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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その18
323 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:25:29.96 ID:8xvLfcgo
ジャリッ…

前後左右、四人が背を合わせるように身構える。

戦士(退けば…他の奴らに危機が及んじまう…)

ラクシャーサ「たった四人で相手をするってぇか…?キヒヒ!!」

戦士「…前に出て…戦うのみ!」

ラクシャーサ「やれぇ!!」

ババッ!!

隊長「押し出せぇ!!」

男隊員「おうよっ!!」

四方より一斉に襲い掛かる魔物に対し、まず先手を切るのは男隊員。

即座に剣を右手に持つと、左右に二度ほど剣を振り上げる。

ラクシャーサ「…ッ!?」

ヒュオッ……サクゥ!!

ラクシャーサ「浅い、その程度で……」

男隊員「いいんだよ、ゴチャゴチャうるせーなぁ!」


324 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:26:01.39 ID:8xvLfcgo
ドドオオォォンッ!!…ゴオオォォッ!!

ラクシャーサ「なに、ぐわあぁ!!」

男隊員の残撃を掠める程度に回避し、余裕を見せていたラクシャーサ達。

その身体が男隊員の左手より放たれた突風により、後方の魔物達まで吹き飛ぶ。

ラクシャーサ「お、おいっ!」

ドシャッ

ラクシャーサ「…く…っそ!!」

男隊員「クソアマァ!!」

女隊員「もう…撃ってるッスよぉ!」

ドドオオォォンッ!!…ザザアアァァッ!!

ラクシャーサ「早く立…がぼぉ…っ!!」

突風により吹き飛ばされ、倒れこんでいた魔物へ津波が襲いかかる。

男隊員「うーんと…次もお前撃てっ!」

女隊員「だーかーらー、もう撃ってるッスよ!」

頬を膨らませながら答える女隊員。その左手から迸る光が、落雷となり降り注ぐ。


325 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:26:28.59 ID:8xvLfcgo
ドドオオォォンッ!!……ガカアアァァッ!!

ラクシャーサ「グギャアアァァーッ!!」

戦士「水で感電して…っ!すっげぇ威力……」

男隊員「トドメッ!!」

左指をパチンと弾くと、感電し身動きの取れぬ魔物の周囲より火の手が上がる。

ドドオオォォンッ!!…ゴアオオォォッ!!

男隊員「…いっちょ上がり!」

戦士「…あ、あっと言う間に…十匹近く…っ」

隊長「おう、おめぇもボサっとしてんじゃねぇ!」

ザシュッ!!…ドサッ

怒号をとばすと同時に長剣を振るう隊長。その一振りで二匹の魔物が地に伏せる。

戦士「…よし」

戦士は一呼吸置き、手にした戟を右手でぐっと引く。

戦士「……おぉ」

ラクシャーサ「ッりゃあ!!」


326 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:26:55.83 ID:8xvLfcgo
ザッ

隊長「もう一歩、右に下がった方がいいんじゃねぇか?」

戦士「…そ、そっか」

隊長のアドバイスを踏まえ、戦士がやや右に下がる。

ラクシャーサ「死ねえぇ!!」

瞬間、戦士は弧を描くように戟を水平に振り払う。

ヒュンッ

僅かな風切り音と共に、周囲のラクシャーサ達が一斉に血を吹き出す。

隊長(……なんつう綺麗な残…おっと、見とれてる場合じゃねぇ!)

ダンッ!!

隊長「代われっ!」

戦士「おうっ!!」

戦士の立つ場所へと飛ぶ隊長。入れ替わるように戦士も飛び上がる。

タンッ!!

隊長「っらあぁ!!」


327 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:27:28.15 ID:8xvLfcgo
血を流しよろめく魔物の中心部に着地する隊長。同時に地面へと長剣を突き刺す。

ドドオオォォンッ!!……ズガガガガッ!!

