■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その10
792 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 00:01:51.51 ID:ONn5AxAo
〜北方司令部〜

剣兵「降りろ」

ザッ…

剣兵長「武器はこれで全部だな?」

剣兵「ははっ!」

剣兵長「奥へ運べ」

剣兵は四人の武器をまとめ、奥へと去っていく。

剣兵長「よし、いいぞ。縄を解いてやれ」

シュルシュルッ…

召喚士「ふー…っ」

魔道士「あ、あの…オークさんは?」

剣兵長「こいつは魔物だ。このまま処断する」

召喚士「ちょ、ちょっと待って下さい!!」

剣兵長「…?」

召喚士「その魔物は…決して悪い魔物ではないんです!」


793 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 00:02:43.53 ID:ONn5AxAo
オーク「オラは…オラは…っ」

盗賊「……」

剣兵長「どうしてそのような事が分かるか!」

戦士「でもな、実際……」

剣兵長「魔物は魔物だ。それ以外の何でもない!」

魔道士「違うんですっ!」

召喚士「魔物にだって…心の通った者がいるんです!」

オーク「う…ううぅ…!」

剣兵長「貴様ら…?まさか、魔物が化けておるのでは…?」

剣兵「!?」

ジャキッ…

戦士「そんな風に見えるかっての。…バカか」

盗賊「……もういい。…力ずくで」

召喚士「…それはダメです」

国軍の兵士が取り囲む中、召喚士が足を一歩前に進める。


794 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 00:03:21.50 ID:ONn5AxAo
召喚士「…俺は、こういう者です」

チャリッ…

召喚士は首に下げた朱雀の紋章を剣兵長へ見せる。

剣兵長「何だそれは…?」

テクテクテク…

剣兵長「こ…これは…っ!?」

召喚士「朱雀先生…。名を召喚士と申します」

剣兵「!?」

剣兵長「す…朱雀先生…!?」

ババッ!!

剣兵「本物…ですか!?」

剣兵長「わっ、分からん…!至急司令に報告をっ!!」

剣兵「ははっ!!」

タッタッタッタッタ…

剣兵長「上へ承認を取ります。それまで今しばらくお待ちを…!」


795 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 00:04:21.77 ID:ONn5AxAo


戦士「…まだかぁ?」

盗賊「……」

魔道士「オークさん…大丈夫ですか?」

オーク「オラ…大丈夫です。すいません」

タッタッタッタッタ…

一人の剣兵が走り、戻って来る。

カツカツカツカツカツ…

戦士「あ……っ!!」

召喚士「……先日はどうも」

二人の男が歩き、近づいて来る。

魔道士「そうですよ!北方司令部なんだから…!」

盗賊「…当然だな」

北方司令「北関以来だな…。元気そうで何より」

参謀「先日はご協力ありがとうございました」


796 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 00:05:20.20 ID:ONn5AxAo
北方司令「何をしておる!丁重に持て成さぬか!」

剣兵長「は、ははっ!!」

召喚士「司令、実は一つご相談が…」

北方司令「…ん?」

参謀「何でしょうか?」

召喚士「……あ、あの」

召喚士はちらりとオークを見る。

オーク「ううぅ……」

〜司令部、二階〜

ザッザッザ…

北方司令「殺伐とした所であろう…」

召喚士「まぁ…そうですね」

参謀「これが北方です…」

戦士「南方とは大違いだな…色々と」

魔道士「そうですね…」


797 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 00:07:21.34 ID:ONn5AxAo
召喚士「文化の違いもあるけど…。一番は…」

北方司令「魔物との遭遇率だろうな…」

召喚士「ええ…」

参謀「南方は魔物が少ない地域です」

戦士「だからこそ皆、陽気に生きてるんだろうな」

魔道士「そっか…。北は……」

参謀「常に緊張が絶えません」

戦士「だからみんなしっかりしてんだろうな」

召喚士「優秀な人にしか任せられないからね…」

参謀「それは買い被りすぎかもしれませんよ?」

魔道士「…え?」

参謀「逆に見れば、いつ死んでもいいような連中…」

北方司令「そんな輩でもいいって事さ…」

召喚士「……」

盗賊「……」


798 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 00:08:42.12 ID:ONn5AxAo
ザッザ…ガチャッ

