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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その32
- 346 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/09/28(水) 18:13:31.51 ID:IPq+hLPko
ズザザザザザザッ
アスラ(居るはずだ……この近くに人間共が……ッ)
森を抜けると、アスラは更にその先を進む南方軍の一団を発見した。
アスラ「いたっ!! それ以上先に進ませるかああぁぁ!!」
ブワッ…ズッドオオォォォォン!!
南方兵「なっ、何だぁ!?」
赤壁兵「敵襲ーっ!! 軍団長だっ、何でこっちに気付きやがった!?」
西方兵「迎撃用意っ!!」
アスラ「死いいぃぃねええぇぇーッ!!」
ザシュウウゥゥゥゥ
アスラ「……」
2度目ともなると、アスラにとってさほど驚きはなかった。至って冷静なものである。
白虎兵「フェンリルをものともしないだとぉ!?」
アスラ「この程度の召喚獣……何するものぞッ!!」
――「へぇ、そうなの」
- 347 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:15:34.90 ID:IPq+hLPko
キュイイィィィィ…ドッゴオオォォォォン!!
アスラ「――ッ!?」
ズガガガガッ…ドッドオオォォォォン!!
――「あら、もう倒れるなんて大した事ないですわね」
――「本当ですのっ! 一気にトドメ……刺しちゃうですの!」
――「従姉さん、もう1発いけるわね?」
アスラ「……高等……召喚獣……ッ!!」
ザッ
白虎長「もちろんよ! 白虎先生をナメないで頂戴!」
白虎嬢「そうよね、ごめんなさい」
朱雀嬢「玄武娘っ、貴女の言うとおり……一気に行きますわよ!」
玄武娘「はいですの! 準備オーケーですの!」
白虎兵「俺らは歩兵隊の援護に回るぞ! 後はお願い致します!」
白虎長「分かっているわっ、そっちこそ頼むわよ!」
南方兵「す、すみません……っ」
- 348 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:17:31.86 ID:IPq+hLPko
ザザッ…ダダダダッ
アスラ「ウヌアアァァァァ−ッ!!」
白虎長「ベヒーモス!!」
ベヒーモス「グガオオォォォォ!!」
キュイイィィィィ…ドゴオオォォォォン!!
白虎嬢「かわしたって、こっちにも居るんだからぁーっ!」
アスラ「ヌウッ!」
朱雀嬢「上空へは行かせませんわっ!」
グリフォン「ハアァーッ!!」
バシィッ!!
地上、空中を問わず、縦横無尽に駆け巡る召喚獣の攻撃。それまでの召喚獣による
一斉攻撃とは質が代わり、連日の戦闘を繰り広げているアスラにとっては簡単なものではなかった。
2匹のベヒーモスが閃光を放つ傍ら、玄武娘によるリヴァイアサンがアスラの前へ立ちはだかり、
更には朱雀嬢がグリフォンのみならずワルキューレの召喚を行い、身動きを封じる。
アスラの足はここに来て、完全に停止する事と相成った。
- 349 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:18:26.52 ID:IPq+hLPko
バゴオオォォォォ!!…ズシャアアァァ
アスラ「ク……ッ」
玄武娘「トドメですのぉ!!」
アスラ「――ッ!?」
クルッ…ヒュオッ
玄武娘「外したっ!?」
朱雀嬢「詰めが甘いですわよっ!」
スタッ…ザッ
アスラ「……これは流石に、たまらぬわ」
白虎長「さぁ、もう観念して頂戴」
アスラ「……ッ」
ォォォォオオ…
白虎嬢「ベヒーモス、目標に照準を!」
オオオオオオ…
アスラ(……どうするか……ッ)
- 350 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:19:17.78 ID:IPq+hLPko
ゴオオォォォォ!!
