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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その10
910 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:55:23.15 ID:vfDUntco
パカラッパカラッパカラッ…

剣兵長「雨の中ご苦労!」

伝令「ははっ!」

参謀「動きは…!?」

伝令「はっ!北関方面の100!反転しこちらへ接近中!」

参謀「釣れましたね…!」

左翼長「大魚だといいがな」

騎士長「後は…港方面か…」

北方司令「どうせすぐに引き返すであろう」

参謀「合流前に半分は削りたいですな」

北方司令「理想はな…」

左翼長「天候が味方してくりゃいいが…」

北方司令「よし…出るぞ!!」

参謀「はっ!!」

北方司令と参謀は、正門へと向かう。


911 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:55:47.90 ID:vfDUntco
〜北方司令部、正門〜

戦士「しっかし雨とはなぁ…」

盗賊「…まぁ…問題あるまい」

魔道士「ビショビショになっちゃいますー…」

召喚士「……」

ガシャッ…ガシャッ…ガシャッ…

召喚士「…!?」

戦士「お…お前!?」

オーク「………うぅ」

召喚士「……行きますか?」

オーク「オラ…オラ……!」

盗賊「……」

スッ…

オークは多股の槍を水平に持ち、戦士へ突き出す。

戦士「……」


912 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:56:01.26 ID:vfDUntco
魔道士「…オークさん」

オーク「オラ……。この槍で頑張ります…!」

戦士「……おう!頼む!!」

オーク「…はいです!」

オークは槍を身体へ引き寄せ、そのまま右肩に担ぐ。

ザッザッザ…

剣兵「司令…!!」

ワーカー「いよいよか…」

ザアアァァッ…

参謀「皆さん、準備は整っておりますね…?」

お父「……」

魔法剣士「……」

盗賊「………」

一同は隊列と姿勢を正し、北方司令と参謀を見る。

北方司令「………出陣っ!!」


914 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:56:22.70 ID:vfDUntco


左翼長「…行ったか」

騎士長「ああ。こちらも準備しよう」

左翼長「良いか、ここからは情報戦になる…」

伝令隊「は!!」

左翼長「天候も悪い。伝令を途切れさせるな!」

伝令隊「了解!!」

タッタッタ…

騎士長「港方面の牽制は弓隊…。任せるぞ」

左翼長「ああ…腕が鳴るぜ。ちぃっと久々だがな…」

騎士長「昔を思い出すだろ?俺らの十八番だ」

左翼長「はっはっは!違げえねぇ…!!」

騎士長「牽制と…アイツだけで足りるのか?」

左翼長「さぁ…?頑張るしかねーわな」

左翼長は手袋を付け直し、正門へと足を進めた。


915 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:57:03.62 ID:vfDUntco
〜北の山〜

タッタッタ…ガンガンガンッ!!…ガチャガチャッ

参謀「急げっ!本営が出来ない事には話にならんぞ!」

剣兵長「ははっ!!」

北方司令は地図を眺め、召喚士に問いかける。

北方司令「朱雀先生……」

召喚士「は、はい…っ!」

北方司令「ワーカー…。任せてもいいかな?」

召喚士「お、俺がですか…!?」

北方司令「うむ。こちらは国軍のみで手一杯になりそうだ…」

バサッ

北方司令はワーカーの資料を召喚士に手渡す。

北方司令「主力となりそうな者の把握は…?」

召喚士「……ある程度は」

北方司令「宜しい。頼むぞ」


916 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:57:21.30 ID:vfDUntco
召喚士「…」

召喚士は黙って資料を受け取る。

北方司令「指示は参謀よりおって伝える」

ザッ…

召喚士「国軍は…?」

北方司令「正面より食い止めるのが、国軍の仕事さ」

ザッザッザッザッザ…

召喚士「……」



戦士「いいか?無理に前へ出る必要はねぇ」

オーク「……はははひ」

戦士「……こりゃダメかな」

魔道士「危ないと思ったら、逃げて下さいね?」

オーク「オラ、大丈夫です!心配ねぇです!」

盗賊「……」


917 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:57:35.85 ID:vfDUntco
テクテクテク…

戦士「おう。いよいよか?」

召喚士「うん。ワーカー達は別行動みたい」

盗賊「…そうか」

魔道士「…うぅ…っ」

召喚士「…寒いですか?」

魔道士「大丈夫です…!」

召喚士「あれ…?ショール…は…?」

魔道士「……あ、雨だと…濡れてしまいますから…」

召喚士「!?そんな…気にしなくてもいいのに…」

魔道士「…だって、大切な……」

パカラパカラッ!!…

戦士「伝令…!?」

パカラッ…ドドォ…ザッ!!

