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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 299 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/07/22(日) 18:10:19 ID:3VXgzA6s
ー
ネメア「………」
剣士「……盗賊よ、今日あたりやっとくか!」
盗賊「………」コクッ
ネメア「………」
召喚士「ネメアさ……妹の事気になるのはわかるけど諦めなよ……」
ネメア「うるさい………!?」
剣士「今日はヒイヒイ言わせてやるぜッ!」
盗賊「………」
ネメア「剣士よーケイコをつけてやるー」
召喚士「おまっ!何を!」
剣士「おおおッ!本当かッ!」
ネメア「ゼンリョクでこいー」
剣士「やっとその気になってくれたか……嬉しいぜッ!」
- 302 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/22(日) 20:36:46 ID:3VXgzA6s
召喚士「……どどどう言うつもりだよ!」
ネメア「……頑張ってくれ。健闘を祈る」
召喚士「は……無理無理無理無理!」
ネメア「ゼンリョクでこいーそれこれコロスつもりでー」
剣士「……わかったぜぇ。それぐらいの覚悟でって事だな……」
召喚士「まままままッ!」
剣士「行くぜえぇぇッ!」
ブフォシュンッ!
剣士「チッ……流石に避けるか……」
召喚士「ああ……あがが……」
剣士「………」チャキン!
召喚士 (や、やべえ!マジ殺る気だ……)
- 303 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/22(日) 22:08:39 ID:3VXgzA6s
ネメア (クククッ……存分に恐怖するがいいッ!)
剣士「オオオオォォォォオッ!」
シュバッドズンッ!
召喚士 (ひあぃぃぃぃッ!)
剣士「………」
召喚士「………」ガタガタ……
ネメア (フハハハッ!愉快だ……実に愉快ッ!)
召喚士「ま、待て!」
剣士「待てねぇぇぇえッ!」
召喚士「はぁぁぁぁんッ!」
ズガッ……パキンッ……
- 304 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/22(日) 22:48:02 ID:3VXgzA6s
召喚士「いつっ……」
剣士「………」
召喚士「……?」
剣士「………」
召喚士「……剣士?」
剣士「おおお……」
召喚士「おおお?」
剣士「俺の剣が折れちまったぁぁぁぁぁあッ!」
召喚士「………」
剣士「うおおぉぉ……」バンバンッ!
召喚士、ネメア「………」
ネメア「お、お前が私の召喚器で防ぐから……」
- 305 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 00:00:14 ID:LqTu5SXs
召喚士「あ、アホかぁ!防がなかったら死んでるわッ!」
ネメア「何故避けんのだ!」
召喚士「避けられるか!」
剣士「うおぉぉ……何も折らないでもいいのによぉぉ……」
召喚士、ネメア「………」
ネメア「……お前が悪い」
召喚士「お前の方が悪い……」
ネメア「貴様……」
召喚士「お前が稽古なんて言うから!」
ネメア「ぐぬぬ……」
剣士「俺が未熟だからか?なぁ?」
ネメア「………」
召喚士「……そうだ。もっと精進していればこんな事にはならなかったのだ!」
剣士「……うぅ」
ネメア (召喚士め……思った以上に酷い奴だ……)
- 306 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 03:24:49 ID:v6VObUNM
ー
剣士「ぉぉぉ……」ションボリ……
盗賊「………」
ネメア「………」
召喚士「……悪かったよ。次の人がいる場所でさ買おうって……な?」
剣士「俺……そんな金ねえよ……」
召喚士「買ってやるから……」
剣士「………」
召喚士「………」
剣士「切っ先両刃の剣で最新式ナイトメアモデル009『リザルチメントスパーダ (償いの剣) 』がいい」
召喚士「リザ……なんて?」
剣士「切っ先両刃
召喚士「最初から言わなくていいから……そのリザ何とかっていくら位なんだ?」
