■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
144 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 21:25:24.28 ID:CkVPFbgo
〜マジシャン捜索2日目〜

召喚士「今日は街の公共機関を中心に…」

盗賊「……」

召喚士「あ…」

前方の大通りでは、国軍の出陣式が行われていた。

上官らしき男を先頭に、行軍する召喚隊。

町人からは歓喜と、鼓舞の声が響き渡る。

隊の一人が召喚士に気づき、帽子えお取ると軽く笑顔で会釈する。

隊はそのまま歓声を浴びながら、街の端へと消えていった。

召喚士(青年兵くん…頑張れよ)

盗賊「…若いな」

召喚士「ええ…俺らと同じくらなのに、みんな偉いなぁ」

盗賊「…行くか」

召喚士「ええ。行きましょう」


145 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 21:30:51.90 ID:CkVPFbgo
〜関所〜

衛兵「んー・・・関所を通れば覚えているハズなんだが…」

盗賊「……」

衛兵「おーい!コイツ見覚えあるかぁ?」

声「あー?…いや、ねぇなー」

召喚士「…そうですか。ありがとうございます」



召喚士「…ダメ…でしたね」

盗賊「……」

召喚士(関所は越えていない・・・?北には向かっていないのか…)

盗賊「…」

〜駐屯地〜

兵士「知らんなぁ」

弓兵「…悪いわね」

召喚士「いえ…ありがとうございます」


146 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 21:36:55.60 ID:0m.5RkQo
dion軍の俺には規制されないパー速はありがたい


147 :同じくdion軍であります [sage] :2009/11/04(水) 21:38:41.39 ID:CkVPFbgo
召喚士「はぁ…ダメだ!軍関係にも心当たりはなし」

盗賊「…残るは」

召喚士「街の…周辺、ですかね」

盗賊「…うむ」

召喚士「何がありましたっけ?牧場と山と…」

盗賊「…森と教会」

召喚士「…いますかねぇ」

盗賊「…10日程度」

召喚士「そうですよねぇ…そんなに経ってたら可能性低いですね」

盗賊「…うむ」

召喚士(師匠まで…リーチだな…)

盗賊「…行くだけ…行くか」


148 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 21:48:57.75 ID:CkVPFbgo
〜その頃の港〜

魔導士「なんか今日は賑やかですね!」

戦士「そういやそうだな…祭りか何かか?」

魔導士「さぁ、今日はどうしましょう?」

戦士「今日も地道に聞き込みだ!」

魔導士「はい!」

戦士「明日になれば…」

魔導士「何かありましたっけ?」

戦士「…船が着くだろ。何かヒントがあるかもしんねぇぞ」

魔導士「あっ、そうですね!さすが戦士さん!」

戦士「褒めてもオゴってやんねーぞ?」

魔導士「えー!?オゴって下さいよ!」

戦士「とにかく行くぞ〜!」

魔導士「あ!ちょっと待って下さいー!」


149 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 21:56:09.51 ID:CkVPFbgo
〜民家〜

おじさん「いやぁ…見てないねぇ」

おばさん「ごめんなさいねぇ」

戦士「いえいえ!ありがとうございます!」

魔導士「今日はお祭りなんですか?」

おじさん「えっ?いやぁ特に祭りは…」

おばさん「あ、あれね!」

戦士「?」

おばさん「軍隊さんの行軍があるのよ」

魔導士「へぇー!かっこいいですね!」

おじさん「なんでも魔王軍と戦いに行くらしいからね!」

おばさん「差し入れとか、店構えてる連中は商売の準備さね!」

戦士「そうだったんですね!」

魔導士「頑張ってほしいですもんね!」


151 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 22:22:39.08 ID:CkVPFbgo
〜灯台〜

男「うーん…知らないなぁ…」

魔導士「そうですか…ありがとうございます」

戦士「ここもダメ…っと」

魔導士「結局手掛かりがあったのは宿だけでしたね」

戦士「あぁ。それ以降の足取りがまったく掴めない…」

魔導士「やっぱり大きな街へ向かったんでしょうか?」

戦士「さぁなー…少なくとも海峡方面ではないだろ」

魔導士「そうですよね」

戦士(船が着いていち早く港を立ち去り…)

