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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その22
- 1 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします []
投稿日:2010/11/25(木) 18:31:09.80 ID:ogGCPCEo
┏━ ノ ー‐ j ji |l| _,,,,,_ ji ji i i! ,_,,xz .|l| |l| ┃
┃ -イ.ー┬‐ | ーチ‐ || |! ーナ ̄| ト-、 | |! / || || ┃
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――かつて、人間と魔族が共存し、争いを繰り広げていた時代…
幻獣を召喚し魔物を倒す者がいた…。
名を「召喚士」…。後に「救世主」と呼ばれる者である…。
――かもしれない…。
〜前回までのあらすじ〜
朱雀先生の称号を受け継ぎ、魔王を倒す為、旅を続ける召喚士…。、
パーティー仲間の強くて頼れる二枚目の戦士、いつも明るく笑顔が
可愛い魔道士。スタイル抜群ツンデレな盗賊との冒険はまだまだ続く。
ヤマタノオロチ討伐も佳境に入り、彼らに訪れる結末とは…!?
◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
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◆キャラクター人気投票所(ありがとうございます!)
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◆専用あぷろだ(絵の支援ありがとうございます!)
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◆前スレ(その21)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1288152937/
- 16 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 17:58:16.94 ID:wJo5Q0oo
ネクロマンサー「倒す…?私をですか?」
戦士「お前だけじゃねぇ。ヤマタノオロチってのもだ」
ネクロマンサー「……ククッ」
召喚士「……」
ネクロマンサー「通じないよ。私に五行は、ね」
戦士「言ってんだろ。何が何でも殺すってな」
ネクロマンサー「大した威勢だ。だがね、通じないよ。私に五行は、ね」
召喚士「……」
ネクロマンサー「……些か語りすぎたか。まぁ試してみるがいい」
魔道士「……っ」
ネクロマンサー「お望み通り、ヤマタノオロチをお目に掛けようではないか」
名代「来るぞ!!」
ネクロマンサー「ここで息の根を止め、更には糧としてくれるわ!」
泉の上へと浮遊し不敵に笑うネクロマンサー。
それを合図のように受け、泉の水面が波打ち、洞窟内に振動が起こり始めた。
- 17 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 17:59:49.23 ID:wJo5Q0oo
ザザザザッ…
盗賊「……」
土忍「……」
雷忍と水忍の行った道を無言で追う二人。
盗賊「……っ!?」
土忍「…出口か」
タタタッ…スタッ
盗賊「これ…は……!?」
土忍「…水の跡。交戦があったようですな」
盗賊「ふ、二人は…?」
土忍「……既に先へ進んだ模様」
盗賊「私達も……」
土忍「参りましょう。進めそうな道は…あれか」
盗賊「だな。穴の中に足跡が残っている」
土忍「水で地面が濡れた事…幸い致しましたな」
- 18 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:00:38.63 ID:wJo5Q0oo
ゴゴゴゴゴ…
盗賊「!?」
土忍「地響き…!?これは……」
盗賊「何か起きている!急ごうっ!」
土忍「…はっ」
ゴゴゴゴゴ…
火忍「何だ…っ!?」
風忍「この先だ!やはり何かあったようだな…」
火忍「悪い事になってなきゃいいが……」
風忍「……行こう」
ゴゴゴゴゴ…
水忍「…こ、これは…!?」
雷忍「先程の輩かもしれんな」
水忍「まさか……ヤマタノオロチ……」
雷忍「遠くはないはずだ。行くぞ!」
- 19 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:03:05.40 ID:wJo5Q0oo
ゴゴゴゴゴ…
女剣士「こ、これは…っ!?」
帝「……」
ドンッ!!
鬼丸「……ッ!!」
戦士「な…んだよ、この威圧…っ!!」
魔道士「う…あぁ」
召喚士「……」
ゴゴゴゴゴ…
名代「これ程とは……ヤマタノオロチ…!!」
泉の中より出でし巨大な顔。その数は5つにも成る。
鱗に覆われ無数の角を模し、紅く染まる瞳に鋭利で獰猛な牙。
それは大蛇と呼ぶにはふさわしくなく、さしずめ竜である。
コカトリス「召喚士、これは……」
召喚士「……うん、相当強い…っ!」
- 20 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:04:17.07 ID:wJo5Q0oo
ゴゴゴ…
ヤタガラス「……ん!?」
崖の上へ止まり戦場を見つめるヤタガラスがピクリと顔を上げる。
ヤタガラス「この気配……」
バサァ
ヤタガラス「おぉーい」
チュインッ…キィンッ!!…ガイィンッ!!
