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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その19
- 666 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2010/09/09(木) 17:52:44.42 ID:CO5VfKIo
騎士長「……おい」
北方兵「はっ」
騎士長「バリスタを用意しておけ。いつでも撃てるようにな」
北方兵「畏まりました!」
ダッ
騎士長「あと、もう一つ」
タタッ…ピタッ
北方兵「!?」
騎士長「南門を閉門し、北門を開けておけ」
北方兵「…?は、はい…っ」
タッタッタッタッタ
騎士長「…これで最低限の後詰は整った…かな」
ザッ
騎士長「さぁ、あとは…お前次第だぜ」
騎士長は息を整え、対峙する騎士団長とデュラハンの姿をじっと見つめる。
- 667 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 17:53:13.68 ID:CO5VfKIo
デュラハン「三下の分際で偉そうな口を叩く…」
ピクッ
騎士団長「……」
デュラハン「大したポジションでもなかろうに…フッ」
騎士団長「…なかなか言いにくい事をズバズバ言うな…貴様」
デュラハン「…図星か!これは滑稽!!」
騎士団長「こっちは毎度毎度の待機命令で…力も有り余ってるっての!」
ゴゴゴゴゴゴ…
騎士長「待機命令…?お前、まさか軍規無視してここまで…」
騎士団長「そうでもしなきゃあ動けないでしょうが!」
ドドッドドッドドッ
デュラハン「はあぁ!!」
騎士団長「どうりゃああぁぁ!」
ザシュンッ!!…ドドッドドッドドッ
すれ違いざまに鳴り響く金属音。デュラハンの胴が真二つに分かれ、地に落ちた。
- 668 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 17:54:00.93 ID:CO5VfKIo
ドシャアアァァ
デュラハン「バ…カなぁ!?ま、まさか…本当に一撃で…っ」
パッカパッカパッカ
騎士団長「……」
デュラハン「や…やめ……っ!!」
ドスッ
騎士団長「……討ち取ったりいぃ!!」
ワアアァァァァ!!
騎士団長「見ろ!貴様等の親玉は私が倒したぞ!」
スケルトン「!!」
騎士団長「まだ続けるか?続けるのなら…容赦はせんぞ!」
スケルトン「なんだアイツ!?一撃で…勝てるわけねぇ!」
デュラハンが倒された事で意気消沈するアンデッド達。
スケルトン「駄目だ!退却しよう!うん!」
一匹のスケルトンが上空のドラゴンへ合図を示し、一同は退却準備へと入る。
- 669 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 17:54:38.26 ID:CO5VfKIo
ゴウゥッ!!…ドオオォォ
スケルトン「えぇい!早く来い!!」
騎馬兵「逃がすかぁ!!」
騎士団長「捨て置けぃ!!」
騎馬兵「…!!」
騎士団長「退却する奴等は放っておけ」
騎馬兵「宜しいのですか…?」
騎士団長「……構わぬ」
スケルトン「へっへ!騎士道精神ってやつかぁ?甘ちゃんだな!ありがてぇ!」
騎士団長「いいや、そんなものは持ち合わせてないさ」
スケルトン「へ…っ?」
シュウウゥゥゥゥ……ゴシャアアァァッ!!…
ドラゴン「グギャアアァァァァ!!」
スケルトン「ドラゴンがぁ!?」
スケルトンらを回収しようと近づいたドラゴンは、バリスタの一撃によって地に伏せた。
- 670 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 17:56:08.81 ID:CO5VfKIo
バリスタ兵「こんだけ至近距離なら…嫌でも直撃するっての!」
北方兵「次っ、東の空から旋回して来るぞ!!」
スケルトン「来るなぁ!い、いや…来ないと俺も助からない!どうすりゃいいんだ!」
北方兵「撃てぇー!!」
ギリギリギリッ!!……バシュウウゥゥッ!!
