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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その33
438 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/02(水) 17:56:26.36 ID:IHIwTwCqo


ザッザッザッザ

魔道士「……うぅ」

男隊員「本当に魔物なんているのか? 物音の1つもねぇぞ?」

隊長「油断するな。どこから来るか分からんぞ」

ピクッ

盗賊「……?」

天才「今、確かに気配を感じたぞ」

盗賊「……ああ。それも複数」

ギュルルッ!!

戦士「何っ!?」

女隊員「あうぅ……っ!!」

隊長「女隊員!」

天才「そっちもだ! 避けろぉ!!」

ギュルルッ…ガシィ!!


439 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/02(水) 17:57:51.73 ID:IHIwTwCqo
魔道士「ひゃん……っ!!」

盗賊「くあ……ぁ……っ!!」

ギチギチギチ…ズリュウウゥゥゥゥ

女隊員「胸……苦し……ッス」

格闘家「師匠っ!」

天才「分かってる! 木々を焼き払え! 斬り落とせ!」

男隊員「この腐れド変態共があぁ!!」

戦士「はあぁーっ!!」

ジャキッ…ザシュウウゥゥゥゥ

西方参謀「離れてろっ、炎の巻き添え食うぞ!」

ドドオオォォォォン…ゴアオオォォォォォ!!

王子「すっげ……」

ボトボトボトッ…タッタッタ

西方副司令「大丈夫!?」

魔道士「けほけほっ、は……はい……っ」


440 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/02(水) 17:58:44.27 ID:IHIwTwCqo
ザッ

女隊員「油断した……ッス」

盗賊「……くっ」

天才「ダメージはなさそうだな」

盗賊「……ああ」

ウゾウゾウゾ

戦士「おいおい、まさかこれ、全部魔物だってのか?」

西方参謀「いんや、そうでもねーみたいだが……こりゃ相当の数だわな……ヒック」

西方副司令「どうします?」

タッタッタッタッタ

召喚士「あっ、追いついた……良かったぁ」

青年兵「司令っ! 魔物が……?」

天才「ナーイスタイミング!」

召喚士「……?」

天才「ほれ、早く来い。お前らの出番だぞ!」


441 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/02(水) 18:00:26.81 ID:IHIwTwCqo


サラマンダー「……」

シルフ「あのさー。伝言やら結界やら、召喚獣使い荒くない?」

召喚士「いやっ、この件に関しては俺じゃなくって……」

シルフ「断ればいいでしょ!」

召喚士「……」

天才「ハーッハッハ! 相変わらず召喚獣の尻に敷かれてやがるな!」

西方参謀「確かにこれなら、枝の魔物は寄ってこれんわな……ヒック」

青年兵「でも大丈夫ですか?」

天才「あ?」

青年兵「これでは居場所を教えてしまっているようなものですよ」

天才「いいんだよ。どうせデカブツ探しにきてんだからよ」

ゴゴゴゴゴゴ

天才「向こうから来てくれるんなら万々歳って話だ」

ゴゴゴゴゴゴ


442 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/02(水) 18:01:03.26 ID:IHIwTwCqo
戦士「なぁ、さっきからこの地鳴りは何だ……?」

召喚士「地鳴り……? ま、まさか……っ」

ズゴゴゴゴゴ!!…ドッゴオオォォォォン!!

女隊員「出たッスー!!」

隊長「全員、戦闘態勢ぃ!!」

ズザァ…ジャキジャキッ!!

魔獣「ヴゴオオオオォォォォォォ!!」

ビリビリビリッ!!

盗賊「――っ!!」

巨大な咆哮は一同の耳をつんざき、その地鳴りと共に只事ならぬ者である事が確信出来た。

姿を見せた魔獣の顔は、召喚士らが遭遇した時同様、鰐のような口角から柱のような牙を剥き、

山を削り上がって来たかのように土や岩を巻き上げながら、目の前へと現れた。

天才「コイツか。お前らの言ってたデカブツってのはよ!」

魔道士「そっ、そうです!!」

王子「でかいとかいうレベルじゃないよこれっ! 顔しか出てないじゃん!」


443 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/02(水) 18:01:59.57 ID:IHIwTwCqo
ドッゴオオォォォォォ!!

