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女「仮面をつけて……魔法少女に?」
1 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 78.2 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:23:40.45 ID:UJP1jmVv0
まどマギもやったことだし魔法少女のSS書く


2 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 78.2 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:24:36.82 ID:UJP1jmVv0
女「あー、学校終わったー!!」グーッ

友「ああ、疲れたな、だけど女、授業中に寝すぎじゃないか?テストは大丈夫?」

女「私は寝ながら授業を聴いているのです!」

友「そんな妙技をいつの間に身に着けたんだ女……是非私に教えて欲しい」ズイッ

女「ちょ、ちょっとっ冗談だってば!……友ちゃんってなんていうかすぐに本気にするよね」

女「騙されやすいっていう──」

友「こちらもただの冗談だ」フッ

女「あ、はい」

ポニーテールの少女、女とセミロングで眼鏡をかけた少女、友はくだらない話をしながらいつもどおり帰路につく。
二人は小学校からの友達で、この光景は今までも何百回も繰り返されてきた。
しかしこの光景もたった一つの歪で粉々になるということを女はまだ知らない。


3 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 78.2 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:29:10.87 ID:UJP1jmVv0
友「……女、先に帰っていてくれ、少し用事ができた」スッ

女(また……か。)

女「うん、わかった。また明日ねー」

女は手を振ると同時に考え事をする。
ここ最近下校時に友が用事があると言ってどこかへいくのが何度も起きている。

女(危ないことしたりしてるのかな?)

女「……よし、つけよう」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

友「女、怒ってるかな……」スタスタ

友「まあ、でもこんなことしてるなんて言えないよね」

モンスター「…………」

女は明らかに人間をはかけ離れた形のものと対峙していた。


4 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:32:37.69 ID:UJP1jmVv0
友「まあいいや、早く片付けるか。」チャッ

友はそう言い、青と赤で塗られた仮面を装着する。それと同時に友の手にゴテゴテと装飾のついたやりが出現する

友「10秒でけりをつける」ザッ

友が接近すると同時にモンスターカウンター気味に腕を前に突き出す。だが友はこれを回避。

友「やっぱモンスターはあほね」ズバッ

友が駆け抜けた跡の場所にはモンスターの首と胴体が落ちていた


5 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:38:08.57 ID:UJP1jmVv0
〜少し前〜

女(友ちゃんここの倉庫に入っていったのかな?)スタスタ

女は友を追跡していた。今まで追跡したことがなかったということもあって友の警戒は薄い。
そして倉庫の中を除いて見ると信じられない光景がそこにあった。

女(……っ!!仮面で顔が見えないけどなんとなくわかる……あれは、友ちゃん?)

女(どうしてあんな化け物が?いや、なんで友ちゃんが?)

女は自分のキャパシティを超える情報に困惑する。そして、それが原因でミスを犯してしまった。

女(とりあえず、か、帰ろうかな……っあ!)ガッ

鉄パイプを蹴飛ばしてしまった。
当然鉄パイプが倒れたとあれば物音は防げない。けたましい音が倉庫内に響く

女「……やべえ」


6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:42:04.76 ID:piQqop7L0
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7 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:43:42.71 ID:UJP1jmVv0
友「誰っ!?」

友はそう叫びながらも頭のなかでは大体察しがついていた。そしてそれと共に自分に行動をひどく悔やんでもいた。

友(警戒を怠った…・・・多分女がついてきたんだろうな……)

女「……友ちゃん、だよね?」スッ

友「いや、人違いじゃない?」ブンブン

女「あ、うんその声友ちゃんだね。」

友「……ま、ごまかせるわけないか。……どうして、ついてきた?」

女「なんとなく、かな。むしろ今までついてこなかったってことが凄いと私は思うんだよね」

友「それ、自分で言っちゃだめでしょ」

女と友はいつものように会話する。友が仮面をつけている以外は全くいつもと変わらない光景だ。

女「で、なにやってるの?友ちゃん」

友「……魔法少女」

女「はぁ?」

女の声が倉庫内に響いた


8 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:47:38.56 ID:UJP1jmVv0
〜喫茶店〜

女「で、どうやってそんな魔法少女さんとやらになったの?」

友「……説明しなきゃ駄目?」

女「友達でしょ?教えてよ」

友達とは便利な言葉であらゆる場面で使えることで有名だ。

友「そうだな、簡単に言っちゃうと。私は2ヶ月くらい前にあのモンスターに襲われた」

女「うん」

友「で、落ちてた仮面が私の顔にくっついた。変身した。そんだけ」

女「うん?あれ?つまりなりたくてなったとかじゃないの?」

女は混乱した様子で頭を抱えている。

友「まあそんな感じ」ズズー


9 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:53:14.57 ID:UJP1jmVv0
友の説明をようやくするとこういうことだ。

・仮面をつけることによって変身できる。
・他にも魔法少女がいる
・魔法少女同士で殺しあわなければいけない。
・モンスターを倒しその魂を仮面に吸わせなければいけない。

女「・・・…ねえ、デメリットしかなくない?」ズズー

友「あのときは緊急事態だったから仕方ないと思ってる。」

女「でも、これ誰から教えてもらったの?」

友「仮面が喋った。」

友の言葉に女はまたもはあ?と言い返す。

友「いや、なんかつけたときに頭のなかに響いたっていうか?そんな感じ」

女「……へえ、でもさ、魔法少女なんて本当にいたんだね!」

友「そうだね……うん」

友は少し悲しそうな顔をしながらそう答えた。このあと、喫茶店をでた女達はそのまままっすぐに帰宅した。


10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:55:08.91 ID:26JaFruL0
oh...rider...