ドラゴン「――ッ!!」
ドグシャアアァァッ…グラッ…ドドオオォォ
バリスタ兵「よっしゃ!次ぃ〜!!」
スケルトン「こうなったら…一人でも道連れに…」
ジャリッ
騎馬兵「何を…無駄な事を…」
スゥッ
騎馬兵「…騎士団長様?」
騎士団長「ああいう追い込まれた状態ってのは危険だ。油断するな」
騎馬兵「は、はい…っ」
- 671 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 17:57:13.51 ID:CO5VfKIo
騎士団長「窮鼠、猫を噛む…」
騎馬兵「…へ?」
騎士団長「追い詰められた奴は何をするか分からんぞ」
スケルトン「お、おい!!あっちの門が開いてるぞぉ!」
ダダッ…ガシャガシャガシャ
騎馬兵「何故城門が…!?逃げるぞ!待て!!」
騎士団長「いや、追うな!追わずとも良い」
騎馬兵「しかし…!!」
騎士団長「…成る程な。流石は騎士長殿だな」
騎馬兵「……?」
スケルトン「あそこからなら…結界石抜きで外に出られるぞぉ!」
タッタッタ
スケルトン「どけどけどけぇ〜!!」
北方兵「魔物は北門から…逃げて行くようですが…」
騎士長「ああ、それでいい」
- 673 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 17:59:34.07 ID:CO5VfKIo
北方兵「このまま逃がして宜しいのですか?」
騎士長「そうでもせんと…面子が保てんだろ」
北方兵「……?」
タッタッタッタッタ
スケルトン「へっへ!なんとか抜けられた…」
グール「…ウゥ」
スケルトン「しっかし…なんであの門だけ開いてたんだぁ?まぁラッキ…」
グッシャアアァァッ
グール「グアアァァ…」
スケルトン「な、何だ!?」
上空高くよりグールの頭上へと落ちるように着地するワイバーン。
青龍士官「……」
スケルトン「召喚獣…!?ひいぃーっ!!」
ダダッ
青龍士官「殲滅せよ!」
- 674 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 18:00:42.05 ID:CO5VfKIo
青龍兵「了解!!」
ドドオオォォンッ!!…ズガアアァァッ!!
青龍兵「こっちゃあ手柄なしなんだ!ここで稼がせて貰うぜぇ!!」
グール「ウ…アァ…」
スケルトン「チクショウチクショウ!罠だったのかよ…っ!」
ドドッドドッドドッ…
スケルトン「……!?」
ワイバーン隊の猛攻を死に物狂いで潜り抜けたスケルトン。
正面より更に迫る来る騎馬に仰天する。
左翼長「むっ!どうやら間に合ったか!?」
弓騎兵「突っ込めぇ!!」
ドドッドドッドドッ
スケルトン「か、勘弁してくれぇ!!」
青龍士官「アンデッド殲滅。殲滅はしたが……」
一匹のスケルトンを残し、アンデッドの部隊全てが地面へと倒れた。
- 675 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 18:01:31.13 ID:CO5VfKIo
ザッザッザ
左翼長「安心しな」
左翼長は振り返ることなく右手のみ背後を指し、そのまま司令部へと入って行く。
青龍士官「……?」
パアアァァァァ…
青龍兵「あ、朝日だ…!!」
北方兵「日が昇るぞ!!勝った…勝ったぞ!!」
騎士長「ふーっ、やれやれ……」
ザッザッザ
騎士団長「完璧なタイミングでしたね」
騎士長「運が良かったぜ、全く…」
騎士団長「……」
カツカツカツ
左翼長「いよう、お疲れさん…。あ!?」
騎士団長「北方司令、ご苦労様です」
- 676 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 18:02:10.83 ID:CO5VfKIo
左翼長「お前まで来たのか!?ご苦労なこった」
騎士長「そっちは無事っつか…ドラゴンどんだけ取りこぼしてんだよ!」
左翼長「っるっせぇな!戦陣からじゃあんなもんが限界だっつの!」
騎士長「お陰で随分とだな、こっ酷い目にあったわ!」
左翼長「こっちだってなぁ、そりゃーまぁ大変な……」
盗賊「……あのー」
騎士長「!?」
盗賊「…魔道士を…どこに」
左翼長「あ、ああ!そうだったな!二階の医務室を使え」
