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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その35
407 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 17:58:40.99 ID:T0d6Eq/vo
〜最北端の城、二階〜

 ズザッ

盗賊「!?」

風忍「お下がり下さい、姫」

 鼻筋辺りまで黒い布を引き上げて覆う風忍は、そう言いながら盗賊の前へと立つ。

 火忍、水忍、土忍の三名も、風忍とほぼ同時に、同様の行動を取っていた。

マーラ「ふぅーん。その小娘が大将かいっ」

風忍「ここは、貴様の城か?」

マーラ「よくもまぁ人間如きが、土足で踏み入ってくれたものさ」

火忍「水中に城とは風情ってもんを感じねぇな」

マーラ「アタシの竜宮城にケチつけようってのかい!」

土忍「これでは妖すら入れぬ有様であろう。墓穴を掘ったな」

マーラ「人間ってのは何でも数を揃えれば良いと思っている。馬鹿な話だよ」

火忍「んだとぉ!」

水忍「火、冷静になれ。単体とは限らぬぞ」


408 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 17:59:08.36 ID:T0d6Eq/vo
マーラ「安心なさいな、此処にはアタシしか居ないよっ」

土忍「などと言いつつ、挟撃するつもりなのであろう?」ススッ

マーラ「疑り深い連中だねぇ、ヤダヤダ。この部屋はアタシだけの部屋」

盗賊「……っ」

マーラ「こうやってお前らみたいな餌を、他の妖に譲るだなんて……勿体ないじゃあないか!」

風忍「くっ!」

マーラ「どうせ城外には逃げられない。さぁ、覚悟を決めるんだねぇ」ズイッ

盗賊「こうなったら……」

火忍「土、姫を頼むぞ」

土忍「承知」ズザッ

風忍「用意はいいな? いくぞっ!」

水忍「水遁……水飛沫!!」

 ドドオオォォォォン!! ドッバアアァァン!!

マーラ「この程度の水で、このアタシが倒――」

 水忍の放った水飛沫を振り払うマーラの眼前に、一切の人影は無かった。


409 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 17:59:36.32 ID:T0d6Eq/vo
 タタタタッ

風忍「なかなか良い芝居だったぞ、火」

火忍「だろ〜?」

水忍「何だ、てっきりいつもの如く、頭に血が昇っておったのかと思ったぞ」

火忍「何だとぉ!!」

土忍「姫、降ろしますぞ」スクッ

盗賊「何故、退いたのだ?」

土忍「何故とは如何に? 我らの役目は魔王を倒す事」

盗賊「だからっ」

土忍「この人数で魔王を倒せるとお思いか?」

盗賊「……っ!!」

土忍「もしそうならば、それは姫の思い上がりも甚だしい」

風忍「そもそも忍の本筋とは、敵情視察が第一」

水忍「その点で申せば、状況はかなり把握出来た」

火忍「ああ。魔羅の野郎、魔王にしちゃ浅はかだな」


410 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:00:06.75 ID:T0d6Eq/vo
土忍「逆に自信の現れやもしれぬぞ」

