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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その32
523 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:19:51.77 ID:8+NNfCvlo


盗賊「…………」

アジ・ダハーカ「……」

おさげ「動かないですね。死んだのかな?」

盗賊「……静かに」

おさげ「……っ」

木陰から体を丸めているアジ・ダハーカをじっと見つめる盗賊。

盗賊「……気配はある。休んでいるようだ」

色黒「今のうちに……倒しちゃったら?」

盗賊「……いや、何も分からず仕掛けるのは危険だ」

ツインテ「……へっ、ふぇ……っ、へっくしょん!!」

ピクッ

アジ・ダハーカ「…………グウゥ」

ポニテ「バ、バカッ! 起きちゃったじゃん!」

ツインテ「ふ、ふにゃあぁ……っ!!」


524 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:20:48.32 ID:8+NNfCvlo
盗賊「いやっ、違う!!」

色黒「へっ!?」

ダダッ!!

おさげ「あっ! 私達も追いますわよ!」

何かに気付いたアジ・ダハーカは急に起き上がり両翼を大きく羽ばたかせる。

盗賊「くっ!」

バシュウウゥゥゥゥ

盗賊「召喚獣は出せるかっ!? 奴を……っ!!」

ポニテ「分かってる! いっけぇーっ!!」

ババシュウウゥゥゥゥ!!

色黒「どこに向かったの!?」

盗賊「……おそらくラーヴァナの下」

ポニテ「えっ!? だって魔王はさっきので……」

盗賊「……うん。そうなんだ。そうなんだけど……違う」

おさげ「よく分からないけれど私達も向かいましょ。召喚獣と距離を離しては危険だわ」


525 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:21:20.47 ID:8+NNfCvlo
ザザッ…タッタッタッタ

盗賊「……ここを降ればすぐ――」

アジ・ダハーカ「……コオオォォォォ」

ポニテ「な……なにあれ……っ」

ゴゴゴゴゴゴ…

召喚士「……何だ?」

魔道士「召喚士さんっ、上を!!」

弓使い「な、何……あの光の塊は……!?」

召喚士「まさか、魔王の魔力……っ!!」

幼女「えっ!?」

召喚士「魔王の肉体は倒した。でもまだ、魔力がこの世界に漂っているんだ」

弓使い「ど、どうすればいいの……っ!?」

召喚士「まさかアンラ・マンユの時のように魔物が……」

バシュウウゥゥゥゥ

盗賊「召喚士ぃーっ!! 背後だ!!」


526 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:21:54.64 ID:8+NNfCvlo
召喚士「えっ!?」

アジ・ダハーカ「グガアアァァァァ!!」

召喚士「うわぁーっ!」

女賢者「くぅ……っ」

ラーヴァナの残魔力に気を取られていた召喚士らの背後より、アジ・ダハーカが襲いかかる。

召喚士「行けっ! スフィンクス!!」

シュイイィィィィン!!

アジ・ダハーカ「――ッ!?」

スフィンクス「じゃじゃーん……おわぁ!? パパッ、パーンチイイィィ!!」

ギュルッ…バッギャアアァァァァン!!

召喚士らの前方へ壁のように現れたスフィンクスは、目の前に急接近するアジ・ダハーカめがけ、

両拳で強烈な一撃を見舞い、敵を遥か後方へと吹き飛ばした。

スフィンクス「ちょっとお兄ちゃん! 急に危ないじゃんかよぉ!」

召喚士「ご、ごめん……っ」

スフィンクス「全くも〜っ、勘弁してよねっ!!」


527 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:23:03.17 ID:8+NNfCvlo
それではここまでにてすみません
ご支援ありがとーでした!では!ノシ

>>502
シヴァは天才が倒したような気がします!


540 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:16:53.04 ID:fHOXjdVwo
バタバタバタッ…バサァ

アジ・ダハーカ「……グゥ」

スフィンクス「逃げるよっ!」

召喚士「よし、もう一発だ!」

スフィンクス「いっくぞぉーっ、両手パーンチィ!!」

グワッ…ブンッ!!

