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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その19
- 289 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/08/30(月) 17:17:51.46 ID:fU0OXlQo
〜北方司令部〜
カツカツカツ
左翼長「…よく来てくれた」
白虎長「白虎召喚隊、並びに青龍召喚隊…到着致しました」
左翼長「うむ。ご苦労」
騎士長「…その者は?」
白虎長「はっ、青龍隊の指揮官です」
左翼長「若いな…」
青龍士官「はっ!今年で22になります!」
騎士長「青龍は若い奴が務めんのか?」
白虎長「いえ…そんな事はないですけど…」
青龍士官「それは青年兵殿の事でしょうか?」
騎士長「ん、ああ…」
青龍士官「彼とは同期ですが、一緒にして頂きたくはありません」
左翼長「…ほぉ」
- 290 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 17:18:24.16 ID:fU0OXlQo
青龍士官「彼のように甘い考えでは、この先…青龍隊に未来はありません」
白虎長「青龍士官、口を慎みなさい」
青龍士官「…失礼致しました!」
ババッ…ザッ…カツカツカツ
白虎長「……すみません」
左翼長「気にするな。若いのに…固い男だな」
白虎長「それだけに任務遂行には忠実なのですが…」
騎士長「お前もお守り役が似合ってきたな。わははっ!」
白虎長「もう…っ。やめてください…」
左翼長「召喚隊は半数を司令部、半数を北へ進める。頼むぞ」
白虎長「了解致しました」
騎士長「北関の騎士団長殿も布陣完了との事だ」
左翼長「海峡は西限界まで出張って貰う。牽制の為にな」
騎士長「だな…。あとは新型バリスタの配置だが…」
白虎長(さ、流石は初代特遊…。口を挟む余地がないわ……)
- 291 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 17:19:22.57 ID:fU0OXlQo
カツカツカツ
騎士長「おう、兄上殿から連絡は?」
参謀「屯田兵は未熟にて使えず。罠を張り戦力を削る…との事です」
左翼長「分かった。屯田兵は動かず、村の防衛のみを考えろと伝えよ」
参謀「かしこまりました」
騎士長「ん…?ところでワーカーが来ねぇな」
左翼長「今回は依頼が出てねーんだとよ」
騎士長「はぁ!?」
左翼長「俺らに死んでくれってよ。……がははっ!」
騎士長「笑ってる場合か!」
左翼長「…どうやら今回は負けを願う奴がいるみたいだな…。上層部によぉ」
騎士長「深読みしすぎだ」
左翼長「……だと…いいがな」
騎士長「それに…こういう時、黙って来てくれる奴がいんだろ」
左翼長「……へっ、そうだといいがね」
- 292 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 17:20:05.32 ID:fU0OXlQo
〜辺境の村〜
魔道士「ここ…ですかね?」
召喚士「…地図を見る限りは…間違いなさそうですね」
戦士「すっかり暮れちまったなぁ」
テクテクテク
村人「おや、何かご用かえ?」
盗賊「…こんに……こんばんは」
召喚士「あの、こちらに魔法剣士さんという方がいらっしゃると…」
村人「……ああ。彼等なら先程発って行ったよ」
戦士「…やっぱり入れ違いになっちまったか…!」
召喚士「ちなみに…どちらへ?」
村人「さぁ、北へ行くと申しておったがの…」
魔道士「北……っ」
召喚士「彼ら…と言いましたよね?」
村人は召喚士らに経緯を話す。
- 293 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 17:20:54.03 ID:fU0OXlQo
召喚士「……な…るほど…っ!そういう事か…!!」
戦士「……?」
召喚士「…分かりました。ありがとうございます」
村人「あんたらも行くのかえ?」
戦士「ああ。それが仕事だからな!」
戦士の横に立つ盗賊が強く頷く。
村人「……若いのに大したもんじゃて。気を付けなされ」
魔道士「ありがとうございますっ!」
召喚士「では、失礼します」
四人は村人へ頭を下げ、辺境の村を通過する。
戦士「どうする?後を追うか…?」
召喚士「いや、一旦司令部へ向かおう」
盗賊「…ああ。それがいい」
戦士「んじゃ、このまま南東へ進んで…司令部だな!」
魔道士「はいっ!!」
- 294 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 17:21:48.00 ID:fU0OXlQo
戦士「んで、なるほど…って?」
召喚士「話を聞く限り、ここにいたワーカーは眼鏡さんだ」
魔道士「えっ!?」
戦士「…た、確かにジーサンの言ってた特徴は一致してるな…!」
召喚士「魔法剣士さんがわざわざ依頼を受けた理由。それしかないよ」
盗賊「……確かに…そう考えると…自然」
戦士「二人で北へ向かったってわけか…」
召喚士「あの二人なら余程の事がない限り大丈夫だろうしね…」
魔道士「そうですよねぇ…」
戦士「それで安心して司令部行きをえらんだわけだな?」
召喚士「まぁ…それもあるけど……」
盗賊「……?」
召喚士「ほら、俺等の目的は……」
戦士「そっか。マジシャンのおっさんだったな…」
召喚士「とにかく…まずは司令部へ急ごう。ここからならそう遠くないはずだしね」
- 295 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/08/30(月) 17:41:03.30 ID:GF2ErMgo
魔法剣士って4位だよな?
