■戻る■ 下へ
冒剣士「僕は最高の冒険者になる」
184 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:17:05 ID:aAcECqww
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――――【次の日】


…ゴォォ……

冒剣士「…火の手、収まってませんね」

孤高騎士「…こっち側まで燃え移らなかったのは幸いしたな。相変わらず人の気配はないが…」

女メイジ「それにしても、紅少女ちゃんはどこに行ったんだろうね」


冒剣士「どこにもいなかったし、さっさと朝に町出ちゃったのかも」

女メイジ「一言くらいは挨拶したかったんだけどなー」


185 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:18:11 ID:aAcECqww
 
孤高騎士「ま、こんな場所すぐ出るのが正しいさ。それじゃ、頂上に向かって出発するか」

冒剣士「…そうですね」


…トコトコ……

女メイジ「暑い…」

孤高騎士「本当に後続隊は来ないわ、どうなってるんだ…」


冒剣士「今は僕たちだけか…」

孤高騎士「先発隊の冒険者が全滅、町が壊滅するほどの攻撃…か」


186 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:18:45 ID:aAcECqww
 
…トコトコ…


孤高騎士「…あの建物の崩れ方」
 
女メイジ「ひどいですよね…」

孤高騎士「どこかで見たことあると思っていた。一晩寝たら思い出した」

冒剣士「えっ…な、なんなんですか?」


孤高騎士「…火災旋風だ」

冒剣士「…なんですかそれ」


孤高騎士「冒剣士、火は何で燃え続けられるか知ってるか?」

冒剣士「…酸素を取り込んで、ですよね」

孤高騎士「その通り、火は酸素を吸収し、それを燃やす」


187 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:19:18 ID:aAcECqww
 
冒剣士「…ですね」

孤高騎士「火は、酸素を取り込もうと、周囲から空気を集める。それによって強力な気流が発生する」

冒剣士「…そう、ですね……?」


孤高騎士「その酸素の道を辿り、火はやがて上へ上へと上って行く」

女メイジ「火が上へと…」

孤高騎士「それは塊となり、気流を交えて…竜巻のようになる」


冒剣士「火の旋風…」

孤高騎士「そう。それが火災旋風だ」


188 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:20:10 ID:aAcECqww
 
女メイジ「あ…聞いたことあります。どこか忘れましたが、地震で大火災が起きて、火の竜巻が現れたって」

孤高騎士「そうだな。そのことだ。つまり、ここでも同じ事が起きた、ということだ」


冒剣士「…」ゴクッ

孤高騎士「大きな地震が起きたわけじゃないってことは、多大な炎で町を燃やしたか…それか…」

冒剣士「それか…?」


孤高騎士「火と風の魔法を操る魔獣…ないし魔物が現れた…、それも町を燃やすほどのな…」

冒剣士「…っ!」

孤高騎士「考えたくないけどな」


189 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:20:53 ID:aAcECqww
 
女メイジ「そんなことを出来るのって…存在するんですか?」

孤高騎士「サラマンダー…、火の精霊だ。強力な魔法を持つ、上級精霊だ」

冒剣士「サラマンダー……」


女メイジ「万が一、出会った時に勝てる見込みはありますか…?」

孤高騎士「…ちょっとそこの遺体…いや、戦士の着けてるプレートを見てみろ…」チラッ


冒剣士「焦げてますが…赤…ですね」

孤高騎士「それだけじゃない、確認したプレートは青、赤が多かった。元々ここには熟練者は少なかったらしい」

冒剣士「…なるほど」


190 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:21:43 ID:aAcECqww
 
孤高騎士「俺は昔、上級精霊とも戦ったことがあるが…かなり手ごわい相手だった」

冒剣士「僕らで勝てますか?」

孤高騎士「分からん。豪火山は火の聖地…、少なからず相手もパワーアップしてるのも間違いないからな」

冒剣士「…」


女メイジ「…そうですか」

孤高騎士「ま、何かあってもお前らの事は全力で守ってやるさ」

冒剣士「僕も、頑張ります」


…トコトコ


191 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:22:40 ID:aAcECqww
 
女メイジ「あっ…あそこが入り口のゲートですね」

孤高騎士「さ…待つのは天国か地獄か…地獄だろうな…」ハッハッハ


冒剣士「頑張ろう」

女メイジ「…うん」



…ギィィィィ………ガチャン…


192 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:23:38 ID:aAcECqww
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【山の中腹】


……ゴォォォ!!!


