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魔女「果ても無き世界の果てならば」
261 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/10/29(月) 18:26:59 ID:NV.TSR/c


 「ここは?」


 目が覚めると、白い靄がどこまでも続く場所にいた。


少女「やぁ、ご機嫌は如何かね?」

 「やぁ、痴女。 いきなり同性に唇を奪われて喜んでいるように見えるかい? 見えるならその紫色の瞳の代わりに硝子玉でも填める事をお勧めするよ」


少女「酷い言われようだな。 気取ってるようで案外にうぶだね。 初めてだったのかい?」


 馬鹿にされているようで腹が立つ。 けど図星だ。


262 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/10/29(月) 18:27:29 ID:NV.TSR/c

 「それは君の下衆な妄想に判断を委ねるよ」


 それよりもここはどこなんだろうか?

 ミルク色の濃い靄の所為で、全く見当もつかない。


 「いったい何のつもりかな? 先程の、その、キ、ス……といい、このよく分からない場所といい」


少女「好みだったから」


 「はぁ!?」


263 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/10/29(月) 18:27:43 ID:NV.TSR/c

少女「冗談だ。 君に着いて来るにはあの方法しかないからだよ」

 「だから、ここはどこかって聞いてる」

 本当にコイツとの会話は要領を得ない。 わざとなんだろうか?

少女「もう一つの世界。 内なる世界。 魔術の根源たる魂の源泉」

少女「簡単に言えば君の精神世界だ。 よく感じてごらんよ? その証拠に君はもうこの世界に溶けてしまっている」

 言われてみて初めて気がついた。

 確かに身体の感覚がない。 この場に居るのにこの場に居ないような不思議な感覚だ。


291 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/01/09(水) 00:48:23 ID:Y3goLB3Q
 少女に触れようとして手を伸ばす。

 しかし、少女に手が触れる事はなかった。 代わりにそよ風が少女の髪を揺らす。

 さわった感覚はあるのに実体がない。

少女「君は今この世界そのものだ。 しっかりと自分をイメージしないとこの世界に個として存在することすらできないよ?」

 なる程。

魔法使い「こういう事か」

 自分自身を想像して創造するのが思ったより難しい。

少女「さすが希代の魔法使い、想像力が違うね。でも」

魔法使い「なに?」

少女「少し胸部に脂肪を付け過ぎているんじゃないかい?」

 うん、一度こいつは死ねばいい。


292 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/01/09(水) 00:48:47 ID:Y3goLB3Q




少女「ここからが本番だ。 自分の中の最深部に向かうよ」


魔法使い「どうやって?」

少女「君の世界だ、君しかわからないよ」

 少女の言う事は正しい。 

だが、分からないから訪ねたという事を少しは考えて欲しい。


少女「なんだ、不服そうだね」

魔法使い「そりゃあね、こうなれば手当たり次第かい?」


見渡す限りの乳白色の霧の中で、いったい何が見つかるのかは、分からないけど。


304 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/01/21(月) 23:12:11 ID:fQWwhiOE


 靄の中をひたすらに歩く。

 もう何時間も歩いているような気もするし、まだ30分も歩いていないような気もする。

 どこまで行ってもこの乳白色の靄がとぎれない為に辟易した頃。
少女「待ちなよ」

 呼び止める声が聞こえた。

 振り返ると、少女はまっすぐ僕を見つめている。

 何もかも見通すような不愉快な深紫色の瞳だった。


305 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/01/21(月) 23:13:13 ID:fQWwhiOE

少女「君は随分と物事を難しく考える」

 少女は言葉を続けた。

 まるで幼子をあやすかのような口調は、瞳以上に不愉快だ。

 なのにすんなりと入ってくる。
少女「この靄は君の迷いの象徴だよ。 君は自らの心の中で迷子になっている」

魔法使い「そんな事は」

 そんな事はない。

 そう否定したいのに、出来なかった。


306 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/01/21(月) 23:13:30 ID:fQWwhiOE

少女「自分の心に嘘はつけない、この靄は君の迷いそのものだ」


 心当たりが在りすぎて、原因すら分からないや。


魔法使い「ああ、きっとそうなんだろうね」

 なぜだか、それをすんなりと認めることができた。

少女「一歩前進だね」

 この少女のしたり顔は気にくわないのは相変わらずだけど。


310 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/01/22(火) 23:56:46 ID:rCY1figA

