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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その7
332 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/18(金) 22:36:38.84 ID:CibBcwUo
プリースト隊「救護をっ!!」

左翼長「…怪我はしてねぇ。魔力の使いすぎだ」

左翼長は青年兵を担架へ寝かせる。

左翼長「少しの間…休ませてやれ」

プリースト隊「はっ!」

戦士は召喚士をおぶり、正門へと歩き出す。

参謀「きっ、君らも休みたまえ!!」

戦士「…まだ…戦ってる仲間がいるんだ」

ザッザッザ

北方司令「……兵士諸君に告ぐ!」

弓兵隊「!?」

北方司令「彼ら、および関外のワーカーを一人も死なせるな!」

魔道隊「ははっ!」

北方司令「ワーカーより奮闘出来ぬは、恥と知れ!!」

弓兵長「はっ!」

北方司令「…以上だ!」


333 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/18(金) 22:45:04.83 ID:CibBcwUo
国軍一同は、北方司令に向けて、一斉に敬礼をする。

魔道長「よぉし…援護を再開する!」

弓兵長「魔王軍の残党を一匹も逃すでないぞ!!」

魔道隊「国軍の意地をみせてやれっ!!」

弓兵隊と魔道隊が、一斉攻撃を仕掛ける。

青龍先生「ひょっひょ…急に元気になりおって…!」

ジャリッ…

青龍先生「…にしても、あの小僧…なるほどのぅ」

〜関外〜

盗賊「…戦士っ!?」

戦士「無事か…?」

盗賊「…あぁ。召喚士は?」

戦士「…大丈夫…だと思う」

盗賊「……そうか」

召喚士「……ぅ…っ」


336 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/18(金) 22:52:16.21 ID:CibBcwUo
戦士「召喚士!?」

召喚士「…ごめん…いつもいつも」

戦士「気にする事じゃねーって…」

盗賊「…キニスンナ」

召喚士は、戦士の背より降り、正門前に立つ。

召喚士「……凄いな」

戦士「あぁ…どっちがバケモンか分からないぜ…」

ザッザッザ…

天才「おう!お前らも終わったかい?」

魔法剣士「……」

召喚士「あ、はい…ドラゴンはとりあえず…」

天才「こっちも俺様がちょちょーっとカタしてやったよ!」

魔法剣士「…意味が理解出来んな」

関の上から魔道士とマジシャンが声をかける。

魔道士「召喚士さん戦士さん、盗賊さーんっ!」


346 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/19(土) 00:21:13.55 ID:yGEGD72o
いいんですのよ?皆様のイメージで盛り上がって下さって
些細な事でもレスがあると読んで下さってる方がいらっしゃると、
実感が沸きますのよ?うふふ…。でも、皆様のスレですので
皆様で居心地の良いスレを作れたら…なんて。↓続き


350 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 00:28:48.94 ID:yGEGD72o
戦士「おう、そっちも無事か…!」

召喚士「……みんな…ボロボロだな。ははっ」

マジシャン「動くなっ!!」

突如マジシャンが大声で叫ぶ。

盗賊「!?」

戦士「な、なん…」

マジシャン「ゆっくりとこっちへ歩き…後ろに身構えろ」

天才「……!?」

ザッ!!

一同が背後を振り返り身構えると、

ドラゴンの前に、怪しげな黒い霧が集まる。

戦士「なっ、なんだ…!?」

魔法剣士「……」

天才「騎士隊は下がれ!関内を護衛しろ!」

騎士隊が関内へ下がり、ワーカー達が剣を手に取る。


356 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 00:47:05.21 ID:yGEGD72o
黒い影がドラゴンの頭部に伸び、上空に広がる。