11 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 00:58:14.11 ID:UJP1jmVv0
〜次の日の放課後〜

女「今日は友ちゃん休みか〜……死んで、ないよ……ね」

女は一人で歩きながら友のことを心配する。昨日は明るいテンションで流したが中学生が殺しあいなんて普通じゃない。

女「今日は服みにいこっと!」ダッ

女は気を紛らわすためにダッシュで服やに向かった。

ギァァ……

女「ん?なんか聞こえる……」

それは裏路地から聞こえた。叫び声のようにも聞こえた。

女「……っ!!」

友のことが心配になった女はダシュで裏路地にはいる。

女「友ちゃん!!」ダッ


12 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:02:32.31 ID:UJP1jmVv0
「ん?誰よ、あんた」

そこにいたのは友とは全く違う。正反対の。豊満なバストを持つ女性だった。顔には黒と赤の配色の仮面をつけている。

巨乳「あちゃー、こいつの声が漏れてたかー」グリグリ

女「あ、あのっそれは……」

巨乳「あ、知ってるんだ。じゃあもしかして……」

巨乳「あたしと……同類かな〜?」ニヤ

巨乳はモンスタを踏みながら手に持っていた手斧を構える。

女「いっ……いや。私はちがうんで……」ジリッ

巨乳「私は……ね。つまり貴方は知り合いなんだ。魔法少女と。」


13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:04:28.02 ID:i98QyO0q0
なにが魔法少女だ馬鹿馬鹿しい!


14 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:06:10.82 ID:UJP1jmVv0
女「そそそ、そんなわけじゃ……ない、です」

巨乳「あたしさ、嘘がだいっきらいなんだよね〜」ニヤニヤ

巨乳はニヤけた顔をそのままに手斧を構える。そして──

巨乳「ころしちゃおっか」ブンッ

振り下ろされた。

友「女!!」グイッ

しかし、友に後ろに引っ張られ事なきを得た。

女「友ちゃん……」

友「お前、私の友達に手を出すなよ……」チャッ

友は巨乳を睨みながら仮面をつけた。

友「……後悔しろ」


16 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:11:19.91 ID:UJP1jmVv0
巨乳「ぷっ……そんなに熱くなんなんでよね。たかだか一般人一人じゃない」

友「何を言っている?自分が特別な存在だとでも?」バッ

友はそう言いながら槍を前に突き出す。

巨乳「そう、あたしたちは選ばれた存在。仮面にね。この仮面をつけることであたしたちは……魔法少女になったんだから」

巨乳「でもあなた……魔法使えないの?」ニヤッ

巨乳はそう言うと自分の周りに斧を呼び出した。そしてその斧はすべて友へと向かう。

巨乳「楽しませてもらうわ」

友「……っ!ふっ……」ギィンッ

友「生憎と私は……」バッ

友は飛んでくる斧を叩きおとし、槍のしりの部分を地面につきたて──

友「格闘専門でなっ!」バキッ

棒高跳びのように飛び上がり飛び蹴りを喰らわせた。


17 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:17:46.16 ID:UJP1jmVv0
巨乳「ふぅん……ま、いわゆる落ちこぼれってやつね」

巨乳は友の蹴りを斧を横でガードした。後少し友の飛び込みが遅ければおそらく刃で受け止められていただろう。

友「魔法なんてちょろい。格闘こそ最強ってことを思い知らせてやる」ザッ

女(友ちゃん……かっこいい!!)パァッ

しかしそこで、邪魔が入る。

「キシャァァア」

友「……どうする?」

巨乳「ま、一時休戦ってことで」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
結局あの後巨乳は興が削がれたと言って帰っていった。
女はその夜、魔法少女になる夢を見た。魔法を使って空を飛んでいる夢はかなりの気持ちよさだっただろう。
だがいい夢とは夢から覚めて見ると虚しいものだ。

女「ん〜夢……か。」

女「今日は休みだからブラブラしよっかな〜」

結局女が布団から出たのは昼過ぎだった。


18 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:23:18.60 ID:UJP1jmVv0
女「さて、とりあえず散歩しよう!」スタスタ

女「そう言えばあっちに可愛い店ができたんだっけ」

女はそんなことを考えながら新しくできた飲食店に向かった。

女「しかし、一人っていうのは寂しいもんだなー、友ちゃんがこれたらよかったのに……」

そんなことを思いながら注文を待っているとドアについているベル的なものの鳴る音がした。

女「うわー、私と対照的に……10人くらいいるのかな?なんか悲しい」

女「しかも皆同じ服着てる……どっかの制服なのかな?」

皆ブレザーのようなものを着ているため、高校生の集団に見える。しかし、一人だけ別の服をきているものもいた。

女「んー?あの子だけセーラー服だ。さすがに浮きすぎでしょ……あ、注文きた」



19 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:27:16.87 ID:UJP1jmVv0
女は昼飯のドリアを食べ終え飲み物を飲んでいた。そんなときに……異変が起きた。

