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召喚士「行けっ!コカトリス!!」
176 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 11:45:24.49 ID:thyke6bZO
規制のためか粘るもんですね。自己保守
〜獣道〜
召喚士「今日は少し多めに魔物を倒して売れる物を収穫しましょう」
戦士「そうだな!一ヶ月空いて金も心細いからな」
魔導士「ですねー!頑張りましょう!」
盗賊「…ガンバリマショウ」

戦士「お、早速来やがった!」
召喚士「俺が行きます!」
魔導士「お願いします!」
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
シュイィィン
魔導士「おー!出ました!」
戦士「魔物は俺が引き付ける。まとめて頼む!」
召喚士「頼む」


178 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 11:52:18.62 ID:thyke6bZO
盗賊「…さすがだ」
戦士「いやぁ…やっぱりこの流れよ。効率いいぜ!」
魔導士「この毛皮売れそうですね。あ、これも売れそう」
召喚士「コカトリス…さん」
コカトリス「ペニスよ…早く多大なる魔力を身につけ、私を満たさせよ」
召喚士「…はい。すいません」
コカトリス「戦友に言われし白虎、青龍の者…忘れるなよ?」
シュイィィン
召喚士「(そうだ…早く新しい召喚獣も会得しなくちゃな…)」
戦士「召喚士、行くぞー?」
召喚士「あ、あぁ…悪い!行こう」


179 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 11:58:43.89 ID:thyke6bZO
〜港〜
魔導士「行商の船は明後日みたいです」
召喚士「そうですか。ではしばらくここを拠点に収穫を進めましょう」
盗賊「…同意」
戦士「だな。んじゃ遅くなったが昼飯にすっか」

〜店〜
戦士「召喚士…ちょっといいか?」
召喚士「ん?あぁ。例の話?」
戦士「んー…まぁな」
召喚士「分かった。魔導士と盗賊には買い出しをお願いして時間を作ろう」
戦士「…悪い」
召喚士「いやいや。気にしなくていいよ」

召喚士「それで…故郷に帰ったんだろ?」
戦士「あぁ。行ってきた」
召喚士「どうだった?」


181 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 12:01:31.02 ID:MnPkvMh40
月曜じゃなかったのか!
ありがとう


182 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 12:05:56.83 ID:thyke6bZO
〜一ヶ月前の港〜
戦士「(帰る…つっても今更どんな顔して帰りゃいいんだ…)」
戦士「(だがケジメはつけなきゃなんねぇ…)」
戦士「(えぇい!何をウジウジと…!)」

〜田舎の港町〜
戦士「おー!懐かしいなぁ!何も変わってねぇ」
戦士「(十年前…ここが俺のスタートラインだったわけだ)」
戦士「(アイツ…涙目で見送りに来てくれたっけ…)」
戦士「(まわりが気になって冷たい態度とっちまったっけな…)」
戦士「さて…故郷までのんびり歩くかね」


183 :申し訳ないのでもしもしで頑張る [sage] :2009/10/31(土) 12:15:34.68 ID:thyke6bZO
〜戦士の故郷〜
戦士「おーっ!!着いた〜!ここも変わってないなぁ!」
戦士「(相変わらず田舎だけどなぁ…はは)」
戦士「(ウチはお袋もいねーし、親父は…まだいんのかねぇ)」

戦士「…空き家になってる…か」
戦士「まぁそりゃそうだわな…」
戦士「(さて…次はアイツの家…か)

〜幼なじみの家〜
戦士「…」
戦士「(…緊張してんなぁ…ヤバイ魔物でもこんなんならねぇのに…)」
青年「…?あれ!?戦士…さん?」
戦士「え?あ、あ!お前…青年か!?」


184 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 12:22:18.31 ID:thyke6bZO
青年「久しぶりじゃないですか!いつ帰ってきたんです?」
戦士「たった今着いたとこだよ!十年振りだなぁ…」
青年「十年ですかぁ!元気そうで何よりです!」
戦士「あはは!なんとか頑張ってるぜ。お前ももういくつだ?」
青年「二十になりましたよ〜」
戦士「そうか!あのヤンチャなガキがもう二十かぁ!」
青年「戦士のがヤンチャリーダーみたいなもんじゃないすか」
戦士「ま、否定は出来ねぇ…な。ははは」
青年「あははは!」


