■戻る■ 下へ
男「これは……」 女「いったい……!」 #2
1 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 17:48:31.46 ID:3kA.uyU0
前スレ

http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1256556649/


2 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 17:52:54.64 ID:3kA.uyU0
規制に巻き込まれたので前スレで中断。

でも保守してくれる人や読みたいと言ってくれる方がいるので
こっちに避難して続けようかと。

とにかく、このレス見てくれた方はまず前スレからこちらへ誘
導して戴きたい。


3 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 18:06:17.58 ID:NMEMUwDO
1復帰&スレ立て乙。
誘導指示把握。
これより作戦開始。


4 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 18:11:49.73 ID:dUcImQk0
さすが>>1さんや


5 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 18:12:09.73 ID:3kA.uyU0
>>3
ありがとう。感謝する。

19:30頃に話を再開します。
それまで雑談でもお楽しみ下さい。


6 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 18:15:47.98 ID:M6vxuoco
俺も巻き添え食ったよ


7 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 18:26:52.13 ID:LAQH.6ko
誘導されますた
これで保守する必要がなくなったわけだ


8 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 18:44:02.31 ID:SDnhC6go
ウンパッパー


9 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 19:06:34.11 ID:nwfRHoAO
フゥム


10 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 19:09:09.41 ID:sUDU1rU0
お腹もペコちゃんだし


11 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 19:27:15.22 ID:3kA.uyU0
みんなおはよう。
レタス美味かったです。


12 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 19:36:18.19 ID:3kA.uyU0
男「ねねっ、お腹減らない?」

女友「そうだねー。私も空いてきたし、どこかで食べる?」

友「良いけど……俺はあまり」

女「僕もハラペコだよ」

女友「じゃー、何食べたい? ちなみに私は――」

男「ソバかな」

女「蕎麦」

友「おお。お二人さん渋いねぇ」

女友《ハンバーガー……とか》

女友「じゃ、じゃあ、それにしよう」


13 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 19:41:01.87 ID:/hDMQ9ko
前スレ1から貼るべきでは?


14 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 19:45:00.34 ID:3kA.uyU0
――そば・うどんの店

強面の店員「ご注文……!」

女「……」

友「……」

女友「……」

男「えっとねー。私はこのカモネギ蕎麦。ネギ多めでー」

女&友&女友「!」

男「あれ? みんな決めないの?」

友《店員さんが怖くないのか?》

女友《微塵も思ってなさそうだけど……》

女《琴緒さん、大物ですね》

女「じゃ、じゃあたぬき蕎麦一つ」

女友「私も」

友「俺も」


15 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 19:46:17.28 ID:3kA.uyU0
>>13
そうだったのか!?
すまない。うっかりしてました。


16 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 19:50:26.91 ID:nnn67gDO
別に良くないか?
前スレのURLは張ったんだし、あとは各自が変換して見ればいいと思うんだが


17 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 19:50:37.60 ID:/hDMQ9ko
>>15
前スレが落ちたらご新規さんが言うだろうけどなー

忘れてた乙

混ざらない用に俺が貼ろうか?


18 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 19:50:56.25 ID:ftwFRD.0
>>13
前スレURLあるんだからそっち読めばよくね


19 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 19:51:32.78 ID:nnn67gDO
別に良くないか?
前スレのURLは張ったんだし、あとは各自が変換して見ればいいと思うんだが


20 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 19:51:43.06 ID:ftwFRD.0
>>13
前スレURLあるんだからそっち読めばよくね


21 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 19:54:38.76 ID:3kA.uyU0
強面の店員「少々っお待ち下さい……!」


友「そうだ。前から言おうとしてたんだが」

女友「じゃあ早く言いなさいよ」

友「タイミングを逃すんだよ。あと話の腰を折るな」

友「それでさ、軟男」

女「?」

友「お前、口調が女々しい」

女「……は、はあ」

友「さっきも会話で『ハラペコ』とか言ったがな、男なら『腹減った』だろうが」

女「……意味が一緒じゃないか」

友「いいか。大切なのは雰囲気だ。男が『ハラペコだよぉ〜』なって言うのは許されない!
  例え許されても、子どもか童顔だけだ!」

女「……は、はあ」


22 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 19:55:11.17 ID:M6vxuoco
パートSSを見る人らにとってdatなんてちょちょいのちょい


23 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 20:07:20.24 ID:3kA.uyU0
女友「いいじゃないの、口調ぐらい」

友「俺が良くないんだ」

女友「意味不明」

女「そうだ。僕は別にいいんだよ」

友「本当か?」

女「何? 気持ち悪いのは顔だけにしろって? うるさいよ」

女友「慣れてきたねー」

女「悲しいけどね。ふはは」


強面の店員「カモネギ一つ、たぬき三つお待ち」


24 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 20:16:52.01 ID:3kA.uyU0
男「美味しいでしょ? ここ」

女友「え? ここ来たことあるの?」

男「あるもなにも、常連だよー」

友「道理で」

女「なるほど」

男「?」

男「安いからよくお世話になってるだけですよ」

強面の店員「味も良い」

男「そうでしたね。あはは」

強面の店員「ハッハッハ!」


25 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 20:25:58.71 ID:3kA.uyU0
――とある会社で

部長「……は?」

社員A「でも残業をして必ず取り戻すと言ってましたよ」

部長「そんなもんで取り戻せると思ってるのかあいつは……」

社員A「隣人思いのいい人なんじゃないですか?」

部長「ま、あいつは真面目だから今回くらいは許してやろうか。社員B」

社員B「はい?」

部長「女隣男にいくつか仕事を回してやってくれ」

社員A「許す気ないじゃないですか」

部長「何、社員Bは元々仕事が多かっただけだ」


26 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 20:33:51.95 ID:3kA.uyU0
(数時間後)
――ボロアパート、女の部屋

女「でさ、なんで僕の部屋なんだよ」

友「まさか琴緒さんの部屋に上がり込めと?」

女「そうは言ってないけどさ……」

女友「私はここ落ち着くけど?」

女「このアパートならどこでも一緒のはずだって……」

友「で、琴緒さんは?」

女友「汗かいたから着替えてくるだって」

女友「私も着替え持ってくれば良かったなぁ……。ねえ、軟男さん?」

女「え?」

女友「ううん、呼んでみただけ」


27 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 20:40:34.77 ID:3kA.uyU0
女友「やっぱりさ。この麦茶なんか飲んだことあるって」

女「だからさ……」

女友「友さんもそう思わない?」

友「いや、別に」

女「だから一番安いのを使ってるだけだってば」

友「麦茶の味なんて高いも安いもないだろ。で、どこで買ったやつだ?」

女「大学の近くにある業務用スーパー」

友「じゃあ飲んだことあった」

女友「じゃあって何よ」

友「男がよくそこで買い物してたんだよ」


28 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 20:47:26.36 ID:3kA.uyU0
女「……」

女「気になってたんだけどさ」

女「男って人、会ったことないけどどんな人?」

友「あー……」

女友「……」

友「あっ、そうそう。こいつの好きなやつだ」

女友「ちょっ!」

女「……」

女「へ、へぇ。女友さんが好きになるくらいだからきっと素敵な人なんだろうな」

友「違う違う。顔だって体型だってお前と同じくらいのブサイクだ。率直に言って、お前
  の方が明るいと思っている」

女友「そんなに言ったらかわいそうだよ」

友「そうだな。じゃあ……あいつは根っからお人好しで、人を見る目も確かだった。とで
  も言えば良いか?」

女友「む〜!」


29 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 20:53:45.38 ID:3kA.uyU0
女「そ、そっかぁ。会ってみたいな。今度紹介してよ」

友「あー……」

女友「……」

女「どうしたの?」

友「旅行中だ」

女「どこへ?」

女友「……」

友「知らん。いなくなって数日は連絡とってたんだがな。今どこかさえ教えてくれなか
  ったよ」

友「で、ある日突然、メールが送れなくなった。電話は、出ないけど繋がるんだ。でも、
  やっぱり出ないんだ」

女友「……」

友「……」

女「……ごめん」


30 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 20:58:28.47 ID:3kA.uyU0
ピーポー
  ピーポー

友「どこかで火事かな?」

女友「消防車じゃないでしょ」

友「じゃあ救急車」

女「事故でもあったんじゃないかな? パトカーだよ」

ピーポー
  ピー……

友「あれ? 近くか」

女友「見に行く?」

友「止めておけ。事故現場なんて気分が悪くなるかもしれない」

女「血は嫌いだな……」


31 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:02:07.46 ID:3kA.uyU0
男「パトカーが近くで止まった?」

男「と、とりあえず服着替えなきゃ野次馬にもいけない」

男「もっと多く買っておけば良かった……」

ドタドタドタ……

「――!?」

「――っ! ――!」

「――?」

「――!!」

男「……外が騒がしいな」

男「案外近いかも」

男「じゃなくて、服、服っ!」


32 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:09:49.48 ID:3kA.uyU0
女隣男「どうしてサイレンを鳴らしてきた!?」

女隣男「女さんがいたらどうするっ! これだから警察は!」

警官A「それより、本当にこのアパートに住んでいる男なんですね?」

女隣男「あんな怪しいやつの他に誰が居るんだ!!」

警官B「違ったらどうします?」

警官A「いや、捜索願が出されてから初めての情報だ。貴重には違いない」

警官C「では私はここで署からの連絡がないか待っております」

警官A「そうしてくれ」

女隣男「俺もついていくぞ!」

警官A「邪魔だけはしないで下さいよ」


33 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 21:16:59.53 ID:ftwFRD.o
パー速って支援いるの?


34 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:20:34.47 ID:3kA.uyU0
賑わってたらやる気出るかもしれない


35 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:22:23.76 ID:NLx5Nh.0
楽しみにしてるよー


36 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:24:02.48 ID:sUDU1rU0
ならあげてやるよ


37 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:28:16.25 ID:LAQH.6ko
女隣男動き出したなww


38 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 21:33:48.27 ID:czF6u2DO
ここはさるないから必要はないけど支援しちゃう!


39 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:34:05.77 ID:sUDU1rU0
ときをこーえてーきみをあいせるかー


40 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:34:39.30 ID:3kA.uyU0
気分換えに裏で音楽流して熱唱しながら書き始める

歌いながら文章書くほど器用じゃないことを思い出した


41 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 21:36:50.67 ID:ftwFRD.o
わかったからとっとと書け太郎


42 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:37:57.91 ID:3kA.uyU0
ピンポーン

友「琴緒さんかな?」

女「はーい」


女「!?」

警官B「えっと……女隣男さん。この人で間違いありませんか?」

女「え……?」

女隣男「はい」

女隣男「間違いありません」


43 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 21:41:06.19 ID:ftwFRD.o
太郎


44 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:41:21.65 ID:3kA.uyU0
女「ちょ、ちょっと……何なんですか?」

警官A「人を探しているんですよ。誰か、ご存じですね?」

女「い、いえ……」

警官A「女さん、と言えば分かりますか?」

女「!」

警官A「その顔、何か知っていますね?」

女「ちょ、ちょっと待って下さい。どういう……ことですか?」


45 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:45:04.87 ID:3kA.uyU0
友「どうしたー? ……ん?」

女友「警察の人がどうして……」

警官A「おや、ご友人ですか?」

友「はい」

警官A「彼らも一緒とは聞いていませんが……」

女隣男「言い忘れていたのです」

警官A「まぁ……いいでしょう。特に支障はありませんから。多分」

女友「それで、いったいこれは……?」

警官A「説明しましょうか? 警官B」

警官B「はい」


46 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:47:58.00 ID:ftwFRD.o
うえ


47 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 21:56:21.19 ID:3kA.uyU0
警官B「先日、女母という女性から娘の捜索願が届きました。衣服など殆どなくなっている
   事から、自分で出て行ったのだと警察は結論しましたが、女母は自分に連絡を入れず
   そんなことをする娘じゃないと言って捜索を頑なに頼みました。我々も彼女に根負け
   して、今、娘の女さんを探しているところです」

警官B「そこで周辺に聞き込みを行ったところ、女母が来る数日前に、この女隣男が怪しい
   男が部屋から出てきたと証言しています。しかも、朝に。彼の名前が分からなかった
   ので、特徴のみを基にその男を第一容疑者として我々は行方を追いました」

警官B「そして今日、その男を女隣男が目撃し――決して許される行為ではありませんが、
   尾行して我々にその居場所を知らせてくれました」

警官B「そしてその男は、あなたなんです。えっと……」

女「……軟男です」

警官B「軟男さん」


48 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 22:00:55.89 ID:muC57EAO
服が…


49 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:01:05.73 ID:3kA.uyU0
友&女友「!?」

友「待て待て。軟男、お前女さんを知っているのか?」

警官A《おい警官B、もっと簡潔に言えただろ。推理小説の読み過ぎだ》

女「あ……うん、まあ……」

警官B《す、すみません……》

友「なんで言わなかった!」

女「き、聞かれなかっ、たから?」

友「……はぁ」

警官A「で、率直に聞きますが」

警官A「あなたは女さんの居場所を知っていますか?」


50 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 22:06:31.32 ID:ftwFRD.o
しえn


51 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:07:31.03 ID:3kA.uyU0
女「いいえ」

友「そうですよ。この部屋に女さんはいません」

女隣男「嘘だ、知ってるはずだ! この部屋にいなきゃ別の所に隠してるんだ!」

警官A「ちょっと待って下さい。あなた方、さっきも女さんを知っているような口ぶりでした
   が?」

女友「知っていますよ。同じ大学で、私なんか親友です」

警官A「あなた方、女さんの失踪を知っていたのですか?」

友「ええ。でもてっきり男……俺の友人と駆け落ちでもとか思ってて」

警官A「ほうほう……。それまたどうして?」

友「いなくなった時期が一緒なんです。電話なら、まだ掛かりますよ。出てくれませんが」


52 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 22:07:53.22 ID:FkxszPg0
おお、続き発見


53 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:13:19.21 ID:3kA.uyU0
警官A「ということは、その男さんも行方不明ですか。ちょっと電話、よろしいですか?」

友「ええ」

プルルルル……
 プルルル……

警官A「……確かに出ませんね。ちなみに電話番号は確かですか?」

友「勿論です」

女隣男「そ、そうだ! こいつらもグルってのはありえませんか!?」

友「何? 俺らが嘘をついているとでも言うのか!?」

女隣男「そうなんだろ!」

警官A「まあまあ、落ち着いて下さいよ。私達としてもまず状況整理が――」

女友「あ、あの……」


54 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:18:09.50 ID:3kA.uyU0
女友「私……見ました」

警官A「なにをですか?」

女友「軟男さんの部屋の押し入れに女物の服がたくさん……」

女「!!」

友「何! 本当か?」

女友「軟男さん、ごめんなさい……」

女隣男「そら見ろ! 証拠が出てきたぞ!」

警官A「ふむ……。少し確かめて良いですか、軟男さん?」

女「……」

警官A「……どいて戴けるとありがたいのですが。確かに捜索令状は持ってませんから、今
   無理強いは出来ませんが」


55 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:19:31.72 ID:Iox2t.DO
女隣男がイケメソと考えるとこいつウゼェ……


56 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:22:04.50 ID:xlehftY0
というか普通にうぜぇ


57 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 22:22:26.82 ID:s/NcgoDO
正義感ってより下心で動いてそうだからなぁ


58 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:23:36.65 ID:3kA.uyU0
友「くそっ、分かった俺が行く!」

女「!!」

警官A「……」

女友「……」


友「……まさか本当にあるとは思わなかったよ。ほら」

女「……」

警官A「これはどういうことなんですかね?」

女「……じょ、女装趣味なんです」

女隣男「ふん、その姿でか?」

女「ッチ」

女「……」


59 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 22:27:15.05 ID:ftwFRD.o
しえ


60 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:28:00.88 ID:bRy0Ji20
書き込めるかな?
支援


61 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:29:15.27 ID:3kA.uyU0
男「……」


女「!」

女「う……うぅ……」

警官B「全て言った方が楽になるぞ。どういう経緯でこれを持ってる?」

友「まさか……お前が……」

女友「……」

警官A「……ふむ」

女隣男「お前が女さんを誘拐したんだろ? さっさと言えよ!」

女「……グスッ……」

女「……じ、実は」

男「あーっ!」


62 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:30:16.19 ID:kTirLww0
シエスタ


63 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:30:51.47 ID:MnlA8To0
パー速までくるのは久しぶりだ
しえん


64 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 22:32:04.56 ID:W.Yokus0
しえーんぬ


65 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:32:33.58 ID:3kA.uyU0
男「それ! それもそれも、私の服!?」

女隣男「え?」

友「え?」

女「え?」

女友「え?」

警官B「え?」

警官A「……ふむ」


66 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 22:34:55.66 ID:bu0TyW6o
亀だが>>1スレ立て乙

そして支援


67 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:36:12.94 ID:3kA.uyU0
女隣男「どういう……ことだ?」

男「探してたんですよー。どこいったかな、って」

警官A「軟男さんの部屋の押し入れにあったそうです」

男「えっ、そうなんですか?」

女「あ……え……?」

警官A「どうします? 私どもは窃盗の容疑で逮捕させて戴くこともできますが」

警官B「場合によっては、不法侵入もつきます」

女「あ……あぁ……」


68 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:36:27.37 ID:NLx5Nh.0
紫煙


69 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:39:12.82 ID:3kA.uyU0
>>66
亀の上に兎だぜ


眠くなってきた。誰だよ催眠術かけてるのは。


70 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:42:22.63 ID:sUDU1rU0
私だ


71 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:43:46.31 ID:LAQH.6ko
お前だったのか


72 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:45:19.32 ID:sUDU1rU0
全然気づかなかったぞ


73 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:45:32.34 ID:W.Yokus0
太郎


74 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:49:46.65 ID:3kA.uyU0
男「んー……」

女「あ……うあ……」

男「どうか許して戴けませんか?」

女「!」

女隣男「!?」

友「お、おい……」

警官A「……ほう。それはどうして?」

男「軟男さんも男ですから。いくら成人していると言っても……成人してるからこそ興味
  があるんです。中には下着もあるはずですよ」

男「確かに軟男さんが盗みをしたのは悪いことです。許せません。でももっと許せないと
  私が思っているのは……」

警官A「……?」

男「許せないのは、軟男さんをここまで追い込んだ、他のみんなです。変えられない容姿
  を馬鹿にして、ここまで追い込んだみんなです」

男「だから、私は軟男さんを許します。どうか、彼を許してあげて下さい」


75 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:51:25.47 ID:FkxszPgo
ニヤニヤ


76 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:52:35.25 ID:eiboRWEo
面白いな


77 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:53:35.44 ID:QVI9pMAO
紫煙


78 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:55:45.68 ID:3kA.uyU0
男「あとですね。これ、落とし物です。階段の下で見つけました」

警官A「携帯電話ですか。不用心な方もいたもんだ」

女隣男「そ、それ俺のだ!」

警官A「おや、そうだったのですか。これからは落とさないように――」

男「あー、ちょっと待って下さい」

警官A「?」

男「すみません。興味本位でフォルダ内を見てしまいました」

男「可愛い、女性ですね。恋人ですか?」


79 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 22:58:08.39 ID:bEJJVwA0
女隣男に変態疑惑ktkrww


80 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:00:07.41 ID:MnlA8To0
でも結局俺たちブサイクは虐げられて生きてくのか


81 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:01:29.77 ID:sUDU1rU0
昔から変わらない法則、それは※


82 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:01:48.28 ID:3kA.uyU0
女隣男「ああ、そうだ」

男「みんなに自慢できますね。他の男性が見たらうらやましがりますよ、きっと」

警官A「……?」

女隣男「それは嬉しいが、今はそんなことより」

男「そういえば、待ち受けにも映ってますよね。小さくですが。ちょっと貸してもらえま
  すか?」

警官A「?」

男「ほら、ここですよ。ここ」

男《パスワードは0813です》

警官A《なんの……。 !!》


83 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:07:27.82 ID:3kA.uyU0
警官A「ほう。確かにこれは可愛いお嬢さんですね。みなさんも見ます?」

友「あの、職務怠……!?」

女友「!!」

女「……そんな、まさか!」

警官A「興味が出てきました。フォルダ見させていただきますね」

女隣男「お、おい! 待て! おい、なぜパスワードを……っ!?」

女隣男「お前……」

警察A「ほほう。これは見事に撮れてますね。どう思う?」

警官B「これは……盗撮写真!?」

警察A「みたいですねえ」


84 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:08:54.09 ID:ftwFRD.o
ざまぁ


85 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:11:17.35 ID:Iox2t.DO
男はいい奴な上に策士か

でもパスワードはどうやって?


86 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:11:23.60 ID:3kA.uyU0
警察A「えー……どうやら全部同一の人物が写っているようですね。比較的ましなのは……
   これか。みなさん、この人知ってますよね? 誰ですか?」

友「……女さん?」

女友「女」

女「b……女さんですか?」

警察A「ふむ……どういうことですか、女隣男さん?」

女隣男「知らん、俺は知らない!」

警官A「言わなくて良いですよ。調べれば分かりますから」


87 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:12:37.63 ID:ftwFRD.o
ざまぁざまぁ


88 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:13:17.19 ID:sUDU1rU0
>>85
天性の勘で一発


89 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:13:22.82 ID:ftwFRD.o
ざまぁざまぁ


90 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:14:29.85 ID:ftwFRD.o
なんかすんごい重いんだけど
2重かきこしてしまった


91 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:14:35.70 ID:AsTMRJU0
規制解除されたかな
支援


92 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:15:10.48 ID:FkxszPgo
パー速はこの時間(0時周辺)キツイからね
書き込めてるだけまだ軽い方


93 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:16:17.25 ID:LAQH.6ko
女の誕生日だな


94 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:16:28.69 ID:xwzd9Bco
>>91
ここパー速だよ^^


95 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:17:09.92 ID:3kA.uyU0
警官A「女隣男さん。とりあえず、署までついてきてもらいますよ?」

警官A「まぁ、嫌と言えば、少なくとも私の中で容疑が膨らむだけですが」

警官B「私もです」

女隣男「……」

警官A「お嬢さん、今回あなたの働きに免じて、軟男さんは連れて行かないことにします」

警官A「但し、出来れば自分で足を運び、説明くらいは欲しいですね」

警官A「では」


女「……」

男「……」

友「……」

女友「……」


96 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:18:21.58 ID:AsTMRJU0
wktk


97 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:18:34.71 ID:FkxszPgo
警官A「まぁ、嫌と言えば、少なくとも私の中で股間が膨らむだけですが」
警官B「私もです」

色々と規制で脳みそがやられてるらしい


98 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:21:04.61 ID:3kA.uyU0
警官A「警官C、女隣男宅への捜査令状を取って下さい」

警官C「はい? 分かりました」

警官B「でも、どうしてパスワードを知ってたんですか?」

警官A「彼女が教えてくれたんですよ」

警官B「それでもどうしてあの人が?」

警官A「初歩的なものだと思いますよ。女の人が階段の下にしばらくいませんでしたか?」

警官C「ええ、どうやら携帯をいじっていたみたいですが。結構長いこと」


99 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:23:17.52 ID:sUDU1rU0
何で規制なんだっけ


100 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:24:37.74 ID:SDnhC6go
予想する馬鹿がでませんように


101 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:27:32.14 ID:3kA.uyU0
女「……どうして、助けたんですか」

友「そうだ。どう考えても、こいつは自業自得でしょう。ましてや自分の……」

男「かもしれませんね。でも、軟男さんはそこまで悪い人じゃない。そう思っているので
  す」

女「助けてなんて……言ってません」

男「そうかもしれませんね」

女「“助けて”なんて……っ」

男「でも……」

男「でも、どうしてでしょうね。ただ、放っておけなかったんですよ」

女友「!?」

男「それだけです」

男「今日は、みんな解散した方がいいですよ。じゃあ、また今度」

男「そうそう、この服、“返させて貰いますね”」

女&友&女友「……」


102 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:29:11.46 ID:3kA.uyU0
>>100
でも俺はその予想に沿って書けば楽になるかも
展開なんて用意してないし(くどい


103 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:31:03.55 ID:LAQH.6ko
即興さすがです
そのままお願いします><


104 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:34:06.16 ID:3kA.uyU0
――男の部屋

男「でもこの服、誰のだろう……」

男「まさか本当に軟男さんの?」

男「でも……遅くなる前に外に出てて良かった。お陰で全部話が聞けたし」

男「軟男さんも……。軟男さんを信じよう。それが私の勘だから」

男「このアパート、案外壁厚いんだね。外だと階段下からでもまる聞こえだったのに」

男「……この服どうしよう」


105 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:37:40.14 ID:3kA.uyU0
――女の部屋

女「服、取られちゃった」

女「でもその方がいいかも。特に今は。もう琴緒さんにあげちゃおうかな」

女「びっくりしたよ。結局琴緒さんもブサイクを理由に……。そう思ってたけど」

女「居酒屋の人が言うように、そんな人じゃなかった」

女「……あれ、なんでだろう」

女「涙が……ヒクッ……止まらない……エクッ」


106 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:39:18.45 ID:UsdZRgSO
すっかり口調が女だなw
私怨


107 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:40:24.43 ID:L3LEHASO
こっちか


108 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:43:22.83 ID:f.BOpxU0
なんて良スレだ!!


109 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:44:12.79 ID:3kA.uyU0
友「……結局、女さんは見つかってないんだよな」

女友「男さんも、ね」

友「……」

女友「でも、一つだけ分かったよ。私、男さんが好きだっていったけど」

友「うん」

女友「一目惚れじゃなかった」

女友「琴緒さんが、思い出させてくれたよ」

友「……どういうことだ?」


110 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:54:19.34 ID:3kA.uyU0
さて、本日これにて終了。

>>101の展開はだいたい>>前スレ315に考えた。
だって文章殆どうろ覚えだけどパクリだし。

ククク……今宵も我を『素晴らしき夢郷(ファンタスティック・ナイトメア)』が呼んでいるぞ……!


111 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:55:38.89 ID:bu0TyW6o
乙ー


112 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:56:35.98 ID:FkxszPgo
おちゅ〜


113 :パー速民がお送りします [] :2009/10/30(金) 23:56:57.45 ID:W.Yokus0
保守いらないんだよね?


114 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:57:07.68 ID:fadE07wo
1乙!
楽しかったよ。
次も頑張れー


115 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:58:10.42 ID:M6vxuoco
おもしろいよおおお 規制なんてくそくらえー


116 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/30(金) 23:58:27.79 ID:LAQH.6ko


117 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 00:01:28.68 ID:pojMt9E0
ククク…俺の『夢を喰らうもの(ドリームイーター)』の餌食は貴様か…! 


118 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 00:01:54.99 ID:/YMM8TQ0
乙!!
次もよろしくー


119 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 00:15:02.01 ID:XjJmHYDO
追い付いた
>>1乙〜


120 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 00:19:19.16 ID:w/yJZawo

期待している


121 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 00:41:14.77 ID:ScEDzIko
のんびり待ってるお


122 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/31(土) 01:22:34.97 ID:800oXic0
乙んこー
期待してるぜい!


123 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 02:19:11.19 ID:vsJ5jHMo
しえん


124 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 03:10:59.14 ID:vsJ5jHMo
ほしゅ


125 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 08:43:36.94 ID:PEpfXADO
>>124
保守はいらんよ


126 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 12:12:17.33 ID:pojMt9E0
ソードマスターヤマトは何にでもつかえるよな


127 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/31(土) 17:46:32.38 ID:EspZoT6o
パー速に来てたのか
がんがれ


128 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/31(土) 22:15:30.21 ID:JTZ4R2SO
とっとと


129 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 22:58:23.00 ID:94E2gLY0
まだけ?


130 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:10:41.82 ID:wnqs1h20
おはよう。今まで寝てた。

さて――

おやすみ。眠いです。


131 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:14:14.91 ID:G6CVJUso
ファンタスティック・ナイトメアから覚めないようだな


132 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:17:49.55 ID:wnqs1h20
フッ……『夢を喰らうもの(ドリームイーター)』のお陰で睡害を受けているだけだ


133 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:23:32.90 ID:G6CVJUso
ならば書くしかあるまい
安眠はその先にある


134 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:32:44.49 ID:/YMM8TQ0
寝てんじゃねぇ


135 :パー速民がお送りします [sage] :2009/10/31(土) 23:34:12.75 ID:7aBh0JQo
最近中途半端に気候の変化が激しいから身体には気をつけるんだな――――


136 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:36:23.77 ID:ScEDzIko
>>135
ありがとう。俺の心配をしてくれるなんて優しいんだな


137 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:42:23.58 ID:wnqs1h20
『課題が見出される庭園』を聴いて少し課題が見出された。

寝るまでの間布団の中でゆっくり書こう。
――携帯で。


138 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:44:56.69 ID:G6CVJUso
寝る気まんまんだこの人ww


139 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:47:28.45 ID:7aBh0JQo
寝る気の・・・まんまんっ・・・!

ざわざわ・・・
           ざわざわ・・・


140 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:52:55.39 ID:8S6boAAO
(翌日)
──大学

女「お、おはよう」

友「あ……あぁ……」


女「おはよう女友さん」

女友「あ……おは、よう……」


ヒソヒソ……
ヒソヒソ……
「あいつ盗みやったんだってよ」
「知ってる知ってる。下着だろ?」
「押し入れいっぱいに詰まってたって話だよな」
「部屋中にあったって聞いたよ?」

ヒソヒソ……
ヒソヒソ……

女「……」

女「……ッチ」

女「……」

女「……はぁ」

男「おはよー、軟男さん!」

女「! お、おはよう!」


141 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:55:54.64 ID:w/yJZawo
お、来てる


142 :パー速民がお送りします [] :2009/10/31(土) 23:59:17.53 ID:8S6boAAO
男「んー? あまり気分が良くなさそうですが」

女「そんなこと……」

男「……ああ、なるほど」

男「あんな人達の言うことは気にしなければいいんです」

男「どんな理由があったとしても、私は軟男さんを信じてますよ」

女「でも……現に服が」

男「気にしません。人の趣味は様々ですし」

女「それは多分誤解です」


143 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:06:37.86 ID:YjnE2sAO
男「誤解って何が……わわっ」


男「……友さん、なんですか。急に」

友「琴緒さん、周りの視線も気にしましょうよ」

女友「だいたい、なんで自分の服を盗んだ人とそこまで仲良く出来るのですか」

友「それに……気まずいとは──」

男「……はぁ」

男「何言ってるのですか。そんなことをすれば、私は軟男さんを独りにさせて
しまいます」

男「そうすれば、今度は本当に何かしてしまうかもしれません」


144 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:07:03.88 ID:idzwaD60
キタ


145 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:12:06.66 ID:YjnE2sAO
友「今度って……自分が受けたことは換算しないんですか」

男「あー……言い忘れてましたが」

男「あれ、嘘」

友「……は?」

女友「……ほんと?」

男「うん。だから私は何も盗まれてないのよ」

女友「じゃああれは女の……?」

女友「そういえば女が持ってたようなやつばかりだったし」

男「かもしれないね」

友「そんな無責任な……!」

男「かもしれないね」


146 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:17:57.76 ID:YjnE2sAO
男「でも、何か理由があるんじゃないかな」

男「少なくとも、私はそう信じてる」

友「何を根拠に?」

男「多分、似てるんだと思う」

男「軟男さんは、進んでするような悪い人じゃない」

男「そんな気がするの」

友「……はぁ」

友「琴緒さん、君は俺の友達の一人くらいお人よしだよ」

男「あはは、誰と比べられてるかさっぱりです」


147 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:23:59.55 ID:YjnE2sAO
女友「もし、あの服が軟男さんが盗んだものだったらどうするの?」

男「どうしようかな。そんなことはないと思ってるけど」

男「とりあえず、私達でじっくり話合う必要があると思わない?」

友「……どうだろうな」

友「直接聞いても喋らないと思うし」

女友「あ、それもそうか」

男「何を話すと思ってるんですか?」

女友「昨日のことじゃないんですか?」

男「やだなぁ。違うに決まってるじゃないですか」


148 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 00:28:13.56 ID:GYR8efQo
ついに言うのか!?


149 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:29:23.52 ID:slWIH4wo
モクモクテカテカ


150 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:31:22.01 ID:YjnE2sAO
(昼頃)
──かふぇテラス

男「ご一緒していい?」

女「……」

男「あのー、軟男さん?」

女「! あ、うん。僕に言ってたのか」

友「……」

女友「……」

女「友と女友も一緒か……」

友「悪いか?」

女「いや……」


151 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:38:25.14 ID:YjnE2sAO
女「で、何の用? また昨日のことでも話す?」

男「そうじゃなくてさ、そっちのバイトの調子はどうかなって」

女「……流石に予想外だった」

女「別に悪くはない……ことはないけど、なんで?」

男「思い切って数増やそうかなって思ってさ。軟男さんの所はどうかな? なんて」

女「やめておいた方がいいよ。時給安いし、その割に大変だし」


152 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:39:54.86 ID:pJcZ/MSO
お互いが性転換してるのは知らないんだよな


153 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:44:44.01 ID:YjnE2sAO
男「大変って?」

女「客が因縁つけてくるんだよ」

友「それはお前だからじゃないのか?」

女「うるさいなあ。確かにそれもあるけどさ」

友「そら見ろ」

女「でもクレームの恐ろしさはこれだけじゃなくてね。やれ冷たいだの、やれ髪
が入ってるだの。入れたのは向こうに決まってるのに。しまいには一流レス
トランより味が悪いとか。ファミレスに言われてもね」

男「あははっ、それは大変なんですね。私に務まりそうにないですね」

女「琴緒さんなら何でもできますって」

男「そんなそんな」


154 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 00:46:11.55 ID:jE7gSeAo
酷い客は何処にでも居るからねぇ・・・


155 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:52:41.36 ID:YjnE2sAO
女「じゃ、じゃあ。次の講義の準備もあるから」

女「女友さんも遅れないようにしてくださいよ」

女友「はいはい。でもまだまだ時間あるでしょう」


男「……で、どうでした?」

女友「そう言われても、ねえ?」

友「ああ。ただ雑談しただけだろ?」

男「本当にそう思ってるのですか?」

女友「違うの?」

男「言葉の端々に気を配れば、人の性格が見えるものなんです」


156 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 00:58:30.28 ID:YjnE2sAO
友「と言われても、俺らにそんな力ないし」

女友「ですね」

男「あるなしは関係ありませんよ」

男「もう一度聞きます。軟男さんは盗みなんてする人に思えましたか?」

友「さぁ……」

女友「もしかしたらするかも……。話してるだけじゃ分からないよ」

男「多分それは端から疑ってるからだと」

男「次から会話にも気を配ってみてくださいよ」


157 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 00:59:24.22 ID:Ws0FYLso
支援


158 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 01:18:29.81 ID:puqawQDO
支援


159 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 01:23:14.02 ID:GYR8efQo
Good night and have a nice dream!


160 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 01:40:17.79 ID:slWIH4wo
See you next time. Bye!


161 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 01:45:21.58 ID:WlJ4.1so
軟男と岩尾ノンちゃんだとどっちがブサイクなんだろう


162 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 02:07:14.30 ID://oIjx2o
俺のほうが


163 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 03:19:24.45 ID:xg4GaZUo
今気付いた
おとこ→ことお
おんな→なんお
で名前は逆さになってるのか


164 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 03:27:19.12 ID:CsE.tCU0
言ってしまわれたか。


165 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 03:29:05.68 ID:jE7gSeAo
とうとう言っちゃったね――――


166 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 03:31:35.28 ID:idzwaD60
知ったな


167 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 03:33:02.24 ID:VWQXhJMo
知った以上は


168 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 03:34:26.28 ID:aCLlAys0
もう帰れない


169 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 04:54:14.91 ID:KApX2ro0
そう、それが・・・


170 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 06:13:04.94 ID:OlDbKgEo
ぬるぽ


171 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 07:48:43.21 ID:CsE.tCU0
ガッ


172 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 07:53:50.23 ID:pJcZ/MSO
ワロタwww


173 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 09:32:28.39 ID:ZkLfK2SO
何やってんだwwwwwwwwww


174 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 10:25:49.15 ID:nJUhfBM0
なにこの流れwwwwww

あ、皆様、おはようございます。


175 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 10:32:20.86 ID:nJUhfBM0
(夜頃)
――男の部屋の玄関

男「……」

男「……えっと」

男「何の用です?」

女友「遊びに」

男「二時間後にまたバイトがあるんですが」

女友「じゃ、それまで」

男「……はあ。まあ上がって下さい」


176 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 10:37:21.23 ID:nJUhfBM0
男「それで? ただ遊びに来ただけじゃないでしょ?」

女友「それだけだよ」

男「嘘はダメ。私だって人が何を考えてるかくらい分かるんだから」

女友「え、なにそれすごい」

男「普通でしょ?」

女友「……普通じゃないです」

男「……え?」

女友「あれ、このお茶。どこの使ってる?」

男「大学近くの業務用で売ってる中で一番安いやつ」


177 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 10:51:46.83 ID:nJUhfBM0
女友「へぇ。軟男さんと一緒なんだ」

男「このアパートに住んでる人は贅沢出来ないほど貧乏なんだと思うよ」

男「それか物好きですね」

女友「それもそっかー」

女友「……? このアパート、他に住んでる人いるの?」

男「いますよ。一階に一人、二階の部屋にカップルが一組と他に一人」

女友「結構いたんだね……」

男「何度か会ったことあるけど、みんな良さそうな人でしたよ」


178 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 10:59:25.21 ID:nJUhfBM0
男「それで、聞きたい事は?」

女友「だから何の事?」

男「……」

女友「……はい、分かりました」

女友「どうして軟男さんを信じる気になったのか、不思議で」

男「それだけの事を?」

女友「うん」

男「あー……これはね、やっぱり勘としか言えないんですよ」

女友「でもさ」

男「服、ですか?」

女友「うん」

男「それだけ、まだ分からないところなんですよね……」

男「でも、盗んだと決めつけるのは早い気がするんです。何となく」

女友「……何となく?」

男「はい」


179 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 11:02:50.23 ID:CI3s8.AO
きてたー


180 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 11:03:22.23 ID:GYR8efQo
おはー


181 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 11:04:30.56 ID:q8mdav20
また規制・・・
テストしつつオハー


182 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 11:13:09.48 ID:nJUhfBM0
ピンポーン

男「あっ、はーい!」

男「ちょっと失礼しますね」

女友「うん」


男「はい」

部長「こんばんわ」

部長娘「こばわーっ」

男「ああ、部長さんと部長娘ちゃん。こんばんは。どうしました?」

部長「実家からサツマイモを貰いましてね。二人じゃ多いので配ってるんです」

男「これはこれは、ありがとうございます」


183 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 11:17:45.03 ID:nJUhfBM0
部長「相変わらず散らかった部屋ですねぇ」

男「なっ……見ないで下さいよ〜」

部長「言われても見えてしまいますよ。あちらはご友人で?」

男「ええ、同じ大学の女友です」

男《紹介しましょうか? なかなか気立ての良い子ですよ?》

部長「ははは、流石に年齢差がねぇ」

男「に、しても……仕事はどうしたんです? もしかしてクビですか?」

部長「この時世じゃ冗談にならないですよ、それ。ただ今日は早く終わっただけです」


184 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 11:20:54.75 ID:nJUhfBM0
部長娘「ねー、おねーちゃんだれー?」

女友「? キミこそ誰?」

部長娘「わたしはね、部長娘っていうの。となりに住んでるんだよ」

女友「私は女友。琴緒さんの友達よ。よろしくね、部長娘ちゃん」

部長娘「うんっ、よろしくー」


185 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 11:23:46.42 ID:nJUhfBM0
部長「お、おい。勝手に入っちゃ駄目だろ!」

男「あはは、良いんですよー」

部長「しかし……」

部長娘「おとーさん、おとーさん! 女友おねーちゃんと友達になった!」

部長「はは、良かったじゃないか」

女友「……は、初めまして」

部長「初めまして。娘が迷惑かけましたね」

女友「いえいえ、とんでもない」


186 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 11:25:43.08 ID:Ws0FYLso
まさかの新キャラ


187 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 11:27:33.09 ID:nJUhfBM0
男「あー、こちらが隣に住んでいる部長さんとその娘さん」

部長「13号室の部長と言います」

女友「琴緒さんの友達の女友です」

男「今サツマイモを貰ってしまって。女友もいる?」

女友「えっでも……」

男「分けて貰ってなんなんだけど、一人じゃこれも多くって」

部長「ははは、遠慮のない人ですね」

男「おっと、これは失礼」


188 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 11:37:18.77 ID:nJUhfBM0
部長「では、これで」

男「ええ」

部長娘「おねーちゃんたち、ばいばーい」

女友「バイバーイ。また今度ね」


女友「……一階には他に一人って言わなかった?」

男「言ったね」

女友「どう見ても二人だったんですが……」

男「実は恥ずかしいんですが」

男「部長さんを忘れてました。あの人、普段は仕事が忙しくていないから」

女友「……っぷははは」

女友「なんで部長娘ちゃんじゃないのよ、はははっ」

男「あはは、それもそうだけどさ」

男「あの子、ああ見えてかなりしっかりしてるんだよ」

女友「そうは見えなかったけど?」


189 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 12:00:48.46 ID:nJUhfBM0
詰まった


190 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 12:11:07.37 ID:yAWLcEEo
支援


191 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 12:41:08.14 ID:idzwaD60
しえーn


192 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 13:03:10.14 ID:Ws0FYLso
支援


193 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 13:25:22.54 ID:nJUhfBM0
(深夜)

女「……はぁ……はぁ」

女「の、喉渇いた……」

――自動販売機
 ウーロン茶
ニアミネラルウォーター
 スポーツドリンク
 アップルジュース
 コーラ
 コーラ
 乳酸菌炭酸飲料
 コーヒー

女「ん……はーっ。潤った−!」

女「あとどのくらい走ろうか……。でも疲れたしな……」


194 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 13:31:54.02 ID:nJUhfBM0
?「……おや?」

?「軟男君じゃないか? 何してるんだこんな時間に」

女「えっと……確か隣の」

隣人「隣人だよ。悲しいね、名前覚えてくれてないなんて」

女「す、すみません!」

隣人「何、冗談だって。それよりこんな時間に何してたの?」

女「ランニングです」

隣人「今までも……いや、やってそうにないね」

女「ははは……」

隣人「どうして急に?」

隣人「ひょっとして先日のを気にしているんじゃないか?」


195 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 13:35:52.85 ID:Ws0FYLso
支援


