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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その15
- 624 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]
:2010/06/10(木) 17:23:38.38 ID:VlWhtqEo
〜北方、北西の村〜
テクテクテク…
戦士父「着いたぞ。ここが北西の村だ」
戦士「……ここも…ヒデェもんだな」
戦士父「ああ。滅んで何年が経つだろう…」
一部には草木が生え廃墟と化した無人の村を、沈痛な表情で二人は見つめる。
戦士「ここにもドラゴンの巣ってのがあるのか?」
戦士父「…それを調べに来たんだろうが」
戦士「…全て把握してるってワケじゃねぇんだな」
戦士父「……行くぞ」
テクテクテクテク…
戦士「地上には見あたらねぇな」
戦士父「北東の村と同じく、おそらく地下だろう…」
戦士「じゃあ、どっかに入り口があるってか…」
戦士父「民家や茂みを手分けして探すぞ」
- 625 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:24:11.55 ID:VlWhtqEo
…
戦士「うーん……」
ガサッ…ゴソゴソッ…
戦士「ねーなぁ…」
戦士父「戦士っ!」
草むらを掻き分ける戦士を呼ぶ声が、遠くから響き渡る。
戦士「!?……見つけたかっ!」
タッタッタッタッタ…
戦士(…教会…!?)
十字架のそびえる屋根をくぐり、内部へ足を踏み入れると、
正面奥に佇む祭壇の脇に、戦士父が片膝を立て戦士を手招きする。
戦士「ここかっ!?」
戦士父「見ろ…。おそらく避難用の壕になっているのだろう」
戦士「……なーるほどな」
戦士父「……これを見ろ」
- 626 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:25:01.95 ID:VlWhtqEo
戦士父は地下へと続く階段の一部分の指差す。
戦士「……足跡!?」
戦士父「ああ。埃のせいでくっきりと残っている…」
戦士「つまりまだ新しい…。こっちは随分小さいな…子供か?」
戦士父「……或いは女か。行くぞ」
戦士「お、おうっ」
松明に火を灯し、ゆっくりと階段を降りる戦士父を戦士が後から追う。
コツコツ…カツコツカツ…
戦士「……結構下るなぁ」
戦士父「右へ右へと曲がっている…。村の中央部分に当たるのか?」
しばらく続く階段を降り進むと、短い通路の奥に扉が見える。
戦士「扉が閉まってる…。あの奥か…」
戦士父「……待て!」
戦士「…!?」
戦士父「扉の前……。人…か!?」
- 627 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:25:51.61 ID:VlWhtqEo
テクテク…テク…
戦士「親父…気を付けろよ?」
戦士父「ああ」
地下扉の前へうつ伏せに倒れる人の姿。その目の前へ戦士父は足を進める。
戦士父「女…?まだ息があるな…」
戦士「……アンデッドか?」
戦士父「そこまでは判断つかん。だが、生きている」
戦士「若いな。ワーカーかな?」
女「………う…っ」
戦士「!?」
戦士父「……」
呻き声を上げゆっくりと目を開ける女を、戦士父は仰向けにし、顔を起こす。
女「……!?…ひ…っ…!」
戦士父「落ち着け…ワーカーの者だ。自分の名前は分かるか?」
女「……ウ…ウィッチ…」
- 628 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:26:24.75 ID:VlWhtqEo
〜西端の町〜
魔道士「戻ってきちゃいましたけど…大丈夫ですかね?」
召喚士「彼らも把握しているようですし、任せましょう」
サモナー「うん、問題ないと思うよ。さて…」
盗賊「……」
サモナー「僕は早速みんなに近寄らないよう促してくるよ」
召喚士「お願いします」
サモナー「集合はここでいいかな?それじゃまた後で…」
魔道士「はいっ!」
盗賊「…どうする?」
召喚士「…ワークショップへ行きませんか?」
魔道士「ワークショップ…ですか?」
召喚士「ええ」
盗賊「…何か…依頼か?」
召喚士「……手紙を書きましょう。…戦士に」
