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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その39
376 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:10:55.03 ID:THHB0k5Wo
 魔王ベルゼブブの大戦から半日が経過した頃……。

〜北関〜

召喚士「もう、日没か」

魔道士「あっという間でしたね」

召喚士「ええ。何だか現実だったのかどうかの区別もつかないくらい……」

魔道士「……」

戦士「もうじき祝賀会だとよ。中央に集まれってさ」スタスタ

魔道士「戦士さん、どこ行ってたんですか?」

戦士「鍛冶娘んとこにな」

魔道士「鍛冶娘さん、ですか?」

召喚士「あ……っ」

戦士「サタン戦まで時間がねぇ。正直、雷切は間に合わんかもな」

召喚士「そっか……」

戦士「ん? そういや盗賊は?」

魔道士「一緒じゃなかったんですか? さっき1人で出かけましたけど……」


377 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:11:35.45 ID:THHB0k5Wo


盗賊「……」ザッザッ

名代「そうか。また一人……逝ったか」

足軽「奴ぁ、あっしの幼馴染でした。せめて髪と衣類だけでも東方に……」

名代「案ずるな。そのままの姿で東方へ帰りますよ」

足軽「っ!!」

名代「それが我らの出来るせめてもの……おやっ?」

盗賊「……あ」

名代「構いませんよ、どうさないました?」

盗賊「あの、上様は」

名代「今は陣の奥にいらっしゃると思いますよ」

盗賊「……ありがと」

 ザッザッザツ

盗賊「……あの……いや、何でもない」

名代「……」


378 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:13:08.46 ID:THHB0k5Wo


盗賊「失礼致しまする」

帝「藤蔵の姫か、良いぞ」

盗賊「此度の戦、お見事に御座りました」

帝「世辞は無用。お主こそ天晴れであった。して、何用じゃ?」

盗賊「お頼み申し上げたく候」

帝「申せ」

盗賊「御館様へ文を頼みたく」

帝「文?」

盗賊「兄の死を記しました。これを渡して頂きたく」

帝「……良いのか?」

盗賊「……?」

帝「文で良いのか? と申しておる」

盗賊「しかし……」

帝「自身の口で述べた方が、良いのではないか?」


379 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:13:37.02 ID:THHB0k5Wo
盗賊「……」

帝「文を渡すのは簡単じゃ。此方はそれでも構わぬが」

盗賊「……っ」

帝「我らは明朝に発つ。それまで考えておくと良い」

盗賊「……お心遣い、感謝致しまする」ススッ

 スタスタスタ……

帝「……」

名代「上様」スッ

帝「強いな」

名代「盗賊殿、で御座りまするか?」

帝「藤蔵の同胞を失い、兄を失い……それでもまだ気丈に戦う」

名代「彼女は東方を愛しておりまする。辛いはずがないのですがね」

帝「我らとて甘んじているわけにはいかぬな」

名代「左様ですね。最後の戦いにも無論……」

帝「私も共するぞ。嫌とは言わせぬ」


380 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:14:14.83 ID:THHB0k5Wo


魔道士「あっ、盗賊さんいましたよ!」

戦士「どこ行ってたんだよ」

盗賊「すまぬ。ちょっと……な」

召喚士「それじゃ行きましょうか。みんな待ってますし」

魔道士「はいっ!」

 スタスタスタスタ……

騎士長「おっ!! ヒーローのお出ましだぞ!!」

左翼長「遅せぇな。何してたんだよ」

召喚士「すいません……」

青年兵「みんな揃いましたね。それでは始めましょうか」

大軍師「では陛下、お願い致します」

皇太子「……いつもの事ながら、純粋に心から祝うには辛いものだ」

召喚士「……」

皇太子「しかし、だからこそ精一杯楽しむのだ。死んでいった仲間の為にも。乾杯!!」


381 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:14:53.03 ID:THHB0k5Wo



 召喚士「行けっ!コカトリス!!」

      〜第六十二部〜


382 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:15:53.54 ID:THHB0k5Wo


キジ「お頭、もう行くのさー?」

女侍「傷も癒えたし、人が集まってきちまったからね。長居は無用さ」

キジ「でも、タダ酒飲めるさー」

女侍「アタイらは正規兵じゃないんだ。面倒は嫌だよ」

キジ「……それもそうさー」

女侍「それに、今日は飲みたい気分じゃないんだ」

キジ「お頭……っ」

女侍「それじゃ行くよ。久々にゆっくり眠りたいさね」

キジ「これからはお頭と2人っきり。頑張るさー!」

女侍「……そうさね」

 ザッザッザッ

女侍「……?」

女剣士「……」ザッ

女侍「何か用かい?」


383 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:16:51.13 ID:THHB0k5Wo
女剣士「姉上」

