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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その8
730 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 20:52:22.32 ID:ntwwl6go
〜酒場〜

召喚士「お疲れ様」

戦士「おう」

チンッ…ゴクッ

戦士「はぁ〜、うめぇ!」

召喚士「西国の酒はほんと美味いよな!」

戦士「あっ!土産に持って帰ろうぜ…!」

召喚士「あははっ、そうだね!」



戦士「なんかあったか…?」

召喚士「えっ、あ…別に…」

戦士「そっか…」

召喚士「……うん」

戦士「……ぷはーっ」

召喚士「……あ、あのさ…戦士」


732 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 21:11:38.49 ID:ntwwl6go
戦士「んー?」

召喚士「故郷の事…もう…」

戦士「あー…うん。吹っ切れたよ」

召喚士「あっ、ほんとに…」

戦士「東方でさ……」

召喚士「…東方?」

戦士「あ、いやっ…とにかく何て言うか…」

召喚士「…?」

戦士「このままでも…何にも変わらねぇなってさ…」

召喚士「そっか…」

戦士「例え俺がアイツの傍にいてやったとしてもさ…」

召喚士「うん…」

戦士「結局運命までは…変わらなかっただろうし…」

召喚士「うん…そうだね」

戦士「まぁ、それに…だからこそ、今の俺があるわけだしな」


735 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 21:36:13.42 ID:ntwwl6go
召喚士「そうだね…確かに…」

戦士「だからってアイツとの出会いや思い出が、どうでもいいって事じゃなくて…」

召喚士「うん…」

戦士「それがあったからこその俺で…」

召喚士「うん…」

戦士「だから…アイツには、俺が…死んだ時にさ…」

召喚士「うん…あっ、死ぬのはまだ……」

戦士「えぇと、だからつまり…悪りぃ!こういうの下手でさ…っ!」

召喚士「大丈夫。戦士の気持ちはしっかり伝わったよ…!」

戦士「そ、そっか…!」

召喚士「うん。俺も戦士と同じだな…」

戦士「そうか…?」

召喚士「うん。師匠には本当に迷惑ばっかかけたけど…」

戦士「……」

召喚士「でも…だからこそ、今の自分がいる…」


736 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 21:42:19.34 ID:ntwwl6go
戦士「…召喚士」

召喚士「でも…そこで終わっちゃいけないんだよね…」

戦士「……ああ」

召喚士「ここでの事や武士さん…」

戦士「……」

召喚士「自分の力を…国のため、人のために全力で振るって…」

戦士「ああ」

召喚士「そして…命を懸けた…」

戦士「少しでも力を持ってるなら、人のために使いたい」

召喚士「うん…」

戦士「俺は武士さんを見て…そう思ったんだ」

召喚士「…うん」

戦士「だから俺は、今を精一杯生きるよ!」

召喚士「うんっ!」

戦士「過去を振り返らずに…前に進もうと思う…!」


737 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 21:45:09.09 ID:ntwwl6go
召喚士「戦士……!」

戦士「あ、んで…何の話だっけ?」

召喚士「えっ?あ…!!」

戦士「…?」

召喚士「そ、そうそう!…女性…は…?」

戦士「女性?」

召喚士「いや……ほら!戦士ももう26だしさっ!」

戦士「……余計なお世話だ…っ!」

召喚士「あ、ごめん…!!」

戦士「ジョーダンだよ!ははっ!」

召喚士「でも…本当にいないの?そういう人…?」

戦士「うーん……」

召喚士「たっ、例えば……盗賊さん…とか…!」

戦士「盗賊かぁ………いいかもなぁ」

召喚士「そっかぁ……………えっ!!?」


738 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/03(日) 21:46:11.89 ID:Q1WFOUDO
うん… …うん うんっ!
なんか召喚士可愛い(*´∀`*)


740 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 21:59:05.25 ID:ntwwl6go
戦士「え…?」

