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召喚士「行けっ!コカトリス!!」
539 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 13:13:53.00 ID:2xQ1wQUo
〜遺跡〜

眺めの良い景色とは裏腹に、遺跡の入り口は重い雰囲気に包まれている。

剣士「……」

召喚士「……」

戦士「さて…ぶっ壊すかね」

弓使い「…そうね」

戦士は雷切を鞘から抜き、構える。

ススーッ…チャキッ

剣士「…刀…か?」

戦士「っりゃあ!!」

ガシュッ!!…ガカアァァァッ!!

雷切を振り下ろすと、稲光とともに封をしていた岩が崩れる。

ドドオォォ…ガンッ、カランッ…カツッ

剣士「……!?」

弓使い「……す、すごい!」

戦士「…ふーっ」


542 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/19(木) 13:26:47.55 ID:lZlURT2o
おぉ〜、とうとう下層の謎が・・・wktk期待です


543 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 13:29:20.42 ID:2xQ1wQUo
剣士「さて…編制だが…」

剣士は召喚士の顔を見る。

召喚士「あ、いやっ…お任せしますよ」

剣士「…分かった」

召喚士(多分一緒だろうし、剣士さんなら心配ない)

剣士「まずは前衛。戦士くんと盗賊さんにお願いしたい」

戦士「もちろんです!」

盗賊「…任せろ」

剣士「うん、よろしく…次に中衛は僕と弓使い」

弓使い「分かったわ」

剣士「最後に後衛が召喚士くんと魔道士さん」

魔道士「任せて下さい!」

召喚士「…はい。完璧です」

剣士「おそらく君らは、かなりのレベルアップをしていると思う」

戦士「そんな事は…」

剣士「いや、だからころ前後を任せる形になってしまった…すまない」

盗賊「……いや」

魔道士「魔物が出たらバシバシ行きますよー!」


544 :パー速民がお送りします [] :2009/11/19(木) 13:29:59.68 ID:NlGmghcP
>>542
下着の謎に見えた……死にたい…


545 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 13:34:47.30 ID:2xQ1wQUo
剣士「魔物は出ないといいけどね…」

召喚士「ですね……」

剣士「さぁ、行こう」

〜地下一階〜

戦士「相変わらず…気味が悪いな…」

魔道士「召喚士さん?」

召喚士「あ…せっかくなんでちょっと削って持って帰ろうかと…」

戦士「いいのか?勝手に削っちまって?」

召喚士「彫刻本体ではなく、周辺部分を…ねっ!」

ガリッ!!…カツカツッ…

召喚士はナイフで彫刻の周りを削り、小袋に入れる。

盗賊「……」

召喚士「石…胴も混じってる…かな?」

弓使い「割と新しい感じがするわね…」

召喚士「えぇ…古いとしても、相当な技術がないと…」

魔道士「古代文明ですかね?」

召喚士「……かも、しれませんねぇ」


546 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/11/19(木) 13:36:03.21 ID:2xQ1wQUo
>>544
>>390-391


547 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/19(木) 13:39:13.41 ID:T4G199co
師匠達の話も見たいけど、この4人がPT組むきっかけになった出来事とかを見てみたいかな。

俺が覚えてないだけの場合はゴメン。


549 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 14:39:47.21 ID:2xQ1wQUo
〜地下三階〜

ザッザッザ…

剣士「………」

弓使い「…剣士」

盗賊「…」

剣士「…シャドーは思念を操ると言っていた」

召喚士「……えぇ」

剣士「……つまり、彼の…肉体は」

召喚士「おそらく何者かに持ち去られた…」

戦士「…そういう事になるな」

魔道士「でも…何者かって…」

弓使い「うん…入り口も封じていたし…」

剣士「まだ、この遺跡内にいるか…」

召喚士「どこか別の出入り口がある…」

剣士「…先を進もうか」


550 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 15:05:19.04 ID:2xQ1wQUo
〜地下五階〜

