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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その6
- 441 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]
:2009/12/07(月) 23:08:03.06 ID:v5y8Mp6o
名代の屋敷へ行く事になった三人は、
夜まで観光をして、時間をつぶす事になった。
武士「さっ、行きたい所があれば何なりと…」
魔道士「そうですねぇ…」
召喚士「なにぶん初めてなもので…」
武士「そうでござったな…失礼…」
魔道士「じゃあ、武士さんのオススメスポットを!」
武士「お薦め…す、すぽっと…?」
召喚士「はい。武士さんが案内して下さい!」
武士「いや、拙者…どうも苦手で…」
魔道士「どこでも大丈夫ですよー?」
武士「さ、左様か…まずは都の中をご案内致そう」
召喚士「はい。お願いします!」
テクテクテク…
- 442 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:10:16.65 ID:v5y8Mp6o
魔道士「あ、あのお店…」
召喚士「…?どうしました…?」
魔道士「あ、この前来た時に何だろうって思って…」
武士「あぁ、あれは万屋でござるな」
召喚士「よろずや…?」
武士「あれは特に…身の回り品を売ってる店でござるな」
魔道士「道具屋さんみたいなカンジですねっ!」
召喚士「行ってみましょうか!」
テクテクテク…
主人「いらっしゃい!観光かい?」
魔道士「はぃっ!」
主人「そりゃいい!お土産にどうだい…?」
召喚士「何ですか…それ?」
主人「これはね、かんざしって言って、髪留めだよ」
魔道士「へぇっー!」
- 443 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:13:34.47 ID:v5y8Mp6o
召喚士「いいですね!」
武士「着物姿に…きっと似合うでござるよ!」
魔道士「エヘヘー!じゃあコレ、下さいっ!」
主人「はいよっ!早速付けてあげよう!」
主人は魔道士の髪にかんざしを刺す。
魔道士「どう…ですか?」
魔道士がくるりと一回転して後頭部を見せる。
武士「いやぁ…!良くお似合いだ!」
召喚士「…う、うんっ…!」
魔道士「ふふっ…、ありがとうございますっ!」
主人「こんなのもあるぞ〜?」
召喚士「これは…何ですか?」
主人「おしろい…って言ってね、顔に塗る物だよ」
魔道士「あ、ファンデーションみたいなものですね?」
召喚士「なるほど…」
- 445 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:16:11.95 ID:v5y8Mp6o
主人「どうだい?」
魔道士「いいかもですねー!あ、でも…」
武士「…?」
魔道士「今は…ファンデ塗ってしまってるので…」
召喚士「魔道士さんて化粧してたんですか…?」
魔道士「ファンデだけですけどね…日焼け止めにもなりますし!」
召喚士「ですよね。すっぴんでも充分…あ、い…いやっ!」
魔道士「……?」
召喚士「じゃ、じゃあこれも下さいっ!!」
魔道士「……召喚士さん?」
召喚士「は、はいっ!?」
魔道士「これ…塗ってみましょうかっ!」
召喚士「はいっ…あ、え…えぇっ!?」
主人「はっはっは!そりゃいい!きっと似合うぜ!」
武士「記念に塗ると致しますか!」
- 446 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:18:30.62 ID:v5y8Mp6o
召喚士「そ…そんなぁ…!!」
魔道士「はいっ!こっち向いて下さいー!エヘヘッ!」
…
魔道士「出来たー!」
武士「ぷっ…くっくく…!!」
主人「あはははっ!こりゃいいっ!!」
召喚士「………はぁ」
魔道士「ふふっ……あ、あれ…!?」
召喚士「もう…いいでしょうか?」
魔道士「召喚士さん……ちょっと、美人ですね…」
召喚士「はいっ!?」
武士「…確かに…言われてみれば…!」
主人「こ、この紅を入れてみようか!!」
魔道士「はい!こっち向いてっ!」
召喚士「!!…は、はぁ」
- 447 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/07(月) 23:19:05.87 ID:vzC.joAO
パンツは脱いだ
- 448 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:21:54.34 ID:v5y8Mp6o
…
魔道士「女の子になった…」
武士「ふ、普通に…おなごでござるな…」
主人「……ア、アリだな」
召喚士「………もう、いいです」
…
魔道士「あ〜っ、楽しかったぁ!」
召喚士「いっぱい買っちゃいましたね!」
武士「そろそろ食事にするでござるか!」
魔道士「はーいっ!何がいいかなぁ…?」
武士「お二人は、寿司を食べたでござるか?」
召喚士「スシ…ですか?」
武士「えぇ。白米に生魚を乗せた、東方の名物料理でござるよ」
魔道士「わぁ…食べてみたいですーっ!」
召喚士「よし、じゃあ寿司を食べに行きましょう!」
魔道士「おーっ!!」
- 449 :パー速民がお送りします [] :2009/12/07(月) 23:25:10.96 ID:XIa64cAO
つーか召喚士達の金だよな?