剣士「ナイトメアモデルにしては安い方だぜ!なんとお値段金貨100枚!凄えリーズナブルだろ!」
召喚士「………」
- 307 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 03:46:06 ID:v6VObUNM
剣士「どうしたい?」
召喚士「あのさ……それ普通に家が買えるよね?」
剣士「買えるな。下手したら村も買えるぜ!」
召喚士「そんなお金ある訳無いだろ……」
剣士「ぇぇぇえッ!買ってくんねえのかよ!」
召喚士「買えるか!」
剣士「ぉぉぉ……」ションボリ……
召喚士「………」
ネメア「買ってやればよかろうに」
召喚士「……わかってないなお前」
ネメア「何がだ?」
召喚士「例の賞金稼ぎで何人吹っ飛ばせばいいと思ってんだよ……」
ネメア「さあ知らぬ」
- 308 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 03:58:05 ID:v6VObUNM
召喚士「ざっと五万人だぞ?」
ネメア「……嘘だな?」
召喚士「本当だよ……」
ネメア「………」
召喚士「それをこいつは欲しいって言ってるんだよ……」
ネメア「馬鹿か貴様はッ!」
剣士「買ってくれるって言ったからよ……」
ネメア「物には限度があるだろうがッ!」
剣士「………」
召喚士「それと剣士……そのリザ何とかってその辺に売ってる物なの?」
剣士「いや、世界に一本だけだから流石にねえだろ」
召喚士「………」
- 309 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 07:59:27 ID:v6VObUNM
ー
喚起士「召喚士さん……」
召喚士「はい?」
喚起士「ちょっと……ペースが遅いので野宿になってしまいそうですが……」
召喚士「そうですか……」
喚起士「すいません……」
召喚士「喚起士さんのせいじゃ無いですよ!………」
剣士「………」ションボリ……
姫宮「あっち向いてホイッ!」
盗賊「………」ギュルッ!
姫宮「早く動かしすぎて気持ち悪いよ……」
喚起士「……と、取り合えず野宿に良さそうな場所を探しましょう」
召喚士「了解しました!」
- 310 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 09:00:37 ID:v6VObUNM
ーー
召喚士「真ん丸お月さん綺麗だなぁ……」
ネメア「………」
召喚士「ねぇネメア」
ネメア「……なんだ?」
召喚士「剣士の剣……何とかしないとね……」
ネメア「そうだな……」
召喚士「………」
ネメア「………」
召喚士「後さ……あのお姫様の谷の国って……そんなに酷い事になってるのかな」
ネメア「……わからんが女王が捕虜にされ……自身の国から逃げ出しているんだ。それなりに酷い状況なのだろう」
召喚士「………」
ネメア「あのお嬢の説明では詳しくわからんが……たった二人で国を乗っとるなど出来はしまい」
召喚士「………」
- 311 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 10:04:37 ID:v6VObUNM
ー
喚起士「清暗に輝く望月は……現世も常世も……照らし微笑むのか……」
ジノ「なにそれ?」
喚起士「東方に伝わる詩ですね」
ジノ「へぇ……喚起士、仇見付かって良かったね」
喚起士「まだ確かじゃありませんが……」
ジノ「それとさ……兄ちゃんやパイア達も付いて来てくれて良かったね」
喚起士「……はい」
ジノ「召喚兄さんに会うまで喚起士いつもひとりだったから心配してたんだよ?」
喚起士「………」
ジノ「いつか心が折れちゃうんじゃないかって。でも……もう大丈夫かな?」
喚起士「ジノ……心配して貰ってありがとうございます……」
ジノ「いいよいいよ!……あたしと喚起士の仲じゃん!」
喚起士「………」
- 312 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 11:03:21 ID:v6VObUNM
ー
剣士「今日は無理だな……」シャリシャリ……
盗賊「………」
剣士「人の事情なんだから勝手にやらせろってーの!」シャリシャリ……
盗賊「………」
剣士「おし!こんなもんか!」
盗賊「………」?
剣士「木の剣だけど……ねえよりましだろ。……よっ!」
ブオンッ!
