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召喚士「行けっ!コカトリス!!」
785 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 11:32:48.86 ID:0oQQZHko
サアァァァァ…

切り落とされたヴァンパイアの右足が、太陽光によって塵と化していく。

召喚士「……」

ザッザッザッザ…

戦士「さて、前列は俺と…」

盗賊「…私だ」

戦士「お前の目が頼りだ。頼むぞ」

盗賊「う、うむ…!」

召喚士「俺と魔道士さんがその後ろを守ります」

魔道士「はい!」

召喚士「神官さんは背後をお願いします」

神官「お任せ下さい。王子…いいですね?」

王子「う、うん!」

出入り口は先程の石化で若干損傷しているものの、

奥は暗闇が広がり、禍々しい雰囲気を放つ。


786 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 11:35:05.69 ID:0oQQZHko
戦士「…見えるか?」

盗賊「…あぁ…うっすらと…だが」

召喚士「魔道士さん…火を」

魔道士「はい。詠唱……点火」

ボオォ…

魔道士の放った火を松明に付け、戦士に手渡す。

〜地下二階〜

ザッザッザッザッザ…

戦士「…特に…魔物はいないな…」

魔道士「さっきので全部なんですかね?」

召喚士(ワーウルフとマミー…外にいたので全てなのか?)

神官「……」

召喚士(それにしては思ったより…数が少ない気も…)

盗賊「…!!」

戦士「どうした!?」

盗賊「…階段だ」

魔道士「地下二階も…何もなかったですね」


788 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 11:40:28.02 ID:0oQQZHko
〜地下三階〜

召喚士「地下…と言っても、正確には地下ではないんですよね」

神官「ええ。入り口が中腹にありましたからね」

召喚士「…何て言えばいいんですかね?」

神官「…便宜上、地下…で宜しいかと」

召喚士「ははっ、そうですね……んっ!?」

戦士「どうした…?」

召喚士(…待てよ!?…そうか…あれは!!)

魔道士「何か…ありましたか?」

召喚士「あっ、いやっ…!後でお話します!」

盗賊「…?」

召喚士「まずはヴァンパイアを…倒しましょう」

〜地下四階〜

王子「……うっ」

神官「大丈夫ですか?」

王子「うん…ちょっと寒かっただけ」

召喚士「確かに…日の光はないですし…」

魔道士「まわりも石で出来てますからねぇ」

戦士「これがぶっ壊せないなんてなぁ…コンコン」

神官「材質というよりは…なにか呪術のような…」

召喚士「そうですね…魔物特有のものかも…」

盗賊「…!…階段だ」


790 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 11:49:47.57 ID:0oQQZHko
〜地下五階〜

盗賊「…!!気配っ!!」

戦士「何っ!?」

召喚士「ヴァンパイアかっ!!」

ザッ!!

一同が身構えると、正面の闇から声が聞こえる。

ヴァンパイア「くっくっく…ようこそ、我が家へ」

神官「……ヴァンパイア」

ヴァンパイア「あぁ、失礼…私とした事が…くっく」

そう言うと、部屋の中に明かりが灯る。

その部屋は想像以上に広く…高く、そして冷たい。

召喚士「…!?」

ヴァンパイア「人間は暗闇で目が利きませんからね」

戦士「余裕だな…」

ヴァンパイア「まぁ…この中では…死ぬ事もありませんし」

神官「……」


791 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 11:55:20.16 ID:0oQQZHko
ヴァンパイア「さて、先程の続きを致しますか…?」

盗賊「……ちっ!」

ヴァンパイア「それとも…ひと思いに…終えますかな?」

召喚士「魔道士さん…一応詠唱を…」

魔道士「…分かりました」

戦士「さて…行くかね…神官さん、剣を」

神官「分かりました、どうぞ。王子は階段の傍に…」

王子「うん…!」

タッタッタ

戦士と神官がヴァンパイアの前に歩み寄る。

ヴァンパイア「おや…全員同時でも結構ですよ?」

盗賊「…言われずとも」

盗賊がヴァンパイアの左脇に回り、身構える。

ヴァンパイア「但しね…実は私も頭に来ているんですよ」

召喚士「……」


793 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 12:03:24.93 ID:0oQQZHko
ヴァンパイア「先程…右足をやられたでしょう?」

戦士「…だから何だよ」

ヴァンパイア「再生はするんですが…失った魔力は戻りません」

盗賊「……」

ヴァンパイア「お陰で魔法も威力減少ですよ…クック…」

魔道士「……左手に…炎…右手に…」

ヴァンパイア「…二度と日の光を浴びる事はないと思え!」

召喚士(……来るっ!)

