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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その10
89 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 23:08:20.29 ID:dgGtDaAo
本陣が戦力を整えるのも束の間、その刻は訪れる。

伝令「来ました!一匹ですっ!!」

一同は臨戦態勢に入り、正面にそびえる落石の瓦礫を見据える。

召喚士「……」

魔道士「……」

南方参謀「……」

……バゴォッ!!ドガアァァッ!!……ガラガラガラッ…

その瞬間、積み重なった岩が、一同へ迫るように吹き飛んでくる。

剣兵「うぐぉ…っ!!」

ハヌマーン「な…何ぃ!?」

召喚士「風で岩を吹き飛ばしたんだ…っ!!」

ゴトゴトッ…ドシャアァッ!!

羅刹「……」

羅刹は辺りを見回し、ラクシャーサ達の不甲斐なき姿に溜息をつく。

羅刹「……なんという事か」


90 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 23:14:29.72 ID:dgGtDaAo
南方副官「デ…デケェな…!」

南方参謀「コイツが総大将……!」

召喚士「やるしかない…!!」

羅刹は天を仰いだ後、正面を見つめ、左手を振りかざす。

召喚士「ますいっ!!」

ビュオォッ!!……ゴ゙アオオォォッ!!

魔道士「きゃあぁっ!!」

戦士「ちっく…しょ…っ!」

羅刹の振り下ろした芭蕉扇から突風が巻き起こり、

更には竜巻が兵たちを飲み込み、上空へ舞い上げる。

南方副官「くそっ!奴を止めろーっ!!」

盗賊「!!……いないっ!?」

魔道兵「上だーっ!!」

羅刹の巨体は上空から、本陣の正面へと急降下する。

ヒュッ……ドドズウウゥゥンッ!!


91 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/20(水) 23:19:30.41 ID:97C4MMwo
麻酔を使ったおかげで痛みを和らげる事ができました(兵士Z)


92 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 23:23:09.85 ID:dgGtDaAo
剣兵「ぐあぁっ!!」

戦士「こんの…!!」

玄武娘「召喚獣を…出さないと…っ!!」

羅刹は着地と同時に右拳を振り上げ、地面へ叩きつける。

魔道士「っ!!」

召喚士「魔道士さんっ!!」

バッ!!

羅刹「死ねえぇーっ!!」

ブオッ………ゴシャアァッ!!

南方参謀「!!」

召喚士「ま…魔道士…さんっ!」

魔道士「……あ…貴方は…っ!!」

そこには羅刹の拳を受け止める、一人の剣士の姿。

その手には、巨大なツヴァイハンダーが月明かりに輝く。

天才「はーっはっはっは!待たせたな。助っ人ワーカー参上だ!!」


93 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/20(水) 23:26:21.70 ID:9ngiEkAO
天才きた! これで勝つる!


94 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/20(水) 23:26:45.54 ID:rd/pSkoo
すごいんだけど間抜けな感じするよな天才って名前


96 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 23:30:23.05 ID:dgGtDaAo
南方参謀「やっと…援軍の到着ね」

南方副官「肝心の国軍様はまだだがな…」

二人は羅刹と天才を見つめ呟く。

羅刹「……!?」

天才「さーて…ちょっくら片付けるか」

召喚士「あ…あれは…天才さん!?」

天才「お譲ちゃん、ちょっくら下がっててくれ!」

魔道士「あっ…は、はいっ!!」

タタッ!!

天才はツヴァイハンダーを振り上げ、羅刹の拳を払いのける。

羅刹「……」

天才「…どうした?攻めてこねーのか?」

羅刹「たかが一人…いきがるな」

天才「はーっはっはっは!お前も一人だろうがっ!」

羅刹「貴…っ様ぁーっ!!」


97 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 23:35:33.74 ID:dgGtDaAo
羅刹は正面の天才に対し、腰を落とし突撃する。

ドンッ!!…ドゴオォォッ!!

