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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その27
405 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/04(月) 23:46:11.28 ID:TFj1pllFo


トテトテトテ…コトッ

幼女「はいっ、どうぞ」

女賢者「ありがと」

幼女「お姉さんは、賢者なの?」

女賢者「そうよ〜」

幼女「やっぱそうなんだ、すごーい!」

女賢者「そんな事ないわよ〜。攻撃と回復、両方出来れば誰でもなれるもの♪」

幼女「それが……難しいと思う」

テクテクテク

弓使い「綺麗な人ねぇ」

とても上位ワーカーには見えないよ」

弓使い「……ええ」

幼女「あははははっ!」

女賢者「うふふっ♪」


406 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/04(月) 23:48:02.54 ID:TFj1pllFo


召喚士「行けっ!コカトリス!!」

    〜第四十三部〜


407 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/04(月) 23:49:50.54 ID:TFj1pllFo


村長「ほっ、本当なのか……っ!?」

右大臣「うむ。本当の事だ」

村長「道理で……躍起になって襲ってくるわけだ」

右大臣「まさか、ここまで実力行使してくるとは思わなんだがな……」

村長「それにしてもあの……魔道士の少女が」

白馬騎士「華国でも大騒ぎですよ……」

右大臣「すまない。語るわけにはいかなかったのだ……っ」

白馬騎士「お気持ちは分かりますよ」

右大臣「……」

白馬騎士「後継者争いで国が荒れる事は……断じてあってはならないのです」

右大臣「……経験かね?」

白馬騎士「あのような悲劇は……二度と……」

村長「それで、この箱で解決致すのか?」

右大臣「してみせるさ。この真なる……王の手紙で」


408 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/04(月) 23:50:58.12 ID:TFj1pllFo
〜バーテンの店〜

戦士「……はぁ」

バーテン「どうした?溜息なんぞ吐いて」

戦士「なーんか、ジッとしてるってのも……どうなのかな〜ってよ」

バーテン「何も動く事ばかりが戦いじゃねぇんだぞ」

戦士「そりゃ……そうだけどよ」

バーテン「お前も他の二人見習って、ちったぁ何かしたらどうだ?」

戦士「見せの手伝いはごめんだぜ」

バーテン「お前になんぞ頼むかって」

戦士「へいへい」

スクッ

バーテン「どこ行くんだ?」

戦士「外で剣でも振ってくるわ。鈍っていけねぇ」

テクテクテクテク

バーテン「……ったく」


409 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/04(月) 23:52:14.04 ID:TFj1pllFo
テクテクテク

戦士「……おーっす」

召喚士「戦士。どうしたの?」

戦士「ちょいと素振りでもかましておこうかと思ってな」

召喚士「そっか。頑張るね」

戦士「こんな時にゃ、そのくらいしか出来んからなぁ」

召喚士「……うん。無力だよ」

戦士「全くだ」

盗賊「…だが、それが私達の…今の力だ」

召喚士「盗賊さん」

テクテクテク

戦士「何だ、お前も素振りか?」

盗賊「…もう終わった」

戦士「あっそ……」

盗賊「…召喚士は…何してるんだ?」


410 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/04(月) 23:54:43.30 ID:TFj1pllFo
召喚士「ええ、これを……」

戦士「召喚術の本と、サモナーさんのレポートか。真面目だねぇ」

召喚士「そんな事ないって。必要だから読んでるんであって……」

戦士「別に読みたくない?」

召喚士「勉強とか苦手何だよ……っ」

盗賊「…意外だな」

戦士「ああ。全然そうは見えん」

召喚士「やっぱり、身体動かしてる方がいいよ」

テクテクテク

バーテン「そんじゃ、身体動かしてきたらどうだ?」

召喚士「……バーテンさん」

戦士「何させる気だよ?」

バーテン「阿呆。てめぇらの師匠の墓くらい、綺麗にしておきやがれ」

召喚士「あ……っ」

バーテン「ついでに家ん中も埃まみれだろ。ほれ、掃除してきな」


411 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 00:05:39.63 ID:5FrbZXe2o
ちょろっとですが冒頭だけ…それでは、おやすみなさいです!ノシ
弓使い一家の人気は相変わらずで嬉しい限りです!

