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少年剣士「冒険学校で頑張ります!」
- 19 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage]
投稿日:2013/06/14(金) 13:03:44 ID:r/SYclS2
―――――朝8時・下官男子寮前
二流僧侶「めっちゃ良く眠れた」
少年剣士「前の寮とはぜんぜん違う!」
「フカフカのベッドに、ひねるだけで出る水!押すだけで着く明かり!」
「何あれなんなの!見たことない!光魔法でもないし・・」キラキラ
二流僧侶「あれが錬金術ってやつらしいな」
「すごい不思議だ・・・、魔法とはちょっと違う」
少年剣士「やっぱ色々この世には知らないことがあるんだなあ」
二流僧侶「そうだな・・、少年武道家も買い物はいくか誘うか?」
少年剣士「今日は朝から治療とリハビリだっていってた・・」
二流僧侶「そっか、じゃあ何がお土産でもあったら買ってやろう」
少年剣士「そうだね!あ、女錬金師さんがきたよ」
- 20 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:04:14 ID:r/SYclS2
女錬金師「おや、早いね君たち。余裕を持ってきたつもりだったんだけど」
少年剣士「ワクワクしちゃって・・ごめんなさい」ショボン
女錬金師「あはは、いいことだよ。ちょっと早いけど、行こうか?」
少年剣士「はい!」
- 21 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:04:54 ID:r/SYclS2
二流僧侶「中央都市か。やはり大きいな・・」
少年剣士「ほわー・・たくさん人がいるよ」
女錬金師「この都市だけで200万人が住んでるからね」
少年剣士「最初はどこに行くの?」
女錬金師「本当は9時からしか店が開いてないからね・・」
「まずは喫茶店で時間をつぶそうか」ニコッ
少年剣士「喫茶店かあ・・聞いたことはあるけど入ったことないよ」
二流僧侶「コーヒーでも貰おうかな」ッフ
少年剣士「二流僧侶は大人だなー」
女錬金師「パフェとかもあるよ」
二流僧侶「・・・」ピクッ
女錬金師「あそこは生クリームが美味しくてねえ・・アイスも絶品!」
二流僧侶「・・・」ピクピクッ
- 22 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:05:25 ID:r/SYclS2
・・・・・・・
キィ・・・
ガランガラン
マスター「いらっしゃいませ・・・なんだ、女錬金師ちゃんか」
女錬金師「何だって・・・ひどいね。あと、ちゃん付けって歳でもないんだけど・・」
マスター「俺から見たら皆子供さ」ハハ
女錬金師「はあ・・。それより、紹介したい子がいるんだよ」
マスター「ん?」
少年剣士「あ、あの・・・こんにちわっ!」ソワソワ
二流僧侶「・・・初めまして」
マスター「おや可愛いお客さんだ。その2人は?」
女錬金師「特待学校の新しい生徒、同じ下官なんだよ」
- 23 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:06:04 ID:r/SYclS2
・・・・・・・・・・
女錬金師「そんな慌てて食べなくても・・」ハハ
二流僧侶「このしっとりとしたクリームと・・アイスのハーモニー!」ハグハグ
少年剣士「美味しい!!」
マスター「そんなに喜んで貰えるとオジサンも嬉しいよ」ハハハ
女錬金師「アタシもコーヒー貰おうかな」
マスター「はいよ、いつものブラックね」
女錬金師「そういや君たち、北西冒険学校から来たっていったっけ?」
少年剣士「うん」モグモグ
マスター「北西冒険学校?もしかして戦士先生のか?」
- 24 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:06:36 ID:r/SYclS2
二流僧侶「そうです、知ってるんですか?」モグモグ
マスター「知ってるも何も、俺がここの見習い時代に
ずっと通ってた子だからね・・・。毎年顔出しはしてくれてるよ」ハハ
女錬金師「へえ、意外な繋がりだね」
マスター「この業界も広いようで狭いからね、誰かしらと繋がってることは不思議じゃないさ」
少年剣士「へえー・・女錬金師さんのことも話してよ!」ワクワク
女錬金師「アタシ?アタシはー・・うーん・・・?
