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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 812 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/12/01(土) 11:06:39 ID:BVQVXVh2
ー
執事「………」
蒼頭「………」
執事「……お茶でもお入れしましょうか?」
蒼頭「茶などいらぬ!某を通さない理由を言え!」
執事「先程申したでは御座いませんか。貴女様の役目はここまでと」
蒼頭「それの意味がわからぬ故言っている!」
執事「……困りました。あまり語りたくは無いのですが……」
蒼頭「それに剣士を知っているかのような感じだったな……それについても言って貰おうか!」
執事「………」
蒼頭「言わぬのなら……力付くでも言わせる!」
執事「……わかりました。少しだけお話しましょう」
蒼頭「………」
- 813 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/01(土) 16:42:12 ID:BVQVXVh2
執事「女王様をここまでお連れした御礼にですよ?」
蒼頭「………」
執事「では、私めの主人……将軍様より女王様を御守りするよう仰せつかっていたと思いますが……どうでしょう?」
蒼頭「その通りだ」
執事「その理由は?」
蒼頭「………」
執事「なるほど。何故旦那様は貴女様を御選びになられたかもわかりませんね?」
蒼頭「如何にも……」
執事「何も御存知無いのによくもまあ引き受けたものです……」
蒼頭「………」
執事「最初から説明した方が宜しいようですね」
蒼頭「………」
執事「おほんッ……何故貴女様が選ばれたか。それは貴女様が人間では無かったからで御座います」
蒼頭「ん……将軍は某が人間で無いと初めから知っていたのか?」
- 814 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/02(日) 14:11:55 ID:Lvv6ds/A
執事「はい。何故知っていたのか……それはお教え出来ませんが」
蒼頭「………」
執事「貴女様が人間に対して友好的な魔物である事……これを利用したと言うわけです」
蒼頭「意味がわからぬ……確かに某は魔物で人間に対して敵対している訳では無いがそれがなんだと言うんだ?」
執事「常時、魔物であるから貴女様の居場所がこちらに伝わっていた……としたらどうします?」
蒼頭「な……」
執事「女王様を遠ざけておきたいがそれを任せられる人間がいない。だが魔物の中にはいたという訳です」
蒼頭「……そんな事をお前は出来るのか?」
執事「いいえ、私めでは御座いません。旦那様が出来るので御座います」
蒼頭「もし……某がここへ戻って来なくても探し出せると言う事か……」
執事「はい。女王様を見捨てるなり殺すなりすれば別ですが」
蒼頭「………」
- 815 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/02(日) 21:48:40 ID:re6xmRV2
執事「次に……もう御察しだとは思いますが、貴女様方といた坊っちゃんもとい剣士様は……」
蒼頭「……将軍の親類か何かか」
執事「はい……旦那様の御子息で御座います」
蒼頭「………」
執事「………」
蒼頭「そうか……」
執事「では、褒美はここまでにさせて頂きます」
蒼頭「申し訳無いが……ひとつだけ聞きたい事がある。よいか?」
執事「……何で御座いましょう?」
蒼頭「剣士と……将軍はこの国の事について繋がっていたのか……?」
執事「いいえ……」
蒼頭「わかった……褒美は終わっているのに答えて頂き感謝する……」
執事「いえ」
蒼頭「………」
- 816 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/03(月) 21:09:35 ID:YbFkfJR2
執事「………」
蒼頭「まだ色々と聴きたい事があるのだが……もう話さないので御座ろう?」
執事「左様で御座います」
蒼頭「……ならばもう用は無い。御老人、申し訳無いがそこを通らせて頂く」
執事「………」
蒼頭「この先に将軍が待ち構えているのだろ?剣士達を待たせるのも悪いからな……」チャッ……
執事「……やめておかれた方が宜しいと思いますが」
蒼頭「………」
執事「仕方ありませんね……今はティースプーンくらいしか持ち合わせていないので御勘弁ください」
蒼頭「某をあまり嘗めるなよ……」
執事「いえいえ、嘗めてなど……端から相手になりませんので」
蒼頭「………」バッ!
