■戻る■ 下へ
白剣士「毎日が平和なこと」
- 39 名前: ◆qqtckwRIh. []
投稿日:2013/09/07(土) 10:24:18 ID:CNrpXKTw
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【次の日・朝】
…チュンチュン
剛闘家「…」
白剣士「おい、朝だぞ」
剛闘家「…」ユサユサ
白剣士「…おい!朝だっつってんだろ!」
剛闘家「…ごほっごほっ」
白剣士「…あ?」
- 40 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:25:05 ID:CNrpXKTw
剛闘家「…」ハァハァ
白剣士「…お前、まさか」
…スッ
白剣士「熱…あるな。お前な…台所で寝た俺が風邪ひきそうだっつうに…」
剛闘家「…」ハァハァ
白剣士「…ふん。まあいいや、おい、聞こえるか?」
剛闘家「…む……」
- 41 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:25:37 ID:CNrpXKTw
白剣士「俺は今からバイトがある。無理せずそのまま寝てろ、いいか?」
剛闘家「…し…しかし…」ゴホッ
白剣士「い・い・な!?」
剛闘家「…わかっ…た…」
白剣士「…よし。それなら良い。俺はバイト行ってくるぞ」
剛闘家「…」ハァハァ
…ガチャガチャッ……バタンッ…カチャンッ
剛闘家「…」ハァハァ
- 42 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:26:13 ID:CNrpXKTw
……ガチャガチャッ…バタン
剛闘家「…?」ハァハァ
白剣士「忘れてた。今日は涼しいしな、出しといても大丈夫だろ」
…ゴソゴソ……カチャッ
剛闘家「…」
白剣士「熱出してるとは思わなかったから固形物だが、ここに飯置いとくぞ」
剛闘家「…わか…った…」
白剣士「んじゃあ、また後でな」
トコトコ…ガチャッ……バタンッ…
- 43 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:27:02 ID:CNrpXKTw
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…ガヤガヤ
店長「一生懸命でいつも助かるよ。ありがとうね」
白剣士「いえ、仕事っすから」
店長「それとー…お願いなんだけど。あのさ、今日少しだけ残業できないかなー?」
白剣士「残業ですか?」
店長「本当は来る予定だった他のバイトくん、1人いなくてさー」
白剣士「…」
- 44 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:27:41 ID:CNrpXKTw
店長「バイト代弾むからさ…だめかな?」
白剣士「…別にいいです…とは言いたいんですが、友達が熱出して今、うちに厄介になってるんですよ」
店長「あー…そりゃ大変だね…」
白剣士「…申し訳ないです」
店長「いやいや、気にしないで。友達大事だからね」
白剣士(友達でもねーんだが…)
店長「それじゃ、今日はあがってもらってもいいよ。ありがとね」
白剣士「はい、次の時は手伝うのでまたよろしくお願いします」ペコッ
- 45 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:28:13 ID:CNrpXKTw
白剣士「では、お疲れっす」
…タッタッタッタッタ……
店長「あの子から"友達"なんて聞いたの、長い付き合いだけど初めてかも…」
バイト「そうですね、僕も聞いたことないです」
店長「うん、ま!友達は大事!今日はバイト1人だけだから、残業しっかりね!」
バイト「白剣士、恨むぞ…」
- 46 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:30:08 ID:CNrpXKTw
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【ポーションショップ】
店員「いらっしゃいませー」
白剣士「あー…風邪薬あります?」
店員「どのようなものですか?」
白剣士「どのようなって?」
店員「熱風邪、咳風邪、鼻風邪など、症状にあわせて…」
白剣士「熱と咳なんすけど」
- 47 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:30:39 ID:CNrpXKTw
店員「それでは、その2つの調合ポーションでよろしいですか?」
白剣士「おけっす」
店員「少々お待ちください」
…タッタッタ
白剣士(俺は何してんだか…。見ず知らずの奴にここまでやる義理はねーっつーのに)
タッタッタ…
店員「それではこちらのポーションで、1980ゴールドになります」
白剣士(…たけぇ!)