「キャーッ!!」

厨房から悲鳴が聞こえた。

女「!?な、なに!?」ガタッ

女が立ち上がるよりも少し早く。先ほど店に入ってきた集団が立ち上がり、セーラー服の少女が声を張り上げた。
「厨房の入り口を封鎖!しばらく様子を見てから突撃!!」

その声と共にブレザー達がバットや木刀などをとりだし厨房のほうへと向かって行った。


20 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:31:52.84 ID:UJP1jmVv0
女「これはつまり……強盗ってやつ!?」ダッ

女「ちょ、ちょっとあんた。なにやってんの?」

女はセーラー服の少女の肩をつかみ問いかけた。

セーラー「離して、あなたは危ないから下がってなさい」バッ

女「あっ……ちょっと!」

セーラーはそう言って女の手を払うと厨房へと入っていった。

セーラー「状況は?」

ブレザー1「厨房の奥の冷凍室の中にいる様です」

セーラー「わかった。あとは私がやるあなたたちはもうさがってなさい」チャッ

セーラーはそう言うと青と緑の配色の仮面をとりつけた。

女「あ、それ!あんた魔法少女なの?」

女はそう問いかけるがセーラーはチラリとこちらを見ただけで冷凍室のほうへと行ってしまった。


21 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:38:25.22 ID:UJP1jmVv0
セーラー「ここね」ガチャッ

「フシュウウゥウ」

セーラー「よく見るとこいつらにも種類があるのね。」チャッ

そんな独り言を言いつつセーラーは銃を取り出す。
連続する発砲音が冷凍室を支配した。

女「銃声?なにがおきてるのかしら」ダッ

ブレザー1「ここは通せません」バッ

女「ちょ、大丈夫だから通してよっ!」

ブレザー1「いえ、セーラーさんが危ないから通すなと言っていますので」

ブレザーがそう言いながら女の背後に目をやるので女は振り返った。

女「……はあ、わかった。もう通ろうとしないから。だから囲むのは……やめてくれる?」

〜喫茶店〜

セーラー「さて、まず単刀直入に聞く。あなたは魔法少女なの?」

女「いや、ちがうけど」

セーラー「けど?」

女「友達に……魔法少女がいるの」


22 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:43:12.17 ID:UJP1jmVv0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

セーラー「なるほどね。話を聞く限りだとその友って人もモンスター殲滅のみを目的にしてるのね」

女「も、ってことは……」

セーラー「ええ、そうよ。私たちもモンスター殲滅を目的としている。」

女「へえ、それでそんなに大勢……」

セーラー「中学校の頃の知り合いを当たって見たら協力してくれる人が多くてね。世の中捨てたもんじゃないわね」

セーラーはそう言いながらブレザーたちを見る。

ブレザー1「セーラーさんはいじめられていた私達を助けてくれましたからね」ニコッ

女「なんか、いろいろあるのねえ……」

女「そうだっ私もそれにいれてよ!」

セーラー「……完全志願制で来る者は拒まないけど……言っておくけどこれは遊びじゃない」

セーラー「私は仲間を守るようにしてる。けど……それでも死ぬときは死ぬわ。これまでだって2人……」

セーラーは悲しそうに言う。

女「……それでも、お願いします。」


23 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:51:49.20 ID:UJP1jmVv0
結局女はセーラーの軍団に加入した。
ブレザーたちとも気が合い友に近い立場に立てるという二つの喜びがあったため女は上機嫌だった。

女「さーて、ねよっかな……」

女「明日は休み抱けどセーラーさんのところに行くから早くおきなきゃなー」

その日は夢を見なかった。

〜次の日〜

女は七時ごろに支度を終え、家を出て待ち合わせ場所の喫茶店に向かった。

女「セーラーさん。おはようございます」

すでにブレザーたちは揃っていて女が一番最後のようだ。少し恥ずかしい。

セーラー「揃ったわね。モンスターの反応はまだないけど出たらすぐいけるようにしないとね」

女「あー、なんかすみません」

ブレザー1「気にすることないですよ。」ニコッ

女(なにこの人、やさしー)

女「次からはもっと早くくるように頑張るね!」

女は元気よくブレザーに言った。こういうときは少し馴れ慣れしいくらいがちょうどいい。


24 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 01:56:10.23 ID:UJP1jmVv0
セーラー「……反応があったわ。場所は製紙工場付近。行くわよ」

セーラーの言葉にブレザーたちと女は返事をし、工場へと向かった。

〜製紙工場近辺〜

セーラー「どうやら敵は工場内部じゃなくて外にいるようね。皆固まって周囲を警戒しながらいくわよ」

セーラーの言葉できびきびと隊列が変わる。

ブレザー2「セーラーさん!いました!」

ブレザーの内の一人がゴミ捨て場の方を指指しながら大きな声で報告した。

セーラー「まずは私が先行する。あなたたちはあとから援護をお願い」ダッ

セーラーはそう言い。走りながら仮面を装着した。

女「かっこいいなぁ……セーラーさん憧れちゃうね」

ブレザー1「女さん、無駄な私語は慎んだほうがいいですよ」

女「あ……すみません」

ブレザー1「いえ、いいんです。早く行きましょう」


26 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:05:34.58 ID:UJP1jmVv0
巨乳「さーて、仮面の餌の時間ね……」

巨乳は自らの顔についた仮面をなでながらそう言った。

巨乳「死になさい」チャッ

巨乳は手斧を構えたところで誰かがこちらにきていることに気づいた。

巨乳「んー?誰?あなた……見た所あたしの同業者みたいだけど。」

セーラー(魔法少女がすでにいたとは……迂闊だったわね)

