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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その34
1 名前:NIPPERがお送りします(新鯖です) [] 投稿日:2011/11/24(木) 17:15:21.23 ID:XdfF1DMSo
┏━ ノ ー‐  j  ji       |l|     _,,,,,_    ji     ji     i  i!  ,_,,xz   .|l| |l|   ┃
┃  -イ.ー┬‐ | ーチ‐      ||        |!  ーナ ̄|   ト-、  |  |!    /    ||  ||   ┃
┃.   │ _|   レ _ノ  `"⌒)  o     ,__,,」  ノ´ 、ノ   .|     丿   /^\  .o .o ━┛
                . ̄

――かつて、人間と魔族が共存し、争いを繰り広げていた時代……
   幻獣を召喚し魔物を倒す者がいた…。
   名を「召喚士」…。後に「救世主」と呼ばれる者である……。


                           ――かもしれない……。

〜前回までのあらすじ〜

世界でも有数の使い手となった召喚士、王の落胤でもあり
心優しき気丈な魔道士。本国最強の槍使いの父を持つ、
抜群なセンスと強さを兼ねた戦士。東方の忍でもあり
寡黙ながら心技体と美貌に優れた盗賊。4人の冒険はまだ続く。
ついに西の魔王イブリースと対峙した4人。その結末とは……。

◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
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◆雑談スレ(オマケみたいなSSがあったりするとかしないとか)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301828985/

◆前スレ(その33)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318927989/


3 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:16:36.74 ID:XdfF1DMSo
魔王イブリース。特質な魔王の中でも、更に特質な存在である。

その力は単体において強大であり、イブリース自身も好戦的であった。

他の魔王が持つ支配欲や優劣の概念はなく、ただ強さのみを求めている。

力こそが絶対。強い者が支配者。それが正義。善悪の区別など一切ない。

故に危うい。至ってシンプルなその思考と発想は長きに渡り、変わる事はなかった。

仮に敗れたとしても、その命ある限り再び立ち上がる事が出来る。敗北に恥はない。

いや、敗北さえ時には快感を得ていた。戦う事に生き甲斐を感じ、それを糧としてきた。

そうして今日まで存在し続けてきた異質の魔王。その概念は人間にも近しい部分がある。

天才「さぁて、いくぜ」

イブリース「くるがいい。この俺様を楽しませてみろ!」

部下や仲間など1人も居らず、信じるものは己の力のみ。己の信念のみ。

例え目の前で剣を構える人間が、一瞬で灰となろうとも、それもまた勝負。

イブリースは他の魔王の持たぬ経験を持っている。完全消滅は至極困難。

天才「でっりゃああぁぁぁぁ!!」

イブリース「ハーッハッハッハッハァァ!!」


4 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:17:29.04 ID:XdfF1DMSo
ドオオォォォォン

戦士「何だっ!?」

召喚士「……始まった」

盗賊「……こっちだな、行こう」

魔道士「はいっ」

ズザッ…タッタッタッタッタ

戦士「しっかし、本当に魔物の1匹も居ないんだな」

盗賊「ああ。全く気配を感じぬ」

召喚士「魔王が単体で待ち構えているなんて……」

魔道士「今までの事を考えたら、信じられないですね」

戦士「それだけ自信があるって事かよ」

タッタッタ…ソワッ

盗賊「――!?」

戦士「……きたきたっ、とんでもねぇ威圧だ……っ」

召喚士「この丘の向こう側だ。……行こう!」


5 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:18:22.45 ID:XdfF1DMSo
天才「っりゃああぁぁ」

魔王の眼前へと迫り来るツヴァイハンダーが突如視界から消える。

イブリース「……!?」

ガッキイイィィィィン!!

天才「な……っ!?」

イブリース「高速で背後に回りこみ、振り下ろしの一撃。悪くはない攻撃だな」

ギュルッ!!…ガシィ

イブリース「だが、あまりにも非力。その程度ではかすり傷すら付ける事など出来ぬわ!」

天才「が……は……っ」

グググッ…

イブリース「芸はないが、このまま首の骨を折り、絞め殺してやろうか」

天才「く……そが……ぁ」

キュイイィィィィ…ドドオオォォォォン!!

