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女商人「やっと私の出番ね」ルイーダ「あ、登録しただけよ」女商人「えっ?」
81 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2012/12/26(水) 22:41:43.19 ID:/ChuFYeAO
中編ぼちぼち書き始めます。前編は書き溜めておいたものを順に投下していたのであれでしたが、中編はその都度考えながらなので時間かかると思いますが、長い目で見てやってくださいね。


82 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 09:52:58.05 ID:LLtS6acAO
アリアハンから旅立って1日

船上

商人「オーブ?なにそれ?」

勇者「うん、なんかね。魔王を倒しにいくのに必要なアイテムみたいなんだよね。」

賢者「ええ、噂ではこの世界に6つ存在するらしいのです。」

僧侶「しかもそれぞれ色が違うらしいわね。」

武闘家「なんか面倒そうな話だよねー。」

商人「へぇ〜、私は初耳だな。」

勇者達5人はアリアハンを旅立ち、船で北上していた。商人をスー東にある集落に送り届けるためだ。


83 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 10:01:36.44 ID:LLtS6acAO
グラグラ...

勇者「ん?なんだろ?」

ズズズズズ
ズゴォォォ

賢者「!?敵ですっ!」

僧侶「商人、下がっていて」

商人「うわぁ、おっきいイカ!」

武闘家「大王イカだよ!しかも3匹も!」

大王イカが3匹あらわれた


84 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 10:19:27.06 ID:LLtS6acAO
勇者「みんな!油断しちゃだめだよ。賢者と僧侶は魔法で!」

賢者・僧侶「了解!」

勇者「武闘家はバックアップね、海上では直接攻撃は危ない」

武闘家「わかった!商人、薬草と魔法の聖水準備よろしくね。」

商人「う、うん。わかった。(凄い、いざ戦いとなると4人とも別人ね)」

僧侶「まずは眠ってもらいます。深き眠りの底に落ちろっ!『ラリホー』」

僧侶はラリホーを唱えた。

大王イカAは眠りに落ちた
大王イカBは眠りに落ちた
大王イカCには効かなかった

賢者「よし眠らなかった奴に、燃えよ火球!『メラミ』」

大王イカCに直撃!
大王イカCをやっつけた


85 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 10:34:54.00 ID:LLtS6acAO
勇者「よし!私もいくよ。天なる轟きよ...」ブツブツ

僧侶「あっ!勇者それはダメ」

勇者「降り注げ雷よ!『ライデイーン』」

賢者「みっ、皆さん伏せてー!」ガバァ

武闘家「うわ!やばい!商人も伏せてー!」ガバァ

商人「きゃああ〜!(眩しい!)」ガバァ

ピカァ!
キィィィン!
ズシャァァァ!

勇者はライデインを唱えた
天から雷が降り注ぐ
大王イカABに直撃
大王イカを消し去った


86 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 10:46:51.82 ID:LLtS6acAO
約2時間後
船上 船室


商人「...ん」

武闘家「あっ?起きた!」

商人「ん〜?あれ?武闘家。私、どうしたんだろ?」

武闘家「大丈夫?あなたは気絶して2時間くらい寝てたんだよ。」

商人「気絶?なんで?」

先ほどの戦闘で、勇者の放った雷の魔法ライデインが、海上だったために敵だけでなく船上にいた皆にも感電被害を及ぼしたのだった。レベルの低い商人はダメージをモロに喰らったのだ。


87 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 10:58:34.28 ID:LLtS6acAO
ガチャ

勇者「あっ!商人起きたんだ?」

武闘家「あっ!じゃないでしょ〜。まったく。商人に謝りなさい。」

勇者「ご、ごめんなさい!久々の戦闘だったからつい。商人にもいいところ見せようと思って、海の上ってことも忘れて雷の魔法を...」

商人「ああ、そうだったんだ。私は突然目の前が明るくなって目が眩んだと思ったら、そのまま」

武闘家「私だって、いきなりだったから驚いたよー。感電したし、痛かったんだから。」

勇者「あ、あはは。……本当にごめんなさい」シュン

商人「いいよ。そんなに謝らないで。気にしてないし。それに...」


88 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 11:10:07.95 ID:LLtS6acAO
武闘家「それに、なに?」

