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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その20
352 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/04(月) 16:46:47.29 ID:AoAbU/co


戦士「おっしゃ!腹も膨れて…準備万端!!」

召喚士「それじゃ行きましょうか」

テクテクテク

魔道士「おはようございますーっ!」

左翼長「おう、来たか!準備は出来てるぜ!」

ジュニア「んで、場所ってのは…?」

左翼長「村の西側、あの…山に面してるとこだ」

盗賊「……」

召喚士「……行きましょうか」

左翼長「道具も適当に使ってくれ。奴らには話してあっから」

戦士「おう!」

テクテクテクテク

ジュニア「…どした?」

魔道士「…ううん、何でも…ないです!」


353 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/04(月) 16:47:33.53 ID:AoAbU/co
ジャッ

ジュニア「ここか…」

召喚士「……」

ジュニア「おいおい、何だよみんなして辛気臭い顔しやがって…」

ザッザッザ

ジュニア「うぉーい。これ借りるぜー!」

北方兵「えっ!?あ…はい!!」

ジュニア「おら、お前らも働けぇ!!」

ビュッ…ザクッ…ザクッ

戦士「そうだよな…。もう、前に進むしかねーんだもんな!」

盗賊「…奴があんなに元気なのに…負けてられんな」

魔道士「……はいっ。マジシャンさんを…出してあげなきゃ!」

召喚士「……マジシャンさん」

ジュニア「おーい!早く手伝ってくれって…!これ重…っ!!」

召喚士「…すぐに行きます!!」


354 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/04(月) 17:52:47.95 ID:AoAbU/co


戦士「なぁなぁ、これ…魔法でドカンといけないモンか?」

ジュニア「あのなー、俺を殺す気か?」

戦士「…?」

ジュニア「衝撃で土砂崩れ起きて、俺まで生き埋めになっちまうだろ」

戦士「そっかー…」

ジュニア「なんだ?親子共々ここに眠れってのか?」

戦士「い、いや…っ。よーし!頑張って掘るぞー!!」

召喚士「でも…闇雲に掘るわけにもいかないよね」

盗賊「…ああ。…崖も近いしな」

ジュニア「土砂整理は軍の連中に任せっか」

魔道士「……?」

ジュニア「俺等は崖下の捜索を進めようかね」

召喚士「…そうか、衝撃で崖下にも…っ」

ジュニア「ハッハ、そういう事!」


355 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/04(月) 17:58:37.10 ID:AoAbU/co
〜最北の村、崖下〜

召喚士「……よ…っと」

スタッ

ジュニア「…あの位置があそこで…ここがこうか」

魔道士「……?」

ジュニア「さて、お前らが覚えてる事を鮮明に、明白に教えてくれ」

盗賊「……」

召喚士「…はい」

マジシャン「まずは…親父とアンデッドの剣士が競り合ってた場所だが…」

ザッザッザ

ジュニア「この真上で良かったか?」

戦士「…ああ。間違いねぇ」

ジュニア「あの崖の上で五行を放ったと…」

召喚士「それで、白い光が広がって…二人を…」

戦士「んで直後に、豪雨による土砂が発生した」


356 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/04(月) 18:16:51.72 ID:8ftnnYDO
つまりどういうことだってばよ!?
召喚士はリディアみたいなものなのか

>>1乙


357 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/04(月) 18:30:28.20 ID:AoAbU/co
ジュニア「あのさ……」

召喚士「はい」

ジュニア「俺も五行ってのは直に見たことないんだけどさぁ…」

召喚士「はい」

ジュニア「…肉体って残るモンなの?」

召喚士「…!?」

ジュニア「なんか光に包まれて消えたんでしょ?消滅したんじゃないの?」

召喚士「そうかもしれませんけど…可能性はゼロじゃないですよ」

ジュニア「そりゃそうだけどもさぁ…限りなく低い確率だよなー」

戦士「せめて形見の品でも見つかりゃいいんだがな…」

魔道士「……」

ジュニア「しゃーない。ダメ元でやってみようじゃないの!ハッハ!」

戦士「…んじゃ、こっちの土砂片付けるわ」

盗賊「…あ、手伝う!」

召喚士「それじゃ、俺はこっちを……」


358 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/10/04(月) 18:43:54.84 ID:AoAbU/co
こんばんはー!本日もご支援ありがとうございました!
週末から腰痛でペースががが…

>>329
何か…ありましたっけ…?

