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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その10
598 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 15:41:07.67 ID:xZ78k/oo
〜次の日〜

戦士「……」

召喚士「……」

戦士「平常心平常心…」

召喚士「う、うん……」

テクテクテク…

魔道士「おはようございますっ!」

盗賊「…おはよう」

戦士「…お、おはよう」

召喚士「ございます…」

魔道士「どうしたんですか…?」

召喚士「い、いえ…っ!」

魔道士「今日も元気に…頑張りましょうっ!」

盗賊「…頑張ろう!」

戦士「お、おうっ!!」


599 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 15:42:11.68 ID:xZ78k/oo
〜外〜

戦士「女心ってのは…難しいもんだな」

召喚士「う、うん…」

魔道士「どうしたんですか?」

戦士「今日の打ち合わせ!!」

召喚士「もう向かっちゃって良いですかね!?」

盗賊「…いいけど…?」

戦士「よーし…!出発ー!!」

魔道士「おーっ!!」

魔道士はショールを肩から羽織る。

召喚士「……あ」

魔道士「……///」

盗賊「……///」

戦士「…ゴ、ゴホン!」

四人は照れ臭そうに、無言で出発した。


603 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 16:05:04.03 ID:xZ78k/oo
〜山脈への道〜

魔道士「結構…人が多いんですねぇ」

戦士「ほとんどが国軍かワーカーだけどな」

召喚士「一般人は港から先へは、ほとんど行きませんね」

盗賊「……」

魔道士「なるほど…」

戦士「しかもガラの悪い連中ときたもんだ…」

戦士は周辺の通行人を見渡しながら呟く。

魔道士「…うぅ」

戦士「一人で勝手に歩き回るなよ?」

魔道士「もちろんですよ…!」

召喚士「まず一人は狙われますからね…」

盗賊「……魔物?」

戦士「いや、人間に…だよ」

魔道士「!?」


604 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/26(火) 16:08:54.20 ID:dtBUAsAO
やっぱこのパーティーには師匠みたいな存在が必要だな
なんかこう…経験豊肥な大人の存在がいる
じゃないと俺達は、物語が完結するまでニヤニヤさせられっぱなしになる
あと、俺が現実と物語の間で板挟みになって苦しみ続ける


605 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 16:15:51.02 ID:xZ78k/oo
盗賊「…追い剥ぎか?」

召喚士「はい」

戦士「俺も若い頃はやられたよ……」

魔道士「戦士さんもですかっ!?」

召喚士「戦士もっ!?」

戦士「まぁな…ん?戦士も…って…」

召喚士「実は俺も…」

盗賊「…そうか」

戦士「右も左も分からず、まだ若かったらなぁ…」

魔道士「お金取られたんですか?」

戦士「武具一式も全部。残ったのは服だけ…」

魔道士「うわぁ…」

戦士「女なんてヒドイぞ?服すら残らねぇ…」

盗賊「!?」

魔道士「ぜっ、絶対離れませんから…っ!!」


609 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/26(火) 16:29:54.42 ID:yvbRzEQo
怖がっちゃいるが、今の魔道士や盗賊に目を付ける追い剥ぎの方が哀れな気がする


610 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 16:45:51.58 ID:xZ78k/oo
テクテクテク…

召喚士「戦士は故郷から港へ来たんだね」

戦士「そう。そんで小さな依頼しながら暮らしてたわけよ」

魔道士「へーっ」

戦士「まぁ装備も整って欲が出たとこで…やられたわけだ」

盗賊「…成程」

戦士「結局着の身着のまま、ずーっと南へ歩いた…」

魔道士「そ、それで…?」

戦士「行き着いたのが…北西の港ってワケさ」

召喚士「なるほど!鍛冶屋さんのところで働いて…」

戦士「情けない話無一文だったし…それに…」

召喚士「武器や防具も容易に入手出来る…!」

戦士「そういう事」

盗賊「……へぇ」

魔道士「なかなか大変な経験をしてたんですね…」


611 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 16:52:09.23 ID:xZ78k/oo
戦士「お前も冒険中に?」

