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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その18
- 478 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/08/09(月) 18:23:05.09 ID:I6nzVn6o
〜火焔山、西側〜
盗賊(どうする…!?くそっ、焦るな!冷静に考えるんだ…!!)
ザッザッザ
盗賊(こんな時…兄様や他の皆なら……えっ!?)
ザッザッザッザッザ
格闘家「……」
金角「何です?無防備で…降伏ですか?」
格闘家「……貴様」
盗賊「ま、待て…っ!!」
格闘家「それを…渡せ…っ!」
タンッ!!
盗賊「……!?」
金角「早いっ…!?」
ボキィ!!
金角「な……にぃ…!?」
- 479 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/09(月) 18:27:35.33 ID:I6nzVn6o
瞬時の内に金角の懐へと入り込んだ格闘家。
瓢箪を手にした金角の右手首へ、格闘家の鋭い手刀が浴びせられる。
金角「う…ぐぁ…っ!」
格闘家「はあぁ!!」
バキィッ!!…ドゴォ!!
折れた手首を庇う金角。その隙にニ発程、金角の腹部へ拳が打ち付けられる。
金角「がふ…っ!!」
パシッ
格闘家「…瓢箪、頂くぞ」
金角「ま、待て…っ……」
格闘家「おいっ、一旦離れるぞ!」
盗賊「…う、うん!」
金角「逃が……すか…ぁ…!」
ググッ…ミシッ…ミシミシィ!!
格闘家「……!?」
- 480 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/09(月) 18:32:43.63 ID:I6nzVn6o
盗賊「変身するぞっ!」
格闘家「森へっ!!」
ドドオオォンンッ!!…ガカアアァァッ!!
格闘家「…くっ!!」
瓢箪を抱え森まで退こうと試みる格闘家と盗賊。
その行く手を遮る落雷が、金角の手により放たれる。
金角「逃がすものか…!」
グググッ…ドズウゥンッ…
盗賊「…来たっ!」
ザッ
格闘家「……」
盗賊「…二人では…無理だ!」
格闘家「君はこの瓢箪を持って逃げてくれ。ここは自分が…」
盗賊「……駄目だ!」
格闘家「…いいからっ!」
- 481 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/09(月) 18:43:09.59 ID:I6nzVn6o
盗賊「良くないっ!一人で勝てる相手じゃない!」
格闘家「……」
盗賊「…それなら、二人で足止めしよう!」
格闘家「…うまく…行くかな」
盗賊「…やるしか…ない!!」
ジャラララッ
金角「さぁ、瓢箪を返せ!」
盗賊「私が囮になる…。一撃…叩き込んでくれ」
格闘家「…分かった」
盗賊は鎖をくるくると振り回しながら、金角の右方へ回りこむ。
金角「無駄だっ!折れた腕など治ったわ!!」
盗賊「関係ないっ!!」
体の向きを捻る金角に対し、盗賊は一歩踏み出した右足へと鎖を巻きつける。
金角「な…っ!!」
盗賊「はあぁっ!!」
- 482 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/09(月) 21:45:04.58 ID:PQlNM.AO
てかこの格闘家って戦士だったかに地下闘技場で負けてなかったっけ?
いまいち強キャラか凡キャラかわからない
- 484 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/09(月) 23:41:53.20 ID:EZBwllQo
ギュルルッ!!……ギシィッ!!
金角「この程度の…っ、鎖いぃ…!!」
盗賊「……っく!!」
ギシッ……ギギギッ
盗賊(以前の…ままなら、きっと駄目だった…)
グッ…ググッ
盗賊(でもっ、今は……違う!!)
盗賊の持つ鎖が、徐々に金角の体を引き始める。
盗賊(鍛冶屋さんが作ってくれた新しい鎖…っ!!)
グイッ
盗賊(そして……修行の…成果っ!)
グイッ!!……ザシンッ!!
金角「バ…バカなぁ……!?」
盗賊「たあぁっ!!」
両手で力任せに鎖を引く盗賊。金角の体はバランスを崩し、地面へ仰向けに倒れた。
- 485 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/09(月) 23:42:22.36 ID:EZBwllQo
ドズウウゥゥンッ!!
金角「まさか…っ、こ…こんな……」
盗賊「今だっ!」
格闘家「あ、ああ…っ!」
倒れた金角めがけ、格闘家が地面を蹴り、飛ぶ。
格闘家「はっ!!」
格闘家は空中で二回ほど周り、右膝を立てて金角へと落下する。
ドグォッ!!
