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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その13
913 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 23:32:56.02 ID:AJj/7B.o
〜北方司令部、北東の平野〜

中央、やや後方に数十騎の騎馬が固まり、周囲の動きを静観している。

その中央、白馬に騎乗する男が小声で隣の若い男へ問う。

皇太子「時刻は…?」

エリート「1時を回ったところです」

皇太子「ふむ…」

パッカパッカパッカ…

将校「布陣完了致しました!」

エリート「ご苦労」

皇太子「あとは伝令の帰りを待つのみ…」

エリート「もうまもなくかと…」

皇太子「…うむ。皆の者、馬にも水分を取らせておけ。まもなくぞ」

騎兵「はは!」

パカラッパカラッ…パッカ…

伝令「魔王軍先鋒はオーク隊!右方よりこちらへ迫っております!!」


914 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/25(日) 23:39:56.26 ID:AJj/7B.o
エリート「来たかっ!!」

伝令「オーク隊多数に続き、トロル小隊が約7〜8程度。最後尾にオーガ隊がおよそ3です!」

将校「結構な数ですな…」

エリート「これまた力任せな……!」

皇太子「分かりやすくて良い!此方も正面からぶつからせて貰おう…っ!」

皇太子は不敵に笑い、馬をゆっくりと前進させる。

将校「殿下ご出陣ーっ!!陣形を組めぇ!!」

エリート「宜しいですか?ご無理をなさらず……」

皇太子「分かっている。敵も慎重策を取っておるであろうしな…」

エリート「まずは互いに牽制を…」

皇太子「だからこそ私が先陣を切る」

エリート「殿下!!」

皇太子「此方の士気を上げつつ…主導権を取る!」

エリート「……し、しかし」

皇太子「先陣はオークであろう?……遅れを取るとでも?」

皇太子はエリートを試すように微笑みながら問いかけた。


915 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/26(月) 00:24:49.68 ID:XX8FwNEo
遅くなりましたがこんばんは!
週末はバタバタしててあんまり進みませんでしたね…すみません…
もうすぐ>>1000なので何かオマケ希望等ございましたらお願い致します!
それではおやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

北伐により、北の港にも緊張が走っていた…。

若者「しかしこう戦が多いんじゃ参っちまうよなぁ…」

おっさん「ああ。何でも地下闘技場もしばらく休みだとよ…」

若者「マジかよ!?まったく…勘弁してくれっての…」

おっさん「んーまぁ…地下プロも最近はパっとしねーしなぁ」

若者「まぁな。チャンプが破れて…それを倒した期待の新人もそれ以来こねーし…」

おっさん「マスク・ド・ジーニアスも最近は全然見ねぇしな…」

若者「なーんか強い奴はいないのかねぇ…?」

おっさん「お前出てみたらどうだ?」

若者「勘弁してくれよ!命が幾つあっても足りねーよ!がははは!」

ザッ

格闘家「……地下…闘技場…?」


919 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage] :2010/04/26(月) 01:52:10.58 ID:nq280RMo
マスク・ド・ジーニアス・・・
ジーニアス・・・まさかな・・・


925 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/26(月) 17:58:15.30 ID:MQGj3XIo
こんにちは!本日もご支援ありがとうございます!
リクエストも感謝でございます!色々と盛り込みたいと思います!↓続き


926 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/26(月) 17:59:05.97 ID:MQGj3XIo
ドドッドドッドドッ…

蹄の音がけたたましく平野へ鳴り響く。

それは徐々に静けさを取り戻し、一つの陣形を成していく。

エリート「本当に先陣を…?」

皇太子「くどいな君は…」

エリート「……」

将校「それでは、私は左翼の指揮にあたります」

皇太子「ならばエリート、君は右翼を任せる」

エリート「しかし殿下の護衛は…っ」

皇太子「親衛隊とてそこまでヤワではないよ」

皇太子は背後の兵達に目配せし、エリートも同様に彼らを見る。

そこにはひときわ絢爛な甲冑を身に着けた親衛隊と呼ばれる兵が佇んでいる。

エリート「まぁ…そうですが…」

皇太子「開幕と同時に両翼は左右に大きく開け!」

将校「ははぁ!!」


927 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/26(月) 17:59:46.84 ID:MQGj3XIo
皇太子「中央から両翼へは指揮が届かぬ。任せたぞ」

