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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その13
356 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/05(月) 23:50:15.26 ID:6enqVIIo
〜スグリーヴァの居城〜

スタスタスタ…

マーマン「……」

戦士「どしたよ?キョロキョロして」

マーマン「いや、まさか…こんな所があったとはなぁ…」

魔道士「私達モビックリでしたよー」

盗賊「……うん」

マーマン「んであの城にいるのが…」

マーマンは先にそびえ立つ城を指差す。

召喚士「スグリーヴァ…の城です」

マーマン「猿王スグリーヴァか…」

戦士「知ってんのか?」

マーマン「噂程度だがな…」

盗賊「…ほう」

マーマン「もう何百年も前から魔王と戦い続けてるっつー話だ」


357 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/05(月) 23:58:03.51 ID:6enqVIIo
魔道士「そんな昔から…!?」

マーマン「まあ以前はこんな大規模でもなかったんだろうがな…」

盗賊「……」

召喚士「見えてきましたよ」

テクテクテク…

衛兵「おや…!?」

魔道士「こんにちはー!」

召喚士「ハヌマーンさんはいらっしゃいますか?」

衛兵「貴方たちは…!少々お待ちを…!!」

衛兵は慌てて城内へと走り入って行く。

盗賊「……」

しばらくの後衛兵は戻り、一同を城内へと案内する。

衛兵「どうぞ、ご案内致します!」

召喚士「さぁ、行きましょう」

マーマン「あ、ああ…」


366 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 21:56:26.15 ID:0jCdzowo
〜城内〜

コツコツコツ…

マーマン「いやはや…立派なモンだな」

魔道士「凄いですよねぇ!」

戦士「こんな頼もしい味方がいるってのも心強いよな!」

盗賊「…!?」

召喚士「あっ……!」

コツコツコツ…

ハヌマーン「本日は如何なされた?」

魔道士「ハヌマーンさん!!」

召喚士「実は…またお願いがあって来ました」

ハヌマーン「ほう…?頼み事とな」

召喚士「はい。実は……」

ハヌマーン「まぁまぁ、まずはごゆるりとなされよ」

魔道士「ありがとうございますっ!」


368 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:05:38.74 ID:0jCdzowo
〜客間〜

ハヌマーン「どうぞお掛けになられよ」

召喚士達とマーマンは誘導され、丸テーブルのチェアへと腰掛ける。

ハヌマーン「これ、持て成しを」

衛兵「かしこまりました」

タッタッタ…

ハヌマーン「…それで、こちらの御仁は…?」

マーマン「あ、どうも…」

マーマンは照れ臭そうに頭を軽く下げる。

戦士「戦力としてコキ使ってやって下さい」

マーマン「お、おいっ…!」

ハヌマーン「ふっ…成程」

召喚士「……」

ハヌマーン「貴方もこの者達に誑かされてしまいましたか…」

マーマン「は…ははっ…、まぁ…そうだな!」


369 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/06(火) 22:05:57.24 ID:oFhUTx20
やっと追いついた支援


370 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:06:35.90 ID:0jCdzowo
戦士「おいおい、たぶらかすって悪いみたいに…」

ハヌマーン「はっはっは、すまぬすまぬ」

盗賊「…ふふ」

テクテクテク…

衛兵「お待たせいたしました。どうぞ」

カチャカチャッ

戦士「ん…?」

魔道士「…これって!?」

ハヌマーン「茶だ。召し上がられよ」

召喚士「…では」

四人は茶碗を持ち上げ、濃く染まる抹茶を口に含む。

戦士「………にが」

魔道士「うぅ…大人の味です…」

盗賊「…ふーっ」

コトッ


371 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:07:16.55 ID:0jCdzowo
盗賊「結構なお手前で…」

