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白剣士「明日が平和なこと」
40 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:16:57 ID:Ca2sZJL2
 
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――――【そして1ヶ月後の姫の自室】 
 
 
…ギュッ

悠久姫(そして、眼が覚めると白剣士は姿を消し…この白剣士の上着だけが残されていた)


…パサッ

悠久姫「いっそのこと…」ボソッ



…コンコンッ


41 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:17:39 ID:Ca2sZJL2
  
悠久姫「誰じゃ…入っていいぞ」

…ガチャッ


ウィッチ「どうも」

悠久姫「なっ…何でお主がここに!」

ウィッチ「あんな牢屋の封印魔術じゃ、私は抑えられませんよ」

悠久姫「…全く、勝手に抜けては怒られるぞ」


ウィッチ「本体は牢屋の中ですけどね」

悠久姫「…分身か。一体何の用じゃ?」


42 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:18:15 ID:Ca2sZJL2
 
ウィッチ「…そろそろ白剣士さんが消えて1ヶ月。姫様も我慢の限界かと思いましてね」

悠久姫「な、なんのじゃ?」ドキッ

ウィッチ「大体分かりますよ。で、情報です」

悠久姫「む?」


ウィッチ「今晩、1隻の商船が中央大陸に向かって出発します」

悠久姫「本当か!?しかし海上閉鎖もなされているはずなのだが…」

ウィッチ「貿易、交易が失われ、完全に閉鎖された国は生き残ることは出来ません。それに、完全閉鎖は側近のウソです」

悠久姫「な、なぜじゃ!?」


43 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:18:59 ID:Ca2sZJL2
 
ウィッチ「あなたが白剣士を追って消えてしまうからですよ」

悠久姫「…」

ウィッチ「あなたは異様に固執していましたしね。まあ…同年代…でもないですが、あんな男性は初めて会ったでしょうし」


悠久姫「…そ、それはその…」


ウィッチ「恥じることはないです」ニコッ

悠久姫「だ、だがな…、私も今は臨時とはいえ国を預かる身…。自分の我侭でまた脱走するなど出来ぬ!」


ウィッチ「そこが問題なのですよ。あなたはまだ若い。だが、周りが思っている以上に責任感が非常に強い」


44 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:19:30 ID:Ca2sZJL2
 
悠久姫「…」

ウィッチ「必ず貴方の行動には理に適う裏がある。長年付き合って、それは知っています」

悠久姫「…ウィッチ」

ウィッチ「今、近隣国からの攻撃も止み、多少ですが周辺での戦いは落ち着いていますよね?」

悠久姫「一応だがの」


ウィッチ「だからこそ、あなたの我侭がきく時でもありますよ」


悠久姫「だ、だが…」

ウィッチ「国のための思うのも立派ですが、若いあなたにもっともっと世界を見て欲しい」

悠久姫「世界…」


45 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:20:07 ID:Ca2sZJL2
 
ウィッチ「判断はあなたに任せます。もし、商船に乗るというなら力を貸します」

悠久姫「っ…」

ウィッチ「夜9時、牢屋の前まで来てください。お待ちしております」

悠久姫「…考えておく」

ウィッチ「それでは…失礼します」


…フォンッ!!


46 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:20:41 ID:Ca2sZJL2
 
悠久姫「…もし抜け出して、会えたとしても…また声をかけてくれるのだろうか…」


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白剣士「大丈夫だ。それより…俺はもうここにはいれない」
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悠久姫「…どうすればいいのじゃ…」


47 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/16(月) 10:21:13 ID:Ca2sZJL2
新幕開始いたしました。
本日はここまでです。ありがとうございました。


48 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/09/16(月) 13:57:20 ID:0F29eXLM
乙です。
スケールが凄くなってきた!


