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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その24
- 924 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/02/04(金) 17:56:46.04 ID:2ZiLQH9uo
ズガアアァァンッ!!
コカトリス「はあぁっ!!」
ドゴオオォォッ!!
天才「ちぃ……っ!!」
ヒョイッ…ズザザアァ
召喚士「…なんてすばしっこいんだ…っ」
魔道士「召喚士さん…っ」
召喚士「魔道士さん、援護を!」
魔道士「で、でも…っ」
召喚士「あれは一見、天才さんの姿をしていますが……」
魔道士「……っ」
召喚士「惑わされてはいけません!偽者ですっ!」
魔道士「……」
ザッ
魔道士「……わ、分かりました…っ」
- 925 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/04(金) 17:57:50.76 ID:2ZiLQH9uo
ブオンッ!!…ヒュンッ!!
天才(バッカヤロー!実際のコカトリスはこんなクソデカくねぇだろうがよっ!)
コカトリス「おおぉぉ!!」
天才(あいつん中でどんだけ過大評価されてんだよ…っ)
ググッ…バゴオオォォンッ!!
天才(それにあのツラ……」
召喚士「コカトリス!左から回り込むんだ!」
天才(どんだけ美化されてんだっつの……)
魔道士「……撃ちますっ!」
天才「!?」
キュイイィィ…ドドオオォォンッ!!
天才「――っ!!」
ゴアオオォォッ!!
天才「炎やら石化やら……いい加減に……しやがれえぇ!!」
グオッ……ドズウウゥゥンッ!!
- 926 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/04(金) 17:59:19.13 ID:2ZiLQH9uo
天才「はぁ……はぁ……はぁ……っ」
召喚士「……」
天才(なんとかしねぇと…こりゃやべぇぞ)
召喚士(……だいぶ息があがっているようだなぁ…クックク)
通常よりも巨大かつ尋常でない強さを持つコカトリスと、それを操る主。
これはどちらも魔道士の脳内における想像上のものに過ぎない。
召喚士(…ククッ、もうそろそろ…邪魔者には立ち去って貰うとするかい)
しかしながら魔道士の想像上において、召喚士とコカトリスは美化されており、
外見や能力においてオリジナルのものより遥か超越してものを有している。
召喚士「魔道士さん、土と雷をっ!」
魔道士「は、はいっ!」
召喚士の姿を模すその正体は夢魔、『インキュバス』。
当事者の夢の中へ入り込み、その命を吸う卑劣な魔物である。
召喚士「行けっ!ワイバーン!!スキュラ!!スフィンクス!!ユニコーン!!」
天才「くそったれええぇぇ!!」
- 927 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/04(金) 18:00:35.90 ID:2ZiLQH9uo
シュイイィィンッ…ドドオオォォ
天才「……っ」
総勢五体の召喚獣が天才の前に立ちはだかる。
召喚士「…さぁ、一気に決めてやるぞ!魔物っ!!」
魔道士「す、凄い……っ!」
天才「流石にこりゃ…シャレにならんな」
ボッ…ボボボッ
天才「……五行……土ぃ!!」
ドドオオォォンッ!!…ズガガガガッ!!
魔道士「きゃあーっ!!」
召喚士「逃がすかっ!!」
ゴウッ!!
魔道士「……っ」
シュウウゥゥ
召喚士「…くそっ、逃げられたか!」
- 928 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/04(金) 18:01:27.13 ID:2ZiLQH9uo
ザッ
魔道士「召喚士さん……っ」
召喚士「魔道士さん、追いましょう」
魔道士「で、でも…一度ここから出た方が……」
召喚士「いえ、それこそ敵の思う壺です。危険ですよ」
魔道士「そう…なんですか…?」
召喚士「ええ。あいつ……どこに行ったんだ…っ」
キョロキョロ
魔道士「天才さんの偽者…ドッペルゲンガーですかね?」
召喚士「…ドッペル…ああ、そうかもしれませんね」
魔道士「だったら…話せば何とか……」
召喚士「それは危険すぎますよ。近づかずに倒した方が賢明です」
魔道士「……」
召喚士「…さぁ、奴を追いましょう!」
魔道士「…は、はいっ!」
- 929 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/04(金) 18:02:15.52 ID:2ZiLQH9uo
ザザッ
天才「…ふーっ。撒いたとは思えねぇが」
ズザッ
天才「ひとまず作戦タイムだ」
漆黒の空間内、壁と壁のようなものの間で天才は息を潜める。
天才(夢魔だけに集中出来りゃあ何とかなるんだが……)
ズズッ…
天才(なんとかアイツが気付いてくれりゃ……)
ズズズッ
天才「何っ!?」
バゴオオォォンッ!!