執事「………」
- 817 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/09(日) 16:01:19 ID:qybLtnUc
ー
ワアアアアァァァァァ……
召喚士「ぐはははぁかかってこいー」
ネメア (こいつあきて来たんだな……)
召喚士「はぁ……ネメアこれいつまでやるの……」
ネメア「………」
召喚士「ネメア?」
ネメア「何かおかしい……」
召喚士「何が?」
ネメア「先程から城門より人が出てきていないんだ……」
召喚士「じゃあ終わり!?」
ネメア「そう簡単に終わるか……だが何か変だ」
召喚士「………」
ネメア「召喚士よ……」
- 818 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/09(日) 16:59:28 ID:qybLtnUc
召喚士「んぅ?」
ネメア「今から城門を突破し突入するぞ」
召喚士「………」
ウオォォォォォォオ………
召喚士「凄いいっぱい人がいるんだけど……」
ネメア「突っ切って行け!突撃だぁッ!」
召喚士「………」
ダダダダッ!
召喚士 (……あれ?気が付かなかったけど……兵士の中にも女の人はいるんだなぁ……)
召喚士「………」
召喚士「突撃だぁぁぁぁッ!」
召喚士 (うん!今からオッパイを偶然にも触れてしまうかもしれないけど故意!じゃ無いからな!うんッ!)
ネメア「………」
召喚士「うおおおおッ!」
- 819 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/09(日) 17:44:49 ID:9ct4IUpc
色々ぶれないな
- 821 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/10(月) 09:44:05 ID:GsE1S7Q6
ー
来たぞぉぉぉッ!
召喚士「ぐはははははッ!」
ズダダダダッ!
召喚士 (あの子は筋肉付き過ぎパス!あの子は貧乳パス!)
ネメア「おい!城門から反れてるぞ!」
召喚士 (あの子はキープ!……いた!いたぞ……クククッ)
ネメア「召喚士聞いてるのか!?」
召喚士「………」ピタッ
ネメア「止まるな!」
召喚士「止まれ……人間どもよぉぉッ!」
ネメア「……?」
召喚士「………」
ザワ……ザワ……
ダダダダッ!ガシッ!
- 822 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/10(月) 10:00:40 ID:GsE1S7Q6
女兵士「ひぁッ!?」
召喚士「動くなよぉぉぉッ!この女の血肉を浴びたく無ければなッ!」
ネメア「な、何をやってるんだ貴様!」
卑怯なッ!魔王が本性を現した!
召喚士「………」
女兵士「………」ガタガタ……
召喚士 (鎧邪魔だな……うん、俺は今魔王だからな!無理矢理取らないとそれらしくない!仕方無いもんな魔王だし!うひょょ!)
ネメア (こいつ……そうか、この女を盾にして進めば兵達を傷付けず行けると言う訳か。なるほど……)
召喚士「……クククッ」ガシッ!
女兵士「い、嫌……」
召喚士「アハハハハッ!」バリッ!
ネメア「………」
召喚士「さあ!この女が四散するところを見たくないのならば道を開けよッ!」
- 823 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/10(月) 18:06:24 ID:GsE1S7Q6
ー
姫宮「………」
剣士「何故執事をやってるかは知らねえがな……」
喚起士「生身の人間が素手でドラゴンと渡り合うなんて信じられません……」
ジノ「あの爺ちゃんはあたしの見る限り普通の人間だったよ……」
喚起士「………」
剣士「……だからあいつはヤバイんだって。蒼頭を置いてきた理由……わかって貰えたか?」
喚起士「……はい」
剣士「………」
姫宮「剣士……」
剣士「ん?なんだ?」
姫宮「将軍と……剣士は知り合いなの……?」
剣士「俺の親父だ」
姫宮「………」
- 824 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/10(月) 18:14:20 ID:GsE1S7Q6
剣士「姫さんよ……いいか」
姫宮「………」
剣士「これから先、お前にとってつれえ事があるかもしれねえ……」
姫宮「………」
剣士「言いたくねえが王とかその周りが殺されてるかも
姫宮「やめてッ!」
剣士「聞け!……お前がそれで怒ったり恨んだりしてもよ……その矛先は全部俺に向けてくれ」
姫宮「………」
剣士「………」
喚起士「……姫宮さん」
剣士「さぁ……着いたぜ。行くぞ」
バターンッ!