母親が錬金術師で、その祖父も錬金術師で・・・」
二流僧侶「一族的なものか」モグモグ
女錬金師「まあそんなもんだね。母親は大陸戦争に参加して、
凄い部隊で戦ったらしいけど、興味もないし分からないよ」
- 25 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:07:10 ID:r/SYclS2
マスター「お父さんも凄い方じゃないか。今は世界を飛び回ってるだろう?」
女錬金師「そうだね・・。私が小さい頃からあまり会ってないし・・よくわからないよ」ハハ
少年剣士「僕のお父さんと一緒だ。いつもフラフラして・・・・・」
女錬金師「おやそうなのか。アタシの親父はどっちかというとマスターみたいなもんだね」ハハハ
マスター「ま・・確かに小さい頃から良くきてたもんな」
二流僧侶「ふう・・美味しかった」カチャリ
女錬金師「はい、ごちそうさまでした。」
「そろそろ9時になるか・・行ってみようか」
少年剣士「はーい!」
マスター「気をつけてな」
- 26 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:07:43 ID:r/SYclS2
―――――総合武器店
少年剣士「す、凄い!凄い!!」キラキラ
女錬金師「君らはここがいいだろう。剣に杖どっちも豊富だ」
二流僧侶「こ・・これは・・神官の杖・・・!」
店長「いらっしゃいっせー!!何かほしいもんありやっすかー!!」
二流僧侶「なんか熱いのが来た・・・」
店長「おやおや女錬金師さん!っしゃせー!」
女錬金師「今日はアタシじゃなくてこの子たちの。見繕ってくれる?」
店長「任せてくださいっす!」
少年剣士「木刀、鉄剣、銅剣か・・」
店長「君はどんなのが欲しいんっすかね?」
少年剣士「えっと・・、今使ってるのが銅剣なんだけど・・」
「出来れば軽くて使いやすいのがいいかなーって・・」
- 27 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:08:15 ID:r/SYclS2
店長「これとかどうっすかね?」チャキ
少年剣士「うーん?軽すぎて・・、威力があるのかな・・?」
店長「え、軽いっていっても一応大人用なんっすけど・・」
女錬金師「あんまナメないほうがいいよ。その子、キングゴブリン倒してるから」
店長「マジっすか・・・」
少年剣士「えへへ・・」
店長「っつーことは・・うーん。コレっとかどうすか?」チャキ
少年剣士「わ・・凄い・・握っただけで強い剣だって分かる・・・」
店長「滅多に入荷しないレアな剣っすよ。値段も張りますけど・・」
- 28 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:08:45 ID:r/SYclS2
女錬金師「ミスリルソードだね。凄い剣だよそれは」
「中央軍も使うミスリル石を練磨してあるんだ」
少年剣士「でも、僕がこんな凄いのもっても・・・」
女錬金師「自分の強さのレベルにもよるね。
弱いやつが使ってもただのナマクラ、逆に強いやつならナマクラが聖剣にもなる」
少年剣士「自分の力がどのくらいか分からないや・・・」
二流僧侶「ここは試しとか出来る場所はないのか?」
店長「もちろんあるっすよ。こっちきてくださいっす。」トコトコ・・・
- 29 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:09:18 ID:r/SYclS2
・・・・・・・・・
女錬金師「ほう、新調したんだね」
店長「だいぶ古かったっすからね。ミスリルソードにはミスリル石のほうがいいっすね」
少年剣士「ここを叩けばいいの?」ウズッ
店長「どうぞたたいてくださいっす!」
少年剣士「えいっ!」キィン・・・ビリビリ
店長「どうっすか?」
少年剣士「痛い・・」ビリビリ
女錬金師「うーん」
二流僧侶「小斬とかやってみたらどうだ?」
店長「力試しなら、店壊さない程度ならどうぞっすよ」
女錬金師「小斬なら大丈夫だろ。全力でやってみなよ」
店長(子供の力っすしね・・・キズ付くくらいっすよ)
- 30 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:18:14 ID:r/SYclS2
少年剣士「うん・・わかった!」
「えーーーいっ!小斬ッッ!!!」
ヒュッ・・・
ピキ・・・バキーーーンッ!!!!!!ガラガラガラ・・・
キャー!!ナンダァ!!テキカァ!!
ニゲローーー!!!ウワアアア!!!