エリート「……畏まりました」

エリートは観念したような顔つきで、静かに返答する。

皇太子「もう間もなくであるな…。いつでも出られる準備を」

親衛隊「ははっ!」

威勢良く返事をし、親衛隊は各々、馬上へと飛び乗る。

エリート「魔道兵!プリーストを中央、両翼へ配備せよ!」

本国兵「かしこまりました!急げ!」

タッタッタッタ…

伝令「ご報告ーっ!この先、先鋒のオーク隊が接近しております!」

親衛隊「来たか…っ!」

皇太子「ようし…。正面の丘を越える前にぶつかるぞ」

親衛隊「ははっ!」

皇太子「……全軍…出撃っ!!」

皇太子の号令を合図に、地鳴りのような雄叫びと蹄の音が平野に鳴り響いた。


928 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/26(月) 18:00:20.55 ID:MQGj3XIo
ドドッドドッドドッ…

先頭を颯爽と駆ける皇太子の目に、魔物の軍勢が映りこむ。

皇太子「……あれだな」

親衛隊「殿下、奴ら…横一列に進軍をしておるようですな」

皇太子「戦略も何もない…ただ前へと突き進む…」

ドドッドドッ…

皇太子「魔物らしいと言えば…魔物らしいものだ」

皇太子は皮肉交じりに呟き、兜のバイザーを降ろし、身をかがめる。

皇太子「正面を突き破り、反転する!続けっ!!」

親衛隊「御意にっ!!」

皇太子は備え付けた槍を手に取ると、右手で構え白馬を更に加速させる。

それに続くように、親衛隊も槍や斧を手に構え、馬を飛ばす。

皇太子「はあぁっ!!」

オーク「…!!」

皇太子は大きく槍を薙ぎ払い、それに触れたオークが数匹ばかり宙を舞う。


929 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/26(月) 18:01:53.02 ID:MQGj3XIo
ヒュンッ……ザシュウゥッ!!

オーク「と…止まれー!!」

親衛隊「ふんっ!!」

ドスッ!!

親衛隊「こっちもだぁ!!」

ザクゥ!!……ドサッ…

皇太子「このまま突っ切れ!立ち止まるな!!」

親衛隊「おぉ!!」

皇太子は槍を器用に左右へ振り、進路を開く。

オークは槍の餌食となり、更には馬に跳ね飛ばされ地面へ倒れる。

親衛隊「トドメは後続に任せればいい!殿下の脇を固めよっ!」

ドドッドドッ…ザクゥ!!…バシュッ!!

親衛隊「分かってますって!うりゃああぁ!」

先陣の突撃により、陣形は先端の尖った三角形のような形を成す。

その勢いを呆然と、驚きを隠せない表情で右翼からエリートが眺めていた。


931 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/26(月) 18:03:47.95 ID:MQGj3XIo
エリート「いやはや……ここまでとは…!」

本国兵「杞憂のようでしたな…」

エリート「しかし油断はならぬ。こちらも精一杯の援護をしようではないか」

エリートは腰に携えた細身の剣を抜き、右手で高々と掲げる。

エリート「全ては母国の為に…!行くぞ!!」

掲げた剣をまっすぐ正面へ降ろすと、それを合図に

右翼の騎馬隊は弧を描き、正面のオークへと回り込みながら突撃を開始する。

ドドッドドッ…ブンッ…ザシュッ!!

