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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その16
- 54 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/06/19(土) 03:45:17.83 ID:lMGEZHgo
〜王の間〜
戦士「……」
スッスッスッ…
女王「戦士様…よくぞお越し下さいました」
王女「召喚士様達とは別行動をなされているとお聞き致しまして…」
戦士「ええ…。ちょっと事情がありまして……」
女王「お会いできて何よりですわ。さぁおもてなしを…」
戦士「い、いえっ!なにぶん急用で…。あの…神官さんは?」
女王「ええ…。もう間もなく見えると思うのですが……」
カツカツカツ…
神官「お待たせ致しました」
戦士「…ご無沙汰してます!」
神官「戦士殿、お元気そうで何より…」
戦士「実はまず、許可を頂きたく……」
神官「……?」
- 56 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 03:48:45.02 ID:lMGEZHgo
…
神官「成程…。正規の入国ではない…と」
戦士「ええ」
神官「容易い事です。問題ありませんよ」
戦士「良かった…っ!」
神官「この国の為に戦って頂いた英雄です、無碍には出来ません」
戦士「ありがとうございます」
神官「召喚士殿より話は伺いました。お父上のご様子は…?」
戦士「ええ…実はもうバッチリ!!」
女王「それは何よりでございますわ」
戦士「王子は元気でやってらっしゃいますか?」
神官「まぁ……元気すぎるとでも言いますか…」
戦士「ははっ!王子らしい」
神官「先日もちょっと色々とありましてね……」
戦士「……?」
- 57 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 03:54:04.03 ID:lMGEZHgo
神官「本国より同盟の話がありました」
戦士「同盟!?……それはまた急な事だな」
神官「ええ。なにやら彼ら、あと3年程度で魔王討伐に出るとか…」
戦士「……らしいな」
神官「まぁ、もちろん協力は致しますが…時期尚早な気もします…」
戦士「まぁ…そうかもしれないっすね…」
神官「おっと…。戦士殿に愚痴を申しても仕方のない事ですね…」
戦士「ははっ、全くです…」
神官「三日月島はご存じですか?」
戦士「ああ、存在だけは…何でも資源が豊富で国軍の司令部があるとか…」
神官「はい。…同盟の話の際に王子が提案を出したのです」
戦士「提案…?」
神官「三日月島が欲しい…と」
戦士「…!!」
神官「私も呆れて…何も言えませんでしたよ…。ふふっ」
- 58 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 03:58:45.21 ID:lMGEZHgo
戦士「そんで、国軍は呑んだのか?」
神官「まさか…。本国へ一度確認し、再度返答するとの事でした」
戦士「……」
神官「そして昨日ですが、返答がありました」
戦士「…!!それで……?」
神官「全ては明け渡せないが、北半分のみ譲渡する…と」
戦士「……北半分…だけ」
神官「そして明日、本国の皇太子殿下と三日月島で会談する事と相成りました」
戦士「本当か!?」
神官「ええ…」
戦士「それで…王子は……?」
神官「……それが…『半分じゃ話にならない。もう後は任せる』などと申し、再び西へ……」
戦士「おいおい……」
神官「そして結局…明日は私が行く事に……」
戦士「……お勤めご苦労様です」
- 59 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/06/19(土) 04:02:54.77 ID:UjUCw.60
なるほど風格出てきたな
- 60 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 04:06:57.03 ID:lMGEZHgo
神官「軍事にかんしては興味も持って頂けるのですが…政務はからっきし…」
戦士「ははっ…。まぁその為に神官さんがいてくれるってわけだもんなぁ…」
神官「もう慣れましたがね…ふふ…っ」
戦士「しっかし王子もなかなか大胆だな…」
神官「ええ…。まさか私もあそこまで強気にいくとは思いませんでした」
戦士「……」
神官「いくらかつてと違うとは言え…本国相手に…」
戦士「王子のプライドってやつかな…」
神官「お陰でこちらも良い形に転びましたけどね」
戦士「まぁ…そうかもなぁ……」
神官「保身的な考えでは思い浮かびませんでしたよ…」
戦士「そんで、同盟はどうするんです?」
神官「私は受諾しようと思ってますよ。北半分でね」
戦士「……ほぉ」
神官「我ら西国にとって北半分というのは非常に重要ですから…」
- 61 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 04:12:03.82 ID:lMGEZHgo
