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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その18
958 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:18:57.00 ID:.EvLenEo
〜南方司令部〜

伝令「ラクシャーサの軍勢、その数およそ300近く…近郊まで迫っております!」

南方副司令「……」

伝令「しかしながら…南側より迂回し、手薄な西側へと移動を…」

南方兵「くそぉ…!奴らも馬鹿ではないか…っ」

南方副司令「いや、それで構わん」

南方兵「……?」

南方副司令「南の兵を半分程、東へ追撃に回せ!」

伝令「ははぁ!」

南方副司令「我らも西側へ移動する。弓兵と魔道兵中心に…進め!」

南方兵「了解であります!」

衛兵「なるほど…。西方司令部の連中をぶつけて…」

南方副司令「こちらまで来れないなら、無理にでも戦って貰うさ!」

衛兵「これで西方には借りが出来てしまいましたな…」

南方副司令「…いずれ返すさ。今は迎撃の事のみ考えろ!続けっ!!」


959 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:19:27.25 ID:.EvLenEo
〜東の町〜

南方弓長「構え…っ!……斉射ぁ!!」

シュシュシュシュシュンッ!!…シュシュンッ!!

弓兵「撃て撃て撃てぇ!近づけさせるなぁ!!」

バシュッ…ドドドドッ…ドシュッ

ゴロツキ「土塁をもっと積み上げろぉ!侵入させんなよ!」

チンピラ「ボスッ!谷間に引きつけたぞ!!」

ボス「よし…!」

ザッ

ボス「来いっ、スキュラ!!」

シュイィィン…ドドオオォォッ!!…ザッパアアァァンッ!!

番長「おぉ…!見事な水計…っ!!」

谷間に追い込まれたラクシャーサを、スキュラの津波が一気に飲み込む。

番長「こちらも負けてられぬでゴワス…!いざっ、カトブレパス!!」

親衛隊長「カモーン!リンドヴルム!!」


960 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:20:15.58 ID:.EvLenEo
ドドオオォォ…ズガアアァァッ!!

白虎嬢「いらして、ベヒーモス」

シュイィン……ドズウウゥゥンッ

ラクシャーサ「何だこのバケモノッ!?」

キュイイィィ……カッ!!

ラクシャーサ「ぎゃああ……っ……」

ドジュウウゥゥ…

ゴロツキ「すっげ…。一撃で10匹近く…」

ボス「よぉし…!いける、いけるぞ!」

南方弓長「まだよっ!敵は500近くいるわ、油断しないでっ!」

伝令「た、大変です…!!」

南方弓長「何っ!」

伝令「更に後方…魔物の大軍が出現…っ!!」

ボス「……!?」

伝令「その数……1000近くかと!!」


961 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:20:59.98 ID:.EvLenEo
南方弓長「…な…何ですって!?」

チンピラ「も…もう駄目だ、そんな数どうやって…」

親衛隊長「ゲーム…オーバーですね……」

ボス「…まだ終わったわけじゃないだろうがっ!諦めるなよ!」

ゴロツキ「でもそんな数どうやって……」

南方弓長「…考えるわ。とにかく目の前のラクシャーサを撃退してっ!」

番長「やるしか…ないでゴワスな…!」

白虎嬢「頑張ります〜」

タッタッタ

ボス「姉御っ!」

南方弓長「…何よ」

ボス「そうは言っても…策はあるのか?」

南方弓長「あるわけないでしょ…!」

ボス「どうすんだよ!?動揺が広がっちまうぞ…」

南方弓長「…考えるわよ。とにかく今は…数を減らしてっ!」


962 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:21:26.56 ID:.EvLenEo
〜赤壁〜

