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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その10
1 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/18(月) 23:39:59.12 ID:d7MO6tEo
〜前回までのあらすじ〜

コカトリスをクリト…と間違えて呼んでしまったダメ召喚士は、
パーティー仲間の頼れる戦士、どうみても処女な魔道士(戦士談)
スタイルいいが無口な盗賊(戦士談)と力を合わせて冒険を重ね、
数々の出会い…そして別れを経験し困難を乗り越えて行く。
南方を訪れた一同は突如魔物の襲撃に巻き込まれ…!?

◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice.html

◆キャラクター人気投票所(こめんとちょ−だい!おにいちゃんっ)
http://vote3.ziyu.net/html/cocka.html

◆前スレ(その9)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1262770503/

◆過去ログ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1256864948/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257265640/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257266712/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258207232/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258977379/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1259802767/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1260686779/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1261734559/


17 :パー速民がお送りします [] :2010/01/19(火) 15:43:09.20 ID:i53s7/M0
下の広告はクリックするだけでいいんだっけ?

買わないといけないの?byPC


20 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/19(火) 16:56:23.51 ID:nj0dGj60
amazonは買わないとだめなんじゃ?
リンク飛ぶ時のアフィはクリックだけでいいとかじゃなかったっけ?


21 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/19(火) 17:05:52.78 ID:AMXvK8wo
こんにちは、。お陰様で10スレ目となりました
これもひとえに皆様のお陰でございます。
今後も召喚士達を、なにとぞご贔屓に宜しくお願い致します!

七罰様、絵師様、投票所管理人様、
レスくれる皆様、ROMってくれてる皆様、
全ての読者様に感謝を込めて…↓続き


22 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/19(火) 17:08:56.91 ID:AMXvK8wo
〜右の崖上〜

弓兵「弓長!対崖が…っ!?」

南方弓長「……っ!!」

南方弓長は崩れ落ちる左崖の様子を見つめる。

南方弓長「奇襲…!?」

弓兵「くそぉ!じきにこっちもヤバイぞ…!」

南方弓長「……」

弓兵「でもっ、人員を割いちまった!こりゃ厳しいぞ!」

南方弓長「…撤退ね」

弓兵「了解!総員撤退ーっ!!」

部隊一同が慌てて荷を纏め上げ、撤退を開始する。

弓兵「伝令っ!本陣へ伝令ー!!」

南方弓長「慌てると足を踏み外すわよ?ゆっくり進んで!」

弓兵「必要最低限以外のものは放棄しろ!急げっ!」

南方弓長を殿に、部隊は中腹を後にする。


23 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/19(火) 17:10:10.06 ID:AMXvK8wo
ズザザッ・・・ダダッ!!

南方弓長「よーし…、このまま……」

弓兵「弓長ーっ!!」

突如一人の弓兵が大声を上げる。

弓兵「来ました!!上です…っ!」

南方弓長「なに…っ!?」

南方弓長が崖の上を見上げると、そこには武装した鬼達がそびえる。

ラクシャーサ「行けぇーっ!逃がすなぁ!!」

ザッ…バババッ!!

弓兵「き…、来やがったーっ!!」

弓兵は崖を飛び降り迫るラクシャーサの軍勢に、悲鳴を上げる。

弓兵「道沿いにも来たぞ!急げ…!早くっ!!」

南方弓長「慌てず迎撃しなさいっ!ちょっと!?」

弓兵「うわああぁっ!!」

兵達は混乱に陥り隊列を乱し始め、落下する兵達も見え始める。


24 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/19(火) 17:11:53.39 ID:AMXvK8wo
南方弓長「何やってんのよ!しっかりしなさい!」

弓兵「背後から来るぞ!射ろ!早くっ!!」

その時、道沿いに背後から迫るラクシャーサが倒れ始める。

その原因は、崖の下から放たれる矢と魔法によるものである。

弓兵「あ、アイツら…!!」

魔道兵「今のうちに…!早くしろ!!」

南方弓長「すまないっ!助かる!!」

南方弓長は崖下に手で合図を送り、再び足を進める。

弓兵「上だっ!上から来てるぞ!!」

南方弓長「!?」

ラクシャーサは剣を振りかぶり、一斉に襲い掛かる。

南方弓長「飛び降りろっ!!」

弓兵「くっそおぉーっ!!」

ババッ!!

