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少年剣士「冒険学校で頑張ります!」
291 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:10:46 ID:1CmI8lBg
 
・・・・・・・・・・
―――――朝8時

職人エルフ「よう!来たか!」

少年剣士「はい・・・って、姉エルフさん!」

姉エルフ「今日でお別れだし・・・、せっかくだから、ね」ニコッ

少年剣士「わざわざありがとうございます」テレッ


職人エルフ「それと・・これだ」チャキ

少年剣士「・・・!柄の部分に魔石が埋め込んである・・・?」

職人エルフ「昔俺が使ってた武器の魔石くりぬいて埋め込んでやった。
        それと、ミスリルの刃にもう1度磨きをかけてやったぜ」ハッハッハ


292 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:11:41 ID:1CmI8lBg
 
少年剣士「ありがとうございます!」

職人エルフ「その魔石は、ちょっと特殊なものでな。兄ちゃんは、属性斬りが得意らしいじゃねえか」

少年剣士「確かに多用しますね」ハハ

職人エルフ「だから、今まで以上にマナ消費を抑えつつ、属性をあげる魔石を入れてやった」

少年剣士「・・・ありがとうございます!!」

職人エルフ「ハハハ、礼はこっちのほうさ。ありがとな、姉エルフを救ってくれて」

姉エルフ「ありがとう」ペコッ


293 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:12:36 ID:1CmI8lBg
 
少年剣士「いえ・・・」

職人エルフ「噂でもちきりだぜ?人間が、同族を救ってくれたってな」

少年剣士「そ、そうなんですか!」

職人エルフ「エルフはお互いを本当に大事にするんだ。
        人間ってのは本気で好きにはなりきれねえが・・・」

少年剣士(奴隷の時代の・・・)

職人エルフ「兄ちゃんたちの事は大好きだぜ!いつでも遊びに来いよ!」

少年剣士「は・・はい!」

 
姉エルフ「本当に、ありがとう」ギュッ

少年剣士「い・・いえ」カァッ


294 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:13:06 ID:1CmI8lBg
 
姉エルフ「そろそろ集合でしょ?遅れたら剣士教官さんに怒られるわよ!」

少年剣士「わわっ、そうだった!じゃあ・・またっ!」

姉エルフ「・・・また!」ニコッ

職人エルフ「またな!」


タッタッタッタ・・・


姉エルフ「あの子に、エルフの加護があらんことを・・・」


295 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:13:44 ID:1CmI8lBg
 
・・・・・・・・・・
――――午前9時

剣士教官「よし、本日午前9時をもって、このクエストを終了する」

全員「はい!」

剣士教官「尊い犠牲もあったが・・・、それぞれの結果を踏まえ、
       より一層の努力をしてもらいたい!」

全員「はい!」

剣士教官「終了といっても、これから5日の船旅と2日の行進が残っている」

全員「・・・」

剣士教官「最後の最後まで気を抜くな!では・・出発する!」

全員「はい!」



・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・


296 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:14:59 ID:1CmI8lBg
 
―――――8日後・特待学校の一室
 
女錬金師「そうかい・・そんなことが」

中級魔道「凄い体験ですね。バンシーを倒すとは・・」

少年剣士「・・・うん」

少年武道家「くそっ、俺より更に一歩行かれたな」

僧侶戦士「・・お前は腕、完治したのか?」


少年武道家「もちろんよ!」ブンブン

女錬金師「はー、こっちはこっちで勉学尽くしだったよ」ヤレヤレ


297 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:15:36 ID:1CmI8lBg
 
少年武道家「俺はこれから実践も参加できるからな!」ハハ

中級魔道「あまり調子にのってはいけませんよ」ハァ


女錬金師「それで、女エルフさんに指輪は渡したのかい?」

少年剣士「これから行こうかなと思って」


・・・・・ガラッ

筋肉賢者「っよ」


298 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:16:07 ID:1CmI8lBg
 
少年剣士「筋肉賢者さん!」

女錬金師「あ・・こんにち・・」

少年武道家「すっげすっげ!何その筋肉!すっげえええ!」

筋肉賢者「はっはっは、そんなに褒めるな」

少年武道家「触って良い!?触るよ!うおお!」


女錬金師「うっさいよ!」ゴン

少年武道家「痛い・・」ズキズキ


299 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:16:52 ID:1CmI8lBg
 
筋肉賢者「はは・・・、で、女エルフさん?のところに行くんだろ?」

少年剣士「はい。これから行こうと思ってまして」

筋肉賢者「じゃあ行こうか。せっかくだからお供するよ」

少年剣士「お願いします」


女錬金師「皆でいって、喫茶店の売り上げにでも貢献しようか」アハハ

中級魔道「いいですね」

僧侶戦士「パフェを食べよう」ボソッ

女錬金師「よし、行こうか!」


300 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:17:41 ID:1CmI8lBg
 
・・・・・・・・
―――――喫茶店
ガチャッ・・・ガランガラン


マスター「いらっしゃい・・・なんd」

女錬金師「・・・」ゲシッ

マスター「痛いです女錬金師ちゃん・・」グリグリ


301 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:18:29 ID:1CmI8lBg
 
女エルフ「あ・・・少年剣士さん。お帰りなさい!」

少年剣士「ただいまです」エヘヘ

筋肉賢者(本当に姉エルフさんにそっくりだ)

