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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その29
- 397 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/05/30(月) 18:41:19.50 ID:MeL5PmzFo
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
〜第四十八部〜
- 398 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:41:47.70 ID:MeL5PmzFo
〜19時41分。南西砦〜
戦士「見えてきたぜ、南西砦だ!」
格闘家「……」
男隊員「具合はどうだ?」
格闘家「傷みが引かないですね。でも、そんな事は言っていられません」
男隊員「お前は?」
戦士「折れたわけじゃねぇ。もう大丈夫だろ」
グルグルグルッ…ズキッ
戦士「――っ!!」
男隊員「揃いも揃ってボロボロだわな。ヒャハハ」
戦士「おめぇもだろ」
隊長「ほら、早く歩け」
戦士「へいへい。しっかし……間一髪間に合って良かったな!」
戦士父「……ああ」
戦士「帰ってきたぜ、南西砦」
- 399 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:42:54.64 ID:MeL5PmzFo
〜11時54分、西方司令部〜
隊長「そろそろ発つぞ」
戦士「おい、ゾディアックがまだだぞ?」
隊長「これ以上は待ってられん。ゾディアックだけ後から送らせる」
戦士父「ならば、俺がここに残るとしよう」
隊長「……いいんですか?」
戦士父「あれは俺の得物だ。止むを得まい」
隊長「……」
ザッ
隊長「各員、乗船準備」
女隊員「了解ッス!」
博士「積荷は?」
西方兵「あのコンテナが最後です。問題ありませんよ」
男隊員「あの防具でどれほどの歩兵が助かるか……だな」
隊長「まぁな。減るのは確かだが激減するとは……ん?」
- 400 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:44:00.33 ID:MeL5PmzFo
ザッザッザ
格闘家「……」
戦士「お前、大丈夫なのかよっ!?」
格闘家「こんな所で留まっていても仕方ありません」
男隊員「いや、そりゃそうだけどよ……」
隊長「動けるのか?」
格闘家「はい」
隊長「……」
戦士「確か、肋骨折れて……」
隊長「お前ら、格闘家のバックアップをしっかり頼むぞ」
男隊員「はいよ」
女隊員「了解ッス」
戦士「……っ」
隊長「悪いが、こっから先は特遊が休んでいる暇はない。いいな?」
格闘家「毛頭、そのつもりです」
- 401 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:45:06.85 ID:MeL5PmzFo
ゴゴオオォォォォン
西方兵「積荷完了です!」
博士「ご苦労。いつでも出られるのら」
隊長「よし、予定通り12時ジャストに出航する」
海兵「あと2分で出航します! 各員、配置について最終確認!」
タッタッタッタッタ
戦士「いよいよ魔王討伐か。どうするつもりなんだ?」
戦士父「さぁな。だが、奴はゾディアックを使うつもりのようだ」
戦士「ゾディアックを……?」
戦士父「その証拠に、かなりの魔道兵を召集している」
戦士「それが、何か関係あんのかよ?」
戦士父「前にも言っただろう? ゾディアックは媒介」
戦士「……」
戦士父「つまりはあの槍を中心に――」
局長「おぉーい!! 待ってくれっつーか……待てぇ!!」
- 402 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:46:24.91 ID:MeL5PmzFo
タッタッタッタッタ
局長「ぜぇ……はぁ……ぜぇぜぇっ」
隊長「どうした?」
局長「どうしたじゃねーっ! テメーらが間に合わせろって言ったんだろうがよっ!」
戦士父「まさか……出来たのか!?」
テクテクテク
鍛冶屋「やははっ、何とか間に合ったよー」
戦士「マジかよっ!? すっげぇ!!」
鍛冶娘「……が、頑張ったんだから礼くらい言いなさいよねっ!」
戦士「サンキューな! 鍛冶娘っ!」
鍛冶娘「べっ、別にアンタの為にやったわけじゃないんだからねっ!」
局長「おらっ、受け取れ!!」
ブンッ
戦士「どわぁ!! どこに投げてんだよ!!」
局長「うげっ! わ、わりっ!!」
- 403 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:47:21.78 ID:MeL5PmzFo
