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白剣士「未来が平和なこと」
257 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:26:13 ID:wn55b8f6
 
…スッ

ドクンッ…

ビキ…ビキビキ……!!


白剣士「竜波動っ!!!」

ブワアアッ!!!!


民軍准尉「!」

ナイト「!」

悠久姫「!」

錬金学士「!」


デュラハン『ぬぐうっ!!』ブワッ


258 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:26:44 ID:wn55b8f6
 
…ズドォォォン…パラパラ…


白剣士「はぁ…はぁ…やめろ!デュラハン!相手は俺たちだろうが!」

ナイト「お、お前…今…。その腕…、今の技は…」

白剣士「…こっちを見るんじゃない…見ないでくれ…」


悠久姫「まるで…体半分が…竜のようじゃ…」


白剣士「…」


デュラハン『く…ふははは!面白い!竜の混血か!?はたまた竜人族か!?」


259 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:27:14 ID:wn55b8f6
 
白剣士「…う、うるせぇ…」

悠久姫「白剣士…」


民軍准尉「ま、まさか…竜族…?それはありえない…どういうことだ!答えろ!」

白剣士「…」

民軍准尉「人と竜の混血!?ありえない!」

白剣士「…ありえるんだよ。現に俺がそうだ」


民軍准尉「バカなっ!」


260 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:27:53 ID:wn55b8f6
 
白剣士「…」


デュラハン『…さすが英雄剣士と謳われた男の息子!そう来なくては!』

白剣士「かかってこいよ、クソヤローが」クイッ


デュラハン『…ぬううおおおっ!』

グググッ


白剣士「…」

グググッ


261 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:28:24 ID:wn55b8f6
 
デュラハン『闇波動!』

白剣士『竜波動!」

カッ!…ズドォォォォン!!!…グラグラグラ…ッ!!!


民軍准尉「な…なな…」

ナイト「…こりゃたまげた」


白剣士「うらあっ!」

タァンッ!!


デュラハン『飛んだ…?高いっ!』


262 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:29:00 ID:wn55b8f6
 
白剣士「竜斬っ!」

…ガキィィィィンッ!!!…ピキピキッ…


デュラハン『ぬぐっ…!我が鎧にヒビを…!』

白剣士「もう一度!」ブンッ

デュラハン『させぬ!大斬っ!」

白剣士「…ちっ」


キィィィン!!!


263 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:29:38 ID:wn55b8f6
 
…ズザザザ…スタッ


白剣士「…はぁ…はぁ」

デュラハン『面白い…面白いぞ!血が滾る…血が踊る!』

白剣士「あぁ、そうだな」

デュラハン『さぁ、続けよう…戦いを!』


民軍准尉「き、貴様、そんなことより、そっち側の処理に回っているやつを何とかしろ!」


264 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:30:08 ID:wn55b8f6
 
デュラハン『…ですが』

民軍准尉「貴様を蘇らせたのは俺だ!お前が、俺に従うといったのは、ウソだったのか!」

デュラハン『…分かりました』


白剣士「させねえぞ!」

タァンッ!!


デュラハン『…ぬっ!』

…キィィン!!


265 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:30:39 ID:wn55b8f6
 
民軍准尉「何をやっているんだ!さっさと…倒せぇぇぇ!!!」


デュラハン『くっ…』

白剣士「ここに…もう一撃!!!」

…ブンッ!!ガキィィィンッ!!!


デュラハン『…っ!』

…ピキ…ビキビキビキ…バキャアアンッ!!


白剣士「入った…!」

デュラハン『わ、我が鎧が!』


266 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:31:22 ID:wn55b8f6
 
ナイト「勝機は逃さん!特突…連弾っ!!」

ビュビュビュビュッ!!!

…ドシュドシュドシュッ!!!


デュラハン『ぐぬおおおっ!』

 
悠久姫「や、やった!?」


デュラハン『…まだだ!まだ終わらぬ!』ブンッ!!

白剣士「無駄だ!」キィン!!


267 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:32:03 ID:wn55b8f6
 
デュラハン『…くっ…!』

白剣士「お前の負けだ、諦めろ」ビシッ

デュラハン『我が名はデュラハン!死神と呼ばれた騎士…この程度で…負けぬわ!」クワッ


白剣士「おらああっ!」ビュンッ

デュラハン『ぐっ!』ズバッ…ド゙サッ!


