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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その9
1 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage saga] :2010/01/06(水) 18:35:03.77 ID:JlCjllYo
〜前回までのあらすじ〜

コカトリスをクリト…と間違えて呼んでしまったダメ召喚士は、
パーティー仲間の頼れる戦士、どうみても処女な魔道士(戦士談)
スタイルいいが無口な盗賊(戦士談)と力を合わせ、数々の出会い、
そして別れを経験し困難を乗り越えて行く。新たな武器を手に四人は、
新たな力を得る為に、修行と探索に挑むのであった…。


◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice.html

◆キャラクター人気投票所(コメがあると嬉しいんだからねっ///)
http://vote3.ziyu.net/html/cocka.html

◆前スレ(その8)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1261734559/

◆過去ログ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1256864948/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257265640/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257266712/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258207232/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258977379/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1259802767/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1260686779/


13 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/06(水) 23:11:52.62 ID:9F49RW6o
〜次の日〜

マジシャン「よし、んじゃ早速始めるぞ!」

魔道士「はいっ!!」

マジシャン「五行の説明は分かってるな…?」

魔道士「はい。多分ですが、大丈夫です!」

マジシャン「んじゃそこは省くぞ。手短に土行の説明だけ済ませる」

魔道士「はい」

マジシャン「土行は他の四行に相反する事無く、使用出来る」

魔道士「それってつまり…」

マジシャン「ああ。どの行にも取り入れる事が出来るって事だな」

魔道士「なるほどですね…」

マジシャン「んで、肝心要の習得方法だけどな…」

魔道士「はい!」

マジシャン「五行それぞれの感情からリンクさせるのが一番手っ取り早い」

魔道士「あ…以前、師匠さんに教わりました!」


15 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/06(水) 23:34:41.14 ID:9F49RW6o
マジシャン「ほぉ…あのバカにしちゃあ…」

魔道士「なんだか…前もそれ、聞きましたね…」

マジシャン「まぁいいや。土行の感情、それは『怨』だ」

魔道士「怨…ですか?」

マジシャン「ああ。怨めば怨むほど、その力は増すぜ?」

魔道士「そ、そんなの…」

マジシャン「怨みなんてないってか…?」

魔道士「は、はい……」

マジシャン「そりゃあ困ったね…ってか、使えないわけだ…」

魔道士「すみません……」

マジシャン「…?ハッハ!気にするなって!純真でいいじゃないの!」

魔道士「は、はぁ…」

マジシャン「まぁとにかく、頑張って怨みをつのらせてみよう!」

魔道士「むっ、難しいですね…」

マジシャン「まさかここから躓くとは…。こりゃ予想外だわな!ハッハ!」


16 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/06(水) 23:43:42.95 ID:9F49RW6o
〜師匠の家〜

戦士「んで、まずは……」

召喚士「2階の書斎から当たろう…」

盗賊「……」

戦士「おーし、手掛かりあるといいな…!」

召喚士「…うん」

ギシッ…ギシギシ…カチャッ

三人は古びた階段を上り、2階の書斎へ入る。

戦士「……ここか」

盗賊「…凄い…本の数」

召喚士「探すのは回復召喚獣について…」

戦士「よしっ手分けして探そう!じゃあ…俺はこっちを…」

盗賊「…私はこっち」

召喚士「ありがとう」

そう言うと、召喚士は書斎の机を開け、手掛かりを探す。


17 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/06(水) 23:51:32.00 ID:9F49RW6o
〜マジシャンの別荘〜

マジシャン「怨みをイメージしつつ、土の力を感じ取るんだ」

魔道士「土の…力…」

マジシャン「ああ。火や水と同じ。手に取ってもいいし、とにかく念じるんだ」

魔道士「……」

マジシャン「土を自分の思うように動かすイメージを作り出せ」

魔道士「…」

マジシャン「そして、怨みを忘れるなよ?」

魔道士(怨み…怨み…)

マジシャン「何でもいいぞ?食い物、お金…」

魔道士「……」

マジシャン「好きな男を取られた…とかな」

魔道士「!?」

マジシャン「集中!!」

魔道士「は、はいっ!!」


18 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/07(木) 00:02:03.06 ID:cH.5ZKQo
マジシャン「お前さんの基礎魔力はなかなかのモンだ…」

魔道士「…は、はい」

マジシャン「そっちは心配しなくていい」

魔道士「はい」

マジシャン「……どうだ?」

魔道士「土のイメージは……なんとか」

マジシャン「うーん…。怨みは?」

魔道士「す、少しくらい…なら…」

マジシャン「とりあえず…試してみっか」

魔道士「…はい」

マジシャン「よし…、あの藁めがけて撃ってみ」

魔道士「はいっ」

魔道士は両手を前に構え、藁めがけて意識を集中する。

魔道士「……撃ちます!」

ドンッ!!…ドドドドド…


19 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/07(木) 00:16:14.03 ID:cH.5ZKQo
魔道士の放つ土の魔法により、藁が若干盛り上がり、数本が宙を舞う。

魔道士「………」

マジシャン「……」

魔道士は両手を下ろし、うなだれる。

魔道士「……ごめんなさい」

マジシャン「ハッハ!上出来上出来!」

魔道士「やっぱり駄目だぁ…っ!」

マジシャン「出来ただけいーじゃないの!」

魔道士「うぅっ…」

マジシャン「やっぱり怨みの力が足りないな」

魔道士「……」

マジシャン「こればっかりはしょうがねぇ。少しずつ強化していこう」

魔道士「……はい」

マジシャン「よし!そんじゃもう一回、集中!」

魔道士「はいっ!!」


22 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage saga] :2010/01/07(木) 00:28:01.75 ID:cH.5ZKQo
あ…もうこんな時間だった。寝なきゃ…
ついに9スレ目になりました!これも皆様のお陰です!
いつもありがとうございます!それでは!ノシ

オマケは前スレにて…すいません


27 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/07(木) 01:24:02.11 ID:twbpGuso
土の補助といったらなんだ?
皮膚の硬質化とか?