召喚士「……ええ」

スタスタスタ

法師「ありがとうございます」

召喚士「これは次男様!…じゃなくて、法師さん」

魔道士「法師さんが点てたんですか?」

法師「魔道士さんには少し早かったですかな…?ふふ」

魔道士「そ、そんな事ありません…!」

戦士「あれからずっとここに?」

法師「ええ。大変お世話になっています」

ハヌマーン「なかなか通じる御仁であられる。大変助かっておる」

法師「いえいえ、こちらこそ…」

法師はゆっくりとマーマンの前へと歩み寄る。

法師「…これまた清らかな魔物さんだ」

マーマン「…へ!?」


372 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:07:58.22 ID:0jCdzowo
法師はマーマンの手を取る。

マーマン「お、おい…!?」

法師「目が見えぬ故に分かるのですよ」

マーマン「…は、はぁ…っ」

戦士「おー良かったなぁ!」

マーマン「う、うるせぇっ!!」

魔道士「エヘヘ!!」

召喚士「あはははっ!」

ハヌマーン「どれ、では参ろうか」

盗賊「……ああ」

マーマン「………」

法師「お気遣いありがとうございます。しかし一人で歩けます故…」

マーマン「そ、そうか…」

法師はマーマンの手を離すと、杖を伸ばしゆっくりと歩き始める。

その背後を心配そうに見つめながら、マーマンが続く。


373 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:08:35.21 ID:0jCdzowo
〜王の間〜

ザッ

ハヌマーン「では、しばし待たれよ」

そう言い残し、ハヌマーンは大きな玉座の横へ控える。

法師「……」

マーマン「……」

召喚士「………」

猿兵「スグリーヴァ様!お見えになられました!」

ハヌマーンは椅子から立ち、片膝をついて頭を下げる。

一同もそれを見習い同様に頭を下げる。

ドズン…ドズン…ドズン…ドズン…

スグリーヴァ「……」

ハヌマーン「皆様、面を上げられよ」

召喚士「はい」

マーマン「……!!」


374 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:09:18.55 ID:0jCdzowo
スグリーヴァ「うむ。ご苦労」

ハヌマーン「ははっ」

スッ…

スグリーヴァ「さて、今日は如何なされた?」

召喚士「どうかこの者を共に住まわせては頂けませんでしょうか?」

スグリーヴァ「……うぅむ」

マーマン「………」

スグリーヴァ「がーっはっは。聞くまでもなかろう。良い良い」

召喚士「ありがとうございます!」

魔道士「良かったですねっ!マーマンさん!」

マーマン「あ、ああ…!」

戦士「これで寂しい思いせずに済みそうだな」

盗賊「…ふふっ」

法師「心強いですね…」

ハヌマーン「…うむ」


375 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:10:12.96 ID:0jCdzowo
スグリーヴァ「しかし…意外とおるものよ」

盗賊「…?」

ハヌマーン「主…これは……」

スグリーヴァ「うむ…。価値はあるやもしれぬ…」

魔道士「え…?」

召喚士「あの…まさか…」

スグリーヴァ「うむ。軍師ハヌマーンよ」

ハヌマーン「ははっ」

スグリーヴァ「世界を見聞し、同士を集めて参れ」

ハヌマーン「仰せのままに…!」

戦士「そうか…!俺達がこれだけ見つけられたんだ…!」

召喚士「うん。きっともっと沢山の魔物が…同じ思いを抱いているはず」

魔道士「そうですよ!そのような皆さんが集結すれば…」

盗賊「…更なる規模が…見込める」

スグリーヴァ「がーっはっはっは!まさにその通りよ!」


376 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:12:26.33 ID:0jCdzowo
スグリーヴァは太腿を一度叩き、したり顔で続ける。

