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召喚士「行けっ!コカトリス!!」
342 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 09:31:31.46 ID:Zl7z1XRM0
〜数日後、港〜

魔道士「着いたー!帰ってきましたね」
召喚士「そうですね。魔道士さんにはお世話になりました」
魔道士「へ?何かしましたっけ??」
召喚士「ほら、行商に物を売るとき・・・」
魔道士「あ、あー・・・それはもういいじゃないですか。ふふ」
召喚士「あ、はい・・・」
戦士「んで、依頼主ってのはどこにいんだ?」
召喚士「えーと・・・この先の宿に泊まってるみたいだ」
戦士「よっし!早速会いに行こうぜ!」
盗賊「・・・楽しみ」
魔道士「?・・・楽しみですねー!盗賊さんっ」
盗賊「・・・あ、うん・・・」


345 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 09:37:21.87 ID:Zl7z1XRM0
〜港の宿〜

戦士「ここだな・・・」
盗賊「・・・だな」
召喚士「えーと、すいません〜」
フロント「はい、いらっしゃいませ」
召喚士「こちらに剣士さん・・・お泊りですか?」
フロント「はい、ただ・・・今は外出中だと思いますが・・・」
魔道士「そうですかー、残念ー」
フロント「何かご伝言致しましょうか?」
召喚士「あ、いえいえ!またあとで来ます!」
魔道士「お出かけ中でしたねー・・・」
戦士「ま、夜にでももう一度来ようぜ」
盗賊「・・・同意」


346 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 09:51:22.91 ID:Zl7z1XRM0
〜夜〜

戦士「さて・・・剣士とやらはもう戻ってるかな?」
召喚士「すいません」
フロント「はい。あ、お昼の・・・剣士様でございますね?」
魔道士「はい。いらっしゃいますか?」
フロント「はい。戻られておりますよ。今お呼び致します」
・・・
フロント「あ、いらっしゃいました」
剣士「どうもお待たせしました。剣士と申します」
召喚士「始めまして。ワークショップで依頼を受けた」
剣士「パーティーの方々ですね」
魔道士「はい!宜しくお願いしますー」
剣士「こちらこそ。あ、ここでは何ですし部屋で話しましょう・・・」


348 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 10:04:06.01 ID:Zl7z1XRM0
〜剣士の部屋〜
剣士「ただいま・・・」
弓使い「あ・・・おかえり・・・なさい」
剣士「・・・無理するな。横になってろ」
弓使い「私は・・・大丈夫だから・・・」
盗賊「・・・」
魔道士「病気・・・ですか?」
剣士「・・・ええ・・・まぁ」
戦士「何か事情がありそうだな。今回の任務と関係あんのか?」
剣士「・・・はい。それをお話させて頂きます」
召喚士「ぜひお願いします」


349 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 10:11:39.82 ID:Zl7z1XRM0
剣士「今回の任務は未開拓の遺跡調査でした」
召喚士「そのようですね」
剣士「こっからそう遠くない山中にある洞窟内なんですが・・・」
盗賊「・・・」
剣士「残念な事に遺跡はアンデッドの住処となっていました・・・」
戦士「それは厄介だな・・・」
盗賊「・・・ふむ」
魔道士「弓使いさんはそこで・・・?」
剣士「はい・・・ゾンビの毒にやられたようで・・・」
魔道士「・・・かわいそう」
戦士「早く毒を抜かねぇとヤバイぞ」
剣士「・・・そうなんです。しかし私一人ではどうにも・・・」


351 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 10:16:16.81 ID:Zl7z1XRM0
魔道士「パーティーは二人なんですか?」
剣士「いえ・・・元々はスリーマンセルでしたが・・・」
盗賊「・・・」
剣士「魔道士がいたのですが・・・亡くなりました」
戦士「・・・そうか」
剣士「とりわけ火に弱いアンデッドですが・・・」
召喚士「はい」
剣士「一匹火をまったく受け付けないアンデッドがいまして・・・」
戦士「・・・手強いな」
剣士「そのアンデッドが長のようです」
魔道士「つまりそのボスを倒さないといけないわけですね」
盗賊「・・・倒す」


