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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その16
- 145 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/06/21(月) 18:14:07.66 ID:1R7MEQAo
〜三日月島、中心部〜
時刻は16時40分。平野に陣幕が張られ、無数の松明が周囲を明るく照らし出す。
既に到着した皇太子が、中央のテーブルへ着座し、その背後にエリートが立つ。
ドドッドドッドドッ…ドドォ…
まもなく、北側より三頭の馬が到着し、兵の一人が陣幕の中へと案内する。
皇太子(…思ったより少ないな)
皇太子は起立し、西国の会談相手をその状態で待つ。
テクテクテク…ファサッ
皇太子「……!?」
エリート(…王子……ではない!?)
神官「…・…っ!!」
皇太子(宰相である神官が…一人…か!?)
神官(そうか…!右大臣ではなく、直接後継者である皇太子をぶつけてきたのか…)
皇太子「始めまして…ですかな。本国の皇太子です」
神官「西国宰相…神官、と申します」
- 146 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:15:49.70 ID:1R7MEQAo
皇太子「後ろの男は私の副官であるエリートです」
エリート「お見知りおきを…」
皇太子「どうぞ、お掛け下さい」
神官「では、失礼致します」
カタッ…
エリート「失礼ですが神官様、こちらへはお一人で…?」
神官「立会人一名と、側近の護衛が一名程…」
エリート「そ、そうでしたか…」
神官「何か問題がありましたか…?」
エリート「い、いえっ!失礼致しました」
神官「こちらこそ。小国ゆえ、なかなかて慣れておらず…ふふっ」
皇太子「では、本題へ入る前にまずは互いの立会人を紹介しましょう」
神官「ええ。かしこまりました」
皇太子(やはり用意はしていたか…。ま、こちらの立会人を見て戸惑うがいいさ)
神官(やはり…か。しかし我らの立会人を見て、顔色を変えずにいられるかな?)
- 147 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:16:43.26 ID:1R7MEQAo
西方兵「朱雀先生、お呼びです。どうぞ」
召喚士「あ、はいっ!」
サモナー「では…行こう」
隊長「おう、しっかりな!頼んだぜ」
青年兵「召喚士さん、頑張って!」
召喚士「うん。ありがとう!」
男隊員「緊張で漏らすなよぉ?ヒャハハ!」
女隊員「下品ッスねー!頭悪いッスよ?」
男隊員「うっせー!緊張を解す為のリラックストークだろがっ!」
召喚士「はははっ、ありがとうございます」
テクテクテク…
サモナー「あっちも立会人がいるみたいだね」
召喚士「西方の人ですかね…?」
サモナー「西方でも本国でも…召喚士君なら、うまく話を進められると思うよ」
召喚士「そうですかね…。とりあえず…頑張ります」
- 148 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 18:16:46.32 ID:X.F8R2go
わくわくwwwwwwwwwwww
- 149 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:18:02.43 ID:1R7MEQAo
南北両方の陣幕が開かれ、両国の立会い人が入場する。
テクテクテク…
召喚士「……!?」
戦士「……はぁ!?」
サモナー「!!」
エリート「え…っ!?」
皇太子「……っ!!」
神官「バ…バカ…な!」
召喚士「せ、戦士っ!!」
戦士「は…はは…っ!なんで召喚士がここに…!?」
サモナー「一体…どういう事なんだ…!?」
エリート(まさか…っ、一杯食わされたのか…!?)
