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触手「・・・・・・拾われて飼い慣らされた」
- 1 :VIPがお送りします []
:2009/07/23(木) 11:25:48.65 ID:IS4iUUQ50
このスレは、淫乱の「女」さんに拾われて色々と教え込まれたあげく、
化け物戦だのドッグファイトだのに巻き込まれた触手(堕天使)の物語です。
男(触手)「・・・・・・ふぁぁ」
天使「おやおや、授業中に欠伸とは随分リラックスしているね」
触手「・・・・・・昨日また、化け物に襲われたんだよ」
先生「こらそこ!!授業中に話すな!!!!」
触手「・・・・・・だから疲れてんだよ」
天使「そっか、でも最近多いね、君達が襲われる回数」
先生「うるさいぞ!聞こえんのか!!!!」
触手「・・・・・・また後でな」
天使「・・・・・・そうだね」
委員長「?」
女「・・・・・・」
- 4 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 11:31:47.94 ID:IS4iUUQ50
――昼休み、屋上――
天使「それで?ここ最近何も起きてないのかい?」
女「特に変わった事は無いわね」
女「あえて上げるとすれば触手の持続時間が――」
触手「だー!!!やめやめ!!公共の場だろ此処は!!!」
女「あら、みんなにも毎夜毎夜私達が苦労している事を教えたかっただけよ」
委員長「・・・・・・毎夜毎夜?」
天使「・・・あー、委員長は知らなくて良い事だよ、ハハ」
天使「とにかく変わった事は本当に無いんだね?」
触手「あぁ、やっぱり町中でも襲われるくらいになったぐらいしか」
天使「・・・・・・町中に化け物?」
触手「あぁ、昨日買い物の帰りに結構デカイ奴に襲われた」
女「まぁ図体だけのドリチン野朗だけどね」
触手「女の子がそういう事言うもんじゃありません!!!!!!!」
- 5 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/23(木) 11:33:48.59 ID:pl22+4zeO
待ってたよ
- 6 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 11:37:56.22 ID:IS4iUUQ50
天使「そうか、ありがとう」
触手「何かあったのか?」
天使「いや、なんでもないよ、ほら、授業始まっちゃう」
女「行くわよ、鈍足」
触手「うるせー!!!!」
- 7 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 11:43:16.57 ID:IS4iUUQ50
〜〜〜
先生「あー、今日は新しい外国人の先生を紹介するぞ!!!」
?「いやー、日本はいいですね、よろしくお願いします」
周り「何あの人!ちょーイケメンじゃん!!!!」
周り「なんだ・・・・・・リア充かよ」
周り「ウホッ・・・・・・良い男」
女「・・・・・・これは中々男前の奴が来たじゃないか」
天使「・・・・・・」
委員長「で、でも男君の方がカッコイイです!!!!」
触手「ど、どうも・・・・・・」
- 11 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 11:48:21.47 ID:qeNefqip0
触手にライバルktkr
- 13 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 11:50:13.66 ID:IS4iUUQ50
〜〜〜
先生「あー、今日のHRは終了だ、解散!!!」
ガヤガヤ......
女「おい、触手、帰るぞ」
触手「いや、俺は今日は委員会があるから」
女「チッ、仕方ない、私は一人寂しく帰路に入るとしよう」
女「あーあー、途中で変な男に襲われて強姦されたらどうしようかなー」
女「どこぞの変質者に襲われて監禁レイプされたら――」
触手「お前は性的な表現しか出来ないのかよ!わぁってるよ!早く帰れば良いんだろ!!!」
女「そうそう、それでいいんだ、流石私のペット」
触手「・・・・・・それじゃぁ、安全委員あるから」
委員長「さようならー」
天使「ボクも委員会があるから少し遅れていくよ」
委員長「うん」
- 14 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/23(木) 11:52:44.13 ID:SZ1JyMZ/O
パー速でやればいいと思いまふ
- 16 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 11:58:11.42 ID:IS4iUUQ50
男子生徒「んじゃ俺は、この階やっておくから」
男性生徒「男は、屋上の点検に行ってきてくれ」
触手「了解」
触手「・・・・・・とっとと点検すませよう」
ガチャッ......