巨乳「ま、どうでもいいけどそれはあたしの獲物よ。せっかく後一撃まで追い込んでるのにとられるなんてごめんだわ。今すぐ消えなさい。」

巨乳「今すぐ消えるって言うなら……見逃してやらないこともない、かな」

巨乳は腕を組みながらセーラーにそう言った。

セーラー「そう、だったら消えようかしら」クルッ

巨乳「あっやっぱ気が変わった」ダッ

巨乳はセーラーが後ろを向いた所につっこんでいった。

セーラー「わかってたわ」バァン


27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:08:36.46 ID:08o221dkQ
友空気薄いなwwwwww


28 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:09:34.62 ID:UJP1jmVv0

巨乳「ぐっ……っはぁ、結界を張ってなきゃあぶなかったわ」ニヤッ

巨乳は笑みを浮かべながら再度攻撃をしかけようとする。

巨乳「遠距離には遠距離よね」バッ

巨乳の周りに無数の斧が出現し……

セーラー(……!!まずいわね。これは受けきれるかしら)

セーラー目掛けて飛んで行く。

ブレザー1「セーラーさん!」ギィン

そこにブレザーたちがかけつけてきて、斧を払う。

女「あんた、この間のやつじゃん」

巨乳「あれ、なんか一緒にいる魔法少女が変わってない?もしかして死んじゃった?」


29 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:13:22.35 ID:UJP1jmVv0

セーラー「……皆で囲みなさい。」

巨乳の周りをブレザーたちがとり囲む。

巨乳「へぇ……でも一般人如きじゃ私には傷つけ──」

ブレザー「降参しなさい。今なら見逃してあげる」

巨乳「こ──の……っ!!」バッ

挑発にあっさりと乗った巨乳が上に跳躍し、セーラーに襲い掛かってきた。

セーラー「やっぱ見た目が軽いと頭も軽いのね」バァン

セーラーは冷静に巨乳の太ももを撃ち抜いた。

巨乳「ぐっ……っはぁ……っはぁ……」ヨロッ

セーラー「同じ魔法少女の攻撃は痛いでしょ?あなたは本当に馬鹿ね。よく言えば純粋。悪く言えば……単純」

巨乳「…………っ!!覚えておきなさい。次あったら……殺す。そっちの女もね」ヨロッ

ブレザー1「セーラーさん!!」

セーラー「放っておきなさい。私達の目的はモンスターの殲滅……あれ?モンスターは?」

女(……セーラーさんでもこういうミスあるんだ)


30 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:17:44.24 ID:UJP1jmVv0
その後、元々モンスターは巨乳によって瀕死に追い込まれていて、放置した結果死亡したということがわかり事なきを得た。

女「なんか今日の戦いでわかっちゃいました」

セーラー「なにがかしら?」

女「セーラーさんってかっこいい上に優しいですよね!」

セーラー「……ありがとう」

セーラーは少し照れたようにそう言うともう帰ると言い残して帰って行った。

女「私も帰ろうかな」

結局家に帰ってそのまま寝てしまった。


31 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:21:12.74 ID:UJP1jmVv0
〜学校〜

女「友ちゃんおはよー」

友「おはよう。女」

女「ねえ友ちゃん聞いてよー!土曜日と日曜日ね──」

友にセーラー達のことを言おうとしたとき女はあることを思い出した。

──魔法少女同士は殺し合う──

女(……言わないほうが、いいのかな。……もし、二人が殺し合いなんてしたら、どうすればいいんだろ)

友「ちょっと女。どうしたの?」ブンブン

友はいきなり黙った女を心配して女の目の前で手を振っている。

女「あ……言いたいこと忘れちゃったー、なんて」

友「……なによ、それ」クスッ


32 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:27:15.84 ID:UJP1jmVv0
女「えへへ、ごめんね。……あ、メールだ」ピローン

女(セーラーさんからか。……今日の放課後集合、か。)

友「……そろそろ授業始まるよ」

〜放課後〜

友「やっぱ魔法少女って知っちゃったから気を使ってるのかな?女は」

友は女の態度が変だったことを考えながら自宅に向かっていた。

「お、あんた魔法少女ね」ザッ

友(……っ!!)

友「だったらなに?悪い?」

声をかけてきたのはゴリラのようにごっつい女だった。

ゴリラ「私の魔法で魔法少女を感知するってのがあんのよ。さて、魔法少女が出会ったらやることは一つ」

友「お茶会とか?」

ゴリラ「ふっ……殺し合いにきまってんだろクソガキ」バッ

ゴリラは黄色と茶色の仮面を装着し拳にナックルを出現させる。

友「……後悔させてやる」


33 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 73.7 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:32:36.11 ID:UJP1jmVv0
友も仮面を装着し槍を掴み、脚を大またに開いて腰を落とす。待ちの構えだ。

友(見た限り接近戦がメイン。ならこっちの間合いを保たせてもらう。)

ゴリラ「あーあ、退屈な戦闘になりそうだねこりゃ。そんなにドッシリと構えたってさ」

ゴリラ「どうせ崩されるんだよ」ドゴッ

そう言うとゴリラは目の前の空間を殴った。そこには何もない。だが──何かを殴った。

友「ぐぁっ……」ドスッ

友「っく、なぜ……」

友(驚いた。……どうやら遠距離もいけるってわけ、か。なら……)

