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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その23
956 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 23:58:14.85 ID:VzbWTDv1o
〜次の日〜

弓使い「お待たせ〜」

幼女「おはよー」

魔道士「おはようございます!幼女ちゃんオシャレー!」

幼女「えへへへ〜」

召喚士「それじゃ行きましょうか」

剣士「うん。どこに行こうか…」

戦士「港街辺りでいいんじゃないか?」

盗賊「…ぎりぎり日帰りで行けるかな」

戦士「焦る旅でもねぇし泊まりでもいいんじゃねぇか?」

召喚士「式の日取りは決まったんですか?」

剣士「村長が知り合いを呼びたいって手配してるから…」

弓使い「早くても三日後くらいじゃないかしら…」

戦士「随分アバウトだな……」

召喚士「う、うん…」


957 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 23:59:16.86 ID:VzbWTDv1o


タッタッタ…

召喚士「どうでした?」

剣士「うん、今日明日は大丈夫だってさ」

魔道士「良かった!それじゃ泊りがけで行けますね!」

剣士「帰ってきてからは衣装合わせとか式の予行とかするってさ…」

弓使い「慌しくなっちゃうわね〜」

魔道士「お手伝いしますよっ」

召喚士「ええ」

剣士「それは大丈夫。みんなはゆっくりしててくれ」

盗賊「……そう…か」

弓使い「幼女ちゃんも式が終わるまではあんまり構ってあげられないけど…」

幼女「大丈夫!料理も習ったし!」

弓使い「それは危ないから……」

魔道士「大丈夫ですよっ、私達がしっかり見てますから!」


958 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/12(水) 23:59:49.96 ID:VzbWTDv1o
盗賊「…それじゃ…行こうか」

戦士「おう」

召喚士「こうしてみんなで出掛けるの…久々ですね」

剣士「あの頃は僕らも必死だったからなぁ…」

弓使い「本当ねぇ」

魔道士「私達もそうでしたよねぇ」

召喚士「ええ……」

幼女「最初は山あいの町まで?」

召喚士「うん。そこから馬で行こう」

戦士「貸し馬か。そんじゃ俺と剣士さんは……」

剣士「そうだね。自分達も馬で行こうか」

弓使い「幼女ちゃんも乗るといいわ」

幼女「ほんとっ!やったー!」

召喚士「それでは…行きましょう!」

魔道士「行きましょーっ!」


959 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 00:00:54.64 ID:3COfzzGro
前述の通り、昨今の施策に伴う整備により、道中危険な事もなく、

七人は無事、山あいの町へと辿り着いた。

〜山あいの町〜

召喚士「すみません。馬をえっと……」

魔道士「三頭お願いします」

召喚士「三頭で足りますか…?」

戦士「…こいつが馬に乗れないかな」

召喚士「そっかぁ…。どうしましょうか…?」

戦士「どうって……お前が一緒に乗せてやれよ」

召喚士「お、俺!?」

戦士「他に誰がいるんだよ」

弓使い「そうねぇ〜」

魔道士「……す、すみません」

召喚士「…い、いえ…っ」

馬を三頭拝借し、一同は一路その先の港街を目指す。


960 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 00:02:09.62 ID:3COfzzGro
パッカパッカパッカ…

魔道士「……」

召喚士「……」

先頭を闊歩する騎上の戦士が後ろを振り返り話す。

戦士「…なんか話題はないのかよ」

その横へ馬を付ける剣士が言葉を続ける。

剣士「そ、そうだね…」

話しかけられた召喚士とその前に座る魔道士。

召喚士「…ど、どんな話?」

魔道士「……」

更にその後方を進む弓使いが、一緒に乗せた幼女と共に返答する。

弓使い「そうねぇ…。じゃあ、結婚の話…とか?」

幼女「どういう話ー?」

最後尾で馬を歩かせる盗賊が慌てて口を開く。

盗賊「…ふ、普通の雑談でいいと…思うっ」


961 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 00:03:27.54 ID:3COfzzGro
他愛ない話を繰り返すうちに、一同はあっという間に港街へと到着した。

魔道士「着きましたー!久しぶり〜っ」

召喚士「あれ、行きは通らなかったの?」

戦士「南方司令部に船着場が出来たんだよ」

召喚士「へぇ、そうなんだ」

剣士「そういう話を聞くと、いよいよ戦いって実感させられるね」

盗賊「……ああ」

弓使い「幼女ちゃん、お尻大丈夫?」

幼女「うん、平気だよー。それよりも最初はどこ行くの?」

弓使い「えぇっと…どうしよう?」

魔道士「まずは化粧品ですっ!」

弓使い「そ、そうなの…?」

魔道士「はいっ!」

戦士「……大変ですなぁ。旦那さん方」

召喚士「…方?方って何!?」


962 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 00:04:41.59 ID:3COfzzGro
〜店〜