盗賊「…分かった」
テクテクテク
盗賊「…二階か。んしょ」
盗賊は魔道士を背負い、司令部の二階へと足を進める。
テクテクテクテクテク
盗賊「……ここかな?」
- 677 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 18:05:58.60 ID:CO5VfKIo
タッタッタッタッタ
スケルトン「ひいぃ…。くっそー!」
タッタッタ
スケルトン「伯爵様になんと言い訳…お詫びしようか…」
ザッザッザ
スケルトン「だ、誰だ……」
ガスッ!!…ドシャアァッ
戦士「…ただの密偵か?」
スケルトンを斧の一撃で葬った戦士が怪訝な表情で屍を見つめる。
マジシャン「そうでもなさそうだな。見ろ」
戦士「司令部前に…魔物の死体か!?」
マジシャン「どうやら一戦交え終えたみてぇだな。ハッハ!」
戦士「一足遅かったか。しかし…無事で何より!!」
マジシャン「…だな!さて、俺らも小休止といこうか!」
戦士「ういっす!!」
- 678 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 18:30:06.77 ID:CO5VfKIo
防衛と合流、更には日の出も相まって、司令部には活気が戻り始めた。
〜会議室〜
左翼長「独断で動いたのか!?」
騎士団長「あとで幾らでも言い繕えます。問題はない」
騎士長「参謀は?」
左翼長「大軍師に合流させた。魔王軍の本命は村じゃねぇかと踏んでる」
騎士長「こっちは囮か…。にしても…何で今更、村を狙ってんだ?」
左翼長「さぁな。またドラゴンの巣にでも使うのか…それとも…」
騎士長「……屯田制の…阻止?」
騎士団長「内通者ってやつですか」
左翼長「ところでお前、今回は誰の指示で動いてる?」
騎士団長「司令官及び大軍師殿が本部不在につき、副司令ですが…」
騎士長「なんかあんのか?」
左翼長「いや、この戦に関与してる上層部は把握しておきたいと思ってな」
騎士長「……」
- 679 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 18:33:06.95 ID:CO5VfKIo
ガチャッ
マジシャン「…おー、皆さんお揃いで」
左翼長「無事か!?」
戦士「召喚士が…」
騎士長「傷は!?」
マジシャン「外傷はない。魔力のオーバーヒートだ」
左翼長「出て右の医務室を使え。お仲間も休んでる」
戦士「魔道士と盗賊か!分かった」
マジシャン「任せるぞ」
戦士「おう!」
スタスタスタ…
マジシャン「んで、粗方片付いたのか?」
左翼長「囮らしき部隊はな。あとは村方面か…」
騎士長「伝令からは特に動きがないな。増援はないと踏んでいいかもしれん」
マジシャン「さーて、どうするよ?」
- 680 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/09(木) 18:38:24.26 ID:CO5VfKIo
左翼長「…村方面へ進軍する」
騎士団長「了解!」
騎士長「本陣の兵を引き上げさせてくれ。ここの防衛に充てる」
左翼長「騎士団は遊撃として、司令部と村の間を頼む」
騎士団長「了解!すぐに取り掛かる!」
マジシャン「俺は個別で行動させて貰うぜ」
左翼長「…?」
マジシャン「心配すんな。ちゃーんと合流するからよ!ハッハ!」
騎士長「北関方面が手薄になるが…」
左翼長「もう追撃はないさ。海峡からの兵を少し近づけておけばいい」
騎士長「伝令!今の通りだ!」
伝令「ははっ!」
左翼長「よし…。各自頼んだぞ!今日中にケリをつける!」
騎士団長「了解した!!」
マジシャン「さーて、頑張るとするかねぇ…。ハッハ」
- 681 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/09(木) 19:19:26.61 ID:zdjErJ60
召喚士ー!早く目を覚まさないとまた主人公の座がー!
- 683 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/09(木) 20:00:22.84 ID:kiTZnJc0
>>681
…主人公は戦士だろ?
