■戻る■ 下へ
少女剣士「ミルクは最高だね、おっさん!」剣士「ちゃんと口拭けよ」
156 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:07:44.27 ID:fhlZygyy0
剣士(どうする……!?)

剣士(今から北門に知らせに行っても、とても間に合わない!)

少女剣士「うわぁぁぁっ!」ダッ

剣士「行くなっ!」

戦士「クソガキがっ!」

ドゴォッ!

少女剣士が戦士に斬りかかるが、あっけなく蹴り飛ばされる。

剣士「しっかりしろ!」

少女剣士(痛いよ……痛いけど……)
    「大丈夫だよ、おっさん」ニコッ

剣士(嘘つけ……)

剣士(だが……こういう時こそ笑わないとな!)チャキッ

剣士「やってやるよ、盗賊団!」ニィッ

戦士「ふん、絶望で頭がおかしくなっちまったか。
   200人のうち一人で何人倒せるか……記録に挑んでみろや」


157 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:10:15.71 ID:fhlZygyy0
戦士のもとに200人の盗賊が集結する。

副首領「ボス、お待たせいたしました」

戦士「おう、ご苦労」

副首領「ボスの工作通り、街の兵はほとんど北門に向かったようですね」

戦士「南門を守るのは、あの勇敢なる剣士と嬢ちゃんだけだ。
   ヤツらを踏みつぶし……この街を地獄に変えてやれ」

副首領「はい!」

副首領「野郎ども、もう街は目の前だ!
    まずはあの剣士とガキを切り刻んでやれっ!」

ウオオオオオ……!


160 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:16:53.18 ID:fhlZygyy0
少女剣士「おっさん……!」

剣士「おまえは北門に援軍を呼びに行け!」

少女剣士「で、でも──」

剣士「行けっ!!!」

少女剣士「!」ビクッ

少女剣士「わ、分かったよ……! おっさん、死なないでね!」ダッ

剣士(今から北門に行っても、もうどうにもならんだろう……。
   せめて、おまえだけでも生き延びろよ……)


164 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:21:14.53 ID:QPWeSYGC0
賞金稼ぎと若手剣士まだー?


165 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:21:17.45 ID:fhlZygyy0
「おりゃああっ!」 「くたばりやがれぇっ!」

ズシャッ! ザシャッ!

飛びかかってきた盗賊団二人を、あっさり斬り倒す剣士。

戦士「ほう、やるじゃねえか。副首領、真正面から勝てる相手じゃねえな」
副首領「おまえたち、囲めっ! いくら強くても囲んじまえばこっちのもんだ!」

ワアァァァァァ……!

剣士を包囲するように移動する盗賊団。

剣士「くっ!」

しかし──

ズバッ!

若手剣士「若手ナンバーワンのボクが来たからには、もうご安心を」

ザシュッ!

賞金稼ぎ「やれやれ出遅れちまったぜ、情けねぇ……」

心強い助っ人が、二人現れた。

剣士(若手剣士と……コイツが賞金稼ぎか!?)


167 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:26:38.87 ID:lhfZ1zF8O
ついに来たか


168 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:27:32.37 ID:iDHNBdPYO
助っ人が来るのはやっぱり燃える


170 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:28:13.55 ID:fhlZygyy0
剣士「二人とも、どうしてここに……!?」

賞金稼ぎ「俺ァ、この盗賊団をずっと追っていたんだ。
     どんだけゲスなことをやってきたか、よォ〜く知ってるぜ。
     どんだけ一筋縄じゃいかない連中かってこともな……」

賞金稼ぎ「北門に敵が来たって聞いた時、これはワナだって直感したよ」

賞金稼ぎ「もっともボスの正体までは分からなかったがな」

賞金稼ぎ「ガハハハッ! そっちの若い兄ちゃんもそんなところだろ?」

若手剣士「えぇ、ボクもそんなところですよ」

若手剣士(ホントは私、どうしていいのかパニックになって、
     賞金稼ぎさんについてきただけなんだけどね……)

剣士「とにかくありがとう、二人とも」

賞金稼ぎ「礼はコイツら片付けてからにしてくれ。ま、厳しい仕事だがな」

若手剣士(剣士さんの前で、私が一番強い剣士だって証明してみせる!)


172 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/07(木) 00:30:30.79 ID:DG9nOw/Z0
若手剣士ちゃんが危なっかしくて見てられない


173 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:31:15.38 ID:fhlZygyy0
三人は強かった。
襲いかかる無数の盗賊団を、一歩も街に通さない。

ザシュッ! ザンッ! ズシャッ! ビシュッ! シュバァッ!

