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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その12
- 225 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]
:2010/02/26(金) 18:47:26.52 ID:buWsCv6o
シュバッ…ドドドドッ…
戦士「…矢…か?」
夫人「何だ?」
突如城門の上めがけ、無数の矢が降り注ぐ。
ドッ…ドドドッ…
夫人「ふんっ」
ドドンッ!!…ゴオオォォ…
騎都尉「長男様!!」
白馬騎士「…あれは…!?」
パカラッパカラッパカラッ…
弓将軍「射てぇ!!魔物を殲滅せよ!!」
騎都尉「…あの野郎!!」
白馬騎士「!?」
ドンッ!!…ドドッ…
白馬騎士「お、おい…待てっ!!」
- 254 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/27(土) 23:40:34.48 ID:14UXiEMo
ドドッドドッドドッ…
騎都尉「……!!」
弓将軍「よし続けぇ!後方は援護射撃だ!」
弓隊「撃てぇ!!」
騎都尉「やめろおぉ!!」
弓将軍「騎都尉!?」
騎都尉「長男様まで巻き添えにするつもりか!!」
弓将軍「魔物と結託しておきながら…何を今更っ!」
パカラッパカラッ…
白馬騎士「騎都尉っ!!」
騎都尉「貴様の相手をしている暇はないっ!!」
弓将軍「構わぬ!殲滅せよ!!」
弓隊「宜しいので!?」
弓将軍「刃向かう者は全て敵と思えっ!!」
弓隊「…は、はい!!」
- 255 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/27(土) 23:41:38.49 ID:14UXiEMo
召喚士「……」
戦士「何やらあっちが賑やかだな…」
召喚士「…うん」
戦士「だが…こっちも…」
ズウゥンッ…
銀角「金角…」
金角「ああ。同時にいくぞ!!」
二匹の大鬼は左右より二人に襲いかかる。
戦士「矢の牽制で夫人って奴がこっちの援護につけなくなった…!」
召喚士「今の内に…銀色を叩く!!」
召喚士はスフィンクスを金角の前に配置し、
残る三体を銀角めがけて前進させる。
戦士「防ぎきれるか!?」
召喚士「戦士は銀色を頼む!!」
戦士「おうっ!」
- 256 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/27(土) 23:45:40.30 ID:14UXiEMo
金角「さぁ来い!!」
スフィンクス「えーいっ!!」
ビュオォッ!!…ドガオオォォッ!!
金角「…くぅ!強力だが…ただの物理攻撃と分かれば…!」
グググッ…!!
金角「防ぐだけなら…容易い!!」
スフィンクス「!?」
召喚士「ちぃ…っ!!」
召喚士はすかさずレイピアで金角めがけ突風を巻き起こす。
金角「こざかしいっ!!」
召喚士「なんとか…なんとか食い止める!!」
スフィンクス「とりゃああ!!」
金角「…!!動けぬ…!互角だと!?」
召喚士「よし…なんとかこのまま…!!」
金角「ぬうぅ…!!」
- 257 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/27(土) 23:52:31.15 ID:14UXiEMo
銀角「はぁ!!」
戦士「うおりゃああ!!」
ブンッ!!…ガキィッ…バキャアァッ!!
戦士「…っ!!」
ドシャアァッ…
戦士「…く…っ!!」
コカトリス「…無理をするな」
戦士「す…すまねぇ!」
コカトリス「…ここは我らが」
ボンッ!!…バサァ…バッサ…
コカトリス「…はあぁ!!」
銀角「上空!!石化かっ!?」
ユニコーン「下もだよぉー!!」
銀角「っ!?」
シュンッ…ザシュッ!!
- 259 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/27(土) 23:58:45.09 ID:14UXiEMo
ユニコーンの角が銀角の脇腹を捉える。
銀角「く…そぉ!!」
コカトリス「今だっ!!」
スキュラ「はあぁ!!」
銀角「がああああぁぁ!!」
ガシッ…ミシミシッ…バキャアァァッ!!
ユニコーン「!?」
戦士「角をへし降折っ……」
銀角「あああああ!!」
バゴオオォォッ!!
