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真剣士「英雄の…血…?」
376 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/11/22(金) 20:55:09 ID:f6oFIqL.
皆さま有難うございます。投下、開始致します。


377 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 20:56:08 ID:f6oFIqL.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真剣士「クロノス…?」

大魔道「本来は巨人族なのですが、巨人族の異質の血を持った者です」

真剣士「巨人族に神族の強さを持ったハイブリットってことか?」

大魔道「そうなります。だからこそ、強力な魔力を持つ者となってしまった」


真剣士「…」

大魔道「自らの実力に溺れ、この世界の真理に気づき、もう1つの世界を知ってしまった」

真剣士「…」

大魔道「そして、その扉の全てを壊す方法でさえ…」


378 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 20:56:48 ID:f6oFIqL.
 
真剣士「面倒くせーやつだ…」

大魔道「確かに強力な強さを持つ相手ですが、太刀打ち出来る光があった」

師匠「それが…」


真剣士「俺の血…か」

大魔道「それとこの僕の魔法…、そして…」チラッ

黒髪乙女「…」

真剣士「…ん?」


大魔道「いえ。そういうことです…必ず、勝てます」

真剣士「…あぁ。信じる…よ」

大魔道「ありがとうございます」


379 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 20:57:18 ID:f6oFIqL.
 
ゴゴゴゴゴ…!!

真剣士「な、なんだ!?」

師匠「魔力による振動…」

大魔道「中に入るのはやはり危険ですね…。周囲から様子を伺いましょう」

真剣士「わかった」

黒髪乙女「うん!」


大魔道「急ぎましょう、コチラです」

タッタッタッタッタ…


380 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 20:59:36 ID:f6oFIqL.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 付近の丘 】


大魔道「…」

真剣士「なるほどな、ここからなら里を見渡せるな」


大魔道「だいぶ燃えてますね…」

師匠「何か確認できますか?」

大魔道「見えずらいですが、中央部に高見やぐらがありますよね」

師匠「ありますね」


大魔道「そこの右側…あそこの地下への入り口、あそこが恐らく本部でしょう.。残った面子がいそうですね」

黒髪乙女「うっわ…周りに巨人さんいっぱいいるよ…」

大魔道「少し数が多い…救出は無理そうですね…」


381 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:00:43 ID:f6oFIqL.
 
真剣士「ところで、ココまで来たのは俺の成長のほかに何か理由があるのか?」

大魔道「本当なら、ここにいる巨人族は仲間となりうるはずでした」

師匠「…」


真剣士「でもよ、あれじゃあ…」

大魔道「…ここまではやや順調気味だったのですが」

真剣士「…」

大魔道「…どうしたものか」


黒髪乙女「…あ、ねぇ!あれ…何か、外から来るよ!」

真剣士「何だ?よく見えねえぞ?」


ドドドドド…

大魔道「あ、あれは…」


382 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:01:44 ID:f6oFIqL.
 
師匠「巨人族…の戦士たちが集まってる…?生き延びた方々でしょうか」

大魔道「なるほど、そういうことでしたか!」バッ

真剣士「な、なんだよ…急にびっくりするじゃねえか」ビクッ


大魔道「あの先頭にいるのはティターン族の…クレイオスさんですよ」

真剣士「く、クレイオス?」

大魔道「恐らく、里が落とされた時に外側に逃げ、一度拠点を張ったのでしょう」

真剣士「そ、それで?」


大魔道「残された者のために、ああして救出へと向っているのです!」

真剣士「なるほどな」

大魔道「こうしてはいられない、あのクレイオスさんの部隊と合流します」ダッ

真剣士「何だって?お、おい!待てって!」


383 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:02:35 ID:f6oFIqL.
 
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――――【 クレイオス部隊 】


クレイオス『皆の者!我が同胞を救う為、その命に全てを賭けよ!!」

巨人達『おぉぉー!!!』


ザワザワ…

クレイオス『む…どうした?』

巨人戦士『何か、我が軍に用事がある者が来たようです』

クレイオス『来客だと?…こんな時に、今は無理だと蹴り飛ばせ!』

巨人戦士『で、ですが…』


クレイオス『何だ?』

ドゴォンッ!!!

