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冒剣士「僕は最高の冒険者になる」
47 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/22(木) 10:04:00 ID:6DjUmAIs
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【次の日・朝】

 
…コケコッコー!!!……チュンチュン


冒剣士「みんな起きて〜」

女メイジ「ふわあ…おはよう……」

孤高騎士「浮かれて…飲みすぎた……頭がいてぇ…」


冒母「あらあら、皆さんおはようございます。軽いものですが、朝食あるのでどうぞ」

孤高騎士「あ…わざわざ有難うございます」ペコッ


48 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/22(木) 10:04:56 ID:6DjUmAIs
 
…ストン

女メイジ「…目玉焼きに、お味噌汁…だっけ?それに納豆♪」

冒母「本当は夜食べるものじゃなくて、こうやって朝食べるものなのよ」ニコッ

女メイジ「わぁ…いただきます!」


冒剣士「しっかしまさか、女メイジが納豆食べれるなんて…」

孤高騎士「俺はダメだったのにな…」

女メイジ「美味しいと思うのに…」ムゥ


49 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/22(木) 10:05:34 ID:6DjUmAIs
 
…モグモグ…ゴクゴク…

……カチャカチャ…


孤高騎士「それで、今日はどうする?」

冒剣士「ん〜…近くの裏通りにある錬金術師のお店に顔出そうかなーって思ってます」

孤高騎士「ほう?」


冒母「ああ、おばちゃんのところ?」

冒剣士「うん。せっかく久々に戻ってきたし、顔出さないと怒られちゃう」ハハ


女メイジ「錬金術師か〜…」

孤高騎士「俺らも何かあるかもしれないし、一応ついていくぜ」

冒剣士「はい、一緒にいきましょう!」


50 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/22(木) 10:06:06 ID:6DjUmAIs
 
…モグモグ…ゴクンッ

冒剣士「ふう…ご馳走様でした!」

孤高騎士「美味しかったです、ありがとうございました」

女メイジ「納豆万歳ですね…」フッ


冒母「それじゃ、気をつけていってらっしゃいな」

冒剣士「うん…いってきます!」


…ガチャッ……バタン…


53 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/08/22(木) 10:09:00 ID:a7lgMgHE
乙ー

……納豆は卵を混ぜて薄口醤油、辛子を混ぜたものを入れてさらに混ぜて、ご飯の上にかけて食べる派です。


54 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/08/22(木) 10:29:17 ID:znBdpW6I
乙。相変わらず更新スピードが素晴らしい。

女性の錬金術師!!ということは!
それにしても・・・おばさん、か・・・orz


56 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/08/22(木) 15:39:06 ID:2FKpI/ag


目玉焼き醤油派です


57 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/08/22(木) 19:18:55 ID:Ah21YUow
更新乙

>>54
そりゃ13歳の冒剣士からしたら28歳以上は全員おっさんおばさんだから仕方ない


58 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/08/22(木) 22:44:46 ID:wnYF4tFE
>>53
白身を半分くらいに減らして混ぜると丁度良い
玉葱のみじん切りやアボガド混ぜてもいいよね


59 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:28:34 ID:HNhn36TI
更新楽しみ

>>57
といってもあの人だったら41歳のオーナーよりも少々年上だから、まぁしょうがないかな。


60 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/08/23(金) 09:48:18 ID:PHg9O5oo
皆さまありがとうございます。
なんか料理教室が始まっているw納豆おいしいですよね(A´ω`)

