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少年剣士「冒険学校の休暇です!」
88 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/21(金) 19:46:51 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・
―――――次の日・朝

赤髪少女「・・・・んっ」モゾ

少年剣士「あ・・起きた?」チラッ

赤髪少女「う・・うん」


少年剣士「急いだほうがいいと思って、背負ってゆっくり歩いてたけど・・寝れたかな?」

赤髪少女「うん・・ありがとう・・もう、歩けるよ」ヨイショ

 
少年剣士「よいしょ・・」

赤髪少女「これからどこに行くの?」

少年剣士「僕一人だとあの山は登れないからね・・・、仲間を集めようと思って」

赤髪少女「なか・・ま・・?」


89 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:47:33 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・
―――――北西冒険学校

少年剣士「・・・えっと・・いたいた。戦士先生!」

戦士先生「あれ?随分早い戻りだな。どうかしたのか?」

少年剣士「ええ・・・ちょっと」

赤髪少女「・・・」ジッ

戦士先生「・・・・!」ゾワッ


赤髪少女「・・・」ビクッ

戦士先生「なんだその子は・・・なんて気を放ってるんだ・・・」

少年剣士「だ、大丈夫です!」

戦士先生「大丈夫なわけあるか!そ、その子から離れるんだ!」


90 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:48:04 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「・・・」ジッ

戦士先生「・・・」

少年剣士「・・・戦士先生・・・・大丈夫です」

戦士先生「・・・」

少年剣士「・・・」

戦士先生「・・わかった。お前の眼は嘘をついてない。どうしたんだ・・・?」ハァ


少年剣士「・・・・!、ありがとうございます!」


91 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:50:09 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・・

少年剣士「・・・というわけです」

戦士先生「なるほどな。それは本当なのか?赤髪少女」


赤髪少女「・・・」コクン


戦士先生「にわかには信じがたいが・・・本当にその子の気は人間のものではない・・」

赤髪少女「・・・ごほっ」

少年剣士「赤髪少女・・・」


戦士先生「・・そして確かに少しずつだが、衰弱していってるようだな・・」


少年剣士「猛雪山に登って、この子を魔界に戻して元気にしてやりたいんです」

戦士先生「ふむ・・・」


92 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:51:11 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「それで、手伝っていただければなと・・・」

戦士先生「手伝ってやりたいのだが・・・この脚では山を登り続けることが出来ないんだ・・・」スッ


赤髪少女「・・・!」


少年剣士「わ・・・これが戦争の時の・・・ですね」

戦士先生「この間みたいな短期での戦いは何とかこなせるのだがな・・・」

少年剣士「じゃあ・・無理ですね。他をあたってみます」


戦士先生「・・・、待て。少年剣士」

少年剣士「はい?」


93 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:51:43 ID:DFOASDP2
 
戦士先生「赤髪少女の件は、俺の身内に聞いて連れて行こうと思う」

赤髪少女「え・・・」

少年剣士「身内・・ですか?」

戦士先生「ああ。魔界に送り出すだけなら、俺の身内のほうが早いだろう」

少年剣士「それなら・・・」


赤髪少女「やだっ!!」キッ


戦士先生「・・・何?」

赤髪少女「やだ・・・少年剣士がいい。少年剣士と一緒にいたい」ギュッ

少年剣士「・・・」


94 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:52:17 ID:DFOASDP2
 
戦士先生「・・・なぜだ?」

赤髪少女「・・・私を守ろうとした。私を助けてくれた。やさしくしてくれた。凄い嬉しかった」

少年剣士「・・・・赤髪少女」


戦士先生「・・・」ハァ

赤髪少女「一緒じゃなかったら行かない!」

戦士先生「はは・・・厄介なのに好かれたな、少年剣士」


少年剣士「これでも妹みたいで・・結構可愛いと思うんですけどね」ハハ


95 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:53:44 ID:DFOASDP2
 
赤髪少女「・・・」ギュゥ


戦士先生(行かないなんて言われて、こっちの世界で竜が死んでしまって・・・
       この子側の竜が一緒に攻めてくることになったら大惨事だ。・・・ん?そういや何で・・・)

少年剣士「・・・そういや、何で赤髪少女たちは穴を塞ごうとしたの?」

戦士先生「・・俺も今聞こうとしたんだ、なぜだ?」
 
 
赤髪少女「私のお父様とかは、戦争とか嫌いなの。平和が一番いいんだって」

戦士先生「・・・・何?」

赤髪少女「魔王様っていうのがいた時は従うしかなかったって言ってたけど・・・、
       いなくなってからは私たちが一番力を持っていたから、お父様の平和が良いっていうのに従ってるんだって」


