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新ジャンル「砂かけ少女」
117 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/02(木) 04:34:52.40 ID:5lvGurre0
支援

少年「びえぇぇええ〜ん!!」タッタッタッタ

男「ん?」

砂「ずゅぉぉぉおおお!って、あれ?」ザラザラ

男「うぉぉお!サンドウォーム!?」

砂「おお、男さん。こんにちわ」

男「ああ、こんちゃ。って、挨拶はどうでもいい。あんま、誰彼かまわずおどかすなよ。男の子が泣きながら走ってったぞ」

砂「いや、ただ単にかくれんぼしてただけなんですけど・・・」

男「隠れるなら、砂場以外にかくれろ。これ以上いたいけな少年たちのトラウマを増やすな」


118 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 04:45:36.93 ID:5lvGurre0
砂「うぉおおお!」

男「・・・」


『飛ばずにはいられない

 砂山がある。』

砂をかける少女 -THE GIRL PLAYING IN THE SAND-



男「・・・おーけぃ。怒られる前にやめようか」


119 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 04:55:37.70 ID:5lvGurre0
男「こういうのを持ってきてみた」つ磁石

砂「そ、それは・・・!?」

男「こうやって、砂場で砂鉄集めなんて懐かしいなぁと・・・」

砂「はふん」ポテッ

男「・・・どうしたよ?」

砂「頭がくらくらしまふ〜・・・」

男「・・・女性は鉄分とらなきゃな」


120 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 05:06:00.10 ID:5lvGurre0
男「……何者かが俺の家に押し入った形跡」

男「荒らされている冷蔵庫と風呂場」

男「……粉?」ペロッ

男「こ、これは……砂!!!」ペッペッペ



男「っつうわけで、勝手に俺の家にくるのはやめてくれ。掃除大変なんだよ」

砂「えへっ♪」


121 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 05:14:00.98 ID:5lvGurre0
男「よっす〜。こんちわ……っと!?」

砂「…」

男「す、砂子が…黄色い!」

砂「中国におかされましたぁ〜……」エグッ

男「黄砂な?黄砂。そういう発言すると外交問題で厳しいんだぞ?」

砂「おかされましたぁ〜……中に、中にッ……!」ヒグッエグッ

男「犯と侵でだいぶ意味かわるなぁ」


122 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 05:28:02.74 ID:YqKDqIQO0
新ジャンルとか懐かしいな 支援


123 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 05:30:24.28 ID:5lvGurre0
彼女は何を見たのかわかりません。何を知ったのかわかりません。

しかし、その発見された死体には無数のつぶてのような痕とそこから去っていく足跡のような砂の跡が残っていたのでした。


男「みたいな七不思議的なのあってもよさそうなのにな」

砂「……男くん。私をそういう目で見てたの?」

男「いや、別に真実はどうあれ、噂としてはさ、そういうのに発展しそうじゃん」

砂「ありえません!それに足跡にそれだけ砂残しちゃったら、私の体積がちっちゃくなっちゃって、砂かけ少女から砂かけ幼女になっちゃいますよ!」

男「なにその間違った否定!っつか、新設定!?」


※この物語はフィクションであり、新設定などはありません。


124 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 05:47:55.98 ID:5lvGurre0
砂「私は砂かけ少女なわけだけど」

男「おぅ」

砂「砂をかけるだけの普通の少女です」

男「砂をかけること自体が普通じゃねぇけどな」

砂「つまーり!キャラ付けが甘い!」

男「……まぁ、わからなくはないが」

砂「語尾にスナでも付けてみるスナ?」

男「………(カワイイ……)」ナデナデ

砂「??」


125 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 06:03:58.69 ID:5lvGurre0
男「その、砂は……」

砂「うん。おじいちゃんの形見……」

男「そんなに、大切なら……ハァ……ンクッ……ちゃんと大事に、とっとけよ……」

砂「男くん。違うよ?」

男「何が……ハァハァ……だよ」

砂「大事だから、使わなくちゃ」

男「馬鹿……野郎……」

砂「だから、野郎じゃないってば……。それに今はもっと大事なモノができちゃった」


砂「みたいな展開が欲しいよ〜!」

男「無理。つか、この後の展開を想像するとだな」


砂『お願いおじいちゃん!』

男『イテテテテテテテ!!!』


男「と、なるに決まってる」

砂「私って、ホントにヒロイン?……ねぇ、目逸らさないでよ」


126 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 06:10:11.04 ID:5lvGurre0
「ほらほら、砂場で遊んだら、おてて洗いましょ〜ね〜」

