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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その25
368 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:08:29.30 ID:nbGmHZ49o
〜広場〜

番長「…昨日も言ったはずでごわす」

召喚士「……」

番長「意地を悪くして言っているわけではないでごわす」

召喚士「分かってます」

番長「じゃあ、別の人にでも頼むでごわすな」

召喚士「どうしても……ですか?」

番長「…朱雀先生、魔物を倒す為に必要なのかもしれんでごわすが」

召喚士「……」

番長「召喚士にとって召喚獣は、いわば自分そのもの」

盗賊「……」

番長「それを易々と明かすなど、己を捨てるも同然でごわすよ」

召喚士「……確かに、そう言えるかもしれませんね」

番長「分かって貰えればいいでごわすよ」

召喚士「……」


369 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:09:12.23 ID:nbGmHZ49o


盗賊「…今日も…駄目だったな」

召喚士「ええ……」

スタスタスタ

魔道士「でも、番長さんの考えが…何となく伝わりました」

戦士「そうだなぁ。確かに向こうの言い分も分かる気がするよ」

魔道士「ええ。しっかりと自分を持ってて、ちょっと尊敬しちゃいますね」

召喚士「そうですね。強い意志ですね」

盗賊「…しかし…どうするのだ?」

召喚士「う〜ん……」

戦士「別の召喚士を当たるとするか」

召喚士「そうだね。出来れば知人の方が何かと楽なんだけど…」

戦士「…なま、ひとまず宿へ戻るとすっか」

魔道士「ですね。ご飯食べながら考えましょう」

召喚士「そうしましょうか」


370 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:10:43.05 ID:nbGmHZ49o
〜宿〜

盗賊「……モグモグ」

魔道士「それで、どうしましょうか?」

バサッ

召喚士「ハーピー、ゴーレム以外だと……」

戦士「なんとか番長を説得出来りゃあなぁ……」

魔道士「そうですねぇ」

盗賊「…何か…餌で釣るか?」

戦士「餌?」

盗賊「……好きなもの…とか」

召喚士「あれだけ自分のスタンスを持っていて、靡くとは思えませんよ」

魔道士「そうですよ〜」

盗賊「……だよな」

戦士「まーしゃあない。次なる召――」

魔道士「あぁーっ!!」


371 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:11:41.88 ID:nbGmHZ49o
ビクッ

盗賊「!?」

召喚士「ど、どうしたんです…!?」

魔道士「……ありました」

戦士「はぁ?」

魔道士「ありましたよ…っ。番長さんの……好きなもの」

召喚士「え…っ?」

盗賊「…菓子か?」

スクッ…ツカツカツカ

召喚士「……?」

魔道士「……」

召喚士「あ、あのぉ……?」

ビシッ

魔道士「召喚士さんっ、これしかありません!」

召喚士「……っ!?」


372 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:13:05.27 ID:nbGmHZ49o
〜次の日〜

番長「ふわ〜ぁ」

テクテクテク

番長「……んっ?」

盗賊「……」

魔道士「おはようございます」

番長「…しつこいでごわすね」

スッ…テクテクテク

盗賊「…三顧の礼を尽くした。話だけでも最後に…聞いて欲しい」

番長「……」

魔道士「実は、ゴーレムを求めていたのは、召喚士さんじゃないんですっ」

番長「…?」

盗賊「……」

番長「じゃあ、誰なんでごわすか?」

魔道士「……どうぞ!」


373 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:13:55.88 ID:nbGmHZ49o
スッ…テクテクテクテク

番長「――っ!!」

魔道士「この方が……望んでいるんですっ!」

戦士「……ほれ」

ススッ

番長「……召喚子……さんっ!」

召喚子「……ご、御機嫌ようっ」

番長「何故…!?知り合いでごわすか!?」

戦士「あー、まぁ…たまたま……な」

番長「……っ」

召喚子「あ、あのぉ……」

戦士「それじゃ、あとは二人っきりでごゆっくり〜」

魔道士「失礼しますっ」

召喚士「えっ!?ち、ちょっとぉ……!?」

盗賊(……絶対楽しんでる…絶対)


