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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その20
760 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:26:09.43 ID:.C3avZ2o
〜次の日〜

テクテクテク

召喚士「おはようございます」

店員「おはようございます。任務ですか?」

召喚士「いえ、手紙か伝言…届いてますか?」

店員「少々お待ち下さい。あ、こちらに記入をお願いします」

召喚士「はい」



店員「…お待たせしました。こちらですね」

召喚士「ありがとうございます」

カサッ

召喚士「青年兵くんだ…!」

召喚士は青年兵からの手紙を開封し、目を通す。

召喚士「……なるほど、そう言う事か」

手紙を封筒へと戻すと、召喚士は急ぎ足でバーテンの店へと戻って行った。


761 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:26:35.63 ID:.C3avZ2o
〜バーテンの店〜

バーテン「…んで、何だって?」

召喚士「ウィッチさんは本国にいないようです」

バーテン「て事は匿ってる線もなし…か」

召喚士「ええ…」

魔道士「それじゃ一体…どこにいるんでしょうね?」

盗賊「…やはり…街の外に?」

召喚士「……そうですね」

バーテン「他に何か良い手があればいいんだがな…」

コンコン…カチャッ

バーテン「いらっしゃい」

団長「あ、すみません。客ではないんです」

魔道士「あれ…?あの人、確か昨日の…?」

召喚士「サーカスの方ですね…!」

団長「おっ、存じて頂いてましたか!実は…宣伝に!」


762 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:27:28.13 ID:.C3avZ2o
団長は手にしたビラを一同へと手渡す。

戦士「…この後、公演か」

団長「良かったらこちらのお店にもチラシを置かせて貰えませんかえ?」

バーテン「構わんが…店は夜からだぞ?」

団長「問題ありません!公演は明日も明後日もございますので!」

盗賊「……サーカス…か」

団長「宜しければ皆様もぜひ!」

魔道士「はいっ!えへへ!」

団長「では失礼します!お邪魔しました〜!」

チリチリンッ…パタン

バーテン「そういや街の外にサーカスが来てたわな」

召喚士「…良かったら観に行ってみましょうか」

魔道士「本当ですか!?行きたいですっ!」

盗賊「…・・是非!!」

召喚士「…それじゃ早速行ってみましょうか!」


763 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:28:25.55 ID:.C3avZ2o
ワイワイガヤガヤ

魔道士「うわぁ…凄い人だかり…!」

召喚士「人気のサーカスみたいですね」

戦士「…チケットは…こっちか」

召喚士「すみません、大人四枚」

女性「はいよ!ありがとうございます!」

盗賊「……楽しみだな」

魔道士「ほんと!サーカスなんて子供の頃以来…」

盗賊「…私は…初めて」

魔道士「東方にはないんですか?」

盗賊「…ないな。曲芸師はいたが」

召喚士「入口はこっちですね。入りましょうか」

団長「まもなく公演が始まるよ〜!さぁ入って入って!!」

戦士「んじゃ、行くとすっかね」

魔道士「はいっ!!」


764 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:29:09.52 ID:.C3avZ2o


盗賊「……おぉ」

召喚士「ここかな?……よっと」

魔道士「結構大っきな規模だぁ!」

戦士「そうなのか?」

魔道士「だって、こんなに大きなテントですよ?」

戦士「ふぅん」

ザッザッザ

団長「ようこそおいで下さいました!当サーカスへ!!」

男性客「いよっ!待ってました〜!」

団長「私、当サーカスの団長でございます!お見知りおきを〜!」

子供「サーカス早く見た〜い!!」

団長「でーは早速……スタート!!」

召喚士「いよいよですね!」

魔道士「楽しみです…えへへっ!!」


765 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:29:51.47 ID:.C3avZ2o
団長「さぁ、まずは猛獣使いの登場だぁ!!」

