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青年剣士「運命ということ・・」
114 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:26:48 ID:Grx4FC/w
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【次の日】


青年剣士「よしっ・・・今日は遊ぼうか!」


幼剣士「修行は?」

青年剣士「明日から大会だからね、今日は休み!」

赤髪少女「じゃあ遊びに行けるんだ!」

青年剣士「そーいうこと。幼剣士、どっか遊べる場所とかないか?」


少年剣士「いいなぁ・・・僕も行きたかった」


115 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:27:24 ID:Grx4FC/w
 
青年剣士「っと・・・、少年剣士にも楽しめるお土産とか、一緒に行ける所があればいいんだが・・・」

幼剣士「出かけるのは無理かな・・・、お土産かぁ・・・」

赤髪少女「・・・」ワクワク


青年剣士「うーん・・・」


・・・コンコン


幼剣士「・・・誰だろう。はーい!」


・・・ガチャッ


116 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:28:03 ID:Grx4FC/w
 
王傭兵「うーっす」

酒場の戦士「おっす」

酒場の僧侶「よう」


ドカドカ・・


幼剣士「な、なんだあんたら!・・・って、王傭兵?」

王傭兵「年上になんつー口の聞き方だ・・・、ここが世話になってる家か?」


青年剣士「王傭兵さん。そうですね、ここで一応今は世話になってます」


少年剣士「わぁ・・・凄い!武器だ・・・かっこいいなぁ・・・ごほっ・・・ごほごほ・・・」

赤髪少女「・・・!」


117 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:28:51 ID:Grx4FC/w
 
王傭兵「そうかそうか、かっこいいか!」


赤髪少女「・・・おじさん!」

王傭兵「なんだ、俺のこと覚えてたのか?」ウハハ


青年剣士「・・・・?」

赤髪少女「このおじさんはね、私が奴隷商人に捕まってたとき、凄い優しくしてくれたんだ」

王傭兵「よせよせ、当たり前のことだ」

青年剣士「そうなんですか・・・、ありがとうございます」


王傭兵「はっはっは」


幼剣士「見た目はアレだけど、噂より全然やさしくていい人なんだな」


118 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:29:25 ID:Grx4FC/w
 
王傭兵「見た目はいうな・・・、噂は仕方ないことだ。そうしないと食べていけないからな・・・」


酒場の僧侶「それで・・・こっちの子は・・・魔界の影響だな」

少年剣士「ごほっ・・・ごほごほごほ・・・」

酒場の僧侶「おい、口あけろ」


幼剣士「おい!何する気だ!」

酒場の僧侶「俺は僧侶だ。安心しろ・・・」


少年剣士「?」アーン


119 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:30:03 ID:Grx4FC/w
 
酒場の僧侶「ちょっと苦いぞ。そのまま飲み込め」ポイッ

少年剣士「うぇっ・・・苦いっ・・・」


幼剣士「・・・」

少年剣士「・・・」


酒場の僧侶「咳、止まったか?」


少年剣士「あ・・・、凄い!苦しくなくなった!」

酒場の僧侶「俺が作った咳止めだ。少し置いていこう。これで大分楽になるはずだ」


青年剣士「い、いいんですか?」


王傭兵「おう、今日来たのは・・そういう色々な事よ。お前に活躍してもらうためにも、俺らが奉仕しねーとな」ハハハ


120 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:30:33 ID:Grx4FC/w
 
青年剣士「ありがとうございます・・・」


王傭兵「ああ・・・ジャマして悪かったな。今日は皆で遊ぶんだろ?俺らはこれで失礼するぜ」

赤髪少女「・・・」ジー

王傭兵「ん?」

赤髪少女「おじさんも、一緒に遊ぼ?」


王傭兵「はっは、気持ちはうれしいが、さすがにな」


青年剣士「俺はいいですよ」

幼剣士「お、俺もいいぜ?」

少年剣士「皆いってきなよ!」


121 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:31:05 ID:Grx4FC/w
 
