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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その24
265 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:49:05.79 ID:ODeIxxcMo
本国にて青年兵の一件が勃発する中、同刻、

召喚士ら四人と右大臣は本国へ戻る為、南方司令部へと辿り着いていた。

〜南方司令部〜

魔道士「到着〜!」

戦士「あーケツいてぇ……」

召喚士「ここのところ、ずっと馬か馬車だったもんね」

右大臣「ここからは船だ。安心したまえ」

盗賊「……何だか…騒がしいな」

召喚士「ほんとだ。司令部も忙しそうですね」

右大臣「司令部の中で待っていよう。手配を終えたら知らせてくれ」

従者「畏まりました」

ザッザッザッザ…

魔道士「…あ、南方副司令さんっ!」

南方副司令「!?……朱雀組に…右大臣様っ!」

召喚士「何だか、忙しそうですね」


266 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:49:33.50 ID:ODeIxxcMo
南方副司令「……っ」

右大臣「何かあったのか……?」

南方参謀「大変な事になってるのよ〜」

召喚士「南方参謀さん…。何があったんです?」

南方参謀「本国でちょっとして事件が起きてね……」

盗賊「…事件?」

南方参謀「ええ、議会の件で…」

戦士「議会!?だって議会は勝利に終わったんだろ…?」

魔道士「そう聞きましたよっ!ねぇ、右大臣様…?」

右大臣「うむ。そう報告を受けたが…。何か進展があったのか?」

南方副司令「実は…ですね……」

盗賊「……」

南方参謀「国軍再編が難しくなってしまったのよ…」

召喚士「え……!?」

南方参謀「それに……」


267 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:50:06.79 ID:ODeIxxcMo

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

    〜第三十三部〜


268 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:50:33.23 ID:ODeIxxcMo
戦士「はあぁ!?」

召喚士「青年兵くんが……ですか!?」

南方副司令「あぁ。そうらしい」

右大臣「馬鹿なっ!それでは事実上、更迭のようなものではないかっ!」

盗賊「……っ」

右大臣「何故…そのような事になってしまったのだ…っ」

南方参謀「かなり強引に進められたみたいですよ」

右大臣「……左翼か」

南方副司令「現状、何とも言えません……」

南方参謀「ただ、再編にしろ青年兵クンにしろ…人事だから…」

南方副司令「総司令、副司令のどちらかがクロではないかという噂だ」

戦士「もしくは…どっちもってか」

召喚士「……」

右大臣「だが、あの二人が左翼に寝返ったとでも言うのか…っ!?」

南方参謀「考えにくいけど……」


269 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:51:10.96 ID:ODeIxxcMo
右大臣「大体、何故今となって再編が無理だというのだ…っ」

南方副司令「短期間での編制は不可能だと…」

右大臣「不可能!?そんなはずはない…っ。此方からは依頼したのだ」

召喚士「依頼…ですか?」

右大臣「…うむ。議会後すぐに再編出来る様、動いてくれとな」

南方参謀「……どちらにです?」

右大臣「……総司令だ」

戦士「つー事は副司令がクロって事か」

南方副司令「…いや、違うな」

魔道士「え…っ?」

南方副司令「もしそうなら司令が止めに入らねばおかしな話だ」

召喚士「確かにそうですね……」

南方参謀「人事統括といえど、好き勝手出来るわけではないもの…」

戦士「つー事は結局、二人ともって事か?」

右大臣「もしくは…総司令が内通者という事になる」


270 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/20(木) 17:51:12.67 ID:Dy1DnaA9o
召喚士、幼稚園に入園


271 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:51:37.29 ID:ODeIxxcMo
魔道士「そ、そうなんですか…っ!?」

