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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その34
- 682 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/12/12(月) 18:01:00.89 ID:pLfomXBVo
〜帝の城〜
槍侶「……」ソワソワ
家老「もう間もなく上様がお見えになられる。しばしお待ちを」
槍侶「は、はい!」ソワソワ
奥女中「震えていらっしゃいますが、お寒いですか? 何か掛ける物をお持ちに……」
槍侶「い、いえっ! 大丈夫であります!」
奥女中「……はぁ」
家老「上様のおなーり〜!」
ススッ…テクテクテク
帝「総本山の者だな、苦しゅうないぞ。面を上げよ」
槍侶「は、ははーっ!!」
スッ
槍侶「――――っ!?」
帝「ど、どうかしたか?」
槍侶「……あ、あの……あの……」
- 683 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:01:27.07 ID:pLfomXBVo
帝「……?」
槍侶「そそそ総本山は総本山であり、総本山でありまするううぅぅ――」カクン
帝「……何を申しておるのだ?」
家老「よく分かりませぬが、気を失っておりまするぞ!?」
帝「何? それはいかん。直ぐに介抱せい」
奥女中「これ、直ぐに医者を連れて参れ」
家老「男女問わず、上様は凶器で御座いまするからなぁ」
帝「凶器!? 無礼な奴じゃな」
家老「ともかく、これでは話になりませぬ。回復を待つと致しましょう」
帝「そうだな。東方司令、居るか?」
ササッ
東方司令「はい」
帝「時間が空いてしまった。剣術の稽古を致そうか」
東方司令「御意に」
帝「ふふっ。今日こそは負けぬぞ!」
- 684 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:01:59.23 ID:pLfomXBVo
〜旅籠〜
戦士「なぁ、女将さん」
女将「はいはい?」
戦士「女侍達……見なかったか?」ヒソヒソ
女将「女侍さん……ですか?」
戦士「シーッ! どこにも見当たらないんだよ」
女将「さぁ、うちは見てないけれど……。なぁ、4人組のお客さん、どうなさったか知ってはる?」
仲居「2階の端部屋ですか? それなら日の出前に出発なさりましたけれど」
戦士「何ぃ!?」
仲居「え、えぇと……何か問題でも?」
戦士「あ、いや……気にしないでくれ。何でもないっす」
女将「はぁ」
テクテクテク
魔道士「あれ、戦士さんどうしたんですか?」
戦士「……ちょっとこっち来い」グイッ
- 685 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:02:28.08 ID:pLfomXBVo
…
盗賊「!?」
魔道士「女侍さん達が居なくなった!?」
戦士「ああ。おそらく青年兵達に気付かれまいと、逃走したんだろう」
盗賊「……剣術の稽古はどうするのだ?」
戦士「ったく、すっぽかしやがって」
魔道士「私達はこれから、上様の所に行きますけど……」
戦士「あーそういや出かけるって言ってたな」
盗賊「戦士も行くか?」
戦士「いいよ、女だけで楽しんできな」
魔道士「……じゃあ、お言葉に甘えて」
盗賊「行ってくる」
戦士「あいよー」
スタスタスタスタ…
戦士「仕方ねぇ。とにかくまずは……メシだっメシ!」
- 686 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:02:59.75 ID:pLfomXBVo
〜帝の城〜
槍侶「……っ」
奥女中「お気付きですか?」
槍侶「わあぁーっ!」ガバッ
奥女中「ご、ご気分は……」
槍侶「だっ、大丈夫……ですっ!」
スタスタスタ
家老「ふむ。これは上様というよりは……流石は女人の近寄らぬ総本山、か」
槍侶「し、失礼を致しました!」
家老「いやいや。上様は庭にて、剣術の稽古に励まれておられる」
槍侶「剣術……ですか?」
家老「なんならご覧になられるかな?」
槍侶「……是非」
家老「ほう、目つきが変わりましたな。それでは参りましょうか」
槍侶「はい」
- 687 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:03:30.66 ID:pLfomXBVo
〜庭〜
帝「っりゃああぁぁぁぁ!!」ビュオッ!!