イブリース「ぬっ?」

天才「がはっ、はぁ……っ!!」


6 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:19:01.73 ID:XdfF1DMSo
クルクルクルッ…スタッ

イブリース「……魔法。今のは火行か。ダメージはないが衝撃で思わず手を離してしまったわ」

ズザッ

イブリース「むしろ、今の一撃で貴様が被弾しているではないか。自爆技か? ハッハッハ!」

天才「はぁ……はぁ……はぁっ。くそがっ、ナメやがって」

キュイイィィィィ

天才「五行……水っ! 金!」

ゴゴゴゴゴゴ…ダァンッ!!

イブリース「ほぉ、今度は魔法剣か。しかも2行」

天才「おああぁぁぁぁ!!」

ザシュッ!!…ガギギギギイイィィ!!

天才「――!?」

イブリース「人間にしては大した威力だな。そこらの軍団長など数撃で倒せるのではないか?」

天才「効いてねぇ……だとぉ!?」

ホッ…ボ゙ボボッ…ゴウッ!!


7 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:19:38.87 ID:XdfF1DMSo
イブリース「俺様の最も得意とする魔法は火と風。よーく頭に叩き込んでおくんだな!」

ギュアッ!!

天才「中和……っ!? ちぃっ!!」

イブリース「もう遅い。死ね!!」

バッゴオオォォォォン!!…ドシャッ

イブリース「……ふっ飛ばしすぎたか? 本当に死んでしまったかもしれんな」

タッタッタッタ…ザザッ

召喚士「て……天才……さんっ!?」

戦士「お前が……魔王イブリースか!!」

イブリース「いかにも。この俺様が魔王イブリース様だ。宜しくな」

戦士「随分と丁寧だなおい」

イブリース「そりゃそうだ。これから貴様等を地獄へ送ってやるのだからな」

盗賊「……っ」

イブリース「地獄で俺様に殺された事をとくと吹聴して、名を馳せておいてくれや!」

戦士「なめやがってぇ……っ!!」


8 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:20:13.38 ID:XdfF1DMSo
ジャキッ

召喚士「戦士、待つんだ」

戦士「……?」

召喚士「行けっ、シービショップ」

シュイイィィィィン

召喚士「……天才さんがたったの数分でこんな目に遭ってるんだ。合流を待ったほうがいい!」

戦士「んな事言ってる場合かよっ」

イブリース「そこの召喚士が言う通りだ。少人数では他愛ないわ」

魔道士「……っ」

戦士「言わせておけばてめぇ。召喚士、悪いが俺はいくぞ」

ザッ

戦士「!?」

イブリース「むっ!?」

ドドドドドド…

スフィンクス「うしろから……ふいうちだぶるぱーんちっ!!」


9 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:20:44.18 ID:XdfF1DMSo
ドゴッシャアアァァァァ!!

イブリース「ぐおぉ……っ!!」

ドシャッ!!…ズッズウウゥゥゥゥン

戦士「てんめぇ、人の事……散々諌めておきながら!」

召喚士「ごめんっ、利用させて貰った」

シュウウゥゥゥゥ

魔道士「あ……っ」

ムクッ…ドシャッ

イブリース「悪くない。悪くない攻撃だが、やはり非力――」

西方司令「見つけたああぁぁぁぁ!! 死ねやおらああぁぁぁぁ!!」

イブリース「――ッ!?」

ゴシャッ!!…ズッドオオォォォォン!!

起き上がるイブリースを再び地面へと寝かしつけた西方司令の巨剣による一撃。

土煙の巻き起こる中、西方軍の面々が合流。戦闘を開始した。

西方参謀「手を休めんなぁ! 追い討ちだ追い討ちぃ!」


10 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:21:11.10 ID:XdfF1DMSo
西方副司令「接近は禁物っ! 後方から攻撃してっ!」

西方魔道長「やれやれだねぇ」

ドドオオォォォォン…ズガガガガガッ!!

