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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その7
809 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/23(水) 23:10:18.24 ID:U/gdp0oo
〜港、食事処〜

召喚士「……」

戦士「……」

盗賊「……」

召喚士「……」

盗賊「…何か…注文」

戦士「あ、ああ…そうだな」

召喚士「俺は飲み物だけでいいです…」

戦士「……そうか」

盗賊「…」

テクテクテク…

店員「お決まりでしょうか?」

戦士「あ…じゃあこれとこれ。あと…これも」

店員「かしこまりました。お待ち下さいませ」

召喚士「……」


810 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/23(水) 23:21:44.63 ID:n1Ah/wAO
空気重すぎワロタww


811 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/23(水) 23:25:52.25 ID:U/gdp0oo


戦士「明日の朝イチで船は確保出来たぜ」

召喚士「…ありがとう」

戦士「一応…四人で買ってきた」

盗賊「……」

召喚士「うん」

戦士「さて、と…どうすっかね」

盗賊「……」

召喚士「…バーテンさんのとこでも行こうか」

戦士「おっ、そうだな…!」

盗賊「…うん」

〜宿の酒場〜

カチャッ…チリンチリン

召喚士「…こんばんは」

バーテン「……おう。久しぶりだな」


812 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/23(水) 23:31:33.23 ID:U/gdp0oo


バーテン「ふーん……そうか」

盗賊「……」

バーテン「それで?」

召喚士「えっ?」

バーテン「それで、何を落ち込んでるんだ?」

召喚士「…いや」

バーテン「あの娘の事が心配か?それとも別れが辛いのか?」

召喚士「……」

バーテン「勘違いしてないか?お前ら」

戦士「!?」

バーテン「あの娘が自分で選んだ道だろ?」

盗賊「……」

バーテン「お前らが文句を付ける筋合いはねぇ」

召喚士「……はい」


813 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/23(水) 23:35:27.52 ID:U/gdp0oo
バーテン「それに別れが辛くて落ち込んでるなら…論外だな」

盗賊「…!?」

バーテン「お前ら、ワーカーだよな?」

召喚士「……あっ」

バーテン「旅の途中、いつ死ぬかも分からん…」

盗賊「…」

バーテン「ワーカーや国軍てのはそんなモンだろう?」

戦士「……確かに」

バーテン「あの娘は生きてる。またいつでも会える…」

召喚士「はい」

バーテン「どこに悲しむ理由がある…?え?」

召喚士「仰る通りです」

バーテン「その程度なら…腐る程見て来たぜ。俺達は…」

戦士「……」

バーテン「まぁ、気持は分かるがな…」


815 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/23(水) 23:40:45.78 ID:U/gdp0oo
盗賊「……」

バーテン「早く気持ちの整理を付けないと…死ぬぞ?」

召喚士「……はい」

バーテン「俺は無駄な励ましをする気はねぇ。現実を見ろ」

盗賊「……」

バーテン「この先…生きたかったらな」

戦士「……ああ」

バーテン「ま、今日はたんまり飲んでくといい」

バーテンは煙草に火を付ける。

召喚士「ありがとうございます……」

バーテン「励ます気はねぇって言ったろ…」

召喚士「……」

召喚士はグラスに入った酒を飲み干す。

戦士「酒が……冷えるな」

戦士も続けて、酒を一気に飲み干した。


816 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/23(水) 23:41:01.80 ID:FJlSPEUo
25予定あるやつ挙手ノノ








俺?家でエロゲっていうちゃんとした予定がありますお^^


817 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/23(水) 23:44:14.08 ID:.K7QqsAO
王子「みんなX'masはどう過ごすの〜?
もちろん愛する人と一緒だよね!
僕もそうだもん♪」


818 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/23(水) 23:44:47.20 ID:U/gdp0oo
色々と考えたのですが、こういう選択肢とさせて頂きました
今日はここまでにて!!

>>816

25は仕事してファミチキとLチキとモスチキンとケンタッキー買って、これ書きます!!


