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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その26
- 300 名前:先にオマケ ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/03/04(金) 00:24:00.56 ID:t2RH7xDwo
火忍「3月3日と言えば……ひ・な・ま・つ・りいいぃぃ!!」
風忍「……そうだな」
火忍「うわぁ……やる気ねぇ」
水忍「お前がやる気なだけだろう」
火忍「姫っ!!姫初……雛祭りしましょう、雛祭り!!」
盗賊「もうそんな年じゃないよ……」
火忍「何を言いますかっ!大切な行事!!」
土忍「お前は姫を行き遅れにする気か?」
火忍「はぁ?」
土忍「雛祭りは女児の成長を祈る行事」
水忍「雛人形を出しっぱなしにしておると、行き遅れるなどといった言い伝えもあるな」
火忍「……と、いう事は姫はずっとここに……っ」
ズイッ
御館様「ほぉ、盗賊が生涯独身でもいいと……?」
火忍「い、いやっ!ていうか御館様だって行って欲しくないくせぐげええぇぇ!!」
- 301 名前:3月3日終わってた…orz ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:24:41.40 ID:t2RH7xDwo
…
名代「……それで、此処へ来たというわけですか」
火忍「はい」
盗賊「……何だか、すみません」
帝「いや、構わぬ。皆で祭った方が…楽しいし」
召喚士「……かわいい」
戦士「かわいい」
魔道士「……かわいいけど…むぅ」
火忍「早速雛人形を飾りましょう!!」
…
火忍「お内裏様と〜お雛様〜」
召喚士「テンション高いね」
戦士よく分からんけど、東方じゃめでたい事みたいだしな」
盗賊「…まぁな」
風忍「……よし、これで終了だ」
- 302 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:25:09.00 ID:t2RH7xDwo
魔道士「おぉーっ!!素敵ですー!!」
戦士「この一番上の二人は誰だ?」
盗賊「お内裏様とお雛様。言わば王と女王だな」
帝「……私はどちらになればいいのだろう」
名代「それは上様のご自由にどうぞ……」
召喚士「その下の三人は?」
水忍「これは三人官女と言って、宮仕えの女官だな」
鬼丸「そんじゃこれはお前らだな」
魔道士「私達ですかっ!?」
盗賊「…でも、一人足らんぞ?」
魔道士「あーじゃあ……」
…
召喚子「……何故」
火忍「……何で可愛いんだ?」
水忍「……俺は至って正常のはずだ」
- 303 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:25:40.10 ID:t2RH7xDwo
名代「その下は五人囃子。その名の通りお囃子を奏でる楽人だな」
帝「これはさしずめ、五忍囃子と言ったところか」
土忍「流石上様、うまいですな」
風忍「このような大業を仰せつかり恐悦至極……」
帝「いや、そんな畏まられても……」
帝「その下は随身。右大臣と左大臣だな」
召喚士「それでは名代さんと老中さんですね」
老中「おぉ、私も入れて頂けるとは……何と有難い」
帝「だから何故、そんなに畏まるのだ?」
名代「一番下に仕丁。これは従者ですね」
戦士「そんじゃ俺と鬼丸と……あと一人は」
召喚士「武士さんだね」
盗賊「……ああ」
魔道士「凄いっ!全部配役が決まりましたよ!!」
帝「結局、お内裏様は居ないけど」
- 304 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:26:07.50 ID:t2RH7xDwo
…
戦士「おっ、これ知ってるぞ!」
盗賊「…それは雛あら――」
戦士「鬼は外おおぉぉ!!」
魔道士「鬼は外ーっ!」
鬼丸「痛てっ!何すんだよ!?」
盗賊「使い方違うっ!それは節分だっ!」
火忍「普通に食やいいんだよ、普通に……むしゃむしゃ」
水「だからと言ってお前は全部食うな」
帝「……私の……雛あられ」
名代「う、上様っ!?お泣きになられまするなっ」
帝「雛……あられ……」
火忍「…………」
風忍「火、責任持って……」
火忍「…買ってきます」
- 305 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:26:39.55 ID:t2RH7xDwo
風忍「切腹せい」
火忍「何でだよっ!?」
…
戦士「あー騒いだ騒いだ!」
召喚士「楽しかったですね」