ゴリラ「ん?どうしたの?怖くなっちゃった?」スッ

再度攻撃をしようとゴリラが構えた。しかしその二撃目ははなたれることはなかった。


34 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:37:16.44 ID:UJP1jmVv0
友が槍をゴリラに向かって投げ、今突き出されようとしていた右腕を貫いたのだ。そして友は再び槍を出しゴリラ目掛けて走る。
ゴリラがせめてもの抵抗と突き出した左フックも身を低くし軽々と避ける。

友「そんな隙のでかい技を二発もやるなんて──」

友「馬鹿なやつ」ザシュ

ゴリラの横を通り抜けた友の手に槍はない。なぜなら──

ゴリラ「がっ……あんた……っ」バタッ

ゴリラの首のところに置いてきてあるからだ。


35 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:43:23.44 ID:UJP1jmVv0
友「……あー、殺しちゃった。あー……」ドサッ

直後友はその場に座り込んだ。

友「モンスターじゃなくて、正真正銘……人を。」

友「女がこのことを知ったら……嫌いになるかな。はぁ……もうやだ」

少女の独り言は誰にも届かない。

〜喫茶店〜

女「きましたー」カランカラーン

セーラー「きたわね。まだ全員揃ってないからゆっくりしてるといいわ。まあ、私の家じゃないんだけど」

女「……なんですかそれ」クス

ブレザー1「だいぶ馴染んできたみたいですね」

女「あ、ブレザー1さん。こんにちは」

ブレザー1「こんにちは。女さん」ニコ

ブレザー1の言うとおり女を着実にブレザーやセーラー達と仲よくなっている。居心地もいい。

女「ねえ、ブレザー1さん。セーラーさんって……どんな人なんですか?」


36 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:50:17.32 ID:UJP1jmVv0
ブレザー1「そうですねぇ、たくさんいい所がある人ですけど。やっぱりその中でも大きいのが……仲間思いってところ、でしょうか」

女「仲間思い……か。」

女「それってどんな──」

バァン!!
突如喫茶店の扉が勢いよく開かれる。

見た所中学生くらいのツインテールとポニーテールの顔のそっくりな子……恐らく双子だろうか。その二人が並んでいる。
しばらくすると無言でセーラーの前まで歩いてきた。

姉「どうもこんにちは、私は双子姉です」

妹「私が双子妹」

セーラー「何か用でも?」

姉「こちらが名乗っているのにそちらは名乗らないと言うのですか?」

妹「こりゃとんだ礼儀知らずね」クスクス

二人はセーラーの言葉を無視し自分たちのスペースで話を進める。


37 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:51:51.12 ID:SJXENNLQ0
綺羅星!!


38 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:57:01.39 ID:UJP1jmVv0
妹「こういうやつには……」バシュッ

妹「それなりのお仕置きをしないとね」ニヤッ

一瞬、なにが怒ったのかわからなかった。だがセーラーはわかっているらしく。即座に立ち上がり、仮面を装着した。

セーラー「貴様らあああああっぁあああああああぁああああ!!!」チャッ

女「い、一体なにが──」

どさっ……という音が後ろからした。その音の正体をたしかめるべく女は振り返る。

ブレザーが二人……倒れていた。眼球を何かが貫いたらしくどちらも方目が潰れている。


39 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/23(土) 02:58:36.68 ID:M4dck7jI0
>>37
なにが綺羅星だよ馬鹿馬鹿しい


40 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:04:52.85 ID:UJP1jmVv0
誤字多い死にたい


女「──っっは?え?あの……」

あまりのショックに女はうまく言葉が出ない。
一方他のブレザー達はもう立ち直り戦闘態勢に入っている。が、その顔を怒りと悲しみに満ちている。

姉「では、始めましょうか」チャッ

妹「名乗らないからそうなるのよ」チャッ

双子は紫と白の同じ配色の仮面を装着し、姉は大きい鎌を妹はチェーンを手に持った。
セーラーは一面怒りに染まった顔で二人を睨みつけながら自分の周りに銃を出し始めた。対して妹と姉は特に構える様子もない。

セーラー「覚悟は……できているな」

いつかの冷凍庫のときよりも激しい発砲音があたり一面に響く。その発砲音は止まらない。無限に続くのではないかとも思わせた。
そして音が止んだ……。

セーラー「……っ!!いない……?」

双子が消えている。おかしい、今さっき対面していたはずだ。
そう考えた直後、セーラーの上の天井が崩れた。


41 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:10:37.47 ID:UJP1jmVv0
ドスンっっと何かが落ちた音がする。そちらに目をやってみると双子がいた。

姉「無駄ですよ。私達にその様な攻撃は効きません」

妹「サービスで教えてあげちゃうとぉ、私、幻術が使えるのよねぇ」

双子妹の言葉を効きセーラーは即座に理解する。なるほど。こちらの冷静さを失わせてから入れ替わったのか──と。
セーラーは一旦頭を冷やすために時間稼ぎに走った

セーラー「なぜ、それを教える?」

妹「そりゃぁそっちのほうが、おもしろいじゃん?」バッ

双子妹の放った鎖が近くにいたブレザーにヒットする。ブレザーの頭はいとも容易くはじけ飛ぶ。

セーラー「あ──?」

妹「あーあ、あんたが無駄な時間稼ぎなんてするからまた死んじゃった……どうすんの?」


42 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:18:29.86 ID:UJP1jmVv0
ばぁん……セーラーは無言で妹に向かって銃を放った。しかし、それも幻覚のようですぐに消えてしまった。

