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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その28
- 317 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/04/27(水) 18:27:09.16 ID:d/iJFa8Fo
…
戦士「だっりゃああぁぁ!!」
ザシュウウゥゥ
ヘルハウンド「ガルウゥ!!」
男隊員「後ろだっ!」
盗賊「ちっ!」
ガイイィィン
戦士「……っ」
ズバッ!!…ドシャアアァァ
戦士「大丈夫か?」
盗賊「……あ、ああ。すまない」
戦士「気にすんな。炎の盾のお陰でこっちは無傷。便利なもんだぜ」
男隊員「ここでの盾役は戦士が一番機能しそうだな。ヒャハハ!」
戦士「ここで……ってのは余計だ」
隊長「よーし、雑魚は振り切った。つーか一掃したな」
- 318 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:28:00.70 ID:d/iJFa8Fo
女隊員「思ったよりも楽勝だったッスね」
隊長「そりゃお前らが強くなった証拠だ」
女隊員「そ、そうッスか!? いやぁ〜うへへへっ」
ズドンッ
隊長「危ねーなぁ!! 武器を置いて話せ!!」
戦士「つーか、そんな得物だったっけか……?」
盗賊「……いや、違う。絶対に」
隊長「さて本題だ。今から3チームに分かれて撹乱作業に入る」
格闘家「はい」
隊長「撹乱と言っても、交戦する必要はないし、無理に敵を混乱させる必要もない」
男隊員「えーと、分かりやすく言ってくれ」
隊長「分かりやすいだろうが。めんどくさい奴だな」
男隊員「……アンタに言われたくねぇ」
隊長「俺の目的は眷属を倒す事じゃない。他チームの道を切り拓く事だ」
男隊員「んだよ、最初からそう言ってくれよ」
- 319 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:28:42.23 ID:d/iJFa8Fo
…
隊長「さて、チームだが……」
戦士「俺と盗賊がペアか」
隊長「いんや、力量を見てシャッフルする」
女隊員「!?」
隊長「まず、格闘家と盗賊。お前らがペアだ」
格闘家「……はい」
盗賊「……分かった」
隊長「んで、女隊員と戦士」
女隊員「了解ッス!」
戦士「……あいよ」
隊長「んで、俺とてめぇだ」
男隊員「俺だけヤローかよ……」
隊長「さっきからごちゃごちゃうるせぇな。なんならソロでいくか?」
男隊員「……お供します!」
- 320 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:29:17.08 ID:d/iJFa8Fo
隊長「まず、格闘家と盗賊は、足の速さを生かして東へ抜けてくれ」
盗賊「……東」
隊長「途中、南西砦を経由して情報交換と休憩を取るといい」
格闘家「了解です」
隊長「おまえらの足なら振り切れる。それに、毒にも耐性あるだろ?」
盗賊「……まぁ、ある程度なら」
隊長「危険を察知したらバラけても構わん。とにかく南西砦まで退避してくれ」
盗賊「……ああ」
隊長「んで、次は女隊員と戦士」
戦士「おう」
隊長「お前らは火山のふもと沿いに南西砦へ向かえ」
女隊員「はいッス」
隊長「足はないが攻撃力、防御力はズバ抜けてる。雑魚は蹴散らして真っ直ぐ進め」
戦士「おうっ! 分かりやすくていいぜ!」
女隊員「やってやるッスよ!」
- 321 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:29:52.30 ID:d/iJFa8Fo
隊長「但しだ、眷属との交戦は絶対にやめろよ?」
戦士「分かってるよ」
隊長「本当だな?」
戦士「……ああ」
隊長「ならいい。南西砦到着後はタローマティが出るまで周囲を撹乱!」
女隊員「了解ッス!!」
隊長「……よし、それじゃ行ってくれ。健闘を祈る!」
盗賊「……また……後でな」
戦士「ああ。絶対だぞ?」
格闘家「それでは、行ってきます!」
ザザッ…タタタタタッ
女隊員「こっちも行くッスよ!」
戦士「おうっ! そんじゃ……行ってくる!」
ザッ…タッタッタッタッタ
隊長「……」
