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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その29
665 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:34:10.61 ID:sraBQrQUo
召喚士「邪魔すんじゃねぇよ」

ハヌマーン「あやつは一体、どうしたのだ!?」

天才「アカ・マナフに攻撃食らって操られてんだ」

オーク「えぇ!?」

マーマン「何やってんだよ全く……」

法師「とにかく、正常に戻すしかありませんね」

天才「かと言って、手立てはない」

マーマン「じゃあ倒すってのか?」

天才「幸い、奴は召喚士だ。本体を狙う必要はねぇ」

法師「成程。召喚獣を狙い、魔力枯渇に追い込むと?」

天才「枯渇しないにせよ、数体潰せば戦闘不能にはなんだろ」

ハヌマーン「ふむ。それで、あの眷属はどうするのだ?」

天才「あれは俺様は押さえ込む。気にすんな」

ハヌマーン「いや、あの眷属は我らが引き受けよう」

天才「あん?」


666 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:36:23.59 ID:sraBQrQUo
ザッ

マーマン「俺っちらは魔族。つまり、操ろうったってそうはいかねーんだ」

天才「ほぉー。人間と召喚獣は操れても、お仲間さんは無理ってか」

アカ・マナフ「……ッ」

マーマン「図星なんだろ? なぁ!!」

バッ!!

ハヌマーン「オーク、我らも続くぞ」

オーク「はいです!」

ザザッ…タンッ

アカ・マナフ「裏切り者めがぁ……っ!」

召喚士「ハハッ、させないよ!」

スフィンクス「ラッシャアアァァァァ!!」

バッ

天才「いーから寝てろ」

立ちはだかるスフィンクスの頭上へ現れた天才は、ツヴァイハンダーを力任せに振り下ろす。


667 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:37:14.90 ID:sraBQrQUo
ゴッシャアアァァァァ!!

スフィンクス「――ッ!!」

スタッ

天才「今だっ、抜けろ!」

ハヌマーン「かたじけないっ」

シュバッ…タタタッ

天才「どーだい、ツヴァイハンダーフュンフの一撃……」

スキン

天才「……っ」

召喚士「ぐく……っ、怯むな! 総当りだ!」

ゴウッ!!

サンダーバード「ヒャアアァァァァ!!」

コカトリス「……」

天才(左へ回避。その後に飛んでコカトリスを迎――)

キイイィィィィン…ザーッ


668 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:39:38.57 ID:sraBQrQUo
天才「うぐっ!!」

ユニコーン「隙ありいぃ!!」

バゴォッ!!…ドシャアァ

天才「な……んなんだよ……っ」

ググッ…ズザッ

天才(さっきから脳裏に浮かぶのは何なんだよ!)

召喚士「いいぞぉ!! トドメトドメエエェェェェ!!」

天才(邪魔しやがる絵は何なんだよ!)

オルトリンデ「そーら、吹っ飛びな!」

バキャアァ!!

天才(あの……赤い球は何なんだ……っ)

ジークルーネ「とどめ……っ!」

天才「こ……んのクソがぁ!」

ギュルッ…ズバシュウウゥゥ!!

天才「……はぁ、しんど」


669 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:40:38.86 ID:sraBQrQUo
ヒュンッ…フォン

アカ・マナフ「……」

ハヌマーン「左右から挟むぞ!」

マーマン「おうよ」

オーク「こんのぉー!」

ブンッ!!

