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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その16
- 102 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/06/20(日) 23:42:54.49 ID:8JJ21ZAo
カチャッ……
魔道士「うわぁ〜!流石国軍の船…っ。広〜い!」
盗賊「……どうした?」
ウィッチ「い、いえ…っ」
魔道士「二人とも早くーっ!」
盗賊「…はいはい。…行こ?」
ウィッチ「は、はいでございます…!」
チャポッ…ザバァ
魔道士「…あれ!?盗賊さん痩せました…!?」
盗賊「わっ、分かる…!?」
魔道士「はい…っ!何だか…前よりウエストが細い気が……」
盗賊「そ、そうなんだ!…実は…食べる量を減らして」
魔道士「ちゃんと食べないと駄目ですよぉ?」
盗賊「…食べてるけど…よく噛むようにした」
魔道士「そうですかぁ…私も頑張ろ。…はぁ」
- 103 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 23:43:43.87 ID:8JJ21ZAo
ジャバジャバッ…
魔道士「ウィッチちゃんも…細いなぁ…」
ウィッチ「そ、そんな事ございません…」
魔道士「あれ…?」
テクテク…クルッ
ウィッチ「っ!!」
魔道士「身体……す、凄い傷だね…」
ウィッチ「……」
魔道士「あっ、ごめんなさい…っ!」
ウィッチ「い、いえっ…でございます」
盗賊「……苦労…しているようだな」
ウィッチ「色々とありまして…えへへ……」
盗賊「……」
ギュッ
魔道士「ウィッチちゃん…頑張ったんだね…。偉い…」
- 104 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 23:44:29.20 ID:8JJ21ZAo
魔道士はウィッチの身体を抱き締め、目を閉じ優しく語りかける。
ウィッチ「魔道士ちゃん…ありがとうございます」
魔道士「ううん…。いいんだよ…っ」
盗賊「……」
魔道士「ほらっ、凄く広いんだよ!入ろうっ!」
ウィッチ「はいでございますっ!」
魔道士「えへへっ!!」
盗賊「……いいな」
魔道士「何か言いました?盗賊さんー?」
盗賊「…ん、……何でもない」
魔道士「ほらぁ!盗賊さんも早くーっ!」
ウィッチ「魔道士ちゃんっ、走ったら危ないでございます…っ」
盗賊「…似た者同士で…丁度いいのかな」
魔道士「盗賊さーん?」
盗賊「…ああ…今…行くよ」
- 105 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 23:45:54.23 ID:8JJ21ZAo
…
召喚士「しかし…国軍の船は凄いですね」
サモナー「うん…。防備もだけど…速度も早いね」
召喚士「乗る機会なんて、もうないかもしれませんね」
サモナー「そうだよねぇ…。記念になったかな…ははっ」
召喚士「サモナーさん…明日、どう見ます?」
サモナー「…最近の西国は非常に活発で、目覚ましい成長を遂げています」
召喚士「……ええ」
サモナー「それを踏まえた見解として言えば…西国は強気でくるでしょうね」
召喚士「俺もそう思います」
サモナー「まだ若い王子の事…次第によっては成立は難しいかも…」
召喚士「そこで俺らの役目ってわけですね…」
サモナー「召喚士くんの説得にかかっているかもしれないね」
召喚士「……サモナーさんも…ご協力をお願いします」
サモナー「…うん。出来る限りの事はやってみるよ」
- 106 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 23:49:17.80 ID:8JJ21ZAo
〜西方、海上〜
戦士「いよいよっすね…」
神官「ええ…」
戦士「うまくいくと…いいっすね」
神官「本国の王は病に臥していると聞いております」
戦士「……」
神官「おそらく交渉相手は穏健派の右大臣あたり……」
戦士「右大臣…」
神官「あちらが強い要望を持っている限り…こちらの優位に進められます」
戦士「確かにそうっすね」
神官「ましてや右大臣殿なら、揉め事は避けたいところでしょう」
戦士「なるほど…」
神官「あとは…戦士殿のお力添え…。何とかお願いしますね」
戦士「……うっす!」
神官「さぁ…明朝に備えてゆっくり休んで下さい。ふふっ」
- 108 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 23:51:36.41 ID:8JJ21ZAo