196 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 13:36:20.25 ID:nJUhfBM0
女「それもあるんですが……」

隣人「まぁ、気にしない方がいいよ。確かに君の第一印象は悪いけどさ」

女「冗談にしてはきついです」

隣人「半分本気さ。はははっ。でもな、アパートのみんなは、君はいい人だと思っている」

隣人「同じ所に悪い奴が住んでいると思うのは嫌だろ?」

女「そう……ですね」

隣人「だから琴緒さんも助けたんじゃないのか?」

女「かもしれません」

女「……」

隣人「……ひょっとして君」


197 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 13:41:10.00 ID:nJUhfBM0
女「なんですか」

隣人「いや、なんで急に運動なんかと思ってね」

女「別に良いじゃないですか」

隣人「まあね。でもな」

隣人「琴緒さんは俺がもらう」

女「……は?」

隣人「図星だな? 惚れたなら素直に言えよ」

女「え……そ、そんな……!」

隣人「ここには男二人しかいないんだ。言っても損はない」

女「ととと、得にもならないっ!」


隣人「あっ……行っちまった。なんだろうな、逃げ足は速い法則でもあるのかね?」


198 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 13:46:55.32 ID:nJUhfBM0
――女の部屋

女「ふーっ……ひーっ……」

女「……」

女「そんなわけ……ないじゃないか。僕にはレズ趣味なんて……」

女「!?」

女「今、一人なのに自然に“僕”って……」

女「気付くの……遅いよ……」

女「全力で走ってきたからな。鼓動が早いや。息も……まだ苦しい」

女「早く収まれ……」

女「なんで……収まらないんだよ……!」


199 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 13:59:17.66 ID:nJUhfBM0
飯食ったら眠くなった。

俺の紫と焦げ茶まだらの脳細胞を休ませてくる。


200 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 14:06:12.74 ID:yAWLcEEo
まあパー速だしゆっくりやろうぜ


201 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 14:09:35.67 ID:Ws0FYLso
先が楽しみだ


202 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 17:22:57.51 ID:ZkLfK2SO
wwktk


203 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 18:36:23.18 ID:idzwaD60
わっふるわっふる


204 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 20:03:00.77 ID:iWCV9gDO
何時間寝てんだよwwwwww


205 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 20:37:40.69 ID:nJUhfBM0
おはよう諸君。

え? このくらいの睡眠時間、普通だと思ってるんだけど。


206 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 20:44:06.12 ID:G8gyzeE0
一日寝てた俺には勝てんよ


207 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 20:47:19.70 ID:nJUhfBM0
友「おー、女友さん」

女友「友さん、こんにちはー。琴緒さんも」

男「こんにちは。今日は軟男さんと一緒じゃないんですね?」

友「あんなの放っとけばいいんだ」

女友「それは酷いんじゃないかな? でも私がいつも一緒というのは違いますよ」

男「そうなんですか? 大抵そうだからてっきり」

女友「むしろ、一緒にいることが少ない方です。向こうが周りの目を気にしてるのもあって
   ねえ……」

友「女友さんこそ気にした方がいいよ。今ではあいつは犯罪者扱いだ」

女友「でも、いい人ですよね。私は琴緒さんの言葉を信じてみますよ」

友「それを言うなら俺もだ。あいつはブサイクなだけの常人だ」


208 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 20:51:30.91 ID:X.12ozMo
男も女も戻ろうとしないのが不思議過ぎる
男と女には相談出来る友達もいないのかね


209 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 20:53:08.40 ID:nJUhfBM0
女「へえ……ブサイクは変わらないんだね」

友「うわっ。いつからいた!?」

女「さっきから」

男「そう言えば、隣人さんから聞きましたよ?」

女「な……何を?」

男「ランニングしてるんですね。私なんてすぐに疲れて飽きてしまうから、偉いですよ」

友「へえ、急にどうしたんだ?」

女「い、いや。僕、ブサイクだろ?」

友「自分で言ってて悲しくないか?」

女「うるさい、聞けよ」

女「だからさ、ただのブサ男よりスポーツマンなブサ男を目指そうと!」


210 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 20:55:22.89 ID:nJUhfBM0
>>206
勝ったら負けかなと思ってる。

>>208
おい、俺も不思議になって混乱してきたじゃねえか。


211 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 20:57:00.49 ID:G8gyzeE0
こんなこと相談したら黄色い救急車呼ばれちまうぜヒャッハー
ってことじゃねえの


212 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 20:58:30.82 ID:Ws0FYLso
普通ならそうなるところ、全然そうなってないのがユニークな点ではあると思う


213 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 20:59:35.79 ID:nJUhfBM0
女友「おぉっ〜」

男「凄い決心ですね! 頑張って下さい」

女「……やっぱりみんなブサイクと思ってるのは確かなんだ」

友「今更だな」

女「うぅ……」

友「まま、鍛えれば案外良くなるかもしれないぞ」

女「ホント?」

友「顔だけブサイクでマッチョというのもあり得るが」

女「……う、想像してしまった」


214 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:00:41.61 ID:nJUhfBM0
調べるくらいはしてても良いと思うんだ。
そういう描写、今まで一度も入れてなかった……orz


215 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:08:33.86 ID:nJUhfBM0
男「そういえば、女さんの件、進展ありました?」

女友「ううん。最近はもう諦めて警察に任してるよ」

女「……」

男「そうなんだ……」

女「男さんは?」

友「同じだ」

友「でもなんでまた? 知らないだろ?」

男「それは……」

友「いや、軟男君は女さんを知ってるんだったな」

女「う、うん」


216 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:12:11.71 ID:nJUhfBM0
女友「ちょっといい?」

女「何?」

女友「女とどういう経緯で知り合ったか聞きたい」

女「!!」

友「あー、それ俺も聞きてえ」

男「私も興味ありますね」

女友「何言ってるんですか?」

男「……へ?」

女友「琴緒さんからも聞きたいんですよ。あの時、知ってるように思ったんだけど」

友「そう言われれば、そんな気もするな。どうなんです?」

男「え、あれは……えっと……ねえ?」

女「ななな……っ//」

男「……あ、あれ?」


217 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:15:40.17 ID:pJcZ/MSO
指示語が多くてワケワカメ


218 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:16:10.61 ID:nJUhfBM0
男「あっ、そうだ! 早くしないとバイトに遅れてしまいそうで」

女「それっ。僕も同じ!」

友「本当に?」

男「うんうん」

女「マジマジ」

女友「……はぁ。じゃあまた時間のあるときに聞くことにしましょう」

友「仕方ないな」

男「じゃ、じゃあ私はこれで」

女「僕も。ばいばい」

友「ああ、じゃあな」

女友「また明日」


友「なんかさ」

女友「うん」

友「聞かれるの、嫌がってない?」

女友「かもねえ」


219 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:23:30.29 ID:nJUhfBM0
女「とは言っても……」

女「今日はバイトないんだよね、実は……」

女「本でも読もうかな。でも全部読めてるし……」

女「む? ……図書館、か」

女「良いところに暇つぶせそうな場所の前を通ったな」

女「どんなものがあるかくらい見ていこうか」


220 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:34:11.79 ID:nJUhfBM0
男「こんにちはーっ」

マスター「おや、一時間早いですが……もしかして客としてですか?」

男「いえ、少し野暮で早く出れるようになりました」

マスター「といってもね……一時間分の時給出さないけどいい?」

男「え、ええ。それでも良いですよ」


221 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:42:37.89 ID:gY5aEcDO
不思議とゆうなら戸籍がないのに2人ともすんなり編入できてることが不思議

まぁ話が進まなくなるからスルーなんだろうが


222 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:48:54.36 ID:nJUhfBM0
や、やばい……ボロがぼろぼろと出てきた……!
これから書ける気しねえ……


223 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:50:06.52 ID:aCLlAys0
ええやないか


224 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 21:59:45.51 ID:nJUhfBM0
男「いらっしゃいませー」

作家「いつもの。ルシアンコーヒー」

マスター「かしこまりました」

作家「アルバイトさん、今日は早いんですね。さては何かありました?」

男「少し、ですね」

作家「ふむ。君、よく見ると……いや」

男「何ですか?」

作家「勘違いと思うから」

男「教えて下さいよ」

作家「……何か」


225 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:02:26.43 ID:Ws0FYLso
             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

気にせず書いてくれ


226 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:02:41.31 ID:nJUhfBM0
作家「何か、悩みがありそうだ。人には言えないような」

男「!!」

作家「何。作家には人の感情を見抜く事も必要なスキルなんだ」

男「売れてない人がよく言いますよ」

作家「きついね。だが全くだ」

作家「マスター、俺は向こうのテーブルに座ってるから」

マスター「分かりました。まだ他に客もいないので、お話でもしましょうか」

作家「それはありがたい。マスターの話は論語に匹敵するからな」

男「……」


227 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:03:39.76 ID:slWIH4wo
現実のお話じゃないから細かいことはどうでもいい
そういうこと言うやつに限って漫画の中で外人と日本語で会話していることに文句言ったりするんだよ
お話ってのは夢や想像を綴るんだ
気にしないで書いてくれればいい。気にしないで楽しめばいい。それでみんな幸せ


228 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:08:08.63 ID:nJUhfBM0
マスター「気にしちゃいけませんよ」

男「してません」

マスター「そんな顔をしてるようには思えませんがね」

男「……」

マスター「あの人の話の殆どはでっち上げです。作家なんてみんなそうですからね。気に
     していると、それが悩みになってしまいますよ」

男「はあ」

マスター「サンドイッチでも作ってきてくれませんか? 一つ二つならつまんでも構いま
     せんよ」

男「分かりました。でもつまみ食いはしませんよ」

マスター「ははは、アルバイトの方が私よりも真面目なんて、笑い事としか言えませんね」


229 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:22:52.99 ID:nJUhfBM0
――女の部屋

女「結局三冊ほど借りてきたけど……」

『ロビンソン・クルーソー』
『嵐の惑星ガース』
『女を仕留める101の方法』

女「小説で固めるつもりが」

女「どうしてこうなったのかなぁ……」

女「いやっ、これは小説なんだ!」

ペラッ

女「……」

女「なんて説明的な小説なんだ」


230 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:34:32.45 ID:ZkLfK2SO
なんて説明的な言い訳なんだ!


231 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:35:13.09 ID:nJUhfBM0
(数時間後)
――男の部屋

男「今日も疲れたー」

男「といっても、二時間後にまたあるんだけど」

男「……」

男「久々にネットでもやろうかな」

男「グーグル……じゃなくてニコニコでも」

男「……あれ? 面白くない……」

男「落とした音楽でも聞こうかな」


男「……何この曲」


232 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:41:48.79 ID:NqtqFX2o
男の感性が変わったんですね


233 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:45:46.69 ID:nJUhfBM0
そろそろ寝る準備しようか。


234 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 22:47:08.61 ID:yAWLcEEo
>>221
それを言ったら性別が変わってることも不思議ジャマイカ

>>1の頭の中の世界だからその辺はどうにでもなるんじゃね


235 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 22:54:59.13 ID:nJUhfBM0
とある大学のでかるーく調べてみたところ、戸籍がなくても偽造でいけるかもしれないと思った。いや、実際はどうか知りませんよ?

まぁでも、他の要項でかかってるのは言い訳しようがないね。

現実で考えれば。


236 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 23:12:49.37 ID:CI3s8.AO
ん?支援


237 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 23:19:38.65 ID:gY5aEcDO
>>234
>>235
すまん
お菓子なトコをを指摘したかった訳じゃないんだ
矛盾なんて考え始めたらどんどん出てきてつまらなくなるだけだから気にせず続けてくれって言いたかっただけだ

気にせず続けてくれ


238 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 23:24:55.61 ID:NqtqFX2o
>>237
まさにお前が矛盾を考えさせたわけだが?


239 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 23:27:20.72 ID:jE7gSeAo
まま、それくらいで終わっといて話を楽しもうぜ


240 :パー速民がお送りします [] :2009/11/01(日) 23:34:13.26 ID:YjnE2sAO
まま、お前らも早く寝ろよ。

寝不足はお肌に悪いぜ。


241 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/01(日) 23:36:18.82 ID:jE7gSeAo
どこのケッチャだwwwwww


242 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 00:20:57.41 ID:ejyfmH2o
戸籍は入れ替わり時に発生、編入させられたと考えれば平気だな
問題は男と女が入れ替わった後に元の戸籍が残ってるとこか

実は男と女はどこかで意識不明でそれぞれ別の人に入る的フラグか

男と女が戻ろうとも大した問題とも思ってないことが何かの伏線なのか・・・



さぁ叩け


243 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 00:23:21.59 ID:nb0TplEo
楽 し け れ ば い い じ ゃ な い か


244 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 00:27:54.17 ID:HDTB8sDO
>>242
まだ行方不明の段階だから戸籍は消されてないかと

朝起きたら別人になってた訳だし、どっかの誰かと入れ替わった……のか?それとも元の体は次元の間にあるのか?

体については原因が解らなきゃどうしようもないよねって感じか?

さあ、叩け


245 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 00:29:44.79 ID:WLukbMDO
  _, ,_  パーン
( ‘д‘) 
  ⊂彡☆))Д´)>>242


246 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 00:39:46.58 ID:ejyfmH2o
>>244
戸籍が消えたのならば、男と女がそれぞれ別の存在になったと言えるが消えていない

つまり男と女は実在したまま琴緒、軟男の記憶をジャックした可能性がある
ってことが言いたかったんだぜ?


普通の入れ替わりじゃないからいろんなパターンが考えられるな

別人に入ったパターンだと女と男のいた所が説明しにくい
複雑な入れ替わりをしているのか
そもそも入れ替わってすらないのか


>>245
もっとだ!


247 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 00:53:25.86 ID:dHvcerg0
産業でおk


248 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 00:55:30.23 ID:9WO0osAO
古畑任三郎おもしれえwwwwww
録り溜めてて良かった。

みんなが戸籍戸籍言うから、また刑事ドラマが始まりそうじゃないか。

警官A「呼びました?」

でもまだ、それはあとの話。
また別の時に、話すとしよう。


249 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 01:06:57.66 ID:9WO0osAO
ピンポーン

男「あ、はーい!」


部長娘「こんにちはー」

男「こんにちは。何か用?」

部長娘「おとーさんの帰りが、今日は遅いらしいの」

男「そうなんだ。またバイトで私も出かけなきゃならないけど、遊んでいく?」

部長娘「ううん。ごはん作りにきたの」

男「え……別にいいのに」

部長娘「だめだよ。コンビニのお弁当しか食べてないくせに」

男「な、何をー。私もしっかり……」

男「パンとかおにぎりとか……」

部長娘「コンビニの?」

男「う、うん……」


250 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 01:11:01.48 ID:9WO0osAO
男「でも私だけじゃなくても一人暮らしは二人もいるんだし……」

男「しかも二人とも男性だよ?」

部長娘「心配ないもん」

男「え?」

部長娘「二人ともお料理上手」

男「その二人って隣人さんと……」

部長娘「軟男おにーちゃんだよ?」

男「い、意外……」


251 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 01:19:17.02 ID:9WO0osAO
部長娘「というわけだから、おじゃましまーす」

男「どぞどぞー……」


男「それで? 何作るのかな?」

部長娘「あーっ! 袋の中のぞかない! 出来てからのおたのしみっ!」

男「分かったよ……」

男「でも軟男さんが料理出来るなんて知らなかったな」

部長娘「わたしより上手だよー」

男「私だって本気を出せばっ」

部長娘「またコンロにほこりがついてるー」


252 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 01:22:45.48 ID:ejyfmH2o
刑事が出なければ
友、女友のみ記憶残し世界の変化とかもあり得たのに・・・
隣男とかもいたか


253 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 01:27:28.97 ID:9WO0osAO
部長娘「できましたー」

男「ピーマンの肉詰めとコーンスープと……」

男「フランスパン?」

部長娘「やっぱりご飯はすぐにはたけないから……」

男「でも美味しそうだね。いつもながら小学生とは思えない献立だけど」

部長娘「小学生らしいこんだてって?」

男「ほら、野菜嫌いな人が多いでしょ? 特にニンジンとかピーマンとか」

部長娘「好き嫌いは体に良くないの。おとーさんも言ってるよ」


254 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 01:29:13.88 ID:nb0TplEo
部長娘はもらっていきますね


255 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 01:39:26.79 ID:9WO0osAO
男「うん、美味しいね、これ」

部長娘「当たり前だよっ。わたしがつくったもん」

男「そうだったね。私もそろそろ料理できるようになった方がいいね」

部長娘「じゃあこんどおしえたげるー」

男「あはは、それは嬉しいな」

男「嬉しいんだけどね……」

部長娘「どしたの?」

男「年下に教わるのはプライドが許しそうにないのよ」

部長娘「ふくざつ」


256 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 01:49:51.78 ID:9WO0osAO
男「じゃあ、私はバイト行ってくるね」

部長娘「うん」

男「今度お礼でもしたげる」

部長娘「なになに?」

男「勉強、教えてあげます」

部長娘「え」

男「しかも、みっちりと!」

部長娘「え……遠慮する」

男「しなくてもいいのに。ま、今度アイスの一つ二つ買ってあげるよ」

部長娘「やったー!」

男「じゃ、また今度ね」

部長娘「うんっ」


257 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 01:52:18.66 ID:9WO0osAO
書いてたら眠くなってきた……

みんなしっかり寝ろよ?


258 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 01:54:06.32 ID:o3wNYCso
乙、楽しみにしてる


259 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 02:08:33.39 ID:zcj1mOE0
乙!
明日も楽しみにしてるぜ


260 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 16:30:03.02 ID:Rn0b6.DO
保守しなくてもいいと分かっていてもこれだけレスがないと自然消滅しそうで不安になるよな?ならないか?


支援


261 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 17:08:35.33 ID:.PL0LLko
ならないよ


262 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 19:03:50.66 ID:dHvcerg0
ならないな


263 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 19:13:10.04 ID:YZRom/60
俺はなるんだが。
シエン


264 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 19:43:30.95 ID:kg19NoAO
あちらのように保守で賑わわないから
作者のモチベーションが下がってしまわないか心配ならする。


265 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 19:59:34.67 ID:ejyfmH2o
半年カキコ無しでも落ちない板だから安心だな


266 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 21:05:03.26 ID:9WO0osAO
おはようございます……。

冬凌ぎ 布団の中より 夢の中

心の一句


保守支援も良いけど個人の我が儘だと雑談の方がモチベーション上がる。
その中からいろんなネタも見つかったりしますからね。
でも誰も見なくなるかネタ切れにならない限り、書くつもり。
これが下手の横好きの意地ってもんよ。


267 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 21:10:19.80 ID:ax6yd5Eo
ぐちぐちいってねぇっでさっさとかけや


268 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 21:13:54.53 ID:kDl5wZQo
>>267
ワロタwwwwwwww


269 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 21:14:54.24 ID:9WO0osAO
風呂くらいゆっくりはいらせろや


270 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 21:16:37.87 ID:kDl5wZQo
>>269
ガキだなぁお前はwwwwww


271 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 21:30:53.08 ID:nb0TplEo
そろそろプールイベント(温水も可)が欲しくなってきたな
男が鼻血噴いてもいい頃だと思うんだ


272 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 21:44:49.27 ID:ul.TddU0
PCに移動。
眠くなったらまた携帯に移動します。

>>271
マッチョになった女の姿を見て興奮するんですね、わかりました。


273 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 21:55:24.34 ID:ul.TddU0
男「こんばんわーっ」

店長「ん? 今日はギリギリだな」

男「すみません。晩ご飯食べてました」

店長「いつもは食ってないのか?」

男「いえ……」

店長「まぁ、間に合ったからいいけどな。今のうちに休んでおけ」

男「あと一時間ですよね?」

店長「流石に分かってきたか」

男「当たり前ですよ。常連さんの顔も粗方覚えてるくらいです」

店長「何? 店員より二週間ほど早いじゃないか」


274 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 22:03:03.30 ID:ul.TddU0
店員「らっしゃーせー!」

男「そんな。店員さんに比べたら……あれ?」

友「おー、やっぱり琴緒さんだったんだ」

店長「なんだおめえ、また来たのか。若いのに飲み過ぎだ」

友「俺は強いんですよ」

男「友さん、どうしてここに?」

友「夕方頃にここに飲みに来たらさ、オヤジさんが夜は可愛いバイトがいるって言うから
  もしかしたらと思ってね」

男「へぇ〜……」

店長「か、開店すぐは俺も暇なんだよ。客と話して悪いかっ」

男「いえ」


275 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 22:08:09.40 ID:ul.TddU0
店長「しっかし、お前、そんなに飲んで大丈夫か?」

友「だから、強いんですって」

店長「そうじゃなくてだな……。学生だろ? 金とかどうなんだ?」

友「客の財布を心配してくれるんですか?」

店長「いや、こっちとしては払ってくれれば問題ない」

友「ははは、そうですよね。でも俺の財力を見くびっちゃいけない」

店長「ほう、何か良いバイトでもやってるのか?」

友「ええ、それはもう」

男《実家からの仕送りですよ、全部。バイトなんて嘘です》

店長「……ほーう」

友「?」


276 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 22:11:34.52 ID:ul.TddU0
――女の部屋

女「……あれ、もうこんな時間?」

女「結構長いこと読んでたんだな」

女「さて、ご飯作って食べないと」

女「……そういえば、今の時間だよな」

女「……」

女「今日くらい外で食べよう」


277 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 22:16:56.99 ID:ul.TddU0
――居酒屋

ガヤガヤ
 ワヤワヤ

男「いらっしゃいませーっ」

男「って、軟男さん?」

女「き、今日は、外でご飯、済ませ、ようと」

男「まだ食べてなかったのですか!?」

女「う、うん。本を読ん、でて」

男「そうでしたか。あ、友さんも来てますよ。あちらに」

女「へ、へえ〜」

男「すみませんね。仕事じゃなければ一緒に飲めたのに」

女「い、良いんですよ。仕方ない、です」


278 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 22:20:50.99 ID:udGbmQg0
今北


279 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 22:22:55.48 ID:ul.TddU0
友「おーっ、軟男。お前も来たか!」

女「うん」

友「やっぱりお前も琴緒さん目当てか?」

女「ち、ちがっ」

友「いつでも見れるだろうが。しかもお前は同じ屋根の下ときてる」

女「お、同じ!?」

友「ハハハッ、テンパリ過ぎだお前!」

女「……はは、君は酔っぱらいすぎだよ」


280 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 22:22:55.92 ID:o3wNYCso
まったりと待ってる


281 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:04:41.92 ID:ul.TddU0
友「でさ、うちのサークルの後輩がな――」

女「ふははっ、それは困るねえ」

男「生ビール一つお待たせしました」

男「友君、いい加減にしないと危ないよ」

友「何が〜?」

男「二日酔い」

友「俺は一度もなったことないぞ−!」

男「……はぁ」

女「なんだ友君、二日酔い何回なった? かっこわるい」

友「だから、なってねえって!」


282 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:08:44.21 ID:SzGtA2g0
>260
大丈夫、俺はなるぜ


283 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:10:41.41 ID:ul.TddU0
友「でさ、聞きたかったんだが、軟男ー」

女「何?」

友「なんでお前のとこに女服があったんだ」

男「!」

女「ははっ、聞きたいかー?」

男「枝豆と鶏の唐翌揚げ一つずつー!」

店長「はいよー!」

男「……」

女「それはなー――」

客「琴ちゃーん! 黒ビール頼ーむ!」

友「はははっ」

男「……はぁ」

男「……」

男「黒ビールお待たせしましたー!」


284 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:19:34.28 ID:ul.TddU0
(数時間後)

女「ちょっ、大丈夫、友君?」

友「……気持ちわりい」

女「……誰がだよ」

男「だから言ったのに……。軟男さんは大丈夫みたいですね」

女「量は少なかったからねー」

男「にしては口が滑らかですね」

女「そうですか?」

男「うんうん。友君の家、分かる?」

女「知らない。けどうちへ持って帰るよ」

男「タクシー呼びましょうか?」

女「歩ける距離なの知ってるでしょう」

男「ですね。一人で大丈夫ですか? もうバイトも終わるので私も手伝いましょうか?」

女「大丈夫ですよ、多分。じゃあまたー」


285 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:26:13.20 ID:ul.TddU0
店長「今日もお疲れさん」

男「お疲れ様ですー」

店員「お疲れー」

店員「琴緒さんの友達、凄い量飲んでいきましたねー」

店長「あっ! あいつ酒代払ってないんじゃ!?」

男「いえ、意識朦朧と払ってくれましたよ?」

店長「ならいいんだ」

店長「結局こんな時間まで飲みやがって……」

店員「あの様子だと明日に響くでしょうね」

男「大丈夫ですよ。明日は講義ありませんから。心配なのは軟男さんです。多分、明日も
  あるでしょうから、講義」

店長「若いって良いねぇ」


286 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:31:55.35 ID:ul.TddU0
――女の部屋

友「うぅ……」

女「うぅ……」

友「吐きそう……」

女「吐くなよ……。麦茶いる?」

友「いらねぇ……寝る」

女「そっか。僕は君を運ばなきゃならなかったせいで喉が渇いたよ」

友「ほう、それは……っ」

女「まてまてまてっ!」

友「……ふぅ。収まった」

女「洗面器でも持ってこようか?」

友「いい……寝る……」

友「スゥ……スゥ……」

女「……全く」


287 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:41:09.45 ID:ul.TddU0
(朝)

女「ん……ふあぁぁ〜……」

女「ぁぁあぅ……」

女「……」

友「スゥ……んぐぁ……スゥ……ズゥ……」

女「……苦しそうだな」

女「こっちは大学行かなきゃならないから朝ご飯作らないと」

女「えっと……一昨日のご飯が余ってるし、味噌汁だけでも」


女「……」

女「部長さんにもらったサツマイモを入れちゃえ」


288 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/02(月) 23:42:51.26 ID:yQyig8E0
なんかさ、いいひと多いよね、 みょうにほっとする


289 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:44:31.48 ID:dHvcerg0
女「友の味噌汁には正露丸をいれておこう!」


290 :パー速民がお送りします [] :2009/11/02(月) 23:58:19.60 ID:ul.TddU0
友「……む……」

友「……あー……軟男の部屋か」

女「僕の部屋で悪かったな」

友「いや。すまんな」

女「別に。僕んとこには友か女友かこのアパート仲間くらいしか訪ねてこないから」

友「……何作ってるんだ? いや、分かった。味噌汁か」

女「ワカメとサツマイモとネギを入れてね。あと生姜も刻んで入れてある」

友「ほう」

女「それより大丈夫? 調子悪そうだけど」

友「ただの……二日酔いだ」

女「……常備薬ないんだった」

友「よく今まで不便しなかったな……」


291 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 00:01:12.96 ID:1x0HrhAo
男と女の過去が気になる


292 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 00:15:41.73 ID:vr2MI.DO
>>291
女が昔の方が良かったみたいなこと言ってたし男はきっと可愛らしいショタっ子だったんだろう


293 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 00:18:44.63 ID:h/Mht6Yo
なんと愛らしい


294 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 00:18:47.00 ID:Q5CUJQAO
女「まあ、昨日みたいなことはもうよせよ」

友「ああ……まぁいつものことなんだけどな」

女「それで?」

友「……ん?」

女「昨日の話、覚えてる?」

友「あ……あぁ、なんだったっけ……。すまん、殆ど覚えてないや。何か……大
事なことだったか?」

女「……」

女「ううん。どうでもいいことだから」

友「そうか」

女「ご飯食べる?」

友「欲しいけど……いらない」


295 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 00:41:50.61 ID:Q5CUJQAO
〜回想〜
──居酒屋

友「でさ、聞きたかったんだが、軟男ー」

女「何?」

友「なんでお前のとこに女服があったんだ」

女「ははっ、聞きたいかー?」

女「それはな、僕が元々女だったからだよ」

友「……」

友「はははっ、そうだったのか! 納得だー」

女「ふはははっ、その通りさあ!」


296 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 00:45:16.53 ID:Q5CUJQAO
友「はははっ……」

友「ちょっと救急車呼ぼうか」

女「おいっ、何急に醒めてるんだよ」

友「……」

女「……」

友「はーはっはっ、もちろん冗談だ!」

女「だよなー! だよなーっ!」


〜 〜


297 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 00:52:33.19 ID:Q5CUJQAO
女「……はぁ」

友「どうした?」

女「いや、昨日のことでね」

友「まさか何か危ないことでも言ったか?」

女「まあね」

友「……すまん」

女「友君じゃないよ」

友「?」

女「なんだろ……。実際に言われるときついものがあるね」

友「……すまん」

女「だから友君のせいじゃないって」


298 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 01:04:19.51 ID:cDHF1W.0
ねるしえ


299 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 01:07:06.06 ID:Q5CUJQAO
女「じゃあ僕は大学行くけど、どうする?」

友「帰った方がいいんだろうな」

女「辛いならいてもいいけど……ほら、本もあるし」

友「いいのか?」

女「うん」

友「ほんとお前はいいやつだよ」

女「容姿以外は?」

友「分かってるな」

女「頭でも殴ろうか?」

友「すみませんでした」

女「分かれば良いのだよ、友君」


300 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 01:07:30.91 ID:H0dPnoA0
しえん


301 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 01:33:17.57 ID:Q5CUJQAO
友「へぇ、あいつこんなの読むのか」

友「『秘密の花園』、『イニシエーション・ラヴ』、『恋空』……」

友「これは市立図書館のか」

友「小説のはどっちも冒険ものだな」

友「おい、これ創元の初版のじゃないか。市立図書館すげえ」

友「……読める状態じゃないのが残念に思えてきたな」

友「あいつも急に冒険ものに手を出すなんてどうしたんだろうか。それとも前から?」

友「……ジャンルを広げるのは良いことだ」


302 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 01:35:55.44 ID:1x0HrhAo
sienn


303 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 01:49:54.96 ID:Q5CUJQAO
女友「──のクレープが美味しくってね」

友女「ほんとー? 行ってみたいー」

女友「うん、今度一緒に行こうよ。今日は無理でしょ?」

女友「あっ、軟男さん。おはよー」

女「お、おはよう」

友女「……」

友女「ねえ、女友」

女友「ん?」

友女「あいつと親しくするのやめたら?」


304 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 01:54:12.03 ID:Q5CUJQAO
女友「なんで?」

友女「だってさ、ブサだし良い噂もないよ」

友女「女友は近くにいたんでしょ?」

女友「あー……いたね」

友女「じゃあなんで」

女友「話してみたらさ、いい人ってことは分かるよ」

友女「そんな根拠もないこと……。女だって、きっとやめておけって言うよ」

女友「どうなんだろうね」


305 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 02:03:52.61 ID:Q5CUJQAO
友女「絶対言うって」

女友「私もそう思う」

友女「じゃあなんで?」

女友「私は女じゃないから、じゃしっかりした理由にならない?」

友女「ならない」

女友「困ったなあ……。とにかくいい人なんだよ」

友女「女友は物好きなんだね……。私は喋らる気にもなれないよ」

女友「私は友女とか女とかが偏食的なんだと思うけどな」


306 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 02:04:16.63 ID:wpOZT06o
幼稚園の頃は近所のJCに女装させられた物でした・・・


307 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 02:10:27.61 ID:Q5CUJQAO
ピンポーン

友「軟男君はいないのにな……。てかインターホンが頭に響く……」

友「はー……い」

友「……へ?」

男「おはよーございます」

友「え、あぁ、おはよう。え、どうして?」

男「軟男さんから、良ければ様子見に行ってあげてと言われたので」

友「へぇ、あいつ気がきくな」

友「それに琴緒さんもありがとう。俺の部屋じゃないけど、上がって上がって」


308 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 02:12:24.05 ID:Q5CUJQAO
意識が朦朧としてきた。

ぐっない。


309 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 02:13:36.95 ID:wpOZT06o
酔い夢を


310 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 02:15:52.37 ID:/VB17vIo
幅ナイスドゥリィム


311 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 06:39:25.99 ID:4ahxeEAO
殺魔芋………いや、なんでもない


312 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 07:01:36.08 ID:cDHF1W.0
無義将忠


313 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 07:16:47.79 ID:G7SWcHUo
亡人愚


314 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 09:36:36.99 ID:tasRxkSO
愚モーニン♪


315 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 09:43:58.67 ID:vr2MI.DO
>>306
なにそれ羨ましい

かつては女装しなくても女の子?と聞かれた

過去に戻れたら女装させてみたい……


316 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 10:13:28.73 ID:suWbf.c0
ハッピーエンドに辿り着く事を祈らずにはいられない


317 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 16:18:12.26 ID:iVkT.620
ぐっもー。

えっと……今どんな場面を書いてたっけ?


318 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 16:23:59.66 ID:iVkT.620
男「差し入れ持ってきましたよ。コンビニで買ってきたものですが」

友「ありがとうー。薬とか入ってる? 軟男は持ってないみたいだし」

男「聞きましたよ。でも友さんはそっちの方が良いでしょ」

友「……ん? おぉ、ホワイトサイダー。よく分かったなあ」

男「どうしてそれで良くなるのか不明ですが」

友「気の問題だよ」

男「何か能力でも?」

友「そんなわけないですよ。病は気からと良く言うでしょ」

男「それで良くなった試しはありませんよ」

友「そういうのはな、想像力も大切なんだ。現代文学研究会に入って鍛えましょう!」

男「遠慮しますね」


319 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 16:30:03.08 ID:iVkT.620
友「でも本当にありがとうな」

男「何がですか?」

友「今日もバイトあるんでしょ? 休みならなおさら。それなのに合間を見てさ」

男「いえ?」

友「へ?」

男「休みの日は何も入れないようにしてるんです。お金も必要だけど、働き過ぎも良くあ
  りませんからね」

友「そうなんだ。てっきり忙しくしているかと」

男「そういう印象ですか? この前も隣人さんに言われたけど」

友「隣人さんって?」

男「この隣の25号室に住んでいる方ですよ」


320 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 16:31:45.01 ID:xymo3fwo


321 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 16:36:16.86 ID:iVkT.620
友「まぁ、その隣人さんにも言われたんなら、そういう印象なんだろうな」

男「そんな真面目じゃないんですけどね、あはは」

友「俺はな、琴緒さんに時々、男を見るようだよ」

男「!?」

友「男ってのはな、前に話したかな? 俺の友人なんだけど。そいつもさ、講義が一つも
  ない日は完全に休日にするんだよ」

友「それにな、さっきみたいに、『真面目じゃない』なんて嘘を吐いてな」

男「なっ、嘘じゃないですよ!」

友「その反論もそっくりだ。ほんと二人を会わせてみたいよ」

友「軟男にも優しいから、男に会わせてもきっと隔てないんだろうな」

男「は、はは……どうでしょうね。私も人間ですし」


322 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 16:40:05.30 ID:xymo3fwo
うえ


323 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 16:44:15.24 ID:iVkT.620
友「いやいや、琴緒さんなら大丈夫と思ってるよ」

男「分かりませんよ? 軟男さんに対してだって、内心き、キモイとか」

友「無理しなさんな。今ので言い慣れてないこともよく分かったから」

男「む……」

友「琴緒さんは根っからの善人だと思うよ。今更悪人にはなれないって」

男「あ、ありがとうございます。褒めてくれてるんですよね?」

友「当たり前だ。俺が正直に何もかも話すのは善人相手だけだし」

男「ということは女友さんもやっぱりいい人ですね」

友「そう……だな。うん、そうかもしれない」


324 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 16:47:27.14 ID:iVkT.620
友「……琴緒さん」

男「なんですか?」

友「懺悔でも聞いてくれないか?」

男「なんで?」

友「いや、何となくだ。体が弱ってるとさ、誰かに愚痴を言いたくなるもんだよ」

男「そういうものですか?」

友「ああ。体が弱くなると、心も弱るんだ。よく言うだろ?」

男「私はあまり本を読まないので……」

友「ほう。ならサークルに入ると良――」

男「いえ、遠慮します」


325 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 16:53:45.16 ID:wpOZT06o
懺悔室と言えば○か×か


326 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 16:58:11.86 ID:iVkT.620
男「でも……私は聖職者じゃありませんし。そういうのは教会へ行けばどうです?」

友「どうだろうな。でも知らない人に言う気には慣れないね」

男「そうですか……。なら私で良ければ」

友「ありがとう。その前にサイダーを飲み干すよ。まだ頭が痛くって」

男「ゆっくりでいいですよ」


友「……まぁ、急にこんなことを言うのはさ。さっきも言ったとおり、琴緒さんが男に
  似てたからなんだ」

友「いや、性格の方な」


327 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 17:04:36.27 ID:iVkT.620
友「でもな……これもまたさっき言ったけど、俺は根っからの善人相手しか正直者にはな
  らないんだ。でも男相手に限って、違った」

男「でも人間、正直なだけで生きていけませんし……」

友「そうだが、一つだけずっと嘘をついてたんだ、あいつに。それを言わずにいたことを
  今では後悔してるが、一方で安心してるんだ」

友「男も女さんと同じく失踪中で、今は安否すら分からん。だから、安心しているっての
  は、俺があいつの中で善人だったという記憶しか持ってないことだよ」

男「善人じゃないんですか?」

友「琴緒さんは知らないだけだよ。俺がこんな性格になったのは、男の影響だ」


328 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 17:14:56.61 ID:iVkT.620
友「性格は常に表面に出るもんだ。全部が全部、そうじゃないと分かってるけど、多くの
  場合は、善人は美しくまたは格好良くなって、悪人は醜くなる」

友「まぁ、本の受け売りなんだけどな」

男「……」

友「でもそんなことは本当に頼りにならないよ。男はかなりブサイクで体型もそりゃ酷い
  もんだった。軟男だって今、学部で友達なんて女友くらいしかいないはずだ」

友「つまりさ、人間ってのは容姿で判断して醜いやつをハブろうとする。弱い奴を除けよ
  うとする。分かります?」

男「ええ」

友「でもそれは何のきっかけもなく起こることじゃないんだ。特に男が入学した時は、驚
  く程早かったよ」

男「でも友さんはその男さんと友達になったんでしょう?」

友「結果は、そうですね。でも最初は違う。ここが男に言わなかったことだ」

友「あいつが孤立するよう仕掛けたのは、俺だった」


329 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 17:16:22.76 ID:iVkT.620
>>325
それぞれに一票


330 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 17:38:04.53 ID:iVkT.620
男「……」

友「今思っても、俺は酷い奴だったよ」

友「高校時代、俺の扱いは良いとは言えないものだったんだ。要するに、空気みたいな扱
  いだった。いや……違うな。そう、悪臭だよ、悪臭。そこにいるだけで『どうでもい
  い』けど『煙たがられる』。そんな感じだ」

友「俺は大学でもそうなるのが嫌だったんだな。怖かったんだよ」

友「それで、めぼしい奴に目をつけて、役をそいつに振ったんだ。それが男だ」

友「今になって思えばさ、あいつに近づいたのも、内心自分に嫌気がさしてたからかもしれ
  ないな。それで謝罪した気分になって――」

男「……です」

男「最低ですね。そんな人とは思いませんでした」

友「……」

男「人間として、クズです! サイテーですよっ!」

友「……あぁ」


331 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 17:39:25.80 ID:h/Mht6Yo
新展開ktkr


332 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 17:39:35.95 ID:xymo3fwo
速報 友はクズ


333 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 17:41:52.22 ID:wpOZT06o
○はナカタヨ
ttp://img.gazo-ch.net/bbs/34/img/200806/77305.gif


334 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 17:41:57.63 ID:iVkT.620
友「見損なっただろ……」

男「……」

友「もう、話もしたくない、か。そうだよな。普通そうだ」

友「この先、俺がのけ者にされようと……きっと天罰なんだよな」

男「……」

友「……」

友「思うんだけどさ……」

男「何ですか」

友「俺って、何をもって友人なんて言ってたんだろうな」

男「知りませんよ」

友「……」

男「……」


335 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 17:43:33.89 ID:iVkT.620
>>333
○はないのか。

で、でもファンタジーの世界では教会にしっかり懺悔室が……っ!


