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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その13
452 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:27:09.99 ID:gmBfIJUo
ザザーン…ザザーン…

戦士「…ふあぁ」

召喚士「眠そうだね」

戦士「んー、まさか個室が空いてないとはなぁ…」

魔道士「珍しく混んでますよね…」

召喚士「何なんでしょうね?」

盗賊「……」

四人は甲板の手すりに寄りかかり、ぼーっと海を眺める。

戦士「凄かったなぁ…」

盗賊「……うん」

戦士「あんなんどうやって倒しゃあいいんだよ…」

魔道士「本当ですよね…」

召喚士「まあ後は…国軍にお任せしましょう」

戦士「それが賢明だわな…」

戦士は手に持った封筒を、じっと見つめる。


453 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:29:25.86 ID:gmBfIJUo
「行けっ!コカトリス!!」
   〜第十五部〜


454 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:30:36.23 ID:gmBfIJUo
〜本国〜

盗賊「……うわ」

戦士「なんじゃこりゃ!」

魔道士「お祭でもあるんですかね!?」

四人は港へ着くや否や、驚きの表情を見せる。

召喚士「何なんでしょうね…」

戦士「ちょっと聞きてぇんだが…これは一体何だい?」

男「ん?…知らんのか?出陣式だよ」

召喚士「出陣式?また戦ですか!?」

男「ああ…。そうみたいだな」

魔道士「次はどこで……」

男「北らしいが…」

盗賊「……」

戦士「なるほどねぇ…。だからこんなに人が…」

召喚士「それにしては多いけどね…」


455 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:36:43.10 ID:gmBfIJUo
〜ワークショップ〜

召喚士「…お願いします」

召喚士は書類一式を店員へと手渡す。

店員「はい、かしまりました」

テクテクテク…

戦士「これで金も多少は潤ったかな…」

召喚士「新しい装備を揃える、とまではいかないけど…」

盗賊「……」

テクテクテク…

店員「お待たせ致しました。報酬をお受け取り下さい」

ドサッ

店員「あとこちらを預かっております」

魔道士「手紙ですか?」

戦士「どこからだ?」

召喚士「!!……本国からの…依頼!?」


456 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:37:26.41 ID:gmBfIJUo


店員「ありがとうございました」

魔道士「私達にも来ていたんですね」

戦士「断るわけにはいかねーよなぁ…」

盗賊「…勿論」

召喚士「それでは国軍司令部に行きましょうか」

戦士「そうだな!それが目的だし…」

魔道士「そうしましょうっ」

〜国軍司令部〜

ザッザッザ…

召喚士「あの、すみません」

門兵「…?」

召喚士「南方司令部より書面を預かって来ました」

門兵「書面…?」

戦士は懐より封筒を取り出し、門兵へと手渡す。


457 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:38:06.05 ID:gmBfIJUo
門兵「……しばしお待ちを」

門兵は不思議そうな顔を見せ、門内へと入っていく。

ドドドドド…

盗賊「…?」

騎兵「道を開けろーっ!」

パカラッパカラッパカラッ…

戦士「なんか慌しいな」

召喚士「出兵が近いからじゃないかな?」

戦士「そっか…」

魔道士「大変ですねぇ」

ザッザッザ…

門兵「確かにお預かり致しました。ありがとうございます」

召喚士「え?あ…はい…」

門兵「報酬はワークショップ経由にて、との事です」

召喚士「あ、ありがとうございます…」


458 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:38:47.12 ID:gmBfIJUo
門兵「それでは、ご苦労様です!」

門兵は敬礼し、四人を見送る。

魔道士「えっ?もう終わりですか?」

戦士「アッサリしてやがんな…」

召喚士「忙しそうだしね…。俺らも行こうか」

盗賊「…うん」

魔道士「じゃあ宿の手配行きましょうか!」

戦士「おう」

四人は司令部を後にする。

〜国軍司令部、司令室〜

カツカツカツ…コンコン

司令官「…ん」

ガチャッ…パタン…カツカツ…ザッ

副司令官「…これを」

司令官「……ん?」


459 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:39:13.55 ID:gmBfIJUo
司令官は副司令官より一通の手紙を受け取る。

カサッ…

司令官「………これはまた…厄介だねぇ」

副司令官「如何なされます?」

司令部「ま…彼らを出すしかないよねぇ…」

副司令官「……」

司令官「こんな状況下だしねぇ……」

副司令官「…畏まりました」

司令官「そもそも彼らの任務だもの。頑張って貰おうかな」

副官「……はっ」

ザッ…カツカツカツカツ…ガチャッ

大軍師「…おや、こちらにいらっしゃいましたか」

副司令官「…おお、これは軍師殿」

大軍師「そろそろ出陣のご準備を…」

副司令官「相分かった…すぐ行く。それと…」


460 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:39:41.37 ID:gmBfIJUo
大軍師「…?」

