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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その33
181 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:15:12.07 ID:SMRZ5hcDo
〜西高原国、城跡〜

バシュウウゥゥゥゥ…スタッ

召喚士「到着っ!」

戦士「……何だ? 兵が集まってるぞ?」

西国兵長「こっちには来ていないのだな!?」

西国兵「はいっ! それは間違いありません!」

西国兵長「うぅむ、となると……更に西へ向かったのか?」

テクテクテク

召喚士「あのー、何かあったんですか?」

西国兵長「!?」

戦士「あ、兵長さんだっけか?」

西国兵長「おぉーっ! これはこれは救世主様!」

召喚士「いやっ、ですからそれはもう……」

西国兵長「お2人も追跡の任務で?」

戦士「えっ?」


182 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:15:53.52 ID:SMRZ5hcDo
召喚士「追跡って……何かあったんですか?」

西国兵「ええ。本国の北側から魔物がこちらへ来たようなのですが……」

西国兵長「残念ながら見失ってしまって……。こちらには来ていないようなんですけどね」

召喚士「魔物……」

西国兵長「……どうやら別件のようですね」

戦士「本国ってのは軍の奴か?」

西国兵長「いえいえ。ワーカーの方です。あ、ご案内致します」

召喚士「すみません」

テクテクテクテク

西国兵長「ワーカーの方々は?」

西国兵「あっ、こちらにおられますよ!」

召喚士「あぁっ!!」

戦士「……あ、あんたらかよ!!」

西国兵長「……お知り合いですか?」

戦士「知り合いっつーか……まぁ……」


183 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:16:46.31 ID:SMRZ5hcDo
ザッ

眼鏡「やぁ、召喚士くんに戦士くん」

魔法剣士「今日は2人か? 一体どうしたのだ?」

ジュニア「南の後はこっちか? 大忙しだなぁ……ハッハ!」

賢者「何やら別の任務のようだね……ふぅ」

戦士「す、すげぇな。オールスター勢揃いじゃねぇか」

召喚士「う、うん。あの、何か……あったんですか?」

眼鏡「実はね、北での任務中に敵と遭遇してね」

ジュニア「そいつがえらい厄介でな、交戦しながらこっちに来ちまったわけだ」

賢者「そこで逃がしてしまってね……ふぅ」

戦士「魔物か?」

眼鏡「……ネクロマンサーさ」

召喚士「!?」

魔法剣士「奴は相も変わらず人形を使い、しかも不死身」

ジュニア「どうにもこうにもいかねぇんだよな……ハッハ」


184 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:17:23.86 ID:SMRZ5hcDo
召喚士「ネクロマンサー……」

戦士「上位ランカーがこんだけいても駄目なのかよ」

賢者「不死身相手にはどうしようもないさ……ふぅ」

眼鏡「戦って分かったけど、奴は北で人間と戦おうというつもりではないらしい」

召喚士「……」

魔法剣士「もしかしたらだが、このまま西へ抜ける気なのかもしれないな」

戦士「西!?」

召喚士「……面倒な事にならなければいいけど」

ジュニア「確か、西で魔王討伐があるんだよな?」

召喚士「ええ、そうなんです」

魔法剣士「まさか、加勢するつもりなのでは……?」

眼鏡「いや、それはないだろう。イブリースは群れたりしない」

戦士「そうなのか?」

眼鏡「……話ではね。加勢などすれば逆に怒りを買うに等しいよ」

召喚士「とにかく奴を野放しにしておくのは厄介ですね」


185 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:17:59.89 ID:SMRZ5hcDo
ジュニア「かと言って、俺らも北での任務が優先だ。西方までは足を伸ばせない」

