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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その36
478 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 17:59:33.09 ID:ZB+oCeZ9o


大軍師「ひとまずの編制は完了致しましたね」

青年兵「ええ……」

エリート「なぁ、六道門とやらは何なのだ?」

大軍師「詳細は分かっておらぬそうです」

エリート「何……?」

大軍師「天才殿が仰られるには、森の住人がそれを知る、と」

青年兵「森の住人?」

 バサッ スタスタスタ

占い師「予言の民の事よ」

青年兵「占い師さん」

占い師「あら? 司令……じゃなかった、天才さんは?」

大軍師「そのうち戻ってくると思いますが」

占い師「そう」

エリート「予言の民が一体、なんだと言うのだ?」


479 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 18:00:27.59 ID:ZB+oCeZ9o
占い師「私も詳しくは知らないわよ。でも、彼がそう言っていたわ」

青年兵「その予言の民が、魔王城について知っていると?」

大軍師「そういう解釈でしょうね」

エリート「どこに居るのだ?」

占い師「……森の奥よ」

青年兵「森の……えっ!? バフォメットの森ですか!?」

大軍師「そのようです」

青年兵「馬鹿なっ! あの森は、入ればたちまち……」

占い師「魔力があればね」

エリート「……まさか」

占い師「予言の民が持つ魔力は、他の人間とは違うから……」

大軍師「貴女も……ですよね」

占い師「ごく一部、何でも出来ちゃう変な人もいるけどね」

エリート「……あー」

青年兵「あ、あー」


480 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 18:01:26.41 ID:ZB+oCeZ9o
天才「ふぇ……っくしぃ!!」

魔道士「こないだから大丈夫ですか?」

天才「うーん……死期が近いと身体も弱くなんのかねぇ」

召喚士「縁起でもない事、言わないで下さいよ!」

天才「ハーッハッハッハ! お、着いたぞ。ここが工房だ」

盗賊「……」

 テクテクテクテク

天才「ういー」

局長「おっ!? ワーカーに成り下がった変態さんじゃねぇか」

天才「変態じゃねぇ!! 天才だ!!」

召喚士「戦士はいますか?」

戦士「おーう! こっちこっちー!」

 テクテクテクテク

戦士「見てくれよ、ほれっ!」

召喚士「おぉ……っ!」


481 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 18:27:47.84 ID:ZB+oCeZ9o
戦士「イブリース戦で手に入れた風の鉱石を練りこんであるそうだ」

鍛冶娘「風のマント。多分、この形が1番使い勝手がいいかと思って」

魔道士「使い勝手ですか?」

鍛冶娘「そっ。例えばこれを付けて……っと。風や炎の魔法なら、こうやって」

 バサァッ!!

盗賊「風が吹いた」

鍛冶娘「もっと風を起こしたければ、外して手で振ればオッケーよっ」

召喚士「おぉーっ!」

戦士「胸部分の止め具が鉱石本体になってるわけだな」

鍛冶娘「他の鉱石と同じサイズにしてあるから、着脱可能よ」

戦士「なるほどな。よく出来てるよ、ありがとなっ!!」

鍛冶娘「べっ、別にあんたの為じゃないんだから……っ!!」

局長「鍛冶娘ー! こっちのヤツはどうすんだぁ!?」

鍛冶娘「あっ、ちょうど良かった! こっちも見て!」

戦士「……?」


482 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 18:28:41.36 ID:ZB+oCeZ9o
 スタスタスタスタ

鍛冶娘「つい先日届いた水の鉱石。今これで鎧を作ってるの!」

戦士「何ぃ!?」

局長「急いじゃいるが、もうしばらくかかる。本戦には間に合わせてやるよ」

戦士「ありがてぇ! 助かるっ!」

召喚士「これ何? 魚?」

戦士「ああ。城の上に付いてた飾り。何だっけ?」

盗賊「鯱」

戦士「だってさ」

召喚士「へぇ。カッコイイじゃん! 肩の部分とかにも使えそう」

鍛冶娘「なるほど〜。このまま流用するのも面白いわね」

局長「おら、口動かしてねーで手を動かせ手を!」

鍛冶娘「はいっ! それじゃ鎧はまた後で渡すからっ!」タッタッタッ

召喚士「頼もしい限りだね」

戦士「ああ。これで俺も、お前らにかける負担も減りそうだぜ」


483 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 18:30:45.12 ID:ZB+oCeZ9o
 テクテクテクテク

