■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その30
- 740 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/07/17(日) 22:19:27.38 ID:VLlRfcR2o
【召喚士】
召喚士への道のりは2つの方法がある。1つは先人による伝授。即ち弟子となる事。
魔法の基礎とも言える五行を会得し、各人の力量に沿った実戦経験を経て、
特定の属性を選定し、その属性の使い手に師事する事で、基本精霊と呼ばれる
召喚獣を得た後に、その属性との契約を交わし、晴れて召喚士となる。
もう1つの方法とは親から子へと継承される方法である。
父や母からその子へ。基本精霊と召喚獣を直に伝授する。
その場合は五行を会得する必要はなく、幼いうちより召喚士のスペシャリストとして
鍛えられるものも少なくないという。また、本国の統計調査によると、
召喚士の25%にあたるものがこのケースであり、ワーカーが大半を占めるという。
親や師匠は己の属性を伝授するが故に。通常は他属性に移り変わる事はない。
親の属性は子へ。子の属性は孫へと受け継がれていく。
もし父と母が他属性の召喚士であったら? おそらくはどちらかの属性を継ぐだろう。
では両親ではなく違う属性のものが師となり伝授したら? その属性になるだろう。
……では、基本精霊を得る前に、召喚獣を得る事が出来ていれば?
- 741 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:20:00.80 ID:VLlRfcR2o
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
〜第五十部〜
- 742 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:20:40.00 ID:VLlRfcR2o
〜海峡途中の街〜
テクテクテク…カチャッ
店主「……いらっしゃい」
大軍師「えぇと、ウィスキーをロックで」
店主「あいよ」
大軍師「……」
テクテクテク…ストッ
大軍師「……どうも」
女侍「悪いねぇ、こんな所に呼び出しちまってさ」
大軍師「成程。地方都市で堂々とされていては、見つける事も困難なわけだ」
女侍「よく言うよ。大して探してもいないくせにさ」
大軍師「……驚きましたよ、まさかお手紙を頂くとは」
女侍「内容は読んでくれたよな?」
大軍師「ええ」
女侍「……おい」
- 743 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:21:20.96 ID:VLlRfcR2o
スタスタスタ
キジ「外に見張りはいないみたいさぁ」
大軍師「1人で来い、という事でしたから」
イヌ「へぇ、忠実に守るなんてなかなかね」
大軍師「それで、本題に入って頂いても宜しいでしょうか?」
女侍「サルッ」
サル「ああ、まずは俺っちの話を聞いてくれ」
大軍師「はい」
サル「あれはこないだ、東方司令部に行った時なんだけどよ……」
大軍師「東方司令部へ忍びこんだのですか?」
サル「いやっ、違う! えっとほらあれだよ……えぇっと……」
大軍師「まぁ構いませんよ。被害はなかった事ですし」
サル「……いいのかよ」
大軍師「これから話して頂く内容次第ですかねぇ……ふっふ」
サル「……」
- 744 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:22:01.71 ID:VLlRfcR2o
女侍「サル、いいからさっさと話しな」
サル「あぁ、そうそう。んでだな、ちょいと気になる出来事があったのよ」
大軍師「……」
サル「まぁ要はだな――」
大軍師「……ほぅ、それは興味深いお話ですねぇ」
サル「だろっ!? 俺っちにゃ全然意味分からないワケよ」
キジ「つまり、どういう事さ?」
女侍「それを調べんのがコイツらの仕事だろう?」
イヌ「それもそうね」
女侍「どうだい? 少しは役立ったかい?」
大軍師「それで、見返りは?」
女侍「……」
大軍師「タダ、というわけではないでしょう?」
女侍「流石だねぇ。話が早いじゃないかい」
大軍師「司法取引ですか。条件は自由……ですかな?」
- 745 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:22:48.56 ID:VLlRfcR2o
女侍「はーっはっはっは! 頭のいい男は好きだよぉ」
大軍師「それはどうも」
ガタッ
女侍「そんじゃ、用件はそんだけ。それじゃあな」
大軍師「我らは現在、魔王討伐に乗り出しております」
女侍「……知ってるよ」
大軍師「なかなか、稼ぎ時ですよ?」
女侍「アタイらはね、盗むのが仕事なのだ」
大軍師「……」
女侍「……まっ、考えといてやるよ。ほれ、行くぞ」
サル「んじゃな、アンチャン!」
キジ「これでオイラ達は自由の身さー!」
イヌ「隠れて生活しなくて済むね。とっても快適ね!」
スタスタスタ
大軍師「……ふっふ。面白くなってきましたねぇ」
- 746 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:23:29.61 ID:VLlRfcR2o