副司令官「特殊遊撃強襲隊の用意を」

大軍師「ほう…?これはまた如何な…」

司令官「…ん」

大軍師は一礼し、司令官より手紙を受け取る。

大軍師「……ほう」

副司令官「この忙しい時に困ったものだ」

大軍師「全くです…」

大軍師は気だるそうに扇子を仰ぐ。

大軍師「さぁ参りましょう。合流遅れなど国軍の恥となりますぞ?」

副司令官「そうだな…。急ぐとしようか」

大軍師「では、失礼致します」

カツカツ…カチャッ…パタン

司令官「……ふー」

カチャカチャ…グッ……コトッ


461 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:40:12.45 ID:gmBfIJUo
〜宿〜

魔道士「えーっ!?満室ですかぁ?」

フロント「申し訳ありません…」

召喚士「空きはこの部屋だけですか…」

フロント「ええ。四名様用の大部屋です」

召喚士「どうします?」

戦士「寝るだけだし、俺はまぁ…構わんが…」

盗賊「…う、うん…っ」

魔道士「…そ、そう…ですね」

召喚士「じゃあ…この部屋で…」

フロント「かしこまりました。ご迷惑をお掛け致します」

カチャカチャッ…

戦士「出陣式だからこんななのかい?」

フロント「ええ。しかも殿下直々のご出陣ですからね!」

魔道士「!?」


462 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:41:00.65 ID:gmBfIJUo
召喚士「…殿下…?」

フロント「皇太子様ですよ!」

盗賊「!!」

戦士「そういう事か…!なるほどなぁ…」

召喚士「すると…さっきの依頼は…!!」

魔道士「皇太子様の下で戦うって事ですね…!」

戦士「すげー…」

フロント「お待たせ致しました。どうぞ」

盗賊「…ありがと」

〜部屋〜

ドサッ

戦士「よっし…準備完了!!」

魔道士「後はお風呂入って寝るだけですね!」

召喚士「……」

戦士「どした?」


463 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:42:26.15 ID:gmBfIJUo
召喚士「あ、いや…一応地図で確認しておこうかと思って…」

盗賊「……」

召喚士「あ、あの…、と…盗賊さん…」

盗賊「…なに?」

召喚士「ハ、ハッキリ言わせて頂きますけど…」

盗賊「は、はいっ…!?」

召喚士「その…格好、何とかなりませんか…?」

盗賊「!?」

魔道士「盗賊さんっ!」

召喚士「す、すいません!!」

盗賊「い、いえっ!」

タタタッ…

戦士「はぁ。…んで?」

召喚士「まず俺達は明朝、北へ向かう」

戦士「…だな」


464 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/09(金) 18:45:12.37 ID:gmBfIJUo
召喚士「目的地はここ…」

キュキュッ…

魔道士「えーっと…北方司令部ですね!」

召喚士「はい。ここで国軍と合流予定です」

戦士「現地合流なのか?」

召喚士「うん。国軍は予め今夜から徐々に出陣を開始するみたい」

戦士「へえ…」

召喚士「流石に殿下がいらっしゃるからじゃない?」

テッテッテ…ストッ

盗賊「…下準備も…あるしな」

戦士「そうだよなぁ…」

魔道士「…なるほど」

戦士「んじゃ風呂にすっか」

召喚士「お先にどうぞ」

魔道士「あ、ありがとうございます…」


465 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/09(金) 18:52:47.03 ID:gmBfIJUo
こんばんは!本日もご支援ありがとうございます!
明日は休みなので今日はなんとか進められそうです!
では一旦失礼致します!ノシ


466 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/09(金) 19:05:02.56 ID:NaS08Z60
乙!!
盗賊ちゃんはどんな格好を…!


467 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/09(金) 19:59:01.07 ID:wh3T6sDO
>>1乙!
15部は大規模戦闘になりそうだな。

前回みたいな洞窟なんかもワクワクするけれど、
戦略的な動きがある大規模戦闘も面白いよな。

召喚士が戦略、戦術の才能を発揮するのを見るのが楽しみだぜ!
主人公なのに存在感薄めだけど俺は召喚士を応援してるよ。頑張れ召喚士!!


468 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/09(金) 20:32:47.54 ID:0wrsmZ.o
盗賊ちゃんどんな格好だったのだろうか


469 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/09(金) 22:38:48.82 ID:D3vvaWUo
>>466>>468
ノーブラタンクトップにホットパンツで太ももバーンみたいな感じです

>>467
ありがとうございます!今回は色々出てくる?予定です!


