■戻る■ 下へ
少女「貴方のための娼館へようこそ。存分にお楽しみくださいませ」
- 224 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2011/03/21(月) 07:04:46.67 ID:50JL+Ypy0
朝食を伝えに、メイドが来た
メイド「あれっ、はやい!?」
既に私服に着替えていた俺を見て、彼女は驚く
男「ま、ちょっとな」
メイド「……! この匂い、さては風呂に入りましたね……?」
男「おお、よく分かったな」
メイド「なんでですか! なんで誘ってくれなかったんですか!」
メイド「お背中も、ええもちろんどこもかしこも、特に息子様も! 綺麗に洗って差し上げるのに!」
男「ああたぶんそうなりそうだから誘わなかったんだよ」
メイド「ひどい!」
- 225 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 07:05:33.42 ID:N6vgsotE0
メイドが元気よくていい
- 230 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 07:17:40.62 ID:50JL+Ypy0
朝食後、昨日の約束どおり俺達は皆で遊戯室へとやってきた
男「ビリヤードにダーツ、そっちはテーブルゲーム台か」
五「カラオケもありますわね」
メイド「いえっす! 一通りそろってます!」
男「しかしどれも初心者だな……。ビリヤードなんてやったこともない」
四「私もない」
何人かが頷く
メイド「やるのであればお教えしますがっ」
男「いや、皆結構やった事無いみたいだし、とっつきやすいテーブルゲームかダーツにしよう」
そうして俺達はまず、ダーツから取り掛かることになった
- 232 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 07:24:24.04 ID:50JL+Ypy0
詳しいルールを決めてやる必要もなかったので
とりあえず順番に三回ずつ投げてボードの得点を競いあうということになった
メイド「では私は得点係でっ」
男「え、やらないの?」
メイド「ふふふ、私はメイドですから! 一緒に遊んではいけません!」
男「なにをいまさら」
メイド「それにですね、私が参戦しては……」
メイドは持ってきた箱にはいっていたダーツを一本取り出して、軽く投げる
メイド「ほら、ね」
完全に、中心を射抜いていた
男「おお……」
メイド「そんなわけで、私は得点と、助っ人係でもやらせていただいちゃいます!」
- 234 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 07:31:40.14 ID:50JL+Ypy0
そうして始まったダーツ大会は、やはり盛り上がった
一「あ、あたりません……」
メイド「ダーツはですね、こう投げるのですよっ」
なんて言って、一の手をとって、一緒に投げてみせるメイドさん
一「わっ、すごい!」
メイド「ふふふ、さすがメイドさん!」
参戦していないというのに、大張り切りである
二や三は、案の定というか負けず嫌いだった
二「負けてられませんね……、こういうのはそこそこ得意なのです」
三「ちょ、なんでよ! あたんないこれ! ダーツがおかしいんじゃないの!?」
男「ものすごい責任転嫁だな」
三「うっさい! あんただって当たってないじゃない!」
男「それとこれとは別だ」
- 236 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 07:37:22.66 ID:50JL+Ypy0
四は黙々と投げると言った感じだった
男「やるたびにうまくなるな」
四「ふふ」
五はあまり熱くならないようで、付き添いのお姉さんと言った感じのノリである
五「ううん、あたりませんわね」
メイド「こうですよ、こう!」
五「こうですか?」
メイド「そうそう!」
五「えいっ……っと。お? おお、少し真ん中にちかくなりましたわ」
でも喜ぶ姿は、なんていうか無邪気で
そのギャップはそそるものが――って何考えてるんですかね
- 238 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 07:43:50.32 ID:50JL+Ypy0
昼までそれは続いた
案外皆やりだすとすぐにはやめられないタイプらしい
だから途中で五が消えていた事にきづかなくて――
五「さあみなさん、お昼ご飯ですよ」
と言ってサンドイッチやおにぎりを持ってきてくれたときには、さすがに驚いた
五「朝から作っておいたのです」
五「きっとみんな、熱中しちゃうかなと思いまして」
四「やりおる」
二「もてますね彼女」
メイド「もてますな、彼女」
五「ちょ、何をいってるんですの! ほら、ちゃんと椅子にすわってくださいな!」
- 241 名前:1 [] 投稿日:2011/03/21(月) 07:58:23.96 ID:50JL+Ypy0
だめだごめん、さすがに11時間もぶっとおしはちょときつい
少し休憩させてください
- 243 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 08:02:04.49 ID:MJF9/GhaO
お疲れ様です。
どうぞごゆるりと、お休みなさいませ。
- 264 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/21(月) 09:57:57.60 ID:dymhqQMhO
おもしろいね
露骨にエロい展開は望まない
- 290 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/21(月) 12:00:29.44 ID:sscOApbI0
CV:丹下桜
コレで解決
- 297 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/21(月) 12:30:08.76 ID:sscOApbI0
メイドがましろ色のアンジェで再生される
- 308 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 13:13:53.84 ID:A8w+GppJ0
>>177
懐かしいな
後日談的なやつブログでやってるんだっけ?後で覗いてこようかな
- 312 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/21(月) 13:35:46.23 ID:mIubjygRI
これいいな!
