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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その16
- 220 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/06/22(火) 18:07:35.85 ID:SMmVimMo
前半の西国ペースとは打って変わり、後半は意外にも本国が主導権を握る。
エリート「この同盟の、本国にとってのメリットが薄れてしまってますね」
神官「メリット…ですか…」
エリート「我らは何も経済発展の為に同盟をするわけではないという事です」
神官「……」
エリート「魔王討伐…これが主たる目的なのです」
神官(さて……どうするかな…)
エリート「現時点では討伐の作戦はまだ白紙です」
皇太子「ああ。事が事だけにじっくりと練りこむ必要がある」
エリート「つまり、貴国を念頭に置かなくとも問題はない、という事になります」
神官(まずいところを突かれてしまったな…)
エリート「先ずは東方と手を組み、東の魔王を討伐する」
召喚士(そうか…!西国が一番手でなくても、本国として困らないわけだ!)
サモナー(さぁ、神官さん…。どうします?)
エリート「南東国とも手を組み、南側の魔王も討伐する」
- 221 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 18:08:31.00 ID:SMmVimMo
皇太子「残った西の魔王を、最後に全力で叩く…」
エリート「そうなれば同盟の重みはずっと減るわけです」
神官「いかにも……」
エリート「我らが西国に目をつけたのは、そういう部分を越えた要素が大きいからです」
皇太子「ああ。ここ数年の西国の動きには、非常に素晴らしいものだ」
神官「ありがとうございます」
エリート「その中で本国と対等、いやそれ以上に将来性のある国です」
皇太子「そこも踏まえての同盟、というわけだ」
神官「目に掛けて頂き、大変ありがたい事ですね…」
エリート「しかし条件が厳しいとなれば話は別です」
神官(同盟において他国の後塵を拝するのいは非常に立場が悪い……)
戦士「東方あたりに話は言ってるので?」
エリート「いえ、今後…今年中には…」
神官(そこまで時間もない…か。だがこちらも退くわけにはいかんな…)
召喚士(東方とも同盟…?また会談となると…まさか相手は……)
- 222 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 18:09:03.83 ID:SMmVimMo
サモナー「……?どうしました…?」
召喚士「あ、いえ…っ。すみません…!」
エリート「こちらとしても西国との友好的な同盟を必要と感じております」
神官「……」
サモナー(少し劣勢かな…)
エリート「どうでしょうか。港についても許可を頂ければ本国が…」
サモナー「そうですね。双方の起点となるならばどちらが建てても同じ」
戦士「まぁ…そうだよな」
サモナー「第三者の視点から見れば相違ないように思えますね」
エリート「……」
召喚士「強いて言うならば、本国にも西国にも利益がもたらされる様に…」
神官「そういう意味では、西国側で建てた方が大きいですね」
エリート「まぁ…そうかもしれませんが……」
サモナー「交易量で言えば、東方は盛んとは言えないのでは…?」
エリート(……この男、鋭いところを)
- 223 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 18:09:38.06 ID:SMmVimMo
皇太子「まぁそれはある。東方は鎖国的なところがあるからな」
戦士「なら、どちらかが妥協してでもこの二つの国が結ぶって事は意味がある」
サモナー(白紙にだけはしたくないですからね)
召喚士(これで多少は動く…かな?)
