■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」
775 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 13:49:41.94 ID:6jFSrPko
〜ミノタウロス討伐作戦、当日〜

街の大広場には大勢の人々が隊の出発式を見守っている。

町人「頼んだぞー!魔物を追い払ってくれよー!」

おばさん「さぁ、差し入れもタンと持ってっとくれ!」

魔導士「相変わらず出発式は、すごい盛況ですね」

戦士「まぁ…一般人から見ればヒーローみたいなもんだからな」

盗賊「……」

召喚士「よっと…あ、いた。閣下」

将軍「おぉ!これで準備万端だな!」

マジシャン「ヨロシクお願いしまーす!」

兵士長「では、このまま要塞手前1km地点まで進軍致します!」

将軍「さぁ、作戦開始だ!」

兵士長「全軍!!直進!!進めぇーっ!!」

ザッザッザッザッザ

将軍「君達は後方から付いて来てくれたまえ」

召喚士「はい」


776 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 13:57:12.86 ID:6jFSrPko


戦士「…くそっ!緊張してきたぜ!!」

魔導士「分かります…あの時の事が…」

マジシャン「まー少しぐらい緊張してた方がいい。ハッハ」

盗賊「……」

クイックイッ

召喚士「!…あ、盗賊…さん?」

盗賊「…いいのか?」

召喚士「はい?」

盗賊「…召喚…隊の」

召喚士「あっ!!…青年兵くん!」

盗賊「……うむ」

召喚士「ありがとうございます!行って来ます!」

盗賊「…う、うむ!」

タッタッタッタ

召喚士(……あっ、いた!)


777 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 13:59:17.63 ID:6jFSrPko
タッタッタ

召喚士「青年兵くん!」

青年兵「あっ!?召喚士さん!!」

召喚士「久しぶり!いよいよだね!」

青年兵「やはり貴方でしたかっ!」

召喚士「…へっ?」

青年兵「いやっ!昨晩の軍議で凄腕の召喚士が助っ人にと」

召喚士(……す、凄腕…やめてくれよ…まったく)

青年兵「先日お会いした時から何かあると思ってましたが…」

召喚士「…う、うん」

青年兵「昨晩の話を聞いて確信しました!」

召喚士「はは…そ、そうか」

青年兵「召喚士さん!頑張りましょうね!!」

召喚士「うん!…あ、無茶だけは絶対しないように!」

青年兵「了解!!かしこまりました!!」

召喚士「そ、それじゃ…また後で!」

タッタッタッタッタ


779 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/08(日) 14:06:11.21 ID:6jFSrPko


兵士長「布陣…完了致しました!!」

将軍「…うむ」

要塞がわずかながら肉眼で確認出来る平地に、総勢80名程度の軍が整列する。

兵士長「召喚隊!横一列に展開!!」

ザッ!!

兵士長「青龍隊…後方へ!白虎隊…前方へ!」

ザッザッザッザッザ

兵士長「魔導士、プリーストはその前へ!」

ザッザッザ

兵士長「剣兵…最前列へ横一列に展開!!」

ザッザッザッザッザ

兵士長「では将軍…後方へ…」

将軍「いや…ワシは最前列へ回ろう」

兵士長「しょ、将軍!危険です!!」

将軍「…ワシの力を見くびっておるな?」

兵士長「あっ!け、決してそういうわけでは」

将軍「ほら、早くしろ!お前も一緒だ」

兵士長「えぇっ!?わ、私もですか!?」

タッタッタ…


780 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 14:07:37.24 ID:jmlJXO2o
ま普通に考えたら各属性何人ずつかいるわな


781 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 14:12:39.94 ID:6jFSrPko
魔導士「えーと…私達はどこへ?」

マジシャン「まぁ、この辺でプラプラしてりゃいいんじゃないかな。ハッハ」

戦士「……おっさん。全然緊張感ないな」

召喚士「俺らは遊撃として…ミノタウロスに集中しよう!」

マジシャン「賢明だ、他の魔物は軍に任せろ。余計な魔力を消費するなよ?」

召喚士「…分かっています!」

マジシャン「…いい目だ。さぁ進むぞ!」

将軍「よいか!我々が敗れれば、後方の街は悉く壊滅する!」

将軍「何としても魔王軍を撃退せよ!」

兵「おーっ!!」

将軍「だが、何事も命には代えられぬ…」

召喚士「……」

将軍「勇敢と無謀をはき違えるな!以上!」

ザッ!!