男隊員「あん? 何だ何だ大人数で」

天才「おう。新隊長様じゃねぇか」

男隊員「……」

局長「武器か?」

男隊員「ああ。俺も補佐メインじゃなくなっちまったし」

局長「隊長ともなるとやっぱし責任感が出たか?」

男隊員「だからやめろっつの。隊長って言葉、しばらく聞きたくねーんだ」

――「隊長!」タッタッタッ

男隊員「だからやめ……って、お前か」

召喚士「あ……っ、ボスさん!!」

ボス「おぉ、朱雀先生。ちわっす」

魔道士「な、何でボスさんがここに……?」

男隊員「補充要員。まだ見習いだけど。特遊のな」

召喚士「!?」


484 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 18:31:30.54 ID:ZB+oCeZ9o
ボス「ラーヴァナ戦の時に声かけて貰って。隊長が居るうちには間に合わなかったけど……」

盗賊「……」

局長「んで、武器は2人分か?」

男隊員「ああ。お前の得手は?」

ボス「さほど重い物でなければ」

男隊員「安心しろ。うちの怪力メスゴリラが重い物担当だ」

ボス「じ、じゃあ……長剣か槍を」

男隊員「つまんねーなぁ。よし、俺が決めてやる!」

局長「お前はどうすんだよ?」

男隊員「うーん……。ダガー? いや、メイスやトンファーも面白いなぁ」ブツブツ

戦士「楽しそうだな……」

盗賊「楽しんでるな……」

鍛冶娘「何か武器の話ですかっ?」ヒョコ

局長「ああ、お前に任せるわ。マニア同士好きにやってくれ」テクテク

鍛冶娘「……?」


485 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 18:33:44.06 ID:ZB+oCeZ9o


 ザッ

西国兵長「それでは、北西山へ向かうぞ!」

西国兵「おぉーっ!」

青年兵「それでは、お気を付けて」

王子「わざわざの見送り、感謝する」

大軍師「補給には最北の村をお使い下さい。話の分かる者を常駐させますので」

王子「了解した。地図で確認し、必要であれば利用させて頂こう」

西国兵長「騎馬を目一杯飛ばせ! 一番乗りは我ら、西国が担うのだ!」

 ザザッ

王子「では、また後ほど会おう!」ドドッドドッドドッ

青年兵「頼もしい。士気の高さは全部隊でもトップですね」

大軍師「ええ。故に、突出しなければ宜しいのですが……」

青年兵「大丈夫ですよ。諌めてくれる側近の魂が、彼の傍には常に居るのですから」

大軍師「成程。そうでしたね……ふっふ」


486 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/02/01(水) 18:43:42.49 ID:ZB+oCeZ9o
今日は少なめですみません。ひとまずここまでにて…
それでは失礼致します!沢山のご支援、ありがとうございます!ノシ


489 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19:10:02.87 ID:WBrG3U+DO
いちおつ!

今の朱雀パーティーの強さだと、個人だけの場合でも功績順位が変わってしまいそうだな…

昔記者が付けた独自順位から更に上がっているだろうし…


特に召喚士なんてチートクラスになったしなぁ。
スフィンクス、バハムート、ベヒーモス、九尾(夫人)に朱雀まで召喚可能とか…


493 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/01(水) 23:42:10.63 ID:M8Ec1t7SO
朱雀パーティーの魔王討伐5回の功績と、その間北で魔王軍蹴散らす柱となったランカーパーティーの功績はどちらが上なんだろう。
そして6位〜10位のランカーの存在感の無さ