ナイト「デュラハンが馬から落ちた…いけぇ!白剣士!」

民軍准尉「な…しっかりしろ、デュラハン!!」

悠久姫「いけーっ!白剣士!」


268 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:32:42 ID:wn55b8f6
 
タァンッ…!!ビキビキビキッ…

白剣士「うおおおっ!」グググッ

デュラハン『この魔力は…我では…防ぎきれぬ…!』


白剣士「…じゃあな、また、どこかで会おうぜ」

デュラハン『…久方ぶりの戦い。楽しかったぞ…』


…ビュンッ


…………ザシュッ…ドサッ…


269 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:33:32 ID:wn55b8f6
 
クルクル…スタッ!!


白剣士「…ふぅ」

民軍准尉「な…ななな、で、デュラハンを…!」

白剣士「で?お前の手段は、これが最後なわけ?」


錬金学士「出来た…白剣士さん!出来ました!!これで、もうこの兵器は使い物になりません!」

白剣士「よくやったぞ!」

錬金学士「はいっ!」


民軍准尉「く、くそが…よくも…俺の…計画を…!」


270 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:34:06 ID:wn55b8f6
 
白剣士「お仕置きの時間だぜ?」

民軍准尉「…貴様に殺されるくらいなら」

…スッ


白剣士「何をするつもりだ」

民軍准尉「自分で自分の命を絶てばいい…これで、誰も俺に勝てるやつはいない!」


…スパッ…ブシュウッ…

民軍准尉「うひ…、ひ…」

白剣士「…」


271 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:34:36 ID:wn55b8f6
 
ポタ…ポタポタ…ドサッ


白剣士「…なんつう幕切れだよ…」

悠久姫「…」


ナイト「…だが、本当にこれで全部終わった。中央軍に連絡しよう」

白剣士「兵器の解体が終われば、すぐに中央軍の本当の兵器を使って降伏勧告がされるだろうよ」

ナイト「あぁ。戦争も、終わるぞ」


白剣士「…平和が、一番だ」


272 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:35:31 ID:wn55b8f6
 
タタタタッ…
 
悠久姫「し、白剣士…大丈夫か!?」

白剣士「…姫」

悠久姫「…」

白剣士「来るな!!」


悠久姫「っ!」ビクッ


273 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:36:04 ID:wn55b8f6
 
白剣士「この体を…見ないでくれ…。ただ気持ち悪いだけだ…」


悠久姫「そんなことはない…」

…ギュッ


白剣士「姫…」


悠久姫「どうせ、また消えるつもりだったのじゃろ…?そんなことはさせん…!」

白剣士「俺は、化け物だぞ…?」


274 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:36:35 ID:wn55b8f6
 
悠久姫「そんなことは関係ない…。この腕も、体も、全部、白剣士。それ以上でも、それ以下でもないのだ…」

白剣士「…」

悠久姫「…お主が化け物であろうと、私は、お主が好きじゃ!」

白剣士「…」


悠久姫「…」

白剣士「…」


…ギュッ


275 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:37:09 ID:wn55b8f6
 
悠久姫「…白剣士」

白剣士「ありがとう、姫。俺も、好きだ」


ナイト「やれやれ」

錬金学士「…はは」


ナイト「…ん?」


276 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:37:42 ID:wn55b8f6
 
白剣士「どうした?」

ナイト「…民軍准尉の死体、どこに行った」

白剣士「は?」

ナイト「ない。そこにあったはずの、死体が」


白剣士「血痕が…階段のほうに!」


ナイト「まだ、何かするつもりか…!?」

白剣士「くそっ、油断した!」ドンッ


277 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:38:19 ID:wn55b8f6
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

…カツーン…カツーン…!!

民軍准尉「くっ…血が…止まらないが…俺は…死なないぞ…」


…フラフラ

民軍准尉「…ぐ、うぅ…この恨み…必ず…」


バチバチバチッ…ギュゥゥゥンッ!!!


278 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:38:54 ID:wn55b8f6
 
民軍准尉「何だ…この音は…空間移動術か…?」


…スタッ

???「…」ニコッ

民軍准尉「な、何…何故…ここに…」


???「酷いケガだな。ヒール!!」

…パァァッ


279 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:39:28 ID:wn55b8f6
 
民軍准尉「キズが…癒えた」

???「…」

民軍准尉「助けてくれるのか…!?」

???「まさか。お前は、償う罪が多すぎる。逃げることも、死ぬことが、許されないだけだ」

ドスッ…!!


