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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その11
- 915 : ◆1otsuV0WFc [saga]
:2010/02/17(水) 17:52:56.11 ID:/fSp3QYo
〜南東国、西の街〜
大広間の上座に召喚士と剣士が案内される。
三男「おぉ来たか。座られよ」
召喚士「いや…あ、あの…」
剣士「召喚士くん。ここは大人しくご好意を受けよう」
召喚士「はぁ…」
二人はそれぞれ着席し、対座する白馬騎士を見る。
白馬騎士「昨日は夜分にて宴も出来ず…。申し訳ありません」
召喚士「いえいえ!お気遣いなく!!」
白馬騎士「宜しければ我が君に異国の話でも一つ二つ…」
召喚士「異国の…話」
剣士「…分かりました」
三男「楽しみにしておるぞ」
召喚士「はい」
ニコリと笑う三男に召喚士も笑顔で返す。
- 916 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 17:53:01.86 ID:/fSp3QYo
…
白馬騎士「如何です?我が国の踊りは…」
召喚士「美しいです……」
剣士「ええ…」
白馬騎士「それは良かった」
三男「そち達の国はどんなところなのじゃ?」
召喚士「ええと……」
剣士「……」
三男「んっ?」
召喚士「私の故郷は…魔物に襲われ、滅びました」
剣士「私は赤子の頃にここより北の村の者に拾われましたので…」
白馬騎士「……」
三男「そ、そうか…。それは残念であったのう…」
召喚士「あ、いえ……」
剣士「…仕方ない事ですから」
- 917 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 17:53:09.74 ID:/fSp3QYo
白馬騎士「諸国のお話など…お聞かせ頂けませんか?」
召喚士「あ、はい…。えぇとですね…」
召喚士は次々と自身の訪れた土地の話を伝える。
白馬騎士「……なんと!」
三男「…ほー、そんな者が…?」
剣士「…なるほど」
召喚士「……と、いったところでしょうか」
三男「いやはや世界は広いのう…!!」
白馬騎士「私など到底及びませぬな…」
召喚士「いやっ、白馬騎士さんはかなりの使い手とみえます」
剣士「ええ。間違いないですよ」
白馬騎士「そんな事はありません…!!」
剣士「いや…ご謙遜を」
白馬騎士「恐らくはそう見えていただけでしょう…」
召喚士「…?」
- 918 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 17:53:16.25 ID:/fSp3QYo
白馬騎士「あ、いや…さぁ宴を続けましょう」
召喚士「は、はい…」
一同は祝宴を心ゆくまで楽しんだ。
…
召喚士「本日はありがとうございました!」
白馬騎士「だ、大丈夫…?」
剣士「あぁ…お構いなく…」
召喚士「あの…お伺いしたい事が……」
白馬騎士「何でしょう?」
召喚士「先日あなたは騎都尉さんと一騎打ちをしました…」
白馬騎士「ええ…」
召喚士「あの時の迫力というか…気合…」
剣士「……」
白馬騎士「先程申した通り、そう見えただけ…の理由です」
召喚士「…つまり…?」
- 919 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 17:53:22.75 ID:/fSp3QYo
白馬騎士「ご自身で仰られたままの事ですよ」
剣士「しかし…!気力のみであれだけ…」
白馬騎士「失礼ですが、貴方は魔法を使われますよね?」
召喚士「あ…ええ、まぁ…」
白馬騎士「魔力も精神的な要素が非常に大きいと思いますが…」
召喚士「確かに…そうですね…」
白馬騎士「難しそうには見えますが、理屈は簡単ですよ」
剣士「なるほど」
白馬騎士「まぁ…お二人には難しいかもしれませんが…」
召喚士「…?」
白馬騎士「殺気」
召喚士「…え?