部隊は南方弓長を残し、やむなく崖から飛び降りる。


25 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:17:42.88 ID:AMXvK8wo
ラクシャーサ「はぁ!!」

南方弓長「くっ!!」

ヒュオッ!!……ドゴオォォッ!!

ラクシャーサの一斉攻撃に崖の道が崩れる。

弓兵「う、うあわぁーっ!?」

南方弓長「きゃあっ!!」

ガシィッ!!

南方弓長「くっ…うぅ…っ!!」

ジャリッ!!

ラクシャーサは片手で縁に掴まる南方弓長を見下し、

不気味に笑うと、剣を縦に振り上げる。

ラクシャーサ「突き殺されるか…飛び降りて死ぬか…」

南方弓長「うぅ……っ…!!」

ラクシャーサ「自分で好きな方をえらんでいいぞ?グハハ!」

南方弓長「いいわっ!殺しなさいよっ!!」


26 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:18:56.90 ID:AMXvK8wo
ラクシャーサ「そうかい。死ね!!」

タンッ!!……ガシィッ…ガサガサッ!!…バキィッ!!

ラクシャーサ「ち…っ!!」

思わぬ邪魔にラクシャーサの一匹が舌打ちをする。

ラクシャーサ「追うぞ!」

ババッ!!

南方弓長「……う…っ!!」

戦士「大丈夫か!?」

南方弓長「…!?あ、あなた…」

南方魔道士長「追撃が来るぞ。弓隊構えろ」

ジャッ!!

南方魔道長「放てっ」

ヒュヒュンッ!!…ヒュオッ!!

崖から追撃に飛び降りる鬼達に向け、無数の矢が飛ぶ。

南方魔道長「付加だ!」


27 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:25:59.40 ID:AMXvK8wo
魔道兵「この野郎…っ!!」

ドドンッ!!…ゴオォォッ!!

一斉に打ち上げられる矢に、続々と炎が灯り、敵を討つ。

ラクシャーサ「ぐあ…っ!!」

戦士「立てるか!?」

南方弓長「ご、ごめんなさい…!」

戦士「よし、今のうちに後退を!」

南方弓長「……」

南方魔道長「このまま中央へ誘導するぞ」

戦士「おうっ!」

南方弓長「……」

戦士「どうした?どっか痛めたか…?」

南方弓長「あっ、いや……!?…っつ!」

南方弓長は左足を少し引きずる。

戦士「やっぱり痛めてんじゃねぇか…」


28 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:27:30.89 ID:AMXvK8wo
戦士は手早く包帯を取り出し、南方弓長の左足に添え木を当てる。

南方弓長「あ…」

戦士「ジっとしてろ」

南方魔道長「……まだか?来たぞ」

戦士「っと、これでオッケー!行けっ!」

南方弓長「……」

南方魔道長「行くぞ。歩けるか?」

南方弓長「…ええ」

南方魔道長を先頭に、南方弓長と戦士が続く。

弓兵「来たぞ!放て!!」

魔道兵「くそっ!チョコマカと…!!」

バシュッ!!……ドサッ…

ラクシャーサ「さぁ、次ぃ!!」

戦士「仕方ねぇ…先に行ってくれ!」

南方魔道長「……分かった」


29 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:28:31.23 ID:AMXvK8wo
南方魔道長は南方弓長に肩を貸し、本陣へ急ぐ。

戦士「さーて…かかってこいや」

ラクシャーサ「たかが一人で…バカがっ!」

ザシュッ…ガカアァァッ!!