ワーワー

団長「彼の手にかかれば、どんな猛獣も従順で大人しくなってしまう!」

スタスタスタ

猛獣使い「……どうぞよろしく」

テントの中央に照らされたスポット。光を一身に浴びる猛獣使いがにこりと笑う。

猛獣使い「まずは誰もが知る、獰猛なライオンのご紹介」

ザッザッザ

ライオン「グルルウゥ…ッ」

子供「ライオンだ!怖い〜っ!!」

猛獣使い「大丈夫。この子はとっても大人しくて、とってもお利口なんだ」

魔道士「す、すごい…。ライオンがあんなに大人しく懐いて……」

盗賊「…あ、ああ」

猛獣使い「まずはこのライオン君が、火の輪を次々とくぐってみせます!」

団長「よーし、早速準備しよう!」


766 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:30:41.54 ID:.C3avZ2o


メラメラメラッ

猛獣使い「さぁさぁ、成功したら拍手喝采!いざ……っ!」

子供「頑張れライオンさぁん!」

猛獣使い「…はいよぉ!!」

ピシッ

ライオン「ガウッ!!」

ダダッダダッダダッ…ピョンッ

盗賊「…おぉーっ」

召喚士「お見事っ!!」

ワアアァァッ

団長「見事成功!ライオン君に盛大な拍手をーっ!」

ワアアァァ…パチパチパチ…

猛獣使い「お次はお次は…この子の登場だぁ!」

戦士「うぉっ!?」


767 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:31:25.95 ID:.C3avZ2o
ノソッ…ドスッドスッ

団長「なんとお次は…凶暴なクマの登場ですっ!」

女性客「きゃっ!」

猛獣使い「ご心配なく…!このクマ君も大人しくてとってもカワイイ子なんです」

団長「さぁ彼が挑戦するのは…?」

猛獣使い「…こちら!」

戦士「…大玉?まさかあれに乗るのか…?」

猛獣使い「お客さん、お目が高い…ご名答!」

ザワザワザワ

猛獣使い「さぁ、クマ君。この玉に…うまく乗れるかなぁ〜?」

クマ「グオオォォ」

ピョイッ…ダンッ

子供「凄い凄ーいっ!!」

ヨロヨロッ…フラフラッ

猛獣使い「そうそう、うまくバランスとって…そう!上手だ!!」


768 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:32:19.03 ID:.C3avZ2o
ワアアァァッ!!

団長「お見事〜!!」

魔道士「上手〜!」

召喚士「かわいいですねぇ」

団長「さぁさぁ、クマ君にも大きな拍手を〜!」

パチパチパチパチッ

猛獣使い「今回はここまで!夜の部では鼻の長〜いあの動物も登場するよ!」

子供「ゾウさんだっ!ねぇ、夜も見に来ようよ〜!」

団長「猛獣使いさんありがとうございました!さぁてお次は上をご覧下さいっ!」

ザワザワザワッ

戦士「お…っ!」

魔道士「空中ブランコですね!」

団長「お次は、男くんと女さんが魅せてくれる…空中ブランコ〜!」

ワアアァァッ

歓声の中、上空に下げられたブランコを勢いよく振る男女二人。


769 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:33:38.96 ID:.C3avZ2o
男「はあっ!」

女「やぁ!」

タンッ!!

団長「さぁ二人同時に飛び出した〜っ!うまくキャッチ出来るのか〜?」

男「…いいぞっ」

女「せー…っの!」

ヒョイッ…パシィ

男性客「お見事!!」

盗賊「…おぉー」

魔道士「すご〜い!!」

戦士「互いの呼吸と信頼が為せる技だな」

召喚士「うん。そういう意味では戦いに似てるかもね」

団長「さぁさぁ、ブランコの熱演の中…登場するはピエロの男〜!!」

ピエロ「…ヒヒヒ!ヨロシクおねがいシマス!!」

団長「彼が魅せるは摩訶不思議、種も仕掛けもないマジック!!」


770 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:34:26.55 ID:.C3avZ2o
魔道士「あっ、あのピエロさんは昨日の…」

召喚士「ええ。マジックで客寄せしていた人ですね」

団長「挨拶代わりはお得意の…アレでどうだい?」

ピエロ「アレ…だね!いいヨ!!」

団長「おっと…胸元から取り出したるは、ただのハンカチ…?」

ピエロ「これをネ…こうスルと……」

シュルシュルッ…グイッ!!

ピエロ「ハイ!!」

パッ…バサバサバサッ!!