巨人戦士『むおっ!』


384 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:03:33 ID:f6oFIqL.
 
クレイオス『!』

モクモク…


大魔道「やれやれ…、相変わらず手荒い歓迎ですね」パサッ

クレイオス『だ、大魔道!?』

大魔道「実力主義とは分かりますけど、用事のある時くらいはケンカ腰じゃなく素直に通してくださいな」ケホッ

クレイオス『…客というのはお主だったか』


385 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:04:44 ID:f6oFIqL.
 
大魔道「はい。久しぶりですね、クレイオスさん」

クレイオス『本来なら、酒を飲み交わしたい所だが…今はそうも言っていられん』

大魔道「仲間の救出、ですよね」

クレイオス『…知っていたのか』


真剣士「げほげほ…大爆発させやがって…大魔道、お前の知り合いなのか?」

師匠「…」

黒髪乙女「巨人さんかぁ…大きい〜…」


クレイオス『む…その後ろの者たちは?』

大魔道「"英雄の血"…ですよ」

クレイオス『!』

大魔道「とりあえず、落ち着きましょう。貴方の仲間たちは、必ず助けます」


386 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:05:28 ID:f6oFIqL.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

クレイオス『…お主が英雄の血か。俺はクレイオス、気高きティターン兄弟の1人だ。宜しくな』

大魔道「巨人族の中でも神族に匹敵する血を持つ一族の戦士ですよ」


真剣士「あ、始めまして…」ペコッ

師匠「こんにちわです」

黒髪乙女「こんにちわですっ!」


クレイオス『しかしこんな子供がな…、世も末というものか』

大魔道「大丈夫です。幻王を討つ実力は充分に秘めていますから」

クレイオス『ふむ…』


387 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:06:41 ID:f6oFIqL.
 
大魔道「それより、相談があります」

クレイオス『何だ?』

大魔道「今回の救出作戦、僕に任せていただきたい」

クレオイス『…大魔道に任せられるなら、安心にこしたことはないが』


真剣士(そういや竜族もだったが、大魔道って一体どこまで信頼がある人物なんだよ…)


大魔道「はい。ただ、条件があります」

クレイオス『なんだ?』

大魔道「救出が終わったら、幻王への道を切り開いてほしいのです」

クレイオス『…何だと?』


大魔道「いくら僕らでも、実力のある幻王の直属軍を破るのは難しい。兵力を、貸してほしいのです」

クレイオス『…』


388 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:07:37 ID:f6oFIqL.
 
大魔道「…」

真剣士(要は、柱になれってことか…?そんな条件飲むわけが…)


クレイオス『わかった、飲もう』

真剣士「って…えぇ!?」ガクッ

クレイオス『…どうした?』

真剣士「ちょっ…それって、ていの良い犠牲、つまり柱ってことですよ!?」

クレイオス『まぁ、考えようではそうだな』

真剣士「考えなくても、わかりますよ!そんな条件、飲むなんて…」


クレイオス『…英雄の血よ、お主は自らを柱としての自覚はないのか?』

真剣士「え?」

クレイオス『まぁ…死の覚悟もなしに、よもやこの戦いの場にいるのではないか、ということだ』

真剣士「…っ」


389 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:08:59 ID:f6oFIqL.
 
クレイオス『誰かがやらねば、この戦いは終わらぬ。誰かが犠牲にならねばならぬのだ』

真剣士「だ、だけど…」

クレイオス『なら、我が戦士たちではなく、血路を開くのに…その辺の生存する村人にでも頼むのか?』

真剣士「…」

クレイオス『俺たちには柱になる覚悟がある。よもや、英雄の血と戦えるなら…本望だ』


真剣士「…だけど、命は、そう簡単に決断していいものじゃないでしょう」

クレイオス『分かっている。捨てるつもりはない。大魔道がいるから決断したのだ』

真剣士「どういうことですか…」


大魔道「僕が、何のためにいると思っているのですか」ニコッ

真剣士「…大魔道?」


390 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:10:09 ID:f6oFIqL.
 