戦士「おら…。次だ」

ラクシャーサ「強がりやがって…!」

戦士は雷切を鞘に納め、柄に手を当てる。

ラクシャーサは正面から戦士めがけ斬りかかる。

戦士は抜刀し、ラクシャーサの剣を弾くと、そのまま返す刀で斬り伏せる。

キィンッ!!…ドシュッ!!…ガカアァァッ!!

戦士「次ぃー!!」

ラクシャーサ「ちっ…囲め!一挙に始末するぞ!」

シュバッ!!……ドスドスッ!!

ラクシャーサ「ぐわっ!!」

弓兵「ワーカー一人にいいカッコさせっかよ!」


30 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:29:47.24 ID:AMXvK8wo
〜東の森、本陣〜

南方参謀「両崖が……!?」

南方副官「やっぱり迂回してやがったか!本隊はよ…っ!」

南方参謀「いよいよ本番よ…?本陣を畳んで!」

剣兵「ははっ!」

タッタッタ…

南方副官「魔道隊も準備を…」

魔道兵「了解!」

一人の魔道兵が各員へ杖を配り始める。

南方参謀「みんな…無事でいて頂戴…!」

本陣はやや後方へと一斉に位置を下げる。

森の手前にはポッカリと崖に覆われた空間が拓ける。

南方参謀「しかし…一介のワーカーが思いつくかね…」

南方参謀「ああ見えて朱雀先生でしょ…?伊達じゃないわね」

二人は正面の暗い森をじっと見つめる。


31 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:30:44.17 ID:AMXvK8wo
タッタッタッタッタ…

召喚士「…はぁ…はぁっ…」

南方司令「なんだ?体力ねーなぁ!」

召喚士「べ、別に」そういうわけでは…」

南方司令「ああ、重いのか…」

朱雀嬢「ちょっと!失礼ですわねっ!!」

召喚士「戦闘が始まってますね…!」

南方司令「ああ!読み通りだな…!!」

召喚士「!?」

玄武娘「な、なんですの…!?声…?」

南方司令「……こっちだ!」

タタッ!!…ガサガサッ…ザッ…

弓兵「!!……司令!!」

南方司令「お、お前ら…!!」

崖から飛び降りた弓兵達が、苦悶の表情で蹲っている。


32 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:32:09.13 ID:AMXvK8wo
南方司令「お…おのれぇー!悪党ーっ!!」

ダダッ!!

召喚士「あっ、ちょっと…っ!!」

召喚士は慌てて南方司令の後を追う。

タッタッタ…ザッ!!

召喚士「戦士!?」

戦士「おっ!?助かったぜ!!」

弓兵「司令!ご無事で!?」

南方司令「当たり前だ!この私に敗北などない!」

南方司令は背中の玄武娘を降ろし、両拳を打ち付けあう。

南方司令「さぁ、どこからでもかかって来い!」

魔道兵「援護します!!」

召喚士「戦士!俺達も…!」

戦士「あぁ!!」

南方司令「お前らは先に行けっ!!」


33 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:33:11.87 ID:AMXvK8wo
召喚士「!?」

南方司令「ここは…俺一人で…守り抜く!」

戦士「だがな!?」

南方司令「残念だが…作戦が優先だ!構わず行くんだ!」

南方司令は口調と裏腹に、嬉しそうに微笑む。

召喚士「……行こう!」

戦士「そ、そうだな!!」

戦士は玄武娘を背負い上げ、走り出す。

タッタッタッタ…

南方司令「…俺さ…この戦いが終わったらよぉ…」

ラクシャーサ「何をブツブツと!!」

南方司令「たらふくメシ食うんだよぉー!!」

バキャアァッ!!…ガシャッ!!

魔道兵「続けー!!」

弓兵「おおっ!!」


34 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:42:41.26 ID:AMXvK8wo
ザザザザッ…ガサッ…

戦士「お、おいっ!あれ…!!」

戦士は右方を見上げ、指差す。

召喚士「ラクシャーサが!?…くそっ!」

戦士「盗賊達は…」

召喚士「きっと…大丈夫!」

左崖からは、崩れ落ちる岩の塊と、矢や炎が時折激しく飛び交う。

召喚士「急ごうっ!」

戦士「ああ!!」

〜左の崖、中腹〜

弓兵「うわあぁっ!!」

ガラガラッ!!…ドシャァッ!!