召喚士「簡単な話です。総司令が情報を制限づればいいだけですから…」

魔道士「あ…っ」

戦士「つまり、再編は伝えたが時期は伝えなかったと?」

盗賊「…だが、両者共…議会には居たではないか」

右大臣「時期は明言しておらぬ…。それは我らの落ち度だ」

南方副司令「まぁ本議会で不明瞭な時期を述べるわけにはいきませんからな」

南方参謀「えぇ、仕方のない事ではあるわね…」

右大臣「だが、本議会での手応えを盾に、演説では強く出てしまったからな」

南方副司令「それなのです。ここも今、その対応に追われていまして…」

右大臣「相当荒れておるか?」

南方参謀「…いえ。そういう意味では静かなものよ」

右大臣「…?」

南方副司令「噂で困惑している士官をなだめているところです」

南方参謀「確かな情報がないので、こちらも収拾は難しいですけれど」


272 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:52:13.34 ID:ODeIxxcMo
右大臣「意外と右翼に対する批判はない、と言う事か…?」

南方副司令「むしろ左翼陰謀説が噂で広まり……血気にかられてますよ…」

南方参謀「まぁ、南方司令部だからなのかもしれないけれどね」

ザッザッザ

南方魔道長「…何にせよ、各司令部も下手に動かぬ方がいい」

召喚士「南方魔道長さん…」

南方魔道長「士官への説明は済ませたぜ」

南方副司令「どうだ?少しは落ち着いたか…?」

南方魔道長「まぁな。本部からの情報がないんじゃあ…互いにどうしようもない」

南方副司令「それもそうだな」

南方参謀「兵卒達の動きはどうなの?」

南方魔道長「怒りの矛先は全て左翼だ。良いんだか悪いんだかな」

右大臣「……そうか」

南方参謀「今議会で両翼の対立が公に露となったからね……」

召喚士「……」


273 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:52:41.19 ID:ODeIxxcMo


タッタッタッタッタ

従者「船のご準備、整いました」

右大臣「…ご苦労。それでは参ろうか」

魔道士「はい」

南方参謀「南の事は任せて下さい」

右大臣「頼む。此方も逐一、連絡する」

南方副司令「それでは、お気を付けて!」

南方魔道長「……お前らもな」

戦士「おう、そんじゃまた!」

召喚士「お世話になりました…!」

盗賊「……お世話になりました」

テクテクテク…スタッ

南方兵「いいぞー!錨を上げろーっ!!」

船は間もなく南方司令部を離れ、本国へと出航した。


274 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:53:23.69 ID:ODeIxxcMo
〜同刻、北の村〜

ザッザッザッザ…

大軍師「……おや、珍しいですね」

司令官「…ん、そうかい?」

大軍師「てっきり、天才さんが来るのかと……」

司令官「…まぁ、たまにはね」

大軍師「しかし、今回は大騒ぎになっておりますね」

司令官「……まぁね」

大軍師「しかし、随分と強引にいきましたね。右翼に勘付かれますぞ?」

司令官「…時間がないからねぇ」

大軍師「……それで、私に何をしろと?」

司令官「分かっているだろう?」

大軍師「面倒事ばかりですねぇ…まぁ、嫌いではありませんけれど」

司令官「……お前ならそう言うと思っていたよ。それじゃ、頼んだよ」

大軍師「…ふっふ。やるだけの事はやってみます」


275 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:53:57.40 ID:ODeIxxcMo
〜本国〜

右大臣「皆、ご苦労であった」

召喚士「こちらこそ。もう行かれるのですか?」

右大臣「事が事だけにな。このまま王宮へ向かわせて貰う」

魔道士「色々とありがとうございましたっ」

右大臣「うむ…ではまた。くれぐれも気を付けてな」

テクテクテク…

盗賊「……何だか…慌しいな」

戦士「ほんと、結婚式の余韻に浸るムードも吹っ飛んじまった」

魔道士「ええ…っ」

戦士「さて、どうする?青年兵にでも会いに行くか?」

召喚士「いや、今はやめておこう。迷惑がかかるだろうし…」

盗賊「…だな」

召喚士「とりあえず宿をとって、休むとしましょう」

魔道士「はい、そうしましょう!」


276 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:54:34.12 ID:ODeIxxcMo
〜宿〜