>>54 >>59
前回から13年後の経過と考えてもらってOKです。
オーナーらが41歳、聖剣は28歳程、吟遊詩人が30歳程になります。

では投下開始します。


61 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:48:49 ID:PHg9O5oo
 
…トコトコ


孤高騎士「すぐ近くなのか?裏通りは」

冒剣士「すぐそこですよ」


女メイジ「納豆…美味しかった……」ホフゥ

冒剣士「そんなに気に入ったの…?」

女メイジ「ネバネバだけど、ショーユを軽く垂らして、まぜまぜ…ジパングの白銀のご飯と良く合って…」


孤高騎士「俺は…勘弁だな…匂いも食感もアウトだ…」


62 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:49:19 ID:PHg9O5oo
 
冒剣士「ネギなんか入れると、更に味の幅広がるよ。あ…鶏卵出すの忘れてたね」

女メイジ「け…鶏卵…。生の…卵よね…」

冒剣士「それも納豆なんかに入れると美味しいよ」


女メイジ「そ…そーなの…?」ググッ

冒剣士「う、うん。白身は少なめにしてさ…、黄身の部分だけ混ぜて、まろやかになって…」

女メイジ「…っ!」


冒剣士「それをたっぷり、ご飯の上にトローリ…」


63 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:49:56 ID:PHg9O5oo
 
女メイジ「…冒剣士」

冒剣士「何?」

女メイジ「今日は錬金術師さんのところじゃなくて、買い物しましょう。鶏卵とネギと卵。あと美味しいショーユも用意して」

冒剣士「…え」


孤高騎士「…どんだけ好きになったんだよ」ハハ

女メイジ「…じ、冗談!冗談よ!」

冒剣士「そ、そうだよねー…後で帰りに、物販所よって買い物しよ…っか…?」


女メイジ「うん!する!」

冒剣士「そ…そう」


64 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:50:39 ID:PHg9O5oo
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――――【トウト裏通り】

 
冒剣士「納豆で話し込んじゃいましたが…えーと…あった!あそこです」

孤高騎士「おー…ずいぶんボロっちくないか…」

冒剣士「そんなこというと…おばちゃんにぶっ飛ばされますよ…」

女メイジ「へー…雰囲気もいいし、私ここ好きだな」


冒剣士「そういうこと言うと、嬉しいよ」

…コンコン


65 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:51:10 ID:PHg9O5oo
 
???「はーい、どうぞー。やってるよー」


…ガチャッ


冒剣士「久しぶり…です!女錬金師さん!」

女錬金師「…おや!冒剣士っ!」

冒剣士「相変わらずですね、お客さん」アハハ


女錬金師「そーいうことは言わないの!」ゴンッ

冒剣士「痛いっ!…でも、久しぶり…この感じ…」ズキズキ


66 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:51:41 ID:PHg9O5oo
 
女錬金師「…それで、こっちの2人は?」


孤高騎士「あ、どうも。パーティ…仲間の孤高騎士です。孤高って呼んでくれ」

女メイジ「同じく、女メイジです」ペコッ

女錬金師「へえ!いい仲間だねえ…、冒剣士のこと、よろしく頼むよ!」


孤高騎士「もちろん!それにしても…おばちゃんおばちゃんって冒剣士が言ってた割には、俺と同じ…か先輩くらいじゃねーか」

冒剣士「っ!」

女メイジ「…ですよねー!?おばちゃんってしつこかった割りに、全然、お姉さんじゃん!」

冒剣士「っっ!!」


女錬金師「あっはっは…ありがとう!……冒剣士はあとで一緒に話をしような」ニコッ


67 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:52:14 ID:PHg9O5oo
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