戦士「ユニコーン!?」
コカトリス「!?」
シュイィィン…
角を折られ銀角に殴り飛ばされたユニコーンが姿を消す。
召喚士「!?……ぐぁ…っ!!」
- 260 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 00:04:42.75 ID:NpZbGXUo
コカトリス「しまった!魔力が…!!」
召喚士「…うっ…くぅ…!!」
スフィンクス「お兄ちゃん!魔力が…!抜けて…っ!」
戦士「まずいな…。召喚士ー!一旦戻せ!!」
召喚士「…はぁ…はぁ…はぁっ…!」
ドドッドドッドドッ…
騎都尉「長男様ーっ!!」
夫人「ええい騎都尉!早よぅこの矢を何とかせい!」
白馬騎士「止まれ!敵は魔物のみでよかろう!」
弓将軍「白馬の!貴様も加担するならば…始末せざるを得んぞ!」
白馬騎士「何を言っている!もういいであろう!!」
弓将軍「……ええい!構わん!」
夫人「…えぇい面倒な!」
夫人は長男の耳元で囁き、城門を離れる。
長男「………」
- 261 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 00:08:35.82 ID:NpZbGXUo
騎都尉「夫人!?……ちっ、長男様!!」
ドドォ…ザッ…タッタッタッタッタ…
騎都尉「長男様!さぁこちらへ!!」
弓将軍「夫人が逃げたぞ!追えっ!!」
弓隊「はは!!」
弓将軍「残りの者は我に続けぇ!」
弓将軍は下馬し、騎都尉と長男の元へ駆け寄る。
白馬騎士「くそぉ!!両者とも待たれよ!!」
白馬騎士もその後に続き、城門の上を駆ける。
騎都尉「長男様!お下がりください!ここは私が…」
弓将軍「この人数相手に一人で戦うか…?」
騎都尉「貴様ら貧弱な弓使い如き私一人で……」
ドスッ…ズグッ……
騎都尉「……え…っ…?」
長男「……」
- 262 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 00:11:06.63 ID:NpZbGXUo
ポタッ…ポタポタッ……
騎都尉「長男…様…!?」
長男「……」
白馬騎士「長男様…!な、なぜ…!?」
長男「…ク…ククク…クハハハハ」
ビキビキィ…メキィッ…
弓隊「ま…魔物化して…っ!?」
弓将軍「まずい!殺せっ!!」
ババッ!!
騎都尉「や…めろぉ!!」
ブンッ
白馬騎士「動くな!傷が広がるぞっ!!」
騎都尉「やめろーっ!長男様っ!!」
弓将軍「撃てぇ!!」
騎都尉「やめろおぉぉ!!」
- 263 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 00:15:37.00 ID:NpZbGXUo
ドドドッ…バシュバシュッ…ドズッ!!
弓将軍「はあ!!」
ドドンッ!!…ガカアァァッ!!
長男「ギイアアァァ!!」
多数の矢と弓将軍の放った雷により、長男はその場に倒れ伏せた…。
ドサッ…シュウゥゥ……
弓将軍「はぁ…はぁっ…」
騎都尉「……長…男……様」
長男「―――」
騎都尉「…ぅ…ぉお…おお」
白馬騎士「よせっ!傷がっ……」
バキィッ…ドシャアッ…
白馬騎士「がは…っ!……騎都尉っ!!」
ドドォンッ!!…ゴゴゴゴゴゴゴ…
騎都尉「……おああああっ!!」
- 264 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 00:44:49.11 ID:NpZbGXUo
白馬騎士「騎都尉!!よせっ!!」
弓将軍「な…なんという…威圧!!」
弓隊「ひ…ひああぁっ!!」
騎都尉「ち…長男様……」
ザンッ…ボシュッ!!
弓将軍「!!」
弓将軍は跳ね飛ばされる弓隊の転がる首を目で追う。
騎都尉「……許さんぞ」
ザッザッザ…
弓将軍「…ぬぅ!!」
ジャキッ!!…バシィ!!
弓将軍「…っ!!」
弓将軍が手に構えた剣は、瞬く間に騎都尉の戟により弾き飛ばされる。
騎都尉「……死ねぇ!!」
弓将軍「ひぃ…っ!!」
- 268 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 02:37:01.42 ID:NpZbGXUo
ザシュッ!!…パラッ…
騎都尉「……何だ貴様!?」
影忍「……」
弓将軍「影!!」
影忍「今の内に下がれ……」
弓将軍「…す、すまぬ!」
タタッ…
騎都尉「逃がすかあぁ!!」
影忍「貴様の相手はこっちだ!!」
チュインッ…キィン!!
騎都尉「こざかしい!手負いで何が出来るかぁ!!」
シュンッ!!…チュインッ!!
騎都尉「誰だ!!……仲間か?邪魔をするな」
ザッ!!
盗賊「……強いな」
- 269 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 02:41:11.68 ID:NpZbGXUo
タッタッタ…
魔道士「み、皆さんは!?」
盗賊「魔道士、下がれ…!」
騎都尉「女か…?しかしとて容赦はせぬ!!」
盗賊「くっ…!!」
ザッ…
影忍「お前らは…あっちへ向かえ」
影忍は城門下で戦う召喚士と戦士を指差す。
魔道士「召喚士さん!?」
盗賊「…戦士!!」
影忍「早く行け!!」
魔道士「は、はいっ!!」
タッタッタッタッタ…
騎都尉「…どけ」
影忍「………」
- 270 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 02:44:33.48 ID:NpZbGXUo
騎都尉「聞こえなかったか?そこをどけ」
影忍「…断る」
ザシュッ…パラッ…
盗賊「…!!」
タタッ…ピタッ!!…ダッ…
魔道士「盗賊さん!?」
盗賊「先に行け!すぐ行く!!」
タタッ…
影忍「…くぅ…!!」
騎都尉「ほう…うまく避けたか」
ジャキッ…
騎都尉「だが…覆面の次はその首、跳ねてくれるわ!!」
盗賊「はぁっ!」
ヒュンッ……キンッ!!
