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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その7
89 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 21:46:06.81 ID:mlNMsoAO
青年兵「よしっ!展開しろっ!!」

青年兵の合図を機に、召喚獣が真横に列を成す。

ドドオォン!!…ゴアオォォッ!!

青龍先生「やりおるの…若いの。ひょっひょ」

その光景を見て、塔の上から青龍先生が呟く。

青龍先生「しかし…あちらさんも来おったわい…」

炎の先から騎乗した甲冑の魔物が姿を見せる。

伝令「……デュラハンだっ!!」

参謀「魔道隊っ、撃ちかた止めいっ!」

魔道長「魔法は効かねぇ!補助に回る!後は頼むぞ…っ」

関の正門に騎兵が並ぶ。

騎士長「…任せろ。さぁ、出るぞ!」

騎士「おぉっ!」

伝令「開門ーっ!正門を開けよーっ!!」

ゴガンッ!!ギイィィィッ…

騎士長は馬を撫で、大きく息を吸い込む。

騎士長「……出陣!っ!」

パカラッ…ドドド…ドドッドドッドドッ…

門を潜り、槍を携えた騎士達が、一斉に飛び出した。


90 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 21:55:50.15 ID:gz2Ymwoo
魔道長「補助援護っ!目いっぱいだ!」

魔道隊「はっ!!」

魔道隊が一斉に魔力を高め、騎士達に風を放つ。

騎士達の表面には、膜のような風が纏わる。

騎士長「中央突破だ!魔物を分断しろっ!!」

正面のデュラハンを先頭に、両脇からスケルトンが集まる。

騎士長を先頭に縦列の布陣となり、魔物の群れに突撃する。

魔道長「次ぃ…っ!!」

魔道隊「撃てぇっ!!」

魔道長の合図と共に魔道隊が手を掲げると、魔物の群れの地面が隆起し、

土が針のような形状へと変化する。

ドドォンッ!!ボゴォッ!!…ビキッ…バキバキィィ…!!

スケルトン「…!?」

足場を崩したスケルトン達が倒れこみ、隊列を乱す。

しかし、中央に構える首のない甲冑は軽快に手綱を捌き、迫る。

デュラハン「……」


91 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 22:08:20.62 ID:gz2Ymwoo
騎士長「うおぉぉっ!!」

ガキイィィン!!

互いの武器が交差し、金属音が響き渡る。

騎士長「左右に散れ!食い止めろっ!!」

騎士隊「おぉっ!!」

騎士隊は左右に分かれ、スケルトンの侵攻を食い止める。

青年兵「こちらもだ!魔物を中央に集めよ!!」

召喚獣が旋回し、左翼から中央へ向けて炎を放つ。

ドドォンッ!!ゴオォォォッ!!

ゴブリン「ギィアァァッ!!」

ゴブリンとリザードマンは押され気味に中央へ下がる。

参謀「関へ近づけるな!!弓っ!!」

弓兵長「放てぇっ!!」

関の上からは、山なりに弓が放たれ、関に張り付くゴブリンに直撃する。

そして、正門前にはワーカー達が終結し、各々が武器を手に構えた。


92 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/14(月) 22:09:37.09 ID:gz2Ymwoo
>>87
おぉ、いいですね!BGMも合いそうだ…
と言いつつ、現在サガフロのサントラを聞きつつ執筆中です


95 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 22:18:11.71 ID:gz2Ymwoo
ザッ

男「さーてと!…おっ、アンタ…!」

魔法剣士「……」

男「強そうだなぁ…あ、俺?俺は天才ってんだ!!」

魔法剣士「……」

天才「なんだ、無口なヤローだな!ま、いいか!」

スタスタ

天才「おい!お前さんは右の頼むわ!!」

魔法剣士は黙って正門の右に歩いて行く。

天才「無口な上、そっけないヤローな!ま、いいか!」

天才は巨大な剣を肩に乗せ、正門の左へ歩き始める。

ワーカー「な…なんだぁ、ありゃあ!?」

兵士「ツヴァイハンダーだ…っ!!」

天才「さーて、ちょっくらひと暴れすっかね!はーっはっはっは!!」

魔法剣士「……ふーっ」

タンッ!!


