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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その40
- 102 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2012/07/04(水) 18:01:56.74 ID:Dkcj8sLlo
〜バーテンの店〜
マジシャン「おーし。そろそろ討伐隊も動き出す頃だろ」
師匠「あと3日か。そうだな」
バーテン「合流しねーのか?」
マジシャン「先に結界解除せにゃならんからよ」
戦士父「結界を解除したらまずいんじゃないのか?」
マジシャン「元々、結界柱のせいでサタンは身動き取れねぇよ」
師匠「その上に俺らが結界を張っただけだ。解除すれば地獄への道が解放される」
バーテン「なるほどな。それにしても合流してからでいいだろ」
師匠「合流したくない事情でもあんだろ。ガハハッ!」
マジシャン「ねぇよ! てめーこそ本当に合流してもいいんだな? いいならすんぞ!?」
師匠「……っ」
戦士父「自分の子供に合わせる顔がないんだろう」
バーテン「そういう事か。……つーか」
戦士父「……俺は違うぞ」
- 103 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/04(水) 18:02:27.99 ID:Dkcj8sLlo
〜国軍本部、正門前〜
大軍師「時間です」
青年兵「あとは当日までに、現地集合と致しましょう」
王子「これ以上、集まりますかね?」
召喚士「どうだろう……集まるとは思うけど、何とも言えないよ……ですよね」
戦士「ほんとに間に合うんだろうな。心配になってきたぞ」
魔道士「何の話ですか?」
戦士「武具だよ。おやっさんと鍛冶娘に依頼はしてあるんだけどな」
盗賊「大丈夫だろう。彼らも一流だ」
戦士「まぁな。余計な心配だとは思うんだけどよ……」
召喚士「そういえばマジシャンさんはどうしたんだろう」
ジュニア「来るよ。合流すっかどうかは知らねーけど」
大軍師「サタンと戦闘経験のある再来が参戦してくれれば、非常に大きいんですがね」
召喚士「ええ。でも正直……無理して欲しくないって気持ちもあります」
ジュニア「……」
- 104 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/04(水) 18:04:03.55 ID:Dkcj8sLlo
…
男隊員「……あん?」ザッザッザッ
記者「来ましたっ!! 彼らが魔王サタン討伐隊の面々です!!」
女隊員「うおぉっ! すっごい人……ッス」
記者「大元帥っ、どうか意気込みを1つお聞かせください!」
青年兵「……必ずや、魔王サタンを倒し、世界に光を与えたいと思います」
ワアアアアァァァァ!!
記者「東方、西国の王も集結! そして上位ランカーも勢ぞろいであります!」
カメラマン「こちら、1枚お願いします!」カシャッ!!
戦士「そんな騒ぎ立てる事でもないだろうに……」
召喚士「まぁね。でもいいんじゃない? みんなも不安なんだよ」
記者「そして討伐隊の主軸とも言えるでしょう! 朱雀パーティーの4人です!」
魔道士「へっ!?」
ワアアアアァァァ!!