召喚士「ま、まぁ…そうかな」

盗賊「…?」

召喚士「北の港はよく師匠に買い出しを頼まれまして…」

魔道士「あ、言ってましたねぇ…!」

召喚士「これが中には港に売ってない物もあるんです…」

戦士「露店か…」

魔道士「露店…ですか?」

召喚士「ええ。しばらく行くと見られると思いますよ」

盗賊「…ほぅ」

召喚士「その道中に…ね」

戦士「そっかぁ……」

魔道士「露店の人は襲われたりしないんですか?」

戦士「あー…、まぁアイツらは用心棒みてぇのがいるから…」

召喚士「まぁ…どちらかというと裏商売ですしね…」


612 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 16:55:43.37 ID:xZ78k/oo
盗賊「……」

戦士「まとめ役みたいのがあるんだよ」

魔道士「色々な世界があるんですね…」

戦士「まぁよく無事だったよな…」

召喚士「俺はたまたま国軍に助けて貰ったんだけど…」

魔道士「…怖いですね」

戦士「流石に今の俺らはそう簡単にいかんだろ」

召喚士「そうだね…!」

盗賊「……ああ」

召喚士「でも、油断はしないで下さい」

魔道士「…?」

召喚士「中にはそれを生業としている集団もいますので…」

盗賊「…分かった」

戦士「さぁて、おしゃべりはここまで!気合い入れてくぞっ!」

魔道士「おーっ!!」


613 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/26(火) 16:59:10.41 ID:S734yQDO
同一IDにパラレルでくやしい、でも(ry


614 :パー速民がお送りします [] :2010/01/26(火) 17:04:43.04 ID:RxjzGN20
前にサルに金を全部取られた召喚士君は特に注意してください^^


615 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 17:38:45.82 ID:xZ78k/oo
しばらく道を進むと、両脇に露店が見え始める。

戦士「おっ、見えてきた。露店だ」

魔道士「あれがそうですね!」

盗賊「……」

テクテクテク…

魔道士「へぇ…、色々売ってるんですねぇ」

召喚士「東の町まで何もないですからね」

戦士「そう。つまり補給はこの露店頼みって事だ」

魔道士「なるほどですねー」

盗賊「…高いな」

召喚士「ええ。町から離れている分物価が高いんです」

戦士「それに緊急で必要になる物もあるしな…」

魔道士「ぼったくりじゃないんですか?」

戦士「まぁそうなんだが、町に戻るよりは手間がかからねぇ」

召喚士「輸送費込みってとこですかね」


616 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 17:43:25.16 ID:xZ78k/oo
テクテク…

店員「女だ…おい、女がいるぞ?」

テクテク…

店員「ワーカーかい?結界石安くしとくよ?」

戦士「間に合ってるよ」

テクテク…

店員「どっちもイケてんじゃねーか?」

ワーカー「なんだ、ガキかよ…」

テクテクテク…

魔道士「なんか…感じ悪いですね…」

召喚士「東の町までの辛抱ですよっ」

召喚士は明るい笑顔で魔道士へ声をかける。

魔道士「はいっ!!」

召喚士「あと少しです。頑張りましょう!」

一同は露店を抜け、東の町への道を急いだ。


617 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 18:13:12.34 ID:xZ78k/oo
〜北方、東の町〜

魔道士「着きました〜!!」

戦士「到着〜!!」

盗賊「…凄い」

召喚士「初見はびっくりしますよね…」

召喚士と盗賊は町を見上げる。

その様相はとても町とは言えぬ、要塞に近い建造物である。

魔道士「とても町とは言い難いですね…」

召喚士「はい。北方の主要拠点である一つです…!」

魔道士「他にもあるんですか?」

召喚士「ありますよ。北方司令部の要塞とか…」

戦士「後はこないだ行っただろ」

盗賊「…!?」

魔道士「……あ…っ!」

戦士「そう。…北関だよ」


618 :パー速民がお送りします [sage saga] :2010/01/26(火) 18:24:01.18 ID:xZ78k/oo
すいません!続きは後ほど…もしかしたら明日…
だが安心して欲しい。ニヤニヤタイムは終了だ

