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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その31
- 542 名前: ◆1otsuV0WFc [sage]
投稿日:2011/08/23(火) 23:10:53.69 ID:F9IZQHzjo
開戦2日目。初めての朝を迎えたこの日……。
〜本国〜
戦士「準備出来たかー?」
魔道士「はいっ! オッケーです!」
召喚士「それじゃ行きましょうか」
盗賊「……ああ。行こう」
戦士「ルートはどうする?」
召喚士「国軍の輸送船が南方司令部に向かうらしいからそれに乗っていこうかと思って」
魔道士「いいんですか?」
召喚士「ええ。許可は得てますので」
戦士「そんじゃあ直で南方司令部に迎えるんだな」
召喚士「うん。南方司令部に着いたら、すぐにみんなと合流しよう
盗賊「……魔翌力はどうなのだ?」
召喚士「お陰様で、だいぶ戻ってきましたよ」
盗賊「……そうか。なら……いいけど」
- 543 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/08/23(火) 23:18:02.22 ID:F9IZQHzjo
〜本国、港〜
サモナー「それじゃ、三日月島に行こうか」
マーメイド「ええ。それじゃ、サモナーも気を付けてね」
サモナー「マーメイドもね」
マーメイド「大丈夫よ。もう魔物も居ないでしょうし。ふふっ」
バシャッ
サモナー「……」
船員「三日月島行きの船が出港致します。お乗りのお客様は――」
ボーッボーツ
サモナー「……軍船か。南方司令部行きかな?」
船員「お客様、お乗りでしたらお急ぎ下さい」
サモナー「あ、すみません。ごほごほっ」
船員「だ、大丈夫ですか!?」
サモナー「すみません……ちょっとふらついただけですから。はは……っ」
船員「……っ」
- 544 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/08/23(火) 23:33:59.49 ID:F9IZQHzjo
〜南方、東の町〜
偵察隊「第二波、来ます!」
南方参謀「狙いはどっち!? ここ? それとも……」
バシュウウゥゥゥゥ
青龍士官「狙いはここじゃありません! 更に北上をするようです!」
南方魔道長「ちっ、面倒かけやがる」
南方副司令「東西二手に分かれてやがる! どうすんだ!?」
南方参謀「……」
ドドドドドド
南方司令「来たな」
南方参謀「西よっ! 各員っ、西のラクシャーサに当たって!」
南方副司令「いけぇ!!」
竜騎士兵「西だ! 突撃ーっ!!」
南方弓長「弓隊っ、右方構え……射てぇ!」
南方参謀「騎兵、竜騎士隊もあとに続いて頂戴っ!」
- 545 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/08/23(火) 23:39:42.07 ID:F9IZQHzjo
明日こそは体調万全で頑張ります。すみません
それではおやすみなさいです
- 552 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 17:59:30.26 ID:m5AypDa3o
ザザッ…ジャキジャキジャキッ
弓兵「……発射ぁ!!」
東の町をぐるりと囲む壁。その上に居並ぶ弓兵の手より、
数百の矢が町の東西を進む魔王軍の頭上へと射られる。
バシュシュシュシュシュッ
ラクシャーサ「うっぜぇ……! こんな矢で倒せるとでも思ってんのかぁ!」
ザザッ
ラクシャーサ「ほっとけ。こんな町に用はねぇ!」
射掛けられる矢をものともせず、町の横を素通りするラクシャーサ達。
ドドッドドッドドッ
偵察隊「東側のラクシャーサ! 町を抜かれました……っ!」
南方参謀「流石に矢の牽制程度じゃ乱れないわね」
南方司令「構わん」
南方魔道長「赤壁にぶつける気か?」
南方司令「その前に……彼らがきっと来る!」
- 553 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:00:15.85 ID:m5AypDa3o
ザザザッ…ドドオオォォォォ
ラクシャーサ「ヘヘッ、二手に分かれたのとアスラ様のお陰で楽に……」
ドドッドドッドドッ
ラクシャーサ「――ッ!?」
弟者「どけどけどけええぇぇ!! 一番乗りじゃああぁぁ!!」
ズバシュッ!!…ドシャアァ
ラクシャーサ「な、なん――」
錦将軍「邪魔する奴は問答無用で蹴散らすぜぇ!」
弓将軍「ほほぉーこりゃあなかなかの数じゃわい。……だが」
兄者「思った程ではないな。本国の皆々が分断したようだな」
ラクシャーサ「なんだコイツら……ぐわぁ!」
ザシュッ!!
