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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その6
727 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 00:31:15.14 ID:7Lb4swAO
強盗団の頭目が、馬車の中に声を掛ける。

ザッ…

中からは刀を持った、袴姿の女が現れた。

先生「おや…もうアタイの出番かい?」

召喚士「女の…剣士…?」

魔道士「…刀!?東方の人かな…」

強盗「すんません先生!」

先生「男どもが束になって…情けないねぇ」

金髪「ひゃははっ!女が用心棒とはなっ…!」

長髪「こいつぁとんだお笑い草だ!」

男「ま、何にせよ用心棒をやってるくらいだ…腕に自信は…」

ヒュッ…

男「…!?」

先生と呼ばれる女性が飛び降り、着地際に刀を振るうと、

男の前髪が地面にパラパラと落ちた。


728 :パー速民がお送りします [] :2009/12/11(金) 00:34:09.34 ID:kCjlVFMo
姐さんて呼ばれてるはず…!


729 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 00:43:51.74 ID:7Lb4swAO
男「て…めぇ…!」

先生「おや…?タマが縮こまっちまったかい?」

強盗「先生!お願いします!」

金髪「なめやがってぇ!」

長髪「おらぁ!」

三人が用心棒へ一斉に斬りかかる。

キィン…ヒュオッ…カキンッ…ギィン!!…

魔道士「三対一で…!」

召喚士「でも…強い!」

シュッ!!

用心棒の右肩を剣がかすめ、三人に囲まれる形となる。

金髪「…へへっ!どうする…?」

長髪「殺すなよ?殺すのは捕らえて犯し尽くしてからだ!」

男「そうだな…。覚悟しろよ?姉ちゃん!」

先生「はんっ!アンタらじゃイケそうもないねぇ…」

男「いつまでデカイ口が聞けるか…おい!」

長髪「あぁ!」


731 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 00:52:46.65 ID:aqjnEYso
金髪と長髪は味方側か


732 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 00:59:28.68 ID:rnaBQYAO
男「長髪、金髪!あの女にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」


734 :パー速民がお送りします [] :2009/12/11(金) 01:21:43.89 ID:upOE69o0
男「あぁ、俺を踏み台にしたぁ!!…赤褌!?」


736 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 01:34:02.24 ID:7Lb4swAO
長髪と金髪が剣を鞘に収め、男の後方に下がる。

先生「おや…諦めたかい?」

召喚士「…?」

ダダッ!!

男「合わせろよ!」

長髪「俺らが外すわけねーだろっ!」

男は剣を引きずるように構え、用心棒の前で振り上げる。

金髪「いっくぜぇ!」

その瞬間、金髪が炎を放ち、男の剣は炎に包まれる。

男「っらぁ!」

先生「…!!」

振り上げた剣から炎が地面を走り、用心棒を襲う。

だが、用心棒は右へ交わし、間一髪炎を逃れる。

長髪「まだまだぁ!!

間髪入れず、長髪が風を起こし、男の剣めがけて放つ。

男「しゃあっ!」

男が薙ぎ払うと、風邪で出来た無数の刃が剣先より飛ぶ。

シュバッ!!…ザスッ…ザシュゥッ!!


737 :パー速民がお送りします [] :2009/12/11(金) 01:35:10.99 ID:kCjlVFMo
風邪 ゲホゲホ


738 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 01:35:59.82 ID:7Lb4swAO
頑張ってみましたが…限界でござる…orz
明日も会社の忘年会だけど、今日よりは早いハズ!&日中頑張ります!ノシ


739 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 01:44:22.83 ID:7Lb4swAO
〜お土産〜

侍女「姫にはまだ…早いとー…」

盗賊「いいのだ!貸せっ!」

キュポンッ…クピックピックピッ…

盗賊「…ぷはーっ!」

侍女「そっ、そんな一気に…!?



盗賊「にゃははははっ!だからお主は結婚出来んのじゃっ!」

侍女「……」

盗賊「見ろっ!春画だぞっ!…むー///」

侍女「ちょっ、ちょっと…!!」

盗賊「…熱いのじゃっ!」

ヌギッ…ボロンッ!!