〜国軍本部〜
召喚士「……」
パズズ討伐から数日、ここへ来る事が俺の日課になっていた。
テクテクテク
戦士「……今日もご苦労さん」
召喚士「戦士」
戦士「青龍先生も喜んでんだろうなぁ」
召喚士「……そうだといいな」
戦士「青年兵は?」
召喚士「今日は朝から会議なんだってさ」
戦士「そっか。……どれ、俺も手ぇ合わせていくか」
タッタッタッタッタ
国軍兵「朱雀先生っ、失礼致します!」
召喚士「……?」
国軍兵「会議室へお越し頂けますか!? 司令らがお呼びです!」
- 747 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:24:12.76 ID:VLlRfcR2o
〜会議室〜
コンコン…ガチャッ
国軍兵「お連れ致しました!」
召喚士「失礼します」
天才「おーわざわざ悪りぃな」
召喚士「いえ、それで何かご用でしょうか?」
天才「次の仕事だ」
戦士「仕事って……」
天才「悪いがテメーらにゃ休んでいる暇はねぇぞ」
戦士「……」
召喚士「それで仕事というのは……?」
天才「……青年兵」
青年兵「今しがた、大軍師殿より届いた密書です」
召喚士「いいん……ですか?」
天才「お前の力も必要になる。読んでくれ」
- 748 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:25:01.07 ID:VLlRfcR2o
召喚士「……」
カサ…
召喚「――――っ!!」
天才「いつだったかな、結構前からコイツと大軍師は気にかけててな」
召喚士「……っ」
天才「今回、こういう情報が手に入って結論に達したわけだ」
召喚士「これ、でも……っ」
青年兵「この結論が、最もしっくりくるものとなりました」
天才「そういう事だ。お前も何かそれらしい事は経験ないか?」
召喚士「いえ、特に……あっ、いや!」
戦士「!?」
召喚士「待って下さい! そういえば……気になった事はあります」
青年兵「本当ですか?」
召喚士「うん。そういえば先日、青龍先生の話を伺った時……」
青年兵「……」
- 749 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:25:46.84 ID:VLlRfcR2o
天才「そういや、青龍のジジイはお前らに何か伝言として残したのか?」
青年兵「あ、ええ。色々とお話は伺いましたが……」
天才「クーデターの件もか?」
召喚士「全てではないですが」
天才「そうか。ならいい」
青年兵「……」
天才「今もなおあの傷跡は残ってる。お前らの身近なところにだってな」
召喚士「……」
天才「それを踏まえて、行動してくれや」
青年兵「……えっ?」
天才「出発は明朝。悪いが今回は各自――」
青年兵「待ってください。流石に明日は早すぎませんか?」
天才「いーや。今回はスピード勝負だ」
戦士「……」
天才「内通者を討つには、決めたからには早いに越した事はない」
- 750 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:26:25.55 ID:VLlRfcR2o
召喚士「情報浪費を防ぐ為ですか……?」
天才「んーまぁ、それもあるな」
青年兵「……?」
天才「覚悟が鈍らないように、だよ」
召喚士「!?」
天才「つーわけで、今回は別行動で現地入りする」
戦士「別行動? 俺らもか……?」
天才「当たり前だろ。お前らは特にだろうが」
召喚士「ワーカーですもんね」
天才「他の連中は俺様に任しとけ」
戦士「他の連中?」
天才「何でもねぇ。いいから心配すんな」
青年兵「それで、集合はどちらに……」
天才「明朝、10時までに……ターミナルへ来い」
召喚士「……ターミナル!?」
- 752 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 22:57:52.53 ID:VLlRfcR2o
…
召喚士「じゃあ、失礼します」
青年兵「それでは、また明日」
テクテクテク
戦士「一体何が何なんだか……」
召喚士「う、うん。でもまぁ明日になれば分かるよね」
戦士「今回は内通者の件だし、俺らもそんなに出番はないだろ」
召喚士「だろうね……」
タッタッタ
魔道士「あ、いたっ! 探しましたよ〜!」
盗賊「何をしていたのだ?」
戦士「ああ、急に天才達に呼ばれちまってよ」
召喚士「明日から新しい任務だそうで」
魔道士「えぇっ!?」
盗賊「随分急な話だな」
- 753 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/17(日) 23:06:42.06 ID:VLlRfcR2o
戦士「そうなんだよ……全く」
魔道士「それで、何をすれば……」
召喚士「明朝、ターミナル集合だそうです」
戦士「現地集合なんだと。口外すんなよ?」
盗賊「するわけなかろう。大体誰にすると言うのだ」
魔道士「私達以外は誰が参加するんです?」
召喚士「それも全く……。かなり情報を絞ってるみたいですね」
盗賊「……」
戦士「そんだけ重要で難しい作戦なのかもしれないな」
召喚士「……」
戦士「んで、どうするよ? 先にターミナルへ行くか……」