触手「あーぁ......ダルi」
触手が屋上の扉を開けた途端光の閃光が顔を掠める。
触手「うわッ!?!?」
- 17 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 12:02:12.67 ID:+l4+oab8O
またパー速厨か
- 18 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 12:03:49.25 ID:IS4iUUQ50
このスレで終わりなのでここで十分かと。
触手「な、何!?」
?「貴様、何故此処に居る!!!」
触手「は!?お前は、この前不良に絡まれてた奴か!?」
影羅「チッ、一般人は逃げろ!こいつは――」
イケメン先生「クヒヒ、なんだ貴様?」
触手(その時俺は始めて悟った、こいつは危ねぇ、危ねぇぜ)
イケ先「おや?君は私の受け持ったクラスの・・・・・・誰だったかな」
- 19 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 12:06:54.02 ID:ybKo41xIO
待ってたよー
- 20 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 12:15:01.68 ID:IS4iUUQ50
触手「・・・・・・あんた、なんなんだよ」
イケ先「オーウ!ミーハ、ガイコクジンデース」
イケ先「ただし、ちょっと普通の人間とは違うけどねぇ」
影羅「くそ、一般人が居ては戦い辛い!!!!」
触手「はぁ!?」
イケ先「おいおい、私の食べ物が反抗だって?争い事は好きではないのだがねぇ」
影羅「クク、貴様には解らんだろうな、私の内なる闇の鼓動がな」
- 21 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 12:24:57.84 ID:IS4iUUQ50
イケ先「内なる闇の鼓動?そんなものがあるなら」
イケ先「私はとっくに感じている筈なんだが・・・・・・ねぇ」
触手「んなことはどうでもいい!俺は屋上の点検をしにきたんだ!!」
触手「なんであんた達がいるのか説明しろ!!!」
イケ先「私はただ、今日の食事を探していたら偶然この子を見つけただけさ」
イケ先「そして、私は一人で食事をする主義なので屋上を使わせてもらっている」
触手「さっきから食事とか怪しい発言ばかりしてさ」
触手「あんた一体なんだ!?化け物か!?なんだその無駄な魔力は!!」
イケ先「おや、君は人のクセして魔力がわかるのか?いや、人ではないのかな?」
- 22 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 12:43:08.47 ID:IS4iUUQ50
触手「!?」
イケ先「まぁ人でないならば君にようはないよ」
イケ先「さ、おとなしくコチラに来なさい」
イケ先「大丈夫だ、私はエサにも気を配る性格でね、痛くはしないよ」
影羅「・・・・・・クックク」
影羅「いいだろう、私の力を――」
ガバッ!!!
触手「馬鹿野朗!!!何やってんだ!!!!」
影羅「貴様、何を――」
触手「それはこっちのセリフだ!お前アイツのヤバさが分からないのかよ!?」
影羅「あぁ知ってるさ、だから今呪文を――」
触手「だー!!お前見たいな一般市民が使えるわけねえだろ!!!」
イケ先「おや、そこを退いてくれないか?私はお腹が空いているのだ」
触手「・・・・・・あんた、こいつを食べる気なのか?」
イケ先「ふむ、正確には違うな・・・・・・吸うという表現が正しい」
- 23 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 12:49:38.60 ID:IS4iUUQ50
触手「す、吸う?」
イケ先「あぁ、私は人の血を吸って栄養を摂る種族でね」
イケ先「まぁ所謂吸血鬼、ヴァンパイアかな」
吸血鬼「さ、分かったらそこを退きなさい、私には教師としての仕事もあるんでね」
吸血鬼「早く食事を済まさないといけないのだよ」
触手「ひ、人を自分の食材扱いか・・・・・・こりゃぁマジ者だな」
影羅「分かっただろう?奴は危険だ、だから今すぐ――」
触手(どうする、今此処でドンパチすれば色々面倒な事になるよな)
触手(・・・・・・そうだ!こいつに憑依して、あ・・・・・・だけど)
吸血鬼「それじゃぁ頂きます」
触手「げっ!!!マズい!!!!」
影羅「!?」
