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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その11
- 121 : ◆1otsuV0WFc [saga]
:2010/02/02(火) 16:36:36.00 ID:MrMGduoo
大将「流石に多少は堪えたわ…」
北方司令「…く…くそ」
オーク「あ…あわわっ!!」
大将「者共…。我に続け…!」
大将の強さを再認識したトロル達が、
再び一斉に息を吹き返す。
トロル「うおおぉーっ!!」
タタタッ…シュンッ!!……チャキッ
大将「…あん?」
先頭を駆けるトロルが突如その場に倒れる。
召喚士「……な…なにが」
魔道士「召喚士さん!動かないでっ!」
ザッザッザッザッザ…
マジシャン「よぉ、朱雀先生」
魔道士「マ…マジシャンさん!!」
- 122 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 16:36:45.44 ID:MrMGduoo
召喚士「…貴方も…え、援軍に…?」
マジシャン「あーあ…。雨もヒドくなってきやがった」
マジシャンは上空を見上げ、手をかざす。
スタッ
女剣士「…おい、サボるでない」
召喚士「こ、この方は…?」
女剣士「女剣士です。どうぞよろしく」
召喚士「ど…どうも」
マジシャン「強力な助っ人…かな?ハッハ!」
女剣士「さて……」
タンッ…
女剣士は刀を構え、再びトロルの群れへと走りこむ。
ザンッ!!…バシュッ!!…ドスッ!!
戦士「な…何だあいつ!?」
盗賊「…刀?」
- 123 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 16:36:52.79 ID:MrMGduoo
戦士「おっと、こっちも援護だ!」
盗賊「ああ!」
ザッザッザ…
マジシャン「げぇ。なんかヤバそうなトロルがいんなぁ…」
北方司令「や…奴が大将だ…」
マジシャン「…はいはい。やりますよ、やりゃいいんでしょ」
召喚士「あいつには…魔法が……」
マジシャン「マジかよ…。勝ち目ないじゃん…」
オーク「…うぅ…っ」
マジシャン「どうしたもんかねぇ…ハッハ!」
ザッザッザ…
大将「ぬぅん!!」
バギャアァッ!!
女ワーカー「きゃあぁっ!!」
ワーカー「くっそー!数は優位だが…アイツを止められねぇ!」
- 124 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 16:37:00.06 ID:MrMGduoo
ヒュオッ…ザクゥッ!!
戦士「こいつらまで息吹き返しやがって…!」
盗賊「…はぁ…はぁ…!」
トロル「囲むぞ!コイツら疲れ始めてやがる!」
盗賊「!!」
戦士「…どうした?」
バッ!!
盗賊「…来たぞ」
盗賊は背後を振り返り、微笑む。
戦士「…!!」
ザッザッザッザッザ…
召喚士「来ましたよ…。切り札が…!」
北方司令「……おぉ!!」
ザッザッ…ジャリッ!!
魔法剣士「……待たせたな」
- 125 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 16:37:07.26 ID:MrMGduoo
魔道士「ご無事で何よりですっ!」
魔法剣士「あと…これだけか」
マジシャン「お前さん確か…北関の…」
魔法剣士「……」
マジシャン「火行と水行使えんだよな」
魔法剣士「…好んで使っているだけだ」
マジシャン「ハッハ!ともかくだ…」
召喚士「……?」
マジシャン「お前さん、ちょっと力を貸してくれや」
魔法剣士「毛頭そのつもりだ」
マジシャン「頼りになるぜ!ハッハッハ!」
召喚士「な…何を…?」
マジシャン「んー?まぁ見てろって…!」
魔法剣士「……」
マジシャン「ヒーローは遅れてくるもんだ!…ってな!」
- 126 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 16:37:56.81 ID:MrMGduoo
ザッ!!