北方司令「さ、入ってくれ」

〜司令室〜



北方司令「成程。南方からここへ…か」

参謀「南方司令部は元気でしたか?」

参謀は四人の前に、コーヒーと茶菓子を置く。

戦士「元気も元気でしたよ…!」

参謀「もう久しく会っていないが…面白い連中ですよ」

盗賊「…うむ。全くだ」

北方司令「あっちは良い所だ。ここと違い気候も暖かく…」

召喚士「ええ…」

戦士「コッチは相変わらずですかい?」

北方司令「ああ。先日も防衛線があってな…」

参謀「白虎先生率いる、召喚隊のお世話になったばかりですよ」


800 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga] :2010/01/29(金) 00:12:41.78 ID:ONn5AxAo
ここまでです…言った傍から全然進んでないよ…うわーん!
いつもご支援&ご愛読頂きまして、ありがとうございます!


801 :パー速のローカルルールが変わりました [sage] :2010/01/29(金) 00:23:35.79 ID:07/oDAU0
おつかれ、自分のペースで続けりゃよかたい
こっちはタダで読んでんだし文句つける道理がねぇ


802 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga] :2010/01/29(金) 00:32:32.00 ID:ONn5AxAo
〜オマケ〜

チュンチュン

眼鏡「んー…。今日も良い天気だ」

テクテクテク…

眼鏡「…ん?」

野良犬「くぅ〜ん…くぅ〜ん」

眼鏡「……」

野良犬「くぅ〜ん…くうぅ〜ん…」

眼鏡「………」

野良犬「…きゅうぅぅ〜ん…ジーッ」

眼鏡「……分かったよ。はぁ」

テクテク…ガシッ…ナデナデ

野良犬「キュンキュン!!」

眼鏡「…食事代かさんできたな。……頑張ろう」

それではおやすみなさい!ノシ


803 :パー速のローカルルールが変わりました [sage] :2010/01/29(金) 00:33:33.39 ID:5a2UZ2Eo
毎日こんだけ進んでて文句あるはず無かろうに


804 :パー速のローカルルールが変わりました [] :2010/01/29(金) 00:42:39.71 ID:0EU9xUc0
南方司令部の奴らって、魔物が少ない地域に住んでるにしては自棄に強いな


813 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga] :2010/01/29(金) 14:48:44.75 ID:mAzIj3.o
こんにちは!ノシ
皆様のありがたいレスに救われます…感謝!

>>806
神官「王子を宜しくお願い致します。何かと敵が多いもので…」

それでは微弱ですが↓続き


814 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:49:56.03 ID:mAzIj3.o
魔道士「召喚隊が…!?」

召喚士「そういえば南方で聞きましたね」

戦士「国軍もご苦労様なこった…」

北方司令「まぁ、それが仕事だからな」

召喚士「戦闘はもう終了したんですか?」

参謀「ええ。北関以来、小規模戦闘が続いてまして…」

盗賊「……」

参謀「先日の召喚隊においてようやく一段落です」

北方司令「小さな小競り合いは今も続いておるがな」

魔道士「なるほど……」

戦士「魔王軍も無尽蔵だな。まったく…」

盗賊「…躍起になっておるのかもしれんな」

参謀「いや、意外とそうでもないかもしれませんよ?」

召喚士「…?」

北方司令「先の北関において、大軍を叩いたであろう?」


815 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:50:47.47 ID:mAzIj3.o
魔道士「ええ…」

