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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その24
53 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:12:35.13 ID:D+Y1etlxo


戦士「また…俺達だけになっちまった」

魔道士「…あれ?そういえば幼女ちゃんは…?」

弓使い「先に家へ入ったと思ったけど……」

剣士「もう寝ちゃったのかな?」

テクテクテク…カチャッ

弓使い「幼女ちゃーん?」

盗賊「……」

魔道士「部屋かな?」

コンコン…カチャッ

魔道士「……幼女ちゃん?」

幼女「……あっ、お姉ちゃん」

タッ

弓使い「…ちょっと!?何してるのよっ!」

幼女「何……って、荷物を纏めて……」


54 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:13:32.13 ID:D+Y1etlxo
弓使い「……っ」

ツカツカツカ…パシンッ!!

幼女「――っ」

弓使い「何で……そんな事するのよ…っ!」

幼女「……だって……け、結婚したら…私ぃ…」

魔道士「……っ」

幼女「私……邪魔に…なっちゃうから……」

弓使い「邪魔なんて、一言でも言った!?」

幼女「……だって……だ…ってぇ」

テクテクテク

剣士「幼女ちゃん」

幼女「…ひっ、ひぐ…ぅ……っ」

剣士「改めて言いたい事があるんだ」

幼女「…うっ、ふぐ…ぅ。……ひぐっ」

剣士「幼女ちゃんさえよければ、僕達の養子になってくれないかな…?」


55 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:14:33.88 ID:D+Y1etlxo
幼女「…ひ、ひぐっ……ふえぇ…っ」

剣士「僕は、弓使いと…そして幼女ちゃんと三人で暮らしていきたいんだ」

幼女「……ふぐぅ…っ、ひっく……ひぐっ」

剣士「お父さんのようにはなれないかもしれないけど……」

幼女「……うっ…うぅ…っ。ひっく…っ」

剣士「僕らを親と思って、一緒に暮らしてくれないかい?」

弓使い「……ぐすっ…そうよ。幼女ちゃんは私達の家族なんだから」

幼女「……ひ、ひぐ…う、うああ…うああぁぁ!」

ダキッ

幼女「ごめんなさいいぃぃ!わ、私…二人の事が……」

剣士「……」

幼女「……大好き…だから……ぁ!!」

弓使い「幼女ちゃん……っ!!」

剣士「…ありがとう幼女ちゃん。そして…これからも宜しく」

幼女「うああぁぁん!!」


56 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:15:00.63 ID:D+Y1etlxo


幼女「……ごめんなさい」

召喚士「いや、別に俺らは……」

魔道士「良かったねぇ…幼女ちゃんっ、ひっく……」

盗賊「…ぐすっ」

戦士「さーて、ここでようやく……」

弓使い「……?」

召喚士「俺達からのささやかな贈り物です」

剣士「!?」

戦士「よいしょ……っと」

魔道士「これは剣士さんと弓使いさん。そして……」

召喚士「幼女ちゃんの三人に、俺らからのプレゼントです」

幼女「私……も?」

召喚士「もちろん当然だよ!だって、家族じゃないか…!」

幼女「……!!」


57 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:15:28.81 ID:D+Y1etlxo


幼女「開けても…いいの?」

盗賊「…うん。開けてみてくれ」

カサッ…ガサガサッ

弓使い「……!?」

剣士「これ……」

魔道士「どうですっ?三人お揃いのお洋服ですよ!」

弓使い「うわぁ〜カワイイ!幼女ちゃん、良かったわねぇ!」

幼女「うんっ!剣士お兄ちゃんも…はいっ!」

剣士「ありがと。でも、ちょっと違うかな?」

魔道士「洋服…気に入りませんでした…?」

剣士「いや、そうじゃなくて…。幼女ちゃん、その……」

召喚士「あ……」

幼女「…え?」

弓使い「今日からお兄ちゃんじゃないでしょ…?」


58 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:16:03.83 ID:D+Y1etlxo
幼女「……あ…っ」

