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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その29
754 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/11(土) 23:28:02.26 ID:X6fG3Mpco
〜火山、北部〜

大軍師「撃てぇ!!」

ジュニア「おぉっしゃあぁ!!」

ドドオオォォォォン!!…シュゴオオォォォォ!!

魔道士「やああぁぁーっ!」

玄武娘「もっと……いくですのーっ!」

スキュラ「オオォォォォ!!」

青年兵「準備、整いました」

天才「おーし、まずは時計回りに北東……」

タッタッタッタッタ

召喚士「あれは……っ!?」

アマゾネス「おぉ、皆もここにいたのか」

ポニテ「長ぁーっ!!」

ツインテ「ふにゃあぁーっ! 心配したよぉ〜っ」

女兵「お前らも無事だったか」


755 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/11(土) 23:32:22.13 ID:X6fG3Mpco
天才「つー事は、向こうも無事って事か」

大軍師「男隊員殿と女隊員殿は?」

アマゾネス「村の辺りで別れて、それっきりだ」

青年兵「こちらには来ていませんね。大丈夫でしょうか……」

天才「大丈夫だろ。つーかアレだな」

召喚士「……?」

天才「北東では、何もなかったんだな?」

アマゾネス「ん? ああ」

天才「青年兵、時計周りは中止。向かうは……」

ドドッドドッドドッ

衛生兵「……司令っ!? それに皆様も!!」

天才「あん? 衛生兵じゃねぇか」

召喚士「賢者さん!?」

賢者「……ふぅ」

大軍師「西部の救出に出ていたものです」


756 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/11(土) 23:36:12.98 ID:X6fG3Mpco
天才「状況は?」

賢者「ひどいものさ……ふぅ」

衛生兵「生存は数十名。部隊としての機能は困難です……」

青年兵「……何て事だ」

衛生兵「それでも新装備のお陰で、全滅は免れたところです」

大軍師「搬送は?」

衛生兵「はっ。遺体と負傷者は南西砦へ向かわせました」

大軍師「生存者は?」

衛生兵「留まった者らがほとんどです……」

青年兵「留まった!?」

天才「悔しいんだろうよ。尻尾巻いて逃げらんねぇってか」

衛生兵「ええ……っ。皆、そのように申して……」

天才「仕方ねぇなー。おい、増援回しておけ」

だ軍師「はっ」

天才「来る時に、何か変化はあったか?」


757 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/11(土) 23:39:06.35 ID:X6fG3Mpco
衛生兵「変化……ですか?」

賢者「特に何も……ふぅ」

天才「……青年兵」

青年兵「はい。東西は捨てて南……ですね?」

天才「ああ。アカ・マナフは東西には行ってねぇ」

青年兵「行けますか!?」

朱雀嬢「いつでも行けますわっ」

アマゾネス「お前らも行ってやれ」

色黒「もっちろん!」

ポニテ「そのつもりですわん」

天才「召喚隊、行ってこい!」

青年兵「はっ! 出発します!」

シュイイィィィィン…バシュウウゥゥゥゥ

召喚士「よーし……」

グイッ


758 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/11(土) 23:42:52.78 ID:X6fG3Mpco
天才「お前はここにいろ」

召喚士「で、でも……」

天才「飛行系の数は足りてる。それよりも今は……」

ジュニア「いつまで続けりゃ……いいんだよっ」

魔道士「くぅ……っ!!」

天才「あのマグマを冷やすにゃ、何人居ても人手不足だ」

召喚士「……なるほど」

天才「お前らも行け!」

女賢者「はいはい」

賢者「……ふぅ」

ジュニア「お、おい……っ!」

大軍師「火山からのマグマが……!?」

吹き上げられたマグマは、火口という器の中より全てが吐き出され、

上空の玉へ一滴も残らず、と吸い込まれていった。

そして、高熱を帯びた巨大な玉は、落下を始めた。


759 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/11(土) 23:44:48.61 ID:X6fG3Mpco
ゴゴッ…ゴゴゴゴゴゴゴ

魔道士「っ!?」

天才「いよいよか……っ」

大軍師「氷だけでは間に合いません! 風魔法も……っ!」

ジュニア「やってるっつぅの!!」

ドドオオォォォォン!!