夜行「…?」
隊長「……隙あり!!」
夜行「……ふん!」
バキャアァ!!…ズザザザザァ
隊長「……ちっ」
夜行「何だい?水を差さないでくれないかい?」
ヤタガラス「この気配、感じんのか?」
夜行「……?」
- 21 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:04:51.94 ID:wJo5Q0oo
ヤタガラス「ヤマタノオロチが目覚めたで!」
夜行「……ほぉ」
ヤタガラス「ほな、ウチらも戻ろか」
夜行「まさか残りの生娘が揃ったのかねぇ…?」
ヤタガラス「そうは思えん。無理矢理起こしたんやろ」
夜行「……」
ヤタガラス「なぁに、心配いらんて。五つ程度でも十分……」
ヒュオッ!!…ギィンッ!!
夜行「……しつこい野郎だねぇ」
隊長「それがウリなもんで…ね!」
ガキイィンッ!!
隊長「はぁ…はぁ……っ」
西方参謀「弓隊!!」
城主「射てぇ!!」
後方の弓隊より一斉に矢の射撃が始まり、その隙に隊長は後方へ退く。
- 22 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:05:52.14 ID:wJo5Q0oo
シュシュシュンッ…シュシュンッ!!
ヤタガラス「おわっと!ほな、先に行くでぇ!」
夜行「へいへい。すぐに行きますよっと」
ブオンッ!!…キンキンキンッ!!
西方参謀「次は付加するぜぇ!」
弓隊「いけぇ!!」
バシュシュシュシュンッ!!
夜行「……」
隊長「まずいな……」
西方参謀「…あん?」
隊長「あの野郎、こっちが頭部狙いだっての気付きやがった…」
西方参謀「ちょいとしつこく狙いすぎたか…」
隊長「ま、相手もウィークポイントだしな。気にかけてんだろ」
西方参謀「どうする?」
隊長「無論、逃げる前に叩く!」
- 23 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:06:56.12 ID:wJo5Q0oo
ザッ
西方参謀「お前もそろそろ疲労が限界じゃねぇのか?」
隊長「四の五の言ってられっかよ」
西方参謀「しゃーねぇ、全力で一撃叩き込め。援護する!」
隊長「……頼む!」
ダッ!!
夜行「……もう少し遊んでやりたいけど、事情が事情なんでねぇ」
フワッ
夜行「ここいらで失礼するよ…ヒヒッ」
隊長「逃がすかよ!」
城主「全軍追撃!!」
足軽「おぉう!!」
ドドドドドドッ
夜行「全く…しつこい……」
隊長「でええりゃああぁぁ!!」
夜行「!?」
- 24 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:08:33.22 ID:wJo5Q0oo
上空を闊歩する夜行の背後より、隊長が壁を走り飛ぶ。
城主「かかっ、壁を…走って…!?」
西方参謀「ブチかませぇ!!」
ドドオオォォンッ!!
隊長の手にした長剣がうねりをあげ、西方参謀の炎を刀身に纏う。
夜行「ちぃ…っ!!」
隊長「……っ!!」
ガッキイイィィンッ!!
夜行「……ぐ…ぬ…!!」
隊長「……おおぉぉ!!」
ギチギチギチ……バキャアアァァ!!
全力で放たれた隊長の一撃は夜行の構える刀をへし折り、一撃を放つ。
隊長「……ざまぁみろ」
夜行「…見事。ヒヒッ」
長剣は夜行の額をかすめ、脇腹に左拳を受けた隊長とともに地面へと落下する。
- 25 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:09:34.97 ID:wJo5Q0oo
ドシャアァ
夜行「……刀をへし折り、一撃を加えるとは…初めてだわ」
ヒュオッ
西方参謀「待ちやがれっ!!」
城主「隊長殿ーっ!!」
タタタッ…ググッ
隊長「…肋骨を何本か……やられた…っ」
城主「な、なんと…!しかしお見事な一撃でござった!」
隊長「ト…ドメ刺せなきゃ意味はねぇ…っ、先に…奴を……」
西方参謀「ここは俺に任せろ。城主殿は兵を率いて奴を追ってくれ」
城主「……畏まった!また後で…必ず!!」
足軽頭「…追撃いぃ!隊長様の武士道に続くのだ!!」
足軽「おぉーっ!!」
西方参謀「大将首……逃しちまったなぁ」
隊長「バ…ッカ言え、これからだ。……行くぞ!」
- 26 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:10:58.71 ID:wJo5Q0oo
ドドオオォォ……
ネクロマンサー「…クククッ」
ヒミコ「ヤマタノオロチ様……」
5つの首の内1つが、唸りをあげ始動する。
戦士「よけろぉ!!」
ゴウッ!!
帝「く…っ!」
魔道士「きゃあぁ!!」
ゴガガガガガッ!!
一同は伸びる首を辛うじてかわし、その抉られた地面を見据え言葉を失う。
女剣士「……っ」
ネクロマンサー「さぁ、どうやって倒すかね?この強大なる者を」
名代「鬼丸、戦士殿!」
鬼丸「前衛は任しとけ!……と言いたいところだが」
戦士「…今回ばかりは…ヤベェかもな!」
- 27 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:14:41.60 ID:wJo5Q0oo
ダッ!!
