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女社長「まぁいいや、採用っ!」
90 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:03:11.14 ID:8umytB1B0
――翌日 事務所

がちゃ

男「お早うございます。」

パタンナー女「…お早う。」

女「おっはーっ!」

パタンナー女「…古い。時代を感じる。」

女「うぐっ…。し、しかしマヨネーズは正義だよ?」

パタンナー女「…あれは卵から出来た油。コレステロールの塊。絶対悪。」

女「む、むぅ…。」

男「タイムカード押しちゃいますねー。」


がしゃこん


92 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:04:57.90 ID:8umytB1B0

女「よし、じゃ少し早いけど朝礼。始めようかっ。」

男「え、デザイナー男さんはいいんですか?」

女「あぁ、デザイナー男君は始発で帰ったからさ。今日は昼から出ればいいって言ってあるんだ。」

パタンナー女「…昼夜逆転。ダメ男の典型。」

女「まぁまぁ、そう言わずにさ。よし、じゃまずはコーヒー淹れようかなっ。」

とててて。

しゅごーっ ぷしゅー


94 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:09:06.45 ID:8umytB1B0

男「あの、気になってたんですけど。あれ、エスプレッソマシーンですよね。凄い高そうな。」

パタンナー女「…社長の趣味。昔、洋服のデザインと引き換えに貰ったものらしい。」

男「なんか凄いですね…」

女「男君、なにがいいー?エスプレッソ、ラテ、カプチーノ、ブラック、アメリカンと何でもござれだよー。」

男「あ、ブラックでお願いします。」

女「あいあいー。」


しゅごーっ ぷしゅー


96 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:11:56.43 ID:MwjyTw+vO
なんかお洒落なSSだな
SHIPSの服着て喜んでる俺が恥ずかしい


97 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:14:54.30 ID:8umytB1B0

女「よし、っと。それじゃ朝礼始めるね。」

女「まずは今日の予定から。朝礼終わったら私と男君は出るから。帰りは夕方になるかなぁ。」

男(夕方って…いったいどこ行くんだ?)

女「直帰するか戻るかは追って連絡するから。パタンナー女ちゃん電話番よろしく。何かあったら私の携帯に連絡入れてね。」

パタンナー女「…了解。ダメ男はどうする?」

女「12時になっても来ない場合は寝てる可能性大だから、家に電話してあげて。
  あ、あとレーヨンのカットソー、あれまだデザインいじるかも知れないから、まだパターン引かなくていいよ。」

パタンナー女「…了解。」

女「よしっと。んじゃ皆今日も宜しくお願いします。」

パタンナー女「…宜しくお願いします。」

男「宜しくお願いします。」


100 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:18:26.57 ID:8umytB1B0

がたんごとん がたんごとん…


男「女さん、そろそろ教えてくださいよ。どこ行くんですか?」

女「うーん、まぁいいかぁ。今から行くのは綿花を栽培してる農家さんの所だよ。」

男「綿花、ですか」

女「うん、服が出来るまでのスタート地点だよね。」

男「まぁ、確かに。」

女「何年か前から綿はそこの農家さんの所のを使わせて貰ってるんだ。」

男「ほう」

女「男君。オーガニックコットンって、知ってる?」

男「えぇ、聞いたことはあります。」


101 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:19:03.65 ID:aCPVG6kt0
オーガズム


102 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:23:47.54 ID:8umytB1B0

女「なら話は早いね。まぁ要は化学肥料とか農薬を使わないで育てた綿のことなんだけどね?」

男「無農薬栽培、ですか。」

女「うん。しかも正式には過去三年間、化学肥料とか農薬を使ってない土地じゃないとオーガニックだって認められないらしくて。」

男「厳しいんですね。」

女「うん。綿ってさ、柔らかいから虫も大好きな訳だよ。」

男「なら無農薬で育てるのは大変そうですね。」

女「そう。普通、綿花の畑には大量の農薬が使われるものなんだって。」

男「ふむ。」


103 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:24:17.92 ID:IJLOrNJyO
>>101
綿「ビクンビクンッ」