魔道士「鳩になった…っ!?」

子供「すっごーい!!」

召喚士「いやいやお見事!どうなってるんだろう…?」

盗賊「…召喚士も…出来るではないか」

召喚士「い、いや…あれは召喚術であって…マジックじゃないですよ」

戦士「はははっ!でも…見るヤツによっては同じ様に見えるかもなぁ」


771 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:35:24.27 ID:.C3avZ2o
ピエロ「おつぎハ…このハコをつかッテ…」

ゴロゴロゴロッ

ピエロ「ええと…アナタ!」

戦士「俺…!?」

ピエロ「このソードを…ハコにサシテみてクダサイ」

戦士「は!?」

テクテクテク…ゴソゴソッ

団長「おっと、ピエロが箱の中に入ったぞ!?」

ピエロ「さぁドウゾ」

戦士「い、いいのかよ…っ」

団長「さぁさぁ、箱の前までどうぞ!」

戦士「……」

テクテクテク

戦士「さ、刺せばいいんだな…?」

ピエロ「はい…ドウゾ!」


772 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:36:16.59 ID:.C3avZ2o
戦士「……し、しらねーぞ!」

シュッ…ドスッ!!

女性客「きゃあぁ!!」

団長「おぉーっと一突き!ピエロは無事なのか…っ!?」

ピエロ「ギャアアァァー!!」

魔道士「!?」

盗賊「……ゴクッ」

ピエロ「……なんてネ!」

戦士「…ふー、分かってても緊張するぜ…っ」

団長「お見事!!箱の中のピエロは無事だぁ〜!」

ワアアァァ!!

ピエロ「ありがとうゴザイマシタ!」

戦士「こっちこそ!」

魔道士「ここ、こういうのゾワァ〜ってして…苦手です…っ」

召喚士「わ、分かります…」


773 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:37:06.12 ID:.C3avZ2o
ピエロ「おつぎハ…これダ!!」

ガラガラガラッ…コトッ

魔道士「あっ!コップ…!!」

盗賊「…昨日の手品だな」

戦士「よーし、今度こそ見破ってやるぜ!」

団長「さぁ、この赤と青のコップ…どう使うのか!?」

ピエロ「このサイコロを…コップに」

カランッ…コトッ

ピエロ「どちらニはいりマシタカ?」

男性客「赤!」

子供「赤いほう〜!」

魔道士「赤です!」

召喚士「……」

ピエロ「これヲ…さかさまニするト…」

クルッ…コトッ


774 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:38:11.70 ID:.C3avZ2o
召喚士「……」

ピエロ「さぁ…ドッチ?」

子供「そんなの赤に決まってんじゃん!」

魔道士「やっぱり…どう見ても赤にしか思えないですね…」

盗賊「…ああ。おかしな動きは…全くなかったぞ」

召喚士「……」

戦士「いーや、そう思わせて青なんだろ?」

ピエロ「…アオ?これは…ザンネン!」

カパッ

子供「やっぱり赤だ!」

ピエロ「アカ…?それもザンネン!!」

カパッ

魔道士「ま、またサイコロが…消えた!?」

男性客「おいおい…どうなってんだよ?」

ピエロ「…ヒヒヒヒ!」


775 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:38:55.19 ID:.C3avZ2o
ザワザワザワッ

召喚士「……」

魔道士「召喚士さん…?」

ピエロ「サイコロは…」

パチンッ!!……コツンッ

召喚士「……痛っ!」

盗賊「…サイコロが」

魔道士「降ってきた!?」

ピエロ「ヒヒヒ、それはプレゼントしまス!」

召喚士「…ど、どうも」

戦士「どした?ボーっとして。トリックでも考えてたのか?」

召喚士「えっ!?あ、う…うん」

召喚士は足元に転がったサイコロを手で拾い上げる。

召喚士「……は…っ!!」

盗賊「…どうした?」


776 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:39:39.61 ID:.C3avZ2o
召喚士「…赤のコップに……青のコップ」

団長「さぁさぁ、続いてはピエロの手捌きをご披露しよう〜!」

召喚士(……確かに…それなら理由も納得いく)

団長「まずは…ナイフ5本をお手玉して貰おうかな!」

召喚士(しかし確証がない…。挙句、あちらにとってもハイリスク…)

団長「お見事っ!さぁ更に……」

召喚士「……」

魔道士「…さん?…召喚士さん?」

召喚士「…え!?あ、はいっ!!」

魔道士「どうしました?」

召喚士「いえ…っ、何でもないですよ…!」

魔道士「凄かったですね〜!」

盗賊「…ああ。…また観に来たいな」

戦士「だな。さーて戻るとすっか」

召喚士「……あ、もう…終わりか」


777 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:40:20.93 ID:.C3avZ2o
ワイワイワイ…ゾロゾロ

