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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その38
588 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/20(金) 18:04:58.56 ID:5NoEQaj9o
 ゴゴオオオオォォォォ……

アスモデウス「んんー。良い準備運動になりましたよぉ」

帝「先程の攻撃を浴びて、何ともないのか……っ?」

アスモデウス「さて。運動の後は腹が減るもの」キョロキョロ

帝「!?」

アスモデウス「んんーなかなか旨そうですね。これは悦楽娯楽快楽」

名代「上様っ、お退がりを」ザザッ

足軽「上様に手は出させねぇぞ!!」ジャキジャキッ

アスモデウス「んんー。まずそうな輩はァ、先に始末しましょうか」

 ドッゴオオォォォォン!!

アスモデウス「ゴベェーッ!!」メシミシィ!!

王子「不愉快極まりない奴だな。セクメト、手を抜く必要はないぞ」

西国兵「陛下に続けぇ!!」ドゴオオォォォォ!!

アスモデウス「クッ、ンヌゥー!!」

 ズザザザザアアァァァァ……


589 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/20(金) 18:06:11.70 ID:5NoEQaj9o
アスモデウス「んんー個々の力は弱くとも、群れるとなかなかの手ごたえッ!」

名代「毘沙門天を使役する。上様の護衛は頼むぞ」タタッ

足軽「ははぁ!!」

アスモデウス「何か良いては……んんー閃いたぞいな!」

 シュウウウウゥゥゥゥ

王子「!?」

アスモデウス「あちらが数で来るならば、こちらも数でいこうではありませんかァ!」

アマゾネス「何かしているぞ!?」

アスモデウス「んんー。さぁて我が軍団の完成よ!」

西国兵「……?」

 ォォォォオオオオ……

朱雀嬢「上ぇ!!」ザッ

王子「何っ!?」

玄武娘「ぎゃああぁぁ!! 気持ち悪いですのー!!」

朱雀嬢「な、何て数の魔物なのよおおぉぉ!!」


590 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/20(金) 18:07:32.37 ID:5NoEQaj9o
 ズオオォォォォ!!

オーガ「アスモデウスサマ……バンザーイ!!」

グレンデル「シネシネシネシネエエェェ!! ウエアハハハハアアァァ!!」

 ドッズウウウウゥゥゥゥン!!

帝「しまったっ、囲まれたか!」

アスモデウス「んんー。500は作れたかなぁ? さぁ、殺せ嬲れ葬れいッ!」

オーガ「ウオオオオォォォォン―ー」ピクンッ

 ドサドサッ

アスモデウス「……んんー?」

王子「か、勝手に魔物が……倒れたぞ?」

アマゾネス「一体何が……」

ザントマン「ヒヒッ!」

名代「あれは……召喚獣か!?」

 ザッザッザッ

山師「間に合ったかな? 微力ながら援護させて貰いますよっ!」


591 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/04/20(金) 18:08:24.77 ID:5NoEQaj9o
お腹が痛すぎて今日はここまで!!
調子次第で後ほど現れます!今日もご支援ありがとうでした!
それでは失礼致しますです!!ノシ


593 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/04/20(金) 18:28:46.29 ID:7/IszweIO
おつんぽ!お大事に
山師なつかしす


598 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/04/21(土) 00:44:48.85 ID:GqL2MY7DO
懐かしいな!ザントさん取得の為だけのかませじゃなかったのか!


607 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/22(日) 01:56:17.23 ID:F00gQgkLo
オーガ「ウ……ウウゥゥ」

 ドッズウウゥゥゥゥン

アスモデウス「んんー? どういう……事です?」

朱雀嬢「ザントマン!? 朱雀先生……じゃない」

帝「何者だ?」

山師「大戦と聞き、何かお役に立てればと思い僭越ながら」

王子「それは助かる。あの魔物どもは死んだのか?」

山師「いえ。ザントマンの能力はあくまで眠らせるのみです」

王子「なるほど。ではまだ攻撃の手は緩まんわけだな」

西国兵「聞いたかっ、油断するなよぉ!」

玄武娘「また来たですー!」

アスモデウス「んんー我が軍団よ、諸君らはあの者らを蹴散らすのです」

サイクロプス「グゴオオオオォォ!!」

アスモデウス「そして私はァ、んんーいただきますよぉ」

帝「!?」


608 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/22(日) 01:56:44.70 ID:F00gQgkLo
王子「ふざけるなよ貴様ぁ!!」

 ドッゴオオォォォォン!!