ラクシャーサ「ごふ…っ!!」

地面が棘のようにせり上がり、足元から魔物へと襲い掛かる。

ドズンッ…ゴトッ…ドシャアァ…

隊長「ドンドン叩けよぉ!次々と来んぞ!!」

戦士「お、おうっ!」

ラクシャーサ「何なんだよ…コイツら…っ」

ザシュッ!!

女隊員「……固ったいッスねぇ…!」

ラクシャーサの胸元に突き刺した小剣を抜き取り、血を払いながら女隊員は呟く。

戦士(実戦になってみて初めて分かる……)

男隊員「あーあ…。早く援軍来ねぇかな…っと!」

戦士(…修行の時ぁ食らい付いてたが…これが、特殊遊撃…!)

余裕を見せながら敵を次々と斬り刻む三人。戦士はやや顔を引きつらせ、笑った。


328 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:28:17.32 ID:8xvLfcgo
〜南の山あい〜

天才「……あん?」

格闘家「……?」

天才「特遊の奴らもおっぱじめたか…」

天才は一瞬、左背後へ振り向き、ぽつりと呟く。

盗賊「…気配…感じるの?」

天才「んな生易しいもんじゃねぇよ。……血の臭いがプンプンしてきやがった!」

盗賊「……!?」

天才「さーてどうする?」

格闘家「…と、言いますと?」

天才「後ろに退けば特遊と合流」

盗賊「……」

天才「このまま正面突破すりゃ、火の山に一番乗りだ」

格闘家「……どうせ言っても、決まっているのでしょう?」

天才「はーっはっは!満場一致で正面突破!決定ーっ!!」


329 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:30:06.94 ID:8xvLfcgo
盗賊「えっ!?」

天才「どおおりゃああぁぁ!!」

天才が威勢良くツヴァイハンダーを身体の後ろへ引く。

ググッ

ラクシャーサ「ッ!?」

正面へ飛び出しながら大剣を振り下ろす天才。

ドボォッ!!……ドッゴオオォォンッ!!

正面のラクシャーサが悉く吹き飛び、ぽっかりと道が出来る。

天才「おらっ!抜けるぞ!!」

ダダッ!!

盗賊「あ…っ!」

天才「左右はテメェらに任せる!」

再び正面へ回り込む魔物の群れ。だが、これも一瞬の内に大剣の餌食となる。

ゴシャアァァッ!!…ドズウウゥゥンッ!!

天才「はーっはっはっは!雑魚が何匹来ようと…俺様の敵じゃねぇぞ!!」


330 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:35:49.16 ID:8xvLfcgo
〜赤壁〜

ドドッドドッドドッ

南方参謀「見えたっ!赤壁よっ!!」

青年兵「あ、あれが…赤壁っ。要塞じゃないですか…!」

召喚士「すご…っ。もうここまで完成して……」

南方兵「開門してくれーっ!司令部からの援軍だ!」

赤壁兵「魔道長っ!あれを…!!」

南方魔道長「…ようやく来たか。開門ー!」

ゴウンゴウンゴウン…ゴゴオォンッ

開かれた門を潜り、司令部からの騎馬が一斉に赤壁へと入城する。

ドドォ

南方魔道長「ご苦労…。少ないな」

南方参謀「市民の命が優先よ!それより戦況は?」

南方魔道長「こちらは特に…。ただ、山火事と同時に発行弾が上がった」

青年兵「発行弾…?し、識別は…?」


331 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/06(金) 17:38:36.39 ID:zy5XEmEo
男隊員と女隊員の掛け合い良いなwwww


332 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:41:27.97 ID:8xvLfcgo
南方魔道長「……こいつは?」

青年兵「失礼致しました。国軍本部青龍召喚隊、青年兵です」

南方魔道長「本部の士官であったか。こちらこそ失礼…」

南方参謀「それで、識別は!?」

南方魔道長「白の一。特殊遊撃だ」

召喚士「!!」

南方参謀「彼らも既に戦地へ…っ」

召喚士「……行きましょう!」

南方参謀「先に赤壁での配備が先よっ!」

南方魔道長「途中で陣を張るにも数が少ねぇ。南の町まではこっちから手は回らんぞ?」

南方参謀「分かってるわ。東の街から回すわっ。伝令っ!!」

南方司令部は伝令へ細かな指示と紙を手渡す。

召喚士「…俺、先に行きます!」

南方参謀「…あのね朱雀先生、あなたは今、魔力が…」

青年兵「……ならば、僕がお供に…!」


333 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:46:02.44 ID:8xvLfcgo
南方参謀「駄目よっ!二人だなんてもしもの事があったら…」