王傭兵「参ったな・・・・」


酒場の僧侶「せっかくだし、町案内がてら行こうか。俺がいれば、この少年も一緒に外に出れるだろう」

少年剣士「えっ!?」

幼剣士「本当か!?」


酒場の僧侶「大体の緊急事態には対処できるしな。安心しろ」


赤髪少女「えへへ、皆で遊ぼ!」


青年剣士「すいません・・・、お世話になっても・・・」

王傭兵「お前らがいいならいいさ、今日は大判振る舞いだ!いくぞ!」


全員「オーーッ!」


122 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:31:35 ID:Grx4FC/w
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・


123 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:32:06 ID:Grx4FC/w
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
―――【夜・酒場】


・・ザワザワ・・・・・

青年剣士「今日は本当にお世話になりました。みんな楽しそうでした」ペコッ

王傭兵「気にするな。俺らも楽しかった、なぁ?」

酒場の戦士「全くだ。俺の子供もあんくらいの歳でな・・・」


青年剣士「そうなんですか・・・今は?」


酒場の戦士「・・・病で倒れた。その時は今ほど人にも恵まれず、そのまま・・・な・・・」

青年剣士「・・・すいません・・・」

酒場の戦士「いいってことよ。人の命は輪廻転生、いつか巡りめぐってまた出会う」

青年剣士「いいですね、その考え方」


124 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:32:56 ID:Grx4FC/w
 
酒場の戦士「だろ?人の命とかかわる仕事をやってる手前、色々と考えることも多いからな・・・」

青年剣士「・・・」


王傭兵「それより、明日だ。明日から予選だ、大丈夫だな?」

青年剣士「えぇ、大丈夫です」グッ

王傭兵「その言葉さえ聞ければ・・・安心だ」


青年剣士「・・・」ニコッ

王傭兵「・・・」ニカッ


酒場の戦士「それより飲もうぜ!」

酒場の僧侶「そうだな!店員!赤ワインと山ぶどうのジュース、適当なつまみ、たくさんもってこい!」


店員「わかりましたァー!」


125 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:33:34 ID:Grx4FC/w
 
・・・・・・・・・・・・・・

店員「お待たせしました!ワインと、おつまみ、山ぶどうのジュースです!」


王傭兵「ありがとよ・・・それじゃ」


酒場の僧侶「・・・」

酒場の戦士「・・・」

酒場の魔法使い「・・・」

酒場の格闘家「・・・」

青年剣士「・・・」



王傭兵「俺らの明日に向かって・・・・乾杯!!」ビュッ


・・ガシャァァン!!!

「カンパァァァァイ!!!」


126 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:34:11 ID:Grx4FC/w
 
・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・
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・・・・
・・・
・・


127 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:35:37 ID:Grx4FC/w
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【そして、大会当日】


大会受付「あ、来た来た!英雄剣士さん!」


青年剣士「すいません、ちょっと遅れました」

大会受付「今日から王政大会の予選なんですから・・・、登録名は英雄剣士にしません?」

青年剣士「あ、すいません、青年剣士でお願いします」


大会受付「いいの?英雄剣士のほうが、インパクトそっちのほうがあるんじゃない?」


青年剣士「あー・・・いえ、青年剣士で・・・」

大会受付「・・・わかりました、それでは中央にお進み下さい。早速予選が始まりますよ」


128 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:36:17 ID:Grx4FC/w
 
・・・・・コツ・・コツ・・・コツ・・・

・・・ギィィィ・・・



・・・・・ウワァァァァァアアア!!!

