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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その22
686 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:12:19.60 ID:grvBA9Qo
〜東方、都の港〜

右秘書官「では、先手を打って議会を起こすという方針で宜しいですな?」

右文官「異論なしだ」

エリート「うむ。あとはその手筈だが…」

右秘書官「殿下が帰国されては左翼に先手をとられてしまう…」

隊長「殿下にはもうしばし、東方へ滞在頂く形になるか…」

皇太子「それは構わんが…」

西方参謀「殿下抜きで議会を開くってのか?」

エリート「……」

右秘書官「手はありますが、青年兵次第ですね」

皇太子「彼は優秀だ。我々の考えなど汲みとってくれよう」

召喚士「ええ。青年兵くんならきっと…!」

右秘書官「分かりました。それでは手配を進めます」

エリート「それでは、私は殿下と共に東方に残ります」

皇太子「…うむ」


687 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:12:47.06 ID:grvBA9Qo
隊長「俺らは帰国した方が良さそうだな」

西方参謀「あぁ。役目も終えたし、さっさと報告をあげにゃあならん」

魔道士「私達はどうします…?」

召喚士「えぇと……」

右秘書官「出来れば共に来て貰えないか?」

戦士「俺らがか?」

右秘書官「少し手助けをして頂くかもしれぬ」

盗賊「……」

召喚士「構いませんか?」

魔道士「私は別に問題ないですよっ」

盗賊「…ああ」

戦士「構わんぜ」

右秘書官「助かります。それではすぐに出航手続きを行います」

右文官「昼過ぎには発ちたい。今のうちに要件があれば済ませておいてくれ」

召喚士「分かりました」


688 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:13:36.11 ID:grvBA9Qo


戦士「さーてと、昼までどうすっかね…」

魔道士「船内に居ても…あまりお役にはたてないですしねぇ」

召喚士「お世話になった方に挨拶して、その後はお土産でも買いましょうか」

盗賊「…そうだな」

テクテクテク

皇太子「おや、どちらか行かれるのか?」

魔道士「はいっ。ちょっと街の方へ…」

皇太子「…そうか。ならば、ご一緒しても宜しいか?なぁ、エリート」

エリート「!?」

西方参謀「構いませんよ。こっちは我々がやっておきますから」

右秘書官「お二人はしばらく滞在なさるのですから、逆にお勧めしますよ」

エリート「…すみません」

皇太子「それでは行くとしようか!手をかけるな。はははっ」

召喚士「こちらこそ…!殿下とご一緒出来て光栄です!」


690 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:14:49.48 ID:grvBA9Qo
〜都〜

皇太子「…夜も良いが、やはり日中が非常に良い」

盗賊「…?」

皇太子「東方の話さ。日が出ている時の街並みはとても素晴らしい」

魔道士「分かる気がします!」

戦士「俺は夜の方が賑やかで好きだなぁ」

エリート「それで、これからどこに?」

召喚士「名代さんの屋敷へ行こうと思います」

皇太子「おぉ、そうか。ならば我らも共に挨拶へ伺うとしよう」

エリート「ええ」

召喚士「名代さんには色々とお世話になりましたからね」

魔道士「そうですよね〜」

召喚士「その後に城へ行って、上様に挨拶をして……」

戦士「土産買って帰国だな!」

盗賊「…うん」


691 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:15:17.16 ID:grvBA9Qo
〜名代の屋敷〜

名代「よくぞ参られた。皇太子様まで有難う御座いまする」

皇太子「いやいや、こちらこそ」

召喚士「俺達は昼過ぎに帰国する事になりました」

名代「おぉ、そうであったか。此度も多々、感謝致す」

召喚士「とんでもない。こちらこそありがとうございました」

戦士「巫女さんは……」

名代「気にせずとも良い。私の不徳の致すところ……」

盗賊「……」

魔道士「小姓さんもお怪我をされたと聞きましたが…」

名代「…ああ。大丈夫、命に別状はない。じき良くなるであろう」

魔道士「良かったぁ…!」

盗賊「……」

名代「ネクロマンサー、と言ったか」

召喚士「…はい」


692 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:15:44.22 ID:grvBA9Qo
名代「厄介な敵だな」

