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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その17
- 358 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/07/18(日) 02:17:55.23 ID:MCq8QG.o
〜本国、宮殿〜
衛兵「左大臣様、ご帰還!左大臣様…ご帰還ーっ!!」
右文官「……大仰な馬車に…私兵の数」
右秘書官「全く…。特権だからとて、己の立場を何だと思うておるか…」
カツカツカツ
エリート「滅多な事を口になさいますな…」
右秘書官「エリート殿…」
右文官「しかしあれは、我らが王を差し置いてだな…」
エリート「止むを得ません…。今の経済は左大臣様方が支えてらっしゃいますから…」
右文官「……うぅむ」
馬車や騎馬が多数並ぶ長蛇の列は、しばらくの後、王宮内へと入っていく」
〜国王の寝室〜
皇太子「では、行って参ります」
右大臣「謁見は、殿下と私で済ませます。宜しいですな?」
国王「…うむ……ごほっ…ごほ…っ!!」
- 359 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/18(日) 02:23:04.56 ID:MCq8QG.o
皇太子「……それでは」
カチャッ…パタン
右大臣「…さて、どうなる事やら」
皇太子「…父上、思わしくありませんか…?」
右大臣「……殿下には申し上げにくいが…」
皇太子「……」
右大臣「もって、あと一年といったところか…」
皇太子「……そう…ですか」
右大臣「陛下もうすうす感じておられるようじゃ…」
皇太子「……」
右大臣「近いうちに…戴冠式も執り行いたいと…」
皇太子「…!?」
右大臣「陛下自ら、存命中に譲位なされたい…とな」
皇太子「……」
右大臣「……さて、この扉…開けるのが重いわい…」
- 360 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/18(日) 02:30:49.29 ID:MCq8QG.o
〜王の間〜
右大臣が扉を開き、皇太子は中央の玉座へと足を進める。
玉座に腰を降ろし、目の前で頭を下げる男に声をかける。
皇太子「……ご苦労であった」
左大臣「……これは殿下、ご機嫌麗しく…」
皇太子「…うむ」
左大臣「陛下がお見えではないようですなァ…」
右大臣「陛下は病重く…今なお伏せておられる…」
左大臣「左様でございましたかァ…。それはお気の毒に…」
皇太子「…お主こそ無事であったか?」
左大臣「それはもうご心配なく…。我が私兵は、国軍に勝るとも劣りませぬ故…」
右大臣「……」
左大臣「我が私設魔道隊がおれば、魔物なぞ相手にもなりませんなァ」
皇太子「…そうか」
左大臣「そうでもとも。魔術こそ最強の武器であり兵法。剣や召喚獣など不要そのもの」
- 363 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/18(日) 02:36:39.68 ID:MCq8QG.o
右大臣「そんな事はあるまい。力、技、術…全てが揃ってこそ最強の…」
左大臣「殿下も魔術さえあれば、他は不要…そうは思いませぬかァ…?」
皇太子「……」
左大臣「おぉ、これは失礼…。王家でありながら魔術の一切が使えぬ殿下に申しても無駄でしたなァ」
皇太子「……」
右大臣「貴様っ!言葉を慎め!」
左大臣「言葉を慎むのはそちであろう?この数年、貴様は一体何をやってきたァ?」
右大臣「……ぐぬ…っ」
左大臣「貴様や陛下が推進してきた軍備の増強で、どれだけ各地が荒れておると思うてかァ」
右大臣「軍備なくしては、今より酷い惨状であっただろう…!」
皇太子「右大臣、止めよ」
右大臣「…し、しかし…っ」
皇太子「左大臣、ご苦労であった。ゆっくりと休まれるが良い」
左大臣「…ふふっ。ありがたく」
右大臣「……っ」
- 364 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/18(日) 02:41:08.35 ID:MCq8QG.o
カツカツカツ
左大臣「殿下……」
皇太子「……」
左大臣「近日中に予算案の会議を執り行いまする」
皇太子「…うむ」
左大臣「お忘れなきよう…。そこの金魚の糞もなァ?」
右大臣「――っ!!」
左大臣「ワーッハッハッハァ!!」
カツカツカツカツカツ…バタンッ
右大臣「あ奴…っ!図に乗りおってぇ…っ!!」
皇太子「…落ちつけ」
右大臣「陛下が倒れ、殿下相手と舐めておるのですぞ!」
皇太子「…分かっておる。落ちつけ、と申しておるのだ」
右大臣「……くそっ!!」
皇太子「……ふー」
- 365 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/18(日) 02:47:46.31 ID:MCq8QG.o