マスター「無事に戻ってきたみたいだな・・・と、凄い筋肉だな君は」

筋肉賢者「お褒めにあずかり光栄です」ムキムキ

・・キンニクケンジャトイイマス
ソレデケンジャ!?


少年剣士「実は、今回の演習先が太陽の国だったんです」

女エルフ「太陽の国・・・!」

少年剣士「エルフの町を拠点にして活動しました。
       そこで、姉エルフさんに会ったんです」


302 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:20:18 ID:1CmI8lBg
 
女エルフ「姉さんに!?そ・・・それで姉さんは何て・・」
 
少年剣士「これを・・・と」スッ

女エルフ「これは・・・私の・・・」

少年剣士「僕も、お礼でもらったんです」キラッ

女エルフ「お揃いだね」ニコッ

少年剣士「は・・はい」カァァ

筋肉賢者「よいしょ・・女エルフさんでしたっけ。姉さんにそっくりですね」

女エルフ「・・・そんなに似ていますか?」

筋肉賢者「似てますねえ・・・それで、姉エルフさんとどんな事があったか、それを教えようと思いまして」

少年剣士「そう・・ですね」

女エルフ「・・・?」


303 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:21:19 ID:1CmI8lBg
 
・・・・・・・・・・・・

筋肉賢者「・・・これが今回のクエストで起きたことです」
 
女エルフ「そんなことが・・。お伝えいただきありがとうございます・・・」


少年剣士「このネックレスのおかげです・・」

女エルフ「役にたてたなら良かったです」フフ


筋肉賢者「それで、ちょっと裏で教官らと話をしたのですが」
      「太陽の国までの旅費は相当なものです」

 
女エルフ「そうですね・・・、少なくとも60万ゴールドがかかりますし・・」
※平均収入は10万G
※女エルフは住み込み&貧乏喫茶店なので収入は3万G


304 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:21:56 ID:1CmI8lBg
 
筋肉賢者「学校で、2週間後に別のクラスで太陽の国に演習があるのですが」
      「その時に一緒に船でお送り出来るそうです」

女エルフ「ほ、本当ですか!?」

少年剣士「・・・!」

筋肉賢者「まだいつになるかは分かりませんが、しっかりお送りしますよ」

女エルフ「いいんですか・・?」


筋肉賢者「間接的にですが、あなたが渡したネックレスで
       自分や後輩を救ったのには変わりないことです。当然ですよ」

女エルフ「ありがとう・・ございます」


305 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:22:42 ID:1CmI8lBg
 
マスター「そっか・・、女エルフのウェイターは評判だったんだけどな」クク

女エルフ「・・・」

マスター「ま、直ぐにでも行くわけじゃないだろう」
     「ゆっくり皆で思い出でも作ってあげていけばいいんじゃないか?」

少年剣士「う、うん!・・そ、それがいいですね!」アセアセ


マスター(・・なるほど)
僧侶戦士(少年剣士・・・)
中級魔道(ほう・・・)
女錬金師(・・・ふふ)
少年武道家(?)


