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少女「それは儚く消える雪のように」 2
- 52 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga]
投稿日:2012/03/22(木) 20:16:32.51 ID:sON2xcHy0
*
絆は、一番有力視されているという
フォロンクロンに派遣されることになった。
詳細な「粛清攻撃」のプロットを頭に
叩き込まれ、三十分ほどで解放される。
行動目的は簡単だ。
当該地区の破壊。
禍根も残さないほどの、完全破壊だ。
まずはミサイル群による空からの攻撃。
戦闘機型AADによる爆雷の投下。
そして廃墟となった場所を、陸戦型AADで叩く。
完結に言ってしまえばそれだけだ。
- 53 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:17:27.61 ID:sON2xcHy0
今回の作戦には、他の上級トレーナーが使用する
トップファイブAADの他に、
陽月王と同系機の人型AADが投入されていた。
デュアルコアシステムで、雪や霧のように
極端にエネルギーラインが高い個体以外でも、
二体組み合わせることで何とか
動かすことが可能になっている。
それゆえの投入策だった。
フォロンクロンに、陽月王の他に三体。
他の都市に二体ずつ。
今まで絃以外の複数のトレーナーと
協力して案件に当たったことがないため、
絆はそれを懸念してもいた。
バラバラと散っていくトレーナー達を尻目に、
椅子に座って腰を丸めたまま考え込む。
- 54 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:18:20.55 ID:sON2xcHy0
霧を、双子の優と文が拒絶しているのが
気になっていた。
デュアルコアシステムで乗せることが
出来るバーリェの数は二体。
普通に考えれば、エネルギーラインが
圧倒的に高い霧をコアにするべきなのだが、
おそらくそれでは陽月王は動かない。
バーリェの生体エネルギーは心の力だ。
双子を離してしまうことも生体エネルギーの
発散を阻害することに繋がるし、
何より拒絶している霧と共に戦うことは、
彼女たちは心の中で許容できないだろう。
その場合、不思議なことに相乗効果で、
霧のエネルギーまで圧倒的に下がってしまう。
- 55 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:18:59.16 ID:sON2xcHy0
こればかりはやってみなければ分からないが
……霧と組み合わせることは難しいだろう、
というのが絆の見解だった。
かといって優と文を陽月王のコアシステムと
して同時運用するのか? と考えれば、
それも疑問が残った。
あの二人は、まだ戦闘に出したことがない。
能力の確認が未知数だ。
それに……。
二人共、生き物が「死ぬ」瞬間を目撃した
ことが、まだない。
ゲームの中では化け物を腐るほど殺しているのだろうが、
それはあくまでバーチャルの世界の話だ。
生き物を……ましてや、「人間」を殺せるのか?
- 56 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:19:34.56 ID:sON2xcHy0
そして殺してしまったとして。
彼女達はそれに耐えられるのか?
疑問だった。
霧を動作担当にして、コアを他のトレーナーの
バーリェにするかとも考えたが、
エフェッサー自体がどうも信用できない。
協力を仰ぐ気にはならなかった。
――人殺しの道具に使うのか。
バーリェを。
ため息をついて、衛星からの中継映像を
流しているモニターに視線を移す。
フォロンクロンの自然区域には、
夜なので当然のことながら電気はついていない。
- 57 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:20:31.67 ID:sON2xcHy0
もし隠れているとすれば、地下。
あの規模の死星獣を数十体だ。
生半可な規模ではないだろう。
もしここに絃が隠れていたとして。
殺せるのか、俺に。
あいつが。
息を吐いて、手を握る。
そこで駈がブーツのかかとを鳴らしながら
こちらに歩いてきた。
「何をしている、絆特務官。君のバーリェは三体とも、
既に本部に搬送済みだ。覚醒次第、AAD七○一型を
動かすことになる。行動を開始しろ。
どのバーリェを乗せるつもりだ?」
- 58 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:22:18.94 ID:sON2xcHy0
静かに聞かれ、絆は息を殺して彼に言った。
「……俺のバーリェは、
人殺しをさせるために育てたんじゃない」
隣でそれを聞いていた渚が息を呑む。
駈は、しかし「何を言われているのか分からない」と
いう顔をしてそれに答えた。
「人殺しではない。これは『粛清』だ」
「同じことだ。『俺達』から見れば、粛清も、