カツカツカツカツカツ
左秘書官「…いかがでした?」
左大臣「いかがも何もない。相手にも不足な連中だァ」
左文官「予算案は五日後程度を目処にしております」
左大臣「五日…?随分と期間があるなァ?」
左文官「右の連中が終結しております」
左秘書官「ならばこそ、早く終わらせた方が良いのでは…?」
左文官「逆です。数を集めさせ、揃ったところで叩きます」
左大臣「成程なァ。さすれば、しばらくは反撃に打って出る手立てもない…わけかァ」
左秘書官「まとめて一挙に殲滅する…というわけですか」
左文官「その通りです。右の意気を消沈させてしまえば……ん?」
カツカツカツ
大軍師「これは左大臣様、ご苦労様でございます…」
左大臣「誰であったかなァ?軍属か…。ご苦労ご苦労」
大軍師「ふふっ…。それでは、失礼致します」
- 366 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/18(日) 02:52:11.61 ID:MCq8QG.o
…
右文官「何ですと…!?」
エリート「父上っ!そこまで言われてなぜ言い返さないのです!?」
右大臣「分かっておる。しかしだな……」
皇太子「もう良い。それよりも今考えるべくは……」
コンコン…カチャッ…
大軍師「……予算案の会議について…ですな」
エリート「大軍師…殿…!?」
皇太子「なぜ君がここへ…?」
大軍師「ふっふ…。外にまで声が漏れておりましたぞ…?」
右秘書官「…!?」
大軍師「総司令の命により、殿下のお力となりに参上致しました」
右大臣「なに…!?」
皇太子「そうか…。君が来てくれるのか…!ありがたい」
大軍師「滅相もない…。はたしてお力になれるかどうか…ふふっ」
- 367 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/07/18(日) 03:24:56.86 ID:T.Z4OeMo
大軍師なら・・・大軍師ならなんとかしてくれる・・・・!
- 368 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/07/18(日) 03:35:26.13 ID:DCHGGUSO
行けっ!大軍師!!
- 374 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/18(日) 14:02:02.42 ID:5.v3DUSO
魔法が効かないモンスもいるというのにこの左大臣は…
- 376 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/18(日) 14:45:45.20 ID:Xqe.Xpco
今から左大臣の無様な散り様が楽しみですww
- 383 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:50:58.31 ID:jKb/tr6o
太陽が沈めば、闇が訪れる。深く暗い闇。
ザッザッザ
盗賊「……」
〜東方、北の谷〜
盗賊「…ここを越えれば…いよいよ」
自分に言い聞かせるように、盗賊は言葉を吐く。
時たま聞こえる梟や野犬の声。気にも留めず盗賊は道を進む。
ザッザッザッザッザ
薄暗く果ての見えぬ漆黒の道。無論、支える仲間など居ない。
盗賊「……」
その道がどこへ続くとも分からぬ、長く苦しい道であっても…。
ザッザッザッザッザ
彼女はただただ進む。その道に終わりがある事を…。
その道に、光り輝く終わりがある事を…。
太陽が沈めば、再び登り、やがて新しい朝が来る。
- 384 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:51:58.88 ID:jKb/tr6o
ザッザッザ……ザッ
盗賊「…着いた」
〜東方、最北〜
盗賊の立つ高地から、遠方に海が見える。
盗賊「……」
テクテクテク
盗賊(海を渡るには船がいる……)
盗賊は辺りをきょろきょろと見渡し、老人…そして影忍の言葉を思い出す。
盗賊「…最北の…塔」
左方を見つめる盗賊の目が止まる。
盗賊「……あれ…か」
その目先にそびえるは、五つの階層から連なる塔。
盗賊「…五重の…塔か」
テクテクテク
盗賊は、ゆっくりと最北の塔へ足を進める。
- 385 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:52:35.11 ID:jKb/tr6o
〜最北の塔〜
ザッ…
盗賊「……」
錠はおろか、扉すらない入口の中を、盗賊は横からこっそりと覗き込む。
盗賊(おかしい…。人の気配がない……)
サッ…コソッ
盗賊(…入口もあのような状態。もう使われていないのか…?)
ザッザッザ……ササッ
盗賊「…一体…これは……?」
コトン…
盗賊「!?」
突如背後から聞こえる物音に、盗賊は振り向き、蜘蛛切の柄に手をかける。
右手を背腰の得物へ回したまま、物音のした奥の部屋へとゆっくり進む。
スッ…ザッ…ザッ……サッ!!
