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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その38
134 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:12:33.52 ID:OogV33zio
〜ネクロマンサーのラボ〜

ネクロマンサー「たかが因果を突破して程度でッ、図に乗るなよ人間ッ!」

戦士「てめぇの事だ。他の連中もどういう状況を味わったか想像がつく」ザッ

剣士「貴様だけは許さんぞ、ネクロマンサー!」

盗賊(今の私ならばやれる。絶対に……っ!)チャキッ

影忍「ネクロマンサー、迂闊だったな」

ネクロマンサー「……何ですって?」

影忍「偶然か必然化は分からんが、貴様はあえて各々の因果をあてがい、利用し、
     策を練って目論んだつもりなのであろうが、失敗だったな」

ネクロマンサー「……」

影忍「貴様の所業はただ、皆の怒り、哀しみを増長させただけに過ぎん!」

ネクロマンサー「だから何だと言うのですッ!」

影忍「人の成長を、力の源を貴様は与えてしまったのだ」

盗賊(……兄様の言う通りだ。僅かな時間であったのに。特に……)

幼女「……」

盗賊(幼女の変化は見てとれる程だ……っ。一体、何があったというのだ……)


135 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:13:01.27 ID:OogV33zio
幼女「私は……あなたを倒す!」

ネクロマンサー「生意気な」

戦士「召喚士と魔道士がまだだが、待ってる暇はねぇぜ!」

盗賊「行くか」スッ

剣士「弓使い、僕らが幼女の盾になるぞ」

弓使い「うんっ」

幼女「大丈夫、心配しないで。自分の身は自分で守るから」ザッ

剣士「……っ」

ネクロマンサー「確かに貴方の言う通りかもしれませんね」

影忍「……だったら潔く諦めるんだな」

ネクロマンサー「これで終わりだと、思わない事ですねぇ」

影忍「何?」

 バシュンッ!! スタッ

影忍「!?」

魔剣士「……」ジャリッ


136 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:13:38.09 ID:OogV33zio
ネクロマンサー「クククッ。さぁ、しっかり頼みますよ」

戦士「アイツは……っ!」

影忍「今更、たかが1体増えようとぉーっ、疾風怒濤!」

 ギュバッ!! ドッドオオオオォォォォン!!

戦士「続けぇ!」

盗賊「はぁーっ!」ズザッ

魔剣士「……」

 ズガガガガガガガガッ!!

剣士「な、何者なんだ……。3人同時攻撃をいとも簡単に……っ」

弓使い「剣士っ、来るわよ!」

ネクロマンサー「仲が良さそうで何よりですねぇ」バッ

幼女「……」

ネクロマンサー「ご安心下さい。3人まとめて……人形と化して差し上げますよぉ――」

 ドドオオオオォォォォン!!

ネクロマンサー「!?」


137 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:14:06.94 ID:OogV33zio
幼女「こんなものじゃ……ないんだからねっ!」

ネクロマンサー「少女のくせに……何と言う火力……ッ」

幼女「お父や女賢者さんの痛みは……こんなものじゃないんだからああぁぁ!」

 ドッドオオオオォォォォン!! ゴガアアアアァァァァ!!

ネクロマンサー「クッ……ククッ。面白い、面白いですよ貴女ッ!」

幼女「何が面白いのよっ! 罪もない人の命を……弄んで!!」

ネクロマンサー「罪もないのは人間での視点でしょう? 魔族にとっては大罪人も同じッ!」

幼女「だからって……だからって、あなたが命を弄ぶ理由にはならないっ!」

ネクロマンサー「私は役目を終えた命を再利用しているだけに過ぎません」

剣士「ふざけるなっ! それが許されない行為だと言っているんだ!」

ネクロマンサー「雑魚のくせによく吠える……」

剣士「ああ、雑魚さ。だが人間の力というものは、1人のものではないんだ」

ネクロマンサー「弱いから群れる、それだけでしょう?」

剣士「違うっ! 弱いからだけじゃない。強い者が弱い者を助けて生きているんだ!」

ネクロマンサー「詭弁に過ぎませんね」


138 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:14:35.21 ID:OogV33zio
 ドガガガガアアァァァァ!!