104 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:25:38.14 ID:8umytB1B0

女「綿って水分を吸いやすいし、根っこから吸収した農薬は洗っても流せないよね。」

男「えぇ」

女「だからね。普段私たちが身に付けている衣服は農薬が残留してるものが殆どなんだ。」

男「なんだか恐ろしい話ですね。」

女「特に肌にアレルギーを持ってる人だね。
  かぶれちゃったり、痒くなっちゃったりするから。大事な事なんだよ。」

男「…なるほど。無農薬は手間がかかるし取れる量も少なくなる。これが値段が張ってしまう理由ですか。」

女「勘が鋭くて助かるなぁ。うん。まぁ幾つかある理由の一つ、だね。」

男「ふむ…」

車掌「次はー、〇〇。〇〇です。お降りの方はお忘れものございませんよう…」

女「お、ちょうど着くね。降りるよっ。」

男「あ、はい。」

がたんごとん がたんごとん…

―。

――。


106 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:29:13.04 ID:8umytB1B0
>>103 ワロタwww


107 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:30:31.59 ID:8umytB1B0

女「ほい、ここだよっ。」

男「うわ、広いですね…」

女「あっ、おじさーん!お久し振りですー!」

農家「あぁ、なんだお前また来たのか。」

女「はは、毎回毎回そんなに邪険にしないでくださいよ。」

農家「今日は何の用だ。」

女「今年もいい綿が出来てるかなー、って視察と。」

農家「当たり前だ。今年はここ数年で一番いい。」

女「おっ、それは期待しちゃいますよ。」にやっ


108 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:35:04.63 ID:8umytB1B0
女「あと、うちにニューフェイスが来たので。彼にここを見て貰いたくて。」

男「男です。宜しくお願いします。」ぺこり

農家「…ふん。見るのは勝手だが邪魔はするなよ。」

女「あ、今日は男君が是非お手伝いをしたいとのことなので!」

男(えっ!?)

農家「…今から虫取りだ。着いてこい。」


ざっざっざっ…


男「あ、えっ?」(虫取り?…クワガタ?)

女「頑張ってねっ!」にこっ

農家「おい!さっさと来い!」

男「は、はいっ!」


ざっざっざっ…


112 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:42:28.59 ID:8umytB1B0
女「ふぅ…」(さて、と。男君には悪いけど、私は日陰で見学と洒落込みますかねっ。)

女(結局昨日も眠れなかったしなぁ。一度家に帰れたのが救いだね。家が事務所の近くでよかったぁ。)

女(やばい、また倒れる前に点滴打ちに行かないと…)ふらっ


ピルルルル ピルルルル


女(くそう…誰よ)

ぱかっ

女(――はぁ、よりによって…)

ぴっ

女「はい、女です。」


―。

――。


113 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:48:13.34 ID:8umytB1B0

農家「虫は大別して二種類いる。」

男「二種類、ですか?」

農家「こいつが綿を食う害虫。そしてこいつが、その害虫を食うために俺が放した益虫だ。」

男「あぁ、なるほど。そうやって農薬を使わない工夫をしてるんですね。」

農家「御託は要らん。害虫は殺せ。以上だ。」

男「は、はい。」

農家「お前が先に歩け。見逃した分は俺が取る。」

男「はい。」

農家「さっさと行け。」

男「は、はい。」(この人怖ぇよ…)


115 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:52:16.85 ID:8umytB1B0

男「…。」

農家「…。」

男(き、気まずい…)

農家「おい。」

男「はっ、はいっ!」


116 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:53:47.71 ID:8umytB1B0

農家「あの女、あんな所で寝てるぞ。」

男「…え?」


女「すぅ、すぅ…」


男「…あ。」

農家「あれが俺の家だ。運んでやれ。」

男「えっ?」

農家「さっさと行け。」

男「は、はいっ。」

農家「台所のやかんに麦茶がある。持って戻ってこい。」

男「あ、はいっ。」


ざっざっざっ…


農家「…ふん。」


118 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:57:24.00 ID:LbSLsXOF0
女社長とダメ男の危険な関係


119 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 15:57:53.18 ID:8umytB1B0

男「女さん、こんなところで寝ちゃ駄目ですよ」ゆさゆさ

女「…すぅ、すぅ…。んぅ…」

男「女さーん?」ゆさゆさ

女「すぅ…すぅ…」

男(駄目、か。てかよく見ると目の下クマあるじゃんかよ…)

女「ん…すぅ…」

男(なるほど、どうやらこれが役得って奴みたいだな。)

男「んしょ、っと。」

女「すぅ…すぅ…」

男(軽いなぁ。ちゃんとメシ食ってんのかなぁ。)

女「…すぅ」

男(寝息がっ…!いかんいかん、素数をっ、素数を数えるんだ!)