東方司令「甘いっ! もっと水平に振りぬく……そうっ!」カシンッ
ザッザッザッ
家老「居た居た。全く、女子とは思えぬ勇ましさ」
槍侶「……おぉっ」
ズザザッ…ヒュオンッ
帝「はあぁーっ!」
東方司令「どうしました? その程度ですか!?」
帝「くぬ……っ!」
東方司令「隙ありっ!」
バシッ!!…カランッ
帝「……くっ、今日も勝てなかったか」
東方司令「先日も言った通り、上様は日々、腕を上げておられますよ」
帝「だがこれでは到底……」
- 688 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:04:06.86 ID:pLfomXBVo
パチパチパチパチ
帝「……?」
槍侶「お、お見事な……腕前っ!」
帝「おぉ、目が覚めたか」ジーッ
槍侶「さ、先程は失礼致しまし致したた!!」ササッ
東方司令「誰だ?」
家老「総本山。東方一高い山の頂上にある寺でな。そこの僧兵じゃ」
東方司令「なんだ、僧侶か」
家老「ちなみに、槍の総本山と呼ばれておる」
東方司令「何……っ?」
帝「お主も槍を使うのか?」
槍侶「ははは、はひぃ!」
帝「ふむ、それは是非一度……拝見してみたいものよの」
東方司令「なぁ君、ボクと戦ってみないか?」
槍侶「へっ、へぇ?」
- 689 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:04:46.71 ID:pLfomXBVo
…
家老「本当に宜しいのか?」
帝「本当は私が戦いたいところだが、かの名高き槍の総本山。到底勝てるとは思えぬ」
東方司令「さぁ、ボクはいつでもいいぞ」ブンッ
奥女中「棒とは、このような物で宜しいですか?」
槍侶「ああ、ありがとう御座います!」パシッ
帝「槍の総本山、はたしてどれ程のものか」
家老「……っ」
東方司令「ふんっ。そちらから来ないならボクから――」
ゴゴゴゴゴゴ
槍侶「…………」スッ
東方司令(気配が変わった。コイツ……これ程とは……っ)
帝「す、凄いものだな……っ」
家老「……?」
帝「お主には感じぬであろう、この……威圧が」
- 690 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:05:19.78 ID:pLfomXBVo
槍侶「……はあぁーっ!!」ブオッ!!
東方司令「――っ!?」
ヒュオッ!!…ガキイイィィ!!
東方司令「な、なかなか早いじゃないか……っ」
槍侶「……ふーっ」ザザッ
ググググッ
帝「東方司令が力押しされている!?」
東方司令(身長差を生かして上を取られたか。やり慣れているな……っ)
槍侶「……はっ!」
ブンッ…カシッ!!…カツンッ!!…ガカッ!!
家老「両者一歩も引かぬっ! こ、これは……見事っ」
帝「……いや、少しずつではあるが……東方司令が押されているっ」
槍侶「はああぁぁ!!」ズババババッ!!
東方司令「……っ」ヒュオッ…ブンッ
槍侶「お見事っ! しかしこれならば……どうか!」ババッ!!
- 691 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/12(月) 18:05:57.95 ID:pLfomXBVo
家老「飛んだ!?」
チカッ
東方司令(しまった! 逆行か……っ!)
槍侶「はあぁーっ!!」
東方司令「こ……のぉ!!」
ビュオッ!!…バッギャアアァァ!!
槍侶「……いやはや、お見事」
スタッ
東方司令「いや、キミの棒が折れてなければ、ボクがやられていたかも」
カラン…ポトッ
家老「た、互いの木刀と棒が……粉々に……っ」
帝「この勝負は引き分けか。いや、実に見事であった」
東方司令「このボクをここまで本気にさせたのは久し振りだよ、キミ……やるね」ズイッ
槍侶「――!?」フラァ…カクン
帝「また……気を失ったぞ」
- 699 名前:SS速報でコミケ本が出るよ [sage] 投稿日:2011/12/12(月) 21:48:33.05 ID:cHvRGttQo
>>1乙
槍侶って戦士父ともいい勝負したしかなりの強キャラだな
- 703 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:43:26.80 ID:TjyfZ0Gzo
…
槍侶「…………ん」
奥女中「大丈夫で御座いますか?」
東方司令「すまぬ。どこか痛めてしまったか?」
帝「無理をせず、しばし安静にしていると良い」
槍侶「はんっ!? はああぁぁ!!」ガバッ!!