819 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/23(水) 23:44:52.55 ID:.K7QqsAO
王子「みんなX'masはどう過ごすの〜?
もちろん愛する人と一緒だよね!
僕もそうだもん♪」


822 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/23(水) 23:46:44.27 ID:YRgLUcAO
>>1乙

魔導師ちゃんの迷いを断って強くなるために行ったのに
戦力外とかシャレにならんぞ召還士たちよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


823 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/23(水) 23:49:56.23 ID:U/gdp0oo
>>817>>819
天才「おいこらクソガキ。二回も言ってんじゃねぇよ」

〜オマケ〜

召喚士「メリークリト・・・!?」

魔道士「え???」

盗賊「・・・」

戦士「ク・・・リト?」

・・・

戦士「・・・ぷっ・・・ククッ・・・」

召喚士「いやっ!そうじゃなくて・・・ホラ、ね」

魔道士「・・・」

召喚「いや、ね・・・食事の時いただきまんこ!とかあるよね?戦士?」

戦士「ねーよwwwwwグハハハ!クリトってwww」

盗賊「・・・変態」

魔道士「最低・・・です・・・」

お休みなさい!!ノシ


824 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/23(水) 23:54:28.95 ID:OoUxKsSO
マジシャン「シングルベールシングルベール僕ひっとり〜」
占い師「去年も今年も来年も〜」
鬼「HEY!!」
青年兵「シングルベールシングルベール僕ひっとり〜」
バーテン「今日も一人でクリスマス〜」


白虎長「私もあのなかに…」


826 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/23(水) 23:59:22.16 ID:i2wapcM0
1乙

それにしても召喚士って成長したように見えて成長してないな…
中身的に


838 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/24(木) 03:00:06.47 ID:75o9Wuso
前線に妙齢の、しかも地位のある娘を連れていくとか正気の沙汰じゃない
無責任にではなく「来い!」と言えるのは天才のような力のある人間だけだろう
魔道士の立場も考えたら本来は「絶対来るな!」が正解だろうが
魔道士がいないと話がはじまらない


847 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 12:28:05.71 ID:K0jdBGwo


盗賊「…くー…くー」

戦士「…寝ちまったな」

召喚士「無理して飲むから……」

戦士「初めてか?こいつが酒飲むのって…」

召喚士「そうだね。今まで飲んだ事無かったよね」

戦士「しかしグラス半分でこれだもんな…はは…」

召喚士「飲まないのは弱かったから…なのかもね」

戦士「ほんと…無理しやがって…」

盗賊「くー……くー…」

召喚士「宿に戻ろうか」

戦士「そうだな」

召喚士「ごちそう様でした」

バーテン「おう……」

戦士「んじゃ、また……」


848 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 12:31:10.92 ID:K0jdBGwo
バーテン「気をつけてな」

召喚士「はい。あっ……」

バーテン「…?」

召喚士「もし…魔道士さんが来たら、これを…」

召喚士は会計と一緒に地図を手渡す。

バーテン「……分かった」

召喚士「ありがとうございます。それでは…」

戦士は盗賊をおぶり、ドアを開ける。

ガチャッ…チリンチリン…バタン

バーテン「……若けぇな。まったく」

バーテンは煙草をくわえ、グラスに酒を注いだ。

〜宿〜

戦士「さて…」

召喚士「先に盗賊さんを…」

戦士「おう、鍵開けてくれ」


849 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 12:32:26.30 ID:K0jdBGwo
カチャッ…パチッ

戦士は盗賊をベッドへ寝かせる。

戦士「……このままで…いいか」

召喚士「た、多分…」

二人は照明を消し、部屋を後にする。

戦士「さ、俺らも寝るか」

召喚士「うん、じゃあ7時にロビーで」

戦士「おう!おやすみ…」

召喚士「うん。おやすみ……」

テクテクテク…カチカチッ…カチャッ…パタン

召喚士「…ふーっ」



召喚士はシャワーを済ませ、ベッドへ潜る。

召喚士「………すー…」



851 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 13:39:04.57 ID:K0jdBGwo
召喚士「…!?」