白馬騎士「華国五虎将……盟友、本国の増援に参った!」
兄者「このまま突撃だ! 敵の隊列を乱してやれい!」
華国兵「おおぉぉぉぉーっ!!」
- 554 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:01:04.47 ID:m5AypDa3o
ワアアァァァァ
弓兵「な、なんだ……っ!?」
偵察隊「南東国からの援軍だ! 弓兵っ、援護するんだ!」
弓兵「お、おぉ! 来てくれたのか! よーし……援護射撃始めぇ!」
バシュシュシュシュッ
ラクシャーサ「ちっくしょお……左右から攻撃されてんぞ!?」
錦将軍「うらぁ! どうしたこらあぁ!!」
弟者「この新調した矛と鎧……軽くて大丈夫かと思ったが……」
兄者「前のより勝手が良いではないか。流石は本国の技術か」
白馬騎士「馬の足を止めるなっ! このまま走り抜けるぞ!」
僅か数百の騎馬隊ではあるが、先頭を駆る五虎将の圧倒的な強さを始め、
強固な南東馬を駆る華国きっての精鋭が密集し、勢いそのままに
ラクシャーサの群れを中央より分断するように駆け抜ける。
白馬騎士「駆け抜けた後は一気に反転し、再び突撃だ!」
それを数度となく繰り返す騎馬隊の猛攻に、魔王軍の隊列は為す術なく崩れる。
- 555 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:02:44.43 ID:m5AypDa3o
ドドッドドッドドッ
偵察兵「東側っ、南東国の増援により魔王軍の足が止まっております!」
南方副司令「よぉーし! こっちも負けるなよぉ!」
南方司令「グランドインパクトジャスティスパーンチイイィィ!!」
ズガッ!!…ドガガガガアアァァ!!
ラクシャーサ「グハァーッ!!」
青龍士官「もっと押し込め! 町には近づけさせるな!」
ラクシャーサ「ヘッ、だーれが近づくかよバーカ!」
ダダッ!!
青龍士官「むっ、このまま西に流れるつもりか?」
青龍兵「隊長っ!! あ、あの奥を……っ!!」
青龍士官「奥……? な、なん――!!」
東の町手前で二手に分かれた第四軍の西側を上空より牽制する竜騎士隊。
その更に遥か西の先にて上がる土煙を発見した彼らは驚愕する。
青龍士官「ラーヴァナの……支隊っ!!」
- 556 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:03:53.97 ID:m5AypDa3o
ドドドドオオォォ…
青龍士官「方角は!?」
竜騎士兵「北西……まさか……南方司令部へ!?」
青龍士官「くっ!」
バシュウウゥゥゥゥ
青龍士官「西の先に支隊発見! 相当数の魔物です!」
南方参謀「やっぱり後続は切り離してたわね……っ」
南方副司令「さーてどうするよ?」
南方参謀「総司令は?」
南方弓長「まだ戻って来ないわよっ」
青龍士官「おそらく前線で敵の大将を足止めしているかと……」
何歩参謀「いくらこの戦いでは大将じゃないからって……身勝手すぎるでしょ」
南方副司令「大将と副将があれだしなぁ……」
南方司令「さぁどうした!! 恐れをなして逃げるか悪党共がぁー!!」
西方司令「数が多すぎるううぅぅ! もう駄目だ、死ぬううぅぅぅぅ!!」
- 557 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:04:44.24 ID:m5AypDa3o
ドドオオォォォォ
ラクシャーサ「お、おい……あれって……」
シヴァ「……どうした?」
ラクシャーサ「い、いえ……っ。東の空に召喚獣らしきものが数匹……」
シヴァ「何ぃ?」
ジロッ
シヴァ「……」
ラクシャーサ「あの辺りって第4軍の……人間の町ら辺だよな」
シヴァ「人間……だぁ……?」
ビキビキビキッ
ラクシャーサ「あ、あの……シヴァ様……ッ」
シヴァ「このまま進め。すぐに戻る」
ラクシャーサ「!?」
シヴァ「人間共は根絶やしだぁ……ッ!! ぶっ殺してくれる!!」
ラクシャーサ「あ……あのっ、シヴァ様――」
- 558 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:05:33.56 ID:m5AypDa3o
ドウンッ!!…オオォォォォ
ラクシャーサ「あ……っ」
隊を離れるシヴァに、ラクシャーサらは唖然としながらその小さくなる影を見つめる。
ラクシャーサ「ど、どうするよ……」
ザッ
ラクシャーサ「ほっとけよ。アンラ・マンユ様の仇討ちのつもりなんだろ」
ザザッ
ラクシャーサ「……仕方ない。俺らはこのまま目的地に進むぞ!」
ゴッゴオオォォォォ
シヴァ「……誰であろうが関係ない。人間は全て殺す! 皆殺しだ!」
ゴウッ!!
