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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その27
563 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:13:14.50 ID:ZhNx7enKo
既に投下したのかと思った…何ぞこの流れ…!?
あ、いやレスが付く事は嬉しき事です!感謝!↓続き


564 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:14:05.95 ID:ZhNx7enKo
左大臣「……ぐっ!」

右大臣「左大臣、これで殿下の意思も分かったであろう?」

左大臣「……あァ、分かった分かったァ」

エリート「……」

左大臣「良かろう、ならばァ……明日、ケリを付けようではないかァ」

右文官「勝ち目はないぞ!無駄な事は慎む事だな!」

左大臣「どうかなァ?」

エリート「……?」

左大臣「まぁいい、では戻るとするかァ。行くぞ、左文官」

左文官「……っ」

左大臣「どうしたァ?早くせんかァ」

左文官「…………」

左大臣「貴様ァ……」

左文官「私は……長きに渡り、貴方に付き従って参りました……」

左大臣「……」


565 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:14:34.17 ID:ZhNx7enKo
左文官「陛下や王家に不義を働く結果と相成ろうと、貧しき者も豊かに……」

皇太子「……」

左文官「皆が平和に暮らせる国造りを、経済をと……」

エリート「……」

左文官「それが……魔物と通じて?限られた富裕層の利権?」

右大臣「左文官。これが現実だ」

左文官「私は……何の為に……」

ガクッ…クシャッ

左文官「陛下は私を……こんなにも信頼してくれていたというのに……っ」

皇太子「左文官、お前に非はない。お前は正しいと思った道を進んだだけだ」

左文官「殿下……っ」

右大臣「全ての元凶はこやつよ。誤った標識を示していた左大臣、貴様がな」

左大臣「……」

右大臣「貴様こそが選民思想の上におけるファシズムそのものではないか!」

左大臣「勝手に吼えるが言いわァ」


566 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:15:01.72 ID:ZhNx7enKo
右大臣「……」

左大臣「戦う事しか脳のない堅物共にはァ、所詮、その程度の発想だなァ」

エリート「貴方は分かっておらぬ」

右大臣「本気で魔物が人間との共存を望むと、約束を守ると思っているのか?」

左大臣「……あァ?」

魔道士「……いますっ!」

皇太子「……?」

魔道士「確かに、良い魔物さんも沢山います……」

左大臣「……フッハハハァ!王女、貴女は私の――」

魔道士「でも、みんな……魔王はそうじゃないって言ってます」

左大臣「!?」

魔道士「だから、みんなが仲良く暮らすには、魔王を倒さなくちゃいけないんですっ!」

左大臣「く……っ!」

魔道士「その為に……みんな頑張ってるんじゃないですかっ!」

右大臣「王女の申す通りよ。貴様はいい加減、舞台から降りるが良い」


567 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:15:56.25 ID:ZhNx7enKo
左大臣「……どいつもこいつも、勘に触る連中よ」

ザッ

左大臣「明日だァ!全ては明日、ケリを付けてくれるわァ!!」

カツカツカツカツ…

魔道士「……っ」

皇太子「魔道士、よく言ってくれた」

魔道士「まだ震えが……止まりませんよ……っ」

エリート「しかし左大臣は何故、あれ程までに強気なのか……」

右秘書官「何か切り札でも持っているのだろうか」

右大臣「そんな生易しいものではない」

エリート「……と、言いますと?」

右大臣「議会の投票数で我らが優位なのは間違いない」

右文官「……っ」

右大臣「どうすれば防げると思う?至ってシンプルな発想だ」

エリート「ま……まさかっ!?」


568 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:17:27.82 ID:ZhNx7enKo
右大臣「……そうだ。実力行使で、消すつもりよ」

右秘書官「――!?」

社長「お、おいっ!私はどうなるっ!?」

院長「いやだっ!死にたくない……助けてくれぇ!!」

双子父「……っ」

エリート「今日は王宮内から出ない事です。その上で……」

右大臣「改めて、良いかな?」

ザッザッザ

ジュニア「ハッハ、我らのお役目は要人の護衛!」

眼鏡「やるしかないね」

賢者「……ふぅ」

院長「た、頼む!金ならあるっ!!幾らでも出すぞ!!」

ドクター「父さん、いい加減にして下さい」

院長「……っ」

ドクター「見苦しいにも程があります」


569 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:18:22.33 ID:ZhNx7enKo
ジュニア「ともかく、ここにいる限りは、我らがお守り致しますよ」