そろそろ世界地図考えないと、頭こんがらがってきた…
ちなみに戦士が一人で帰省したルートと違うのは、
南方から一気に北方へ向かった為です!!
決して忘れてたわけではないのです!それでは!ノシ


623 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/26(火) 20:19:32.70 ID:GueqkQAO
むしろ外伝でニヤニヤ展開だけの話を作って欲しい


624 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/26(火) 20:21:06.76 ID:HahIuw2o
心がささくれだつ


625 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/26(火) 20:49:53.99 ID:pgKX.kAO
しかし股間はいきり勃つ


626 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 21:50:56.68 ID:eAgdYkwo
盗賊「……」

召喚士は地図を取り出し、魔道士と盗賊へ見せる。

召喚士「この先の山を一つ越えると戦士の故郷の村です」

戦士「そ。んでその先の山に北方司令部の要塞がある…」

魔道士「…なるほど」

召喚士「その先にもうひと山あるんですが…」

戦士「そこが北関ってわけだよ」

盗賊「…そうなのか」

魔道士「横に並んでるんですね…」

戦士「おー、よく気付いたな」

魔道士「…?」

戦士「そう。つまりここが国軍にとっての重要地域なんだよ」

盗賊「……」

戦士「ええと…。何だっけ…?」

召喚士「地獄の…壁」


628 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 21:54:51.72 ID:eAgdYkwo
戦士「そうそう!」

魔道士「物騒な名前ですね…」

召喚士「……本来の目的は、ここに長城を築く事だったんです」

盗賊「…?」

召喚士「北からの魔王軍に備える為の…」

戦士「あー…、そんな話聞いた事あるなぁ…」

魔道士「長城って…横一直線にですか…!?」

召喚士「はい。正確には北関から港までです」

盗賊「…す、凄い」

魔道士「そんな事…可能なんですか!?」

召喚士「物理的には可能ですけど…」

戦士「年月や費用なんかは莫大にかかるだろうな…」

召喚士「うん…。それが原因で頓挫したんだ」

魔道士「へぇ…」

召喚士「その名残が、それぞれの拠点です」


629 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 21:58:58.89 ID:eAgdYkwo
盗賊「…だから…地獄の壁」

召喚士「…ええ」

戦士「もしそんなモンが出来てたら…どうなってたんだろうな」

魔道士「魔物も流石に来れなかったんじゃないですか?」

召喚士「……どうでしょうね」

盗賊「……」

召喚士「結局は変わらなかったかも…」

戦士「…」

召喚士「さ…、行きましょうか」

魔道士「はい」

四人には東の町へと入って行く。

〜東の町、正面通り〜

魔道士「うわぁ…!中も国軍の方でいっぱいですね…!」

召喚士「ええ。行商も月に数回の頻度ですし…」

戦士「完全な武装都市ってやつだわな」


632 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 23:19:28.75 ID:eAgdYkwo
盗賊「…ふぅん」

魔道士「色々見て回りたいですねっ!」

戦士「…うーん」

魔道士「な、何か…?」

召喚士「こういう町ですから…あんまりウロウロしてると…」

戦士「怖ーい国軍さんに怒鳴られるぞ?」

魔道士「…そ、そうなんですか?」

召喚士「とりあえず一泊だけして戦士の故郷を目指しましょうか」

盗賊「…うん」

戦士「そうだな!」

召喚士「宿はこの先でいいか…」

魔道士「いよいよ故郷ですねっ!!」

戦士「……だな」

盗賊「……」

四人は東の町にある宿で、一晩を過ごした…。


633 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/26(火) 23:20:40.64 ID:QWbbBlwo
「昨夜はお楽しみでしたね」


634 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/26(火) 23:25:22.32 ID:eAgdYkwo
〜次の日〜

戦士「さて…行くか」

ザッ

召喚士「…うん!」

魔道士「迂回ルートは魔物も少ないんですよね?」

召喚士「ええ。これだけ準備も整っていれば…」

戦士「抜かりはないな…!」

盗賊「…ああ」

〜迂回の道〜

魔道士「…のどかですねぇ」

召喚士「ええ…。天気も良いですし…」

戦士「このペースなら半日もあれば着きそうだな」

召喚士「順調だね」

戦士「おう!」

盗賊「……おう」



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