「うん!」

「ほ〜ら、ばっちぃのきれいきれい」

「キレイキレイ!!」


砂「……」

男「……」ポンッ

砂「男……くん」

男「……お前のことじゃない。……だから、そんな切なそうな顔するな」


127 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 06:12:36.78 ID:UyLfT1eu0
時は砂のようにそう消えゆくけど


128 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 06:21:43.51 ID:5lvGurre0
砂「すーなーを〜、かけか〜けーばあさ〜ん〜が〜♪」

男「童話を歌うように迷惑ばあさんを歌うな」

砂「失敬な!私の老後の歌だぞ!」

男「もっと迷惑だろ!」


129 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 06:30:36.47 ID:5lvGurre0
砂「Eternal love 君に逢えた〜 白いこの砂場で〜♪」

男「>>127を受けて熱唱中悪いが」

砂「??」

男「あれは砂じゃなくて風だ」

砂「!?」


130 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 06:37:28.45 ID:5lvGurre0
砂「……ねぇ」

男「ん〜?」

砂「砂かけってさ、攻撃じゃないよね……」

男「……」

砂「どっちかってーと、ただの嫌がらせとか、そんな感じ?」

男「い、いや、隙間あいてる系には強いんじゃないかな?機械とか感覚器官破壊とか」

砂「弱いところをグジグジ責める……ふふっ、私はそういう女なのね」

男「あ〜、そういうのはビジュアルがもっと可愛いから美人に寄ってから言え」

砂「……」


131 名前:支援終了 [] 投稿日:2010/12/02(木) 06:45:36.04 ID:5lvGurre0
砂「〜♪」

男「なんか、今日は機嫌がいいな」

砂「べ、別に〜♪」

男「ぶはっ!ちょ、あらちょっと奥さんのポーズで砂を撒き散らすな!」

砂「〜♪」


132 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 06:47:33.50 ID:cHVdcvv+0
おとこの めいちゅうりつが さがった!


138 名前:VIPがお送りします [age] 投稿日:2010/12/02(木) 12:37:02.14 ID:y3+uADPTO
保守しろって目玉の親父さんに言われて・・・


140 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 14:35:40.55 ID:9gxArC3w0
男の背中に砂降りかけて
全身使ってマッサージしてる画像きぼん


144 名前: ◆aWfrM7UWWY [] 投稿日:2010/12/02(木) 18:06:34.38 ID:n5v7JMYbO
モーニングのヨンコマに砂かけ少女の話があるよな なんかツンデレで子泣き?と両思いで なんか和む話


145 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 18:14:43.51 ID:pFqGtMVl0
砂「ところで男さん」

男「ん?」

砂「お願いがあるんですけど・・・」

男「なに?」

砂「実はですね、あのですね・・・」ギュッ

男「?」

砂「あの、家の換気扇が・・・壊れてしまって・・・」

砂「男さん、直してくれませんか?」

男「いや、俺に頼むより修理屋か電器屋に頼んだほうがいいだろ?」

砂「あ!えっと、そうですね!無理ですよね!」サラサラ

砂「変な事頼んですみませんでした!そ、それじゃここで!」

砂「今日はありがとうございました!ではー」タタタタ

男「?」

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帰宅 ちょっと書き溜めます


146 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/02(木) 18:16:12.48 ID:GKlRklD50
把握


147 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/02(木) 19:00:29.37 ID:amtdrN4n0
やっぱり水に弱いのか?


149 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 19:37:32.67 ID:pFqGtMVl0
砂「男さんー」バサァ

男「ふん!」サッ

砂「・・・避けましたね!」ギュッ

男「いや、今握った二発目は必要ないだろ!」

砂「ちょっと悔しくってー、えへへ」

男「やめてくれ。で、なんだ?」

砂「あのですね!家にこの間子猫が産まれたんですよー」

男「猫飼ってたのか」

砂「そうなんですよー!とっても可愛いんです!」

砂「それでですね、・・・良かったら見に来ませんか?・・・なんて」ギュゥ

男「んー・・・」


150 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 19:38:28.44 ID:pFqGtMVl0
砂「・・・嫌ですか?」

男「実は俺、猫アレルギーでさ」

砂「・・・あぅ・・・そうだったんですか・・・」サラサラ

男「ゴメンな、子猫の写真とかあったら見せてくれな」

砂「は、はい!今度、持ってきますね・・・じゃぁ」トボトボ




男「なんかこの間から様子が変だな」


152 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 19:40:13.75 ID:cHVdcvv+0
やきもきするぜ


153 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 19:40:21.06 ID:pFqGtMVl0
砂「男さーん・・・」フラフラ

