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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 721 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/11/09(金) 22:40:31 ID:8QVs1Jlw
ー
召喚士 (暇だ……話に入れないよ……)
ネメア「………」
召喚士 (何か無いかな……)
盗賊「………」
召喚士「………」にや……
盗賊「………」
召喚士 (紙を丸めて……よし!)ポイッ
盗賊「………」
召喚士 (パイアの頭に命中!十点ゲット!)ポイッ
盗賊「………」
召喚士 (肩に当たったから……五点!五点ゲットだ!)ポイッ
盗賊「………」イラッ……
召喚士 (おほほッ!鼻に命中だから二十点!)
- 722 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/09(金) 22:48:34 ID:8QVs1Jlw
盗賊「………」
召喚士 (次はッ!)
盗賊「………」カバッ!
召喚士「なななな何だよパイア!」
盗賊「………」グバッ!
召喚士「は、離せ!服引っ張るな!」
カチャ!バタンッ!
……「ひぃぃぃや、やめろ!」
……「………」
……「たたた助けてくれぇぇッ!」
……「………」
……「髪の毛むしらないでくれぇぇッ!」
蒼頭、剣士「………」
- 727 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/10(土) 14:57:16 ID:aVa.6cVI
ー
喚起士「何方かが陽動し城の兵士達を外へ誘き出す……とか」
蒼頭「なるほど」
傭兵「向こうは放っておいていいのか?」
剣士「大丈夫だろ。髪の毛何だかって言ってたがよ今さら生える訳じゃねえし」
喚起士「………」
蒼頭「ならばその役目、某が承ろう」
喚起士「まだこれと決まった訳では……」
傭兵「本当に城に乗り込むつもりなら早くした方がいいかもな」
喚起士「何故でしょう?」
傭兵「明日進軍するらしいからな」
喚起士「……明日だなんて」
剣士「進軍しちまったら手を出せなくなるぜ……」
喚起士「………」
- 728 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/10(土) 17:03:19 ID:aVa.6cVI
蒼頭「やはり某が承ろう」
喚起士「……いえ、蒼頭さんがいくら素早く動けるとしても1軍隊を相手になんて」
蒼頭「………」
剣士「じゃあ俺だな!」
喚起士「私が引き受けようかと思います」
剣士「お前は仇を伐つのに力を温存しておかねえとマジイだろうが」
喚起士「貴方も同じの筈です……」
剣士「……だがよ」
喚起士「………」
剣士「………」
蒼頭「………」
ネメア「ならばその役目、私がやろう」
傭兵「……?な、なんだ?他に誰がいるのか?」
- 730 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/10(土) 19:23:39 ID:aVa.6cVI
喚起士「ネメア……」
ネメア「構わぬ。この人間に聴かれても害は無いだろう」
傭兵「……なんだよこれ」
蒼頭「なんと説明すればよいか……」
剣士「気にすんなよ」
傭兵「気になるわ!」
喚起士「……私達は魔物に力を借りています。それがこの声の主なんです」
傭兵「………」
蒼頭「傭兵殿……某も魔物なのですぞ……」
傭兵「………」
ネメア「話を戻すが、私と召喚士とで城の兵士達を引き付けよう」
喚起士「ですが……」
剣士「確かに召喚士なら大丈夫そうだけどよ……」
- 731 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/10(土) 19:32:48 ID:aVa.6cVI
喚起士「もしもの事が召喚士さんにありましたら……」
ネメア「大丈夫だ。実はなお前に隠していた事がある」
喚起士「隠していた事……ですか?」
ネメア「私と召喚士はかなりの時間召喚術が使える」
喚起士「まさか……そんな事召喚士さんでも……」
ネメア「本当に出来たのだ。これならば大丈夫だと思わないか?」
喚起士「確かにそうですが……」
ネメア「なら決まりだ」
剣士「……そんなに凄えのか?その召喚術ってのは」
喚起士「私の知る限りネメア程の召喚獣を従えて召喚術が使える方はいません……」
剣士「召喚士……やっぱ凄えんだな……」
ネメア「一度見せた方がいいか?」
喚起士「そうですね……」
- 732 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/10(土) 19:38:40 ID:aVa.6cVI
ー
召喚士「………」
盗賊「………」バッ!
