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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その8
528 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 12:01:53.20 ID:rjSW9lIo
〜客室〜

召喚士「行けっ!シルフ!!」

シーン…

魔道士「やっぱり…ダメですねぇ…」

盗賊「……」

戦士「感覚としてどうなんだ?」

召喚士「うーん…、魔力が空っぽっていう感じではないんだけど…」

戦士「そっか…」

魔道士「このまま…って事は、ないですよね…?」

召喚士「それはないと思いますけど…」

戦士「前回の反動が大きすぎたって事かな?」

召喚士「…おそらく」

盗賊「……」

召喚士「コカトリスに魔力を吸われ続けてるような感じだったし…」

魔道士「なるほど……」


529 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 12:05:59.42 ID:rjSW9lIo
召喚士「とりあえず満月の夜を狙って…行ってみます」

戦士「コカトリスんとこか?

召喚士「うん…あとは…ユニコーンも」

魔道士「ユニコーンさんもですか?」

召喚士「はい」

戦士「そういや、鉱山で召喚出来たとか言ってたよな?」

召喚士「…正確には、召喚前に出てきたような感じだった…」

盗賊「……」

召喚士「盗賊さんを助けたくて…必死だったから曖昧だけど…」

戦士「……」

魔道士「ユニコーンさんが助けてくれたんですかね?」

召喚士「どうなんでしょう…それに…」

盗賊「…?」

召喚士「何か…昔から俺を知っているような…」

召喚士はユニコーンとの会話を思い出す。


530 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/31(木) 12:41:00.39 ID:1VDfgzco
ペニス……大きくなったな……


533 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/31(木) 12:54:40.57 ID:JmLXCCko
重要そうなシーンだというのにお前らときたら……


534 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/31(木) 13:03:04.31 ID:RKVquloo
童貞の神だからな


535 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 13:10:58.40 ID:rjSW9lIo
〜甲板〜

召喚士「……」

ザッザッザ…

戦士「どうした?嬉しそうな顔して…」

召喚士「ん?…あ、そんな顔してた…?」

召喚士は風のレイピアを手に、戦士に微笑む。

戦士「ああー、原因はそれか…!」

召喚士「うん。なんか嬉しくてさ!」

戦士「だろ?召喚士もやっと武器の良さが分かってきたかぁ」

召喚士「い、いや…そうじゃなくて…」

戦士「やっぱり自分オリジナルの武器ってのはさ〜」

召喚士(鍛冶屋さんが戦士を気に入った理由…今なら分かる気がする…)

テッテッテ…

魔道士「あー、また二人で話してぇ…ずるいですよ!」

盗賊「……」


536 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 13:33:24.68 ID:rjSW9lIo
魔道士「素敵な剣ですよねぇ…」

召喚士「ええ…」

魔道士「私のも…!じゃーん!!」

召喚士「カッコイイですね!」

魔道士「やっぱり杖があると、魔道士になったってカンジがしますよね!」

戦士「確かになぁ」

戦士は魔道士の杖を手に取り、まじまじと見る。

戦士「なるほどなぁ…」

魔道士「…?」

戦士「頭の部分は結界石と鉱石…んーと…」

盗賊「……」

コンコン…

戦士「うん、ルビーだな。これは炎の付加がある杖だわ」

魔道士「炎の…杖…!?」

戦士「ああ!流石おやっさん、分かってやがるぜ…」


537 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 13:38:17.64 ID:rjSW9lIo
召喚士「え…?」

戦士「ん、いや……」

魔道士「炎かぁ…。ふふっ!」

戦士「盗賊のはどうだ?」

盗賊「…ん」

バッ!!

戦士「!?」

魔道士「と、盗賊さんっ!」

盗賊「…?」

戦士「いきなり服を捲るなっ!」

盗賊「し、仕方ないだろうっ!」

召喚士「後ろっ、後ろを向いて下さい!!」

盗賊「あ、ああ…すまんっ!」

盗賊は後ろを向き、腹部に巻きつけた鎖を外す。

ジャラジャラ…チャリッ…


538 :パー速民がお送りします [] :2009/12/31(木) 13:52:11.40 ID:lQbUxEDO
俺の立派な剣も見るかい?