- 322 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:30:41.86 ID:d/iJFa8Fo
男隊員「んで、俺らは?」
隊長「入山する」
男隊員「やっぱそうだよなぁ」
隊長「下手すりゃ命を落としかねん任務だ」
男隊員「ですよねぇ」
隊長「しかも……」
グイッ…ビリッ
隊長「怪我しやがって。下手を打つなとあれ程……」
男隊員「ちょっと魔が差したんだよ……っ」
隊長「……?」
男隊員「それはもういいって。んで、火山はどのルートから入ります?」
隊長「ちゃんと調査したんだろうな?」
男隊員「何日滞在してると思ってんですか」
隊長「前に封印で使ったルートは?」
男隊員「分かりやすいけど、ありゃ東側だしなぁ」
- 323 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:31:15.66 ID:d/iJFa8Fo
隊長「こっちのルートは?」
男隊員「断崖絶壁の灼熱地獄ってな感じのなら」
隊長「……それしかねーのか?」
男隊員「……それしかねーっす」
隊長「はぁー。仕方ない……それで行こう」
男隊員「火山にゃ通風孔みてぇのが幾つも空いてて、中に入れます」
隊長「んで、魔王様のお住まいってか?」
男隊員「多分。途中までしか潜ってないけど中はどこも繋がってるみてぇだ」
隊長「ふぅん。んで、眷属はそっから出るのか?」
男隊員「いや、そんなバカでかい穴は見てないな。おそらくは……」
チラッ
隊長「火口か……」
男隊員「でしょうねぇ。全く、嫌になるぜ……ヒャハハ」
隊長「よぉし、とりあえず登って、火口付近まで接近すんぞ!」
男隊員「へいへい。お供致しますよっ!」
- 324 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:31:50.28 ID:d/iJFa8Fo
〜鉱山の村〜
タッタッタ…ザザッ
召喚士「着いたっ!」
神官「ここが、鉱山の村」
テクテクテク
召喚士「あぁっ!!」
青年兵「――っ!!」
ザッザッザ
マーマン「よっ、遅かったな」
ハヌマーン「待ちわびたぞ」
召喚士「マーマンさん、ハヌマーンさん!」
玄武娘「ひえぇっ、魔物ですの……っ!」
朱雀嬢「あれ、でもあのお猿の方……見覚えが……」
名代「あ、あの……こちらは?」
召喚士「味方です。スグリーヴァ様の……」
- 325 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:32:52.75 ID:d/iJFa8Fo
神官「おぉ、噂の……」
マーマン「噂になっちゃってるのか? いやぁ光栄だなぁ」
ハヌマーン「盟約通り、助太刀に参った。それでどうすれば良い?」
召喚士「まずは村のみんなを避難……」
マーマン「それなら既に終わってるぜ」
ハヌマーン「ああ、村民は南西砦へ退避させた」
青年兵「それは助かります」
神官「しかし、村の者がよく驚きませんでしたね……」
マーマン「あー。ここの村とはちょいと縁があってな。なっ!」
召喚士「はいっ」
ハヌマーン「今のところ、奴らに動きはない。不気味なくらい静かだ」
マーマン「余裕かましてんだよ。この辺の村が健在なのがいい証拠さ」
名代「近づかぬ限り、危害は与えぬ……か」
マーマン「そんな優しい心は持ち合わせてねぇさ。気にも留めてねぇだけだよ」
召喚士「……」
- 326 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:33:35.72 ID:d/iJFa8Fo
…
青年兵「では、ここから入山すれば、奴らの寝床へ?」
召喚士「うん、。以前は鉱夫の使っていた道から鉱山へ入って、そこから……」
マーマン「そうそう。んで、タルウィがいやがったわけだ」
名代「……どう致します?」
青年兵「……」
召喚士「……」
青年兵「待ちましょう。他の動きを見て、突入します」
神官「良い判断だと思います」
召喚士「うん」
青年兵「今、攻めるのは勇敢とは言えませんからね。ただの無謀です」
ハヌマーン「勝機を見て攻める事こそ、戦の上手と言うものよ」
ザッザッザ
召喚士「どちらへ……?」
ハヌマーン「そういう事なら、先駆けての偵察は我らに任せてくれ」
- 327 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:34:25.34 ID:d/iJFa8Fo
