■戻る■ 下へ
少年剣士「冒険学校で頑張ります!」
154 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/17(月) 19:37:05 ID:cZOaEZ7M
 
―――――更に次の日・朝9時

剣士教官「さて、今回の演習についてだ」

全員「・・・」

剣士教官「お前らは一旦、南の港町まで行ってもらう」

二流僧侶(海?)

剣士教官「その後、船に乗って南の太陽の国で休息。
       太陽の祭壇で暴れているゴーレムの退治が今回のクエストだ」


ザワザワ・・
ゴーレムカ・・・・

少年剣士(太陽の国って・・女エルフさんの・・)


155 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:37:47 ID:cZOaEZ7M
 
剣士教官「ゴーレム自体はそんな強くない」
      「初めてのやつもいるだろうが、攻撃はせいぜいオーガ程度だ」

二流僧侶(結構強めじゃねーか・・)

剣士教官「行動パターンもオーガとほぼ類似している」
      「だが、とても硬い。弱点を突く必要がある」

少年剣士「弱点・・?」

剣士教官「水属性に極端に弱い。乾ききった体だからな」
      「物理や他の属性には極端に強い。覚えておけ」

全員「はい!」

剣士教官「水属性を持たぬ者は武器に水属性を付与できる、
       "ウォーターライター"を渡しておく」

全員「はい!」

剣士教官「太陽の国まで船も含め1週間かかる」
      「それまではのんびりと行こうぜ。では隊列を組み、出発!」


156 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:38:19 ID:cZOaEZ7M

――――2日後

少年剣士「歩いて2日、船で5日・・・」

二流僧侶「下官と上官の差が凄すぎる・・・」ハァ


剣士教官「船は相部屋だ。それぞれ部屋割りをした紙を配布する」

二流僧侶「・・変なヤツと一緒にならんといいのだが」

少年剣士「どんな人でもどーんと来い!」

 
 
・・・・・・・・・・


157 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:38:54 ID:cZOaEZ7M
 
―――――大型船・9番部屋
 
筋肉賢者「5日間、よろしくお願いするよ、少年剣士くん」ムキムキキラキラ

少年剣士「よ、よろしくお願いします!」

筋肉賢者「君は確か、下官でオーガとトロールを討伐したらしいね」ムキッ

少年剣士「トロールは剣士教官たちが倒したんですけどね」ハハ・・

 
筋肉賢者「結果的には倒したのと一緒だろう」ムッキ

少年剣士「そ、そうなんですかね・・えへ」
      「筋肉賢者さんは、どのくらい強いんですか?」


筋肉賢者「自分は後衛だからねえ、強いかどうかは分からないな」
      「後衛も強くあるべきだと鍛えまくってるだけだからね」ムキムキ


158 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:39:46 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「でも、凄い強そうですよね・・」キンニクッ

筋肉賢者「はっはっは、まあいいじゃないか。
       これから5日間はのんびり行こうじゃないか!」

少年剣士「そ、そうですね!」


・・・・・・・・・・・


159 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:40:18 ID:cZOaEZ7M
 
――――大型船・10番部屋

上級忍者「拙者、上級忍者と申す。よろしくお願い致す」

二流僧侶「よろしく・・」タジッ

上級忍者「何か緊張しているご様子、大丈夫でござるか?」


二流僧侶「い、いや別に・・大丈夫」

上級忍者「無理はいかんでござる。我が一族に伝わる
       秘伝の丸薬を飲むがいいでござる」


二流僧侶「はは、いや本当に大丈夫」

上級忍者「ダメでござる。よく効く丸薬でござる。さあ!」

二流僧侶「い、いやでも・・」

上級忍者「さあさあ!さあ!さあさあ!」サアサア

二流僧侶「た・・助けてくれー!」


・・・・・・・・・・・・・・


160 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:47:23 ID:cZOaEZ7M
 
―――――1時間後・船上テラス

少年剣士「こっちの人は凄い良い人だったよ!」

二流僧侶「こっちも良い人なんだが・・なんだけど・・・な」ハハ

少年剣士「お互い頑張ろう!」

二流僧侶「だな・・」


161 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:49:08 ID:cZOaEZ7M
 
 
 
