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青年剣士「運命ということ・・」
- 77 名前: ◆qqtckwRIh. []
投稿日:2013/07/18(木) 11:11:04 ID:0ZWo.v5k
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
店員「いらっしゃいませー!」
・・・コッチ、エール2ツ!!
・・ツマミタリネーゾーーー!!!
王傭兵「ははは、ガラの悪い人間ばっかだろ」
青年剣士「まー・・・お世辞にも・・」
王傭兵「だからこそ、気兼ねない仲間なんだ。もちろん、さっきの話なんかも日常茶飯事だが・・・」
青年剣士「・・・?」
王傭兵「今までは夢物語だった。だが、お前の強さならやれるかもしれん。詳しく聞かせてくれ」
青年剣士「・・・はい」
- 78 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/18(木) 11:11:44 ID:0ZWo.v5k
王傭兵「・・・なるほど、700年前の世界から・・・か」
青年剣士「にわかには信じられないでしょうけど」
王傭兵「いいや、信じるぜ。それじゃないと、あんたがココにいる理由がない」グビグビ
青年剣士「俺が?」
王傭兵「・・・確かに歴史上、英雄剣士が数年間行方不明になってた時期がある。それが今回だとすると、ツジツマが合う」
青年剣士「なるほど、そんな事まで書かれているんですか・・・」ハハ
王傭兵「いやそりゃな。お前の息子とか、弟子だとか、色々なもん知ってるぜ?」
青年剣士「息子・・・弟子・・・・」
王傭兵「ああ。お前の息子はな・・・・」グビグビ
青年剣士「あ、止めてください。あまり、自分関連で・・これからの出来事は知りたくないんです・・・」
王傭兵「・・・そうだな、もっともだ」
- 79 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/18(木) 11:12:28 ID:0ZWo.v5k
青年剣士「過去に戻った後の俺からの手紙も、あまり内容がなかったのはそういう事でしょうしね。自分自身でわかっているんです」
王傭兵「過去も未来も自分らしさを突き通すんだな、アンタは。英雄剣士サン」
青年剣士「その呼び方慣れてないんですよね・・・、自分で実際受け取ったわけじゃないですし・・・」
王傭兵「そうか、塔の暴走後に死亡扱いになったってあったしな。その時だったか?」
青年剣士「らしいですね・・・」
王傭兵「まぁ・・・んで、本題。優勝してどうする?」
青年剣士「優勝したら、いきなり叫ぶつもりです。観衆の前で、立ち上がれ、魔物たちよ、民衆たちよ・・・と」
王傭兵「・・・動くと思うか?」
青年剣士「動きませんかね」
- 80 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/18(木) 11:13:02 ID:0ZWo.v5k
王傭兵「アンタが魔物なら、数十年もいきなり人間界に落とされて、そこから苦痛の中を過ごしてる中、突然現れた人間に同意するか?」
青年剣士「・・・そうですね」
王傭兵「まぁ、コネでもあるなら別だけどな?」
青年剣士「コネですか?」
王傭兵「ああ。例えば、強力な魔物を知ってるとか、身内にそれに近い力を持つ人がいる、とかな」
青年剣士「なるほど・・・、まぁ、宛がないわけではないのですが・・・」
王傭兵「ほう?」
青年剣士「それと、王傭兵さんは何で俺に親身になるんです?」
王傭兵「親身も何も、今の市民に王政を良いと思ってるやつなんざ一人もいねーよ」
青年剣士「それが、王立兵士団だとしても・・・ですか」
王傭兵「・・・あぁ」
- 81 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/18(木) 11:13:32 ID:0ZWo.v5k
青年剣士「・・・今、王政の中央になる戦闘力はやはり王立兵士団なのでしょうか」
王傭兵「間違いないな。だが、昔ほどの統制もなければ実力もない」
青年剣士「昔ほど?」
王傭兵「50年前の魔界の開放をしたメンバーはもう、この世にはいない。いるのは年老いて、実力無しの老害共よ」
青年剣士「では何故立ち上がらないんですかね」
王傭兵「さっきの理由だ。支配されることに慣れすぎたんだ。これが当たり前、これが当然、ってな」
青年剣士「確かに、時代がそうだそうだと言ってるようなものですしね」
王傭兵「そんな中、お前はこの時代に流されてはいない。俺にとっちゃ、希望の星・・・だ」
青年剣士「任せてください・・・俺は、この時代を救うために来たのかもしれませんね」
王傭兵「嬉しいこと・・・言うねぇ」ニカッ
- 82 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/18(木) 11:14:09 ID:0ZWo.v5k
青年剣士「それじゃ、俺はこれで失礼します・・・ご馳走様でした。色々お話聞けてよかったです」ガタッ
王傭兵「おう!」
・・・・タッ・・タッ・・・タッ・・・ガチャッ・・
王傭兵「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
ガタッ・・・ガタガタガタッ・・・
- 83 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/18(木) 11:15:23 ID:0ZWo.v5k
酒場の戦士「よお、話聞いてたぜ。動くのか・・・」
王傭兵「俺だけじゃ無理だ。あの英雄剣士サンの動きによる」
酒場の魔法使い「そうだな・・・、素性は最早関係ねぇ。あんたが信頼するなら俺らも信頼する」
王傭兵「・・・ありがとよ」
酒場の僧侶「・・ところで伝えたのか?」
王傭兵「何をだ?」
酒場の武道家「ここが、国家反逆のレジスタンス軍の本部だって事を・・・だ」
- 84 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/18(木) 11:16:01 ID:0ZWo.v5k
今日はここで終了です。ありがとうございました。
- 88 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/07/18(木) 15:59:27 ID:UWwrQAHo
乙です。凄く面白い!!