妹「無駄だってばぁ、わからないの?あんたの攻撃は私には……当たらない」バシュッ

今度はセーラーへ鎖を飛ばしてくる。が、結界を張ってなんとか防いだ。

セーラー(……っ!そうか、こいつ……)

姉「妹、そろそろきめましょう?せっかく貴方だけにやらせてあげてるんだから」

妹「それもそう……っね!」バシュ

また双子妹の鎖が飛んでくる。が──

セーラー「……今度は──」

セーラー「逃がさない……っ!」ガッ

なんと結界を応用し鎖を捕まえている。

セーラー「あなたはいやなやつね。わざと自分で弱点をつくるなんて……大方勝手から種明かしでもするつもりだったんだろうけど。」

そう、いくら幻術で自分の場所をごまかしていても鎖の飛んでくる場所は変えられない。つまり捕まえた鎖を辿ることで双子妹の位置がわかってしまう。


43 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:24:32.66 ID:UJP1jmVv0
セーラー「今度こそ、おしまい」

銃声が鳴り響く。

妹「くっ……お姉ちゃん、ごめん……」バタッ

間違いなく心臓を貫いた。
姉は逃げ出したようだ。

セーラー「はぁ……はぁ……このっ──」

また銃声が鳴り響く。セーラーが双子妹の死体を撃っているのだ。

女「セーラーさん…………もうっやめましょうよ!」ガッ

セーラー「っ離しなさい!!」ブンッ

女の拘束をセーラーはいとも容易く払いのけた。

ブレザー1「セーラーさん。やめてください。」

セーラー「ブレザー1……でもこいつはっこいつは──っ」

ブレザー「皆死ぬ危険があるのはわかっててやてました……。だから、ある意味では次号自得なのですよ」

セーラー「……そんなの、わかってるわ。でもね、こうでもしないと……っ」


44 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 72.5 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:32:07.86 ID:UJP1jmVv0
その後のことはよく覚えていない。
だがあの時のセーラーさんは怖かった。それだけはよく覚えている。仲間を思う故にあそこまで変わってしまったのだろうが、それを知っていても、あの時のセーラーさんは怖かった。
だが帰省本能とは凄いもので、無意識の内に家のベッドで寝ていた。

女「セーラーさんにメール……しよう」

女はセーラーに部隊を抜けるという旨のメールを送り、学校へ行く準備を始めた。

女「友も……ああいう風に殺したり……いや、友に限って、ね」

〜放課後〜

女「友は今日は休みかー。」

女(でもちょっと助かったな)

正直友と顔をあわせるのが怖かった。友達を疑うなんて最低だと、自己嫌悪の波が止まらない。

女「今日は新しい喫茶店探しをしよう!」

少しでも、少しでも魔法少女のことを忘れたかった。


45 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:39:56.76 ID:UJP1jmVv0
〜スタバ〜

女「あー、やっぱ安定のチェーン店だなー」

……なにやら口論をしている声が聞こえる。女は少ししかめっつらをしながらそっちを見てみた。

「こんな安いお店で休憩だなんて考えられませんわ!!爺!どうなってるの!?」

お嬢様風で高校生くらいの女がなにやら喚いている。安いお店は失礼なじゃないかと思いながら耳を傾けた。

「申し訳ありませんお嬢様!実は行きつけの喫茶店は事故があったらしく……。」

お嬢様「……ああ、魔法少女のあれだったかしら?見つけたらただじゃすませませんわ!!」

女(……ああいうどこでも騒いじゃう人っているよねー。早くいなくなんないかな……)

そして、しばらくして、女は爺を引き連れて出て行った。

女(やっといなくなったー。それにしても喫茶店一つくらいであんなに騒ぐなんて……)

そう思いながらさっき行われていた会話を思い出してみる。


46 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:44:15.28 ID:UJP1jmVv0
女「……んー?」

女(あれ、あいつさっき魔法少女って──)

直後女の背中に寒気が走った。同時に思う。そうか。あいつも──

女「あいつも魔法少女!!」ダン

思わず勢いよく立ち上がり恥ずかしい言葉を吐いてしまったことに赤面しつつもそそくさと店を出た。

〜一目に止まらない公園〜

幼女「お姉ちゃんなんの用?」

お嬢様「なんの用もなにも、あなたが仮面をもっているから……ですわ」チャッ

そういうとお嬢様は金色の仮面を装着する。

幼女「あれっ!お姉ちゃんももってるんだ!私もあるよー!」チャッ

幼女は青と赤の配色の仮面を装着する。

また殺し合いが始まった。


47 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:51:45.01 ID:UJP1jmVv0
女は気づいてからすぐに店を出た。とはいえ少し間が空いてしまったので追いつけるかどうかは微妙だがあいつは目立つだろうと思い聴きこみによりおおよその見当をつけた。