召喚士「ひぃぃぃ……悪かったからもうやめてくれ……」
カチャ
剣士「召喚士……ッ!おおおおお前!」
召喚士「グスッ……」
剣士「………」
姫宮「髪の毛が……」
盗賊「………」
剣士「やり過ぎだぜ……盗賊よ……」
盗賊「………」バッ!
剣士「誉めてねえから……」
ネメア「何をしているんだ。早く外へ……」
喚起士「………」
- 733 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/11(日) 13:00:57 ID:cZl6A.Ms
ネメア、剣士「………」
召喚士「そんな哀れんだ目で見ないでくれよ……」
ネメア「……ま、まあそれは置いておき。やるぞ召喚士よ」
召喚士「……なにを?」
ネメア「召喚術をだ」
召喚士「お断り致すで御座る」
蒼頭「………」
ネメア「いいからやるんだ!」
召喚士「やる必要が無いじゃないか……」
ネメア「ある。これよりお前は千近い兵士達を相手にするのだから」
召喚士「……なにそれ」
ネメア「それとも私と別々で相手にしておくか?」
召喚士「喚起士さん……ネメアが何か訳のわからない事を……」
喚起士「………」フイッ……
- 734 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/11(日) 13:10:17 ID:cZl6A.Ms
召喚士「剣士、ネメアが……」
剣士「………」フイッ……
召喚士「蒼頭、お姫様……」
蒼頭、姫宮「………」フイッ……
召喚士 (な、なんで誰も目を合わせてくれないんだ……?)
喚起士「……もし召喚士さんが召喚術を使えるのら私に見せて頂きたいです」
召喚士「なら目を……」
喚起士「出来ませんッ!」
召喚士「な、何故です?」
喚起士「………」
召喚士「………」
喚起士「蒼頭さん……これから人気の無い場所へ案内して頂けますか?」
蒼頭「わかり申した」
召喚士 (何かあったのか?……何か俺を見られない程の重要な何かが……)
剣士 (流石に鳥の巣みたくなってる髪を直視出来ないよな……)
- 735 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/11(日) 16:31:26 ID:cZl6A.Ms
ー
召喚士「マジでやるの……?何でやんなきゃいけないの?千近い兵士達ってなんの事?」
ネメア「成功したら話してやる」
召喚士「失敗したら聴けないじゃないか……」
ネメア「いいからやれ!生身の体で私の影に隠れ戦うよりいいだろう?」
召喚士「そうだけどさ……」
剣士「召喚術ってのはよ……どうなるんだ?」
喚起士「召喚士さんとネメアが融合します……」
剣士「へぇ……で?」
喚起士「……多分誰も召喚士さんに勝てなくなります」
剣士「そんなにかよ……」
喚起士「今から召喚士さんが行う召喚術と言うのはそれ程の事なんですよ」
- 736 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/11(日) 18:01:11 ID:cZl6A.Ms
蒼頭「………」
召喚士「やるけど……」
ネメア「うむ」
召喚士「……解放と同調織り成す時……うつし世の波声を聞きし幻想の者よ……」
ネメア「………」
召喚士「我が身中に降臨しせりッ!」
ネメア「………」
召喚士「………」
……ゥゥ
喚起士「なんて事……」
ズバァァァァァァアッ!
召喚士「……出来た?」
ネメア「異常無しだ」
喚起士「本当に……凄い……」
剣士、蒼頭、姫宮「ッ!?」
- 737 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/11(日) 22:48:42 ID:cZl6A.Ms
剣士「あ……ああ……」
蒼頭「なんと……」
召喚士「……なに?」
喚起士「この凄さ……蒼頭さん達にもわかりますか……」
姫宮「喚起士……そうじゃなくて……」
喚起士「そうじゃなくて?」
剣士「し、召喚士よ……ああ頭……」
召喚士「言うなよ……今は気にしたくもないんだから……」
剣士「違えってッ!髪の毛生えてんだよ!」
召喚士「……は?」バッ!
