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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その29
239 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:08:42.50 ID:RKU6WSSXo
〜南西砦〜

召喚士「……」

ソワソワ

ジュニア「もうかれこれ丸一日経つか」

賢者「……そうだね……ふぅ」

召喚士「……っ」

ソワソワソワ

天才「こりゃあ全滅したかねぇ」

大軍師「あれだけの者らが居て、にわかには信じられませんが……」

召喚士「…………っ」

ソワソワソワソワ

天才「何だよさっきからソワソワと」

召喚士「……別に」

天才「あーお前さ、ちょっと様子見に――」

召喚士「行ってきます!!」


240 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:10:20.85 ID:RKU6WSSXo
タッタッタッタッタ

召喚士「行けっ! コカトリス!!」

バシュウウゥゥゥゥ…バサッバサッ…

ジュニア「……早」

天才「ったく、行きてーんなら言やいいのによ」

大軍師「しかし、本当に心配ですね」

天才「そうかぁ?」

名代「……」

天才「あんだけ駒が揃ってて、心配なんざねーだろ」

大軍師「……はぁ」

天才「それによ、人間死ぬときゃあ北を頭にして死ぬもんだ」

ジュニア「……?」

天才「まっ、今回は召喚獣ちゃんの出番はねーし、いなきゃいないで続行だ」

大軍師「了解致しました」

天才「とにかく必要なのは魔道士! 出来る限りをかき集めろいっ」


241 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:11:39.19 ID:RKU6WSSXo
〜アマゾネスの村〜

魔道士「……っ」

アマゾネス「ブリュンヒルデ」

ブリュンヒルデ「突撃します」

青年子「……っ」

ゴウッ

青年子「はああぁぁーっ!!」

ゴゴゴゴゴゴ

アマゾネス「!?」

青年子「申し訳ないが、魔力ならまだあるんだ」

アマゾネス「何……っ!?」

青年子「この先だって戦いは続く。枯渇するような馬鹿ではないよ」

朱雀嬢「……だ、そうですわよ」

玄武娘「……うぅ」

青年子「ワイバーン」


242 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:12:50.99 ID:RKU6WSSXo
ワイバーン「おうっ!!」

たじろぐアマゾネスとブリュンヒルデ。ワイバーンはそれをお構いなしとばかりに、

再び得た魔力の糧で、その速度を一気に速めた。

ドシュウウゥゥゥゥ

ブリュンヒルデ「……っ!」

ワイバーンの炎が、ブリュンヒルデの全身を包み込む。

ゴアオオォォォォ!!

白虎長「そのまま一気に……」

盗賊「……叩き込めっ!!」

青年子「おおぉぉーっ!!」

ズガガガガガガアアァァ!!

ブリュンヒルデ「…………」

ドサッ…シュイイィィィィン

白虎嬢「……消え……た?」

玄武娘「という事は、勝った……勝ったですのーっ!!」


243 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:13:29.73 ID:RKU6WSSXo
青年子「はぁ、はぁ……はぁ、はぁっ」

アマゾネス「……」

青年子「流石に、少ししんどいな……っ」

フォン

青年子「……?」

アマゾネス「ふふっ、あははははっ!!」

青年子「!?」

アマゾネス「やるじゃないか、感心したよ」

ブワッ…ゴゴゴゴゴゴ

盗賊「馬鹿なっ!?」

魔道士「……ま、また……ワルキューレが……っ」

白虎長「しかも……9体っ!!」

アマゾネス「一度全てを消さないと再召喚出来なくてね」

青年子「……くっ!」

アマゾネス「全力を出さなかった事、後悔するがいいっ」


244 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:14:38.99 ID:RKU6WSSXo
9体のワルキューレはワイバーンを瞬時に取り囲み、一斉にスピアを構える。

青年子「しま――っ」

ブリュンヒルデ「突撃」

ドスドスドスドスッ!!…ザザシュウウゥゥゥゥ

青年子「ぐああぁぁーっ!!」

ドサッ

アマゾネス「なかなか良い表情だったぞ、少しは楽しんで貰えたかな?」

青年子「く……そ……」

スタスタスタ

アマゾネス「さて……最早、戦う力は残っていないだろう。降参を――」

スルッ…パサッ

魔道士「わああぁぁーっ!!」

青年子「……?」

アマゾネス「……」

青年子「わっ、わああぁぁ!! カ……カツラが!!」


245 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:15:26.87 ID:RKU6WSSXo
ニヤリ

