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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その39
769 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/21(木) 18:25:56.34 ID:aBy1Xk5To
〜港町〜

船員「港町〜港町〜。入港時間は30分です。お降りの方は速めに――」

魔道士「着きましたーっ!」

召喚士「すっごい久々な気がしますね」

魔道士「剣士さんの結婚式で立ち寄って以来でしたっけ?」

召喚士「ああ、そうかもしれませんね」

魔道士「最初の頃は、ほーんとお世話になりましたよね」

召喚士「ええ。本国とここのほぼ往復みたいな感じでしたからね」

魔道士「魔物の牙や動物の毛皮とか狩りつつ、届け物とかも担って……」

召喚士「そうそうっ。全然お金にならないんですよねっ!」

魔道士「そうでしたそうでした! えへへっ!」

召喚士「……ついこの間のような、そんな気がするのになぁ」

魔道士「もう、5年も前の事なんですよねぇ」

召喚士「……さて、次に行きましょうか」

魔道士「はいっ!」


770 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/21(木) 18:26:28.97 ID:aBy1Xk5To
〜北の街道〜

 パッカパッカパッカ……

美女「ねぇねぇっ、どこ行くのー?」

戦士「北関だ! お前はそこで軍に保護してもらえっ!」

美女「えぇ〜っ!? 嫌だよぉ」

戦士「嫌じゃねぇ!! こっちは忙しいんだよっ!!」

美女「じゃあ私もっ、一緒に行くー」

戦士「行かねぇよ!! 遊んでるわけじゃねぇんだこっちはよ」

美女「そんなぁ〜」

戦士「とにかく、北関に着いたら国軍に引き渡す。いいな?」

美女「……ぶぅ」

戦士「家族とかいんだろ? 心配してんぞ今頃」

美女「していないですって〜」

戦士「お前が言うなっ!!」

美女「うふふふ〜っ♪」


772 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/21(木) 18:28:25.42 ID:aBy1Xk5To
〜遺跡〜

召喚士「……」ザッ

魔道士「もう、来る事はないって思ってましたけど」

召喚士「悲しい事が、多すぎましたから」

魔道士「ええ……」

召喚士「ここでも色々な事がありましたよね」

魔道士「はい。ここで初めて、剣士さんや弓使いさんと一緒に戦って……」

召喚士「影忍さんと初めて会ったのもここでした」

魔道士「そして、魔王パズズに……青龍先生……っ」

召喚士「最初はまさか、そんな重要な遺跡だとは知りませんでしたけれど」

魔道士「そうですよね。何度も足を運んでいるうちに、分かってきたんですもんね」

召喚士「……そして、奴と初めて会ったのもここだ」

魔道士「……っ」

召喚士「ネクロマンサー。奴はまだ、終わっていない」

魔道士「絶対に、終わらせなきゃ……っ!」


773 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/21(木) 18:31:05.54 ID:aBy1Xk5To
〜本国、病院〜

ナース「面会時間終了になります」

朱雀嬢「ほら、行きますわよ」

玄武娘「はいですの……」

サモナー「玄武娘、毎日来なくても大丈夫だから」

玄武娘「いんですのっ! 私が勝手に来ているだけですの!」

サモナー「それはそうかもしれないけれど、君にはまだ、すべき事があるだろう?」

玄武娘「すべき事……」

朱雀嬢「そうですわよ。あなたは自分の回復も考えなくては……」

玄武娘「そんなのご御食べてれば大丈夫ですの!」

朱雀嬢「……まぁ、あなたなら一理ありますわね」

サモナー「とにかく面会終了だし、今日はもう帰りなさい」

玄武娘「……また、明日ですの」トボトボ

朱雀嬢「それでは失礼致しますわ」カチャッ

サモナー「ありがとう」


774 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/21(木) 18:38:37.47 ID:aBy1Xk5To
〜夜、山あいの町〜