魔導士「あっ!!軍隊が来た!!」

戦士(わざわざ夜間に戻って来て…深夜に再び去った…)

魔導士「うわぁ!久し振りにみますー!」

戦士(人目を避けた?…またはその時間に行動する必要があった…)

魔導士「あっ、皆さん若いですねー!」

戦士(どうもキナ臭いな…やはりあのおっさん…何かあるぜ)

魔導士「何人ぐらいだろ…50人ぐらいですかね?」

戦士「何だよ?さっきから大声で!」

魔導士「え?…ほら!軍隊が」

戦士「ん?おっ、ホントだ!」

魔導士「ここからどこへ向かうんでしょうね?」

戦士「もう夕方だし、船じゃなさそうだなぁ」

魔導士「……」

戦士「……まさか」


152 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 22:23:47.93 ID:fM9rfi.o
戦士がただの脳筋じゃないのがいい……


153 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 22:29:41.65 ID:CkVPFbgo
魔導士「…行き先って」

戦士「…だろうな。それ以外にないだろ」

魔導士「はい…」

戦士「頑張って貰いてぇな」

魔導士「はい」

戦士「俺たちは俺たちのやり方で…」

魔導士「決着を着けましょう!」

戦士「よし、下に降りるか。売店でなんかオゴってやる!」

魔導士「本当ですか!やったー!何食べよう〜」

〜時を同じくして街付近の森〜

召喚士「牧場にも山にも当然おらず…」

盗賊「…」

召喚士「残りはこの森だけですね…」

盗賊「…うむ」


155 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 22:40:24.44 ID:CkVPFbgo
召喚士「流石に…いないですよね」

盗賊「……」

召喚士「…探す前から諦めちゃダメですね!」

盗賊「…」

召喚士「すいません…」

盗賊「…いや」



召喚士「しかし…暗くなってきて…不気味ですね」

盗賊「…うむ」

召喚士「目の役目は…」

盗賊「…任せろ」

召喚士「ありがとうございます」

盗賊「…気に…するな」 


163 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 22:58:23.61 ID:CkVPFbgo
ガサッ…ザッザッ

召喚士「盗賊さんは…」

盗賊「…?」

召喚士「どうして盗賊に?」

盗賊「……」

ザッザッザッ

召喚士「…すいません」

盗賊「……いや」

ガサガサッ…ザッザッ

盗賊「…一人に…なりた…かったから」

召喚士「………」

盗賊「……私は…!!っ」

召喚士「!?」

盗賊「止まれっ!何か…ある!?」

召喚士「!?…」


164 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:05:45.98 ID:CkVPFbgo
盗賊「…後ろを…頼む」

召喚士「はいっ!」

ザッ・・・ガサガサッ、パキッ

盗賊「……灯り?」

召喚士「何か…見えますか?」

盗賊「…灯り……いや…違うな」

召喚士「後ろは大丈夫です」

ザッザッ…

盗賊「…窓か…窓の光」

召喚士「建物…ですね?」

盗賊「…その…ようだ」

ガサガサガサッ

召喚士「…これか」

盗賊「…うむ」

召喚士「こんな森の奥に教会があるなんて…」


165 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:10:40.85 ID:CkVPFbgo
召喚士「確かに街の地図には教会の印がありましたけど…」

盗賊「……」

召喚士「こんな森の奥にあったんですねぇ」

盗賊「…うむ」

召喚士「月の明かりがステンドグラスに反射して…」

盗賊「…光っていた…ようだ」

ガチャッ…ギイィィッ

召喚士「こ、こんばんはー」

盗賊「…コンバンハ」

召喚士「…誰も…いませんね」

盗賊「…うむ」

召喚士「外を見てみましょうか」

盗賊「…同意」


167 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:21:03.38 ID:CkVPFbgo
〜教会の外〜

召喚士「ここは墓地ですね」

盗賊「…」

召喚士(古い墓が多いな…)

召喚士(しかし教会自体はわりと新しかった)

召喚士(建て直したって事か…?)