- 629 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:26:58.94 ID:VlWhtqEo
〜北西の村、地下壕〜
ウィッチ「……」
戦士「そんで、お前さんは他のワーカーとここへ来たんだな?」
ウィッチ「…そうでございますわ」
ウィッチは虚ろな表情で言葉を返す。
戦士父「他の者はこの奥へ入っていった…」
戦士「んで、一人上で待機していた…と」
ウィッチ「帰りが遅いので…降りて来たでございますわ」
戦士「……」
戦士父「内部で何かあった可能性が高いな」
戦士「……行くか」
戦士父「気を付けろよ…?」
戦士「了解っ!」
ウィッチ「い…行くでございますか…?」
戦士「お前は上で待機してな」
- 630 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:27:31.04 ID:VlWhtqEo
ウィッチ「わ、私も行くでございます!」
戦士父「…君は戦えるのか?」
ウィッチ「…こう見えても、一応魔道士でございます」
戦士父「何が出来る?」
ウィッチ「火と土と…木行を少々…」
戦士「付加は?」
ウィッチ「そのような高等なものは……」
戦士「やっぱり危ねぇな…。地上で…」
戦士父「……分かった」
戦士「!?」
戦士父「その代わり、後方で補佐だけ頼む」
ウィッチ「分かりましたでございます…っ!」
戦士「・・・いいのか?…ボソッ」
戦士父「目の離れた所よりは近場に居た方が守りやすい」
戦士「……そっか」
- 631 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:28:35.35 ID:VlWhtqEo
戦士父「そんじゃ行くぞ」
戦士「おうっ!」
ウィッチ「はっ、はいでございます!」
二人の男は並んで立ち、長得物を右手で構える。
戦士「……」
戦士父「お前、槍は苦手か?」
戦士「え…っ?」
戦士父「構えがぎこちない。無理に不得手の武器を使う事はないぞ」
戦士「…お見通しかよ」
戦士父「貸せ」
パシッ
戦士「あっ…!?」
戦士父「近接は任せる」
戦士「……得意分野だ!」
戦士父は鼻で笑い、ゆっくりと扉を開いた。
- 632 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:29:32.33 ID:VlWhtqEo
ギイイィィ…
戦士「……っ!!」
戦士父「想像以上だな…!」
戦士「…下がってろっ!」
ウィッチ「は…はいでございますっ!」
地下壕内で小さく呻き声を発する、翼の生えた小さな魔物達。
孵化したばかりのそれらはまだ子供と思しきドラゴンの群れである。
ドラゴン「グルルルルウウゥゥ…」
戦士「卵から孵ってやがる…っ!」
戦士父「小さいと言えどドラゴンだ。油断はするなよ!」
戦士「おうっ!」
返答と同時に戦士が正面の群れに飛びかかる。
タンッ!!
戦士父「奴の援護を頼むぞ!」
ウィッチ「はいでございます!!」
- 633 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:30:19.40 ID:VlWhtqEo
ドラゴン「グルアアアアァァ!!」
戦士「うおりゃああぁぁ!!」
両足を突き出し襲い掛かるドラゴンを右へかわし、
戦士の右手は素早く腰の柄へと伸び、それを抜刀する。
ザシュッ!!
戦士「次ぃ!!」
鞘より抜かれた刃先が電光を放ち、小さなドラゴンを一刀の下に斬り伏せた。
戦士父「右は任せたぞ!」
戦士「おうっ!」
初動を確認し安心したのか、戦士父は左へと走り、前衛は二手へと分かれる。
戦士父「……ん?」
タッタッタ…
戦士父「こっちも…ゾディアックか…」
先程奪い取った戟の一部を見て、戦士父はつぶやく。
戦士父「なんとも不思議なものだな…」
- 634 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:30:56.30 ID:VlWhtqEo
ドラゴン「ガアアアアァァッ!!」
正面上空より迫り来るドラゴン達へ向け、戦士父は右手の槍を投擲する。
戦士父「…ふんっ!!」
ググッ…ブオンッ!!
ドラゴン「!?」
槍は上空の二匹を貫き、そのまま山なりに落下を始める。
戦士父「……はぁ!!」
ザシュッ!!…サクッ!!…ブンッ…ザシュウゥッ!!