家老「皆があまり近づかなければ……おそらく大丈夫じゃろうよ」
帝「何か申したか?」
家老「いえいえ。槍侶殿も無事なようですし、本題へ入りましょう」
帝「大丈夫……か?」
槍侶「だだだっ、大丈夫ですっますっ!」ササッ
帝「……ふむ。ではそうするかの」
家老「上様、早くお着替えになられて下さい」
帝「分かった。先に待っておるが良い」
槍侶「……っ」
- 704 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:43:59.83 ID:TjyfZ0Gzo
…
テクテクテク
帝「待たせた。それでは始めると致そうか」
家老「して槍侶殿。総本山のご意思を改めて確認したいのだが」
槍侶「はっ! ここに大僧正より預かりました、文が御座いまする!」スッ
家老「ふむ、拝見させて頂く」カサカサッ
帝「……」
家老「成程、総本山の意思は間違いなく、受け取りましたぞ」
帝「何と申しておるのだ?」
家老「お声がけ頂ければ、今すぐにでも下山致す、と」
帝「それは頼もしい限り」
槍侶「僧兵三百余りではありますが、上様のお力になれればとっ!」
帝「ふふっ。楽しみにしておるぞ」
槍侶「は、はひぃ!!」
家老「……」
- 705 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:44:29.44 ID:TjyfZ0Gzo
…
奥女中「上様、名代様と召喚士様がお見えで御座います」
帝「丁度良いな、通せ」
奥女中「はい」
スタスタスタ
名代「お早う御座います。おや槍侶殿。まだお話中で御座いましたか」
槍侶「先程はどうも」
召喚士「こちらこそ」
帝「ん? 既に顔見知りであったか?」
名代「先程、屋敷までご挨拶に来て下さったんですよ」
家老「そうであったか。律儀だのう」
名代「して、お話は終わりましたかな?」
家老「うむ。総本山の援軍も取り付けたし、これで備えは万全よな」
名代「そうですね。槍の総本山が助力してくれるなど、頼もしい限りです」
槍侶「……っ」
- 706 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:44:58.51 ID:TjyfZ0Gzo
帝「出兵日時については今晩、青年兵殿との会合で決めたいと考えておる」
槍侶「は、はっ!」
名代「下山には一日あれば事足りるのであったな?」
槍侶「総本山の者らであれば、半日もあれば宜しいかと」
名代「ほお、それならば念の為、出兵二日前には連絡すると致そうか」
槍侶「五合目まで飛脚が出せます。そこからは、我らが取り次ぎますので」
家老「承知した。そうさせて頂こう」
槍侶「はっ! どうか宜しくお願い致しまする!」ザザッ
帝「そなた等の武功、楽しみにしておるぞ」
槍侶「ひっ、はいぃ!!」
名代「槍侶殿、それでは召喚士殿を宜しくお願い致しますぞ」
槍侶「か、畏まりました!」
召喚士「宜しくお願いします」
帝「……どこか行くのか?」
名代「ええ、ちょっと不死山まで」
- 707 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:45:28.45 ID:TjyfZ0Gzo
…
帝「ほぉ、不死山にそのような所があるのか」
名代「そのようですね。私も拝見した事は御座いませぬが」
帝「お前も行きたいのではないか?」
名代「本心を申せば。しかし私は一介の陰陽師ではありませんので」
帝「もっと早ければ、良かったの」
名代「いえ。上様や東方を守る事が出来る力さえあれば、それ以上の物は無用」
帝「そうか」
名代「召喚士殿は全世界の人々を背負っておるのです。規模が違いまする」
帝「……無事に戻ってくれば良いな」
名代「はい。心配無用とは思いますが」
帝「……さて。私もそろそろ出かける準備をせねばな」
名代「どちらかにお出かけで?」
帝「うむ。でえと、というやつじゃ」
名代「……?」
- 708 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:45:58.91 ID:TjyfZ0Gzo
…
槍侶「都より街道沿いに進めば、おそらく三刻以内には不死山へ着くでしょう」テクテクテク
召喚士「三刻……6時間……ですか?」テクテクテク
槍侶「はい。しかし体力も温存しておきたいところですから、海路で参りましょう」
召喚士「不死の山まで船で行けるんですか?」
槍侶「東の大名が滅亡した事で、弊害はなくなりましたから」
召喚士「あ、そっか。確かにそうですよね」
槍侶「それでは港まで急ぎましょう」
召喚士「はい、宜しくお願いします!」
スタスタスタスタ…
男隊員「東方に……上陸!」
女隊員「な〜んか、いい感じじゃないッスか!」
隊長「さぁまずは宿だ、何が何でも宿。最優先任務。失敗は断じて許されん」
格闘家「あれ? 今の……召喚士さん?」
隊長「おらっ、何してやがる! さっさと行くぞ!」
- 709 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:46:28.87 ID:TjyfZ0Gzo
〜旅籠〜
戦士「……」ボケー
仲居「きゃああぁぁ!!」
戦士「!?」ガバッ
タッタッタッタッタ