戦士「そうなのか?」
神官「本国にとっての三日月島は南半分に重要性を持っています」
神官は地図を運ばせ、指でなぞりながらその地形を説明する。
神官「島の南側、此処に国軍の西方司令部が存在します」
戦士「ふむふむ…」
神官「更にその周囲、先程戦士殿が仰られていた資源が多数存在します」
戦士「……資源」
神官「具体的に言えば、即ち……結界石です」
戦士「っ!!」
神官「彼らはここで採掘した結界石を大陸へ持ち帰り、結界として利用しているのです」
戦士「そうだったのか…!」
神官「もちろん此処だけでないとは思いますが…」
戦士「じゃあ北にも資源が…?」
神官いえ、気候の関係か北側には資源も特にありません」
戦士「……じゃあ何故、西国は北半分が必要なんだ?」
- 62 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 04:16:48.49 ID:lMGEZHgo
神官「正確に言えば、島自体は必要ないのです。その存在が必要なのですよ」
戦士「…・・え、えぇと」
神官「……海。即ち海域です」
戦士「海…!?」
神官「地形の関係で、この辺りは潮の流れが変化しております」
戦士「潮の流れ…?待てよ……っ」
神官「北側…。ここでは一年中活発な漁業を行う事が可能なのですよ」
戦士「漁…!そうか…そういう事か!!」
神官「西方は現在…魚介類の大半を輸入で賄っております」
戦士「でも…その海域さえ手に入っちまえば…!」
神官「お察しの通り。自国内での漁業が盛んとなり、流通も増加致します」
戦士「すげぇ…そいつはすげぇ!!」
神官「北半分の必要性…お分かり頂けましたか?」
戦士「ああ…!さっすが神官さん!!」
神官「いえいえ…。これも全ては王子のお陰ですよ…ふふふっ」
- 63 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 04:21:09.55 ID:lMGEZHgo
戦士「国を動かすってのも…なかなか大変だなぁ…」
神官「良かったら、その国を動かす部分…参加してみませんか?」
戦士「へ…っ!?お、俺が…?」
神官「何も難しい事をしようってわけではありません…」
戦士「……?」
神官「明日の会談…御一緒に同行頂けませんか?」
戦士「!!……俺が…ですか!?」
神官「護衛も兼ねて…というところでどうでしょうか?」
戦士「いや…確かに行ってみたいのはやまやまだが…」
神官「こちらの事はお構いなく。無論、報酬もお出し致しますよ?」
戦士「いやいやっ!報酬だなんていいっすよ!」
神官「もし本国や国軍の方を存じているのであれば…頼もしいですからね」
戦士「……そうですね…分かりました!是非っ!!」
神官「ふふっ…。そう言って頂けると信じておりました」
戦士「国と国のぶつかり合い…。会談か…。ちょっと楽しみじゃねぇか!」
- 64 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 04:29:52.07 ID:cGWXWxso
俺「会談シーンが、かなり楽しみじゃねぇか!」
- 65 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 04:34:26.36 ID:lMGEZHgo
一旦寝ますです!ご支援ありがとうございました!
〜オマケ〜
店員「運送の依頼もいかがですか?」
魔法剣士「手紙…面倒だ。断る」
〜オマケ2〜
店員「運送の依頼もいかがですか?」
眼鏡「…いいよ、引き受けよう。じゃあこれ全部…」
店員「あ、あの…っ」
眼鏡「えぇと…お前はこれを南へ。君は…これを北に…」
犬「ワンワンッ!」
眼鏡「はい、おしまい」
店員「功績…大量アップですね…」
〜オマケ3〜
店員「運送の依頼もいかがですか?」
天才「おっしゃあ!任せとけぇ!!」
戦闘終了
天才「手紙?あぁ、失くしちまったわ…悪りぃ!はーっはっはっは!」
- 66 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/06/19(土) 04:40:05.94 ID:UjUCw.60
紛失に気づくとは・・・やはり天才か・・・
- 67 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 04:41:52.49 ID:cGWXWxso
天才に手紙をなくすほど激戦させる敵って…
- 72 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/06/19(土) 11:06:09.05 ID:5ycn45.o
眼鏡の功績の理由はコレだったのか…
- 74 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 17:41:28.66 ID:H1DItYAO
功績ランク2:犬
- 75 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 17:49:10.09 ID:ClJV0MAO
>>1乙!
