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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その25
402 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:52:02.23 ID:nbGmHZ49o
〜次の日〜

召喚士「おはようございます」

魔道士「おはようございますーっ」

盗賊「……行くか」

召喚士「せっかくなんで、歩いて向かいませんか?」

戦士「構わねーけど、何かあったか?」

召喚士「いや、赤壁の完成具合を見たいなーって」

魔道士「おぉっ!?いいですねーっ!!」

召喚士「盗賊さんと戦士はどうかな?」

盗賊「…構わんぞ」

戦士「いいな。そうしようぜ」

召喚士「良かった。それじゃまずは歩いて赤壁まで……」

魔道士「出発ーっ!!」

戦士「おう!」

盗賊「……おー」


403 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:52:40.29 ID:nbGmHZ49o


戦士「しっかし、結局集まったのは白虎だけだな」

召喚士「うん…。俺も昨晩、思ったよ」

盗賊「…白虎と…縁があるのかもな」

戦士「本当だよな。大人気じゃねぇか」

召喚士「そういえば…白虎界へ行った時も誘われたっけ」

戦士「誘われた?」

召喚士「ケツァルコアトルっていう召喚獣に……」

魔道士「スカウトですか!?大人気じゃないですか〜」

召喚士「そ、そうなんですかね…。ちょっと違うような気も…」

戦士「んで、その…なんたらかんたらってのはどうなんだ?」

召喚士「時間もなかったし、その時は何も……」

盗賊「……」

召喚士「使える白虎召喚士がいればいいんだけどね」

戦士「サモナーさんから貰った資料には載ってないのか?」


404 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:53:24.47 ID:nbGmHZ49o
召喚士「うん。サモナーさんの所にもなかったような気がする」

魔道士「確かに、ケツァルコアトルなんて名前は見なかったですねぇ」

盗賊「……ああ」

召喚士「まだまだ未知なる召喚獣も居るという事ですね」

戦士「だなぁ。ま、チャンスがあったら狙ってこうぜ!」

召喚士「うんっ!」

戦士「さーて、赤壁まであとちょいだぞ」

盗賊「…ああ」

魔道士「頑張っていきましょーっ!」

召喚士「ええ!」

北方よりも穏やかな気候に包まれ、四人は談笑を交えながら、

赤壁を目指し、その足を進めていく。そして昼過ぎ。目的地は目前へと見えてきた。

〜赤壁〜

魔道士「……すごっ。もうこんなに出来上がって……っ」

召喚士「……凄いですね」


405 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:54:31.54 ID:nbGmHZ49o
テクテクテクテク

戦士「へぇ、この辺りなんかすっかり砦っぽくなってるなぁ」

召喚士「砦というより、もはや要塞だね」

盗賊「…ん?あれは……?」

ザッザッザ

南方弓長「…あらっ!?よく会うわねぇ」

戦士「おっす。ちょいと赤壁見物にな」

魔道士「こんにちは〜」

南方弓長「なぁに?今度は南で戦闘?」

召喚士「いえいえ、私用ですよ」

南方弓長「あらそう。上に司令いるわよ」

召喚士「ありがとうございます。行ってみましょうか」

魔道士「はいっ!」

戦士「司令も大はしゃぎだろうなぁ…あははっ」

テクテクテクテク


406 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:55:19.91 ID:nbGmHZ49o
南方弓長「……?」

盗賊「……」

南方弓長「なぁに?」

盗賊「……いえ」

スッ…テクテクテク…

南方弓長「……?」

〜司令室〜

戦士「…おぉ、すっげぇな」

召喚士「これはかなり強固な作りだね」

魔道士「あっ、南方司令さん!」

テクテクテク

召喚士「こんにちは」

南方司令「おぉ!!よく来たな!!」

戦士「調子はどうです?」

南方司令「見ての通り、順調順調!ハッハハハ!」


407 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:55:52.95 ID:nbGmHZ49o
魔道士「でも、ほんと凄いですねーっ」

