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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その27
432 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:35:03.63 ID:ysIh2Tobo
〜師匠の家〜

戦士「到着〜っ!!」

盗賊「……私が一番だな」

タッタッタ

召喚士「ねぇっ、ズルくない?」

戦士「コイツに言えよ、急に走り出したのは盗賊だぞ?」

盗賊「……」

召喚士「さすが忍者……汚い」

盗賊「つっ、つべこべ言うなっ!本気で勝ちたければコカトリスを使えば良かろうっ」

召喚士「あ……っ」

戦士「そうだぜ。コカトリスに乗りゃひとっ飛びじゃんかよ」

召喚士「それ、アリなの……?」

盗賊「…勝利に貪欲ならば…思いつくはずだ」

戦士「お主、まだまだ修行が足りぬな。はっはっは!」

召喚士「……腑に落ちないっ。でも返す言葉がない」


433 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:35:43.76 ID:ysIh2Tobo


戦士「そんじゃ、俺は酒蔵に行ってくるわ」

召喚士「うん。俺らは先に墓へ行ってるね」

戦士「師匠酒持ってきたら、すぐ行くわ」

テクテクテク

召喚士「俺らも行きましょうか」

盗賊「…うん」

テクテクテク

召喚士「……あれっ?」

盗賊「…想ったより綺麗だな」

召喚士「ええ、てっきり雑草とかひどいかと思ってましたけど」

盗賊「…冬だからかな?」

召喚士「うーん、俺はマジシャンさんが手入れしているものだと思ってました」

盗賊「…気候の問題かな?」

召喚士「……?」


434 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:36:36.60 ID:ysIh2Tobo
テクテクテク

盗賊「…ほら、墓の周りだけ草木が生えていない」

召喚士「あぁ、海からの冷たい風が……通り道になっているのかも」

盗賊「……」

召喚士「それじゃ簡単に手入れして……」

ザッザッザ

戦士「コイツで弔うとしますか」

召喚士「どうだった?」

戦士「メンテ要らずの酒だけあるぜ。なおもコクが出ていて旨い」

盗賊「……飲んだのか」

戦士「味見せにゃ分からんだろっ」

召喚士「あははっ」

盗賊「…ほらっ、早く手入れするぞ」

戦士「へいへい」

召喚士「じゃあ、反対側は俺がやるね」


435 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:37:07.53 ID:ysIh2Tobo


戦士「……ま、こんなモンだろ」

召喚士「うん。いいと思うよ」

戦士「そんじゃ……」

キュポッ…トクトクトクッ

戦士「さぁ、たらふく飲んでくれよ」

盗賊「……」

召喚士「……よし、それじゃいよいよ家の中を掃除しますか」

戦士「うん。行ってらっしゃい」

盗賊「…行ってらっしゃい」

召喚士「え……っ?」

戦士「忘れたのかよ?……罰ゲーム」

召喚士「……」

盗賊「…埃が払われたら…入るから」

召喚士「…………」


436 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:37:39.84 ID:ysIh2Tobo
テクテクテク…ガチャッ

召喚士「……っ!!」

戦士「どーだぁ?」

召喚士「ごほごほっ!これは思った以上にキツイ……っ!」

盗賊「…ファイト」

召喚士「……もういいです。行ってきますよ」

テクテク…パタン

戦士「ちょっとからかいすぎたかな?」

盗賊「…仕方ないな、手伝うか」

戦士「ハナっからそのつもりだったんだろ?」

盗賊「う、五月蝿いっ!たわけっ!」

テクテクテク…カチャッ

戦士「おーい、召喚士――」

召喚士「うおおぉぉぉぉーっ!!」

ババババッ…テキパキテキパキッ


437 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:38:05.98 ID:ysIh2Tobo
戦士「…………」