召喚士「ええ。奴は他の魔物と違い、特に危険です」

名代「そのようだな」

戦士「俺らも因縁があるからな。巫女さんの仇はきっと…」

名代「……頼む。もし力が必要な時はいつでもお貸しするぞ」

召喚士「ありがとうございます」

名代「皇太子様とエリート殿はまだご滞在で?」

エリート「ええ。本国内が慌しく、もう少し滞在させて頂きます」

名代「それは何より。時間があれば色々とご案内させて頂こう」

皇太子「ありがたい。感謝する」

名代「……召喚士殿。あれから術の方はどうだ?」

召喚士「特に進展は……。あ…っ」

名代「…?」

召喚士「そういえば一度、頂いた札が発動した事がありました…!」

名代「式神が…!?それは不思議な事だな」


693 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:16:18.37 ID:grvBA9Qo
召喚士「あの時は確か……」

戦士「詩人とかいうワケ分からん奴が来て、何かしたんだよな」

召喚士「そうそう。そしたら途端に魔力の制御が利かなくなって…」

エリート「四属性以外の、東方の式神とやらまで発動したと?」

召喚士「ええ。意識が朦朧としてたのであまり覚えていませんが…」

名代「やはり…互いの術に何か繋がりがあるのかもしれんな…」

皇太子「その後は試したのか?」

召喚士「ええ。貰った札が二枚残ってましたので試しました」

名代「結果は…?」

召喚士「特に何も…。やはり使役は出来ませんでした…」

名代「そうか……」

エリート「召喚術もまだまだ未知なる部分が多いからな…」

召喚士「ええ…。あと二年、いや一年以内にもっとうまく扱えるようになれれば…」

皇太子「まぁそう急く事もない。君は今でも十分強い」

名代「ええ。某もそう思いまする」


694 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:16:47.38 ID:grvBA9Qo
召喚士「そんな事は…っ。もっとうまく…強くなれれば」

エリート「たくさんの人が救える…と?」

召喚士はゆっくりと、無言で頷く。

皇太子「自惚れるんじゃないぞ、召喚士くん」

召喚士「!?」

皇太子「君一人の働きで、戦争が勝てるなどと言う程、甘いものでは無いんだぞ」

召喚士「……」

皇太子「それに、後ろを振り返ってみよ」

召喚士「……?」

クルッ

皇太子「君の後ろには、いつも頼もしい仲間がいるではないか」

召喚士「……っ」

名代「まだ若い身だ。背伸びせず、自分の出来る範囲でやれば良いのだ」

エリート「現に、君の力には感謝しきれないくらい助けられているよ」

召喚士「……はい」


695 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:17:44.71 ID:grvBA9Qo


魔道士「それでは、失礼します!」

召喚士「色々と…ありがとうございました!」

名代「こちらこそ有難う。また来てくれ」

戦士「是非!!」

盗賊「…ああ」

名代「私も式神について、もう少し研究を進めてみるつもりだ」

召喚士「宜しくお願いします…!」

名代「この後は…城へ行かれるのかな?」

エリート「そのつもりです」

名代「私も夜には参るが、今は上様もいらっしゃるであろう」

皇太子「うむ。それではまた後ほど」

名代「召喚士殿、気を付けてな」

召喚士「はいっ!それではまた!」

門の前まで見送る名代に笑顔で、一同は屋敷を後にした。


696 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:18:16.82 ID:grvBA9Qo
〜帝の城〜

門番壱「こ、これは!皆様方!!」

門番弐「ささっ、どうぞお通り下さいませ!!」

召喚士「あ、ありがとうございます」

スタスタスタ

戦士「…ここの門番にも顔を覚えられちまったな」

皇太子「凄いな。顔パスではないか」

魔道士「東方に西方に各司令部…。国軍本部も…ですね…」

エリート「おそらく世界で一番顔が広いのではないか?」

戦士「……ははっ、嬉しくねぇ」



家老「これはこれは、よくぞお越し下さった!」

召喚士「上様にはお会い出来ますか?」

家老「…ん、あぁ。居るには居るのだが…ちと立て込んでてなぁ」

召喚士「……?」


697 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:18:44.36 ID:grvBA9Qo
〜天守〜

