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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その25
- 623 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/02/17(木) 19:08:52.83 ID:/UeaVr+Zo
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
〜第三十八部〜
- 624 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:09:23.54 ID:/UeaVr+Zo
〜数日後、本国〜
魔道士「結局、色々と寄り道しちゃいましたね〜」
戦士「まぁな」
召喚士「たまにはいいんじゃないかな?」
魔道士「戦士さんが武具に夢中になってるから〜」
戦士「お前だって香辛料買い漁ってただろ!」
召喚士「ま、まぁまぁ……」
盗賊「…全く」
戦士「人の事言えねーぞ、食い物担当」
盗賊「へ、変な担当を押し付けるなっ!」
召喚士「あはははっ!……ん、何だろ?」
ガヤガヤガヤ…
戦士「街道沿いだな。まさかまた、出兵か?」
召喚士「でも、そんな動きは全然なかったけどなぁ」
魔道士「ちょっと見てみましょうか!」
- 625 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:09:50.82 ID:/UeaVr+Zo
パッカパッカパッカ…
戦士「ごめんよ、通してくれ」
魔道士「すごい…人だかり…っ」
戦士「なぁ、何の騒ぎだ?」
男「知らんのか?殿下が出発なされるのさ!」
召喚士「出発…?」
男「南東国との同盟に赴くのさ!」
盗賊「!?」
戦士「同盟って……」
召喚士「…ついに、この時が…っ」
男「……?」
魔道士「じゃあこれで、本国と西国と東方と……」
召喚士「全ての国が一丸に……」
男「……あーっ!!」
召喚士「へ…!?」
- 626 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:10:28.71 ID:/UeaVr+Zo
男「アンタら……っ!!」
戦士「な、何だよ…っ」
ガサッ!!
男「……あ、あの…あのっあのっ」
戦士「新聞か、どれ……ん?新聞?」
盗賊「……まさか」
召喚士「!?」
男「一面にでかでかと載っている…この顔が今、目の前にいぃ!!」
召喚士「い、いや……その……っ」
男「おぉい!巷で噂の朱雀先生がいたぞぉーっ!!」
戦士「うげっ!?」
盗賊「……っ!!」
召喚士「ま、まずい…!逃げましょう!!」
盗賊「ああっ!!」
魔道士「へっ!?きゃあぁ!!」
- 627 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:10:55.54 ID:/UeaVr+Zo
タッタッタッタッタ…
盗賊「……撒いたか」
戦士「あっぶね……。勘弁してくれよ……」
召喚士「しまったな。まさかもう発行されてるなんて……」
戦士「これでうかうか、買い物も出来ませんな。朱雀センセイ!」
召喚士「やめてよ…っ。戦士だってそうじゃんか」
戦士「召喚士ほどじゃねーだろ。ある意味助かるぜ!はははっ!」
召喚士「もうっ」
盗賊「…しかし、あれでは敵わんぞ」
魔道士「ですね……」
召喚士「……ちょっと、相談しに行きましょうか」
魔道士「どこへです?」
召喚士「まぁ、今更…手遅れな感もありますが……」
盗賊「…新聞社か」
召喚士「ええ」
- 628 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:11:22.37 ID:/UeaVr+Zo
〜新聞社〜
テクテクテクテク…
受付嬢「……っ!!」
召喚士「あ、あのぉ……」
受付嬢「アポイントはお持ちですかっ!?」
召喚士「い、いえ…っ」
受付嬢「でしたら、本日手続きをなされて……後日……」
ザッ…スタスタスタ
書家「ん?ありゃあ確か……」
召喚士「出来ればその、今日中に……」
書家「いよぉ!」
召喚士「!?」
書家「アンタ、朱雀先生だよなぁ?」
召喚士「え…!?あ、ま…まぁ」