店員「いらっしゃいませぇ〜」

魔道士「ほらっ、これですよ!使ったやつ!」

弓使い「…うわっ、高いのね〜」

盗賊「…うん、高い」

弓使い「盗賊ちゃんも使ってるの…?」

盗賊「…使えって…五月蝿いから」

魔道士「うるさいって何ですかっ!もう〜っ」

店員「こちらの商品はぁ〜今冬の新作となっております〜」

弓使い「…でも、ちょっと高いわよね〜」

魔道士「……店員さん」

店員「はい?」

魔道士「安く…なりますよねっ!!」

店員「え…?」

魔道士「なりますよねっ!!」


963 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 00:05:34.36 ID:3COfzzGro


店員「ありがとぉ〜ございましたぁ〜」

弓使い「魔道士ちゃんが値切ってくれたお陰で、すっごく安く買えちゃった!」

魔道士「化粧品て利益率高いから、意外と値引き効くんですよ〜」

盗賊「……流石だ」

テクテクテク

幼女「おかえりー!何買ったの〜?」

弓使い「化粧水に乳液にファンデにアイライナーに…つまり、全部?」

幼女「…よくわかんないけどすごいねっ!」

弓使い「幼女ちゃんは美味しそうなもの食べてるわね〜」

幼女「うんっ、おいもさんだよっ。お兄ちゃん達に買って貰ったのー!」

剣士「みんなの分もあるよ。寒いし食べなよ」

魔道士「ありがとうございますっ」

盗賊「……ん、美味しい」

召喚士「暖まりますよね〜」


964 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 00:08:49.69 ID:3COfzzGro


戦士「えーと…お次は……」

魔道士「私達のドレスとかですね」

召喚士「それじゃ俺等は紳士服の方へ…」

弓使い「また後で合流ね!」

魔道士「1時間後にここで!」

召喚士「宿の手配もしておきます!男女別で二部屋でいいですよね?」

盗賊「…ああ、頼む」

幼女「じゃあねー!」

剣士「うん、行ってらっしゃい」

戦士「さーて、紳士服は…こっちだっけか?」

召喚士「確か…そうだったと思うけど…」

剣士「なんだか申し訳ないね。わざわざ……」

召喚士「何言ってるんですか、こういう事はキッチリしないと!」

戦士「そうそう!」


965 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 00:13:27.08 ID:3COfzzGro
男女それぞれは各自、衣装を購入し再び合流した。

魔道士「お待たせしましたーっ」

テクテクテク

戦士「……また随分な買い物だな」

弓使い「男と違って、女は色々買う物あるのよ。ねぇ〜」

幼女「ねぇ〜」

召喚士「そ、そうですよね……」

剣士「宿はこの先のホテルにしたよ。もうチェックインしてあるから行こう」

盗賊「…うん」

〜ホテル〜

フロント「お食事は個室になりますので、都合の宜しいお時間にお声を……」

召喚士「分かりました。ありがとうございます」

戦士「部屋は…こことそっちか」

魔道士「先にお風呂入ろっか!」

幼女「うんっ、そうするー!」


966 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 00:15:26.52 ID:3COfzzGro
ダメだ…全然話が進まない…
すっ飛ばしてるつもりなんですが、ほのぼのもアリ…ですかね?

とりあえずこれにて…!ご支援ありがとうございました!
次スレはまだ持ちそうなので次回に…!


981 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:00:16.04 ID:MII78ze2o
〜風呂〜