49 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/09/16(月) 16:59:19 ID:/mWKGQbo
いつの間にか終わって始まってたw全作見てるよ〜


50 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/09/17(火) 03:13:06 ID:4r8Rvofk
新作更新おつ

白剣士は自分の能力のせいで冒険学校時代
大魔道が中級魔道の頃より辛い事いっぱいあったんだろうな


51 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/17(火) 09:30:31 ID:sOA3oJ9M
皆様ありがとうございます
投下開始いたします。

>>49 ありがとうございます。ぜひ、今作もお付き合い下さい
>>48 >>50 おつありです(A´ω`)


52 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:31:10 ID:sOA3oJ9M
 
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――――【中央大陸・中央国】


店長「世界は戦争だの何だのって大変だけど、働く俺たちも明日生きるのが精一杯なんだよ!」

白剣士「ひーっ!すいませんでした!」

店長「バリバリ働いてもらうからな!」

白剣士「いつも以上に荷物が多いですよ店長!」


店長「クビにされなかっただけ有難いと思うことだ!戦争のせいで、配達業も忙しいんだ!」

白剣士「わかってますってば!」


53 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:32:22 ID:sOA3oJ9M
 
店長「…と、言いたいのだが…それが終わったら今日はもうあがっていいぞ」

白剣士「へっ?」

店長「配達っていうかな、交易とか貿易規制がかかったんだよ」

白剣士「何ですかそれ」


店長「戦争が始まると、鉄や魔法具がよく売れるだろ?それを転売や販売すると、莫大な利益を生むんだ」

白剣士「今の財閥のほとんどの基本ですよね」


店長「そう。それで巨大な力を持つ人が現れないように、一定量以上の取引は禁止されたんだ」

白剣士「なるほど…」


54 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:32:53 ID:sOA3oJ9M
 
店長「ってなわけで…その荷物で最後だ」

白剣士「よいしょっと…」

…ドンッ!


店長「お疲れサン」

白剣士「お疲れ様っす。それじゃ、俺は家帰って少し休みますね」

店長「おう、お疲れ。次、無断長期休暇とかしたら、本当にクビだからな」


白剣士「わかってますって…」


55 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:33:41 ID:sOA3oJ9M
 
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…ザワザワ

白剣士「ん?なんか冒険酒場のほうがやけに騒がしいな…」


…ハヤクシロヨ!!…コッチモダ!!


白剣士「おーっす、何かあったのか?」

店員「あ、この間の…えーと…白剣士さん!」

白剣士「名前覚えてたか。一体何だよこの騒ぎは」


56 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:34:33 ID:sOA3oJ9M
  
店員「どうもこうもないですよ。戦争の傭兵募集が入る度にこうなんですから」

白剣士「傭兵募集?」

店員「中央軍の支援として、傭兵として戦場に送られるんです。優遇されますし、人気なんですよ」

白剣士「人殺しに行くっつーのに…バカかこいつらは」


店員「人型の魔物とか珍しくないですから…ごっちゃごちゃになってるのかもしれませんね」

白剣士「道理で冒険者の殺人事件が絶えない訳だ。ま、がんばれや」

店員「はい、では!」


…ザワザワ…

白剣士「…何だっていうのかね」


57 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:35:03 ID:sOA3oJ9M
 
…トコトコ…

……タッタッタッタ

???「おーい…」

白剣士「ん?」

???「久々に顔見たからさ、声かけてみたんだ」


白剣士「…叔父さん」

叔父「久しぶりだね。オジさんっていわれるのにまだ慣れないんだけどな…」ハハ

白剣士「叔父さんは叔父さんでしょうが。何か用?」


叔父「用って…わけじゃないんだけど、久々に顔見えたから声かけただけだよ」


58 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:35:44 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「ああ…そう。俺は休みたいから帰るよ」

叔父「…久しぶりだし、飯でも行かないかな?」

白剣士「やだ」

叔父「はは…嫌われたもんだな。奢るよ?」


白剣士「…」


叔父「そうと決まったら行こう!」グイッ

白剣士「引っ張るなっつーの!」


59 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:36:14 ID:sOA3oJ9M
 
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ウェイトレス「…以上でよろしいですね?少々お待ちください」



白剣士「なんで叔父と一緒に外食なんか」ハァ

叔父「ひどいなー…僕だってキズつくよ?」

白剣士「ふん」


叔父「それにそこまで君と大きく歳は離れてないんだから…」



叔父「そうと決まったら行こう!」グイッ

白剣士「引っ張るなっつーの!」


60 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:36:44 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「昔から知ってる時点で、叔父は叔父だから仕方ねーだろ」