マジシャンと魔法剣士は並び立ち、大将を見つめる。
マジシャン「とにかく一撃、全力で一撃をブチ込め」
魔法剣士「……分かった」
魔法剣士は両剣を左右に構える。
マジシャン「おい!戦士ーっ!!」
戦士「…!?」
マジシャン「あのデカブツ、なんとか動きを止めてくれや」
戦士「俺が…?」
マジシャン「お前以外に誰がいるんだ。燃えるだろ?」
戦士「!!ああ…。たまんねぇな!」
マジシャン「…頼んだぜ」
大将を睨むマジシャンの顔から笑顔が消える。
魔法剣士「……」
マジシャン「よぉし……。行くぞっ!!」
- 128 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/02(火) 17:30:06.34 ID:daluFYAO
やっぱ召喚士達と上位ランカーじゃ
格が違うな
纏ってるオーラが違う
- 130 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 17:56:06.63 ID:MrMGduoo
ダッ!!
トロル「何だ!?させっか!!」
盗賊「!!…食い止めるぞ」
ワーカー「おうっ!」
大将へと向かう三人に気付いたトロルが後を追うが、
前衛のワーカーと国軍が行く手を遮る。
剣兵長「止めろぉ!!」
剣兵「うりゃあーっ!」
ガキィン!!…チュインッ!!
お父「……」
トロル「ガアアァァ!!」
お父「ふんっ!!」
お父は迫るトロルを掴み上げ、次々と放り投げる。
ガシィッ!!……ブンッ!!…ゴシャアァッ!!
盗賊「…頼んだぞ、戦士!」
- 131 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/02(火) 17:56:25.50 ID:9uOxEiUo
上位ランカーが活躍してると、なんかこっちまで悔しい気持ちになる
- 132 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 17:56:27.72 ID:MrMGduoo
タッタッタッタッタ…
マジシャン「散るぞ!」
魔法剣士「……」
ババッ!!
マジシャンと魔法剣士は左右に分かれ、
戦士を中央に並走する。
大将「三人で事足りるのかぁ?」
大将は右手で斧を振りかぶり、一気に降ろす。
グワァッ……ゴオォッ!!
戦士「…親父…やれるよなぁ!」
戦士は巨大な斧の一撃に十字槍を合わせ、
いなすように払い落とす。
大将「なにぃ……!?」
マジシャン「しなやかな…いい動きだ!」
大斧は空を切り、そのまま地面へと叩きつけられた。
- 133 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 17:57:25.90 ID:MrMGduoo
ズズウゥンッ!!
戦士「うおおりゃあぁっ!!」
戦士は隙間の空いた脇腹へ、十字槍を突き刺す。
シュンッ!!……ドスゥッ!!…ズブッ…
大将「…ぬ…ぅ…!!」
戦士「これでも…ダメか」
戦士は勢いよく突き刺した槍を押し込むが、
大将は少し後方へ引きずられるのみに留まる。
ガシッ!!
大将は刺さる槍を手で掴み、引き抜こうと試みる。
大将「この程度で……」
ザッ…
魔法剣士「上出来だよ…」
魔法剣士は二本の剣を重ね合わせ、大将を斬る。
よろめいたその巨体を吹き飛ばすには容易な一撃である。
- 134 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 18:05:22.69 ID:MrMGduoo
ザシュウゥッ!!…ドシャッ…バシャアァッ!!…
吹き飛び倒れる大将を二人が追う。
マジシャン「よくやった!!」
魔法剣士「いい一撃だったぞ…!」
タンッ!!
戦士「へっ…雨のお陰だよ。…くそっ!」
戦士は槍を拾い上げ、悔しそうに二人の背中を見つめる。
マジシャン「頼んだぜ!ハッハ!!」
魔法剣士「…ああ」
魔法剣士は返答とともに、両手に力を込める。
その手は柄を強く握り締め、光り輝く。
大将「…く…っそぉ!いてぇ…!?」
バシャッ…ノソッ…
大将がふらつきながら起き上がると、
その眼中には魔法剣士の姿が映った。
- 135 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/02(火) 18:17:42.62 ID:MrMGduoo
魔法剣士「はあぁーっ!!」
飛びかかる魔法剣士の両剣が大将を左右から挟みこむ。
その太刀筋に合わせマジシャンは左から懐へ潜り込んだ。
マジシャン「……ふー」
マジシャンは一呼吸つくと両手を前に突き出し、
光り輝く掌を大将へそっと向ける。
マジシャン「死んだらすまんなっ!!」
魔法剣士「!?」
マジシャン「五行合体っ!!」
大将「なな…なに…ぃ!?」
ドドオオオォォォンッ……
魔道士「な…何っ!?」
召喚士「……!?」
北方司令「…バカな!…五行…合体!?」
その場にいる全ての者が、天高く昇る白い光の柱に目を向けた。
- 136 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/02(火) 18:19:08.99 ID:MrMGduoo
すいません。ここまでにて!