書家「…ふーん」
- 629 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:11:52.63 ID:/UeaVr+Zo
ジロジロジロ
召喚士「……あのっ」
書家「……もっとゴツイかと思ったが、女装とか似合いそうだな!くっくく!」
召喚士「っ!?」
ガシッ
書家「記者に用か?よし、案内したる。付いて来い!」
受付嬢「ちょっとぉ!?」
書家「怒るとカワイイお顔が台無しよん?くっくっく!」
スタスタスタ
召喚士「あの…肩組むの苦しいんですが……」
書家「…あっそお?じゃあこっちのかわいこちゃん達にしようかね」
魔道士「えっ!?」
召喚士「…いえ、やっぱいいです。組んでて下さい」
書家「…くっくっく!」
召喚士(……酒臭い)
- 630 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:12:19.42 ID:/UeaVr+Zo
〜報道局〜
テクテクテク
書家「ほれ、入りなっ!」
召喚士「し、失礼します……」
戦士「…この手のノリの親父は利用価値がある。ボソボソッ」
魔道士「え、ええっ。なんとなく分かる気がします…ボソボソ」
書家「おーい、記者ぁ〜」
女記者「鬼外出中っすよ!!」
正面に並ぶ机から手だけがひらひらと顔を出し、返事が聞こえた。
書家「あーん?外出だぁ?」
女記者「すぐ戻ると思うっすよ!!」
書家「編集長は?」
女記者「会議室で鬼会議中っすよおぉ!」
書家「何だよ、どいつもこいつもよ」
呆れ顔で頭を掻きながら、書家はすぐ傍にあるソファーへと寝転ぶ。
- 631 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:12:46.09 ID:/UeaVr+Zo
ドサッ
書家「まぁ適当にかけて、待っててくれや」
召喚士「はぁ」
盗賊「……」
スッ
書家「……んで、今日は何の用だ?」
召喚士「ちょっと…新聞の事で……」
書家「ああ、見た見た!納得いかねーよなぁ」
召喚士「まぁ……」
書家「あれじゃあ面白みもへったくれもありゃしねぇよ!くっく!」
召喚士「へ…!?」
書家「笑える要素が全くない!あんな記事じゃあ後々の世に残――」
ガチャッ…スタスタスタ
記者「……ただい――朱雀先生!?」
召喚士「記者さん!」
- 632 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:13:16.18 ID:/UeaVr+Zo
…
コポコポコポッ…コトッ
魔道士「ありがとうございます〜」
記者「成程、よく似たパーティーの方々がいらしたのですか」
召喚士「ええ。出来れば誤解を解きたいのですが……」
記者「お詫びの掲載をする分には構いませんが…」
盗賊「……ズズーッ」
記者「皆さんの活躍は曲がりなりにも本物ですからね」
女記者「そうそう!いちいち直すなんて鬼面倒――」
戦士「…?」
女記者「ひゃああぁぁ!?」
魔道士「えっ?えっ!?」
女記者「皆さんが朱雀先生だったのですかああぁぁ!?」
記者「知らなかったの!?ってか君…居たの?」
女記者「こ、これは鬼失礼致しましたああぁぁ!!」
- 633 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:13:43.52 ID:/UeaVr+Zo
…
女記者「記事の話題が鬼聞こえてきたので……」
書家「くっく!お前、ほんと面白い奴だな!」
記者「そうですか、以前に彼女を助けた経緯が…」
戦士「助けたっつーか、なんつーか……」
女記者「あの時は鬼助かりましたよおぉ!ありがとうございましたああぁぁ!」
戦士「あれから迷子にはなってねぇか?」
女記者「鬼バッチリっすよおぉ!何たって、泊まりこむ事にしましたからあぁ!」
書家「…やっぱお前、ただのバカだろ」
記者「と、とにかく…記事はあのままでいいと思いますよ」
魔道士「でもぉ……」
書家「いーや、俺は変えるべきだと思うぜ。もっと面白く甘美な――」
記者「先輩は黙っていて下さい!」
書家「……へいへい」
召喚士「は……ははは…っ」
- 634 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:14:21.25 ID:/UeaVr+Zo