336 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 18:35:24.37 ID:8JhmvcAO
やっと話が進んだか
ちょっと長すぎたな


337 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 18:37:53.60 ID:1x0HrhAo
パー速だし、個人的にはまったりペースも良い


338 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 19:25:59.86 ID:iVkT.620
男「……っぷ。ぷはははっ!」

友「!?」

男「あはははは、何深刻な顔をしてるんですか!」

友「えっ、でも、だって……」

男「話してくれて嬉しいですよ。友さんはやっぱりいい人です」

友「でもさっき……」

男「冗談です。クズなんて言ってごめんなさい」

男「やっぱりね、自覚して改めようとしてる人をクズなんて呼べません」

友「でも……もう男と友達にはなれないんだろうな」

男「……」

男「何言ってるんですか。男さんは知ってますよ」

友「え?」

男「わ、私の推測ですが」

友「……そうか。そうだといいな。俺を許してくれてるってことだからな」

男「きっと、そうですよ」


339 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 19:33:29.71 ID:iVkT.620
友「でも、俺は謝っちゃいない。面と向かい合って、すまない、って言わないと」

男「……」

友「俺さ、踏ん切りがやっとついた感じだ。あいつが帰るって願うのを諦めないようにする
  よ」

男「……探さないんですか?」

友「それは警察に任せるしかないよ……。当てはないから」

男「そっ……か」

男「少し長居しちゃいましたね。そろそろ自分の部屋に戻ります」

友「良いんだよ。俺の部屋じゃないから。こっちこそ話聞いてくれてありがとうな」

友「かなりヒヤヒヤさせられたけど。うん、話して良かった」

男「あはは、二日酔い相手にやり過ぎましたか?」

友「随分と。ま、自業自得だな」

男「では、これで」

友「ああ」


340 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 19:40:08.76 ID:iVkT.620
――警察署

警官A「おや、どこへおられたのですか?」

警部「いや、ちょっと役所にね」

警官A「なんでまた。手がかりでもあると思ったんですか?」

警部「それがなんと、あったんだよ」

警官A「どのような!? 至急本部に報告した方が」

警部「いや、その判断は微妙なところだ。実際男、女両名の行方は足がかりすら見つからん」

警官A「ではさっきの手がかりとは?」

警部「……先日、女誘拐容疑の男の所へ行ったんだってな? なんて言ったっけ」

警官A「軟男ですか?」

警部「そうそう。私はまだ容疑者に入れててね」

警官A「女隣男はストーカー行為だけでしたからね」


341 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 19:45:45.83 ID:iVkT.620
警部「まぁ私としては容疑者の人柄とかも知っておきたいわけだ」

警官A「そういうのは直接……いや、すみません」

警部「分かってるみたいだな。まぁそうやって揺する方法もあるにはあるが」

警官A「それで、どうしたんです?」

警部「まず最も身近な人間から当たろうとしてな」

警官A「つまり、親ですね。それで役所まで調べに?」

警部「一回くらい逮捕されてりゃ身元くらい簡単に調べられたんだ……」

警官A「まあまあ。それで?」

警部「ああ、あいつの名前は役所の記録にどこにもなかった」


342 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 19:51:20.39 ID:iVkT.620
警官A「でも……」

警部「それが三日前のことだ。他の役所に調べてもらうように頼んで、今日連絡が来てな」

警官A「それで?」

警部「なかったよ。どこにも」

警官A「では……誰かの隠し子とか出生届忘れとかでしょうか」

警部「そう単純なら話は簡単だよ。だがな、あのアパートには戸籍なしが二人いる」

警官A「……え?」

警部「ついでに周囲の人も調べてもらってな。お前が言ってた琴緒っていう女。あいつも
   だったよ。さて、これは偶然か?」

警官A「……」

警部「ま、中国なら普通かもしれないけどな。それで、お前はどう思う、警官A」


343 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 19:52:54.67 ID:cDHF1W.0
進んできたな


344 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 20:01:34.59 ID:iVkT.620
警官A「分かりました。当たってみます」

警部「頼むよ。私はもう本部の連中の視線に耐えられそうにないんでね。そろそろ真面目に
   仕事をしようと思うよ」

警官A「何言ってるんです。してたじゃないですか」

警部「世間の目は常に節穴なのだよ。はっはっは」


警官A「……警官B」

警官B「はい?」

警官A「出かけるぞ。聞き込みだ」

警官B「何のですか?」

警官A「男、女失踪事件」

警官B「何言ってるんですか。それは管轄外でしょう。警部ならともかく」

警官A「その警部からの頼みだ」

警官B「頼み? 命令じゃなく?」

警官A「そう。警部は本部の方で動けないからな。とにかく、本部が納得する証拠になるま
   で、上司を支えようじゃないか」

警官B「何か見つけたんですね?」

警官A「みたいだ」

警官B「ならお供しますよ。警部にはいつも世話になってますから」


345 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 20:03:15.41 ID:2gDM6Ewo
戸籍消えた!これで勝つる!
しかし現在の戸籍がないのか・・・
既存の人物に入れ替わりは消えたな
記憶、人格を残し、ステータスが入れ替わったのか?


346 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 20:17:02.42 ID:iVkT.620
――大学

女友「やー軟男さん、今から帰るの?」

女「うん」

女友「これから友女と美味しいって評判のクレープ食べに行くんだけど、一緒にどう?」

女「それは……冗談だよね? 女二人に男一人はきついよ」

女友「ウブだね〜」

友女「……」

女「それに、向こうの方がもの凄い顔で睨んでるしね」

女友「気にしたら友達増えないよ?」

女「嫌がってる人に無理矢理近づこうとはしないよ」


347 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 20:22:18.72 ID:iVkT.620
女「それに友が待ってるかもしれないしね」

女友「友さんと約束でもしてるの?」

女「違うよ。昨日飲み過ぎで帰れないから、うちに連れて帰ったんだ。しかも今日は二日
  酔い」

女友「将来まともな社会人になれないね、あの人」

女「ふははっ、全くですね」

女友「じゃ、待たせてるみたいだし」

女「うん」


女友「ごめーん。待ったー?」

友女「ものすごーく」


女「……はぁ。実は行きたかったり」


348 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 20:28:33.16 ID:0yxhl.AO
女友と友女がごっちゃになる…


349 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 20:36:59.58 ID:iVkT.620
――女の部屋

女「ただいまー」

友「おかえりー」

女「うわっ、まだいたのか……」

友「居て良いって言ったのはお前だ」

女「なんだ。気分良さそうじゃないか。琴緒さんが薬でも買ってきてくれた?」

友「まあね」

女「そっ……って薬はどこ? 一回分しかないやつ?」

友「そこにあるだろ? もう全部飲んだけど」

女「いや、これサイダーだから」

友「正確にはホワイトサイダーね」

女「どうでもいいって。まさかこれが薬とか言うなよ?」

友「いや、それだよ。琴緒さんはよく分かってるね」

女「君もそうだけど、あの人も何考えてるんだ……」


350 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 20:43:59.01 ID:iVkT.620
>>348
俺も思った。
もっと分かりやすいやつがなかったのかと言いたい。


351 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/03(火) 20:44:41.46 ID:xymo3fwo
女友の友でいいよもう


352 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 20:47:25.02 ID:iVkT.620
女「僕はすぐにバイト行くけどさ。どうする?」

友「流石に入り浸りはまずいだろ。俺も暇だし」

女「本は読まないのか?」

友「俺を誰と思ってる。全部読んだ」

女「そうだったか」

友「……いや、一つだけ読んでないのがあったな」

女「何?」

友「『女をしと」

女「わー! わー!」

女「その話はまた今度ね。じゃ、急いでるから出るぞ。てか君も出ろ。鍵が閉められない」

友「はいはい。さっきは急いでる雰囲気なかったのに」

女「気のせいだろ」


353 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 21:11:55.81 ID:cDHF1W.0
しえを


354 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 22:36:37.57 ID:1x0HrhAo
この先どうなるか色々と気になるな


355 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 22:44:45.80 ID:Q5CUJQAO
とうとう眠くなって参りました。

やべえ先の展開みえねえ。


356 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 22:54:19.56 ID:/VB17vIo
まーだかーなまーなかーなー


357 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 22:59:08.98 ID:Q5CUJQAO
不動産屋「こちらがお二方の契約書になります」

警官A「ありがとう」

不動産「何か事件ですか? 私、サスペンスドラマが好きでしてね」

警官A「残念ですがサスペンスにはならないと思いますよ。事件性も薄いですし」

不動産「そうですか……」

警官A「二人が訪ねてきたとき、何か気付いた点とかありますか?」

不動産「気付くも何も、両極端な二人でしたからね」


358 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 23:09:19.41 ID:Q5CUJQAO
警官A「些細なことでも」

不動産「この軟男と言う方は非常におどおどとしてましたね。むしろ不審には思
えないくらいに。あの時はジャージを着てましたし、印象に残ってま
すよ。外見だけでも忘れようがありませんですがね」

警官A「こちらは?」

不動産「この方も印象深かったですよ。なんと言っても美人でしたからね。もう 少し私が若ければ交際を申し込みたかったくらいです」

警官A「それで?」

不動産「そうそう。彼女はあの日、男物の服を着てました。あまり服のことは詳 しくはないんですがね、あれは男物です。うちの女性社員がそう言っ て不思議がってましたからね」

警官A「なるほど、ありがとうございました。それとあのアパートの住民みんなの
コピー頂けます?」

不動産「良いですよ。相手が警察官殿なら喜んで。但し、何かあれば聞かせて下 さいよ」

警官A「考えておきますよ」


359 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 23:22:36.68 ID:Q5CUJQAO
警官A「お待たせ。次はアパートの住民を訪ねるぞ」

警官B「仕事中じゃないですか?」

警官A「一人だけ知ってるよ。部長。女隣男の上司だ」

警官B「へぇ。偶然ってあるもんですね」

警官A「さてね、偶然かな?」

警官B「どういう意味ですか」

警官A「いや」

警官B「で、何か収穫は?」

警官A「琴緒ついて少し」

警官B「ああ、彼女ですか。自分の衣服を盗まれたのに、どういう感性してるんで
しょうね」

警官A「部屋を借りた時、男用の服だったらしい」

警官B「え?」


360 :パー速民がお送りします [] :2009/11/03(火) 23:32:12.33 ID:Q5CUJQAO
警官A「推測だが、彼女の押し入れの中にもあるんじゃないか? 今度は男服が」

警官B「でも彼女くらいの人なら彼氏くらいいるでしょう」

警官A「そう考えるのが妥当だろうな。だけどなぜ軟男の時は考えなかった?」

警官B「そりゃあ……」

警官A「そう。でもそれだけじゃ理由になってないのも分かるな?」

警官B「確かにいないと断言できません」

警官A「まぁ、この件に関して気になったのはそれだけじゃないさ」


361 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 00:01:00.52 ID:2sRWxcDO
内容が盛り上がってきたな


362 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 00:27:59.06 ID:fBbx5CAo
面白い、がんばってくれたまえ


363 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 03:33:16.53 ID:ZAaZxMAO
寝たか?


364 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 09:09:47.19 ID:5SmVb2DO
おはよ
今日寒すぎだろ…


365 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 13:24:40.49 ID:ZAaZxMAO
今日も楽しみに待ってるYO


366 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 13:41:57.59 ID:SX7pMEAO
面白い展開だな、楽しみだ


367 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 16:02:01.13 ID:76gxFO.o


368 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 16:49:21.45 ID:qTOFYJ.0


369 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 16:56:39.27 ID:ZAaZxMAO
ポンジュース


370 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 18:26:12.60 ID:gu/6rFUo
PON


371 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 18:56:04.00 ID:qTOFYJ.0
さてさておはよう。

なんだよいつの間にか寝てたじゃねーか。
俺はこの中に睡魔がいると推測する。


372 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 18:57:29.46 ID:ielF4q.o
中学県大会出場を惜しくも逃したバタフライの選手ですが・・・


373 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 19:00:06.54 ID:qTOFYJ.0
――ファミレス

女「ご注文をお聞き……え?」

友女「……ねえ。なんでこいつがいるのさ」

女友「言ってなかったっけ?」

友女「うん、言ってなかった」

女「えーっと……ご注文を」

女友「少しくらい他に反応してもいいじゃない」

女「でも仕事だし……」

友女「止めとこうよ。向こうも急がしそうだしさ」


374 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 19:05:03.43 ID:qTOFYJ.0
女友「そう?」

女「……」

女「う、うん。話ならいつでも出来るからさ。また今度」

女友「仕方ないね。まぁ冷やかしも成功したし」

女「性格悪い……」

女友「ひっどーい。あ、私チョコレートパフェね」

友女「私、クリームソーダ」

女「かしこまりました。ご注文を繰り返させて戴きます」

女「チョコレートパフェお一つ、クリームソーダお一つ。以上でよろしかったですね」

女友「うん」

女「少々お待ち下さい」


375 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 19:10:48.83 ID:qTOFYJ.0
ウェイター「お待たせしました。では、ごゆっくり」


友女「なんでさー、私をここに連れてきたわけ?」

女友「ファミレス入ろうって言ったのそっちでしょ?」

友女「そうだけどさ……。ここに決めたのそっちじゃん」

女友「そうだけどさ……」

友女「何? 新手のジョーク?」

女友「まさか〜」

――隣のテーブル

女「お、お待たせしましたー……!」


376 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 19:15:26.35 ID:qTOFYJ.0
警官A「ん……ちょっと止めて」

警官B「はい?」

警官A「あっ! あぁー……。さっきのファミレスまで戻してくれるか?」

警官B「なんですか? トイレでも?」

警官A「まぁそんなものだ」

警官A「……ほら、あのテーブル見てみろ」

警官B「どれどれ。ああ、楽しそうですね」

警官A「そうじゃなくて――」

警官B「分かってますよ。聞き込みでしょ?」

警官A「……冗談くらい分かりやすく言ってくれないか」


377 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 19:39:52.49 ID:zA9OUXs0
支援


378 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 19:39:55.93 ID:qTOFYJ.0
女「いらっしゃ……!?」

警官A「あぁ、気を楽にしてもらっていいよ。ただの客だから」

女「……そうでしたか。ではこちらへ」


警官A「先に注文しておくよ。コーラ」

警官B「こっちはアイスコーヒーで」

女「かしこまりました。少々お待ち下さい」

警官A「いや、私も運が良い」

警官B「はあ」

警官A「目的の席につけたからね」

警官B「そりゃあ、確かに」

警官A「とにかく、飲み物が来るまで待ちましょう。喉が渇いた」


379 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 19:56:25.03 ID:qTOFYJ.0
警官A「この店は分かってますね。やっぱりコーラはこれじゃないと」

警官B「味なんて変わりませんって」

警官A「それが変わるんですよ。そういう風に出来てるんですから」

警官A「さて、帰られないうちに済ませますか」


警官A「あの、少し良いですか?」

女友「はい?」

友女「なんで警察が……」

警官A「そちらの方、軟男さんのご友人だとお見受けしますが」

女友「ええ。……ああ、あの時の」

警官A「ほう、覚えておられましたか。近頃の学生は凄いですね」

友女「それで、女友に何か?」

警官A「いえね、少しだけお話をと思いまして。隣、よろしいですか?」


380 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 19:57:56.30 ID:PJaN2Nwo
シリアスだね


381 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 19:59:02.15 ID:ielF4q.o
サクサクだね


382 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 20:00:52.76 ID:qTOFYJ.0
警官A「あ、警官B。飲み物をこっちに移動して下さいませんか」

警官B「はいはい……」

警官A「実はですね、ご友人の軟男さんと琴緒さんについてですが」

友女「軟男のやつ、何かしでかしたんですか?」

警官A「あなたもご存じで?」

友女「まぁ、学部が同じだし。とってる講座がいくつか違うだけで。でも琴緒って人は
   会ったことないですね」

警官A「ではまず軟男さんについてから聞かせていただけるでしょうか?」


383 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 20:13:08.42 ID:qTOFYJ.0
女友「なぜですか?」

警官B「それは本部では容疑者のままだからですよ。男、女失踪事件のね」

友女「へえ」

警官A「ですが、私の上司――本部にいるのですが、軟男さんは無実だと言うのですが、
    本部でもそれを立証するほどの理由が必要なのですよ」

女友「琴緒さんは?」

警官A「先日の軟男さんを庇った行為を疑う連中もいるのですよ。なので、両者の無実を
    証明しなければ容疑はなくならないのです」

女友「そうですか……。それで、なぜ本人に聞かないのです?」

警官A「慎重ですね。良いことです」

女友「なぜですか?」

警官A「それはですね、本人に聞いて嘘でもつかれたら困るのはこちらですよ?」

女友「私もグルかもしれませんよ?」

友女「ちょっと、女友!?」


384 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 20:20:10.65 ID:qTOFYJ.0
警官B「!?」

警官A「……ほう」

女友「あの一連のことが、全て私達の演技とは考えなかったのですか?」

警官A「そう来るとは思いませんでしたね」

女友「……」

警官A「……」

警官A「ま、いいでしょう。そちらの言うことが嘘でも、それは一つの情報に過ぎませんか
    らね」

女友「……すみません。友達を疑われて腹を立てたもので」

友女「……」

警官A「そういうのは慣れてますから」

女友「それで、詳しくどのようなことを話せば?」

警官A「どんな人柄に思えるか、趣味とかも分かれば。他に周囲が持つ印象とかですね」


385 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 21:14:45.36 ID:7jv/wZQo
警官はなるほどベテランのようだ


386 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 21:23:45.08 ID:SX7pMEAO
続きが気になるず


387 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 21:37:12.47 ID:HCqq/4Eo
続きをっ…妹が発作を起こしてしまいます…


388 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 21:53:44.16 ID:qTOFYJ.0
女友「まず、軟男さんからでしたよね?」

警官A「はい」

女友「付き合いはまだ短いですが、優しい人だと思いますよ。部屋は几帳面な程綺麗に
   整頓していますし、悪い人には思えませんね」

友女「そうは言うけどさ、良い噂は聞かないよ。最近では深夜によく外をうろついてる
   のを見たって言う人もいるみたいだし。もっぱら、何か人には知られたくないこ
   とをしているって」

女友「あぁ、それは知ってるよ。ランニングだってさ」

友女「本当に? 信じられないよ。絶対何か危ないことしてるって」

女友「噂でしょ? 友女も話してみれば分かるよ」

友女「なんで!? 私が?」

女友「うん。印象も変わるはずよ」

友女「絶対――」

警官A「すみません。脱線しているようなので戻してもらって良いですか?」

女友「あ……」

友女「はい……」


389 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:01:03.79 ID:qTOFYJ.0
女友「それに、多分趣味は読書だと思いますよ」

警官A「ほう。どうして?」

女友「多くはないのですが、小さな本棚いっぱいにずらっと並んでるんです、恋愛小説」

友女「げっ……あの顔で?」

警官A「いいんじゃないですかね。私もたまに読みますよ。それで?」

女友「それを見てまず思ったのが、女と気が合いそうだなって。全部は分かりませんが、
   だいたい女も同じ物を持ってましたから」

友女「きっと調べて揃えたんだって」

女友「たまたまだって」

警官A「ふむ……他に彼について言えることは?」

女友「ありません」

警官A「では軟男さんはここのバイトの他にどこかやっていますかね?」

女友「多分ないと思います」

警官A「……ふむ。では琴緒さんの方に移りましょう」


390 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 22:05:45.41 ID:qapUwp.o
wwktk


391 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:09:37.79 ID:qTOFYJ.0
友女「あーそれ、私も聞きたい。美人なんでしょ?」

女友「うん。かなり」

女友「えっと……琴緒さんももの凄く優しい人ですね。それに人を見る目に自信がある
   ようでした。私も、琴緒さんはそのことについてかなり長けてると思ってます」

警官A「……ほう。そして先日の軟男さんを助けた一件。まさに聖人じゃないですか」

友女「完全無欠な人っているんだな……」

女友「欠点、あるよ?」

警官A「どんなですか?」

女友「もの凄く、音痴なんです」

警官A「は、はあ……」


392 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:17:02.43 ID:qTOFYJ.0
警官A「アルバイトとかやっておられます?」

女友「二つやってるって聞いてますね」

警官A「働き者ですね。それはどこだと?」

女友「えっと……そこの駅の近くにある居酒屋と、大学の近くの喫茶店で」

警官A「……ふむ」

女友「これが何の役に?」

警官A「そっちにも聞き込みに行こうと思いましてね。そうそう、もう一人彼らの友人が
    いたでしょう」

女友「友さんですか? ええ」

警官A「その方の住所を知っておられますか?」

女友「いえ。メールは良くしますが」

警官A「そうですか。……はい、このくらいにしておきましょう。私のコーラも薄くなって
   しまいましたしね」


393 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:19:12.58 ID:PgsreASO
wwwwktk


394 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:23:55.19 ID:qTOFYJ.0
警官A「さて、次行ってきますね」

警官B「部長のところですね?」

警官A「いや、警官Bはここで待ってろと言っているのです」

警官B「……はい?」

警官A「なんですか、『本部では容疑者のまま』って。相手の不審を煽るようなことを……」

警官B「しかし、事実じゃないですか」

警官A「推理小説くらい読んだらどうです?」

警官B「読んでますよ。かなり」

警官A「……はぁ。どうして皮肉だと分からないんですかね」

警官B「?」

警官A「とにかく、軟男が帰った後、ここの店長や、居ればバイト仲間にも聞き込みを行
    って下さい。あと彼についての書類のコピーもお願いしますよ」


395 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:30:51.08 ID:qTOFYJ.0
ピンポーン

男「はーい!」

部長娘「またきたよーっ!」

男「部長さんは?」

部長娘「今日もおそいって。だから家にいてもつまんない」

男「そっか。それで、その袋は?」

部長娘「今日のばんごはんだよ」

男「また作ってくれるの? 悪いね」

部長娘「アイスがふえるもん」

男「上限二つだからね。お腹壊すし」


396 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:34:44.93 ID:VOu4s86o
支援


397 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:36:08.76 ID:qTOFYJ.0
部長娘「なにやってたのー?」

男「パソコン」

部長娘「へぇー。文字がいっぱいだね」

男「この前なんとなーく日記を書こうと思ってね」

部長娘「みる!」

男「だめっ。恥ずかしいからだめっ」

部長娘「けちー」

男「ほ、ほら。料理しようよ。今日は一緒にやって教えてもらおっかなー」

部長娘「スパルタでいくよー」

男「……そんな言葉どこで聞いたの?」

部長娘「おとーさんがときどきつぶやいてる」


398 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:43:14.06 ID:qTOFYJ.0
男「それで、今日は何を作るつもりかな?」

部長娘「さて、なにでしょう?」

男「ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、とりむね……あ、今日は食パンなんだ」

部長娘「フランスパンあきた」

男「あはは、そっか。ん〜、カレーかな? でもルーがないし……」

部長娘「一つだけかくしてるよ」

男「じゃあカレーだ」

部長娘「……」

男「……」

部長娘「ざんねん! 今日はシチュー!」


399 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:48:42.90 ID:qTOFYJ.0
男「言われてみればカレーだとご飯がないよね」

部長娘「パン派もあるんだよ?」

男「私はライス派かなあ」

部長娘「わたしもー。しょうゆを隠し味にいれるの」

男「私は味噌かな、隠し味」

部長娘「え……」

男「……入れないの?」

部長娘「うん」

男「……ほんと?」

部長娘「うん」

男「……」

男「さ、さて、シチュー作りましょうか先生!」

部長娘「う、うん!」


400 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 22:57:18.22 ID:zA9OUXs0
カレーに味噌…?


401 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/04(水) 23:07:45.06 ID:VOu4s86o
醤油も味噌も同レベル


402 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 23:41:01.02 ID:I9CXsgAO
部長「いや、すみませんね。お待たせして」

警官A「こちらこそすみません。お仕事中に」

部長「いえ、助かりましたよ。こちとらうんざりしてたもので」

警官A「それはそれは」

部長「それで、私に何か?」

警官A「同じアパートの軟男さんと琴緒さんについてをですね」

部長「それはどうして?」

警官A「ふむ。順を追って説明しましょう」


403 :パー速民がお送りします [] :2009/11/04(水) 23:54:37.09 ID:I9CXsgAO
部長「ほう。そういうことなら力を貸しましょう。何せ、二人とも良い方ですか
   らね」

警官A「ありがとうございます」

部長「と言っても、軟男さんの方はあまりお力にはなれないでしょう。私は殆ど
   会社にいますからね」

警官A「そうでしたか」

部長「そういえばこの前娘が、軟男さんは料理が上手だと言ってましたね」

警官A「娘さんがおられるのですか?」

部長「ええ。親バカに聞こえるかもしれませんが、出来た娘でしてね。まだ小学
   生なのに家事を任せられるんです。まぁ、離婚してから一人にしてしまっ
   た私のせいなんですがね」


404 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 00:04:25.11 ID:e9LMagAO
警官A「ほう。大変なんですね」

部長「それなりに、ですけどね」

警官A「それで、他には?」

部長「軟男さんについてはそのくらいですね」

警官A「では琴緒さんの方は?」

部長「隣に住んでいましてね。朝に時々会うこともあります。彼女も早起きでし
   てね。その時々みたいですが。いや、美人ですよね」

警官A「そうですね。私も会いました」

部長「そうですか。それに優しいでしょう。あれほど出来た人はそうそういませ
   んよ。まぁ、私の娘には及びませんが。ハッハッハ」


405 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 00:08:53.16 ID:ThJh5Fko
わっふるわっふる


406 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 00:11:58.51 ID:ThJh5Fko
とゆうかあれですな・・
携帯になったのは布団に入ったのでもうすぐ寝ます
というサインだよな・・
もうヤバイな


407 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 00:12:00.70 ID:e9LMagAO
部長「というのもですね、彼女は料理が苦手みたいなんですよ」

警官A「……ふむ」

部長「娘もお節介でしてね。それが分かると、よく作りに行くんですよ。私の帰
   りが遅いので寂しいのでしょうね」

警官A「……ふむ」

部長「そんなしつこい娘でも、文句一つ言わない。そんな人ですよ、琴緒さんは」

警官A「……ふむ。他には?」

部長「そのくらいだと。はい、そのくらいです」

警官A「ご協力感謝します」


408 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 00:26:51.71 ID:e9LMagAO
……ふぅ

誰だよこんな駄作書いてるのは
どれほどアホけた顔か見てみたいな


409 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 00:41:30.23 ID:nyizNMDO
>>408
鏡見てみなwwwwww



駄作ではない作品書いてる作者が写ってるはずたし


410 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 00:41:43.79 ID:w9PONloo
……ふぅ

誰だよ駄作とか言ったやつは
どれほどアホけた顔か見てみたいな


411 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 00:44:59.20 ID:ThJh5Fko
スレ立てしたときはこんなに続くはずじゃなかったのにとか言い出しそうだなww


駄作だったら誰も見てねーよ


412 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 00:51:58.77 ID:8taiH2Mo
12時半に帰ってきて40レスくらい溜まってたから
軽く10レスほど読もうと思ったらあっさり全部読んでしまった
そのぐらい読みやすい駄作なんてあろうか?いやない!反語!


413 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 00:56:59.31 ID:PFyK93.o
反語(笑)


414 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 00:58:19.72 ID:5zEI1uEo
論語(孔)


415 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 01:16:20.35 ID:e9LMagAO
ちょwwwwww冗談で言ったのにマジレスてかwwwwwwwwww



感謝する。

あと8,9レス分くらい書こうかなとか考えてたら意識が遠退く感じが何度かした。

Good night.
英語(米)


416 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 01:35:06.72 ID:VRVk.Ws0
寝たか・・・


417 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 01:40:38.68 ID:zIR1OP.0
have a nice dream


418 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 01:49:50.99 ID:g9c2lago
パプワナイスデコ


419 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 09:10:01.44 ID:1Qa05IAo
お前ら甘やかせすぎ
こんなの駄作中の駄作だろ
小学生の作文じゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おまえらがそんなんだからろくなSSがねーんだよ
[ピーーー]早く書いて


420 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 15:43:31.67 ID:oU6dJAs0
最後はデレるわけか


421 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 20:37:02.77 ID:QXhqEsI0
さて、おはよう。

今日もしばしの間、出入り自由の夢をお届けします。
とか言ってみたり。


422 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 20:39:00.11 ID:WChEKcDO
来たのか?


423 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 20:46:09.75 ID:QXhqEsI0
プルルルル……
 プルルルル……

警部「もしもし」

警官A「警部、今はどこですか? 本部に行ってもいないじゃないですか」

警部「なんだ、本部長はいなかったのか?」

警官A「はい」

警部「そうか。それがな、あの人の命令で男の実家へ向かうことになった」

警官A「……はい?」

警部「それで、何か分かったのか?」

警官A「電話じゃ上手く説明できませんね。それに運転中でしょう。だから帰ってから説明
    します」

警部「ほう。とにかく聞き込みの結果くらい聞かせてくれよ」

警官A「そのくらいなら……」

警官A「しかし、あまり当てにはなりませんよ。刑事という立場からすれば、ですが。軟男
    琴緒両名とも、実質的な悪い噂はありません。但し、軟男の外見からの先入観から
    くる噂を除外します」

警部「あの成りでは仕方ないだろう。それは聞く必要ないな」

警官A「はい。おそらくは」


424 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 20:54:24.05 ID:QXhqEsI0
警部「他に詳しく言えることは? 今の状態で」

警官A「そうですね。どうも彼らは道徳観からすれば、かなり出来た人間のようです」

警部「先日の事件を除いては。……それで、それはどうしてかな?」

警官A「彼らと接する人たちは、決まって『優しい』『親切だ』『良い人』などと言います。
    そして、それらは彼らの身近にいる相手ほどその思いは強いようです」

警部「だがそれははっきりした根拠にはならないな」

警官A「そうですね。それと、軟男の趣味は読書。主に恋愛小説のようです。琴緒の趣味は
    ……周囲の人物も知らないようですが、どうやら家事全般は基本的に苦手なようで
    した」

警部「それが本当なら、面白いな」

警官A「……はい?」

警部「考えてみろ。趣がまるで逆じゃないか」

警官A「えっと……どういう意味で?」

警部「いや、冗談みたいなもんだ。そういう人もいることは知ってるよ」

警官A「はあ」


425 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:01:47.88 ID:QXhqEsI0
警官A「他、多少のアパートの契約書などの資料があります」

警部「あー、それは確かに帰ってから見た方が良いな」

警官A「なんならファックスで送りましょうか? もう遅いですからそちらで一泊するんで
    しょ?」

警部「すまんが、そういうハイテクなものは慣れなくてね」

警官A「いい加減慣れて貰わないと、時代に遅れますよ」

警部「じゃあ次はお前が上をねらえばいいさ。ハッハッハッ」

警官A「そう言いながら何年もあなたはいるじゃないですか」

警部「その通り!」

警官A「では、私は夕食がまだなので、これで」

警部「分かった。帰るまでに出来る限りもっと洗ってくれ」

警官A「分かりました」


警部「はっはっは、こちとら晩飯はまだだよ」


426 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:14:37.82 ID:QXhqEsI0
女「はっ……はっ……はっ……」

隣人「おう。また会ったな、青年よ」

女「こ……こんばん……わ」

隣人「息がもう切れてるじゃないか。無理なら頷くだけでいいんだぜ?」

女「そ……そっちは……平気そ……ですね」

隣人「そりゃあ、もうランニングなんて十何年とやってるからな」

女「はっ……はっ……」

隣人「おっ、そこの自販機で何か飲んで休んだらどうだ?」

女「今日は……財布、が……」

隣人「なんだ。ならおごってやるよ。無理は体に悪いぞ」


427 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:18:54.68 ID:QXhqEsI0
女「ほんとに良かったんですか?」

隣人「何飲んでから聞いてるんだか」

女「す、すみません……」

隣人「ああ、良いんだよ。運動中は水分補給を欠かしては駄目だ。冬でも夜でもな。汗が
   出てないと思っても、しっかりと水分は出て行ってるんだ。脱水症状はダイエット
   のリバウンドよりも厄介だぞ?」

女「そんなに?」

隣人「いや、今のは少し大げさだったか……」

女「ふははっ、どっちなんですか」

隣人「まぁ、どっちにも言えることは、無理は体に悪いってことさ」


428 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:25:26.10 ID:QXhqEsI0
女「……あれ?」

隣人「何?」

女「橋の上に誰かいるけど……」

隣人「そりゃいるときもあるさ。悩み顔の人なんて川面を見つめるものだ」

女「いや、そうじゃなくって」

隣人「ん?」

女「縁に立ってるんだけど」

隣人「そりゃいるときもいるさ。追い込まれた顔をした人なんてそうやって川面を……」

女「……」

隣人「……」

隣人「今なんて?」

女「だから橋の縁に人が立ってる、って」


429 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:30:16.50 ID:QXhqEsI0
隣人「一応聞くけどさ」

女「うん」

隣人「あの人って、手すりを超えてるよね?」

女「そう見えませんか?」

隣人「いや、あまり目は良くなくて」

女「そうだったのですか。うん、あんな細いところによく立っていられるなと思ってます」

隣人「どう思う?」

女「どう思う、って?」

隣人「だから、あの人はあんなところで何をしているかだよ」

女「魚を探しているようには見えませんね」


430 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:35:18.22 ID:QXhqEsI0
女「とりあえずさ」

隣人「うん」

女「こんな淡々と話してないで、止めた方が良いんじゃないかな?」

隣人「偶然だな。俺もそう思ってた」


?「……」

女「あのー、そんなところで何をしておられるのですか? 危ないですよ?」

?「……ん」

?「ああ、分かってる。……おや、あなたは隣人さんじゃないですか」

隣人「あぁー、どこかでみたシルエットと思えば」


431 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/05(木) 21:37:23.31 ID:u7jVLvgo
 \                    /
   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \
                                  -‐
  ー
 __          わ た し で す            --
     二          / ̄\           = 二
   ̄            | ^o^ |                 ̄
    -‐           \_/                ‐-

    /
            /               ヽ      \
    /                    丶     \
   /   /    /      |   i,      丶     \
 /    /    /       |    i,      丶     \  


432 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:38:41.65 ID:QXhqEsI0
女「知り合いなんですか?」

隣人「ああ、うん。汚くて臭い人でしょう」

女「それは……はは」

?「事実ですが、直接言われると傷つきます」

隣人「それはすみませんでした」

隣人「それで、なぜそんなところにいるのですか?」

?「ん……ああ、少し生きるのに疲れましてね」


433 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:42:24.20 ID:QXhqEsI0
女「早まるのは止めて下さい!」

隣人「……」

?「……」

女「……あ、あれ?」

?「……っはっはははは!」

隣人「ぷはははっ!」

女「な、なんで笑うんですか!」

隣人「今のは嘘だ。この人は自殺出来るたまじゃない」

?「頻繁に会うわけでもないのに、分かってるじゃないですか」

隣人「そりゃあ、会う度に言われちゃね」

女「え? え?」


434 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 21:48:53.19 ID:QXhqEsI0
隣人「紹介します。こちら、軟男さん。同じアパートの隣人です」

?「よろしく」

女「は、はい。よろしくです」

隣人「で、こちらは家無さん。見ての通り、ホームレス」

女「は、はあ」

隣人「それで? どうしてそんな紛らわしいところに?」

家無「いえ、今日は上弦の月が綺麗ですからね」

女「?」

家無「川を見て下さい。この川の延長線上に月があるのが分かりますよね? 月は川面に
   対照的に映って、かつ月光は流れとともに揺れています。どうです? 美しいとは
   思いませんか?」

隣人「なるほど。確かに言われてみれば」

女「でもそれとどう関係が?」

家無「柵があると見にくかったものですから」


435 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 22:16:25.86 ID:QXhqEsI0
女「……それだけですか?」

家無「それだけじゃ、理由になりませんか?」

女「いえ……」

隣人「聞くだけ無駄だって、この人はそういう人なんだ」

家無「それは良い意味ですか?」

隣人「多分」

家無「では良い意味だけをもらっておきましょう」

隣人「じゃあ、軟男さん。ランニング再開しますか」

女「あ、ええ。では家無さん。さようなら」

家無「ええ」


436 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 22:48:41.75 ID:oU6dJAs0
がんばれ


437 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 23:15:47.95 ID:VZx9cuIo
しえん


438 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 23:23:44.20 ID:UNYTbMDO
家無の言う美しさは理解できるかも

ちなみに今夜の月は綺麗だった


439 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 23:25:34.83 ID:UNYTbMDO
ん?……あれ?


440 :パー速民がお送りします [] :2009/11/05(木) 23:46:25.45 ID:w9PONloo
何が起きた


441 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 14:23:52.69 ID:UhwNP1w0
今更だけどお前らカレーに醤油入れないのか?
美味いぞ?


442 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 14:28:36.24 ID:1rYCw2DO
カレーには牛乳やろ


443 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/06(金) 15:50:48.80 ID:Iy5pA6DO
俺ソース


444 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 16:44:37.88 ID:UhwNP1w0
ソースはこってりしすぎだろ。

さて――


445 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 16:46:53.02 ID:UhwNP1w0
(翌朝)

部長「ただいまー」

部長「……あれ、まだ寝てるのかな?」

部長「部長娘ー。起きろ……よ。っていない」

部長「ふ〜む……」

部長「そうか。もしかしたら」


446 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 16:50:57.03 ID:UhwNP1w0
ピンポーン

男「……スゥ……スゥ」

ピンポーン
ピンポピンポピンポーン

男「……? いったいこんな朝方に……」

部長娘「クゥ……クゥ……」

男「はーい!」


部長「起こしてしまいましたか? おはようございます」

男「おはようございます。いえ、起きてましたよ?」

部長「頬が片方だけ赤いですが……」

男「はぅっ!?」

部長「はっはっは。いやね、うちの娘がお邪魔してないかと思いまして」

男「あっ、ええ。昨晩は泊まるって言うことを聞かなくって」

部長「やっぱりそうでしたか」


447 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 16:54:03.11 ID:nAMxOI60
きてたー


448 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 16:58:03.54 ID:UhwNP1w0
部長「すみませんね、お世話になって。あれでもやっぱり子供ですから」

男「あはは、お世話されてたんですよ。私が」

部長「やはり昨日もでしたか」

男「そろそろ料理くらい出来ないと部長娘ちゃん離れが出来なくなってしまいますよ」

部長「はっはっは、それはそれで私は構いませんよ」

男「え〜っ」

部長「それで、娘は?」

男「寝ていますよ。起こしましょうか?」

部長「いえ、そちらが構わなければ、寝かしてやって下さい。七時半には起きますから」


449 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 17:02:46.67 ID:UhwNP1w0
男「それで、どうしてこんな朝に?」

部長「いえね、昨日は仕事が予想以上に長引きまして。恥ずかしながら朝帰りですよ」

男「大変だったんですねえ。では今日はお休みで?」

部長「いや、十時にまた出勤です」

男「え? 大丈夫なんですか?」

部長「何。このくらいなら仮眠すれば大丈夫ですよ」

男「無理はいけませんよ?」

部長「分かってますよ。まぁ、そういうわけだから、部長娘が起きても、私を起こさない
   ように言っておいてくれ。じゃないと疲労で死にますから」

男「分かりました」

部長「では、娘を宜しくお願いします。おやすみ」

男「はい、おやすみなさい」


450 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 17:08:35.37 ID:ArlLNxg0
あくまで賢者だな


451 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 17:11:24.75 ID:UhwNP1w0
部長娘「……」

男「〜♪」

部長娘「……。……!!」

男「あっ、おはよう。目覚めが良いんだね」

部長娘「おはようございます。そういえば泊まってたんだったっけ」

男「六時くらいに部長さんが来たよ。仕事で朝帰りなんだって」

部長娘「! じゃ、じゃあおとーさんの朝ご飯つくってくる!」

男「あと、十時にまた仕事だから起こすなって伝言が」

部長娘「……そっか」

部長娘「じゃ、私が琴緒おねーちゃんの朝ご飯つくったげる! まだでしょ?」

男「うん、まだだけど……パンがあるから」

部長娘「むっ……私、朝は和食派」

男「またそんなことを……。分かった分かった。作って下さいお願いします」


452 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 17:48:41.61 ID:UhwNP1w0
部長娘「それでー? 私が起きるまで何してたの?」

男「ん、勉強。早く起きたから今までの講義を復習してたの」

部長娘「こうぎ? 授業とはちがうの?」

男「同じなんじゃないかな? 呼び方が違うだけで」

部長娘「そっか。私、復習だけじゃなくて予習もしっかりやってるよ!」

男「へぇ、偉いね。どの辺りまで分かる? 例えば……算数とか」

部長娘「連立方程式」

男「え? じゃあ、理科、はまだかな」

部長娘「おとーさんがどうせならやっておけって言ってたよ」

男「今はどの辺り?」

部長娘「電・磁・力〜!」

男「えっと……今何年生だっけ?」

部長娘「さんねんせい」


453 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 17:53:21.89 ID:UhwNP1w0
男「ごちそうさまでした」

部長娘「ごちそうさまでしたー」

男「食器は洗っておくよ。学校あるんでしょ?」

部長娘「うん。でも大丈夫だよー」

男「昨日、授業の用意してないんじゃない?」

部長娘「あ……」

男「だと思った。ささ、ここは私に任せて!」

部長娘「……だいじょうぶ?」

男「信用無いなぁー……。大丈夫だから」

部長娘「じゃあ、そうする」

男「はい。いってらっしゃい」

部長娘「うん。いってきます!」


454 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/06(金) 17:59:55.39 ID:hO92JADO
電磁力がかわいかった


455 :パー速民がお送りします [saga] :2009/11/06(金) 18:05:14.22 ID:b.5cj6wo
なんだこのハイスペック幼女は


456 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 18:44:07.27 ID:UhwNP1w0
――大学

友「やあ、琴緒さん……って何してるんだ?」

男「あっ、いや……//」

友「?」

男「で、電・磁・力っ」

友「フレミング? 懐かしいな」

男「私は高校でようやく覚えたよ」

友「そうなんだ。俺は中学の時に覚えたよ。先生が面白かったからな」

男「そうなんだ。凄いね」

友「でも何で今頃?」

男「うん。最近の小学生って凄いなって思って」

友「?」


457 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 18:54:00.97 ID:UhwNP1w0
友「へえ。そんな子が」

男「なんだか自信なくしちゃうなー」

友「でもさ、もう俺らに理系科目は殆ど無縁なんだからさ」

男「でもー……」

友「育ちの関係もあるんだって。哲学的に考えてみるんだ」

男「そうかもしれないけどさ……」

男「あっ、そうだ。友君って料理できる?」

友「いや、出来ないけど?」

男「……はぁ」

友「え、何!? 俺なんかまずいこと言った!?」

男「大丈夫。友君は悪くない」


458 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:00:45.33 ID:UhwNP1w0
(昼過ぎ)
――大学図書館

女友「あれ、軟男さん。こんなところにいたんだ」

女「自然に追いやられた感じだよ」

女友「確かにどの教室にも居づらそうだね」

女「他の敷地内でぶらぶらするのも不自然だしね」

女友「軟男さんも自分から慣れていかないと」

女「いいよ。ここは落ち着けるから」

女友「そんな……」

女「ごめん。そう言う意味じゃなくて」

女友「?」

女「僕、読書するの好きだし」

女友「なんだ、そういうことかー」


459 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:03:07.51 ID:L478pfIo
支援


460 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:12:23.52 ID:UhwNP1w0
女友「それで、何読んでるの?」

女「これ」

女友「……?」

女「分からない、か」

女友「うん」

女「この話はね、ある囚人の妻が別の囚人に恋をしてしまう話なんだ。『塀を越えた想い』
  ってのが売りで――」


ヒソヒソ……
 ヒソヒソ……
「あの男……」
「ぷっ……恋愛……って」
「……りえねーな」
ヒソヒソ……
 ヒソヒソ……

女「……」

女友「へ、へえ。なんだかどろどろしてそうだねっ」

女「それが面白いんだよ」


461 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:22:36.27 ID:UhwNP1w0
女友「本当、女みたいなことをいうね。キミは」

女「そ、そうかなぁ……」

女友「確か女もそんなこと言ってたような気もするし」

女《言ったっけ……?》

女友「何?」

女「う、ううん。何も。あっそうだ。確か男さん、だっけ? 経緯とか話してよ」

女友「な、なんで!?」

女「興味あるから」

女友「でも、私は一回も話してないし……」

女「じゃさ、好きになった経緯でも」

女友「そ、そんなのないよー」


462 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:28:26.32 ID:UhwNP1w0
友「確かこの前、一目惚れじゃなかったとか言ってなかったか?」