今日はちょっと夜来れないかも…?です!
ご支援ありがとうございました!それではまた!ノシ
- 140 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/02(火) 18:36:31.32 ID:GFxhhcDO
魔法剣士かっこよすぐる…
これで4位だと?
- 142 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/02(火) 18:49:27.66 ID:YXHfeQAO
マジシャンSUGEEEEEEEEEE
普段おちゃらけてるせいで再来の大魔道士だということを忘れてしまうから困る
- 145 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/02(火) 20:39:22.27 ID:HtuWQCIo
魔法剣士かわいそすぎるだろwwww
マジシャンもそこまでやるなら何やるか教えとけよww
- 146 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/02(火) 21:12:34.87 ID:g2HM3dI0
このままじゃ戦士は上位ランカーに追いつけそうにないなー
斧が完成しても、それじゃなんか武器に頼ってるみたいだ…
- 159 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/02(火) 22:45:47.61 ID:A35S5OA0
ルール上3行合体はあると思ってたけど
すっとばして5行とはな
- 167 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/02(火) 23:56:30.45 ID:n/HFtTco
伸びすぎワロタwwでもこういうの嫌いじゃないです!
すいません。今日は夜分お休みで…いや、オマケだけ!
それでは、お休みなさいです!ノシ
>>161-162
盗賊「が、頑張れよっ!!」
魔道士「きっと受かりますから!魔法をかけておきました!エヘヘ!」
〜オマケ(リクナンバー:10スレ>>980)〜
召喚士「コカトリス!どうか私に新たな召喚獣を…!」
シュイィィン
コカトリス「…いいだろう」
召喚士「ほ、本当ですか!?」
コカトリス「お前に召喚獣を与えよう」
召喚士「お…お願いしますっ!」
コカトリス「全ての召喚士獣よ、そして全ての生命よ、彼に力を与えたまえ。」
召喚士「ち…力が湧いてきた!これで新たな召喚獣がっ!」
コカトリス「召喚士、これでお前も…」
シュイィン
グリフォン「私だ」
コカトリス「お前だったのか」
グリフォン「また騙されたな」
コカトリス「全然気付かなかった」
グリフォン「私の勝ちだな」
コカトリス「私の負けだ」
グリフォン「暇を持て余した」
コカトリス「召喚獣の」
グリフォン「遊び」
コカトリス「遊び」
- 170 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/03(水) 00:22:20.40 ID:BP5GUIAO
ミノタウロスって下位種族なのかとどんどん不安になる
だってあいつの登場シーンはラディッツ並に絶望的だったんだぜ
それを色んな人の力だけど倒せた召還士達がトロルに歯が立たないとか…
まぁどっちが上とか神話系全く詳しくないんだけどね!
てか、ワーカー優秀なのに国軍微妙すぎワロタ
もっと頑張れ国軍!もっと頑張れ国軍!
- 172 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/03(水) 07:45:23.82 ID:KYDhgUSO
>>170
魔法が効くか効かないか、とか
単品かセット品か、みたいなかんじじゃない?
ミノ…やたら強いが、魔法が効く。単騎で登場
トロロ…ミノほど強くないが、魔法が効きづらい。数がいるので、戦略も一応使う
- 173 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/03(水) 09:01:20.26 ID:r0FV4oUo
火→×←水
│\ /│
│ 土 │
│/ \│
木→×←金
このAAを元にして考えると五行合体は
まず火×木と水×金の二行合体を片手で1つずつ作って土をその間に混ぜるって事が必要だな
相当難しそうですね
- 187 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/03(水) 15:04:27.15 ID:q5fvrUSO
槍ってどうやって持ち運ぶの?手に持つイメージしかないんだけど
- 189 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/03(水) 15:12:10.38 ID:.p7ae6DO
持ちはこぶ時は雷切は腰、斧と槍は各々背中のイメージ
- 190 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/03(水) 15:46:35.49 ID:y3dv/igo
ふくろ(笑)にいれとけばいいじゃない
- 191 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/03(水) 15:49:30.14 ID:V6LiZL.o
実際に斧や槍を持ち運んでたら動き難くてしょうがないな
- 192 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/03(水) 15:57:51.96 ID:2zBi/LAo
こんにちは!今日もバタバタしてて…すいませんです!ノシ
うおーいっぱいレスがあるーありがとうございますー!!
