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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その35
- 789 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2012/01/17(火) 18:02:29.30 ID:iLT0s0ijo
〜竜宮城、地下〜
マーラ「グガガガッ、ケケエエェェ!!」
ボッフウウウウゥゥゥゥン
戦士「な、何だ……?」
火忍「毒だっ! 耐性のねぇ連中は後ろに――」
マーラ「無駄無駄無駄ッ、即効性抜群よオオォォ!!」
青年兵「か……はぁ……っ」ドシャッ
西方参謀「い……きが……っ」ドサッ
盗賊「戦士っ! 青年兵! 西方参謀っ!」
マーラ「たった三人……? な、何なのよ……ッ!?」
風忍「悪いが、毒の類は一切通用せぬ」
水忍「藤蔵を甘く見るなよ」
兄様「誰か、解毒薬を」
盗賊「はいっ!」タタッ
兄様「これで命に別状はないが、しばらくは動けぬであろう」
- 790 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:02:57.46 ID:iLT0s0ijo
戦士「く……そぉ……っ、俺とした……事が……」
鬼丸「気にすんな。ちょっと休んでなって」
兄様「此方も魔王も手は出しつくした。あとは……全力を出し切るのみ」
火忍「若の言うとおりだ。やってやろうじゃねぇか!」
マーラ「……」
ボウッ
ヤタガラス『魔羅様、魔羅様!』
マーラ「ん? 何だい、まだ自我があったのかい」
ヤタガラス『お言葉ですなぁ。それより、集めた情報、魔羅様に移しまっせ』
マーラ「……」ブンッ
ヤタガラス『まず厄介なのは、あの片腕の黒装束ですわ』
マーラ「ああアイツねぇ。確かに起点となってるわねぇ」
兄様「……取り囲んで攻撃を分散するぞ」
ヤタガラス『次にあの男。うまくまとめ役になってますわ』
風忍「若に続けっ! 土忍は三名を護りつつ、後方から援護せよ!」
- 791 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:03:31.23 ID:iLT0s0ijo
ヤタガラス『それにあの男も面倒ですわ。警戒心が半端ない』
水忍「……」
ヤタガラス『アイツはその分、狙い易いですわなぁ』
マーラ「そういう輩が一番、難しいのよぉ。攻撃は最大の防御なんてね」
火忍「さーてさて、まずは顔面に一撃、ブチかましてやっかぁ!」ボキボキッ
ヤタガラス『アイツは、常に間合いが離れていて、攻撃しにくいですわぁ』
土忍「……案ずるな。護衛は任せろ」
ヤタガラス『と、なると……やっぱり狙うは……』
マーラ「あの女」
盗賊「……」ザッザッ
ヤタガラス『ず−っと上から見てたんで、動きやら技やら、死角やら全部分かりまっせ』
マーラ「ほっほっほ。ご苦労様」
ヤタガラス『ほな、さいなら――――』シュイン
マーラ「成程ねぇ。確かによーく見えるわぁ」
鬼丸「……何か企んでやがるなぁ」ニヤリ
- 792 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:04:02.69 ID:iLT0s0ijo
マーラ「ほっほっほ。あの女の死角、それは……」
ビュオッ!!
盗賊「何っ!?」
マーラ「下からの攻撃ッ!!」
兄様「盗賊っ! 退がれ!」
盗賊「くっ」
マーラ「逃がしゃしないわよぉ!!」ビュババッ!!
火忍「姫を舌で汚すんじゃねぇバケモンがっ!!」
マーラ「あんたの死角は左斜め上ッ!」
ザシュウウゥゥゥゥ!!
火忍「ぐっ!」
風忍「風遁――」
マーラ「させないわよおぉ! ほーっほっほっほっほ!」
火忍「な、何だ!? 急に動きが良くなったぞ……っ」
土忍「動きが良いと言うよりは、我らの死角を確実についてくる……っ」
- 793 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:04:29.19 ID:iLT0s0ijo
マーラ「ほーっほっほっほ。動きが手に取るように分かる分かる」
ズガガガガガッ!! ドドオオォォォォ!!
マーラ「見えさえすれば、どうという事もない。これで詰み、じゃ」
バギャッ!! ドシャアァッ
風忍「ぐく……っ」
水忍「一撃だ。落ちついて一撃いこう。まだあわてるような時間じゃない」
兄様「風林火山は?」
風忍「あと……一撃」
火忍「落ち着いてる場合じゃねぇよな……くそっ」
兄様「風林火山では魔王を消滅に至らず。決め手に欠く……」
ドガアアァァァァ!!
