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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その11
474 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/07(日) 17:08:40.02 ID:sn5Q/5Io
こんにちは。パソコンから異音が…不調です
直しつつ書いてますので、後でまとめ読みして下さい!すいません!


475 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 17:08:50.84 ID:sn5Q/5Io
幼女「うわぁ……広いぃ〜!」

テッテッテ

魔道士「幼女ちゃん!走ると危ないよーっ」

盗賊「…先に身体洗おうか」

幼女「うんっ!!」

コシュコシュ…ニュルニュルッ…

魔道士「はいっ!後は流して…お湯に浸かりましょー!」

幼女「おーっ!…ざばぁーん!!」

盗賊「うわ…っぷ!…はははっ!」

幼女「……」

魔道士「…どうしたの?」

幼女「…あたし…幸せだなぁ…って」

盗賊「………」

魔道士「…よーし!寝るのも三人で寝よっか?」

幼女「……うんっ!!」


476 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 17:09:03.87 ID:sn5Q/5Io


魔道士「気持良かったぁ〜!」

幼女「うんっ!」

盗賊「…それじゃ…寝ようか」

幼女「寝ましょうー!幼女ちゃんおいでっ!」

幼女「はい。よい…っしょ」

盗賊「…違うぞ。…幼女ちゃんは…真ん中」

幼女「え…でも…っ」

魔道士「三人で川の字になって寝よっ?」」

幼女「…う、うん」

ゴソゴソッ…モゾッ…

盗賊「…どうした?」

幼女「あ…ありがと。盗賊お姉ちゃん、魔道士お姉ちゃん…」

魔道士「ううんっ!気にする事なんて全然ないよー!エヘヘ!」

盗賊「…そうだぞ。…さぁ休もう…おやすみ」


477 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 17:09:13.69 ID:sn5Q/5Io
〜次の日〜

テクテクテク…

幼女「おはようございます」

戦士「おう!元気いっぱいだなっ!」

魔道士「はいっ!ねぇー?」

幼女「うんっ!」

召喚士「…?」

盗賊「…さて行くか」

召喚士「この先は確か…獣道でしたね」

戦士「ああ。ゴブリンとスライムがいたっけな?」

召喚士「まぁ脅威ではないとけど、一応警戒はしないとね」

盗賊「…だな」

召喚士「それじゃ戦士と盗賊さん、前衛をお願いします」

戦士「おう、任しとけ!」

盗賊「…行こう」


478 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 17:09:23.03 ID:sn5Q/5Io
ザッザッザッザッザ…

召喚士「……」

戦士「不気味なくらい静かだな…」

盗賊「…ああ」

召喚士「なんだろうね。魔物の気配が全然ない…」

魔道士「良い事じゃないですか?」

召喚士「まぁ…そうですけど…」

オーク「魔物…住んでなさそうです」

戦士「ま、いないならいないに越した事はねぇや」

召喚士「……そうだね」

魔道士「さぁ…あとちょっとですよー!頑張りましょうっ!」

幼女「はぁい!」

オーク「が、頑張るです!」

召喚士「うん…!」

一同は山中の獣道を抜け、剣士の村へと辿り着いた…。


479 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 17:09:32.42 ID:sn5Q/5Io
〜剣士、故郷の村〜

戦士「着いた―!!」

召喚士「久々だねぇ!」

幼女「…ここ…が…」

盗賊「…良い所だろ?」

盗賊は幼女の頭を撫で、村を見渡す。

幼女「……うん。みんな楽しそう…!」

召喚士「えぇと…剣士さんは…」

テクテクテク…

召喚士「……あっ!!」

召喚士は前方を歩く女性に声をかけ手を振る。

召喚士「弓使いさーんっ!!」

弓使い「…!!召喚士…さんっ!?」

魔道士「わぁっ!お久し振りですーっ!!」

盗賊「…お久し振りです!」


480 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 17:09:44.49 ID:sn5Q/5Io
一同は歩き、弓使いの元へ近寄る。