エリートは即座に神官の顔色を伺う。…が、その動きを皇太子が制す。
皇太子「いや…これは偶然のようだ」
自分達と同様に唖然とした表情を浮かべている神官を見て、皇太子は呟いた。
- 150 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:18:51.59 ID:1R7MEQAo
…
エリート「と、とりあえず本題に移りましょう」
神官「…はい」
エリート「まず、先日国軍より派遣させて頂きました大軍師殿から…」
神官「はい。全ては伺っております」
皇太子「此度の件、西国の王子はいかに?」
神官「私に一任するとの事でした」
皇太子「そうであるか…」
神官「我らの提案は…ここ、三日月島の譲渡を希望すると…」
皇太子「伺いました。しかし…結論からするとそれは非常に難しい…」
召喚士「……」
皇太子「ご存知かもしれんが、この島は我が国における要所でな…」
神官「そのようで……」
皇太子「なんとか当初の条件でご納得頂けないだろうか…?」
神官「……」
- 151 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:19:37.98 ID:1R7MEQAo
エリート「我が国の技術は、西国にとっても大いに役立つものとなります」
神官「……そうですね」
戦士「……」
エリート「特に通信技術については、今後の在り方を大幅に変えるような…」
神官「そのようですね…」
エリート(…くそっ、思ったより冷静だな)
皇太子「例えば…この島以外の要望があるという事は…?」
神官「交渉の条件になるようなものは…特にありませんね…」
皇太子「ならばここは一つ、国益を越えたところで受諾頂けないだろうか?」
神官「その事についてお伺いしたのですが…?」
皇太子「何だろうか?」
神官「本国としては、魔王討伐を目論まれていらっしゃるのですよね?」
皇太子「……如何にも」
神官「やや焦られているようにお見受けするのですが…」
皇太子「時期尚早…と?」
- 152 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:20:40.04 ID:1R7MEQAo
神官「はい」
皇太子「確かにそう感じるかもしれぬな。しかし今はまたとない好機なのだ」
サモナー「……」
皇太子「魔王パズズを抑え、サタンの動きを止めた…」
エリート「二匹の魔王を抑止している今こそ、攻撃に出るチャンスなのです!」
神官「成程…」
皇太子「こちら側の魔王は本国のみで何とかやるとしても……」
エリート「西方の魔王、イブリースまでは手が回りませぬ」
皇太子「西国のみで押さえられますかな?」
神官「……現状では難しいかと」
皇太子「……正直だな」
神官「嘘を申しても仕方ありません」
エリート「そこで同盟を組み、我らが……」
神官「イブリースは古代遺跡より出てきた事はありません」
召喚士(遺跡…?まさか……あれか…!?)
- 153 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:21:28.75 ID:1R7MEQAo
皇太子「しかしだ、他の魔王に危害が加わるとすると…打って出る可能性もあるぞ?」
神官「……」
皇太子「かといって本国は手を止めるつもりはない。近年のうちに仕掛ける」
神官「……成程」
皇太子「……もう少し具体的な話をしよう」
神官「…はい」
皇太子「魔王軍は今、新たな手段で魔王の復活を目論んでいる」
神官「……?」
皇太子「力押しではなく、結界石を掻い潜り、それを破壊する方法だ」
神官「そんな事が…可能なのですか…!?」
エリート「ええ。実に非人道的な手段ですがね…」
皇太子「死んだ人間を魔物化以外の、何かの手段で傀儡と化している」
神官「!?」
皇太子「その人間であった者どもを使い、結界を素通りしているのだ」
神官「な……なんと…っ!」
- 154 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:22:39.23 ID:1R7MEQAo
エリート「その辺りは朱雀先生…召喚士殿らがよく分かっているだろう」
召喚士「…ええ。俺も直接出会ったわけではありませんが」
戦士「確かに…。幾つかの戦いで突破された事はあったらしいな」
神官「……」
戦士(おっと…。俺は西国側の発言をしなきゃいけないんだった…やばいやばい…)
エリート「今は西国への実害はほぼありません。しかし今後は大いに考えられます」
神官「同盟の必要性はまぁ…分かりました」
皇太子「この件については、当然本国と西国だけの問題ではないと思っている」
神官「…他国にも?」
皇太子「無論。東方、南東国…。全ての国が一体とならねばならん」
戦士「…!?」
皇太子「どうかその先駆けとなっては貰えないだろうか…」
神官(難しくなってきたな…。もしここで蹴れば、同盟第一国ではなくなる…)
召喚士「……」
神官(今後を考えれば、本国に対する第一国の立場を持っておきたいのも事実…)
- 155 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 18:23:16.83 ID:4TcBRN2o
その頃
/⌒ヽ Ψ オレライラナインダ
( ^ω)∩ ('A` )
( ノ ノ<<)
めしでも食うお
- 156 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:23:32.02 ID:1R7MEQAo
エリート「西国ほどの国が同盟を受諾してくれたとあれば…他国とてきっと…」
神官「盟を結んだとして、我らは大陸へは兵を回せませんよ?」
皇太子「それは承知の上さ。イブリースの討伐にだけ注力して貰いたい」
神官(随分優位だな…。何か…あるのではないのか?)