天才はそれを両手で構えた大剣にて受け止める。

天才「おらっ、国軍!サボってねぇで働けっ!!」

南方副官「!?」

天才「撤退だ!負傷兵を回収しろ!!」

南方参謀「!!…て、撤退の準備よっ!!」

南方副官「動けるものは負傷兵に手を貸せーっ!」

国軍の兵達が号令に反応し、慌ただしく動き始める。

天才「足手まといは要らねーわな!はーっはっは!」

天才はツヴァイハンダーで羅刹を押し返し、己も前に出る。

羅刹の体は押され、その巨体が嘘のように後方へと下がっていく。

羅刹「バ…バカな…っ!?」

天才「はーっはっはっは!見かけ倒しの非力だな!」

羅刹「…と、言うとでも思ったか?」


98 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/21(木) 00:18:04.94 ID:0cA1AgAO
鰤思い出した


100 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/21(木) 00:23:39.87 ID:TDy35DQo
天才「あん…?」

その瞬間、羅刹の動きが止まり、右足が天才めがけ蹴り上がる。

ブオォッ!!…ドッグゥッ!!

天才「…ぐ…っ…うっ!」

羅刹の右足は、天才の腹部を捉え、衝撃で身体が浮き上がる。

羅刹「がーっはっはっは!!

羅刹は宙に浮きあがった天才へ右拳を突き出す。

ドゴオォォッ!!……ゴシャアッ!!…ガラガラッ…

朱雀嬢「!?」

召喚士「天才さんっ!!」

羅刹「……これで…まず一人」

天才の身体は羅刹の一突きにより、後方の崖へと吹き飛び、

崩れゆく岩の中へと消えていった。

戦士「う…嘘だろ…っ…」

一瞬の出来事に、戦場には静寂の時間が流れる。


101 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/21(木) 00:24:51.57 ID:z.BLue2o
あれ?天才すでに噛ませ化?wwww


102 :パー速民がお送りします [] :2010/01/21(木) 00:25:52.22 ID:.ifK5gAO
天才いいぃぃぃいいっ!!!


103 :パー速民がお送りします [] :2010/01/21(木) 00:27:12.52 ID:ez.8xm6o
天才「はいドッキリでしたー」 バーン


104 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/21(木) 00:27:31.48 ID:qTeyRIY0
A「これが私の本気です」
B「私はその倍強いです」
A「実は実力を隠してました」
B「私もまだ本気ではありません」
A「体に反動が来ますが飛躍的にパワーアップする術を使わせていただきます」←コレ
B「ならば私も拘束具を外します」
A「秘められた力が覚醒しました」
B「私は特殊な種族の血を引いており、ピンチになるとその血が力をもたらします」
A「覚悟によって過去を断ち切ることで無意識に押さえ込んでいた力が解放されます」
B「愛する人の想いが私を立ち上がらせます」


105 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/21(木) 00:27:51.81 ID:kM06D2AO
なんだドッキリか


107 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/21(木) 00:34:40.54 ID:TDy35DQo
バッ!!

天才「はーっはっは!ドッキリでしたー!」

召喚士「なぁーんだ!ビックリしたー」

戦士「おいおいじょうだんがすぎるぜー!」

羅刹「ドッキリだいせいこーう!」

ハヌマーン「何か…おかしくないか…?」

盗賊「…これ…オマケらしいぞ」

ハヌマーン「なぁーんだ!オマケだったのかー!」

南方参謀「ビックリしたー!!」

南方司令「オマケなら何やっても許されると思うなよ?」

南方副官「あ、しれいいたんですねー!!」

南方司令「uzeeeeeeeeeeeeeeee!!」

言われてみれば、鰤っぽいですね。すみません…
はぁ、今日もお腹痛いのかなぁ…(´・ω・`)
少なくてゴメンナサイ!ご支援&お見舞いありがとうでしたっ!
おやすみなさい!!ノシ