スフィンクス「くっそー届かなかった!」

召喚士「上空に逃げたか……ならば、行けっ! ワルキューレ」

シュイイィィィィン

シュヴェルトラウテ「おぉっと!? あれは何だぁ!?」

ブリュンヒルデ「あれはアジ・ダハーカ。アンラ・マンユの眷属であり、一部だったものだな」

ヘルムヴィーゲ「ひゃー! 姉さま物知り〜♪」

ブリュンヒルデ「い、いいから行くぞっ!」

グリムゲルデ「よーしっ、突撃ぃー!!」

空へと難を逃れたアジ・ダハーカへ、ワッルキューレの攻撃が始まった。


541 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:17:50.66 ID:fHOXjdVwo
ズババババッ…バシュウウゥゥゥゥ

ポニテ「私達も援護行くわよーっ」

ツインテ「おーっ!」

タッタッタッタ

盗賊「魔道士、皆……無事か?」

魔道士「盗賊さーん! ここに居る皆は大丈夫ですよー!」

弓使い「他は……あの朱雀召喚士達だけ?」

盗賊「……ああ。爆発の時に……はぐれた」

幼女「お父さん……大丈夫かなぁ」

弓使い「……大丈夫だとは思うけど、合流した方がいいかもしれないわね」

女賢者「でもぁ〜先にあの魔物も倒さないとねぇ」

同門「……厄介だな」

ドガガガガッ!!

召喚士「くそっ、流石に一筋縄ではいかないな……っ」

アジ・ダハーカ「グゴオオォォォォ」


542 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:18:26.09 ID:fHOXjdVwo
ドウッ!!…バッシュウウゥゥゥゥ

青龍兵「隊長っ、正面のあれ……」

青龍士官「いたっ! 交戦中かっ、急ぎ救援に入るぞ!」

竜騎士兵「了解っ!」

ドドオオォォォォン!!…ゴガアアァァ!!

ロスヴァイセ「きゃっ! あっぶないわねぇこの……っ!」

召喚士「……何か来る! 何だっ!?」

ギュバッ…ドシュウウゥゥゥゥ

青龍士官「はあぁーっ!!」

おさげ「援軍っ!?」

竜騎士兵「ワイバーン! 左右より攻撃開始ーっ!」

ズガアアァァン!!

アジ・ダハーカ「グガアァーッ!」

召喚士「竜騎士隊っ! よし……この数なら押せるぞ!」

巨大なアジ・ダハーカの周囲を翻弄するかの様にに飛び回り、召喚獣達は攻撃を繰り返した。


543 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:19:06.04 ID:fHOXjdVwo


ジャガーノート「ヴオオォォォォ!!」

マジシャン「くっそぉ、見かけによらず……すばしっこいじゃねぇか!」

玄武娘「くううぅぅーっ!!」

白虎長「もっと左に寄って! 回りこまれるわよぉ!」

白虎兵「わ、わわっ!」

バーテン「馬っ鹿野郎!」

白虎長「だから言ったのにいぃーっ!!」

ジャガーノート「ヴゴアアァァァァーッ!!」

バッゴオオォォォォン!!…シュウウゥゥゥゥ

ジャガーノート「……グ、グウゥ?」

側面からの一撃により倒れたジャガーノートは何が起きたか分からず周囲をきょろきょろと見渡す。

その正面に殴り飛ばした主がゆっくりと歩み寄り、右拳を突きつけた。

ザッザッザ…ピタッ

南方司令「正義は……勝つ!!」


544 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:20:46.63 ID:fHOXjdVwo
白虎長「南方司令!?」

マジシャン「だけじゃねぇみたいだぞ!」

ドドドドドド…

エリート「魔物がいたぞ! 初見だな、奴も軍団長クラスか?」

大軍師「そのようですね」

南方参謀「交戦中みたいよ! 援護に入るわよぉ!」

西方参謀「おうよっ、まずは切り込み隊長……行ってこいやぁ!」

西方司令「うおりゃああぁぁ!! 死んねええぇぇぇぇ!!」

グワッ…ドッゴオオォォォォン!!

バーテン「敵は攻撃一辺倒だ。お前ら得意だろ?」

南方司令「ああ。ややこしくなくて助かる」

西方司令「連敗中でムシャクシャしてるんだ。殺らせて貰うぜぇ!」

ジャガーノート「ヴオオォォォォ!!」

西方司令「行くぞこらああぁぁぁぁ!!」

南方司令「おう!」


545 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:21:55.02 ID:fHOXjdVwo
ズババババッ…ガシュッ…バゴオオォォン!!