…
海兵「出航!!」
ガゴッ…ザザーン
戦士「……ったく、折角の槍が海の藻屑になるところだったぜ……」
戦士父「よく取ったな」
戦士「あんくらいなら片手でも取れるっつーの」
戦士父「……」
戦士「んで、何でお前さんまでいるんだ?」
博士「電話工事の進みが芳しくないのら。仕方ないから手を煩わせるのら」
戦士「……あっそ」
女隊員「戦士くん、楽しそうッスね」
戦士「そうかぁ?」
男隊員「久々、他の仲間に会えるからだろ……ヒャハハ」
戦士「んな、たかだか何日でよぉ……」
女隊員「それじゃあ嬉しくないッスか?」
- 404 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:48:12.18 ID:MeL5PmzFo
戦士「……いや、そりゃ嬉しい……ってか、何の話してんだよ!」
男隊員「……ったくよぉ」
スタスタスタ…ガシィ
男隊員「素直になれっつーの! ヒャハハッ!」
格闘家「おぉ、見事なヘッドロック。完全に決まってる」
戦士「いででっ!! ちょ……っ、うがあぁ!!」
カツカツカツ
女隊員「あっ、隊長!」
隊長「おら、はしゃいでんじゃねぇ。甲板壊れたらどうすんだよ」
男隊員「そんなヤワな船じゃないっしょ」
隊長「まぁそうだが。それより今のうちに仮眠とっておけよ」
女隊員「了解ッス!」
戦士「あーいててて……。」
ゴロン…ドサッ
戦士「アイツらも南西砦で、頑張ってんのかねぇ……」
- 405 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:48:43.77 ID:MeL5PmzFo
〜19時56分。南西砦〜
戦士「はっ!?」
大軍師「ですので、まだ戻られておりませんよ」
ジュニア「お前らとほぼ同時に出発意したはずなんだがなぁ……」
賢者「困ったものだね……ふぅ」
戦士「……っ」
カツカツカツ
隊長「どけ、何ボサっとしてやがる」
戦士「あ……」
隊長「ただいま戻りました」
天才「……ん、ご苦労」
隊長「……」
天才「なんか反応しろよ」
隊長「いや、本気なのか冗談なのかよく分からないので」
天才「……。んで?」
- 406 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:49:14.79 ID:MeL5PmzFo
隊長「眷属サルワは我らと交戦の後に後退。以降は姿を見せていないようです」
大軍師「先だっての報告と照らし合わせても、サルワはしばらく動けないでしょう」
天才「間違いねぇな?」
大軍師「断言は出来ませんが、行動パターンから推測するに自信はあります」
天才「ならいい。30分後に会議室集合。作戦概要を説明する」
隊長「了解です」
天才「ゾディアック……大丈夫なんだろうな?」
戦士父「外に置いてある。見てみるがいいさ」
天才「外?」
戦士父「デカ過ぎて持ち運べん」
天才「ハーッハッハ! そいつは楽しみだ!」
カツカツカツカツ
戦士「ん? あれは……?」
大軍師「おぉ、南からの魔道兵が到着したようですね」
戦士「……なるほど」
- 407 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:49:58.67 ID:MeL5PmzFo
〜9時44分、赤壁〜
南方兵「まもなく、魔道隊が出発致します」
南方司令「うむ。頼んだぞ」
南方魔道長「しかし、こんなに派遣して大丈夫かね」
南方参謀「ラーヴァナは動かないわ。いや、動けないもの」
南方副司令「それ程までに、スグリーヴァ様の楔は大きいって事だな」
南方参謀「ええ。戦闘があっても、せいぜいラクシャーサの小部隊程度」
南方魔道長「他の人員で十分防げる……か」
南方司令「南東国からの援軍も睨みを利かせているしな」
南方魔道長「……それじゃあ心配は要らんか。安心して行ってくるとしよう」
南方参謀「朗報を待ってるわ」
南方副司令「頑張れよ!」
南方魔道長「それじゃあ、行ってくる」
南方司令「うむ」
南方魔道長「全軍、南西砦へ向けて……出発!」
- 408 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:50:56.70 ID:MeL5PmzFo
〜19時59分。南西砦〜
ザッザッザ
南方魔道長「南方軍魔道兵、総勢2500名。到着致しました」
大軍師「ご苦労様です」
南方魔道長「戦況は?」
大軍師「司令は速攻を望んでおられます。すぐに動けますか?」
南方魔道長「内容にもよるが、まぁ大丈夫でしょう」
大軍師「頼もしい限りです」
南方魔道長「それで、やるべき事は?」
大軍師「とにかく魔力を練っておいて下さい。全てを撃ち込むくらいにね」
