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新ジャンル「少しずつ部品が届く」
- 43 :VIPがお送りします []
:2008/08/17(日) 02:49:39.54 ID:BUxJWK+F0
男「なになに……『本溶液を百倍に薄め、対象を浸してください』って、これ風呂しかないだろ……」
体「ははは……」
男「手伝えと言うから、なにをさせられかと思ったけど、風呂貸せばいいだけかよ?」
体「そういうことみたいですね」
男「はぁ……しかし」
『皮膚体毛培養溶液〜お得な2リットル〜』
男「この生命を冒涜するかのようなセンスはどうにかならんのか」
体「まぁまぁ、細かいことは置いといて……」
男「解ったよ、用意すればいいんだろ?」
男「よくかき混ぜてっと……こんなもんか?」
男「なんか、明らかに卑猥なヌルヌル具合なんだが……コラーゲンと思っておこう」
男「おーい! 準備できたぞー!」
体「あ、はい……えっと、お願いしていいですか?」
男「はいはい、何なりと」
体「その……だ、抱っこして、お風呂入れて下さい」
男「いや、お前歩けるだろ」
体「まだ二束歩行に慣れてないもんで。転んじゃったら大変なことに。今までの部品がばらばらと崩れて!」
男「あー! もう、解ったからグロいウソをつくな」
体「す、すみません……じゃぁ、お願いします。包帯はこのままで大丈夫ですから」
男「はいよ……っと、やっぱ重いな」
体「当り前ですよ」
男「なぁ……当たってるんだが」
体「当ててるんですよ? なんなら、包帯取って生で当てましょうか?」
男「ほらよ」
ドボ〜ン!!
- 44 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 02:50:12.94 ID:BUxJWK+F0
体「きゃぁっ! も、も〜! 乱暴にしないでくださいよぉ!」
男「お前が変なこと言うからだろ」
体「や、やだ……だめ……」
男「え?」
体「うあ……だ、め……外れちゃう……」
男「だ、大丈夫か!? おい!」
体「なんちゃって」
男「…………」
体「心配しました?」
男「はぁ……なんか疲れたけど、仕事いかなくちゃな」
体「はい、行ってらっしゃい。帰ったら、生まれ変わった私とご対面ですよ」
男「へいへい、楽しみにしとくよ。ほれ」ぱちゃ
体「へ? ボール?」
男「暇だろうかな。それで遊んどけ」
体「こ、こんなのもう要りません!」ぱしゃぱしゃ
男「手が執拗にボールをもてあそんでるわけだが」
- 46 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 02:55:43.26 ID:paRt4wJXO
もしかして前野?
- 47 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 02:57:14.37 ID:BUxJWK+F0
男「しかし、今日で終わりかぁ……これから、どうすんだろうな、あいつ」
上司「おい、男。今夜暇か? まぁ、暇でなくても関係ないけどな。残業してくれ」
男「はーい」
男(……まぁ、大丈夫だろ)
女「ふぅ……どうにか、無事に完成しましたね……」
女「タオルと服借りますね〜……タンスタンス……」
女「あれ……これ……」
女「あは……ブラジャーだ。買っててくれたんですねぇ」
女「恥ずかしかったかな? 悪いことしちゃいました……」
女「……もう、要らないのに」
>>46 前野でまっさきに稲中が思い浮かんだ。逆にいえばほかに心当たりがありんせん。
- 49 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 02:59:02.72 ID:qt3IIGrR0
>女「……もう、要らないのに」
なん・・・・だと・・?
- 51 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:00:03.63 ID:NY4Kr+/7O
雲行きが怪しくなってまいりました
- 52 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/17(日) 03:00:51.95 ID:bk60zrRV0
欝展開は・・・・・
(´・д・`) ヤダ
- 53 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/17(日) 03:01:39.24 ID:iu7o9E/D0
ハッピーエンドだよね?