剣士「……」

幼女「…あ、開けても…いいかな?……お、お父様…?」

魔道士「……っ」

剣士「…あはは、何だか照れ臭いね。それに、お父様はちょっと固すぎるかなぁ」

幼女「……パパ?お父さん?」

剣士「…な、何がいいかな?」

弓使い「知らないわよぉ。自分で決めなさいな」

剣士「…じ、じやあ…お父さんで……」

幼女「…はいっ、お父さんっ!」

戦士「……良かったなぁ!」

盗賊「…うん、うん…っ!ぐすっ」

幼女「お母さんも…はいっ!」

弓使い「…ふふっ、ありがと!」

召喚士「……ほんと、良かった…!」


59 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:17:12.79 ID:D+Y1etlxo
戦士「はいはい、お次のプレゼントだよ〜」

剣士「え!?まだあるの…?」

戦士「えっと、次は……重っ」

ズシッ

魔道士「あっ、私の選んだやつ!」

弓使い「これは…なぁに?確かに重いわね……」

ガポッ

弓使い「!?」

幼女「あっ、大きなお鍋!」

魔道士「じゃーん!なんと調理器具一式でーすっ!」

剣士「凄い量だね…。なんだこれ?」

魔道士「普通の物から特殊用途のものまで…バッチリ揃えましたっ」

弓使い「すっごぉい…!こんなに使いこなせるかしら……」

幼女「頑張らないとだねっ」

弓使い「…ふふっ、ほんとね!よーし…お母さん、頑張るわよー!」


60 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:17:47.57 ID:D+Y1etlxo
魔道士「あと、ついでにこれも」

剣士「これは…香辛料と調味料?」

召喚士「魔道士さんセレクトに特選調味料セットです」

魔道士「各地で集めた色々なスパイスが揃ってますよっ!」

盗賊「…おぉ、山葵もあるのか」

魔道士「東方で買いました!」

弓使い「ありがとう!色々と使わせて貰うわ〜」

魔道士「はいっ、えへへ!!」

戦士「んじゃ次ー」

ゴトッ

戦士「こいつは俺チョイスの……」

ガラガラッ…ゴトッ

戦士「武具セット!」

剣士「ガントレットに…弓矢!?」

戦士「幼女ちゃんにはこれ」


61 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:18:15.86 ID:D+Y1etlxo
幼女「……?」

戦士「まだ大きいかもしれないが、ロッドだ」

幼女「杖?」

戦士「ああ。杖は魔力を溜めて…ええっと……魔道士、何だっけ?」

魔道士「魔力を溜めて蓄積する事が出来るの」

幼女「へぇーっ」

魔道士「だから、いざ身を守る時は詠唱しなくても杖から魔法が撃てるの」

幼女「…そうなんだぁ」

戦士「これは樹齢数百年の木を使った良質の杖だ」

幼女「それって…凄いの?」

戦士「ああ。魔力を浸透し易いんだとよ」

盗賊「…本当か?」

戦士「……と、武器やのオヤジが言っていた」

幼女「ありがとーっ!大事にするね!」

戦士「いいか?自分達の身を守る時だけ、使うんだぞ!」


62 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:18:51.32 ID:D+Y1etlxo
幼女「うんっ、そうするー!」

剣士「このガントレットは僕に…?」

戦士「そうっす。剣士さんとこの前稽古してて思ったんだが……」

剣士「…?」

戦士「剣士さんの剣術。凄い柔軟なんですよね」

剣士「…そ、そうかな?」

戦士「見てると、手首の動きがとてつもなくしなやかなんだ」

剣士「……凄いな、そこまで見てたのか…っ」

戦士「そこで、大事な手首を守る為のガントレットって事!」

剣士「……なるほど、そういう事か」

戦士「中でも取り回し重視の可動域が広いヤツにしました!」

剣士「…サイズもピッタリだ!ありがとう!!」

戦士「良かった…。これでサイズ違ったらそうしようかと思ったよ…」

剣士「そして、この弓は……」

戦士「当然、弓使いさんのです」


63 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:19:28.12 ID:D+Y1etlxo
弓使い「……」