剣士「中々だ!………はぁ」
盗賊「……なに?」
剣士「いやぁよ、まさか折れちゃうとは思わなくてな。なんか……召喚士に弱いままなら剣を置けって言われたみたいで……やだなぁてな」
盗賊「………」
剣士「……頑張らないかんよなぁ」
盗賊「………」
- 313 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 12:28:25 ID:v6VObUNM
ーー
姫宮「おはよう……何してるの?」
盗賊「………」カキカキ
姫宮「へぇ、上手だねぇ……なら私も!」
喚起士「おはようございます……?」
盗賊、姫宮「………」カキカキ
喚起士「ふふ……私もお仲間に入れさせてください」
召喚士「ぶぁぁ……おはようござます……?」
盗賊、姫宮、喚起士「………」カキカキ
召喚士 (朝から……何か微笑ましいな……)
盗賊「………」カキカキ
召喚士「パイアは本当絵が上手いな」
盗賊「………」ふふん
- 314 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 12:36:27 ID:v6VObUNM
召喚士「ほう……」
姫宮「あんまり見ないで!」
召喚士「お姫様も上手だよ」
姫宮「………うう」
喚起士「………」チラチラ……
召喚士「………」
喚起士「……どうでしょう?」
召喚士「これは……?」
喚起士「これがネメア」
ネメア (グガァ……ウサギではないか……)
喚起士「これがジノ……」
ジノ (ウサギじゃ無いよ!ウサギじゃ無いよ!)
喚起士「そしてこれが……召喚士さんです……」
召喚士 (全部ウサギじゃないですか……)
- 315 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/23(月) 13:51:30 ID:v6VObUNM
喚起士「で……パイア様とあの方です」
召喚士、姫宮、ネメア、ジノ「………」
喚起士「……あまり上手くはありませんが」
召喚士「そそそんな事ありませんよ!……なあ!」
姫宮「う、うん……」
喚起士「本当ですか?嬉しい……」
召喚士「……ははは」
喚起士「ふふふ……」
ネメア「………」
喚起士「私、朝食の作りますね!うふふ!うふふ!」
召喚士「………」
ネメア「あれはハッキリ言ってやれば良かったのではないのか……」
召喚士「言わない優しさもあるんだよ……」
- 316 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/24(火) 08:28:47 ID:gXesiVus
ー
召喚士「ぜぇ……ぜぇ……ちょっと休みませんか……」
剣士「だらしねえな……こんな坂道余裕だろ……」
喚起士「……大丈夫ですか?」
召喚士「だ、大丈夫です!」
喚起士「召喚士さんでは無くて……」
召喚士「をえ?」
姫宮「はぁはぁ……」
喚起士「……休みましょう」
姫宮「私の……っはぁ事は気に……」
剣士「休んどけって」
姫宮「………」
剣士「子供が大人に気を使う事なんてねえからな」
姫宮「……うん」
- 317 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/24(火) 08:39:06 ID:gXesiVus
ー
姫宮「………」
喚起士「はい、お水です」
姫宮「ありがとう……」
喚起士「……気になさっているんですか?」
姫宮「………」
喚起士「大丈夫ですよ。……私達は気にしていませんから」
姫宮「ごめんね……お願いした私がこんなんで……」
喚起士「………」
剣士「おーいっ!盗賊よぉッ!」
召喚士「……静かにしろ!」
剣士「あいつまたどっか行っちまいやかったんだよ……」
召喚士「またか……」
- 318 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/24(火) 11:52:27 ID:gXesiVus
ー
召喚士「俺行かなくて良かったのかな?」
ネメア「仕方無いだろ。お嬢を一人に出来ないからな」
姫宮「………」
召喚士「パイアどこ行ったのか……」
ガサガサッ……
召喚士「のぉぁぁあ!?」
盗賊「………」
召喚士「……ビックリさせるな!ってお前またフラフラとどこ行ってたんだよ……」
盗賊「………」カチャ
召喚士「なんだそれ?」
盗賊「……剣士に」
召喚士「………」
盗賊「………」グゥゥゥゥウッ!
