■戻る■ 下へ
ストーカー女「うふふ」男「……?」
86 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 21:29:27 ID:3Ryqi1QU
男「今朝も手紙入ってた」

姉「へー」

男「これから読む」

姉「同時に監視も続けないと」

男「わかってる」

姉「そう」モク゛モク゛


87 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 21:37:07 ID:3Ryqi1QU
男「ふぅ」

男「返事読もう」

男「ふーん………」ヘ゜ラヘ゜ラ

『大好きです大好きです大好きです大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き』

男「…………………」サラサラ

男「ちょっと意地悪する」

男「………クスッ」

男「えーっと……クスクス」サラサラ


88 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 21:41:29 ID:3Ryqi1QU
女「あっ!帰ってきた!男くぅん……」

女「なんだろ……手紙見て笑ってる……変なこと書いたっけ…」

女「返事書きながら笑ってる……笑顔初めて見た……」

女「かーわいい……」


89 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 21:51:21 ID:3Ryqi1QU
男「んっ……パソコン見て笑ってる……何か見てんのかな……」

『笑ってる……』

男「自分も笑ってる……」

男「全部出来た……」

男「返事出そう……」

男「でも反応が見たい」

男「今出そう」

男「ちょっと行ってくる」

姉「うん」


90 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 21:59:02 ID:3Ryqi1QU
男「ポスト狭い」トストス

弟「あ!この前の怪しい奴!」

男「…………」タ゛ッ

弟「あ、ま、待て!」

男「まずい」

男「逃げよう」

弟「はっ……はっ…んっ…はぁ…はぁ……速い……」

弟「くっそう……」


91 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:04:40 ID:3Ryqi1QU
女「なに?うるさいよ」

弟「聞いてよ!この前の怪しい奴が……」

女「へー。あ!手紙来てる!」

弟「…………」

女「なにやってんの?さっさと部屋入りなよ」

弟「……はい」


92 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:15:52 ID:OItxamMk
家がわかって女の家に届ける…でOK?
ポストばっかでわるいw


93 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:16:56 ID:3Ryqi1QU
女「こんなに早く返事が来るなんて……」

女「えーっと……」ヘ゜ラ

『ありがとうございます。僕も、大好きです』

女「!?////」カ゛タッ

女「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

女「お、おと、男君が!ハァハァ、大好きって!大好きって!やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

女「お、お赤飯炊かないと!今夜処女喪失!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

弟「どうしたねーちゃん!大声あげて!」

女「あんたに言ってどうすんのよ!!失せろ!!!!!!」

弟「(´・ω・`)」


94 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:23:01 ID:3Ryqi1QU
女「ハァハァ…で、でもちゃんと手紙は全部読まないと……」

女「えっへへーふふー♪」ヘ゜ラヘ゜ラ

『さっきの手紙はちょっとした冗談です』

女「………………………」

『でも少なくとも嫌いじゃないです』

女「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガタッ


95 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:28:00 ID:3Ryqi1QU
男「おお…………」

姉「どうした」

男「喜んでる」

『やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

姉「音割れ起こすくらいでかい声だ」

男「ちゃんとしてれば可愛いのに」

姉「そういう人がストーカーになる」

男「自分達もそう?」

姉「そう」


96 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:32:22 ID:3Ryqi1QU
男「そんなこんなでもう夜」

姉「返事もらった?」

男「まだ。どうしたのかな」

姉「確認して」

男「ん」カチカチッ

『クー……クー……』

男「手紙の上で寝てる」

姉「バカだな」

男「可愛いかも」

姉「そうか」

男「…………」シ゛ッ


97 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:34:36 ID:3Ryqi1QU
男「熟睡してる」

姉「私も寝る」

男「うん」

姉「おやすみ」

男「おやすみ」


98 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:39:53 ID:3Ryqi1QU
女「ふぁあ……朝だ……」

女「や、ヤバ……もう七時半……」

女「返事も出してない!どうしよう!」

弟「朝メシは……」

女「いらない!じゃあね!」

弟「…………いってらっしゃい」


99 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:43:40 ID:3Ryqi1QU
男「まだ返事来てない……」

男「………」トコトコ

女「いってきまーす!」タ゛タ゛タ゛

男「女さんだ」

男「追いかけよう」トテテテテテテ

女「はぁっ……はぁっ……セーフ……」ハァハァ

男「…………お嬢様学校……」

男「すごい」


100 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 22:54:55 ID:3Ryqi1QU
男「おはよ」

友「おーっす!ごめんな!まだ筆跡鑑定出来てない!」

男「そう」

男(……………)

男「女さんって知ってる?」

友「ん?そいつ…近所のお嬢様学校の?」

男「そう」

友「なんでも、美人なんだが好きな人がいるらしくて、しかも一途でな?ことごとくうちの野郎達もフられてんだよ」

男「……そう」


101 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:02:28 ID:3Ryqi1QU
男「………」

