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幼剣士「僕には夢が出来ました」
- 218 名前: ◆qqtckwRIh. []
投稿日:2013/07/15(月) 12:08:21 ID:3CGh7xhU
少し調子よくなったので更新再開します(;A´ω`)
皆さん暖かいコメントありがとうございますっ
- 219 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:09:00 ID:3CGh7xhU
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
幼剣士「・・・」スタッ
童子騎士「いたか?」
吟遊詩人「あそこ・・・、囲まれてる」
幼剣士「・・・」ゴクッ
軍人A「大人しく投降しろ!」
軍人B「お前は囲まれている、無駄だ!」
時空剣士「・・・」
- 220 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:09:34 ID:3CGh7xhU
幼剣士「1、2、3・・・凄い数・・・何人に囲まれてるんだろう・・・」
時空剣士「いいか、命が惜しい者は今すぐここから立ち去るんだ」
軍人A「何?」
軍人B「俺らがお前に殺されるのか?」
時空剣士「・・・いいのか?」
軍人A「軍を甘くみるなよ」
軍人B「大陸指名手配犯を捕まえたとなりゃ、それなりの見返りもあるからな・・・」ジリッ
時空剣士「本当にやめておくんだ、犠牲が増えるだけだ。君たちにも家族がいるのだろう」
軍人A「家族がいるからこそ、こういう仕事をしているんだ」
時空剣士「成る程・・・もっともな理由だな」
軍人B「さっきからぶつぶつと・・・・、いいから大人しく武器を捨てて投降しろ!」
- 221 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:10:18 ID:3CGh7xhU
時空剣士「生憎だが、あともう少しだけこの武器が必要なんだ」
軍人A「ならばこちらも、やむを得ず・・・か」チャキ
時空剣士「・・・」
軍人A「全員!仮面の男を確保せよ!」
軍人達「うおおおおおっ!」ダダダダッ
時空剣士「・・・」
ミシ・・・・・ミシミシ・・・
軍人A「待て・・・・な、なんだ・・・?」
軍人B「地震・・・?」
時空剣士「・・・来たか」
- 222 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:11:58 ID:3CGh7xhU
軍人A「ゆ、揺れが・・・・」
ミシミシミシ・・・・!
ドゴォォォン!!!
幼剣士「さ、祭壇が・・・」
吟遊詩人「崩れた・・・!?」
軍人A「た、太陽の祭壇が・・・」
軍人B「貴様、何をした!」
時空剣士「私は何もしていない・・・、それに忠告したはずだ。何があってもいいんだな、と」
軍人A「な、何・・・?」
軍人B「あ、あれはなんだ・・・?」
軍人A「何か、浮いている?」
- 223 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:13:43 ID:3CGh7xhU
時空剣士「・・・死者の王、リッチ」
軍人A「リリ、リッチ!?」
軍人B「最上位のアンデッド・・・、なんでそんな奴がここに!?」
時空剣士「リッチというのは魔道士が暗黒の道に堕ちた末路の姿。祭壇の地下に封印されていたんだ」
軍人A「やはり・・・お前がそれを仕組んだんだろう!?・・・ごほっ・・」
軍人B「ごほっ・・・」
軍人C「はっ・・・はっ・・・」
軍人A「い・・・息が・・・」
時空剣士「そして、あいつの目覚めは食事の時間でもある」
軍人A「たす・・け・・・」
時空剣士「精神力のない人間は、すぐにあいつの餌になる」
リッチ『・・・』スゥゥゥ
- 224 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:14:22 ID:3CGh7xhU
幼剣士「・・・僕らは見つかってないから大丈夫みたいだね」
吟遊詩人「ど、どうするの?」
童子騎士「逃げるしかないだろ、俺らあんなヤツ相手にできねえぞ!」
幼剣士「・・・」
軍人A「・・・かはっ・・」ドサッ
軍人B「・・・」
時空剣士「食事は終わったのか?」
リッチ『・・・』
時空剣士「・・・」
リッチ『・・・』
時空剣士「やれやれ、アンデッド族っていうのは何でこうも無口なのかね」
- 225 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:15:09 ID:3CGh7xhU
リッチ『・・・』クイッ
・・・ボコッ・・ボコボコッ・・
時空剣士「やっぱりか」
スケルトン『・・・』
ワイト『・・・』
グール『・・・』
レイス『・・・』
時空剣士「昨晩の騒動、やはり・・お前の仕業だったのか」
リッチ『・・・』
時空剣士「お前がここに復活するのは知っていた。そして私がここでお前と対峙するのもな」
リッチ『・・・ほう?』ボソッ
- 226 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:15:51 ID:3CGh7xhU
時空剣士「やっとしゃべってくれたか」
リッチ『貴様の匂い、この世界の者ではないな」
時空剣士「私は時空剣士」
リッチ『・・・成る程、2つの意思か」
時空剣士「・・・そこまで分かるとはね」
リッチ『何故だ』
時空剣士「言う、必要があるのか?」
リッチ『そうだな・・・』
時空剣士「・・・」
リッチ『これから死ぬ者の話を聞いたところで、何にも・・・ならぬかっ!』クワッ
- 227 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:16:42 ID:3CGh7xhU
幼剣士「ななな、なんか凄い事に・・・」
童子騎士「完全に俺ら蚊帳の外じゃないか!」
吟遊詩人「戻ってもいいのか、それともいたほうがいいのか・・・」
・・・・キィン!!