北方司令「その後中規模以上の侵攻は皆無になった」

戦士「ほう。奴らも駒を失ったか?」

参謀「分かりません…。しかし可能性はあります」

北方司令「奴らの戦力など到底把握は出来んからな…」

召喚士「把握……」

北方司令「…ん?」

召喚士「あ、いえ…。どうぞ…」

参謀「現状は小隊…およそ50程度の魔物が侵攻してます」

参謀は机上に地図を広げ、棒でなぞる。

参謀「主にはここ、司令部と北関の間…」

戦士「故郷の村と、山を挟んでの北側か…」

北方司令「うむ」

参謀「どちらかと言うと司令部よりですね」

魔道士「北関は大丈夫なんですか?」


816 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:51:25.33 ID:mAzIj3.o
参謀「ええ。奴らも前回の失敗に警戒しているようです」

北方司令「数は少ないが、質の良いワーカーを揃えておる」

盗賊「……」

参謀「最寄の街にワーカー向けの宿舎を建造致しました」

戦士「ほー…」

参謀「これにより、ワーカー達は無料で寝泊りでき…」

北方司令「プリーストもおるし、容易に金が稼げる…と言う事だ」

召喚士「それは便利ですね」

参謀「現在は数十名のワーカーが滞在しております」

魔道士「その人達が関を守ってくれてるんですねっ」

北方司令「そういう事だ」

盗賊「……」

北方司令「だがな…。こちらとて……」

参謀「指をくわえて静観しているわけには参りません」

戦士「だよな…」


817 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:51:54.22 ID:mAzIj3.o
参謀「近日中に討って出ます」

魔道士「!!」

召喚士「討伐ですか?」

参謀「ええ」

北方司令「しかしこちらも数で押せるわけではない」

戦士「どうすんだ?」

参謀「……カウンターです」

盗賊「!?」

魔道士「カウンター…ですか?」

北方司令「つまり…相手の侵攻を逆手に取るのだ」

北方司令は地図を指差し、四人の顔を見る。

戦士「ええと…。つまり…」

参謀「魔王軍の侵攻を此処一箇所へ集中させます」

盗賊「…手段は?」

参謀「司令部の兵を北関へ向かわせます」


818 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:52:06.24 ID:mAzIj3.o
戦士「はぁ!?」

召喚士「……なるほど!」

魔道士「つ、つまり…?」

召喚士「兵が北関へ移動すれば当然ここは…」

北方司令「……手薄」

戦士「そうか!ただですら奴らはここを狙ってるんだ」

召喚士「手薄になれば隙が生じる…」

魔道士「そこに…魔王軍が攻めてくるわけですね…!」

参謀「当然残りの数では防衛は極めて困難でしょう」

北方司令「例えこの要塞じみた司令部といえどな…」

戦士「それじゃ意味が……」

召喚士「北関の…ワーカー…!」

参謀はニヤリと笑う。

参謀「流石ですね。朱雀先生…!!」

召喚士「北関のワーカーをこちらに集結させ…」


819 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:52:16.12 ID:mAzIj3.o
スーッ……トントン

北方司令「一挙に殲滅する…!」

北方司令は指差した地図を動かし叩く。

参謀「その後は残党を狩りつつ、前線を押し上げます」

戦士「押し上げる?何の意味が…?」

北方司令「そうすれば…失われた道が拓けるのさ!」

北方司令は地図上の指を東になぞる。

魔道士「!!」

盗賊「…こ、ここは」

召喚士「……東の海峡か」

参謀「ここさえ繋がれば、東西の防衛ラインが整います」

戦士「海峡って…ミノタウロスの…!?」

召喚士「地獄の…壁か…」

北方司令「ふふっ」

召喚士が呟くと、北方司令はニヤリと笑った。


820 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:52:27.77 ID:mAzIj3.o
参謀「さて前置きが長くなりました。本題を申し上げます」

召喚士「……いいですよ」

魔道士「…?」

参謀「…ほう」

召喚士「協力しましょう」

参謀「…お話が早くて助かります」

北方司令「皆も宜しいか…?」

盗賊「…当然」

戦士「そんな話聞かされたら、断れねぇよ!」

参謀「それが狙いですからね…!ふふっ」

魔道士「もうっ、イジワルですね」

召喚士「但し…。一つ条件があります」

北方司令「…伺おう」



821 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:52:41.20 ID:mAzIj3.o
〜北方司令部、地下〜

