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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その9
496 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/14(木) 16:13:23.70 ID:Z1MF0Xko
〜南の街〜

盗賊「…着いた」

召喚士「ここが南の街…か」

魔道士「なかなか賑やかな所ですねぇ」

戦士「人が多いなぁ…」

召喚士「えっと…南方司令部は…」

魔道士「あれ、ですかね…?」

魔道士は右奥にそびえる、砦のような建物を指差す。

戦士「っぽいな…」

召喚士「行って見ましょうか」

盗賊「…うん」

テクテクテク…

魔道士「あ、やっぱりそうですね!」

正門に立つ衛兵の脇に、<南方司令部>の文字が見える。

召喚士「間違いなさそうですね…!」


497 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/14(木) 16:14:18.55 ID:Z1MF0Xko
テクテクテク…

召喚士「あの…すいません」

衛兵「…?」

召喚士「召喚士と申しますが…」

召喚士は首から朱雀の紋章を衛兵に見せる。

衛兵「朱雀先生…でしょうか?」

召喚士「え?あ、ええ…。そうです」

衛兵「司令より伺っております!どうぞ!」

戦士「今回はスンナリだな…」

魔道士「そうですね」

〜司令室〜

コンコン…ガチャッ

衛兵「失礼致します!!」

南方司令「…」

衛兵「朱雀先生がお見えになられました!」


507 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [saga] :2010/01/14(木) 21:49:19.85 ID:IJBDgcYo
ただいまー…
人いらっしゃいますかね…?南方司令のキャラが決まってないので、
たまには安価でリクでもしてみようかと…

>>510が南方司令。詳細でも完結でもおkですよ
一応ぶっ飛びすぎない程度で…お願いします!


524 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 22:45:11.86 ID:yCRo71so
他スレでこのスレの話題出す馬鹿が多いおかげでアンチが増えそう


526 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/14(木) 23:06:49.20 ID:IJBDgcYo
南方司令「朱雀…先生?」

召喚士「初めまして。召喚士と申します」

南方司令「…貴方が…!!」

盗賊「……」

衛兵「…それでは」

南方司令「……おい」

衛兵「はっ」

南方司令「朱雀先生…ってのは…何だっけ…?」

召喚士「え?」

戦士「はっ…?」

衛兵「し…司令…。朱雀召喚士の…その…」

南方司令「あ、あぁー!青龍先生のっ!」

盗賊「……」

召喚士「だ、大丈夫かな…?」

戦士「さ、さぁな…」


527 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/14(木) 23:08:45.31 ID:IJBDgcYo


南方司令「それで、玄武先生だったね!」

魔道士「はいっ」

南方司令「玄武先生のお住まいは、この街の外れにある」

召喚士「……なんと!」

魔道士「この先ですか…?」

南方司令「いえっ…西の外れです!」

召喚士「ありがとうございます!」

盗賊「…良かった」

戦士「そんで…玄武先生ってのは、どんな奴なんですかい?」

南方司令「……玄武先生かぁ〜」

召喚士「……」

南方司令「……どんな…だったかな…?」

戦士「だ、大丈夫かよ…」

召喚士「……た、多分」


528 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 23:09:52.02 ID:OyWafp2o
天然じゃなく記憶障害・・・


529 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/14(木) 23:10:05.43 ID:IJBDgcYo


魔道士「では、失礼します」

南方司令「また何か困った事があれば、いつでも来てくれっ!」

召喚士「あ、ありがとうございます…!」

南方司令「諸君らの無事を祈るぞ!はっはっは!」

盗賊「……」

召喚士「で、では…」

〜南の街、郊外〜

ザッザッザ…

戦士「西の外れって…このあたりか?」

盗賊「…何も…ないぞ?」

召喚士「おかしいなぁ…」

戦士「本当に西の外れであってんのか…?」

魔道士「あの人に聞いてみましょうか」

タッタッタ…


530 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/14(木) 23:11:56.59 ID:IJBDgcYo
魔道士「すいません」

チンピラ「あん?」

魔道士「あ、あの…」

チンピラ「なんだお譲ちゃん?ウリでもしてーのか?