・・ドサッ・・・・キィン!!ドシュッ!!
リッチ『ほう、我が軍団を相手にして怯まないとは』
時空剣士「・・・相手にならない」
リッチ『・・・』スッ
時空剣士「おっと、それはちょっと不味い」スッ
・・・ブワッ!!
時空剣士「闇の・・・波動は・・・重いなさすがに・・・・」ビリビリ
リッチ『・・・ほう、耐えるか』
- 228 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:17:19 ID:3CGh7xhU
時空剣士「復活したばかりのお前の攻撃程度じゃ、俺は倒せない」
リッチ『・・・』
時空剣士「光炎装っ!」ボワッ
リッチ『・・・!』
時空剣士「さすがのお前でも、これを食らえばタダではすまないだろ?」
リッチ『・・・くっ』ヒュッ
時空剣士「逃がすか!光炎刃っ!」・・・ビュオッ!!
・・・・ズバァ!!!
リッチ『ぐぁ・・・』フラフラ
時空剣士「・・・」
幼剣士「や、やった?」
吟遊詩人「わからない・・・」
- 229 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:17:52 ID:3CGh7xhU
時空剣士「・・・もう1度、眠ってくれないか?」
リッチ『・・・くっ、魔力が足りぬ・・』
時空剣士「これで終わりだ!光炎刃っ・・・!」
リッチ『・・・!』ビュッ
時空剣士「待て!逃げるのか!」
リッチ『くっく、見つけた・・・』
幼剣士「・・・え?」
童子騎士「うわっ!」
吟遊詩人「こっちに!」
リッチ『ははは!』
時空剣士「な、幼剣士らがなぜ・・・そこに!」
- 230 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/15(月) 12:18:52 ID:3CGh7xhU
リッチ『頂く・・・』
時空剣士「やめろ!」
リッチ『くはは!安心しろ、頂くのはコイツの魔力だけだ・・・・』
・・・・スゥゥゥ
・・・・・・・・・・・・
幼剣士「うわあああ・・・・!?」
童子騎士「あああ・・・?」
幼剣士「・・・あ、あれ?」
童子騎士「な、何でもねえぞ?」
・・・・ドサッ
幼剣士「・・・え?」
- 231 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/15(月) 12:19:54 ID:3CGh7xhU
今日は短いですがここまでです、皆さん本当にありがとうございました。
元気出ましたっ!
- 234 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:44:44 ID:X9wylTiA
吟遊詩人「・・・」
幼剣士「ちょっ・・・吟遊詩人・・・」
リッチ『ご馳走様・・・中々の魔力だった』
幼剣士「吟遊詩人、ねえ吟遊詩人」
吟遊詩人「・・・」ユサユサ
リッチ『・・・』ニタッ
時空剣士「・・・・貴様っ!」
- 235 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:45:31 ID:X9wylTiA
リッチ『・・・』スッ
時空剣士「くっ!」チャキッ
・・・・ブワッ!!
時空剣士「ぐああっ!」ドォン!!