497 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:21:53.73 ID:E9YtQ2ngo


 ザッザッザッ

戦士「おっ? ちょっと慌しくなってるか?」

天才「西国が動いたみてーだな」

盗賊「こちらは良いのか?」

天才「もうじき出んだろ。海峡までは東方の連中と一緒だ」

召喚士「向かう先は一緒ですからね」

天才「もう用意も出来てるだろうし、合流すっか」

魔道士「はいっ」

 タッタッタッタッ

幼女「お姉ちゃーんっ!」

魔道士「幼女ちゃん!」

戦士「って事は……」

剣士「ラーヴァナ戦以来だね。イブリースとマーラの功績は噂で耳にしているよ!」

召喚士「剣士さんっ!」


498 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:22:43.49 ID:E9YtQ2ngo
盗賊「どうも」

召喚士「剣士さん達も来ていたんですね」

弓使い「そりゃ、あれだけの号令がかかって、居ない方が不自然よ〜」

魔道士「でも……っ」チラッ

幼女「うん……。北にはあんまりいい思い出はないわ」

魔道士「幼女ちゃん……」

幼女「でも、だからこそ戦わなくちゃって思うの」

剣士「幼女もまだ12歳とはいえ、自分のしなくちゃいけない事が分かってるんだ」

召喚士「剣士さん……」

剣士「大丈夫。幼女、そして弓使いだけは、何が何でも僕が命がけで守る」

召喚士「……ちょっと、いいですか?」

剣士「……?」

弓使い「あら、どうしたの?」

剣士「ちょっと召喚士くんにトイレを案内してくる」

召喚士「すみません……っ」


499 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:23:32.84 ID:E9YtQ2ngo
 ザッザッザッ

召喚士「何だかすいません。嘘までつかせてしまって」

剣士「気にしないでくれ。僕だけって事は、何か大事な話があるんだろう?」

召喚士「お察しいただき、ほんと助かります」

剣士「……幼女の事かい?」

召喚士「……ええ」

剣士「彼女に何か……?」

召喚士「いえ……っ。幼女ちゃんにではないんですけど」

剣士「……?」

召喚士「実は、お父さんの事です」

剣士「幼女の……?」

召喚士「ええ。剣士さんの前に父代わりであった……」

剣士「お父さんが……何か……?」

召喚士「……遭遇したんです」

剣士「――!?」


500 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:24:04.94 ID:E9YtQ2ngo
召喚士「イブリース戦の時に……」

剣士「生きて……いるのか……?」

召喚士「……いえ。ネクロマンサーの手により……っ」

剣士「……っ」

召喚士「ベルゼブブの城にはネクロマンサーのラボもあります。おそらくお父さんとも……」

剣士「その時は……」

天才「テメーが葬るってか?」ヒョコッ

剣士「!?」

召喚士「天才さん! ん、何でここに……っ」

天才「面白そうな話をコソコソしてっからよー」

召喚士「面白くなんて……ありませんよ」

天才「んで? そのお父ってのはお前らがコッソリ始末すんのか?」

召喚士「幼女ちゃんと戦わせるには……酷ですよ」

天才「あ? 何でだ?」

召喚士「何で……って」


501 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:24:52.28 ID:E9YtQ2ngo
天才「それが幼女に対する配慮のつもりか?」

剣士「……」

天才「気遣いのつもりで幼女に知られないように、葬るってか?」

召喚士「で、でも幼女ちゃんは……」

天才「それを一生隠し通して、幼女の前で笑ってるってのか?」

召喚士「そ、それは……」

剣士「あなたの仰りたい事はよく分かります。しかし、幼女にとっては2度も経験する事に……」

天才「あのな、悲しみってのは他人が手を貸したって消せるモンじゃねーんだよ」

剣士「……」

天才「自分で乗り越えなきゃならねーモンなんだ。お前らだって存分に味わってきただろ」

召喚士「……っ」

天才「人は悲しみを乗り越えて強くなってく。そういう生き物なんだ」

剣士「……」

天才「だから人は強くなった。ずっと昔から繰り返してきたから今の俺達がいるんだよ」

剣士「……そうかもしれませんね」


502 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:25:35.98 ID:E9YtQ2ngo
召喚士「剣士さん……!?」