カツンカツンカツン…

召喚士「……」

衛兵「こちらです」

参謀「にわかには信じられませんが…」

カツンカツン…

オーク「あ…っ!!」

ガチャッ!!…ギイィィッ

召喚士「…大丈夫ですか?」

オーク「オラ…何ともねぇです!」

参謀「このような所に拘束し、申し訳ありません」

オーク「い、いえっ!滅相もねぇです!!」

召喚士「ではお約束通り、オークさんの拘束を…」

参謀「…解きましょう。しかし……」

オーク「…う、うぇ?」


822 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:52:53.41 ID:mAzIj3.o
参謀「この姿では…他の兵に混乱が…」

召喚士「た、確かに……」

オーク「う、ううぅ…」

〜北方司令部、二階〜

北方司令「戻ったようだな」

戦士「おっ、無事終わったか?」

召喚士「うん。後は……」

盗賊「…?」

〜備品室〜

カチャッ…

参謀「失礼します」

室内には二人の男が座っている。

北方司令「ちょっと防具一式を一つ貰うぞ」

魔道士「あっ…!!」


823 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:53:04.11 ID:mAzIj3.o
左翼長「おう!」

戦士「弓のおじさん!」

盗賊「…どうも」

騎士長「君達は北関での……?」

召喚士「ご無沙汰しております」

参謀「これで宜しいですかね?」

ガチャガチャッ…

北方司令「サイズの一番大きな物はそれしかないな…」

召喚士「早速着てみようか」

ノソッ…

オーク「は、はいです…」

左翼長「ま、魔物!?」

戦士「ちょ、ちょっと…ワケありでね!ははっ…!」

オークは容易された甲冑に身を包む。

参謀「サイズはまぁ…なんとか大丈夫ですね」


824 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:53:17.54 ID:mAzIj3.o
魔道士「あとはこの兜を着けて…と」

召喚士「フルフェイスのヘルムか…」

戦士「な、なんだか逆にアヤしくねーか…?」

盗賊「……」

魔道士「出来ましたー!」

北方司令「まぁ、パっと見は魔物と分からんだろう…」

オーク「おお…カッコイイです。オラ感激です」

騎士長「随分弱々しいオークだな…」



左翼長「そうか…。親父の事、知っちまったのか…」

戦士「ええ…」

左翼長「すまんな。悪気があって隠してたワケじゃねーんだ」

左翼長はタバコをくわえ、火をつける。

戦士「…それは分かってる」


825 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:53:32.25 ID:mAzIj3.o
左翼長「俺もアイツも国軍じゃ特殊な部隊でな」

盗賊「……」

左翼長「当時の事は今でも機密事項さ…」

魔道士「何か…理由があるんですか?」

北方司令「ああ。すまんな」

召喚士「いえ…」

左翼長「司令。いいかね?」

北方司令「…ん?」

左翼長「一番槍の息子だ。いいだろ?」

北方司令「ああ…。そりゃあ構わんよ」

盗賊「…?」

北方司令「今じゃただの骨董品だ」

左翼長「よし、付いて来な」

戦士「な、なんだ?」


826 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:53:44.32 ID:mAzIj3.o
〜第二備品室〜

カチカチッ…カチャッ

左翼長がドアを開け、照明を灯す。

カツカツカツ

召喚士「色んな武具が飾ってあるなぁ…」

魔道士「博物館みたい…」

参謀「ここは英雄達の生きた証なのです」

盗賊「…英雄」

参謀「単独で30匹のドラゴンを沈めた魔道隊の英雄…」

魔道士「凄い……」

騎士長「魔王軍1000匹を、たった6人で防戦した英雄…」

盗賊「……」

北方司令「魔王へ挑み、命を落とした召喚隊の英雄…」

召喚士「……」

左翼長「数多の戦場で常に一番槍を奮った英雄…」


827 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:53:52.58 ID:mAzIj3.o
左翼長は奥の壁に飾り付けられた槍を見上げる。