白馬騎士「本気で殺そうと思う思念。殺気です」
剣士「……」
白馬騎士「私たちは威圧、と呼んでおりますが…」
- 920 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 17:53:29.11 ID:/fSp3QYo
召喚士「威圧…」
白馬騎士「ええ。お二人は殺気がまるでない」
召喚士「……」
白馬騎士「いえ、悪い事ではないのです」
剣士「…はい」
白馬騎士「但し殺気がないのでは、威圧は使えません」
召喚士「殺気ですか…」
白馬騎士「貴方達はお優しいのでしょう。人にも魔物にも…」
召喚士「……」
剣士「あ、あの…」
白馬騎士「何でしょうか?」
剣士「こちらの考えている事が…分かるのですか?」
白馬騎士「……いえ」
剣士「しかし、こちらが語らずとも返答が…」
白馬騎士「威圧と同様です。まぁ理論として対称的でしょうか…」
- 921 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 17:53:34.13 ID:/fSp3QYo
〜東の街、食事処〜
騎都尉「察知とか観察とか…そんな呼び方してるな」
騎都尉は山積みにされた料理を鷲掴みにし食す。
戦士「それで相手の考えてる事が分かるのか?」
騎都尉「威圧が殺気なら、観察はその逆だな」
戦士「冷静に相手を分析する?」
騎都尉「んーまぁそうだな。相手の心に同調するっつーか…」
戦士「難しいな……」
騎都尉「まー慣れと経験だな」
戦士「俺でも出来るのか?」
騎都尉「威圧は無理だろうが、観察は出来るだろ」
戦士「……」
騎都尉「相手を思い、慈しむ…なんてな。ガラじゃねーや」
戦士「……」
騎都尉「まだ若けぇんだしノンビリやってけよ」
- 922 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 17:53:39.65 ID:/fSp3QYo
〜宮廷〜
ザッザッザ…
騎都尉「…どうされました?」
金角「どちらへいかれておったのだ?」
騎都尉「食事ですが…」
銀角「その者、捕虜なのでは?あまり勝手に連れ回されては…」
戦士「……」
騎都尉「しかし、既に疑惑はなく戦力として考えております」
金角「ふむ…」
銀角「まぁ騎都尉殿がしっかりと監視をして下さいませ」
戦士「……」
金角「それでは…失礼」
金角と銀角の二人は宮廷内へと入っていく。
戦士「双子か…?」
騎都尉「長男様の側近。金角様と銀角様だ」
- 923 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 17:53:44.67 ID:/fSp3QYo
テクテクテク…
金角「どう思う?」
銀角「たかだかゴブリンの群れとオークであろう?」
金角「スグリーヴァと結託しておるのか…」
銀角「それが妥当であろう」
金角「まぁ…火種となってくれれば、それで良い」
銀角「その通りだ…。長男さえ即位してくれれば…くくくっ」
金角「西への書簡は手配したのか?」
銀角「うむ。既に飛ばした。これで事は大きくなるであろう」
金角「あとは…北の連中か…」
銀角「奴らがどう動くのかで趨勢が決まる…」
金閣「出来ればこちらに取り込みたいが…そうもいかぬだろうな」
銀角「中立…。不戦が理想的か…」
金角「さて、明日から面白くなるぞ…ふっふふふ…!」
銀角「夫人にもご報告致さねばな…くくく…」
- 925 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/17(水) 20:22:25.78 ID:u2t5txoP
殺意の波動・・・?
- 926 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/17(水) 20:27:22.45 ID:L0h6XWUo
覇王色の気がうんたら
- 931 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 23:54:26.18 ID:abrFImwo
〜スグリーヴァの居城〜
魔道士「でも…本当に大丈夫ですからっ」
ハヌマーン「そうはいかん。もう夜も遅い。泊まっていかれよ」
盗賊「……」
ハヌマーン「遠慮は無用。まぁ…魔物しかおらぬが…」
魔道士「い、いや……」
盗賊「……ありがとう」
ハヌマーン「うむ。この奥の部屋を使うと良い」
盗賊「……助かる」
ハヌマーン「……」
ハヌマーンは一礼し、その場を後にする。
盗賊「……さ、休もうか」
魔道士「ええ…」
盗賊「…心配か?」
魔道士「…!?」
- 933 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/17(水) 23:57:01.84 ID:abrFImwo
盗賊「…・大丈夫。…戦士も召喚士も…強い」
魔道士「そう…ですよね…」
盗賊「…明日は朝一で南方司令部だ」
魔道士「はい…っ」
…
モゾッ…
盗賊「……」
盗賊は魔道士の寝顔を覗き込む。
魔道士「……すーっ…すーっ」
盗賊「……」
ゴソッ…テクテクテク…
盗賊「……」
ハヌマーン「どうした?」
盗賊「!?」
頬杖をつき、外を眺める盗賊にハヌマーンが声をかける。
- 934 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 00:00:06.84 ID:0nx5fq6o
盗賊「あ…いや……」
ハヌマーン「彼らの事が心配か?」
盗賊「……ん…まぁ」
ハヌマーン「……」
盗賊「……」
ハヌマーン「手を貸してやりたいが…」
盗賊「……いや」
ハヌマーン「魔物が動くわけにもいくまい…」
盗賊「…うん」
ハヌマ―ン「明日…ついて参れ」
盗賊「…?」
ハヌマーン「ここより道なき道を進めば、数刻で南方まで着く」
盗賊「……」
ハヌマーン「お主ならその程度の道、問題なかろう…」
盗賊「……分かった」
- 935 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/18(木) 00:09:42.71 ID:0nx5fq6o
改めましてこんばんは!