 歩いているうちに何となくわかってきた。

 僕が向かっている先が正しい方向だと。

 理由は無いけど確信できた。


 徐々に濃くなっていく霧。

 その出所は意外なものだった。

魔法使い「これは、僕の村?」

少女「みたいだね」

 なんだか、拍子抜けしてしまう。 片田舎の寂れた村。

 僕の心の奥がこうなっているなんて。


311 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/01/22(火) 23:57:01 ID:rCY1figA


「おい!わたちのむらになんのよう!」

 声を聞いて振り返る。

魔法使い「あーそうきたか」

少女「くっくっく、これはまた可愛らしいな」

 視線の先には幼女。

 肩に届くかどうかの濃い金髪。
 生意気そうな瞳。

幼女「なによ!」

 これ、僕の小さい頃だよ……。


313 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/01/23(水) 00:05:26 ID:yep84BwI
小さい頃は僕じゃなかったんだね


315 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/01/23(水) 17:36:09 ID:0cgolqZ6

魔女の幼少期を知った少年の反応が楽しみだww


316 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/01/25(金) 00:18:58 ID:W04O/8vs
きちんと読んでるよ
やっぱり面白いね


320 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/03(日) 02:23:19 ID:UBixgMNA




少女「君の迷いはどうやら幼児期の出来事のようだね」


魔法使い「良く覚えてないんだよね小さい頃って」


幼女「むつかしそうなはなし、きらい! あんたたちなんなのよ!」

 これはなんていうか、うん


魔法使い「えいっ」

幼女「ふぎゅ!?」

 恥をばらまいているみたいですごく恥ずかしい。 デコピンで黙らそう、うん。

幼女「うわぁ〜〜ん、ぱぱぁっ!!」


 行っちゃったよ……。


321 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/03(日) 02:24:51 ID:UBixgMNA

少女「追わないのかい?」

魔法使い「追わなきゃ駄目、かな?」


魔法使い「はぁ」

 やっぱり僕の家だよなぁ。

 こらえきれずにため息をつく。
少女「なぁ魔法使い。 君の父上と母上はどんな人なんだい?」

 家の前で立ち止まる。

魔法使い「ん〜実はよく覚えてないんだよね」

少女「ご息災ではない、と?」


 遠慮なく聞くね。


322 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/03(日) 02:25:14 ID:UBixgMNA

魔法使い「ママは死んじゃったみたい。 パパは物心ついた頃には居なかったしなぁ」

少女「君も知らない過去か」

魔法使い「そーいうこと」

 ほんとはパパの事はぼんやり覚えてるんだ。

 眼鏡をかけた優しげな人だった。


323 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/03(日) 04:09:41 ID:UBixgMNA
仕事の都合上どうしても更新が少なくなりますが、頑張るのでお付き合い頂ければと思います。


330 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/08(金) 21:55:24 ID:kzuAr8sI


少女「案外簡素な住まいだな」

魔法使い「豪華絢爛は趣味でもないしね」

 手入れもそこそこな小さな一軒家の前で、少しの間それを眺める。

 壁や柵に絡んだ蔦は最近まで僕が住んでいた家に比べると幾分か少ない。

 よく見ると少し新しい。

 覚えていないのにこんなにも鮮明に再現されているのが不思議に思える。


少女「記憶というのは無くならない、思い出し方を忘れるだけだ」

魔法使い「御高説どうも、だけど人の心を見透かすような真似はやめてくれない?」


 なんでもお見通しみたいで嫌な奴だ。 魔女って皆こうなんだろうか?


331 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/08(金) 21:56:14 ID:kzuAr8sI

少女「じゃあいこうか、間違いなく目指す先はあの家の奥だよ」

魔法使い「はいはい」

 気が乗らないなぁ。

魔法使い「お邪魔します、かな?」

少女「思い出でも君の家だし、ただいま、じゃないかな?」

 簡素な扉は案外に簡単にひらいた。

幼女「はいってこないで!」

 やっぱり居るよね。


魔法使い「どうしても行かなきゃならないんだ」

幼女「だめ!」

魔法使い「なぜ?」

幼女「きずつくから!」

 あたりの様子がおかしい。

 今までは簡素ながらも素敵な我が家、の筈だったんだけど。


332 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/08(金) 21:56:36 ID:kzuAr8sI