侍女「ひ…ひっひっ、姫ぇーっ!!」

盗賊「にゃははははーっ!……」

バターン!!

こうして盗賊は飲酒を辞めた…。
お酒は程々にねっ!

※未成年飲酒の描写がありますが、フィクションでありうんたら…
※未成年の飲酒は法律で固くうんたら…

では、おやすみなさい!ノシ


740 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 01:55:42.53 ID:7Lb4swAO
>>737
邪悪なる風…苦しいですね。はい、ごめんなさい…
お酒のせいだと信じたい…orz

この度も多数のご支援感謝です!!ありがとうございました!!


744 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/12/11(金) 09:00:46.42 ID:7Lb4swAO
剣先から発せられたカマイタチは、炎を避け、立ち上がる途中の用心棒を襲う。

両手と刀を身体の前で構え、直撃は避けるが、無数の風が身体に傷を残す。

先生「っ!」

男「次だっ!」

男が声を上げ、剣を振りかぶり、構える。

剣を用心棒めがけて振り下ろすと、金髪は再び、男の剣へ炎を放つ。

ヒュオッ…ゴオォォッ!!

先生「ちぃっ…」

タンッ!!

迫り来る炎を交わす為に上に飛ぶが、用心棒の目の前には男の姿がある。

男「りゃあっ!!」

先生「くぅっ…!」

キィン…ガキッギインッ!!キィンッチュイン…

空中で、激しい剣の打ち合いが起こる。


746 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/11(金) 10:52:18.72 ID:pILo1VEo
おはようございます!今日のIDはピロ1です
皆様の枕です。好きに使ってください!

まとめにて第七部完まで保管されておりました。ありがとうございます!
人気投票で>>1が50票到達しておりました。ありがとうございます!
かろうじて微弱なボヌスが出る事が決定しました。ありがとうございます!


749 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 11:33:22.22 ID:pILo1VEo
両者が着地し、互いの喉下に剣先が向けられる。

スタッ

先生「……」

男「……」

先生「…ふふっ、三人がかりでこんなモンかい?」

男「衣服破れて、そんなセクシーなカッコで…何言ってやがる」

先生「はんっ!…ソソるだろぉ?」

男「まだまだ…。そんなんじゃ立つモノも立たねーよ」

ジャッ……ザッ…

両者が立ち上がり、剣を引く。

魔道士「どっちも…凄い!」

召喚士「魔法を付加するだけでなく、飛ばすとは…」

魔道士「でもあの女の人…三人を相手に…」

召喚士「全然…苦にしてませんね…」

用心棒と男は再び、互いに間合いを取り始める。


750 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 11:41:55.65 ID:pILo1VEo
男「…ん?」

用心棒の女は刀を鞘に納める。

先生「…さーて、前戯はこれまでだよっ」

男「……居合いか…?」

用心棒は腰を低くし、右手を柄に添える。

先生「……」

ヒュッ!!

金髪「早い……っ!」

地面を蹴り、正面を真っ直ぐ飛ぶ用心棒に対し、

男は左へ身体をずらしながら、剣を振り下ろす。

ヒュッ!!……ブンッ!!

男「!?」

ジャリッ!!

先生「後ろだよっ!」

ブオンッ!!…バキイィィッ!!


751 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 11:47:27.56 ID:pILo1VEo
長髪「男…っ!!」

用心棒の一撃が男の背中を見事に捉える。

ズシャアァッ…ドッ…ドドッ…ズサアァァ…

男は地面を二転三転し、そのまま仰向けに倒れた…。

魔道士「い…一瞬でっ…!」

召喚士「しかも…命までは取っていない…!」

用心棒の右手には鞘に収められたままの刀が握られている。

先生「…ふぅ〜。あぁ…ゾクゾクするよぉ…!」

男「…………かっ…かはっ!!」

金髪「お、おいっ!!」

ダッ!!