魔道士「ここに泊まるのは何年振りでしょうかねっ!」

召喚士「懐かしいですね! やっぱり海沿いの町はいいなぁ」

魔道士「分かります〜。内陸育ちだから、ちょっとテンション上がっちゃいますよねっ?」

召喚士「そうですね。海産物をふんだんに使った料理も美味しいですし!」

魔道士「ワインなんかとよく合いますよねぇ〜」

召喚士「あ、いいですねワイン! ちょっと飲んじゃおうかな」

魔道士「お付き合いしますよ〜。テンション上がって飲みすぎないよう、気を付けないとですねっ!」

召喚士「そうですねっ!」

魔道士「それじゃ早速、行きましょ〜! えへへっ!!」

召喚士「明日はこのまま、南方方面でいいですかね?」

魔道士「あ、はいっ!」

召喚士「それじゃ先に、馬車の手配をしておきますね」

魔道士「じゃあ私、レストランの席、確認してきますっ!」タッタッタッ

 満月の夜まであと、10日。


775 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/06/21(木) 18:41:01.90 ID:aBy1Xk5To
何とかキリよく今日はここまでにて!
ただですらチンタラ進まないのでパーティー結成の回想シーンは省きました
決して以前、本編のどこに書いたのか探したけれど、
見つからず分からなかったわけではありませんので!!!!

今日も沢山のご支援ありがとうでした!それではまたっ!ノシ


778 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 19:32:36.53 ID:RNZqUcQDO
パーティー結成シーンは二度程でてた気がする

おつんぽ!


780 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 20:25:34.08 ID:9pBu6Jrdo
そういう時は『パーティー募集』とかでスレの頭から検索かけるとすぐ見つか・・・39スレか
うん、諦めてさり気なく呟いてマニアに任せよう


782 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 21:19:43.00 ID:sble/nkDO
>>1乙!
この日常パートの平和な感じいいなぁ…
このままサタン戦が始まらずに戦士の連れている美女から始まる厄介事に巻き込まれて
いつものように冒険が始まって、物語がずっと終わらなければいいのになぁ…


783 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 21:27:18.50 ID:sble/nkDO
パーティー募集ひとつはこれか
ttp://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice/1260686779_15.html


784 名前:NIPPERがお送りします(大阪府) [sage] 投稿日:2012/06/21(木) 21:30:31.55 ID:MslxdSmv0
もうひとつがこれか
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice/1329482009_15.html


789 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:03:56.24 ID:oaEO3VFho
〜次の日、北関〜

将軍「……おぉ……っ」

局長「おら、どけどけぇー。鉱石様のお通りだぞ!」

北関兵「とんでもない大きさだな……っ」

鍛冶娘「このまま仮設工房へ運びますよっ」

 ゴトンゴトンゴトン

戦士「……おっ?」スタスタ

美女「何ですかぁ、これ?」

戦士「もしかして、鉱石か!?」

将軍「おぉっ、戻ったか!」

戦士「うっす。ほんとは立ち寄る予定なかったんだけど……」

将軍「……?」

鍛冶娘「!? あっ、戦士! ちょうど良か――」

美女「……?」キョトン

鍛冶娘「……誰その人?」


790 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:04:38.51 ID:oaEO3VFho


美女「……」

鍛冶娘「……」

戦士「……な、なぁおい」

鍛冶娘「ふーん。それで、野盗に襲われている所をたまたま通りかかって助けた、と」

戦士「だからそう言ってんだろ」

鍛冶娘「……ま、別に私には関係ないけど。盗賊さんに言っちゃお」ボソッ

戦士「はぁ!? 盗賊は関係ねーだろ?」

美女「ねーねー、盗賊って誰ですかぁ?」

戦士「お前には関係ねぇ!!」

美女「ひゃっ」ビクッ

戦士「あぁもう! んで、鉱石はどうだ!? いけそうか?」

鍛冶娘「……知らないっ」ガタッ

戦士「あっ! おい!!」

美女「行っちゃった。あ〜あ、怒らせちゃいましたねぇ〜んふっ」


791 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:05:23.24 ID:oaEO3VFho
戦士「てめぇが発端だろうが!」