>>403-404
ちょっとww

〜久々すぎるオマケ〜

戦士「……あー」

召喚士「ど、どうしたの!?」

戦士「なんか……久々すぎてなにやってたか忘れた」

召喚士「えぇ!?」

戦士「もう何でもいいか……。ふわ、寝よう寝よう」

召喚士「ちょっと!?これから一番大変な時なんだよ!?」

戦士「だってよー出番ねーし……。盗賊なんかほれ」

召喚士「!?」

盗賊「な、何でございましょーか!?」

戦士「……完全に別キャラになっちまってるぞ」

召喚士「……っ」

盗賊「元からこういうキャラだもんっ!ぷんすかっ☆」


415 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 03:12:15.09 ID:8YAJF1FSO
いちおつ!

ダンデVS魔王を見て、魔王討伐とか無理だろwwwwwwとか思ったが
だんだん五分に持ち込める感がでてきたな

それにしても「魔導師ちゃん」の人は無事なのか自重してるのかが気になる
いるとキモいけど、いないとキモいけど気になる


421 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:27:27.11 ID:ysIh2Tobo


召喚士「それじゃ、行ってきます」

バーテン「おーう。頼んだぜ」

戦士「そんじゃあ行くとするかね」

盗賊「…ああ」

召喚士「戦士も盗賊さんも、付き合わなくていいんだよ?」

戦士「こんな所でボーッとしてるより全然マシ」

バーテン「ああん?」

盗賊「…本も…返したいしな」

戦士「それに、そろそろ仕入れておかないとな」

召喚士「……?」

戦士「ほれ、これだよこれ」

ズイッ

召喚士「……師匠酒、ね」

戦士「そういう事!」


422 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:28:16.35 ID:ysIh2Tobo
テクテクテク

召喚士「何だか、師匠の家も久し振りだなぁ」

戦士「そうだな。本当は月1くらいで手入れしないといけないんだろうけどな」

盗賊「…うん」

召喚士「まぁ、師匠も分かってくれるんじゃないかな」

盗賊「…?」

召喚士「今、自分達がやらなくちゃいけない事」

盗賊「…ああ、そうだな」

戦士「全部落ち着いてからにすっか。寂しがらなきゃいいけどな、はははっ」

召喚士「……さぁ、一気に登ろっか!」

戦士「おーし、真っ直ぐ突っ切るぞ!今の俺らなら素通りもいいとこだろっ」

盗賊「……ビリは…罰ゲーム」

戦士「よーし乗った!」

ダダッ!!

召喚士「ち、ちょっと!?……ずるいっ!!」


423 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:28:45.33 ID:ysIh2Tobo
〜剣士の村〜

コンコン…カチャ

剣士「お茶のおかわり、要りますか?」

村長「良いところに来た」

剣士「……?」

右大臣「これからの方向性を決めようと思ってな」

剣士「僕も……何か?」

右大臣「うむ。ひとまず私は、本国へ戻ろうと思う」

白馬騎士「私は此度、剣士殿を通じて本国を訪ねるつもりであったのだ」

剣士「なるほど……っ。それでこの村へ……」

右大臣「しかし今は、大変に危険な状態だ。謁見相手も居らぬでな」

白馬騎士「ええ、その件につきましては、日を改めたいと思います」

村長「その際には剣士、君が本国まで案内を頼む」

剣士「僕が……ですか?」

村長「お主以外に橋渡しの出来る者など居らんじゃろ」


424 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:29:32.99 ID:ysIh2Tobo
剣士「……分かりました」

白馬騎士「それともう一つ」

村長「……?」

白馬騎士「我が国の兵を、こちらの村へ駐屯出来ませんか?」

村長「何と……っ」

白馬騎士「このような騒ぎがあったのでは、村の者も不安がる事でしょう」

右大臣「うぅむ、更なる追っ手が来ないとは限らぬしな……」

白馬騎士「流石に村の者だけでは支えきれないと存じますが……」

右大臣「……良かろう。私が許可する。頼めるだろうか?」

白馬騎士「はい。本国のお力になれる機会です。願ってもない事ですよ」

村長「有難い……!」

剣士「感謝致します」

白馬騎士「それでは、ひとまず騎馬隊をこのまま駐屯させ、後ほど増援を送ります」

右大臣「……さて、私は本国へ戻り……手筈を整えるとするか」

剣士「……」


425 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:30:20.49 ID:ysIh2Tobo
〜本国、平野〜

テクテクテク

皇太子「のどかなもだな」

魔道士「はいっ、だいぶ暖かくなってきましたからね〜」

賢者「……」

皇太子「どうした?」

賢者「……気楽なものだね……ふぅ」

皇太子「そうか?気張り過ぎてても良くはないぞ?」

賢者「まぁ、いいけど……ふぅ」

魔道士「それで、これからどうしましょうか?」

皇太子「そうだな、出来れば本国内へ入りたいところなのだが」

賢者「……難しいだろうねぇ……ふぅ」

魔道士「でもっ、いつまでも逃げ回っているわけにはいきませんよ……?」

皇太子「それはそうだが、どうしたものかな……」

賢者「……?」


426 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:31:02.01 ID:ysIh2Tobo
ピクッ