序盤にでた絵とこの話が
ゲームとかアプリとかなったら
絶対買うわ
- 331 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 14:41:21.91 ID:sxquySXc0
これって本当は現実なんじゃないの?
何かしてこの館に閉じこめられたんじゃない?
- 332 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 14:42:48.89 ID:uGoGAplRP
展開先読みは不粋ってもんよ
- 349 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/21(月) 16:10:41.63 ID:JbnxSh+P0
もしも仕様。番号はバラバラだ
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0267464-1300689845.png 携
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0267465-1300689845.png 携
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0267461-1300689845.jpg 携
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0267462-1300689845.png 携
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0267463-1300689845.png 携
- 353 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 16:22:04.81 ID:UdflmxWl0
実は男は今仮死状態。つまり生死の境をさまよっているわけだよ
幼馴染とドライブに出かけその途中交通事故にあい、
意識不明の重体の男。
仏様が気を利かせて最後のチャンスの場を与える。それがこの館なわけだ
少女は恐らく仏の化身であろう。
別館があるといっていたが、それはつまり現実の世界への出入り口だな
つまり現実と死後の世界の狭間の世界(館)にいる男がどうなるかってのがこの話の面白い所だ?
- 357 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 16:27:25.21 ID:4IgCntAx0
>>353
先読み止めろよ
作者が書きにくくなるだろ
- 358 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/21(月) 16:29:12.26 ID:98umVQ7Y0
>>353
ほうほう。なるほど…な?
だが、先読みならチラウラでやれ
- 359 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 16:31:47.94 ID:CobPSdzl0
保守でスレ埋まるだろーが減速しろ
- 361 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 16:45:03.72 ID:50JL+Ypy0
テーブルゲーム用においてある椅子に座り、昼食を摂る
男「なんかピクニックみたいだな」
メイド「室内ピクニックとはまたマニアックですね!」
男「そ、そういう言い方――」
二「そうですね。いつも中でやる事を外ですると盛り上がりますが」
二「その逆ですね、これは」
三「野外プレイならぬ屋内プレイか……味わい深い」
男「うわー。うわー」
俺は顔を覆う。何故とめようとした話を続けるのか!っていうか単語までいらねー!
五「あら、これも逆ですわね。下のお話に頬を紅くするのは女性と決まっていますのに」
メイド「と、言う割りには頬が赤いですな奥さん」
五「……っ!」
- 371 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 16:53:05.79 ID:50JL+Ypy0
昼食を終えて始まったのは、トランプだった
ババ抜きからはじまり、ちょっと凝ったのをやってみようといって大富豪に移り
メイドさんがノリノリになってカジノ気取りなことをはじめてからはポーカーやらブラックジャックに盛り上がった
メイド「うわ、貴方……」
男「も、もう少しチップ貸してくれ……」
俺は惨敗だった
特に運要素の強いカジノゲームは、何故か全然勝てない
メイド「あなたこれがリアルカジノだったら大破産ですよ」
メイド「いいとこパンツ一枚じゃないですか」
男「お、俺はカジノ行かない方がいいな……」
- 372 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 16:55:45.44 ID:50JL+Ypy0
――というかだな
一「す、ストレート!」
三「なんのフルハウス!」
とか
男「よおおしフルハウス!」
四「フォーオブアカインド」
男「ええええ」
なんていう恐ろしい戦いが繰り広げられていたのだ
そんな中で戦い抜くほど俺に技量なんてなかったのである……
三「あはは、よしよし。落ち武者みたいにボロボロだねえ」
男「拙者、慰めなどいらぬ!」
- 373 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 16:57:57.81 ID:ayxnam9f0