戦士「……そろそろ手入れせんとなぁ。最近使ってねぇし」

召喚士「……」

戦士「……どした?」

雷切の刀身を目線の高さに合わせ、反りを確認する戦士。

その先に移る無言の召喚士へ、問いかける。

召喚士「…いや、今回の件でね」

戦士「別にお前があれこれ考える必要はないんじゃねぇか?」

召喚士「それはそうだけど……」

戦士「しかし…司令と副司令が怪しいってんじゃ、困ったモンだよなぁ」

召喚士「でも、本当にあの二人が内通してりするかな…?」

戦士「…さぁな。俺もちらっとしか会った事ないしなぁ」

召喚士「うん……」

戦士「…まぁよ、軍の事は軍の連中に任せておこうぜ!それよりメシだ、メシ!」

召喚士「…うん、そうしよっか」


277 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:55:05.82 ID:ODeIxxcMo
〜王宮〜

右秘書官「右大臣様……っ」

右大臣「話は南方司令部にて聞いた。何が起きたのだ…!?」

右文官「我らにも分かりませぬ。気付いた時には既に……」

右大臣「対策も打てず……か」

右秘書官「水面下で動いていたとしか思えません」

右大臣「……それで、殿下とエリートは?」

右秘書官「議会の閉会は存じているはずです。今日中には帰国するかと」

右大臣「左翼の動きは…?」

右文官「調査中ですが、尻尾は見せません」

右大臣「…引き続き水面下で調査せよ。何としても証拠を掴むのだ」

右文官「はい」

右秘書官「あとは…お二人の帰国をまってからですね」

右大臣「青年兵はどうした……?」

右秘書官「既に本部へ戻りました。失意の内に…辛いでしょうね……」


278 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:55:32.45 ID:ODeIxxcMo
〜国軍本部〜

副司令官「急な話ですまないな」

青年兵「いえ」

副司令官「此度の件、収拾を付けるには君を戻す以外なかったものでな」

青年兵「存じております」

副司令官「しかしだ、これまでの働きを評価し…昇進とする」

青年兵「……」

副司令官「おめでとう……とは言えんかもしれんが」

青年兵「それについてお話が…」

副司令官「…まさか、辞めるなどとは申さぬであろうな?」

青年兵「それは全ての責任から逃げる事となります」

副司令官「では、何だ?」

青年兵「私を本国から異動しては頂けませんでしょうか」

副司令「異動…!?一体どこへだ……?」

青年兵「……東方司令部へです」


279 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 17:55:59.99 ID:ODeIxxcMo
〜宿、レストラン〜

戦士「…はーっ。食った食ったぁ」

魔道士「ご馳走様でしたっ」

召喚士「ひとまず本国へ戻ってきましたけど…どうしましょうか?」

盗賊「……モグモグ」

戦士「そうだなぁ。ノンビリするか?」

召喚士「そうだね。そろそろお金も稼がないといけないし…」

盗賊「……やばいのか?」

召喚士「いえ、そんな事はないですけど…これから先、物入りになりそうなので」

魔道士「そうですよね…。防具とかも強化しないといけませんし……」

召喚士「ワークショップへ行ってみましょうか」

戦士「んじゃそうするか。いつ行く?」

魔道士「思い立ったら吉日ですよっ!すぐに行きましょう!」

戦士「うぇ…っ、今からかよ……」

魔道士「今からです!さぁ、行きましょうーっ!」


280 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/20(木) 17:59:42.85 ID:LoY05SEDO
>>1乙!
久々にリアルタイムだぜい


281 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 18:00:23.16 ID:ODeIxxcMo
〜ワークショップ〜

店員「いらっしゃいませーっ」

召喚士「すみません残高をみたいのですが……」

戦士「ついでに依頼のリストも頼む」

魔道士「あと、ランキングも見せて下さい!」

店員「少々お待ち下さいませー」

テクテク…ゴソゴソ…テクテクテク…

店員「お待たせ致しました」

盗賊「…思ったより少ないな」

召喚士「最近、贅沢気味でしたからね……」

戦士「…しっかし、依頼も随分と減ったなぁ」

魔道士「これじゃあワーカーも廃業しかねないですねぇ」

戦士「まぁなー。今は多すぎるくらいだから丁度いいんじゃねぇの?」

店員「召喚士様、お手紙を預かっております」

召喚士「手紙…ですか?」


282 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 18:01:49.65 ID:ODeIxxcMo
戦士「誰からだ?」

