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SS_妹「魔法少女らしいよ」兄「俺が?」
- 128 名前: ◆PN4X6SAggk [saga]
投稿日:2013/08/19(月) 21:18:47.04 ID:1xbwYg5r0
ロップ「! 竹元とお兄さん、まさか究極魔法少女になるつもりか!」
妹「究極魔法少女? なにそれ?」
ロップ「フ……久しぶりに究極魔法少女を見れるとはね」
妹「ねえ究極魔法少女って何?」
ロップ「黙って見ているといい。凄いよ」
竹元「準備完了だ! 変身!」
兄「チェンジ・アルティメット・インシュレーション!」カッ
兄「マジック・オン!」ピキーン
……
パサッ
妹「ええー……お兄ちゃんが全裸になった……」
- 129 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:21:36.40 ID:1xbwYg5r0
妹「と思ったらニーソックスとリボンは付いたままだよ……変質者でももうちょっとマシな格好するよ……」
兄「おおおおお! 凄い! 力が沸いてくる!」
竹元「さあ、奴らを圧倒してやれ!」
ピュア「チッ、厄介な事になったみゅん☆」
ハゲ「くそ……だが貴様ごとき素人、通常モードで充分だ!」
ロップ「妹さん、お兄さんの雄姿を目に焼き付けるんだ」
妹「焼き付けるまでもなく夢に出そう。主に悪夢に」
- 130 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:25:06.73 ID:1xbwYg5r0
デブメガネ「あ、あの男はどこまで俺の食欲を奪う気なんだよ!」
デブメガネ「施設はメチャクチャ、ロボもぶっ壊されたし、もうこんな所はオサラバだ!」
デブメガネ「このロボットの研究データさえあれば俺は一生食っていける!」
女怪人「あらデブメガネ、フラッシュメモリをたくさん持ってどこへ行くのかしら?」
デブメガネ「お、女怪人! そこをどけ!」
女怪人「どけと言われてどくとお思い?」
デブメガネ「く、くそ! だったら力ずくでどかしてやる! どんな手を使ってでも逃げてやる!」
女怪人「愚かね。好きな事を研究したいが為に平気で悪事に手を染めるなんて」
女怪人「それが研究対象に対する冒涜だと思えないのかしら?」
デブメガネ「黙れ! お前に俺の信念が分かるわけがない!」
女怪人「一人で逃げようとする人の信念なんて分かりたくもないわ!」
デブメガネ「くっ……うおおおおおおおー!」ダッ
女怪人「愚かね。ただの人間が魔法の国の魔法使いに挑むなんて」ズオォ
- 131 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:29:03.50 ID:1xbwYg5r0
デブメガネ「おおおおおおおー!」ドン
女怪人「ぼぇあ」ドサァ
女怪人「ふえぇ……痛いよぉ……」
デブメガネ「よし、今のうちに!」
ハゲ「ビーム! ビーム! ビーム!」ドシュンドシュンドシュン
兄「おおおおお! 敵のビームが全部見える! 全部見てよけれる! 敵の動きが全部分かる!」
ハゲ「馬鹿な! かすりもしないだと?!」
兄「めっちゃ速く動ける! 壁も走れる! 飛べる! ヒャッホー! ジェットコースターみたい!」
妹「ほぼ全裸のお兄ちゃんがものすごい速さで動き回ってる……」
- 132 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:33:02.91 ID:1xbwYg5r0
兄「食らえええええッ!」ドゴオオ
ハゲ「ぐああああああ!」ビューン……ドスゥン
兄「もういっちょおおお!」ドゴオオ
ハゲ「あがあああああ!」ビューン……ドスゥン
ハゲ「ゲホッ! こんな、こんなことがあってたまるか!!!」
ピュア「こっちも変身するしかないみゅん☆」
ハゲ「く……仕方ない!」
兄「トドメだあああああ!!」ビュン
ハゲ「チェンジ・アルティメット・インシュレーション!」カッ
兄「うおおっとぉ! 危なっ!」ピタッ
- 133 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:36:51.91 ID:1xbwYg5r0
ハゲ「マジック・オン!」ピキーン
……
パサッ
妹「うわあ……あのオッサンまで全裸になった……」
妹「と思ったら相変わらずニーソックスとリボンは付いたままだよ……オエェ」
ロップ「実力はあのハゲの方が上だけど、適性はお兄さんの方が上」
ロップ「究極魔法少女の強さは適性が大きく関わってくる。きっと互角以上に戦えるはずさ!」
