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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その27
217 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 00:15:59.86 ID:u+eopvAYo
再び訪れる夜。その喧騒は普段のものとは違い、いつもにも増して激しさを持つ。

それは当然、王宮内で起きた一連のものに基づいていた。

その然るべき張本人とも言える二人は、本国東側へと足を運んでいた。

〜魔道学校〜

魔道士「ふぇ〜っ、やっと着いたぁ……」

皇太子「疲れたか?徒歩ですまんな」

魔道士「いえいえっ、徒歩でないとばれちゃいますからね!」

皇太子「うむ。陸路は当然ながら、おそらく海路も絶たれているであろうな」

魔道士「……なるほどぉ。国外へも行けそうにありませんね」

皇太子「まぁいいさ。国外へは毛頭、行くつもりもないしそれに……」

魔道士「…?」

皇太子「国外へ逃げたと踏んでくれれば、こちらとして好都合だ」

魔道士「…あえて国内に残ったんですね?」

皇太子「木を隠すなら……という事さ」

魔道士「なるほど……っ」


218 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 00:16:38.77 ID:u+eopvAYo
テクテクテク…ザッ

皇太子「いやぁ、何年振りだろうか」

魔道士「殿下も通ってらしたんですかっ!?」

皇太子「当然さ。王家のものも代々、魔道学校へは通う風習でな」

魔道士「そうでしたかぁ……!!」

ザッザッザ

皇太子「このような夜分では、学園長も居らぬかもしれんな」

魔道士「でも、結構遅くまで残っていらっしゃるみたいだし……」

皇太子「そうなのか?」

魔道士「ええっ。この前来た時は遅くまでいらっしゃいましたよ」

皇太子「なかなか大変だな」

魔道士「ですねぇ。学生の時はちっとも気にした事なかったですよ。えへへ」

テクテク…ザッ

警備「……ん?」

魔道士「こんばんは〜」


219 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 00:17:34.86 ID:u+eopvAYo
警備「何だ……?」

皇太子「すまんが、学園長に会いたいのだが」

警備「誰だアンタら?」

魔道士「え、えっとぉ……」

皇太子「旧友さ」

警備「…………」

魔道士「え、えっと……魔道士とその兄が来たとお伝え下さいっ!」

警備「……待ってろ」

ザッザッザ

魔道士「…ふぇ〜。思いっきり疑ってましたねぇ」

皇太子「まぁこのような夜分に、ワーカー二人だからな」

魔道士「会えると……良いですけど」

待つ事しばらく、先程の警備が校内より戻ってきた。

警備「入っていいぞ、学園長室にいらっしゃる」

魔道士「やった!ありがとうごxざいます〜えへへっ!」


220 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 00:18:39.26 ID:u+eopvAYo
皇太子「では、失礼する」

ザッザッザッザ…

警備「……どっかで見た事あるんだよなぁ。誰だっけか」

ザッザッザ

魔道士「うまくいきましたねっ!」

皇太子「話が早くて助かったな」

魔道士「本当ですね」

皇太子「やはり、学園長は何か知っているようだな」

魔道士「え……っ?」

皇太子「君が兄妹と言っただろう?」

魔道士「え、えぇ。でないと…殿下の名前を出すわけにはいかないですし…」

皇太子「君に兄が居ない事は知っているはずだな?」

魔道士「あ……っ」

皇太子「それをすんなり受け入れるという事は、私達の関係を知っているという事だ」

魔道士「なっ、なるほど……!!」


221 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 00:21:26.06 ID:u+eopvAYo
〜学園長室〜

コンコン…カチャッ

魔道士「こんばんはー」

皇太子「失礼する」

学園長「……」

魔道士「ご無沙汰…してます。遅くにすみません……」

皇太子「……」

学園長「やはりこの刻が来てしまったのね…。どうぞ、お座りになられて」

皇太子「うむ」

スッ…ストッ

学園長「お飲み物は紅茶で宜しいかしら?」

魔道士「あ…あのっ、お構いなくっ!」

皇太子「我らも悠長な時間はないものでな。気になさらず」

学園長「……そう」

皇太子「さて、時間もない事だし、単刀直入に申し上げる」


224 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/03/30(水) 01:40:54.11 ID:ekUhBepDO
魔翌力の一切を持たない皇太子って学校で何やってたんだろうか・・・ 
皇太子っての隠してたらやっぱぼっちの便所飯なんだろうか


