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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その33
- 103 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/10/21(金) 17:53:01.78 ID:/RsGvWwwo
〜西国の港〜
バシュウウゥゥゥゥ
戦士「……んっ?」
召喚士「船だね。西国の……」
戦士「昨日は暗くて見えなかったが、かなりの数だな」
召喚士「演習中かな。上から見ると統制が取れた、綺麗な動きだね」
戦士「ほんとだな。てか、こうやって上空から見ると、動きも一目だわな」
召喚士「国軍の演習だって、最近は竜騎士隊が上空から確認とかしてるらしいからね」
戦士「だよなぁ。地上じゃ見えねぇもんな」
召喚士「うん。さて、それじゃ着陸しようか」
バシュウウゥゥゥゥ…スタッ
戦士「すっかり朝だ」
召喚士「これから買い出しだっけ? 大丈夫?」
戦士「ヘーキヘーキ。それにぶっ倒れてバックレたなんて言ったらアイツに殺されちまう」
召喚士「そ、それもそうだね……ははっ」
- 104 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/21(金) 17:54:18.48 ID:/RsGvWwwo
〜本国、国軍本部〜
カツカツカツ
青年兵「それでは、西国へ出発致します」
天才「はい、行ってらっしゃい」
青年兵「しかし、既存の精力で大丈夫でしょうか……?」
天才「知らねーよ。竜騎士隊と白虎隊は前回の戦いでズッタンボロンだしー」
青年兵「……」
天才「南は戦後処理。国内のワーカーはほとんどが北へ出稼ぎ」
青年兵「……」
天才「華国は戦力激減。東方は遠すぎ。残るはここの兵と西国のみ」
青年兵「少し、不安な気もしますが」
天才「そうですね。だが予言にゃ何も出てない。イコール、大丈夫って事だ」
青年兵「確かに、そうかもしれません」
天才「心配すんなって。テメーは指揮官なんだから、どーんと座ってりゃいいんだよ。ハーッハッハ!」
青年兵「……それでは、行って参ります」
- 105 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/21(金) 17:55:50.11 ID:/RsGvWwwo
カツカツカツ…
天才「とは言ったものの、まぁアイツが危惧する気持ち、分からんでもないか」
スッ…テクテクテク
天才「おーい」
占い師「……?」
天才「もう1度だけ確認させてくれ。今回の戦い……」
占い師「西国は何と死者0。本国も0。あとはよく分からないわよ」
天才「……イブリースちゃん相手に死者0ってのも、不思議なモンだよなぁ」
占い師「……疑ってるわけ?」
天才「そうじゃねぇよ。ま、いいやサンキュ」
占い師「……」
天才「何だよ?」
占い師「別に」
天才「……心配すんな。お前に間違いはない。自分を信じろ」
占い師「……うん」
- 106 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/21(金) 17:56:48.07 ID:/RsGvWwwo
カツカツカツ
天才(ここで1つ気掛かりなのは神官だ。どういう事だぁ……?)
カツカツカツカツ…
天才(俺様の予言じゃ死ぬ。だがアイツの予言じゃ死なない。初めてのケースだな)
ピタッ
天才(それと、よく分からねぇってのが気になる。何だ……今回の戦いは?)
ザッ
天才「誰かいるかぁ?」
国軍兵「はっ」
天才「小型船を出せ。行き先は三日月島だ」
国軍兵「せ、青年兵殿らは西国へ直接向かわれましたが……」
天才「だから三日月島に行くっつってんだよ! いいからさっさと手配しろ!」
国軍兵「り、了解でありますっ!」
タッタッタッタッタ…
天才「こりゃあ、先に確認しておく必要があるな」
- 107 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/21(金) 17:58:21.33 ID:/RsGvWwwo
〜西国拠点〜
召喚士「さて、と……」
サモナー「召喚士くん、おはよう」
召喚士「あっ、おはようございますサモナーさん」
サモナー「昨日は遅くまでご苦労様。もしかして今、帰りかい……?」
召喚士「ええ。色々とありまして……」
サモナー「大変だね。これから朝食なんだけど、一緒に行くかい?」
戦士「そうだなぁ。少し小腹が空いてきた」
召喚士「じゃあご一緒させて貰います」
サモナー「うん、そうしよう」
テクテクテクテク
召喚士「あれ? 食堂ってこっちなんですか?」
サモナー「ごめん、遠回りになってしまうんだけど……ちょっと寄りたいところがあってね」
戦士「……?」
サモナー「ごめんごめん、すぐに終わるよ」
- 108 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/21(金) 17:59:00.28 ID:/RsGvWwwo
…
テクテクテクテク
戦士「……噴水?」
召喚士「あっ、もしかして……」
サモナー「マーメイド、おはよう」
マーメイド「おはようサモナー。あら、召喚士くんに戦士くんも。おはよう」
召喚士「おはようございます」
戦士「やっぱり一緒なんだな」
サモナー「そりゃあ勿論。僕らはどこへ行くにも一緒さ」
マーメイド「ねぇ〜」
戦士「はぁ、もう冬だってのにあちーあちー」
召喚士「本当に……仲が良いですね」
サモナー「さぁ、それじゃ行こうか」
戦士「……おう」
召喚士「……っ」
- 109 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/21(金) 18:00:14.69 ID:/RsGvWwwo
テクテクテク
マーメイド「召喚士くん」
召喚士「……?」
去りゆく召喚士を手招きで呼び止めるマーメイド。
マーメイド「あのさ、サモナーの事なんだけど……」
召喚士「……はい」
マーメイド「魔力がだいぶ衰えているわ」
召喚士「!? そう……ですか……っ」
マーメイド「ここ最近、戦場にも赴いているからね」
召喚士「……っ」
マーメイド「最後まで、彼を……彼を信じてあげてね」
召喚士「……」
マーメイド「貴方の支えが、彼の助けになるわ。お願い……っ」
召喚士「……はい」
マーメイド「引き止めてごめんなさいね。それじゃ……お願いね」
- 110 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/10/21(金) 18:16:35.12 ID:/RsGvWwwo
それではここまでにて!本日もありがたいご支援に胸熱です!