黒い人達といい…なんか最近、強い人が強くないように思えてきた…
- 296 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 17:55:02.08 ID:v0lo.uYo
所詮人間だからな
- 298 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 18:04:17.09 ID:fU0OXlQo
〜北方司令部〜
騎士長「間もなく日没だ。奴等も動き始める頃だな」
左翼長「今日の月は?」
北方兵「半月です!」
参謀「ここは篭城が得策ですが……」
左翼長「せっかく復興を進めている村々だ。捨て置けないだろう」
参謀「…ですよね」
騎士長「よし、北進の後布陣する。出兵準備!!」
左翼長「召喚隊は後衛に付いてくれ」
白虎長「はっ。…私が行くから青龍士官はここの防衛を」
青龍士官「し、しかし…」
白虎長「貴方まで出たら誰が指揮を執るの?」
青龍士官「……畏まりました」
左翼長「バリスタ隊は最後尾から続け!出るぞ!!」
一同「おぉーっ!!」
- 299 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 18:07:57.17 ID:fU0OXlQo
騎士長「すまんな」
左翼長「無理すんな。お前は司令部の防衛を頼むぞ」
騎士長「…ああ」
北方兵「出……ん?」
ザッザッザ
騎士長「……ほーら、来やがった!」
左翼長「…ヒーローは遅れてくるんだっけか?」
ザッザッザ…ザッ
マジシャン「…その通りだ。ハッハ!」
左翼長「悪いな。今回もお前の…」
マジシャン「いんや、今回は手を貸せねぇ」
左翼長「……あ?」
マジシャン「自分の事で手一杯なんだわ…ハッハ」
騎士長「何か特殊任務か…?」
マジシャン「んー、まぁそんなところだね。ハッハ!」
- 301 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 18:09:03.68 ID:7FSA4IAO
>>1乙
記憶が確かなら、眼鏡の初登場は鉱山入口の見張り(交代制)だったと思うんだが…
なぜ功績2位があんなパンピー向けなジョブをワーキングしてたのか僕にはアンダースタンドできないや
- 302 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 18:12:40.53 ID:fU0OXlQo
左翼長「…北の村手前に布陣する。何かあったらそこへ…」
マジシャン「あいよ。まぁ…お互い頑張りましょ」
参謀「……」
マジシャン「こっちが片付いたらすぐに駆けつける。んじゃな!」
騎士長「俺もここにいる。何かあったら言ってくれ」
マジシャン「おう、頼りにしてるぜ」
左翼長「これが終わったらバーテンとこで一杯やろうや」
マジシャン「オゴリか!?」
騎士長「しゃーねえなぁ…オゴってやるよ!」
マジシャン「そいつは楽しみだ!!約束忘れんなよ?」
左翼長「バカヤローが、早く行けっ!!」
マジシャン「ハッハ!じゃーな!!」
ザッザッザッザッザ
白虎長「相変わらず…呑気な人ねぇ…」
左翼長「ま、あんなんでも…あれ程頼りになる奴ぁいねーよ」
- 303 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/08/30(月) 18:13:15.97 ID:GF2ErMgo
今日ほどマジシャンが出たことが嬉しくない日はない
- 304 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 18:25:10.23 ID:7FSA4IAO
なんだこれ台詞一つ一つがいちいちフラグに見える
サイサイシーじゃないんだから、こんな乱立は死を招くぞ…
- 305 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 18:26:18.94 ID:fU0OXlQo
ザッ
左翼長「見ての通り、『再来』の大魔道士様も救援に駆けつけてくれたぞ!」
北方兵「うおぉーっ!!」
騎士長「ここ最近急ピッチではあるが、備えは以前より遥かに厚い」
左翼長「北の意地、見せてやるぞ!」
一同「おおぉーっ!!」
参謀「北方軍、進発っ!」
ドドッ…パッカパッカパッカ…
騎士長「さ、俺等は司令部の防衛だ。各員配置してくれ」
青龍士官「…はい」
騎士長「……前線で戦えないのは…悔しいよなぁ」
青龍士官「……」
騎士長「お前の気持ち、今はよーく分かるよ」
騎士長は右肩をさすり、笑顔で青龍士官へ語りかける。
騎士長「…さて、防衛も大切な任務だ。還る場所をしっかり守ってやろうじゃねーか」
- 307 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 18:34:31.30 ID:fU0OXlQo
〜北の村〜
召喚士「…ここを通過すれば司令部までもうすぐですね」
魔道士「すっかり暗くなってしまいましたね…」
盗賊「…少し…急ぐか」
戦士「夜になれば魔物もうろつき始めるしなぁ…」
召喚士「…そうだね」
テクテクテク
戦士「…村に…人がいるな」