冒剣士「ふ、2つも…たんこぶが出来た…」ズキズキ


女メイジ「珍しいものが沢山ありますね…♪」

孤高騎士「うおお、旧式の属性着火ライター!なんつー懐かしいレトロ品を…」

女錬金師「アタシの店じゃ、新しい物だけじゃなくて古いものも沢山扱ってるからねえ…」


孤高騎士「すげえー…」

女メイジ「…これは何ですか?」

女錬金師「ああ…これは"写真たて"だね」


68 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:52:45 ID:PHg9O5oo
 
女メイジ「これが?ただの小さな額縁みたいな…」

女錬金師「ここがスイッチなんだよ。…えーと、ほら」

…カチッ……ポウッ…


女メイジ「わっ!光った…」

女錬金師「…懐かしい写真だよ。もう25年くらい前に撮った、アタシの友達らさ」

女メイジ「へえ〜……、……ん?」

女錬金師「…どうしたんだい?」


69 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:53:25 ID:PHg9O5oo
 
女メイジ「ぼ、冒剣士…孤高さん…これ、見てください」

孤高騎士「なんだ?俺はレトロ品の発掘に…って…」

冒剣士「…へっ?」


3人「お…オーナー!?」


女錬金師「!?」ビクッ

冒剣士「こ、これオーナーじゃないですか!?髪色もそのまんまだし…ってか、今と全然変わってない!」

女メイジ「ど、どういうこと?」


70 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:54:17 ID:PHg9O5oo
 
女錬金師「…オーナー?」

冒剣士「い、いや…僕が専属やってる冒険酒場のオーナーですよこれ!」

女錬金師「……あ〜、そういやアイツ、冒険酒場やってたっけ…」


女メイジ「じ…じゃあ…」

冒剣士「間違いない…」

孤高騎士「…なんていうか、世間は狭いな〜」ハハハ


71 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:54:58 ID:PHg9O5oo
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