96 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:55:06 ID:DFOASDP2
 
戦士先生「・・・魔界でも色々あるんだな」

赤髪少女「けど穴が開いて、白竜たちが突然裏切って戦争になって・・・」
 
少年剣士「・・・お父様って偉い人・・人?偉い竜なの?」


赤髪少女「うん。俺は竜の王様だぞーっていってた」


戦士先生「・・・」

少年剣士「・・・」

赤髪少女「・・・?」


戦士先生「いよいよ、本当に洒落にならなくなってきたぞ・・・」


97 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:56:27 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「竜の王様・・・」

戦士先生「その王様の名前は?」


赤髪少女「・・・バハムート。赤竜の王だよ」


少年剣士「え・・・バハムートって・・・戦士先生の脚の・・」

戦士先生「・・・何て因果だ。人に歴史あり、竜に歴史ありって感じだな」ハハ

少年剣士「・・・せ、戦士先生・・・」

戦士先生「はーはっはっは・・・」

少年剣士「・・・」



戦士先生「・・・・」グワッ


少年剣士「せ、戦士先生っ!」


98 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:57:03 ID:DFOASDP2
 
赤髪少女「・・・・!」ビクッ

戦士先生「・・・・」


ポスッ・・・ナデナデ


少年剣士「・・・・へ?」

戦士先生「・・・よいしょっと。んー?お前本当に竜か?こんな軽いのに」ハハハ

赤髪少女「・・・うう」


少年剣士「せ・・戦士先生・・」


99 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 19:57:54 ID:DFOASDP2
 
戦士先生「別に・・・脚のことは恨んじゃいないさ。いや・・違う。
       本当は恨んでいた。特に斬られた時は、必ず殺してやるってね」

少年剣士「・・・」

戦士先生「だけど、今の話を聞いてわかったさ。俺らと一緒だったよ・・竜たちもな」ポンポン

赤髪少女「あうあう・・・」


戦士先生「戦争に行けといわれたら、上に従ってやるしかない。たとえ平和主義でもな」

少年剣士「戦士先生・・・」

戦士先生「それに、この子の眼も真剣そのものだった。嘘はついていないだろう・・」

少年剣士「・・・」

戦士先生「それにあれは戦いだった。はは・・・何か色々ふっきれたよ」ニコッ


100 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:02:39 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「た・・戦い・・」

戦士先生「戦争は恨み、恨まれだ。恨みの連鎖は断ち切りが必要だ。許しも必要だろう?・・・」ニコッ

少年剣士(何て・・凄い人なんだ・・・)

戦士先生「よっしゃ!少年剣士・・赤髪少女をしっかり届けろ!」

 
赤髪少女「・・・少年剣士と行ってもいいの?」

戦士先生「はは、いいぞ!」

赤髪少女「ありがとう・・・!」パァァ

 
少年剣士「・・・ありがとうございます」ペコッ


101 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:04:11 ID:DFOASDP2
 
・・・・コンコン

戦士先生「どうぞ」


・・・・ガラッ

幼馴染「あの、ちょっと授業のことで質問が―――・・・」

少年剣士「・・・あ」

幼馴染「・・・え?」

戦士先生「・・・・あ」

赤髪少女「?」


102 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:05:08 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・・・

少年剣士「」ズタボロ

幼馴染「なるほど。そういうことだったのね・・・よく説明してくれたわ、うん」

戦士先生「・・・はは」


幼馴染「ってなわけで、休みを少しの間とりますね戦士先生」

少年剣士「へ?」

幼馴染「私もいく!」

少年剣士「え、いや、でも、結構危険なこともあるだろうし、その・・・」

幼馴染「私も行くんだからね!準備してくるから待ってて!」

少年剣士「あの、でも、ほら・・・って」

・・・・・ガラッ・・・ダダダダ


戦士先生「・・・もう、1人仲間が決まってよかったじゃないか・・・」ハハ


103 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:06:47 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「でも、戦士先生の身内と僕が一緒に行ったほうが良いんじゃ?」

戦士先生「考えたら、中央国まで時間かかるしな・・・
       この事はあんま他言せず進めたほうがいいと思った所だし、丁度いいんじゃないか?」


少年剣士「猛雪山、登れますかね」

戦士先生「元々頂上までのルートはあるし、必要な装備を整えれば大丈夫だろう」

赤髪少女「・・・」

戦士先生「ま、となると・・・。あとの仲間は・・アイツらになりそうだけどな」

少年剣士「ですね」ハハ

赤髪少女「?」


104 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:07:18 ID:DFOASDP2
 
戦士先生「あいつらの住所は知っているのか?」

少年剣士「一応聞いたことがあります」

戦士先生「そうか・・・ま、気をつけて頑張ってこいよ」

少年剣士「ええ、わかってまs」

・・・ガラッ!


