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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その27
503 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/06(水) 23:53:55.42 ID:owmiQAUUo
〜病院前〜

院長「おい、何をしている。早く行くぞ」

ドクター「すみません、先に行っていて下さい」

右秘書官「どうしました?」

ドクター「急患が入りました。直に向かいますので先に……」

院長「王宮へ行くのだぞ?そんなものは他の医者に任せてだな……」

ドクター「そういう考えだから、貴方と言う人は……っ」

院長「……っ、先に行くぞ」

右秘書官「……では、失礼します」

スタスタスタ

ドクター「……」

クルッ…スタスタスタ

ドクター「……お待たせしました」

皇太子「うむ。それでは宜しく頼む」

魔道士「お願いしますっ!」


504 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/06(水) 23:56:53.82 ID:owmiQAUUo
夜間にも関わらず、喧騒止まない王宮前。

そこへ続々と馬車が到着する、それは即ち、右翼陣営に召集された、

理事、本国の経済における重役を担う者達のものである。

パッカパッカパッカ

王宮兵「どけどけっ、馬車が通るんだぞ!」

記者「これは一体どういう召集なのですかっ!?一言だけ……っ」

男「何やら騒がしい事になってるな……」

老人「何もなければ良いがのう……」

パッカパッカ…ドドォッ…カチャッ

右秘書官「……さ、どうぞ」

院長「……」

テクテクテクテク

右大臣「よく来てくれた」

エリート「夜分に申し訳ありません」

院長「……いや」


505 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 00:00:32.40 ID:oB7QfE7ho
右秘書官「それでは中へ」

院長「……」

ザッザッザ

エリート「何もまとめて召集する事はなかったのでは?」

右大臣「手っ取り早い。それに、心理効果もある」

エリート「……まぁ、そうかもしれませんが」

右大臣「ほれ、ぼさっとするでない。続々と到着しいているぞ」

エリート「……」

パッカパッカ…ドドォ

右大臣「これはこれは、双子父殿」

双子父「……今晩は。何やら、急ぎの用件であるとか」

右大臣「……うむ、まぁな」

右文官「君達はこちらに」

双子姉「はいっ!」
双子妹「失礼致しますわっ」


506 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 00:02:46.46 ID:oB7QfE7ho
右文官「では我々も」

双子父「それではまた、後ほど」

ザッザッザッザ

右大臣「あとは……」

パッカパッカパッカ

エリート「あの馬車は?」

右大臣「新聞社の社長さ」

ザッ…テクテクテク

社長「……」

右大臣「社長、夜分にすみませんな」

社長「ま〜ったく、困ったもんだ」

右大臣「……」

社長「まぁ良いわ。中で待てばいいのだな?」

右大臣「うむ、そうして頂きたい」

社長「……ふん」


507 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 00:05:37.65 ID:oB7QfE7ho
ザッザッザ

エリート「まぁ、なんと言うか……随分とふてぶてしい。いや、豪胆なのか?」

右大臣「口を慎め」

エリート「……」

タッタッタッタ

王宮兵「申し上げます!もう一台、馬車が……っ」

右大臣「何?客人はこれで全てのはずだが……」

パッカパッカパッカ

ジュニア「……どうも、こんばんは」

右大臣「……?」

ジュニア「上位ランカー、要人の護衛依頼で参りました。ハッハ」

エリート「護衛……?はて、そんなもの依頼したかな?」

ジュニア「では、入らせて頂きます」

エリート「ちょっと待ちたまえ、これは誰の依頼かな?」

ジュニア「誰って……」


508 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 00:08:16.85 ID:oB7QfE7ho
右大臣「待てっ。この者らは私が依頼したワーカーだ」