土忍「ぐぶ……ぉ!」ドシャア
盗賊「……貴様ぁ!!」
マーラ「ほっほっほ。ようやく仕掛けてきたかえ!」
兄様「っ!?」
- 794 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:04:59.03 ID:iLT0s0ijo
スウウウウゥゥゥゥッ
マーラ「蝦蟇の油をたーんと味わうが良いっ!」
ゴッヴアアアアァァァァ!! ドッゴオオオオォォォォ!!
戦士「と、盗賊……っ!」
マーラ「……んー?」
火忍「あっぶねぇなコラ!」
盗賊「火……っ」ギュッ
火忍「生憎、テメーの炎なんぞ効かねぇんだよ!」
マーラ「己の危険も顧みず飛び込んでくるとは、ちょっと予想外ねぇ」
コオオオオォォォォ……
火忍「!?」
マーラ「ならば、凍傷で死になさい!」
ゴッガアアアアァァァァ!! ビキビキビキビキイイィィ!!
マーラ「……!?」
水忍「……姫だけは絶対に、守る」
- 795 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:05:29.30 ID:iLT0s0ijo
火忍「その……通りだ……」ガラッ
盗賊「火っ!!」
ドシャアアァァ
マーラ「ええい、次から次へとぉ!!」
ギュオオオオォォォォ!! ゴッゴオオオオォォォォ!!
鬼丸「お次は風かい……っ、だが……」
風忍「……」シュバッ
水忍「頼……んだぞ」ドサッ
マーラ「フン。いいわよ、それなら全員尽きるまで、続けてやるわッ!」
グゴゴゴゴゴゴッ ガカアアアアァァァァ!!
風忍「ぐああぁぁぁぁーっ!!」バチチッ!!
鬼丸「うぉらよーっと!!」ガシッ
盗賊「!?」
シュウウウウゥゥ
風忍「すま……ん……なっ」ドシャッ
- 796 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:05:59.16 ID:iLT0s0ijo
鬼丸「……ふーっ。ったく、しつけぇんだよお前」
マーラ「鬼……ッ! まだ邪魔をする気!!」
ズッドオオオオォォォォン!! ゴガアアアアァァァァ!!
土忍「鬼丸っ、代わ――」
鬼丸「……」
マーラ「き、効いてない……!? そんな馬鹿な……っ!!」
鬼丸「戦士いいぃぃ!!」ビリビリビリィッ!!
戦士「……っ」
鬼丸「立てよ戦士っ! 立てよ相棒ぉ!」
戦士「……くっ」ググッ
鬼丸「お前らにゃ本っ当に世話になってんだ。あとは俺に任せとけ」
戦士「お、鬼丸……」フラッ……ザッ
鬼丸「ほれっ、コイツを守るのがお前の役目だろ」トンッ
盗賊「あ……っ」
戦士「盗賊!」ガシィ
- 797 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:06:29.99 ID:iLT0s0ijo
鬼丸「グハハッ! 多分アイツ、こっちの隙が分かってやがる。注意しとけよっ」
マーラ「貴様……ぁ」ギリッ
鬼丸「ほら、かかってこいよ。魔王様よぉ」
兄様「お前一人では無理だ。手を貸す」スッ
マーラ「妖の分際で……人間に加担しおってええぇぇ!!」
兄様「残念だが、俺は元々、人間だ」
鬼丸「俺はどっちの肩ももった覚えはねぇ。自由に生きてるだけだ!」
タァンッ!! シュバッ……ザシュッ!! ドガガガガガッ!!
マーラ「クヌウウゥゥゥゥ!!」
兄様「如何に動きが分かるからとて、攻撃し続けていれば無意味よ!」
鬼丸「そういうこった! 反撃の隙は与えねぇ!」
ドドドドドドッ!!
マーラ「グ……ムウゥッ!!」
カッ!! ズッドオオオオォォォォン!!