シヴァ「アジ・ダハーカ!」
バシュウウゥゥゥゥ
アジ・ダハーカ「ゴガアアァァァァーッ!!」
シヴァ「共に主の仇を取ろうぞ! このまま突撃だ!」
- 559 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:06:38.35 ID:m5AypDa3o
ォォオオオオ
青龍兵「!?」
青龍士官「どうした?」
青龍兵「何か……来ます! なんだあれは!?」
竜騎士兵「ドラゴン!? いや違うっ! もっとでかいぞ!」
見た事もない巨大な黒い影に、竜騎士隊の面々は言葉を失う。
ドラゴンの数倍はあろうかという巨体ながら、それは凄まじい勢いで迫ってくる。
青龍兵「回避回避回避ぃーっ!!」
ゴアッ!!
南方副司令「何だぁ!?」
南方魔道長「空からだとぉ!? んな――」
アジ・ダハーカ「グガアアァァァァーッ!!」
ビリビリビリッ
南方司令「ドラゴンか? いや……違うな」
弓兵「くっ、か……構え――」
- 560 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:07:30.11 ID:m5AypDa3o
南方弓長「無理よっ、届くわけないじゃない! 退がりなさい!」
アジ・ダハーカ「ゴオオォォォォ……ッ」
キュイイィィィィ
青龍士官「撃たせるかよぉーっ!!」
青龍兵「突撃ーっ! 接近して間合いを詰めれば、小さいこちらに分がある!」
バシュウウゥゥゥ!!
アジ・ダハーカ「……ッ!?」
南方副司令「よしっ、取り付いた! 今のうちに退避出来る奴は退避しろぉ!」
青龍士官「無理に攻撃する必要はない。とにかくへばり付いて手を封じるんだ!」
竜騎士兵「了解っ!」
アジ・ダハーカ「グウウゥゥ…ッ!!」
ドズウウゥゥン!!
南方参謀「!?」
シヴァ「やるじゃねぇか……アジ・ダハーカ相手によくもまぁ」
南方参謀「ぞ、増援……っ?」
- 561 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:08:36.99 ID:m5AypDa3o
ザッザッザ
南方参謀「各員、早く退避――」
バキャッ!!…ドザザザザアァ…
南方参謀「げ……げふ……っ」
南方弓長「参謀っ!!」
シヴァ「他愛ねえなぁ。歯応えある奴ぁいねーのかよ?」
南方弓長「参謀っ!? しっかり!!」
シヴァ「何にもねーなら、大人しく死ね」
南方弓長「――っ!!」
グワッ!!…ズッガアアァァァァン!!