店長「・・・」アゼン
女錬金師「・・・」ポカーン
二流僧侶「・・・ふ」
少年剣士「あ・・あの・・ごめんなさい・・・」ウルッ
店長「い、いや・・いいっすよ。それよりも驚いたっす・・・」
女錬金師「・・・い、今のが小斬?」
- 31 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:37:10 ID:r/SYclS2
二流僧侶「俺らの先生は、大斬に近いとかいってたけどな・・」
店長「いやいや・・、それよりも同じ鉱石で作ってあるのに・・っすよ?
それを切り裂く剣術のほうに驚きっすよ・・・」
少年剣士「え・・えっと・・・・」アセアセ
店長「武器の持ち腐れってのにも心配ないっすね・・・それ、買いますっすか?」
少年剣士「欲しい・・・けど・・・・・、いくら?」
店長「120万ゴールドっすけど、さすがに・・お金ないっすよね?」
少年剣士「50万ゴールドしか・・・」
店長「仕入値段も張るし、女錬金師さんの知り合いだから安く出来ても・・100万っすねえ」
少年剣士「あきらめます・・」
- 32 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:38:26 ID:r/SYclS2
女錬金師「ふう、仕方ないね。アタシが立て替えるよ」
少年剣士「え、いや・・でも」アセアセ
女錬金師「ここはお姉さんに任せておきなっ♪」
少年剣士「あう・・・」
店長「毎度ありっす!そのまま装備していくっす?」
女錬金師「そうだね、装備感も慣れないといけないし・・・」
二流僧侶「じゃあ・・俺は20万の白魔の杖でいいかな」
店長「そちらさんも毎度アリっす!」
女錬金師「よし、それじゃあ次行くよ!」
・・・・・・・・・・・・・
- 33 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:46:29 ID:r/SYclS2
―――――2時間後
少年剣士「あの・・色々買ってくれてありがとう」モジモジ
二流僧侶「俺の分まで・・ありがとう」ッフ
女錬金師「なんでアンタが偉そうなんだ・・・まあいいや、
そのうち適当に返してくれよっ♪」
少年剣士「う、うんっ!」
二流僧侶「もちろん」
二流僧侶「ポーション、武器、防具、一通りはこれでいいかな」
女錬金師「そうだねえ、あとは1箇所よってお昼食べようか」
少年剣士「オー!」
- 34 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:47:08 ID:r/SYclS2
・・・・・・・・
ギィ・・・バタン
女錬金師「ただいまー、っていってもまた出かけるけどね」
母連金師「いらっしゃいませ・・って、なんだ・・・女錬金師。おかえり」
女錬金師「なんだって・・・なんか朝と被るな・・」
母連金師「・・・・、あら可愛いお客様ね」
少年剣士「凄い!何ここー!見たことないのがたくさんある!!」
二流僧侶「こんな裏通りに、こんなお店が・・」
母連金師「小汚くてごめんね」アハハ
「ここは私の師匠がやってたお店でね、長いことやってるからね」
二流僧侶「あ、いやそういう意味じゃ・・・」
少年剣士「これ!これ何!これ!」ワーイ
- 35 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:47:58 ID:r/SYclS2
母錬金師が・・連金師に・・・誤字ですorz
- 36 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/06/14(金) 13:52:38 ID:iybpEvkQ
( ,,´・ω・)ノドンマイ
- 37 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 13:53:47 ID:r/SYclS2
女錬金師「ここがアタシの家。何か困ったことがあったらいつでもおいで」
少年剣士「凄いんだね・・!これが錬金術品・・・?」
母錬金師「これはね・・ここを混ぜて・・練って混ぜると・・・・」カチャカチャ
「うまいっ!」テーレッテレー
少年剣士「うまい!」ワーイ
女錬金師「はは・・・」
「母さん、明後日からまた演習だからさ・・
この子たちに役立つものとかないかな?」
母錬金師「そうだね・・、見たところ剣士くんと僧侶くんかな?」
二流僧侶「うむ」
母錬金師「次の演習はどこに行くの?」
女錬金師「魔法国の採掘場でオーガとゴブリン討伐」
- 38 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 14:25:00 ID:r/SYclS2
母錬金師「えーと・・・じゃあ・・・」ゴソゴソ
「"ウェポンライター"を剣士くんに、
"エアミッション"を僧侶くんにあげよう!」
女錬金師「・・・あー、確かに役立つね」
少年剣士「うぇぽん・・らいたー?」
母錬金師「剣を貸してくれる?」
少年剣士「う、うん」ハイッ
母錬金師「このクルクル回る場所をカチっと回して
武器に合わせるとね・・・」
カチッ・・ボワッ!!