弓使い「みんなも元気そうで何よりだわ!」

戦士「何とか頑張ってます!ははっ!」

召喚士「あの…剣士さんは…?」

弓使い「あぁ、彼ならもうすぐ帰ってくると思うわ」

召喚士「そうですか…」

弓使い「うちで待ってましょう…!」

召喚士「あ…その前に…」

戦士「墓参り…しねぇとな…」

弓使い「……ありがとう」

魔道士「いえ…っ」

幼女「…?」

盗賊「…一緒に…お祈りしてあげて」

オーク「オ…オラもするです…っ!」

一同は墓参りを済ませ、家へと案内される。


481 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 17:10:00.21 ID:sn5Q/5Io
〜剣士の家〜

弓使い「そう…。そんな事が…」

弓使いは紅茶を注ぎながら、話を熱心に聞く。

魔道士「ええ…」

召喚士「それで…幼女ちゃんをこの村で…」

幼女「……」

弓使い「この村は孤児の村…。もちろん問題ないわ」

幼女「…!」

弓使い「幼女ちゃんはいいの?こんな田舎…」

幼女「いいのっ!」

弓使い「…!?」

幼女「あっ……この村が…いい」

魔道士「…幼女ちゃん…!」

弓使い「ありがとう…!大歓迎よっ!」

幼女「うんっ…よろしくお願いしますぅ!」


491 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 22:33:17.01 ID:sn5Q/5Io
召喚士「ところで剣士さんはどちらに…?」

弓使い「狩りに出かけているわ。もうじき帰ると思うけど…」

召喚士「そうでしたか…」

弓使い「最近はこの辺りも魔物が減って狩りも楽になったわ」

盗賊「……」

戦士「そういや来る時も魔物は皆無だったな…」

魔道士「ええ…」

召喚士「なんでまた急に……」

ガチャッ…

剣士「ただいまー、ん…お客さんかい?」

弓使い「あ、おかえりなさいっ!」

スタスタスタ…

剣士「…!!」

召喚士「どうも…!お邪魔してます!」

魔道士「お久し振りですーっ!」


492 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 22:33:28.51 ID:sn5Q/5Io
剣士「…召喚士さん…?それに皆さんも…!!」

剣士は驚きの表情を見せるが、その顔はすぐに笑顔へと変わる。

剣士「お久し振りです!皆さん元気そうで!!」

戦士「剣士さんこそ…!

剣士「戦士くん…!その様子だと更に腕を上げたみたいだね!」

盗賊「…ご無沙汰です」

剣士「盗賊さん!盗賊さんも一段と強くなってるね…!」

召喚士「分かる…もんですか?」

剣士「普段からずっと一緒だときづかないけど……」

盗賊「……」

剣士「たまに会うからこそ、その変化に気づける事もあるんだよ」

魔道士「なるほどー…」

召喚士「奥が深いですね…」

剣士「あ、ところで今日はどうしたんだい…?」

召喚士「あっ、そうだ…。実はですね……」


493 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 22:33:40.44 ID:sn5Q/5Io


剣士「……」

剣士は口に手を当て、召喚士の話を聞く。

剣士「…なるほど」

召喚士「どう…でしょうか?」

剣士「いや、この村は勿論大歓迎さ…」

魔道士「良かった…」

召喚士「あの…何か?」

剣士「ん…?あ、いや…」

盗賊「…?」

剣士「じゃあ早速、村長の所へ行こうか!」

魔道士「はいっ!」

幼女「よろしく…おねがいします!」

剣士「じゃあ行きましょう…!」

召喚士「はい」


494 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/07(日) 22:33:50.36 ID:sn5Q/5Io
〜村長の家〜

村長「よく来てくれましたな…!」

召喚士「こちらこそ…あrがとうございます」

村長「なに…。この村はこういう所ですからな…」

剣士「……」

幼女「あ、あの…、よろしく…お願いしますっ!」

村長「こちらこそ!よろしく…!」

幼女「あ、あのっ…これ…」

幼女は荷袋から紙包みの箱を村長へ手渡す。

村長「…?」

幼女「つ…つまらない…っものですが!」

村長「…?はっ…ははは…ははははっ!」

幼女「……へ?」

村長「いやいや…良く出来た子だな…!はははっ!」

剣士「幼女ちゃんは偉いね!…あははっ!」


495 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/07(日) 22:40:57.06 ID:sn5Q/5Io
>>483
神IDワラタww
ダメだ…PC全然直らず…。リカバリかけます…orz
本日はこれにてすいません…woo
ご支援ありがとうございました!ノシ