魔道士「はいっ!えへへ!!」
盗賊「…たまにはこういうのも…いいか」
火忍「たまになどと言わず毎年やりましょうよ姫」
土忍「お前は早く腹を切れ。介錯人が今か今かと待っておるぞ」
鬼丸「……へっへっへ」
火忍「だから何故っ!?」
帝「皆、ありがとう」
名代「上様の成長を祈っての事です」
帝「……そんなに…小さいかな」
名代「あの、何処を見て仰られているのです?」
- 306 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:27:08.35 ID:t2RH7xDwo
…
帝「……はぁ」
テクテクテク
帝「お内裏様とお雛様〜」
スッ
帝「皆で祝うのも……良いものだな」
フリフリッ
帝「……あやつも祝ってくれてるかな?」
コトッ
『カカッ――』
帝「!?」
クルッ…キョロキョロ
帝「……ふふっ」
テクテクテクテク
帝「お内裏様とお雛様〜」
- 307 名前:ここから本編 ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:27:40.23 ID:t2RH7xDwo
…
魔道士「それでは、本当にありがとうございました!」
召喚士「色々と勉強になりました」
博士「いやいや、大した事でもないのら」
盗賊「…それじゃ…失礼します」
テクテクテクテク…
博士「……」
通信兵「…あのっ、宜しかったのですか?」
博士「何がなのら?」
通信兵「国軍の人間でもないのに、その……」
博士「……ああ、彼らは特別なのら」
通信兵「特別……」
博士「そうでもなければ、本部を自由に出入りできる?」
通信兵「……いえっ」
博士「それに一介のワーカーに司令直々相手など、普通はあり得ないのら」
- 308 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:28:09.07 ID:t2RH7xDwo
テクテクテクテク
魔道士「あ……っ」
召喚士「……」
カツカツカツ…
左翼官「ほぉ、このような所までご苦労な事だ」
召喚士「…どうも」
左翼官「右翼の犬も大変だな」
戦士「左翼のネズミよりは楽っすよ」
左翼官「……」
ピタッ
左翼官「口の利き方に気を付けろよ」
戦士「アンタの下にいるわけじゃねぇ」
左翼官「……ちっ」
カツカツカツカツ…
戦士「…なんだよっ、あいつ」
- 309 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:28:40.58 ID:t2RH7xDwo
魔道士「戦士さん、喧嘩腰は駄目ですよ……っ」
戦士「仕掛けてきたのはあっちだろ…」
魔道士「そ、そうですけどぉ……」
召喚士「とにかくうちらは新聞社へ急ごう」
盗賊「…だな」
テクテクテク…
文官「ワーカー風情が生意気な奴らですね」
左翼兵「全くだ。そんなに権力があるのか特別扱いなのか……」
左翼官「……おいっ!!」
盗賊「!?」
左翼官「……えぇと君、名はなんと言ったかな?」
魔道士「えぇ…っ、魔道士…ですけど」
左翼官「魔道士さん、君……大商家と何か関係があるのかな?」
魔道士「!?」
左翼官「あぁ、深い意味はないんだ。以前…たまたま見かけたものでね」
- 310 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:29:10.35 ID:t2RH7xDwo
魔道士「大商家は…私の父ですけれど……」
文官「っ!?」
左翼官「……そうだったのか。成程」
魔道士「あの、それが何か……?」
左翼官「それで右翼と繋がりがあるというわけかね」
魔道士「父は関係ありませんっ」
左翼官「……ああ、そうか。それは失礼した。……行くぞ」
クルッ…カツカツカツカツ
魔道士「何なんですかっ、あの人……っ!」
戦士「魔道士さん、喧嘩腰はいけませんよぉ?」
魔道士「変な事聞いてきたのはあちらですよっ」
戦士「……へいへい」
盗賊「…行くぞ?」
魔道士「あ、はいっ!」
タッタッタッタッタ
- 311 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:29:37.93 ID:t2RH7xDwo
〜受付〜
左翼官「……資料室へ通して貰うぞ」
受付「あ、はいっ。どうぞ」
左翼官「……朱雀先生の一行、何をしに此処へ?」
受付「えぇと、総司令官へ会いに……」
左翼官「司令に?一ワーカーがか?」
受付「は、はぁ」
左翼官「……そうか」
受付「あ、あの…何か?」
左翼官「いや、たまたま顔を会わせたので気になってな」
受付「そうですか」
カツカツカツカツ…
左翼官(総司令が直々に会う……どういう事だ?)
