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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その7
- 22 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]
:2009/12/13(日) 21:37:35.70 ID:MZD9Gzko
…
召喚士「こっちか…ここを真っ直ぐ……」
戦士「一応、道になっちゃあいるが…」
盗賊「…険しいな」
召喚士「魔道士さん、気をつけて…」
魔道士「あ…はいっ、ありがとうございます」
四人は険しい道を、崖下へ下って行った…。
その頃、北関には国軍が続々と集結していた…。
青年兵(…す、凄い数だな…!)
ザッザッザ…
青年兵(こっちはワーカー達か。…本陣は…あっちか)
国軍本部には大勢の兵士が詰めかけている。
しかし賑わいはなく、軍靴の音と、重い空気に包まれていた。
青年兵「あ…っ、あれは…!?」
タッタッタッタッタ
- 23 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/13(日) 21:47:30.88 ID:dU9ChbYo
鳥だ!
飛行機だ!
- 26 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 21:53:59.32 ID:et0qBMAO
青年兵「青龍先生っ!!」
青龍先生「…?ああ、お主か」
青年兵「白虎先生も!お二方も参加を…?」
白虎長「そうなの…最悪だわ…」
青龍先生「オイボレをこき使いおって…。酷い話じゃわい…」
青年兵「何をおっしゃいます!頼もしい限りです!」
青龍先生「若いモンに任せて、さっさと帰らせて貰うよ。ひょっひょ」
青年兵「頑張りますっ!…では、本部に挨拶を…!」
白虎長「お互い頑張りましょ?」
青年兵「はっ!ありがとうございます!」
タッタッタ…
白虎長「彼…確か先生が推薦したんですよね?」
青龍先生「粗削りじゃが…良いモン持っとるよ…ひょっひょ!」
- 27 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 22:08:42.04 ID:et0qBMAO
〜軍本部〜
青年兵「失礼致します!」
参謀「うむ」
青年兵「召喚小隊、只今到着致しました」
北方司令「ご苦労さん」
参謀「君達は、関の左翼に布陣したまえ」
青年兵「かしこまりました!」
北方司令「左翼は先日、魔王軍の奇襲により、一部被害を受けた」
青年兵「な…なんと!!」
「ワーウルフの偵察隊だと思われるが…」
参謀「まずは破壊された関の復旧に当たってくれたまえ」
青年兵「かしこまりました!」
北方司令「頼んだぞ」
青年兵「ははっ!」
青年兵は敬礼をし、本部を後にした。
北方司令「あんな若い奴まで…」
参謀「……戦争ですから」
北方司令「…分かってるよ」
- 28 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/13(日) 22:16:04.13 ID:RjxUjIk0
ワーウルフで偵察レベルなのかよ…次はどんだけ強いのが来るんだ
- 29 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 22:18:41.61 ID:et0qBMAO
〜北関、左翼〜
ザッザッ
青年兵「失礼、こちらの隊長は…?」
北方兵「あちらにいらっしゃる軍曹殿です」
青年兵「ありがとうございます…」
ザッザッザ
青年兵「召喚小隊の青年兵です。軍曹殿!」
左翼長「左翼長で構わんよ。宜しくな」
青年兵「状況は…?」
左翼長「見ての通りだ…。ぽっかり穴を開けられちまった…」
青年兵「…なるほど」
左翼長「復旧が最優先だが…」
青年兵「…?」
左翼長「ちぃーっと来て貰えるか?おい、ここを頼む!」
北方兵「はっ!」
左翼長「行こう」
二人は関の上へ登る。
左翼長「あれを見てくれ」
青年兵は関の左外に広がる、森を見る。
青年兵「……っ!!」
- 30 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 22:28:57.79 ID:et0qBMAO
左翼長「見えるか…?森の中に集まる魔物達が…」
森の奥に土煙が立ち、木々が揺れ、獣の声が複数響く。
青年兵「なっ、なんて…数だ…っ!」
左翼長「もうまもなく、侵攻が始まるだろう…」
青年兵「なんて事だ……!」
左翼長「本国の主力は?」
青年兵「明日の朝…、到着予定です…」
左翼長「…そうか。キツイな…くそ」
青年兵「えぇ……」
左翼長「おそらく今夜が総攻撃だ」
青年兵「……」
左翼長「朝まで凌げるか……」
青年兵「やるしか…ないですね…」
左翼長「…とにかく今は、出来る事をしとこうか」
青年兵「……はっ」
左翼長「下に戻り、関の復旧を進めよう」
- 31 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/13(日) 22:57:44.76 ID:lr4I7YDO
いきなりギリギリの状況だな・・・・
頑張れ青年兵
- 32 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 22:58:37.61 ID:et0qBMAO
…
青年兵「あんな数…復旧の気休め程度だな…」
ザッ
左翼長「全くだよ」
左翼長は煙草をふかしながら、青年兵の下へ歩み寄る。