オーク「こいつ、攻撃が効かねぇです!」

ハヌマーン「実体がないのだろうな」

マーマン「魔法か……」

ズザッ

マーマン「おらよおぉーっ!」

ドドオオォォォォン…ザッパアアァァァァン

アカ・マナフ「凄まじい水量だな。しかし、無駄な事」

ボフウウゥゥゥゥ

マーマン「あいつ自身も形状変化すんのかよっ!」


670 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:42:03.58 ID:sraBQrQUo
ハヌマーン「これは相当、骨が折れそうだな」

タタッ…ズザザァ

天才「法師の護衛をしろっ! こいつは人間を操るぞ!」

マーマン「おぉーっと、そうだった!」

オーク「俺が行くです!」

ザザッ

ハヌマーン「どうやってこやつを葬る算段か?」

天才「まだ葬る必要はねぇ。とにかく逃げないよう、ここで押さえ込む」

マーマン「そういう事なら攻撃あるのみだな!」

ハヌマーン「召喚士は?」

天才「ハーッハッハ! ……手に負えん」

ハヌマーン「……全く」

天才「でけぇのは消滅させた。あとは細々したのを片付けるだけだ」

マーマン「一旦、スイッチすっか?」

天才「おー。助かんぜ」


671 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:43:36.74 ID:sraBQrQUo
ハヌマーン「マーマン。まずは地上の召喚獣を殲滅するぞ」

マーマン「あいよっ」

タッタッタッタッタ

天才「さーてアンちゃん。再び俺様とデートの時間だ」

アカ・マナフ「……」

天才(今のツヴァイハンダーなら、五行付加で相当のダメージを与えられる)

アカ・マナフ「……しつこい奴だ」

天才(先読みはさっきから不安定だし、正面からやるしかないかねぇ……)

ザッ…チャキッ

天才(……ははっ、こりゃあ……サタンまで持ちそうにねーわな)

ドンッ!!

アカ・マナフ「早いっ!!」

周囲に発生する黒いもやを滑らかな動きで回避し、天才はアカ・マナフの元へと間を詰める。

それはアカ・マナフが咄嗟に身を煙状へ変える前に、間合いへ届く程の速さであり、

その勢いのまま五行により白く輝くツヴァイハンダーを、標的へと振り下ろした。


672 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:44:47.48 ID:sraBQrQUo
ズッガアアァァァァ!!…ドドオオォォォォ!!

アカ・マナフ「グゥ……ッ!!」

天才(復元の時間は与えねぇ!)

ズバシュウウゥゥゥゥ!!

アカ・マナフ「……っ」

天才(どうだい、みるみる魔力が減っていく様を感じるだろ?)

アカ・マナフ「人間風情が……なめるなよ!!」

天才(ナメるかっての。こっちは……大真面目だっ!)

ザシュウウゥゥゥゥ!!…ズガアアァァァァン!!

アカ・マナフ「こいつ……っ!」

スタッ

天才(……ふー。ま、もっとも……魔力失うのはお互い様だけどな)

アカ・マナフ「……ふむ」

天才「……?」

アカ・マナフ「……貴様と戦っても、余り得る物はなさそうだな」


673 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:46:10.43 ID:sraBQrQUo
スゥッ

天才(逃がすかよっ、ボケ!)

アカ・マナフ「主も間もなく、整うであろう」

ヒュッ

天才「!?」

アカ・マナフ「別の人間を……狩るとしようか。ククッ」

天才(させっか!!)

ザザッ…タッタッタッタッタ

ヘルムヴィーゲ「おぉーっと、この先はイカせないよ!」

シュヴェルトラウテ「ほらほらぁ、かかってらっしゃ――」

天才(邪魔だっつってんだろうがよっ!!)

キュイイィィィィ…ドドオォォォォンッ!!

天才(えーと、ワルキューレ何体目だっけか? まぁいいか)

ザッ

天才(さてさて、面白い構図になってるが……後は任せたぜ!)


674 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:47:42.74 ID:sraBQrQUo
ザザッ

ハヌマーン「……」

マーマン「……」

召喚士「……」

天才の考えをそのまま述べれば、面白い構図とはまさにこの事。

この図を見れば人間が魔物を葬ろうとしている、そう思っても不思議ではない。

だが実際は、魔物に操られた人間が、良心を持った魔賊と対峙しているのだ。

ハヌマーン「……」

サンダーバード「ケキャキャキャキャーッ!!」

マーマン「上っ!!」

ハヌマーン「分かっている!」

シュバッ…クルクルクルッ…バッッキャアアァァ!!