信じてる
- 54 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:02:21.10 ID:2zbLck5eO
信じよう
- 55 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:02:45.73 ID:BUxJWK+F0
男「ふぅ、遅くなったなぁ……」
男「やっと……素顔が見られるのか……なんか、怖い気もするな」
男「お祝いでも買ってくかな」
?「にゃー」
男「お、猫だ。はは、可愛いなぁ」
男「そういえば、あの猫元気かな。最近来ないけど」
男「おいおい、そっち行ったら危ないぞ? ボールに夢中だな、お前」
男「ボール……」
男「……いや、まさかね」
体『“生まれ変わった”私とご対面ですよ』
体『こ、こんなの“もう”要りません!』
男「いやいや待て待て。疲れてるぞ、俺」
猫「にゃー?」
男「いや、なんでもない。とりあえず、ほれ、あっちに行け、な?」ポイ
猫「うみゃー」
男「……なんで、今頃引っ掻かれたところが痛むんだろ」
ドクロ『早くクーラーのお部屋行きましょう?』
男「……あいつ、なんでうちにクーラーあるの知ってたんだろ」
- 56 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:03:13.81 ID:xoParWWs0
だが鬱もいい
- 58 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:04:39.99 ID:BUxJWK+F0
男「ただいま……あれ? 鍵が開いてる」
男「おーい、帰ったぞー?」
男「……いない」
男「風呂場にも居ない」
男「どこ行ったんだ……?」
男「探すか。大方はしゃいでどっか言ったんだろ」
男「ちゃっかりブラ見つけてやがるし」
男「居ない……」
猫「みゃー」
男「ん? お前、さっきの……」
?(ついてこい)
タタッ
男「……なんだ今の。いや、追うけどさ」
- 59 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:04:49.27 ID:2zbLck5eO
支援支援支援!!!!
- 60 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:06:41.18 ID:qt3IIGrR0
激しく支援!!!!
- 61 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:07:48.76 ID:78ZlKkX+0
支援
- 62 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:08:22.45 ID:k1d/W5nSO
支援!
- 63 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:09:26.15 ID:2zbLck5eO
支援!!!!
- 64 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:09:26.48 ID:BUxJWK+F0
ブレーキ音。
私は車に轢かれたのでした。私の小さい体に、その質量はあまりに大きく、とても簡単に私を壊していきました。
遠くで、私とは別の猫が、憐れみの視線で見ています。カラスは食欲をにじませて、電線の上に集まり始めていました。
私は恋をしていました。
あの人に。
人なのに。
私は小さい小さい獣でした。あの人に時折餌を貰って、遊んでくれればそれでよかったのでした。
けれど、あの日。
突然頭を撫でようとしたあの人に、びっくりしてしまって、つい爪を出してしまいました。
あの人の知っている最後の私は、だから乱暴なケダモノでしかないのです。
――そんなのは、嫌でした。
だから、私は一生懸命お願いしました。体を離れて、遠く遠くへ行った先で。そこで一番偉そうな人へ。
何を引き換えにしても良いからと。
彼の方はとても荘厳な声で言いました。
「条件は三つ」
「ひとつ、最後まで彼が君の面倒を見てくれること」
「ふたつ、君の正体を、この会話も含めて、絶対に彼に悟られないこと」
「みっつ、三週間、つまり今日から君が『完成』して6時間を迎えるまでに、彼に抱かれること」
「うまくいったなら、祝福してあげよう」
「でも、失敗したら……」
今のところ、うまくいっています。
けれど……この後はどうなるのでしょう?
まともに生まれたヒトではない私に、越え難い障害は、山ほどあります。
私は、何になりたかったのでしょう? 何を望んでいたのでしょう?
