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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その39
916 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:32:57.55 ID:11nH79ESo


魔道士「それじゃ、お邪魔しました〜!」

おかみ「頑張ってくるんだよ」

召喚士「はい。行ってきます」

 テクテクテク……

おかみ「……」

鍛冶屋「戦士くんもだけど、召喚士くん……凄い覚悟だったね」

おかみ「うん……。あんな強い主張を言うような子じゃなかったのにね」

鍛冶屋「5年もずっと戦ってきたんだ。強くなったんだよね」

おかみ「みんな、無事帰ってくればいいんだけどね」

鍛冶屋「帰ってくるよ。彼らを見ていると、そういう気にさせられるもの」

おかみ「……そうだね」

鍛冶屋「さてと、こっちもその為に頑張らないとね」

おかみ「手伝うよ。間に合わせなきゃ意味ないもんねっ」

鍛冶屋「やははっ、そうだね」


917 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:33:34.91 ID:11nH79ESo
〜師匠の家〜

師匠「……何だよ」

マジシャン「お主、なかなかやるな! なんつってな、ハッハ!」ザッ

師匠「てめぇと遊んでる暇はねぇんだよ」

 訪ねてきたマジシャンを見る事もなく、師匠は目を瞑ったまま座禅を続けている。

マジシャン「あと1週間だぞ?」

師匠「何? もうそんなにか」

マジシャン「どんだけ瞑想してんだおめーはよ」

師匠「てめぇと違って、やるときゃうやる男なんでな。がははっ」

マジシャン「はぁーっ!? まぁいい、そろそろ行かねぇか?」

師匠「あ?」

マジシャン「地獄だよ。他の連中が来る前に、露払いしとかにゃよ」

師匠「それもそうだな」スッ……ドサッ

マジシャン「……?」

師匠「足が痺れた。手ぇ貸してくれ」


918 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:42:09.43 ID:11nH79ESo
〜本国、中央広場〜

戦士「なぁ、覚えてるか?」

盗賊「ん?」テクテク

戦士「ここで初めて会った時の事」

盗賊「……ああ」

戦士「当時、俺はソロワーカーでさ、故郷を飛び出して10年……限界を感じてた」

盗賊「……」

戦士「これ以上先へ進むには、1人の力じゃ無理だってな」

盗賊「……うん」テクテク

戦士「色んなパーティー募集の張り紙を見てさ。前衛募集してるとこ、片っ端から訪ねたよ」

盗賊「……」

戦士「どこもかしこも、経験の浅い奴はお断りだって突っぱねられたっけか」

盗賊「……うん」テクテク

戦士「そんで、途方に暮れてた折、お前らに会えたんだ」

盗賊「……うん」


919 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:43:21.02 ID:11nH79ESo
……――

戦士『よう、パーティー募集……まだしてっか?』

召喚士『えっ!? あっ、も……もちろん!』

魔道士『おっ、お願い出来ませんか!?』

戦士『いや、情けない話……俺も断られてばっかでな』

魔道士『!?』

戦士『26の戦士で、ソロ経験しかない奴じゃ未熟だとさ。まったく……』

召喚士『そ、それじゃあ……』

戦士『おう! 俺の名は戦士。ぜひ一緒に組んで欲しい!』

召喚士『もちろん! 喜んで!!』

魔道士『あ、ありがとうございますっ!! エヘヘ!!』

戦士『前衛は俺に任せてくれっ』

召喚士『はいっ! こちらこそ!』

魔道士『二人とも後衛だったので頼もしいですっ!』

――……


920 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:44:23.26 ID:11nH79ESo
戦士「あん時、巡り合えなければ……今の俺はなかった」

盗賊「……」

戦士「盗賊やあいつらのお陰で、俺は強くなれた、ここまでこれたんだ」

盗賊「……うん」テクテク

戦士「今更だけどよ、感謝してるぜ」

盗賊「うん。私もだ」

戦士「そういやお前は何で、パーティー組もうと思ったんだ?」

盗賊「私は……」

戦士「……?」

盗賊「未知の国で心細かったから」

戦士「そっか」

盗賊「それに……」

戦士「それに?」

盗賊(……言えないよ。戦士の後ろ姿が兄様に似ていたからだなんて)

戦士「……?」


921 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:45:10.32 ID:11nH79ESo
……――

盗賊『……』

戦士『おう! よろし――』ビクゥッ!!