筋肉賢者「おや、少年剣士。ここにいたか」

上級忍者「二流僧侶殿、具合は大丈夫でござるか?」


少年剣士「あ、筋肉賢者さん。どうしたんですか?」

筋肉賢者「自分の友人である上級忍者を紹介しようと思ったんだ」ムキッ


上級忍者「拙者、上級忍者と申す。よろしくお願い致す」

少年剣士「よろしくです!」ガシッ


二流僧侶「なあ、聞きたいことがあったんだけど」
      「上官ってどういう感じなんだ?やっぱり厳しい?」


162 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:50:33 ID:cZOaEZ7M
 
上級忍者「うーむ、厳しいといえば厳しいでござるな。
       このような遠征は当たり前、今回のは楽なほうでござる」

筋肉賢者「最上官とクエストを受ける事も多いしな。
       一番しにかけたのはケルベロスの討伐だったか」ハッハッハ・・ムキッ

上級忍者「あれは思い出したくないでござる。
       筋肉賢者がかばってくれなかったら拙者は・・・」

筋肉賢者「ケルベロスの攻撃くらいじゃ自分の肉体はキズつけられないぜ!」ハッハッハ

二流僧侶「あんた本当に賢者・・・?」タラ

筋肉賢者「前衛が倒れてもパーティは崩れるが、後衛が崩れてもパーティは崩れる」
      「ゆえに、打たれ強くならねばならないのだ」

二流僧侶「俺はこの僧侶の道でいいかな・・・」ハハ


163 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:51:12 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「ねえねえ、そういや僧侶と賢者の違いって何なの?」

二流僧侶「簡単にいえば、僧侶は回復に特化している。賢者は、
       魔法使いの攻撃もすれば回復もできるってわけだ」

筋肉賢者「そこに筋肉を加えると・・・?」

少年剣士「一人で何でもできちゃう!」キラキラ

筋肉賢者「そのとおり!」ズバーン


二流僧侶(化け物しかいねー・・・完全に場違いじゃねーか俺・・・)


164 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:51:59 ID:cZOaEZ7M
 
上級忍者「拙者は暗殺術と盗賊の心得を持つ。暗躍が得意でござる」

少年剣士「どういう事ができるの?」

上級忍者「こういう事でござるな」ッフ

少年剣士「わっ、消えた!?」

二流僧侶「後ろだよ」

少年剣士「え?あ!本当だ!いつの間に!」


上級忍者「それと、これを」チャリ

少年剣士「あ!僕のネックレス・・・凄い、いつの間に・・」

上級忍者「これを攻撃に転じば・・・?」

少年剣士「相手に翻弄して倒せる!」

上級忍者「その通りでござる!」ズッバーン


165 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:52:40 ID:cZOaEZ7M
 
筋肉賢者「少年剣士はどんなことができるんだ?」ムキッ

少年剣士「う、うーん僕・・?」

二流僧侶「あれをやればいいんじゃないか?オーガのときの」

少年剣士「あ、そうだ!ちょっと見てもらいたいものがあるんだ」
      「今はじめてやるから出来るかわからないけど・・」


筋肉賢者「楽しみだ」
上級忍者「楽しみでござる」


166 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:54:10 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「まず武器に火属性をつけます」カチ・・ボワッ

上級忍者「火のウェポンライターでござるな」

少年剣士「これを・・・こうしてっ、こう!」シュッ・・

 
ボウッ・・・ボワッ!!!


筋肉賢者「おお、伸びた。本当に火炎斬りが出来るとは」ムキッ

上級忍者「凄いでござるな」ホウ

少年剣士「で・・寝る時に考えたんだけど・・・」
      「こういう事も出来ないかなって・・・えええいっ!」ブンッ!!!