353 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 10:23:37.81 ID:Zl7z1XRM0
魔道士「でも・・・先に弓使いさんを助けてあげないと!」
戦士「・・・ゾンビの毒ってのはなかなか厄介でな」
剣士「はい。実は最初にそれを目的として依頼をかけたんです」
盗賊「・・・ふむ」
剣士「しかしこのような小規模で金にならない依頼には・・・」
戦士「・・・」
剣士「プリーストや高魔力の魔道士は見向きもしませんでした・・・」
魔道士「ひどい・・・苦しんでる人がいるのに・・・」
剣士「いえ、仕方ない事です・・・皆も生活や命がかかってますし・・・」
召喚士「あの・・・お話中すいません・・・ちょっといいですか?」
剣士「・・・はい」
召喚士「・・・俺に・・・治させてくれませんか?」


354 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 10:26:47.54 ID:Tv44hGsKO
漢だ…


355 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 10:31:40.96 ID:Zl7z1XRM0
戦士「そうだよ!お前にはユニコーンがあるじゃねぇか!」
魔道士「あー!そうですよ!治りますよ剣士さん!」
剣士「え?・・・治療が出来るんですか?」
召喚士「ゾンビの毒は・・・試した事がありませんが・・・おそらくは」
戦士「そうと決まれば早速だ!ここはせまい。外に運ぶぞ」
召喚士「では剣士さん・・・弓使いさんを宿の外まで・・・」
剣士「わ、分かりました!」
・・・
弓使い「はぁ・・・っく・・・んっ・・・!!」
魔道士「苦しそう・・・でももう大丈夫ですよ!」
召喚士「ではいきます・・・行けっ!ユニコーン!!」
シュイィィン
召喚士「(経験上ユニコーンなら治療は可能なハズだ)」
盗賊「・・・顔色が」
魔道士「戻ってます!」


356 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 10:35:20.60 ID:Zl7z1XRM0
シュイィィン
戦士「よっしゃあ!流石だぜ召喚士!」
召喚士「ふー・・・うまくいきました」
弓使い「う・・・っ」
剣士「大丈夫か!?おい!」
魔道士「まだ・・・熱はありますけど・・・大丈夫そうですね」
盗賊「・・・良かった」
召喚士「毒は抜けたと思いますが、しばらくは安静にして下さい」
剣士「ありがとうございます!本当に・・・」
戦士「よし、さぁ部屋に運んでやろうぜ」


357 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 10:38:01.19 ID:Tv44hGsKO
夢にまで見たマイホ〜ム


358 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 10:46:27.61 ID:Zl7z1XRM0
〜剣士の部屋〜

戦士「しかしユニコーンは何でも治るんだな!」
召喚士「いや・・・そんなに何でもってワケじゃ」
魔道士「治らない時もあるんですか?」
召喚士「はい。例えば古傷・・・昔の怪我とか」
盗賊「・・・ほう」
戦士「毒を治すって発想はなかったなぁ」
召喚士「前に似たような事があって・・・」
戦士「そうなのか?」
召喚士「一人で旅してた時なんだが・・・」
盗賊「・・・病人・・・が?」
召喚士「空腹で毒キノコを食してしまって・・・」
戦士「・・・はぁ」
召喚士「試しにユニコーン呼んだら治ったんですよ!」
魔道士「召喚士さんの話は・・・なんだかオチがあるんでよねー」


360 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 10:56:15.50 ID:eb4p2EcJO
>>1よ、もしここが落ちたときに、何処に何てスレタイで建てるか、決めてくれないか


361 :>>357あ〜おい〜空〜 [sage] :2009/11/02(月) 10:56:32.29 ID:Zl7z1XRM0
召喚士「あと・・・死者の蘇生は出来ないですね・・・」
戦士「それは誰にも出来ない事だよ」
剣士「お待たせしました」
魔道士「弓使いさん・・・大丈夫ですか?」
剣士「はい。今は寝ております」
盗賊「・・・安静」
剣士「本当にありがとうございました!」
召喚士「いえいえ!お気になさらず!」
剣士「しかし召喚士の方だったんですね!」
召喚士「ええ・・・まぁ・・・(低レベルですが・・・)」
剣士「いやその若さで召喚士とは、素晴らしいセンスをお持ちだ」
召喚士「いやいやいやいや!決してそんな事は!」
戦士「おー!褒められてるぞ!ハハハハ!」
魔道士「召喚士さんてやっぱり凄いんですねー!」
召喚士「違いますっ、そんな事ないんですよ!いや本当に」