アナウンス「さあ本日より予選が開始されます!注目すべきはあの"英雄剣士"の再来!皆さん、ご期待ください!」

観客「うおおおおお!」

観客「早く始まってよおおお!」


129 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:37:01 ID:Grx4FC/w
 
青年剣士「す、すごい声援だな・・・」


幼剣士「頑張れーーー!」

赤髪少女「青年剣士頑張ってーーー!」

王傭兵「おうおう、こんな所で負けるんじゃねーぞ?」


酒場の魔法使い「いけー!」

酒場の戦士「お前なら出来るぜぇぇ!」

酒場の僧侶「俺らが直々に教えたんだ!いけるぞおおお!」


130 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/19(金) 07:37:49 ID:Grx4FC/w
 
青年剣士「・・・・」チャキッ


アナウンス「それでは予選、第一戦!青年剣士・・対・・・国兵士!」


国兵士「・・・よろしく」

青年剣士「よろしく」



アナウンス「・・・はじめっ!!」



青年剣士「・・・」スッ

国兵士「・・・」スッ


青年剣士「・・・おりゃああっ!」


141 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/21(日) 17:26:44 ID:Qo6dfZXY
遅れながら、皆様多くのコメントありがとうございます!です!(A´ω`)


142 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:28:18 ID:Qo6dfZXY
 
タタタタタ・・・キィン!!キィン!!!

キィン!!キキキィン!!!


青年剣士(しっかりと目で追ってきてる・・・)

国兵士(やはり英雄剣士の名前は伊達じゃない・・・攻撃が重い!)


青年剣士「・・・小水円魔法!」ギュンギュン!!

国兵士「・・・ぬぐっ!体に巻きつけるとは!」ググッ


青年剣士「火炎装っ!」ボワッ

国兵士「ぐ・・・ぐぬぬぬ・・・・!」ギギギ


青年剣士「火炎刃っ!」


143 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:29:01 ID:Qo6dfZXY
 
・・・・・ドゴォォォン!!!


青年剣士「・・・・」


・・・モクモク・・


国兵士「っぶねぇ・・・、反応が遅れてたらやられてた・・・」

青年剣士「・・・あれを防ぐなんて・・」



酒場の戦士「落ち着けー!」

赤髪少女「がんばってぇぇ!」

幼剣士「いけるよーーーー!!!」


144 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:29:51 ID:Qo6dfZXY
 
国兵士「こっちの番だ!大突連撃!!」ビュビュビュビュッ

青年剣士「くっ!ぐっ・・・」ビュッビュッ


・・・キィン!!キキキィン!!


国兵士「そこだ!大爆炎魔法!」


・・・ボゴォォォン!!!

青年剣士「うああっ!」ドサッ!


国兵士「勝機っ!」

・・・・ダダダダッ


幼剣士「あっ!危ない!」


145 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:30:47 ID:Qo6dfZXY
 
国兵士「・・・」チャキッ

青年剣士「く・・・」

国兵士「これ以上動けば、首を落とす。お前の負けだ」



・・・・ウワァァァッ!!!!

アナウンス「おおおっと!?こ、これは・・・・まさか、英雄剣士が敗北かああぁっ!?」


146 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:32:07 ID:Qo6dfZXY
 
幼剣士「せ、青年剣士が負けたの・・・?」

赤髪少女「青年剣士ぃぃ!」



王傭兵「・・・はっは、上手いもんだな」

酒場の戦士「教えた魔法、全部自分の物にしちまいやがって・・・」


幼剣士「え?」



国兵士「・・・・む!?」

青年剣士「・・・へへ」ユラリッ

国兵士「なっ、英雄剣士が霞んで・・・これは!」


・・・・チャキッ


147 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:32:38 ID:Qo6dfZXY
 
青年剣士「本物は後ろでした。これは・・・俺の勝ちですよね?」

国兵士「これでは私が首を跳ねられるな。負けだ・・・・」


・・・カランッ


青年剣士「ありがとう」


アナウンス「うおおおおっ!決着!・・・どうしたことだ!?倒れた青年剣士の姿が消え、気づけば後ろに・・・・!」


幼剣士「今のは・・・?」

酒場の戦士「幻影魔術。水魔法と炎魔法で霞を生ませ、自分の分身を作りだす」

幼剣士「・・・!」

王傭兵「・・・さすがだな、完璧な戦いぶりだった」


148 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:33:42 ID:Qo6dfZXY
 
青年剣士「よしっ!」

国兵士「・・・さすがですな。やはり私は貴方には及ばなかったようだ」

青年剣士「いえいえ・・・」


アナウンス「波乱の予選!英雄剣士はやっぱり・・・強かった!」

・・・・ワァァァァッ!!!