騎都尉「クナイか…。ふんっ!こんなもので」
- 271 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 02:47:53.69 ID:NpZbGXUo
影忍「はぁ!!」
ドンッ!!……ボオオォォ!!
騎都尉「何っ…!?ちぃ…!!」
影忍「……何をしている?」
盗賊「…?」
影忍「行けと言ったはずだ」
盗賊「……!?」
ザッ…
盗賊「そ…の……声…」
影忍「……」
スタスタ…パサッ
影忍は歩き、地面に落ちた覆面を手に取る。
盗賊「……その…か、顔…!?」
影忍「聞こえなかったか!!早く行けぃ!」
盗賊「……!!」
- 272 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 02:51:09.12 ID:NpZbGXUo
影忍「お前も藤蔵の姫であろう!!」
盗賊「……っ!」
影忍「藤蔵は人を殺す事が生業ではない。人を護る事こそ生業であろう!」
盗賊「……うっ…」
影忍「ここは構うな!魔物を倒し…人を護るのだ!!」
盗賊「…は…うぐっ……はい…っ!」
影忍「頼んだぞ…。……盗賊」
盗賊「‥は、はい…ぃ…っ!!」
タタッ…
盗賊「また…後で必ず…っ!!」
タッタッタッタッタ…
影忍「……」
ザッザッザッザッザ…
騎都尉「炎とは…ナメた真似を…!!」
影忍「さぁて…続きと参ろうかっ!!
- 274 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/28(日) 03:00:31.24 ID:NpZbGXUo
ここまでにて失礼致します…!おこげ美味しいですよね!
それでは、おやすみなさいです!ノシ
〜次回予告(オマケ)〜
占い師「三つ巴の戦いもついに最終局面へ!」
占い師「各々の信念を持ち戦う人と魔物…」
占い師「本当の正義とは一体何なのか!?」
占い師「次回、第119話【せめて、人間らしく】」
占い師「この次も、サービス、サービスゥ!」
- 278 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/28(日) 04:36:14.38 ID:blvlyQSO
まとめから来ました
やっと追い付いたでござるwwww五日ぐらいかかった………
- 283 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/28(日) 10:25:22.46 ID:sPOADQ.0
>>278
ふん、楽しかろう
若干見守る人たちは気持ち悪いがな
- 285 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/28(日) 12:01:44.20 ID:NpZbGXUo
>>278
いらっしゃいませ!このようなところへようこそ!
>>283
いやいや>>1が気持ち悪いのであってですね…
まぁvipからのノリなんで…冒頭アレですしおすし…
ちょっと外出の為、夜にまた…!ノシ
- 286 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/28(日) 12:48:58.05 ID:bNe6G6DO
気持ち悪いと思っても一歩下がって何も言わないのが大人の醍醐味
- 287 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/28(日) 12:54:22.30 ID:AiVSP2go
醍醐味は違うだろうと突っ込むのが大きなお友達の嗜み
- 292 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/28(日) 16:11:55.39 ID:bNe6G6DO
日本にリヴァイアさん召喚したの誰だよ
- 298 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 23:53:32.01 ID:NpZbGXUo
騎都尉「続き…?」
影忍「……」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
影忍「……く…っ」
騎都尉「……どけい」
白馬騎士「…もう…いいだろう!」
騎都尉「……」
弓将軍「……」
騎都尉「長男様は…なぜだ、なぜ長男様を…」
白馬騎士「……?」
騎都尉「……ぁ」
ザッザッザッザッザ…
次男「騎都尉……」
騎都尉「…次男…様!?」
次男「……もう止めにしないか」
- 299 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/28(日) 23:56:00.76 ID:NpZbGXUo
白馬騎士「次男様!!」
弓将軍「な…何故!?」
影忍「……」
スッ…
次男「よい。下がれ」
影忍「………は」
次男「騎都尉。兄上は……」
騎都尉「……残念ながら」
次男「………そうか」
騎都尉「しかし…殺したのは…貴方の兵ですぞ!!」
次男「……そうか」
騎都尉「……っ」
次男「…・すまぬ……騎都尉」
騎都尉「…くぅ…!」
次男「すまぬ……兄上…!」
- 300 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/03/01(月) 00:01:18.98 ID:tzdcB6DO
おぉー!次男かっこいいわー。
なんか、北斗の拳思い出した
- 301 :GEPPERがお送りします [] :2010/03/01(月) 00:04:31.70 ID:ZuLMNSIo
>>299
おれは騎都尉=ラオウ
白馬騎士=トキ
に見えて仕方が無い
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