盗賊「……階段か」
- 386 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:53:01.54 ID:jKb/tr6o
〜最北の塔、二階〜
盗賊「……」
テクテクテク…
盗賊(作りは下層と同様か…)
テクテクテク…
盗賊(すると階段は…反対側か)
時折、床の隙間から雑草の生える通路を真っ直ぐ進み、盗賊は更に上の階を目指す。
盗賊「…あった」
カツカツカツ
〜最北の塔、三階〜
盗賊「…ここも一緒か」
テクテクテク…
盗賊「…!!」
盗賊は立ち止まり、天井をきょろきょろと見上げる。
盗賊(一瞬…気配が…!この上に…何かいる…!?)
- 387 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:53:34.93 ID:jKb/tr6o
スゥッ……チャキッ
蜘蛛切を鞘から抜き、ゆっくりと四階への階段へと近づく。
盗賊(……兄様…っ)
〜最北の塔、四階〜
盗賊「……」
テクテクテク…
盗賊「…なん…だ…ここは!?」
今までの様相と打って変わり、東方風の造りの中、異国の家具や物が並ぶ。
盗賊「……っ!!」
散らばる書物や薬品。その光景に盗賊の脳裏はフラッシュバックを起こし、目を丸くする。
盗賊(……遺跡の時と全く一緒だ…っ!)
ガタッ
盗賊「っ!?」
振り向く盗賊の目先には上り階段。最上階へと続く道である。
盗賊「…………」
- 388 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:54:01.30 ID:jKb/tr6o
ザッザッ……ザッ…ザッ…
気配を殺し忍び足で階段を上る盗賊の目に、光が差し込む。
階段の先に広がる部屋。その奥にある窓から、かすかな日光が塔の中を照らす。
〜最北の塔、五階〜
ザッザッザ
盗賊「……」
ただ太い柱が立ち並び、何も無い部屋。灯台や見張り台を兼ねたこの塔ゆえである。
奥の柱に見える人影の姿。盗賊はすぐそれに気付く。
盗賊「……っ!!」
ザッ…ザッザッ……ザッザッザ
盗賊「……兄…様」
兄であるその顔を盗賊へ向け、無表情のままの人影。
盗賊「…何で…私を置い……」
カツカツカツ
――「どなたかな…?クク…ッ!!」
- 389 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:54:46.43 ID:jKb/tr6o
聞き覚えのあるその声。盗賊は背後から発せられたそれに表情を固くする。
と、同時にすばやく背後を振り向き、刀を身体の前へと構え…叫ぶ。
盗賊「貴様…っ!!」
ネクロマンサー「クククッ…!はて、面識がありましたかねぇ…?」
盗賊の振り向いた先に姿はなく、再びその背後よりネクロマンサーの声が聞こえる。
盗賊「…っ!?」
クルッ…チャキッ!!
盗賊「兄様っ!こいつはっ…」
ネクロマンサー「兄様…?あぁ、この人形の事ですか…」
ネクロマンサーは背後に立つ盗賊兄をチラリと見て、笑みを浮かべる。
盗賊「兄様…!二人なら…この者を…っ!!」
兄様「盗賊…?盗賊なのか……?」
ザッザッザッザッザ
盗賊「……!?」
兄様「…久しいな。……盗賊」
- 390 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:55:21.15 ID:jKb/tr6o
盗賊「…何……言って…!?」
ネクロマンサー「ククッ!兄妹、感動の対面というわけですか…」
盗賊(何なんだ!?一体何がどうなって……!?)
兄様「父上や皆は、元気か…?」
ザッザッザッザッザ
盗賊「…兄…様…!?」
兄様「すまんな。私は最早、帰る事は出来ない…」
ザッザッザ
兄様「盗賊、お前も共に来てくれるか…?」
チャキッ
盗賊「兄様…!?」
ネクロマンサー「……ククッ!」
兄様「とも…に…………死ね!」
盗賊「兄様っ!!」
ヒュンッ!!