リッチ『・・・』ニヤッ
時空剣士「ごほっ・・・さっきとは比べ物にならん・・・・!」
リッチ『何という極上の魔力。体の底から熱さがジンジンと溢れて出てくる・・・・』
幼剣士「・・・」ブチッ
- 236 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:46:17 ID:X9wylTiA
・・・・チャキッ
幼剣士「ああああっ!」ダダダダッ
時空剣士「・・・いかん!」
リッチ『・・・ふん』スッ
・・・・ブワッ!!
幼剣士「・・・・あああああっ!」ブゥン!!!
・・・スパッ!!
時空剣士「何っ!闇の波動を切り裂いた!?」
リッチ『何だと・・・?』
- 237 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:46:50 ID:X9wylTiA
幼剣士「・・・・はぁ・・・はぁ・・・」パァァ
リッチ『あれは・・・太陽のネックレスか・・・・!』
時空剣士「・・・アイツのネックレスか・・・・魔力の増大と光属性の強化・・・・」
幼剣士「よくも・・・吟遊詩人を・・・・・・・!!」
リッチ『・・・それは少し面倒だな』
幼剣士「光炎装っ!!』ボワッ
時空剣士「だめだ!光炎装は・・・マナを使いすぎる!枯渇状態になるぞ!」
幼剣士「それでも・・・、それでも・・・・・・!」ブルブル
リッチ『・・・・』
- 238 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:47:25 ID:X9wylTiA
時空剣士「そうか・・・・幼剣士!これを使え!」ヒュッ
・・・・チャリンッ
幼剣士「えっ・・・・、こ、これは・・・お兄ちゃんと一緒のネックレス・・・?」
時空剣士「・・・・私の魔力と、光を・・・使うんだ!」
幼剣士「・・・・何であなたがこのネックレスを・・・、でも、僕もこれを持っている・・・ど、どういうこと・・・・」
時空剣士「今は・・・あれこれ考えるんじゃない!やるんだ!」
リッチ『面倒な・・・・!』スッ
- 239 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:48:05 ID:X9wylTiA
幼剣士「は、はい!」ボゥワッ!!
リッチ『闇の波動!』・・・・ブワッ!!!
幼剣士「光炎刃っ!」・・・・ブォンッ!!
カァッ・・・・・・・・・ドゴォォォン!!
童子騎士「し、衝撃波が・・・・!」
時空剣士「かち合ったか・・・・!」
リッチ『ぐおおおおっ!』グググッ
幼剣士「ああああっ!」ググッ
- 240 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:48:37 ID:X9wylTiA
リッチ『・・・ぐぬ・・・」ブルブル
幼剣士「負けない・・・・吟遊詩人を・・・、よくも・・・・よくも・・・・・!!」グググッ
時空剣士「・・・そのまま抑えていろ!光炎装っ!」ボワッ
リッチ『なっ・・・』
時空剣士「私一人ではお前を倒しきれなかったかもしれないな・・・」
リッチ『やめろ・・!』
幼剣士「ああああっ!」グググッ
リッチ『このガキが・・・!』ググッ・・
時空剣士「・・・光炎刃っ!!」ブワッ!!
- 241 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:49:15 ID:X9wylTiA
リッチ『・・・・く、くそ・・・』
・・・スパァン!!
リッチ『ぁ・・・・・』
幼剣士「ああああああっ!!」グググッ
リッチ『・・・』
・・・・ドコォォォン!!!
