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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その27
149 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/27(日) 23:50:08.22 ID:jpxVP+umo
〜東方、東の城〜

ワアアァァ

名代「……なかなかしぶといものですね」

帝「……ああ」

鬼丸「兵糧攻めとか回りくどい事してんねーで、さっさと強行突破しちまおうぜ?」

名代「駄目だ」

鬼丸「何でだよ!?その方が短期間でバシっとだな……」

名代「力で押す事ばかりが戦ではない。それが人間の戦い方だ」

鬼丸「……」

帝「いいか鬼丸、兵糧攻めというのは、あくまで被害を最小限に留める戦術なのだ」

鬼丸「そうかぁ?」

名代「ここ数日の動きを見て分からぬか?投降者の数…枚挙にいとまがないぞ」

帝「それはつまり、敵の数が減る上に、こちらの数が増えるという事だ」

鬼丸「なるほどなぁ。ただ減らすだけじゃねぇって事か!」

帝「そうだぞ。それが戦上手というものだ」


150 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/27(日) 23:53:09.87 ID:jpxVP+umo
ドドッドドッドドッ

伝令「ご注進ーっ!!」

名代「どうした!?」

伝令「本国より伝令っ!!本国の国王陛下が崩御との事!!」

帝「っ!!」

名代「それで、本国は何と申しておるのだ!?」

伝令「いえっ、第一報のみにて……詳細は追ってご連絡するとの事です!!」

鬼丸「何だ、あっちの王が死んだのか?」

帝「……そのようだな」

鬼丸「すると、どうなるんだ?」

名代「先日参られた殿下が、本国の王となるであろう」

鬼丸「んじゃ、何の問題もないじゃねーか。代わりの王がいるんだろ?」

名代「まぁ……それはそうなのだが……」

鬼丸「結局よ、誰が王になったって……やる事は決まってんだ。変わんねーよ」

帝「……そうだな。鬼丸、お前の言う通りだ」


151 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/27(日) 23:53:39.31 ID:jpxVP+umo
ザザザザッ…スタッ

火忍「…………」

戦士父「……何だ?」

火忍「…いえ、大した身のこなしだと思い、驚いているところです」

戦士父「いやいや、皆には敵わぬよ。それに随分と歳も取った」

火忍「……」

下忍「あそこが、東の城の裏門です」

火忍「成程な。噂どおり、脱出用の隠し門てわけだ」

下忍「しかしこの包囲の中、突破出来るとは思えませぬが……」

火忍「いーや、兵糧攻めももうかなりの日数だ。そろそろ敵さんの底も尽きるはず」

戦士父「ここまで降伏しないと言うならば、最後まで徹底抗戦の構えであろうな」

火忍「……もしくは、既にポックリいっちまってたりしてな」

戦士父「……ん!?」

火忍「何か出てくるぞっ!」

木々の間に隠れた裏門がゆっくりと開き、茶色い馬がひょっこりと顔をだした。


152 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/27(日) 23:54:11.62 ID:jpxVP+umo
パッカパッカパッカ

火忍「来たっ!!東の大名だ!!」

下忍「……我らは周囲を固めますっ!」

シュバッ…シュバッ!!

火忍「戦士父殿、宜しいか?」

戦士父「……ああ、いつでも」

チャキッ

火忍「では……いざ――」

戦士父「待てっ!!」

火忍「!?」

戦士父「上を……」

火忍「……?」

フォンッ…シュイイィィ

火忍「あ……れは……っ!!」

戦士父「魔物か……」


153 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/27(日) 23:55:50.09 ID:jpxVP+umo
スタッ

東の大名「あ…あわわわわっ」

夜行「おやおや?どこへ行くってんだい?ヒヒッ!」

東の大名「もっ、もはやこの城もおしまいじゃあ!わ、わしは逃げるぞぉ!!」

夜行「やれやれ。逃げるって、どこへ行くってんだい」

東の大名「あ、あんたらが匿って……いやっ、代わりにあいつらを蹴散らしてくれ!」

夜行「……おやおや、何か勘違いしちゃあいねぇかい?」

ザッザッザ

東の大名「ひっ、ひいぃ!!」

夜行「こちとらね、お前さんがどうなろうと……知ったこっちゃあないんだよ」

衛兵「大名様!お下が――」

ブンッ!!……ボトッ…ゴロゴロゴロッ

東の大名「ひひっ、ひいいぃぃーっ!!」

夜行「騒ぐなって。一撃で楽にしてやるから……ヒヒッ」

東の大名「いやじゃっ!!いやじゃああぁぁーっ!!」


154 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/27(日) 23:57:07.71 ID:jpxVP+umo
ブンッ……ザシュウウゥゥ