ひとつ質問。
この時の青年剣士は何歳かな?
前作を参考にすると、(元の世界の)幼剣士が10歳位なんだっけ?
- 90 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/19(金) 07:10:15 ID:Grx4FC/w
>>88 23歳くらいですね。 皆様ありがとうございます( ^ω^)お
- 91 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:11:13 ID:Grx4FC/w
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・ガチャッ
青年剣士「ただいま〜」ヨイショ
赤髪少女「あ、お帰りなさい!」
少年剣士「お帰り・・・なさいゴホゴホ・・・」
幼剣士「お帰り、何か収穫はあった?」
青年剣士「ああ、だいぶあったよ。俺が俺の道を行くってことが、改めて決意になった」
幼剣士「・・・応援してる」
青年剣士「あぁ・・・」
- 92 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:11:44 ID:Grx4FC/w
幼剣士「ところで・・・その良い匂いのする物は何・・・・?」ジュルリ
青年剣士「帰りに焼き豚とか、飲み物とか、色々買ってきた。保存食もあるし、これでしばらくは大丈夫だろう」
幼剣士「・・・」ジュルリ
赤髪少女「・・・」ジー
少年剣士「・・・」ゴクッ
青年剣士「はは・・・、じゃあ今日も美味しい物作ろうか!」
3人「わぁい!」
- 93 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:12:15 ID:Grx4FC/w
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
赤髪少女「・・・」スゥスゥ
青年剣士「・・・・」スゥスゥ
・・・モゾッ
幼剣士「・・・少年剣士、起きてるか?」
少年剣士「起きてる・・・よ」
幼剣士「なんか、最近楽しいな」
少年剣士「うん・・・」
幼剣士「青年剣士のおかげ・・だよな」
少年剣士「そうだね・・・美味しい物も沢山食べれて・・・、夢みたいだよ」
幼剣士「うん・・・」
- 94 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:12:58 ID:Grx4FC/w
少年剣士「お母さん・・・お城で大丈夫かな・・・」
幼剣士「心配だよな・・・」
少年剣士「・・・」
幼剣士「・・・」
少年剣士「いつか、また会えるかな?」
幼剣士「きっと会えるさ!」
少年剣士「うん」
幼剣士「それより、青年剣士はこれからどうするんだろう・・・」
少年剣士「世界を変える・・・か、本当に出来るのかな」
幼剣士「わからない。けど、この人の言葉には・・・こう、何かある気がする」
少年剣士「そうだよね・・・僕もそう思う・・・」
- 95 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:13:28 ID:Grx4FC/w
幼剣士「・・・変に考えると眠れなくなるな、さっさと寝よう」
少年剣士「うん・・・おやすみなさい」
幼剣士「おやすみ・・・」
少年剣士「・・・」
幼剣士「・・・」
青年剣士「・・・・」
・・・モゾッ
青年剣士(きっと、また幸せを見せてやるからな・・・みんな)
- 96 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:14:11 ID:Grx4FC/w
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・・・・・・・・・・・
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・・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
- 97 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:14:44 ID:Grx4FC/w
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・チュンチュン・・
青年剣士「・・・」ガバッ
幼剣士「・・・」スゥスゥ
少年剣士「・・・」クゥクゥ
赤髪少女「・・・」スースー
青年剣士「みんな寝てるか・・・、ちょっと一人で外に出てみるか・・・」
