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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その25
- 780 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/02/21(月) 18:09:56.48 ID:Z/Kv9xuUo
〜中庭〜
東方参謀「……ふぅむ」
青年兵「ええ……」
テクテクテク
東方参謀「…むっ?」
青年兵「召喚士さん!」
召喚士「こんばんは」
魔道士「東方参謀さんも、お久し振りです」
青年兵「どうしたんですか、このような所まで……」
召喚士「えっと……」
東方参謀「……ふむ。青年兵、先に戻っておるぞ」
青年兵「え、あ…はい」
テクテクテク…
青年兵「すみません、それで…どうしました?」
召喚士「……うん」
- 781 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:10:33.65 ID:Z/Kv9xuUo
青年兵「……何やら難しいお話のようですね。場所を変えましょうか」
召喚士「ありがとう」
〜会議室〜
青年兵「…どうぞ」
コトッ
魔道士「ありがとうございますっ」
青年兵「それで、僕に話とは…?」
召喚士「……盗賊さん」
盗賊「……北で…国軍の者を見た」
青年兵「…?」
盗賊「…おそらく…内通者だ」
青年兵「!?」
召喚士「海峡の大橋を北へ渡った所に森があるんだ」
青年兵「え、ええ……」
召喚士「そこには、何か分からない…得たいの知れない魔物が棲んでる」
- 782 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:11:06.78 ID:Z/Kv9xuUo
青年兵「……報告書で拝見した事はありますね」
召喚士「こちらから踏み入らない限り、攻撃を仕掛けてはこないんだけれど…」
戦士「国軍の奴が単身、踏み入るとは思えねぇ」
青年兵「…まちがいなく一人だったのですか?」
盗賊「…確信は持てぬが、そやつは一人で行動していた」
青年兵「……」
召喚士「察するに、内通者だと思うんだ」
青年兵「…なるほど」
召喚士「うまくいけば、素性が掴めるかもしれないと思って…」
青年兵「そうですね。行動記録や軍内、周囲の人間をあたれば或いは……」
召喚士「ちなみに、この事は誰にも話してにから…」
青年兵「…そうですか」
戦士「軍の内通者だからな。おいそれと話せないさ」
青年兵「そこで……僕を?」
召喚士「うん。他の人が信用ないってわけではないんだけど……」
- 783 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:12:34.14 ID:Z/Kv9xuUo
戦士「念には念を入れてな」
青年兵「ありがとうございます」
魔道士「…?」
青年兵「僕を信用してくれて、ありがとうございます」
召喚士「青年兵くんが内通者だなんて、想像もつかないよ」
戦士「そうそう!今まで共にやってきた事の説明がつかねーよ」
青年兵「ははっ、それもそうですね」
盗賊「…とにかく…託したぞ」
青年兵「はい」
戦士「やっと、肩の荷が降りたな」
召喚士「うん。でも、俺らも出来る限りのバックアップはしないとだね」
魔道士「そうですよっ、頑張りましょう!」
青年兵「そ、そんな…。申し訳ないですよ」
戦士「今更、みずくさい事言うなって!」
召喚士「そうだよっ!どこまで出来るか分からないけど、出来る事はするからさ!」
- 784 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:13:05.94 ID:Z/Kv9xuUo
青年兵「……ありがとう…ございます」
コンコン…カチャッ
東方副司令「ここであったか?」
青年兵「副司令様…っ」
戦士「取材、終わったのか?」
東方副司令「いやいや、次は青年兵殿の番でしてな」
青年兵「僕の…?」
東方副司令「うむ。先日の件やら色々と聞きたいそうですよ」
青年兵「……っ」
戦士「ほぉ、アイツ…ちゃんと取材してんだなぁ!」
盗賊「…見直したな」
青年兵「…分かりました。すぎに伺います」
東方副司令「うむ。この奥の、応接室で待っていますよ」
パタン
召喚士「……」
- 785 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:13:44.40 ID:Z/Kv9xuUo
青年兵「召喚士さん」
召喚士「…?」
青年兵「もしこの先、頼るならば……」
召喚士「……うん」
青年兵「大軍師さんは信用出来ます」
召喚士「……」
青年兵「つい先日、特殊遊撃の内通者が記事になりましたよね?」
召喚士「え、うん……」
青年兵「あれをリークしたのは、大軍師さんです」
魔道士「!?」
召喚士「…やっぱり」
青年兵「ご存知でしたか」
召喚士「最近、大軍師さんがやたらと新聞社に出入りしていたから…」
青年兵「目には目を…。この事だったんですね」
召喚士「……?」
- 786 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:14:24.31 ID:Z/Kv9xuUo
青年兵「左大臣様の屯田視察の際、大軍師さんと話をしたんです」
戦士「そうだったのか」
青年兵「大軍師さんは、左翼に対し、反撃の芽を摘むつもりです」
戦士「容赦ないな…」
召喚士「それで、新聞社にリークを?