文官「あの、左翼官様?」
左翼官「……何でもない。行くぞ」
- 312 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:30:11.86 ID:t2RH7xDwo
〜資料室〜
資料室長「では、どうぞ」
左翼官「うむ」
カツカツカツ…コツ
左翼官「……おい」
左翼兵「はっ」
左翼官「朱雀の四人、先にそちらを調べるぞ」
文官「朱雀先生…ですか?」
左翼官「少し気になってな」
文官「はぁ……」
左翼官「室長、ワーカーの名簿はあるか?」
資料室長「週に一度ですので、先週分となりますが…」
左翼官「構わん。貸してくれ」
資料室長「えぇと……こちらですね」
左翼官「うむ」
- 313 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:32:58.73 ID:t2RH7xDwo
ドサッ…パラパラパラッ
左翼官「……S-39とS-4、それからM-104……一人足らんな」
文官「どうやら東方の出らしく、名簿はありませんね」
左翼官「それではその三つをここに」
左翼兵「はっ」
ザザッ…タッタッタッタッタ
文官「ありました。S-39……朱雀先生こと召喚士」
左翼兵「こちらがS-10…戦士とM-104…魔道士です」
左翼官「ご苦労。召喚士……何、最北の村出身なのか!?」
文官「最北と言えば屯田の…。何か因果があるのでしょうか?」
左翼官「さぁな。……先代の朱雀先生は師匠にあたるのか」
左翼兵「S-40ですね。念のため持って参ります」
左翼官「すまんな。……それにしても情報量が少ないな」
文官「ワーカーの期間も短いですし、天涯孤独ではどうしようもありませんね」
左翼官「……」
- 314 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:36:36.39 ID:t2RH7xDwo
…
左翼官「S-4…戦士。何だとぉ……!?」
文官「…?」
左翼官「あの一番槍の息子だそうだ」
文官「一番槍と言えば、確か初代特殊遊撃の……」
左翼官「しかし追記は最近だな。それまで知らなかったのか…?」
タッタッタッタ…
左翼兵「S-40お持ち致しました!」
左翼官「ご苦労。……ふぅむ、こいつも特に特筆すべきは無しだな」
文官「残るはM-104、魔道士ですね」
パラッ
左翼官「大商家の一人娘か……」
文官「……至って普通ですね。むしろ魔道学校の成績は…普通以下……」
左翼兵「こんな連中で、よくやっていけておりますな」
左翼官「……」
- 315 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:41:23.79 ID:t2RH7xDwo
…
文官「結局、何もありませんでしたね」
左翼官「……」
スクッ…カツカツカツ
左翼官「まさかとは思うが……」
左翼兵「…?」
左翼官「室長、ここの鍵を貸してくれ」
資料室長「そこは未分類の棚ですよ?それに開錠の許可は上層部の……」
バサッ
左翼官「これが読めるか?私は左大臣様の代理としてきた。権限も預かっておる」
資料質長「……は、はい…っ」
カチャカチャッ…ギイイィィ
左翼官「…………」
グッ…パシッ
左翼官「……未分類439。タイトルは…全属性を持つ召喚士の記録……っ」
- 316 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 00:42:29.92 ID:t2RH7xDwo
うぅ…手がかじかむ!寒いですね。風邪など引かれぬ様お気をつけ下され!
それではご支援ありがとうございました!おやすみなさい!ノシ
- 317 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/04(金) 00:44:19.71 ID:P5n5iyiIo
おつ
ついに召喚士の秘密が明らかに
正座して待て!