エリート「そうなのですか?」

右大臣「ああ、遅かったではないか。早く入ってくれたまえ」

ジュニア「すいませんね。道が混んでいたものでして……」

パッカパッカパッカ

王宮兵「一応、積荷の検査を致しますか?」

右大臣「……いや、構わん」

――「駄目だなァ」

右大臣「!?」

エリート「……左大臣……殿っ!」

ザッザッザ

左大臣「どうも臭い。何か臭うぞ」

右大臣「……どういう意味かな?」

左大臣「……おい、幌をあげて積荷を検査しろ」

ジュニア「ち、ちょっと……っ。そいつは野暮ってモンですぜ?」


509 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 00:12:30.49 ID:oB7QfE7ho
左大臣「何かァ、見られたくないものでも入っておるのかァ?」

ジュニア「……ま、まさか」

左大臣「じゃあ見せてみろ。おい、早くせんかァ」

王宮兵「は、はいっ。ただいま……っ」

タッタッタ…バサッ

ジュニア「あっ!?おい、こらっ!!」

王宮兵「ひ、人が二人……乗っておりますっ」

左大臣「降りろ」

ジュニア「い、いやっ……これはただのワーカーでして……ハ、ハッハ」

左大臣「降りろと言っている」

ジュニア「……だとさ」

モゾッ…スタッ

眼鏡「……」

賢者「……ふぅ」

左大臣「……他はァ?」


510 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 00:15:55.81 ID:oB7QfE7ho
王宮兵「いえっ、乗っていたのはこの二人のみです」

左大臣「……ふむ、間違いはなさそうだなァ」

ジュニア「だから言ったじゃないですか。ただのワーカーだって」

左大臣「……早く入って警備にでもつけ」

ジュニア「……へいへい、失礼致しますよ」

パッカパッカパッカ…

左大臣「右大臣、あまり勝手な真似をするでないぞ?」

右大臣「……何か、不都合でもあるような言い方だな」

左大臣「そんな事はどうでもいい。早く二人を捕まえろ。話はそれからだァ」

クルッ…ザッザッザッザ

右大臣「……全く。貴様らとて努力もせずに」

エリート「父上、先程のワーカーは……」

右大臣「あれは確かに上位ワーカー。それに学園長の孫も居たな」

エリート「もしや、殿下の……」

右大臣「だろうな。左翼の罠には思えぬし、ここはあえて乗るとしよう」


511 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 00:19:07.12 ID:oB7QfE7ho
パッカパッカパッカ

ジュニア「……うへぇ、危なかったぁ」

眼鏡「あの二人を置いてきて良かったな」

ジュニア「ああ。真っ直ぐ行ってたら終わってたわ……ハッハ」

眼鏡「何がハッハだ。間一髪じゃないか」

賢者「困ったものだよ……ふぅ」

ジュニア「うっせーな!だから途中で計画変更しただろうがよっ」

眼鏡「あとはうまく、いってくれれば良いが……」

賢者「大丈夫だよ……ふぅ」

ジュニア「まぁ、そう信じたいぜ」

眼鏡「それで、僕達は何をすればいいんだい?」

ジュニア「万が一の事もある。殿下や要人を守る。それだけだ」

眼鏡「……心得た」

賢者「……手間がかかるねぇ……ふぅ」

ジュニア「つべこべ言うなって。世界の為だろ」


512 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 00:22:24.91 ID:oB7QfE7ho
ここまでにて!それではおやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

眼鏡「……」

賢者「……」

眼鏡「……」

賢者「……」

眼鏡「あの」
賢者「あの」

眼鏡「……どうぞ」

賢者「……そっちこそ……ふぅ」

眼鏡「……いや、別に」

賢者「……そう……ふぅ」

眼鏡「……」

賢者「……」

眼鏡「あの」
賢者「あの」


514 名前:NIPPERがお送りします(長崎県) [sage] 投稿日:2011/04/07(木) 01:14:33.40 ID:ETanR+1Go
あの


517 名前:NIPPERがお送りします(関東) [sage] 投稿日:2011/04/07(木) 02:59:08.98 ID:tzbe3lRAO
あの


519 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/07(木) 06:22:24.45 ID:N70ZWBWDO
あの
>>1乙っす


523 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 17:20:15.76 ID:Ha7Y4/0Po
ザワザワザワ