186 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 12:28:37.68 ID:thyke6bZO
戦士「今は何してんだ?親父さんの手伝いか?」
青年「はい。毎日山仕事ですよ」
戦士「そっかぁ…頑張って働いてるんだなぁ」
青年「戦士さんは…?」
戦士「俺は…なんとか戦士になってパーティー組んでるよ」
青年「そうですか!!すげー!夢叶いましたねっ!」
戦士「まぁそんな大層な事してないけどな!細々と頑張ってるよ」
青年「いや凄いですよ!この村からパーティー組める戦士が誕生するなんて…尊敬しますよ!」
戦士「や、やめてくれよ!照れ臭い…!」
青年「あはは!あ、戦士さんの家…」
戦士「あぁ…空き家になってたな」
青年「ええ…」
戦士「親父は…どうしたか知ってるか?」


189 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 12:44:29.97 ID:thyke6bZO
青年「はい…戦士さんが村を出てから生気なく…」
戦士「(あの親父が…?)」
青年「しばらくして…突然いなくなってしまいました…」
戦士「…」
青年「今から多分…七、八年前ぐらいですかね…」
戦士「…そうか」
青年「村長もしばらくはそのままにしておいたんですけど…今は空き家の扱いです」
戦士「あぁ、家は好きにしてくれて構わねーよ」
青年「あ!家財とか荷物は村の倉にあると思いますよ!」
戦士「まぁ…貧乏だったし、たいしたモンはないからいいさ」


191 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 12:53:47.92 ID:thyke6bZO
青年「あの…幼なじみさんの…」
戦士「あぁ。今…挨拶しようと来たとこだ」
青年「…幼なじみさんは…その…」
戦士「手紙貰ってな…知ってるよ」
青年「そうですか…あ、それで今回は」戦士「まぁ…な。アイツに顔見せにな…」
青年「喜ぶと思いますよ!ずっと戦士さんの事気にして…」
戦士「…」
青年「…あ、戦士さんが悪いとかそういう事じゃなく」
戦士「ありがとな。分かってるよ」
青年「いえ…あ、じゃあ俺行きます!親父待たせてるし!」
戦士「あ…悪ぃな!時間取らせちまったな」
青年「いえ!久々に戦士さんに会えて良かったです!」
戦士「俺もだ!」
青年「また戻ってきて下さいね!」
戦士「おう。約束する!次は土産持参でな!」
青年「あはは!楽しみにしてますよ!それじゃ」
戦士「親父さんにもヨロシクな!頑張れよ!」


193 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 13:03:52.04 ID:thyke6bZO
〜ドアの前〜
戦士「(青年のお陰で少し楽になったな)」
コンコン
ガチャ…キィ
幼馴染父「…!!」
戦士「ご無沙汰…しております」
幼馴染父「戦士…くん…か!?」
戦士「親父さん…元気そうで…何よりです」
幼馴染父「よく…よく来てくれたなぁ…さ!入ってくれ!」
戦士「お邪魔…します」


195 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 13:12:30.23 ID:thyke6bZO
〜幼馴染の家〜
幼馴染父「さぁ座って!紅茶でいいかい?」
戦士「あ、お構いなく!あとコレ…土産っす
幼馴染父「悪いねぇ、気遣わなくていいのに…」
戦士「いえ…たいしたモンじゃないす」
幼馴染父「有り難く頂くよ」

幼馴染父「手紙…読んでくれたんだね」
戦士「…はい。ちゃんと届きました」
幼馴染父「そうか…それは良かったよ」
戦士「ありがとうございました。俺…」
幼馴染父「いや…戦士くんが気に病む事はないよ。こればかりは仕方ない事だ」
戦士「…」