妹「いやもう変態度でいえばあのオッサンの圧勝だよ」
- 134 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:40:04.42 ID:1xbwYg5r0
兄「食らえええええッ!」ブンッ
ハゲ「させるかあああああッ!」ガキィン
兄「相手も速ぇな! ヘッおもしれぇ!」シュバババババ
兄「だがこれならどうだあああああ!!!」ブンッ
ハゲ「まだまだああああああッ!」ガキィン
ハゲ「フハハハハ! いいぞ! こうでなくては面白くない!」シュバババババ
妹「無駄に広い部屋の中で、裸一丁にニーソックスとリボンだけ着けた男同士が」
妹「ものすごいスピードで空中を動き回りながらハートの付いたステッキで殴り合ってる……」
兄「イヤッホオオオオオオオオオオオウ!」シュバババババ
ハゲ「フハハハハハハハハハハハハハハ!」シュバババババ
妹「てか二人ともテンション高いんだけど……」
ロップ「究極魔法少女に変身している間は頭に血がのぼるんだよ」
妹「もはや超スピードで動くだけの変態以外の何者でもない」
- 135 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:43:51.01 ID:1xbwYg5r0
妹「そういえばピュアと竹元さんはどこにいるの? 声は聞こえるんだけど」
ロップ「ステッキの中にいるよ。その方が究極魔法少女の力を発揮できるからね」
妹「ふーん……ん?」
デブメガネ「……!」
妹「え、何この人」
デブメガネ「……妹の方か」
女怪人「そ……その人を……逃がしちゃダメ……」フラフラ
妹「え? 何がどうなってるの?」
女怪人「その人をがロボを動かしてた人、デブメガネよ」
妹「デブメガネ」
- 136 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:46:07.52 ID:1xbwYg5r0
妹「えーと……?」
デブメガネ「……!」ピコーン
デブメガネ「助けてくれ! 私は騙されていたんだ、あのハゲとそこの女怪人に!」
女怪人「なっ……?! 妹さん、私は味方よ! 信じて!」
デブメガネ「違う! その女怪人こそ嘘をついてるんだ!」
妹「え? え? どういう事?」
ロップ「ちょっと僕には経緯がわからないね。お姉さんはステッキを盗んだ実行犯だろ?」
女怪人「そ、そうだけど、それには事情が……」
デブメガネ「そ、そうだ。もともとステッキを盗むよう仕向けたのはそこの女なんだ」
女怪人「嘘よ! そんな事言ってないわ!」
- 137 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:48:28.94 ID:1xbwYg5r0
デブメガネ「フフ……都合よく妹の背後には試作品の手長ロボが転がってる」
デブメガネ「不意をついて攻撃させて妹と妖精さえ倒せば残った女怪人はザコだ」
デブメガネ「いける……!」
デブメガネ「なあ妹さん、私は騙されていたんだ、頼む、信じてくれ……!」ピピッ
妹「事情がよくわからないよ……」
女怪人「私は味方だって! 信じて!」
手長ロボ《》ガシャン
妹「ん? 何の音?」
デブメガネ「私の目を見てくれ! 頼む、信じてくれよ!」ピピピ
手長ロボ《》ガシャン
- 138 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:50:38.61 ID:1xbwYg5r0
デブメガネ「バカめ。俺のパンチを受けてみろ!」ピッ
手長ロボ《》ガシャン
妹「え?」
女怪人「! 危ない!」
手長ロボ《》ブオォン
妹「わ、きゃっ!」サッ
手長ロボ《》スカッ
デブメガネ「へ?!」
ドゴォ
デブメガネ「オウフ」
- 139 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:53:11.62 ID:1xbwYg5r0
女怪人「デブメガネはロボットを操作して妹さんを背後から攻撃するつもりだったみたいだけど」
妹「私がよけたせいでロボットのパンチがそのままこのデブメガネに当たっちゃったんだね」
ロップ「あれ、もう済んだのかい?」
妹「そしてロップくんはまたステッキの中に隠れてたと……」
ロップ「話が面倒臭くなりそうだったから時間を潰してただけさ」
女怪人「ともかくデブメガネを縛り上げてさっさと脱出しましょう」
妹「でもお兄ちゃんがまだ戦ってるよ! 私も手伝わないと!」
ロップ「いや、究極魔法少女同士の戦いに僕らごときが手伝った所で足手まといだ。構わず脱出しよう」
女怪人「お兄さんはきっと勝つ、そう信じましょう」