225 名前:NIPPERがお送りします(北海道) [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 02:39:07.65 ID:dtxaeL7AO
>>1おつ

学校といっても護衛みたいなのはいるだろうし、そういうのと食ってたんじゃね


226 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 09:14:25.02 ID:y/3d858IO
お前らと違って価値があるんだ
友達になろうとするやつはごまんといるだろ


227 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 09:45:08.38 ID:GI5/Ci6To
>>1乙

>>224,225
とはいえ肩身は狭かっただろうな
魔法学院なのに魔法が使えないどころか魔翌力がない
実技は参加できないから学科のみだし学んでも戦場で使える知識が得られるかどうかも怪しい


228 名前:NIPPERがお送りします(埼玉県) [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 11:04:37.41 ID:UUCWDkhW0
それでも仲良くやっていけるのが皇太子の人格


229 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/30(水) 12:36:41.10 ID:hoI2AlZIO
魔法が使えないからこそ、
魔法をよく知り、魔道士達の運用を
人一倍上手にできないと。
それに、魔法学校がいわゆる
学習院のような存在だったとか?
そんなことを、勝手に想像しているw


230 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:27:46.04 ID:s5D7Nj62o
学園長「……」

皇太子「我が父、国王から預かった手紙を頂戴したい」

魔道士「天才さんから聞きました。『王の手紙』があるって……」

学園長「……やっぱり、そうよね」

魔道士「…?」

学園長「貴方達二人がここへ来た。その意味は一つしかないわ」

皇太子「やはり、事情はご存知のようだな」

学園長「私もこういった職に就いてから、長いから」

スクッ…スタスタスタ

皇太子「それは?」

学園長「金庫よ。ちょっと特殊だけれど」

魔道士「…?」

学園長「結界石で出来ていて、最初に魔力を流し込むの」

皇太子「……」

学園長「それで封が為されて、再び開けたい時はまた魔力を与えれば良いの」


231 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:32:39.07 ID:s5D7Nj62o
魔道士「そんな事が……出来るんですか?」

学園長「貴方は出来ると思う?」

魔道士「え……?」

学園長「人間、何でもやってみなくちゃ分からないものよ?」

魔道士「……」

学園長「王女なんて、誰もなりたくてなるわけではありませんからね」

魔道士「……」

学園長「出来るか出来ないかではなく、貴方のハートが決めるものよ?」

魔道士「……はい」

学園長「ごめんなさいね。お説教じみてしまったわね」

スタスタスタ

学園長「はい」

皇太子「……魔力で封をしてあるのではないのか?」

学園長「ふふっ。長生きすると、どのくらいの魔力を流したかなんて忘れてしまうわ」

皇太子「……」


232 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:34:16.32 ID:s5D7Nj62o
学園長「だから、最初から魔力なんて流し込まなかったわ」

皇太子「それでは誰にでも開けられてしまうではないか」

学園長「でも、こんなご大層なものなら、頭を悩ますと思わない?」

皇太子「成程。魔力前提でありながら、あえて手を付けなかったのか」

学園長「それに、私にもしもの事があったら……」

皇太子「…?」

学園長「貴方が開ける事……出来なくなってしまうじゃない」

皇太子「……先生は昔から、変わらないな」

学園長「そう?」

皇太子「ああ、優しい指導者の鏡さ」

学園長「ふふっ。褒めても何もありませんよ。さぁ、お開けなさいな」

皇太子「……うむ」

グッ……カチャッ

魔道士「……こ、これが……っ」

皇太子「……」


233 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:35:06.13 ID:s5D7Nj62o
周りを結界石で覆われた特殊な小箱の蓋が、ゆっくりと開く。

その中にやや黄色がかった一通の手紙が寝かされていた。

コトッ…カサカサッ

皇太子「……」

まじまじとその手紙を読む皇太子に、魔道士は息を呑み声をかけた。

魔道士「ど、どうですか……っ?」

皇太子「……読んでみるか?」

魔道士「はい…っ」

パサッ

魔道士「…………」

受け取った古手紙を熟読し、魔道士は目を丸くした。

魔道士「……っ」

皇太子「難しい事は何も書いていない。ただシンプルな遺言さ」

魔道士「…………」

皇太子「内容は3つ。それも至極、当たり前のものだ」


234 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:35:43.36 ID:s5D7Nj62o
魔道士「……」