96 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 22:27:02.45 ID:gz2Ymwoo
天才「おっしゃあ!足引っ張んなよぉー!?」

天才は眼前のスケルトンめがけ、右手で剣を一振りする。

ブオンッ!!……ゴッシャアァァッ!!

数体のスケルトンが粉々になり、宙を舞う。

その直後、天才の左手からは雷がほとばしり、

粉々のスケルトンに飛び交い、スケルトンは塵と化した…。

騎士隊「…なっ、なんだ…アイツ!?」

正門の右側では、魔法剣士が背中より、二本の剣を抜く。

ジャキッ…シュッ…ゴオォォォ!!…ギキィィンッ!!

右の剣に炎が宿り、左の剣は氷に包まれた。

魔道長「炎と氷!?五行の相反する二つを…!!」

参謀「一歩間違えれば、己に致命傷となるぞ…!?」

魔法剣士「……」

シュンッ…ザシュウゥッ!!…ザンッ!!…ズバッ!!…

魔法剣士は左右の剣を交互に振りかざし、スケルトン達を殲滅する。


99 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 22:46:21.22 ID:gz2Ymwoo
召喚隊「なっ、なんだよアイツら…!?」

魔道士隊「バケモノだ…!!」

天才「はーっはっはっは!ヤルじゃねぇか!アンチャン!!」

魔法剣士「……」

二人は正門前のスケルトンをことごとく倒していく。

天才「おらおらぁ!国軍も頑張ってよー?はっはっはっはっは!」

ギキィィンッ…ザシュッ!!

騎士長「…くっ!!」

デュラハン「……」

騎士長「一方的に押され気味とは…っ!!」

デュラハンの長剣が乱撃する。

騎士長も盾で防ぎ、槍で突くが、容易くかわされる。

数合打ち合った後、互いの馬が間合いを取り、駆ける。

ドドッッドドッドドッ…ドドッ…キィィンッ!!…ザシュウゥゥッ!!

騎士長「ぐぬぅ……っ!!」


103 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 22:56:44.61 ID:gz2Ymwoo
騎士長の右肩から出血が溢れる。

デュラハン「……」

騎士長「首無し騎士には…首無しの馬が似合いだ…!」

ドサァッ…

デュラハンの跨る馬の首が、地面に転がる。

馬はそのまま横へ倒れ、デュラハンが馬から降り、地に立つ。

騎士隊「隊長っ!!下がって下さい…!」

騎士長「これで…奴の足止めは出来た…っ!すまんな…!」

騎士長は一人の騎士隊に連れられ、正門の中へと退却する。

参謀「プリースト!!騎士長の救護をっ!!」

プリースト「ははっ!」

ダッ!!

騎士隊「さぁ…中央は俺達が塞ぐぞ!!」

青年兵「よぉし!右翼にも召喚獣を回すんだ!」

天才「活気があっていいねぇ!はーっはっはっは!!」

魔王軍が徐々に中央へと集められていく。時刻は17時を回った…。


104 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 23:13:42.31 ID:iXJE9x6o
デュラハンってほんけじゃおにゃのこなんだよな・・・モッコリ・・・。


106 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 23:16:34.57 ID:gz2Ymwoo
タッタッタ…

北方司令「戦況は…?」

参謀「なんとか持ちこたえています!」

白虎長「まったく…青龍先生ったらどこに…?」

参謀「先生ならあちらに…」

参謀は塔の上を指差す。

白虎長「まぁ…。相変わらず自由勝手だ事…」

北方指令「そろそろ先生の出番だな…」

ザッ!!