玄武娘「なっ、何ですの!?」
空を切り裂く轟音が徐々に近づいて来る。一同は思わず空を見上げ、音の主を目撃した。
アジ・ダハーカ「ゴガアアァァーッ!!」
朱雀嬢「魔物っ!?」
アスラ「今だっ!!」
グアァッ!!…ズッガアアアアァァァァン!!
白虎嬢「きゃあぁーっ!!」
白虎長「しまった……っ!」
バシュウウゥゥゥゥ
アスラ「いいタイミングであったアジ・ダハーカ」
南方兵「魔物が逃亡するぞ! 追えるか!?」
玄武娘「む、無理ですの……っ!」
朱雀嬢「飛行タイプの私なら……」
白虎長「待って! 1人じゃ危険よっ!」
- 351 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:20:47.75 ID:IPq+hLPko
朱雀嬢「でも……っ」
白虎嬢「まだ何か来るわっ!」
赤壁兵「まだ魔物がいんのかよ……っ」
白虎長「……いえ、あれは!」
バシュウウゥゥゥゥ
青龍兵「ドラゴンタイプの魔物はどっちに!?」
白虎長「竜騎士隊っ! 地上の1匹と合流して南へ向かったわ!」
竜騎士兵「よし、引き続き追跡するぞ! 間に合うか……っ」
朱雀嬢「私も行きますわ!」
竜騎士兵「……!?」
白虎長「お願い、連れて行ってあげて。私達もすぐに駆けつけるわ!」
青龍兵「……分かった。いいかお嬢ちゃん、隊列からは絶対に離れるなよ!」
朱雀嬢「了解ですわ! それじゃ……お先にっ!」
バシュッ…ゴオオォォォォ
玄武娘「朱雀嬢ちゃん! 頑張ってですのーっ!」
- 352 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:22:36.60 ID:IPq+hLPko
オオォォォォ…
白虎長「……さ、私達も急ぎましょう」
白虎嬢「他の人達と合流しなくて大丈夫かしら?」
南方兵「拠点なら問題ない。俺らはこれから魔王の下へと向かうところだ」
西方兵「で、出来ればあなた方が居てくれると非常にありがたいんだが……」
白虎嬢「そういう事なら……」
玄武娘「そうですのっ、朱雀嬢ちゃんに追いつかないとですの!」
白虎長「決まりね。このまま南へ向かうわよ!」
赤壁兵「おぉーっ!!」
白虎長「召喚隊は召喚獣を周囲に出しつつ、歩兵隊を護衛して!」
白虎兵「了解っ! 行くぞフェンリル!」
フェンリル「任せておけ」
玄武娘「私達も行くですの、リヴァイアサン!」
白虎長「肉体的にも精神的にも、バッチリ休ませて貰ったからね。気合い入れて行くわよっ!」
白虎嬢「おーっ!」
- 353 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:23:13.76 ID:IPq+hLPko
〜東の町、南側〜
魔道兵「水行、撃てぇーっ!」
ドドオオォォォォン!!…ギキイイィィィィン!!
南方参謀「森に火が行き渡らないように優先して頂戴っ」
西方参謀「ほれ、司令も手伝えっての……ヒック」
西方司令「ひゃああああぁぁぁぁ!!」
グイッ…ドッドオオォォォォン!!…ガキイイィィィィン!!