あの人の傍にいられたら、それでよかったはずなのに。
私は猫でも、人でもありません。
私はもう……化け物なのです。
- 65 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:10:01.23 ID:BUxJWK+F0
女「はぁ、あと30分か」
女「もう、無理ですねぇ」
女「……本当、なにがしたかったんでしょう?」
女「こんなの、あの人の生活を無駄に引っかきまわしただけじゃないですか」
男「おい!」
女「!? ど、どうして……」
男「こいつが、教えてくれた」
猫「みゃー……」
女「あぁ、そうですか……ありがとうございます。いえいえ、余計なお節介だなんて……恐縮です。ご親切に……」
男「そんなに長いセリフだったんだ」
- 66 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:12:05.76 ID:qt3IIGrR0
面 白 く な っ て 参 り ま し た
- 67 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/17(日) 03:13:07.16 ID:ybyv36t4O
クロノクロスで骨パーツ集めて仲間キャラにするの思い出した
ラスト綺麗にキメてくれ!支援
- 68 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:13:51.58 ID:BUxJWK+F0
男「ダメだろ。勝手に出てっちゃぁ……迷子になったのか?」
女「いえ……そういうわけじゃ……」
男「猫だからか? だから、俺とは暮せない?」
女「!!」
男「いや、さっき自然に猫としゃべってたろ。びっくりするなよ」
女「あ、いやー……はは、私、だめですね。最後の最後で……」
男「お前……そんな顔してたんだな」
女「はい……その……どう、ですか?」
男「……きれいだ、と思う」
女「嬉しいです……」
男「……最後って、どういう意味だ。もしかして、俺が気付いたからか」
女「あなたが気にすることじゃないです。どの道、もう時間がないですから」
男「時間……」
女「いいんです。どうせ、迷惑でしょ? 私、人間じゃないんですよ?」
男「猫が化けてたのか?」
女「そういうんじゃないですけど。まぁ、ほら。難しいの解りませんけど、コセキ? とかもないですし。面倒なだけでしょう?」
男「……化け物って言ったの、気にしてるのか?」
女「……変なところ鋭いんですから」
男「謝るよ。だから……戻ってきてくれ」
女「戻ったって、私お荷物じゃないですか。それとも、一生面倒みてくれるんですか?」
男「そりゃぁ……正直そこまで断言できないけどさ。でも、このままお別れってのは、納得できないんだ」
女「……ちょっと、欲が出てきました」
男「え?」
女「あそこ、入りませんか?」
男「え……ラブホ!?」
- 69 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:14:49.66 ID:22nLPb+d0
これは虹色の反物の仕業ですな
- 71 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:19:39.80 ID:JN4t7AVuO
もう俺もう50時間近くまだ寝てないけどなにこのスレ…。お前、俺を寝かさないでどうする気だな?
支援!
- 72 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:20:21.76 ID:4mVyAGSB0
これ絵にすると中盤辺りがグロくて萎えそうだな…良い話なのに。無粋なことはやめとくか
支援
- 74 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/17(日) 03:21:37.46 ID:EJ3L8z/N0
男が杉田ボイスで再生されるんだが
- 75 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:22:00.51 ID:2zbLck5eO
デフォルメすればいいだろ
- 77 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:22:44.43 ID:BUxJWK+F0
男「あ、いやー……あのさ」
女「言ったでしょ。時間が、ないんです」
男「そ、そっか」
シュルシュル
女「どう……ですか? 私の体。ちゃんと、興奮しますか?」
男「うん……その……大丈夫、みたい」
女「よかった……来て、下さい」
男「あ、あぁ……でもさ」
女「……好きです」
男「え?」
女「だから、抱いてください。他のことなんか、今は考えないで……」
男「……あぁ、解った」
女「きゃんっ……あっ……そこっ……」
男「大丈夫か?」
女「ピリピリします……なんだか、恥ずかしい」
男「ん、ちゃんと羞恥心も芽生えたか」
女「意地悪言わないでくださいよぉ……はっやぁ……も、もう、来てください」
男「あぁ、解った……」
女「んぁ……くぅ……ん……」
男「動く、ぞ?」
女「はい……好きな、ように……あぁ」
男「うぁ……」
男(やばい……なんでこうツボをつくようなセリフばかり……)
女「……はぁ……どうですか? ちゃんと、まだ、気持いいですか?」
男「あぁ、大丈夫d…………“まだ”?」
>>72 私は一向に構わん!!
- 79 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:24:57.36 ID:2zbLck5eO
幸せになってくれ……!!