兄様「……ちっ」スタッ
- 798 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:07:00.19 ID:iLT0s0ijo
鬼丸「あぶねぇ。さすが魔王様、一瞬で爆発起こせるとは感心しちゃったぜ」
マーラ「なめやがってええぇぇ……っ」
鬼丸「おいおい、本性出始めてるぞ? 品格持てよ、魔王様!」
マーラ「――ッ!!」ピキッ
ゴゴゴゴゴゴ……
マーラ「もう我慢もならぬわっ! まとめて吹き飛ばしてくれるウウゥゥ!!」
鬼丸「来たかっ。さーて、コイツをどうやって回避すんだい? 親分さんよぉ」
兄様「分かっていれば防いでいるさ」
鬼丸「やれやれ、不死だからってお気楽だねぇ〜。グハハッ!」
兄様「戯れておる場合か、たわけ」
マーラ「念仏は唱え終わった? だったら死になさいなっ!!」
鬼丸「耐えられるかぁ!?」
兄様「やってみるしかない。土、手を貸せい!」
土忍「御意にっ!!」ザザッ
マーラ「ほっほっほっほ! 生きてたら、褒めてあげるわよおぉぉ!!」
- 799 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:07:27.88 ID:iLT0s0ijo
カアアアアァァァァ!! ズッドオオオオォォォォン!!
マーラ「……ブハハアアァァ、ざまぁみなさい……ッ」
シュウウウウゥゥゥゥ……バチチッ……チチッ
マーラ「……?」
鬼丸「……おら、褒めろよ」
兄様「ぐ……くくっ」ドザッ
土忍「……わ、若……腕が……っ」ドシャッ
鬼丸「両腕吹き飛ばされて、戦えんのか?」
兄様「頭が動けば術くらい唱えられる」
鬼丸「おいおい……ま、仕方ねぇか」
マーラ「ふふっ、ほっほっほ。結局まともに戦えるのは、下等な鬼一匹ねぇ」ズシンッ
鬼丸「下等下等って、てめーの方がよっぽど下等だろうが」
マーラ「はあぁ!? 鬼なんて吐いて捨てる程いるじゃあないのさっ!」
鬼丸「……」
マーラ「それとも何っ? アンタ、酒呑童子や茨木童子だとでも言うわけっ!?」
- 800 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:07:59.84 ID:iLT0s0ijo
鬼丸「あのなぁ、鬼ったっていっぱいいるんだよ……」ポリポリ
マーラ「もしそうだったのなら謝るわっ! ほっほっほっほっほ!」
鬼丸「ま、いいや。んな事テメーと問答しても、なーんにもならん」
マーラ「そりゃそうねぇ。だってアンタ、もう死ぬんだものね」
鬼丸「グハハッ! 今の爆発で無駄だって、分かんねーのかよ」
マーラ「あら、今度はアンタ一匹よ? それにまもれるのかしらねぇ」チラッ
戦士「ぐ……っ」
西方参謀「ご、ごほ……っ」
マーラ「アンタの後ろに沢山の人間がいるじゃなぁい? たった一匹でどうにかなるの?」
鬼丸「……ちっ、糞野郎が……ッ!」
マーラ「ほーっほっほっほ! 絶望に打ちひしがれて孤独に死を迎えるが良いわっ!!」
キュイイイイィィィィ……
マーラ「死になさいなッ!!」
鬼丸「……っ」
バゴオオォォォォ!!
- 801 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:08:32.35 ID:iLT0s0ijo
マーラ「――ッ!?」
格闘家「石破ぁーっ!!」
女隊員「どっこい……しょおおぉぉぉぉ!!」
ズッドオオオオォォォォン!!
マーラ「な……どこから――」
槍侶「はああぁぁぁぁ!!」
東方参謀「やめぬかっ!! 腕が消し飛ぶぞ!!」
槍侶「ああああぁぁぁぁーっ!!」
バシュッ!!
南方参謀「っ!!」
ブチブチブチッ ブシュウウゥゥゥゥ!!
槍侶「あ……あぐ……ぁ!!」カランッ
東方参謀「魔力を得てしまったのだ……っ。ゾディアックは負荷が大き過ぎる……」
槍侶「……か、構いませんよ……この程度……っ!」ボタボタボタッ
戦士「あ、あい……つ」
- 802 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:09:07.18 ID:iLT0s0ijo
ボゴォッ!! ドッジュウウゥゥゥゥ!!
