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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その39
430 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:05:07.59 ID:KzV+fqvvo
〜次の日〜

魔道士「おはようございますー」

盗賊「おはよう。顔色悪いな」

魔道士「どうやら昨日、飲みすぎちゃったみたいで……」

盗賊「珍しいな」

魔道士「うぅ……。ところで盗賊さんは、昨日どうしてたんですか?」

盗賊「……記憶にない」

魔道士「……そうですか」

盗賊「……うん」

戦士「ぐああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

盗賊「っ!?」

魔道士「せ、戦士さんの声!? 外ですねっ、行ってみましょ……いたた……っ」ヨロッ

 タッタッタッ……

盗賊「――!?」

召喚士「戦士っ、しっかり!!」


431 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:06:17.14 ID:KzV+fqvvo
魔道士「ど、どうしたんですか……っ!?」

戦士「か……身体が痛てぇ……っ」

召喚士「歩くのも困難みたいです……」

魔道士「えぇっ!?」

盗賊「何があったのだ?」

戦士「知らん……。起きたら……こうなった……ぐくっ」

召喚士「ただの筋肉痛とは思えないですね」

魔道士「ええ……っ。いくら戦士さんがオジサンだからと言っても」

戦士「誰がオジサ――痛ってええぇぇ!!」

召喚士「と、とにかく早く医務室に!」

魔道士「手伝いますっ!」

戦士「触れるだけで痛い……んだっ。そーっとだぞ……」

魔道士「はいっ!」チョン

戦士「ぐああああぁぁぁぁ!!」

盗賊「……わざとだな」

召喚士「……わざとですね」


432 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:06:59.14 ID:KzV+fqvvo
〜医務室〜

ドクター「……奇病ですね」

戦士「……あーしんど」

召喚士「とりあえずベッドで横になってるといいよ」

戦士「ありがとよ。つーかそれしかねぇよな。ピクリとも動けねぇ」

魔道士「戦士さん、何か飲み物とか」

戦士「お前は近寄るなっ!! うぐああああぁぁぁぁ!!」

魔道士「ほら、騒ぐから……もうっ」

盗賊「何か原因は?」

ドクター「外傷もありませんし、触診も不可能ですしね……」

召喚士「どうなってるんだろ……」

ドクター「逆に先日の戦いの中で、何か変わった事はありませんでしたか?」

召喚士「変わった事、ですか?」

ドクター「おそらく筋肉の断裂や関節痛など、肉体の内部による影響でしょう」

召喚士「……あ」


433 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:07:47.14 ID:KzV+fqvvo
魔道士「何かありましたっけ?」

召喚士「そういえば……」

盗賊「あの召喚獣かっ!」

ドクター「召喚獣?」

召喚士「ケツァルコアトルと言って、憑依してその人の力を最大限に引き出すという……」

ドクター「それですね」

戦士「チクショー! あのヤロ……っ!」

ドクター「どれ程かかるか分かりませんが、とにかくこのまま様子を見るしかありませんね」

召喚士「そうですか……」

魔道士「戦士さん、しばらく安静に休んで下さいね」

戦士「そう思うなら早く行け」

魔道士「むー」

召喚士「じゃあドクターさん、すみませんが……」

ドクター「うん。後は任せておいて下さい」

盗賊「……宜しくお願いします」


434 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:08:52.96 ID:KzV+fqvvo


盗賊「肉体を極限まで駆使した反動だな」スタスタ

魔道士「大変ですねぇ」

召喚士「確かにあの時の戦士の身体能力は、人間の力を遥かに超えてましたからね」

盗賊「人は理性を持っている」

魔道士「理性、そうですね」

盗賊「その枷を外せば獣と同様。本能の赴くままに精神、肉体が働く」

召喚士「……バーサーカー」

魔道士「何ですかそれ?」

召喚士「前に師匠の家で読んだ事があります。そういう術があるって」

盗賊「東方にも似たような術があったな」

魔道士「へぇー。じゃあやっぱり、筋肉痛なんですね」

盗賊「……まぁ、そうだな」

召喚士「とりあえず戦士が治るまで動けないね」

魔道士「そうですねぇ」


435 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:09:23.75 ID:KzV+fqvvo
 パッカパッカパッカ……