幼女「わぁーっ、広いお風呂ー」

弓使い「本当ねぇ。ノーンビリ出来るわぁ」

盗賊「……」

幼女「うわっ!」

弓使い「…盗賊ちゃん、凄いわね…っ」

盗賊「…な、何が?」

魔道士「そうですよーっ。盗賊さんのこれは凶器なのです」

ムニムニッ

盗賊「やめいっ!」

ゴスッ

魔道士「……うぅ。久々のスキンシップじゃないですかぁ」

盗賊「…全く」

弓使い「ふふふっ」

幼女「えへへへっ!!」


982 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:00:42.46 ID:MII78ze2o


剣士「お、来たようだね」

召喚士「夕食どうします?すぐ食べられますよ」

盗賊「…食べよう」

弓使い「そうねぇ。そうしましょうかしら」

戦士「おーし、んじゃ行こう!」

幼女「お〜っ!」

召喚士楽しみですねっ」

魔道士「…は、はいっ」

召喚士「……?」

魔道士「…ほんと、楽しみですねっ」

召喚士「え、えぇ」

魔道士「……ちょっと盗賊さーん、待って下さいよ〜」

タッタッタッタ

召喚士「……」


983 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:01:09.94 ID:MII78ze2o


戦士「あー食った食った」

召喚士「久々に海の幸って感じだったね!」

魔道士「そういえば、前に南東の町で食べた食事処も美味しかったですよね」

弓使い「あそこ美味しいわよね〜。また行きたくなってきちゃった!」

剣士「前とは季節も違って、他の料理も楽しめるしね」

召喚士「帰りに寄って行きましょうか!」

戦士「おぉ、それいいな!」

盗賊「…うん、そうしよう」

弓使い「幼女ちゃんもいい……」

幼女「……うぅん」

弓使い「眠い?もう寝よっか?」

幼女「うん…」

召喚士「それじゃ寝るとしましょうか。また明日…」

盗賊「…うん、おやすみ」


984 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:01:37.15 ID:MII78ze2o


召喚士「……」

戦士「…どしたよ、ボーっとして」

召喚士「え、あ……うん」

窓辺に座り、部屋の中から外をボーっと眺める召喚士。

戦士と剣士は怪訝な表情でその姿を見つめる。

剣士「召喚士くん、何かあったかい?」

召喚士「…いえ、どうなんでしょう」

戦士「なーにワケの分からん事言ってんだよ…」

召喚士「……あ、あのさっ」

戦士「…?」

召喚士「魔道士さん……何かあったの…?」

戦士「へ…?」

召喚士「ここ数日、別行動している間に……」

戦士「…特に何もないと思うけどなぁ」


985 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:02:08.60 ID:MII78ze2o
召喚士「……」

戦士「強いて言うなら…」

召喚士「っ!!」

戦士「賭博にやたら強い事が分かったくらい?」

召喚士「……?」

剣士「魔道士さん、何かおかしい?」

召喚士「……なんだか…余所余所しいというか」

戦士「…お前にだけ?」

召喚士「……うん」

戦士「……」

剣士「……」

召喚士「……何か…気に障る事でも言ってしまったかな…っ」

戦士「…へ、へぇー」

剣士「そ、そう」

召喚士「……はぁー」


986 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:03:29.30 ID:MII78ze2o
戦士「それって多分さ――」

剣士「き、緊張してるんじゃないかな!?」

召喚士「緊張…ですか?」

剣士「結婚式があるから…ねぇ…」

戦士「そっ、そうそう!気にする事ないと思うぜ!」

召喚士「……ならいいけど」

戦士「お前から話し掛けて気を紛らわせてやれよ」

召喚士「…そうだね。そうするよ」

剣士「君達って…何だか不思議だよね……」

召喚士「へ…っ?」

戦士「それは…褒め言葉?」

剣士「いや、別にいいんだけどさ…。さて、寝ようか」

召喚士「…そうですね。明日も早いですしね」

戦士「だな。そんじゃおやすみさん」

剣士「おやすみ」


987 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:04:05.69 ID:MII78ze2o
〜次の日〜

魔道士「ちょっとこれ安くないですかっ!?」

弓使い「本当ね!これは買いかも…!」

剣士「……」

幼女「うわぁー!これキレイ……!」

盗賊「…本当だ。綺麗だなぁ」

召喚士「……」

魔道士「あっ!この香辛料…なかなか手に入らないんですよ!」

盗賊「…へぇ。買っていくか」

戦士「しっかし、チェックアウトしていきなりこの買い物…」

召喚士「別にいいじゃない。たまにはさ」

剣士「まぁそうだね」

戦士「それにしても……」

魔道士「戦士さん、これも持ってて貰えますかっ?」

幼女「剣士お兄ちゃんっ、これ持っててー!」


988 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:05:05.48 ID:MII78ze2o


テクテクテク

戦士「……馬持ってきて良かった」

剣士「帰りは荷物乗せて手一杯だね…ははっ」

召喚士「それじゃ南東の町まで一気に進みましょうか」

魔道士「はいっ!」

弓使い「その前に寄りたい所があるんだけど…いい?」

盗賊「…?」

召喚士「構いませんけど…。この近くですか?」

弓使い「ええ。山あいの町の近くよ」

召喚士「……」

戦士「そんじゃ馬借りてちゃっちゃと行こうかね」

幼女「はーい!」

買い物を済ませた一同は貸し馬を手配し山あいの町を目指す。

途中、弓使いの希望により、南への登山道へルートを変えた。


989 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:05:46.77 ID:MII78ze2o
〜遺跡〜

