■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その20
- 217 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/09/29(水) 17:48:18.74 ID:T9NIAOYo
〜本国、港〜
召喚士「…あ、来た来た。あの船ですね」
戦士「よっしゃあ、行くかぁ!」
テクテクテク…
召喚士「客室は…と」
テクテクテクテク
盗賊「…ん?」
船長「ワーカーの方ですかな?」
魔道士「え、ええ。そうですが何か…?」
船長「実はこの船、護衛のワーカーがおりませんでして…」
魔道士「護衛…ですか?」
戦士「ああ、魔物なんかが出た時の用心棒みたいなアレだな」
船長「無理を承知でお願い出来ませんでしょうか…?」
召喚士「それはもちろん構いませんよ!」
船長「おぉ!本当ですか!?これはありがたい…!」
- 218 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 17:49:14.75 ID:T9NIAOYo
戦士「よーし、魔物が来たらパパっと追いやってやりますよ!」
召喚士「出ないに越した事はないけどね…」
戦士「ははっ!それもそうだわな!」
船長「ありがとうございます。報酬は後ほど…」
魔道士「お、お気にせず!」
船長「もちろん船代も無料で結構でございます。お部屋はこちらに…」
テクテクテク…カチャッ
魔道士「お、おぉー!」
盗賊「…豪華」
戦士「…テラスが甲板に直結か…なるほどな」
召喚士「もし魔物が出てもすぐに対処出来るようにって作りですね?」
船長「そういう事になります。では…宜しくお願い致します」
船長は深々と頭を垂れ、護衛専用の部屋を後にする。
戦士「なんだかVIP待遇みたいでいいな!」
魔道士「でも、いざという時はちゃんと働かないとですよ〜?」
- 219 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 17:52:55.00 ID:T9NIAOYo
戦士「…そりゃ分かってるよ」
魔道士「じゃあお酒も飲めませんね」
戦士「なに!?」
魔道士「だってぇ、いざという時酔っ払ってたら戦闘になりませんよぉ?」
召喚士「た、確かに…」
戦士「…やっぱ辞めよう」
盗賊「…もう…遅いよ」
戦士「くそーっ、これは失態だ…!」
魔道士「ちょっとの我慢ですよっ」
召喚士「仕方ないね。我慢しよ?戦士?」
戦士「しゃーねぇ。水で我慢するっ!!」
魔道士「……エヘヘ!」
ボーッ
召喚士「お、船が出るみたいですね!」
魔道士「せっかくだから甲板に出ません?」
- 220 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 17:54:11.26 ID:T9NIAOYo
…
ザザーン
魔道士「あーっ、カモメ!」
召喚士「…凄い数ですね!」
テクテクテク
盗賊「…戦士は?」
魔道士「ふてくされて仮眠とってますよ?」
盗賊「…そか」
テクテクテク
召喚士「…?」
盗賊「…私も…寝る」
魔道士「はーい、おやすみなさい!」
召喚士「途中鉱山の街に夜みたいなんで、そこで起こしますね」
盗賊「…おやすみー」
盗賊はあくびをしながら部屋の中へと戻っていった。
- 221 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 17:55:17.43 ID:T9NIAOYo
…
魔道士「…風が気持ちいいですねぇ」
召喚士「ええ…」
魔道士「この辺の風は、色々と入り混じっていて…何とも言えませんけど…」
召喚士「そうなんですか…?」
魔道士「ええ…。西方からの暑い風に北からの冷たい風…。大陸からの忙しない風…」
召喚士「……なるほど」
魔道士「でも、それが良いのかもしれませんねっ」
召喚士「そうですね。多種多様…色々な人の思いを乗せているんでしょうね」
魔道士「…ふふっ」
召喚士「…?」
魔道士「召喚士さんたら〜ロマンチックじゃないですかぁ」
魔道士は召喚士の脇腹を肘でグイグイと押す。
召喚士「い、いやっ…そんなつもりは……」
魔道士「…素敵ですっ。えへへ!」
