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幼剣士「僕には夢が出来ました」
- 173 名前: ◆qqtckwRIh. []
投稿日:2013/07/13(土) 05:44:31 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女エルフ「・・・」ゴホッ・・ハァハァ・・
幼剣士「・・・」ハァハァ
吟遊詩人「・・・」
童子騎士「くそっ・・・またあれの繰り返しなのか・・・?」
女エルフ「・・・ごめんなさい」
幼剣士「え?」
女エルフ「楽しみながら色々と修行したり出来るはずだったのに・・・、こんなことになってゴメンなさい」
幼剣士「女エルフさんのせいじゃないよ・・・気にしないで」
童子騎士「そうですって」
吟遊詩人「そうですよ。私たちは充分、女エルフさんと一緒で楽しいですし・・・これは女エルフさんのせいじゃないですよ」
女エルフ「・・・」
- 174 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:45:17 ID:QVk5H/xs
幼剣士「それにしても・・・これからどうなるんだろう・・・」
・・・・ゴォォォォ・・・
・・アァァァア・・・・
童子騎士「町の祭壇側が火をあげてる・・・みんな戦い始めたんだな・・・」
幼剣士「・・・アンデッドの声がここまで響いてくる・・・」
吟遊詩人「こんな時、私たちは無力なんだね・・・」
軍人「皆さん!今現在、アンデッド族と交戦中ですが、軍の援軍が遅れている状況です!ですが、必ず守りきるので安心してください!」
- 175 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:45:53 ID:QVk5H/xs
女エルフ「・・・」ガタガタ
吟遊詩人「女エルフさん・・・」ギュッ
幼剣士「・・・」ギリッ
童子騎士「すごい火の手だな・・・、まるで昼間みたいに明るいや・・・」!
幼剣士「・・・」スッ
童子騎士「・・・どうした?」
幼剣士「あの、軍人さん」
軍人「ん?なんだ?」
幼剣士「相手はどのくらいの規模なんですか?」
- 176 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:47:08 ID:QVk5H/xs
軍人「通達によれば、数百のアンデッド族の魔獣と魔物みたいだな・・・」
幼剣士「大丈夫、なんですか?」
軍人「ああ、大丈夫さ。これでも民間軍は中央軍に匹敵するぐらい強いんだ」
幼剣士「それなら・・・」
軍人「はは、子供が心配するほど・・・」
・・・ヒュッ・・・・・・ドシュッ・・・
軍人「俺たちは弱く・・・・・・な・・・え・・・?」ドロッ
幼剣士「・・・・!」
軍人「・・・」ドサッ
- 177 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:48:08 ID:QVk5H/xs
ワイト『・・・』スチャッ
童子騎士「・・・・へ?」
幼剣士「・・・・ワイト?」
吟遊詩人「・・・・」
・・・ボコッ・・
ボコッ・・・・・・・ボコボコッ・・・・・・・
幼剣士「ちょっ・・・・」
童子騎士「地面から・・・・・・」
女エルフ「ひ・・・・」
- 178 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:48:54 ID:QVk5H/xs
エルフ民「う、うわあああああ!」
幼剣士「くっ!」チャキッ
ワイト『・・・』ビュッ
幼剣士「おりゃあああっ!」キィン・・・ズバッ!!!
ワイト『』ドタッ
幼剣士「・・・・ここ、もしかして・・」
ボコッ・・・ボコボコッ・・・
ワイト『・・・・アア・・・、イキカエッタ・・・』
グール『・・・・ウ・・・ウゥ・・・』
童子騎士「間違い・・・死体が地下に眠ってるんだ・・・」
幼剣士「本当に・・・あの時の再来のようだね・・」
- 179 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:49:38 ID:QVk5H/xs
エルフ民「うわあああっ!助けてくれぇっ!」
エルフ民「いやああああっ!」
エルフ民「こ、こっちにくるなああ!」
吟遊詩人「落ち着いてください!落ち着かないと・・・・」
幼剣士「くっ・・・・」
童子騎士「女エルフさんを守るんだ!」
女エルフ「み、みんな・・・」
・・・キィン!!
・・ズバッ・・・・キィン!!