196 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 13:18:42.64 ID:thyke6bZO
幼馴染父「戦士くんが立派にやってるって事は…娘からいつも聞かされてね」
戦士「…」
幼馴染父「毎月港町にワークショップの船がくるだろ?ワーカーのリストを毎回チェックしてなぁ…」
戦士「…そうだったんですね」
幼馴染父「うん。戦士くんが今月はこんな事してた!とかはしゃいで言ってたよ。はは」
戦士「(…アイツ)」
幼馴染父「お、もうこんな時間か…暗くなる前に墓…行くかい?」
戦士「ええ…是非」


197 :ちょっと文章入れます [sage] :2009/10/31(土) 13:28:08.68 ID:thyke6bZO
〜教会〜

教会の脇にある丘に、幾つもの墓が並んでいる。
幼馴染の父は奥へと進んで行く。戦士が後に続いて進む。

幼馴染父「さ…ここだ…」
戦士「…」

脇に雑草もなく綺麗な墓。おそらく毎日清掃されているのだろう。

幼馴染父「さぁ…顔を見せてやってくれ…」
戦士「…はい」

戦士が墓前に座り込み、墓を見つめる。

戦士「(俺は…すまねぇ…)」

目を閉じ墓地には静寂な、そよ風で動く木々の微かな音だけが過ぎる。


200 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 13:37:34.82 ID:thyke6bZO
幼馴染父「…いいかな」
戦士「…はい」
幼馴染父「これ…娘から戦士くんが来たらって…」

幼馴染父が右手で便箋を差し出す。

戦士「俺に…ですか?」
幼馴染父「うん。戦士くんはきっと来るからって…」

戦士は便箋を受けとる。表には懐かしい字体で「戦士くんへ」とある。

幼馴染父「じゃあ…先に戻ってるよ。今日はうちに泊まるといい」
戦士「あ、いや…」
幼馴染父「遠慮する事はない。君は家族だ。ゆっくりしていってくれ」
戦士「…すいません」
幼馴染父「はは…私にはこれくらいの事しか出来ないからね」
戦士「ありがとうございます…」
幼馴染父「じゃあ支度してこよう。それに…」
戦士「…」
幼馴染父「…一人になりたいだろう」
戦士「…ありがとうございます」

幼馴染父はそのまま墓地から立ち去った。再び静寂な時が流れる。


201 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 13:50:45.45 ID:thyke6bZO
戦士「(手紙…か)」

戦士は便箋の中から一枚の手紙を取り出す。

-----
戦士くんへ

こんなお手紙でごめんなさい。
活躍はいつもしっかりチェックしてるよ。
私はというと…情けない事に病気になっちゃいました…。
戦士くんは毎日命を懸けて頑張ってるのに、ほんと何やってるんだろうね…。
戦士くんがこの手紙を見てるって事は、もちろん私はもう…会う事が出来ません。
最近は港町に行く事も出来ず、戦士くんの活躍もチェック出来ないのが悔しいなぁ…。
でも戦士くんなら元気に頑張ってる…安易に想像出来ちゃうんだよね…。


204 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 13:58:12.47 ID:thyke6bZO
本当の事言うと、戦士くんの帰りをずっと待っていたいんだ。
早く帰って来て欲しかったし、何で来ないの?って腹が立った事もありました。でも戦士くんは昔から「俺は強くなって弱い人たちを守りたい!」って、
そう言ってたもんね。
戦士くんは今、夢が叶って…色んな人たちを助けてあげてる。
そんな戦士くんの邪魔なんて出来ないし、しちゃいけない。
それにこんな可愛い子放って置いて、旅に出ちゃう薄情な人はもう待てない。
そんな事思ってばっかだから病気になっちゃったのかなぁ…。


205 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 14:07:14.40 ID:thyke6bZO
でももう気にしないで下さい。
戦士くんはもっと強くなって、もっと沢山の人たちを幸せにしてあげてね。
そして…戦士くん自身も幸せになってね!
これからもずっと戦士くんの幼なじみとして応援してます。
ありがとう戦士くん。私凄く幸せでした。

-----

手紙はそこで終わっている。
読み終えると戦士はただ涙が止まらず、いつまでも墓前から立ち去る事は出来なかった。

ようやく落ち着いた戦士は立ち上がり、大事に手紙をポケットにしまうと、首からぶら下げた古いお守りを取り出し、手紙と共に入れられていた、古びた四つ葉のクローバーをそっとしまいこんだ。