妹「う……うん……」
- 140 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:55:22.21 ID:1xbwYg5r0
兄「うおりゃあああああ!!!」シュバババババ
ハゲ「ぬおおおおおおお!!!」シュバババババ
兄「せいやあああああああああ!!!」ドゴオォ
ハゲ「ぐぇあ!!!」ドシューン
ハゲ「ぐ、くそ……速い……!」
兄「くらええええええああああ!!!」ドゴオォ
ハゲ「うがあぁ!!!」ドシューン……ズドーン
ハゲ「はあ……はあ……!」
兄「これでトドメだああああ!!!」ブオオオオン
ハゲ「ふんッ!」ガキン
兄「何ッ?! 受け止めやがったか!」
ハゲ「まだだ……! 俺はこんな所で倒れる訳にはいかんのだ!」グググ
- 141 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 21:57:27.20 ID:1xbwYg5r0
兄「何がお前をそこまでさせるんだ?!」ググググ
ハゲ「貴様には分かるまい……俺の気持ちなど分かるわけが無い……!」ググググ
ハゲ「俺は小学生の頃から父や教師のハゲをバカにするのが好きだった」ググググ
ハゲ「だが、やがてハゲの呪いは俺にも降りかかった」ググググ
ハゲ「そして気が付いた時、俺は頭頂部の髪を全てなくしていた……!」ググググ
ハゲ「……ふんッ!」ドカァ
兄「ぐあッ!」ドシューン……ズドーン
- 142 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:00:11.36 ID:1xbwYg5r0
兄「ち、油断した!」
ハゲ「……俺の必死の努力もむなしく、ハゲの進行は止まらなかった」
ハゲ「30歳にして、必死に側頭部の髪をかき集めてバーコードにしていた時の悲しさが貴様に分かるか?!」
兄「……ハゲを治すために、世界を支配しようというのか?!」
ハゲ「そうだ! 俺は世界中の育毛研究者を俺の元に集め、俺の頭頂部の自毛を復活させるのだ!」
ハゲ「そして俺はハゲを治し、再びハゲを笑う側に返り咲くのだ!」
兄「ハゲを笑う側になるだと? ハッ」
ハゲ「何がおかしい!」ドコォ
兄「あがあッ!」ドシューン……ズドーン
- 143 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:03:40.98 ID:1xbwYg5r0
兄「ゲホッ、ゲホッ! ……はッ、ははは! あっはっはっはっは!」
ハゲ「なぜ笑う! 何がおかしいのかと聞いているんだ!」
兄「百歩譲って純粋にハゲの悩みを解決する為ならば一理あらんでもなかったが……」
兄「ハゲを笑いたいからハゲを治す? 自分がハゲのくせにか?」
ハゲ「な……!」
兄「そんなクソみたいな遊びのために世界中の何の関係もない人を巻き込むってのか?」
ハゲ「ク……クソみたいな遊びだと……?! 俺はマジメに……」
兄「人の欠点に後ろ指さしてバカにする事のどこがマジメなんだよ!」
兄「ましてやハゲなんて周囲にたいした害も無い事じゃねえか! それを笑いたいだと?」
兄「そのためにギリシャ人の絶滅を目論むヤツと手を組んで世界を支配するだと?」
兄「そんなクソみたいな事に! 必死になってるお前の姿が!」
兄「ハゲ以上にお笑いなんだよおおおおおおお!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
- 144 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:07:08.47 ID:1xbwYg5r0
ハゲ「だっ……黙れええええええ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
兄「お前なんぞに黙らされるかよおおお!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
ハゲ「この一撃で終わりにしてやるううううう!!!」ズオオオオオオオオ
兄「くたばるのはお前の方だああああああ!!!」ズオオオオオオオオ
ハゲ「ラブリーパワーは勇気の証☆ 愛の力で敵を討つ!」キュイイイイイイイ
兄「栄えし者もやがては滅ぶ。これすなわち諸行無常なり☆」キュイイイイイイイ
兄/ハゲ「必殺!」イイイイイ
兄/ハゲ「マジカル! アルティメット!」イイイイイ
ハゲ「フライイイイイング!!!」イイイイイイイイン
兄「トルネエエエエイド!!!」イイイイイイイイン
ハゲ「パアアアアアアアアアアアアアアアアアンチ!!!!!」ドシュウウウウウウウウウウン!!!
