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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その19
- 854 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/09/16(木) 02:31:20.19 ID:xmhTZpAo
白虎長「全く…っ!あっちもこっちもぉ!」
青龍兵「隊長!!」
白虎長「今度は何っ!?」
青龍兵「左方…!奴です!!」
白虎長「……!?」
ザッザッザ…
コート男「…くっく。ようやく援軍のお出ましか」
白虎長「今度は逃がさないわよ…っ!!」
コート男「お前に私が倒せるのか?」
白虎長「何を……偉ぶって…!!」
コート男「くっく」
白虎長「今更遅いのよぉ!!」
シュイィィン…ドドオオォォォォッ!!
コート男「お前の未熟な召喚獣など…一瞬で吹き飛ばしてくれるわっ!」
白虎長がベヒーモスを召喚した直後、コート男もまたベヒーモスを召喚した。
- 855 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/16(木) 02:31:51.89 ID:xmhTZpAo
…
マジシャン「…あっちも始まったか」
北側の爆発音に耳を傾けるマジシャン。その時、東からの気配を感じ取る。
マジシャン「……来たか」
ザッザッザ
マジシャン「…よう。今日はご主人様と一緒じゃねーのか?」
魔剣士「……マジシャン」
マジシャン「ようやく二人っきりで会えたなぁ」
魔剣士「……」
マジシャン「ま、思い出話に花を咲かせるって間柄でもねぇか」
魔剣士「……」
マジシャン「相変わらずダンマリかい。変わってないねぇ」
ザッ
マジシャン「それとも…魔王の手先になって、拍車がかかったか?」
魔剣士「…俺は」
- 856 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/16(木) 02:32:30.63 ID:xmhTZpAo
マジシャン「問答無用!!」
魔剣士が身構える瞬間、マジシャンは即座に両手より光を放つ。
ドドオオォォォォンッ!!…ゴアオオォォッ!!
光は炎と氷を形成し、魔剣士めがけ一気に襲いかかる。
魔剣士「……」
ダッ!!
マジシャン「りゃあぁ!!」
魔剣士が炎を掻い潜り、氷を払いのけマジシャンへと斬りかかる。
それをマジシャンは土の壁で遮り、砕ける破片が両者の間を妨げた。
マジシャン「まだまだぁ!」
ドドオオォォンッ!!…ガカアアァァッ!!
魔剣士「…っ!」
今度は激しい稲光が魔剣士を遅い、直撃はしないもののその動きを硬直させる。
マジシャン「っらぁ!!」
その隙に間合いを詰めたマジシャンは、一気に魔剣士を背負い投げる。
- 857 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/16(木) 02:33:09.32 ID:xmhTZpAo
ブンッ!!
マジシャン「でやぁ!!」
ドドオオォォォォンッ!!…ゴオオォォォォ!!
投げ飛ばされ受け身をとる魔剣士。起き上がると同時に突風が迫る。
魔剣士「……!!」
バシュウウゥゥ!!…ゴウッ!!
マジシャン「吹き飛べおらぁ!!」
収縮した風の塊が魔剣士を押し上げ、村の西側へと吹き飛ばす。
タンッ!!
マジシャン「そんなもんか!お前の力はよぉ!!」
魔剣士「……まさか」
ヒュオッ
マジシャン「…あっぶね。流石に近距離じゃ分が悪いか…」
魔剣士「……マジシャン、俺は…」
マジシャン「黙れ!」
- 858 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/16(木) 02:33:40.36 ID:xmhTZpAo
魔剣士「……」
マジシャン「何で……何でお前がよぉ…」
魔剣士「…駄目なんだ。もう俺は俺じゃない」
マジシャン「お前一人の責任じゃねぇだろ!何で一人で背負うんだよ!」
魔剣士「…もう…やめてくれ」
マジシャン「…ああ、やめにしょう。今日ここで…終わりだ!」
魔剣士「……」
マジシャン「お前も……俺もな!」
魔剣士「…マジシャンお前、死ぬ気か?」
マジシャン「今のお前を葬るには…それしかねぇだろう」
魔剣士「……」
マジシャン「俺もお前ももう生き過ぎた。役目は終わったんだよ」
魔剣士「……そうか」
マジシャン「…お前の為にとっておいた五行だ。ありがたく受け取りな…!」
魔剣士「……マジシャン」
- 859 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/16(木) 02:34:14.87 ID:xmhTZpAo
〜最北の村、北側〜
大軍師「……全く、しつこいですね」
ネクロマンサー「あの程度のそよ風で、まさか倒せたとでも…?」
大軍師「…ふふっ、まさか。しかしながら…魔力はそこそこ失ったようですね」
ネクロマンサー「…結界石を仕込むとは…用意周到な方だ」
大軍師「…それはどうも」
ネクロマンサー「しかしね、小細工抜きで力勝負なら…どちらに分があると思います?」
大軍師「……」
ネクロマンサー「ハナっから駆け引きは捨てるべきでした。今度は真っ直ぐいきますよ」
ヒュンッ
大軍師(早い…っ!!)
