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女社長「まぁいいや、採用っ!」
- 740 : ◆8YB9C3Jg.. []
:2009/06/21(日) 15:45:31.16 ID:TElEthSx0
――数週間後 喫茶『ゴダール』
デザイナー男「――本当は、この修羅場を越えてから言おうと思ってたんだけどさ。」
女「…ん?」
デザイナー男「…もう一度、やり直さないか?俺たち。」
女「――えっ」
デザイナー男「あの頃は子供だった。二人で事務所立ち上げて、気楽に洋服作っていた。
暖かい所に閉じ籠ってたんだ。」
女「…うん、そうだね。」
デザイナー男「お前が其所から抜け出ようとした気持ちが、今ならよく分かる。」
女「…。」
- 741 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 15:47:13.60 ID:EQdZaKEa0
こいつら出来てやがったのか・・・・
糞ッたれええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!
- 742 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:47:17.63 ID:UbBd84Sr0
うへぇあ?!
ちょっとまって!
- 743 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:47:38.22 ID:NR3Ounjr0
まあよくあること
- 744 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 15:47:53.12 ID:TElEthSx0
デザイナー男「パタンナー女ちゃんが来て、男君が来て、仲間が増えた。
でもようやくチームが上手く回り始めた頃に、こんな有様だ。」
デザイナー男「今頃気付いた。あの事務所は俺にとっても、大切な場所だ。」
デザイナー男「もう甘えるための場所じゃない。守るための場所だ。」
デザイナー男「まぁ、パタンナー女ちゃんや男君から教わった事なんだけどなっ」にこっ
女「私も…あの二人には、色々教わったよ。」
デザイナー男「もうあの頃とは違う。だから、言う。」
女「…。」
デザイナー男「好きだ。俺と付き合ってください。」
女「…。」
- 745 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:49:02.11 ID:Xakvux380
なんとまあ・・・
- 746 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 15:49:30.41 ID:WYr8cSVs0
なんという誰得展開
- 747 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 15:49:45.29 ID:TElEthSx0
デザイナー男「…。」
女「…。」
デザイナー男「…だめ、か?」
女「――ごめん…っ。」
デザイナー男「はは、そうか。しゃあないね。」
女「気持ちは嬉しいんだ、でも…っ」
デザイナー男「…言わなくていい。惨めになるだけだから。」しゅぼっ じりじりっ
女「…ごめん。」
デザイナー男「あ、安心しろ?これで仕事のやる気無くなったりしないからなっ?」にこっ
女「…うん、知ってるっ。」
デザイナー男「うしっ。じゃ俺、仕事戻るわ。後でな。」しゅっ
女「あ、ここは私がっ…」
デザイナー男「いーのいーの。さてさて楽しい仕事、っと。」
たったったっ…
- 748 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:51:24.87 ID:SJKTg3Qu0
つまり女は
デザイナー男が使えなくなったから
男にのりかえたんだね
- 749 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 15:51:38.75 ID:TElEthSx0
女「――デザイナー男君っ!」
デザイナー男「んー?」
女「…ありがとう。」ぺこり
デザイナー男「…おう。」
たったったっ…
店員「1680円です。」
デザイナー男「ほい。」ぱさっ
店員「2000円お預かり致し…あ、お客様!お釣りをっ!」
きぃ ――ぱたん
- 750 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:51:38.33 ID:/E1KwVlnO
ざまぁwwwwwww
- 751 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:51:42.04 ID:5BcEQMtX0
ksksksksksk
- 752 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:51:45.04 ID:UPHZny8zO
なんとも…
- 753 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:52:24.10 ID:YqcrboUe0
デザイナー男・・・
- 754 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:52:31.42 ID:UL7wplrgO
ダメ男なんていったの誰だよ…
- 755 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 15:52:45.18 ID:HWSHGKa30
…
- 756 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 15:52:45.83 ID:NR3Ounjr0
居心地がいいと思ってたらあれよあれよと言う間に火の車になって
余裕がなくなってきたから自然消滅
とかそんな感じじゃないの
- 757 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 15:54:14.96 ID:SJKTg3Qu0
すげえよな。
たった一レス一行一言でSSそのものが崩壊する
こればvip
- 758 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 15:57:32.35 ID:HWSHGKa30
・・・
- 759 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 15:57:41.23 ID:TElEthSx0
――数週間後 事務所
ういーん しゅこーっ ぷしゅーっ
女「さて。秋の気配が訪れ、いよいよ本番が3週間後に迫った訳ですが!」
パタンナー女「…これほど切羽詰るのも久しぶり。」
デザイナー男「まぁ、それも醍醐味じゃあないの。」
男「制作も手伝えればいいんですが…。」
デザイナー男「いやいや、男君は充分働いてるよ。」
パタンナー女「…あとは私たちが踏ん張るだけ。」
女「よし!じゃあラストスパートってことで、今日もよろしくお願いしますっ!」
デザイナー男「よろしくー。」
パタンナー女「…よろしくお願いします。」
男「よろしくお願いします。」
- 760 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 15:59:17.36 ID:TElEthSx0
740からの流れが評判悪すぎて吹いたw
30分書き溜めしてきます…。
- 762 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 16:00:32.67 ID:UbBd84Sr0
大丈夫
がんがって〜
- 763 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 16:00:59.41 ID:WYr8cSVs0
男はこの職場を見捨てるべき段階
- 773 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:31:10.23 ID:TElEthSx0
圧倒的不満爆発票の多さに逆にわらたww
まぁ、いいかっ やりますー。
保守あいがとうございます!
