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白剣士「明日が平和なこと」
- 222 名前: ◆qqtckwRIh. []
投稿日:2013/09/21(土) 10:42:42 ID:Tdt33sSk
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――――【エルフの町行の船の中】
白剣士「へーっくしょい!!」
悠久姫「…バカか?」
白剣士「あぁん!?」
悠久姫「風邪引きおって…、だから言ったのだ」
白剣士「仕方ねーだろうが!」
- 223 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:43:14 ID:Tdt33sSk
悠久姫「…ところで、エルフの町の知り合いの場所は分かるのか?」
白剣士「一応な。親父の付き添いで行ったことある」
悠久姫「そうか」
白剣士「そういや、あの封筒の中身見たのか?」
悠久姫「いやまだだ」
白剣士「開けてみようぜ」
悠久姫「うむ」
- 224 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:43:56 ID:Tdt33sSk
…カサッ
白剣士「…ふむ」
悠久姫「何だ?何て書いてあるのじゃ?」
白剣士「…」
悠久姫「…」
白剣士「…!」
悠久姫「…これは…」
- 225 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:44:26 ID:Tdt33sSk
白剣士「冗談じゃ…ないよな?」
悠久姫「冗談でこんな紙を星降軍が持っているのか?」
白剣士「…どうすんだよ」
悠久姫「倒したやつらは何者だったのじゃ…?」
白剣士「もしかしたら重要な何かの任されてる奴だったのかもしれねえな」
悠久姫「というか、これはどうするべきなのだ…?」
- 226 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:44:57 ID:Tdt33sSk
白剣士「そこらへんの軍に報告したところで、信じてはくれんだろうな」
悠久姫「…」
白剣士「軍の支部から、叔父さんに連絡しよう」
悠久姫「ふむ…」
白剣士「に、しても…こりゃ…どうするべきだよ…」
悠久姫「中央軍も大概だの…」
- 227 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:45:36 ID:Tdt33sSk
白剣士「貴重な資料を抜かれるって、死罪だぞ…」
悠久姫「…」
白剣士「…」
…ペラッ
- 228 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:46:36 ID:Tdt33sSk
白剣士「魔石を圧縮した巨大な爆弾。中央軍の設計図のコピー…ねぇ」
悠久姫「中央軍はこれを造り、どうするつもりだったのだろうか…」
白剣士「簡単な話だ。星降や、それに協力した近辺への脅しだろうよ」
悠久姫「…」
白剣士「…だけどな、あいつらが持ってたってことは、他の潜入していた奴らが既に星降へこの設計図を持ち込んだ可能性が高い」
悠久姫「…だが、これを作るほどの技術はあるのか?」
白剣士「あくまでも"設計図"さえあれば、大体のものは作れるんじゃないか?」
- 229 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:47:10 ID:Tdt33sSk
悠久姫「…もし、既にお互いのコレが完成していたら?」
白剣士「東側の中央軍、西側の星降軍、2つの巨大な力が完全に均衡することになる…な」
悠久姫「…それじゃあ」
白剣士「おいおい、よく考えたら洒落にならねえぞ…」
悠久姫「この設計図がコピーされていることは、中央軍は知っているのだろうか…?」
白剣士「どうだろうな…とりあえず、叔父さんへの報告を急ごう」
悠久姫「うむ…!」コクン
- 230 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:47:49 ID:Tdt33sSk
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――――【2日後・エルフの町】
…ジリジリ…
白剣士「あつっ!」
悠久姫「な、なんじゃ…ここは…日照りがすごいのう…」
白剣士「…っ!」ダラダラ
悠久姫「…汗が出る」
白剣士「ローブ着込んで大丈夫か…?」
- 231 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:48:36 ID:Tdt33sSk
悠久姫「大丈夫じゃ…」
白剣士「後でこの町のローブを買ってやるからな…、少しは涼しいだろう」
悠久姫「うむ…」
白剣士「さて、まずは軍の支部だ」
悠久姫「どこにあるのじゃ?」
白剣士「確か…こっちだったはずだ」
- 232 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:49:07 ID:Tdt33sSk