瞬時の内に大軍師の後方へと回り込むネクロマンサー。
ネクロマンサー「こう見えてもね、貴方ぐらいを倒す力はあるんですよ…ククッ」
不敵に笑うネクロマンサーの見に付ける漆黒のローブ。
その奥より触手のような凶器が無数に伸び、大軍師の身体を捉える。
- 860 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/16(木) 02:34:45.53 ID:xmhTZpAo
ザシュザシュッ!!…シュバッ
大軍師「……っ!?」
ネクロマンサー「…ね、言ったでしょう?」
ドシャアァ
大軍師「…ぐ・・はっ」
ネクロマンサー「貴方のような非力な人間では到底防げないでしょう…?」
大軍師「……っ」
ザッザッザ
ネクロマンサー「…ククッ、では…殺生は好みませんが、トドメを刺させて頂きましょうか」
大軍師「……何を…」
ネクロマンサー「おやめなさい。無駄な足掻きですよ」
大軍師「…ぐあ…っ!」
ネクロマンサー「安心なさい。死しても傀儡として、すぐに生き返らせてあげますから…ククッ」
その時、ネクロマンサーの背後から飛び道具が一直線に迫る。
ネクロマンサー「何者だ…っ!?」
- 861 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/16(木) 02:35:36.54 ID:xmhTZpAo
ヒュオッ……スタッ
ネクロマンサー「……また、貴方ですか。やれやれ」
盗賊「……」
ネクロマンサー「どうあっても、私に殺されたいのですか?」
盗賊「……お前は」
ヒュバッ…ザザッ
ネクロマンサー「!?」
盗賊「…お前は兄様を…っ!」
刹那の瞬間、ネクロマンサーの真横に盗賊が立ち、腕を掴む。
ネクロマンサー(……目で…追えなかった…!?)
盗賊「……兄様を!!」
ググッ…ギリギリギリッ
ネクロマンサー「……くぅ!」
盗賊の握りしめるネクロマンサーの手首が発火する。
盗賊「……兄様の怒り、思い知るがいいっ!!」
- 864 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/16(木) 02:45:58.14 ID:xmhTZpAo
〜休載のお知らせ〜
私事ですが、昨日より遅めの夏休みを頂戴致しております!
そして本日よりちょっと小旅行へ行って参ります!
その為、土曜日ぐらいまでお休みさせて頂きます…申し訳ありません…
もしもしで頑張ろうと思えばいけそうなのですが、なにぶんバッテリーが…orz
リフレッシュ&取材(?)して帰宅後よりまた頑張ります!
毎日のご支援ありがとうございます!それでは!!ノシ
- 865 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/16(木) 03:10:06.94 ID:JTDwgEDO
おつかれ、ゆっくりやすんで100部まで頑張ってね!
- 890 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/17(金) 18:10:50.10 ID:2jhel2AO
いいじゃないか、色んな奴がいるんだ
仲良くやっていこうよ
- 893 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/17(金) 22:06:44.85 ID:iiBI91M0
ところで北の村の屯田兵の青年って
戦士の故郷の村の青年と同一人物なの?
- 897 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/19(日) 00:18:49.47 ID:4PvC42co
よく考えたら土曜日の夜に帰って来るのに土曜から再開は無理でした…
日が昇ってから更新再開致します!申し訳ありません&ただいまです!
>>893
別人です。分かりにくくてスミマセン…
支援ありがとうございました!感謝です!
- 906 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/19(日) 20:45:31.88 ID:4PvC42co
〜最北の村、南側〜
タッタッタッタッタ
魔道士「盗賊さん…いませんね」
戦士「ああ。だぶ先まで進んでるかもなぁ…」
召喚士「…ええ。無事、合流出来ているといいですけど…」
戦士「お、おい…!あれ!!」
ドドォ
左翼長「急げ!一気にバリスタを引っ張れ!!」
北方兵「せーっの!!」
タッタッタ
召喚士「左翼長さん!」
左翼長「…!?おぉ、来てくれたか!」
戦士「状況は!?」
左翼長「最北の村が交戦中だ!」
召喚士「最北の…村…?」
- 907 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/19(日) 20:46:12.45 ID:4PvC42co
戦士「…どした?」
召喚士「あの…っ、最北の村って…」
左翼長「この峠を越えればもう見えてくる」
魔道士「……召喚士さん?」
召喚士「…行きましょう」
魔道士「え、、は…はい」
ザッザッザ
戦士「…何かあったか?」
召喚士「え…?」
戦士「いや、急に険しい顔してっからさ」
召喚士「そ、そんな顔してた?ごめん…」
戦士「いや…いいけどよ。何かあったら言ってくれよ?」
召喚士「…うん。ありがとう」
北方兵「見えてきました!最北の村です!」
左翼長「よぉし!現状把握と臨戦態勢をとれ!!」
- 908 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/19(日) 20:47:11.88 ID:4PvC42co
召喚士ら三人と左翼長率いる北方軍は最北の村へと入る。
召喚士「……や…っぱり!」
魔道士「…?」
召喚士「なんとなく…分かってはいたけど…」
戦士「もしかして…!」
召喚士「……うん。俺の故郷の村だよ」
魔道士「!!」
召喚士「そうは言っても、もう随分前に滅んでしまっていたけど…」
左翼長「そうだったのか…。ここが…なぁ」
タッタッタッタッタ
北方兵「司令っ!北と東、二方面にて交戦中の模様です!」
左翼長「…来て早々、忙しないこった」
戦士「どうする…!?」
左翼長「とりあえず東をあたってくれ!俺らは北へ向かう!」
魔道士「は、はいっ!」
- 909 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/19(日) 20:47:59.44 ID:4PvC42co
左翼長「バリスタは中央で衛生兵とともに待機!上空を警戒しろ!」
バリスタ兵「了解であります!」
戦士「召喚士、行こう」
召喚士「……ああ」
左翼長「すまんな!頼んだぞ!!」
召喚士「…はい!」
タッタッタッタ
魔道士「盗賊さんとマジシャンさんも…来てますかね!?」
召喚士「…分かりません。でも、きっと近くにはいるはずです!」
戦士「…ああ。うまく合流出来ればいいがな…!」
魔道士「召喚士さん…」
召喚士「大丈夫…。大丈夫です」
戦士「……」
召喚士「故郷だからこそ、挫けてなんかいられない…!」
戦士「ああ。それでこそお前だ!」
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