- 48 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:31:10 ID:CNrpXKTw
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
……ガチャガチャッ…バタン
白剣士「おーい、帰ったぞ」
剛闘家「…」スゥスゥ
白剣士「…寝てたか。分かってたが、なんか複雑だな」
…ユサユサ
剛闘家「…」ハッ
白剣士「薬と体に良いもん買ってきた。飲め、食え」
剛闘家「…すまない…」
- 49 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:32:12 ID:CNrpXKTw
白剣士「気にするな。それより、起き上がれるか」
剛闘家「…」ググッ
白剣士「あー無理すんな。手貸してやる」
…スッ……グッ
剛闘家「…ありがとう」
白剣士「気にするなっつーに。えーとな…果物とお粥と、蜂蜜とか色々と栄養ありそうなもんと、とりあえず薬」
剛闘家「…はは」
白剣士「あん?なんか文句あんのか」
- 50 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:32:43 ID:CNrpXKTw
剛闘家「いや…俺はここで何をしているのかと思ってな」
白剣士「俺だって何でこうなってるか聞きてえよ。いいか食え」
剛闘家「そうか…では貰うとする…よ」
…カチャッ…ズズッ……モグモグ…
白剣士「んで、お前…シャワーとか浴びる?」
剛闘家「…におうか?」クンッ
白剣士「少なからず。風邪引いてるみてーだし、危ないとは思うが。体拭くか?」
- 51 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:33:31 ID:CNrpXKTw
剛闘家「む…ううむ…」
白剣士「どうしたよ?」
剛闘家「シャワーで…お願いできるか…?」
白剣士「大丈夫か?」
剛闘家「あ、あぁ大丈夫だ」
白剣士「んじゃ、準備しとくわ」
剛闘家「…すまないな」
- 52 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:34:01 ID:CNrpXKTw
…パサッ……ジャーーーッ…
剛闘家「…」
…トコトコ
白剣士「うっし、これで大丈夫だ。狭いけどな、浴びたら寝ろよ」
剛闘家「うむ…おっと…」ヨロッ
白剣士「おっと…大丈夫か?」
剛闘家「大丈夫だ…」
白剣士「シャワーで倒れんじゃねーぞ?」
- 53 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:34:50 ID:CNrpXKTw
…フラフラ……
白剣士「お前、やっぱり体を拭くだけのほうが…」
剛闘家「大丈夫だ…」
…ガチャッ…バタンッ…パサッ…
……カチャカチャッ……シャアアアッ…パチャッ…
白剣士「…大丈夫かー」
剛闘家「だだ、大丈夫だ!」
白剣士「そうか。じゃあ俺は買ってきた本でも読んで待ってるわ」
剛闘家「わかった…」
- 54 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:35:33 ID:CNrpXKTw
…シャアアッ……
…ペラッ
白剣士「…ふーん、この人の新作小説も中々…」
…シャアアッ…
…ペラッ
白剣士「…」
…シャアアッ……ガタンッ!!
白剣士「…」ビクッ!
- 55 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:36:23 ID:CNrpXKTw
…シーン
白剣士「…おい、剛闘家」
剛闘家「…」
白剣士「おい!」
剛闘家「…」
白剣士「中でぶっ倒れやがったな…。っち、裸の男介抱するほど俺は色物好きじゃねーぞ…開けるぞ!」
…カチャッ…
- 56 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:36:54 ID:CNrpXKTw
剛闘家「…」
白剣士「あーあー、見事にぶった…お…お?」
剛闘家「…」
白剣士「…っち」
剛闘家「…」
白剣士「はぁ…おい、後から文句いうなよ?」
剛闘家「…」
白剣士「俺は言ったからな。……よっこらしょっと」グイッ
剛闘家「…」
- 57 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:37:25 ID:CNrpXKTw
白剣士「…」チラッ
剛闘家「…」
白剣士「…ふん」
…カチャンッ…パサッ…バタンッ……
- 58 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:38:04 ID:CNrpXKTw
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…チュンチュン
剛闘家「…!」ガバッ
白剣士「…」グーグー
剛闘家「…そうだ、俺は風呂場で倒れて…」
白剣士「…ん」パチッ
剛闘家「ま、まさか……」
白剣士「…お、起きたか」
剛闘家「白剣士殿…もしかして…と、聞きたいのだが…」