金角「ぐ…ぶお…っ!!」
クルクルッ…スタッ
格闘家「…ふーっ!」
盗賊「…よしっ!今の内に…っ…!?」
格闘家「……?」
盗賊「後ろっ!!」
盗賊の叫びに振り返る格闘家。その眼前に…。
- 486 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/09(月) 23:43:43.23 ID:EZBwllQo
格闘家「…敵…っ……」
バキャアァッ!!……ドシャアァッ
盗賊「……!!」
ザッザッザ
――「……フーン、確かに…返して貰ったよ」
いきなり格闘家を殴り飛ばし、瓢箪をポンポンと左手で弄ぶ男。
格闘家「…が……あぁ…っ!」
――「人間ってモロイね。今の一発如きでアバラがイッちゃったかぁ…」
盗賊「貴…っ様ぁ!!」
――「貴様とは無粋な奴だね。俺の名は紅孩児」
盗賊「……っ!!」
紅孩児「ああコレ…?魔族なんだから角くらいあっても不思議じゃないだろ」
盗賊「よ…くもっ!」
チャキッ
盗賊は薄緑を素早く構え、紅孩児への攻撃に備える。
- 487 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/09(月) 23:55:23.47 ID:EZBwllQo
紅孩児「へぇ、やる気マンマンって感じだね。……おい、金角!」
金角「こ…紅孩児様…っ…」
紅孩児「情けない声出してないでさぁ、もっと頑張りなよ」
金角「……も、申し訳…っ」
格闘家「く…っそ……」
グググッ…
紅孩児「手負いの武道家に、おなごが一匹…。お前一人でも充分でしょ」
金角「…む、無論…っ!」
紅孩児「じゃあ後はヨロシク。俺はコイツを父上に届けるとするよ」
チャプチャプッ
金角「ははぁ!」
盗賊「ま、待て…っ!!」
紅孩児「ん……?」
紅孩児は立ち止まり、山の左方向を見つめる。
盗賊「……な…んだ…っ!?」
- 490 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 00:21:53.20 ID:RFc468wo
格闘家「くそ…っ、新手か……!」
金角「あれは銀角…っ!?」
紅孩児「……ハハハッ!銀角まで逃げ帰ってきたのかっ!」
ドズンドズンドズンッ
銀角「こ、紅孩児様…っ!?」
紅孩児「まぁ丁度良い。せいぜい二人で頑張ってくれよ」
紅孩児は声を上げて笑い、炎の中へとその身を寄せる。
ヒュッ……ガシィッ!!
紅孩児「……?」
盗賊「……逃…がすかっ!」
盗賊の放った鎖が、紅孩児の左腕へと巻きつく。
紅孩児「…フンッ。小賢しい」
紅孩児は背中を向けたまま、その鎖を振りほどく為に、腕を大きく上げる。
その刹那、上げた左腕へと、雷が直撃する。
ドドオオォォンッ!!…ガカアアァァッ!!
- 491 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 00:27:34.76 ID:RFc468wo
紅孩児「ぐぅ…!!な、何だ…っ?」
格闘家「…!?」
盗賊「…え、嘘…っ!そ、そんな……っ!!」
ジャリッ
魔道士「はぁっ…はぁっ…はぁ…!!」
銀角「貴っ様あぁ!!」
ブンッ!!…ガキイィッ!!
銀角「……っ!?」
銀角の振り下ろす拳を、魔道士の前に立ちはだかり受け止める男は、ゆっくりと口を開く。
戦士「……よぉ、元気そうで何よりだ!」
盗賊「せ…んし……っ!!」
魔道士「盗賊さんっ!やっぱり…良かったぁ!!」
盗賊「魔道士…っ!!」
紅孩児「…フー、やれやれ。奴らの仲間まで連れて来たのか」
銀角「も、申し訳ありませぬ…!」
- 492 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 00:30:51.04 ID:RFc468wo
紅孩児「まぁ戦況は変わらんか。所詮は互いに倍となっただけの事…」
ヒュッ…スタッ
紅孩児「今の一撃、なかなか良かったぞ。お陰で瓢箪をどこかへ落としてしまった…」
テクテクテク
紅孩児「俺は瓢箪を探しているから、ソイツらは任せたよ」
金角「……ははっ!」
戦士「そこの兄さん、大丈夫かい!?」
格闘家「……あ、ああ。すまない…気にするな…っ」
戦士「あんた…どっかで……」
銀角「金角ぅ!!」
金角「おうっ!!」
二匹の鬼が同時に走りだし、一気に間合を詰める。
戦士「魔道士っ!そこの兄さん拾って退がれ!!」
魔道士「はいっ!!」
盗賊「……はぁ!!」
- 493 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 00:34:20.82 ID:RFc468wo
ガキイイィィンッ!!