少年剣士「わわわ!剣に火がついた!!!」
母錬金師「で、もう1回このライターの部分をカチっと回すと・・」
少年剣士「火が消えた!」
母錬金師「簡単に武器に火属性が着く優れもの!
で、こっちのエアミッションは・・・ここを押すと・・」
- 39 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 14:25:55 ID:r/SYclS2
スウウウ・・・
フワッ・・・
二流僧侶「うわ・・・澄んだ空気が流れてくる・・」
母錬金師「よっぽどじゃない限り、大抵の場所で新鮮な空気を吸える!」
女錬金師「やっぱり前衛と比べると後衛は体力的にもきついしね」
母錬金師「少しの変化でもきつい事があるからねえ」
少年剣士「もらってもいいの?」ワクッ
母錬金師「おう!もって行きなさい!」
少年剣士「ありがとう!」ワーイ
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
- 40 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 14:30:35 ID:r/SYclS2
―――――40分後・喫茶店
マスター「はいよ!マスタースペシャルパンナコッタお待ち!」
少年剣士「うわーーー!美味しそう!!」
女錬金師「ふー、おなか空いた・・疲れたーー!」
二流僧侶「色々今日はありがとう」
「あと・・お母さんのほうにもありがとうと伝えてもらえれば・・」
女錬金師「わかったオーケー」
二流僧侶(あ・・パンナコッタおいしい)モグモグ
マスター「明日には発つんだろ?気をつけてな」
女錬金師「大丈夫大丈夫、心強い味方がついてるしねっ」ニコッ
少年剣士「?」モグモグ
二流僧侶「・・・っふ」モグモグ
- 41 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 14:33:34 ID:r/SYclS2
女錬金師「さて、これ食べ終わったら今日は戻って休憩しようか?」
少年剣士「明日も早いからねー・・」モグモグ
二流僧侶「明日は何時からだ?」
女錬金師「いつも通りだろうし、朝8時30分には出発だね」
少年剣士「ふんふん・・」モグ・・
二流僧侶「そういや、女錬金師の武器って何なんだ?」
女錬金師「アタシ?ああ・・・アタシはこれだよ」ゴトッ
少年剣士「・・・何これ?」
- 42 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 14:40:36 ID:r/SYclS2
女錬金師「魔銃。お母さんのお下がりだけどね」
少年剣士「銃?」
二流僧侶「・・・確か、弾丸とやらをそれに込めて放つっていう?」
女錬金師「良く知ってるじゃないか。まあ普通の銃とは違うんだけどね」
少年剣士「・・・・?」モグモグ
女錬金師「普通の弾丸と違って、魔弾を撃つからね。
氷や炎、雷なんてのも打ち込めるんだ。便利だよ」
少年剣士「へえええかっこいい!」キラキラ
マスター「・・・」
女錬金師「さて、そろそろ食べ終わるね・・・
帰り道は分かるかな?」
少年剣士「うん、大丈夫!」
- 43 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/14(金) 14:49:33 ID:r/SYclS2
・・・・・・・・・
二流僧侶「今日はありがとう」
女錬金師「はは、お礼はいいよ。それより帰り道気をつけてな」
少年剣士「うん!」
「・・・・って、あ!」
少年武道家「お。おいっす」
少年剣士「少年武道家!今終わったの?」
少年武道家「治療はもう少しかかりそうだ」
女錬金師「仲間の為にも早く治すといいよ」
少年武道家「・・・そうするぜ」
二流僧侶「ちょうどいいし、3人で帰るか」
少年剣士「うん、そうだね!ありがとう、女錬金師さん!また明日!」
女錬金師「はいよー。また明日な!」
少年剣士(あ・・・少年武道家にお土産買うの忘れてた・・)
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
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