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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その19
- 1 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします []
投稿日:2010/08/24(火) 17:42:49.30 ID:.EvLenEo
┏━ ノ ー‐ j ji |l| _,,,,,_ ji ji i i! ,_,,xz .|l| |l| ┃
┃ -イ.ー┬‐ | ーチ‐ || |! ーナ ̄| ト-、 | |! / || || ┃
┃. │ _| レ _ノ `"⌒) o ,__,,」 ノ´ 、ノ .| 丿 /^\ .o .o ━┛
. ̄
――かつて、人間と魔族が共存し、争いを繰り広げていた時代…
幻獣を召喚し魔物を倒す者がいた…。
名を「召喚士」…。後に「救世主」と呼ばれる者である…。
――かもしれない…。
〜前回までのあらすじ〜
朱雀先生の称号を受け継ぎ、魔王を倒す為、旅を続ける召喚士…。、
パーティー仲間の強くて頼れる二枚目の戦士、いつも明るく笑顔が
可愛い魔道士。スタイル抜群ツンデレな盗賊との冒険はまだまだ続く。
南での激戦を繰り広げた四人。しかし北では更なる悲劇が襲う…?
◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice.html
◆キャラクター人気投票所(ありがとうございます!)
http://vote3.ziyu.net/html/cocka.html
◆専用あぷろだ(絵の支援ありがとうございます!)
http://ux.getuploader.com/cockatrice/
◆前スレ(その18)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1280599031/
- 10 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/24(火) 22:54:55.12 ID:pH2gGIAO
>>1乙
10月末で一周年だっけか…
あの雑魚を狩って生計を立ててたペニス達がこんな立派に…
- 11 名前: ◆1otsuV0WFc [] 投稿日:2010/08/24(火) 23:43:20.78 ID:WgCIuYko
…
南方参謀「成程…分かったわ。もう一度状況を整理するわね」
南方司令「…頼む」
南方参謀「まずは五行をそれぞれ分割、二人一組で撃ち放つ…」
法師「……」
南方参謀「盗賊ちゃんと魔道士ちゃん」
魔道士「…はいっ」
南方参謀「貴方達二人は…木行の風よ」
盗賊「…ああ」
南方司令「戦士くんと女隊員は、金行の雷」
女隊員「了解ッス!」
戦士「……やってやるぜ」
南方参謀「男隊員と格闘家くんは火行。いいわね?」
男隊員「……ああ」
格闘家「……頑張ります」
- 12 名前: ◆1otsuV0WFc [] 投稿日:2010/08/24(火) 23:44:22.54 ID:WgCIuYko
南方参謀「隊長と司令は土行よ」
南方司令「おうっ!任しとけ!!」
隊長「……ふーっ」
南方参謀「最後に……」
ハヌマーン「…人間と共闘するなど、信用出来ないと思うが…」
南方参謀「そんな事はないわ。貴方には前にも助けられているじゃない」
ハヌマーン「…覚えて…いたのか」
南方参謀「もちろんよ。インパクトのあるお顔ですもの!」
マーマン「アンタも人間にしちゃなかなかインパ…」
南方参謀「なーんですってぇ!?」
マーマン「お、怒るなって!冗談冗談!!」
南方参謀「私と青年兵と朱雀先生はバックアップにあたるわ」
召喚士「魔翌力は最早…ゼロに等しいですが、出来るだけの事はします」
青年兵「…ええ。最後の最後まで共に戦います!」
戦士「…頼んだぜ!」
- 13 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 23:47:57.36 ID:WgCIuYko
南方参謀「法師様とオークは、魔族を率いて牛魔王を牽制して頂戴っ」
法師「承知…仕りました」
オーク「オ…オラ、頑張るです!」
南方参謀「そして最後に……」
ザッ
天才「俺様が立案したんだ。心配いらねぇよ」
南方参謀「……以上、配置に付いて頂戴っ!!」
盗賊「…絶対に…生きて帰ろう」
魔道士「…もちろんですっ!」
南方参謀「騎兵隊も魔族と共に牽制にあたって!」
騎兵「まさか…魔物と共に戦う事になるとは…。信じられんな……!」
ザザッ…ドッドッドッドッド
参謀「全員配置についたわね…?」
召喚士「……」
参謀参謀「それでは……作戦、開始っ!!」
- 14 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/08/24(火) 23:49:53.97 ID:VpQam2ko
主人公って誰だったっけ?