盗賊「……花が…あるな」

召喚士「本当だ…花が添えてありますね」

盗賊「……」

召喚士「えぇと…ダメだ…古くて読めない…」

召喚士(墓自体は古いが、花は新しい…そしてなにより手入れが行き届いている)

召喚士「誰かがきちんと…見てくれてるんだな」

盗賊「……だな」


168 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:27:35.07 ID:CkVPFbgo
召喚士「やはりここにもいませんね」

盗賊「…うむ」

召喚士「帰りましょうか」

盗賊「……危険だぞ?」

召喚士「え?そ、そうですか?」

盗賊「…来る途中に…小さいながら…気配」

召喚士「参ったな…」

盗賊「……丁度良い」

召喚士「え!?ここに泊まるんですか?」

盗賊「……問題ない…だろう」

召喚士「じゃ、じゃあ盗賊さんは中で寝て下さい!」

盗賊「…?」

召喚士「俺はもう少し外を調べておきます!」

盗賊「…気を…つけてな」

召喚士「そんな遠くにはいきませんから、大丈夫ですっ!」


171 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:35:12.74 ID:CkVPFbgo
召喚士(魔物よりよっぽど危険な状態だよ…)

召喚士(盗賊さんも変なところで照れ、とか恥がない…というか)

召喚士(……経験ないって言ってたよな?)

召喚士(……だからどうした俺!何が言いたい!!)

ゴスッ!!ゴスッ!!

召喚士(ダメだ!寝よ寝よ!!)

ガチャッ

召喚士「うわっ!!」

盗賊「……?…あぁ…すまない」

召喚士「な、何でしょうか!?」

盗賊「……音が…したので」

召喚士「あっ!何でもないですっ!頭を打ち付けて精神統一です!」

盗賊「…?」

召喚士「ははっ!ははははっ!」

盗賊「………変わるか?」

召喚士「いやいやいやっ!大丈夫!修行ですから!あはは!」

盗賊「……そうか」

召喚士「はい!」

盗賊「お…おやすみなさいっ!」

召喚士「あっ、はい!おやすっ」

バタンッ!!

召喚士「…………」

召喚士(……寝よう)


173 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:38:25.30 ID:CkVPFbgo
まずい…眠くて頭が働かないぞぉ!今日はここまでで宜しいでしょうか?
中途半端な感じですが、捜索2日目終了って事で…


175 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:40:20.26 ID:GdLsNKco
>>173
もちろん!
ペースは自由に


177 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:43:40.90 ID:CkVPFbgo
ほんとすいません。ではお言葉に甘えて…また明日!
多数のご支援いつもありがとうございます!ノシ


188 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 00:44:13.14 ID:Fc.tdTQo

これ、読むためにJane Style入れたけど、読みやすくなっていいねww


191 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 01:07:15.09 ID:ttR3xgSO
めっちゃ面白い、乙です
盗賊&召喚士の絡みが好きです
でも魔導士&召喚士の絡みの方がもっと好きですww


198 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 02:56:17.35 ID:E7B0dASO
戦士の幼なじみの子が不憫で不憫で仕方ない


200 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 08:37:52.90 ID:cNyZkgAO
土日くらいから読んでいて面白いが、若干の中だるみを感じる


201 :1 [sage] :2009/11/05(木) 09:19:12.62 ID:Qk7Epu.o
おはようございます。ちょっと聞いてみたいのですが、
小説みたいな説明書きってあった方がいいですか?

>>200
分かります…ここを乗り越えればなんとかっっ!

では続きます↓


202 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 09:21:26.65 ID:mVcgRDUo
支援

SSで地の文がありすぎるとちょっと読みにくくなる気がする
でも個人的にはあっても全然おっけー


203 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 09:24:57.17 ID:Qk7Epu.o
〜捜索三日目〜

召喚士(イメージ…イメージ…)

召喚士(鮮明に…思い出すんだ…!)

召喚士(………うぅっ)

召喚士(…うっ…はぁはぁ……くっ)

召喚士(…うっ!!)