幼馴染「さーて行くわよ!赤髪少女ちゃんのためにも!」

戦士先生「・・・本当に頑張ってこいな」ハハ

少年剣士「ええ・・・分かってます・・・」ハハ


105 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:07:51 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・・・・・・

少年剣士「じゃあ、行ってきます」

赤髪少女「・・・行ってきます」

幼馴染「行ってきます!みんなには適当に言っといてください!」


戦士先生「お・・おう・・・気をつけて・・・」


タッタッタッタ・・・


戦士先生「頼むぞ・・・」


106 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:08:58 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・・・

幼馴染「誰々を仲間にするの?」

少年剣士「やっぱり武道家と僧侶戦士かなあ」

赤髪少女「・・・お友達?」

少年剣士「ああ。優しい人らだよ」ニコッ

赤髪少女「・・・!」パァァ

 
少年剣士「僧侶戦士は猛雪山のふもとの、雪降町だから、まずは武道家かな」

幼馴染「武道家はどこだっけ?」

少年剣士「東部の町。歩いて1日ほどかな」

 
幼馴染「馬とかあれば早いんだけどね」


107 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:10:11 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「ま・・ないものを願ってもしょうがないよ」

幼馴染「・・・そうだよね」ハァ 


少年剣士「そういや、武道家の実家って何してるんだろう?」

幼馴染「本当かどうか知らないけど、英雄武道家の息子とかいってなかったっけ」

少年剣士「言ってるね・・・。道場開いてるっても聞いたし・・凄い家なのかも・・」

幼馴染「家の場所はわかるの?」

少年剣士「海の傍にあるって言ってたし、わかるんじゃない?」

幼馴染「そっか。・・とりあえず急ぐ?」


少年剣士「うん。急ごう!」

赤髪少女「出発ー!」ヘヘヘ


108 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:12:18 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・・次の日の昼・東の町

武道家「・・いいかぁ!腹から声出せ!」

子供達「はいっ!」

武道家「壱に努力!弐に努力だ!精進しろよ!」

子供達「はいっ!」


 
・・・・コンコン

武道家「・・・どうぞー!」


・・・・ガラッ

少年剣士「・・・や」

幼馴染「わー、本当に道場なんだ・・・!」

武道家「な、何だ・・・お前ら?どうしてここに?」


少年剣士「ああ・・ちょっとね・・」


109 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:14:32 ID:DFOASDP2
 
・・・・・・・・・・・

武道家「・・・マジかよ」

赤髪少女「・・・」ジッ


少年剣士「うん。だから・・・一緒に猛雪山登ってほしい」

幼馴染「もちろん、オーケーよ」

武道家「もちろんオーケーだ・・・が、なんで幼馴染が言った・・?」

幼馴染「・・・流れよ」

武道家「・・・・流れか」
 
 
少年剣士「・・・あまり時間もないし、早い段階で出発したいんだけどな・・」


110 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:15:54 ID:DFOASDP2
 
武道家「僧侶戦士の家って猛雪山のふもとの雪降山だよな?」


赤髪少女「・・・」フラフラ

少年剣士「だね。歩いて3日ってところかな・・・・って、赤髪少女?」

 
赤髪少女「・・・」ハァ・・ハァ・・


幼馴染「・・・赤髪少女ちゃん?」

少年剣士「・・・!」


赤髪少女「し・・少年剣士・・」ドサ

少年剣士「マナの影響だ・・・僕のひざ使って横になっていいよ・・・」

赤髪少女「・・・うん」ハァハァ


111 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:17:32 ID:DFOASDP2
 
武道家「・・・見てるのが痛いな・・」

赤髪少女「・・・」ハァハァ


幼馴染「・・・でも、変身魔法ってマナがなくなったら自然と解けるものだと思ってたけど・・」

武道家「こっちの空気が合わないとか言ってたし、身体的に異変をきたしてるのかもな」

少年剣士「早く魔界に戻してあげないと・・・」


幼馴染「・・・大丈夫よ、赤髪少女ちゃん。必ず元気にしてあげるからね」ナデナデ

赤髪少女「うん・・」


少年剣士「・・前の時よりも消耗が激しい・・・」

武道家「竜っていっても、まだまだ子供だもんな・・・必ず助けようぜ・・」

幼馴染「当たり前だよ・・」


112 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:19:16 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「・・・猛雪山まで・・もっと早く行けないかな・・」