召喚士「……やっぱり…ここでしたか」

魔道士「……」

弓使い「うん…。どうしてももう一度来たくて」

剣士「僕らが出会って、一緒に任務をこなしたのもこの地だったね」

戦士「…ああ。あの時はほんと、苦戦したよ」

幼女「……盗賊お姉ちゃん?」

盗賊「…ん、ああ」

戦士「どした?」

盗賊「……いや」

弓使い「せっかくだから入ってみよっか……」

盗賊「いや、やめた方がいい」

召喚士「…?」

盗賊「……と、思う」

弓使い「…そうよね。見るだけに留めましょっか」


990 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:06:37.71 ID:MII78ze2o
再び帰路を進める七人は、山あいの町で下馬し、

ここから先は徒歩で南東の町を目指す。

南東の町到着は夕方、間もなく日没を迎えようという頃であった。

〜南東の町〜

魔道士「到着ーっ!」

幼女「到着ー!」

戦士「ちょうど夕飯刻で良かったなぁ」

盗賊「…そうだな」

弓使い「あったあった。久し振り〜」

召喚士「俺らなんて2年以上かな?」

剣士「さぁ、入ろうか」

テクテクテク…カチャッ

戦士「入って早々…この良い匂い!」

魔道士「たまりませんねぇ〜」

盗賊「……ああ!」


991 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:07:47.21 ID:MII78ze2o


召喚士「美味しかったですねぇ」

魔道士「はいっ!やっぱり冬魚は身が引き締まってて美味しいです!」

召喚士「本当ですね!」

魔道士「…あっ、展望台だ!召喚士さん、見に行きましょうっ」

召喚士「はいっ!」

タッタッタッタッタ

戦士「余計な心配だったみたいっすね」

剣士「本当だね。あははっ」

盗賊「…心配?」

戦士「何でもねぇ」

幼女「盗賊お姉ちゃん、私達も展望台行こっ!」

盗賊「…うんっ」

弓使い「戦士くんも行きなさいな!ほらっ」

戦士「お、おう…っ」


992 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:08:30.17 ID:MII78ze2o
魔道士「……う〜ん」

召喚士「魔道士さん、寒くないですか?」

魔道士「ちょっと寒いですけど…大丈夫ですっ」

召喚士「風邪引いちゃいますよ?」

すぼめた魔道士の肩へ、召喚士はそっと上着をかける。

スッ…

魔道士「――っ!!」

召喚士「これで少しは寒さを防げるかと……」

魔道士「あ、あのっ、あの…あ、ありがとうございますっ!」

召喚士「い、いえ……」

魔道士「な、なんていうかその…っ、嬉しいです…っ!」

召喚士「こ、こちらこそ…っ」

コソコソッ

魔道士「あーっ!!」

召喚士「えっ?」


993 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:08:58.24 ID:MII78ze2o
魔道士「何、コソコソ見てるんですかーっ!?」

戦士「…え〜いやいや、なんつーか声掛け辛いムード?」

幼女「そうそうっ」

盗賊「……」

召喚士「べ、別に何でもないのに……」

魔道士「そうですよっ!……もーっ」

戦士「悪かったよ。冬の海ってのも何かこう…いい景色だよな」

盗賊「…ああ。哀愁があるよな」

魔道士「哀愁!?」

召喚士「四季折々の景色ってほんと素敵ですよね」

魔道士「ええ…っ」

テクテクテク

剣士「さて、そろそろ帰ろうか」

召喚士「……そうしましょう」

一泊二日、束の間の休息を得て、一同は帰路に着いた。


994 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:09:58.96 ID:MII78ze2o
〜故郷の村〜

弓使い「明日は色々と忙しいみたいだから…ごめんね」

召喚士「いえいえ、気にしないで下さい」

剣士「明日には詳細が決まると思うから、そしたらまた連絡するよ」

魔道士「お待ちしてまーす!」

幼女「それじゃあ、おやすみなさーい!」

盗賊「…うん、おやすみ」

スタスタスタ…

戦士「さーて、明日はどうすっかね?」

召喚士「二度手間で申し訳ないんだけど、買い物に行かない?」

魔道士「何か買うんですか…?」

召喚士「ほら、やっぱり……」

戦士「…あぁ、そういう事か!」

盗賊「…彼らがいたんじゃ買いにくいものな」

魔道士「おーっ!そうですよっ、そうしましょう!」


995 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:10:32.69 ID:MII78ze2o
時間はあっと言う間に過ぎるもの。