28 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/07(木) 01:45:05.36 ID:RbaTRyso
敵向けだと地面の土で足の動き制限したりするとか
ぐらいしか思い浮かばね


37 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/07(木) 07:53:34.35 ID:Bu6M0gAO
魔道士ちゃんは胸関係なら怨めるかも


39 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/07(木) 11:59:43.51 ID:fu6SdsDO
>>37
魔道師の胸は貧乳以上巨乳未満!
つまり、美乳!
これ、忘れんなよ


44 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage saga] :2010/01/07(木) 15:29:05.63 ID:WWDKUpMo
魔道士「どうせ小さいですよーっ!ふんっ」

ベンチャー企業の社長が来てお話をしました。
やはり出来てらっしゃる。社内でSS書いてる底辺とは大違い。ウヒヒ!
↓続きorz


45 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/07(木) 15:31:04.25 ID:WWDKUpMo
〜師匠の家〜

戦士「どうだ〜?」

召喚士「こっちは…特に…」

盗賊「…こっちも」

戦士「もう昼過ぎちまったか…」

召喚士「一旦休憩しようか」

盗賊「…だな」



戦士「おっ、師匠紅茶!」

召喚士「うん」

盗賊「……ズズーッ」

戦士「しっかし…こういう時ってアレだよな」

召喚士「ん?」

戦士「なんかさ、ついつい読みふけて進まない…」

召喚士「あはは!分かる」


46 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/07(木) 15:32:57.03 ID:WWDKUpMo
盗賊「…うん」

戦士「しかし…本の質も量も、ハンパないな…」

召喚士「そうだね…まさかこれ程とは…」

盗賊「…?」

召喚士「あ、書斎には初めて入ったもので…」

三人は床に座り、散らばった本を手に取る。

戦士「剣術、弓術、体術…医術…魔術……」

召喚士「錬金術に…酒造、鍛冶まで…」

盗賊「?…これは…何だろう」

戦士「どれ?随分立派なブックカバ……!?」

パラパラ…バッ!!

戦士は慌てて盗賊から一冊の書物を取り上げる。

盗賊「…ど、どうした?」

戦士「こっ、これは盗賊は見ない方がいいな!ははっ!」

盗賊「…?」


48 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/07(木) 15:34:08.26 ID:WWDKUpMo
召喚士「どれどれ…?ドMとドSのエロリン召……!?」

盗賊「えっ!…・・あっ…///」

戦士「……」

召喚士「…師匠……捨てておいてよ」



戦士「これ、持っていってもいいかな?」

召喚士「せ…戦士、まさか……」

戦士「違げぇよ!剣術の本だよ!!」

召喚士「あ、ビックリした…」

盗賊「///」

戦士「これなんて世界中の剣術について記してあるぜ!」

召喚士「これなんて武器の本…」

バッ!!

戦士「どれ!!……おぉー!ほうほう…なるほど!」

盗賊(子供みたいだな…ふふ)


49 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/07(木) 15:37:55.06 ID:WWDKUpMo
召喚士「でも、意外と召喚術の本が少ないね…」

戦士「そういやそうだなぁ」

盗賊「…」

戦士「これなんてそうじゃないか?」

ゴソッ

召喚士「どれどれ…?」

戦士「玄武先生の本だと。これはサモナーさんに…」

バッ!!

召喚士「ど、どれ!……ふむふむ…なるほど!」

盗賊(子供みたいだな…ふふ)

戦士「役立ちそうか…?」

召喚士「これは…召喚術の歴史についてだね…」

盗賊「…ほぅ」

召喚士「でも…召喚獣については記載がないね…」

戦士「そっか…」


50 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/07(木) 16:01:51.96 ID:Qy1HIoDO
まさかここで別スレに繋がるとは

そして召喚術の本なのに
召喚獣の記載がないとはこれいかに


51 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/07(木) 17:34:25.79 ID:WWDKUpMo
召喚士「でも、サモナーさんなら既に持ってるかもね…」

戦士「確かになぁ…」

召喚士「まぁ…召喚術の歴史書だし、一応持っていこうかな」

盗賊「…役に…立つかも」

召喚士「ええ」

戦士「俺もこの剣術のと武器大全集を…」

召喚士「武器のは趣味じゃないの?」

戦士「別にいいだろ!盗賊はなんか要らないのか?」

盗賊「…特に」

召喚士「じゃあ…下の物置を探してみましょうか」

戦士「なんかあればいいけどなぁ…」

盗賊「…」

テクテクテク…

盗賊「………」

サッ…ゴソゴソッ…テクテク…



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