- 25 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 12:54:44.85 ID:IS4iUUQ50
突如屋上に強烈な閃光が起こる。
まるで強力な爆弾が爆発したかのように。
吸血鬼「な、なんなんです!?」
影羅「!?!?」
強烈な閃光が炸裂した後、直ぐにその光は引くように消えて行った。
女子生徒の視界は先ほどの閃光の光の余韻を視界に残しながら、
現状がどうなっているのか理解できていなかった、だがふと体に違和感を感じる。
影羅「な、なんだコレは!?」
吸血鬼「・・・・・・ま、眩しかったぁ・・・ん?」
触手「ま、間に合ったZE・・・・・・」
- 26 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 13:05:45.86 ID:awhXe2HP0
wktk
- 27 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 13:11:53.76 ID:IS4iUUQ50
女子生徒の両拳には白銀に光る二丁拳銃が握られていた。
いや、正確には鎖のような物が胸の中心まで続き、繋がっている。
そして先程までの自分の容姿とまったく違っていた。
背中からは灰色の巨大な羽が生え、制服は黒に近い茶色のローブになっていた。
だが所々鎖など鉄の銀が見られるため、神秘的な印象を与える。
簡単に説明すると>>1の妄想の具現化である。
影羅「・・・・・・こ、これは!?」
触手「おい、これから言う事を良く聞けよ?」
影羅「ふ、ふん、誰が貴様のような化け物の――」
触手「話を聞け!!!!!」
影羅「は、はひっ!!!」
触手「お前が相手にしてるのは町を一つ平気で吹き飛ばせるクラスの化け物だ」
触手「だからここで戦闘なんて始めたらトンデモな事になっちまう」
触手「だから俺が一時的にだがお前の体に憑依して、身体能力を上げさせてもらった」
影羅「つまり私の体を乗っ取ったのか?」
触手「詳しい事は後で幾らでも教えてやるから今は逃げるぞ!!!」
影羅「な!?私は・・・・・・きゃぁ!?」
女子生徒が意識したわけでもないのに勝手に背中に生えた羽が羽ばたき始める。
- 29 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 13:30:32.13 ID:IS4iUUQ50
吸血鬼「おお!?空を飛べるのか!!!」
触手「あー畜生!普段なら全然やりやすいってのに!!!」
影羅「ちょ、ま、落ちる!落ちる!!!」
触手「落ちねえよ!!だから少しおとなしくしてろ!!」
触手「仮契約の体がこんなにも扱い辛いとは・・・・・・」
吸血鬼「だが私も空くらい飛べるのです♪」
触手「わ、わあああああああああ!?」
影羅「ッ!!!こいつ!!!」
咄嗟に女子生徒がその拳に握られた右手の拳銃を吸血鬼に向ける。
影羅「喰らえ!!」
バシュン!!!!!
女子生徒が引き金を引くと同時に蒼い閃光が吸血鬼目掛けて走る。
そして、空中でズドン!という重い爆発音とともに吸血鬼の飛んでいた空間に爆発が起きる。
影羅「や、やったぞ・・・・・・クハハハ!!!」
触手「馬鹿野朗!!!何やってんだ!!!!!!!」
影羅「?」
- 30 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 13:42:59.20 ID:IS4iUUQ50
触手「此処は公共の場なの!分かる!?」
影羅「あ・・・・・・」
触手「こんな爆発起きたら変な騒動起こしかねないだろ!!」
吸血鬼「やれやれ、まったくもってその通りです」
影羅「まだ生きてるだと!?」
触手「あの程度の集束魔砲撃じゃぁアイツは落ちねえよ」
すると視界に居た吸血鬼が一気に女子生徒の真正面まで、
瞬間移動したかのような速度で迫ってきた。
影羅「・・・クッ!?」
吸血鬼「やれやれ、今日は大人しく少なめにしましょう」
吸血鬼はそう囁くと女子生徒の右腕に噛み付いた。
影羅「!!!!」
吸血鬼「んー、期待していたよりも微妙ですね」
吸血鬼「それじゃ、明日は早速テストをやりますので早めに帰りなさい」
吸血鬼は何事も無かったかのようにその場から超速度で消えた。
羽が空気を切る音を残して。
- 32 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/23(木) 13:58:29.45 ID:gZ5hSwJ6O
ほう…
して、影羅のスペックは?