伝令「南の街、東の町ともに魔王軍が侵攻中!」

南方参謀「…ラーヴァナの狙いはこれだったの…?」

タッタッタ…ザザッ

南方魔道長「おい!!外をみてくれっ!!」

南方参謀「……!?」

タッタッタッタッタ

南方参謀「…な、何よ…あれは!?」

赤壁の城壁からも確認が出来る程巨大な牛魔王の姿。

南方魔道長「あんなでけぇ魔物見た事もねぇ…」

南方参謀「……駄目ね。増援に出ましょう」

南方魔道長「……到底敵う相手じゃねぇぞ?」

南方参謀「それでも戦っている仲間がいるのよ!見捨てるわけにいかないじゃないっ!」

南方魔道長「…おい、正門に馬を回せ。騎兵隊もだ!」

騎兵「了解致しました!」


963 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:21:52.30 ID:.EvLenEo
ザッ

南方参謀「……回復役も準備して!」

衛生兵「はは!!」

南方魔道長「……さて、行くとするか」

南方参謀「…魔道長は赤壁の防衛を頼むわっ」

南方魔道長「……おいおい、そうもいかんだろ」

南方参謀「私達の帰る場所…残しておいてくれないと」

南方魔道長「…分かったよ。その代わり…無事に帰ってこい!」

南方参謀「…モチロンよっ!みんなも…一緒にね!」

南方参謀は正門へと足を進め、馬に跨り手綱を握り締める。

南方参謀「…では、しゅっぱ……」

ザッ

南方参謀「……あなた…っ」

ザッザッザ

格闘家「……」


964 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/24(火) 17:22:20.37 ID:IoYpvp6o
どうあがいても、絶望 のキャッチコピーが浮かんだ


965 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:22:22.17 ID:.EvLenEo
〜南の街、郊外〜

南方兵「……」

ザッザッザ

南方兵「…!?お疲れ様です!!」

南方副司令「……どうだ?」

南方兵「南より一気に迂回してきた為、兵に多少の混乱があります…」

南方副司令「……」

南方兵「しかし…弓と魔法で牽制し、街には近づかせないようにしております!」

南方副司令「…それでいい。倒す必要はない…うまく追いやれ!」

南方兵「はは!」

南方副司令「…数が足りんぞ!どんどん射かけんか!!」

弓兵「撃てぇ!!」

魔道兵「付加と炎を交互に放て!!」

南方兵「ん…!?魔物が進行方向を変え始めました…!!」

南方副司令「…よぅし!食いついてくれたか!」


966 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:23:06.93 ID:.EvLenEo


ラクシャーサ「背後に敵ィ…!?」

ジャリッ

ラクシャーサ「ああ、厄介だな!街の前に叩いちまおうぜ!」

ラクシャーサの群れは南の街より西へと向きを変える。

ラクシャーサ「こんだけの数だぁ!蹂躙しろ!グハハハ!!」

ドドオオォォ…

西方兵「魔王軍の侵攻ルートが変わりました!こちらに来ます!!」

ザッザッザ

西方参謀「…ヒック。南の軟弱野郎共が…こっちを餌にしやがったなぁ?」

西方副司令「援軍に主戦させる気…!?信じられない!」

西方司令「ああぁ…もう終わりだ!これは退くしかない…っ」

西方参謀「ただ退いてもしゃあないでしょう。少しは減らしましょうや」

西方副司令「全軍、迎撃の構えっ!」

西方司令「あわわ…っ、い…遺書…遺書を書かなきゃ!」


967 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:23:51.55 ID:.EvLenEo
ガチャガチャガチャッ…ザザッ

西方副司令「魔道兵は火と氷の付加を交互にかけなさい」

弓兵「……構えーっ!」

西方参謀「…射よ!……ヒック」

西方副司令「参謀、アレを…」

西方参謀「使うのかい?」

西方副司令「博士にテストを頼まれてるのよ」

西方参謀「へいへい。……霹靂車の用意をしろいっ!」

西方兵「もう出せます!」

西方参謀「準備いいねぇ〜!」

西方副司令「司令っ!貴方は指揮を執って下さいな」

西方司令「し、しかし…!遺書がまだ…っ」

ビリビリッ…ポイッ

西方副司令「司令部に何百枚も用意してあるでしょう?」

遺書を破り捨てながら、西方副司令はツヴァイハンダーを西方司令へと手渡す。


968 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:24:20.31 ID:.EvLenEo
ガシッ