マジシャン「この中で動けるのは…」

召喚士「…っ」

天才「俺様とこっちのクールくん」

魔法剣士「……」

マジシャン「あとはお譲ちゃんズってとこか…」

盗賊「…任せろ」

戦士「俺も…っ」

マジシャン「お前はもうオーバーヒートだ。下がってろ」

戦士「く……っ!!」

マジシャン「ま、俺もだがね…ハッハ!」

天才と魔法剣士、そして盗賊が前衛に出て、身構える。

魔道士「しっかり…援護します!!」

ドラゴンの頭部に霧が包みこみ、形状を成していく。

ミヂッ……ビキッ…グシュッ…

右半分が腐敗した、髑髏のようなドラゴンの頭部が現れた。


357 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 00:47:21.21 ID:7q3cvO2o
ピンチの予感がするのにマジシャンと青龍先生がいると思ったら
なんか安心してしまう


358 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 00:54:19.15 ID:yGEGD72o
天才「アンデッド化しやがった…」

召喚士「あの霧……どこかで…」

ドラゴン「ブオオォォッ!!」

ドラゴンが両翼を広げ、立ち上がる。

天才「四の五の言ってる暇はねぇな!やるかっ!」

魔法剣士「……」

シュッ…チャキッ

ドラゴン「ウオオオアアァァッ」

ワーカー達が攻撃に移る刹那、ドラゴンが突然、

口から漆黒の炎と風邪を巻き起こす。

マジシャン「合体魔法だとっ!?」

天才「やべぇな…避けるヒマはねぇ!」

天才の左手が輝きだす。

その時、一同の前方に巨大な獣が降り立つ。

ドズウゥゥンッ!!

ベヒーモス「グゴオオォォァァッ!!」


359 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 00:57:40.94 ID:oavzJ6AO
召喚…だと?


363 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 01:04:57.68 ID:yGEGD72o
白虎長「行くわよっ!!」

ベヒーモスが巨大な衝撃波を放つ。

バシュウゥゥッ!!……ォォオオ…ドドォォォンッ!!

ベヒーモスの衝撃波がドラゴンの炎風を貫通し、

そのままドラゴンの体に直撃する。

戦士「うお…っ!!」

盗賊「……」

タンッ!!

天才「…いい判断だ!」

盗賊が真っ先に飛び出すと、天才と魔法剣士も後に続く。

三人は爆風の中へ姿をくらます。

ドラゴン「ブオオオォォォ!!」

白虎長「生きてるのっ!?」

立ち込める煙の中から、ドラゴンの影が浮かび上がる。

その足元に、ツヴァイハンダーを手にした天才が入り込んだ。


367 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 01:27:30.64 ID:yGEGD72o
天才「さっき溜めちゃった魔力だ…くれてやるよ!」

天才が左手を地面にかざし、魔力を一気に放つ。

ドドオォォンッ!!……ボゴッ…ボゴオォォンッ!!

ドラゴンの足元が隆起し、土の針が覆いかぶさる。

天才「これで動きは封じた、と」

ドラゴンの周辺に纏う、土煙りが晴れる。

魔法剣士「……しっ!」

ザシュウッ!!…ザンッ!!

魔法剣士「…!?」

二本の剣はドラゴンを確実に捉えるが、斬りつけても、

朽ちる事無く、ドラゴンは尾を振りまわす。

盗賊「…ちっ!」

盗賊がクナイを尾へめがけ投げ飛ばす。

シュバッ…ドスドスッ!!

戦士「…刺さっちゃいるが…効いてねぇ…!」

召喚士「……っ!」


370 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 01:36:34.73 ID:yGEGD72o
戦士は大斧を手に取り、身構える。

召喚士「戦士!無茶をするなっ!」

戦士「……分かってるよ」

召喚士「!?」

戦士「不本意だが…この身体じゃ行っても足手まといだ」

召喚士「……」

天才「はぁ…仕方ねぇ。使いたくねーが…」

天才の左手が再び輝き、ご本の指先が光る。

戦士「魔道士!!盗賊っ!!」

盗賊「!?」

戦士が大斧をドラゴンめがけ、勢いよく投げる。

ブオンッ!!