- 684 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/09(木) 21:43:03.52 ID:Rmfnlx6o
左翼長はなかなかの知略派だな
参謀は左翼長に付いて学んでる段階かな
- 691 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 16:56:10.68 ID:YjED08ko
ゾロゾロゾロ…
左翼長「医務室に寄って行くか」
騎士長「そうだな…」
カツカツ…ザッ
青龍士官「…騎士長殿」
騎士長「ん?どうした?」
青龍士官「……」
左翼長「おーい、行くぞ〜」
騎士長「先に行っててくれ、すぐに行く。…んで、どした?」
青龍士官「…あの、ありがとうございました」
騎士長「…?」
青龍士官「お陰で…面目を保つ事が出来ました」
騎士長「ん?ああ…誰かさんの帰還が予想より遅れてたからなぁ…」
左翼長「あぁ?」
騎士長「何でもねぇよ。さっさと行け!」
- 692 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 16:57:03.95 ID:YjED08ko
青龍士官「しかし……」
騎士長「良いじゃねぇか。偶然だろうが何だろうが手柄には違いない」
青龍士官「…………」
騎士長「…ついでだ。医務室まで行こうや」
カツカツカツカツ
騎士長「しっかし…どうぢてまたあんな無謀な戦い方をしたんだ?」
青龍士官「……」
騎士長「召喚獣に直接乗るなぞ、並大抵の魔力では困難極まりない」
青龍士官「申し訳ありません…」
騎士長「自分が出来るからと言って、周りの者が出来ると思ってはいかんぞ?」
青龍士官「部下の力量を把握出来なかった…自分の責任です」
騎士長「まぁ分かればいいさ。何かしらの通達は追って出るだろうよ」
青龍士官「はい…」
騎士長「まぁ…若いうちは失敗を糧にしろ。それが経験となる」
青龍士官「……」
- 693 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 16:57:49.32 ID:YjED08ko
ガチャッ
マジシャン「おう」
騎士長「どうなんだ?」
左翼長「二人ともしばらく安静にしてりゃ問題ねぇだろう」
騎士長「全く…。朱雀先生ご一行様々だな」
青龍士官「……」
左翼長「さーて、朝食済ませてもうひとふん張りだ」
騎士長「おう」
マジシャン「お前らも先に済ましてこい」
戦士「お、すまねぇ…」
盗賊「……」
テクテクテク…ガチャッ…パタン
召喚士「…………」
魔道士「…………」
マジシャン「……」
- 694 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 17:01:21.67 ID:YjED08ko
マジシャンは部屋の中央に丸椅子を置き、左右のベッドを眺める。
マジシャン「…ハッハ。なかなか立派になってきたじゃねぇか」
召喚士「……」
マジシャン「初めて会った時は、クラーケンに手こずるようなヒヨッコだったのになぁ」
魔道士「……」
マジシャン「今じゃ軍団長クラスをも葬る程のワーカーときたもんだ」
ゴトッ
マジシャン「新しい時代が…来てるって事かねぇ」
バサァ…
マジシャン「伝説から再来、再来から……」
テクテクテク…
マジシャン「……じゃあな。ハッハ」
ガチャッ…パタンッ
召喚士「…………」
魔道士「…………」
- 695 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/10(金) 17:07:56.29 ID:JWGJsV.o
>>1はどうぢてこんなドSなフラグ置いていくんだよ
- 696 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/10(金) 17:11:36.08 ID:eOtoVXYP
予告詐欺であって欲しいなあ
- 697 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 17:15:36.52 ID:YjED08ko
〜三途の川〜
魔法剣士「…何…なのだコイツらは!?」
眼鏡「魔王城を護衛する魔族さ。決して表には出てこない」
ズズゥ…ザザザザッ…
魔法剣士「デカイな…っ」
白くかすんだむやの奥よりゆっくりと姿を現す巨大な姿。
二人の倍以上あろうとか言う屈強な巨体と、その顔に巨大な一つ目。
魔法剣士「サイクロプス。並大抵の剣では通用しない」
魔法剣士「……ほう」
魔法剣士は静かに、二本の剣を背中より抜刀する。
眼鏡「わかっていると思うけど弱点は…」
魔法剣士「…ああ。目、だな」
眼鏡「僕は右側からあたる。君は左を頼むよ」
魔法剣士「了解だ。殲滅する…!」
なおも歩み寄るサイクロプスの群れに対し、両者は同時に左右へと分かれた。
- 698 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/10(金) 17:15:46.58 ID:u5aRtMDO
どうぢても回避できないようですね…
まだこの章は折り返し地点か
伯爵ごときでも五行使わないと勝てないのかと思ってしまう俺は絶望感が足りないですかね?
