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SS_妹「魔法少女らしいよ」兄「俺が?」
1 名前: ◆PN4X6SAggk [saga ] 投稿日:2013/08/19(月) 00:09:16.14 ID:1xbwYg5r0
↓のスレに投稿していたものですが、規制が厳しく最後まで投下し切るのが厳しいので、
こちらで改めて最初から最後まで投稿させて頂きます
妹「魔法少女らしいよ」兄「俺が?」 http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1376817301/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376838555


2 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:12:06.99 ID:1xbwYg5r0
妹「そこに落ちてる水色の魔法のステッキが今そう言ったよ」

兄「音が出るオモチャでしょ」

水色ステッキ「オモチャではない」

妹「ほら! しゃべってるよ!」

兄「無線機能があるオモチャでしょ」

水色のステッキ「これなら信じてくれるかな?」フワッ

妹「ほらほら! ちょっと浮いたよ!」

兄「宙に浮く機能があるオモチャでしょ」

妹「なんでそこまでオモチャだと思いたがるの?!」


3 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:13:13.68 ID:1xbwYg5r0
妹「そんなオモチャないから」

兄「って事は……本物の魔法のステッキ……?」

水色ステッキ「その通り。私は魔法の国からやってきた妖精」

兄「……おいおいおい! これ超凄い物じゃん! 魔法なんて本当にあったんだ!」

水色ステッキ「私は今、この世界にやってきたばかりで力を失ってしまっているんだ」

水色ステッキ「そのため、今の私はこの魔法のステッキの外に出る事はできない」

水色ステッキ「だから君達に力を貸してほしいと思っているのだが」

兄「あ。さっきコンビニで買ったアイスが溶けちゃうし家に帰ってから話を聞こうよ」

妹「魔法を見た驚きよりアイスを優先しよった」


4 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:14:42.37 ID:1xbwYg5r0
水色ステッキ「待ってくれ。もう魔力が持たないんだ。ここで話させてくれ」

兄「いいけど」

水色ステッキ「私は君達を魔法少女に変身させる事ができる」

水色ステッキ「君達ふたりには、魔法少女になってもらって私を手伝ってほしい」

妹「魔法少女かぁ〜」

兄「さっきから俺も含めて魔法少女って言ってるけど、俺も魔法少女になれるの?」

水色ステッキ「もちろんなれる。君達兄妹は魔法少女になれる基準を満たしているからな」

兄「えっ。俺、少でも女でもないんだけど。最低限の基準すら満たしてなくない?」

水色ステッキ「この世界の基準ではそうかもしれないが、我々魔法の国の基準だと君は適正者なんだ」

兄「魔法の国の基準が見えない」


5 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:17:53.97 ID:1xbwYg5r0

妹「それで何を手伝えばいいの?」

水色ステッキ「この世界には、私以外にもステッキの妖精が来ているんだ」

水色ステッキ「私は皆を集めて元の世界に戻らなければいけない。君達にそれを手伝ってほしいんだ」

兄「うーん……イマイチあんたらの事情が見えない」

妹「どうやったら魔法少女に変身できるの?」

水色ステッキ「……情けない話だが、今の私は力を失っていて、君達を変身させられないんだ」

水色ステッキ「だが、もう数日もす……魔力……回復……から……」

妹「あれ? もしもし? もしもーし!」

水色ステッキ「あ……メだ……魔……切れ…………」

兄「おーい?」

水色ステッキ「……」

妹「しゃべらなくなっちゃった……」


6 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:18:33.39 ID:1xbwYg5r0

兄「電波が悪いのかな」

妹「携帯電話じゃないんだから。とりあえず持って帰ろう」ヒョイ

妹「おーすごい。それっぽいよお兄ちゃん。水色でハート付いててかわいい」

兄「俺にも見せて」

妹「いいよ。はい」

兄「へー。よく出来てるなー……ん?」

女怪人「……あなたがステッキの持ち主ね」ザッ

兄「えっ、何この黒マントの人」


7 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:20:02.75 ID:1xbwYg5r0

女怪人「痛い目を見たくなければ、大人しくそのステッキを渡しなさい」

兄「痛い格好の人が話しかけてきた」

妹「コスプレイヤーの人かな」

女怪人「もし渡さないのなら、力ずくで奪う事になるわよ」

妹「昼間っから黒い服に黒いブーツに内側が赤色の黒マント……だいぶ恥ずかしいね」

兄「何気に結構深いスリット入ってるし、おっぱいでかいからOK」

妹「そこ基準なんだ」


8 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2013/08/19(月) 00:20:58.45 ID:9gSfZSf6o
兄が変身したTS魔法少女姿に期待