召喚士「あっ」

名代「これは召喚士殿、お早う御座いまする」

魔道士「おはようございますっ!」

槍侶「ど、どうも」

召喚士「もういお戻りですか?」

名代「ええ。妖は滅したと言えど、やはり東方が空なのは気が引けますからね」

召喚士「そうですよね。皆さん、こちらに来てるわけだし」

帝「盗賊」ザッザッ

盗賊「お早う御座りまする」

帝「決めたのか?」

盗賊「……つい先程まで悩んでおりましたが、決めました」

魔道士「……何をですか?」

盗賊「召喚士、魔道士……すまぬ」

召喚士「へっ?」


436 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:10:20.58 ID:KzV+fqvvo
盗賊「私、東方へ戻る」

魔道士「えぇーっ!?」

盗賊「と言っても、ほんの少しの間だけだ。心配するな」

召喚士「何か、あるんですか?」

盗賊「……兄様の死を、伝えなくちゃいけないから」

召喚士「……っ」

盗賊「最初は文で良いかと思った。ついさっきまでも……」

帝「……」

盗賊「でも、戦士がああいう状態だし、丁度いいかと思って」

召喚士「分かりました。そういう理由ならば止めませんよ」

魔道士「辛いと思いますけど、しっかりと自分の口で伝えた方がいいですもんね」

盗賊「うん。ごめん」

召喚士「いえいえ。気にしないで下さい」

魔道士「戦士さんは寂しがると思いますけどねぇ〜。えへへっ!」

盗賊「そ、そんな事は……ないだろ……っ」


437 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:11:09.03 ID:KzV+fqvvo
帝「ならば共に参ろうぞ」

盗賊「はい。直ぐに身支度して参ります」タッ

僧兵長「辛いであろうが、それも宿命(さだめ)よ」

召喚士「どのみち戦いまで時間もありますし」

帝「短い期間ではあるが、盗賊にとっての休息になれば良いがな」

召喚士「はい」

帝「良ければそち達も来たらどうだ?」

召喚士「……いえ。俺達は残ります」

帝「そうか」

名代「我らもまた戦いの折には、合流致しまするぞ」

召喚士「分かりました。お待ちしております」

盗賊「……お待たせ致しました」シュタッ

帝「では、参るか」

魔道士「お気をつけてっ! 盗賊さんも!」

盗賊「ありがとう。すぐに戻るから」


438 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:12:44.88 ID:KzV+fqvvo
 パッカパッカパッカ……

召喚士「さてと、まずは戦士に報告しに行かなくちゃ」

魔道士「ですねっ。急に盗賊さん居なくなったら、戦士さん慌てちゃうでしょうし。ふふっ」

 パッカパッカパッカ……

名代「……」

帝「どうした? 小難しい顔が更に難しくなっておるぞ?」

名代「あ、いえ……。召喚士殿、変わりましたな」

盗賊「そう、ですか?」

名代「以前ならば我らが馳せ参じると申しても、止められた気がします」

帝「確かにそうであるな」

盗賊「……」

名代「何か、見つけたのかもしれませぬな」

槍侶「見つけた……ですか?」

名代「はい。守るべきもの。己の信念というべきものを」

盗賊「……」


439 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/06/05(火) 18:16:08.53 ID:KzV+fqvvo
今日はここまでにて。今まで戦闘パートが長かったので、
ちょっとだけほんわかムードでいきまする。すみません
またすぐ展開進むと思いますのでだるい方、もうしばらくご辛抱下され…

それではまた!今日も沢山のご支援ありがとうございました!ノシ


446 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23:00:25.70 ID:W7mQPbS/o
ほんわかムードと言うことは召喚士と魔道士とのいちゃいちゃが来るのか?


