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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その11
794 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/13(土) 23:58:21.89 ID:3oZQI.so
〜南方〜

ガラガラガラッ…

盗賊「……」

魔道士「召喚士さん達…大丈夫ですかね?」

盗賊「……」

魔道士「それに…戦士さんも…」

盗賊「……きっと大丈夫だよ」

オーク「そうです!皆さん強いです!」

魔道士「もちろん…そうですけど…」

盗賊「…信じよう。皆を」

魔道士「…悔しいです」

盗賊「……?」

魔道士「祈る事しか…出来なくて…」

盗賊「…私達は…私達の事を完遂しよう」

魔道士「……はい」


795 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/13(土) 23:58:33.67 ID:3oZQI.so
〜南東国、西の街〜

召喚士「……」

剣士「……」

召喚士は布団の中で天井を見つめる。

召喚士「剣士さん…起きてますか?」

剣士「…うん」

召喚士「俺達はどうするべきなんでしょうか…」

剣士「……」

召喚士「正直な事を言えば、戦士さへ無事救出出来ればそれでいい…」

剣士「召喚士くんの言う通りだと思うよ」

召喚士「でも…この国の惨状を聞いて……」

剣士「……助けたくなった」

召喚士「……ええ」

剣士「……良いんじゃないかな。それで」

召喚士「…?」


796 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/13(土) 23:58:42.74 ID:3oZQI.so
剣士「困っている人を放っておけない…」

召喚士「…正直言うと、俺には分からないんです」

剣士「……」

召喚士「いくら旅人と言えど…」

剣士「何の拘束力もなく、我らを放置したまま…」

召喚士「ええ。軟禁するわけでもなく…」

剣士「何か…違和感を感じるんだ」

召喚士「そうなんですよね」

剣士「何だろう…。こう、心を読まれている…と言うか…」

召喚士「……同感です」

剣士「…とりあえずは大人しく様子をみようか」

召喚士「ええ。色々と気になりますしね…」

剣士「さぁ、今日はもう休みましょう」

召喚士「……ええ。おやすみなさい」

召喚士は布団に潜り、ゆっくりと目を閉じた。


799 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 01:06:49.32 ID:Hh9Dnrco
〜次の日〜

騎都尉「おう」

戦士「……」

騎都尉「……いい目つきになったな」

戦士「…何をすりゃいい…?」

騎都尉「なるべく俺の傍を離れるな」

戦士「……」

騎都尉「身体で感じて身に付けろ。いいな?」

戦士「…分かっ…りました」

騎都尉「……ふん。槍の稽古もつけてやる。来い!」

戦士「……」

ザッザッザッザッザ…

〜南東国、西の街〜

白馬騎士「…おはようございます」

召喚士「……おはようございます」


800 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 01:07:06.58 ID:Hh9Dnrco
白馬騎士「……決心して頂けたようでなにより」

剣士「……」

召喚士「無益な争いを引き起こしたくない…。それだけです」

白馬騎士「…ふふっ。面白いですね」

白馬騎士は通路の窓から外を眺める。

白馬騎士「既に起きている事象は戻せませんよ」

剣士「しかし最小限に食い止める事は出来ます」

白馬騎士「それが出来れば……既に…」

召喚士「……」

白馬騎士「私は三男様を何が何でもお守りしたい…!」

剣士「まだ幼少な身ですからね」

白馬騎士「三男様は後継者など狙ってはおりません」

召喚士「……」

白馬騎士「ただ二人の兄からの攻撃を…防いで…耐えているだけなのです」

召喚士「……悲しいですね」


801 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 01:09:19.78 ID:Hh9Dnrco
こんばんは!ノシ
なかなかお酒が抜けなくてですね…はい。すいません
あと世界地図を作っております!もうしばしお待ちを〜


803 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 02:06:53.21 ID:Hh9Dnrco
白馬騎士「お二人の力を利用する形になってしまう事をお詫びしたい」

