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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その27
- 563 名前:NIPPERがお送りします [sage saga]
投稿日:2011/04/08(金) 18:13:14.50 ID:ZhNx7enKo
既に投下したのかと思った…何ぞこの流れ…!?
あ、いやレスが付く事は嬉しき事です!感謝!↓続き
- 564 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:14:05.95 ID:ZhNx7enKo
左大臣「……ぐっ!」
右大臣「左大臣、これで殿下の意思も分かったであろう?」
左大臣「……あァ、分かった分かったァ」
エリート「……」
左大臣「良かろう、ならばァ……明日、ケリを付けようではないかァ」
右文官「勝ち目はないぞ!無駄な事は慎む事だな!」
左大臣「どうかなァ?」
エリート「……?」
左大臣「まぁいい、では戻るとするかァ。行くぞ、左文官」
左文官「……っ」
左大臣「どうしたァ?早くせんかァ」
左文官「…………」
左大臣「貴様ァ……」
左文官「私は……長きに渡り、貴方に付き従って参りました……」
左大臣「……」
- 565 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:14:34.17 ID:ZhNx7enKo
左文官「陛下や王家に不義を働く結果と相成ろうと、貧しき者も豊かに……」
皇太子「……」
左文官「皆が平和に暮らせる国造りを、経済をと……」
エリート「……」
左文官「それが……魔物と通じて?限られた富裕層の利権?」
右大臣「左文官。これが現実だ」
左文官「私は……何の為に……」
ガクッ…クシャッ
左文官「陛下は私を……こんなにも信頼してくれていたというのに……っ」
皇太子「左文官、お前に非はない。お前は正しいと思った道を進んだだけだ」
左文官「殿下……っ」
右大臣「全ての元凶はこやつよ。誤った標識を示していた左大臣、貴様がな」
左大臣「……」
右大臣「貴様こそが選民思想の上におけるファシズムそのものではないか!」
左大臣「勝手に吼えるが言いわァ」
- 566 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:15:01.72 ID:ZhNx7enKo
右大臣「……」
左大臣「戦う事しか脳のない堅物共にはァ、所詮、その程度の発想だなァ」
エリート「貴方は分かっておらぬ」
右大臣「本気で魔物が人間との共存を望むと、約束を守ると思っているのか?」
左大臣「……あァ?」
魔道士「……いますっ!」
皇太子「……?」
魔道士「確かに、良い魔物さんも沢山います……」
左大臣「……フッハハハァ!王女、貴女は私の――」
魔道士「でも、みんな……魔王はそうじゃないって言ってます」
左大臣「!?」
魔道士「だから、みんなが仲良く暮らすには、魔王を倒さなくちゃいけないんですっ!」
左大臣「く……っ!」
魔道士「その為に……みんな頑張ってるんじゃないですかっ!」
右大臣「王女の申す通りよ。貴様はいい加減、舞台から降りるが良い」
- 567 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:15:56.25 ID:ZhNx7enKo
左大臣「……どいつもこいつも、勘に触る連中よ」
ザッ
左大臣「明日だァ!全ては明日、ケリを付けてくれるわァ!!」
カツカツカツカツ…
魔道士「……っ」
皇太子「魔道士、よく言ってくれた」
魔道士「まだ震えが……止まりませんよ……っ」
エリート「しかし左大臣は何故、あれ程までに強気なのか……」
右秘書官「何か切り札でも持っているのだろうか」
右大臣「そんな生易しいものではない」
エリート「……と、言いますと?」
右大臣「議会の投票数で我らが優位なのは間違いない」
右文官「……っ」
右大臣「どうすれば防げると思う?至ってシンプルな発想だ」
エリート「ま……まさかっ!?」
- 568 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:17:27.82 ID:ZhNx7enKo
右大臣「……そうだ。実力行使で、消すつもりよ」
右秘書官「――!?」
社長「お、おいっ!私はどうなるっ!?」
院長「いやだっ!死にたくない……助けてくれぇ!!」
双子父「……っ」
エリート「今日は王宮内から出ない事です。その上で……」
右大臣「改めて、良いかな?」
ザッザッザ
ジュニア「ハッハ、我らのお役目は要人の護衛!」
眼鏡「やるしかないね」
