■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その28
75 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:20:13.51 ID:39/7REq9o


エリート「では、。こちらに調印を」

帝「うむ」

三男「私も」

王子「よし……っと」

エリート「では、陛下」

皇太子「うむ」

エリート「これにて、4国間における同盟は締結と致します。宜しいですね?」

名代「うむ。異論なし」

白馬騎士「ついに、世界が一つとなったのだな」

神官「内側は完成したと言っても過言ではないな。そしていよいよ……」

大軍師「はい。ここからが本番です」

エリート「……とりあえず、軍事的なお話は明日、改めて致しましょう」

皇太子「今宵は簡素ながら懇談の場を用意した。折角なのでこの機会に親睦を深めたいと思う



エリート「ではご案内致します。どうぞ」


76 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:20:50.49 ID:39/7REq9o


大きな照明器具、確か『しゃんでりあ』と言っていたな。それが照らす室内は、

とても綺麗で、何だか不思議な感じだ。でも、嫌な感じじゃない。むしろ好き。

でも、本国の礼服はやや動き辛く、あまり好かぬなぁ……。

カツカツカツ

帝「……なんだかムズムズして、落ち着かんな」

名代「そうですか?束帯とあまり変わらないように思えますが」

帝「全然違うぞ。袴と違って左右分かれておらぬし、それに……」

グイグイ

帝「下着が締め付けられて……痒い」

名代「だから十二単を用意しるとあれほど……」

帝「あんな重たいもの、着たくない」

名代「……」

帝「肩もスースーして、何だか不思議な感じだな」

名代「……」

帝「どうした?ははぁ、さては見惚れておったな?」


77 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:21:22.60 ID:39/7REq9o
名代「……上様。某、変な嗜好は持ち合わせておりませぬ」

帝「ほほぉ、どういう意味かのー?」

カツカツカツ

エリート「おぉ、これは帝姫様。大変よくお似合いですよ」

帝「そうか?ふふっ、有難う」

エリート「名代様、ちょっとへ宜しいですかな?」

名代「ははっ。それでは上様、あまりお戯れにならぬように」

帝「子供扱いするでない」

カツカツカツカツ…

帝「……」

キョロキョロ

帝「うーん。あ……っ!」

タッタッタ…ガッ!!

帝「うわっ!?」

ガシッ


78 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:25:08.42 ID:39/7REq9o
帝「……あ、ありがとう」

王子「大丈夫?」

帝「うむ、手間をかけた」

王子「なかなかお似合いですよ、ドレス」

帝「そうか?動き辛くてなかなか慣れぬ……っ」

王子「こういう段差は、裾を軽く持つと良いですよ」

帝「成程、有難う」

ニコリ

王子「……」

帝「ん?何か……?」

王子「いえ……っ。あの、東方は良い所ですか?」

帝「ああ、良い所だぞ」

王子「そうかぁ……」

帝「西方は違うのか?」

王子「まさか。西方もいい所だよ!」


79 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:26:38.55 ID:39/7REq9o
カツカツカツ

エリート「お待たせ致しました」

名代「こちらは?」

天才「本国が誇る国軍の、各地の各司令だ。東西南北4拠点ある」

西方司令「よよっ、宜しくお願い致しますううぅぅ」

神官「私と西方司令は面識がありますな」

白馬騎士「我らも、南方司令とは以前お会い致しましたね」

南方司令「うむ。あの折には世話になった」

エリート「そしてこちらが東方の名代殿です」

名代「始めまして。何卒、宜しくお願い致す」

天才「んでだ、コイツが総大将!」

バシッ…トットット

青年兵「……っ」

天才「ほれ、シャキっと自己紹介しろ!」

青年兵「青年兵です。先程はどうもでしたっ!」


80 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:27:28.03 ID:39/7REq9o
名代「お若いですな。幾つかな?」