剣士「その代わり拘束はしない…と?」

白馬騎士「はい。もしも嫌になれば去って頂いて結構…」

召喚士「……」

白馬騎士「お仲間を救った後は尚更の事…」

剣士「分かりました」

白馬騎士「ただし、これだけはお約束頂きたい」

召喚士「……はい」

白馬騎士「去った後は、東にも北にも付かないで頂きたい」

召喚士「大丈夫です。そのつもりはありません」

白馬騎士「それを聞いて安心しました」

剣士「それで僕らは何をすれば…?」

白馬騎士「東にはびこる魔物を一蹴して頂きたいのです」

召喚士「!?」

白馬騎士「奴らさえいなくなれば…」


807 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/14(日) 11:40:53.55 ID:fdD8q.AO
ところでふと思ったんだ
ペニスやらクリトリスやらの下ネタは本編ではもうみれないのだろうかと


809 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/14(日) 11:49:48.87 ID:QL3DbQ6o
>>1は無茶しすぎだと思うんだ……
連続更新記録なんてどうでもいいから一週間くらいしっかり休んでほしい。

花粉症も持ってるみたいだから本当に無理しないでくれ。


813 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/14(日) 17:06:40.26 ID:yVWMqRk0
さりげなく戦士のパワーアップイベントがあるのな wktk


814 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/14(日) 17:16:17.50 ID:eIZEt6AO
戦士は特技とかもないから成長してほしいな


819 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/14(日) 21:20:02.81 ID:pGAAVcSO
戦士はモテるぐらいしか取り柄がないからな


820 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/14(日) 21:20:59.11 ID:PUlsYFwo
うらやましい


823 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 21:40:21.30 ID:Hh9Dnrco
剣士「後はそちらでやると…?」

白馬騎士「はい」

召喚士「それは…構いませんが…」

白馬騎士「お二人は魔物討伐に慣れておられるようだ」

召喚士「ま、まぁ…多少は…」

白馬騎士「我らの軍は魔物との交戦経験が乏しい…」

剣士「……なるほど」

白馬騎士「それに……」

召喚士「…?」

白馬騎士「……いや、何か必要な物はありますか?」

剣士「…そうですね。馬を二頭ほど」

白馬騎士「分かりました。手配しておきましょう」

召喚士「お願いします」

白馬騎士は会釈し、その場を立ち去る。

召喚士「……」


824 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 21:40:43.04 ID:Hh9Dnrco
ザッザッザッザッザ…

白馬騎士「…失礼します」

三男「異国の者は…?」

白馬騎士「協力頂けるようです」

三男「そうか……」

白馬騎士「これで…」

三男「なぁ白馬騎士…」

白馬騎士「…はっ」

三男「私は…皇帝の座などどうでもいいのだ…」

白馬騎士「……」

三男「ただ早くこの国の平穏を…」

白馬騎士「存じております」

三男「いいのか…?異国の者を利用するような…」

白馬騎士「…でなければ、貴方様をお救い出来ません…」

三男「………」


825 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 21:40:59.15 ID:Hh9Dnrco
〜厩舎〜

召喚士「ありがとうございます」

衛兵「お使いになられた後は厩舎までお戻し下さい」

世話役「私どもが手入れを行います故」

剣士「では、お借りします」

二人は乗馬し、宮廷を駆け出す。

〜分かれ道〜

パッカパッカパッカ…

剣士「よし、この辺りでいいだろう…」

二人は道の端で下馬し、地図を広げる。

剣士「まずは現状の整理をしよう」

召喚士「そうですね」

剣士「僕たち二人は、戦士くん救出の為に東の街へと戻った…」

召喚士「しかし騎都尉と言う人に阻まれ、救出は出来ず…」

剣士「そこの西の街の白馬騎士が助けに入り…」


826 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 21:41:12.67 ID:Hh9Dnrco
召喚士「今は西の街でお世話になっている…。という事ですね」

剣士「まず第一の目標は戦士くんの救出」

召喚士「はい。最優先…というかそれしか目的は…」

剣士「いいんですか?この国の事…」

召喚士「…!」

剣士「召喚士くんは救いたいんだろ…?」

召喚士「え…?」

剣士「この国の争いを終わらせたいんだろう?」

召喚士「……」

剣士「流石に僕ら二人ではとてもじゃないが無理だろう…」

召喚士「ええ…」

剣士「何としても戦士君の力は必要だ」

召喚士「魔法がない今…うちらにとっては戦士の雷切…」

剣士「そして召喚士くんの召喚獣が頼りだ」

召喚士「……」


827 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 21:41:21.27 ID:Hh9Dnrco
剣士「…僕は何も出来ないな。本当に申し訳ない」