帝「……もう一度申してみよ」

女剣士「腕の未熟を痛感致しました。しばし休暇を頂戴したく……」

帝「…して、どうするつもりだ?」

女剣士「はっ。再び世界を見て参ろうと思いまする」

帝「…東方を離れると申すのだな?」

女剣士「……申し訳御座りませぬ」

帝「ヤマタノオロチを倒し、これから東方平定に忙しくなる」

女剣士「承知の上で御座いまする。しかし……」

帝「……」

女剣士「その先にある壁を越える為に御座いまする」

帝「…成程な」

女剣士「大切な時機にお力添え出来ぬ責は、後ほどこの命を以って…」

帝「…分かった、許可しよう。但し、そなたの命は私が預かる」

女剣士「……はっ!!」


698 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:19:27.04 ID:grvBA9Qo


帝「待たせたな。良いぞ」

家老「…終わったようですなぁ。ではどうぞ」

召喚士「失礼致します」

ススッ

帝「一同揃って、如何なされた?」

召喚士「はい。本日、我ら四名帰国する事となりました」

帝「……そうか」

盗賊「上様に於いては、多大なるお力添えと無礼の数々、誠に……」

帝「構わぬ。此方こそ貴殿らには大変感謝しておる。有難う」

戦士「滅相もない」

帝「何か褒美を遣わしたいところだが…何分、情勢が不安定でな」

召喚士「お構いなく。俺らが好きで勝手に行った事です」

帝「しかしだな…っ。そうだな…盗賊よ」

盗賊「はっ」


699 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:19:53.94 ID:grvBA9Qo
帝「確約は出来ぬが、東方平定の暁には知行を増やすという事でどうだ?」

盗賊「!?」

帝「そなたもいずれは藤蔵へ戻るのであろう?」

盗賊「……は、はぁ」

帝「その折には知行を今の倍、いや五倍でも構わぬ」

魔道士「ち…知行って何ですか?…ボソボソッ」

召喚士「さ、さぁ……ゴニョゴニョ」

盗賊「めめめ、滅相もございません!そのような恩賞…受け取れませぬ!」

帝「しかし…他に思いつかぬ……」

盗賊「そ、それに私は藤蔵を出た身。戻る事はありませぬっ!」

帝「そうなのか?」

盗賊「…は、はいっ!」

帝「……そうか。しかし藤蔵も世継ぎがおらねばお家断絶…」

盗賊「……そ、それは父上にお話下されっ!わ、私は無関係で御座りまする!」

帝「…ふふっ、それではそう致そう」


700 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:20:21.29 ID:grvBA9Qo


エリート「我らはもうしばらくご厄介になりまする」

帝「それは何より」

皇太子「本国の菓子もまだあるしな…はははっ」

帝「お、おぉ…っ!」

家老「上様、若い内からそのような物ばかり食しておられると…太りまするぞ?」

帝「……」

魔道士「……耳が…痛いですね」

盗賊「……ああ」

戦士「おっと、もうこんな時間か。そろそろ…」

召喚士「だね。それでは、ここらで失礼致します」

帝「うむ。見送ろうぞ」

召喚士「いえいえ、大丈夫です!」

帝「そうか…?」

魔道士「はいっ!お気遣いありがとうございますっ!えへへ!」


701 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:20:48.86 ID:grvBA9Qo
ザッザッザッザッザ

エリート「では、我らはこのまま城に残るとしよう」

召喚士「はい。ありがとうございました!」

魔道士「エリートさんもお気を付けて!」

エリート「あ、ありがとうございます…」

皇太子「ではまた後ほど、本国で会おう」

戦士「一足先に本国でお待ちしてます!」

盗賊「…では、また」

エリート「何かあればすぐに知らせてくれ!」

召喚士「はいっ!!」

ザッザッザ

戦士「あとは土産買って…東方ともおさらばか」

魔道士「何か戦士さんのその台詞、久々に聞きました!」

戦士「そうかぁ?」

召喚士「……あれ、盗賊さん?」


702 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:21:17.18 ID:grvBA9Qo
盗賊「…すまぬ、先に行っていてくれ」