召喚士「今…なんて…?」

戦士「えっ?…いいかもなぁって……」

召喚士「…・・ほんとに?」

戦士「な、なんだよっ!なんか照れ臭いな…!」

召喚士「いいってのはつまり……」

戦士「なんかよく分かんないんだけど…いいよな、アイツ」

召喚士「お、お付き合いしたい…って…」

戦士「いやっ、そういう事じゃなくて…」

召喚士「え…っ?」

戦士「今は付き合うとか…そういうのは考えらんねぇよ…」

召喚士「そう…だよね…」

戦士「それに盗賊も迷惑だろうしな…ははっ」

召喚士「いっ、いやいやいやいや…っ!」

戦士「…?」


741 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/03(日) 22:02:50.72 ID:Q1WFOUDO
気づけ…気づけ…


742 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 22:16:23.22 ID:ntwwl6go
召喚士「迷惑じゃ…ないんじゃないかなぁ…」

戦士「…そうかな?」

召喚士「そうそうっ!」

戦士「…?ま、でも恋愛はまだいいよ…!」

召喚士「……そっか」

戦士「お前もそうだろ…?」

召喚士「まぁ…そうだね」

戦士「そっか…」

召喚士「え?」

戦士「あ、いや…打倒、魔王!なんてな…!」

召喚士「夢は大きく…だね!」

戦士「そうそう!やってやろうぜ、俺達で…!」

召喚士「うん!いつか…きっと…!」

戦士「悪りぃな!変な話しちまって…」

召喚士「いやいや、こっちこそ…!!」


743 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/03(日) 22:33:13.37 ID:rgwqeCEo
『ガンガンやろうぜ』


745 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 22:43:56.15 ID:ntwwl6go
戦士「世界がきっと平和になったらさ…」

召喚士「うん」

戦士「そん時は俺も、自分の気持ちがしっかり分かってると思う」

召喚士「そうだね…!」

戦士「だから頑張ろうぜ!一人も欠ける事なく…!」

召喚士「うんっ!」

戦士「さぁて…寝るとすっか…!」

召喚士「そうだね。明日は兵士を見るんだもんね」

戦士「おう。大丈夫かな…?」

召喚士「戦士なら大丈夫だよ。自信持って…!」

戦士「おう。サンキュー!」

召喚士「あはは!!」

戦士「ふっ…ははっ!」

それぞれの思いを胸に夜は更けていく。

そして日は過ぎ、満月の夜を迎えるのであった…。


746 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [saga sage] :2010/01/03(日) 22:50:03.43 ID:ntwwl6go
あんまり進みませんでしたが、キリいいので今日はここまでにて…
語りも終わり、話も前進致します!多分…
明日から仕事だー!うひょーい!!………はぁ
ご支援まことに感謝!それでは、おやすみなさい!!ノシ


747 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 22:51:09.09 ID:ntwwl6go
〜オマケ〜

召喚士「あ、王女…おは…!!」

王女「おはようございます…召喚士様…」

召喚士「今日は…どうしたんですか…?」

王女「いえ…少し化粧を……ポッ///」

召喚士「そ、そうですか…」

王女「おかしい…ですか…?」

召喚士「いえ…!とても綺麗で…」

王女「ま、まぁ…///」

召喚士「…?」

王女「実は…魔道士様に教わりまして…」

召喚士「そうでしたか!」

王女「お化粧とか…マッサジーとか…///」

召喚士「マ…マッサージ!?」

王女「はい……とても気持ちよくて…ポーッ///」

召喚士「……」

王女「シて…差し上げましょうか…?」

召喚士「い、いえっ!!大丈夫ですっ!!」

タッタッタッタッタ…

王女「まぁ…うふふ」

召喚士(マ、マッサージとは…一体…!?)


