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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その23
309 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:53:44.46 ID:2UAFZNgo
召喚士「……はぁ」

教会の階段に腰掛け、そこへと続く道をぼーっと眺める召喚士。

召喚士「……人は人、自分の出来る事を頑張ればいい」

フワッ

召喚士「分かってはいるんだけどなぁ……」

ガサッ

召喚士「――!!」

ガサッ…ガサッ…

召喚士「……誰だっ!」

ザッザッザ

――「人…?驚かせてしまいましたね」

召喚士「……あ、あの…あなたは?」

修道士「私は旅の修道士。遠目から十字架が見えたものですからつい…」

召喚士「あぁ…。そうでしたか」

修道士「…しかし、これではとても祈る事は出来そうもありませんね」


310 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:54:10.67 ID:2UAFZNgo
召喚士「ひどいものです…」

修道士「北にはこのような村が数多く点在致します」

召喚士「ええ…」

修道士「貴方は…旅の方ですか?」

召喚士「え、ええ…っ。まぁそんなところです」

修道士「そうですか。では、貴方にご加護がありますように」

フイッ

召喚士「ありがとうございます」

修道士「それでは、失礼……」

ザッザッザ…ガサッ…

召喚士「……こんな村にも人が来るんだなぁ」

テクテクテク

召喚士「盗賊さん、お帰りなさい」

盗賊「…何か話し声が聞こえたが」

召喚士「旅の修道士がここを訪れて、少し世間話をしてました」


311 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:54:45.43 ID:2UAFZNgo
盗賊「…修道士?」

召喚士「修行の身なんでしょうかね?こんな辺鄙な所まで……」

ザッザッザ…

盗賊「……この臭い」

召喚士「……え…っ?」

盗賊「……特に何もなかったんだよな?」

召喚士「え、えぇ。特に何も……」

盗賊「…なら良い。今日はひとまず戻ろう」

召喚士「そうしましょうか」

スタッ…テクテクテク…

召喚士「とりあえずは村の位置と、潜伏している気配は見つけられました」

盗賊「…ああ。本格的な調査は明日からだな」

召喚士「はい」

召喚士「えぇと馬は……あれ、この辺りに確か……」

盗賊「っ!!」


312 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:56:00.93 ID:2UAFZNgo
召喚士「ど、どうしました!?」

盗賊「…う、馬が」

召喚士「……これは惨い…っ」

二人の足元に転がる馬であったもの。それは無残な姿と変え、

赤い液体と共に、複数の塊となって転がっている。

召喚士「だ、誰がこんな真似を……っ!」

盗賊「…まさか奴らが?」

召喚士「でも、馬を殺す理由がありませんよ」

盗賊「……だな」

召喚士「あとは…あの修道士!?」

盗賊「…なぁ」

召喚士「はい?」

盗賊「…その修道士という奴、人間だったよな?」

召喚士「…え?」

盗賊「…さっきな、戻った時…召喚士以外に魔物の臭いがした」


313 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:56:29.68 ID:2UAFZNgo
召喚士「……っ!!」

盗賊「…本人かは分からん」

召喚士「例えば…あの修道士が魔物退治をして臭いが付いた…とか?」

盗賊「…その可能性もある」

召喚士「…でも、化けていたなら何故あの場で…っ」

盗賊「…ああ。さっき『何もなかった』と言ってたよな」

召喚士「はい…。本当に世間話だけして去って行きました」

盗賊「……」

召喚士「…何か嫌な予感がしますね。とにかく歩いて戻りましょう」

盗賊「…ああ。完全に日が暮れると…厄介だ」

グッ…テクテクテクテク…

召喚士(……何か、何か嫌な感じがする…っ)

盗賊(何事も無ければ良いのだがな……)

召喚士と盗賊は廃墟の村を後にし、来た道を足早に北の村へと戻る。

日没はあっと言う間に訪れ、同時に北方には降雪が始まった。


314 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:57:03.59 ID:2UAFZNgo
〜北の村〜