弓使い「…ウエディングドレスって…窮屈なのね…っ」

幼女「お姉ちゃんキレイ〜!」

弓使い「ほんとっ!?ありがと〜」

剣士と弓使いの式は、数日内にて急ピッチで進められ、

牧師「――誓いますか?」

剣士「ちち、誓い…ます」

村長「固いなぁ。もっとリラックスせんか…ほっほっほ」

記念すべきその日はあっと言う間に訪れるのであった。

戦士「…よし、これを南方司令さんに送ってと」

魔道士「当日は私も料理をお手伝いする事になりましたよーっ!」

召喚士「俺も手伝いますよっ!」

戦士「お前は描き終えたのか?」

盗賊「…うん。あとは…仕上げだけ」

そしていよいよ……結婚式当日を迎える。


996 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:11:01.16 ID:MII78ze2o
ワイワイワイ…ガヤガヤ

男の子「…すげー。あれって国軍だぜ!」

女の子「ほんとだー!かっこいいー!!」

ザッザッザッザッザ

南方司令「……おはよう」

召喚士「南方司令!おはようございます」

南方参謀「めでたい席って事で駆けつけたわよ〜」

南方弓長「お久し振りね、朱雀先生」

召喚士「南方参謀さんに弓長さんまで…!」

南方参謀「お祝いに華は付き物でしょお?」

戦士「……」

ザッザッザッザッザ

白馬騎士「これは皆、勢ぞろいで」

召喚士「白馬騎士さんっ!お久し振りです!」

白馬騎士「おぉ、召喚士殿…それに盗賊さんだったか」


997 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:11:30.37 ID:MII78ze2o
盗賊「…お久し振りです」

南方参謀「ウホッ!いい男!」

南方弓長「本国だけでなく華国からもなんて…盛大な式ねぇ」

南方参謀「あら、魔道士ちゃんの姿が見えないけど…」

召喚士「魔道士さんは今日の料理を手伝ってますよ」

南方弓長「へぇ…凄いわね」

南方参謀「貴女も少しは見習わないとねぇ」

南方弓長「…はいはい。どうせガサツ女ですよ」

テクテクテク…

村長「これはこれは、国軍…南東国のお偉い様ですな?」

南方司令「この度はまこと、おめでとうございます」

白馬騎士「おめでとうございます」

村長「いやいや、私はただのしがない村の長」

白馬騎士「しかし、育ての親と伺いましたぞ?」

南方司令「うむ。父も同然ではありませんか!」


998 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:11:59.22 ID:MII78ze2o
村長「いえいえ、彼らはワシなんぞ抜きにしても…立派にやっておる」

白馬騎士「ええ。まことそのように思います」

南方司令「うむ!是非、我が司令部に欲しいものよ」

白馬騎士「!?……貴公、剣士殿は我が国が先に話をだな……」

南方司令「選ぶのは本人次第。それに…彼は正義の味方タイプだ!」

白馬騎士「何を言っているかは分からんが…横取りするつもりかっ!?」

南方司令部「横取りとは失礼な言い草ですなぁ…!」

白馬騎士「……ぐぬぬっ」

南方司令「…むぎぎっ」

南方参謀「ほらほら、今日はそんな話やめましょうよっ」

白馬騎士「…それもそうだな」

南方司令「私とした事が……」

南方弓長「いつもですけどね」

召喚士「ははっ……!?」

戦士「どした…?」


999 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:12:29.57 ID:MII78ze2o
ザッザッザッザッザ…

召喚士「……右大臣様っ!?」

盗賊「えっ!?」

ザッザッザ…ピタッ

右大臣「…このよな所で何をしておるのだ!?」

戦士「…こっちの台詞ですよ」

右大臣「もしや、新郎新婦と友人なのか…?」

召喚士「ええ、まぁ…。右大臣様こそどうなされたのです!?」

右大臣「あぁ、実はな……」

村長「おぉ、よくぞ来てくれました」

右大臣「…全く、急な話で驚いたぞ」

村長「此方とて。まぁこの日を待ちわびていたのだがな」

召喚士「…お、お知り合いですか…?」

右大臣「まぁな。腐れ縁というやつだ」

盗賊「……な、なるほど」


1000 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/01/13(木) 18:16:15.96 ID:MII78ze2o
続きは24スレ目にて!!
次スレもご支援よろしくお願いしますっ!!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1294910073/

魔道士「>>1000ゲットです!えへへ!!」



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