キジ「姉……上……!?」

女侍「言ったろ? 人違いだってさ」

女剣士「宜しいですか?」

女侍「……何がだい?」

女剣士「もう、いいでしょう?」

女侍「……」

女剣士「父上の仇は討ったのです。剣聖家の復興だって……」

女侍「アタイはねぇ、道を外れちまったのさ。人の道をねぇ」

女剣士「そんな事はありません」

女侍「アンタには分からないさ」

女剣士「姉上っ!!」

女侍「構うんじゃないよっ!! これ以上関わるってんなら……」

 ジャキッ

女侍「斬るよ」


384 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:18:03.21 ID:THHB0k5Wo
女剣士「姉上……っ」

女侍「キジっ! 行くよ」

キジ「は、はいさー」ササッ

 ザッザッザッ……

女剣士「東方におりますからっ!!」

女侍「……」

女剣士「姉上も……どうか……」

女侍「――っ」

 ザッザッザッザッ……

キジ「お頭……」

女侍「今更……どうにもならないよ……っ」

――「下らねぇ意地張ってんじゃねぇよ」

 城壁の外に寄りかかる1人の男がぽつりと呟いた。

キジ「……サ、サル!!」

女侍「行ったんじゃなかったのかい?」


385 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:18:51.58 ID:THHB0k5Wo
サル「……」

女侍「んで、誰が意地張ってるって?」

サル「俺ぁよ、親兄弟の顔も故郷も知らねぇ」

女侍「……」

サル「当然、誰にも慕われず頼られず、孤独に生きてきた。これからもな」

女侍「……」

サル「でもアンタにゃアンタの身を案じてくれてる家族がいるだろうが!」

女侍「……」

サル「なのに何なんだよっ! あぁ!?」

キジ「サル、お頭はなぁ……」

サル「テメーは黙ってろ!!」

キジ「あぁ!?」

女侍「やめな」

キジ「お頭っ」

女侍「さるのくせに、随分と偉そうな口利くじゃあないかい」


386 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:19:44.81 ID:THHB0k5Wo
サル「そりゃ、アンタの事を1番理解してるのは俺だからな〜」

女侍「そうかい。そりゃ勝手な話だ事」

サル「んーふふふふっ。勝手で結構」

女侍「アンタ、これからどうするつもりだい?」

サル「……んー」

女侍「……」

サル「本国じゃーもう暴れる所はなさそうだ」

キジ「サル?」

サル「そろそろ他の場所にも行きてーが、見知らぬ土地はちょっとなぁ」

女侍「……っ!」

サル「あ、そうそう。東方ってのはこないだ行ったし……東方にでも行ってみるかぁ」

女侍「お前……っ」

サル「もちろん、お前らも行くよな? 嫌とは言わせねぇぞ」

キジ「……ハハっ! もちろん、行くさー!」

女侍「……ったく、お前ら。仕方ないねぇ……あはははっ!」


387 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:21:50.48 ID:THHB0k5Wo


ジュニア「ハッハ!! そらっ、飲め飲め!!」

戦士「ば――っ、入れすぎだっつーの!!」

召喚士「老将軍さんの容態はどうですか?」

白馬騎士「まだ目覚めてはおりませぬ……」

召喚士「そう……ですか」

白馬騎士「今回の戦いには勝利しました。しかし……」

召喚士「ええ。まだサタンが残っています」

白馬騎士「私は、不安でならないのです」

召喚士「……不安」

白馬騎士「確かに残るはたった1匹の魔物。ですが……」

召喚士「敵は最強の魔王ですからね」

白馬騎士「はたして本当に、止められるのでしょうか」

ジュニア「ああ、スーパーなんちゃらってやつか?」

召喚士「スーパーノヴァです」


388 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:22:44.77 ID:THHB0k5Wo
白馬騎士「もしそれが起こりえてしまったのなら、世界は……」

王子「案ずるな」スタスタ

魔道士「あー王子ぃ!」

王子「!?」

魔道士「なになに、何の話ですかぁ〜?」

王子「あ、あの……」

戦士「あー。酔ってるから放っておいた方がいいぞ」グビッ

召喚士「魔道士さんが酔うなんて、珍しいですね」

戦士「ヤケんなって飛ばしすぎてたからな」

白馬騎士「色々と、払拭したかったのでしょうね」

召喚士「……」

ジュニア「んで、何が案ずるなって?」

王子「ああ、いざと言う時は、私が何とかする」

白馬騎士「西国陛下が、ですか?」

王子「私の……アヌビスでな」


389 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/03(日) 23:24:41.29 ID:THHB0k5Wo
召喚士「――!?」

