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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その22
798 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 02:16:45.15 ID:CibBcwUo
月を遮る雲が通り抜け、光が地上を照らす。

ドキーン!!

東方司令(……な、なんと…格好良い…っ)

ドキーン!!

女剣士(……な、なんと…可愛らしい…っ)

東方司令(…はっ!青年子さんという人がありながら…ボクは何て事を…!)

女剣士(…はっ!上様という方がありながら…私は何て事を…!)

東方司令(それにしても……)

チラッ

女剣士(それにしても……)

チラッ

東方司令(……素敵だ…っ)

女剣士(……可愛い…っ)

東方司令(しかし…これも任務の一部。心を鬼にしなくては……)

女剣士(しかし…これも修行の一部。心を鬼にしなくては……)


799 名前: ◆1otsuV0WFc [] 投稿日:2010/12/18(土) 02:17:23.07 ID:CibBcwUo
東方司令「……な、何だよ」

女剣士「お前こそ……何だ」

東方司令「何だとは何だ!挑発してきたのはお前だろう!?」

女剣士「…ふっ。腕に自信がないのなら、大人しく退がるのだな」

カチン

東方司令「…ほー。ボクに大口叩くじゃないか」

女剣士(ボク…!?可愛……いや、惑わされるな!)

東方司令「もう頭来た。後悔するがいいさ」

女剣士「お前のような小柄な少女では話にならん。もっと強い……」

東方司令「少女は許す。しかし、誰が小柄だってぇ…?」

ゴゴゴゴゴゴ…

女剣士(……なっ、何だこの威圧は…っ!?)

東方司令「ちょっと背が高いからって…調子に乗るなよ?この年増…」

女剣士「誰が年増だ!私はまだ[ピーーー]才だ!!」

東方司令「[ピーーー]才!?ボクより年下じゃないか!!」


800 名前: ◆1otsuV0WFc [] 投稿日:2010/12/18(土) 02:18:55.43 ID:CibBcwUo
女剣士「はぁ!?お、お前…その外見で一体……」

東方司令「……悪かったな。ボクは……[ピーーー]才だぁ!!」

ヒュンッ!!

女剣士「早……っ!!」

猛ダッシュで前方へ駆け寄る東方司令を警戒し、女剣士が後方へ跳ぶ。

スタッ

女剣士「……っ」

東方司令「言うだけあるな。なかなかの素早さだ」

女剣士(試したのか…っ。舐めてくれる…!)

東方司令「さぁて、そろそろ本気でやりあうとするか……」

女剣士「……?」

巨大な布を剥ぎ取る東方司令。その姿を女剣士は呆然と見つめる。

スッ…ゴソゴソッ

女剣士「な……っ!?」

布の中より顔を見せるのは、その風貌に似つかわぬ巨剣、ツヴァイハンダーであった。


801 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 02:19:37.27 ID:CibBcwUo
ドンッ…スチャッ

女剣士「バ…カな!?ツヴァイハンダー!?」

ジャキッ…ザッザッザ

女剣士「そ、その身体で……そんな大剣を軽々と…っ!」

東方司令「…どうした?やらないのか?」

女剣士「……くっ!」

スラッ…チャキッ

東方司令「戦う前から硬いようでは…結果は見えてるな」

女剣士「そんなもの、やってみなければ……」

東方司令「分かるよ。君は強い」

女剣士「……」

東方司令「…でも、まだ上を知らない。それだけ」

女剣士「く……ぅ」

東方司令「退く事もまた、強さのうち……」

女剣士「黙れぇ!!」


802 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 02:21:19.57 ID:CibBcwUo
鞘を投げ捨てた女剣士はがむしゃらに東方司令へと斬りかかる。

それを受けてツヴァイハンダーを手にした彼女は半目で口元を緩めた。

ブオッ!!…キィンッ!!…ガキイィンッ

東方司令「…ほぉ、悪くはないな」

女剣士(剣捌きが……は、早いっ!?)

いとも容易く己の刀を弾き返され、女剣士に動揺が走る。

女剣士(だが……っ!)

ツヴァイハンダーの元来の弱点、それはその大きさと重さ故の対応速度。

女剣士(この速さなら……どうだっ!)

ブンッ!!