大軍師「……どうです?お二人は戻りましたか?」

青年「いやっ、見てないですぜ!」

屯田兵「この雪と闇じゃあ捜索も困難ですよ……」

大軍師「……」

ヒゲの男「信じて待つしかねぇな…」

大軍師「確か、二人は昼頃に出たのですよね?」

ヒゲの男「俺が最後に会ったのはそうだな」

青年「馬で行ったみたいだから、雪で足止め食らってんのかなぁ…」

屯田兵「ありったけの松明に火を灯して、村の位置を示します!」

大軍師「頼みます。皆は救護の準備だけ整えておいて下さい」

ヒゲの男「先生はどうなさるんだい?」

大軍師「少し…捜索してきます」

青年「いやっ、それは危険だろっ!大人しく待っていた方が……」

大軍師「彼らは国軍の依頼で任務に出たのです。責任は私にもあります」


315 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:57:30.14 ID:2UAFZNgo
ビュオオォォ…

召喚士「…と、盗賊さんっ!大丈夫ですか!?」

盗賊「…ああ。しかし…視界が悪いな」

召喚士「方向は間違いなく合っているんですが……」

盗賊「…ああ。だが…一向に着く気配がない」

召喚士「10分間での進み具合も…行きと全然違います…っ」

盗賊「…目印も一向に見当たらん。これは何かが…おかしい」

ビュオオオォォ…

召喚士「せめて吹雪が収まってくれれば……っ」

盗賊「……」

ザッザッ…ザッ…

召喚士「周囲の景色が何も見えない…。せめてそれが分かれば……」

盗賊「…召喚士」

召喚士「参ったな……」

盗賊「召喚士っ!!止まれ!!」


316 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:57:57.42 ID:2UAFZNgo
召喚士「!?」

盗賊「…何か来るっ!複数だ!!」

召喚士「魔物…っ!?」

ザザッ…チャキッ

盗賊「…………」

召喚士「…………」

盗賊「……後ろぉ!!」

叫ぶと同時に、盗賊は召喚士の背後へと回り込み、

薄緑にて正面の吹雪を一閃、切り払う。

盗賊「……ちぃ」

――「…グフフ、よく気付いたなぁ」

――「ニンゲン……殺す……」

召喚士「魔物…っ!?やはり複数いる!!」

盗賊「四面、囲まれているぞっ!」

召喚士「な……っ!?」


317 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:58:24.08 ID:2UAFZNgo
猛吹雪の中、召喚士と盗賊の前後から巨体を揺すり、魔物が姿を現す。

その全身は真っ白な毛に覆われ、半人……いや、猿のような顔を持つ。

魔物の群れの名は『イエティ』。雪原地帯に棲む肉食獰猛な輩である。

イエティ「…グフフッ。この状況で逃げられると思うなよぉ?」

盗賊「……」

イエティ「…逃げても…食うけど」

この状況で召喚士は先制攻撃を考える。しかし、その機転はすぐに

自分の胸の内で否定され、盗賊同様、静観の構えを取らざるを得ない。

召喚士(駄目だ。コカトリスもワイバーンも…この吹雪では決定打にならない)

これまで数多の戦いにおいて、強風との相性が悪い事を召喚士は悟っている。

直近の戦い、即ち東方での一戦において夜行と対峙した際も然りであった。

召喚士(……と、すれば)

イエティ「…諦めたかぁ?」

召喚士「行けっ!スフィンクス!!ユニコーン!!」

シュイイィィン…ドズウゥン!!


318 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:58:51.03 ID:2UAFZNgo
ユニコーン「……寒っ!」

スフィンクス「……さぶぅ!!」

イエティ「何だ…コイツらぁ…!?」

盗賊「今だっ!」

単なる偶然に過ぎないが、召喚士のスフィンクスとユニコーンの召喚。

その行為自体が先程、機転を利かせて思いついたそれに相成った。

イエティ「!?」

盗賊「はぁっ!」

ビュオッ…キイィン!!

盗賊「――!?」

イエティ「…なんだぁ?非力なんだなぁ……」

薄緑の一撃はイエティの鋼鉄のような体に、いとも容易く弾き返され、

カウンターによるイエティの右拳をしゃがみ、潜り抜けて盗賊は回避する。

盗賊「……っ」

イエティ「…避けた。猿みたいなヤツ…だ」


319 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:59:17.64 ID:2UAFZNgo
盗賊「…硬いなどというものではない。全く歯が立たんぞ…っ!」