544 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/31(木) 14:15:45.28 ID:qe0T/Qk0
>>538
その防御力があるからこそ…今まで守り通せてきたんだな


545 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/31(木) 14:29:13.12 ID:rRaNJXIo
ユニコーン「>>538これからも…・・・童貞であり続けろ・・・・・・」


548 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 14:42:36.91 ID:rjSW9lIo
戦士「……」

魔道士「凄い…ですね…」

召喚士「ええ…」

戦士「大したモンだよ。こりゃ…」

盗賊「・・・ああ…頑丈で、軽い」

戦士「鎖部分にも結界石が練り込んである…」

魔道士「なるほど…」

召喚士「普段は胴を守る防具になるわけですね」

戦士「ああ…だから鎌を…」

戦士は鎖の柄へ目を移す。

戦士「…?」

盗賊「…どうした?」

戦士「ちょっと…クナイ貸してくれ」

盗賊「…ん」

盗賊はクナイを戦士に手渡す。


549 :パー速民がお送りします [saga sage] :2009/12/31(木) 14:44:09.34 ID:rjSW9lIo
(#^ω^)>>538の人気に嫉妬!!ww


550 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 14:57:45.82 ID:rjSW9lIo
チャリッ…トントン…カチッ

召喚士「こ、これって…っ!」

盗賊「…!!」

戦士「柄の部分に、クナイが装着出来るようになってる…!」

魔道士「すごい…!!」

戦士「お前のクナイは大きめだからな…刀身代わりにゃ丁度いい」

召喚士「なるほど…」

戦士は鎖を盗賊へ返す。

盗賊「……」

戦士「それに戦いの都度、回収してるクナイだ…」

魔道士「…」

戦士「大事なモンなんだろ…?」

盗賊「……うん」

戦士「手元に戻ってくる飛び道具…。考慮してくれたのかもな…」

盗賊「……うん」


551 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 16:03:12.73 ID:rjSW9lIo
召喚士「戦士は本当に良かったの…?」

戦士「ん?ああ…雷切もあるし、それに…」

盗賊「…」

戦士「死ぬなんて言われちゃ、五行付けるのもなぁ…」

魔道士「そうですね…」

戦士「斧に付加となると、鉱石もデカイのが必要だし…」

召喚士「…」

戦士「焦らずゆっくりでいいんじゃねぇかな…?」

召喚士「うん。それが良いと思うよ…!」

戦士「まっ、そんな何年もノンビリする気はねーけどな!」

召喚士「あはは、そうだね!!」

魔道士「あっ!!見えてきましたよ!西の港ですっ!」

召喚士「久し振りですね〜!」

盗賊「…ああ!」

戦士「メシ食おうぜ!!美味かったもんなぁ…!」


556 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 17:47:39.74 ID:rjSW9lIo
〜西の港〜

戦士「到着〜!!」

召喚士「あれ…?そんなに暑くもないなぁ…」

魔道士「もうこんな季節ですしねぇ」

盗賊「…うむ」

召喚士「さて…どうします…?」

戦士「もちろん…」

魔道士「一気に西国まで行っちゃいましょう!」

盗賊「…同意!」

召喚士「はい、では!!」

魔道士「行きましょう〜!」

盗賊「…行きましょう」

戦士「おーし…、目指すは西国だ!」

召喚士「うん!」

テクテクテクテクテク…


557 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/31(木) 17:49:25.99 ID:VKYYQ5so
いつ見ても西国が四国に見える


558 :以下、2010年まであと12671秒。。。 [sage] :2009/12/31(木) 20:28:50.16 ID:qEtf8eQo
まだVIP落ちてる・・・

カウントダウンあと何秒だろ


560 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 20:59:40.05 ID:rjSW9lIo
〜次の日、西国〜