青年兵「はっ。25であります!」

白馬騎士「若い……」

神官「若い……」

天才「頼りないとか思うなよ?場数はかなりのモンだ!なっ!」

青年兵「は、はぁ……」

東方司令「あの……」

名代「……?」

東方司令「本日、上様は……?」

名代「ああ、あちらに……」

クルッ

帝「ふふふっ」

王子「あははっ!」

東方司令「……」

名代「……」


81 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:28:27.75 ID:39/7REq9o
スタスタスタ

女剣士「上様っ!」

帝「おぉ、お前も来ていたのか!」

女剣士「その格好は……!?」

帝「ああ。こちらで着付けて貰ったのだ」

女剣士「……」

帝「……おかしいか?」

女剣士「まさかっ!もう……最高です」

帝「!?」

王子「あの、こちらの方は?」

帝「ああ、私の側近でな。今は本国で世話になっておるのだ」

女剣士「……始めまして」

王子「どうも。西国の国主、王子です!いやぁしかし……」

女剣士「……?」

王子「東方の女性は、美しい方しかおられないのですか?」


82 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:29:44.82 ID:39/7REq9o
女剣士「へ……っ!?」

帝「何を……言っておるのだ?」

王子「いやだって、今まで会った方、みんな美人なので」

女剣士「……っ」

王子「盗賊さんだって、そうでしたよね?」

チラッ

盗賊「……モグモグ。美味いなこれ」

魔道士「盗賊さん、脇からこぼれてますよ〜」

盗賊「……へっ!?あぁ、すまんっ!」

戦士「なんだか失態を見られてんぞ?」

盗賊「えっ?」

王子「……ほら、やっぱり美しい」

帝「確かに女剣士も盗賊も、気品があって実に端麗」

王子「貴女もですよ」

帝「へぇ……っ!?」


83 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:30:40.05 ID:39/7REq9o
女剣士(上様がうろたえてらっしゃるなんて……初めて見た……)

帝「私は……そんな事ない……っ」

王子「またまた〜ご謙遜を!」

テクテクテク

東方司令「え〜ゴホン」

女剣士「お姉様……」

王子「お姉様!?」

帝「おや、確か貴女は……」

東方司令「ど、どうも!ご無沙汰しておりますっ!」

王子「えっと、貴女は?」

東方司令「ごほん、私は東方司令。女剣士の――」

グイッ

天才「おら何サボってんだ!さっさとツヴァイハンダー取りに行くぞ」

東方司令「ちょっと……っ!?い、いやああぁぁ」

ズルズルズル


84 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:31:41.64 ID:39/7REq9o


剣士「みんな楽しんでるみたいだね」

召喚士「ええ」

戦士「せっかくの親睦だしな」

召喚士「以前……剣士さんが言っていた、人と人との繋がり。本当に大事だと思います」

盗賊「……こういう機会を見ると、尚更感じるな」

魔道士「本当ですね〜」

剣士「……ちょっと、失礼」

召喚士「……?」

テクテクテクテク

剣士「三男様」

三男「剣士か、どうしたのだ?」

剣士「楽しんでいらっしゃいますか?」

三男「うむ。華国にはなき文化も多く、大変勉強になるなぁ」

剣士「勤勉ですね。流石です」


85 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:32:48.59 ID:39/7REq9o
三男「良いところはどんどん吸収して、華国の繁栄に努めねばな」

剣士「……時に、他の方々とはお話は?」

三男「……多少は。どうもそういうのは苦手でなぁ」

剣士「駄目ですよ、こういう時は自分から積極的に話しかけねば」

三男「うぅむ、分かってはいるのだが……」

剣士「……失礼」

三男「……?」

グイッ…スタスタスタ

剣士「今晩は。楽しまれていらっしゃいますか?」

王子「おや、貴方は……」

剣士「こちら、南東国の三男様です」

三男「ど、どうも」

帝「改めて、宜しくお願い致します」

王子「どうもどうも!