え、タイトル…?……戦士「行くぜっ!雷切!!」に見えるけど?
- 19 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/25(水) 01:44:47.00 ID:eDhDh/6o
牛魔王「巨大モンガーーー!!」
真っ白な姿に成れ果てた牛魔王のその体は、再び膨らみ始め巨大化していた。
南方司令「これは……どうすればいいのだ…」
天才「……全員集まれ」
天才の掛け声で一同は天才を中心に輪を囲むように集う。
天才「…一度しか言わねぇ。よーく聞け」
女隊員「……はいッス」
天才「五行ロボを呼ぶ」
召喚士「!?」
天才「それの四肢、頭部…そこに各一人ずつ乗り込んでくれ」
- 21 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/25(水) 03:44:17.82 ID:dwti9HAo
特撮っすかぁwwwwwwww
- 27 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/25(水) 16:49:27.43 ID:dwti9HAo
召喚士「くそっ!ガンダムコカトリスのエネルギーがもう残り少ない…このままじゃ…」
召喚士「あ、あれは!五行ロボ!?」
魔道士「召喚士さん!助けに来ました!!」
召喚士「魔道士さん!!」
天才「ま、操縦してるの俺なんだけどねwwwwwwww」
- 29 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:30:39.71 ID:H0tI2G2o
〜東の町〜
南方弓長「ラクシャーサだけを狙って!他の魔物は味方よ!」
潰走するラクシャーサを分断するように、ベヒーモスとカトブレパスが襲い掛かる。
ラクシャーサ「ひ…ぎいああぁぁ!!」
ドドウウゥゥンッ!!…ズガアアァァッ!!
ボス「こっちもいくぜぇ!!」
ゴロツキ「おうよ!!」
チンピラ「てりゃあぁ!」
蜘蛛の子を散らすように逃げ惑うラクシャーサを背後からスキュラの津波が襲う。
波に飲まれ大混乱に陥る魔物達。追撃の刃と矢による猛攻が襲い、魔物は次々と果てた。
南方兵「形勢は決まりましたな…」
南方弓長「…ええ」
指揮を執りつつ戦場を静観する南方弓長の元に、一匹の魔物が歩み寄る。
ザッザッザッザッザ
南方弓長「……?」
- 30 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:31:22.30 ID:H0tI2G2o
猿兵「お初にお目にかかりまする」
南方弓長「…ど、どうも」
猿兵「此度、我が主…スグリーヴァ様の命により救援に参りました」
南方弓長「スグリーヴァ…様…っ」
猿兵「左様にて。我ら猿族は此処より遥か南に住まう者です」
南方弓長「あ…もしかして、ハヌマーンさんの…?」
猿兵「ハヌマーン様をご存知でありましたか。…如何にも」
南方弓長「そういう事だったのね…!助かりました、ありがとう」
猿兵「いえ。ところで…召喚士様はいずこに……」
南方弓長「召喚士…ああ、朱雀先生ね。ここには居ないわ」
猿兵「すると火焔山か…」
南方弓長「…あの…何か?」
猿兵「あぁ…いえ、召喚士様ご一行には何かと世話になっておるもので…」
南方弓長「…そ、そうなの…!?」
談話する二人の元へ一匹のガーゴイルが上空より近づく。
- 31 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:31:59.34 ID:H0tI2G2o
バサッバサッ…
ガーゴイル「おやびん!」
猿兵「どうした…!?」
ガーゴイル「火焔山が大変だ!牛魔王が本性表した!」
猿兵「……っ」
ガーゴイル「南の街は大丈夫!ラクシャーサもボッコボコのギッタギタだ!」
南方弓長「…っ!!」
猿兵「…我ら、このまま火焔山へ向かいます」
南方弓長「え…?あ、は…はい」
猿兵「皆様方は最後まで町の防衛と復旧を…」
ザッザッザ…
南方弓長「あの…っ!ありがとうございました!」
ピタッ……ザッザッザ…
ガーゴイル「人間に感謝されるのもいい!おやびん顔赤いぞ!」
猿兵「…五月蝿いっ!元からだっ!」
- 32 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:32:41.97 ID:H0tI2G2o
ザザッ
猿兵「半数は南の街との間へ移動し、逃げて来たラクシャーサを迎え撃て」
ゴブリン「おぉー!」
猿兵「残り半数は我に従い、火焔山へ向かう!」
ガーゴイル「おぉー!」
猿兵「……出発」
ガーゴイル「あ、おやびん!」
猿兵「…?」
ガーゴイル「そういや火焔山から戻る時、でっけぇ召喚獣に会った!」
猿兵「召喚獣…?召喚士様かな…」