少女「記憶、魂の根元に至らんとする者を試す門」

 仰々しい門以外には何もない空間。


幼女「主、貴女の意志で閉ざされた記憶を見るおつもりか」

 幼女も雰囲気が変わる。

 というか見た目も変わっている。

 背格好こそ昔の僕と同じだけど、白銀の甲冑に突撃槍をもった姿は騎士そのものだ。

少女「よっぽど思い出したくない過去みたいだね」

 少女が心配そうな顔をした。

 珍しいこともあるものだ。

魔法使い「見なきゃならないからね」

 幼女が風切り音を鳴らし突撃槍を向ける。

幼女「なれば覚悟をお示し下さい」

魔法使い「上等だよ」

 自分に向き合うには良い機会だ。


335 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/09(土) 08:47:14 ID:DLBCYXQ6
ここを乗り越えての魔女だったのか
メンタル強いのね


336 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/09(土) 10:48:37 ID:4iQqRR1g
胸熱!! 頑張ってね!


339 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/12(火) 13:08:19 ID:k36p9WS.


 幼女が鋭い踏み込みから突撃槍を振るう。

魔法使い「〜〜」

 視界を奪う閃光の魔法。

 距離を取り、体勢を立て直す。
 肉弾戦はゴメンだ、とりあえずは相手の戦闘能力を奪うことができればそれで――。


幼女「そんな消極的な考えだと」

 ゆうに間合いの三倍はあったであろう距離を一瞬で詰められる。

 まずいっ!!

幼女「死ぬぞ? 我が主」


340 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/12(火) 13:08:59 ID:k36p9WS.

 眼前には貫く事に特化した円錐の槍の切っ先。


魔法使い「っ〜〜!!」


 とっさに撃ったのは下位の氷魔法。

 起死回生の一手。 とはいかず、僅かにその切っ先をずらす事で精一杯だ。

幼女「小癪!」

魔法使い「あぐぁっ」

 弾かれた切っ先の軌道を強引に変え、打ち据えられる。

幼女「立つが良い、主よ。 立ち上がる強さを持たぬ者は何も掴む事などできないぞ」

 見た目が幼少期の僕の癖に。


341 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/12(火) 13:10:57 ID:k36p9WS.
魔法使い「偉そうに! 僕の幼い頃なら大人しく花の冠でも作って遊んでろ!」

 したたかに打ち据えられた後頭部の痛みを堪えつつ、杖の先に魔力を込める。

魔法使い「〜〜〜〜!!」

 放つのは今の自分が使える最大級の氷の呪文。 周囲を氷棺で覆い尽くす不可避の一撃。

魔法使い「どうだ。 効いただろう?」

幼女「そうでもないな」

魔法使い「なっ!?」

 氷の欠片が舞う。

 その欠片を纏いながら突撃槍が迫る。

 まずい、かわせないっ。

魔法使い「あ……あぁ」

 悪い冗談だ。

 僕の腹部に――。

少女「魔法使いっ!?」

 突撃槍が突き刺さっているなんて。


344 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/12(火) 15:29:59 ID:latZiivc
昔の自分の方が強いとか・・・ドンマイ・・・


345 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/12(火) 18:01:20 ID:ULTNiqOI
主に氷魔法が得意だったのかね


347 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 00:23:09 ID:cL90GAto


 痛い――。

 明らかに致命傷だ。 臓腑は確実にグチャグチャになっているだろうし、こう冷静に思考できるのも後数秒だろう。


 僕は、何をしているんだ?

 孤独に村で過ごしていればこんな最後は遂げなかった?

 僅かに残る思い出に縋りながら、ただただ時に身を任せていれば。

 違う。

 違うっ!!