男隊員「アッブねぇなコラぁ!!」

ドッドオオォォォォン!!

魔獣「ブッゴオオォォォォーッ!!」

男隊員「おいおい……魔法が微塵も効いてねぇぞ!?」

盗賊「外殻がとにかく硬いっ! 並大抵の武器では通用せぬぞ!」

傭兵「武器も駄目、魔法も駄目って……どうすりゃいいんだよ!」

戦士「だがなぁ、この雷切は……並大抵の武器じゃねぇぞ!」

天才「俺様のツヴァイハンダー・フュンフもなぁ!」

グアァッ……ズガュウウゥゥゥゥ!!

召喚士「やった! 魔物に傷を……」

天才「五行……水!」

ドッドオオォォォォン!!…ガキイイィィィィン!!

天才「斬って傷口作って、そこから魔法。骨が折れるなんてレベルじゃねぇぞクソが!」

一同は交代で攻撃を繰り返すが、魔獣の咆哮が止まる事は決してなかった。


457 名前:NIPPERがお送りします(仮鯖です)(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/11/03(木) 20:08:23.52 ID:nXUByd1AO
そんなことよりシルフが可愛すぎる


460 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/03(木) 22:59:38.67 ID:uRJ85uLLo


魔獣「グッゴアアァァァァ!!」

男隊員「キリねぇぞこれ!」

戦士「ちっ」

青年兵「どうします? 一旦、距離をとりますか?」

隊長「距離をとれば背後には森の魔物がいる。振り切れねば挟撃にあうぞ」

王子「でも、こんなの倒せこないって!」

魔道士「ど、どうしたら……」

召喚士「……天才さん」

天才「あ?」

召喚士「やっぱり、まずは魔物を引きずり出す事が先決じゃないでしょうか」

天才「……同感だな」

青年兵「よし、前衛は頭部を集中攻撃。後衛は体を引っ張り出しましょう」

傭兵「出すって……どうやってやるんだよ!?」

天才「とにかく総当りで遮二無二やるしかねぇ」


461 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/03(木) 23:06:50.24 ID:uRJ85uLLo


ザッ

隊長「さーて。敵は未知数の相手だ。油断だけはするなよ」

戦士「油断なんざしてる余裕はねぇよ」

盗賊(引き付けてどうこう出来る相手でもない。さて、どうするか……)

傭兵「王子。アンタは少し退がって戦えよ。何かあったら俺が殺されちまう」

王子「アホ。そんな事言ってると、その前に魔物に殺されちゃうぞ?」

青年兵「さぁ、それでは行きますよ!」

戦士「おうっ!」

隊長「止めれば捕まる。とにかく真っ直ぐ走れ!」

青年兵「出でよっ、ワイバーン!!」

ワイバーンが飛翔すると、それを追うように盗賊と戦士が左右を駆け出す。

更に中央からは隊長を中心に、王子と傭兵が剣を構え一気に魔獣へと走りだした。

ザザザザザザッ

魔獣「グゴオオォォォォーッ!!」

青年兵「いっけえぇーっ!」


462 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/03(木) 23:12:36.16 ID:uRJ85uLLo
ドッゴオオォォォン!!

青年兵の声に呼応したワイバーンが上空より火球を打ち放ち、

それが魔獣の鼻先に着弾すると、強烈な爆発音と爆炎が巻き起こった。

魔獣「グヴオオォォォォ……ッ!!」

隊長「叩き込めえぇ!!」

戦士「おおぉぉーっ!」

盗賊「はぁっ!」

炎と煙を掻い潜るように、その奥から勢いよく飛び出す3人が凶悪な頭部に襲い掛かる。

ガギイイィィン!!…ギイイィィン!!