冒剣士「…っ!」

女メイジ「頂上から熱風が…!」

孤高騎士「何だこれは…」


冒剣士「頂上に近づくにつれて…どんどん熱くなる…女メイジ、大丈夫?」ハァハァ

女メイジ「だい…じょうぶ…!」


193 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:24:18 ID:aAcECqww
 
孤高騎士「これもサラマンダーの力か…?」

冒剣士「そうなんでしょうか…ん?何かいます!」


ウィスプ『…』フヨフヨ


孤高騎士「お出ましってわけか…ウィスプ。下等精霊だが…火の力を受けて強くなってるぞ、気をつけろ」

女メイジ「それなら私に…!」


…スッ

女メイジ「中水流魔法っ!」


194 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:24:56 ID:aAcECqww
 
ブシュゥゥ……バシャァッ!!

…ジュウウッ……

ウィスプ『!』


女メイジ「うそお!蒸発した!?」

孤高騎士「空を飛び、炎の強い敵には…これだ!見ているんだ!…小氷結魔法!」


…カキン!!……キィンキィン…!!


ウィスプ『…!』

…ドサッ

ウィスプ『ッ…』


195 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:25:32 ID:aAcECqww
 
冒剣士「そうか、空を飛べなくすれば…あとは…」

孤高騎士「そう。あとは…」スチャッ


…バキィン!!

孤高騎士「これで終わりだ。女メイジ、俺らは前衛だ、氷の魔石まだまだあるよな?」

女メイジ「ええ、一応たくさん持ってきてますから…」

孤高騎士「それも使っていい。少しずつだが、それを応用して氷の魔法を出すんだ。まだ、氷魔法は使えないだろう?」

女メイジ「上級魔法ですからね…すいません」


孤高騎士「謝ることじゃないさ。さ、敵さんはドンドン出てくるみたいだぜ…?」


196 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:29:47 ID:aAcECqww
 
ランタン『…』フヨフヨ

ウィスプ『…』フヨッ…

スルト『…ニンゲンカ…カクゴシロ…』スッ


冒剣士「うっわ…、なんか巨人な方もいますが…」

孤高騎士「どう見ても友好的じゃねえな。お前らも武器をとるんだ」


冒剣士「…」スチャッ

女メイジ「…」スッ


孤高騎士「突破するぞ。遅れずに…ついて来い!」


197 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:30:49 ID:aAcECqww
 
孤高騎士「属性ライター…槍に水属性を付与!」ボワッ

冒剣士「そ、そんな使い方なんですか!?」


孤高騎士「お前も使っておけ。使い方は、感覚でなんとかなる」スッ


冒剣士「…付与!」カチャッ…ボワッ

孤高騎士「あ…つーかさ、お前そのまま鞘にしまって大丈夫なの?抜刀術だろ…?」

冒剣士「一応鞘自体も頑丈ですし、大丈夫だと思います。うっわ、刀身が蒼く燃え上がってる…」


孤高騎士「うっしゃ、いくぞ!」


198 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:31:36 ID:aAcECqww
 
……ダダダダッ!!


孤高騎士「大突…連弾!!」ビュビュビュッ!!

冒剣士「居合いっ!」シュバッ!!

女メイジ「…小氷結魔法っ!」


…キィン!!

……ズバッ……ドシュドシュッ!!!


ウィスプ『』パァッ

ランタン『』ドサッ


199 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:32:08 ID:aAcECqww
 
スルト『ソノテイドデハ…キカヌゾ?』


孤高騎士「っち、面倒なやつめ…」

スルト『シネイ!』

…ブンッ!!……ドゴォン!!!


冒剣士「おっと!」ヒュッ

孤高騎士「ただのパンチだ?ばかが、鈍すぎて地面に手ぶつけ……」


…ビキビキ……ドオオオッ!!

冒剣士「は、波動を地面を滑りながら突っ込んでくる!」


200 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:33:07 ID:aAcECqww
 
孤高騎士「…横に避けろ!」

…シュババッ!!…ドゴォン!!!


冒剣士「なんていう威力だ…岩の壁が吹き飛んだ」

女メイジ「危なかった…」ハァッ


スルト『…ハズシタカ……モウイッカイ!レンダン!』クワッ

…ドゴォンドゴォンドゴォン!!!