伝令「トロル隊2方向より最接近!合流を狙っている模様!」


918 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:57:52.57 ID:vfDUntco
参謀「来ましたね…!」

北方司令「…さぁて。……行くか」

ザッザッザッ

北方司令は馬に跨り、剣を空に突き上げる。

北方司令「正面のトロルを叩くっ!続けぇー!!」

騎士団「おぉーっ!!」

パカラッパカラッパカラッ…

剣士長「騎士の後に続け!我らも行くぞーっ!」

剣兵「おおぉー!!」

先陣を切る北方司令に続き、各兵が後を追う。

戦士「ついに出るか…!」

召喚士「…俺達も行こうか」

テクテクテク…

剣兵「本陣設営完了致しました!」

参謀「うむ。…おや、準備は良いですか?」


919 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:58:19.13 ID:vfDUntco
召喚士「…はい」

盗賊「……」

参謀「北関方面からのトロルを、ワーカーで強襲して頂きたい」

戦士「合流前に叩こうってか」

参謀「全滅させる必要はありません」

召喚士「あくまで司令部一点へ目を向けろ…と」

参謀「その通りです。まぁ、あわよくば…」

魔道士「…?」

参謀「片付けて頂けると手間は省けますがね」

盗賊「……」

参謀「司令率いる本隊が、正面のトロルと交戦致します」

参謀は地図上に小石えお置き、位置を示す。

参謀「皆様はこの山を下り、東の谷へ…」

コトッ…

召喚士「これで合流を遅らせる事が出来ますね…」


920 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:58:38.49 ID:vfDUntco
参謀「更に強襲し、うまく北へ移動を…」

ススッ…コトッ

参謀「本隊と交戦中のトロル隊を挟撃出来ます」

召喚士「ここで正面のトロル隊を殲滅する…」

参謀「はい。そして本隊と合流し…」

ススッ…コトッ…コトッ

北関方面のトロルを撃破すれば完成です。

魔道士「…す、凄い…!」

戦士「こっちに来ちまったら…?」

参謀「本陣の隊と若干のワーカーで減らします」

盗賊「……」

参謀「仮にここが陥落しても司令部で撃破可能でしょう」

召喚士「…させませんよ!」

参謀「そう願います…!」

参謀はニッコリとほほ笑む。


921 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:59:03.08 ID:vfDUntco
参謀「それではワーカー25名を選抜して下さい」

召喚士「はい」

参謀「残ったワーカーは本陣の防衛に当たって頂きます」

戦士「やってやろうぜ…!」

魔道士「ええ!」

盗賊「…うん」

参謀「…宜しくお願いします」

召喚士「…はいっ!」

テクテクテクテクテク…

四人は本陣前の広場へ向かう。



召喚士「改めて作戦をお伝えします」

魔法剣士「……」

召喚士の前へ、23名のワーカーとオークが立つ。

召喚士「ます先に出撃した国軍が、正面で敵と当たります」


922 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 17:59:24.17 ID:vfDUntco
お父「…」

召喚士「俺達は東へ向かい、北関側のトロルを強襲…」

幼女「……」

召喚士「その後に国軍と合流し、一気に殲滅します」

オーク「…う…うぅ」

召喚士「シンプルですが、一歩間違えれば危険な任務です」

ザワザワザワ…

召喚士「ご質問はありますか…?」

ワーカー「港側のトロルはどうすんだい?」

召喚士「港側は司令部からの牽制で引き付けます」

ワーカー「ほう…」

召喚士「俺達がトロル撃破後に司令部へ戻り…」

戦士「挟み打ちって事だな…!!」

ワーカー「分かった。とりあえず気にしなくていいんだな?」

召喚士「はい。俺達は北関側だけにまずは集中を…」


923 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 18:00:51.73 ID:vfDUntco
魔法剣士「…心得た」

召喚士「皆さん、準備は宜しいですか?」

お父「……」

ワーカー「よし!ガッポリ稼ぐぜ!!」

召喚士「……行きましょう!!」

戦士「おう!!」

オーク「はは…っ…はいぃ!!」

魔道士「頑張りましょう!」

盗賊「…行こう」

ワーカー24名と魔物一匹の別動隊は、本陣を出発した。

ザアアァァッ…

戦士「止む気配はねぇな……」

盗賊「…足元に…気を付けねばな」

召喚士「……お父さん」

お父「……」


925 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 18:03:52.81 ID:vfDUntco
召喚士「やはり…幼女ちゃんを連れての戦いは…」

お父「……」

幼女「…いいの。大丈夫…だから」

召喚士「しかし…」

ワーカー「見えたぞ!目的地だ!!」

ザッザッザ…

一同は山と山に囲まれた谷へ辿り着く。

召喚士「…盗賊さん!」

盗賊「…ああ」

タンッ…

召喚士「盗賊さんの報告を待ち、一気に仕掛けます!」

戦士「まほうは効かねぇんだったっけな…?」

魔道士「私は補助で援護しますので…!」

魔道士は杖を両手でぎゅっと握りしめる。

ザッ…


927 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 18:07:57.70 ID:vfDUntco
魔法剣士「……安心しろ」

