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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その17
212 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:42:41.65 ID:iZPyroko
〜南方、南の山〜

パクッ

青龍先生「ん〜っ、美味い!」

青年兵「凄いですね…!」

召喚士「そ、そうですか…?師匠にみっちり鍛えられましたから…」

青龍先生「料理の出来る男はモテるぞい」

召喚士「は、はぁ…」

青龍先生「青年兵、お主も習うとよい…ひょっひょっひょ!」

青年兵「……よろしくお願いします!」

召喚士「えっ!?あ…ははっ」

青龍先生「食後は講義じゃ。居眠りするでないぞぉ〜?」

青年兵「うぅ…っ」

召喚士「講義…というのは一体何を…?」

青龍先生「うむ。召喚獣についての勉強を、改めて…な」

召喚士「……なるほど」


213 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:44:17.68 ID:iZPyroko


青龍先生「腹も膨れたところで、早速始めるかの…」

召喚士「よろしくお願いします!」

青龍先生「基礎的なおさらいは……要る?」

青年兵「一応…出来れば…」

青龍先生「では、簡単に流すぞい。まず召喚術について…」

青龍先生の言葉を、二人は真剣に聞き、手帳に書き込み始める。

青龍先生「召喚術、すなわち己の魔力を餌に、召喚獣を呼び出す術じゃ」

召喚士「はい」

青龍先生「それを司るのが召喚士。つまりはお主等じゃ」

青年兵「……」

青龍先生「召喚士になる為の方法は二つ…」

青年兵「…?」

青龍先生「一つは魔道士として基礎を固め、召喚士を目指す」

青年兵「僕のようなケースですね」


214 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:45:12.63 ID:iZPyroko
青龍先生「そう。国軍の者なんぞが主流じゃの」

召喚士「魔道学校がありますからね…」

青龍先生「もう一つは、魔道士を介さず自力で召喚士になる方法」

召喚士「あ、俺ですね……」

青龍先生「これは正直、資質の問題じゃ」

召喚士「資質……」

青龍先生「師である者の資質が高ければ、弟子の潜在能力も大いに引き出せる」

青年兵「なるほど…」

青龍先生「弟子は弟子で、己の秘めたる魔力が無くては、力を使いこなせぬ」

召喚士「……秘めたる魔力」

青龍先生「一番は遺伝かの。無論、環境や成長過程で変化もあるがの…」

召喚士「じゃあ…俺の場合、両親の遺伝という事も…?」

青龍先生「……ふむ。それは次の議題に移ってからとするか」

召喚士「あ、はい…っ」

召喚士と青年兵の真剣な眼差しに、青龍先生は目を細める。


215 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:47:25.43 ID:iZPyroko
青龍先生「では早速、次の議題じゃ」

青年兵「…はい」

青龍先生「さて、晴れて召喚士となった者は、次のステップがある」

召喚士「……」

青龍先生「なんじゃと思う?」

召喚士「…属性選び…ですか?」

青龍先生「その通り。ま、今はほとんど決まっていると言っても過言じゃないがの」

青年兵「僕は先生にサラマンダーを伝授して頂いたんですよね」

青龍先生「そうじゃの。つまり、師から弟子へ、基本精霊の伝授が始まりじゃ」

召喚士「俺も師匠からシルフを伝授されて、朱雀になりました」

青龍先生「正確には…基本精霊を得て、晴れて召喚士になった事になるかの」

召喚士「自力での会得は無理なんですよね?」

青龍先生「うむ。外見や能力の把握が重要となるからの…」

青年兵「なるほど…」

青龍先生「そういう意味では、どんな召喚士にも師匠がおる、という事じゃ」


216 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:48:38.26 ID:iZPyroko
召喚士「確かにそうですね…」

青龍先生「しかも召喚術の場合、魔術と違い…一系統しか会得出来ん」

青年兵「ええ。基本精霊を召喚した時点で決まってしまうわけですもんね」

青龍先生「まぁ…この世でおそらく一人を除いて、じゃがの」

召喚士「……」

青年兵「召喚士さんは全属性の召喚出来る…」

青龍先生「皆が全属性召喚士出来れば、召喚術も大いに活性したじゃろうがの…」

召喚士「…ええ」

青龍先生「召喚士が少ない理由のひとつはそこじゃ」

青年兵「…と、言いますと?」

青龍先生「会得が難しい挙句、生涯一つの属性しか召喚出来ん…」

召喚士「はい…」

青龍先生「やはり使い勝手としては、五行全て伸ばせる魔道士になるのじゃ」

青年兵「そうか…!それが召喚士と魔道士の割合に比例しているんですね…」

青龍先生「うむ。召喚士としては悲しい事実よの…ひょっひょ」


217 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:49:50.04 ID:iZPyroko
召喚士「魔道士と召喚士を兼ねる事は出来るんですか?」