マーマン「我ら……? あの、俺も……?」
ハヌマーン「他に誰がいる」
マーマン「……」
ハヌマーン「お主の水は大いに役立つ。某の風とで防御は為せる」
マーマン「へいへい。行きますよ、行きゃいいんでしょ」
青年兵「すみません……」
マーマン「いいっていいいて。アンタらだけの為の戦いじゃねーんだ」
ハヌマーン「そういう事だ。では、行って参る!」
シュバッ…ヒュンッ
玄武娘「……ほえぇ」
朱雀嬢「かっこいいですわね……」
青年兵「では、こちらも少し偵察を出すとしましょうか」
召喚士「うん」
青年兵「出でよ!ワイバーン!!」
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
- 328 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:35:10.81 ID:d/iJFa8Fo
シュイイィィン
朱雀嬢「わたくしも……」
召喚士「いえっ、朱雀嬢さんは魔力を溜めておいて下さい」
朱雀嬢「……?」
召喚士「今このメンバーで、代わりがきくのは朱雀だけです」
青年兵「……」
召喚士「緊急時、真っ先に盾になる役目は俺です。その時の代わりを」
朱雀嬢「朱雀先生……っ」
神官「それは、確かなのだが……」
名代「あってはならぬ事です」
召喚士「はい。でも、万が一には備えなくてはいけません」
朱雀嬢「……分かりましたわ。朱雀先生」
召喚士「それでいいんです。さぁ……青年兵くん、行こう!」
青年兵「はいっ!」
バシュッ!!…ドシュウウゥゥ…
- 329 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:35:39.51 ID:d/iJFa8Fo
〜南西砦〜
天才「森を抜けるぞ! 一応、警戒しとけっ!」
魔道士「はいっ!」
タッタッタッタ…ザザッ
ジュニア「あれが……南西砦か?」
天才「ああ。しっかしまた、随分とボロっちくなったもんだわなぁ」
賢者「……壊れそうだね……ふぅ」
天才「見た目とは裏腹、ここだきゃ特別だかんな」
大軍師「ええ。防壁はほぼ全てと言って良い程、結界石で固めておりますからね」
魔道士「凄い……っ」
天才「中に入っちまえば、眷属様だろうが魔王様だろうが、手は出せないって事よ」
ジュニア「なるほどな」
魔道士「……っ」
天才「ほれ、早く入るぞ」
魔道士「は、はいっ」
- 330 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:36:34.90 ID:d/iJFa8Fo
〜南西砦、内部〜
カツカツカツカツ
大軍師「南西砦長様は?」
守兵「はっ! 中央の部屋にいらっしゃいます!」
カツカツカツカツ…バンッ
天才「ご苦労」
南西砦長「おぉ、お待ちしてましたぞ」
天才「動きはないみてーだな」
南西砦長「何度か斥候も出してますが、異変はないですね」
天才「他の魔王の動きは?」
大軍師「……伝令が昨日ものなので現状は不明です」
カサッ
大軍師「しかし、今のところ魔王軍に大きな動きは見られておらぬようですね」
天才「よーし、ここまでは順調だ」
賢者「……ふぅ」
- 331 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:37:13.25 ID:d/iJFa8Fo
天才「さて、砦の位置は覚えたな?」
ジュニア「あ、あぁ」
天才「そんじゃ、これからピクニックだ」
魔道士「……?」
天才「ここから南に見えますお山は、火山でございます」
魔道士「め、目の前なんですね……っ」
天才「さぁ、楽しい楽しい登山の始まり〜。おっしゃ、行くぞ!!」
ジュニア「いきなりかよ……ハッハ、やんなっちゃうねぇ」
賢者「……全くさ……ふぅ」
天才「ゴチャゴチャ言ってんじゃねぇ! 最低限の荷物だけ持って、5分後に出るぞ!」
ジュニア「りょーかい」
大軍師「もうしばらくすれば、他のチームの連中も顔を出すでしょう」
南西砦長「承知した。連携を取って、うまく奴らを引き離すとしよう」
天才「頼むぞ! おっしゃー気合い入れていくぞーっ!」
魔道士「お、おーっ!」
- 332 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:38:27.57 ID:d/iJFa8Fo
ではキリよくここまでにて!ご支援ありがとでした!