盗賊「どういう事だ?」

風忍「魔羅はまず、二階に己しか居らぬと申しました」

盗賊「!?」

風忍「更に配下の数は少なく、他の階に居る可能性が高い」

水忍「城外に出られるとは、やはり湖の水は元通り、この城を覆っているという事か」

土忍「帰路の事は後でいい。とにかく一度、城外への脱出も無理という事だな」

火忍「ついでに言うと、この城は竜宮城って名前らしいな」

水忍「待てよ、そうするとやはりあの時、二つに分かれた水は人為的なものなのか……」

風忍「疾風怒濤に近い、と言うか等しいあれは……」

土忍「だが、あれ程の疾風怒濤はお主等とて困難」

火忍「……いや、一人いる」

水忍「そうかっ! 若……!!」

盗賊「兄様……?」

水忍「あ……っ」


411 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:00:33.12 ID:T0d6Eq/vo


火忍「別に、隠していたわけではないのですっ!」

風忍「申し訳御座いませぬ。もっと早くに報告すべきでした」

盗賊「別にいいよ。兄様とは何度も会っているし、事情は分かっているから」

水忍「そう……でしたか」

盗賊「つまり、兄様もこの城へ来ている可能性があるという事だな?」

土忍「それ以外には考えられませぬな」

盗賊「合流出来れば、大きな戦力になる事、間違いないのだがな」

水忍「若は単独で動くと申されておりました。無理に接触する事もないでしょう」

盗賊「うん……」

火忍「……なぁ」

水忍「どうした?」

火忍「階段、こんな長かったっけか?」

盗賊「言われてみれば……」

風忍「……まさか」


412 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:01:00.35 ID:T0d6Eq/vo
〜竜宮城、一階〜

夜行「ヒヒッ、この俺を倒すたぁ……大きく出たねぇ」スゥーッ

槍侶「……刀身が長いな」

隊長「案ずるな。お前の手にしてるものは何だ? 槍と思えば慣れたもんだろ」

槍侶「……ご尤も。感謝致します」スッ

隊長「参謀ズ! 援護頼むぞ!」

東方参謀「勝手に変な名を付けるでないわ!」

西方参謀「奴ぁ不死タイプだが、頭部に核があるらしい……ヒック」

南方参謀「つまり頭部のみ、一転集中で狙えばいいって事ね」

東方参謀「そう簡単に、うまくいくとは思えないがな」

ヤタガラス「夜行、ほなやったりぃ!!」

夜行「ヒヒッ、言われんでも……やりますよぉ」

 ドウンッ!! ガギギギギイイィィ!!

夜行「いやはや、相変わらずいい反応だねぇ」

隊長「覚えてんじゃねぇか、てめぇ……っ!」


413 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:01:31.87 ID:T0d6Eq/vo
 夜行の長刀を、隊長が鋸状の刃をした剣で綺麗に捌き、遮る。

 直後、数合打ち合う両者の下に、槍侶がゾディアックを手に乱入した。

槍侶「多対一、済まぬが卑怯と思いたくば思うが良い。参る!」

夜行「いいねぇ。サシじゃあ面白味も無い程、手応えないからねぇ」

隊長「勝手にほざいてろ!」

槍侶「はあぁーっ!!」シュババババッ!!

 隊長の斬撃、そして槍侶の激しい乱れ突きをいとも容易くかわす夜行。

槍侶(何と……っ! 言うだけの事はある)

隊長「槍使いっ、背後から狙え!」

槍侶「御意っ!」

 ババッ!1

槍侶「ぬりゃああぁぁーっ!!」

 ドババババババッ!!

夜行「やるねぇ。でも、人間と違ってぇ……見なくとも分かるんだよこちとら」

 槍侶の突きを悉くかわす夜業は、正面の隊長を見つめたまま言い放つ。


414 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:02:04.42 ID:T0d6Eq/vo
槍侶「こ……んのぉ!!」

夜行「うーむ。しかしこれじゃあ、こっちから仕掛けられないねぇ……ヒヒッ」

 槍侶の突きが上段から徐々に下段へと移行する。

 夜行は体を揺らす挙動から、今度は足元でステップを踏むようにかわす挙動へと変えた。

隊長「……」

夜行「……むっ、これはなかなかやるねぇ」

 速度が増したところで夜行はたまらず跳躍し、上空へと回避した。

隊長「今だぁ!!」

 すかさず、隊長の剣が夜行の頭部をめがけて真っ直ぐに突き放たれた。

 ビュオッ!! フッ!!

隊長「――っ!?」

夜行「甘いよねぇ。移動なんざ……一瞬で出来ちまうのさぁ」スタッ

槍侶「後ろ――」

夜行「遅い遅い……ヒヒッ」

隊長「ちいぃっ!!」


415 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:02:30.58 ID:T0d6Eq/vo
 ドズッ!!

隊長「――っ!!」

夜行「まずは、一人目かな」

南方参謀「隊長ぉーっ!!」

西方参謀「仕方ねぇ! 援護だ援護ぉ!」

 キュイイイィィィィ……ドッドオオォォォォン!!