美女「怖いよーっ! 怒鳴らないでぇ!」

将軍「入るぞ」ガチャッ

戦士「!?」

将軍「!?」

美女「ヒックヒック……」

戦士「勘違いするなよ?」

将軍「……よく分からんが、まぁいい。それでさっき言ってた話とは?」

戦士「ああ、こいつを保護してやってくれ。事情は報告書に記入しといたから」スッ

将軍「……野盗か。まだそんな連中が居るとは、我らの責任でもあるな」

戦士「しっかり取り締まっといて下さいよ国軍サン」

将軍「むぅ、すまぬ。とにかくその娘の件は承知した」

美女「えぇ〜っ? イヤよイヤイヤっ!」

戦士「ワガママ言うな!」

美女「……ぶぅ」ムスッ


792 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:06:23.95 ID:oaEO3VFho


将軍「次はどこへ行く? 朱雀先生らも気にしていたぞ?」

戦士「ワークショップ経由で連絡あるからいいっすよ。んじゃ」ザッ

美女「もぉ〜っ、離せー!」

北関兵「こらっ、暴れるな!」

戦士「……はぁ」

 ガチャッ……テクテクテク……

戦士「……?」

鍛冶娘「……」

戦士「あーその、すまん!」

鍛冶娘「……何で謝るの?」

戦士「いや、だってよ……」

鍛冶娘「戦士が何か悪い事したわけ?」

戦士「してねぇよ」

鍛冶娘「じゃあ謝らなくていいじゃん。バッカみたい」


793 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:07:14.65 ID:oaEO3VFho
戦士「……」

鍛冶娘「……ん」ゴソゴソ

戦士「何だ? 手紙?」

鍛冶娘「お父さんとお母さんに渡しといて。行くんでしょ?」

戦士「……何で分かったんだ?」

鍛冶娘「アンタの事だからどうせそうだろうと思って」

戦士「……そっか」

鍛冶娘「頼んだわよ」ザッ

戦士「あ、ああ」

鍛冶娘「……鉱石はやっとくから」

戦士「え……っ?」

鍛冶娘「別にっ、戦士の為じゃないんだから。世界の為よ。勘違いしないで!」

 ザッザッザッ……

戦士「……サンキュ」

 次なる目的地、鉱山の町へ向かう為、戦士は北関を後にし北の港へと出発した。


794 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:08:26.27 ID:oaEO3VFho


将軍「それじゃあ任せたぞ」カツカツ

北関兵「ははっ。ほら、大人しくこっちに来なさい」

美女「……甘くみやがって」

北関兵「何か言ったかぁ?」

美女「ううんっ、何でもないの……ただ……」スススッ

北関兵「お、おい……っ」ゴクッ

 ドカッ!! バキィ!! ドサッ

美女「……フンっ」パンパン

北関兵「……」

美女「戦士とか言ったわね。そう簡単に諦めるもんですかっ」

 ザッ パッカパッカパッカ

将軍「ん? おい、誰が勝手に馬を……」

美女「どいたどいたぁ〜っ!!」ドカカッ

将軍「――っ!?」


795 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:09:31.32 ID:oaEO3VFho
〜東方、都〜

盗賊「では、行って参ります」

帝「我らもすぐに向かう。また後程な」

盗賊「はっ」シュルッ

帝「さて、と。女剣士よ、ちょっと付き合って貰えぬか?」

女剣士「内容次第にて」

帝「剣の稽古じゃ。出来る限りやっておきたい。無駄にはならぬはずじゃ」

女剣士「御意に。短時間ですので、厳しくいきますよ」

帝「臨むところよ」スクッ

女剣士「……」

帝「どうした、行くぞ?」

女剣士「はい」

 出来れば帝には極力、前線にて戦って欲しくはない。そんな思いはあるものの、

 今や戦力として貴重な存在であるのも事実。女剣士の心中は複雑なものであった。

 昨晩見た帝の顔がどうしても脳裏から離れないままでいた。


796 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:11:02.36 ID:oaEO3VFho
〜南方、南の街〜