〜大陸、海上〜
盗賊「……あ、あの」
ウィッチ「…はい?」
盗賊「…魔道士…は?」
ウィッチ「もう休まれたでございます」
盗賊「…そっか」
ウィッチ「はいでございます」
盗賊「……」
ウィッチ「……」
盗賊「…あ、あの」
ウィッチ「…はい?」
盗賊「……あ…のさ」
ウィッチ「……?」
盗賊「…さっきの傷…だけど」
ウィッチ「……!?」
- 109 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 23:53:52.28 ID:8JJ21ZAo
盗賊「…もしかしたら…なんだけど」
ウィッチ「……」
盗賊「…その……戦いの傷…じゃないよね?」
ウィッチ「…………」
盗賊「…虐待……とか…受けてない…?」
ウィッチ「……いえっ…でございます」
盗賊「……そ、そう」
ウィッチ「……ありがとうございます」
盗賊「……」
ウィッチ「心配は無用でございます」
盗賊「…あの…さ」
ウィッチ「……」
盗賊「…力に…なるから…っ」
ウィッチ「……」
盗賊「……何か…あるなら、力に……なるから」
- 110 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/20(日) 23:58:17.52 ID:8JJ21ZAo
ウィッチ「……ありがとうございます」
盗賊「…ん」
ウィッチ「でも…もう大丈夫でございます」
盗賊「……?」
ウィッチ「もう…いいんでございます」
盗賊「……」
ウィッチ「心配させてしまい…ごめんなさいでございます」
盗賊「あっ、いや…っ!…うん」
ウィッチ「私も…皆さんと…」
盗賊「…ん?」
ウィッチ「……いえ、何でもないでございます」
盗賊「……うん」
ウィッチ「盗賊様、優しいんでございますね?」
盗賊「へっ!?…あ、いや……っ…あの」
ウィッチ「…えへへ」
- 113 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 00:05:02.31 ID:wHye6UUo
…
エリート「いよいよですね…」
青年兵「三日月島……」
皇太子「……ああ」
…
盗賊「……」
魔道士「いよいよ三日月島だねっ!」
ウィッチ「はいでございます!」
…
神官「戦士さんいよいよです。準備は宜しいですか…?」
戦士「……いつでもオッケーだ!」
…
サモナー「……さぁ」
召喚士「…いよいよ三日月島です!」
…
それぞれの思いを胸に、船は朝日とともに三日月島へ到着する。
ここに今、人類にとっての運命の日を迎える事となった――。
- 116 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 00:22:33.37 ID:wHye6UUo
あぁ…恥ずかしい…。寝て忘れるとします…
ちょっとしか投下出来ずすみません…ようやく会談&十八部完までいけそうです!
ご支援ありがとうございました!おやすみなさーい!ノシ
〜オマケ〜
謎の順位表
【神クラス】
白虎長、盗賊、女侍
【トップクラス】
女王、おかみ、北方女兵
【それなりクラス】
占い師、弓使い、南方弓長、女剣士、白虎嬢、鍛冶娘、ウィッチ
【あーうん…クラス】
魔道士、王女、朱雀嬢、玄武娘、幼女
魔道士「……あの…何ですかこれ…?」
盗賊「…さ、さぁ」
魔道士「…ふぅん。……ふぅーん」
盗賊「……な、なんか…怒ってる」
- 119 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 00:58:12.62 ID:ZFupX6AO
>>1乙
みんな違ってみんないい
- 120 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 01:24:16.53 ID:KesXnYAO
魔導士の意味って魔術の知識を伝える者って意味なんだってな
そうすると魔導士ちゃんは魔導士の枠付けでいいのか疑問に思えるんだが
- 123 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 07:57:36.06 ID:ZFupX6AO
クラスが高いほど戦士とプラグ立てちゃってる気がする
そうでもないか
- 124 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/06/21(月) 09:31:49.92 ID:5aU82..o
>>112
shiftキー押しながらEnter押したんじゃね?
