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少女「おい、そこのおっさん、娘は欲しくないか?」
- 1 :VIPがお送りします []
:2009/07/06(月) 23:23:54.28 ID:3vuch5nz0
中年「……はい?」
少女「娘は欲しくないかと言っている」
中年「えっと……迷子ですか?」
少女「馬鹿か。あたしみたいな可憐な娘は欲しくないかと聞いているんだ」
中年「……ごめん、おじさん話がよく見えない」
少女「わかれよ。無駄に年食ってるだけか」
中年(……く、口の悪い子だなあ)
- 2 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:24:36.10 ID:3vuch5nz0
中年「えっと、つまりこの店で働きたい、と?住み込みで?」
少女「それでもいい。でも労働は未経験なので、娘を希望する」
中年「えっと、でもお嬢さん、どう見ても中学生くらいですよね?」
少女「おっさんは四十前後だろ?ちょうど良いじゃないか」
中年「いや、この場合、私の年齢は問題ではないと思います」
少女「ある。最低限の年の差がなければ親子になれないから」
中年「まず、そこの話が見えないわけですが……」
- 3 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:25:23.24 ID:bYSw03juP
参考画像キボンヌ
- 4 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:25:23.74 ID:3vuch5nz0
少女「ママが新しい男を作って出て行った。だからママはもういらない。パパが欲しい」
中年「えっと、お父さんはいないのですか?」
少女「いない。ママは未婚の母とかいう流行のビッチだったらしい」
中年「はやってはいないと思いますが、うーん」
少女「とにかく、おじさんの娘にしてほしい。この店、前から気になっていた」
中年「ああ、娘の話はともかく、それはありがとうございます
脱サラして開いた喫茶店なんです」
少女「学校の帰りに、いつも寄りたいと思ってた。でも、お金がなかった
ママはお小遣いなんてくれなかったし、中学生じゃバイトもできない」
中年「あー……」
- 5 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:26:28.05 ID:3vuch5nz0
>>3
ごめんなさい、絵は描けないんです……
好きな萌えキャラのグラを連想してもらえれば幸いです
- 6 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:27:16.22 ID:3vuch5nz0
中年「どうぞ、オリジナルブレンドです
ブラックのままで苦かったら砂糖とミルクをお好みで入れてあげてください」
少女「いいのか?お金はないぞ?」
中年「いいですよ、店を気に入ってくれたお礼です
営業時間も過ぎましたし、貸しきり状態ですから気にしないでください」
少女「……ありがとう」
ぐ〜きゅるる〜
少女「ぁぅ……」
中年「ふむ、お腹が空いているのですか?」
少女「ママが出て行ったせいで、お金がない
冷蔵庫も空になってここ三日ほど、何も食べていない
電気と水道はまだ生きているけど、家賃を払えないから
もうすぐアパートを追い出される」
中年「あー……」
- 7 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:28:12.16 ID:bYSw03juP
俺的に空の軌跡のレンが一発ででてきたなぁ…
それでいいや 支援
- 8 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:28:24.41 ID:3vuch5nz0
少女「……凄い」
中年「足りなかったら言ってくださいね?