- 222 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 17:57:26.73 ID:T9NIAOYo
召喚士「……え…?」
魔道士「…っ!?」
召喚士「あ、いや……っ」
魔道士「な、何でもありませんっ!ごめんなさい!」
召喚士「い、いえ!こちらこそ…っ」
魔道士「……」
召喚士「……」
魔道士「…部屋…戻りましょうか」
召喚士「…そ、そうですね」
テクテクテク
盗賊「…すー…すー」
魔道士「あーっ!盗賊さんっ、こんな所で寝てないでちゃんとベッドで寝て下さいよ!」
盗賊「…んー」
召喚士「ははっ」
魔道士「全くもう…っ!」
- 223 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 18:00:48.69 ID:T9NIAOYo
…
ボーッ…ボーッ
船員「間もなく鉱山の街へと入港致します。お降りの方は〜」
伝管から響き渡る船員のアナウンスに、戦士は気だるそうに起き上がる。
戦士「……んーっ…鉱山の街かぁ?」
召喚士「あ、おはよ。うん…今着いたところみたいだよ」
戦士「ふあ〜。召喚士は寝なくて大丈夫か?」
召喚士「うん。気にしないで」
戦士「……何読んでんだ?」
モゾッ
召喚士「朱雀召喚獣の本。ほら、師匠の家にあった…」
戦士「おぉ、あれか…」
召喚士「こういう時じゃないとまとめて読書の時間は取れないからね」
戦士「…なるほどなぁ。あの二人は…?」
召喚士「寝室で休んでるよ」
- 225 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 18:27:16.38 ID:T9NIAOYo
戦士「そっか…。まぁ休めるうちに休んでおかねーとな…」
ゴソゴソゴソッ
戦士「……あった」
召喚士「…何それ?」
戦士「俺もたまには読書」
召喚士「本なんて持ってたんだ…」
戦士「何だその心外みてぇな顔…。師匠んちで貰ってきただろ」
戦士は手にした本を召喚士に見せ付ける。
召喚士「あっ!それ……」
戦士「じゃーん!武器図鑑!!」
召喚士「そういえば……」
戦士「たまにはじーっくりとお勉強でもしようかね…」
船員「間もなく乗船を締め切ります。出航致します」
召喚士「お、船も出るみたいだね…!」
戦士「北の港までは数時間…ってとこか」
- 226 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 18:31:02.06 ID:T9NIAOYo
ザザーン…ザザーン
召喚士「……」
戦士「……んー」
召喚士「…どしたの?」
戦士「…いや、解説付きなんだが…いまいち専門用語で分からん」
召喚士「どれどれ……た、確かに…」
戦士「鍛冶屋の旦那にでも聞いてみるかぁ…」
召喚士「…専門家に聞くのが一番早いね」
戦士「そっちはどうだ?何かあったか?」
召喚士「まぁ…。問題は使い手となる朱雀召喚士がいるかどうかだね…」
戦士「あー…そうだよなぁ。朱雀なんて召喚士と師匠以外会った事ねぇもんな…」
召喚士(……そういえば同門さん…元気かな?)
ガチャッ
魔道士「…おはようございますー」
盗賊「……おはよう…ぅ」
- 227 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 18:34:45.33 ID:T9NIAOYo
召喚士「あ、おはようございます。ゆっくり休めましたか?」
魔道士「お陰様で…。もう鉱山の街は過ぎちゃいましたか!?」
戦士「おう、ついさっきな」
魔道士「起こしてくれればいいのに〜」
戦士「別に降りる用もなかったし…」
魔道士「……そうですかぁ」
召喚士「あとは北の港までですね。夕食どうします?」
戦士「小腹は空いたけど、北の港に着いてからでいいんじゃねぇか?」
盗賊「…何読んでんの?」
魔道士「そうですね。おつまみ程度の物ならありますけど…」
召喚士「じゃあ北の港に着いてから食事にしましょうか」
戦士「おうっ!」
ズドオオォォンッ!!
召喚士「!?」
戦士「な、何の音だ…っ!?」
- 228 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/29(水) 18:35:39.90 ID:T9NIAOYo
本日もご支援ありがとうございます!感謝感謝!