ザッザッザ

戦士「玄武先生って知ってるかい…?」

チンピラ「う…っ!?」

召喚士「玄武先生を探しているんですが…」

チンピラ「…玄武先生?……ああ」

盗賊「!?」

戦士「知ってるのか?」

チンピラ「アンタら先生に何の用だい?」

召喚士「俺は…こういう者です」

チャリッ…

召喚士はチンピラに紋章を見せる。


531 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/14(木) 23:15:26.10 ID:IJBDgcYo
チンピラ「何だ…そりゃ?」

召喚士「えっ…?」

盗賊「……」

チンピラ「まぁいいや。案内してやるよ」

魔道士「本当ですか…!?」

チンピラ「早くついて来いよ」

召喚士「…あ…はい」

ザッザッザ…

〜酒場〜

戦士「小汚い酒場だな…」

魔道士「こんな所に…本当にいるんですかね」

召喚士「……」

ザッザッザ…

チンピラ「ボス…。アンタにお客ですぜ」

盗賊「…?」


532 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 23:30:32.55 ID:OIRn0PIo
玄武先生…ろくでなしになってるのか?


533 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 23:35:06.74 ID:KEXA0IAO
簡単なアンチの作り方

他SSスレで楽しんでる奴らに「○○スレのSSが〜」と、自分が贔屓しているスレの話題を出す
この時、比較して「○○の方が良い」などを付け加えると、そのスレの住人がアンチになる確率が大幅に増加する

二文字で表すとKY


534 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/15(金) 00:03:30.34 ID:A1L2XHIo
チンピラが声をかける先に、一人の男がソファーにもたれかかっている。

チンピラ「…ボス?」

ボス「聞いてるよウルセーなぁ…」

ザッ…

ボス「んで、何だ…?」

召喚士「あの…玄武先生…ですか?」

ボス「…あぁ。いかにも」

魔道士「なんか…全然見えませんね…ボソボソ」

戦士「……悪い予感的中だな」

ボス「なーにゴチャゴチャぬかしてんだ?あ?」

魔道士「あっ、いえ……」

ボス「んで、だから何の用だっつの…?」

ボスは気だるそうに耳をほじり、天井を見上げている。

召喚士「…じ、実は召喚獣の事で…お願いを」

ボス「…召喚獣の…お願い?」


535 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/15(金) 00:17:15.69 ID:A1L2XHIo
召喚士「はい。実は召喚獣を紹介して頂けませんか?」

ボス「!?」

召喚士「実は…玄武の召喚獣を会得したくて探し…」

ボス「あのさ…」

召喚士「…はい」

ボス「自分の切り札をさ、人様にわざわざ教えるバカがどこにいんのよ?」

盗賊「……」

ボス「それにアンタさ、玄武の召喚士なワケ?」

召喚士「……ま、まぁ」

ボス「こんな奴が同属とは…。玄武も落ちたもんだわ…」

戦士「…あのなぁ」

召喚士「戦士、いいよ」

戦士「でもよぉ…」

召喚士「玄武先生の言う事ももっともだ」

戦士「お前な…」


536 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/15(金) 00:21:43.98 ID:A1L2XHIo
ボス「楽して召喚獣手に入れようなんて…お前腐ってんなー!」

チンピラ「ひゃははっ!確かにっ!!」

盗賊「……」

召喚士「…失礼…しました」

魔道士「召喚士さん…っ!?」

召喚士「さぁ、行きましょう」

チンピラ「おらっ、帰った帰った!!」

テクテクテク…

戦士「これでいいのか…?」

召喚士「確かに図々しいお願いだったね…ははっ」

タッタッタッタ…ドンッ!!