473 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 03:27:51.35 ID:.pgyjFwo
カチャッ…パタン

魔道士「あ、思ったより狭くないですね!」

盗賊「う、うん…っ」

キュッキュッ…カポッ…ワシャワシャ…

魔道士「ふふふ〜ん♪」

盗賊「……」

魔道士「どうしたんですか?ソワソワして…?」

盗賊「えっ!?あ……いや…」

魔道士「……?」

盗賊「……」

バシャッ!!……ザブンッ!!

盗賊「……ブクブク」

魔道士「えっ?」

盗賊「…す、すぐ隣に…い、いるんだ…ぞ…?」

魔道士「……あっ」


474 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 03:28:23.96 ID:.pgyjFwo


戦士「……うーむ」

召喚士「………」

戦士「ちょ、ちょっと…飲み物でも買いに…」

召喚士「お、俺が行こうか!」

バッ

戦士「いやいやいや!ここは俺が…」

召喚士「そんな悪いよ!俺が…」

戦士「……」

召喚士「……」

ストッ

戦士「……はぁ」

召喚士「……慣れないもんだね。しかし」

戦士「…ああ」

四人の心境を知る由もなく、夜は更けていった。


475 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 03:35:12.46 ID:.pgyjFwo
〜次の日〜

戦士「お、来た来た」

魔道士「おはようございまーす!」

盗賊「…おはよう」

召喚士「」おはようございます」

魔道士「眠たそうですね…」

戦士「そりゃ眠いよ…」

魔道士「眠れなかったんですか?」

戦士「……当たり前だろ」

魔道士「暖かくなってきましたからねー」

戦士「……そうじゃねぇって」

召喚士「それじゃ行きましょうか!」

盗賊「…うん」

テクテクテク…

戦士「あん?何だ…?」


476 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 03:41:39.96 ID:.pgyjFwo
四人が宿を出ると、道の前には人だかりが出来ている。

召喚士「出陣式じゃない?」

魔道士「あ、そうですよ!」

戦士「なるほどねぇ…」

召喚士「…あの、すいません」

老人「はい?」

召喚士「出陣式はこれからですよね?」

老人「ええ。もう少ししたらじゃないかな?」

盗賊「……」

召喚士「なるほど。ありがとうございます」

魔道士「せっかくだし、見てから行きましょうか!」

召喚士「…うん。そうですね」

戦士そんじゃも少し先の方で見るとすっか」

魔道士「じゃああっちの方行ってみましょう!」

盗賊「…うん」


477 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 03:54:30.63 ID:.pgyjFwo
〜王宮〜

カツカツカツ…コンコン

皇太子「いいぞ」

ガチャッ

エリート「殿下、まもなく準備が整います」

皇太子「おう、こっちも万端だ。行こうか」

エリート「はい」

執事「お気を付けなさいませ」

皇太子「それじゃ行ってくるよ」

カツカツカツ…

皇太子「…?おや、こちらは?」

エリート「この度、私と共に殿下の副官を務めまする国軍の者です」

副官「宜しくお願い致します!」

皇太子「若いのに大したものだね。よろしく」

エリート「では参りましょう」


478 :GEPPERがお送りします [] :2010/04/10(土) 04:11:15.52 ID:TAKVDRc0
皇太子は何歳位の設定?
「若い〜」て言う歳ってことは30〜40位かな?


479 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/10(土) 04:15:40.45 ID:7DBqBMko
なぜか分からないけどエリートでワロタ


480 :GEPPERがお送りします [] :2010/04/10(土) 04:17:14.06 ID:psxiPUDO
>>1
乙!来るって信じてたぜ〜。ってなわけでおやすみ。


481 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 04:37:09.35 ID:.pgyjFwo
〜王宮前〜

ザッ

皇太子「お待たせ」

大軍師「では参りましょうか」

副司令官「これより北方討伐戦を開始する!」

兵士「おぉっ!!」

大軍師「では…どうぞ」

皇太子「えー、諸君。この戦いは地獄の壁の確保において大切な戦いとなる」

エリート「……」

皇太子「決して負けてはならない。しかし…命より大切な物などない」

副官「……」

皇太子「勇敢と無謀を吐き違えるな。以上だ」

兵士「おぉ−!!」

大軍師「さて、ではこれより……」

副司令官「…出陣!!」


482 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/10(土) 04:38:49.56 ID:.pgyjFwo
>>478
国王が高齢な感じなのでおそらくそのくらいですかね

>>479
久々の登場ですw

>>480
ありがとうございます。同じく寝させて頂きますです〜

この度も多数のご支援まことに感謝です!それではおやすみなさい!