幼剣士「女エルフさん、どこか安全な場所はないの!?」
女エルフ「・・・だめ・・、この辺はどこも開拓のときに亡くなってるの・・・安全な場所はないと思う・・・」
- 180 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:50:09 ID:QVk5H/xs
童子騎士「それじゃ・・・」
幼剣士「だね・・・朝まで戦い抜く・・それだけ・・・!」
吟遊詩人「女エルフさん・・・お守りします!」
女エルフ「・・・!」
グール『・・・ウアァァ・・!』
幼剣士「・・・!」チャキッ
・・・・ズバァァ!!!!・・・ドサッ
グール『』
幼剣士「へ?僕まだ斬ってない・・・・」
- 181 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:51:05 ID:QVk5H/xs
・・・・・・スタッ
仮面の男「やれやれ」
幼剣士「仮面の男!」
仮面の男「おや・・・あの時の」
女エルフ「・・・!」
童子騎士「て、てめぇなんでここにいるんだ!」
仮面の男「はてさて、たまたま一緒の行き先だったってことじゃないかな?」
童子騎士「たまたまだと・・・?」
グール『アァァッ!』ガバッ
童子騎士「うわっ、離せ!」
・・・キィン!!グシャッ・・
仮面の男「無駄口を叩く暇があったら、さっさとグール達を倒したほうがいいんじゃないか?」
- 182 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:51:40 ID:QVk5H/xs
童子騎士「う、うっせーわかってるよ!」
仮面の男「それとも、君たちには荷が重いかな?私が君たちをオンブ抱っこしてもいいぞ?」
幼剣士「不必要です・・・僕たちも戦う!」
吟遊詩人「・・・」コクッ
童子騎士「任せろっつーの・・・」
仮面の男「・・・・それでは、その言葉に甘えさせてもらうとしよう・・・」
女エルフ「・・・」
仮面の男「・・・・朝まで、戦い抜くぞ!」
- 183 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:53:30 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・
・
- 184 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:54:50 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
仮面の男「・・・・」ズバッ!
グール『・・・・ァ・・』ドサッ
・・・パァッ・・
幼剣士「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・、朝日だ・・・」
童子騎士「もうこれ以上・・・戦えねえよ・・・」ハァハァ
吟遊詩人「お疲れ様・・・」
仮面の男「数時間、よく持ちこたえたな」
童子騎士「あったり前だろ・・・」ハァハァ
吟遊詩人「・・・あなたは、何者なんですか・・・・、強すぎる・・・」
仮面の男「・・・」
- 185 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:55:44 ID:QVk5H/xs
女エルフ「・・・」
仮面の男「ただ世界を旅する一介の剣士。それだけさ」スッ
幼剣士「待って・・・どこへ?」
仮面の男「あとは軍に任せることにして、私は用事があるので失礼するよ」
タッ・・・タッ・・・タッ・・・・・・・・・・
童子騎士「何かと嫌な奴だけど、助けてくれた事には変わりないか・・・」
幼剣士「本当に誰なんだろう・・」
吟遊詩人「・・・・まあ、それより一回・・女エルフさんの家に戻って休んだりしても大丈夫かな?女エルフさんの体力も限界だと思うし・・・」
幼剣士「そうだね・・・戻ろう」
- 186 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:56:16 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女エルフ「・・・」スゥスゥ
幼剣士「寝ちゃったね」
吟遊詩人「私たちとは違って、やっぱりああいうのは全然慣れてないからね・・・」
童子騎士「って言う俺らも疲れがピークだからな・・・このままダウーン・・・」ドサッ
吟遊詩人「うん、私も・・・」ドサッ
童子騎士「・・・」フゴー!!!
吟遊詩人「・・・」スゥスゥ
幼剣士「・・・・僕も少し休もうかな・・・・よいしょ」
「おやすみなさい・・・・」
- 187 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:56:58 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・
・
- 188 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:57:34 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【数時間後】
・・・ザワザワ・・
幼剣士「・・・むにゃ・・・」
・・・マジデ・・?
・・ダイジョウブナノ・・・?
幼剣士「・・・」
・・・エェェ!
幼剣士「・・・・!」ガバッ
- 189 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:58:10 ID:QVk5H/xs
女エルフ「・・・」スゥスゥ
童子騎士「・・・」フゴー!!
