■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その7
1 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/13(日) 15:46:19.21 ID:MZD9Gzko
〜前回までのあらすじ〜

コカトリスをクリト…と間違えて呼んでしまったダメ召喚士は、
パーティー仲間の頼れる戦士、どうみても処女な魔道士(戦士談)
スタイルいいが無口な盗賊(戦士談)と力を合わせ、数々の出会い、
そして別れを経験し困難を乗り越えて行く。無事大陸へ戻り、本国へと
辿り着いた四人は、魔王軍の大規模侵攻を知り…!?

7xまとめ様(いつもありがとうございます)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice.html

キャラクター人気投票所(コメがあると嬉しいらしい)
http://vote3.ziyu.net/html/cocka.html

前スレ(その6)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1259802767/

過去ログ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1256864948/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257265640/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257266712/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258207232/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258977379/


8 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 19:36:32.38 ID:MZD9Gzko
しばらく歩くと、木々を抜け、岩場が見えてくる。

赤サル「着いたぜっ!」

赤サルの前方に一軒の小屋が見える。

魔道士「あれですか…?」

戦士「堂々と構えすぎだろ…」

テクテクテク

赤サル「お、おいっ!こっちだこっち!」

盗賊「…?」

赤サル「その小屋はダミーだ。下手に近づくなよぉ…?」

召喚士「えっ…?」

赤サル「トラップ満載だ、ヘタすりゃ死んじまうぜ〜?」

魔道士「…っ!!」

召喚士「……なるほど」

赤サルの案内で、四人は岩場の壁に近づく。

赤サル「あそこあそこ、穴が空いてるだろ?」


9 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 19:37:44.07 ID:MZD9Gzko
召喚士「は、はぁ…」

赤サル「あーれがアジトだ」

戦士「あんな崖の真ん中に!?」

赤サル「そっ、さぁ…こっから登るぞ〜」

赤サルは、自分の背後にある岩の階段を指差す。

召喚士「確かに…一見すると全然分からない…」

盗賊「……あぁ」

赤サル「これぞ盗賊団ってモンよ!んふふふ〜っ!」

赤サルに誘導されて、四人は岩の壁を登って行く。

〜盗賊団のアジト〜

ガチャッ

赤サル「たっだいまぁ〜」

召喚士「お、お邪魔します…」

アジトの中には、一人の男と、見覚えのある女が座っていた。

先生「おやぁ…!?アンタらこの前の…」


10 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 19:39:06.68 ID:MZD9Gzko
戦士「……よう、世話になったな。用心棒のセンセイ」

女侍「女侍でイイよ…、デカチンの色男っ」

魔道士「……!?」

女侍「コイツは格闘家のイヌだ」

イヌ「イヌ言います。ヨロシクね」

召喚士「召喚士です。よ、よろしくお願いします…」

女侍「んでサル、何でコイツらがいるんだいっ?」

サル「えーっと…そのぉ〜…」

女侍「それとお宝はどうなったんだいっ?」

サル「いや、だってさぁ…俺っち一人でなんてとても…」

イヌ「だから言ったよ。サルごときじゃ一人で無理ね」

サル「なんだとぉ〜っ!?こんの筋肉バカ!」

イヌ「黙るね!この非力ザル!!」

女侍「おいおい…毎度毎度ヤメとくれよ…」

召喚士「え、えっと…」

戦士「収まるまで放っておこうぜ…」


11 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 19:41:21.01 ID:MZD9Gzko


女侍「なるほどねぇ…そういう事かい」

魔道士「あの…返して頂けますか…?」

女侍「あぁ、えーと…どこに置いたっけねぇ…」

女侍はキセルを吹かしながら足を組み変え呟く。

女侍「イヌ、裏の部屋探しておいでっ!」

イヌ「分かったね!」

タッタッタ

女侍「ウチのクソ猿が世話になったみたいで…」

召喚士「い、いえっ…」

女侍「アタイからも礼を言わせて貰うよっ!」

戦士「…気にすんな」

少しすると、イヌが荷物を抱えて戻ってくる。

タッタッタ

魔道士「あ…っ!それですっ!!」


13 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 19:44:41.25 ID:MZD9Gzko
イヌ「お待たせしたね、受け取るといいね」

戦士がイヌから荷物を受け取る。

魔道士「え、えっとぉ…」

ゴソゴソゴソッ…

サル「だーいじょうぶっ!パンツは取ったりしてねぇって!」

魔道士「ちょ、ちょっとぉ!!」

盗賊「……///」

召喚士「……あった!!良かったぁ!」

召喚士は札と紙を手に取り、胸を撫で下ろす。

サル「何だぁ?そりゃ…?」

女侍「おや…?式神の御札かいっ!珍しいねぇ…」

召喚士「えぇ…。友人から頂いた大切な物です…」

女侍「ははっ!そうかいっ、ソイツは済まなかった!」

召喚士「いえ…俺も油断してたわけですから…」

サル「い〜い勉強になったろ?」


14 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 19:46:47.39 ID:MZD9Gzko
戦士「お前が言うなっ!」

女侍「ははははっ!!」

イヌ「あ、お金はもうないね。キジが持ってっちゃったね」

盗賊「…?」

女侍「あぁ、もう一人の仲間さ」

戦士「金はもういいよ…。仕方ねぇ」

女侍「なんなら身体で払ってやろうかい…っ?」

女侍は着物の胸元を指で下に引っ張る。

戦士「いっ、いらねぇっ!!」

女侍「あら、そうかい?アタイはいつでも歓迎だよぉ?」

盗賊「…///」



サル「なんだい、も〜っとゆっくりすりゃいいのに…」

召喚士「いえ、次に行く所が…」

サル「北関か…?オマエら死にたがりだよなぁ〜!」


15 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 19:49:39.92 ID:MZD9Gzko
魔道士「そういうわけじゃ…ないですけど…」

サル「わーってるよ!まぁ気ぃ付けてなっ!」

召喚士「ありがとうございます!」

女侍「また相手…しとくれよぉ?」

戦士「もう懲り懲りだよ…!」

イヌ「ここ出て右に行くといいね。関への近道ね!」

召喚士「ありがとうございます!では…っ」

盗賊「……では」

サル「世話になったなリーダー!あばよ〜っ!」

ザッザッザッザッザ

女侍「イイ男達だねぇ…ふうぅ〜」

サル「あぁ…っ!カワイコちゃん達もなぁ〜!」

イヌ「お前の歯…なかなか猿っぽくていいね!」

サル「うっせぇ!!」

サルは手製の挿し歯に手を当て、顔を真っ赤に怒鳴る。

女侍「はははっ!!さぁてと…」



次へ 戻る 戻る 携 上へ