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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その26
642 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/11(金) 18:41:56.14 ID:11z4qsOoo
〜北西の山脈〜

ポタポタポタッ

同門「……はぁ……はぁ……はぁっ」

スゥッ

ネクロマンサー「喧嘩を売る相手……間違えましたねぇ」

同門「……くそぉ…っ」

ネクロマンサー「貴方の召喚獣、フェニックスですか……」

同門「……っ」

ネクロマンサー「確か、魔力の続く限り不死なんでしたっけ?」

同門「……」

ネクロマンサー「不死対不死。このまま続けますか?」

同門「……ち…っ」

ネクロマンサー「魔力の続く限り、どちらが勝つのか…ククッ」

同門「フェニックス!!」

フェニックス「……」


643 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/11(金) 18:42:42.00 ID:11z4qsOoo
ゴウッ…ドジュウウゥゥ!!

ネクロマンサー「我が身を焦がす灼熱の炎……」

同門「はぁ……はぁ…はぁ…っ!」

ネクロマンサー「それも空しい、魂の炎かな……クククッ」

同門「……この……野郎ぉ!!」

ネクロマンサー「このまま続け、死を選びますか……」

同門「ふざけるなああぁぁ!!」

ネクロマンサー「ククッ!その……目!!」

同門「はああぁぁ!!」

ネクロマンサー「生意気…諦めれば良いものを……っ!」

同門「りゃああぁぁーっ!!」

ネクロマンサー「殺しはしませんよ。貴方はね……」

スゥッ

ネクロマンサー「新しい人形として、遊ばせて頂きますよ。ククッ」

同門「――っ!!」


644 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/11(金) 18:43:33.83 ID:11z4qsOoo
全然書き溜めてませんごめんなさい…
でも今日は許されますよね…

これから歩いて帰宅します。また明日にでも会いましょう…
皆様もご無事で!心よりお祈りしております!ノシ
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/


645 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/11(金) 18:57:32.29 ID:vDi7cvsko
むしろ投下されると心配になるくらいだ
今は災害対策に集中してくれ
気を付けてな
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/


653 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/03/12(土) 02:23:02.12 ID:X+c7rpqDO
>>1乙
やっぱ同門はネクロマンサーの性奴隷・・・じゃなくて人形にされるのか
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/


665 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:14:26.72 ID:TlyImG+Oo
ネクロマンサー「これで……終わりです」

呼吸を荒く身を屈め、攻撃に備える同門。

しかしそれは無意味な抵抗であり、漆黒の双鞭、

即ちネクロマンサーの両腕より伸びた触手は、

フェニックスの反攻を避ける様に、地面すれすれを伸び、

一直線に同門の脚部へと空を切り裂いた。

ザシュウウゥゥッ!!

同門「……っ!!」

ネクロマンサー「……?」

何かを切り裂いた音が周囲に響き渡る。

それは同門の脚部……ではなく、それを狙ったネクロマンサーの触手であった。

ネクロマンサー「……何者です?」

ザザッ

同門「お……前ら…っ」

同門の前に立ちはだかる三つの影。


666 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:15:24.85 ID:TlyImG+Oo
偽戦士「……立てるかっ!?」

ウィッチ「…近づけさせないでございます……っ!」

くの一「何だ……あの魔物は!?」

同門「何…しに来やがった……っ」

偽戦士「何しにって……」

くの一「……仲間だろ」

ウィッチ「助けに来たでございます……っ!!」

同門「……っ」

ネクロマンサー「…いやはや、麗しき仲間愛と言ったところですか」

偽戦士「……てめぇは…ネクロマンサー!!」

ネクロマンサー「ほぉ、私をご存知とは光栄ですね。ククッ」

偽戦士「光栄も何も……いけすかねぇんだよ!」

ネクロマンサー「いけすかない……?」

偽戦士「元、人間の分際で……コソコソうぜぇんだよ!!」

ネクロマンサー「……ほぉ」


667 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:15:50.71 ID:TlyImG+Oo
くの一「……」

