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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その35
585 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/10(火) 17:39:20.53 ID:De8Td8COo


 ズガアアァァァァ!!

マーラ「ん……っ? 夜行がまさか……」 

鬼丸「余所見してんじゃねぇぞ!」ゴアッ!!

マーラ「ほほっ、知らぬが仏かねぇ」

戦士「何をぬかしてやがる!」シュバッ

影忍「単体で動くなっ、四方より同時にかかるのだっ!」

盗賊「はあぁーっ!」

火忍「火遁……焔ぁ!!」ゴガァ!!

マーラ「アタシの前に、火なんてぇ無駄だよっ!!」バシュッ!!

火忍「ぬあ……っく!!」ズザァ

マーラ「お次はこっちかいっ!」

青年兵「ワイバーン!!」

ワイバーン「オオオオォォォォ!!」ガオンッ!!

マーラ「その程度が龍とでも申すかえ! 甘いっ、甘いわぁ!」


586 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/10(火) 17:41:33.86 ID:De8Td8COo
〜剣聖の屋敷〜

 ドドオオオオォォォォ……

神野「……さぁて、ここからが本番ですよ」

魔道士「こ、これが……龍!!」

召喚士「ワイバーンやバハムートともすこし違う……っ」

神野「ヒャーッハッハッハッハ! そうらっ!」

 ゴウッ!! ドッドオオオオォォォォン!!

サル「ぐああぁぁっ!!」

イヌ「た、ただの風じゃないねっ!」

女侍「カマイタチだ! 触れると怪我するよぉ!」

帝「くぅ……っ!」

名代「式神……塗壁!」

 ドッズウウウウゥゥゥゥン!!

名代「上様っ、お隠れなさいませ!」

召喚士「行けっ! ゴーレム!!」


587 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/10(火) 17:43:26.99 ID:De8Td8COo
 シュイイィィィィン

魔道士「ありがとうございますっ!」

召喚士「名代さんの式神とゴーレムで風を凌いで、反撃に転じましょう」

東方司令「便利なものだな」

くの一「凄い……っ」

 ゴッゴオオオオォォォォ!!

神野「お次はああぁぁ!!」バリバリバリィ!!

女剣士「落雷かっ!!」

召喚士「ならばっ! 行け、サンダーバード!!」

 ピシャアアァァァァッ!! ドッドオオォォォォォン!!

神野「何……ぃ!?」

東方司令「召喚獣を避雷針代わりに使うとは……」

召喚士「サンダーバードのエネルギー源は雷。つまり、雷の攻撃は通用しない!」

サンダーバード「むしろ蓄電できて、大助かりだぞ」

神野「おのれぇ……!!」


588 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/10(火) 18:18:15.03 ID:De8Td8COo
東方司令「見掛け倒しか。倒した事もないな」

神野「言わせておけばああぁぁ!!」ゴアッ!!

キジ「地面が割れてるさー!」

サル「あぶっ! おわああぁぁ!」

東方司令「逆鱗に触れてしまったか?」ヒョイッ

神野「そうらっ、今度の風は易々とかわせまいっ!」

 ドゴウッ!! ゴッゴオオオオォォォォ!!

くの一「きゃあっ!!」

女剣士「掴まれっ、くぅーっ!」ズガガガガッ!!

召喚士「行けっ! コカトリス!! ワイバーン!!」

 バシュウウゥゥゥゥ

神野「ヒャーッハッハッハ! さぁどうします!? このままでは足場がなくなりますよぉ?」

魔道士「――っ!!」ガクンッ

召喚士「魔道士さんっ!」

コカトリス「任せろっ。ワイバーンは向こうを頼む!」


589 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/10(火) 18:19:14.95 ID:De8Td8COo
 バシュッ!!

コカトリス「掴まれれっ!」

魔道士「は、はいっ!」ガシッ!!

名代「上様っ、こちらへ」

帝「ああ。大丈夫、力は劣ろうとも身軽さは負けぬ」ヒョイッ

魔道士「こうなったら……」

 キュイイィィィィ……ドッドオオオオォォォォン!!