青龍先生「正直難しいじゃろうな。魔力の使い方が違う」

青年兵「……?」

青龍先生「最初に己の基礎魔力を作り上げるじゃろ?」

青年兵「え、ええ…」

青龍先生「魔術はそれを放出し、五行と化す。それが魔道士…」

召喚士「……」

青龍先生「召喚士は魔力を餌とし、召喚獣を呼び出す。使い方が違うのじゃ」

召喚士「…なるほど」

青龍先生「一度作り上げた魔力は、そのようにしか生まれてこん。だから…」

青年兵「共存は難しい…と?」

青龍先生「左様。但し魔道士から召喚士だけは例外じゃ」

召喚士「…?」

青龍先生「魔術も体内で魔力を作り上げ、それを放出する」

青年兵「はい…」


218 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:50:58.23 ID:iZPyroko
青龍先生「その過程は召喚術と変わらぬからの。魔道士から召喚士へはなれるのじゃ」

召喚士「召喚士は一度なればそれっきり…」

青年兵「魔道士は将来、召喚士にもなれる…のか」

青龍先生「そう。それが魔道士の多い理由…二つ目じゃ」

召喚士「そういう事か…」

青龍先生「まぁ魔道士として最大魔力を増幅した方が、召喚士になるにも楽じゃからの」

青年兵「…先生も…そうなんですか?」

青龍先生「うむ。儂も30半ばまでは魔道士じゃった」

召喚士「!?」

青龍先生「それから召喚士になった。お陰でいきなり高等召喚獣を扱えたわい」

青年兵「それも一つの手、という事ですね」

青龍先生「若いうちになるのも、年老いてからなるのも互いにメリットもデメリットもある」

召喚士「……」

青龍先生「ま、それは追々話すとするかの…」

召喚士「…はい」


219 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:51:45.52 ID:iZPyroko
青龍先生「まぁ、ほとんどの魔道士は召喚士なんぞならんのが現状じゃ」

青年兵「そうなんですか?」

青龍先生「若いうちは、そう思う輩も数多くおる」

召喚士「……」

青龍先生「じゃがな、実際魔道士としてワーカーなんかになると…」

召喚士「そうか…!パーティーの兼ね合いでなれなかったり…」

青龍先生「それもあるし、魔道士として成功しているのに、わざわざ召喚士になんぞ…」

青年兵「なる者は…いない…ですね」

青龍先生「そういう事じゃ。その辺は仕事に似ておるかのう」

召喚士「…仕事…ですか?」

青龍先生「若いうちはなりたい夢があっても、大金貰って仕事しおれば転職し辛かろうて」

青年兵「余程、好きでない限りは…難しいですよね…」

召喚士「先生は…夢を追ったんですか?」

青龍先生「……ま、そういう事にしておいて貰おうかの。ひょっひょっひょ!」

青年兵「……」


220 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:52:25.47 ID:iZPyroko
青龍先生「本日最後の議題じゃ。属性について」

青年兵「お願いします」

青龍先生「今更…属性についての説明は不要かの。…では、朱雀先生」

召喚士「…はい?」

青龍先生「朱雀の特徴は?」

召喚士「えぇと…飛行系が多く、特殊攻撃を主とする…」

青龍先生「うむ、正解。それじゃ青年兵…青龍は?」

青年兵「はい。竜系統がメインで五行に基づく火力に優れるかと…」

青龍先生「そうじゃな。残る白虎と玄武じゃが…分かるか?」

青年兵「白虎は獣系が主体で物理攻撃に優れてます」

召喚士「玄武属性は…水棲召喚獣主体で、回復などが得意…かな」

青龍先生「ひょっひょっひょ!よく把握しておるわい。その通りじゃ」

召喚士「まぁ…そのぐらいは何とか…」

青龍先生「それを踏まえた上で、召喚獣個別の能力もしっかり把握せねばならん」

青年兵「大切ですね」


221 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:53:30.62 ID:iZPyroko
青龍先生「朱雀先生よ、お主確か…荒地で考えておったよな?」

召喚士「え…っ!?」

青龍先生「ありゃあ、どういう考えでおったのかの?」

青年兵「……?」

召喚士「毒…ですか?」

青龍先生「そうじゃ。儂がその話を振った後に、何か考えておったじゃろ?」

召喚士「……コカトリスで解毒出来るけど・・・魔力がない、と」

青龍先生「…やはりな」

召喚士「あ、あの…。それが何か…?」

青龍先生「それが能力の把握、というものじゃ」

青年兵「……」

青龍先生「通常、コカトリスには石化と毒撃の尾という攻撃しかない…と思うておる」

青年兵「え…っ!?ち、違うんですか…?」

青龍先生「…な?皆、そう思うておるじゃろ」

召喚士「実は…解毒の力もあるんだ」


222 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:55:41.22 ID:iZPyroko
青年兵「…な、なんと…!」