召喚士は街の広場に立っている。

召喚士「あれ…?俺なんで…」

テクテクテク…

魔道士「あっ、あの…召喚士さん…ですか…?」

召喚士「あ、魔道士さん…」

魔道士「……え…?」

召喚士「どうしたんですか…?」

魔道士「あのワークショップの…パーティー募集を見て…」

召喚士「パーティー…?あぁ、そういえば…」

魔道士「魔道士と申します。あの…ダメでしょうか?」

召喚士「えっ…?」

魔道士「一緒に…パーティー…を」

召喚士「あっ、も…もちろん!喜んで!!」

魔道士「本当ですかぁ!?良かったぁ…エヘヘ!!」


852 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/24(木) 13:44:30.80 ID:.yaAL6AO
なんか泣きそうなシーンに入ったな…


853 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 13:56:32.49 ID:K0jdBGwo


魔道士「やっぱり…なかなか見つからないですね…」

召喚士「そうですね…断られてばかりで…」

魔道士「やっぱり…若すぎるから…」

召喚士「ええ…信用されてないですね。悔しいですけど…」

ザッザッザ

ヒゲの剣士「アンタらか?召喚士と魔道士ってのは…」

魔道士「は、はいっ!パーティー募集の方ですか!?」

ヒゲの剣士「…実績は?」

召喚士「……まだありません」

ヒゲの剣士「話にならねぇな……ムダ足だったぜ」

魔道士「あっ…」

ザッザッザッザッザ

召喚士「……」

魔道士「はぁ……」


854 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/24(木) 13:59:17.90 ID:VjZrVBoo
はじめは魔道士とふたりだったのか・・・


855 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:01:53.83 ID:K0jdBGwo


召喚士「これで今日…10人目か…」

魔道士「もう本国へ来て…三日目ですし…」

召喚士「本国でもこれじゃ…もう…」

ザッザッザ…

戦士「よう、パーティー募集…まだしてっか?」

召喚士「えっ!?あ、も…もちろん!」

魔道士「お…お願い出来ませんか!?」

戦士「いや、情けない話…俺も断られてばっかでな…」

魔道士「!?」

戦士「26の戦士で、ソロ経験しかない奴はじゃ未熟だとさ。まったく…」

召喚士「そ、それじゃあ…!?」

戦士「おう!俺の名は戦士。ぜひ一緒に組んで欲しい!」

召喚士「もちろん!喜んで!!」

魔道士「あ、ありがとうございますっ!!エヘヘ!!」


856 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:05:56.27 ID:K0jdBGwo
戦士「前衛は俺に任せてくれっ!」

召喚士「はいっ!こちらこそ!」

魔道士「二人とも後衛だったので頼もしいです!」

盗賊「……」

戦士「おう!よろし……ビクゥ!!」

召喚士「!?」

戦士「な、何だお前!?いきなり…!!」

盗賊「………ゴニョゴニョ」

戦士「あ…?な、何だって?」

盗賊「……そ…その」

戦士「パーティー募集で…来たのか…?」

盗賊「………コクン」

召喚士「本当ですか!?喜んでっ!!」

魔道士「宜しくお願いしますー!女の子だ!嬉しいなぁ…エヘヘ!」

盗賊「……よよ…よ、よろ…しく」


857 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:08:15.55 ID:K0jdBGwo
ガバァッ!!

