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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その32
490 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:33:50.84 ID:X13xpMg4o
ザザザッ…タッタッタッタッタ

戦士「……どこだっ、どこにいやがんだ」

ゾワッ

戦士「!? こっちかっ!!」

タッタッタッタ…ガサッ!!

戦士「!?」

剣士「戦士……くんっ!?」

戦士「剣士さんかっ、他の連中は……?」

剣士「ハヌマーンとマーマンはラーヴァナの側近らしき奴を追ったよ。他の者は……」

戦士「やられたのかっ!?」

剣士「いや、分からない。ただ先程、この先で大きな音が……」

ズドオオォォォォン!!

剣士「やはり何か起きている!」

戦士「ちぃっ!」

木々を掻き分け斜面を下る戦士に続き、剣士も白馬で懸命に後を追った。


491 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:34:32.94 ID:X13xpMg4o
ズザザザッ…ザザァ

戦士「!?」

剣士「こ、これは……っ!!」

ヴァーリン「……貴様等も生きておったかぁ……!!」

戦士「スグリーヴァ様……じゃねぇ! こいつもしかして……っ」

剣士「ヴァーリン!」

ヴァーリン「スグリーヴァは死に、魔王ラーヴァナまでもが死んだ」

戦士「……っ」

スチャッ

ヴァーリン「最早、この地に残る敵は……瀕死のアスラに塵同然の人間のみよ!」

戦士「んだとぉ……っ!」

ヴァーリン「分かる、分かるぞぉ。疲弊しておるな? 大した力もあるまい! グフハハハハッ!」

――「どこ見てやがる!」

ヴァーリン「何……っ!?」

側面より痛烈な一撃を受けたヴァーリンは吹き飛び、2つの影は更に追い討ちをかける。


492 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:35:01.29 ID:X13xpMg4o
戦士「あんたら……っ!」

兄者「喰らえいっ!」

弟者「どうおりゃああぁぁぁぁ!!」

ヒュンヒュンヒュンッ…バッゴオオォォォォン!!

ヴァーリン「ゴフ……ッ!!」

ドザザザザアァ…スタッ

剣士「ご無事でしたか!」

弟者「当たり前よっ!」

兄者「魔王は死んだのか?」

戦士「ああ、間違いない! それにアスラって軍団長もな!」

ヴァーリン「何? そうか、アスラが死んだかっ! グハハハハッ!」

戦士「……ああ、だから何だってんだよ」

ヴァーリン「そうかそうか。クフフッ、グハハハハーッ!!」

ガバッ!!

ヴァーリン「更に好機が巡ってきおったわ!」


493 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:35:35.98 ID:X13xpMg4o
弟者「何だぁ?」

兄者「奴、何か企んでおるようだな」

ヴァーリン「ならば頂こう! 魔王の力!」

ダンッ!!

戦士は直感した。アンラ・マンユとの戦いにおいて、魔王を倒した直後、その燻った力が

アジ・ダハーカとして生まれた事を知っていたからだ。

戦士「奴の狙いは魔王の残した力だ!!」

剣士「なっ!?」

戦士「それを手に入れたらアイツは……駄目だっ! 止めねぇと……!」

ヴァーリン「もう遅い! 魔王の力を継承した私は……ついに魔王そのものと化――」

大きく跳躍しラーヴァナの消滅した地へと向かうヴァーリンであったが、上空で何かに遭遇する。

ヴァーリン「……ッ!?」

目の前に現れた小さな影は、その体かkらは想像もつかぬ威力でヴァーリンを殴り飛ばした。

オーク「ハアアァァァァ!!」

戦士「オーク!」


494 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:36:25.75 ID:X13xpMg4o
バッギャアアァァァァ!!

ヴァーリン「グブアアァァーッ!!」

ドッズウウゥゥゥゥン

オーク「フーッ、フーッ」

戦士「あれが……オークなのか……?」

剣士「いつものオークと、何か違う……」

ザッザッザ…シュタッ!!

ヴァーリン「貴っ様ぁ……ッ!!」

オーク「ここから先へは……通さない!」

ヴァーリン「何ィ……?たかがオーク1匹で何をほざくかぁ」

兄者「我らもいる」

弟者「何を企んでんだか知らねーが、逃がしゃあしねーよ」

ヴァーリン「……チッ」

剣士「ヴァーリン、貴様はここで倒す」

戦士「魔王もアスラも倒した、テメーも潔く諦めな!」


495 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:37:00.58 ID:X13xpMg4o
ヴァーリン「……ヌゥ」

ドズンッ

ヴァーリン「多少の被害は厭わぬ。魔王を力を得れば直ぐにもそれ以上の力を得られるのだ!」

ダンッ!!