召喚士「魔道士さん……!?」

魔道士「土行でっ、地面を戻してみせますっ!」

 ゴガガガガガガッ!!

神野「むっ!」

召喚士「足場さえあれば……クジャタ!」

 シュイイィィィィン……ドズウウゥゥゥゥン!!

召喚士「これで突風も抑える事が出来るっ! そしてぇーっ!」

コカトリス「本体だな。魔道士、降ろすぞ」


590 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/10(火) 18:21:08.26 ID:De8Td8COo
魔道士「ありがとうございましたっ!」

召喚士「コカトリス、上空から回り込んで攻撃を!」

コカトリス「ああ、分かっているさ!」

女侍「援護したいところだけど……」

東方司令「上空では手出し無用だな」

召喚士「コカトリス! 接近戦には気を付けてっ!」

コカトリス「承知の上よっ」

神野「承知の上で近づくとは……愚の骨頂よ!」

 グオォッ!! ブオオオォォォォン!!

コカトリス「なまじ図体がでかいだけあって、間合いが広いな」

神野「ヒャーッハッハッハッハ! 更にはこの速さっ! 避けられますかねぇ!」

コカトリス「むっ、言うだけの事はある」ヒュオッ

神野「まずは目障りな……なんてね」バシュッ!!

コカトリス「何っ!?」

神野「召喚獣など、本体を潰せばどうと言う事もありませんよ! ヒャーッハッハッハ!」


591 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/01/10(火) 18:21:45.52 ID:De8Td8COo
中途半端ですがひとまずここまでにて!
ご支援ありがとうございます!それでは!ノシ


596 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2012/01/11(水) 02:43:32.84 ID:OIsdBJ5L0
いちおつ
だから隊長は土行が得意だったのか


598 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 17:46:54.36 ID:cvUYKVaoo
 ゴウッ!!

コカトリス「召喚士!」

神野「ヒャーッハッハッハ!」バシュウッ

召喚士「……そうだね」

神野「……?」

召喚士「お前の言うとおりさ。だから……」

 シュイイィィィィン

ベヒーモス「ゴアオオオオォォォォーッ!!」

魔道士「あれは……ベヒーモス!」

女侍「竜虎相搏つ……ってかい? ははっ、やるじゃないか」

神野「読まれていた……だとぉ!?」

召喚士「今まで何百回と戦ってきたんだ!」

サル「ま、召喚獣を虫して本体狙うなんざぁ、本国じゃ当たり前の事だわなぁ」

名代「本国の召喚獣ならば、妖は戦いなれていない……っ」

東方司令「やっぱり、起点は朱雀を軸にだな」


599 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 17:47:39.48 ID:cvUYKVaoo
帝「しかしまだ早い。神野悪五郎が本体に戻った時……」

名代「ええ。召喚士殿を主軸に、奴を叩きましょう」

ベヒーモス「ゴッガアアァァァァ!!」

 キュイイィィィィ……ドッドオオオオォォォォン!!

神野「くっ!!」バッ!!

 ズドオオオオォォォォン

神野「凄まじい程の閃光っ、だが当たらなければ意味はないっ!」

召喚士「誰かっ、物理攻撃の支援をお願いします!」

帝「……よし!」ダッ

名代「上様っ!」

ベヒーモス「コオオォォォォ……」キュイイィィィ

神野「もう一発かっ! だが……見切っていますよぉ!」

 ゴウッ!!

神野「この私に……一度見た技は二度、通用しないっ!」

コカトリス「そうか」バシュッ


600 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 17:48:12.12 ID:cvUYKVaoo
神野「――ッ!?」

召喚士「最初から、撃つ気なんてないっ!」

サル「ベヒーモスの閃光を囮に使いやがった!」

神野「なんのおおぉぉ!!」

コカトリス「食らうが良いっ、冷徹なる裁きの鉄槌を!」

 ドッドオオオオォォォォ!! ドゴゴゴゴゴッ!!

