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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その27
256 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:17:08.95 ID:PqgjVUlwo
〜魔道学校、学園長室〜

皇太子「何だか申し訳ないな」

学園長「一国の主を、野宿させるわけにはいきませんよ」

魔道士「でも、ご迷惑になりませんか……?」

学園長「メイドも貴方にまた会いたいと、前に言ってましたよ?」

魔道士「ほ、本当ですか……っ。嬉しいけど恥ずかしいなぁ……へへっ」

学園長「表は目立つといけませんから、うらに馬車を用意します」

皇太子「うむ。先に行くとしようか」

魔道士「はいっ!」

学園長「私もすぐに参りますから」

テクテクテクテク…パタン

学園長「……ふーっ」

サアアァァ

学園長「……?」

いつのまにか開いていた窓から風が入り込み、カーテンがひらひらと揺れる。


257 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:20:07.32 ID:PqgjVUlwo
学園長「……お行儀が悪い事」

スタッ

天才「正面から入ったら鉢合わせんだろうが」

学園長「全く。相変わらずねぇ」

天才「ババアこそ変わらねーなぁ。不老不死にでもなったか?」

学園長「貴方に言われたくないわよ……ジジイ」

天才「ハーッハッハ!そりゃそうか」

学園長「それで、わざわざ二人の護衛?」

天才「バーカ。何でお路柄がそんな事しなきゃなんねーんだよ」

学園長「ひねくれてるわねぇ。合流して同行すれば良いじゃない」

天才「だから違げぇって言ってんだろババア」

学園長「……まぁいいわ。それで、何用?」

天才「お前の孫を付けてやれよ」

学園長「それは構わないけれど、すぐ王宮へ戻るんじゃないの?」

天才「本国がまだ浮き足立ってる。収拾までにもうちょい時間が必要だ」


258 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:21:57.94 ID:PqgjVUlwo
学園長「国軍が何とかすれば良いんじゃないの?」

天才「聞いてねーのか?総司令は死んだぞ」

学園長「……はぁ」

天才「気のない返事すんなっつーの……」

学園長「それで、何日かかるのかしら?」

天才「俺に聞くな。王宮内次第だ」

学園長「3日もあればいいかしらね」

天才「そんな遅くはならんだろ。右大臣が動いてるみてーだし」

学園長「議会、開くんでしょう?勝ち目はあるの?」

天才「知らん」

学園長「無責任ねぇ……」

天才「あのなぁ、俺様は……」

学園長「あの二人にもしもの事があったら……許さないわよ?」

バチバチバチッ

天才「……おぉ怖っ」


259 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:22:29.84 ID:PqgjVUlwo
ザッ

天才「安心しろ。議会は右大臣と大軍師が何とかしてくれる」

学園長「貴方は?」

天才「俺は本丸叩きだよ。汚ねぇ仕事は俺一人で十分だ」

学園長「そうやって、また十字架を背負っていくのね……」

天才「…バーカ。罪を重ねてるだけだ」

学園長「……。あっ、そろそろ行かなくっちゃ」

天才「おー待て待て。俺の本題を聞けってんだよ」

学園長「あら、二人の護衛で来たのではないのね」

天才「だから、最初からそう言ってんだろうがっ」

学園長「はいはい。それで何しから?」

天才「教頭はどこに行った?」

学園長「教頭先生……?あぁ、昨日からお休みを取っているわよ?」

天才「……ちっ。遅かったか」

学園長「教頭が……どうかしたの?」


260 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:23:22.86 ID:PqgjVUlwo
天才「どこまでお人好しなんだよ……」

学園長「……」

天才「あれは左翼……いや、左大臣の手下だ」

学園長「……そう」

天才「やっぱり、疑っちゃいたみてぇだな」

学園長「この部屋の鍵は、私か教頭しか持っていませんからね」

天才「王の手紙でもパクろうとしてたのか?」

学園長「それは大丈夫。気付かない場所に置いておいたから」

天才「ほぉ。そんな場所があるのか?」

学園長「……そこよ」

天才「はぁ!?……食器棚じゃねぇか!!」

学園長「ええ。紅茶の葉を入れた器、ちょっと似ていると思わない?」

天才「……ハーッハッハ!その為にこのティーセット一式揃えたってか!」

学園長「固定概念に囚われてはいけないという事。何事もね」

天才「流石はかつての大魔道士様。狡猾さは衰えてねぇわ」


261 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:24:41.81 ID:PqgjVUlwo
学園長「でも、厄介なものを盗まれてしまったわ」