トーストもハムエッグもパスタもまだできますから」
少女「いいのか?食べていいのか?お金はないぞ?」
中年「はい、遠慮しないでください」
少女「……(パクパクパクパク」
中年(なんだか小動物みたいですね。子供の頃に飼っていたハムスターを思い出します)
少女「……ぅ」
中年「ん、喉に詰まりましたか?」
少女「……うぇぇぇぇぇぇ」
中年「え?」
少女「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇん……」
中年「えっと、あー……」
- 9 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:29:24.98 ID:TFxlk3V9O
まさかエロにはいかないよな支援
- 10 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:29:31.02 ID:dvMvdqaWO
中年「あー……」がつぼるwwwwwwwwwwww
- 12 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/06(月) 23:31:30.43 ID:UbDtwsi8O
俺の中の女の子のイメージがなんだかトイレの花子さんになってしまった
鬼ごっこなんて読んでたせいだな
- 14 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:32:44.79 ID:4jH84g3tO
最初は君あるの朱子だったが、泣きはじめた時点で千と千尋の千尋になった
- 16 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:33:18.44 ID:3vuch5nz0
少女「……ん、美味しかった。おっさん、ヒゲのくせにやるな」
中年「ヒゲは関係ないと思いますが、ありがとう。足りましたか?」
少女「ん、久しぶりに美味しいものを食べた。コーヒーも美味しかった
硬くなった食パンとか、水道水はもう嫌だ」
中年「ところで、お嬢さんは頼れる親戚とかはいないのでしょうか?」
少女「いたら困ってない。ママは兄弟いないし、ママの両親はもう死んでる」
中年(さて、どうするか……)
- 24 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:36:35.14 ID:cIwXj9Fk0
吊り目のおさげの黒髪少女が思い浮かんだ
- 26 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:38:14.25 ID:3vuch5nz0
少女「すー……すー……」
中年「さて、店のソファーで眠ってしまったわけですが、困りましたね」
少女「……ぅぅ……」
中年「……」
少女「……うぅ……」
中年「とりあえず、店も閉めましたし、私は二階の自室で寝ますか……
もう夜も遅いですし、明日決めましょう」
- 31 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:40:09.79 ID:3vuch5nz0
チュンチュン
中年「ん……朝ですか……そういえばあの子は起きたでしょうか?」
――店内
中年「ふむ、いませんね。帰ったのでしょうか……?」
- 33 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:41:27.75 ID:/NtTDMawP
このままではマズいが、設定の抜け道は結構ある。
完結まで持ってける。
- 36 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:44:38.58 ID:3vuch5nz0
上司「でさー、マスター。部下がそこで受付のお姉ちゃんに言ったんだよ
『僕の家庭の受付になってください!』って。意味わからないだろ?」
部下「ちょっと上司さん!大声でそんなことばらさないでくださいよ!」
中年「まあまあ、いい話じゃないですか。人を好きになるのは素敵なことです」
部下「うう……」
カランカラン
中年「いらっしゃ……」
少女「ただいま帰ったぞおっさん」
客達「!?」
中年「あー……」
- 39 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:49:52.29 ID:3vuch5nz0
上司「へー、親戚の子ねえ」
中年「はい、ちょっと妹夫婦に事情がありまして、しばらくこちらで預かることになりました」
部下「でも、男手一つだと大変じゃないですか?」
上司「ばっか、お前と違ってマスターは炊事完璧じゃないか」
部下「ああ、確かに。でも上司さんも料理できないですよね?俺と一緒じゃないですか」
上司「ばーか、俺はかみさんがいるからいいんだよ、独身のお前と一緒にすんな」
部下「お、俺だってあの子と……」
上司「ぶぅわーか、思いっきり苦笑いされてたじゃないか」
部下「ま、まだまだです!これからですよ!」
中年「ははは……はぁ……」
- 42 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:53:26.44 ID:cIwXj9Fk0
中年一人身かよ
- 43 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:54:44.13 ID:3vuch5nz0
中年「ありがとうございましたー」
上司「またな、マスター」
カランカラン
中年「……さて」
――二階
少女「ん、終わったか。お疲れおっさん」
中年「えっと、はい。ところでその荷物は?」
少女「学校終った後、アパートに帰って身の回りの物を持ってきた」
中年「ふむ」
少女「そろそろパパって呼んでいいか?」
中年「待ちましょう。その前に解決すべき問題が山ほどあるわけですが」
少女「でも、大家さんに家賃払えないから出て行くって言って鍵を返してしまった」
中年「あ、あー……」
- 45 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:56:52.20 ID:3vuch5nz0
ドンドン!
少女「ぬ?」
??「開けてー!マスター入れてえええ!!」
少女「なんだ、豪快な泥棒か?」
中年「あー、この困難な状況が余計ややこしく……」
??「お水ちょうだあああああああい!!」
- 47 :VIPがお送りします [] :2009/07/06(月) 23:58:59.54 ID:dKTcawoFO
何事
- 48 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:00:21.74 ID:QY7QV8Zq0
??「ふぃー!水うめえ!ミネラル最高ね!」
少女「水道水にもミネラルってあるのか?」
??「マスタ〜、この子なに?買ったの?」
中年「あー、いや、ちょっと事情がありまして、話せば長いのですが」
少女「おっさんおっさん、ところでこの酔っ払った駄目女は誰だ?愛人か?」
中年「違います。同じ商店街の花屋さんの娘さんです」
花屋「花屋どえっす!あは〜」
少女「……人間こうはなりたくないな」
中年「ノ、ノーコメントで」
- 50 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:02:52.86 ID:L2SkCK3pO
このロリコン共め!