374 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:14:35.67 ID:nbGmHZ49o


番長「……どうぞでごわす」

コトッ

召喚子「…ありがとう…ございますっ」

番長「いやはははっ!しかし…そうならそうと言って頂ければ…」

召喚子「い、いえ…っ。いきなりはご迷惑かと〜」

番長「迷惑?とんでもない!大歓迎でごわす!」

召喚子「は……ははっ」

番長「それで、ゴーレムを?」

召喚子「そ、そうなんです…。どうしても…手に入れたくて……」

番長「……ふぅむ」

召喚士(やっぱり、こんなのは良くないし…通用しないと思う……)

番長「何か事情があるようでごわすな。いや、理由などは聞きません」

召喚子「……っ」

番長「しかし、いくら召喚子さんの頼みとはいえ…簡単には……」


375 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:16:09.68 ID:nbGmHZ49o
召喚子「で、ですよねぇ……っ」

番長「申し訳ないでごわす……」

召喚子「いえっ、こちらこそ…無理を言って…ごめんなさい」

番長「……」

スクッ

召喚子「それでは、失礼致します…」

テクテクテク

番長「……召喚子さん!!」

召喚子「…?」

番長「待って欲しいでごわす!!」

召喚子「……は、はい」

番長「……一つ、聞いて欲しいでごわす!」

召喚子「なっ、何でしょう…!?」

番長「もし教えたら……いやっ、教える代わりに条件を一つ!」

召喚子「!?」


376 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:17:25.83 ID:nbGmHZ49o
番長「ワシは……召喚フェスに全てを賭けているでごわす」

召喚子「召喚…フェス」

番長「そうでごわす。その為に…手の内を同業者には明かしたくないでごわす」

召喚子「そうだったんですか…っ」

番長「無冠の帝王と呼ばれ…はや……」

召喚子「……」

番長「…だから、もし……もしでごわす!」

召喚子「……は、はいっ」

番長「次の召喚フェスで……ワシが優勝したら……」

召喚子「し、したら……?」

番長「…ワシと……結婚して欲しいでごわす!!」

召喚子「――っ!?」

番長「それが……ゴーレムをお譲りする条件でごわす」

召喚子「け……けけっ、結婚……って」

番長「もちろん、次に優勝する自信は…あるでごわすよ!」

召喚子「……っ」


377 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:18:26.97 ID:nbGmHZ49o
ザッ…スタスタスタ

戦士「話は聞かせて貰った」

召喚子「戦士!?……さんっ」

番長「…全く、聞き耳を立てていたとは…っ」

戦士「すまんすまん。しかし、俺が立会人だ」

召喚子「はぁ!?」

戦士「その条件でいこうじゃねぇか、召喚子さん?」

召喚子「ちょっと……何言って……」

番長「…仕方ないでごわすね。立会人も居る事でごわすし……」

召喚子「い、いやっ……その……」

番長「……ワシは一向に構わんでごわす!!」

召喚子「!!」

戦士「よーし、交渉成立だ。良かったな、召喚子さん!はははっ!」

番長「良かったでごわす!がっはははは!!」

召喚子「――っ」


378 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:20:47.73 ID:nbGmHZ49o


戦士「そんじゃあ、会得が済んだら声掛けてくれな!」

ザッザッザッザ…

召喚士(あとで覚えてろよぉ……っ)

番長「それでは召喚子さん。早速始めるでごわすか」

召喚子「も、もうですか!?」

番長「早いに越した事はないでごわすよ」

召喚子「…まぁ……ありがたいですけど」

番長「まずは召喚するでごわす。見てて下され」

スゥッ

番長「いざっ、ゴーレム!」

シュイイィィン

召喚子「お、大きい……っ」

番長「これがゴーレムでごわす。見た事はあるでごわすよね…?」

召喚子「え、えぇ…っ」


379 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:22:07.29 ID:nbGmHZ49o
番長「こいつの能力はまず一つに防御行動」

召喚子「防御…ですか?」

番長「そうでごわす。オートガードとでも言うべきでごわすか」

召喚子「オートガード……」

番長「一度召喚し、消滅するまでは、主の護衛を最優先するでごわす」

召喚子「……凄いですね」

番長「そうでごわす。こちらの意志とは無関係に、身を守ってくれるでごわす」

召喚子「……忠実なんですね」

番長「無論、ゴーレムが攻撃している場合は不可でごわす」

召喚子「攻撃も出来るんですか…!?」

番長「そうでごわす。第二の能力、それは土行による攻撃でごわす」

召喚子「土……っ」

番長「そうでごわす。物理に土行付加を加える事が可能なんでごわす」

召喚子「なるほど……」

番長「まぁもっとも、攻撃も防御も召喚士の魔力次第でごわすけどね」


380 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:23:25.88 ID:nbGmHZ49o
召喚子「……」