だがそれは、この使い手には通じない。単なる愚策に過ぎなかった。

女剣士「!?」

東方司令「ボクといい剣といい、お前は見かけで判断した事が失敗だよ!」

流れるように大剣を捌き、防御行動へと入る東方司令。

女剣士「す、全て払いのけただとぉ……!?」


803 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 02:22:05.61 ID:CibBcwUo
ザッ

東方司令「…ふぅん。基礎はしっかりしているな。大したものだ」

女剣士「……余裕だな」

東方司令「余裕?余裕なんかないよ」

女剣士「……」

東方司令「お前の力量はかなりのもの。ボクだって必死だよ」

女剣士「……っ」

東方司令「そう見えないのは、頭に血が昇ってるからじゃないのか?」

女剣士「黙れ……っ」

幾多の戦いを潜りぬいて来た東方司令にとって、一対一の対峙は少なくない。

普段からは考えられぬ冷静さを見せるのは、百戦錬磨の成せる技である。

東方司令「お前はまだ戦い慣れてない。場数が違うんだよ」

女剣士「ベラベラと……っ!」

東方司令「技は磨けても、実践経験はなかなか鍛えられないからなぁ」

女剣士「黙れと言っているっ!!」


804 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 02:23:10.86 ID:CibBcwUo
ダンッ!!…ヒュオンッ!!…ブンッ!!

東方司令「斬撃が容易く見えるぞ?」

女剣士「小癪なぁ!!」

東方司令「手数を繰り出せば良いというものではないぞ?」

女剣士「は……あぁ!!」

ブンッ…チュインッ!!…ガインッ!!…ヒュオッ

東方司令「そうこうしているうちに……息もあっという間に上がる」

女剣士「はぁ……はぁ、はぁ……っ」

東方司令「才能はあるのに勿体ない。良き師に巡り合えなかったか……」

女剣士「私は……私はぁ!!」

東方司令「……やれやれ」

渾身の一撃を振り下ろす女剣士。それを右方に避け、

東方司令のツヴァイハンダーが大津波のように唸りをあげる。

女剣士「――っ!!」

眼前に寸止められた大剣を、女剣士が薄目で捉えた時、既に勝負は決していた。


805 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 02:31:49.04 ID:CibBcwUo
ごめんなさい…寒すぎて震えが止まらないので布団に潜ります…
また後ほど!今日もご支援ありがとーございます!

>>787-791
東方司令は男に憧れているのでレズっぽいですが、
女剣士は男に嫌悪がある女好きって感じですかね…
お父上の剣聖が色々あったので苦労したようです
描写はおそらくないですが…あってもあっちのスレ…かな…

>>792-793
こ、これは裏技!!しかし素性が……

>>794-795
お気にせず!私は誤字りまくりで最早謝罪では足りないくらいでありんす…

>>796
エリートさんも早く諦めないと生涯独身になりそうな予感…

>>797
日常パートはなるべく小ネタを挟みたいと思います!

では、おやすみなさい!ノシ


811 名前:三日目東R59Aがお送りします [] 投稿日:2010/12/18(土) 17:25:31.65 ID:ofg3k6AO
>>1乙
大剣部類ならクレイモアとかフランヴェルジュとかあるけど
>>1ってツヴァイハンダー好きだな


812 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/18(土) 17:50:22.07 ID:YwRBxooo
日本のファンタジー物だと一番一般的な両手大剣だしね
ただフランヴェルジュは刃の種類をあらわす言葉だから、大剣とは限らないよ


813 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/18(土) 21:58:00.51 ID:rz7.rzso
東方司令がツヴァイハンダーなのは、伏線なかったか?皆総司令の弟子で、ほかの司令も使ってたはず
あとは天才と魔剣士もそのうちきっと明かされるよね?


815 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:50:14.63 ID:CibBcwUo
ビタァッ!!

女剣士「――っ」

ソーッ…チラッ

女剣士「!!」

東方司令「……」

女剣士「何故……だっ」

東方司令「……?」

女剣士「何故っ、剣を止める!」

東方司令「何だ?殺生をするつもりだったのか?」

女剣士「……っ」

東方司令「殺して欲しかったのか?」

女剣士「そうではない!…そうでは…っ」

東方司令「じゃあ何だ?殺す気もないのに真剣を抜いたのか…?」

女剣士「……」

東方司令「甘ったれるな!!」


816 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:51:27.91 ID:CibBcwUo
ビクッ!!