「ぐあぁっ!」 「ぐげっ!」 「ぐおっ!?」 「がふっ!」 「ぎやぁっ!」

副首領「…………!」

副首領「くそっ、たった三人になに手こずってるんだ!」

戦士(おそらくコイツらが街にやって来た兵のベスト3だろう。
   防衛団に参加しなかっただけのことはあるな)

戦士(だが──)


174 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:31:15.87 ID:yS6zcLO+0
王道っていいよね


176 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:36:52.49 ID:fhlZygyy0
団員A「オラァッ!」

ギィンッ!

若手剣士「くぅっ……!」

剣士「せやっ!」

ザシュッ!

団員A「ぐえぇ……っ!」ドサッ

若手剣士「あ、ありがとう!」

剣士「礼をいう暇があったら、敵を見ろ!」

若手剣士「はいっ!」

若手剣士(剣士さんも賞金稼ぎさんもすごい……。
     私も腕には自信があったのに、二人の方が明らかに上だわ……)

賞金稼ぎ(盗賊団に家族を殺された恨み、と心は燃えているんだが──
     年は取りたくねぇな、若い二人とちがって体がついてこねぇや!)ハァハァ

剣士(若手剣士も賞金稼ぎもよくやってくれている……。
   この二人が街にいたことを、神に感謝したいくらいだ……!
   が、いかんせん数が多すぎる!)


177 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:38:05.69 ID:04EgcF5ai
熱い展開だ素晴らしい


178 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:40:08.44 ID:fhlZygyy0
街──

少女剣士(広いなぁ、この街……)ハァハァ

少女剣士(あたしが北門まで行って戻ってくるまで持ちこたえるなんて、
     いくらおっさんが強くたって──)

少女剣士(でも応援を連れてこないと……)

少女剣士「!」ハッ

少女剣士(いるじゃない! 援軍になりそうな人が他にもいっぱい!)

少女剣士(でも、これをやったらあたしは──……!)

少女剣士(ううん、街やおっさんが大変だってのに、かまってられない!)


181 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:46:24.91 ID:fhlZygyy0
街の南門──

剣士「大丈夫か!?」

若手剣士「な、なんとか……」ハァハァ

賞金稼ぎ「余裕だぜ(ったく、年は取りたくねえな)」ゼェゼェ

三人はすでに50人以上を倒していた。
しかし、数の差は大きく、体力を大きく削られてしまっていた。

副首領「くそっ……こんなヤツらに……!」

戦士「まぁいいさ、ここまでは想定の範囲内だ」

戦士「あの若いヤツとオッサンは、もうヘトヘトだ。大して怖くねぇ。
   まだ元気そうなのはあの剣士だが、アレはおまえが片付けろ。
   今のヤツなら、おまえで十分ヤレる」

戦士「これでこの街は“詰み”だ」ニヤッ

副首領「分かりました」ザッ


183 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:49:30.18 ID:fhlZygyy0
副首領「少しはやるようだな。
    俺も我流だが剣には自信があるんだ、相手してくれよ」ヒュンッ

剣士(……手強そうだな)

ガキィンッ!

剣士と副首領の一騎打ちが始まった。

キィンッ! ガキィン! ギャリンッ!

副首領(相当疲れているな。動きにキレがない!)

ザシッ!

剣士「──ちっ!」

剣士が右肩に傷を負う。

副首領(勝てるっ! 俺たちのボスにまちがいはないっ!)

ガキンッ! ガキンッ! ガキンッ!

副首領の猛攻に、防戦一方となる剣士。

剣士「ぐっ……!」


184 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:53:23.09 ID:fhlZygyy0
他の二人も、不安そうに横目で戦いを確認する。

若手剣士(マズイ……剣士さんが……!)キィンッ

賞金稼ぎ(今あの兄ちゃんがやられたら、ここは総崩れになる。
     そうなったら、この街は終わりだ……!)ガキンッ

ギィンッ! キィンッ! ガキンッ!

副首領「この街は今日で、地図から消えてなくなるんだっ!
    さっさとくたばれっ!」

剣士「ナメるなよ、盗賊如きが……」

剣士「あの戦乱の時に比べりゃあ、この程度ピンチのうちに入らねぇっ!」

副首領「なっ……!」

ズザシュッ!

剣士の渾身の一撃が、副首領を剣ごと切り裂いた。

副首領「ぐ、ぐぞぉ……っ!」グラッ

「なんだとっ!?」 「副首領っ!」 「なんてヤツだ……!」

剣士(コイツは盗賊団の中核的な存在なハズ……これでこっちに流れが──)


186 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 00:58:05.53 ID:fhlZygyy0
ズボォッ!

