■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
- 504 :VIPがお送りします []
:2009/11/02(月) 19:42:43.42 ID:CKfHQtIvO
〜地下四階〜
戦士「しかしお宝の一つでもあれば…」
盗賊「宝!?」
戦士「あれば、の話だよ」
魔導士「お金持ちになれたかもしれませんねー」
弓使い「そうね。宝石がたーくさんとか!」
魔導士「わぁ!憧れますねー!」
盗賊「…ホウセキタクサン」
剣士「でも遺跡調査は発掘と違うからね」
召喚士「そうですよね。確かに」
剣士「場合によっては罪に問われる可能性だって…」
盗賊「…困る」
- 505 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 19:48:49.96 ID:CKfHQtIvO
剣士「でもその分、ワークショップの功績はかなりのものだよ」
魔導士「へー!」
召喚士「ちなみにこの遺跡調査はどのくらい何ですか?」
弓使い「調査自体は大した事ないかな…」
剣士「ただ遺跡内部の構造に…密教らしき建造物。さらにその下の怪しげな部屋」
盗賊「…」
剣士「これらの調査を纏めればそこそこ良い功績が貰えるんじゃないかな」
戦士「頑張った甲斐ありましたね!」
盗賊「…アリマシタネ」
弓使い「ええ…彼も喜んでくれると思うわ」
- 506 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 19:52:12.96 ID:B9vs5mlGO
俺の嫁テスト
http://imepita.jp/20091102/714380
http://imepita.jp/20091102/712810
- 507 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 19:56:35.20 ID:CKfHQtIvO
〜地下三階〜
魔導士「行きは下りで楽でしたけど…」
弓使い「帰りは大変…ね」
しかしここで予想だにしなかった出来事が起きた…。
先頭を歩く剣士が、その姿にいち早く気づく。
剣士「…馬鹿な!…いなかったはずだ!」
剣士は彼の姿を知っていた…。
だからこそ…いち早く気付けたのかもしれない。
剣士「来るな!!」
魔導士「へ?」
盗賊「…?」
戦士「来るなと言われて…待てるかよ!」
召喚士と戦士が声に反応し剣士に駆け寄る。
そこには麻で出来たローブに身を包む、一人の男が立っていた。
- 508 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 19:57:15.11 ID:pb5x16whO
なんとなく魔方陣ぐるぐる的な絵で再生されてる私怨
- 511 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:01:10.83 ID:5XCTJIlmO
昨日FFTやってたのでそのイメージで脳内再生される
- 512 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:02:56.55 ID:eUUWoAR+0
とりあえず自分の脳内イメージ書き込まないでくれ
俺のイメージがグチャグチャになる
- 513 :>>506マッハで保存した [] :2009/11/02(月) 20:03:06.61 ID:CKfHQtIvO
召喚士「まさか…!?」
剣士「ああ。彼だ」
戦士「三人は来るな!そこで待ってくれ!」
男「…」
召喚士「…どう…しますか?」
剣士「…」
男「剣士…か」
剣士「!?」
戦士「剣士さん!こいつは…」
剣士「わ…分かっている…彼は…違う」
男「剣…士だろ?」
召喚士「(ゾンビなのか?操られている可能性は?)」
戦士「剣士さん!彼は確かに違うんだな!?」
剣士「思い出してくれ!僕らは彼の衣服を回収している!」
召喚士「!!そうだ!衣服を着ているのはおかしい!」
- 516 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:09:30.53 ID:CKfHQtIvO
男「ちっ…」
戦士「残念だったな!偽物!」
剣士「しかし彼の姿で弄んだ事は許さんぞ」
男「偽物?本物だよバーカ!」
召喚士「(憑依…いやこれは…幻覚!)」
男「おい馬鹿共。残留思念って知ってっか?」
剣士「…」
男「答えろよ。冷てぇなぁ!ヒャハハハ!」
戦士「胸クソ悪ぃヤローだ…」
- 517 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:14:44.89 ID:eUUWoAR+0
これは・・・中ボス戦・・・!!