番長「ゴーレムは高等でごわすが、使いこなせてこその高等でごわす」

召喚子「高魔力を以ってすれば、それだけ力を発揮する…」

番長「その通りでごわすよ」

召喚子「使いこなせるかな…か、かしらっ」

番長「召喚子さんならば、問題ないでごわすよ」

召喚子「そ、そうですかねぇ」

番長「あのスフィンクスをあれだけ使いこなしているでごわす。心配ないでごわすよ」

召喚子「そ、そんな事…っ」

番長「しかし、羨ましいでごわすなぁ」

召喚子「…?」

番長「あれほどの召喚獣…一度は、使ってみたいでごわすよ」

召喚子「あっ、それなら……」

番長「…?」

召喚子「ゴーレムのお礼に…スフィンクスを……」


381 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:24:10.11 ID:nbGmHZ49o
番長「本当でごわすかっ!?」

召喚子「ええっ」

番長「それはあり……いや、やはりやめておくでごわすよ」

召喚子「え…っ?」

番長「男子たるもの、女性を守ってこそ漢というもの」

召喚子「……?」

番長「その女性から教えを請うなど…男の恥でごわす」

召喚子「そう…ですか……?」

番長「それに、一度約束を付けての事でごわす」

召喚子「じ、じゃあ…その条件と交換に……」

番長「いーや、立会人もいる事でごわす。男に二言は無いでごわすよ!」

召喚子「……っ」

番長「あれは…西方でごわすな?」

召喚子「……ええ」

番長「いつか、自力で会得してみせるでごわすよ!がはーっはっはっは!」


382 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:25:09.70 ID:nbGmHZ49o


番長「以上でごわす。何か質問などは…?」

召喚子「だ、大丈夫…です」

番長「そうでごわすか」

召喚子「本当にありがとうございました。助かりました」

番長「ん?試しに出さなくていいでごわすか?」

召喚子「だだっ、大丈夫ですよ〜っ」

番長「いやいや、きちんと得られてなくばワシの恥でごわす」

召喚子「……」

番長「さぁ、見せてみるでごわすよっ!」

召喚子「……ボソボソ」

番長「え?聞こえないでごわすよ。おっきな声で呼びかけるでごわす!」

召喚子「……あーっ!!」

番長「えっ!?」

クルッ


383 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:26:04.02 ID:nbGmHZ49o
召喚子「行けっ!ゴーレム!!」

シュイィィン

番長「何かいたでごわ……おぉっ!」

召喚子「出来たぁ〜っ!!」

番長「いやはや、お見事でごわす!流石は召喚子さん…っ!」

召喚子「ありがとうございます〜」

番長「……ところで召喚子さん」

召喚子「…はい?」

番長「流派はどちらでごわすか?」

召喚子「――っ!?」

番長「さっき余所見していて、聞きそびれたでごわす」

召喚子「…え、えっとぉ……そこら辺の……」

番長「ソコラノ流?聞いた事ないでごわすね。師は誰でごわす?」

召喚子「え、えっとぉ……父っ、そう…父です!」

番長「お父様でごわすか。近々、挨拶に伺わねば……」


384 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 03:26:57.52 ID:nbGmHZ49o
召喚子「い、いえっ!それがもう…父は亡くなっておりまして……」

番長「なんと!?」

召喚子「て、天涯孤独なんですよ〜」

番長「それは……辛いでごわすねぇ」

召喚子「い、いえ……っ」

番長「そうだ!良かったら…ここで暮らすと良いでごわすよ!」

召喚子「……あ、あのっ」

番長「そうすれば、ワシや子分が力になれるでごわすよ!」

召喚子「え…えっとぉ……」

番長「そうそうっ!是非、そうするでごわす!」

テクテクテク…ギュッ

召喚子「――っ!!」

番長「むしろ、一緒に暮ら……」

召喚子「今日はありがとうございましたっ!失礼します……っ!」

番長「あっ!?召喚子さんーっ!!」

ダッ…タッタッタッタッタ…


391 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/13(日) 11:07:09.45 ID:22d5nn9wo
召喚士はアレだから流されてやっちゃっても仕方ない気がするが
戦士は他人の信念を尊重出来る漢だと思っていたのに・・・・・・


393 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/02/13(日) 14:56:55.30 ID:h2aI93fSO
結局皆こうか!