女友「友さん!?」

男「私も興味ありますねー」

女友「ちょ、ちょっと!」

友「静かに静かに」

女友「……どこから聞いてたの?」

友「そこの棚の影」

男「ちょっと本を探しにね」

女友「そうじゃなくって」

友「ああ、ついさっきから」

女「タイミング良いですね」

友「全くだ。俺もこの前聞くの忘れてたから気になってたんだ」

女友「じゃあなんで聞かなかったの?」

友「気になってたのを忘れてたんだ」

女友「忘れたままで良かったのに」


463 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/06(金) 19:29:39.42 ID:L478pfIo
結構フラグが複雑だよな


464 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:34:42.31 ID:UhwNP1w0
男「それで? 女友さんが好きな人って?」

友「あー、琴緒さんには言ってなかったっけ?」

男「聞いてません」

友「それがな、今」

女友「ちょ――! もがmg」

女「静かに」

友「今失踪中の男」

男「!? そ、それってこの前話した?」

友「そう。その男」

男「ほ、本当に?」

女友「……嘘を言って得できるわけないでしょ」

男「で、で、でm、で」

友「琴緒さん、大丈夫?」

男「! ……う、うん」


465 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:43:53.63 ID:UhwNP1w0
男「そ、それで?」

女友「あのね、キミ達午後の講義は?」

友「ないけど、何か」

女「こっちもなかったよね?」

女友「……」

友「さあ、言い逃れ出来ないぞ」

女「潔くなったらどうです」

男「私もき、聞きたいな」

女友「……はぁ。分かった分かった」

友「よし。じゃあ隣の席失礼するよ」

女友「うーん。場所変えた方が良いと思うよ?」

女「確かに視線が痛い……」

友「じゃ、じゃあそうしようか」


466 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:48:12.53 ID:UhwNP1w0
――女の部屋

女「結局ここなわけだね」

友「当たり前だ、言い出しっぺ」

女友「……はぁ」

友「移動中に逃げ出そうなんて考えは甘かったようだな」

女友「無念……っ」

男「……」

女「琴緒さんは大変でしたね」

男「はい……」

〜(少し前)〜

友「また女友さんが逃げたっ! 琴緒さん頼む!」

男「またですか!?」

友「俺だと捕まえるときにセクハラ扱いされるのがオチだからな」

〜   〜


467 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 19:53:16.36 ID:UhwNP1w0
女「とりあえずお茶でも飲んで息でも整えましょう」

男「ありがとうございます……」

女友「さんくー」

友「おお、気が利くな」

女「おっと、女友さんは話すとしっかり約束しないとあげません」

女友「酷いのは顔だけにしてください!」

女「……友さんに感化されてません?」

女友「気のせいじゃない? それより早く」

女「約束は?」


女友「ふう。仕方ない、話すよ。といっても上手く思い出せるかどうか……」

友「気にしないから」

女友「……なんか癪だけど……まあいっか」

女友「私が中学三年生の時、修学旅行で――」


468 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:07:36.61 ID:UhwNP1w0
〜女友の回想〜

女友「ねねっ、次こっち行こうよ!」

友人1「えー。でもそっちには何もなさそうだけど……」

女友「あるかもしれないよ?」

友人2「確かに観光客ばかりの所だけもね」

友人1「でも先生が目の届く場所にいろって……」

女友「自由時間なんだからいいじゃん。それに目の届くっていっても……」

ガヤガヤ
 ガヤガヤ

女友「周りが人しか見えないよ? 同じ学校の制服も見えないし」

友人2「うん。ホント目印には不足してるよね」

女友「いっそみんな旗を持てば良いんだよっ」

友人2「あははは、それじゃ動きにくいじゃん」


469 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:11:45.96 ID:UhwNP1w0
友人1「でも……」

女友「デモもストライキもないよ。ほら行くよ!」

友人1「ちょっ、二人とも待ってよー」


友人2「何もないじゃん」

友人1「そうだね」

友人2「だから言ったのに」

女友「友人2も行こうって言ってたじゃん」

友人2「そ、そうだっけ?」

友人1「そうだったね」

女友「それにさ、まだあまり歩いてないしもっと行けばさ……」

友人1「それはやめておいた方がいいって」


470 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:22:08.23 ID:UhwNP1w0
女友「ほ、ほら……」

友人2「ほら、って」

友人1「何もないよね?」

女友「何もないことが見つかった」

友人1「ほら、さっさと戻ろう。遅くなったら心配するよ……ん?」


男「だから止めてってば……」

男子A「うるせー! わざわざ捕まえてきたんだ」

男子B「見ろよ。こんなに多くのカマキリなんて滅多に見れないぞ?」

男「そうだけどさ……」

男子A「だからお前にやるっていってるんだよ」

男「だからなんで鞄をとるんだよ!」

男子B「いや、だからお前にあげようと思ってさ」

男「だからいらないってば……あっ!」


471 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:28:51.72 ID:UhwNP1w0
友人1「ちょっとあれ……」

女友「何? ……うわ、ひっどい」

友人2「大丈夫かな、あの人……。鞄の中が虫だらけって……」

友人1「ちょっと、あいつらに文句言ってくる」

友人2「でも男子だよ? しかもかなり強そうだよ?」

友人1「それでも!」

女友「友人2の言うとおりだよ……。止めときなって。酷い目にあうかもよ?」

友人1「……」

女友「ほら、無視する無視する。面倒事より晩の食事を考えようよ」

友人1「でも……あの人、私達を見てる。やっぱり助けて欲しいんじゃないかな?」

女友「そんなわけないじゃん。見られて恥ずかしがってるだけだって。ほら、帰るよ」

友人1「で、でも……。ちょっと腕引っ張らないでよ! ちょっと!」


472 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:32:54.19 ID:UhwNP1w0
男子B「おい、男子A」

男子A「何?」

男子B「あいつら、見てねえか?」

男子A「やっべ。誰かに言われる前に逃げるぞ」

男子B「う、うん」

男「……」

男「……っあ」

男「……やっぱり無視か。そうだよな」

男「うわ……ハリガネムシが……」

男「……」


473 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:36:24.56 ID:UhwNP1w0
友人1「……寂しそうな顔してた」

女友「まだ言ってるの?」

友人2「そうそう。もう過ぎたことだしさ。忘れようよ」

友人1「う、うん……」

女友「あっ、見えたよ。ほら、あそこあそこ」

友人2「改めてみると、こんなに混んでるんだねえ」

女友「そうだね」

友人1「……」

女友「ほ、ほらっ、まだ時間もあるみたいだし、もっとお土産見ていこうよ!」

友人2「クレープでも良いから何か食べようよ」

女友「それもいいねっ」


474 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:49:52.90 ID:ArlLNxg0
ヒャッハーフラグだフラグだァー


475 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:51:02.34 ID:UhwNP1w0
友人2「これかわいくない?」

女友「そう? こっちの方が良いと思うけど」

友人2「女友はセンスないね。絶対こっちだって!」

女友「……あぁ、ちょっとお手洗い行ってくるね」

友人1「さっき見たよ。確かクレープ屋の所を少し奥に行った辺り」

女友「ありがとっ。すぐ戻るから待ってて」


女友「とは言ったけど、どこだろ」

女友「あっ、あそこか! 友人1の視野の広さには感服するよー」

?「ちょっと良いかな?」

女友「はい? って、ちょ!? なにを……っ!」


476 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 20:57:15.22 ID:UhwNP1w0
――路地裏

女友「痛っ!」

痴漢A「まさかこんなに簡単にいくとは思わなかったよ」

痴漢B「いやいや、二人だから当たり前だからっ。ははは」

女友「何……私に何か……?」

痴漢A「いやね、ふと見ると可愛い子がいたからね」

痴漢B「あー、俺はただの手伝いであって、何の関係もねーから」

痴漢A「おい、一人だけ逃げんじゃねーよ」

女友「え……私……」

女友「! すみません、友達を待たせてるので!」

痴漢A「っと」

女友「!?」

痴漢A「俺が獲物を逃がすはずねーじゃねーか」

女友「や……。友達が……待って……」


477 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:03:23.64 ID:UhwNP1w0
痴漢A「大人しくしてたらさ、こっちもお茶する程度で済ませるか――!?」

痴漢B「おいおい、虫に嫌われてんのかお前は。ははは」

痴漢A「まさかカマキリが飛んでくるとは思わ――!?」

男「あっ、すみません。鞄の中を綺麗にしているもので……」

痴漢A「……ってめぇ!」

男「あー……その服についてるやつ。多分ハリガネムシつきですね」

痴漢A「なんだとっ!? ちょっ、早くとれ!」

痴漢B「自分ではたいてるじゃねえか。それよりお前……」

男「良ければ、手伝ってくれませんか? まだこんなに入ってしまってるんです」

痴漢B「な、なんだそれ!?」

痴漢A「ッチ。舐めた真似しやがって……」


478 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:11:03.96 ID:UhwNP1w0
男「っげほ! うぅ……」

痴漢A「早く失せろ! 邪魔だ!」

痴漢B「それともまだ殴られたいか?」

男「蹴りも……したくせ……ぐふぁっ!」

痴漢A「蹴りってこれのことか? あぁ!?」

男「……」

女友「! あ……」

男「そろそ……ろ、来るよ。……警察」

痴漢B「はぁ? 何ハッタリを」

男「そ……思うなら……いれば……いよ」

痴漢A「くそっ。もし本当なら」

痴漢B「何ガキに騙されてんだ? おい」

痴漢A「いや、念のためだ。ここは逃げておくぞ」

痴漢B「ッチ。小心だな」


479 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:16:00.88 ID:UhwNP1w0
男「……」

女友「あ……あの、大丈夫……ですか?」

男「多分」

女友「でもっ……! そうだ、あの鞄は――」

男「見てたんでしょ?」

女友「!」

男「隠さなくて良いよ。普通の人ならそうする……」

女友「……」

男「でも……本当に逃げてくれて良かった。とっさの思いつきだったけど」

女友「?」

男「警察、本当に嘘だったんだ。最初はカマキリだけでいけると思ったのに……」

女友「なんで、そんなことを……」

男「なんでって……助けるためだよ」


480 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:20:20.35 ID:UhwNP1w0
女友「!!」

男「……」

女友「……助けてなんて、言いましたか?」

男「いや」

女友「一人でなんとか……なったよ」

男「……かもしれないね」

女友「……」

男「でもね、どうしてなんだろう」

女友「?」

男「ただ、放っておけなかったんだ」

女友「!! ……あり、がとう」

男「いえいえ。勝手にこっちが首を突っ込んだことだしね」


481 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:23:46.23 ID:UhwNP1w0
男「そうそう。君、名前は?」

女友「女友……」

男「そっか。女友さんは修学旅行に?」

女友「うん」

男「出来るだけ団体行動を取った方が良いよ。うちの先生が、最近不審者が出るって注意
  してたし」

女友「そう、だったんだ……」

男「じゃ、これで」

女友「ちょっと!」

男「?」

女友「その……名前は?」

男「……男」

女友「男さん、ね。大丈夫? そんな傷で」

男「ああ、慣れてる」


482 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:27:15.31 ID:UhwNP1w0
女友「……そう」

男「じゃあ、帰るよ。女友さんは早く友達と合流するように」

女友「分かった」


友人1「あれ? どこいってたの?」

女友「! ちょっとトイレの場所がわからなくって、あははっ」

友人1「全く……心配して来てみれば。トイレはここ」

女友「あっ、ここかぁ。そっかそっかぁ」

友人2「早く済ませてよね。もうみんなと合流する時間だし」

女友「分かった分かった!」

〜   〜


483 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:33:04.32 ID:ArlLNxg0
今の男は美人+精神イケメンかよ
無敵じゃねえか


484 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:33:33.80 ID:UhwNP1w0
友「へぇ、そんなことが……」

女友「結構昔だったから忘れててさ。思い出したら、ああ、なんで忘れてたんだろ。って」

女「小説の中みたいな出会い方だったんだな」

女友「B級の、だけどね」

男「……」

女友「あの時はしばらく寝付けなかったなぁ。……話してると恥ずかしいけど」

男「それって、吊り橋効果とかそういうのじゃない?」

女友「え?」

男「ほら、危機的な状況では吊り橋が揺れた時みたいにドキドキするじゃない?」

友「珍しいな。琴緒さんがそんな例を上げるなんて」

男「い、いや。ほんの可能性ってことで……」


485 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/06(金) 21:37:51.91 ID:WoBl3sAO
見てるよ見てるよー


486 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:37:52.74 ID:UhwNP1w0
女友「……そうだとしてもさ」

男「?」

女友「私はあの気持ちが本物だ、って思ってるの」

男「……」

女「いいなー。ロマンチックで」

友「そういえば、そのときの男はどんな感じだった?」

女友「どんなって?」

友「その頃からブサイクだったか、ってこと」

女友「何その質問。ひっどい。……でもちょっと待ってね」

男「……」

女友「記憶が曖昧だけど……確かその頃は少なくとも大学で会ったときほどじゃなかった
   と思うけど」

友「そうなのか?」

女友「女に昔の話を聞いたときも、その頃の男さんは別にブサイクじゃなかったみたいだ
   ったし。小学生のころの話だけど」


487 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:40:27.14 ID:UhwNP1w0
友「そうなのか……」

女「どういうこと?」

女友「さあ?」

男「……」

友「高校で何かあったとしか考えられないな」

女友「じゃあ、どうにかすれば男さんもイケメンになれるってこと?」

友「かもしれない。もっともその男はいないんだけどな」

男「……」


488 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 21:53:42.84 ID:y5voDdQ0
wktkが止まんねーぜよ


489 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/06(金) 21:58:45.82 ID:L478pfIo
男×女ルート
男×女友ルート
男×男友ルート

どれも割とありそうで困る


490 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/06(金) 22:10:46.86 ID:zEGzJSko
女の思い出の男は良かったはずなのにどうなってんだ?


491 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/06(金) 22:16:34.20 ID:L478pfIo
女の近所に住んでたのはもっと小さい頃の話なんじゃないか?
で高校の頃に何かあったと


492 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 22:48:06.81 ID:UhwNP1w0
――男の実家付近

妹「じゃーね」

妹友「うん、また明日ー」

妹「……」

警部「あのーちょっと良いですか? 男さんの妹さんですよね?」

妹「はい?」

警部「私、警部と申しまして……まぁ警察の輩なんですがね」

妹「はあ」

警部「話、聞いても良いでしょうか」

妹「良いですが……。何度来ても同じですよ。警察にもマスコミにも全部出し尽くしました
  から」

警部「マスコミが来たんですか? あまりこちらでは口外してないんですが」

妹「地方の新聞ですよ。それでも載るのは端っことか聞こえてました」

警部「それはそれは、お兄さんがいない時に大変ですね」


493 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 22:54:23.04 ID:UhwNP1w0
妹「いえ、私は清々してますよ」

警部「あぁ、そう言えばあまり仲は良くなかったと」

妹「はい」

警部「いくつくらい歳が離れているのですか?」

妹「それも先日言いましたが……四歳です」

警部「そうそう。小さいときは仲が良かったそうじゃないですか」

妹「……どこでそれを聞いたんですか?」

警部「いや、渡された書類にね。どうも近所の方だとか。引っ越し前と後両方の」

妹「まぁ、小さいときの話です」

警部「いつ頃仲が悪く?」

妹「それは……。その質問と兄の失踪の関係は?」

警部「いえ、単なる興味です」

妹「そうですか。でも私もよく覚えていません」

警部「そうですか。ということは何かしらの原因で自然に、ですかね」

妹「そう思いますか?」

警部「はい」


494 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 22:57:50.31 ID:UhwNP1w0
警部「あぁ、そうそう。ちなみに男父さんはいつ頃お帰りになります?」

妹「父ですか? 多分、いつも通りなら七時ぐらいだと」

警部「そうですか。では先に家に上がらせて貰いますね」

妹「え?」

警部「不満ですか?」

妹「いえ……」

警部「男母さんにも色々と聞きたいんですよ。一人一人聞いていった方が整理しやすいで
   すからね。男父さんが帰ってくる前に」

妹「そうですか」

警部「そうなんです。では、お邪魔します」


495 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 23:03:08.10 ID:UhwNP1w0
妹「ただいまー」

男母「おかえりー。妹ー、もう少しでご飯できるからね」

妹「はーい。あとさ、母さん」

男母「なに?」

妹「警察の人が来てるよ」

男母「え!?」

カランガラン
 ドンガラガッ
  シャシャシャッーン

男母「こんばんは。あ、はは。すみませんね、うるさくて」

警部「……いえ。私は警部と言います」


496 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 23:09:17.69 ID:UhwNP1w0
男母「お茶をどうぞ。ほうじ茶ですが」

警部「ありがとうございます。それで、なぜあれほどまでお慌てに?」

男母「警察を待たせるといけないと思いまして」

警部「ははは、そのくらい待たせておけば良いんですよ。私は許しませんが」

男母「結局ダメなんですね」

警部「かもしれませんね」

男母「そうそう。刑事さんも晩ご飯食べていきます?」

警部「いえ、私は食べてきましたので」

男母「そうですか」

警部「お世話になっては私が萎縮してしまいますからね」


497 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 23:15:54.38 ID:UhwNP1w0
男母「それで、息子の手がかりは分かりましたか?」

警部「いえ。……いや、いえ」

男母「?」

警部「まぁ手がかりとはまた別ですが、足がかりらしくものが見つかりそうです」

男母「曖昧なんですね」

警部「そうですね。だからこれも話せるまでにはなれません。直感的ですから」

男母「では何をしにここへ? 話は粗方そちらに言いましたよ」

警部「それです」

男母「はい?」

警部「実は私にも分からないのですよ。なぜ私がここへ寄越されたのか」

男母「はあ……」

警部「とりあえずもう一度話を聞く程度はして帰らなきゃ、こっちの立場も危険に思える
   ので、往復するだけというのはしませんがね。正直なところ、本部長の考えている
   ことが全く分からないんですよ」


498 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 23:39:56.56 ID:/1koOMAO
男母「それで、私は何を話せばよろしいので?」

警部「そうですね……。男さんのお人柄とか以前どうやって生活していたかを」

男母「そうは言われましても話せることはありませんよ」

警部「はあ」

男母「男はどういうわけか引っ越ししてから段々と引きこもりがちになりまして
   ね。どういうわけか聞いても答えなかったものですから」

警部「イジメ、とかでしょうか」

男母「それはないでしょう」

警部「……どうしてそうお思いに?」

男母「それは、あの子がイジメられる要素がないからです。あんなに優しかった
    子がのけ者にされるはずがありません。高校の頃からなら別ですが」


499 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 23:48:14.48 ID:/1koOMAO
警部「高校?」

男母「ええ。あの頃からどういうわけか、いろいろと目立って悪くなりましたか
   らね。病気じゃないか、さもなければ病気にならないかと心配していたん
   です。その結果、無事病気にはならず、そちらもご存知の容姿で」

警部「そうでしたか。しかし……」

男母「?」

警部「そのことが関係あると分かった時は大変でしょうね」

男母「あるんですか?」

警部「いえ、ないと思います」

男母「ではなぜ?」

警部「極々小さな確率の可能性の話ですよ。それが当たると、専門外の私なんか
   は専門家まで聞きに行かなくてはなりませんからね。面倒でしょう」


500 :パー速民がお送りします [] :2009/11/06(金) 23:56:41.44 ID:/1koOMAO
男父「ただいま」

男母「おかえり」

警部「こんばんは。おかえりなさい」

男父「……誰でしょうか」

警部「私、警察の者で警部と言います」

男父「大体話したつもりだが……」

警部「まあまあ、こちらも仕事なんですよ。助けると思って」

男父「は、はあ……」

警部「まあ分かっておられるようですが、いくつか聞かせていただきたいのです」

男父「晩飯は出来てるよな?」

男母「うん」

男父「じゃあ後にしてもらえたら嬉しいのですが。仕事帰りで疲れているので、
   出来れば飯と風呂を先に済ませたいのです」

警部「良いですよ。待たせて結構。ここのほうじ茶は美味しいですからね」


501 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 00:03:10.81 ID:Esdjdvoo
男って変体を繰り返してたんだな・・・


502 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 01:04:55.24 ID:7.pL0Oko
相変わらず携帯に移ると寝るフラグってわかりやすくていいな


503 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 02:03:26.04 ID:l9kvzGE0
まあ日々の楽しみができるか、ゆっくり進んでくれた方がありがたいw


504 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 21:34:58.10 ID:wWqS9k60
……はい、今まで寝ておりました。
今起きたところです。
おはようございます。


505 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 21:36:01.15 ID:1d1BiDco
おはょぅじょ(AAry


506 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 21:36:27.80 ID:/JoE1lMo
おはよう いい天気だな


507 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 21:41:19.41 ID:wWqS9k60
(一時間後)

男父「それで、聞きたい事とはなんですか?」

警部「粗方のことは奥さんに聞きましたがね」

男父「はあ。でもそれだけでは足りないんでしょう?」

警部「分かっておられるようで」

男父「そりゃ、なければあなたはいない」

警部「ごもっともです。それでですね、とりあえず聞きたい事は一つだけなんです」

男父「なんですか?」

警部「男さんは高校の頃から……えっと」

男父「ブサイクに?」

警部「はい。直球ですね」

男父「まぁ、親ですからね」

警部「そういうものでしょうか。それで、高校から目立って外見が悪化したとは?」


508 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 21:50:00.90 ID:wWqS9k60
男父「いや、単なる甘やかしすぎでしょう。小遣いを不用心に与えた私どもの失態です」

警部「とは?」

男父「本人は隠れてたつもりでしたのでしょうが、菓子の摂りすぎですね。甘ったるいも
   のから塩っ辛いものまで。そのくせ運動なんて無縁の子でしたから」

警部「そりゃ健康に悪いわけだ」

男父「あいつも反抗的にそうすれば、こちらも無理にでも止めたでしょうが……」

警部「止めようとしなかったのですか?」

男父「いやね、あいつの配慮は尋常じゃありませんでしたから。何かで悩んでいても私ど
   もには全く話さず、それなのに表立ってその気配すら見せることもなく」

警部「はあ」

男父「あいつの唯一の当たり先と言ったら、自分のニキビくらいですよ。こればかりは止
   めろと言ったんですが、聞かなくて」

警部「なるほど。あなたは男さんが失踪する理由とか考えたことあります?」


509 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 21:56:45.41 ID:wWqS9k60
男父「そりゃ、今でも考えてる」

警部「どうお考えです?」

男父「どうでしょうね。根拠のない予測ならいくらでもたてられます。例えば……そうで
   すね。何かしらの事件に巻き込まれたとか、それともあいつを狙ったものとか。ほ
   ら、やっぱり人は外見で判断しがちですから、見るだけで苛立つ人もいるかもしれ
   ないってね」

警部「なるほど。その線もないことはないですね」

男父「他にはあいつ自身が選んだとか、ですかね。あいつが悩みを一生溜め込めるほど頑
   丈じゃないことは私が知っています。でも」

警部「しかし、それだと女さんの失踪と無関係でなければならないと?」

男父「いえ。むしろ男が直接的に関与した可能性だって出てくるでしょう」

警部「ああ……そうですね」


510 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 22:00:03.71 ID:ieXHQLUo
肥満&ニキビ潰して悪化か


511 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 22:04:04.55 ID:wWqS9k60
警部「引っ越し前は女さんの実家の近くに住んでいらしたとか」

男父「ええ。これも偶然ですかね」

警部「どうでしょう。その当たりは私達の知るところではありませんし……」

男父「そうですよね」

警部「男さんと女さんの関係を覚えてらっしゃいます? 昔の」

男父「ええ。幼稚園、小学校と一緒でしたからね。あいつと女ちゃんはかなり仲良かった
   ですよ。まぁ、あの年代だと男女間の関係は殆ど無視できる間柄でもありますし」

警部「引っ越し後は繋がりがないんですよね?」

男父「どうでしょう。少なくとも私どもの知る限りでは、手紙もなかったですね。別れた
   時はかなり泣いていたものでしたがね」

警部「……ふむ、ありがとうございました。以上で結構です」

男父「今ので分かるのですか?」

警部「いえ」

男父「は、はは……」


512 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 22:09:35.36 ID:wWqS9k60
警部「では、失礼しますね」

男母「はい。あの……」

警部「はい?」

男母「必ず男を見つけて下さいますよね?」

妹「いえ、見つけなくて結構です」

男父「こ、こらっ」

警部「いや、仲が良いっていいですねえ」

妹「何で兄さんなんかと……!」

警部「家族とですよ。はっはっは」

妹「う……」

男父「それで、大丈夫なんでしょうか」

警部「正直に言いますが、かなり難しいですね。確立は五に近い」

男父「先程から、あなたは本当に正直過ぎますね」

警部「それがとりえですから。はっは」

男母「それでも五パーセントはあるんですよね!?」

警部「まあ、そうですね。それより下がらないとは思いますよ。では」


513 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 22:26:22.42 ID:wWqS9k60
プルルルル
 プルルルr

警官A「はい。警部?」

警部「おー、新しい情報は入ったか?」

警官A「いえ。そちらの仕事は終わりましたか?」

警部「ああ」

警官A「では署でお待ちしておりますね」

警部「いや、特に仕事が入ってないのなら帰って休んでおけ。お前のことだから、もう報
   告すべきことはまとめてあるんだろ?」

警官A「ええ。ですが……」

警部「こっちは今から車を高速を走らせてから、本部に報告しなければならん。聴いた話
   はそれほど重要ではないんだがな。それをさも重要なように話すんだ。これがどれ
   ほど疲れるか」

警官A「はあ」

警部「お前もそのうち分かる」

警官A「では、そうさせていただきます。報告は明日で?」

警部「ああ」

警官A「では、私はもう上がりなので」

警部「くそう、羨ましいね。お疲れさん」

警官A「はい。お疲れ様です」


514 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 22:37:47.87 ID:wWqS9k60
――居酒屋

男「こんにちはーっ!」

店長「おう、来たか。今日も頑張って貰うぞ」

男「はいっ」

店員「そういえば、琴緒さん。先程まで友達の方がまた来てましたよ?」

男「はい?」

店員「えっと……」

男「友さんですか?」

店員「そう、その人です」

男「また明日は二日酔いでしょうか……。あの人は飲み過ぎますから」

店長「いや、大丈夫だと思うぞ? 今日はあまり飲んでいかなかったからな」

男「えっ、そうなんですか!?」

店長「へえ、そんなに珍しいことなのか」


515 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 22:41:40.28 ID:wWqS9k60
男「そりゃあ……飲むときはかなり飲んでますから」

店長「……」

男「な、なんですか?」

店長「おめえ、あいつと付き合ってるのか?」

店員「な、なんだってーっ!?」

男「え、えぇ!? 冗談はよして下さいよ〜」

店長「なんだ違うのか。やけに詳しいみたいだからな」

男「そ、そんな感じがしただけですよ」

店長「そうか。だが、そうだとすると、どうして酒が少なくなったと思う?」

男「んー……。分かりません」

店長「酒は常に悩める者の味方だ!」

男「??」


516 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 22:45:54.38 ID:wWqS9k60
店長「つまり、だ。酒を求める人の多くは、それなりの悩みや不満を抱えてるってこった」

男「それとこれと関係があるんですか?」

店長「ん……おめえ、時々鈍感で困るな」

男「はいはい、認めますから」

店長「だからお前の友人は、何か楽になったんじゃないか?」

男「えっ? 友さんはただのお酒好きだと思いますが」

店長「そう思うのか?」

男「はい」

店長「やっぱり鈍感だな」

男「はい?」

店長「この商売をやってたら分かるんだよ。肩に荷物を抱えたやつと、降りたやつ、それと
   全く抱えてない脳天気なやつの顔が」


517 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 22:59:42.36 ID:wWqS9k60
男「……はい?」

店長「分からなきゃいいや」

男「何ですか。気になります」

店長「気にならないほど働けば大丈夫だ。さ、そろそろ藤和さんが来る時間帯だ」

男「あの人凄いですよね。平日はいつもぴったりの時間に来ますし」

店長「何、うちの売り上げを伸ばしてくれれば良いんだよ」

男「なんですかそれ」

店長「つまり、だ。お客さんは神様ということだ!」

男「はあ」

店長「常連は贔屓にしなきゃ逃げるぞ。最も、おめえがいる間は大丈夫そうだが」

男「私、バイトですよ?」

店長「おう。正式に働きゃいい」

男「今は遠慮しておきますよ」


518 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 23:14:30.03 ID:wWqS9k60
眠いから続きは明日に回そうかな。
俺個人としては、これでようやくまた一日の話が終わったわけだし。

見返したら一日の話を二日掛けてるし。
凄え、俺、遅筆、過ぎる。


519 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 23:15:44.34 ID:1d1BiDco
気楽に書いてくだされ
適当にチャチャ入れるから ホーリーアーップ!


520 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 23:59:10.67 ID:7eyW2Lco
それだけ長く繋がっていられるということだ///


521 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 04:04:25.64 ID:DArFOESO
つプロアクティブ


522 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 04:29:46.53 ID:PzKSXxE0
>>521
さすがに潰したら無理じゃね?


523 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 05:45:50.57 ID:e5BTTpAo
つかそれよりも酷い軟男ってどんな顔やねんwwwwwwwwww


524 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 09:27:45.81 ID:mbHCQlUo
tanas……いやなんでもない


525 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 11:09:58.17 ID:95D8r8w0
蓮コラだな


526 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 12:48:09.52 ID:Ru/adQDO
歩くグロ画像?


527 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 18:49:20.06 ID:fxzuEvc0
おはようございます。

今日も性懲りも無くふらふらと書きましょうか。……いや――

おやすみなさい。


528 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 19:51:30.49 ID:fxzuEvc0
風呂上がって来てみたら約一時間>>527に無反応で泣いた。

ごめんなさい冗談です……。眠いのは本当です……。


529 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 19:53:07.23 ID:D6smskAO
おーっと、来てたのか。
眠いなら寝ろ!さっさと休め!

保守いらずだと本当人少なくなるなー


530 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 19:53:59.41 ID:fxzuEvc0
(午前九時三十五分頃)
――ボロアパート前

男「うー……今日はいつになく目覚めが……」

女「あれ、琴緒さんじゃないですか。おはようございます」

男「あっ、おはようございます。軟男さんも学校ですか?」

女「うん」

男「珍しいですね、こんな所で会うなんて。同じアパートなのに、おかしいね」

女「そう言われてみれば、確かにそうですね。……あっ」

男「どうかしましたか?」

女「そ、その……っ」

男「はい?」

女「その……だから……む、胸が//」


531 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 19:58:41.00 ID:fxzuEvc0
男「え? ……あ」

女「じゃ、じゃあ僕は先行っておくから」

男「あ、いや。ちょっと待ってて。せっかくだから一緒に行きましょうよ」

女「え?」

男「少し待ってて下さいね−!」


男「……まだこの姿に慣れきってないってことかな?」

男「恥ずかしかったな……。でも」

男「なんだろう。……そう、ほっとした」

男「と、とにかく早くブラをつけて出ないと……っ」


532 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 20:00:22.22 ID:gq8GHzso
ノーブラでちくびが立っていたのか!そうなんだな!


533 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 20:01:36.64 ID:GUgdMCUo
お、始まってる


534 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:05:38.87 ID:fxzuEvc0
男「お、お待たせ−」

女「う、うん」

男「さっ、行きましょうか」

女「そ、だね」


男「……」

女「……」

男「……ねえ」

女「!? な、なな、何でございましょうっ!?」

男「ぷっ、くくく。何ですかその反応。大げさですよ」

女「そ、そうですか?」

男「はい」

女「そ、それで、何ですか?」

男「ん〜……特に何もないんですけどね。黙ってるのもつまらないと思って」

女「はあ」

男「それで何か話題を振りたかったんですが……」

女「どうしたんです? 忘れたとか?」

男「いえ、なかなか思いつきませんね」


535 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 20:07:44.81 ID:5gwlxRg0
支援


536 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:10:06.42 ID:fxzuEvc0
女「何ですかそれ。ふははっ」

男「えぇっ? ありませんか、こういうの?」

女「ないですね、僕は」

男「そんなことありませんよ。きっと忘れているだけですっ」

女「いいえ、ないですね」

男「人間ならあるはずです!」

女「じゃあ、あるかもしれませんね」

男「そうです」

女「……」

男「……」

女「……」

男「……止まっちゃいましたね」

女「ですね」


537 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:11:49.20 ID:GUgdMCUo
支援


538 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:17:30.89 ID:fxzuEvc0
「……〜い!」

女「ん?」

男「あれは……ああ、友さんですね」

友「おーい。朝から仲良さそうじゃねえか!」

男「おはようございます」

友「おはよう」

女「やあ、友君」

友「それで?」

女「何?」

友「いや、どうして二人で歩いてたのかとね」

女「出かけざまに会ったんだよ」

友「そうか。しかしここまで一緒に来るほど仲良かったとはな」

男「アパートの人はみんな仲良しですよ」

女「あっ」

友「ん、なんだ?」

男「むっ……」

女「あ、いや。な、何でもないんだ!」

友「?」


539 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:27:02.45 ID:fxzuEvc0
友「あーそうそう。昨日うちに警察が来てさ」

女「なんで?」

友「『ご友人について』どうとかこうとか質問されて」

女「……まさか、それって僕のこと!?」

友「お、察しが良いな。そりゃお前にとってはまだ昨日の今日みたいな感覚かもしれない
  けどな。でもお前だけじゃないぞ。琴緒さんもだ」

男「えっ、それってどういう……」

友「さあね。軟男を庇ったから疑いがかかってるんだとさ」

女「そんなので?」

男「でも……確かに一理ありますね」

女「なんでさ」

友「琴緒さんの勝ちだな」

女「は?」

男「はい?」

友「だから、頭の回転に関して」


540 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:35:36.51 ID:fxzuEvc0
女「……あ、そうか」

友「ようやく分かったか。うすのろめ」

女「なんだと!?」

男「あはは、まあまあ。それで、やっぱり容疑は……」

友「男と女さんの失踪」

女「あー……」

男「……」

友「やっぱり不満だよな。ま、俺は二人に疑う余地なんてないって言ったけどな」

女「それは……ありがとう」

男「……嬉しいです」


541 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:39:26.94 ID:fxzuEvc0
女友「何の話−?」

友「う、うわぁー!?」

女「おはよう」

男「おはようございます」

女友「うん、おはよー。あと友君は演技下手ね」

友「うるせえ」

女友「それで?」

友「昨日、この二人について警察に聞かれたって話だ」

女友「あー。私は一昨日聞かれてた」

男「え?」

女「え?」

友「なんで言わなかったんだ?」

女友「いや、相手も擁護しようとしてるみたいだし、それ以前に無実だから心配はない
   でしょ」


542 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:51:02.75 ID:fxzuEvc0
「その通り。心配はないでしょう」

女「!」

友「!!」

女友「!?」

男「……えっと、刑事さんでしたよね」

警官A「ええ。よく覚えておられましたね」

男「何の用でしょうか」

警官A「いえね。あなた達に時間を空けて貰う相談をしようと、大学の前で待ってたんです
    よ。本当はもう少し早く話しかけようと思ってたんですがね。私が少しの間離れ
    ているうちに警官Bが居眠りをして――」

男「要件をお願いします」

警官A「あぁ、はい。琴緒さん、軟男さん。大学はどのくらいに終わられます?」

男「今日は三時くらいでしょうか」

女「僕は五時過ぎまで」

警官A「バイトはどうです?」

女「そのままバイト先へ向かって、だいたい十時頃までは」

男「私は四時から八時までは喫茶店の方で。それから十時半から二時半頃まで居酒屋に
  行きます」


543 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:55:23.99 ID:fxzuEvc0
警官A「では……まず琴緒さん」

男「はい?」

警官A「署まで……は遠いですから、八時から十時半までの間にお宅へ伺ってもよろしい
    でしょうか?」

男「別に構いませんが……」

警官A「では軟男さん。アルバイトが終わった後は疲れてませんか?」

女「大丈夫ですよ。その後いつもはしばらく本を読みますから」

警官A「それは良かった。では十時半かそこらに訪ねても?」

女「いいですが……でも、どうして?」

警官A「では、今晩にでも」


544 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:57:57.38 ID:95D8r8w0
がんばれがんばれ


545 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 20:58:43.71 ID:fxzuEvc0
女「……」

男「……」

友「なんだったんだ?」

女友「さあ。でも警察だよね?」

女「だから、どうしてなのか言って欲しかった」

友「だな」

男「……。さて、そろそろ講義も始まるんじゃないですか?」

女友「私達の方はそうでもないけど……」

友「俺らも十五分はゆとりあるぞ?」

男「さぁ、急ぎましょう」

友「……なんなんだ?」

女友「さあ」


546 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/08(日) 21:11:36.33 ID:D6smskAO
大丈夫かえ


547 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 21:26:55.22 ID:fxzuEvc0
うちの猫が屋根から降りれなくなって大丈夫じゃなかった。


548 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 21:28:17.44 ID:GUgdMCUo
猫は無事か!?


549 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 21:47:13.32 ID:fxzuEvc0
救出したし、一応は無事みたいだった。

さて、もう少し続けようかな。


550 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 21:49:32.27 ID:95D8r8w0
三階から猫を落としても死なないてばっちゃが


551 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 21:51:59.21 ID:fxzuEvc0
(夕刻)
――喫茶店

男「え? ここにも来たのですか?」

マスター「はい」

男「そ、それで?」

マスター「安心して下さい。あなたのことは褒めちぎっておきましたから」

男「あ、はは……。それはありがとうございます」

マスター「働き者ですし、実際犯罪者とかだったとしても、手放すつもりはありませんよ」

男「それは褒めてるんですか?」

マスター「いえいえ」

男「では、貶しているのですか?」

マスター「いえいえ」

男「では何ですか」

マスター「ただの冗談ですよ」


552 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 21:56:18.59 ID:SfJKoUEo
(「・ω・)「 ヌコー


553 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 21:59:24.86 ID:fxzuEvc0
作家「やあ、今日も来たよ」

マスター「おや、今は缶詰ではなかったのですか?」

作家「何とか言いくるめて出てきたんだ。一服くらい良いだろう」

マスター「ははは、こっちはいつでも歓迎しますよ。いつものですか?」

作家「いや、まあそうだが……」

マスター「何か?」

作家「いつものブレンドじゃなくてな、もっとこう……酸味を薄くして苦みを濃くしてく
   くれ」

マスター「また難しい。ですが大丈夫ですね」

作家「ほう。自信があるんだな」

マスター「ほら、あれですよ。シンクロなんとかって言う。つい昨日、そういったブレ
     ンドを新しく試したところなんです」

作家「同一性か。それとはどこか違う気もするが……まあいいか」


554 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 22:06:35.33 ID:fxzuEvc0
作家「あといつものチョコレートじゃなく、今日はココアを入れてくれないか?」

マスター「それは難しいですね……。合うココアは用意してないんですよ」

作家「何、味なんてよく分からないからそれで構わんよ」

マスター「ココアはそれで飲んだ方が美味しいんですがね……。少し高くなりますよ?」

作家「どうしてだ?」

マスター「材料費です」

作家「そうか。なら仕方ないな。あとナポリタンとか頼めるか?」

マスター「出来ますが……琴緒さんやってくれます?」

男「す、すみません。料理はあまり出来ないので……」

マスター「そういえばそうでしたね」

男「すみません」

マスター「いえ。作家さん、時間が掛かりますがよろしいですか?」

作家「構わんよ。むしろ多く使ってくれ」


555 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 22:11:47.27 ID:fxzuEvc0
作家「そうそう。琴緒さんだったか。ちょっと待つ間、話いいかな?」

男「でも、一応仕事中ですし……」

作家「暇そうじゃないか。マスター、少しこのバイトを借りるぞ」

マスター「あー、はい。どうぞ。くれぐれも変なことはなされないよう。ここは風俗で
     はありませんから」

作家「分かってるよ」

男「なら……仕方ないですね」

作家「では、向こうの席に座ってるよ」

マスター「私が見える位置に座らせて下さいね。出来たら持って行かせますので」

作家「了解した」


556 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 22:17:47.89 ID:fxzuEvc0
男「それで、話と――」

作家「料理が出来ないのにバイトか。やはり容姿が功を奏したか?」

男「いえ、基本私はウェイトレスですから。それに、軽食のメニューも殆どはサンドウィ
  ッチなどの簡単なものですから」

作家「確かにナポリタンなんてこの店では手間の掛かる料理に入るな。納得だ」

男「聞きたい事ってそれだけですか?」

作家「何言ってるんだ? 今のは入ってないぞ」

男「はい?」

作家「君、占いを信じるかね?」

男「……いえ」

作家「おや、珍しい。女性は全て信じると思ってたんだが」


557 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 22:27:04.71 ID:fxzuEvc0
男「それで、いったいそれが?」

作家「俺は占いを少しかじっていてね。胡散臭い黒魔術の本で習ったんだ。数秘術と言っ
   てね。確率的なものではなく統計的なものを使うんだ」

男「そんなのがあるのですか」

作家「ああ。その中で粉を使うものがあってな……今回は砂糖を使うか」

男「いえ、占いなんていいですよ。それより私に聞きたい事は――」

作家「この紙ナプキンの上に三本分の砂糖を広げてみてくれ」

男「……はい?」

作家「まあまあ、やって得はないが、やらなくても得はないぞ?」

男「はあ」

作家「ほら、適当で良いんだ。ナプキンは出来るだけ折り目が目立たないように伸ばして
   だな」

男「……はぁ。分かりました」


558 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 22:32:46.11 ID:fxzuEvc0
サラサラ……

男「……」

作家「以前……」

男「はい?」

作家「以前、君には悩みがあると言ったな?」

男「……あー。ええ、言ってましたね」

作家「実はな、俺もなぜあんなことを思ったのか疑問だったんだ」

男「そうだったんですか?」

作家「ああ」

男「それで、結論は?」

作家「さあ、分からん」

男「そうなんですか」

サラサラ……サラ……

男「終わりました。こんな感じで良いんですよね?」

作家「ああ。記憶に間違いがなければ間違いない」


559 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 22:44:08.43 ID:fxzuEvc0
作家「……ふむ」

男「どうなんです?」

作家「いや、白いナプキンの上でグラニュー糖を使ったのはミスかなと思ってな」

男「見にくいですね」

作家「ああ」

男「……」

作家「まあ、見えないことはないが」

男「はあ」

作家「例えば……君が砂糖で描いたこの曲線とこの曲線の交点。中央を向く角はかなりの
   鋭角を描いている。だいたい二十くらいか。それに比べて中央を背く角は鈍角だな。
   これはだいたい百三十五度くらいか? と、すると、だ。この交点の部分の数は、お
   そらく――」

男「そんなに精密に角度が分かるんですか!?」

作家「いや。でも五度単位ならなんとか分かる。その中間にくると難しいがな」

男「凄いですね」

作家「何、元々画家を目指したやつの観察眼ってもんだ」


560 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 23:11:03.79 ID:AUgjuEAO
男「へえ、画家を?」

作家「ああ。まあ今はそんなことはいい。おそらく、この交点の数は、内がニ、
   外が九だな」

男「それで何が分かるのですか?」

作家「いや、これだけじゃクズにしかならんよ」

男「はあ」

作家「各交点、または密地の広さを分析しなきゃならん。メモをとらしてもらう
   ぞ」

男「大変そうですね」

作家「慣れればそうでもない」

男「占いって全部こうなんですか?」

作家「いや、俺の知る限りでは足し引きするのは数秘術だけでね」


561 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 23:18:24.11 ID:AUgjuEAO
作家「……ふむ。とにかくメモはし終わったが」

男「それで、何が分かるのです?」

作家「いや、何も」

男「さっきからそればかりじゃないですか」

作家「いや、とりあえず占う内容を決めないとね」

男「では──」

作家「そうだな。やはり悩みの種について占ってみようじゃないか」

男「……」

男「あっ、マスターが呼んでますから、持ってきますね」

作家「ああ」


562 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 23:28:09.81 ID:DArFOESO
wwwwktk


563 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 23:34:42.52 ID:AUgjuEAO
マスター「琴緒さん、何をされていたんですか?」

男「占いだそうです」

マスター「へえ、あの人そんなことも出来るのですか」

男「知らなかったのですか?」

マスター「まあ。必要がなければ言わない人ですし」

男「ではあれは必要あると?」

マスター「どうでしょうね。はい、ルシアンコーヒーとナポリタン」

男「これは?」

マスター「タバスコです。作家さんは使いそうにないんですがね」


564 :パー速民がお送りします [] :2009/11/08(日) 23:46:32.86 ID:AUgjuEAO
男「どうぞ。ルシアンコーヒーとナポリタンです」

作家「ありがとう。しっかりココアを使ったんだろうね?」

男「マスターを疑うのですか?」

作家「それもそうか。そうそう、さっきの結果だがな」

男「はい」

作家「『悩みの種はすぐ近くにある』と出た。探しものか?」

男「……ええ、まあそんなところです」

作家「そうだったのか。人にはやはり言えないのか?」

男「どうでしょうね」

作家「なるほど。気になるな」

男「……これ以上はセクハラとして受けますよ?」

作家「はっはっは、そうかそうか、なるほど! 追求はしないよ」


565 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 00:26:11.36 ID:LNBSKUAO
(午後八時半頃)
──男の部屋

ピンポーン

男「はーい! ……あぁ、刑事さんでしたか」

警官A「こんばんは。失礼しますね」

男「あれ? そちらの方も警察の方ですか?」

警察A「私の上司の警部です」

警部「こんばんは。お初にお目にかかります。いや、実物はなお美しい」

男「あはは、お世辞が上手ですね。初めまして。琴緒と言います」

警官A「入らせていただいても?」

男「あっ、どうぞどうぞ。お茶も急いで用意しますね」

警部「いや、お構いなく」


566 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 00:28:28.40 ID:hHS/j8go
お、寝てなかったか


567 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 00:36:49.34 ID:LNBSKUAO
警部「ほう。麦茶ってこんな味だったのか」

警官A「飲んだことなかったのですか?」

警部「あぁ。恥ずかしいことだがな」

男「それなら良かったですね。安物なんですが」

警官A「いつものとどうですか?」

警部「やはり慣れたものが良いだろう」

男「いつものとは?」

警官A「インスタントコーヒーですよ。水のように飲む人でして」

男「そうなのですか。今度来ると分かれば用意しておきましょう」

警部「来ることがないようにしてもらいたいんですがね」

男「あはは、その通りですねっ」


568 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 00:50:26.68 ID:LNBSKUAO
男「それで、私に話とは?」

警官A「分かっていらっしゃるんでしょう?」

男「疑っておられるのでしょう?」

警官A「ええ、まあ」

男「どういうことか聞いても?」

警部「本部ではだいたい三つに意見が分かれています。一つはあなたと軟男さん
   が犯人であるという意見。一つはあなた達が男さんと共犯しているという
   意見。一つはあなた達は無関係という意見」

男「話して良かったのですか? 仮にも容疑者ですよ?」

警部「手の内を明かして相手の油断を招く作戦です」

男「言ったら作戦になりませんよね?」

警部「それも作戦と考えれば合点がいくでしょう?」


569 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 00:52:06.18 ID:LNBSKUAO
古畑見ながら書いてたら、いつの間にかそっちに集中してたんだ。


570 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 00:52:36.57 ID:RmLxPMDO
寝たか?


