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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その36
170 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:16:13.40 ID:JAXZbMdTo


 タンッ タンッ スタッ

盗賊「……っ!!」

戦士「よい……っしょっとぉ。どうだ?」スタッ

盗賊「見てっ」

戦士「……おぉ!!」

 城の屋根。石瓦の並ぶ両脇に青く光り輝く鯱が並んでいた。

 青い光は満月の明かりが青銅の鯱に反射し光らせている事と、

 鯱の口に咥えられた、巨大な青い鉱石が発しているものが相乗効果となり、輝いていた。

戦士「鉱石だ……!!」

格闘家「やりましたね」

青年兵「まさか屋根の上とは、予想外でしたね」

男隊員「でもよく気付いたな。お手柄だ……ヒャハハッ!」

女隊員「たまたまッスよ。満月の明かりだったから気付けたんス!」

盗賊「満月か……」


171 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:16:42.97 ID:JAXZbMdTo
戦士「召喚士、大丈夫かね?」

魔道士「大丈夫です! おまじないは絶対です!」

盗賊「……?」

戦士「なぁ青年兵、ところでこれ……勝手に持ち出していいのか?」

青年兵「……」

男隊員「魔王の持ち城だから東方のモンじゃねぇけそ、領土的には東方管轄だもんなぁ」

盗賊「上様に申せば、許可は下りると思うけど」

青年兵「……許可します。運び出しましょう」

戦士「いいのか?」

青年兵「許可します!」

男隊員「ヒャハハ! こりゃあ総司令より大胆だぞおい」

青年兵「お嫌いですか?」

男隊員「何度も言わせんな。大好きだ!」

魔道士「……どういう事です?」ドキドキ

盗賊「さぁ」


172 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:17:16.00 ID:JAXZbMdTo


戦士「ふん……っぬりゃああぁぁ!!」

  ゴトッ

女隊員「重いッスねぇ」

戦士「一体化しちまって外せねぇ。このまま運ぶしかなさそうだな」

青年兵「文化財としても価値のありそうな物ですね……」

男隊員「そんじゃこっちは俺ら特遊で運ぶから、そっちは4人で運んでくれ」

魔道士「はいっ!」

戦士「盗賊と格闘家がソリを持ってきてくれるから、とりあえず城の下まで運ぼう」

女隊員「了解ッス。ふぬぬううぅぅ!!」グイッ

 タッタッタッタッタッ

格闘家「持ってきましたよー!」

戦士「おーう! 今降ろすから、そっちで受け取ってくれ」シュルッ

盗賊「いいぞ、そのままロープを。よし……っ」

青年兵「無事、下ろせましたね。それでは帰還致しましょう」


173 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:17:42.13 ID:JAXZbMdTo
〜妖界〜

召喚士「い、今……なんて……」

陰陽師「あまり大きな声では言えないんですねぇ」

召喚士「じゃあ、陰陽師さんも朱雀界や白虎界へ……!?」

陰陽師「そうなんですねぇ。これは、私の力と言うべきなんですねぇ」

召喚士「何か特別な方法が?」

陰陽師「とある妖が使う能力を研究した結果、出来るようになったんですねぇ」

召喚士「……とある妖ですか?」

陰陽師「そうなんですねぇ。その妖は、自分と他人の場所を入れ替える事が出来るんですねぇ」

召喚士「あっ、もしかして……座敷童子!?」

陰陽師「おぉ、よくご存知なんですねぇ」

召喚士「なるほどっ、確かにあの能力を突き詰めれば、そういった事も可能に……」

陰陽師「しかし私も妖だから出来るんですねぇ。人間には到底、無理なんですねぇ」

召喚士「……ですよね」

陰陽師「とにかく、その力のお陰で……私は他の世界へ通じる事が出来るんですねぇ」


174 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:18:32.70 ID:JAXZbMdTo
召喚士「ところで、どうして他の世界へ?」

陰陽師「理由はないんですねぇ。強いて言えばまだ人間であった頃、君のような
      召喚獣を扱う人間と会った事があるんですねぇ」

召喚士「!?」

陰陽師「自分とは全く違う種族を使役しているその姿に興味を抱き、研究を始めたんですねぇ」

召喚士「なるほど……っ」

陰陽師「色々と調べているうちに、人間界とは違う世界がある事が判明したんですねぇ」

召喚士「よく分かりましたね……」

陰陽師「召喚獣に聞いたんですねぇ」

召喚士「あ、そうか……。ん? その召喚士の方とはお知り合いに……?」

陰陽師「お恥ずかしながら、実は外見で一目惚れしてしまったんですねぇ」

召喚士「あ……っ、女の人だったんですね……」

陰陽師「夫婦の関係になってしまったんですねぇ。だから互いに、色々と研究出来たんですねぇ」

召喚士「そういう事だったんですね」

陰陽師「とにかく、そこから研究の日々を重ね、色々な事が分かってきたんですねぇ」


175 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:19:11.30 ID:JAXZbMdTo
召喚士「俺も色々と調べました。あの、宜しければ教えて頂けませんか?」