〜次回予告〜

占い師「剣士の村を訪れた召喚士達は…」

占い師「幼女を預け、南へと旅立つ…!」

占い師「そして遭遇する新たな出会いと別れ…」

占い師「次回、第97話【男の戦い】」

占い師「この次も、サービス、サービスゥ!」


507 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:28:46.52 ID:dENOxuUo
魔道士「お土産だって自分で考えたんですよー?」

盗賊「…な?」

幼女「うん」

召喚士「では、お願いします」

村長「相分かった…。そうだ、剣士よ…」

剣士「はい」

村長「お主の所で一緒に暮らしてはどうだ」

剣士「私の家…ですか?」

村長「うむ。新しい家を用意するまでの話じゃが…」

剣士「いや…私は構いませんが…」

剣士は幼女をちらりと見る。

幼女「私は…一人でも…」

剣士「そういうわけにはいかないよ…でも…」

召喚士「…?」

剣士「僕らがちゃんと…面倒を見れるのか不安で…」


508 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:28:55.40 ID:dENOxuUo
村長「…その為じゃよ」

剣士「…?」

村長「おぬしらもそのうち親になるのだ。練習じゃよ練習!」

剣士「…は、はぁ。頑張ります…!」

幼女「よろしくお願いしますっ!」

幼女は深々と頭を下げる。

剣士「こちらこそっ!!」

それを見た剣士は同様に深く頭を下げる。

戦士「年齢的にも親父…って感じかな」

召喚士「見た目は見えないけどね…ははっ」

剣士「幼女ちゃんは何歳…?」

幼女「8歳です」

剣士「…そっか。20離れてるから…親子だね」

魔道士「良かったね!幼女ちゃんっ!」

幼女「はいっ!」


509 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:29:03.63 ID:dENOxuUo
村長「今日は泊まられて行くんじゃろ?」

盗賊「…え?いや…どう…だろ」

召喚士「…お邪魔に…ならないですか?」

剣士「何を仰います。大歓迎ですよ!」

村長「幼女ちゃんの歓迎会もしなくてはのぉ…」

戦士「そういう事なら…遠慮なく!」

召喚士「…そうだね」

剣士「じゃあ幼女ちゃん。うちへ戻ろうか!」

幼女「は…う、うん!」

テクテクテク…

村長「皆様は我が家の離れをお使い下され…!」

盗賊「…ありがとうございます」

召喚士「お言葉に甘えて…失礼します」

村長「夜になったら中央広場へお越し下され」

魔道士「はいっ。ありがとうございます!」


510 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:29:12.54 ID:dENOxuUo
〜夜、中央広場〜

戦士「うお…っ、盛り上がってるなぁ!」

魔道士「子供も沢山でカワイイーっ!」

盗賊「…ふふっ」

テクテクテク…

召喚士「お待たせしました」

村長「おぉ!ささっ、こちらに…」

村長は一同を上座へと促す。

召喚士「いやっ…僕らは端で…」

村長「主役が寂しそうな顔をしておられますぞ?」

四人は村長の脇に座る幼女を見つめる。

幼女「…うぅ」

戦士「その格好…着替えたのか!?」

魔道士「…カ、カワイイー!」

盗賊「…うん…うん!」


511 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:29:26.88 ID:dENOxuUo
クルッ…ヒラヒラッ…

幼女「どう…かな?」

召喚士「人形みたい…」

盗賊「…かわいい!」

テクテクテク…

弓使い「あり合わせの材料だけどねー」

弓使いが背後から酒を手に顔を出す。

魔道士「弓使いさんが作ったんですか!?」

弓使い「うん、まぁね。はい…お酒っ!」

戦士「お、すんません!」

トクットクットクッ…

召喚士「器用ですね…。市販のものかと…」

弓使い「こう見えても弓使いですから…!器用なのよっ」

召喚士「なるほど…!失礼しました。はははっ!」

弓使い「うふふっ!」


512 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:29:38.35 ID:dENOxuUo
テクテク…