双子父「任せて……宜しいのか?」

エリート「功績ランク2位の眼鏡殿」

眼鏡「……どうも」

魔道士「功績ランク3位のジュニアさん。あの再来のマジシャンさんの息子ですっ」

ジュニア「おぉ!?ナース姿もいいねぇ……魔道士ちゃん!ハッハ!」

右大臣「そして魔道学校学園長の孫である賢者」

賢者「……ふぅ」

皇太子「これだけの面子が揃っている。まず心配は要らないだろう」

社長「たっ、頼むぞ!」

ジュニア「へいへい」

エリート「……しかし」

ジュニア「今の内に左大臣を……ってか?」

エリート「……」

ジュニア「気持ちは分かるが人間同士はなぁ……。それに、その役目は……」


570 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:19:47.58 ID:ZhNx7enKo
ザッザッザ

左大臣「……っ」

〜左大臣の屋敷〜

左翼官「……お帰りなさいませ」

左大臣「……どけ」

ドンッ…ザッザッザ

左翼官「……っ」

左大臣「何だァ?何か文句でもあるのかァ?」

左翼官「……左大臣様、もう……打つ手は……っ」

左大臣「あァ!?私に意見する気かァ!!」

左翼官「そのような事は……」

左大臣「ならば下がれいっ!」

左翼官「左大臣様っ、最早勝ち目は御座いませぬ!もうやめましょう!」

左大臣「何ぃ……?」

左翼官「魔物の手を借りてまで、そこまでする必要は御座いませぬ!」


571 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:20:16.48 ID:ZhNx7enKo
左大臣「……貴様ァ、知っておったのかァ」

左翼官「私は、経済機関へ勤めて、かなりの月日を過ごしました」

左大臣「……」

左翼官「新人の頃より国在り方など、貴方様より多数……勉強させて頂きました」

左大臣「何が言いたい?」

左翼官「世界が正しい方向へ進むのであれば、魔物の力を借りる……」

左大臣「……」

左翼官「多少の事には犠牲も止む無し。そう言い聞かせ……慕って参りました」

左大臣「だからァ、何が言いたいのだァ!」

左翼官「しかし左大臣様、ここ最近の政策はいき過ぎておると思われます」

左大臣「ならばァ、どうしろと言うのかァ!?」

左翼官「ここは再び時機を……」

左大臣「黙れぃ!!」

左翼官「っ!!」

左大臣「もう……後には退けんのだァ!!」


572 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:20:54.21 ID:ZhNx7enKo
左翼官「……っ」

左大臣「……もう良い、下がれ」

左翼官「左大臣様、私は……」

左大臣「下がれと言っておるのだァ!!」

左翼官「……っ」

左大臣「そして、二度と顔を見せるなァ」

左翼官「――っ!?」

左大臣「貴様はァ、今日限りでクビだァ」

左翼官「…………」

左大臣「今すぐ立ち去れぃ!!」

左翼官「……失礼……致します」

クルッ…ザッザッザッザ…

左大臣「……馬鹿者めがァ」

ザッザッザ…カツカツカツカツ

左大臣「……っ!?」


573 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:21:53.00 ID:ZhNx7enKo
屋敷内地下。かつて戦士が囚われた私設牢獄の更にその先、

やや開けた、薄暗い部屋が広がっている。

ザッザッザッザ

かつてこの屋敷を建てた主は王家を支える貴族であった。

おそらくは貯蔵庫などにでもつかわれていたのであろう。

左大臣「……」

そのひっそりと佇む空間は、彼らにとって好都合そのものであった。

フワッ…ストッ

ネクロマンサー「……」

左大臣「貴様ァ、今更何をぬけぬけとやってきたァ!?」

ネクロマンサー「仰ってる意味が分かりませんが」

左大臣「殿下と王女が逃亡したのだァ!何故、追っ手を差し向けて暗殺せなんだァ!」

ネクロマンサー「……計画外だからですよ」

左大臣「……何だとぉ?」

ネクロマンサー「そんな想定外の事に、貴重な部下は割けませんよ」


574 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:22:33.32 ID:ZhNx7enKo
左大臣「何をほざいておるかァ!お陰こっちは――」

ネクロマンサー「何か、勘違いしておりませんか?」

左大臣「……あァ?」

ネクロマンサー「指揮者は、貴方ではないでしょう?」

左大臣「何だと……っ」

ネクロマンサー「所詮、ただの一奏者。大人しく演じておれば良いものを」

左大臣「この私を……愚弄するかァ!!」

ネクロマンサー「身勝手な行為で次々と下手を打ち……」

スッ…ザッザッザ

ネクロマンサー「とうとう、洗礼を与えた貴重な人間までも失い……」

左大臣「……ぐ……くっ!」

ネクロマンサー「貴方、どう責任を取るおつもりです?」

左大臣「まだだァ、まだ間に合う!」

ネクロマンサー「ほぅ」

左大臣「直ちに駒をぶつけろ!要人共を消すのだァ!」


575 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:23:28.72 ID:ZhNx7enKo
ネクロマンサー「……」

