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白剣士「未来が平和なこと」
174 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:05:40 ID:p46zMaqI
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【森林側】


ザッザッザッザッザッザ…

白剣士「…上でよかったのか?服を使えば、下水も安全に通れたんじゃ?」

ナイト「下水を攻める事は、相手も考えているだろう。なら、正面突破で表を狙う」


白剣士「そう簡単にいくか?」

ナイト「どの道、上下どちらかは決めねばならなかった。だろ?」

白剣士「まあな」


175 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:06:58 ID:p46zMaqI
 
悠久姫「本部は意外と近くにあったのじゃな」

白剣士「…また戻ってくることになるとは思わなかったぜ」

悠久姫「だが、いよいよ…」

白剣士「…決する時、か」


…ザッザッザッザ


錬金学士「はぁ…はぁ…」

悠久姫「大丈夫か?」

錬金学士「なんの、これしきですよっ…!」


176 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:07:57 ID:p46zMaqI
 
白剣士「その意気だ」

錬金学士「はは…、僕も仲間ですからね…」

ナイト「…」


白剣士「っと…」

…ズザザッ


ナイト「見えた。あれが本部だ」

白剣士「軍人が多いな。俺が来た時より遥かに厳重になってやがる」


177 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:08:53 ID:p46zMaqI
 
悠久姫「暴れすぎたからの…相手も本気じゃな」

白剣士「さぁ、頼むぜ」


錬金学士「…任せて下さい」

ナイト「俺らが道を探してくる。それまでここで待機しててくれ」

錬金学士「…大丈夫ですよね」

ナイト「あぁ、大丈夫だ」


白剣士「健闘を祈る」


ナイト「行くぞ」

錬金学士「はい…」


178 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:09:36 ID:p46zMaqI
 
ガサッ…トコトコトコ


星降軍人「…」ジロッ


錬金学士「…」ブルブル
 
ナイト「変に意識するな。怪しまれる」


星降軍人「…」ビシッ

ナイト「…」ビシッ


179 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:10:18 ID:p46zMaqI
 
星降軍人「本部に、何か御用でしょうか」

ナイト「例の怪しい旅行者の情報が見つかりました。そのご報告です」

星降軍人「…ご苦労様です。准尉殿は、一番奥の部屋におります」


ナイト「はっ!」

…ビシッ



星降軍人「へ?」

ナイト(やばっ、何か不味ったか…!?)


180 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:10:49 ID:p46zMaqI
 
星降軍人「やだなぁ、軍曹殿。新人だからって、からかわないで下さいよ」アハハ

ナイト(軍曹…?)

星降軍人「階級証くらい覚えています。軍曹殿、お勤め、ご苦労様です!」ビシッ


ナイト(あぁ…なるほど)

錬金学士(…!)

ナイト(…と、なると…、この軍服は顔を覚えられている可能性があるな…、このまま中には入れねぇ…)


錬金学士「ナイトさん、ご相談があります」ボソボソ

ナイト「なんだ?」


181 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:11:32 ID:p46zMaqI
 
錬金学士「とりあえず、戻りましょう。ちょっと、考えがあります」

ナイト「わかった」ボソボソ


星降軍人「?」

ナイト「ちょっと急用を思い出した。後で戻ってくるから、しばし待て」

星降軍人「はっ!」ビシッ


182 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/28(土) 11:12:03 ID:p46zMaqI
本日はここまでです、ありがとうございました


183 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/09/28(土) 11:16:27 ID:Mt8ndAks
毎日おつおつ
錬金学士はいろいろ複雑だなぁ


184 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/09/29(日) 03:34:50 ID:6GvebY8A
研究職は、ただでさえ女の免疫なさそうだしなぁ


185 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/29(日) 07:35:34 ID:27QWP6oE
皆さまありがとうございます、投下致します。


186 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:36:27 ID:27QWP6oE
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ストンッ…

ナイト「あーーーっ!肝を冷やしたぜ。まさか軍曹だったとはな…」

白剣士「相手が新人じゃなかったら、今頃…」

ナイト「言うな…」


錬金学士「…やっぱり」

ナイト「あ、そうだ。学士、一体どうしたんだ?」


錬金学士「あそこの建物のマーク、あれが星降軍のマークですよね?」


187 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:37:25 ID:27QWP6oE
 
ナイト「…そうだな?」

錬金学士「道中、町の中の建物でそのマークを見かけました。おそらく、支部だと思います」

ナイト「…ほう」


錬金学士「あそこが本部だというなら、このまま侵入しても、白剣士さんたちを入れる経路の確保は難しいと思うのです」

白剣士「…そう、だな」

錬金学士「下水があるなら、やはり下を行きましょう」


白剣士「…どうやって?」


錬金学士「支部、です」


188 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:37:56 ID:27QWP6oE
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