サンダーバード「グゲェーッ!!」

ハヌマーン「間合いなら、幾らでも伸ばせるぞ」

手にした如意棒が長く伸び、突進するサンダーバードをい打ち落とす。


675 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:48:36.88 ID:sraBQrQUo
召喚士「はぁ……はぁ……はぁっ」

ハヌマーン「だいぶ、息が上がっておるようだな」

マーマン「魔力の使いすぎだよ」

ハヌマーン「にも関わらずこれだけの召喚獣を……」

ゴーレム「……」

ザントマン「……ヒヒッ」

ハヌマーン「いやはや、恐ろしいものだな」

マーマン「全くだよ。味方の時は恐ろしいほど頼もしいけどな」

召喚士「魔物どもがぁ……邪魔すんじゃねぇぞ……!!」

オーク「こ、怖いっ!!」

マーマン「安心しろ、お前さんのツラのがよっぽど怖い!」

オーク「えぇ!?」

ハヌマーン「来るぞ!」

ゴーレム「オオォォォォン!!」

召喚士「ハハハハッ!! 死ね死ね死ね死ね!!」


676 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:49:59.08 ID:sraBQrQUo
タッタッタッタッタ

天才「……」

アカ・マナフ「しつこい奴だな」

天才(いやがった!)

ズザザッ

アカ・マナフ「……面倒だが、仕方あるまい」

背後に迫る天才を察知し、アカ・マナフは空中で停止する。

そして振り向きざま、形状を変化させ、天才をドーム状にもやで覆い始めた。

天才「!?」

アカ・マナフ「濃度をあげれば、どうなるかな?」

天才(閉じ込めるつもりか……っ)

アカ・マナフ「脱出不可能。いつまで息が持つ事やら……」

天才(……こりゃ、待っても開放されそーにねーわな)

もやに覆われた中で、天才はツヴァイハンダーを地面に突き刺し、魔力を増幅させる。

天才(若干、自分へのダメージも覚悟だが、逃がすわけにゃいかねぇ)


677 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:51:04.79 ID:sraBQrQUo
キュイイィィィィ…

天才(五行でまとめて消し飛ばす!)

アカ・マナフ「むっ!?」

天才が五行を放とうと構えた瞬間、アカ・マナフはその拘束を解いた。

ボフウウゥゥゥゥ

天才(……!?)

アカ・マナフ「何者だ……?」

ガサッ…テクテクテク

女賢者「……あら、邪魔しちゃった? ごめんなさいね……んふっ♪」

天才「てめぇ! どこをほっつき歩いて……しまった!」

アカ・マナフ「……ククッ」

ボフウウゥゥ……バシュンッ!!

アカ・マナフ「!?」

女賢者「何か怪しげなもやもやだったから……吹き飛ばしちゃった♪」

天才「こいつが居れば、息を止めとく必要もねぇか」


678 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:51:48.53 ID:sraBQrQUo
女賢者「やっぱりマズイ系のもやもや?」

天才「超マズイ系。発生したらその都度吹き飛ばせ」

女賢者「了解〜んふっ♪」

アカ・マナフ「いつまで続くか……」

天才「おぉっと、コイツの魔力はハンパねーぞ?」

アカ・マナフ「……」

天才「3日3晩、マナちゃんとやりあっても持つかもしんねーぞ?」

女賢者「おっと」

ゴウッ!!

天才「いいねぇ〜。愛してるぜぇ!」

女賢者「……っ!!」

ゾクゾクゾクッ…ピクッ

女賢者「そんな事……言われたらぁ〜」

ゴゴゴゴゴゴ

女賢者「魔力、溢れちゃうわよおぉぉ〜! んふっ♪」


679 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:52:54.56 ID:sraBQrQUo
ドッドオオォォォォン!!…ゴアオオォォォォ!!

