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少年剣士「冒険学校に入学します!」
- 32 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage]
投稿日:2013/06/11(火) 21:33:35 ID:eIgWG3ug
・・・・・・
――それから3ヶ月
幼馴染「ついに来たね!」
少年剣士「・・何が?」
幼馴染「明日から演習でしょ!」
少年剣士「あ、そうだった!」アセアセ
幼馴染「全く・・」
少年剣士「えっと、4人1組でダンジョン攻略に挑むんだよね?」
幼馴染「仲間は自分たちで決めて、先生に報告しないとだめでしょ?」
少年剣士「えーと、僕はどうしよ・・何も考えてなかった・・」アセアセ
幼馴染「私もまだ決まってないんだけどなー」チラッ
少年剣士「そうなんだ!じゃあ、一緒に組もうよ!」
幼馴染「と、特別よ!」パァァ
- 33 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 21:34:08 ID:eIgWG3ug
少年武道家「ハッハッハ!呼んだか!」
幼馴染「いいえ?」
少年武道家「・・・相変わらずだなちくしょう」
幼馴染 ツーン
少年武道家「ま、俺は仲いいのはお前らくらいだし・・ 一緒にパーティ組もうぜ」
少年剣士「うん!」
幼馴染「仕方ないわねえ・・あと1人はどうする?」
少年剣士「どうしよう・・」
- 34 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 21:39:15 ID:eIgWG3ug
少年武道家「ふむ・・どういう演習内容だったっけか?」
幼馴染「あんたらは・・・」
「結構離れた場所にあるダンジョンに4人パーティで挑むのよ」
少年武道家「あ、思い出した。それで指定されたアイテムをとってくる、だっけか?」
幼馴染「そうそう。期限は確か3日以内・・だったはず」
少年剣士「じゃあ盗賊とかのほうがいいのかな?」
幼馴染「簡単な魔獣とかそういうのもいるらしいし、聖職か盗賊かってところかしら」
少年武道家「そうだなあ・・どうする?」
少年剣士「僕は聖職のほうがいいかもしれないなあ」
幼馴染「・・じゃあ私の友達に少女僧侶がいるから聞いてみる?」
少年武道家「おねっしゃす」
- 35 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 21:43:56 ID:eIgWG3ug
――1時間後
少女僧侶「あ、あの!私なんかでよければ・・よろしくお願いします!」
少年剣士「よろしくね、少女僧侶さん!僕は少年剣士!」
少年武道家「少年武道家だ!よろしくな!」
少女僧侶「はい!よろしくお願いします!」
幼馴染「・・何はともあれ、スムーズに4人決まってよかった」
少年武道家「俺のおかげだな」ドヤッ
幼馴染「えーと、それじゃ先生に言ってパーティが決まったこといわないと・・」
少年武道家「無視しないでください・・・」ショボン
少女僧侶「ど、どんまいです少年武道家さん!」
少年武道家「中途半端に反応されてももっと涙が・・」ショボボン
- 36 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 21:50:20 ID:eIgWG3ug
少女僧侶「あわわ、ごめんなさい!」
少年武道家「いや・・いや・・」
幼馴染「ほらそこ、アホなこといってないでさっさといくわよ」
少年剣士「あはは・・」
・・・・・・
幼馴染「よしっと、これで明日の演習は受けられる!」
少年剣士「よかったぁ、どういう予定なの?」
幼馴染「午前中には必要な装備を持って、校庭に集合」
「そのあと、学校の裏の森にある"冒険の扉"からダンジョンに飛べるみたい」
- 37 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 21:56:04 ID:eIgWG3ug