クレイオス『この魔界において、戦闘事の実力において大魔道に勝るものはそういないだろう』

真剣士「そう、なのか…亜人や上位種にあたるっては言ってたが…」


クレイオス『大魔道に限らず、そこの剣士」

師匠「…」

クレイオス『高額な傭兵で名高いが、その実力は天下一品と聞く。あの"姉剣士"であろう』

真剣士「…有名だとは思っていたが、そこまでだったのか…」


クレイオス『まぁ…何よりの決め手は、お主だがな』

真剣士「お、俺?」


クレイオス『"英雄の血"。この戦争を終わらせる血…、お主を信じるからこそ、だぞ』

真剣士「…」

クレイオス『…もう、いいか?時間がないのだ。大魔道と作戦を練らねばならぬのでな』

真剣士「あ…はい…」


391 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:10:42 ID:f6oFIqL.
 
クレイオス『それで、大魔道、作戦だが…』

大魔道「救出は任せてください。あの土地と、この軍の陣形があれば余裕で崩せます」

クレイオス『わかった。詳細な支持は俺から伝えよう』

大魔道「では、作戦を伝えます…」


392 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:11:35 ID:f6oFIqL.
 
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411 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/11/23(土) 01:07:03 ID:L/gF1/fM
>>392>>393の間に抜けがあったので修正します。


412 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/23(土) 01:07:34 ID:L/gF1/fM

大魔道の指示した作戦は的確で、

不利だと思われた状況を簡単にひっくり返してしまった。

クレイオス軍の被害はほぼ皆無。

無事、里に残されていた戦士たちも無事に救出することが出来た。


そして、その夜…


393 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:12:06 ID:f6oFIqL.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 巨人族のベース 】


ゴォォ…パチパチ…


クレイオス『見事なまでの作戦だった。感謝する』ペコッ

大魔道「いえ、あなた方の実力があったからこそですよ」


黒髪乙女「し、真剣士…凄かったよね…、巨人さんたちが歩く度にドシンドシンって!」

真剣士「あぁ…めっちゃ凄かった。まさに戦いって感じだったな」

黒髪乙女「真剣士がケガなくてよかったよ…」ホッ

真剣士「大魔道の保護魔法だとか、師匠に助けられたけどな」


師匠「いえいえ、充分な実力ですよ」

真剣士「まだまだですよ。師匠の剣捌きにはついていけませんし」


394 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:13:09 ID:f6oFIqL.
 
師匠「…ほぉ〜」ピクッ

真剣士「…師匠?」

師匠「それは…わかりまへんよ…?」ヒック


黒髪乙女「あれ、姉剣士さんの様子が…」

大魔道「クレオイスさん、もしかしてお酒飲ませました?」

クレイオス『…あ、ダメだったのか?」

大魔道「…、お酒弱いんですよねあの人。まぁ面白いもの見れそうですが」


真剣士「ちょ、しし、師匠、酔ってますよね!」

師匠「そんなことはありまへんっ!」ビシッ

真剣士「キャラが違う〜っ!」

師匠「いいでしょう…、改めて実力を見るとしまふよ!」スチャッ…フラフラ


395 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:13:43 ID:f6oFIqL.
 
真剣士「え、えぇっ!」

師匠「さぁ…かかってきなさいっ!」クイクイ

真剣士「い、いや師匠酔っ払ってるし…」

師匠「酔ってないれすってば!そっちから来ないなら…私からっ!」ブンッ

真剣士「へっ?」


…キィンッ!!!

真剣士「うおっ、重っ…!」グググッ

師匠「んふふ…やりますね真剣士…」ググッ

真剣士「め、眼が本気だよ!大魔道、何とかしてくれ!」


大魔道「良い機会じゃないですか。最初の頃と比べて、どのくらい成長したか」

黒髪乙女「頑張れ〜!」

真剣士「く、黒髪乙女まで!俺のこと心配しろよ!」

黒髪乙女「でも姉剣士さんだし、手抜いてくれると思うし…大丈夫だよ多分!」


396 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:14:14 ID:f6oFIqL.
 
真剣士「くっそ、こんにゃろ…お前ら…!」

師匠「スキありぃ!」ブンッ

キィンッ!!!