召喚士「………!?」

チュンチュンッ…チチュンッ

召喚士「……朝か」

バサッ

召喚士「!!…やっば、もうこんな時間か…!」



戦士「……二人して遅せぇな」

タッタッタ

召喚士「ご、ごめん!!」

戦士「おーう、おはよう!」

召喚士「あれ?盗賊さんは…?」

戦士「……まだだ」

テク…テクテク…

盗賊「…お……おはよう」


859 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:10:24.46 ID:K0jdBGwo
戦士「顔色悪いな…大丈夫か!?」

盗賊「……気持ち悪い」

召喚士「二日酔い…?」

戦士「あれだけで……」

盗賊「……うぅ」

召喚士「船、乗れますか…?」

盗賊「……多分」

戦士「…しゃあねぇ。とりあえず行こうかね」

召喚士「ああ」

〜港〜

召喚士「……」

戦士「そろそろ船が出るぞ」

召喚士「うん。あ、盗賊さんは……?」

戦士「部屋で寝てるよ」

召喚士「……そっか」


861 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:15:30.02 ID:K0jdBGwo
戦士「……来ねぇな」

召喚士「うん……行こうか」

テクテクテク…

召喚士は手にした一枚のチケットを、

ポケットの中へしまいこみ、船の中へと歩いていった…。

〜魔道士の家〜

魔道士「おはようございます」

母「おはよう、魔道士ちゃん」

父「……」

魔道士は食卓に座る父をチラリと見て、自分も席へ着く。

母「これ、朝食の用意を」

メイド「かしこまりました」

父「……」

魔道士「あの…お父様」

父「……ん?」


862 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:29:41.65 ID:K0jdBGwo
魔道士「あの…結婚の話…ですけれど…」

父「……エリート君ではイヤなのか?」

魔道士「そういう事ではなく…私はまだ…」

父「19だぞ?丁度良い機会ではないか」

魔道士「でも…今は若く結婚するような時代でも…」

父「そんなものか?」

母「まぁ…最近は25歳あたりが適齢期かしらねぇ」

父「……そうか」

魔道士「……」

父「あの召喚士の彼か…?」

魔道士「!?」

父「……」

魔道士「ち、違います…!そういう事ではなくて…!」

父「……そうか」

魔道士「……」


863 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:34:06.28 ID:K0jdBGwo
父「だがなぁ、エリート君もお前をいたく気に入って頂いてる」

魔道士「……」

父「しかも、彼の父上は本国の右大臣だぞ?」

母「そうですわね…」

父「むげに断る、という訳にもいかないだろう…」

魔道士「……」

父「彼自身も、数年後には軍から高官へ出世される」

魔道士「…はい」

父「将来は本国の上に立つ人間だ。身分もしっかりしている」

魔道士「……」

母「……」

父「まぁ、話はしておこう。待ってくれるかもしれない」

魔道士「はい…」

父「数年待てず、諦めるかもしれない。それでもいいな?」

魔道士「……はい」


864 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:39:00.84 ID:K0jdBGwo
ガラガラガラッ…

メイド「お待たせ致しました」

父「さあ、食べよう」

魔道士「…いただきます」



母「魔道士ちゃん、今日は久々にピアノの先生がいらっしゃるわ」

魔道士「…はい」

メイド「魔道士様、午後はドレスの裾併せを…」

魔道士「……はい」

父「魔道士、夕方は取引先の商会さんの所へ行くぞ」

魔道士「………はい」

魔道士はナイフとフォークを皿の上へ置く。

魔道士「…ご馳走様でした」

父「…もういいのか?」

魔道士「はい……」


865 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:45:08.68 ID:K0jdBGwo
テクテクテク…カチャッ…パタン

魔道士は食事を終え、部屋を出て行く。

父「…年頃の娘は難しいな」

母「……」

父「エリート君ほどの男、そうそうおるまい…」

母「…刺激が足りないのかしらね」

父「刺激?」

母「女は少しくらい…刺激のある男性に惹かれるものですわよ?」

父「そうか…?」

母「エリートさんは堅すぎて…完璧すぎるのかもしれませんわね」

父「…お前もそうだったか?」

母「あら…?ご自分の若い頃を振り返られたら?ふふっ」

父「……」

母「身に覚えがなくって…?ふふふっ」

父「…むぅ」


866 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/24(木) 14:47:20.26 ID:09CD/.Eo
キープかよ