- 518 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:15:15.82 ID:CKfHQtIvO
男「コイツが死ぬ時そのままココに思念が残った」
召喚士「それが…お前か」
男「そういう事!だから俺はコイツであって本物って事だ!」
戦士「ワケ分からねぇ事ゴチャゴチャと!」
剣士「お前は…何がしたいんだ?」
男「あ?なんか恨みでもあるから具現化されたんだろ?」
召喚士「恨み?」
男「ヒャハ!俺に聞くなって!コイツに聞けよ!」
戦士「偽物だってのは分かったんだ。やっちまっていいすね!」
- 519 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:20:50.59 ID:CKfHQtIvO
召喚士「ちっ!行けっコカトリス!!」
シュイィィン
コカトリスは黒く冷たい息を男に吹き付ける。
しかし彼の体をそのまま通り抜け、背後の壁が厚みを増した。
男「そんなモン効かないよ!ヒャハハハ!」
召喚士「(やはり…幻覚か!)」
弓使い「今の音!大丈夫!?」
剣士「おい!来るなっ!!」
魔導士「大丈夫ですか!?」
盗賊「…気配…なし」
- 521 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:31:38.36 ID:eUUWoAR+0
これは・・・中ボス戦・・・なのか!?
- 522 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:31:52.18 ID:B9vs5mlGO
霊体、精神体を倒すには、その媒体、依代を壊せばよい
それが限りなく不可能に近い場合、同波長の物を用いることで、霊体、精神体を破滅させることができる
って小学生の従兄が言ってた!
- 523 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:33:14.21 ID:kXrJJCYf0
霊体は50%で攻撃無効化とかあって大変だったなあ
- 524 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:34:08.83 ID:CKfHQtIvO
弓使い「!…嘘…なんで!?彼が…?」
音「おっアンタか!!」
戦士「逃がすかよっ!」
男の姿をした何かに、戦士は走り駆け寄る。
間髪入れずに斬りかかるが戦士の身体はすり抜ける。
戦士「こいつ!実体がねぇのか!?」
続いて盗賊が弓使い、魔導士の前に立ちはだかる。
そのまま真っ直ぐ敵を目掛けて走る。
だがやはり、いとも簡単にすり抜けるだけであった。
- 526 :寒くてボタン押すの手が痛い [] :2009/11/02(月) 20:43:02.65 ID:CKfHQtIvO
コカトリス「ふむ…シャドーだな」
召喚士「シャドー?」
コカトリス残留思念を媒介に人間を襲う魔物よ」
召喚士「媒介…すると本体が!?」
コカトリス「貴様…魔力を使い過ぎたな?」
召喚士「えっ?」
シュイィィン
召喚士「しまった!石化なんて連発したから…それより!」
弓使いが弓に矢をあてがうが魔導士が背後より叫ぶ。
魔導士「詠唱完了です!」
- 528 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/02(月) 20:47:41.65 ID:JUpJPc5TO
いいなぁこういうの、やっぱ主人公は最強になる可能性を秘めた特別な存在ってのが良いよな
召喚師と魔導師のフラグこいこい
- 529 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 20:54:28.33 ID:CKfHQtIvO
魔導士「えいっ!」ドンッ!ゴオォォォッ
魔導士の放った炎の塊は素通りし、広間の一角を焦がす。
だが横から一部始終を見ていた召喚士は、
その瞬間を見逃さなかった。
炎が燃え広がる際に幻覚が一瞬何かに躊躇したのを。
何より幻覚の影が広く伸びたのを…。
召喚士「(シャドー…!)剣士さん!影だ!!」
剣士「!?」
- 533 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 21:03:41.20 ID:CKfHQtIvO
剣士は一瞬戸惑いを見せたが横から走り込み、影に剣を突き刺す。
ザスッ!!
男「ぐがっ!」
影が大きく伸び、広がりをみせる。
戦士「なんだ!?こいつは…」
召喚士「その影が本体です!」
弓使い「影が…本体…?」
男「に…人間…てめえら低脳にしゃ…よくもまぁ…」
剣士「さぁ本体…その姿を見せろ!」
男「ヒャハ!見せろったってな、言ったろ?俺はコイツなんだよ」
シャドーと呼ばれる魔物が正体を表しても、
男の幻覚は消える事なく佇んでいる。
- 534 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 21:04:52.09 ID:RMY9eCb/O
コカトリスがかっこよすぎて濡れてきた
- 535 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 21:11:25.84 ID:CKfHQtIvO
男「まぁ…いっか。コイツの体…借りるかぁ〜」
シャドーは男の姿の中に入り込み、同化する。
盗賊「…気配!」
召喚士「何かある…気をつけて下さい!」
剣士「分かってる!」
男「さて…こっから本番だ!ヒャハハハ!」
弓使い「剣士!」
シャドーは地面を蹴ると、剣士目掛けて切り掛かる。
剣士も迎え撃ち、シャドーを捉える。
キイィン!