エリート「良いのか? 好きにやらせて」

大軍師「構いませんよ。お2人が前線へ立って頂けると防御も強固なものとなります」

エリート「まぁな」

大軍師「間もなく兵器隊も到着するでしょうし、ここで叩くと致しましょう」

エリート「……やはり、魔王は消滅したのかな」

大軍師「十中八九間違いないかと。念の為、偵察はだしておりますが」

エリート「……よし、騎馬隊も2人の援護に回るぞ。動きを封じれば良い」

騎兵「ははぁ!!」

西方副司令「ね、ねぇ……あれ……何かしら?」

西方司令「あん? 空が光ってるな。あの辺りはさっき大爆発の起きた場所か?」

南方参謀「ねぇ大軍師! あれってもしかして……」

大軍師「……嫌な予感がしますね」

南方参謀「ど、どうするのっ!?」

大軍師「ふむ……どうしましょうかねぇ」


546 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:22:20.68 ID:fHOXjdVwo
ゴゴゴゴゴゴ

弓使い「ね、ねぇ」

魔道士「……?」

弓使い「あの光の球……少し大きくなってない?」

その声に反応し、一同は上空を見上げた。

同門「……若干だが、そんな気がするな」

幼女「うん……っ」

魔道士「大きくなったというよりは……近づいてる……!?」

弓使い「確かにそうかも……」

魔道士「何か嫌な予感……っ」

タタッ

魔道士「召喚士さんっ!」

召喚士「!?」

魔道士「上をっ! あの光……近づいてますよっ!」

召喚士「えっ!?」


547 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:23:15.10 ID:fHOXjdVwo
ザッ

召喚士「……本当だっ、確かに地上へ迫ってきている」

青龍士官「どうかしましたか?」

召喚士「あれはラーヴァナとインドラ様が爆発して発生した光、魔力の残りなんだ」

青龍士官「……」

召喚士「それが徐々に地上へ迫ってきている」

青龍士官「つ、つまり……?」

召喚士「分からない、分からないけど……。とにかく近づけちゃいけないんだと思う」

郭勝はない。しかしアンラ・マンユの時と状況が似ていた。だからこそ召喚士は咄嗟にそう感じた。

召喚士「駄目だっ! あれを地上に落としてはいけない……っ!」

魔道士「……っ」

召喚士「あれは悲しみの光だ……。絶対に落としちゃならないんだ!」

青龍士官「ここは竜騎士隊が引き受けます。あなたなら……出来ますか?」

召喚士「……分からない。でも、やってみせる!」

魔道士「召喚士さん……っ」


548 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:24:54.57 ID:fHOXjdVwo
バシュッ!!

青龍士官「君達も、朱雀先生の援護に向かってくれ」

おさげ「大丈夫なの?」

青龍士官「魔物を倒そうともあれが落ちればどのみちアウトさ」

色黒「……行くわよ」

ダッ!!

ポニテ「あ……っ」

青龍士官「早く行くんだ! 奴もそろそろ反撃に打って出るぞ!」

アジ・ダハーカ「グ……ウウゥゥ……ッ!!」

ポニテ「……死なないでよっ、夢見が悪いからっ!」

タッタッタ…

青龍士官「さぁ行こう。君も手伝ってくれるか?」

スフィンクス「もっちろん!」

青龍士官「竜騎士隊の意地を……見せてやれぇ!!」

青龍兵「おぉう!!」


549 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:25:30.17 ID:fHOXjdVwo
タッタッタッタッタ

召喚士「ワルキューレ!」

ブリュンヒルデ「分かってはいるけど、支えきれるかしら……っ!」

オルトリンデ「やるっきゃないわねっ!」

バシュウウゥゥゥゥ…ズンッ!!

ヴァルトラウテ「くうぅーっ!!」

ブリュンヒルデ「凄い力……っ! これは……手強いわね」

バシュウウゥゥゥゥ

グリフォン「情けないな! もっと力を入れんか!」

サンダーバード「ここで押し負けては……朱雀の恥ぞ!」

ブリュンヒルデ「……!?」

ザザッ

召喚士「み、みんな……っ」

おさげ「さぁ行くわよ朱雀先生!」

色黒「負けてたまるもんですか!」


550 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:28:08.92 ID:fHOXjdVwo
魔王の残魔力による光の落下。他の場所にいる者らも徐々にその異変に気付き始めていた。