167 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:55:14 ID:cZOaEZ7M
 
ヒュッ・・・ボワッ!!!!
ヒュウウウウウ・・・ザッバアアアン!!!

少年剣士「あ・・・・できた!」

二流僧侶「火炎を飛ばしやがった・・・」


筋肉賢者「"火炎刃"・・凄いな君は!」

上級忍者「こんな子が火炎刃など・・・才能でござるな・・」


少年剣士「うーん、本当はアイテムに頼らないで
       僕自身が魔法を使えればいいんですけどね・・・うう」

筋肉賢者「火炎装は結構難しい魔法だからなー・・」
      「少年剣士は魔法を使えるのかな?」

少年剣士「実はぜんぜんやったことがないんです・・」ポリポリ


168 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:57:39 ID:cZOaEZ7M
 
筋肉賢者「ふむ・・よし、気に入った!
       この5日間で、少年剣士に魔法を少し教えてあげよう」ムッキーン

少年剣士「えっ、ええ!?本当ですか!?」キラキラ

筋肉賢者「火炎装までは難しいかもしれないけどね」
      「使えないよりは色々と覚えていたほうがいいだろうしな」ムキッ

少年剣士「よ、よろしくお願いします!」

 
二流僧侶「・・・・」
      「はは・・頑張れよ少年剣士・・」
      「俺は部屋に戻ってるな」トボトボ

上級忍者(・・・)

少年剣士「あ、うん!」


上級忍者「拙者もちょっと用事を思い出したでござる。一緒に戻ってるでござる」


169 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:58:25 ID:cZOaEZ7M
 
・・・・・・・・・・・・・

上級忍者「どうしたでござるか?様子がおかしいでござる」

二流僧侶「いや・・何でもないよ・・」

上級忍者「そんなことはないでござろう。話なら聞くでござる。
       気兼ねなく言ってみてくれないでござるか?」

二流僧侶「・・・」
      「・・・・・・・・わかった・・」

・・・・・・・・・・・・


170 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 19:59:01 ID:cZOaEZ7M
 
上級忍者「成程。そういうことでござったか」

二流僧侶「今までも思ってたが・・ますます回りとの差が広がって・・」
      「だから最近、学校をやめようかなと・・・」ハァ

上級忍者「・・・」ヒュッ

二流僧侶「うわっ!急に瞬間移動しないでくれよ!」


上級忍者「お主・・・拙者が移動した方向が見えたでござる?」

二流僧侶「そりゃ・・」

上級忍者「今までの話を聞いてる限りと、今ので確信した」
      「お主、人以上の勇気と動体視力を持ってるでござるな」

二流僧侶「・・・?」

上級忍者「ちょっと相談でござるが、お主も
       拙者と共にこの5日間で新たな技術に挑戦せぬか?」

二流僧侶「・・・え?」


171 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 20:03:00 ID:cZOaEZ7M
>>110 楽しみとは・・ありがたい限りです(*´^ω^)
>>111 遅れながら乙アリでした!

今日の投稿はここで終了です。
書き込みミスまくってへこんでますorz では〜


172 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/06/17(月) 20:31:41 ID:nuJoCwkY
忍者GJ


173 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/17(月) 23:11:00 ID:cZOaEZ7M
 
・・・・・・・・・・

筋肉賢者「凄いな。本当に魔法の経験がないのかい?」

少年剣士「炎魔法!えいっ!」ポッ


筋肉賢者「理論を教えただけでこんなに簡単に出すとは・・・」
      「自分の筋肉も心躍ってるよ」ピクピク

少年剣士「えへへ、筋肉賢者さんの教え方が上手いんですよ」

筋肉賢者(この分だと、本当に5日で火炎装を身に着けそうだな・・)


上級忍者「・・・筋肉賢者」スタッ

筋肉賢者「おお、どうした?」

上級忍者「実は、二流僧侶殿にも拙者が技術と譲渡することにした」
      「・・・そういう修行を行うことを伝えようと思った次第」


174 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:11:35 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「!」
      「二流僧侶も一緒に強くなるんだ・・頑張ってほしいな」