剣同士がぶつかり合い、二人は鍔ぜり合いの態勢となる。
- 536 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 21:16:17.85 ID:CKfHQtIvO
魔導士「幻覚が!?」
戦士「影が中に入り込んだら…実体化しやがった!」
召喚士「魔導士さん!詠唱を!」
剣士「待てっ!…ここ…は、俺に…」
弓使い「剣士っ!!」
剣士と男は互いに後ろへ飛び、距離を取る。
剣士「これは…俺の闘いなんだ」
召喚士「剣士さん…」
- 537 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 21:24:10.52 ID:g1PmXM9cO
今日はアホほど寒いな
- 551 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:17:24.66 ID:CKfHQtIvO
剣士「さぁ!来い!」
男「ヒャハッ!お前本気か?」
剣士「…」
男「そんなに死にてーなら手伝ってやるか!」
シャドーの突き伸ばす剣を紙一重でかわす剣士。
頬の切り傷から赤い雫が滴り落ちる。
盗賊「…」
召喚士「…」
それはあたかも涙のようにも見える…。
- 555 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:27:04.96 ID:CKfHQtIvO
剣士「…」
男「やるじゃねえか…」
剣士「…」
男「ヒャハ!そうカッカするなよ?」
剣士「…いいから来い」
男「ハッ!ムカつくヤローだ!!」
シャドーが再び斬り掛かるが、その剣が剣士の身体を触れる事はない。
戦士「完全に…見切ってるな」
魔導士「凄い…です」
男「ハァッ!…オラッ!」
ヒュンッヒュンッ!ヒュッ!
剣士「そんな…ヤワじゃなかったぞ!」
男「…あ?」
剣士「そんな腑抜けた剣じゃなかったんだぞ!」
剣士の一撃がシャドーの胸部を捉える。
横に薙ぎ斬り、ひるんだその隙にシャドーの胸を貫いた。
男「はっ…人…間の…分際で…!」
剣士は男の顔を見つめている。
- 557 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:28:51.26 ID:hcv+Cs6vO
魔導師は剣術も嗜むのか
- 558 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:32:44.76 ID:eUUWoAR+0
魔法剣士だったのか
- 559 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:33:57.50 ID:CKfHQtIvO
召喚士「剣士…さん」
戦士「…」
剣士「終わりだな…」
男「お前…ダチなんだろ…?よくも…」
戦士「ダチだからこそ…」
召喚士「楽にして…あげたんだ…」
男「お前ら人間の…ふざけた感情なんざ…」
ドサッ
シャドーのまわりから男の姿が消える。
そしてシャドーもまた無に帰った…。
- 561 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:42:01.48 ID:CKfHQtIvO
…
戦士「剣士さん…交代す」
剣士「あ…うん。いいよ、僕が見張ってよう」
戦士「え、いやいいすよ。代わります」
剣士「いいんだ…このままいさせてくれないか?」
戦士「…はい…それじゃ、お願いします」
〜遺跡入口〜
魔導士「結局…男さんのご遺体は…」
弓使い「…見付からなかったわね」
剣士「…」
召喚士「ここ…見晴らし、良いですよね…」
盗賊「…うむ」
戦士「来た時は…気付きもしなかったな」
魔導士「はい…」
剣士「…それじゃ、行こうか」
- 562 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:47:42.61 ID:CKfHQtIvO
召喚士「一応…封鎖しときますね」
弓使い「え?あ…そうね」
召喚士「戦士、頼む」
戦士「おう!こんぐらいのでいいか?」
弓使い「そんな草木どうするの…?」
戦士「よいしょお!よっし!いいぜ」
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
シュイィィン
コカトリス「…ふむ」
召喚士「この草木を…」
コカトリス「分かっておるわ」
召喚士「…」
ゴオォォォ!!