- 323 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/04(金) 12:26:42.57 ID:1uB1MEsPo
全裸待機は用法、用量を守って正しくお使いください
- 324 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 18:19:12.16 ID:73IRWxYRo
カサッ…パラパラッ
左翼官「……」
文官「ど、どうでしょうか……っ?」
左翼官「然したる内容でもないな」
文官「全属性の召喚が出来る事以外は、特筆すべき事もないようですね」
左翼官「……編集者は大軍師か」
パタン…スッ
左翼官「……?」
文官「未分類1031。あぁ、功績ランク一位ワーカーの……」
左翼官「天才、と言ったか」
パラッ
左翼官「……凄いものだな。何十年ワーカーをしているのだ…っ」
パラッパラパラッ
左翼官「……ん?」
文官「何かありましたか?」
- 325 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 18:19:43.96 ID:73IRWxYRo
左翼官「いや、随分と訂正や追記が多いなと思ってな」
文官「確かに、やたらと改変されておりますね」
左翼官「……何だったかな」
文官「……?」
左翼官「いや、こちらの話だ。何だろうなこの既視感――」
文官「……左翼官様?」
左翼官「……っ!!」
バッ…タッタッタッタ
左翼官「どこだ……確かこの辺りに……」
ガシッ
左翼官「――っ!?」
左翼兵「…左翼官様?どうなされました?」
左翼官「違う…っ、以前は確かにそうだったはずだ……っ」
カツカツカツ…
左翼官「S-4…S-39…S-40、M-104……」
- 326 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 18:20:10.07 ID:73IRWxYRo
文官「あ、あのぉ……」
左翼官「S-477……大商家の名簿はどこだ?」
文官「えぇと…M-477ですね。すぐにご用意致します!」
タッタッタッタッタ…
左翼官「……あの連中は何をそこまで」
タッタッタ…
文官「ありましたっ」
左翼官「よし、貸せ!」
ババッ…パラパラパラッ
左翼官「……ははっ、そうだろうなぁ!」
左翼兵「…?」
左翼官「……室長!」
資料室長「は、はいっ」
左翼官「……所属名簿を見せてくれ……王宮のだ」
資料室長「す、すぐに…ご用意致します…っ」
- 327 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 18:20:38.85 ID:73IRWxYRo
〜新聞社〜
召喚士「…………」
魔道士「……っ」
編集長「そう改まらんで下さい」
召喚士「しかし…ですね……」
編集長「朱雀先生のお気持ちは重々分かります。感謝致しますよ」
戦士「……すみません」
編集長「誰が悪いわけでもない」
盗賊「……」
編集長「それに貴方達には、女記者を東方司令部へ届けてくれと頼んだ」
魔道士「……」
編集長「それ以降の事は頼んでおらん。任務は遂行したではないか」
召喚士「そんな……」
編集長「それが彼女の運命だった…。それだけの事さ」
召喚士「……っ」
- 328 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 18:21:06.78 ID:73IRWxYRo
スクッ
編集長「おっと、すまんがこの後来客でな。失礼する」
テクテクテクテク
戦士「ああ言われちまうとなぁ…」
盗賊「…うん」
テクテクテク…
召喚士「記者さん…」
記者「……どうも」
スッ
記者「いやぁ、大変な事になってしまいました……」
召喚士「…はい」
記者「まさか…何故彼女があんな目に……」
盗賊「……っ」
記者「いや、事件やスクープを追う身としては…いずれはこういう事だって…」
戦士「そうかもしれないけどよ。でも……」
- 329 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 18:21:44.32 ID:73IRWxYRo
記者「……私達は断じて許しません」
召喚士「……っ!?」
記者「彼女を死に至らしめた連中を…」
魔道士「記者さん…」
記者「私達は新聞社です。世間に真実を伝える事が仕事です」
盗賊「……」
記者「もし人間が魔物と加担し、悪事を働いているというのであれば……」
戦士「……」
記者「絶対に許せません。追い詰めてやりますよ」
召喚士「……しかし」
記者「編集長もやる気ですし、我が社を挙げて取り組みます」
召喚士「…気を付けて下さいね。深入りすると記者さんも危ないですよ」
記者「分かっております。それでも、やれるところまではやってやりますよ!」
召喚士「……何かあれば言って下さい。お手伝いします」
記者「…はいっ、ありがとうございます!」
- 330 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 18:22:47.46 ID:73IRWxYRo
…
戦士「少し安心したっつーか…何だろうな」
召喚士「……うん」
戦士「みんな、強いな」
盗賊「…ああ」
魔道士「私達も頑張りましょう!絶対に許せませんよ…っ」
召喚士「……ええ。必ず見つけ出しましょう」
盗賊「…見つけ出して…どうするのだ?」
召喚士「……」
そこからは誰も答えなかった。いや、答えられなかった。
人間同士の命のやり取りに、答えなど存在しなかった。
魔族相手ですら命のやりとりを最終手段と置き始めた彼らにとって、
目には目をの報復手段は間違った答えであり、選択する余地はない。
しかし心の奥底に眠る葛藤が否定ではなく沈黙へと表現された。
無言のまま四人は新聞社を後にした。
- 331 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/04(金) 18:23:29.63 ID:73IRWxYRo
〜国軍本部、資料室〜
左翼官「……」
パタン
左翼官「……やはりな。やっと繋がった」
文官「……」
左翼官「道理で……。裏が取れれば何の事はない。納得だよ」
左翼兵「あ、あの……」
左翼官「引き揚げるぞ。もうここに用はない」
文官「は、はいっ」
左翼官「それでは室長、世話になった」
資料室長「ど、どうも…っ」
カツカツカツカツ
資料室長「……一体、何だったんだろうか」
カサッ
資料室長「ん…?妹…未分類?」
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