ワンピースは骸骨が仲間になったぐらいで見るのやめちゃいました…
950からはオマケいきますか…?
とりあえず今宵は寝させて頂きますです…すいません
〜オマケ〜
盗賊「ちっ、違う!!///」
ズイッ
盗賊「こっ、これは…っ!ギギ義理…チョコだからっ!!///」
魔道士「あっ!私からもですっ!どうぞっ!!」
スッ
魔道士「手作りですよー?エヘヘ!あ…でもぉ…」
パカッ
魔道士「ちょっと形が崩れちゃって…。お口にも合うかどうか…」
盗賊「きっと…っ、お…美味しいからっ!大丈夫!!」
魔道士「だと…いいですけど…。とりあえず二人からのチョコレート…///」
盗賊「ちゃっ、ちゃんと…食べて…な!!///」
本当は絵でも書きたかったんですが時間なくてごめんなさい…orz
遅くなってすみません!それではおやすみなさい!ノシ
- 950 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/18(木) 15:21:06.15 ID:Xg07gQDO
おまけが楽しみだ!
- 951 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/18(木) 16:33:57.58 ID:qM9UD7co
おまけはなくていいよ
- 957 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/18(木) 17:51:57.82 ID:QYbpxA2o
あんまりオマケに力入れて、本編が疎かになっては
本末転倒ですからね…このまま続けますー↓続き
- 958 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:08.42 ID:QYbpxA2o
〜次の日〜
魔道士「……んん…」
ゴソッ…
魔道士「…うー……!?」
ガバッ…
魔道士「…盗賊さん!?」
魔道士は慌てて着替え、部屋を飛び出す。
猿兵「あ、魔道士さん」
タッタッタ…
魔道士「おはようございますっ!」
猿兵「お、お待ちをっ!!」
魔道士「!?」
猿兵「ハヌマーン様よりご伝言です」
魔道士「ハヌマーンさんからですか!?」
猿兵「盗賊殿と南方へ向かう故、此処にて待たれよ…との事です」
- 959 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:13.63 ID:QYbpxA2o
〜南方への獣道〜
タタッ…シュバッ…タンッ…
ハヌマーン「大丈夫か…?」
盗賊「…問題…ない」
ハヌマーン「…このペースで進めば正午前には到着出来るぞ」
盗賊(とは言ったものの…付いて行くのが精一杯だな…!)
盗賊は額の汗を拭い、ハヌマーンの後を必死に追う。
〜西の街、宮廷〜
テクテクテク…
召喚士「おはようございます」
白馬騎士「おはようございます」
剣士「何やら…騒がしい様子ですが…?」
白馬騎士「…お二方もお越し下さい」
召喚士「…?」
召喚士と剣士は顔を合わせ、眉間にシワを寄せる。
- 960 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:19.46 ID:QYbpxA2o
〜王の間〜
白馬騎士「……それで、如何なものか?」
側近「東からの書簡でございます。ご覧下さい」
一人の側近が白馬騎士へ書簡を手渡す。
白馬騎士「……」
三男「兄上からか?な、なんと申しておる…?」
召喚士「……」
白馬騎士「異国のお二人を此方へ引き渡せ…と」
剣士「!?」
召喚士「俺達を…ですか…!?」
白馬騎士「…ええ。さもなくば武力行使に出る…と」
老文官「さて…如何なさるおつもりじゃ?」
側近「魔物と結託している東なんかに勝てるわけがなかろう!」
若文官「そうだ!さっさと引き渡し、こちらの戦力を整えるべし」
三男「争いごとは嫌じゃ…!」
- 961 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:25.85 ID:QYbpxA2o
白馬騎士「これは……好機ですね」
側近「!?」
老文官「好機?何を申しておられる!!」
白馬騎士「現在、東の街には多数の魔物が集っております」
三男「……魔物」
白馬騎士「はい。しかし今はまだ…ごく一部に過ぎません」
若文官「だがその魔物と今の戦力で戦っても…」
白馬騎士「ではお伺い致しますが…」
若文官「…?」
白馬騎士「諸兄はどのように戦力を整えになられると?」
側近「そ…それは……」
白馬騎士「東に集う魔物は、日を追うごとに増すばかりです…」
老文官「む…ぅ」
白馬騎士「更にこちらの戦力は三男様に使える我らと…」
三男「……」
- 962 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:31.11 ID:QYbpxA2o
白馬騎士「東からの逃亡や離反による者達のみ…」
若文官「……」
白馬騎士「しかも北の動きにも警戒せねばならない…」
召喚士「…北」