青年兵「しっ、失礼を…」
左翼長「本当の事さ…。それより…」
青年兵「…?」
左翼長「本部がお呼びだ…行くぞ」
左翼長は煙草を地面に捨て、靴で潰した。
〜北関本部〜
参謀「偵察隊の報告によると、まめなく侵攻が始まるようだ」
青年兵「!!」
右翼長「…まずは?」
参謀「左翼、右翼ともに魔道隊と召喚隊で牽制する」
北方司令「…」
参謀「その後、正面より騎士隊、が打って出る」
騎士長「かしこまりました」
北方「弓兵隊は関の上から援護を頼む」
弓兵長「魔道隊、付加の援護を頼む!」
弓兵長「了解」
- 33 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/13(日) 23:01:01.31 ID:0KNdF6AO
これはベストタイミングだな召喚士達
- 34 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/13(日) 23:09:33.62 ID:fw76qkAO
いきなりスフィンクス出せば結構潰せそう
- 35 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/13(日) 23:09:57.21 ID:et0qBMAO
参謀「両翼から中央へ敵を引き付け…」
北方司令「先生…、お願い致します」
青龍先生「骨が折れるのう…ひょっひょっ…」
参謀「各自、ワーカー達にも連携し支援を頼め」
騎士「配置は各々で宜しいか?」
参謀「ああ…。手薄な箇所へ遊撃として当たらせよ」
魔道長「よし…っ!なんとか凌ぐぞ!」
参謀「皆、気を引き締めてかかれ!!」
北方司令「…死ぬなよ!」
一同「ははっ!!」
参謀「これより作戦を開始するっ!…解散っ!」
ザッ!!…ババッ!!
左翼長「さぁ……行くぞ!!」
青年兵「はいっ!」
15時00分。北関に対し、魔王軍による侵攻が始まった…。
- 64 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 16:52:51.43 ID:VrLEGQco
パカラッパカラッ…
伝令「全門閉鎖っ!全門閉鎖ーっ!!」
北関に沿い、伝令が馬を走らせ、叫ぶ。
弓兵長「弓兵隊っ!、関の上へ一列に並べっ!!」
右翼長「もっと右だ!そうっ、右から来るぞ!」
北関内は、迫り来る魔王軍に、せわしなく殺気立つ。
カツカツカツカツ…ザッ
参謀「…来たか」
偵察兵「先鋒は…ゴブリンとリザードマンの歩兵です!」
参謀「数は…?」
偵察「およそ500程かと…っ!」
参謀「数は多いが、なんとか…」
カツ…カツ…カツ…
青龍先生「…ギリギリ持つかのぅ」
参謀「青龍先生っ!?」
- 65 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 16:55:13.01 ID:VrLEGQco
青龍先生「ここは眺めが良いの…ひょっひょ」
参謀「何を呑気な事を…っ」
偵察兵「危険です!お戻りを…っ!」
青龍先生「どこにいたって、死ぬ時は死ぬんじゃよ」
参謀「しかし、何もこんな前線の塔に…」
青龍先生「ほれっ、早よう戻って…指揮を執らんかい」
参謀「……っ!」
青龍先生「…お主もいいぞ」
偵察兵「は、…ははっ!」
参謀「すぐ…お戻り下さいませ!」
参謀と偵察兵は、関の右翼にそびえる塔から降りる。
青龍先生「おぉ…見えて来おったぞぉ…!」
左右の森より土煙と共に、ゴブリンとリザードマンの群れが姿を現す。
ドオオオォォォォォ…
上空より見下ろすその群れは、あたかも津波のようである。
青龍先生「ひょっひょっひょ!凄いのぅ…!」
- 66 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 16:57:57.89 ID:VrLEGQco
魔道長「魔道隊っ!!撃てぇーっ!!」
ドンッ!!…ドドンッ!!…ドドドンッ!!…ドドンッ!!…
関の上より、魔道兵が一斉に炎の玉を撃ち放つ。
無数の炎は群れの中へ落ち、幾つもの火柱が上がる。
弓兵「こっちにも付加の援護をっ!」
魔道兵「ええ!どんどん射て…っ!」
タッタッタッタッタ…
左翼長「召喚隊…頼むぞ」
青年兵「はい!」
左翼長「俺はワーカー達を左翼に集めてくる!」
青年兵「…はい!」
左翼長「ランカーの一人か二人…いりゃいいんだが…」
青年兵「……います」
左翼長「…ん?、…何だ?」
青年兵「きっといます!凄い…ワーカーがっ!」
- 70 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 18:25:21.76 ID:VrLEGQco
左翼長「…ああ!」
青年兵「待っております!」
左翼長「頼んだぞっ!」
ダッダッダ…
青年兵「……さて」
青年兵は召喚隊を引き連れ、関の上に移動する。
青年兵「…どうかっ!」
魔道兵「見ての通り、キリがありません!」
青年兵「召喚隊っ、行くぞ!!」
召喚兵「はっ!!」
青年兵「出でよ!ワイバーン!!」
召喚兵「出でよ!ワーム!!」
シュイィィン
召喚隊により、関の上空には無数の竜が現れ、舞い始める。
青年兵「勇敢と無謀をはき違えるな…っ!行くぞぉ!!」
- 71 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 18:54:19.40 ID:mlNMsoAO
ワイバーンとワームを筆頭に、無数の竜が魔王軍目指して飛び立つ。
青年兵「A班が往復した後は、B班が召喚っ!」
召喚兵「はっ!」
召喚獣が横一列に広がり、口から炎を吐く。
ドドオォン!!ゴオォォッ…!!
