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幼剣士「待っていて下さい・・僕が必ず・・!」
214 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/30(日) 06:06:05 ID:jazgb1JE
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・【その後、喫茶店】

 
マスター「・・・で、表彰式も終わったのか?」

青年剣士「はい。副賞で10万ゴールドを頂いたのですが、幼剣士がどうしてもというので、
       めがね魔道と童子騎士の分の武器を買ってあげました」


童子騎士「へへ・・・ありがとうな幼剣士」

めがね魔道「ありがとう!」


マスター「友達想いだな」ハハ

幼剣士「えへへ・・・」


215 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:06:41 ID:jazgb1JE
 
マスター「っていうことは、これで予定は終わりだし・・・北西の大聖堂に戻るのか?」

青年剣士「そうです・・・ね。明日から一度、幼剣士らを送ってからココに仕事があるので戻ってきます」


幼剣士「えぇ・・・お兄ちゃんまたどっか行っちゃうの?」

青年剣士「うん、ちょっと色々仕事があってね・・・、すぐに戻って修行の続きはするよ」ニコッ

幼剣士「約束だよ!」

青年剣士「はは・・・約束は守るよ。久々の遠征の仕事になりそうだから、ちょっと遅くなるかもしれないけどね」


めがね魔道「どこに行くんですか?」

青年剣士「星屑の国・・・・、ずっと西にある小さな国だよ」


216 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:07:11 ID:jazgb1JE
 
童子騎士「・・・聞いたことないなぁ」


マスター「・・・スターダスト。星屑の町・・・か」

童子騎士「マスター・・・知ってるの?」


マスター「あぁ。正式名称は、星降る町・・・。そりゃあもう世界でも最高と呼ばれた星を眺められる丘があるんだ」

青年剣士「・・・・」

めがね魔道「それが何で・・・星屑の町・・・?」


217 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:07:42 ID:jazgb1JE
 
マスター「30年前に起きた、魔王との戦争が引き金になってな。とある理由で内戦が勃発したんだ」

幼剣士「ない・・・せん?」

マスター「あぁ。それが原因で、皮肉をこめられた名前で呼ばれるようになった。
      それが"星屑の国"、スターダストだ」


幼剣士「うーん・・・?」

童子騎士「ね、ねぇ師匠。それって危険じゃないんですか?」


青年剣士「はは、大丈夫だよ。内戦が最近終結してね・・・それの復興支援に向かうんだ」

幼剣士「・・・ぜったい?」

青年剣士「あぁ、絶対だよ」


218 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:08:16 ID:jazgb1JE
 
マスター「ま、心配ないだろ。よっぽどじゃない限りは問題ない」

青年剣士「そうですね・・・。それに、危険というほどの事はたくさん経験してきましたので」ハハ

幼剣士「・・・じゃあ、修行しながら待ってるからね!」


青年剣士「あぁ。たーだし、乙女僧侶からは怒られないようにな?」ポンッ

幼剣士「うぅ・・・わかってるよ!」


童子騎士「し、精進します・・・」

めがね魔道「同じく・・・」


219 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:09:03 ID:jazgb1JE
 
マスター「はは・・・じゃ、今日は今まで以上に旨いモン作って元気に送り出してやるか!」


幼剣士「わぁい!」

童子騎士「パ・・・パフェを・・・っ」ボソッ

めがね魔道「・・・」ジー


童子騎士「な、なんだよこっち見るんじゃねー!」ゲシッ

めがね魔道「痛いってばぁ!」


全員「ははは・・・・」


220 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:09:40 ID:jazgb1JE
 
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

マスター「ふぅ、最後の最後まで騒いでたが・・・やっと寝たみたいだな」

青年剣士「えぇ・・・この数日間、お世話になりました」ペコッ


マスター「あぁいやいい・・・堅苦しい挨拶とかはいらねえよ」

青年剣士「迷惑でしたよね」ハァ

マスター「そんなことはねえさ。むしろ久々に賑わってて楽しかったぜ」

青年剣士「そう言っていただけると有難いです」ハハ


マスター「ま・・・ちょっと付き合えよ。少しだけなら、呑めるんだろ?」ドン

青年剣士「・・・少しだけですよ」


221 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:10:17 ID:jazgb1JE
 
・・・・・・・・・・・・・・

幼剣士「・・・」ハッ


童子騎士「・・・」グーグー

めがね魔道「・・・」スゥスゥ


幼剣士「・・・おしっこ・・」

 
・・・・・トコトコ・・・・
ガチャッ・・・・ギィ・・・


幼剣士「あ・・・お兄ちゃんたちまだ起きてるんだ・・・。何話してるんだろ・・・」ネムネム


222 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:10:57 ID:jazgb1JE
 
青年剣士「・・・・というわけです」

マスター「おい・・・本当かよそれは・・・」


青年剣士「えぇ・・マスターには伝えておかないといけないと思いまして・・・」

マスター「・・・万が一、それが本当だったらどうなる?」

青年剣士「もしかしたらですよ?本当にもしかしたらですが・・・・、その時の再来になるかもしれません・・・」


マスター「・・・そんなことになったら・・・」

青年剣士「まだどのような存在かは把握しきれてないようなんです」


223 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/30(日) 06:12:10 ID:jazgb1JE
 