…カツーン…カツーン


白剣士「下水…広いな。本当に繋がってるのか?開発施設と」

錬金学士「一番近くの支部なら、支部という名目で人も少ないかったですし、何かしらで繋がってはいるでしょう」

白剣士「まぁ、人が少なかった分、簡単に忍び込めたが…」


悠久姫「それにしても、支部が開発施設と繋がってる根拠はあるのか?」


錬金学士「…思い出したんです」

白剣士「何をだ?」


189 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:38:33 ID:27QWP6oE
 
錬金学士「友達が、本部周辺の支部は、効率化を図るために秘密の通路で繋げている、と」

白剣士「秘密の通路…」

錬金学士「おそらく、下水のことでしょうね」


白剣士「やるじゃないか」

錬金学士「…えへへ」


白剣士「…!」ハッ


ナイト「止まれ。足音を出すな」


190 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:39:04 ID:27QWP6oE
 
…ピタッ

白剣士「明かりが見える」

ナイト「…人がいるか?」

白剣士「T字路になってる。右側に明かり、左側が暗い。右側に人がいる」


ナイト「…ビンゴ、だな」

白剣士「そうみたいだな。音が反射しすぎ、狭すぎて、近くまで行けないか…」

ナイト「奇襲をしかけるにも…」

白剣士「だからこそ、こんな場所に作ってるんだろうが…」


191 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:39:35 ID:27QWP6oE
 
錬金学士「…ちょっと待って下さい」

白剣士「あん?」

錬金学士「雷魔法とか、使えますか?」

白剣士「一応。小魔法だけどな」


錬金学士「…」ジッ

…ブツブツ


白剣士「…?」

錬金学士「…ここです」スッ


192 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:40:40 ID:27QWP6oE
 
白剣士「ここ?」

錬金学士「この…」

…ゴソゴソ…キュッキュッキュ


錬金学士「この、丸の範囲内に、寸分狂わず雷を放って下さい」

白剣士「小魔法だが?」

錬金学士「大丈夫です」


白剣士「…お得意の、計算ってやつか?」


193 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:41:23 ID:27QWP6oE
 
錬金学士「…信じられませんか?」

白剣士「いや…信じることが大事っつっただろ」

…スッ


白剣士「小雷撃魔法!」

バリバリッ!!!…バリバリバリ!!

…ビシィ!!バリッ…バリッ…!!バリッ!!!


悠久姫「…おぉ」

ナイト「壁を反射しながら雷が…」


194 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:41:53 ID:27QWP6oE
 
星降軍人「…」キョロキョロ

…バリバリバリ!!


星降軍人「!?」

…ビリビリビリ!!!………ドシャッ……



ナイト「…お、おぉ、届いた!」

白剣士「…まじかよ」

錬金学士「よしっ!」グッ


195 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:42:27 ID:27QWP6oE
 
悠久姫「おぉ…す、すごいな…」

錬金学士「こんなことくらいしか、役に立てませんから…」


白剣士「充分すぎるぜ。ありがとよ」

錬金学士「は、はいっ!」

白剣士「それじゃ、先に進むぞ」


ナイト「あと少しだ」


196 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:42:58 ID:27QWP6oE
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【開発施設・前】


…コソッ

白剣士「…あった。ここだな」

錬金学士「間違いないですね。資料や、サンプルが置いてありますし」

白剣士「…白衣を着ているのは研究員か?」


ナイト「恐らくな。軍服もいる…戦闘要員か…」


白剣士「研究員が1人、戦闘員が3人…厄介だな」


197 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:43:53 ID:27QWP6oE
 
ナイト「…どうするか」

白剣士「…お?」


コンコン…

研究員「はい?」

…ガチャッ

民軍准尉「失礼しますよ」


研究員「み、民軍准尉殿!」


198 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:44:27 ID:27QWP6oE
 
白剣士「…!」

悠久姫「み、民軍准尉…っ!」


研究員「こんな地下まで…どうしたのですか?」

民軍准尉「不埒な話を聞いてますから、一応視察です」

研究員「なるほど…」


民軍准尉「爆弾の扱いは丁重に行ってますか?」

研究員「はい。一応、責任者である自分が、その鍵を持ってますし」


199 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:45:06 ID:27QWP6oE
 
民軍准尉「結構です。あの爆弾は、我々が巨大な敵組織である中央軍への最後の布石。大事にしてください」

研究員「はっ!」ビシッ

民軍准尉「一応、外側の警備員は増やしておきました。何かあったら連絡を下さい」

研究員「わかりました!」


民軍准尉「それでは、また後ほど」

研究員「はい」

…ガチャッ…バタンッ…


200 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:45:41 ID:27QWP6oE
 
白剣士「…聞いたか?」

ナイト「…ありがてぇ」

悠久姫「あの研究員、面白いようにしゃべってたの」

錬金学士「どうします?」


白剣士「とりあえず、相手は4人か…。外にも警備いるっつってたし、出来れば物音立てずに倒したいんだが…」


ナイト「こんな時、俺らの出番…だろ?」

錬金学士「変装用の服、もう1度役にたつんですね」


201 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:46:22 ID:27QWP6oE
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


バシャバシャッ!!