剣士「………」
召喚士「………」さわッ!さわッ!
剣士、蒼頭、姫宮「………」
召喚士「う……うおおぉぉぉぉおッ!俺の髪の毛が戻ったぁぁぁッ!」
- 738 名前:sage [] 投稿日:2012/11/11(日) 23:46:01 ID:jI7CTJwY
おい召喚士 俺の毛も頼む
頼む…
- 739 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/12(月) 09:57:23 ID:rwaOGJho
そこかよwwww
- 740 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/12(月) 15:13:26 ID:cVAh6JYk
ー
召喚士「ぐうぁ……ひぐっうぅ……」
ネメア「泣く程の事か……」
召喚士「だってぇぇ……だってぇぇさぁ……」
蒼頭「………」バッ……
剣士「ま、そうだよな……」バッ……
召喚士「……?」
喚起士「お二人とも恐らく無駄だと思いますが」
剣士「そう言われると余計に試したくなるよな蒼頭よ」
蒼頭「そうだな」
召喚士「なななな何!?棒なんか構えて!」
剣士「ん?手合わせをしようかなってな」
召喚士「………」
ネメア「お前は以前相手したのだからわかるだろ」
剣士「……それでも試したい。わかるだろ?」
- 741 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/12(月) 15:27:43 ID:cVAh6JYk
ネメア「そうか。ならば棒などではなくそれを使え」
剣士「……いいのか?」
ネメア「構わぬ」
召喚士「構えよ!」
ネメア「全力で来い。蒼頭も遠慮はいらんぞ?」
蒼頭「わかり申した」
ネメア「………」
召喚士「お、おいおい!ネメア!」
ネメア「心配をするな。大丈夫だ」
召喚士「するわ!どこら辺が大丈夫でどう言う風に大丈夫なのか細かく説明しろ!」
ネメア「面倒な奴だ……。いいか?お前は私を召喚すると言う真の意味を知るべきだと思うから申し出を受けたのだ」
召喚士「真の意味をって……ネメアを召喚したらネメアの力を使えるだけじゃないの?」
ネメア「お前はその力が何なのかわかっているのか?」
- 742 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/12(月) 17:12:48 ID:cVAh6JYk
召喚士「強くなったりとか?早く走れたりとか?」
ネメア「そんな物では無い。私はな何者にも負けぬ……」
蒼頭「ハアァァァァッ!」ザッ!
剣士「二人がかりだがハンデと思って相手してくれよッ!」ザッ!
召喚士「ひぇぇぇ!どどどど」
ネメア「落ち着け。このまま防がず攻撃を受けよ」
召喚士「はぁぁぁ!?い、いやあ!」
ズガァッドスゥッ!
剣士、蒼頭「………」
召喚士「痛い痛い痛い死ぬから!」
ネメア「だから落ち着け、本当に痛いのならもう死んでいる」
召喚士「……え?……あれ?」
蒼頭「顔面で某の刀を受けるとは……」
剣士「かぁー!やっぱ駄目か。俺もちっとは強くなってると思ったんだがよ」
召喚士「………」
- 743 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/13(火) 16:36:51 ID:WSA3pMNM
ー
傭兵「なんだよこれ……」
盗賊「………」
傭兵「俺は夢でも見てるのか……なぁ嬢ちゃん……」
盗賊「………」
傭兵「………」
盗賊「……殴っとく?」
傭兵「それは遠慮しとくぜ……」
盗賊「そう……」
傭兵「嬢ちゃんは人間……だよな?」
盗賊「違う」
傭兵「……そっか」
盗賊「………」
傭兵「巷じゃ魔王とか騒いでるが……人間じゃあ無いのが普通に側にいるものなんだな……」
盗賊「………」
- 744 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/13(火) 16:41:47 ID:WSA3pMNM
傭兵「そう言うのは本当……他人事だと思ってたわ……」
盗賊「………」
傭兵「……ここにいるのみんな魔物じゃ無いよな?」
盗賊「3.5人は人間……」
傭兵「……?点5はなんだい……」
盗賊「………」
傭兵「………」
盗賊「………」
傭兵「言わなくていいよ。俺が知る必要も無いからな……」
盗賊「………」コクッ
傭兵「………」
- 745 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/13(火) 17:32:59 ID:WSA3pMNM
ー
召喚士「……どう言う事?」
ネメア「これが私の力だ」
召喚士「痛くないのが?」
ネメア「違う……何者にも負けぬ防御力がだ」
召喚士「………」
ネメア「私を召喚すると言う事はそれを手にする事が出来る事だ」
召喚士「何か地味だな……」
ネメア「貴様!地味とは失礼なッ!」
召喚士「だってさぁ……手から光線とか出せた方がかっこいいじゃん……」
ネメア「お前はどれ程の事なのかわかって無いな……」
召喚士「なんか期待して損した気分だよ……」
ネメア (この馬鹿がぁぁ……今に見ておれ……)
- 746 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/13(火) 17:44:44 ID:my5Dr7f.