召喚士「そんな事ありませんよ!」

剣士「……ありがとう。いいんだ」

召喚士「剣士さん……」

剣士「久々に君らと会って、力を貰った反面…愕然としたよ…」

召喚士「……」

剣士「こんなにも差が付いてしまうものなのか…ってね」

召喚士「そ、それは……」

剣士「最早、住む世界というか…立つ次元が違うんだ」

召喚士「でも俺は剣士さんが…」

剣士「だから…出来る範囲での協力は欠かさないつもりだ」

召喚士「……剣士さん」

剣士「勿論死ぬつもりはないよ。死んではそれまでだからね…」

召喚士「……はい!」

剣士「さぁ、忙しくなる。まずはしっかり準備を整えよう!」


828 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 21:41:31.15 ID:Hh9Dnrco
〜南方〜

ドドッドドッ…

魔道士「……ん…」

盗賊「…おはよう」

魔道士「!!…すいませんっ!私寝て…」

盗賊「…大丈夫。…もうすぐ着くよ」

魔道士「……」

魔道士は馬車の幌をめくり、外を眺める。

オーク「あ、おはようございますです!」

魔道士「オークさん!おはようございますっ!」

オーク「見て下さい!海です。綺麗です!」

魔道士「うわぁ…本当だっ!!」

ゴブリン「おれは海、初めて見る!」

魔道士「皆さん疲れてないですか?代わりましょうか?」

オーク「気にしねぇで下さい!オラ、平気です」


829 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 21:41:56.76 ID:Hh9Dnrco
ゴブリン「おれも平気。もうすぐ着く」

盗賊「……」

盗賊は地図を懐より取り出し、位置の再確認をする。

魔道士「この先の山ですね…」

盗賊「…うん」

魔道士「そうすれば…ハヌマーンさん達の家って事ですね!」

盗賊「…うん」

魔道士「良かったですね。オークさん達!」

オーク「でも…心配です…」

盗賊「…?」

オーク「オラ達を本当に…受け入れてくれるのか…」

魔道士「それは心配ありませんよっ!」

盗賊「…うん」

魔道士「ハヌマーンさんはとってもいい方ですから!エヘヘ!」

オーク「…は、はいです!」


830 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 21:55:45.48 ID:Hh9Dnrco
こんばんは!しかし寒いですねぇ…
皆様もお身体にはお気をつけ下さいまし!

>>807
下ネタキャラがいなくなっちゃいましたからね…どうしましょう…

>>809
ありがとうございます!最近はお言葉に甘えてスローペースです
連続更新はあまり気にしてないんですが、習慣というか…はは…


831 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/14(日) 22:15:12.65 ID:hcRgs/go
きっと召喚士なら召喚士ならなんとかしてくれる!


832 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/14(日) 22:43:53.98 ID:AgKhVUAO
>>1にチョコあげたい


833 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/14(日) 23:14:52.11 ID:4ZXKNKs0
召喚師はなんでもかんでも背負い込む性質だな。


834 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 23:19:51.67 ID:Hh9Dnrco


パッカパッカ…ドドッ…

盗賊「……ここだ」

馬車から下りた盗賊は、山中へと続く獣道を見据える。

魔道士「……行きましょうか」

オーク「はいです」

ゴブリン「みんな行こう」

盗賊「…魔道士とオークは…背後を頼む」

魔道士「分かりました!」

オーク「頑張るです」

盗賊「……まぁ…魔物は出ないだろうが」

魔道士「味方…ですもんね!」

ザッザッザ…

魔道士「不思議なくらい静かですね……」

オーク「鳥の鳴き声すらしねぇです…」


835 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 23:23:45.17 ID:Hh9Dnrco
盗賊は左右を確認しながら、先へと進む。

ザッザッザ…

盗賊「……」

ゴブリン「なんの気配もないなぁ」

魔道士「本当にあってるんですかね?」

オーク「分かんねぇです…」

ザッザッザ…

盗賊「……ん…?」

盗賊は小走りに獣道を先へと進む。

タタッ…スタッ…

盗賊「……渓谷」

行き止まりまで進んだ盗賊の目の前には、

暗く深い谷が浮かび上がる渓谷が姿を現す。

魔道士「盗賊さん……これって…」

盗賊「……奴らの住み処は…この下だ…!」


836 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/14(日) 23:24:19.04 ID:ldRjY/so
下ネタなら向こうで同一IDがなんとかしてくれるから問題ないだろ


837 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 23:27:16.44 ID:Hh9Dnrco
魔道士「でもっ、降りられませんよ!こんな所…!」

ゴブリン「どっかに回り道でも…

盗賊「……!!」

突如盗賊が背後を振り向き、蜘蛛切に手をかける。

ガサッ!!

