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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その25
676 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/18(金) 18:32:35.23 ID:YVo5ddWzo
〜本国、新聞社〜

テクテクテクテク

受付嬢「……っ!!」

召喚士「…す、すみません。今日はここで待たせて頂くだけなので」

受付嬢「……ふんっ」

戦士「…何だか、凄い嫌われてるな…ボソボソッ」

魔道士「み、みたいですね……ゴニョゴニョ」

受付嬢に睨まれつつ、四人はしばし出入り口で大軍師を待つ。

魔道士「……あっ」

カツカツカツ…コツ

大軍師「……おや?」

召喚士「大軍師さん」

大軍師「昨日はどうも。今日は如何致しましたか?」

召喚士「えぇ…実はですね……」

ドタバタ…ガッシャーン!!


702 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 22:50:07.93 ID:v+MHk7Xvo
戦士「な、何だぁ!?」

女記者「痛ったあぁ……!!鬼痛たああぁぁ!!」

魔道士「あれって確か…女記者さん…?」

盗賊「…またか」

タッタッタ

召喚士「だ、大丈夫ですか?」

女記者「ああぁぁ!?こ、これは鬼お手数をををを!!」

召喚士「い、いえ…っ。立てますか?」

スタスタスタ

編集長「こりゃ朱雀先生、放っておいて下さい」

召喚士「編集長さん……」

編集長「ばっきゃろーっ!さっさと立たんか!!」

女記者「ひいぃぃ!!鬼すんませんっすううぅぅ!!」

戦士「前途多難どころじゃねぇな……」

魔道士「え、ええ……っ」


703 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 22:50:57.52 ID:v+MHk7Xvo
編集長「ったく!そんなんで取材が務まると思ってんのかぁ!?」

女記者「ひいいぃぃっ!!お、鬼頑張るっすうぅ!!」

召喚士「どちらか、取材へ行かれるのですか?」

編集長「ええ、ちょーっと東方司令部までね」

召喚士「えっ!?」

魔道士「東方……司令部!?」

編集長「ええ。それが何か?」

戦士「そ、それって……」

召喚士「あ、あのっ!!俺達も一緒に同行出来ませんかね!?」

女記者「へ……っ?」

編集長「同行ですか?」

戦士「あの…っ、ほら!コイツって…方向音痴じゃん?」

召喚士「だ、だから馴染みのある俺らが、案内出来ないかなって……」

編集長「…いやっ、ありがたいがそこまでは流石に……」

召喚士「いやいやっ、是非今後の為にも!色々とっ、もちろん無償で!」


704 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 22:52:25.34 ID:v+MHk7Xvo
編集長「……」

大軍師「……ほぉ」

編集長「コイツの為に…わざわざねぇ」

女記者「……っ」

大軍師「編集長、これはいい機会ですし、お願いしてみては?」

編集長「いやっ、しかしだなぁ……」

大軍師「朱雀先生方もこう仰っている事ですし、ここは甘えておきましょうよ」

編集長「……うーん」

召喚士「……是非!」

編集長「……まぁ、そこまで言って頂けるのなら」

戦士「いよっしゃあ!」

魔道士「やりましたねっ!!」

編集長「やりました?」

召喚士「いやっ、やりましょう!やってやりましょうっ!ははっ、ははは!」

編集長「…はぁ、気合入ってますね」


705 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 22:53:30.97 ID:v+MHk7Xvo
女記者「朱雀先生が一緒なんて、鬼心強いっすよおぉ!」

変種長「ばっきゃろーっ!迷惑掛けんじゃねーぞ!」

女記者「は、はひいいぃぃ!!」

戦士「そうと決まれば、すぐに出発の準備だ!」

盗賊「……だな」

大軍師「……朱雀先生、ちょっと宜しいですか?」

召喚士「……はい」

魔道士「じゃあ私達、準備してきますねっ」

召喚士「は、はいっ。すいません」

テクテクテク

召喚士「あ、あの……何か…?」

大軍師「…ふっふ、東方司令部ですか」

召喚士「……」

大軍師「彼……青年兵殿の所ですね」

召喚士「……流石、察しがいいですね」


706 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 22:55:32.98 ID:v+MHk7Xvo
大軍師「理由なくして訪れられない。……左翼ですか」

召喚士「……」

大軍師「お答えせずとも結構です」

召喚士「……すみません」

大軍師「私に、全幅の信頼を寄せろとは言いません。しかし……」

召喚士「……」

大軍師「彼を男にしてやって下さい」

召喚士「…もちろんです。手柄は全て青年兵くんへ……」

大軍師「それならば結構です。ふふふっ」

召喚士「…いずれ、時が来ればお話します」

大軍師「分かりました。しかし、こちらも動いております」

召喚士「…ええ」

大軍師「…邪魔だけはなさらぬように。それでは……」

スッ…テクテクテクテク…

召喚士「……」


707 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 22:57:26.78 ID:v+MHk7Xvo