召喚士はちらりと皇太子の顔色を伺う。
エリート「……ならばこそ。こちらの充分な条件にてなんとか受託頂けませんか?」
神官「ごもっともですが…。技術があっても国力なくして実用は出来ませんからね」
エリート「そ、それは確かにそうですが…」
皇太子「第三者の観点か…」
エリート「殿下…?」
皇太子「港の建設、海路の確保…さらには特産品の交易」
神官「……」
皇太子「これについては計らって頂けるのだな?」
神官「勿論、お約束致します」
皇太子「……分かった。三日月島の北側を譲渡しよう」
- 224 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 18:10:55.46 ID:SMmVimMo
エリート「殿下!?」
戦士「…!!」
神官「宜しいのですね…?」
皇太子「うむ。但し一つ条件がある」
神官「何でしょうか?」
皇太子「この譲渡は秘密裏にして頂きたい」
召喚士「……?」
神官「勿論です。従いましょう」
皇太子「うむ。すまんな」
エリート「殿下…っ!」
皇太子「もう決めた事だ。双方利益が出る…それならば良かろう」
エリート「……」
皇太子「では気が変わらぬうちに書面にサインをしようか」
エリート「……今…お持ち致します」
皇太子「いやいや、めでたい!ははははっ!」
- 225 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 18:12:24.46 ID:SMmVimMo
…
神官「では、ご確認下さい」
エリート「……確かに。お預かり致します」
皇太子「譲渡についてはまた後日連絡させて頂く」
神官「お待ち致しております」
召喚士「最後はあっさり…決めましたね…」
サモナー「うん。渡すつもりはあったのだろうけど…」
戦士「スンナリだったな……」
召喚士「鶏肋…か」
サモナー「もしくは…何か思うところがあったのかもしれない…」
戦士「思うところ?」
サモナー「まぁせっかくきまった事だし、殿下の心中は聞かないでおこうか」
召喚士「そうですね。これ以上余計な口出しは無用ですね」
戦士「ま…そうだわな」
三人は安堵の表情で皇太子と神官のやりとりを見つめた。
- 226 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/06/22(火) 18:21:34.24 ID:SMmVimMo
こんばんは!今日もご支援ありがとうございます!
なんだか気持ち悪くなって来たので失礼します…夜投下もないかもです…
>>189
いや師匠の仰る通りです。普通なら有り得ない…
>>190-193
ありがとうございます!エリートだけに変なボケしそうですね
そして皇太子は孫策です
おっぱい議論はそのうちオマケで…!
>>194-195
いつもマッハでありがとうございます!助かります!!
それでは!ノシ
- 228 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 18:37:54.22 ID:dhtlocAO
遊撃隊の奴らはかませだと、ちゃっちゃと無様にやられていくだけのキャラだと、そう思ってたのに、何故だろう…愛着が湧いてきてしまった
- 229 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/06/22(火) 19:17:39.12 ID:cqR7PoAO
かませには見えないな
まあ、予想じみたことはよしておこう
- 232 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 20:57:48.85 ID:59jSy2so
エリート「痛いところを突いてくるな…くそ…」
召喚士「え?」
戦士「えっ?」
サモナー「えっ!?」
エリート「……え?」
- 241 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/23(水) 12:16:37.89 ID:cgKelh6o
エリート「では…こちらが書類です。今一度ご確認を…」
神官「はい。……ええ、これで問題ございません」
エリート「本国の技術提供、及び不可侵条約に軍事協定」
皇太子「それに加え、三日月島北側半分の譲渡…だな」
神官「こちらは海路の解放、港の建造、特産品の優先的な輸出…」
皇太子「うむ。詳細については後日改めて…」
神官「畏まりました。此度はまこと、ありがとうございました」
エリート「もう…お戻りになられるので…?」
皇太子「何かお急ぎかな?」
神官「いえ…そういうわけではございませんが…」
皇太子「ならば司令部までお付き合い頂けないだろうか?」
神官「滅相もございません」
皇太子「いやなに、持て成しもだが…早速見てみたくはないかな?」
神官「……?」
皇太子「本国の…技術機関を…!」
- 242 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/23(水) 12:17:11.79 ID:cgKelh6o
…
青年兵「もうまもなく出発致します」
戦士「んじゃ、司令部でな!」
召喚士「やっぱり西国の船に乗るの?」