弓使い「あなたはきっと、ずっと孤独だったのでしょうね」

ネクロマンサー「……」

弓使い「親が子を守り、力のある者が力なき者を支える」

ネクロマンサー「だから何です?」

弓使い「人は魔物と違って、誰かを守る為に戦っているのよ!」

ネクロマンサー「ククッ。綺麗な世界しか見ていない貴女達はさぞ、幸せでしょうねぇ」

弓使い「あなたのような存在がいるからでしょうがっ!!」

ネクロマンサー「貴女達が喚いている言葉はね、偽善と言うのですよ」フワッ

剣士「偽善であろうが、それが正しい道なんだ」

ネクロマンサー「偽善ですらない。最早、夢。夢物語です」

弓使い「夢だって皆が力を合わせれば、努力すれば適うものなのよ!」

ネクロマンサー「歴史を紐解いて、適った事がありますか?」

幼女「……」

ネクロマンサー「ありませんよ。そう、言わば夢でもない、それが宿命というものなのです」


139 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:15:46.49 ID:OogV33zio
幼女「どうして、諦めるの?」

ネクロマンサー「……諦める?」

幼女「努力もしないで出来ないだなんて、諦めてるって事だもん」

ネクロマンサー「努力でどうにかなるものではない」

幼女「そんな事は分からないもん!」

ネクロマンサー「ならお嬢さん、貴女は救えますか?」

幼女「……救うよ」

ネクロマンサー「例えば相手が魔族でなく、人間だったとして……も――」

幼女「……」

ネクロマンサー(……な、何だッ、この少女の目は……ッ)

幼女「……」ゴゴゴゴゴゴ

ネクロマンサー(こんな幼い少女が躊躇もせず……そんな目をしている……ッ)ゾワッ

幼女「許さない……」

ネクロマンサー「……貴女は危険だ。覚醒する前に消すッ!!」ゴアッ!!

剣士「幼女!!」


140 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:16:35.84 ID:OogV33zio
幼女「――っ!!」

剣士「うおおぉぉぉぉ!!」ガバッ!!

 ズガガガガッ!! ズシャアアァァァァ……

弓使い「剣士ぃ!!」ダッ

幼女「お、お父さん……っ」

剣士「ご、ごほっ! 幼女……大丈夫……か?」

幼女「お父さんっ!!」

剣士「僕が……幼女、を……守る」

幼女「……っ」

剣士「それが……役目……だから」ググッ

ネクロマンサー「ならばまとめて死になさいッ! その後で人形にしてあげましょうッ!」ギュオッ

幼女「……」

 バチュン!! パリッ……

ネクロマンサー「……!?」

幼女「大丈夫だよお父さん。今、治してあげるからね」


141 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:17:15.71 ID:OogV33zio
 パアアアアァァァァァ……

剣士「!?」

弓使い「よ、幼女……っ。あなた回復が……」

ネクロマンサー(私の触手が弾かれた? まさか……結界を張ったとでも言うのかッ!?)

幼女「……もう、あなたに勝ち目はないから」

ネクロマンサー「――ッ!!」

幼女「終わりにしよう? ねっ?」スクッ

 ザッザッザッ……

ネクロマンサー「……こんな……少女にッ」

幼女「……」ニコッ

ネクロマンサー「こんな少女にィ、この私が気圧されているとでも言うのかァーッ!!」

 ギュバッ!! ギュルルッ……バチイイィィ!!

ネクロマンサー「なッ――」

 キュイイイイィィィィ……ズゴゴゴゴゴゴ……

幼女「今、終わりにするからね……」ツツーッ


142 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:18:16.38 ID:OogV33zio


 ズギャギャギャギャッ!!

戦士「……バケモンか……っ」ザザッ

盗賊「まさか3人がかりで、互角とはな」

影忍「……」

盗賊「兄様?」

影忍「この強さ、本体か?」

魔剣士「……」ジャキッ

戦士「本体だと、強くなんのか?」

影忍「ああ。器と中身が同等だからな。神経や運動命令の系統が伝達するんだろうな」

戦士「……どういう事だ?」

影忍「理解する必要はない」

盗賊「1口の水を巨大な樽に入れたところで、飲みづらいであろう?」

戦士「あ、ああ」

盗賊「1口の水ならばそれに見合った器が最適。まぁそんなところだ」

戦士「なるほど、そいつは分かりやすい……っ!」ザッ


143 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:18:59.22 ID:OogV33zio
影忍(……しかし、どうにも引っ掛かる)

魔剣士「……」

影忍「彼奴やネクロマンサーがもし本当に本体だとすれば……」

戦士「くんぞっ!!」

影忍「ちっ」ババッ

 ズガガガガガガッ!! キィン!! ガキイイィィィィン!!