先生「ソイツはもうイッちまったよ。連れて帰りなっ」

長髪「……っ」

男「ゴホッ…!ゴホ!…つ、強えぇわ…!」

先生「アンタら二人じゃ勝てないだろ?さぁ、終わりだね!」


752 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 11:54:48.24 ID:pILo1VEo
金髪「……ちぃ!

男「っ!…この傷じゃ、もう俺は…ムリだな」

旦那「バッ、バカモノッ!私の荷物はどうする!?」

長髪「旦那…すまねぇ…!」

旦那「なにが済まないだっ!お前ら何の為の…っ」

強盗「さぁ、もう諦めな!!クックック!」

魔道士「召喚士さんっ…!」

召喚士「…行くしか…ないですね!」

ザッザッザ…

先生「おや…、何だい?ボクたち…」

召喚士「……」

先生「若いけど…なかなかイイ男だねぇっ…!」

魔道士「つ、次はっ…」

先生「アンタらの番かい?今日は人数が多い事っ」

対峙する三人の下へ、背後より一人の女忍が姿を現した。


753 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 11:58:26.32 ID:pILo1VEo
ザッザッザ

魔道士「…っ!と、盗賊さん!!」

ザッザッザ

召喚士「こっちも先生の登場だ!」

ザッ

盗賊「…すまない…あの男…取り逃がした」

召喚士「いえっ、まだ近くにはいるハズです!」

盗賊「…あっちへ行った…と思う」

召喚士「分かりました。……盗賊さん」

盗賊「…?」

召喚士「…ここ、任せても大丈夫ですか…?」

盗賊は用心棒を見る。

盗賊「…刀?……侍か」

先生「おや、アンタ…そのナリ、東方のモンだねぇっ!」

盗賊「……」


754 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 12:02:30.01 ID:pILo1VEo
魔道士「凄く早くて…そのっ…」

召喚士「…術士とは相性が良くないです」

盗賊「…なるほど」

召喚士「かなり…強いです!」

盗賊「…任せろ」

ザッザッザ

魔道士「盗賊さん…!」

盗賊「…二人はあの男を頼むっ!」

召喚士「…分かりました」

魔道士「あっちですねっ!」

盗賊は用心棒の前へ歩み、蜘蛛切を鞘から抜き、構える。

召喚士「…あ、あのっ!」

長髪「……?」

召喚士「最後尾に退いて下さい!そして…」

金髪「…あぁ?」


755 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 12:07:16.66 ID:pILo1VEo
召喚士「そして…戦士さんをここへ、呼んで下さい!」

長髪「はぁ…?」

男「言う通りにすんぞ…」

横になり、顔に腕を置いているが呟く。

男「手負いの俺達よりゃマシだろ…」

旦那「お、おいっ!何を勝手に…!」

男「どうせワーカー。どうなろうとしったこっちゃねぇ…」

金髪「そりゃそうか…」

長髪「よし、俺と金髪が最後尾に下がるぞ!」

タッタッタッタッタ…

召喚士「よし…俺達もサル顔の男を探しましょう!」

魔道士「はい…盗賊さんっ!気をつけて!」

盗賊は既に神経を研ぎ澄ませているのか、振り向く事も、

返事をする事もない。それは用心棒も同様である。

タッタッタ…


756 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 12:10:05.99 ID:rqifI6DO
召喚士は戦略じゃなくて、戦術というか
小隊レベルの指揮・運用能力が高い感じがするよな。

これも師匠の教育なのかな?


757 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/11(金) 12:14:59.06 ID:pILo1VEo
>>756
正直狙ってるワケではなかったんですが、
かつて剣士も国軍の軍師になれる発言をしてたり、
海峡での将軍を無能扱いしたりと、指揮、戦術能力は高そうです
持ち腐れにならず、後々活かせるといいね!召喚士くん!

