■戻る■ 下へ 戻る 携
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その40
- 431 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2012/07/23(月) 17:52:37.29 ID:Qu30Lqy+o
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
戦士「あ……いつ!!」
紅孩児「ガアアァァァァ!!」
戦士父「ちぃっ!」バッ
ガッキイイィィィィン!!
紅孩児「紅孩児様の道を阻む奴ァ……皆殺しだァ!!」
戦士父「そうはさせるか」ググッ
剣士「暴走している! 何とかしないと!」
大軍師「これは想定外ですね」
紅孩児「ウガアアアアァァァァ!」
戦士父「……っ」
ガキキキキィン!! ブシュウ!!
戦士父「……ちっ」
戦士「親父!」
戦士父「大した傷じゃない」
- 432 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:53:22.95 ID:Qu30Lqy+o
紅孩児「……コオオォォォォ」
サタン「……」
南方司令「五行以外の者は集まれ! あの魔物を食い止める!」
女隊員「了解ッスよぉ!!」
サタン「このサタン……」
西方司令「地獄に落ちろやコラアアァァ!」
男隊員「ここが地獄だ……ってのおぉ!!」ゴアッ!!
紅孩児「グヌアアァァァァ!!」
サタン「例えどんな事があろうとも、誰の力も借りぬ」
召喚士「何っ!?」
サタン「それは最早……冒涜。死に値するぞ」
盗賊「――!?」
召喚士「まずいっ! 紅孩児から離れ――」
グググッ……グオッ!!
格闘家「なん……っ」
- 433 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:53:49.21 ID:Qu30Lqy+o
紅孩児を取り囲む一同は突如、紅孩児を中心に身体を宙へと浮かせ始める。
弓使い「ちょっと、何これっ!!」
剣士「まずいっ!」
サタン「消えよ。眼前より」
ガッカアアアアァァァァ!!
魔道士「消……えた……」
戦士「消えた……って、どういう事だよ!?」
幼女「お父さん! お母さんっ!」
サタン「折角、盛り上がってきたところなのだ。野暮な邪魔は無用」
召喚士「サタン!!」
サタン「そうであろう召喚士?」
大軍師「今の攻撃、何か特殊なのかもしれませんね。更に縮小しています」
大軍師「やるなら今しかありません。召喚士さんが気を引いてくれている今が好機です!」
剣士。弓使い、南方司令、西方司令、男隊員、女隊員、格闘家、帝、そして紅孩児。
8名と1匹がサタンの宮殿より一瞬の内に、その姿を消失した。
- 434 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:54:19.78 ID:Qu30Lqy+o
…
ズッシャアアアアァァァァ!! ザザアアァァァァ
剣士「ぐあ……っ! ぐぅ!」
弓使い「……っ。剣士、大丈夫!?」
剣士「あ、ああ……。弓使いは……?」
弓使い「あなたが庇ってくれたお陰で……大丈夫……っ」
ズザアアァァァァ
格闘家「ご無事ですか?」
帝「感謝致す」スクッ
格闘家(あれだけの攻撃を浴びてこの程度とは。どういう事だ?)
女隊員「ここは……どこッスか?」キョロキョロ
男隊員「分からん。吹っ飛ばされたのは確実だ。地獄のどこかにな」
コオオオオォォォォ……
弓使い「凄い寒気がする……っ」
剣士「さっきとはまるで違う。これが本当の地獄……」
- 435 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:54:48.05 ID:Qu30Lqy+o
男隊員「あっちは結界で守られてたわけだからな。こうも勝手が違うとは……」
女隊員「どうしたッスか?」
男隊員「……司令2人はどうした?」
女隊員「あれ? そういえば……いないッスね」
弓使い「あの紅孩児って魔物もいないわよ?」
格闘家「……まさか」
西方司令「なーにをうろたえてるんだよ、小僧ども」
南方司令「それよりも正面だ、来るぞ。戦え……正義の為に!」
小高い岩場の上から2人の司令が指示を出す先に、赤黒い火柱が揺らめいている。
紅孩児「……」ザッザッザッザッ
男隊員「きやがった。いいかぁ、サタンの元へは絶対に近づけさせるなよ!」
女隊員「おーッス!!」ズシッ
男隊員「好都合だ、ここで仕留めんぞ!!」ジャキッ
剣士「よし……っ!」チャキッ
弓使い「……っ」ギリッ
- 436 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:55:18.86 ID:Qu30Lqy+o
男隊員「……」
紅孩児「……」ザッザッザッ
男隊員「……」
紅孩児「……」ザッザッ
男隊員「散開っ!!」
帝「っ!!」ババッ
女隊員「てやあぁーっ!!」グアァ!!