召喚士「誰だろ……」

カサッ

召喚士「――っ!!」

戦士「ど、どした…!?」

盗賊「…何か…あったのか!?」

召喚士「……サモナーさんからだ!!」

魔道士「サモナーさん!?すると、召喚関連の事ですかっ!?」

召喚士「そうみたいです。とにかく暇が出来たら来てくれと……」

戦士「何か動きがあったのかもな」

盗賊「……どうする?」

召喚士「…そうですね、近いうちにでも」

魔道士「思い立ったら吉日ですよっ!すぐに行きましょう!」

召喚士「えぇ!?い、今からですか…っ?」

魔道士「今からです!さぁ、行きましょうーっ!」


283 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/20(木) 18:04:22.84 ID:ODeIxxcMo


魔道士「……ごめんなさい」

戦士「「そりゃそうだろ。今から西国行きの船なんてあるわけねぇ」

魔道士「…ですよね」

盗賊「…まぁ、いいんじゃないか?」

召喚士「ええ。食後の散歩になりましたよ」

四人は港から見える夜の海を、じっと見つめる。

戦士「…まぁ、ちょいと寒いけどな」

魔道士「……うぅ」

召喚士「き、気にしないで下さい!ほんと……」

魔道士「はい……」

盗賊「……。さ、戻って風呂に入ろうかな」

魔道士「!?……は、入りましょうっ!」

戦士「……ったく。もう元気になりやがった」

召喚士「あはははっ!」


284 名前:いつも最後にage忘れる→ [] 投稿日:2011/01/20(木) 18:15:15.62 ID:ODeIxxcMo
今日は早く帰ってやるううぅぅ!
ご支援ありがとうございました!それでは!ノシ

>>270
〜朱雀組の場合〜

召喚士「センセーっ、同門くんがイジめるー!」
同門「イジめてねーし!チクってんじゃねぇ!」
朱雀嬢「やめてですわ。私の為に争わないでですわ〜」
召喚士「…うっ、センセイーお酒臭い……!」
師匠「あぁ?何泣いてんおお前?…ガハハハ!」

こうですか!?

>>280
ありがとうございますううぅぅ!短くてごめんなさい!


288 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/20(木) 20:46:39.51 ID:lo43d7xDO
政治が云々のパートが終わって嬉しすぎる


289 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/20(木) 22:10:28.03 ID:KBN6A9spo
しかしなんだかんだで依頼を受ける暇も無いな
少し寂しい


293 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/20(木) 23:27:35.78 ID:a8QQzqRXo
人間側の内部ドロドロすぎて笑えない
大軍師だけは信じてたのに・・・


294 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/21(金) 00:01:22.16 ID:TIuYAOSvo
〜次の日〜

召喚士「おはようございます」

盗賊「…おはよう」

戦士「そんじゃ行くとしますか」

魔道士「いざっ、西方へ!」

サモナーからの手紙を受け取り、召喚士達一路、西方へと向かった。

それとほぼ入れ違いにて、総司令官と大軍師の二人が、本国へと到着する。

〜国軍本部、総司令室〜

司令官「……つまり、ここではなく東方司令部へ異動したいと?」

青年兵「…はい」

大軍師「何も君が責を背負う必要はないのですよ?」

青年兵「分かっております。しかし、自分なりのけじめをつけたいのです」

司令官「…だってさ」

副司令官「私はまぁ……本人が望むのであれば異論はありませんが……」

司令官「……そう」


295 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/21(金) 00:01:25.32 ID:svlQtgnSO
もう何も考えずに>>1の手の平で転がされる事を楽しもうぜ^^


296 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/21(金) 00:01:53.94 ID:TIuYAOSvo
〜海上〜

戦士「うぅ…っ、寒…っびぃ」

魔道士「防寒しないからですよっ」

戦士「お前…よく平気だな……」

盗賊「…慣れてるからな」

戦士「…あ、そうか。肉が――」

ズンッ!!

