■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その7
460 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 19:33:30.10 ID:kJI0eUAO
ザッ…

戦士「…?…もう行くのか?」

魔法剣士「…ああ」

参謀「あ、…報酬は追って…」

魔法剣士「…構わん」

参謀「…?」

魔法剣士「…そんなものが目的ではない」

ザッザッザッザッザ

北方司令「おっ、おい…!」

テクテク…

青龍先生「不思議な男じゃて…」

青龍先生は懐から紙を出す」

バサッバサッ

参謀「……こっ、これは…!!」

北方司令「功績ランク…4位!?」

青龍先生「本国から預かった資料じゃ。…あ奴らは別格じゃよ」

魔道士「こっちは…天才さん?」

盗賊「…!?」

戦士「は…ははっ!…功績……1位かよ…っ!」

青龍先生「その二人は突如各地に現れ……魔王軍をことごとく壊滅に追いやっておる」

盗賊「…凄い」

青龍先生「しかも…無報酬でな…」


461 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 19:46:29.17 ID:kJI0eUAO
戦士「あれが…頂点か…」

青龍先生「ま、焦らぬ事じゃ」

参謀「さて…そろそろお開きとするか」

北方司令「そうだな。飲み足りない者は、外の兵達と合流してくれ」

青龍先生「……おーい」

白虎長「くーっ……すぴ〜っ…」

青龍先生「若いおなごがなんて格好じゃ…」

占い師「…もう35ですけどね」

青龍先生「…もっとタチが悪いわい」

〜救護室〜

左翼長「…よう」

騎士長「……すまんな」

左翼長「飲むか…?」

左翼長は酒瓶を突き出す。

騎士長「いや…遠慮しておこう」

左翼長「…これでお前もリタイアか」

騎士長「今後はお前と一緒に…後方指揮だな」

左翼長「まぁ…頑張ろうや」

騎士長「…ああ」

ザッ

左翼長は救護室を後にする。


464 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 19:56:05.56 ID:kJI0eUAO
ザッザッザ…

左翼長「…おう」

召喚士「どうも」

戦士「怪我人か…?」

左翼長「ああ…、まぁ仕方ない。…!?」

戦士「…?」

左翼長「お前…戦士父の息子か…っ!?」

戦士「えっ!?ああ…そうだが…知ってるのか?」

左翼長「覚えてないか!?小さい頃よく遊びに…」

戦士「…?……あぁっ!弓のおじさんっ!?」

左翼長「そうそう!!久しぶりだな!」

戦士「全然気づかなかった!!久しぶりっす!」

左翼長「ははっ!こんなザマだしな…!」

左翼長は右目の眼帯を指差す。

召喚士「戦闘…ですか?」

左翼長「ああ。随分前の話だがな」

戦士「おじさん国軍だったのか。弓が上手いわけだ…」

左翼長「今や後方指揮だけどな。ははっ」

召喚士「怪我のせいですか…?」

左翼長「……隻眼じゃ、距離感掴めなくてな」

戦士「…そうだったのか」


465 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 20:07:57.23 ID:kJI0eUAO
左翼長「親父は元気か?」

戦士「多分…死んだ」

左翼長「!?…多分って…」

戦士「もう何年も前に家を去って…戻ってねぇみたいだ」

左翼長「……そうか」

戦士「まぁ…生きてても、何をしてるかもさっぱり…」

左翼長「アイツらしいっちゃらしいな…」

左翼長はタバコを取り出し、火をつける。

左翼長「んじゃ、気をつけてな」

戦士「おじさんも…!」

召喚士「失礼します…」

左翼長「おう」

テクテクテク…

〜客室〜

召喚士「…今回も、無力に等しかったなぁ」

戦士「俺もランカーと共闘して…実感したよ」


466 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 20:14:51.23 ID:kJI0eUAO
召喚士「青龍先生は格が違いすぎる…あの歳で…」

戦士「魔力はともかく…肉体的負担はすさまじそうだもんな」

召喚士「…うん」

戦士「あれで90歳だっけか?もはや魔物だな」

召喚士「それに…あの二人…」

戦士「隣で闘ってて…寒気がしたぜ…」

召喚士「パーティーならいざしらず…ワンマンで…」

戦士「ああ。魔物のリーダーをあっさりだった…」

召喚士「世界は…広いなぁ」

戦士「俺も奴らの助けがなかったら…どうなってたか…」

召喚士「…盗賊団のみんな?」

戦士「……」

召喚士「でも…不思議だよね」

戦士「ん?」

召喚士「あの人達が、いわば敵みたいな国軍を助けるなんて…」

戦士「あー…言われてみれば…」

召喚士「!?」

戦士「!!」

ダッ!!



参謀「…何?宝物庫?」

召喚士「はいっ!!」

北方司令「あるにはあるが…大した物は…」

戦士「とにかく早くっ!」

タッタッタッタ…


467 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 20:18:51.75 ID:dxH0EVgo
ちょっwwww
盗んでんのかよwwww

青龍先生には属性無視うんぬん聞かないのかな?