ゴブリンとリザードマンは、懸命に待避するが間に合わず、炎に包まれていく…。
辺りを焼き尽くした召喚獣は二手に広がり旋回し、関の上空へ戻ってくる。
拓けた上空から、落雷と炎の矢が降り注ぐ。
魔道隊「まだまだ撃てっ!雷を中心にだっ!」
弓兵長「左だっ!奴らの足を止めろぉ!」
青年兵「次っ!!B班!行けぇっ!」
召喚兵「はっ!」
待機していた半数が召喚を始め、再び上空に召喚獣が集まる。
- 73 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 18:57:14.59 ID:2JdO7QYo
ワームって蛇っぽいのを妄想してたんだが、竜だったのか
- 74 :パー速民がお送りします [] :2009/12/14(月) 19:01:19.77 ID:zmJv4MSO
ワーム=ウィルム
だと思うことにしてる
- 75 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 19:04:05.73 ID:0kYVRaYo
ワームって巨大ミミズみたいなの想像してた
- 76 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 19:16:26.51 ID:mlNMsoAO
〜北関付近の山道〜
魔道士「あ…あれっ!!」
盗賊「!?」
戦士「始まったな…!」
召喚士「ああ…。急ごう!」
タッタッタ…
〜本国〜
伝令「ついに戦闘が始まりました!!」
大軍師「分かりました…。ご苦労様」
伝令「失礼致します!」
カツカツカツ…
副司令「青龍先生と白虎長で片付くだろう…」
大軍師「…そうとも限りませんぞ?」
大軍師は副司令に一礼し、呟く。
副司令「……占い師は?」
大軍師「既に発っておりますよ…」
副司令「彼……か?」
総司令官「……」
副司令「来るか?」
大軍師「…来ますよ。間違いなく…」
大軍師は手に持つ羽扇で顔を扇ぐ。
副司令「…備え過ぎだな」
大軍師「一部が欠ければ…取り返しのつかぬ事になります故…」
副司令「…ふん」
総司令官「……」
- 77 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/14(月) 19:20:34.59 ID:mlNMsoAO
ホントは竜なんですけど、ミミズで有名ですよね
竜って意外と種類がいなくて、ワームも竜として使っちゃいました
分かりにくくてすいません…
- 78 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 19:24:44.94 ID:vTlTbjoo
あれだ甲鱗さんみたいなワームってことで
- 79 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 19:26:50.32 ID:0kYVRaYo
甲鱗のワームさん把握
- 81 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/14(月) 19:36:15.52 ID:mlNMsoAO
〜北関〜
左翼長「さぁて……」
ザッザッザ…
左翼長「…!?」
左翼長は一人の剣士の前で、足を止める。
左翼長「…後衛待機は飽きたか?」
剣士「……」
左翼長「間違ってたら悪いが…、あんた上位ランカーの魔法剣士…だよな?」
魔法剣士「…それがどうした」
左翼長「左翼が手薄だ。前衛に回ってくれ」
魔法剣士「……」
左翼長「報酬は後ほど、本部に俺が…」
魔法剣士は腰を上げ、背中に二本の剣を、斜めにクロスさせ背負う。
魔法剣士「報酬は無用だ…」
左翼長「…!?…頼もしいぜ」
魔法剣士「先に行く」
ザッザッザッザ…
左翼長「……思わぬお宝発掘だ」
左翼長はポケットから煙草を取り出し、点火する。
左翼長「お手並み拝見と…いこうかね」
煙をふかし、見上げる広場の時計台は、16時00分を指していた。
- 82 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/14(月) 20:25:58.55 ID:ZWhuUW2o
夕方4時から戦闘ってきついな
ちょうど腹が減り始める時間
兵士たちの体力が心配だ
- 83 :パー速民がお送りします [] :2009/12/14(月) 20:34:27.72 ID:VtJpR2SO
そんな時はナッツぎっしり確かな歯ごたえ!!
歳がばれる…
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