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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その33
- 395 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/11/01(火) 17:30:27.09 ID:S9JC9azto
〜1日後〜
サンドワーム「ブゴオオォォォォ!!」
王子「てりゃああぁぁ!!」
ズガシュウウゥゥ!!
天才「やるじゃねぇか」
王子「そっちこそ、流石じゃん!」
天才「当たり前だろ。俺様を誰様だとおもってやがる、ハーッハッハッハ!」
〜2日後〜
女隊員「おい……っしょおぉ!!」
サンドワーム「ブギイイィィーッ!」
ドッズウウゥゥゥゥン
盗賊「……凄いな」
女隊員「盗賊ちゃんこそ、大したものッスよ!」
隊長「今日はここいらで引き揚げんぞ。明日は行軍ルートの調査に合流する」
格闘家「了解」
サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
- 396 名前:なんだこれ… ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:31:39.18 ID:S9JC9azto
〜3日後〜
ビュオオォォォォ
召喚士「ここ数日、ほとんど風向きに変化はありませんね」
神官「ええ。強風と言え、風向きが同じならば打つ手はありますね」
サモナー「でも、全て任せてしまって大丈夫?」
召喚士「はい。やってみせます……必ず」
〜4日後〜
テクテクテク
青年兵「お疲れ様です」
魔道士「お疲れ様ですー。ふへぇ、砂が服の中まで……」
女隊員「先にお風呂にするッスかね」
盗賊「ああ、そうだな」
王子「お、おふっ……」
神官「陛下、会議があるので是非こちらにお越し下さいませ」
王子「お、おうふ……っ」
- 397 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:33:21.81 ID:S9JC9azto
〜5日後〜
バシュウウゥゥゥゥ
召喚士「あれは……ワイバーン!?」
スタッ…ザッザッザ
竜騎士兵「ご苦労様です。西方司令部からの伝令です」
王子「伝令も便利になったもんだな〜」
天才「おう、ご苦労。そっちはどうだ?」
竜騎士兵「竜騎士隊はこれより北へ向かいます!」
青年兵「北?」
竜騎士兵「はい。海峡方面にて魔王軍が集結しているとの情報が……」
天才「西への牽制か? 無駄な事しやがって」
竜騎士兵「では、これにて失礼致します!」
青年兵「ご苦労様。青龍士官に宜しく」
ザッ…バシュウウゥゥゥゥ
王子「それで、伝令の内容は?」
- 398 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:34:20.88 ID:S9JC9azto
ガサッ…
天才「朗報だ。西方司令部からの援軍が今日出るらしい」
青年兵「本当ですか!?」
天才「ああ。ただ昨日の段階じゃ、あのアホが間に合わんらしい」
青年兵「西方司令ですか……? でも、一体何故……」
天才「あいつ自身は問題ないんだが、製造が間に合ってないんだとよ」
青年兵「なるほど」
魔道士「製造?」
青年兵「ええ。西方司令の――」
天才「つーわけで青年兵。テメーは最悪、迎えに行く事になるかもしれん」
青年兵「……了解です」
天才「西方司令部の連中が到着次第、山の魔物ってのを始末しに行こうじゃねぇか」
サモナー「相当に手強いと思う。とにかく前哨戦なんだし、気を付けていこう」
隊長「まさにその通りだな。本番は更にその先なわけだ」
召喚士「……はい」
- 399 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:35:40.26 ID:S9JC9azto
〜西方司令部、開発機関〜
戦士「オッケー」
鍛冶屋「それじゃいくよ〜。せーのっ!」
グッ…ガコッ
鍛冶娘「出来たーっ!!」
おかみ「おもったより早かったんじゃないかいっ!?」
鍛冶屋「うんうんっ! 早かった早かった!」
戦士「……これが新生、雷切」
鍛冶屋「うん。早速持ってみてよ」
戦士「……ああ」
スッ…ガシャッ
鍛冶娘「どう?」
戦士「……すっげぇ。完全に、俺の手にフィットするぜ」
鍛冶屋「今回は戦士くん専用の剣そして作ってるからね」