紅孩児「邪魔……するなアアァァ!!」
ゴッゴオオオオォォォォ!!
女隊員「あちちっ!!」ババッ
剣士「大丈夫ですかっ!?」
女隊員「くそーっ、服が焦げたッス……」
剣士「!? こっ、このマントを!」バッ!!
女隊員「ありがとうッス!」
男隊員「くっそ、さっきと違って全身から発火してやがる。これじゃ近づけんぜ……」
- 437 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:55:46.00 ID:Qu30Lqy+o
格闘家「……」
男隊員「おい、どーした?」
格闘家「……いえ」チラッ
南方司令「……」
西方司令「……」
格闘家「行きましょう」タンッ
南方司令「気づかれたな」
西方司令「ああ。流石お師匠が最後の弟子としただけの事ぁあるわ」ツツーッ
南方司令と西方司令は、皮膚が焼けただれ、肉は削げ落ち、
骨折またはヒビ割れた各部位から大量の出血をするその身体を地に着けた。
南方司令「情……け……ない。これまでとは……っ」
西方司令「繋いだんだ……まぁ……いいじゃねぇかよ」
サタンの攻撃を庇った代償は大きく、自力で起き上がる事は決してなかった。
だがそれでも、正面だけは断じて傷を負わなかった。皆に心配をかけぬ為に。
格闘家にだけは悟られたが、見届けた両者はそっと目を閉じた。
- 438 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:56:18.36 ID:Qu30Lqy+o
ドッゴオオオオォォォォ!!
男隊員「ぐあっ!! 新調した俺のフランベルジェが!!」
女隊員「ショーテルみたいでいいじゃないッスか」
男隊員「……言われてみれば確かに。言ってる場合か!!」ヒョイッ
紅孩児「ガアアアアァァァァ!!」
男隊員「俺が水魔法を放つ! あとは何とかしろ!」
女隊員「何とか……って」
男隊員「いくぞぉー!!」
ドドオオオオォォォォン!! ザッバアアアアァァァァ!!
紅孩児「邪魔だアアァァァァ!!」ゴアッ!!
ヒュバッ
紅孩児「――!?」
格闘家「懐に潜り込みさえすれば、こっちのものだ」
紅孩児「ガア――――」
格闘家「石破ああぁぁぁぁ!!」
- 439 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:57:01.53 ID:Qu30Lqy+o
ドッゴオオオオォォォォン!!
紅孩児「ガハァーッ!」ドシャア!!
弓使い「やったぁ!」
剣士「い、いや……っ!」
格闘家「ぐか……っぐうぅ!」ジュウウゥゥゥゥ
女隊員「酷いやけどッス……」
男隊員「気休めだが……」
ドウッ……ジュウウウウゥゥゥゥ!!
格闘家「あっぐううぅぅ!!」
帝「……っ」
男隊員「だがこれで紅孩児の動きは封じた。今の内に拘束、最悪……命を奪うしかねぇな」
帝「しかしあの者は、同胞なのではないのか?」
剣士「そうです……そうですが……っ」
格闘家「と……っにかく……動きを封じましょう……っ」ヨロッ
男隊員「……各自、慎重にかかれよ!」
- 440 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:57:34.84 ID:Qu30Lqy+o
〜サタンの宮殿〜
大軍師「魔道士さんと幼女さんは、一番槍と共に最後方へ」
魔道士「2人……ですか?」
大軍師「五行の負担と災厄を分散する為です」
魔道士「でもそれじゃ幼女ちゃんが……」
幼女「お姉ちゃん、私なら平気だから」
魔道士「でも……っ」
幼女「今更そんなのないよ。ずっとここまで一緒に戦ってきたんだもん」
魔道士「幼女ちゃん……」
幼女「だからお願い。私もお姉ちゃんの力になりたいの!」
魔道士「……分かった、分かったよ幼女ちゃん。ありがと、一緒にいこ?」
幼女「うんっ」
大軍師「次に魔道士隊はジュニア殿、賢者殿、火の先生、水の先生、そして私ですか」
火の先生「ちょうど5人じゃ。大の大人が5人がかりで情けないけどなぁ」
水の先生「その分、でっかいのをぶっ放してやりましょうよ!」
- 441 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:58:00.94 ID:Qu30Lqy+o
ジュニア「お前もしっかり頼むぜおい」
賢者「……ふぅ」
大軍師「大元帥、そちらは?」
青年兵「朱雀嬢さんアマゾネスさんで2人、西国陛下、白虎長さん白虎嬢さんで3人……」
青龍士官「……」
青年兵「サモナーさん玄武娘さん、ボスで3人。そして……」
美女「あんた達と私で青龍が3人」
名代「式神は私1人ですね」
青年兵「召喚士さんにはこれ以上、負担はかけられない」
青龍士官「五行1つに四行3つだ。それで何とかするしかあるまい」
青年兵「……だね。やるだけやってみよう」ザッ