447 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23:37:53.11 ID:IBakvikYo
魔導士ちゃんもそろそろいい歳だよな…


451 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 21:45:57.65 ID:t9bhtO4jo


召喚士「あれっ?」

魔道士「今度は南東国の皆さん!」

 パッカパッカパッカ……

三男「こちらでしたか」

召喚士「おはようございます」

三男「今回も色々と、ありがとうございました」

魔道士「こちらこそありがとうございましたっ!」

白馬騎士「我らはひとまず、華国へ戻らせて頂きます」

召喚士「老将軍さんの事もありますしね」

白馬騎士「ええ。次の戦、参加出来るか分かりませんが……」

召喚士「気にしないで下さい。必ず、何とかしますから」

三男「無事を祈らせて貰います」

召喚士「ありがとうございます」

白馬騎士「それでは、失礼致します」スッ


452 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 21:46:31.45 ID:t9bhtO4jo
 パッカパッカパッカ……

魔道士「皆さん、お疲れですね」

召喚士「ええ。俺達もそうですけど、かなり激しい戦いでしたからね」

魔道士「はい……っ」

 スタスタスタ……

召喚士「戦士ー」パサッ

戦士「!?」

占い師「!?」

召喚士「!?」

戦士「ど、どした?」

召喚士「いや、占い師さんがいたからビックリして……」

占い師「ごめん、邪魔だった?」

召喚士「いえ、そんな事はないですよ」

戦士「んでまたどうしたよ? さっき別れたばっかjねーか」

魔道士「えっと、実は……」


453 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 21:47:14.49 ID:t9bhtO4jo


戦士「……ふぅん」

魔道士「ふぅん……って、寂しくないんですか?」

戦士「いまさら何を言ってんだよ。だいたい本人の意思なんだろ?」

召喚士「うん」

戦士「だったらいいじゃねぇか。どーせ俺もこんな状態なんだし」

魔道士「それは、そうですけどぉ」

戦士「やっぱそういう事は本人の口から直に伝えるべきだよ」

召喚士「……うん」

魔道士「ところで、どうして占い師さんがここへ?」

占い師「ええ。実は、北の森の事で」

召喚士「北の森……ですか?」

戦士「なんでも、予言の民の所へ行きてーんだとさ」

占い師「それで、あなた達さえ良ければ一緒にと思って」

戦士「ところが俺がこのザマだろ? ちょうどそんな話をしてたとこさ」


454 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 21:48:01.56 ID:t9bhtO4jo
魔道士「なるほどですねー」

戦士「んでだ、お前らさえ良ければ、一緒に行ってやったらどうだ?」

召喚士「えっ?」

戦士「どうせ俺は動けねぇし、盗賊も居ないんだし」

魔道士「まぁ、そうですね……」

占い師「お願い、出来るかしら……?」

召喚士「1つだけお伺いしてもいいですか?」

占い師「……?」

召喚士「行く目的は……」

占い師「……天才の死を伝えるためよ」

魔道士「……っ」

召喚士「やっぱりそうでしたか。そういう事ならぜひお供させていただきますよ」

占い師「良かったぁ。ありがと」

戦士「すまねぇな。俺も行きてぇとこなんだが……宜しく頼むぜ」

召喚士「うん、分かってる。戦士もしっかり休んで早く復帰してよ」


455 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 21:51:41.78 ID:t9bhtO4jo


占い師「いつ出発できそう?」

召喚士「こっちはいつでも大丈夫ですよ。魔道士さんも大丈夫ですよね?」

魔道士「はいっ!」

占い師「じゃあ、今日のうちに出発しましょうか。そんなに遠くないしね」

召喚士「そうしましょう」

魔道士「それじゃ、早速準備してきますねっ!」

占い師「そんなに準備なんて必要ないわよ〜?」

魔道士「何を言ってるんですかっ! 身だしなみはレディの嗜みですよ!」

占い師「……」

魔道士「それじゃ、行ってきます!」タッタッタッ

召喚士「す、すみません」

占い師「いーえ。私も年取ったって事かしらねぇ」

召喚士「……?」

占い師「何でもないわ。それじゃ一息ついて待ってましょ」


456 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 21:53:02.98 ID:t9bhtO4jo
〜大広場〜