孤高騎士「う、うぜええー!」


201 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:34:07 ID:aAcECqww
 
…ドォォォォォォォ!!!

…ヒュッ…ヒュッヒュッヒュッ!!


女メイジ「中途半端に遅いから避けられますけど…」

孤高騎士「近づけないし、近づいても火力不足でダメージ与えにくいし…」

冒剣士「この熱気じゃ体力も奪われます…くっ!」


スルト『ドウシタァ!!』

…ドゴォン!!!ドゴンドゴン!!


202 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:34:46 ID:aAcECqww
 
孤高騎士「くっそ…どうするか…」

冒剣士「鎧みたいな分厚い皮してますからね…」


孤高騎士「鎧…そ、そうか!女メイジ、間接部分を狙って氷結できるか?」

女メイジ「一応できると思います!」


冒剣士「…?」


孤高騎士「俺は右足の関節、女メイジは左足の関節を狙うんだ」

女メイジ「は、はい!」


冒剣士「僕はどうすれば?」

孤高騎士「多分、俺らの攻撃が当たればそのまま相手は地面に転がる。そこに両腕の間接めがけて切り込め!」


203 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:35:33 ID:aAcECqww
 
冒剣士「…わかりました」コクン


孤高騎士「行くぞ…せーの!」

女メイジ「小氷結魔法!」

孤高騎士「小氷結魔法っ!!」


スルト『ウハハドウシタドウシ…ムッ!?』


…カキィン…キィン!!

スルト『ソノテイドノヒョウケツ、キクワケガ…ム、ムオ…!?』


…カキンッ…


204 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:37:45 ID:aAcECqww
  
スルト『ナ、ナゼワガニクタイヲ…コオラセ…』

…ズゥン……


孤高騎士「冒剣士、今だ!」

冒剣士「はいっ!」

…ダダダダッ……タァンッ…


孤高騎士「うひょー!壁蹴り上げて高く飛び上がりすぎだろ!」

女メイジ「いっけー!」


スルト『ワガリョウウデハ…ノコッテイルゾ!』ブゥン

冒剣士「遅い!兜割り!」


205 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:39:37 ID:aAcECqww
 
…スパァンッ……!!ブシャァッ!!


スルト『ワ、ワガミギウデガキリオトサレタ!?…マダ、ヒダリウデガ!』

冒剣士「こ…虎切っ!!」

…グリッ…ビュッ!!

……スパァン!!!……ドサッ


スルト『グ…グアアアアッ!!』


女メイジ「や、やった!」

孤高騎士「両手両足、塞がれればさすがに…な」


206 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:40:08 ID:aAcECqww
 
冒剣士「で、でもなんで…?攻撃が効いたんですか?」

孤高騎士「鎧っつーのはな…こう、どんな硬くても、緩い部分がある」

冒剣士「…?」


孤高騎士「関節部分だ。そこは、動かすからな、どうしても隙間になる。中には完全防備のやつもいるけどな」

冒剣士「な、なるほど…」

孤高騎士「つか、東方にも"鎧通し"っていう武器がなかったか…?」

冒剣士「…ありましたね」


孤高騎士「…」ゴツッ

冒剣士「あいたっ!」

孤高騎士「とりあえず、スルトにトドメさすぞ!」

冒剣士「はい…」イタイ…


207 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:40:43 ID:aAcECqww
 
……トコトコ…

スルト『グウウ…』


孤高騎士「バカみてーに暴れたせいで、俺らの体力が大分削られたじゃねーか…」

スルト『…フン』


孤高騎士「ん〜…首は頑丈そうで落とせねえし、このまま放置でもいいんじゃないか…」

女メイジ「氷結が溶けたらまた暴れますよ…」

孤高騎士「そうなんだよなー…」


冒剣士「…っつ…」

女メイジ「冒剣士…どうしたの?」


208 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:41:50 ID:aAcECqww
 
冒剣士「縦居合いから、真上の切り替えしなんてやったことなかったからさ…腰痛めちゃって…」

女メイジ「ちょ、ちょっと大丈夫!?」

冒剣士「一時的なものだから大丈夫…、ただ上手くいってよかった。即興だったからさ…」

女メイジ「もー…無理しちゃだめだよ?」

冒剣士「あはは…うん…」


孤高騎士「ふむ……氷結魔法」

…カキィン!!