アスモデウス「ええいっ、早く邪魔者を蹴散らしなさいな!」

山師「ザントマン!」

朱雀嬢「出て来いっ! ワルキューレ!」

玄武娘「おいで、リヴァイアサン!!」

 シュイイィィィィン……ズドドドドドド……

アスモデウス「うぐッ、これは不満不愉快不機嫌!!」

王子「セクメトっ、突撃だ!」

西国兵「スフィンクスも続けぇーっ!」

王子「馬鹿者っ、近づきすぎるな――」

アスモデウス「んんー、小賢しいッ」

王子「――!?」

 突撃する西国の召喚隊。しかし対するアスモデウスは次なる一手を打つ。

 一同は人間の顔の横に突如、グロテスクな光景を目の当たりにした。


609 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/22(日) 01:57:24.66 ID:F00gQgkLo
 ズググッ……ジュグウウゥゥゥゥ

玄武娘「あ、あれ……何ですの……っ!?」

朱雀嬢「う……ぇ」

 首の付け根から生えてきたのは牛の顔であった。

アスモデウス「ゴッフウウウウゥゥゥ」

アマゾネス「何か……嫌な予感がする……っ」

アスモデウス「……カアアアァァァァ!!」

 第の顔である牛が、大きく息を吸い込み、灼熱の炎を放った。

 ドッゴオオオオォォォォ!! ゴアアアアァァァァッ!!

おさげ「きゃああぁぁーっ!!」

王子「ちぃーっ、距離をとって攻撃を――」ズザッ

グレンデル「シネシネシネェ!!」

王子「しまっ――」

 バッギャアアァァ!! ゴロゴロゴロッ

西国兵「陛下ぁ!!」


610 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/22(日) 01:58:02.26 ID:F00gQgkLo
王子「ぐ……っく、油断……」

アスモデウス「……んんー。どうしましたぁ?」

王子「……っく」

アスモデウス「まだまだこんなものでは……ありませんよ!」

帝「助太刀に……っ」タッ

アスモデウス「んんー。飛んで火に入る……ですねぇ。貰いましたっ!!」

帝「!?」

 ビュオオォォォォ……ザックウウゥゥゥゥ!!

アスモデウス「――――ッ!!」

帝「……矢?」

アスモデウス「あ、あんな距離から……狙撃ィ!?」

 ザザッ

老将軍「ふっふっ。弓の名手と言われた腕前、なめるでないぞ?」

白馬騎士「今だっ、突撃ぃーっ!!」ドドォ!!

アスモデウス「んんーッ、次から次へと厄介面倒迷惑ツ!」


611 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/22(日) 01:58:31.15 ID:F00gQgkLo
 ドガガアアァァァァッ!!

華国兵「ご無事ですかっ!?」

王子「す、すまぬ……っ」ザッ

白馬騎士「いけぇっ、怯むな! 大将首だけ狙えば良いっ!」

アスモデウス「そうはいきますかってんですよ」ザッ

 ズググッ……ジュグウウゥゥゥゥ

名代「!?」

帝「ま、また……っ!?」

 今度は反対側の首元より、羊の顔が現れ始めた。

アスモデウス「……オ……オオォォォォ!!」

 ドッドオオオオォォォォン!! ズッゴオオオオォォォォ!!

色黒「うっくううぅぅーっ!!」

朱雀嬢「炎の次は……風!?」

玄武娘「でもっ、このくらいなら!!」

リヴァイアサン「ガオオオオォォォォォン!!」


612 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/22(日) 01:58:59.56 ID:F00gQgkLo
 ドッドオオオオォォォォン!! ズッシャアアアアァァァァ!!

アスモデウス「んんー凄まじい威力。やりますねぇ」

白馬騎士「これでは近づけぬな。仕方あるまい」

老将軍「ワシらは雑魚共を一蹴するぞい!」

オーガ「ザコジャナイイィィィィ!!」

老将軍「むぅ!?」

 ザッシュウウゥゥゥゥ!! ドズウウゥゥン

老将軍「た、助かったわい……っ」

魔法剣士「……ふーっ。次、行くぞ」

ケルベロス「わんっ!」

朱雀嬢「玄武娘、そのまま続けているですわっ!」

玄武娘「もちろんですのっ!」

アマゾネス「今のうちに攻撃だぁ!」ドガァ!!