広がっていた話が収束していくのは気持ちいいな
同一IDに太ももの件で活躍してほしい今日この頃
- 76 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 20:24:57.39 ID:lMGEZHgo
〜本国〜
夜の灯りが賑わう繁華街からかけ離れた、薄暗い海港。
一隻の巨大な船を、幾人もの兵が厳重に警護する。
ドドッドドッ…ガラガラッ…
警備兵「殿下の到着だ。下がれっ!道を開けろーっ!」
船に近づく一台の馬車を一目見ようと押し寄せる群衆。
それを押しのけるように道を開け、馬車は船の中へと消えてゆく。
ドドォ…カチャッ…カツカツカツ
皇太子「ご苦労様」
大軍師「殿下の手を煩わせてしまい…申し訳ありません」
皇太子「気にする事はない。考えうる事態ではあった事だ」
大軍師「……」
エリート「護衛ももうまもなく到着すると思いますので」
皇太子「ああ。船内にて出発を待とう」
皇太子は物静かな口調で返答し、船の奥へと足を進める。
- 77 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 20:28:04.70 ID:lMGEZHgo
パカラッパカラッパカラッ…ドドッ…
隊長「かっ飛ばした甲斐があった…。予定よりだいぶ早く着いたぜ」
男「さっすが!!ヒャハハ!!」
副隊長「殿下は既にご到着されているようですね…」
召喚士「……」
一同は馬を下り、皇太子の待つ船内へと移動する。
ザッザッザッザッザ…
隊長「失礼します」
エリート「どうぞ」
カチャッ
隊長「特殊遊撃強襲隊、護衛の任に当たらせて頂きます」
皇太子「うむ。宜しく頼むぞ……おや?」
青年兵「召喚士さん…っ!?」
召喚士「青年兵くん!」
ウィッチ「…!?……魔道士…ちゃん…!?」
- 78 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 20:29:16.34 ID:lMGEZHgo
…
皇太子「……それで、朱雀先生や魔道士さんもご一緒というわけか」
召喚士「はい…。何故か俺らも成り行きでここに……」
隊長「最後まで付き合って貰うぞ!」
サモナー「……はぁ」
エリート「しかし北には…そんな化物が…っ」
青年兵「北伐の時に戦った魔物…」
召喚士「……?」
青年兵「奴ですらおそらく軍団長クラスのはず…」
召喚士「多分…それ以上かもしれない……」
皇太子「……脅威だな」
エリート「まもなく出航ですね」
召喚士「あれ…?魔道士さんは…?」
青年兵「ウィッチさんと甲板の方へ行きましたよ…?」
盗賊「……」
- 79 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 20:30:20.93 ID:lMGEZHgo
〜甲板〜
魔道士「久し振りだね〜!ウィッチちゃんっ!」
ウィッチ「魔道学校以来でございますね!」
魔道士「元気してた〜?もう…会いたかったよぉ!」
ウィッチ「魔道士ちゃんも相変わらずで安心したでございます!」
魔道士「そうかなぁ…?エヘヘッ!!」
ウィッチ「今は…ワーカーをされてるのでございますか?」
魔道士「うんっ!一応……えへへっ」
ウィッチ「そうでございましたかぁ!」
魔道士「ウィッチちゃんも…?」
ウィッチ「……ええ…一応…でございます」
魔道士「そっかぁ…。何だか嬉しいなぁ…」
ウィッチ「……?」
魔道士「ほら…っ、私達…魔道学校で成績良くなかったじゃない?」
ウィッチ「……そうでございますわね」
- 80 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 20:30:49.53 ID:lMGEZHgo
魔道士「だから…国軍には入れなかったけど、頑張ってるな…って」
ウィッチ「……」
魔道士「ワーカーになれて、頑張ってるなって!」
ウィッチ「そうでございますわね…!」
魔道士「でもなんでウィッチちゃんは皇太子様と一緒に…?」
ウィッチ「え、えと…色々と事情がありいましてでございます…」
魔道士「…そっか。じゃあ、それは無理に効かないでおくねっ」
ウィッチ「ごめんなさいでございます……」
魔道士「ううんっ、あ…そうだ!今日は一緒にお風呂入って寝ようっ!ねっ?」