スグリーヴァ「此処は地の利に恵まれておる。しかしだ…」

法師「……」

スグリーヴァ「辺境故に情報も疎く人材も少ない」

召喚士「……なるほど」

ハヌマーン「新たな人材の登用と見聞も兼ねて旅に出る…」

法師「大変理に適っておりまする。しかしながら…」

スグリーヴァ「…んむ?」

法師「ハヌマーン殿のみでは行動範囲も限られてしまうでしょう…」

戦士「…だよな」

法師「スグリーヴァ様、私も共に参りましょう」

スグリーヴァ「なんと…!宜しいのか?」

法師「ええ。元は各地を巡るつもりでおりましたし…」

マーマン「……」

法師「何より宿飯のご恩もございますからね」


377 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:13:13.06 ID:0jCdzowo
ハヌマーン「それは大いに助かるが…宜しいのか?」

法師「何度も仰いますな…」

スグリーヴァ「承知した。ではその言葉に甘えるとしよう」

法師「いえいえ」

法師はニッコリと笑顔を見せる。

ハヌマーン「しかし…それでも不安がないわけではない」

法師「ええ…」

魔道士「…?」

法師「我々だけではせいぜい世界の南半分を把握している程度…」

ハヌマーン「左様。北方においては未開と言ってもよい」

盗賊「…北方」

ハヌマーン「お主等にずっと追随するわけにもいかぬしのう…」

召喚士「いるじゃないですか、北方に詳しい方が!」

戦士「……?」

ハヌマーン「…!?……おぉ、そうか…!そうだな!」


378 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:14:31.41 ID:0jCdzowo


しばらくすると猿兵が一匹の魔物を連れ入室する。

ハヌマーン「来たか…」

戦士「お前…!?」

オーク「!!」

魔道士「オークさん!!」

オーク「皆さん!お久しぶりです!」

盗賊「…そうか…この者なら」

召喚士「ええ。北方出身ですし、詳しいでしょう」

戦士「確かに…!」

オーク「え…えっ…!?」

ハヌマーン「今から私が説明しよう」

ハヌマーンはオークに先程の会話を伝える。

オーク「ほえぇ…。オ、オラが…ですか?」

スグリーヴァ「共に行ってやってはくれぬか?」


379 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 22:16:37.20 ID:0jCdzowo
オーク「で、でも…オラ…」

ハヌマーン「お主の力が頼りなのだ」

法師「共に…平和な世を作る為に…!」

オーク「う…うぅ……」

戦士「お前に渡した槍は飾る為じゃねーぞ?」

オーク「せ、戦士さん…!」

戦士「仲間を助ける為の槍だ。あん時みたいにな!」

オーク「………」

魔道士「オークさん…」

オーク「オ……オラ…行きます!!」

戦士「へっ!!」

魔道士「流石です!オークさんっ!」

ハヌマーン「助かる…さて、これで……」

マーマン「あ、あのよ…?」

ハヌマーン「…?」


380 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/06(火) 22:28:00.13 ID:jftMgyMo
西遊記かww


383 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/06(火) 23:30:02.66 ID:iHiVghoo
本当にこの>>1の伏線の張り方と回収の仕方は素晴らしいな
思わず読みながらにやついてしまった


384 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/06(火) 23:46:29.56 ID:Lh0BHwDO
うむ。本当に上手いよな!
俺もニヤニヤしながら読んでたwwwwww


385 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 23:46:47.77 ID:0jCdzowo
戦士「どした?」

マーマン「い、いや…その…な」

戦士「何だよ…」

マーマン「俺も…行っていいかなってよ…」

マーマンは照れ臭そうに小声で呟く。

ハヌマーン「それはまことか!?」

法師「ありがたい…!」

マーマン「い、いやっ…そのなんつーか…」

スグリーヴァ「本当に良いのか?客人」

マーマン「あー…なんつーか、こいつら見てたり話聞いてるとさ…」

盗賊「……」

マーマン「冒険…とか誰かの役に立つってのも…悪い気しねーなってさ…」

魔道士「マーマンさん……っ!」

マーマン「だ…だからさっ、良かったらその…」

ハヌマーン「勿論だ。願ってもない事よ…!」


386 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 23:49:40.82 ID:0jCdzowo
スグリーヴァ「相分かった。では以上の者に任せる」