魔道士「…?」

魔法剣士「付加での魔法攻撃はヒットする」

魔道士「…分かりました」

召喚士「…頼りにしてますよ。魔道士さん!」

魔道士「!?……は、はいっ!!」

ワーカー「魔道系のワーカーは後方支援の準備だ!」

一同は忙しなく動き、陣形を整える。

先頭には戦士、魔法剣士、そしてお父の三人が構える。

召喚士「さて…、準備は整った…!」

一歩後ろから召喚士がレイピアを手に、呟いた。

タタタッ…シュバッ…タンッ

盗賊「…いた!」

岩陰から覗く盗賊の目先に、トロルの群れが進軍している。

盗賊「…数が…少ない!?」


928 :パー速のローカルルールが変わりました [] :2010/01/30(土) 18:15:11.24 ID:Knjyc620
雨だったら足場悪くて戦いにくそうだな
その上魔法効かないとか…
最悪すぎる状況だな…


929 :パー速が変わりました [sage saga] :2010/01/30(土) 18:18:03.40 ID:vfDUntco
あれ?魔法剣士はなぜ「私」と言ってるのでしょうか?
一人称「俺」のはずなんですが…

た、多分ちゃんと話すの初めてに近いから、
礼儀正しく「私」って言ったんですよね…はは…っ

…って事で大丈夫でしょうか(゜Д゜;)
本当に申し訳ありません!!


930 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 18:18:41.52 ID:vfDUntco
盗賊は急ぎ、召喚士達の元へ引き返す。



戦士「何!?数が少ないだと?」

盗賊「…うん」

魔法剣士「途中で隊を分けたか…

魔道士「ど、どうします!?」

召喚士「……」

戦士「こっちも二手に分かれて討つか?」

召喚士「いや…、奴らが二手とは限らないし…」

魔法剣士「ここを無傷で抜かれては、元も子もない…」

召喚士「ええ…」

盗賊「…どうする?」

魔法剣士「……俺が行こう」

魔道士「!?」

召喚士「お任せして…大丈夫ですか?」


931 :パー速が変わりました [sage] :2010/01/30(土) 18:19:08.92 ID:0C4krkDO
それでも魔法剣士なら…!
それに比べてDQの魔法戦士ときたら…


932 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 18:23:58.26 ID:vfDUntco
魔法剣士「……さぁ」

召喚士「……」

魔法剣士「…やるしかないだろう」

魔法剣士は岩に立てかけた二本の剣を背負う。

召喚士「…ワーカーさん」

ワーカー「…ん?」

召喚士「本陣へ戻り、参謀さんにこの事を…!」

ワーカー「……了解した」

召喚士「頼みます!」

ワーカー「俺が戻るまで…全滅すんなよ?」

戦士「しっかり稼いでおいてやるよ!」

ワーカー「頼んだぜ!!」

タッタッタ…

魔法剣士「では俺も行こう」

召喚士「……お願いします!!」


936 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 18:29:36.28 ID:vfDUntco
召喚士は再び山へと入って行く魔法剣士の背中を見つめる。

盗賊「!?」

オーク「うわぁ…っ!!」

戦士「来たか!?」

バッ!!

オークの声に一同が前方を見つめる。

召喚士「全員…戦闘準備を!!」

ジャキッ!!…ガシャッ…

魔道士「……っ」

戦士「ふー……」

オーク「…きき…きたぁ…っ!」

前方より徐々に無数の影が浮かび上がってくる。

召喚士「…盗賊さん。見えますか?」

盗賊「…50。…といったところか」

北関方面からのトロル隊50匹程が、谷へと到着した。


938 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 19:27:41.42 ID:vfDUntco
戦士「さて…先生。此度の作戦は?」

召喚士「……ないよ」

戦士「正攻法か?」

召喚士「魔法が通じないんじゃそれしかないからね」

魔道士「そう…ですよね」

召喚士「頼りにしてるよ。戦士、盗賊さん」

盗賊「はは、はいっ!!」

戦士「お、おうっ!任しとけ…!」

召喚士「魔道士さん…」

魔道士「はい」

召喚士「幼女ちゃんをお願いします…!」

魔道士「はい」

ズイッ…

お父「構う必要はない…」

召喚士「……そうはいきません」


939 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 19:28:02.76 ID:vfDUntco
魔道ワーカー「来るぞーっ!!」

ザッザッザッザ…

トロル「待ち伏せにしちゃ少ねぇな…」

一匹のトロルがぽつりと呟く。

トロル「まぁいいや。大事の前の腹ごしらえだ!」

隣に構えるトロルが同様にぽつりと呟く。

トロル「いくぜぇ…。人間のメスは絶品だ。俺が食う」

トロルは下品に舌舐めずりをし、棍棒を担ぐ。

トロル「早いモン勝ちだ!ばっははははぁ!」

盗賊「!!」

召喚士「雨の中だ!メインは雷をっ!!」

魔道士「はいっ!!」

魔道ワーカー「おぉ!!」

正面より突撃してくるトロルに、戦士と盗賊が飛び出す。

その背後に少し遅れて召喚士とお父が続く。


940 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 19:28:31.66 ID:vfDUntco
トロル「おっ!早速女か…!!」

盗賊「はぁっ!!」

シュバッ!!…チュイィンッ!!