突如、副首領の胸から刃が生え、剣士の心臓近くに突き刺さった。

剣士「が……っ!」ガクッ
副首領「ボ、ボス……!?」ドサッ

戦士が副首領を背後から貫き、剣士を刺したのだ。

戦士「副首領、今日までご苦労だったな」

副首領「さ、さすが、俺たちの……ボ、ス……」ガクッ

戦士「クックック、おまえはよくやってくれたよ。
   おかげで労せずして、コイツに一撃くれてやることができた」

剣士「ぐぅぅ……っ!」ヨロ…

戦士「さぁて、死にぞこないにトドメをくれてやるか」


189 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:07:08.58 ID:fhlZygyy0
若手剣士(なんてヤツなの!? 自分の仲間を盾にして……!)

賞金稼ぎ(あの兄ちゃん……あの傷じゃ、もう戦えねぇっ!)

すると──

ワアァァァァァ……!

戦士「!?」

困惑する盗賊団。

「なんだよこの声……?」 「どっからだ!?」 「街の中からだっ!」

街から大勢の領民を従えて──

剣士「こ、これは……!?」ゴフッ

少女剣士「おっさん、生きてるっ!?」

剣士「ど、どうして……!」

──少女剣士が現れた。

戦士「バカな……なんで領民が動くんだっ!?」

戦士(あのガキが領民を動かしたとでもいうのか……ありえねぇっ!
   領主でもないのに、なんで──!)


192 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:11:56.29 ID:fhlZygyy0
「街から出ていけっ!」 「俺たちをナメるなよっ!」 「これでも喰らえっ!」

「えいやっ!」 「どうだっ!」 「俺たちには領主様の娘様がついてるんだ!」

次々と盗賊団に石やモノを投げつける領民たち。

ガンッ! ゴンッ! ガスッ! ガゴンッ! ゴスッ!

「なんなんだっ!?」 「くそぉっ!」 「こんなの聞いてませんぜ、ボス!」

これに勇気づけられ、若手剣士と賞金稼ぎにも力が宿る。

若手剣士(もしかしてあの子……自分が領主の娘だってみんなにバラして──)

賞金稼ぎ(やるじゃねえか、小娘!)ニヤッ

剣士(そうか……昔からの住民なら……領主の娘の件を知ってるからな……)


193 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:13:52.12 ID:lhfZ1zF8O
あ〜なるほど


194 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:16:24.70 ID:fhlZygyy0
だが──

戦士「あんなド素人どもに呑まれてんじゃねえっ!!!
   俺たちは天下の盗賊団なんだ……皆殺しにしろっ!!!」

ウオオオオオッ!

戦士の一喝で、浮き足立っていた盗賊団も再び燃え上がる。

剣士(やはり、あの戦士を倒さなきゃどうにもならない……!
   くそっ、俺にはもう一太刀分くらいの力しか──!)


196 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:20:06.09 ID:fhlZygyy0
少女剣士「おっさん、離れてて……あたしがやる」

剣士「バ、バカ……! おまえが勝てる相手じゃ……!」

戦士(よし、あのガキを殺れば、さらにこっちが勢いづくな)
  「嬢ちゃん、村のカタキは目の前だぜぇ〜?」クイクイ

少女剣士「でやぁぁぁぁっ!」ダッ
剣士「──よせ、挑発だっ!」

戦士(くたばれっ!)

ブオンッ!

戦士「──あれ?」

少女剣士は戦士の一撃を、縮こまることでかわしていた。

少女剣士「小さいなら小さいなりの戦い方があるんだよね、おっさん!」

剣士(アイツ……冷静だった! 戦士の逆を突いた!)

戦士「し、しまっ──(懐に入られ──)」

ザンッ!


198 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:27:14.71 ID:fhlZygyy0
少女剣士は腰に一撃を浴びせた。が、致命傷にはならない。

戦士「ぐぅ、危ねぇ……! クソガキがぁっ!」

ドガッ!

少女剣士「あぐ……っ!」

強烈な蹴りが、少女剣士の腹に入った。だが、彼女は笑っていた。

少女剣士「へへ……おっさん、頼んだよ……!」
剣士「ああ!」

戦士「なっ……(連係!?)」

ズバンッ!

剣士の一閃。戦士の胸から血が噴き出る。

戦士「ぐっ……! ち、ちくしょお……!」
剣士(傷のせいで踏み込みを誤った……浅い……!)