盗賊「…………」

ザザザザアアァァ

召喚士「……ふーっ。あ、二人共どうしたの?」

戦士「……いや、エプロン姿……似合いますね」

盗賊「…うん」

召喚士「へっ?」

戦士「手伝うまでもなさそうだな。流石、召喚士」

召喚士「いや、流石の意味がよく分からないけど」

盗賊「…本片付けてくる」

戦士「あっ、俺のも頼むわ」

盗賊「…何だこれは?」

戦士「武具辞典」

召喚士「あぁ、そういえば。もう要らないの?」

戦士「一通りの知識は頭に叩き込んだし、何より貴重な武具は載ってなかったからな」


438 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:38:36.25 ID:ysIh2Tobo
盗賊「……?」

戦士「ゾディアックとか、その辺の事だよ」

盗賊「…なるほど」

召喚士「結局、有意義な情報はなかった感じ?」

戦士「いや、武具についての知識はそれなりに得たし、役立ったよ」

召喚士「……そっか」

戦士「他にも面白そうな本あるかもな」

召喚士「掃除が終わったら、ゆっくり見てみようか」

盗賊「…じゃあ、ついでに整理しておくよ」

テクテクテク

戦士「そんじゃ、家の中は任せるわ」

召喚士「どこ行くの?」

戦士「上〜。屋根と煙突の中、掃除してくるわ」

召喚士「うん。気を付けてね」

テクテク…パタン

召喚士「……よーし、一気に頑張るぞ〜っ!!」


439 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:39:06.35 ID:ysIh2Tobo
〜本国郊外〜

魔道士「こ……こは!?」

眼鏡「本国内の地下水路へと続く入り口さ」

ジュニア「つい最近、ようやく掘り進んで繋いだものだ」

皇太子「……と、いう事は」

ジュニア「本国と鉱石の町を繋ぐ、トンネルです」

魔道士「あ……っ!!これって、電話の……」

眼鏡「そういう事」

皇太子「成程。ここなら国軍の手も回らぬか」

ジュニア「絶対、とは言い切れませんけどね。特に本国内に入れば……」

眼鏡「地下水路に手を回されている可能性もある」

皇太子「……」

賢者「どうするつもりかな……ふぅ」

皇太子「行く価値はありそうだ。念の為、夜まで待つとしよう」

魔道士「はいっ!」


440 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:39:34.20 ID:ysIh2Tobo
〜師匠の家、夕方〜

戦士「盗賊〜。釘取ってくれー」

盗賊「…投げるぞ」

ポイッ

召喚士「そっちはどう?」

戦士「おーう、あとはここの補修で完――」

ガンッ

戦士「いってぇ!!」

盗賊「…余所見しているからだ、馬鹿っ」

召喚士「だ、大丈夫!?」

戦士「ハンマーで指叩いちまっただけだ。心配すんな」

召喚士「だ、だけって……」

戦士「おーし終わり!これで屋根の雨漏りも隙間風もないはずだ!」

召喚士「さっすが戦士っ!!」

戦士「おうよっ、任しとき!」


441 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:40:06.00 ID:ysIh2Tobo


グツグツグツ

召喚士「もうじき出来るよ〜」

戦士「ん〜っ、いい匂いだ」

盗賊「…うん」

召喚士「魔道士さんには負けるけどね、ははっ」

戦士「……」

盗賊「……」

召喚士「あっ、ごめん……」

盗賊「…いや、別に…謝られても」

戦士「ああ。俺らは別に……なぁ?」

盗賊「…でも、魔道士の料理も恋しいな」

召喚士「ええ」

戦士「もうちょっとの辛抱だろ。気にしたら負けだ」

盗賊「……うん」


442 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:40:42.11 ID:ysIh2Tobo
テクテクテク

召喚士「はいっ、お待たせ!」

戦士「おぉ、美味そう!!」

盗賊「……ビーフシチュー?」

召喚士「ええ、多分食べられると思いますけど」

盗賊「…だ、大丈夫だ!匂いが間違いない!」

召喚士「!?」

戦士「あん?何だそれ?」

盗賊「…あとで読もうと思って」

召喚士「あっ、何でしたっけこれ。あの有名な戯曲の……」

戦士「ふぅん。どんなんだっけ?」

召喚士「争う両家の男女を描いた恋の話で……有名じゃん」

戦士「知らん。つーか、こっちは絵本か?」

召喚士「魔物と老人。眠り姫……あっ!!」

盗賊「…雪山で聞いたから…気になってな」


443 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:41:15.26 ID:ysIh2Tobo
戦士「面白いのか、これ?」