商人「みんな凄い強いんだな〜って。いつもはあんなに女の子なのに、戦うとなると皆キリッとしてかっこよかったもん」

勇者「え?えへへ。かっこよかった?」ニカッ

武闘家「はい、調子に乗らない。(へへ、誉められちゃったなぁ)」ヘラヘラ

商人「あなたもね。」ジロ

商人「(みんなだって頑張ってるんだ。私も絶対頑張って町を作るんだ。)」

ガチャ

賢者「あ、商人さん起きたんですね。よかった〜!心配しましたよ。」

僧侶「晩御飯ができたわよ。みんな食べましょう!」


89 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 11:26:44.82 ID:LLtS6acAO
2日後
船上


勇者達を乗せた船は順調に進み、あと1時間ほどでスー東の集落に着くというところまで来ていた。

賢者「いよいよですね、商人さん。」

商人「うん、もう私は準備万端だよ。ちょっとドキドキするけど。」

僧侶「なんか数日だったのにあなたがいなくなると思うと寂しいわ」

勇者「そうだよね。商人には世界地図を作ってもらったり、買い物の時にうまく値切るノウハウを教わったりしたもんね」

商人「買い物の時に役立ってもらえば幸いです。」ニコッ

武闘家「商人、ありがとね。」

商人「ううん。こちらこそ。(いつもの武闘家らしくないな)」


90 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 11:40:23.24 ID:LLtS6acAO
スー大陸 スー東の集落


船は集落の見える海岸沿いに停まった。5人は陸に降り立ち。集落に向かって歩いていく。

しばらく歩いていくと、草原の中に建つ、一軒の小さな家が見えてきた。


勇者「あ、あれだよ。あの家におじいさんが住んでるんだ。」

商人「へぇ。小さいけどきれいな家ね。見た目よりしっかりした作りがされてるなぁ。」

僧侶「じゃあ早速入ってみましょうよ?」

賢者「そうね。おじいさん元気にされてるかしら。」

勇者は玄関のドアをノックした

コンコンッ

勇者「こんにちは〜!勇者です。おじいさんいますか〜?」


91 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 11:51:01.13 ID:LLtS6acAO
老人「ん?勇者か?よく来てくれた。今開ける待ってくれ」

ガチャ

勇者「おじいさん!元気だった?」

賢者「こんにちは。お久しぶりです。」

老人「おお、久しぶり。よく来てくれた。歓迎する」

武闘家「おじいちゃん!寂しくなかったー?武闘家が来たよ〜」

僧侶「お元気そうでなによりね。」ペコリ

老人「皆も元気そう。ワシも嬉しい。とても寂しかった。」

商人「あ、こ、こんにちは。初めまして。」

老人「おや?この子前いなかった。.....もしや?」


92 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 12:01:01.88 ID:LLtS6acAO
商人「あ、あの商人と申します!おじいさんと一緒に町作りをするために来ました。」

老人「おお!この子武闘家が言ってた商人か。」

武闘家「そう!若いけどすごい優秀な商才があるんだよ。」

老人「それ助かる。やっとワシの長年の夢叶う。」

商人「はい!私も町作りをしたくていろいろ勉強をしてきました。おじいさんを立派に手伝っていきます。」

老人「ありがたい。………ただ。いいのか?皆と別れ、故郷に家族いるだろうに。」


93 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 12:15:55.34 ID:LLtS6acAO
老人「ワシのわがままで、まだあなたみたいな若者を。」