少年武道家「冒険の扉?」
幼馴染「移動魔法を応用したなんたらかんたら・・」
少年武道家「わかんねーのかよ!」
幼馴染「うっさい!あんただってわかんないでしょ!」
少女僧侶「あの・・確か・・移動魔法を魔法石に圧縮させてあったものだと思います!」
幼馴染
少年剣士
少年武道家「おおー・・」
少女僧侶「えへへ・・勉強だけが取り柄なんです・・♪」
少年武道家「さすが博学の少女、これに比べてお転婆娘といったら」
- 38 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:00:57 ID:eIgWG3ug
幼馴染「誰のこといってるのかな?」ギリギリ
少年武道家「うごっ・・ごほっ・・ごめ・・じょうだ・・冗談だって・・絞まる絞まる絞まる!」
幼馴染「わかったらよろしい」パッ
少年武道家「ごほっ・・ごほごほ・・ちくしょー・・」
少年剣士「・・ダンジョンはどういう感じなんだろうね?」
少女僧侶「何でもスライムやコウモリといった弱めのモンスターの洞窟らしいですよ!」
少年剣士「へー・・楽しみだなあ!」
少年武道家「ちょっと物足りない気もするけどな」ハハ
- 39 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:06:01 ID:eIgWG3ug
少年剣士「必要な準備とかはないの?」
幼馴染「大体のものは学校で配布されるみたいだし・・」
少年武道家「そういや3日以内って言ってたけど、そんなに深いダンジョンなわけ?」
幼馴染「猶予をとって、だと思う」
少年武道家「そっか、じゃあ色々と難しいことはないんだな」
幼馴染「先輩たちみたく、上級生になると住民の依頼を受けたりするみたいだけどね」
少女僧侶「はうはう・・責任重大ですね・・」
幼馴染「ほかに何か質問はある?」
少年武道家「他のパーティはどうなってるんだ?」
幼馴染「他の、って?」
- 40 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:10:24 ID:eIgWG3ug
少年武道家「いやそのまんまの意味。他の人たちのパーティはどうしてるのかなって」
幼馴染「あー・・それは・・別の場所とかに送られてるんじゃないの・・?」
少年武道家「同じ扉から?」
幼馴染「そ、そう。きっと応用とかそういうの使って・・・」
少女僧侶「はい!それは、圧縮する移動魔法が
いくつか魔石には登録できるので、それを調整することで各ダンジョンに飛ばせます!」
少年剣士「へえー、そうなんだ」
少年武道家「いやはや、さすが少女僧侶ちゃん。それに比べt」
ガツッ!
幼馴染「うっさい」
少年武道家「まだ何もいってにゃいのに・・・」ゴフッ
- 41 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:15:41 ID:eIgWG3ug
少年剣士「あはは・・それじゃ、今日はもう休んでおく?」
幼馴染「そうねえ・・明日も早いし・・」
少年武道家「あぁ・・ボロボロだしな・・」ボロボロ
少女僧侶「・・・あ!えい!回復魔法!」パアアァ
少年武道家「うおおお!体の痛みがひいていく!」
少年剣士「・・すごい!」
幼馴染「さすが少女僧侶ちゃん・・」
少年武道家「こりゃ色々と明日は本当に楽勝だな!」
幼馴染「そうね・・、じゃ、私と少女僧侶ちゃんはこっちだから」
少女僧侶「はい!また明日です少年剣士さん、少年武道家さん!」
少年武道家「回復ありがとな!おう、また明日!」
少年剣士「またね!」
- 42 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:21:42 ID:eIgWG3ug
・・・・・・
―――演習の日
先生「それではー・・これからー・・パーティによる実践演習を始めますー」
全員「はい!」
先生「それでは各チームのリーダーさんはー・・帰還のベルを取りに来てくださいー」