戦士「分かった。こっちで牽制するよ」

魔法剣士「すまんな。手間をかける」

召喚士「それより皆さんは、順調ですか?」

眼鏡「こっちの事は心配しないでくれ。大丈夫だよ」

ジュニア「そうそう。決戦の刻に向けて、バッチリ準備してっからよ。ハッハ!」

賢者「忙しいよ……ふぅ」

召喚士「分かりました。お互い頑張りましょう!」

魔法剣士「ああ。お前達の力はこちらにとっても心強い。楽しみに待っているぞ」

ジュニア「そうそう。男臭いからよ、魔道士ちゃんと盗賊ちゃんだけでも頼むぜ。ハッハ!」

召喚士「そういえば、ネクロマンサーの他には……」

魔法剣士「例の司令だった男とモンクタイプの大男」

戦士「お父さんか……っ」

眼鏡「あとは大剣の男。かなりの使い手だね」

召喚士「……なるほど」


186 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:18:42.16 ID:SMRZ5hcDo
眼鏡「もし遭遇しても交戦する必要はないから、とにかくこちらへ追い払ってくれ」

ジュニア「あのヤローの感じだと、あっちも本腰入れて戦う気は更々ないみたいだからよ」

戦士「了解。西国の連中にも伝えておくよ」

魔法剣士「すまんな」

眼鏡「それじゃ、僕らはまた戻るとするよ」

ジュニア「またな!」

召喚士「皆さんもお気を付けて!」

魔法剣士「ああ、そっちもな」

賢者「……ふぅ」

ザザッ…ザッザッザッザ…

戦士「……すげぇ面子」

召喚士「あれで天才さんがいたら、5本の指に入る使い手が勢揃いだよ」

戦士「ははっ、全くだな。おっとそうだ、ぼちぼち本題に入らないとな」

召喚士「あ、そうだね。西国兵長さんにたのんでみよう」

戦士「おう!」


187 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:19:25.37 ID:SMRZ5hcDo
〜西国拠点〜

ガチャッ

神官「申し訳ありません。お待たせ致しました」

天才「おーう。何やら忙しそうじゃねぇか。下準備か?」

神官「そうですね。将来に向けての支援と言ったところでしょうか」

天才「あ?」

神官「いえいえ、お気になさらず。それよりも今日はどう致しました? 随分と早いご到着で」

天才「ああ。ちょいと予め確認しておきたい事があってな」

神官「ほぉ」

天才「手紙は……読んだよな?」

神官「はい、読ませて頂きましたよ。私が死ぬとは驚愕致しましたが」

天才「それにしちゃ、サッパリした表情じゃねぇか」

神官「人間、死を受け入れると晴れやかになるものです」

天才「ハーッハッハッハ! 全くもってその通りだ!」

神官「その事についてですか?」


188 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:20:04.00 ID:SMRZ5hcDo
天才「お前さんよ、何かやったよな?」

神官「……」

天才「答えたくなきゃ答えなくてもいい。別に咎めようとかそういうわけじゃねぇんだ」

神官「計画に支障でも?」

天才「いや、それもねぇ。お陰で予言は良い方向に転がった」

神官「そうでしたか。それは何より」

天才「……ま、言いたい事はそんだけだ。そんじゃな」

ガタッ…スタスタ

神官「ちなみにですが、予言はどういったもので?」

天才「……西国軍、本国軍共に死者は0」

神官「おぉ……っ!」

天才「だが俺様の予言では、お前さんは死ぬ」

神官「……」

天才「結論。お前が人間じゃねぇか、もしくは俺様の超絶素敵すぎる絶対の予言が外れてるかだ」

神官「……成程」


189 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:20:36.97 ID:SMRZ5hcDo
天才「悪いが、予言が外れるなんざ有り得ねぇ。俺様のは未来予知だ。ハズレはない」

神官「つまり、私が人でないと申されたい?」

天才「正確には……人ではなくなった、だ」

神官「……ふふっ、あはははっ!」

天才「悪いな。隠してたつもりなのかもしれんがよ」

神官「……いやはや、凄いを通り越して恐ろしい限りです」

天才「だろ?」

神官「仰る通り。私は最早、人ではありません」

天才「……転生か」

神官「はい。長年に渡り研究を重ねてきた召喚獣アヌビス。人生を費やした甲斐がありましたよ」

天才「使い手は?」

神官「次の満月には。私が私を託せる者など、1人しか居りませんよ」

天才「大丈夫なのか?」

神官「素質は十分にあります。精神力も強くなってきましたし」

天才「そうか」


190 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:21:13.74 ID:SMRZ5hcDo
神官「ご安心を。最初は私の意志で動けますので」