左翼長「首尾はどうだ!?」

青年兵「今しがた中央に誘導しました…!」

左翼長「そうか。こっちも司令と後衛の布陣を終えたところだ」

青年兵「……いよいよですね」

左翼長「あぁ…」

青龍先生「さーてと……」

青龍先生が腰を上げ、立ち上がる。

その時、夕暮れの向こうから、複数の飛来する影が現れた。


108 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 23:29:05.15 ID:gz2Ymwoo
〜アジト〜

女侍「…なんだい?さっきからソワソワしてさ」

サル「ん?…あぁ」

イヌ「きっと北関に行きたいね」

サル「う〜るせぇなぁ!何でもいいだろっ!」

女侍「アイツら…いい子だからねぇ〜」

ガチャッ

キジ「たっだいまぁ!何さぁ?買い物途中に犬で伝言なんて…」

キジの後ろから一匹の犬が顔を出す。

イヌ「使いは出したけど、内容はしらないよ。ボスに聞くね!」

女侍「ちゃんと用意したんだろうね…?」

コジ「そりゃしたさぁ、確かに馬四頭連れて来たさぁ!」

サル「!?」

女侍「かっ飛ばして30分弱…さぁ、行くよっ!」

サル「お…おい…っ!!」

女侍「アタイだってねぇ、あんなイイ男達…勿体ないよっ!あははっ!」


110 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 23:33:50.43 ID:aR/RAgAO
>>103
出血が溢れる……?


111 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 23:44:11.98 ID:gz2Ymwoo
〜北関〜

魔道長「…な、なんだ…!?」

参謀「あっ、あれは…!?」

青年兵「……ド、ドラゴンッ!!」

魔王軍の背後より、巨大なドラゴンが三匹、羽ばたき迫ってくる。

青龍先生「マズイな…こりゃちと、厄介じゃの…」

弓兵長「ドラゴンまで…投入してくるとは…!!」

参謀「司令…っ!作戦を立て直しましょう!!」

北方司令「……むぅ!!」

北方司令は下唇を噛み、眉間にしわを寄せる。

デュラハン「……」

デュラハンの背後から、三匹の魔物が近づいてくる。

ザッザッザッザッザ…

スケル「スケルトンの王である、私の出番かな…ふっふっ」

リザード「王はこの俺様だ!リザードマンの王であるこの…」

ゴルリン「くだらない争いをしてる場合じねーだろ!」


112 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 23:45:16.13 ID:x4LaK2AO
ゴwwwwルリwwwwwwンwwwwwwwwwwwwww


114 :パー速民がお送りします [] :2009/12/14(月) 23:46:20.07 ID:coeIDUSO

ゴルリン キタコレ ww


117 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 23:51:57.16 ID:gz2Ymwoo
騎士隊「…な、なんだ…?」

ズバシュッ!!…ドサッ

リザード「さぁて…役者は揃ったぜぇ…?」

ゴルリン「魔王軍本隊の到着だぁ〜!」

魔道長「どっ、どうするんだよ!?」

左翼長「やるしかねぇだろ…くそっ!」

青年兵「…くっ!!」

スケル「よーし、お前らはここの人間を皆殺しにしろ」

ダダダッ

スケルトン「ケケケッ…!!」

天才「バッカ…ッ!簡単に通すんじゃねぇっ!!」

タンッ!!

天才「おいっ!無口ヤロー!お前はその骨を頼むっ!」

魔法剣士「……言われなくても分かってる」

天才「喋れんじゃねーか!!」


118 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/14(月) 23:53:00.42 ID:gz2Ymwoo
>>109-110
本当だ…こりゃヒドイ…


119 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 23:59:22.42 ID:gz2Ymwoo
三匹が正門の中へ入り込む。

弓兵隊「突破されたぞっ!!」

天才「させねぇよっ!!」

ザッ!!

魔法剣士「……」

スケル「おや…?貴方も二刀流か…奇遇ですなぁ」

スケルが両手に剣を構える。

天才「さーて…てめぇの相手は俺だ!」

リザード「ガハハッ!相手になんのかよ…っ!」

ゴルリン「ほんじゃあまぁ、俺の相手は…」

ザッザッザ…

戦士「………俺だ」

青年兵「召喚士さんっ!!」

召喚士「…はぁっ…はぁ…間に合った…っ!!」

魔道士「あっ、あれっ…!」

盗賊「!?」

召喚士「!!……ドラゴン!?」


120 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/15(火) 00:01:12.31 ID:mjS4eBUo
次号へ続くみたいなところで…限界です…頭痛いorz
多数のご支援ありがとうございました!感謝です!ノシ


146 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/16(水) 13:59:00.53 ID:BLsOipko
復活してる!良かった!中の人乙です!
全然書き溜めしてない\(^o^)/↓続き



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