少年剣士「り、リーダー?」
幼馴染「決めてない・・」
少女僧侶「どどど、どうしましょうっ!」
少年武道家「っふ・・俺の出番がついにきt・・」
幼馴染「少年剣士!早くいって!」アセアセ
少年剣士「ええ!ぼ、僕!?」
幼馴染「早く!」グイグイ
少年剣士「わ・・わかったよ・・」
- 43 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:27:20 ID:eIgWG3ug
先生「ではー・・今渡った帰還のベルについて説明しますー・・」
「簡単にいえばー・・、危なくなったり・・帰りたくなったときに鳴らしてくださあーい」
生徒「鳴らすとどうなるんですかー!」
先生「この場所に帰還できまーす・・。危なくなったら使ってくださいねー・・!」
幼馴染「要はリタイアするときに使えってことね」
先生「もしなくしても、皆さんの場所はわかっているのでー・・3日以内の帰還がない場合やー・・
皆さんの身に危険が迫っているようなことがわかったら・・助けには行くので大丈夫ですーー!」
少年武道家「っけ、誰がリタイアなんかするかよ」
先生「ではー・・あと必要なものは先ほど渡したリュックに一通り入ってますー・・」
少女僧侶「準備万端ですっ!」
先生「それじゃあ・・・リーダー少年剣士くんのチームから出発しまーすー!」
- 44 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/11(火) 22:29:24 ID:eIgWG3ug
少年剣士「わわ、僕たちからだって!」
幼馴染「よーし!いっちょ行きますか!」
少年武道家「おっし、いざ出発!」
少女僧侶「皆さんのアシストは任せてください!」
少年剣士「突撃ー!」
ギュウウウウウウウン・・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・
- 47 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 11:19:21 ID:4EB/UIGE
ガタタタッ!
ドサッ!
少年剣士「痛っ!」
少年武道家「いっててえ!」
幼馴染「いったい・・!」
少女僧侶「ふええ・・痛いです・・」
少年剣士「みんな・・大丈夫・・?」
幼馴染「なんとか・・」
少年武道家「ほら・・立てるか少女僧侶」
少女僧侶「ありがとうございます・・・
・・・!あ、す、すごい!見てください」パアア
- 48 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 11:24:57 ID:4EB/UIGE
少年武道家「うおー・・・!なんじゃこりゃ!」
幼馴染「凄い・・・これ、緑色の魔石・・・?」
少年剣士「向こう側は広すぎて何も見えないや・・」
少年武道家「なのに緑色の光が道を照らしてやがる・・なんじゃこりゃ?」
幼馴染「この石たちには魔力が打ち込んであるのかしら・・?」
少女僧侶「天然の魔石には地表から出る魔力を
溜め込んでおく貯蓄的な性能も持っているんですよ!」
少年武道家「ほほう・・さすg」ゲシッ
幼馴染「うっさい」
少年武道家「俺はまだ何もいってねえ!」
- 49 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 11:34:06 ID:4EB/UIGE
幼馴染「で・・私たちの目的のものは何だっけ?」
少女僧侶「えっと・・・確かリュックにプリントが・・」ゴソゴソ
「ありました!地下3階にある"金色の鈴"をとってこいだそうです」
少年武道家「よっしゃ!じゃあ行こうか!」
少年剣士「あ。待って、今の時間は9時過ぎだから・・・、
「3日後の朝9時がリミットだね」
少年武道家「よっしゃわかった!行こうか!」
幼馴染「あんたリーダーじゃないでしょ!少年剣士、頼むわよ」
オイオレニイワセロヨ!
アンタジャヤクブソク・・ギャーギャー!