陰陽師「構わないんですねぇ。でもその前に……」チラッ

召喚士「……?」

陰陽師「妖の目が厳しいんですねぇ。場所を変えたいんですねぇ」

召喚士「場所を……ですか? しかし人間界に陰陽師さんは……」

陰陽師「行けないんですねぇ。しかし今宵は満月。別の世界には行く事が出来るんですねぇ」

召喚士「えっ!?」

陰陽師「四つの世界で、どこか行きたい所があれば、そこに場所を移すんですねぇ」

召喚士「そ、そんな事まで可能なんですか!?」

陰陽師「今も申した通り、満月の夜だけなんですねぇ」

召喚士「……っ」ゴクッ

陰陽師「さぁ、どの世界に行きたいんですねぇ?」

召喚士「え、えぇと……」

陰陽師「朱雀でも青龍でも、好きな世界を申すと良いんですねぇ」

召喚士「そ、それじゃあ……」


176 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:20:01.51 ID:JAXZbMdTo
〜白虎界〜

 バシュウウゥゥッ!! ザザッ

召喚士「……おぉーっ!」

陰陽師「白虎界なんですねぇ」

召喚士「確かにっ、見覚えがあります!」

陰陽師「でも白虎界とはまた、珍しいんですねぇ」

召喚士「そうですか?」

陰陽師「この世界の召喚獣は皆、気性が荒いというか……」

フェンリル「まーてーやーコラアアァァ!!」ドドドド……

ペガサス「うっるせえぇぇ!! ギャハハハハハ!!」

陰陽師「野蛮なんですねぇ」

召喚士「ま、まぁ確かに……賑やかですね」

陰陽師「白虎界に何か、用でもあるんですねぇ?」

召喚士「……ええ、最後の満月になるかもしれませんし」

陰陽師「……?」


177 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:20:31.07 ID:JAXZbMdTo
召喚士「五ヵ年計画まであと1ヶ月。最終日の満月を除けば、これが最後のチャンスなんです」

陰陽師「なかなか、大変な事情がありそうなんですねぇ」

召喚士「あ、っと……すみません。陰陽師さんのお話を聞くんでしたよね」

陰陽師「構わないんですねぇ。君の話も大層、興味深いんですねぇ」

 ザッザッザッ

陰陽師「まず、人間界とこういった世界が違う場所である事を突き詰めた時、
      私は神仏の伝承や教えに着目したんですねぇ」

召喚士「神仏……宗教という事ですか?」

陰陽師「その通りなんですねぇ。宗教には一貫して、神仏を称える構造なんですねぇ」

召喚士「そうですね」

陰陽師「そして神仏は天より降り立ち、人間を救うんですねぇ」

召喚士「ええ……」

陰陽師「これって、何かに似ているんですねぇ」

召喚士「……あの……つまり陰陽師さんが仰りたい事は……っ」

陰陽師「何時から式神や召喚獣が居るかは分からないんですねぇ。しかし、
      かつての人々はそういった力を神仏に例えたと推測出来るんですねぇ」


178 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:21:12.79 ID:JAXZbMdTo
召喚士「……た、確かにっ!」

陰陽師「それが何時の間にか、宗教として成り立った可能性があるんですねぇ」

召喚士「考えうる事ですね」

陰陽師「それに気付いた時、妖と式神と人間、どう違うのか考えたんですねぇ」

召喚士「……」

陰陽師「同じ生き物ありながら、どう違うのか。考えに考えたんですねぇ」

召喚士「分かりましたか?」

陰陽師「……残念ながら、答えは出なかったんですねぇ」

召喚士「やっぱりそうですよね」

陰陽師「どうやら、同じ事を悩んでいたようですねぇ」

召喚士「はい。俺も陰陽師さんと同じような事を、ずっとやってましたから」

陰陽師「だからなんでしょうねぇ。君には何か、惹かれるものがあるんですねぇ」

召喚士「俺もです。何ていうか……凄い同じような境遇というか、他人のような気がしなくって」

陰陽師「でも君は凄いんですねぇ。一人で全ての世界と通じる事が出来るんですねぇ」

召喚士「いやっ、それは偶然というかめぐり合わせというか……あの、陰陽師さん」


179 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:21:41.69 ID:JAXZbMdTo
陰陽師「……?」