武道家「・・・そうだな・・」

幼馴染「冒険の扉とか使えればいいんだけど・・」

少年剣士「緊急事態って言えば軍の支部の扉を使えるだろうけど・・・あまり事を大きくできないし・・」
※冒険の扉のワープは基本的に軍の管轄
※私用や商用などには使うことが出来ない



武道家「・・・・ちょっと待て・・・良い考えがある」

幼馴染「何?」

武道家「確かさ・・・今晩、商人が交易で各町に向かうはずなんだ」


113 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:20:24 ID:DFOASDP2
 
少年剣士「交易・・・?」

武道家「で、もしかしたらだけど・・・その中に雪降町行きがあるかもしれない」

幼馴染「本当!?」

武道家「分からないが・・・だけど、もしそうなら馬で1日ほどで着くだろう?」

少年剣士「・・・もし、なかったら?」

武道家「出発が遅れる・・」

幼馴染「そんな賭けできるわけないでしょ・・・」


子供「あ、あの・・」

武道家「お?どうした?打ち込み練習は終わったのか?」

子供「はい!えと・・・それで・・」


114 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:21:30 ID:DFOASDP2
 
武道家「?」

子供「たぶん、雪降町に交易で行くと思いますよ」

少年剣士「・・・本当!?」

武道家「マジかよ?何で知ってるんだ?」


子供「僕のお父さんが交易所の管理をしてるので・・・、いく場所の札を見てるんです」

武道家「そりゃいい情報だ・・・何番線から出発するとか分かるか?」

子供「3番線のはずです」


武道家「そうか、ありがとうよ・・。だがな・・・」

子供「?」

武道家「人の話を盗み聞きするってのは良いクセとは・・・いえないな」ゴンッ

子供「ごめんなさいっ!」ズキズキ
 
武道家「ほら・・・俺らは大事な話をしてんだから、あっちでまた打ち込みしてこい」

子供「はーい・・・」ブツブツ


115 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:23:09 ID:DFOASDP2
 
幼馴染「ふーん、いい先生してるじゃん」ニヤニヤ

武道家「久々に帰ってきたから、手伝えっていわれてるだけだよ」ハァ

少年剣士「ま・・・今晩そこにお願いするの?」

武道家「違う!忍び込むんだよ!」

幼馴染「ええー!?何か犯罪っぽいよ・・・」

少年剣士「う・・・うーん・・・」


武道家「しのご言ってられないだろ!」

幼馴染「そうなんだけどさ・・・バレたら・・どうなるの?」


武道家「理由言っても信じないだろうし、逆に信られたら・・とんでもないことになるし。
     ま、普通に防衛隊に引き渡されて逮捕だろうな」ハハ

幼馴染「・・・うーん」

少年剣士「・・・・しのご言ってられないのは本当だよ。忍び込もう」


116 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:23:54 ID:DFOASDP2
 
赤髪少女「・・・」ハァハァ

幼馴染「・・・」

武道家「そうだよな。バレたらバレたら、だ」


幼馴染「分かったわよ・・・。私だって。赤髪少女ちゃんを助けたいもん・・・」

武道家「そうこなくっちゃ!」

 
少年剣士「・・・武道家、それとさ・・どこか休めるところはないかな?
       赤髪少女を夜まで休ませたいんだけど・・」


武道家「・・裏に俺の家があるし、そこで休ませようか?」

少年剣士「うん・・ありがとう」


117 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/21(金) 20:24:39 ID:DFOASDP2
 
幼馴染「そういや、あんたの家・・今は誰が切り盛りしてるの?お父さんは・・その・・」

武道家「いいよいいよ。今は、爺ちゃんと母さんがここの武道場を経営してるんだ」

幼馴染「なるほどね・・」


少年剣士「とりあえず・・・赤髪少女を休ませない・・?」

幼馴染「あ・・・ごめん、うん・・そうだねっ」


武道家「そうだったな・・・こっちだ」



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