…
記者「とりあえず、お詫びの文章は掲載しておきますね」
召喚士「すみません。お手数をお掛けします」
書家「んじゃ、下まで送るわ」
記者「悪いですよ」
書家「気にすんな。どーせ俺も帰るからよ」
魔道士「それじゃ、失礼しました〜」
女記者「こちらこそ!!また鬼来社して下さいねえぇ!!」
盗賊「…ど、どうも」
記者「また何か、情報があったら取材させて下さいね!」
戦士「……お手柔らかに頼むぜ」
召喚士「それじゃあ、失礼します」
スタスタスタ…
書家「アンタらも大変だねぇ。くっく!」
戦士「…お陰様でな」
- 635 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:14:55.15 ID:/UeaVr+Zo
召喚士「書家さんも記者なんですか?」
書家「今はフリーだ」
魔道士「フリーですか?」
書家「毎日セコセコ働くんじゃなくて、特ダネをポーンと持ち込むのよ」
戦士「ほぉ」
書家「ま、昔居たコネで出入りさせて貰ってるってワケよ」
魔道士「なるほどですね〜」
ガチャッ
編集長「おっと……」
書家「どーも」
編集長「まーたお前か!何かいいネタでもあんのか?」
書家「くっく!今は……なし!」
編集長「じゃあ帰れ、回れ右!」
書家「言われんでも帰るわい」
編集長「いいからどけっ!お客人の邪魔だ」
- 636 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:15:22.46 ID:/UeaVr+Zo
テクテクテクテク…
召喚士「あ……っ!!」
大軍師「おや、珍しい所でお会いしますねぇ」
魔道士「大軍師さん!?」
戦士「そっちこそ…どうしたんだよ…っ?」
大軍師「この度、本部へ戻る事になりましてね…」
召喚士「そうだったんですかぁ」
盗賊「…でも、何でここに?」
大軍師「…ふっふ。まぁ色々と…悪巧みですよ」
編集長「知り合いかね?」
大軍師「例の朱雀先生ですよ」
編集長「っ!?……言われてみればその顔!!」
ズイッ
編集長「……しかし新聞より優男だな。あの絵師…クビ!!」
召喚士「!?」
- 637 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:15:49.62 ID:/UeaVr+Zo
…
大軍師「では、お願いしますよ」
編集長「検閲次第ですが、こちらこそ色々と助かりましたわ」
大軍師「では、失礼します」
召喚士「それじゃ俺らも一緒に……」
ガシッ
召喚士「!?」
書家「……なぁ」
召喚士「は、はいぃ…?」
書家「アンタらさ、いずれはデカイ事するんだろ?ん?」
召喚士「デカイ事…って」
大軍師「しますよ。彼らは救世主ですからね」
戦士「そのフレーズはもういい」
書家「やっぱりか!じゃあ、ちょっくら頼みがあるんだけどよ?」
盗賊「…頼み?」
- 638 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:16:16.33 ID:/UeaVr+Zo
…
魔道士「えぇーっ!?」
戦士「俺らを…か!?」
書家「そうそう!絶対売れるって!ベストセラー間違いなし!」
召喚士「……」
書家「悪い事は書かねーからさっ!なっ?なっ?」
魔道士「ど、どうしましょう……」
召喚士「ちょっとすぐには返答出来ないですよ…っ」
書家「えー!?じゃあ分かった。こうしてくれ」
戦士「あん?」
書家「他の奴には出させないでくれ。出すなら俺が書く!どうだ!?」
戦士「いや、ハナっから出すつもりもねーよ……」
召喚士「う、うん……」
書家「くっく……そりゃ良かった!んじゃまたな!」
魔道士「……さ、さようならー」
- 639 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:17:18.59 ID:/UeaVr+Zo
…
大軍師「いやはや、新聞社というのは賑やかな所です」
召喚士「大軍師さんも始めてですか?」
大軍師「先日、初めて訪れましたよ」
魔道士「そうなんですか〜」
大軍師「私の場合、どちらかというと訪ねられる立場なので……」
召喚士「なるほど…」
大軍師「しかし、朱雀先生も一躍、時の人ですねぇ」