盗賊「な、何なんだ……っ」
- 105 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/04(水) 18:04:59.51 ID:Dkcj8sLlo
記者「朱雀先生! どうか一言っ、一言お願い致します!」
召喚士「えっ、あ……えーと……」
記者「……」
召喚士「ありがとうございます」
記者「……へ?」
召喚士「いや、それだけです」
記者「……き、きっと深い意味があるのでしょう! 期待しておりますよ!」
召喚士「ど、どうも……」
書家「なーんだよ今の腑抜けたコメントはよぉ!!」ガシッ
召喚士「書家さんっ!?」
書家「主役なんだからビシっとカッコイイ事言えっての!」
召喚士「……そんな事は」
書家「ほれ、見てみ」
召喚士「……?」
書家「目の前に広がる光景を見てみろってんだよ」
- 106 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/04(水) 18:06:09.37 ID:Dkcj8sLlo
召喚士が促されるままに見た景色。それは人々の笑顔と祈るような眼差しであった。
側道へ溢れんばかりに集まった群衆は、召喚士らを声が枯れるまで鼓舞し続ける。
人々の喜怒哀楽、全てがひしひしと伝わってくるようであった。しかし臆する者はいない。
地獄へと向かう一同にとって、それはプレッシャーではなくエネルギーとなっていた。
全ての人々の思い、力をその身に背負い、吸収し、いざ戦いの地へと向かう。
召喚士「……ありがとうございます」
その言葉にはありのままの気持ちが込められ、そしてありのままの言葉として発せられた。
書家「まーた言ってやがる。あ、そうだ……ほれっ」ゴソッ
召喚士「……?」
書家「俺様の処女作も、もう山場だ。クライマックスはハッピーエンドで頼むぜ?」
召喚士「!? ほ、ほんとに俺が主人公で書いてるんですか!?」
書家「そう言ったろ。若干フィクションも混じってるけど、ほぼノンフィクションだ」パラッ
召喚士「――――!?」
書家「出だしどうよ? インパクトあっていいだろ?」
召喚士「何ですかこれ!! こんなのダメに決まってる――」
- 107 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/04(水) 18:08:40.86 ID:Dkcj8sLlo
ドスン ガヤガヤガヤガヤ
男「朱雀先生! どうか頑張って下さいよぉ!」
少女「これお守り作ったのー! あげるー!」
老人「ありがたやありがたや……っ」
召喚士「ちょっ、書家さん!!」
書家「じゃあな! 帰ってくるのを待ってるぜ!」
召喚士「ちゃんと直して下さいよー!!」
魔道士「どうしたんです?」
召喚士「……何でもありません!!」
魔道士「……?」
盗賊「……ん? あれは……っ」
ザッザッザッ
ドクター「いよいよ、ですね」
召喚士「ドクターさん!」
ドクター「最後まで、お止めしたのですが……」
- 108 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/04(水) 18:10:39.41 ID:Dkcj8sLlo
テクテクテク……
召喚士「――!?」
玄武娘「サモナー様!!」
サモナー「さぁ、いこうか」
戦士「行こうか……って、大丈夫なんかよ!?」
サモナー「大丈夫だよ。ねぇ、ドクター」
ドクター「……っ」
召喚士「サモナーさん、俺は……」
玄武娘「サモナー様! 行くですの!」
召喚士「……?」
玄武娘「召喚士さん、サモナー様が行くと言っているですの。だから、行くですの!」
召喚士「玄武娘さん……っ」
サモナー「ありがとう、玄武娘」
朱雀嬢「……っ」
玄武娘「さぁ、元気よく出発ですのー!!」
- 110 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/07/04(水) 18:15:06.39 ID:9V3a/NhDO
この>>1クリトリスを書家のせいにしやがった!
