■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その19
- 445 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/09/02(木) 23:08:46.50 ID:gmDYpkko
〜北の山あい〜
魔道士「今の音は…!?」
マジシャン「魔物のモンじゃあなさそうだったぞ?」
召喚士「魔法剣士さんと眼鏡さんだ…!」
戦士「よーし、位置的にはこの先だな!!」
盗賊「……そこに…本隊がいる」
召喚士「警戒を強めましょう。魔道士さん、マジシャンさんは後方へ」
マジシャン「おうよ!」
魔道士「補佐は私が担います!攻撃をお願いしますねっ!」
マジシャン「……」
戦士「…どした?」
マジシャン「いやぁ…すっかり頼もしくなったなぁ…って。オジサン嬉しくなっちゃうよ。ハッハ」
戦士「…何言ってんだか」
マジシャン「さぁさ!気張って行きましょうや!」
魔道士「はいっ!えへへ!!」
- 446 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/02(木) 23:14:41.73 ID:gmDYpkko
デュラハン「火…?そのぐらい自分達でなんとかせい!」
スケルトン「後続は完全に分断…!攻撃した人間を追うとの事です!」
デュラハン「まさか…。敵は正面にいたのではないのか!?」
伯爵「奴等とて阿呆ではない。戦力を分散させていたのだろう?」
デュラハン「背後の奴ら…まさか、城へ…?」
伯爵「行けるわけがなかろう。案ずる事はないよ」
ドドッ…ガラガラガラッ
スケルトン「……!!」
ガラガラッ…ゴトンッ
伯爵「…ん?どうした、何故止まるか?」
デュラハン「…正面より…敵襲です!!」
伯爵「……早いな。数は…?」
デュラハン「…に、人間が…五匹程…っ」
伯爵「…くっははは!五匹?敵襲ではなく偵察の間違いではないのか?」
伯爵は馬車のドアに手を掛け、ゆっくりと身を乗り出す。
- 447 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/02(木) 23:17:28.35 ID:gmDYpkko
ザシュッ…ドサッ
スケルトン「…こ、このっ!!」
バキィィンッ!!…ドドオオォォンッ!!…ゴオオォォ…
伯爵「……ほぉ」
ザッザッザッザッザ
伯爵「見覚えがあるぞ。また…貴様等か」
ザッ
召喚士「……」
戦士「てめぇはこの間の…!!」
伯爵「これは運が良い…!クハハハハ!!」
魔道士「……っ!!」
伯爵「先日は痛い目に遭わされてしまったからなぁ。礼をしたいと思っていたところだよ」
盗賊「……」
伯爵「私直々…相手をしてやろう!死ねっ!!」
召喚士「……望むところだっ!!」
- 448 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/02(木) 23:22:29.13 ID:gmDYpkko
〜オマケ〜
左翼長「前の弱い疑惑が出てるぞ?」
騎士長「それは聞き捨てならんな」
バーテン「実際、弱えぇし良いんじゃないか?」
騎士長「ぶっ飛ばすぞ!」
左翼長「ま、お前はどちらかというと指揮官だしな」
戦士父「騎馬技術でお前の右に出る者はいないよ」
騎士長「そ、そうかぁ…?」
バーテン「タイマンはさほど強くねーけどな」
騎士長「お前は一言多いんだよ!」
左翼長「あーあれだ……例えが出てこねぇな…ははっ」
l騎士長「……頑張れっ」
戦士父「守戦が上手いしな。三国志で言うと夏侯惇とか曹仁ってとこかな」
バーテン「ガンダムで言うとMS乗りじゃなくて艦長とかそんな感じ」
左翼長「サッカーで言えばフォワードじゃなくてトップ下…いや、ボランチか」
騎士長「…つ、伝わったのかコレ…?」
- 451 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/03(金) 00:01:02.51 ID:Qd24UgMo
>>1乙
騎士長は前線で指揮を出すタイプなんだな
召喚士みたいな役割だ
- 454 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/03(金) 00:46:55.69 ID:0I2SgIAO
伯爵と初対面じゃない・・・だと・・・?