ゴロツキ「邪魔だっ!どけっ!!」

戦士「痛って…っ!」

タッタッタ

ゴロツキ「ボスッ!魔物だ!早く来てくれ!!」


537 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/15(金) 00:32:03.30 ID:A1L2XHIo
ボス「……どこだ」

ゴロツキ「街の外れ…東の郊外だ!」

ボス「すぐ行く。おいっ!」

チンピラ「あいよ!!」

チンピラは荷物を抱え、ボスの後を追い、店の外に出る。

魔道士「ま、魔物…!?」

召喚士「…行きましょう」

戦士「東の外れって言ってたな」

盗賊「…うん」

タッタッタ…

〜南の街、東〜

ザッ!!

ゴロツキ「あ、あそこっ!!」

ボス「…!!ラクシャーサか!!」

ボス達の前にはラクシャーサと呼ばれる鬼の魔物が姿を現す。


538 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/15(金) 00:42:54.91 ID:A1L2XHIo
うぇ…もうこんな時間。全然進まなかった…すいません!orz
次回は本気出します!多分…仕事次第ですけど…
本日も多数のご支援、まことにありがとうございました!

〜オマケ〜

盗賊「……魔道士ー!」

魔道士「ちょっ!と、盗賊さんっ!?」

盗賊「魔道士…一発やらせろー!」

魔道士「へっ、へぇ!?」

盗賊「…ふふふ、我が秘技を味わうが良いっ!!」

ガバッ!![ピーーー][ピーーー][ピーーー]

魔道士「[らめぇぇっ!]」

チュンチュンッ…チチュンッ

魔道士「……と、盗賊さん///」

盗賊「…おはよう」

魔道士「昨日の事…覚えてます?///」

盗賊「……すまん。…泥酔で…何も」

魔道士「で、ですよね……」


542 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/15(金) 01:30:46.14 ID:r7.CMQAO
砂漠の民は自然と好戦的になるらしいな。水とか資源少ないから

自然の多い日本みたいなのは農耕民族はのほほんとした性格になる傾向が強いとか


551 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/15(金) 14:53:52.65 ID:jJS7Ob.o
タッタッタ…

戦士「お、鬼…!?」

召喚士「いや、違う…。似てはいるけど…」

盗賊「…同族?」

戦士「魔物には変わりないな…!」

チンピラ「ボスッ!」

ボス「一匹なら…やれなくもない…か」

ボスはゆっくりと歩み寄るラクシャーサを見つめ、呟く。

タッタッタ…

召喚士「……手伝います!」

ボス「…?」

ザッ

戦士「さーてと…」

盗賊「……」

召喚士とボスの前に、戦士と盗賊が立つ。


552 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/15(金) 14:55:13.69 ID:jJS7Ob.o
ボス「バカか…?」

召喚士「…?」

ボス「お前みたいな奴は足手まといにしかならんだろうが」

魔道士「いえっ、でもこの人は……」

ボス「いいからどいてろっ!」

ボスは召喚士を押しのけ、最前列に身構える。

チンピラ「おら、ボスの邪魔だ!パンピーは下がってろ」

ドンッ

魔道士「きゃっ!」

召喚士「魔道士さん!」

戦士「まぁいいや。先生のお手並み拝見といこうぜ」

盗賊「…」

ザッザッザ

ラクシャーサ「……」

ボス「……」


553 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/15(金) 14:56:04.32 ID:jJS7Ob.o
ジャッ!!

ボス「来い!ウォーターリーパー!!」

シュイィィン

召喚士「おぉ…っ!!」

ボスの目の前には、蛙のような召喚獣が姿を現す。

チンピラ「ボスのウォーターリーパーだ。これで勝てる!」

盗賊「……」

ボス「さぁ…思い知れ!」

バシュッ!!

ウォーターリーパーは地を蹴り、ラクシャーサへ襲い掛かった。

しかしラクシャーサはその一撃を潜り抜け、ボスへ向け迫る。

ヒュンッ!!…ガキィッ!!