戦士「おーう、話は終わったか?」

召喚士「うん」

盗賊「こちらも手筈は整った。行くとしようか」

召喚士「ええ」

テクテクテク

魔道士「……あっ」

書家「んおっ!?……おぉーっ!!」

タッタッタッタ…ザッ

書家「昨日の件、考えてくれたのか!?」

召喚士「いえ、別件です。流石にそんな早く決められませんよ……」

書家「頼むぜ〜。俺の金…いや、将来がかかってるんだからなっ!くっくっく!」

召喚士「はぁ……」

書家「ま、でかい戦もこれからなんだろ?終わるまで待ってるよ」

召喚士「……期待せずに待ってて下さい」


708 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 22:58:30.09 ID:v+MHk7Xvo
タッタッタッタ

女記者「鬼お待たせしましたっす!それじゃあぁ、行きましょおおぉぉ!!」

魔道士「行きましょーっ!!」

編集長「先生、本当に宜しくお願いします」

召喚士「ええ。女記者さんは必ず、東方司令部へお連れしますよ!」

女記者「鬼宜しくっす!!」

編集長「ばっきゃろーっ!!甘ったれるな!!」

女記者「ひいいぃぃ!行ってくるっす!!」

魔道士「それでは、失礼しまーす!」

テクテクテクテク

戦士「まずは、船か?」

召喚士「そうだね。本国からターミナル経由が一番簡単だろうね」

盗賊「…だな」

女記者「おおぉぉ…!?鬼楽しみっす!!」

魔道士「さぁ、出発ですっ!えへへ!!」


709 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 22:59:01.11 ID:v+MHk7Xvo


船員「どれでは、出航致します」

ザザーン

女記者「うおおぉぉ!!鬼広いっすううぅぅ!!」

戦士「海は初めてか?」

女記者「いえっ、何度もあるっすよおぉ!」

戦士「……」

召喚士「ターミナルまでしばらくありますから、食事を済ましておきましょうか」

魔道士「そうですね〜」

女記者「おぉっ!?それなら私が鬼奢るっすよおぉ!!」

戦士「いいよ。無理すんな」

女記者「いやいやいやいやいやいや!!鬼お世話になるんすからこのくらい……」

召喚士「でも、それとこれとは別ですよ……」

女記者「いいから鬼任せるっすよおぉ!」

盗賊「……だってさ」


710 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 23:00:15.04 ID:v+MHk7Xvo


船員「それでは、出航致します」

ザザーン

女記者「うおおぉぉ!!鬼広いっすううぅぅ!!」

戦士「海は初めてか?」

女記者「いえっ、何度もあるっすよおぉ!」

戦士「……」

召喚士「ターミナルまでしばらくありますから、食事を済ましておきましょうか」

魔道士「そうですね〜」

女記者「おぉっ!?それなら私が鬼奢るっすよおぉ!!」

戦士「いいよ。無理すんな」

女記者「いやいやいやいやいやいや!!鬼お世話になるんすからこのくらい……」

召喚士「でも、それとこれとは別ですよ……」

女記者「いいから鬼任せるっすよおぉ!」

盗賊「……だってさ」


711 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 23:01:19.20 ID:v+MHk7Xvo


戦士「…はぁ〜食った食った」

魔道士「美味しかったですね」

戦士「でもよ、船内食ってのは、どうもボリュームが少なくてなぁ…」

召喚士「女記者さん、本当にありがとうございました」

女記者「鬼気にしないで下さいっす!どうせ領収書切るっすからあぁ!」

戦士「…なんだよ、結局お前の奢りじゃねーじゃんか」

女記者「いやいやっ、会社に出すまでは……鬼奢りっすよぉ!」

ヒラヒラッ

戦士「なんじゃその理論は……」

召喚士「ま、まぁ…ご馳走様って事で。ははっ」

ビュウウゥゥ

魔道士「きゃっ!」

女記者「ああああぁぁぁーっ!!」

ヒラヒラヒラッ


712 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 23:02:35.15 ID:v+MHk7Xvo
女記者「領収書おおぉぉぉぉ!!」