- 59 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:38:41 ID:CNrpXKTw
白剣士「…ああ、お前が…」
剛闘家「…」ビクッ
白剣士「"女"だったなんて気づかなかったぜ…参ったね」
剛闘家「…」
白剣士「ずっと男ばっかりだと思ってたぜ…口調やら態度やら…」
剛闘家「…」
白剣士「道理で体が軽かったり、まぁ弱々しい面があったりしたとは思ったよ」ハァ
剛闘家「お…俺は…」
- 60 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:39:13 ID:CNrpXKTw
白剣士「ああ、まあいいよ。風呂場覗いたことも謝る。んなことより、体は大丈夫なのか」
剛闘家「そ、それは大分楽になったが…」
白剣士「どれどれ…」スッ
…ペタッ
剛闘家「…っ」
白剣士「お、熱も下がってきたな。薬が効いて良かったぜ」
剛闘家「…聞かないのか?」
白剣士「ん?何を?」
剛闘家「なぜ男のふりをしているのか…とか色々だ」
- 61 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:40:12 ID:CNrpXKTw
白剣士「そりゃまあ、気になる所ではあるが……、聞かれなくないこともあると思ってな」
剛闘家「…」
白剣士「つか、まだ寝てろよ。今日もバイトあるんだが、どーせお前まだ本調子じゃないんだろ?」
剛闘家「ま、まあそれは…そうなんだが…」
白剣士「それなら寝てろ。ぶり返しほど酷いもんはねーしな」
…トコトコ…ゴソゴソ
白剣士「これ薬な。んじゃ、俺はバイトいってくるぞ」
…トコトコトコ……ガチャガチャ
剛闘家「…ま、待ってくれ!」
- 62 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:40:44 ID:CNrpXKTw
白剣士「…あん?」
剛闘家「もう1つ…隠していたことがある…」
白剣士「はぁ…なんだよ?」
剛闘家「俺…いや、私の本当の名前は"悠久姫"。悠久国の姫…王女とは私のことなのじゃ…」
白剣士「…は?」
- 63 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:41:15 ID:CNrpXKTw
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
白剣士「で、説明してもらおうか、姫様とやら」
悠久姫「…姫と知ってその態度もいかがなものかと思うのだがな…」
白剣士「…追い出すぞ」
悠久姫「実はな、この姿は我が部下の一人である剛闘家の姿と交換した姿なのじゃ」
白剣士「…自分に素直でよろしいことで」
悠久姫「賊に襲われた時、我が国のウィッチが変化魔法を掛け、今はこの姿という訳じゃ」
白剣士「…はあ、なるほど。んじゃその剛闘家が姫になってるのか?」
- 64 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:41:46 ID:CNrpXKTw
悠久姫「そうなるな…」
白剣士「つか、変化魔法でも女のままってことは、剛闘家も女ってことだろ?」
悠久姫「…その通りじゃ。私の子供からの友人で、私の身代わりになってくれたのだが…」
白剣士「なるほどな。そりゃ心配するわけだ」
悠久姫「…」シュンッ
白剣士「んで、お前写真とか持ってないの?本当の姫の姿とか、見たいんだけど」
悠久姫「写真ならあるぞ…」
ゴソゴソ…スッ
白剣士「ふむ…」
- 65 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/07(土) 10:42:17 ID:CNrpXKTw
悠久姫「…どうじゃ?」
白剣士「なんつーか、姫らしい姫だな。金髪で…立派な王族の服着て…」
悠久姫「…」
白剣士「でも剛闘家と違って、か弱さが目立つっつーか…、変化の術どうなってんのこれ?」ギュッ
悠久姫「あいたたたっ!頬をつねるでない!」
白剣士「あ、つい」パッ
悠久姫「全く…なんてヤツじゃ…」
白剣士「ははは、許せ」
悠久姫「笑い事ではない!」
- 66 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/07(土) 10:43:14 ID:CNrpXKTw
きりのいいところまで…と思っていたら更新量が久々に50近くに…。
本日はここまでです。ありがとうございました
- 67 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/09/07(土) 12:42:35 ID:cVrgWpfo
乙
続きキタアアアアアアアア
- 68 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/09/07(土) 13:38:39 ID:5YczNytw
乙
今回も面白そうだな
- 69 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/08(日) 11:07:48 ID:mQujxkHs
ありがとうございます(A´ω`)