兄「アァッパアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」ドシュウウウウウウウウウウン!!!
カッ
- 145 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:11:04.47 ID:1xbwYg5r0
地上・ピクニックコース休憩所
妹「はあはあ……ようやく外に出れたー」
女怪人「あー、デブメガネ重かった……」
妹「引きずって来たせいで色んなところにぶつけまくって血ダルマになってるけど……」
女怪人「五体満足だし息してるから大丈夫よ」
ロップ「久しぶりにシャバの空気を吸った気分だよ」
妹「シャバって……」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!
女怪人「きゃっ?!」
妹「なっ、何今の衝撃?!」
ロップ「地下から爆発音が!」
- 146 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:13:32.11 ID:1xbwYg5r0
……
ゴゴゴ……
妹「じ、地震?!」
ゴゴゴゴゴゴ……
女怪人「音がどんどん大きくなってる?!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ロップ「いや、地下深くから音の中心が昇ってきている!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
- 147 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:16:15.18 ID:1xbwYg5r0
地下・秘密基地と地上との間の地盤
兄「うおおおおおおおおおおお!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ハゲ「ば、馬鹿なァッ! なんだこいつのアッパーはああああ!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
兄「おおおおおおおおおおおおおお!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ハゲ「俺の腹を殴り上げた勢いで地盤をも突き破ってゆくというのかあああ!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
兄「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ハゲ「こ、このまま地上まで押し上げる気かあああ!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
兄「おおおおおおおおおおおおおおあああああああああ!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ハゲ「ぐあああああああああああああ!!!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
- 148 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:19:33.89 ID:1xbwYg5r0
ボゴオオオオオオオン!!!
兄「っしゃああああ! 地上出たああああああ!!!」
妹「お、お兄ちゃんがあのハゲの腹にアッパーかました状態で地面から飛び出てきた!」
ハゲ「ああ……あああああああああ!!!」
兄「これで……チェックメイトだああああああああああああ!!!」
女怪人「お兄さんが速度をゆるめた!」
ロップ「よく見ておくといい。お兄さんが、落ちて来たハゲにもう1発アッパーをかますぞ!」
ハゲ「こんなッ……こんな事があああああああああ!!!」
兄「うおおおおおおおりゃああああああああ!!!」
ドゴオオオオオオオン!
ハゲ「おぶぇああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァ―――――――…………」
- 149 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:22:49.03 ID:1xbwYg5r0
隣町の交番
チュンチュンチチチ
警官「今日すごいヒマ」
警官「犯罪者が天井突き破って落ちて来たりしないかなー」
…………――――ァァァァァァァァァァアアアアアアアア
警官「ん?」
ハゲ「アアアアアアアアああああああぼふ!!!」ドガラガッシャアァー
警官「」
- 150 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:25:30.13 ID:1xbwYg5r0
地上・ピクニックコース休憩所
シューン
兄「あれ、変身とけた感じの音がした」
ロップ「とけたね」
妹「えっ何も変わってなくない?」
竹元「究極魔法少女は、一度変身すると2週間はこの格好のままなんだ」
妹「まじすか」
女怪人「目のやり場に困るわね」
兄「なんか女性陣に複雑な視線を注がれてる気がするんだけど」
竹元「キミは立派な究極魔法少女なんだから、もっと胸を張って堂々とするといい」
兄「そんな事したら変態っぷりに磨きがかかっちゃうよ」
ガスン
妹「ん?」
兄「何か落ちてきたな」
- 151 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:28:07.76 ID:1xbwYg5r0
兄「落ちて来たのはあのハゲが使ってた緑色のステッキか」
ピュア「うう……痛いみゅん☆」
ロップ「ピュア」
竹元「午後6時40分、斉藤ピュア確保、と」
兄「ピュアの苗字、斉藤なのか……」