南方副司令「すっげぇ氷魔法だな……っ」
西方副司令「平常時の司令は超弱気状態だからねぇ。うまく出せば最強の水行よ」
西方参謀「武器手にしてる時ぁ、最強の火行だけどな。これ程極端な奴も珍しいわ……ヒック」
魔道兵「うわああぁぁーっ!!」
エリート「どうした!?」
魔道兵「ててっ、敵だぁーっ!!」
南方司令「!?」
大軍師「妙ですね。全て撤退したkと思ったのですが……」
- 354 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:23:55.40 ID:IPq+hLPko
ザザザッ…スタスタスタ
ラクシャーサ「……」
魔道兵「くっ、来るならきやがれ!」
ラクシャーサ「待て、俺達は……違うんだ」
エリート「……?」
ザッザッザ
大軍師「投降ですか?」
ラクシャーサ「俺達はスグリーヴァに降った。もうラーヴァナ軍ではないんだ」
大軍師「ほぉ、どういう事でしょうか?」
ラクシャーサ「ハヌマーン……って分かるか?」
大軍師「……成程。そうやら嘘ではないようですね、話を伺いましょう」
エリート「大丈夫なのか?」
大軍師「ハヌマーン殿を知る者ならば嘘偽りはなさそうです」
エリート「……分かった、おい、念の為に武器を地面へ置け。それからこちらへ」
ラクシャーサ「ああ、分かった」
- 355 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:24:54.38 ID:IPq+hLPko
…
ラクシャーサ「俺達は伝言を伝える為に、魔王軍の中に再び戻ったってわけさ」
大軍師「木を隠すなら森の中。良い案です」
エリート「それで、あちらはうまく進んでいるのか?」
ラクシャーサ「朝の段階では、既にラーヴァナ様……ラーヴァナの城近くまで接近した」
大軍師「全員無事なのですね?」
ラクシャーサ「スグリーヴァが死んだ。後は全員知ってるわけじゃねーが無事だ」
エリート「スグリーヴァ殿がっ!? な……なんと……っ」
大軍師「……そうですか」
ラクシャーサ「そうそう。ヴァーリンが最後の力を振り絞って、スグリーヴァの肉体を乗っ取った」
南方副司令「!?」
ラクシャーサ「そのまま行方を眩ましてる。死んだかもしれんし生きてるかもしれない」
大軍師「……他には?」
ラクシャーサ「日没と同時に作戦開始だと言っていた。とりあえずそんなもんだな」
大軍師「日没……もう間もなくですね」
- 356 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:25:27.38 ID:IPq+hLPko
ラクシャーサ「んじゃ、とりあえず伝えたぜ」
大軍師「皆はスグリーヴァ様の城へ戻っていて下さい」
ラクシャーサ「そのつもりだ。流石にラーヴァナと直接、戦いたくはないからな」
エリート「それ程までなのかラーヴァナは?」
ラクシャーサ「他の魔王を見たわけじゃないが、俺は一番強い魔王だと思ってるよ」
大軍師「……ご苦労様でした。お気を付けて」
ラクシャーサ「アンタらもな」
ザッ…スタスタスタスタ…
南方司令「……良いのか?」
エリート「あの調子ならばスパイや裏切るなどと言った事もないだろう」
大軍師「精鋭を集めて、彼らの後を追って下さい」
エリート「大軍師、何もそこまで……」
大軍師「いえ、護衛の為です」
西方副司令「護衛……?」
大軍師「ヴァーリン、姿を見せぬところが気になりますね」
- 357 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:25:59.14 ID:IPq+hLPko
時刻は間もなく、日没を迎えようとしていた。薄暗くなる空を疾走するアジ。ダハーカ。
更にはそれを竜騎士隊と朱雀嬢が懸命に追いかけ続けていた。
バシュウウゥゥゥゥ
竜騎士兵「でけぇ図体でなんて速さだチクショー!」
青龍兵「一向に追いつけない……っ、これでは魔王と合流されてしまうぞ!」
朱雀嬢「……っ」
竜騎士兵「とにかく追うしかない! 倒せないにしろ近づけさせるのだけは絶対に防ぐ!」
青龍兵「そうだっ、魔王さえ討てば……軍団長共は後回しでいいんだからな」
朱雀嬢「……飛ばしますわ」
青龍兵「!?」
朱雀嬢「私なら追いつけますわ。先に行って、奴を食い止めますわ!」
竜騎士兵「無茶だっ!」
青龍兵「いや、だが……3分でいい! いけるか!?」
朱雀嬢「……任せて。やってみせますわっ!」
竜騎士兵「俺達が不甲斐ないばかりに……すまねぇっ」
- 358 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:26:38.62 ID:IPq+hLPko
バシュンッ!!…ギュオオォォォォ!!