神野「ぬお……っ!!」

くの一「コカトリスの……石化……っ」

コカトリス「はああぁぁ!!」

神野「おおおおぉぉぉぉ!!」

 バチイイィィィィ!!

神野「フッ……ククッ、ヒャーハッハッハッハ!」

コカトリス「……何が可笑しい」

神野「威勢良く謳った割に、たかだか胴の一部を石化したのみ……」

コカトリス「……」


601 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 17:48:50.23 ID:cvUYKVaoo
神野「その程度でっ、よくもまぁ吠えたものよ!」

召喚士「これでいいんだ」

神野「……何?」

 ズザッ タンッ!!

帝「はあぁーっ!!」

神野「――ッ!?」

 ザッシュウウウウゥゥゥゥ!!

神野「ぐ……おぉ……ッ!!」

 スタッ カシャン

コカトリス「その長い体では、全てを石化するなど労力を費やしすぎる」フワッ

召喚士「それに、本体でもないしね」

コカトリス「であれば、一点を徹底的に、その全てを石化し……」

召喚士「攻撃すれば、切断は可能だ」

帝「しかも、お前は私の刀を嫌っていたようであるしな」ザッザッ

神野「そうだ……っ、その刀……実に不愉快な力が流れ込んでくる……ッ」


602 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 17:49:52.27 ID:cvUYKVaoo
 ガクンッ

神野「……そうか、そういう事か……ッ。毒を以って毒を制すと言う事か……ッ!」シュウウゥゥ

召喚士「何っ!?」

神野「少し力を消費しすぎた。しかし、丁度良いですね」

サル「まだやる気かよ……っ、しっつけぇな〜」

神野「……ククッ、まだまだいきますよぉ!」

 ゴアッ!! ブシュウウウウゥゥゥゥ

くの一「消えた……っ?」

女剣士「いや、必ずどこかに居るはずだ!」

名代「兎……次は兎の姿を模しているはずですっ!」

東方司令「間違いないのだな!?」

名代「はい!」

イヌ「東方に来てまで狩りとは手間かけるね」

キジ「とにかく探すさー」

召喚士(逃げる気か? いや、奴の事だ……おそらくどこかで隙を窺っているはず)


603 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 17:50:36.38 ID:cvUYKVaoo
〜竜宮城、地下〜

マーラ「ほっほっほ。次はこっちかぁ?」

火忍「いつまでも……調子コイてんじゃねぇぞ!」

土忍「土遁……砂塵!」

水忍「水遁……水飛沫!」

 ババッ!! ドゴオオォォォォ!!

マーラ「ちっ、次から次へと。まとめて片付けてやろうかっ!!」

風忍「二兎を追う者、一兎も得ずだ!」バシュッ!!

マーラ「ちょこまかとぉ……ッ、目障りな!」

影忍「単体では有限だ。合体奥義を使えっ!」

風忍「なればっ、風遁奥義……疾風……」
水忍「水遁……奥義、怒濤!」

 ゴガァ!! ズドドドドオオオオォォォォ!!

火忍「土ぃ! こっちもだ!」

土忍「待て。お前との合体奥義など知らぬぞ」

火忍「何ぃ!?」


604 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 17:58:39.69 ID:cvUYKVaoo
土忍「実用性のある奥義はないだろうが」

火忍「……ぐぬっ。ちっ、ここにきて役立たずとは」

鬼丸「俺がいんだろ。手ぇ貸すぜ!」

火忍「お前……っ」

鬼丸「相棒、悪いがここまでだ!」

戦士「あん?」

鬼丸「ここまで相棒と背を合わせてきたが、今は別の相手がいんだろ?」

盗賊「!?」

鬼丸「約束どおり、こっからは一歩も離れる事なく守ってやれよ! グハハッ!」

戦士「……ああ、分かってる! お前こそ雷忍の代わりをしっかり務めろよっ!」

火忍「おーっしゃ行くぜぇ! やり方は前に教えた通りだ!」

鬼丸「おうよ、こないだからずっとよぉ……雷の力が燻ってんだ。早く暴れてぇってよぉ!」バチチッ!!