槍から読んでたらここにたどり着いた
- 747 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/13(火) 23:02:06 ID:bP9tAgQo
6ヶ月もかかってんだな…
頑張れ
- 748 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/14(水) 15:52:19 ID:G/pUTbDY
ー
蒼頭「……剣士よ」
剣士「あ?なんだ?」
蒼頭「某は弱いだろうか……」
剣士「そんな事ねえだろ。ははぁ、さてはお前自信無くしちゃったの?」
蒼頭「某は本気で斬り込んだんだぞ……。それを意図も容易く……しかも顔面で……」
剣士「召喚士とネメアが異常なだけだぜ。気にすんなよ」
蒼頭「………」
剣士「多分あれで……半分も力使ってねえんじゃねえかな……」
蒼頭「………」
剣士「召喚士動いてねえし……」
喚起士「お二人の攻撃に対して何も防御反応を起こしてない……と言うのも凄いですね」
蒼頭「確かに……腕で防ぐなり何かしらの反応も無かった……」
- 749 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/14(水) 16:03:12 ID:G/pUTbDY
喚起士「余程ネメアを信頼していなければ出来ない事でしょう……」
蒼頭「なるほど……」
ジノ (それってただボーっとしてただけだと思うけど……事実を知ったらみんなどんな反応するかね……)
剣士「もういっちょ頼んでみるか?」
蒼頭「やめておこう……実力が違い過ぎて某の自信が砕けそうだからな……」
剣士「そうだな……」
ジノ (……言いたい。凄く言いたい!)
喚起士「ジノ……召喚士さんはあれで平気なんでしょうか……」
ジノ「んへ?……大丈夫だよ!」
喚起士「もしかして無理をして召喚術を……」
ジノ「それは無いから大丈夫だよ……」
喚起士「何故わかるんです?」
- 750 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/14(水) 17:36:45 ID:G/pUTbDY
ジノ「まぁ……ちょっとね」
喚起士「……?」
盗賊「………」
ジノ「パイア?」
盗賊「………」クイクイッ
剣士「お?」
蒼頭「……やるのか?」
盗賊「ネメア兄……」
ネメア「なんだ?」
盗賊「………」ババッ!
召喚士、ネメア「………」
盗賊「………」
ネメア「無駄だやめ
召喚士「こおぉぉい!パイアッ!貴様の拳受けてやるッ!」
ネメア「………」
- 751 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/14(水) 17:47:04 ID:G/pUTbDY
召喚士「ふふふッ!」クイッ
盗賊「………」バッ!
ズガッ!ググッ……
召喚士「ふはははっパイアよそんなものかぁッ!」
盗賊「………」
ネメア「………」
召喚士「貴様の拳ごときでは我に傷をおわす事など不可能なのだよッ!」
盗賊「………」ザッ!
召喚士「無駄ぁぁぁぁッ!」
ネメア「……解除する」
召喚士「あははははッ!……は?」
ズドムッ!!ヒュゥ……
盗賊「………」
剣士「凄え吹っ飛んでったけど……」
喚起士「あれでも無傷でしょう……」
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