9 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:21:21.76 ID:1xbwYg5r0

女怪人「……聞いてる?」

兄「Gくらいありそう」

妹「いや、あれだけ胸が開いてる服でもね、意外と盛れたりするんだよ」

女怪人「……」

女怪人「……あなたがステッキの持ち主ね」

女怪人「痛い目を見たくなければ、大人しくそのステッキを渡しなさい」

女怪人「もし渡さないのなら、力ずくで奪う事になるわよ」

兄「同じ事を2回も言って来たよこの人」

女怪人「聞いてたの?! 聞いてたうえでさっきの会話?!」


10 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:22:23.56 ID:1xbwYg5r0

女怪人「なめられたものね。だったらそのステッキ、力ずくで奪わせてもらうわ!」バサァ

兄「なっ、何を……うわっ!」

妹「お兄ちゃん!」

女怪人「とうっ」ガシッ

兄「えっ普通にステッキを引っ張ってきた」

女怪人「ふぬぬぬぬうううう!」グググ

兄「こんなナチュラルに力ずくで奪いに来るの?!」グググ


11 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:23:18.34 ID:1xbwYg5r0

女怪人「……聞いてる?」

兄「Gくらいありそう」

妹「いや、あれだけ胸が開いてる服でもね、意外と盛れたりするんだよ」

女怪人「……」

女怪人「……あなたがステッキの持ち主ね」

女怪人「痛い目を見たくなければ、大人しくそのステッキを渡しなさい」

女怪人「もし渡さないのなら、力ずくで奪う事になるわよ」

兄「同じ事を2回も言って来たよこの人」

女怪人「聞いてたの?! 聞いてたうえでさっきの会話?!」


12 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:24:05.26 ID:1xbwYg5r0
同じの投下しちゃった
申し訳ありません