748 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/03(日) 22:54:06.78 ID:pYRXE5Qo
マッサジー


749 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [saga sage] :2010/01/03(日) 22:54:27.27 ID:ntwwl6go
〜オマケのオマケ〜

魔道士「あ、盗賊さんお帰りなさい!」

盗賊「…ただいま」

魔道士「どうしたんですか?元気ないですね…」

盗賊「…ん、ちょっと…疲れた」

ポフッ

魔道士「……あ、じゃあマッサージしてあげます!」

ヒョイッ…トスッ

盗賊「…あ」

モミモミモミモミ…ムニュッ…ムニュムニュッ…

盗賊「はぅ……んっ……んあっ!」

魔道士「エヘヘー!どうですかぁ?」

盗賊「はんっ…きも…ち…っいい…!」

モミモミモミ…ミュッ…コリッ…クニュッ…

盗賊「んぁ…っ!……は…っん…!」

それぞれの思いを胸に夜は更けていく。


750 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/03(日) 22:58:11.57 ID:pYRXE5Qo
思いじゃねえよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


751 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/03(日) 22:58:58.90 ID:ntwwl6go
〜オマケのオマケのオマケ〜

ブンッ!!……ガキィッ!!…シュッ

戦士「そこっ!もっと腰を落としてだな…」

衛兵「す、すいませんっ!」

女王「……ジーッ」

テクテク

神官「…どうしました陛下?そんな柱の陰で…」

女王「…あ、いえっ!」

タッタッタ…

神官「…?」

戦士「違う違う!もっと…こうっ!!」

衛兵「は、はいっ!」

戦士「よーし、そうだ!いいぞっ!!」

テクテクテク

召喚士「戦士…すんごいノリノリだなぁ…」

神官「ええ。かなり向いてますね。こういうの……」

戦士「だーかーらー、ちっがーう!!こうっ!もっと…こう!」


752 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [saga sage] :2010/01/03(日) 23:03:07.32 ID:ntwwl6go
〜オマケのオマケのオマ(ry〜

師匠「おいてめぇ…」

召喚士「は、はい…?」

師匠「なーに、うんうん言ってカワイイポジション得てんだ?」

召喚士「え、あ…そんなつもりは…」

師匠「つもりはなくてもそうなってんだよ!バカヤロウ!」

召喚士「す、すいません…」

師匠「いいか?てめぇはペニスだクリトリスだ、そんなキャラなんだよ!」

召喚士「……」

師匠「忘れんじゃねぇぞ!このバカっ!!」

召喚士「う…うん!」

師匠「……あ?」

召喚士「うん…そうですよね…うん!」

師匠「お…おい…!?」

召喚士「うんっ!師匠の言う通りだ!…うん」

師匠「……こいつ…ウゼェ」


769 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:38:15.86 ID:oPA8Kgco
〜神官の部屋〜

コンコン

神官「どうぞ」

召喚士「失礼します」

神官「お待ちしておりました。こちらへ…」

召喚士「あ、はい…」

神官に促され、召喚士は椅子へ腰掛ける。

召喚士「……」

神官「あ、これはユニコーンの魔方陣です」

召喚士「確かに…前と少し違いますね…」

神官は少し微笑み、香を焚き始める。

召喚士「あの…」

神官「はい?」

召喚士「これって…誰でも出来るんですか…?」

神官「訪問ですか…?」


770 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:39:08.38 ID:oPA8Kgco
召喚士「訪問…って言うんですか?」

神官「私達はそう呼んでいるだけですが…呼び方は幾つもありますね」

召喚士「なるほど…」

神官「出来ない、事はありませんが…」

召喚士「…?」

神官「訪問の方法は複数存在します」

召喚士「はい」

神官「しかし、基本は精神を離脱させる事にあります」

召喚士「幽体離脱…ですか?」

神官「まぁそのようなものですね」

召喚士「確かに…師匠もそんな事を言ってたな…」

神官「自ら離脱するか、誰かに離脱させられるか…ですね」

召喚士「……なるほど」

神官「西方の儀式では後者です」

召喚士「師匠もそうでしたね…」


771 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:40:12.91 ID:oPA8Kgco
神官「つまり方法を教える事は出来ますが…」