571 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 00:53:08.40 ID:jkiAPUco
え〜それは〜仕方ありまセン


572 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 01:01:37.03 ID:LNBSKUAO
男「なるほど、分かりました。それであなた達は」

警官A「一応、三つ目の意見のもと、捜査をしております」

男「一応、とは?」

警部「この警官Aが引っ掛かることを見つけてしまいましてね。今日、本部にある
   データと照合してみたんですよ」

警官A「私達は本部とは離れ独自──といえば聞こえは良いですが、まあ勝手に捜
   査していましてね。その結果、本部の三つの意見では納得のいかない、つ
   まり第四の意見を持つ結果になりました」

警部「とは言いましても、それとまとまった意見はないんですがね」

男「それで、その考えとは?」

警官A「……」

警部「……」

警官A「これです。これを見て下さい」


573 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 01:05:12.81 ID:LNBSKUAO
今、結構キリが良いよね。
眠くないけど、空気読んで今日は終わらせるべきか……。


574 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 01:10:38.09 ID:SFTkYoSO
俺は気になるから続けてほしいわ


575 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 01:14:40.53 ID:gmP4MMwo
放送作家ばりのいやらしさだな


576 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 02:01:09.07 ID:LNBSKUAO
半分冗談のつもりだったけど時間が経つとあら不思議
眠くなってきた

おやすみ
お前らもしっかり寝ろよー


577 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 02:02:03.87 ID:jkiAPUco
おやすみ、今日も乙


578 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 03:25:35.25 ID:uD8hSUAO
ちっくしょぉぉぉぉぉぉおおお!!!!
なんて焦らし上手な>>1なんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
気になって寝れないじゃないかwwwwwwwwwwww


579 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 10:09:47.66 ID:GeRGpQAO
見てますよ〜という意味も込め支援

しかしキリよくないだろww気になりすぐるww


580 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 10:52:05.35 ID:FL5nazAo
なんか「続きは来週」みたいな感じだな

支援


581 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 17:16:10.38 ID:5qefuRUo
まぁ相変わらず面白いし毎日続き書いてくれるから文句はない


582 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 18:14:01.83 ID:0Wgbkl.0
楽しく見てますお。
早くしてくれ、続きが気になるじゃないか!!

紫煙


583 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 19:21:24.48 ID:5xo/tyUo
続きをたのんます

支援


584 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 19:49:10.09 ID:cF0IBao0
思ったんだが、毎日書く保証はないだろ。
気まぐれで一週間とか一ヶ月とか空けるかもしれないし。
もしかしたら放棄の可能性だってあるだろ?


585 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 20:19:11.86 ID:zWWSB2DO
>>584
だから何だよ


586 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 20:21:02.32 ID:cF0IBao0
ごめんなさい。書かせていただきます……orz


587 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 20:22:26.03 ID:cF0IBao0
男「これは……契約書ですか? 私の?」

警官A「はい。こちらはアパートの。そしてこれらはアルバイトの方のコピーです」

男「これがどうかしたのですか?」

警部「問題があるんですよ。例えば……そう、名前」

男「!?」

警部「表情が僅かですが、歪みましたね? ではこれは、偽名で間違いないようですね」

男「そ、それは……っ」

警官A「しかし、人にも事情がありますし、何か理由があるのでしょう。今回はその件に
    ついての偽証罪を問いに来たのではなく、また捜索本部の下で動いているわけで
    もありません。先程も言ったように、これはほぼ個人的なものです」

警部「でも、やはりなぜ偽名を使う必要があったのか。そこが聞きたい所なんです」

男「それは……」

警部「あー、ちょっと待って下さい。まだあるんです」

男「はい!?」


588 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 20:27:28.50 ID:cF0IBao0
警官A「えー、これは本部に入っている警部に今朝調べていただきましてね」

警部「この欄です。分かりますよね?」

男「……」

警官A「俯いてないで、見ていただけませんか?」

男「……いえ、良いんです。何を指してるのか分かりますから」

警官A「ではお聞きします」

警部「本部の情報は、以前友さんや男さんのご家族にも確認して、間違いは決してありま
   せん」

警官A「その上で、答えて下さい」

男「……」

警官A「あなたの電話番号、男さんの番号と同じですね?」


589 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 20:30:29.63 ID:6QnaLAU0
しえーんぬ


590 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 20:32:33.46 ID:cF0IBao0
男「おっしゃる通りです」

警官A「やはりそうですか。ではその上で、私達の至った推理と納得のいかない点を聞い
    ていただけますか?」

男「……私に聞かないのですか?」

警官A「一種の娯楽ですよ」

男「悪いですね、趣味」

警官A「そう言うことは、警部に言って下さい」

警部「……」

警官A「本当のことでしょう?」

警部「……」

男「それで、推理とは」

警官A「それは警部の口でお願いします。私自身としては、そこまで趣味の悪いことはした
    くありませんから」

警部「……はぁ」


591 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 20:37:55.64 ID:cF0IBao0
警部「ごほんっ。では……」

男「……」

警部「あなたの名前が偽名である。あなたの電話番号は男さんと同じである。この二つの
   事実が分かった時点で、まず琴緒さん、あなたが犯人、もしくはその繋がりがある
   と考えました」

男「……最もです」

警部「推理は、終わり」

男「はい?」

警部「だから、推理は終わりだと言ったのです」

男「でも……それでは私が関係あるという根拠がないじゃないですか」

警部「言ったでしょう。まとまった意見ではない、と」

警官A「あらゆる点で、納得がいかないのです」


592 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 20:45:53.20 ID:cF0IBao0
男「納得がいかない、とは?」

警部「まず、あなたが犯人だと仮定します」

男「はい」

警部「そこで一つ目の疑問です。犯人がここまで何の躊躇もなく、偽名で過ごすでしょう
   か?」

男「……どうなんですか?」

警官A「究極的に脳天気でない限り、答えはいいえです。あなたはアルバイトを二つ掛け持
    ちするという目立った行動をしています。普通、一つでも目立つと思いませんか?
    それだけでなく、軟男さんが一度容疑を掛けられたとき、警察と接触しています。
    一度でも接触すれば、警戒するくらいはあるでしょう」

男「そう言われれば、そうかもしれませんね」

警部「そしてもう一つ。どうして被害者の電話を使ったのか。使えば必ず見つかるのは誰
   の目でも分かることです」

男「……そうかもしれませんね」


593 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 20:59:55.74 ID:cF0IBao0
警部「次に、あなたが犯人と関係を持つと考える」

警官A「それも結局、先程と同じ疑問に行き着きました」

男「……こういうのはどうですか?」

警官A「聞きましょう」

男「犯人が人に罪をなすりつけようと、私に携帯電話を渡した。というのは」

警部「はっはっは。なるほど、なるほど。しかし、それは考えていますよ。電話を渡す
   というものは、携帯専門店での売り買いとは違い、信頼性はゼロですからね。そ
   れをあなたは大っぴらに使っているというのは、おかしな話でしょう」

男「……確かに、そうですね」

警官A「そして最後の本部での意見。あなたは無関係である、と仮定しましょう。この場合
    は、なぜこれらの物証が上がるのかという疑問が出てきますよね?」

男「はい」

警部「……」

警官A「……」

警部「私達も知りたいので、単刀直入に聞きかせていただきます。どういうことですか」


594 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 21:06:37.91 ID:cF0IBao0
男「それは……そ、それは……」

警部「言いにくいことですか? しかし……言っていただければありがたいのですが?」

男「ひぅ……っ!?」

警官A「警部、脅してはだめですよ」

警部「そんなつもりはさらさらないんだが?」

警官A「いえ、怖いです」

警部「そ、そうか……。それで、琴緒さん?」

男「は、はい……でも……」

警部「……」

男「!! わか、りました……。ですが、お願いがあります」

警部「なんですか?」

男「笑わないで下さい。他の誰にも言わないで下さい。信じて下さい。……最後に、以上
  のことを約束して下さい」

警部「……分かった。約束しよう」

警官A「私も約束しましょう」


595 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 21:12:14.65 ID:cF0IBao0
男「すぐに、謎は解決できるはずです」

警部「……」

警官A「……ふむ」

男「実は……。じ、実はですね……。あのっ!」

警部「……なんですか?」

男「さっきの約束、本当ですよね!?」

警部「信用できないですか?」

警官A「出来れば、信用して欲しいですね。それが無理だとしても」

男「分かりました……」

警官A「続けて下さい」

男「はい。……実は、私がその“男”です」


596 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 21:12:21.38 ID:kwmrS8Eo
いよいよ


597 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 21:15:14.60 ID:SFTkYoSO
クライマックスktkr


598 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 21:21:17.26 ID:cF0IBao0
警官A「……」

警部「……あー……、どう思う、警官A?」

警官A「いえ、私としても、予想外だったもので」

男「……」

警部「だが、確かにそう考えれば、全ては合点が行く。動機を除けば、だが」

警官A「そうですね。動機だけは推測するしかありませんから……」

男「で、ではっ」

警部「だが、約束を違えるようですまないが、信じろと言われるのは難しいもんです」

警官A「約束がなければ、私は病院へ連れて行ったでしょう。もしくは、冗談だと疑った
    か、ですね」

警部「私もそうです。しかし、真剣のようだし、誰にも言わないと約束した。この場合、
   ひとまず保留にさせていただいてよろしいですか?」

男「そ、そんな……」

警官A「すみません。そうだ。この話を、同僚の警官Bにも話してもよろしいでしょうか。
    一緒に捜査するやつでしてね。口がこの上なく堅いことは、私が保証します」

男「分かり……ました……」


599 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 21:21:28.87 ID:.lw079Eo
きたい


600 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 21:33:17.18 ID:cF0IBao0
警部「最後に一つ良いですか?」

男「なんでしょう」

警部「今後、また話すこともあるかもしれませんし、メールアドレスをお教えいただけま
   せんか?」

男「電話では……あっ」

警部「サイレントマナーにしているのでしょう。そのくらいは分かっています。それにそ
   れだと電話の利点が皆無ですよね。むしろ欠点ばかりで」

男「そうですね。かかっていると分かっても、無視していますし……」

警部「だろうと思いました。あなたの携帯は赤外線機能ありですか?」

男「ふふっ、今では全部ついてますよ」

警部「そうでしたか。……はい、ありがとうございました」

男「いえいえ」

警官A「では、私達はこれで失礼させていただきます」

警部「では」

男「はい。またいつか」


601 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 21:36:57.57 ID:gmP4MMwo
ふふふ、今日は寝かさないぞ


602 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 21:42:49.38 ID:cF0IBao0
警官A「警部?」

警部「何だ?」

警官A「まだ少し、軟男さんとの約束の時間まで時間がありますが、どうします?」

警部「ん……車の中で待つか?」

警官A「分かりました」

警部「そうだ。お前はコンビニで何か買ってきてくれないか? 甘い物と辛い物」

警官A「はい?」

警部「頼んだよ。この財布から払えばいい」

警官A「はあ……。それで、警部」

警部「今度は何だ?」

警官A「琴緒さんの言ってることは……」

警部「さあな。精神が異常か正常か。それとも嘘か本当か。分かるはずもないだろう」

警官A「本部には?」

警部「約束したんだ。言わないさ。そうでなくても、言えばこっちがおかしく思われるは
   ずだ」


603 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 21:48:20.52 ID:cF0IBao0
男「……」

男「あ、はは……ははは……」

男「そうだよね。信じられるはず……ないよね」

男「でも、信じて……うっ、うぅ……」

男「ダメ……泣いたらダメ。これでも男なんだよね。元だけど」

男「うっ……ヒック……泣く……クスン……な……」


604 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 21:58:36.28 ID:cF0IBao0
(午後十一時頃)
――女の部屋

ピンポーン

女「はい。……えっと」

警部「警察の警部と申します。警官Aの上司でして」

女「あ、ああ……そうでしたか。遅かったですね」

警部「すみません。時間があったので車内で仮眠をとっていたら寝坊しまして」

女「ふはは、刑事さんもそういうことあるのですか?」

警部「そりゃもう、しょっちゅうです」

女「それで、立ち話で終わる内容ではないのでしょう? 上がって下さい」

警部「いや、すみませんね。お邪魔します」


605 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:01:18.76 ID:Utoc7eso
軟男がどう出るか楽しみだ


606 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:05:31.49 ID:cF0IBao0
警部「……おや?」

女「どうしました? ゴミでも入ってましたか?」

警部「いえ。これ、麦茶ですよね?」

女「そうですが……」

警部「安物ですか?」

女「確かにこの近くでは一番安い物ですが……率直ですね」

警部「いやいや、すみません。琴緒さんの所でも同じものを飲んだ気がしまして」

女「そうだったのですか。……」

警部「何かありそうな顔ですね」

女「いえ、琴緒さんは……無実ですよね?」

警部「彼女を疑っておられるのですか?」

女「ち、違います!」

警部「まあ、良いですよ。実際の所、保留ですから」


607 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:09:45.47 ID:cF0IBao0
女「……保留?」

警部「ええ。こちらとしてもすぐには判断しかねるところでして」

女「どうしてですか?」

警部「それは捜査機密というやつです」

女「……」

警部「まあまあ、そう睨まないで下さいよ」

女「はは、すみません」

警部「それで、この度は二つほど軟男さんに聞きたい事がありまして」

女「なんでしょうか」

警部「えー、そうですね。まずなぜ偽名を使っておられるか聞かせて貰いたいのです」


608 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:14:16.13 ID:cF0IBao0
女「どういう意味ですか?」

警部「いや、軟男なんて名前、変わっていると思いましてね」

女「よく言われます。まさか、それだけで偽名と決めつけたのですか?」

警部「それだけなら良いんですがね……」

女「?」

警部「実は役所の方で調べて貰いました。どこにもあなたの名前はありません」

女「な……!」

警部「少し理由を聞かせていただけませんか?」

女「……ほ、本当に調べたのですか?」

警部「まさか疑っておられるので?」

女「……」

警部「別に偽証罪に課そうとしているのではありません」

女「そうでしたか。では言う必要もないんですね」

警部「ええ、義務ではありません」


609 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:22:01.06 ID:cF0IBao0
警部「まあ、答えは今でなくてもよろしいですよ。次に行きましょう」

女「はい」

警部「まず、これを見て下さい」

女「……これは?」

警部「見ての通り、契約書です。このアパートのものと、アルバイト先のものと。両方コ
   ピーですがね」

女「それで、これがどうしたのです? また偽名ですか?」

警部「ふむ……氏名、軟男。これはさっきも言った通り偽名でしたよね。性別、男。見れば
   分かりますね」

女「何がおっしゃりたいのですか?」

警部「ここですよ」

女「電話……番ご……!」

警部「本部の情報では、この番号は女さんの携帯の番号ですね」


610 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:27:00.28 ID:cF0IBao0
警部「確か、女さんとはお知り合いとか。これは女さんの電話番号ですよね?」

女「そ、そうでしょうか。僕は知らなかったので」

警部「そうだったのですか。失礼しました。ですが、これは女さんの番号です」

女「似ているだけではないでしょうか?」

警部「そう言うと思って、本部から女さんのデータの一部をコピーしてきました。どうで
   す? 似ているではなく、まるっきり同じでしょう」

女「でも……!」

警部「ではこうしましょう。今から携帯をこの机に出して下さい。出来れば、マナーモー
   ドを解除して」


611 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:30:33.62 ID:cF0IBao0
女「……」

警部「……どうしたんです? 早く――」

女「……っ!」

警部「なっ……! 待て!」

ガチャッ
  バタンッ!

警部「……逃げたか」

警部「あーあー、茶がこぼれてしまったじゃないか」

警部「掃除くらいはしていかないと駄目だな、うん」


612 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:42:27.36 ID:cF0IBao0
目が痛い……。ゴミでも入ったかな。
左目を泣かすためにLotusでも聴くか。
その間、十三分!


613 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:43:24.24 ID:jkiAPUco
じゃあ俺はクッキーでも焼くわ


614 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:51:40.68 ID:zyBLYzUo
じゃぁ俺はミルクティーでも淹れようかしら


615 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 22:55:27.04 ID:SFTkYoSO
じゃあ俺はそれをいただこうかしら


616 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 22:57:28.95 ID:cF0IBao0
じゃあ俺は続きを書きますわ


617 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 23:00:19.73 ID:jkiAPUco
じゃあ俺はそれをwktkして待ってようかしら


618 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 23:00:53.73 ID:kwmrS8Eo
うん、おもしろい


619 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 23:03:26.40 ID:cF0IBao0
警官A「警部、軟男を確保してきました」

警部「おう。こっちも茶を拭き終わったところだ」

女「……」

警部「さて、軟男さん。ここにもう一度座っていただけます?」

女「……」

警部「……座っていただけますね?」

女「!? は、はいっ!」

警部「ありがとうございます。それで、聞きたい事があるのですが……。分かりますよね」

女「……」

警部「……はぁ。分かりました。言いましょう。どうして逃げたのですか?」


620 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 23:04:26.98 ID:WchPaYE0
ミルクティーもなにもかもwktkするw


621 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 23:10:17.94 ID:cF0IBao0
女「……」

警部「黙っていては分かりません」

女「どうせ……信じません」

警部「とりあえず、言って下さいよ」

女「……」

警官A《警部……》

警部《あぁ》

警部「信じる信じないは別として、言ってみて下さい。何を言おうと笑いません。約束
   します。冗談じゃない限り、ですが」

女「……分かりました。先に言っておきますが、僕は本気です」

警部「留めておきましょう」


622 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 23:14:36.88 ID:cF0IBao0
女「……一つ」

警部「はい?」

女「一つ、お願いしても良いですか?」

警部「何なりと」

女「誰にも言わないで下さい」

警部「分かりました。本部にも言いません。但し、一緒に捜査をしている警官Bに話すく
   らいは許して下さい」

女「……分かりました」

女「信じられないかもしれませんが、私が“女”です」


623 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 23:19:08.37 ID:QeWgBYDO
wktk


624 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 23:36:33.30 ID:LNBSKUAO
(午前一時頃)
──警察署

警官B「凄い偶然ですね」

警官A「果たして、偶然かな?」

警部「そうだな」

警官B「どういうことですか?」

警部「口裏を合わせている可能性もあると言うことだ」

警官B「ということは、二人が犯人だと?」

警部「単なる可能性の一つだよ」

警官A「その通り。しかしそれだと番号などの疑問が残ります」

警部「いや、それを見越してかもしれないぞ」

警官B「ちょっと。ちょっと待って下さい。いまいち分からないのですが」

警部「ああ、それが普通だ。私だって分からん」


625 :パー速民がお送りします [] :2009/11/09(月) 23:50:47.88 ID:LNBSKUAO
警部「さて、これからの方針だが、まずこのことは本部に話さないようにする」

警官B「どうしてです?」

警官A「約束なんですよ」

警部「そうだ。そしてお前らは時間が空き次第、二人の様子を見ること」

警官B「分かりました」

警官A「……」

警部「どうした?」

警官A「いえ。私は独自に捜査を進めていきます。結果は随時報告します」

警部「……まあいいだろう。では警官B、一人で頼めるか?」

警官B「はい」

警部「また何か手掛かりがあれば、彼らに聞き込みに行く。二人のメールアドレ
   スはもらえたからな」


626 :パー速民がお送りします [saga] :2009/11/09(月) 23:54:42.30 ID:nNzo9Wco
偽名で働いてた市橋容疑者は能天気ってことか
・・・いやなんかごめん


627 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/09(月) 23:58:12.83 ID:hHS/j8go
    i`i
    | .|_,.、/'i
   ノ'" ニヽイ
  r〈   くン      __
  ト-'r、ィ-へ7  _Σニ'ゝ=<ーァ
  Y   ̄' |'"´       ̄`ヽ、
  |     |___,,.._ゝ___    ,  `ヽ、
  |     イ-'/´ ̄/ ̄ハ`""''ヽ、ィ _i
  |     / /| /-!、レ' | ハ_ !  `''〈   こいつ最高にアホ
  .|    | / レ'ー=、  レ,.=、、7 ハ |
   |    .| | | ""   .  ヒ_ノイ/ /__!イ
   |、__  |,|  |  rー--、   "i ト !ソV、
 ト、,ト、,___,.ィ! ', ト、 ヽ.__,ノ  ,.イ ハ' ̄'`
i\ |      ヽ|`「>ーr=i'"レヘレヽ|
〉  ヽ、    イ´ Σ>o<{ハヽ、ィ'i_ 
ゝ、_  `ヽr-'"´ 、  /   i  〉, フ  
 ∠  >ヽ.  Σ>o<{  _,イ  イイ. 
  レへ,  ハ   / ⌒  |__,.-ヘ.7  
      '⌒!,ヘ/ 、   , ト,   \ 
        r〉 '   i   ヽ'〈´   〉
       / /   !  ヽ ヽ、 /
      /  /       ,イ `く
     /   /     _rヘo'_    ヽ、
   rく /       レiヽ_7  ヽ  」、


628 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 01:11:38.93 ID:cMDsF.AO
そろそろ元に戻らないと長くなりすぎ(ry


629 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 01:21:04.26 ID:mbXyCoDO
寝てしまわれたか…

こんな現象誰にも説明なんて出来ないよな〜


630 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/10(火) 01:24:23.40 ID:IguVLZ6o
まったく関係ないことだが警察3人に囲まれるってのはいやだなぁ・・
国家権力こわいぉ


631 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 01:37:44.15 ID:ePyNrfYo
そういや二人とも元に戻ろうとしてねえなwwww


632 :パー速民がお送りします [saga] :2009/11/10(火) 01:50:15.70 ID:Bow0H9go
男はともかく女は元に戻りたいはずだよなw


633 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/10(火) 10:16:40.58 ID:NO.EsQgo
指紋って同じなのかな


634 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 12:01:19.95 ID:HlvYpWko
DNAが同じかも?


635 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 14:23:31.31 ID:WFW/ypE0
パープルヘイズー


636 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 17:20:30.83 ID:L3Es3qwo
男と女どちらかに絶頂の気持ちよさの比較を是が非でもしてもらいたい


637 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 19:26:42.77 ID:Ai4vcVE0
これいつ終わるの?
一向に終わらないんだけど、なんでだ?
無理矢理終わらせるのは嫌だけどさ。

さてさて


638 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 19:29:38.70 ID:AF9F30co
キャラが走り出したらもう作者にも止められないからな


639 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 19:32:52.13 ID:Ai4vcVE0
(昼頃)
――大学のカフェテリア

友「おっ。今日もぼっちか」

女「今をもってぼっちじゃなくなった」

友「それもそうか。ん、お前はカツカレーか」

女「文句でもある?」

友「油々としてるな。サラダも食えよ」

女「そういう君は親子丼だけじゃないか」

友「俺は良いんだよ。肌荒れはないから」

女「僕もこれ以上酷くならないよ」

友「言ってて悲しくないか?」

女「うん。もの凄く悲しい」


640 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 19:39:12.78 ID:Ai4vcVE0
友「そういえば今日、琴緒さんが休みでな」

女「え?」

友「あれ、何も知らないのか」

女「僕が知るはずないって」

友「同じ屋根の下だろ?」

女「ばっ! 変な言い方するな! 同じアパートだからって分かるわけじゃないんだよ」

友「風邪かな?」

女「どうだろ。でも昨日は元気だったよね?」

友「そうだよな。そうそう。お前、昨日はどうだった?」

女「昨日って?」

友「警察からいろいろ聞かれたんだろ?」

女「あー……」


641 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 19:45:09.05 ID:Ai4vcVE0
女「いや、何もなかったよ」

友「そうか」

女「うん」

友「そうか」

女「……」

友「ほんと、琴緒さんどうしたのかな」

女「さあ。帰ったら寄ってみるよ。風邪ならいると思うし」

友「分かった」

女「でも何で?」

友「ん……どういう意味だ?」

女「何で気にするのかってことだよ」

友「いや、気になるだろ。他の男も気になってるみたいだし」

女「へぇー。人気なんだね」

友「お前も分かってるだろ、そのくらい」


642 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 19:52:03.46 ID:Ai4vcVE0
女「……え?」

友「『え?』じゃないだろ。知ってるぞ。お前の琴緒さんを見る目は以前と違う」

女「い、以前っていつの話だよ」

友「あの時だよ。お前が逮捕されそうになった時以前」

女「……そりゃ、そ、尊敬してるってことだよ」

友「違うね。間違いなく惚れてる」

女「違――!」

友「まあ隠すな。俺だってあれほど優しくされりゃ女友にだって惚れるさ」

女友「つまり私は優しくないと?」

友「!! どこだ!?」

女「いや、さっきから後ろの席に座ってたよ」

友「さっきっていつ!?」

女友「友さんがその席に座った後だけど」


643 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 19:59:49.76 ID:Ai4vcVE0
女友「というわけで隣いい?」

友女「ちょっ、待ってよ!」

女友「友女もこっち来なよ」

友女「な、なんで私が!」

友「おう、可愛い人なら歓迎するよ」

友女「そうじゃなくてですね……っ」

友「?」

女「……嫌なら良いんですよ。女友さんも無理させたら駄目ですよ」

友女「なっに〜? 何を嫌がってるって!?」

女「いや、だから僕じゃないんですか?」

友女「は? あんたなんかもう見慣れたってば!」

女友「じゃじゃ、いいじゃんっ」

友女「全く……」


644 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 20:21:26.54 ID:Ai4vcVE0
友女「でも、私は友さんの隣だからね」

女友「はいはい」

友「ご指名とは嬉しいね」

友女「指名とかではありません」

友「ははは、分かってるよ。でもなぜ俺の名前を?」

友女「女友の話の中に三人の名前が最近よく出てきますから」

友「そうなんだー。へえー」

女友「な、何よっ」

友「いや、別に」

友女「そういえば、琴緒さんって人は?」

友「あー、今日は来てないみたいだよ。見てないし」


645 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 20:28:57.61 ID:Ai4vcVE0
友女「一目見たかったなあ」

友「どうして?」

友女「すっごい美人なんでしょ?」

友「それも女友さんから?」

友女「うん。それにもの凄く優しい人だって」

友「確かに違いないね」

女友「でも正しくなって口ぶりじゃない」

友「音痴の件が抜けてるぞ」

友女「あー、それも聞きました」

友「あ……なんだ」

女友「私に抜かりはないのだよ、友クン」


646 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 20:41:47.39 ID:Ai4vcVE0
女「……」

友女「……そういえばさ、なんでずっと黙ってるわけ?」

女「……あ、僕?」

友女「他に誰がいると思う?」

女「ああ……」

友女「さっきまで友さんと滑らかーに話してたでしょ」

女「そうだけど……でも」

友女「でもじゃなくて……そういうの調子狂うんだけど」

女「でも――」

友女「だから、でもじゃなくて」

女友「一緒に話そうって言えば良いのに」

友女「そうじゃなくてっ!」

女友「じゃあ、何?」

友女「私が無理に黙らせてるみたいで……気分が悪い」


647 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 20:56:21.82 ID:Ai4vcVE0
女「……そっか。ごめん」

友女「分かれば良し」

女友「友女も相変わらずだねー」

友女「……何が」

女友「いや、素直じゃないと思ってね」

友女「違うって」

女「あっ……そうか」

女友「?」

女「友女さんは僕が嫌いなんじゃなくて、自分が――」

友女「! ちょ、来て!」

女「なっ、痛いから引っ張らないで!」

女友「……?」

友「……さあ」


648 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/10(火) 20:59:18.31 ID:pDCAY6AO
そう言えば、偽証ではなくて私文書偽造だね
今更だけど


649 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 21:08:18.61 ID:Ai4vcVE0
そんなのがあるのか?
詳しく知らないから思いついたやつでやってたけど……。

まぁ、六法全書を広げる気にはならないが。


650 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 21:09:01.98 ID:AF9F30co
脳内で適当にそれっぽく変換してるからモーマンタイ


651 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 21:12:44.16 ID:Ai4vcVE0
女「てて……。な、何?」

友女「どういうわけ?」

女「どういう……って」

友女「さっきの、どういうわけなの?」

女「さっきのって、なんだっけ?」

友女「私があんたを嫌いじゃなく、ってやつ。……一応全部聞いておいていい?」

女「うん。自分が嫌いなんでしょ? 何かを嫌がる自分が一番嫌だ、って。友女さんは
  優しいから」

友女「……それ、何で知ってるの?」

女「あっ……そ、それは――」

友女「女にしか話してないのに、何で知ってるの!」

女「!!」


652 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 21:22:13.60 ID:Ai4vcVE0
女「それって……えっと、本当?」

友女「当たり前でしょ」

女「あー……そっか」

友女「だから、どうして知ってるのか聞かせてもらえない?」

女「えっと……それは――」

友女「あっ、そうそう。女から聞いたって言うのは信じないよ。女友の話で女を知ってる
   ってのは知ってるけど、女は絶対言わないって約束したし、証拠に女友にも言って
   ないみたいだから」

女「……」

友女「……そうだ。もっとも、女がそれを言うほどのことがあったのなら信じるけど」

女「……っ」

友女「それで?」


653 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 21:36:16.97 ID:Ai4vcVE0
展開に詰まった。
そしてしばし離席。


654 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 21:36:59.64 ID:AF9F30co
あいよ。ま〜た煽り屋が凸誘導してやがる・・・規制が始まったな


655 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/10(火) 21:54:29.15 ID:OucRMSMo
追いついた。ミルクティー淹れて待ってる


656 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/10(火) 21:57:42.38 ID:OtpJDlEo

続き楽しみにしてる


657 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 22:14:26.21 ID:YBByKq20
やっと書き込めたと思ったら四十秒後に規制されていた…
な…何を言ってるのかわからねーと思うが(ry


658 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 22:29:35.06 ID:Ai4vcVE0
さて、俺もコーヒーで一服……と思ったら豆がなかった。
チョコレートはあるのに、それを入れるコーヒーがない寂しさと言ったら……。


659 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 22:33:14.95 ID:AF9F30co
カレー食べようと思ったらご飯炊くの忘れてた感じだな


660 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 22:34:07.50 ID:Ai4vcVE0
女「……か、勘だよ。勘」

友女「はぁ?」

女「だから」

友女「勘でそんなこと分かるわけ? ふざけないで!」

女「だから、まぐれだってば。たまーに、まれーに、こうじゃないかなって思いつく時が
  あるんだ」

友女「それを信じられるとでも?」

女「……信じてくれる?」

友女「……」

女「……」

友女「分かった。信じる信じないに関わらず、保留にしておくわ」

女「それでいいよ。……あれ?」

友女「どうしたの?」

女「うん、既視感が……。ああ、思い出した。うん、大丈夫だよ」

友女「そう。じゃあ、女友と友さんのとこに戻るよ」

女「うん」


661 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 22:40:18.96 ID:Ai4vcVE0
女友「あー、戻ってきた。何してたの?」

友女「ん、ちょっとね」

友「軟男を相手だと少し気になるな」

女「それでも秘密だね」

友「おっ、なんだその笑顔は」

友女「ちょっと、その言い方じゃ誤解しそうでしょ」

女友「どう誤解するの?」

友女「……いや」

女「ふはは、計画通りっ」

友「その誘導は俺の十八番だぞ!」

女「そうだったかな? 忘れたな」

友「何をっ」

女友「友女、軟男さんと打ち解けたんじゃない?」

友女「ん……まぁ、そうかもしれないね」


662 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 22:57:13.71 ID:Ai4vcVE0
女友「あっ、もうこんな時間!? 次の講義の準備しないと」

友女「今何時?」

女友「もう、時計くらい持ってなよ。一時四十分!」

女「そこに時計掛かってるけど……」

女友「なっ……知ってて言った?」

友女「さあねー。じゃあ友さん、私達はこれで」

友「うん。頑張って」

女「あれ、そっちは?」

友「教授の都合で午後はなし。最後に紅茶でも飲んで帰るよ」

女友「まずくない? ここの」

友「安物の味が好きな舌なんだよ。そうだ、軟男」

女「何?」

友「琴緒さんの安否が分かったら連絡してくれ。これ、メールアドレス」

女「名刺って……現代文学研究会員? 分かった、連絡するよ」

友「おう、サンキュー」


663 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:05:46.98 ID:Ai4vcVE0
(夕刻)
――ボロアパート前

ピンポーン

女「……あれ?」

ピンポーンピンポーン

女「いないのかな。それとも寝てるのかな?」

部長娘「軟男おにーちゃん?」

女「ん? あぁ、部長娘ちゃんか。こんにちは。買い物の帰り?」

部長娘「うんっ。今日もおとーさんが帰ってこないから琴緒おねーちゃんの所で食べようと
    思ってたんだけど。いないの?」

女「どうなんだろ。学校に来てなかったみたいだし……」

部長娘「アルバイトにいってるんじゃない?」

女「どうだろうね。病気で倒れてたらと思うと心配だし……」

部長娘「あっ、そうだ! こっちこっち!」

女「何? そっちに何かあるの?」


664 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:11:39.03 ID:Ai4vcVE0
女「ちょっ、まずいよ」

部長娘「なんで?」

女「明らかに怪しいよ」

部長娘「でもいるか確かめるんだったらこれがはやいよ?」

女「そうだけどさ……」

部長娘「カーテンもあいてるよ? ちゃんとのぞけるよ」

女「だから覗くのはまずいって。特に僕は男だし……」

部長娘「心配だったらいいんじゃない?」

女「でもさ」

部長娘「あれ、いないよ?」

女「え? ホントだ。いないね」

部長娘「軟男おにーちゃんが琴緒おねーちゃんの部屋をのぞいたーっ」

女「なっ……!?」

部長娘「じょーだんだよー」

女「笑えないよ」


665 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:18:33.62 ID:Ai4vcVE0
女「でも、布団も敷いてないし、人の気配もないね」

部長娘「やっぱりアルバイトだよ。この時間はそうだって言ってたもん」

女「そうかなぁ。やっぱりそうだよな」

部長娘「じゃあ、私は家にもどってるねー」

女「分かった。琴緒さんを見つけたら、部長娘ちゃんがご飯を作って待っているって言っ
  ておくよ」


女「さて……」

女「とりあえず琴緒さんがバイトをしてる喫茶店に行ってみようかな」

女「なんか、心配だし」


666 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:26:24.60 ID:Ai4vcVE0
――喫茶店

マスター「え? 琴緒さんなら来ていませんが」

女「理由とか、聞いてませんか?」

マスター「いいえ。風邪ではないのですか?」

女「部屋にもいないんですよ」

マスター「てっきり急な病気で連絡も出来ないものかと思ってましたが……そうですか。
     珍しいですね。あの人が勝手に休むなんて」

女「そうなんですか?」

マスター「そりゃ、あなたも友人なら知っているでしょう。琴緒さんの真面目さ」

女「ええ、まあ」

マスター「……そうですね。もう一つの方を当たってみてはどうです? そちらが急に
     忙しくなったのかもしれませんし」

女「なるほど。そうしてみます」

マスター「それで、琴緒さんに用でも?」

女「いえ、ただ心配だな、と。あと友達も心配してますし」


667 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:30:19.50 ID:Ai4vcVE0
――居酒屋

店長「いや、琴ちゃんはまだ来る時間じゃないが」

女「……そうですか」

店長「琴ちゃんがどうした?」

女「どこを探してもいないんですよ。大学にも来てなかったんです」

店長「風邪……ってことはないな」

女「ええ。部屋も確認しました」

店長「ってーことは、覗いたな?」

女「い、いや、不可抗力ですよっ!」

店長「ほう」

女「でも……なんで風邪じゃないと断言できたんですか?」

店長「そりゃあ、昨日もはきはきと働いてくれてたからだよ」


668 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:35:19.42 ID:Ai4vcVE0
店長「しっかし、来たときはびっくりしたね。目を赤く腫らしててな」

女「どうしてか聞きました?」

店長「いや、聞かなくても分かるね。あれは泣いた跡だ。むしろ聞くのは忍びないっても
   んだ」

女「……ああ、なるほど」

店長「昨日はしっかり二時半くらいに帰ったぞ。そのときはもう、いつもの琴ちゃんだっ
   たな」

女「心配ですね」

店長「……ああ。何かに巻き込まれてなきゃいいが」

女「不吉なこと言わないで下さいよ」

店長「いや、すまんすまん。どうだ。ついでに一杯くらい飲んでいくか?」

女「いえ、遠慮しますよ」


669 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/10(火) 23:38:47.42 ID:CIJZFEAO
男…


670 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:41:11.15 ID:Ai4vcVE0
女『琴緒さん 見つからなかった』

友『バイト先は?』

女『探したよ。いなかった』

友『部屋で寝込んでるんじゃないか?』

女『だから、いないんだって』

友『……なぜ分かる』

女『覗いたんだ。いや、下心があったわけじゃない』

友『じゃあ、どこにいるんだろ。ちょっと探してこいよ』

女『何で僕が!?』

友『そうだ。警察に連れて行かれたとか』

女『ないと思うよ。居酒屋のバイトは行ってたみたいだし』

友『時間的に警察が来たのはその前だったか?』

女『そうだよ。ちょっと心配なんだけど……』

友『なら探せよ』


671 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:45:09.40 ID:Ai4vcVE0
警部「警官A! 警官Bに連絡しろ!」

警官A「……はい?」

警部「今、軟男さんからメールが来た。琴緒がいなくなった」

警官A「なんですって!? でも、昨日の今日で……」

警部「聞き込みの結果、彼女の性格はどうだった?」

警官A「優しく、真面目」

警部「そう。その彼女がバイトにも行ってないそうだ」

警官A「……ふむ。至急連絡します」


672 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:51:14.81 ID:Ai4vcVE0
プルルルル
 プルルルルル……

警官B「はい」

警官A「そっちは、今何をしている?」

警官B「巡回のついでに軟男を見張っています」

警官A「状況は?」

警官B「それが、何か慌ただしく走り回っていて……」

警官A「琴緒の方はどうしてる?」

警官B「どうでしょう。今日は一度も見てませんが」

警官A「実はな、軟男からの連絡で、琴緒がいなくなったそうだ」

警官B「……はい? ……え!?」

警官A「とにかく彼女の足取りを掴んでくれ。時間は今日の午前二時半から今までの間」

警官B「範囲が広すぎませんか?」

警官A「仕方ないだろ。事件なのか、それとも彼女の意志なのか分からないんだ」

警官B「……分かりました。やってみます」


673 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:55:41.53 ID:Ai4vcVE0
さーて、今日は早く寝るぞー!
なんかもう、最初の頃と比べて展開が詰まりすぎですな。
だって、こんなに長くなるとは……。

では、おやすみ。ふぶぁぐれいtどぅりいむ!