東方参謀「ぬおおりゃああぁぁ!!」

 バッゴオオォォォォン!!

南方参謀「逃げたわよっ、上っ!!」

西方参謀「わーってらぁ! お前さんは隊長を頼む!」

南方参謀「了解っ!」

東方参謀「飛ぶぞ!」

槍侶「はいっ!」

 ババッ!!

夜行「今度は空中戦かい?」


416 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:02:59.20 ID:T0d6Eq/vo
東方参謀「ぬあぁぁぁぁ!!」

槍侶「でっりゃああぁぁぁぁ!!」

 無数に繰り出される当方参謀の拳と槍侶の突き。

左右よりその猛攻を受けた夜行だが、先程同様、攻撃は一向に当たる気配はない。

 ズババババババッ!! ビュオンッ!!

夜行「ヒヒッ、無駄無駄ぁ」

 タタッ……ザッ

南方参謀「隊長っ、大丈夫!?」

隊長「ん、ああ。ちょいと油断しただけだ」ググッ

南方参謀「油断……って、腹部直撃したじゃない! いいから――」

隊長「寝てる場合かよ……っ。あれじゃダメだ」ザッ

南方参謀「ちょっ……」

隊長「空中戦は不利だ! 地上で迎え撃つぞ!」

南方参謀「!?」

夜行「ほぉ、まだ生きていたかい。ヒヒッ、こりゃあちょっとは楽しめそうだねぇ」


417 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:03:29.84 ID:T0d6Eq/vo
 ズガガガガッ

東方参謀「ちぃっ」

槍侶「くっ」

 スタッ

夜行「人間は不便だねぇ、飛ばなくてよ」

西方参謀「なぁーに、次に飛んだ時にゃあ五行の矢でイチコロよ……ヒック」

夜行「何ィ?」

西方参謀「ま、いつでも隙あらば額に命中させっけどなぁ」

夜行「ヒヒッ、そいつは怖いねぇ……」

西方参謀(んなもん持っちゃいねぇけどな。あればどれ程、楽な事かよ……ヒック)

隊長「降りてくるぞ。今度は3人で包囲する」

東方参謀「はああぁぁ……」ゴゴゴゴゴゴ……

槍侶「……っ」チャキッ

南方参謀「何でよ……っ」

隊長「行くぞっ!」ダンッ!!


418 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:04:00.19 ID:T0d6Eq/vo
南方参謀「あれだけの攻撃で……何で……っ」

隊長「うりゃああああぁぁぁぁ!!」

南方参謀「何でっ、一滴の血も流してないのよおぉ!!」

夜行「流石に……癪だねぇ」

槍侶(もっとだ、俺には出来るはずだ……っ!)

 ババババッ

槍侶「もっと早く……もっと早く、もっと早くもっと早くもっと早く! 早く早く早く早く!)

 ババババババババババッ

槍侶「早くううぅぅーっ!!」

 チッ!!

夜行「――ッ!?」

隊長「隙ありぃ!!」

 槍侶の乱れ突きが更に速度を増し、たった一度ではあるが、突きが腰の辺りをかすめた。

 夜行は驚きのあまり、一瞬だけ上半身を硬直してしまった。隊長はそれを見逃さなかった。

 ただ一点、頭部のみを狙う隊長の斬撃が夜行に迫る。 だが、夜行は笑っていた。


419 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:04:31.25 ID:T0d6Eq/vo
西方参謀「罠だぁ!!」

夜行「ヒヒッ、遅いよ」

 ザシュウウゥゥゥゥ

隊長「……っ!!」

 夜行の長刀は、切先で隊長の首を完璧に捉え、水平に斬った。

南方参謀「隊長おぉーっ!!」

 ガクンッ ググググッ

夜行「……あ?」

隊長「……ぉぉぉぉおお」

夜行「何だとぉ!?」

隊長「だっりゃああああぁぁぁぁ!!」

 ギュバッ!! バッキイイィィィン!!

