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少女「男はどうして私と話すの?」男「それが俺のバイトだ」
- 46 名前:深夜にお送りします []
投稿日:2012/03/15(木) 17:20:04 ID:xOK6C3qk
男「さて、そろそろ言わせてもらおうか。話を逸らすな。」
少女「そ、逸らしてない………」
男「こっちを向け、こっちを。」
少女「…………」ウルウル
男「泣きそうな目で見るの禁止っ!」
少女「………こうすれば、思い通りにできるって聞いたのに……」
男「残念ながら、とある腹黒女の手に散々引っ掛かってるせいで、お前ごときでは、引っ掛かることはねぇよ。」
少女「………やっぱり、もっと小さくないとダメなのかな……」
男「それは俺にロリコンという不名誉なアダ名がつくからやめろ。」ピロリロリン
少女「………男、メール?」
男「みたいだな。」
- 47 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 17:21:28 ID:xOK6C3qk
>>45
勘違いか……ハズカシィ
男が言ってる腹黒女の名称が決まらない……
- 48 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 17:28:09 ID:xOK6C3qk
男「………」
少女「………」
男「………見たくねぇ」
少女「誰から?」
男「噂の腹黒女から。」
少女「………見せて」
『男君は、5日に延長ね。
少女ちゃんは新作のモデル』
少女「………あちゃあ」
男「さっきも思ったけど、アイツ、実はこの店に隠れてんじゃねーの?」
少女「そんなことは……」
男「ないと言い切れない辺りがアイツの恐ろしいとこだよな。………サイズ的にも」ピロリロリン
『まだ延長する?』
男「どこできいてんだよっ!」
- 49 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 17:31:32 ID:xOK6C3qk
少女「お、落ち着いて……」
男「あぁ、この話はやめよう。これ以上期限が延びてたまるか」
少女「………私は見たいから延びてもいいけど。」
男「なんかいったか?」
少女「………なんにも」
男「じゃあ話を戻すか。何の話だったかな?」
少女「男の、私調教計画」
- 50 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 17:37:42 ID:xOK6C3qk
男「あぁ、筋肉の話か。」
少女「………そこだけ聞くと、体育会系。」
男「クラスメイトに、筋トレが趣味のヤツがいるけどな。」
少女「………その人が、私の分まで筋肉つけてくれるから、私は筋トレしなくてもいい。」
男「ついに、会ったことないやつまで言い訳に使いやがった……」
- 51 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 17:45:09 ID:xOK6C3qk
少女「………男は私を誤解してる」
男「どう誤解してるんだよ。」
少女「………私も筋トレしてない訳じゃない。」
男「ハリーポッターが重い、とか言ってるヤツが、何を言うか。」
少女「………結果だけがすべてじゃない。過程も重要」
男「いや、結果がでてないと、この場合は大問題だ。」
少女「………やることに意義がある」
男「やって結果を出すことに意義があるんじゃねーの?」
少女「………過程を知らずに結果を求めるのは愚の骨頂。」
男「………そこまでいうなら、聞いてやろーじゃねーか。どんな筋トレをしてるんだ?」
- 52 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:01:25 ID:xOK6C3qk
少女「………まず、背中に重りつけてウォーキング」
男「有酸素運動っぽく言ってるが、それはもしかするとここの駐車場からこの席までの距離とか言わないよな?」
少女「………起きているときは常に腕に重りをつけてる」
男「一昔前のトレーニング法っぽいが、まさか、そのアンティーク感漂う今どき珍しいネジマキ式の時計のことじゃないだろうな?」
少女「………やれやれ、本気をだすときがきたか」パチン
少女「ズ…ズン……」
男「口で重いものが落ちたときの効果音を出すな。」
少女「………お風呂にはいるとき以外、体にギプスをつけてる。」
男「スポーツマンみたいだか、ひょっとすると、そのリンゴ何個分とかで数えられそうな服のことを言ってんじゃねーだろーな?」
少女「………これだけやってもダメなの?」