金角を盗賊が、銀角を戦士がそれぞれ拳を刃で防ぐ。
戦士「お…お前っ、力付いたなぁ…!」
盗賊「……ふふっ」
銀角「何をベラベラとぉーっ!!」
戦士「うおっと!!」
ヒュンッ…スタッ
金角「チョコマカと小賢しい連中よ!」
魔道士「……あ、あれ…!?地下闘技場の…っ!!」
格闘家「…じ、自分に構わず…早く…援護を!」
魔道士「……は、はいっ!!」
紅孩児「……おっ、あったあった」
テクテクテクテク…
紅孩児は手を伸ばし、地面に落ちた瓢箪を拾い上げる。
紅孩児「……?」
- 494 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 00:38:37.42 ID:RFc468wo
ォォォォオオ
紅孩児「…風っ!?」
バッ!!
瓢箪の直前で腕を引き距離を取る紅孩児。真横から迫ったカマイタチのような風は、
火焔山の炎の中へと消え、消滅する。
ザッザッザッザッザ
紅孩児「…フー、やれやれ。また援軍か…っ」
紅孩児は右を向き、カマイタチを放った張本人をじっと見つめる。
盗賊「……っ!!」
ザッザッザッザッザ…
魔道士「う…っ、嘘ぉ!?」
ザッザッザ…
戦士「……やっと…来やがったか!ははっ!」
ザッザッサ……ザッ!!
召喚士「……みんな、お待たせ…!」
- 495 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 00:44:51.98 ID:RFc468wo
今回ここまでにて…失礼致します!
ご支援ありがとうございました!おやすみなさーい!ノシ
〜オマケ〜
羅刹女「そーれっ!食らうがいいっ!!」
バッサァ…ビュオーッ
魔道士「きゃあぁーっ!!」
女隊員「ちょ…っとぉ!めくれるッスよぉ!!」
羅刹女「おーっほっほっほ!もういっちょ〜!」
バッサァ…ビュオーッ
南方弓長「う…っわ!ちょ…っ!もうっ!!」
盗賊「……きゃあぁ…ってズボン…だった」
マジシャン「……くれ」
羅刹女「はぁ?」
マジシャン「だから、その扇子を俺にく…うわあぁぁーっ!!」
バッサァ…ビュオーッ……キラーン
召喚士「マ、マジシャンさん…っ、さよならは言いませんよ…っ!」
- 496 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/10(火) 00:46:47.21 ID:iZQIQKwo
召喚士のレイピアでも同じことが出来るな…ゴクッ
乙
- 499 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/10(火) 01:02:37.66 ID:NEqUDQAO
乙!新キャラは西遊記に出てきた奴だっけ
- 514 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/10(火) 09:14:42.37 ID:iaw39QAo
4人揃ったら安定感がパネェ
成長して実力上がってても、個々の力はまだまだ天才とか隊長とかにはおっつかないのに
パーティっていいもんだな
- 516 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 17:56:55.37 ID:knhCk/Io
〜赤壁〜
ドドッドドッ
騎兵「伝令ーっ!!」
赤壁兵「先鋒の騎兵隊から伝令です!」
南方参謀「首尾は!?」
騎兵「山の北側にて布陣完了!」
南方魔道長「…ああ。さっき黄色の3を確認した」
南方参謀「司令は?」
騎兵「はっ。ワーカー三名とともに先へ…」
南方魔道長「あんのバカ…!」
南方参謀「ワーカー?三人…?」
騎兵「詳細は分かりませんが…男二人、女一人のパーティーだったと…」
南方参謀「……」
南方魔道士長「まぁいい、どうする?陣まで進むか…?」
南方参謀「…当然よっ!赤壁には最低限の守備を残し…出陣っ!!」
- 517 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 17:57:44.97 ID:knhCk/Io
〜火焔山〜
召喚士「……」
盗賊「……来ると…信じてた」
戦士「お前がいなきゃ、始まんねぇよな…!」
魔道士「召喚士…さん……っ、召喚士さんっ!!」
金角「おい銀角!コ…コイツら…!!」
銀角「間違いない…。あの時の…!!」
紅孩児「フーン、なんだか因縁あるみたいだね」
ザッ
紅孩児「丁度いいじゃない。任せたよ」
紅孩児は瓢箪を拾い上げ、冗談交じりに一同へ会釈する。
戦士「あんの野郎…っ!」
盗賊「逃がすな!奴の瓢箪を…!」
召喚士「瓢箪…?」
盗賊「天才と司令が捕まった!あの瓢箪に閉じ込められているっ!」
- 518 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 17:58:50.72 ID:knhCk/Io
戦士「何だと!?」
紅孩児「おっと…。それじゃ…」
魔道士「魔法っ、駄目…!間に合わ……」
青年兵「出でよっ!ワイバーン!!」
シュイイィン…ゴウッ!!