天才「ぐく……っ」

召喚士「天才さんっ、大丈夫……」

天才「ボサっとしてんじゃねぇ……っ。てめぇらも……行けっ」

召喚士「……っ」

天才「回復なんざ、自分で出来る。いいから行け!」

召喚士「は、はい……っ!」

天才「アレは厄介なんてモンじゃねぇぞ。油断してっと大被害確定だ」

魔道士「でもっ、予言では……」

天才「死なねぇとしか出てねーだろ! 無傷だなんざ誰が言った!」

魔道士「っ!!」

天才「無傷で無事帰りてぇだろ……だったら戦え。ハナっから全力で総攻撃すんぞ」

魔道士「は、はいっ!!」


11 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:21:40.69 ID:XdfF1DMSo
ドドドドドド…

青年兵「既に皆も合流している……っ!」

サモナー「攻撃中みたいだ。僕らも参加しよう」

青年兵「はいっ! 出でよ、ワイバーン!」

シュイイィィィィン…バッシュウウゥゥゥゥ!!

西方副司令「あれは副司令のワイバーン!」

西方参謀「おーし、反撃の隙を与えんなよぉ……ヒック」

西方魔道長「しかし派手にやり過ぎじゃあないかい? 煙幕でなんにも見えやしないよ」

西方司令「ウザってぇな、どけえぇ!! このままブチ殺してやんぜええぇぇ!!」

グアッ…ブオォッ!!

西方司令「死んねええええぇぇぇぇ!!」

粉塵の中に超巨大な剣を振り上げて飛び込む西方司令。

しかし、その白煙の中より突如、拳が飛び出し、その得物と激しく衝突する。

バッギャアアァァァァ!!

西方司令「なああぁぁにいいぃぃぃぃ!?」


12 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:22:17.98 ID:XdfF1DMSo
ボワッ!!

イブリース「貴様等の力ぁ……そんなものかあぁーッ!!」

ググググッ

西方司令「――っ!!」

イブリース「ガアアァァァァーッ!!」

ドゴォッ!!…ゴッシャアアァァ!!

西方副司令「まさか西方司令を……っ」

青年兵「押し返した……!?」

ブオンブオンブオンッ…ドッスウウゥゥン

イブリース「……なかなか良い剣だな。俺様にピッタリのサイズじゃないか」

ザスッ…ガシッ

西方司令「痛いいいいぃぃぃぃ!! しっ、死んだああぁぁ!!」

西方副司令「生きてますから早く退いてっ!!」

イブリース「これ程の剣を軽々と振り回す力は褒めてやる。だが……」

ジャキッ


13 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:22:46.58 ID:XdfF1DMSo
隊長「させるかよっ!!」

イブリース「!?」

隊長の奇襲はイブリースの頬をその剣で削り、魔王に対し、初めてダメージらしきものを与えた。

更に奇襲は続く。イブリースの足元からは格闘家が渾身の突きを打ち放った。

格闘家「はあぁーっ!!」

ズドンッ!!…グラァ…

イブリース「おっ、おぉ……」

女隊員「その剣は西方司令のものッス! 返すッスよおぉ!」

バランスを崩したイブリースの肩口に女隊員の思い一撃が命中した。

ドッズウウゥゥゥゥン!!…メキャッ

イブリース「ぐぬおぉ……っ!」

青年兵「出でよっ、アンフィスバエナ!」

召喚士「行けっ、ペガサス!!」

シュイイィィィィン

ペガサス「燃えろっ、俺の――」


14 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:23:19.14 ID:XdfF1DMSo
アンフィスバエナ「グゴオオォォォォ!!」

ズドドドドドッ…ドドオオォォォォン!!