隊長「くっ!」

盗賊「やはり硬い……っ」

ズザッ…グググッ

戦士「でああぁぁーっ!!」

先程の居合いとは違い、戦士の手より放たれた雷切の一振りは、

刀身に十分な雷を纏い、魔獣の鼻筋に音もなく静かに突き刺さる。


463 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/03(木) 23:14:03.31 ID:uRJ85uLLo
サクッ…ガカアアァァァァ!!

魔獣「グヴオオォォォォ!!」

戦士「ま……だまだあぁ!!」

雷切を引き抜き更なる一撃を振りかざそうという戦士の挙動に応じてか、

魔獣はそれを嫌がるように、顔を大きく仰け反らせ、戦士を振り落とす。

戦士「ちぃ……っ!!」

青年兵「西国王っ!」

王子「分かってるよ! 召喚獣に続けぇ!」

顔を上げた魔獣めがけ、側面よりワイバーンの尾撃が襲い掛かる。

ギュオォ!!

青龍を代表する召喚士獣、ワイバーンの尻尾が、魔獣の頬に直撃した。

それを合図に、王子ら西国軍が剣を身体の横に構え、一気に間合いを詰める。

王子「突撃ぃーっ!!」

傭兵「だっしゃあぁ!!」

親衛隊「おおおおぉぉ!」


464 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/03(木) 23:20:11.75 ID:uRJ85uLLo
ガギギギギンッ!!

王子「横も……かってぇ!!」

傭兵「だがよっ、正面よりゃあマシだぜ!」

戦士「怯んでるぞっ、チャンスだ!」

タッタッタッタ…ヒュバッ!!

盗賊「火遁っ、焔!!」

ザシュウウゥゥ!!…ドッゴオオォォン!!

戦士「ナイス援護っ!」

盗賊「ふっ、任せておけっ」

隊長「いいぞ、このまま任務継続だ。後方の動きを悟らせるな!」

魔獣「……グウオオォォォォ」

戦士「王子っ、そっちは問題ないか!?」

王子「もっちろん! そっちこそしっかりね!」

戦士「はははっ、言うじゃねぇか!」

魔獣の頭部を狙う前衛チームの奮闘が、後方チームを大いに助けていた。


465 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/03(木) 23:47:38.26 ID:uRJ85uLLo


タッタッタッタ…ズザァ

天才「ま、この辺でいいだろ」

魔道士「どうするんですか?」

天才「どーすっかねぇ……」

男隊員「おいおい」

天才「とりあえず一攫千金、掘り当てるしかねーわな」

女隊員「掘り当てる? 本当に引っ張り出すって事ッスか?」

召喚士「でも、それ以外にないですね」

天才「とりあえず俺様と魔道士と男隊員で魔法付加に務める」

格闘家「了解です」

召喚士「俺は……どうします?」

天才「お前は単独で、とにかく召喚獣をぶつけまくれ」

召喚士「……わ、分かりました」

天才「そんじゃいくぞー。チンタラしてっと気付かれっからな。手際よくやれよ」


466 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/03(木) 23:50:01.95 ID:uRJ85uLLo


ザッ

女隊員「……オッケーッスよ」

男隊員「んじゃいくぞ」

キュイイィィィィ…

女隊員「よっこら……っしょおおぉぉ!!」

グワッ…ズッドオオォォォォン!!

女隊員によるハンマーの一撃に、男隊員の火行が加わり、地面には巨大な穴が開いた。

女隊員「次、イイッスよ!」

男隊員「おーう。そんじゃいくぜ――」

バッゴオオォォォォン!!