皇太子「1つ目。自分の身に何かあった場合は、私に譲位する……と」

学園長「ええ、それが彼の意思……」

皇太子「二つ目。魔道士、君が君の意思で王家に戻るというのならば……」

魔道士「……」

皇太子「その時は特例として、君に譲位するとの事だ」

魔道士「わ……たし……」

皇太子「……」

魔道士「出来る出来ないとかじゃなくて……」

学園長「……」

ポロポロポロッ

魔道士「召喚士さん達と……一緒に居たい……っ」

皇太子「ああ。それは我侭ではない。君が選択した、人生だ」

魔道士「……はい……っ」

学園長「それで、3つ目は何かしら?」


235 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:37:02.06 ID:s5D7Nj62o
皇太子「3つ目。魔道士が譲位を拒否した場合は、直ちに議会を開会し……」

魔道士「……っ」

皇太子「王宮内にてそれを承認する事」

学園長「あら、陛下の意思では決められないの?」

皇太子「歴史あるしきたりだからな。易々とそんな事は出来ないさ」

魔道士「ひっく……。でも、議会だなんて……」

皇太子「今回は国軍抜きの議会だしな。だが、父上が最後に残した事だ」

魔道士「……」

皇太子「おそらく、何か手はあるのだろう」

学園長「そうかしらね。結局、最後はみんなの良心にかけたように思えるけれど」

皇太子「……そうかもしれんな。そうであってくれれば良いが」

魔道士「……ぐすっ」

皇太子「ともかく、この手紙……確かに預からせて貰うぞ」

学園長「ええ。元より貴方の物ですからね」

魔道士「良かった……」


236 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:38:17.15 ID:s5D7Nj62o


皇太子「いやぁ、夜の校内というのは、あまり心地良いものではないな」

魔道士「え、ええ……。殿下も怖いですか?」

皇太子「それは勿論だ。昔から苦手でな」

魔道士「そうなんですか?」

皇太子「……あの頃は、どれだけ努力しても全く魔法が使えなくてな」

魔道士「……っ」

皇太子「夜遅くまで残って頑張ってみたりもしたものだ」

魔道士「そうでしたか……」

皇太子「まぁ、それを口実に友人と遊んだり――」

ガタッ!!

魔道士「きゃあっ!!」

皇太子「!?」

――「こんな時間に何をしているっ!!」

皇太子「……?」


237 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:39:10.36 ID:s5D7Nj62o
カツカツカツ…

魔道士「……あっ」

皇太子「水の……お前か!?」

水の先生「……?」

魔道士「水の先生っ!私ですっ、魔道士ですよ!!」

水の先生「おぉ、どうしたのだ。不審者かと思ったぞ全く……」

魔道士「ごめんなさい……」

水の先生「いいか?いくら知った人間とは言え、夜分に校内でうろつくなど……」

皇太子「……くっく、はっはっは」

水の先生「……?」

皇太子「私だよ水の。気付かんか?」

水の先生「――!?」

ガシッ

水の先生「皇太子……っ、お前かぁ!!」

魔道士「え……えっ!?」


238 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:47:04.57 ID:s5D7Nj62o
水の先生「全く気付かなかったぞ!何でまたこのような所に……」

皇太子「そういうお前は変わらないな。はははっ」

魔道士「あ、あの……お知り合い?」

皇太子「さっき話した悪友さ」

水の先生「おいおい、人聞きの悪い事を言うなよ」

皇太子「そうか?事実だと思うが」

水の先生「お前こそよくもまぁヌケヌケと……」

皇太子「はははっ。では、お互い様という事だな」

魔道士「……」

皇太子「しかしお前が魔道学校で指導する身になるとはな」

水の先生「自分自身、驚いているさ。そういう皇太子殿下は相変わらずらしいじゃないか」

皇太子「ああ、どうも魔法は才能がないらしい。こればかりは仕方ないさ」

水の先生「しかし本当にいいのか?一国の殿下ともあろう御方がこのような所に……」

皇太子「……まぁ、今だけはな。そのうち分かるさ」

水の先生「……?」


239 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 18:57:27.84 ID:s5D7Nj62o