青年剣士「ふう・・・これで一回、戻っても大丈夫なのかな」

王傭兵「おーい、こっちだこっち」

青年剣士「あ、王傭兵さん・・・」


王傭兵「さすがだな。これで本選キップは手に入れた。明日からは王も見学に来る、決勝トーナメントになる」


149 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:34:12 ID:Qo6dfZXY
 
青年剣士「・・・」ゴクリ

王傭兵「期日は1週間で、引き続きこのコロシアムだ」

青年剣士「それなら楽ですね」

王傭兵「一応俺らは明日以降の対戦相手をしっかり見てくる。お前は今日は休んでおけ」


青年剣士「え!?い、いやでも・・・」


王傭兵「体が資本だろ。休むんだ」

青年剣士「そう・・・ですね。お願いします」

王傭兵「それでいい」ニカッ



青年剣士「それじゃ・・・また明日に」

王傭兵「おう、少女と幼剣士はあとで家に送っておくさ。まだ戦いを見たいらしい」


150 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:34:57 ID:Qo6dfZXY
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・ガチャッ

青年剣士「・・・」キョロキョロ

少年剣士「・・・」スゥスゥ


青年剣士「寝てるか・・・、えっと暇だしな・・・本でも読むか・・・」


・・・ゴソゴソ

青年剣士「・・・・」キョロキョロ


・・・ゴソゴソ・・・ピタッ

青年剣士「・・・!」


151 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:35:30 ID:Qo6dfZXY
 
・・・スッ

青年剣士「"英雄達の軌跡"・・・・これは・・・」


・・・ドクン・・・ドクン・・


青年剣士「知ってはいけないこと・・・分かってる・・・でも・・・・」


・・・ドクン・・ドクン・・・・・・・・


青年剣士「・・・・・・あんな偉そうに"未来を知りたくない"といったけど・・・やっぱり・・・」


・・・パサッ


152 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:36:34 ID:Qo6dfZXY
 
"英雄達の軌跡。英雄とは、国を救い、世界を救った者に与えられた名誉ある称号の1つである"

"英雄と呼ばれた戦士達は、魔王と呼ばれた魔界の住人と功績を残した人間たちから始まった"


英雄剣士、英雄魔法使い、英雄武道家、英雄騎士。

その4人から全てが始まり、かの英雄剣士の・・・・、・・・・・・。・・・、息子・・・・・・、・・・・。


やがて、青年剣士は子供時代に12歳という若さでキングゴブリンを撃破。次々と実績を残していった。



青年剣士「・・・やっぱり・・所々・・・読めないか・・・」


153 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:37:05 ID:Qo6dfZXY
 
"青年剣士が英雄になったのは、赤眼の出現、いわゆる塔の暴走からであった"

"彼は自らを犠牲にし、塔の魔力の渦の中に姿を消した。その犠牲を称え、当時の統率者であった元帥が、英雄の称号を与えたのだ"


だが、それから数年後にその英雄剣士は突如、姿を現した。

どこで何をしていたのか、今となっては知る術はなくなった。


英雄剣士として戻った彼は、その後・・・・・・・や・・・・、・・・・・・・と貢献していった。


彼の弟であるという・・・・、や、息子の・・・・・・・は、成長し・・・。



青年剣士「・・・だめだ、これ以上は読んでは・・・」ハァ


・・・ビュゥゥゥ!!!
・・・ペラペラペラッ・・・・・

青年剣士「うっ・・・・風が・・・・、玄関開けっ放しだったのか・・・・・」

・・・タッタッタ・・


154 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:37:55 ID:Qo6dfZXY
 
・・・・バタン

青年剣士「はぁ・・・ダメだな、やっぱり。変なページ飛んじゃったし・・・戻しておくか・・・ん?」


"驚くべき点は、英雄剣士と呼ばれた・・・・・・"