・・・ガチャッ・・・バタン・・
- 98 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:15:14 ID:Grx4FC/w
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
青年剣士「毎日毎日・・・、本当に暑いな・・・」ハァ
野菜屋「あ、泥棒!」
喧嘩屋「やるのかコラァ!!」
娼婦「寄っていかない?お兄さん〜・・・」
青年剣士「・・・町は相変わらずだしね」
・・・トコトコ
青年剣士「・・・ん?」
???「よう・・・」
- 99 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:15:54 ID:Grx4FC/w
青年剣士「・・・あなたたちは・・、確か酒場にいた・・・」
酒場の戦士「よう・・・」
酒場の魔法使い「ちょっくら、着いてきてくれねぇか・・・?」
酒場の僧侶「なぁに・・悪いようにはしねえよ・・」
青年剣士「・・・何が目的だ?」チャキッ
酒場の戦士「だから、悪いようにはしねーから、着いて来いって・・・な?」
青年剣士「・・・」
酒場の僧侶「・・・王傭兵の知り合いだ。安心しなよ」ハァ
青年剣士「王傭兵さんの・・・、わかりました」ホッ
- 100 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:16:43 ID:Grx4FC/w
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・ザワザワ・・
青年剣士「ここは・・・昨日と違う酒場ですね?」
酒場の戦士「まぁな、俺らは色々な場所に・・・」
酒場の僧侶「ば、ばか、まだそれはダメだって言ってただろ」
酒場の戦士「あ・・そうか。すまねぇ」
青年剣士「・・・?」
酒場の戦士「で、あんたに聞きたい事がある」
青年剣士「何でしょうか?」
- 101 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:17:23 ID:Grx4FC/w
酒場の戦士「700年前の話も昨日ちょっと聞けたが、あんたぁ・・・どんくらいの実力があるんだ」
青年剣士「実力ですか・・・、剣技、魔法だけなら自分でも結構いけるとは思います」
酒場の戦士「ほう・・・?」
青年剣士「魔物の討伐くらいなら1人でも出来くはないですし・・・どのくらいかと言われると・・・」
酒場の戦士「そりゃな、魔獣しか倒せません、とか言われたから俺らはアンタを信用しねえ」
青年剣士「・・・」
・・・ドン!
酒場の僧侶「それと・・単刀直入に言う。あんたの言ってる事が本当なら、あんたは大会で勝つ事は絶対できねぇ」
青年剣士「・・・え?」
- 102 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:17:55 ID:Grx4FC/w
酒場の僧侶「聞こえなかったか?」
青年剣士「いえ、しっかり聞こえました。どういう事ですか・・・・・・?」
酒場の戦士「・・・」チラッ
酒場の僧侶「・・・」コクリ
酒場の魔法使い「・・・裏通りだと人がいねえ。こい」
青年剣士「は、はい」
- 103 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:19:03 ID:Grx4FC/w
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
酒場の僧侶「いいか、一応俺らも英雄剣士サンの事は勉強で聞いた事がある。技もわかる、あんた使えるんだろ?」
青年剣士「どこの時代までかは知りませんが、自分自身のことなので、使えますよ」
酒場の僧侶「じゃあよ、火炎装から火炎刃までやってくれないか。俺に向かって」
青年剣士「えっ、で・・でも」
酒場の僧侶「やれっつーの!やればわかる!」
青年剣士「は・・・はい!火炎装っ!」ボワッ
酒場の戦士「へえ・・・やっぱり感じる魔力も相当だ・・・、すげぇな・・・」
青年剣士「・・・いいんですね?」
酒場の僧侶「こい!」
青年剣士「火炎刃っ!」ビュッ
- 104 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:19:52 ID:Grx4FC/w
酒場の僧侶「小水円魔法!」ギュンギュン!!
・・・バシャアッ!!!
青年剣士「え・・・、小魔法にかき消された・・・・!?」
酒場の僧侶「・・・小火炎刃魔法!」ビュッ
青年剣士「!?」
・・・ドゴォォン!!!