210 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 14:16:32.87 ID:thyke6bZO
〜幼馴染の家〜
幼馴染父「やぁおかえり。晩飯にしようか」
戦士「…親父さん」
幼馴染父「手紙の事かい?大体分かるよ…気にする事はない」
戦士「…」
幼馴染父「あの子も…短いが幸せな人生だったはずだ」
戦士「…」
幼馴染父「ただ…良かったら…また顔を見せに来てやってくれ…」
戦士「…はい」
幼馴染父「さぁ暗い話はここまで。飯にしよう」

〜次の日〜
戦士「色々お世話になりました!」
幼馴染父「もっとゆっくりすればいいのに」
戦士「いや…仲間も待たせてるんで」
幼馴染父「そうだよな。忙しいところこありがとう」
青年「また来て下さいよ!」
戦士「おう!必ず来る。約束だ!」
幼馴染父「では元気で。無理しないでな」
戦士「はい!ではまた!」


212 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 14:18:52.72 ID:0RC2AZWWO
シルフがサンディで再生される


213 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 14:22:09.22 ID:thyke6bZO
〜店〜
召喚士「…」
戦士「…まぁそんなワケだ」
召喚士「戦士…良かったな」
戦士「あぁ。また一つ強くなれた気がするよ…」
召喚士「間違いなく強くなったよ」
戦士「一ヶ月のつもりが一日で逃げちまったけどな」
召喚士「はは。まぁまた行けばいいじゃないか」
戦士「勿論そのつもりだ!」
召喚士「(戦士…立派だなぁ…それに比べて俺は…)」
戦士「それでなんだが…」
召喚士「ん?」
戦士「俺達パーティーもワークショップで少し大きな仕事をしないか?」
召喚士「…実は俺も言おうと思ってたんだ」


214 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 14:27:12.40 ID:thyke6bZO
召喚士「実は俺も召喚獣を増やしたくて…」
戦士「師匠絡みか?」
召喚士「ちょっと…課題を出されて…」
召喚士「(それにコカトリスとユニコーンだけじゃこの先足手まといだし…)
戦士「じゃあアイツらに相談して…いや説得して挑戦しようぜ!」
召喚士「あぁ。そうしよう!」
戦士「ありがとな。召喚士」
召喚士「え?いや俺は何もしてないよ」
戦士「俺はこのパーティーで本当に良かったって思うんだ!」
召喚士「…俺もだ!」


215 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 14:30:54.20 ID:DHyaDui+P
コカトリス「私が足手まといだと、ペニス?」


217 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 14:33:04.79 ID:thyke6bZO
とりあえず一旦終わります。支援ありがとうございました!ノシ

>>215
召喚士「いや違うんですコカトリスさん!召喚獣の数とか、強い敵だと属性とかホラ…ね!」


219 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 14:38:22.29 ID:wU3plo2PO
面白かった


220 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 14:59:01.54 ID:thyke6bZO
次回投下は今日の夜か明日にでも…

話進めるか女二人の一ヶ月か…


221 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 15:02:54.74 ID:z6leypDsO
面白い乙
女ふたなりで!


222 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 15:05:08.34 ID:CI999Tt/O
任せるがふたなりは勘弁


223 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 15:07:09.99 ID:FMOvKfGWO
回想が長すぎるのはなー


232 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 19:57:11.82 ID:thyke6bZO
ほす
ttp://imepita.jp/20091031/717610


233 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 20:00:01.73 ID:pLhadyVIO
>>232
黒髪ショート&黒肌のイメージだったのに


234 :VIPがお送りします [sage] :2009/10/31(土) 20:18:18.76 ID:z6leypDsO
美少女って感じじゃないよな
てか落書きだと思うなら貼るなと何度…


235 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 20:21:01.12 ID:DHyaDui+P
俺は嫌いじゃない


236 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 20:22:11.91 ID:rCrINMBUP
>>1が絵もそこそこうまくておどろいた


239 :VIPがお送りします [] :2009/10/31(土) 22:03:42.05 ID:thyke6bZO
絵は蛇足でしたねスマソ。ほし



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