女錬金師「アタシ達は、特待学校の生徒でね…、そこで会って、数年間を共に過ごしたんだ」

冒剣士「そうだったんですか…」


女錬金師「こっちが武道家。こっちが僧侶戦士で、こっちがオーナーの嫁の魔法使いちゃん…」

女メイジ「みんな仲良さそうですね〜」

女錬金師「で、こっちが乙女僧侶で、赤髪少女、戦士先生、剣士教官……しゃべると余計懐かしいねぇ」


冒剣士「特待学校…やっぱり色々大変だったんですか?」

女錬金師「死にかけたことも沢山あったけど、その分凄い楽しかったよ。冒剣士も良い旅をおくれるといいね」ニカッ

冒剣士「…うん」


72 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:55:40 ID:PHg9O5oo
 
女メイジ「ってことは、オーナーも冒険者なんだ…よね?」

孤高騎士「仲間が銀プレートだし、同じ銀プレートくらいじゃないのか?」


女錬金師「…え?」

孤高騎士「え?」


女錬金師「あっはっは、嫌だなぁ。アイツは"プラチナ"に決まってるじゃないか」

孤高騎士「プ……」

女メイジ「プラチナー!?」

冒剣士「な、何ですかそれ!?」


73 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:56:18 ID:PHg9O5oo
 
孤高騎士「…で、伝説のカラーだ。ゴールドの上で、世界に影響を与えるほどの権力を持つ人が持てるって聞いたことがある…が…」

冒剣士「ええっ!?」

女メイジ「噂だけだと思ってましたよ!?ってか…オーナーがプラチナ!?本当に!?」


女錬金師「あら…これしゃべっちゃダメだったのかね…?」

冒剣士「…あ、あはは……」


女錬金師「まあいっか。そりゃプラチナ貰うでしょうよ…、英雄剣士さんだよ?彼は」

孤高騎士「は…ハァ〜〜!?」

女メイジ「英雄剣士!?」

冒剣士「英雄剣士ぃぃ!?!?」


74 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:56:52 ID:PHg9O5oo
 
女錬金師「2代目だけどね。初代は行方不明だっていうけど…まあそんな感じだよ」


冒剣士「待ってください…頭がついていかない…」

女メイジ「わ、私…そんな凄い所で働いていたの…?」グルグル

孤高騎士「あのオーナーが英雄剣士…?はあー…ウソだろー…」


女メイジ「え、じゃあ…聖剣士さんは…英雄剣士の弟さん…?」

女錬金師「あー…まぁそうなるね」

女メイジ「英雄剣士がオーナーで、聖剣士の称号を受けた弟が……酒場の料理人って…」クラクラ


75 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:57:23 ID:PHg9O5oo
 
女錬金師「はっはっは、聖剣士…も立派になったもんだねえ」

冒剣士「はー……それじゃ、戻ったら色々聞かないと…」

女錬金師「それがいいさ」



冒剣士「はー…びっくりしすぎた…あ、そういや女錬金師さん…」

女錬金師「なんだい?」

冒剣士「これ、見てほしいんです」

女錬金師「?」


…ゴソゴソ……コロンッ


76 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:57:55 ID:PHg9O5oo
 
女錬金師「…これは?」

冒剣士「宝玉です」

女錬金師「…本当は?」

冒剣士「宝玉ですよ。フィルボルグさんに頂いたもので、ヒュドラも吹き飛ばしましたし」


女錬金師「……、本当かい?」

冒剣士「…はい」


女錬金師「…」チラッ


77 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:58:35 ID:PHg9O5oo
 
女メイジ「!……本当です」

孤高騎士「少なくともウソではないかな」


女錬金師「はー…宝玉って…、そんなもの存在するはずないと思ってたけどね…」

冒剣士「それで…ちょっと調べてほしいことがあって」

女錬金師「…なんだい?」


冒剣士「ヒュドラを吹き飛ばした時のことなのですが…」


78 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 09:59:32 ID:PHg9O5oo
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女錬金師「…なるほど。強力な呪い、ね」

冒剣士「錬金術や魔法技術が長けてるなら、それに関しても分かるかなーって」

女錬金師「…」

冒剣士「…」


女錬金師「…それが分かったらどうするつもりだい?」

冒剣士「え?」

女錬金師「宝玉の秘密が分かって、もし解けたら……、宝玉がどういう存在になるか分かってるのかい?」

冒剣士「…」


79 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:00:07 ID:PHg9O5oo
 
女錬金師「…確かにちょっとした事で、秘密が分かるかもしれない。呪いも解けるかもしれない」

女メイジ「…」

女錬金師「だけどね、それは本当に良い事なのか…どう思う?」

冒剣士「…」


女錬金師「…ま、私もこういうのは嫌いじゃないけどね」アハハ

冒剣士「…オーナーが、この宝玉は僕に預けてくれたと言ってました。それは僕を信頼してくれたのかなーとか…」

女錬金師「…」

冒剣士「お願いします。秘密だけは知っておきたいです」


80 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:00:41 ID:PHg9O5oo
 
女錬金師「……そんな真剣な眼差しじゃ、応えない訳にはいかないね」フゥ

冒剣士「…お願いします!」

孤高騎士「…」


女錬金師「それじゃ、コレは預かっておくよ。明日にでもまた来ておくれ」

冒剣士「お願いします」

女錬金師「…ああ、そういや。近くのトウト冒険酒場があるだろ?」

冒剣士「はい?」


女錬金師「あそこで、何でも冒険者を今集ってるって話だよ。行ってみたらどうだろう?」


81 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:01:14 ID:PHg9O5oo
 
冒剣士「う〜ん…どうします?」

孤高騎士「東方の地での冒険者たちか…、何かあるかもしれないし行ってみようぜ!」

女メイジ「せっかくですしね…行きましょう!」

冒剣士「わかりました。それじゃ女錬金師さん、また明日きますね!」


女錬金師「はいはい、気をつけなさいよ」


82 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:01:54 ID:PHg9O5oo
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【トウト・冒険酒場】