女「ん、くふぅ…。すぅ…」

男(2、3、5、7、11、13、17、19、23、29……。)


120 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:01:20.68 ID:8umytB1B0
―。

――。


男「すいません、お待たせしました。」

農家「まぁいい。麦茶、二つ注げ。」

男「あ、はい。」

とぷとぷとぷ

農家「飲め。」

男「あ、頂きます。」

農家「…。」


ごくっごくっごくっ


121 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:02:34.73 ID:n9pRn+7GO
今男と女はどんな格好してんだ?
動きやすい格好って事はスーツじゃないよな


122 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:03:40.71 ID:8umytB1B0

男「ぷはっ、うまいです。」

農家「ただの麦茶だ。世辞はいらん。」

男「いや、やっぱり汗を流した後は冷やした麦茶ですよ。」

農家「…口の上手い奴はどうも信用できん。」

男「ははは、そうですか。」にこっ

農家「信用できん…が、あの女が選んだ部下だ。」

男「女さん、ですか?」

農家「あんな小娘だが中々見所のある奴だ、あれは。」

男「――俺も、そう思います。」


123 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:03:45.82 ID:aCPVG6kt0
>>121
動き易いっていうからガンツみたいなスーツを想像してた


124 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:08:08.00 ID:8umytB1B0

農家「…ふん。喋りすぎた。女が起きたら連れて帰れ。俺はまだ畑に用がある。」


ざっざっざっ…


男「あ、あのっ!」

農家「…なんだ。」

男「ありがとうございました!」ぺこり

農家「…ふん。」

農家「あぁ。あの女に伝えておけ。」

男「はい?」


―。

――。


125 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:09:16.89 ID:0aj2ifxc0
このおっさんかっけえな
なんとなく見た目はバイオのバリー


126 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:12:43.08 ID:8umytB1B0

女(…あれ?ここ何処だろう?)

女(あったかい…)

女(深くて、温かい泥の中みたいな…)

女(え、あれは…お母さん?)

女母「…。」

女(…っ!)

女(お母さん!何処行ってたのよ!)

女(私、ずっと…っ。ずっと探してたんだからね!ねぇお母さんっ!)

女母「…。」ふるふる

女(なんか言ってよ!首振るだけじゃ何も分かんないよ!ねぇっ、ねえ!)

女母「…。」ぺこり

女(お母さん!何処行くの、駄目っ!何か答えてよ!)


127 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:14:48.36 ID:8umytB1B0

女母「…。」にこっ


とてとてとて…


女(お母さん!行っちゃ駄目!どうしてそうやって逃げるの!?ねぇ!)


――さん。


女(もう、何で足が動かないのよ!お母さん待って!待ってっ!)


とてとてとて…


――女さんっ。


女(もう、誰よ!邪魔しないでよ!お母さんっ!)


――女さんっ。起きてください。会社戻りますよ。


女(…へ?会社?)


128 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:16:25.66 ID:8umytB1B0

ぱちっ


男「あぁ、お早うございます。すいません起こしちゃって。」

女「あれ?…あ、ねぇお母さんは?何処行ったの?追いかけないと…」ぽけー

男「へっ?」

女「えっ?」

男「…あぁ、お母さんの夢を見てたんですか?」くすっ

女「――っ!あっ、いや!あのっ!ち、違うんだ!違うんだよ男君っ!」かああっ

男「あははは、そんなに焦らなくて大丈夫ですよ。」

女「い、いやっ!そうじゃなくてっ!」あせあせっ

男「農家さんがもう帰って良いって言ってました。会社戻りましょう。」

女「…分かった。」(むう。なんだい、年下の癖に妙に大人ぶっちゃってさっ)

男「行きましょう。今戻れば夕方前には着けそうです。」

女(なんか…母親の夢見るなんてこっちが年下みたいで恥ずかしいじゃないのさ、うぅ…。)


130 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:17:09.65 ID:fl5X531WO
ブラックの人?