賢者「……ふぅ」
院長「た、頼む!金ならあるっ!!幾らでも出すぞ!!」
ドクター「父さん、いい加減にして下さい」
院長「……っ」
ドクター「見苦しいにも程があります」
- 569 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:18:22.33 ID:ZhNx7enKo
ジュニア「ともかく、ここにいる限りは、我らがお守り致しますよ」
双子父「任せて……宜しいのか?」
エリート「功績ランク2位の眼鏡殿」
眼鏡「……どうも」
魔道士「功績ランク3位のジュニアさん。あの再来のマジシャンさんの息子ですっ」
ジュニア「おぉ!?ナース姿もいいねぇ……魔道士ちゃん!ハッハ!」
右大臣「そして魔道学校学園長の孫である賢者」
賢者「……ふぅ」
皇太子「これだけの面子が揃っている。まず心配は要らないだろう」
社長「たっ、頼むぞ!」
ジュニア「へいへい」
エリート「……しかし」
ジュニア「今の内に左大臣を……ってか?」
エリート「……」
ジュニア「気持ちは分かるが人間同士はなぁ……。それに、その役目は……」
- 570 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:19:47.58 ID:ZhNx7enKo
ザッザッザ
左大臣「……っ」
〜左大臣の屋敷〜
左翼官「……お帰りなさいませ」
左大臣「……どけ」
ドンッ…ザッザッザ
左翼官「……っ」
左大臣「何だァ?何か文句でもあるのかァ?」
左翼官「……左大臣様、もう……打つ手は……っ」
左大臣「あァ!?私に意見する気かァ!!」
左翼官「そのような事は……」
左大臣「ならば下がれいっ!」
左翼官「左大臣様っ、最早勝ち目は御座いませぬ!もうやめましょう!」
左大臣「何ぃ……?」
左翼官「魔物の手を借りてまで、そこまでする必要は御座いませぬ!」
- 571 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:20:16.48 ID:ZhNx7enKo
左大臣「……貴様ァ、知っておったのかァ」
左翼官「私は、経済機関へ勤めて、かなりの月日を過ごしました」
左大臣「……」
左翼官「新人の頃より国在り方など、貴方様より多数……勉強させて頂きました」
左大臣「何が言いたい?」
左翼官「世界が正しい方向へ進むのであれば、魔物の力を借りる……」
左大臣「……」
左翼官「多少の事には犠牲も止む無し。そう言い聞かせ……慕って参りました」
左大臣「だからァ、何が言いたいのだァ!」
左翼官「しかし左大臣様、ここ最近の政策はいき過ぎておると思われます」
左大臣「ならばァ、どうしろと言うのかァ!?」
左翼官「ここは再び時機を……」
左大臣「黙れぃ!!」
左翼官「っ!!」
左大臣「もう……後には退けんのだァ!!」
- 572 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:20:54.21 ID:ZhNx7enKo
左翼官「……っ」
左大臣「……もう良い、下がれ」
左翼官「左大臣様、私は……」
左大臣「下がれと言っておるのだァ!!」
左翼官「……っ」
左大臣「そして、二度と顔を見せるなァ」
左翼官「――っ!?」
左大臣「貴様はァ、今日限りでクビだァ」
左翼官「…………」
左大臣「今すぐ立ち去れぃ!!」
左翼官「……失礼……致します」
クルッ…ザッザッザッザ…
左大臣「……馬鹿者めがァ」
ザッザッザ…カツカツカツカツ
左大臣「……っ!?」
- 573 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:21:53.00 ID:ZhNx7enKo
屋敷内地下。かつて戦士が囚われた私設牢獄の更にその先、
やや開けた、薄暗い部屋が広がっている。
ザッザッザッザ
かつてこの屋敷を建てた主は王家を支える貴族であった。
おそらくは貯蔵庫などにでもつかわれていたのであろう。
左大臣「……」
そのひっそりと佇む空間は、彼らにとって好都合そのものであった。
フワッ…ストッ
ネクロマンサー「……」
左大臣「貴様ァ、今更何をぬけぬけとやってきたァ!?」
ネクロマンサー「仰ってる意味が分かりませんが」
左大臣「殿下と王女が逃亡したのだァ!何故、追っ手を差し向けて暗殺せなんだァ!」
ネクロマンサー「……計画外だからですよ」
左大臣「……何だとぉ?」
ネクロマンサー「そんな想定外の事に、貴重な部下は割けませんよ」
- 574 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:22:33.32 ID:ZhNx7enKo
左大臣「何をほざいておるかァ!お陰こっちは――」
