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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その18
377 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 02:40:46.16 ID:57uzkl6o


魔道士「!?」

マジシャン「…どした?何か感じたか…!?」

魔道士「この先…嫌な空気がします…っ」

マジシャン「……魔物か」

魔道士「何でしょう…?でも、そんなに危険な感じは…」

マジシャン「誰か交戦中…?特殊遊撃かっ!」

魔道士「……行きますか!?」

マジシャン「よーし、このまま進もう!」

魔道士「はいっ」

タッタッタッタッタ

マジシャン「うお…っ!?」

魔道士「こ、これ……っ」

マジシャン「なんつう数だ…。全部魔物…ラクシャーサだな…っ」

魔道士「こ、これを…特殊遊撃隊さんと、戦士さんが…!?」


378 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 02:44:13.68 ID:57uzkl6o
マジシャン「……」

魔道士「す、凄い……!」

マジシャン「目指すはあの燃えさかる山か…」

魔道士「……みたいですね…っ」

マジシャン「…せっかくのカーニバルデートが台無しだな」

魔道士「しょうがないですよぉ…。緊急事態ですし……」

マジシャン「…この穴埋めは、別の機会にキッチリとな!ハッハ!」

魔道士「はいっ!楽しみにしてますっ!えへへ!」

マジシャン「おうっ。んじゃ、まずは…生きて帰ろう!」

魔道士「…はいっ!」

魔道士は強く頷き、マジシャンの背中を追う。

タッタッタッタッタ

マジシャン「…んっ?人の声…!?」

マジシャンが急に立ち止り、右の森を見つめる。

魔道士「…せ、戦士さん達でしょうか…!?」


379 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 02:46:49.11 ID:57uzkl6o
マジシャン「……後ろ、離れるなよ」

魔道士「……はい!」

ガサッ……ザッ…ザッ…ザッ…

マジシャン「……」

戦士「っりゃあ!!」

ザシュッ!!

ラクシャーサ「ぐぶ…っ!!」

隊長「これで纏わり付いてきたのは粗方片付い……」

ジャキッ

隊長「誰だ!!出て来やがれっ!!」

ガサッ…テクテクテク

マジシャン「ハッハッハ!悪い悪い、脅かすつもりじゃなかったんだ!」

女隊員「人…?」

戦士「……オッサン!?そ、それに……魔道士っ!!」

魔道士「……戦士…さん、戦士さんっ!!」


384 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/07(土) 15:07:55.83 ID:tPNHkJs0
召喚士パーティー全員集結した時のメンツが凄いな
天才マジシャン青年兵隊長南方指令、負ける気がしない


385 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/07(土) 16:29:40.39 ID:e8Cagl.o
眼鏡に重傷負わせたり、天才をすらゾクッとさせるような存在が
敵側に居る以上、人間側がどんな逸材集めても楽勝になる気がしない



でも南方司令さえ居れば世界は平和になる気がするww


388 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 00:14:26.83 ID:l7aWj8Uo
戦士「な…んで…っ!?」

魔道士「戦士さーんっ!!」

タッタッタ…ガバッ!!

戦士「お、おぉ…!久しぶり…っ」

魔道士「戦士さんのお手紙見て、南東国まで来たんですよぉ!」

戦士「そ、そうだったのか…!」

魔道士「はいっ!」

ザッザッザ

マジシャン「……事態は?」

隊長「現在進行形の話だけだと、いきなりあの山が炎に包まれた…」

マジシャン「……」

隊長「そんでラクシャーサの大軍だ。ラーヴァナの手のモンだろうな」

マジシャン「……そうか」

隊長「それともう一つ気になるのは、南東国で飛び交ってた噂だ」

マジシャン「……?」


389 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 00:15:06.09 ID:l7aWj8Uo
女隊員「なんだか亡霊が出たとか何とかで…大騒ぎだったッスよぉ…」

戦士「……騎都尉だ」

魔道士「き、騎都尉…って…」

戦士「ああ。姿を見た、って奴らが何人もいる…」

男隊員「それがアンデッドとして、魔王軍に利用されてんじゃねーか、ってな…」

マジシャン「アン…デッド…っ!?」

隊長「チラっと耳にはしたが、奴ら…それで結界をこじ開けようってんだろ?」

マジシャン「……」

魔道士「まさか…騎都尉さんが……」

戦士「んなわけあるかっ!!」

魔道士「……っ!!」

戦士「……あっちゃならねえんだよ…そんな事…」

魔道士「戦士さん……」

マジシャン「……今回の件と関係が…?」

隊長「…ま、あるんだろうな」


390 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 00:15:35.04 ID:l7aWj8Uo