召喚士「陰陽師さんはその、自ら望んで式神に……?」

陰陽師「いや、死んだ後に気付いたら、あの世界に居たんですねぇ」

召喚士「そんな事もあるんですね……」

陰陽師「妖、召喚獣、人間。それらは繋がっていると、そこで初めて気付いたんですねぇ」

召喚士「ええ……」

陰陽師「宗教の中には輪廻と言う教えがありますが、まさにそれこそ近いものなんですねぇ」

召喚士「輪廻……」

陰陽師「生あるものは死に、そしてまた生まれ変わる。新たな生は
      業……カルマによってその姿を変えるんですねぇ」

召喚士「カルマ……ですか?」

陰陽師「つまり、生きているうちに行った善悪の所業という事ですねぇ」

召喚士「生きているうちに正しき事をしていれば……召喚獣に……」

陰陽師「悪道を進めば、妖として地獄に落ちるんですねぇ」

召喚士「……マーマンさんの言っていた事と似ている……っ」


180 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:22:16.22 ID:JAXZbMdTo
陰陽師「この世界は言うなれば、天……なんですねぇ」

召喚士「……っ」ザッザッ

陰陽師「さて、白虎界で何か用があったんですねぇ?」

召喚士「あ、ええ。ちょっと気になる召喚獣がいまして」

陰陽師「そうなんですねぇ」

召喚士「何か知っている召喚獣がいれば聞けるんですが……」

陰陽師「もう少しこのまま、進むと良いんですねぇ」

召喚士「……?」

陰陽師「ここは白虎界の端なんですねぇ」

召喚士「そうなんですか?」

陰陽師「あまり中央へ行くと、私が危ういんですねぇ」

召喚士「あ……っ、そうですよね……」

陰陽師「私はここで待つので、行ってくると良いんですねぇ」

召喚士「すみません……。すぐに戻りますので!」

陰陽師「お気にせず、なんですねぇ」


181 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:22:44.13 ID:JAXZbMdTo


召喚士「やばい、時間の感覚が全然分からない……」

 ザッザッ

召喚士「誰かいないかなぁ」

 ザッザッ

召喚士「ていうか、ここ……どの辺?」

 ドドドドドド……

召喚士「景色に変化がないから、ほんと分かりにくい……」

 ドドドドドド!!

召喚士「……へ?」

スフィンクス「やっぱりお兄ちゃんだーっ!!」

 ドオオォォォォン!!

召喚士「や、やぁスフィンクス……パワフルだね……」

スフィンクス「こっちで会うの、久し振りだもーん!」

召喚士「そ、そうだね……ははっ」


182 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:23:19.06 ID:JAXZbMdTo


スフィンクス「……スレイプニル?」ドドッドドッ

召喚士「うん。知ってる?」

スフィンクス「聞いたことあるようなないようなだなぁー」

召喚士「そっかぁ。白虎界も広いからね」

スフィンクス「そうなんだよねー。僕が住んでるとこ、もっと端っこだしー」

召喚士「よく気付いたね」

スフィンクス「お兄ちゃんの匂いだもんっ。すぐ分かるよー。へっへーん!」

召喚士「そっか、ありがと――」

 ズザザアアァァァァ!!

召喚士「うわああぁぁっ!」ボトッ

スフィンクス「……」

召喚士「き、急に止まらないでくれる……?」

スフィンクス「……誰?」

――「……ウハハッ。お前に用はねぇよ。用があるのはそっちの人間さ!」


183 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:24:11.24 ID:JAXZbMdTo
召喚士「へ、へ……っ?」ノソッ