魔剣士「……」グググッ

盗賊「兄様っ、助太刀致すっ!」シュバッ

戦士「盗賊、右から回り込めぇ!」

盗賊「了解っ!」

影忍「火遁……焔ぁ!!」ドドオオォォォォン!!

魔剣士「……」ブスブスッ

戦士「もらったああぁぁ!!」

盗賊「隙あり!!」

 ガッキイイイイィィィィン!!


144 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:20:18.53 ID:OogV33zio
戦士「……」

盗賊「……これも……防ぐのかっ」

魔剣士「……」

 キュイイィィィィ……

影忍「まずいっ、退け――」

 ドッドオオオオォォォォン!! ガカアアアアァァァァ!!

盗賊「きゃああぁぁーっ!」

戦士「ぐあぁーっ!!」ドシャッ

魔剣士「……」ザッ

影忍「……魔剣士、と言ったか?」

魔剣士「……」

影忍「お主は本体か? いや、答える事もないか」

魔剣士「……」

影忍「せめて、ここを通してくれぬだろうか」

魔剣士「……」


145 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:21:01.50 ID:OogV33zio
影忍「この先にあるのだ。俺の求めるモノが」

魔剣士「……影忍」

影忍「!?」

魔剣士「貴様を始末する」ジャキッ

影忍「やはり、うまくはいかぬようだな」

盗賊「兄……様……っ」

戦士「ち、くしょ……」ヨロッ

影忍「核なる上は止む無し。貴様と共に地獄へ行こうぞっ!」

魔剣士「……」ヒュバッ

影忍「盗賊っ、五輪書を貸せっ!!」

盗賊「!?」

影忍「風林火陰山雷を放つ。早くしろ!」

盗賊「そ、それでは兄様が……」

影忍「構わん。どうせ死んでいる身だ、早くしろ!」

盗賊「……っ」


146 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:22:27.61 ID:OogV33zio
魔剣士「させぬ」ダンッ!!

影忍「――っ!?」

 ズッドオオオオォォォォン!! ゴシャアアァァァァ!!

盗賊「兄様ぁ!!」

魔剣士「……」スタッ

 シュウウゥゥゥゥ……ゴトゴトッ ザシャッ

影忍「……ぐ……っ」

戦士「た、助けに……入んぞ」フラッ

盗賊「あ、ああ」

影忍「来るな!」

盗賊「!?」

影忍「魔剣士は俺が引き受ける。お前らは今のうちに……」

魔剣士「させぬ」

影忍「今のうちにラボの中心へ行きっ、本体を――」

魔剣士「させぬ!」グアッ!!


147 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/03/29(木) 18:23:33.60 ID:OogV33zio
 ズッガアアアアァァァァ!!

盗賊「兄――――」

戦士「……っ」

 ググググッ バチィ!!

魔剣士「……貴様」

召喚士「……これ以上は、好き勝手させないっ!」

戦士「召喚士!」

魔道士「盗賊さんっ、戦士さん!」

盗賊「魔道士、無事か……っ!」

召喚士「影忍さん、今のうちに退がって下さい。アンデッドのあなたに五行は撃てないはずだ!」

コカトリス「はあぁーっ!!」バシュウウゥゥゥゥ

影忍「……ッ」

召喚士「魔剣士さん、あんたの相手は……この俺だ! 覚悟しろ――」

――「待て。そいつはボクがやる」ザッ

魔剣士「……!?」


151 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/03/29(木) 18:51:01.71 ID:mugZGjODO
いちょつ
ロリBBAか


153 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [sage] 投稿日:2012/03/29(木) 20:01:17.96 ID:g/+FclS60
>>1 おつ
ネクロを屠るほどの五行はなったら幼女も死ぬんじゃね…


165 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/03/30(金) 14:45:22.28 ID:p1tkOw2n0
スレ消費しすぎなお前らに>>1から有難い一言


170 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/03/30(金) 18:26:15.37 ID:XzCW+a+lo
あまりの忙しさに       /。 /。 \  \ 
   泣きそうじゃ      |ノ|ノ ゚|ノ ゚|
↓続き            ノ .ゴノ ゴ ハゴ ハ



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