〜会議室〜

右大臣「このような時間にお集まり頂き、まこと感謝する」

社長「それで、何だと言うのだね?後継者問題の事か?」

右大臣「如何にも」

院長「亡き陛下に隠し子が存在し、その者が後を継ぐと聞いたぞ?」

エリート「まだ決まったわけでは在りません」

院長「しかしだな……」

社長「魔力はその、王女とやらが優れておるのだろう?」

右大臣「だとしてもだ、第一子である殿下が継ぐ事こそ筋というもの」

左大臣「その口論はァ、何度も繰り返したではないかァ」

右大臣「……」

左大臣「魔力無き殿下に、国王が務まるのかァ?」

右大臣「魔力があるから務まるとは限らぬではないか」

左大臣「貴様はァ、本国の歴史を覆すとでも言うのかね?」


524 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 17:20:53.31 ID:Ha7Y4/0Po
右大臣「……」

左大臣「元来、王家の魔力を崇拝する事の意味、分かっておるのだろう?」

右大臣「……王女にその力があるとは限らぬ」

左大臣「フッハハハァ!貴様は馬鹿かァ?」

右大臣「……」

左大臣「古今、王家の血を引きながら、その力を持たなかった者は居らぬ」

右大臣「……っ」

左大臣「おっと失礼、現殿下だけは例外だったなァ」

エリート「左大臣殿、失礼ですぞ」

左大臣「ふん、とにかく最早ァ、こんな召集は意味のない事」

スッ

左大臣「さァ、皆々様方も引き揚げましょうぞ」

右大臣「待て」

左大臣「あァ?」

右大臣「……例の物を」


525 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 17:31:10.29 ID:Ha7Y4/0Po
ザッザッザ…コトッ

右秘書官「どうぞ」

左大臣「何だァ、それはァ?」

ザワザワッ

右大臣「……」

カチャッ…バサッ

双子父「手紙……ですかな?」

右大臣「これはな、陛下が生前……皆に宛てた物だ」

院長「――っ!?」

左大臣「何ぃ……?」

右大臣「今日お集まり頂いたのは、まさにこれをお渡しする為よ」

社長「我らに……か?」

右秘書官「では、お配り致します」

カツカツカツ…スッ

院長「確かに、陛下の字だな……っ」


526 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 17:32:15.99 ID:Ha7Y4/0Po
カツカツカツ

右文官「……ほれ」

左文官「私にも……か!?」

右大臣「全員に行き渡ったな。まぁ、一名を除いてだがな」

左大臣「……ッ」

右大臣「陛下とて、貴様が佞臣であるなどという事はお見通しだったというわけだ」

左大臣「小賢しいっ!そんな手紙如きに、何の意味があるかァ!!」

エリート「……そうでしょうか」

左大臣「あァ?」

エリート「皆様は、少し違うようですが」

左大臣「何ぃ……?」

院長「…………」

双子父「……っ」

社長「……ぐ……くっ」

左大臣「……ッ!?」


527 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 17:33:07.56 ID:Ha7Y4/0Po
左文官「あれ程……っ、陛下……私は……っ!!」

左大臣「えぇい!何を感慨耽っておるかァ!!」

ダンッ!!

左大臣「茶番にも程があるぞ!!分かっておるのか貴様らァ!!」

右大臣「左大臣、いかに金を積もうが利権を得ようが、最後は人の心なのだ」

左大臣「何だとぉ!?」

右大臣「そして……」

バサバサッ

右大臣「……これが何か分かるか?」

左大臣「……?」

カサッ

社長「こっ、これはぁ!?」

左大臣「……何で……何故っ、このような物があるかァ!!」

院長「……っ」

双子父「まさか……まさか……っ」


528 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 17:34:16.17 ID:Ha7Y4/0Po
カサッ