マーラ「ガ……グガアアァァァァーッ!!」
ボトボトッ ジュウウゥゥゥゥ
マーラ「な……何をしたァ!! 何なのだこれは……ッ!!」
西方参謀「流石……ゾディアック……っつーか遅せぇよ……っ」
南方参謀「仕方ないでしょ! こっちも色々あったんだからっ!」グイッ
マーラ「……待て、そうだ……夜行、夜行はどうした……ッ」
男隊員「てめぇの部下ならぶっ倒したぜ……俺らの隊長がなぁ!!」
マーラ「倒した……? 今、倒したと申したのか……ッ?」
女隊員「倒したッスよぉ! 隊長はっ、自分の命をかけてまでええぇぇ!」
戦士「……何……だと?」
格闘家「隊長は死期を悟っていた。だから単身、犠牲になったんだ……っ」グッ
戦士「隊長が……死ん……」
兄様「見事也」
マーラ「有り得ぬ……ッ! 夜行が敗北を喫するなど……有り得ぬウウゥゥゥゥ!」
- 803 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:09:44.62 ID:iLT0s0ijo
東方参謀「だが事実っ! 残るは貴様だけだぞマーラ!」
マーラ「ブガアアアアァァァァーッ!!」
ズゴゴゴゴゴッ
マーラ「何なのだッ、何なのだこれは!!」
青年兵「……う……っく」ググッ
マーラ「魔王であるこのアタシが……ッ、こんな醜い姿を晒してまで……」
盗賊「……」
マーラ「しかも夜行が敗れた? ハッ、こんな事……有り得てたまるもんですか」
西方参謀「じ、冗談だろ……? まだ余力を残しているってのかよ……っ」
マーラ「絶対に……許さない……ッ!! 絶対にイイィィィィ!!」
ドゴゴゴゴゴゴゴッ!!
鬼丸「ちぃーっ! こいつはデカイぞ! とっとと退がれぇ!!」
戦士「間に……合うかよおおぉぉ!!」
魔王マーラによるこの戦い最大の爆発が巻き起こり、周囲は一瞬の内に瓦礫と化した。
互いの安否など分からぬまま、意識のある者は、瓦礫を避ける事が精一杯であった。
- 804 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:10:24.20 ID:iLT0s0ijo
〜剣聖の屋敷〜
ドドオオォォォォ……
東方司令「はぁ……はっ、はっ、く……っ」
女剣士「お姉様っ! 大丈夫……」
東方司令「気にするな……っ。それよりも奴だ」
名代「未だ姿を見せませぬが、必ず居るはずです」
サル「おいおい……まさかウサギん時みてーに回復してるってオチじゃねぇだろうなぁ?」
召喚士「可能性はゼロではありませんが、考えにくいですね」
サル「そうかぁ〜?」
女侍「あとこれで変身終わりなのに、回復してどーすんのさ。頭使いなよ」
サル「あ、そっか」
帝「しかし、こうも静かだと不安ではあるな」
魔道士「もしかして……逃げたとか……」
名代「鼠……可能性はありますね」
キジ「でも、逃げてどうするさー?」
- 805 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:11:29.92 ID:iLT0s0ijo
召喚士「一時の間、力を溜めているかもしくは……様子を伺っているか」
ズザッ
召喚士「どこから来てもおかしくはありません。警戒を強めましょう」
名代「仰る通りだ。式神ももう少し出しておくとしましょう」ホヴンッ!!
女剣士「さて、どこから仕掛けてくるか……」
くの一「……」
召喚士「コカトリス、何か気配……感じる?」
コカトリス「いや。不思議な事に全く感じぬ」
サル「やっぱさ、魔道士ちゃんが言ったように逃げたんじゃねぇのか〜?」
召喚士「しかし、逃げるメリットがないんですよね」
東方司令「朱雀の言う通りだ。奴の存在も素性も、攻撃手段すらこちらは把握したのだ」
名代「左様。むしろ引き分けに持ち込んで再戦となれば、此方が絶対的に有利」
召喚士「ええ。人数だってこちらは増えるわけですからね」
女侍「なるほどねぇ。となれば、奴が逃げる可能性はないって事かい」
神野「その通り」
- 806 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:12:00.52 ID:iLT0s0ijo
ドザァッ!!
召喚士「――――っ!!」
キジ「地面から――」
神野「ヒャーッハッハッハッハッハッハァ!!」
ガブッ!! ギュオオォォォォッ!!