召喚士『!?』

戦士『な、何だお前!? いきなり……』

盗賊『………ゴニョゴニョ』

戦士『あ……? な、何だって?』

盗賊『……そ……その』

戦士『パーティー募集で来たのか?』

盗賊『……』コクン

召喚士『本当ですか!? 喜んでっ!!』

魔道士『宜しくお願いします〜っ! 女の子だ! 嬉しいなぁ……エヘヘ!』

盗賊『……よよ……よっ、よろ……しく』

――……


922 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:45:39.01 ID:11nH79ESo
盗賊「私も、あの2人には本当に感謝してる」

戦士「……ああ」

盗賊「当時、魔法も使えなかった、そして非力な私の力を最大限に活用してくれた」

戦士「ああ」スタスタ

盗賊「召喚士と魔道士、そして戦士が居たから……私は今日まで生きてこられたんだ」

戦士「……」スタスタ

盗賊「私は絶対に死なない。生きて必ずまた、帰ってくる」

戦士「……ああ」

盗賊「猫さん剣士の続編も見たいし」ボソッ

戦士「何か言ったか?」

盗賊「い、いやっ!」

戦士「お互い無事に戻ってきたらよ、結婚しようぜ」

盗賊「えっ、あ……うん。…………は!?」

戦士「……?」

盗賊「えっ、ええええぇぇぇぇ――――っ!?」


923 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:46:06.76 ID:11nH79ESo
〜夕刻、北の港〜

召喚士「すっかり日もくれそうな時間になってしまいましたね」

魔道士「今日はここで宿泊ですかね〜」

召喚士「そうですね。それにしても、人が少ないなぁ」

魔道士「そういえば」

召喚士「大戦の後だからか? それとも……」

魔道士「ここでも、色々な事がありましたね〜」

召喚士「ええ。中でも印象深いのは……」

 テクテクテクテク……

魔道士「ここって……っ!!」

召喚士「魔道士さんも好きでしたよね?」

魔道士「……はい!!」

召喚士「UFRの地下格闘場。ここでお父さんと初めて出会ったんです」

魔道士「……っ」

召喚士「ちょっとだけ覗いてみましょうか」


924 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:47:28.74 ID:11nH79ESo


 ワーワーワー

魔道士「うわぁ〜っ!!」キラキラ

召喚士「目が輝いてる……」

レフェリー「赤コーナー! 先の大戦でも多大なる成果をあげたご存じ……チャンプー!!」

チャンプ「フンッ」ワーワー

レフェリー「青コーナー! 新進気鋭、謎の僧侶……ヨガ男!!」

ヨガ男「……」

チャンプ「ふんっ、ずいぶんと威勢がいいようだが、格の違いを見せつけてやるぜ」

魔道士「召喚士さんはどちらが勝つと思いますっ!?」

召喚士「そうですね……あの僧侶も何やら不気味ですけど、ここはチャンプじゃないでしょうか」

魔道士「私もそう思いますっ! あの僧侶の人も風貌からして不気味ですけど……」

レフェリー「ファイッ!!」カーン!!

召喚士「おっ! 始まっ――」

魔道士「いけーっ! 速攻速攻! あぁもうっ、何やってるのよーっ!」


925 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/27(水) 18:48:24.51 ID:11nH79ESo


チャンプ「……くっ」

ヨガ男「はぁはぁ……」

レフェリー「さぁどちらも足が止まったぞ!? 両者共に苦しそうだーっ!」

ヨガ男「くそっ!」

レフェリー「おぉーっと! 先にヨガ男が仕掛けたーっ!」

チャンプ「フンッ! 馬鹿め!」

レフェリー「出たーっ! 足が止まったのはブラフ! チャンプ十八番の待ち作戦だったああぁ!」

チャンプ「ふんっ!!」ズギャッ!!

ヨガ男「――っ!!」ドシャア

レフェリー「KO!! チャンプの勝利だぁ!!」

チャンプ「くにへかえるんだな。おまえにもかぞ――」

魔道士「やっぱりチャンプでしたねっ!!」

召喚士「ええ。もうこんな時間……行きましょうか」

魔道士「はいっ! あぁ、楽しかったぁ〜♪」


928 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/27(水) 18:50:17.23 ID:1uzYmpqDO
こりゃ戦士は死ぬフラグだな