131 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:18:45.52 ID:8umytB1B0

女(もう、消化した筈だったんだけどなぁ…。)

男「…女さん?」

女「あ、あひゃい!?う、うん分かった、行こうかっ!」あせっ

男(…?)

男「――あぁ、そうだ。女さん。農家さんが女さんに伝言を、と。」

女「へ?伝言?」

男「はい、『去年と同じ量を用意しておく。俺の綿を使うからにはいい仕事をしろ。』だそうです。」

女「あははは、おじさんも相変わらずツンデレだなぁ。」

男「ははっ。ええ、全くです。」

女「ん、何か元気出たなっ。来て良かった。よし、じゃあ戻ろうか!」にこっ

男「はい。」


―。

――。


134 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:21:23.62 ID:cygNFYD/0
俺の妄想では女社長は29っぽいな。
で、ダメ男は27でパタナは26。


136 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:24:31.88 ID:8umytB1B0
ふーっ。とりあえず一区切りです!気づいたらもう130ですか、早いなぁ。
あ、ここで一つご相談が…。実はこれ自宅のPCからじゃないんです。
家のPCはサーバー規制中でして。
家に帰ったらどうやって続けるか考えずに始めちゃいましたww俺あほすww
んでどうしようかなーっと。
まぁ「自分で考えろカス」って感じですよね…さーせん。


137 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/20(土) 16:25:27.53 ID:tHznIPk+0
帰らなきゃいいだろ


138 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:28:16.71 ID:8umytB1B0
>>137 それは鬼畜だすよアナタっ!www

まぁとりあえず書きますねー。
いい案を出してくれる人がいたらありがたく参考にしまふ。


141 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:29:28.58 ID:8umytB1B0

――同刻 事務所


がちゃ


デザイナー男「うぃ、おはよー。」

デザイナー男(…って、あれ?誰もいないのか?)

デザイナー男(まぁいいや、眠い。とりあえずコーヒー飲みてぇ。)

ぷしゅーっ しゅこー

デザイナー男(わざわざ屋上の喫煙所まで煙草吸いに行くのかったるいな…)

デザイナー男(誰も居ないし、いいかぁ。)


しゅぼっ じりじりっ…


デザイナー男「ふーっ…」(しかし何で誰もいないんだ?あぁ、資料室に誰か居ねぇかな。)


143 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:31:40.08 ID:8umytB1B0

がちゃっ


デザイナー男「おいおい、なんだよ。居るじゃんかよ。」

パタンナー女「…!」あせっ

デザイナー男「よっ。資料なんか漁って何してんの?」

パタンナー女「…くっ、来るな。煙草。事務所内禁煙。」

デザイナー男「ありゃ、そうでした。消してくるわ。」

パタンナー女「…ついでに私にもコーヒー。ブラック。」

デザイナー男「へいへい。お嬢様少々お待ち下さいねっと。」

パタンナー女(…危ない、所だった。早く片付けないと。)あせっ


ぷしゅーっ しゅこーっ


―。

――。


145 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:32:11.48 ID:EPqyRPvKO
パー速は?


146 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:33:10.50 ID:tiHPdQORO
ブランドはどういう設定?


147 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/20(土) 16:33:29.66 ID:d8JpYnqr0
何だこの話はまだ30しか読んでないけど面接をなめきってるじゃねえか


149 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:36:52.87 ID:8umytB1B0

――夕方 事務所


がちゃ


女「ただいまー。」

男「戻りました。」

デザイナー男「おお、お帰り。お土産は?」

女「ほい、コージコーナーのコーヒーゼリー!」

デザイナー男「おっ、いいね。」

女「コーヒーゼリーなら太らないからねっ。」にぱっ

男(そんなことないと思うけど。)


150 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:38:44.41 ID:n9pRn+7GO
やはり鶴屋さんで再生される


151 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:39:06.26 ID:8umytB1B0

デザイナー男「ちょうど行き詰ってた所だったんだわ。皆のコーヒー淹れるよ。」

男「あ、そんな俺がやります。」

デザイナー男「ああ、いいって。座ってなよ。」

男「あ、はい。じゃ、お願いします。」ぺこり

ういーん ぷしゅーっ しゅこー

パタンナー女「…社長、上から電話があった。」

女「あぁ、わざわざ私の携帯に掛け直してくれたよ。これ食べたら行かなきゃなんだ。」


152 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:39:33.59 ID:f3+3cjJC0
携帯のメモリーに保存するか。メモに打ち直してけば?