召喚士(………ふぅ)

ゴソゴソ

召喚士「……」

盗賊「……お、おはよう」

召喚士「うぉあっ!!?お、おはようございます!」

盗賊「…は、早いな」

召喚士「な、なんだか目が覚めてしまって…」

盗賊「…そうか」

召喚士「それに、忘れないうちに…しておかないと」


205 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 09:31:20.58 ID:Qk7Epu.o
盗賊「…召喚…出来そうか?」

召喚士「うーん…難しいですね」

盗賊「…そ、そうか」

召喚士「さっきから頑張ってるんですが…なかなか」

盗賊「…あ、」

召喚士「はい」

盗賊「…ちょ、朝食…取ってくるっ!」

召喚士「?…あ、ありがとうございます」

盗賊「ふーっ………が、頑張れ!!」

召喚士「!?」

シュッ・・・ッタッタッタッタ

召喚士(盗賊さん…ありがとう)

召喚士「さて、もう一度…イメージイメージ!」


207 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 09:35:31.67 ID:F8F5CEMo
>>203が卑猥な文に見えるのは俺だけでいい

wwktkwwktk


210 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 09:39:10.08 ID:cNyZkgAO
いや明らかに卑猥を意識してるでしょ


211 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 09:45:43.80 ID:B5arbvIo
召喚されそうなサラマンダーは今控え室でイメトレ中


212 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 09:49:30.09 ID:Qk7Epu.o
召喚士(まずは精神統一…)

召喚士(そして…魔翌力を膨らませるイメージ)

召喚士(それを…サラマンダーに…)

召喚士(イメージイメージ…)

召喚士「…くっ……はぁ…はぁ」

召喚士「ダメだぁ!近いところまでは来てるんだけど」

ッタッタッタ…ガサッ

盗賊「…」

召喚士「あ、おかえりなさい」

盗賊「……ただいま」

召喚士「獲れましたか?」

盗賊「…ん」

召喚士「おぉ、山菜と…卵ですね!」

盗賊「…うむ」

召喚士「では、早速食事にしましょうか!」


213 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 09:52:01.19 ID:5mIzwh2o
ここだと魔 力は変換されるから気をつけて


218 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 10:15:01.55 ID:5asg2HkP
メ欄にsagaでおk


219 :しまったsagaるの忘れた [sage] :2009/11/05(木) 10:15:58.06 ID:Qk7Epu.o
〜その頃の港〜

戦士「もうじき船が来るな」

魔道士「ですね」

戦士「市場にでも行ってみっか!」

魔道士「いいですねー!行きましょう!」

〜市場〜

魔道士「わぁ!凄い活気ー!」

戦士「朝市は商売人から観光客まで集まるからな」

魔道士「色々見て回りましょうー」

戦士「マジシャンの件も忘れんなよ?」

魔道士「分かってますよー!」

戦士「…やれやれ」


220 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 10:16:15.57 ID:JI4lI.QP
 ヘ○ヘ
   |∧   サラマンダーのポーズ!
  /



222 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 10:18:44.81 ID:gKoj3kAO
会話だけじゃ表現に限界あるだろうから、個人的には地の文多くても大いに結構


230 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 10:45:30.42 ID:Qk7Epu.o
漁師「さぁらっしゃい!おっお嬢ちゃんどうだい?」

魔道士「わぁ!まだ生きてますね!」

漁師「獲れたての鮮魚だよ!どうだい?」

魔道士「買っちゃいましょうかー」

戦士「う〜ん…でもなぁ」

漁師「カワイイお嬢ちゃんにはオマケしちゃうよ!」

魔道士「ほんとですかぁ!?」

漁師「ほんとほんと!安くしちゃうっ!!」

魔道士「戦士さんー!カワイイですって〜!えへへ」

戦士(話、噛み合ってないじゃねぇか…)

漁師「どうだい!旦那さん!安くするからさ!」

戦士「…旦那じゃねぇ!じゃあそこの干物を2つ」

漁師「ありゃ?ご夫婦じゃないのかい?干物だね!毎度!」

戦士「あー……妹、妹だよ」

魔道士「そうですー!ね、お兄ちゃん!」


231 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 10:52:38.16 ID:Qk7Epu.o
漁師「兄妹だったか!そいつは失礼!ガッハハハ!」

