■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その17
829 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:12:17.46 ID:jHmys.Qo
〜南方、南の山奥〜

召喚士「……随分と山奥まで来ましたね…」

青龍先生「もうまもなくじゃて…。頑張れ」

青年兵「はいっ」

三人の召喚士はしばらく山道を奥へ奥へと進んでいく。

青龍先生「…おっ、見えてきたわい!」

青年兵「……何だか、涼しいですね…?」

召喚士「……水の音?」

青龍先生「よ…っと。ほれ、見てみい」

ジャッ…スタッ

召喚士「…こっ、これ…は!?」

ドオオォォォォ…

青年兵「……っ!!」

青龍先生「世界一と言われる…大滝じゃ!」

崖上から轟音とともに流れる巨大な滝。二人はその迫力に、ただただ唖然とする。


830 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:13:04.32 ID:jHmys.Qo
青龍先生「ここが新たな修行の場じゃ」

青年兵「…なるほど。水もあり涼しいし、環境は良さそうですね!」

召喚士「大自然って感じで…なんだか落ち着きますねっ」

青龍先生「そんな余裕は今だけじゃぞ?」

召喚士「…へっ?」

青龍先生「早速…修行といこうかの」

青年兵「はいっ。では準備を……」

青龍先生「それでは二人とも。……脱げ」

青年兵「はいっ!…………はい?」

召喚士「脱ぐ…って…」

青龍先生「服に決まっとるじゃろ。上半身だけで良いぞ?」

召喚士「あの…っ……」

青龍先生「早よぅせんかっ!」

青年兵「は、はいっ!!」

召喚士と青年兵は慌てて上着を脱ぎ始める。


831 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:14:59.87 ID:jHmys.Qo


召喚士「あの…。脱ぎました……」

青年兵「それで、どうなさるのです?」

青龍先生「うむ。お主等は『滝行』を知っておるか?」

召喚士「滝行…。ま、まさか…っ!?」

青龍先生「…ひょっひょ。そうじゃ」

青年兵「こ…この大滝で行うのですか…!?」

青龍先生「怖気づいたかの…?まぁ、仕方ないか……」

召喚士「……」

青年兵「……」

二人は顔を見合わせ、強く頷く。

召喚士「…やりますっ!!」

青龍先生「ほぉ…。やると申すか」

青年兵「勿論です!ここまで来て…退けませんよっ!」

青龍先生「ひょっひょっひょ!良い覚悟じゃ。では…参ろうかの」


832 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:16:25.95 ID:jHmys.Qo
ドドドドオオォォォォ…

召喚士「…ち、近くで見ると…ますます迫力が…っ」

青年兵「大丈夫…ですよね?」

青龍先生「滝壺も深さがありそうじゃ。気ぃ付けてな」

召喚士「……はい…っ」

チャポッ…ジャバジャバッ

召喚士「ひいぃ…っ、冷たい!」

青年兵「…身が…引き締まりますね…っ!」

激しい水飛沫の中、二人はようやく滝の目の前へと辿り着く。

青龍先生「無理せず、あがるんじゃぞー?」

召喚士「何ですー?駄目だ…水の音で全然聞こえない…」

青龍先生「だーかーらー、儂も経験した事のない規模じゃから気を付けてなー!」

青年兵「…気を付けろ、みたいな事を申されているようですね…」

召喚士「まぁ…青龍先生の勧めだし、心配はないよね」

青年兵「そうですね…。では…」


833 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:17:43.04 ID:jHmys.Qo
ザバザバザバッ

召喚士「……せーのっ!!」

青年兵「はっ!!」

ドドドドオオォォォォ

召喚士「――っ!!」

青年兵「う…っ、わあぁ!!」

ドドドドオオォォォォ

召喚士「く…っ!ぷあ…っ!!」

青年兵「う…わぁー!……っ!!」

青龍先生「…!?」

大滝の直下へ潜り込んだ瞬間、物凄い水圧により二人は滝壺へと姿を消す。

青龍先生「……ありゃ」

ドドドドオオォォォォ…

青龍先生「やはり…無理があったかのぅ…」

頬を掻きながら、青龍先生がぽつりと呟く。


834 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:18:28.62 ID:jHmys.Qo
ゴボゴボゴボッ…ザバァ!!