天才「おいおい、勘弁してくれよ。おい、まだ動ける奴は……」

南方弓長「ひっ、ひぐ……っ」

天才「ったく、いつまでメソってんだおめーは。おいジーサン、その泣き眼鏡と一緒に北へ向かえ」

弓将軍「……?」

天才「そろそろ本隊が動いてるはずだ。合流しろって事だよ」

弓将軍「アンタはどうする? そんな身体じゃあ戦えんじゃろ」

天才「戦えるかどうかは俺様が決める事だ」

弓将軍「だったらワシが……」

天才「そのおぶってる奴はお前の仲間だろ。最後まで責任持って届けてやれよ……国に」

弓将軍「……」

天才「おう、テメーは動けんだろ? 付いて来い」

ボス「は、はい」

天才「んじゃ、頼んだぞ」

弓将軍「やれやれ。死ぬでないぞ」


551 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:29:05.45 ID:fHOXjdVwo


バシュウウゥゥゥゥ

青年兵「な、何だあの光……っ」

アマゾネス「嫌な予感がするな。木々がざわついている……」

大軍師「青年兵殿ーっ!」

青年兵「大軍師さん!? エリート様も……そうか、本隊が到着したのか!」

大軍師「嫌な予感がします。ここは我々に任せて、あの光の下へ……」

青年兵「了解です! ここはお任せ致します!」

アマゾネス「私も同行しよう」

青年兵「お願いします!」

ワイバーンを反転させ光の下へ向かう青年兵。それに続きアマゾネスを背に乗せたグリフォンが続く。

大軍師「貴方達ならきっと大丈夫です」

南方兵「大軍師様! 兵器隊が到着致しました!」

大軍師「いいタイミングですね。では、魔物の討伐にかかりますよ」

南方軍本隊、最後尾の兵器が音を立てて大軍師の背後より前線へと到着した。


552 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:30:01.30 ID:fHOXjdVwo
ゴtンゴトンゴトンゴトン…

助手「到着〜♪」

南方参謀「来たわねっ!」

占い師「ちょっと、交戦中じゃないの!」

西方参謀「戦場なんだから当たり前だろうがよ……ヒック」

大軍師「右大臣様、兵器を発射します。前線を後退させて下さい」

エリート「了解だ。騎兵隊、白虎隊、各自後退せよっ」

白虎長「後退!? 何かあるの……?」

白虎嬢「従姉さん、玄武娘ちゃん、退がりましょう」

玄武娘「は、はいですのぉ!」

ジャガーノート「ヴグオオォォォォ!!」

リヴァイアサン「ヌウゥ!!」

ガシィッ!!

玄武娘「今ですのっ!」

エリート「よし、後退完了だ。召喚獣を解いてくれ!」


553 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:30:35.84 ID:fHOXjdVwo
シュイイィィィィン

玄武娘「あっ!!」

白虎長「早く撃ってぇ! あいつ……止まらないわよぉ!」

助手「発射ーっ!」

ジャキッ…ガシュウウゥゥゥゥ!!

ジャガーノート「――ッ!!」

ドズンッ!!…ブシュウウゥゥゥゥ

西方兵「初撃命中!」

助手「次〜っ!」

ドズンッ!!…ブシュウウゥゥ

ジャガーノート「ヴグオアアアァァァァーッ!!」

エリート「怯んでいるぞ! 立て続けにいけっ!」

助手「次〜」

ジャガーノート「ヴ……ヴオオォォォォ!!」

南方参謀「ちょっとぉ!! 早く――」


554 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:31:07.76 ID:fHOXjdVwo
グアッ…ズガガガガガガッ!!

西方兵「ぐあぁーっ!!」

体に突き刺さる結界石で出来た巨大な矢。それを2本浴びながらも、

ジャガーノートの猛進は止まらない。そn矛先は兵器自体へと向けられた。

西方副司令「へ……兵器が……っ」

西方参謀「被害状況ぉーっ!!」

西方兵「2機やられましたぁ! 死者は不明!」

マジシャン「バッカヤロウがっ、易々と背後取られてんじゃねぇ!」

ダッ!!

ジャガーノート「ヴゴオオォォォォ!」

大軍師「兵器反転っ、急いで下さい!」

助手「そ……そう言われてもぉ〜」

ジャガーノート「ヴゴガアアァァァァ!!」

バーテン「来るぞぉ!!」

助手「反転反転反転〜っ!」


555 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:31:36.53 ID:fHOXjdVwo
ズアッ!!

西方司令「寝てろやコルァーッ!!」

南方司令「フライング……ジャスティスパーンチ!!」

ゴッシャアアァァァァ!!…ドドオオォォン!!