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トコトコ…ピタッ
白剣士「あったあった」
悠久姫「…警備が厳重だのう。本当に入れるのか?」
白剣士「まあ…聞いてみないとな」
…トコトコ
白剣士「あのーすんません」
軍人「何か用か?」
- 233 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:49:42 ID:Tdt33sSk
白剣士「中央軍にいる人と連絡取りたいんですけど…」
軍人「すまぬな、今は一般人が入るのは禁止されている」
白剣士「何でですか?」
軍人「今は世界が緊張状態になっている。中央軍も、万事をとっているのだ」
白剣士「なるほど」
軍人「というわけで、帰ってくれ。連絡を取りたいなら、中央へ自分の足で向かうことだ」
白剣士「それじゃ間に合わないんですよ」
軍人「何用かは知らぬが、ダメなものはダメだ」
- 234 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:50:15 ID:Tdt33sSk
白剣士「融通が効かないな…、嫌だったが…門番さんよ」
軍人「何だ」
白剣士「聖剣士の甥が来たって支部長さんに伝えてくれないか」
軍人「…ん?」
白剣士「だから、本部の大佐の聖剣士の、甥っ子が緊急の用事があるから伝えてくれっつってんの!!」
軍人「…本当か?」
白剣士「…下等兵士が」イラッ
悠久姫「こ、こら!白剣士!」
- 235 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:50:59 ID:Tdt33sSk
白剣士「…あ」
軍人「…今、何と言った?」
白剣士「いいから早く話せばわかる!連絡を取らせろ!」
軍人「もしウソだったら、侮辱罪で拘束するからな…来い!」
グイッ!!
白剣士「って…引っ張るんじゃねえよ!」
悠久姫「ま…まあ中に入れて結果オーライ…じゃの?」
- 236 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/21(土) 10:53:04 ID:Tdt33sSk
本日はここまでです。
ありがとうございました。
- 237 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/09/21(土) 10:57:47 ID:RikRiUUc
すっかりファンになってしまった・・・
続き楽しみにしてるので頑張ってください!
- 238 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/09/21(土) 21:21:33 ID:KtR7WZmk
毎日更新が楽しみだ
- 239 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/22(日) 06:27:58 ID:lMOA/Gz6
ありがとうございます(A´ω`)
今日は投下しておきます。
- 240 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:29:00 ID:lMOA/Gz6
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…コンコン
支部長「入れ」
…ガチャッ
軍人「失礼します!こちらの青年が、支部長に用事があるそうで!」
支部長「何?一般人の立ち入りは禁止されているはずだが?」
- 241 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:30:12 ID:lMOA/Gz6
軍人「人をおちょくった態度で話かけてきたので、侮辱罪で連行という形でつれて来ました!」
白剣士「…っち」
支部長「それはいかんなぁ…、青年、名前は何という」
白剣士「…白剣士」
支部長「…ん」
白剣士「白剣士」
支部長「…はて、気のせいか。聞いたことがあるような…」
- 242 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:30:45 ID:lMOA/Gz6
白剣士「…」イライラ
悠久姫「これ、落ち着け白剣士!」
白剣士「わかってるよ…」
支部長「…まあ、いい。で、侮辱してまでワシに何の用だ」
白剣士「中央軍の聖剣士と連絡がとりたい。すぐに」
支部長「聖剣士大佐殿に?」
白剣士「そうだ」
- 243 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:31:15 ID:lMOA/Gz6
支部長「…」
白剣士「俺は聖剣士の甥っこなの。そういえば分かるから」
支部長「甥…甥…?」
白剣士「…」
支部長「…思い出した。もしかして…、あなたは…あの方の…息子さん…?」
白剣士「…」ニカッ
支部長「こ、こここ、これは失礼をいたしました!!」ペコッ
- 244 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:33:08 ID:lMOA/Gz6
軍人「どうしたんですか支部長。こんなウソくさいやつに頭下げて」
支部長「ば、バカもの!!!」
…ゴツッ!!