- 825 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/13(木) 06:43:10 ID:rHXHOVwY
ー
蒼頭「ぐはぁっ……はぁはぁ……」
執事「………」
蒼頭 (こ、こいつ……強いなんてもんじゃない……)
執事「そろそろお止めになられたら如何でしょう」
蒼頭「まだだッ!」バッ!
執事「……言ったではありませんか、相手にならないと」
蒼頭「アァァァァッ!」ヒュバッ!
執事「これではとてもとても……」
蒼頭「チィッ!ダアァァァッ!」シュバッ!
執事「………」スゥ……バッ
蒼頭「あがが……」
執事「後一歩……踏み込んでいたらこの蹴りで貴女様のお顔を潰した事になりますね」
蒼頭「………」
- 827 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/14(金) 17:12:34 ID:q8BDpEmQ
執事「ふむ……」
蒼頭「……?」
傭兵「………」ソゥ……
執事「如何なさいましたか?」
蒼頭「あ……いや……」
執事「……?」
傭兵「喰らえやッ!」バッ!
バカンッ!
執事「ふぐぁ!?」
傭兵「ははッ!蒼頭、こんなじい様に手こずってるようじゃお前もまだまだ
執事「ハァッ!」
傭兵「」ドサ……
蒼頭「………」
- 828 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/14(金) 18:09:22 ID:q8BDpEmQ
執事 (な、なんと……)
蒼頭 (弱すぎるだろ……)
執事 (これ程己の気配を消せる輩がこの国にいたとは……)
蒼頭 (助太刀するならもっと確りと助けんか!)
執事「いやはや……驚きました……」
蒼頭「邪魔が入ってしまったな……」
執事「はい……私めが思うにこの方は国に遣える暗殺者ではないかと」
蒼頭「………」
執事「ですが、悟られず近付ける技術は卓越していても肝心の攻撃がこれでは……」
蒼頭「………」
執事「勿体無い……」
蒼頭 (誤解だと言った方がいいので御座ろうか……)
執事「………」
- 829 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/15(土) 02:32:19 ID:hX/7warQ
傭兵www
- 830 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/15(土) 15:02:38 ID:jBlTRcGY
蒼頭「……はあ」
執事 (まだこの城に人が残っていたのですね……私めとしたことが旦那様に叱られてしまいます)
蒼頭「………」
執事 (……ならばこの者、居なかった事にすれば!)
蒼頭「おい」
執事「な、なんで御座いましょう?」
蒼頭「後、一撃……某の攻撃を受けて貰えないだろか」
執事「一撃で御座いますか……」
蒼頭「某の全身全霊を賭けた一撃……これが通らなければ某を好きにしていい」
執事「………」
蒼頭「………」
執事「わかりました。来なさい」
蒼頭「然らば……」ザッ!
執事「………」
蒼頭「グオォォォォッ!!!」ギリギリッ……
- 831 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/15(土) 15:39:36 ID:jBlTRcGY
ー
バターンッ!