男「むしろもっと頑張れよ……」
- 53 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:05:34 ID:xOK6C3qk
少女「………頑張る。私の嫌いな言葉……」
男「お前もうそれ、ダメ人間の発言だからな?」
少女「………やればできる子って言われてる。」
男「なら、やれよ。」
少女「………今日は疲れたからまた明日。」
男「……………」
- 54 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:20:00 ID:xOK6C3qk
少女「………もう、この話はやめる。」
男「だな、お前がそこまで意固地になって嫌がるなら、俺も無理にさせようとは思わねぇよ。」
少女「………やった。」
男「嬉しそうだな、オィ。」
少女「………だって、筋トレとかしたら、男と話す時間が少なくなる。」
男「…………さいですか。」
少女「……男、疲れたの?顔赤いよ?」
男「………はぁ、なんでもねぇよ。あー、そろそろ仕込みの手伝いしなきゃいけねーな。」
少女「………そう言えば、男はいつも遅くまで働いてる。」
男「ん、そうか?」
少女「………私、閉店時間までいるけど、男はそのあとも残ってる。お父さんやお母さんは、心配しないの?」
男「………俺の両親はいないよ。ちょうど去年の今頃に………」
少女「ご、ごめん………言いたくなければ、言わなくても………」
- 56 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:32:53 ID:i0S9hoKo
C
腹黒女の名称は魔女とかでいいんじゃない
- 57 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:33:33 ID:xOK6C3qk
男「俺を置いて海外に旅行にいきやがったんだっ!」
少女「………ぇ?」
男「社会勉強だとか何とか言って、学費だけ振り込んで消えやがってな。………生活費を稼ぐためにも、バイトしなくちゃならねぇんだよ……」
少女「そ、そうなんだ………」
男「だからここのバイトって結構助かってんだよな。実質働いてるのは稼ぎ時の昼と夕方くらいだし、賄い出るし。」
少女「………大変?」
男「そうでもないけどな。」
オトコクーン、ソロソロテツダッテー
- 58 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:35:26 ID:xOK6C3qk
>>56
魔女か………
確かにいいかもしれない。
最初に考えてたメイドよりかはwww
- 59 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:37:49 ID:xOK6C3qk
男「呼ばれたな。」
少女「………仕方ない。」
男「引き下がらないのか?」
少女「………本読んでる。」
男「そっか。」
少女「………注文いい?」
男「なにになさりますか?」
少女「………私にオレンジジュース。……それと、イジワルで優しいウェイターさんに、ハムサンドを1つ。」
男「………かしこまりました。」
- 60 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:41:49 ID:xOK6C3qk
厨房
男「オーダー入ります。ゼロ番にオレンジジュースとハムサンドお願いします。」
マスター「わかった、………ハムサンドは遅れてもいいよね?」
男「聞いてたんですか?」
マスター「聞こえたのさ。青春してるねぇ、高校生?」
男「趣味が悪いですね。」
マスター「いいことも聞いたしさぁ。」
男「なんですか?」
マスター「賄いを充実させたら、君の給料減らしてもいいかな?」
男「死活問題ですっ!」
- 61 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 18:49:15 ID:xOK6C3qk
マスター「冗談だよ。第一、僕の権限じゃ君の給料は減らせないよ。あくまで君を雇ってるのはあの娘さ。」
男「そうなんですか!?」
マスター「そうそう。君の給料だって、あの娘が出してるんだよ?」
男「………今まで聞かなかったけどアイツ、何者なんですか?」
マスター「それは、彼女の口から聞きなさい。さ、仕事仕事」
男「………なら、俺は別にここで働かなくても。」
マスター「一番いい席を占拠されてる上に、バイトの子貸し出すこともあるんだ。働かないとバチが当たるんじゃない?」
男「それもそうっすね。」