俺、結構多用するんだが、他の掲示板に書き込んだときも癖でやってしまう。
病気だな
- 125 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 10:11:48.83 ID:VUnr7YAO
>>123
女将と戦士にフラグだと…
- 126 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 12:23:05.11 ID:hwLr4dk0
謎の順位に>>1が抜けているわけだが…
- 127 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 17:03:25.80 ID:ao7EdN.0
1は貧乳らしいぜ
- 128 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 17:14:34.68 ID:Xuk1L7Eo
貧乳こそ正義だ!
- 129 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 17:21:41.66 ID:0XFUL2DO
私男だけど>>1貧乳だと思うの。
- 130 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 17:48:13.47 ID:4TcBRN2o
川 ゚ -゚) 「…その……戦いの傷…じゃないよね?」
_/\_
(゚、゚ ソン 「・・・・・・ウフフフフフ」
川; ゚ -゚)) ビクン
_/\_
(゚、゚ ソン 「この傷は絆でございます」
川; ゚ -゚) キ、キズナ?
_/\_
(゚、゚ ソン 「この傷の一つ一つが大事な思い出なのでございます
この傷はわたくしと初めて逢った時に見ず知らずのわたくしを庇って受けた傷
この火傷はわたくしを抱きしめてドラゴンの息を受けた痕
この足の傷なんてわたくしを抱えて飛んでくれた時の衝撃をイメージしましたの
世間知らずのわたくしも、こうやって戦士様と同じ傷を刻む事で
あの方の苦労を知る事が出来るのでございます」ザクザク
- 131 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/21(月) 17:52:24.04 ID:X.F8R2go
つまりウィッチはドMでハードプレイマニアってことでいいのか???
貧乳だって一応あるんだもん
…ちゃんと揉めるよ?
- 132 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 17:59:36.51 ID:1R7MEQAo
なんという流れ……
>>120
魔導師=教える人
魔道士=魔法使い…みたいな勝手な解釈をしていますです
>>124
なんだかキーボードの左上に触れたら書き込まれてしまったのです…
>>130
ひいいい!!
↓続き
- 133 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:00:22.03 ID:1R7MEQAo
――三日月島。その名の由来は島の形状が三日月状である事から。
島全体の面積は、東方本島に次ぐ、世界で二番目の大きさ。
かつては島民もいたが、魔王軍の襲来とともに避難。
その後は討伐に当たった本国の管理下となり、国軍の防衛要塞が置かれる。
要塞は現在、西方司令部として引き続き機能しており、
各司令部の中でも最も強固な要塞として知られている。
島自体には既に島民はおらず国軍の兵のみである事から、
軍事演習や数々の研究機関が置かれている事でも有名。
また、主たる結界の採掘はこの島で行われており、その重要性は非常に高い。
召喚士「……だ、そうです」
召喚士は青年兵より拝借した資料を読み上げ、テーブルへと置く。
盗賊「…初めて…聞くな」
サモナー「島の存在は知っていても…詳細は謎に包まれているからね」
魔道士「もう間もなく到着ですね…!」
召喚士「ええ…!」
- 134 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:02:28.61 ID:1R7MEQAo
〜三日月島〜
軍船は島の南方、西方司令部へと入港する。
コンコン…ガチャッ
青年兵「お待たせ致しました。到着です」
召喚士「はい。それでは行きましょう」
魔道士「はいっ!」
船の前には横一列に、西方司令部の兵らが並び敬礼で出迎える。
カツカツカツ…
皇太子「ご苦労様」
西方参謀「殿下、ご機嫌麗しゅう…ひっく」
エリート「…酒が入っているのか?かなり…臭うな」
