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召喚士「行けっ!コカトリス!!」
754 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 19:35:15.60 ID:rUZM6C97O
〜海峡〜

召喚士「…着いたな」
戦士「…ああ」
魔導士「あの建物が目的地ですね」
戦士「もはや要塞だな」
盗賊「…」

魔導士「凄いところですね…」
戦士「あちこちひでぇな…」
召喚士「…あ、すいません」
兵士「?」
召喚士「ワークショップからの依頼で来た…」
兵士「あぁ、ワーカーのパーティーか…こっちだ」
盗賊「…」
ガチャッ
兵士「ここで待っててくれ」
戦士「結構な人数だな」
魔導士「これみんなパーティーの人達なんですね」
召喚士「みたいですね…とりあえず座りましょうか」


756 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 19:41:35.33 ID:rUZM6C97O

ガチャッ
将軍「えーよく集まってくれた。私がここの司令官、将軍だ」
ザワザワ
将軍「こっちが参謀の軍師だ」
軍師「宜しくお願い致します」
将軍「後は軍師より状況説明がある。じゃあ、よろしく」
軍師「はっ」
ガチャッ
戦士「ボソボソ…他人行儀なもんだな」
召喚士「…まぁね」
軍師「では戦況確認からお伝え致します」
ザワザワ
軍師「わが軍は海峡を挟み、魔王軍の中規模部隊と交戦しております」
魔導士「魔王軍ですか…」
軍師「海峡には一つの橋が架けられておりますが…」
盗賊「…」
軍師「現在は魔王軍に占拠されております」


757 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 19:45:30.57 ID:bKrKxlWIO
なんかD&Dやってた昔を思い出したよ

支援


758 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 19:53:20.94 ID:rUZM6C97O
短髪の男「その橋を奪取しろって事か?」
軍師「まずは最優先任務となります」
女「攻撃で橋が壊れる事は?」
軍師「橋自体には結界石が使われております」
女「へぇ…」
軍師「しかし厄介な事に魔王軍の援軍により中規模部隊が大規模部隊になりつつあります」
戦士「確かに厄介だな…」
召喚士「(俺らの手に負えるのか…?)」
軍師「続いて我が軍の戦力ですが…国軍は大半が魔導士の構成…」
盗賊「…」
軍師「前線は…皆様にお任せしたいと考えております」
ザワザワザワッ!


759 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 19:58:08.10 ID:oeVIOqEp0
捨て駒だと・・・


761 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:03:55.16 ID:rUZM6C97O
大音「おいおいおい!捨て駒になれって事かよ!?」
軍師「いえっ!決してそういう事ではございません」
魔導士「…」
軍師「支援もしっかり致しますし、もちろん報酬も…」
戦士「ま…前線のが稼げるわな」
召喚士「…危険に晒される確率は大きいけどね」
軍師「せっかくの機会です。お強い皆様にしっかり稼いで頂きたい」
盗賊「…」
軍師「軍もそう考えております」
戦士「何とでも言えるわなぁ」
軍師「以上、質問がなければ終了致したいと思います」
ザワザワ


762 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:05:11.58 ID:GX1genmIO
君ちょっと行ってくれないか


763 :>>762捨て駒になってくれないか〜 [] :2009/11/03(火) 20:11:09.12 ID:rUZM6C97O
〜ロビー〜

盗賊「…」
魔導士「…」
戦士「…想像以上だな」
召喚士「酷い話だよ…」
戦士「どうする?」
魔導士「橋から魔物を追い払えばいいんですよね」
召喚士「まぁ…そうですが…」
戦士「一筋縄じゃいかねぇぞ?」
召喚士「あぁ。橋自体は結界石で出来ている」
魔導士「そう言ってましたね」
召喚士「しかし橋の上は魔物に占拠されている…」
戦士「…つまり?」
召喚士「魔物が既に結界をものともしないって事です」
盗賊「…」


764 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:17:22.78 ID:rUZM6C97O
魔導士「そんなに橋が大切なんですか?」
召喚士「ええ…人間は飛べませんが…」
戦士「ヤツらは飛べるって事だな」
盗賊「…」
召喚士「まぁ魔物も全てが飛べるわけではありませんが…」
魔導士「でもそれなら橋なんて壊しちゃえばいいのに…」
戦士「そうだよなぁ」
召喚士「確かにそうなんですが…」
盗賊「…」
召喚士「(…橋が必要な何か、がある…?)」
盗賊「…どうする?」
戦士「軍略も作戦もありゃしないからなぁ」
魔導士「やっぱり先に召喚士さんの手掛かりですね!」
召喚士「そうですね…」


767 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:22:14.13 ID:rUZM6C97O
〜ラウンジ〜