吟遊詩人「・・・」スゥ・・スゥ・・・
幼剣士「みんな・・・まだ寝てるのか」
・・・ザワザワ・・
幼剣士「外が何か騒がしいのか・・・どうしたんだろ・・・」
・・・ガチャッ
エルフ民A「マジで?」
エルフ民B「あぁ・・・間違いないと思う」
幼剣士「あのー・・・?」
- 190 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:58:45 ID:QVk5H/xs
エルフ民A「ん?どうした?」
幼剣士「何かあったんですか?」
エルフ民B「ああ、ちょっとな・・・・」
エルフ民A「どうせ後でバレるだろうし、いいんじゃないか?」
エルフ民B「そうだな・・・」
幼剣士「?」
エルフ民B「実は、今朝から早急に祭壇の修復作業をしてた人たちがいるんだが・・・、何人か、事故に巻き込まれて死んだらしいんだ」
幼剣士「え?」
エルフ民B「昨日あんなことあったばっかなのに、修復作業させる町長も町長だが、死因がおかしいし、証言がな・・・」
幼剣士「ど、どういうことですか?」
- 191 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 05:59:31 ID:QVk5H/xs
エルフ民B「アンデッド族による攻撃を受けたらしい。昼間にな」
幼剣士「昼間に・・・?」
エルフ民B「あと、仮面を着けた男が祭壇に入っていくのを見た作業員がいたとか、そいつが召喚したとか・・・色々話が飛び交ってる」
幼剣士「仮面をつけた男!?」
エルフ民B「な、なんだそんな大声だして・・・」
幼剣士「すみません・・・」
エルフ民B「それでな、その報告を受けた軍の支部が、中央に今回のことを報告したんだと」
幼剣士「それで・・どうなったんですか?」
エルフ民B「軍が今回のアンデッド族の騒動と、今回の作業員の事故を検証するために今来てるらしい」
- 192 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:00:05 ID:QVk5H/xs
幼剣士「・・・」
エルフ民A「まーそんなところだ」
エルフ民B「にしても、腹減ったな。もう店開いてっかな?」
エルフ民A「いってみようぜ・・・、じゃあなボウズ」
幼剣士「あ・・・はい、ありがとうございました・・・」
・・・・トコ・・・トコ・・トコ・・・
幼剣士「・・・とりあえず家に戻ろう・・」
・・・・ガチャッ
- 193 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:01:07 ID:QVk5H/xs
仮面の男「・・・」
幼剣士「うわあっ!」
仮面の男「戻ってきたか」
幼剣士「なななな、なんで女エルフさんの家の中にアナタがいるんですか!」
仮面の男「・・・まあ気にするな。ちょっと立場がないんだ」
幼剣士「立場?」
仮面の男「軍が、今回の騒動の重要参考人として私を手配した」
幼剣士「そりゃ、今・・話を聞きましたけど、祭壇に入ったとか色々聞きましたよ・・・」
仮面の男「・・・」
幼剣士「っていうかどうやって入ったんですか!みんなまだ寝てるし・・・」
仮面の男「この家には裏口があるんだ。・・・まあいい、寝ているのは私の魔法による睡眠だ」
- 194 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:01:41 ID:QVk5H/xs
幼剣士「・・・」
仮面の男「本当はもっと少しずつ伝えるつもりだった・・・が、そうもいかなくなった」
幼剣士「何のことです?」
仮面の男「私について来い。見せたいものがある」
幼剣士「・・・?」
仮面の男「・・・着いてきてくれるな?」
幼剣士「・・・わかりました」
- 195 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:02:14 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――――【太陽の祭壇】
幼剣士「・・・祭壇の裏側ですね」
仮面の男「これ以上は近づくな」
幼剣士「?」
仮面の男「屋根の部分を見てみろ」
幼剣士「・・・屋根がない?」
仮面の男「破壊されたんだ」
幼剣士「どういうことです?」
仮面の男「・・・・いいか、よく聞くんだ。もうすぐここで、惨事が起きる」
- 196 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:03:15 ID:QVk5H/xs
幼剣士「惨事ですか・・・?」
仮面の男「それは私にも止められるか分からない。そして、君は試練を迎えることになる」
幼剣士「・・・・?よく・・・分かりませんよ・・・」
仮面の男「・・・」
幼剣士「・・・?」
仮面の男「詳しくは話せない。が、覚悟だけはしておくことだ」