人殺しも同じことなんだよ。
あんた達は、元老院は、沢山のスラムの人を殺して、
そのせいで都市一つ、何十万人って命を失ったって、
何も感じてないだろう。
それって、人殺しってことなんだよ。『俺達』の間じゃ」
数人のトレーナーが唾を飲み込む。
- 59 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:23:02.08 ID:sON2xcHy0
この事態に疑問を感じている
トレーナーも存在していたらしい。
駈はしかしそれを鼻で笑うと、
軽く肩をすくめて絆に聞いた。
「君達の常識を押し付けられても困るな。
それとも何だ? 君は、私や元老院が『人殺し』だからって、
報いを受けるべきだとそう言うのかね。
私達は、死星獣の脅威から全世界の『人間』を守るために
『善意』の行動をしているというのに」
「善意……?」
今度は絆がそれを鼻で笑った。
「とんだ善意もあったもんだよ」
「……無駄な問答をしている時間はない。
君のバーリェはまだ睡眠中だが、
急ぎ七○一号に搭載する。選びたまえ」
- 60 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:23:45.12 ID:sON2xcHy0
断固とした口調だった。
絆は少し迷った後、彼に言った。
「V277(優のこと)と、
V278(文のこと)を使う」
「……正気か?」
駈がそこで初めて眉をひそめた。
「S93(霧のこと)を使いたまえ。
新世界連合の戦力と鉢合わせをしたら、
死星獣と激しい戦闘が展開されることが予測される。
V系はまだ戦闘に出したことさえないではないか」
「それこそ『俺達のやり方』に口を出さないでもらおう。
戦闘の意思はある。
V277とV278をデュアルコアとして
陽月王に搭載してくれ」
- 61 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:24:43.89 ID:sON2xcHy0
「……分かった」
駈は頷くと、傍らの女性職員に一言二言指示をした。
足早にオペレーティングルームを出て行く
彼女を目で追ってから、駈は絆に視線を落とした。
「さて、今回も君は戦場に出向いてくれるんだろうな?
七○一号のシートは三人乗りのまま改装してある。
ありがたく思いたまえ」
周囲の視線が全てこちらを向いていた。
人形のような視線。
それにほんの少しの「不安」が入り混じった、複雑な視線。
それを振り払うように、絆は松葉杖を掴んで立ち上がった。
「……勿論だ。陽月王の格納庫に案内してくれ」
- 62 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:25:18.83 ID:sON2xcHy0
……一瞬、霧が
――陽月王は、危険です
と言いかけたことを思い出す。
彼女は、何を言いたかったのだろうか。
自分以外のバーリェを乗せるなとも言っていた。
それは、陽月王の持つブラックボックスに
よるものなのだろうか。
だとしたら、俺は。
それを確かめなければいけない。
絆は手が白くなる程松葉杖を握り締め、
渚に先導されてオペレーティングルームを出た。
- 63 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:26:02.69 ID:sON2xcHy0
渚は、しばらくの間俯いて歩いていたが、
やがて長距離移動用のエスカレーターに乗ると、
絆の方を振り向いた。
泣いていた。
クランベの故郷はスラム街だ。
世界中でそれが攻撃されている。
おそらく、彼女の故郷は、もうない。
渚は袖で涙を拭うと、絆に向けて小さく、
呟くように言った。
「……バーリェ、H36型の複製クローンが、
二体盗まれました。絃執行官が、行方をくらます寸前
……本部に出頭した時に、持ち出されたと思われます。
絆特務官、あなたの仰る通りです」
絆は軽く鼻を鳴らすと、それに返した。
- 64 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:27:10.84 ID:sON2xcHy0
「どうしてそれを俺に言う?
黙っていればいいじゃないか」
自嘲的なその問いに、渚は俯いて呟きを返した。
「……とめて欲しいんです。あなたに」
「何を?」
「エフェッサーを……軍を。全ての、虐殺を行う
人間達を……そして虐殺をさせられそうになっている、
バーリェ達を……」
言い淀んで、渚は服の裾を強く握り締めた。
「……とめて、欲しいんです……」
繰り返して、彼女は口をつぐんだ。
絆は松葉杖を鳴らして彼女に近づくと、言った。
- 65 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:27:56.62 ID:sON2xcHy0
「俺はそんなに器用じゃない。
虐殺をとめたいなら、自分で何とかするんだな」
「そんな……」
すがるような瞳で渚が言う。
「そんな、あんまりです……!
あなたは特務官なんでしょう?
トレーナーなんでしょう!
