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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その30
664 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:25:36.01 ID:zDJdAtFWo
青龍先生と5人の使い手による最後の攻撃。今まさにそれは、

燻る魔力が再び集結し、魔王パズズをこの世から消し去る……はずだった。

戦士「…………」

まず最初に気付いたのは戦士だった。

穴の開いた天井へ目をやり、入り込む日差しをぼんやりと眺めていた。

戦士「……?」

突如、ふと光を遮る何かが目に映った。そして次の瞬間、

その影は物凄い勢いでこちらへ迫っているのが分かった。

戦士「く……そがぁ!!」

ダッ!!

魔道士「!?」

朱雀嬢「あれっ!!」

盗賊「……最悪だ……っ」

ヒュオッ

ネクロマンサー「貴様等、何をしている……!」


665 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:26:34.70 ID:zDJdAtFWo
ダダッ…ザッ

戦士「そいつを青龍先生達に近づけるな!」

朱雀嬢「は、はいですわっ!」

ネクロマンサー「使い魔の良からぬ報告に足を運んでみれば……」

召喚士「――っ!?」

ネクロマンサー「何をやっていると言っている!!」

召喚士「ネクロマンサー!」

ババッ

朱雀嬢「出て来い! ワルキューレ!」

シュイイィィィィン

盗賊「魔道士っ、援護頼む!」

魔道士「えっ!? あ、はいっ!」

青龍士官「青年兵、上空から敵襲だぞ!」

青年兵「分か……ってる! でも……力……がっ」

ネクロマンサー「そこから……離れろぉ!」


666 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:27:58.99 ID:zDJdAtFWo
ズババババッ!!

白虎長「なっ、何!?」

召喚士「触手です! 気を付けて!」

ネクロマンサー「離れろと言っているのだ!」

青龍先生「避けろぉ!!」

玄武娘「ひぃっ!?」

ババッ!!…ドッ!!…ドスドスドスッ!!

ネクロマンサー「……」

召喚士「貴様……っ」

フワッ…

ネクロマンサー「確か、召喚士と言ったか」

召喚士「……」

スタッ…グワァッ!!

ネクロマンサー「今回ばかりは……許されんぞ」

召喚士「こっちの台詞だっ!」


667 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:28:58.62 ID:zDJdAtFWo
ネクロマンサー「ほざくなっ!!」

ギュオッ…バキャアアァァ!!

青年兵「召喚士さんっ!」

ズザザザッ…ズザァ

召喚士「……くっ」

スタッ

ネクロマンサー「粋がるなよ、小僧――」

戦士「てめぇだ!」

ザシュッ!!

ネクロマンサー「……」

戦士「おおぉぉ!!」

ブンッ!!…ヒュオッ

戦士「召喚士、立てるか!?」

召喚士「……助かったよ!」

ネクロマンンサー「……無駄な足掻きを」


668 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:30:30.59 ID:zDJdAtFWo
ゴゴゴゴゴゴ

ネクロマンサー「……」

召喚士「……っ」

ザッザッザ

盗賊「……」

戦士「召喚士には近づけさせねぇぜ」

ネクロマンサー「……」

ジロッ

朱雀嬢「……っ」

ネクロマンサー「……成程」

チラッ

玄武娘「っ!!」

ネクロマンサー「正直予想外でしたよ。まさか次の一手がこことはね」

青龍先生「慢心故に侮った貴様の負けだ」

ネクロマンサー「負け? まだ終わりではない。何も始まってはいない」


669 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:31:23.13 ID:zDJdAtFWo
スゥッ

ネクロマンサー「封印を解除するのだろう? なら好都合な事よ!」

青龍先生「!?」

ブワッ!!

青龍先生「朱雀っ! コカトリスに集中しろぉ!」

召喚士「!?」

ネクロマンサー「一角を潰せばこの魔力の行方、どうなる事やらっ!」

名代「まずい! 狙いはそこかっ」

ネクロマンサー「ククッ、ハハハハハッ!!」

バババッ…ズシャアアァ!!

ブリュンヒルデ「はああぁぁーっ!!」

ネクロマンサー「召喚獣……っ」

朱雀嬢「させませんわよおぉ!」

ネクロマンサー「こんなもの無駄無駄っ! 無駄だぁ!」

朱雀嬢「――!?」


670 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:32:07.30 ID:zDJdAtFWo
グアッ!!

ネクロマンサー「このまま殺してくれようかぁ!」

戦士「朱雀嬢ぉ!!」

盗賊「くっ!」

ネクロマンサー「クハハハハ! 死ねぇ!」

ザシュウウゥゥゥゥ!!