キジ「うあぁーっ!!」
サル「キジイイィィーっ!!」
女侍「ちぃっ!!」
ザシュウウゥゥ!! ボトトッ!!
キジ「かは……っ、は……はっ」ブシュッ
神野「……ほぅ、老化させぬように、仲間の腕を斬り落とすとは。凄い判断ですねぇ」ペロッ
女侍「ジジイになるよりゃマシだろ。なぁ、キジ?」
キジ「……そ、そうさ。助かったさ……お頭……っ」
女侍「サル、止血しなっ! そんんでキジを後方へ」
サル「お、おう……っ!」ザザッ
- 807 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:12:33.61 ID:iLT0s0ijo
神野「お怒りのようですねぇ」
女侍「あんた、いい加減にしなよぉ?」
ザッザッザッ……ジャリッ
女侍「人を弄んでさ。そのナメた態度が気に食わないんだよ」
神野「ならば、斬ってみたらどうです?」
女侍「言われなくてもやってやるよ!!」
ビュオッ!! ザシュウウゥゥゥゥ!!
女侍「――っ!?」
魔道士「また土の中へっ!」
召喚士「くそっ!」
神野「さぁ、ならば今度は……こんなのはどうです?」
ボゴオオォォォォ!!
帝「な……っ!?」
くの一「くうぅーっ!!」
召喚士「バカな……っ!!」
- 808 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:13:01.59 ID:iLT0s0ijo
小さな鼠となった神野悪五郎はキジの腕を噛み付き、再び地に潜った。
そして再度、姿を現した時、その様相に一同は驚愕した。
サル「な、何匹いるんだよおおぉぉ!!」
1人1人の顔の前へと姿を現した神野悪五郎である鼠。
神野「ヒャーッハッハッハッハッハ!!」
召喚士「くそおおぉぉーっ!! 防ぎきれない!!」
神野「まとめて、死になさい!!」
ズッガドオオオオォォォォン!!
魔道士「――――っ!!」
東方司令「爆は……ぐあぁっ!!」
イヌ「……がはっ!!」ドシャッ
召喚士「あ……あぁ……っ」
周囲で1匹を残し、全ての鼠が爆発する。その中心に佇むのは召喚士ただ1人。
ただどうする事も出来ず、倒れた仲間を見る事も出来ず、眼前の鼠と視線を合わせていた。
そして鼠は大きく口を開き、召喚士の喉下へとその鋭い牙をかみ合わせていった。
- 809 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:13:38.74 ID:iLT0s0ijo
神野「ククッ、ヒャーッハッハッハッハ!!」
ガブッ グジュウウゥゥゥゥ
魔道士「…………う」
ギュオオオオォォォォ
魔道士「!?」
召喚士「あ……あ……っぐ」
魔道士「召喚士さああぁぁぁぁん!!」
神野「…………?」スッ
召喚士「……はっ、はっ、は……っ」
鼠の姿をした神野悪五郎は怪訝な表情で噛んだ口をゆっくりと開き、顔を上げる。
神野「――――ッ!!」
噛んだ首筋 は男性の物とは違い、いや人間ですらない妖艶で白く美しい首筋であった。
神野「……貴……様アアァァ!! な、何故――」
――「何故? ふふっ、わらわの大事な召喚士が、下衆に食われて仕舞いそうであったからの」
召喚士の前に立ちはだかる9本の尾を持つ怪しげな妖怪。名を夫人と言った。
- 810 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/01/17(火) 18:14:53.42 ID:iLT0s0ijo
やばい…絶対に何か言われそうなところで切ってしまった…
わざとじゃないんです本当です!というわけでここまでにてごめんなさい!
ご支援ありがとうございましたー!それではまた!ノシ
- 811 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/01/17(火) 18:23:36.61 ID:sS/2Wp6DO
>>1乙
なんというタイミングで止めるんだ・・・
相変わらずのドSっぷり
我らが夫人の降臨じゃぁぁぁぁ
- 812 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/01/17(火) 18:29:02.88 ID:odRM4Os1o
>>1乙
盗賊ちゃん足元が死角になってるのって胸が邪魔で見えないってこと?
- 815 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2012/01/17(火) 20:20:28.36 ID:fcvxp9b20
>>1 ドS乙
夫人は使役されてきたわけじゃないのかな…?
- 817 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/01/17(火) 20:35:29.43 ID:/pM2edhDO
エロ夫人とうとうきたあああああああ
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