友「おいおい、気があるならやめておいた方がいいぜ。キツくフられるらしいからな」

男「別に」

友「そいつがどうした?」

男「別に」

友「……ああ、そう」


102 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:07:35 ID:3Ryqi1QU
放課後

男「……」

友「おーい、帰ろうぜ」

男「いい」

友「おいおい、またかよ」

男「別に」

男「いい」

友「ああそうかい。鑑定終わったら知らせるから」

男「そう」


103 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:15:55 ID:3Ryqi1QU
男「…………」トコトコ

男「あ…………」

男「女さんだ」

男「生活から観察しないと」ススッ……

女「…………?」

女(妙な視線……)


104 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:20:21 ID:3Ryqi1QU
女(はわわわわ……また犬かもしれない……)

女(ま、また助けてくれるよね……)

女友「どうしたの?」

女「なんでもないよ?」ソワソワ

女友「……ははーん、好きな人のことでも考えてる?」

女「そ、それは……そうだけど……」

女友「間違ってもストーカーまがいの事しないでね?嫌われちゃうってか警察行かれるよ?」

女「………………え?」


105 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:25:14 ID:3Ryqi1QU
女「な、なんで?」

女友「なんでもよ。てか、自覚無いタイプが一番救いようが無いわよね」

女「なんでダメなの?」

女友「そりゃ嫌に決まってんでしょ。監視されてたら嫌に決まってる」

女「そ、そんなことも無いかもよ?」

女友「………はぁ?」


106 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:31:02 ID:3Ryqi1QU
女友「とにかく!ストーカーまがいの事してんならやめること!いいね!」

女「うっ………」

女友「以上」

女「………うぅ」

女(なんで?迷惑?嫌いじゃないはずよね?実はあなたの部屋に監視カメラありますって言ったら嫌がる?)

女(……でも手紙は……いっぱいで……嫌なのかな……)

女(……やめよう。全部)

女(そっちの方が男君もいいに決まってるから……)


107 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/04/22(日) 23:32:46 ID:aWXrAMtw
うほ、いい展開


108 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:35:33 ID:3Ryqi1QU
男(なんだろう。話してる)

男(……項垂れてる)

男(大丈夫かな)

男(心配)

男(………)

男(帰ろ)


109 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:38:20 ID:3Ryqi1QU
男「ポスト……」カ゛チャッ

男「……?」

男「一通も来てない」

男「なんで」

男「…………」

男「なんかあった」

男「心配」

男「………」


110 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/22(日) 23:54:59 ID:3Ryqi1QU
男「………」サ゛ッ

女友「……ん?誰?あんた」(い、イケメン……)

男「……ごめん」

女友「な、なにがですか?」

男「さっき何を話してたか……教えていただけませんか」

女友「へっ?そ、そんなの言えるわけ……」

男「……ダメですか」キュヒ゜

女友「言えます!えーっと、ストーキングして*るならやめたほうがいいって!」


112 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:04:08 ID:z9uINj8o
男「………そう」

女友「そ、それより、今からお茶とか……」

男「………いい。ありがと」

女友「は、はいいっ!」

男「………」


113 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:07:08 ID:z9uINj8o
男「ただいま」

姉「どうしたの」

男「……」

男「ちょっと寂しい」

男「ストーカーがストーカーじゃなくなる」

姉「やめたの」

男「そう」

姉「そう」


114 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:10:44 ID:z9uINj8o
姉「様子が変だった」

男「どうしたの」

姉「なんか落ち込んでる」

男「………」カチカチッ

『ひぐぅっ……ふぇぇん……』
______________
女「ふぇぇん……男くぅん……嫌ってないよね……ぐすっ」

女「思い切って言おうかな……ストーカーしてましたって……」

女「ついでに部屋に何回か侵入してましたって……」

女「嫌われちゃうけど……」

女「やだよお……」


115 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:17:49 ID:z9uINj8o
弟「ねーちゃーん……手紙来てるよー……」

女「置いといて……ぐすっ」

女「へ、返事出してないのに……なんで……」ヘ゜ラッ

『辛いことがあっても、手紙をくれないと寂しいです。』

女「だ、だって、やめろって言われたし………」ヘ゜ラッ

『辛いことがあったからって手紙してくれないと、心配します』

『心配事があるなら、言ってください』

女「…………」

女「なんでそんなに優しいの……」

女「…………ありがと」

カキカキ


116 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:21:10 ID:z9uINj8o
女「ちょっと弟!この手紙ここに届けて!今!」

弟「はぁ!?なんで」

女「いいから!!」

弟「わ、わかったよ……」

弟「…………」トコトコ


117 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:23:43 ID:z9uINj8o
弟「ポストに入れたっと……」トス

姉「あ」
弟「あ」

弟「あーっ!この前の怪しい奴!」

弟「今度こそ捕まえてやr」

男「へい」ト゛スッ

弟「ぐぇっ……」

姉「こいつは運んでおく」

男「ありがと」

弟「」ク゛テ゛ッ


118 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:26:55 ID:z9uINj8o
男「返事来た」ヘ゜ラッ