魔法使い「まだ、彼らに何一つ返してない」


348 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 00:24:31 ID:cL90GAto

 暖かな気持ちも、孤独ではない夜も、僕に居場所をくれたみんなに僕は何も返せてはいない。

 自分に負けてなんか居られない。 僧侶が悲しむ、戦士が責任を感じる。 それに。

 勇者の笑顔が曇っちゃう。

魔法使い「ここは僕の世界なんだろう? 詰まるところ、すべては心一つだ」

幼女「ほう、上出来だ主」

魔法使い「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」

幼女「ふむ」

 少女の説明の内で説明された禁忌の魔法、原初の三つ。

 その内の一つ。

 馬鹿げた量の魔力と、それを針の穴を通す程の精密な魔力操作によって発現する魔法。

 世界創造の名を冠した極大爆発魔法。

魔法使い「〜〜〜〜〜僕は」


魔法使い「抗わず、されどけして流されず、総てを受け入れるよ」


349 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 00:24:57 ID:cL90GAto

 手のひらから魔力が溢れる。

 宙に小さな黒点が浮かぶ。

 成功だ。

 黒点は周囲の魔力を吸収し圧縮し、臨界点を超えて、轟音と共にその魔力を爆発させた。


350 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 00:25:45 ID:cL90GAto

 視界が白む。

 何も見えない。


「ママは死んじゃうの?」

「必ずパパが助けてみせる。 愛した人一人救えるなら、喜んでこの命すら捧げよう」

「パパもげんきじゃなきゃ、めー!」



「くそ、くそ、なにが魔法使いだ、結局僕は愛した人一人救えない」

「パパ……」

「パパは、駄目な奴だな」




「そうだ、死んだなら蘇らせればいい。 簡単な事だ、なぜ気づかなかったんだ、あは、あははは」

「パパ、おかおがこわいよ」


351 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 00:26:48 ID:cL90GAto
「なぁ娘、そこの魔導書には有効な術はあったか?」

「ないの、でもみて、あたしも魔法できるようになったよ!」
「そうか、その調子で色々な魔法を学べ。 ママを甦らせよう」




「パパ、言いづらいけど、その、死んだ人は蘇ったりは」

「〜〜!」

「きゃあ」

「いいか、良く聞け娘、それは貴様がまだまだ未熟だからそう思うだけだ」

「痛いよ、やめて、打たないでパパ!」

「従僕になれ。 敬虔なる魔術と知的探求心の従僕だ。 大気中の至る所に居る精霊たちの、夕闇に潜む禍々しき者達の、彼岸と此岸を行き来する亡霊達の、魔術という禁忌をそれを知り得る為に人である事を辞めろ、お前は古今東西総ての魔法を修めろ」

「そうしたら……」

「なんだ!」

(優しいパパに戻ってくれますか?)


352 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 00:32:29 ID:cL90GAto

「パパ、僕の担当していた魔導書は総て終わったよ」

「随分早いな」

「普通だよ」

「なんだ、その目は、お前は俺を馬鹿にしてるんだろう! ありもしない魔法を追い求めた愚かな男だと嘲笑っているんだろう!」

「違う、そんな事ないよ」

「うるさい! 〜〜!」

「やめて、〜〜〜〜」


「うぐぁっ」

「パパ、だいじょ」


「もう嫌だ、あはは、あははははは、娘ちゃん、パパはママを探しに行ってくるよあは、あははは」


353 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 00:32:58 ID:cL90GAto

「パパ、行かないでパパ!」


「僕、一人ぼっちになっちゃうよ……」

「一人ぼっちは、寂しいよパパ……」





「朝だ、あれ? パパ、どこに行ったの? あぁ、僕にお留守番を頼んで旅に出たんだった」

「帰ってきた時には立派な魔法使いになってなきゃ」



魔法使い「僕が忘れたかった記憶……これが、僕の記憶」




少女「お帰り」

 気がついたら開いた扉の中で僕は泣きながらうずくまっていた。


354 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 00:33:19 ID:cL90GAto

 こんなにも魔法に拘りがあったのはこんな過去があったからなんだ。

幼女「後悔、しているか? 我が主」

魔法使い「胸にぽっかりと穴が空いたみたいだ」

少女「……」

 あぁ、少し前ならきっと僕の心は砕けていたかもしれない。

魔法使い「少女、君のいいたい事は何となく理解したよ」

幼女「魂の扉は開かれた。 存分に魔力を振るわれよ」

魔法使い「さぁ、戻ろう、勇者達にも報告しなきゃ」

 今は大丈夫だ。 一人じゃないから。


 霧はもうなかった。


358 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/13(水) 09:50:35 ID:9veDEiXc
少年が亡くなった時
魔女もダディみたいになりそう


359 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/02/13(水) 20:54:28 ID:cL90GAto
ダディじゃなくて、パパです。
ほんの少しの遠慮とたっぷりの愛情をこめて呼んで下さい。

更新します。



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