西方副指令「いつもの事ですわ。お気にせず」
ザッ
隊長「よっと…。あー晴天晴天!」
女隊員「良かったッスね!」
- 135 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:03:21.65 ID:1R7MEQAo
カツカツカツ…
皇太子「…西方司令は?」
西方参謀「あー司令ー。殿下がお呼びだぞぉ?」
コソッ
西方司令「ああぁ…ついに殿下がお越しに…はあぁ…」
兵の陰より一人の男が姿を現す。
西方司令「うぅ…この度はこのような所へご足労頂きましてなんと申せばよいか…」
エリート「……」
西方司令「はあぁ…本当にもうしわけありません…うぅ…っ」
皇太子「……う、うむ」
西方副指令「いつもの事ですわ。お気にせず」
皇太子「…そ…そうか」
西方指令「あぁもう駄目だ…。私のような者が殿下の御前に…あぁ…」
西方参謀「……おらっ、シャキっとしろい!ひっく!」
皇太子「……濃いな」
- 136 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:04:26.34 ID:1R7MEQAo
テクテクテク…
召喚士「ここが西方司令部…か」
盗賊「……大きいな」
魔道士「ええ…っ。北関なんかも凄かったですけど…」
青年兵「では、ご一緒にこちらへ…」
召喚士「あ、うん」
青年兵の案内に従い、一同は司令部内へと足を踏み入れる。
ウィッチ「…い、いいんで…ございますかね…?」
サモナー「…ん?」
ウィッチ「なんだか…場違いのような……」
サモナー「僕も同じ気持ちだよ…。はは…っ」
ザッザッザ
青年兵「殿下、お連れ致しました」
皇太子「皆と同様、会議室して待機していてくれ」
青年兵「はっ」
- 137 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:05:02.60 ID:1R7MEQAo
〜会議室〜
男隊員「ここに来ると…地獄のスパルタを思い出すぜ…。ヒャハッ」
女隊員「あれはキツかったッス…。死ぬかとおもったッス」
西方衛兵「殿下入られます!」
ガタガタッ…ザッ
一同が起立し敬礼の中、皇太子と北方司令らが入室する。
皇太子「楽にしてくれ」
バッ…ザザッ
エリート「では早速、会談の流れを説明致します」
隊長「……」
エリート「本日17時より西国との会談に挑みます」
サモナー「5時間後…か」
エリート「こちらの出席者は殿下と私、そして…」
エリートはちらりと召喚士を見つめる。
エリート「朱雀先生には第三者として立ち会って頂きます」
- 138 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:05:47.87 ID:1R7MEQAo
会議室が一瞬どよめき、一同の視線が召喚士へ集まる。
ザワザワッ…
召喚士「……分かりました。一つ…お願いしても宜しいですか?」
エリート「はい」
召喚士「こちらのサモナーさんもご一緒に宜しいですか?」
エリート「ほぅ、それは一体…?」
召喚士「サモナーさんは長く西方にいらっしゃいます。西国情勢にもお詳しい」
エリート「…成程。いかが致しますか?」
皇太子「私は構わんぞ。許可しよう」
エリート「かしこまりました。それでは立会人は朱雀先生、サモナー殿」
サモナー「はい…」
エリート「西国も人を連れてくる可能性はありますね」
西方参謀「だろうなぁ…。そら交渉の基本よ、基本」
エリート「西国について、相手の立会人に嘘偽りがないか…分かる範囲で確認願います」
召喚士「分かりました。やってみます」
- 139 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:06:48.52 ID:1R7MEQAo
隊長「そんじゃあ次は護衛についてだ」
エリート「会談場所は三日月島の南北中間地点に定めます」
西方参謀「いい演出じゃあないか…ひっく」
サモナー「相手の心理的にも悪くないですね」
盗賊「……そうなのか?」
召喚士「会談場所が司令部だと相手も警戒しますし…」
魔道士「そっか…」
召喚士「それに南北という印象を予め与える事によって、刷り込みが働きます」
ウィッチ「刷り込みでございますか?」
サモナー「交渉の最低ラインは来た半分の譲渡という印象です」
魔道士「実際もそうじゃないんですか?」
召喚士「西国の本来の要望は島全体の譲渡でした」
魔道士「あ…っ」
召喚士「それを北半分の譲渡という論点にうまく逸らすって事ですかね」
魔道士「なるほど…!!」
- 140 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:07:39.87 ID:1R7MEQAo