皇太子「まぁ余裕があるのであれば、援軍は是非にも欲しいところであるがな」
エリート「どうでしょうか?ご納得頂けましたか?」
神官「分かりました」
エリート「!?」
神官「話を戻しましょう。三日月島は本国にとって必要なものなのですね?」
エリート「くぅ…!話を逸らされたか。しぶとい…」
皇太子「先程も申した通り、要所なのでな」
神官「軍事拠点としてですか…?」
皇太子「それも大きいが、結界石の採掘量も大きい」
神官「結界石の採掘…。成程」
サモナー「……」
- 157 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:25:03.09 ID:1R7MEQAo
エリート「結論から申せば、三日月島の譲渡は……」
神官「難しいようですね」
皇太子「実に申し訳ないが……」
神官「島の北側は、人の手が入っていないようですね」
皇太子「…?」
神官「要所であるとの事でしたが、北側においては特に必要ないのですか?」
皇太子「……」
神官「もしですよ、もし…北側に西国の港と軍事拠点を置くとしましょう」
召喚士「……」
神官「本国にも程近いこの場所、軍事や経済において非常に効果的です」
エリート「……」
神官「西国は今、凄まじい勢いで経済の発展が起きております」
戦士「ああ…。それは間違いない」
エリート「…それ程なのですか…?」
サモナー「ええ…。まぁ…」
- 158 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:26:18.89 ID:1R7MEQAo
召喚士「街道も整備されており隊商も急増していました」
神官「流通を考えれば、この地に道が繋がれば、双方にとって非常に大きい」
皇太子「……確かに」
神官「更に軍事強化を進めれば、本国や南方への援軍も容易いですね」
エリート「……」
神官「何も譲渡において、西国のみにメリットがあるわけではないのです」
皇太子(確かに言っている事は大いに正しく、そして大きい…)
エリート(……まずい、殿下が何か…企んでいる)
神官「西国の内情は隠す事などございません」
皇太子「……」
神官「召喚士殿らに是非、お伺い下さいませ」
皇太子「…承知した。ありがとう」
神官「互いに手の内は曝け出したようですね」
皇太子「ああ。今宵はここまでとして…会食と致そうか!」
二人は笑顔を見せ一呼吸置くと、どちらからともなく握手を交わした。
- 164 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 18:51:26.12 ID:u7mVY.SO
>>1おつー。
神官「何も譲渡において、西国のみにメリットがあるわけではないのです」
つ[チョコ]
皇太子(確かに言っている事は大いに正しく、そしてチョコパフェ…)
エリート(……まずい、殿下が何か…企んでいる)
- 166 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 21:15:59.32 ID:8g5NblE0
エリートったら未来の同盟国になるかもしれない国の宰相様に向かって面と向かって「話をそらされた…しぶとい…」とか言っちゃうなんて怖いもん知らずだなぁ
下手したら打ち首ものだよね。
まぁいつもの脳内補正ですが。
という訳で今日のオマケは実際にエリートが口にだしちゃった場合の皆の反応を希望!
- 167 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 21:32:03.45 ID:0XFUL2DO
変なのが二匹も
エリートのは心の声だろ
察しればよろし
- 170 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 22:21:08.62 ID:0FQXkqEo
【あーうん…クラス】がただの洗濯板の集まりなのか、
それとも小さいけど少しはある貧乳集団なのかで今後の対応が変わってくると思うんだ
- 175 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 23:40:01.91 ID:wHye6UUo
ガヤガヤガヤッ…カチャカチャッ
皇太子「このような屋外での晩餐、先に詫びておこう…」
神官「いえいえ…。風情があって、なかなか良いではないですか」
皇太子の誘導でまず神官が着座し、その後、皇太子も続く。
皇太子「そう言って頂けると、ありがたいな」
神官「そうだ…。おいアレを…」
親衛隊長「はっ」
親衛隊長は一礼し走り去ると、しばらくの後、手荷物を抱え戻って来る。
神官「ご苦労」
コトッ
皇太子「…これは?」
神官「西国の特産品です。土産にと思いまして…」
皇太子「おぉ、それはわざわざ…すまない」
仕官「いえっ、例には及ばぬ品々ばかりです」
皇太子は並べられた特産品を手に取り、嬉々としてそれを見つめる。
- 176 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 23:43:47.35 ID:kq.T62SO
大人のおもちゃですね
- 178 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 23:45:40.27 ID:s2HsVsAO
>>1乙!