――「久し振りだなっ! ようやく俺と契約しにきたのかい?」

召喚士「あ、えぇと……ケツァルコアトル……だっけ?」

ケツァルコアトル「おぉ、覚えててくれたか!」

召喚士「ええ。でも今日は別件で……」

ケツァルコアトル「はぁ!? おいおい、頼むから契約しようぜぇ?」

召喚士「いや、嬉しい限りだけど……どうしてそんなに契約を?」

ケツァルコアトル「色々と事情があるんだよ! いいからっ! なっ?」

召喚士「は、はぁ……」

ケツァルコアトル「そんじゃよ、俺が何か協力してやるから! 交換条件だ!」

召喚士「交換条件……ですか」

ケツァルコアトル「今、困ってんだろ? 俺が出来る事なら手を貸してやるよ!」

召喚士「スレイプニルという召喚獣を探しているんですが……」

ケツァルコアトル「スレイプニル……スレイプニルな! 知ってるぜ、付いてきなっ!」

召喚士「!?」


184 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:24:48.76 ID:JAXZbMdTo


ケツァルコアトル「ここだここ。この辺にいるはずなんだが……おっ、あれだ!」

 召喚士の前には8本脚の巨大な馬が優雅に闊歩していた。

ケツァルコアトル「おーいスレイプニル! お前さんに客人だぞ」

スレイプニル「……?」パッカパッカパッカ

召喚士「あれが……スレイプニル」

ケツァルコアトル「なーんでスレイプニルなんかに用があるんだ?」

召喚士「ちょっと気になって……」

 パッカパッカパッカ

スレイプニル「人間か? 珍しい事だな。それで、何か用があるとか」

召喚士「始めまして。召喚士と申します」

スレイプニル「うむ。礼儀正しい者は嫌いではない」

召喚士「あの、実は噂をお聞きして、確認したい事が」

スレイプニル「……噂?」

召喚士「何でも、昇華型の召喚獣だという話を聞きまして」


185 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:25:33.59 ID:JAXZbMdTo
スレイプニル「……」

召喚士「それがどういう事か、さっぱり分からなくて……」

スレイプニル「そのような事、一体……誰に聞いたのだ?」

召喚士「えっと……白虎兄弟の弟で、老人さんという方なんですが……」

スレイプニル「随分とまぁ、古い話を」

召喚士「あの、それは一体どういう……」

スレイプニル「かつて、私には背に乗る主がいたのだ」

召喚士「えっ!?」

スレイプニル「しかし主は、独断で人間に手を貸し、魂を封じられてしまった」

召喚士「!?」

スレイプニル「主は地上の支配を目論む魔王へ裁きを与えたのだ」

召喚士「でもっ、それは素晴らしい事じゃないですか!」

スレイプニル「行いの結果がどうであれ、過ちは過ちなのだ」

召喚士「……っ」

スレイプニル「いかに人間が危機に及ぼうとも、我らが独断で手を貸してはならぬのだ」


186 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:26:13.25 ID:JAXZbMdTo
ケツァルコアトル「お前さんの主ってのはバカだよなぁ」

召喚士「ちょっと……」

ケツァルコアトル「バカだけど、分からんでもないわなぁ」

スレイプニル「そういう事で主の魂は封じられた」

召喚士「つまり……昇華というのは……」

スレイプニル「正確には主を乗せた姿こそ完全体なのだ。だが説明がややこしくなる為、
        そういった表現でかつて、私を召喚した人間に伝えたのだ」

召喚士「……ちなみに、あなたの主を下に戻す方法は?」

スレイプニル「莫大な魔力。それと……槍だ」

召喚士「槍……ですか?」

スレイプニル「かつて主が魔王へ、裁きとして放った槍。それが必須」

召喚士「……」

スレイプニル「その2つが揃った時、我が背中には再び、主の姿が現れようぞ」

召喚士「スレイプニル、主の事……元に戻せるかは分かりませんけれど……
      努力はします! だからどうか、力を貸してはもらえませんでしょうか?」

スレイプニル「……良かろう。我が力、召喚士の思うよう……利用するが良い」


187 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/25(水) 17:26:45.67 ID:JAXZbMdTo
召喚士「ありがとうございますっ!」

スレイプニル「ところで召喚士、あなたからは何か、他の匂いを感じ取れるが」

召喚士「あ、ええ……実は……」

 …

ケツァルコアトル「ウハハッ!! お前さん……面白いヤツだな!!」

スレイプニル「他世界の召喚獣を……っ」

召喚士「まぁ色々とありまして……」

ケツァルコアトル「何の因果か知らんけど、お前さんも大変そうだな」

スレイプニル「ケツァルコアトル、お前も召喚士の世話になるのか?」

ケツァルコアトル「おぉっと! そうだった! 召喚士、次は俺と契約だ!」

召喚士「え、ええ……っ」

ケツァルコアトル「そんじゃヨロシク頼むぜっ、召喚士!」

召喚士「こ、こちらこそ……よろしく」

ケツァルコアトル「帰り道は分かるか? 送ってこうか? ん?」

召喚士「あ、大丈夫す! はは……っ」



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