オーク「オアアァァ!!」

ヴァーリン「ヌアアァァァァ!!」

バギイイィィィィ…ギギギギッ

戦士「互角っ!!」

ヴァーリン「寝ていろ……雑魚がっ!」

バギャッ!!…ドシャアアァァ

オーク「……グウ……ッ」

ヴァーリン「さぁ、どけどけどけえぇーッ!!」

キュイイィィィ…ドッゴオオォォォォン!!

ヴァーリン「――ッ!?」

戦士「この……光は!!」


496 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:37:45.09 ID:X13xpMg4o
ドッズウウゥゥン

ベヒーモス「グゴオオォォォォ…ッ」

戦士「やっぱりアンタらか!」

タッタッタ…

白虎長「無事っ!?」

玄武娘「これが魔王ですの……っ?」

白虎嬢「先程の魔物ではない。また新手……?」

ヴァーリン「召喚獣ッ、ここにきて厄介な……」

白虎長「これを倒せば終わり?」

兄者「いやっ、まだ居る! だがこやつは厄介だ」

ヴァーリン(他に何者か動いておるのか? そうか……成程なぁ!)

ズザッ…キョロキョロッ

ヴァーリン「どこかに居るはずだ。ジャガーノート」

戦士「何をキョロキョロしてやがる!」

ヴァーリン「グヌッ!」


497 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:38:31.01 ID:X13xpMg4o
バキャアアァァ!!…ズザァ

ヴァーリン「小僧……ッ」

弟者「続けぇ! 一気にぶっ潰すぞ!」

玄武娘「リヴァイアサン!!」

ヴァーリン「クッ!」

シュバッ…ダンッ!!

剣士「逃げる気かっ!」

白虎長「ベヒーモスを先回りさせるわよっ!」

白虎嬢「はいっ!」

ザザザザザザッ

ヴァーリン「どこかに気配があるはずだ……どこにいる……ッ」

ピクン

ヴァーリン「……いたっ!!」

ドドッドドッドドッ

兄者「待ていっ! どこへ逃げるつもりだ!」


498 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:39:05.38 ID:X13xpMg4o
ダァンッ!!

白虎長「逃がさないわよっ! 乗って!」

戦士「お、おう!」

白虎嬢「玄武娘ちゃんは私のベヒーモスに!」

玄武娘「はいですの! リヴァイアサン、追うですの!」

バサァッ…ダンッ!!

ヴァーリン「いたっ!!」

ジャガーノート「ヴゴオオォォォォ」

白虎兵「近づけば力で負ける! 間合いを取りつつ攻撃しろ!」

南方兵「ま、待てっ! 何だ……魔物がもう1匹!?」

ザザッ

ヴァーリン「……チィ、ラーヴァナが死に、力が衰えておるか……ッ」

ジャガーノート「ヴオオォォ……ッ」

ヴァーリン「まぁ良い、盾にくらいはなるであろう」

弟者「待て待て待てぇーい!!」


499 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:40:11.12 ID:X13xpMg4o
ドドッドドッドドッ

兄者「……むっ、奴と合流したかっ!」

剣士「くそ……っ」

ダダッ…ズザザアアァァ

ヴァーリン「ジャガーノート、どうした! ラーヴァナ様の仇が目の前に居るのだぞ!」

ジャガーノート「……ヴフゥ」

ヴァーリン「こやつらを始末し、ラーヴァナ様を復活させるのだ!」

ジャガーノート「……ヴォオォ……ヴグアアァァァァ!!」

ゴアッ…ゴッシャアアァァァァン!!

赤壁兵「ぐわぁーっ!!」

剣士「おのれっ、これ以上好きにはさせないっ!」

白虎長「白虎隊、一斉攻撃ぃーっ!!」

ズガガガガガガッ!!

ヴァーリン「いいぞいいぞ、ここで食い止めるが良い。その隙にこちらは動かせて貰うとしよう」

不敵な笑みを残し、ヴァーリンは辞すかに姿を消した。


500 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/10/03(月) 18:42:31.10 ID:X13xpMg4o
それではここまでにて失礼致します!
ご支援ありがとうございました!では!ノシ


502 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/10/03(月) 19:46:26.57 ID:33ASefZDO
>>1乙
シヴァたんどこいった


503 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [sage] 投稿日:2011/10/03(月) 20:12:14.95 ID:YsuLqjNmo
いちおつ

>>502
天才と司令二人と闘った時にアスラが盾にして消えなかった?