天才「まぁいい。気になるのは0という数字だ」

神官「確かに、いかに優れていると言えど0などという事が有り得るのでしょうか」

天才「アイツの予言じゃ、よく分からんとかぬかしてたからな」

神官「……どういう事です?」

天才「西国、本国の連中は死なねーけど、他は死ぬかもしれねぇって事だ」

神官「ま、まさか……っ!!」

天才「そうだ。民間人だよ」

神官「――っ!!」

天才「それだけは非常にマズイ。何が何でも民間人は関与させるな」

神官「……畏まりました」

天才「あとは、居るとすれば……オメーと同じ召喚獣か、魔物かってとこだな」

神官「どんな者であれ、志同じく歩む者の死は悲しいものです」

天才「だわな。だが俺様はまだ死ぬわけにゃいかねーんでな。あんたにゃ犠牲になって貰うぜ」

神官「適材適所。先に逝って待っておりますよ」


191 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/10/24(月) 18:23:19.69 ID:SMRZ5hcDo
それではここまでにて
本日も沢山のご支援ありがとうございました!
それでは失礼をば!ノシ


200 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/10/24(月) 21:20:11.43 ID:1dvTm88DO
尾行中の神官ノリノリだったなww

神官が自分を託せるって言えば玉子じゃね?専属契約する感じになるのかな


202 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/10/24(月) 22:01:31.29 ID:0D0tb3KSO
古代西国王はアヌビスの使い手という伝説がうんたらかんたらで>>1乙


211 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/10/25(火) 05:03:45.03 ID:FMr3GPGjo
神官「我に力を貸したまえっ!アヌス!!」


213 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:02:02.59 ID:fWQvEzuxo
〜西高原国、城跡〜

西国兵長「ああ、例の部屋ですか?」

召喚士「もう、片付けちゃいましたか?」

西国兵長「いえ。あのままの状態で残っておりますよ」

戦士「おぉっ!」

西国兵長「何だか、いじってはいけないような気がして……」

召喚士「ドワーフさんの思いが、そうさせているのかもしれませんね」

戦士「……ああ」

西国兵長「それでは、案内致します」

戦士「すまん」

ザッ…テクテクテク

召喚士「内部もだいぶ、改修されましたね」

西国兵長「はい。防衛拠点としての機能はもう、可能ですよ」

戦士「お、見えてきた。あそこだったよな」

召喚士「うん」


214 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:02:38.53 ID:fWQvEzuxo
〜ドワーフの工房〜

ガチャン

戦士「……ほんとだ、ちっとも変わってねぇや」

西国兵長「外で待機しておりますので、終わりましたら声を掛けて下さい」

召喚士「ありがとうございます」

テクテクテク

召喚士「どう? ありそう?」

戦士「うーん……」

ゴソゴソ

戦士「おっ!?」

召喚士「あった?」

ゴトッ

戦士「ブーメランだ。使えそうだな。貰って行くか」

召喚士「ちょっと戦士」

戦士「悪い悪い、分かってるって」


215 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:03:24.25 ID:fWQvEzuxo
ゴソゴソゴソ

戦士「あったあった! これだっ!」

ドサッ

召喚士「凄い量だね……」

戦士「そうか? これでも最低限のモンだぞ?」

召喚士「そうなの?」

戦士「おやっさんが異常だからな。あの人は道具を選ばん」

召喚士「鍛冶屋さんで見慣れてるけど、やっぱ特殊なのか……」

戦士「そこいらの町にある工房覗いてみ。違いが一目で分かるよ」

召喚士「へぇー」

戦士「つまり、おやっさんにとってはこの量でも十分ってこった」

召喚士「そうだね。これなら何とかなりそうだね」

戦士「おっし、回収完了! ジーサン、ちょっくら借りるぜ!」

召喚士「ドワーフさん、お借りします」

戦士「おっし、そんじゃ三日月島に戻るとすっか」


216 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:04:11.92 ID:fWQvEzuxo
テクテクテク