召喚士「…復旧作業?でも…軍人には見えないなぁ…」
魔道士「何でしょうね?」
戦士「ボランティアか…?」
盗賊「…こんな…北の地でか?」
召喚士「ん…?」
タッタッタッタッタ
魔道士「召喚士さん…っ!?」
- 309 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 18:40:42.24 ID:fU0OXlQo
大軍師「…………」
テクテクテク
召喚士「それ、結界石を入れておくと良いですよ」
大軍師「!?……これは朱雀先生…!」
魔道士「こんばんはー」
召喚士「落とし穴ですよね?」
大軍師「…その通りです。結界石ですか…成程、確かに有効的ですね」
戦士「そういや一回やったよな!」
召喚士「落とし穴の底に結界石を散りばめる事で、二次被害を与えるんです」
大軍師「……」
召喚士「ど、どうしました…?」
大軍師「兵法の心得が…?」
召喚士「いえ…。強いて言うなら師匠ですが…」
大軍師「……そうですか。いや、素晴らしい発想ですよ」
召喚士「あ、ありがとうございます…!」
- 310 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 18:43:22.63 ID:fIl/B/ko
>召喚士「いえ…。強いて言うなら師匠ですが…」
.. ┏━┓
┏┛
・
,. -‐─‐- 、
/ i
. / (●) ノ
. | i´_, (●)
. ヽ ヽノ }
ヽ ノ
/ く
| \.
| |ヽ、二⌒)
- 311 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 18:44:31.68 ID:fU0OXlQo
…
戦士「よ……っとぉ!!」
大軍師「もう少し結界石があれば良かったのですが…」
召喚士「そうですね…。でも、多少の足止めにはあると思いますよ」
大軍師「…ええ」
魔道士「こっちも出来ましたーっ!!」
大軍師「手伝ってまで頂いて…。本当にありがとうございます」
盗賊「…いえ、お構いなく」
召喚士「ところで、この方達は…?」
大軍師「…彼らは屯田兵です」
魔道士「屯田兵…?」
大軍師「平時は農耕に励み、有事には兵として戦う。そういう者達です」
盗賊「…なるほど」
大軍師「孤児や失業者といった者達が主です。居住区を確保する代わりに…」
召喚士「畑仕事や兵として働くわけですね…!」
- 312 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/08/30(月) 18:49:55.88 ID:fU0OXlQo
こんばんは!今日もご支援ありがとうございますです!
>>272
なん…だと…!?
>>274
凄い嬉しいです!これからも頑張ります!
>>279
いらっしゃいませ!長いのにありがとうございます!
>>301
た、多分…何かしら理由があったような…なかったような…
>>310
すみません。はしょりすぎましたね…↓こんな感じです
「兵法の心得を学んだのは、強いて言うなら師匠からの教えですね」
ちょっと掻い摘んでのレスにて失礼!それでは!!ノシ
- 313 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 18:58:10.47 ID:cYUkQZko
> 魔法剣士「それに…何故かは分からん。…共に居たいのだ」
>…共に居たいのだ
やだ、ドキがムネムネしちゃう///
- 314 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 20:38:46.32 ID:xSchC52o
ちょっとマジシャンのフラグぶっ壊す旅に出てくる
- 315 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 20:43:44.80 ID:fIl/B/ko
ビリッ
召喚士「あぁ!いつもピンチの時に助けてくれるマスクマンのマスクが!?」
盗賊「素顔が…」
?「ちっ、もう歳かねぇ」
魔道士「そんな」
召喚士「まさか」
戦士「マジシャン!?」
マジシャン「よぉ、地獄の底から舞い戻ってきたぜ」
魔道士「マジシャンさん!!」
じつはマジシャンは死んでなかったルートと期待してる
- 316 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/08/30(月) 20:50:33.33 ID:OtK0Wuoo
そういうのいいから
- 317 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 20:55:02.94 ID:se1TMpQo
>>315
お前がそれを書き込んだことで
唯一の希望だったそのルートは無くなった
どうしてくれる
- 319 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/30(月) 21:23:46.73 ID:reOe82AO
マジシャン「ぬわーーーー」
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