正直エロはいらないな
- 375 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 17:00:08.99 ID:89q8hGRN0
>>373
このSSの場合、エロが無いのが最高のエロ要素になり得るな
- 376 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 17:02:29.09 ID:50JL+Ypy0
そのまま気づけば時は過ぎ
昨日と同じく夕食の前に解散となったのだが
男「ちょ、ちょっと悔しいから終わったら続きを……」
メイド「わっ、ギャンブルで転落する人のテンプレートな発言!」
メイド「借金つくりまくって彼女に背負わせるようなダメ男ですね!?」
男「だ、大丈夫だ。カジノどころかパチンコもスロットもやったことないからっ」
二「でもこれからやるんですか?」
男「やらないって!」
という会話があって、夕食後は皆俺の部屋にあつまって、トランプの続きをすることになった
- 377 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/21(月) 17:05:06.05 ID:5QyEOrZE0
パチンカスになるのか
- 378 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 17:07:40.12 ID:A8w+GppJ0
借金の肩に童貞を持って行かれるのか
天国すなぁ
- 379 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 17:09:46.07 ID:50JL+Ypy0
トランプはおおいに盛り上がって、それは日をまたぐくらいには続いた
その元気をくれたのは、メイドさん自信の特製ミックスジュースだろうか
だがさすがに時刻が一時を過ぎ二時に迫ると
三「うー、ねむいー」
脱落するものが現れ始めた
男「元気なくせに一番最初にねるのか」
メイド「私はまだまだ元気ですが!」
三「私夜弱いのよ……。夜更かし結構、苦手で……ふわあ」
ろれつが少しずつ回らなくなって、三はうーとうなる
男「お前が夜弱いって、なんか冗談みたいだな」
三「う、るしゃい、なあ」
- 380 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 17:19:49.66 ID:50JL+Ypy0
とろんとした目は虚空を見つめ
男「うっ……」
そのままことりと三は倒れた
――どちらにでも倒れようがあったはずなのに、なぜか……俺の方に
二「そういう堕し方……落し方とは、考えましたね」
一「い、いや、そんなこと考えてないんじゃないでしょうか……、ほら」
三はもう、完全に眠りこけていた
俺のひざで、しかもこちら側を向く形でまるくなって
男「……」
気にすれば、気にするたび、どんどん気になってしまう
ポニーテールを解いていたから、なんだかすこし違う気がして胸が沸く
髪は三の整った顔にかかりそれはなんとも妖艶で
鼻息はズボンの上からでも、ふとももをぬるくあたためた
- 381 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 17:25:11.51 ID:50JL+Ypy0
男(だめだ! 本当に堕ちる!)
それはやはり経験の無さからくる危険信号なのか――
男「と、トランプ続けようか!」
――俺はごまかすためにそう言った
メイド「ふふ、顔があせってますな」
男「あせってない」
メイド「まあ構いませんが、集中できなくてもっと負けまくってもしりませんよう?」
男「うっ……」
結局俺はゲームに集中できなくて、メイドさんの言うとおりになったのは言うまでも無い
夜はゆっくりと、更けていった
- 387 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 17:33:48.02 ID:50JL+Ypy0
男(あれ……)
いつの間に寝ていたのだろうか
それはまた、夢の中
夢の中の俺はあさってのほうを向きながら、幼馴染に聞いていた
男「そういえば、予定ってなんなんだ?」
俺はこの時、内心ではドライブに行く事を楽しみにしていたんだ
でもそれがだめになってしまって、気にしていないように振舞っていたけど
せめてどんな理由でか、くらいは知りたかったのだ
幼馴染「あ、えっと、同窓会だよ」
俺が自分から聞いた事が嬉しかったのだろうか
幼馴染は少し頬を緩ませながら言う
- 389 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/03/21(月) 17:39:19.83 ID:50JL+Ypy0
男「そ、そっか」
彼女が一人で行く同窓会といえば、高校のものだろう
中学までは一緒だったけど、高校からは専攻が別々だったから、こいつとは他の学校にいったんだっけ
幼馴染「……行って欲しくない?」
幼馴染「も、もし行って欲しくなかったら、その、ドライブ優先してもいいかなー、なんて」
男「い、いや、ドライブはいつでも行けるけど、同窓会ともなるとそうはいかないだろ」
男「いってこいよ」
幼馴染「……いいの? わ、私べつに、皆とは連絡とってるし、すきなときにあえるから」
幼馴染「高校の同窓会に、わざわざ行く必要もないかなって、思ったり……」
男「い、いいよ。そんな気を使わないでも」
幼馴染「……うん」
次へ 戻る 上へ