スフィンクス「見ぃ〜つけた!」
天才「ちぃっ!」
ババッ
スフィンクス「ダーブールーパーンチッ!!」
- 930 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/04(金) 18:03:51.41 ID:2ZiLQH9uo
天才「いい加減……ウゼェんだよおおぉぉ!!」
キュイイイィィ
スフィンクス「――っ!?」
天才「……五行……聖っ!!」
カッ!!……ドドオオォォォォ…
天才「はぁ……はぁ…はぁ…」
パラパラパラッ…ゴトッ
天才「こんなところで…無駄な魔力使いたかねぇんだよ…。くそ…っ」
ザッザッザ
召喚士「スフィンクスを…一撃か…っ」
魔道士「……っ」
天才「……作戦は、遮二無二頑張れってか」
コカトリス「はぁ!!」
天才(頼む魔道士っ!気付いてくれ……!)
ユニコーン「てやーっ!」
- 931 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/04(金) 18:04:32.04 ID:2ZiLQH9uo
天才(微々たる違和感で構わないんだ……っ!)
スキュラ「グガアアァァ!!」
天才(お前なら分かるはずだっ!そうだろ……っ!!)
ワイバーン「ガアアァァーッ!!」
天才「魔道士ーっ!!」
魔道士「!!」
天才「五行…水!!」
ドドオォォン…ギキイイィィン!!
ワイバーン「――ッ!!」
天才「五行ぉ……火!!」
ドドオオォォンッ…ゴアオオォォッ!!
スキュラ「グギイイィィ――!!」
天才「五行……っ」
グクンッ…ズザッ
召喚士「……よし、とどめだ…っ!」
- 932 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/04(金) 18:05:23.76 ID:2ZiLQH9uo
ザンッ…ゴウッ!!
ユニコーン「はあぁーっ!」
コカトリス「ふんっ!!」
天才「……」
片膝立ちの天才がにやりと微笑んだ。
キュイイィィ
天才「風と火を得たこの……」
ゴゴゴゴゴゴ…
天才「ツヴァイハンダーに……」
シュバアアァァッ!!
天才「俺様の……三行でええぇぇ」
魔道士「あの……光は……っ!!」
召喚士「五行……っ!!」
光り輝く大剣の一振りにより、二匹の召喚獣は消滅する。
天才「……ふーっ、残るは……てめぇだ」
- 933 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/04(金) 18:37:00.54 ID:b/Clw50Po
>>930
聖行使ってる…
- 942 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:16:57.84 ID:dFIkhkwso
召喚士「なっ……」
天才「……」
功績ランク一位である天才。その称号に相応しい力量を彼は当然持っている。
武力と魔力、両面において圧倒的であるにも関わらず、
回りくどい戦い方をした事には理由がある。
天才「さぁ、どうする?そっちからくっか?」
召喚士「……っ」
一つは、第三者である魔道士の夢の中である事。
召喚獣を無視し、宿主である召喚士さえ倒してしまえば、
襲い掛かる複数の召喚獣も消滅する事は無論、承知の上である。
天才(魔道士……お前自身が……)
魔道士「…………」
ここは魔道士の夢の中。つまり夢魔をここで殺してしまっては、
二人は一生、夢の世界へ閉じ込められてしまうのだ。
現実ではそう、ただ眠っているだけのような状態……。
- 943 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:17:40.43 ID:dFIkhkwso
天才(お前自身が……気付くづくんだっ、頼む……っ)
二つ目の理由。それはある現象を魔道士へ見せ付ける為。
召喚士「……ならば」
魔道士「……っ!!」
天才「……く…っ」
ある現象。それは言わずもがな……五行。
天才(五行は魔物にゃ使えねぇ……っ!その事に……気付くんだ!!)
魔道士「…………」
天才の願いが通じたわけではないが、魔道士はふと、異変に気付く。
魔道士「……っ」
召喚士「やってやる……やってやるさ!」
魔道士(何で……)
天才「……っ」
魔道士(何で、敵である天才さんが五行を……!?)