夜行「…………」

東の大名「ぎっ、ぎひひっひひいいぃぃー」

ジョロロロ…

夜行「……誰だい?余興に割り込んじゃあ…いけないねぇ」

ザッザッザ

戦士父「……」

火忍「…ちっ、何でこんな下衆の助けに…小便まで漏らしてやがる」

戦士父「その者を後方へ」

火忍「了解した!……戦士父殿!!」

戦士父「……」

火忍「その妖怪……不死ですぜ。直に退却を!」

戦士父「…承知した」

夜行「……ほぉ、殺り合おうってのかい?」

戦士父「……」


155 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/27(日) 23:59:29.65 ID:jpxVP+umo
夜行「仕方ないねぇ……」

ジャキッ

夜行「この大刀……かわせるかいっ?」

グオォッ!!

戦士父「大刀なら……見慣れているさっ!!」

夜行が大きく振りかぶる大刀を潜り抜け、戦士父は槍を捻る様に突き出す。

夜行「――ッ!?」

戦士父「はああぁぁ!!」

シュゴオォッ!!……ドヴォッ!!

槍は夜行の右肩を抉るように貫き、右腕もろとも大刀を後方へと吹き飛ばした。

戦士父「ふううぅぅ……っ」

夜行「……やるねぇ」

ザッザッザッザッザ

夜行「まさか、腕ごと弾き飛ばされるとは……予想外予想外。ヒヒッ」

先程、一刀の下に絶命した衛兵から槍を奪い取る夜行。


156 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 00:00:03.96 ID:hmqvJLnzo
夜行「…ヒヒッ、こりゃあいい槍だねぇ」

戦士父「……」

チャッ

夜行「さーて、これで間合いは一緒。続きと行こうかねぇ」

ズズッ…ズブブブブッ

戦士父「……っ」

夜行「腕の再生見ても、顔色一つ変えないとはねぇ……」

ザッザッザ

夜行「あんた、戦い慣れてるね。こりゃ楽しめそうだね」

両者が構える槍の穂先が触れる程の間合いにまで近づく。

夜行「……」

戦士父「……」

ヒュオッ!!…ガキンッ…チュインッ…ガキイイィィ!!

夜行「……ヒヒッ、こりゃあ思った以上だ」

戦士父「……っ」


157 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 00:31:27.25 ID:hmqvJLnzo
本日ここまでにて!
多数のご支援ありがとうです!
それではおやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

火忍「……」

戦士父「…何か?」

火忍(…くっ、この人が姫様の義理の父に……っ)

戦士父「…?」

火忍「はっ!俺は何を諦めているんだ……!?」

戦士父「……一体、どうしたというのだ?」

火忍「諦めたら…そこで試合終了じゃないか!バカッ、俺のバカッ!」

戦士父「……あの」

火忍「戦士父殿っ!貴方の息子には…負けませんからね!!」

戦士父「…すまん。全くもって意味が分からん」


162 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:25:23.01 ID:RuOqXbTYo
ババッ

夜行「全部弾き返すたぁ、大したモンだねぇ」

戦士父「……」

初手の攻防は、互いの長得物が激しくぶつかり合い、相殺に終わった。

これを良と取るは夜行。悪と取るは戦士父。

戦士父(……あの槍をへし折るつもりでしかけたのだ)

ザザッ…チャキッ

戦士父(それが……この結果はどうだ)

夜行「さーて、二回戦といこうかねぇ」

ヒュバッ!!

戦士父(こいつの実力も然る事ながら、この槍の強度……っ!)

ガキイイィィンッ!!…ググググッ

戦士父(……間違いない。ゾディアック!!)