南方魔道長「それに青年兵殿は士官だろう?勝手な行動は…」

青年兵「……司令、見当たりませんね」

南方参謀「あれ…?そういえば……」

青年兵「もしや、援軍を待たずして勝手に出撃などされたのでは…?」

南方魔道長「――っ」

南方魔道長は思わずうつむき、頭を抱える。

南方参謀「あんの……熱血バカッ!!」

青年兵「ならば、。僕も構いませんよね?」

南方参謀「……すぐに追うわ。無理はしないで頂戴っ!」

召喚士「…行きましょう!」

南方参謀「あっ、それと……」

青年兵「途中で平野を見つけたら報告っ!陣を張るから…ですよね?」

南方参謀「っ!!」

青年兵は笑顔で敬礼し、走る召喚士の後を追った。


334 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:50:14.75 ID:8xvLfcgo
南方魔道長「……イイ男じゃねぇか」

南方参謀「ええ。……乙女心がうずいちゃうわ…っ」

南方魔道長「……。さて、軍備を整えるとしよう」

南方参謀「ええ…」

タッタッタッタッタ

青年兵「召喚士さんっ!」

召喚士「……?」

青年兵「僕にはまだ魔力が残っています!最初は僕が…!」

召喚士「…うんっ!よろしく!」

青年兵「それで、まずはどうします!?」

召喚士「……ひとまずあの山を目指そう。きっとみんなも、そこへ向かっているハズだ!」

青年兵「…ですね!」

二人は門前に用意された馬に跨り、強く手綱を引く。

青年兵「このまま真っ直ぐ…南へ抜けましょう!」

召喚士「…だね!よし、急ごうっ!!」


335 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 18:07:18.07 ID:8xvLfcgo
ドドッドドッドドッ…

南方司令「……し、しまったあぁ!!」

騎兵「敵襲ですか!?」

南方司令「……道に迷ったぁ!!」

騎兵(やっぱり…)

ザワザワ

騎兵(おかしいと思ったんだよ…)

南方司令「えぇい、とにかく!あの山目指して進めばいいだけの話!」

グイッ…パカラッパカラッパカラッ

南方司令「……し、しまったぁ!!」

騎兵「こ、今度こそ敵襲…!?」

南方司令「…剣…忘れたあぁ!!」

騎兵「……」

南方司令「し、しまったああぁぁ!!」

騎兵「もう…いいです……」

南方司令「敵だぁ!!」


336 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/06(金) 18:13:39.76 ID:anCUnGQo
相変わらずの司令節wwwwww


337 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 18:15:29.03 ID:8xvLfcgo
騎兵「何ぃ!?」

森を勢いよく突っ切る騎馬隊の正面に、魔物の影が見え始める。

南方司令「ラクシャーサだ!迎撃するぞ!」

騎兵「するぞって…!槍も剣もなしに…!?」

ドドッドドッドドッ

ラクシャーサ「な、何!?背後からも来やが……」

南方司令「平和を脅かす悪党めが!食らえっ、愛と正義の鉄拳……」

騎兵「司令っ!?馬上で立たないで下さいっ!危険です!!」

南方司令は笑顔で親指を立て、そのまま馬上より飛び降りる。

バッ!!

南方司令「ジャスティスッ…パーンチイイィィ!!」

ラクシャーサ「……ッ!!」

バキャアァッ!!……ドッゴオオォォンッ!!