幼剣士「・・・?」



マスター「そのなんだ・・・ってことは・・・・その紛争も・・・・ソイツの・・・?」

青年剣士「暴走、塔。そしてその紛争・・・・、確証に近いものもあります」

マスター「最悪、亀裂が開いたら・・・」

青年剣士「・・・再来になると思います」

マスター「・・・・ざっけんじゃねえぞ!!!」ガチャン!!


幼剣士「・・・ひっ!」ビクッ


青年剣士「よ・・・幼剣士・・・!」ハッ


233 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/06/30(日) 22:27:26 ID:jazgb1JE
携帯書き込みで、酉をそのまま書き込みしてしまったので酉変更致します。
レス流ししてしまいました申し訳ないです。

あと、忙しさにひと段落ついたので明日からは今まで通り更新致します。


234 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:03:45 ID:jazgb1JE
 
マスター「お・・おい・・・、幼剣士、いつからそこにいた?」

幼剣士「え・・・その・・・僕・・・・」ビクビク


青年剣士「・・・」スッ

幼剣士「・・・!!」ビクッ


青年剣士「・・・・大丈夫」ダキッ

幼剣士「おにいちゃ・・・」


青年剣士「ただ、今の話は忘れて・・・ね?みんなにも秘密だよ・・・いいかな・・・?」ニコッ


235 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:05:05 ID:jazgb1JE
 
幼剣士「う・・・・・うん・・・」グスッ

青年剣士「・・・大丈夫だからね」ポンポン

幼剣士「うん・・・・うん・・・・・・」エグッ


マスター「何だ・・その、悪かった・・」


青年剣士「仕方ないですよ・・・」

幼剣士「あの・・・お・・・・兄ちゃん・・・・」

青年剣士「・・・うん?」


幼剣士「・・・本当に・・・大丈夫な・・・の・・・?その・・・今回の、お仕事・・」


236 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:05:50 ID:jazgb1JE
 
青年剣士「あぁ・・・大丈夫だよ・・・。俺は幼剣士のお兄ちゃんだよ?・・・大丈夫・・・」ポンポン

幼剣士「・・・うん・・・」

青年剣士「・・・さ、部屋に戻って寝よう・・・」

幼剣士「あ・・・おしっこ・・・」

青年剣士「そっか、それで起きてきたんだね・・・一緒に行って、一緒に寝ようか?」ニコッ

幼剣士「・・・うんっ」


マスター「しゃあないわな」ハハ


青年剣士「・・・じゃ、マスター・・・おやすみなさい」

マスター「・・・あぁ」


237 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:06:27 ID:jazgb1JE
 
 
・・・・・・・ギィ・・・


・・・・・バタン・・・


238 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:07:43 ID:jazgb1JE
 
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
――【朝】


・・・チュンチュン・・


幼剣士「・・・う〜ん・・?」モゾッ


童子騎士「あ、起きた」

めがね魔道「おはよ〜」


幼剣士「・・・あ、お兄ちゃんは・・・!?」ハッ


239 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:08:32 ID:jazgb1JE
 
童子騎士「師匠なら喫茶店側で朝の支度の手伝いしてるよ」

めがね魔道「もうすぐ帰るから、準備だけはしておけだって」


幼剣士「・・・そっか」

童子騎士「何かあったのか?」

幼剣士「あ・・・ううん。何でもない・・・」

童子騎士「・・・?」


幼剣士(昨晩のことは・・・今は忘れよう・・・大丈夫だよね・・・)ウン


240 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:09:33 ID:jazgb1JE
 
・・・・ガチャッ


青年剣士「おはよう皆!・・・全員起きたかな?」


幼剣士「・・・お兄ちゃん」

青年剣士「お、幼剣士も起きたね。じゃ・・・朝ご飯食べて、マスターに挨拶して帰ろうっか」

幼剣士「うん・・・」


童子騎士「分かりました!」

めがね魔道「じゃ、みんな行こうっ!」


241 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:11:34 ID:jazgb1JE
 
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


マスター「じゃ、この数日お疲れ様だったな」ニカッ

青年剣士「はい、本当にお世話になりました。最後に美味しい朝ご飯も・・ありがとうございました」ペコッ

マスター「おう、いつでも来いよ」


幼剣士「ありがとう・・・マスター!」

童子騎士「ありがとうございましたぁっ!」

めがね魔道「お世話になりました!」


242 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:13:25 ID:jazgb1JE
 
マスター「じゃ、気をつけてな」

青年剣士「はい。では、また・・・」

マスター「うんむ」


・・・・・ギィ・・・ガランガラン・・・


マスター「嵐のように去っていったな。ま、俺はいつも通り頑張りますかっ!」・・・フゥ


243 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/06/30(日) 23:14:01 ID:jazgb1JE
 