盗賊は鎖を飛ばし、トロルを牽制するが、

トロルは鎖を容易く弾き、一挙に間を詰める。

盗賊「…ちっ」

盗賊は素早く蜘蛛切を抜き、両手で握りしめる。

トロルは斧を一直線に振り下ろす。

ドズンッ!!…ザクゥ…

トロル「おおぅ…。早いねぇ!」

盗賊「…噂通りの固さだな」

トロルの脇腹を斬り付け、背後に回った盗賊が呟く。

戦士「うおりゃあぁっ!!」

剣ワーカー「いけぇ!!続けぇ!!」

盗賊の攻防を受けて、前衛のワーカー達が一斉に飛び出す。


941 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 19:28:53.44 ID:vfDUntco
キィン!!…シュバッ…ドズウゥン!!…

お父「……」

召喚士「気を付けて……」

ザッ…

お父は素手のまま真っ直ぐトロルめがけ歩く。

幼女「……」

タッ!!…

魔道士「幼女ちゃん!?」

トロル「殺せ殺せ!モタモタしってっと大将に…」

ザッ

トロル「あん?」

お父「……ふんっ!!」

お父は目の前のトロルめがけ走り出す。

トロル「!?」

タンッ……バキイィッ!!


942 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 19:29:24.03 ID:vfDUntco
お父の放つ拳が、トロルの脇腹を捉える。

トロル「…ぐ…ほっ…!!」

お父「…ちっ」

ヨロヨロッ…

トロル「こ…の野郎!!」

ヒュオッ!!…ガシィ!!

トロルの振り下ろす棍棒をかいくぐり、

お父はその右手を掴み、トロルを背負い投げる。

ドズウゥゥンッ!!

剣ワーカー「あ…あのトロルをブン投げやがった…!?」

召喚士「凄い…!!」

ムクッ…ガラガラッ…パラッ…

トロル「この俺様を放り投げるたぁ…ナメやがって…」

お父「……」

トロル「死ねぇっ!!」


943 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 19:30:10.74 ID:vfDUntco
トロルは棍棒を振り上げ、お父めがけ突進する。

お父も同時に突進し、飛びあがり、回し蹴りを放つ。

テッテッテ…

召喚士「幼女ちゃん!?」

魔道士「危ないからっ!!」

幼女「……いいのっ!!」

その瞬間、幼女の両手が光り出し、

放たれた魔法がお父の右足へと飛ぶ。

ドドォンッ…ガカアァァッ!!

電撃を帯びた右足が、トロルの顔面に直撃する。

トロル「ぐぎゃああぁぁっ!!」

バチッ…バチバチッ…ドズゥン…

魔道士「ま、魔法…!?」

召喚士「幼女…ちゃん…?」

幼女「だから言ったの…。大丈夫」


944 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 19:31:20.84 ID:vfDUntco
お父「…さっさとしろ。行くぞ」

幼女「…はい」

召喚士「あ…っ!」

テッテッテ…

魔道士「幼女ちゃんが…魔法使い…!?」

召喚士「そうか…、二人で一つだったんだ…!」

魔道士「なるほど…!」

召喚士「俺達も援護に急ぎましょう!!」

魔道士「はいっ!」

召喚士「皆さんもお願いします!!」

魔道ワーカー「おうっ!」

タッタッタッタッタ…

戦士「っりゃあ!!」

ザシュッ!!…ガカアァァッ!!

戦士「雨のお陰で雷がよく効きやがる」


945 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/30(土) 19:38:32.53 ID:vfDUntco
ザシュッ!!

盗賊「…流石に体内からは…魔法も効くようだな」

魔道ワーカー「支援は任せろ!バンバン斬り進め!」

お父「ふんっ!!」

幼女「…たぁ!」

バキャアァァッ!!

召喚士「……大丈夫そうだな」

召喚士は二人を見つめ、表情を和らげる。

魔道士「…やあぁっ!!」

剣ワーカー「ナイス援護だ!お嬢ちゃん!!」

召喚士「さて…いくか…!!」

召喚士は全体を確認した後、再び表情を引き締めた。

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

シュイィィン…

召喚士の上へ、大きな翼を広げたコカトリスが姿を現した…。



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