ウィッチ「……はいでございます!」
魔道士「えへへ!楽しみ〜!盗賊さんもきっと大喜び…」
ウィッチ「盗賊さん…?」
魔道士「あっ…後で皆さんもご紹介するねっ!」
ウィッチ「は、はいでございます!」
魔道士「皆さん良い人達ばかりだからっ…えへへ!!」
- 81 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 20:31:15.57 ID:lMGEZHgo
〜大広間〜
大軍師「では、こちらが今件についての資料でございます」
皇太子「うむ。預かる」
召喚士「大軍師さんは行かれないのですか…?」
大軍師「これ以上の事については管轄外…かつ私の権限を越えていますので…」
盗賊「…成程」
大軍師「それでは、失礼致します」
皇太子「うむ」
大軍師は敬礼の後、大広間を出て船を後にした。
青年兵「……出航時刻です」
皇太子「到着前に今一度整理しておこう」
エリート「思わぬ朗報も飛び込んできましたしね」
盗賊「……?」
エリート「貴方がたの事ですよ」
召喚士「…へっ?」
- 83 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/19(土) 21:30:17.43 ID:lMGEZHgo
…
隊長「そんじゃ、現地での護衛はお任せを」
皇太子「うむ。頼むぞ」
副隊長「失礼します…」
特殊遊撃強襲隊の四人は同時に敬礼し、広間を後にする。
エリート「では、順序を追ってご説明致します」
召喚士「お願いします」
エリート「先日、我らは国軍を通じ…西国へ同盟の依頼を致しました」
青年兵「……」
エリート「その中で西国より出た受諾の条件が……」
皇太子「三日月島の……譲渡」
サモナー「領土の譲渡を提案に引きだすとは…なかなか大胆ですね…」
召喚士(おそらくは神官さん…。流石だな…!)
盗賊「…提案を…飲むのか?」
エリート「我らが出来るギリギリのラインは北半分を明け渡す事ですね…」
- 84 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 23:17:16.38 ID:L6smnIgo
これで戦士一行と鉢合わせか…
楽しみな展開だww
- 85 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 01:36:27.03 ID:8JJ21ZAo
…
神官「では…参りましょうか」
戦士「うっす」
西国の城より運河伝いに港を抜けてそのまま海へ。
洋上を南へ下り、戦士と神官らを乗せたは船は、三日月島へ向かう。
戦士「下に…漕ぎ手がいるのか…?」
神官「我らは『ガレー船』…と呼んでおります」
戦士「ガレー船?」
神官「櫂の漕ぎ手を多数乗せる事で、帆の力だけでなく潮の流れに対抗出来ます」
戦士「人力…ってとこか」
漕ぎ手の力により、船は潮の流れに逆らうように、真っ直ぐ南へと突き進む。
神官「いよいよ……会談か…」
戦士「本国の奴らは…どう出るのか…」
神官「まぁ…北半分で手を打ってくる可能性は非常に高いですね」
戦士「……そっかぁ」
- 86 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 01:37:16.33 ID:8JJ21ZAo
…
サモナー「それで…どうなさるおつもりなのです?」
皇太子「明け渡すつもりだったよ。……ついさっきまでは、ね」
召喚士「……?」
皇太子「でも…ちょっとばかし事態が変わってきたな…」
青年兵「……?」
エリート「召喚士殿…朱雀先生一行の存在ですよ」
召喚士「ま、まさか……!!」
エリート「存じております。西方とはご縁がおありなのですよね」
サモナー「交渉の道具に使う気…ですか…?」
エリート「人聞きの悪い……」
皇太子「そう取られても仕方あるまい。しかし…これだけは覚えておいてくれ」
召喚士「……」
皇太子「此度の同盟は両国…いや、人々の為なのであると…!」
召喚士「人々の…為……」
- 87 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/20(日) 01:37:35.93 ID:HaUl2AYo
この世界で、エンジンみたいなのはいつ出切るのだろうか?