199 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:30:15.08 ID:anAptpGSi
がんばれ


200 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:30:47.79 ID:fhlZygyy0
戦士「て、てめぇら……俺は一度後方に下がる……!
   少し時間をかけすぎた……。コイツらシカトして、さっさと街に入れっ!」ダッ

「へいっ!」 「分かりやしたっ!」 「一気にツブせっ!」

剣士(今アイツに指揮に徹せられたら、マズイ! ここで倒さないと!)ヨロ…

戦士「ぐふっ……ぐっ! そこでくたばってろ!」

ドガッ!

蹴り飛ばされる剣士。

少女剣士「おっさん、大丈夫!?」
剣士「す、すまん……千載一遇のチャンスを……!」

ウオオオオオッ!

動けない剣士たちをすり抜け、盗賊団が街に入ってゆく。

若手剣士「くそぉっ!」ズバッ
賞金稼ぎ「一人でも多く倒すんだっ!」ザシュッ

戦士「無駄だ、無駄だ。さぁ、奥にいる領民どもをブチ殺──」


201 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:34:37.81 ID:i9Ve3IyF0
!?


202 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:35:04.24 ID:gjiN9FTV0
ゴクリ………………


204 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:37:16.84 ID:fhlZygyy0
ザシュッ! ザンッ! ズブシュッ!

「ぐええっ!」 「なんだコイツら!?」 「うぎゃあっ!」

戦士「──え!?」

街に入らんとした盗賊団を、新たな集団が待ち受けていた。
──防衛団である。

領主「よくぞ持ちこたえていてくれた!」

領主「待たせてすまなかった! 北門のヤツらの掃討に手こずってしまってな!」

戦士「な……ん、で……!?」
  (なんで、俺がいないのにこんなにまとまっているんだ!?)

領主「戦士よ……みごとにしてやられたが──
   私とてあの戦乱をくぐり抜けた男、混乱する兵たちを統率するくらいは
   たやすいことだ!」

戦士「ぐうぅっ……!」

剣士(よかった……これで街は助かる……!)
少女剣士(やった……!)


205 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:40:11.54 ID:fhlZygyy0
防衛団によって、次々に盗賊団が倒されてゆく。

戦士(ち、ちくしょう……! この俺の計略が……盗賊団が!)

戦士(だが、まだ負けてねぇぞ……!)

戦士(俺さえ無事なら、いくらでもやり直せるんだ!)

戦士(ここはもう、逃げるしかねぇ……)

戦士(その前に──)

戦士(色々と予定を狂わせ、俺に傷を負わせやがった
   あの剣士とガキだけはこの手であの世に送らなきゃ気がすまねぇっ!)


206 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:42:48.32 ID:anAptpGSi
これは…


207 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:44:20.36 ID:6/CKjHSJO
死亡フラグ


208 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:44:21.17 ID:fhlZygyy0
戦士「く……たばりやがれぇぇぇっ!」ダッ
剣士「!」

剣士「うおおっ!」ブンッ

ガキンッ!

剣士が投げつけた剣を、戦士がはじく。

すると──

少女剣士「うわああぁぁぁぁぁっ!!!」
戦士「うわっ──!」

剣士(おまえを育ててくれた村の仇を……取れっ!)

ズシュウッ……!

少女剣士の剣は──戦士の喉を貫いていた。

戦士「ごぶっ……!」

戦士(ふざ、けんな……なんで俺がこんな、ところで……)

戦士「あ、がぅ……」グラ…

ドザァ……


209 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:47:18.00 ID:fJJJssUPi
支援
良い展開


210 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:47:28.76 ID:gjiN9FTV0
少女剣士ぺろぺろ


212 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:50:10.89 ID:fhlZygyy0
少女剣士「おっさん!」

剣士「や、やったな……!」

少女剣士「うん……おっさんのおかげだよ……!」

剣を捨て、剣士に抱きつく少女剣士。

賞金稼ぎ「さてと、俺たちももうひとふんばりだっ!」
若手剣士「はいっ!」

領主「リーダーがやられて、盗賊団はもはや総崩れだ!
   一気にケリをつけるぞ!」

「ボスが死にやがった!」 「ひぃ〜っ!」 「もうダメだぁっ!」

戦闘と頭脳、両面で中枢を担っていた戦士を失い、
もはや盗賊団は烏合の衆に成り下がった。

ワアァァァァァ……!





──長年に渡り人々を苦しめた悪名高き盗賊団は、ついに滅亡の時を迎えた。


213 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:50:27.29 ID:gjiN9FTV0
えんだああああああぁぁぁぁぁぁぁ


214 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/06/07(木) 01:52:39.89 ID:fJJJssUPi
いやああああああ



次へ 戻る 上へ