戦士「す…っげ…!」
敵をお構いなしに猛進する戦士父は、手にする戟で
一瞬の内に三匹を絶命させ、更に奥深くへとひた進んでいく。
戦士父「おおぉ!!」
バシュッ!!…ザクゥ!!
やがて周囲の数匹を斬り落とした後、落下する槍を右手で受け取り、
再び二本の槍を身体の前で身構えた。
- 635 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:31:29.64 ID:VlWhtqEo
戦士父「ぼさっとしてんな!」
戦士「お、おうっ!」
ウィッチ「…す……すご…っ…」
戦士父「ふんっ!!」
戦士「っりゃああぁぁ!!」
二人の男により小さなドラゴン達は、簡単にその数を減らしていく。
ドラゴン「グ……グルアアァァ!!」
ウィッチ「はっ…!?」
戦士「後ろかっ!?」
戦士の背後より一匹のドラゴンが炎を吐き出す。
ドドオォンッ!!…ボゴオォ!!
戦士「土壁…!?ウィッチか!?」
ウィッチ「…間に…合った!?」
炎は土に覆われた壁に防がれ、黒煙となり周囲から消える。
戦士「へっ…。やるじゃねぇか!」
- 636 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:32:35.08 ID:VlWhtqEo
ズバッ!!…ガカアァッ!!
ドラゴン「グギャアァ!!」
戦士父「……ふんっ」
二人の動きを見つめ戦士父は小さく微笑み、再び走り出す。
戦士父「うおぉっ!!」
ブンッ!!……ザクウゥッ!!
強く握られた右手から、再び槍が投擲される。
最前面に位置するドラゴンはかろうじて避けるも、片翼を失いふらふらと落下する。
戦士父「……あと…少し!」
ダンッ!!……ブオッ…ザシュウウゥ!!
落ちてくるドラゴンを宙で真っ二つにし、返す戟で槍の落下点にいる魔物を薙ぎる。
戦士父「……ふー」
……パシッ!!
戦士父「…こっちはあらかた…片付いたかな」
落ちてきた槍を受け取りながら、戦士父は右方の二人を覗き込んだ。
- 637 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:34:56.35 ID:VlWhtqEo
ザクゥ!!……ザンッ!!
戦士「……よっし!」
ドドオォンッ!!…ゴオオォォ…
ウィッチ「……はぁ…はぁ…!」
戦士「もう大丈夫だ!下がっててくれや!」
ウィッチ「は、はいでございますわ!」
テクテクテクテク…
戦士父「終わったか…?」
戦士「ああ。親父も…?」
戦士父は無言のまま親指で背後を指す。
戦士「……すげ」
戦士父「途中、幾つか人骨があった…」
ウィッチ「……っ!!」
戦士父「おそらく…既にやられちまってる」
戦士「…だろうな。人の気配を全く感じねぇ」
- 638 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 17:36:36.97 ID:VlWhtqEo
戦士父「ここも焼いておくぞ」
戦士「おう。…頼んだぜウィッチ」
ウィッチ「……?」
戦士「炎で地下壕を焼き払ってくれ」
ウィッチ「……は、はいでございます…っ!」
ウィッチは目を瞑り、ゆっくりと杖を身体の前へ掲げる。
キュイイィィ…
ウィッチ「………」
イイィィ……ドドオオォォンッ!!…ゴオオォォッ!!