朱雀嬢「……グリフォン、もっと飛ばして」
グリフォン「無茶するなよ? お前が死ねば……悲しむ者もおるだろう」
朱雀嬢「……どうかしらね」
グリフォン「……少なくとも、私は悲しむぞ?」
朱雀嬢「あら、有難う。でも私が死ねば……貴方も死にますわ」
グリフォン「それもそうだな。互いに死なぬよう祈るか」
朱雀嬢「そうですわね」
バシュウウゥゥゥゥ!!
グリフォン「……居たぞ、追いついた」
朱雀嬢「前方へ回り込んでっ! ワルキューレを……うぅん、出し惜しみしてる場合じゃですわね」
アジ・ダハーカ「……ッ?」
朱雀嬢「手持ちの召喚獣、全て出して食い止めますわよっ!!」
グリフォン「待てっ、あれは何だ!?」
朱雀嬢「……城? ま、まさか……っ!?」
- 359 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:27:47.44 ID:IPq+hLPko
〜最南、山脈〜
ザッ
ハヌマーン「日没だ」
白馬騎士「時間です、行きましょう」
オーク「うぅ……っ」
弟者「いよいよだなぁ!」
青年兵「第1隊、召喚士さん、戦士さん、魔道士さんは南側からお願いします」
魔道士「はいっ!」
戦士「いつでもいいぜ」
召喚士「……コカトリス、行こう」
コカトリス「ああ」
青年兵「第2隊。バーテンさん、双子姉妹、アマゾネスさんは西側から」
アマゾネス「了解した」
双子姉妹「頑張りますっ!」
バーテン「さーて、失敗は許されねぇな」
- 360 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:28:33.02 ID:IPq+hLPko
青年兵「第3隊、弓使いさん、幼女ちゃん、女賢者さん、同門さん。東からお願いします」
弓使い「さぁ、しっかりやるわよぉ!」
幼女「うんっ」
女賢者「うまくいくといいわねぇ〜。んふっ♪」
同門「……」
青年兵「第4隊。弓将軍様、白馬騎士様、マジシャンさん、そして私は北から行きます」
弓将軍「ひょっひょ、腕の見せ所よ」
白馬騎士「援護はお任せ下さい」
マジシャン「無事、生きて帰ろうぜ……ハッハ!」
青年兵「最後に第5隊。南方弓長殿、南方魔道長殿、西方魔道長殿、青龍士官」
青龍士官「魔王の頭上からだな。任せておけ」
南方魔道長「手間はかけたくねぇ。ちゃっちゃと終わらせるぞ」
西方魔道長「その為には、アンタが頑張ってくれよ」
南方弓長「ここまで来たからには、絶対に決めてみせる!」
青年兵「以上の編制です。さぁ日没です……行きましょう!」
- 361 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:29:02.99 ID:IPq+hLPko
ザッ
召喚士「魔道士さん、手を」
魔道士「す、すみません」
戦士「よっと……おし、いいぜ」
召喚士「それじゃ行きます!」
青年兵「お気を付けて」
コカトリス「落ちるなよ」
バサァッ…バシュウウゥゥゥゥ
アマゾネス「こっちも行くわ」
色黒「長っ、頑張ってね!」
アマゾネス「お前達もな」
おさげ「任せておいて!」
バシュウウゥゥゥゥ!!
同門「……いいか?」
幼女「うんっ、大丈夫……っ」
- 362 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:29:29.95 ID:IPq+hLPko
弓使い「ふーっ、緊張するわね……」
女賢者「これ、乗っても大丈夫なの?」
同門「フェニックスの炎は人間に害はない! 早くしてくれ!」
女賢者「はぁい」
ザッ…ドシュウウゥゥゥゥ!!