移動の時は戦士と召喚士がデカイリュック背負って、
盗賊が小さめのリュックと手荷物、魔道士がトロリーバッグ…
みたいなイメージですかねぇ。深くは考えてないです。すいません
戦闘中は、例えば今回なら必要最低限の物のみ持参で、
武器なんかはオークが最後尾で管理ってとこですかね
あと槍は肩に担いで荷袋ぶら下げたりとか…
あとあと…ええと…なんかよく分からなくてすいません…
とりあえずRPGって本当に便利ですよね!↓続き
- 193 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/03(水) 15:58:08.51 ID:2zBi/LAo
ドオオォォォォ……
白く眩い光はそのまま細くなり、天へと昇り消えた。
オーク「…わ…わわ…っ!」
召喚士「…五行……合体…!?」
北方司令「その名の…通り…さ…ごふっ…!」
魔道士「北方司令さん!?」
北方司令は介抱する魔道士を左手で制する。
召喚士「まずい…!行けっ!シービショップ!!」
シュイィン
召喚士はシービショップを召喚し、治療を試みる。
召喚士「…な、なんとか…!!」
北方司令「…構…うな。戦いに専念を…!」
幼女「……!!」
召喚士「死なせてたまるかっ!誰も…もう誰も…!」
魔道士「……召喚士さん」
- 194 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/03(水) 15:58:21.01 ID:2zBi/LAo
オオオォォォ…
盗賊「…魔法…?」
トロル「……大…将!?」
お父「……」
戦士「…何が…起きて…!?」
戦士は突如目の前に現れた光に呆然とする。
徐々に薄れゆく光の中から二つの物影が浮かぶ。
ジャッ!!…
マジシャン「…なかなかの魔力だ」
魔法剣士「……っく!」
両者は向かい合い着地し、片膝をつく。
魔法剣士「はぁっ…はぁっはぁ…っ!」
マジシャン「残りカスのまで搾り取っちまったな…」
魔法剣士(何だこれは…!?俺の二行に三行合体…?)
マジシャン「ハッハ!疲労困ぱいみてぇだな…!!」
- 195 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/03(水) 15:58:30.44 ID:2zBi/LAo
マジシャンは立ち上がり、魔法剣士に手を差し伸べる。
魔法剣士「…その言葉、そっくり返すぞ」
魔法剣士は差し出された手を握り、起き上がる。
フラァ…
マジシャン「おっとぉ…。確かにな…ハッハ!!」
マジシャンは震える両膝を押さえ、声高に笑う。
魔法剣士「…何をした?」
マジシャン「……分かってる顔してっけどな」
魔法剣士「しかし…だ、大丈夫なのか…?」
マジシャン「五行を一人で放てば、確実に死ぬ」
魔法剣士「……」
マジシャン「それを二人で放てば死ぬ事はない」
魔法剣士「それにしても魔力の調整だって…」
マジシャン「まずはあっちを何とかしようや…」
その前方では両軍が争いを一時やめ、沈黙が流れる。
- 196 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/03(水) 15:58:41.86 ID:2zBi/LAo
トロル「大将が…消えた!?やられたのか…?」
ワーカー「すげぇ…!なんだよあれっ!!」
トロル「ど、どうすんだ…?」
一匹のトロルが虚ろな表情で呟く。
トロル「どうするったって……」
ザッ……ザッ…ザッ…
ワーカー「チェックメイトだな!!」
ザッ…ザッ…ザッ
オーク「!?」
ゾクゥッ!!
盗賊「!!」
盗賊が突如振り向き、マジシャンと魔法剣士を見る。
召喚士「…?」
マジシャン「っ!!」
魔法剣士「何か来るっ!?」
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