戦士「これ、すっげぇ汚いっすけど……」

弓使い「戦士くんが使ってたの?」

戦士「ええ。小さい頃から狩猟でオヤジに……」

弓使い「……っ」

戦士「これ、俺の勘なんですけど……」

剣士「…?」

戦士「この弓、多分達人の使ってたヤツです」

弓使い「達人…?」

戦士「今はもう弓を使う事が出来ないんですけど…」

召喚士「もしかして…左翼長さんの…?」

戦士「ああ、多分な。親父のもんにしちゃモノがよすぎる」

弓使い「そんな立派な弓…貰えないわよ……」

戦士「いいんすよ、どーせ中古だし。あ、でも狩猟にはバッチリ!」

弓使い「うーん……」


64 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:19:57.77 ID:D+Y1etlxo
戦士「実戦で使うには相当メンテする必要ありそうですけどね…」

弓使い「本当に…いいの?」

戦士「こっちこそ…こんな中古品ですみません」

弓使い「…じゃあ…遠慮なく貰っちゃおうかしら!ありがとうっ」

戦士「ほんとは新品が良かったんだけど……」

召喚士「良い物がなくて…すみません…」

弓使い「ううん、こんな立派な弓貰っちゃって。本当にありがとうね」

戦士「…よし!最後の贈り物だ!」

盗賊「……うぅ」

戦士「ほれ、唸ってないでお前が渡せ!」

盗賊「……うん」

テクテクテク…スッ

盗賊「……お、おめでとう…ございます」

弓使い「ありがとうっ!何かしら、開けていい?」

盗賊「…駄目です。後で――」


65 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:20:31.61 ID:D+Y1etlxo
魔道士「ぜひ開けて下さいっ!!」

盗賊「えぇっ!?」

剣士「じゃあ…遠慮なく……」

カサッ…ゴソッ

幼女「……うわぁ!!」

剣士「…す、凄いな……っ」

弓使い「これ…誰が描いたの!?」

戦士「コイツ」

召喚士「盗賊さんです」

魔道士「どうです!?似てますよね…?」

剣士「…ソックリだよ!凄い…本当に凄いなぁ!」

弓使い「まるで生きているみたい…っ」

幼女「わ、私…こんなにかわいくないよぉ」

盗賊「……と…とにかくっ、おめでとっ!」

剣士、弓使い、幼女。三人はその肖像画と同様に、笑顔で盗賊に礼を述べた。


66 名前: ◆1otsuV0WFc [saga] 投稿日:2011/01/14(金) 18:21:10.14 ID:D+Y1etlxo


魔道士「以上、私達からのお祝いでした〜!」

弓使い「沢山貰っちゃって…本当にありがとうね」

剣士「他の人達からも色々貰ってしまったし…お返しどうしようか……」

幼女「ねーねー、外の牛さん…何?」

召喚士「それじゃ俺らは失礼しますね」

弓使い「あら、もう帰っちゃうの?」

召喚士「空家に戻ります。帰るのは明朝にしようかと…」

剣士「もう少しいたらいいのに……」

戦士「せっかくの新婚生活、邪魔できませんから」

剣士「そ、そんなの…気にしなくても……」

魔道士「家族団欒、三人で過ごして下さいっ!」

盗賊「…じゃあ」

召喚士「また明日。お休みなさい!」

剣士「うん、おやすみ!……今日は本当にありがとう!」


67 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/14(金) 18:27:48.30 ID:D+Y1etlxo
とりあえずここまでにて。今日はちょっと深夜投下出来ないかもです…
しかしここ最近、内容が薄っぺらいなぁ…
今日分のメモ帳14.6KBとかなってるけど全然そんな感じしない…はぁ