- 82 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:26:45.52 ID:BUxJWK+F0
女「へへ、ごめんなさい。時間切れみたいです」
男「嘘だろ……お前、背中……っ!」
女「ごめんなさい、なんか、サラサラ崩れていっちゃって……駄目ですよね、雰囲気とか、ないですよね?」
男「バカっ! そんなのどうでもいいだろ! くそっ!」
女「駄目です。もう……決まってたんです」
男「え?」
女「私に出された条件は、三つ。その中に、『私の正体を知られてはならない』と言うのがあったんです」
男「じゃぁ……やっぱり、俺が気付いたからじゃないか!」
女「いいえ、ボロを出したのは私です。気にしないでください」
男「気にするなって……嘘だろ。やめろ……」
サラ…サラ……
女「えへへ……なんだか、これも恥ずかしいですね。変ですね。全部、内臓とかも一通り見られたはずなのに」
男「嫌だ! 聞け! 俺は、俺はお前がムグっ!」
女「もう、充分ですよ……大丈夫。もともと、私の方がおかしい存在だったんです」
男「なんで……なんでだよ!」
女「お願い……最後に一つだけ……崩れていく私を……見な、いで……」
男「うぅ……くそおっ!」
クル
女「あり……がとう……」
サラサラ……ザアアァァ
男「くそ……くそっ……」
- 83 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/17(日) 03:27:06.31 ID:ybyv36t4O
「まだ」?切ない終わりはイヤだよ…(´・ω・`)
- 84 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/17(日) 03:27:19.64 ID:iu7o9E/D0
うわああああああああああああああああ
- 87 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:29:27.39 ID:2zbLck5eO
いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
- 88 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:30:17.62 ID:BUxJWK+F0
男「ただいま……」
男「はは、癖になっちまったなぁ……三週間くらいのことなのに」
男「あぁ……しまった。冷凍庫に入れるの忘れてた……アイスケーキ……」
男「もうドロドロじゃん……」
男「お祝い、買ってきたのにな……」
ポイ
男「……寝よ」
男「明日は休みか……」
- 92 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:32:22.26 ID:CfEvxZ+pO
今北うわああああ
ガチで泣いてるううう
いやああああ
- 93 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:33:00.60 ID:eARMqDWEO
まさか……鬱エンド?
- 94 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:33:16.46 ID:BUxJWK+F0
ピンポーン
男「ん……んだよ……」
ピンポーン
ピンポーン
ピンポピンポピンポーン!!
ガバッ!
男「……いやいやいや、待て待て待て待て」
「宅配便っす。ハンコおねがいしゃーす。あざーす」
男「これは……どういうことだ……」
『骨その1』
男「………」ガサガサ
猫ドクロ「あのぅ……猫、飼いたくないですか? 猫」
男「……うちペット禁止なんだけど」
猫ドクロ「ですよねー」
- 96 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:34:11.29 ID:mlk2w1oi0
これは乙!なのか・・・リスタートなのか・・・w
- 97 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:34:27.30 ID:ljA80ajVO
まさか……?