戦士「この中から召喚士を…」
召喚士「まさか一人一人聞くわけにもいかないしね…」
魔導士「何か分かる方法があれば良いんですけどねぇ…」
召喚士「…戦いが始まれば…分かりますが」
戦士「行く、か?」
盗賊「…」
召喚士「うん…でもなるべく直接の戦闘は避けよう。他パーティーの援護を基本に」
戦士「よしっ!盾は任せろ!」
魔導士「皆さん、怪我…しないように!」
盗賊「…よし」


768 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:27:44.10 ID:rUZM6C97O
〜前線〜

召喚士「思ったより静かですね…」
盗賊「…だが…気配は…強い」
戦士「ここは更にひでぇな…魔導士はあんま見るなよ?」
魔導士「み、見れませんよ…うぅ…」

盗賊「…前方!気配!」
召喚士「気を付けて!」
戦士「おう!魔導士っ!」
魔導士「もうやってます!」
召喚士「パーティーだ…魔物も…いる!」
戦士「おいっ!援護するかー?」
短髪の男「すまないっ!頼む!」
戦士「盗賊!右だっ!」
盗賊「了解!!」
召喚士「行けっ!コカトリス!!」


769 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:38:06.28 ID:rUZM6C97O
短髪の男を中央に据えたパーティーの前方には、
獣の姿をした六匹の魔物がいる。

盗賊は右から回り込み、獣にナイフを投げ付ける。
獣の左足にナイフが刺さり、獣は地面に倒れ込む。
その上を盗賊が飛び越えるが右手には新たに短剣を構えていた。
盗賊が飛ぶと同時に、獣の首も飛んだ。
盗賊「…次」

左に走った戦士はまず前方にしゃがみ込む女性を立たせると、
短髪の男に女性を託し壁となる。
二匹の獣が戦士の前へゆっくりと近づいてくる。
雄叫びをあげ一匹が戦士に襲い掛かる。しかし戦士は動かない。
目の前に迫る獣に対し、右腕を振りかざすと、
その手にもった大斧を軽々と振り下ろし、獣は左右二つに分かれ、地に倒れた。


770 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:47:28.44 ID:rUZM6C97O
もう一匹の獣はその光景を見て一瞬怯んだが、唸り声を上げて戦士に飛び掛かる。
その瞬間、短髪の男の後ろにいた男が矢を放つ。
矢は獣の左後足に刺さり、獣は雄叫びを上げる。
戦士は先程振り下ろした大斧を下から上に斬り上げ、獣は生き絶えた。

残りの三匹は中央に固まり、唸り声を上げて警戒心を見せている。
その三匹が影に包まれ、それに気付いた時には上空にコカトリスが悠然と身構える。
三匹の固まりに石化の息を放つと、二匹は即座に石となる。
辛うじて飛び交わした一匹が着地する前に、
魔導士が放った凍りの矢が全身を貫いた。
六匹の獣は全て息をせず動かなくなった…。


771 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:48:21.39 ID:/iU0tXNgO
〜戦場のどこかしらにいるオレ〜

もし無事に帰れたら、小さな店を開きたいんだ。この任務の報酬で金がやっと目標に届くんだ。
良かったら遊びに来いよ。歓迎するから。


773 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/03(火) 20:53:34.94 ID:T4TRDtDQ0
〜戦場跡〜
そこには土下座をしながら死亡している>>771の遺体が見つかったという


774 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 20:56:27.89 ID:rUZM6C97O
召喚士「大丈夫ですか!?」
短髪の男「すまん!こっちは大丈夫だ」
魔導士「は〜っ、良かった…」
弓使い「ありがとう。ちょっとかずが多くてな」
戦士「そっちの彼女は?」
女「大丈夫よ。足を少し捻っただけ…ありがとう」
短髪の男「歩けるか…?」
女「ええ…大丈夫」
弓使い「しかし…なかなかの腕前だ」
召喚士「いえ…そんな…」
戦士「一旦戻った方が…」
短髪の男「…そうだな」
女「ちょっと待ってて」
フアァァァ
魔導士「あ、回復魔法」
女「…うん、大丈夫ね。お待たせ」
召喚士「プリーストですね?」
女「えぇ、私はプリースト。よろしくね」
短髪の男「俺は戦士だ。よろしく」
弓使い「弓使いだ。よろしく」


776 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:03:53.85 ID:z1BaXSli0
戦士って被ってるな


777 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:04:14.67 ID:rUZM6C97O
〜要塞〜