>>337
なんと…っ!ちょっと気になる…かも

>>341
きっと魔物が変化の魔法を使って…同一IDががが…


359 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/04(月) 19:35:48.96 ID:Q3TGZgk0



チラ裏
召喚士の腰周りをナデナデしてみたい
たぶん「ちょっと……!」って顔赤くして困った表情が見れるはず
いよいよお尻にスルスルと手が下がって撫で始めると
「……んっ……!」っていってくれるに違いない
チラ裏


360 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/04(月) 20:00:32.88 ID:0DJWvm.0
1乙
魔道士ちゃんがこの前から何か言いたげなんだよなあ…


361 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/04(月) 20:39:41.67 ID:puT1DfYo
ジュニアがマジシャンに進化したと思ったら進化キャンセルされた。


362 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/04(月) 23:38:30.21 ID:ZxkjTKQP
蜘蛛切、雷切が出てるエロゲっつったら11eyesかな
他に童子切、小烏丸、鉋切、火車切、鬼丸が出てた


363 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/05(火) 00:35:02.83 ID:htElbYDO
信じられんねーだろ?
初期には「いただきマンコ」とか言ってたんだぜこれ…


364 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/05(火) 08:43:50.10 ID:EJbMkwMo
初期には盗賊に「(・・・抱かれてもいい)」とか思われてたんだぜ?
あんま違和感ないな…


365 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/05(火) 16:55:35.43 ID:kEdY22AO
抱かれてもいいとかそんなセリフあったっけ?もう一年前だから記憶が…


366 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:05:35.93 ID:a0KsZt2o
>>359
見てみたい…

>>360
魔道士「じ、実は……」

>>361
すみません…やってしまいました…

>>362
チェックしてみます!ありがとうございます!

>>363-365
えっ?そんな事が!?ハハッワロス

↓続き


367 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:06:54.58 ID:a0KsZt2o
カァーッカァーッカァーッ

戦士「……」

召喚士「……」

ジュニア「…何も…出ねぇぞ」

魔道士「で、ですね…」

盗賊「……もう…夕方か」

タッタッタッタ

北方兵「ご苦労様です!北方司令より引き揚げ命令が…」

召喚士「…戻りましょうか」

戦士「…だな」

〜本陣〜

左翼長「おうご苦労。成果はあったか?」

テクテクテク

召喚士「いえ、何も……」

左翼長「…ま、そうだろうな。焦らずまた明日やるといいさ」


368 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:07:41.16 ID:a0KsZt2o
召喚士「…はい」

左翼長「明日は俺も司令部へ戻っちまう。管轄はこの副官に任せっから」

副官「何かあれば私まで!」

ジュニア「あいよ、よろしく」

左翼長「すまねぇな。俺もやる事満載でよー…」

戦士「偉くなっちまったもんな!」

左翼長「ここも明日から民家の取り壊しや調査が入る」

召喚士「あ、そうだ…!」

左翼長「…?」

召喚士「そういえば、昨晩…探索をしていたのですが…」

魔道士「あ…っ」

召喚士「その時、一軒不審な現場がありまして…」

左翼長「不審…?」

ジュニア「あぁ。なにやら火事場泥棒みてぇのが潜った形跡が残ってた」

左翼長「……詳しく話せ」


369 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:08:43.06 ID:a0KsZt2o


左翼長「…ナルホドな。つまり…その一軒だけって事か」

盗賊「…ああ」

魔道士「泥棒さんにしては、おかしいですよね」

ジュニア「ああ…。明らかにお目当てのブツだけキッチリ抜いてやがる」

左翼長「…どこだ?その民家ってのはどこだ!?」

召喚士「…案内します!」

〜外れの民家〜

ジュニア「ここだ…」

左翼長「周囲を立ち入り禁止区域にしろ」

北方兵「了解です!…急ぎ、ロープを張れっ!!」

ザッザッザ…カチャッ…ギイイィィ…

左翼長「……何ら変哲もない民家だな」

スッ

ジュニア「待て!」


370 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:09:30.69 ID:a0KsZt2o
左翼長「!?」

ジュニア「しゃがんでよく見てみろ」

左翼長「……?」

スッ…ザッ

左翼長「……確かに、ぼんやりだが埃を引き摺った形跡があるな」

ジュニア「何か布のようなものを敷いたんだろう。靴底までは把握出来ん」

盗賊「…だが…一人なのは間違いない」

左翼長「…確実か?」

盗賊は黙って頷く。

ジュニア「おそらく…体重の掛かり具合だろ?」

盗賊は黙ったまま、再び頷く。

戦士「…そこまで分かるのかよ…っ」

召喚士「なるほど。床に積もる埃の具合で…」

ジュニア「その端に昨晩、俺等が歩いた後が残ってるだろ?」

召喚士「え、ええ…」


371 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:10:20.58 ID:a0KsZt2o
ジュニア「よく見てみ。五人もいると埃の散り方もランダムだ」