白馬騎士「長期戦になればこちらが不利な事は明白」
側近「……」
白馬騎士「最早戦う以外に道はございませぬ」
老文官「しかし勝てるはずもなかろう!!」
若文官「そうだ!こうなれば仕方ない…降伏を…」
白馬騎士「……降伏?」
若文官「それしか生き残る道はない…」
白馬騎士「三男様はどうなるのです…?」
側近「えぇと…それはどういう…」
白馬騎士「降伏したところで、三男様がご無事であると思うのか?」
召喚士「……」
- 963 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:36.29 ID:QYbpxA2o
白馬騎士「政敵である三男様を長男様が生かしておくとでも…!?」
側近「そ、それは……」
白馬騎士「貴方達は己の保身のみしか考えておられない…!」
老文官「そういうわけでは…」
三男「……うぅ…っ」
側近「三男様…わ、我らは…」
白馬騎士「手は一つ。徹底抗戦のみです…!!」
召喚士「……」
剣士「…避けられはしないか」
白馬騎士「何も東を全滅させる必要はない…」
召喚士「…?」
白馬騎士「狙いは魔物と……長男様の夫人!!」
剣士「夫人…ですか?」
白馬騎士「はい・…夫人こそが…元凶なのです!」
召喚士「……!!」
- 964 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:41.17 ID:QYbpxA2o
〜東の街、宮廷〜
ダンッダンッダンッ!!…
騎都尉「金角殿っ!!」
金角「これは騎都尉殿。お早う」
騎都尉「昨日、西へ書簡をだされたそうで?」
戦士「……」
銀角「いかにも。それが何か問題でも…?」
騎都尉「何も聞いておりませんぞ!一体何を企んでおられる!」
金角「企むなど…」
騎都尉「では何故!」
金角「殿下のご命令である」
騎都尉「!?」
銀角「もう間もなくお見えになられる。直接問うが宜しかろうて…」
戦士「……?」
騎都尉「……」
- 965 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:45.89 ID:QYbpxA2o
…
衛兵「皆々様…正されよ」
一同は姿勢を但し、顔を床に伏せる。
スッスッスッ…
長男「楽に…」
一同は顔を上げ、正面へ体を向け直す。
戦士「……!?」
上座には色白い優男と、その横で微笑む女性の姿がある。
夫人「…うふふっ」
騎都尉「長男様…!宜しいでしょうか」
金角「これ…。まだ着座したばかりであるぞ?」
夫人「構わぬ。申してみよ」
騎都尉「……書簡を西へ送った意図はいかなるものか?」
夫人「ああ…。疑わしき異国の者を匿っておるのであろう?」
戦士「……」
- 966 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 17:52:51.44 ID:QYbpxA2o
夫人「こちらへ引き渡し頂こうと、ただそれだけの事よ」
金角「西が大人しく引き渡せばそれで良し」
銀角「もし拒否すれば…力でねじ伏せれば良いだけ…くくく」
騎都尉「長男様!!」
長男「……」
騎都尉「貴方も同様のお考えか?」
長男「……ああ」
騎都尉「……っ」
夫人「なぁに心配するでない」
金角「戦の際にはお主に先陣を切って貰う故…ふふふ」
騎都尉「……行くぞ!!」
戦士「…え…あ、ああ」
スクッ…ダンッダンッダンッ…
金角「……あの男、何やら危ういな」
夫人「ふぅ…ん。そうねぇ……」
- 968 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/18(木) 21:58:17.07 ID:ovTEjf60
次のオマケは「密着 ネクロマンサーの休日」をお願いします
- 969 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/18(木) 22:11:49.24 ID:reObYqs0
次のボスは悪女か
- 970 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/18(木) 23:08:10.78 ID:ilnM1Uko
戦士「くそっ!夫人に ばけていたな!」
- 972 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 23:41:22.12 ID:0nx5fq6o
〜南方、南の街〜
ハヌマーン「……大丈夫か?」
盗賊「…はぁ…え、ああ…大丈夫」
ハヌマーン「思ったより早く着く事が出来た」
盗賊「……」
ハヌマーン「見ろ。南の街だ」
盗賊「……本当だ」
ハヌマーン「私はここに居る。早く行って来い」
盗賊「……うん」
テクテクテク…
〜南方司令部〜
盗賊「………」
南方参謀「…何?」
盗賊「!!」
突然の声に、盗賊は慌てて背後を振り返る。
- 973 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 23:41:45.02 ID:0nx5fq6o