"全員が1つの血縁関係または身内であった・・・・"

"と、いうことだ・・・・"


青年剣士「・・・・!!」


155 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:39:08 ID:Qo6dfZXY
 
・・・・ガチャッ!!


幼剣士「ただいまー!」

赤髪少女「たっだいまぁ〜!」


青年剣士(血縁者・・・、身内?どういうことだ、俺が英雄剣士というなら、最初の英雄剣士・・・は・・・・)ドクン


幼剣士「あれ?本なんか取り出して・・・何の本?」

赤髪少女「字読めないからわかんない・・・」


青年剣士(戦士先生が・・・言ってた・・・のは、英雄剣士と英雄魔法使いは・・・山の中に移り住んだ・・・・)ドクン


156 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:39:39 ID:Qo6dfZXY
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
母親「口では『面倒くさい』って言っても、結局最後は来てくれて解決しちゃう」フフ

戦士先生「その時の魔法使いは剣士と結婚してなあ・・・、田舎に隠居暮らしをしてるはずだ」ハァ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


157 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:40:10 ID:Qo6dfZXY
 
青年剣士(そして血縁・・・つまり・・・重なる・・・全てが・・・・)ドクンドクン


赤髪少女「わっ、青年剣士ぃ・・・・!顔色悪いよ!?大丈夫!?」


青年剣士(ま・・さか・・・・、父さんと母さんは・・・・)


幼剣士「青年剣士ィィィ!!!」

青年剣士「わっ!」ビクッ

幼剣士「どうしたんだよ!大丈夫か!?」


青年剣士「あ・・・あぁ・・・、ごめんごめん。ちょっと考え事しちゃっててさ」


158 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:40:45 ID:Qo6dfZXY
 
赤髪少女「もー・・・」

青年剣士「はは・・・・」


幼剣士「・・・」


青年剣士「ちょっと俺は、明日の準備ためにも寝るよ・・・」

幼剣士「はやっ!まだ昼間なのに!」

青年剣士「あはは・・・ちょっとね」


幼剣士「・・・・?」


・・・バタン・・・


159 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/21(日) 17:42:18 ID:Qo6dfZXY
 
・・・ゴロン

青年剣士(まさか、未来で俺の知らなかった真実が分かるなんて・・・思わなかった)

・・・・ゴロゴロ

青年剣士(でも、立派に戦っていたんだ。活躍したんだ。ただの放浪ばっかする父さんじゃなかったんだ・・・・)


そうだな・・・、家に帰ったら父さんの事についてもっと聞こう。

俺も母さんに会いたいな。

最後に会ったのはいつだったかな・・・・・

心配してるかな、悲しませたかな・・


きっと心配してるよね・・・だけど、戻って元気な姿見せてさ・・・


・・・うん・・

・・・・

・・・
・・



160 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/21(日) 17:42:55 ID:Qo6dfZXY
本日はここまでです(A´ω`)短めでしたが、ありがとうございましたっ


162 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/21(日) 18:57:54 ID:X0nWsOok
父は偉大だった…そしてそれを超える息子…セル戦の悟空と悟飯のようでwktkする


163 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/21(日) 19:27:52 ID:0p9XY.S.
伏線回収うまいな
わすれてたひ


164 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/21(日) 19:29:29 ID:p3DG8ENY
乙。もうこれ出版社に持ち込めよ…


165 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/22(月) 11:32:30 ID:eBCluwfE
皆さんありがとうございます`、+。(´ω`)´。+



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