西方司令「……」

西方参謀「霹靂車…前方へ!」

西方副司令「はい、司令も行ってらっしゃい!」

ドンッ…ヨタッ

西方司令「お…うわわっ」

西方兵「司令が出撃なさるぞ!最前線へ送り込め!!」

ドンッ…ポイッ…ヨロッ…ゲシィッ…

もみくちゃんびされながら最前線へと到達する西方司令。

西方司令「ひゃああぁぁ!!」

ラクシャーサ「……なんだ…コイツ」

ヒュンッ!!…サクッ

ラクシャーサ「…かわした?」

ツツーッ

西方司令「…血…血がぁ!?」


969 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:24:48.46 ID:.EvLenEo
西方兵「来るぞ!!後退ーっ!!」

ラクシャーサ「…あん?」

ドドドドドド…

ラクシャーサ「へ…っ!?」

ドンッ!!…ブシュウウゥゥ!!

西方司令「……」

ムクリッ……ザッザッザッザ

ラクシャーサ「な、なんだ!?一人で近づいてくるぞ…!?」

西方司令「……血が…っ」

ラクシャーサ「……?」

西方司令「血が…たぎるぜぇ…!ブッ殺してやる!!」

ヒュオッ!!

西方司令「うーおりゃああぁぁ!!」

西方司令の振りかぶる大剣が、目の前の魔物もろとも地面を叩き割る。

ドッグシャアアァァァァッ!!


970 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:25:38.04 ID:.EvLenEo
ラクシャーサ「グギャアアァァーッ!!」

西方司令「もう…百丁!!」

ドゴンッ!!…ドッグオオォォンッ!!…ゴシャアアァァッ!!

ラクシャーサ「何なんだコイツ…ッ!退が…ぐがあぁ!!」

ドズウウゥゥンッ…

西方参謀「司令もスイッチ入ったみてぇだな。こっちも行こうかねぇ…ヒック」

ガラガラガラッ…ゴトンッ

西方兵「装填!!」

西方副司令「何発分あるの?」

西方参謀「試作機だしな。テスト用の小せぇのが5発だ」

グググッ……ゴトンッ

西方兵「……装填完了!」

西方参謀「さぁ…記念すべき一発目!ぶちかませっ!!」

西方兵「霹靂車……発射ぁーっ!!」

バシュンッ!!


971 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:26:04.75 ID:.EvLenEo
霹靂車と呼ばれるそれは、大型の荷車を改造した投石機である。

スプーンのような発射部分をゴムで固定し、発射と同時にそれを外す。

ビュオッ!!…ゴオオォォォォ…

テコの原理で勢いよく飛ぶ仕掛けは、バーテンが使用したバリスタと同様である。

だが、投石となる対象物…それは巨大な結界石であった。

ラクシャーサ「空から巨大な岩が…!!」

ドッズウウゥゥゥゥンッ!!

ラクシャーサ「岩じゃな……結界…石…」

ジュウウゥゥゥゥ!!

西方兵「着弾確認!次弾装填っ!!」

西方参謀「想像以上の威力だな…!」

西方副司令「普通の岩でも牽制程度には使えそう…」

西方参謀「ま、結界石を使えるのは西方の特権みてぇなモンよ…ヒック」

西方副司令「そりゃそうね…」

西方参謀「それ、次々ぶっ放してやんな!味方に当てんなよぉ!」


972 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:26:31.87 ID:.EvLenEo
ズドンッ!!……ゴッシャアアァァッ!!