ピュア「た、竹元……お前、『王国には私が言い訳する』とか言ってたのは何だったのかみゅん☆」
竹元「はて? そんな事言ったっけか?」
ピュア「貴様アァみゅん☆ ピュアを騙そうとしたのかみゅん☆ 二枚舌野郎みゅん☆」
ロップ「ちょっとうるさいね」ドカッ
ピュア「えぼぅみゅん☆」ドサァ
- 152 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:31:29.11 ID:1xbwYg5r0
女怪人「……」
竹元「ああ、あんたはおとがめ無しだから心配しなくていいぞ」
女怪人「そ……そう」ホッ
兄「あんたも魔法の国の人だったんだな」
女怪人「ええ」
ロップ「さて。ピュアも捕まえた事だし、僕達は魔法の国に帰るとしようか」
妹「もう帰っちゃうんだ」
- 153 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:34:32.64 ID:1xbwYg5r0
兄「なんだかんだ寂しくなるな」
妹「じゃあもうみんなと会えなくなっちゃうんだ……」
女怪人「いえ普通に会えるから大丈夫よ。こっちの世界に来るの結構簡単だし」
兄「別れの場面になるかと思いきやそうでもなかった」
女怪人「たまに旅行しに来るからその時はよろしくね」
妹「うん!」
ロップ「じゃあ僕達はピュアを連行するから先に行ってるよ」
シュイーン
妹「わっ、光の輪が出てきた」
ロップ「ここをくぐれば魔法の国さ」
- 154 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:36:55.07 ID:1xbwYg5r0
兄「この光の輪をくぐれば魔法の国に行けるのか」
妹「ちょっと行ってみたいな」
竹元「……悪いが、それは出来ない」
兄「ああ、魔法の国の人達しかくぐれないようになってるのか」
ロップ「いや物理的にはくぐれるんだけど、2級ゲート管理士以上の資格がないと捕まるんだよ」
妹「資格いるの?!」
兄「こいつらが資格の取得にのぞむ姿が想像できない」
- 155 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:40:07.15 ID:1xbwYg5r0
ピュア「ギ……ギリシャ人め……みゅん☆ いつか必ず……根絶やしに……してやる……みゅん☆」
ロップ「それじゃ」
竹元「元気でな」
シュイーン……キラキラキラ
妹「行っちゃった」
兄「俺達も帰るか」
女怪人「……その格好で?」
兄「……」
妹「……」
女怪人「……」
兄「……俺……どうやって帰ればいいんだろう……」
完
- 156 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/19(月) 22:42:25.29 ID:cMA/6cUjo
兄ちゃんカワイソス
- 159 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 22:43:45.34 ID:1xbwYg5r0
終わりです
読んで頂いた方、ありがとうございます
スレは明日以降に落とします
- 160 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/19(月) 22:45:53.91 ID:cMA/6cUjo
面白かったぜ
最後まで読めて良かった
- 161 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/19(月) 23:13:40.69 ID:c7wFf1wGo
くだらないSSだった(褒め言葉)
- 162 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/19(月) 23:20:05.29 ID:BQ4Cz212O
おつ
蜘蛛男思い出した
- 163 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/19(月) 23:43:46.17 ID:zGMCjybDO
乙
最後まで楽しめて良かった
- 164 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/20(火) 01:42:08.53 ID:td6DtagHo
面白かった
- 165 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/20(火) 16:49:06.33 ID:RX0Qu5EP0
乙です
笑わせてもらった
- 168 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/21(水) 17:56:05.41 ID:QnlTLsYDO
乙っした
これはかなりの良SS
- 169 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/22(木) 01:06:04.74 ID:pR5430cxo
乙!
凄い面白かった!
- 170 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/22(木) 19:46:58.84 ID:Eb+EInyBo
女怪人との追加エピソードとか書いてもいいんだぜ
- 171 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/08/23(金) 20:24:31.25 ID:vpr290Eko
HTML依頼が出てなかったら俺からもリクエストするとこだったんだが残念だ……
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