戦士「なんか……」

魔道士「街に活気が……」

召喚士「やっぱり魔物が落ち着いたからかな…?」

盗賊「…だろうな」

戦士「よーし、早速…」

魔道士「ご飯ですか?」

戦士「当ったり前よ!!」

魔道士「好きですねぇ…」

召喚士「じゃあご飯にしましょうか…!」

戦士「ここのメシは美味いからなぁ!」

盗賊「……同意」

テクテクテク…

召喚士が中央広場の前で足を止める。

召喚士「こ、これ……っ!!」


562 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 21:04:26.08 ID:rjSW9lIo
戦士「……墓碑!?」

魔道士「あ……っ!!」

召喚士「ヴァンパイアを倒せし英雄達…」

戦士「ここに眠る……、か」

盗賊「……っ」

四人は並び、目を瞑り黙祷を捧げた。

召喚士「……行きましょうか」

魔道士「ええ…!」

〜食事処〜

魔道士「いっただっきまーす!!」

戦士「…んーっ!やっぱりうめぇなっ!!」

盗賊「……か、辛っ!!」

召喚士「戦士、飲むのは城に行ってからにしよう」

戦士「おう、そうだな…!!」

魔道士「二人とも偉いですっ!エヘヘッ!!」


568 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2009/12/31(木) 22:30:39.88 ID:rjSW9lIo
〜西国の城、正門〜

ザッ…

召喚士「あの…すいません」

衛兵「何でしょうか?」

召喚士「召喚士と申しますが、神官さんをお願いします」

衛兵「…?…かしこまりました」

ザッザッザ…

魔道士「会えますかね…?」

召喚士「大丈夫…だと思いますけど…」

戦士「感謝されてたしなぁ…」

盗賊「……」

タッタッタッタッタ…

衛兵「こっ、これは失礼致しました!!どうぞ!!」

召喚士「え…?あ、はい…!!」

戦士「なんか…イヤな予感が…」

テクテクテク…


571 :以下、2010年まであと3889秒。。。 [saga sage] :2009/12/31(木) 22:55:12.13 ID:rjSW9lIo
くそぅ…みんなと年を越せなくなってしまいました…
出かけて参ります…!あ、もしもしからご挨拶しよう、それがいい!


599 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2010/01/01(金) 00:56:14.95 ID:NjvMrAAO
魔道士「皆さん、明けましておめでとうございますー!」

召喚士「明けましておめでとうございます!」

戦士「今年もヨロシクな!!」

盗賊「…今年も…よろしく!」

魔道士「皆さんにとって、良い年でありますように…!」

盗賊「う、うんっ!」

魔道士「これから初夢に伺いますねっ!エヘヘッ!!」

盗賊「そ、そうっ!」

魔道士「裸で…!」

盗賊「…えっ!?」

魔道士「盗賊さんがっ!!」

盗賊「えぇっ!!?」

魔道士「ね…っ?」

盗賊「むむむ…無理ーっ!!」

魔道士「なーんて……」

タッタッタッタ…

魔道士「あ…行っちゃった…」

……

魔道士「皆さん、今年も応援宜しくお願いします!エヘヘ!」


613 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/01(金) 01:21:54.51 ID:NjvMrAAO
改めて明けましておめでとうございます!去年は多数のご支援、本当にありがとうございました!!
今年も頑張って面白い話が書けるよう頑張ります(`・ω・´)
これからも応援よろしくお願い致します!!ノシ


639 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [saga sage] :2010/01/01(金) 13:24:42.01 ID:B4y/2f.o
おはようございます!そしてあけましておめでとうございます!ノシ
あけおめで50レス以上とか…!!((((;゚Д゚)))
嬉しかった半面、ことの重大さに改めて身が引き締まりました!
今年も頑張ります!新年一発目↓続き


641 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 13:26:03.63 ID:B4y/2f.o
〜城内、大広間〜

戦士「……」

召喚士「……」

魔道士「立派な椅子ですね…」

ポスッポスッ…

盗賊「…フカフカだ」

召喚士「なんか待遇が豪華すぎません…?」

戦士「いいんじゃねぇ?俺らもこの国を救った中に…」

ガチャッ…

女王「あぁっ!やはり皆様方でいらっしゃいましたか…!」

王女「御無沙汰しておりますわ…!」

召喚士「あ、こ…こちらこそご無沙汰しております!」

魔道士「王女様、ご機嫌麗しゅう!」

盗賊「…ウルワシュウ」

戦士「お元気そうで何より!!」


642 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 13:29:21.28 ID:B4y/2f.o