- 465 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/03(金) 10:12:56.00 ID:6KRcQAgo
結界石って硬くて加工しにくいんじゃなかったっけ?
ただの屯田兵が鏃に加工できるものなのか・・・
それともなんか技術の革新でもあったのか
- 466 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/03(金) 11:23:01.51 ID:XWy0UK2o
>>454-455,457
ピラミッドはヴァンパイアだろ。
まとめの十五部の19に登場してきたやつだ。
眼鏡と魔法剣士+黒の三騎士探しに森の中に入ったところで奇襲してきたやつ。
- 467 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/03(金) 11:54:07.81 ID:YtGB9xc0
国軍には国家鍛冶師てゆうのがあるから
そこに頼んだか、作り方を教われば
鏃くらいなんとかなるんじゃね?
そういや、鍛冶屋のおじさんとおばさんを大軍師が船につれてったけど
あの後どうなったんだろ、どこかに連れていかれちゃったのかな?
- 469 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/03(金) 17:51:56.90 ID:CM95ErAo
伯爵は元西高原国の皇太子をヴァンパイア化した張本人で、
初出は第五部のピラミッド終わり。それからは第十二部のラストと、
第十五部でバトルしました!……た、確か
今日は忙しくて少ししか進んでない…ごめんなさい!↓続き
- 470 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/03(金) 17:52:25.99 ID:CM95ErAo
両者の声がこだまする中、先制は伯爵。上空へと大きく跳躍する。
伯爵「…フッフ」
上空で不敵に笑う伯爵の姿を一同が目で追う。ただ一人を除いて。
ドドオオォォォォンッ!!…ゴオウウゥゥッ!!
伯爵「何っ!?」
伯爵の真下を通過し、地面を熱風がほとばしる。
マジシャン「…どうせ直々、とか言いながら手下けしかける魂胆だったんだろ?」
伯爵「…っ!!」
マジシャン「お前さんみたいなのは、ほーんと分かりやすくて助かるよ。ハッハ!」
マジシャンの撃ち放った火と風の合体魔法により、アンデッドの群れが吹き飛んだ。
伯爵「……構わん。構わんが…その口ぶりは許せんな」
伯爵の立てた右人差し指が、バチバチと音を立て黒光りを起こす。
マジシャン「魔法っ、来るぞ!!」
その声と同時に四人が一斉に動き始める。
召喚士「……」
- 471 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/03(金) 17:53:25.44 ID:CM95ErAo
伯爵「…クハハハッ」
バチバチバチィ!!
伯爵「ハッハハハーッ!!」
中央へ居残るマジシャンの頭上に暗く輝く雷の球が振り落とされた。
ドドオオォォォォンッ!!…バチバチバチィ!!
伯爵「…さぁ…いつまで支えていられるかな…?」
マジシャン「……ハ…ッハ」
マジシャンは両手よりほとばしる雷で、伯爵の黒い雷と受け止める。
伯爵「何がおかしい…?」
マジシャン「誰が…受け止めるっつったよ!!」
ググッ…ドドオオォォンッ
伯爵「何ィー!?たかが一匹で押し返せるわけが…」
グググッ…
魔道士「一人じゃ…ありませんからっ!!」
マジシャン「そゆ事おぉーっ!!」
- 472 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/03(金) 17:54:39.30 ID:CM95ErAo
伯爵の雷球を押すように、マジシャンの雷を魔道士の雷が包み込む。
バシバシッ!!…バチチチィッ!!
伯爵「……なん…!?」
ボシュッ!!