少年剣士「え、えー・・ごほん!では出発します!」
全員「出発!!」
- 50 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 11:37:51 ID:4EB/UIGE
少年剣士「しかし広いなー・・」
幼馴染「道はまっすぐだから・・まだ迷うことはないかな」
少年武道家「思ったよりも道も険しくないしな」ラクショー
少女僧侶「ですねえ・・、あっ!」
スライム『ピキー!!』
少女僧侶「ス、スライムですー!」
少年武道家「はは・・」
幼馴染「どうする?アレ」
少年剣士「倒すしかないのかな?」
- 51 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 11:42:37 ID:4EB/UIGE
少年武道家「よっしゃ!任せろ!」バリバリー
「掌底波!」
スライム『ピキュッ!』ベシャッ
幼馴染「楽勝ね」
少年武道家「俺とか少年剣士とか、この辺のは相手にならんだろ?」
少女僧侶「ふええ・・皆さんお強いんですねえ・・・」
幼馴染「お強いっていうか・・、この2人一応、
剣士と武道家コースで成績トップよ?」
少女僧侶「そ、そうなんですか!実践は疎いもので・・すいません」ショボン
- 52 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 11:47:12 ID:4EB/UIGE
少年武道家「ま、さっさと次に行こうぜ」
幼馴染「そうね・・」
・・・・・・・
少年剣士「あ、アレ階段!」
少年武道家「よっしゃ!」
少年剣士「結構深いね・・」
幼馴染「少女僧侶、何かプリントに備考とか書いてない?」
少女僧侶「えーっとですね、地下2階以降から
どんどん強い魔獣、モンスターが出てくるみたいです」
少年剣士「なんかワクワクしてきたよ!」
- 53 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 11:50:34 ID:4EB/UIGE
少年武道家「よし、ここが地下2階か」ズサッ
少年剣士「うわ・・今度は真っ赤だ」
幼馴染「さっきのは純粋な魔力だったけど、
今度は火属性を持った魔石みたいね・・」
少年武道家「本当?」
少女僧侶「本当ですよ!ちなみに青は水属性、黄色は雷属性です!」
少年武道家「なるほどな・・」
幼馴染「あたしが言ったわよね?」ゲシッ
少年武道家「申し訳ありませんでした」
少年剣士「ちょっとだけさっきより暖かいね」
- 54 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 11:54:18 ID:4EB/UIGE
少女僧侶「・・・!スライムです!」
少年剣士「あ、レッドスライムだ。初めて見た!」
少年武道家「初めて?・・・ああ、そういや北部はホワイトスライムしかいないのか」
少年剣士「うわー、図鑑でしか見たことなかった・・
本当に赤くて透けてるんだ・・・何か不思議」
少女僧侶「今度は私も活躍してみせます!」バリバリー
(あのくらいなら倒せます!きっと!)
少年武道家「あ、気をつけろよ、そいつは・・」
ダダダダ エーイ!!
少年武道家「話聞いてねーな」
- 55 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:02:20 ID:4EB/UIGE
少女僧侶「きゃー!ふ、服が燃えるです!
や、嫌!なんか粘液飛ばして・・ぬるぬるですー!きゃーー!!」
少年武道家「・・・」
幼馴染「確か近くによるだけで火の攻撃飛ばしてくるのよね・・」
少年剣士「そんなこといってる場合じゃないでしょ!早く助けなきゃ!」ザッ
少女僧侶「いやーー!!スライムさんどこ触って
・・・そこは・・ちょっと・・まって・・ダメです・・って・・あう・・!」
少年剣士「えーい!小斬!!」
スパッ!ブシャア!!!
少年剣士「やった!倒した!ってうわわわ!剣に火が!」ブンブン
幼馴染「大丈夫?少女僧侶ちゃん」
- 56 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:06:22 ID:4EB/UIGE
少女僧侶「あうう・・ひどい目に合いました・・」
「前衛は2人に任せておとなしく引っ込んでます・・」ヌルヌルー
幼馴染「そうね・・」
少年武道家「やるじゃん少年剣士!」
少年剣士「でもあれって本来僕が倒すんじゃないよね・・多分」
幼馴染「私が水魔法使ってれば一発だったわね」
少年武道家「早く使えよ!」
幼馴染「準備時間がなかったからしょうがないでしょ!」
「少女僧侶ちゃんが気づいたら突っ込んじゃうから!」
少女僧侶「あの・・グスッ・・あう・・ごめん・・なさいです・・」グスッ
- 57 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:12:42 ID:4EB/UIGE
少年武道家「泣いちゃったじゃねーか!」
幼馴染「あ、あの、ごめんなさい少女僧侶ちゃん・・そんなつもりで・・」アセアセ
少年剣士「大丈夫?少女僧侶ちゃん」スッ
少女僧侶「あの・・・でも、私のせいで・・」グスッ
少年剣士「自分から戦いに行くなんて凄い勇気だよ!