召喚士「!?……ほ、ホントだ…っ」

ジュニア「ところが、こっちは散り方が均等。つまりは単独の可能性が高いって事」

魔道士「ふ、ふえぇ〜!」

左翼長「しかし解せんな…」

ジュニア「……ああ」

戦士「何がだ?」

召喚士「何故…それが残っているのか…ですよね?」

左翼長「ああ。足跡を消すのは構わん。だが、何故それが残っているのか…だ」

ジュニア「一つはこの家の造りだな」

戦士「造り…?」

ジュニア「他の建物に比べ、全くと言っていい程破損してない…」

左翼長「外れにあるってのも理由の一つだろうが…」

召喚士「造り自体が……頑丈…!?」

ジュニア「…そうだ。他の民家に比べて、強度がズバ抜けてやがる」


372 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:12:04.21 ID:a0KsZt2o
魔道士「り、立派な…おうちだったんでしょうか…?」

ジュニア「まぁ…外れにあるって事は折からの北風がモロだし……」

盗賊「…災害対策?」

左翼長「かもしれねぇな…」

戦士「んで、次は?」

ジュニア「……足跡自体が新しいてこった」

戦士「そ、そうか…!古けりゃ風化する可能性は高い!」

左翼長「それが、僅かでも分かるような状態で残ってる。つまり…」

召喚士「わ、割と最近の出来事…っ!」

ジュニア「…コイツとしちゃ埃を払ったり、建物自体をぶっ壊す事が手っ取り早かった」

戦士「んじゃ、何であえて残したんだ?」

ジュニア「残したんじゃなく、残さざるを得なかったんだよ」

魔道士「……っ」

左翼長「今のタイミングであれば、可能だったがな…」

戦士「…何でだ?」


373 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:13:11.03 ID:a0KsZt2o
盗賊「……戦…か!」

左翼長「…そうだ。今なら破壊されてても、それは先日の戦いでの出来事で済む」

ジュニア「それ以前においては違和感バリバリだろうよ」

魔道士「でもぉ…他の民家も壊れてますよ?」

召喚士「破損といえど古いものと新しいものは分かってしまいますからね…」

魔道士「あ、そっかぁ……」

ジュニア「あえてこのまま残さざるを得なかったんだよ」

左翼長「時期の目処はつくか?」

ジュニア「……」

ザッザッザ

ジュニア「これを見てくれ」

左翼長「…?」

ジュニア「本棚のこの一角。ここだけがすっぽりと…」

左翼長「埃が抜けてるな」

ジュニア「…つまりそういう事」


374 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:14:31.95 ID:a0KsZt2o
戦士「どういう事だよ!?」

左翼長「埃が溜まってねぇって事だよ」

戦士「だからそれって……」

魔道士「……あ…っ」

盗賊「……?」

ジュニア「そんなに密封した空間だってな、埃ってのは溜まるもんなんだよ」

ザッザッザ

ジュニア「証拠にここだって、しっかり締まってた割に…こんだけ埃が積もってる」

戦士「あ、ああ…」

ジュニア「でもな、ここだけは全くと言っていい程埃がない」

魔道士「マジシャンさんの別荘もそうでした…!一ヶ月もすると埃が溜まって…」

戦士「…って事は…つ、つまり…」

召喚士「侵入者は比較的最近…!しかも直近の可能性がある…!?」

ジュニア「…と、言うのが俺の推測だ」

左翼長「……」


375 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:15:22.05 ID:a0KsZt2o
ジュニア「んで、どうする?」

左翼長「どうするったってなぁ、どうしようもねぇよ…」

召喚士「……」

左翼長「盗まれたブツは本一冊。しかも何かも分からねぇ」

ジュニア「本の並びも種類も…脈絡ねーからなぁ…」

左翼長「とりあえずこの一件はこっちで預かる。手間かけたな」

ジュニア「…さ、戻るとすっか」

盗賊「…うん」

テクテクテク…

左翼長「そんじゃ明日からは副官の管理下で頼む」

召喚士「分かりました」

魔道士「ありがとうございますっ」

戦士「さーて、メシにすっかね!」

左翼長「あ、お前はちょっと残れ」

ジュニア「…?」


376 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:16:15.08 ID:a0KsZt2o
召喚士「それじゃ先に失礼します」