ネクロマンサー「何か、勘違いしておりませんか?」
左大臣「……あァ?」
ネクロマンサー「指揮者は、貴方ではないでしょう?」
左大臣「何だと……っ」
ネクロマンサー「所詮、ただの一奏者。大人しく演じておれば良いものを」
左大臣「この私を……愚弄するかァ!!」
ネクロマンサー「身勝手な行為で次々と下手を打ち……」
スッ…ザッザッザ
ネクロマンサー「とうとう、洗礼を与えた貴重な人間までも失い……」
左大臣「……ぐ……くっ!」
ネクロマンサー「貴方、どう責任を取るおつもりです?」
左大臣「まだだァ、まだ間に合う!」
ネクロマンサー「ほぅ」
左大臣「直ちに駒をぶつけろ!要人共を消すのだァ!」
- 575 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:23:28.72 ID:ZhNx7enKo
ネクロマンサー「……」
左大臣「分からぬかァ?明朝、議会を起こす。当然、現状の数では敗北必死よ」
ネクロマンサー「……でしょうね」
左大臣「しかしだァ、議決権のある要人を消してしまえばァ、票は減る!」
ネクロマンサー「それで、殺せ……と?」
左大臣「そうだァ。可決さえしてしまえばこっちのものよ!!フッハハハァ!!」
ネクロマンサー「駒……ねぇ」
左大臣「可決さえしてしまえばこっちのもの。しかし否決されればァ……」
ネクロマンサー「終わり、ですか」
左大臣「ここが正念場だァ。何が何でも防ぐのだァ」
ネクロマンサー「それで、貴方は何を為さるのですか?」
左大臣「……?」
ネクロマンサー「まさか、お一人……手を汚さぬつもりではないでしょうねぇ?」
左大臣「……何をしろと言うのだァ?」
ネクロマンサー「……洗礼を受けなさい」
- 576 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:24:33.61 ID:ZhNx7enKo
左大臣「何……?」
ネクロマンサー「いい加減、貴方も魔族化しなさい、と申したのですよ」
左大臣「……」
ネクロマンサー「魔族に忠誠を誓ったのでしょう?」
左大臣「忠誠?私は魔王と共に歩むと申したのだァ」
ネクロマンサー「それがどういう意味か、当然……分かっているでしょうね?」
左大臣「私に……魔族になれと申すのかァ!?」
ネクロマンサー「……ククッ、どうしようもないお人だ」
左大臣「あァ?」
ネクロマンサー「他人には手を汚させて、自分はそ知らぬ顔……」
スゥッ
ネクロマンサー「そんな暴挙、許されるとでも?」
左大臣「よ、寄るなァ……っ!!何を――」
ピトッ
ネクロマンサー「この魔石に私がね、少し魔力を送るだけでいいんです」
- 577 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:25:01.08 ID:ZhNx7enKo
左大臣「――!?」
ネクロマンサー「既に研究は……完成段階になる。ククッ」
左大臣「きっ、きさ――」
ピリッ!!
左大臣「――!!」
ネクロマンサー「ようこそ、魔族の世界へ」
左大臣「……ッ」
ネクロマンサー「では、後は頑張ってください」
左大臣「待てっ!!」
ネクロマンサー「……それともう一つ」
左大臣「……?」
ネクロマンサー「そこの人間、始末した方が良いですよ?」
左大臣「な……っ!?」
バッ!!
格闘家「っ!!」
- 578 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:25:34.83 ID:ZhNx7enKo
左大臣「貴様ァ……見ていたなァ!?」
ネクロマンサー「では、私は失礼しますよ。ククッ」
左大臣「待てっ!その者を始末せんかァ!?」
ネクロマンサー「ご自身でやられたらどうです?私は忙しいのですよ」
フワッ
左大臣「待てっ!!……くっ!!」
ザッ
左大臣「貴様ァ、どうやって入り込んだァ!?」
ジャキッ…フォンッ!!
ネクロマンサー「――!?」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
ネクロマンサー「何者です?不意打ちとは言え、一撃で私の腕を斬り落とすとは……」
ザッザッザ
天才「……ハーッハッハッハ!!俺様を知らんとはモグリにも程があんぞ?」
格闘家「師匠っ!!」
- 579 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:26:10.99 ID:ZhNx7enKo
左大臣「まだ蝿がいたかァ……」
天才「どこから入っただぁ?魔物が入れるような家に人間様が入れねぇわけねーだろ」
ネクロマンサー「やれやれ。余計な事をするとこれですよ」
スゥッ
天才「逃がすかぁ!!」
ババッ!!