兵士長「これより攻撃を展開するっ!全軍!進めぇーっ!」

兵「おぉーっ!!」


782 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 14:13:23.99 ID:iFzsmoAO
青龍が効かなかったらお仕舞いだもんな

まさかそこまで無能じゃあるまい


783 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 14:14:13.81 ID:6jFSrPko
いかん…ちょっとおでかけの為、タイムアップです…
また夜か…最悪明日お会いしましょう!ノシ


787 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 14:19:06.10 ID:bbPjHII0
召喚士以外といい年齢だね。
知らん人の白虎属召喚獣を戦闘中呼ぶのはむっつかしぃんじゃない?
使用中の上にましてや専属させるなんて・・・。


794 :パー速民がお送りします [sagesaga] :2009/11/08(日) 14:39:20.57 ID:V0pS1Xc0
次号へ続く! 的な感じだなww
このワクワク感は往年の週刊少年漫画のようだw


797 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 17:33:36.51 ID:5mdsa7Yo
無能だと思ってた将軍が格好良く見えてきた


800 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 20:01:20.71 ID:6jFSrPko
>>795
いや…既に過大評価なんですが…続き↓


803 :パー速民がお送りします [saga] :2009/11/08(日) 20:03:45.48 ID:MyCTkPk0
軍師がうんこだったんだよな


805 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/08(日) 20:05:21.48 ID:6jFSrPko
〜某月某日十一時、海峡要塞平原〜

国軍召喚隊五十名を含む、総勢八十名の舞台は、

海峡要塞目前の二里の距離まで迫っている。

兵士長の合図と共に、高台へ布陣を開始する。

陣形についての変更はない。剣兵を前面に、召喚隊を基本とする、

国軍で言うところの、魚鱗の陣である。

先頭の将軍、兵士長を中心に、矢印のように剣兵が広がり、

その背後の中央に前列、召喚兵の白虎隊。後列に青龍隊が配置。

背後から魔導士隊とプリースト隊が前線を援護する。

魔導士「魔王軍…動きないですね」

戦士「あぁ。進軍中に偵察の一匹も来やしなかったな」

召喚士「相手も…警戒しているか…」

マジシャン「ナメられてるか…だな」

盗賊「……」

将軍「さぁ…行くぞ!皆の者!」

兵士長「…攻撃っ開始ぃーっ!!」

兵「うおぉぉーっ!!」

兵「りゃあぁーっ!!」

戦士「さぁ始まったぜ!行くぞ!」

召喚士「おう!」


806 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/08(日) 20:07:07.01 ID:6jFSrPko
半里程距離を縮めると、空気が重くなり始める。

ドズウゥゥン…!!

轟音と共に要塞の一角が崩れ落ちる。

要塞内部より、忌まわしき巨大な牛が、姿を現した。

マジシャン「さぁー来やがったぜぇ!」

召喚士「魔導士さん!将軍へ伝令を!」

魔導士「はいっ!」

召喚士「ミノタウロス以外を何とか引き付けて下さい!」

魔導士「…分かりました!」

それを聞くと魔導士は将軍の元へ伝令に走る。

戦士「盗賊!召喚士の援護だ、前に出るぞ!」

盗賊「…同意っ!!」

マジシャン「さーてと…」

魔王軍もミノタウロスの指示を合図に、多数の魔物が姿を現す。

空、地上、その数合わせて50匹を超える勢いである。

そして、魔導士が将軍の元へ辿り着き、言葉を伝える。

将軍「…分かった」

兵士長「よしっ!召喚隊!放て!!」

兵士長の号令と共に、召喚隊が一斉に召喚を始める。

白虎兵「出でよ!フェンリル!!」

青龍兵「出でよ!ワイバーン!!」

青年兵「出でよ!ワーム!!」

召喚隊50人により召喚された無数の召喚獣。

その姿は魔王軍にも劣らず、そして勇ましい姿である。


807 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/08(日) 20:18:58.45 ID:6jFSrPko
戦士「す…すげぇ!!なんつぅ数だ!!」