ネメア「何とか兵達を追い出し城門を閉められたが……」
召喚士「ネメアさ……」
ネメア「なんだ?」
召喚士「もう隠すとか隠れる気無いよな……」
女兵士「………」
ネメア「知られてもたかが知れてる。もう構わなくてもいい」
召喚士「そう……で?おかしくない?」
ネメア「確かにおかしいな……何故誰もいないのか……」
召喚士「………」
ネメア「ここが戦場になる訳でもあるまいし……城内の者達を逃がしたとも考えられんし」
召喚士「ねぇ君さ、いいかな?」
女兵士「そう言う事ね……」
召喚士、ネメア「……?」
- 832 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/15(土) 22:21:07 ID:jBlTRcGY
女兵士「さっきからの変な声……それが魔王なんでしょッ!?」
ネメア「………」
女兵士「おかしいと思った……こんな間抜けな顔した人が魔王だなんて有り得ない!」
召喚士「………」
ネメア「この女……実に良くわかっているな」
召喚士「………」
女兵士「それに!これも魔王の仕業何でしょ!」
ネメア「女、いいか。これは我々の仕業では無い。後、私は魔王では無い」
女兵士「………」
ネメア「わかったか」
女兵士「あの強さ……魔王以外有り得ないでしょってッ!」
ネメア「ぐぬぅ……めんどくさい!お前のせいだぞ!」
召喚士「………」
- 833 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/15(土) 22:29:20 ID:jBlTRcGY
女兵士「この人間を操っておいて認めないなんて……」
ネメア「操って無い!」
召喚士「……操られてたよぉ」
ネメア「貴様ッ!」
女兵士「やっぱり……」
召喚士「兵士さん怖かったよぉぉ!助けてくださいぃぃ」
女兵士「………」
ネメア「違う!こいつが力を手に入れ調子図いて!」
女兵士「魔王め……なんと卑怯な……」
ネメア「………」
召喚士 (チャンスだッ!このまま怖かったふりをしてオッパイヘダイブッ!)
ネメア「もういい……魔王でよい……」
女兵士「そんな事認めなくてもわかってる!」
- 834 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/15(土) 23:52:40 ID:17SHfXgw
召喚士ほんとブレないな
- 836 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/17(月) 23:49:34 ID:R39RSvY2
召喚士 (いや待てよ……あれ?魔王のせいにしちゃえば何でもしていい……?)ニヤ……
女兵士「おのれ……城の人達を何処へやった!?」
ネメア「知るか!」
女兵士「そのにやけた面をして知らないって言うの!?」
ネメア「は?」
召喚士「ぐああぁッ!……へ、兵士さん……助け……」
女兵士「だ、大丈夫か!」
召喚士「グハハハッ!再びこの身体は乗っ取ったぁあ!」
女兵士「ぐっ!おのれ……」
召喚士「クククッ……この人間を解放して欲しいのならば!」バッ!
女兵士「な、何をするつもりだ!」
召喚士「わかるだろ……ふふふ」
- 837 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/18(火) 00:13:43 ID:EBjJr2Ik
女兵士「………」
召喚士 (今だッ!オッパイタッチッ!)カチン!
女兵士「くッ……私一人では無かったらお前なんて……」
召喚士「………」カチン!
女兵士「私に力があったらこんな屈辱を味わう事もぉ!」
召喚士「……固いんだけど」カチン!