バーリェが人殺しの道具にさせられて、
沢山のスラム街の人が殺されて、
何も感じていないんですか!」
絆がエフェッサーに対して言ったことと
同じことを口走って、渚は彼に詰め寄った。
「あなたはクランベじゃない。だから愛(あい)
なんて理解できないと思っていました。
だけど、今なら……今のあなたなら理解できるん
じゃないかと思ったのに……それなのに……!」
- 66 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:28:37.88 ID:sON2xcHy0
「いいか、よく聞けよ」
絆はしかし、しっかりした声でゆっくりと渚に言った。
「俺は……スラム街の人間も、
エフェッサーも、軍も、その他の人間達も、
そいつらを守る気なんてどこにもない」
「…………」
「俺は、俺のバーリェを守るために戦う。
俺のバーリェ達が、ほんの少しだけでも笑って
暮らせるために、ほんの少しだけでも、
幸せになれるためだけに、俺は戦う」
「……バーリェを殺すことになってもですか?」
渚の問いに、絆は頷いた。
「それが、トレーナーとしての俺のカルマだ」
- 67 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:29:16.58 ID:sON2xcHy0
*
フォロンクロンはエフェッサーの本部から、
高速エアラインで三時間ほどの場所にある。
陽月王のシートに職員の補助をもらって乗り込み、
体を固定してもらう。
事前に指定したとおり、コアに優、
副操作に文がセットアップされていた。
二人とも眠っているが、
体中に点滴やチューブ類が突き刺さっている。
起きたら驚くだろうな、と思って軽く心の中で笑うが、
同時に絆は大きな罪悪感を感じてもいた。
優も文も、まだ戦闘に出すには早い。
事前訓練も何も施していない。
- 68 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:29:50.47 ID:sON2xcHy0
いくらバーリェの本能に賭けるとはいっても、
不安が残るのは事実だし、何より彼女達を本人が
「望まない」まま、強制的にセットアップしてしまったのだ。
果たして、それは許されることなのだろうか。
……いや。
そんなことを今考えても仕方がない。
絃を見つける。
見つけ出して、殺す。
そう心に決める。
あいつは敵だ。
世界中の、そして俺の敵だ。
- 69 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:30:32.24 ID:sON2xcHy0
あいつを殺さなければ、
俺は……俺のバーリェ達は、笑って暮らせない。
そして死んでしまったバーリェも、浮かばれない。
だから、戦うんだ。
ガコン、と音がして陽月王が浮き上がり、
トレーラーボックスに詰め込まれる。
次いで空中に浮き上がる感覚があって、
絆は唾を飲み込んだ。
そしてシートからずり落ちそうになった
文の体を、隣のシートに支えて戻す。
……ずっとゲームをして過ごさせてやりたかった。
- 70 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:31:08.03 ID:sON2xcHy0
――愛(まな)とは、もっと一緒に遊んでやりたかった。
命の料理を、もっと食べてやりたかった。
雪は……もう一緒に
アイスクリームを食べることはないのだろうか。
霧には、もっと優しくしてやればよかった。
もう、あの子達の、
この子達の笑顔を見ることはないのだろうか。
…………違う。
血が出るほどに唇を噛み締めて、
絆は沸きあがって来た感情を無理矢理に飲み込んだ。
「俺達は、帰るんだ」
手を伸ばして、優と文の力がない手を握る。
- 71 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:31:37.60 ID:sON2xcHy0
「一緒に……」
呟いて、震えを押し殺す。
そう、帰るんだ。
俺達のラボに。
ささやかな幸せのために。
だから、戦うんだ。
二人の手を離して操縦桿を握る。
不思議なことに。
もう、震えは収まっていた。
- 72 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:32:19.23 ID:sON2xcHy0
*
フォロンクロンに到着してから、
○七○○時まで待機していた。
途中、一時間ほど前に優と文が目を覚まし、
きょとんとした顔を見合わせる。
絆は軽く笑って彼女達に向けて手を挙げた。
「よお、目が覚めたか」
「絆……?」
『絆さん?』
優が言葉で、文が手話で疑問符を口に出す。
絆は周囲のモニターを見回して、彼女たちに言った。
「見ろよ。お前達が見たがってた、自然があるよ」
- 73 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:32:48.09 ID:sON2xcHy0
朝の光に包まれた、広大な森が広がっていた。
さやさやと風が吹いていて、緑色の木々が揺らいでいる。
どれも青々としていて、生命力に満ち溢れていた。
バイオ技術で整備された土地。
これも人間の産物なのだが、優と文は、
口をポカンと開けて、自分達の置かれている状況を
確認するよりも先に、広がる森に見入った。
「フォロントンだ! 絆、ここフォロントンだよね!」
優が大声を上げる。
絆は軽く笑って首を振った。
「いや……良く似たところだけど、
フォロンクロンっていう自然区域だ」
- 74 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:33:29.88 ID:sON2xcHy0
『凄い……こんなに木が沢山……』
文が緩慢に手を動かしながらモニターを覗き込む。
彼女の動きに連動して、陽月王の首が動き、
カメラアイから周囲の状況が切り替わる。
「ていうか、これ何……?