召喚士「ぷは…っ!!ごほごほっ!!」

青年兵「…っはぁ!!……げほ…っ」

召喚士「大丈夫…っ!?青年兵くん…」

青年兵「な、なんとか…っ」

召喚士「…思ったより…難易度高いね」

青年兵「ええ…。まずは立つところから゙始めなくては…っ」

召喚士「あの水圧を堪えるには…しっかりした土台。足場選び…」

青年兵「それに、下半身への力のかけ方。首も持っていかれない様にですね…」

召喚士「……よし、もう一回行こうかっ!!」

青年兵「はいっ!なんとか今日中に耐えられるよう頑張りましょう!」

再び滝壺へと足を進める召喚士に続き、青年兵も力強く頷いてそれを追う。

ザバッ…バシャバシャバシャッ

青龍先生「……彼奴ら、元気じゃのぅ」

ぼんやりと夕焼けに染まり始める空を眺めて、青龍先生は呆れ顔で微笑んだ。


835 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:19:24.28 ID:jHmys.Qo
〜東方、藤蔵家〜

藤蔵の裏手にあたる山の土手。薄緑の草原が広がり、穏やかな風が流れる。

緑の草に抱かれて、手のひらを枕に盗賊が一人寝そべる。

盗賊「…………」

空に流れる雲をぼんやり見つめながら、盗賊は物思いに耽る。

……――

盗賊『兄様ーっ!まってぇー!!』

兄様『いいかい?見てろぉー』

バババッ…ボワッ!!

盗賊『出来たっ!火の術ーっ!兄様すごーい!!』

兄様『今度、盗賊にも教えてやるからな!』

盗賊『本当っ!?やったー!!……あっ』

兄様『ん…?』

盗賊『火で草が燃えてるよ…?』

兄様「え…っ!?わあぁっ!は、早く水の術を…っ!!」


836 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:21:19.31 ID:jHmys.Qo
――……

盗賊(あの日も今日みたいな青空だったなぁ…)

右手を青空へ伸ばし、盗賊は片手で印を結ぶ。

バババッ!!…ボワッ!!

盗賊「……」

人差し指から燃え上がる炎をじっと見つめていると、その先から顔が浮かび上がる。

侍女「なんだ…ここにいたんですね?」

盗賊「……侍女っ」

盗賊は拳を握り消化すると、草むらからゆっくりと身体を起こす。

侍女「…というか、術…使えるじゃないですかっ!」

盗賊「…こんなの術のうちに入らないよ」

侍女「そんな事ないでしょ」

盗賊「松明代わりにもいならないよ…」

侍女「……」

盗賊「兄様が昔教えてくれたんだ…。最近見るまで、すっかり忘れてたけど…」


837 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:22:09.33 ID:jHmys.Qo
侍女「術の練習を怠るからですよっ。もう…」

盗賊「……」

侍女「でも、剣術は相当腕を上げましたねっ」

盗賊「そうでもないよ…。父様にも……」

侍女「……」

盗賊「確かに…甘かったかな…って思う」

侍女「姫……」

盗賊「ずっとみんなに…頼りっぱなしだったし……」

侍女「……」

盗賊「一人じゃ誰も助ける事なんて…」

侍女「そんな事ないですよ…っ」

盗賊「実際そうなのだ…。何度も私は……」

侍女「良い仲間に恵まれたんですねっ!」

盗賊「……?」

侍女「姫にそこまで思われているんですもの…。きっと仲間もそう…」


838 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:23:32.46 ID:jHmys.Qo
盗賊「……」

侍女「姫、格好良かったですよっ。鎖とかぱぱっと…!忍みたい!」

盗賊「…一応、忍だもん」

侍女「あら?藤蔵を抜けて…盗賊だかになったんじゃなかったんですか?」

盗賊「う…っ」

侍女「ふふっ。冗談!えぇと、小太刀は膝丸…蜘蛛…切でしたっけ?」

盗賊「うん、蜘蛛切。土蜘蛛を切ったからね」

侍女「物騒な名前。もっと…可愛らしくしたらいいのに〜」

盗賊「…別にいいよ。似合わないし…刀だし」

侍女「桜…とか、牡丹…とかどうです?」

盗賊「花は…似合わないよ」

侍女「確かに……」

盗賊「えっ!?」

侍女「じゃあ、松…とか、銀杏…とか?」

盗賊「……」


839 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 17:24:43.73 ID:jHmys.Qo
侍女「あっ、じゃあ……」

盗賊「薄緑…」

侍女「薄緑…?いいじゃないっ!素敵!!」

盗賊「あっ、違っ…この草原がそう見えて、つい……」

侍女「直感って言うのかしら?そういうの…良いと思いますよ」

盗賊「……うぅん」

侍女「はい、決定っ!只今から小太刀『薄緑』に改名〜!」

盗賊「……h、はぁ」

侍女「……さぁ、戻りましょっ?」

盗賊「……うん」

ノソッ…パッパッ

盗賊「…ありがとな。侍女…っ」

侍女「…ふふっ。よく分からないけど、どう致しまして!」

盗賊「……ふふふっ!!」

ぼんやりと夕焼けに染まり始める空を背に、二人は藤蔵へと戻って行った。


841 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/28(水) 18:25:53.38 ID:U0gH9dco
>緑の草に抱かれて、手のひらを枕に
カスラックから来ますた