エリート「いけぇ…っ!中央へ押し込め!!」

本国兵「うりゃあ!!」

右翼のオーク隊は勢いに押され、徐々に後退を始めながら中央へと移動する。

ザクッ!!……ブンッ

皇太子「エリートめ…。なかなかやるではないか」

親衛隊「まもなく正面を突破しますぞ!」

皇太子「怯まず駆け抜けよ!合図と同時に反転する!」


932 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/26(月) 18:05:20.38 ID:MQGj3XIo
皇太子の両脇を騎馬が走り抜け、やがて視界から敵の姿が消える。

親衛隊「突破!!」

皇太子「中軍のトロルにあたる必要はない!弧を描いて体勢を整えよ!」

親衛隊「続けぇ!」

数十騎の兵が円状に方向転換を始める。

やや遠方には綺麗に並び進軍するトロル隊の姿が垣間見える。

親衛隊「随分距離を空けておりますな」

皇太子「………」

ザッ…ドドッ…

皇太子「……よし、反転開始!オークを殲滅せよ!」

皇太子が合図を発すると、親衛隊、そして騎兵が続き反転を開始する。

後方の本国兵と挟撃の形となったオークは、瞬く間にその数を減らしていく。

オーク「くそぉ!……うぎゃあぁ!!」

皇太子「……」

槍でオークを貫きながら、皇太子は無言で後方を振り返った。


958 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/27(火) 00:19:50.07 ID:qCXCLhYo
こんばんは!大変なミステイクというかキングクリムゾンをしてしまいました…orz
思いっきり盗賊合流の部分が抜けてますね…!すみません!…というわけで↓続き


959 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:20:18.07 ID:qCXCLhYo
〜海峡〜

国軍兵「はぁ…っ!はぁ!はぁっ!」

タッタッタッタッタ…

海峡兵「…!?何だ?援軍か…?」

砦の四辺に備えられている見張り塔。

その一角に詰めている守兵が暗闇に浮かぶ明かりに気づき叫ぶ。

海峡兵「それにしては…数が少なくないか!?」

隣で目を凝らす若い兵が呟き答える。

海峡兵「しかし真っ直ぐこっちへ向かっている…!敵とはとても……」

バッ

海峡兵「あっ!おい…っ!!」

タタタッ…

海峡兵「ちょっくら見てくるわ!」

海峡兵は威勢良く部屋を飛び出し、見張り塔の螺旋階段を掛け足で降る。

海峡兵「何だってんだ…全く…」


960 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:20:54.07 ID:qCXCLhYo
国軍兵「はぁ…!はぁ…っ!……はぁ…!」

タタタタッ…トンッ……タッタッタ…

海峡兵「おぉーい!」

門兵「…!?」

海峡兵「すまん!開門してくれっ!!」

門兵「はぁ!?何を馬鹿な事……」

海峡兵「仲間がヤバイかもしれねーんだ!!」

門兵「……はぁ」

海峡兵「はぁ…じゃねーよっ!早くっ!!」

ザッザッザ…

兵長「何を騒いでいるんだい?」

海峡兵「兵長!外に援軍がっ!」

兵長「援軍…?いやしかし、まだ伝令も…」

海峡兵「それが…どうも様子がおかしいんです…っ!」

門兵「様子がおかしいのはお前だろ!」


961 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:21:42.53 ID:qCXCLhYo
兵長「何だと言うのです…?」

海峡兵「真っ直ぐこっちへ向かってはいるんですが…数が極端に少なくて…」

門兵「魔物じゃないのか?」

海峡兵「魔物が松明灯して直進してくるわけねーだろ!」

兵長「う…うむぅ…!」

海峡兵「だいたいそうだとしても、ここまで入りこまれたら変わらんすよ!」

門兵「ま…そりゃそうだけど…」

兵長「……うぅむ。…一瞬ですよ?」

海峡兵「!?……はいっ!!」

門兵「宜しいので?」

兵長「もし魔物であれば…彼が頑張ってくれるそうです」

海峡兵「うえぇ!?……し、仕方ない…っ」

門兵「…では、開門します!」

門兵は他の兵へ指示を出し、番を外し鎖を引き揚げる。

ゴウンゴウンゴウン…ガゴゴオオォォンッ!!