盗賊が中央の照明に火を入れる。

ボオォォォ

魔道士「ここでスケルトンに襲われたんですよね…」

召喚士「気づかなかったな…」

剣士「うん…」

戦士「ん?」

剣士「地下四階より…若干広くなってるね」

召喚士「あの時はいきなり襲われましたからね…」

盗賊「…だな」

弓使い「…どういう事?」

召喚士「四階より五階の方が広いという事は…」

戦士「!!…構造的には建物に近いって事か!」

剣士「召喚士くんの予想は的中かもしれないね」

召喚士(城だったと確信出来る。だが…一番の問題は…)


552 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 15:12:15.01 ID:2xQ1wQUo
テクテクテク…

魔道士「うーん…やっぱり似てますねぇ」

弓使い「…え?」

魔道士「西国のお城の中と…作りが」

召喚士「やっぱり…そうですよね」

魔道士「ええ。デザインなんかは違いますけど…」

戦士「確かに言われてみると…城っぽいなぁ」

テッテッテ…

魔道士「見てください。ここ」

魔道士は床の段差を指差し、話す。

剣士「…それが…何か?」

魔道士「この階段…というか段差、低くありません?」

戦士「…う〜ん、確かに」

召喚士「…子供の為に…かな?」

盗賊「……」


558 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 15:40:15.26 ID:2xQ1wQUo
魔道士「これって実は女の人用なんですよ!」

弓使い「へぇ、それはなぜ?」

魔道士「ドレスを着た女性用なんです!」

召喚士「…そうか!」

剣士「ドレスを着て…大股を開いては歩けない!」

魔道士「これは西国の城も一緒でしたし…」

盗賊「…うむ」

魔道士「貴族さんやお金持ちの人はこういう家の作りなんですよ」

戦士「へぇー!魔道士詳しいんだな!」

魔道士「へっ?あ、知り合いにそういう家が何人かいたので…」

召喚士「お金持ちなんですね…」

魔道士「いや、うちは普通の家ですよー!エヘヘ!」

剣士「つまり…城だった可能性はほぼ間違いない…か」

召喚士「えぇ…但し、一番の問題は…」

剣士「……なるほど。現状…だね」


561 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 16:34:11.76 ID:2xQ1wQUo
戦士「現状?」

召喚士「そう。何で城が山の中に埋まってるのか…」

弓使い「言われてみれば…おかしいわね!」

剣士「城自体は山が出来る程、過去の遺物なのか…?」

召喚士「そこが引っ掛かりますね…」

戦士「近代のものだったらわざわざ隠したって事か?」

盗賊「…理解…できん」

召喚士「その辺の謎は…とりあえず後ほど考えましょうか」

剣士「そうだね、先を進もうか」

〜地下六階〜

戦士「…どうだ?」

盗賊「…気配…なし」

魔道士「だいぶ冷えてきましたねぇ…」

召喚士「ピラミッドと一緒ですね。…さて、火を」

剣士「こっちか。…よっ…と」


563 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 16:44:49.64 ID:2xQ1wQUo
剣士が火を照明に入れる。辺りがゆっくりと明るくなる。

ボオォォォ…

戦士「……確定だな」

召喚士「……あぁ」

パーティーの前に姿を現した景色、それは玉座と呼ばれるものである。

剣士「王の間…というところかな」

コツコツコツ…

弓使い「階段が二つに分かれているわね…」

戦士「手分けして…行くか…?」

剣士「…そうだね。ではこの玉座で、一旦キャンプを張ろう」



召喚士「……もう夜か」

戦士「どうする?朝まで待つか…?」

召喚士「建物内だしなぁ、あまり意味はないかな…」

戦士「そうか…理屈はピラミッドと一緒だな」


564 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 16:53:19.49 ID:2xQ1wQUo
召喚士「剣士さん。どうします?」