西方司令「皆殺しだぁ!!一匹も逃がすなよおおぉぉ!!」

西方兵「司令!前方奥より人影が…!味方のようです!!」

西方司令「南方の迂回してきた奴らか!よーし……」

ザッ

西方司令「奴らに得物を奪われんなよ!全て西方の手柄にしろぉ!!」

西方兵「うおおぉぉ!!」

ラクシャーサの群れを迎撃する西方軍。その背後には、先程まで南側を

防衛していた南方軍の半数が、背後を突く形で戦闘に加わる。

〜南の街〜

南方兵「南の兵が追いつきました!挟撃の形となってます!」

南方副司令「勝機!我らも討って出るぞ!!」

南方副司令は馬に飛び乗り、一直線に戦地へと駆ける。

南方兵「副司令に続けーっ!遅れを取るなぁー!!」

南方副司令「これで三方向からの詰め…!狙い通りだ!」


973 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:27:01.04 ID:.EvLenEo
〜東の町〜

伝令「魔物の増援が…まもなく到達致します…!」

ボス「くっそぉ!!姉御っ!!」

南方弓長「……駄目っ、無策よ」

白虎嬢「それっ!」

ドドオオォォンッ!!

親衛隊長「ホワイトタイガーガール、そろそろ退きましょう」

番長「これ以上は…危険でゴワス!」

ボス「こうなったら…町中に篭城するしか…」

南方弓長「そんな事っ、駄目よ!」

ボス「じゃあ…どうすりゃいいんだよ!!」

ゴロツキ「…ボ…ボス…」

ボス「あんんだよ!!」

ゴロツキは後方に砂塵を巻き上げ迫る、魔物の大軍を指差す。

南方弓長「……な…んて数…っ!」


974 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:27:30.89 ID:.EvLenEo
ボス「……くっそぉ!!どうしろってん……」

チンピラ「そうなんだけど、よ…様子が…」

ボス「…!?」

ゴロツキ「さっきから…揉めてないか?」

南方弓長「え…!?な…何っ!?」

ゴロツキ「ほら、魔物同士…ぶつかり合ってる」

南方弓長は眼鏡の位置を直し、じっと目を凝らす。

ワアアァァァァ…

番長「何が…どうなって……」

親衛隊長「とにかく…今のうちにリトリートしましょう!」

白虎嬢「はいぃ〜」

タッタッタッタ…

南方弓長「ど…どういう事っ!?あの魔物の群れは…味方なの!?」

ボス「分からん…分からんが、この機を逃すわけにゃいかないよなぁ!」

ゴロツキ「…行くか!?」


975 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/24(火) 17:27:49.83 ID:VpQam2ko
相変わらず、西方司令が頼りないwwwwww
よく司令になれたな…


976 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:27:56.74 ID:.EvLenEo
ボス「…モチロンだ!!一気に殲滅すっぞぉ!!」

チンピラ「いよっしゃあ!続けーっ!」

南方兵「若い連中に負けてられるか!行け行けぇ!!」

同士討ちする魔物達の間隙を縫い、剣をてにした兵が一気に再出撃を始める。

番長「おぉ!あそこに合流するでゴワス!!」

親衛隊長「リンドヴルム!スカイから援護ですよぉ!」

ボス「姉御!ボサッとしてねぇで援護射撃しろいっ!」

南方弓長「あ…っ、そ…そうね!……弓隊!」

ザザッ

南方弓長「撃てぇーっ!!」

バシュシュシュシュッ!!

ラクシャーサ「なにがどうな……ぐぶぅ…!!」

ボス「いけるぞ!今度こそ押し返せ!!」

ラクシャーサ「援軍じゃないのか!?何で…っ!!」

挟撃されるラクシャーサの大軍は潰走し、形勢はほぼ逆転の形となった。


977 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:28:46.20 ID:.EvLenEo
〜火焔山〜

牛魔王「グッフフフ…!!」

――「総員っ…構えぃ!!」

ザザッ

牛魔王「壮観…壮観!」

南方司令「……っ」

盗賊「……」

崖の上に並ぶ1000匹以上と思われる魔物の大軍。

弓を引く者、剣を構える者、羽を大きく広げ羽ばたかせる者…。

牛魔王(……なんだ…この……違和感は?)