ヴァンパイア「グオアアァァァッ!!」

ヴァンパイアは雄たけびと共に飛び上がり突撃する。

神官「我に力を貸したまえっ!セクメト!!」

シュイィィン…ズズウゥゥン…

盗賊「はっ!!」

盗賊は横からヴァンパイア目掛けて飛ぶ。

ヴァンパイアは左手で振り払おうとするが、

盗賊は宙で身を捻り、避けつつ短剣で左手を斬りつける。

ザシュッ!!


794 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 12:11:07.40 ID:d/sxw6DO
盗賊の安定感は異常


795 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 12:11:58.92 ID:0oQQZHko
盗賊(斬った手ごたえがない…!?)

戦士「盗賊!何度斬っても無駄だ!」

神官「………放てっ!」

神官の合図でセクメトは口から炎を放つ。

ドドンッ!!ゴゴオォォォォ…

ヴァンパイア「あっははは!無駄無駄!」

ヴァンパイアはセクメトに向け、落雷を放つ。

ドドンッ!!ガガカアァァァッ!!

雷を放たれたセクメトの動きが、一瞬止まる。

神官「ぐぅっ!…まだ…まだっ」

神官は右手を挙げると、セクメトの顔が再び前を向く。

そしてヴァンパイア目掛けて、右手が突き上げられる。

バキィッ!!…ドッゴオォォォン!!

戦士「す…すげぇアッパーだ…」

拳はヴァンパイアごと天井を直撃する。

バコォッ…バラッ…ガラッ!!ドドォォォォ…

天井は崩れ落ち、即ち四階が露わとなる。


796 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 12:20:03.18 ID:KgAWDV6o
ピラミット物理攻撃きくじゃまいか・・・
それとも外壁だけ無敵とか?


797 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/11/13(金) 12:21:36.33 ID:0oQQZHko
>>796
あ…これから書きます。すいません

でもその前にご飯食べてきます!たまには外食しちゃうもんね!


798 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 12:23:27.95 ID:dh4NMkYo
ミノのときも物理魔法効かなかったから
召喚は例外…かも


799 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 12:27:53.71 ID:GvhT4YAO
召喚士が主人公なんだし
召喚獣が至る所でキーになるのは当たり前じゃないか


800 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 12:31:51.51 ID:0oQQZHko
召喚士「…く、崩れた!?」

瓦礫の中から首を鳴らしながらヴァンパイアが起き上がる。

ヴァンパイア「…あぁ…外壁以外は壊せますよ」

戦士「へぇ…お日様の光が怖いくせに…まぁ…」

ヴァンパイア「外壁が壊れない限り、どうという事もない…」

神官「ふーっ…まだだ…まだ…」

神官はセクメトの手を止めない。再び攻撃が再開される。

セクメトはヴァンパイアを掴み上げ、地面に叩きつける。

ドズウゥゥン…

更にそのまま右足で蹴り上げる。

ヴァンパイアは宙に吹き飛ばされ、再び天井に叩きつけられる。

神官「…はぁっ…はぁっ…」

ヴァンパイア「そうやって時間を稼いで…なにか思いつくかね?」

召喚士「……」

ヴァンパイア「…無駄な努力だよ…諦めたまえ。クックック!」

必死の攻撃もヴァンパイアにダメージを与える事はない…。


801 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 13:22:26.53 ID:woBMnwko
>>778
さらにマジレスすると・・・
この世界のヴァンパイアにそういったものが効果を持っているとは思えない

太陽光だけは、どうやら嫌いというレベルでなく致命傷を与えそうではあるけれど


802 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 13:30:34.69 ID:bLRvBk6o
>>801
この世界じゃなくてもニンニクは実は雰囲気だけ、十字架や聖水はキリスト教的で
それ以外の地域でもヴァンパイアは存在するので効果があるとは限らないんだと


810 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 14:31:13.92 ID:0oQQZHko
神官「…はっ……はぁっ…はぁっ」

召喚士(神官さん…もう限界だ…!)