- 450 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:34:46.15 ID:v5y8Mp6o
テクテクテク…
武士「おっ!あったあった…。ここでござる」
カラカラッ
召喚士「こ、こんにちはー!」
板前「らっしゃい!…おやっ!?旦那っ!」
武士「御無沙汰しておる…!」
板前「久しぶりじゃねぇですか!?」
武士「ちょっと…色々あってな…はは」
魔道士「ここがお寿司屋さんですねー!」
召喚士「ここに座ればいいのかな…?」
板前「お客人のもてなしですか!…じゃあ腕を奮って…!」
武士「うむ。頼む」
三人の前に握り寿司が並べられる。
魔道士「もう食べていいんですか?」
板前「えぇっ!どんどん出しますから食べて下せぇ!」
- 451 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:36:04.12 ID:v5y8Mp6o
召喚士「いただきますー!」
魔道士「…モグモグ…!!んーっ!!」
召喚士「…!!こりゃ美味しいっ!!」
武士「おぉ、良かったでござる!」
召喚士「さぁ、武士さんも食べましょうよ!」
武士「いや…拙者は…」
魔道士「お金の事ですかぁ…?」
召喚士「それなら気にしないで下さい。ホントに…!」
武士「し、しかし宿から服から…」
召喚士「後で恩を返して貰いますから!ははっ!」
武士「か…かたじけない!!」
板前「さぁ、食べたい魚があったらドンドン言って下せぇ!」
魔道士「はぁ…ホントに美味しいですねっ!」
召喚士「えぇ!最高ですね!」
…
- 453 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:50:11.10 ID:v5y8Mp6o
召喚士「た…食べたぁ…」
魔道士「苦しいですぅ…」
武士「御馳走様」
板前「いえいえ!武士様っ!!」
武士「…?」
板前「また来てくださいねっ!へへっ!!」
武士「あぁ!勿論だ!」
カラカラッ…ピシャッ
魔道士「いっぱい食べちゃいましたねー!」
召喚士「美味しくてついつい…はははっ!」
武士「それでは、食後の運動がてらに…」
召喚士「…?」
武士「少し歩きましょうか…!」
魔道士「はいっ!!」
テクテクテク…
- 454 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:53:30.50 ID:v5y8Mp6o
〜神社〜
召喚士「ここは…?」
武士「神社でござる」
魔道士「…どんな所なんですか?」
武士「そうでござるな…神に祈る場所…でござるかな」
召喚士「教会みたいな所なのかな…?」
魔道士「神秘的ですねぇ」
召喚士「えぇ…夕暮れが…とても綺麗で…」
武士「さぁ、こちらに…」
ザッザッザ
魔道士「この…箱は?」
武士「賽銭箱と言って、小銭を入れて神に祈るんでござるよ」
召喚士「じゃあ、早速…」
チャリンッ…コトンッ
武士「さ…目を瞑って、願い事を……」
- 455 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/07(月) 23:56:25.21 ID:v5y8Mp6o
魔道士「………」
召喚士「………」
武士「最後に、手を叩いて…」
パンパンッ
召喚士「魔道士さんはどんな願い事を…?」
魔道士「ふふっ。ヒミツですーっ!」
武士「…はははっ」
魔道士「召喚士さんは…?」
召喚士「お、俺も秘密です!」
魔道士「えーっ!ふふっ。お互い内緒ですねっ!エヘヘ!」
召喚士「ふふ…はははっ」
武士「なかなか…お似合いでござるな」
召喚士「…何か…?」
武士「いや…何でもないでござるよ…はははっ」
魔道士「…?エヘヘッ!!」
- 456 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/08(火) 00:01:09.39 ID:0dnccyQo
武士「さて…だいぶ日も落ちて参った…」
召喚士「そろそろ行きましょうか」
魔道士「そうですねっ!」
テクテクテク…
魔道士「武士さん、色々とありがとうございましたっ!」
武士「いやっ!こちらこそ…多少は楽しめましたか?」
召喚士「お陰さまで!満喫出来ました!」
武士「それは良かった!」
魔道士「また今度、色々と案内して下さいね!」
武士「かしこまった。是非!!」
召喚士「お願いします!…はははっ!」
武士「…ん?」
召喚士「どうしました…?立て札が何か…?」
武士「あ…いえ。…ははっ、なるほど…」
魔道士「…?」
三人は縁結びの神社を後にした…。
- 458 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/08(火) 00:03:45.89 ID:CHnbH.so
というか召喚士たちが喋っている言葉と武士達が喋っている言葉って・・・
まぁ細かいことはいいか