- 319 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/24(火) 12:00:54 ID:gXesiVus
召喚士「………」
盗賊「……ネメア兄」
ネメア「なんだ?」
盗賊「魔力頂戴……」
ネメア「やれる訳無いだろ……」
盗賊「………」
召喚士 (こ、これはあれかッ!喚起士さんを冥府魔道へ誘ったあのッ!)
盗賊「………」ジー
召喚士「………」ゴクリッ
盗賊「………」
召喚士 (ききき緊急事態だからな……仕方無い……仕方無い事だッ!)
ネメア「……?」
召喚士 (人生初キースーが人間じゃ無いのは不本意だがッ!……うん……カモンパイアッ!)
盗賊「………」
- 320 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/24(火) 13:50:13 ID:gXesiVus
召喚士 (んうー………)
盗賊「………」クルッ
姫宮「……な、なに?」
盗賊「……ん」
姫宮「んんんーーッ!」
召喚士 (ん……??)
姫宮「んんんッ!んー!」ジタバタッ!
盗賊「……ちゅっ…」ガバッ
姫宮「んん……ぁふ……」くた……
召喚士 (まだかパイアッ!早く来ないと目を開けられないじゃないか!)
姫宮 (あぁぁ……こ、こんなのって……)
召喚士 (パイア?……)チラッ
盗賊「……ふぁ……ぐちゅ……」
- 321 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/24(火) 13:58:15 ID:gXesiVus
召喚士「………」
姫宮「……あぁっ……うぁ……」ブルブル
召喚士「約束が違うじゃないか……」
姫宮 (も、もう駄目……何か来ちゃ……)
盗賊「……ぷはっ」
姫宮「………」へた……
盗賊「……ごちそうさま」
姫宮「………」
召喚士「………」
盗賊「………」
召喚士「パイア……空気読めよ……」
盗賊「………」
- 322 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/24(火) 14:53:09 ID:gXesiVus
ー
剣士「おめえはフラフラとどっか行くんじゃねえよッ!」
盗賊「………」カチャ
剣士「んあ?なんだそりゃ?」
盗賊「……剣士に」
剣士「おう?……ブレード?」
盗賊「………」
剣士「ん……刀ってやつか……」
召喚士「刀って?」
剣士「あぁ東の方の武器でよ、ここいらの武器と作り方と研ぎ方が違う物って話だな」
召喚士「へぇ……」
盗賊「………」
剣士「……お前これどうしたんだ?」
- 323 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/24(火) 16:11:35 ID:gXesiVus
盗賊「………」クイッ
召喚士、剣士「………」
盗賊「………」クイッ
召喚士「あのさ……人差し指曲げてるけど……」
剣士「……盗ってきたのか?」
盗賊「………」コクッ
剣士「バカ野郎ッ!直ぐに返してきやがれッ!」
盗賊「………」
剣士「人様の物をギってくるんじゃねえッ!」
盗賊「………」
剣士「……ほれ返しに行ってこい」
盗賊「………」コク……
剣士「………」
- 324 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/25(水) 01:06:47 ID:CwOQr.4c
ー
剣士「バカ野郎が……」
ネメア「……あまり言ってやるな。お前の為にやったのだから」
剣士「だがよ……泥棒はマジいだろ」
ネメア「そうだが……それしかお前を助ける方法を知らなかったのかもしれん」
剣士「どういうこった?」
ネメア「……パイアは昔、女盗賊として生きていた時代があってな。冷血、残虐、無慈悲な女盗賊と言われていたんだ」
剣士「盗賊がか?……想像出来ねえな」
ネメア「……恐らくパイアと言う名を貰い受ける前の話しだと思うが詳しくは私も知らん」
剣士「………」
ネメア「助けたいと言う気持ちがあっても……やり方がわからない……」
- 325 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/25(水) 02:52:50 ID:CwOQr.4c
剣士「………」
ネメア「なら……自分の出来る事は何か?……物を盗り相手に与える事」
剣士「………」
ネメア「……今までパイアに関わってきた人間にも同じ事をしていたのかもしれんな」
剣士「……そうか」
ネメア「それを正すのはお前だ。……パイアを叱ってくれてありがとう」