商人「はい、たしかに寂しさはあります。でも私は自分がどこまでやれるか、町を自分の手で作れるのか。やりたくて自分の意思でここに来ました。」

老人「………」

商人「だから、おじいさん。町作りを私に手伝わせてください!よろしくお願いします。」

老人「その目に秘めた強い意思、わかった。あなたに手伝ってもらいたい。よいかな勇者?」

勇者「商人の強い意思だよ。大丈夫。私達は私達で魔王を倒すっていう目的があるからね。」

老人「ではこれからよろしく頼む!」グッ

商人「はい、こちらこそ!」グッ

商人は老人と固い握手を交わした。


94 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 12:26:54.60 ID:LLtS6acAO
夜 集落の空き家内


商人は早速、老人とこれからの町作り計画を練ることになり、老人の家で話し合いをしていた。勇者達は今日は別に経ってある空き家に泊まり、明日の早朝に旅立つことになった。

ガチャ

商人「ふうー。みんなごめんね。おじいさんと熱弁繰り広げちゃったよー」

「……………」

商人「あれ真っ暗?みんな?いないの?どこにいっ....」

パンッパンッ!

パチッ

全員「商人、お誕生日おめでとう〜!!!」ジャーン


95 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 12:47:26.22 ID:LLtS6acAO
商人「!?」

商人「びっくりした〜!心臓止まるかと思ったよ。」ドキドキ

武闘家「やったぜ!ドッキリだいせいこ〜う!」

賢者「ふふ、うまくいきましたね。武闘家さん!」

商人「こ、これはどうしたの?」

勇者「武闘家の発案だよ。お誕生日を迎えた商人をお祝いしたいってね、へへ。」

僧侶「商人の新しい門出も祝いたかったし、じゃあお別れの前にパーッとやろうってね!」

商人「あ、ありがとう。私のためにこんなに...グスッ...うわぁぁん」ガバッ

商人は武闘家を抱き留めた。

商人「ありがとう。武闘家。」

武闘家「そんなに泣かれると、私も...グスッ...明日から頑張ってね、私も頑張るから。」

商人「うん。私頑張るよ。絶対素晴らしい町にしてみせるよ。」

僧侶「よしよし。じゃあみんなでケーキを食べましょう〜!」

賢者「そうです、ほらほら二人とも一緒に。」

商人「え?この大きいケーキはどこから?」

勇者「私がスーの村に行って、村のお菓子屋さんに頼み込んで作ってもらったんだー。」

賢者「密かに商人さんの事を話したらおじいさんが気を利かせてくれたんですよ。」


96 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 12:59:08.90 ID:LLtS6acAO
商人「そうなんだ。(ありがとうおじいさん。)」

武闘家「よぉ〜し。じゃあ、早くケーキを食べようよ!賢者、早く切り分けて〜」

賢者「はいはいお待ちください。」

勇者「ねえ賢者、私はそのイチゴと板チョコがあるところね。」

武闘家「あ、ずるいぞ勇者。私がそこを食べるんだってば!」ドタバタ

商人「まったく〜子供なんだから、武闘家は...」

僧侶「ふふふ、にぎやかで楽しいわね。」

商人「僧侶さん。」

僧侶「どうしたの?」

商人「武闘家の事、よろしくね。子供っぽいから。お姉さんお願いします。」

僧侶「ふふ、任されたわ。大丈夫。あなたは心配しないで町作りに勤しんでね。」

商人「うん。ありがとう。」


97 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 13:05:15.64 ID:LLtS6acAO
その夜は、5人(途中でおじいさんも合流し)で遅くまでどんちゃん騒ぎになり、楽しい時間を過ごした。

翌朝、早朝に商人とおじいさんに見送られながら勇者達は再び旅立っていった。

そして商人はおじいさんと共に長く辛い町作りをはじめることになったのだ。

商人は町作りを達成できるのだろうか。


98 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/05(土) 13:07:14.59 ID:LLtS6acAO
とりあえずここまで、時間ができたら続きを投下させていただきます。

次からは商人メインになります、シリアスな展開も増えるかもしれませんが、読んでもらえたら幸いです。


101 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 13:15:06.57 ID:7u4Rz3uAO
スー東の集落 老人の家