南方司令の右拳により、ラクシャーサの群れとえぐれた地面が宙を舞う。

騎兵「…つ、続けぇ!!司令に続けーっ!!」


338 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/06(金) 18:19:36.41 ID:8xvLfcgo


天才「…あん?なんか後ろで聞こえなかったか?」

盗賊「……聞こえた」

格闘家「……味方?」

天才「…ま、いいや。味方なら取りこぼし始末してくれんだろ」

格闘家「放っておいていいんですか?」

天才「特遊にしろ南方にしろ、そんなヤワじゃねーだろ」

盗賊「……」

天才「てか、そもそも合流するメリットがねぇよ」

格闘家「……はぁ」

天才「気にせず突き進むぞ!敵の増援が来る前にな!」

盗賊「……ん」

タタッ

盗賊(戦士…みんな…。無事だよね…?)

正面きって走る天才。その後を盗賊と格闘家が懸命に追った。


339 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/06(金) 18:30:27.92 ID:.7epGloo
南方司令がもう人間の域を超えてるなwwwwwwww


347 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/06(金) 20:07:22.52 ID:3BfQI0oo
ここで女隊員の株価急上昇・・・かわいいじゃねぇか・・・


349 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/06(金) 20:21:57.53 ID:LqfMfkDO
これがポニテの力か……


364 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:04:10.10 ID:57uzkl6o


南方司令「どおおぉぉりゃああぁぁ!!」

ズガッ……ドゴオオォォンッ!!

騎兵「左っ!回り込まれているぞ!」

ラクシャーサ「らぁ!!」

騎兵「ぐっは…っ!!」

南方司令「バッカヤロウ!無理に深入りすんな!!」

タッタッタ

騎兵「し……司令…っ、自分には…構わず……」

南方司令「……っ!!」

騎兵「司令っ!こ、これを…っ!!」

南方司令「どうした!?」

騎兵「こ、このラクシャーサを…!」

南方司令「……」

南方司令は小走りで、騎兵の目の前に伏せるラクシャーサの死体の前にしゃがみこむ。


365 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:04:44.33 ID:57uzkl6o
南方司令「…これは、我らの手ではないな…!」

騎兵「この先に…味方が!?」

南方司令「この一刀両断された痕…まさか……」

ダッ

騎兵「司令っ!?」

南方司令「周辺の的に構うな!このまま突っ切るぞ!!」

騎兵「は、はいっ!!」

一同は急ぎ、再び馬へと飛び乗り、走りだす。

ドドッドドッドドッ

南方司令「どけどけどけぇい!!」

バキィッ!!

ラクシャーサ「コ…コイツ!素手のくせにぃ……ぐわっ!!」

騎兵「背後は捨て置けっ!!司令の後を離れるなよぉ!」

突破を図る南方司令と騎兵隊。その正面に赤く滾り燃える山が近づいて来る。

南方司令「あ…あれはっ!?」


366 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:05:36.54 ID:57uzkl6o
ドドッドドッ……ドドォ

南方司令「……む…っ!?」

テクテクテク

格闘家「……・こちらです」

南方司令「……君は?」

格闘家「……」

格闘家は無言のまま、脇の草むらへと姿を消す。

ザッザッザ

騎兵「し、司令…?」

南方司令「……各自、下馬し…続けっ」

タンッ…ザッザッザッザzッザ

騎兵「先程の男…味方ですかね?」

南方司令「……力強い目をしていた」

騎兵「……は…っ?」

南方司令「悪い奴ではない!正義の味方の目だ!」


367 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:06:10.00 ID:57uzkl6o
ザッザッザッザッザ

南方司令「……っ!!」

天才「…おう、司令直々だったか」

南方司令「やっぱり……てか、何で…っ」

天才「あぁ?テメェらが不甲斐ねぇから俺様が出張ってんだろうが!」

騎兵「あの…司令、こちらの方は…?」

南方司令「あー、アレだ。功績ランク一位の……」

天才「天才様だ。覚えておくがいいぞ!はーっはっはっは!」

騎兵「ん…?お、女の子…!?」

盗賊「……どうも」

天才「とにかくだ。火の山まで目と鼻の先。どうする気だ?」

南方司令「……」

格闘家「自分は、少数精鋭での侵入が理想かと…」

盗賊「……うん」

天才「さっきの魔物どもがここまで引き返してこねぇって事はだ…」


368 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:06:38.04 ID:57uzkl6o
南方司令「この先、余程自信があるんだろうな」