三男「……っ」


86 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:34:01.94 ID:39/7REq9o
剣士「では、私はこれで」

スッ…テクテクテクテク

三男「あ……っ」

帝「三男殿」

三男「は、はい……ぃ」

帝「南東国はどういった所ですか?」

ジーッ

三男「……うっ。あの、い、いい所ですよ!」

帝「そうですか。それは是非、訪ねてみたいものじゃ」

三男「え、ええっ。是非お越し下さいませっ」

王子「それでは今度、各国巡回とでもいきましょうか!」

帝「ふふっ、そうであるな」

三男「そうですねっ。全てが終わったら、そうしましょう」

王子「そうだった。まずはやる事やってkらじゃないとな!ははっ!」

帝「うむ。頑張ろうではないか。ふふふっ」


87 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:34:55.74 ID:39/7REq9o
テクテクテクテク

白馬騎士「剣士殿」

剣士「申し訳ありません。出すぎた真似を致しました」

白馬騎士「いや、こちらこそ感謝する」

剣士「……」

白馬騎士「気にはなっていたのだ。私が申しても口煩く感じてしまうだろうし」

剣士「そう思いました」

白馬騎士「やはり、貴殿は素晴らしいな。あの返事、いつまでも待っているぞ」

剣士「……大変嬉しい事ではありますが」

白馬騎士「やはり、本国勤めを……?」

剣士「……いえ。僕の中では結論が出ました」

白馬騎士「……?」

剣士「ご安心下さい。国軍には入隊致しませんよ」

テクテクテク

白馬騎士「……」


88 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 18:36:02.86 ID:39/7REq9o


帝「今宵は本当に感謝します。楽しませて貰った」

皇太子「こちらこそ。明日は本国を見物されるとか?」

王子「ええ。個別にですが、みんな同じ考えのようでしたね」

三男「本当ですね」

皇太子「成程。であれば、案内人を付けると致そう」

帝「いやいや、お構いなく」

皇太子「遠慮されるな。それに気心知れた案内人なら宜しかろう?」

三男「……?」

皇太子「さ、部屋へ案内致す。参ろうではないか」

王子「ありがとうございます」

帝「あの、この……服は?」

皇太子「プレゼントさせて頂くよ。とてもよくお似合いだ」

帝「そ、そうか……。では、遠慮なく」

皇太子「何よりだ。はははっ!」


89 名前:NIPPERがお送りします(福岡県) [sage] 投稿日:2011/04/21(木) 18:49:37.28 ID:acTRKUXgo
一乙。
盗賊脇からこぼすとかどんな食い方してんだ


99 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/21(木) 22:03:29.56 ID:1Fj7KaCFo
> 魔道士「盗賊さん、脇からこぼれてますよ〜」

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡


101 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 23:29:30.15 ID:X3JGiF1do


エリート「それでは、こちらのお部屋をご利用下さいませ」

帝「うむ、有難う」

名代「それでは。今宵は本当に感謝致します」

三男「とても、有意義な時間となりました」

白馬騎士「ええ、本当に」

王子「それじゃまた明日」

神官「明日はいよいよ、作戦の打ち合わせですね」

皇太子「ゆっくりと休んでくれ」

エリート「何かあれば、部屋の前にいる係りの者に」

帝「うむ。お気遣いなく」

カツカツカツカツ

エリート「陛下、この後の事ですが……」

皇太子「分かっている。既に、客人もご到着のようだ」

大軍師「……ふっふ」


102 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 23:29:59.42 ID:X3JGiF1do


カツカツ…ザッザッザ

皇太子「……お待たせしてしまったかな」

ザッザッザ

法師「いえいえ。私達も先程、到着したところです」

皇太子「折角の宴だ、参加なされば良かったものを」

ハヌマーン「我ら人外の輩がうろついていては、混乱を招くのでな」

エリート「……っ」

マーマン「ちょっと、残念だったけどな」

オーク「オラも……」

天才「こいつらがスグリーヴァっちの所のお偉いさん」

皇太子「噂はかねがね。私が本国の王である、皇太子だ」

法師「初めてお目にかかります。次男、と申します」

大軍師「次男様は南東国王の兄上であられます」

皇太子「ああ、そう伺っている」


103 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 23:30:45.15 ID:X3JGiF1do
法師「……素晴らしい御方ですね」