ネクロマンサー「……ククッ」

スタッ…ポタポタポタッ

朱雀嬢「あ……あぁ……っ」

青年兵「大……丈夫です……かっ?」

朱雀嬢「^青年兵様っ!?」

青龍士官「くそぉ! ワイバーン!」

シュイイィィン…ドゴオオォォォォ!!

朱雀嬢「青年兵様ーっ!」

青年兵「大丈夫です……て」


671 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:32:36.81 ID:zDJdAtFWo
ヨロッ…ポタポタッ

ネクロマンサー「……しぶといですねぇ」

青年兵「かすり傷程度で……いい気になるなよ……っ」

ネクロマンサー「……やはり、この場に居る人間は全員殺しますか」

戦士「させっかよ!」

青龍士官「青年兵っ、青年兵!」

青年兵「傷は大丈夫っ。ただ、魔力が……」

ズゴゴオオォォォォ

召喚士「ぐく……ぅ!!」

魔道士「召喚士さんっ!?」

召喚士(横槍を入れられたせいで……魔力が分散している……っ!)

青龍先生「まずいな……っ、魔力がやや散っている」

青年兵「すみませ……」

青龍士官「俺に掴まれ! 早く!」

青年兵「す……まないっ」


672 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:33:30.74 ID:zDJdAtFWo
ゴゴゴゴゴゴ…

玄武娘「く……ぅ!」

白虎長「んんーっ!!」

名代「召喚士殿と青年兵殿の2人がやや乱れた事で……」

青龍先生「バランスが大きく崩れたか……っ」

ネクロマンサー「……おぉ!!」

パキッ…ピシィ

名代「け、結界が……っ!?」

青龍先生「マズイぞぉ……っ、封印が解けかけてる!」

ネクロマンサー「ククッ、これは好都合……ッ!」

青年兵「う……ぐあ……っ!」

青龍士官「耐えろ……! 頑張るんだ青年兵っ!」

青年兵(まさかこれほどとは……っ)

ヨロヨロッ…グググッ

青年兵「バハムート……恐るべし……!」


673 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:34:21.45 ID:zDJdAtFWo
ネクロマンサー「さぁて」

召喚士「……っ」

ネクロマンサー「本体を殺るか、それとも……」

チラリ

コカトリス「……」

ネクロマンサー「召喚獣を先に消しますか」

戦士「召喚士ぃ! コカトリスを戻――」

ネクロマンサー「させませんよぉ!!」

ギュルルッ…ズゾゾゾゾゾッ!!

召喚士「――っ!!」

ネクロマンサーが無数に伸ばした触手は結界石の前に立ちはだかる

コカトリスへと四方八方より突き刺さる。

ドスドスドスッ!!…ズガガガガガッ!!

コカトリス「……ぬぐっ」

召喚士「ぐああぁぁ!!」


674 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:34:55.02 ID:zDJdAtFWo
ネクロマンサー「さぁ、くたばれ! 死ね死ね死ねぇ!」

ビュオッ!!…ガガガガアアァァ!!

召喚士「……ああぁぁぁぁ!!」

シュウウゥゥゥゥ

白虎長「まずいっ! コカトリスが……っ!」

玄武娘「消える……ですの……っ!」

ネクロマンサー「さぁ、とどめです」

ヒュバッ!!…バッキャアアァァァァ!!

ネクロマンサー「――ッ!?」

ドグシャアァ!!…ドサッ…ゴロゴロゴロッ

戦士「な……ん……」

朱雀嬢「きゃああぁぁ!! 首が……ぁ!!」

スタッ

盗賊「……兄……様!!」

影忍「……」


675 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:35:28.32 ID:zDJdAtFWo
ムクリ

ネクロマンサー「いきなり顔を蹴り飛ばすとは失礼ですねぇ」

スタスタスタ

ネクロマンサー「首が吹き飛んでしまいましたよ」

戦士「……今だっ!!」

盗賊「ああぁぁぁぁ!!」

ネクロマンサー「ちっ」

影忍の奇襲による蹴りで首を飛ばされたネクロマンサーは慌てて起き上がり、

その首を拾いつつ、戦士と盗賊の追撃へと備える。

戦士「お前は召喚士を!」

朱雀嬢「は、はいですわっ!」

タタッ

朱雀嬢「朱雀先生!!」

召喚士「……ぐ……うぅ」

薄れゆく意識の中、召喚士は暖かな光に包まれるような感覚に陥った。


676 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:36:26.84 ID:zDJdAtFWo
パアァァァァ