>>137の北方司令は西方司令だよな
女隊員が可愛すぎて生きるのが辛い
- 179 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 23:46:06.69 ID:wHye6UUo
皇太子「これは…ワインかな?」
神官「ええ。西方では良質の葡萄も取れるのですよ」
皇太子「おぉ、そうなのか…。てっきり南方だけの物なのかと…」
神官「飲酒されるのであれば、更にこちらなども…」
コトッ
皇太子「これは…?」
神官「麦より作りました酒にございます」
皇太子「ほほう…どれ……」
テクテクテク…
戦士「おっ、もうやってるんですかい!?」
神官「ふふっ、流石…酒の匂いを嗅ぎつけるのがお上手ですね」
戦士「え…?」
皇太子「はっはっは!そうだな…!さぁ、皆も着席するといい」
召喚士「はい。失礼します…」
皇太子と神官を上座に、一同が徐々に着席する。
- 180 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 23:55:45.79 ID:wHye6UUo
召喚士「はい、サモナーさん…」
サモナー「ありがとう。少しでいいよ…おっと」
エリート「さぁ、どうぞ…」
神官「これはご丁寧に…。ありがとうございます」
皇太子「酒は行き渡ったかな?」
戦士「……」
皇太子「では…。両国はまだ同盟関係…とまでは至ってはおらぬ」
神官「……」
皇太子「しかし、互いの胸中を明かす事で、かなり密接な関係にはなったように私は感じる」
神官「私も同様の思いです」
皇太子「ありがとう。明日も会談は続くが、今日のところは両国の益々の発展を願い…」
エリート「乾杯っ!!」
召喚士「乾杯ーっ!!」
チィンッ!!
甲高く鳴り響くグラスの音が、祝福の鐘のように辺りへと鳴り響いた。
- 181 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 00:06:45.09 ID:Z3MK65so
皇太子「これは…カカオかな?」
神官「ええ。これも西方では良質のものばかりです」
皇太子の手にするカカオ豆を神官は一粒取り、月明かりに照らし掲げる。
神官「この島の土壌はかなり良質…。ここに植えればきっと良いカカオが実るでしょう…」
皇太子「……ほほう」
神官「殿下は、甘い物はお好きですか…?」
皇太子「…まぁ、人並みかな」
神官「本来ならばチョコレート状にした物をお持ちしたかったのですが…」
皇太子「……」
神官「この気候では溶けてしまうので残念ながら……」
皇太子「そう…か……」
エリート「……殿下」
神官「この島はその流れや風通しなども大変素晴らしい。樹木や農作物の栽培にはうってつけですよ」
皇太子「成程…。そうであるか……」
神官「……」
- 183 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 00:22:58.08 ID:Z3MK65so
…
召喚士「戦士!!」
戦士「しかし…まさかこんな所で会うとはなぁ…」
サモナー「まるで運命のようだね…ははっ」
青年兵「何があるか分かりませんね……」
召喚士「とりあえず…事情を聞かせてくれないか!?」
召喚士はやや興奮気味に、戦士へと問いかける。
戦士「あ、あぁ…。そうだな、えぇと……」
三人と別れた後の経緯を、戦士は簡単に説明し始める。
戦士「んで……青年兵に助けてもらったってわけよ…」
青年兵「すみません。そのような事情だったので話すに話せず…
召喚士「いやいやっ、気にしないで。それより…大丈夫なの!?」
戦士「あーうん…。どうなんだろうな…?」
青年兵「殿下とエリート様は一度預かると仰ってましたが…」
召喚士「何事もなければいいけど……」
- 184 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 00:29:03.72 ID:Z3MK65so
サモナー「しかしウィッチさんにそのような事情があったとは…」
召喚士「……」
戦士「一緒に来てるのか…!?」
青年兵「ええ。この先の…西方司令部にて、皆と待機しておりますよ」
戦士「そっかぁ…!ウィッチも魔道士も…盗賊も一緒かぁ!」
召喚士「後は……この同盟何とかをうまく進めるだけなんだけどね…」
四人は背後を振り返り、談笑する皇太子と神官を見つめる。