筋肉賢者「上級忍者が教えるなら、きっと彼も強くなるだろう。
       今は、少年剣士自身、つまり自分自身だけハッキリ見ておけ」

少年剣士「・・・はい!」


上級忍者「それではこれで失礼つかまつる」ヒュッ

少年剣士「よしっ、僕も頑張るぞ!」


175 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:12:21 ID:cZOaEZ7M
 
・・・・・・・・・
―――――3日目・夜

筋肉賢者「今日もお疲れ様」ムッキン

少年剣士「あー・・・疲れた・・・」

筋肉賢者(3日目で小火炎魔法を習得するなんて・・)

少年剣士「小火炎までは覚えたけど、火炎装は難しいですよね・・」


筋肉賢者「どうだろうな・・・
       ところで、君の親は魔法が得意だったりするのか?」ムキッ

少年剣士「うーん・・・。母はあんまり使ったところは見たことないですね?」
      「お父さんも得意じゃなかったって言ってたし・・・」

筋肉賢者「君には元々才能があったのかもしれないな」
      「出来るところまでは教えるつもりだ、頑張ろうな」キラッ

少年剣士「もちろんです!」


176 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:13:24 ID:cZOaEZ7M
 

コンコン・・ガチャ

上級忍者「失礼つかまつる。時刻も時刻でござるが、
       ちょっと見てほしいことが。テラスまで来てほしいでござる」

少年剣士「うん?」

筋肉賢者「・・分かった」ヨイショ


177 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:14:06 ID:cZOaEZ7M
 
・・・・・・・・・

少年剣士「あ、二流僧侶がいる?」

二流僧侶「・・おう」

上級忍者「・・・二流僧侶殿!」ヒュッ

・・・・パシッ


少年剣士「え?ん・・何?今の?」
      「二流僧侶の手に剣が渡った?いつの間に?」

筋肉賢者「なるほど、面白いもの仕込んだな」
      「上級忍者が投げた剣の"柄"だけを掴むとは・・」

上級忍者「拙者も驚くほどの動体視力と
       反応速度を持っていたんでござるよ」


178 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:14:41 ID:cZOaEZ7M
  
少年剣士「え?どういうこと?」

筋肉賢者「こういうことだ。いくぞ!」

二流僧侶「・・・・」

少年剣士「?」


筋肉賢者「この世に蔓延る古の神々よ・・・
       我が肉体に力を貸したまえ・・・ずおおおっ!」ブオオオ

少年剣士「な、何!?」


上級忍者「筋肉賢者の一番得意な技、
       "グラウンドタックル"でござる・・・・!」ゴクリ

少年剣士(賢者なのに!?)ガビーン


179 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:15:13 ID:cZOaEZ7M
 
筋肉賢者「グランドタックルゥゥゥアアア!!!」ブオオオオ

少年剣士「は、早っ・・見えな・・・!?」


ヒュウオオオオオオン

二流僧侶「・・・」スッ


ドゴオオン!!!

少年剣士「ああ!壁が粉々に・・・。二流僧侶は!?」

上級忍者「避けたでござる!」

二流僧侶「・・・」

 
少年剣士「凄い・・・あれを軽く避けるなんて・・」


180 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:15:44 ID:cZOaEZ7M
 
上級忍者「ふふ、ついでにこんなのも教えたでござる」
      「二流僧侶殿!魔法を!これを使うでござる!」

二流僧侶「中攻撃増大魔法!」パァァ
      「小斬!!」スパッ

筋肉賢者「ふぐっ・・・」ガキィン!
      「中々いい踏み込みだ」

二流僧侶「小水流魔法!」ザバァ

筋肉賢者「ぶおっ!」バシャッ


少年剣士「中増大魔法に小斬・・・?それに水魔法って・・・」

上級忍者「ふふ・・」


181 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:16:17 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「どういうこと・・・?何を教えたんですか上級忍者さん!」