召喚士「盗賊さん、退がって下さい!」

盗賊「すまんっ!」

ザッ

召喚士「ユニコーン!動きを封じてくれっ!」

ユニコーン「あいよっ、やるだけやってやるさーっ!」

召喚士「スフィンクス!敵が動きを止めたら……」

スフィンクス「うんっ!一撃ブチかますんだねっ!!」

ユニコーンが吹雪を切り裂くようにイエティの群れへと突撃する。

それを迎え撃つイエティはすぐさま四散し、雪の中へと身を隠した。

ユニコーン「……見かけによらず…すばしっこいじゃん!」

イエティ「あれ…召喚獣だなぁ」

召喚士「くぅ…っ!ユニコーンでも足止め出来ないのか…っ」

イエティ「あのデカイのも…召喚獣かぁ」

スフィンクス「お兄ちゃん、どーすんの!?」


320 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 16:59:43.77 ID:2UAFZNgo
召喚士「……」

盗賊「……止むを得んな」

召喚士「盗賊さん…?」

盗賊「…足止めすれば良いのであろう?」

召喚士「…?」

ゴソゴソゴソッ

盗賊「……ふーっ」

召喚士「それって……雷忍さんの…っ」

盗賊「……雷遁奥義、雷電!!」

バチッ…バチチチッ

召喚士「盗賊さんっ!!」

盗賊「…大丈夫。身を犠牲にするようなものでは…ないっ!」

タンッ!!

イエティ「消え――」

バチィッ!!


321 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:00:10.07 ID:2UAFZNgo
イエティ「痛……っ!!」

盗賊「…次っ!」

全身を稲光に包まれた盗賊は、それを薄緑へと集約し、

目にも止まらぬ早さを以ってイエティの懐へと到達し、雷を帯びた刀身を振り下ろす。

ヒュバッ……バチチッ!!

イエティ「フガッ!!」

召喚士「……い、今だ!スフィンクス!!」

スフィンクス「はーい!!……ぱーんちっ!!」

イエティ「な――!!」

バゴオオォォンッ!!…ゴッシャアアァァ!!

イエティ「…・・吹っ飛んだ…逃げろ」

盗賊「…逃がさぬっ!」

ガクンッ

盗賊「……っ」

イエティ「よ、よく分からんが今のうちに逃げるぞ…っ!」


322 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:00:38.08 ID:2UAFZNgo
ザザッ…ビュオオォォ…

召喚士「逃げた…のか?」

盗賊「……っ!」

ガクガクガク…

召喚士「…!?と、盗賊さん!?」

盗賊「……大丈夫…っ」

ザッザッザッザ…ガシッ

盗賊「…すまぬ、足にきているようだ」

召喚士「無茶しないで下さいよっ!」

盗賊「……あ、ああ。気を付けるとしよう…っ」

スフィンクス「一匹しか倒せなかったー」

召喚士「いいよ、とりあえず窮地は脱したから…」

ユニコーン「この死体どーする?」

ツンツン

召喚士「と、とりあえず放っておこうか……」


323 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:01:04.41 ID:2UAFZNgo
ビュオオォォ…ザッザッザ

召喚士「……あれから…何分、いや…何時間経ったんだ…?」

盗賊「……くっ」

ガクッ

召喚士「盗賊さん!」

盗賊「……だ、大丈夫…だから」

召喚士「ダメですよ!さぁ、掴まって!」

盗賊「…す、すまぬ…っ」

グイッ

召喚士「おぶりますよ?そのまま…乗っかって……」

ググッ…グイッ

盗賊「……ありがと」

召喚士「いえ、それじゃあ行きますね」

ザッザッザッザッザ

盗賊「……っ」


324 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:01:30.65 ID:2UAFZNgo
ビュオオォォ

召喚士「……」

ザッザッザ…ムニュッムニュッムニュッ

召喚士「……」

ザッザッザ…ムニュッムニュッムニュッ

召喚士(こ、これは……)

ザッザッザ…

召喚士(バカか俺っ!そんな事考えてる場合じゃないだろ!!)