幼剣士「・・・分かりませんが、わかりました・・・」
仮面の男「・・・」
幼剣士「・・・」
- 197 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:03:56 ID:QVk5H/xs
仮面の男「それでは、これで失礼する」スッ
幼剣士「ちょっと待ってください!」
仮面の男「・・・」
幼剣士「あの、今日こそ教えてください。あなたの正体を」
仮面の男「だから、私は旅する一介の・・・」
幼剣士「違います!」
仮面の男「・・・」
幼剣士「あなたの、正体です」
仮面の男「・・・」
幼剣士「・・・教えてください」
仮面の男「顔を、見たいのか?それとも真実を知りたいのか?」
- 198 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:04:27 ID:QVk5H/xs
幼剣士「全てです」
仮面の男「・・・・」
幼剣士「・・・言えないのですか?」
仮面の男「私の名前は・・・」
幼剣士「・・・」
時空剣士「・・・・時空剣士。未来から来た一介の剣士だ」
幼剣士「時空・・・剣士?」
時空剣士「そうだ」
幼剣士「未来から来たって・・・」
時空剣士「そうだ」
幼剣士「何で・・・未来から来た人が僕らに関わるんですか・・・?」
- 199 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:04:57 ID:QVk5H/xs
時空剣士「それは言えない」
幼剣士「・・・」
時空剣士「・・・」
幼剣士「わかりました、ありがとうございました」スッ
時空剣士「・・・」
幼剣士「あなたが話す気がないということが良く分かりました」
時空剣士「そう取るのも、良いだろう」
幼剣士「・・・失礼します」
時空剣士「・・・」
- 200 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:05:27 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・ガチャッ
童子騎士「遅いぞ!どこ行ってたんだ!」
吟遊詩人「起きたらいないんだもん・・・心配したよ」
幼剣士「あ、ごめん・・・ただいま」
女エルフ「朝ご飯・・・じゃなくて、もう昼過ぎだけど、昼ご飯出来てるから食べてね」
幼剣士「いただきます」
- 201 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:06:09 ID:QVk5H/xs
女エルフ「・・・何か元気ないわね?」
幼剣士「いえ、何でもないです」モグモグ
吟遊詩人「どうしたの?」
幼剣士「んー大丈夫だよ、何でもない」
童子騎士「・・・?」
幼剣士「・・・」モグモグ
吟遊詩人「・・・」
・・・コンコン
女エルフ「はい、どうぞ」
- 202 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:06:40 ID:QVk5H/xs
・・・ガチャッ
隣人エルフ「やあやあ!女エルフさん!」
女エルフ「あら、どうしました?」
隣人エルフ「ちょっと聞いてほしいことがありまして・・・」
全員「?」
- 203 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:08:23 ID:QVk5H/xs
・・・・・・・・・・・・・・
隣人エルフ「今さっき、昨日の騒動について中央軍の調査が終わったらしいんですよ」
女エルフ「・・・」
隣人エルフ「それで、まだ公表されてないんですが身内のエルフからタレコミがあったらしいんです」
女エルフ「どうしたんですか?」
隣人エルフ「仮面を着けていた男を大陸指名手配して、この状態をひとまず収拾するみたいです」
女エルフ「え・・・?」
隣人エルフ「まー彼が祭壇にいるのを見かけたって人多いし、騒動になってる今はそれが一番収拾図りやすいんでしょうねえ」
吟遊詩人「仮面の男って昨日の?」ボソッ
幼剣士「だと思う」ボソボソ
- 204 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:10:03 ID:QVk5H/xs
女エルフ「そんなわけ・・・」
隣人エルフ「今回の騒動は一過性のもので、問題もないようですし・・・それに、仮面の男なんて怪しいじゃないですか」アハハ
女エルフ「そんなわけ、ないです!!!」
隣人エルフ「ひっ!」
幼剣士「お、女エルフさん!」
女エルフ「あ・・・ごめんなさい。で、でも・・そんなわけないと思うんです・・・」
隣人エルフ「ま、まあいいですよ。それ伝えたかっただけです、では失礼します」アセアセ
・・・・ガチャッ・・バタン
女エルフ「・・・そんなわけないのに・・」