大軍師「……司令」

天才「あん?」

大軍師「時間が……っ」

天才「……おいおい。もうかよ」

召喚士「行けっ! スキュラ!!」

玄武娘「リヴァイアサンも……出すですのーっ!」

魔道士「もっと……魔力を!!」

精鋭らによる必死の防衛がピークを迎えている頃、

30分前を知らせる複数色の発光弾が撃ちあがった。


760 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/12(日) 03:05:26.58 ID:NpNahCBGo
〜火山、南東部ふもと〜

マーマン「今のは何だ!?」

ハヌマーン「何かの合図であろう。とにかく、火口まで近づこう」

マーマン「ああ」

〜火山、南東部〜

隊長「残り30分か……」

オーク「大丈夫……なのかな」

法師「急いだほうが良さそうですね」

オーク「うん。法師様、オラの背中に乗って!」

隊長「よし、走るぞ」

オーク「はいです!」

〜北東手前の山〜

戦士父「あと30分」

バーテン「あっという間だな」

戦士父「ああ」


761 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/12(日) 03:10:50.86 ID:NpNahCBGo
〜火山、北部〜

天才「撃て撃て撃て!! もっとだ!!」

ジュニア「んな事言っても……よぉ!!」

ドドオオォォォォン!!

召喚士「くっ!」

大軍師「高度は刻一刻と下がっております。芳しくはありませんね」

天才「やっぱり食い止めるのは、魔王を討つ以外にねぇか?」

大軍師「現状の戦力ではそうでしょうね」

天才「数がいても、どうにかなるモンとは思えねぇけどな」

大軍師「如何致します? 魔道兵の一部を防衛にあたらせますか?」

天才「それは駄目だ。ただですら西の部隊が吹っ飛んだ」

大軍師「魔力不足に陥る可能性もありあますか」

天才「魔王を倒すのにどれだけの魔力が必要かは分からん」

大軍師「……」

天才「だが、多いに越した事はない。魔道兵の戦力は割けないってモンよ」


762 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/12(日) 03:11:17.12 ID:NpNahCBGo
シュゴオオォォォォ…

魔道士「やあぁーっ!!」

ジュニア「氷で冷やして……風で押し上げるったって……」

ズドオオォォォォン!!

ジュニア「限度ってモンがあんだろうがよ!!」

召喚士「もつのか……あと30分も……っ」

玄武娘「ヒュドラ……スキュラ……リヴァイアサンー!」

幼女「く……うぅ!」

弓使い「まだまだぁーっ!」

剣士「みんな、頑張るんだ! チャンスは必ずあるっ!」

マグマの玉の直下で激しく立ち上る水蒸気。その量が激しい攻防を表している。

魔法と召喚獣による冷たい水と氷が、地上へと迫る火の玉へ激しくぶつかる。

焼け石に水。その言葉をそのまま表すかのような防衛戦。

彼らの力を支えるのは、互いの信頼、そして希望。

額から流れる汗は、熱によるものか、徐々に迫る高度への焦りか。


763 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/12(日) 03:11:59.35 ID:NpNahCBGo
〜火山、南部〜

ピクッ…ザザッ

隊長「……?」

法師「どうか致しましたか?」

隊長「この気配……」

ガサガサッ…ザッ

女隊員「た、隊長っ!?」

隊長「お前……っ、何でこんな所に!!」

女隊員「隊長こそ……」

男隊員「アカ・マナフがこっちに来てやがんだよ!」

隊長「何だとぉ!?」

男隊員「てっきり魔道兵を狙ってんのかと思って警戒してたんだが……」

女隊員「どうも来る様子がなくて、この辺りまで見に来たんスよ」

隊長「間違いなく、こっちに来たのか?」

男隊員「ああ。火口から俺らを追って……だが、途中で姿を消したんだ」


764 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/12(日) 03:13:11.04 ID:NpNahCBGo
隊長「……」

法師「もしや、気付いたのではないでしょうか?」

女隊員「え……っ?」

法師「敵は、我らの狙いに気付いて……」

隊長「そうかっ!」

男隊員「……っ」

隊長「奴は相当弱っていた。わざわざお前らのいる部隊と一戦交える事は避け……」

男隊員「別の部隊が狙いかよぉ!!」

隊長「ここからだと……南東か」

女隊員「すぐに行くッス!」

隊長「お前らは先に火口へ行け!」

オーク「で、でも……っ」

隊長「アカ・マナフは俺が追う! 今はあの球を抑える方が大事jだ」

男隊員「……り、了解」

隊長「俺もすぐに合流する! 急げっ!」


768 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/12(日) 12:53:17.97 ID:GQeOwSyIO
一乙

だ軍師ワロタ


770 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/12(日) 21:45:13.02 ID:Qd4keUyDO
駄軍師「ふえぇ……作戦失敗しちゃったよぉ……」