軍人「いったっ…!何するんですか!」
支部長「この方は、英雄剣士殿の息子さんだ!!無礼なことを!」
軍人「え、えええ!?じゃ、じゃあ甥っ子ってのも本当なんですか!?」
支部長「もも、申し訳ございませんでしたぁ!」
軍人「すいませんでしたあ!!」
- 245 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:34:10 ID:lMOA/Gz6
白剣士「はぁ…こうなるから出来るだけ正体隠したかったんだよな…」
悠久姫「ま…、まあ結果オーライじゃ…」
支部長「それで…何の用でしたか…?」
白剣士「中央軍か、中央冒険酒場に叔父さん…聖剣士がいるから連絡をとりたい。すぐにでも」
支部長「すぐに準備いたします!おい!」
軍人「分かりました!」
…タッタッタッタ
支部長「少々お待ちください…へへ…」
白剣士「…」ハァ
- 246 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:34:46 ID:lMOA/Gz6
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…ザザッ
白剣士「…もしもし」
聖剣士"「もしもし」"
白剣士「叔父さん、聞こえるか?」
聖剣士"「聞こえるよ。そこの支部からってことは、無事着けたんだね。よかった」"
白剣士「まあな。でも、ちょっとアクシデントがあってな」
- 247 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:35:31 ID:lMOA/Gz6
聖剣士"「アクシデント?」"
白剣士「道中で星降に襲われた。まあ返り討ちにしたけどな」
聖剣士"「…まさか、商人と星降の軍人が倒れていた情報ってのは君が…?」"
白剣士「もうそっちでは情報出てたのか。色々手加減がきかなかった」
聖剣士"「…そうか。すまない…」"
白剣士「いやいいよ。それより、そいつらの持ってた封筒に問題があってな…」
聖剣士"「…封筒?」"
- 248 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:36:12 ID:lMOA/Gz6
白剣士「支部長、ほかのやつら、ちょっと席外してくれ。叔父さんのほうも頼む」
支部長「分かりました。いくぞ!」
軍人「わかりました!」
ザザッ…
聖剣士"「…うん、ありがとう。よし、白剣士、こっちも皆いなくなった。話をしてくれ」"
白剣士「…あのな」
- 249 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:36:55 ID:lMOA/Gz6
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聖剣士"「そうか…開発途中のものが…」"
白剣士「叔父さんは知ってたのか?」
聖剣士"「元帥殿が、秘策を打ち出したというのは聞いていた」"
白剣士「記録の日付はもう1週間も前になる。もしかしたら…完成しているかもしれない」
聖剣士"「…」"
白剣士「恐らく、コピーされていることはそっち側じゃ理解していないと思う。だから伝えた」
聖剣士"「ありがとう。助かるよ」"
- 251 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:39:31 ID:lMOA/Gz6
白剣士「…俺らはここにいていいのか?」
聖剣士"「…本当のこと言うと、白剣士の力があればもっと余裕が出来るはずなんだ」"
白剣士「…」
聖剣士"「だけど、君には君の使命がある。そうだろう?」"
白剣士「そうだな」
聖剣士"「それに君はあくまでも一般人だ。軍人じゃない」"
白剣士「…そうだな」
- 252 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:40:02 ID:lMOA/Gz6
聖剣士"「この戦いは、必ず終わらせる。そして平和を戻すよ」"
白剣士「…あぁ」
聖剣士"「…それじゃ、よろしく頼んだよ。僕はこれから本部に掛け合ってみる」"
白剣士「あぁ分かった」
聖剣士"「じゃあね」"
…ブツンッ
悠久姫「…白剣士」
- 253 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:41:05 ID:lMOA/Gz6
白剣士「…お前は何も心配すんな」ポンッ
悠久姫「…いいのか?」
白剣士「お前を巻き込むことは絶対にしたくない」
悠久姫「…白剣士…」
白剣士「気にするな。さて、どうするか」
悠久姫「…とりあえず、そのお世話になる方の家に挨拶に行ってみぬか?」
白剣士「ああそうだった。んじゃ、行くかぁ!」
悠久姫「…うむ」
- 254 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:41:38 ID:lMOA/Gz6
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――――【女エルフの家】