盗賊「…します」

左翼長「おう、またな!」

テクテクテクテク

ジュニア「…んで、何だよ」

左翼長「…例の件と関係あんのか?」

ジュニア「例の…?あぁ、村の事か。ま…それ以外疑わしい事はねーからな」

左翼長「謎の村に一冊の本…。そして…」

ジュニア「全属性召喚可能な召喚士…か。ハッハ、何やらキナ臭いねぇ…」

左翼長「…明日から頼むぞ」

ジュニア「んーまぁ、この村にいる限りは助力するよ」

左翼長「…頼む」

ザッザッザ…

ジュニア「……なぁ」

左翼長「…?」


377 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:18:12.02 ID:a0KsZt2o
ジュニア「アンタ、親父と知り合いだったんだよなぁ?」

左翼長「……まぁな」

ジュニア「どんな男だった?」

左翼長「…酒飲みで女好き。馬鹿な笑い方に流れ者」

ジュニア「……へ、へぇ」

左翼長「それ以上に熱くて、世界一の魔道士だったよ」

ザッザッザ

ジュニア「…ふぅん」

左翼長「どっかの誰かさんにソックリだぜ。…お前」

ジュニア「……ハッハッハ!!」

左翼長「ヘンなところは似るなよ?」

ジュニア「……?」

左翼長「早死にしたりとか…な」

ザッザッザッザッザ…

ジュニア「…ハッハ。そこまでバカじゃねーよ…」


378 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:49:54.85 ID:a0KsZt2o
〜探索二日目〜

魔道士「おはようございます!」

召喚士「あ、おはようございます」

魔道士「今日もいい天気で…良かったですねぇ!」

召喚士「本当ですね!」

ザッザッザ

副官「おはようございます。本日より宜しくお願い致します」

召喚士「あ、副官さん…ですよね?こちらこそ宜しくお願い致します」

魔道士「よろしくお願いしますっ!」

召喚士「あの、左翼長さんは…?」

副官「あぁ、日の出前に既に出発いたしました」

召喚士「そうでしたか…」

副官「あの、何か…?」

召喚士「いえっ、見送り出来なかったな…って…」

副官「……ふふっ、お気にせず。何かあれば遠慮なくお申し付け下さい」


379 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:51:06.54 ID:a0KsZt2o
ザッザッザ…

魔道士「…女の人だったんですね…っ」

召喚士「昨日は軍帽を深く被ってたので…気付かなかったですね…」

テクテクテクテク…

盗賊「…おはよ。……どした?」

魔道士「盗賊さん、おはようございます!」

盗賊「…戦士とジュニアは?」

召喚士「…まだ寝てるんじゃないかな」

盗賊「…全く…起こしてくる」

召喚士「あ、俺が行きますよっ…」

盗賊「…ジュニアを頼む」

召喚士「あ、はい…」

魔道士「それじゃ私、朝ご飯の準備してますねーっ!」

ダンダンダンダンッ…バサッ

盗賊「…戦士っ、起きろ!!」


380 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:52:15.51 ID:a0KsZt2o
テクテクテク…

召喚士「ジュニアさーん、朝ですよー」

ジュニア「ぐあおおぉぉ…がぁ〜っ」

召喚士「…イビキすご…っ」

ジュニア「……ん〜っ」

召喚士「昨日はあんなに早かったのに…。ジュニアさんてば!」

ジュニア「……うぅ〜ん」

召喚士「ジュニアさん!」



戦士「……んーっ、もう時間かぁ…?」

盗賊「――っ!!」

戦士「…あん?盗賊……?」

盗賊「きゃああああぁぁーっ!!」

ガバッ!!

ジュニア「……な、何だ…今の声は!?」


381 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:53:51.14 ID:a0KsZt2o


ジュニア「いっただっきまーす!」

召喚士「いただきます」

魔道士「召し上がれーっ!」

戦士「……」

盗賊「……」

魔道士「戦士さん、そのほっぺた…どうしたんですか?」

戦士「…何でもねぇよ」

魔道士「えー?だって…赤く腫れて…」

戦士「何でもないっつの!」

盗賊「…そ、そうだっ!」

魔道士「……?」

ジュニア「何だぁ?朝から夫婦喧嘩でも…」

戦士「してないっ!!」
盗賊「してないっ!!」


382 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:56:21.57 ID:a0KsZt2o
ジュニア「…ハッハ!息ぴったし!」