365 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 11:13:22.09 ID:FdR/VW+EO
コカちゃんはあれじゃね
師匠といっしょにいた時の本当の力はかなり上位
今は召喚士の魔力に合わせて力をセーブした状態で召喚されてるとか


366 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 11:15:46.39 ID:Zl7z1XRM0
剣士「いや・・・貴方は凄い。自信を持っていいですよ」
魔道士「そうですよ召喚士さん!凄いんですって!」
盗賊「(やっぱり・・・凄いんだな・・・)」
剣士「召喚士というのは他の術士と違って・・・」
魔道士「?」
剣士「高等な技術、魔力、精神力を必要とします」
戦士「確かにそうだな」
剣士「例えば・・・魔道士さん」
魔道士「はい?」
剣士「魔道士さんはウィッチタイプの魔道士・・・ですか?」
魔道士「はい!よく分かりましたね!」
戦士「性格に出てるもんなー」
魔道士「え〜?それって褒めてます?」
戦士「もちろん。ハハハ」
魔道士「むー・・・なんか違う気がしますねぇ」


368 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 11:30:16.89 ID:T6Iw2vFw0
>>1さんなんでsageなんですか


370 :上げたほうがいいんですかね [] :2009/11/02(月) 11:43:52.04 ID:Zl7z1XRM0
戦士「ボソボソ・・・魔道士って種類あんのか?」
召喚士「ボソボソ・・・ありますよ」
盗賊「・・・」
召喚士「味方の攻撃力上げたり、幻術、妖術を使ったり・・・」
戦士「ふーん・・・色々出来るんだなぁ〜」
魔道士「・・・補助は苦手なんですよ」
戦士「・・・聞こえてた・・・な」
召喚士「・・・だな」

剣士「魔道士さんの場合呪文を詠唱して魔法を放ちます」
魔道士「はい!」
剣士「これは命を持たない、火や水を放つわけです」
魔道士「そうですねー」
剣士「魔力が大きければ大きいほど威力は高くなります」
魔道士「はい。大きい魔力を使えば大きな炎もだせますね!」


371 :>>360落ちたらその時で・・・ [] :2009/11/02(月) 11:48:57.24 ID:Zl7z1XRM0
剣士「プリーストのような術士の場合は回復が役目です」
戦士「そうだな。それに解毒や結界なんかもだな」
剣士「その場合は自分の魔力を相手に与える事で」
召喚士「相手への補助、加護になる・・・わけですね」
剣士「まさにそうです」
盗賊「・・・ためになる」
剣士「ところが召喚士の場合はちょっと例外なんです」
戦士「ほー」
剣士「召喚士は唯一命あるものを扱う術士です」
魔道士「言われてみればそうですねー」
剣士「その分使用する魔力も莫大なものなんです」
召喚士「・・・」


372 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 11:53:53.72 ID:Zl7z1XRM0
剣士「簡単に言うと、自分の魔力を餌に召喚するって事ですよね?」
召喚士「はい。そうですね」
剣士「つまり魔力がまず必要以上に消費する」
盗賊「・・・」
剣士「次に高等な召喚獣になると餌も莫大なものになる」
戦士「ふむふむ」
剣士「召喚獣も空腹では力も落ちますからね・・・」
魔道士「なるほどですねー!」
召喚士「(剣士さん・・・凄い知識の持ち主だ・・・)」
剣士「結果としてほとんどの召喚士というのは高齢です」
魔道士「あ、そうなんですか?」
剣士「はい。まず魔道士などが基礎魔力を身に付け・・・」
盗賊「・・・」
剣士「高い魔力を持った時点で召喚士を目指すんですよ」
戦士「すると魔力に余裕があって・・・」
召喚士「最初から余裕をもって召喚出来る・・・って事か」