魔道士「任せて下さい!!」

魔道士は両手を構え、大斧めがけ炎を放つ。

盗賊「なるほど!……任せろ!」


371 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 01:40:55.95 ID:GdoxkXIo
天才「……また邪魔がorz」


372 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 01:42:56.89 ID:mm07NESO
何かと割り込まれる天才のキャラ好きだwwww


373 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 01:45:06.68 ID:yGEGD72o
盗賊は勢い良く回転する大斧めがけ、高く飛ぶ。

タンッ!!

天才「…しめたっ!おいっ!!」

魔法剣士「…ああ」

天才と魔法剣士が同時に飛びかかり、ドラゴンの背に刀身を刺し込む。

両者はそのまま反対側まで斬り裂き、ドラゴンの背は十字に引き裂かれる。

天才「は−っはっはっは!頼んだぜ〜!」

盗賊は空中で回転する大斧を手に取ると、

自身もその遠心力で回転し、そのまま落下する。

炎に包まれた大斧が、ドラゴンの引き裂かれた背に振り下ろされる。

ドズンッ!!……ボウッ…ゴオォォッ!!…

ドラゴン「ヴゥオオォォォンッ!!」

盗賊「…ぐ…う…っ!」

盗賊は渾身の力で斧を押しつける。

ググッ……グォォッ……バスンッ!!

ドラゴンの体が引き裂かれ、全身が激しく燃え上がった。


374 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 01:51:56.40 ID:yGEGD72o
ドドオォォッ……バチバチッ…ドオォォンッ!!

激しい轟音と共に、ドラゴンがはじけ飛ぶ。

盗賊「きゃあぁっ!!」

魔法剣士「……」

ガシィッ!!……タンッ!!

天才「一時後退だ!」

タッタッタッタッタ…

関の前にもどった魔法剣士が、そっと盗賊を地面に降ろす。

魔法剣士「…大丈夫か?」

盗賊「……す、すまない!」

天才「てんめぇ〜!オイシイところ持っていきやがってぇ!」

魔法剣士「……ふー、疲れる」

天才「おっ!ケガしてるな…?よーし…!」

天才はツヴァイハンダーを持ち替え、右手を盗賊の腕に添える。

パアァァッ…

天才の右腕が光り、盗賊の傷が跡形もなく消えた。


375 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 01:56:40.04 ID:MfXAyxko
おい天才万能すぎるぞwwww


376 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 01:56:44.09 ID:yGEGD72o
天才「はい、おしまい!俺様の勝ちだな!はーっはっは!」

盗賊「…ありがとう」

天才「気にするな!これも天才故の賜物…」

戦士「…完全にトドメは刺したみてぇだな…」

召喚士「……うん」

マジシャン「今度こそ…終わったか」

魔道士「終わりましたね……」

盗賊「……ああ」

魔法剣士「……」

ザッザッザッザ…

北方司令「…」

天才「おう、ご苦労さん。終わったぜ」

左翼長「見事…それしかない」

白虎長「…御苦労様でした」

参謀「…20時41分を持ち…、本作戦を完了とする!」


377 :パー速民がお送りします [] :2009/12/19(土) 02:04:47.75 ID:H5FE60co
フィリアたんがいるんだよな・・・ゴクリ


378 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 02:07:37.78 ID:yGEGD72o
マジシャンが魔道士を抱きかかえる。

魔道士「え…?えっ!?」

シュバッ!!……トンッ

そのまま関を飛び降り、正門前の一同の下へ着地する。

マジシャン「凱旋は正門から…堂々とな!ハッハ!」

盗賊「…斧…取って来ないと」

タタッ…

盗賊が大斧を取りに走り、国軍が関内へと戻って行く。

召喚士「やっと…終わったんだ…」

戦士が召喚士の腕を取り、己の首に回す。

召喚士「だ、大丈夫だって…」

戦士「……二人で立ってようぜ。最後までよ」

召喚士「……うん」

タッタッタ…

盗賊「…お待たせ」

召喚士「はい。じゃあ…・・戻りましょうか」


379 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 02:15:51.89 ID:yGEGD72o
戦士と召喚士が方を組み、先頭に歩く。