ザッザッザ

崖の上、最前列に一匹の魔物が立ちはだかる。

牛魔王「――ッ!!」

召喚士「……あ……あぁ…っ!!」

牛魔王「……ハヌ…マーンッ!!」


978 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:29:37.82 ID:.EvLenEo
ハヌマーン「目標は…牛魔王!!一斉に放てぇ!!」

バシュシュシュシュシュッ!!…

おびただしい数の矢が空を覆い、牛魔王へと一斉に放たれる。

オーク「撃てぇ!!頑張れーっ!!」

マーマン「おらぁ!左右からデカブツの足を止めろぉ!」

牛魔王「ヌゥ…ッ!?…小…賢しい!!」

ハヌマーン「敵はたったの一人!怯む事はないぞ!」

ドドドドドドオオォォ…

戦士「あ…いつら…っ!!」

隊長「味方……なの…か!?」

天才「…そうか、そういう事か」

南方司令「……?」

天才「行方を眩ました各地の魔物の小隊…。やっと分かったぜ…!」

牛魔王「…ええいっ!ウジ虫どもが、纏わりおってぇ!!」

魔物の群れはナイフや矢を射かけながら、牛魔王の両足へと纏わり付く。


979 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:30:05.92 ID:.EvLenEo
タタッ

ハヌマーン「盗賊殿っ、無事か!?」

盗賊「……ハヌマーン……ありがと」

マーマン「遅くなって悪りぃな!」

戦士「いんや…助かったぜ!」

オーク「…オラ、頑張るから!!

魔道士「オークさん…!皆さん!ありがとうございますっ!」

テクテクテク

法師「遅くなり…申し訳ありません」

召喚士「…いえっ、助かりました」

南方司令「こちらは…?」

召喚士「先の南東国第二皇子、次男様です」

法師「やめて下され。今はただのしがない法師でございます」

南方司令「助太刀感謝。しかし…この魔物達は…?」

法師「細かい説明は後ほど。今は眼前の敵を倒す事が先決かと」


980 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:30:43.72 ID:.EvLenEo
ザッザッザ

天才「…法師サンの言う通りだ。世間話してる場合じゃねーぞ」

隊長「…んで…どうすんだ?」

天才「……全員集まれ」

天才の掛け声で一同は天才を中心に輪を囲むように集う。

天才「…一度しか言わねぇ。よーく聞け」

女隊員「……はいッス」

天才「四行でも食い止められなかったとなると、残るは……」

隊長「五行か…。しかしどうやって……」

天才「俺が撃つ」

召喚士「!?」

天才「もちろん死なん程度に微弱のやつだ」

盗賊「……」

天才「……つーか、残る魔力じゃそんなモンが限界だ」

戦士「……んで?」


981 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:31:15.55 ID:.EvLenEo
天才「当然、そんな五行じゃあのデカブツの足止め程度にしかならん」

ハヌマーン「だろうな。あの巨体を滅するには相当量が必要だろう」

天才「そこで、だ。お前ら全員で一行ずつ…さっきみてぇに援護してくれ」

魔道士「……?」

天才「アレの四肢、頭部…そこに各一行ずつブチ込んでくれ」

南方司令「…出来んのか?そんな事……」

天才「やるしかねぇんだよ」

隊長「……編制を始めよう」

南方司令「……分かったよ」

天才「お前らは、さっきと同じだ。頼んだぞ」

盗賊「…ああ」

魔道士「が、頑張りますっ!」

南方司令「当然、俺は前衛だ」

隊長「…俺もだな」

天才「剣もねぇ分際で何言ってやがる。それにその怪我じゃもう役に立たん」


982 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:31:48.87 ID:.EvLenEo
隊長「……しかしだな」