戦士「司令部までで最後。きちんと貫き通さないとな!」
召喚士「そっか…!じゃあ…また後で!」
戦士「おうっ!」
サモナー「司令部では、皆さんお待ちかねですよ」
召喚士「そうだよ!」
戦士「ああ…。分かった…!」
テクテクテク…
神官「宜しいのですよ?あちらの船に乗って頂いても…」
戦士「いやいや、もうじきですし…最後までお付き合いさせて下さいよ!」
神官「戦士殿のそういう人柄に…惹かれるのでしょうね。ふふっ」
戦士「……?」
- 243 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/23(水) 12:18:04.97 ID:cgKelh6o
二日間に及ぶ会談は、西国有利な条件ではあるものの、
双方…ほぼ当初の思惑通りに無事、同盟締結と相成った。
皇太子「……怒っているのか?」
エリート「怒ってはいません。呆れているんです」
皇太子「ハッキリ言うなぁ…。はははっ!」
エリート「事によってはまだこちらにも歩があったというのに…」
皇太子「長引かせても手間がかかるだけだ。何より…」
青年兵「……?」
皇太子「あの男、我らじゃ到底論破出来そうにもないよ」
エリート「……」
皇太子「穏便に済んだのだし、それで良いではないか」
エリート「まぁ…そうですが……」
青年兵「……」
皇太子「鶏肋を得た料理人は…どんな料理を振舞ってくれるかな?はははっ!」
二隻の船は、まもなく西方司令部への港へと入港する。
- 244 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/23(水) 12:18:45.73 ID:cgKelh6o
〜西方司令部〜
西方司令「ああぁ…!見知らぬ船が一緒にいぃ…!」
西方副指令「あれは西国の船ですわ。お気にせず」
西方兵「入港完了ーっ!敬礼ー!!」
ザザッ…バッ!!
司令部一同が敬礼する中、軍船より皇太子らの姿が現れる。
タッタッタ…
魔道士「早く早くっ!」
ウィッチ「……っ!」
タッタッタッタッタ…
盗賊「…戦士…っ」
魔道士「あれ…い、いない…!?」
本国の船より降りる一同の後に、西国の船から降りてきた戦士と神官が続く。
魔道士「あ…っ!いた!戦士さんだっ!!」
盗賊「!!」
- 246 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/23(水) 12:26:16.45 ID:cgKelh6o
青年兵「皆様はこちらからお部屋へ…」
エリート「我らはこちらより一先ず応接室へ。どうぞ、神官殿」
神官「はい。戦士殿…ありがとうございました。これにて任務終了です」
戦士「こちらこそ!ありがとうございました!」
神官「では…」
青年兵「失礼致します!」
ザッザッザッザッザ…
サモナー「さて、部屋に……おや?」
タッタッタッタッタ…
魔道士「おかえりなさーい!!」
召喚士「あ、魔道士さんっ!」
戦士「盗賊!…ウィッチ!」
盗賊「…せ、戦士…っ!」
タッタッタ…ガバッ!!…ギュウゥゥ
ウィッチ「戦士様っ、おかえりなさいでございます!」
- 247 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/23(水) 12:31:47.09 ID:cgKelh6o
魔道士「……」
召喚士「……」
サモナー「…」
盗賊「…っ!!」
戦士「あ…あの…よ…」
ウィッチ「ご無事で…!何よりでございますっ!」
ギュウウゥゥ
戦士「く、苦しいんですけ…ど…」
盗賊「…せ、戦士がっ…苦しいってさ!」
ウィッチ「あ…っ、失礼致しましたでございます…!」
魔道士「と、とりあえずおかえりなさい!戦士さんっ!」
盗賊「…お、おかえり!」
戦士「おう…ただいま!」
サモナー「やっぱり…彼がいて初めてしっくりきますね。ははっ」
召喚士「ええ…!!」
- 254 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/23(水) 16:17:20.08 ID:kluuXUSO
見える!!見えるぞ!!盗賊から立ち上るドス黒いオーラを…
殺気なんてものじゃない。この世全ての悪だ
- 257 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/23(水) 18:27:23.35 ID:K..616AO
>>1乙 お大事に
魔導師ちゃんよりも激しく感情を表しちゃってる盗賊ちゃんと、宿敵ウィッチ…戦士をめぐる戦いはまだ始まったばかりなのであった
俺も盗賊ちゃんに抱きしめられて肌でそのオッパオの感触を噛み締めたい、噛み締めたい
オッパオしたい
- 258 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/23(水) 22:39:07.97 ID:pOoDuMAO
悪いのはフラグメイカーであって、ウィッチちゃんは悪くない
でも俺としては盗賊ちゃんに頑張って欲しいです
- 259 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/06/23(水) 22:44:13.69 ID:mcKp0VEo
早くNTR!