13 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:24:47.75 ID:1xbwYg5r0

女怪人「ふうおおおおおおお!」グググ

兄「むぐぐぐ……」グググ

妹「お兄ちゃん頑張って! オーエスオーエス!」

兄「あ、あいつ、ステッキのハートが付いてる方をつかんでるから引っ張る力が安定してる……」グググ

女怪人「ふぬぬぬぬぬ……」グググ

妹「……」グイ

女怪人「えっ?! ちょっ、何?!」グググ

妹「……」グイグイ

女怪人「痛い痛い! 私の指を一本ずつ変な方向に曲げないで!」グググ


14 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:26:10.63 ID:1xbwYg5r0

女怪人「きゃっ!」スポンッ

兄「うおっ」ドテッ

女怪人「あいたた……」

兄「いてて……」

妹「お兄ちゃん大丈夫? ステッキは?」

兄「ああ。ステッキは守ったよ」

女怪人「……仕方ない、こうなったら私の真の実力を見せてあげる」


15 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:27:05.52 ID:1xbwYg5r0

女怪人「私を怒らせた事を後悔するといいわ!」ズズズ

兄「なんだなんだ?」

妹「見て! あの女の人の周りに、黒いモヤのような物が出てきたよ?!」

女怪人「闇よ! その男を覆い隠しなさい!」ズオォォォォォ

兄「うわっ! 黒いモヤが急に広がってきた!」

妹「お兄ちゃん?! お兄ちゃーん!」


ズオォォォォォ……


妹「嘘……」

妹「お兄ちゃんと女の人が……消えちゃった……」


16 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:27:56.96 ID:1xbwYg5r0

兄「なっ……なんだこれ?! 周りが真っ暗になった?!」

兄「どうなってるんだこれ?! 妹、どこだ、どこにいるんだ!」

兄「くそっ、そこにいる恥ずかしい格好の女の人以外、何も見えないぞ……!」

女怪人「驚いたかしら? これが私の能力。その名も……」

女怪人「……」

女怪人「……ここは私の『空間』よ。あなたはもはや逃げられないわ」

兄「能力の名前考えてなかったんだ」

女怪人「こっ……ここから逃げたければステッキを渡すことね」

兄「渡さないと言ったら?」

女怪人「当然、力ずくで奪わせてもらうだけよ」

女怪人「覚悟しなさい!」バサァ


17 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:28:49.81 ID:1xbwYg5r0

女怪人「とうっ」ガシッ

兄「えっまた普通にステッキを引っ張ってきた」

女怪人「ふぬぬぬぬうううう!」グググ

兄「結構凄そうな能力持ってるのに、ここはアナログなの?!」グググ

女怪人「ふううううあああああー!」ググググ

兄「ふおおおおおおー!」ググググ

女怪人「うううううんんんんんー!」グググググ

兄「土曜の昼間から何やってるんだろう俺」グググググ


18 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:29:51.22 ID:1xbwYg5r0

女怪人「はあ、はあ……ふうううーん!」グググググ

兄「……さっき引っ張られた時から薄々気付いてたけど」グググググ

女怪人「んん……んんんんんー!」グググググ

兄「えいっ」グイッ

女怪人「きゃっ!」ドテッ

兄「この人意外と弱い」


19 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:30:53.14 ID:1xbwYg5r0

女怪人「はあ、はあ……やるわね……はあ、はあ」

兄「高校時代ボードゲーム部だった俺に負けるって相当弱いと思うんだけど」

女怪人「はあ、はあ……」

兄「顔真っ赤になってるし」

女怪人「……将棋、とか……」

兄「え?」

女怪人「……将棋とか……コマを打つ時とか……腕が鍛えられるじゃん……」

兄「すさまじい角度から言い訳してきた」


20 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:31:52.46 ID:1xbwYg5r0

兄「そもそも他に魔法とか使えないの?」

女怪人「……」

兄「使えないんだ……」

女怪人「……疲れた……もう無理」ガクッ


サァァー


兄「うわ、闇が一気に晴れた」


21 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:32:28.43 ID:1xbwYg5r0

妹「お兄ちゃんがいなくなっちゃった……」

妹「あんな魔法を使える相手だし、大変な目に遭ってるかも」

妹「どうしよう、お兄ちゃんを助けないと! あ、でもステッキ……」

妹「うわー! 私どうすればいいの?!」


少年の声「……君のお兄さんがステッキを持ってるんだね?」


妹「……誰?」


22 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:33:12.58 ID:1xbwYg5r0

薄桃色の猫「こんにちわ」

妹「わっ、ピンク色の子猫?! 二本足で立ってしゃべってる!」

薄桃色の猫「僕と一緒にお兄さんを助けに行こう。君にはこのステッキを貸してあげるよ」

妹「あっ、これさっきのステッキと似てる! ピンク色! このステッキは何?」

薄桃色の猫「これは僕のステッキさ」

妹「あなたのステッキ?」

薄桃色の猫「そう。すでに聞いたかもしれないが、ステッキにはそれぞれ妖精が付いているのさ」


23 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:34:09.59 ID:1xbwYg5r0

妹「じゃあ、あなたがこのステッキの妖精ってこと?」

薄桃色の猫「そうさ。おっと自己紹介がまだだったね」

薄桃色の猫「僕は魔法のステッキの妖精、ロップさ。よろしくね」

妹「ステッキの妖精? ロップ?」

妹「おおー、なんか魔法少女ものっぽくなってきた!」

ロップ「ちなみにフルネームは、御像ロップ(ごぞうろっぷ)だよ」

妹「ごっ、ごぞうろっぷ……」