それでは失礼致しますー!ノシ
- 333 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/27(水) 18:46:17.67 ID:Yc5d0qXDO
乙
ここまで精鋭達が揃っているのに全く安心出来ないのはなぜだ…ww
- 336 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/27(水) 19:18:51.68 ID:GI37oo3DO
>>1乙!
全員無事に終わって欲しいがみんな死亡フラグたってる気がしてならない
- 345 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 23:30:41.07 ID:ruNYDfmIo
ザザッ…タッタッタ
天才「ん……?」
青年「大丈夫だ、案ずる事はないさ」
少女「……っ」
村長「彼らを信じよう。村も皆も、大丈夫じゃよ」
天才「ありゃあ……」
大軍師「鉱山の村民のようですね」
天才「青年兵にしちゃ早すぎる。……つー事は」
大軍師「我らとは別の動き。おそらくはスグリーヴァ様の……」
天才「ナイスだ」
大軍師「おや、それにあれは……」
天才「……?」
ドドッドドッドドッ
海兵「ここが南西砦で間違いなさそうだな!」
天才「1番艦か……。上々の出来じゃねぇか!」
- 346 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 23:31:08.82 ID:ruNYDfmIo
大軍師「いい動きです。全て歯車は噛みあっていますよ」
天才「こっちがずっこけちゃあ、とんだ恥さらしだ。行くぜっ!」
ジュニア「おう!」
タッタッタッタッタ
天才「いいかっ、雑魚は相手にする必要ねぇ! 俺様に任せておけ」
ジュニア「ハナっからそのつもりさ」
賢者「……そうだね……ふぅ」
天才「ちょっとくらいは感謝ってモンがねーのか!」
魔道士「あ、ありがとうございますっ!」
天才「……どーいたしまして」
タッタッタッタッタ
天才「さーて、入山……と同時にかよっ」
ヘルハウンド「グガアアァァ!!」
天才「こちとらフルパワー解禁なんだ! 手加減は……出来ねぇぞおおぉぉ!」
ドッグオオォォォォンッ!!
- 347 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 23:31:52.20 ID:ruNYDfmIo
魔道士「――っ!!」
ジュニア「地面ごと……魔物を消し飛ばしやがった……っ」
大軍師「一撃とは……恐ろしいですね」
ジャキッ
天才「おらおらおらおらおらああぁぁ!!」
ドズウウゥゥンッ!!…ゴガアアァァッ!!