シヴァ「……?」
シュウウゥゥゥゥ
ボス「ナメんじゃねーぞ……このクソヤローが……!」
南方弓長「ア、アンタ……っ!?」
シヴァ「……」
- 562 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:09:11.30 ID:m5AypDa3o
ヨルムンガンド「オアアァァァァー!!」
シヴァ「召喚獣か。しかし見かけ程の力はないなぁ!」
グググッ
南方参謀「ごほごほっ、む……無茶よその身体で……っ!」
南方弓長「!?」
ボス「ちぃ……っ!」
シヴァ「そら、召喚獣ごと吹っ飛べ!!」
バギャア!!…ドサッ…ゴロゴロゴロッ
ボス「……う……っ」
南方弓長「……っ!!」
ゴロツキ「ボス!! その傷じゃ無理だって!!」
チンピラちっくしょおぉーっ!!」
シヴァ「雑魚はどいてろ!」
チンピラ「ぐあぁーっ!!」
ゴロツキ「く……っ、ぐふっ!」
- 563 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:09:57.46 ID:m5AypDa3o
ドサッ
シヴァ「……大した力もねーくせにしゃしゃり出てんじゃねーぞ」
ボス「姉御ぉ……に、逃げろ……っ」
南方弓長「く……っ!」
チャキッ
シヴァ「そんな弓矢程度で何が出来る? 祈った方がまだマシだぞハハハッ!」
ブオッ!!
ボス「ちっくしょおおぉぉぉぉ!!」
ババッ!!…ガシィッ
シヴァ「……何……ぃ?」
南方弓長「……っ」
ボス「……な、なん――」
スタッ
――「立てるでゴワスか? つかまるでゴワス」
ボス「お、お前……っ」
- 564 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:10:52.88 ID:m5AypDa3o
番長「遅くなったでゴワスな。ワーカーの援軍……只今参上でごわす!」
ゴーレム「ゴオオォォォォ」
シヴァ「コイツも……召喚獣か」
バキィッ!!
シヴァ「……ッ!!」
リンドブルム「ガアアァァァァ!!」
バイコーン「ハアアァァーッ!!」
ズガガガガッ…ドズウウゥゥゥゥン
親衛隊長「ヘルプミーのボイス……届いたぜ」
特攻隊長「南で好き勝手させるかっつーの!」
南方弓長「あ、あなた達……っ」
シヴァ「……殺す」
――「はああぁぁーっ!!」
シヴァ「!?」
ザシュウウゥゥ!!…ズザザザアァ
- 565 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:12:11.20 ID:m5AypDa3o
シヴァ「次から次へと湧き出て……ムシケラ共があぁ!!」
剣士「弓使い! 怪我人を町の中へ!」
弓使い「ええっ、立てる!? 急いで!!」
南方弓長「あ、ありがとう……!」
剣士「幼女! 援護を……頼む!」
幼女「はいっ! いっくよぉ!!」
ドドオオォォォォン!!…ズガアアァァ!!
番長「続くでゴワスよぉ!」
親衛隊長「エネミーはロンリーさ! 今がチャンス!」
タタッ…タッタッタ
ボス「ゴ……ロツキ、チンピラ……」
弓使い「みんな無事よっ、息はあるわ!」
南方参謀「ワーカー……来てくれたのね」
弓使い「遅くなってごめんなさい。えっと……あ、いたいた!」
タッタッタ
- 566 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:13:28.19 ID:m5AypDa3o
弓使い「こっちこっち! 回復お願い!」
女賢者「んふっ、任せて♪」
パアアァァァァ
南方魔道長「大丈夫か?」
南方弓長「ええ……っ。で、でも……」
ボス「ごほごほっ、ぐ……くっ」
女賢者「止血と傷口は塞いだけれど、骨折が何ヶ所かあるわね」
ボス「問題ねぇ……っ、いける……」
ググッ
南方魔道長「おいおい無茶だろ。やめとけ」
ボス「黙って寝てられるかよ……っ」
南方副司令「いいから寝とけ。お前さんの召喚獣は頼りになるんだ」
ボス「……っ」
南方副司令「チャンスは必ず来る。それまでは温存しておけ」
ボス「……くそっ」
- 567 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:14:31.42 ID:m5AypDa3o