773 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:35:42.35 ID:PRmLyzw2o
〜赤壁〜

南方参謀「な、なに……あれ……っ」

南方副司令「空が燃えてやがる……っ」

南方弓長「大丈夫……なの?」

南方副司令「やってやれる限りの事はした。あとは祈るのみだ」

南方参謀「……ええ」

〜南方司令部〜

西方司令「わわわわっ! ももっ、もう駄目だぁー!!」

西方参謀「駄目なんて、そんな軽々しく口にするもんじゃあないぜ……ヒック」

南方司令「正義は我らにあり。皆、頑張ってくれよ」

〜西方司令部〜

西国兵「何が……どうなって……」

西方兵「伝令は!? 報告は来てないのかっ!?」

西方副司令「……間に合えば良いけど」

局長「こっちの努力、無駄にすんじゃねぇぞぉ!」


774 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:36:52.62 ID:PRmLyzw2o
その巨大な球が火山へと落ちる様は、南方の離れた地点でも確認できる程であった。

ある者は言った。夜空に浮かぶ星の1つが落ちてきたかのようであった、と。

またある者は言った。この世の終わりを見ているかのようであった、と。

傍から見てもそのような惨状。現地で戦う者らの心中は如何なるものか。

ところが、一同は笑っていた。それは気がおかしくなったわけでもなく、

心から喜びが込み上げているわけでもない。何故か、笑みがうかんでくるのだ。

天才「ハーッハッハ!! おらぁーっ、もっとだもっとだ!!」

ジュニア「これ以上……出せねぇっつーの! ハッハ!」

大軍師「さぁ、ここが正念場ですよ!」

名代「雪女、側面からも撃ち込むのだ」

雪女「ふふっ、はぁい」

剣士「召喚士くん、まだまだ……いけるよね?」

召喚士「もちろんです!」

魔道士「幼女ちゃんっ、頑張って!」

幼女「うんっ! 大丈夫だよぉ!」


775 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:37:44.46 ID:PRmLyzw2o
攻撃を開始してから10分ほど経過した頃であろうか、上空の球に変化が訪れる。

ズゴゴゴゴゴッ

ジュニア「!?」

女賢者「動きが……止まった?」

弓使い「いえっ、それだけじゃないわ! 押し返してる!」

召喚士「やった……!!」

ドドンッ!!

ジュニア「んな……っ!!」

一瞬上昇を始めたマグマの球は突如、これまでの大きさの2周りほどに膨れ上がった。

大軍師「何て事……っ」

天才「下降速度が早まったか」

賢者「今までは本気でなかったようだね……ふぅ」

ゴゴゴゴゴゴ

――「どこまでも愚かな輩よ」

弓使い「空から声が……っ!?」


776 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:38:17.13 ID:PRmLyzw2o
天才「出たな。いよぉ、アンラちゃん!」

アンラ・マンユ「愚かと言うには些か語弊があるか」

天才「いつまで続けるつもりだ?」

アンラ・マンユ「まぁ、全ては済んだ話か」

天才「おいおい、シカトかましてくれてんじゃねーぞ?」

アンラ・マンユ「……」

天才「こんなモン落としたら、テメーだって無事じゃねぇだろうがよ」

アンラ・マンユ「それを本気で言っているなら、低脳だな」

天才「あ?」

アンラ・マンユ「人間とはこう、もう少し知的で理解ある生物だという認識だったがな」

天才「それじゃ、その認識は改めた方がいい」

アンラ・マンユ「……」

天才「人間は確かに愚かかもしれねぇ。だがな、お前らには分からない強さがある」

アンラ・マンユ「……」

天才「それを今からみせてやるよ。虫ケラの意地、とくと味わいな!」


777 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:40:04.53 ID:PRmLyzw2o
〜火山、火口南部〜

バシュウウゥゥゥゥ

青年兵「!?」

タッタッタ

女隊員「あっ、あれ見るッス!」

男隊員「あん?」

女隊員「上ッス! 上っ!」

男隊員「召喚獣……? 青年兵か!!」

バサァ

青年兵「アカ・マナフは!?」

男隊員「おそらく南東だ。隊長が追ってる」

青年兵「分かりました。援護に向かいます!」

女隊員「お願いするッス!」

色黒「南東って村の方じゃない!」

ポニテ「行くわよぉ〜!」


778 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:41:50.10 ID:PRmLyzw2o
ツインテ「はぁ〜い!」

青年兵「お二人はアンラ・マンユを!」

男隊員「もちろんそのつもりだ!」

バシュウウゥゥゥゥ

男隊員「アンラ・マンユって言ってたな。やっぱりあれがそうか……」

女隊員「さっきより大きさが増したッスね」

男隊員「少人数でよくもあれだけの攻撃を……すげぇわ」

女隊員「感心してる場合じゃないッスよ!」

男隊員「分かってるよ。ヒャハハ!」

ドシュウウゥゥゥゥ

青年兵「……」

ポニテ「……ん?」

青年兵「いましたか!?」

ポニテ「うぅん、今……あの下辺りに何か――」

ズッドオオォォォォン!!