・・・ドサッ・・
幼剣士「はぁ・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
時空剣士「よし・・・・やったか・・・」ハァハァ
童子騎士「や、やった!」
- 242 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:51:25 ID:X9wylTiA
幼剣士「ぎ、吟遊詩人・・・・」
・・・トコ・・・トコ・・
吟遊詩人「・・・」
童子騎士「だめだ・・・、幼剣士」
幼剣士「まだ、きっと生きてるよ・・・。さっきまであんなに元気だったじゃないか・・・」
童子騎士「幼剣士・・・」
時空剣士「・・・」
- 243 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:52:10 ID:X9wylTiA
幼剣士「ほら・・・・」ピトッ
吟遊詩人「・・・」
幼剣士「まだ、頬だって温かいよ?きっと眠ってるだけなんだよ」
童子騎士「・・・」
時空剣士「・・・」
幼剣士「ね?だから大丈夫・・・きっと・・・」
時空剣士「・・・人は、哀しいものだな」
- 244 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:54:43 ID:X9wylTiA
リッチ『・・・』ピクッ
幼剣士「・・・」
童子騎士「・・・ん?」
幼剣士「・・・?」
童子騎士「なんか、今リッチが動いたような・・・」
リッチ『最後の・・あ・・・がきを・・・・・!』ビュッ
幼剣士「え・・・?」
- 245 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:55:24 ID:X9wylTiA
時空剣士「危ない・・・・!」
ガバッ・・・ブシュッ・・
時空剣士「がはっ!」
幼剣士「・・・!」
リッチ『はは・・・・・は・・・』
時空剣士「ごほっ・・」
リッチ『・・・は・・・・・・』
・・・サラサラ・・
童子騎士「す、砂になった?」
時空剣士「・・・ごほっ・・完全にあいつは・・死んだんだ・・」
幼剣士「そ、それより・・・な、なんで僕をかばって・・・?」
- 246 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:56:19 ID:X9wylTiA
時空剣士「・・・はぁ・・はぁ・・」
幼剣士「・・・時空剣士さん・・・!」
時空剣士「最後だけ・・・まずったな・・・・」
時空剣士「・・・」
時空剣士「そ、そうか・・・」
時空剣士「・・・」
時空剣士「そう言ってもらえると・・ありがたいな」
時空剣士「・・・」
時空剣士「そうだな・・・そうするよ・・・」
- 247 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:57:03 ID:X9wylTiA
幼剣士「・・・一体何を・・一人で・・・・?」
時空剣士「私の役割は、ここで終わりだ・・・。さっきから頭の奥で、アイツが叫んでいる」
幼剣士「・・・?」
時空剣士「・・・・幼剣士、お前の勇気をしかと見せてもらった」
幼剣士「何を・・・」
時空剣士「・・・」
幼剣士「・・・?」
時空剣士「・・・・さらば・・」カチャカチャ
幼剣士「仮面を・・・」
童子騎士「仮面を外し・・・」
- 248 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 09:59:22 ID:X9wylTiA
・・・・カランッ
幼剣士「・・・・!!!」
青年剣士(時空剣士)「・・・・や、やぁ・・」ゴホッ
童子騎士「ししょ・・」
幼剣士「お・・・・お兄ちゃんっ!!!!」
青年剣士「はは・・・、ごほっごほっ・・、あーあ、腹の真ん中にでっかい穴開いてるよ・・」
幼剣士「お兄ちゃん、何で・・・仮面が・・あれ・・・?仮面の男が・・・時空剣士・・・?」
青年剣士「そ、それはね・・・」
幼剣士「あああ、だめだよしゃべっちゃ・・・!血が・・・回復・・・、えっと・・」
青年剣士「落ち着いて・・・」
- 249 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:00:14 ID:X9wylTiA
幼剣士「な、何で・・・とにかく・・・お兄ちゃんが・・・生きて・・・あれ・・・」ドキンドキン
青年剣士「落ち着くんだ・・・。やっぱり運命には・・抗えないのか・・・」
幼剣士「どういうこと・・・どういうことなの・・・・」
青年剣士「いいかい・・・俺は・・・、もう長くない・・・吟遊詩人を・・横に・・・」
幼剣士「えっ・・・えっ・・・・、わかんないよ・・・っ・・・」
青年剣士「落ち着け!!!」
幼剣士「ひっ・・・」
青年剣士「今は・・・落ち着いてくれ・・・。吟遊詩人を・・連れてくるんだ・・・、俺の横に・・・」
- 250 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:01:49 ID:X9wylTiA
幼剣士「・・・・!」
童子騎士「・・・師匠」
幼剣士「わかった・・・つれてくる!」
吟遊詩人「・・・」
幼剣士「吟遊詩人・・・」グイッ
吟遊詩人「・・・」ダラリ
幼剣士「よいしょ・・・」グスッ
ヨロヨロ・・・ドサッ
幼剣士「連れてきた・・・よ・・・」
青年剣士「よし・・・、それでいい・・・それで・・・」
幼剣士「・・・・」
- 251 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:02:44 ID:X9wylTiA
青年剣士「いいか、仮面の裏に・・・俺の手紙がある・・、それを・・・・後で・・読むんだ・・」
幼剣士「・・・・」
青年剣士「・・・全ての・・・ことが書いてある・・・」
幼剣士「うん・・・」
青年剣士「・・・俺は・・、俺の予言の事通りだったわけか・・・」
幼剣士「・・・?」
青年剣士「いや・・待て・・よ・・・、だとしたらあの時の・・手紙は・・・誰が・・・・」
幼剣士「・・・」
青年剣士「・・・・なるようになるのか・・?」
幼剣士「あ・・・そうだ、お兄ちゃん、あなたの・・・子供が・・・生まれたんだよ・・・」
- 252 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:05:00 ID:X9wylTiA
青年剣士「俺の・・・・、そうか・・・、そうか・・」
幼剣士「だから・・・・」
青年剣士「・・・安心しろ・・、吟遊詩人は助ける・・・・またな・・・幼剣士・・」
幼剣士「えっ?」
青年剣士「・・命転し・・ん・・・・・・」
・・・パァァァッ!!!