南方魔道長「……了解した」
ザッザッザッザ
大軍師「お二人も、お願い致しますね」
ジュニア「へいへい」
賢者「……ふぅ」
- 409 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:51:25.74 ID:MeL5PmzFo
ザッザッザッザ
天才「こいつがゾディアックか……っ!!」
博士「そうなのら」
天才「デカイっつーか、長いのか。これで完成なんだな?」
博士「僕に聞くな。でも、文献通りには仕上がっているのら」
戦士父「……」
博士「局長や鍛冶屋の話では、原型は形状記憶されているのそうなのら」
天才「あん?」
博士「12本を元に戻せば、自然とこの形に戻るそうなのら」
天才「へぇ、便利なモンですねぇ」
博士「その形状と文献を照らし合わせてみたが、全く同様の物なのら」
天才「そんじゃこっちは問題なし……と。おっ、魔道兵か」
ザワザワザワ
戦士父「かなりの数だな」
天才「本国からの援軍に加え、南方からの兵も到着したみてぇだな」
- 410 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:52:12.89 ID:MeL5PmzFo
〜14時02分。南西砦〜
ザッザッザッザ
天才「おーご苦労ご苦労」
本国兵「魔道兵2000名、只今到着致しました!」
大軍師「これで南西砦の約500を加えて2500程度……」
天才「南から2500。トータルでおおよそ5000。まぁこんだけいりゃ何とかなんだろ」
大軍師「北方軍からは流石にだせませんからね」
天才「あとはワーカーやらそこらだな」
チラッ
幼女「うわっ、何この虫……」
弓使い「何だろう……? この辺り特有の虫かしら……」
大軍師「あまり、頼りたくはありませんが……」
天才「だよなぁ。まぁ今回は出来るだけ国軍のみでカタをつけたい」
大軍師「被害はどれ程とお考えで?」
天才「想像もつかんな。だがさっきも言ったように、主要な奴に被害はねぇよ」
- 411 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:52:56.68 ID:MeL5PmzFo
〜20時30分。南西砦〜
天才「全員揃ったか?」
大軍師「はい。青年兵殿らがまだですが」
天才「あーいい。どうせ今回はメインじゃねぇし」
大軍師「それでは、作戦会議を始めます」
ガタガタガタッ
大軍師「今回の目標は……魔王アンラ・マンユの討伐です」
男隊員「……っ」
天才「作戦開始は翌日0時。ワンチャンスを狙う」
南方魔道長「0時って……あと3時間弱しかねぇぞ?」
大軍師「0時即座に攻撃するわけではありません。ご安心を」
隊長「それにしたって、随分と急じゃないか?」
天才「つい先日、北へ行ってきた」
戦士「北?」
天才「スグリーヴァんとこの魔族と北の有力者を訪ねてきた」
- 412 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:53:41.36 ID:MeL5PmzFo
戦士父「有力者とは?」
天才「んー言っていいのかなぁ。まぁいいか、元眷属様だよ」
戦士「何ぃ!?」
隊長「元眷属って……まさか、アンラ・マンユの!?」
天才「そーいう事。んじゃ北の名士様が仰られた事をお伝え致しましょー」
戦士父「……」
天才「拍手くらいしろよ」
パチパチ……パチ……
天才「……あのな」
大軍師「時間がありません。本題に入りましょう」
天才「……っ。まず、眷属とアンラ・マンユの関係についてだ」
大軍師「司令のお話を別紙にも纏めております。そちらもご参考にどうぞ」
天才「はいどうも。そこに書いてる通り、奴らは魔王から生まれた手足みてーなモンだ」
女隊員「うへぇ……」
戦士「魔王ってのは、みんな眷属がいるんだっけか?」
- 413 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:54:39.13 ID:MeL5PmzFo
大軍師「いえ。まちまちですね。数も有無も」
天才「特性もだ。アンラ・マンユは己の一部ともいえるものが眷属と化している」
戦士父「面倒な言い回しだな」
天才「……奴らは元々『ダエーワ』とかいう一つの括りだったそうだ」
戦士「ダ……エ……何だそれ?」
天才「知らん。者であったり物であったり、世界とか空間とかそういう類だ」
戦士「……?」
天才「とにかく中心にいるのがアンラ・マンユ。それを支えるのが眷属の関係だ」
大軍師「我々は長年の苦労を重ね、眷属を葬りました」
隊長「ああ」
大軍師「しかし、眷属はアンラ・マンユの一部です」
戦士「えーと……つまり?」
天才「葬れば奴の駒は削げる。しかし、時が経てばそれは奴の元へと戻る」