- 33 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:00:38.87 ID:IS4iUUQ50
影羅「・・・・・・行ったか」
触手「さて、お前がどうして屋上に居たのか、なんで逃げなかったのかを」
触手「しっかりと聞かせて貰わないとな」
影羅「ふん、誰が貴様などに」
触手「・・・・・・マジでキレる五秒前」
触手(はぁ・・・・・・なんでこう、不幸なんだ)
影羅「そ、そういえばこれも私の力なのか・・・・・・」
触手「違う、これは俺が強制的にお前の体を取り込んだだけ」
触手「だけど安心しろ、俺は別にお前を食おうとか、完全に取り込もうとか考えてないから」
影羅「信用できないな」
触手「別にお前見たいな奴に信用して欲しくもねぇよ」
その時、触手の中で何かが唸りをあげた。
何かは分からない。だが危険だという事は本人が自覚していた。
触手「と、とにかく屋上に戻るか」
影羅「そうだな、貴様のせいで完全に吸血鬼を駆逐出来なかったがな」
触手「・・・・・・俺に自我が無かったらこいつを散々な目に合わせてやりたかったよ」
- 34 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:13:25.64 ID:IS4iUUQ50
>>32
ヒロイン総まとめスペック
『女』
エロい美人系、鋭い目付き。S。主人公をペット扱い。初の契約者。
身長167 ↑から88・56・87
『委員長』
一途な純情乙女。可愛い系。守ってあげたい。真面目。
前スレで主人公に助けてもらってベタ惚れ。
身長163 80・58・81
『天使』
僕ッ子、ロリ、生真面目。主人公とは幼馴染。
身長145 70・51・72
『影羅』
女性だが邪気眼要素も含む。根はネガティブであまり明るくは無い。人と話すのが苦手。
身長159 77・54・79
どうだ。俺の妄想は。
- 35 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:20:24.35 ID:IS4iUUQ50
屋上に着くと、女子生徒の体が徐々に溶け落ちるように、
先ほどの異様な装備がスライム状になり再び人間の姿であった、
触手へと戻っていった。
触手「あー、久しぶりにやったから体中疲れたな」ゴキバキ
触手は肩や腕を振ったり回したりしてストレッチを始めた。
影羅「・・・・・・お前は人間・・・なのか?」
触手「あ?俺?んー、そうだな、適当に化け物って思ってていいよ」
触手「つか実際そうだしな、あ、でもさっき見たいなのとは違うぞ」
触手(さっきの感覚、あれはなんだったんだろうか)
触手「ん?何やってんだお前」
影羅「日常生活に私の人格は不要だ、元の人格に体を返す」
触手「は?」
影羅は意味不明な言葉を触手に言い放った後、
ポケットからライターを取り出して何も言わずカチッと火をつけた。
そしてその炎をずっと見つめる。
触手「あー、もしもし、聞こえてますかー」
影羅「・・・・・・」ビクッ!!!
- 36 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:25:06.85 ID:IS4iUUQ50
影羅「は、はい・・・・・・なんでしょうか」
触手「・・・・・・何やってんだお前」
影羅「先程は、は、わ、わ、たしの中の、ひ、人が」
触手「・・・・・・」
触手は分かっていた。うん。だけど気にしなかった。
気にしたら負け。そうだろう。きっとそうに違いない。
彼女からは魔力など感じないから。絶対に自分で演じているだけだ。
触手「えーと、どっちが素のお前なのかな?」
影羅「え、えっと・・・・・・こ、こっちですぅ......」
普通の人ならここで女子生徒の発言を聞き逃していただろう。
それほどにか細い声で、とても小さなボリュームで返事をしてきた。
触手「あー、とりあえず吸血鬼に噛まれたけどお前大丈夫だよ」
触手「別に噛まれた=吸血鬼化なんて都合良く行かないからさ」
影羅「え?そうなんですか?」
触手「その話題には食いつくのな、ハハハ」
影羅「てっきり吸血鬼になれたのかと・・・・・・」
影羅「吸血鬼と人間のハーフになって、私を吸血鬼にした奴を倒す、格好良くないですか?」
- 38 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:30:59.00 ID:IS4iUUQ50
触手(あぁ・・・きっとこの子は憧れているんだ、ダークヒーローに)
影羅「えへへ、カッコイイ・・・・・・自分が吸血鬼である事に苦しんだり・・・・・・えへへ」
触手「・・・・・・!!!!」
触手は呆れ調にその妄想し、
勝手に喜んでキャイキャイとしている姿を見ていたが、
突如、先程の発作のような物が起きる。
触手(・・・・・・!!!視界が霞む!?)