ジャガーノート「ガフゥ……ッ」

スタッ

南方司令「凄い……。またもや新たな技を思いついてしまった……っ」

西方司令「ただの空中パンチじゃねぇか! 死ね!」

マジシャン「じゃれてる場合じゃねぇぞ!」

ズザッ

マジシャン「大軍師、風だ!」

大軍師「了解ですっ」

2人の司令による攻撃で地面へとめり込んだジャガーノートが再び立ち上がり体を左右に揺さぶる。

再突撃を防ぐべく、マジシャンは大軍師へ風の魔法を指示し、突風が魔物へと向けられた。

ジャガーノート「……ッ!!」


556 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:32:40.62 ID:fHOXjdVwo
ドドオオォォォォン!!…ゴゴウッ!!

マジシャン「お次は……コイツだ!」

ドッドオオォォォォン!!…ゴゴオオォォォォ!!

西方参謀「なんつぅ炎だ……っ!」

バーテン「全開じゃねぇか!」

マジシャン「全開じゃねぇよ! おら、次はおめぇさんだよ、左目狙え!」

バーテン「無茶言ってくれるなよ……」

ジャキッ

ジャガーノート「ヴゴゴオオォォォォ!!」

バーテン「うろうろすんなっての。狙い定まんねぇだろうがよっ!」

ピタッ…バシュッ!!

空を切り裂く音と共に、バーテンの放った矢は熱風を迂回するような軌道で

見事、ジャガーノートの左目へと一発で命中した。

ザクゥッ!!

ジャガーノート「ヴギャアアァァーッ!!」


557 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:33:52.83 ID:fHOXjdVwo
大軍師「今ですっ!」

助手「反転完了っ♪」

西方兵「全兵器……一斉発射ああぁぁ!!」

ズドドドドドドドッ!!

ジャガーノート「ヴガッ――――」

ドドドドドドッ!!…ドズンッ!!

エリート「…………」

大軍師「…………」

白虎長「……や……った?」

ピクッ

ジャガーノート「……ヴ……ウ……ゥ」

マジシャン「まだ生きている! 魔法撃てる奴はありったけ、刺さった結界石目掛けてぶっ放せ!」

白虎嬢「ベヒーモス!」

玄武娘「リヴァイアサン、行くですのーっ!」

西方参謀「ちょいと飲み足りねぇが……出し惜しみなしだぜっ!」


558 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 17:35:50.34 ID:fHOXjdVwo
無数の結界石が突き刺さり、その場に制止するジャガーノート。

最早、流石のジャガーノートと言えど、この結果石の檻からは逃れられぬであろう。

そこへ南方軍の全力と言って良い程の魔法が撃ち放たれた。

留まる事を知らず、戦車のように突進を繰り返してきたジャガーノートであったが、

総力にも等しい総攻撃を受け、ついにその姿を消滅するに至った。

ゴッゴオオォォォォ…

南方兵「……目標……消滅です!」

西方副司令「勝った……ぁ」

白虎長「ふーっ、全く……とんでもない化物ね……っ」

玄武娘「やったやったーですの!」

白虎嬢「やりましたわね。ふふっ」

大軍師「……さぁ、後はあの魔王の置き土産ですか」

エリート「我らに出来る事は……」

大軍師「信じる事、のみですかね。私達は他の者らの捜索と救出にかかりましょう」

エリート「そうだな。全軍、再編制の後……捜索活動と残党の殲滅に移るぞ!」


559 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/05(水) 18:08:53.22 ID:fHOXjdVwo


ズザザァ

ヴァーリン「……あの光はまさかッ」

ザッザッ…

ヴァーリン「グフハッ、あれだ! あれぞ私の求める最高の輝き……ッ!」

ドドドドドド…

ヴァーリン「その前にまず、最上級の人間を喰ろうて……力を取り戻すとしよう」

ドドドドドド…

ヴァーリンが向かうはスグリーヴァの城。狙いは当然、最上級の人間と称した法師。

格別の食事を得る為、傷を負ったヴァーリンは足早に城を目指す。その途中の出来事であった。

ドドドドドドオオォォォォ

ヴァーリン「……ほぉ」

猿兵「ス、スグリーヴァ様ッ!?」

華国兵「三男様っ、スグリーヴァ様がお戻りに!!」

ヴァーリン「これは良い。グフッ、フハハハハハッ!!」


568 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/10/06(木) 00:06:19.29 ID:vfWhnlfAO
ジュニアってなにしてるんだろ
まだ穴掘ってるのかな


569 名前:NIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage] 投稿日:2011/10/06(木) 09:12:28.57 ID:kvFEgKBYo
ジュニアいないから忘れとったwwwwww



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