845 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 22:58:10.74 ID:4OIo2Dko


雷忍「……失礼致します」

襖越しに移る雷忍の姿。御館様はちらりとだけ確認し、再び書物へ目をやる。

御館様「…何だ」

雷忍「…余計な世話かもしれませぬが…宜しかったので?」

御館様「……」

雷忍「手合わせした身と致しましては、それ程力量不足とは思えぬかと…」

御館様「……」

雷忍「…明日よりの修行を開始致して、宜しいですか?」

御館様「……誰もするなとは申しておらぬ」

雷忍「…御尤もにて」

御館様「力量というのはな、妖怪退治の事を申しているのではない」

雷忍「…と、申しますと?」

御館様「奴らが遂げようとしている目的は……あくまで魔王を討ち倒す事」

雷忍「…っ!!」


846 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 22:58:52.71 ID:4OIo2Dko
御館様「その為の力、としては…期待外れという事だ」

雷忍「……カカッ!成程…っ」

御館様「明日より十日程度、水より順に見てやってくれ」

雷忍「…こちらこそ、願ってもなく」

御館様「…お前達には世話をかけるな」

雷忍「何を仰います。それが我らの…人生です。カカッ」

御館様「……」

雷忍「姫の為ならこの命…なんとやら、ですよ。カカカッ!」

御館様「お前の命は上様に献上せい…」

雷忍「!?……ご存じで…?」

御館様「知らぬとでも思うてか?」

雷忍「い、いえ…っ」

御館様「…兎に角、頼んだぞ」

雷忍「ははっ!我らの全てを…叩き込みまするぞっ!カカッ!」

歯を見せ笑顔で笑う雷忍。それを見て御館様も、少し口元を緩めた。


847 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 23:18:37.52 ID:4OIo2Dko
〜南方、大滝〜

四人それぞれの修行は、日を増すごとにその厳しさを増してゆく。

召喚士「…く…っ!はぁ…はぁ…っ!!」

青年兵「なんとかコツを…掴んできましたねっ!」

〜南東国、南の山〜

だが、良き師と心強き同志達の助けによって、確かに力を付け始めていた。

隊長「そうだっ!そこで反転し…柄の部分で突くっ!」

戦士「ここで……っ、でやあっ!!」

男隊員「今のはサマになってたぜ…!」

女隊員「なってたッス!」

〜北方、泉〜

少しずつではあるが、着実に…。以前よりも着実に…。

マジシャン「いいぞ…!もっと土と風を体で感じるんだ!」

魔道士「はいっ!頑張ります!!」

その日々はあっという間に過ぎてゆく…。確かな希望を実らせて…。


848 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/07/28(水) 23:22:24.12 ID:4OIo2Dko
>>841-844
気付いて貰えましたかっ!……日本誕生です
腹痛はなんでしょうね…。胃が…

というわけで失礼致します!ご支援ありがとうございました!
今週中には二十部終わる予定でございます!


850 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/29(木) 00:23:06.95 ID:PBvV6USO
>>1 乙様です〜。

雷忍「しかし、お言葉ですが御館様。あの言い方では…確実に姫様に嫌われてますよ?」

御館様「…ちょっと、魚を釣りに行ってくるぞ。留守は任せた!」シュバッ


857 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/29(木) 04:49:03.04 ID:yiFSZSMo
    ,..-::‐::::‐::-..、     人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
  ./::::::::::::::::::::::::::::\  < すごい土と風を感じる。少しずつではあるが、何か熱い一体感を。>
 /:::::ハ:::::ハ:::ハ::ハ::::::::::ヽ < 風・・・なんだろう吹いてきてる着実に…、以前よりも着実に…。>
 |::::::::|レ'(゚)=(゚)レ|::※:| < 中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやろうじゃん。.   >
 |::::::::|  ●_●  | :::::::| < 離れていても沢山の仲間がいる。決して一人じゃない。     >
 |\从.       ム斗::| < 信じよう。そしてともに戦おう。                        >
 |::| 〃 ------ ヾ .l:::::| <キンクリは入るだろうけど、絶対に流されるなよ。            >
 |::\__二__ノ:::::|   YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY


859 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/29(木) 11:59:38.38 ID:Gv/gtkc0
キンクリの気配がただよってる!
南方のカーニバルまでキンクリしちゃったら、久しぶりに会える朱雀嬢タンが!!それだけはだめだ!


