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幼剣士「待っていて下さい・・僕が必ず・・!」
343 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:06:15 ID:dsWBeyD.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【2日目の朝】


・・・チュンチュン・・


幼剣士「・・・ふわぁ・・・!」

童子騎士「ん・・・」ムクッ


僧侶戦士「お、やっと2人とも起きたか」

武道家「よ、おはよう」


幼剣士「!」ガバッ


344 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:06:46 ID:dsWBeyD.
 
童子騎士「ふ、二人とも早いですね・・」

僧侶戦士「まあな、こういう早起き習慣が身についてるからな」

幼剣士「・・むにゅむにゅ・・・・ちょっと眠い・・」


武道家「ほらほら、眼覚ませー。これでも食って」ポイッ


幼剣士「わわっ・・・これは?」トスッ

武道家「アウルベアの肉を焼いといた。外に倒れてた」モグモグ

幼剣士「あ、ありがとう・・・」モニュ

童子騎士「・・・美味しい」モグモグ


345 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:07:17 ID:dsWBeyD.
 
僧侶戦士「おっしゃ、とりあえず外に出ようか」

幼剣士「うん」モグモグ

童子騎士「はい」モグモグ



・・・・ガチャッ・・・バタン
・・ギシッ・・・ギシ・・・


幼剣士「あれ・・・ココに倒れてた宿番さんたちは・・?」


346 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:07:48 ID:dsWBeyD.
 
僧侶戦士「俺らが早く起きて埋めといてやったよ。ここも後で軍本部に報告せにゃいかんけどな」

武道家「・・・」


童子騎士「・・・」ハァ


・・・ギィ・・


幼剣士「うわっ!!」

童子騎士「うおっ!!なんじゃこりゃ!」


異種アウルベア『』


347 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:08:20 ID:dsWBeyD.
 
幼剣士「大きい・・・もしかして、このアウルベアがこの村を・・・?」


僧侶戦士「ああ。昨日は気づかなかったけど、朝外に出たら近くに倒れてたんだ」

武道家「さっきの肉はこいつから採ったから、新鮮そのものってわけ」ハハ

幼剣士「ほえー・・・」


童子騎士(新鮮って・・・、そんなこと分かるのか?もしかして、この2人が倒したんじゃ・・・)


武道家「ん?どうした?」

童子騎士「あ、いえ!何でもありません!」


348 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:08:51 ID:dsWBeyD.
 
武道家「それならいいんだけどな。おっしゃ、とりあえず出発すっかぁ!」

僧侶戦士「このペースで歩けばすぐ着くからな、どんどんいくぞ」


幼剣士「うんっ!」

童子騎士「はい!」


349 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:09:56 ID:dsWBeyD.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・


350 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:10:42 ID:dsWBeyD.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【4日目・西の港】


武道家「ふぅ、やっと着いたな」

僧侶戦士「・・・思ったよりは早い段階で着けたが・・」

幼剣士「港町だぁ・・・海の匂い・・・」クンクン

童子騎士「懐かしい匂いだな・・・」


武道家「んー・・・それにしても、この港は思ったより・・あまり襲撃され・・・・」


・・・・ドゴォォォン!!!
・・・コッチニキタゾ!!ニゲロ!!


武道家「てるみたいね・・・」


351 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:11:32 ID:dsWBeyD.

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・


マーマン『ゲヘ・・・・』

武道家「・・・掌底波ァっ!!」ヒュッ


・・・グシャッ!!

マーマン『』


僧侶戦士「えと・・・これで結構倒したよな・・・だいぶ少なくなったか」

武道家「ふむ・・・、だけど何だ。ここは軍人の援軍がいないのか?」

僧侶戦士「んー・・・」


・・・・トコトコ・・

村人A「あの、軍人さんたちですか?」


352 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:12:09 ID:dsWBeyD.
 
僧侶戦士「あぁ、そうだが」

村人B「た、助けに来てくれたんでしょうか?」

武道家「いや、ちょっと海を渡りたくてね・・・援軍じゃないんだ・・・」


村人A「そ、そうですか・・・。いた軍人さんたちは今、集会所にいる人たちを守るために・・・そこにいます」

村人B「ずっと戦ってくれてるんですが、みんな衰弱が激しくて・・・」


僧侶戦士「そうか・・・もうあれから5日目だもんな」

幼剣士「どこも・・一緒なんだね・・・」


353 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:13:26 ID:dsWBeyD.
 
村人A「そ、それより・・・海を渡るって・・・いってましたよね?」

僧侶戦士「そうだが?」

村人B「や、やめといたほうがいいかと」

僧侶戦士「なんでだ?」


村人A「海のクラーケンが赤眼で暴れて、その時出てた組合の船が全滅しまして・・」


武道家「また・・面倒な・・・・・」ハァ

僧侶戦士「あー・・・」

童子騎士「クラー・・・ケン?」


354 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:14:09 ID:dsWBeyD.
 