召喚士「50体の召喚獣…圧巻だな…!」

兵士長「剣兵!召喚隊を護衛するぞ!」

剣兵「おうっ!!」

将軍「魔導士隊!剣兵へ防御の補助魔法!」

魔導士隊「詠唱します!」

マジシャン「さぁ…俺らも行くぞ!」

召喚士「攻城戦だ!無理に攻めないよう!」

戦士「おう!後ろは頼んだぞ!」

盗賊「…行くぞっ!」

シュッ!!ダダダッ…

兵士長「来たぞ!召喚獣…総攻撃!!」

青年兵「行けぇっ!」

まず、空からのガーゴイルに無数のドラゴンが襲いかかる。

空はあっという間に無数の羽に覆われ、暗がりを見せる。

地上からはヘルハウンドと呼ばれる魔物が地を蹴り、近づく。

しかし群れを成す一角に、多種の召喚獣が突撃する。

白虎兵「さぁ!ガルムの一撃を喰らえ!」

剣兵「あまり前に出るなっ!俺を盾にしろ…マズイっ!?」

ヘルハウンド「グアオォっ!!」

ボオォォォッ!!

魔導士隊「ファイアーウォール!!」


808 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 20:28:17.28 ID:tbDNzdQo
ユニコーンとかの召喚獣って1種類1匹しかいない設定?


809 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/08(日) 20:29:25.49 ID:6jFSrPko
バシュウゥゥ…

剣兵「すまん!助かるっ!」

兵士長「左が手薄だ!左から攻めよっ!」

剣兵「うおぉーっ!」

ガキイィィン!!キイィン…

魔導士「それでは皆さん!頼みます!」

将軍「うむ!君らも…頼んだぞ!」

魔導士「はいっ!!」

タッタッタ

将軍「負傷した者は後方へ下がれ!治療を優先せよっ!」

プリースト「…はぁっ!」

キュイィィン

青龍兵「っ…!悪りぃ…次こそっ!!」

空と陸では国軍と魔王軍、一進一退の攻防が繰り広げられる。

ドズウゥゥン…

後方より再び轟音が響き渡る。

ミノタウロス「ふー。人間相手に何をやってるやら」

召喚士「…ミノタウロス!!」

ミノタウロス「…こんなところまで進軍を許すとは」

召喚士「今度は…負けない!!」


811 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 20:42:57.24 ID:2vmWd6AO
すまん
細かいこと言うが召喚師隊は30人じゃなかったっけ?


812 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/11/08(日) 20:53:16.45 ID:t7kdTy60
>>811
30人「補充」だから50人でも問題ないかと。


814 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 20:56:44.74 ID:1a3e78co
ここでこまけぇこたぁいいんだよのAA貼らないとはどうしたものか


815 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 20:59:07.23 ID:6jFSrPko
>>811
すいません!30が正しい数字です。編集が誤植したようです!あわわ…


817 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/08(日) 21:16:28.37 ID:6jFSrPko
マジシャン「さぁ見せてやれ!お前の力を!」

召喚士「ふーっ……行けっ!コカトリス!!」

シュイィィン

コカトリス「……」

ミノタウロス「おーおーおー!お前…あの時の!」

召喚士「喰らえぇっ!」

ゴオォォォッ!!

ミノタウロス「だからー効かねぇって…」

ミノタウロスは両手で斧を持ち、それを扇ぎ突風を巻き起こす。

コカトリス「なかなか…良い魔翌力だぞ!」

石化の息は突風の壁に当たるが、更に勢いを増す。

ミノタウロス「…ん、なに…?」

危険を察知したミノタウロスは大きく跳躍し、要塞の背後へ飛ぶ。

ズズウゥゥン!!