女剣士「っ!!」

東方司令「お前は何がしたいのだ?」

女剣士「わっ、私は……」

東方司令「ひとたび鞘を抜いたなら、死をも厭わぬ覚悟を決めろ」

女剣士「……」

東方司令「でなくば、剣など手にするな!」

女剣士「……っ」

東方司令「人間相手は始めてか?いや、経験が少ないのか…」

女剣士「私は……」

東方司令「覚えておくんだな。魔物だろうが人間だろうが……」

ザッザッザ

東方司令「剣を交えれば、命のやり取りなのだ」

女剣士「……くぅ」

ザシャッ


817 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:52:08.73 ID:CibBcwUo
東方司令「それを踏まえて、もう一度やるか?」

女剣士「……」

東方司令「……ふっ」

ザッザッザ…スゥッ

東方司令「立て」

女剣士「……手は…借りぬ」

パシッ

東方司令「……全く、強情なヤツだな」

女剣士「……」

東方司令「とにかく付いて来い。単身とはいえ司令部に喧嘩を売ったのだ」

女剣士「…好きにしろ」

東方司令「案ずるな。死罪などにはしないさ」

女剣士「……」

東方司令「早く立て。ボクの手を借りぬと言ったのはお前だろう?」

女剣士「……っ」


818 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:52:35.06 ID:CibBcwUo
〜本国、王宮〜

魔道士「はぁ〜。美味しかったですねっ!」

召喚士「ええ!」

召使い「ご入浴の準備が出来ております。ご案内致します」

戦士「風呂の時間も決まってんのかよ…っ」

召使い「さぁ、どうぞ」

テクテクテクテク…

盗賊「……ここか?」

戦士「……で、でけぇ」

召喚士「他に入られている方が…?」

召使い「おりません、交代制ですから」

戦士「こんなだだっ広い風呂を…貸切かよ……」

召使い「お召し物はこちらに。着替えはこちらをご使用下さい」

召喚士「あ、ありがとうございます……」

召使い「お嬢様方はこちらへどうぞ」


819 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:53:06.02 ID:CibBcwUo


カポーン

戦士「……うへぇ」

召喚士「すご…」

戦士「ライオンの口から湯が出てるぜ」

召喚士「つ、作り物だよ…ははっ」

スタスタスタ

召喚士「わぁっ!?」

召使い「……?」

戦士「な、何なんだ!?」

召使い「お背中を……」

召喚士「け、結構ですからっ!」

召使い「左様ですか…?」

戦士「大丈夫!!」

召使い「…畏まりました。皆、下がりましょう」


820 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:53:33.63 ID:CibBcwUo
スタスタスタ

召喚士「……はぁ」

戦士「…やっぱ俺、王宮暮らし無理だわ」

召喚士「……うん」

ザバッ…

戦士「はぁ〜」

召喚士「……なんだか広くて逆に落ち着かないね」

戦士「…まぁなー。でも泳げるぜ!」

バシャバシャッ

召喚士「わっ!……もうっ、戦士〜!」

戦士「ははっ!わりぃわりぃ!」

召喚士「あはははっ!」

戦士「……さーて、いよいよ明日かぁ」

召喚士「だね…!」

戦士「頑張ろうな。俺らもよ!」

召喚士「うんっ!」


821 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:54:24.94 ID:CibBcwUo


カポーン

魔道士「ひえぇ…っ」

盗賊「……」

召使い「何か御座いましたら、外にて待機しておりますので」

魔道士「あ、ありがとうございます…っ」

盗賊「……凄いな」

魔道士「あーっ!これ、話題の新製品ですよ!?」

盗賊「…シャンプーか?」

魔道士「はいっ!トリートメントもコンディショナーもある…!」

盗賊「……流石だな」

魔道士「タ、タダで使っちゃっていいんですかね…?」

盗賊「…備え付けてあるんだから…いいんじゃない?」

魔道士「……じゃ、じゃあ」

盗賊「……」


822 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:55:08.54 ID:CibBcwUo
ザブザブッ…ザパァ

魔道士「…うわぁ、お湯も凄いっ!」

盗賊「……花が浮いてる」

魔道士「いい香り〜」

盗賊「……ほんとだ」

魔道士「なんだかお肌ツルツルになりそうですね〜」

盗賊「…うん。保湿効果が良さそうだな」

魔道士「東方の温泉も良かったですけれど、これもなかなか…」

盗賊「……だな」

魔道士「……」

盗賊「…抱きつくなよ?」

魔道士「な、何故分かったんですか!?」

盗賊「…長い付き合いだからな」

魔道士「…そうですよね!えへへっ!!」

盗賊「……ふふっ」


823 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:55:43.95 ID:CibBcwUo
〜会議室〜