- 98 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:34:33.21 ID:2zbLck5eO
( ;∀;)
- 100 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:35:09.35 ID:BUxJWK+F0
男「で、三日経ったわけだが、そろそろ教えてくれ。どういうことだ?」
猫骨「えっとですね。私が出された条件は、三つだったんです」
男「うん」
『ひとつ、最後まで彼が君の面倒を見てくれること』
『ふたつ、君の正体を、この会話も含めて、絶対に彼に悟られないこと』
『みっつ、三週間、つまり今日から君が『完成』して6時間を迎えるまでに、彼に抱かれること』
猫骨「ひとつ目は、おかげさまで問題なかったんですけど、ね」
男「ふたつ目だろ、問題は」
猫骨「あー……その前に、みっつ目説明していいですか?」
男「ん?」
猫骨「えっと、抱かれるってところなんですけど。いいですか、怒らないで下さいね。っていうか、私もかなり憤慨したんですけど」
男「あ、あぁ」
猫骨「あれ……えっちまでしなくて、OKみたいだったんです」
男「……は?」
猫骨「だから、つまりこう……抱っこでも良かった、と。だからあの、お風呂のときで達成してたんです」
男「……えらくハードル下がってないか?」
猫骨「いえいえ。それがそうでもなくて。考えてください。あの時、私は本当ならどんな状態でした?」
男「本当ならも何も、皮膚が張ってないんだから…………あ」
猫骨「そうですよ。そんなの、抱っこするのも嫌でしょ? その嫌悪感を六時間でいかに取り除くか、という趣旨だったみたいです」
男「そういうことかぁ……でも、ふたつ目は……?」
猫骨「抱っこされた時点では、知られてなかったので、問題なし、とのことです」
男「じゃぁ、なんで一回あんな風に崩れたんだよ!」
猫骨「はは、ビックリしました?」
男「当たり前だろ!!!」
猫骨「!」
- 102 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:36:04.14 ID:BUxJWK+F0
男「あ、いや、すまん。大声出して……」
猫骨「いえ……嬉しいですから……」
男「あ……で、えっと……続きは? おまえはどうしてあんな風に消えなくちゃいけなかったんだ?」
猫骨「はぁ、それは要するに、事務手続きの問題というか、何というか。つまり、戸籍やらがないと、結局不便なわけじゃないですか」
男「うむ。それはそうだな」
猫骨「いくら彼のお人でも、過去に遡って人ひとりの経歴を作るって、面倒なようで……だから、こうやって猫にした方が楽だと」
男「え? なにそれ、神様の都合?」
猫骨「そういうことみたいです」
男「そっか、そんで猫なの……ところでさ」
猫骨「はい?」
男「なんで尻尾が二本あるんだ?」
- 103 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:36:41.33 ID:dmARTpp/0
>>1
新展開か。くそぉ気になるぜ。早く続きを
- 104 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:36:56.16 ID:qt3IIGrR0
新展開キターーーーーーーーーーーーーーーー!
- 105 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:38:03.91 ID:vQgM8RsyO
ちょっと「泣ける2ちゃんねる」に申請してくる
- 107 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:38:08.11 ID:BUxJWK+F0
猫骨「猫又ですよ。知らないんですか?」
男「……またジョブチェンジ?」
猫骨「はい。ちょっとわがまま言いましたけど、向こうにも不手際ありましたからね」
男「はぁ。それは面倒じゃないんだ」
猫骨「人間にも化けられますよ。猫耳尻尾もアリアリで」
男「おい」
猫骨「だから、その……そばに、置いてくれますか?」
男「……負けたよ」
猫骨「わぁい……あぁ、早く残りが届かないかなぁ。もう全部一気でいいのに」
男「まぁ、猫だから人間のときほど時間はかからないだろ。多分」
猫骨「そしたら、今度は最後までしましょうね。あ、でもその前に!」
男「うん?」
猫骨「名前ください! 名前。私野良だったから、ないんです」
男「名前か……う〜ん」
猫骨「ドキドキ」
男「口で言うな……そうだな、よし」
男「決めた。お前の名前は――」
END
>>103>>104 ごめん、終わりなんじゃよ
- 109 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:39:12.75 ID:Bu3pzGrT0
骨から生まれたボーンでどうだい?
- 110 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/17(日) 03:39:22.90 ID:Js4+VNus0
いい話だった。乙!!そしてねる!
- 111 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:39:27.37 ID:qt3IIGrR0
乙!!サイコーだった!!!!!
- 112 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:39:29.49 ID:ock4Wxjn0
乙!面白かった
- 115 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:39:49.79 ID:dmARTpp/0
終わりか。久々の良スレ。
最後まで一気に読んじまったぜ。
次回作も楽しみに待ってるぞー
- 118 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 03:40:17.23 ID:ljA80ajVO
ありがとう>>1
良かった。乙!!
- 120 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/17(日) 03:40:32.56 ID:0r2NOHQEO
乙!
いい話だった
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