左大臣「分からぬかァ?明朝、議会を起こす。当然、現状の数では敗北必死よ」

ネクロマンサー「……でしょうね」

左大臣「しかしだァ、議決権のある要人を消してしまえばァ、票は減る!」

ネクロマンサー「それで、殺せ……と?」

左大臣「そうだァ。可決さえしてしまえばこっちのものよ!!フッハハハァ!!」

ネクロマンサー「駒……ねぇ」

左大臣「可決さえしてしまえばこっちのもの。しかし否決されればァ……」

ネクロマンサー「終わり、ですか」

左大臣「ここが正念場だァ。何が何でも防ぐのだァ」

ネクロマンサー「それで、貴方は何を為さるのですか?」

左大臣「……?」

ネクロマンサー「まさか、お一人……手を汚さぬつもりではないでしょうねぇ?」

左大臣「……何をしろと言うのだァ?」

ネクロマンサー「……洗礼を受けなさい」


576 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:24:33.61 ID:ZhNx7enKo
左大臣「何……?」

ネクロマンサー「いい加減、貴方も魔族化しなさい、と申したのですよ」

左大臣「……」

ネクロマンサー「魔族に忠誠を誓ったのでしょう?」

左大臣「忠誠?私は魔王と共に歩むと申したのだァ」

ネクロマンサー「それがどういう意味か、当然……分かっているでしょうね?」

左大臣「私に……魔族になれと申すのかァ!?」

ネクロマンサー「……ククッ、どうしようもないお人だ」

左大臣「あァ?」

ネクロマンサー「他人には手を汚させて、自分はそ知らぬ顔……」

スゥッ

ネクロマンサー「そんな暴挙、許されるとでも?」

左大臣「よ、寄るなァ……っ!!何を――」

ピトッ

ネクロマンサー「この魔石に私がね、少し魔力を送るだけでいいんです」


577 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:25:01.08 ID:ZhNx7enKo
左大臣「――!?」

ネクロマンサー「既に研究は……完成段階になる。ククッ」

左大臣「きっ、きさ――」

ピリッ!!

左大臣「――!!」

ネクロマンサー「ようこそ、魔族の世界へ」

左大臣「……ッ」

ネクロマンサー「では、後は頑張ってください」

左大臣「待てっ!!」

ネクロマンサー「……それともう一つ」

左大臣「……?」

ネクロマンサー「そこの人間、始末した方が良いですよ?」

左大臣「な……っ!?」

バッ!!

格闘家「っ!!」


578 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:25:34.83 ID:ZhNx7enKo
左大臣「貴様ァ……見ていたなァ!?」

ネクロマンサー「では、私は失礼しますよ。ククッ」

左大臣「待てっ!その者を始末せんかァ!?」

ネクロマンサー「ご自身でやられたらどうです?私は忙しいのですよ」

フワッ

左大臣「待てっ!!……くっ!!」

ザッ

左大臣「貴様ァ、どうやって入り込んだァ!?」

ジャキッ…フォンッ!!

ネクロマンサー「――!?」

ザシュウウゥゥゥゥ!!

ネクロマンサー「何者です?不意打ちとは言え、一撃で私の腕を斬り落とすとは……」

ザッザッザ

天才「……ハーッハッハッハ!!俺様を知らんとはモグリにも程があんぞ?」

格闘家「師匠っ!!」


579 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:26:10.99 ID:ZhNx7enKo
左大臣「まだ蝿がいたかァ……」

天才「どこから入っただぁ?魔物が入れるような家に人間様が入れねぇわけねーだろ」

ネクロマンサー「やれやれ。余計な事をするとこれですよ」

スゥッ

天才「逃がすかぁ!!」

ババッ!!