ハヌマーン「ははっ」

法師「必ずや…」

オーク「い…行ってきます!!」

マーマン「……」

戦士「面白くなってきたな!」

魔道士「本当ですねっ!エヘヘ!」

召喚士「気を付けて。無事を祈ってます!」

法師「皆様方も…!」

盗賊「……ああ」

ハヌマーン「互いに頑張ろうではないか…!」

スグリーヴァ「がーっはっはっは!目出度きかな!これっ!!」

猿兵「ははっ!!」

スグリーヴァ「宴じゃ!宴の支度をせいっ!」

猿兵「畏まりました!」


387 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/06(火) 23:50:20.32 ID:kxZwVQUo
ガンダーラガンダーラ


388 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/04/06(火) 23:52:13.55 ID:0jCdzowo
こんばんはです!遅くなりすみません!
本日も多数のご支援感謝です!

>>369
いらっしゃいませ!ありがとうございます!

>>383-384
ありがとうございます!たまに忘れそうになったりしますけどね…はは…orz

それではオマケ書いて寝させて頂きます!おやすみなさい!ノシ


389 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/04/07(水) 00:11:27.76 ID:.ZsUYRso
〜オマケ〜

天才「伏線張るのはいいけどよ、割と放ったらかしだよな!」

魔法剣士「また出るんじゃないのか…?」

眼鏡「俺ら……上位ランカーだぞ…」

ジュニア「俺なんて名前しか出てねーぞ!」

サル「そんな奴いたっけ…?」

イヌ「覚えてないね」

キジ「まったくさー!

女侍「まぁアタイらもムジナだけどねぇ…ふぅ」

王子「おーっと!!ここは僕が……」

グイッ

マジシャン「俺って割と主要キャラ…だよな…?」

バーテン「そうでもない」

占い師「うん」

白虎長「うん」

マジシャン「のおおおおおおお!!」

大軍師「第十五部…楽しみですねぇ…ふふふ」


392 :GEPPERがお送りします [] :2010/04/07(水) 01:07:40.18 ID:xANQ18s0
王子はまだまだもっとずっと後のほうに成長して出てくるさ


398 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/07(水) 10:08:21.67 ID:9qVilQDO
今の4人が師匠やマジシャンくらいの年齢になった時に王子は20代後半くらいかな?

でもその年齢で一国の王だと冒険とかは厳しそうだよな。
つまり王子に今後活躍の機会はないな。残念。


399 :GEPPERがお送りします [] :2010/04/07(水) 12:16:28.13 ID:2ANGo6SO
この話が漫画化されたら…

なんだろう、本編そっちのけで下ネタ満載になって召喚士が「はーん!!」とか言ってる姿が思い浮かんだ


400 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/07(水) 17:42:03.76 ID:tBuLoQAO
いけ☆コカ


401 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/07(水) 17:56:18.52 ID:HznfDcIo
こんばんは!是非漫画化お願いしますww↓続き


402 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/07(水) 17:56:46.70 ID:HznfDcIo
〜大広間〜

ガラガラガラッ

戦士「おぉ……」

魔道士「すごい…!」

盗賊「……ゴクッ」

大広間の長テーブルには、次々と食事が運び込まれている。

戦士「お前らもこういうモン食ってるのか?」

マーマン「さぁ…?俺は水ん中にいるもんがメインだな」

魔道士「お肉とか食べないんですか?」

マーマン「滅多に食わねぇな…どうも肉特有の臭いが苦手でな…」

召喚士「オークさんは…?」

オーク「オラ人間も食います!」

盗賊「…!?」

オーク「あ、でも今は食わねぇです。鳥好きです」

ゴブリン「オレも同じ!鳥美味い!犬も美味い!!」


403 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/07(水) 17:57:24.19 ID:HznfDcIo
召喚士「魔物も種族によってまちまちなんですね…」