戦士「おいっ、何言ってんだよ! アヌビスってなぁ……」

王子「さしものサタンとて、アヌビスなら……」

召喚士「確かに倒せるかもしれない。でも、それは無茶だ」

戦士「ああ。だってよ、アヌビスの召喚には犠牲が……」

召喚士「しかもサタンともなれば、その犠牲は莫大なものに……」

王子「でしょうね」

戦士「はぁ!?」

王子「だが、0か1でも残るかならば、どちらを選びますか?」

召喚士「……」

戦士「全滅するくらいなら、何千、何万の犠牲も厭わないってか?」

王子「仕方のない事です。どのみち2週間余りで世界は滅亡するかもしれない」

戦士「極論だぜそんなもん。だからこそ、俺達は戦うんだろうが!」

魔道士「そうだそうだーっ!」グビグビ

召喚士「……」


394 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/04(月) 17:46:40.82 ID:H7Cy52Ruo
王子「分かっているさ。だが、万が一という事で頭の片隅にでも入れておいてくれ」

戦士「お前なぁ」ザッ

王子「……」

戦士「それが王の言う事かよっ! 人々を守るのが王じゃねぇのかよ!」

王子「国を統べるものだから言っている!」

戦士「何ぃ!?」

王子「世界が無になるというならば、たとえ数える程であったとしても、
    人間、動物、植物、そしてこの世界を残す。それが王としての役目だ」

戦士「……っ」

王子「人は強い。生きている限り再び、立ち上がる事も出来よう」

戦士「……アヌビスの出番はねぇ。絶対にな!」

王子「そう祈っている。頼みますよ、救世主」

 ザッザッザッ……

戦士「……ちっ」

召喚士「王子だって苦渋の覚悟なんだ。アヌビスなんて使いたいはずは……」

戦士「分かってるよ。その為には頑張らなくちゃな。にしてもアイツ……偉くなりやがって。ははっ!」


395 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/04(月) 17:47:33.04 ID:H7Cy52Ruo


青年兵「……」

青龍士官「お疲れ」ザッ

青年兵「お疲れ様」

青龍士官「また1人で悩んでいるのか?」グビッ

青年兵「いや、流石に今回は吹っ切れたよ」

青龍士官「だろうな」

青年兵「大元帥、自分が考えてたものとは遥かに違うよ」

青龍士官「責任がありすぎてか?」

青年兵「それもあるけど、自分の命令1つで何千の人々が死ぬんだ」

青龍士官「……そうだな」

青年兵「正直、ここから見下ろしていると、命の重みが薄れてしまうよ」

青龍士官「大元帥たる者が、1人2人の命に左右されてちゃどうしようもないからな」

青年兵「ついこの前までは、隣にいる上官や仲間が死んだだけでうろたえてた……」

青龍士官「そうだな」グビ


396 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/04(月) 17:48:53.14 ID:H7Cy52Ruo
青年兵「覚えてるかい? 5年前の事」

青龍士官「5年前? 20の頃か。確か……ちょうど俺らが実戦デビューした頃だな」

青年兵「初めて巨大な魔物と戦った」

青龍士官「ああ、あれは強かったな」

青年兵「あの頃は無知で、専属召喚はおろか、召喚獣との会話すら知らなかったんだ」

青龍士官「弱かったよな俺ら。今じゃあんな魔物は単独で片づける自信がある」

青年兵「そんな時だった。あの人に出会ったのは」

青龍士官「……」

青年兵「専属召喚や召喚獣との会話を知って、色々と調べったっけ」

青龍士官「そうだな。お前に聞いた時は全く理解も出来なかったが」グビ

青年兵「青龍先生には一蹴され……」

青龍士官「国軍の資料室は一時利用禁止になり……」

青年兵「国軍から本国勤務に異動させられ……」

青龍士官「今思えば、結構無茶やったよな」

青年兵「……ああ」


397 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/04(月) 17:49:49.26 ID:H7Cy52Ruo
青龍士官「竜騎士隊の前身じゃ、俺の勝手で大事な部下も失った……」