おつんぽww
- 118 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2012/07/05(木) 01:37:29.20 ID:J4a99eLAO
>>1おつ
キャラ多くなりすぎだろって思ってたけどサタン討伐ともなると強い面子は限られてくるのな
- 121 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:43:57.33 ID:nZOHvGHDo
召喚士「……っ」
ドクター「召喚士さん」
召喚士「……はい」
ドクター「1つだけ、伝えておく事があります」
召喚士「……」
ドクター「サモナーさんですが、私に施せる事はもう、何もありません」
召喚士「…………」
ドクター「病の類ではありません。医者やプリーストが治せるものではないのです」
召喚士「……ええ」
ドクター「願わくばどうか、戦場ではなく安らかな最後を……」
召喚士「……っ」
青年兵「召喚士さん、そろそろ……」
ドクター「それではお気をつけて。必ずや生きて、帰ってきてください」
召喚士「ありがとうございます……」
ドクター「生きてさえすれば、どんな事があろうと治してみせますから」
- 122 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:44:28.96 ID:nZOHvGHDo
テクテクテクテク……
サモナー「召喚士くん」
召喚士「サモナーさん……」
サモナー「いよいよだね。いよいよ、全てが終わる」
召喚士「……」
サモナー「召喚士くんには本当に感謝しているんだ。先に言っておくよ、ありがとう」
召喚士「……やめて下さい、そんなの……っ」
サモナー「君と出会うまで、僕は死んだも同然だった。そして馬鹿で愚かだった」
召喚士「……」
サモナー「君と出会えて、初めて自分を恥じた。何をやっているんだろう……ってね」
召喚士「そんな事はありませんよ、サモナーさんは――」
サモナー「身勝手で愚かだった。人を救える力がありながら、それをしなかった……」
召喚士「でもっ! 今は違います!」
サモナー「それを気づかせてくれたのは召喚士くん、君のお陰だよ」
召喚士「違いますよ……っ、サモナーさんが、サモナーさんは自分で気づいたじゃないですか!」
- 123 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:45:00.54 ID:nZOHvGHDo
サモナー「……もしかして、海峡に行った?」
召喚士「え……っ?」
サモナー「いや、なんだか君の回りに、彼らが居るような、そんな気がしたから」
召喚士「!?」
サモナー「僕が言えた義理じゃないけれど、彼らも一緒に戦いたいんだろうね」
スタスタスタ……
召喚士「……っ」
魔法剣士「大した男だな。命を賭けて、自らの道へ戻ってきたわけだ」
召喚士「ええ……」
魔法剣士「ああいう男こそ、平和な世に必要だと思うのだがな」
召喚士「……安心しました、魔法剣士さんが同じ思いを持ってて」
魔法剣士「……?」
召喚士「魔法剣士さんて1人で無茶するから。今回も心配しちゃいましたよ」
魔法剣士「……俺はともかく、あいつらの方が何もなければ良いがな」
召喚士「あいつら……ですか?」
- 124 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:48:30.53 ID:nZOHvGHDo
〜封印の森〜
同門「……」ザッザッ
紅孩児「ここは、マズイな」
同門「……?」
紅孩児「まさか……これ程とはな……ッ。予想外だ」
同門「何か感じるのか?」
紅孩児「感じるなんてモンじゃねぇ。体中を握り潰されたみてぇな感覚だ」
同門「俺には感じない」
紅孩児「しかも……とんでもねぇ結界が。これ以上進むのは無理だわ」ザッ
同門「付いてこいとは一言も言ってない。そこに居ろ」ザッザッ
紅孩児「お前も、やめておけ……ッ」
同門「……
紅孩児「1人じゃ無理だっつーの! んな事も分かんねぇのかよッ!」
同門「誰かを失うくらいなら、1人の方がマシだ……!」ザッ
紅孩児「おいッ! ま、待て!」
- 125 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:49:20.12 ID:nZOHvGHDo
〜本国、軍港〜