・・バシュゥゥゥッ!!
- 253 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:06:05 ID:X9wylTiA
幼剣士「うわ・・・光が・・・!」
青年剣士「・・・・」
幼剣士「・・・!」
童子騎士「なっ・・・・」
吟遊詩人「・・・・ぷはっ!」
幼剣士「ぎ、吟遊詩人!!!」
吟遊詩人「あれ・・・、ここは・・・?確か、リッチが・・・」
幼剣士「お兄ちゃんが、助けてくれたんだよ・・・!」
青年剣士「・・・」
吟遊詩人「えっ・・・せ、青年剣士さんが何でここに・・・!」
幼剣士「仮面の男の正体は、お兄ちゃんだった。けど、まだ分からない事がたくさんあって・・・」
- 254 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:10:11 ID:X9wylTiA
童子騎士「・・・師匠?」
青年剣士「・・・」
幼剣士「・・・?」
吟遊詩人「・・・?」
童子騎士「おい・・・師匠、息してない・・・・」
幼剣士「えっ?」
青年剣士「・・・」
幼剣士「え、ねえ・・・嘘でしょ?」
青年剣士「・・・」
幼剣士「お兄ちゃん、目を覚まして。折角会えたのに、またさよならなんて嫌だよ・・・ねぇ・・・」
- 255 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:11:18 ID:X9wylTiA
吟遊詩人「また・・・また・・・?また私のせい・・・で・・・?」
幼剣士「吟遊詩人のせいじゃない・・・!」
吟遊詩人「でも・・・でも・・・・」
幼剣士「・・・違うから・・・・」
童子騎士「な、なぁ!そういや、師匠、仮面の裏に何かあるっていってなかったか!?」
幼剣士「そうだ・・・手紙・・・・!」
・・・・ゴソゴソ・・
幼剣士「裏に・・・手紙が・・・・・・・あった!」
- 256 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:12:43 ID:X9wylTiA
童子騎士「早く・・・読んでくれ!助け出す方法があるかもしれない!」
幼剣士「待って・・・えっと・・・・・・・」
- 257 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:15:06 ID:X9wylTiA
"これを見てる時には・・・何て事は書かない。こういうのは俺に合ってないからね"
"吟遊詩人は助かったか?"
"これは全て仕組まれた事だった"
"俺が飛ばされたのは遥か未来の中央国だったんだ"
"そこで知ったのは、俺が消えた後に何があったのかだった・・"
"全てを知る者、時空剣士として俺は再びこの時代へ戻ってきた"
"俺の事は、誰にも言わずあの墓へ埋めてくれ"
"そして、3年後の今日、また俺に会いにきてほしい"
"なぜ3年後かは、俺にも分からない。過去の俺から未来の俺に手紙があった"
"この手紙も、その手紙に乗っ取って書いたものだから・・・"
"俺のもう1つネックレスを、俺の息子に渡してほしい・・・最後のお願いだ"
"そして・・・ありがとう、幼剣士"
- 258 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:15:37 ID:X9wylTiA
幼剣士「・・・・」
吟遊詩人「・・・」
童子騎士「・・・」
幼剣士「この事を言わずに・・・・」
童子騎士「3年後の今日に何があるんだ・・・?」
幼剣士「分からない・・・けど、これがお兄ちゃんの願いなら・・・」
吟遊詩人「うん・・・私にも手伝わせて・・・」
幼剣士「・・・うん」
青年剣士「・・・」
- 260 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:23:24 ID:X9wylTiA
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
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