ネクロマンサー「逃げますよ。ここでは力も使えないですからねぇ」
フオンッ…サアアァァァァ…
天才「……ちっ」
格闘家「……っ」
天才「何をボサっと突っ立ってやがる!!」
格闘家「!?」
天才「早く証拠持って、本部へ向かえ!!」
格闘家「は、はい」
タタッ
- 580 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:26:54.06 ID:ZhNx7enKo
左大臣「逃がすかァ!!」
ザッ
天才「おぉーっと、ここは通行止めだ」
左大臣「……ッ」
天才「通りたければ、この俺様を倒していきなっ!!」
左大臣「…………」
天才「……おいおい、リアクションしろよ。この台詞、言ってみたかったんだぜ?」
左大臣「どいつもこいつも……人をコケにしやがってえぇ!!」
天才「おら、かかってきな」
左大臣「使えぬ人間、使えぬ魔物……懲り懲りだァ」
天才「お前、本当に馬鹿だな」
左大臣「……」
天才「てめぇが手綱握ってたつもりなんだろーがよ」
左大臣「……」
天才「所詮、利用されてた駒だったって話だよ。気付いてんだろ?認めろよ」
- 581 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:27:33.50 ID:ZhNx7enKo
左大臣「ウガアアァァァァ!!」
天才「俺だってなぁ、人間相手にはやりたくねぇんだ」
左大臣「グッフウウゥゥゥゥ……」
天才「魔族化出来んだろ?してみろよ。おら、かかって来いよ」
左大臣「……そこまで言うのならばァ、見せてやるさァ!!」
天才「よぉし、それでいい。この刻を……ずーっと待ってたぜ」
左大臣「……グアアァァァァ!!」
ゴキッ!!…ベキベキベキィ!!…ズグググッ
天才「おほぉ」
左大臣「グ……ガガアアァァァァーッ!!」
天才「オーク……じゃねぇな。ま、とにかくお前にピッタリな豚のバケモンだわ」
左大臣「フッシュルルウウゥゥゥゥ」
ズシイイィィン
左大臣「コロス……コロス!!」
天才「そりゃあ、こっちの台詞だぜぇ!!ハーッハッハッハ!!」
- 582 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:28:12.14 ID:ZhNx7enKo
〜国軍本部、副司令室〜
副司令官「……」
フワッ
副司令官「……あまり、こちらには顔をだして欲しくないものですね」
ネクロマンサー「ククッ、就任のご挨拶がまだでしたので。総司令官殿」
副司令官「まだ正式な辞令は出ていませんよ。それに……」
ギィッ…カツカツカツ
副司令官「総司令になれば、総司令室へ移らなくてはいけません」
ネクロマンサー「あそこは結界石で固められていますからねぇ」
副司令官「貴方も顔を出せなくなりますよ」
ネクロマンサー「……まぁ、本国へ来るのもこれが最後でしょう」
副司令官「終わりですか?」
ネクロマンサー「どこかの馬鹿が好き勝手暴れたせいで、内部崩壊は頓挫しました」
副司令官「……」
ネクロマンサー「あとは貴方にかかっていますよ」
- 583 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:28:48.31 ID:ZhNx7enKo
副司令官「王宮が終息する今、軍部を混乱させるだけで手一杯ですよ」
ネクロマンサー「……おやおや、随分と弱気な」
副司令官「ご先祖様、もはや内通は困難な状況となりつつあります」
ネクロマンサー「……全く、仕方ないですねぇ」
副司令官「まもなく私も、合流させて頂きたいと思います」
ネクロマンサー「……致し方ないですね」
副司令官「後片付けを済ませ次第、向かわせて頂きますよ」
ネクロマンサー「……ククッ。それではお待ちしておりますよ……魔王城でね」
副司令官「はい」
ネクロマンサー「やはり貴方はいい。私の地を引く者の事だけはありますよ」
副司令官「ありがとうございます」
ネクロマンサー「では、ヨロシク」
副司令官「はっ」
スゥッ
副司令官「…………」
- 584 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:29:59.13 ID:ZhNx7enKo
〜左大臣の屋敷〜
天才「……」
左大臣「ブ……グアアァァァァ!!」
ズドオオォォォォンッ!!
左大臣「……グウゥ」
天才「冗談だろ?」
左大臣「……ウ……ガアアァァァァーッ!!」
ドズウウゥゥゥゥンッ
天才「お前……本当に戦う気があんのか?」
左大臣「グウウゥゥ……」
天才「こんな雑魚に何人もの人間が踊らされて……」
左大臣「……コロスゥ」
天才「命を吸われて……死んでいったんだよなぁ」
左大臣「コロスウウゥゥ!!」
天才「情けなさ過ぎて……反吐がでらぁ!!」
- 585 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:30:56.18 ID:ZhNx7enKo
ザッ…ビュオンッ!!……ザシュウウゥゥゥゥ
左大臣「ギアアァァァァーッ!!」
天才「こんな雑魚、五行を使うまでもねぇ」
左大臣「目が……目ガアアァァァァーッ!!」
天才「その程度でガタガタ言ってんじゃねぇぞコラァ!!」
ヒュオッ……ザシュウウゥゥゥゥ!!