前向きに頑張ります!ご支援ありがとうございました!
新板でも宜しくお願いします!!ノシ


68 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/14(金) 18:30:26.90 ID:xxMLW32IO
>>1おつおつ
荒巻氏が製速 GEP自治スレ>>525にて
>SSに最適化して、改行数を今までより伸ばしてあげようかなぁと思ってます。
との発言

テストスレを見ると、1投下80行までに仕様変更されたようだ。


73 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/01/15(土) 03:01:49.97 ID:1i1nRfJvo
>>68
おぉ、そうなんですねぇ!しかし1レスを伸ばしても良いのですが、
今のところ29行、空白除いて15行で固定しているので…
これは読みやすさもそうですが、漫画の1ページのように
1レスずつ区切りよく進めているので…
なかなか15行で収める四苦八苦を個人的にも楽しんで書いてますww

もし読み返して下さっている方がいらっしゃいましたら
その辺も加味して読んで頂くとまた面白い(?)かも…
あと同じキャラの台詞が続かないようにしているとことか…

>>69
ありがとうございますー!なんとか両立で頑張ってます!

>>70>>71
それは良いかもしれませんね!分かりやすいです!
投下終えたら最後にageればいいんですよね!そうさせて頂きます!

>>29>>72
遅くなりましたがおめでとうございます〜!
剣士と弓使いに負けぬ素敵な式を送ってください!
てか、今日が結婚式当日なのでは…!?そんな日まで…感謝!

長文失礼しました!↓続き


74 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/15(土) 03:02:24.75 ID:1i1nRfJvo
〜次の日〜

幼女「……」

膨れっ面の幼女を見つめ、魔道士が苦笑で話し掛ける。

魔道士「また……すぐ会えるから。……ねっ?」

幼女「……うん」

剣士「みんな、本当にありがとう…!」

戦士「こっちこそ!楽しませてもらいました!」

盗賊「…末永く…お幸せに」

弓使い「また遊びに来てね!必ずよ…?」

魔道士「はいっ!」

召喚士「…剣士さん、弓使いさん…お元気で!」

剣士「召喚士君達も…!旅の安全を祈ってるよ!」

弓使い「今度来た時はお礼するからね!」

幼女「絶対だよ!?絶対来てね…待ってるからっ!」

最後に、召喚士と剣士は固い握手で互いの健闘を称えあった。


75 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/15(土) 03:03:00.79 ID:1i1nRfJvo


召喚士「すみません…。何だか本国まで乗せて行って貰って……」

右大臣「構わんよ。どうせ戻るつもりであったのだろう…?」

召喚士「えぇ、まぁ……」

右大臣「さぁ、乗ってくれ」

魔道士「はいっ、ありがとうございます!」

スタスタ…ザッ……パッカパッカパッカ

右大臣「いやはや、実に楽しい式であった」

盗賊「……ああ」

右大臣「華国の大将軍とも知己となれたし、意義があったわい」

戦士「レジスタンスの件も無事完了したし……」

召喚士「南方は手筈が整いつつありますね」

右大臣「うむ。華国との同盟も円滑に進めそうだ」

魔道士「右大臣様」

右大臣「ん?」


76 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/15(土) 03:03:39.21 ID:1i1nRfJvo
魔道士「そういえば、村長さんとはどういったお知り合いなのです?」

戦士「確かに気になるな」

右大臣「……大したものではない。ただの学友よ」

盗賊「…学友」

右大臣「うむ。魔道学校の同期でな。長い付き合いよ」

召喚士「そうだったんですかぁ……」

右大臣「あの頃は二人でよく、将来は国家の為に働くなどと理想を述べていたものよ」

盗賊「……」

右大臣「私は先代の国王に使える大臣の息子。かたや村長は平民の出……」

魔道士「……」

右大臣「本来交わる事のない立場であったが、何故か気が合ってなぁ……」

戦士「……」

右大臣「我らが入学した頃は、空前の入隊ブームであった」

召喚士「ブーム…ですか?」

右大臣「丁度な、伝説が魔王パズズの討伐に成功した頃だ」


77 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/15(土) 03:04:44.79 ID:1i1nRfJvo
魔道士「……っ」