マスター「じゃあ、これを八番そっちを七番、BLTサンドを三番、あと、二番にお冷だして。帰りに一番のオーダーとってきて」
男「一回の仕事量が多すぎるっ!」
- 62 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 19:02:20 ID:xOK6C3qk
一番テーブル
男「ご注文はお決まりでしょうか………ってなんだ、お前かよ。」
友「あー、なんだよ、その態度。一応客だぜ?」
男「うるせぇ、さっさと注文しろ。バイト先に来る知り合いほどウザいもんはねーんだからさ。」
友「まぁ、それには同意するもんがあるな。………それにしてもなんだよ、あの娘は。」
男「ご注文はお決まりでしょうか。」
友「答える気がないのな。」
男「仕事中なので。用件はメールで済ませろ。」
友「へいへい。じゃあ、エスプレッソとホットサンドを2つ。」
男「かしこまりました。」
友「くくく……似合ってる似合ってる。」
男「後で覚えてろてめぇ。」
- 63 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 19:10:00 ID:xOK6C3qk
厨房
男「オーダー入ります。内側にふんだんにマスタード塗りたくったホットサンドを2つ、それにエスプレッソ1つでーす。」
マスター「はいよ。………いいのかい?」
男「いいんですよ。お客様の注文ですから。あ、マスタードは、ビン一本分使ってもいいそうです。」
マスター「採算が会う程度に使っとくよ。」
男「ありがとうございます。」
マスター「じゃあ、そこにある、カルボナーラと、ペペロンチーノと、海鮮ピザと、ハムエッグと、カレーライスと、オムライスと、チョコパフェと、メロンソーダ、二番に出してきて。」
男「どんだけ食うんだよっ!」
- 64 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 19:11:10 ID:xOK6C3qk
ご飯食べてくる。
ひょっとしたら次かけるのは明日になるかも。
- 65 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 20:08:15 ID:tMOA5CdQ
もどってきたぞぉぉぉおお
自分のスレタイ見落としてたのはクラスのみんなにはナイショだよ☆
- 66 名前:ID変わってるけど1でふ [] 投稿日:2012/03/15(木) 20:15:42 ID:xOK6C3qk
マスター「男君、もう上がっていいよ。」
男「え、でも、洗い物とかあるでしょ?」
マスター「あっち」チョイチョイ
窓際の席
少女「く〜……すぴ〜……」
厨房
男「寝てる………」
マスター「そゆこと。だから起こしてあげて。」
男「はい。」
マスター「じゃあ、本日最後の仕事、ハムサンドと、オレンジジュース、それにカプチーノをゼロ番にお願いね。」
男「カプチーノ?」
マスター「僕のおごりだよ。」
男「………ありがとうございます。」
マスター「あ、オレンジジュースは給料から天引きね」
男「やっぱりかよっ!」
- 67 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 20:30:13 ID:xOK6C3qk
窓際の席
男「………起こすのも悪いか。」
少女「すよよ〜……すぴ〜……」
男「いただきます。」モシャモシャ
少女「すぷ〜……ぷよ〜……」
男「変な寝息……」モチャモチャ
男(こいつとあって、3ヶ月くらいか………。俺はこいつと話をするだけどその実、こいつのことなにも知らねぇのかな……。例えば、今日知ったことだが、俺の給料はこいつから出てる。それも結構な額だ。前からリムジンの送迎とか見てたし、豪快な金の使い方してたから、どっかのお嬢様だとは思ってたけど………)
男「ま、悩んでも仕方ないか。」モチハモチャ
少女「みょーん……おん……」
男(だいたい、こいつがお嬢様だからなんだって言うんだよ。こいつはただ、ちょっとずれてるけど話してて面白いやつだ。それに今どきには珍しい純粋なやつだ。俺にとってはそれでいいんだよ。)
- 68 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/03/15(木) 20:34:44 ID:YbJJf9BE
ぱんつ脱いだ
- 69 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 20:38:41 ID:xOK6C3qk
ピロリロリン
男「あ、メールだ。………友からか。」
『件名・死ぬかと思った
本文・お前俺のホットサンドに何しやがった!