戦士「ど、どうした!?」
仲居「あ……あぁ……っ」
戦士「!?」
鬼丸「そんなに驚く事ねーだろ。グハハッ!」
戦士「鬼丸!! ど、どうしてここに……っ!?」
鬼丸「お前に会いに来たんだが、やっぱり日が出ているうちは目立ちすぎるわな。グハハッ!」
東方参謀「……んっ、何だそやつは? 知り合いか?」
戦士「えっ!? あ、あぁ……まぁなっ! はははっ」
東方参謀「むっ!? もしやそやつ……」
戦士「ち、違うんだ! 魔物みたいだけど魔物じゃ――」
- 710 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:46:59.82 ID:TjyfZ0Gzo
東方参謀「かなりいい筋肉をしているな。ならばっ、腕相撲ファイトォー、レディー……」バサッ
西方参謀「朝っぱらから暑苦しいんだよ。脱ぐなっつーの……ヒック」
鬼丸「な、何だぁ?」
戦士「いいからほっとけ! こっち来いっ!」グイッ
スタスタスタ
戦士「んで、どうしたってんだよ?」
鬼丸「ああそうそう。お前よ、男3人引き連れた刀持ちのイイ女、知ってるか?」
戦士「……とりあえず、該当一件だな」
鬼丸「おぉ、やっぱそうか! 刀持ってる本国の男に渡してくれって頼まれたんだ!」
バサッ
戦士「何だこりゃ? 地図か?」
鬼丸「ワケありでよ、何でも西に行くって行ってたぜ」
戦士「西!? そうか……追えば剣術の稽古をしてくれるってか!」
鬼丸「稽古?」
戦士「他の連中も独自で動いてるわけだし……よーし、ここは1つ……」
- 711 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:47:28.23 ID:TjyfZ0Gzo
…
テクテクテク
南方参謀「急に飛び出してって、何かあったの?」
戦士「いやすまん。ちょっと東方の知人と出かける事になってな」
西方参謀「知人て……さっきのバケモンか?」
戦士「ああ」
西方参謀「特異な友人が多い事ですわな……ヒック」
南方参謀「何しに行くの?」
戦士「……観光。あとは、ムシャシュギョウデゴザル!」
南方参謀「そうは言われてもねぇ……」
スタスタスタ
青年兵「構いませんよ。皆には僕から伝えておきますから」
戦士「さすが青年兵っ!!」
青年兵「但し、どんなに遅くとも、1週間以内には戻ってきて下さい」
戦士「……分かった。約束する!」
- 712 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:48:05.45 ID:TjyfZ0Gzo
…
南方参謀「それじゃ、気を付けてね」
戦士「おーう。行ってくらぁ!」
スタスタスタ
戦士「……おっ?」
女隊員「戦士くん!?」
男隊員「何だぁ? お前らも一緒かよ……ヒャハハ!」
格闘家「隊長の言ってた宿って、ここですか?」
隊長「ちっ、余計な連中が……」
西方参謀「よぉ、随分と遅かったなぁ?」
隊長「貴様……」
西方参謀「いやいや、女将さんとは宜しくさせて貰ってるぜ? ガハハッ……ヒック!」
隊長「殺す」ゴゴゴゴゴゴ
格闘家「隊長!?」
女隊員「あれっ? 戦士くん、どこか行くんスか?」
- 713 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:48:32.01 ID:TjyfZ0Gzo
戦士「あ、ああ。ちょっと色々となっ!」
男隊員「ふーん。ま、気を付けてな」
戦士「んじゃ、またな!」
タッタッタッタッタ
南方参謀「なーんか怪しいわねぇ」
東方参謀「うむ。先の者もあれはおそらく……魔物であろう」
西方参謀「かと言って、アイツが何かするタマかい。信じて待とうじゃないの……ヒック」
青年兵「ご苦労様です」
隊長「おう。特遊、ただいま到着――」
女将「あらぁ、またお客さんかしら?」カランコロン
隊長「――っ!!」
女将「あらっ、以前……お会いした事ありましたわよねぇ?」
隊長「覚えていてくれましたかっ!!」
女将「もちろんですわ〜。良い男の顔はうち、忘れませんもの〜うふふっ」
隊長「い、いやぁ〜あっははははは!!」
- 714 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/12/13(火) 18:48:58.09 ID:TjyfZ0Gzo
タッタッタッタッタ
戦士「ふーっ、何とか無事脱出成功だ」
鬼丸「んじゃ行くか!」
戦士「おう。まさお前と2人旅するハメにあうとはなぁ」
鬼丸「文句あっか?」
戦士「ねぇよ。はははっ!」
鬼丸「ところでよ、道は分かるか? 俺ぁさっぱりだぞ?」
戦士「俺だってわかんねーよ。ま、地図見ながら行きゃ何とかなんだろ」
鬼丸「だなっ! 地図があんだから迷うわけねぇわ! グハハハッ!」
戦士「そうそうっ、ちゃっちゃと言ってちゃっちゃと帰ってくる。楽勝よ! ははははっ!」
鬼丸「だなっ! お前がいりゃあ……鬼に金棒だぜっ!」
戦士「おいおい俺は金棒かよっ!?」
鬼丸「言われてみりゃ俺が鬼だったわな……グハハッ!」
戦士「さーてさて、そんじゃいざ……西へ出発!」
鬼丸「おうよ!」
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