マジシャン「そんで、あんたらはどうするつもりだ?」

隊長「……お前さんもシロイチ見たんだろ?」

マジシャン「…ああ」

隊長「南方への援軍はあれで伝わったハズだ」

マジシャン「つー事は……」

隊長「…当然、このまま突っ込む!」

魔道士「……っ」

男隊員「元よりそのつもりだっての…ヒャハハ」

女隊員「助っ人も来てくれたッスからね!」

戦士「ああ…!これ程頼もしい助っ人はねぇぜ!」

マジシャン「ハッハ!買いかぶりすぎだよ…」

魔道士「あっ、そういえば…!!」

戦士「……?」

魔道士「召喚士さん、南方にいるって…手紙が…」


391 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 00:16:09.53 ID:l7aWj8Uo
魔道士はカバンから召喚士の手紙を取り出す。

カサッ

戦士「……おいおい…っ、マジかよ!」

魔道士「あの…っ」

戦士「……?」

魔道士「と、盗賊さんは…?」

戦士「…分からん。俺も聞いてないぞ?」

魔道士「そう…ですか……」

戦士「……大丈夫。アイツだって元気にやってるさ」

魔道士「……で、ですよね…っ!」

隊長「召喚士…?朱雀先生か……」

マジシャン「ああ。それに青龍先生もいるはずだ」

隊長「…そいつはデカイな」

マジシャン「出番がないに越した事はないがな…。ハッハ」

魔道士「召喚士さん……」


392 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 00:16:38.37 ID:l7aWj8Uo
〜南の山あい〜

ドドッドドッ…

青年兵「……召喚士さんっ!!」

馬を駆る二人の目に、魔物の亡骸が飛び込んでくる。

召喚士「…!?」

パッカパッカパッカ…ドドォ…

青年兵「この魔物の……死体は…っ」

召喚士「…これは…南方司令達が…!?」

青年兵「可能性…充分ありますね!」

召喚士「……よし、このまま火の山目指して進もう!」

青年兵「ですね!司令と合流を…」

召喚士「うん!」

青年兵「しかし……す、凄い数の死体だな…っ」

召喚士(傷跡がまちまちだな…。司令以外にも味方が…?)

青年兵「……飛ばしますよっ!」


394 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:02:20.02 ID:l7aWj8Uo
〜火焔山、山麓〜

南方司令「…そんで、どーする?」

天才「どうするだぁ?てめぇが大将だろうが!」

南方司令「そ、そりゃそうだが……」

天才「まーいい。ここは俺が先陣を切る」

格闘家「…いえ、師匠が出るまでも。ここは自分が…」

南方司令「何を言っている!?先陣ならば相応しいのはこの私…」

盗賊(…し、支援タイプがいない。……大丈夫かな?)

天才「…しゃーない。全員で突っ込むとすっか!」

格闘家「……はい」

ボキボキッ

南方司令「…腕が鳴るぜ!」

盗賊「…でもあれ、近づけるのかな?」

盗賊は燃えさかる山を指差し、首をかしげる。

天才「……おーし、もうちょい近くまで行ってみっか」


395 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:03:29.56 ID:l7aWj8Uo
〜南方司令部〜

伝令「ご報告ーっ!!」

ドドッドドッ…ザザァ…

南方副司令「どれっ、貸せ!」

伝令「ははっ!」

パシッ…カサカサッ

南方副司令「何だとぉ!?…くそっ!!」

タッタッタッタッタ

南方弓長「どうしたの!?」

南方副司令「やはり、あの山から魔物が出ているらしい!」

南方弓弓長「…!!」

南方副司令「赤壁はそれで手一杯、こっちから東の町へ防衛を出せとよ!」

何ぽう弓長「そ、そうは言っても……!」

南方副司令「……仕方ないっ。…おい!!」

ゴロツキ「……!?」


397 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:04:17.84 ID:l7aWj8Uo
〜南の街、郊外〜

ボス「早く宿に入れ!魔物が来るかもしれないんだぞっ!?」

親衛隊長「へいッピープル!ホットにならずクール、クールにね!」

タッタッタッタッタ

ゴロツキー「おーい、ボスー!!」

ボス「…あん?どうした!?」

チンピラ「これから東の町の防衛に向かえって、南方副司令からっ!」

ボス「東だぁ…!?ここはどうするんだ?」

チンピラ「司令部の兵が総動員であたるってさ!」

ゴロツキ「召喚士のみんなも行けって!」

番長「……分かったでゴワス!東の待ちでゴワスね!!」

親衛隊長「全く…。後でマネーはたっぷりギブしますよぉー!」

白虎嬢「では、参りましょう〜」

ゴロツキ「後でプリーストも合流すっから、指揮はボスに任せるってさ!」

ボス「……!?わ、分かった…っ!急ぎ、東の町へ向かうぞ!」


398 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:11:33.74 ID:l7aWj8Uo
〜オマケ〜

大軍師「……というワケですよ」

戦士父「屯田ねぇ…。ま、いいんじゃないの?生産的で…」

大軍師「どうも……」

戦士父「あ、それとだな……」

大軍師「……?」

戦士父「さっきの、北まで参上したらこの惨状の方が…」

サル「…さ、さむっ!」

ガササッ

大軍師「!!」

戦士父「だ、誰だっ!?」

サル「しまった…!あまりのサムさについ声出ちまった!!」

ダダッ

戦士「まっ、待ちやがれこのっ!!」

サル「ひぃ〜!遥々ここまで来て捕まるかっての!あーばよー、とっつぁ〜ん!」


399 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:14:28.17 ID:l7aWj8Uo
腹痛と夏バテ気味でちょっとグロッキーな感じなので、先にオマケ失礼します!
なんだかオマケの方が好評のようで…いや、嬉しいです!