ザッザッザ…ピタッ

召喚士「盗賊さん…?」

盗賊「……」

召喚士「寝ちゃったか…。さぁて…困ったなぁ」

辺り一面変わる事のない雪景色。出口の見えない迷宮の様に、

歩き続ける召喚士と盗賊を疲労と不安に突き落とす。

召喚士「……くっそぉ…っ」


325 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:01:56.59 ID:2UAFZNgo
ビュオオォォ…

召喚士「……」

盗賊「……」

召喚士「…………」

盗賊「…………」

未だ収まる気配のない雪の猛威の中、雪上には召喚士と盗賊が横たわる。

二人は気を失い、ただ白い景色の中で息をするのみ。

召喚士「…………」

盗賊「…………」

その姿を離れた高地から見つめる男の姿が一つ。

修道士「……」

男は先程出会った人間が倒れている、ただその姿を見つめ、そして笑う。

修道士「……くくっ」

ザッ

その男の姿を背後から見つめる男の姿が更にもう一つ。


326 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:02:23.27 ID:2UAFZNgo
修道士「…!?」

バッ

修道士「……何者っ!?」

ザッザッザ

大軍師「あなた、こんな所で何をしているんです?」

修道士「……」

大軍師「…ふっふっふ。答える必要はないですかねぇ」

修道士「な、何を……」

ビュオッ!!…ドドオオォォッ!!

手にした羽扇を勢い良く扇ぐと同時に、突風が修道士を襲う。

ゴアッ!!

修道士「くぅ…っ!」

大軍師「……貴方、魔物ですよね?」

修道士「……っ」

大軍師「いえ、これも答える必要はないですね」


327 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:02:55.07 ID:2UAFZNgo
修道士「……面白い男だな」

大軍師「それはどうも」

修道士「……単身で虚勢とも思えないですし、今日は退くとしますか」

大軍師「それはどうも」

修道士「では、失礼しますよ」

バッ!!

大軍師「――!?」

修道士「手土産に、貴方の首を持ってしてね」

周囲の景色が突如一変する。その異様な事態は即ち『幻術』。

修道士は法衣を脱ぎ捨て、立ち尽くす大軍師の元へとゆっくり歩み寄る。

道士「……先日といい今回といい、最近は人間が活発で困りますね」

パチンッ……スウッ

僵尸「……」

道士「…さて、楽にして差し上げましょうか」

僵尸の群れは道士の合図と同時に、大軍師へと一斉に襲いかかる。


328 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:03:22.37 ID:2UAFZNgo
ババッ…グオオォォッ

道士「……っ!?」

ヒュオンッ

道士「……な、何だ…!?」

ヒュオンッ…ブオンッ!!

道士「何かが光ると同時に……僵尸達が……」

僵尸「……ッ!!」

ボシュッ!!

道士「……この男ではない…っ。更にその背後」

ヒュンヒュンッ…ザシャアァ!!

道士「……あれだけの僵尸を…一瞬で…っ!」

ザッザッザッザッザ…

道士「……単身かと油断してましたよ」

僵尸を一瞬で始末し、そのツヴァイハンダーを肩に担ぎ、その男は道士へ語る。

天才「…はーっはっはっは!俺様も今来たばっかりだ。運が悪かったな」


329 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:03:49.65 ID:2UAFZNgo
道士「……」

天才「てめぇが親玉か。さて、ちゃっちゃと終わらせるか」

道士「……っ」

天才「…ん?どうした、来ないのか?」

道士「……忌々しい」

天才「あん?」

バッ!!

道士「……」

スゥッ…フォン

天才「なーにが忌々しいだ。そりゃテメェだろ」

ザッザッザ

天才「おーい、生きてっか……」

大軍師「…これはこれは。ありがとうございます」

天才「…何だよ、気付いてたのか」

大軍師「幻術の類は、私には通用しませんよ」


330 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/29(水) 17:04:32.83 ID:2UAFZNgo
天才「…ちっ、無駄骨か」

大軍師「いえいえ助かりました。それにしてもどうしたんです?」

天才「あぁ?どうした?……テ・メ・ェが伝令飛ばしたんだろ!!」

大軍師「…いや、それはそうですが…こんな所にいらっしゃるとは」

天才「村に行ったらテメーは外出中。わざわざ探しに来たんだろうが」

大軍師「それはすみません。ついでといっては何ですが……」

天才「あん?」

大軍師「あの二人、お願い出来ませんかね?」

チラッ

天才「……何だよ、死にかけてんじゃんか」

大軍師「ええ。流石に私も二人担いで帰るのは……」

天才「お前は男。俺様が女。異論は…?」

大軍師「……ありません」

天才「…よしっ!さぁ、今すぐ助けに向かおうではないか!」

召喚士と盗賊の救出に向かう二人。辺りは吹雪などなく、粉雪が舞い降りていた。



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