真剣士「ぐっ!」


ザワザワ…ガヤガヤ…

巨人戦士『なんだなんだ?』

巨人戦士『面白そうな見世物だな』

クレイオス『英雄の血と、覇の剣士の戦いだぞ!いい肴だ!酒をもってこぉい!』


真剣士「く、クレオイスさんまで!」


397 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:14:55 ID:f6oFIqL.
 
師匠「ほらほら!足元が…お留守れすよっ!」ヒュッ

真剣士「…うおっ!」ドサッ


大魔道「いい足蹴りですね、さすがです」

黒髪乙女「真剣士、負けるなー!」


師匠「…すかさず、腹に剣を突き立て―…」ビュッ

真剣士「もうそのパターンはやられない!うらあっ!」クルンッ!!

師匠「!」


大魔道「いい体の捻りです、姉剣士さんの得意な固めから逃げましたね」

クレイオス『ほぉ〜、さすがだな英雄の血』

大魔道「まだまだ、面白いものは見れますよ」


398 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:16:18 ID:f6oFIqL.
 
師匠「真剣士…やりますね…」フラフラ

真剣士(酒に酔っててもキレは変わってない…さすがだ)

師匠「れすが、逃げてばかりでは勝てませんよぉ!」


真剣士「何を、小火炎魔法っ!」ボワッ

…ドォンッ!!!

師匠「!」

真剣士「へへっ、みんなのを見てるうちに覚えたんだ、びっくりしたでしょう!」

師匠「ん〜…れすが、その程度の魔法ではキズ一つ付きませんよ〜?」

真剣士「そうなんですよねえ…だから、こういう使い方です!」

師匠「?」


真剣士「"火炎魔法"」

…シュボッ…ボワッ…ボォォォォッ!!!


399 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:17:13 ID:f6oFIqL.
 
大魔道「やはり、そこに辿りつきましたか」

クレイオス『ほう…』

師匠「なるほど、これは…面白いですね」ギラッ

黒髪乙女「姉剣士さんの顔が本気に…大魔道さん、あれは一体何…?」

大魔道「…かつて、英雄剣士が得意とした魔法…、"属性装填魔法"ですよ」


真剣士「こうして、剣に火を着ければ少しは威力が上がるんじゃないかなーとか思いましてね」ボォォ

師匠「独学でそこにたどり着くとは…さすがですね」

真剣士「まぁ、ものは考えようかなって…」ハハ

師匠「いずれそれが決する武器になる…その前に、私がその動きを体験させてもらいますか!」ブワッ!!!

真剣士「うおっ…、師匠、本気になりすぎ…!」ビリビリ


400 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:18:20 ID:f6oFIqL.
 
師匠「はぁっ!」ダッ

タンッ…タタタタタタッ…


真剣士「は、早い!」

師匠「遅いですよ!」ブンッ

真剣士「後ろ!いつ間に…ぬぐあっ!」キィンッ!!!

ギリギリ…

師匠「良い反応です」

真剣士「ぐ、ぐぬ…」ブルブル

師匠「女性の私に力で押し負けますか?」

真剣士「純粋な押し合いでは、ね!足蹴り!」ビュンッ

師匠「!」


401 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:19:42 ID:f6oFIqL.
 
バスッ…ドシャアッ!!!

真剣士「すぐに腹へと剣を突き立てる!」ビュンッ

師匠「まだですよ!」ガシッ!!

真剣士「お、俺の脚をつかん…」

…ドシャアッ!


黒髪乙女「2人で倒れた!」

大魔道「ツメが甘いですね、真剣士さん」


真剣士「くっ…!」モタモタ

…チャキッ

真剣士「…あ」

師匠「いかなる時も油断してはならず。立ち上がる速度の差…これで首をハネられていましたね」


402 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:20:32 ID:f6oFIqL.
 
大魔道「勝負、ありましたかね」

黒髪乙女「…いや、まだっぽいよ…?」

クレイオス『…酒が美味い』


真剣士「師匠、そこ、危ないですよ」

師匠「何ですって?」

ヒュウウ…ボォンッ!!!!ゴォォォッ!!!

師匠「熱っ…!そ、空から炎…!?」


真剣士「転ぶときに、空に火種を放っておいたんですよ!」

バッ…スタッ

師匠「私の間合いから距離を置かれましたか。やりますね」

真剣士「へへ…師匠はやっぱり強いですね」


403 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:22:00 ID:f6oFIqL.
 
