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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その5
266 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 14:21:41.62 ID:wJo5Q0oo
戦士「まぁ本人が言いたくないなら、しょうがないけどな」

魔道士「そうですねぇ…」

侍女「あの子は…可哀想なのよ」

召喚士「…え?」

侍女「私から話して良いものか分からないけど…」

魔道士「……」

侍女「簡単な事だけでいい…?」

召喚士「もちろんです…!」

侍女「藤蔵家というのはね、東方を統べる将軍の…」

戦士「お庭番、警護だっけか…?」

侍女「えぇ。でも、最初は山に住む忍の一族だったの…」

召喚士「…なるほど」

侍女「何百年も前だけど…将軍が戦いに負けた事があったの」

魔道士「…魔王軍に…ですか?」

侍女「いいえ、人間同士の戦いよ」


267 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 15:17:54.87 ID:wJo5Q0oo
召喚士「国の争い…」

侍女「その時敗走する将軍を山まで導き、匿ったのが藤蔵…」

戦士「…ほぅ」

侍女「それから、将軍は藤蔵の力を得て、復権したの」

魔道士「王様を助けてあげたのが、盗賊さんちって事ですね!」

侍女「そうよ。それから藤蔵家は将軍家の警護を務める身分になったの」

召喚士「なるほど…そんな歴史が…」

侍女「御庭番と呼ばれ、警護や諜報…そして暗殺まで…」

戦士「……」

侍女「でも何代か前に藤蔵が二家に分かれたの…」

魔道士「二つに…ですか…?」

侍女「御庭番の藤蔵家が本家…そして暗殺など裏の仕事を…」

召喚士「分家が…!!」

侍女「…その通り。彼らは通称、影…と呼ばれたわ」

召喚士「…影……影っ!?」


268 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 15:26:48.47 ID:eWfo35.o
不破・・・


269 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 15:36:09.12 ID:wJo5Q0oo
戦士「影…まさか…」

侍女「それから藤蔵本家はそれは大きくなっていったわ…」

魔道士「…このお城とか見ると…そうですね」

侍女「そして今の御館様の代で・・・ついに…」

召喚士「……」

侍女「藤蔵家は大名にまでのし上がったのよ」

戦士「大名ってぇと…」

召喚士「まぁ、領主みたいなものかな…」

戦士「それで…姫様…か」

侍女「まぁ今の将軍家はだいぶ威信も下がってはいるけど…」

魔道士「でも、王様は王様ですもんね」

侍女「えぇ。名ばかりであっても将軍の威光は大きいわ」

戦士「……」

侍女「でも…その一方、分家である影は、没落していったわ…」

召喚士「…同じ……将軍仕えなのに」


270 :パー速民がお送りします [] :2009/11/26(木) 15:56:37.35 ID:FqeFf6DO
>>268
四神朱雀喰らわせて首の骨折るぞコラ


271 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 15:57:41.35 ID:wJo5Q0oo
侍女「裏の仕事だもの…当然と言えば当然よね」

魔道士「……」

侍女「更に、国内は安定し、暗殺や諜報の機会も減った…」

戦士「…そうだよな」

侍女「更に将軍家は影の仕事を直接の指示と悟らせたくはなかった」

召喚士「それで…疎んじられてしまった…という事か」

侍女「当然、影は本家を憎んでいるわ…」

戦士「かたや大名、かたや日陰者だもんな…」

侍女「そう…。それは大名になって更に加熱しているわ」

召喚士「…だからか…さっきの警備の数は」

侍女「この城は大丈夫よっ、そう簡単に忍びこんだり出来ないわ」

魔道士「安心ですねっ!」

侍女「まぁ影の事だから…油断は出来ないけど…」

タッタッタッタッタ

盗賊「……た、ただいま」


272 :パー速民がお送りします [] :2009/11/26(木) 16:08:35.18 ID:LfkKvADO
書き込みミスの藤蔵からここまで発展するとは・・・
面白いです