129 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/21(木) 15:15:11.15 ID:Bu3Tczwo
こんにちは!お腹痛い三日目だじぇ!うぅ…
確かにちょっと分かりにくく書いてしまいました…
これについては今度弁明します。すいません!><

とりあえずよくある戦況みたいなのを書いてみたのですが、
個人的なイメージ&おえってなる長ったらしさなので、
ご必要ない方は飛ばして下さいませ↓続き


130 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/21(木) 15:16:06.99 ID:Bu3Tczwo
――南の街がカーニバルに賑わう最中、
 召喚士はハヌマーンから魔物の侵攻を耳にする。
戦力差は歴然であり、召喚士は落石と落とし穴による
 敵の一斉殲滅を画策する。

一方、報告を受けた南方司令部では、
 議論の末、街外での迎撃を決断を下す。
これを受け、南方司令率いる主力部隊は出兵を開始。

約200人程度の国軍は、東の森にて
 召喚士達と合流すると召喚士の案を承認。
兵を各50名ずつ左右の崖上へ配置し、
 魔物達を中央の道から落とし穴へ誘導する役を務める。

――午後18時、敵軍接近の花火が打ち上げられ、開戦。
国軍は剣兵を中心とする前衛を、
 本陣の反対側の平野まで進軍。
先鋒のラクシャーサと交戦し、迎撃に成功する。
だが、敵軍の先鋒は、思わぬ状況に
 総大将である羅刹女へ指示及び援軍の許可を求める。
羅刹女は腹心であり、己の弟でもある羅刹を
 最前線へ出撃の命を出し、送り込む。
羅刹は命を受け、苦戦の続く前線へと進軍。
この時、羅刹女は本軍約300を二手に分け、
 左右の崖から迂回し、一挙に本陣を叩くよう命ずる。


131 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/21(木) 15:17:44.54 ID:Bu3Tczwo
前線にて交戦した戦士ら前衛は、
 頃合いと見て誘引である撤退を開始。
召喚士は森中で敵が散開するのを防ぐ為、
 左右に玄武娘と朱雀嬢の召喚獣を配置。
己自信も挑発行為により、敵を中央へ誘引する。

前線へと辿り着いた羅刹は、先鋒の生き残りを、
 本陣へと突撃するよう号令。
この時、羅刹の強さは軍にとって想定外であり、
 続々と駆けつける援軍においても通用しない。
だが、玄武娘のリヴァイアサンにて
 ようやく一時的に退けさせる事に成功。

しかし一同は敵本隊の到着遅延に疑問を抱く。
 その予感は的中しており、先程迂回した本隊が、
 両崖の上より、牽制部隊を奇襲する。
両軍激しい交戦が行われ、国軍は崖からの撤退を決定。
 敵本隊も散開の危険性を認知し中央へと合流。

羅刹の突撃を受けたラクシャーサの先鋒は、
 本陣にて迎え撃つ戦士達により壊滅。
本陣は罠発動の為に陣を後方へ下げる。

150程度まで減少した敵本隊は、
 後方へ退く国軍を追撃。
ここで落石、及び落とし穴が発動し、
 敵本隊は一挙に壊滅の打撃を受ける。

時刻は午後20時過ぎ。一人残った羅刹が、
 本陣へと強襲。国軍は被害を被る。
羅刹の第二波を防戦の際に、
 予定通りワーカーの援軍である天才が到着。

――今、防衛線最後の戦いが始まった。


133 :パー速民がお送りします [] :2010/01/21(木) 15:22:56.01 ID:OZTQiUDO
VIPからついてきて、初めて1スレ溜めて読んだら面白すぎワロタwwwwwwwwwwwwwwww
ランカー上位がパーティじゃなく個人なのはなんか理由があるのかな?

>>1大好きだ〜頑張れ〜


140 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/21(木) 15:34:10.48 ID:Bu3Tczwo
>>133
アレです。作中で誰か言ってたかもですが、
一人だと経験値がいっぱい入る方式です
功績ランクは四人だと四分割されますが、
一人だと総取りなので、上がりやすいんでありんす



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