隊長「続けるぞ。まぁそんなわけで大勢率いて出陣するわけにゃいかねぇ」
皇太子「うむ。護衛はあくまで最低限に限らせて貰うぞ」
隊長「つーわけで俺ら特殊遊撃と…あれ?副隊長どうした?」
女隊員「いつも通りッス。船酔いで寝てるッス」
隊長「かーっ!情けねぇ!」
エリート「彼ら以外では青年兵、君に当たって貰う」
青年兵「…かしこまりました」
エリート「その他の方々は司令部にて待機」
西方司令「はあぁ…本当に役立たずですみません…」
西方副指令「まだ何もしてないですって…」
魔道士「私達もここで待機ですか?」
エリート「勿論です!魔道士さんに何かあったら私はですね…」
皇太子「他の者がどうなっても良いというわけではいなが、それはもっともだ」
男隊員「まぁドンパチする事はないんだし…問題ないっしょ!ヒャハハ!」
エリート「……だと、いいですけどね」
- 141 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:10:27.26 ID:1R7MEQAo
男隊員「んあ…?」
エリート「司令部の指揮については西方参謀殿、お願い致します」
西方参謀「へいへい。それが仕事ですからねぇ〜ひっく!」
エリート「以上です。ご質問は?」
隊長「……」
西方司令「……」
召喚士「……」
エリート「特にないようですね。それでは解散」
ガタッ…ババッ!!…ゾロゾロゾロ…
魔道士「召喚士さん、頑張って下さいね!」
召喚士「俺はあくまでサポートですから…。でも、頑張ります!」
魔道士「はいっ!えへへへー!」
召喚士「うぅ…なんだか緊張してきたなぁ…」
サモナー「出発までまだ時間もあるし、休んでいようか」
召喚士「そうですね…」
- 142 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:11:17.64 ID:1R7MEQAo
カツカツ…
皇太子「言わなくて良かったのか?」
エリート「……」
皇太子「気掛かりなんじゃないのか?」
エリート「西方司令部の面々や特殊遊撃の連中は慣れてますから」
皇太子「もし動くのならば…この場は千載一遇のチャンスだろう」
エリート「でしょうね…。魔王軍に攻める気があれば…ですが」
皇太子「来るとは限らないし、言うまでもない…か」
エリート「此処に内通者がいないとも限りませんので…」
皇太子「……なるほどな」
カツカツカツ…
西方司令「殿下…申し訳ありません…。お茶の支度をしてしまいました…」
皇太子「ああ…そう。あ、ありがとう…」
エリート「それでは…参りましょうか」
西方司令「はあぁ…どうぞ。こちらです…本当に申し訳ありません…あぁ…」
- 143 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:12:25.79 ID:1R7MEQAo
〜三日月島、北側〜
トンッ
戦士「ここが三日月島かぁ…」
神官「なかなか綺麗な所ですね」
戦士「えーっと本国の奴らは…?」
神官「おそらく西方司令部かと…」
二人は島の南方を眺める。その景色の中央より、一頭の馬が近づいてくる。
パカラッパカラッ…ドドォ
西方兵「失礼致します!西国の皆様で…?」
神官「いかにも」
西方兵「使いの者であります!本国の者より伝言を預かっております!」
神官「ご苦労様です」
西方兵「本日17時より、島の中心部にて会談を希望する、との事です」
神官「承知しました。17時ですね。お伝え下さい」
西方兵「ははっ!ありがとうございます!」
- 144 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/21(月) 18:13:20.54 ID:1R7MEQAo
西方兵は威勢良く敬礼し、再び馬の背に跨り、南へと駆け去って行く。
戦士「17時か…」
神官「まだ時間はありますね。船内へ戻り、休んでいましょうか」
戦士「そうっすね」
神官「会談へは私と戦士さん、そして親衛隊長の三人で挑みます」
戦士「少なくないっすか…?」
神官「…少ないですね」
戦士「いやいや…っ、じゃあ何で…」
神官「一つは兵を引き連れない事で、争う気はないというアピール」
戦士「ほう…」
神官「もう一つは、それだけ自信がある。そして逆に何かあるのでは…と思わせる」
戦士「なるほどな…」
神官「小国が大国に、ある意味挑むわけです。色々と考えなくてはいけませんね」
戦士「その割には…楽しそうっすね…!」
神官「ふふっ、分かります?」
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