召喚士「行くぞっ!!」
- 944 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:18:15.33 ID:dFIkhkwso
魔道士(それに召喚士さん……っ)
天才「……ちぃ!!」
魔道士(何で、召喚獣があれだけやられたのに……)
召喚士「行けっ!コカトリスー!!」
シュイイィィン
天才「俺はこれ以上なああぁぁ」
ザッ
天才「魔力……使いたかねぇんだよおぉーっ!!」
キュイイィィ…
召喚士「――っ!?」
天才「……お……前…っ」
ザッザッザ
魔道士「……」
ザッザッザ…ピタッ
険しい表情の魔道士が、天才と召喚士の間に割って入り立ち止まった。
- 945 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:18:52.30 ID:dFIkhkwso
〜北の森〜
盗賊「……はぁ……はぁ」
ザッザッザ…ザザッ…スタッ
盗賊「……!?」
ピクッ
盗賊(何か……いるっ!?)
ズゾゾゾゾッ
盗賊「……っ!!」
ザザザザザ…
盗賊「な…んだ、こいつは……っ!!」
森の影が集まり、一匹の化物の姿を形成する。
盗賊「……くう…っ!!」
チャキッ
身構えるものの盗賊の本能では既に悟っていた。直感的に勝てる相手ではない事を。
バフォメット「……ファファファ」
- 946 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:19:25.56 ID:dFIkhkwso
ザザッ
盗賊(何なんだコイツは……っ!!)
バフォメット「…………」
盗賊「くっ……!!」
バフォメット「…………」
盗賊「……っ」
バフォメット「…………」
盗賊「……」
ザザッ…スススッ
盗賊(仕掛けて…こないのか…?)
バフォメット「…ファファファ」
盗賊「……ならばっ」
ザッ
――「待つんだ。手を出してはいけない」
盗賊「……!!」
- 947 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:19:55.24 ID:dFIkhkwso
〜夢の中〜
召喚士「魔道士…さん!?」
魔道士「召喚士さん、何か…おかしくないですか?」
召喚士「え…?」
魔道士「だって、何だか変ですよ…っ」
召喚士「変…?」
魔道士「え、ええ…っ」
召喚士「変…って、何が変なんですかっ!?」
魔道士「……っ」
天才「そりゃあ変だよなぁ」
魔道士「天才…さん……」
天才「そう。変なんだよ……何もかもがなぁ!」
召喚士「貴様っ!何を言って……」
天才「魔道士ぃ!!」
魔道士「は、はいっ!」
- 948 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:20:24.54 ID:dFIkhkwso
天才「分かってるはずだ」
魔道士「……」
天才「俺様かこいつ、どちらかが偽者」
魔道士「……っ」
天才「いいか?ここはお前の心の中だ。結論はお前自身で決めろ」
魔道士「……結論」
天才「そうだ。お前が自分で答えを見つけ出すんだ!」
魔道士「答え……」
天才「よーく考えろ」
召喚士「魔道士さん!魔物の罠にかかっては駄目ですっ!」
天才「お前の好きな召喚士って奴は……こんな男だったか?」
魔道士「……っ」
天才「お前の愛した召喚士は、こんな男だったのかぁ!?」
魔道士「わ……私……っ」
召喚士「くぅ……っ!!」
- 949 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:20:54.90 ID:dFIkhkwso
ザスッ
天才「俺はここから一歩も動かん。だからてめぇも動くんじゃねぇ!」
召喚士「何を馬鹿な事を……っ」
天才「ほぉ、まぁいいけどな。だが、動けば認めるだけだぜ?」
召喚士「……」
天才「俺が偽者です……てなぁ!」
召喚士「ちぃ…っ」
天才「さ、ちゃっちゃと済ませようや」
ツヴァイハンダーを地面え突き刺し、天才はその場で胡坐を掻き始める。
魔道士「…………っ」
召喚士「魔道士さん、惑わされては駄目だっ!」
魔道士「……わ、私……っ」
召喚士「魔道士さんっ!!」
魔道士「……最初に…あれ?って思ったのは…天才さんが土行を撃った時でした」
召喚士「――っ!?」
- 950 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:21:22.47 ID:dFIkhkwso
グッ
魔道士「私の…自分勝手かもしれませんけど……」
召喚士「魔道士さん……!?」
ググッ
魔道士「召喚士さんは、いつも……守ってくれましたっ!」
召喚士「……」
魔道士「あの時召喚士さんは、私を放って……天才さんに追撃を……」
召喚士「……」
天才「へっ、功を焦ったのと…保身が裏目に出たな」
召喚士「違うっ!あの時は逃がすわけにはいかなかったしそれに……」