273 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 16:15:30.26 ID:wJo5Q0oo
魔道士「あっ、おかえりなさいー」

侍女「もうっ、食事冷めちゃったわよっ」

盗賊「いやっ、いいよ…別に」

侍女「なんですってぇ!謝りなさい!ほらっ皆に謝りなさい!」

盗賊「うぅっ…ご、ごめんなさい!」

女中「い、いやっ!私達は別に…!」

板前「えぇ…。そんな気になさらずとも…!」

戦士「ふっ…ふふっ…なんか子供みてぇだな!」

召喚士「そうだね…ははっ」

盗賊「わ、笑うなっ!」

魔道士「ふふっ…エヘヘッ!」

侍女「姫…良いお友達が出来て良かったですね!」

盗賊「……」

侍女「あっ!違うか…良い殿方…」

盗賊「ち、違うーっ!違う違うっ!!///」


274 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/11/26(木) 16:18:10.60 ID:wJo5Q0oo
>>272
計 画 通 り (AA略)
そしてシナリオはジェバンニが一晩でやってくれました


275 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 16:29:03.19 ID:wJo5Q0oo


戦士「悪いな…侍女さんから色々聞いたよ」

盗賊「…別に…構わん」

召喚士「複雑な事情があったんですね…」

盗賊「……」

魔道士「でも…なんでそれで盗賊さんが…?」

盗賊「…今の藤蔵が…嫌いなだけ」

召喚士「…今の…?」

盗賊「……昔は…違った…昔は」

戦士「……親父さんとは話せたのか?」

盗賊「…うむ」

魔道士「大丈夫でした…?」

盗賊「…まぁ…大丈夫だろう」

召喚士「……」

盗賊のうつむく表情は、少し陰り、切なく見える。


276 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 16:59:21.57 ID:wJo5Q0oo
召喚士「盗賊さん…あの…」

盗賊「…ん」

召喚士「遺跡で見かけた影忍という男…」

盗賊「…あれは…影の者だ」

戦士「やっぱりそうか…」

召喚士「あんな所で一体何を…?」

盗賊「…さぁ…分からぬ」

魔道士「何か良からぬ感じがしますね…」

戦士「あぁ」

召喚士「…盗賊さんはどうしたいんですか?」

盗賊「!?」

戦士「……」

盗賊「…わ、私は」

召喚士「…はい」

盗賊「…ど、どうすればいいのか…分からないんだ」


278 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 17:17:13.90 ID:kHLmfsAO
追いついた!

…でも…毎回女性キャラが出る度に思うよ……


ロリは!ロリはまだかー!?
この際見た目ロリでも、男の娘でも良いから出してくれよー!!
(男の娘は逆に好b(ry)


279 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 17:20:36.07 ID:wJo5Q0oo
魔道士「盗賊さん…」

盗賊がその場に立ち上がり、深呼吸をする。

盗賊「み、みんなっ、聞いてくれ」

戦士「…?」

盗賊「ここではなんだから…外へ」

召喚士「は…はい(盗賊さんが普通に喋ってる!?)」

〜中庭〜

盗賊「私には一人、兄がいた」

魔道士「お兄さんが!?」

盗賊「うむ…兄は幼い頃から優れた忍であった」

戦士「…ほう」

盗賊「兄は…本家と分家の確執を酷く嫌っていてな…」

魔道士「…」

盗賊「10年くらい前から、兄は両家の仲を取り持つ為に東奔西走した」

召喚士「…それは…凄い事ですね」

盗賊「だが……駄目だった…」


280 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 17:36:23.61 ID:wJo5Q0oo
召喚士「…と、いうと…!?」