戦士「だいたいよ、人のテントに確認もなしに入る方が悪いだろ…」

盗賊「だだっ、だからと言って…あのような格好で……」

戦士「俺は寝る時、いつもパンツ一丁なの!」

魔道士「……そ、そうなんですか!?」

召喚士「…ええ。寝巻きがない時、戦士はいつもそうですね」

魔道士「……っ」

召喚士「ど、どうしたんですかっ!?」

魔道士「あ、い…いえっ!何でもない…です…っ」

ジュニア「……ハッハ、ウブだねぇ」

戦士「だーかーらー、俺は悪くないの!!」

盗賊「お前は私が悪いと申すか!?」

ジュニア「…ハッハ!仲の良いこって…」

戦士「よくないっ!!」
盗賊「よくないっ!!」


383 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 17:58:17.19 ID:a0KsZt2o
〜北の村〜

ドドッドドッドドッ…

参謀「…司令?」

左翼長「大軍師は戻ってるか?」

参謀「え、えぇ。丁度戻っておりますが…」

バッ…ザッザッザ

左翼長「お前も付いて来い」

参謀「……は、はい」

左翼長は村の中央にある簡易的な軍部へと足を入れる。

大軍師「…これは北方司令」

左翼長「到着早々悪いな、難題だ」

大軍師「…?」

左翼長「いいか?まず順を追って話す。二人とも座れ」

参謀「…失礼します」

左翼長「実は、だ……」


384 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/05(火) 17:59:03.46 ID:6HQkq7Uo
召喚士はいろいろ生まれに秘密がありそうだねえ


385 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 18:03:23.28 ID:a0KsZt2o


参謀「……っ!!」

大軍師「…それは…厄介ですね」

左翼長「屯田制の導入において俺もお前も何度か調査はしてたよな?」

大軍師「しかし…そこまでは気づきませんでしたね…」

左翼長「事を進めるのに気を取られ過ぎてた…っつーか、疑う余地もなかったよ」

参謀「確かに…建築物の調査までは…。想定外でしたね…」

大軍師「後々取り壊す予定でしたからね。それにしても……」

左翼長「すまんが本国へ戻った後、調べて貰えないか?」

大軍師「承知致しました。本部になら何かしら情報があるやもしれません」

左翼長「それと……」

参謀「謎の侵入者…ですか…っ」

左翼長「疑わしい輩の報告は?」

参謀「…いえっ、特には……」

大軍師「…いやっ、そういえば二人程…素性の知れぬ者がいました」


386 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/05(火) 18:07:58.54 ID:Y6GODMAO
>>1乙

マジシャンジュニアの母親ってだれなんだっけ…占い師だっけ?


まぁそんなこた何でも良いんだが、最近の魔道士ちゃんは嬉しいモードなのか鬱モードなのかわからないときがある…今までずっと愛する彼女の事だから、心理状態など容易に把握できたのに…


387 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/05(火) 18:10:02.90 ID:EJbMkwMo
>>386
母親については全く触れられてないな。
愛想尽かされたとかいうくらいだから占い師ではないだろう…たぶん


388 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/05(火) 18:15:17.97 ID:a0KsZt2o
左翼長「何ぃ!?それはいつだ!?」

大軍師「村々を調査している時です。丁度この村で会いました」

左翼長「本当か!?どんな奴だ…?」

大軍師「…一人は体格の良い中年で…何処かで見たような気がするんですよねぇ」

参謀「…ワーカーか?」

大軍師「もう一人は猿のようにすばしっこい…。あれは間違いなく盗人の類です」

左翼長「…ソイツだ。何か持ってたか?」

大軍師「いや…大事そうに荷物は抱えておりましたが…他には…」

左翼長「本一冊なら…?」

大軍師「まぁあの荷物の量なら…十分考えられますね…」

参謀「北方で名のある盗賊と言えば……」

左翼長「女頭領率いる四人組の連中か、男三人組の連中か…単独の通称『黒マント』か…」

参謀「一人だったのですよね?そうなると黒マントの可能性が濃厚…」

左翼長「そうとも言い切れん。隠密に単独は基本だし、魔物相手にゃ一人の方が逃げ易い…」

大軍師「顔は覚えています。手配書を作成致しましょう」


393 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 03:51:41.99 ID:0uudwwDO
戦士は朝立ちを見られたのかと思った自分はすさんでるなぁ


394 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 03:55:50.71 ID:I3xbj7Eo
荒んでるんじゃない
オレもオマエもエロゲ脳なんだ(´・ω・`)



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