おかみ「なかなかいいんじゃないかい?」
- 400 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:36:21.93 ID:S9JC9azto
鍛冶屋「ちょっと大きく感じるけど、まぁロングソードとツヴァイハンダーの中間ってとこかな」
鍛冶娘「クレイモアくらい? ……でも随分と軽いよね」
戦士「ああ。前の雷切のが重く感じるくらいだよ」
鍛冶屋「良質な材料だったからね。密度もしっかりカバーしてるし、その分軽量化出来たわけ」
戦士「それになんつーか、重心が先端に感じるんだよな」
鍛冶屋「そうなんだよ! よく気付いてくれたね!」
おかみ「隠す必要ないだろ。先に言っておやりよ」
鍛冶屋「やははっ、忘れてたよ。戦士くんなら使いこなせるだろ?」
鍛冶娘「どういう意味?」
戦士「芯が前にあるから、振ったあとの遠心力で威力が増すわけだ」
鍛冶娘「なるほど、そういう事かぁ」
戦士「軽量化されてる分、振りのスピードも極端に落ちる事はないしな」
鍛冶屋「うん。しかも今回は両刃だから振るバリエーションも増えると思うよ」
戦士「そういや、カタナみたいに片刃じゃないんだな」
鍛冶屋「うん。戦士くんの場合、盾があるからね」
- 401 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:37:17.61 ID:S9JC9azto
鍛冶娘「それが何か問題なの?」
鍛冶屋「そもそも刀というのは両手剣だからね。盾も持てないんだ」
鍛冶娘「へぇ」
鍛冶屋「だから片刃……背面にあたる峰の部分は防御にも利用されるんだ」
戦士「そうそう。剣同士なんかの場合、それで防御してたわ」
鍛冶屋「刃で防御すれば当然、刃こぼれを起こすし、何より盾があるんだから片手剣が理想だよ」
戦士「まぁそうだよな」
おかみ「こいつは何だい?」
戦士「ああ、それは鞘っす」
おかみ「鞘? 鞘なんてそれこそ刀じゃないんだから不要なんじゃないのかい?」
鍛冶屋「確かにこの大きさだし、必要ないかとは思ったんだけどね」
戦士「これは俺のワガママなんだ」
おかみ「何か使うのかい?」
戦士「ああ。居合いっつって、東方の剣技かな。抜刀からの一閃で勝負を決めるっつー感じ」
おかみ「ふぅん。鞘ってのも重要なもんなんだねぇ」
- 402 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:38:21.25 ID:S9JC9azto
鍛冶屋「よし。あとはこの装飾部分に核なる鉱石をはめ込めば完成だよ」
戦士「おう」
鍛冶娘「鉱石の大半は刀身部分の材料になっちゃったから、残りこれだけだけどね」
鍛冶屋「あくまで戦士くんの魔力を最初に蓄積する媒体だからね、これで十分だよ」
戦士「魔力使いくない時は最悪、外しておけばいいって事か」
鍛冶屋「そういう事。ついでにほら……」
戦士「……?」
テクテクテク…コンコン
鍛冶屋「この斧の装飾部分。今は火の鉱石だけだけど、これもはめられるよ」
戦士「――!!」
おかみ「なーるほどね。サイズを合わせて作ったわけかい」
鍛冶屋「……僕は鍛冶屋として、決して勧めたりはしない」
戦士「……?」
鍛冶屋「でも戦士くん。君にももしかしたら、どうしてもって時があるかもしれない」
戦士「……ああ」
- 403 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:39:49.57 ID:S9JC9azto
鍛冶屋「その時にはここに5つの鉱石をはめられるようになっている。それに使うといい」
戦士「ああ、そうするよ」
鍛冶娘「それじゃあと3つ、同じような武器を作らなきゃいけないじゃんね」
鍛冶屋「武器とは限らないさ。防具でもいいわけだしね」
戦士「防具か……」
チラッ
戦士「確かにこの防具も随分と使ってるよなぁ……」
鍛冶屋「なんなら新しいの作っておこうか?」
戦士「マジすか!?」
おかみ「戦士くんのだけじゃなくって、みんなのも作ってあげないといけないねぇ」
戦士「いやっ、マジで助かります! あいつらもきっと喜びますよ!」
鍛冶屋「やははっ。それじゃそうするよ」
おかみ「でも、流石にお代は頂戴するよ? あはははっ」
戦士「もっちろん! 破格の条件でお願いします!」
鍛冶娘「良かったじゃん! あははははっ」
- 404 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:41:06.58 ID:S9JC9azto