左大臣「……ッ」

右大臣「今日、一同を呼んだもう一つの理由だ。見覚えがあるだろう?」

左大臣「馬鹿げている…っ。何故なんだァ……」

右大臣「総司令だよ」

左大臣「!?」

右大臣「あやつだけが唯一、受け取ったものをそっくり全て返しておったのだ」

左大臣「――っ!!」

エリート「これは、各々方が経済機関より受けた献金の資料です」

院長「……っ」

エリート「左大臣殿、これは貴方が金で人を繋ぎとめていた……」

社長「く……っ」

エリート「そう取られても仕方のない、悪事同然の行為ですよっ!」

左大臣「馬鹿がァ!!そこの貴様とて、受け取っていたのだろうがァ!!」

右大臣「ああ、受けとったよ。不本意な形とは言えな」


529 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 17:42:49.99 ID:Ha7Y4/0Po
左大臣「自己弁護する気かァ」

右大臣「そのようなつもりは毛頭ない」

左大臣「ほぉ、ならば共倒れにでもなるつもりかァ?」

右大臣「……その通りだ」

左大臣「――!?」

右大臣「私はこれを以って、政界から身を退く。但し、貴様も道連れでな」

院長「た、頼むっ!やめてくれっ!こんなものが世に出回ってしまっては……」

社長「馬鹿げているっ!!」

双子父「……」

右大臣「世に出す、などとは申しておらぬ」

院長「……?」

右大臣「これで互いに持ち得る情報は対等、という事よ」

社長「……っ」

右大臣「まぁ尤も、殿下を推せば左翼が公表するであろうがな」

左大臣「貴様とて王女を推して即位が決まればァ、公表に踏み切るつもりであろう!」


530 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 18:03:39.63 ID:Ha7Y4/0Po
右大臣「……そうだな」

院長「お、終わりだっ、何もかも終わりだ……っ」

社長「左大臣っ!!長年貴様を後押ししてきた恩がこれかぁ!?」

左大臣「……身勝手な事を」

院長「身勝手!?……私の立場はどうなるというのだっ!!」

左大臣「知った事かァ!!今まで散々、好き勝手にしてきた分際でぇ……!!」

エリ−ト「まぁ、落ち着いて下さい」

右大臣「これで分かったであろう?お主らはどのみち終わりよ」

院長「……くうっ」

右大臣「あとは自分達の心次第。亡き陛下の気持ちを汲むかそれとも……」

双子父「……」

右大臣「唯一、陛下からの手紙が無かった国賊に従うか」

左大臣「黙れ……っ」

右大臣「一晩じっくり考えて貰いたい」

左大臣「黙れえぇぇ!!」


531 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 18:06:39.20 ID:Ha7Y4/0Po
〜王宮、正門前〜

パッカパッカパッカ

王宮兵「止まれっ、何用か?」

ドクター「すみません。父が召集されていて、同行する予定だったのですが……」

王宮兵「……もしや、ドクター様ですか!?」

ドクター「ええ。急患が入って、遅れてしまいました」

王宮兵「そうでしたか。それはそれは」

ドクター「はい。ご不便をおかけします」

王宮兵「いえいえ。ところであの、失礼ですが……そちらの方々は?」

ドクター「助手とナースです。なにせ病人宅より直接来たものですから……」

助手「どうも」

ナース「こ、こんばんはっ」

王宮兵「……は、はぁ」

ドクター「ではっ、失礼致しますっ」

王宮兵「……な、なんだ?」


532 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 18:07:22.63 ID:Ha7Y4/0Po
〜会議室〜

左大臣「こんなものは茶番だァ!茶番甚だしい!」

右大臣「往生際が悪いぞ左大臣」

左大臣「あァ?」

右大臣「貴様は社会主義を謳い文句とし、それを盾に国家の解体を目論み……」

左大臣「どこにそのような証拠があるかァ!」

右大臣「己を支持する富裕層や文官にのみ、利権を与え……」

左大臣「だからァ、どこにそのような証拠があるというのだァ!!」

右大臣「果ては魔物と手を組み、己が操りやすい世界を築こうとしていた」

左大臣「口だけではァ、何とでも言えるものよ!!」

右大臣「左秘書官は死んだぞ」

左大臣「!?」

右大臣「最後は醜い魔物と成り果てて、死んでいったわ」

左大臣「……っ」

右大臣「それともう一つ」


533 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 18:08:27.27 ID:Ha7Y4/0Po
カツカツカツ