召喚士「なるほど、離脱を補助出来る人がいないとダメか…」

神官「そういう事です」

召喚士「自分でするのは難しいんですか?」

神官「難しいですね…。かなり経験を詰まないと…」

召喚士「そっか…」

神官「その辺りについては、霊媒師などに聞いた方が良いかもしれません」

召喚士「分かりました。ありがとうございます!」

神官「いえ、では…早速やりましょうか」

召喚士「はいっ。お願いします!」

神官「では魔方陣の上へ寝てください」

召喚士「はい」

召喚士は魔方陣の上へ、仰向けに寝る。

神官「頭をこちらへ…」

召喚士「はい…」


772 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:41:05.47 ID:oPA8Kgco
神官「よし。では…」

召喚士「……」

神官「目を瞑り、気持ちを楽に……」

召喚士「……」

神官は、目を瞑り横になる召喚士の胸に手を当てる。

召喚士(あ…この暖かい感じ……久しぶ…)



召喚士「………はっ!!」

バッ!!

召喚士の周りに、木々と泉が見える。

召喚士「…空が…白い。それに……周りも」

テクテクテク…

召喚士「泉だ……綺麗だなぁ」

パシャッ…

召喚士「あっ!…ユニコーン!!」


773 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:42:07.30 ID:oPA8Kgco
ユニコーン「……?」

タッタッタッタッタ…

召喚士「え、えーと…こんにちは!こないだは…」

ユニコーン「……誰?」

召喚士「……えっ!?」

ユニコーン「お兄ちゃん誰…?僕に何か用?」

召喚士「あれ…?え…っ?」

ユニコーン「何?僕と契約したいの?」

召喚士「え、いや…あれ?おかしいな?」

ユニコーン「オカシイのはお兄ちゃんの頭だろ」

召喚士(な、何だ…?何がどうなって……)

ユニコーン「あのね、僕は男には興味ないの」

召喚士「……へっ!?」

ユニコーン「女の子、それも処女の召喚士としか契約しないから」

召喚士「……え、えぇと」


774 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:43:05.97 ID:oPA8Kgco
ユニコーン「処女くれるなら…専属しても…いいかな///なんて…」

モジモジ

召喚士「………」

ユニコーン「と、とにかく…!男には興味ないから」

召喚士「で、でも…今まで……」

ユニコーン「違うユニコーンじゃないの?」

召喚士「いやっ、だって…何度も回復してくれて…」

ユニコーン「あー、それはないない。ないよ」

召喚士「へっ?」

ユニコーン「攻撃ならともかく、回復なんて女の子相手にしかしないモン」

召喚士(は、話が噛み合わない…何で…)

ユニコーン「バイコーンとかの間違いじゃないの?」

召喚士「バ…バイコーン?」

ユニコーン「二角の仲間だよ。ほらアイツはさ…フフッ!」

召喚士「…?」


775 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:43:59.62 ID:oPA8Kgco
ユニコーン「とにかくっ!もう用がないなら帰ってよ」

召喚士「でも……」

ユニコーン「……お兄ちゃんさ、一人で旅してるの…?」

召喚士「え、あ…いや…」

ユニコーン「じゃあさ、女の子……いる?///」

召喚士「え、い…いる…けど」

ユニコーン「一人?カワイイ?」

召喚士「二人…とも…カワイイ…かな」

ユニコーン「ホント!?じゃ、じゃあ…処女?///」

召喚士「さ、さぁ……多分」

ユニコーン「……コホン」

召喚士「…?」

ユニコーン「女の子限定で回復してあげよう!エッヘン!」

召喚士「……は、はぁ?」

ユニコーン「お兄ちゃんは仲人だから、攻撃はしてあげるよ!」


776 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:44:55.81 ID:oPA8Kgco
召喚士「……え、えっと…?」

ユニコーン「はい。契約成立!うわぁ…楽しみだなぁ〜///」

召喚士「……あ、あの」

ユニコーン「何着て行こっかな…?フ…フフッ!」

召喚士(何が……どうなって……)

テコテコテコ…ブンブンッ

ユニコーンは前足で召喚士の右手を掴み、握手をする。

ユニコーン「それじゃバイバーイ!!」

召喚士「あっ!ちょ……・っ!!」



召喚士「……っ!!」

ガバッ!!