オーク「ひぃ…っ!敵ぃ!?」

盗賊「…!?いやっ、これは…!!」

ザッザッザッザッザ…

盗賊「……やはりお主か」

魔道士「ハヌマーンさん!!」

ハヌマーン「懐かしい人間の気配と思えば…やはりそうであったか」

魔道士「お久し振りですー!!」

ハヌマーン「よくぞ参られた…。おや其方は?」

魔道士「仲間のオークさんとゴブリンさん達ですっ!エヘヘ!」

オーク「は…は、初めまして!オラ…オークです!!」


839 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/14(日) 23:43:37.62 ID:Hh9Dnrco
それでは寝ますですー!
本日もご支援まことに感謝でございます!

>>832
ぜひぜひっ!

チョコやイラストなどは下の宛先までどしどしお送り下さいませ!
それではおやすみなさい!!ノシ

〜オマケ(麻雀分からない方、すいません…)〜

召喚士(下家のゴルリンは五萬切りでのリーチ…)

ゴルリン「……へへへ!」

召喚士(…ツモ切りではなく手牌から。捨て方から想像するに…)

戦士「……」

タンッ!!

召喚士(ピンフ系のピンズ待ち!!)

スケル「おっとぉ…その二萬…」

パタパタパタッ…

スケル「中ドラ3…12000だ」

ゴルリン「おいおい…!いきなり親満かよ!へへへ!」

リザード「ツイてんなぁ!!」

召喚士(ちっ…!リーチに気取られすぎたか…!)

戦士(……さぁて…どうする?少年?)

〜行け、一索(コカトリス)!!続く〜


843 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/15(月) 01:41:29.48 ID:ugMoKbYo
この大陸って移動に掛かる時間から見てかなり小さい?

ということはきっと北の地から更に北とか海を渡ったところにもっと広大な世界が広がってるんだよね!?


844 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/15(月) 01:56:12.69 ID:SqLifQSO
江戸時代に東京〜大阪間を10日前後で移動できりゃいい方だったんだっけ?(飛脚、三度笠?)
詳しくないから補足お願いします

その事を踏まえて
このストーリーの舞台の大陸が小さいか
魔物の領地が多すぎるか
別大陸がわんさかある
こんな感じかな


847 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/15(月) 02:32:28.53 ID:fjallUDO
そろそろあっちの世界へ移動できる手段を探す旅にでようかな


848 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/15(月) 10:40:54.12 ID:b0Xf2IAO
忍者編でふと見忘れてあとでまとめ見するつもりでスレをのぞいたらpart11だとォ……
>>1と同一idには頭が上がらないお


849 :GEPPERがお送りします [] :2010/02/15(月) 13:33:13.41 ID:fdt9lIg0
北や南の各防衛拠点にどれだけの兵力が居るかは知らんが、北関の戦闘や南の動員兵力からして3000 は下らないだろう。
北南全軍が各3000の計6000と仮定して、その他防衛拠点や町の守備兵、さらには国軍本隊と合計したら、国軍の総兵力はいいとこ2万〜2,5万かな?

戦国時代、一万石で250〜300の兵を動員できたらしいし、国(国名がわからんwww)の石高はおよそ110万石。関東地方から群馬を抜いた位の大きさで成立するはず。
さらに東西各国や南東国も合わせると関東+山梨の首都圏の大きさがこのSSの舞台になる。


>>847
この論理が当たっているならば、あっちの世界への入り口は関東の何処かにあるぞ!!


854 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/15(月) 17:00:27.39 ID:dbpvbk6o
こんにちは!ノシ
沢山のチョコありがとうございます!

マップは一応作成しておりますが、皆様のイメージで結構ですよ

>>848
ありがとうございます!こちらこそ駄文を読んで頂き、頭が上がりません><

>>849
いやぁお見事!バレましたか…
実は東京タワーに行くと光に包まれて(ry



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