513 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:11:16.98 ID:8+NNfCvlo
ドズガアアァァァァ!!

ジャガーノート「ヴルアアァァァァーッ!!」

戦士「何なんだコイツはよぉ!」

剣士「押さえ込めぇ!」

玄武娘「くうぅーっ!」

タタッ

マーマン「いやがった……って、うおっ!?」

ハヌマーン「お主ら……っ」

剣士「ハヌマーン……さんっ」

ハヌマーン「すまぬっ、まんまと取り逃がした」

戦士「らしくねぇな。どうしたんだ?」

ハヌマーン「……いや、それよりも今はジャガーノートを食い止める事が先決」

マーマン「魔王は倒したんだろ? あとは雑魚だけだ!」

ヒュバッ…タタタッ

戦士「……」


514 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:12:00.98 ID:8+NNfCvlo
剣士「ハヌマーン、さっきからずっと奴を食い止め続けて……重傷なんだ」

戦士「!?」

剣士「彼にばかり無理はさせられない。僕らも行こう」

タッタッタ…

戦士「……ったく、そうならそうって言えよ。頑張りすぎなんだよっ!」

ザザザザッ

ハヌマーン「ヌアアァァーッ!!」

ブオンッ…ズキィッ!!

ハヌマーン「――ッ!!」

ジャガーノート「ヴゴオオォォォォ!!」

ハヌマーン「しま――」

バギャッ!!…ドッズウウゥゥン…

ハヌマーン「……す、すまん。助かった」

白馬騎士「いえ。残るはこの魔物だけですか?」

戦士「いや、もう1匹……あれ?」


515 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:13:08.68 ID:8+NNfCvlo
タッタッタ

青年兵「戦士さんっ、状況は?」

戦士「……くそっ!! 剣士さん、ここは任せたぜ!!」

ダッ!!

青年兵「!?」

剣士「今はあの魔物と交戦中です。しかしもう1匹……ヴァーリンが残っています」

白馬騎士「何と……っ、姿を見せたか」

剣士「戦士くんは多分、ヴァーリンを追ったんだと思います」

青年兵「分かりました。ならば私が援護に……」

白馬騎士「いや、ここは私に任せてくれ。剣士殿、馬を!」

青年兵「……宜しいので?」

白馬騎士「うむ。まだ行方を晦ました飛行型の魔物もいる。青年兵殿はここに残って下され」

青年兵「……分かりました。行き先は分かりますか?」

剣士「奴は魔王の力を欲しておりました。おそらくはラーヴァナの消失した場所へ……」

青龍士官「上空から飛行タイプの捜索と同時に牽制してみよう。竜騎士隊、行くぞ」


516 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:13:42.85 ID:8+NNfCvlo
バシュッ…ゴオオォォォォ

マジシャン「んで、問題はコイツか」

バーテン「ま、これだけいりゃ何とかなんだろ」

マジシャン「おいおい、俺に五行使わせる気かぁ?」

バーテン「他に誰がいるんだよ」

マジシャン「……なにやってんだあのクソヤローはよぉ」

バーテン「そういや見ねぇな。くたばってねーだろうなぁ?」

マジシャン「他にも見当たらない連中が多くいる。何とかならんのか?」

白虎長「ここ抑えられる? 出来るなら白虎隊も捜索に出すわよ」

バーテン「だとさ」

マジシャン「……わーったよ、やるよ! 失敗しても恨むなよ!」

白虎長「白虎隊っ、戦闘中止! 周囲の捜索に移って!」

白虎兵「り、了解っ!」

青年兵「僕らは引き続き、この魔物を!」

剣士「了解!」


517 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:14:39.26 ID:8+NNfCvlo
ザザザザッ…ドズンッ

ヴァーリン「……」

ザッザッザ

ヴァーリン「魔王の力を得れば私も……ククッ」

スッ

ヴァーリン「……また貴様か」

オーク「お前だけでは許さない」

ヴァーリン「許すも許さぬも事実は事実。スグリーヴァは死んだッ!」

オーク「お前だけは……絶対に……」

ヴァーリン「さぁそこをどけィ! 私はラーヴァナの力を得て、新たな魔王とな――」

オーク「オアアアアァァァァ!!」

ヴァーリン「――ッ!?」

バッゴオオォォォォン!!