青年兵「……」グビッ

青龍士官「お前を意識するばかりに焦り、馬鹿な事をした」

青年兵「でも君が召喚獣の背に乗るという方法に辿り着いた。それは革新的な事だよ」

青龍士官「それはお前のヒントを得てからだ。それに、あの人はもうやっていたんだし」

青年兵「それを部隊規模にまで昇華させたのは紛れもなく君の功績だよ」

青龍士官「まぁ、あの下積みがあったからこそ、ここまで這い上がる事が出来たよな」

青年兵「そうだね。左大臣が死んで、召喚隊への隔たりもなくなったし」

青龍士官「お陰で問題児の俺らが大出世だもんな。皮肉なもんだよ」グビッ

青年兵「僕は大元帥、君は青龍先生。本当……随分と高い所まで来ちゃったもんだ」

青龍士官「でも、ここまでだ」

青年兵「……」グビッ

青龍士官「さっき言ってた事、お前自身が変えてみろよ」

青年兵「ん?」

青龍士官「てっぺんに居ようが、命の重みを感じるくらいの大元帥によ」


398 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/04(月) 17:50:39.51 ID:H7Cy52Ruo
青年兵「……そうだね」

青龍士官「俺は青龍先生として、下を育てていく。青龍がますます盛んになるようにな」

青年兵「青龍召喚士として期待してるよ」

青龍士官「その間、お前は大元帥として国軍を取り仕切ってくれ」

青年兵「分かってる。左大臣みたいな奴が現れないようにね」

青龍士官「ははっ。……ずっと居座れよ、俺が死ぬまで」スクッ

青年兵「あと何十年務めなきゃいけないのやら」

青龍士官「……お前はこの世界に必要な人間だ。絶対に死ぬなよ」

青年兵「青龍士官……っ」

青龍士官「サタン戦、行くんだろ?」

青年兵「うん」

青龍士官「無茶だけは絶対にするな。もしお前が危うい時は……」

青年兵「……」

青龍士官「……あと数週間、頑張ろうぜ。青年兵」

青年兵「……うん」


399 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/04(月) 17:51:14.36 ID:H7Cy52Ruo
 ザッザッザッ

青龍士官「あ、そうそう。あの事、話さなくていいのか?」

青年兵「あの事?」

青龍士官「謎の朱雀召喚士。目撃証言がちらほらあがってるぞ」

青年兵「……」

青龍士官「朱雀なんてそう居るもんじゃない。ましてやあんな相当な使い手はな」

青年兵「……」

青龍士官「あれ……先代の朱雀先生なんじゃないのか?」

青年兵「……本人は、召喚士さんに会う気ないってさ」

青龍士官「そうか……」

青年兵「でも、どのみち召喚士さんの耳には入るだろうね」

青龍士官「……余計な迷いが生じなければいいけどな」

青年兵「心配はいらないと思うけどね。召喚士さんだし」

青龍士官「まぁ、それもそうだな。んじゃ、竜騎士隊の連中の所に戻るよ」ザッ

青年兵「ありがとう」


400 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/04(月) 17:53:30.61 ID:H7Cy52Ruo


召喚士「ん……?」

 ザワザワ ガヤガヤ

戦士「何だ? ケンカか?」

朱雀嬢「ちょっと!!」

魔道士「朱雀嬢ちゃんに玄武娘ちゃん〜」

召喚士「!?」

玄武娘「サモナー様っ! 駄目ですのー!」

サモナー「もう大丈夫だよ。心配ありがとう」

玄武娘「大丈夫じゃないですのっ!!」

召喚士「サモナーさん!」

サモナー「召喚士くん、ちょうど良かった。飲もう飲もう」

召喚士「……大丈夫なんですか?」

サモナー「怪我したわけじゃないから。全然問題ないよ」

戦士「……」グビッ


401 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/06/04(月) 17:54:19.81 ID:H7Cy52Ruo
サモナー「それに、こんな機会はそうそうないからね」

召喚士「サモナーさん……」

サモナー「さあ、せっかくなんだし飲もうよ」トクトクトク

魔道士「そうだそうだっ! 飲みましょー!」

戦士「なぁ、本当に大丈夫なのか?」

朱雀嬢「……もうっ、知りませんわ。本人が平気と言ってるのだから平気なのでしょう」

サモナー「ほら、玄武娘も座って座って」

玄武娘「サモナー様……」

サモナー「お腹空いただろう? ほら見てごらん、料理も沢山あるよ!」

 ギュルルルルルルゥゥゥゥ……

玄武娘「……」

サモナー「さぁ、食べよう食べよう!」

玄武娘「……はいですのー! いただきまーっす!」

魔道士「飲め飲めー! えへへ〜っ!」

朱雀嬢「……はぁ」



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