召喚士「すみません、ありがとうございました」

西国兵長「もう宜しいので?」

戦士「ああ。必要な物はこの通り、借りて行くよ」

西国兵長「我らには無用の物ですし、どうぞご自由にお持ち下さいませ」

召喚士「それじゃ、これで失礼します」

西国兵長「もうお戻りになられるので?」

召喚士「ええ、ちょっと急ぎなもので……」

西国兵長「そうでしたか、すみません……ろくなお持て成しも致さず」

召喚士「気にしないで下さい。こちらこそありがとうございました」

戦士「そんじゃ、また!」

西国兵長「はい。三日月島の皆にもどうぞ宜しく」

召喚士「行けっ、コカトリス!」

シュイイィィィィン

召喚士「それじゃ、出発!」


217 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:04:42.26 ID:fWQvEzuxo
〜西国の城〜

ババッ

西国兵「ご苦労様であります!」

青年兵「お世話になります」

ザッ…カツカツカツ

青年兵「本国国軍副司令、青年兵です。只今、到着致しました」

ガタッ…カツカツカツ

王子「よく来てくれました。さ、どうぞ」

青年兵「失礼致します」

王子「南では激しい戦いだったようですね」

青年兵「ええ。しかし、華国の武人を筆頭に、皆々よく頑張ってくれました」

王子「次は西国の番ですね。微力なれどお力添え致します」

青年兵「何を仰います。強者揃いと名高き西国軍、期待しております」

王子「ささ、まずはお疲れであろう。こちらで食事でも致しましょう」

青年兵「ありがとうございます」


218 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:05:34.78 ID:fWQvEzuxo
カツカツカツカツ…

王子「母上、姉上。本国の方々がお見えになられたぞ」

女王「これはこれは、よくぞおいで下さいました」

王女「何もない所では御座いますが、ごゆるりと御寛ぎ下さいませ」

青年兵「これはありがとうございます。あの、女王陛下はいずこに……?」

女王「はぁ、私ですが……っ」

青年兵「そうでしたかっ、これは失礼致しました。てっきり姉妹であられるのかと……」

女王「まぁっ! お上手ですわねもうっ」

王子「気を使わんで結構ですよ、青年兵殿」

女王「あら、失礼ねぇ〜」

王女「うふふっ」

青年兵「いえ、素で間違えてしまいました。申し訳ありません……」

女王「宜しいのですよ、嬉しい間違いですからね。ふふっ」

青年兵「しかし西方の女性は皆、着こなしから細部までとてもお綺麗であられますね」

王子「それは何より。どれ……ではせっかくの機、少し催し物でも。おい、準備は出来ているか?」


219 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:06:09.09 ID:fWQvEzuxo
スススッ…ズラッ

青年兵「……っ!!」

王子「西国が誇る踊り子達です」

踊り子「宜しくお願い致します。本国の皆々様方」

国軍士官「おぉ……っ、これは美しい……っ!!」

青年兵「……」

王子「では頼む」

踊り子「はいっ♪」

宮殿の中央で露出の高い衣装を身に纏い舞い踊る、踊り子達。

青年兵ら国軍の者らは、手拍子も忘れる程、その光景に魅入っていた。

〜♪

王子「よいぞよいぞっ! それ、もっと舞え!」

踊り子「はいなっ♪」

王子の掛け声ではっと気付き、一同は慌てて酒を口に運び、またある者は手拍子を始める。

やがてゆっくりとした曲調は、テンポの早いものへと移り変わり、踊りは激しさを増す。


220 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:07:28.14 ID:fWQvEzuxo
〜♪

国軍士官「……ごくっ」

踊り子「うふふっ♪」

王子「如何ですか? 西国伝統の踊りも良いものでしょう」

青年兵「いや、何と言うか……刺激的ですね……っ」

見る者を魅了し、感情を昂らせる西国の踊りはやがて、終わりを迎えた。

〜♪

踊り子「……ふーっ」

国軍兵「いや素晴らしい! ひゅーっ!」

踊り子「ありがとうございますっ♪ それではお酒、注がせて頂きますわっ」

テトテトテト…スッ

踊り子「失礼致します〜」

青年兵「ど、どうもっ」

踊り子「西国には始めてですか?」

青年兵「いえっ、任務などで数回訪れた事はありますが……」


221 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:12:27.66 ID:fWQvEzuxo
踊り子「ゆっくりなさるのは初めてですかっ?」