魔道兵「次から次へとキリがない!!」

弓兵「早く下がるぞ!ここはもう無理だ!」

魔道兵「分かってる!前が進まないんだよ!!」


35 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:43:56.54 ID:AMXvK8wo
シュバッ…シュバッ……スタッ!!

盗賊「急げ!」

ハヌマーン「ふん!!」

ハヌマーンは降り注ぐ岩を、突風で払いのける。

弓兵「すまんっ!!」

盗賊「……」

盗賊はただラクシャーサだけを見つめ、蜘蛛切を握り直す。

ラクシャーサ「っらあ!!」

キィンッ!!…チュインッ!!キィンキィン!!…ガスッ!!

盗賊「…次ぃ!」

ハヌマーン「それぐらいにしておけ、疲労が出てるぞ」

盗賊「……くっ」

ハヌマーン「本陣へ牽きつけるのが優先だろう!」

盗賊「…すまん」

ハヌマーン「お主はこの者らを連れ、先に…」


37 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 17:49:00.01 ID:AMXvK8wo
弓兵「気にするな…!」

魔道兵「俺らとて国軍の兵士だ!」

弓兵「ワーカーばかりに頼ってられるか!!」

シュシュンッ!!…ババッ!!

盗賊「……」

ハヌマーン「承知した。…行こう!」

盗賊「…ああ」

タンッ!!

魔道兵「さぁて…行くぞ!!」

弓兵「生きて帰るんだ!」

兵士達は盗賊とハヌマーンを見送ると、武器を手に身構える。

ラクシャーサ「二匹逃げたぞ!追えっ!」

弓兵「射てぇーっ!!」

魔道兵「うおおぉぉ!!」

バシュッ!!…ズバシュッ!!キィンッ…ザシュッ…


39 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 18:09:26.76 ID:AMXvK8wo
〜東の森、本陣〜

南方参謀「左右とも…落ち着いたわね…」

南方副官「いよいよか…」

魔道士「あっ、あそこ!召喚士さーんっ!」

タッタッタッタッタ…

召喚士「着いたっ!本陣だ!!」

南方参謀「四人だけ!?」

南方副官「他の連中は無事か…?」

朱雀嬢「アンタ達の大将がまだ残って戦ってますわ」

戦士「それと…弓長さんと、魔道長さんの二人がまだだ」

南方参謀「あのバカ…っ!魔道長が欠けたら…」

南方副官「無事ならそれでいいっ!」

召喚士「あ、代わりなら魔道士さんが…」

伝令「来ましたっ!敵の本隊です!!」

正面の森から土煙と草木の揺れる音が聞こえ始める。


40 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 18:39:40.39 ID:AMXvK8wo
…ォォオオ…ドドドドド…

召喚士「来たっ!」

南方副官「総員退却ーっ!!」

伝令「退けっ!退けーっ!」

前衛を剣兵が反転し、一斉に逃げ出す。

ラクシャーサ「逃げたぞ!!追えっ!」

ラクシャーサの本隊が即座に追撃へと動く。

南方参謀「数は…200といったところね…」

南方副官「まぁ想定内だわな」

タッタッタ…

召喚士「……」

戦士「どうした…?」

召喚士「あのデカイのはまだ来ないか…」

戦士「まとめて叩きたかったが…自力でやるしかないな!」

召喚士「そうだね…!」


42 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/19(火) 19:48:21.87 ID:kgj12sc0
さすがフラグメイカー戦士…
見ない間にまたフラグを…


43 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/19(火) 20:18:11.25 ID:8wa.M2DO
おかまなのは参謀だったっけ?弓兵長は女だったっけ?