374 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 11:59:36.68 ID:B9vs5mlGO
しかし……シルフちゃん意味ないな


375 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 12:01:21.70 ID:Zl7z1XRM0
剣士「だから若い召喚士さんは始めてでして・・・凄いな、と」
盗賊「・・・確かに」
召喚士「(でも・・・師匠も若かったなぁ。師匠も例外なのか?)」
剣士「すみません。長くなりました!」
魔道士「いえいえー、勉強会みたいで楽しかったですー!」
戦士「あぁ。役に立つぜ!」
剣士「ありがとうございます」
召喚士「では・・・本題ですが・・・」
剣士「はい」
戦士「2パーティー、トータル6人での編成だな」
召喚士「うん。とにかくまずは弓使いさんの回復を待とう」
魔道士「そうですね!」
盗賊「・・・同意」
剣士「すみません・・・よろしくお願い致します」


376 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 12:07:00.97 ID:Zl7z1XRM0
〜二日後〜
弓使い「皆さん・・・本当にありがとうございました」
召喚士「いえ、お気になさらず!(しかし綺麗な人だなぁ・・・)」
戦士「当たり前の事しただけっスよ」
魔道士「そうですよー!」
剣士「本当にありがとうございます・・・」
戦士「さて・・・まずは遺跡へ行く前に下準備だな」
召喚士「うん。まずはパーティーの編成から・・・」
盗賊「・・・作戦」
召喚士「剣士さんは他のパーティーと組まれた事は?」
剣士「あぁ、数は少ないけど何度か・・・」
召喚士「そうですか。実は恥ずかしながら私達は今回初めてで・・・」
剣士「あ、そうなんだ。落ち着いてるからベテランかと・・・はは」


380 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 12:10:55.85 ID:Zl7z1XRM0
召喚士「いやいやいや、思いっきり緊張してます」
弓使い「でも・・・全然見えないわ。私達が始めての時なんて・・・」
召喚士「ではチームリーダーは剣士さんお願い出来ますか?」
剣士「えっ、あ・・・僕でよければ」
召喚士「お願いします。あとは戦士、盗賊さん」
盗賊「・・・うむ」
召喚士「二人はいつも通り、前線を任せるよ」
戦士「おう!任しとき!」
召喚士「そして弓使いさん、魔道士さん」
弓使い「はい」
魔道士「はい!」
召喚士「お二人は後方から前線の援護を」
魔道士「任して下さい!!」


382 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 12:12:23.06 ID:kXrJJCYf0
DDOまたやりたすなあ……


383 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 12:17:07.90 ID:Zl7z1XRM0
召喚士「剣士さんと俺は・・・」
剣士「遊撃・・・だね」
召喚士「はい。臨機応変に前線と後方をカバーします」
剣士「うん。完璧な編成だと思う」
魔道士「召喚士さん・・・凄いですね・・・」
戦士「た、確かに・・・隙がねぇ・・・」
召喚士「あ、こういうのは師匠の受け売りですよ!」
剣士「ここまで出来れば国付きになれますよ!」
盗賊「・・・国付き?」
魔道士「国家所属のって事ですー」
剣士「その若さで召喚士なら狙えますよ。受けてみては?」
召喚士「いえいえいえ!そんな柄じゃないですって!」
戦士「何はともあれ編成はバッチリだな!」


384 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 12:21:23.91 ID:Zl7z1XRM0
剣士「よし、後は道具の買出しだな」
魔道士「ですねー。じゃあ行ってきますねー」
剣士「あ、ここは僕らが行ってくるよ」
弓使い「皆さんはゆっくり休んでて下さい」
魔道士「でも・・・」
剣士「こういう事は依頼主の仕事なんです」
召喚士「そう・・・なんですか」
弓使い「はい。お金も心配しないで下さいね」
戦士「いやなんか・・・すんません」
剣士「では、行ってきます」
弓使い「それではまた後ほど」
召喚士「色々勉強になるなぁ・・・」
戦士「いずれは俺らも依頼主になるかもしれないしな」
召喚士「うん・・・そんな時はしっかりいないと。迷惑掛けられないもんな」
盗賊「・・・同意」



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