弓使い「凄い!一瞬で岩に…」
召喚士「これで大丈夫でしょう」
魔導士「入口がすっぽり隠れちゃいましたね!」
召喚士「さぁ、行きましょうか」
盗賊「…イキマショウ」
- 563 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:52:55.42 ID:eUUWoAR+0
コカトリスさん結構活躍してるな
- 564 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 22:57:50.52 ID:z5WH8QAg0
のちに六英雄とよばれるようになった・・・
- 565 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:01:00.90 ID:CKfHQtIvO
〜港の宿、夜〜
盗賊「…到着」
弓使い「みんな、お疲れ様!」
魔導士「無事帰って来れましたねー」
剣士「弓使い、彼の衣服は…」
弓使い「あ…はい…」
戦士「…」
剣士「…ありがとう」
召喚士「あれ?何か落ちましたよ」
戦士「ん?これか…ペンダントみたいだな」
剣士「彼の…だね」
魔導士「中に写真入ってるやつですね」
パカッ
そこには無邪気に笑う二人少年と一人の少女の写った写真がある。
そして小さく小さく折り畳んだ紙が一枚…。
魔導士「これって…」
戦士が小さな紙を剣士に手渡す。
- 566 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:12:15.47 ID:CKfHQtIvO
-----
親愛なる剣士へ
これを君が手にしている時はおそらく僕はいないだろう…。
つまり遺書って事かな。
君と弓使いと…そして僕は、小さい時からずっと一緒だった。
僕らはこどもの頃から、二人で剣士を目指したっけね。
僕もそれなりの腕だったけど、君はもっと強かった。
歳を重ねるにつれ君は凄腕の剣士に、
そして弓使いはとても綺麗な女性になっていった。
僕らは弓使いに…恋心を抱きながらも伝えられず、
二人で意地張ったりもしたっけな。
でも弓使いは…君に恋心を抱いている事に気付いてしまった。
そんな現実から逃げたくて…僕は魔導学校へ入り…魔導士になった。
そんな僕を君らは温かく迎えてくれた…。
こんな僕を…。
自分自身が恥ずかしかった…許せなかった。
- 568 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:20:55.82 ID:CKfHQtIvO
何故最初から君らの幸せを祈って…守ってやれなかったのかって。
でも今は違う。僕には君らを守る力がある。
僕にしか出来ない事…君や弓使いを守る為の魔法(ちから)。
僕は君らを守れたのかな?
もしそうなら褒めてくれ。
こんな意気地のない男だが…最後にやったぞ!…と。
そして…二人で幸せになって欲しい。
いつまでもずっと…。
願わくばこの弱虫を、大好きな…君らに…
大好きなあの生まれ故郷に埋めて欲しい…。
今まで迷惑ばかりかけて、最後までワガママですまんな。
邪魔者はこれで消えるとするよ。
いつまでも…幸せに…。
君の親愛なる友人より
-----
- 571 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:34:13.08 ID:eUUWoAR+0
この話所々でシリアスになる・・・しかも突然・・・(´;ω;`)
- 572 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:35:41.36 ID:CKfHQtIvO
弓使い「う…っく!」
剣士「…」
盗賊「…」
魔導士「ふぇっ…うぅっ…」
戦士「行こうぜ…」
召喚士「…ああ」
…
魔導士「う゛うっー…ひっく…」
盗賊「…ヨシヨシ」
戦士「…良いパーティーだな」
召喚士「そうだな…」
戦士「俺らも…頑張ろうな!」
召喚士「…あぁ!」
魔導士「はいぃ〜…がんばりまじょうー」
戦士「…」
盗賊「…ヨシヨシ」
- 573 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:43:21.82 ID:g1PmXM9cO
>>1とソードワールドやりたい
- 574 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:44:57.67 ID:CKfHQtIvO
〜夜中〜
召喚士「(この数日…色々あったなぁ…)」
ガチャッ
召喚士「あ…剣士さん…」
剣士「やぁ…」
…
剣士「…眠れなくてね」
召喚士「…」
剣士「僕ら三人はね、戦災孤児だったんだ…」
召喚士「そう…ですか」
剣士「引き取られた村の村長は変わった人でね」
召喚士「…」
剣士「孤児を見つけるとみんな引き取ってきてしまってね」
召喚士「優しい方なんですね…」
剣士「村全体が孤児院みたいな…そんな生活だったんだ」
召喚士「なるほど…」
剣士「僕と彼はね、〈強くなって世界を救う!〉が口癖でさ」
召喚士「はは…」
剣士「二人でよく剣の真似事なんかして…」
召喚士「…」
- 575 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:49:00.23 ID:CKfHQtIvO