779 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:43:58.70 ID:PRmLyzw2o
色黒「きゃああぁぁーっ!!」

ツインテ「後ろ!?」

爆発音の鳴り響く背後へ一斉に振り返る一同。闇に包まれた森からは、

魔法によるものと思われる黒煙と、爆発により舞い上がった木々の破片が広がる。

ポニテ「て、敵……っ!?」

青年兵「今のは……まさかっ!!」

バシュウウゥゥゥゥ

色黒「あっ、ちょっとぉ!」

シュウウゥゥゥゥ

青年兵「まさか……まさか……っ」

森の中へと急降下する青年兵。そこには、魔道兵達が懸命に戦う姿。

青年兵「やめろっ! やめるんだ!」

相手は無論、魔道兵。つい先程まで隣り合わせに並んでいた者らが戦闘を繰り広げている。

ツインテ「にゃあぁ、どういう事ぉ……!?」

青年兵「アカ・マナフ……っ!」


780 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:45:06.93 ID:PRmLyzw2o
バッゴオオォォォォン!!

ポニテ「あっちも!」

色黒「ど、どうなってるのよ!?」

青年兵「頼むっ! やめるんだ!」

魔道兵「ぐぎゃああぁぁーっ!」

ドサッ…ザッ

隊長「!?」

青年兵「隊長……殿!」

隊長「アカ・マナフはもうここにはいない。それよりも……」

魔道兵「ケケケケーッ!」

隊長「こいつらを……何とか出来るか!?」

バキッ…ドシャアァ

青年兵「……っ」

俯き考える一同。その時朱雀嬢に、ふと似たような状況が脳裏に写し出された。

朱雀嬢「あ……っ」


781 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:46:14.35 ID:PRmLyzw2o
青年兵「……?」

それは召喚士とアマゾネスの戦い。アマゾネスと9体ワルキューレを、

召喚士はザントマン1体で、その動きを全て封じた。

朱雀嬢「ツインテさん!」

ツインテ「!?」

朱雀嬢「セイレーン、セイレーンですわっ!」

ツインテ「そ、そうか……っ! 行けっ! セイレーン!」

シュイイィィィィン

朱雀嬢「みんなっ、耳を塞いで!」

色黒「っ!!」

青年兵「セイレーン!?」

ツインテ「いくわよぉ〜!」

セイレーン「〜♪」

魔道兵「――ッ!!」

隊長「ぐあ……っ、何だこりゃあよぉ……!?」


782 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:47:45.53 ID:PRmLyzw2o
青年兵「耳を塞いでもこれだけ……ぐくっ」

魔道兵「ぐああぁぁぁぁーっ!!」

ガクン…ドサドサドサッ

ポニテ「ツインテ! やりすぎは駄目よっ!」

ツインテ「にゅふっ、分かってる〜」

セイレーン「〜♪」

魔道兵「や、やめろおおぉぉぉぉ!! 力がああぁぁーっ!!」

ツインテ「……こんなもんかしらっ」

フッ…シュイイィィィィン

魔道兵「か……はっ」

ドサッ

青年兵「す、凄い……。あっと言う間にこれだけの魔道兵を……」

隊長「……」

ザッザッザ…スッ

青年兵「……どうです?」


783 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:48:53.28 ID:PRmLyzw2o
隊長「問題ない、息はあるようだ」

ツインテ「良かったぁ〜」

色黒「あんた、お見事じゃん!」

ツインテ「にゃはっ」

青年兵「しかし……」

隊長「最初の攻撃を止められなかったのは俺の責任だ」

青年兵「半数はやられましたか」

隊長「次に行くぞ。奴は別の部隊も狙っているはずだ!」

青年兵「了解です。急ぎましょう」

ポニテ「次って……まだ戦うの?」

青年兵「魔王を倒すまではいたちごっこかもしれません」

隊長「次はおそらく東だ。先回りして食い止める」

青年兵「はい! それでは行きましょう」

色黒「全く、嫌になっちゃうわね」

バシュウウゥゥゥゥ…


784 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:50:21.05 ID:PRmLyzw2o
〜火山、北部〜