南方司令「だろう?結界石を使った門と城壁…」

盗賊「……」

南方司令「更には研究機関開発の新技術もふんだんに導入予定だ!」

魔道士「おぉーっ!」

南方司令「それより君達はどうしたのだ?また結婚か?」

戦士「んなわけないっしょ」

召喚士「召喚獣集めで南方へ来たんです」

南方司令「そうだったか!」

魔道士「それで、本国へ変える途中に寄って行こうって」

南方司令「成程な。そうだったか」

召喚士「順調そうで何よりです。安心致しました」

南方司令「なんならゆっくりしていってくれて構わんぞ?」

召喚士「いえいえ。俺らもすぐに失礼します」

南方司令「そうか……。おぉ、そうだ」


408 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:56:33.65 ID:nbGmHZ49o
盗賊「…?」

南方司令「本国へ行くと言っていたな」

魔道士「ええ…。それが…何か?」

南方司令「ちょっと頼まれ事をして貰えないかな?」

戦士「…何だ?」

南方司令「難しい事ではない。手紙を渡して欲しいのだ」

召喚士「手紙…ですか?」

南方司令「ああ。本部だから通りがけにでも」

召喚士「全然構いませんよ。お預かりします」

南方司令「いやぁ、手間がはぶけた!助かる!」

ゴソッ

南方司令「えぇとだな…。これを開発の者に回してくれ」

召喚士「開発?」

南方司令「本部ぬいある研究機関の開発局だ。知らんか?」

魔道士「初めて聞きますね」


409 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:57:39.46 ID:nbGmHZ49o
戦士「ああ」

南方司令「鍛冶師とか、武具やら作ってる連中さ」

召喚士「なるほど…。まぁ行けば分かりますよね?」

南方司令「分からなきゃ受付にでも渡せば大丈夫だろう」

戦士「なんかすんのか?」

南方司令「いやな、新しい武器でも作って貰おうかと思ってな」

魔道士「武器…ですか?」

南方司令「私の個人的なものさ」

盗賊「……成程な」

南方司令「手間をかけるが、すまんな」

召喚士「いえ、お構いなく」

南方司令「報酬は後ほど渡す」

召喚士「い、いいですよ…そんな……」

南方司令「それとこれとは別!仕事は仕事だ」

召喚士「は、はぁ……。ありがとうございます」


410 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:59:01.88 ID:nbGmHZ49o


南方司令「じゃあ、頼んだぞ!」

戦士「おう、任せとけ!」

魔道士「それじゃ、お預かりしますねっ」

南方司令「また近いうちにゆっくりと来るがいい!待っているぞ!」

召喚士「はいっ!ありがとうございます!」

盗賊「……では」

スタスタスタスタ

南方弓長「あら、もう帰っちゃうの?」

召喚士「ええ。今日は本当に見学だけですので」

南方弓長「…そっか。またゆっくり遊びに来てね」

魔道士「はいっ、是非!」

戦士「んじゃな。頑張ってな!」

南方弓長「ふふっ、ありがと」

盗賊「…………では」


411 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:59:47.41 ID:nbGmHZ49o


魔道士「だいぶ出来てましたね〜」

召喚士「ええ。完成も近そうですね」

戦士「いずれはあそこを拠点に南で……」

召喚士「…そういう事になるね」

戦士「アンラ・マンユにラーヴァナだったっけか?」

召喚士「うん。しかもそれぞれ…眷属までいるようだし……」

盗賊「…一筋縄では…いかんだろうな」

魔道士「少しでも力になれるといいですね……」

召喚士「ええ。でも、今は今出来る事を一つずつ…こなしていきましょう」

戦士「…だな。どうせ嫌でもブチあたるんだ」

魔道士「下準備はしっかり…ですね…っ」

盗賊「…だな」

召喚士「…さぁ、本国へ向かいましょう」

迫る現実を目の当たりにし、気を引き締めなおした一同は本国へと向かった。


412 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/14(月) 00:04:42.75 ID:Xk7exBhQo
今日前このスレで名前が上がってた封嘴のコカトリスという漫画の一巻を読んだんだが予想外のコカトリスだったな