怒ってなんかいないし、気にしなくていいと思うよ?」ニコッ
少女僧侶「あうあう・・少年剣士さん・・・・ありがとうございますです・・」
少年剣士「でも、あんまり無理はしちゃダメだよ!」
「さ、立てる・・?手、握って?」ギュッ
少女僧侶「あの・・あう・・・ありがとうございますっ・・!」ギュッ
- 58 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:16:16 ID:4EB/UIGE
幼馴染「あの・・本当にごめんなさい少女僧侶ちゃん・・」
少女僧侶「いえっ・・大丈夫です!こっちこそすいませんでした・・」
少年武道家「まったく・・」
幼馴染「何か言った?」ピクッ
少年武道家「あっ!い、いえ?」
幼馴染「よろしい」
少年剣士「さて、とりあえず進んでいこうか」
少年武道家「よっしゃ!どんどん行こう!」
ザッザッザッ・・
- 59 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:17:46 ID:4EB/UIGE
――――6時間後
少年剣士「全然階段が見えないね・・」
幼馴染「疲れた・・」
- 60 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:24:01 ID:4EB/UIGE
――――更に3時間後
少年剣士「あ・・か・・・階段だ!」
少年武道家「最初の階段から遠すぎるぞ・・」
幼馴染「休憩を入れながらきたなのに・・足が痛いよ・・」
少女僧侶「も・・もうダメです・・・・」
少年剣士「えーと・・・今はもう8時くらいだね・・」チラッ
少年武道家「階段探索は明日にして、今日はここで休憩しようぜ・・」
幼馴染「遅かったとはいえお昼食べてしばらくたつし・・」
- 61 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:36:40 ID:4EB/UIGE
少年剣士「じゃあ今日はここにベースを張ろう」ヨイショ
少年武道家「あーー疲れた!」
少女僧侶「ボロボロですね・・」
幼馴染「とりあえず少年武道家、薪と保存食出して」
少年武道家「はいはい・・」ガサガサ・・トン
幼馴染「火炎魔法っ!」
シュボ!・・ボワッ
少年剣士「やっと腰を落ち着けるねえ」
少年武道家「保存食どーぞ」サッサッサッ
少女僧侶「ありがとうございますう」
- 62 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:39:08 ID:4EB/UIGE
少年剣士「ふー・・でもいいペースじゃない?」
幼馴染「そうね」
少年武道家「お前らマナは大丈夫なのか?」
少女僧侶「私はもう限界でした・・意外と魔獣が多くて・・・」
幼馴染「あれから休みなく出てくるし、歩くし・・」
少年剣士「回復魔法に攻撃魔法、大活躍だったよね」
幼馴染「前衛がいてこその活躍だって・・」
少女僧侶「そうですよっ!」
「・・・それにしても、この汗とかどうにかならないですかね・・」ベトベト
幼馴染「あー・・少女僧侶ちゃん、スライムの粘液にも汚されたしね・・」
- 63 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:41:22 ID:4EB/UIGE
少女僧侶「です・・・」
幼馴染「んふふー♪」ニッコリ
少年剣士「アレやるの?」
幼馴染「だから言ったでしょ?こういう時に覚えてて損はないって!」
「少女僧侶ちゃん、ちょっと正面に立ってくれる?」
少女僧侶「は、はいっ?」アセアセ
幼馴染「水洗魔法!」
シュワーキラキラ・・・
少女僧侶「こ・・これは!体の隅々から汗とベトベトが消えていくです!」
「なんかまるで・・・シャワーを浴びたような・・・!」
少年武道家「なんかトイレみてーな魔法名だな」
- 65 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:50:40 ID:4EB/UIGE
>>64書き込みミスです(´・ω・`)
>>63 >>65と続きます
少女僧侶「凄いです!」
幼馴染「本当は聖職魔法の解毒とか異常状態を治す魔法なんだけどね」
「それを水魔法と合わせたやつなんだけど、こういう時には役立つわね!」ゲシッゲシッ
少年武道家「ほー、俺にもやってくれよ」イタイイタイ
幼馴染「ったく仕方ないわね・・・水魔法!」
少年武道家「へっ?」
ブシャー!!!バシャバシャ!