召喚士「これは俺も、最近知ったんですけど…」

召喚士は懐より一冊の本を取り出す。

召喚士「師匠の家で見つけたんです。朱雀召喚獣の…図鑑です」

青龍先生「一見、攻撃のみにしか思えないコカトリスでもそのような力を持っておる」

召喚士「毒を受けた際に、毒尾を刺す事で中和するそうです」

青年兵「毒を持って毒を制する…というわけか…っ!」

青龍先生「召喚獣達には、己の知らぬ能力がまだまだあるかもしれんのじゃ」

青年兵「それを正しく把握し、活用する事で…戦闘も有利になりますね」

召喚士「でも…能力を把握していないと、召喚出来ないのでは…」

青龍先生「その能力が使えぬだけで、出来ない事はないと思うぞ?」

青年兵「あとは魔力次第って事ですか…」

召喚士「……」

青龍先生「どうかしたか?」

召喚士「あ、いえ…っ…」


223 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 17:57:35.45 ID:iZPyroko
青龍先生「はぁー、随分と話しこんでしもうたな。今日はこの辺で終わりとするか」

召喚士「ありがとうございました!」

青年兵「明日も…是非!」

青龍先生「ひょっひょっひょ!無論じゃ」

召喚士「青年兵くん、今日のうちにおさらいしておこうか!」

青年兵「あっ、僕もちょうど思っていたところです!」

青龍先生「…素直な弟子は手間がかからなくていいわい…。ひょっひょ!」

青年兵「何か言いましたか…?」

青龍先生「なーんでもないわい。ひょっひょっひょ」

召喚士「じゃあ先に、夕飯の支度を済ませてきます」

スタスタスタ

青年兵「僕は薪と水を汲んできます!」

タッタッタッタッタ

青龍先生「しかもよく働く…。行く末も…安泰かの」

青龍先生は微笑みながら、右手で髭を撫でた。


224 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:02:36.36 ID:iZPyroko
〜南東国、南の山〜

戦士「…っく!!」

ガラガラッ

戦士「登りもキツイが…下りはもっとキツイ…っ!!」

ググッ…トスッ

戦士「こりゃ確かに…修行になんぜ…」

しばらくの後、這う這うの体で戦士は下山を終えた。

ザッ……スタッ

戦士「ふいぃ…!やっと着いた…」

テクテクテク

戦士「こっから更に東の街…。急がねぇとな…!!」

戦士は両手で頬を叩き、一気に走り出す。

戦士「これを毎日かぁ…。確かにハードな修行だ…!」

タッタッタッタッタ

戦士「でも…こんぐれぇやり遂げないと、強くなれねぇもんな!」


225 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:04:07.02 ID:iZPyroko
〜南東国、東の街〜

戦士「えぇと…この辺に店が並んで…」

町人「本当だって…!噂になってんだぜ!?」

店員「まっさかぁ!騎都尉に似た男だろぉ?」

戦士「…騎都尉?」

テクテクテク

戦士「なぁなぁ、騎都尉がどうしたって?」

町人「おう、最近この辺りで騎都尉の亡霊が出るって噂なんだよ!」

戦士「亡霊…!?」

店員「なーにが亡霊だよ。御伽噺でもあるまい」

町人「でもよぉ…騎都尉っつったら、最後まで反逆者の長兄を庇ったんだろ?」

店員「…人間に恨みでもあるのかもなぁ」

町人「だろだろ?きっと魔物に魂売って…地獄から…」

グイッ

町人「……!?」


226 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:05:10.27 ID:iZPyroko
戦士「……」

町人「な…なんだ…っ!?離せ…っ」

戦士「……っ」

バッ…ドサッ

町人「ごほごほ…っ!な、何なんだよ急に…!!」

店員「おいおい、店先で揉め事は止めてくれよ!」

戦士「……ちっ」

スタスタスタ

町人「何なんだよアイツ…!!」

店員「……さ、さぁ」

テクテクテク

戦士「…てめぇらに…何が分かるってんだ…!」

テクテクテク…ピタッ

戦士「…騎都尉の亡霊。何なんだ…?」

戦士は首を捻り、再び足を進め始めた。


227 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:05:38.45 ID:iZPyroko
〜北方、泉〜

魔道士「…ふふんふ〜ん、ふふふ〜ふふ〜」

ガサッ

魔道士「!?」

マジシャン「たっだいまー!」

魔道士「マジシャンさん!どこ行ってたんですかぁ?」

マジシャン「見回り。大丈夫、魔物は全然いねぇみたいだ」

魔道士「良かった!」

マジシャン「修行の方はどうだ?」

魔道士「…うーん、どうだ…と言われましてもぉ」

マジシャン「何してるか分からないってか?」

魔道士「なんだか…遊んでいるだけのような気がして…」

マジシャン「ハッハ!まぁ、遊ぶ事が修行かな!」

魔道士「遊ぶ事が…修行ですか…?」

魔道士はきょとんとして顔で、マジシャンを見つめる。


228 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:06:23.21 ID:iZPyroko
テクテクテク