962 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:24:50.70 ID:qCXCLhYo
国軍兵「……はぁ……はぁ……つ、着い…た」

タッタッタッタッタ…

海峡兵「やっぱり!!…大丈夫か!?」

先頭を駆け、門の前で倒れ込む国軍兵に肩を貸しながら声をかける。

国軍兵「お、俺は良いから…この方を…!」

海峡兵「白虎長様っ!?」

タッタッタ…

兵長「ど、どうしたというのだ…!?」

ザッザッザ…

盗賊「……魔物の奇襲に」

門兵「ほ…他の奴らは…!?」

国軍兵「……これで…全員だ」

海峡兵「っ!!」

白虎長「……うぅ…っ…!!」

兵長「これはいかん!すぐにプリーストを!!」


963 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:26:59.66 ID:qCXCLhYo
門兵「はは!」

門兵は慌て、門内へと駆けて行く。

海峡兵「よく…頑張ったな!」

国軍兵「……死なせて…たまる…かってんだ」

国軍兵は痛みにかおを歪めながら、親指を強く突きたてる。

海峡兵「……ああ!!」

海峡兵もそれに応え、同様に親指を突きたてた。

兵長「怪我人はこちらへ!傷の深い者を優先せよっ!」

海峡兵「お前もゆっくり休め…!まだ先は長いぜ?」

国軍兵「…ああ。そうさせて貰う」

国軍兵は目を瞑り、担架に乗せられ砦内へと運ばれて行く。

盗賊「………」

ザッ

兵長「ワーカーの方…?怪我はないか?」

盗賊「……大丈夫」


964 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:27:54.87 ID:qCXCLhYo
兵長「そ、そうか…」

盗賊「……あ、あの」

兵長「…?」

盗賊「…召喚…ワーカーは?」

兵長「…?あ、ああ!朱雀先生達ですか!?」

盗賊はコクリと頷く。

兵長「北の橋を渡り、任務中です」

盗賊「…そうか……ありがとう」

兵長「あ…いえっ、あの……」

盗賊「……?」

兵長「……が、頑張って…下さい!」

盗賊「……ありがとう」

兵長「…はいっ!!」

兵長は盗賊へ向け、親指をぐっと突きたてる。

盗賊もふと微笑み、それに応え橋へと駆けて行った。



ここまで>>926の前あたりで…


965 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:28:44.61 ID:qCXCLhYo
〜海峡の橋〜

タッタッタッタッタ…

将軍「うむ…?」

盗賊「……はぁ…はぁ」

将軍「君は…確か…!!」

盗賊「…あ、あの…ワーカーは」

将軍「彼らならこの先だ。森の手前にいるはずだ」

盗賊「……ありがとう」

将軍「休まなくて良いのか…?」

盗賊「……ん」

将軍「…そ、そうか」

盗賊「……早く…一緒に」

将軍「…そうだな!」

盗賊は少し照れたように顔を背ける。

将軍「…おぉ、そうだ。すまんがこれを……」


966 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:32:11.45 ID:qCXCLhYo
将軍は一本の筒を盗賊へ手渡す。

盗賊「…これ…は?」

将軍「閃光弾だ。進路を開いたらこれを打ち上げてしらせてくれ」

盗賊「…分かった」

将軍「なんるべく高く頼む。他の部隊への合図にもなておるのでな」

盗賊「……承知した」

将軍「また後ほどな…!頼んだぞ!!」

盗賊「…ああ!」

タンッ…タタタッ…

輸送兵「…若いですね」

将軍「ああ…。だが強い……」

輸送兵「……しかも…なんというか」

将軍「……戦闘中だと言う事を忘れるなよ?」

輸送兵「も、申し訳ございませんっ!!」

将軍「……まぁ、気持ちは…分かるがな…わっはっはっは!!」


967 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:50:03.03 ID:qCXCLhYo
〜海峡、北の森付近〜