火忍「死んでも尚、しつけぇ野郎だ。耳障りな笑い声……思い出しちまったよ」

土忍「……俺が援護に回る。壁は幾らでも用意するから、気にせずにいけ」

鬼丸「おうっ!! 雷遁奥義……電光おおぉぉ」


605 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 18:00:08.23 ID:cvUYKVaoo
火忍「火遁奥義ぃ! 石化ああぁぁぁ!!」

 バチチチッ!! ドッガオオオオォォォォン!!

マーラ「急に威勢良くなり始めたねぇ……」

影忍「そうだ、藤蔵の務めを忘れるな! お前らが戦場で為すべきは役目は撹乱が第一」

風忍「流石は若だな」

水忍「ああ。やはり若が率いて下さると、戦場が締まる」

盗賊「兄様……」

戦士「盗賊、俺らも行くぞ!」

盗賊「うん」

 ババッ ザザザザザザッ

南方参謀「こっちも行くわよぉ!」

東方参謀「ぬっりゃああぁぁぁぁ!!」

西方参謀「……しかし妙だ」

南方参謀「……?」

西方参謀「魔王のヤロー、攻撃する素振りをちっともみせやがらねぇ」


606 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 18:01:12.53 ID:cvUYKVaoo
東方参謀「どうせ此方の様子を伺い、疲弊したところを突くつもりなのだろう」

南方参謀「そういうつもりなら、反撃がくる前にさっさと倒すに限るわっ!」

西方参謀「だと……いいんだがな」

南方参謀「あなたにしちゃ、珍しく心配性ね」

西方参謀「なーんか、イヤな予感がするんだよ」

東方参謀「参謀としての予感か?」

西方参謀「酒飲みの予感だよ」

東方参謀「確かに外部との連絡が絶たれた現状、被害は抑えねばならんな」

西方参謀「どういうこった。回復薬の連中はみんな船で待機してんだからよ……ヒック」

東方参謀「最善策は無傷のまま、魔王と討伐し、この城より脱出」

西方参謀「最悪でも脱出路を切り開いて、船の連中と合流する事だな」

東方参謀「……出来るか?」

西方参謀「知るかよっ。つーか、その為に頭を使うのが、俺ら参謀の仕事じゃないのかい?」

東方参謀「もっともだな」

西方参謀「そんなわけで、頼むよっ、東方先生!」


607 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 18:01:48.53 ID:cvUYKVaoo
 ドッゴオオォォォォン!!

マーラ「……ほっほっほ。なかなか攻撃も、サマになってきたじゃあないのさっ」

火忍「上から物を言ってんじゃねぇぞ!」ゴガァ!!

土忍「熱くなるな。聞く耳持たず受け流せ」

火忍「分かってらい!」

東方参謀「青年兵っ!」ズザァ

青年兵「はいっ!」ジャリッ

東方参謀「マーラが反撃の素振りを見せぬ。十分に注意せよ」

青年兵「僕も気になっていたところでした」

戦士「でりゃああぁぁ!!」

盗賊「はぁーっ!」ジャララッ

 ビュオッ!! ザシュウウゥゥゥゥ!!

マーラ「その程度かいっ? ま大した事ないねぇ!」

戦士「言わせておけば……」

盗賊「勝手に言わせておけ。奴の思う壺だ」


608 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 18:02:38.97 ID:cvUYKVaoo
 ズッドオオォォォォン!!

風忍「奥義連発も……なかなかしんどいものだ」

水忍「果たしてどれ程、効果を与えておるものか……」

風忍「見かけからは判断出来ぬな」

水忍「うむ。痛がる素振りも無ければ、傷を負った形跡も無い」

風忍「……まるで、好んで攻撃を受け入れておるかの如く」

水忍「……確かに、そういう節も感じ取れる……っ」

影忍「……」

 バッ!!