プリースト「そう…召喚士を…」
召喚士「ええ。心当たりありませんか?」
短髪の男「うーん…特にないなぁ…すまん」
戦士「そうっすか…」
魔導士「残念ですね…」
弓使い「あっアイツなんかどうだ?」
短髪の男「え?あ、あー…」
プリースト「召喚士…の事?」
召喚士「いるんですか!?」
弓使い「実は昔、一緒のパーティーでね…」
短髪の男「召喚士って奴がいたんだけど、ちょっと特殊な奴でな」
魔導士「おー!召喚士の人が!」
プリースト「今は抜けて…西の山奥で暮らしているわ」
戦士「特殊ってのは?」
弓使い「変人っつーか…」
短髪の男「ま、まぁ誰も見付からないようなら訪ねてみてくれ。地図渡すから」
召喚士「ありがとうございます」


778 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:08:37.16 ID:40yxgH7hO
バーバリアンでいいかな


779 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:09:19.15 ID:E6IyzV9C0
召喚士変人多いのかw


780 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:11:30.67 ID:rUZM6C97O
兵士「君達!ちょっといいか?」

召喚士「護衛…ですか?」
軍師「はい。我が軍の魔導士隊を護衛して頂きたい」
戦士「いつだよ?」
軍師「明朝だ。もちろん報酬は前払いではずませて貰いますよ」
短髪の男「うちらは構わんぜ…なぁ?」
弓使い「報酬さえ貰えりゃ文句はねぇ」
魔導士「私たちはどうします?」
戦士「やってみっか?」
盗賊「…構わんぞ」
召喚士「…では」
軍師「おぉ、有り難い!では明朝日の出と共に、正門に集まって下さい」
プリースト「…分かったわ」


781 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:20:04.53 ID:rUZM6C97O
〜夜中、正門前〜
召喚士「(寝れるワケ…ないよなぁ)」
プリースト「…」
召喚士「あ、プリースト…さん」
プリースト「こんばんは。プリーストでいいわ」
召喚士「寝れないんですか?」
プリースト「緊張しちゃうのよね…」
召喚士「あー…分かります」
プリースト「他にも何人かいるわね…緊張しちゃう人が…」
召喚士「ははは…そうですね」


782 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:26:44.61 ID:rUZM6C97O
召喚士「あの…召喚士さんて…」
プリースト「あぁ、彼の事?」
召喚士「変人って…」
プリースト「あはは!不思議な人でね…」
召喚士「…そんなになんですか?」
プリースト「なんかいっつも独り言言っててね…」
召喚士「…はぁ」
プリースト「冒険中でも一人でずっと本読んでたり…」
召喚士「確かに…変わってますね…」
プリースト「でもね、戦いになると真っ先に前にでて戦うの」
召喚士「へぇ〜」
プリースト「前線も援護も…もの凄く上手かったわ」
召喚士「何で抜けてしまったんですか?」
プリースト「恋をしちゃったの…」


785 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:32:21.49 ID:rUZM6C97O
召喚士「女性…ですか」
プリースト「ううん…召喚獣に…」
召喚士「えっ!?召喚獣…に?」
プリースト「そう、変わってるでしょ?」
召喚士「(変わり…すぎだろ…)」
プリースト「それで…これ以上戦えるか!って…やめちゃった」
召喚士「はぁ…」
プリースト「今はその召喚獣と山奥で暮らしているわ」
召喚士「召喚獣と?…そうですか」
プリースト「専属契約でしたっけ?」
召喚士「あ、ええ。ありますね」
プリースト「それでずっと一緒みたいよ?」
召喚士「なるほど…」
プリースト「もし良かったら訪ねてあげて」
召喚士「あ、分かりました(大丈夫…かなぁ)」


786 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:32:21.76 ID:KC4hJVtcO
召喚士が2人でよく分からなくなりそうだから向こうはサモナーにでもしてくれ


787 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 21:41:52.14 ID:rUZM6C97O
プリースト「よろしく伝えておいて。みんな元気だって」
召喚士「はい」
プリースト「さて…そろそろ戻ろうかしらね」
召喚士「そうですね」
プリースト「じゃあ、おやすみなさい」
召喚士「…おやすみなさい」

〜明朝日の出、正門前〜

軍師「揃ったようですね」
ザワザワ
軍師「今から我が軍は魔導士による大規模攻撃を仕掛けます」
召喚士「(魔導士が…20人近く…)」
軍師「皆さんは我が隊に魔物を近付けぬよう、護衛をお願い致します」
ザワザワ
戦士「危ないと思ったら…すぐ下がれよ?」
盗賊「…分かっている」
短髪の男「プリーストを最優先で守るぞ」
召喚士「はい!」
弓使い「コイツがやられたら壊滅だ」
魔導士「頑張りましょう!」
プリースト「ええ」



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