てか、氏ねww


937 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:01:25.24 ID:iHEXOalFo


魔道士「すっかり暗くなっちゃいましたね。すみません、はしゃぎすぎちゃって……」

召喚士「いやいや、いいですよ。楽しんでもらえたみたいで良かったです」

魔道士「なんだか久しぶりに、心から楽しめたような気がします」

召喚士「……」

魔道士「あっ、召喚士さんといるのが楽しくないとかっ、そういう事じゃないですからねっ!?」

召喚士「えっ、あ……ええっ。分かってます、大丈夫ですっ」

魔道士「……っ」

召喚士「……」

魔道士「ご飯、食べに行きましょうか」

召喚士「そうですね。何か食べたい物はありますか?」

魔道士「いえっ、お任せしますっ!!」

召喚士「……うーん、じゃあアレにしましょうか!」

魔道士「……?」

召喚士「行きましょう。こっちです」


938 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:01:57.59 ID:iHEXOalFo


魔道士「ここって……」テクテク

召喚士「前に戦士が教えてくれた料理屋です。ここでどうでしょうか?」

魔道士「全然オッケーですよっ! 入りましょうっ」ガラッ

店主「……らっしゃい」

 食事処へ入ると、ヒゲ面の無愛想なオヤジが新聞を手に、カウンターの奥へ座っていた。

召喚士「えーっと、この席でいいですか……?」

店主「好きにしろ」バサッ

魔道士「えっとぉ、どうしようかな……」

召喚士「俺は、肉野菜炒め定食と……餃子で」

魔道士「私は天津飯をお願いしますっ」

店主「あいよ」

 ジャッ ジャッ ジュワアアァァ

魔道士「いい匂い〜っ」

召喚士「待ち遠しいですね」


939 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:02:59.96 ID:iHEXOalFo


店主「ほらよ」ドンッ

召喚士「おぉー!」

魔道士「いただきまーっす!」

召喚士「美味いっ!!」

魔道士「ほーんとっ、病み付きになっちゃいそう〜!」ニマー

店主「……」



魔道士「ご馳走様でしたーっ! 満腹〜♪」

召喚士「ご馳走様でした。お会計」

店主「……金はいい。それより」

召喚士「……?」

店主「あんた朱雀先生だろ? ほれ」バサッ

召喚士「新聞? あっ、俺だ……っ!!」

店主「悪いんだけどよ」


940 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:03:34.94 ID:iHEXOalFo


召喚士「……っと」カキカキ

魔道士「これでいいですか?」

店主「ああ。あんがとよ」ムスッ

召喚士「こ、こちらこそ! 食事代は本当に……」

店主「いいって言ってんだろ」

召喚士「じ、じゃあ……」

魔道士「ご馳走様でした〜!」ガラッ

店主「……」ムスッ

召喚士「食事代の代わりに、俺らのサインなんてどういうつもりなんでしょうね?」

魔道士「分かりません? あの朱雀先生が来たってピールですよ!」

召喚士「!?」

魔道士「噂が広まれば、今回の食事代の100倍は元が取れますよっ!」

召喚士「……無骨な感じなのに、しっかりしてるなぁ」

 後年、クチコミで注目を浴びたこの店は、北の港有数の食事処へと変貌を遂げるのであった。


941 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:04:05.97 ID:iHEXOalFo
〜次の日、バーテンの店〜

 ガチャッ……チリチリン

バーテン「おう」

マジシャン「食い物だ食い物!」

バーテン「はぁ?」

師匠「断食しすぎた……何か食う物を……」

バーテン「……どうしようもねーな」

戦士父「早かったな」

マジシャン「下準備もあるしな。ハッハ」

戦士父「そうか」

マジシャン「アンタらも参戦するんだろ? どうする? 一緒に行くか?」

バーテン「おいおい、勘弁してくれよ。俺は行かねーぞ」コポコポ

マジシャン「薄情な奴だな」

バーテン「馬鹿言え。退役した民間人が行って何が出来る。しかも相手はサタンだぞ?」

戦士父「……」


942 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:04:35.81 ID:iHEXOalFo
マジシャン「あのなぁ、役に立つかどうかなんてのは、アンタが決める事じゃねぇぞ?」

師匠「そうそう」モグモグ

バーテン「てめぇっ! なに勝手に食ってやがる!」

師匠「いいじゃねぇか別によ……」モグモグ

バーテン「まーいいけどな。どうせそれ、馬のエサだし」

師匠「……」ボトボト

戦士父「確かにバリスタならば、五行の媒介となる事は可能だな」

バーテン「……お前なぁ」

戦士父「ま、好きにするがいいさ。俺は行くぞ」

バーテン「あーはいはい、勝手に行きな。俺はここでお祈りしててやるよ」シュボッ

マジシャン「……っ」

師匠「あと6日か。さーて、どうなる事かねぇ……がははっ!」

戦士父「どうにかするしかないだろうな」

マジシャン「だからって死ぬなよ? ハッハ!」

戦士父「……」


943 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:05:36.64 ID:iHEXOalFo
〜本国、国軍本部〜