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・


244 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/06/30(日) 23:15:10 ID:jazgb1JE
新酉がてら、一旦終了です。明日からまた再更新致しますので、よろしくお願いいたします。


246 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/01(月) 11:44:47 ID:pNhiJQ1Y
 
・・・・・・・・・・・・・・・
――【大聖堂】
 

青年剣士「・・・ふぅ〜・・やっと着いたね」

幼剣士「なんか、すっごい久々な気がする」


童子騎士「本当にそう思うよ」

めがね魔道「今日はなんだかよく眠れそう」フワァ


247 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/01(月) 11:45:26 ID:pNhiJQ1Y
 
乙女僧侶「あ・・・皆さん!お帰りなさいです!」

幼剣士「ただいまー!」

童子騎士「ただいま!」

めがね魔道「ただいま!」

青年剣士「・・・ただいま」ニコッ


248 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/01(月) 11:45:56 ID:pNhiJQ1Y
 
乙女僧侶「それで、結果はどうだったんですか?」

青年剣士「童子騎士とめがね魔道は予選で負けたけど、幼剣士は準優勝だったよ」ハハ

幼剣士「へへーん!」


乙女僧侶「わぁっ!すごいですねえ・・・偉いですよ!」ナデナデ

幼剣士「えへへ・・・」


童子騎士「乙女僧侶さん!俺は!?」

乙女僧侶「さ、皆帰ってきたことだし・・・おいしい晩御飯の支度でもしますかね!」パタパタ


童子騎士「・・・」デデーン

めがね魔道「・・・ドンマイ」ポンッ


249 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/01(月) 11:47:49 ID:pNhiJQ1Y
 
青年剣士「あ、乙女僧侶・・・ごめん。すぐに今から本部に戻らないといけないんだ」

乙女僧侶「ええ・・・そうなんですか・・・」ショボン


青年剣士「次戻ってきたら、ご馳走になるよ」ハハ

乙女僧侶「次はいつ帰ってくるんですか?」

青年剣士「ちょっとした遠征だから・・・未定っていえば未定かな?」

乙女僧侶「そうなんですかあ・・・残念です」

青年剣士「それまで、弟子と弟のこと・・頼んだよ」ハハ


250 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/01(月) 11:49:58 ID:pNhiJQ1Y
 
乙女僧侶「ええ、任せてください」

青年剣士「・・・さて。それじゃあ行こうかな」

乙女僧侶「本当に忙しいんですね・・・休む暇もないなんて」

青年剣士「ま、これはこれで楽しいからいいんだけどね」ハハ


幼剣士「・・・行ってらっしゃい」

青年剣士「あぁ。行ってくるよ」


童子騎士「行ってらっしゃい!」

めがね魔道「いってらっしゃい師匠!」

 
タッタッタッタ・・・・


251 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/01(月) 11:50:34 ID:pNhiJQ1Y
 
童子騎士「・・・・あーあ、行っちゃったか・・・師匠」

幼剣士「・・・」

めがね魔道「何か、夢みたいな数日だったなぁ・・・色々遊べたし・・・」

童子騎士「そうだなあ・・・」


乙女僧侶「ほーら、いいから早く中に入って掃除を手伝ってください」


童子騎士「えぇー!」

乙女僧侶「・・・」ニッコリ

童子騎士「は、はい!手伝います!」


パタパタ・・・・タッタッタッタ・・


252 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/01(月) 11:51:09 ID:pNhiJQ1Y
 
乙女僧侶「全く・・・。ま、あれはれで可愛いとは思いますけどね」


・・・ゴロゴロ・・・


乙女僧侶「・・・・う〜ん、雷雲ですね・・・・一雨きますかね・・・。洗濯物しまっちゃいましょう!」

タッタッタ・・・


・・ゴロ・・・・ゴロゴロ・・・・


ポツッ・・・
ポツッポツポツ・・・・・・・

サァァァァ―――――・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・


253 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/01(月) 11:51:57 ID:pNhiJQ1Y


・・
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・



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