青龍士官「人数も少なく、敵襲も考えられない為、1隻で向かいます。乗船を」
青龍兵「念の為の護衛は、我ら竜騎士隊が担います!」バッ
戦士「んじゃ、乗るか」
魔道士「はいっ!」
ゾロゾロゾロ……
青年兵「……ん?」
白虎長「あれは……本国の馬車!?」
パッカパッカパッカ……ドドォ
皇太子「間に合ったか」
エリート「少しだけ時間を貰っても良いか?」
青年兵「陛下、右大臣様……!」
エリート「我らはサタン討伐に参加する事が出来ぬ。本国を固める任務もあるのでな」
帝「案ずるな。お主らの分も、存分に暴れてきてやろうぞ」
王子「西国や東方と違い本国は要。だからこそ残って頂く価値がある」
- 126 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:50:09.91 ID:nZOHvGHDo
エリート「……陛下、お言葉を」
皇太子「この期に及んで大した事は言えぬが……言えることは唯1つ」
盗賊「……」
皇太子「どうか生きて戻ってくるのだ」
格闘家「はい。必ず」
皇太子「この中で剣の使い手は誰だ?」
召喚士「剣……ですか? 剣なら魔法剣士さんですかね」
皇太子「君か」
魔法剣士「……?」
皇太子「既に幾つかの剣を持っているようだが、これを受け取って貰えないか?」スッ
魔法剣士「こ……れは……っ!」
エリート「知っての通り、王家に代々伝わる聖剣だ」
魔法剣士「……っ」
皇太子「我が身は力になれぬとも、私の魂は宿っている。せめてもの助けになればと思う」
魔法剣士「……断るわけにはいきません。確かに、お預かりします」カシャッ
- 127 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:50:55.80 ID:nZOHvGHDo
…
海兵「出港!!」
竜騎士兵「竜騎士隊、行くぞ!」バシュウウゥゥゥゥ
記者「電話経由でお聞きの皆様へ、この光景をお伝えする事が出来ず遺憾です!!」
青年兵「いざ……出陣!!」
記者「1隻の船に、多数の勇者が乗り込み今っ! 魔王討伐へと向かいます!!」
エリート「陛下、戻りましょう。我らの戦いはすぐにでも始まります」
皇太子「ああ」ザッ
記者「上空を護衛する竜騎士隊に導かれ、それはまさに勇壮!! 豪快!!」
書家「ほんっと、無事に帰ってきてくれよ。俺様の人生もかかってんだからな!」
記者「全国民はその姿を、明日の朝刊で目撃する事となるでしょう!!」
ドクター「……どうか、ご加護を」
記者「何故でしょう……涙が、涙が溢れてきました!! それ程までに……くうぅ!!」
召喚士「みんなの気持ちが伝わってくる。本当にありがとう」
勇者を乗せた船は、最後の戦いへ向けてゆっくりと海上を北へ進んだ」
- 128 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:51:56.60 ID:nZOHvGHDo
〜封印の森〜
タッタッタッタッ……ズザッ
師匠「どうした?」
マジシャン「……魔物の気配がしねぇか?」
師匠「バカ言え。ここに立ち入る魔物なんぞいねぇよ」
マジシャン「……まぁ、それもそうか」
師匠「どうせ野犬か何かだろ。相手にしてる暇はねぇ。無視して行くぞ」ザッ
マジシャン「……」タタッ
サアアァァァァ……
紅孩児「グ……ック」ズザッ
師匠とマジシャンが森の中を疾走する。奥へ奥へと脇目も振らず。
やがて2人は森の中央部分と思しき場所にある建物へと辿り着いた。
師匠「……着いた。いつみても忌々しい教会だ」ズザァ
マジシャン「全くだな……ハッハ」
古びた教会は2人を待っていたかのように堂々と立ちそびえていた。
- 129 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:52:42.55 ID:nZOHvGHDo
師匠「……」ザッザッザッ
マジシャン「誰かが無理矢理、通った形跡があるな」
師匠「天才だろ。んな事できんのはアイツかナイトさんくらいのもんだ」
マジシャン「ああ、ベルゼブブ倒すのに魔剣、引っこ抜いたんだっけか」
師匠「んじゃーやるぞ」スッ
マジシャン「おうよ」スッ
再来の2人は、教会の両端に分かれ、しゃがみこんだ。
師匠とマジシャン、どちらも片手を床に付け、ゆっくりと魔力を放出する。
師匠「いいぞ」
マジシャン「……せぇの!!」
パアアアアァァァァ!! ゴアァッ!!