右文官「各部署へ伝令は完了したのだな?」

青年兵「成程…。まだ連絡はないのですね?」

バンッ

本国兵「南方司令部より返答の伝令が参りました!」

右秘書官「まことか!?……ご苦労」

カツカツカツ…

右大臣「慌しくなってきたな……」

青年兵「右大臣様…!」

右秘書官「完了ですか?」

右大臣「……ああ。問題なく明日だ」

青年兵「……ありがとうございます」

右文官「かなり短期間で詰め込んだが…これで準備万端ですな」

右秘書官「ええ。憂いはなくなりました」

青年兵「はい」


824 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:56:12.26 ID:CibBcwUo


魔道士「それじゃ、おやすみなさーい!」

召喚士「おやすみなさい。また明日…!」

戦士「頑張ろうぜ」

盗賊「……うん」

テクテクテク

戦士「んじゃ、おやすみ」

召喚士「うん。おやすみ!」

ガチャッ…パタン

召喚士「……」

テクテクテク…ボフッ

召喚士「……いよいよ、か」

ゴロン

召喚士「…今日は寝よう」

目を閉じ眠る召喚士。再び目を開けた朝に、戦いの火蓋は切って落とされた。


825 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:56:58.63 ID:CibBcwUo
〜東方司令部〜

カツカツカツ…

東方兵「あ…っ、司令…!お、お疲れ様であります!」

東方司令「…ご苦労」

東方兵「…?あの…そちらの方は?」

東方司令「客人だ。心配するな」

女剣士「……」

東方兵「そ、そうでありますか!」

東方司令「ああ。部屋には誰にも近づけさせるな」

東方兵「は、はぁ……」

カチャッ

東方司令「入れ」

女剣士「……」

東方司令「…どうした?早く入れ」

女剣士「…あ、あぁ」


826 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:57:39.19 ID:CibBcwUo


コポコポコポ…カチャッ

東方司令「……ほら」

女剣士「…ど、どうも」

東方司令「何故ボクがキミを助けるのか…。不思議か?」

女剣士「……」

東方司令「…ま、今は気まぐれって事にしておいてくれ」

女剣士「……あ、あの…っ」

東方司令「…?」

女剣士「もし…っ、もしその…邪魔でなければ……」

東方司令「な、何だ?」

女剣士「私を、弟子にして貰えないだろうか…でしょうかっ!」

東方司令「!?」

女剣士「貴女の元で是非、剣を学びたいのです…!」

東方司令「えぇっ!?」


827 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:58:09.82 ID:CibBcwUo
ザッ…ガバッ

女剣士「この通り、お願い致しますっ!」

東方司令「で、弟子ってそんな……」

女剣士「貴女はとても魅力的な方だ」

ドキーン!!

東方司令「――!?」

女剣士「そのような華奢な身体であれだけの剣技を……」

東方司令「……」

女剣士「頼むっ!邪魔をするつもりはない…!だから……」

ゾクゾクッ

女剣士「だ……駄目かな…っ?」

東方司令「……」

女剣士「……っ」

東方司令「…す、好きにしろっ!但し、ボクの稽古は厳しいぞ…?」

女剣士「…ほ、本当か!?」


828 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:58:36.62 ID:CibBcwUo
東方司令「ああ。今日からここに住むといい」

女剣士「…恩に着ます!」

東方司令「…ふふっ。ならば…まずは風呂に入ろうか……」

女剣士「……?」

東方司令「あ、いや…っ、随分その…ほら、汚れているから…っ」

女剣士「…ああ、そういう事か。かたじけない」

東方司令「…し、仕方ないからボクも一緒に入るとするか…!」

女剣士「…は、はぁ」

東方司令「ち、ちょっと準備してくるっ!」

女剣士「…?」

タッタッタ

東方司令「…ゴメン、青年子さん。ボクは…ボクは…っ」

コンコン…カチャッ

東方兵「失礼致します!」

東方司令「!?……うわぁっ!!」


829 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 23:59:13.20 ID:CibBcwUo


東方兵「……何も…殴らなくても」

東方司令「いきなり出てきたお前が悪い。それに立ち入り禁止と言っただろ」

東方兵「はぁ…すみません……」

東方司令「それで何だ?急ぎの用なんだろうな…?」

東方兵「はっ!勿論であります。これを……」

スッ

東方司令「伝令か…?」

東方兵「はっ。明日の夕刻までに本国へと召集であります」

東方司令「何ぃ!?明日だと…っ?」

東方兵「何でも緊急事態だとか……」

女剣士「…ど、どうかなさったのか?」

東方司令「……罰が当たった」

東方兵「はい?」

東方司令「……何でもない…こっちの話だ。すぐに出発の手配を整えろ」



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