伸ばした首を縮めるヤマタノオロチに、戦士と鬼丸が左右より斬りかかる。
戦士「だっりゃあ!」
シュンッ!!…ガキイィン
戦士「早えぇ…っ!」
名代「鬼丸!!背後だ!!」
鬼丸「何ィ!?」
ゴガッ!!
鬼丸の背後より2つ目の首が伸び、その角で身体を突き上げる。
鬼丸「ぐ……あぁ!!」
名代「鬼丸!!」
更に迫る3つ目の首。口を大きく開き、鬼丸へと襲いかかる。
戦士「くっそ……」
名代「…っ!」
すかさず名代は札を手に取り、それをヤマタノオロチへと投げ飛ばす。
- 28 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:15:45.02 ID:wJo5Q0oo
ボウゥンッ!!
天狗「……」
名代「天狗、その首を……」
名代が指示を出しかけた瞬間、4つ目の首が天狗へと急接近する。
召喚士「まずいっ!」
天狗「……!!」
ガボォッ!!……ボシュウウゥゥンッ
帝「い、一撃……!?」
ヤマタノオロチに噛み砕かれた天狗が札へと姿を変え、ひらひらと落ちる。
戦士「鬼――」
ズガアアァンッ!!…ドシャアァ
魔道士「……あ……ぁ…っ」
吹き飛ばされ壁の破片に埋もれる鬼丸。
召喚士「コカトリスー!!」
コカトリス「おう!」
- 29 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:22:21.41 ID:wJo5Q0oo
ゴウッ!!
ネクロマンサー「気を付けなさい。あれは石化を用いますよ」
ヤマタノオロチ「……」
4つ目の首を掻い潜り、5つ目の首へと旋回し向かうコカトリス。
コカトリス「……喰らうがいいっ!」
ドドオオォォンッ!!…ゴアオオォォッ!!
先程とは打って変わり、密集した弾丸のような石化の吐息がコカトリスの口内より放たれる。
ヤマタノオロチはそれを正面に見据え、声も上げず口を開き笑う。
ゴウッ!!
コカトリス「!?」
魔道士「そんな…っ!!」
召喚士「突風で…弾き返した…!?」
コカトリス「そうそう出来るものではないぞ…っ」
ネクロマンサー「それがヤマタノオロチの実力です。ククッ…」
召喚士「……っ」
- 30 名前:三日目東R59Aがお送りします [] 投稿日:2010/11/26(金) 18:35:27.96 ID:c6rQNB60
1乙
ヤマタノオロチは良質な生娘を5人食べたのかな…?
- 31 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 18:51:23.82 ID:wJo5Q0oo
それではここいらで失礼します!
ご支援&>>1乙ありがとうございます!ノシ
- 33 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/27(土) 00:22:54.41 ID:g5nEf2DO
巫女が鍵ってんだから巫女が5人の生娘をレイプしたんじゃね?
- 34 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/27(土) 02:15:27.86 ID:JW7HQASO
首一本に一人は少な過ぎるだろ
実際はもっと多かったんじゃない?
- 35 名前: ◆1otsuV0WFc [] 投稿日:2010/11/27(土) 02:44:13.77 ID:WiH.B0.o
ザッ…
名代「鬼丸は…!?」
戦士「…こ…んのっ!」
グッ…ガラガラガラッ…ドシャアァ
戦士「無事か…!?」
鬼丸「…っつう、無事…じゃあねーけどな…っ」
崩れた岩の中より、流血した鬼丸が這い出す。
帝「……治癒は…出来んのか?」
名代「残念ながら…。召喚士殿は?」
召喚士「人間相手なら可能ですが…魔族は無理ですね……」
名代「…では仕方ありませんね。……鬼丸」
鬼丸「…?」
名代「一度後退しなさい。その怪我では継続は無理だ」
鬼丸「…いんや、そうはいかねぇよ」
名代「何を言って……」
- 36 名前:間違えてageちゃった… ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 02:45:10.97 ID:WiH.B0.o
鬼丸「ここで退いたら…誰が前を張れるってんだ」
名代「無理をするな、死にたいのか!」
魔道士「そうですよ!」
鬼丸「こちとら一度死んだ身だ。いつ死んでも惜しくはねぇ」
召喚士「……」
鬼丸「それによ、こんな大物…なかなかお手合わせ出来ねぇぜ」
戦士「……だ、そうだ」
召喚士「……」
戦士「鬼丸は俺が面倒見る。いいだろ?」
鬼丸「…ああ!相棒に背中託すぜ」
名代「……分かりました。……鬼丸!」
鬼丸「あん?」
名代「死ぬなよ…!」
鬼丸「…グハハッ!旦那もなっ!」
戦士「おっし…!第二ラウンドだ…行くぜ!」
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