隊長「まだだっ! まだ……終わりじゃねぇぞ!」

槍侶「隊長……殿……!?」

隊長「武器は破壊したぁ! このまま叩き込めぇ!」


420 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:05:01.55 ID:T0d6Eq/vo
 ダッ!!

夜行「……お前さん、どうもおかしいねぇ」

 刃を半分に叩き割られた長刀を再び身構えながら、夜行は呟く。

 更には空中をくるくると舞う切先を左手で掴むと、丁度二刀流の様な形と相成った。

 クルクルクルクルッ……パシィ!!

夜行「お前さんもしや、お仲間かな?」

隊長「何をゴチャゴチャとぉ!!」

 ブオッ!! ヒュンヒュンッ

東方参謀「ぬりゃああぁぁぁぁ!!」

 ゴアァッ!! ドドドドドドッ!!

槍侶「せいああぁぁぁぁーっ!」

 ビュババババババッ!!

夜行「甘ぇ甘ぇ、そんなものかよ――」

西方参謀「1人忘れてんぜ、何とかさんよ」

夜行「!?」


421 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:05:30.62 ID:T0d6Eq/vo
西方参謀「直接、炎が効かなくともさぁ……足元が焼けて自由を奪われると……」

 ドドオオオオォォォォン!! ゴッゴオオォォォォ!!

西方参謀「そう簡単に、回避出来ねぇよなぁ!」

夜行「ヒヒッ」

隊長「だっらああぁぁ!!」

東方参謀「どどんっ!!」

槍侶「いえああぁぁぁぁ!!」

 ズガガガガガガッ!! メキメキメキメキイィ!!

夜行「ぐ……ぬぅ!!」

 バッゴオオォォォォン!! ドガシャアアァァ……

西方参謀「いよぉーし! ふっ飛ばしたぞ!」

南方参謀「……っ」

西方参謀「おいおい少しは喜べよ」

南方参謀「何で……なのよ……っ」

西方参謀「あん?」


422 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:06:01.55 ID:T0d6Eq/vo
 ズダンッ

隊長「……ふーっ」

槍侶「……」

東方参謀「お主、傷は?」

隊長「傷? ああ、問題ないようだ」スリスリ

東方参謀「上手く避けたようだな。一瞬、首を刎ねられたかと思ったぞ」

隊長「ああ。無意識ながらかろうじて助かったみたいだ」

槍侶(……違うっ。隊長殿は間違いなく、妖の一撃を食らっていたはずだ……っ!)

東方参謀「手応えはあったが、多少はダメージを与えておるか……」

隊長「いや、今の攻撃は全て胴体部分にいった。おそらく無傷だろうな」

槍侶(しかし合点がいかぬ。どうやって無傷で……法力か何かか?)

隊長「おい、槍侶殿」

槍侶「は、はいっ!」

隊長「お前さんはどっちが効果的だと思う?」

槍侶「えっ!? あ、すみません……もう一度、宜しいですか?」


423 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:06:31.00 ID:T0d6Eq/vo
東方参謀「つまり、頭部を徹底的に総攻撃するか……」

隊長「頭部と胴部をバランスよく攻撃して、相手の集中を拡散するかだ」

槍侶「お任せ致します。実戦経験は初めてなもので」

東方参謀「そうか。ではこちらで決めるとしよう。隊長が決めればよい。ワシらはそれに合わせよう」

西方参謀「どうすっかねぇ……ヒック」

隊長「先程までの確立で言えば、後者だな」

東方参謀「だろうとは思ったが、そうなると最低でも1人は危険が付きまとうぞ?」

西方参謀「頭部への仕留め役か……ヒック」

隊長「俺が行く。奴には借りもあるし」

南方参謀「ちょっと!」

隊長「ま、とどめ貰っちまって悪いけどな。俺もこの功績でいよいよ司令部入りかもな」

槍侶「隊長殿……」

隊長「おいおい、やるまえからそんな顔すんなよ。縁起でもねぇ」

槍侶「……っ」

南方参謀「……隊長、あなたは」


424 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:07:00.83 ID:T0d6Eq/vo
 バッゴオオォォォォン!! ガラガラガラッ