- 260 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/24(木) 00:27:16.09 ID:y1LSL8wo
ウィッチを思わず殺してしまった盗賊
血濡れた部屋に立ち尽くす盗賊
その時部屋がノックされた…
血で濡れた部屋にノックの音が転がった
誰にも会えない顔なのにもうなんだよどちら様?
「名乗る程 たいした名じゃないが 誰かがこう呼ぶ ”フラグ・メイカー”
アンタ(盗賊)に笑顔を持って来た 寒いから入れてくれ」
フラグ・メイカー?冗談じゃない! そんなモン呼んだ覚えはない
構わず消えてくれ そこに居られたら泣けないだろう
(ウィッチの血で)大洪水の部屋にノックの音が飛び込んだ
あの戦士まだ居やがったのか消えてくれって言ったろう
「そんな言葉をお前(盗賊)に言われたのは生まれこの方初めてだ
非常に哀しくなってきたどうしよう泣きそうだ」
フラグ・メイカー?冗談じゃない!アンタ(戦士)が泣いてちゃ仕様がない
泣きたいのは私(盗賊)の方さこんなモン呼んだ覚えはない
ごめん、出直してきます
- 261 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/24(木) 00:31:08.02 ID:oR2ZF6SO
何気に魔道士も戦士に劣らずのフラグメイカーだよな
- 264 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/24(木) 15:39:36.67 ID:ZiLtQvQo
〜部屋〜
戦士「…ふー」
盗賊「……」
召喚士「まずは互いの状況を整理しておこうか」
戦士「そうだな」
召喚士「まず、戦士。親父さんの件は…解決したんだよね?」
戦士「ああ…。記憶も戻ったし、問題ない…かな」
サモナー「かな…?」
戦士「記憶が戻った途端一人でどっかに行っちまったからさ」
魔道士「…そうですかぁ」
召喚士「それで、その際にウィッチさんと出会った…」
ウィッチ「はいでございます!助けて頂いたでございます!」
戦士「北の村々…ひでぇ有様だったよ……」
盗賊「……」
召喚士「……そ…っか」
- 265 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/24(木) 15:40:11.85 ID:ZiLtQvQo
サモナー「ドラゴンの巣…。にわかには信じたくないな…」
戦士「しっかりとこの目で見てきた…。間違いない」
召喚士「魔王軍がそんな事まで…っ」
魔道士「村の人達を…ひどい…!」
戦士「その後は知っての通りだ。ウィッチの親父である本国の高官を…」
召喚士「それについては後で殿下に改めて聞いてみようよ」
魔道士「そうですね!」
戦士「……」
サモナー「そして僕らだけど…」
召喚士「西方で西国の城に行った後、サモナーさんと合流…」
サモナー「うん。更には南の山で魔物を退治したね」
盗賊「…ああ」
召喚士(古代遺跡……ひとまずは置いておくか…)
魔道士「その後は皆さんで本国へ来ました」
盗賊「…青龍先生へ…会いにな」
- 266 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/24(木) 15:40:56.67 ID:ZiLtQvQo
召喚士「その後、国軍の依頼で海峡へ行く事になったんだ」
戦士「それが特殊遊撃の連中と合流した経緯ってワケだ」
盗賊「…ん」
召喚士「まぁそこでも一悶着あったけど、何とか本国へ帰ってきて…」
戦士「一悶着?」
魔道士「物凄く強い魔物と遭遇したんです」
戦士「随分アバウトな表現だな」
サモナー「いや…実際そうとしか言い切れないんだ…」
召喚士「俺らは目撃する前に…逃亡したから…」
戦士「……それ程なのか?」
サモナー「僕らの召喚獣が一撃さ…」
戦士「コカトリスもか?!」
召喚士「…う、うん」