まるで体の中のマグマが噴火の前兆を見せるように、
ゴトゴトという感覚を体中に、目に耳に感じていた。
触手「くそ、なんだこれ・・・・・・」
影羅「へ?あの・・・・・・大丈夫ですか?」
触手「これが大丈夫に見えるかよ、貧血かなぁ・・・・・・うぅ」
触手はそのままフラフラと屋上の壁に倒れこんでしまう。
影羅「あの、えっと、きゅ、救急車!」
触手「馬鹿、そんな物は俺には必要ないの・・・・・・うぅ」
まるで体の中身をかき混ぜられるような感覚。
同時に徐々にだが意識が薄れていくのが理解できた。
- 39 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:35:54.95 ID:IS4iUUQ50
触手「くそ、なんだよこれ・・・・・・だんだん意識が――」
影羅「あの、大丈夫ですか?大丈夫――」
その時、糸が切れたように意識が飛んだ。
〜〜〜
触手が目を開けたのは屋上がもう夕日に赤く染まっていた頃だった。
だが目を開いた瞬間触手は何が起きたのか理解できなかった。
触手「・・・・・・なんだよこれ」
天使「あぁ、男君大丈夫かい」
触手「天使ちゃん・・・・・・なんで」
影羅「うぅ・・・ひっく・・・・・・・・・うぅ・・・」
そこにはまるで戦争の被害者のような格好をした、
先程までの意味不明の痛い子が泣きじゃくっていた。
そして触手は周りを見回すと屋上辺り一面がクレーターだらけになっていた。
触手「・・・・・・な、何が・・・・・・」
天使「・・・・・・君、大丈夫かい?」
影羅「・・・・・・天使様ぁ、天使様ぁ」
まるで縋る様な目で隠していた羽を伸ばした天使に痛い子は縋っていた。
- 40 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:42:59.60 ID:IS4iUUQ50
天使「詳しい事は追って話すよ」
天使「今はまずこの状況を修復する」
天使はそう言って右手を空目掛けて翳す。
キラリと右手の拳が光ったかと思うと酷い有様だった屋上が、
見る見る内に元の原型を取り戻していった。
天使「これで良し、君?平気かい?」
影羅「は、はひ」
触手「な、なぁお前・・・・・・」
影羅「ひっ!?」
触手が痛い子に何故こうなったのかを聞こうとすると、
まるで化け物を見る目で・・・いや、実際自分は化け物なのだが。
だが今まで自分に向けられた事の無い恐れの目で見られていた。
天使「今は、彼女に近寄らないであげてくれないかな・・・・・・」
触手「・・・・・・あぁ」
影羅「うぅ・・・・・・ひっく、うう、ひっく」
自分では詳しく理解は出来なかったが、
大体の事は大方予想が付いた。いや、付いてしまったんだ。
自分が何かの拍子に暴走したんだろう。と。
それ以外この状況を把握する方法は無かった。
- 41 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/23(木) 14:46:24.93 ID:6vj6UJ6H0
ただ暴れただけなのか襲っちゃったのかで大分変る
- 42 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:48:20.52 ID:IS4iUUQ50
触手「・・・・・・ッ」
触手「足が、動かない・・・・・・」
天使「待って、君は怪我をしているから」
天使「こうやって、回復させないと」
天使は動かない足に両手を添えると、
緑色の優しい光が両足を包み、痛みが無くなった。
触手「・・・・・・俺が何かしたのか?」
天使「そうだね、この惨状は君のせいだ」
天使「だけど、君の意思で行った物では無い事も知っている」
触手「・・・・・・」
天使「だけど、君のせいだ」
天使は、優しく宥めるように優しい口調で言葉を紡いで行く。
だが、触手は歪んだ表情を戻す事はできない。
触手「・・・・・・なんだってんだよ」
触手「・・・・・・これじゃぁ、俺は今まで潰して来た奴らと同類じゃないか・・・」
女「そうね、今の貴方は堕天使でも淫魔ですらないわ、蛆虫以下のゴミクズね」
- 43 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:53:55.56 ID:IS4iUUQ50
触手「お、女さん・・・・・・帰ったはずじゃぁ」
女「とっくに帰ってたわよ、ただ、余りに遅かったから何かと来て見れば――」
天使「女さん!!!それ以上は今の男君には・・・・・・」
女「甘いわよ、この蛆虫以下のゴミクズにはアメなんて必要ないわ、ムチだけで十分よ」
触手「そう、平気さ、天使ちゃん有難う・・・・・・さっきの足の怪我もお前がやってくれたんだろ?」
天使「・・・・・・ッ、ごめんね・・・・・・けど」
触手「いいさ、大方俺が暴走しているのを止められなかったからやむを得ずなんだろ?」
天使「うん、でも君に攻撃魔法を使ったのは事実さ、ごめん・・・ボクの力が無いばっかりに」
女「天使ちゃん、貴方が謝る必要はないわ、全部蛆虫以下のゴミクズがいけないんだから」
触手「そうだ、天使ちゃんが謝る必要は無いよ、ありがとう、止めてくれて」
天使「・・・・・・うん」
影羅「うぅ・・・・・・」
女「その子は天使ちゃんに任せましょう、付いて来なさい蛆虫以下のゴミクズ」
女「あのジジイの所に行って何故あぁなったのかをキチンと理解しなければね」
触手「・・・・・・うん」
- 44 :VIPがお送りします [] :2009/07/23(木) 14:56:05.62 ID:d+f7LfRAO
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