- 459 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/08(火) 00:05:59.67 ID:R50E0FUo
どこもかしこも地球だと思ったら大間違いだw
- 460 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/08(火) 00:06:10.28 ID:0dnccyQo
〜都〜
シャン…シャン…シャン…
魔道士「あ、あの人!!」
召喚士「…えっ?」
魔道士「東方の南の島でも、同じ格好の人を見たんですよ!」
召喚士「…綺麗な人ですねぇ」
武士「あれは…花魁でござる」
召喚士「おい…らん…?」
武士「中でも最高位の、太夫でござるな…」
魔道士「だゆう…さん」
武士「芸者…歌や音楽に合わせ、踊りを見せる女子でござる」
魔道士「素敵…」
召喚士「……武士さん?」
武士「あ、いやっ…ちょっと昔を思い出しました…はは」
召喚士「そうですか…」
武士「…さて、名代殿の屋敷へ参りましょう」
三人の横を、美しい太夫が通り過ぎて行った…。
- 461 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/08(火) 00:08:18.17 ID:0dnccyQo
以上、オマケでござった。では、次回からはいよいよ…!
此度も多数の御支援ありがとうございまする!では!ノシ
>>458
RPG方式でござる!
- 464 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/08(火) 00:31:03.20 ID:8Y8xTMDO
前から気になってたんだけど
魔導士と魔道士の違いがわからん
でも一般的な魔法使いだと魔導師だよな
師と士の違いもよくわからんし…うーむ
- 466 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/08(火) 00:43:31.34 ID:Ac1NfyMo
士ってリアルでは国家資格の税理士とか弁護士に使うんだけどなぁ。
こういうファンタジーではよくわからんなぁ
- 467 :パー速民がお送りします [] :2009/12/08(火) 00:59:40.06 ID:JZRh7aI0
武士「つまり彼らも侍でござるな」
- 468 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/08(火) 01:02:36.91 ID:GOTGIggo
>>466
魔法にしろ召喚術にしろ身につけようとしたら、それなりの能力と
学校に通うのが当たり前みたいだから、ある種国家資格というか
士官学校みたいなもんなのかもしれんね
この召喚士は例外中の例外だろうし
- 471 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/08(火) 01:26:01.82 ID:tHBxJNgo
>>464
魔道[士]・・・魔の道を実践的に歩む人
魔[導師]・・・「魔」を弟子などに教え導く先生
魔というのは邪悪なものと見なされるのが一般的
転じて、世界の理から外れた力を使う→魔法、魔術みたいに解釈されて
さらに転じて、「魔=世界の理・成り立ち、あるいはそれを解く鍵」
みたいな使われ方をする
士というのは、もともとは支配階級の人の「役割」に付く言葉
なんらかの役割を担う人、行使する人、みたいな感じ
- 472 :パー速民がお送りします [] :2009/12/08(火) 12:10:37.27 ID:RMsAEIDO
すいません、読み返したんですが影の統領は結局だれですか??
- 475 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/08(火) 13:35:27.88 ID:2MkqV2AO
召喚娘の話しまでまとめられてるぜwwww
- 478 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/08(火) 15:26:03.58 ID:NGZgXbwo
お疲れ様です!「まどうし」はややこしいですよね…
一応、wiki置いときます。あまり役には立ちませんが…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E6%B3%95%E4%BD%BF%E3%81%84
>>472
名刀口綱を持つ菅田藤蔵です
嘘です影忍です。初出は4スレ目>>634…ムサシ…だと!?
>>475
はい。ありがたいけど凄く恥ずかしいです…
今度からは匿名でこっそりとフヒヒ…
いよいよ第八部本編ですが…
ここから先、名前がややこしいかもですorz
短髪の時みたいに職業→外見でいいですかね?↓続き
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