未だに舌がいたいぞ。
psちょっと話したがあの子何者だよ。
なんか、変だぞ。気を付けろよ。』
男「………気を付けろって何にだよ。天然発言か?」
少女「ん……おとこぉ……」
男「はいはい、ここにいますよ。」
少女「……んなめで…ないで……」
男「………寝言か。」
少女「…かないで……やだ………たしは………」
男「うなされてるのか?」
少女「……たしは…モノ……ない」
男「は?」
- 70 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 20:40:09 ID:xOK6C3qk
>>68
パンツは被っとけ。
多分、エロには向かわない……
それにちょっと用事できたからな……
時間あくから風邪引くぞ
- 72 名前:用事終了 [] 投稿日:2012/03/15(木) 21:03:52 ID:xOK6C3qk
少女「たしは、……モノ……かじゃ、ないっ!」パリンッ!
男「うわっ!」
少女「……はぁ……はぁ……」
男「だ、大丈夫か?」
少女「お、男………?」
男「あ、あぁ……そうだ。」
少女「おとこぉ……おとこおとこおとこおとこぉ!」ダキッ
男「ど、どうしたんだよっ!急に抱きついてきて!」
少女「…………かない?」
男「は?」
少女「………男は私を置いていかない?」
- 73 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 21:12:45 ID:xOK6C3qk
男「お、落ち着け……俺はお前を置いていくことなんかないから。」
少女「………ホントに?」
男「ホントホント。だから、落ち着け……な?」
少女「うん………」
男「だから離れろ、苦しい……」
少女「ご、ごめん………」
男「オレンジジュース零れちまったな。新しいのもらうついでに、なんか、拭くもの持ってくる。」
少女「…………」ヒシッ
男「わかったよ。一緒にこい。」
男(それにしても………どうしてグラスが割れたんだ?)
- 74 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 21:20:43 ID:xOK6C3qk
男「マスター、布巾ないですか?それと、グラス割ってしまったからちり取りと箒をください。代金は給料から引いて構いません。」
マスター「それはいいけど……どうしたんだい?その娘。」
少女「……………」フルフル
マスター「まぁ、いいけど。……顔を洗ってきなさい。淑女として、その顔はいただけないですよ?」
少女「…………」フルフル
男「離してくれよ………」
マスター「彼は僕が見てるからさ。安心していってきなよ。大丈夫、彼は絶対どこもいかないよ。」
少女「…………」ジー
マスター「…………」
少女「………」コクッ
トテトテ……
男「…………」
- 75 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 21:25:52 ID:xOK6C3qk
マスター「さて、と………何があったんだい?」
男「………うなされてました。」
マスター「それだけかい?」
男「それだけです。」
マスター「他には?」
男「特にないです。」
マスター「どうしてグラスが割れたのかな?」
男「不注意で落としただけです。」
マスター「それにしては、ガラスがテーブルの上に散らばってるね。」
男「…………」
マスター「例えばさ、急に割れたりしたんじゃないかな?」
- 76 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 21:33:01 ID:xOK6C3qk
男「すいません、お腹すいてて、食べるのに夢中になって気づきませんでした。」
マスター「………まぁ、いいや。君はなにも見てない。それでいいね。」
男「見るもなにも、グラスは落として割れただけですよ。破片は拾ってテーブルの上に置いたんです。」
マスター「上出来だよ。………まぁ、これからもあの娘のこと頼むよ。」
男「はい。」
男(なんだって言うんだよ………。)
- 78 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 21:40:28 ID:xOK6C3qk
少女「帰る………」
男「そっか、じゃあな。」
少女「…………」ヒシッ
男「その手はなんだよ。」
少女「一緒に………」
男「いや、それは………」
マスター「いいんじゃない?君、どうせ一人暮らしなんでしょ?」
男「でも………」
少女「……………」ウルウル
男「あぁ、もう、わかったよっ!」
少女「…………」パァァ
男「お前、キャラ変わってるぞ……」
マスター「それ以前に泣き落としにはかからないのでは?」
男「ほっといてください……」
- 80 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 21:51:42 ID:xOK6C3qk
五分後
執事「お迎えにあがりました。」
男「あ、お疲れさまでーす。そしたら少女のこと……」
少女「…………」ヒシッ
男「………ついでに、俺も乗せてくれませんか?」
執事「………構いませんが。どちらまで?」
男「えぇっと――少女「……私の部屋まで」
執事「しかし……」