ほんとすいません…。毎日のご支援ありがとうございます!


403 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:34:00.28 ID:l7aWj8Uo
〜火焔山〜

戦士「そっか…!お前もバッチリ修行してきたみてぇだな!」

魔道士「はいっ!戦士さんも…レベルアップしたみたいですね!」

戦士「おうっ!前よか頼りにしてくれていいぜ」

魔道士「前から頼りになりっぱなしですって!えへへっ!」

隊長「見えてきたぞ。……こりゃあ予想以上に骨が折れそうだわな」

男隊員「すっげぇ熱気…!あっつぅ…!!」

女隊員「こんなの…どうやって進むんスか!?」

マジシャン「……」

隊長「…何か…来るっ!?」

戦士「……!!」

男隊員「火の中…っ!あそこだ!!」

ザッザッザッザッザ

銀角「人間…!これ以上の邪魔はさせんぞ…!!」

戦士「……!!あ、あいつ…っ!!」


404 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:37:43.52 ID:l7aWj8Uo
隊長「見覚えあんのか!?」

魔道士「あれは確か…っ、南東国で……」

戦士「ああ!かなりの魔物だ。もう一匹いるハズだ!」

銀角「私を知る…?お前、どこかで……」

マジシャン「他には見当たらんな…。単独か…?」

隊長「前衛っ!構えろ!!」

戦士「おうっ!!」

ジャキッ

男隊員「クソアマ!お前は前後の間に入ってサポートしろ!」

女隊員「了解ッス!!」

マジシャン「魔道士ちゃん……」

魔道士「…はいっ、詠唱します!」

銀角「数が多いな…。あまり…手間はかけたくないのですがね…」

隊長「問答無用だ!……行くぞっ!!」

戦士「……おう!!」


406 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:43:15.25 ID:l7aWj8Uo
〜火焔山、西側〜

南方司令「…駄目だな。こりゃ入れそうもないわ」

天才「あっちぃ…。こうなりゃ風で吹き飛ばして……」

盗賊「……!?」

格闘家「…どうした?」

盗賊「…何か……来る!」

天才「あん?……あそこだ!」

ザッザッザッザッザ

盗賊「……あい、あいつ!!」

南方司令「知ってる魔物か?」

盗賊「……ああ」

金角「……ふんっ、大軍かと思えば…たったの四匹か」

天才「はーっはっは!おい、そんな余裕かましてると死んじゃうぞ?」

金角「ほほう、ご忠告どうも……」

盗賊「……あいつは…強いぞ!」


407 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/08(日) 01:59:00.12 ID:l7aWj8Uo
ドシュッ…ヒュルヒュルヒュルッ…ドンドンドンッ!!

天才「!?」

南方司令「黄色の3…!布陣が出来たみたいだな」



隊長「キサン…?よーし、南方の奴らもだいぶ近くまで来てるみてぇだな!」

男隊員「これで、心置きなく戦えるな!ヒャハハッ!!」

女隊員「でも…無茶は禁物ッスよぉ…!」



召喚士「青年兵くん!今のは…!?」

青年兵「黄色…騎兵隊が布陣したようですね!」

召喚士「ひとまずあの場所へ向かおう!そう遠くない!」

青年兵「ですねっ!!」

グイッ…クルッ…パカラッパカラッ…

召喚士「戦士…っ、今…行く!!」

召喚士はぐっと歯を食いしばり、手綱を引き更に馬の速度を増した。


411 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/08(日) 07:00:37.96 ID:Kk2DFyso
騎都尉の噂を聞いたのに前衛付けずに出るとは
辛口ゲームマスターなら召喚士即死亡だぜ


422 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/08(日) 19:34:44.59 ID:/b6iDR.o
とりあえずフェニックスは見たから、効果を師匠大百貨で調べれば召還出来そうだな


423 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/08(日) 19:36:03.30 ID:PbCsYmkP
>>422
専属契約済みだからムリポ


426 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/08(日) 20:43:20.01 ID:Qx5A1UDO
でも二匹フェニックスがいればできそうだな


430 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/08/08(日) 21:46:39.22 ID:hBAS2YDO
だがオレが見たい物語は「行け!コカトリス!!」だ


432 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/08(日) 21:53:06.26 ID:c8vzfkk0
タイトルのせいでコカトリス以上の朱雀召喚獣が出せない罠ってことか。
それならコカトリスさんに進化してもらえばいいんじゃね?
おやっ?コカトリスのようすが・・・?


433 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/08(日) 21:54:11.02 ID:N3inzkso
BBBBBBBBBBBBBBBBB



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