ラクシャーサの繰り出す剣を、ボスは長剣で受け止める。

ラクシャーサ「…ほう」

シュバッ!!…タンッ


554 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/15(金) 14:56:59.04 ID:jJS7Ob.o
ボスが払いのけ、ラクシャーサは後転の後、呟く。

召喚士「強い…!」

チンピラ「ボス誰だと思ってやがる」

ゴロツキ「ボスの爺さんは名うての召喚士だったんだぜ?」

魔道士「玄武先生…ですもんね」

戦士「腐ってもなんたらって話だな」

ザッ…ジリジリ…

挟撃の形となったラクシャーサは前後の隙を窺う。

ボス「テメェみてーの一匹ぐらいな…」

ラクシャーサ「そう思うか…?」

ボス「あ?」

ラクシャーサは右に走り、包囲を切り抜けようと試みる。

ボスは口笛で合図を促し、ウォーターリーパーが後方より迫る。

ボス「今だっ!」

バキィッ!!……ヒュバッ


555 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/15(金) 14:58:27.26 ID:jJS7Ob.o
ウォーターリーパーが背後から蹴りかかり、

前方に吹き飛んだラクシャーサをボスの長剣が捉える。

ボス「おらぁっ!!」

ザシュッ!!…バキイィッ!!

長剣の一振りをなんとか防いだラクシャーサだが、

その威力に耐え切れず、後方の民家へと叩きつけられる。

ゴシャアァッ!!……ガラガラッ…ゴトッ…

召喚士「うまい!…召喚獣とのコンビネーション!」

戦士「戦い慣れてはいるみたいだな」

盗賊「…ああ」

ボス「……ちっ!堅ってぇな…」

ゴトッ…ガシャッ……ザッザッザ

ラクシャーサ「…ふー」

召喚士「無傷…!?」

戦士「鬼の堅さは証明済みだ。物理攻撃はほとんど意味ねーな」


556 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/15(金) 15:00:13.87 ID:jJS7Ob.o
ラクシャーサは表情を変えず、首を左右に鳴らす。

そしてゆっくりと、崩れた民家から再び歩き出す。

ボス「余裕ってか…。だがな…」

ボスは再び口笛を吹き、ウォーターリーパーに指示を与える。

しかし、ウォーターリーパーは突如甲高い泣き声を放つ。

ウォーターリーパー「キキィー!!キイィィー!!」

戦士「な、何だ…!?このうるせぇ音は…っ!」

召喚士「召喚獣の鳴き声みたい…だけど…!」

ボス「危険信号!?何だ!?」

その時、背後より数匹のラクシャーサが姿を現した。

ラクシャーサ「ちなみに俺は一匹なんて、一言も言ってないなからな」

ボス「…ちっ!!」

チンピラ「ボスッ!数匹はムリだ!国軍に要請を…!」

ゴロツキ「俺達で行くぞ!来いっ!」

ボス「頼んだぞ!ここは引き受ける!!」

チンピラとゴロツキが走り、南方司令部に向かう。


557 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/15(金) 15:01:04.57 ID:jJS7Ob.o
ザッザッザッザッザ

ラクシャーサ「さて、お前一人でどうする?」

ボス「……くそ…っ!」

ラクシャーサ「やれっ!!」

ラクシャーサの声と同時に、援軍がウォーターリーパーを囲む。

ボス「しまった!!」

バシュッ…ドスッ!!…バシュウゥゥ…

無数の剣に突き刺され餌食となったウォーターリーパーは、

一瞬の内にその姿を消した…。

ボス「…ごはぁっ!!」

ラクシャーサ「召喚獣が消え…その反動でお前もピンチ…」

ザッザッザ…

ラクシャーサ「終わりだな…死ね」

召喚士「くそっ!」

盗賊「行くぞっ!」



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