- 70 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/08(日) 11:08:29 ID:mQujxkHs
白剣士「…ま」ポンッ
悠久姫「うむっ?」
白剣士「姫なら姫なりに、しっかり休むことだ」
悠久姫「わ、わかっておる!子供扱いするな!」
白剣士「まんま子供だろうが…」
悠久姫「それと、相談なのじゃが…」
白剣士「…ん?」
悠久姫「もう、私はこの国に用事はない。今日休めば、きっと明日には体力も戻るだろう」
- 71 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/08(日) 11:09:05 ID:mQujxkHs
白剣士「まあ、そうかもな」
悠久姫「お主、白剣士…我が国へ来る気はないか?此度の謝礼をしたい」
白剣士「…やだ」
悠久姫「即答!?」
白剣士「だって今危ない状態なんだろ?そんな国へ行ったら命落としかねないじゃん」
悠久姫「そりゃそうなんじゃが…、一応均衡状態ではあるし…」
白剣士「それに面倒くさい」
悠久姫「めんど…」
白剣士「なんつうの、俺には俺の生活があるんだよ」
- 72 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/08(日) 11:10:08 ID:mQujxkHs
悠久姫「むう…確かに…」
白剣士「バイトやって、本読んで…ご飯食べてさ!」
悠久姫「…」
白剣士「次の日もまたバイトして…、ご飯食べて…」
悠久姫「…」
白剣士「…また、寝て……起きて…、バイト…」
悠久姫「…」
白剣士「あれ?俺って……何楽しくて生きてるんだ?」
- 73 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/08(日) 11:10:53 ID:mQujxkHs
悠久姫「…知らぬよ」
白剣士「毎日毎日…、同じ事の繰り返しじゃん…」
悠久姫「まぁ…もう1度聞く。来てみる気は…ないか?」
白剣士「…ちょっと、1日考えさせてくれ」
悠久姫「明日までは世話になる。考えておいてくれ」
白剣士「…」
…ガチャガチャッ……
悠久姫「どこへ行くのじゃ?」
白剣士「…バイトだって。夕方には戻る」
…バタンッ
- 74 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/08(日) 11:11:34 ID:mQujxkHs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…トコトコ
白剣士(…そういや俺、本当に何を求めて生きてるんだろ)チラッ
子供「ママー!待ってよ!」
母親「はいはい、待ちますよ」
白剣士(…何か愛が欲しいのか…恋人…?いや…違うな…)
冒険者A「今度俺、東区の遺跡調査隊に抜擢されたぜ!」
冒険者B「…はあいいなあー……」
白剣士(…冒険?いや違う。俺は冒険者の親父の事を恨んでる…今も)
- 75 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/08(日) 11:12:04 ID:mQujxkHs
…トコトコ…
…チラッ
ホームレスA「俺さー死ぬまでこうなのかな」
ホームレスB「俺もだろうよ。何か、変わる機転みたいなのとかこないかなー…」
白剣士(…考えてみれば俺も一緒だよな。あいつらと変わらない…毎日が一緒…)
…トボトボ
白剣士(そうか、これは俺の機転のチャンス…なのか?)
- 76 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/08(日) 11:14:08 ID:mQujxkHs
…トコトコ
白剣士(だが…俺は……)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
父親「…お前も、きっと立派な冒険者になれるさ!」
母親「お父さんはね、凄い冒険者だったのよ?」
父親「…はは、さ、今日も稽古するか!」
白剣士「うん!頑張る!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
白剣士(…親父のようにはなれなかった。皆の期待を背負うのに耐え切れなくなった俺は、冒険者ではなく普通の生活を選んだ)
…トコトコ…
白剣士(今回のことで、何か大きく動く気がする。一体神様とやらはどうしろと言ってるんだか…、ま!とにかく今はバイトだバイト!集中!)
- 77 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/08(日) 11:15:33 ID:mQujxkHs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
店長「お前さ…今日集中できてなさすぎだろ!そんなんじゃ明日から使わないぞ!」
白剣士(ぜ、全然集中できなかった…!)
バイト「白剣士さん、しっかりしてくださいヨ」
店長「全く、明日は頼むぞ?」
白剣士「申し訳ないです。それでは、これで失礼します」ペコッ
…タッタッタ・・・
バイト「なんなんですかね?」
店長「さあな…」
次へ 戻る 上へ