盗賊「…さぁ」

戦士「まーいいや、そんな事よりメシだメシ!」

召喚士「うんっ、冷めないうちに食べちゃってよ」

盗賊「…いただきます」

戦士「……おぉ」

盗賊「……おぉーっ」

召喚士「な、何っ?」

戦士「うまい!」

盗賊「…うんっ!」

召喚士「良かったぁ〜。結構心配だったんだよね」

戦士「そして久々のコイツ!」

ドンッ…キュポン

戦士「……ぷっはああぁぁ!!染みるぅ〜!!」

盗賊「……オッサン」


444 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:41:51.77 ID:ysIh2Tobo


召喚士「はぁ、食べたし飲んだねっ」

戦士「ああ。ちょいとばかし贅沢しちまったな」

召喚士「お風呂どうする?」

盗賊「…先にいいぞ」

召喚士「じゃあ準備してきます」

戦士「おうっ」

盗賊「……」

戦士「んで、面白いか?」

盗賊「…自分で読むがいいさ」

ポイッ…パシッ

戦士「……魔物と老人、ねぇ」

ペラッ

戦士「あるところに、魔法も使えない、か弱いお爺さんがおりました」

盗賊「声に出さなくていいっ!静かに読めっ!」


445 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:42:34.35 ID:ysIh2Tobo
戦士「おーおー手厳しいです事」

盗賊「…あのなぁ」

テクテクテク

召喚士「戦士、先に入ったら?」

戦士「おっと、そんじゃひとっ風呂浴びてくっかぁ!」

タタッ

盗賊「……っ」

召喚士「どうかしたんですか?」

盗賊「…いや、何でもないよ」

召喚士「さて、と薪の用意してきます」

盗賊「…ああ」

召喚士「もう春とは言え、流石に夜になると冷えますね」

盗賊「…うん」

召喚士「……それじゃ、行ってきます」

盗賊「……気を付けてな」


446 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:43:16.74 ID:ysIh2Tobo
〜本国郊外〜

ジュニア「さーて、それじゃ行きますか」

皇太子「うむ」

眼鏡「僕はここで待機していよう」

ジュニア「すまん、何かあったら頼む」

眼鏡「まぁ、何かあったらまずいんだけどね」

賢者「それじゃあ僕も残るとしようか……ふぅ」

皇太子「では、我ら3名が先に入るとしようか」

魔道士「はいっ」

ジュニア「30分後、異常がなければ地下水路への入り口で集合だ」

眼鏡「……分かった」

タッタッタッタッタ

眼鏡「……それで、さっきの話の続きかい?」

賢者「……君、魔物なのかな?」

眼鏡「そうだとしたら?」


447 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:43:46.44 ID:ysIh2Tobo
賢者「……別に。何もないよ……ふぅ」

眼鏡「……」

賢者「不思議なものだね。外見も人間のそれなのに……ふぅ」

眼鏡「外見を模す事が出来る魔物なんて、少なくないよ」

賢者「……そう」

眼鏡「気配では決して、分からないと自負してたんだけどなぁ」

賢者「気配なんて分からないさ……ふぅ」

眼鏡「じゃあ、どうして気付いたのかな?」

賢者「……君に流れる魔力、人間のものじゃないからね……ふぅ」

眼鏡「へぇ、そんな事まで分かるのか。凄いな」

賢者「知りたくもないんだけどね……ふぅ」

眼鏡「……まぁ、安心してくれ。僕は君達の味方さ」

賢者「だろうね。悪い感じはしないよ」

眼鏡「そういうところが好きなんだ。人間のね」

賢者「……ふぅ」


448 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:44:17.82 ID:ysIh2Tobo
タッタッタッタッタ

魔道士「……」

ジュニア「ここを抜ければ地下水路です」

皇太子「……うむ」

タッタッタ…ザザッ

ジュニア「……」

キョロキョロ

ジュニア「……特に何もないみたいですね」

皇太子「そうか」

魔道士「良かったですねっ」

皇太子「国軍にしては手緩いな」

魔道士「へ……っ?」

皇太子「総司令が居らんとは言え、警備網が軽いとは思わんか?」

ジュニア「……まぁ、確かに」

皇太子「大軍師や青年兵が指揮しているはずなんだがな」


449 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:50:58.38 ID:ysIh2Tobo
魔道士「確かに、あの人達ならここだって気付きそうなものですけど……」

皇太子(知っていながら、あえて外した……?)