天才「……?」

学園長「一冊だけね、名簿が足りないのよ」

天才「名簿?あぁ、卒業生とか在籍してたとかのアレか」

学園長「魔道士さんの時の物が一冊……ないの」

天才「別に今更だろ」

学園長「一般人が見れば、なんの変哲もない物だけれども……」

天才「……」

学園長「私自身はいいの。でも、ここや他の人に危害が加わるのを見過ごしては…」

天才「めんどくせー」

学園長「……っ」

天才「わーったよ。教頭は何とかすっから、ここはテメーで守れ」

学園長「そういう優しいところ、好きよ」

天才「気持ち悪りぃな。ババアの好意なんて要らねえっつーんだよ」

学園長「ふふっ、そういう照れ屋なところも好きよ。ジジイ♪」


262 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:25:28.17 ID:PqgjVUlwo


魔道士「あっ、来ましたね!」

テクテクテク

学園長「ごめんなさい。遅くなっちゃったわね」

皇太子「いやいや、遅くまで大変だな」

学園長「これが仕事ですからね。もう慣れたわ」

皇太子「教師の鏡であるな」

学園長「ありがとう。さて、行きましょう」

魔道士「はいっ」

テクテクテク…ストッ

学園長「それじゃ、出して頂戴」

執事「はい」

パッカパッカパッカ…

皇太子「そういえば……」

学園長「…?」


263 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:27:14.05 ID:PqgjVUlwo
皇太子「学園長の孫はどちらにいらっしゃるのかな?」

学園長「魔道学校にいるわよ。たまに」

魔道士「たまにですか?」

学園長「普段はどこをほっつき歩いているのか……。全く、定職にも就かずふらふらと」

魔道士「そうなんですかぁ」

学園長「それが何か?」

皇太子「うむ。貴方の孫を仲間にと、進言を受けてな」

学園長「明日は魔道学校へ来ると思うわ」

皇太子「そうか。ならば、直接伺ってみるとしようか」

学園長「ひねくれ者だから失礼がないといいですけれど……」

魔道士「……?」

学園長「まぁ、流石に電化と王女相手に無礼はないわね」

皇太子「今はただの旅人だ。殿下も何も礼など無用さ」

魔道士「そうですよっ、私だって……王女じゃありませんからっ」

学園長「……ふふっ、そうかもしれないわね」


264 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:28:16.06 ID:PqgjVUlwo
〜本国、経済機関〜

カツカツカツ…

左秘書官「このような夜分に、何用か?」

教頭「左大臣様に面会を……」

左秘書官「明日に致せ。何時だと思っておる?」

カツカツカツ

左大臣「構わん。申せ」

左秘書官「左大臣様!?」

左大臣「悪いがこやつはァ、お前より格上だぞ?」

左秘書官「――っ!?」

教頭「お目通り、感謝致します」

左大臣「あァ。王女の話は聞いたなァ?」

教頭「驚きましたよ。まさか、あの魔道士であったとは……」

左大臣「見つけられなかったようだなァ」

教頭「一縷の望みで探しておりましたが……」


265 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:28:59.85 ID:PqgjVUlwo
スッ

左秘書官「これは……?」

教頭「魔道士王女の代の名簿です」

左大臣「最早、。不要であったなァ」

教頭「王族ゆえ、魔力の資質が高い者を当たっておりました……」

左大臣「……」

教頭「まさか、卒業後に開花するとは……」

左大臣「……おい」

教頭「はっ」

左大臣「魔法に疎いわけではないがァ、専門家としての意見を聞きたい」

左秘書官「応えられる範疇にて」

左大臣「魔道学校に通い、資質の全くなかったものがァ」

教頭「……」

左大臣「卒業後、いくらワーカーになったとはいえ、開花するなど有り得るのかァ?」

左秘書官「資料に基づくもののみで話せば、前例は聞いた事がありません」


266 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:29:57.33 ID:PqgjVUlwo
教頭「左秘書官殿に同じく、存じ上げません」

左大臣「……あそこの学園長、一枚噛んでおったかァ!」

教頭「しかし、そのような素振りは見当たりませんでしたが……」

左大臣「馬鹿者がァ!裏をかいたつもりがァ、裏をかかれておったのだァ!」

教頭「な、何と……っ」

左秘書官「つまり……あえて才能がないと見せていた……っ!?」

左大臣「それがァ、一番しっくりくる結論ではないかね?」

教頭「……学園長っ」

左大臣「まさか左翼の伝統長き魔道学校で……裏をかかれるとはなァ」

教頭「申し訳御座いません……」

左大臣「貴様のせいではない。頑なに靡かなかった学園長を……

左秘書官「……」

左大臣「無派閥と放置したァ……こちらに落ち度がある」

左秘書官「確かにあの学園長になってからというもの、無所属者が多かったが……」

左大臣「東方参謀に教師ども。皆ァ、無派閥に見せた右翼よっ!」


267 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:30:45.40 ID:PqgjVUlwo
教頭「片付けましょうか?」