魔道士「いえいえ〜」

戦士「えーと…ちょうどあるな。はいよ!」

戦士が巾着袋から小銭を取り出し、漁師に手渡す。

漁師は干物を丁寧に包み、小銭と引き換えに戦士へ渡した。

漁師「はいよ!毎度あり!!」

そんな彼らのやりとりに気づき、隣に構える若い漁師が声を掛ける。

若漁師「お兄さん!こっちもどうだい?」

戦士「んっ?」

若漁師「そんなオイボレが獲った魚より、抜群の鮮度だよ!!」

魔道士「こっちもいっぱいですねぇ!」

漁師「てめぇ!何言ってやがる!」

若漁師「ウハハ!悪りぃなジーさん!」

漁師「まだジジイじゃねぇっ!」

戦士「うーん…」

魔道士「あ、コレ美味しそう〜」


232 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 10:58:23.84 ID:Qk7Epu.o
若漁師「おっ、お目が高い!ソイツは脂がタップリで旨いぞ〜!」

戦士「旅の途中でな。生物はちょっとなぁ」

魔道士「あ、そうですよねー。残念…」

若漁師「なんだぁ!そうだったかぁ…そら残念」

魔道士「ごめんなさいー」

若漁師「いいえ…あれ?」

魔道士「?」

若漁師「あんた…商会のお嬢さんか?」

戦士「?」

魔道士「えっ!?…違いますよ?」

若漁師「なぁなぁ!ちょっと来てくれっ!」

漁師「…なんだよ?また冷やかそうってのか?」

若漁師「このお嬢さん、商会のお嬢さんに似てない?」

漁師「あー……言われてみれば似てる気もするなぁ…」

戦士「…」


233 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 11:10:59.07 ID:Qk7Epu.o
若漁師「いやいや!そっくりだよ!」

魔道士「そんなに似てるんですかー?」

若漁師「似てる似てる!」

漁師「お嬢さんは商会内でちらっと見かけるぐらいだからなぁ」

戦士「…ふーん」

漁師「俺ぁあんまり覚えてねーなぁ」

若漁師「勿体ねーなぁ!あんな清楚なお嬢さん、そうそう居ねーぞ?」

魔道士「へぇー」

若漁師「お嬢ちゃんもなかなかだが…本物には敵わねーな!ウハハ!」

魔道士「ちょっとー!なんか馬鹿にしてませんー?」

魔道士が膨れっ面で若漁師に問い詰めると、

漁師が声を上げて笑い、それに釣られて戦士も大声で笑った。

それを見て魔道士もくすくすと笑い、3人に笑顔で返した。


234 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 11:16:33.54 ID:Qk7Epu.o
戦士「手掛かりはないけど食材は集まったな」

魔道士「なんか色々と貰っちゃいましたね」

戦士「しかし魔道士ソックリのお嬢さんか…」

魔道士「…?」

戦士「いや、会って比べてみてぇなって!ハハハ」

魔道士「またそうやってー。どうせお嬢さんじゃありませんよっ」

戦士「まぁまぁ怒るなよー」

魔道士「むー…」

戦士「でも最初は魔道士も、結構都会のお嬢様な感じしたんだよなぁ…」

魔道士「えっ?そうですかー?」

戦士「あぁ、なんだか住む世界が違うっつーか…」

魔道士「そんな事ないですけどね!」

戦士「おう!今は充分知ってる!」

魔道士「もう!いいですっ!」

戦士「ハハハ!悪い悪い!」


235 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 11:25:38.48 ID:Qk7Epu.o
戦士「さぁ、船が着いた頃だろ」

魔道士「あ、そうですね!行きましょう」

〜船着場〜

船員「今週の便には乗船してないですなぁ」

戦士「…そうか。すまんな」

船員「いえ」

魔道士「これでほぼ全部ですね…」

戦士「やっぱり足取りは掴めねーなぁ」

魔道士「召喚士さん達はどうですかね?」

戦士「ま、連絡ナシって事は難しいだろうな…」

魔道士「……」

戦士「まぁまだ半日ある。もう少し頑張ろうぜ!」

魔道士「はいっ!」



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