久し振りにスレを覗いて下さった方もちらほらいて嬉しいです!
それではまた後ほど!失礼致しますー!ノシ
- 112 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/10/21(金) 18:50:36.72 ID:w18R2vZDO
>>1乙
サラっと出てたけれど天才自身が単独で予言が出来るについて話したの初めてだっけ?
……と思ったけれど前回の戦いの時の先読みがあったか
占い師も天才も予言の民
天才は戦闘で使える様な直近の詳細な未来を観る事に長けている
占い師は詳細ではないけれど、大規模で長期的な未来を観る事が出来る。
更に天才は占い師を媒体に占い師が観た未来の詳細なビジョンを任意では無く
ランダムに断片的に観る事が出来るみたいな感じになるのかな?
- 113 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/10/21(金) 18:58:19.97 ID:Ft5a/vlIO
>青年兵「しかし、既存の精力で大丈夫でしょうか……?」
青年兵……
- 115 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [] 投稿日:2011/10/21(金) 19:05:57.60 ID:K9C4wMSXo
青年兵wwwwww
仕方ないよな…若いんだし
- 116 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2011/10/21(金) 19:16:38.37 ID:k7eKJciQo
イブリースは攻めてこないってことだけど
西高原国を滅ぼしたのは何処の軍勢だっけか?
- 117 名前:NIPPERがお送りします(関西地方) [] 投稿日:2011/10/21(金) 19:19:13.77 ID:C1Ezwrwvo
ヴァンパイアさん
- 139 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/10/23(日) 23:18:49.31 ID:gdQw2oAGo
〜食堂〜
魔道士「あっ、おはようございます〜」
召喚士「おはようございます。昨晩はすみませんでした、ばたばたしてて……」
魔道士「いえいえ、こちらも勝手に遊びまわってしまいましたし……」
盗賊「ち、違うぞ! 視察だ視察っ!」
魔道士「それで、どうでしたかっ?」
戦士「ああ。おやっさんとおかみさんも何とか了承してくれたよ」
魔道士「良かったじゃないですか!」
盗賊「……これで、何とかなりそうだな」
戦士「だと、いいけどな」
テクテクテク
サモナー「大丈夫だよ。きっとうまくいくさ」
神官「そうですよ」
魔道士「サモナーさん、神官さん。おはようございますっ」
神官「お早うございます」
- 140 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/23(日) 23:22:25.47 ID:gdQw2oAGo
召喚士「昨日はすみません、ゆっくりとお話も出来ずに」
神官「いいんですよ。皆様もお忙しいでしょうから」
召喚士「戦士はこれから買い出しなんだよね? だったらその間に……」
戦士「そうだな。俺の分まで武勇伝を神官さんに伝えといてくれよ」
魔道士「え〜っ? 戦士さんの武勇伝なんてありましたっけぇ?」
戦士「おいっ!」
召喚士「あははっ、それじゃ俺らは神官さんと一緒に過ごしましょうか」
盗賊「わ、私も戦士と……行くよっ」
戦士「あん? いいっていいって。そんなに面白いモンでもねーし」
盗賊「……でも」
戦士「でも、何だよ……っ」
盗賊「い、いやっ、別に……」
戦士「分かったよ。んじゃ一緒に行くか」
盗賊「う、うんっ!!」
この時、戦士はあのような事態になろうという事に、気付く由もなかった。
- 142 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/23(日) 23:24:20.68 ID:gdQw2oAGo
〜9時30分、西国拠点前〜
盗賊「……う、うぅ」
魔道士「似合ってますよ盗賊さんっ」
盗賊「へ、変じゃないかな……っ」
魔道士「とってもよく似合ってますよ!」
テクテクテク
魔道士「あっ、戦士さん来ましたよ! 頑張って下さいねっ♪」
盗賊「!?」
ドンッ…トトトッ
召喚士「盗賊……さんっ?」
盗賊「おお、おっす!」
戦士「珍しい格好してんな。どういう風の吹き回しだ?」
盗賊「たっ、たまにはな!」
戦士「それじゃ行くとすっか」
盗賊「う、うんっ!」
- 143 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/23(日) 23:26:00.23 ID:gdQw2oAGo
テクテクテクテク…
召喚士「……うーん」
魔道士「うまく、いきますかね?」
召喚士「魔道士さん!?」