占い師「お腹空いた?」スタスタ

召喚士「いや、食事は大丈夫ですよ」スタスタ

白虎長「あらおはよう。珍しい組み合わせね」

召喚士「白虎先生、おはようございます」

占い師「あんたこそ珍しいじゃない」

白虎長「何が?」

占い師「こんな時間に起きてるなんて、珍しいって事」

白虎長「そう?」

占い師「飲みの後なのに朝から起きてるなんてねぇ」

白虎長「……バカにしてる?」

占い師「だっていつもそうじゃない。泥酔して昼過ぎまで――」

白虎長「昨日はそんなに飲んでないのっ!!」

占い師「何怒ってるのよ……失礼ねぇ〜!」

召喚士「……あのー」


457 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 21:55:30.71 ID:t9bhtO4jo


白虎長「ふーん。そっかぁ、予言の民に会いにねぇ」

占い師「やっぱり伝える必要あると思ってね」ズズー

召喚士「天才さんて、予言の民だったんですよね?」

占い師「性格には彼の母親がそうだったみたい」

白虎長「あんたと関係あるの?」

占い師「いいえ。でも詳細は知らないわ。何も教えてくれなかったもの」

召喚士「そうですか……」

白虎長「自分の事はなーんにも明かさなかったものね」

占い師「そうね。母親の事もそれしか聞かなかったし」

召喚士「確か、妹さんもいましたよね」

占い師「王宮に勤めていたって話だけど」

召喚士「……」

魔道士「あっ、いたいた! お待たせしましたー!」タッタッタッ

召喚士「魔道士さん。準備終わったみたいですね」


458 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22:39:19.96 ID:C9hqjaPDO
>>1乙!
珍しい時間帯の更新だな
キャラ一人一人がストーリーを持っている感じで>>1の日常パーと好きだ


460 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 23:04:01.15 ID:t9bhtO4jo
〜司令室〜

占い師「失礼致します」

大軍師「どうぞ。おお、これは占い師殿」

占い師「あら、お取り込み中……?」

青年兵「いえ、どうぞ」

西方副司令「それでは、私達はこれで」

東方司令「失礼する」スッ

召喚士「各司令揃い踏みで、どうかしたんですか?」

南方司令「いや。帰還前の挨拶さ」

西方副司令「あとは出国の許可」

魔道士「出国?」

西方副司令「うちの参謀が東方の連中について行っちゃったのよ……」

召喚士「東方にですか?」

西方副司令「すぐ戻るって言ってたけど。どうしても行かなきゃいけないんですって」

召喚士「……そうですか」


461 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 23:04:54.18 ID:t9bhtO4jo
大軍師「それで、皆様は如何なさいました?」

占い師「外出許可を頂きたく」スッ

青年兵「……北の森。予言の民ですか」パサッ

占い師「駄目、ですか?」

青年兵「召喚士さんと魔道士さんもご一緒なんですよね?」

魔道士「はいっ!」

青年兵「まあいいでしょう。許可致します」

占い師「ありがとうございます。2、3日中には戻る予定です」

大軍師「ベルゼブブを倒したと言っても、魔物が0というわけではありません」

召喚士「分かっています。十分、気を付けます」

大軍師「お困りの時には魔王城近辺に、戦後処理の兵がおりますので」

占い師「お心遣い感謝するわ」

召喚士「青年兵くん」

青年兵「はい」

召喚士「ちょっと、聞きたい事があるんだけど……」


462 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 23:05:29.70 ID:t9bhtO4jo


青年兵「何でしょうか?」スタスタ

召喚士「ごめん、忙しいのに」

青年兵「いえいえ。それよりも聞きたい事とは?」

召喚士「うん。実はこないだの戦いで、気になる事があって」

青年兵「……気になる事」

召喚士「戦場に、謎の朱雀召喚士がいたそうなんだ」

青年兵「……朱雀召喚士ですか」

召喚士「かなりの使い手で中年の男性だったらしいんだ。何か知ってる?」

青年兵「報告は受けてますよ。軍の者ではないそうですね」

召喚士「やっぱり……」

青年兵「ただ、直接目撃したわけではないのでどういった人物なのかは……」

召喚士「そっか」

青年兵「すみません、お役に立てなくて」

召喚士「いやっ、こっちこそごめん。ありがとう!」


463 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 23:06:09.96 ID:t9bhtO4jo