右大臣「彼らが国軍となった為に、こぞって入隊希望者が増えたわけだ」

盗賊「…なるほど」

右大臣「我ら二人…特にあやつなど申し分なく優秀な成績でなぁ…」

魔道士「入隊したんですか?」

右大臣「ところが、ある日村長の村が魔物に襲われた……」

召喚士「!!」

右大臣「生き残った者は…赤子と小さな子供数名のみ……」

戦士「……辛いな」

右大臣「奴は卒業と同時に、安全かつ安定した職に就いた」

召喚士「まさか……その子らの為に…!?」

右大臣「…ああ。そして必死で金を貯め…村を築き上げたのだよ」

魔道士「そんな…事が……」

右大臣「私は本国務めとなってから、あやつを助ける事にしてな…」

戦士「…国からの援助か?」


78 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/15(土) 03:05:46.64 ID:1i1nRfJvo
右大臣「うむ。奴は頑なに断ったが、何とか無理やりな。ははっ」

召喚士「……長いお付き合いなのですね」

右大臣「だから言ったであろう?腐れ縁だとな…はっははは」

魔道士「その子達、今も元気で…?」

右大臣「…さぁなあ。生きておれば50歳弱と言ったところか」

戦士「…きっと無事さ」

盗賊「…ああ」

右大臣「話が長くなってしまったな。すまぬすまぬ」

召喚士「いえ、貴重なお話…ありがとうございました」

右大臣「これからはどうするつもりだ?」

召喚士「まだ…特に決めてはおりません」

右大臣「そうか。たまにはゆっくり羽を伸ばすのも良かろう」

戦士「束の間の…平和ってか」

右大臣「殿下とエリートももうまもなく帰国する。近いうち…また頼むぞ」

召喚士「……はい!」


79 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/15(土) 03:07:26.23 ID:1i1nRfJvo
彼らにとって初めて体験する友人の慶事。

それはただ祝福するに留まらず、彼らを精神的にも成長させた。

守るべきもの。為すべき事を再確認し、四人は再び冒険へと旅立つのであった。

この間もなく後、かねてより続いた議会は右翼の勝利に終わり、

議題である国軍再編成へと動き出す。

しかしそれは、再び本国内を混乱へと招く一つとなってしまった。

時はやや戻り、戦士と魔道士両名と別れた青年兵らは西方司令部へと向かった。

舞台は西方司令部。舞台はここから始まった……。



〜第三十一部、完〜


81 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/01/15(土) 03:36:59.71 ID:1i1nRfJvo
もの凄く短いですがキリいいのでここまでにて…
ご支援ありがとうございました!それではお休みなさい!ノシ

〜オマケ〜

南方参謀「……あーいたたた」

南方弓長「はしゃぎすぎよ……」

南方参謀「…ところで、ブーケトス以外にもガータートスって知ってる?」

剣士「何です…それ?」

南方参謀「花嫁の左ももに付いているガーターを未婚の新郎が男性に投げるのよ」

魔道士「そ、そんなの本当にあるんですか!?」

南方参謀「あるのよっ、さぁ…やってみて!」

剣士「えっと…ガーターを……」

南方参謀「ちなみにガーターを取る時は、新郎がドレスの中に入り……」

剣士「…本当ですか?」

弓使い「ち、ちょっと…モゾモゾしないでっ!」

南方参謀「手を使わず、口で外すのよ〜」

剣士「――!!」

弓使い「ひゃうっ!く、くすぐったいわよぉ!」

盗賊「……///」

魔道士「///」

南方参謀「取ったら後ろ向きで投げる!」

剣士「……えい!」

南方参謀「取った未婚男性はブーケを受け取った未婚女性と結婚……」

召喚士「うおおぉぉ!!」

戦士「でりゃああぁぁ!!」

南方弓長「それは嘘だけどね。でもガータートスは本当にあるわよ」



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