大魔道「姉剣士さん、聞こえますか!」バッ

師匠「どうしましたか?」

大魔道「一つよければ、真剣士さんに助言を差し上げたいのですが!」

師匠「もちろん構いませんよ」


真剣士「…お前の助けなんかいらねーっつーの!」

大魔道「まぁそういわずに。その剣に装着した炎、全部飛ばすのではなく、魔力を練るようにして飛ばして下さい!」

真剣士「…はぁ?」

大魔道「まぁ、やってみてください。面白いことがおきますよ」

真剣士「ま…やってみるか」スチャッ


師匠「大魔道さん、さすがにその技術はいきなりでは難しいのではな…」

ビュウウウンッ…ボォンッ!!!!

師匠「なっ!」ビリビリ…


真剣士「おぉぉ!?火種を剣に着けたまま炎が刃状に飛んでったぞ!?」


404 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:22:48 ID:f6oFIqL.
 
師匠「…まさか、この一瞬で…」タラッ

真剣士「何だこりゃ、すげえな!」

大魔道「それこそが火炎刃。ただ、使いすぎると魔力の消費が大きいので注意を」


真剣士「…わかった。この距離なら、この攻撃の範囲だな!」スチャッ

師匠「少し分が悪いですね。近づかせてもらいますよ!」ダッ

真剣士「わわわっ!こっち来ないで下さい!」ビュビュビュビュンッ!!!


ドォン!!!ドゴォン!!!ドンドンドンドゴォォン!!!!

クレイオス『はっはっは!』

巨人戦士『おぉっと!すげえ攻撃の連打だな!』

黒髪乙女「あぶっ…ちょ、危ないって!飛ばしすぎ!!こっち飛んでるってば!」

大魔道「素晴らしい…連打まですぐにモノにするとは…」


405 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:24:12 ID:f6oFIqL.
 
師匠「無闇やたらに打っていても、あたりませんよ!」ヒュンヒュンッ

真剣士「わったったった…、師匠早すぎる!」

師匠「この範囲なら、私の範囲内…はぁっ!」シュバッ

真剣士「うおっ!」キィンッ!!


師匠「まだですよ!剣術連撃!」シュババババッ

真剣士「うおおおおっ!」キキキキキィン!!!

師匠「このラッシュに着いてくるとは…まだまだぁ!」

真剣士「早すぎる〜っ!!!」



大魔道「…素晴らしい成長速度です本当に」

黒髪乙女「…だね」

大魔道「元々備わってた実力ですが、ココに来ての開花…ようやくですね」

黒髪乙女「…」


406 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:25:02 ID:f6oFIqL.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

…ドサッ

真剣士「あ〜っ…疲れた…」


師匠「引き分け、でいいですよ」

真剣士「師匠、全然硬化も使ってないし本気じゃないじゃないですか…」ハァハァ

師匠「それは別ですよ。充分すぎる実力です」

真剣士「そういってもらえれば、少し嬉しいかな…」ハハ


黒髪乙女「…凄い、強くなったね真剣士」

真剣士「まぁな!」

黒髪乙女「最初はあわわあわわ言ってたのに」クスッ

真剣士「いうな…」


407 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:25:53 ID:f6oFIqL.
 
真剣士「…それで、これからの予定はどうなんだ?」

大魔道「明日から幻王への元へと出発します。いよいよ、決戦に向います」

真剣士「…そうか」


クレイオス『道は俺らに任せろ!』

真剣士「…お願いします」ペコッ

大魔道「では、今日はもう良い時間ですし…休むとしますか」

真剣士「おう」


巨人戦士『おーい、あんたらのキャンプに案内するぜ』


408 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:26:26 ID:f6oFIqL.
 
黒髪乙女「はーい!それじゃ、クレイオスさんお休みなさい」

真剣士「おやすみです」

大魔道「おやすみなさい」

師匠「それでは、また明日です」


クレイオス『あぁ、お休み』

大魔道「ゆっくり休んでくださいね」


409 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/11/22(金) 21:26:59 ID:f6oFIqL.
 
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