ネクロマンサー「貴方、魔族ですね?」

偽戦士「……」

ネクロマンサー「魔族なのに、人間と共闘しますか」

偽戦士「てめぇは、人間だったくせに魔族と世界制服ってか?」

ネクロマンサー「……面白い。全く逆の立場で…戦うとはねぇ」

ウィッチ「……っ」

ネクロマンサー「貴方に利用価値はありません。……死になさい」

偽戦士「そう易々と……殺されてたまるかよぉ!」

くの一「来るぞっ!!」

同門「早く……逃げろ……っ」

ウィッチ「……援護するでございます!」

同門「早く逃げろおぉ!奴は…不死身だぞっ!!」

ネクロマンサー「虫けケラが……大口を叩く」

偽戦士「行くぞぉ!同門を守れ!!」


668 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:16:23.29 ID:TlyImG+Oo
くの一「ああっ!」

ウィッチ「同門さんっ。下がって下さいでございます!」

同門「頼むからやめてくれぇ!!」

ネクロマンサー「ククッ、ハーッハッハッハ!!」

ビュオオォォッ!!…ヒュンッ…ヒュンッ

くの一「かわせるっ!、見えているぞ!」

偽戦士「触手が厄介だ!懐に飛び込むぞ!」

タタッ…シュンッ

偽戦士「でりゃああぁぁ!!」

くの一「はああぁぁ!!」

ネクロマンサー「……甘いんですよっ」

くの一「っ!?」

ネクロマンサーの全身より、無数の針が飛び出す。

偽戦士「な…っ!?」

ネクロマンサー「本当に…詰めが甘い」


669 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:17:31.98 ID:TlyImG+Oo
偽戦士「……お前だよ」

ネクロマンサー「!?」

飛びかかる偽戦士とくの一めがけ迫る、ネクロマンサーの触手針。

しかしその猛攻は、突如せり出す土の壁によって遮られ、

ネクロマンサーはその動きを急停止し、眼光を鋭く言い放つ。

ウィッチ「……させないでございます……っ」

ネクロマンサー「貴……様ぁ」

クルッ

ネクロマンサー「……貴方も、死にたいのですか?」

ウィッチ「……っ!!」

同門「早く逃げろっ!逃げるんだ!!」

ネクロマンサー「ククッ、ならばお望み通り……」

ヒュッ

ネクロマンサー「!?」

同門「!?」


670 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:18:44.67 ID:TlyImG+Oo
くの一「はあぁ!!」

偽戦士「余所見してんじゃねええぇぇ!!」

ザシュッ!!…ドッグオオォォ!!

ネクロマンサー「こ……の……」

偽戦士「手を止めるなっ、攻撃し続けろ!!」

くの一「はああぁぁ!!」

ウィッチ「やあぁーっ!!」

ドドオオォォン!!…ゴアオオォォ!!

ネクロマンサー「く……おぉ……」

偽戦士「一挙に押し返せぇ!」

ウィッチ「はいでございます!」

ネクロマンサー「……ッ!!」

ドスススッ!!

偽戦士「……っ」

ネクロマンサー「あんまり……調子に乗るんじゃあない……」


671 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:20:24.13 ID:TlyImG+Oo
腹部に突き刺さる数本の触手を見つめ、ドッペルゲンガーは笑う。

偽戦士「この程度で…俺が殺せるかよ」

ネクロマンサー「……お前、不死か。つまりは……」

ザクゥッ!!

ネクロマンサー「人間に化けた……ドッペルゲンガーですか」

偽戦士「ご名答っ!!」

ウィッチ「くの一さん、今のうちに同門さんを!」

くの一「……分かった」

ネクロマンサー「……」

チラリ

ネクロマンサー「成程、良い作戦です」

ウィッチ「……っ」

ネクロマンサー「しかし……」

フッ

ウィッチ「きっ、消え――」


672 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:20:50.74 ID:TlyImG+Oo
偽戦士「違うっ!後ろだ!!」

スウッ

ネクロマンサー「……ククッ」

ウィッチ「あ…っ――」

ドスッ

一瞬の内に、ウィッチの背後へと現れたネクロマンサーは、

数本の触手を尖らせ、背後よりウィッチ触手で串刺す。

ウィッチ「か……っ!!」

くの一「っ!!――ウィッチ!!」

偽戦士「傷は深くねぇ!!それよりもそっち――」

フッ…スウッ

くの一「な……っ!?」

ネクロマンサー「次は……貴方ですよぉ?」

偽戦士「避けろぉーっ!!」

同門を助けに走るくの一の元へ現れた黒い影は、再び触手の針を伸ばした。


673 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:21:16.75 ID:TlyImG+Oo
ビュオオォォ