男隊員「っ!?」

女隊員「な、何の音ッスかぁ!?」

パラパラパラッ…ゴトッ

格闘家「……ふーっ」


467 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/03(木) 23:50:40.74 ID:uRJ85uLLo
天才「上等。お前、腕上げたよなぁ」

格闘家「ありがとうございます。、師匠のお陰ですよ」

天才「ハーッハッハッハ! まぁな。そんじゃこのまま、もいっちょいくぞ」

格闘家「はい」

キュイイィィィィィ…

天才の木行と水行の合体魔法が、格闘家の拳にそれぞれ覆い纏うように付加する。

格闘家は一呼吸整えると、その両拳を勢いよく、地面へと突き出した。

バッゴオオォォォォン!!

隕石でも落下したかのような、巨大な穴が、更にその一撃で大きさを増す。

格闘家「……ふーっ。次、お願いします」

天才「おう。風と水の方が威力あったな。しばらくこれで続けるぞ」

格闘家「了解」

シュウウゥゥゥゥ

男隊員「……こっちも負けてらんねーぞ!」

女隊員「分かってるッスよ! 付加も全力でくるッスよ!」


468 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/04(金) 00:02:50.00 ID:9fEbw1Bwo


コカトリス「どうするのだ?」

召喚士「とりあえず手っ取り早いのは……」

ザッ

召喚士「行けっ、スフィンクス!」

シュイイィィィィン

スフィンクス「じゃじゃーん!!」

召喚士「スフィンクス、地面めがけてパンチだ」

スフィンクス「オッケー! いっくよー、両手地面ぱーんちっ!!」

グワァッ…ズッドオオォォォォン!!

スフィンクス「どうっ!?」

召喚士「ばっちり! そのまま続けてっ」

スフィンクス「おっけー!」

コカトリス「……確かに、手っ取り早いな」

召喚士「でしょっ」


469 名前:NIPPERがお送りします(仮鯖です)(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/11/04(金) 00:23:09.51 ID:K0eJ8/WAO
コカトリスさん出番ないから話し相手目的に召喚されちょる


478 名前:NIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage] 投稿日:2011/11/04(金) 17:00:25.42 ID:7cfVLwtDO
誤字脱字に関して今更とやかく言われても…ww


482 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/04(金) 17:28:58.95 ID:67wNM8hSo
召喚士らが穴を掘る事しばらくの後、地面へ変化が現れ始めた。

バッゴオオォォォォン!!

スフィンクス「……んっ?」

シルフ「今さ、何か動かなかった?」

スフィンクス「うんっ。そう見えた! お兄ちゃん呼んできてよ!」

シルフ「はぁ!? アンタ自分で行きなさいよねっ」

スフィンクス「うん、分かった!」

ドズンッ

シルフ「わわっ、やっぱりアタシ行くから! アンタここにいなさい」

フワッ…バシュウゥ

召喚士「うーん……。ここと天才さんのところと、あとはあっちか」

コカトリス「なぁ、お主の推測が正しければこれは……」

シルフ「ちょっとちょっとー!」

召喚士「シルフ?」

シルフ「あっちで変化があったわよ。来て来てっ」


483 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/04(金) 17:29:33.62 ID:67wNM8hSo
キュイイィィィィ…

魔道士「……オッケーです!」

天才「おーし。そんじゃいくぞー」

クルクルッ…ジャキッ!!

格闘家「……もう少し退がった方がいいかと」

女隊員「みたいッスね」

ザザッ

天才「ファイナル……ジーニアススラーッシュ!! ウィズ魔道士!!」

天才が大きく振りかぶり放つ、ツヴァイハンダーによる渾身の一撃は、

魔道士の強大な魔力を十分に受け取り、山の一部を消失させた。

ドゴゴゴゴゴ…

男隊員「や……りすぎだろ……っ!」

格闘家「……っ」

天才「…………」

地面へ突き刺さったツヴァイハンダーを抜くと、刀身には緑色の液体が付着していた。


484 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/04(金) 17:30:14.07 ID:67wNM8hSo
ズルゥ…ボタボタッ