水の先生「何だ、もう行ってしまうのか?」

皇太子「急ぎで学園長に用があっただけでな。すまん」

水の先生「そうか、まぁ、仕方ないな」

皇太子「今度、ゆっくりと同窓会でも開こうではないか」

水の先生「おぉっ、それはいいな!!」

皇太子「皆、元気でやっていれば良いがな……」

水の先生「……ああ。死んだって奴も何人かは耳にしたけれどな」

皇太子「申し訳ないと思うよ」

水の先生「お前が気に病む必要がどこにある。責任感が強すぎなんだよ」

皇太子「……そうかな」

水の先生「とにかく、お互い頑張ろうじゃないか。もうじき終わるんだろ?」

皇太子「ああ。終わるよ……いや、終わらせるよ」

水の先生「期待してますよ、皇太子殿下!」

皇太子「ははっ、プレッシャーをかけないでくれ」


240 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/30(水) 19:00:38.08 ID:s5D7Nj62o


皇太子「いやぁ、恥ずかしいところを見られてしまったな」

魔道士「まさか水の先生と同級生とは思いませんでしたよ〜」

皇太子「本当に良い奴でなぁ」

魔道士「仲……良さそうでしたもんねっ」

皇太子「最初は王族というだけで、皆も恐縮して……なかなか話す機会もなかったよ」

魔道士「……」

皇太子「しかしある日、あいつが積極的に話しかけてくれてな」

魔道士「へぇ〜」

皇太子「それ以来、皆とも打ち解ける事が出来て、本当に感謝しているよ」

魔道士「水の先生、優しいですもんねっ」

皇太子「ああ。あいつは今でもああやって、敬語など使わず接してくれる」

魔道士「あ……」

皇太子「本当に私は、良い友人だと思っているよ」

魔道士「……素敵な事です。えへへっ!」


244 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/03/30(水) 22:16:47.77 ID:/+sKb7UDO
おまけリクエスト
〜お花見〜


253 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:15:06.01 ID:PqgjVUlwo
〜バーテンの店〜

カチャッ…チリチリン

バーテン「……おう」

召喚士「こんばんは」

バーテン「今回は魔道士ちゃんかい」

盗賊「……」

バーテン「全く。お前らも落ち着かないもんだな」

戦士「好きでやってるわけじゃないよ」

バーテン「そりゃそうだわな。んで、今回は何だってんだ?」

召喚士「実は……」

バーテン「まぁ座れ。何か飲むか?」

戦士「適当にお願いします」

バーテン「適当って……まぁいいや。アルコールなしでいいな?」

盗賊「……うん」

バーテン「そんで、魔道士ちゃんが何だって?」


254 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:15:52.62 ID:PqgjVUlwo
バーテンの淹れたコーヒーが、心地よい香りとともに湯気をくゆらす。

カチャッ…コトッ

バーテン「……本当かよ……っ」

召喚士「ええ。俺らも……全く知りませんでした」

バーテン「落胤とはな……。何かある娘だとは思ったが……」

戦士「ビックリだよ。何たってこのパーティーじゃ二人目だぜ?」

盗賊「わ、私は……っ」

バーテン「そうか、盗賊ちゃんも東方の姫様だったっけか」

盗賊「…しかし、私のそれとは事情が違う」

バーテン「まぁな。陛下崩御のニュースは飛び込んで来たが…まさかなぁ」

戦士「ああ、こんな事になるなんて思いもよらなかったぜ」

バーテン「んで、どうすんだ?」

召喚士「……」

バーテン「このままってわけにもいかんだろ」

召喚士「……実は」


255 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:16:31.10 ID:PqgjVUlwo


バーテン「何ぃ!?殿下と二人で失踪しただぁ!?」

戦士「……ああ」

バーテン「何を考えてやがるんだ……っ」

召喚士「分かりません。でもあの二人の事です。考えがあっての事かと……」

バーテン「魔物の仕業じゃないんだろうな…?」

召喚士「それはないと思います」

バーテン「断言出来るのか?」

召喚士「左翼か魔道士さんを担ぎ上げています。おそらくは……」

バーテン「成程。それを阻止すべく動いてるって事か」

召喚士「ええ……」

バーテン「ともかく、事態は急だが……部外者は静観するしかないってか」

盗賊「…ああ。下手に手出し出来ぬ」

バーテン「そうとなりゃ、信じて待つしかないな」

召喚士「……はい」



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