ナイト「おーい!誰か!」

戦闘員A「ん?どうしたー!?」

ナイト「こっち側で怪しい人物を捕まえた!来てくれ!」


戦闘員A「待て!今行く!」

タッタッタ…


202 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:46:52 ID:27QWP6oE
 
白剣士「せーの…っ!」


戦闘員A「!…何だ、お前っ…」

ゴシャッ…ドサッ


戦闘員B「…何だ今の音」

戦闘員C「おーい!どうしたー!」


錬金学士「早く来てください!大変なことがー!」


203 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:47:22 ID:27QWP6oE
 
戦闘員B「わかった!今行く!」

戦闘員C「待ってろ!」

タタタタッ…


白剣士「よいしょーっ」ブンッ


204 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:47:52 ID:27QWP6oE
 
………ドスドスッ!!!

ドサッ…ドサッ………


研究員「…あれ?どうしたんだ皆?」

…トコトコ


白剣士「…」

…グイッ!!…チャキンッ…


研究員「ふむぐっ!?」

白剣士「…声を出すな、斬るぞ」


205 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:48:39 ID:27QWP6oE
 
研究員「むーっ…!」

白剣士「…いくつか聞きたい事がある。お前の持ってる鍵は、中央軍から盗んだ設計図の爆弾のある部屋か?」

研究員「…」


白剣士「…」ブンッ

…ゴツッ!!…ドロッ…


研究員「〜っ…!」


206 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:49:14 ID:27QWP6oE
 
悠久姫「…っ」
 
 
白剣士「もう1度聞く。盗んだ設計図の爆弾のある部屋、なのか?」

研究員「…」コクン

白剣士「よし。その部屋はどこにある?」

研究員「…」チラッ


白剣士「…あの赤い扉の部屋か?」

研究員「…」コクン


207 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:49:46 ID:27QWP6oE
 
白剣士「お前らの、切り札…それは爆弾だけでいいんだな?」

研究員「…?」

白剣士「あ、いや…質問が悪かった。星降が、中央への脅しで使うのは、爆弾が全てなんだな?」

研究員「…」コクン


白剣士「わかった。他に何か聞きたいことがあるやつは?」


錬金学士「あ、あの、練成師ってやつは…いませんか?」

研究員「…」チラッ


208 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:50:34 ID:27QWP6oE
 
白剣士「…同じ部屋か?」

研究員「…」コクン


錬金学士「本当ですか、ありがとうございます!」


白剣士「ご苦労さん、情報ありがとよ」

研究員「…」ホッ

…ゴツンッ!!……ドサッ…


白剣士「…よっしゃ、鍵は…これだな。準備は、いいな?」


209 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:52:35 ID:27QWP6oE
 
ナイト「いいぞ」

悠久姫「…いつでも」

錬金学士「いいですよ…」


カチャカチャ…ガチャッ…ギィィィィ…!