魔道士「どこか寄るんですか?」

盗賊「ちょっと…藤蔵門にな」

魔道士「あ…っ」

戦士「先に行ってるぜ。船で会おう」

盗賊「…うん。すまんな」

召喚士「いえ…っ。では行きましょう」

スタスタスタ…

盗賊「……」

エリート「では我らも城内に戻りましょう」

皇太子「だな。それでは、失礼する」

盗賊「…はい」

ペコリ…ザッザッザッザッザ

盗賊「……」

城門の前に一人残った盗賊。そのまま向きを変え、西にある藤蔵の詰め所へ向かう。


703 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:21:59.52 ID:grvBA9Qo
〜藤蔵門〜

テクテクテク

火忍「……くあぁ」

ポケー

火忍「……平和だねぇ」

詰め所の石段に寝転び、青空を見上げる火忍。

火忍「…こんな日は二人で休暇を取って、名所観光なんてのが最高だよなぁ」

ピーヒョロロー

火忍「それで夜はしっぽりと温泉などに浸かり……こ、混浴で…っ」

ザッザッザ

火忍「……その後は一つの布団で……姫えぇ!!」

ズイッ

盗賊「何だ?」

火忍「姫ええぇぇーっ!?」

盗賊「だから、何だというのだ…っ?」


704 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:22:27.20 ID:grvBA9Qo


盗賊「…いや、いきなり土下座されても意味が分からぬ」

火忍「……聞こえてらっしゃったので…?」

盗賊「私を呼んだであろう?何かあるのか?」

火忍「…何もありませぬ!(良かった!!)」

盗賊「すまんな…っ。急に顔を出して」

火忍「どう致しました?」

盗賊「うむ。急であるが本日戻る事と相成った」

火忍「なん……ですと……!?」

盗賊「だから、挨拶に…な」

火忍「……」

盗賊「…どうした?」

火忍「い、いえ…っ!何でもありませぬ!」

盗賊「…そうか」

火忍(お顔を出して頂けただけでも十分だろっ!前向きに考えるんだ!俺っ!!)


705 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:22:58.87 ID:grvBA9Qo


盗賊「なぁ、火」

火忍「はい」

盗賊「……これ」

ズイッ

火忍「……雷の奥義書、ですか」

盗賊「私が持っていて…良いものなのかなぁ」

火忍「姫……」

盗賊「私は……」

火忍「藤蔵を捨てた身」

盗賊「!?」

火忍「あ…いえっ、そう思われている気がしましてな…」

盗賊「……うん」

火忍「…良いではありませんか!」

盗賊「……?」


706 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:23:57.00 ID:grvBA9Qo
火忍「雷は親や兄弟がなく、孤児でした」

盗賊「うん…」

火忍「我らは死すれば、一族の者が後を継ぎます。しかし奴は居ない」

盗賊「……」

火忍「雷にとっての家族と言えば、姫や若…御館様なのです」

盗賊「……っ!」

火忍「その雷が姫に託したのです。断れますか?」

盗賊「……」

火忍「もし姫がどうしても…というなら、鬼丸にでも渡して下され」

盗賊「……ひぐっ」

火忍「どうします…姫?」

盗賊「わ、私は……ひぐ…っ、頑張ってみるよ…っ!」

火忍「…ええ、それでこそ姫です」

盗賊「……う…っく」

火忍「…さ、涙をお拭き下され。雷に笑われますぞ?」


707 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:24:51.83 ID:grvBA9Qo


盗賊「ありがとな、火」

火忍「いえいえ、こちらこそ…ご足労有難う御座りまする」

盗賊「また来る。皆にも宜しく伝えてくれ」

火忍「畏まりました!」

盗賊「……じゃあ、元気でな」

火忍「姫も!!ご武運をっ!!」

盗賊「うん」

笑顔で両手を振る火忍に微笑み、盗賊は詰所を去って行く。

テクテクテク

火忍「……行ってしまわれたか」

ピーヒョロロロー

火忍「分かっちゃあいるが、近すぎて手に入らねぇもんもあるわなぁ」

クルッ…ドサッ

火忍「あー空が青くて平和だねぇ、カカッ。……なんてな」


708 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 18:28:12.67 ID:YkEJzqg0
カカカッだと謙虚なナイトの足音に聞こえるがカカッだとイケメン雷忍になる不思議