紅孩児「!?」
紅孩児の頭上へ現れた青龍召喚獣、ワイバーン。
その主である青年兵が、紅孩児の左方より現れる。
魔道士「青年兵さんっ!!」
紅孩児「感動のご対面と見せかけて、本丸はコッチかい」
青年兵「逃がすかっ!!」
紅孩児「…フン」
紅孩児はおもむろに火の中へ右腕を突っ込み、のそのそと手首を回す。
青年兵「……?」
戦士「何するつもりだ…?」
- 519 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 17:59:32.83 ID:knhCk/Io
ズズッ…ズズズッ
紅孩児一同へ目を向けたまま、炎に包まれた右腕をゆっくり引き抜く。
ズズッ……ゴウッ!!
魔道士「ほ…炎がっ!?」
激しく燃える炎は、徐々に収縮し、紅孩児の右手へ棒状となり握られる。
青年兵「ワイバーンッ!!」
召喚士「魔道士さんっ!」
魔道士「水行…っ、撃ちます!」
青年兵の号令で迂回し、再び紅孩児へ迫るワイバーン。
それと同時に、魔道士の放つ氷の矢が、ワイバーンの背後より追尾する。
紅孩児「……ハハッ!!」
紅孩児の右手のそれは、槍のような形状を模し、穂先に炎がともる。
刀身代わりの炎をゆらゆらと燻らせながら、槍は大きく振りかぶられた。
ヒュオッ……ズンッ!!
ワイバーン「っ!!」
- 520 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 18:01:22.86 ID:knhCk/Io
5メートル以上あろうかという巨大な槍の一振り。ワイバーンは即座にかわし、
炎はワイバーンの翼をかすめながら魔道士の氷を一気に溶かしてみせる。
ドジュウゥゥ…
戦士「な…っ!!」
召喚士「青年兵くん!?」
青年兵「大丈夫ですっ!直撃ではありません!」
紅孩児「…ハハッ、コイツは火炎槍。1丈8尺あるエモノだ」
戦士「…ほぉ、自信タップリだな。いっちょ…やるかい?」
紅孩児「そんな安っぽい挑発は受けないよ」
紅孩児は瓢箪を左右に揺らしながら、火炎槍を担ぎ背を向ける。
紅孩児「金角、銀角。しっかり頼んだぞ」
スゥッ
盗賊「待てっ!!」
青年兵「ワイバーン!!」
ワイバーン「おうっ!」
- 521 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 18:02:18.77 ID:knhCk/Io
盗賊とワイバーンが同時に紅孩児の後を追う。
その前に立ちはだかる金角の上空を、ワイバーンが飛び去る。
金角「貴様は通さん…!」
盗賊「…ちっ!」
戦士「仕方ねぇ!先にこの二匹始末すんぞ!」
銀角「ほざくなぁ!!」
ダッ!!
金角「待てぃ、銀角!!」
銀角「…!?」
金角「こやつ等には一度敗れている。最初から全力でいくぞ!」
銀角「……そうか、そうだな」
召喚士「…来るっ!!」
戦士「全員合流っ!隊形を組むぞ!!」
魔道士「格闘家さんっ、下がって下さい!」
格闘家「…くそ…っ、す…すまん…っ!!」
- 522 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/10(火) 18:03:42.98 ID:knhCk/Io
金角と銀角が横並び、瞬時の内に同化する。
戦士「…合体の瞬間を狙うとか、そんな暇もねぇな…」
愚痴をこぼしながら戦士は先頭の盗賊と並び立ち、戟を構えた。
盗賊「……ふー」
戦士「お前と前衛張るのも…久々だな」
盗賊「……ああ」
チャキッ
魔道士「召喚士さん…っ」
召喚士「魔道士さん…すみません……」
魔道士「え…?」
召喚士「実は魔力を消耗していて…召喚出来ないんです…」
魔道士「…そ、そうなんですか!?」
召喚士「まぁ正確には一度くらいは出来ると思いますが…」
魔道士「む、無理はしないで下さいね!ここは私が…っ!」
召喚士「…うん。ありがとう!」
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