戦士「うーん…。なんとかならねぇかなぁ…」
青年兵「おっと…。こんな時間か……」
召喚士「…?」
青年兵「すみません。護衛がローテーションなもので…失礼します!」
召喚士「あ、うん…!頑張ってね!」
大きく手を振り、青年兵が陣幕の外へと去っていく。
戦士「あいつも大変だなぁ……」
召喚士「みたいだねぇ…」
- 185 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 00:38:42.63 ID:Z3MK65so
サモナー「二日目も両者、進展は見られないかもしれまないね」
戦士「…そうなのか?」
サモナー「本国側はあくまで強気の押し。しかし西国側はそれをうまく往なしてるね」
召喚士「話題を逸らせて論点を変えたり…。神官さんの手腕ですね…」
戦士「暖簾に腕押しってやつか……」
サモナー「一つ気がかりはあるけど…こうなったら動くかい…?」
戦士「動く…?」
召喚士「ま、まさか……!」
サモナー「西国の立会人が戦士くんだからこそ可能な事…」
召喚士「俺らで…話をまとめる…?」
サモナー「うん。どこまで出来るか分からないけど、第三者の視点として締結まで持っていこうか」
戦士「出来るか…?俺らに……」
サモナー「状況次第…かな」
召喚士「とりあえずどちらに贔屓するわけではなく…うまく話をまとめましょう」
戦士「……おっし、やるだけやってみっか!」
- 188 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 00:54:56.35 ID:Z3MK65so
忘れてたwwおやすみなさい!!ノシ
〜オマケ>>166〜
神官「話を戻しましょう。三日月島は本国にとって必要なものなのですね?」
エリート「くぅ…!話を逸らされたか。しぶとい…」
召喚士「え?」
戦士「えっ?」
サモナー「えっ!?」
エリート「……え?」
神官「あの…な、何か…!?」
エリート(い、いえっ!!何でも…ありませんっ!!)
皇太子「……ドキドキドキド(ry」
エリート「あっぶな…。ついつい本音が出てしまった…!なんと巧みな誘導尋問か!」
召喚士「え?」
戦士「えっ?」
サモナー「えっ!?」
エリート「……え?」
- 189 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 00:59:11.97 ID:Cv4bakAO
師匠「国家間の会談をどうにかしようなんざ、おめェら偉くなったもんだな」
…すみません言いたかっただけです
ともあれ、召喚士たちの成長っぷりには頭が下がるばかりです
俺はこの8ヶ月でなにが変わったんだろう…
- 190 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 01:01:35.64 ID:JKh6SgUo
魔道士の元婚約者という微妙な立ち位置だったエリートにボケキャラ化の光明が!
- 191 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/06/22(火) 01:21:41.44 ID:aoKAQuoo
こういう論戦?もおもしろいよね
しかし神官が孔明、エリートが醤油に思えてならない
- 192 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 02:13:50.11 ID:UZ2THUAO
なぜ論議の場におっぱいを置かないのか
- 193 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 03:01:47.41 ID:bRJk4YSO
>>192
マジレスすると、国はそっちのけでおっぱい議論になる。
- 194 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 03:13:00.19 ID:r3SPKD6o
( ^ω^)「そっかぁ…!ウィッチも魔道士も…盗賊も一緒かぁ!」
('A`)「後は……誰か選んでうまく進めるだけなんだけどね…」
戦士は背後を振り返り、談笑する女性陣を見つめる。
( ^ω^)「うーん…。なんとかならねぇかなぁ…ハーレム」
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