ネクロマンサー「逃げますよ。ここでは力も使えないですからねぇ」

フオンッ…サアアァァァァ…

天才「……ちっ」

格闘家「……っ」

天才「何をボサっと突っ立ってやがる!!」

格闘家「!?」

天才「早く証拠持って、本部へ向かえ!!」

格闘家「は、はい」

タタッ


580 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:26:54.06 ID:ZhNx7enKo
左大臣「逃がすかァ!!」

ザッ

天才「おぉーっと、ここは通行止めだ」

左大臣「……ッ」

天才「通りたければ、この俺様を倒していきなっ!!」

左大臣「…………」

天才「……おいおい、リアクションしろよ。この台詞、言ってみたかったんだぜ?」

左大臣「どいつもこいつも……人をコケにしやがってえぇ!!」

天才「おら、かかってきな」

左大臣「使えぬ人間、使えぬ魔物……懲り懲りだァ」

天才「お前、本当に馬鹿だな」

左大臣「……」

天才「てめぇが手綱握ってたつもりなんだろーがよ」

左大臣「……」

天才「所詮、利用されてた駒だったって話だよ。気付いてんだろ?認めろよ」


581 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:27:33.50 ID:ZhNx7enKo
左大臣「ウガアアァァァァ!!」

天才「俺だってなぁ、人間相手にはやりたくねぇんだ」

左大臣「グッフウウゥゥゥゥ……」

天才「魔族化出来んだろ?してみろよ。おら、かかって来いよ」

左大臣「……そこまで言うのならばァ、見せてやるさァ!!」

天才「よぉし、それでいい。この刻を……ずーっと待ってたぜ」

左大臣「……グアアァァァァ!!」

ゴキッ!!…ベキベキベキィ!!…ズグググッ

天才「おほぉ」

左大臣「グ……ガガアアァァァァーッ!!」

天才「オーク……じゃねぇな。ま、とにかくお前にピッタリな豚のバケモンだわ」

左大臣「フッシュルルウウゥゥゥゥ」

ズシイイィィン

左大臣「コロス……コロス!!」

天才「そりゃあ、こっちの台詞だぜぇ!!ハーッハッハッハ!!」


582 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:28:12.14 ID:ZhNx7enKo
〜国軍本部、副司令室〜

副司令官「……」

フワッ

副司令官「……あまり、こちらには顔をだして欲しくないものですね」

ネクロマンサー「ククッ、就任のご挨拶がまだでしたので。総司令官殿」

副司令官「まだ正式な辞令は出ていませんよ。それに……」

ギィッ…カツカツカツ

副司令官「総司令になれば、総司令室へ移らなくてはいけません」

ネクロマンサー「あそこは結界石で固められていますからねぇ」

副司令官「貴方も顔を出せなくなりますよ」

ネクロマンサー「……まぁ、本国へ来るのもこれが最後でしょう」

副司令官「終わりですか?」

ネクロマンサー「どこかの馬鹿が好き勝手暴れたせいで、内部崩壊は頓挫しました」

副司令官「……」

ネクロマンサー「あとは貴方にかかっていますよ」


583 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:28:48.31 ID:ZhNx7enKo
副司令官「王宮が終息する今、軍部を混乱させるだけで手一杯ですよ」

ネクロマンサー「……おやおや、随分と弱気な」

副司令官「ご先祖様、もはや内通は困難な状況となりつつあります」

ネクロマンサー「……全く、仕方ないですねぇ」

副司令官「まもなく私も、合流させて頂きたいと思います」

ネクロマンサー「……致し方ないですね」

副司令官「後片付けを済ませ次第、向かわせて頂きますよ」

ネクロマンサー「……ククッ。それではお待ちしておりますよ……魔王城でね」

副司令官「はい」

ネクロマンサー「やはり貴方はいい。私の地を引く者の事だけはありますよ」

副司令官「ありがとうございます」

ネクロマンサー「では、ヨロシク」

副司令官「はっ」

スゥッ

副司令官「…………」


584 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:29:59.13 ID:ZhNx7enKo
〜左大臣の屋敷〜

天才「……」

左大臣「ブ……グアアァァァァ!!」

ズドオオォォォォンッ!!

左大臣「……グウゥ」

天才「冗談だろ?」

左大臣「……ウ……ガアアァァァァーッ!!」

ドズウウゥゥゥゥンッ

天才「お前……本当に戦う気があんのか?」

左大臣「グウウゥゥ……」

天才「こんな雑魚に何人もの人間が踊らされて……」

左大臣「……コロスゥ」

天才「命を吸われて……死んでいったんだよなぁ」

左大臣「コロスウウゥゥ!!」

天才「情けなさ過ぎて……反吐がでらぁ!!」


585 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:30:56.18 ID:ZhNx7enKo
ザッ…ビュオンッ!!……ザシュウウゥゥゥゥ

左大臣「ギアアァァァァーッ!!」

天才「こんな雑魚、五行を使うまでもねぇ」

左大臣「目が……目ガアアァァァァーッ!!」

天才「その程度でガタガタ言ってんじゃねぇぞコラァ!!」

ヒュオッ……ザシュウウゥゥゥゥ!!