- 391 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:55:52.04 ID:jKb/tr6o
兄様「……」
盗賊「……っ!?」
兄の振り下ろす刀が盗賊の眼前に迫った瞬間、
その身は何者かに抱えられ、右後方へと位置を変えた。
ネクロマンサー「何者です…?」
兄様「……」
盗賊「…な…んで…っ!?」
影忍「何を呆けておるかっ!目の前の者は敵だぞ!油断するな!」
盗賊「…っ!!」
盗賊は己の身を抱きかかえる影忍と、前方に立つ兄の姿を思わず見比べる。
盗賊「…何が…どうな……って」
影忍「…ネクロマンサー」
ネクロマンサー「…?私をご存じとは…これは光栄な限り」
影忍「よく名が知れておるからな。…薄汚い下衆だと」
ネクロマンサー「ククッ!言葉というものは大切ですよ…?」
- 392 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:56:37.61 ID:jKb/tr6o
カツカツカツ
ネクロマンサー「他者を表現する大切な手段ですからね…」
影忍「……」
ネクロマンサー「…殺しなさい」
兄様「っ!!」
影忍「……!!」
ヒュバッ!!……チュインッ!…キィンッ!!…ヒュンッ!!
盗賊「……!?」
ネクロマンサー「なんと…っ!?全く同じ動き…?」
盗賊(上段袈裟斬りから…中段一文字斬り。刀を返し下段から振り上げる…)
影忍「はあぁっ!!」
ギイィンッ!!…グググッ
盗賊(兄様の得意な連撃だ…。何故……両者とも…)
影忍「…ぬぅ…っ!!」
兄様「……」
- 393 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:57:19.95 ID:jKb/tr6o
互いに全く均衡した刀捌き。両者は鍔迫り合いの態勢で互いを見つめあう。
ネクロマンサー「……ククッ!!」
盗賊「…!?」
ネクロマンサー「そうか…っ!そういう事でしたか!ククククッ!!」
ネクロマンサーは高らかに笑うと、影忍めがけ鋭い針を飛ばす。
ヒュオッ……サクッ!!
盗賊「兄様っ!?」
針は影忍の横顔をかすめ、顔に巻いた布がはらりと地面へ落ちる。
影忍「……っ」
ネクロマンサー「クハハハッ!やはりそうかっ!!」
盗賊「……兄様が…二人…っ!?」
兄様「……」
影忍「……っ」
ネクロマンサー「とっくに消滅したかと思ってましたよ…。失敗作…!」
影忍「…黙れ…っ」
- 394 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 14:57:48.88 ID:jKb/tr6o
盗賊「……!?」
ネクロマンサー「まさかまだ存在していたとは…」
影忍「……」
ネクロマンサー「…!?そういえば…一度…私のラボで会いましたね」
影忍「……だから…どうした」
ネクロマンサー「あの時に気づいておくべきでした…。ククッ!」
盗賊「兄様っ!これは一体……」
バッ!!……スタッ
影忍「言ったであろう?私は影。思念体であると…」
盗賊「…!!」
影忍「あれがお前の兄の器だ」
兄様「……」
ネクロマンサー「お嬢さん、そこのは失敗作でね…」
盗賊「……」
ネクロマンサー「そうですね。順を追っ話してあげましょうか…ククッ」
- 397 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/19(月) 15:21:55.28 ID:DIH1qFQ0
ネクロマンサーの優しさに全俺が惚れた!
- 402 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 18:55:28.23 ID:jKb/tr6o
盗賊「…貴様が…っ」
ネクロマンサー「……」
盗賊「貴様が…兄様をっ!!」
ダッ!!…ググッ
盗賊「…!?」
影忍「勝手に動くなっ!死にたいのか!?」
盗賊「……っ」
ネクロマンサー「そうですよぉ?折角…私が話してあげるというのに…」
盗賊「くっ…!!」
ネクロマンサー「それに、私が彼を殺したわけではありませんよ」
盗賊「……」
ネクロマンサー「私はね、殺すのは大嫌いなんです…ククッ」
影忍「……」
ネクロマンサー「殺された者達に再び命を与える…。それが私の使命なのです」
影忍「使命…。神にでもなったつもりか…?」
- 403 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/19(月) 18:55:56.65 ID:jKb/tr6o
ネクロマンサー「ククッ…そんな大層な。それに私にとっての神とは・・・…」
影忍「・・・…」
ネクロマンサー「唯一無二の存在ですよ…。ククッ」
影忍「・・・…」
ネクロマンサー「神は全ての命を作り出し、分け与えているのです・・・」
盗賊「・・・…」
ネクロマンサー「しかし命たるもの…永遠ではありません。始まりがあれば終わりもある…」
影忍「戯言だ。耳を貸す必要はない」
盗賊「……うん」
ネクロマンサー「私はね、神の手伝いをしているのですよ…。ククッ」
ザッ
ネクロマンサー「神の作りし命を…再び蘇らす。それこそ私の使命…」
影忍「終わりあるものなんだろう?受け入れろよ」
ネクロマンサー「……」
影忍「それが神とやらのご意思だろう」
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