天才「後衛に回れ。土行は十八番だろう」

隊長「……あ、ああ」

戦士「あとは…俺か」

女隊員「戦士さんの付加は自分がやるッスよ!!」

戦士「…頼む!」

青年兵「しかし…これでは三行しか……」

ザッ

ハヌマーン「某が行こう」

召喚士「ハヌマーンさん…!」

魔道士「でも…付加は…?」

法師「頼もしい男がいますよ」

法師はマーマンを指差し、にっこりと笑う。

マーマン「お…俺かよっ!」

ハヌマーン「お主の水行は強力だ。お主以外おるまい…」


983 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:32:16.62 ID:.EvLenEo
マーマン「……わ、分かったよ!」

戦士「これで四行……」

南方司令「…おいおい、これで終わりか?」

天才「……」

――「俺が……火を……」

ヨロッ…テクテク…テク…

天才「…いけんのか?」

男隊員「四の五の言ってる…場合じゃ…ねぇだろ…っ」

青年兵「前衛があと一人…」

戦士「オークか…青年兵か……召喚士か…」

召喚士「…俺が行くよ!」

天才「いけんのか?」

召喚士「分かりません…。しかしこのままでは…」

隊長「前衛じゃない奴に任せるのは…ちと不安が残るぞ…?」

天才「……賭けるかそれとも…」


984 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:33:19.25 ID:.EvLenEo
ドドッドドッドドッドドッ…

戦士「…何の音だ…?」

オーク「う、後ろ…!」

一同の背後、森の奥より数頭の馬が飛び出す。

騎兵「……おぉ!ご無事か!!」

南方司令「援軍か!!」

ドドッドドッ…ドドォ…

南方参謀「司令っ!みんなも無事…じゃなさそうね…」

天才「お前…っ!!」

格闘家「し…師匠」

天才「いいところに来た!……最後の一撃、いけるか!?」

格闘家「…その為に…来ました」

天才「……これで駒が揃ったぞ」

隊長「ナイスタイミングだ!」

召喚士「これで揃った…っ!最後の一撃……いきましょう!」


986 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/24(火) 17:43:58.57 ID:U2J9Hzw0
緊迫する場面だな
まさに胸が熱くなる展開だ





が、もみくちゃんにワラタ


987 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 17:49:17.15 ID:.EvLenEo
魔道士「19スレ目です!よろしくお願いいますねっ!えへへ!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1282639369/

>>986
本当だ…これは失礼致しました…

続きは次スレからがいいですかね…残り少ないし…
では、一旦抜けさせて頂きます!ノシ


988 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/08/24(火) 17:50:40.68 ID:346Es3Qo
ここでお預けか・・・


992 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/08/24(火) 18:17:37.53 ID:.EvLenEo
>>988
む…それではちょっとオマケを…!

宇宙世紀00xx…。世界は核の…違った、人類は宇宙(略

クワトロ「クワトロ・バジーナ、百式…出る!」

ハリー「良いMSだ。私のスモーに勝るとも劣らん…!」

ピピピッピピピッピピピッ…

南方弓長「十時の方向より金色のMSが二機…早いっ!」

南方司令「総員っ、第一戦闘配備!!」

ゼクス「あれが…国軍の新型艦『セキヘキ』か…」

ブオンッ!!……ブウウゥゥンッ!!

ゼクス「…!?……ビームツヴァイハンダーだと…っ?」

天才「ハーッハッハッハ!ガンダムジーニアスの力…見せてやるよ!」

ガシイィンッ!!

青年兵「ガンダムワイバーン…出ますっ!」

召喚士「…ガンダムコカトリス、召喚士…行きますっ!!」

ゴウッ!!

――続かない


993 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/24(火) 18:20:43.13 ID:VpQam2ko
カオスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
逆に見たいわwwwwwwwwwwwwwwww


999 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/24(火) 19:46:54.59 ID:f9XIQWgo
今気が付いたがこのままだと最後召喚士の出番ない…


1000 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/24(火) 19:53:08.00 ID:ZJwOt3ko
1000



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