バサッ…バサッ…

コカトリス「……」

召喚士「どう…?」

コカトリス「依然魔物の気配は多いようだな…」

戦士「黒の…何だっけ?三騎士?」

魔道士「黒の三騎士さんですね」

戦士「あの人らが頑張ってくれんだろ」

魔法剣士「……」

眼鏡「そうだね。僕らはこちらへ誘導されてきた魔族を倒すだけさ」

眼鏡は犬の頭を撫で、餌を与える。

犬「……ハッハッハ…!?」

眼鏡「…?」

タッタッタッタッタ…

犬「ワンワンッ!!」


968 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:53:18.15 ID:qCXCLhYo
魔道士「あ…っ!!」

犬は尻尾を振りながら、息を切らし近づく女の足元へすり寄る。

盗賊「……はぁ…はぁっ」

盗賊は犬を抱きかかえ、頭をそっと撫でる。

犬「クゥーン…」

魔道士「盗賊さんっ!!」

戦士「おう!無事だったか!!」

盗賊「……ただいま」

召喚士「おかえりなさい!」

戦士「んで、どうだった…?」

盗賊「………」

眼鏡「何か…動きがあったのかな?」

盗賊は俯き、犬をそっと地面へ降ろす。

犬は再び眼鏡の元へ走り寄り、元気に尾を振り始める。

盗賊「……実は」


969 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 00:59:40.63 ID:qCXCLhYo


召喚士「なるほど…」

魔法剣士「既に入りこまれていたわけか…」

戦士「ってー事はあのデュラハンどもはやっぱり…」

召喚士「斥候で間違いなさそうだね」

眼鏡「あの険しい川沿いの崖を…ねぇ…」

魔道士「大丈夫ですかねぇ…?」

戦士「天才がいんだろ?じゃあ問題ないだろうよ」

召喚士「うん…。あの人は強い…!」

戦士「悔しいが…一人でも十分な程だ」

魔法剣士「……ああ」

戦士「俺達は…俺達のやるべき事をやるだけだ!」

召喚士「うん…。そうだね!」

魔道士「あとは後続の将軍さん達の道を作って…」

盗賊「…これを…打つ」

盗賊は懐より閃光弾を手に取り、じっと見つめる。


971 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 01:05:42.71 ID:qCXCLhYo
戦士「よーし…!今度はなるべく魔力も節約して…」

魔道士「戦士さんは魔力使ってないですけどね」

戦士「うるせぇな!分かってるよ!」

盗賊「……ふふっ」

戦士「……何だよ」

盗賊「……いや」

盗賊は声を殺してクスクスと笑う。

召喚士「これで全員揃いましたね」

眼鏡「編成はどうする?」

召喚士「戦士と盗賊さんが前衛を…後衛に魔道士さんと…俺」

魔法剣士「俺達が中軸で遊撃の態勢か…悪くない」

眼鏡「そうだね。臨機応変に戦うならこれで問題ないだろう」

戦士「よっしゃ!いよいよって感じだな…」

召喚士「うん」

魔道士「頑張りましょう!!エヘヘ!!」


972 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/27(火) 01:11:16.79 ID:qCXCLhYo
コカトリス「召喚士、お前も魔力を温存しておけ

召喚士「…あ、うん」

コカトリス「今のうち増幅して…後でたっぷりと戴くとするよ」

シュイィィン…

召喚士「頼もしいような…怖いような…」

召喚士は苦笑いでコカトリスを見送る。

犬「ワンワンワンッ!!」

眼鏡「……さぁ、早速おでましのようだ」

魔法剣士「では参ろうか」

魔法剣士は立ち上がり、ゆっくりと剣を抜き構える。

魔道士「盗賊さんが来てくれて…百人力ですよっ!」

盗賊「……任せておけ」

戦士「やる気マンマンだな!負けらんねぇ…!」

召喚士「さぁ……行きましょう!!」

戦士と盗賊は森から飛び出す魔物へ同時に斬りかかった・



ここまでが>>928の前あたりで…



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