ジュウウゥゥゥゥ!!…シュゴオオォォォォ

ジュニア「駄目だっ、勢いが止まらねぇ!」

大軍師「この距離からでは最早、限界ですね」:

天才「仕方ねぇ。おい、突っ込むぞ」

弓使い「!?」

女賢者「これ以上は危険はない?」

天才「かと言って、こっからじゃもう落下は防げねぇ」

召喚士「……」

天才「回復役と女はここに残れ。あとは……球の真下まで行くぞ!」

召喚士「了解です」

魔道士「私も行きますっ!」

天才「駄目だ。残ってろ」

魔道士「……行きます」

天才「……ふー」


785 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:52:00.94 ID:PRmLyzw2o
ポリポリ

天才「朱雀先生よぉ」

召喚士「はい」

天才「テメーが命がけで守れ。いいな?」

召喚士「……もちろんです」

天才「おーし、そんじゃ行くぞ!」

幼女「お父さん……っ」

剣士「心配するな。どこにいたって同じさ」

弓使い「……うん」

幼女「私も、頑張るからっ!」

剣士「ああ」

ニコッ

大軍師「それでは、出陣」

ジュニア「仕方ねぇな全く……ハッハ」

召喚士「何としても……止めなきゃ!」


786 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:53:03.06 ID:PRmLyzw2o
火山北部の山あいから、召喚士ら数名が火口へと駆け上がる。

徐々に落下するマグマの球は周囲におびただしい熱をもたらし、

山の木々はその熱に耐えられず、次々と発火を始めている。

ジュニア「こりゃあ……いよいよ笑ってもいられなくなってきたぜ……」

大軍師「走りながらも魔法を!」

ゴゴゴゴゴゴ

雪女「……うぅ」

バシュッ…ジュウウゥゥゥゥ

名代「雪女っ!」

玄武娘「くうぅーっ!!」

スキュラ「グガアアァァーッ!!」

ジュウウゥゥゥゥ…ボシュッ!!

剣士「召喚獣が……っ!」

召喚士「き、きついな……っ」

天才「気合い入れて踏ん張れ!! まだ魔王のツラすら出てねーんだぞぉ!!」


787 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:55:29.14 ID:PRmLyzw2o
アンラ・マンユ「これは奇特なものだ」

天才「ありがとよ。でもよ、こっからだぜぇ!」

キュイイィィィィン…ゴゴゴゴゴゴ…

天才「でええぇぇりゃああぁぁぁぁーっ!!」

凄まじい程の魔力が、マグマの球をしたから包み込む。

天才は渾身の力で氷と風の二行合体を成し、アンラ・マンユ相手に奮戦する。

天才「さっさと出てこいよ……っ!」

アンラ・マンユ「異な事を」

天才「ビビってんのか? あん?」

アンラ・マンユ「必要がない」

天才「……あっそ」

クルッ

天才「……」

チカチカチカッ…チカチカッ

天才「……別にいいけどね」


788 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 17:56:44.28 ID:PRmLyzw2o
〜北東手前の山〜

バーテン「今の光……」

戦士父「随分とまた、古い暗号だな」

バーテン「これを知ってるってのは……あぁ、総司令か」

戦士父「敵はあの中にあり……か」

バーテン「どうやって狙ってんだよ」

戦士父「さぁな。道は切り拓いてくれるだろうさ」

バーテン「そうは言ってもなぁ。あと……15分程度だぞ」

戦士父「……」

バーテン「その前に潰れなきゃいいけどな」

戦士父「それはない」

バーテン「そうでなくば困るってもんだ。あんなん、ここも吹き飛ぶぞ」

戦士父「……」

バーテン「準備運動か、手伝うか?」

戦士父「いや、大丈夫だ」


789 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/06/13(月) 18:01:01.42 ID:PRmLyzw2o
週末からぐだぐだですみません…
だ軍師はごめんなさい。駄軍師はいただきます
でももう使う場所ないので…どうしようかな

それではまた!ご支援ありがとうございます〜!ノシ


791 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/06/13(月) 19:31:12.03 ID:XT+GD3CAO
俺の軍師がこんなに可愛いわけがない


793 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/06/13(月) 20:05:19.09 ID:G+AkGl8DO
みんな、頑張れ!
と、叫びたい!感じ



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