勇者達4人が旅立って丸1日。
商人は老人と話合うために、老人の家に詰めていた。

これからこのなにもない集落をどうやって町に作り上げていくか、なにが必要か商人と老人は話し合っていた。


102 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 13:25:46.58 ID:7u4Rz3uAO
老人「うむ、まず一番最初にしなければならないことなにかのぉ?」

商人「そうですね、やはりこの土地を開墾して整備、が一番最初じゃないでしょうか?」

老人「そうじゃの。なにより先に人住めるようにしなければな。具体的にはどうやっていく?」

商人「はい。人を雇って、ここを開発していくのがいいと思います。資金にも限界がありますが...」

老人「おぬし資金はどれほどある?ワシはこれほどある」ドン


103 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 13:39:12.99 ID:7u4Rz3uAO
テーブルには老人が大事そうに大きな壺を置いた。中にはかなりのゴールド(以下G)が入っているようだ。

商人「す、すごい!こんなにGが。おじいさん、これは?」

老人「これワシが若い頃から働いてきてコツコツ貯めたG。今この時のために使いたい。商人、使ってくれ。」

商人「(おじいさん、本気なんだ。すごい。)」

商人「わ、わかりました!おじいさんの今までの頑張り、受け取りました。有効に使わせていただきます!」

老人の意気を感じた商人は、自分の用意してきた資金を出した。


104 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 13:51:25.50 ID:7u4Rz3uAO
老人「おぬしもけっこう持ってきたな」

商人「はい。このケースに入っているのは私の故郷のお店で貯めた分。そしてこの封筒に入っているのは勇者達が私のために冒険資金から出してくれた分なんです」

老人「そうか、それすごい。これである程度までは進められるか?」

商人「おそらくは大丈夫だと。なにぶんおじいさんの用意してくれた分が頼もしいです。」

老人「ほっほっ。ではいよいよ夢への第一歩じゃな。ワシにできることなんでも言っていい。スーにもワシに協力してくれる大工が何人かいる。」

商人「わかりました。じゃあ早速………」


105 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 14:06:56.50 ID:7u4Rz3uAO
老人の申し出を受け、商人は早速町作りの第一歩を踏み出した。

まずこの集落近くのスー村に老人の口添えで大工を要請した。必要最低限の家屋を建てるためだ。

故郷アリアハンにも安く仕事をしてくれる馴染みのよろず屋や庭師を手配した。これは土地の開墾や整備をしてもらうため。

そして商人自身は、まずは自分の住む家を作り、そこで自分の店を作ることにした。


106 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 14:21:36.04 ID:7u4Rz3uAO
約2週間後
老人と商人の集落


よろず屋「よっしゃ。おおよそこんなもんかな。どうだい商人ちゃん?」

商人「ああ、お疲れさま。そうね、だいぶ綺麗になったね。初日から比べたら全然違うトコロにいるみたい!」

よろず屋「へっへー!久々の大仕事、任されたからにはこんくらいは当然よ。」

老人「よろず屋殿、ありがとう。これで町作りますます良くなってく。」

商人「ごめんね、突然お願いしちゃって。でもすごく助かったよ〜、ありがとう。」

よろず屋「そんな二人してそんなに頭下げんなよ。俺だって楽しそうな話だから喜んで乗ったんだぜ。」


107 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 14:33:23.68 ID:7u4Rz3uAO
アリアハンからよろず屋、庭師。スーからの大工らが協力して町作りの基礎を作りはじめて2週間。

最初は草木だらけの集落は小さな村レベルへと進化した。土地は整備され、商人の店をはじめ、宿屋、教会、一般家屋が数軒とどれも小さいながらも立派に建てられた。

ただ土地はまだまだ広く、空地の面積の方がだいぶ広いのだ。

そんな中で商人は自分の家兼道具屋を開業しようと、模索していた。


108 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 14:46:42.19 ID:7u4Rz3uAO
老人「そういえば商人は店を開きたい言ってたが、どうだ?」