叔父「そっか」

白剣士「そうだっつーの…」


叔父「…」

白剣士「…」

叔父「…」

白剣士「…」


61 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:37:18 ID:sOA3oJ9M
 
叔父「…」

白剣士「…」

叔父「…」

白剣士「…」

叔父「…」

白剣士「…おい」


62 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:37:49 ID:sOA3oJ9M
 
叔父「ん?」

白剣士「ん?じゃねえよ!誘ったなら、何か会話の種くらい出せっつーの!」

叔父「あ、ああそうか…ごめんごめん。最近の調子どう?」

白剣士「…それだけかよ。別に、普通」

叔父「そっか」


白剣士「…最近、戦争とか大変らしいじゃねーか。冒険酒場も儲かってしょうがないんじゃねーの」

叔父「経営は任せられてるけどね、実質の取り仕切りは兄さんだしなー…」


63 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:38:24 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「つっても行方不明だろ親父」

叔父「…まあね」

白剣士「心配とかじゃねーのかよ」

叔父「あの人がフラっといなくなるのは珍しい事じゃないから。それに、儲かってしょうがないって表現は好きじゃないな」

白剣士「何でだよ」


叔父「…殺し合いの紹介が楽しいと思うかい?」


白剣士「…」

叔父「僕だってこの仕事は誇りを持ってやってる。それだけ、傭兵紹介も辛いんだよ」


64 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:39:14 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「ふん、どうだか」

叔父「…この間、君も行方不明になってただろう。心配したよ」

白剣士「…別に」

叔父「兄さんと一緒だね。周りに心配かけても、元気でフラっと戻ってくる」


白剣士「…親父と一緒にするな!」イラッ

ドンッ!!!…ガシャンッ!!


叔父「…水、こぼれたよ」


65 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:39:47 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「親父の血のせいで、俺がどんな思いで過ごしてきたか…あんた知ってるのか!?」

叔父「…」

白剣士「俺の子供の頃、期待と溜息ばかりで、でも体は…こんなんだから!…人間じゃないと人からはバカにされてきた!」

叔父「…」


白剣士「必死に隠しながら、友人付き合いをしたりして、普通の生活にあこがれて…冒険者の道をあきらめた!」

叔父「…」

白剣士「俺が普通の…普通の家庭で育っていたら…、今頃…普通に…冒険者としての道を歩んでた…きっと…」


66 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:40:20 ID:sOA3oJ9M

 
叔父「…普通の家庭か。わかるよ…その気持ち」

白剣士「あぁ!?叔父に何が分かる!?兄さんと何なく楽しい冒険をしてすごしてきたんだろ!?」

叔父「…」

白剣士「…話を聞くたび、俺はそれが妬ましくてたまらなかった。俺も普通の人だったら…こんな思いしなくてもよかったんだろうなってね…」

叔父「…」


白剣士「…」

叔父「…」


白剣士「何か、言えよ…」


叔父「普通の家庭、楽しい冒険…僕にとってそれは一番遠い言葉だと思うよ」

白剣士「あ?」


67 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:41:01 ID:sOA3oJ9M
 
叔父「ただ、楽しくない家庭ではなかったかな」

白剣士「どういうことだよ」

叔父「…僕と兄さんは…血が繋がっていない」


白剣士「…は?」


叔父「僕の両親は、僕の目の前で盗賊に殺された。父も母も…ね」

白剣士「冗談だろ?聞いたことないぜ、そんな話」

叔父「冗談じゃない。その時、助けにきてくれたのが君の父親だった」


68 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:41:46 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「…っ」

叔父「そして僕の手をとって、弟と呼んでくれた。そして僕も、兄さんを"兄"と呼んだんだ」


白剣士「…うそつくなよ」


叔父「兄さんも忙しかったし、僕も孤児院で長い間過ごしたよ」

白剣士「…」

叔父「君だけが辛いんじゃない。だけど、君のお父さんは…何があっても"あきらめなかった"」

白剣士「…」


叔父「君の中にも、その血は流れている。それは誇れるはずだ」


69 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:42:42 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「…でもな、この血のせいで俺は…」