709 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 18:39:35.86 ID:grvBA9Qo
ここまでにて失礼致します!ありがとうございました!
それでは、失礼致します〜!ノシ

>>708
雷忍「バックステッポは某の奥義に御座るよ…カカカッ!」


711 名前:三日目東R59Aがお送りします [] 投稿日:2010/12/15(水) 20:07:52.38 ID:Q.bFdmc0
1乙
戦士はこういう派閥争いとか面倒臭がると思ったけど
案外乗り気だね、カカッ


712 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 23:05:02.39 ID:KoozOOso
式神がうんぬんのくだりはその19の576あたり参照


713 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 23:57:19.81 ID:mjS4eBUo
東方の空は今日も青く、白い雲をたなびかせ広がっている。

盗賊「……しばしさらばだ。…東方」

それは彼らの胸にぽっかり空いた穴の、それに似て、

戦士「土産はこんなもんでいいか」

魔道士「ちょっと待って下さい!あっ、これもいいなぁ…っ」

召喚士「あははっ」

ゆっくりと流れる刻が自然と覆い包んでくれる。

隊長「……名残惜しいなぁ」

西方参謀「全くだよ。俺は絶対…東方に住むぜ!」

しかし彼らへの試練はそれを許さず、

帝「…こ、これは美味っ!」

エリート「これはザッハトルテですね」

皇太子「冷やしておいて良かった。程よい加減だ」

胸に空いた穴を塞ぐ間もなく、新たな試練が待ち受けている。

名代「……これからが…本当の勝負だ」


714 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/15(水) 23:58:05.93 ID:mjS4eBUo

東方での一戦は大きな力と団結力を生み出した代償として、

右秘書官「…よし、準備は出来ました」

右文官「ああ。あとは……」

大きな犠牲を生む事となってしまった。

女剣士「……」

しかし彼らはそれを忘れる事はないだろう。

東方参謀「…どうだ?」

青年兵「大方、準備は整いました」

そして迎えるは新たな試練。即ち、

左文官「……いよいよですな」

左大臣「あァ。いよいよだなァ…!」

右翼対左翼の、人間同士の戦いが今、始まる。



    〜第二十七部、完〜


716 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 00:04:27.41 ID:MHDVLKQo
たったこれだけなのですが、長くなりそうなので前後半分ける事と致します
二十八部はオッサンの口喧嘩のみの予感…面白味が…ない…
では、おやすみなさい!ノシ

>>711
派閥争いは面倒だけど、魔物と通じてる節のある左翼は許せねぇ…
みたいな感じですかね…

>>712
ご親切にありがとうございます!!

〜オマケ〜

召喚士「結局お土産は何を買ったんですか?」

魔道士「前回同様、おしろいと…今回はこれっ!」

召喚士「シャンプー…ですか?」

魔道士「これは椿油です!髪の毛がツヤツヤするんですよっ!」

召喚士「へぇ〜!……戦士は何を買ったの?」

戦士「これだ」

召喚士「何それ…赤い布?」

戦士「これは『ふんどし』っつってな。東方のパンツだ」

召喚士「へぇ〜!どうやって穿くのそれ?」

戦士「……さぁ?」

召喚士「えっ?」

戦士「えっ?」


720 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/16(木) 02:17:41.60 ID:6FMjbwSO
>>1おつ〜
オッサン達の舌戦なのに壮大な幕引きだなwwww楽しみにしてるぜ!


722 名前:三日目東R59Aがお送りします [] 投稿日:2010/12/16(木) 03:45:57.38 ID:m7BDswDO
おっさん達の舌が交ざり合う・・・ゴクリ



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