左大臣「今更ではあるがァ、これ以上余計な動きをされるのは目障りだなァ」

教頭「……御意に」

左秘書官「では、名簿は確かに預かります」

スッ…カツカツカツ

左大臣「こんなものも、最早無用の産物……」

パラパラパラッ

教頭「では、失礼致します」

左大臣「あァ。手段は選ばぬぞ。人間を捨てても構わぬ」

教頭「宜しいのですか?」

左大臣「どうせもう間もなく、人間の世界は終わりだァ」

教頭「……御意に」

スゥッ…カツカツカツカツ…

左秘書官「あの者も、魔族の洗礼を……?」

左大臣「……あァ。限られた我らの仲間だァ」


268 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:31:43.13 ID:PqgjVUlwo
左秘書官「……成程」

左大臣「魔族化の後はァ、貴様より格上だぞ?」

左秘書官「…そ、そのようで」

パラパアラパラッ

左大臣「王女の経歴など、既に資料室で調査済よ……」

左秘書官「もう少し早ければ、事もスムーズでしたな」

左大臣「……まァ、そういうものだろう」

パラパラッ…パラッ

左大臣「……?」

左秘書官「……どうなさいました?」

左大臣「魔道学園の理事、気にも留めなかったがァ、いつから変わったのだァ?」

左秘書官「さ、さぁ。それは理事である左大臣様の方がお詳しいのでは……」

左大臣「右大臣に青龍先生に院長。それに新聞社社長……これは分かる」

左秘書官「……」

左大臣「この……村長というのはァ、何者だァ?」


269 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:33:15.72 ID:PqgjVUlwo
左秘書官「……左翼官殿に確認させましょう」

左大臣「……」

左秘書官「左大臣様?」

左大臣「ん、あァ。早急に頼むぞ」

左秘書官「はっ。失礼致します」

カツカツカツカツ…

左大臣「……クソッ、何故こうも裏をかかれておるのだァ……っ」

グシャッ

左大臣「これが予言の民の力なのかァ?認めん、そんなものは認めんぞ……っ」

〜学園長の屋敷〜

テクテクテク

学園長「ただいまー」

タッタッタッタ

メイド「お帰りなさいませっ」

魔道士「こんばんはーっ」


270 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:34:45.68 ID:PqgjVUlwo
メイド「!?」

皇太子「世話になる」

メイド「――っ!!」

学園長「急に泊まる事になってしまってねぇ」

メイド「……だ、だからっ!お客様がお見えになられるのならばご連絡をとっ!」

皇太子「すまない。急に世話になる事と相成ってな」

メイド「い、いえっ!お客様のせいではございませんよっ」

魔道士「また、お世話になりますね!」

メイド「は、はい!すぐにご準備を!」

タッタッタッタッタ

学園長「ごめんなさいね、慌しくって。さぁ、お寛ぎになって」

魔道士「お邪魔しまーす!」

皇太子「荷物はこのここに置いて構わないかな?」

学園長「ええ、王宮ほど広くはないですけれど、自分の家だと思って下さいな」

皇太子「……ありがとう。感謝するよ」


271 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:35:22.95 ID:PqgjVUlwo


メイド「……え、えっと」

学園長「だから、殿下よ」

メイド「…………」

皇太子「始めまして……かな?」

メイド「殿下と申されますと……で、殿下……ですか!?」

皇太子「あ、ああ」

メイド「――っ!!」

学園長「魔道士ちゃんは会った事、あるわよね」

メイド「え、ええ……っ」

学園長彼女がその義妹。つまりは王女ね」

魔道士「そ、そんなつもりはありませんけれど……」

メイド「…………」

クラッ…ヨロヨロ

メイド「な、何が……何だか……はうぅ」


272 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:36:24.85 ID:PqgjVUlwo
〜本国、王宮〜

エリート「……ふーっ」

右文官「少し休んだらどうだ?疲労が溜まっておるのではないか?」

エリート「……大丈夫です。休んでいるわけにはいきませんから」

右文官「しかしだな、お前が潰れては……」

右秘書官「右大臣様の容態は?」

エリート「それが……」

右文官「……?」

エリート「さきほど外出したらしく、まだ戻っていないようです」

右文官「何!?このような時にどちらへ……っ」

エリート「分かりません。しかし……責任を感じていたようですし……」

右秘書官「まさか……」

エリート「何もなければ良いのですが……」

右文官「不吉な事を申すでないっ。何もあるわけなかろう」

エリート「……ええ。父上はそんなに、弱くはありませんよ」


273 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:37:18.21 ID:PqgjVUlwo
〜経済機関〜