女「たしかこっちの路地に……」タタタ

女「いたっ!!」

そこにあった光景は女の想像を超えていた。
お嬢様が刺突剣で幼女を突き刺していた。今きたばかりの女からすると意味もなく幼女を殺している女にしか見えない。

女「ちょっとあんたなにやってんの!?」

お嬢様「……見た所……一般人のようね。何か用?」

女「……この子っ魔法少女!?」

既に息絶えている幼女の顔を見てみると仮面がついている。

女「こんな幼い子供まで魔法少女に……」


48 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 03:56:34.81 ID:UJP1jmVv0
お嬢様「あら、爺、これは一般人じゃないの?」

爺「さあ……ただ、魔法少女の知り合い。ということも考えられます。」

お嬢様「ああ、なるほどね」

女「なるほどね。じゃない!なんでこんな小さな子まで!!」

お嬢様「魔法少女だから。それ以外に理由がある?」

お嬢様は当たり前。とでも言いたげに言い放った。女はまだ心の中では魔法少女同士仲良くできると思っていた。
しかしそれは幻想に過ぎず。現実派血なまぐさい殺し合いしかない。

女「…………」フラ

お嬢様「あ……行っちゃった」

爺「まあ放っておいても大丈夫でしょう。それにできれば一般の方々に手を出さないほうがいいかと。」

お嬢様「ふうん……」


49 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:06:20.47 ID:UJP1jmVv0
女は走って家に帰った。自転車を置きっぱなしにしたことを思い出したが今はそんなことはどうでもいい。
ただ、不安だった。どうしようもなく。友まで……あんなことをしてたらどうしよう。と。

女「駄目だ。寝よう……」ドサッ

女はそこで思考を放棄した。
寝た。

〜朝・学校〜

女(今日は……聞こう。友ちゃんに)

女「おはよう友ちゃん」

友「おはよー女」

女「昨日はどうして休んだの?ちゃんとこなきゃだめだよー」

友「ちょっと風ひいてね。成績のほうは問題なし」

女「でさ、友ちゃん……聞きたいことがあるんだけど。いいかな?」

友「…………なに?」

友は恐る恐る言葉を返した。だがこれからいわれることはおおよそ予想がつく。

女「あのさ……殺した?」

どうやら予想は的中してしまったようだ。友達には嘘をつきたくない。


50 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:13:01.44 ID:UJP1jmVv0
友「1人……殺しちゃった」

女「そっか。」

友「失望した?私が人殺しで。どう思った?やっぱり友達やめちゃう?」

女「そういうのじゃないよ……」

友「でもだったらなんで……女は泣いて──」

そこで友の言葉を遮るようにチャイムが鳴った。少し離れるだけなのに。深い溝ができたように感じた。

〜休み時間・学校〜

友達「ねえ、女ちゃん!今日買い物行こうよ!」

女「え?でもそういう気分じゃ──」

友達「えー、いいじゃん行こうよー。ねーいーじゃーん」

不意に、何故だか久しぶりに日常に触れたような感じがして女はつい微笑んでしまった。

友達「あ、その笑顔は肯定と見た!じゃ、今日の放課後ねー!」

女「あっちょっと……ま、いっか。」



51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:18:18.98 ID:08o221dkQ
幼女おおおおおおお


52 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:23:45.29 ID:UJP1jmVv0
〜放課後・デパート〜

友達「見て見て!この服可愛くない?まじユルフワ愛され系みたいな?」

女「愛され系かどうかはわからないけど可愛いじゃん!だけどこっちの服も〜〜」

女は魔法少女のことを忘れようと必死に楽しそうに振舞っている。事情を知っている者が見たら痛々しくも見えるだろう。

友達「なんか最近女元気なかったから心配してたんだよ?元気そうでよかった!」

女「〜〜っありがとう!」

〜貨物倉庫〜

今現在使われていないはずの貨物倉庫だが今は二つの人影がある。一つはセミロングの髪型をした眼鏡をかけた女子高生。もうひとつは双子の妹を失ったポニーテールの少女。
二つの影は対立しているかのように向かい合ってる。実際に対立している。

友「あなたが私を呼び出したので合ってる?」チャッ

いつものように仮面を装着する。心にも仮面をかぶせるように。

姉「ええ、そうです。確かに私が呼びました。では早速……やりましょうか」チャッ

友「そうね。早ければ早いほどいい。」ダッ

友は自分の手に槍を掴み姉に向かって駆け出す。それを受けて姉も鎌を後ろ手に構え、脚を前後に開いた。まず一手目は友から一撃。のちに二撃三撃を加える。
しかし姉はそれをすべて防ぎきっている。突くだけならば身体の軸を少しずらすだけで避けられる。
鎌と槍はそういう意味では対極なのだろう。


53 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:29:07.78 ID:UJP1jmVv0
次に友は自分が最も得意とする槍と格闘技の連携を使う。槍を横に薙ぎ払いつつ接近してからの裏拳。そして槍を軸に回転するカポエラもどき。
その他技も試した。だが──

友(当たる気配が……ない。)

姉「どうしました?それでは私に触れることすら叶いませんよ?」

姉は戦闘が始まってからまだ一度も攻撃してこない。一体何を考えているのだろうか。

友「どうした?あんたは攻撃してこないの?」

姉「そうですね……。もう少しあなたの技を見ようかと」ニコ

友(困った……完全に待たれてる。このまま無闇にせめてもカウンターでやられるだけ……どうする?)