魔道士「それじゃ行ってきまーす!!」

大軍師「お気を付けて」

 テクテクテクテク……

青年兵「聞かれましたよ」

大軍師「おや、意外ですねぇ」

青年兵「え……っ?」

大軍師「召喚士殿のことですから、徹底追及するものかと思ってました」

青年兵「いえ。あっさりと……」

大軍師「どうやら、覚悟は相当のもののようですね」

青年兵「私情は挟まない、目の前の戦いに専念していると?」

大軍師「……ふっふ。どうやら司令の目に狂いはなかったようです」

青年兵「召喚士さん……」

大軍師「我らも朱雀先生の下に甘んじているわけには、いきませんね」

青年兵「……はい。もちろんですよ」


464 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 23:07:36.78 ID:t9bhtO4jo


魔道士「朱雀召喚士のこと、何か分かりました?」

召喚士「そうですね……」

占い師「朱雀召喚士?」

魔道士「なんだか、戦場にいたそうなんですよ」

占い師「ワーカー?」

魔道士「私達は、もしかしたら師匠さんなんじゃないかって」

占い師「……」

召喚士「青年兵くんは何も知らないって言ってました」

魔道士「そうですか……」

召喚士「でもあれは多分、嘘だと思います」

魔道士「えっ!?」

召喚士「いくら見ていないと言っても、大元帥の耳に詳細が入らないはずありませんから」

占い師「なるほどー。でもじゃあ何で、わざわざ嘘を?」

召喚士「きっと、気を遣ってくれてるんです」


465 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 23:10:08.21 ID:t9bhtO4jo
占い師「気を?」

召喚士「理由は分かりませんが、きっと師匠なんだろうって思います」

魔道士「やっぱり……っ!!」

召喚士「でももし師匠であって、俺が真実を知る為に身勝手な行動を取ったら……」

占い師「あなたはそんな柄じゃないでしょ」

召喚士「かもしれませんけど、以前の俺なら分かりませんよ」

占い師「……」

召喚士「それに、せっかく決めた覚悟が崩れてしまうかもしれない」

魔道士「覚悟……ですか?」

召喚士「ええ。だからこそ青年兵くんは、濁してくれたんです」

占い師「そういう事か。全く、素敵な信頼関係じゃないっ」

召喚士「もちろん師匠ではない可能性だってありますけどね」

魔道士「とにかく、真実は全てが終わった後って事ですね!」

召喚士「そういう事です。今は戦いに集中しましょう」

魔道士「はいっ。えへへ!」


466 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/06/06(水) 23:13:44.97 ID:t9bhtO4jo
>>458
AKB総選挙見てました。嘘です色々とバタバタしてて…すみません
ありがとうございます!凄く嬉しい感想です!

>>459
ありあり!!

というわけで今日もご支援感謝!それではまた明日!
おやすみなさーい!!ノシ

〜オマケ。祝賀会の真実! の巻〜

白虎長「カンパーイ!!」

盗賊「……か、乾杯」

 コクコクッ……バターン!!

盗賊「……きゅううぅぅぅぅ」

白虎長「きゃあぁーっ! 盗賊ちゃん!?」

盗賊「……」ピクピク

白虎長「誰かっ!! えぇー誰も居ないの!? 仕方ない医務室に……それと水とえぇと……」

 夜は更けた。


467 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23:18:37.86 ID:AVGSCn4+o
魔道士ちゃんってもうアラサーだろ?そろそろえへへは厳しいお年頃になってまいりましたな
>>1乙


468 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23:29:42.84 ID:/qA1s1BAO
>>1おつ

そういえばコカトリスの人気投票どうなってんだろ


469 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2012/06/07(木) 08:31:20.31 ID:TD1rKZMAO
>>468

一位はみんなのアイドル>>1



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