それでは失礼致します〜!ノシ
- 230 名前:GEPPERがお送りします [saga sage] 投稿日:2010/09/29(水) 18:40:11.24 ID:fv8QXwDO
いちおつ!
盗賊が華麗にスルーされてて泣いた
- 232 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 19:52:05.31 ID:osxix2s0
>戦士「あー…そうだよなぁ。朱雀なんて召喚士と師匠以外会った事ねぇもんな…」
朱雀嬢乙
- 233 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 19:52:59.69 ID:89n2waAo
確か戦士は会ってないんじゃなかったっけ・・・結構前だから覚えてないな
- 234 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 20:16:11.75 ID:g0cqjZgo
騎都尉のとこで会ってたと思うけど
自己紹介やらなにやらはやってなかったと思うから
名前やらなんやらは知らないんじゃね?
- 236 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/29(水) 21:31:35.62 ID:IL6tkUSO
船でお酒で魔物といえば…
召喚士「戦士!魔物だ!戦闘の準備を!」
戦士「う……駄目だ…頭が……二日酔いだ………」
召喚士「ま、魔導士さん!」
魔導士「う…船酔いで気分が……ごめんなさい……」
召喚士「とと、盗賊さんはっ!?」
盗賊「…………気持ち悪い……」
結局一人で戦う召喚士、という流れが……
- 237 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 21:53:08.98 ID:zMAMoLIP
> 我慢しよ?戦士?
召喚士はどうなりたいんだろうかww
- 238 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 21:55:31.15 ID:R96NQ2Uo
召喚子になりすぎて心も乙女になりだしたか召喚士よ……
- 240 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/29(水) 22:48:36.12 ID:UiIgui.0
1乙
朱雀嬢、忘れられすぎワロタ
召喚子と同じ指輪もってるのにね
- 242 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/30(木) 00:36:00.33 ID:cTs3KfUo
そういやアヌビスはいつでてくるんだろうな
今更出てきても五行しか通用しませんって感じの足手まといにはなりませんように
あとベヒーモスとはどっちが格上にあたるのかね
- 243 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/30(木) 14:13:21.97 ID:5D7Bp5Eo
おまけで「行けっ!最強召喚獣>>1!!」とかやると…
- 244 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:37:27.65 ID:Xpn7mVMo
シュイィン…
>>1が召喚されます
↓続き
- 245 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:38:31.24 ID:Xpn7mVMo
ドズウウゥゥンッ
魔道士「きゃっ!」
盗賊「…音だけじゃない…この揺れは…!?」
戦士「…魔物かっ!」
ダダッ!!
召喚士「…こ、これは…っ!」
甲板へ飛び出す四人の前に、巨大なイカの化物が海上より姿を現す。
戦士「…クラーケン!」
盗賊「…あの影…複数いるぞ」
タッタッタ
船員「!?」
召喚士「乗客を船内へ!甲板には出させないで下さい!」
船員「わ、分かりました!」
タタッ
召喚士「戦士、盗賊さんは前衛で牽制を!魔道士さんは支援お願いします!」
- 246 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:39:39.96 ID:Xpn7mVMo
魔道士「はいっ!」
戦士「盗賊、二列目から頼む」
盗賊「…ああ」
右手に戟を握り左手で盾を身構える戦士。そのすぐ背後に盗賊が備える。
ザッ
戦士「…なんか…思い出すな」
召喚士「…うん」
海面より伸びるクラーケンの足。それを戦士が盾でいなす。
ギュオォッ!!……ギィンッ!!
戦士「う…おりゃああ!!」
すかさず戟が触手のような足に伸び、その先端を斬り落とした。
ズバシュッ!!