ガーゴイル「わっかんね!でもカッコ良かったな!」
猿兵「そ、そうか…」
ゴブリン「おやびん!武器落としちまった!」
猿兵「……適当な物を武器に使えっ!」
やや一抹の不安を残しながらも、猿兵率いる魔物の群れは東の町より去って行った。
- 33 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:33:31.30 ID:H0tI2G2o
〜南の街、郊外〜
西方参謀「それがラストか!?」
西方兵「はい、五発目です!」
西方参謀「よーし…ブチ込めっ!」
ズズッ…ゴトン……ギリギリギリッ
西方副司令「発射ぁーっ!!」
西方副司令の合図と同時に、霹靂車より結界石が打ち出される。
バスンッ!!…ゴオオォォォォ
西方司令「おっほぉ!来た来たぁ〜!」
西方兵「司令っ!左翼より新たに南方軍の増援が…!」
西方司令「ちっきしょー!今頃来やがってぇ!アツイぜぇ!!」
西方兵「え…っ?」
ドドッドドッドドッ
南方副司令「このまま側面を叩き、一気に突き抜けろ!」
南方兵「弓兵っ、援護射撃!!」
- 34 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:34:04.40 ID:H0tI2G2o
ババババッ…ドシュッ
西方司令「一斉攻撃だぁ!おらおら死ねぇ!大暴れ……」
スポッ…ヒュウゥン…
西方兵「!?」
西方司令「……だ」
振り回した衝撃ですっぽ抜けるツヴァイハンダーを見上げ、呟く西方司令。
西方司令「…もう…終わりだあぁ。ああぁ…!」
西方兵「司令が戻ったぞ!回収しろぉ!!」
ドドドッ…ガシッ
西方兵「あとはお任せ致します!」
西方副司令「あ、ああ…」
西方副司令「霹靂車を後退ーっ」
西方参謀「…あん?司令の覚醒も終わっちまったか……ヒック」
西方副司令「ここいらが潮時のようね」
西方参謀「…だな。西方軍、後方へ退けぇ!」
- 35 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:35:02.71 ID:H0tI2G2o
ドドオオォォォォ
三方向からの挟撃によりラクシャーサは目で追える程の数へと減少した。
往路の大軍とは打って変わった様相は、最早落ち延びるので精一杯である。
ドドッドドッドドッ…
西方参謀「まーったく、こっちに働かせやがって…」
南方副司令「すまんすまん…。なにぶん手薄なもんでね」
西方副司令「そんなに激戦なの?」
南方副司令「ああ。あっちこっちでドンパチ…。まだ交戦中だよ」
テクテクテク
西方司令「ああぁ…お役に立てず、申し訳ないぃ…」
南方副司令「い、いや…十二分ですよ。手柄は全て西方で…」
西方司令「とととんでもないっ、手柄なんて無用!」
南方副司令「……相変わらずだな。おたくの…」
西方参謀「オメーんとこの変人も元気なのかぁ?ヒック!」
南方副司令「元気だと……良いんだがなぁ…」
- 36 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:36:06.16 ID:H0tI2G2o
〜火焔山〜
南方司令「突撃ぃ!怯むなよぉーっ!」
前方に展開する無数の魔物達。その中に前衛四人が飛び込む。
南方参謀「……」
法師「…どうしました?」
南方参謀「え…?」
法師「何か…心に澱みが感じられましたので…」
南方参謀「あ…ええ、町の事が少し気になって…」
法師「……そちらはご安心を」
南方参謀「……?」
法師「ここだけではなく、向こうにも救援を回しております」
南方参謀「なんと…っ」
法師「我らと共存しこの地に住みたい…。そう考えている魔族は多数いるのです」
南方参謀「…そう…なのね」
法師「まずは根源である牛魔王を倒す事に専念致しましょう…」
- 37 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:38:57.89 ID:H0tI2G2o
ダダダッ…ヒュオッ
戦士「んで…どうやってあの腕に一撃食らわすんだよ!?」
天才「そこまで面倒見られるか!何とかしろっ!」
戦士「はぁ!?」
盗賊「……骨が…折れるな」
オーク「み、みなさんを援護するぞぉ!」
ゴブリン「おぉー!」
オークを先頭に魔物達が一斉に牛魔王の足へと飛び掛かる。
ゴブリン「離すもんか…っ!」
オーク「戦士さん…っ!今のうち…!!」
戦士「よっし!助かるぜ!!」
タタッ
盗賊「っ!!……待てっ!」
牛魔王「鬱陶しい…!!」
牛魔王は左足を上げ、思い切り地面へと叩きつける。
- 38 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:39:55.85 ID:H0tI2G2o
バゴオオォォォォッ!!…ドグシャアアァァッ!!