伯爵「ぐお…っ!!」
伯爵の目の前に弾き返された雷球が押し戻され迫る。
マジシャンと魔道士の魔力により更に膨張したそれを、伯爵は間一髪左へ避けた。
伯爵「こ……の…」
召喚士「行けっ!……スフィンクス!!」
シュイィィン
伯爵「召喚獣ッ!?」
召喚士「行けぇ!!」
スフィンクス「パーンチッ!!」
ブオォッ!!…シュンッ
伯爵「凄まじい威力だが…当たらなければどうという事もないっ!」
- 473 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/03(金) 17:55:26.59 ID:CM95ErAo
召喚士はこの時、コカトリスではなくスフィンクスの召喚を選択した。
召喚士「当たらなくても…っ!!」
ブオンッ!!…ヒュンッ!!……ドズウゥンッ!!
伯爵「山を殴り…煙幕代わりかぁ?」
幾つかの理由の一つ、戦士と盗賊が左右より伯爵へ飛び掛かり挟撃する。
戦士「くらえぇ!!」
盗賊「……はぁ!」
伯爵「ち…ぃ!!」
ガキイィンッ!!…ギギギッ…
伯爵(こ…いつ等…計っていたか?いや、全くそんな素振りはなかったぞ)
戦士「雷切…でも…無傷かよ!!」
召喚士(マジシャンさんが撃ったと同時に二人は走っていた。気付くわけがないさ)
盗賊「死角だった…はずだぞ…っ」
伯爵「貧弱だと言っているのだっ!」
戦士「そうかよっ!!じゃあコイツでどうだ!!」
- 474 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/03(金) 17:58:20.45 ID:CM95ErAo
戦士の左腕に備わる盾が形状を変化させ、炎の鉱石を帯びた斧となる。
伯爵「なっ!?」
戦士「うおりゃあぁぁ!!」
伯爵「……こいつで…」
伯爵は右手で二本の刀を頭上に受け止めたまま、左手で戦士の腹部を狙う。
照準定まると同時に、黒い炎が掌へと集まり始めた。
ゴオオォォォ
盗賊「させんっ!!」
ジャララッ…グイッ!!
伯爵「――ッ!!」
戦士「うりゃあぁ!!」
ゴウンッ!!……ドッゴオオォォッ!!
伯爵「が…っはぁ…っ!!」
シュウゥゥ……ザスッ
マジシャン「よーし!地面に引きずり降ろしたぞ!!」
- 475 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/03(金) 17:59:25.70 ID:CM95ErAo
召喚士「もう一撃ぃ!!」
スフィンクス「たぁーっ!!」
伯爵「……ッ!!」
ズドオオォォンッ!!
頭上に振り下ろされる巨大な拳を伯爵はかろうじて受け止める。
ボゴォ!!
戦士「地面に穴が…!なんつう威力だ…っ」
伯爵「ぬ…うぅ…っ!!」
ギリギリギリッ…ググッ…
召喚士「ここだ!…行けっ!コカトリス!!」
シュイィィン
コカトリス「はあぁーっ!!」
伯爵「!!」
ドドオオォォォォンッ!!…ゴオオォォォォ
戦士「いっけぇ!!」
- 476 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/03(金) 18:00:17.13 ID:CM95ErAo
盗賊「……」
伯爵めがけ放たれるコカトリスの吐息。徐々に足元より石化が始まる。
伯爵「く…っそぉ…!!」
シュッ…バスンッ!!
マジシャン「なに…っ!?」
魔道士「じ、自分の…胴を…!?」
ボタボタボタッ…
伯爵「…こ、これで…石化は防いだぞ……っ」
上半身のみとなった伯爵がふらふらと宙を舞う。
召喚士「……く…そ」
伯爵「一度見ておいてよかった…。咄嗟の……」
ヒュオォ…フラッ
伯爵「だ…が、魔力の消耗が…著しいな。くそ…っ」
召喚士「さぁ、もう終わりだ」
伯爵「…………」
- 479 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/03(金) 18:31:52.90 ID:J7zip3Uo
黒の三騎士といい伯爵といい機動戦士ネタがちょいちょいでてくるのなwwww
- 484 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/04(土) 14:10:00.19 ID:nCBLf6DO
まさか五行ロボと超完全神獣合体するのか…?