師匠「…………っ」
マジシャン「く……っ!」
激しい光が教会を包み込む。ステンドグラスはその明かりに照らされ、
神秘的な輝きを教会外部へと放っていた。脇にある墓も、それに照らされていた。
- 130 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:53:51.98 ID:nZOHvGHDo
シュウウウウゥゥゥゥ……
師匠「完了〜」
マジシャン「大丈夫か?」
師匠「ナメんな。この程度、苦でもねーよ。がははっ!」
マジシャン「これで地獄へは魔力を消費せずに行けるな」スクッ
師匠「どうする? 連中、待ってっか?」
マジシャン「……お前よ、何で召喚士と会わなかった?」
師匠「あ? 会う理由がねぇからだ」
マジシャン「アホ。なんでコカトリス回収しなかったんだよ」
師匠「……コカトリスはもう俺の召喚獣じゃねぇ。あいつのモンだ」
マジシャン「コカトリスがありゃ、何とかなるかもしれないもんを……」
師匠「なんも分かっちゃいねーなお前は」
マジシャン「分かってるっつーの。俺らで挑んでも勝ち目は0だ。1すらねぇ」
師匠「じゃあ……」
マジシャン「それでも命賭けりゃあよ、頭とはいかんまでも腕の1本くらいは奪えるかもだろ」
- 131 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 17:55:18.37 ID:nZOHvGHDo
師匠「やっぱなーんも分かっちゃいねぇよ」
マジシャン「あ!?」
師匠「あん時とは違うんだ。2人、俺らしかいねーんだよ」
マジシャン「……」
師匠「あん時はよ、魔剣士とプリースト――」
ゾクゥ!!
師匠「……何だ?」
マジシャン「まさか……サタンか……っ!?」
師匠「んなワケねーだろ! 結界石から出られるわけがねぇ!」
マジシャン「じゃあ一体……」
コオオオオォォォォ
師匠「何か……来る……っ!!」
ザッザッザッ
マジシャン「――――っ!!」
魔剣士「……」
- 132 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 18:01:43.72 ID:nZOHvGHDo
ザッザッザッ……ザッ
師匠「お……いっ、あれは……」
マジシャン「ハッハ! 出やがったな亡霊」
魔剣士「……」
マジシャン「どうやらそれが本体みてぇだな。もう代えはきかねーな」
魔剣士「……」
師匠「何が、目的なんだ」
魔剣士「……」
師匠「魔族なんかに成り下がりやがって……お前は――」
マジシャン「師匠!!」
師匠「!?」
マジシャン「無駄な事はやめとけ。話してなんとかなるようなら、とっくになんとかしてる」
師匠「……っ」
魔剣士「……師匠」
師匠「――!?」
- 133 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 18:04:46.64 ID:nZOHvGHDo
魔剣士「久しぶりだな。師匠」
師匠「……っ」
マジシャン「惑わされんな。人間だった時の記憶が逆流してるだけだ」
魔剣士「マジシャン、今日は師匠と一緒だな」
マジシャン「てめぇこそ、今日はあのクソヤローと一緒じゃねぇのかよ?」
魔剣士「……」スッ
マジシャン「……?」
――「クソヤローとはお言葉ですねぇ……ククッ」フワッ
マジシャン「やっぱりきやがったか……!」ザッ
ネクロマンサー「結界を解いてくれたお陰で、ようやく辿り着く事が出来ましたよ。ククッ!」
師匠「予想外だなこりゃ」ポリポリ
マジシャン「いーや、予想はしてたさ。だがちょっと早かったみてーだな……ハッハ」
ネクロマンサー「さて、そこを通して貰いましょうか」
マジシャン「嫌だと言ったら?」
ネクロマンサー「決まっているでしょう? 力ずくで通るだけですよ!」
- 134 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 18:08:17.65 ID:nZOHvGHDo
ゴアッ!!
マジシャン「師匠っ!」
師匠「おうよっ! 行け、グリフォン!」
シュイイィィィィン
ネクロマンサー「ククッ、かつての仲間に地獄へ連れて行って貰うがいいッ!」
魔剣士「……」チャキッ
ネクロマンサー「但し、死体としてねぇ……ククッ!!」
マジシャン「はあぁーっ!!」
師匠「おおぉぉぉぉ!!」
ドゴオオォォォォ!! ググググッ……
マジシャン「な……にぃ!?」
師匠「2人がかりだぞ……っ、それを……止めるかよっ!」
魔剣士「……」ブンッ!!