剣士「こんばんは!」

召喚士「剣士さん!」

剣士は召喚士の横へと座り、酒を注ぐ。

召喚士「ありがとうございます」

剣士「いや。こちらこそ…」

召喚士「…?」

剣士「毎日平和に暮らしていると…忘れてしまいそうで…」

召喚士「……」

剣士「皆が…頑張ってる、戦ってるんだって事…」

召喚士「…剣士さん」

剣士「だから、たまに来てくれると刺激になるよ!」

召喚士「…俺なんかでよければいつでも…!」

剣士「ははっ!ありがとう…!」

召喚士「いえっ!」


513 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:29:48.46 ID:dENOxuUo


召喚士「そういえば剣士さん……」

剣士「ん…?」

召喚士「さっき何か考え事してましたよね…?」

剣士「……ああ」

召喚士「あの…なにか?」

剣士「いや、幼女ちゃんの話ではないんだ」

召喚士「…?」

剣士は子供と戯れるオークを見つめる。

剣士「ちょっと…こっちへ」

召喚士「…は、はい」

テクテクテクテクテク…

剣士「…召喚士くん」

召喚士「…はい」

二人は広場を離れ、人気のない木陰に立つ。


514 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:30:01.48 ID:dENOxuUo
剣士「さっきの話の…続きなんだけど」

召喚士「はい」

剣士「…友好的な魔物がいるって話」

召喚士「…なるほど。そっちの事ですね?」

剣士「……うん」

召喚士「…いますよ。…人間に友好的な魔物は」

剣士「…そうか」

召喚士「それが…何か?」

剣士「ん、あ…いや…」

召喚士「…?」

剣士「明日また話すよ…ごめん。今日は楽しもう…!」

召喚士「あ、はい…!」

剣士「さぁ、戻ろうか」

召喚士「…はい」

二人は再び広場へと足を進める。


515 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 15:30:10.87 ID:dENOxuUo


少年「ねぇねぇ!これ剣でしょ!見せてぇ〜!」

戦士「こらぁ!引っ張るなってっ!」

オーク「あははは!!」

弓使い「それでね、凄いんだって!」

魔道士「へぇーっ!」

盗賊「……な、なるほどっ」

少女「幼女ちゃん!これおいしいよっ」

幼女「…ありがとう!」

召喚士「…いいですね」

剣士「ええ…」

召喚士「この笑顔をいつまでもずっと…」

剣士「覚えてますか…?」

召喚士「はい。人の力…ですよね?」

剣士は召喚士の顔を見て、ニッコリと微笑む。

召喚士もまた、剣士の顔を見てニッコリと微笑んだ。


516 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/08(月) 15:36:10.58 ID:dENOxuUo
こんにちは!100話はオマケ予告なので、
あまり気にしなくていいですよー。1日1話くらいな計算です

サブタイもあまり深い意味はてかエヴァのタイトルも
結構使い終えちゃったなぁ…


517 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 17:28:36.88 ID:dENOxuUo
〜次の日〜

魔道士「幼女ちゃん…それじゃあね」

幼女「うん。ありがとうございました…!」

魔道士「……っうぅ」

戦士「今生の別れじゃないんだから。何で泣くんだよ…」

盗賊「……元気でな」

幼女「ありがとう。盗賊お姉ちゃん…」

盗賊「!!………グスッ」

戦士「だからさぁ…」

弓使い「じゃあ、気をつけて…!」

召喚士「はい。ありがとうございます」

村長「またいつでも来なさい」

戦士「ありがとうございます!んじゃっ!」

幼女「みんな…元気でねぇ!!」

召喚士「幼女ちゃんもね!またっ!!」


518 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/08(月) 17:28:47.41 ID:dENOxuUo
幼女「……」

召喚士「幼女ちゃん…?」

幼女「…ほん…っとに…ありがと…」

盗賊「……」

幼女「…みっんな…!ありがと…っ!」

魔道士「幼女ちゃん…っ!」

幼女「だからまた…っ!きっと…またっ!」

オーク「お元気で!さよならです!」

魔道士「ひぐっ…!うぅ…!!」

幼女「おねえちゃぁん!」

魔道士は幼女を強く抱きしめる。

魔道士「またねっ!絶対だからねっ!!」

幼女「うん…っ!うんっ!!」

戦士「全く…。大げさなんだよなぁ」

戦士「でも…気持ちは分かるよ!」

戦士「……まぁな!」



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