男「なんだ、今日は砂ぎれか?」

砂「そうなんですよー・・・」フラフラ

男「それで家まで送って欲しいとか?」

砂「・・・もしかして、ばれてました?」

男「最近様子が変だったからな」

砂「あの、変な意味じゃないんですよ!」

男「そこまで考えて無いぞ」

砂「お父さんに男さんの事話したら、是非連れてこいって、それで・・・」

男「まあ、別にいいけど?」

砂「えっ!?いいんですか?」

男「家に招待されて断るヤツなんて居ないだろ」

砂「〜〜〜ッ」バササァ

男「うおあああああああ久々に目にいいいいいいい」

砂「えへへ、よかったー!」バサァ


154 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 19:43:36.41 ID:pFqGtMVl0
砂「男さーん!」バッッッッサァ

男「テンション高いな」

砂「・・・ちょっと撒きすぎちゃったかなー」サッサッ

男「回収すんなよ」

砂「では、家まで案内しますねー」

男「お、おう(あれ、緊張してきたな)」




<砂かけ邸前>

砂「ここです!」

男「・・・意外と近代的な家だな」

砂「ふふふ・・・実はここ、普段は空き地なんですよ!」

男「は?なんだそれ?」

砂「これ以上は秘密です!さぁどうぞ!」

男「お、おう」ドキドキ


155 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 19:47:00.65 ID:pFqGtMVl0
砂「ただいまー!」

砂父「うむ・・・お帰り」

砂「えっと、この人が男さんだよ!」

男「あ、は、はじめまして。男です」

砂父「ふむ・・・君がそうか・・・」

砂「お父さん、何その話し方何?」

砂父「ふむ・・・」

男「・・・?」

砂父「・・・いやー!ちょっと威厳が出るかと思ってなー!はっはっは!」

男「!?」


156 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 19:48:28.86 ID:pFqGtMVl0
砂父「ささ、入って入って!」

砂「男さんどうぞー」

男「お邪魔します」

砂父「おっとその前に!いらっしゃーい!」ザバァッ

男「うわぁ!!」

砂父「はっはっはー!」

砂「あ、今のは歓迎の砂かけですからー」

男「あ、ああ、歓迎されてるんだ・・・良かった」

男「(早々に砂まみれだ・・・)」

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>>155の何2回は凡ミス 念の為


157 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:04:08.30 ID:pFqGtMVl0
砂父「君の事はいつも娘から聞いてるよ」

男「そ、そうですか」

砂「ちょ、ちょっと、お父さん!何言ってるのー!」バサァ

砂父「はっはっは!照れるな照れるな!」バサァ

男「(会話の合間に砂が舞っている・・・すごいな)」


砂父「さあ、男君!」

男「は、はい」

砂父「早速なんだが、君に見せたい物がある」

男「はい、何ですか?」

砂父「私の傑作砂コレクションだ!!」

男「!?」

砂「お父さん、またー?」

砂父「いいじゃないか!さぁこっちだ!」グィッ

男「え、え?ちょっ!」ズルズル


158 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:07:17.54 ID:pFqGtMVl0
砂父「これはサハラの砂だ!どうだ?輝きが違うだろう?」

男「は、はぁ・・・言われてみれば・・・」

砂父「それからこれは、インドからこっそり持ち帰った神の砂というものだ!」

男「ど、どことなく、神々しいですねぇ、ははは」

砂父「そうだろう!うむ、君は違いの分かる男だな!」

男「い、いやぁ、そんなんじゃ無いと」

砂父「ほら、これはどうだ?各地を回ってブレンドして作った願いの叶うという」

??「パパー、お客さん?」

砂父「おお、妹かー。ほら挨拶しなさい!」

男「(妹か、そういやいるんだったな)」


159 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:09:41.28 ID:pFqGtMVl0
砂妹「こんにちはー、妹ですー!」パサァ

男「ああ、始めまして。砂から聞いてるよ」

砂妹「お姉ちゃんのお友達?」

男「うん、よろしくね」

砂妹「はーい!」パサァ

砂父「ほら、じゃあ向こう行ってなさい」

砂妹「駄目―!妹も遊ぶのー!」グイグイ

男「うわっと」

砂父「あ、おいおい妹!」

男「いいんですよ。少し妹ちゃんと遊んできますね」

砂父「そうかい?じゃあ頼もうかね!」

砂妹「はやくー!こっちこっちー!」


160 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:12:12.89 ID:pFqGtMVl0
男「さて、妹ちゃん、何して遊ぶの?」

砂妹「・・・」

男「・・・ん?」

砂妹「まったく、どんな人間かと思えば、さえないヤツ」

男「!?」

砂妹「何よ、文句あんの?」

男「(な、なんだ?口調が変わったぞ??)」


161 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:15:13.06 ID:GKlRklD50
おい俺の砂妹ちゃんがダークサイドに落ちたぞ
おい紀伊店のか