右秘書官「……どうぞ」

パサッ

右大臣「先程、魔道学校から届いた手紙だ」

左大臣「……!!」

右大臣「教頭も魔族化の果てに倒されたとの事だ」

ザワッ

院長「ま、魔族化……っ!?」

社長「左大臣、どういう事だ……?」

右大臣「全く、耄碌甚だしいな。お主らは利用されていたのだ」

左大臣「……」

右大臣「尤も、この男とて魔物に利用されているだけかもしれんがな」

左大臣「……フッ、フッハハハハァ!!」

エリート「……」

左大臣「馬鹿馬鹿しいっ、貴様らとて所詮は、国家を盾にしたファシズムであろうがァ!」


534 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 18:10:45.92 ID:Ha7Y4/0Po
右大臣「だからこそ、その流れを変えるべく動いておるのだ!」

左大臣「どうだかなァ。魔族と血で血を争う戦いをこの先、繰り広げ続けるつもりかァ?」

右大臣「……」

左大臣「それで国民を平和に導けるとでも言うのかァ!」

右大臣「それは我らの役目ではない」

左大臣「何……?」

右大臣「それを為す事が出来る礎を、築き続けてきたのであろうが!」

左大臣「……っ」

右大臣「そして、伝統ある血筋でありながらその魔力を持たぬ殿下が即位する」

左大臣「……」

右大臣「それこそ正に、本国における新国家となるべくものよ」

左大臣「……ふんっ、肝心の殿下が居らぬ今、詭弁だなァ」

右大臣「殿下は必ずや戻ってくる」

左大臣「良かろう。ならばァ、明朝……強権を発動してくれるわァ」

右大臣「!?」


535 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 18:11:35.98 ID:Ha7Y4/0Po
左大臣「殿下が戻る前に議会を起こし、可決すれば良いだけの事よ!」

エリート「そんな事が許されるとお思いかっ!殿下の意向を無視するなど……」

左大臣「フッハハハァ!そんなものは関係ないなァ」

右大臣「……」

左大臣「当人不在であらばァ、拒否も邪魔も出来なかろう……フッハハハ――」

ガチャッ…カツカツカツ

左大臣「……あん?」

ドクター「……」

院長「ドクター!?」

カツカツカツ

助手「……」

ナース「……」

左大臣「何だァ、貴様等ァ?」

助手「……呼んだかな?」

エリート「そっ、その声は……っ!?」


536 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/07(木) 18:21:20.88 ID:Ha7Y4/0Po
バッ

左大臣「で、殿下ァ……!!」

皇太子「……」

魔道士「……」

皇太子「皆、長らくの不在……すまなかったな」

右大臣「……殿下」

皇太子「右大臣、ご苦労であった」

右大臣「……っ」

皇太子「今日戻ったのは、皆に私達の意志を伝える為である」

エリート「……」

皇太子「数日間、魔道士と旅をし、互いの思いを包み隠さず語りあった」

魔道士「……」

皇太子「その上で述べる。亡き父の後は……私が継ぐ」

左大臣「――ッ!!」

皇太子「邪魔する者があれば、申し訳ないが……排除させて貰うぞ!」


540 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/07(木) 19:13:11.52 ID:N70ZWBWDO
今こそ言う

左大臣ざまあああぁぁぁwwwwwwwwwwww


541 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/07(木) 19:37:35.90 ID:Ag5fBIYDO
いちおつ

あ、俺も言いたい。
左大臣ざまあああぁぁぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


542 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/04/07(木) 19:58:20.70 ID:tSltYmBAO
左大臣もこれて終いか
色々掻き乱してくれたけど何だかんだで良い味出してたな


まあ何が言いたいかって言うと左大臣ざまぁ


549 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2011/04/07(木) 22:48:29.13 ID:BDAZgaL4o
左大臣の人気に嫉妬



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