ズドオオォォォォン
シヴァ「その程度で調子に乗りやがってぇ……!」
番長「来い! カトブレパス!」
特攻隊長「援護すんぞ!」
親衛隊長「イエース!!」
シヴァ「アジ・ダハーカめ……何をしてやがる」
ブンブンッ…ブオオォォォォ
アジ・ダハーカ「グゴオオォォォォ!!」
青龍士官「逃がすかっ、邪魔はさせんぞ!」
青龍兵「……くぅ」
竜騎士兵「魔力が……っ」
青龍士官「地上も頑張っている。ここが正念場だぞ!」
青龍兵「そうだ……もうじきAチームが戻ってくる! それまでは……」
竜騎士兵「持たせてみせる!!」
青龍士官「我ら竜騎士隊の……受け継いだ誇りと魂を……見せてやれ!」
- 568 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:15:40.34 ID:m5AypDa3o
〜南方司令部〜
ザザーン…ゴガアアァァン
南方兵「いいぞー! 物資を運び出せぇ!」
ザザッ…タッタッタッタッタ
戦士「到着早々、慌しいなぁ」
召喚士「もう交戦してるのかもしれないね」
カツカツカツ
騎士団長「待っていたぞ、朱雀の」
召喚士「騎士団長さん!」
騎士団長「前線へ向かうのだろう? 馬車は手配出来ている」
召喚士「ありがとうございます」
タッタッタ
南方兵「これはどっちに運べばいいんだー?」
盗賊「……ん?」
魔道士「あっちにも軍船……ですか?」
- 569 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:16:22.33 ID:m5AypDa3o
カツカツカツ
西方副司令「ちょっとアンタ! 兵器の手配お願いって言ったでしょ!」
助手「はいは〜い。今やりますよーん、あそれこっちー!」
南方兵「は、はいっ!」
西方副司令「あら? 朱雀先生……よね?」
召喚士「すど、どうも。三日月島からの援軍ですか?」
西方副司令「そうなのよ……思ったより数が多いみたいで」
戦士「大変だな。こうなると俺らも急いだ方がいいんじゃねぇか?」
盗賊「……そうだな」
西方副司令「赤壁に行くなら伝えておいて」
魔道士「分かりましたっ、お伝えしておきます!」
西方副司令「ありがと。こっちは兵器があるからまっすぐ東の町へ向かうわ」
召喚士「東の町……ですか?」
西方副司令「うん。そこでどうやら交戦中みたいよ?」
召喚士「……」
- 570 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:17:51.56 ID:m5AypDa3o
助手「オッケー♪ そのまま真っ直ぐ南門へ移動してー」
西方副司令「さーて。それじゃ私達も行くわ。また後でね」
召喚士「あっ、はい!」
カツカツカツカツ
騎士団長「馬車は司令部の正門に手配してある。好きに使ってくれ」
召喚士「ありがとうございます」
騎士団長「私はここで司令部を守る。君達も前線で頑張ってくれ」
召喚士「はい……。騎士団長さんも、お気を付けて」
騎士団長「本国騎士団がそう簡単にやられたりはしないさ。はははっ」
ザザッ…カツカツカツ
戦士「……そんじゃ、行くか」
魔道士「そうですね。急ぎましょ!」
召喚士「え、ええ……」
盗賊「……」
4人は用意された馬車へと急ぎ、南方司令部を出発する。
- 571 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:19:16.91 ID:m5AypDa3o
パッカパッカパッカ…
召喚士「……」
盗賊「……どうした?」
召喚士「俺達も……東の町へ行った方がいいんじゃないかな……?」
盗賊「……」
召喚士「あ、いや……っ、勝手だとは思いますけど……」
盗賊「……同意」
召喚士「えっ?」
戦士「実は俺も思ってたところだ。赤壁経由じゃ時間がもったいねぇ」
魔道士「そうですよね……っ。既に戦いは始まってしまっているようですし」
召喚士「みんな……っ」
戦士「それじゃ、行こうじゃねぇか。東の町によ!」
魔道士「そうしましょう!」
盗賊「……ああ」
召喚士「よし……っ! すみません、進路を東の町へ!」
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