皇太子「……どうした?」

賢者「何か来るね」

魔道士「ま、魔物ですか……っ!?」

賢者「……そんな気配だ」

皇太子「周囲にそれらしき姿はない。つまり、あの正面の森か」

魔道士「どうします……っ?」

皇太子「ひとまず物陰で様子を見よう。迂回して森に入るぞ」

タッタッタッタッタ

皇太子「……どうだ?」

賢者「……魔物のような、そうでないような」

皇太子「……?」

賢者「変な感じだね……ふぅ」

皇太子「……っ」

賢者「かなり近いよ、もう見える」


427 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:32:12.32 ID:ysIh2Tobo
ガサッ…ザッザッザ

魔道士「あぁ――っ!!」

皇太子「!?」

ザッ

ジュニア「……お?」

眼鏡「君は確か……」

魔道士「ジュニアさんに……眼鏡さんっ!?」

ジュニア「魔道士ちゃんっ!!ってか……殿下ぁ!?」

皇太子「ワーカーの者か。すまんがここは……」

眼鏡「一体、何をしているのかな?」

魔道士「実は、色々と事情がありまして……」

眼鏡「聞かせて貰っても……良いかい?」

魔道士「えっとぉ……」

皇太子「……構わんぞ。信頼のおける者達なのだろう?」

魔道士「は、はいっ!」


428 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:32:48.05 ID:ysIh2Tobo


眼鏡「…………」

ジュニア「……マジ……かよっ」

魔道士「マジ……みたいです」

皇太子「分かって頂けたかな?」

眼鏡「しかし、今のままで状況が改善するとは思えないな」

皇太子「無論、承知している。だが、それは私達にはどうにも出来ぬ事だ」

ジュニア「……」

皇太子「既に動いてくれている。我らはそれを信じて待つだけさ」

眼鏡「……成程」

ジュニア「しっかし、魔道士ちゃんが王女だったとはねぇ……ハッハ」

魔道士「私だって未だに信じてませんよ……」

ジュニア「ハッハ……あぁっ!!」

魔道士「!?」

ジュニア「お尻触って……すみませんでした……」


429 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:33:15.55 ID:ysIh2Tobo
魔道士「……いやっ、別にいいですよ。よくないですけど」

ジュニア「あぁーっ!!」

眼鏡「何なんだ、騒がしい奴だな」

ジュニア「おいっ、本国内に入る方法があるじゃないか!!」

皇太子「何?」

眼鏡「……ああ、あれを使うのか」

魔道士「な、何です……?」

ジュニア「信じて、付いて来て貰えますか?」

皇太子「無論、助力頂けるならこちらとて願ったりだ」

ジュニア「分かりました。では、向かいましょう」

皇太子「頼む」

スクッ…ザッザッザ

眼鏡「……何か?」

賢者「……君、面白いね。何者だい?」

眼鏡「……」


430 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:33:51.75 ID:ysIh2Tobo
〜剣士の村〜

右大臣「それでは、色々と世話になった」

弓使い「こちらこそ」

幼女「気を付けて下さいっ」

右大臣「ありがとう。君達もな」

剣士「はい。華国の方々もいらっしゃいますし、大丈夫だと思います」

村長「……死ぬなよ?」

右大臣「……ふっ。この歳になって、死など恐れるものかよ」

村長「……」

右大臣「だがな、まだやるべき事は残っている」

村長「……うむ」

右大臣「老兵は死なず、ただ消え去るのみよ」

村長「……それで、良いのか?」

右大臣「まだまだヒヨッコだと思っていたが、何も心配は要らなかったさ」

村長「……」


431 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/05(火) 18:34:18.88 ID:ysIh2Tobo
パッカパッカパッカ…

剣士「右大臣様、大丈夫ですかね?」

村長「責任感の強い男だ。心配は無用じゃろう」

剣士「……」

村長「その強い責任感で、何もかも背負わなければ良いがな……」

テクテクテク

女賢者「それでは、お邪魔しました♪」

剣士「あっ、もうお帰りで?」

女賢者「ええ、元より旅人の身ですから」

弓使い「本当にお世話になりました。ありがとう」

白馬騎士「我が隊の者らも大変世話になった。感謝します」

女賢者「いいえ、お気になさらず。それでは……うふっ♪」

テクテクテクテク

幼女「さよーなら〜!!」

剣士「……」



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