女王「さぁ、どんどん持って参れ」

女王が宮仕に声をかける。

召喚士「あ、いえ…女王様」

女王「…?」

魔道士「私達、食事は済ませてしまいましたので…」

盗賊「…うむ」

王女「左様でしたか…!」

女王「では…酒の用意を…」

女王は再び、近くの宮仕に呼びかける。

戦士「さっ、酒も大丈夫っす!いや、本当に!」

女王「遠慮する事はありませんよ?何と言っても皆様方は…」

戦士「いやいや!えーと…ほれっ…召喚士…っ!」

召喚士「あっ!そ、そうだ!お…王子は?」

女王「実は王子は……」


643 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 13:30:22.32 ID:B4y/2f.o
コツコツコツ…カチャッ…

神官「どうも、お待たせいたしました」

召喚士「神官さん!ご無沙汰してます!」

神官「皆様、その節はまことに……」

戦士「ま、まぁまぁ…!とりあえずっ…」

神官「…?」

召喚士「実は大事な話が…!!」

神官「…!?。…左様でしたか」

盗賊「……」

神官「陛下、姫……それでは…」

女王「うむ…。では皆様、また後ほど…」

王女「召喚士様、また後ほどお話をお聞かせ下さいませ」

召喚士「…?…は、はい」

カツカツカツ…

女王と王女を見送り、神官が席に着く。


644 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 13:33:03.95 ID:B4y/2f.o
神官「お元気そうで何よりです」

魔道士「神官さんも!」

戦士「西国もなかなか賑わっているようで何より!」

神官「ええ。今のところ魔物の脅威が去ったので平穏ですね」

召喚士「ところで王子は…?」

神官「今は、元西海岸国の城におります」

盗賊「…?」

神官「あ…、皆様方が去られた後、王子は刺激されたのか…」

召喚士「……」

神官「剣術に魔法に帝王学と…随分熱心で…」

魔道士「偉い…!」

神官「城内で勤しむにはまだ良いのですが……」

戦士「……まさか」

神官「ええ。仕舞いには自ら前線へ赴くなどと言い出し…」

召喚士「そ…それで西海岸国へ…?」


645 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 13:34:14.98 ID:B4y/2f.o
神官「二、三度勝手に飛び出したものですから…」

盗賊「……」

神官「ならば最初から護衛付きで、目の届く位置に居て頂こう…と」

魔道士「な、なるほど……」

戦士「まだ若いんだから無理する事ないのにな……」

神官「全くです…。言い聞かせてるんですがね…はぁ」

召喚士「まぁ…元気なのは何よりですね…。ははっ…」

神官「元気すぎるのも…はぁ……」

盗賊「…ゴクロウサマデス」



神官「あ…それで、お話というのは…?」

召喚士「あっ!そ…そうだ!!実はですね……」

召喚士は東方、北関…そして鉱山と、事の顛末を神官に話す。

召喚士「………と、いう事なんです」

神官「なるほど……。なかなか密の濃い話ですね…」


646 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/01(金) 13:39:23.42 ID:VbgYocSO
遅くなったけど!
>>1 明けましておめでとうございます!!昨年中は大変お世話になりました!本年もよろしくお願いします!!
って事で……
http://u.upup.be/?LnSWnkoqhQ
早く早く〜


647 : 【末吉】 [sage] :2010/01/01(金) 13:53:36.22 ID:B4y/2f.o
>>646
カワエエ///癒されます

年賀状が予想以上に少なくてワロタwwww………orz
ちょっとお雑煮食べてきます!ノシ


652 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 16:39:47.31 ID:B4y/2f.o
盗賊「……」