天才「こ……れは」

ズゴゴゴゴゴ…

魔道士「な、何ですかっ!?」

女隊員「地響き? 大きいッスよ!?」

男隊員「おいおい、まさか……」

天才「全員退けぇ!! 行ける限り山を降れぇ!!」

魔道士「召喚士さんがまだ――」

天才「あいつならコカトリスがいる! 大丈夫だ!」

ズザザザアァ…タタタタッ

地響きは徐々に徐々に大きさを増し、更には大地が揺れだす。

男隊員「おわっ、あっぶ……」

地割れが発生し、山全体が揺れ動くような、それ程までに大きな衝撃であった。

魔道士「召喚士さ……きゃっ!」

天才「足元に気を付けろ! そのまま飲み込まれてーのか!」


485 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/04(金) 17:30:43.67 ID:67wNM8hSo
ズゴゴゴゴ…ベキベキベキィ!!

召喚士「な、何だ……!?」

スフィンクス「見てみてっ! 地面が動いてるよ!」

召喚士「!?」

タッタッタ…ズザッ

召喚士「……これは……地面じゃない! 皮膚だ!」

コカトリス「推測が当たったな。おそらくはこの山の中、一部が魔物の胴体部分だ」

シルフ「えぇ〜っ!? デカすぎないー!?」

コカトリス「乗れ。いい加減、離脱せねばまずいぞ」

召喚士「う、うんっ。スフィンクスの召喚だけ解除する!」

シュイイィィィン

召喚士「よし、いいよコカトリス。お願い!」

コカトリス「飛ばすぞ!」

バッシュウウゥゥゥゥ

シルフ「ちょっと待ってよ〜!」


486 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/04(金) 17:31:15.50 ID:67wNM8hSo
ズゴゴゴゴゴゴ

隊長「……!?」

戦士「な、なんかまずくないか?」

盗賊「おいっ!」

戦士「!?」

魔獣「グヴォオオォォォォオオォォ!!」

青年兵「何か、苦しんでいるようですね」

隊長「つー事は、あっちが何かしらやってくれたって事か……」

親衛隊「王子っ。ちょっとまずいですよこれは……っ」

王子「だなぁ。おい、離脱した方がよくないか?」

戦士「賛成だ」

隊長「各自、散開しながら離脱! 敵から目を離すなよ!」

盗賊「戦士、行くぞ」

青年兵「僕は上空から魔物を牽制します。先に行って下さい!」

隊長「助かる」


487 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/04(金) 17:31:45.39 ID:67wNM8hSo
タタタタッ…タッタッタッタッタ

男隊員「うわわわわわわわ!!」

女隊員「わわわわわわわっ!!」

バキバキバキバキイィ!!…ボゴオォ!!

天才「跳べぇ!!」

魔道士「ここからですかぁ〜!?」

天才「飲み込まれるよりマシだ!」

格闘家「……っ」

ババッ…ダンッ!!

魔道士「きゃああぁぁーっ!!」

女隊員「落ちるッスよおおぉぉ〜!」

バシュウゥゥゥゥ…ドサッ

リンドブルム「……無事か?」

男隊員「リンドブルム!? 青年兵か!!」

青年兵「皆さん無事ですか!?」


488 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/04(金) 17:32:13.95 ID:67wNM8hSo
女隊員「こっちは大丈夫ッス! でも……」

男隊員「司令と魔道士の嬢ちゃんが見当たらねぇ!」

青年兵「それなら……」

スッ

格闘家「上……?」

バサアァ…バサッ

コカトリス「……まさに、間一髪だったな」

召喚士「目に飛び込んできた時はどうしようかと思いましたよ……」

天才「ハーッハッハ! ご苦労ご苦労!」

魔道士「召喚士さぁん!」

ダキッ…ギュウウゥゥ

天才「……イチャイチャは後にしろよ」

魔道士「そ、そんなんじゃあり――」

天才「見てみな。いよいよデカブツのお出ましだ」

召喚士「――っ!!」



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