青年兵「先程も述べた通り、目には目を…つまり大衆を動かすつもりのようですね」
召喚士「…なるほど」
青年兵「軍内の構図はほとんど変わっておりませんから」
魔道士「…?」
戦士「右翼優勢って事だろ」
青年兵「ええ」
召喚士「しかも、東方司令部へ青年兵くんが直々に来た…」
戦士「これで奴らもヘタに手出しは出来ねぇって事だ」
青年兵「まぁ、結果的にはそういう事ですね」
盗賊「……?」
- 787 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:15:06.22 ID:Z/Kv9xuUo
青年兵「僕は、自発的に東方司令部へと来たつもりでしたが…」
召喚士「まさか……大軍師さんの術中だったって事!?」
青年兵「分かりませんけどね。単なる偶然かもしれませんし…ははっ」
召喚士「……」
青年兵「あ、では…そろそろ行ってきます!」
召喚士「うんっ!頑張って!!」
戦士「記者はまぁ、アレだが…グッと堪えてくれ…」
青年兵「……?そ、それでは…!」
カツカツカツ…パタン
戦士「大丈夫かな?」
召喚士「青年兵くんなら…きっとやってくれるよ。内通者を……」
戦士「いや、そっちもだけどさ…」
盗賊「…ああ、青年兵ならきっと…やってくれるよ」
召喚士「……」
盗賊「…明確な…取材回答を」
- 788 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:15:41.36 ID:Z/Kv9xuUo
〜南東国、東の街〜
パッカパッカパッカパッカ…
右大臣「ここが……南東国か」
剣士「いかがです?」
皇太子「何とも独特の雰囲気があり、心地良いな」
弟者「酒や食事も美味ですぜ!」
皇太子「それは楽しみだな」
兄者「あれが、我らの居城にござる」
右大臣「おぉっ、これは何とも立派な……」
皇太子「街全体を城壁で囲った上に、更に城を城壁で…」
右大臣「二段構えの構造というわけか……」
兄者「さぁ、着きましたぞ」
皇太子「……おぉ」
右大臣「これは凄いものだな……っ」
分厚い鉄のに模られた、一同を睨みつける龍が左右に開いた。
- 789 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:16:57.93 ID:Z/Kv9xuUo
ゴゴオオォォン…ギイイィィィィ…
皇太子「……」
ザッザッザッザッザ
兄者「…白馬」
白馬騎士「ようこそお越し下さいました。華国大将軍、白馬騎士と申します」
皇太子「これはご丁寧に痛み入る。本国第一王子、皇太子だ」
右大臣「右大臣と申す。陛下側近ならび、右大臣を務めておりまする」
天才「護衛の天才でーす。こちつらは俺の下僕」
グイッ
剣士「!?」
戦士父「……」
白馬騎士「宮殿にて陛下がお待ちです。どうぞ」
皇太子「うむ、失礼するぞ」
弟者「馬はこちらで預かります。おいっ、頼んだぞ!」
門兵「ははっ!」
- 790 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:19:28.51 ID:Z/Kv9xuUo
カツカツカツカツ
天才「大丈夫か?」
戦士父「……血が足らん」
天才「はーっはっは!ガッツリ食って回復するんだな!」
戦士父「……」
白馬騎士「もう少し早く言ってくれればよいものを」
兄者「すまんすまん。我等とて道中、偶然会ったものでな」
皇太子「すまんな、急な訪問で迷惑をかける」
白馬騎士「いえいえ。皆様のせいでは御座りませぬ」
カツカツカツ…
白馬騎士「こちらです。どうぞ」
ガチャッ…ギイイィィ
皇太子「……」
宮殿最奥部の扉が開くと、中では左右に人々が直立し、
その奥に潜む玉座には、若年と思われる少年がぽつりと腰を据える。
- 792 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:20:45.46 ID:Z/Kv9xuUo
カツカツカツ…コツ
皇太子「初めてお目にかかる」
三男「本国の王子であられる皇太子様、ですね」
皇太子「如何にも。貴方が南東国の陛下とお見受けするが」
三男「はい。若輩ながら……。三男、と申します」
白馬騎士「どうぞ」
促されるように、皇太子は三男の横へ用意された玉座へと移る。
兄者「皆様はこちらへ」
右大臣「うむ」