剣士「…二手に分かれて進もうか」

魔道士「はい」

剣士「僕と弓使いと…盗賊さんは左」

弓使い「分かったわ」

盗賊「…うむ」

剣士「残り三人は右の階段から進んで貰いたい」

召喚士「分かりました」

魔道士「ドキドキしますね…」

戦士「あぁ!」

剣士「…無理はしないように!」

魔道士「はい。分かってます!」

召喚士「何かあったらキャンプで集合しましょう」

剣士「そうだね。一旦降りて…このキャンプでまた」

弓使い「集合して行きましょう」

盗賊「…同意」


567 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 17:06:17.76 ID:2xQ1wQUo
〜地下七階〜

ザッザッザッザ…

盗賊「…!!」

剣士「…?」

盗賊「…気配!!」

弓使い「…!?」

剣士「この…先か…?」

盗賊「うむ!複数…3…か?」

剣士「慎重に…進もう」

剣士は腰から2本の剣を抜き、手に取る。

ザッザッザ…

盗賊「……これ」

剣士「…?」

盗賊「……クスッ」

剣士「?……あっ!」

剣士は松明を頭上で左右に振る。

剣士「おーい!!」


568 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 17:09:46.25 ID:2xQ1wQUo
召喚士「あれ…?正面!?」

戦士「…剣士さん達か…?!」

魔道士「おーい!みなさーんっ!」

ザッザッザ…

弓使い「何だ、繋がってたのね。ふふっ」

剣士「城の回廊か…上が玉座とすると…」

召喚士「…この先にありますね」

ザッザッザッザッザ…

パーティーは長い通路を真っ直ぐ進む。

戦士「…んっ!?行き止まりだぜ?」

召喚士「いや…ここで正しいハズだよ」

魔道士「…?」

剣士「おそらくこれが…正門だ」

弓使い「そっか!お城の正面って事ね!」

剣士「あぁ。作りからすると…この正門から…」

召喚士「まっすぐ通路が伸び、左右に回廊」


569 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 17:14:05.46 ID:2xQ1wQUo
戦士「んで、二階が玉座の間…か」

弓使い「更にその上、三階が部屋の改装ね」

魔道士「四階も部屋でしたね!」

盗賊「…うむ」

剣士「そして五階がバルコニー…屋上か」

召喚士「その上に二階層ほど…謎の遺跡…」

戦士「やっと全貌が見えてきたな!!」

召喚士「うん。とりあえずはこの正門を開けようか」

戦士「よっしゃ!任せとけ!」



戦士「ふーっ。……りゃあっ!!」

ガスッ!!ガカアァァッ!!…

雷切の一撃で門の扉が粉々に砕け散る。

剣士「……!?」

召喚士「……あれ…!?」


571 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/19(木) 17:17:20.91 ID:WZ22I6DO
良いとこで支援w

階段下の合流相手が化けた仲間だと思ったのは俺だけではないはず。


572 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 17:18:04.90 ID:2xQ1wQUo
しかし、門の先に見えるのは真っ暗な石の壁である。

戦士「ありゃ…?ダメか…」

召喚士「…思ったより…深いのかもしれない」

剣士「よし…この階層も地図に記しておこう」

魔道士「…でも…何もなかったですね」

盗賊「…確かに」

弓使い「そうね…おかしな話だわ…」

剣士「そうなると…残るは…」

召喚士「……地下…か!!」

戦士「更に下があるって事か…」

剣士「それしか考えられないな」

盗賊「…うむ」

召喚士「どこかに降りの階段があるはずだ。探して見ましょう!」

魔道士「はいっ!」

戦士「よしっ!こっちをみてみるぜ…!」


573 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/19(木) 17:25:10.77 ID:2xQ1wQUo


タッタッタ…

剣士「…どうだい!?」

召喚士「こっちは特に…」

魔道士「ええ!」

戦士「おーいっ!ちょっと来てくれ!!」

召喚士「!?」

タッタッタッタッタ…

剣士「どうした!?」

盗賊「…ここ」

召喚士「扉…?随分綺麗ですね」

剣士「誰かが最近使ってたって事…だな」

弓使い「…という事は…この中に!?」

戦士「……行くか」

ガチャッ

召喚士「…あった……階段だ」


574 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/11/19(木) 17:26:39.49 ID:2xQ1wQUo
>>571
思いついたけど、オイシイのでとっておきました



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