召喚士「……?」

――「よぉ」

召喚士「……こ……ここは?」

――「お前、召喚士ってのか」

召喚士「あ、あなたは……?」

――「俺か? あぁ、俺は朱雀先生っていや分かるか」

召喚士「朱雀先生!?」

朱雀先生「そうかそうか。お前、あの馬鹿の弟子か」

召喚士「……っ」

朱雀先生「俺にとっちゃあ弟子の弟子……か。がはは!」

召喚士「あ、あの……っ」

朱雀先生「ありがとな、俺の魔力……しっかり受け止めてくれや」

召喚士「!?」

朱雀先生「おっと……もう1人来たか」


677 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:37:04.86 ID:zDJdAtFWo
フワァ

朱雀嬢「朱雀先生っ! しっかり!」

召喚士「朱雀嬢……さん?」

朱雀嬢「大丈夫ですか!?」

召喚士「あ、あぁ……すみません」

朱雀嬢「……あれ? 何か……光が……っ」

召喚士「……」

朱雀先生「んー? おいおい、こっちは本家の人間か?」

朱雀嬢「!?」

朱雀先生「そうかそうか! 本家も無事、跡継ぎが出来たかぁ!」

朱雀嬢「あ、あの……っ、何かしらこれ……幻覚!?」

召喚士「よく分からないけど、朱雀先生の残留思念というか……」

朱雀先生「がははっ! 朱雀も安泰じゃねぇか!」

召喚士「……っ!?」

朱雀先生「他の召喚士に負けんなよ! 特に青龍にゃあな! がははっ――」


678 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:37:51.83 ID:zDJdAtFWo
パアアァァァァ

召喚士「!?」

朱雀嬢「戻ったっ!?」

ゴゴゴゴゴゴ

召喚士「……ぐくっ」

朱雀嬢「朱雀先生!?」

召喚士「……大丈夫、これからです!」

朱雀嬢「あっ!!」

召喚士の傍らに佇む、小さな小さな召喚獣……シルフ。

シルフ「もぉ〜なんなのよー!!」

コカトリス消滅直前に僅かながらの魔力で咄嗟に召喚した基本精霊獣。

朱雀嬢「これは……っ」

そのシルフがコカトリスに代わり、懸命に朱雀先生の魔力を受け止めていた。

シルフ「早く何とかしてよぉー!」

召喚士「……ええ。全魔力を搾り出してでも……支えてみせます!」


679 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 18:38:39.10 ID:zDJdAtFWo
とりあえずここまで昨日分という事で…
後ほど今日分投下致します!それでは失礼します!ノシ


683 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/14(木) 19:51:24.96 ID:jZ3O5j3DO
>>1乙!

今日分がある・・・だと・・・!?


685 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/14(木) 23:47:01.41 ID:bq0qnQQvo
〜お詫び〜

後ほど更新するなどと申しつつ……

書き溜めをまんまと会社に置いてきてしましたorz
ああぁぁぁぁ本当にすみません!ごめんなさい!

明日こそ四十九部終わらせますのでお許しを!
朝一で投下します!ほんとにごめんなさい!

それでは……おやすみなさい……



盗賊「えぇい! 死ねいこのたわけがっ!」

魔道士「はぁ、ほんと最低です……」

戦士「ま、分かっちゃいたけどここまでとはなぁ」

召喚士「う、うん……困ったもんだよね」

天才「カス。これだから凡人はカス。もう掛ける言葉もない」

王子「うん。いっぺん死んだほうがいいと思う」

ゴルリン「役立たずもいいとこだぎゃー!」

幼女「ばーかばーかっ!」


687 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2011/07/15(金) 01:01:44.44 ID:Whwa6LIAO
仕事を大切にしろと言おうと思ったが、
>>1の仕事はもはやこれのような気がする


693 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/15(金) 08:48:57.30 ID:ea+F8nHRo
パアアァァァァ

白虎長「!?」

――「……また……会えるとはな!」

白虎長「……お爺様の声!? お爺様なのっ!?」

白虎先生「やぁ! 白虎長!」

白虎長「その姿は……っ!?」

白虎先生「今の君より若くなってしまったな!」

白虎長「……っ」

白虎先生「パズズを倒してからもう……年も経ってしまったのかぁ」

白虎長「……ひっ、う……ぐっ!」

白虎先生「ははっ! 泣くでない! それにしても立派になったなぁ!」

白虎長「お爺様ぁ……っ!」

白虎先生「白虎の魂を……託したぞ!」

白虎長「ひぐっ! う……うぅ!」

白虎先生「そして……父を、白虎長男を信じてやってくれ!」


694 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/15(金) 08:49:55.57 ID:ea+F8nHRo
白虎長「!?」