武道家「海も魔物だ。そいつ自体は強いわけじゃないんだが、海の上っていうステージだと向こうが有利でな」

僧侶戦士「昔から船の天敵と呼ばれてきた最悪の種でもある」


童子騎士「じゃあ、渡れないんですか?」


武道家「うーん、僧侶戦士は確か、軍のクエストでクラーケンと戦ったことあったよな・・・?」

僧侶戦士「あの時は強い味方メンバーが一緒だったから何とか、だ」

武道家「行動の特徴は?」


僧侶戦士「触手で船が沈められないように、けん制しながら本体の出現待ちだな」

武道家「・・・・いけるか?」


355 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:14:56 ID:dsWBeyD.
 
僧侶戦士「いや無理だろ。俺らが触手を担当しても、本体を叩く火力役がいない」

武道家「そうか・・どうするか・・」

僧侶戦士「・・・」


幼剣士「出会っても、逃げるとか・・・!」


童子騎士「あのな・・・」

武道家「・・・そんな簡単にいったら、どれだけうれしいことか」ハァ


童子騎士「・・・あ」

武道家「ん?」


356 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:15:38 ID:dsWBeyD.
 
童子騎士「・・逃げる手立て、あるかもしれません!」

武道家「マジで・・・?」


村人A「ク、クラーケンから逃げる船なんて・・・」


童子騎士「こっちです!」


・・・・タッタッタッタ


357 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:16:25 ID:dsWBeyD.
 
・・・・・・・・・・・・・・

・・・・ガラガラッ!!


村人A「おいおい・・・ここは古くなった帆船やらを置く・・・貸し出し広場だぞ?」

童子騎士「えっと・・・ちょっと待っててください」タッタッタ 


村人A「・・・」

僧侶戦士「ここじゃ最新の魔動船とかは貸してもらえないのか?」

村人A「本来ならあるんですが・・・、クラーケンと遭遇した時に一気に畳み掛けられて・・・」

 
武道家「・・・そうか。やっぱアイツ頼るしかねーな・・」


358 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:16:55 ID:dsWBeyD.
 
童子騎士「みなさーん!こっちです!」


僧侶戦士「・・・お、なんか有ったみたいだぞ」

・・・・タッタッタ・・


幼剣士「童子騎士くん、あったの?」

童子騎士「あぁ・・あったよ。旧式だけど、魔法動力船では最高速度を誇ったことがある船・・・だったはず」

村人A「・・・おいおい・・こんなところに・・・こんなもんあったのか・・・」


武道家「・・ちっちゃいな」

童子騎士「速度のみに特化してる船ですからね・・・、だけどこれなら普通の船の数倍の速度で走れますよ」


359 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:17:33 ID:dsWBeyD.
 
幼剣士「じゃあ・・・いけるんだね・・・?」

童子騎士「昔、親父とココに来た時に話をしてたのを思い出したんだ。海の魔物だろうが、振り切れる船だって」

武道家「・・・運ぶのはいいとして、問題は・・・動くのか?」


村人A「あ、たぶん動くと思います。ここは貸し出し用の旧式の船置き場で、廃船したのはありませんし・・・」


僧侶戦士「そ、そうか・・・!よし、これで海を渡れるな!」

童子騎士「よし・・・それじゃ、海に出しましょう」


武道家「運ぶぞ・・・、みんな手伝え!」


360 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:18:27 ID:dsWBeyD.
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ザバァン!!



武道家「よしっと・・・」

村人A「こ・・腰が・・・」イタタ

僧侶戦士「ご協力感謝します」


武道家「・・・で、船の調子は?」

幼剣士「童子騎士くん、エンジンはかかるの?」


361 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:19:31 ID:dsWBeyD.
 
童子騎士「慌てなさんな・・・、えと・・」カチャカチャ


幼剣士「・・・」ワクワク


童子騎士「・・・あ!」

武道家「な、なんだ?」


童子騎士「・・・あの、緑の魔石ありますか?」

僧侶戦士「・・・一応これだけな」ゴソゴソ・・・ポイッ


童子騎士「わわっ、ありがとうございます。充分な大きさです・・・よし・・・!」カチャッ


362 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:20:19 ID:dsWBeyD.
 
・・・・・ブルッ・・・ブォン!!!
ブルッブルッ・・・ブォォォォン!!!


武道家「おぉ!」

僧侶戦士「やるな。大丈夫そうか?」

童子騎士「えぇ・・たぶん大丈夫だと思います。思った以上にいい状態で放置されてたみたいです」


幼剣士「やった!」

童子騎士「それじゃ、行きますか?」


武道家「・・・すぐ出発できるのか」

童子騎士「問題ないですね。コレの速さなら1日で着くと思います」


363 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:21:19 ID:dsWBeyD.
 