盗賊「……明日の早朝……出るか」
召喚士「ひとまず本部を出て、詳細も交えて話し合いましょうか」
魔道士「そうですね、そうしましょうか!」
盗賊「……だな」
- 755 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 01:18:43.13 ID:cMK/UIsDO
>>1乙
なんかこっちまで緊張してきた。
そして青年兵は女運悪いというか、巡り合わせが悪そうな感じだな……
- 756 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 02:41:12.93 ID:ONOqff7vo
〜司令室〜
コンコン…カチャッ
秘書官「白虎長様、お通し致します」
白虎長「失礼致します。何かご用でしょうか……?」
天才「こないだはパズズ討伐ご苦労さん」
白虎長「いえ……っ」
天才「次の任務についての話だ」
白虎長「はっ。いつからでしょうか?」
天才「明日」
白虎長「はっ。……は? 明日……ですか!?」
天才「うん明日。何か問題ある?」
白虎長「いえ、ありません……」
天才「お前にゃ連れて来て欲しい奴がいる」
白虎長「……誰……です?」
天才「……白虎嬢……つったっけ?」
- 757 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 02:42:10.34 ID:ONOqff7vo
白虎嬢「くしゅんっ!」
朱雀嬢「……汚いですわね」
白虎嬢「ごめんなさい……っ、いきなり出ちゃった〜」
朱雀嬢「せめてハンカチとかで――」
玄武娘「すいませーん! これとこれとこれお追加ですのー!」
朱雀嬢「……」
白虎嬢「あっ、私……飲み物おかわり〜」
朱雀嬢「…………」
ガヤガヤ…テクテクテク
魔道士「あれっ!?」
朱雀嬢「あっ、朱雀先生方……」
召喚士「これは皆さんお揃いで」
戦士「相変わらず、見事な食べっぷりだな……」
玄武娘「ありがとうございますですのっ!」
戦士「褒めてねぇよ」
- 758 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 02:42:48.58 ID:ONOqff7vo
…
朱雀嬢「それでは、乾杯ですわ」
魔道士「いただきます〜」
戦士「しかし、意外と元気そうで安心したぜ」
玄武娘「ほえ?」
戦士「いや……ヘコんでんのかなと思ってよ」
朱雀嬢「……もう、そんな暇はありませんわ」
盗賊「……ほぉ」
玄武娘「青龍のお爺ちゃん達は、私達に未来を託したですの」
魔道士「……」
玄武娘「だから、立ち止まってクヨクヨしてられないですの」
召喚士「うん。その通りだね」
白虎嬢「あらあら、うふふ〜」
朱雀嬢「……何よ」
白虎嬢「いえいえ。何だか急に大人になたかなぁ〜って。うふふ」
- 759 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 02:44:15.03 ID:ONOqff7vo
テクテクテクテク
青年兵「こちらにいらし……あれ? 召喚士さん!?」
召喚士「青年兵くん!?」
魔道士「どうしたんですか……?」
青年兵「え、えっと……朱雀嬢さんと玄武娘さんを探しに」
朱雀嬢「へっ!?」
青年兵「司令がお会いしたいとの事でして……」
朱雀嬢「そ……そうっ」
青年兵「ホテルへ訪ねたところ、こちらだと伺いましたので……すみません」
朱雀嬢「い、いえっ! 別に……構いませんわ」
玄武娘「もうそこそこ食べたから、大丈夫ですの」
戦士「そこそこ……ねぇ」
青年兵「バタバタと申し訳ありません。せめてここは僕が……」
朱雀嬢「けけっ、結構ですわ――」
玄武娘「やったぁ!! ご馳走様ですのーっ!!」
- 760 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 02:47:00.52 ID:ONOqff7vo
…
青年兵「それでは、失礼致します」
戦士「おうっ」
青年兵「あ……白虎嬢さん」
白虎嬢「……?」
青年兵「白虎長さんがお探しでしたよ。宜しければご一緒に……」
白虎嬢「いえいえ、探しているのならいずれ会う事でしょう〜」
青年兵「は、はぁ……」
白虎嬢「お構いなく、うふふ。じゃあね2人ともっ」
玄武娘「まったねーですの!」
朱雀嬢「それでは、失礼致しますわ」
スタスタスタ
魔道士「じゃあ白虎嬢ちゃんは私達と一緒に食べましょっ!」
白虎嬢「はい〜っ、ご一緒させて貰いますねぇ〜」
魔道士「えへへっ!」
- 764 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2011/07/18(月) 04:24:32.46 ID:b03mEFsQ0
いちおつ
なんかやな予感がするなあ
- 765 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 11:43:12.52 ID:0kwtzsCAO
朱雀嬢が青年兵にデレデレになりそうで悲しい
- 769 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 21:44:31.92 ID:5pU3caLAO