天才「吹き飛ばしすぎだっ!! この馬鹿女ぁ!!」

女賢者「そ、そんなぁ〜」

ゴオオォォォォ

アカ・マナフ「……ちぃっ」

ガガガガッ…バシュウウゥゥ

アカ・マナフ「……人間の分際で」

スタッ

天才「もう鬼ごっこは、終わりにしようぜ!」

アカ・マナフ「!?」

天才「五行……聖!!」

キュイイィィィィ…ガカアアァァァァ!!

天才「消滅はさせねぇ……。ギリギリんとこで寸止め――」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

天才「な……んだよ……ありゃあ……っ」


680 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:54:03.71 ID:sraBQrQUo
〜火山〜

タッタッタッタ…ピタッ

ジュニア「……?」

ゴゴゴゴゴゴッ!!

幼女「きゃっ!」

剣士「で、でかいぞ……っ!」

大軍師「身を伏せてっ! 落石などに注意を!」

魔道士「は、はいっ!」

ゴゴゴゴ…ドドドドドドッ!!

弓使い「何だか暑くなってきたわね……っ」

名代「まさか……噴火が!?」

ジュニア「このタイミングでかよぉ!」

大軍師「い、いや……っ!!」

魔道士「あれは……何っ!?」

一同が火山の斜面で目撃したもの。それは有り得ない光景であった。


681 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:55:54.81 ID:sraBQrQUo
〜火山、北東部〜

男隊員「何だよあれはよぉ!!」

ゴゴゴゴゴゴ

女隊員「――っ!!」

火山の火口部分が赤く変色し、内部より大量のマグマが吹き上げられる。

その瞬間、マグマは一気に大爆発を起こした。

ズッドオオォォォォォン!!…ゴゴガアアァァァァ!!

立ち上る火柱はどんな魔法や召喚獣などとは桁外れの大きさであり、

その熱量と真っ赤に燃える変色で、周囲の光景は一瞬で別世界へと姿を変えた。

女隊員「ままっ、まずいッスよぉ!!」

男隊員「落ち着け!! 魔道兵どもっ、布陣は!?」

魔道兵「で、出来てますっ!!」

男隊員「よし、いいか? 何があっても焦らず、任務を遂行しろ。作戦通りだぞ!」

魔道兵「了解であります!」

布陣を確認した2人の特殊襲撃隊員と騎兵は、北部へと急ぎ戻っていった。


682 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:57:59.80 ID:sraBQrQUo
ドドドドオオォォォォ

幼女「うぅ……っ!!」

弓使い「しっかり掴まってて!」

ジュニア「駄目だ、ここは一旦退却しようぜ!」

大軍師「……おかしいですね」

名代「ええ、噴火したにも関わらず、溶岩や噴煙が一切ないとは……」

剣士「あれをっ!!」

魔道士「!?」

剣士「マグマが……空中で凝縮しているっ!?」

ジュニア「ど、どういう事だよ!!」

大軍師「……」

名代「まさか、塊にでもなると言うのか……っ?」

大軍師「そんな……まさかあれを、落とすつもりなのか……っ」

ジュニア「落とすだぁ!? そんな事されてみろ、ここはおろか本国が消し飛ぶぞ!!」

大軍師「……やってくれますね、アンラ・マンユ!」


683 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 17:59:06.92 ID:sraBQrQUo
〜火山、南西部〜

天才「……っ」

遠めからでもはっきりと、その存在は大きく、そして赤く確認出来る。

火山から噴出したマグマは順々に、上空へと停滞し、吸収され、一塊へとなってゆく。

女賢者「な、何なの……っ!?」

アカ・マナフ「主……主よぉ!」

天才「赤い球……」

アカ・マナフ「クハハッ! これでもう、貴様等は終わりだな」

天才「……どうだかな」

アカ・マナフ「……何だと?」

天才「予言にゃそんな絶望的な結末は出なかった」

アカ・マナフ「……」

天才「つまり、この程度の事は何ら問題ないって事だ。ハーッハッハ!」

アカ・マナフ「何が予言だ、精々ほざいているが良い」

天才「そりゃこっちの台詞だ。段々と小者臭が出てるぜ? アカマナフちゃんよぉ!」


684 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 18:06:05.87 ID:sraBQrQUo
〜火山、南西平野部〜

召喚士「そらそらっ、どうしたぁ!!」

ブリュンヒルデ「てやああぁぁ!!」

ザシュッ!!