青龍士官「さて、俺達も行くか」
青年兵「青龍士官」
青龍士官「ん?」
青年兵「見せてやろう。青龍先生から継いだ遺志を」
青龍士官「ああ。見せてやろう」
青年兵「……よし、後は頼みます」
ハヌマーン「ラーヴァナの気を引くくらいは何とかしてみせるさ」
マーマン「無事終えたら、みんなで酒飲もうぜ!」
青年兵「そうですね。では……」
青龍士官「待て青年兵、あれは何だ……!?」
- 363 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:30:01.98 ID:IPq+hLPko
ゴゴオオォォォォ…
青年兵「――っ!!」
青龍士官「魔物だ!! 飛行タイプの!!」
錦将軍「こんな時にぃ!!」
青年兵「あれはアンラ・マンユの……っ!」
青龍士官「どうする!? 作戦に支障をきたすぞ!!」
青年兵「他の人達は既に飛び立ってしまった……。このままでは勘付かれる可能性がある」
青龍士官「もしその騒ぎに魔王が気付きでもしたら……作戦は失敗だ!」
青年兵「仕方ない、僕らであの魔物を追い払うしかない!」
マジシャン「おい、大丈夫なのか!?」
青年兵「5分以内にカタを付けます! それまで待機していて下さい!」
ハヌマーン「我らも出るぞ! 囮程度にはなるはずだ!」
マーマン「おうよ!」
青龍士官「ハナから全開で行くぞ! 出でよ、バハムート!!」
青年兵「想定外とはいえ予測しなかったのは僕のミスだ……っ。何としても食い止める!」
- 364 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:30:34.40 ID:IPq+hLPko
ドッシュウウゥゥゥゥ!!
ハヌマーン「急ぐぞ! こんな好機、二度とは訪れぬ!」
マーマン「あぁそうだ! みすみす逃してたまっかよぉ!」
兄者「この赤兎なら他の馬とは勝手が違う。すぐにでも近づけるわっ!」
盗賊「……行こう!」
ドドッ
戦士「何か下が慌しいな」
魔道士「何か……あったんでしょうか?」
コカトリス「召喚士、正面を見ろ。あれは魔物ではないのか?」
召喚士「!?」
魔道士「あれって……魔王の!!」
戦士「何でこんな所にいやがんだよぉ!!」
召喚士「くそっ、どうす――」
ドッシュウウゥゥゥゥ
召喚士「バハムート! 青年兵くん達かっ」
- 365 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:31:04.17 ID:IPq+hLPko
ゴゴオオォォォォ
青年兵「いっけぇーっ!!」
青龍士官「近づけさせぬ!」
アジ・ダハーカ「グガオオォォォォ!!」
ドドオオォォォォン!!…ズガアアァァァァ!!
朱雀嬢「あれは青年兵さんっ!?」
青年兵「グリフォン!? もしや朱雀嬢さんか……っ!?」
青龍士官「どうする!? このまま押し込んで北へ追いやるか?」
青年兵「……」
作戦決行。そして集うべき人々が揃った時、地響きに近い低音が周囲に鳴り響く。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
戦士「な、何だ……っ?」
召喚士「っ!?」
音の主はラーヴァナの住まう城の屋根が開く死への響き。左右に開いた屋根の奥で闇が動く。
嘔吐を誘うような威圧と共に、魔王ラーヴァナが満月の下に姿を現した。
- 366 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/09/28(水) 18:33:20.61 ID:IPq+hLPko
それではここまでにて!ご支援ありがとうございました!
たまにやらかしちゃうけど…暖かい目で見守ってねっ♪…なんちゃって
ああぁぁもうほんとごめんなさいでした!それでは失礼致します!ノシ
- 370 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2011/09/29(木) 05:22:01.88 ID:H+0KO/d50
いちおつ
魔王も満月で そうとう強くなるんだろな
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