何でもくっつくと思うなよ
爆発ENDしかねえよ
- 771 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 23:08:16.12 ID:ONOqff7vo
〜本国、港〜
エリート「色々とありがとうございました、名代殿」
名代「こちらこそ。お役に立てて嬉しい限りです」
皇太子「次はこちらが出向く番だな」
名代「ええ、何れは東方の地で……」
皇太子「帝殿にも宜しくな」
名代「はい。ありがとう御座りまする」
海兵「それでは間もなく、出航致します」
エリート「うむ。宜しく頼むぞ」
海兵「はっ! それではどうぞ」
名代「かたじけない。では、失礼致します」
テクテクテクテク
皇太子「東か。前回以上に被害が少なければ良いがな」
エリート「東だけでなく今後は東西南北、各地で微塵の油断も許されません」
皇太子「……ああ、まさにそうだな」
- 772 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 23:09:45.03 ID:ONOqff7vo
…
白虎嬢「ご馳走様でしたっ。ごめんなさいね、奢って頂いちゃって〜」
召喚士「いえいえ、気にしないで下さい」
魔道士「白虎嬢ちゃんはこれからどうするの?」
白虎嬢「そうですねぇ、従姉さんが探しているようなので……」
戦士「そんじゃここでお別れか」
白虎嬢「はい〜。それでは失礼致します〜」
テクテクテク
盗賊「……何か……話があったのではないのか?」
魔道士「あっ、そうですよ! 全然そんなお話なかったじゃないですか」
召喚士「……え、ええ。すいません」
戦士「場所変えて話すか」
魔道士「へっ?」
召喚士「そうだね……」
盗賊「……」
- 773 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 23:11:16.85 ID:ONOqff7vo
…
魔道士「あの……それで……」
戦士「俺、アイスコーヒーな」
盗賊「……じゃあ……トロピカルスムージー」
魔道士「何してるんですかっ!」
戦士「魔道士は要らないんだな?」
魔道士「……アイスミルクティーを」
店員「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」
召喚士「さっきお話しようと思ったんですが……話せませんでした」
魔道士「……?」
盗賊「……つまり……理由があったわけだ」
召喚士「まぁ……」
戦士「そんじゃ、次の任務の話だが……」
召喚士「先ほども話しましたが……内通者の討伐です」
盗賊「……内通者」
- 774 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 23:14:20.90 ID:ONOqff7vo
召喚士「天才さんと青年兵くんと話をして……」
魔道士「内通者が……分かったんですか!?」
召喚士「内通者は、あの白コートの白虎召喚士ですよ」
盗賊「……」
召喚士「それは揺るぎない事実です。事実……ですが……」
魔道士「……?」
召喚士「ただ、結末は思っているものとやや違う形になりそうです」
盗賊「……どういう意味だ?」
戦士「それは明日になれば分かる」
盗賊「……今……聞いておきたいんだ」
戦士「……召喚士」
召喚士「いい……ですか?」
魔道士「も、勿論です……っ」
召喚士「内通者について……ですが……」
魔道士「……っ」
- 775 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 23:15:09.29 ID:ONOqff7vo
…
召喚士「まずは今日のうちにターミナルまで向かいましょうか」
盗賊「……ああ」
戦士「行くぞー」
魔道士「……」
盗賊「魔道士……行くぞ?」
魔道士「……は、はい……っ」
テクテクテク
戦士「なぁ」
召喚士「ん?」
戦士「魔道士、追いてった方がいいんじゃねぇか?」
召喚士「……」
戦士「あいつにゃ少し……」
召喚士「いや、大丈夫だと思うよ。魔道士さんは支える立場だもん」
4人はターミナル行きの船へと乗り込み、東を目指す。
- 776 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/18(月) 23:16:59.89 ID:ONOqff7vo
〜国軍本部、小部屋〜
白虎嬢「……」
カチャッ…カツカツカツ
白虎長「お待たせ」
白虎嬢「従姉さん……」
白虎長「そのまま座って。話があるの」
白虎嬢「珍しいですね、従姉さんから話なんて」
白虎長「明朝、とっても重大な任務があってね」
白虎嬢「……」
白虎長「内通者の話。聞いた事あったっけ?」
白虎嬢「その内通者が何か?」
白虎長「明日ね、内通者を討伐する作戦があるのよ」
白虎嬢「……」
白虎長「一緒に来て欲しいの。私の為にも……貴女の為にも」
白虎嬢「……」
- 782 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2011/07/19(火) 03:36:02.84 ID:pB7JtD8I0
いちおつ
召喚士の両親も気になる
次へ 戻る 戻る 携 上へ