男隊員「負傷者はいるかぁ!?」

召喚士「天才さんが!」

盗賊「……大丈夫か?」

西方司令「ひっ、ひえぇ! お助けええぇぇ!」

戦士「ったく、俺が連れてく。盗賊も一旦退がれ!」

盗賊「ああ、頼む!」

シュバッ

西方参謀「さぁて、どうだい……魔王イブリース様よぉ……ヒック」

格闘家「……?」

ブワッ…ゴゴゴゴゴゴ

男隊員「う……そだろ」

女隊員「まさかあれで……無傷ッスかぁ!?」

イブリース「うぅむ、俺様を2度も地に付けるとは、久々に活きのいい人間ではないか!」


15 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:23:44.94 ID:XdfF1DMSo
ズゴゴゴゴゴ…

戦士「……ちっ」

イブリース「どれ、今度はこっちからいくぞ」

戦士「――!?」

ドウンッ!!…ビュオォッ!!

戦士「ぐぉ――」

イブリース「ハーッハッハッハアァ!!」

戦士は咄嗟に雷切を抜き、イブリースの一撃に対応するも、西方司令の剣を手にした

イブリースの力強い一撃は、石柱を突き破り、戦士の体を軽々と後方の建物へと叩き付けた。

ズギャッ!!…ドカッ!!…バゴォッ!!…ゴッシャアアァァ

召喚士「戦……士っ!?」

天才「ボサっとしてんじゃねぇっつったろ!!」

イブリース「次は貴様かぁ!?」

ギュオッ!!

召喚士「――!? 行けっ、ゴーレム!!」


16 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/24(木) 17:24:25.25 ID:XdfF1DMSo
シュイイィィィィ…

イブリース「防げるものなら……防いでみせろおぉーッ!!」

ズッガアアァァァァ!!

盗賊「一撃……っ!?」

サモナー「ゴ、ゴーレムが……」

ドシャッ…ゴロゴロゴロッ

魔道士「召喚士さんっ、大丈――」

召喚士「大丈夫です……っ。直撃したわけじゃないっ」

イブリース「貧弱な召喚獣よ。この程度で俺様に挑もうなんざ、片腹痛いにも程があるわ!」

たったの一振りでゴーレムを消滅させたイブリースは、剣を持ち上げ不敵に言い放った。

天才「しゃーねぇなぁ。どれ、ちょっと休んだし、2回戦といこうかね」

イブリース「つい今しがたやられたってのにまだ挑もうとは死ぬ気か? とんだ馬鹿者だな」

天才「バカは死ななきゃ直らねぇんだよ!」

イブリース「ハーッハッハッハ! 良かろう、ならば来い! 馬鹿を治してやる!」

天才「テメーこそ地獄へ送り返してやんぜ、ハーッハッハッハ!!」


23 名前:NIPPERがお送りします(新鯖です) [sage] 投稿日:2011/11/24(木) 22:09:12.20 ID:69hOGByOo
イブリースみたいな敵って良いよな
うまくいえないけど


26 名前:NIPPERがお送りします(新鯖です) [sage] 投稿日:2011/11/25(金) 00:49:24.74 ID:1WCBVUl/o
作中で誰も触れてないけど隊長はまだ謎の剣つかってんの


34 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/25(金) 18:14:10.30 ID:UEw22Gt/o
バシュッ!!

天才「はああぁぁぁぁ!!」

ガキキキキィンッ…キィンッ…チュインッ!!

イブリース「どうしたどうした? 貴様の力はこんなものかあぁ!」

ズガガガガガッ…ガキイイィィッ!!

男隊員「あいつ……楽しんでやがる……っ」

隊長「あいつってのはどっちだ?」

格闘家「どちらもですかね」

天才「だあありゃああぁぁ!!」

イブリース「ハァーッハッハッハ!!」

バチィッ!!…ズザザザザアァ

天才「五行……火、風……土ぃ!!」

ゴアッ!!…ザッシュウウゥゥ

イブリース「水と雷が中和なら、同属性は相殺するまでよ!」

天才「んな――」


35 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/25(金) 18:15:10.69 ID:UEw22Gt/o
ジュッ…シュウウゥゥゥゥ