神官「おや…?早かったですね」

召喚士「………」

召喚士は上半身を起こし、右手を見つめる。


777 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:45:46.27 ID:oPA8Kgco
神官「どうか…しましたか?」

召喚士「あ…いえ……」

スッ…

神官「…?」

召喚士「行けっ!ユニコーン!!」

シュイィィン

召喚士「で……出た…っ!!」

ユニコーン「ちょっとーまだ用意もしてないのに…」

モジモジ

ユニコーン「それで…女の子は…?///」

召喚士「あ…い、今…いないけど…」

ユニコーン「……」

バコォッ!!……ドサッ!!

ユニコーン「い、いないのに呼ぶなっ!バカっ!!」

シュイィィン


778 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:47:04.83 ID:oPA8Kgco
神官「だ、大丈夫ですか!?」

召喚士「い…ってぇ……!」

ザッ…

召喚士は起き上がり、一呼吸整える。

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

シュイィィン

コカトリス「……?」

召喚士「コカトリス!!良かったぁ!!」

コカトリス「……どうした?」

召喚士「い、いや……」



コカトリス「…なるほどな」

召喚士「……」

コカトリス「おそらく先の戦いで…魔力を使い過ぎたのだろう」

召喚士「うん…」


779 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:47:59.21 ID:oPA8Kgco
コカトリス「それが召喚獣の世界に行った事により戻ったのだろう」

召喚士「そんな事…あるの?」

コカトリス「枯渇したわけではないからな…」

召喚士「そうか……」

コカトリス「この世界とは違い、魔力の塊のような世界だ」

神官「……」

コカトリス「あっても不思議ではなかろう」

召喚士「なるほど…」

コカトリス「……この者は?」

神官「はい。西国の宰相で神官、と申します」

コカトリス「……そうか」

神官「あの…大変失礼ではありますが…」

コカトリス「……申してみよ」

神官「アヌビス…をご存知で?」

コカトリス「……白虎の高等召喚獣だな」


780 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:49:01.31 ID:oPA8Kgco
召喚士「……」

コカトリス「いや…高等でも更に上…私などより更に…」

召喚士「…!?」

神官「……な、なんと」

コカトリス「…確か召喚に制約を必要としたはずだ」

召喚士「制約…?」

コカトリス「……うむ」

神官「制約…か」

コカトリス「すまぬな。白虎の世界は詳しく知らぬ」

神官「いえ。まことに感謝致します!!」

召喚士「ありがとう、コカトリス」

コカトリス「……」

召喚士「…?」

コカトリスは召喚士をじっと見つめる。

コカトリス「……では」

召喚士「あ、うん」


781 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/04(月) 13:51:25.65 ID:oPA8Kgco
シュイィィン

召喚士「良かった…!召喚術が戻ってる!!」

神官「きっかけとは偶然なるもの…ですね」

召喚士「ありがとうございます!神官さんっ!!」

神官「いえいえ」

召喚士(でもユニコーンの変わり様は…一体…?)

神官「…他に何か習得されていかれますか?」

召喚士「…えっ?」

神官「と言っても、スフィンクスより上は存じ上げませんが…」

召喚士「なるほど……」

神官「…」

召喚士「……大丈夫です!ありがとうございます!」

神官「そうですか。分かりました」

召喚士「では、失礼します!」

召喚士は一礼し、神官の部屋を後にした。



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