- 88 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 01:40:32.49 ID:8JJ21ZAo
…
神官「しかしこちらとしては、やや事情が変わりましたね」
戦士「……?」
神官「戦士さんの存在ですよ」
戦士「俺…?」
神官「両国の実情をご存じの戦士さんなら…交渉を有利に進める事が出来ます」
戦士「何だ…?人を駒みてぇに…」
神官「いえいえ、そういうわけではないのです…」
戦士「……つまり…ってぇと…」
神官「わが西国と結ぶ事による優位性、これを大きく提言頂きたいのです」
戦士「……えっとぉ…つまり?」
神官「西国と同盟すると、こんなメリットがあります。…と言う、アピールですかね」
戦士「西国親善大使…みたいなモンだな!」
神官「……まさにですね!」
戦士「よっし…そんぐらいは世話になった恩だ!任せてくれ!」
- 89 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 01:42:00.96 ID:8JJ21ZAo
…
皇太子「要はだ。両国を知る君に取り繕って貰いたい」
召喚士「…仲介…ですか?」
エリート「私欲ではなく…あくまでこの世界の為に…と」
サモナー「納得しますかね……」
皇太子「しないようであれば…当初の予定通り、北半分を譲渡…」
エリート「ないしは…一度白紙にて仕切り直し…ですね」
盗賊「……」
エリート「なぁに、王子とは言え、相手は年端もいかぬ子供です」
皇太子「なんとか…分かって貰えると良いがな」
召喚士「まぁ…出来る限りはご協力致します…」
皇太子「すまんな…」
エリート「では、到着までしばしご休憩下さい」
青年兵「召喚士さん、お部屋へ案内致します」
召喚士「うん、ありがとう。青年兵くん」
- 90 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 01:59:14.35 ID:8JJ21ZAo
テクテクテク…
召喚士「あ、魔道士さん」
魔道士「あっ…もうお話、終わっちゃいました…?」
盗賊「…うん…今終わったとこ」
魔道士「そうでしたかぁ…すみません」
サモナー「大丈夫ですよ」
青年兵「しかし驚きました。魔道士さんとウィッチさんがご学友だったとは…」
ウィッチ「私もビックリしたでございます」
魔道士「改めて…私のパーティー仲間の皆さんですっ!」
魔道士は満面の笑みで一同を紹介する。
魔道士「本当は…もう一人いるんですけど……」
召喚士「……うん」
ウィッチ「こちらこそ…宜しくお願いしますでございます!」
盗賊「…よろしく」
魔道士「良かったねウィッチちゃん!エヘヘッ!!」
- 91 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 01:59:51.39 ID:8JJ21ZAo
青年兵「では、おやすみなさい」
召喚士「また明日!」
魔道士「おやすみなさーい!」
サモナー「召喚士くんと僕は…こっちの部屋だね」
魔道士「盗賊さん、ウィッチちゃん。行きましょう!」
盗賊「…うん」
テクテクテク…カチャッ…バタン
魔道士「はぁ〜疲れたーっ!さぁ、お風呂にしましょうか!」
盗賊「……いきなり?」
魔道士「そうですよぉ。長旅でゆっくり出来ませんでしたから」
盗賊「……うん」
魔道士「ウィッチちゃんも一緒にね!」
ウィッチ「分かりましたでございます!」
魔道士「盗賊さん、早く早くっ!」
盗賊「………はい」
- 93 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/20(日) 02:19:43.72 ID:5U6tgADO
盗賊がどんどんお風呂嫌になってきているのが笑えるw
- 95 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/20(日) 06:43:31.91 ID:Si.w0YQ0
この風呂は...
何かが明らかになるな。
- 96 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/20(日) 10:12:29.58 ID:SK8PH5E0
お前らも相変わらずだなww
風呂イベント楽しみだ
- 100 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/20(日) 17:12:50.50 ID:Jw1xaAAO
>>1乙
今宵は女体3つが入り乱れるのか…
夢の姦し!クリトリス!!だな
盗賊ちゃんの自重知らずなオッパオもなかなかのオッパオだが、魔導師ちゃんの控えめなオッパオだって充分オッパオだよ!!
とりあえずウィッチにも少し期待
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