白虎先生「幸せにな! 我が孫娘よ――」

パアアァァァァ

玄武娘「……へっ?」

スウッ

――「……玄武娘」

玄武娘「――!?」

――「大きく……なったなぁ」

玄武娘「お……じいちゃん……っ!!」

玄武先生「お前を1人きりにしてしまった事が……本当に心残りだった」

玄武娘「ふぐぅ……う、うああぁぁ!」

玄武先生「それにしても本当に立派になった。両親も喜んでおるだろうぁ」

玄武娘「ふええぇぇーっ!! ひぐうぅ……っ」

玄武先生「中身はまだ、子供みたいだけどね……ははっ」

玄武娘「お爺ちゃあぁん! お爺……びええぇぇ!!」


695 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/15(金) 08:50:49.38 ID:ea+F8nHRo
玄武先生「私が死んで10年、色々大変だっただろう。本当にすまなかった」

玄武娘「……ひぐっ、ひぐうぅ! ぐすっ!」

玄武先生「だが周りを見てみなさい。今は素晴らしい仲間がいるじゃないか」

玄武娘「……っ!?」

スウウゥゥ

玄武娘「お爺ちゃんっ!? お爺ちゃん!!」

玄武先生「仲間を信じて……助けられ、そして時には助け……」

玄武娘「お爺ちゃああぁぁん!!」

玄武先生「皆を信じて……幸せに生きるんだぞ――」

パアアァァァァ

玄武娘「う……うぁ……ああぁぁぁぁーっ!!」

ゴゴゴゴゴゴ…

玄武娘「あ……りがとっ、お爺ちゃん……ありがとおぉ!」

リヴァイアサン「グゴアアァァァァ――!!」

玄武娘「私……絶対にj頑張るからあぁ! だからぁ! 見ててねえぇーっ!!」

名代「おぉ……っ、凄い魔力だ……!」

青龍先生「吹っ切れたかな。魔力に迷いがないわ……はははっ!」


696 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/15(金) 08:51:46.58 ID:ea+F8nHRo
パアアァァァァ

青年兵「!?」

青龍士官「何……だ!? 光が広がって――」

スゥッ

青龍先生「頑張れ、もうひと踏ん張りだぞ!」

青年兵「青龍……先生!?」

青龍先生「おぉ、姿が若返っているわ。こりゃあいい!」

青龍士官「い、一体……何が……」

青龍先生「2人共、今日までよぅ頑張ったわ」

青年兵「先生……っ」

青龍先生「儂も今日で仕事納め。お主らにも全てを託した……」

青龍士官「…………くぅ」

青龍士官「儂は身寄りのない孤独モンだったがなぁ……」

青年兵「……」

青龍先生「お主ら2人は本当に息子のように思ってしまったわ」


697 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/15(金) 08:52:35.15 ID:ea+F8nHRo
青龍士官「!!」

青龍先生「老いとは儚くも悲しいもんだなぁ。だが、それがいい」

青年兵「……先……生ぇ」

青龍先生「年を取れば取るほど、情が芽生えて困ったものよ……はっははは!」

青龍士官「泣……くな俺っ! これは……幻覚だ! 幻覚なんだよぉ!」

青龍先生「……なぁ、近くで顔を見せてくれないか?」

青年兵「――っ!!」

青龍士官「うああぁぁぁぁ!!」

スッ

青龍先生「……暖かい。人の温もりだなぁ」

青年兵「うぐ……っ、うぅ……っ!!」

青龍先生「最早なーんの未練もない。お主らがいれば安心だ」

スゥッ

青龍士官「先生っ!? 先生ええぇぇーっ!!」

青龍先生「あの世とやらがあったら……待っとるぞ。また会おう――」


698 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/07/15(金) 08:53:14.09 ID:ea+F8nHRo
パアアァァァァァ

青年兵「!? 先生っ!? 青龍先生!!」

青龍士官「――っ!!」

名代「……あそこです」

青年兵「!?」

名代の指差す光の先、結界石の中心に青龍先生の肉体は溶けていく。

白虎長「青龍先生ええぇぇぇぇ!!」

ネクロマンサー「くっそおおぉぉ!! やめろおおぉぉぉぉ!!」

影忍「寝ていろ」

バゴォッ!!

ネクロマンサー「グブ……ッ!」

盗賊「……っ」

ジャラッ…ギュルギュルッ

戦士「もう最後なんだ……大人しくしててくれよ」

ネクロマンサー「くそぉ……くっそおおぉぉ!!」



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