剣士「僕らもそうやって過去を乗り越えてきた。悲しみを乗り越えてきたんだ」

召喚士「……っ」

剣士「7歳で養父の死を間近とし、受け入れた幼女だ。その辛さは想像に変え難い」

天才「……」

剣士「でも、幼女はそれを乗り越えた。あの子は本当に強い子なんだ」

召喚士「……本当に……いいんですか?」

剣士「そりゃ鉢合わせないに越した事はないよ。でも、対峙する事になったならば……」

天才「お前がしっかり守ってやりゃいいだけの話だ。ハーッハッハッハ!」

剣士「ええ。魔王を倒した平和な世の中で、幼女と心の底から笑って暮らしたいですから」

召喚士「剣士さんがそういう覚悟ならば、俺も出来る限りの事はします!」

剣士「ありがとう。それじゃ、そろそろ戻ろうか。みんなも待ってるだろうし」

天才「さっさと支度しろ。こっちは東隊なんだぞ」

召喚士「そ、そうでしたねっ。それじゃ戻りましょう」

剣士「うん」


503 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:26:20.47 ID:E9YtQ2ngo


 テクテクテク

魔道士「えーっ!?」

召喚士「……?」

戦士「おう、遅かったな。随分と長いトイレでしたこと」

召喚士「い、いや。途中で天才さんとも合流したから」

天才「こんだけの人数だからなー、トイレもすっげー混んでるぞ。済ませるならさっさと行っとけよ?」

盗賊「……」

召喚士「と、ところで……何を驚いていたんですか?」

魔道士「……召喚士さん……凄いですよっ!!」

召喚士「……へっ?」

戦士「6位だとさ。おめでとさん!」

召喚士「6……? えっ、何!? 何が……!?」

盗賊「功績ランク6位」

召喚士「……誰が!? え、えーっ!?」


504 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:27:03.42 ID:E9YtQ2ngo


召喚士「つまり、俺が功績ランク6位……!?」

弓使い「そうよ〜。だからさっき言ったじゃないっ、噂で活躍は聞いてるって」

幼女「魔王を沢山倒しているんだから、当然よねっ」

召喚士「でも、集団戦だし……そんなに功績があるとは……」

天才「いやあるだろ。どんだけ各地で戦い続けてると思ってんだ」

召喚士「そりゃそうかもしれませんけど、そんな事言ったら天才さんの方が……」

天才「俺様はもうぶっちぎりだから関係ねー。ま、お前が1人で魔王ぶっ倒せば1位になれっかもな」

召喚士「魔王を倒すと功績ってどれぐらいあるんです?」

天才「今は知らんが前は1体で50億だったぞ」

魔道士「……」

召喚士「……」

戦士「……」

剣士「……」

弓使い「……」


505 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:28:01.79 ID:E9YtQ2ngo
魔道士「50億!?」

盗賊「お前はどれだけ功績があるんだ……っ?」

天才「53億。カウントされてねーのもあるからあくまでワークショップでの基準な」

戦士「ご……53億……!?」

天才「まー積み重ねだからな。そういう意味じゃお前らは凄い方だと思うぞ?」

召喚士「あ、あの……ところで他のみんなは?」

戦士「俺は7位」

盗賊「……8位」

魔道士「13位ですっ!」

召喚士「魔道士さんだけ差があるんですか……?」

天才「付加は評価されにくい部分もあるし、マーラとは直接戦ってねーし。そういうとこだろうな」

召喚士「マーラだったら俺も……」

天才「お前は他の討伐やら召喚術の研究評価が大きいんだよ」

召喚士「そ、そうですか……。なんだか差が出るのは残念ですね」

魔道士「気にしないで下さいっ! 私自身、そんなの気にしてませんから。えへへっ!」


506 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:28:42.14 ID:E9YtQ2ngo
戦士「そうそう。俺らは4人で1チームなんだからよ」