47 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/19(火) 23:49:21.36 ID:u8SpuA.o
ムスカ「私はムスカ大佐だ。緊急につき私が臨時で指揮を取る」

ムスカ「>>1はお腹が痛くて寝込んでいる」

ムスカ「今日の更新は昼の分のみで宜しいだろうか?」

ムスカ「まことに済まないと思っている」

ムスカ「明日にはなんとか復調したいつもりだ」

ガチャッ


48 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/19(火) 23:50:26.29 ID:u8SpuA.o
途中で書きこんじゃった…orz
本当にすいません…!今日はここまでにて…うぅ…!ノシ


50 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/19(火) 23:52:38.13 ID:Yc2rTDAo
昼の分だけじゃなくてむしろ一日休むんだ
そのほうがいい


52 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/20(水) 00:15:37.24 ID:luldnf2o
たまには休んでもらわないと心配になるわけで


75 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/20(水) 22:24:33.02 ID:dgGtDaAo
ムスカ「>>1は滅びぬ!何度でも蘇るさ!」

ご心配をお掛けいたしました。本当にありがとう!ノシ
これからも一層頑張ります!ヨロシクー!↓続き


76 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 22:25:39.55 ID:dgGtDaAo
ラクシャーサ「諦めろ!足では我らから逃げられんぞ!!」

敵の本隊は徐々に左右へと広がり、上空からは翼を広げたような形となる。

Uの字を描いたそれは、その美しい形から鶴翼の陣と呼ばれるものである。

ラクシャーサ「包囲したっ!潰せぇーっ!」

南方参謀「今だっ!放てえぇっ!!」

ラクシャーサ「!?」

南方参謀の声と共に、両崖に目がけて矢放たれる。

矢先には、土台を吊るし支える、数本の紐が見える。

ラクシャーサ「し…しまった!!」

プチンッ…ドドッ!!ゴロゴロゴゴゴ…ドドオォッ!!

矢を射られ紐が切れると、土台が外れ落石が始まる。

それは自然のものではなく、予め人的につくられたものであった。

ラクシャーサ「うぎゃあぁぁっ!!」

ラクシャーサが岩の下敷きとなり、鶴翼の陣はもろくも崩れ去る。

ラクシャーサ「後ろへは逃げられない!中央だっ!固まれっ!!」


77 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 22:26:36.27 ID:dgGtDaAo
左右の崖から後方へと転がる岩を避け、魔物は中央へ進む。

ラクシャーサ「このまま真っ直ぐ奴らを叩くぞ!!」

南方副官「第二波っ!!いけぇ!!」

プチンッ…ドドッ!!ゴロゴロゴゴゴ…ドドオォッ!!

ラクシャーサ「またか…ぐぶ…っ!!」

再び降り注ぐ岩石に戸惑いをみせる鬼達。

しかし、二度目となると、流石に冷静さを保って見せる。

南方参謀「!?発動しない…!?」

召喚士「石の衝撃が…弱かったんだ…!!」

魔道士「どうするんですっ!?」

ザッ…

南方副官「……俺が…行こう」

召喚士「無茶だっ!!」

南方参謀「そうよ…!!」

南方副官「だが…発動しない限り…勝ち目はない!」


78 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 22:27:31.62 ID:dgGtDaAo
戦士「……」

南方副官「いいか?躊躇わず撃て!!」

召喚士「!?」

南方副官「頼んだぞ!!」

ダッ!!

戦士「おっ、おい…っ!!」

南方副官は、一人密集した鬼達の中へ突き進む。

南方副官「うおおぉぉっ!!」

南方副官は巨大なハンマーを振りかぶり、宙へ飛ぶ。

ラクシャーサ「…バカがっ!!」

ドオオォォンッ!!…ビキビキビキイィッ!!…ボゴオオォォンッ!!

南方副官の放つハンマーの一撃が、地面に叩きつけられる。

その直後地面はひび割れ、巨大な穴が現れる。

ラクシャーサ「お…落とし穴だぁっ!!」

南方副官「発動…完了…っ!!」


79 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 22:28:23.03 ID:dgGtDaAo
召喚士「副官さんっ!!」

ガシッ!!