ウィッチの杖から放たれた炎は左右二手に分かれ、壁沿いに地下壕を包み込む。
戦士父「よーし…いいだろう。行くぞ」
戦士「……ああ」
ウィッチ「……っ」
三人は燃え広がる炎をじっと眺める。
しばらくの後、戦士父がそっと扉を閉じ、その場を後にした…。
- 641 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 18:08:26.74 ID:VlWhtqEo
〜西端の町〜
召喚士「…では、これでお願いします」
店員「はい。お預かり致します」
ワークショップの店員は、三通の手紙を受け取る。
魔道士「お願いしますねっ!」
カチャ…テクテクテク…
召喚士「戦士への報告はこれでオッケーっと…」
魔道士「盗賊さんはあんなに長く、何を書いてたんですか?」
盗賊「なっ、内緒だ!」
召喚士「あ、サモナーさん」
サモナー「丁度良かった。町長と酒場諸々に伝え終わったよ」
魔道士「それじゃ…ご飯にしましょうか!」
召喚士「そうですね!空腹で…ははっ…」
盗賊「……うん」
サモナーと合流し、四人は食事処へと場所を移す。
- 643 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 18:16:28.08 ID:VlWhtqEo
〜食事処〜
魔道士「いっただきまーす!」
召喚士「マーメイドさんは…?」
サモナー「流石に人前では出せないよ…」
召喚士「そっか…。召喚獣ですもんね…」
サモナー「いや…それもあるけど…その…」
盗賊「……?」
魔道士「召喚士さんっ。マーメイドさんは洋服を着てないんですよ!?」
召喚士「……あ…っ!」
サモナー「お、お恥ずかしい…」
魔道士「優しいんですね、サモナーさんっ。えへへ!」
盗賊「…モグモグ」
サモナー「そ、それで…次はどこへ行くんだい?」
召喚士「あっ…え、えぇとですね…!」
- 645 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/10(木) 18:22:24.94 ID:VlWhtqEo
盗賊「……」
召喚士「戦士の動向も気にはなりますが…」
サモナー「…うん」
召喚士「一旦は本国へ向かおうかと思います」
魔道士「本国…ですか!?」
サモナー「……青龍先生かい?」
召喚士「…はい」
盗賊「……青龍先生」
召喚士「あの方は唯一、魔王を倒した実績のある生存者です」
サモナー「…そうだね。しかも召喚士だ」
召喚士「以前はやんわりと交わされてしまいましたが…」
サモナー「召喚術についてのノウハウはあの方が一番詳しいだろうからね」
召喚士「はい」
サモナー「うまくいけば…五つ目の召喚獣に関する鍵も…」
召喚士「はい…。分かるかもしれません」
- 647 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/06/10(木) 19:11:42.36 ID:PCwiGzco
ウィッチは魔導のウィッチでいいんだよな
- 651 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/06/10(木) 20:21:06.16 ID:LQeto/6o
つかユニコーンの前の召喚獣は一体どうなったのだろうか
- 655 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/11(金) 00:07:11.66 ID:o3mWSoko
魔道士「まずは…本国ですね…」
召喚士「…構いませんか?」
魔道士「…はい。私は大丈夫です」
盗賊「……」
召喚士「じゃあ、今日の夜にでも早速船に…」
サモナー「召喚士くん…」
召喚士「はい…?」
サモナー「一つ、お願いを聞いて貰っても良いかな?」
召喚士「……はい」
サモナー「…僕も…一緒に連れて行ってくれないかい?」
魔道士「えっ!?」
召喚士「サモナー…さん…!?」
サモナー「あっ…お邪魔ならいいんだ……」
召喚士「いやいやっ!邪魔だなんてそんな…っ!」
サモナー「…本当かい?」
- 656 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/11(金) 00:07:47.23 ID:o3mWSoko
魔道士「もちろんですよっ!ねぇ!」
盗賊「…ああ…!」
召喚士「でも…良いんですか…?」
サモナー「……ああ、いいんだ」
盗賊「……」
サモナー「自分を偽って生きるより…正直に生きた方がいい…」
魔道士「サモナーさん…」
サモナー「気づけたのは君達のお陰かもしれないね…」
召喚士「……そうですか。なら、こちらこそ是非!」
サモナー「…ありがとう!」
魔道士「頼もしいですっ!エヘヘ!!」
盗賊「…よろしく」
サモナー「じゃあ一旦、荷支度をするから…また後ほどここで」
召喚士「分かりました。船の手配は済ませておきます!」
サモナー「うん。ありがとう」