860 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/29(木) 18:02:52.00 ID:rivxUJAo
〜北方、泉〜

バシャバシャバシャッ…フキフキ

魔道士「…ふーっ」

テクテクテク

マジシャン「おっはよう!」

魔道士「おはようございますっ!」

マジシャン「ほれ、手紙来てたぞ」

魔道士「!?」

タタッ…パシ

魔道士「……戦士さんだぁ!」

カサッ……パラッ

魔道士「……」

マジシャン「…何だって?」

魔道士「今、南東国にいるみたいですよっ!」

マジシャン「へぇ、南東国かぁ……」


861 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/29(木) 18:04:13.92 ID:rivxUJAo
魔道士「特殊遊撃強襲隊の皆さんと、修行しているようですよっ」

マジシャン「南東国なんて久しく行ってねぇなー…」

魔道士「そうなんですか?」

マジシャン「……せっかくだし、行ってみっか!」

魔道士「本当ですかっ!?」

マジシャン「アッチも直に修行終わるだろ。その頃に合わせて…な!」

魔道士「はいっ!……あ…っ」

マジシャン「……?」

魔道士「そういえば…お手紙は戦士さんの一通のみですか?」

マジシャン「…ああ。他は来てなかったな」

魔道士「…そうですかぁ」

マジシャン「召喚士はジジイと一緒だし、何の心配もないだろ」

魔道士「…ジジイ?」

マジシャン「青龍のジジイだよ」

魔道士「青龍…?あぁ、青龍先生!…だめですよぉ、そんな呼び方…っ」


862 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/29(木) 18:05:10.82 ID:rivxUJAo
マジシャン「いいの!ジジイはジジイなんだから」

魔道士「……もうっ」

マジシャン「ハッハ!……んで、盗賊ちゃんはちょーっと面倒な感じ」

魔道士「……!?」

マジシャン「…ほれ」

マジシャンは手にした一通の手紙を、魔道士へと差し出す。

魔道士「お、お借りします…」

カサッ

魔道士「……占い師さん…から?……え…っ!?」

マジシャン「詳細は分からんが、兄を探しに南へ向かったらしい…」

魔道士「これって…遺跡の事…っ!?」

マジシャン「南東国行くのは、これも兼ねて…だ。寄り道してくぞ」

魔道士「…はい!」

マジシャン「ま、日数も経ってるし…特になんもねーとは思うけどな…」

魔道士「盗賊さん…っ」


863 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/29(木) 18:06:01.87 ID:rivxUJAo
マジシャン「そんじゃ、修行の続き!」

魔道士「あ…っ、はい!」

マジシャン「月読もかなり理解出来てきたみたいだな?」

魔道士「えへへ!まだまだ未熟ですけれど……」

マジシャン「こればっかしはコツがあるわけでもないからなぁ…」

魔道士「……難しいですよね」

マジシャン「第六感って分かる…?」

魔道士「第六感…ですか…?」

マジシャン「魔道士ちゃんは今、見たり匂いで感じたり…五感を研ぎ澄ましてるワケ」

魔道士「…五感。なるほどっ」

マジシャン「五感で得るものを無意識に得る。これが第六感」

魔道士「え、えっと…ぉ」

マジシャン「つまり、意識しなくても月読出来るようになるって事」

魔道士「えっと…自然に無意識でも感じるって事ですか?」

マジシャン「そっ。ちょっと難しいってかややこしかったかな?ハッハ!」


864 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/29(木) 18:07:59.81 ID:rivxUJAo
魔道士「…うぅん、何となくは分かりますけどぉ」

マジシャン「要は、力んで学ぼうと思っても会得は難しいって事さ」

魔道士「はいっ」

マジシャン「毎日ちょっとずつでも良いから、まずは数をこなし、慣れる」

魔道士「そうすれば…自然と身に付くって事ですねっ!?」

マジシャン「そゆ事!優秀優秀〜!」

魔道士「ありがとうございます!エヘヘッ!!」

マジシャン「残りの日数は魔法一切禁止でいこう」

魔道士「え…っ!?魔法の修行はしないんですか!?」

マジシャン「充分放出したから、充電ってとこかな?しばらく魔力を休ませる」

魔道士「なるほどっ」

マジシャン「残りは月読の精度を高めていこう!」

魔道士「はいっ!頑張りますっ!!」

マジシャン「ハッハ!!そんじゃあ…早速いこうかっ!」

魔道士「お願いしますっ!!」



次へ 戻る 戻る 携 上へ