召喚士は前衛に出ようとするが、目の前に手が遮る。

戦士「…最後まで待て。お前がやられたら…終わりだ」

戦士は振り返らず、そのまま前へ走り出す。

召喚士「戦士…ありがとう」

召喚士は神官の元へ駆け寄る。

召喚士「神官さん…!」

神官「はぁっ…はっ…」

召喚士(明らかに魔力を消費しすぎだ…!くそっ!)

神官「…す、すいません…今…」

召喚士「とりあえずこっちへ!!」

タッ…タッタ…

召喚士「神官さん…王子を連れて西国へ!」

神官「…いえ…ここまで来て…」

召喚士「…しかしこれ以上は!」

神官「……私とした事が…情けない」

召喚士「いえ!充分です!後は任せて…」

神官「……・すみません…お、王子、それでは…」

王子「僕は…最後までいる!」


811 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 14:39:34.14 ID:lafsni60
玉子・・・。カエレコールをくらうぞ・・・。


812 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 14:41:47.77 ID:0oQQZHko
召喚士「!!」

神官「……王子」

王子「僕は…西国の王子なんだ!みんな頑張ってるんだ!」

神官「……王子。どうしてもの時は…外へ…」

王子「…分かった。でも神官も…みんなも一緒だ!」

神官「…分かりました」

召喚士「では…王子をお願いします!」

タッタッタッタッタ

神官「皆様…申し訳ない……」

ヴァンパイア「おや…?一人脱落ですか…くっくく」

戦士「次はこっちだ!!」

ガキィィンン…

ヴァンパイア「もういいでしょう…よく頑張りましたよ」

戦士の振り下ろした剣を握り締め、ヴァンパイアは戦士を蹴る。

バキィッ!!…ドサッ

戦士「ぐっ!」

ヴァンパイア「さぁ…二人目は貴方です」

戦士にかざしたヴァンパイアの両手に、黒い炎が集まる。


813 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 14:47:39.66 ID:0oQQZHko
魔道士「はっ…!!まずい!!」

ヴァンパイア「……さぁ!!」

魔道士「ファイアーストーム!!」

ドドンッ!!…ゴアァァァッ!!

ヴァンパイア「…っ!?」

魔道士の放つ熱風がヴァンパイアを包み込む。

ヴァンパイア「……ちっ…先にご所望かね?」

魔道士「はぁっ……はぁっ…はぁ…」

盗賊「……!」

盗賊がすかさず魔道士の前に立ち塞がる。

ヴァンパイア「はっははは…!死にたがりの多い事!」

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

シュイィィン

召喚と同時にコカトリスはすかさず石化の息を放つ。

ヴァンパイア「……こ…の」

ピキィ…ピシッ…ピキッ

召喚士「盗賊さん!魔道士さんを!」

盗賊「うむ!!」

タッ…

召喚士「大丈夫ですか!」

魔道士「えぇ…はぁっ、ちょっ…と…魔力を…」


815 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 15:09:39.75 ID:0oQQZHko
召喚士「盗賊さん…少しだけ…お願い出来ますか?」

盗賊「…どれぐらいだ」

召喚士「・・・3分・・・あれば」

盗賊「・・・・・・分かった」

ダッ!!

召喚士「・・・魔道士さん、最後に一度だけ撃てますか?」

魔道士「・・・はぁっ・・・は、はい・・・!撃ちます」

召喚士「……最後の…賭けです!!」

タッタッタ…

戦士「……どうするって?」

盗賊「・・・3分…稼ぐぞ」

戦士「…気の長い話だね…まぁ、やるしかねぇか!」

二人は左右に散り、ヴァンパイアから間合いを取る。

ヴァンパイア「さぁ…どうぞ!!」

盗賊はヴァンパイア目掛け、ナイフを投げつける。

ヴァンパイアはナイフを避ける素振りもなく、盗賊へ迫る。

盗賊「…!?」


817 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 15:17:03.77 ID:0oQQZHko
盗賊は身を横にかわすが、ヴァンパイアが宙で向きを変える。

ヴァンパイア「小細工はやめましょうよ!くっくく!」

しかし背後から戦士が剣を振りかぶる。

戦士「っりゃあ!!」

ズバッ!!…ドサッ

ヴァンパイア「……ふー、いつまで続けるつもりかね」

ヴァンパイアは立ち上がり、服を叩きながら言う。

召喚士「魔道士さん…雷を…」

魔道士「はい。詠唱します…!」

召喚士「石化と同時に…撃って下さい」

魔道士「…分かりました」

召喚士(…ふーっ…全魔力を…集中…!)