隊長「そうか……っ」
大軍師「時間を掛ければ、結局その力は魔王の元へと帰る可能性があるのです」
- 414 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:55:49.17 ID:MeL5PmzFo
ジュニア「だが、五行で葬ったんじゃねーのか?」
天才「その存在はな。しかし力自体は消える事はねぇ。魔王の元へ戻ると踏んでる」
大軍師「そこで、あまり時間を掛けてはいられないというわけです」
名代「なるほど……っ」
天才「さて、ここでおさらいがてら五行と布陣について」
南方魔道長「……」
天才「五行ってのは火、水、木、金、土の五行。それを均等にした魔力を合成してブチ込む」
賢者「そうだね……ふぅ」
天才「通称、聖行なんて呼ばれてるが、まぁこれで魔物を根底から消滅出来るわけだ」
戦士「何なんだ……?」
天才「いいから黙って聞いてろ!」
戦士「……っ」
天才「ここで一つ、不思議な話。魔法には5行……即ち5種類の魔法があるよな?」
ジュニア「あ、あぁ」
天才「ところが、これを足すとなぜかもう一つ増えるわけだ」
- 415 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:56:58.49 ID:MeL5PmzFo
男隊員「言われてみれば……そうだな」
天才「これが聖行。要は数える事六行目にあたる」
隊長「――!?」
天才「テメーらもペーペーの頃に習ったと思うが、五行の力の源は何だ?」
女隊員「……感情ッスね……っ」
天才「正解。喜怒哀楽怨の感情が、魔力の増幅をさらに大きくする」
大軍師「それと、もう一つありますね」
天才「……」
大軍師「五感、ですね」
天才「さっすが、その通りだ。五感……視聴嗅味触の五感」
名代「……っ」
天才「この、2つの感によって魔力はコントロールされてるってのが、今のところの論だ」
大軍師「無論、生まれ持っての絶対的な質量もありますけどね」
天才「それをうまくコントロールして引き出すのも、感情の役目だ」
大軍師「ええ」
- 416 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:58:12.79 ID:MeL5PmzFo
天才「さて、こっからが本題。六行目ってのはどんな感情でしょーか?」
戦士「はぁ?」
天才「えぇと、はい! 戦士父くん!」
戦士父「第六感……検討もつかんな。そんなものあるのか?」
天才「んー、まぁいい感じですけど駄目ですね。お話になりません。ブッブー!」
戦士父「……」
天才「第六感てのは五感の上に位置する、まぁ言わば心みてぇなモンだわな」
女隊員「心……」
天才「実はお前らだって、使ってるんだぜ? 第六感」
男隊員「そうなのか!?」
天才「実際見せてやるよ!」
ゴゴゴゴゴゴッ
隊長「……っ」
戦士「こ、これって……っ」
天才「そう。通称……威圧って呼んでるやつさ」
- 417 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 18:59:25.44 ID:MeL5PmzFo
戦士「威圧が……第六感?」
天才「人智の上じゃなかなかに理解し難い力だ。だがそれは間違いなく心で感じてる」
女隊員「おぉ、言われてみれば……そんな感じがするッス」
天才「他にも、洞察やら月読やら。心で何かを感じ取って力が働いてる」
戦士「……確かにそうかもなぁ」
天才「そういう意味じゃ、お前らは自然と第六感を働かせてるって事だ」
隊長「それに加え、五感の上の六感というやつは?」
天才「まぁこれは喜怒哀楽怨のない……つまりは『無』だな」
戦士「無?」
天才「何も考えず、心を無にする。無心ってやつだな」
戦士父「真理だな」
天才「ああ。無なんてモンはどう足掻いたって生み出せるもんじゃねぇ」
賢者「……」
天才「……ま、聖行ってモンがどういう領域のモンなのか分かってくれりゃそれでいい」
戦士「うーん……なんとなーくだけどなぁ」
- 418 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 19:00:49.37 ID:MeL5PmzFo
天才「五行……実際は六行目だが、それによって魔物は完全に消滅する」
大軍師「ええ」
天才「これの原理は分かってないがな」
大軍師「五行による万物の元素って話という説もありますね」
天才「第六感の超能力って可能性もある。全てをひっくるめてって事かもしれん」
戦士父「それで?」
天才「六行目と六行目。これをぶつけるとどうなると思う?」
女隊員「へっ!?」
ジュニア「ハッハ! まさか七行とでも言うのかよ」
天才「……」
ジュニア「お、おい……冗談だろ……っ!?」