カツカツカツ

左翼官「お待たせ致しました」

左大臣「うむ。それで、何者か分かったのかァ?」

左翼官「はい。どうやら右大臣様の旧友のようで……」

左大臣「旧友?」

左翼官「はい。魔道学校では学友だったとか」

パサッ

左大臣「…………」

左翼官「今は南東国に程近い地にて、孤児の為の村を為しておるようです」

左大臣「……どうも怪しいなァ」

左翼官「……?」

左大臣「まぁ良い。ご苦労であった」

左翼官「……はっ。失礼致します」

左大臣「……」


274 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:39:09.69 ID:PqgjVUlwo
〜双子家〜

双子父「……ただいま」

双子姉「あら、お父様」
双子妹「おかえりなさい」

双子母「随分とお疲れね。お忙しいの?」

双子父「知っておるだろう?陛下が崩御なされてな……」

双子姉「それが何か」
双子妹「大変なのですか?」

双子父「それだけなら苦労せんのだが、王女の存在が明らかになってな」

双子母「まぁっ!殿下にご兄弟が……!?」

双子父「異母妹のようだ。それで我が家に白羽の矢が立ってな……」

双子母「私達の代では、王女付などないと思っておりましたわ」

双子父「……と、いうわけだ。二人は明日、私と共に王宮へ行って貰うぞ」

双子姉「……へぇ」
双子妹「王女様かぁ」

双子姉「一体どんな方かしら?」
双子妹「……楽しみ♪」


275 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:40:02.07 ID:PqgjVUlwo
再び迎えた朝。遅ればせながら落胤の騒動が世界中に走る。

〜東方、都〜

家老「上様っ、一大事ですぞっ!!」

ダッダッダッダ

帝「何だ、朝から慌しいな」

家老「本国からの伝令が……っ」

帝「……どれ」

カサッ

帝「……これは……まことなのかっ!?」

名代「どうなさいましたか?」

家老「魔道士殿が……陛下の隠し子であられるそうじゃ」

名代「魔道士と申されますと……あ、あの……っ!?」

帝「……何という事かっ」

名代「それで、何が問題なので?」

家老「どうも本国は、後継者問題で揺れておるようじゃ」

帝「……こちらからも動く必要がありそうだな」


276 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:41:17.12 ID:PqgjVUlwo
〜南東国、東の城〜

白馬騎士「馬鹿なっ!!」

三男「……」

若文官「私とて疑いたい話です。しかしこれは信用足りうる公文書……」

弟者「魔道士っていやぁ、あの……?」

錦将軍「そんな話なかったぜ?」

老文官「今になって発覚したようだ。当の本人も知らぬ事のようじゃ……」

兄者「それで、今後どうなるというのだ……?」

側近「その件で今、本国は混乱中のようでして」

白馬騎士「早急に確認を取る必要がありますね」

若文官「しかし、一体誰に話を通せば良いものか……っ」

老将軍「それならば白馬の。あの者ならば適任ではないのか?」

白馬騎士「……剣士殿か。分かりました、確認してみましょう」

三男「良いか、何があろうと我らは本国の盟友。忘れるでないぞ」

白馬騎士「……無論です。魔王軍の好きにはさせませぬ!」


277 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:43:29.93 ID:PqgjVUlwo
〜西方、西国の城〜

王子「……帰ってきて早々、何だってんだ?」

神官「こ、これを……っ」

プルプル…カサッ

王子「本国から?面会だったらもうしばらく――」

ガバッ!!

王子「どういう事……っ!?」

神官「本国の陛下崩御について、今日はお話するつもりでした」

王子「魔道士……さんが……!?」

神官「たった今……届いた伝令です」

王子「魔道士さんが……王女様ぁ!?」

王女「お姉様がっ!?やはり、素晴らしい方だとは思っておりましたが……」

女王「我らと同様、王族の身であらせられたのね」

王子「……そうか、そうだったのか……っ」

神官「本国はかなり混乱しておるようです。こちらも情報収集を急ぎます」


278 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/03/31(木) 18:53:21.21 ID:PqgjVUlwo
ひとまずここまでー!多数のご支援ありがとうございます!
リクもお気軽にどうぞ!出来る範囲になちゃいますがあしからず
お花見いいですねー!明るく楽しくなるよう頑張ります!
それでは失礼します!ノシ


280 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/03/31(木) 19:39:47.17 ID:6wUadRoAO
>>1乙

王子はサソリの毒でも喰らって砂漠の真ん中で息絶えろ


282 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/03/31(木) 20:55:59.75 ID:rb3LCQkDO
王子「魔導士お姉ちゃん!これで僕らを隔てる身分の壁はなくなったね♪」


284 名前:NIPPERがお送りします(神奈川県) [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 03:59:14.32 ID:kq+OPvl4o
>>1乙
王子はもう許してやれよ



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