格闘家「自分もそう思います」

天才「もしくは罠でも張ってやがんのか…」

南方司令「騎兵隊はこのまま山の周辺を迂回し、特殊遊撃を探せ」

騎兵「ははっ!」

南方司令「我らが進む事も伝えてくれ!」

騎兵「陣が完成次第、東5キロから黄色の3を打ち上げます」

南方司令「東5キロだな。承知した!」

騎兵「……ご武運をっ!行くぞ!!」

ザザッ…タッタッタッタッタ

天才「特遊と合流はしなくていいよな?」

南方司令「ま、まぁ。彼らの別任務がメインのようだし…」

天才「オッケー。んじゃこのまま進もうか」

格闘家「……」

盗賊「……火の…山か」


369 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:07:14.87 ID:57uzkl6o
〜南の森〜

戦士「ふっりゃあ!!」

右手に戟、左手に雷切を構え、戦士が眼前の魔物を吹き飛ばす。

ザシュッ!!

戦士「お次は……こっち!!」

雷切を頭上まで振り上げ、ラクシャーサめがけ一気に振り降ろす。

ドシュッ!!…ガカアァッ

ラクシャーサ「ぐうぉ…っ!!」

戦士「ちっ!もう一丁!!」

男隊員「しゃあねぇ。手伝ってやんよ!」

戦士の鋭い一撃。雷切の刀身部分に、男隊員の放つ雷がほとばしる。

ガカアアァァッ!!…ドシャアァッ

戦士「……サンキュ!」

男隊員「礼はいいからテメーで魔力の修行でもしやがれっ!」

戦士「……うっす!」


370 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/07(土) 01:31:17.82 ID:t5dVpEAO
火の山ってタルウィのいた所だっけ?


371 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/07(土) 01:33:05.79 ID:BFWVdjAo
いま一番最初のスレ読んでたけど、結構忘れてる事あったなー
魔道士に攻撃翌力上げたり、幻術、妖術使うタイプがいるって設定は忘れてた


372 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/07(土) 01:51:56.90 ID:z5AarF6o
>>1乙
一週間分まとめて読んだけど青年兵すごいな
主人公倒しちゃうなんて・・


373 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 02:26:15.37 ID:57uzkl6o
ちょっと瞼閉じながらなので、投下感覚まばらです…
後ほどまとめ読みして頂ければと思います!すみません!

>>370
それとは別の所ですね。山がいきなり燃えたという感じで…

>>371
うえっ!?そんなタイプいましたっけ!?あわわわ

>>372
あざっす!召喚士無双ばかりなのも何…
いやぁ、青年兵くんはトーナメントのクジ運が良かったですねぇ!


376 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/08/07(土) 02:36:46.42 ID:57uzkl6o
隊長「おいっしょぉ!!」

ドズンッ!!……ズズズッ…ドドォッ!!

隊長が剣を振り降ろし、地面へと突き刺さる度に土が隆起し、ラクシャーサを押し上げる。

女隊員「頂きッス!!」

ドドオォンッ!!……ゴアオオォォ

無防備に跳ね上げられたラクシャーサを、女隊員の放つ突風が後方の森の中へと吹き飛ばす。

男隊員「どうなってんだよ!援軍なんて誰一人来ねぇぞ!」

隊長「…ちっ、仕方ねぇな。先へ進むとすっか」

女隊員「これじゃキリないッスもんね……」

戦士「……」

隊長「よし…っ、あの山目指して進むぞ!敵は出来るだけ殲滅する!」

男隊員「うっへぇ…。これ終わったら給料上げて貰お……」

隊長「……生きてたらな」

男隊員「物騒な事言うもんじゃないっすよ!…ヒャハハ!」

戦士「…おっし、やってやるか!」



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