女兵士「あぁ?インナーアーマーばかり触って……」
召喚士「インナー……アーマー……?」
女兵士「……?」
召喚士「………」
女兵士「………」
召喚士「おのれ人間んんッ!謀ったなあッ!!!」
ネメア「………」
- 838 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/18(火) 23:26:18 ID:nA.F6Jow
ワロタ
- 839 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/19(水) 17:48:27 ID:PyBldEFs
ー
剣士「………」
将軍「女王、やっとお戻りになりましたか」
姫宮「………」
将軍「ふふふ……そう睨まないで頂きたい。何分こちらにも事情と言うものがありましてな」
姫宮「こんな事やめて……」
将軍「こんな事?」
姫宮「戦争しようとしている事を!」
将軍「戦争しようなどとは……ふっ」
姫宮「………」
将軍「女王は少し勘違いをされていますな。戦争など私はしませんよ」
姫宮「ならなんで進軍しようとしているの……」
将軍「ああ、あれは足りない分の贄で御座います。女王」
姫宮「贄……?」
- 840 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 03:55:43 ID:nW6FwvZk
喚起士「贄とは何ですか!」
将軍「………」
喚起士「………」
将軍「女……女王のお供ご苦労だった」
喚起士「質問に答えなさい!」
剣士「………」バッ……
喚起士「………」
剣士「おい……魔喚士って奴はどこにいる?」
将軍「………」
剣士「言えよ……お前の相手は俺がする」
将軍「誰かと思えば使えぬ屑か。お前も女王の元にいたとはな」
剣士「………」
将軍「どう言う出会いがあったのか知らんが……お前には関係無い。出て行け」
- 841 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 23:19:06 ID:gRINAyfg
こっちはシリアスだというのに召喚士ときたら
- 842 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/21(金) 08:10:41 ID:iYlUDVCg
剣士「はっ、悪りいな。俺はこいつを死んでも守るって約束しちまってるんだよ」
将軍「………」
剣士「だから出て行かねえし……おめえが悪さしようとしているのも止めなきゃならねえんだ」
将軍「くだらん理由だな。それに……少しはまともになっているかと思えば出来ぬ約束をする辺り屑は変わらんものだ」
剣士「………」
将軍「兄弟揃ってどうしようもない……」
剣士「てめえの子供だろうが……何言ってやがる……」
将軍「私の子なら私に従うべきだ。それが出来ぬのなら私の子では無い!」
剣士「ふん……それこそくだらねえ」
将軍「己の生きる道を受け入れられなかったお前にはわかるまい」
剣士「わかって堪るかよ」
- 843 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/21(金) 19:27:05 ID:iYlUDVCg
将軍「だがもういい。親族だろうが何だろうが関係無くなるのだからな」
剣士「それはどう言うこった……?てめえの自慢の馬鹿兄貴もどうでもいいのか?」
将軍「奴は死んだ」
剣士「死んだのか……」
将軍「親の権威だけで勇者に仕立てあげられた癖にそれを自分の力と過信した愚か者だ。どうでもいい」
剣士「………」
喚起士 (勇者?……魔物との戦闘で亡くなった勇者の事でしょうか……)
剣士「てめえが殺ったのか……」
将軍「魔物の討伐に失敗……馬鹿な輩には相応しい末路だ。ふはははっ」
剣士「………」
将軍「……だがな、奴は素晴らしい土産を置いていってくれたぞ」
剣士「………」
- 844 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/21(金) 21:41:00 ID:iYlUDVCg
将軍「血と言うものはこれ程素晴らしい物とは思っていなかった……」
剣士「……?」
将軍「ある血族が残した遺産……これをあの愚か者は私に教えてくれた」
剣士「………」
将軍「そして私は知った。その遺産の使い方と血族の生き残りがいる場所を」
喚起士「まさか……」
姫宮「……え」
将軍「中々察しがいい。女王こそその血族の生き残り……」
姫宮「………」
将軍「遠い昔に魔導の理を得た天才……その血を女王は継いでいる」
喚起士「……この国の王達はその血脈を受け継いでいると?」
将軍「国など関係無い。もちろん王も……ただ女王だけが受け継いだ」
喚起士「そんな事が有り得るんですか……姫宮さんだけが……」
- 845 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/22(土) 13:40:22 ID:PboNy.Ik
将軍「この国の王と……女王とでは血が繋がっていないとしたらどうだ?」
姫宮「うそ……」
喚起士「………」
姫宮「そんな事無い!私はこの国で生まれて御父様の子で!」
将軍「……その自分の生い立ちが正しいと思っているのか?」
姫宮「正しいに決まってる!それじゃなきゃ……私は……私……」
将軍「ふふ……」
姫宮「………」
剣士「クソが……小娘苛めて何が楽しい」
将軍「事実を述べただけだ」
剣士「………」
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