…コンコン
白剣士「女エルフさーん!」
…コンコン
白剣士「…」
…シーン
- 255 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:42:22 ID:lMOA/Gz6
白剣士「参ったな…、今は留守みたいだ」
悠久姫「この家が、お世話になる…?」
白剣士「女エルフさんだ。親父の子供の頃からの知り合いらしい」
悠久姫「へえー…白剣士のお父上は色々な場所に行ってたんじゃのう」
白剣士「まあ英雄って呼ばれる程だからな。何してたかは詳しくは聞いてないが」
悠久姫「…それにしても、留守だとすると…どこで待てばいいのじゃ?」
白剣士「ちょっと行きたい所あったし、行こうぜ」
悠久姫「ふむ?」
- 256 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:43:24 ID:lMOA/Gz6
…トコトコ
悠久姫「どこへ行くのだ?」
白剣士「剣の整備にな。ここに腕のいい鍛冶屋がいるんだ」
悠久姫「エルフ族の民は、人間にはあまりそういう事をしないと聞いたのだが…」
白剣士「…それも親父のおかげだ。叔父さんも子供のときにお世話になったらしい」
悠久姫「ほえー…」
白剣士「…えーと、この辺のはずだが」
- 257 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:43:58 ID:lMOA/Gz6
悠久姫「…あそこか?武器が沢山おいてある」
白剣士「あった、あそこだ!行ってみるぞ!」
…タッタッタッタ…
- 258 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:44:57 ID:lMOA/Gz6
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白剣士「え、亡くなった!?」
青年エルフ「もう1年以上も前になります。現役を貫き続けましたが、歳には勝てませんでした」
白剣士「…参ったな」
青年エルフ「父に、ご用事が?武器ならお売り致しますが…」
白剣士「いやー…この剣なんだけどな」
…チャキッ
- 259 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:45:40 ID:lMOA/Gz6
青年エルフ「…これは」
白剣士「親父の剣だ」
青年エルフ「この打ち方と…紋様…、間違いないです。僕の父が打ったものです…!」
白剣士「…」
青年エルフ「…もしかして、あなたは…英雄剣士さんの!?」
白剣士「…まあ、な」
青年エルフ「父がよく話しをしていました。俺は英雄剣士の剣を打った男だぞって…本当だったんだ…」
- 260 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:46:26 ID:lMOA/Gz6
白剣士「…」
悠久姫「白剣士、尊敬されている父上ではないか」
白剣士「本当はそういうのも嫌だったんだけどな。今は少しだけ、ほんの少しだけ嬉しくなった」
悠久姫「…ふふ」
青年エルフ「…うん」
白剣士「ん?」
青年エルフ「これならまだ焼き入れなどで、もっと強靭なものに出来ますよ」
- 261 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:46:56 ID:lMOA/Gz6
白剣士「本当か?」
青年エルフ「これでも随一といわれた職人エルフの息子です。やってみせます」ニコッ
白剣士「…頼む。これから必要になるかもしれないんだ」
青年エルフ「はいっ、任せて下さい」
白剣士「…どのくらいかかる?」
青年エルフ「最低でも…9時間はかかります」
白剣士「何?それだけか?」
青年エルフ「はは、父なら6時間もかからなかったでしょうね」
- 262 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:47:59 ID:lMOA/Gz6
白剣士「あ、いや…そういうことじゃない。9時間でも充分早いんだ」
青年エルフ「そうなんですか…?」
白剣士「知ってる店では2日とか3日、武器の新調では1週間とかザラだからな…」
青年エルフ「はは、僕にとって9時間はかなり遅いほうだと思いますよ」
白剣士「…頼む。お金はどれくらいかかる?」
青年エルフ「いりません」
白剣士「いや…でも、しかしだな?」
- 263 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/22(日) 06:48:42 ID:lMOA/Gz6
青年エルフ「父の打った英雄剣士の剣を、再びこうして…見て、触れた事だけでも…感激ですから」
白剣士「…言葉に甘えるぞ?」
青年エルフ「結構です。9時間後、またきて下さい。最高の剣に仕上げておきますよ」
白剣士「…頼んだぜ」
青年エルフ「はいっ」ニコッ
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