左大臣「ギヒヤアアァァァァ!!」
天才「お次は……左腕ぇ!!」
ドズンッ!!…ブシャアアァァァァ!!
左大臣「ヒ……イギッ、痛イイィィィィ!!」
天才「まだだ、楽には死なせねぇ」
チャキッ
天才「両腕の次は……両脚いってみようかぁ!!」
ザシュッ!!
左大臣「グブウウゥゥゥゥーッ!!」
- 586 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:31:47.22 ID:ZhNx7enKo
ドゴォッ!!…ザンッ!!
左大臣「ガ……ブゥ」
ドッシャアアァァァァ
天才「貴様に利用された人々の痛み、こんなモンじゃあねーぞ」
ザスッ
左大臣「モッモオォ許シ――」
天才「あぁ!?」
ザシュッ!1
左大臣「ウガアアァァァァ!!」
シュウウゥゥゥゥ
天才「魔族化ももう限界か?収縮してんぞ」
左大臣「も……やめ……」
天才「最後に問う。死にたくなければ答えろ」
左大臣「……ウ……ウゥ」
天才「内通者はてめぇと副司令と、残りは誰だ?」
- 587 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:32:24.60 ID:ZhNx7enKo
左大臣「……ショ……ウカンシノ、オトコ……」
天才「……名前は?」
左大臣「……」
天才「――!?ほぉ、なるほどなぁ」
左大臣「頼ム……タスケ――」
ドズゥッ!!……バシュンッ!!
左大臣「テ――――」
ガクッ
天才「……助ける、わけねーだろ」
チャキッ
天才「……これで準備は整った」
ザッザッザ
天才「いよいよ、始めるとするかねぇ。ハーッハッハッハ!」
野望を内に秘めたまま、左大臣はこの世から姿を消した。
暗躍し続けた巨悪の最後は、実に呆気ないものであったと言う……。
- 588 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/08(金) 18:32:54.50 ID:ZhNx7enKo
〜国軍本部、会議室〜
青年兵「……本当ですか!?」
格闘家「これが証拠の写真です」
隊長「ちゃんと撮れてんだろうなぁ?」
格闘家「多分。不器用なんで何とも……」
青年兵「すぐに博士の元へっ!」
国軍兵「ははっ!」
タッタッタッタッタ
隊長「それで、左大臣は?」
格闘家「おそらく師匠が……カタを付けるでしょう」
男隊員「生け捕らねぇのか?」
隊長「もはや生かしておく価値はなかろう。泳がせて炙りだしきったからな」
青年兵「……写真の現像が終わり次第、確認作業に入ります」
女隊員「はいッス!!」
青年兵「左大臣様がクロと確定の後、屋敷へ踏み込みます!」
- 593 名前:NIPPERがお送りします(福岡県) [sage] 投稿日:2011/04/08(金) 19:45:05.08 ID:2BeW0ALAo
>>1乙
召喚師の男ってまさか…
- 594 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/08(金) 19:47:13.30 ID:DRrRGrODO
>>1乙っす
左大臣ざまぁ
- 601 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 00:29:22.91 ID:mTiMm7QAO
召喚男の該当者が思いの外多くて狙いが定まらない…
とりあえず青龍先生の爺は除外なのかな?
もう何を信じたらいいのかわからないや!
- 607 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 02:46:08.75 ID:fEl6wDEDO
オークじゃない豚みたいなアンデットてなんだ?
一瞬アークデーモンかと思ったけどあれは悪魔だしな
- 608 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:04:17.48 ID:JXnmJxFDO
>>607
ジブリ繋がりでポルコロッソさんとか…
キャラ的に違うよなww
単純に左大臣の内面の醜さが反映されて
豚の様な醜悪な外見をした魔物へと変貌したんじゃないかな?
- 632 名前:NIPPERがお送りします(長崎県) [] 投稿日:2011/04/10(日) 16:52:30.34 ID:ox/DZ3VNo
もともとVIPだし雑談自体が迷惑なわけじゃないと
ニコ厨みたいなのが毎度毎度気持ち悪いノリなのがどうもね
いっそコテでもつけてくれりゃNGしやすいのに
- 633 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/10(日) 22:42:15.42 ID:6AUk8/z+o
ニコニコなんざ知ったこっちゃないし気にもならんが
お前みたいな、ニコ厨が云々と因縁付けてスレ汚す奴が迷惑
- 637 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/10(日) 23:32:42.57 ID:w4WVq/9i0
ここまでは春厨の提供でお送り致しました
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