153 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/20(土) 16:40:07.72 ID:w11F+vEc0
黒カンパニーの人か


154 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:41:58.71 ID:8umytB1B0

男「…上?」

女「あぁ。うちの親会社のことね。うちは一応独立した会社なんだけど、
  株式とか色々そこが持ってるからさ。意味合い的にも法的にも子会社ってことになるんだ。」

男「ふむふむ。」

デザイナー男「お待たせ、っと。まぁ口煩いだけの連中だよ。愛想笑いして頭下げてる分には実害は殆ど無いさ。」

パタンナー女「…あいつらは嫌いだ。」

女「こらこら、こうやってやってけるのも上のおかげなんだから。そう文句ばっか言わないの。さ、食べるよ!私の奢りだから心して食すように!」

パタンナー女「…頂きます。」はむっ

男「頂きます。」ぱくっ

女(デザイナー男君。後でちょっと。)ぼそっ

デザイナー男(…ん、了解。)ぼそっ

女「うん、美味しい!」はむっ

デザイナー男「ん、やっぱりシュークリームよりもこっちだよなぁ。」ぱくっ


―。

――。


157 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:46:16.11 ID:8umytB1B0

女「じゃ、行ってくるね。皆定時になったら自由に切り上げちゃっていいから。」

パタンナー女「…了解。行ってらっしゃい。」

男「はい、行ってらっしゃい。」

デザイナー男「さて、俺は屋上で一服してくるかね。」

パタンナー女「…サボリ。良くない。」

女「まぁまぁ。じゃ、また明日ねっ!」


がちゃ ぱたん


159 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:47:37.60 ID:I4uG7KadO
女社長「にょろ〜ん…会社倒産しちゃたにょろ…ま、いっか!」


160 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/20(土) 16:49:57.49 ID:VRgVJTMNO
>>1
マーマレードの人?あれ?マスタードだっけ?


161 :VIPがお送りします [sage] :2009/06/20(土) 16:51:39.56 ID:tA7CKy5sO
パタンナー女かわいい

もふもふわしゃわしゃしたい


162 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:53:13.38 ID:8umytB1B0
>>146 大手アパレルの形式上は子会社。ドメブラで、昨年から所謂「東コレ」に参加。
   ターゲットは20〜30くらいの会社員。大学生も。
   東コレ参加シーズンよりウィメンズの製作も開始。フラッグショップは構えていないのでセレクトショップやzozoなどで販売している。
   質の高さの割りに低い価格設定のため売り上げはそこそこあるが、経営は苦しい。

って感じでしょうか。正直設定甘いです。ちゃんと投下もするんで臑蹴らないで下さい。ww


163 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:53:19.44 ID:IDVTl1H30
>>160
特定厨キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

やっぱり携帯だしwww

しねしねしねしね


164 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:54:47.76 ID:8umytB1B0

――屋上 喫煙所


しゅぼっ じりじり…


デザイナー男「ふぅーっ…。――それで?」

女「さっきの上の件なんだけどね。」

デザイナー男「あぁ。これから会議だろ?ご苦労様だな。」ふぅーっ

女「それが…。どうやら今回は本気みたいなんだよね。」

デザイナー男「…あぁ。――そりゃ、参ったな。」ぽりぽり

女「まぁ会議出てみないと分かんないんだけど、多分。」


165 :VIPがお送りします [] :2009/06/20(土) 16:57:15.39 ID:8umytB1B0

デザイナー男「…あっちも本腰入れないと、ってことか。」

女「うん。お願い、していい?」

デザイナー男「…了解。」

女「ま、そういうことで。じゃ行ってくるねっ。」

デザイナー男「あぁ、頼んだ。」

女「内容は連絡入れるから。」

デザイナー男「了解。…色々押しつけて済まない。」

女「いいのいいの。じゃねっ。」


とてとてとて…


デザイナー男「ふぅーっ…」(…さて、と。どうするかなぁ。)



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