- 488 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/04(土) 23:31:09.34 ID:bnDO9GYo
〜北の谷〜
ネクロマンサー「……」
魔剣士「……」
ネクロマンサー「結界石の落とし穴ですか…。なかなか考えますね」
魔剣士「……」
ネクロマンサー「しかし…こっ酷くやられたようですねぇ…。成程成程…」
魔剣士「……」
ネクロマンサー「伯爵も、汚名返上といきたいところですか。クク…ッ」
魔剣士「…………」
ネクロマンサー「…ふむ。この先にいるようですね。行きましょうか」
魔剣士「……はい」
ネクロマンサー「役者が二流だと…脚本も台無しですねぇ」
バッ
ネクロマンサー「なんなら、貴方が主演を務めますか?ククッ」
魔剣士「……ご命令と…あらば」
- 489 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/04(土) 23:31:56.57 ID:bnDO9GYo
〜最北の村〜
ヴァンパイア「……ここ、か」
バサァッ
ヴァンパイア「焼き払い、一人残らず灰と化せ!!」
スタッ…ザッザッザ
ヴァンパイア「…ど、どういう事だ…!?」
ザッ
ヴァンパイア「ひ、一人も…いないではないかっ!!」
降り立つヴァンパイア達に、上空と地上より牙が襲いかかる。
ゴウッ!!…ズガァ!!
ヴァンパイア「な…何だ!?どういう事だ…!?」
ザッザッザ
白虎長「……こういう事よっ!ベヒーモス!!」
ベヒーモス「コオオォォォォ!!」
ヴァンパイア「んな…っ!?」
- 490 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/04(土) 23:32:44.30 ID:bnDO9GYo
ドウウゥゥンッ!!…ズガアアァァッ!!
青龍兵「アンデッドが…溶けていく…っ!!」
白虎長「トドメは私が引き受けるから!ドンドン迎撃して頂戴っ!」
白虎兵「了解です!」
白虎長の合図と同時に、召喚隊率いる召喚獣が一斉に攻撃を再開する。
ヴァンパイア「上と下から…挟まれて……!!」
ゴシャアァッ!!
ヴァンパイア「ぐは…っ!か、回復で…魔力が…っ!?」
青龍兵「奴らが死ぬ事はない!立ち上がる前に追い打ちをかけろ!」
ワイバーン「ガアァーッ!!」
白虎兵「隊長のベヒーモスならトドメを刺せる!とにかく落とすんだ!!」
フェンリル「グウウゥゥ…グワゥーッ!!」
白虎長「それぇ!!」
ヴァンパイア「くそぅ…!な、何故こんな事に…!!」
あまりに唐突な奇襲。ヴァンパイア隊は反撃為す術もなく次々と数を減らしていった。
- 491 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/04(土) 23:33:10.01 ID:bnDO9GYo
〜北の山あい〜
マジシャン「まだ続けるか?それとも……」
ググッ…バサァ
伯爵「続ける…?意味が分からんな」
盗賊「……」
伯爵「何故、この私が退かねばならぬ!」
戦士「ハナっから逃がすつもりはないぜ…!」
伯爵「人間風情が……ナメた事を…!」
ザッ
マジシャン「…どうする?このまま……」
召喚士「ええ…。日の出まで何とか……」
マジシャン「…おっし。奴の機動力を奪うぞ」
召喚士「…はい」
伯爵「…お…のれ!おのれぇ!!」
盗賊「……っ!!」
- 492 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/04(土) 23:33:47.43 ID:bnDO9GYo
グワッ
伯爵「…まさか本体を出す事になるとは…っ」
魔道士「本…体……?」
ザザッ
戦士「下がった方が良さそうだ」
盗賊「……ああ」
召喚士「スフィンクス!!」
スフィンクス「うんっ!!」
グオッ!!……ガシィッ!!
スフィンクス「!?」
伯爵「……まぁ…慌てるなよ」
ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「まずいっ!!」
スフィンクスの拳を受け止める伯爵の体が輝きを放つ。
戦士「召喚士っ!!離れろ!!」
次へ 戻る 戻る 携 上へ