210 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:53:06 ID:27QWP6oE
 
白剣士「…人がいる」


錬金学士「…練成師!?」

練成師「…その声は錬金学士?いや…まさかこんな場所に…」

錬金学士「僕だよ!」


練成師「錬金学士…どうしてここに!?」


錬金学士「…君を助けに。今、爆弾を処理して、素直に言えば、罪はきっと軽くなるはず!」

練成師「…そ、それで来たのか…?敵の陣地真っ只中に…?」


211 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:53:37 ID:27QWP6oE
 
錬金学士「そうだよ…僕と、中央に帰ろうよ…!」

練成師「…嫌だね」

錬金学士「…」


練成師「…ようやく俺は民軍准尉様に認められるところまで来たんだ。それを帰れるワケがない」


錬金学士「で、でも…友達として、僕は君を…!」

練成師「友達?誰が?」

錬金学士「…え?」


212 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:54:13 ID:27QWP6oE
 
練成師「俺は、君を友達と思ったことは一度もないよ?」ハハッ

錬金学士「え?…え?」

練成師「…え?」


錬金学士「で、でも、僕がイジめられてた時、助けてくれて…!励ましてくれたじゃないか…!」

練成師「あ、あぁー…それは…君が使えると思ったからだよ」ハハハ

錬金学士「つ…使える…?」


練成師「そうさ。君は頭がよかったからね。いずれ、星降に有益な技術を造ってくれたりするんじゃないかなーとか思ったりして」


213 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:54:48 ID:27QWP6oE
 
錬金学士「そ、そんな事で…?」

練成師「俺は、星降のためなら一生を棒に振って構わないと思ってたからね。それに、やっぱり、こうして爆弾を作ってくれたし」ハハハ

錬金学士「…と、と…友達っていうのは…ウソ、だったの…?」

練成師「ウ、ソ」


錬金学士「…っ!」


練成師「気持ち悪いんだよ、お前。少しイジめられたからって、うじうじさ…」


214 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:55:28 ID:27QWP6oE
 
錬金学士「……今までかけてくれた言葉も、ウソだったの…?」

練成師「…友達じゃないんだから、当たり前だろ」

錬金学士「そん…な…」


悠久姫「な…何て…ヤツじゃ…」


白剣士「おい…錬金学士、顔あげろ」

錬金学士「…うっ」グスッ

白剣士「俺らは、仲間だろ?仲間はさ、その前に友達だと思うんだ」


錬金学士「僕らは友達…ってことです、か?」ポロポロッ…


215 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:55:58 ID:27QWP6oE
 
白剣士「僕らも何も、仲間だろ。仲間は友達だろ?な?元気だせ」

錬金学士「…!」

白剣士「俺みたいなのじゃ不満かもしれねーけどな」

錬金学士「そ…そんなこと…!!」


白剣士「…ってなわけだ。練成師」

練成師「…何が、というわけなのさ」


216 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:57:17 ID:27QWP6oE
 
白剣士「俺の友達を、よくもバカにしたな?これで殴る理由はできたっつーわけだ」コキコキッ

練成師「…なるほど。理にかなっている」

白剣士「覚悟しろよ」


練成師「…あ、そうだ」

白剣士「あん?」

練成師「民軍准尉さんに…言われていたことがあったんだった」

白剣士「民軍准尉に?」


219 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/09/29(日) 08:09:35 ID:shDd8r3Y
216と217の間抜けてね?
間違ってたらごめんなさい

何はともあれ乙


221 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/29(日) 18:09:23 ID:27QWP6oE
>>217 >>218の間
 
練成師「…見て気づかない?今、ここに…爆弾は?」


白剣士「…ないな」

ナイト「そう。おかしいと思った。この部屋にいるのは、君と…その手に持っている赤いモノ」

錬金学士「…スイッチです」

白剣士「スイッチだと」


錬金学士「遠隔操作に改造したのかっ…、恐らくあれは爆弾が射出されるスイッチです!」

練成師「その爆弾は、中央国の都市部へ…"ボン"さ」


217 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/29(日) 07:58:53 ID:27QWP6oE
 
白剣士「そんなこと、させるかよ!」


練成師「え?」

…カチッ


ナイト「なっ…スイッチを押し…っ」

悠久姫「…!?」

錬金学士「れ、練成師…君は…一体何をして…」


白剣士「何やってるんだ、てめぇ!!!」


218 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/29(日) 07:59:38 ID:27QWP6oE
本日はここまでです、ありがとうございました。


220 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/09/29(日) 08:18:30 ID:Q7cWNp12
外に出てしまったので携帯から失礼します。

ナイトが爆弾が部屋にないことに気づき、
指摘すると錬成師が爆弾を射出するスイッチがこれだ、
という部分が落ちてます、指摘ありがとうございます。

帰宅後に追加貼り致します。


222 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/29(日) 18:10:11 ID:27QWP6oE
>>221 >>216>>217の間ですね 
重ね重ね申し訳ない。指摘ありがとうございました。


224 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:10:08 ID:bqe0/DfA
 
練成師「だから、民軍准尉さんの言葉。もし、この場所に、敵が入ったら…爆弾を射出しろってね」

白剣士「な…に…」

練成師「ま、発射まで時間あるかなぁ。屋上から中央都市部へ綺麗に飛んでいくよ」

白剣士「…っ」


練成師「処理されて困るくらいなら、使っちゃえって軽くいわれたんだ。で、今はそのときでしょ?」

白剣士「…頭のネジ、2、3本ないんじゃねーのお前…!」

練成師「ははは、そうかもね」


錬金学士「…」


225 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:10:48 ID:bqe0/DfA
 
ナイト「こうしちゃいられない、屋上へ急ごう!」

白剣士「…お前は、いつかぶっ飛ばす…覚えとけ、クソヤローが!」


練成師「…」


白剣士「姫、走れるか?今回はちっとキツイぞ」

ナイト「強行突破になる。とにかく、走らなければ!」

悠久姫「大丈夫じゃ。足手まといには…ならぬ!」

白剣士「その意気だ…いくぞ!」


226 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/30(月) 09:11:31 ID:bqe0/DfA
 
錬金学士「…練成師!」

練成師「あん?」


錬金学士「…必ず僕が、処理してみせる。待っていろ!」


練成師「ははっ、せいぜい頑張って」

…タッタッタッタッタッタッタ


練成師「どうせ、屋上にゃ…あの方が…ね」



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