ちょっと休憩。ご飯行ってきます!ノシ


758 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 13:02:55.98 ID:rnaBQYAO
いてらノシ

まぁ一応主人公だし、戦士もリーダーやってくれって言うぐらいだから
元々の素質と師匠に恵まれてたんだなきっと


762 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 13:19:32.65 ID:uJzyGADO
召喚士は他のメンバーより経験値があるかもしれないな。
遺跡調査の時からそう思ってた。


768 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 14:57:12.38 ID:pILo1VEo
ジャリッ…

盗賊「……」

ジャッ…

先生「……」

用心棒は身体を捻り、刀の柄に手を置く。

盗賊(居合いかっ!)

次の瞬間、用心棒が盗賊めがけて一気に飛び出す。

しかし、盗賊も同じく、用心棒めがけて駆け出した。

先生「っ!?」

用心棒は咄嗟に刀の軌道を変えるが、盗賊はそれを飛んでかわす。

盗賊「っやぁ!」

宙返りをしつつ、盗賊の蜘蛛切が用心棒を捉える。

ザシュッ!!

盗賊「…掠めた…だけか…!?」

先生「…ふぅーっ、なかなかやるねぇっ!」

用心棒の背中には、蜘蛛切を掠めた斬り跡が、うっすらと残る。


769 :パー速民がお送りします [] :2009/12/11(金) 15:07:43.82 ID:nbr84QDO
居合いって自分は動かないんじゃなかったっけ?
うろ覚えだけど


770 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 15:13:13.82 ID:Mt3uvcAO
居合というか抜刀術なのかな


771 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 15:41:41.83 ID:LpVu9RsP
居合かと思ったらそんなことはなかったって事じゃね?


773 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/11(金) 15:59:51.71 ID:pILo1VEo
キョウモイソガシイジャネェカゴラァ

>>769-771
ややこしいのですが、現在はどちらも同じ意味で使われるようです
正確には>>769さんのおっしゃる通りです!><
居合=抜刀術というご理解で進めて頂ければと思います
ていうか、抜刀術だと…あの漫画を連想しちゃいますし…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%9C%E5%88%80%E8%A1%93


775 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 16:23:10.33 ID:pILo1VEo
先生「こりゃあ…こっちも真剣にイくよぉ〜!」

用心棒は鞘から鍔を弾く。

盗賊(…抜くか…来るっ!)

用心棒が再び、身を屈め、眼前の盗賊を見据える。

先生「……」

盗賊「……」

タンッ!!

盗賊「…っ!!」

ビュオッ!!…イィィン……ズシャアァァ

盗賊「…はっ…はっ、はっ…!」

先生「……ふんっ!」

盗賊(あと一歩…踏み込まれたら…死んでたっ!)

先生「……まきびしとは味なものを…っ」

用心棒は靴の裏のまきびしを、刀で抜き取る。

先生「……へぇっ!…なかなかイイ乳してるねぇ〜っ!」


776 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/11(金) 16:40:04.47 ID:vbtZT.DO
先生殿、あとは拙者に任せるでござるよ(盗賊ちゃんの胸(*´д`*))


777 :パー速民がお送りします [] :2009/12/11(金) 16:55:48.23 ID:XjykHsSO
いやいや俺に任せろ!!


778 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/11(金) 16:58:36.32 ID:pILo1VEo
用心棒の一振りで盗賊の胸元が斬られ、

斬られた衣服の隙間から、白い乳房が覗く。

盗賊「くっ!!」

先生「見かけによらず大胆だねぇ!ソソるよぉっ」

先生「あと一歩踏み込んでいたら、大事なお乳が真っ赤だったねぇ」

盗賊「…っ!」

盗賊は左手で胸元を隠すが、少し考えると左手を下ろす。

先生「良い判断だ。片手じゃアタイにゃ勝てないよっ」

盗賊「……」

先生「さて…もう一撃。今度は下がいいかしらねぇ!」

盗賊「くっ…!」

先生「もうまきびしは使えない。次は…イくよぉ…?」

盗賊(どうする…。どうすれば…っ?)

タッタッタッタッタ…ザッ

盗賊の背後に刀を手にした男が姿を現した…。



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