天才「よっこらせ…っと」
側近「此度はわざわざのご足労、誠に恐悦至極……」
白馬騎士「こちらは側近。奥の老文官、若文官を含め国政を務めておりまする」
皇太子「宜しく」
白馬騎士「対して反対側が老将軍に錦将軍」
兄者「我ら兄弟、そして白馬騎士を含め五虎将軍とし、軍務を承っております」
- 793 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:22:09.42 ID:Z/Kv9xuUo
錦将軍「よろしくお願い致します」
皇太子「うむ。宜しく」
老将軍「これっ、宴の用意を」
まもなく宮仕らが豪華な飲食物を運び込み、室内は鮮やかに彩られる。
若文官「ささ、遠慮なく楽しまれよ」
天才「うっひょう!待ってました!」
戦士父「いただきます」
側近「いきなりの本題で申し訳御座らぬが……」
右大臣「……」
側近「此度のご訪問、その意図とは如何に?」
皇太子「無論、南東国と我ら本国に於いて、親密な関係になりたいと考えての事」
三男「……」
皇太子「決して無理強いというわけではないが、南東国も同様の考えと伺うが?」
三男「……ええ。是非にと考えております」
皇太子「それは良かった」
- 794 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:22:46.21 ID:Z/Kv9xuUo
右大臣「しかし、そんな簡単に……宜しいのか?」
白馬騎士「ご存知の通り、華国は然したる戦力も持ち合わせてはおりませぬ」
兄者「個々の武には秀でていても、率いる手数が少なくてはな……」
老将軍「その通りじゃ。これでは到底、魔王軍と当たるには乏しいものよ」
白馬騎士「甘えるつもりは無論ありませんが……」
皇太子「本国の力を借りたい、というわけだな?」
三男「その通りです」
皇太子「いや、実に分かりやすくて結構。有難い話だ」
白馬騎士「痛み入ります」
皇太子「既に本国は、西国、東方との同盟を結んでいる」
錦将軍「……おぉ」
皇太子「もしここで、南東国と盟約を取り付ければ……」
天才「世界中の国が一つになるわけだ」
右大臣「そういう事だな」
剣士「凄い……ですね」
- 795 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:30:13.66 ID:Z/Kv9xuUo
天才「んま、今はただのぶら下がりだけどな」
剣士「…?」
天才「本国以外が結び付いてねぇってことだよ」
剣士「なるほど」
右大臣「その通りだ。本国を仲介として、他の国々も親交を深めねば意味はない」
弟者「西国ってのは気になるなぁ。こことは随分と離れてるんだろ?」
老将軍「若き頃に訪ねた事があるが、砂漠の多い暑い国であったのぉ」
皇太子「西国は今や、素晴らしい国となっておるぞ」
錦将軍「ほぉ」
右大臣「国政の手腕も素晴らしく、軍備も相当に蓄えておる」
天才「あそこも王は少年だったわな」
三男「……そうなのか」
天才「しかもかなりの戦好きで、自分からハナを切るって話だぜ」
兄者「大したものだな……」
皇太子「西国だけではない。東方の王も若年であるぞ」
- 796 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:31:11.14 ID:Z/Kv9xuUo
若文官「っ!?」
老文官「なんと……っ」
天才「うちだけジジイだわな。はーっはっはっは!」
戦士父「…おい、幾らなんでも口を慎め」
天才「…おい」
戦士父「……」
天才「テメェとは一度、殺り合いてぇと思ってたんだよなぁ……」
戦士父「…やめておく」
天才「はっ!怖気づいたか!」
戦士父「ええ。怪我の身で勝てるとは思えん」
天才「だろうな。ま、怪我してなくても勝てねーけどよ」
戦士父「……ああ、そうだな」
天才「……けっ!」
ドスッ…ゴクゴクゴクッ
戦士父「……」
- 797 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:31:52.88 ID:Z/Kv9xuUo
側近「では明日、改めて調印などをさせて頂くという事で」
右大臣「畏まった」
三男「……」
白馬騎士「宜しいですな、陛下?」
三男「…え、あ……うむ」
白馬騎士「……どうかなされましたか?」
三男「……いや」