民軍准尉「そ、そんな……うぐっ…」

ドサッ…


280 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:40:02 ID:wn55b8f6
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


白剣士「とにかく、追いかけるぞ!」

ナイト「血痕を辿るか…だが、どこへ逃げ込んだか…罠かもしれん」

白剣士「俺の力で…屈服させる。負けない…、ここまで来て、逃がせるものか…!」


…ガチャッ


白剣士「…誰だ!?」


281 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:40:37 ID:wn55b8f6
 
???「…」


ナイト「…ま、まさか!」

錬金学士「…あなたは…!」

悠久姫「…!」


白剣士「親父…」


英雄剣士「…白剣士。久しぶりだな」

ポイッ…ドサッ


282 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:41:07 ID:wn55b8f6
 
民軍准尉「…」
 
ナイト「民軍准尉…キズがない?」


英雄剣士「暫くは目が覚めないだろう。罪を償わせる為だ。治しておいた」


白剣士「親父…どこ行ってたんだよ!今、この世界は大変なことになってて…!」

英雄剣士「…」

白剣士「親父がいれば、もっと犠牲も少なくなっていたかもしれないのに…なのに…」


ナイト「白剣士…」


283 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:42:12 ID:wn55b8f6
 
英雄剣士「熟達騎士。息子を守ってくれるようにしていたんだな…ありがとう」

ナイト「師匠…」


白剣士「一体、親父はどこに行ってたんだ!答えろ!」

英雄剣士「…言い訳にしかならない」

白剣士「言い訳でもいい…聞かせろ!」


英雄剣士「この世界を、守っていた」


284 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:42:56 ID:wn55b8f6
 
白剣士「何だと…?」


英雄剣士「そこの民軍准尉だ。そいつが、デュラハンを蘇らせる過程で、闇の魔石を多量に使ったんだ」

白剣士「…」

英雄剣士「それによって、時空の歪が生まれ、魔界とこちらが繋がる状態になってしまったんだ」

白剣士「…そうなのか」


英雄剣士「俺と母さんは、その歪から新たな魔物が介入できないように、魔界側で戦い続けていた」


285 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:43:30 ID:wn55b8f6
 
白剣士「…」

英雄剣士「それから、身内にこちら側の出来事を聞いて、急いだのだが…どうしても時間の差が生まれてしまったんだ」

白剣士「…そうかよ」


悠久姫「…」


英雄剣士「あなたが、姫様ですね。初めまして」ニコッ


286 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:44:00 ID:wn55b8f6
 
悠久姫「ひゃ、ひゃじめましゅてっ!」

白剣士「何で緊張してんだよ。ただのオヤジだ、こんなもん」


英雄剣士「相変わらずだな。だが、お前の活躍は聞いたぞ。立派に…なったな」


白剣士「ふん。親父こそ、相変わらず世界を守ってるんじゃねーか」

英雄剣士「…はは」

白剣士「で、どうすんだよ。あと少しで戦争は終わりだ」


287 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:45:12 ID:wn55b8f6
 
英雄剣士「俺の考えが正しければ、お前は凄い事になるぞ?」ハハハ

白剣士「あん?」

英雄剣士「まぁ、もうすぐ分かるさ」

…クルッ


白剣士「あ、おい!どこに行くんだよ!」

英雄剣士「まだ仕事が残っているんだ。みんなに、よろしく言っておいてくれ」

白剣士「…また、数年後か?」


英雄剣士「…長い戦いだ」


288 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:45:47 ID:wn55b8f6
 
白剣士「たまには…遊びに来いよ。叔父さん直伝の、旨い料理、食わせてやるからよ」

英雄剣士「…楽しみにしているさ。それじゃあな」

白剣士「あぁ」


ナイト「師匠…師匠!!!」

英雄剣士「…熟達騎士、お前も…精進して、その道をしっかり歩いていけよ」

ナイト「は、はい…っ!」


…バチッ…バチバチバチッ…ギュゥゥゥゥンッ…


289 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:46:33 ID:wn55b8f6
 
ナイト「自力で時空の扉を開けて帰るなんて…相変わらず、無茶苦茶な人だ」


白剣士「…」

悠久姫「行ってしまった、か」

白剣士「相変わらず、好かないが…。親父は、親父なりの戦いをしてたんだな」

悠久姫「…」


ナイト「さ、総仕上げだ。これから忙しくなるぞ!」パンパン


白剣士「…おう」


290 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/10/01(火) 10:47:06 ID:wn55b8f6
 
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