召喚士の恥<<<<<漢の信念<<<|越えられない壁|<<<面白さ


394 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/13(日) 17:56:36.90 ID:m+m2CymDO
ギャグがに勝るもの無しかギャグさえあればあの魔王達も簡単に……?


396 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/13(日) 23:22:44.22 ID:okEkFG5AO
凄いなwwwまだ連載してたとは!
ちょこちょこ見直させてもらいます!


397 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:48:36.95 ID:nbGmHZ49o
〜食事処〜

魔道士「おめでとうございます!」

盗賊「…おめでと」

戦士「おめでとうっ!!」

召喚士「……勘弁してよ…もうっ」

戦士「悪かったよ。でもまぁ、結果オーライだろ」

召喚士「そうかもしれないけど、そういう問題じゃあ…」

魔道士「…ごめんなさい」

召喚士「い、いやっ……えぇと……」

戦士「でもよ、結局あっちもまんざらじゃなかったわけだしなぁ」

盗賊「……」

戦士「信念より下心が上回ってたし……」

召喚士「それとこれとは……」

戦士「まぁいいさ。全てが終わった時に話せば分かってくれるよ」

召喚士「…そ、そうかなぁ」


398 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:49:20.77 ID:nbGmHZ49o
戦士「さーて、これで三匹の召喚獣が手に入ったわけだが…」

召喚士「そうだね。色々とあったけど……」

盗賊「…どうする?」

召喚士「あとは行く先々で機会があればでいいと思います」

戦士「と、なると……」

召喚士「次は皆さんの武具とか……」

魔道士「私は特に大丈夫ですよ〜」

盗賊「…私もだな」

召喚士「じゃあ戦士は?」

戦士「そうだな…。そろそろコイツを完成させにゃあならんか」

ドスッ

召喚士「……ドワーフさんの斧だね」

戦士「ああ。今は炎の盾と化してるが、そもそもは…」

召喚士「五行の鉱石を付加できる斧だもんね」

戦士「…ああ」


399 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:50:00.61 ID:nbGmHZ49o
魔道士「でも、大きな鉱石を探さないといけないんですよねぇ」

召喚士「一箇所に固まっているとも思えないしね」

戦士「鉱石ってーと……」

バサッ

召喚士「ここ、鉱山の町と……大軍師さんの話だと、北方も」

魔道士「南東は火の鉱石を手に入れたから、他はなさそうですね」

召喚士「盗賊さん。東方ではそういったものは?」

盗賊「…聞いた事がないな」

戦士「そうなるとまぁ、俺の方も都度、機会があればって感じか」

魔道士「それじゃ特に、目的地もありませんね」

召喚士「では一度、本国へ戻るとしましょうか」

盗賊「…そうだな。そこで情報を集めよう」

戦士「そんじゃ、今日はパーッとやって……」

魔道士「何でですかっ!」

戦士「召喚獣ゲットの祝いだよ!なぁ?」


400 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:50:52.90 ID:nbGmHZ49o


魔道士「かんぱーい!!」

チィン

魔道士「…はぁ、美味しい〜」

戦士「……結局一番ノリノリじゃねぇか」

召喚士「まぁまぁ…ははっ」

戦士「…しかし、もうノンビリもしてられないわなぁ」

盗賊「…ああ」

魔道士「何だか期限があると、焦っちゃいますよね」

戦士「今までは何も考えずに旅出来たからなぁ」

召喚士「そうだね」

魔道士「無事、終わるといいですね」

戦士「無事って事はないだろうけど…頑張ろうぜ」

盗賊「…ああ」

召喚士「うんっ!頑張ろう!」


401 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/13(日) 23:51:30.29 ID:nbGmHZ49o
〜召喚士の部屋〜

ボフッ

召喚士「……はぁ」

ゴロン…バサッ

召喚士(手に入った召喚獣はザントマン、クジャタ、そしてゴーレム…)

ジーッ

召喚士(結局、全部白虎かぁ。何か白虎と縁でもあるのかな…ははっ)

ベッドへ横たわり、地図と師匠の手帳を見つめる召喚士。

召喚士「……仕方ないよな。あとはこれしかない」

バサッ

召喚士「……はぁ〜っ」

ゴロン

召喚士「あと半年……半年以内には……」

静かに目を閉じながら自分へと言い聞かせる召喚士。

気付くと、そのまま深い眠りへと落ちていた……。



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