少女「………お願い」
執事「……………」
マスター「彼の人柄は僕が保証しよう。合意の上以外で彼がその娘に手を出すことはないから。」
男(その保証の仕方はどうなんだろ………)
執事「………かしこまりました。」
- 81 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 21:57:16 ID:xOK6C3qk
男「え、いいんですか?」
執事「そちらの方に保証された以上、ワタクシにとやかく言う資格はございません。ただ……」
男「ただ?」
執事「お嬢様を合意なく汚した場合は、子孫を残せなくなることをご理解しておいてください。」
男「…………重々肝に命じておきますよ。」
執事「では、参りましょうか。」
少女「………うん。」グイグイ
男「………はぁ。」
- 82 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 22:04:32 ID:xOK6C3qk
車内
男「おぉ……ドラマで見たような光景だ。」
少女「………すごいでしょ」
男「お前、ホントに、お嬢様だったんだな。」
少女「………よくわからない」
男「……まぁ、いいか。つーか、運転テクニックスゲーな。窓の外見ないと、動いてることがわかんないし。」
少女「………そうなの?」
男「同乗者に加速や減速を感じさせない運転と言うのは、かなり難しいらしいんだよ。というか、本読んでるなら、そういう描写ないか?」
少女「………車って、こういうものじゃない?」
男「おぉぅ……ブルジョワ発言。」
- 83 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 22:13:24 ID:xOK6C3qk
少女「………違うの?」
男「運転手によるな。俺の母さんとか、ひどい運転だったからな。毎日がジェットコースターだったよ。」
少女「………乗ってみたい。」
男「止めとけ、紐なしバンジーの方がまだ安全だ。」
少女「………気になる。」
執事「お嬢様、ご所望でしたら、可能ですよ?」
男「いや、ちょ……やめてください」
少女「やって」
執事「かしこまりました。」
男「うぇいっ!?」
- 86 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 22:24:08 ID:xOK6C3qk
少女邸
男「…………」オロロロロ
少女「………大丈夫?」サスサス
執事「失礼いたしました。何分お嬢様のご希望でしたので……」
男「………アンタ…ハァ…絶対わざとだろ?」
執事「なんのことでしょうか?」
少女「………執事の顔、生き生きしてる。」
執事「今回は72人抜きまでしかできませんでした……ワタクシはもう少し精進すべきでしょうね。」
男「お嬢様の危険にさらすようなことに精進すんなよ………」
執事「いやぁ、今晩は血が騒ぎますねぇ。お嬢様、少し暇をいただいてもいいですか?速さの向こう側に言ってみたいと久々に思いました。」
少女「そ、そう……頑張って、ね?」
- 87 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 22:26:41 ID:xOK6C3qk
今日はここまでにします。
落ちてなきゃ続きを明日辺り書きます。
- 88 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/15(木) 22:38:42 ID:FcORq5HQ
支援しますw
ヒシッって何の効果音?
- 90 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/03/15(木) 23:22:32 ID:4pYFjV/E
おつかれ
とりあえずやたらにレスするのはやめたほうがいいと思うよ
- 91 名前:ID変わってるけど1でふ [] 投稿日:2012/03/16(金) 07:09:13 ID:T4b/1g.o
>>78
服の裾をつかんでる音
抱きつくほどアグレッシブな娘ではないので
>>80
忠告ありがとう
………こういうのもダメなのかな?
少ししたら再開します。
- 92 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/16(金) 07:10:36 ID:T4b/1g.o
>>91
なんか、ミスってる……
>>88と>>90です。
- 94 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/16(金) 07:37:57 ID:T4b/1g.o
少女「………男は、大丈夫?」
男「……だいぶ楽になった。……ありがとな。」
少女「………楽しかった。」
男「次頼むときは俺が乗ってないときにしてくれな。」
少女「…………うん。あ、そうだ。」
男「どうしたんだ?」
少女「………お風呂、入らなきゃ。」
男「じゃあ、俺は帰るか。明日から学校あるし、着替えもないし……」
少女「………………」ヒシッ
男「………は?」
少女「…………一緒に入る。」
男「は?」ボーゼン
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