54 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 70.6 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:35:18.44 ID:UJP1jmVv0
姉「思ったよりも弱くて正直がっかりです……せっかくいろいろ用意したっていうのに……」

姉は肩をすぼめやれやれ、というようなしぐさをする。

友「用意?どんな用意なのか見せてみなよ」

双子姉はしばらく考えた後仕方ないですねと言って指をならした。パチン……と小気味のいい音が倉庫内に反響する。
それと同時に倉庫に入り口に何やらやってきた。

友「……モンスター……?どういうこと?」

姉「少し理性をつけて従えてみました」ニコ

双子姉の笑みが不気味に見えるのはおそらく気のせいではないだろう。なぜならもう人間の双子姉は……いないのだから


55 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 69.3 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:40:52.40 ID:UJP1jmVv0
双子姉の顔が崩れ、モンスターのそれと似たような顔になる。仮面が落ちた。

姉?「この身体……なかなかにいいものだ……。」

友「は……?なんなんだ?」

意味が分からない。それしか言えない。普通のモンスターとは違い二足歩行をしている。そして何よりも違う点は喋っている。ということだ。

姉?「なに、知らなくていい。どうせ死ぬんだ。……ああ、名前くらいは教えてやる。そうだな、王とでも呼んでくれよ」

友「王……だと?ふざけるな!!」ダッ

〜デパート〜

女「結構買ったんだねー友達ちゃん」

友達「一緒に買うのってあんまなかったじゃん?だからこういうときくらい……ね」


56 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 69.3 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:46:30.59 ID:UJP1jmVv0
女「そろそろかえろっか」

友達「そうだねーもう暗くなってきたしね。またねー」ブンブン

女「ふう……楽しかったなぁ」

自分に言い聞かせるようにそう呟いた。今日は楽しかったのだ。と。

巨乳「お友達は酷い目にあってるのに自分だけ楽しむなんてひどいわねー。とてもじゃないけど私にはできないわ」

女「……っ!!あんたは……どういう意味なのよそれは」

巨乳「そのまんまの意味。もしかしたら死んじゃうかもね」クスクス

女「連れてってよ……連れて行きなさいよ!!」

巨乳「あんたが行ってもどうせ死ぬだけよ。それに……次会ったら覚えておけって、言ったわよね?あたし」

女「………………」


57 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 69.3 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 04:54:06.48 ID:UJP1jmVv0
巨乳「なーんてね。今はちょぉっと、忙しいからあんたは後回し。じゃあね」タタタ

巨乳が走り去ってから女は気づいた。追いかけなきゃと。

〜貨物倉庫裏側〜

貨物倉庫の入り口とは反対の方向。そこに王と友はいた。王は大勢のモンスターを引き連れていて友はボロボロだ。
どちらが劣勢かなんて一目でわかる。

王「もう逃げなくてもいいのかな?諦めたか?」

友「はぁっ……はっ……まだ、まだいけるに決まってる」チャッ

王「……ん?どうやら貨物倉庫の中に残したモンスターに異変があったようだ。お仲間か?」

この言動から察するに王は全てのモンスターの動きが分かるらしい。流石は王と名乗るだけはある。

王「まあいい、今はお前をいたぶるとしよう」

友「くっ……」

王「まあ最も、もう終わって──」グシャ

突如王の胸を何かが貫き友に血が飛んだ。何が起きたかは王すらもわかっていないようだ。


58 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 69.3 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 05:01:08.67 ID:UJP1jmVv0
〜貨物倉庫内〜

貨物倉庫ないは先ほどとは違い騒がしくなっていた。モンスターと人間が戦っている。その中で一人声を張り上げ指揮をしている人間がいる。

ブレザー1「各自背中合わせで敵を向かえうってください!」

ブレザー達から返事が聞こえる。例え一般人だとしても打撃武器で滅多打ちにすればモンスターを倒せないこともない。が、無謀な挑戦と言えるだろう。
しかし戦うのをやめない。もはや執念だろう。

ブレザー3「駄目です!もう持ちませ──」

一人死んだ。後は連鎖的にまた一人また一人と死んで行く。ついにのこりは4人になってしまった。

ブレザー2「セーラーさんは私たちをどうするつもりなのでしょう……こんなの、無謀すぎます!!」

ブレザー1「あの人は喫茶店での出来事から少しおかしくなっていた……けど。一度ついて行くと決めたんです。それで死ぬなら本望です……。」


59 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 69.3 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 05:09:45.04 ID:UJP1jmVv0
〜貨物倉庫裏側〜
セーラは双子姉の代わりに王に復讐をしようとしていた。
一部始終を見ていたセーラーは王が双子姉を食い破ってでてきたと知っている。たとえ人格は違えども双子姉を食い破って出てきたのならそれは双子姉だ。と捕らえている。
そう思わなければ復讐ができないからだ。今セーラーは復讐心に支配されていた。
だから適切な判断を下せず自分の仲間を死なせる結果になってしまったのだが今のセーラーは復讐ができればそれでいいと考えている。
恐らく仲間のことも記憶から消えているのだろう。故に仲間の復讐の為に仲間を捨ててるという矛盾にも気づけない。

セーラー「死ね……!!死ねえ!!!死ねえええええええええぇええ!!!!」

発砲音が響き渡る。モンスターが近づいてきてもそれも無視して王を撃ち続けている。
友はそれを呆然と眺め、ただ恐れた。


60 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 【東電 69.3 %】 [] 投稿日:2011/04/23(土) 05:11:44.40 ID:UJP1jmVv0
駄目だ疲れた



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