラスのたかしくんが好きだから合わせて好きって言ってるんじゃないの?」
幼女「パンダさんよろこんでくれるかなあ」
パンダ「パンダさんだんだん落ち込んできたんだけど」
幼女「ほんと?よろこんでくれる?」
パンダ「おいババア嘘つくな」
- 188 名前:>>184 [] 投稿日:2012/10/08(月) 23:29:49 ID:kbDZEE4s
パンダ「しっかし最近の子供はどういう教育受けてんだよ。あ、まだ幼女か。くそ…笹食ってやる」
幼女「あのはっぱなあに?」
パンダ「笹だよ笹、うめえぞ」
幼女「ささ?」
パンダ「まあお前らは食わんわな。でもコアラのがキチガイだぞ、あいつユーカリなんか食ってやがる」
幼女「まずそう」
パンダ「てめえ笹なめんなよ!?一回食ってみろ捗るから!!色々捗るから!!」
幼女「パンダさんかわいそう」
パンダ「コアラのがよっぽど可哀想だよ!!俺らは暖房も完備でお客様なんだぞお客様!!笹だって最高級だぞ!?」
- 189 名前:>>184 [] 投稿日:2012/10/08(月) 23:30:32 ID:kbDZEE4s
パンダ「何なんだよこの幼女は!!…しかし日本は変態大国らしいからな、こんないたいけな幼女にも手を出すとか聞いたことがあるぞ」
幼女「かわいそうじゃないの?」
パンダ「むしろお嬢さんのが可哀想だな、ふえぇ…とか言わされてロリペドに脳内で犯されるし」
幼女「ふうん」
パンダ「まあ洋モノロリ無修正とかもあるから関係ないか。だが幼く見えるのはアジア系の特徴だよな」
幼女「うん、わたしはトマトがすき」
パンダ「と考えたら日本では大人っぽく見える洋ロリより自国のロリの方がいいのか?」
幼女「そっか、パンダさんはささがいちばんすきなんだね」
- 190 名前:>>184 [] 投稿日:2012/10/08(月) 23:31:23 ID:kbDZEE4s
パンダ「おっ?だんだんパンダへの理解が深まってきたみたいだな」
幼女「わたしもたべてみようかな、ささ」
パンダ「やめとけやめとけ」
幼女「おいしくないの?」
パンダ「そりゃお前にはおいしくねーよ。いくら人間が雑食とはいえ。そういや豚の野郎も雑食だったな」
幼女「たべちゃだめ?」
パンダ「そうか、だから人間は人間に対して豚野郎って言うのか…違うか。つーかこの幼女いつまでいるんだ?うさぎはどうしたうさぎは」
幼女「はーい」
パンダ「…まあ、返事はお利口さんだな」
- 191 名前:>>184 [] 投稿日:2012/10/08(月) 23:32:05 ID:kbDZEE4s
パンダ「あーだりぃ。いつまで表で適当に動いてればいいんだよ」
幼女「あ、パンダさんねた」
パンダ「パンダさんだって寝たいときはありますよ?まあ基本ニートですけど?生活はニートですけどきっちり仕事してますからね?」
幼女「パンダさーん」
パンダ「早速安眠妨害かよこの糞餓鬼」
幼女「パンダさああああん」
パンダ「うるっせえええ!!ったく、仕方ねぇな、手ぐらい振ってやるよほら」
幼女「あー!!てふった!!てふった!!」
- 192 名前:>>184 [] 投稿日:2012/10/08(月) 23:32:53 ID:kbDZEE4s
パンダ「まあここまで長いことパンダに構ってくれた子供はお前が初めてだからな。サービスしてやるよ」
幼女「かわいいねパンダさん」
パンダ「当たり前だろ。わざわざ日本が金を積んでまで招くパンダさんだぞ。プリティに決まってんだろ」
幼女「ねーおかあさん」
パンダ「おう?そろそろ次か?いや別に寂しくないけど。よそに行ってくれたらパンダさん心置きなく昼寝出来るし。つーか眠いし。瞼と瞼がフォーリンラブだし」
幼女「あのパンダさん、なんでおはなしできるの?」
パンダ「えっ」
完
- 193 名前:>>184 [sage] 投稿日:2012/10/08(月) 23:35:06 ID:kbDZEE4s
パンダってストレスたまる職業だなと思ってむしゃくしゃしてやった
反省はしている
- 194 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/10/08(月) 23:44:09 ID:xt04rUUw
おつおつ
国語の教科書に載ってたライオンとクロヒョウの話思い出したわ
- 195 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/10/09(火) 00:39:46 ID:XzEPXL76
パンダのキャラが好きすぎるww
- 196 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/10/09(火) 00:43:00 ID:BRmymsoQ
いいねー
- 197 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/10/09(火) 03:37:57 ID:GdF.Yi7Y
短編集なのに続き見たくなるわボケwww
- 198 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/10/10(水) 22:57:21 ID:qGZ5IqH2
今日は誰もいないかな?
age
- 199 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/10/10(水) 23:21:35 ID:/KxT8CJg
書きたいというか投下したいんだけど
まだ書きため終わってない……
今週中に出来るのかなぁ
- 200 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/10/11(木) 01:29:30 ID:7kCS0MEY
楽しみにしてる。頑張ってくれ。
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