盗賊「兄は内通の疑惑をかけられ…家を追われた」

魔道士「そんなっ!?でも…」

盗賊「もちろん誰もが疑った…だが、証拠が…」

戦士「……証拠?」

盗賊「内通の文と…密会の現場を押さえられ…」

召喚士「……そ、そんな」

盗賊「兄は弁解したが、そのまま…家を追われた」

魔道士「そんなのおかしいですよ!?」

盗賊「あぁ、おかしい。兄は確かに和解の道を切り拓いていたのに!」

戦士「……っ」

盗賊「この家は…おかしいのだ…!」

魔道士「盗賊さん…」

盗賊「大名になんて…なるべきじゃなかったんだ!」

召喚士「……」


281 :パー速民がお送りします [] :2009/11/26(木) 17:40:30.65 ID:7stsbcAO
黒幕は越後屋だ
間違いない


282 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/11/26(木) 17:41:32.55 ID:wJo5Q0oo
>>278
信じるんだ!信じていればきっと現実となる!(キリッ

◆そのうち出るかもね、リスト◆
・ツンデレ女戦士
・銀髪色黒の盗賊
・清純派プリースト
・ロリッ娘(職業未定)←New!!

そういえば男キャラって需要ないなぁ…w


283 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 17:45:43.49 ID:wJo5Q0oo
魔道士「あの…それで、お兄さんはどこに…?」

盗賊「…分からぬ」

召喚士「…」

盗賊「藤蔵の奴らは…死んだ…と」

戦士「……信じるのか…?」

盗賊「…まさか」

戦士「…だよな」

召喚士「盗賊さんが家を出た理由って…!」

盗賊「……それもある」

魔道士「…」

盗賊「だが、逃げたと言われれば、その通りだ…」

戦士「盗賊…」

盗賊「こんな家になど居たくはない…!」

召喚士「…」

盗賊「そして…兄様は必ず……生きている!」


284 :パー速民がお送りします [] :2009/11/26(木) 17:46:24.41 ID:7stsbcAO
・女武道家 ←これ追加で頼む


285 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 17:51:12.97 ID:wJo5Q0oo
魔道士「盗賊さん…私…」

盗賊「兄様が見つかるまで…私は旅を続ける」

召喚士「……それで、いいと思いますよ!」

盗賊「……例えそれが…亡骸だったと…しても」

戦士「縁起でもねぇ事、言うんじゃねーよ…」

盗賊「…すまぬ」

魔道士「私は…盗賊さんと一緒にいたいっ!」

盗賊「……魔道士」

魔道士「これからも一緒にっ!旅したい!」

盗賊「…もちろんだ」

魔道士「私もお手伝いします!いや、させて下さい!」

盗賊「……ありがとう」

戦士「…はぁ…まだまだ長い付き合いになりそうだわな」

召喚士「…こ、このまま…一生付き合っちゃえば…?」

戦士「…バカ!な、何言ってんだよ!」

盗賊「…///」


286 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 17:52:43.19 ID:tj3Fz0oo
普通に頼れる40代みたいな豪快で渋いおっさんがいて欲しい。エウレカのチャールズみたいな。


287 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 17:54:44.20 ID:ADp8U0so
男キャラは召喚士と戦士+αで割とおなかいっぱいかな
父様みたいなキャラ好き

で、占い師ちゃんの出番はマダー?


288 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 17:57:48.91 ID:wJo5Q0oo


魔道士「あれ…?戦士さんは?」

召喚士「トイレ…じゃないですかね?」

魔道士「はー…でも、お姫様なんて…憧れますけどね」

召喚士「…そ、そうですか?」

魔道士「召喚士さんは、王子様とか憧れません?」

召喚士「いや…なんだか大変そうで…はは」

魔道士「エヘヘッ!あ…そういえばどうするんだろう…」

召喚士「…!?」

魔道士「盗賊さん…戦士さんの事、好き…ですよね?」

召喚士「うぇっ!?…あ、ど…どうでしょうかねぇ…はは」

魔道士「きっと好きだと思いますよ!なんか会話とか増えたし…」

召喚士「……はは」

魔道士「あ、前も言いましたっけ!エヘヘ」

召喚士(女の子って…やっぱ…そういうの分かるんだなぁ)