マジシャン「ぐあぁっ!!」
師匠「ごふっ!!」
- 135 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 18:18:00.86 ID:nZOHvGHDo
ドゴッシャアアァァァァ!!
師匠「ごふっ、がは……っ」ゴトッ
マジシャン(これが本体……っ、やっぱ……桁違いだわ。ハッハ……)
ネクロマンサー「あっけないですねぇ。まだ始まったばかりですよ?」
魔剣士「……」チャキッ
師匠「……ど、うする?」
マジシャン「地獄へ行かれるのだけは絶対に、食い止めなきゃならねぇ……っ」
師匠「しゃーねぇ。やるしかないか」ヨロッ
ネクロマンサー「抵抗しますか? 無駄でしょうに、力の差は歴然です」
師匠「やってみなきゃ――」
魔剣士「……」ビュオッ!!
師匠「がはぁーっ!!」ドガガアアァァ!!
ネクロマンサー「次は貴方です」
マジシャン「……っ」
ネクロマンサー「さぁ、死になさい! クククッ!」
- 136 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/07/05(木) 18:18:52.14 ID:nZOHvGHDo
魔剣士「……」
ビュオォッ!!
魔剣士「……?」
マジシャン「な……んっ……」
ドッグオオオオォォォォ!!
魔剣士「っ!?」ズザッ
ネクロマンサー「炎!? 一体どこから……」
ザッザッザッ……
ネクロマンサー「……貴様は」
同門「ようやく会えた。どれだけ探し歩いてきた事か」
ネクロマンサー「……いつぞやの、フェニックス使いか」
師匠「……同門……?」
同門「仲間の仇、貴様の命で償って貰うぞ!!」ザッ
ネクロマンサー「ククッ、仲間の元へお送りして差し上げますよ!」
同門「行けええぇぇーっ!! フェニックス!!」ゴウッ!!
- 138 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/07/05(木) 18:21:00.91 ID:FMJzdiqho
乙
いよいよ最後の戦いか
- 142 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/07/05(木) 19:05:40.96 ID:tRa0ZXZvo
召喚士 単体で5召喚を使う上に、チートクラスのコカトリス そして、サタンへの切り札を持つ?
戦士 遂に5行武器(防具)を装備 媒介としても盾としても
魔道士 単体で5行を使う上に威力も高く反動が殆ど見うけられない
盗賊 単体で5行+闇を使うことが出来る
その他注目株
幼女 単体5行 何気に連発もする
魔法剣士 魔法剣5行 聖剣 眼鏡の剣 隊長(砂の魔女?)の剣
青年兵 青龍
戦士父 ゾディアック
そういえば、青年兵と召喚士以外に最強召喚使えるのいない?
- 143 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/07/05(木) 21:40:48.27 ID:MlyWA/nbo
>>142
これなにげに盗賊は唯一6行って事で最強じゃね?
- 144 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/07/05(木) 22:58:40.33 ID:4CaX4NOAo
>>1乙!
そういや、王子のアヌビスは五行みたいなもんなのかな?
- 153 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [sage] 投稿日:2012/07/06(金) 12:55:17.15 ID:tS00fNH6o
だからあんまり関係ない雑談は向こうでやれって言ってるじゃないですか
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1329994650/
ちゃんと活用しよう?(提案)
- 157 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2012/07/06(金) 17:04:56.34 ID:Ffmbq87AO
ルールも糞も無い場所だけどマナーは守れよ
- 158 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/07/06(金) 17:14:42.67 ID:nCWhuihXo
増徴して自分たちに都合の良いマナー作り上げて、レス挟むなと怒り狂う人たちにマナー言われてもねww
見てるだけの読み手に回った側が最低限のマナーとしてレスで賑やかしてたのに
- 170 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/07/06(金) 18:31:18.91 ID:2SmdpK6DO
乙!
その他ども
昔に>>1が雑談おkって言っただろ
毎回毎回くだらん争いすんな
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