- 774 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 16:31:29.59 ID:Xakvux380
>>773
おれは応援してるよ
がんばって
- 775 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 16:32:11.58 ID:JARtB+2d0
>>773
俺はこういうの好きだぜ
応援してる
- 776 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 16:32:46.40 ID:UbBd84Sr0
いけるいけるw
がんばっていこうぜ
- 777 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 16:32:50.92 ID:PsKGPEfv0
お下がり押し付けられる男の前向きな人生エンドに期待してるよー
- 778 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:33:24.19 ID:TElEthSx0
女「ほい、法制工場から第一波が届いたよー。」
デザイナー男「どれどれ。」
パタンナー女「…。」
男(…。)
ぱかっ
女「おおっ!」
パタンナー女「…やっとここまで来た。」くてぇ
デザイナー男「ん、こりゃまた大漁だねぇ。」
女「今週中に第二波も届く予定だからねー。そろそろ本番の準備も始める段階だねっ。」
男「はい。」
女「使わせてもらう会場と打ち合わせと、モデルさんたちも本格的に選んでもらって。
んー、いよいよ大詰めだなぁ。」
パタンナー女(…でも。このシーズンが終わったら解散、か。)
- 781 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 16:34:29.41 ID:HQUgjO180
法制・・?
- 782 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:34:33.11 ID:TElEthSx0
>>778 「縫製」のミスです
- 786 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:38:48.46 ID:TElEthSx0
ホール責任者「――では、当日の段取りはこのような形で。」
女「はい、よろしくお願いします。」ぺこり
ホール責任者「いえいえ、こちらこそ。今年も、楽しみにしていますよ。」
女「はい、有難うございます。」
ホール責任者「では、また何かありましたらご連絡差し上げますので。」
女「よろしくお願いします。失礼します。」
- 787 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 16:40:51.88 ID:vHNZxRj90
このスレで終わりそう?
- 788 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:41:53.72 ID:TElEthSx0
ぴりりりりっ ぴりりりりっ
ぴっ
女「はい」
パタンナー女「…社長、工場から荷物が届いた。」
女「あ、ほんと?じゃ検品始めちゃっていいよ。私も今から戻るから。」
パタンナー女「…了解。」
女「じゃ、また後でねっ。」
パタンナー女「…はい。」
ぴっ
女(――もう、秋かぁ)
- 790 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:42:35.03 ID:TElEthSx0
>>787 はい、終わらせる予定ですよー
- 794 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:46:41.73 ID:TElEthSx0
デザイナー男「これで、一通りそろった訳、か。」
女「そうだね。何とか間に合ったよ。」
パタンナー女「…史上稀に見るギリギリセーフ。ヘッドスライディング。」
男「皆さんお疲れ様でした。」
パタンナー女「…頑張ったのは男も同じ。皆同じ。」
デザイナー男「うん、皆お疲れ様だったね。コレクション終わったら打ち上げだな!」
女「あっ、涼しくなってきたから日本酒がいいねー。」
男「ああ、じゃ適当な店を見繕っておきます。」
デザイナー男「うん、助かる。あ、男君。二次会は二人でイイトコロに行こうなっ!」
男「へっ?」
女「まーたそんなこと言って。」
パタンナー女「…男は醜い。家畜以下。」
デザイナー男「え?ちょ、なんか俺叩かれてる?」
男「みたいですね。あははっ」
- 795 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 16:47:44.01 ID:4/cRhRK20
しかしこうなると、「彼女いんの?wwww」って厨房トークすらどろどろしてくるな。
- 796 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:50:46.83 ID:TElEthSx0
――数週間後 事務所