289 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 18:02:15.80 ID:wJo5Q0oo
魔道士「戦士さんも…好きなんだろうけど…何か…」

召喚士「…何か?」

魔道士「きっと過去の未練とか…そういうのがありそう!」

召喚士「あ、あぁー…!そうかもしれませんねー…」

魔道士「……何か知ってます…?」

召喚士「いやいやいや!全然全然!!」

魔道士「盗賊さんはもうお姫様じゃなくなっちゃうのかな…」

召喚士「…どう…なんでしょうね」

魔道士「…家を捨てて、身分を捨てて…偉いなぁ…」

召喚士「…魔道士…さん?」

魔道士「あ、何でもないですー!エヘヘッ!」

召喚士「そう…ですか…?」

魔道士「さぁ、盗賊さんも待ってますし…戻りましょうー!」

召喚士「で、ですね!」

二人は中庭を去り、屋敷の中へ戻って行く。


290 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/11/26(木) 18:03:25.23 ID:wJo5Q0oo
>>286-287
なるほど。参考になりますです


291 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 18:04:06.94 ID:FBhQycDO
商…誰かきたようだ


292 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 18:06:02.27 ID:0oUeXQDO
そーいや、キザっぽい奴いないな


293 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/26(木) 18:12:33.82 ID:wJo5Q0oo
〜屋敷内廊下〜

風忍「それで…何かご用かな?」

戦士「風忍さん、アンタなかなか刀に詳しそうですね」

風忍「人並みだろう。まぁ東方では、の話だが…」

戦士「東方に…腕の良い鍛冶屋は知りませんか?」

風忍「刀匠か…まぁ、何人かいるにはいるが…」

戦士「例えば…武器に炎を宿したりとか…出来る…」

風忍「ほぅ…。そうなると限られるな…」

戦士「もし存じてるなら…是非!!」

風忍「……まぁ…構わんよ」

戦士「ありがとうございます!!」

風忍「ここから更に北へ向かった所に山脈がある」

戦士「…ほほぅ」

風忍「明確な場所は知らんが…その山に凄腕がいるよ。一人」

戦士「…風忍さん!…ありがとう!!」


308 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 21:09:59.32 ID:Zz3VigAO
おまえらやめろwwwwww
これまでの流れからすると>>1がなんでもかんでも回収して
大変なことになるぞwwwwww


315 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 21:50:29.23 ID:Ozu4x3Mo
ネタに詰まったんじゃないなら出来るだけ自分でやって欲しいけどな


320 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/26(木) 22:20:49.27 ID:/lOAw.AO
なにか発言すると>>1がそれを拾って、
語られるはずだったストーリーが変わりそうで何も言えない俺


321 :パー速民がお送りします [] :2009/11/26(木) 22:40:34.58 ID:5wMdpD20
頼むから>>1の世界観にチャチ入れるのやめてくれ…


322 :パー速民がお送りします [] :2009/11/26(木) 22:44:03.79 ID:LPIUSAw0
>>320
予想厨、注文厨じゃなければ別にいんじゃない?>>1も周りが話してるの楽しんでるみたいだしここVIPじゃないし


342 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/11/27(金) 10:41:55.53 ID:zCicWp6o
おはようございます!伸びすぎワロタ
設定や物語なんてあってないようなもので…

ネットで垂れ流してるSSってリアルタイムなもんで、
漫画や小説と違って、すぐに反応頂けるんですよね
だから、リクとか絵とか凄い嬉しいですし、
基本は好きに書いちゃってますが、要望があれば
取り込んでいきたいな、などと思っております
もちろん全てにはお答え出来ないですし、人によっては
おいやめろ、って思うのもよく分かります
まぁ、漠然としたプロットしかないので、世界観は壊さず、
程よいさじ加減で色々とやってみたいと思います!

長文失礼!皆様に感謝!縦読みじゃないよ!続き↓



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