神官「まず順に追っていきましょう」

召喚士「ええ…」

神官「東方の召喚術…えぇと、陰陽師ですか…」

神官は式神の札を眺めながら呟く。

神官「これについては西方の召喚術でも、全く分かりません」

戦士「そうか……」

神官「おそらく関連性は薄いのではないでしょうか…?」

魔道士「…?」

神官「似て非なるもの…とでも言いましょうか」

召喚士「確かに手法も中身も全く別の物ですからね…」

神官「基本精霊がいないという時点で、召喚術とは違う感じが強いですね」

召喚士「確かに…そうなんですよね」

神官「ですが…全く関連性がないとは言い切れないのも事実ですね」

召喚士「仰る通りだと思います」


653 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 16:40:39.91 ID:B4y/2f.o
神官「次に…召喚獣に乗る…ですか」

召喚士「はい……」

神官「な、なかなか冒険的ですね…」

召喚士「いっ、いや…ははっ」

盗賊「……」

神官「召喚士殿が召喚出来なくなった理由…」

召喚士「はい…」

神官「やはりそこにあるのではないか…と」

魔道士「……なるほど」

神官「魔力を注ぎ込み過ぎて反動で召喚出来なくなる…」

盗賊「…」

神官「稀にですが、例が全くないわけではありません」

戦士「なるほどなぁ…」

神官「オーバーヒート、でも言いましょうか…」

召喚士「完全に魔力がない、という感じでもないんですけどね…」


654 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 16:41:30.76 ID:B4y/2f.o
神官「最低限の魔力は誰しもありますからね」

魔道士「そうなんですねぇ」

神官「戦士さんにも魔力はありますよね…?」

戦士「言われてみりゃ…雷切で雷出せるわけだしな…」

神官「そう。普段は使わずとも必ず魔力は持っているものなのです」

盗賊「……なるほど」

神官「それを才能や訓練で増幅させ…放出する」

召喚士「それが魔法…ですね…!」

神官「そういう事です」

戦士「そして召喚術もしかりって事か…」

神官「はい。単純に餌となるだけの魔力が作り出せない…」

盗賊「……」

神官「そういう事になりますかね」

召喚士「…・・・なるほど」

神官「そして…鉱山での出来事…」


655 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 16:44:11.60 ID:B4y/2f.o
魔道士「……」

神官「召喚獣が自分の意志で出るなど…」

盗賊「…」

神官「ましてや今お話したように…餌もなく…」

召喚士「ありえますか……?」

神官「………有り得ません。断じて」

戦士「じゃあ…」

神官「こればかりはやはり、本人に聞く以外ないでしょう」

召喚士「…助かります」

神官「御存じの通り、満月の夜に儀式を行い、あちらの世界へと誘います」

召喚士「はい……」

神官「幸いユニコーンは白虎ですから、そんなに労せずとも大丈夫でしょう」

盗賊「……」

神官「満月の夜まで…三日…」

召喚士「……はい」


656 : ◆1otsuV0WFc [saga sage] :2010/01/01(金) 16:47:13.39 ID:B4y/2f.o
神官「それまではゆっくりと旅の話でもお聞かせ下さい!」

召喚士「……ありがとうございます!」

神官「皆も、きっと楽しみにしている事でしょう」

召喚士「はいっ!」

神官「それでは、よろしくお願い致します」

召喚士「こちらこそ…っ!!」

戦士「良かったな!」

魔道士「ですねっ!!」

召喚士「うん。みんなもありがとう!」

盗賊「……気にするな」

神官「さて…では後ほど、夕食の晩餐にて…」

テクテクテク…

宮仕「お部屋へご案内致します」

召喚士「ありがとうございます」

神官と入れ違いで訪れた宮仕の案内により、四人は客間へと向かった。


657 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/01(金) 17:09:18.31 ID:IrR2bwAO
王子は出ないのか


661 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/01(金) 18:37:40.60 ID:WYGv8Uko
まてこれは玉子の罠だ


663 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [saga sage] :2010/01/01(金) 19:04:19.18 ID:B4y/2f.o
前もって王子出ないって言ってるじゃないですかww
にも関わらずこの王子の人気に嫉妬…!!(#^ω^)



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