商人「ええ、店を開いてみたいんだけどお客さんが来てくれないと無意味だから、ここの事を知ってもらわないといけない。」

老人「たしかにそうじゃな。」

商人「だからここの宣伝をするために広告を作って各地域に配ってもらおうかな、と思ってるんです。」

老人「おお、そいつはいい考え!世界中の人にここの事を知ってもらわんとな。」

商人「基礎ができたから、次の段階は『人』ね。どういう理由でもいいからここを知ってもらうのが大切です。」


109 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 14:57:28.73 ID:7u4Rz3uAO
商人「ねえ、おじいさん。この場所を知ってもらうのに『名前』が必要です。」

老人「名前?この場所のか?」

商人「そう。ここはいずれ大きな町になるはずです。だから名無しのままじゃだめ。良い名前を付けましょう。」

老人「ふむう。そうだな。かっこいいのがええの。なにか良い名前あるか?」

商人「おじいさんが特にないのなら私が考えた名前でもいいですか?」

老人「お?なにか良い名前あるか?ワシはかまわんぞ。この町作りはおぬしに一任してる。」

商人「ええと、笑わないでくださいね。その名前は.....」


110 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 15:49:40.52 ID:7u4Rz3uAO
ランシールの町


賢者「まさか、それにしても町の裏にこんな大きい神殿があるなんて思いませんでしたね、勇者さま。」

勇者「うーん、そうだね〜。最初に来たときは全然わからなかったし。」

武闘家「私達、まんまと騙されちゃったってことだよね〜。町の人も神殿のことなんにも話してくれないもんね。」

僧侶「でも無事に勇者が戻ってきて安心したわ。」

勇者達はオーブを求め、南の大陸のランシールに再び訪れていた。


111 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2013/01/08(火) 15:58:36.35 ID:kCQcmIIxo
嫌なフラグバリバリだな


112 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 16:07:02.22 ID:7u4Rz3uAO
ランシールの神殿では勇者1人で地球のへそと呼ばれる洞窟に入り、最深部でブルーオーブを手に入れたのだった。

勇者「僧侶なんて私1人でしか行けないっとわかったらすんごい心配してたもんね。」

武闘家「『心配だわ。無事に帰ってきてね』なんて感じだったね、涙浮かべてさ。」

僧侶「あ、当たり前じゃない。一番年下の勇者がいきなり1人で行くってなったから。心配で心配で」

賢者「ふふふ、それだけ勇者さまが僧侶にとって可愛いんですよ、きっと。」

道具屋の主人「あっ!おーい勇者ちゃんたちー!」

ふと宿屋に戻ろうとした一行に、店先から道具屋の主人が声をかけた。


113 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 16:15:37.56 ID:7u4Rz3uAO
武闘家「ん〜?道具屋のおじさん、どうしたの?」

道具屋の主人「いやなに、つい最近な、チラシが配られててさ。なんでも東の大陸に新しい町ができたらしいんだよ。」

勇者「新しい町?」

賢者「あ、もしかしてそれって。」

道具屋の主人「ほら、これさ。」ヒラッ

道具屋の主人「世界を廻ってるあんたらならなにか知ってるんじゃないか?」


114 名前:NIPPERがお送りします [saga] 投稿日:2013/01/08(火) 16:39:09.63 ID:7u4Rz3uAO
新しい町《ホープバーク》を作っています

場所は東の大陸スー村の東側にあります(わかりやすいよう大きい看板も作りました)

ただ人が足りません。

そこで世界中からいろんな人を募集しています。

町作りをやってみたい方いませんか?

新しい土地に住んでみたい人大募集!

海辺に近く緑も多く空気も綺麗です。

宿屋を始めてみたい方も大募集!
教会の神父さまも同時募集中。
とにかく少しでも興味のある方、来てみてください!

来てくれた方には全員に特製のキメラの翼をプレゼント!

詳しくは町内の入り口にある小さな青い屋根の小屋をお尋ねください。

町の名前は 《ホープバーク》 といいます。今世の中は魔王の出現により希望を失いかけています。だからその希望を失わないよう、希望という意味を持つ言葉を使いました。みなさんがたくさん希望を持って来てくれるように願っています。

ホープバーク 商人&老人



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