魔道士「南方には最近も何度か来ましたけど、この街は近くを通るとかそのくらいでしたよね?」

召喚士「確かにそうかも。赤壁とかは頻繁にありましたけどね」

魔道士「ここでも色んな思い出がありますね〜」キョロキョロ

召喚士「これ、覚えてます?」スッ

魔道士「――っ!!」

召喚士「魔道士さんがくれた指輪。今も大事にしてますよ」

魔道士「……付けてないから……もう捨てちゃったのかと思ったぁ……っ」

召喚士「えっ!? あ、いやいや! 戦闘中に壊れたりするといけないと思って!」

魔道士「もぉ〜っ。そうならそうって言ってよぉ」ポカポカ

召喚士「す、すみません……っ。ネックレスに通して、肌身離さず持ってますからっ!」

魔道士「肌身離さず?」

召喚士「はいっ。……いや! だって、えっと! そ、そう簡単に外すものでもないですし!

魔道士「で、ですよね〜!///」

召喚士「……っ///」


797 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:12:47.60 ID:oaEO3VFho
南方参謀「……」ジーッ

召喚士「おわあっ!!」ビクゥ!!

魔道士「南方参謀さんっ!? ビックリさせないで下さいよ!!」

南方参謀「たまたま通りかかっただけよ。てか、ここ店の前だし」

召喚士「店……?」クルッ

南方参謀「アタシのお店♪ なんなら働いてく?」

魔道士「ちょっとくらいなら構いませんけど……」

南方参謀「魔道士ちゃんに用はないわよっ。用があるのは……」ズイッ

召喚士「!? ま、まさか……」

南方参謀「ここ2丁目界隈じゃ、ちょっと評判のお店なのよ?」

召喚士「やっぱりオカマバー!!」

南方参謀「失礼ねぇ。最近じゃあ、オネエ系って言うんだからっ」

召喚士「行きましょう、魔道士さん」

魔道士「ちょっと働いて行ったらどうです!? 召喚士さんっ!!」ギラギラ

召喚士「働きません……っ!」


798 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/06/22(金) 18:24:22.82 ID:oaEO3VFho
今日はあんまり進まなかった…ひとまずここまでにて
キリがないのでそろそろ飛ばしていきたいところですね…

ご支援ありがとうございました!それではまた!ノシ



801 名前:NIPPERがお送りします(石川県) [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 19:16:24.75 ID:mbAyUw1do
召喚士が女装とかするから・・・
興味本位でやってしまって抜けれなくなったんだよなぁー
懐かしい


802 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2012/06/22(金) 19:24:32.53 ID:TSZ+Cf+Io
>>801
ワロタwwwwwwしかも安価801ておい


806 名前:NIPPERがお送りします(大阪府) [sage] 投稿日:2012/06/23(土) 02:38:16.31 ID:NveAuIS0o

オカマとおネエ系は別物だぞ
ゲイとホモは差別的ニュアンスの違い
女装=オカマ≠おネエ系=ゲイ=ホモ
おネエ系はゲイ、ホモの中の種別
女装、オカマは必ずしもゲイ、ホモではない性癖や趣向に分類されます




810 名前:NIPPERがお送りします(福岡県) [] 投稿日:2012/06/23(土) 22:47:48.52 ID:21shaxgVo
>>806
めんどくさ


811 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/24(日) 18:14:58.66 ID:nf2BoTiY0
ここで>>1が久々颯爽登場!!


812 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/24(日) 18:16:04.69 ID:4GYhVq7bo
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 |ノ ゚| 
 ノ ゴ ハ



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