アマゾネス「……これはどういう事かっ!!」

魔道士「……っ!」

アマゾネス「貴様……っ、まさか男だったのか!?」

青年兵「……っ」

ゴゴゴゴゴゴ…

おさげ「ちょっと……」

ポニテ「これは……」

ツインテ「どういう事ぉ!?」

色黒「説明してっ!!」

玄武娘「ひ、ひいぃーっ!!」

朱雀嬢「魔道士さんっ!」

魔道士「えっと、これはそのあの……っ」

アマゾネス「こいつらを縛り上げて、ひっ捕らえろ!!」

魔道士「ええぇぇーっ!?」


246 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:16:07.05 ID:RKU6WSSXo


白虎長「……はぁ。なーんでこんな事に」

玄武娘「お腹空いたですのー」

朱雀嬢「静かにしてなさいですわっ!」

白虎嬢「それにしても……困りましたねぇ」

魔道士「どうします?」

盗賊「……」

チラッ

女兵「……」

盗賊「……まぁ、逃げようと思えば容易いだろうな」

魔道士「それじゃあ……」

盗賊「……いや、もう少しだけ様子を見させてくれ」

青年兵「……?」

盗賊「……何も捕らえて殺そうという……物騒な話でもないだろうしな」

魔道士「……」


247 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:17:16.99 ID:RKU6WSSXo
ザッザッザ

柱に縛り付けられた7人をじろじろと眺め、アマゾネスは酒瓶を唇に当てる。

アマゾネス「まさか、我ら謀っておったとはな」

魔道士「……本当にごめんなさい……っ」

アマゾネス「……まとめて打ち首にでもしてやろうか」

玄武娘「ひえぇ−っ! お許しをおおぉぉ」

アマゾネス「それとも、一生奴隷としてこの村でで働かせるか……」

朱雀嬢「……っ」

アマゾネス「今日は一晩、このまま森で頭を冷やす事だな」

白虎嬢「えぇー? このままですかぁ〜?」

アマゾネス「夜は大蛇も出るし、触手を持ったキノコの化物もいる」

白虎長「そんなの嫌よっ! ちょっと、アンタのせいよっ!」

青年兵「そんなぁ〜」

白虎長「何をかっこつけて魔力に余力残してんのよっ! バカッ!」

青年兵「そんな事言ったら白虎長さんだって、元の流派で……」


248 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:18:50.85 ID:RKU6WSSXo
ザッザッザ

ポニテ「何騒いでんのらぁ〜?」

ツインテ「おーうっ、飲めのめぇ〜」

おさげ「あぁもう、すみません」

アマゾネス「もう出来上がってるのか、情けない奴らだ」

色黒「すみません。まだ樽で3杯目だと言うのに……」

ポニテ「おぉー! こいつが男だな?」

ツインテ「よーし、脱がせてやろうぜ!」

青年兵「!?」

ポニテ「おらっ、観念しろー!」

ツインテ「にゃふふーっ!」

青年兵「わーっ、わーっ!!」

アマゾネス「おい、いい加減にしろ」

ゴソゴソ…グイグイッ

アマゾネス「いい加減にしろと言っている!」


249 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:20:16.53 ID:RKU6WSSXo
ゴンッ!!…ガシャン

青年兵「何で……僕……」

ドサッ

ポニテ「あ、死んだ」

ツインテ「おーい、つんつんつんっ!」

色黒「長、いくら何でもそんな瓶で殴ったら……」

アマゾネス「ふんっ」

魔道士「青年兵さんっ、大丈夫ですか!? 青年兵さんっ!!」

盗賊「……気を失っているだけだろう。大丈夫さ」

アマゾネス「しかし情けない話だ。本国の召喚士はこんなにも弱いものなのか?」

白虎長「……こうなてしまっては、返す言葉もないわね」

白虎嬢「そうですねぇ〜」

アマゾネス「これでは朱雀先生もたかが知れていような」

魔道士「!?」

朱雀嬢「朱雀先生が、どうかしましたかしら?」


250 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:21:08.60 ID:RKU6WSSXo
アマゾネス「代々、朱雀先生からは我ら一族の種子を貰っている」