大軍師「急なお呼び立て、申し訳ありません」

戦士「いや。んで、もしかして用件ってのは……」

大軍師「はい。赤い龍の召喚獣を扱う召喚士の事で」

盗賊「……?」

戦士「昨日、軽く話したろ。俺が絡まれたっていう変な奴だ」

大軍師「大元帥殿にお伺い致しましたが、それは恐らく『ア・ドライグ・ゴッホ』でしょう」

戦士「あ? ドライグ……?」

大軍師「かつて、赤い彗星と呼ばれたワーカーが専属としていた召喚獣です」

盗賊「……」

大軍師「間違いなく、赤い彗星の関係者でしょう。親族か弟子かは分かりませんが」

戦士「親族なら孫娘で間違いないだろうな。話を聞く限り、年も合いそうだし」

大軍師「……しかし、1つ懸念があるのです」

盗賊「懸念?」

大軍師「調べてみたのですが、赤い彗星に孫娘はいないのですよ」


944 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:06:36.65 ID:iHEXOalFo
戦士「……どういう事だ!?」

大軍師「孫が居るには居るのですが、男性なのです」

盗賊「じゃあやっぱり弟子……」

大軍師「しかしそんな年の離れた弟子というのも考えにくいですしね」

戦士「孫弟子かもしれんな。なぁ、赤い彗星には会えないのか?」

大軍師「……まぁ、会おうと思えば」

戦士「んじゃ行ってみようぜ! それが1番早いだろ」

大軍師「そうですね。そう致しましょうか」

戦士「んじゃ早速、出発!」

盗賊「うん」

大軍師「赤い彗星は引退後、本国に住居を構えておりますからね」

戦士「昔は違ったのか?」

大軍師「以前は常に北方へ居たと伺っています」

盗賊「……?」

大軍師「ああ。以前、元司令に聞きましてね。戦友だったそうですよ」


945 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:07:17.58 ID:iHEXOalFo
〜北方司令部〜

左翼長「よぉ」

召喚士「こんにちは。戦後処理は順調ですか?」

左翼長「あらかたな。完全な終息には1年以上かかろうだろうが」

魔道士「そうですか……」

左翼長「これでも早い方なんだぜ?」

召喚士「そうなんですか?」

左翼長「ほれ、各方面に魔物がいなくなっただろ」

魔道士「えっと、それが何か……?」

召喚士「もしかして、ワーカーですか?」

左翼長「そーいう事。連中、働く場所は今、ここしかないって事よ」

魔道士「あ、そっか……っ!」

召喚士「どうりで北の港に人が少ないはずだ……っ」

左翼長「ここいらの奴らも含め、みーんな成果報酬目当ての出稼ぎさ」

召喚士「人手が多いからこそ、処理も早いわけですね」


946 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:08:07.88 ID:iHEXOalFo
左翼長「戦闘を避けるワーカーはここしか稼ぐチャンスがねーからな」

召喚士「しかも、戦闘に出向くワーカーも、魔王軍が皆無な今では……」

左翼長「みーんな分かってんのさ。魔物が居なくなれば廃業だって事はよ」

魔道士「……っ」

左翼長「稼げるうちに稼ごうって魂胆さ。ま、こっちは人手が余るほどで大助かりだけどな!」

召喚士「そうですね……」

左翼長「んで、今日は何用だ?」

召喚士「あ、いえ……特に用があって来たわけじゃないんです」

左翼長「……?」

魔道士「ただ魔王との戦いの前に、今までの形跡を辿ってるんです」

左翼長「……なるほどな」

騎士長「おーい! ちょっといいかー?」

左翼長「おーう、いま行くー! 悪いな。そんじゃま、ゆっくりしてってくれ」

召喚士「いえいえ、俺らもそろそろ失礼します。ありがとうございました」

魔道士「頑張って下さいね! ではまたっ!」


947 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/28(木) 18:08:54.80 ID:iHEXOalFo
 ザッザッザッ

騎士長「アイツら、2人きりでどうしたんだ?」

左翼長「最後の戦いの前に、自分らの道程を辿ってるんだとさ」カチッカチッ

騎士長「……どっちだろうな」

左翼長「……?」シュボッ

騎士長「そういう時ってのはよ、死を覚悟した時か、絶対に生きて帰ろうって時か、だろ?」

左翼長「……後者だろ」プカァ

騎士長「だよな。愚問だったな」

左翼長「不甲斐ねぇ、とは思わんけど……何かしてやれたらいいんだがな」

騎士長「1度は枯れた花がここまで咲いたんだ。十分だろ」

左翼長「それもそうだな。ふっ」スパー

騎士長「んで、お前はいつになったら禁煙するんだ?」

左翼長「んな事、言ったっけか?」

騎士長「お前なぁ……」

左翼長「そうだなぁ、あいつらがサタンを倒して無事、帰ってきたら……そん時は考える」スパー


950 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 18:23:14.75 ID:f8oCj63mo
戦士x美女(♂)か魔道士ちゃんの胸が熱くなるな・・・>>1乙


952 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 19:52:19.03 ID:ignjGuuN0
美女というライバルの登場に召喚子はどうするのか



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