…
戦士「おやっさん、おかみさん。鍛冶娘。本当にありがとう!」
おかみ「そんなよしとくれよ。ほらっ、頭をあげて!」
鍛冶娘「そうよ。こっちも勉強になったし。その代わり、しっかり働いてきなさいよねっ!」
戦士「……おう!」
鍛冶屋「それじゃ防具の件は引き受けるから。あ、でも……流石に数日は難しいよ?」
戦士「いいよ。最終決戦までに間に合ってくれれば十分っす」
鍛冶屋「それだったら大丈夫! デザインの好みとかあったら言ってね!」
戦士「……若干1名こだわりそうだが、お任せします」
鍛冶屋「ははっ。今日、出発なんだよね? それじゃ、頑張って来て!」
おかみ「無茶して怪我とかしないようにね」
鍛冶娘「みんなにも、盗賊さんにも宜しくね」
戦士「ああ。行ってくる。それじゃお世話になりました!」
鍛冶娘「行ってらっしゃい。負けたりしたら、承知しないわよっ?」
戦士「ああ、絶対に負けねぇよ!」
- 405 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:41:53.48 ID:S9JC9azto
〜西方司令部、正門〜
テクテクテク
戦士「おいっす」
西方参謀「ん、おお。もういいのか?」
戦士「ああ。こっちは?」
西方参謀「うーん。どうにも開発の連中が手間取ってるみたいでなぁ……ヒック」
戦士「……?」
局長「申し訳ない。あと数日内には必ずや!」
西方司令「いいいえいえいえっ! 滅相もない! 大丈夫ですと言いますか死にますうぅ!」
西方副司令「とにかく、司令は完成するまでここで待機していて下さい」
西方司令「待機!? も、もう終わりだああぁぁ!!」
西方副司令「あのね、こっちももう出発しないと間に合わなくなりますから」
博士「いいのら。研究で面倒見るからさっさと行くのら」
西方副司令「……すみません」
西方司令「研究!? ぎゃああぁぁ! 研究されるううぅぅ!」
- 406 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 17:43:55.73 ID:S9JC9azto
テクテクテクテク
西方参謀「落ち着いたのか?」
西方副司令「そんなわけないでしょ。でももう時間よ。出発しましょ」
西方魔道長「魔道兵50人てのは少なすぎやしないかい?」
西方参謀「ラーヴァナん時みたいに魔物が居るわけでもねぇし、支援だから大丈夫だろ」
西方副司令「そうよ。今回はあくまで本国はサポートなんだから」
西方兵「船の準備、整いました」
西方副司令「さぁて、それじゃ出発するわよー」
西方参謀「ほれ、お前さんも荷物まとめて乗船準備しな……ヒック」
戦士「おうっ」
新生雷切を手に、戦士は召喚士、魔道士、盗賊の待つ西方を目指し西方司令部を出発した。
満月の夜まで残すところ2週間あまり。即ち、それは魔王イブリースとの決戦を意味するものである。
そして次の夜。空には丁度、半月が浮かび上がった時、戦士は皆の待つ西の砦へと到達した。
ついに、魔王イブリースとの戦いが幕を開けようとしていた……。
〜第五十三部、完〜
- 409 名前:NIPPERがお送りします(仮鯖です)(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/11/01(火) 19:13:06.00 ID:1xMK8CXAO
さすが主人公
NEW武器が楽しみだ
- 410 名前:NIPPERがお送りします(仮鯖です)(東海) [sage] 投稿日:2011/11/01(火) 19:47:33.70 ID:HrEybsAAO
>>1乙
主人公の機体や武器は壊れて後甦るのがRPGの盛り上がるところだからな
このタイミングでOPも変わるんだろうな
- 415 名前:NIPPERがお送りします(仮鯖です)(埼玉県) [sage saga] 投稿日:2011/11/01(火) 21:16:08.11 ID:siQvnR170
魔王と戦うなら新月の方が良いんじゃないの?どっちも攻撃力は上がるけど、死者が出そうなのに…
- 417 名前:NIPPERがお送りします(仮鯖です)(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/11/02(水) 00:34:56.03 ID:1yiBRSEAO
>>415
召喚獣使うからな
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