盗賊「同意」

召喚士「そうですよねっ」

天才「まぁランキングは残りほとんど覆らねぇだろうな」

魔道士「そうなんですか?」

天才「今回のベルゼブブは数が多すぎる」

剣士「魔王を討伐したとしても、50億を40万人で割るからね」

天才「国軍さっ引いてもワーカーが20万人だとして、1人当たり25000の功績」

戦士「魔王倒したってのにしょぼいな……」

天才「無論、直接戦った奴と外で牽制してた奴じゃ差がつくだろうが、あんま期待出来ねーだろうな」

召喚士「だから覆らないと……」

天才「そーいう事。そしてこんだけワーカーが集まった理由の1つでもあるのさ」

剣士「激戦区に行かなくても功績が得られるわけですからね」

天才「20万のワーカーがいたところで、実質役に立つのは2、3万てとかもな」

召喚士「……厳しい数字ですね」


507 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:29:25.11 ID:E9YtQ2ngo
 ドドッドドッドドッ

騎士団長「間もなく進軍を開始する! 正門へと集まれ!」

剣士「っと、僕らはそろそろ行かないと」

弓使い「そうね。みんなは東よね? それじゃまた後でねっ」

幼女「頑張ってねっ!」

魔道士「幼女ちゃん達も頑張ってね!」

召喚士「じゃあ、また後で」

剣士「うん」ザッザッザッ

天才「剣士……だっけか?」

召喚士「ええ」

天才「ありゃいい士官になるな。もうちょい早ければな……勿体ねぇ」

召喚士「そうですね。南東国も将軍として迎えようとしてましたよ」

天才「あいつ、ああみえて功績ランク11位だからな」

召喚士「!?」

天才「ハーッハッハッハ! おら、コッチも行くぞぉー!」


508 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:30:06.40 ID:E9YtQ2ngo


眼鏡「……」

〜♪

眼鏡「やあ。君も来ていたのか」

詩人「来ないわけにはいかないだろう?」

眼鏡「そうだね。それで、君はどちらを選んだんだい?」

詩人「……君は?」

眼鏡「見ての通りさ。僕は……人間だ」

詩人「君、死のうとしているね。悲しい歌を奏でているよ」

眼鏡「今までの罪が消えるとは思わない。でもね、少しは償いになるだろうさ」

詩人「どの門を行くつもり?」

眼鏡「わざわざ聞く必要もないだろう? 勿論……地獄さ」

詩人「六道門、地獄。地獄の番犬が自らその門を開くとは……皮肉だね」

眼鏡「皮肉じゃないさ。そういう宿命なんだろう」

詩人「……悲しいね。君も……僕も」


509 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/02/02(木) 18:30:59.92 ID:E9YtQ2ngo
 ザッザッザッ

ジュニア「出発だとさ」

眼鏡「ああ。今、行くよ」

詩人「それじゃまた後で」

眼鏡「先に行くのかい?」

詩人「ああ。僕には僕の償いがあるからね」

 ザッザッザッ……

ジュニア「……何だ?」

眼鏡「旅の吟遊詩人さ。気にしなくていいよ」

賢者「……彼も君も……生まれるべく運命を誤ったのかもね……ふぅ」

眼鏡「……気付いているのかい?」

賢者「臭うよ。ほんのりとね……ふぅ」スタスタ

ジュニア「変な奴ばっかだな。ハッハ!」

眼鏡「君もかい?」

ジュニア「ハッハ! 違いねぇや。そうでもないと、生きていけねーのかもな……」


511 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/02(木) 18:53:27.24 ID:78/T8b6DO
いちおつ

剣士高すぎだろjk
南東国のがでかいんだろな


515 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/02(木) 21:22:35.07 ID:Vu87QGSIO
でも召喚士パーティーいなかったら西国も東方も南東国も滅亡してるってのにまだ6位なんだな。魔法剣士とかどんだけ北で活躍してんだよ!四人で割ってるからかな?



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