ハヌマーン「我らも果物と野犬あたりが主流かな」

戦士「ふーん。なるほどなぁ…」

法師「人間は食したいと思わないのですか…?」

ハヌマーン「……」

法師「此処には人の死臭など全くありません」

ハヌマーン「…ないと言えば嘘となる」

盗賊「……」

ハヌマーン「しかし人間とて同様である?」

魔道士「…?」

ハヌマーン「牛や豚を食さずとも、魚や果物で賄えるであろう?」

召喚士「まぁ…そうですね……」

ハヌマーン「我らとて同じ事よ」

戦士「そっかぁ……」

ハヌマーン「さあ皆の者、着座してくれ」


404 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/07(水) 17:57:59.41 ID:HznfDcIo
テクテク…カタッ

ハヌマーン「主、スグリーヴァ様に代わり…皆の無事をここに祈る!」

一同はグラスを高々と掲げ、中身を飲み干す。

召喚士「………んっ…ぷはぁ!!」

戦士「…うめぇ!!」

ハヌマーン「さあっ、どんどん食してくれ!」

盗賊「……モグモグ」

魔道士「いただきまーす!」

戦士「おっ、これ美味いなっ!何だこれ!?」

オーク「そ、それは…豚の・・・睾丸です」

戦士「!?」

魔道士「っ!!」

タッタッタッタッタ

盗賊「ま、魔道士!?」

戦士「ゴホッ!…早く言えッ!!」


405 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/07(水) 17:58:41.58 ID:HznfDcIo
テクテクテク…

召喚士「スグリーヴァ様は?」

ハヌマーン「酒宴には顔を出されんよ」

召喚士「そうなんですか?」

ハヌマーン「ああ。ご自身の戒めだそうだ」

法師「戒め…ですか」

ハヌマーン「詳細までは私も存じぬがな」

召喚士「…なるほど」

法師「召喚士さん、良かったら世界の話…またお聞かせ頂けませぬか?」

召喚士「…!?ええ、喜んで」

法師「ではまずは…西方の話など…」

召喚士「西方ですか?…あそこはですね…」

ハヌマーン「ふふっ…」

一同は心ゆくまで酒宴と会話を楽しみ、夜を過ごした。

そして、あっという間に新しい朝を迎える。


406 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/07(水) 17:59:10.27 ID:HznfDcIo
〜スグリーヴァの居城、城門前〜

魔道士「お世話になりました!」

法師「互いに頑張りましょう!」

召喚士「ええ。いつでも言って下さい!すぐに駆けつけます!」

オーク「戦士さん…オラ、頑張るです!」

戦士「おうっ!次会う時は互いにレベルアップだな!」

ガシッ!!

マーマン「……ありがとな」

召喚士「こちらこそ…!」

ハヌマーン「では…」

盗賊「…ああ」

ザッ…テクテクテク

魔道士「お元気でー!!」

魔道士は後ろを振り返り、城門の上へと手を振る。

ゴブリン「さよーならー!またねー!」


407 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/07(水) 17:59:38.17 ID:HznfDcIo


ハヌマーン「さて、我々も行くとするか」

法師「ええ」

マーマン「んで、どこに向かうんだい?」

法師「そうですね。西へ…と行きたいところですが…」

オーク「…?」

法師「なにぶん無知なもので、慣れた東方から参りましょうか」

ハヌマーン「うむ…賢明だな。そうしようか」

マーマン「東方か…随分行ってねーなぁ…」

オーク「オラ、初めてです!多分!!」

法師「さて…行きましょう」

ハヌマーン「…ふふ」

法師「……どうしました?」

ハヌマーン「ん、いや……ふふっ」

法師は杖を手にゆっくりと歩きだし、その後を三匹の魔物が武器を手につき従った。



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