青年兵「はい」

踊り子「でもぉ、せっかく来られたのにこれから戦いがあるなんて大変ですよねぇ」

青年兵「そうなんですけれど、まぁその為に来たわけですからね」

踊り子「ふふっ、確かに!」

青年兵「素敵な踊り、ありがとうございました」

踊り子「とーんでもないっ! アタイなんてまだまだ未熟ですよぉ〜」

青年兵「そんな事ないですよ。思わず見惚れてしまいました」

踊り子「あらっ、お世辞でも嬉しいですわ♪」

青年兵「いやいや、本当の事ですよ。ドキドキしちゃいました」

国軍士官「まさにですな! あんな踊りを見せられたら士気も上がると言うもの。わははっ!」

ダンサー「あーらっ、だったらも〜っとステキなダンスもあるのよぉ?」

国軍士官「!?」

ダンサー「良かったらいかがです? 町のホ・テ・ル・で♪」

国軍士官「……ごっくん!!」


222 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:13:32.27 ID:fWQvEzuxo


国軍士官「それでは私っ! 明朝には帰還致しますっ!」

青年兵「い、いってらっしゃい……」

ソソクサー

踊り子「青年兵さんも……そういうのはお好き?」

青年兵「いいいえっ! 僕は結構ですのでっ!」

踊り子「うふふっ♪ お若いのにしっかりなさってるのね〜」

青年兵「……っ」

踊り子「でもぉ、その年でお偉いさんなんでしょ? すっごいわよねぇ」

青年兵「そんな事はないですよ。陛下だって、僕よりお若いわけですし……」

王子「そうそう、僕は若いぞー。なんならお前も僕と踊り……」

王女「王子っ! 飲みすぎですわよ」

王子「……ふへぇ」

踊り子「ふふっ、あはははははっ!」

青年兵「ははははっ!」


223 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:14:25.96 ID:fWQvEzuxo
〜西国拠点〜

バシュウウゥゥゥゥ

戦士「到着ー」

召喚士「……ふーっ」

戦士「大丈夫か?」

召喚士「え、うん。大丈夫」

戦士「色々とありがとな」

召喚士「今更どうしたの?」

戦士「いや、なんかよく分からんが急に言いたくなった。はははっ!」

召喚士「戦士……」

戦士「さーて明日も忙しいし、ちゃっちゃとメシ食って寝ようぜ!」

召喚士「うん、そうだね」

戦士「明日は西方司令部に行っておやっさん達と材料の到着を待つ」

召喚士「そしたらいよいよ作業開始だね」

戦士「ああ。道具もバッチリ入手したし、問題はなさそうだ!」


224 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:15:59.19 ID:fWQvEzuxo
テクテクテクテク

召喚士「あ、魔道士さん。ただいま帰りました」

魔道士「おかえりなさい〜っ!」

ヒラヒラ

戦士「……何だその人形」

魔道士「猫さん剣士です!」

戦士「猫……? ブタかと思ったぜ」

魔道士「……ボクを侮辱すると斬り捨てるぞっ! ていていっ!」

召喚士「その人形、魔道士さんが作ったんですか……?」

魔道士「そうですよっ! それが何か?」

召喚士「い、いえ……っ。か、可愛い猫ですね」

魔道士「でしょっ!? えへへ〜っ」

戦士「そういうのはハッキリと言った方がいいぞ? 将来、尻に敷かれたくなかったらな」

召喚士「戦士っ!!」

戦士「はははっ! ほら、早く行こうぜ」


225 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/10/25(火) 18:17:40.20 ID:fWQvEzuxo
あんまり更新出来なかった…沢山レス貰ったのにすみません
それでは!ここまでにて失礼致します!ノシ


233 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/10/26(水) 00:00:52.27 ID:avnVUb1IO
青年兵は何気なく戦士のいいとこも学んでるんだな。


235 名前:NIPPERがお送りします(関東) [sage] 投稿日:2011/10/26(水) 00:39:46.51 ID:4pPvZDtAO
結婚報告何人目だ。めでたいな


236 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/10/26(水) 01:12:53.65 ID:4g5axR4AO
さすが主人公の青年兵さん



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