ゴブリン「ぎゃああぁぁ!!」
戦士「ぐ…あっ!……ただの足踏みがこれかよ…っ!」
南方司令「俺は左足を行く!お前は右足だ!」
格闘家「…了解」
タタッ
召喚士「こんなの…懐に潜り込めるのか…!?」
法師「皆の者、弓で支援を!」
法師の号令により地上の魔物達が一斉に矢を放つ。
ドシュシュシュシュシュッ!!
天才「うっひょお!雨みてぇな矢の数っ!」
南方司令「呑気に言ってる場合か!こっちまで巻き添え食うぞ!」
天才「失明しようが絶命しようが…決めなくちゃならねぇんだよ!!」
一同はなんとか牛魔王へ張り付こうとするが、その巨大な手足で迎撃する
牛魔王に困難を極める。そして牛魔王は嘲笑うかのように、巨大なくちを開いた。
- 39 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:40:46.12 ID:H0tI2G2o
牛魔王「フッハハハハハ!!」
グアァッ!!……ゴウッ!!
牛魔王の口内より竜巻のような突風が放たれる。
魔道士「きゃあぁぁ!!」
隊長「……ち…いぃ!!」
突風は数多の矢を舞い上げ、空を飛ぶ魔物達を無情にも地面へ叩きつけた。
青年兵「また来ます…っ!!」
グアァッ!!
南方参謀「突風に備え……」
牛魔王「……残念」
ニタリと笑う牛魔王。大きく開いた口からは業火が吐き出される。
南方司令「炎だ!!避けろおぉーっ!!」
戦士「しま…っ……」
盗賊「っ!?」
ゴウオオォォォォッ!!…ドドオオォォォォンッ!!
- 40 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:41:24.92 ID:H0tI2G2o
牛魔王の足元、縦一直線に伸びる炎の柱。
最前列にいた魔物は跡形もなく消し飛ばされ、その威力を物語っている。
盗賊「……ぐ…ぅ…」
戦士「…い…っつぅ……」
ヨロッ
戦士「……!?」
オーク「戦士…さん…盗賊さん、だ…いじょ…ぶ?」
戦士「お…前…っ!?」
二人を庇うように立ちはだかるオーク。その身は炎により焼け、煙を立てる。
戦士「お前…何やってんだよ!!」
ガシッ
オーク「は…やく、あいつを……」
盗賊「…誰か!!」
法師「!?」
タッタッタッタッタ
- 41 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/25(水) 17:44:14.24 ID:H0tI2G2o
法師「……オーク」
オーク「法師様ぁ…オラ、役に立てなかった…」
法師「…何を申すか!」
戦士「……十分すぎる働きだぜ」
ザッ
戦士「法師様、オークを頼んだぞ。絶対…死なせんなよ!」
法師「……はい」
戦士「…盗賊」
盗賊「…ああ。行こう!」
タッタッタッタッタ…
法師「…今、治癒致しますからね」
オーク「…う……うぅ…」
戦士「どけどけどけぇ!怪我人は下がれーっ!!」
ハヌマーン「戦士殿に続くぞ!!」
マーマン「おうよっ!!」
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