ヴァンパイア「くっくく…二人仲良く逝きますか…」

ヴァンパイアが両手を上にかざす。

戦士「マズイッ!!」

バッ!!…バキィッ!!

戦士「…うぐっ!!」

ヴァンパイア「大人しく待て…あっははは!」


818 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 15:20:25.96 ID:0oQQZHko
戦士「盗賊!!退けっ!!」

盗賊「…!!」

ヴァンパイア「さぁ!味わえっ!はははっ!」

ヴァンパイアの頭上より黒い雷が放たれる。

盗賊「くそぉっ!」

盗賊は手に持つ短剣を空中に放る。

ドドオォォンッ!!ガカアァァッッ!!

落雷は短剣を避雷針とし四散するが、その一部は無常にも盗賊を襲う。

盗賊「きゃあぁぁっ!!」

ヴァンパイア「ハハッハハハハハァ!!」

戦士「盗賊っ!!」

ダッ!!

召喚士「食らえっ!ヴァンパイアァァ!!」

笑い声を上げるヴァンパイアの背後にコカトリスが現れる。

ヴァンパイア「しまっ…!!?」

ゴオォォォ!!

魔道士「いっけぇーっ!!」

ドドンッ!!ガカアァァァッ!!


819 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 15:21:53.00 ID:W970Ca.o
えっ、
盗賊
!!


820 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 15:28:26.38 ID:SIbFM6AO
盗賊が………!


821 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 15:30:26.96 ID:4FZZE32o
えええええええええええ!!


822 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 15:40:46.91 ID:0oQQZHko
石化の息はヴァンパイアの身体を捉える。

しかしそれはほんの一部であり、無常にも床を石と化すに終わる。

ヴァンパイア「…ぐぉっ!!」

その直後、魔道士の放つ落雷が着弾し、

ヴァンパイアの石化した左腕と床を粉々に砕く。

ドドオォォォッ…

召喚士「……だ、だめだ…!外した…!」

ヴァンパイア「くそぉ…くっそぉ!魔力が…?!」

ドサッ

召喚士「魔道士さん!?」

魔道士「……」

召喚士は素早く魔道士を抱え上げ、奥へ運ぶ」

ヴァンパイア「またしても…魔力が…うぬぁぁ!!」

戦士「盗賊…盗賊!!」

ダッ!!


823 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 15:44:48.12 ID:g4CsVIDO
戦士「役得です。役得です!!」


824 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 15:45:46.87 ID:0oQQZHko
戦士は倒れている盗賊を抱きかかえる。

盗賊「………うっ」

戦士「…待ってろ!」

タッタッタッタ・・・

戦士「召喚士!!」

召喚士「…!!盗賊さん!?」

戦士「大丈夫!息はある!早くユニコーンを!」

召喚士「あぁ!!」

ヴァンパイア「ぬうぅ…うおぉ!!」

ヴァンパイアの姿が元に戻る。

戦士「ここは俺がっ!お前は治療を!!」

ヴァンパイア「治療…?お前治療が出来るのか?」

召喚士「……」

ヴァンパイア「……なら…お前から殺すとしよう!」

ヴァンパイアは高く飛び上がり、召喚士めがけて迫る。

戦士「ちっきしょぉぉ!!」

戦士が走り、駆け寄るがヴァンパイアの鋭い一撃が襲う。


825 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 15:46:35.34 ID:4FZZE32o
やめてえええええええええええ!!