- 657 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/11(金) 00:08:17.67 ID:o3mWSoko
〜北西の村〜
ウィッチ「改めまして…。ウィッチでございます」
戦士「戦士だ。んで、こっちが親父…」
戦士父「君以外の人間は、全て地下壕へ…?」
ウィッチ「……そうで…ございますわ」
戦士父「…そうか」
戦士「何人ぐらいいたんだ?」
ウィッチ「フォーマンセルが4組…16人でございます」
戦士「結構な数だな…」
戦士父「ワークショップの依頼…じゃないよな…?」
ウィッチ「詳しくは知らないのでございますが…おそらく…」
戦士「どういう事だ?」
戦士父「後付け功績だよ」
戦士「何だそれ…?」
戦士父「依頼でも何でもないが、先に功績上げてランク上げるってやつさ」
- 658 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/11(金) 00:08:45.47 ID:o3mWSoko
戦士「ああ、そういう事か…」
戦士父「ウィッチ…だったか?」
ウィッチ「はい…でございます…」
戦士父「家は…?今いくつだ?」
ウィッチ「20歳でございます…。家は本国に両親が…」
戦士父「そうか…」
戦士「連れて帰るか…」
戦士父「……だな」
戦士「…さーて、飯にすっか」
戦士父「お前何か作れるのか?」
戦士「いんや……」
ウィッチ「そ、それでしたら…私が…っ!」
戦士「お、そうか?すまねぇ…」
ウィッチ「いいえっ、この程度…恩返しにもならないでございます…」
戦士父「そんな気にする事は……」
- 659 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/11(金) 00:09:21.47 ID:o3mWSoko
ウィッチ「み、水を汲んで来るでございますっ!」
タッタッタッ…
戦士父「……」
戦士「なぁ、親父」
戦士父「ん?」
戦士「親父も…本国行くんだよな…?」
戦士父「…どう思うんだ?」
戦士「……」
戦士父「本国じゃ顔が割れ過ぎてる。無理だな…」
戦士「いいじゃねぇか!総司令直々の捜索願いなんだろ!?」
戦士父「それがネックなんだよ…」
戦士「……?」
戦士父「お前はこのままのこのこ本国行って…何も無いとでも思ってるのか?」
戦士「……いや」
戦士父「何かあるから捜してんだろ…?そんなもんはまっぴらだ」
- 660 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/06/11(金) 00:15:25.49 ID:o3mWSoko
戦士「でも…よ…」
戦士父「4年後だろ…?刻が来れば嫌でも顔を合わすさ」
戦士「……」
戦士父「そうだ…。4年と言ってもな、正確には4年を切ってるぞ」
戦士「…っ?」
戦士父「日蝕ジャストに動いても後手だ。国軍はおそらく来年あたりから動き始める…」
戦士「!?」
戦士父「…お前も覚悟と準備…進めておけよ」
戦士「そ、そうか…!そうだよな…っ」
テクテクテク…
ウィッチ「んっしょ…!」
戦士「……ほれ、貸してみ」
ウィッチ「!?」
両手で重そうに持ち運ぶ桶を、戦士はひょいと奪い取り、片手で運んで行く。
ウィッチ「あ…ありがとうございます」
- 662 :GEPPERがお送りします [] :2010/06/11(金) 00:26:37.37 ID:bKLPcuU0
ウィッチと聞くとぷよぷよのあいつで再生されてしまう
- 663 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/06/11(金) 00:37:21.68 ID:o3mWSoko
眠くなってしましました…寝させて頂きます…!
ご支援ありがとうございましたー!それではおやすみなさい!ノシ
〜オマケ〜
それはまだサモナーがこの町へ来て間もない頃…
サモナー「ほら、ここが西端の町だ。水も綺麗だろう?」
マメイド「本当…。素敵な所ねっ!」
サモナー「気に入って貰えたようで良かったよ」
マーメイド「…あら、何かしら…?」
青年「お、おい…上半身裸だぞ…!?……ハァハァ」
老人「目の保養になるのぅ…はぁはぁ」
おじさん「それよりも…足が…っ!?はぁはぁ…」
へんたい「ハァハァハァ…!!ハァハァ」
マーメイド「ど、どうも…っ。こんにちは…」
サモナー「………」
それ以来、サモナーは人前にマーメイドを晒す事はなくなったと言う…。
- 680 :GEPPERがお送りします [sage saga] :2010/06/11(金) 17:07:50.40 ID:4ROI/ico
こんにちはー。支援が沢山!感謝感謝ですー!
皆さんフラグとか覚えてて頂けて嬉しいですね!
ユニコーンとか玄武娘とか短髪とかはこの辺で一気に片付ける予定っすー
↓続き
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