413 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 00:08:48.02 ID:js5uvWbRo
番長は漢ですが軽いです。きっと戦士は見抜いて……
そしてギャグ漫画最強説……

>>396
うおーありがとうございます!!
誤字脱字でフイて頂ければ…orz

それでは、おやすみなさい!ご支援ありがとでした!ノシ

〜オマケ〜

番長「……」

親衛隊長「ヘイ、何気持ち悪いスマイル浮かべてるんです?」

番長「ふっふ。ついに結婚する事になったでごわすよ」

親衛隊長「ホワーット!?番長が……けけけ結婚!?」

番長「そうでごわす。お前とも長い付き合いだったが、ついに…」

親衛隊長「ホワワーット!?ウェディングはいつですかーっ!?」

番長「その時が来たらちゃんと教えるでごわすよ。がっははは!」

親衛隊長「オーマイゴッド……まさかこんなデーが来るとは……」

※チョコの数は親衛隊長の方が多いです。


415 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:13:13.52 ID:6p13LX+Do
〜本国〜

召喚士「さてと、まずは国軍本部へ行って、南方司令の手紙を渡しましょうか」

盗賊「…だな」

着いたその足で国軍本部へと向かう四人。

〜国軍本部〜

戦士「…何だ?」

記者「本当にいらっしゃらないんですか?」

ワーカー「リークされた話は、どこまでが真実なんですかぁ!?」

ザワザワ

魔道士「取材…ですかね?」

召喚士「……」

門兵「ですからっ、私は何も分かりませんって!」

記者「じゃあどなたか、対応出来る方を――」

戦士「ちょいと失礼」

魔道士「通して下さいー」


416 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:13:47.81 ID:6p13LX+Do
ノソッ…テクテクテク

戦士「すっげぇ人だかり…」

盗賊「…迷惑な話だ」

門兵「あっ!これはどうも!!」

召喚士「一体どうしたんです?」

門兵「さぁ…。今朝からずっとあんな調子ですよ」

戦士「アンタも大変だな」

門兵「さぁさぁ、こちらからお入り下さい」

召喚士「失礼します」

記者「…おや!?あなたはもしや、朱雀先生では!?」

召喚士「へ…っ?」

記者「やはりそうですかっ!これはなんというチャンス!!」

魔道士「チャンス…?」

記者「ちょっと宜しいですかっ!?」

召喚士「すみません…。今は、急いでいるもので……」


417 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:14:15.45 ID:6p13LX+Do
記者「では後ほどで構いません。お時間を下さい!」

召喚士「……ど、どうしよう?」

戦士「…何なんだ?」

魔道士「少しくらいならいいんじゃないですか?」

召喚士(……記者の人と仲良くなっておけば…情報も入るかもしれないな)

記者「お時間は取らせません!」

召喚士「…分かりました。あとで来ます」

記者「おぉーっ!ありがとうございます!!」

召喚士「じ、じゃあ後ほど……」

テクテクテクテク

戦士「取材かな?」

召喚士「どうなんだろうね」

盗賊「…面倒な話でなければ良いが」

召喚士「議会の件については何も話す気はありませんから…」

盗賊「…だな」


418 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:14:54.80 ID:6p13LX+Do
テクテクテクテク…

魔道士「えぇっと……開発局は……」

カツカツカツ…

召喚士「あ…っ」

占い師「…?」

魔道士「占い師さんっ!!」

占い師「あらぁ、いらっしゃい!今日はどうしたの?」

召喚士「南方司令から手紙を預かってきまして……」

占い師「南方司令?あんた達もあっちこっち飛び回って…大変ねぇ」

戦士「開発局ってのはどっちだ?」

占い師「開発局?あぁ、南ブロックの方よ。案内するわ」

魔道士「ありがとうございますっ。助かります〜!」

戦士「ところで、外の騒ぎは何なんだ?」

占い師「…あぁ。なんだか内通者がどうのこうのって」

盗賊「!?」


419 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:15:41.87 ID:6p13LX+Do
占い師「ほら、特遊に内通者がいたでしょ?」