- 699 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 17:17:49.13 ID:YjED08ko
〜北の村〜
ドドッドドッドドッ…
ヒゲの男「何だ!?援軍…?」
青年「大軍師様、何やら国軍の兵が…!!」
ザッザッザ
大軍師「…おや、援軍ですか。ありがたい」
参謀「……」
ザザッ…スタッ
参謀「こちらは問題なさそうですね」
大軍師「ああ。司令部も無事のようだな」
参謀「他の村々は?」
大軍師「特に動きはない。但し、最も北に面している最北の村…」
参謀「ええ。狙われるとすれば、おそらくそこでしょう」
大軍師「今は白虎長率いる召喚隊が防衛しているよ」
参謀「成程…」
- 700 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 17:18:42.46 ID:YjED08ko
大軍師「司令部の動きが落ち着けば、更に援軍も来よう」
参謀「…ええ」
大軍師「そのタイミングを狙ってこちらも進発する」
参謀「畏まりました」
大軍師「こちらは残りの兵装からしても、支援が精一杯だろう」
参謀「十分です」
大軍師「すまんな。任せるよ」
参謀「……良い村ですね」
大軍師「…ああ」
参謀「故郷ににているのは…気のせいですかねぇ…」
大軍師「…どうだろうな。無意識に…いや、意識しているのだろう」
参謀「ふふっ。らしくないですね」
大軍師「……」
参謀「ご無理も程ほどに…。では失礼致します」
大軍師「…ああ」
- 701 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/10(金) 17:20:39.93 ID:dAuROVYo
毎日毎日ありがとうございます。
紡ぎ出される楽しき物語を励みに、
夜勤や残業を乗りきっています。
>>1様におかれましては、
健康に留意されて創作活動いただきたく、
お目汚しですが、応援文を投稿します。
- 702 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 17:22:58.35 ID:YjED08ko
〜北方司令部〜
戦士「食ったー!」
左翼長「粗末なモンですまんな」
盗賊「…大丈夫」
戦士「そうそう!メシに在りつけるだけマシってもんよ」
テクテク…ガチャッ
戦士「あれ?」
左翼長「まだ眠ったままか…」
戦士「いや、それより…オッサンは…?」
盗賊「…いないな」
騎士長「広場の方かもしれんな。俺が伝えてくる」
左翼長「ああ、悪りぃな」
盗賊「…魔道士…召喚士」
戦士「最悪、二人抜きでの戦闘も考えておかねぇとな…」
盗賊「…うん」
- 703 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 17:25:42.45 ID:YjED08ko
左翼長「お前等も仮眠取れるうちに取っておけよ?」
戦士「ああ。そうさせて貰うよ」
カツカツカツ…パタン
戦士「盗賊、お前も少し休んでおけ」
盗賊「…うん」
戦士「……」
盗賊「……」
戦士「…………」
盗賊「…………」
戦士「ね、寝ないのか…?」
盗賊「…せ、戦士こそ…寝ていいぞ?」
戦士「……さて、と」
スタッ…テクテクテク
戦士「ちょっと…落ち着かないからブラブラしてくるわ」
盗賊「え、あ…うん…っ!」
- 704 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/10(金) 17:50:04.29 ID:OX6tiZEo
セックスか
- 705 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/10(金) 18:08:48.77 ID:JWGJsV.o
落ち着いて>>1
魔法剣士が相方放り出して一人ツッコミしてたり、
もやがむやになったりしてる。
- 706 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/10(金) 18:11:55.15 ID:YjED08ko
>>695>>698
うぅ…どうぢてこんな打ち間違いを…すみません
>>696
パチンコだとレアリーチです!!
>>701
こちらこそありがとうございます!!
こんな拙い物が何かしらの助けになっているのであれば、
大変ありがたい事です!感謝でございます!
ではまた後ほど!ノシ
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