皇太子「……?」

マーマン「法師様はよ、目が見えないぶん人の心ってのが分かるのさ」

皇太子「ほう」

法師「貴方様は心に濁りがない。純粋で真っ直ぐな御方です」

皇太子「自覚はないが、有難いお気遣いだ」

法師「いえいえ、本当の事を申したまでですよ」

天才「さて本題だが、アンラ・マンユの眷属討伐……」

エリート「……」

天才「こいつらにも是非、参加して貰う」

ハヌマーン「先日、承知済だ。微力ながら力になりたいと思う」

マーマン「アイツらか……。厄介なんだよなぁ」

ハヌマーン「しかし法師様を危険に晒すわけにはゆかぬ。私とマーマンで出向こう」

マーマン「うげ、二人かよ……っ」

天才「構わねぇ。こっちも少数精鋭だしな!」


104 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 23:31:47.02 ID:X3JGiF1do


皇太子「折角お越し頂いたのに、短い時間の会見で申し訳ないな」

ハヌマーン「いやいや。先も述べたように、余り居座るのも混乱を招きかねん」

皇太子「落ち着いたら、ゆっくり茶でも飲み交わそうではないか」

マーマン「……約束だぜ?」

オーク「楽しみにしてるです!」

法師「それでは、失礼します」

ザッ

法師「……弟を、南東国を何卒」

皇太子「案ずるな。分かっている」

法師「感謝します。では……」

チリン…ザッザッザ…

天才「これで、ほぼ全てが繋がったな」

皇太子「ああ。あとは何があっても、やり遂げるだけさ」

天才「まさにだな。なぁに、やってやるさ!」


105 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/21(木) 23:53:06.13 ID:X3JGiF1do


魔道士「いや〜楽しかったですねぇ!」

召喚士「ええ!久々に色々な方にも会えましたし」

戦士「しっかし改めて考えてみると……凄い事だったんだよな」

盗賊「……ああ。まさに歴史的瞬間だな」

カツカツカツ

青年兵「お疲れ様でした」

召喚士「青年兵くん。そっちこそお疲れ様」

青年兵「陛下と総司令からご伝言が……」

召喚士「……俺達に?」

青年兵「早朝、再び王宮へ来て頂きたいと」

魔道士「へっ!?」

青年兵「事情は聞いていないのですが、大切な任務だとか……」

戦士「はぁ、まーそう言われちゃ嫌だとは言えないわな」

召喚士「うん。その二人の依頼じゃ嫌でも引き受けるしかないよね……」


107 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/22(金) 00:07:15.50 ID:qbU9cSJpo
うぅ、眠くなってきてしまった…今日はここまでにて
本日もご支援ありがとうございました!それではおやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

帝「……これは何じゃ?」

宮仕「パンティでございますよ」

帝「何だそれは?」

宮仕「下着ですが……」

帝「ほう。どう着用するのだ?」

宮仕「えっ!?もしや……今はどのような?」

帝「今?今は何も着用などしておらぬぞ」

宮仕「――っ!!」

帝「腰に履けばよいのか?」

グイグイ…シュルッ

帝「うーむ。密着して落ち着かぬのぅ……」

宮仕(な、なんてキュートなのかしら……っ)

帝「しかし面白い柄よの。水色と白の縞模様か……」

宮仕「お約束……いえっ!定番ですっ!!」


113 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/22(金) 00:53:24.01 ID:bV7zSuoDO
>>1乙

明日にはまた王子の批判が殺到するんだろうな…
それが>>1ヌクモリティ



次へ 戻る 戻る 携 上へ