皇太子「何か…問題でもあるか?」
三男「そうではありません。そうではありませんが……」
白馬騎士「……」
三男「実に不甲斐ない。他国の王は同じような年齢で励んでいるというのに」
錦将軍「そんな事はありませんよ!陛下は……」
三男「皆にも苦労をかける。すまぬ」
白馬騎士「……おやめ下され。私とて…怒りますぞ」
三男「……」
- 798 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:33:02.68 ID:Z/Kv9xuUo
天才「あんだろ。華国にゃあ、ちゃーんと切り札がよ!」
右大臣「切り札……?」
天才「魔物の軍勢だよ」
皇太子「!?」
天才「……なぁ?」
剣士「え、えぇ。まぁ……」
皇太子「魔物の…っ、噂には聞いたが…既に整っているのか」
剣士「はい。ここより更に南の地、彼らは刻を待っております」
皇太子「是非、訪ねてみたいものだな」
右大臣「危険すぎますぞっ!」
皇太子「悪い輩ではないのだろう?それならば良いではないか」
天才「別の危険も絡んでるぜ?」
皇太子「…?」
天才「内通者だ裏切り者だ騒いでるんだろ?そんな中、魔物と接触してみろ」
戦士父「……どんな噂が立つか分からんな」
- 799 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:34:05.29 ID:Z/Kv9xuUo
天才「そうそう。そーいう事は噂が立ちそうにもない奴にやらせる事だ」
皇太子「だがな、。いずれは本国として顔を合わさねば」
天才「そういうのは国軍に任しとけよ」
右大臣「国軍?奴らが動くのか?」
天才「お前さんらが無理なら、それっきゃねーだろ」
皇太子「……成程」
天才「…さーて、お開きなんだろ。先に寝させて貰うぜ〜」
若文官「へ、部屋はこちらの突き当たりを右に……」
天才「はいよどうも。んじゃ、おやすみ〜!」
テクテクテク…
右大臣「全く…。何とも勝手な男だ」
皇太子「君が連れてきたのであろう?」
右大臣「…うぐっ、それはそうですが……っ」
皇太子「…すまんな。今夜の持て成し、大変感謝するぞ」
白馬騎士「こちらこそ。有難う御座いまする」
- 800 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:34:58.17 ID:Z/Kv9xuUo
…
ザワザワッ…テクテクテク
兄者「……戦士父殿」
戦士父「…?」
兄者「傷の具合は如何かな?」
戦士父「明日には大丈夫だろう」
兄者「……相分かった。正門前にて待つ」
戦士父「……」
ザッザッザッザ…
錦将軍「あれが弟者を負かしたって奴か」
老将軍「なぁに、弟者が弱いだけじゃわい。ひょっひょっひょ」
弟者「あぁん!?試してみるかぁ!?」
兄者「……明日、取り戻してやるさ。なぁ…白馬の」
白馬騎士「……」
五人の将軍は去りゆく戦士父の背中を見送った。
- 801 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:35:34.12 ID:Z/Kv9xuUo
〜東方司令部〜
召喚士「いえっ、申し訳ないですよ……っ」
東方参謀「そうは言ってもな、今から戻っても深夜だぞ?」
青年兵「そうですよ。それに、この辺りには泊まる所もありませんし……」
戦士「でもなぁ……」
魔道士「あの、女記者さんは…?」
青年兵「疲れてしまったみたいで、仮眠をとってますよ」
東方参謀「仮眠というか、あれはもう泊まるつもりのようだがな」
盗賊「…どうする?」
召喚士「うーん……」
東方参謀「遠慮しても仕方ない。ほれっ、早く来い」
グイッ
召喚士「えっ!?」
青年兵「遅くなりましたが、夕食の用意も出来てますから」
魔道士「あ、あのぉ…っ」
- 802 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:36:13.96 ID:Z/Kv9xuUo
東方参謀「司令直々の命令なんだ。連れて行かねば我らが潰されるわ」
戦士「潰される!?」
東方参謀「耳をだ。あの甲高い大声で怒鳴られては叶わん」
盗賊「……」
青年兵「さぁ、行きましょう」
戦士「…ここまで言われたら、拒否出来ねぇな」
召喚士「……仕方ないね」
テクテクテクテク…カチャッ
東方司令「遅いっ!!」
ダンッ!!