召喚士「…はぁっ!…はぁっ!…くそ…」

ミノタウロス「おい小僧…貴様この短期間で…」

マジシャン「距離を詰めろ!」

掛け声と共に戦士と盗賊が要塞の脇を抜ける。

マジシャン、そして召喚士も後に続く。


824 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 21:31:29.83 ID:6jFSrPko
兵士長「よしっ!制空権は我が軍が取った!」

将軍「剣兵を白虎隊の護衛へ集中させろ!」

兵士長「はっ!剣兵!左だ、固まれ!」

剣兵「うおぉ!」

ガキイィン!!

白虎兵「もうすぐだ…道が拓けるぞっ!」

青年兵「くっ!…!?あ……あれ!見ろっ!」

剣兵「ミノタウロスが…要塞から退いている…?」

プリースト「…あぁ…間違いない」

将軍「……よしっ!青龍隊!続けっ!」

兵士長「魔導士隊もだっ!要塞を制圧するぞ!」

青年兵「よぉし!…いける…いけるぞ!」

将軍を筆頭に無数の龍型召喚獣、そして青龍隊が要塞へと向かう。

剣兵と白虎隊は地上の魔物を味方に近づけぬよう、前線を押し上げる。

バシュッ!!

剣兵「踏ん張れよ!」

白虎兵「ここが勝負だぞっ!」

魔導士隊「絶対に…負けられるか!」

魔王軍は国軍に押され、ほぼ壊滅状態まで近づいていた…。


825 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 21:33:28.59 ID:6jFSrPko
ふぅ…今日は疲れてるのかな…gdgdすぎる


827 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 21:34:30.21 ID:Apobf0Q0
これ死亡フラグじゃね?


836 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 22:19:01.02 ID:6jFSrPko
タッタッタ…

戦士「なんつうジャンプ力だ!」

マジシャン「あの巨体だ!間合いを詰めて張り付いた方が有利だぞ!」

召喚士「・・・はぁっ…落ち着いて…魔力を…」

タッタッタ

盗賊「……行く!」

先頭を走る盗賊のスピードが増す。

ミノタウロス「ふんっ!」

ミノタウロスが斧を振りかぶる。…が、盗賊の姿は正面にはない。

盗賊「りゃっ!」

背後に回り込んだ盗賊の短剣がミノタウロスのふくらはぎを斬り付ける。

ザシュッ!!…ドズンッ!!

ミノタウロス「むっ…!」

不意討ちに虚をつかれ、ミノタウロスは仰け反る。

盗賊(やはり…致命傷にはならないっ!)

盗賊は一度離れ、距離を取りつつ再び駆ける。


838 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 22:25:39.94 ID:ckoN/UDO
盗賊というかアサシンちゃん!


839 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 22:32:25.45 ID:6jFSrPko
召喚士(盗賊さんの一撃で…傷が出来た!!)

盗賊「…もう一度!」

盗賊と同時にコカトリスも急降下し、ミノタウロスに近づく。

戦士「うおりゃあっ!!」

盗賊は再び背後へ回り込み、短剣を振りかざす。

しかし、ミノタウロスは体の向きを左に変え、盗賊の位置を掴む。

盗賊「…!!」

ミノタウロス「同じ手は…効かんよ」

ミノタウロスの左拳が盗賊を殴りつける。

バキィィィッ!!

マジシャン「はぁっ!」

ピイィィン

その刹那、盗賊の周りを岩のような壁が守る。

盗賊は後方に飛ばされるが、後転し片膝を着いて着地する。

盗賊「っ!!(痛みが…ほとんどない…!?)」

マジシャン「ふー…危ねぇ危ねぇ…」

召喚士「コカトリス!傷口にっ!」

コカトリス「…分かっておる!」

左のふくらはぎに出来た小さいな傷口にコカトリスの尾が刺さり、毒の一撃を与える。

ミノタウロス「…グッ!…小賢しい!」


840 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 22:41:45.43 ID:6jFSrPko
将軍「要塞は…!?」

青龍兵「気配は…ないようですっ!!」

将軍「よーし…一挙に制圧するぞ!突撃っ!」

青年兵「おぉっ!!」

後方では憲兵と白虎隊がヘルハウンドを次々と葬る。

白虎隊「フェンリルを中央へ!剣兵!抜けろっ」

剣兵「そりゃあっ!」

タタタッ!!ザシュッ!!