私達、どうしちゃったの?」
優が操縦桿を握ったり離したりを繰り返しながら、
不思議そうに言う。
――エネルギーラインは安定していた。
優と文の体から微量ずつエネルギーを抽出しながら、
最低ラインで機体を動かしている。
彼女達にも負担はあまりないようだ。
それを確認してから、絆は言った。
- 75 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:34:09.31 ID:sON2xcHy0
「お前達のしたがってた戦闘だ。
これが、前話したことがある人型AAD、
陽月王。ロボットの中だよ」
「本当?」
優と文が目を丸くして、互いの顔を見合わせる。
そして双子は同時に手を伸ばして、
パン、と手の平を叩き合った。
「どうした?」
不思議そうに聞いた絆に、文が手話を返した。
『ずっと戦闘に出たかったんです!
それに、お姉ちゃんと一緒だなんて、
一緒に絆さんの役に立てるなんて、嬉しい!』
グン、と陽月王が動いて前傾姿勢から
いきなり立ち上がった。
- 76 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:34:43.46 ID:sON2xcHy0
「ま、待て文!
まだ作戦は開始されてないんだ。座ってろ!」
慌てて絆が言うと、文は首を傾げて操縦桿を握った。
本能的に操縦感覚が分かるらしい。
またしゃがみこんだ陽月王の中で、
優がワクワクした顔を押し殺そうともせずに、絆に言った。
「で、どれ? どの死星獣を倒せばいいの?」
「…………」
「絆?」
『絆さん? どうしました?』
黙り込んだ絆に、双子が怪訝そうに聞く。
「今回のターゲットは、この森と人間だ」
- 77 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:35:16.77 ID:sON2xcHy0
絆は、二人から視線を離して操縦桿を握った。
「え……?」
優がきょとんとして絆にまた聞いた。
「どういうこと? 死星獣はいないの?」
「出てきたら迎撃する。
だが、まずはこの森を焼き払う。
そしてもし『人間』がいたら、片っ端から殺す」
「…………」
『…………』
「安心しろ。操作は俺がやる。
お前達は、死星獣が出てきたら
ゲームと同じように倒せばいい」
「嘘……だよね、絆」
- 78 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:35:43.32 ID:sON2xcHy0
優が狼狽しているのか、ポツリポツリと言う。
「この森焼くの? どうして?
こんなに綺麗なのに……」
『それに人って……敵は死星獣じゃないんですか?』
「エマージェンシーコールレッドだ。理解してくれ」
呟くように早口で言う。
その単語は、バーリェの脳の中に
刷り込まれた記憶を制御する「キーワード」だ。
途端に優と文が顔を見合わせ、頷いた。
「分かった。絆に任せるよ」
『分かりました。何をすればいいですか?』
- 79 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/22(木) 20:38:39.17 ID:sON2xcHy0
お疲れ様です。
次回の更新に続かせていただきます。
通院予定があるため多少遅れてしまうかもしれません。
ご了承ください。
ツイッターやスレで沢山のメッセージをいただいています!
皆さんの言葉で元気になれます。
ありがとうございます!!
引き続き、ご意見やご感想、ご質問などございましたら、
お気軽に書き込みをいただけますと嬉しいです。
それでは、今回は失礼します。
- 81 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/03/22(木) 20:53:46.41 ID:DLJaAsRX0
お疲れ
この世界の人間って一部除いて
こんななんだよね?
なんか…やだね。
- 83 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [sage] 投稿日:2012/03/22(木) 22:07:27.31 ID:x6vV4zp/o
罪深いな・・・
- 85 名前:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY [saga] 投稿日:2012/03/23(金) 20:18:29.20 ID:U/74IjXl0
こんばんは。
この世界の人は、基本的に自分さえよければ他はどうなっても
いいと考えています。
その結果生まれたのがバーリェという存在です。
でもバーリェの方が人間らしいのですから、おかしな話ですね。
ご感想、励ましのメッセージ、ありがとうございます!
続きが書けましたので投稿させていただきます。
楽しんでいただけましたら幸いです。
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