826 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 15:48:17.64 ID:0oQQZHko
戦士「がはっ……!!」

ヴァンパイア「ハッハハハァ!!」

急降下するヴァンパイアの鋭い蹴りが召喚士を捉える。

バキイィィッ!!…ドサッ

召喚士「……っ…うっ」

ヴァンパイア「まぁ…よくやった。大健闘だ」

ヴァンパイアは着地し、召喚士の元へゆっくりと歩み寄る。

ザッザッザ…

ヴァンパイア「私の魔力を悉く失わせたのだ…素晴らしかった…」

ザッザ…

ヴァンパイア「しかし…これで決着…くっくっく!」

ザッザ…

ヴァンパイア「そうだそうだ!最後に話をしてやろうか」

召喚士「……ぐっ」

戦士「………うぅっ」


827 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 15:53:31.72 ID:GyngiSQo
これは良いフラグwwww


828 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 15:56:01.87 ID:0oQQZHko
ヴァンパイア「西高原国…私は5年前に、とある提案をした…」

召喚士(……ダメ…だ。どうしようも…ない)

ヴァンパイア「近隣の諸国を滅ぼし、西方の統一をせよ…!と」

ザッザッザ…

ヴァンパイア「しかし父は言ったよ…下らぬ提言はよせ、と」

ザッザ…

ヴァンパイア「まぁ…それが国王であるのだがね…くっくく!」

戦士「……な…んて…事」

召喚士(……くそ……あ…れ…?)

ヴァンパイア「私は伯爵より魔族と認めて頂き…」

召喚士(なん…で…ここ)

ヴァンパイア「我が国の勇敢な兵も魔族と化した!」

ザッザッザ・・・

ヴァンパイア「なぜ私がすぐに君らの国を滅ぼさなかったか!」

戦士「……・クズ…め」

ヴァンパイア「分かるか?ん…?無益な殺生は好まぬからよ…くっく」

神官「……何が…無益か!」


829 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 16:00:35.41 ID:0oQQZHko
ヴァンパイア「君たちの兵どもも、魔族に加えてやったのだ…感謝したまえ!」

王子「……うぅ!」

ヴァンパイア「そして今頃は西海岸国も…くっくくく!!」

戦士「……だ…から…」

神官「…魔物の数が…少なかったわけだ」

ヴァンパイア「君達はここで死ぬが、運命は変わらなかった…それだけだ」

召喚士(なんでここ…こんなに…崩れて…)

ザッ…

ヴァンパイアが倒れた召喚士を見下して口を開く。

ヴァンパイア「コカトリス使い君…君からだな」

召喚士「そう…か…外壁でも…石…化して…」

ヴァンパイア「…んん?何をブツブツと…」

召喚士「なら……なら…出来る…よな」

ヴァンパイア「…な、何だ?」

召喚士の身体が光り、魔力が増幅する。

召喚士「全て…これが…全…魔力だ…」


830 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 16:08:06.53 ID:W970Ca.o
スフィンクス「出番か…しゃーない行くか(キリッ!」


831 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 16:08:13.31 ID:0oQQZHko
ヴァンパイア「…何だ…!?くっ!!」

ヴァンパイアが後方に飛び上がる。その瞬間地面が揺れる。

ドゴオォォォォッ!!

召喚士の元からコカトリスが巨大な竜巻を起こす。

ド゙トオ゙ォォォォ…

神官「……!?あ、あれは?」

戦士「……巨大…な…石化の…息!」

竜巻はそのままヴァンパイアを巻き込み、

ピラミッドのはるか天井まで突き抜ける。

ドオォォォォ…

王子「…す、すご…い!!」

神官「……なんという」

ドゴォ!!…ガシャアァァ…ドシャアァァ…

天井が崩れ落ち、ピラミッドの内部が石化する。

召喚士「や…った……。後は…」

しかし…空からは非情なる笑い声が響き渡る…。


832 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 16:12:12.38 ID:GfSlv5w0
スインクス「………」


833 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/13(金) 16:14:50.31 ID:0oQQZHko
ヴァンパイア「何かと思えば…ただの石化か!はっははは!」

神官「・・・これでも……ダメなのか!?」

召喚「いや…これで…」

ヴァンパイア「終わりだ!コカトリス使いっ!!」

ヴァンパイアが激しく急降下し、召喚士を狙う。

召喚士の眼前まで迫り、再び強烈な蹴りを放つ。

王子「う…うあぁぁぁぁ!!」

その瞬間、王子が手に持つ剣をヴァンパイアに投げ付け、

蹴りを放つ右足に突き刺さる。

ヴァンパイア「!?」

ザクゥッ!!…バキィィッ!!

威力は弱まるが蹴りは召喚士に直撃し、召喚士は宙に飛ばされた…。

ヴァンパイア「…この…ガキィ…!!」

神官「召喚士殿!!」

戦士「し…召喚士ぃー!!」



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