召喚士「まさかあんな大々的に載るとは思いませんでしたよ……」
大軍師「良い事ではありませんか。国軍付として我々も有難い話ですよ」
盗賊「……」
大軍師「それで、次はどうなさるおつもりで…?」
召喚士「思うところはありますが、まだ確定ではありません」
大軍師「何か話し難そうな事のようですねぇ」
召喚士「…すみません」
- 640 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 19:17:59.04 ID:/UeaVr+Zo
大軍師「いえ。では私はこちらですので」
召喚士「あ、はいっ」
魔道士「お疲れ様でした!また…!」
テクテクテクテク…
戦士「何だ?話し難そうな事って……」
召喚士「うん。次に行く所をずっと考えてたんだけど…」
盗賊「…どこか…あるのか?」
召喚士「……お腹空いたね。食事でもしながら話そうか」
魔道士「そうしましょっか!」
戦士「だな。ついでにワークショップも回っておくか」
召喚士「うんっ!それじゃ俺は日用品の買い出しに行ってくるよ」
魔道士「私も行きますーっ!」
戦士「そんじゃ俺と盗賊がワークショップだな」
盗賊「…ああ」
召喚士「それじゃ、1時間後にここで!」
- 641 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/02/17(木) 19:19:21.84 ID:/UeaVr+Zo
投下中に他部署の人が「鬼やばい」とか「鬼便利!」とか連呼してて焦った…
では失礼致します!ご支援感謝感謝!ノシ
- 644 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/17(木) 19:57:59.19 ID:udiy3VHCo
@鬼読者
A鬼バレてる
B鬼偶然
- 649 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/02/17(木) 23:16:25.91 ID:E81QrbEDO
あれ?
書家の出番あれだけなん?
あと、北で見つかった物が気になるわ。
占い師が反応したってことは…いや、書き込むのはやめとこう。
とにかく、毎日>>1乙!超乙!鬼乙!
- 652 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/18(金) 06:56:38.29 ID:TGFK5cnZo
おい…なんかキモいのが来たぞ…
キモ…
( メ^ω^)_/\_
クノ*゚ー゚イチ U) (゚、゚ ソン (^ν^) ……
| U | U| と ノ /l_l\
u-u u-u u-u l <........
`なんだあいつ…
懐かれちゃったよ、どうしよう
うぜぇ…
お守りなどごめんだ!! 無視しろ無視…
∧∧ 一人で十分だ!!
(ω・` ) \(^ν^)/ ( メ^ω^) 付いて来んなよー…
| U l_l (U ノ
u-u / \ u-u
クノ*゚ー゚イチ なんなのあいつ…
(U ノ
`u-u'
あいつの師匠もぼっち拗らせて死んだんだって〜クスクス
('A`) ・・・・・・ドウモンクン・・・・・・トモダチニナレソウ
- 655 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/18(金) 18:12:09.42 ID:YVo5ddWzo
〜郊外、あぜ道〜
テクテクテク
皇太子「……」
右大臣「どうかなされたか?」
皇太子「いや、たまにはのんびりと歩くのも、悪くないものだ」
右大臣「うむ……」
皇太子「しかし、何も右大臣が直々に同行せずとも良かったものを」
右大臣「知己がおってな。南東国へのコンタクトもし易い」
皇太子「そうか」
右大臣「それに、エリートを王宮へ残した方が、色々と都合が良いのでは?」
皇太子「……流石だな。もう把握しているのか」
右大臣「総司令より一報貰ってな」
皇太子「そうであったか」
右大臣「殿下へ、例の件を話した……と」
皇太子「……」
- 656 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/18(金) 18:13:20.27 ID:YVo5ddWzo
ザッザッザッザ
皇太子「他に知る者は?」
右大臣「おらぬ。全て私と陛下……そして……」