サモナー「魔法が効かない!?」

西方参謀「いんや、イブリースは火と風を使うみたいだが、それをうまくコントロールしてやがるな」

西方魔道長「相反する属性には中和、同属性は相殺。力一辺倒かと思ったけれど……」

青年兵「うまく使いこなしている。やはり他の魔王とは勝手が違う……っ」

イブリース「その程度の小細工で、俺様に通用するものかよ!」

天才「言ってろ……ボケ」

キュイイィィィィ

召喚士「あれはっ!!」

天才「五行……聖!!」

イブリース「ヌッ!?」

天才「はああぁぁぁぁ……っ!!」

ブシュウウゥゥゥゥ…ゴゴゴゴゴゴ

天才「――りゃっ!!」

イブリース「早いっ!!」


36 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/25(金) 18:15:51.21 ID:UEw22Gt/o
ザッシュウウゥゥゥゥ!!

戦士「よっしゃ! 腹を一突きぃ!」

イブリース「おう……ッ」

天才「このまま……死ね!」

イブリース「……クッ、ククッ」

天才「……?」

ズブブッ…シュウウゥゥゥゥ

隊長「どういう事だ!? 五行が発動しない……っ!?」

青年兵「馬……鹿なっ!!」

イブリース「五行ってのが1番厄介だよな。こいつに聖行やら魔行を重ねられると防ぎようがない」

天才「勤勉だな……っ」

イブリース「まぁな。五行にゃ何度も痛い目遭わされたからなあぁ!!」

ブオォッ!!…ズッガアアァァァァン!!

天才「がふ……っ!」

ズシャッ…ザンッ…ザンッ…ズザザァ


37 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/25(金) 18:16:47.64 ID:UEw22Gt/o
格闘家「師匠っ!」

サモナー「治癒は僕が行く!」

召喚士「すみません……っ」

イブリース「次はどいつだぁ!!」

隊長「でりゃあぁ!!」

女隊員「おいっしょおおぉぉぉぉ!!」

ズッドオオォォォォン

格闘家「師匠……師匠っ!」

天才「こ、こんだけ防御固めて……アバラヘシ折られ……ごほごほっ!」

サモナー「おいで、シービショップ」

パアアァァァァ

青年兵「司令……っ」

サモナー「五行が効かないなんて、そんな事……」

天才「……効かないなんてこたねぇ。効きにくいだけ……っだ」

格闘家「……つまり?」


38 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/25(金) 18:17:13.78 ID:UEw22Gt/o
天才「アイツの動き、よく見てろ……っ」

隊長「うっりゃああぁぁ!!」

イブリース「そんな刃毀れしたナマクラ如きいぃ!!」

隊長「俺のはこれで……いいんだよっ!!」

ガキイイィィン!!

天才「見かけは人型だが、アレの中身は全然違う」

青年兵「!?」

天才「中身は空、いや……空っつーか煙みてぇなカンジか」

格闘家「っ!?」

天才「掴みどころのねぇ変幻自在ってとこだろうな」

サモナー「な、なんと……っ」

天才「見てみ。攻撃のモーションをよ」

イブリース「ハーッハッハッハアァ!! さぁ、火だるまと化すがいい!!」

ギュオッ!!…ゴアアアアァァァァ!!

天才「見えたか? ヤローの右手が一瞬で炎へと形状を変えた」


39 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/11/25(金) 18:18:07.74 ID:UEw22Gt/o
格闘家「ええ、確かに」

サモナー「見……えた?」

青年兵「いえ……」

天才「つまり、攻撃の瞬間も狙えないわけだ……ごほっ。じゃあ、どうする?」

青年兵「固めるしかありませんね」

サモナー「……コカトリス」

天才「やる事は分かったな? んじゃ行け」

格闘家「師匠……」

天才「あ?」

格闘家「五行、まだ撃てますか?」

天才「……どうするつもりだよ」

格闘家「私なら奴の動きが見えました。コカトリスとの連携攻撃で五行を叩き込みます」

天才「生身の拳に五行付加したら、腕が消し飛ぶぞ?」

格闘家「死にはしません」

天才「……ちっ、予言も酷なモンだぜ……っ」



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