僧侶戦士「疲れをとる為に大型船でのんびり・・って訳にはいかなくなったな」

武道家「あ、そういやさ。方角とかどうすんだ?わかるのか?」

童子騎士「あ・・・」


村人A「それなら大丈夫かと思いますよ。錬金術か何か忘れましたが、設定すれば自動で着くはずです」ヨイショ

・・・ピッピ・・・ピッ・・・


武道家「・・・便利なもんだな」

僧侶戦士「軍もこんくらい便利で簡単なシステムにならないかな」

武道家「全くだ。クエスト報告だの、上位下位関係だの、内部派閥抗争だの勘弁してくれ・・・」ハァ


364 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:22:00 ID:dsWBeyD.
 
村人A「あはは・・・よし!これで後は行き先を入力するだけです。どこですか?」


武道家「海を渡った先の西の漁港だ」

村人A「・・・漁港・・・っと・・・」ピッ・・


僧侶戦士「出来たか?」

村人A「はい、出来ました!」

僧侶戦士「ありがとう」


童子騎士「よし、それじゃ・・・乗ってください」


365 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:22:45 ID:dsWBeyD.
 
・・・トコトコ・・・ユラッ


幼剣士「よいしょ・・・とと、揺れるね・・・」ユラユラ

童子騎士「この揺れから慣れないと、船酔いするかもしれないぜ・・・」

幼剣士「初めてだから・・・するかも・・・」


村人A「では、気をつけてくださいね・・・」


僧侶戦士「・・・そちらこそ。この港に幸運を・・・」

武道家「・・・」ペコッ


童子騎士「では、今度こそ準備はいいですね?」


366 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:23:18 ID:dsWBeyD.
 
僧侶戦士「問題ない」


武道家「オッケーだぜ」


幼剣士「・・・いいよ!」


童子騎士「それでは・・・出発します!」カチャッ



ブルン・・・ブルンブルン・・・


367 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/02(火) 16:24:03 ID:dsWBeyD.
 
 
ブォン!!!!! 
 
ブォォォォォン・・・!!!ブォォォォォォ・・・・・・・・・・・・!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


371 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:03:46 ID:Gh25PfuI
 
・・・・・・ゴォォォォ!!

 
武道家「うひょー!はえぇ!」

幼剣士「み、水しぶきが・・・・」バシャバシャ


童子騎士「・・・あとは操作はいりませんね。いい船ですよこれ・・・」


僧侶戦士「そんなイイモンなのか?・・・なんでそれが旧式だったんだろうな」

童子騎士「あそこの貸し出しは結構いい船置いてましたし・・・、最新のどんどん導入してるのかもしれませんね」



武道家「つか、これならクラーケンでも何でも振り切れるのか?」


372 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:04:16 ID:Gh25PfuI
 
僧侶戦士「ああ、大丈夫だと思うぜ」

武道家「それならいいんだがな」

僧侶戦士「・・・ん?」


幼剣士「・・・」ウプッ


武道家「・・・酔ったか?」ククク

僧侶戦士「あーあー大丈夫か?」ハハ


幼剣士「・・らいじょうぶ・・・・・」ウプッ


373 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:04:46 ID:Gh25PfuI
 
童子騎士「酔うのはええよ!」


幼剣士「・・・」オエッ


童子騎士「あーあー・・・もう、このペースだと結構早く着くから我慢するか・・・慣れろ」サスサス

幼剣士「うう・・・ありがとう・・・」


僧侶戦士「ま、空とか海眺めながらのんびり行こうぜ」

童子騎士「そうですね・・・」


374 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:05:18 ID:Gh25PfuI
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・ブォォォォ・・・!!!


童子騎士「3分の2地点通りすぎました。あと少しで着きますよ」

武道家「幼剣士、ちょっとは慣れたか?」

幼剣士「ふぁい・・・」

僧侶戦士「ダメだなこりゃ・・・」ハハ



童子騎士「それにしても、暗くなってきましたね」


僧侶戦士「魔獣たちが一番活発になる時間帯だな・・・・」



・・・・・・・ブォォ・・・・・


375 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:06:03 ID:Gh25PfuI
 
 
武道家「・・・何の音だ?」

童子騎士「?」

僧侶戦士「・・・おい、皆。一応武器構えとけ。童子騎士は全速力で舵を頼む」


武道家「まさか・・・」


僧侶戦士「気のせいだといいんだが・・・、全員聞いたって事は気のせいじゃない・・・からな」

武道家「・・・」スッ

僧侶戦士「・・・」チャキッ

幼剣士「・・・」フラフラ

童子騎士「・・・」ググッ


376 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:06:33 ID:Gh25PfuI
 
・・・・ドォン!!
・・グラッ!!