魔道士「デートですよ、デート♪」
召喚士「……いやぁ、何と言うか……不安が募るばかりです」
魔道士「えっ?」
召喚士「あれ? 言ってませんでしたっけ? 今回の買い出しは……」
事情を説明する召喚士の話が進むにつれ、魔道士の表情が凍りつき始めた。
魔道士「……っ!!」
召喚士「ですので家事娘さんも一緒に……」
魔道士「どどどどうしようーっ!!」
召喚士「!?」
魔道士「わ、私……凄く余計な事をしてしまったのでは……っ」
召喚士「な、何事もなえればいいけれど……」
- 144 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/23(日) 23:26:43.13 ID:gdQw2oAGo
〜9時55分。商店街入り口〜
鍛冶娘「……」
ソワソワ
鍛冶娘(……へっ、変じゃ……ないかなっ)
テクテクテク
戦士「おーす、お待たせ」
鍛冶娘「あっ、ううんこっちも――」
盗賊「……」
鍛冶娘「!?」
戦士「あ、あぁ。コイツも来たいって言うんでな」
鍛冶娘「そ、そうなのっ。別に……いいんじゃない?」
盗賊「……」
戦士「そんじゃ早速、行くとすっかね」
鍛冶娘「……」
盗賊「……」
- 145 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/23(日) 23:28:17.61 ID:gdQw2oAGo
テクテクテク
戦士「んで、まずはどこに行けばいいんだ?」
鍛冶娘「分からないなら先頭歩かないでくれる?」
戦士「えっ、ああ……すまん」
鍛冶娘「……ふんっ」
戦士「……」
テクテクテク…ピタッ
戦士「おっ、着いたか?」
鍛冶娘「お腹空いた」
戦士「はぁ?」
鍛冶娘「お腹空いたって言ってんの!」
戦士「あ、あぁ。そんじゃ何か食うか」
鍛冶娘「じゃあここにしましょ」
戦士「盗賊はここでいいか?」
盗賊「あ、うん」
- 146 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/23(日) 23:29:34.02 ID:gdQw2oAGo
…
鍛冶娘「何にしよっかなぁ〜」
戦士「俺はコーヒー。ブラックで」
盗賊「わ、私は……これ」
店員「マロンサンデーですね。かしこまりました」
鍛冶娘「へぇ、カワイイの頼むじゃん」
盗賊「へっ?」
鍛冶娘「てかさ、あんた達もっと食べないの?」
戦士「いや、さっき飯食っちまったから」
鍛冶娘「はぁ!? 何それ意味分かんない」
戦士「えっ? だってよ……飯あったし」
鍛冶娘「……全然、分かってない」
戦士「な、何怒ってんだよ」
鍛冶娘「怒ってないわよっ!」
店員「……あ、あの。コーヒーお待たせ致しました」
- 147 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/23(日) 23:30:50.09 ID:gdQw2oAGo
…
鍛冶娘「はい。それじゃ行くわよ」
戦士「ところで材料ってのは、武器屋に行くのか?」
鍛冶娘「そんなわけないじゃない」
戦士「だよな」
盗賊「……どこに……行くのだ?」
鍛冶娘「いいから黙ってついてきなさいよ」
盗賊「……」
ソーッ
魔道士「どどっ、どうですか?」
召喚士「……とりあえず……大丈夫そうですね。今のところは」
魔道士「何だか……まずい事しちゃったかなぁ」
神官「とにかく、今は何事もなく終わるように祈りましょう!」
魔道士「は、はいっ!」
召喚士「神官さんっ!?」
- 148 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/23(日) 23:31:51.62 ID:gdQw2oAGo
〜西国の港〜
パッカパッカパッカ
戦士「港?」
鍛冶娘「この先に倉庫があるのよ」
戦士「倉庫? 何の為の倉庫だ?」
鍛冶娘「西国で採れた鉱石や素材の置き場所」
戦士「西国から買うって事か?」
鍛冶娘「今は西国との交易のお陰で、そっちの方が安く仕入れられるのよ」
盗賊「……へぇ」
鍛冶娘「しかも量も沢山あるし。お陰で西国は大儲けなんじゃない?」
戦士「しかし、西国もいつの間に、そんな事してたんだ?」
鍛冶娘「西高原国の辺りで相当量が採掘出来るみたいよ」
戦士「ほぉー」
鍛冶娘「ほら着いたわよ。早く」
戦士「お、おう」
- 155 名前:NIPPERがお送りします(愛知県) [sage] 投稿日:2011/10/24(月) 09:49:06.35 ID:I0yj07ago
盗賊を選んで最終回っぽい展開の後にも修羅場とか
さすが主人公の戦士さんだ
>>1乙
- 156 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/10/24(月) 16:44:19.59 ID:5KW/uYGIO
戦士の主人公っぷりが光るなwwwwwwww
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