冒剣士「つめたあーーー!」


女メイジ「孤高さんなんでっ!」


209 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:42:25 ID:aAcECqww
 
孤高騎士「小さい氷だ。冷やしとけ」

冒剣士「は、はひ…」

女メイジ「なるほど…」


冒剣士「そういや、孤高さん魔法苦手っていってた気がするのに、意外と使えるんですね」ツメタイ…

孤高騎士「最低限のは使えないとな…ヒーラーもいないし、覚えていて損はない」

女メイジ「そういやパーティにヒーラーいないんですよね…」

孤高騎士「よく考えたら、それで良くやってきたな…」


スルト『…グガッ!』

孤高騎士「…なんだ!?」


210 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:43:04 ID:aAcECqww
 
スルト『オオオオ、オユルシヲ…!』

冒剣士「…?」

スルト『ヤメ…オネガイシマス…』

女メイジ「何!?どうしたの!?」


スルト『グ…グガアアアアッ!』

…ボワッ!!


孤高騎士「火がついた!?離れろ!」

女メイジ「な、何事…」


211 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:43:54 ID:aAcECqww
 
…ドォン!!ビチャビチャッ……


女メイジ「う…」

冒剣士「燃え上がった…いや、爆発した……?」

孤高騎士「な、なんだぁ…?」


…ガサガサ…

孤高騎士「…む」


ウィスプ『…』

ランタン『…』


212 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:44:29 ID:aAcECqww
 
孤高騎士「おーおー…後続隊がご到着だぜ?…敵のな」

冒剣士「…」チャキッ

女メイジ「連戦、結構きついですね」


孤高騎士「この山にも、山小屋はあるはずだよな」

冒剣士「もう少しいった場所にあると思います」

孤高騎士「わかった。そこまでは切り抜けるぞ」

冒剣士「…わかりました」


…スチャッ

孤高騎士「…人に害を与える魔獣どもが…覚悟しろ!」


213 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:45:27 ID:aAcECqww
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


…ダダダダッ!!

……カキィン!!ブシャッ……キィン!


冒剣士「て、敵が多すぎる!」

孤高騎士「あそこが山小屋か!?」

女メイジ「で、でも…この数じゃ、山小屋を襲撃されるんじゃ…」


…キィン!!

孤高騎士「っち…くしょお…、戻る体力もねえ、かといって処理する力もねえ…完全に見誤った!」

冒剣士「…はぁはぁ……、くそ…!」


ウィスプ『…』ピカッ


214 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:46:03 ID:aAcECqww
 
女メイジ「ウィスプが光って…?」

孤高騎士「いかん!女メイジ、そこから離れるんだ!」

女メイジ「え?」


…ズドォォン!!!

女メイジ「きゃあああっ!」

…ズザザッ


冒剣士「お、女メイジぃ!」 
 
孤高騎士「くっ…、冒剣士、女メイジを頼む!俺は山小屋周辺の敵を倒してくる!」

冒剣士「わ、わかりました!」
 

女メイジ「ぅっ…」ハァハァ


215 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:46:34 ID:aAcECqww
 
冒剣士「…意識はある!?声は聞こえる!?」

女メイジ「…ぶ…、それ…より…左……んくが…」

冒剣士「…左……?」チラッ


…ドロッ……

冒剣士(…左腕が……!)


女メイジ「はぁ…はぁ…」

冒剣士「ちょっと、痛いかもしれないけど、背負って走るよ…」グイッ

女メイジ「っっ……!!」ズキズキ


216 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:47:07 ID:aAcECqww
 
冒剣士「…我慢してね…」


ランタン『…』フヨフヨ

冒剣士「っ邪魔だぁぁ!」ビュッ


…ズバァ!!…ドサッ


…タタタタタッ!!

孤高騎士「こっち側は処理したぞ!これるか!?」

冒剣士「大丈夫です!いきます!」


……タッタッタッタッタ…


217 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/08/26(月) 07:47:59 ID:aAcECqww
 
…ガチャガチャッ…

冒剣士「あ、あれ…ドアが開かない…、押す!?引く…!?ど…どうすれば!」

孤高騎士「落ち着け…ゆっくり回して、開けるんだ」

冒剣士「…」


ガチャガチャッ…ガチャッ…


冒剣士「開いた!」

孤高騎士「よし、入れ…閉めるぞ!」


…バタン!!



次へ 戻る 上へ