酒場の僧侶「・・・・どうだ?」
青年剣士「・・・・いてて・・、し、信じられない。火炎刃を武器なしで出すなんて・・・・」
酒場の僧侶「それだけじゃない、水、風、雷、闇、光属性の全てから出せる」
青年剣士「そ・・・そんな・・・」
- 105 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:20:32 ID:Grx4FC/w
酒場の戦士「やっぱりな」
酒場の僧侶「思った通りだ・・・」
青年剣士「・・・・」
酒場の僧侶「いいかい、よく聞くんだ。アンタはパワーもある、魔力もある。魔法も使える。だがな・・・」
青年剣士「・・・」ゴクリ
酒場の僧侶「技術がない。700年前で止まったまんまなんだ」
青年剣士「そ・・・そうか・・・・・」
- 106 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:21:28 ID:Grx4FC/w
酒場の戦士「英雄剣士サンの世界は素晴らしい生活技術と統率力があって、平和だったんだろう?」
青年剣士「は、はい」
酒場の戦士「だがな・・・俺らは戦いの中で生きてきた。戦闘技術は常に形を変え、今がある」
青年剣士「・・・・」
酒場の戦士「この700年の差は・・・大きすぎるんだ」
青年剣士「埋まる事がない・・・差・・」
酒場の僧侶「と、言いたい所だが。そのために俺らがいる」
青年剣士「え?」
酒場の僧侶「俺らはアンタを買ってるんだ。俺らがわかる範囲で技術を教える・・・・な?」
青年剣士「い、いいんですか!?」
- 107 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:21:59 ID:Grx4FC/w
酒場の僧侶「構わねーよ。な?」
酒場の戦士「あぁ」
酒場の魔法使い「任せろ」
青年剣士「み・・・皆さん・・・・」
酒場の僧侶「もう大会まで日数もない。俺らが叩き込んでやるぜ!」
青年剣士「ありがとうございます!」
・・・・トコトコ・・
王傭兵「遅れたが・・・、俺も手伝うぜ・・・」
青年剣士「お、王傭兵さん・・・」
王傭兵「俺のしがない戦い仲間達だ。仲良くしてやってくれよ」
青年剣士「はいっ!」
- 108 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:22:36 ID:Grx4FC/w
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・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・
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- 109 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:23:40 ID:Grx4FC/w
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・・・・・・・・・・・・・・
―――【数日後】
青年剣士「はぁ・・・はぁ・・・・」
酒場の戦士「やっぱ筋はとんでもなくいいな・・・・、あっという間に抜かされちまった」
青年剣士「いえいえ・・・皆さん本当に強くて・・・」
酒場の僧侶「なぁに、食いっぱぐれがないように日々鍛錬しているだけだ」ニカッ
- 110 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:24:23 ID:Grx4FC/w
青年剣士「しかし、本当に凄い技術ですね。魔法の合成なんて・・・・」
王傭兵「風刃魔法と火炎魔法で、火炎刃。衝撃波と水流を合わせ、相手を掴める水円魔法・・・・」
酒場の僧侶「その技術のほとんどは・・盗んでいっちまったけどな」
王傭兵「そだな・・・」ハハハ
酒場の戦士「時に・・・王傭兵」ボソボソ
王傭兵「なんだ?」ボソボソ
酒場の戦士「英雄剣士サンには、俺らがレジスタンスだって教えなくていいのか?」
王傭兵「敵を欺くには、まずは味方から・・・だろ?」
酒場の戦士「まぁ・・・そうだな。色々なタイミングは任せるぜ、リーダー」
王傭兵「おう・・・任せてくれ」
- 111 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:24:53 ID:Grx4FC/w
青年剣士「あと、2日後には大会が始まるんですね」チャキッ
王傭兵「まずは予選だ。人数参加に制限があるからな、1回勝てば本選に出れる」
青年剣士「早いですね」
王傭兵「本当に先鋭された戦士らが出るからな。人型の魔物も出場するんだ」
青年剣士「ま・・マジですか」
王傭兵「4年前から、ずっと連覇してるのは竜族の末裔だぞ」
青年剣士「・・・・」
酒場の戦士「それまでは王傭兵が優勝してたんだぜ!何食らっても倒れねぇ、"不沈艦"って呼ばれてたんだ」
青年剣士「へええ!やっぱり凄いんですね王傭兵さん」
王傭兵「昔の話だろ・・・やめろよ。もう俺はそこまで若くないしな・・・・」
青年剣士「・・・」
- 112 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:25:24 ID:Grx4FC/w
王傭兵「だからこそ、お前には期待してるってもんだ・・・頼んだぞ」グッ
青年剣士「任せてください」グッ
王傭兵「さ、あまり修行を詰め込みすぎても体に毒だろう。今日は飲もうぜ!」
青年剣士「・・・はいっ」ニコッ
王傭兵(何ていい笑顔だよ・・・)
酒場の戦士「明日の修行は前日になるからな、休みにしよう」
青年剣士「そうですね・・・、世話になってる所の子供らとも・・あまり構えませんでしたし、久々に一緒に外に出ますよ」
酒場の戦士「それがいいな。じゃ、飲みにいくかぁ!」
- 113 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:25:54 ID:Grx4FC/w
青年剣士「俺はほとんど飲めないんで勘弁してくださいね・・・」
酒場の戦士「あぁ!?樽いっぱい飲んでもらうぜ!」
酒場の僧侶「ハハハ」
「ええ・・・勘弁してくださいよ・・・」
「はははは・・」
「勘弁しn・・」
「・・・」
「・・」
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