クラーケン「…グガアアァァ!!」
戦士「盗賊っ!」
盗賊「ああっ!」
- 247 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:40:39.03 ID:Xpn7mVMo
戦士がクラーケンの攻撃を引き付けていう間に、盗賊が頭上を飛ぶ。
タンッ…ザシュッ!!…ガカアアァァ
盗賊の手にした雷切が稲光を発し、クラーケンの巨体を押しのける。
盗賊「右から来るぞ!」
魔道士「任せて下さいっ!!」
ドドオオォォンッ!!…ゴアアァァァァ
戦士「…おぉ、見事なイカ焼き……」
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
シュイィィン
コカトリスが船上を旋回しつつ、クラーケンを次々と石化していく。
戦士「こっちも負けてらんねぇな!」
盗賊「…ああ!」
船長「…な、なんて見事なコンビネーションだ…っ」
船員「すっげ…。名のあるワーカーだったのか…!?」
次々とクラーケンを退ける四人に、船長らはただ目を奪われるのみであった。
- 248 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:41:37.26 ID:Xpn7mVMo
ズガアァァ!!
盗賊「…ふーっ…次!」
戦士「どうなってんだ、こりゃ…」
召喚士「胴体を石化しても…足だけ動いて……」
シュルルルッ
召喚士「戦士!!」
戦士「後ろかぁ!」
ビュオォッ…ギィンッ!!…ザシャッ
召喚士「!?」
戦士「大丈夫!足が滑ってバランス崩しただけだ!」
執拗に迫り来る無数の足。四人は四方を囲まれ忙しなくそろえを撃退する。
盗賊「…キリがないな」
戦士「しぶてぇヤツらだ!」
魔道士「盗賊さんっ!後ろ……」
召喚士「……違う!そっちが狙いだ!」
- 249 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:42:11.11 ID:Xpn7mVMo
盗賊「…!?」
突如盗賊の背後から向きを変え、魔道士めがけ迫る一本の足。
盗賊はそれを必死で打ち払いながら、魔道士を庇う。
ギュルルッ!!
盗賊「あぐ…ぅ!!」
魔道士「盗賊さぁん!」
戦士「しまった!盗賊が捕ま……」
ズルッ…ギュルルッ!!
魔道士「きゃあぁ!!」
召喚士「魔道士さんっ!?」
ギチギチギチッ…ググゥ
盗賊「…ん……っく!!」
魔道士「っは…ぁ!!」
召喚士「くそ…っ、迂闊に手を出せない…!」
戦士「俺が気を引く!その隙にコカトリスで何とかしてくれ!」
- 250 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:46:44.50 ID:Xpn7mVMo
ダッ!!
クラーケン「グガアアァァ!!」
戦士「ちぃっ!!」
召喚士(普段なら力攻めで簡単に終わるところだけど…)
チラッ
船長「……っ」
召喚士(船を傷つけるわけにはいかないし…なんとか足だけを…)
召喚士は上空のコカトリスへ合図を出し、自身も真っ直ぐクラーケンへと迫る。
召喚士「はあぁっ!」
ヒュオッ!!…ザシュッ
召喚士の振るうレイピアよりカマイタチが巻き起こり、クラーケンの足を襲う。
だが、それは表面のみを傷つけ、魔物にとって致命傷とは至らなかった。
召喚士「……くそ…っ!」
戦士「次から…次へとっ!こんにゃろ!!」
召喚士「な…っ!?」
- 251 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:48:25.97 ID:Xpn7mVMo
召喚士と戦士の前へゆっくりと伸びる足。
その先には先程から捕まった魔道士と盗賊が苦悶の表情を浮かべている。
魔道士「は……うん…っ!!」
盗賊「…は…なせ…ぇ!!」
戦士「くそ…盾にする気か…っ!」
召喚士「……いい加減に」
ドドオオォォンッ!!
突如鳴り響く轟音と共に、魔道士を縛り付ける足が分断される。
魔道士「きゃ…っ!」
召喚士「魔道士さん!」
タタッ…・・・ガシィッ!!
召喚士「だ、大丈夫ですか!?」
魔道士「は…はいっ!」
ドドオオォォンッ!!…ゴアアァァァァッ!!
戦士「うお……っとぉ!」
- 252 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/30(木) 14:58:51.66 ID:Tn.WEXAo
あぁ触手・・・そういう・・・
- 253 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 14:59:41.31 ID:Xpn7mVMo
スタッ
盗賊「…自分で…立てる」
戦士「……あ…そ」
クラーケン「グ…オオォォ…ッ!」
召喚士「今のうちに…!」
コカトリス「おおう!」
ギュオォッ!!……ゴオオォォ!!