剣士「ある日、彼が魔導学校に入るって聞いて…」
召喚士「…はい」
剣士「村長がお金を出してくれたみたいなんだけど…理由は教えてくれなかった」
召喚士「…」
剣士「それで挨拶もなく出て行ってしまった…」
召喚士「そうだったん…ですね」
剣士「僕らは彼が戻ってくると信じて待っていた」
召喚士「…はい」
剣士「…そして彼は魔導士となり、戻ってきてくれた」
- 576 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:50:11.73 ID:Tv44hGsKO
そんな背景があったとは
- 577 :VIPがお送りします [] :2009/11/02(月) 23:55:14.63 ID:CKfHQtIvO
剣士「その頃彼女も弓使いになり…最初は反対したんだけど…」
召喚士「…」
剣士「これで三人で旅が出来るって…それが嬉しかった」
召喚士「剣士さん…」
剣士「彼は凄かったよ。剣の腕もあるし、何より魔力も相当なものだった」召喚士「凄かったんですね…」
剣士「それに比べて僕は…剣しか振るえなくて…」
召喚士「そんな」
剣士「正直ね、僕の方こそ迷惑掛けてるって思ってたんだ…」
- 585 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 00:32:49.06 ID:rUZM6C97O
剣士「お互い…同じ悩みを抱えていたんだなぁ」
召喚士「…気付ければ」
剣士「また違う結果だったんだろうね…」
召喚士「…」
剣士「召喚士くん!」
召喚士「は、はい!」
剣士「ありがとう!」
召喚士「へ…?いや!」
剣士「君達に出会えて本当に良かった!」
召喚士「こちらこそっ!」
剣士「僕はもっと強くなる」
召喚士「剣士さんならなれます!」
剣士「はは…ありがとう」
召喚士「あはは」
剣士「そして…彼を故郷に連れて帰らないとな…」
召喚士「そうですね…」
剣士「彼との…最後の約束だ」
- 587 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 00:40:19.11 ID:rUZM6C97O
〜次の日〜
弓使い「皆さん、本当にありがとうございました」
魔導士「こちらこそ!色々ありがとうございました!」
盗賊「…アリガトウゴザ…マシタ」
剣士「心からお礼を言うよ。ありがとう」
戦士「いえいえ。勉強になりました」
召喚士「頑張って下さいね!」
剣士「ありがとう…あ、そうだ」
弓使い「はいこれ、今回の報酬よ」
魔導士「えっ!?こんなに?」
召喚士「いやいや!貰いすぎですよ」
剣士「そうかい?これでも足りないぐらいだよ!」
弓使い「そうよ?今回は貴方達のお陰なんだから」
戦士「そんな事ないぜ、なぁ?」
盗賊「…う、うむ」
剣士「彼女だって召喚士くんがいなければどうなっていたか…」
弓使い「本当…助かったわ」
召喚士「いえ…そんな」
剣士「とにかく、これは貰ってくれ!頼む!」
召喚士「は、はぁ…」
戦士「なんか…すいません」
- 588 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 00:43:25.62 ID:rUZM6C97O
弓使い「遺跡調査についても…貴方達の名前を追加しておくわ」
魔導士「え?そんなとこまで…」
剣士「僕たち…七人の功績だ」
召喚士「七人…そうですね!」
戦士「これで俺らも少しは有名になったか?」
魔導士「えー?それは早いですよー」
盗賊「…デスヨ」
弓使い「ふふっ」
召喚士「あははは」
剣士「ははは」
- 590 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 00:49:42.20 ID:rUZM6C97O
…
召喚士「ではお元気で!」
弓使い「皆さんも気をつけてね」
魔導士「ありがとうございましたー!」盗賊「…アリガトウゴザイマシタ」
剣士「また会おう!!」
戦士「もちろん!んじゃ行くか!」
召喚士「よし…行こうか」
ワークショップの依頼は無事成功。
それに加え、港付近の遺跡調査には…
召喚士、戦士、魔導士、盗賊…、
剣士、弓使い…そして彼の名が刻まれた。
〜第二部、完〜
- 591 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 00:58:04.21 ID:rUZM6C97O
今日はキリよくここまでで…
多数のご支援、保守ありがとうございました!ノシ
- 592 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 00:58:49.98 ID:K1Xa4ayBO
終わらせかたウマいな
- 593 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 01:05:05.79 ID:40yxgH7hO
おつお
RPGものはいいのお
- 599 :VIPがお送りします [] :2009/11/03(火) 02:06:37.60 ID:R7+QWJt8O
面白いがこのスレで終わる気がしないな出来れば無理に終わらせないで欲しい
次へ 戻る 戻る 携 上へ