青年兵「っ!!」
東方副司令「まぁまぁ……っ、ここは穏便に……」
東方魔道長「……」
東方参謀「ワシに言うな!こやつらがモタついておるからだっ!」
召喚士「えぇ!?」
- 803 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:36:46.20 ID:Z/Kv9xuUo
テクテクテク…ストッ
盗賊「……どうも」
女剣士「あれから、数段…腕を上げたようだな」
盗賊「……多分」
女剣士「…ふっ、同郷の出としては頼もしい限りだ」
盗賊「……」
女剣士「…少し、筋肉量も増えたか」
モニモニッ
盗賊「――っ!?」
ガタッ
東方司令「……何をしている?」
女剣士「お、お姉様……っ」
東方司令「どけ」
女剣士「あ、あの……まだ話を」
東方司令「すればしい。但し、真ん中にはボクが座る」
- 804 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:37:33.50 ID:Z/Kv9xuUo
ドカッ
東方司令「さ、食べよう」
女剣士「……」
盗賊「……」
東方司令「それで、筋肉が何だって?」
ムニムニムニムニッ
盗賊「…あの…それは胸です」
東方司令「…おぉ、それは失礼」
ムニュムニュムニュ
盗賊「……そ、それは……太も……っもぉ」
東方司令「…キミ、感度いいね」
サワサワサワッ
盗賊「……そ、そこ……はぁ」
ダンッ!!
東方参謀「黙って食わんか!!貴様らっ!!」
- 805 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:38:13.40 ID:Z/Kv9xuUo
…
戦士「ご馳走さん」
召喚士「ご馳走様でした」
青年兵「入浴時間と部屋はこちらの紙に書いておきました。どうぞ」
召喚士「ありがとう」
戦士「そういや女記者はまだ起きねーのか?」
カラカラカラッ
東方副司令「そのようだね。後で部屋へ食事を持っていくよ」
戦士「すいませんねぇ。面倒かけて……」
東方副司令「ははっ、全然大丈夫ですよ。では失礼」
東方参謀「ワシもひとっ風呂浴びてくるかな」
東方魔道長「……」
召喚士「……」
東方魔道長「……」
カツカツカツカツ…
- 806 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/21(月) 18:40:32.25 ID:Z/Kv9xuUo
戦士「みんな、悪い奴にゃ見えないんだがな」
召喚士「うん……」
青年兵「召喚士さん、俺らも先に入浴を済ませましょうか」
召喚士「そうだね」
戦士「んじゃ、行くか」
魔道士「行ってらっしゃーい」
東方司令「ボクらも行くぞ」
魔道士「えっ!?お風呂ですか……?」
東方司令「ああ。新調したからな。大人数でも問題ない」
女剣士「女性なんて…ほとんど居ないけど」
魔道士「楽しみ〜っ!早速準備してきます!行きましょ、盗賊さんっ」
盗賊「…えぇ、後でいいよ」
魔道士「駄目ですよ〜」
東方司令「ダメだっ!!」
盗賊「え…えぇっ!?」
- 807 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/02/21(月) 18:42:28.60 ID:Z/Kv9xuUo
ひえぇ、話が全然進まないぃ…!
豆腐ってwwこれはひどいwwww
ごめんなさい……
流石にこれは回収出来ない予感…
それでは失礼します。ご支援ありがとうございますた!ノシ
- 808 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/21(月) 18:43:27.12 ID:9O4LpDl1o
乙
ID:P1Yjdkce0はマナーがなってないな
これだから新参は疎まれる
- 811 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/21(月) 18:59:14.85 ID:yOKKPSbIO
乙です
マナーうんぬはたぶん投下中のレスをいってんだろ
- 812 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/21(月) 21:07:58.39 ID:u5DNMiFWo
マナーがなってない新参が勝手に押し付けたのに
投下中にレスしたらマナー違反って定着しちゃったの?
何人もの書き手のやる気を削いでいまだ学習しないのね
- 813 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/21(月) 21:11:07.29 ID:HryWUvCdo
別にそんなのどうだっていいだろ
そこだけ抜かして読めばいいのに何をぐだぐだ言ってるんだ
というかすべての責任は王子にある!全部王子が悪い!謝罪を要求する!
- 816 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/21(月) 21:34:04.96 ID:fZlzzah0o
結論:王子タヒね
- 818 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/21(月) 21:59:42.22 ID:u5DNMiFWo
全然関係ないけどフェニックス のAA発見した
Μ
( ・)
三| |三
巛
天に昇るフェニックス
- 821 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/21(月) 23:41:32.49 ID:JUz4SIpAO
天才がただのDQNに……
身勝手ってレベルじゃねぇ
- 823 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/22(火) 02:30:56.02 ID:xwGfTBem0
>>1乙!
そうか、言われて気付いた。本国以外は全て幼い王なんだな
というか東方司令のセクハラがだんだん過激になってるww
リクエストしてもいいのか分からないけど、いいのであれば
天才がスマートに立ち振る舞う必要がある依頼を受けて、周囲からは無理だと思われるが
あっさりとこなすみたいなおまけを希望します。天才って天才だしどんなことでも天才的にこなせそうな
普段は粗暴な感じでも、紳士的にやろうとさえ思えば天才的にできそうな
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