24 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:34:37.52 ID:1xbwYg5r0

ロップ「幸い僕は力を取り戻してるから、今なら君を魔法少女に変身させられるよ」

妹「変身すると何が起きるの?」

ロップ「ビームとか撃てるようになるよ」

妹「凄いざっくりした説明」

ロップ「それから、身体能力が格段に高くなる。ちょっとやそっとの敵には負けないよ」

妹「ビームよりそっちを先に説明すべきじゃないの?」


25 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:35:34.08 ID:1xbwYg5r0

ロップ「試しに変身してみるかい?」

妹「あのー……魔法少女に変身するとさあ、何かこう……デメリットみたいなのってあったりする?」

ロップ「デメリット?」

妹「普通の人間に戻れなくなったりとか……」

ロップ「ああ、大丈夫。魔法少女は一時的なものに過ぎない。変身が解けたらただの人間に戻るよ」

妹「そうなんだ、よかった」


26 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:36:20.10 ID:1xbwYg5r0

ロップ「あ。でも、変身する時に着ている服が物凄い勢いで破れ飛ぶから注意して」

妹「ええーっ」

妹「変身する時に裸になるのはなんとなく予想してたけど、そんな豪快な感じで裸になるの?!」

ロップ「大丈夫さ。全身が光り輝くから、裸が見えたりしないよ」

妹「いやでも、服がもったいないよ……それに服が破れるなら変身が解けた時に結局裸になるじゃん」

ロップ「裸にはならないよ。破れ飛ぶのは服のソデの部分だけだから」

妹「服のソデだけ?!」


27 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:38:24.07 ID:1xbwYg5r0

ロップ「魔法にも限界があるんだよ」

妹「そんな限定的な部分に限界が来るの?!」

ロップ「変身してみるかい?」

妹「ちょ、ちょっと待って! 破れても大丈夫な服に着替えてくる!」



女怪人「私の能力、微妙に時空を歪めるみたいで」

女怪人「闇の空間の中を少し動いただけで離れた場所に移動しちゃうみたいなのよ……」

兄「ええーっ」

兄「じゃあこの森がどこの森なのかは分からない訳?」

女怪人「うん……」


28 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:39:03.04 ID:1xbwYg5r0

兄「あ、でも向こうに見えるビルは見覚えあるな。たぶんうちの近所だ」

女怪人「そうなの? じゃああのビルに向かって進めばこの森を抜けれるの?」

兄「いや、あの方向は途中が崖になってるから無理」

兄「こっちの道から川に出て、川を下っていくしかないな」

女怪人「こっちの道って……ヤブにしか見えないけど」

兄「よし行くか」

女怪人「ちょ、ちょっと……」


29 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:39:41.99 ID:1xbwYg5r0

兄「ようやく川に出たな」

女怪人「暑い……疲れた……なんか植物の種が服に付きまくったんだけど」

兄「ファンタジーな格好なのにくっつき虫だらけとか」

兄「……そういえばあんた、なんでこのステッキ欲しがってるわけ?」

女怪人「私のボスに、そのステッキを奪うように言われたのよ」

兄「ボス? あんたもしかして、何かそういう組織みたいなのの一員なの?」

女怪人「ええ。悪の秘密結社『世界征服したいです隊』の一員よ」

兄「組織名に『です』付けちゃったよ。しかも最後に『隊』付けちゃったよ」


30 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:40:44.72 ID:1xbwYg5r0

兄「九州の方言みたいになっちゃったよ」

女怪人「ボスも『なんかダサい』って言ってた」

兄「せっかく夢を追いかけてるんだから、もっとかっこいい名前付けようよ」

女怪人「そうねー……何かいい名前ないかしら?」

兄「うーん……あ、新聞の切れ端が落ちてる」

兄「ドイツサッカーでシュヴァインシュタイガーが先制点」

女怪人「シュヴァインシュタイガーって名前、なんかかっこいいわね」

兄「じゃあシュヴァインシュタイガーで」

女怪人「ボスに言ってみる」


※シュヴァインシュタイガー(Schweinsteiger) 意味:豚小屋


31 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:41:39.38 ID:1xbwYg5r0

女怪人「ともかく、まずこの国を力で支配するために、そのステッキが必要なのよ」

兄「ふーん……お、自販機がある」

女怪人「ええーっ、こんな所に自販機があるんだ……」

兄「川でバーベキューとかする人向けだろうな」

女怪人「この国の事情とかあまり知らないけど、この国って色んな所に自販機があるわよね」

兄「治安がいいのと、ここまで電気を引けるからだな」

女怪人「いい国ね」

兄「この国を力で支配するとか言ってた人のセリフじゃないよね」


32 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:42:54.23 ID:1xbwYg5r0

兄「ここに自販機があるって事は、このまま歩けば街に出られるって事だな」

女怪人「ノド乾いた……ん? あれ? サイフどこだったかしら」ゴソゴソ

兄「そもそもその服にサイフをしまうような部分あるの?」

女怪人「……サイフ忘れた」

兄「おごるよ」

女怪人「えっ?! いいよ、悪いよ」

兄「いいからいいから」チャリンチャリン

女怪人「じゃっ、じゃあ……これ」ガコン

兄「ホットココアを買いよった」


33 名前: ◆PN4X6SAggk [saga] 投稿日:2013/08/19(月) 00:44:26.62 ID:1xbwYg5r0

女怪人「あー生き返るー」

兄「ホットココアをここまで爽やかに飲む奴はじめて見た」


ゴゴゴゴゴゴゴ……


兄「……ん?」


《ズッ友だょ…》ゴゴゴゴゴゴゴ……


兄「なんだ?」

女怪人「これは……!」



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