アスモデウス「んんー次から次へとゴキブリですか貴方達はァ!」

帝「だったらそのように、しぶとく生き抜いて食らいついてやるさ」ザッ


613 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/22(日) 01:59:55.19 ID:F00gQgkLo
アスモデウス「んんーこれは手間がかかります。なれば……」

 ズズズッ

白馬騎士「何……っ?」

王子「ま、まだ変身する気か……!?」

アスモデウス「んんー。次は毒蛇の尾、なんてのはどうですかァ?」

 バッシュウウゥゥゥゥ!! ギュバッ!!

西国兵「ご、ごふぇ!!」ビチャッ

華国兵「くそっ、これは毒の――ぎゃっ!」ドシャッ

帝「奴には近づけぬ。しかし周囲の妖によって安全な退路もままならぬ……か」

足軽「こうなったら……命懸けで道を切り拓く!!」ザッ

 ザシュッ!! ズバッ!!

足軽「……!?」

魔法剣士「死ぬ事だけが忠義ではないぞ」カシャッ

名代「おぉ……っ」

魔法剣士「とは言え、なんとか1ヶ所でも退路を確保出来れば良いのだがな」


614 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/22(日) 02:01:00.01 ID:F00gQgkLo
 ドズウウゥゥゥゥン!!

アスモデウス「さて、ここらでまとめてお料理して差し上げましょうか」

白馬騎士「そうはさせぬぞっ!」

アスモデウス「んんー、そう言われてもォ……するのですッ!」

 ゴゴゴゴゴゴ……

王子「ま、まずいぞ……っ。食い止めねば……」ヨロッ

朱雀嬢「玄武娘っ! 何とかなさいなっ!」

玄武娘「そ、そんなぁ……いきなり言われても無理ですのー!」

アスモデウス「んんー死になさアァい!!」ギュバッ!!

 ドッドオオオオォォォォン!! ガカアアアアァァァァ!!

アスモデウス「何ぐおぉ……くっ、ぐくううぅぅ!」ジュウウゥゥゥッ!!

名代「あの……閃光は……っ!?」

ベヒーモス「アオオオオォォォォン!!」ザッ

白虎長「さぁ本番はまだまだこれからよっ! かかってらっしゃい!」

アスモデウス「……んんーまだゴキブリが居ましたかァ。不快不愉快不可解!!」


615 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2012/04/22(日) 03:29:23.75 ID:FXqiya7AO
アスモさんが口調のせいで古畑任三郎に見えて仕方ない


617 名前:NIPPERがお送りします(愛媛県) [sage] 投稿日:2012/04/22(日) 07:57:04.46 ID:0/FurTb9o
むしろダイ=アモンかと・・・これが年代の差なのだろうか


629 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/23(月) 18:00:12.28 ID:neZ4rx2/o
白虎長「ゴキブリですってぇ!? 失礼ねっ!」

 ズアッ!! ドッドオオオオォォォォン!!

王子「ナイスな援護! この機を逃すなっ」

西国兵「おぉーっ!」ザザッ

白虎長「てやああぁぁーっ!」

アスモデウス「んんーッ、猛毒の風を浴びなさいな!」ゴアッ!!

ベヒーモス「ウゴオオオオォォォォ!!」

白虎長「ちぃっ」

アスモデウス「さぁ、動きが止まったところで――」

魔法剣士「魔道剣……二行っ!」ジャキジャキッ

アスモデウス「んんーッ!?」

帝「足元も手薄だぞ、馬鹿めっ」ザシュッ!!

白馬騎士「……良し、押し返したな」

名代「……」

白馬騎士「名代様? いかがした?」


630 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/23(月) 18:00:40.30 ID:neZ4rx2/o
名代「白馬騎士殿、奴を倒すにはどうお考えですかな?」

白馬騎士「ここはやはり、五行に頼るしか道はないかと」

名代「やはりそうお考えか」

白馬騎士「だがしかし、それをするにはかなり厳しい状況ですね」

名代「ええ。五行を使いこなせる者が此処には居りませぬ」

 ドッゴオオオオォォォォン!!