戦士父「戦士、お前らは……いけるな?」
戦士「ああ。俺らは俺らでやってやるさ」
盗賊「……同意」
大軍師「それでは、行きますよ!」
- 442 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:58:27.36 ID:Qu30Lqy+o
サタン「召喚士」
召喚士「……」
サタン「君は考えた事がるか? 自分が何故、生きているのか」
召喚士「……さぁね」
サタン「で、あろうな。万物の理など決して考えた事もあるまい」
召喚士「悪いけど、お前と論じている場合じゃないんだ」
サタン「ほぉ」
召喚士「スーパーノヴァ」
サタン「……」
召喚士「ベルゼブブが言っていた。その気になれば地上など、一瞬で消し去る事が出来ると」
サタン「成程な。それでそのような、命を賭してまでこのサタンへ挑もうと」
召喚士「俺は自分達の世界を守る、その為に今……生きているんだ!」
サタン「そういう答えか」
召喚士「何故生きているかなんてどうでもいい! 何の為に生きるかが大切なんだ!」
サタン「何の為に生きるか……成程な」
- 443 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:58:58.32 ID:Qu30Lqy+o
召喚士「だからサタン! 俺はお前を倒す!」ザッ
サタン「良かろう、ならば見せてみよ召喚士。貴様の生き様をな」
召喚士「行っけええぇぇぇぇ!!」
シュイイイイィィィィン……ゴガアアアアァァァァ!!
サタン「あと何発、その覚悟とやらを見せられるか楽しみだな」
召喚士「うおおおおぉぉぉぉーっ!!」
召喚士の背後より伸びる五行の光が、サタンへと一直線に突き進む。
心なしかそれは、先程よりも生き物のような動きをみせていた。
戦士「何だ……? 龍?」
盗賊「行くぞっ!」バッ
戦士「お、おうっ!」
盗賊「藤蔵最終究極奥義ぃ!! 風林火陰山雷!!」
戦士「馬っ鹿、いきなり使うやつがあるかよ!!」
盗賊「今やらないでいつやる!!」
戦士「ちぃっ、それもそうか!!」
- 444 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:59:27.37 ID:Qu30Lqy+o
ガシャアアァァ!!
戦士「五行付加……魔王の斧だああぁぁ!!」
サタン「……?」
盗賊「はああぁぁぁぁーっ!」
戦士「うおおおおぉぉぉぉ!!」
ズッシャアアアアァァァァ!!
召喚士「戦士……盗賊さん……っ」
サタン「……精一杯であったな。無駄な事――」
召喚士「食らえ……サタン!!」
サタン「……召喚士、貴様……五行を当てていなかったな?」
召喚士「戦士と盗賊さんが来てくれてたんだ。だったらぁ!!」
戦士「あいつ……俺らを囮に……」
盗賊「しかし中和されたものが我らの五行であるなら、召喚士は……」
サタン「1人で我が痛みを抱えるか。最も愚かな選択だな」
召喚士「――――!?」
- 445 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 17:59:59.30 ID:Qu30Lqy+o
ズキイイィィ!! ドシャッ!!
召喚士「がああああぁぁぁぁーっ!!」
サタン「もう立つ事すらままならぬであろう。大人しくしていれば楽になれるものを」
召喚士「……勝ち……だ」
サタン「……何?」
召喚士「俺達の……勝ち……だ……っ!」
サタン「そういう事か」バッ
大軍師「避ける暇はありませんよ、魔王サタン!!」
青年兵「いっけええぇぇ!!」
ドッドオオオオォォォォォォォォン!!
サタン「――――ッ」
周囲を炎天下の砂漠かのような強い光が襲い、目を開ける事すら出来ない状態。
その中でただ1人、静かに精神を研ぎ澄ませている男……戦士父。
両手に力強く握りしめられたゾディアックが、微かに光を帯びていた。
戦士父「……はあぁーっ!!」
- 446 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 18:00:28.02 ID:Qu30Lqy+o
光の中へ駆けるその姿は、かつて一番槍と称された勇ましさ、いやそれ以上のもの。
2秒。そう決められたタイミングに合わせ、魔道士と幼女が五行を放つ。
戦士父の持つゾディアックへ付加を目指し、誇りを秘め伸びる五行の白い光。
光の中にいるであろう魔王サタンめがけ、戦士父は今……ゾディアックを投擲する。
……はずであった。
戦士父「…………?」
ゾディアックは動かない。そして、自身の身体もまた。
戦士父「な……」
光の中より伸びた、補足白い手がゾディアックを掴み、動きを制しているのだ。
戦士父「にぃ……」
驚きの言葉ですら述べ終える前に、戦士父の身体は後方へと吹き飛ばされていた。
ドッグオオオオオォォォォン!!