484 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/04/10(土) 04:45:44.12 ID:.pgyjFwo
〜オマケ。、>>473-474の間あたり〜

シャアアァァ…

魔道士「盗賊さん!背中流しますねー!」

盗賊「じ、自分でやるから…っ!」

魔道士「遠慮せずに〜。ほらっ!エヘヘ!」

盗賊「ひゃうっ!く、くすぐったいよ…!」

魔道士「……ふふっ、えいっ!」

盗賊「んあっ…!!」



戦士「……」

召喚士(丸聞こえ…なんだよなぁ…)

戦士(……石鹸の臭い)

召喚士(さっきもあんな薄着で…はぁ…参った)

戦士(……違う!断じて違う!俺は変態じゃない!)

召喚(これも男のサガ、か…」


489 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 15:33:52.42 ID:.pgyjFwo


老人「おぉ!来なすったぞ!!」

子供「皇太子さまーっ!頑張ってー!!」

中央通りを悠然と進む国軍に、大歓声が沸き起こる。

ザッザッザッザッザ…

戦士「おぉ…!すげえ人数!」

魔道士「なんだか…感動的ですね…!」

召喚士「かなりの規模ですね…。凄い…」

ザッザッザ…

皇太子「やあ!ありがとう、ありがとう!」

大軍師「皆様、王宮のバルコニーをご覧くださいませ」

兵士「おぉ!?あ、あれは……!!」

騎兵「陛下!!陛下だっ!!」

老人「おぉ…!陛下もご子息のお見送りに…!陛下ー!」

王宮からは隊列をなす国軍を見送るように、国王が手をかざす。


490 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 15:34:34.37 ID:.pgyjFwo
〜王宮〜

国王「………」

右大臣「……陛下、そろそろ」

国王「…うむ」

スッ…テクテク…

国王「ゴホッ!……ゴホゴホッ!!」

右大臣「陛下!?」

国王「…大丈夫」

国王は手で右大臣を制す。

右大臣「あまりご無理をなさいますな…!」

国王「分かっておる。しかし私に出来る事といえば、これぐらいのもの…」

右大臣「陛下……」

国王「これで兵や民の士気が上がるのだ…」

右大臣「さぁ、ベッドへお戻り下さいませ」

国王「……うむ」


491 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 15:35:01.16 ID:.pgyjFwo
ザッ

国王「共に祈ろうではないか。息子の無事を…」

右大臣「ええ」

国王「互いにな…」

国王は窓より差し込む日の光に、目を細める。

〜街道〜

戦士「さーて、俺達もモタモタしてらんないぜ!」

召喚士「ああ。出発しましょう」

盗賊「…ルートは?」

召喚士「陸路をこのまま北上します。大陸港の街で一泊…」

魔道士「…バーテンさんに会えますね!」

召喚士「明朝、更に北上し、一気に北方司令部へと向かいます」

戦士「最短ルートだな」

召喚士「国軍も海路とはいえあまりゆっくりだと間に合わないからね」

魔道士「ですね」


492 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 15:37:29.22 ID:.pgyjFwo
召喚士「よし、行きましょう!」

戦士「おうっ!」

〜北門〜

副司令官「…ではこれより港へ向かう」

大軍師「一番艦には副司令官殿と騎兵隊」

騎兵「ははっ!」

大軍師「二番艦には殿下の本国軍隊と護衛隊」

副官「はっ」

大軍師「最後の三番艦には我々魔道隊が続きます。以上」

エリート「よし…急ぎ、支度をしろっ!」

副官「………いかがなさいました?」

皇太子「んー?いや……」

副官「…今のご自身に…納得をされてらっしゃらない。そんなところでしょうか?」

皇太子「…国の象徴だからね。やむを得ないさ」

副官「私は殿下の力…自信を持たれて良いと思います」


493 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/04/10(土) 15:39:00.83 ID:.pgyjFwo
皇太子「…買い被りすぎだよ」

副官「……失礼を致しました」

皇太子「若いのになかなかの洞察力。将来が楽しみだね」

皇太子は振り返り、船へと向かう。

副官「ありがとうございます」

カツカツ…

エリート「私に続いて君の部隊も乗船してくれ」

副官「かしこまりました」

エリート「よし…!エリート隊、殿下の後に続け!」

パッカパッカパッカ…

副官「……僕も…自信を持って…」

副官は右手で拳を作り、じっと見つめる。

ザッ…

副官「青龍召喚隊!エリート様の後につづけっ!!」

国軍を乗せた船はゆっくりと港を出港し、北上を始めた。


498 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/10(土) 16:20:05.22 ID:HpJ0lsco
副官って青年兵君だよね?

出世したな・・・


500 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/04/10(土) 21:53:16.87 ID:.J1XNoDO
青年兵の出世したなぁ
なんか嬉しくなるな!頑張れ!頑張れ!



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