ヘルハウンド「ギャウゥンッ!!」
ジュニア「おいおいっ、圧倒的じゃあないか……っ」
賢者「魔物が手出し……出来てないね……ふぅ」
天才「よーし、あの穴から潜入ーっ!」
ザザッ…タッタッタッタッタ
ジュニア「あいつ一人で十分なんじゃないのか?」
大軍師「かも……しれませんね」
賢者「……おや、あれは?」
魔道士「あっ!!」
- 348 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 23:33:01.45 ID:ruNYDfmIo
バシュウウゥゥ
天才「コカトリスにワイバーン! 2番艦も無事みてぇだな」
ジュニア「まさか、もう攻撃に入ったのか!?」
天才「いや、ありゃただの偵察だろ」
大軍師「そのようですね」
天才「つー事は、魔王軍もまだ動いちゃいないって事か」
賢者「……」
天才「予想通り、袋の鼠を炙り出さにゃあならんらしいな」
魔道士「ど、どうするんです……?」
天才「穴に入って、直接叩き起こす!」
魔道士「っ!!」
天才「全員、詠唱準備しとけよっ!」
大軍師「いつでも」
ジュニア「おう!」
魔道士「は、はいっ!」
- 349 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 23:34:45.31 ID:ruNYDfmIo
〜火山、西側〜
タッタッタッタッタ
男隊員「隊長! 空っ!!」
隊長「……あれはコカトリスに……ワイバーン」
男隊員「東側も無事、動いてるみたいっすね」
隊長「おっ、あっちのワイバーンは俺らと一緒に来た青龍兵のか」
男隊員「合流するみたいだな」
隊長「ん……っ!?」
男隊員「お、おいっ!!」
ドジュウウゥゥ…ボオオォォ
男隊員「発火して落ちたぞっ!!」
隊長「……っ」
男隊員「い、一体何が……っ」
隊長「とうとうおでましって事だ」
男隊員「……っ!!」
- 350 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 23:40:52.15 ID:ruNYDfmIo
〜火山東側〜
青年兵「な……っ!?」
召喚士「くそぉ!!」
ギュインッ…ドシュウウゥゥ!!
召喚士「間に合ええぇぇーっ!!」
突如、空中で発火し、その姿を消失させたワイバーン。
その上に身を預けていた青龍兵は黒煙の中、地面へと落下していく。
召喚士「……っ!!」
それを懸命に追うコカトリス。その背中で、召喚士は必死に手を伸ばす。
ガシッ
召喚士「青年兵くんっ!!」
青年兵「はいっ!! 離脱しましょう!!」
バシュウウゥゥ
召喚士「……」
傷ついた青龍兵を救出した召喚士h、振り向きざまに見覚えのある魔物を目で捉えていた。
- 351 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 23:56:15.21 ID:ruNYDfmIo
ゴゴゴゴゴゴ…
ジュニア「な、何だ……っ!?」
大軍師「大地が揺れて……っ」
ゴゴゴゴゴゴ…
男隊員「お、おいおい……っ!!」
隊長「……っ」
ゴゴゴゴゴゴ
青年兵「召喚士さんっ! あ、あれは……っ!!」
召喚士「……うん」
火山の火口より1本の火柱が天高く伸びる。
それは噴火のように空中でマグマが弾け、召喚士が先程目にした姿、
即ち――炎の化物であるタルウィが姿を現した。
ゴゴゴゴゴゴ
タルウィ「……性懲りもなく、我が主に害を為す気か……人間っ!」
召喚士「……タルウィ!」
- 352 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/28(木) 00:02:38.36 ID:UUfgLTANo
本日ここまでにて!多数のご支援感謝です!
なんだか自分の考えたキャラを好きになって貰えるって凄く嬉しいですね!
ありがとうございます!それでは、おやすみなさい!ノシ
〜オマケ〜
帝「ち、ちなみに……南東国のお菓子は何なのじゃ?」
三男「お菓子……ですか?」
帝「い、いやっ! 交易の一種としての興味であってな」
名代「上様……必死ですね……」
三男「あ、ちょうどこのようなものが」
帝「!?」
モゾモゾッ
帝「ふおぉ!? こ、これはまるで桃のような……っ」
三男「壽桃、と申します。桃を模ったお饅頭です」
帝「お、おぉ……何と可愛らしい事か!」
三男「食べてみますか?」
帝「よ、良いのかっ!?」
三男「ええ、時間が経ってしまったので、味が落ちているかもしれませんが」
帝「し、しかし……この姿、食べるには口惜しい……くうぅっ!」
- 356 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/04/28(木) 08:27:33.08 ID:z8M+cqIAO
開 戦
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