夜行「…ヒヒッ、顔色が優れないねぇ」

戦士父「…………」


163 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:25:59.59 ID:RuOqXbTYo
グググッ…ザスッ

戦士父「……ちっ」

夜行「押し返す力は、持ってないみたいだねぇ」

戦士父とて決して貧弱なわけではない。むしろ人間からすれば強靭な部類に属する。

しかしながら魔族のそれとは非にならない。夜行の強大な肉体から繰り出される、

単純な力。それは努力でどうこうなるというものではない。

夜行「人間てのは、脆弱だねぇ」

戦士父「だから美しいし、経験にもなる」

夜行「へぇ」

戦士父「こんな言葉を知っているか?」

夜行「……?」

戦士父「押して駄目なら……引いてみろ、ってな!」

クンッ…ガクンッ

夜行「何……ぃ!?」

戦士父「これが魔物には存在しない……経験というものだっ!」


164 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:26:48.35 ID:RuOqXbTYo
勢いよく槍を手前に引き戻し、夜行はバランスを大幅に崩した。

夜行「う……おっ、こんな子供騙し……」

そもそも夜行はその身を以って飛行が可能である。

たかがバランスを崩された程度では、何ら影響にも及ばない。

戦士父「……」

しかしそれは戦士父も把握していた。だからこそ仕掛けたのである。

夜行「ヒヒッ。残念だったなぁ!」

こちらが身を引けば、夜行は必ずそれに乗じ、攻撃に転じるであろうと。

ブオンッ!!…ギュルルルッ!!

夜行は前のめりに体を崩すと、その重心、反動を利用して槍を振り下ろした。

相手は身を引き、態勢を整える前の動作。到底、回避は不能と思われた。

だが、夜行の予想とは全く異なる結果が今、眼前にて展開されているのだ。

夜行「――ッ!!」

戦士父「まぁ、そうくるだろうと思ったよ」

夜行の振り下ろした槍の柄を、戦士父の十字槍が穂先で挟むように捕らえていた。


165 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:27:15.84 ID:RuOqXbTYo
夜行「何だ……これは……っ!!」

戦士父「はああぁぁーっ!!」

両手で捻るように繰り出された十字槍。それを戦士父は逆方向へと再び捻り突く。

ギュルルルルッ!!

夜行「!?」

回転する十字槍により、当然、そこに挟み込まれた夜行の手にする槍も捻られる。

バチイイィィッ!!

回転に耐える事の出来なかった槍が、空中へと大きく弾き飛ばされた。

夜行「ち……っ!」

夜行はその槍を拾うべく、慌てて宙へと跳躍する。

……が、時既に遅く、槍は目の前の人間へと所有権を移した。

戦士父「……うっりゃああぁぁぁぁ!!」

夜行「――!!」

それぞれの手に握られた槍が、夜行めがけ突き出される。

ビュオッ……ドドズウウゥゥゥゥッ!!


166 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:27:47.77 ID:RuOqXbTYo
戦士父「……」

夜行「……ぐ…ぬっ」

ドサドサッ

二本の槍による突きで、夜行の両腕は吹き飛び、無残にも地面へと落ちた。

夜行「……ヒヒッ」

ヒュバッ……スタッ

夜行「いやぁ、まいったまいった」

戦士父「……」

夜行「槍の特性を即時に判断し、絡め取るたぁ、大したモンだねぇ」

戦士父「そういうお前は、やりは不得手のようだな」

夜行「ひひっ、普段使わないものはどうも駄目だわな」

後方へ跳躍し、間合いを取った夜行は、真横に突き刺さる大刀をちらりと見つめる。

夜行「……ぬうぅ!」

ズググッ…バシュシュッ

戦士父「不死と言うのは、便利なものだな」


167 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:28:21.68 ID:RuOqXbTYo
再生した両腕を見据え、戦士父は呆れた口調で話す。

夜行「便利だろ?お前も仲間になるんなら……こんな力、貰えるぜ?」

戦士父「いや、遠慮しておく。気味が悪い」

夜行「ヒヒッ。俺からしちゃあ、人間の方が気味悪りぃや」

ジャキッ

夜行「それじゃあ……三回戦といこうかねぇ」

戦士父「……」

シュバッ

夜行「ん……っ!?」

火忍「火遁っ、焔ぁ!!」

ドドオオォォンッ!!…ゴオオォォォォッ!!