白虎隊「中央を破った!剣兵に続け!」

プリースト「おうっ!」

兵士長「前衛は要塞に入ったぞ!遅れを取るな!」

剣兵「おぉっ!!残党には構うな!合流が先だっ」

ダダダッ…タッタッタ

魔導士隊「むっ…白虎も抜けた!後ろから来る残党を相手にするぞ」

青年兵「はいっ!」

魔導士隊「詠唱開始!…氷で一掃だ」

青年兵「さぁ、ワーム!力を見せつけてやれっ!!」


843 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 23:00:52.14 ID:6jFSrPko
ミノタウロス「ふー…もう終わりだ…くたばれぇぇ!」

ミノタウロスが巨大な斧を振り下ろす。

戦士「させっかよぉーっ!!」

戦士は飛び上がると、剣をミノタウロスに向け斬り上げる。

魔導士「やぁっ!」

戦士の振りぬいた剣にめがけ、魔導士が炎を放つ。

魔導士「間に合った!」

マジシャン「さぁ…更に倍だ!!」

マジシャンの放つ光が戦士の両腕を包み込み、攻撃力を増す。

戦士「うおぉぉっ!」

ミノタウロス「ぐぬうぅぅっ!」

斧と剣が激しくぶつかり合うが、戦士の剣が巨大な斧を貫き、

ミノタウロスの右腕を燃やし、地響きと共に右腕は地面に落ちる。

ズウゥゥン…

ミノタウロス「ぐぬっ…!バカ…な!?」

ミノタウロスは予想だにしない出来事に、動きを止める。


848 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 23:09:04.24 ID:iGV0fowo
魔法剣すげえww


849 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 23:12:41.68 ID:6jFSrPko
召喚士「さぁ…トドメだ…!」

その時、盗賊がミノタウロスの背後にある橋より、気配を感じる。

盗賊「…!?…な…なん…!?」

その気配の大きさ、恐ろしさに声を発する事が出来ない。

ミノタウロスを始め、除々に気づき始める。

ミノタウロス「…軍団長…様だ!」

ミノタウロスは右足で戦士を蹴り飛ばす。

マジシャン「アースウォール!」

ピイィィン

戦士の周りにまたも土のような壁が出来上がる。

ドゴォォォッ!!

戦士「ぐっ…!!」

盗賊「はっ…!戦士!」

タッ!!

召喚士「盗賊さん!頼みます!」

ミノタウロス「どこを見ておる!」

ミノタウロスが左拳を握り、召喚士めがけて殴りつける。

青年兵「ワーム!!」

声と共にワームが左腕に体当たりし、左拳は空を切る。


850 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 23:16:59.53 ID:9XPZ1S6o
これは・・・


851 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 23:19:57.56 ID:Apobf0Q0
おい…これって…


852 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/08(日) 23:26:08.03 ID:6jFSrPko
召喚士「コカトリス!さぁっトドメだ!!」

コカトリス「貴様…まだ魔力が増幅するか…」

召喚士「足りるかっ!」

コカトリス「ふっ…充分だ!」

召喚士「行っけえぇぇっ!!」

ゴオォォォォッッ!!

ミノタウロス「しまっ……!?」

竜巻のような石化の息はミノタウロスの全身を包み…完全に石と化した。

タッタッタ

マジシャン「橋のヤツは任せろ!要塞まで下がれっ!」

そう言うとマジシャンは橋を目掛けて駆け出す。

盗賊「う、うむっ!」

盗賊は戦士を肩に抱え、要塞を目掛け駆ける。

戦士「大丈夫…だ。走れるっ」

盗賊「…分かった!」

タッタッタ…

青年兵「…やっ……た」

魔導士「ミノタウロスを……」

召喚士「…はぁっ…っ!…やった」

青年兵「うおぉーっ!やった!やりましたよーっ!」

召喚士「う…うおぉぉぉっ!!」

召喚士は空を見上げ、咆哮した。


854 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 23:31:08.71 ID:L1Lv/Sco
今橋へ行ったら・・・


855 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 23:32:04.30 ID:pNstlloo
マジシャンフラグ立ってる気が



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