武道家「うお、揺れる!」

幼剣士「・・・」ウプッ


・・・ドォン!!ドォン!!!


幼剣士「・・・揺れるぅぅぅ」

僧侶戦士「やはりな。いいか、船の下見てろ・・・中火炎魔法!」ボワッ


377 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:07:18 ID:Gh25PfuI
 
武道家「・・・・なんじゃこりゃあ!!!」


・・・・ユラユラ・・・


僧侶戦士「クラーケンの触手の影だ・・・でっけえな・・・」ハハ

童子騎士「ス、スピードをあげます!」

・・・グォォォォン!!!!


武道家「どうすりゃいいんだ?」

僧侶戦士「本体は俺らに追いつけないみたいだな。触手を叩く!」


378 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:07:51 ID:Gh25PfuI
 
・・・・ザバァ・・・・・・・!!

武道家「しょ、触手でけぇ!船を叩き割る気か!?」



ヒュンッ・・・!!

僧侶戦士「はぁっ!」ビュッ

・・・・ズバァッ!!・・・ドシャァッ・・・


武道家「おお、簡単に意外と切れるんだな!」

僧侶戦士「触手だけの相手ならワケないな。船に攻撃がくる前にドンドン落とせ!」


379 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:08:21 ID:Gh25PfuI
 
・・・・ザバァ・・・
・・ザバァ・・ザバァ・・・・・ザバァ・・・・!!


武道家「よ、4本か・・・」

僧侶戦士「お前3本な。俺だるいから」

武道家「・・・なんでだよ!?」


・・・・ビュビュビュビュッ!!

武道家「早いが・・・対処できねェ速度じゃねぇ!!」ダダダァン!!

僧侶戦士「大斬っ!」ズバァ!!


・・・・ドサッ・・・ドサドサドサッ・・・


380 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:08:54 ID:Gh25PfuI
 
ザバァ・・・ザバァ・・・・・・ザバァ・・・ザバ・・ザバ・・・


武道家「な、何本でてくんだよ!」

僧侶戦士「もっとスピード上げられないか!?」


童子騎士「無理です!メーターいっぱいです!」グ゙ォォォン!!


武道家「掌低波ァ!連弾!!」ズバババァ

僧侶戦士「武道家・・・攻撃増大魔法!」パァッ


幼剣士「ふ・・船が揺れる・・・」オエッ・・


381 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:09:28 ID:Gh25PfuI
 
僧侶戦士「よっしゃ・・・、触手がひるんだ!」

武道家「このペースで走り続けられるか!?」

童子騎士「大丈夫です!」


・・・グォォォォン!!


武道家「おっしゃぁ!触手が離れていく!」

僧侶戦士「・・・さすがに俺も少し焦ったぜ・・。本体が出てきてたら対処仕切れなかった」


幼剣士「何もできず・・・ごめんなさい・・・」オエッ


382 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:10:09 ID:Gh25PfuI
 
武道家「あぁ気にすんな。仕方ねーことだ」

僧侶戦士「そうだな・・・ひとまず安心していい。漁港まではあとどんくらいだ?」


童子騎士「えーと・・・、あと本当に少しで着くと思います」


武道家「オーケー・・・じゃあ俺もちょっと休憩しよう」ハァ

僧侶戦士「漁港についたら、童子騎士はそこで待機・・・でいいんだな?」

童子騎士「はい・・・、大丈夫です。そういう約束ですから・・・」


383 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:10:42 ID:Gh25PfuI
 
武道家「・・・幼剣士はどうする?無理だけはするんじゃないぞ?」

幼剣士「ぼ・・僕は・・・、最後まで着いていく・・・着いて・・・行きたい・・・」ゴホッゴホッ


僧侶戦士「・・・・いい覚悟だ。港についたら、漁港から星屑までは歩いて半日もかからないだろう」


童子騎士「もう夜になりますしね、漁港でひとまず泊まりますよね?」

武道家「真夜中に、前線付近を歩くバカがどこにいるんだよ・・・」


童子騎士「ですね・・はは」


僧侶戦士「とにかく、漁港についたら周辺の様子にもよるけどな」


384 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/03(水) 13:11:15 ID:Gh25PfuI
 
幼剣士「とりあえず着いたら・・・寝ましょう・・・」グッタリ

僧侶戦士「まあお前はそうだな・・・。お、灯台が見えたぞ!」


武道家「こんな時でも灯台は点いてるのか?魔獣近づいて来るんじゃねーの?」

僧侶戦士「魔石の自動点灯だと思うぜ」

武道家「そ、そうか・・・」


童子騎士「比較的、ポツポツと薄い明かりは見えますね?」


武道家「あそこには軍の支部があるからな、警戒にあたってるんだろう」


童子騎士「なるほど・・・じゃ、もうすぐ着くので準備してくださいね・・・」



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