マスター「よし!今日はこれで店じまい!遊びにいくか!」

女エルフ「いいんですか・・・?」

マスター「硬いこと言いっこなし!いくぞ!」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・


306 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:23:18 ID:1CmI8lBg
 
―――――そして2週間後・港

女エルフ「皆さん・・・本当にお世話になりました」ペコッ

筋肉賢者「向こうに行ったら、姉さんにも宜しく伝えてくれ」ムッキ

女錬金師「短かったけど楽しかったよ!」

僧侶戦士「またいつでも・・来・・」ッフ

少年武道家「またいつでも来いよーーー!」ブンブン

マスター「達者でな。楽しかったぜ」

中級魔道「今回の演習は僕らですしね。責任を持ってお送りしますよ」ニコッ


307 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:23:48 ID:1CmI8lBg
 
女錬金師「・・・・、・・!」
      「ほーら、少年剣士。何してんの。挨拶!」

少年剣士「あ・・あの・・・」

女エルフ「・・・」

少年剣士「また・・会いにいってもいいですか?」

女エルフ「もちろん」フフ

少年剣士「・・・!」パァァ


ボーーーーー!!
アナウンス「まもなく、太陽の国行き出発します」

 
少年剣士「あ・・・」


308 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:25:02 ID:1CmI8lBg
 
女エルフ「・・・少年剣士くん、上向いて」

少年剣士「?」


・・・ッチュ

少年剣士「わ・・・!ほっぺたに・・・」カァァ

女エルフ「少年剣士くん、また、一緒に遊ぼうね」クスッ

少年剣士「・・・はい!」

筋肉賢者「・・・」ポン

少年剣士「・・・筋肉賢者さん」グスッ


309 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:25:33 ID:1CmI8lBg
 
女エルフ「じゃあ・・皆さん・・・本当にありがとうございました!」

ボッボー・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


310 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:26:45 ID:1CmI8lBg
 
女錬金師「行っちゃったね・・・寂しくなるね」

僧侶戦士「何、すぐに会えるさ」

少年剣士「うん・・」

僧侶戦士「そういや不思議だったんだけど・・」

少年剣士「?」

僧侶戦士「前、戦士先生が"東の太陽の祭壇"っていってたけど
       今は南にあるし・・・どういう事なんだろうか」

筋肉賢者「それは大陸戦争以前の事だな。奴隷として追われた
       エルフ族が、南の砂漠の秘境に辿り着いて、そこで再び文明を築いたんだ・・・、
       元々いた場所と一緒の鉱石が取り出されたのも幸運だったな」

少年剣士「なるほど・・」

筋肉賢者「だがそこはバンシー率いるとゴーレムの巣だった。そこで俺たちが狩り出されてるわけだ」


311 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:27:21 ID:1CmI8lBg
 
僧侶戦士「そういうことだったのか・・」

少年剣士「色々知らないことがあるんですねえ・・」

筋肉賢者「・・・そんなことより、明後日から、また俺らは遠征だぞ?」

少年剣士「!・・・今度はどこですか?」


筋肉賢者「東方にある、血の神殿だ。そこでスケルトンの討伐をするらしい」ムキッ

僧侶戦士「今度はスケルトンか。僧侶の出番だな」ッフ


312 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 16:27:56 ID:1CmI8lBg
 
少年剣士「へへ・・今度もがんばるぞ!」

少年武道家「よっしゃ!今度こそ俺の出番だな!」

僧侶戦士「病み上がりに務まるのか?」ッフ

女錬金師「アタシだってやってやるよ!」

筋肉賢者「俺の筋肉だって火を吹くぜ?」ムキムキッ 
 
少年剣士「ふふ・・・みんな・・・がんばろう!」


全員「オー!!」


 
【F I N】


313 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/19(水) 16:29:42 ID:1CmI8lBg

これで新章はひとまず終わりです。
読んでくださった方々、ありがとうございました。

書き順ミスや、複雑になったり、分かりにくい箇所が多かったですが・・・。
自分も自分なりに楽しく書けたのでよかったと思います。お疲れ様でした!


314 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/06/19(水) 16:33:15 ID:kW88ClnE
おつかれさまでしたー
;ω;)上級忍者・・・ウッ


315 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 18:27:40 ID:JaE4Zq7c
乙でしたー
ニンジャェ…


316 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 18:35:55 ID:msDm0/uo
このシリーズ自体はまだ続く?

何はともあれ乙


317 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 19:12:54 ID:1CmI8lBg
>>316
一応次回の内容は思案しておりますが、今回は複雑な部分も多かったので
人も離れそうで(A;´ω`)需要があれば書かせて頂く次第です


318 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 19:34:29 ID:DVqaGZ0s
面白かったよ
次回も期待してる


319 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 20:02:48 ID:h/.vZo/k
次回作期待


320 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 21:07:26 ID:k0x/h5J6
次回作も期待してます!


321 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 22:19:06 ID:1CmI8lBg
次回作も書かせていただこうかと思います(´ω`)
そして大変な事に気づきましたw

>>286>>290 の筋肉賢者が、筋肉僧侶になってましたorz修正したいorz
一応、修正分を貼っておきます。

新作分ははこちらにURL貼るので皆様宜しくお願いします


327 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 22:27:47 ID:1CmI8lBg
修正分で本当に終わりですw

>>314>>320 ありがとうございましたペコッ
すぐに新作品を書き溜めてアップするので、宜しくお願いします(A;´ω`)


328 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/19(水) 23:53:24 ID:w.mZF3jE
次は絶体正義幼なじみの再登場に期待


330 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/20(木) 14:52:27 ID:aJ8werYI
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1371707458/

次回作始めました



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