南方参謀「あら…?あなた確か…」
盗賊「…お、お久し…振りです」
南方参謀「そうそう!確か朱雀先生の…」
盗賊はコクンと頷く。
南方魔道長「…客か?…お、アンタ…」
南方参謀「今日は一人?どうしたの?」
盗賊「…あ、あの」
南方魔道長「まぁ入れや」
盗賊「…お邪魔…します」
盗賊は南方魔道長の誘導で、司令部内へと入る。
…
南方参謀「なるほどね…」
南方副官「…悪いな。そいつは俺達じゃどうにも出来ん」
盗賊「……」
南方参謀「そうねぇ。介入すれば国家の問題になっちゃうものね…」
- 974 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 23:41:58.48 ID:0nx5fq6o
南方魔道長「こっちに攻めてくるってんなら潰せるがな…」
盗賊「…うん」
南方副官「国軍からの援軍は一切出せない。すまんな」
盗賊「…いや…大丈夫」
南方参謀「代わり盗賊「」いっちゃアレだけど……」
盗賊「…?」
南方参謀「いいわ。南東国の東の街だったわね?」
盗賊「……ええ」
南方副官「出来る限りの事はこちらもさせて貰う。安心しろ!」
盗賊「…助かる。ありがとう」
…
盗賊「…では」
南方参謀「ええ。気を付けてね」
南方魔道長「次は皆で来い」
盗賊「…他の皆にも…宜しく」
- 975 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 23:42:46.32 ID:0nx5fq6o
南方副官「おう!伝えておくよ」
南方参謀「ゴメンねぇ。赤壁で関作りに夢中になっちゃってさ…」
南方副官「子供の積み木遊びみてぇにはしゃいでるよ…全く…」
南方参謀「弓長を監視に付けてるから…余計な事は出来ないと思うけど…」
盗賊「…ふふっ」
南方参謀「戦士くんにもヨロシク伝えておいてっ!うふふ!!」
盗賊「…う、うん…では!」
盗賊は一礼し、その場を後にする。
南方参謀「……伝令。これを急ぎ東の街へ」
伝令「ははっ!」
…
テクテクテクテク…
ハヌマーン「終わったか」
盗賊「……うん…やはり難しいな」
ハヌマーン「…うむ。仕方あるまい」
- 976 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/18(木) 23:46:37.28 ID:0nx5fq6o
盗賊「…一応…協力はしてくれる…そうだ」
ハヌマーン「我らも手伝いたいところだが…」
盗賊「…分かってる」
ハヌマーン「まさか魔族が助太刀に現れるわけにもいかぬし…」
盗賊「……魔王?」
ハヌマーン「うむ。間隙を突くであろう事は目に見えておる…」
盗賊「……戻ろう」
ハヌマーン「二人で行く気か!?」
盗賊「……待つのはもう飽きた」
ハヌマーン「ならば私も……」
盗賊「…いや。お気遣いなく」
ハヌマーン「しかし女子二人で…」
盗賊「…大丈夫。ありがとう」
ハヌマーン「…ならば…何も言うまい」
盗賊「…うん。……さぁ…戻ろう」
- 977 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/18(木) 23:59:20.96 ID:0nx5fq6o
次スレ立ててきました!よろしくお願いします!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1266505073/
では本日はこれにて失礼致します!
ご支援ありがとうございました!おやすみなさい!ノシ
- 978 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/19(金) 00:08:45.66 ID:XYDkqpgo
〜オマケ〜
召喚士「…あと…700点…っ」
ゴルリン「兄ちゃんツイてねーなぁ…!」
スケル「こりゃ東1で終わっちまうわな!ははっ!」
東1局、2本場 ドラ一索
召喚士(リーチはかけられない。とにかく上がらないと…!)
コッ…ココッ…トンッ
召喚士(この…牌パイ…!!)
リザード「…ふふ〜ん」
召喚士「ポンします!」
召喚士、リザードの發をポン。
スケル「發のみで蹴るつもりか?させねーよ!」
召喚士「それもポンです!」
ゴルリン「三索…?」
リザード(2つは簡単に鳴かれ過ぎだぞ…!)
スケル(緑一色…まであるか!?)
ゴルリン(早めに潰すぞ!!)
リザード「リーチっと!!」
召喚士(来た…。だがこれは…)
戦士「……」
召喚士(筋で見ればこちらのあぶれた萬子狙いだが…)
チラッ
召喚士(このリーチはブラフ!実際は親がテンパイしているハズだ!!)
戦士「……気づきやがったか。面白れぇ…!」
〜行け、一索(コカトリス)!!続く〜
- 1000 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/19(金) 15:33:05.69 ID:VXZ9SI2o
>>1000なら盗賊は俺の嫁
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