オーク「うあぁ!!」

法師「オーク!!」

オーク「大丈夫です。法師様、下がってて!」

マーマン「こんのやろぉ!!」

ドドオオォォォォン

スキュラ「ハーッハッハッハ!! そんな水……全て凍らせてくれるわあぁ!!」

ガガキキイイィィィィン!!

ブリュンヒルデ「さぁ、豚の串焼きにしてやろうかしら」

オーク「……っ」

ブリュンヒルデ「死になさい!!」

オーク「ひぃ!!」


685 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 18:09:52.83 ID:sraBQrQUo
ガクン

召喚士「!?」

ハヌマーン「……?」

マーマン「何だっ? 召喚獣の動きが止まったぞ……?」

オーク「あっ!! あれ見るです!!」

召喚士の周囲に漂っていた黒いもやが、徐々に上空へと飲み込まれていく。

マーマン「な、何だってんだ……?」

ハヌマーン「おそらく、アカ・マナフの魔力が低下したのであろう」

法師「成程。それで制御しきれずに……」

ハヌマーン「それと、己の回復へと回す為に、回収したのでしょうな」

召喚士「…………」

ドサッ

オーク「あっ! 召喚士さんっ!?」

マーマン「も、もう大丈夫だよな……っ」

周囲から召喚獣が消えたと同時に、マーマンは恐る恐る、倒れこむ召喚士へと近づいた。


687 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 18:12:59.43 ID:sraBQrQUo
ソローッ…ツンツン

召喚士「……ん……っ」

マーマン「お、おーい……生きてっかぁ?」

ハヌマーン「お主は何をしている」

マーマン「だってよ、またいきなり起き上がって、おそいかかってきたり――」

ガバッ!!

マーマン「うわああぁぁーっ!!」

召喚士「……!?」

キョロキョロ

召喚士「マーマン……さん!? それに、他の皆さんも……っ」

法師「どうやら無事、元に戻ったようですね」

召喚士「へ……っ?」

ハヌマーン「何も覚えておらんようだな」

召喚士「俺、何か……あっ、そういえば……っ!!」

徐々に操られていた際の記憶が蘇る召喚士は、そのおぞましい行為に下唇を噛みうな垂れた。


688 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/08(水) 18:28:03.08 ID:sraBQrQUo
マーマン「まぁまぁ、そう気を落と――」

召喚士「でも、操られていたとはいえ俺は……」

マーマン「…………」

召喚士「……マーマンさん?」

ハヌマーン「どうし……何だあれは!?」

マーマン「魔王だ……アンラ・マンユの野郎っ、なんて事を……っ!」

オーク「あ、あの火の玉みたいなの……なんです!?」

マーマン「火の玉だよ……火山のマグマで出来た火の玉さ!」

召喚士「そ、そんな……っ」

ハヌマーン「どうにかなるものではない。だが、阻止せねばならん」

マーマン「俺っちの水で、助けになるとは思えねぇが……」

オーク「法師様っ!」

法師「ええ、参りましょう。何かしらのお手伝いは出来るはずです」

召喚士「……先に、行ってます!」

制止しようとする一同に目もくれず、召喚士はコカトリスそ召喚し、その背中に飛び乗った。


690 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/06/08(水) 19:55:14.97 ID:+U2X6FRAO
あれ?召喚士強杉じゃね?


695 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/08(水) 21:22:48.67 ID:KjWqd8SDO
主人公補正くらい許してあげて



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