戦士「ぐ…ぉ、み…鳩尾……っ」

盗賊「…たわけが」

召喚士「すっごい変な音したっ!?」

魔道士「あっ!あれって三日月島じゃないですか!?」

召喚士「本当ですね…!何か作ってるみたいだ…」

盗賊「…港…かな?」

魔道士「本国と西国の皆さんが頑張ってるんですね〜。また今度、行きましょうね!」

召喚士「ええっ、そうしましょう!」


297 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/21(金) 00:03:18.40 ID:TIuYAOSvo
〜本国、王宮〜

右文官「間もなく到着なされるぞ。準備は良いかっ?」

本国兵「殿下、ご到着ーっ!!」

パッカパッカパッカパッカ…ドドォ

右秘書官「……」

カチャッ…テクテクテク

皇太子「長きの不在、苦労をかけた」

右文官「殿下、お帰りなさいませ」

右秘書官「東方は満喫なさいましたかな……?」

皇太子「あぁ。十二分に視察させて貰ったよ」

エリート「それよりも、ターミナルで良からぬ事を耳にしましたが……」

右秘書官「……中で右大臣様がお待ちです。話はそちらで」

皇太子「うむ。参ろう」

エリート「……青年兵……っ」

皇太子とエリートは長旅の疲れを癒す間もなく、右大臣の待つ会議室へと向かった。


298 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/21(金) 00:04:05.59 ID:TIuYAOSvo
〜西方、西の港〜

魔道士「到着です〜!」

戦士「冬だけあって、流石の西方も少し寒いな……」

召喚士「もう少し着込んだ方がいいんじゃない?」

戦士「……そうすっか」

盗賊「…だいぶ道が出来上がっているな」

召喚士「本当ですね。交易ルートも順調に伸びているようですね」

魔道士「それで、どうします?真っ直ぐサモナーさんの所へ向かいますか?」

召喚士「…ですね。西国の王宮へ行ったらどうせ……」

戦士「手厚すぎる歓迎が待ってるぜ…」

盗賊「……うん」

魔道士「そ、そうですよね。このまま真っ直ぐ向かいましょう」

召喚士「みんなが寄りたければ別だけど、やっぱり内容が気になって……」

戦士「俺は召喚士の好きにしていいよ思うぜ。任せるよ」

盗賊「……同意」


299 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/21(金) 00:07:14.44 ID:TIuYAOSvo
〜国軍本部〜

青年兵「では、失礼致します」

カツカツカツカツ…

副司令官「……それでは私も、東方司令部への手続きをして参ります」

司令官「……ん」

カツカツカツ…パタン

大軍師「…宜しかったので?」

司令官んー?東方司令部かい?」

大軍師「お手並み拝見といったところですか…」

司令官「まぁね。彼に任せてみようじゃないか」

大軍師「その結果次第では……」

司令官「…ん、いよいよだね」

大軍師「安心しました。それでは私も策を打ってくると致しましょう」

司令官「頼んだよ」

大軍師「……ふっふ、お任せ下され」


302 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/21(金) 08:11:31.23 ID:9zSsGSiIO

大軍師と司令官はきっといいヤツ
いいヤツなんだー
、、、どんだけ裏設定多いのか?>>1の才能に嫉妬//


305 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/01/21(金) 10:44:46.02 ID:NIwWFrLp0
1乙
人間どうしはいろいろと大変だな


309 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/01/21(金) 17:57:30.74 ID:TGA9bHDQo
うおー今日もご支援ありがとうございますです!

>>302
裏設定とか全然考えてないですよ…ごめんなさい…

>>307
魔道士「お誕生日おめでとうございますっ!えへへ!!」

↓続き



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