天才「…それに?」
召喚士「あの時は守るまでもない…攻撃だったから……っ」
天才「ほーっ、この俺様を前にして…守るまでもない攻撃だっただと?」
召喚士「あ、あぁ…っ」
天才「ワーカー、いや…世界一強いこの俺様の攻撃がか?」
- 951 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:22:25.45 ID:dFIkhkwso
召喚士「例えそうだとしても、それは天才さんの話だ!貴様のような魔物……」
天才「いい加減、往生際が悪いぜ。インキュバスさんよぉ?」
召喚士「……」
魔道士「インキュバス……!?」
天才「通称、夢魔。夢の中に入って精気を吸い取る下種な魔物だよ」
召喚士「それは……お前だろうっ!」
天才「決めるのは俺様じゃねぇ」
魔道士「……」
天才「よーく見て、よーく考えるんだ」
魔道士「……」
天才「アイツ、あんなに足長かったか?」
魔道士「……」
天才「顔はあんなに切れ長で、目もあんなデカかったか?」
魔道士「……」
天才「コカトリスはあんな巨大で強かったか?あのヒョロ僧の……」
- 952 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:24:02.89 ID:dFIkhkwso
魔道士「……言いすぎです」
天才「…すまん」
魔道士「でも、私……決めました!」
天才「……」
魔道士「私の好きな召喚士さんは召喚士さんであって……」
召喚士「魔道士さん……!?」
魔道士「召喚士さん、あなたではありませんっ!」
召喚士「……」
魔道士「やっぱり…何か変です。あなたは偽者ですか…?」
召喚士「……っ」
魔道士「もしそうなら……召喚士さんの姿形を……偽って……」
ゴゴゴゴゴゴ
天才「…おぉう、すげぇ威圧……」
魔道士「私はあなたを……許しませんっ!!」
召喚士「――!!」
- 953 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:25:36.44 ID:dFIkhkwso
天才「…決まったな」
召喚士「……はぁ」
ザッ
召喚士「…まさか、第三者が夢の中まで潜り込んでくるとはねぇ」
魔道士「!?」
召喚士「信じられないわ。ったく」
天才「入り込み易い対象者で幸いだったわ。はーっはっはっは!」
魔道士「く……っ!」
天才「やめとけ。ここで倒しても意味はねぇ」
召喚士「そういう事。アンタらはしばらく夢の世界で遊んでなっ!ヒヒッ!」
ブシュウウゥゥ
魔道士「霧…!?」
天才「現実世界へ逃げ出すつもりだ!」
魔道士「!?」
天才「追う必要はねぇ、あっちにゃ罠を張ってある。……使えるか分からんけどな」
- 954 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:26:02.44 ID:dFIkhkwso
ボシュウウゥゥッ}!!
魔道士「消えた……!?」
天才「戻ったみてぇだな。俺らも戻るか」
魔道士「どうやって戻るんです!?」
天才「自力で目を覚ますしかねぇ。頑張れ」
魔道士「えっ!?」
天才「そんじゃあなー!」
ボシュウウゥゥッ!!
魔道士「ちょっと……っ!天才さん!?」
シュウウゥゥ
天才「やっぱり……居心地いいわな」
ウウゥゥゥゥ…
魔道士「目を覚ます……」
スゥゥ
魔道士「……ど、どうやればいいんだろ」
- 955 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:26:31.51 ID:dFIkhkwso
〜病院〜
シュウウゥゥ
格闘家「!?」
バシュウウゥゥッ
格闘家「……来たかっ」
仰向けに寝る魔道士の頭上へ、悪魔の顔をした魔物が徐々にその姿を見せる。
夢魔「……ふうぅ」
格闘家「待っていたぞ」
夢魔「ちっ、待ち伏せかい……」
格闘家「覚悟しろ」
夢魔「仕方ねぇ。お次はお前さんの中へ潜り込むとしようか!」
フォンッ
格闘家「させるかぁ!」
迫る夢魔へ対し、正拳突きを繰り出す格闘家。
しかしそれは、空中を飛び交う者へは効力もなく、簡単にかわされる。
- 956 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:27:01.45 ID:dFIkhkwso
格闘家「!?」
夢魔「ヒヒッ、遅い遅い!」
ヒュオンッ
夢魔「貰ったぞ!」
格闘家「しまっ――」
ズズッ
夢魔「……ヒヒッ」
ズズズッ
夢魔「……ん?」
ズズズズッ…ズルゥ
夢魔「な、何だ……っ!?」
格闘家「……っ」
夢魔「コイツ、一切の魔力を持っていないのか!?」
格闘家「離……れろっ」
夢魔「それに……何と言う精神力か……っ」
- 957 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:27:28.57 ID:dFIkhkwso
格闘家「離れろぉ!!」
バシィッ!!