影忍(攻撃をわざと受けている……? そんな馬鹿なっ、一体……そんな事をして何が……)

マーラ「さぁ、もう終わりかえ?」

鬼丸「まだまだいくぜええぇぇ!!」ドガァ!!

戦士「雷……切りいいぃぃ!!」ズバッ!!

マーラ「ほっほっほ、効かぬ効かぬ。もっと協力な攻撃はないのかしらぁ?」

影忍「……まさかっ!!」


609 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 18:03:17.63 ID:cvUYKVaoo
 ババッ

影忍「攻撃を止めろっ!! 奴は何か企んでいるぞ!!」

戦士「!?」

盗賊「兄様……?」

マーラ「おや、もう気付かれたかい」

西方参謀「やっぱりそうかよ……っ、くそ!」

東方参謀「嫌な予感がするな。各自、防御行動を――」

マーラ「まだ不十分だけど、ある程度は蓄積出来たし……いいかしらねぇ」

 ブウウゥゥゥン ゴゴゴゴゴゴ……

青年兵「な……っ」

マーラ「見えるかい? この……力の塊が」

 ゴゴゴゴゴゴ……

マーラ「これはね、アンタらがアタシに攻撃した力さ!」

青年兵「回避いいぃぃーっ!!」

マーラ「自分達の攻撃を、自らその身で受けるがいいさっ!!」


610 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 18:04:01.31 ID:cvUYKVaoo
 カアアァァッ!!

盗賊「――っ!!」

戦士「くそおおぉぉ!!」

 ドッゴオオオオォォォォン!!

西方参謀「ぐわ……っ!!」

風忍「……っ!!」

鬼丸「っざけろおおぉぉ!!」

 西方参謀の予感は的中した。いや、的中してしまった。

 マーラの放った莫大なエネルギーは全て、彼らがこれまでマーラを攻撃し続け、

 それを蓄積したエネルギーそのものであった。魔王の指先から放たれたその光は、

 一瞬の内に大きく弾け、周囲の一同はおろか、城内の柱、壁、それらの悉くを吹き飛ばした。

 爆発の起きた中央には大きなクレーターが出来上がり、

 マーラが一人、恍惚の表情でそのど真ん中に立っていた。

マーラ「……ほーっほっほっほ。堪らないっ、堪らない快感よ!!」

 悪趣味とも言える笑い声が、瓦礫と白煙の中に、ただ響き渡っていた。


611 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/01/11(水) 18:10:57.42 ID:cvUYKVaoo
ひーとりあえずここまでにて失礼致します!
多数のご支援ありがとうございます!それではー!ノシ

〜オマケ〜

火忍「使えようが使えまいが、奥義放たずしてどうする!」

土忍「後悔するなよ?」

火忍「誰がするかっ! いくぞー!」

土忍「土遁奥義……」
火忍「火遁奥義いいぃぃ!!」

土忍「隔岸……」
火忍「……観火!!」

戦士「隔岸観火?」

影忍「他人の災難に対して手を貸して救おうとせず、ただ傍観している事だ」

戦士「……へぇ」

火忍「うわぁ、風のやつめっちゃ攻撃食らって……うわっ、痛そう〜!」ボケーッ

土忍「おいおい、水忍など最早、死にそうではないか……これは厳しいなー」ポエー

盗賊「……た、たわけにも程があるぞ貴様ら……っ」


612 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/01/11(水) 18:15:19.01 ID:BdLJVGoDO
いちおつ

ダメだこのコンビww


613 名前:NIPPERがお送りします(関西地方) [sage] 投稿日:2012/01/11(水) 18:17:21.81 ID:ZxsJFv8Lo
これ重要な伏線だろ
蓄積系のタイプが出るって事は・・・・・
感情的になりやすい火を止めるための究極奥義


615 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2012/01/11(水) 23:24:37.82 ID:0rXtDScN0
いちおつ
攻撃が効かないどころか蓄積されちゃうのか…


617 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2012/01/12(木) 01:36:51.07 ID:8qDh8mOAO
>>1おつ

マーラ今までで一番やっかいだな。戦力分散されてるし



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