剣士「礼なんてやめてくれ……」
ネメア「………」
剣士「………」
喚起士「……パイア様は見付かったで……姫宮さん!いかがなさいました!」
姫宮「………」ポケェ……
召喚士「………」
- 326 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/25(水) 03:03:33 ID:CwOQr.4c
喚起士「召喚士さん……これは……」
召喚士「……聞かない方がいいです」
喚起士「ですが……こんなに顔を赤らめて……」
召喚士「………」
喚起士「先程から焦点も合っていないですし……何か病気に!」
召喚士「違うと思いますよ……」
喚起士「何故そう言えるんですか!」
召喚士「……パイアに魔力をあげたんですよ」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「そ、そうだったんですか……そう……」
召喚士、ジノ「………」
- 327 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/25(水) 07:59:37 ID:CwOQr.4c
ー
ザザザザッ
……「不覚……なんと言う不覚!」
……「己の得物を盗まれるなど……ぐぐう……」
……「……しかも盗人を追い掛けた挙げ句……見失うとは」
……「………」
……「どうしたものか……」
……「おおおぉぉぉ……」
……「……いた。あの人影間違いないッ!」
ザザザザッ!
- 328 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/25(水) 15:51:39 ID:CwOQr.4c
ー
盗賊「………」トボトボ……
……「待たれいッ!」
盗賊「………」?
……「……そのまま振り向く事無く……手に持っている物を地面に置け」
盗賊「………」カチャンッ!
……「静かに置かんか!……ぐぬ」
盗賊「………」
……「まだ子供ではないか……子供がこのような事をするとは……」
盗賊「………」
……「恐らく……頭となる人間に言われたのだな……」
盗賊「………」
……「脅され……罵られ……恐怖でこの子供を支配し……なんと……」
盗賊「………」
- 329 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/25(水) 23:45:41 ID:CwOQr.4c
……「断じて許せんッ!」
盗賊「………」
……「お子よ……お前の主の元へ案内せい」
盗賊「………」
……「某が成敗致すッ!」
盗賊「………」
たたたッ
……「………」
- 331 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 08:16:03 ID:cRhA68HI
ー
盗賊「………」
剣士「返してきたか?」
盗賊「………」コク……
剣士「そっか……もうすんなよ?」
盗賊「………」
剣士「怒ってねえよ。安心しろ」
盗賊「………」コクッ
喚起士「そろそろ行きませんと……また野宿しなければいけなくなりますので」
召喚士「……はい」
姫宮「………」
ジノ「お姫様?」
姫宮「な、なに?」
ジノ「……大丈夫?」
姫宮「大丈夫!大丈夫!」
- 332 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 08:22:32 ID:cRhA68HI
盗賊「………」
姫宮「あの……えっと……」
盗賊「……なに?」
姫宮「ううん何でも無いよ!ごめんね!」
盗賊「………」?
喚起士「………」
召喚士、ジノ「………」
剣士「盗賊よ、あの刀の持ち主ってどんな奴だった?」
盗賊「……そこにいる」
剣士「あ?……誰もいねえぞ?」
盗賊「………」??
剣士「まあいいや。行くか」
盗賊「………」コクッ
- 333 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 11:07:01 ID:cRhA68HI
ー
喚起士、盗賊、姫宮「………」
剣士「……二人邪魔くせえんだけど。もっと盗賊と離れて歩けねえのか?」
喚起士「貴方の方こそ……パイア様と離れて歩かれたらいかがですか?」
姫宮「そうそう!」
剣士「そんな事言ってもよ……なあ盗賊」
盗賊「………」
召喚士「………」
ネメア「なにやら……由々しき事態か?」
召喚士「そうかもね……」
ネメア「ふむ……」
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