夜行「あぁー」コキッコキッ

隊長「第2ラウンドだ。準備はいいな?」

東方参謀「今回で決めるぞ!」

槍侶「……はい」

ヤタガラス「はぁー。見てられんわ全く」バサッバサッ

夜行「文句言うなら手伝ったらどうだい?」

ヤタガラス「何度も言わせんなや。こっちゃ非戦闘要員なんや」

夜行「ヒヒッ、ご大層なこって」

隊長「いくぞ!」

西方参謀「どーれどれ、火力最大で援護――」グイッ

南方参謀「待って!」

西方参謀「んだよ!」

南方参謀「隊長、おかしいと思わないの!? さっきから一滴の血も流していないのよ!?」

西方参謀「そりゃ良い事じゃねぇか……待て、今……なんつった……?」


425 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:07:30.24 ID:T0d6Eq/vo
 ダンッ!!

夜行「ヒヒッ!!」

隊長「でっりゃああぁぁ!!」

 ズガガガガッ!! ドガガガガガガッ!!

西方参謀「待て待て、あれだけやりあって……無傷だってのか!?」

南方参謀「傷はあったわ。でも、血を流してないのよ!」

隊長「回り込めぇ!」

東方参謀「はああぁぁぁぁ!!」

槍侶「……っ!!」バシュシュッ!!

南方参謀「おかしいと思わない!? 隊長、何かあったんじゃないのっ!?」

西方参謀「……っ」

 言われて思い返せば、見に覚えがないわけではなかった。

西方参謀「あのヤロー……そういやイブリースん時も確か……」

 ズガッシャアアァァァァ!!

西方参謀「!?」


426 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:08:05.35 ID:T0d6Eq/vo
 ゴトッ……ヨロヨロ

隊長「……ぺっ。流石に……強いじゃねぇかよ」

西方参謀「お、おいっ!」

隊長「何をボサっとしてやがんだテメーらは! さっさと援護しろ!」

西方参謀「……お、おう」

隊長「でっりゃああぁぁ!!」バシュッ

南方参謀「ちょっと……っ!」

西方参謀「もういい。今は戦闘中だぞ! 援護に集中しろ!」

南方参謀「……っ」

西方参謀「何かあったとしてもだ、アイツはああやって動き回ってる。問題はねぇはずだろ!」

南方参謀「……分かってる……わよっ!」

西方参謀「そんじゃあ行くぞ! お前は風で俺の火を援護しろ!」

南方参謀「……了解っ!!」

隊長「はああぁぁーっ!!」

夜行「ヒヒッ、さぁさぁ……もっとかかってきなよぉ!」ガキイイィィィィン!!


427 名前:以下、あけまして [sage saga] 投稿日:2012/01/04(水) 18:09:23.28 ID:T0d6Eq/vo
それではひとまずここまでにて!
ご支援ありがとうでしたっ!それでは!ノシ


431 名前:以下、あけまして [] 投稿日:2012/01/04(水) 22:12:09.99 ID:HxKD+V+10
いちおつ
ヤタガラスは非戦闘要員か
何か隠してそうで不気味


432 名前:以下、あけまして [sage] 投稿日:2012/01/05(木) 01:31:01.66 ID:3+Ze/LTDO
>>1乙!頑張れ!
結界通れない描写とかあったし隊長は自身の事に気づいてるんだよな…
盗賊の予言の事もあるし色々と不安だ…


433 名前:以下、あけまして [sage] 投稿日:2012/01/05(木) 02:15:55.26 ID:fmkNqGuAO
>>1おつ

サンドウィッチたんは隊長の何が気に入って助力したのか


434 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/01/05(木) 07:01:40.56 ID:9KBg80Bdo
隊長が影忍と同じ状態になっただけなのか
それともネクロマンサーがいつでも操れる状態なのか


435 名前:NIPPERがお送りします(長野県) [sage] 投稿日:2012/01/05(木) 20:46:25.53 ID:UYoQPMsco
ヒント:ブチャラティ



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