- 52 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:03:03.54 ID:JnEoR/Nn0
残念ながら1人身だと父親になれないな
と書こうとしたらママ候補ktkr
- 53 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:07:02.40 ID:QY7QV8Zq0
花屋「へえ〜、リアルに家無き子なのねえ」
少女「同情はいい、パパをくれ」
花屋「あれ?お金じゃないの?」
少女「パパがいればお金も貰える。だからパパの方がいい」
中年「と、そんな事情でこんなわけでして……」
花屋「ふーん、そっか。良かったじゃん、パパ見つかって」
少女「でもこのおっさん、娘が欲しくないみたいだ」
中年「欲しいとか欲しくないとか、そういう問題じゃ……」
花屋「いいじゃんマスター、これも何かの縁よ!」
少女「ねーちゃん馬鹿っぽいけどいいこと言うな。もっと言ってやってくれ」
花屋「そうよ!縁がないだけなのよ!お見合い二十回失敗したくらいで何よ!
この世には花屋に婿入りしても良いっていう、いい男が絶対いるわよ!」
少女「そうか、ねーちゃん美人だけど馬鹿っぽいからな」
中年「さて、明日も店があるので私はそろそろ寝たいわけですが」
花屋「何よ!私だって明日もお店開くわよ!パパがいるから私は午後まで寝るけど」
少女「やっぱ駄目人間だな、ねーちゃん」
- 56 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:09:49.04 ID:v4wLEZtKO
よし俺が花屋の婿になろう
- 58 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:10:59.91 ID:QY7QV8Zq0
中年「とりあえず、この部屋を使ってください
手狭ですが、ドアを開けばリビングのエアコンは届きます」
少女「エアコン使っていいのか?電気代が高いとか言って殴ったりしないか?」
中年「……あー、そんなことはしません」
少女「そうか、おっさんは心広いな」
中年「と、とにかく私は寝ます……あなたも学校があるでしょう?」
少女「ああ、学校は好きだ。誰も私を殴らない」
中年「そうですね、殴られて嬉しい人なんていませんよね」
少女「でも、ママは時々男連れ込んで『もっと!もっとぶって!』とか言ってたぞ」
中年「あー……」
- 60 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:14:21.67 ID:QY7QV8Zq0
中年「ふーむ」
少女「どうしたおっさん、食わないのか?遠慮するな」
中年「はい、私が自分で作った朝食ですから遠慮はしません」
少女「そうか、あたしは遠慮した方がいいのか?」
中年「いえ、育ち盛りですから、ちゃんと食べてください。朝食を抜くのはよくないです」
少女「そうか、ありがたいな」
中年(うーん、本当にどうしましょう)
- 64 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/07(火) 00:17:43.02 ID:mzCqSxxJ0
中年が聖人なんだけどなにこれ支援
- 66 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:18:55.99 ID:QY7QV8Zq0
カランカラン
花屋「ちわっす、マスター昨晩はごめんね〜」
中年「あー、こんにちは。いえ、結構ですよ。いつものことですから慣れました」
花屋「あははは……そうか、そんなに私ってば飲みの帰りに押しかけてるのね……」
中年「いつもので良いんですか?」
花屋「あー、そろそろ暑いからアイスで頼みまっす」
中年「はい」
花屋「ところでマスター、あの子は?結局どうするの?」
中年「とりあえず空いている部屋を使わせてますが、どうしましょう」
花屋「いいじゃん、娘にして欲しいって言ってるんだから、娘にしちゃいなよ」
中年「いや、簡単に言いますけどね……」
花屋「でも、行くとこないんでしょ?どうするの?」
中年「あー……」
- 68 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/07(火) 00:22:18.54 ID:qoDhBgbk0
紫煙
養親となるには、成年者であればよく(第792条)、未婚者でもよい。
by wikipedia。
- 69 :VIPがお送りします [] :2009/07/07(火) 00:25:06.87 ID:Y597+EMMO
ぴっ、の人か。
紫煙
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