少年武道家「ぶわっ!てめ!これ水じゃねーか!」
幼馴染「あんたはこれでいいでしょ」ツン
少年武道家「ぐ・・この・・」
- 66 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:51:34 ID:4EB/UIGE
少女僧侶「くすっ」
少年剣士「はは、まあ落ち着いて座って休もうよ、ね?」
少年武道家「ま、まあそうだな」ビショヌレー
幼馴染「そ、そうね」
少女僧侶「ふー・・」
少年武道家「そういや聞いてなかったけど、少女僧侶ってどこ出身なんだ?」
少女僧侶「えっと・・私はですね
地元の東町出身です。そこの大聖堂が私のお家なんです」
幼馴染「だ、大聖堂って・・大神官様の!?」
少女僧侶「あ、いえいえ・・・
大神官様に仕えてる聖神官が私のお父さんです」
- 67 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 12:59:51 ID:4EB/UIGE
幼馴染「聖神官様って・・それでも凄いことよ?」
少女僧侶「えへへ・・・ずっと仕えてるのが認められたみたいです・・・」
少年武道家「ってーことは、お前も大神官に仕えるのか?」
少女僧侶「いずれは・・・と思ってますけど・・・
私はちょっとやりたことがありまして・・・」
少年剣士「やりたいこと?」
少女僧侶「はい・・ちょっと恥ずかしいのですが、
いずれ学校を卒業したら中央軍に所属しないといけないじゃないですか?」
少年武道家「卒業と同時に中央軍にも勤められる、ってことだけどな」
幼馴染「普通に入るよりも最初から上官候補で入れるし・・
魔法の研究には向いてるから・・私はそのまま軍に入るつもり」
少女僧侶「それを断って、世界に飛び出そうと思ってます」
- 68 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 13:35:45 ID:4EB/UIGE
幼馴染「世界に?」
少女僧侶「はい!世界にはまだまだ戦争の傷が癒えない人達がいます・・
その方たちを、私の力を使って、何か手伝ったり・・・救いを与えられればいいなって・・」
少年武道家「スゲー立派だな・・俺も幼馴染と同じで軍に勤めるつもりだ」
少年剣士「僕もかな?」
「軍に入って、未踏の地とか冒険団とかで・・世界を駆け巡るんだ・・・」
幼馴染「あんたの夢はでっかく英雄剣士でしょ?」
少年剣士「うん!もちろん!」
少年武道家「俺は英雄武道家!」
幼馴染「私は大魔法使いかな」
少女僧侶「私はお父さんと同じく聖僧侶を目指します!」
少年剣士「・・俺たちの冒険はこれからだ!」
- 69 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/12(水) 13:36:17 ID:4EB/UIGE
少年武道家「さてと・・色々話もしたし、今日はもう寝ようか?」
少女僧侶「そうですね・・眠くなってきました・・・」フワァ
幼馴染「じゃ、今日はもう休みましょ・・焚き火、どうしよう?」
少女僧侶「そういや先生からのリュックに
寝食するときに役立つ、魔獣避けのアイテムありました」ヨイショ
少年武道家「じゃあこれ使って、火は消しておこうぜ」
少年剣士「そうだね・・・」ヒケシッ
「じゃあ・・コレを使って・・・・よし!寝よっか・・」
全員「おやすみなさい」
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
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