アスモデウス「んんー互角といったところですが……」

オーガ「グゴアアァァァァ」

グレンデル「……グブゥ」ドズウウゥゥゥゥン

アスモデウス「我が軍団が次々と葬られておりますねぇ」

魔法剣士「どこを見ているっ!」ババッ

アスモデウス「んんーッ、いよいよ本気になるしかありませんかこれ?」

 ドギャッ!! ズザザザザザアアァァ

魔法剣士「……ぐくっ」ペッ

アスモデウス「んんー。貴方、もう力が残ってないではあーりませんか」


631 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/23(月) 18:01:17.55 ID:neZ4rx2/o
魔法剣士「……だったら何だ」ザッ

アスモデウス「そんな状態で私に挑もうなどと、失礼無礼侮辱」

魔法剣士「ふっ、貴様如きこの程度で十分という事だ」

アスモデウス「んんー殺します!」グアァッ!!

魔法剣士「……っ」

ブリュンヒルデ「突撃ーっ!!」

ロスヴァイセ「でやああぁぁーっ!!」

 ズギャギャギャギャッ!! ドゴォ!!

アスモデウス「!?」

朱雀嬢「ちょっとあなたっ、フラフラじゃない!」

魔法剣士「……余計な真似をするな。こっちは構わん」

朱雀嬢「そんな状態で、どうやって戦うつもりなのかしら」

魔法剣士「……っ」

朱雀嬢「強さを履き違えてはいけませんわよっ」

魔法剣士「何?」


632 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/23(月) 18:01:50.35 ID:neZ4rx2/o
朱雀嬢「戦って誰かを守るのは正しい。でも、自分が犠牲になっては意味がありませんわ」

魔法剣士「……」

朱雀嬢「だって死んだら、誰も守れませんもの」

魔法剣士「……っ」

アスモデウス「んんー煩い召喚獣ですこと全く」

 ドッドオオオオオォォォォン!! ゴガオオオオォォォォ!!

オルトリンデ「きゃああぁぁーっ!!」

ブリュンヒルデ「朱雀嬢、これ以上は持たないっ! 一旦、退くのだ!」

朱雀嬢「ほらっ、早く!」

魔法剣士「……ちっ!」タタッ

アスモデウス「ええいええいッ、逃がしますかって話ですよォ!」

帝「むっ!? あれは……っ!」

アスモデウス「んんー? 何だァ――」

 バシュウウウウゥゥゥゥ……ドッゴオオォォォォ!!

アスモデウス「グオ……オオォォ!!」ズザザアアァァ


633 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/23(月) 18:02:30.12 ID:neZ4rx2/o
竜騎士兵「正門前は殲滅した! 残るは……ここだけだぞっ!」

青竜兵「気張っていけぇ!!」

 ワイバーン「ガオオオォォォォン!!」ゴアッ

アスモデウス「んんーッ! またしても援護援軍増援ッ! 喧しい連中ッ!」

青竜士官「出でよっ、バハムート!」

 シュイイィィィィン……ズゴゴゴゴゴゴ……

青竜士官「図体は大きいようだが、バハムートの方が上だな」

アスモデウス「何ィ!?」

バハムート「……オオオオォォォォ!」

 キュイイイイィィィィ……ガカアアァァァァッ!!

アスモデウス「――――ッ!!」

 至近距離で撃ち放たれたバハムートの閃光により、

 アスモデウスはその巨体を山岳部へと鎮める事となった。

玄武娘「おぉーっ! 凄いですのっ!」

白虎長「早かったじゃない」


634 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/23(月) 18:03:01.80 ID:neZ4rx2/o
青竜士官「南側の戦線が押し上がってくれたお陰で、こちらは動けるようになりました」

白虎長「そういう事だったのね。やるじゃない、左翼長さん達」

青竜士官「お前らは軍団長以外の魔物どもを一蹴してくれ」

竜騎士兵「隊長は?」

青竜士官「あれで終わったとは思えん。奴を仕留めに向かう」

青竜兵「どうかご無事でっ!!」

青竜士官「貴様らもな。全員、無事で再会するぞ!」

竜騎士兵「はいっ!」ザッ

名代「……見えた」

白馬騎士「名代様?」

名代「これならば、いけますぞ白馬騎士殿……っ!」

白馬騎士「……?」

名代「あの妖を倒す術が……見えましたぞっ!」

白馬騎士「倒す術……? ま、まさか……っ!?」

名代「足りなかった青竜と白虎が、今ここに……っ!」ニヤリ



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