皇太子「左大臣は関わってないのだな?」
右大臣「無論」
皇太子「ならば、この件は胸の内に秘めておこうではないか」
右大臣「殿下、私は……」
皇太子「構わぬ。事情が事情故にな……」
右大臣「……」
皇太子「ん?エリートも知らぬという事か?」
右大臣「勿論。あやつの事じゃ、知れば……」
皇太子「そうか。だからお前はエリートに……」
ザッ
皇太子「……おや、偶然…ではなさそうだな」
右大臣「此度の護衛じゃ。二人では心細かろうと想ってな」
- 657 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/18(金) 18:14:12.46 ID:YVo5ddWzo
皇太子「頼もしい限りだね」
ザッザッザ
天才「ちーっす。此度は殿下の護衛が務められて、光栄でありまーす」
皇太子「……はははっ。思ってもいない事を」
天才「しっかし、何とかならんのかその格好はよ」
皇太子「……?どこからどうみても一介のワーカーではないか」
天才「どーこにんな新品高級装備で固めたワーカーがいるんだよ!」
皇太子「……そうか。しまったな」
天才「やれやれ、何のためにカモフラってんだか……」
皇太子「仕方ないな。これは手土産にでもするとして……」
天才「途中の街で適当に揃えろ。見繕ってやる」
皇太子「流石、プロは違うね」
天才「お前がアマちゃんなだけだろ、世間離れ」
右大臣「さてと、ひとまず船で港街まで向かうぞ」
皇太子「うむ、行こうか」
- 658 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/18(金) 18:14:53.99 ID:YVo5ddWzo
〜本国、食事処〜
戦士「東方司令部!?」
魔道士「何か…ありましたっけ?」
盗賊「……まさか」
召喚士「ええ、青年兵くんに例の事を伝えようかと」
魔道士「……っ」
戦士「だがよ、あそこは左翼の巣窟だぞ?ヘタに行けば怪しまれないか?」
召喚士「そうなんだ。だから何かしら理由が欲しいんだよね」
盗賊「……」
戦士「青年兵に伝えるだけじゃなくて、何か理由があればなぁ……」
魔道士「理由ですかぁ……どうしましょう?」
盗賊「…何かあるか?」
召喚士「ないんですよね…それが……」
戦士「それじゃどうしようもねぇな」
召喚士「うん…」
- 659 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/18(金) 18:18:29.03 ID:YVo5ddWzo
魔道士「でも、早く伝えてあげないといけませんよね…?」
戦士「だからよ、その為の口実がないんだろ?」
魔道士「う〜ん……」
召喚士「仕方ない。自力が無理なら……」
盗賊「…他力か?しかしどうやって……」
召喚士「誰かに便乗するか…もしくは……」
盗賊「…頼む、か。…誰が信用出来るのだ?」
戦士「この前も言ったけどよ、隊長は信用出来ると思うけどな」
魔道士「大軍師さんも大丈夫じゃないですか?」
戦士「確かにさっきの様子からすると……」
召喚士「……」
魔道士「召喚士さんは誰かいますか?」
召喚士「国軍ではありませんが…強いて言うならばエリートさんですかね?」
魔道士「なるほど…っ」
召喚士「殿下の側近であるエリートさんなら信用はおけると思いますが…」
- 660 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/18(金) 18:19:11.20 ID:YVo5ddWzo
戦士「あとは?」
盗賊「…司令かな」
魔道士「司令って、総司令さんですか?」
盗賊「…ああ。だが…確信を持てるわけではないな」
召喚士「…?」
盗賊「……とりあえずそんなものか」
戦士「出来れば国軍の人間は避けたいところなんだがな…」
召喚士「あとはうまく口実を作るしかないね」
戦士「だな。明日にでも本部へ行ってみようぜ」
魔道士「はいっ!」
盗賊「…うまく…タイミングが合えばいいな」
召喚士「そうですね…」
戦士「さーて、ぼちぼち宿へ戻るかね」
魔道士「はーいっ!盗賊さん、戻ったらすぐにお風呂ですよーっ!」
盗賊「……!?」
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