男「――はい、では女に伝えておきますので。はい。
―いえ、とんでもございません。――はい。よろしくお願い致します。では、失礼致します。」
デザイナー男「誰だったー?くてん
男「あはは、そんな制作終わったからってガリガリ君片手にぐだらないで下さいよ。」
デザイナー男「いや、だって。ねぇ?」
パタンナー女「…気持ちは分からなくない。」
男「モデルの事務所からでした。正式に決まったので、一度女さんに見に来て欲しいそうです。」
デザイナー男「あぁ、成程。しかしあれだ。」
男「なんです?」
- 797 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 16:54:15.45 ID:TElEthSx0
デザイナー男「ショーモデルってのはな、恐ろしい生き物だよ。」
男「へっ?」
デザイナー男「頭がさ、凄い小さいんだ。体は細いし。」
男「あぁ、そういうことですか。」
パタンナー女「…一度見れば分かる。あれは凄い。」
男「…はぁ。」
- 798 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 17:06:30.20 ID:TElEthSx0
しゅこーっ ぷしゅーっ
女「さて、ついにやって来ましたね。10月が!」
デザイナー男「明日、だな。」
パタンナー女「…明日。」
男「…。」
女「まぁ、あれだ!良かったよ、このチームで仕事出来て!」
デザイナー男「打ち上げは盛大に行おう!」
パタンナー女「…しみったれた事を言うのはまだ早い。明日がある。」
デザイナー男「…そう、だなっ。」
女「ふっふっふっ…、明日は私の『モデルさんを早く着替えさせる術』が発動する日だ!」
男「あぁ、それよく聞きますね。裏では高速で着替えてるって。」
パタンナー女「…社長の術は凄い。音速。」
男「…そんなに?」
- 801 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 17:08:28.55 ID:TElEthSx0
ごめんなさい、30分書き溜めしてきます。
はらへった…
17時45分くらい帰還予定。一気に行きたいですねー
- 806 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/21(日) 17:32:14.25 ID:g0sHcyGQO
どうしてこうなった(AAry
- 809 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 17:39:43.50 ID:ZkNSE/6+0
200切ったし、もう少しペース減速しよう
- 810 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 17:45:05.89 ID:TElEthSx0
200切りましたねー。まぁ、頑張って何とかしますっ
保守・支援ありがとうございます。感謝です、ほんとに。
じゃ、行きますねー
- 812 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 17:47:07.20 ID:TElEthSx0
―。
――。
女「じゃ、今日は少し早いけど皆あがりねーっ。」
男「まぁ、明日の準備も殆ど済んでますし、特にやることもないですからね。」
デザイナー男「うーし、今日は真っ直ぐ家帰って寝るかな。」
パタンナー「…。」
女「皆っ。」
男「はい?」
デザイナー男「ん?」
パタンナー女「…。」
- 813 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 17:50:54.20 ID:TElEthSx0
女「今日まで、こんな情け無い社長と一緒に仕事してくれて、本当にありがとうございましたっ。」ぺこり
デザイナー男「こちらこそ。お疲れ様だったよ社長。」ぱちぱちぱち
パタンナー女「…ありがとうございました。」ぱちぱちぱち
男「短い間でしたが、本当に、お世話になりました。」ぱちぱちぱち
女「ははっ、私『拍手』って言ってないのにっ。
うし、じゃ私は会場と最後の確認しに行ってくるから。
皆は帰宅なさいっ。明日は8時に現地集合ね!」
男「…はい、お疲れ様でした。お先失礼します。」
デザイナー男「うい、よろしくな。お先っ」
パタンナー女「…失礼します。」
女「ほーい、じゃまた明日ねーっ。」
がちゃ ――ぱたん
- 815 : ◆8YB9C3Jg.. [] :2009/06/21(日) 17:53:21.25 ID:TElEthSx0
女(…あーあ。このぼろ事務所とももうお別れかぁ。)
女(エスプレッソマシーン、どうしようかなぁ。家の台所には大きすぎるなぁ。)
女(…。)
女(よしっ、戸締りして打ち合わせ行かなきゃだね。)
がちゃっ
女(今まで、お世話になりました。あ、エアコン修理しないでごめんなさいっ。)ぺこり
――ぱたん。
―。
――。
- 816 :VIPがお送りします [] :2009/06/21(日) 17:56:31.12 ID:Xakvux380
最終章キター?
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