召喚士「……三日月島の時の…っ!」

占い師「そうそう。それが今更、漏れたのよ」

召喚士「……っ」

占い師「一部の噂では、誰かがリークしたとかって話」

戦士「そんで、大丈夫なのか!?」

占い師「さぁね〜。大軍師はいないし、特遊は任務でいないし……」

召喚士「何で今頃そんな話が……」

占い師「分からないわ。……ちょっと来て」

盗賊「…?」

カツカツカツ…ザッ

占い師「一部の話じゃ左翼の仕業じゃないかって……」

魔道士「!?」

占い師「あの件は国軍の上層部と現地に居た人間しか知らないはずなのよ」

戦士「…つー事は」


420 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:16:15.27 ID:6p13LX+Do
占い師「そう。その中に内通者がいるんじゃないかって……」

魔道士「……っ」

盗賊「…しかし、今更そんな話…影響あるのか?」

占い師「軍が国民へ隠蔽していた形になっちゃうからね」

召喚士「ええ。あくまで混乱を防ぐ為でしょうけど…仇となりましたね」

占い師「そうなのよ。いっその事明るみに出しておけば良かったわねぇ」

召喚士「……っ」

占い師「まぁ、数日内に対応も終わるでしょ。心配しなくていいわよ」

魔道士「それなら…安心ですけど……」

占い師「さ、開発局はすぐそこよ。行きましょ」

盗賊「…ああ」

カツカツカツカツ…

召喚士「…………」

戦士「どした?……何か、気付いたか?」

召喚士「…いや、あとで話すよ」


421 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:16:56.52 ID:6p13LX+Do
〜開発局〜

占い師「到着〜」

コンコン…ガチャッ

魔道士「わぁっ、広〜い」

戦士「すっげぇな!大規模な鍛冶場ってとこか!」

占い師「奥はもっと凄いわよ。造船所やら――」

――「あっ!!え、えぇーっ!?」

召喚士「…?」

タッタッタッタ

――「何でいるの!?」

戦士「は…?」

魔道士「鍛冶娘さんっ!!」

鍛冶娘「……あっ、えっと…こんにちは」

盗賊「…どうも」

戦士「何でいるのって……まぁ、仕事?」


422 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:17:29.71 ID:6p13LX+Do
鍛冶娘「…ふぅん」

占い師「ねぇ、局長は?」

鍛冶娘「あっ、今日は打ち合わせで西方司令部へ……」

占い師「そう。じゃああなたに渡しておくわ」

鍛冶娘「…?」

召喚士「この手紙を南方司令さんから預かりました」

鍛冶娘「…はぁ」

召喚士「何でも、新しい武器の依頼だとか…」

鍛冶娘「分かりました。局長へ渡しておきます」

召喚士「お願いします」

占い師「さ、これで要件はおしまい。戻りましょ」

戦士「中は見せてくれねーのか?」

占い師「流石に部外者には見せられないわ。色々と秘密が多いから」

戦士「そうか…。ま、仕方ないわな」

魔道士「残念ですね」


423 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/14(月) 17:17:57.89 ID:6p13LX+Do
占い師「さ、行きましょ」

魔道士「はいっ!」

占い師「それじゃ頑張ってね!」

鍛冶娘「あっ、はい!」

盗賊「…じゃあ」

召喚士「失礼します」

テクテクテク…ピタッ

戦士「…あ、そうそう」

鍛冶娘「…?」

戦士「鍛冶屋さんとおかみさん、お前の話いつも嬉しそうにしてるぜ」

鍛冶娘「……っ」

戦士「頑張れよ!」

鍛冶娘「……あ、あのさっ」

スタスタスタ

鍛冶娘「……戦士」



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