上級忍者「二流僧侶殿の話を聞いていて分かったんでござる」
      「彼は今までの戦いの中で、勇気だけが認められてきたといった」

少年剣士「・・・はい」

上級忍者「だが、今までの技の全てを詳細に話し、ところどころで
       二流僧侶殿は人よりも優れた立ち回りをしたいた」

少年剣士(確かにキングゴブリンの時も・・・)

 
上級忍者「それに気づいたのは拙者が、少年剣士殿のネックレスを
       とった時に、しっかりと眼で追われていたという時でござるがね」

少年剣士「つまり・・?」

上級忍者「彼は、度重なる戦いの中で自然と経験値をつんでいたのでござる」


182 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:16:49 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「経験値を・・・」

上級忍者「だが、それを開放してやるきっかけがなかった。
       拙者はソレを後押しし、花を咲かせたでござる」

少年剣士「それであそこまで強くなったんですか・・」

上級忍者「何も出来なかったんじゃなく、
     才能を開花させてやることが出来なかったんでござる」

少年剣士「一体・・・、二流僧侶の才能とは・・?」


上級忍者『彼は吸収の天才でござる!』


183 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:17:24 ID:cZOaEZ7M
 
バチッ・・・バチバチバチ・・・!!

二流僧侶「どらああ!小雷撃魔法!」バチバチ・・・

筋肉賢者「来い!」


上級忍者「そして――・・立ち回りの天才でもあるでござる」


筋肉賢者「この程度の電撃など・・・」ムキムキムキ

二流僧侶「さっきかかった水流は・・・布石」
      「いくら火力の低い小雷撃でも・・・・」


筋肉賢者「しまっ・・・」

バリバリー!!!
・・・・プスッ・・・

筋肉賢者「ふ・・・やるじゃねえ・・・・」ドタリ


184 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:17:54 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「筋肉賢者さん!」