戦士「……これ…は…」

左翼長「お前の親父が愛用してた槍だよ」

壁には二本の槍が×印のように飾られている。

魔道士「二本ありますよ…?」

騎士長「あれ、知らなかったか?」

盗賊「…?」

左翼長「国軍の一番槍は双槍で戦ってたんだぜ?」

戦士「双槍!?そんな無茶な…っ!!」

左翼長「それがお前の親父さんだよ…」

戦士「…マ、マジかよ…!」

召喚士「一番槍と…呼ばれるわけだ…」

北方司令「さ、持って行くがいい」

参謀「親から子へ受け継ぐ…。運命を感じますね。ふふっ」

戦士は壁に歩き、槍を手に取る。


828 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:54:04.12 ID:mAzIj3.o
戦士「……」

左翼長「どうだ?ズッシリくるだろ」

戦士「……ああ」

騎士長「数え切れん程の、同士の魂が宿ってるからな」

戦士「重てぇな……」

盗賊「……」

戦士「…有難く…頂戴致します」

〜北方司令部、二階〜

参謀「それでは、これにて…」

北方司令「後は頼んだ」

左翼長は軽く敬礼し、二人を見送る。

左翼長「寝泊りは三階の客間だ」

召喚士「ありがとうございます」

騎士長「欲しい物があったら言ってくれ。用意する」

魔道士「助かりますっ!」


829 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:54:50.02 ID:mAzIj3.o
左翼長「買い出しも定期的に行かせるから遠慮なくな」

戦士「…うっす」

左翼長「そんじゃな。頑張ろうぜ…!」

ザッザッザッザッザ…

召喚士「…しかし、立派な槍だなぁ」

盗賊「…十文字槍と…多股の槍…?」

魔道士「面白い形ですね!」

戦士「……おい」

オーク「はは、はい!」

ヒョイッ…ズシッ!!

オーク「…!?」

戦士「お前も一緒に戦ってくれ」

オーク「うえぇ!?オ、オラが…!?」

戦士「ああ」


830 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/29(金) 14:54:59.43 ID:mAzIj3.o
オーク「ムム無理です。勝てねぇです!」

戦士「いいよ。後衛で支援してくれりゃあさ」

オーク「ううぅ…」

召喚士「まぁ、無理には……」

オーク「オラ…オラぁ……」

盗賊「……」

戦士「とりあえず、ソレは持っててくれ」

オーク「…ううぅ」

戦士「俺にゃとても、二本は無理だわ…」

召喚士「じゃあオークさん。また明日」

オーク「はは、はい…ぃ!」

テクテクテク…

オークは多股の槍をギュっと握り締め、見送った…。


837 :パー速のローカルルールが変わりました [sage] :2010/01/29(金) 15:28:01.83 ID:nf.wqgAO
戦士じゃ二本はやっぱまだ無理か


840 :パー速のローカルルールが変わりました [sage] :2010/01/29(金) 15:52:03.94 ID:LlMJcVgo
親父はジョブ自体が戦士じゃなく槍使いだからだろう
戦士にはまんべんなく修行つけてた感じかな?

親父は槍マスターで、息子はウエポンマスターへ


846 :パー速のローカルルールが変わりました [sage] :2010/01/29(金) 17:45:45.70 ID:L6UctEAO
戦士(雷切と斧に加えて、こんな重い槍だと…しかも2本…いらないなんて言えねえし、これからどうやって持ち歩けば……ブツブツ)

召喚士「…?」


847 :パー速のローカルルールが変わりました [sage] :2010/01/29(金) 17:49:54.62 ID:/4tJ8QSO
戦士って良く魔物と仲良くなるよな

やっぱ真の漢は種族も性別も関係なく人を引き付けるものなんだね

格好良すぎ



次へ 戻る 戻る 携 上へ