叔父「なぜ血のせいにする。なぜ人のせいにする」

白剣士「…それはっ!分かるだろうが!」


叔父「分かるさ。だけど、逃げたのは僕じゃない。…君自身だ」

白剣士「…」

叔父「確かに環境も悪かった。精一杯育ててきたつもりが、甘やかしになっていたのかもしれない」

白剣士「甘やかし…だと」


叔父「僕も含めて、期待を寄せすぎた。子供心に、それは重みとなっていったんだろう」

白剣士「分かった風に…!」


70 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:43:15 ID:sOA3oJ9M
 
叔父「わかるさ」

白剣士「わかるわけない!」


叔父「…僕が軍に入る時、君の父親の弟としての扱いだった。これがどういうことか…分かるかい?」

白剣士「…」ハッ

叔父「君のように特別な血がない。兄さんのように強くない。兄さんの友達のように、歴戦の戦士でもない。ただ強くなりたい一人の人間だった」

白剣士「…」


叔父「そして彼の弟だというだけで、どんな些細なものでも評価され、やがてそれはプレッシャーとなっていった」

白剣士「…」

叔父「だから、気持ちは痛いほど分かるんだ。色々な"目"が見つめてくる…その気持ちがね」


白剣士「そうかよ…」


71 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:43:49 ID:sOA3oJ9M
 
ウェイトレス「…あの、お待たせしました…」


叔父「あ、すいません。お水こぼしちゃったので、お水もお願いします」ニコッ

ウェイトレス「か、かしこまりました」ペコッ


白剣士「…」

叔父「さ、いただこうか。美味しい料理を食べて、明日の活力にしよう」

白剣士「…」


72 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:44:35 ID:sOA3oJ9M
 
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73 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:45:08 ID:sOA3oJ9M
 
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――――【白剣士の自宅】


…ガチャッ…バタンッ

白剣士「…っち」


ポイッ…ドサッ


白剣士「胸糞悪い話聞かせやがって…。どんな話だろうと、俺は俺だ。俺の思いが分かってたまるかよ…」

???「そうですね。人の気持ちは分からないものです」

白剣士「全く…そうだろ?」

???「そういうなら、痛みの分かる貴方だからこそ…、もっと慎重に行動してほしかったものです」

白剣士「…って、俺の部屋に誰かいるのか!?」


74 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:45:40 ID:sOA3oJ9M
 
ウィッチ"「私です。ウィッチですよ。念波で直接話しかけてます」"

白剣士「ウィッチだ…?何か用か?」

ウィッチ"「もっと驚いてほしいんですが…とことん貴方は肝が座ってるようですね」" 
 

白剣士「んで何だっつーの。今俺は気分が悪いんだ」


ウィッチ"「…困った自体になりました」"

白剣士「何だよ」

ウィッチ"「姫様が行方不明になったのです」"

白剣士「はぁ!?」

ウィッチ"「恐らく、夜の商船に乗り込んで中央大陸へ向かったものかと…」"


75 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:46:10 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「なっ、何でちゃんと見ておかないんだよ!」

ウィッチ"「私は牢屋に閉じ込められてますので」"

白剣士「またボロボロになったらどうすんだよ!」

ウィッチ"「ですから、あなたに姫様を保護してほしいのです」"


白剣士「ほ、保護って…」


ウィッチ"「商船が付くのはそちらの港。多少遅れもあると思いますが、4日前後で着くでしょう」"


76 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/17(火) 09:46:42 ID:sOA3oJ9M
 
白剣士「お前な…簡単に言ってるけど…、そっち側じゃ大騒ぎだろ…」

ウィッチ"「まぁ…そうですね」"

白剣士「世界が緊張してる時に、何してんだ姫は…」

ウィッチ"「まあ、そういうことで頼みました」"


…ブ゙ツッッ!!

白剣士「…あ、おい!待てコラ!まだ話は終わってねーぞ!俺が行くと思ってるのか!」


…シーン


白剣士「…」



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