674 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:56:33.00 ID:AF9F30co
アくぇdrftgyふじこlp;@:〜


675 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/10(火) 23:58:03.62 ID:JRo1he2o
おやすー


676 :パー速民がお送りします [] :2009/11/10(火) 23:58:45.25 ID:787W1TUo
ぐっない


677 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 00:01:11.81 ID:m3g11s6o
毎日の日課になったよ


678 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/11(水) 00:12:51.24 ID:IBP9qIAO
ちょっと空いた時間に更新分を読むにはちょうどいいペースです


679 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/11(水) 00:31:36.10 ID:iHfyxMAo
良いペースだし長く読めてうれしい限りだ


680 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 00:43:28.22 ID:NEs8MQI0
おつん


681 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 01:07:33.72 ID:hdIHkIDO
ゆっくりしてていいさ

展開もゆっくりじっくり考えてくれればいいさ


682 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/11(水) 10:31:15.82 ID:4nyxiIDO
毎日来てくれるのは嬉しいぜ


683 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/11(水) 15:52:39.14 ID:EOOdb2ko
男死んだか


684 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/11(水) 16:13:12.43 ID:cmeo4J2o
[ピーーー]なww


685 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 18:36:26.31 ID:MITKAbc0
おはよう。
こっちは予定の三十分後に起きるのが日課になりそうだ。


686 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 18:44:17.41 ID:MITKAbc0
――部長の部屋

部長娘「えーっ! 琴緒おねーちゃんいないの−!?」

女「うん、どこ探しても見あたらないんだ」

部長娘「……どうしたんだろ」

女「本当、心配だよね」

部長娘「うん……。ホントにいなくなったの?」

女「……と思うんだけど」

部長娘「……」

女「で、でもさ。もしかしたら――」

部長娘「せっかく今日はご飯炊いたのに!」

女「……え?」

部長娘「そうだ! 軟男おにーちゃん、今日はご飯ここで食べようよ!」

女「え、うん。まあいいけど」

部長娘「やたー!」


687 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 18:50:10.24 ID:MITKAbc0
部長娘「あっ……でもアルバイトが」

女「ううん。今日はない日だから」

部長娘「よかったー」

女「今から準備? 手伝おうか?」

部長娘「ううん。自分で出来るから」

女「そっか。上手だもんね、料理」

部長娘「もちろん!」

女「どのくらいで出来そう?」

部長娘「実はもうほとんどできてるよ」

女「え、そうなの?」

部長娘「うん。でも食べるのは六時半ってきめてるの」

女「あれ? でも琴緒さんは」

部長娘「うん。琴緒おねーちゃんと食べるときはおねーちゃんに合わしてるの」

女「そうなんだ。じゃあ、まだ時間があるから、もう少し琴緒さんを探してみるよ。部
  長娘ちゃんはどうする?」

部長娘「べんきょうしてるー」


688 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 19:06:59.53 ID:MITKAbc0
――川に架かる橋

家無「……」

女「あっ、家無さん。今度は何を見ているのですか?」

家無「……軟男さんですか。今日は夕日を見ているのですよ」

女「今日は手すりの向こうにいかないのですね」

家無「必要がありませんからね。それよりあなたこそ何をしているのです? 帰りでしょ    うか?」

女「いえ、人を探しているのですけどね」

家無「誰ですか?」

女「きれいな女の人です。琴緒さんって言うんですけど」

家無「……」

家無「女の人なら何人もいますしね……友達ですか?」

女「はい。同じアパートにも住んでまして」

家無「では隣人さんも知っている人ですね」

女「はい」

家無「そうでしたか」

女「では、もう少し探したいのでこれで」

家無「……ちょっと待って下さい」


689 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 19:08:33.95 ID:iHfyxMAo
支援


690 :パー速民がお送りします [saga] :2009/11/11(水) 19:28:16.49 ID:rmTEx3Uo
> 帰りでしょ    うか
なんだか知らんがすごく怖い
ホラー的な何かを感じる


691 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 19:32:12.02 ID:MITKAbc0
>>690
ただの改行忘れのよ   うだ


692 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 19:38:03.62 ID:MITKAbc0
女「はい?」

家無「その琴緒さんという方、もしかして喫茶店で働いていませんか?」

女「ええ。そうですが。どうしてそれを?」

家無「知人がよくそこに行ってましてね。そうですか。その琴緒さんですか」

女「その人とよく話すのですか?」

家無「そこそこですね。最近は引きこもっていて会ってもいませんが」

女「そうでしたか」

家無「その知人は絵も嗜んでましてね。今からでも訪ねて似顔絵を描いて貰いましょう。
   私達もお手伝いしますよ」

女「……達?」

家無「ええ。ホームレスっていうのは集合体としてかなりの絆があるのですよ。それに地
   理にも詳しいです」

女「良いんですか? 別にまだ行方不明だと決まったわけでもないのに」

家無「良いのですよ。私の知人は、ほとんどがいい人です。あなたのようにね」


693 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 20:17:48.51 ID:MITKAbc0
――???

?「……」

男「……スゥ……スゥ」

?「ははっ、寝てやがる」

?「仕方ない。飯くらいは置いていくか」

男「……ともー……スゥ……」

?「……」

?「気が変わった。バイトが終わるまで放置だな」

?「くそ……せっかく一度帰ってきてやったってのに」


694 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 20:19:01.19 ID:MITKAbc0
もう眠い かなり眠い
今日はもう寝ようか


695 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/11(水) 20:20:12.12 ID:/QFBOJco
  / _,   ,_ ヽ  / ヽ ○    \ l
 /   C    C  ヽ /   'l   ̄ ̄ _/
 |      | ̄|    |
 'l     /  'l   /
  \    ̄ ̄ ̄  ノ
     ( ̄ ̄ ̄ 彡 _/ヽ_ ヽヽ    / ヽ
      '――― 彡 \   / | |  | ̄|    |
              //\|  ノノ /  'l   ./
                      ̄ ̄ ̄  ノ


696 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 20:28:38.92 ID:SCW7peAo
スレイン!


697 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 21:37:09.96 ID:m3g11s6o
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン


698 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/11(水) 22:25:18.46 ID:4nyxiIDO
相変わらずじらすのが上手いな


699 :パー速民がお送りします [] :2009/11/11(水) 23:49:56.57 ID:8VaSaRQ0
(・∀・)ノシ


700 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/12(木) 00:35:51.50 ID:aiUbWhso
寝るのHAEEEEEEE


701 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 00:48:51.41 ID:KRtzuoDO
もう寝たのかwwwwwwww


702 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 18:41:20.06 ID:Qh7Q3PU0
おはよう。
昨日は結局、約十二時間後に一回目を覚ましたよ。(その後、二度寝

さてさて、少し安価をとってみようか。
少しエロ展開があるんだが、どうする?
1)書くべき
2)スキップ
>>702

もちろん2に決まってるだろ。

>>702
把握した


703 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 18:44:14.67 ID:6LZwtQMo
自演の責任を取って軟男×琴緒を書くべき


704 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 18:46:41.05 ID:Qh7Q3PU0
ギッ……ギッ……
  ……バタン

男「……ん。……!」

男「……そ、だった。今何時……?」

男「時計……時計……。見えない……」

男「お腹……空いたな」

男「トイレくらい……いきたいな。行けるくらい長くしてくれたら良かったのに、ロープ」

男「……」

男「うっ、うぅ……帰らしてよぉ……」


705 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/12(木) 18:54:18.71 ID:qTKbUbg0
えっ!?


706 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 18:54:43.24 ID:Qh7Q3PU0
(午後九時頃)
――居酒屋

店長「らっしゃーい! おぉ、お前さんか」

女「こんばんは」

店長「琴ちゃんは見つかったかい? ……って聞くまでもないか」

女「はい。やはり来てませんか?」

店長「ああ。どこで油を売ってるんだか」

女「ほんとですよねー」

店長「そうそう。あの席にお前の友達が来てるぞ」

女「あぁ、友さんですね。でも……邪魔しちゃ悪いでしょう」

店長「奥手でどうする! この場は知らない人と知り合う機会を生む場と知れ!」

女「はあ……」

店長「で、注文は? あそこに持っていくから」

女「じゃあ、生ビールをジョッキで一つ。あとタコカラ」


707 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:00:34.96 ID:Qh7Q3PU0
友「よお。一緒に飲むだろ?」

女「いや、他の席で飲むよ。そっちの方にも悪いからさ」

後輩A「……」

後輩B「……」

同級A「……」

先輩A「いや、私は一向に構わんが」

友「ほら、先輩もそう言ってるんだし。隣来いよ」

女「じゃ、じゃあ、失礼します」

先輩A「我がサークルはいかなる人も歓迎するぞ! かんぱーいっ!」

後輩B「か、乾杯」

同級A「またですか……」

友「はい、かんぱーい!」

女「……サークルの人達だったんだ」


708 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:07:52.25 ID:Qh7Q3PU0
友「それで、琴緒さんは見つからなかったのか?」

女「う、うん……」

同級A「その人って先輩Bさんが話してた美人ですよね」

友「そうそう。あの人の心配ぶりはおかしいくらいだったな!」

後輩A「『えぇっ!? 琴緒ちゃんが休みだって!? それは大変だ! 事故じゃないか?
    風邪? インフルとか!?』」

先輩A「はははっ、あいつには悪いが、そっくりだな」

後輩B「同級B先輩も動揺していましたね」

友「そうそう。冷静を装ってたけど、かなりキョドってたよな!」

同級A「いつも滑らかな口が幾度となく噛んでたな」

友「あれは傑作だった! 録画しておきたかったくらいだ」

女《……ついていけない》


709 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:17:49.66 ID:Qh7Q3PU0
店員「生一つ、蛸の唐翌揚げ一つお待ちっ」

女「ありがとうございます」

後輩B「あっ、それ私もつまんで良いですか?」

女「え、良いけど……」

後輩B「ありがとうございますー」

先輩A「おや、そんなのが好きだったのか? 遠慮なく頼めば良かったのに」

後輩B「いえ、別に好きじゃないんですけど。何となく、どんなのかなと思いまして」

先輩A「どうして?」

後輩B「好物だと言ってたんですよ、知り合いが。家無さんって言うんですけど」

先輩A「ほう」

女「あれ、君、家無さんを知っているの?」

後輩B「はい。ということは先輩も知っておられるのですね」


710 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:19:19.40 ID:at6xJADO
ちょっとまて!エロ展開ってまさか男が♂とやるのか?だとしたら複雑な気分だなww


711 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:22:35.57 ID:Qh7Q3PU0
女「うん。琴緒さんを探すのも手伝ってくれるって」

後輩B「そうなんですか? ではすぐ見つかりそうですね」

女「どうして?」

後輩B「知らないのですか? 家無さんの人脈」

女「そんな凄いの?」

後輩B「はい。私も不思議に思うくらいです。サラリーマンから政治家まで知り合いだそう
    ですよ」

友「その……家無さんってのは何をやってる人なんだ?」

女「ホームレスだよ」

後輩B「ホームレスです」


712 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:37:46.54 ID:Qh7Q3PU0
同級A「ホームレスだぁ?」

後輩B「はい」

同級A「汚えだろ。なんで縁を切らない?」

女「なっ、いい人なんですよ!」

同級A「おっと、すまないな。汚えお前には分からん話か」

先輩A「おいっ、やめ――」

後輩B「本人を前にして汚いと言えますか!」

友「!!」

後輩A「……おま……っ」

後輩B「家無さんは尊敬できる人です」

同級A「……っ」

後輩B「家無さんを知ってる軟男先輩も、きっといい人です。確かに外見が悪いことは否
    定しませんが」

女「あ、そこは否定しないんだ」

後輩B「事実は曲げられません」


713 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:38:32.33 ID:FlSK77Uo
後輩B正直すぎるなwwwwww


714 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:43:58.76 ID:Qh7Q3PU0
先輩A「ま、まあ。一度は悪くなった空気だが、また景気づけようよ」

友「そうですね。酒の力は偉大なり−!」

後輩A「偉大なり!」

先輩A「偉大なり!」

同級A「……はいはい、分かりましたよ」

後輩A「しかし、お前が声を張り上げてまで擁護する人なら俺も会ってみたいな」

後輩B「多分、会えないと思いますよ」

後輩A「なんでさ!?」

後輩B「心が邪だからです」

女「ふははっ、オカルトじゃあるまいし」

後輩A「そうだそうだ。そんなの理由になるか」

後輩B「さあ、どうでしょうね」


715 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:44:57.36 ID:6LZwtQMo
支援


716 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 19:54:19.72 ID:Qh7Q3PU0
――川に架かる橋の下、下水排出口内部

家無「それで、私に用とはなんでしょう?」

?「……」

家無「迷っておられるのですか? あなたらしくない」

?「いえ、灯りがないので……。あなたは周りが見えているのですか? 私は歩くだけ
  で精一杯ですよ」

家無「だから私が引っ張っているのでしょう?」

?「そうですが……。それに、臭いますよ」

家無「それは、我慢して下さい。仮にも奥は下水道ですから」

?「そう言えば、あなたのねぐらにお邪魔するのは失礼ですね」

家無「別に隠してるわけじゃないんですけどね。ほら、ここです」

?「……どこですか」

家無「少し待ってて下さい。灯りをとってきますから」

?「はい、分かりました」


717 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:02:29.36 ID:Qh7Q3PU0
家無「お待たせしました」

?「……ほう。こんな所に横穴なんてあったのですね」

家無「私も見つけたときはびっくりしましてね。ほら、この扉のカモフラージュ。とても
   素人が作ったようには思えませんよ」

?「しかし、あなたは見つけたのですね。わざわざ、しかもこの見つかりにくい所まで来
  て。勘が鋭いようですね」

家無「私を疑っているのですか? とんでもない」

家無「ここから少し上に行きますよ。多分、浸水しても大丈夫なようにでしょう」

?「多分? ではさっきの入口の強度は高いのですね?」

家無「そのようです。これで完璧に雨風が凌げるわけですよ」

?「……ふむ」

家無「それで、聞きたい事はなんです? 警官Aさん」


718 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:06:59.02 ID:Qh7Q3PU0
警官A「ここには本当にあなた以外の人は来ないんですね?」

家無「さっきも言ったでしょう。でも、なんでそこまでするのです?」

警官A「約束したからですよ。必ず秘密にすると」

家無「私に話せば破ることになりませんか?」

警官A「それは……仕方ないことです。調べることが突飛すぎるので」

家無「ほう。それはそれは。警察に超能力の調査でも?」

警官A「それに似たことです。それと、他にもう一つついでに頼みたいことが」

家無「どうぞ、おっしゃって下さい」


719 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:15:27.90 ID:Qh7Q3PU0
警官A「まず……そうですね。ここでは容疑者Aと容疑者Bとおきましょう。彼らの一方は
    男性で、一方は女性です」

家無「彼らは何の容疑で?」

警官A「先日、男という男性と女という女性が失踪しまして、その関連があると本部では
    睨んでいるようです」

家無「ほう。ではその真偽を調べてほしいのですね?」

警官A「いえ」

家無「?」

警官A「彼らの証言によると、彼ら自身がその失踪者と言いました。しかも、男性の容疑
    者Aは自分が女と、女性の容疑者Bは自分が男だと言っています」

家無「……」

警官A「私達は彼らが口裏を合わせてそう言ったのではないか、さもなければ精神障害で
    はないかと疑っています」

家無「でも、違うと思っているのでしょう?」

警官A「はい。彼らは日常生活を問題なく過ごしています。それに、証言しているときの
    表情は真剣そのものでした」

家無「でしょうね」


720 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:21:12.72 ID:Qh7Q3PU0
警官A「あなたになぜ彼らがそのように証言したのか調べてほしいのです」

家無「難しいですね……」

警官A「無理ではないのですね?」

家無「多分ですが。それで、他の頼みとはなんでしょう?」

警官A「今日、その容疑者Bが行方不明になりました」

家無「どこかへ出かけただけではありませんか?」

警官A「その可能性も否めませんが……」

家無「では……おや?」

警官A「どうしました?」

家無「デジャヴでしょうか……。いえ、もしかしたら」

警官A「?」

家無「あなた方の探している女性の名前は、もしかしたら琴緒さんと言うのでは?」


721 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:26:30.96 ID:Qh7Q3PU0
警官A「どうして分かるのですか!?」

家無「いえ、今日知人が忙しなく探しておられたものでして」

警官A「……ほう。もしかしたらその知人の名前は軟男では?」

家無「なるほど、軟男さんが容疑者Aでしたか」

警官A「勘が働きますね……」

家無「はははっ、ただの落ちぶれの勘ですよ。そうですね……」

警官A「なんですか?」

家無「琴緒さんの人相はこれで合ってますか?」

警官A「! これはあなたが!?」

家無「いえ、別の知人ですよ。どうです?」

警官A「そっくりですよ。はい」

家無「良かった。もうホームレス仲間に配ってましてね。間違ってたらどうしようかと思
   ってたところですよ」


722 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:28:58.22 ID:FlSK77Uo
家無やるな!


723 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:41:24.08 ID:ZYz9kKYo
挿入はなしだからな!!!鬱展開はメッ!!!


724 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:43:27.29 ID:Qh7Q3PU0
家無「他の頼みというのは、琴緒さんを探すことですか?」

警官A「はい。以上の事は――」

家無「黙っておきますよ。この首にかけて約束します」

警官A「ありがとうございます。では、これで失礼しますね」

家無「一人では帰りづらいでしょう。このランタンライトをお供にして下さい。排泄口
   から出た後は、その脇にでも置いておいて下さい。次私が出たときに回収します
   ので」

警官A「感謝します。しかし、このスペースを人に言えばどうなるのでしょうね。警察と
    か役所とか。もちろん、私以外のです」

家無「止めて下さいよ。また風の良く当たる場所で寝起きしろと言うのですか?」

警官A「ははは、例えばの話ですよ」

家無「分かっておりますとも。何か分かれば、また呼びますね」

警官A「お願いします。では」

家無「はい。また」


725 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 20:59:22.33 ID:Qh7Q3PU0
警官A「……やっぱり外の方が良いですね。というのはやはり家持ちの意見でしょうか」

警官A「おや、着信とメールが一件……どちらも警官Bですね」

警官B『電話をしたのですが電源を切っておられたようなので、こちらに残しておきます。
    午前二時半頃に琴緒を見かけたと証言する男を運良く見つけました』

警官A「……ほう」

プルルル……
  プルルルル……

警官B「はい。メールをご覧になったのですね?」

警官A「ああ。それで、その証言した男というのは?」

警官B「同じ大学の生徒だそうです。それで――」

警官A「いや、私が再度その人に聞きます。連絡はとれますか?」

警官B「はあ、そう言うと思いまして所在を聞いておきました」

警官A「それで?」

警官B「零時頃までコンビニでアルバイトをしているそうです」

警官A「どこのコンビニです?」

警官B「琴緒がアルバイトをしていた居酒屋から徒歩五分の――」

警官A「分かりました。今から行ってみます」


726 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 21:04:05.25 ID:Qh7Q3PU0
今更だが
いつから刑事ものになったのだろう
と思った


727 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/12(木) 21:06:12.61 ID:zUPJbuQo
     / ̄ ̄ ̄\
    / ─    ─ \
   /  (●)  (●)  \.      それは
   |     Fフ      |     運命という ものなのです
   \           /  
   /              \


728 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 21:27:35.98 ID:Qh7Q3PU0
――コンビニ

バイト「っしゃーやせー」

警官A「私、警察の者ですが」

バイト「はい? 何かご用で?」

警官A「実は……えーっと、名前が思い出せないんですよ」

バイト「? ああ、先輩B? 今は休憩中っすよ。呼ぶ?」

警官A「そうそう。先輩Bさん。はい、お願いします」

バイト「ちょー待っててー」


バイト「すぐに来るそうっすよ」

警官A「今でなくてですか?」

バイト「サボる理由ができたって喜んでたし。休憩終わったら来るんじゃないっすか?」

警官A「はあ」

バイト「で、なんなの? あいつに用って」

警官A「ただ証言が欲しいだけなんですよ。行方不明者について、今のところ最後に見た
    人ですから」

バイト「なんだ。あいつが犯人じゃないのか」

警官A「ははは、冗談ではないのですよ?」


729 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 21:33:50.44 ID:Qh7Q3PU0
先輩B「お待たせしました」

警官A「警察をサボりの理由に使うとは良い度胸ですね」

先輩B「あなたも休みたくなるでしょう」

警官A「ははっ、それもそうですね。二人で話せるところはありませんか?」

先輩B「んー……多分あそこなら。こちらへ」


警官A「備品庫ですか?」

先輩B「はい。コンビニですんで小さいですが」

警官A「良いんですよ。それで、再度証言を伺いに来たのですが」

先輩B「聞いています。さっきの刑事は『おそらく』と言ってましたが、本当に来たんです
    ね」

警官A「すみません。ご足労おかけして」

先輩B「いえいえ。それで、琴緒ちゃんのことですよね?」


730 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/12(木) 21:58:16.97 ID:uvIVLnUo
展開を考えないからこんなことに・・・


731 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:09:32.12 ID:Qh7Q3PU0
湯船に浸かって『美術館で会った人だろ』を熱唱してきた。

>>730
全くもって仰る通りでございます。
反省しません。


732 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:17:45.73 ID:Qh7Q3PU0
警官A「ええ。まずいつご覧になったのです?」

先輩B「二時半頃ですね」

警官A「その時間に何をしてらしたのですか?」

先輩B「バイト帰りに居酒屋に寄って……ああ、これは琴緒ちゃんが働いているところです。
    調べてもらえれば分かるかもしれませんが、そこを出たのがだいたい二時頃でした
    ね。それから――」

警官A「ちょっと待って下さい。お酒をお飲みになったんですよね?」

先輩B「はい」

警官A「酔っていたのでは? 時間をよく覚えてらっしゃるようですが」

先輩B「それほど酔ってませんでしたよ。えっと、それから帰り道も危ないので酔い覚まし
    に自動販売機でコーラを一本飲んで、その後に帰路につく途中でした」

警官A「そんなに長いことコーラを? それにどうしてせっかく酔ったのに」

先輩B「ペットボトルで買いましたからね。これは習慣のようなものなんです。酔ったまま
    寝ることがどうにも気分が悪くて」


733 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:26:55.37 ID:Qh7Q3PU0
警官A「なるほど。それで、琴緒さんを見かけたのはどの辺りですか?」

先輩B「居酒屋から……そうですね、駅の方に四,五百メートルほど離れた所です。男の人
    と並んで歩いていました」

警官A「その男性の背格好は覚えてますか?」

先輩B「さぁ……暗かったですからね。顔は見えませんでしたよ」

警官A「……ふむ。琴緒さんは認識できたんですよね?」

先輩B「そう言われると自分でも怪しくなってくるじゃないですか。でも確かに琴緒ちゃん
    のはずです」

警官A「では男性の背丈や身なりは?」

先輩B「えーっと……まず琴緒ちゃんより高かったですね。百七十前半くらい? 服は確か
    無彩色系のパーカーとズボンくらいしか。髪は長いと言うほど長くはなかったです
    ね」

警官A「では短髪ですか?」

先輩B「んー……短くもなかったですし……。そうそう、刑事さんより少し長いくらいです」


734 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:34:44.49 ID:Qh7Q3PU0
警官A「……ふむ。あなたはその時、その人が怪しいと思わなかったんですか?」

先輩B「いいや、まさか。二人は仲良く、しかも楽しそうに喋ってたんですよ? 怪しいな
    んて思う方が無理でしょう」

警官A「声はかけました?」

先輩B「それこそ野暮ってものです。そもそも琴緒ちゃんは俺を知らないんですから」

警官A「そうなんですか?」

先輩B「ああ。俺は友っていう後輩の話と、しばしばキャンパス内で見かける姿でしか琴緒
    ちゃんを知りません。そんなやつがいきなり声をかければ、こっちが不審者っても
    んです」

警官A「確かにそうですねえ。はい、ありがとうございました。この程度で十分です」

先輩B「お役に立てましたか?」

警官A「んー、どうでしょう」

先輩B「はは、まだ分かりませんか」

警官A「ですね。では仕事頑張って下さい」

先輩B「はい」


735 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:46:53.96 ID:Qh7Q3PU0
(深夜)
――???

バタンッ
 ギッ……ギッ……

?「やぁ、今帰ったよ」

男「……出してよ」

?「良かった。起きてたんだ。……おい、臭うぞ」

男「……っ」

?「……そうか。縛ってちゃトイレ行けないよね。で、何をした? 言ってみろよ、え?」

男「……」

?「っち。俺が帰るまで我慢くらいしとけよ! この! クソッ!」

男「痛っ! 痛い!! 止めてよ!」

?「はぁ……はぁ……。……すまん、傷物にしちゃ駄目だよな。なぁっ!?」

男「ひ……っ!」

?「……」

男「……うっ……うぅ……」


736 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:47:50.35 ID:FlSK77Uo
サイコさんだ・・・サイコさんだ・・・


737 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:49:27.05 ID:PBubi6Y0
まさかの展開・・・
残酷なのはやめてね


738 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:52:54.84 ID:Qh7Q3PU0
男「……どうして」

?「なんだよ」

男「……どうして私なの?」

?「……は?」

男「だからどうして――」

?「俺を知らないってのか? ふざけるな!!」

男「ひ……っ!?」

?「なぁ、覚えてないか? 好きだって言ったよな? 俺のこの手を握って、好きだ、っ
  ていったよな?」

男「そんなこ、と……言って、ない」

?「いいや、言ったね! お前だ! 間違いない! 確かにお前が言ったさ!」

男「言って、ない……っ」

?「俺はあの時、お前に惚れたんだ。夢の中で、愛を囁いてくれただろ……」

男「そんなの……知らないよぉ……」

?「なのにっ! お前は!」


739 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 22:57:49.26 ID:Qh7Q3PU0
?「なんでお前は俺を無視した!」

男「知らない……知らない……っ」

?「なんで俺を知らない振りをする! なぜだ!」

男「知らないもん……だって……知らな――っ!?」

?「……いや、もう良いよ。お前はここにいる。それで良いじゃないか」

男「帰してよ……帰してよ……」

?「お前と俺はこれからずっと一緒だ。それで良いじゃないか……なあ?」

男「う……うぅ……」

?「泣き止んでくれよ。ほら、俺の胸の中で泣いて良いから」

男「い、いや……っ。来ないでよ!」

?「……」


740 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:06:10.29 ID:Qh7Q3PU0
(翌朝)
――ボロアパート前

ピンポーン

女「……まだ帰ってないみたいだな」

女「はぁ、どうしたんだろ」

警官B「おはようございます、軟男さん」

女「!? ……なんだ、刑事さんですか」

警官B「なんだとはなんですか。それより琴緒さんの行方の現段階での情報をお教えしよう
    と思いましてね」

女「本当!? 良いんですか?」

警官B「警官Aがあなたには教えるように言いましてね。なんでもかなり心配してらっしゃる
    とかで」

女「あ、ありがとうございます!」


741 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:15:04.46 ID:Qh7Q3PU0
警官B「琴緒さんが最後に目撃されたのは、どうやらアルバイトが終わってすぐ。おそら
    く、二時四十分頃だと思われます。その時に男性と楽しげに話しているところを
    目撃されています」

女「だ、男性!?」

警官B「ええ。顔はよく見えなかったそうですが」

女「そう、ですか……」

警官B「そして、消息はその後すぐに絶っています」

女「それは分からないということですか?」

警官B「いえ。少なくともその二時四十分から三時の間に、文字通り消えたのです。琴緒
    さんはアルバイト帰りに次の日の朝食を買いにコンビニを寄る習慣がありまして
    ね。昨日から来ていないとその時間のアルバイトが証言しています」

女「じゃあ、その話していた男の人が一番……」

警官B「そう、怪しいですね。でも警官Aは納得がいかないようで……」

女「調べないのですか!?」

警官B「いえ、その男について調査はしています」

女「なら、良かった……」


742 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:21:40.85 ID:Qh7Q3PU0
女「目撃者は一人なのですか?」

警官B「みたいですね。時間帯もありますし、目撃された場所は特に人通りがないようでし
    たから」

女「そうですか……」

警官B「すみません。今のところこの程度しか……」

女「いえ、ありがとうございます。では、僕は学校があるので」

警官B「はい。琴緒さんの件はこちらにお任せ下さい」

女「はい」


743 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:33:43.03 ID:Qh7Q3PU0
(午後二時)
――現代文学研究会

友「うぃー」

同級A「おう。早いな」

同級B「俺らの方がだんじぇん早いがな。しょれで琴緒さんはどうした」

友「……!」

同級A「……く……くく……っ!」

同級B「何笑っていぇあがる!」

友「いや、すまんな。琴緒さんなら今日も来てないぞ」

同級B「やはりそうなのか……」

友「お前学部違うだろ。どこで見るんだよ」

同級B「そりゃカヘテラスに決まってるじゃないか」

友「お前、噛んだなら訂正くらいしようぜ……。先輩や後輩達はまだなのか?」


744 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:40:19.71 ID:Qh7Q3PU0
同級A「先輩Aさんはバイトがあるんだってさ。家庭教師ってやっぱり忙しいのかね?」

同級B「それゃそうだろ」

友「他は?」

同級A「後輩Aと後輩Bはまだ講義だろう。先輩Bさんもだな」

友「後輩Cはどうした」

同級B「今日もまた来ないにゃえ?」

同級A「理由くらい言ってほしいもんだな。まぁ、どうせその辺ぶらついてるんだろうけど」

友「散歩が趣味でもこう頻繁にするもんなのかね」

同級B「あいつは多分、ひゃいるサークロ間違いたんだりょ」

友「お前、琴緒さんでも探しに行くか?」


745 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:41:33.05 ID:5InXzAko
当然と言えば当然だけど琴緒さんって処女なんだよな


746 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:43:24.69 ID:Xw/iBMIo
>>745
いつやったよ?


747 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:46:05.14 ID:Qh7Q3PU0
――市立図書館

女「……」

女「……? 違うか……」

部長「おや、軟男さんじゃないですか。こんな所で何をしているのですか?」

女「あぁ。それはこっちの台詞では?」

部長「ははは、それはもっともな話ですね。仕事に必要な資料を探しているのですよ」

女「この辺りの棚に?」

部長「いえ、多分この隣の隣辺りだと。軟男さんが見えたもので」

女「はあ」

部長「そちらは何を探しているのですか、こんな所で?」


748 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:46:53.75 ID:6PT/.BA0
>>746
処女だっていってんじゃねえか


749 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:51:54.15 ID:Qh7Q3PU0
女「えっとですね……」

部長「医学に興味おありで?」

女「えっと、いえ、そうではなく……」

部長「ではなぜこの棚を」

女「小説で分からない所が会ったので少し調べようと」

部長「ああ、なるほど。しかしこの図書館で少し、というのは難しいでしょうね。手伝い
   ましょうか?」

女「いえ、大丈夫です。そちらもお忙しいでしょう」

部長「まぁ、そうなんだけどね。ははは。でも、この広さ、大丈夫ですか?」

女「よ、余裕です」

部長「まぁ、しばらくは隣の隣の棚に居つきますから、手伝いが欲しければ、いつでも声
   をかけてください」


750 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:54:57.91 ID:Qh7Q3PU0
今日はこのくらいで終わろうかな。
どうだっ、今回はキリいいだろう!


……えっ、俺は>>693辺りでもう処女じゃないと思ってたんだが


751 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:55:45.23 ID:baLrcs6o
犯されたんですね、わかりました

男には処女でいてほしかった


752 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:58:25.40 ID:ICozO0k0
犯されてたのか・・・
男よ、童貞卒業前に処女喪失か・・・
なんて可哀想なんだ・・・


753 :パー速民がお送りします [] :2009/11/12(木) 23:59:14.93 ID:5InXzAko
これはこのスレをプリントアウトしてビリビリに破いて火をつけられた物が
>>1の家に大量に送られるに違いない


754 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 00:02:16.26 ID:XK1GifQo
な…ん…だ…とっ…


755 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 00:02:49.75 ID:Booob.AO
書くの遅い上に処女までも…
>>1は最低だな


756 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 00:06:02.14 ID:2/X6ruAo

>>750                    ,、ァ
                      ,、 '";ィ'
________              /::::::/l:l
─- 、::::;;;;;;;;;`゙゙''‐ 、    __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !|
  . : : : : : : `゙'ヽ、:::゙ヾ´::::::::::::::::::::::`゙゙゙'''‐'、. l|   またまた ご冗談を
、、 . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ!                 ,、- 、
.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙:::     rー-:'、                /   }¬、
. \::゙、: : : :./::::::::::::::;、-''"::::::::::   ,...,:::,::., :::':、           _,,/,,  ,、.,/   }
   ヽ:ヽ、 /:::::::::::::::::::::::::     _  `゙''‐''"  __,,',,,,___       /~   ヾ::::ツ,、-/
     `ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ-    _|  、-l、,},,   ̄""'''¬-, '  ''‐-、 .,ノ'゙,i';;;;ツ
   _,,,、-‐l'''"´:::::::'  ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、,    ,.'      j゙,,, ´ 7
,、-''"    .l:::::::::::;、-''"  ,.-'  ゙、""ヾ'r-;;:l  冫、     ヽ、 /    __,,.ノ:::::ヽ. /
       l;、-'゙:   ,/       ゞ=‐'"~゙゙') ./. \    /  '''"/::::;:::;r-''‐ヽ
     ,、‐゙ ヽ:::::..,.r'゙         ,,. ,r/ ./    ヽ.   ,'     '、ノ''"   ノ
   ,、‐'゙     ン;"::::::.       "´ '゙ ´ /      ゙、 ,'            /
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.    /  /:::::::::::::::::.            ',.     /   ,.、     /



757 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 00:09:49.69 ID:xbu2lb6o
>>750
焦らすのが旨い。

女の男らしい所(肉体言語的な)も見てみたい気がする。


758 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 00:25:37.77 ID:Rr9X36AO
携帯で見に来てみたら何この非難は。
俺は悪くねえ! 俺は悪くねえ!


759 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 00:26:24.03 ID:oPbq8sAo
気にせずやればいいよ。別に男が処女とか童貞とかキニシナイから


760 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 00:43:31.23 ID:iF6AnVQo
悪いのは童貞


761 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 00:53:23.78 ID:oaCfBoDO
女がストーカー?をフルボッコにしてブサイクにすればいいと思うよ


762 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 02:29:16.72 ID:QBk8msAO
>>755
これで書くの遅いなら性獸スレはどうなるんだ…


763 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 02:45:43.67 ID:PBI7Y6SO
女に処女を奪ってほしかった……


764 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 08:18:08.30 ID:TxG6CkDO
レイプ物きらいな俺にはつらい…


765 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 09:19:03.14 ID:yZe2ISgP
この手の展開は俺には無理ぽ
妄想広がっちゃいそうだから1週間後くらいにまとめて読ませてもらうわ


766 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 10:19:40.15 ID:RhnkISYo
そこは想像にお任せするところだった。


767 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 10:57:50.38 ID:U.ROu2ko
コミカルな作品であった欲しかったが・・・
いきなりレイプ物か
簡便してくれ


768 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 16:09:05.74 ID:iF6AnVQo
しかし俺の下半身は収拾つかない状態なんだが


769 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 16:38:03.33 ID:bLt7DYoo
>>1のせいで「男の処女が奪われた、でも男はもともと男だから」って考えてたらおっきへえにょんおっきへにょんの繰り返しになっただろバカ野郎


770 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 17:21:30.65 ID:GNpWw.Eo
俺処女厨だけどなんか不思議な気分なんだが・・・・


771 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 17:28:52.42 ID:xbu2lb6o
(男に犯られるなんて……!!………男なのに……俺、男なのに………悔しい……
でも……ビクンビクン)

何か良くない?


772 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 17:29:22.71 ID:na.hs8Uo
文章だけみるとただのBLだな


773 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 17:41:31.06 ID:TbUFYAAO
お前ら落ち着け
>>1のことだ
俺たちの要望に添った展開にしてくれるはずさ


そう、童貞女×処女男という展開をな


774 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 19:29:10.27 ID:8iaSlp60
おはよう。
どういうわけかこんな展開になってしまったけど……
自演安価によりエロ展開は書かないから妄想しなければ問題ないだろ。

しかし今日自転車で走ってたら空から大量の灰が降ってきたんだが
これはもしや>>753をはじめとするお前らの仕業か?


775 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 19:30:52.24 ID:iF6AnVQo
そんな事妄想しなければ問題ないだろ?