魔道士「えぇーっ!?」

玄武娘「種子……? ほえ?」

アマゾネス「亡き母や祖母もそうであったようにな」

盗賊「……は、初めて知った」

アマゾネス「しかし、自分より弱い男など許せぬ」

朱雀嬢「……強いですわよ」

アマゾネス「……ほぅ」

朱雀嬢「朱雀先生は、本国で一番強いんですわっ!」

魔道士「い、いや……そんな事ないですよ〜。きっと弱いですよ〜」

アマゾネス「……」

魔道士「だ、だから……あなたのお眼鏡には適わないはずですねぇ」

アマゾネス「お前ら、朱雀先生と親密なのか?」

朱雀嬢「勿論ですわっ、今だってきっとすぐ傍まで……」

魔道士「わーわーわー!」

アマゾネス「……何なんだ、先程から」

魔道士「あ……あのっ、朱雀先生と会ったらどうするつもりですか?」

アマゾネス「勝負する」


251 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:23:39.45 ID:RKU6WSSXo
魔道士「もし……朱雀先生が勝ったら……?」

アマゾネス「種子を頂く為に、一夜を共にする」

魔道士「でも、相手の意思だって……」

アマゾネス「……」

ゴソゴソッ…カサッ

盗賊「……?」

魔道士「な、何です……それ?」

アマゾネス「先代、朱雀先生からの許可証……というか、手紙だ」

魔道士「――っ!!」

アマゾネス「まぁ、こんなモのが無くとも、私を倒した男なら押し倒してでも交わるさ」

魔道士「……師匠さんたら……余計な事をっ」

盗賊「……ま、魔道士さん……?」

アマゾネス「別に容姿など気にはしない。強ければそれでいい」

魔道士「……もし、アマゾネスさんが勝ったら?」

アマゾネス「弱者の種子など要らん」


252 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:25:09.12 ID:RKU6WSSXo
魔道士「……そうですか」

アマゾネス「まぁ当然ながら、ワルキューレは伝授しないがな」

魔道士「え……っ!?」

アマゾネス「近くにいるのだろう? 朱雀先生」

魔道士「……っ」

アマゾネス「最後のチャンスさ。朱雀先生が負ければ、ワルキューレの伝授は一生ない」

魔道士「……そんな」

アマゾネス「もし勝てば約束通り、伝授はする。そして朱雀先生と一夜を共にする」

白虎長「別に勝てばいい話じゃない」

魔道士「駄目ですよっ!」
朱雀嬢「駄目ですわっ!」

白虎長「!?」

アマゾネス「朱雀先生が来るまで、お前らは人質だ」

魔道士「どうしようどしようどうしよう……」

玄武娘「あのー?」


253 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:26:09.40 ID:RKU6WSSXo
魔道士「色んなものがやばいっ、やばいですよこれは……っ」

盗賊「……おーい……魔道士ー」

魔道士「あーっ!!」

白虎嬢「わぁ、ビックリした〜」

魔道士「そーでした! 朱雀先生には良い方がいたんでした!」

アマゾネス「……?」

朱雀嬢「そ、そんなの聞いておりませんわ……っ」

アマゾネス「まさかお前らみたいなチンチクリンではないだろうな?」

魔道士「!?」

朱雀嬢「……言ってくれますわね」

アマゾネス「別に恋人が居たって、どうせ……」

魔道士「いいえ、既に両思いで添い遂げるつもりのようです!」

朱雀嬢「!?」

魔道士「あ、あの……っ、きっと既に一夜も共にす……過ごして……」

朱雀嬢「!!」


254 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:27:02.19 ID:RKU6WSSXo
盗賊「……何を言っているのだお前は」