マジシャン「ここ…どう思う?」

魔道士「えっ…?そうですね……」

マジシャン「……」

魔道士「自然が沢山だし、動物も楽しそうだし…それから…」

マジシャン「……」

魔道士「風も気持ちよくて…泉も穏やかな流れで…草もふわふわ気持ちいい…」

マジシャン「……」

魔道士「あ、あの…それが何か?」

マジシャン「…ハッハ!まぁ最初でそれだけ分かれば充分か」

魔道士「……?」

マジシャン「ここでの目的。それは自然を感じる事だ」

魔道士「自然を…感じる…?」

マジシャン「そう。自然…即ちそれは、五行に通ずるものだ」

魔道士「……!!」


230 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:09:32.01 ID:iZPyroko
マジシャン「例えば…今、吹いている風」

魔道士「はい…」

マジシャン「どのぐらいの強さで、何処から来て何処へ向っているのか…」

魔道士「…はいっ」

マジシャン「自分の身体に触れて…どう変化しているのか…」

魔道士「なるほどですねぇ〜」

マジシャン「泉の水もそう。どういう動きをして、流れて行くのか…」

魔道士「はいっ」

マジシャン「自然の摂理、在り方を肌で感じて…五行に活かすんだ」

魔道士「…頑張ります!」

マジシャン「ま、しばらくは自然と触れ合って、一体になりなさいな」

魔道士「ちゃんと意味があったんですね!えへへ!」

マジシャン「そりゃモチロンよ!ただ遊んでるだけじゃ修行にならんからな!」

魔道士「そうですよね…っ!ふふっ!」

マジシャン「さぁ、この調子で夜まで自然と戯れなさい!ハッハ」


231 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:11:23.68 ID:iZPyroko
〜南東国、東の街〜

戦士「これでよし…っと」

ゴソゴソ…グイッ

戦士「結構重いな…。買いすぎたか?」

戦士は再び、南の山へと向う。

テクテクテク

戦士「さぁて…。暗くなってきたし、ちゃっちゃと登るかねぇ」

ガシッ…トンッ…グイッ

戦士「一度登ってるから多少は楽だな…」

ググッ…スタッ

戦士「そっか…ただ次の足場を確保してもダメなんだな…」

ググッ…ストッ…ググッ…

戦士「二手三手…いや、もっと先のルートまで見据えて登らないと…っ」

ググッ

戦士「途中で詰んじまう…。勉強になるぜ…ははっ!」


232 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:12:43.25 ID:iZPyroko


戦士「よいっしょお!!」

グイッ…ガシッ!!

戦士「着いたーっ!!」

男隊員「…おっ!?戻ったみてぇだぞ!おっそ…」

女隊員「おかえりッス!」

戦士「遅くなりましたぁ!すんませんっ!!」

隊長「……ったく。手間取りやがって」

戦士「…すんません」

男隊員「トマトジュースは?」

戦士「あ、これっす」

男隊員「おう!ご苦労!!」

隊長「…ま、初めてにしちゃ早い方か」

戦士「…はい?」

隊長「何でもねぇ……あん…?」


233 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/14(水) 18:16:34.43 ID:iZPyroko
ゴソッ

戦士「……」

隊長「てめぇ!誰が酒買ってこいって言ったぁ!?」

戦士「いや…だって任せるって……」

隊長「阿呆!んなモン屁理屈だ!」

男隊員「買っちまったのは仕方ない。飲みましょう!ヒャハハ!」

女隊員「隊長だって飲みたいんじゃないスかぁ?」

隊長「飲みたいに決まってんだろ!ほら、早く準備しろっ!」

戦士「…!?……はははっ!了解っす!」

隊長「…ったくよぉ」

男隊員「嬉しいくせに…」

隊長「……」

ゴスッ!!

男隊員「ぶふっ!!あぁ…!?トマトジュースウウゥゥ!!」

戦士「あはははっ!!」


235 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/14(水) 21:02:36.23 ID:Dwav6y.o
世界初の召還師はどうやって会得したんだろうな・・・


237 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/14(水) 21:09:20.62 ID:eqTeJc2o
魔物を見る
   ↓
出せたらすごいな。やってみよう。
   ↓
破ァっ!
   ↓
寺生まれってすごい、改めてそう思った


240 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/14(水) 23:15:34.38 ID:joqidho0
1乙&おかえりー

>>235
たぶんそこが物語の核心じゃん?5行とか東方とか、からめての



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