クラーケン「……ッ!!」
戦士「離…れろ、おりゃあぁ!!」
グオッ!!…ドズゥ!!
戦士「…ふー。何とか撃退…か?」
召喚士「…様子を伺ってるみたいだけど、仕掛けてくる素振りはなさそうだね」
盗賊「…一応…見張っていよう」
召喚士「それにしても…今の魔法は…?」
ザッザッザッザ…
- 254 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/30(木) 15:03:33.93 ID:sqPxl12o
触手プレイか…ふぅ…
- 255 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 15:04:58.29 ID:Xpn7mVMo
ジュニア「…ハッハ!大丈夫だったか?」
魔道士「ジュニア…さん!?」
召喚士「何…で……」
ジュニア「同じ船だったみてぇだな!」
戦士「の、乗ってたのか!?」
ジュニア「鉱山からな。しっかし…まさか魔物が出るとはなぁ…」
盗賊「……」
ジュニア「…ん?どした?お前ら……」
魔道士「……っ」
召喚士「…い、いえ…っ!何でもありません」
戦士「ちょっと…な…」
ジュニア「…変な奴らだな。涙ぐんで…」
魔道士「だってぇ……」
召喚士「ま、まぁいいじゃないですか!ははっ!」
ジュニア「……いや、別にいいけどさ…ハッハ」
- 256 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 15:09:52.44 ID:Xpn7mVMo
召喚士「助かりました。ありがとうございます!」
ジュニア「いやいや、相性の問題さ。普段なら四人でも十分な敵だろ?」
盗賊「……」
ジュニア「…ま、せっかくだから礼に酒でもオゴって貰うとすっかね」
召喚士「あっ、それはもちろん……」
魔道士「でも、北の港に着いてからですよっ?」
ジュニア「!?」
魔道士「私達はこの船の護衛をしなくてはいけませんから!」
戦士「そーいう事」
ジュニア「マジかよ!?まぁ…仕方ねぇか…ハッハ!!」
召喚士「とりあえずこのまま…甲板で見張ってましょう」
ジュニア「そういう事なら俺も協力するわ」
戦士「そうやってオゴリを上乗せしようってハラか?」
ジュニア「ハッハッハ!バレたかっ!」
魔道士「えへへっ!」
- 260 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 17:21:05.73 ID:Xpn7mVMo
暗闇の海を北へ進む船は暫くの後、光で賑わう北の街へと入港した。
〜北の街〜
魔道士「到着〜っ!」
ジュニア「はいよ、お疲れさん」
船長「いやはや本当にありがとうございました!」
船長は報酬の入った袋を召喚士へと手渡す。
召喚士「いえいえ、こちらこそ」
船員「さぞ名のあるワーカーなのでしょうね」
召喚士「そ、そんな事は……」
ジュニア「謙遜しちゃって…。聞いて驚け、なんとあの朱雀先生で在らせられるぞ!」
船長「!?」
船員「朱雀先生って…最近、噂の…あの…?」
ジュニア「おぉ、知ってるってよ。この有名人!ハッハ!」
召喚士「ちょっと…や、やめて下さいよ!」
ジュニア「何だぁ?照れちゃってぇ!」
- 261 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/30(木) 17:21:38.27 ID:Xpn7mVMo
魔道士「でも、凄いじゃないですか!」
戦士「ああ!有名になったもんだな!」
召喚士「みんなの力だよ!俺の事じゃなくて…」
戦士「いやいや、でも召喚士がいなくちゃ成り立たんからな!」
魔道士「そうですよっ!」
盗賊「…ああ」
召喚士「もう…っ、勘弁してよ…」
船長「では、ありがとうございました。朱雀先生!」
船員「俺…自慢しちゃお!」
ジュニア「さーて俺らも行きますかぁ!」
戦士「…飲みにか?」
ジュニア「もっちろん!お前は行かないのか?」
戦士「もちろん行く!」
魔道士「先にご飯にしましょうよ〜?」
召喚士「じゃ、じゃあ両方賄えるお店にしましょうか…ははっ…」
次へ 戻る 戻る 携 上へ