夜行「ちぃ――」

下忍「はあぁ!!」

ボボンッ!!…バシュウウゥゥゥゥ

火忍「戦士父殿っ、退きますぞ!」


168 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:29:23.85 ID:RuOqXbTYo
戦士父「……」

火忍「さぁっ!」

タタッ

下忍「我らも退くぞっ!四散っ!!」

ババッ…タタタタタッ

夜行「く……っ、この程度の……目晦ましでぇ」

シュウウゥゥゥゥ

夜行「……」

複数の下人が投げた煙球が徐々に晴れていく。

夜行「……気配が消えた。こりゃあ、ただの目晦ましじゃあないねぇ」

周囲は微かな煙と鎮火しかけた小火が燻るばかりである。

夜行「今日はここまでかな。……やるねぇ」

スッ

夜行「こないだの奴といい、人間もちょっとは楽しめそうだぁね。ヒヒッ」

不気味に笑う夜行は、そのまま北の空へと消えて行った。


169 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:30:17.50 ID:RuOqXbTYo
タタタタタッ…ズザザッ

火忍「……撒いたか」

ヒュン…ヒュン…ヒュン…スタッ

下忍「ご無事で!?」

火忍「お前らも……全員無事のようだな」

戦士父「……」

火忍「……しかし、あれ相手に御見逸れ致しました」

戦士父「いや、運が良かっただけさ」

火忍「……?」

下忍「火忍様、上様がお呼びに御座りまする」

火忍「上様が……?よぉし、一度本陣へ戻る!」

下忍「ははっ!」

シュババッ…タタタタッ…

火忍「さて、我らも参りましょう」

戦士父「……ああ」


170 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:30:55.30 ID:RuOqXbTYo
タッタッタッタッタ

火忍「……只今、戻りました。何か御座いましたか?」

名代「戦士父殿もご一緒ですね?」

ザッザッザ

戦士父「…ええ、ここにおります」

帝「……本国の陛下が、崩御なされたそうだ」

戦士父「――!!」

名代「合戦中ではあるが、一度都へ戻るつもりです」

帝「そなたらも共に来るが良い」

鬼丸「戻るって、ここはどーすんだよ?陥落まであとちょっとじゃねーか」

名代「包囲だけなら、我らが居なくとも部将や侍大将にも務まる」

鬼丸「えぇ〜?んんだよ、つまんねーなぁ」

火忍「それならば。……おい」

下忍「はっ」

ザッザッザ…ドサッ


171 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:31:30.67 ID:RuOqXbTYo
東の大名「ひぎゃあ!どどっ、どこなんだここは!?目隠しを外してくれいっ!」

名代「これは……っ!」

火忍「目隠しを外せ。縄は解くなよ?」

下忍「はっ」

グイッ…シュルシュル

東大名「ぶっ、無礼者がっ!ワシを誰だと……」

帝「…やぁ、久し振りだな」

東の大名「――っ!?」

帝「部下を見捨てて、己だけ脱出とはな。不届千万にも程がある!」

チャキッ

東の大名「ひいいぃぃ!!」

帝「今すぐここで首を刎ねられるか、無血開城するか……好きな方を選べっ!」

東の大名「しししっしますううぅぅぅぅ!!」

名代「切腹するか?」

東の大名「ちちっ、違うぅ!降伏しまっ、しますうぅ!!」


172 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:32:30.23 ID:RuOqXbTYo


ザワザワザワザワ…

名代「食事は万遍なく行き渡るように配るのだぞ」

火忍「怪我人はいないか?いたら申告してくれ」

下忍「全ての開錠、完了致しました」

帝「うむ、ご苦労であった」

名代「これで、全て終わりましたね……」

帝「……ああ」

城主の降伏により開門された東の城。そこから出てくる徴発に近しい形で

連れてこられた、足軽とも呼べぬ半農の者達。

空腹に耐えかね、ふらふらと我先に場外へ飛び出し、食糧に飛びつく。

帝「……辛い思いをさせてしまったな」

鬼丸「でもよ、言うとおり……踏み込んでたらコイツら殺すところだったんだよなぁ」

名代「少しは戦というものが分かったか?」

鬼丸「……まぁ、従うだけさ。難しい事は俺の担当じゃねぇわな!グハハッ!!」


173 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/28(月) 18:34:28.80 ID:RuOqXbTYo


名代「では上様、勝ち鬨を」

帝「うむ。今ここに、東の大名は我らに降伏した。戦は我らの勝ちだ」

足軽「おぉーっ!!」

帝「これにて東方は……統一された。皆の者、ご苦労であった」

足軽「おぉーっ!!」

帝「被害を最小限に留められたのは、皆の努力の賜物である」

足軽「おぉーっ!」

帝「次はいよいよ……魔王の討伐。しかし今は、ゆっくりと休むが良い!」

足軽頭「えいっ、えいっ、おー!!」

足軽「えいえいおーっ!!」

名代「さて、我らは一旦、都へ戻ると致しましょう。事後処理は任せたぞ」

部将「ははっ、御意に!」

帝「では、参ろうか」

戦士父「……ええ」



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