魔道士「そんな方がいらっしゃるのに、それは横暴すぎますよっ!」

アマゾネス「……ふむ、既にそういう相手がいるなら仕方ないか」

魔道士「残念でしたね」

アマゾネス「それで、何者なのだ?」

魔道士「え……っ?」

アマゾネス「会って話をしてみよう。場合によっては力ずくで……」

盗賊「……手詰まりだな。ほら、何とかしろよ」

魔道士「ナイスアイディアだと思ったのに……」

白虎嬢「その方、朱雀の召喚士なんですよ〜」

アマゾネス「……?」

白虎嬢「ものすごーく強くて、朱雀先生もそこに惚れたのかも〜」

アマゾネス「……朱雀の召喚士だとぉ?」

白虎嬢「貴女もきっと、やっつけちゃうかもっ♪」

アマゾネス「……っ!!」


255 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/25(水) 18:34:52.67 ID:RKU6WSSXo
ザッザッザ

アマゾネス「……名は?」

白虎嬢「へっ?」

アマゾネス「その者の名は!?」

白虎嬢「えぇーっと……そうそう、召喚子さんっ」

魔道士「!?」

アマゾネス「召喚子……そいつが朱雀先生の想い人であり、朱雀召喚士なのだな」

魔道士「白虎嬢ちゃん……っ」

白虎嬢は舌を出しながら、にっこりと笑顔を見せた。

バシュウウゥゥゥゥ

召喚士「ふぇーっくしゅ!!」

コカトリス「風邪か?」

召喚士「……なんだか悪寒が。おっ、明かりが見える! あれかな?」

コカトリス「よし、降りてみようか」

召喚士「うんっ」


261 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/25(水) 19:37:31.45 ID:OXJDORuno
そういや青年兵って召喚子の中身しらなかったよな…


262 名前:NIPPERがお送りします(鳥取県) [sage] 投稿日:2011/05/25(水) 19:48:29.29 ID:LbD9J+9t0
そのために青年兵は気絶っていうね


267 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/25(水) 21:36:56.35 ID:lVTkOAODO
必死な魔道士ちゃんかわいい


268 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/05/26(木) 01:26:16.08 ID:ktL8MOWDO
コカちゃん専属契約だからコカちゃん使えないね

ばれちゃう


272 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/05/26(木) 22:57:30.02 ID:kiNTVjLTo
大変遅くなりました!
ここのところちょっとバタバタしてて、
投下出来ない日があるかもしれません…

少しでも投下出来るよう心がけますが、
ペース落ちる可能性はあるのでご容赦を…↓続き


274 名前:間違えた…>>273なしで… ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/26(木) 22:58:55.35 ID:kiNTVjLTo
バシュウウゥゥゥゥ…スタッ

召喚士「村……かな? あっ、もしかして……」

ザッザッザ

女兵「何者だ」

召喚士「あの、すみません。こちらに本国の人達が来ませんでしたか?」

女兵「来た」

召喚士「やっぱりですか!! それで、今どちらに……」

女兵「身柄を拘束している」

召喚士「!?」

女兵「何だ貴様は? 奴らの仲間か?」

召喚士「すみません、皆に会わせて下さい!」

グイッ

女兵「無礼者っ! ここはアマゾネスの村だ。男子禁制と知っての事か!」

召喚士「やっぱり……そうなのか……っ」

女兵「分かったのなら、即刻立ち去れい」


275 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/26(木) 23:00:01.65 ID:kiNTVjLTo
召喚士「あのっ、何故みんなは拘束されているんですか!?」

女兵「ええい、この男をつまみ出せっ!」

召喚士「待って下さい! 一体どういう事なんですか!?」

女兵「ほらっ、早く下がらんか!」

召喚士「ちょっと……っ!!」

テクテクテク

女「何の騒ぎですかぁ〜?」

女兵「不審者、それも男だ」

女「まぁ」

召喚士「お願いです! みんなに会わせて下さいっ!」

女「みんな?」

女兵「例の奴らの仲間だそうだ」

召喚士「お願いですっ、誰か……話の出来る方を!」

女兵「お前も男なら聞き分けろ」

女「でもぉ、お仲間なら一応、長に報告すべきじゃない?」


276 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/26(木) 23:00:41.56 ID:kiNTVjLTo
女兵「そうか?」