その後に続いて魔道士、盗賊、マジシャン…。

最後尾に天才と魔法剣士が列を成し、関の正門をくぐる。

パチ…パチパチ…パチパチパチッ

どこからともなく拍手が沸き起こる。

召喚士隊「お見事でしたっ!!」

弓兵隊「素晴らしい!!」

魔道長「本当に感謝する!!」

魔道隊「バンザーイ!!」

召喚士「…!?」

マジシャン「ここはありがたく頂戴しようじゃないの…ハッハッハ」

大歓声と拍手に包まれながら、ワーカー達は関内の中央へ進む。

ザッ…ザッザッ……

召喚士「青年兵くんっ!!」

青年兵「やりましたね…!召喚士さんっ!」

二人は高らかと拳を上げ、互いに合わせあった。


380 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 02:24:26.44 ID:yGEGD72o
青年兵を抱える左翼長がタバコに火をつける。

左翼長「さぁみんな…本部へ来てくれ!」

戦士「…?」

左翼長「こんな所だ。大したもてなしは出来ないが…」

召喚士「そ、そんな…っ」

マジシャン「いーのいーの。そういうモンなのよ」

天才「そうだぜ〜?俺様達は英雄だ!遠慮する事ぁねぇ!」

二人に促されるように、一同は本部へと歩いて行く。

カツカツカツ…

占い師「先生…大丈夫ですか?」

青龍先生「歳には勝てんよ…ひょっひょ」

占い師「……」

青龍先生「バハムートでこのザマじゃ…」

占い師「バハムートを呼べるだけ凄いじゃありませんか」

青龍先生「……さて、ワシらも行くかの。ひょっひょっひょ」

二人は右翼の塔を降り、本部へ向かった。


381 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 02:32:25.02 ID:qWiH75Io
ん、召喚士バハムートみたよな・・・


382 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 02:32:38.78 ID:5LirUQAo
バハムートの上がいるわけか・・・


386 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/19(土) 02:58:06.16 ID:yGEGD72o
とりあえずバトルフェイズは終わったのでここまでにて!
次回はエピローグ的なところで八部完としておきますかね…
この度も多大なるご支援、まことに感謝感激です!ノシ

召喚士はバハムートをラーニングはしたけれど、
しかしMPがたりない!…カンジがしますね

魔道士「盗賊さん!」

盗賊「は、はいっ!(今日は何だろう…!?ドキドキ)

魔道士「斧振り回してクルクルしてませしたよねっ!?」

盗賊「しっ、してました!……な、何か?」

魔道士「ノーブラなんだから、気をつけて下さいよっ!」

盗賊「…へっ!?」

魔道士「む、胸が…たゆんたゆんって…」

盗賊「…///」

白虎長「アタシの…使う?」

占い師「私のでもいいわよ…?」

白虎長「アンタのはちっさいから入らないわよ!」

占い師「なっ、何ですって〜!!」

魔道士「おおお、おやすみなさい…っ!!」


387 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 03:03:46.54 ID:4D0BEJIo
そういや召喚士は朱雀先生になったんだよな


388 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 03:44:07.71 ID:dxH0EVgo
占い師が小さいのは予想外だなww


390 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 03:45:06.65 ID:LTmsfaMo
>>388
白虎長と盗賊がでかすぎるだけだと思う


434 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 15:26:51.98 ID:kJI0eUAO
ご指摘の通り、途中に誤字があると萎える原因にも成り兼ねますので、
スピードよりクオリティを意識して頑張ります!
皆様ありがとうございます&ごめんなさい↓続き



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