左大臣「ギヒヤアアァァァァ!!」

天才「お次は……左腕ぇ!!」

ドズンッ!!…ブシャアアァァァァ!!

左大臣「ヒ……イギッ、痛イイィィィィ!!」

天才「まだだ、楽には死なせねぇ」

チャキッ

天才「両腕の次は……両脚いってみようかぁ!!」

ザシュッ!!

左大臣「グブウウゥゥゥゥーッ!!」


586 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:31:47.22 ID:ZhNx7enKo
ドゴォッ!!…ザンッ!!

左大臣「ガ……ブゥ」

ドッシャアアァァァァ

天才「貴様に利用された人々の痛み、こんなモンじゃあねーぞ」

ザスッ

左大臣「モッモオォ許シ――」

天才「あぁ!?」

ザシュッ!1

左大臣「ウガアアァァァァ!!」

シュウウゥゥゥゥ

天才「魔族化ももう限界か?収縮してんぞ」

左大臣「も……やめ……」

天才「最後に問う。死にたくなければ答えろ」

左大臣「……ウ……ウゥ」

天才「内通者はてめぇと副司令と、残りは誰だ?」


587 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:32:24.60 ID:ZhNx7enKo
左大臣「……ショ……ウカンシノ、オトコ……」

天才「……名前は?」

左大臣「……」

天才「――!?ほぉ、なるほどなぁ」

左大臣「頼ム……タスケ――」

ドズゥッ!!……バシュンッ!!

左大臣「テ――――」

ガクッ

天才「……助ける、わけねーだろ」

チャキッ

天才「……これで準備は整った」

ザッザッザ

天才「いよいよ、始めるとするかねぇ。ハーッハッハッハ!」

野望を内に秘めたまま、左大臣はこの世から姿を消した。

暗躍し続けた巨悪の最後は、実に呆気ないものであったと言う……。


588 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:32:54.50 ID:ZhNx7enKo
〜国軍本部、会議室〜

青年兵「……本当ですか!?」

格闘家「これが証拠の写真です」

隊長「ちゃんと撮れてんだろうなぁ?」

格闘家「多分。不器用なんで何とも……」

青年兵「すぐに博士の元へっ!」

国軍兵「ははっ!」

タッタッタッタッタ

隊長「それで、左大臣は?」

格闘家「おそらく師匠が……カタを付けるでしょう」

男隊員「生け捕らねぇのか?」

隊長「もはや生かしておく価値はなかろう。泳がせて炙りだしきったからな」

青年兵「……写真の現像が終わり次第、確認作業に入ります」

女隊員「はいッス!!」

青年兵「左大臣様がクロと確定の後、屋敷へ踏み込みます!」


593 名前:NIPPERがお送りします(福岡県) [sage] 投稿日:2011/04/08(金) 19:45:05.08 ID:2BeW0ALAo
>>1乙

召喚師の男ってまさか…


594 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/08(金) 19:47:13.30 ID:DRrRGrODO
>>1乙っす

左大臣ざまぁ


601 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 00:29:22.91 ID:mTiMm7QAO
召喚男の該当者が思いの外多くて狙いが定まらない…
とりあえず青龍先生の爺は除外なのかな?
もう何を信じたらいいのかわからないや!


607 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 02:46:08.75 ID:fEl6wDEDO
オークじゃない豚みたいなアンデットてなんだ? 
一瞬アークデーモンかと思ったけどあれは悪魔だしな


608 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:04:17.48 ID:JXnmJxFDO
>>607
ジブリ繋がりでポルコロッソさんとか…
キャラ的に違うよなww

単純に左大臣の内面の醜さが反映されて
豚の様な醜悪な外見をした魔物へと変貌したんじゃないかな?


632 名前:NIPPERがお送りします(長崎県) [] 投稿日:2011/04/10(日) 16:52:30.34 ID:ox/DZ3VNo
もともとVIPだし雑談自体が迷惑なわけじゃないと
ニコ厨みたいなのが毎度毎度気持ち悪いノリなのがどうもね
いっそコテでもつけてくれりゃNGしやすいのに


633 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/10(日) 22:42:15.42 ID:6AUk8/z+o
ニコニコなんざ知ったこっちゃないし気にもならんが
お前みたいな、ニコ厨が云々と因縁付けてスレ汚す奴が迷惑


637 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/10(日) 23:32:42.57 ID:w4WVq/9i0
ここまでは春厨の提供でお送り致しました



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