776 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 19:36:57.73 ID:8iaSlp60
女「……」

女「あーっ、医学とか[ピーーー]ばいいのに!」

図書館利用者「……」

女「あ……すみません」

女「えっと、今日でこの縦一列が終わったから……」

女「あと二列かな?」

女「いや、でも他生物関係のものを考えるとまだまだ……」

女「……はぁ」

女「今日は何借りていこうか」


777 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 19:44:31.08 ID:8iaSlp60
司書「では返却期限は一週間ですので」

女「分かりました」

部長「おや、まだいたのですか?」

女「あれ? それはこっちの台詞ですよ」

部長「気に入ったものが?」

女「まぁ、以前から読んでるシリーズものですが」

部長「へぇ、デュマレスト・サーガとは懐かしい」

女「読んだことがあるのですか?」

部長「いや。名前だけ知ってたんだよ。それに医学的専門知識が必要だったのですか?」

女「そ、それはまた別のものですよ」

部長「そうでしたか。それで、分かりました?」

女「……はい?」

部長「だから、調べ物ですよ」

女「あ、ああ。ええ、まあ」


778 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 19:53:17.59 ID:8iaSlp60
部長「そうそう。琴緒さんをお捜しでしたね?」

女「はい」

部長「どうしたのでしょうね。同じアパートの住人として心配ですよ」

女「知り合いにも協力してもらってるのですが……」

部長「早く見つかると良いですね。……すみません」

女「なんで謝るのです?」

部長「私も手伝えればいいのですがね。なにぶん仕事が忙しいもので」

女「いえいえ、仕方ないですよ」

部長「本当にすみませんね。娘も探しに行くと勇んでいるのですが」

女「そんな! いけませんよ!」

部長「はは……私もそう言いましたよ。危険ですからね」

女「それで、部長娘ちゃんは?」

部長「涙目で頷いてくれました」

女「良かった……」


779 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 20:00:42.62 ID:8iaSlp60
部長「そうそう。隣人さんも捜しているそうですよ」

女「本当ですか?」

部長「ええ。昨日彼と帰宅時間が重なりましてね。その際に彼に人が訪ねてきたのです」

女「人?」

部長「ホームレスの人でしたね。最初は興味がないようでしたが、ある人の名前が出ると
   俄然やる気を出して。しかもそれが琴緒さんの捜索と分かると、それはもうはりき
   っていましたよ」

女「ふはは、あの人らしいですね。それで、そのある人というのは……」

部長「誰でしたっけ……忘れました」

女「家無さんでは?」

部長「そうそう、そんな名前でしたね! あなたも知っているのですか?」

女「僕から頼んだのですよ」


780 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 20:06:23.79 ID:8iaSlp60
部長「おっと。もう会社に戻らないと」

女「あっ、すみません。お引き留めして」

部長「いやいや、元々私が留めたのですから」

部長「では、これで。琴緒さん、早く見つかると良いですね」

女「ええ。では」


女「……」

女「……っは!」

女「そうだった! 僕もバイトがあるんだった!」


781 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 20:39:25.28 ID:8iaSlp60
――川辺

ホームレス「あー? 家無さんなら少し出かけるって街出て行ったよ」

隣人「……はい?」

ホームレス「だから街を」

隣人「いえ、そうではなく。なぜ?」

ホームレス「さぁ。知んね。何か用とか?」

隣人「あの人なら琴緒さんの情報を総合して持ってると思ったんですが……」

ホームレス「あーあー。昨日人相をもらったあの人のことか?」

隣人「あなたも渡されたのですか?」

ホームレス「この辺のやつらにはみんな渡ってるさ−」

隣人「そうだったのですか」

ホームレス「あー、そうだね。見かけたらまず警察とも言われてるさー」


782 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 20:44:36.33 ID:8iaSlp60
隣人「流石、妥当ですね」

ホームレス「そうそう。すこーしでもそのことに怪しく思ったら警察にいけとも」

隣人「どうして? 家無さんらしくないじゃないか」

ホームレス「だからー、今は街を出てるんさー」

隣人「それで警察に?」

ホームレス「警官Aとかいう知人がいるとかで」

隣人「その方が家無さんの代理ということに?」

ホームレス「みたいでさ」

隣人「そうか。ありがとう」

ホームレス「なーに。良いってことよ。おっと、その缶は俺が引き受けるさ」

隣人「助かります」


783 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 21:12:27.01 ID:8iaSlp60
(数分後)

後輩B「あっ、すみませーん」

ホームレス「?」

後輩B「あの――」

ホームレス「あー、家無さんなら用事で街を出たさ」

後輩B「どうして分かったのですか?」

ホームレス「さっきも同じように聞いてくる人がいたんさ」

後輩B「そうでしたか」

ホームレス「それで、あんたも琴緒とかいう女の人を捜す人かい?」

後輩B「いえ、別にそういうわけではなかったので」

ホームレス「なんだ。別件かい」

後輩B「そういうわけでもないんですよね」

ホームレス「じゃあなんだ?」

後輩B「いえ、やっぱり良いです。失礼しました」


784 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 21:27:09.94 ID:8iaSlp60
――現代文学研究会

後輩A「こんにちはー」

友「おー。来たかー」

後輩A「相変わらずここはダレていますね……」

同級A「お互い様な」

友「そうだそうだ。あれ、後輩Bはどうした?」

後輩A「今日は来ないそうです。……先輩Bさん、何をしていらっしゃるのですか」

先輩B「見て分からんか」

友「分かりたくもないよな」

後輩A「はい」

同級A「同じく」

同級B「同じく」


785 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 21:48:58.68 ID:8iaSlp60
先輩B「それはな――」

同級A「後輩Aー、読み終えたか?」

後輩A「いえ、まだですよ。あと三分の一くらいですね」

友「遅いな。俺なら二冊は読んでいるぞ」

同級A「甘い。俺なら四冊は読んでいる」

後輩A「時間余りすぎでしょう……」

先輩B「俺なら五冊だ」

友「この前は一日一冊とか言ってませんでした?」

先輩B「この状況で読まずにいられるかー!」

友「……そんなにご執心で?」

先輩B「まあな」


786 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 22:21:27.03 ID:8iaSlp60
先輩B「……」

友「……」

同級B「……」

先輩B「なあ」

同級A「はい?」

先輩B「俺らも捜そうぜ。友は友人なんだろ? 手伝ってもおかしくない」

友「俺は警察と軟男に任せてるんだ」

先輩B「……は?」

友「いやだから」

先輩B「軟男って、あの軟男か?」

友「ええ。あいつも友達だし、アパートも同じだからって」

先輩B「……そうか」

後輩A「俺は反対ですよ。サークル活動の中に捜索は含んでいません」

同級B「俺は……」

同級A「三対二で行かないことに決定。祈るしかないんですよ」


787 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 22:23:15.07 ID:8C5Tv6AO
見ている


788 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 22:31:48.14 ID:8iaSlp60
(午後八時)
――警察署

警官B「当日証言にあう服を着ていた男を発見しました!」

警官A「あのね、無彩色としか分かってないんだから多くいるでしょう」

警官B「それはそうですけど、しかし……何やってるんです?」

警官A「情報収集だよ。軟男さんが頼んだ救援が偶然私の知り合いでしてね。その知人が
    出かけることになったので、その知人の助っ人達の証言を私が総合するはめに」

警官B「分かりやすく言って下さい」

警官A「いや、いいです。それで? しかし、なんです?」

警官B「ええ、当日の二時五十分頃にコンビニを訪れた男がいるんですよ。丁度、先輩Bさん
    の証言にぴったりの。無彩色のパーカー、ズボン、セミロングの髪」

警官A「それはどうやって得た情報です?」

警官B「その時のアルバイトに聞いてきたんですよ」

警官A「それで、あなたはその人と睨んでいるのですね?」

警官B「ええ。それだけじゃないんですよ」

警官A「……ほう」

警官B「その男は再びコンビニに訪れていました。それが午前三時二十分のことです」


789 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 22:37:52.11 ID:8iaSlp60
警官B「ちなみに二度目の買い物ではゼリー飲料を買っています」

警官A「一回目は?」

警官B「えー……。五百ミリリットルのスポーツ飲料、カップ麺二つ、青年誌一冊、菓子
    パンが合わせて三つほど」

警官A「……ほう。まるで買い忘れていたみたいじゃないか」

警官B「何かを理由があったのかもしれません」

警官A「ああ、そう考えると怪しく思えてくるな」

警官B「そうです」

警官A「ああ、怪しすぎる」

警官B「? 分かりやすくて良いじゃないですか」

警官A「まあな」


790 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 22:42:54.76 ID:8iaSlp60
警部「おや、何か進展かね?」

警官A「ええ。お疲れ様です警部」

警官B「お疲れ様です」

警部「本当に疲れたよ。日を追う事に範囲が広くなる一方だ」

警官A「やはり、言った方が良いのでは?」

警部「仕事とはいえ、そうはいかんよ。私は約束を重んじるものでね」

警官A「私もそうするでしょう」

警部「だが……」

警官A「?」

警部「この案件も早く終わらせないと騒動が大きくなるか、こじらせるか……」

警官A「どうかしたんですか?」

警部「本部長が疑り始めている。どうして私達があの二人に固執するかをね」


791 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 22:48:44.34 ID:8iaSlp60
警官A「そんなの容疑者だからと言えば良いじゃないですか」

警部「ああ。今のところそれで通ってるよ。それで、琴緒の行方は?」

警官A「警官Bが一つ情報を掴みました。これから張り込みに当たってみようと思います」

警部「そうか。確かな情報だろうな?」

警官B「私が間違いならば証言者が嘘をついていることになります」

警部「よし。警官A、残りは私がまとめておこう」

警官A「しかし……」

警部「そう、しかしこの証言の数はなんだ? 関係のなさそうなものまで」

警官A「ホームレス達の見た疑問です。関係無関係の仕分けも必要ですから……」

警部「まぁ、やっておこう。しかしホームレスを使うとはどうやったんだ?」

警官A「私の独自の情報網の先からの支援です」


792 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 22:59:17.62 ID:8iaSlp60
今日は調子悪いな……。
やはり迷走しだしたからか、それともただのコンディションの問題か。


見ている人を認めた。
内心、展開的にみんな引いていったかとビクついていたよ。


793 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 23:00:56.16 ID:GNpWw.Eo
確かに監禁はいきなりすぎてびっくりしたなww


794 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 23:01:34.55 ID:2/X6ruAo
ミルクティー飲んで心を落ち着かせて読んでます


795 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:02:09.38 ID:fcsxDmoo
誘拐された琴ちゃんほっぽり出して逃げたりするもんか


796 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:06:38.35 ID:8iaSlp60
――コンビニ前

警官A「話をつけてきました。例の男が来たら合図をしてくれるそうです」

警官B「それまで車の中ですか?」

警官A「当たり前」

警官B「でも、来るんですか?」

警官A「過去に何度もここに来ています。おそらく近辺の人でしょう」

警官B「逮捕状はとらないのですか?」

警官A「それは急ぎすぎですよ。まずは話を聞かないと」

警官B「でも、確実に怪しいでしょう」

警官A「それが問題なのですよ」

警官B「でも、証言にあった身なりで、短時間の間に二度も寄っている。確実ですよ」

警官A「……偶然か、必然か。それが問題なんです」

警官B「これが偶然だとでも?」

警官A「何とも言えませんね。今のところは」


797 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:13:17.15 ID:8iaSlp60
(午後十一時)

警官A「……眠いですか?」

警官B「いいえ」

警官A「無理しなくてもいいんですよ。目が閉じそうです」

警官B「大丈夫です」

警官A「……分かりました。二時まで寝てなさい。命令です」

警官B「しかし……っ」

警官A「私が眠くなったときにそっちも眠くては困るのですよ」

警官B「……はい、分かりました」

コンコン……

警官B「? はい」

先輩B「こんばんは、お疲れ様です」


798 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:19:25.98 ID:8iaSlp60
警官A「こんばんは。まだ来ませんか?」

先輩B「それがお恥ずかしながら俺だけその人の顔を見たことがなくて……」

警官A「……はい?」

先輩B「大丈夫です。他の人の話では、時間帯はバラバラですがみんな見たことあるようで」

警官B「それは良かった。今レジに立っている方は確か四時に終わりですよね?」

先輩B「いえ、今日は二時に終わりみたいです」

警官A「えっ、それでは……」

先輩B「安心して下さい。交代の際に伝えてくれるそうですから」

警官A「それはありがたいですね」

先輩B「これ、私から差し入れです。良ければ召し上がって下さい」

警官A「感謝します」

警官B「ありがとうございます」


799 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:25:46.22 ID:EQfQgd20
警官Aが水谷豊で再生される。


800 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:26:03.35 ID:8iaSlp60
警官B「中身、なんですか?」

警官A「缶コーヒーとパン――焼きそばパンとコロッケパンですね。警官B、寝るのは後に
    して、先に食べればどうですか?」

警官B「でもコーヒーを飲んだら眠れなくなってしまいます」

警官A「寝る寸前なら良いのですよ。むしろ仮眠をする場合は特に良いと聞いたことがあり
    ます」

警官B「やったことは?」

警官A「ありません」

警官B「知ってますか? コーヒーを飲んで歯を磨かずに寝ると口臭が――」

警官A「知りません」

警官B「……はぁ。まあ食べますが。腹は減ってますし」


801 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:32:23.69 ID:8iaSlp60
警官B「クゥ……クゥ……」

警官A「……」

警官A「……おや?」

ウィー……ン

警官A「軟男さんじゃないですかー?」

女「!? ……なんだ、刑事さんですか。びっくりさせないで下さい」

警官A「どちらへ? いえ、この方向は居酒屋ですか?」

女「ええ、まあ」

警官A「……ふむ。最近酒が増えてたりしません?」

女「分かるんですか?」

警官A「何、刑事の勘ですよ」

女「関係あるんですか?」

警官A「ないです。いえね、ただ琴緒さんについて思い詰めていらっしゃるようだったので」


802 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:36:17.30 ID:8iaSlp60
女「それは……助けてもらった恩もあるので」

警官A「それだけですか?」

女「……はい?」

警官A「それだけですか、と聞いたのです」

女「そ、それだけでは、納得いきませんか?」

警官A「いえ」

女「では、なぜそんなことを聞くのです?」

警官A「刑事の勘ですよ」

女「関係は……ないですよね」

警官A「はい」


803 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/13(金) 23:37:00.08 ID:8C5Tv6AO
まだ見ている


804 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:39:10.31 ID:bLt7DYoo
ざっと計算してみたがこのスレには1万人の観測者がいる


805 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:41:11.25 ID:8iaSlp60
女「それで、刑事さんはここで何をしているのです?」

警官A「張り込んでいるようには見えませんか?」

女「張り込みって……もっと静かに忍ぶようにやるものだとばかり思ってました」

警官A「じっとこんなところで止まっていたら私達こそ怪しいでしょう」

女「……まあ。それで、どうして?」

警官A「容疑者の確保、次いで聞き込み」

女「どちらの容疑者ですか?」

警官A「琴緒失踪にあたっての、です」

女「本当ですか!」

警官A「ええ。いや、それほど嬉しいですか?」

女「今まで全く手がかりもなかったものですから……」

警官A「期待は禁物ですよ。犯人ということはおろか、関係あるかどうかも」

女「わ、分かってますよ」


806 :パー速民がお送りします [] :2009/11/13(金) 23:50:44.06 ID:8iaSlp60
(午後二時頃)

警官B「……ふあぁ〜ぁ」

警官A「おはようございます」

警官B「おはようございます……。口、臭くないですか?」

警官A「かなり臭いですよ。トイレでも借りて手洗いで漱いできてはどうですか?」

警官B「そうします」


警官B「いや、でも本当に目覚めが良いですね」

警官A「あなたはいつも良くないですか?」

警官B「……言われてみれば、良い方ですね。何か進展とかは?」

警官A「待機しているのですから、あるわけないでしょう」

警官B「ですよね」

警官A「変化と言えば、零時頃に先輩Bさんが帰り、今レジに立っている人に変わりました。
    そして先程も一人交代です。他に、あなたが寝てるときに軟男さんと話したくらい
    ですかね」

警官B「何を話したんです?」

警官A「軽い世間話ですよ」


807 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 00:05:35.53 ID:agkbSgc0
警官A「さて、私も眠いですし、寝させてもらいますよ」

警官B「分かりました。その間、蟻も観察するほどの目で様子を見ておきます」

警官A「蟻を見えいると視野が狭くなりますよね」

警官B「そう言う意味で言ったのでは……」

警官A「分かってますよ。……そうだ」

警官B「はい?」

警官A「明日、昼頃にホームレスからの情報を集めてきます。もしそれまでに男が来なけれ
    ば、その間はあなたのみで見張ってもらうことになりますが」

警官B「しかし常時の仕事が……」

警官A「それは警部が手配済みです。大丈夫ですよ」

警官B「そうだったのですか。なら、任せて下さい」

警官A「ありがとうございます。では、おやすみなさい」


808 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 00:06:32.82 ID:agkbSgc0
そして俺からも、おやすみなさい。


809 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 00:12:08.55 ID:cQhKjowo
おやすみなさい。


810 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 00:21:06.88 ID:QdtiP2AO
見ていた
おやすみ


811 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 00:25:21.15 ID:Hue6fgDO
マジ早く琴ちゃん助けてくれよ…


812 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 00:28:09.38 ID:EOuXNYko
おやすみ
てかもう800なんだな


813 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 00:43:47.52 ID:AlJgoCY0
律儀に毎日書いてくれるのはうれしいな


814 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 00:44:47.31 ID:/s.MPd6o
二週間以上つづいているな


815 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 00:48:15.40 ID:BEKvCsDO
パー速で日刊連載は珍しい方なんだっけ?

とりあえず乙〜


816 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 01:17:13.74 ID:osS1CEAO
琴ちゃんって呼び方やめろ
可愛すぎるだろうが


817 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 02:12:01.93 ID:9yW0RoAO
このスレに出会ってもう2週間以上もたつのかww


818 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 02:23:17.73 ID:cfJK28ko
おい、やめろ俺の呼び方とんな!


819 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 10:33:30.50 ID:Hue6fgDO
救出されても病院直行だろーなー


820 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 10:38:21.91 ID:stKkuUIo
保険証がねえぞ


821 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 11:05:41.29 ID:7uveFhQo
漏らしたのはうんこなの?


822 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 15:33:22.43 ID:agkbSgc0
はよござます。
そうか、もう二週間は経ってるのか。
800といっても前スレが半分もいってなかったし、多いのか少ないのか。


823 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 15:38:05.53 ID:agkbSgc0
(午前六時頃)
――港のある都市、郊外

家無「んーっ! 久々に風の当たるところで寝ましたねぇ」

?「それで、どうして俺の家の前にいるんだ?」

家無「久々に会う友人に対する最初の言葉がそれですか?」

?「他に何がある」

家無「『おう、久しぶりだな! こんなところで会うなんて奇遇じゃないか』とか」

?「ここ、俺の家だよな?」

家無「そうでしたね」

?「それで、用件があって来たんだろ?」

家無「はい。お金が欲しいのですよ」

?「……は? お前が? 珍しいな」

家無「ここまで電車で来たのですけどね。帰りの運賃がないのです」

?「なるほど。そう言うことなら良いだろう。昔からのよしみで、色もつけてやる」

家無「嬉しいですねえ」


824 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 15:46:18.33 ID:agkbSgc0
?「それで、用件はなんだ? 仕事帰りで眠いんだ」

家無「こんな時間に帰り? 何をしてるのですか?」

?「開発だよ。三時間寝たらもう一度出勤するよう言われている」

家無「そう言えば、技師さんはエンジニアでしたね」

技師「ああ。今ではチームリーダーを任されるくらいに出世したよ」

家無「私とは大違いじゃないですか」

技師「この界隈も大変なんだよ。俺はお前が羨ましいくらいだ」

家無「どうしてです?」

技師「商品を考える際に必要なのは、すぐに次の商品を作れるようにすることなんだ。
   それ故に、新商品が出来たとしても、先のことを見越してバージョンアップ出来
   るように、現段階で作れる最高のものよりもランクを下げておくんだ」

家無「まるで詐欺みたいじゃないですか」

技師「そう。それで次の商品は、前回出たものにパッチを当てた程度だが、それを隠す
   派手さを付け加えるものを出す。利用者を欺いている気分はなかなかにストレス
   が溜まるもんだよ」

家無「私がストレスを知らない人のように言いますね」

技師「そうじゃないのか?」

家無「とんでもない」


825 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 15:51:47.64 ID:agkbSgc0
技師「で、用件を早く言ってくれ」

家無「長々と喋ったのはそちらでしょう」

技師「そうだが……」

家無「まぁ、一つ頼まれ事をして欲しいのですよ」

技師「それは……エンジニアとしてか? それとも、“夢想家”としてか?」

家無「多分、後者です。以前から気になっていたんですが、あなたの言う夢想家と、一般
   の言う思索家や哲学者、科学者は違うのですか?」

技師「そのつもりだが」

家無「でも、ただの妄想家でもないのでしょう?」

技師「当たり前だ。しかし、今はスケジュールが空いてなくてな。随分と後になるが、そ
   れでもいいか?」

家無「ええ。どのくらいになります?」

技師「とりあえず、予定が空くのはおそらく五日後だ」

家無「都合は、良いと思います」

技師「それで、内容は?」


826 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 15:57:30.97 ID:agkbSgc0
家無「ある男女がいましてね。身体的に困っておられるようなのですよ」

技師「それは……医者の仕事じゃないのか?」

家無「そうかもしれませんが」

技師「じゃあなぜ俺に?」

家無「その二方は、性別が反転しているのです」

技師「つまり……男が女になって、女が男に?」

家無「はい」

技師「科学的検証は?」

家無「二人とも秘密を通して、まだ一部の人にしか教えてないそうです」

技師「……はぁ」

家無「どうしました?」

技師「いや、まんまと嵌められたと思ってね」

家無「そんなつもり、さらさらないですよ」

技師「どの口が放つ言葉だか。その秘密を知った以上、俺も船から下りられないということ
   だろ?」

家無「さらに口外も禁止です」

技師「全く……俺をカナヅチと知って言ってるな?」


827 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 16:03:36.56 ID:agkbSgc0
技師「それで、その二人が性転換した原因を調べろと?」

家無「はい」

技師「……分かったよ。都合が出来たらそっちに行こう」

家無「ありがとうございます。ちなみに、このことを知っているのは私達だけではありま
   せん」

技師「じゃあ、その人にも話せるということか。少しは気が楽だな」

家無「ええ。困った事があれば、警察に行って下さい」

技師「……はい?」

家無「警官Aという方が私の知り合いでして、その方とおそらく周辺の何人かが性別反転
   について知っていると思います」

技師「分かった。じゃあ、今日はこれで。お休み」

家無「ちょっと待って下さい」

技師「……何だよ」

家無「お金がまだです」

技師「あぁ。……これで足りるか?」

家無「十分ですよ。十分すぎるくらいです。万札一枚くれるなんてお金持ちですね」

技師「仕事柄だよ。生活は質素なもんだ。じゃあな」

家無「はい、お休みなさい」


828 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 16:21:16.62 ID:agkbSgc0
(昼頃)
――大学のカフェテラス

女友「じゃあ……まだ見つからないんだ」

女「……うん」

女友「なんだかなー……」

女「?」

女友「偶然に思えないんだよ」

女「なんで?」

女友「短期間だよ?」

女「?」

女友「短期間の間に、私は二人も友達をなくしたの……」

女「……」

女「……そっか」

女友「きっと、友さんもつらいはずだよ。見た感じ、なんともなさそうだけどさ」


829 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 16:27:10.07 ID:agkbSgc0
女「でも、琴緒さんはまだ助かるかもしれない」

女「失踪している二人だって……」

女友「ぜんぜん見つからないのに?」

女「それでも……っ! ……きっと、いるよ」

女友「そうだったら、いいのにね」

女「うん、きっと……実際はびっくりするほど近くにいるはずだよ」

女友「……ありがとう」

女「え?」

女友「だから、ありがとうって言ってるの。慰めてくれたんでしょ?」

女「あ……うん」

女友「そうだよね。もっとポジティブに考えないとっ!」

女「……」

女友「だよねっ、軟男さん!」

女「う、うん!」


830 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 16:29:39.49 ID:QdtiP2AO
見ている


831 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 16:36:02.68 ID:agkbSgc0
――川辺

警官A「では次、話していただけますか?」

「昨日の夜、酔っぱらいが缶蹴りをしてたぞー。ほら、小学生が小石を蹴りながら帰るみ
てえに」

警官A「……ふむ。何時頃のことですか?」

「さあ、時計なんて持ってねえから」
「そんなのが手がかりになるはずねーだろ。刑事さんを煩わせちゃいかん!」
「でも不思議に思ったさ。大人になって勘を蹴って――」

警官A「あー、口論は止めて下さい。その方が困りますので」

「分かったよ」
「そう言うなら……」

警官A「では次、お願いします」

「俺は男女が争う声を聞いたね。ここからそう遠くないマンションだよ」
「どあほう。そこはいつだって喧嘩する夫婦の家さ」

警官A「あまり同時に話さないで下さい。私は書くのが早くないんですよ」


832 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 16:37:34.94 ID:iWVLW12o
(=゚ω゚)ノ今来た


833 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 16:42:41.21 ID:agkbSgc0
ヴーン……
 ヴーン……

警官A「おっと、すみません。少し静かにしていただけますか?」

「電話かい?」

警官A「ええ。……はい。来たのですか?」

警官B「はい。今捕まえています。どうします?」

警官A「私が戻るまで大丈夫かと聞いて下さい」

警官B「分かりました。……。はい、時間は十分あるそうです」

警官A「分かった。今すぐそっちに向かう」

警官A「すみません。今日はこの辺りで失礼しますね」

「えっ、しかし俺の証言が――」

警官A「容疑者を一人、待たせているので。今からその人に話を聞いてきますから」

「それじゃあ、仕方ねえか」
「ああ……。だが俺たちは何だったんだ?」
「さあ」

警官A「すみませんね」


834 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 16:49:06.29 ID:agkbSgc0
ルンペン「……あれ? 刑事さんがここにいるはずだが」

「ああ、さっきどっかに行ったよ」

「話を聞くのはまた次の機会だと」

ルンペン「そうか……。困ったな」

「どうした? 重要なことか?」

ルンペン「うーん……どうだろう」

「なんだそりゃ」

「そんなのならきっと、大層なもんじゃねえや」

「お前の見たっていうやつみたいにな」

「俺のはそんなことねえ!」

ルンペン「はははっ、まぁそうかもしんねえ。明日また来るよ」

「おう、そうしなそうしな」

「俺らだって暇ってわけじゃないからな」

「いつも日向で寝てるのは誰だったか?」

「うるせえや」


835 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 16:56:20.40 ID:HVwe4EIo
新キャラ:ルンペン


836 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 16:56:47.15 ID:agkbSgc0
――コンビニ前

警官A「おまたせしました」

警官B「遅いですよ。こちらが後輩Cさんです」

後輩C「ど、どうも。……あの」

警官A「いや、そんなに緊張しなくても良いですよ。おそらくこの警官Bが何か……そうで
    すね、琴緒失踪と関係しているとか言ったかもしれませんが」

後輩C「俺は何も知りません!」

警官A「ええ。私も疑っていません。これっぽっちもね」

後輩C「……そう、なんですか?」

警官A「ええ、当たり前じゃないですか。あなたが関与しているはずがない」

警官B「しかし……っ! あっ」

警官B《もしかして油断させる作戦ですか?》

警官A「油断させて何の意味があるのです? 私はあなたから報告を受けた時点ですでに
    彼を疑ってませんよ」


837 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 17:01:41.85 ID:agkbSgc0
警官B「なぜです?」

警官A「あなたは、彼がなんと言ったか覚えてますか?」

警官B「はい?」

警官A「私がこっちに来ると言ったときです」

警官B「ああ……。時間は十分にある、と」

警官A「それですよ」

警官B「はい?」

警官A「時間が十分にあると答えた時点で、何をどれだけ聞かれても問題はない。そういう
    意味ですよね、後輩Cさん?」

後輩C「ええ」

警官A「つまり、です。彼にはやましい点など一つも思い当たる節がないのです。彼自身」

後輩C「当たり前でしょう」

警官B「……なるほど」


838 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 17:05:20.91 ID:SV3Xgu.0
しえーぬ


839 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 17:06:03.52 ID:agkbSgc0
後輩C「ですが、それを分かっいて俺に聞きたい事があるのですか?」

警官A「些細なことですよ」

後輩C「はあ」

警官A「まぁ、あなた自身の容疑を明確になくすためでもあります」

後輩C「なるほど。分かりました」

警官A「では、最初の質問です。あなたは先日、どうしてあんな時間帯にコンビニを訪れ
    たのですか?」

後輩C「先日とは?」

警官A「あなたが短時間に二度、ここのコンビニに買い物をした日です。四日前ですか?」

後輩C「あ……あぁ。散歩をしていたのですよ」

警官A「散歩?」

後輩C「ええ。趣味でして」


840 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 17:12:57.43 ID:agkbSgc0
警官A「しかし……夜中に?」

後輩C「良いですよ、夜の散歩は。やったことありませんか?」

警官A「いえ、ないですね」

警官B「私はやったことあります」

警官A「そうですか。警察になってからはやってませんよね?」

警官B「……」

警官A「まあいいです。次。どうして戻って二度目の買い物をしたのですか?」

後輩C「何となくです」

警官A「……はい?」

後輩C「だから、何となくですよ。突然、飲みたくなったんです」

警官A「あー、なるほど。ありますね、そういうこと。それで買った物はどうしました?」

後輩C「歩きながら食べましたが……」

警官A「……ふむ。なるほど」


841 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 17:24:32.31 ID:agkbSgc0
警官A「では、その時女の人と一緒にいました?」

後輩C「いえ、一人でしたが……なぜです?」

警官A「あなたと思しき人と琴緒さんが一緒にいるところを見ている人がいまして」

後輩C「あの日歩いてる人はほとんど見ませんでしたが……。特に女の人なんて」

警官A「ちなみに、そう証言してくれた方はそこのコンビニでアルバイトをしている先輩B
    という方でして」

後輩C「ああ、知っています。同じサークルの人ですから。でもなぜ先輩が俺を?」

警官A「いえ、性格にあなたとは言ってないんです。無彩色のパーカーとズボンと言ってま
    したから」

後輩C「確かにあの日は灰色のパーカーと黒のズボンを着てました」

警官A「そう言えば、あなた先輩Bさんとコンビニで会ったことないそうじゃないですか」

後輩C「あぁ、ははは、そうですよ。大学やサークル以外で会うと気まずいでしょう?」


842 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 17:27:44.59 ID:P5C6vRko
犯人はこのスレの中にいるっ・・・!


843 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 17:34:25.28 ID:Hue6fgDO
>>842
お前か


844 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 17:37:08.18 ID:agkbSgc0
警官A「なるほど、それで避けてたわけですか」

後輩C「はい。時間帯は決まっているようでしたから」

警官A「では最後の質問ですが」

後輩C「もう終わりでいいんですか?」

警官A「ええ。こちらも情報はいろいろと掴んでいるので」

後輩C「なるほど……。それで?」

警官A「当日怪しいと思った人や、今そのことで疑ってる人とかいませんか?」

後輩C「んー……。いませんね」

警官A「そうですか。ありがとうございます」

後輩C「では、これで行っても……いいんですよね?」

警官A「はい。……あっ、ちょっとすみません」

後輩C「何ですか?」

警官A「あなたのサークルって何ですか?」

後輩C「現代文学研究会です。それがどうしたのですか?」

警官A「いえ、特には。……分かりました。ではこれで」

後輩C「はい。失礼しました」


845 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 17:46:12.67 ID:agkbSgc0
(午後十時半頃)
――居酒屋

店長「……おい、また酒が増えてねえか?」

友「気のせいですよ。以前からこうでした」

店長「そうはいってもな……。金を払ってもらえるのは良いが、流石におめえの飲み様は
   心配だ」

友「大丈夫ですって。このくらいなんともありません」

店員「らっしゃーい」

店長「おっ、おめえか。おめえからも何か言ってくれよ」

女「はい?」

店長「こいつ、この前酒の量が減ったと思ったらまた増えていやがるんだ」

女「今どのくらいです?」

店長「ビールが瓶五本目だ」

女「!? それは飲み過ぎだって! そろそろやめなよ!」

友「うるせえ。このくらいで死ぬもんじゃねーだろ」


846 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 17:53:37.58 ID:agkbSgc0
店長「酒の飲み過ぎは危険だぞ?」

友「俺は死なねえ」

女「だけどな……。そうだ、ならこうしよう」

店長「何か秘策があるのか?」

女「いえ」

友「なんだ。言ってみろ」

女「僕も混ぜろ」

店長「なっ――」

友「分かった。閉店まで飲むぞ」

女「おーっ! 僕は麦焼酎とタコカラね。とりあえず一つずつ」

友「お前もビールにしろよ。おごるぞ?」

女「なら焼酎やめてビールでお願いします。瓶で」


847 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 17:55:57.89 ID:RCIU2dI0
犯人はヤス


848 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 18:21:59.43 ID:agkbSgc0
隣人「しかし、まさか電車で会うとは思いませんでしたよ」

家無「友人に会いに行ってたもので」

隣人「友人? いつもは知人と言うのに」

家無「技師さんと言ってね。かなり昔からの付き合いでして」

隣人「なるほど。そうだ。一緒に一杯どうです?」

家無「たまには良いですね」

隣人「おごりますよ」

家無「いえ、大丈夫です。今日はかなり潤ってますから」

隣人「ああ、あそこにしましょう。琴緒さんが働いてたところです」

家無「そうしましょうか。いや、お酒なんて何年ぶりでしょう」

隣人「そんなに? いいんですか?」

家無「ええ。別に禁酒してたわけではないので」


店員「らっしゃーい!」


849 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 18:39:57.86 ID:agkbSgc0
(深夜)
――???

バタンッ
 ギッ……ギッ……

?「やあ、今日も来たよ」

男「……」

?「嬉しいか?」

男「……うん」

?「そうか。……なら――」

?「ならなぜ、出迎えに来なかった!!」

男「っ!」

?「トイレくらいいけるようにとロープを伸ばしただろう! あ!?」

男「っ!! ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんな――っ」

?「ごめんなさい、じゃないだろ? なあ?」

男「ごめん……うぅ……なさい。……め……なさい」

男「グスッ……」


850 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 18:43:43.41 ID:agkbSgc0
?「……腹減ってるか?」

男「……うん」

?「買ってきた。食いたいか?」

男「……うん」

?「でも、後にしよう」

男「……」

?「疲れたー!」

?「今日もさ、バイト先の店長がうるさくてさ」

男「……」

?「……っち。相づちくらい打てよ」

男「……」

?「まぁ、いいや。今日も、俺の疲れを癒してくれるね?」

男「……うん」


851 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 18:44:37.51 ID:agkbSgc0
さて飯休憩の時間だ


852 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 19:38:04.97 ID:UMH7/nQo
おい


853 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 19:38:45.27 ID:HVwe4EIo
琴ちゃんが堕ちてる


854 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 19:41:56.90 ID:Hue6fgDO
どーすんだこれ


855 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 19:52:50.67 ID:cQhKjowo
>>1に期待


856 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 19:54:36.40 ID:agkbSgc0
――ボロアパート前

家無「この辺りでいいでしょうか」

隣人「はい。あとは俺一人でやっておきます」

女「おろせー。僕はあるけるー!」

隣人「はいはい。嘘はいけませんよ」

家無「全くです。こちらのご友人はもう酔いつぶれて寝ているじゃないですか。どれほど
   飲んだのですか」

女「友も僕も十本も飲んでないぞ−」

隣人「合わせて二十は並んでたようですが」

女「ん? あれー? 友は飲んでたっけ−?」

家無「……部屋に入れるのを手伝いましょうか?」

隣人「……お願いします。一人じゃ精神的にきつく思えてきました」


857 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 19:59:13.41 ID:agkbSgc0
隣人「軟男さん、あなたの部屋の前まで来ましたよ。鍵はどこです?」

女「……スゥ……スゥ……」

隣人「……」

家無「ははは、寝てますね」

隣人「全く、この人は……」

家無「鞄らしいものはないですし、ポケットを捜してみては?」

隣人「そうですね。どれどれ……」

隣人「……? ありませんよ?」

家無「おかしいですね。どこかに鞄を置いてきたんでしょうか?」

隣人「いや、店にはそんなものなかったはずですが」

家無「世話が焼けますね、ははは」

隣人「笑っていられるあなたは、本当に凄いです」


858 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 20:10:29.14 ID:agkbSgc0
隣人「どうしましょう……」

家無「私に言われましても……。軟男さんの持ち物は?」

隣人「財布だけですね。居酒屋で飲むだけですから、当然ですか」

家無「その財布、見せてもらえませんか?」

隣人「でも俺のじゃ……と言っても持ち主が寝てるから良いか。はい」

家無「……ホームレスに簡単に財布を渡して良いのですか?」

隣人「えっ?」

家無「ははは、冗談ですよ。信頼を崩すことはしません」

隣人「良かった。ええ、信頼してますよ」

家無「では、少し拝見して……へえ、アルバイトでも結構な持ち金なんですね」

隣人「おそらく貯金はあるか、それとも僅かでしょうがね。俺も覚えがあります」

家無「実は私もです」


859 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 20:16:58.54 ID:agkbSgc0
家無「……おや?」

隣人「何かあったのですか?」

家無「……いえ」

隣人「?」

家無「軟男さんって運転免許を持っているんですねえ」

隣人「そうなんですか? 車は持ってないようですけど……」

家無「まぁ、彼の行動範囲では必要ありませんね。このことからどう推測できますか?」

隣人「えー……っと。実家にはある?」

家無「そう考えるのが妥当ですね」

家無「……」

隣人「どうしました? 額にシワを作って」

家無「いえ、何でもありません。些細な考え事をしてただけです」

隣人「何ですか?」

家無「ははは、頭の中くらいプライベートな場所を作らせて下さいよ。ありましたよ、鍵。
   小銭入れに入ってました」


860 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 20:23:12.50 ID:QdtiP2AO
まだ見ている


861 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 20:24:32.99 ID:agkbSgc0
隣人「鍵は開けましたが……入っても良いんでしょうか?」

家無「まさか二人を外に寝かせるつもりですか?」

隣人「確かにそうですね。お邪魔しますよ……と」

家無「お邪魔します」

隣人「あっ、家無さん。靴。靴」

家無「はい? ああ、そうでした。すみません。ホームレスをやっていると玄関の概念が
   ないものですから」

隣人「そうでしたか。思えば、どうしてホームレスをしているのか聞いていませんよね?
   家無さんなら大抵の仕事が出来そうなものなのに」

家無「それは買いかぶりすぎですよ。これでも普通の生活をしだすと、とことん堕落する
   性分でしてね」

隣人「そうなんですか? 以前は何の仕事を?」

家無「それは秘密です」

隣人「全く、謎ばかりの人ですね」

家無「そうでもないはずなんですがね……」

隣人「そうなんですよ」


862 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 20:30:39.89 ID:agkbSgc0
家無「どうします?」

隣人「何がですか?」

家無「布団が一組しかないのですよ」

隣人「あー……それは困りましたね」

女「スゥ……クゥ……」

友「……シュゥ……」

家無「仕方ないですね。一緒に寝てもらいましょう」

隣人「それしかないですね。仲も良さそうですし、問題はないでしょう」

家無「は、はは。それはどうでしょう」

隣人「?」

家無「とにかく、早く二人を布団に入れて帰りましょう。私も眠いです」

隣人「そうですね。俺も早く寝たいですよ」


863 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 20:52:56.92 ID:QdtiP2AO
スパゲティ食べながら見ている
はやくコトーちゃん助けてあげて


864 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 20:53:40.29 ID:HVwe4EIo
早く琴ちゃん助けてほしい

NTRは好きじゃないんだ


865 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 21:00:36.64 ID:iWVLW12o
>>863
Dr.コトーが頭に浮かんだじゃないかwwwwww


866 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 21:23:07.64 ID:agkbSgc0
〜  〜

男「見てみて! おれ、すげーだろ!」

女「あぶないよー。おりなよ」

男「だいじょうぶだって! 上れるんだから簡単におりれるよ!」

女「やめなって! おかーさんたちにおこられるよ?」

男「だいじょうぶだいじょうぶ! ほら、もうすぐてっぺんだ」

女「こわいよー。こわくないのー?」

男「あははは、なんで上ってもいないお前がこわがんだよ!」

男「見ろ! こんなところに上るやつはおれしかいないよ!」

女「早くおりてきなよー!」

男「うん。これより上にいくとしなるから……」

女「どうしたのー? はやくー!」

男「どう……しよ……」

女「え?」

男「やべえ、おりられない」

〜  〜


867 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 21:28:07.95 ID:agkbSgc0
(午前九時頃)
――女の部屋

女「……ん……。懐かしい夢を見たなぁ」

女「……」

友「……スゥ……スゥ……」

女「えーっと……」

友「スゥ……」

女「な、な、な……うやぁぁぁぁあ!?」

友「!? な、なんだなんだ?」

友「……なんでお前がそんな端で縮こまってるんだ?」

女「だって、だって……」

友「つー……二日酔いがいつにも増して激しいな……。そうか、ここお前の部屋か」


868 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 21:30:45.85 ID:8fXuVW6o
まさかアッー?