『どうしてそんなに優しくしてくれるんですか』

『迷惑じゃないですか?』

男「…………………」

『実は、ストーカーみたいな事もしてたんです。それでも、優しくしてくれますか?』

男「…………………」

『お返事、待ってます』

男「…………………」タ゛ッ


119 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:31:31 ID:z9uINj8o
ヒ゜ンホ゜ーンヒ゜ンホ゜ーン

女「弟か。はいはーい。お疲れ様……」カ゛チャッ

男「…………」

女「おおおおおおおおおお男君!?」

女「ごごごごめんねあああ、あんな手紙よこしちゃって」

女「き、嫌いになったよね……迷惑だよね……」

女「ご、ごめんねごめんね………うううう」

女「も、もう近寄らないから……ごめんね……」カ゛シッ

男「うるさい」

女「え?」

男「そんなこと言うために来たんじゃない」


120 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:39:04 ID:z9uINj8o
女「でも、迷惑って……」

男「………そんなこと無い」

女「う、嘘でしょ……?心配してくれてるからそんなこと………」

男「違う」

男「知ってた」

男「ストーカーされてたことも」

男「なんでそんな落ち込んでるのかも」


121 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:43:41 ID:z9uINj8o
女「ど、どうして……」

男「ストーカーしてたから、ストーカーした」

女「………へ?」

男「だから、嫌われるのは、自分」

男「最低」

男「嫌いになって、いいよ」


122 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:47:04 ID:z9uINj8o
女「そ、そうだったの?」

男「うん」

女「……なんで?」

男「いい人か悪い人か、知りたくて」

男「……最初はそうだった」

男「でも、見てるうちに不思議な気持ちになってきた」

男「見ていたいから、見てた」

男「……変かな」


123 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:50:38 ID:z9uINj8o
女「へ、変じゃないよ!わ、私だって、男君を見ていたかったからカメラなんか付けて……」

男「……そう」

男「……元気になったみたいで、良かった」

女「だ、だって、男君が来てくれたから……///」

男「……そうだ。ずっと返事返してなかったことある」

女「な、なに?」


124 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 00:56:11 ID:z9uINj8o
男「好意を持ってもらってる。嬉しい」

女「………」

男「よくわかんないけど、見ていたい。返事来ないと、寂しい。心配」

男「お姉ちゃんに聞いた。そしたら、それが好きっていうことって教わった」

男「だから、僕は君が好き」

男「……ダメかな」


125 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 01:07:42 ID:z9uINj8o
女「…迷惑じゃない?」

男「うん」

女「…心配してくれる?」

男「うん」

女「ホントに?」

男「うん」

女「嬉しい……嬉しいよお………」ホ゜ロホ゜ロ

男「……大丈夫」

女「……うん!もう大丈夫!」

男「……そう」


126 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 01:16:59 ID:z9uINj8o
男「これからは隠れなくてもいいよ」

女「うふふ、もちろん。やっとちゃんと言えて、嬉しいし……」

女「ぎゅーっていっぱい出来る」

男「………そう」

女「これからは一緒に登校出来るし!」

男「………そう」

女「……つまんない?」

男「……そんなことない。楽しい」

男「ずっと考えてた」

女「何を?」

男「式場とか」

女「男君が肉食系だわ!きゃーっ!でも可愛い!」

男「……そう」


127 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 01:22:08 ID:z9uINj8o
男「浮気は許さない」

女「私だってそうだよ?」

男「したらどうする」

女「うーん……また、ストーカーする」

男「わかった。約束」

女「うん!」

男「……………」キ゛ュッ

女「……………」キ゛ュッ


128 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 01:24:44 ID:z9uINj8o
友「おーい!すっげーことわかったんだよ!筆跡鑑定したらなんと女さんで……」

友「……なんで腕組んでんの?」

男「……さぁ」

女「私がしたって言ったの!」

男「……そうらしい」

友「……ふふっ、とんだピエロだよ!!」タ゛タ゛タ゛


129 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 01:27:39 ID:dneiB.dM
この男と女は色々とズレてるな


130 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 01:31:27 ID:z9uINj8o
男「………」

女「もし、私が先に死んだらどうする?」

男「着いてく」

女「やっぱり?」

男「僕が先に死んだら」

女「追っかける」

男「やっぱり」

女「だって、」

男・女「僕・私は一生あなたのストーカーだから」

終われ


131 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 01:33:18 ID:z9uINj8o
ありがとうございました。若干急いだ感があってすいません。いっつも自分のSSこんな感じです。ありがとうございました。ストーカーされたい


132 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/04/23(月) 01:36:57 ID:ddR9cWsc
新ジャンルであったな


134 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/04/23(月) 03:01:05 ID:pI21l93U
弟...


135 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/04/23(月) 10:04:28 ID:kckOFiF6
乙♪(^ω^)

友空回りw



戻る 上へ