召喚士「そうですよっ!」

女兵「貴様は黙ってろ」

ジャキッ

召喚士「……っ」

女「ちょっと私、長に話してくる〜」

女兵「あっ、おい!」

タッタッタッタ

女兵「……」

ジロッ

召喚士「……っ」

女兵「妙な真似はするなよ? 大人しくしていろ」

召喚士「は、はい」

女兵「……ふん」

女兵は召喚士に突きつけた槍を手元に戻し、じろりと睨み付ける。


277 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/26(木) 23:01:35.44 ID:kiNTVjLTo
タッタッタッタ

女「長〜」

アマゾネス「……?」

女「お客様ですよー」

アマゾネス「客……? そんなものは知らんぞ?」

女「何でも、そちらの方のお仲間だとか」

アマゾネス「何者だ?」

女「さぁ。でも何だか優男というか、冴えない感じというか〜」

魔道士「召喚士さんだっ!!」

アマゾネス「……?」

魔道士「召喚士さんに違いありませんよっ!」

盗賊「……意外と失礼だな」

アマゾネス「召喚士?」

朱雀嬢「朱雀先生ですわ……っ」

アマゾネス「ほぅ」


278 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/26(木) 23:05:17.05 ID:kiNTVjLTo
魔道士「それ以外に考えられませんよ!」

白虎長「まぁ、確かにそうかもしれないけれど……」

アマゾネス「一人だったんだな?」

女「はいっ」

アマゾネス「ふっ、朱雀先生直々、単身で救助に来たとでもいうのか」

玄武娘「やったですのー!」

アマゾネス「面白い。よーし、村に入れてやれ」

おさげ「いいんですかぁ!?」

アマゾネス「朱雀先生ならばな。違うのならば身ぐるみ剥いで追い出せばいい」

女「それじゃ、呼んできます〜」

タッタッタッタッタ

魔道士「召喚士さんが……来てくれた」

盗賊「……これで、何とかなるかもしれないな」

魔道士「はいっ、えへへっ!」

アマゾネス「……ふっ」


279 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/26(木) 23:18:49.08 ID:kiNTVjLTo
タッタッタッタッタ

召喚士「戻ってきた!」

女兵「長は何と?」

女「会うって」

女兵「何っ!?」

召喚士「やった……っ」

女「中に入っていいそうよ〜」

女兵「そんな馬鹿な話が……」

女「その人、朱雀先生みたいよぉ〜?」

女兵「――っ!?」

召喚士「な、何でそれを……」

女「やっぱりそうなんだっ、さぁどうぞ。案内しますわっ」

召喚士「あ、ありがとうございます」

テクテクテク

女兵「コ、コイツが……朱雀先生だと……!?」


280 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/05/26(木) 23:29:08.41 ID:kiNTVjLTo


ザッザッザ

玄武娘「あーっ!!」

朱雀嬢「朱雀先生……っ! やっぱり朱雀先生ですわっ!」

召喚士「みなさん!!」

白虎長「久しぶりね、朱雀先生っ」

召喚士「白虎長さん!? それに……白虎嬢さんも」

白虎嬢「うふふっ、ご無沙汰です〜」

召喚士「魔道士さんと盗賊さんもご無事で……っ」

魔道士「召喚士さぁん……」

盗賊「……それよりだ」

召喚士「……?」

アマゾネス「ほぉ、貴様が朱雀先生か」

召喚士「……あなたは?」

アマゾネス「この村の長、アマゾネスと言う」


283 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/27(金) 01:34:45.42 ID:sqeaIbsrP
誤字脱字があってこその>>1だからな
まあ文脈で判るし


289 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/05/27(金) 08:21:03.07 ID:wsqjIQzAO
>>1乙

ハーレム先生だな
爆発したらいいのに


290 名前:NIPPERがお送りします(大阪府) [] 投稿日:2011/05/27(金) 10:11:27.66 ID:u0C+oP8i0
朱雀先生のハーレム村か

引退後は余生をゆっくりとはできないな


291 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/27(金) 12:02:53.98 ID:TeccmbyIO
>>290
魔導士との喧嘩の日々だな


292 名前:NIPPERがお送りします(静岡県) [sage] 投稿日:2011/05/27(金) 12:06:33.95 ID:ZIkwCYNmo
朱雀先生枯れ果てろ



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