468 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 20:21:51.46 ID:kJI0eUAO
〜宝物庫〜

召喚士「……やっぱり」

戦士「やられた!!」

参謀「書物関係のほとんどだな…」

北方司令「まあ大半が軍事資料になるが…」

召喚士「…本」

参謀「…?」

召喚士「盗賊団は召喚術に関する書物を探していた…!」

戦士「なるほど…だからか!」

北方司令「こんな辺境には、大した書物はないさ」

参謀「今回の働きに対する、奴らの報酬と思えば…安いものさ」

召喚士「なら…いいですけど」

〜客室〜

ゴソッ

盗賊「…どうした?」

魔道士「あ…ちょっと夜風に当たってきます」

盗賊「…気をつけろよ?…冷えるからな」

魔道士「はい。ありがとうございます…」

ガチャ…キィ……パタン

盗賊「………」


469 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 20:32:14.47 ID:kJI0eUAO
テクテクテク…

マジシャン「女の子の一人歩きは危険だぞ?」

魔道士「マジシャンさん…!」

マジシャン「…どうした?」

魔道士「いえ…っ」

マジシャン「自分の無力さに、嫌気がさしたか?」

魔道士「…!!」

マジシャン「…図星か」

魔道士「…何も…出来ませんでした」

マジシャン「…そうだなぁ」

魔道士「……」

マジシャン「俺も同じぐらいの頃…よく思ったよ」

魔道士「マジシャンさんも…?」

マジシャン「ああ…」

魔道士「私…みんなの…」

マジシャン「足手まとい、とは誰も思ってないと思うぞ?」

魔道士「でも…っ!」

マジシャン「あー…一つだけ言っとくか」

魔道士「…?」


470 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 20:44:19.25 ID:kJI0eUAO
マジシャン「前も言ったが…何か精神的に悩んでるだろ?」

魔道士「……」

マジシャン「隠す必要はないし、事情までは聞かん」

魔道士「…はい」

マジシャン「魔力にブレがある。調整とかじゃなくて…質にだ」

魔道士「魔力の…質…」

マジシャン「ああ。ジュースで言や、果汁30%ってとこだな」

魔道士「……なるほど」

マジシャン「これを100に近づけるには…精神的に安定しなきゃならん」

魔道士「…はい」

マジシャン「まずは悩みを解決してこいっ!」

魔道士「そうですよね…」

マジシャン「そしたら俺が、手取り足取り腰取り教えてやる!」

魔道士「…はいっ!」

マジシャン「課題は…苦手な補助魔法だな。ハッハ!」

魔道士「よろしくお願いしますっ!」


471 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 20:52:11.47 ID:kJI0eUAO
マジシャン「そうだな…ちょっと癪だが…」

魔道士「…?」

マジシャン「バーテン、覚えてるだろ?」

魔道士「はい!」

マジシャン「解決したら奴を訪ねてくれ!話はしておく」

魔道士「分かりましたっ!」

マジシャン「…頑張れよ!魔道士ちゃん!ハッハ!」

魔道士「頑張ります!!エヘヘッ!!」



テクテク…

青龍先生「いつから教える立場になったんじゃ…?」

マジシャン「…覗き見は良くないぜ?ジジイ…」

青龍先生「年寄りは噂話が好きでな…ひょっひょ!」

マジシャン「アンタが動くとは珍しいな…」

青龍先生「占い師ちゃんがな、朱雀先生が来るっていうもんでな…」

マジシャン「…なるほどな。んで、どうなんだい?」


473 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 20:58:18.91 ID:kJI0eUAO
青龍先生「明日にでも話すわい」

マジシャン「ふぅん…」

青龍先生「ま、全て話すには…まだ早いかの」

マジシャン「アイツらの事だ、生き急いじまうぜ」

青龍先生「じゃろうな…ひょっひょ」

マジシャン「……」

青龍先生「師匠…残念じゃったの…」

マジシャン「……生き急いだ結果だよ」

青龍先生「お主も魔力は戻らんのか?」

マジシャン「…代償はデカかったってこった。ハッハ!」

青龍先生「あ奴が逝った事で…」

マジシャン「それは大丈夫だ…」

青龍先生「……」

マジシャン「コカトリスで頭部を吹き飛ばした。生死は関係ないよ」

青龍先生「なら…良いがの」


474 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/19(土) 21:08:15.43 ID:kJI0eUAO
マジシャン「それよりも…」

青龍先生「んー…?」

マジシャン「ジジイの方こそ大丈夫なのか?」

青龍先生「…」

マジシャン「ネクロマンサーが影でコソコソ動いてやがんぞ?」

青龍先生「…みたいじゃの」

マジシャン「呑気なモンだぜ…」

青龍先生「ワシ一人では…どうにもならんじゃろ…」

マジシャン「その為の先生方だろうが」

青龍先生「白虎はともかく、他の二人でものになると思うか?」

マジシャン「まぁ…無理だが…」

青龍先生「パズズの復活は国軍でなんとかするわい…」

マジシャン「魔王が揃えば…世界は終わるぞ?」

青龍先生「もう少し…時間があればの…」

マジシャン「若い奴らに頑張って貰うしかねぇか…」

青龍先生「……さ、そろそろ寝るか。ジジイに夜更かしはツライわい…」

マジシャン「おう。じゃあな」

青龍先生「もう行くのか…?」

マジシャン「女が待ってるんでな!ハッハ!」

青龍先生「羨ましいもんじゃの…ひょっひょ!」

ザッザッザ…


476 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 21:40:09.63 ID:L54VxMAO
ん?
>>473の話が分からないんだが…


477 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 21:49:00.68 ID:/1003Xgo
伏線だろ


479 :パー速民がお送りします [] :2009/12/19(土) 21:59:17.61 ID:CrLGpcAO
>>476
前に魔王を倒したときの話だろ


482 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/19(土) 22:15:52.21 ID:bdzOiIDO
魔道師強化フラグか



次へ 戻る 戻る 携 上へ