二流僧侶「ふう・・・ふう・・」

筋肉賢者「ってて・・意外と不意を疲れたぜ・・・」ムクッ


少年剣士「凄い・・・二流僧侶・・」ドクッドクッ

筋肉賢者「やるじゃねえかよ・・・」

二流僧侶「・・・」

上級忍者「・・・やるでござるよ、二流僧侶殿」

 
ガタッ・・・


185 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:18:24 ID:cZOaEZ7M
 
上級忍者「何奴!?」

剣士教官「ドカンドカンうるせえと思ったら・・こういうことか」ポリポリ


二流僧侶「剣士教官・・」

筋肉賢者「いやーはっは、強いですよこの2人は」

剣士教官「見てたよ・・ったく」

上級忍者「・・・ふむ、二流僧侶殿」
      「おぬしは、僧侶の道を行くでござるか?」

二流僧侶「道・・・」

剣士教官「ふーん・・・」
      「お前、色々悩んでるみたいだな」


186 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:18:55 ID:cZOaEZ7M
 
二流僧侶「確かに悩んでました。でも、今は自分で
       戦えるということがハッキリわかりました。闘いの道を貫きます」

剣士教官「・・・、闘う僧侶か、いいんじゃないか?」

筋肉賢者「そうだな・・・筋肉僧侶とかどうだ!?」ムキムキィ


上級忍者「いや・・筋肉関係ないでござる・・・」

二流僧侶「・・・はは」


剣士教官「・・・・・、聖騎士の道、とかどうだ?」

上級忍者「おお、その道は素晴らしいでござるな!」

二流僧侶「・・・聖騎士?」


187 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:20:01 ID:cZOaEZ7M
 
筋肉賢者「戦い、回復し、守る。光の道だ」

二流僧侶「光の道・・・」


剣士教官「今日からは"僧侶戦士"っていうのはどうだ?」

二流僧侶(僧侶戦士) 「僧侶戦士・・・」


剣士教官「よけりゃ、"聖騎士"を目指して駆け上がるがいい」

僧侶戦士「・・・はい!そうします!」


上級忍者「・・・お主の道、見つかってよかったでござるな」

僧侶戦士「悩んでいた事が・・吹き飛びました」
      「皆さん感謝します」


上級忍者「・・・うむ」


少年剣士(・・・・)ギュッ


188 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:20:55 ID:cZOaEZ7M
 
―――――1時間後・9番部屋

筋肉賢者「・・・どうしたのかな?」ムキッ

少年剣士「いえ・・」

筋肉賢者「元気がないね・・・、 
      僧侶戦士が強くなったことを気にしてるのか?」


少年剣士「なんか・・・凄いなって」
      「何ていうか・・・」

筋肉賢者(やれやれ・・今度はこっちか)

少年剣士「でも・・僕は・・・」

筋肉賢者「?」


 
少年剣士「俺は負けないよ・・・!!頑張る!!」チャキ

筋肉賢者(・・!)
      (この子に限って、いらぬ心配だったか)フフ


189 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:21:45 ID:cZOaEZ7M
 
・・・・・・・・・・・・
―――――4日目・夜
 
少年剣士「か・・・火炎装!!」ボワッ・・

筋肉賢者「そうだ・・そのまま精神集中しながら・・」

上級忍者「武器に着火するイメージ、燃え上がるイメージでござる」


少年剣士「むむ・・・・」ブルブル


筋肉賢者(あれから休みなく練習とは・・・)
      (僧侶戦士はいい起爆剤になったな)

 
ボワッ・・・・・ボウッ!!!

少年剣士「や、やった!」

僧侶戦士「おお・・・凄いな」


190 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:22:17 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「どりゃああ!火炎斬り!」ボウッ

筋肉賢者「よし・・・」

少年剣士「火炎刃っ!」ヒュンッ

ウウウウ・・・ドゴォォン!!ザバアアン


上級忍者「海での爆発も乙津なものでござる」

 
筋肉賢者「まだまだ精進が必要だが、
       少なくともアイテムに頼ることはなくなったな」

少年剣士「それと・・・こんなこともできるかなって」

僧侶戦士「なんだ?」


191 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:22:50 ID:cZOaEZ7M
 
少年剣士「連弾!」ヒュンッヒュンッヒュンッ!

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!


僧侶戦士「・・・連続か」

筋肉賢者「おー、火炎刃の連打か。やるじゃないか」

少年剣士「おりゃあああ!」ヒュンヒュンヒュンヒュン


上級忍者「しかしながら、火炎装の維持と発射にかかるマナが・・・」

筋肉賢者「尽きると・・・」

少年剣士「おりゃ・・・あ、あれ・・?」ヒュンヒュンヒュン・・・

僧侶戦士「倒れてしまう・・・」

少年剣士「なんか・・・体が・・・重く・・・」グラリ

ドタッ・・・・

少年剣士「」


193 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:24:05 ID:cZOaEZ7M
 
筋肉賢者「ったく・・・調子にのるからだ・・」ヨイショ

上級忍者「力を得た時はこんなものでござるよ」フフ

僧侶戦士「俺も精進しないとな・・・」

筋肉賢者「明日にはもう着くだろうし、今日はこのまま寝かせるさ」ムキッ


僧侶戦士「それがいい。お願いします」

筋肉賢者「うむ」

上級忍者「おぬしも今日は早く寝るでござる。クエストに響くでござるよ」

僧侶戦士「はい」

3人「おやすみ」「なさい」「でござる」


・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・


194 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/17(月) 23:24:49 ID:cZOaEZ7M
やはり区切りのいいとここまで書こうと思いまして。
今日は今度こそ、ここまでです。お疲れ様でしたっ


195 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/06/17(月) 23:42:45 ID:nuJoCwkY
ヾ(*≧∀≦)ノ゙脱二流オメデトー★♪


197 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/06/18(火) 03:33:40 ID:G1wolcD.
二流が気になってたがこういうことだったのか



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