867 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 14:57:10.57 ID:K0jdBGwo
〜中庭〜

テクテクテク…

使い「お嬢様、おはようございます!」

魔道士「おはようございます!」

使い「今日も良い天気ですねー!」

魔道士「ええ、ふふっ…!」

使い「どうですか?久々の親子水入らずは?」

魔道士「……うーん」

使い「…?」

魔道士「何でしょうね…なんだか…何もしたくありませんわ」

使い「……そうですか」

魔道士「気が抜けてしまったというか…情けないですね…」

使い「そんな事はございませんよ!」

魔道士「…ありがとう」

使い「ご立派じゃないですか!お嬢様は…!」


868 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/24(木) 15:01:24.74 ID:m1rlT2cP
なんだか魔道士ちゃんこのままでもいいやって思い始めてきた


869 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 15:03:11.71 ID:K0jdBGwo
魔道士「立派…?わ、私が…!?」

使い「そうですよ!冒険に出て、魔物まで倒して…!」

魔道士「あ、あの…でも…」

使い「ご活躍はお客人に伺いましたよ!ははっ!」

魔道士「私なんて…皆さんの助けがあって…」

使い「皆さんもそう仰られてましたよ…?」

魔道士「!?」

使い「…羨ましいです。そんなお友達がいらっしゃるって」

魔道士「……」

使い「僕は幼い頃から一人で…旦那様に拾って頂きましたから」

魔道士「使いさん……」

使い「友達は…お金では買えない、かけがえのない宝ですから…」

魔道士「…!!」

使い「いくら旦那様でも…こればっかりは買えないですね!ははっ!」

魔道士「そう…ですよね…!」


871 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 15:17:53.73 ID:K0jdBGwo
使い「私めごときが言うのも、申し訳ありませんが…」

魔道士「…?」

使い「どうするかは、お嬢様ご自身が決められる事だと思います」

魔道士「…!」

使い「しかし、一度飛び出せば、全てを捨てる事になります」

魔道士「…はい」

使い「それをお忘れなく…」

魔道士「はい」

使い「でも…彼らが羨ましいです」

魔道士「…?」

使い「お嬢様の本当の笑顔が見れますから」

魔道士「!!」

家の前に、一台の馬車が止まる。

ザッザッザッザッザ…

エリート「おはようございます。魔道士さん」

魔道士「エリートさん…!?」


873 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/24(木) 15:24:20.65 ID:UVcJYZUo
流石だなエリート!


874 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/24(木) 15:26:12.71 ID:yFUVCkDO
空気の読める男ですね


875 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 15:28:27.45 ID:K0jdBGwo
使い「早朝にいかが致しました?」

エリート「……お義父様はいらっしゃいますか?」

魔道士「…?はい、おりますが…」

エリート「失礼致します」

ザッザッザ…

魔道士「…?」

使い「何か…急な用件でしょうか…?」



ザッザッザッザッザ…

父「魔道士、出かけるぞ」

魔道士「え…?あ、はい」

父「すぐに支度をしてくれ」

母「手荷物だけでいいわよ?」

魔道士「分かりました」

魔道士は家の中へ戻っていく。


876 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/24(木) 15:32:00.63 ID:K0jdBGwo
〜部屋〜

魔道士「……」

魔道士は置き去りのままの旅道具を見つめる。

ゴソゴソッ…

魔道士「………よしっ」

タッタッタッタッタ

魔道士「お待たせ致しました」

母「あら?随分な荷物ね…?」

魔道士「私服や化粧道具でかさばってしまいました」

父「では…」

エリート「はい。行きましょう」

魔道士「あ、あのっ…どちらへ?」

父「……本国だ」

魔道士「!?」

エリート「少し急ぎますので。ご容赦を…」


877 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/24(木) 15:44:56.34 ID:UVcJYZUo
前言撤回



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