戦士父「…………ご……ふっ」ゴシャッ
その手は人間そのもの。しかし現れたその姿は神々しく、名はサタンと言った。
サタン「……」
- 447 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 18:00:59.55 ID:Qu30Lqy+o
ゴ……ゴ……ゴ……ゴ……ゴ……ゴ……ゴ……ゴ……
戦士「親父? 召喚士……?」
白虎長「嘘……でしょ……?」
ゆっくりと地上に舞い降りしその姿はまるで天使か神かの如く。
中世的で目を奪われる程に美しく、人間の形をしながらも人でない事は一目で分かる。
盗賊「はっ、はっ、はっ、はっ、は……っ」
五行で力を出し、サタンの災厄で心身共にピークを迎えた人間一同。
それとは打って変わり、姿は巨大な山のようなものから、
ほぼ人間と同等のサイズに変化したものの、明らかに力漲る魔王サタン。
さしもの大軍師とて、思わずつい本音がくちから出る。
大軍師「駄目です、勝ち目はありません。残された策はもう……ありません」
青年兵「……っ」
諦めるな。そう強く言い返したい青年兵であったが、彼の脳裏からも勝機は消えていた。
サタン「……」フワッ
魔道士「し……召喚士さん……っ!」タッ
- 448 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 18:01:33.53 ID:Qu30Lqy+o
タッタッタッ……グイッ
魔道士「召喚士さんっ!!」
召喚士「…………」
サタン「召喚士、先程までの威勢はどうした? ん?」
地面より少しだけ浮遊し、直立のまま召喚士の元へと移動するサタン。
魔道士が睨みつけるようにその姿を見ると、先程までの神々しい姿は消え失せ、
今度は髭面の人間離れした凶悪な、狂気に満ちた魔物の表情をしていた。
サタン「もう立てぬのか? もう終いなのか?」スゥ
魔道士「くっ」
瞬きをすると、今度は神の長い女性の姿をしていた。また瞬きをすると
今度は獰猛な悪魔の姿。瞬きをする度にサタンの姿がめまぐるしく変化する。
魔道士「っ!?」
サタン「どけ小娘」
魔道士「……っ」ギュッ
サタン「どけと申している。召喚士を離せ」
- 449 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 18:02:31.33 ID:Qu30Lqy+o
魔道士「嫌です!!」
サタン「そうか」バチッ
魔法剣士「はあぁーっ!!」
ザッシュウウウウゥゥゥゥ!!
魔法剣士「な――っ!?」
サタン「驚く程の事でもなかろう。この程度の太刀筋、捕らえるには造作もない事」
魔法剣士「く……っそ――」
サタン「邪魔をするな。貴様には何ら,興味を持たぬ」
ザシュッ……ポタタッ
魔法剣士「……か……はっ」
魔道士「魔法剣士さん!!」
サタンの尾に腹部を貫かれた魔法剣士は、無気力に両手の剣を地面に落とし、
魔王がその尾を払うと、赤い雨を降らせながらその後方へと転がった。
ジュニア「おいっ!!」ダッ
賢者「僕が行くよ……ふぅ」タッ
- 450 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 18:03:02.57 ID:Qu30Lqy+o
サタン「次は貴様だ」
魔道士「……っ」
サタン「どかぬと言うのならば、死ぬだけだぞ小娘」
魔道士「召喚士さんはっ、私が絶対に守る!!」
サタン「泣き叫ぼうが、古より存在する結果は何も変わらないのだよ」
魔道士「召喚士さんは!! 私が絶対にいいぃぃ!!」
ドンッ
魔道士「……?」
突如、突き飛ばされてよろめく魔道士。手を伸ばしたのは召喚士だった。
召喚士「……行けっ、コカトリス……!」シュイイィィィィン
コカトリス「はぁーっ!!」
サタン「……馬鹿が」
ズッガアアアアァァァァン!! シュウウウウゥゥゥゥ……
サタン「調子に乗るなよ召喚士。貴様は今、生きているのではない。生かされているのだ」
コカトリスによるい奇襲も甲斐なく、召喚士は宮殿を支える柱まで大きく吹き飛ばされた。
次へ 戻る 上へ 戻る 携