盗賊「…とてつもない…殺気だった」
魔道士「特殊遊撃の方々もそう言ってました…」
- 267 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/24(木) 15:42:23.03 ID:ZiLtQvQo
戦士「今は…大丈夫なのか!?」
召喚士「どうやら北の森からは出てこないみたい…」
戦士「北の森…?まさか…!?」
魔道士「黒の三騎士さんは…やられてしまったようで…」
戦士「っ!!」
召喚士「でも…眼鏡さんは以前行方不明のまま…」
戦士「まだ死んだとは…限らねぇんだな…?」
召喚士「うん…」
戦士「……分かった」
召喚士「その後はこの会談の付き添いに従ったって経緯だよ」
戦士「……不思議な事もあるもんだよな」
魔道士「ほんと!まさかウィッチちゃんと再会出来るなんて…!」
ウィッチ「はいでございます!」
召喚士「そっか。お二人は魔道学校時代の…」
魔道士「はいっ!お友達です!エヘヘ!!」
- 268 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/24(木) 15:44:12.37 ID:ZiLtQvQo
…
魔道士「……それで、私とウィッチちゃんが居残り補習をする事に…」
ウィッチ「お恥ずかしいでございます…」
召喚士「魔道学校もなかなか大変だったんですね」
戦士「二人とも充分優秀だと思うんだけどなぁ…」
魔道士「ウィッチちゃんは土行も出来ていたし…何より…」
盗賊「……」
魔道士「家柄も立派だから、てっきり国軍に入っていると思ってました」
ウィッチ「魔道士ちゃんこそ付加とかも出来たでございますし…」
魔道士「私は…家が商家だし、学校も私のワガママだから…」
サモナー「……」
戦士「でも、ま…良かったんじゃないのか?お互いにさ…?」
魔道士「そうですね…。私は本当に良かったです。皆さんと出会えて…!」
盗賊「…こちらこそ」
魔道士「ありがとうございます!…えへへっ!」
- 269 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/24(木) 15:44:49.24 ID:ZiLtQvQo
サモナー「それで…今後はどうしましょうか?」
召喚士「ウィッチさんですか?」
サモナー「ええ…」
ウィッチ「……」
戦士「やっぱり家に帰し…」
ウィッチ「帰りたくありませんでございます…。それに…もう帰れないでございます」
魔道士「でも……」
ウィッチ「帰っても…居場所はありませんでございますから……」
魔道士「それなら…ウィッチちゃんも一緒に…」
戦士「そうだなぁ…。しばらくは一緒に旅すっか…」
召喚士「ええ…。このまま放っておくわけにもいきませんから」
盗賊「……」
戦士「サモナーさんはどうすんだい?」
サモナー「僕はこのまま戻るとするよ…申し訳ないけど…」
召喚士「いえっ…!こちらこそ色々とありがとうございました」
- 270 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/24(木) 15:45:20.79 ID:ZiLtQvQo
戦士「とりあえずは、この後の晩餐会に参加して…」
サモナー「ええ。明日には発とうかと思う」
魔道士「そうですかぁ…」
サモナー「まだまだ調べなければならない事も沢山あるしね」
召喚士「よろしくお願いします」
サモナー「うん。任せてくれ」
コンコン
盗賊「…?」
西方兵「失礼致します。晩餐会の衣装合わせをお願い致します」
召喚士「あ、そうか…。正装で参加しないといけないんだ…」
戦士「面倒だなぁ…」
魔道士「でも、そうでないと参加して美味しい物食べられませんよぉ?」
戦士「う…っ。それは困るな…!」
ウィッチ「ふふっ!」
召喚士「それじゃあ行きましょうか」
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