- 205 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:10:55 ID:QVk5H/xs
幼剣士「女エルフさん、仮面の男のことを知ってるんですか?」
女エルフ「あ、あ・・・ううん、ただ・・・そんな気がしただけ」
幼剣士「時空剣士・・・」
女エルフ「!」
幼剣士「・・・ウソだと思ってたけど・・・やっぱり本当なんだ・・」
女エルフ「それをどこで?」
幼剣士「直接・・・さっき聞いて・・」
女エルフ「全部、聞いたの?」
幼剣士「全部?」
女エルフ「彼の正体も・・・ってこと」
- 206 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:11:25 ID:QVk5H/xs
幼剣士「・・・時空剣士、としか」
女エルフ「そう・・・」
幼剣士「女エルフさんは知ってるの・・・?」
女エルフ「・・・それは言えないの。ごめんなさい」
幼剣士「・・・」
童子騎士「時空剣士とか、仮面の男ってなんのことだ?」
吟遊詩人「あの仮面の男の正体が時空剣士っていう人だったの?」
幼剣士「うん、そう聞いた」
- 207 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:12:05 ID:QVk5H/xs
童子騎士「時空剣士ねえ・・・」
幼剣士「未来から来たとか言ってたけど、ピンとこないし」
吟遊詩人「うーん怪しいね・・・」アハハ・・・
女エルフ「・・・」
童子騎士「でもさ、意外と本当だったりするかもしれないぜ」
幼剣士「え?」
- 208 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:12:47 ID:QVk5H/xs
童子騎士「ほら、最初に幼剣士が仮面の男と出会った時の話」
幼剣士「・・・?」
童子騎士「あの場所に、時空剣士がいなかったらアラクネにやられてたんじゃないか?」
幼剣士「・・・あ」
童子騎士「夜の出会いも、分からなかっただけで今回の騒動の忠告みたいな事言ってた気が・・・する多分」
幼剣士「じゃあ、3度目って・・・」
吟遊詩人「私たちを助けてくれる為に来てくれた、ときの?」
女エルフ「・・・」
- 209 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:13:43 ID:QVk5H/xs
幼剣士「・・・・」
童子騎士「偶然を装って、ただ俺らを守ってきただけ?3度も、偶然に?」
吟遊詩人「その話を聞く限り、偶然にしては出来すぎてるね」
幼剣士「・・・もう1度会って、話を聞こうと思う」
吟遊詩人「どこにいるか、知ってるの?」
幼剣士「あ・・・うーん。さっきまで祭壇にいたから、もしかしたらいるかも・・・・?」
・・・ザワザワ・・
童子騎士「ん?」
女エルフ「外が騒がしい?」
- 210 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:14:25 ID:QVk5H/xs
・・・・・ガチャッ
幼剣士「・・・」ヒョコッ
エルフ民A「・・・早いな、さすがに軍だ!」
エルフ民B「これで今回の原因も分かるのか・・」
幼剣士「・・・あの」
エルフ民A「あれ、さっきの子じゃねーか」
エルフ民B「どうした?」
幼剣士「また何か分かったんですか?」
エルフ民A「おおよ、仮面の男が拘束されるらしいぞ」
幼剣士「えっ?」
- 211 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/13(土) 06:18:25 ID:QVk5H/xs
エルフ民B「なんでも、祭壇にいるところを軍に見つかって、今軍人が何人もそいつを捕まえに出動したとこだとさ」
エルフ民A「これで少しは落ち着けばうれしいんだけどな」
幼剣士「・・・!」チャキッ
吟遊詩人「待って、幼剣士!どこに行くの!」
幼剣士「だめだ、まだ何も聞いてないし・・・、見にいってくる!」
女エルフ「あっ・・・待っ・・・」
・・・タタタタタッ
吟遊詩人「私も行く!」
童子騎士「俺も行くぜ!」
女エルフ「・・・行っては・・だめ・・・」
・・・・タッタッタッタッタ・・
女エルフ「・・・あぁ・・・子供たちにエルフの加護を・・・・」
- 212 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/13(土) 06:21:13 ID:QVk5H/xs
朝早いですが、今日の更新は終了です。
皆さまコメントありがとうございました(;A´ω`)励みになります
ちょっと体調不良になってしまったので、明日明後日の更新は見送りになると思います・・・
楽しみにされてた方がおりましたら、申し訳ないです(´・ω・`)では
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