南方参謀は辛辣な表情で首を横に振り、召喚士の方を掴む。

戦士「見捨てられるかよっ!!」

ダダッ!!

魔道士「戦士さんっ!?」

ラクシャーサ達はその大穴に一匹、また一匹と飲みこまれていく。

ラクシャーサ「うわあぁっ!!」

ドシャドシャ…ドシャッ!!

ラクシャーサ「ぐは…っ、な…中に…結界石…が」

南方副官「へっ…ザマミロ……」

ババッ!!…ガシィッ!!

戦士「うおぉっ!!掴まれ…っ!」

戦士は穴に飛び込み、南方副官へ腕を伸ばす。

南方副官「!?……バッカやろう…っ!!」


80 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 22:29:15.70 ID:dgGtDaAo
南方副官は戦士の手を掴み、険しい表情を見せる。

戦士「ふんっ!!」

ザクゥッ!!

戦士は雷切を大穴の側面に突き刺し、落下を防ぐ。

戦士「…ぐ…っ!!……くっ!!」

地盤の脆い土は、徐々に雷切を傾け、下がり始める。

戦士「ここ……まで…かっ!!」

ジャララッ!!……ビョウォッ!!

戦士「!?」

戦士の右腕に、見覚えのある鎖が巻きつく。

ジャリッ…

盗賊「……っ!!」

戦士「盗賊!!」

盗賊「しっかり……掴まってろ!!」

戦士「へっ!ありがとよ…っ!!」


81 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 22:30:14.77 ID:dgGtDaAo
盗賊は戦士と南方副官を懸命に引き上げる。

盗賊「……う…ぐっ…!!」

ダダッ!!

ラクシャーサ「貴様ごと叩き落としてくれるっ!!」

バキィッ!!

盗賊「きゃあっ!!」

南方副官「うおぉっ!!」

三人は鎖が緩み、穴の中へと引きずられる。

盗賊「!?」

ヒュオッ……バンッ!!…ガシィ!!

ハヌマーン「間に合ったか…!」

盗賊「すまんっ!!」

ハヌマーンは伸びた棒を釣り竿のように、上空へ持ち上げる。

ハヌマーン「うおぉっ!!」

棒に捕まる盗賊と、その鎖に掴まる戦士達が一挙に穴から引き上げられる。


82 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 22:31:27.20 ID:dgGtDaAo
ブオンッ!!

三人空中を舞い、前方へ投げ飛ばされる。

ハヌマーン「乱暴なのは勘弁してくれ…」

南方参謀「反転ーっ!今だ、撃てぇ!!」

魔道兵「おぉーっ!!」

魔道士「てやあぁっ!!」

ドドドドオォンッ!!…ガガカアアァァッッ!!

魔道隊による落雷の一斉魔法が、大穴へと降り注ぐ。

バイsバシバシッ!!ボンッ!!…ドドオォンッ!!

落雷は結界石を通じ、穴の中でも激しく暴れ出す。

ラクシャーサ「ぎゃあぁーっ!!」

天と地、両方向からの攻撃に、魔物達のほとんどは壊滅した…。

召喚士「やった…よっし…っ!!」

南方参謀「作戦…成功ね!」

魔道士「はい!エヘヘッ!!」」


83 :パー速民がお送りします [] :2010/01/20(水) 22:37:20.87 ID:TQX4cYs0
フラグは回避されたか


85 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/20(水) 22:55:53.28 ID:dgGtDaAo
ガラガラッ……ゴトッ…

伝令「敵本隊壊滅と思われます!」

剣兵「やった…やったぞ…!!」

召喚士「いえっ、まだです…!」

南方参謀「!?」

戦士「敵の大将が残ってるぜ…」

南方副官「大将か。どうする?魔道隊の魔力はもう…」

魔道隊は疲労困憊の表情で息を整えている。

ザッ…

召喚士「俺達が…やります!」

玄武娘「ですの!」

朱雀嬢「仕方ありませんわね…」

南方参謀「……いけるの?」

戦士「心配すんなって。コイツらなら…」

盗賊「……やってくれる!」



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