オーク「アアアアァァァァ!!」

ヴァーリン「なっ、何なのだコイツの……力は……ッ」


518 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:15:31.55 ID:8+NNfCvlo
ドガガガガッ!!…ズッドオオォォォォン

オーク「……フーッ、フーッ」

ヴァーリン「この……オーク風情がヴァーリン様に傷を負わすなどと……」

オーク「スグリーヴァ様と約束した……法師様と約束した……ァ!」

ヴァーリン「なああぁにをゴチャゴチャとオオォォォ!!」

オーク「みんなが笑って暮らせる世界を作るって……約束したああぁぁ!!」

ゴゴゴゴゴゴ…メキメキッ

ヴァーリン「!?」

オーク「お前ヲ……殺ス」

ヴァーリン「変身!? ど、どういう事だァ……!」

オーク「お前ヲヲヲヲヲヲ!!」

ヴァーリン「何だ……こ、このヴァーリン様が震え……?」

グッ

ヴァーリン「良かろう。魔王の力は後だ! 今は別の力を……」

オーク「ガアアアアァァァ!!」


519 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:16:27.80 ID:8+NNfCvlo
ドドッドドッドドッ

戦士「あんたらが来てくれて助かるよ」

兄者「なに、逃げてゆく奴を見かけたものでな」

弟者「まだヤローにはさっきの借りを返してねぇ」

白馬騎士「むっ!? あれではないか……っ!?」

ドドッドドッドドッ

オーク「アアアアァァァァ!!」

ヴァーリン「クッ」

ズザッ

ヴァーリン「あれは……しめたっ!」

意識してか無意識か、オークはジャガーノートと同様に、ヴァーリンめがけ体を突進させた。

ヴァーリンはそれを上手くかわし、更には視界に捉えた騎馬の集団を盾にするよう

ぐるりと回りこみ、オークの猛突進をその軌道上から見事に避けた。

弟者「何ぃーっ!?」

戦士「オ、オークなのか!?」


520 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:17:17.87 ID:8+NNfCvlo
オーク「――ッ!!」

突如鉢合わせの形となった戦友。馬上の4人は慌てて馬を左右へ展開させるが間に合わない。

その瞬間、オークは半ば強引に身をひねり、4人を避けるように地面を撥ね、大きく吹き飛んだ。

ギュバッ…ドッガオオォォォォン!!

戦士「オーク……?」

オーク「……グ……ウウゥゥ」

ヴァーリン「フハハハッ! 馬鹿めがッ、自滅しおったわ!」

戦士「て……めぇ……!!」

ヴァーリン「そこで仲良く戯れているが良いわッ! グハハハハァ!!」

バシュン!!…ザザッ…ザッ…

弟者「また逃げやがった……っ!!」

白馬騎士「オーク! しっかりせよっ!」

オーク「……う……うぅ」

戦士「意識はあるな!? 立てるか……?」

オーク「……あいつ……追わないと……ッ」


521 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:18:20.26 ID:8+NNfCvlo
戦士「分かってるよ」

オーク「違う……ッ」

兄者「……?」

オーク「あいつ……違う所へ向かってる……ッ」

白馬騎士「何……? い、一体どこへ……っ」

オーク「……あっち」

弟者「東? この地を離れるつもりか?」

兄者「逃亡か……。ひとまず回復しようという事か」

オーク「違うッ!!」

戦士「ど、どうしたんだよさっきから……」

オーク「あいつ……魔王の力は後って言った! 別の力って言ったッ!」

戦士「だ、だからどういう……」

白馬騎士「別の力……。ま、まさかあの方角……っ!!」

兄者「スグリーヴァ殿の城かぁ!!」

オーク「……法師様が……危ない!!」


522 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/10/04(火) 18:18:59.95 ID:8+NNfCvlo
ザッ

戦士「おい、無理すんなって!」

オーク「早く……行かないと……ッ」

兄者「お主らはオークを頼む」

弟者「俺らが先に行って食い止めてやるぜ!」

白馬騎士「待――」

グイッ…ドドッドドッドドッ…

白馬騎士「あやつら……っ」

戦士「任せて大丈夫なのか?」

白馬騎士「行ってしまったからには仕方ない。それに彼らは強いですよ」

戦士「そりゃ……分かってるがよ」

オーク「う……ぐぐぐっ」

戦士「おっし。白馬騎士さん、そっち持ってくれ。一気に持ち上げるぞ」

白馬騎士「はい。オーク、良いか?」

オーク「……すまねぇです」



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