162 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:15:28.64 ID:pFqGtMVl0
男「えっと、妹ちゃん・・・?」

砂妹「馴れ馴れしく呼ばないでくれますー?」

男「え、え?」

砂妹「さて、単刀直入に言おうかな」

砂妹「金輪際、お姉ちゃんに関わらないでもらえますー?」

男「なっ!?いきなりどういう事だよ!」


163 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:17:09.99 ID:pFqGtMVl0
砂妹「・・・はぁ〜」

男「ッ!?」

砂妹「あのさ、ダイヤに傷あったらどうなると思う?」

男「は?」

砂妹「曇るでしょ?曇るよね?価値下がるよね?そんくらい分かるよね?」

男「ああ、そりゃまぁ・・・」

砂妹「あんたその傷だって言ってんの!」

男「はぁ!!?」


164 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:18:54.01 ID:pFqGtMVl0
砂妹「うちは先祖代々、砂かけの一族なの!曇りの無い純血なの!」

男「・・・」

砂妹「お姉ちゃんはね、将来は砂かけの一族を継ぐの!分かる?」

男「・・・」

砂妹「そこに人間の血が入るとか・・・絶対無理!てか不可!」

男「・・・俺は、別にそこまでは・・・」

砂妹「まあ、どうせそのうちお姉ちゃんとは会えなくなるけどねー」

男「は!?それどういう・・・」


砂「あれー?男さーん、どこですかー?」

男「!」

砂妹「おねーちゃん!こっちこっちー!」

男「!?」


165 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:21:04.29 ID:pFqGtMVl0
砂「あ、妹ちゃん、男さんと遊んでたの?」

砂妹「うんー!お話してたのー!」

砂「そっかー、良かったね!男さん、ありがとうございます!」

男「・・・」

砂「あれ、どうかしました?」

男「いや、なんでもないよ」

砂「そうですかー?」

砂妹「おなかすいたー」

砂「あ、そうだ!お食事用意しましたから、一緒に食べましょう!」

男「あ、ああ、ありがとう・・・でも今日はお暇するよ」

砂「え!?もう帰っちゃうんですか!?」

男「・・・ごめんな」

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書溜時間 遅筆御免


167 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:44:36.27 ID:pFqGtMVl0
砂父「折角食事も用意したんだ、少しくらいいいだろう?」

男「すいません、急用を思い出したもので・・・」

砂「あ、じゃあ私そこまで送っていきますね!」

砂妹「お兄ちゃんばいばーい!」

砂父「男君、またおいで」

男「・・・はい、お邪魔しました」



砂「どうしたんですか?元気ないですね」

男「・・・なあ、砂かけ」

砂「はい?」

男「お前の家族、やっぱみんな砂かけなんだな」

砂「そうですねー。でもちょっと違うんです」

男「?」


168 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 20:46:34.13 ID:pFqGtMVl0
砂「うちは代々砂かけの一族なんですけど」

男「うん」

砂「代がわりがあるんですよ」

男「代がわり?」

砂「はい、今はお母さんが継いで『砂かけ女』を名乗ってます」

男「そういや、今日いなかったな」

砂「・・・いたんですけどね」

男「え!?気づかなかった・・・失礼な事したな」

砂「いえ、仕方ないんですよ」

男「?」

砂「『砂かけ女』は人からは見えないんです」

男「!」


170 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 21:05:26.12 ID:pFqGtMVl0
男「でも、お前は見えてるだろ」

砂「私はまだ、『砂かけ女』を継いで無いので・・・」

砂「でも、私も、将来は・・・」


男「(さっきのはそういう事だったのか)」

男「(こいつが砂かけ女を継いだら、会えなくなるって事・・・)」


砂「まあ、まだまだ先の事なんですけどね!えへへ」

男「・・・」

砂「ん?男さん?」


171 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/02(木) 21:06:06.23 ID:pFqGtMVl0
男「(将来、こいつと会えなくなる?)」

男「(俺が砂かけ一族の中に入れば血が穢れる?なんだそれ)」

砂「男さん?」

男「(・・・ん?ちょっと待て)」

男「(なんか付き合ってる前提になってないか?)」

男「(待て待て待て、俺らは友達だろ!そうだよ!)」

男「(一族の血とか、そういうの関係ないだろ!)」

男「(友達と会えなくなる、それがちょっと寂しいだけだろ!)」

砂「男さーん、おーい」パサッ パサッ

男「あーーーーもう!なあ砂かけ!」

砂「は、はいい!」ビクッ

男「とりあえずお前、当分砂かけ女継がないよな?な!?」

砂「へ?は、はい・・・」

男「ならよし!帰る!つーか靴の中に砂いれんな!」

砂「な、なんなんですかー男さーん!まってー」



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