ジュニア「罠、か?いや、それはないな」

魔道士「……?」

皇太子「魔物や犯罪者ならいざ知らず、我らを捕らえれば良いだけの話」

ジュニア「いちいち罠を張り巡らせる必要はないって事さ」

魔道士「なるほど…っ、言われてみれば……」

ジュニア「まぁ、先に進んでみれば分かるって事ですね……ハッハ!」

皇太子「ああ、行くしかあるまいな」

魔道士「……よぉしっ!」

ジュニア「ひとまず港側へ抜けて、身を潜めましょう」

皇太子「そうだな。しかし、何処へ身を寄せるとするか」

ジュニア「……木を隠すなら森の中ですよ」

魔道士「……?」

ジュニア「とにかく、あの二人が来るまでここで待機したましょうや。ハッハ」


450 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:51:48.75 ID:ysIh2Tobo
ドドッドドッドドッドドッ

王宮兵「開門っ、開門ーっ!!」

ギギイイィィ…パッカパッカパッカ…

右秘書官「……」

カチャッ…テクテクテク

エリート「このような刻に何処へ行かれていたのですっ、父上!!」

右大臣「……すまんな、どうしても必要だったのだ」

エリート「……?」

右秘書官「ともかく、王宮内へ戻りましょう」

右大臣「左翼の動きは?」

エリート「特にありません。殿下と王女についても未だ行方不明です」

右大臣「……そうか」

エリート「幾つか対策案を考えました。目を通して頂けますか?」

右大臣「分かった。こちらも見て貰いたいものがある」

エリート「……?」


451 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:52:34.40 ID:ysIh2Tobo
〜会議室〜

右文官「おぉ、右大臣様!心配致しましたぞ!」

右大臣「すまんな、どうしても知られたくなかったものでな」

エリート「……」

テクテクテク…パサッ

右秘書官「それでは改めて、資料をお配り致します」

右大臣「……」

エリート「まず、基本的な概要ですが……」

右大臣「駄目だ、これでは時間が掛かりすぎる」

エリート「……」

右秘書官「しかしですね、今は時間を稼ぐ事でしか防ぐ手立ては……」

右大臣「五ヵ年計画はどうする?」

エリート「当然、スライド致します。それ以外には……」

右大臣「駄目だな、時期は絶対にずらせないのだ」

エリート「何故ですっ!?内通者が存在する今、時期など……」


452 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:53:26.57 ID:ysIh2Tobo
右大臣「確かに筒抜けやもしれぬ。しかし、それは前から分かっておる事」

エリート「……?」

右大臣「何も内通者だけが、有利なわけではないのだぞ」

右文官「そっ、それは一体……」

エリート「内通者を泳がせ、逆手を取っていると……?」

右大臣「……そこまでは知らんよ。国軍の者にでも聞くが良い」

エリート「……」

右大臣「それにだ、五ヵ年計画は最低限の被害に基づいた作戦なのだ」

右秘書官「……?」

エリート「……予言、ですか」

右大臣「そうだ」

エリート「では父上、どうすれば良いと申されるのか?」

右大臣「その為に私は、はるばる足を運んだのだよ」

エリート「……?」

右大臣「これを見て欲しい」


453 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:54:00.86 ID:ysIh2Tobo
コトッ

右文官「これは……?」

右大臣「我らは、王の手紙と呼んでおる」

エリート「王の手紙?」

カチャッ…ドサッ

右大臣「陛下がこれをしたためたのは、何年前であったかなぁ」

スッ

右秘書官「……?」

右大臣「お主宛にだ、受け取るが良い」

右秘書官「へ、陛下が私に……ですか!?」

右大臣「これは右文官宛。そしてこれは……」

パサッ

右大臣「エリート、お前宛だ」

エリート「……っ」

右大臣「各自それを読んで、陛下の思いを汲み取ってくれ」


454 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:54:26.85 ID:ysIh2Tobo
右秘書官「…………」