盗賊「……海の藻屑となったな」

戦士「んな事してっからだよ」

女記者「……うぅ、鬼損失っす……っ」

召喚士「さ、さっきの分は払いますから……」

魔道士「そ、そうですよ…。元気出して下さい……」

女記者「……鬼…ご迷惑かけるっす」

トボトボトボ…

戦士「……元気なくなっちまったな」

盗賊「……うん」

戦士「なーんか、賑やかな奴だけど…しおらしくなるとそれはそれで寂しいな」

召喚士「うん。元気になってくれればいいけど……」

魔道士「私…あとで声かけてみます…っ」

召喚士「すみません、お願いします」

魔道士「はいっ!」


713 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 23:03:38.89 ID:v+MHk7Xvo
〜南東国、平野〜

ドドッドドッドドッ…

剣士「もう間もなく……華国、東の街へ到着致しますっ!」

皇太子「うむ」

天才「……」

皇太子「どうした?」

天才「……ちょいと止まるぞ」

剣士「……?」

ドドォ…ザザッ

右大臣「何か…あったか?」

天才「……誰かいやがるな」

剣士「!?」

皇太子「しかし、街はあちらではないのかね?」

剣士「え、ええ……っ」

天才「……」


714 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 23:04:36.29 ID:v+MHk7Xvo
バッ…ドドッドドッドドッ

右大臣「お、おい…っ!」

皇太子「我らも後を追うぞ」

剣士「は、はいっ!」

ドドッドドッドドッ…

天才「……複数いやがるな」

ドドッドドッドドッ…

天才「……こっちか!」

グイッ…ドドッドドッ…

皇太子「待てっ、魔物かもしれんぞ!」

天才「いーや。魔物の感じじゃねぇな、人間だ。それによ……」

チラッ

剣士「……?」

天才「この辺りの魔物は…襲ってきたりはしねぇだろ?」

剣士「……っ!!」


715 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 23:05:27.64 ID:v+MHk7Xvo
右大臣「だ、誰かいるぞっ!?」

皇太子「むっ……?」

天才「……」

ババッ…ザッザッザッザッザ

右大臣「……っ!?」

皇太子「あれは……っ」

剣士「あ…貴方達は……っ!?」

兄者「……お主、確か先日の」

弟者「あぁん?何だ何だっ!?」

剣士「これは…一体……っ」

弟者「悪りぃな、ちょっと邪魔しねぇでくれや」

剣士「え…っ?」

ザッザッザ

天才「……なんだ、てめぇか」

兄者と弟者、その二人の背後に立つ男へ、天才は声をかける。


716 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 23:06:09.27 ID:v+MHk7Xvo
右大臣「お……お前は!!」

ザッザッザ

戦士父「……殿下!?」

剣士「…!?」

天才「なーにしてんだよ、こんな所で。道場破りか?」

戦士父「おま……いや、いい」

右大臣「こ、これは一体…何が起きて……」

兄者「すまんが、邪魔をしないで頂けるか?」

剣士「あ、あの……」

弟者「コイツに決闘を申し込まれてな」

右大臣「決闘……!?」

兄者「うむ。……我らのこれを賭けてな」

ドスッ

剣士「武器…ですか?」

兄者「ああ、そうだ」


717 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/19(土) 23:07:35.53 ID:v+MHk7Xvo
天才「……なるほどな」

戦士父「……」

天才「いいぜ、手出しはしねぇ。その代わりだ」

テクテクテク…ドサッ

天才「ここで、見物させて貰うぜ」

戦士父「!?」

天才「いーじゃねぇか。邪魔しねぇって言ってんだろ」

剣士「し、しかし……っ」

天才「いいのか?」

剣士「…?」

天才「こんな一流同士の戦い、そう簡単に見られるもんじゃねーぞ?」

剣士「っ!!」

ザッザッザ…ドスッ

皇太子「それもそうだな。観戦させて貰おう」

剣士「で、殿下まで……っ」


721 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:26:33.69 ID:WYPr5hSAO
ゾディアックを集める方法が譲ってもらうじゃなくて決闘で手に入れようとするあたりが戦士の父らしいな


722 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/20(日) 02:19:25.19 ID:kI6n94lSO
戦士父にしても五虎将軍の兄弟にしろ
生き方と信念が噛み合ってるからこその
「決闘」なんだろうな。
そんな真の漢にしか手にすることを許されない「ゾディアック」

恐ロシア恐ロシア><


724 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/20(日) 14:42:24.71 ID:g3kk3YHDO
戦士の年齢からしたら戦士父は50代だろうに、とんだ化け物だな
前線で戦えるのなんて普通30代前半までだろう
もしやこの世界の人種はサイヤ人なのかもしれない


725 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/20(日) 15:24:48.00 ID:ufzY0Jafo
> 大軍師「彼を男にしてやって下さい」

召喚子ちゃんの出番だそうです


726 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/20(日) 16:44:30.88 ID:FywWns3Yo
AVでよくある展開か



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