夢魔「くぅ…っ!!」
ガシャッ…ガラアァンッ
格闘家「……ふーっ」
夢魔「……ひ、ひぃ…っ」
格闘家「観念しろ…化物め」
夢魔「くそ……っ」
ダッ……ドスン
夢魔「……?」
天才「いよぉ」
夢魔「――!!」
天才「ベッドが引っくり返ったお陰で…目が覚めたぜ」
格闘家「師匠っ」
天才「寝覚めは……最悪だがなぁ!」
- 958 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/05(土) 02:28:09.53 ID:dFIkhkwso
夢魔「や…やめ……っ」
ガシィ
天才「さっきは随分と魔力を消費させてくれたなぁ…?」
夢魔「たっ、助――」
天才「喋るな。無駄な事だ」
キュイイィィ
夢魔「ん――!!」
天才「……死ね」
ドドオオォォンッ…ズガアアァァッ!!
天才「……」
シュウウゥゥ
格闘家「……師匠」
天才「心配すんな。無事だ」
格闘家「いえ、それもありますが…ここ病院ですので……」
天才「…ああ。こんな穴ぐらい国軍で何とか出来んだろ。はーっはっはっは!」
- 961 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/02/05(土) 02:54:02.48 ID:dFIkhkwso
こんばんはー!週末いかがお過ごしでしょうかっ!
>>913
このオマケはちょっとキッツイ内容になりそうな…
グロというか鬱と言うか……
>>933
うわっ、本当だ…!ごめんなさいいぃぃ
>>930は金か木あたりで…死んじゃうよ、天才…
それでは寝ちゃおうかな…すみません、おやすみなさいです!ノシ
〜オマケ〜
魔道士「えっ?召喚士さんのイメージですか?そうですね……えっとえっと、
まず、顔は端整な顔立ちで、さらさらヘアーに睫毛も長くって、
あっ瞳も大きくてかわいい感じですよね!それから……あ、そうそう!
鼻もすっとしてて笑顔が爽やか、全体的に細いんですけど、実はですね
二の腕とかすっごい逞しくて男らしくて……でもでもっ、ムキムキマッチョとか
そういうのでは全然なくて、なんていうか引き締まった感じ?ですかねぇ……
でも、指とか細くて長くて、女性みたいですよね。凄い綺麗なんですよね!
ウェストとかもすっごい引き締まってて……見習えって感じですよね……
性格はもう文句付けようがないですよね、はい。もうめっちゃくちゃ優しいですし、
いざとなると凄く男らしくて…でも、普段はとっても物腰柔らかくて、真面目で…
気遣いとか礼儀ももの凄いキチンとしてて、見習うところいっぱいって感じ!
頭も凄く良くて、色んな事知ってますし、作戦とかそういうのもぜーんぶぜーんぶ、
召喚士さんがパパっと一瞬で立ててくれちゃったりするんですよっ!えへへっ!
召喚術の腕前も一流ですよ!何と言っても朱雀先生ですからっ!でもでもっ、
朱雀以外にも白虎も青龍も玄武も全部召喚出来ますし、魔法もレイピアとかを
媒介に使えますし、剣術や武術、それから鍛冶や料理の腕前もすっごく上手なんです!
また、召喚士さんの作ったペスカトーレ……食べたいなぁ……美味しかったもの!
またとは言わず……そ、その……っ、毎日食べたい……かな?なんて……ふふっ」
天才「……とか思ってんじゃねぇだろうなぁ?」
魔道士「ま、まさかっ!!流石にそこまでは想ってませんって……へ、へへっ」
- 973 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/06(日) 01:22:22.59 ID:Cz6CFlhAO
もし良かったらおまけでそれぞれの夢魔の場合をネタ風に見てみたい
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