右文官「…………」

エリート「…………」

右大臣「陛下の思い、伝わったか?」

右文官「……へっ、陛下ぁ」

右秘書官「……ここまで私達の事を想って……っ」

エリート「……っ」

パサッ

エリート「亡き陛下の国を愛する、そして憂う気持ちは重々に伝わりました」

右大臣「……」

エリート「しかし、これで全てが変わるとは思えません」

右大臣「……」

エリート「殿下の思いを無碍にしようと言うわけではありません。しかし……」

ガチャッ…カツカツカツ

大軍師「……どうも。お忙しいところ失礼致しますよ。ふっふ」


455 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:54:58.26 ID:ysIh2Tobo
エリート「大軍師殿っ!?」

大軍師「此度は、大変な騒ぎにとなってしまいましたね」

右大臣「何用か?」

大軍師「現在我が国は、国と軍のットップ二人を失うという、危機に陥っております」

右文官「そうだ。だからこそ我々が……」

大軍師「実は、先日より独自に調査している資料がありまして」

カツカツカツ…パサッ

大軍師「本部の資料室における物なので、表面上のみの資料ですが」

右秘書官「こ、これはっ!!」

右大臣「……っ」

大軍師「お役に、立ちますかね?」

エリート「……あった」

大軍師「……?」

エリート「王の手紙に……これが付けば、威力は倍増なんてものではないっ」

大軍師「ほぉ、そうやらお役に立てそうですね」


456 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 18:55:19.82 ID:vlGz7qnAO
>>1乙
逃避行パート面白いな
戦士一行もとりあえず元気そうでなにより
そして今が一番の狙い時なのに現れない魔導師ちゃん(68)の人…>>415のせいで気になり始めてきたわ


457 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:55:31.03 ID:ysIh2Tobo
右秘書官「そうかっ、確かにこれは脅迫にも近いやもしれんが……」

エリート「……父上」

右大臣「……」

エリート「貴方のものもありますが?」

右大臣「……そうか」

エリート「これを放てば貴方も消えますよ……?」

右大臣「……構わん」

エリート「!?」

右大臣「私の事など気にするな。構わずやってくれ」

右文官「右大臣様……っ」

エリート「……分かりました。では、お言葉に甘えましょう」

大軍師「王の手紙……ですか。成程、確かに……効果的ですねぇ」

エリート「よしっ、すぐに準備を始めてくれ!」

右大臣「あとは……あの二人が戻ってくれば……」

エリート「左大臣の野望もこれまでです」


458 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 19:00:39.72 ID:ysIh2Tobo
とりあえずここまでにて!多数のご支援、本当に感謝!
それではお疲れ様でした!失礼致しますー!ノシ

>>456
ありがとうございます!
多分あの方は…ワーカーとしてあちらの世界に…


459 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 19:04:07.87 ID:GzURcyVDO
>>1乙
確かに日常パートなんかもそうだけど、>>1の話は戦闘以外も面白いのが凄いよな−


そして魔導師の人は確かに気になるな…
無事だと良いんだけどね。


460 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 19:20:57.58 ID:pkx02iKDO
>>1乙
いい加減投下中にレスするのやめようよ
流れ見てわかるっしょ


463 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 22:41:55.03 ID:2QNf++yeo
>>460
お前こそいい加減読者様卒業しろよ
流れ見ればわかるっしょ
スレは黙ってみるような所じゃねえよ
レスがどれだけありがたいか、SS制作者総合スレにでも行って訊いて来い


464 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 23:15:00.12 ID:w1VnzpISO
レスは大事だろうけど投下終わってからでよくね?


て意味じゃね?


467 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/04/05(火) 23:36:19.62 ID:IZ9qkEFUP
はいはい、何度もあがった話題だからしたい人にはさせて強制しないようにね


473 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/06(水) 11:25:51.30 ID:wMNjaxVDO
変に伸びてると思ったら
どうでもいい討論だったでござる



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