869 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 21:38:29.25 ID:agkbSgc0
友「お前がまた運んでくれたのか?」

女「い、いや、そうじゃなくて僕も気付いたら寝てて……」

友「そうか。じゃあ誰……ん? なんだ書き置きがあるじゃないか」

女「ど、どれ?」

『君達が寝てしまったので、勝手に部屋に上がらせてもらったよ。鍵は郵便受けから中に
入れておくから。大学は一日くらい休むことをお勧める。隣人』

友「いや、次会ったら礼を言わないとな」

女《知らないとはいえあの人は……》

友「どうした?」

女「い、いや、何でもないよ。そうだね。お礼いわなくちゃ」

友「しっかし、不親切だよな。俺だけ布団じゃ不公平じゃないか」

女「その、て、点は、抜かりなかったみ、みたいだよ?」

友「そうなのか?」

女「僕も君の隣で……」

友「そうか。なら罪悪感もなく起きれたわけか」


870 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 21:42:33.27 ID:agkbSgc0
友「まぁ……隣人さんの言うとおり今日は休むか」

女「そうだね」

友「ノート、頼んでおかねえと」

女「僕もだな」

友「頼む人いたっけ?」

女「女友さんがいるじゃないか」

友「メルアド知ってるのか?」

女「そんなの……あ」

友「知らないんだな。ついでに俺が頼んでおこう」

女「ありがとう……」

友「いやいや、布団を共にした仲じゃないか」

女「ななな、何を馬鹿なことを!!」


871 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 21:48:57.35 ID:agkbSgc0
友「……叫ぶなよ。響く」

女「……ごめん。自滅した」

友「だろうな」

女「二日酔いなんてあまりしないから……」

友「そうなのか?」

女「ああ。こんなに頭が頭痛で痛いとは思わなかった……」

友「そういうもんだ」

女「二日酔いの薬、買ってくる」

友「大丈夫か?」

女「……何とかするしかないよ」

友「そうか。俺はもう一眠りするよ。起きてるとつらい」

女「分かった」

友「そうそう。俺にはホワイトサイダーな」

女「分かったよ」


872 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 21:59:19.71 ID:agkbSgc0
女「……階段を下りるのも一苦労って」

女「そうだ、琴緒さんは……」

ピンポーン

女「……」

女「やっぱりまだ帰ってないよね」

女「……!?」

女「ちょっと待て! なんで友の寝顔を思い出してるんだ!」

女「……ッチ。これも二日酔いのやつの仕業か」

女「……痛い」

女「早く薬買ってゆっくりしよう」


873 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 22:03:20.13 ID:agkbSgc0
――コンビニ

バイト「ありやとしたー!」

女「……叫ばないで欲しいのに」

友女「あれ? 具合悪そうね」

女「……なんだ、友女さんか」

友女「何とは何よ! 失礼な!!」

女「〜っ! やめて……」

友女「だから何を!」

女「ほんと……やめてくださいおねがいします……」

友女「だから――!」

女「大声出すのを!」

女「っ痛ぅ……」

友女「あ……ごめん」


874 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 22:09:34.95 ID:agkbSgc0
友女「どうしたの?」

女「二日酔い」

友女「はあ? なんでそんなに飲むわけ?」

女「ヤケだったし……」

友女「あー、まだ見つからないの?」

女「うん……。今日もインターホンならしてみたけど、返事はないんだ」

友女「……そっか」

女「うん……」

友女「……そうだ。一人じゃきついでしょ。看病してあげようか?」

女「でも、大学あるだろ? それに一人でもないし」

友女「冗談よ。それで、一人じゃないって?」

女「友が泊まってるんだ。共に二日酔いでさ」

友女「……ダジャレのつもり?」

女「いや、そんなつもりはなかった」


875 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 22:11:17.55 ID:EOuXNYko
今北


876 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 22:30:08.47 ID:agkbSgc0
友女「じゃあ、私はこれで」

女「うん」

友女「お大事に」

女「友女さんからそんな優しい言葉が出るとは思わなかった」

友女「……ったく、素直に受け止めなさいよ」

女「うん、ありがとう」


女「さて……」

女「早く帰らないとやばいかもしれない」

女「視界が揺れてくるって、やばいよね」

女「うん。やばいやばい」


877 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 22:38:24.56 ID:agkbSgc0
――警察署前

警官A「いや、待たせてすみません」

警官B「全くですよ」

警官A「ではパトロールと……おや」

警官B「どうしたのです?」

警官A「やっぱり一人でお願いします。用事が出来ました」

警官B「……はい?」


警官A「戻ってきてたのですね?」

家無「ええ。昨夜に」

警官A「どうでした?」

家無「協力を得ることが出来ました。ただいつになるか詳しくは分からないらしいですね」

警官A「それは、仕方ないでしょう」

家無「技師という名前なら、その人でしょうから」

警官A「分かりました」


878 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 22:42:33.30 ID:agkbSgc0
家無「私がいない間に進展はありました?」

警官A「いいえ。それが全く」

家無「そうですか……。仲間達はどうです?」

警官A「えっと……」

家無「ははは、正直に言ってくれて構いませんよ。役に立たないでしょう」

警官A「はあ。証言から糸口の跡も見あたらないのですよ」

家無「そうですか。困りましたね……」

警官A「全くです」

家無「そうそう。昨晩軟男さんとお酒を飲みましてね」

警官A「酒をお飲みになるんですか?」

家無「ええ、まあ」


879 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 22:49:31.07 ID:agkbSgc0
家無「それでですね、早く琴緒さんを見つけないと彼らの身も危ないと思いまして」

警官A「それは……ん? 彼らとは?」

家無「軟男さんと琴緒さんの友人の友さんですよ」

警官A「……ふむ。それで、どうしてです?」

家無「ヤケ酒に走っています」

警官A「なるほど。多量になると命が危険ですね」

家無「今日は多分、二日酔いで動けそうにないでしょう」

警官A「どれほど飲まれたのですか?」

家無「よくは分かりませんが……多分、二人でビールを瓶で二十一本ほど。それから二、
   三杯の焼酎も煽っていましたね」

警官A「凄いですね……」

家無「本当に、彼らは若いです」

警官A「だから、危なっかしい。とでも?」

家無「そんなところです」


880 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 22:55:06.49 ID:agkbSgc0
家無「それとですね。軟男さん、免許証をお持ちです」

警官A「そうなんですか? 名義は軟男ですか?」

家無「いえ」

警官A「では……」

家無「ええ、名義は女でした」

警官A「……ふむ」

家無「今のところ軟男さんが女さんという証拠はないわけですけど……」

警官A「どうかしました?」

家無「いや、引っかかることがありまして」

警官A「?」

家無「彼らの名前のことです」


881 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:01:38.09 ID:agkbSgc0
家無「いや、でもそんなのは警察も考えていますよね。すみません」

警官A「とりあえず、話していただけませんか?」

家無「良いですが……突拍子ないですよ?」

警官A「構いません」

家無「免許証とかだと、氏名欄に振り仮名がついているじゃないですか」

警官A「はい。そうですね」

家無「それを見ると……いや、やっぱりやめましょう。私の思い過ごしです」

警官A「だから、構いませんよ。続けて下さい」

家無「分かりました」

家無「軟男さんの……いえ、女さんの名前、フルネームで反転させると、軟男さんの名前
   に思えるんです」

警官A「……確かに」


882 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:07:44.72 ID:agkbSgc0
家無「それだけじゃありません」

警官A「さっき“彼ら”と言っていましたね。と言うことは」

家無「琴緒さんも同じです」

警官A「……? ……ああ、本当ですね」

家無「偶然でしょうか」

警官A「どうでしょう……。現実に考えれば、偶然ですね」

家無「あなたは超常現象を信じるのですか? 刑事なのに」

警官A「あることは信じるしかないでしょう」

家無「それもそうですね」

警官A「しかし、なぜわざわざ自分の名前を暗示させる偽名を使ったんでしょう」

家無「私は専門外でして。まぁ、何に対してもですが」

警官A「私も専門外ですね。残念ながら」


883 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:11:42.32 ID:agkbSgc0
警官A「ああ、そう言えば」

家無「どうかしました?」

警官A「今日の情報収集、あなたがやってくれるんですよね?」

家無「誰がそんなこと言いました?」

警官A「え?」

家無「はい?」

警官A「あなたの仲間じゃないですか」

家無「聞き込みは私の仕事ではなく警察の仕事でしょう」

警官A「まぁ、そうですが……」

家無「仕方ありません。私もついていきますよ」


884 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:15:16.24 ID:agkbSgc0
――女の部屋

友「なぁ……」

女「何?」

友「頭痛いだろ。お前の布団なんだからさ」

女「いや、使ってくれて構わないよ」

友「今更照れるなよ。布団を共にした――」

女「照れてないから。二人だと狭いだろ?」

友「まぁ……そうだが。なんか悪いだろ?」

女「気にしなくていいよ」

友「なぁ……」

女「?」

友「なんであんなに飲んだんだろうな」

女「僕に聞くな」


885 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 23:17:55.50 ID:nzq6zzco
そこも手がかりなのかwwwwwwwwwwwwwwww


886 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:19:35.30 ID:agkbSgc0
友「……」

女「……琴緒さんさ」

友「うん」

女「帰りに窓から部屋を見てきたけど、やっぱりいなかった」

友「覗いたのか?」

女「確認のため。下心はないよ」

友「本当か?」

女「本当。本当」

友「……何してるんだろうな、琴緒さん」

女「どこか旅行にでも行ってるんじゃない?」

友「連絡くらい、ほしいよな」

女「本当に」


887 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:24:43.38 ID:agkbSgc0
友「……また、どこか行くんだろうか」

女「何?」

友「男が消えて、琴緒さんが消えて……。きっとさ、汚い俺への報いだろうな。そのうち、
  みんな俺の前から消えてしまうんじゃないかって、この数日思ってるよ」

女「……」

友「お前は、消えないで欲しいな」

女「……真顔で言わないでよ」

友「あぁ、ここは泣くところか?」

女「……いいよ、どうでも」

友「そうか」

女「うん」


888 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/14(土) 23:27:00.30 ID:QdtiP2AO
女かわいいよ今は不細工だけどかわいいよ女


889 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:31:51.40 ID:agkbSgc0
女「あのさ」

友「なんだ?」

女「悲しいのは分かるけどさ、ポジティブに行こうよ」

友「……悲しいのかな?」

女「……え?」

友「はは、正直もうなんだか分からないや」

友「男がいなくなって、代わりにお前と琴緒さんが来た。男がいなくなったのは辛いが、
  それでも楽しかった。別に辛いのが癒されたわけじゃないんだけどな」

女「……」

友「それでさ。琴緒さんが今いなくなったらさ、また別の誰かが俺を楽しませてくれるん
  じゃないかって」

女「……都合良いよな」

友「本当だ。自分でも嫌になる」

女「でも、そんな考え方の方が、楽だと思うよ」

友「ああ。実際、楽だ」


890 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:35:49.17 ID:agkbSgc0
友「……」

女「……」

友「分からないことは、考えるのをやめにしよう」

女「うん」

友「それよりさ」

女「何?」

友「テンション、上げていかないか?」

女「無理でしょ。この空気で上げるのは」

友「多分さ」

女「うん」

友「寝転んでるから暗い空気になると思うんだよ。座ろうぜ」

女「無理でしょ。僕達、二日酔いで座るのもきついじゃないか」

友「……そうだな」


891 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:48:33.67 ID:P5C6vRko
頑張ってるなーもうすぐ900か


892 :パー速民がお送りします [] :2009/11/14(土) 23:50:18.71 ID:/s.MPd6o
騒擾ねこ


893 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 00:00:28.19 ID:BR9AFIAO
──大学のカフェテラス

女友「え? 朝、軟男さんと会ったの?」

友女「うん。かなり具合悪そうだったよ」

女友「二日酔いって聞いてたけど……」

友女「声を出す度に口元を歪めてたよ」

女友「そんなに?」

友女「友さんはもっと酷いんじゃないかな?」

女友「どうして?」

友女「外に出れないくらいだし」

女友「出たくないだけだったりして」

友女「だから頭痛が酷いからでしょ?」

女友「分からないかなあ……」

友女「?」


894 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 00:04:29.51 ID:lcN.ItIo
友女と女友がときどきどっちがどっちかわからなくなる


895 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 00:11:22.51 ID:BR9AFIAO
女友「それよりさ、今日講義終わったらケーキ食べに行かない? また美味しいと
ころを見つけてね」

友女「良いけど……、いい加減にしないと太るよ?」

女友「大丈夫だって。甘いものは別腹って言うし」

友女「……あのさ」

女友「何?」

友女「ここ数日、食べすぎてない?」

女友「気のせいでしょ」

友女「だと良いけどさ……」

女友「何? 心配してくれてるの?」

友女「当たり前じゃない。誰でも心配するよ」

女友「……そんなに?」

友女「うん」


896 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 00:14:11.96 ID:BR9AFIAO
>>894
なんか、つくづくごめん。
初期設定でのミスだな。今更変えられないし……。
実は俺も書いてて間違えそうになります。


897 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 00:21:19.00 ID:h0hHec.o
話し方でなんとなくわかるだろ


898 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 00:23:02.50 ID:BR9AFIAO
女友「……そっか」

友女「うん」

女友「……やっぱり、表に出てるんだ」

友女「うん」

女友「まいったなあ」

友女「……」

女友「そりゃあ……辛くもなるよ」

友女「……そうだよね。私達も捜す?」

女友「無理、じゃないかな。私じゃなんの役にも立たないよ」

友女「だから私も手伝うって言ってるじゃない」

女友「……ごめん。やっぱり、私は動きたくないの」

友女「……」

女友「考えたく、ないのよ」

友女「……そっか」

友女「じゃあ、付き合うよ、ヤケ食いに」


899 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 00:33:18.06 ID:BR9AFIAO
疲れたー。
今日は終わりにしよう。そうしよう。

コロンボおもしれえwwwwwwww


900 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 00:36:29.62 ID:fLPlLmso
お疲れ〜
また明日も楽しみにしてまッす( ´∀`)ノシ


901 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 00:41:43.79 ID:CbTLrdQo
また明日なっ


902 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 00:43:03.83 ID:9xLIBnMo
乙ー


903 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 00:43:50.26 ID:jns3W0U0
おつおつ


904 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 01:13:48.48 ID:BR9AFIAO
え、明日も書けと?
日曜日だぜ?


905 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 01:20:12.75 ID:caWtfQ2o
>>904
ひまだろ?なぁ?
ひまっていえよおおおおおおお


906 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 08:34:10.03 ID:4PaY3YDO
琴ちゃんはいい感じに遊ばれちゃってんのか……なんかやるせない気持ち

今日も頑張れ


907 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 09:44:38.76 ID:lUHqfEDO
犯人は同級生Aかなぁ?


908 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 11:07:20.00 ID:7uEutADO
なんかジャンル変わっちゃったよね


うぼぁー


909 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 15:25:39.43 ID:JOluqO2o
友女と女友なんて区別しないで読んでるぜ


910 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 16:24:37.60 ID:dF4OV6Io
・・・こりゃ次スレにまで伸びそうだな・・・


911 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 19:33:01.74 ID:7uEutADO
何スレ行ってもいいけど今日ぐらいに救出してくれ…


912 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 19:47:14.60 ID:tSdQpxc0
おはよう。
眠りの秘儀で時を超えて来た。


913 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 19:52:53.71 ID:tSdQpxc0
――川辺

「おー、今日も来たかー」

「隣にいるのは家無さんじゃねえか?」

「本当だ。帰ってたんだな」

「帰ってたならまず俺らに会ってもいいのになあ」

警官A「だそうですよ?」

家無「そう言えば、今朝起きてから一人も見なかったですねえ」

警官A「ははは、そちらが避けていたのでは?」

家無「まさか。理由がありませんよ」

警官A「それもそうですね。さて、聞き込みを開始します」

「おう。まず俺からいかせてもらうぞ」

「何? 先に終わるのは俺だ」

警官A「はは、とりあえず並んで下さい」


914 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:06:50.49 ID:tSdQpxc0
警官A「では、次」

「えっとだな……あれ?」

警官A「思い出しておいて下さいね。はい、次」

「いや、喉のまで出てるんだ! ちょっと待ってくれよ」

「お前の記憶力のなさはいつものことだろう。退いた退いた」

「刑事さん、昨日はですね――」

ホームレス「おぉー、家無さん帰ってたんだなあ」

家無「つい昨夜のことですよ。……おや? そちらはどうしました?」

ホームレス「今からそこの刑事に報告だってよ。それはもう“ものっそくすっげえ”こと
      だとかでさ」

家無「そんなに?」

ルンペン「あ、ああっ。俺は見たね。お、女が繋がれて――」

家無「!! 今なんと!?」

ルンペン「だから、女が繋がれてるのを見たと言ったさ」


915 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:11:22.51 ID:tSdQpxc0
家無《警官Aさん、ちょっと良いですか?》

警官A《なんです?》

家無《先に話を聞いて欲しい人が出てきました》

警官A《しかし……》

家無《至急です》

警官A《……分かりました》

警官A「皆さん、とりあえず少し待ってて下さい」

家無《いえ、こちらは私が引き受けましょう》

警官A《良いのですか?》

家無《はい。まともに働くのは久々ですよ》

警官A《……では、お願いします》

家無「えー、続きは私が聞きますので、待たなくても大丈夫です」


916 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:19:40.49 ID:tSdQpxc0
警官A「話があるというのは?」

ルンペン「俺です」

警官A「名前は?」

ルンペン「ルンペンといいます」

警官A「はい。ではルンペンさん、私に話とは?」

ルンペン「本当は昨日のうちに話そうと思ってたんですが、ここに来たらもういなかった
      から……」

警官A「それで?」

ルンペン「女が……女が繋がれてたんだ! テーブルの脚にロープでっ」

警官A「……ふむ。見たのですね?」

ルンペン「ああ。家無さんから配られた人相の女だった……」

警官A「偶然見たのですか?」

ルンペン「いいや、あんなところを偶然なんてありえねえ」

警官A「では、どうして?」

ルンペン「昨日、話せなかったから考えてみたんだ。俺のねえ頭でね。それで、しっかり
      とした証拠があればって、さっき確かめたばかりで」


917 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:26:03.09 ID:tSdQpxc0
警官A「……ふむ。ではまず、順を追って説明していただけませんか?」

ルンペン「でも……何から」

警官A「昨日話そうとしたきっかけからお願いします」

ルンペン「ああ。俺の縄張りでさ、最近妙にこっちと行き来してるやつがいてさ」

警官A「男ですか? 女ですか?」

ルンペン「男さ。大学に通う若者で」

警官A「どうして行き来するようになっただけで怪しいとお思いに?」

ルンペン「正確にはその辺りが家みたいなんですがね、ここ数日は連日夕方に一度は戻っ
      てくるんで」

警官A「……それだけですか?」

ルンペン「ああ。昨日はそれだけだった」


918 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:33:04.48 ID:tSdQpxc0
警官A「それで、どうしたのです?」

ルンペン「そいつが家に帰るのが夕方と深夜で、時々昼頃にも帰ってきますが、そいつの
      いない間に、何かないかって」

警官A「家の中に進入した?」

ルンペン「そんなっ。俺はそんな盗人じみたことはしねえ! 俺はベランダに上っただけ
      だっ」

警官A「……ベランダ? マンションなんですか? それともアパートですか?」

ルンペン「マンションさ。住んでる人はあまりいないみたいだけどよ。古いから」

警官A「上ったのはいつのことですか?」

ルンペン「殆ど、さっきだ。大学生ってのは出るのが遅いときもあるみたいでさ」

警官A「みたいですね。どうして昨日にしなったかのです?」

ルンペン「暗いと危ねえだろ?」


919 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:40:19.03 ID:tSdQpxc0
警官A「確かにそうですね」

ルンペン「俺は命を張るほどあんたらが捜してる女を知らねえ」

警官A「もっともです。それで、ベランダに上がり、繋がれた女性を発見した?」

ルンペン「ああ。カーテンがかかってたけど、隙間から見えたんだ」

警官A「それで、こちらに来たと?」

ルンペン「いや、窓を叩いて見たさ。そういう趣味の人らだとまずいだろ?」

警官A「はは……それもそうですね」

ルンペン「出来るだけ大きく叩いたよ。でも、女は見向きもしねえんだ」

警官A「寝ていたのでは?」

ルンペン「いいや、目が開いてるみたいだったね。見にくくて確かじゃないですけんど」

警官A「……ふむ。その場所はどこです?」

ルンペン「郊外の、かなり古いマンションの三階ですよ。307号室」


920 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:43:25.89 ID:tSdQpxc0
警官A「家無さん」

家無「はい?」

警官A「今日の聞き込みはもう良いです。ありがとうございました」

家無「ですが……」

警官A「あのルンペンさんも……この琴緒さんの絵を持っているんですよね?」

家無「そのはずですが」

警官A「なら多分、間違いないでしょう」

プルルルル
  プルルルル……

警官B「はい」

警官A「警官B、至急郊外に向かって下さい。場所は――」


921 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:50:55.56 ID:tSdQpxc0
(午後三時頃)
――郊外、古いマンション前

警官A「すみません。遅れました」

警部「いや、私達も今来たところだ」

警官A「……おや? 警官Bは?」

警部「大家にマスターキーをもらいに行っている所だ。しっかり令状もとってある」

警官A「ありがとうございます」

警官B「警部っ、鍵をもらってきました」

警部「ご苦労」

警官B「容疑者が帰ってきてからの方が良いんじゃないですか?」

警官A「いや、それからだと面倒なんです」

警部「言い訳に付き合うのが嫌なだけだろ?」

警官A「はあ……それもありますが、無実ならば不要に関係させる必要もないでしょう」


922 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 20:56:35.50 ID:7uEutADO
キター!!!!


923 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 20:57:17.59 ID:tSdQpxc0
警官B「凄く寂れてますね……ここ。十部屋あるうち二部屋しか表札がありませんよ?」

警官A「本気で管理するには無理なところですね」

警部「警官A、307だよな?」

警官A「ええ、そうです」

ピンポーン

警部「……いないのか?」

ガチャッ ガチャッ

警官A「鍵も、やはりかかっています」

警官B「誰もいないんじゃないでしょうか?」

警官A「それは、入れば分かりますよ」

警部「そうだ。開けてくれ」

警官B「はい」


924 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 21:06:15.35 ID:fLPlLmso
ワッフルワッフル


925 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:08:06.34 ID:tSdQpxc0
警官B「……あれ?」

警部「どうした」

警官B「鍵が開きません」

警部「どういうことだ? 鍵は合ってるんだろうな?」

警官B「はい」

警官A「ちょっと失礼しますよ」

警官B「?」

警官A「……ふむ」

警部「何か分かったか?」

警官A「ちょっと待ってて下さい。他の部屋も見てきます」

警部「ああ」


926 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:14:11.64 ID:tSdQpxc0
警官A「……ふむ、困りましたね」

警官B「どうしたのですか?」

警官A「どうやら、鍵を付け替えているようです」

警官B「分かるんですか?」

警官A「警部なら分かるはずです。まず隣の308号室の部屋の鍵を見て下さい」

警部「どれどれ……。ああ、錆びてるな」

警官A「もっとよく見て下さい」

警部「? 普通の鍵じゃないか」

警官A「はい」

警官B「それと何かあるんですか?」

警官A「次に、307号室の鍵」

警官B「……ああ、錆びてないんですね!」

警部「いや、それもあるが……これは防犯用の鍵だ」

警官B「でも、カードや指紋ではなくアナログですよ?」

警部「ああ。その中でも、一番優れたやつなんだ」


927 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:21:18.55 ID:tSdQpxc0
警官B「じゃあ、どうするんですか」

警官A「ええ、どうしましょうね」

警部「防犯防犯とか言ってる私らが困ってるんじゃ、笑いものだな」

警官A「そうですね」

警官B「笑い事じゃないですよ! 本当に中に琴緒さんがいるなら」

警官A「そうなんですよね。いっそのこと、破って入ります?」

警官B「刑事がそんなことしていいんですか!?」

警官A「職権はそのためにあるんですよ」

警部「いや……まずは中に本当に琴緒がいるか確かめよう」

警官A「どうやってです?」

警部「警官B、隣の部屋を開けろ。ベランダから覗けば見えるはずだろ?」

警官A「……ふむ。なるほど」


928 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:23:09.69 ID:qRNStu.o
きたあ


929 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:35:43.30 ID:tSdQpxc0
警官A「警部、行けますか?」

警官B「結構高いですよ?」

警部「脅かすな……。大丈夫だ」

警官A「気をつけて下さい」

警部「……っと。ほら、無事じゃないか」

警官A「カーテンに隙間はありますか?」

警部「ああ、ある。しかし、ルンペンとかいうホームレスはこんなところまで上ったのか。
    いや、凄いな」

警官A「それで、どうです? いましたか?」

警部「……ああ、いた。琴緒だ、間違いない」

警官A「どうなってます?」

警部「椅子に座っている。……人形みたいにな。まるで放心状態だ」

警官A「ロープは?」

警部「ああ。随分と長いみたいだがな。証言通りテーブルに繋がれてるよ。あれは、床に
    固定されたものだな」

警官A「用意が良いみたいですね」


930 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:37:07.65 ID:C/JdLuco
レイプ目な琴ちゃん……


931 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:40:09.97 ID:jns3W0U0
支援


932 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:42:35.49 ID:tSdQpxc0
警部「しかし、これで上がり込む口実が出来た」

警官A「そのようですね」

警官B「警部っ、警部っ。容疑者が帰ってきました! 隠れて下さい」

警部「もう九割、犯人だ。しかし、早いな……」


バタンッ……
  ギッ……ギッ……

?「やぁ、ただいま。お腹、空いただろ?」

男「……」

?「ごめんね。今日はバイトの時間が早いから、相手をしてあげられないんだ」

男「……」

?「そう悲しい顔をするな。一時には帰ってくるから」

男「……うん」

?「これ、今日のご飯だよ。じゃあ、いってくるね」

男「……うん。……いってらっしゃい」


933 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:48:55.54 ID:rbR7A9I0
わっふるわっふる
今日も一日で1番楽しみな時間がやってきました


934 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 21:54:01.72 ID:7uEutADO
現行犯ktkr


935 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 21:58:03.03 ID:twnthJUo
まずい、このままでは俺がぶっ[ピーーー]前に容疑者が確保されてしまう!


936 :パー速民がお送りします [saga] :2009/11/15(日) 22:05:23.49 ID:7uEutADO
>>935
まて俺にも数日間のイライラをぶちまけさせろ


937 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:07:49.92 ID:JSyaO5wo
まぁ待て
まずは俺が犯人の幻想をぶち[ピーーー]


938 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:08:46.93 ID:l.FFey6o
琴ちゃんってリアルに呼び名がかぶってやだな…


939 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 22:10:16.69 ID:BR9AFIAO
警官B「……行きました。逃がして良いのですか?」

警部「ああ、構わん」

警官B「しかしっ!」

警官A「今捕まえたところで逃げられますよ。今の状況で言い逃れは易いですから」

警部「看病してた、とかな」

警官B「でも」

警官A「ええ。それでもです」

警部「だが、次帰ってきたら逮捕出来るようにする」

警官A「何か策でも?」

警部「いや、ない」

警官A「では考えないといけませんね」

警部「ああ。お前らもこっちに来い」

警官A「はい?」

警部「窓の鍵は開いているんだよ」


940 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:16:37.77 ID:fLPlLmso
                   ,'⌒,ー、           _ ,,..  X
                 〈∨⌒ /\__,,..  -‐ '' " _,,. ‐''´
          〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"
           ,ゝ `</ /  〉 /  ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _- ちょっくら犯人確保に行ってくる
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////


941 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 22:18:02.14 ID:BR9AFIAO
──307号室

警官A「琴緒さん? 聞こえますか?」

男「……」

警官B「食べるのに精一杯のようですね。しかし所々……」

警官A「ええ。痛そうですね。実に興奮します」

警官B「はい!?」

警官A「冗談ですよ」

警部「何か聞き出せないのか?」

警官A「はあ。どうも私達が見えていないようで」

警部「見えていない?」

警官A「このように目の前で手を振っても」

男「……」

警官A「手を叩いても」

男「……」

警部「いや、瞳孔に反応はあるぞ」

警官A「ですが、僅かです」


942 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:24:23.32 ID:7uEutADO
早く救急車を!!


943 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:24:55.47 ID:4akiWQAO
男…いや、琴ちゃんは大丈夫なのか…


944 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:26:31.82 ID:vK4qFoUo
続きがパー速にあったなんて知らなかった
偶然見つけて読んでたらなんというクライマックス

支援


945 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 22:27:15.57 ID:BR9AFIAO
警官B「平然と食べ続けてますね」

警官A「……ふむ」

警部「食べ物があるからじゃないか?」

警官A「違うと思いますが……」

警部「試しに取り上げてみようじゃないか」

男「! あ……ああ……っ!」

警官B「しましたね、反応」

警官A「イジメみたいで、なんか悪いですね……」

警部「琴緒さん、私の言うことが分かりますか?」

男「ご……はん……! ごは……ん……っ」

警部「……聞こえるか、って聞いてるんだ!」

男「!!」

男「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ! ごめん、なさいっ」

警部「……話にならんな。ほら、飯は帰すよ」

男「あぅ……。……」


946 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:31:26.15 ID:ym3NqEAO
次スレどうする?

>>1?
安価?


947 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:34:02.50 ID:7uEutADO
990あたりでいーんじゃね?


948 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 22:34:51.36 ID:BR9AFIAO
警部「どう思う?」

警官A「とても興奮しますね」

警部「冗談だろ?」

警官A「はい?」

警部「え?」

警官B「え?」

警官A「もちろん、冗談です。そうですね。精神的にかなり傷がついていると考え
    ます」

警部「だろうな」

警官B「暴行に強姦、でしょうか……」

警官A「忘れたのですか? 彼女の証言」

警官B「はい? ああ、覚えてます」

警部「本当なら、辛かっただろうな。こいつがホモじゃなければだが」

警官A「この状態を見ても違うでしょう」


949 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:38:40.96 ID:9xLIBnMo
警官A絶対興奮してるだろwwwwwwwwwwww


950 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 22:38:58.78 ID:BR9AFIAO
では、次スレは975越えたら作って誘導しますよ


951 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 22:39:09.96 ID:Oxu2QTco
俺も興奮


952 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 22:41:30.48 ID:C/JdLuco
ふぅ……警官A興奮すんなよ


953 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 22:50:58.55 ID:BR9AFIAO
警官B「とりあえず琴緒さんを病院に運びましょう」

警部「いや、今は駄目だ」

警官B「なぜですか!」

警部「囮だからだよ」

警官B「そんな……」

警官A「それだけじゃありません。彼女の保険証がないので、病院に入れるのも苦
    労します。また入れた後、厄介ですし」

警部「だが、その辺りは安心しろと言う顔だな」

警官A「定かではありませんが」

警部「任せていいか?」

警官A「任されるのは私ではありません」

警部「?」

警官A「私達はまず、彼女の私物を探しましょう。アルバイト帰りに誘拐されたな
    ら、どこかに落としてなければあるはずです」


954 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 22:57:29.58 ID:BR9AFIAO
──女の部屋

ヴーン ヴーン……

友「メールだぞー」

女「分かってるよー」

友「面倒がらずに起きてとれよ」

女「そんなこと言われても……っと。刑事さんからだ」

友「そうかー」

女「……」

女「……」

女「!!」

友「どうした?」

女「こ……」

友「?」

女「琴緒さんが見つかった!」


955 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 23:07:04.97 ID:BR9AFIAO
友「本当か!?」

女「うん!」

友「じゃあ、会いに行こうぜ!」

女「あ……えっと」

友「どうした? まだ頭痛が酷いか?」

女「いや、そうじゃなくて……これ」

友「?」

警官A『朗報があります。琴緒さんを発見しました。ですが、今日は面会すること
    が出来ません。犯人逮捕に協力していただくからです。その他に、大変
    言いにくいことですが、彼女の意識がはっきりしているとは言えません。
    至急、病院の手配していただきたく思います。条件は、訳ありの患者を
    受け入れ、かつ秘密を厳守していただける所。家無さんに応援を頼めば
    なんとかしてくれるでしょう。では、お願いします』


956 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 23:16:57.16 ID:BR9AFIAO
友「……は?」

女「だよね」

友「なんで先に病院じゃないんだよ。なんで普通の病院に入れないんだよ!」

女「何かあるんだろ?」

友「……まあいいか。見つかってるってことは、もう安全なんだろ?」

女「多分ね。じゃあ僕は家無さんを探さないとね」

友「えっと……」

女「昨日一緒に飲んだだろ?」

友「そうだっけか……? ああ、そうだった」

女「あの時はもう結構入ってたからね」

友「そうだ。他のやつに琴緒さんが見つかったって教えてあげようか」

女「そうだね。きっと安心するよ」

ヴーン ヴーン……

女「あれ、また警官Aさんからだ」

友「今度はなんて?」

女「えっと……」


957 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 23:30:15.61 ID:BR9AFIAO
──ケーキ屋

友女「ど、どうしたのっ? 急に泣いたり……っ」

女友「……た。よかったよぉ〜」

友女「だから何が!?」

女友「あのね、あのね。今、友さんからメールが来たんだけどね」

友女「うん、うん」

女友「見つかったんだって! 琴緒さんっ」

友女「えっ? 良かったじゃん!」

女友「うんっ、うんっ」

友女「ほら、嬉しいのは分かるけど、泣き止みなよ。顔がだらし無いよ」

女友「う、うん」

女友「……さてっ! 祝い事だぁ! もう二つ食べるよー!」

友女「あ……結局食べるのね」


958 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 23:31:13.20 ID:R5CZOBco
ある意味これからが地獄だな・・・


959 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 23:36:33.06 ID:Olu6zKU0
ここからが本当の(ry


960 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 23:40:49.02 ID:BR9AFIAO
──現代文学研究会

後輩B「こんにちはー」

先輩A「おう、今日も来るとは暇だな」

後輩B「それはお互い様ですよ先輩」

後輩C「後輩Aは?」

後輩B「アルバイトらしいです。そっちは珍しいですね」

後輩C「まあな」

後輩B「他も友先輩以外バイトですか?」

先輩A「そのはずだ」

後輩B「琴緒先輩、見つかったみたいですね」

先輩A「そうだな。先輩Bと同級Bの表情が見れなくて残念だ」

後輩B「意地が悪いんですね」

先輩A「そういうな。あはははっ」


961 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 23:45:45.14 ID:BR9AFIAO
333.33KB表示を逃して少し萎えたと言ってみる


962 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/15(日) 23:51:55.65 ID:7uEutADO
>>961
逮捕マダー?


963 :パー速民がお送りします [] :2009/11/15(日) 23:56:51.65 ID:BR9AFIAO
──川に架かる橋

女「家無さーん」

家無「おや、軟男さんと友さんじゃないですか。二日酔いの調子はどうです」

女「大分楽になりました」

友「ほぼ完治しましたよ」

家無「それはそれは。そんなに良い薬があるなら教えと欲しいですね」

友「ホワイトサイダーですよ」

家無「……はい?」

友「だから──」

女「いえ、僕達はその話をしに来たのではありません」

家無「でしょうね。それで、なんです?」

女「病院を探してほしいんです。訳あり患者を受け入れて、しかも秘密を守って
    くれるような」

家無「どうしてです?」

女「分かりません。ですが、警官Aさんからの頼みです」


964 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 00:04:33.66 ID:fZZhgMAO
家無「ということは、琴緒さんが見つかったのですね?」

女「分かるんですか?」

家無「ええ。数時間ほど前まで一緒にいましたから。しかしあの人は次から次へ
    難問を私に押し付けていきますね」

友「他に何か頼まれたことでも?」

家無「はい。秘密ですが」

女「それで、どうですか?」

家無「心当たりはいくつかありますが……、やはり聞いてみないことには」

女「ですね」

友「とりあえず片っ端から訪ねてみては?」

家無「それしかありませんね。そうしましょう」


965 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 00:11:11.24 ID:GA27wPY0
追いついたっ


966 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 00:16:46.57 ID:fZZhgMAO
──小さな病院前

女「……内科?」

家無「ええ。ですが色々な知識を持つ医者ですよ」

友「本当ですか?」

家無「ええ。それに彼女は目立つことを嫌いますから」

女「彼女……って、女性の方ですか?」

家無「ええ。しかもまだ三十前半という若さです」

友「へ、へぇ……」

家無「では、交渉してきますね」

女「僕達は行かなくて良いんですか?」

家無「すみませんね。彼女は気難しい性格ですから」


967 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 00:24:45.54 ID:fZZhgMAO
──診察室

女医「……」

家無「……」

女医「……今日はどうしました?」

家無「拾い食いのせいですかね、お腹が痛く──」

女医「嘘は止めてください」

家無「敵いませんね。助手達を退かしていただけますか」

女医「仕事の邪魔をしないでくれませんか?」

家無「お願いします。こちらも急ぎの用なので」

女医「……」

女医「分かった。外して」

助手「分かりました」

家無「ありがとうございます」

女医「……」

家無「……」

女医「早く話して下さい」


968 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 00:32:32.76 ID:fZZhgMAO
家無「おそらく一人患者を受け入れてほしいのです」

女医「おそらく、とは?」

家無「私も詳細を知らないので」

女医「へえ。症状は?」

家無「分かりません」

女医「……うちの専門?」

家無「多分、違いますね」

女医「ならなんで」

家無「病院の専門でなくとも、あなたなら出来るでしょう」

女医「……ものによるわ」

家無「実はこれ、警察の知り合いからの頼みでしてね」

女医「そうなの?」

家無「ええ。訳あり患者、秘密厳守」

女医「面倒事に巻き込むつもり?」

家無「いいえ、そのつもりはありません」


969 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 00:38:48.01 ID:fZZhgMAO
女医「つもり、ね」

家無「はい」

女医「訳ありって、何?」

家無「戸籍なし、だけだと思います」

女医「密入国者?」

家無「違いますが……そのようなものです」

女医「何か隠してるね?」

家無「ええ」

女医「聞いても?」

家無「いいえ」

女医「じゃあ、断るわ」

家無「私から説明しないだけです。警察の方に聞いて下さい」

女医「……分かった。秘密厳守っていうのもそれに関わりありかな?」

家無「多分」


970 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/16(月) 00:39:45.89 ID:NMhIPAAO
ドキドキ


971 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 00:49:57.20 ID:fZZhgMAO
女医「外科手術の必要は?」

家無「ないと思います。急いではなかったようなので」

女医「良かった。それで、受け入れるとして、起こりそうな問題はある?」

家無「保険証」

女医「……どういうこと?」

家無「患者の持っている保険証は、今行方不明の人のものです」

女医「つまり、他人のを使っているということね」

家無「いえ」

女医「?」

家無「おそらく、自身のものです」

女医「……訳が分からないわ」

家無「それを調べるために、技師さんも呼んでいます」

女医「入院中に街に来たら、ここに招き入れろってこと?」

家無「はい」

女医「……はぁ」


972 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 00:58:53.93 ID:fZZhgMAO
家無「やはり気がのりませんか?」

女医「そうなら昔の話を引きずりすぎよ」

家無「そうですか?」

女医「そりゃそうよ」

家無「……」

女医「で、私の他に頼るところは?」

家無「あるにはありますが、あなたが一番信頼をおけます」

女医「……全く」


女「終わったみたいだね」

友「どうでした?」

家無「ええ、了解をもらえましたよ。警官Aさんに場所を教えておいてください」

女「分かりました」

家無「……」

家無「軟男さん、少しお話出来ますか?」

女「え? はい」

家無「すみません。友さんは外していただきたいのですが」

女「はい?」

友「なら、俺は自分の家に帰ってるよ」

女「あ、うん。分かった」


973 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 01:00:40.84 ID:KjMtJQDO
琴ちゃん見つかったし今度は犯人の行動が楽しみだなww


974 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 01:00:55.51 ID:fZZhgMAO
そろそろ寝そうなので、750越えてないけど次スレ作ってくる。


975 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 01:06:06.64 ID:fZZhgMAO
次スレ誘導

http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/part4vip/1258301025/l20


976 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/16(月) 01:06:50.21 ID:yr34hUDO
750ww

眠そうだなwwww


977 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/16(月) 01:07:58.45 ID:hIz1B6Eo
次スレおちゅ♪

専ブラな人はこっちが良いのかもしれない
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258301025/


978 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/16(月) 01:09:53.63 ID:yr34hUDO
>>975


979 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/16(月) 01:23:31.02 ID:pDnyTOgo
次スレ乙


980 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/16(月) 01:28:36.92 ID:cTNvWAAO
次スレ乙


981 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 01:29:03.68 ID:fZZhgMAO
女「それで、話って何ですか?」

家無「軟男さん、たまには本名を恋しく思いませんか?」

女「……な、なんのことでしょうか?」

家無「一つ良いですか、女さん」

女「!!」

家無「はい。その表情が見れただけでも十分です」

女「な……なんで僕の名前を……。あっ」

家無「警官Aさんから聞いたのもありますがね」

女「秘密だって言ったのに……」

家無「良かれと思ってですよ。それに、昨晩あなたの免許証も見ました」

女「昨晩って……」

家無「はい。あなたが酔って寝ている時です」


982 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 01:42:12.39 ID:ujsXo1Io
鬱になってきました


983 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 01:43:09.85 ID:fZZhgMAO
家無「とても可愛い顔でしたよ」

女「でも……」

家無「でも、何です?」

女「今は、ただのブサイクだよ」

家無「違いますよ」

女「?」

家無「あなたは恵まれています。そしてあなた自身も恵みを与えられます」

女「何が言いたいんですか?」

家無「心は美しいままということです」

女「……違う」

家無「何が違うのです?」

女「僕は……僕の心は汚いです」

家無「いいえ。私が保証しますよ」

女「そんな、こと……」

家無「女さん」

女「……何ですか?」

家無「元の姿に戻りたいですか?」


984 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 01:51:25.13 ID:fZZhgMAO
女「! 知っているんですか? 元に戻る方法を知っているのですか!?」

家無「いいえ」

女「……ですよね」

家無「諦めてるんじゃないですか?」

女「調べ続けてはいますよ。だけど、何も見つからなくて……」

家無「そんな考えだと、目が曇りますよ。手がかりがあるのに、見えなくなって
    しまいます」

女「でも……」

家無「私は昨日、友人を訪ねました」

女「?」

家無「その友人が、あなたに、少なくとも手がかりを与えてくれるでしょう」


985 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/16(月) 01:52:15.09 ID:pDnyTOgo
次スレ乙


986 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 01:57:23.22 ID:fZZhgMAO
家無「あなたがその姿になったのは急なものでしょう?」

女「はあ」

家無「そんなこと、普通ありえない、と思うのが普通でしょう」

女「はい」

家無「まともな調べ方で、原因が分かるものではありません」

女「それで、家無さんの友達が?」

家無「ええ。彼はまともではありませんから」

女「その人にもやっぱり……」

家無「すみません、言いました。ですが信用できない人には言いませんよ」

女「信用、できるんですね?」

家無「はい」


987 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:06:22.88 ID:fZZhgMAO
(午前零時半頃)
──古いマンション、307号室

警官B「遅いですね……」

警官A「予想していたことです。犯人は狡猾ですから」

警部「全く、今回は私の負けだな」

警官A「容赦しませんからね?」

警部「上司の財布の心配くらいしてもらいたいな」

警官A「おごり酒ほど美味しいものはないです」

警官B「下りてて正確でしたね」

警部「くそっ、止めとけば良かった……」


988 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:13:30.45 ID:fZZhgMAO
警官B「それにしても、動きませんね」

警官A「ああ。動きが単純すぎる」

警官B「起きている時はずっと座ってますよ? なんか……」

警部「不気味、だな」

警官A「そうですか?」

警官B「そうですよ」

警部「座って、トイレに行き、眠って、また起きて座る。淡々とされると怖いも
    のだな」

警官B「私達、まるで透明人間ですよ?」

警官A「……ふむ」

警部「お前、楽しんでないか?」

警官A「いえ。仕事中ですよ?」


989 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:25:33.12 ID:fZZhgMAO
警官A「考えてみたんです」

警部「何をだ?」

警官A「琴緒さんが今のようになった理由ですよ」

警官B「それは」

警官A「はい。暴行、強姦が基本的な原因ですよね。でもそれだけでは、こうはな
    りません」

警部「何が言いたい?」

警官A「自己防衛ですよ」

警官B「……はい?」

警官A「彼女は暴行、強姦によって精神が傷つき、こうなったのではないと仮定出
    来るのです」

警部「それで自己防衛か?」

警官A「はい」


990 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:31:42.75 ID:fZZhgMAO
警官A「人はストレスを貯めると、様々な行動をとってそれを発散させます」

警部「ああ、そういうことか。だが発散とは……」

警官A「はい。この状態で発散は無理ですね。だからもう一つの、軽減を目的にし
    ているのでしょう」

警官B「何が言いたいのか分かりませんが……」

警官A「琴緒さんは自分の行動を単純化することで、ストレスを抑えているのです」

警部「または機械的になることで、か。なるほど、一理あるな」

警官B「えっ? じゃあそうすると、精神は大丈夫と言うことですか?」

警官A「あくまで仮定ですよ」


991 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:39:37.16 ID:fZZhgMAO
警部「警官A」

警官A「何ですか?」

警部「それでさっきはニヤニヤしていたのか?」

警官A「えっ、見ていたのですか?」

警部「ああ」

警官A「ええ、そうですが……」

警部「そうか。ならいい」

警官A「なんですか」

警部「いや。その時の視線が琴緒にいってたからな」

警官A「気のせいですよ」

警部「怪しいもんだ」

警官A「警部、静かにしてください。そろそろ危ないですから」

警部「あ、ああ……」

警官B《ごまかされましたね》

警部《そうかもしれん》

警官A「聞こえてますよ、二人とも」


992 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:46:35.41 ID:XlIYcoSO
992


993 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:48:11.08 ID:fZZhgMAO
バタンッ
  ギッ……ギッ……

?「……なんだ、いるじゃないか」

男「……」

?「全く、びっくりさ……?」

?「ロープはどこだ……? ロープをどこへやった!」

男「……」

?「おい! 答えろ!」

男「っ!」

男「ご……っ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!」

?「出歩いたのか? 答えろ!」

男「ひ……っ!」

?「どうやって解いた! なぜ出た! どうして言うことを聞かなかったっ!!」

男「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」


994 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:49:40.95 ID:leSn01co
いいよ


995 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/16(月) 02:51:02.09 ID:x0i8fj.o
(・∀・)


996 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 02:56:52.36 ID:fZZhgMAO
?「っち。謝るしか出来ないのか? あ?」

男「うっ……うぅっ……」

?「……ふー。よし、ほら、落ち着いた。な?」

男「うぅっ……。……うん」

?「ほら、こっちこいよ。なんで出たかはもう聞かないからさ」

男「……うん」

?「だからほら、もうしないように、な。悪いことしたらお仕置きしなきゃ」

男「……う──」

警部「その辺りで許してやったらどうです?」

警部A「そうですね。あんなに謝ってましたし」

?「っな……!? お前らどうやって……!」

警官B「流石にクローゼットの中に三人はきついですよ」

?「何を勝手な……! 不法侵入で訴えてやる!」

警官A「すみませんね。それは無理ですよ、先輩Bさん」


997 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 03:00:50.95 ID:fZZhgMAO
ふー。よし、ほら、(話の区切り的に)落ち着いた。な?
というわけで、おやすみなさい。

次からは#3の方だな


998 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 03:03:13.40 ID:xU1v5EDO


999 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 03:05:04.38 ID:hIz1B6Eo
乙さん


1000 :パー速民がお送りします [] :2009/11/16(月) 03:11:12.46 ID:XlIYcoSO
1000乙さん



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