同門「――っ!!」

バシィ!!…ビュオンッ

偽戦士「消え……た!?」

ネクロマンサー「……何者です?」

その場より消えたように見えたくの一は、だき抱えられ、

ネクロマンサーより離れたきの上で呆然と、その男を見つめる。

くの一「あ……なた…は…っ」

――「盗賊…ではないようだな。……大丈夫か?」

くの一「頭領……っ!?」

ネクロマンサー「貴様…ぁ!!生きて……」

影忍「……残念だったな、ネクロマンサー」

ネクロマンサー「……ククッ、クククククッ!!」

影忍「!?……まずいっ!その少女を頼むぞ!」

偽戦士「お、おうっ!」


674 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:21:45.59 ID:TlyImG+Oo
タタッ

影忍「動けるかっ!?」

同門「……っ」

影忍「高魔力……っ。何かくるぞ!」

偽戦士「同門、立って退がれっ!!」

影忍「くるぞっ!!」

偽戦士「間に合わ――」

ネクロマンサー「ガアアァァァァーッ!!」

カッ!!……ズガアアァァァァッ!!

影忍「ぐく……っ!!」

くの一「……っ!!」

同門「う……ぐっ!!」

ドドオオォォォォ…ガラガラガラッ…ゴトッ

突如、ネクロマンサーの体内より発せられた魔力の力により、

同門らを含め、周囲の木々や岩が、その場より吹き飛んだ。


675 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:22:18.13 ID:TlyImG+Oo
ドドオオォォ…ゴトッ

影忍「……ぐく…っ」

くの一「……う……っ」

影忍「……大丈夫か?」

だき抱えた胸の胸の中で顔をしかめるくの一に、影忍は声を掛ける。

くの一「…は……い」

影忍「……他の者らは……っ」

キョロキョロ

くの一「……っ」

影忍「どうやら吹き飛ばされて、崖下に転落したらしいな」

くの一「……あ、あの」

影忍「立てるか?」

くの一「……はい」

影忍「一旦この場を離れる。いいな?」

くの一は無言のまま、強く頷いた。


676 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:22:44.91 ID:TlyImG+Oo
オオォォォォ

同門「…………」

ゴトッ…ガシャアァ

同門「…かはっ、はぁ……はぁ……」

己の上に積み重なった岩をどけ、同門が顔を出す。

同門「……っ」

ヨロッ…キョロキョロ

同門「…………」

目の前で直撃を受けた同門であったが、なけなしの魔力で

咄嗟に出した召喚獣が壁となり、最悪の状況は免れた。

同門「……っ」

しかし、その周囲には誰もいない。衝撃により、影忍らとはまた違った、

崖の下へと勢いよく吹き飛ばされたのだ。

同門「……く……そ…ぉ」

起き上がった同門は、そのまま意識を失い、再び地面へと倒れた。


677 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:23:18.83 ID:TlyImG+Oo
偽戦士「……く……ぅ」

ウィッチ「……」

偽戦士「……息は…あるな」

身体の下で気を失うウィッチの呼吸を確認し、ドッペルゲンガーは笑う。

偽戦士「……くそ…っ」

背中に圧し掛かる岩を、なんとか退けようともがくが、

それは無常にも、ピクリとも動かない。

偽戦士「せめて……ウィッチだけでも……」

ガラッガラッ…ゴトッ

偽戦士「……っ」

スゥッ

ネクロマンサー「…………」

偽戦士「てめぇは…人間としても、魔族としても……最低だな」

目の前に立つ黒い影を見上げ、ドッペルゲンガーは苦笑する。

ネクロマンサー「……クククッ、ハーッハッハッハッハ!!」


678 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/03/13(日) 02:32:12.79 ID:TlyImG+Oo
祖母と親戚が水没した地区に住んでおり、何とか無事は確認できましたが、
依然、孤立状態らしく気が気でないです……

ネット義援金や夕方からの節電には協力しましたが、
自分が出来る事は拙い分をつらつら垂れ流すだけなので、
不謹慎、過激な表現もあるかと思いますが、自粛せず書こうと思います!
無関係ですのでご容赦下さい。せめて明るい場面なら良かったのですが…

この後も何があるか分かりませんので、
皆様も身の安全を最優先にお過ごし下さい!

ご支援&ご心配、本当にありがとう!それでは失礼致します!


679 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/13(日) 02:47:42.56 ID:9zUjiNsQ0
>>1乙
1の文を読んで安心する人もきっといるはず……多分きっとおそらく。



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