天才「四行撃てば、魔物は姿を消す。五行撃てば、魔物は消滅する」
大軍師「……」
天才「「七行目ってのは……いや、まぁいいか。この話はまた今度」
戦士「おいおい、気になるじゃねーかよ……」
- 419 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 19:01:18.61 ID:MeL5PmzFo
天才「聖なる力と聖なる力。聖なる力と悪の力。まぁどっちかって話だ」
戦士「だから……分かんねえっつーの……」
天才「……ハーッハッハ! そんじゃ次だ」
バサッ
天才「はい、地図にご注目〜!」
ジュニア「世界地図……か?」
天才「その通りです。我が国軍の超優秀な測量士が頑張ってくれました!」
大軍師「何十年ですもんね……」
天才「さて、ここに魔王の座する配置を記していきましょう「」
キュキュッ
天才「まずはど真中。ここに魔王サタン!」
大軍師「その真北の位置に……ベルゼブブ」
隊長「更に真南がパズズ……か」
天才「北東、右上に位置するは……魔王マーラ!」
名代「……」
- 420 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 19:02:38.41 ID:MeL5PmzFo
天才「そこから南に降って……ラーヴァナ」
キュッ
天才「んで対角左上の北西に……イブリース」
戦士父「その南にアンラ・マンユか」
賢者「……おや?」
天才「これを線で結ぶと……」
キューッ…キュッ
ジュニア「な……何だよっ、この……六芒星はっ!!」
天才「これが魔王の真髄だ。そしてその中心部部に……コイツがいる」
戦士「魔王……サタン!」
天才「魔王ってのは動かないんじゃなくて動けないんだよ」
男隊員「……っ」
天才「更にこの六芒星を辿るように、龍脈が流れ込んでる」
大軍師「即ちこれが魔族の根源、生命の源とも言えるものにあたるのです」
戦士「……そうかっ!!」
- 421 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 19:03:19.14 ID:MeL5PmzFo
ジュニア「……?」
戦士「前に言ってたよなっ、パズズをずらした……移動した……って」
天才「顔に似合わず察しがいいじゃねーか」
戦士「顔は関係ねーだろ!!」
大軍師「55年前、伝説の倒した魔王パズズ」
天才「当時の国軍は総力を挙げて、六芒星を崩すためにわざわざずらしたんだよ」
賢者「成程ね……ふぅ」
天才「そして中心的存在であるサタン。こいつも20年前に再来が封じた」
ジュニア「……」
天才「そして今、龍脈を閉じ……ようやく反撃出来る体制に入れたのさ」
大軍師「五ヵ年計画最後の年。魔族の力も最も弱まっています」
名代「そうなのですか……?」
天才「5年周期、魔物どもの強弱が波になってる」
戦士「……っ」
天才「だから、でけぇ作戦は5年周期で行われてんのさ」
- 426 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/30(月) 19:27:45.85 ID:DmtiVe4Go
ゾディアックって使うと死ぬとか話にあったと思うんだが…
でも今回のゾディアックってドッペル戦士の使ってるから本当の力を発揮し切れるのか謎だな。
- 431 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 22:54:39.44 ID:eKVwf4EDO
>>1乙!
7行とか、召喚獣ペガサスの技とか、セイント星矢ネタだよね?
- 435 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/31(火) 01:50:31.73 ID:PXxzLfngo
7行の答えは>>1がすでに…
おっとこれ以上は言えないな
- 438 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/31(火) 09:14:53.98 ID:pcVbEi3Ko
五行500ダメージで倒せる相手に弱点属性9999ダメージ当てたら倒せるのかな? それでも死なない?
・死は与えられないけど、肉体を損壊出来るから戦闘不能もしくは消滅させる事は出来る
・HP(魔翌力?)を削って休止状態に追い込む事は出来る
・単属性無効
いろいろ居るだろうから一口で説明出来ないだろうけど
五行でしか倒せない敵が多くてやや理不尽感があるから早めに語られて欲しいな
眷属は魔王の分け御霊みたいなものだと明らかになったから納得出来た
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