…ガヤガヤ……


女メイジ「うっわ!広い!」

孤高騎士「人の数もすげえな。何人くらいいるんだこれ…」

冒剣士「相変わらず凄い人だなあ…」


女メイジ「…でもさ、なんで冒剣士はわざわざ中央国に?」

冒剣士「え?」


83 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:02:35 ID:PHg9O5oo
 
女メイジ「近くにこんなに大きな冒険酒場があるのに…」

冒剣士「冒険っていう気持ちで、外に出たかっただけだよ…」ハハ

女メイジ「なるほどね…」


孤高騎士「それで、クエスト受付は……あそこか」


…トコトコ……

受付「はいー、いらっしゃいませ〜…どうぞー」


孤高騎士「おい、嬢ちゃん」

受付「はいー?」

孤高騎士「冒険者を集ってるって聞いたんだが、何かあったのか?」


84 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:03:15 ID:PHg9O5oo
 
受付「ああ〜…国家の討伐クエストが出されたんですよ〜」

孤高騎士「国家級の…?」

受付「豪火山あるじゃないですか〜?」

孤高騎士「…?」


冒剣士「豪火山は、ここから更に東に向かった場所にある山岳地帯ですね」

受付「そうですね〜。そこで、大量の魔獣が現れたんです〜」


85 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:05:02 ID:PHg9O5oo
 
冒剣士「豪火山で、ですか?」

受付「はい〜。カルデラ湖も異変があって…地震も相次いでいるそうですよ〜」

孤高騎士「それって爆発するんじゃねーだろうな…」


受付「だから、調査兼討伐のクエストが出たんです〜」

孤高騎士「それだけじゃせいぜい軍事レベルだと思うのだが?」

受付「魔獣は全部、炎属性持ちのものですし、上位魔獣だけじゃなく、火山の爆発の危険もありますし〜…」


冒剣士「…」

受付「そもそも軍の支部がジパングには少ないので、こうやって国を挙げないといけないってのもありますけどね〜…」


86 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:05:54 ID:PHg9O5oo
 
孤高騎士「なるほどな。出発はいつだ?今の確定してる冒険者の数は?」

受付「冒険酒場全体に出されてますが〜…、今はまだ100人にも満たっていませんねえ〜…」

孤高騎士「ふむ…」

受付「少ない軍からの発行クエストで報酬は少なめですし、難易度の高い国家クエストという名目なので人が集まらないんですよ〜」


冒剣士「どうします?」

孤高騎士「豪火山の頂上までは難しいか?」

冒剣士「いえ、観光地としても有名ですし…近くに町もあるので、余裕だと思います」

孤高騎士「分かった。それじゃ、行こう。出発はいつだ?」


女メイジ「今度は熱い山か…」


87 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:07:29 ID:PHg9O5oo
 
受付「早くて4日後です〜。軍の許可が下りなければ今は閉鎖区なので〜…」

孤高騎士「分かった。それじゃ、孤高騎士…冒剣士、女メイジのパーティで登録しといてくれ」

受付「わかりましたあ〜、それじゃ4日後の朝、また来てくださいね〜。プレートの確認もありますので、持ってきて下さいね〜」


孤高騎士「了解。って…勝手に決めちまったけど良かったか…?」


冒剣士「いいですよ、地元で助けに参加できるなら冒険者として本望ですしね」

女メイジ「観光気分…ってのは悪すぎるけど、こうやって行くのも当たり前になりつつありますしね」

孤高騎士「はっは、それじゃ…今日はこれから観光地でも冒剣士に案内してもらおうかな」


冒剣士「任せてください!」


88 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:08:27 ID:PHg9O5oo
 
女メイジ「それじゃ…納豆の物販所…行くわよ…!」

冒剣士「納豆の物販所があるわけじゃないんだけどね…」


89 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:08:59 ID:PHg9O5oo
 
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93 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/08/23(金) 10:47:17 ID:HNhn36TI
乙です
女錬金術師とのシーンでは(特にオーナー達の件については)ニヤニヤしっぱなしでした。


95 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/08/23(金) 11:58:31 ID:1GX1zTK2
13歳から見て40代はおば…乙!


98 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/08/24(土) 09:31:41 ID:JB7p8Fpk
ふおお、たくさんの乙コメントありがとうございます(A´ω`)
>>93 第一からお付き合い頂けてるようで、懐かしさもありますよねw
>>95 …さnry



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