団長「昼の部はここまで!ありがとうございました!」

子供「ママー!また絶対来ようね!!」

戦士「いやー凄かったなぁ」

魔道士「ですねー!また観にきましょうね!」

盗賊「…もちろんだ」

魔道士「あ…っ」

戦士「ん…?どした?」

魔道士「バーテンさんの店に戻る前に、今日の食材買って行こうかな」

召喚士「あ、じゃあ一緒に行きますよ!!」

戦士「だな。んじゃちょっくら……」

盗賊「…戦士」

戦士「あん?何だよ?」

盗賊「…いいから来い。先に戻るぞ」

召喚士「そ、それじゃ行ってきますね!」


778 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:41:08.56 ID:.C3avZ2o
テクテクテクテク

戦士「何だよ、皆で行きゃ…」

グイッ

盗賊「…気の利かん奴だな。少しはマシになったかと思ったが」

戦士「んだよ。まぁいいか…先に戻って休んでっかね」

盗賊「…それがいい」

テクテクテクテクテク

魔道士「まずは港の市場へ行ってみましょうか。まだやってるかも…」

召喚士「え、ええ…」

魔道士「それから…商船もいたら香辛料も欲しいなぁ」

召喚士「…魔道士さん」

魔道士「はいっ?」

召喚士「ちょっと…いいですか?」

魔道士「……?」

召喚士「……あ、あの…っ」


779 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:41:50.77 ID:.C3avZ2o
魔道士「…はい…っ?」

召喚士「…え、えぇと…なんて言ったらいいか…その」

魔道士「……っ!!」

モジモジ

魔道士「あ、あのっ…でも……」

召喚士「大変言いにくい事なんですが……あの」

魔道士「わっ!!」

召喚士「へ…!?」

魔道士「わっ、私も……その…」

召喚士「…魔道士さん?気付いてたんですか…?」

魔道士「い、いやっ…気付いてたというかその…何ていうか…」

召喚士「…やっぱり。間違ってなかったんだ」

魔道士「……は、はい。その…っ」

召喚士「何かいい方法はありますでしょうか!?」

魔道士「ほ、方法と…言いますと…っ!?」


780 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:42:49.29 ID:.C3avZ2o
ザッ…コソコソ

召喚士「その…実際どうなのか確認する方法です」

魔道士「え…!?」

召喚士「心は一緒です。後は…身体?」

魔道士「かか、かっ…身体……っ!?」

召喚士「あ、それも一緒か。でも…何か違和感があるはずなんです!」

魔道士「……っ!」

フラァ

召喚士「魔道士さんっ!?」

魔道士「……あふ…っ、ごめんなさい…のぼせてしまったようで」

召喚士「え…?あ、すみません……」

魔道士「いえ…っ。でも……」

ヨロッ

魔道士「召喚士さんのご希望に沿える様…そ、その…頑張ります!」

召喚士「……は、はぁ」


781 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:43:24.48 ID:.C3avZ2o
〜バーテンの店〜

ガチャッ…チリチリン

戦士「おっ、帰ってきたか」

バーテン「悪いな。なんだか仕入れまでしてくれたみたいで…」

魔道士「お、お構いなく…!すぐ準備します…っ」

タッタッタッタッタ

戦士「なんだ俯いて…。何かあったのか?」

召喚士「え…?い、いや…特に……」

盗賊「……」

バーテン「あ、そうそう。ひとつ考えたんだがよ」

戦士「あん?」

バーテン「あん、じゃねーよ。お前の偽者探しの話だよ」

戦士「ああ、んで…何だ?」

バーテン「あのよ、占い師の予言…」

戦士「あーダメダメ。今は入院中で能力使えないんだとよ」


782 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:44:41.52 ID:.C3avZ2o
バーテン「いや…だからよ、そうじゃなくってさ」

盗賊「……?」

バーテン「だったら占い師を治す手段を考えたらどうだって話よ」

召喚士「…そ、そうか…っ!」

盗賊「……なるほど」

バーテン「占い師の能力さえ戻れば何の弊害もないだろ」

戦士「でもよぉ、そんな易々と方法なんて見つかんのかよ…?」

召喚士「…確かに。あれはおそらく…精神的なものによるところが大きいででしょうし…」

バーテン「心のケアってやつか…。もしくは何かきっかけがあればな…」

タッタッタ

魔道士「バーテンさぁん!……あれ?何のお話です?」

召喚士「あ、実はですね…」

今の会話魔道士へと話す召喚士。自分や周囲へ要約を繰り返す事も兼ねている。

魔道士「……いますよ!」

召喚士「……へ…っ!?」


783 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:45:43.27 ID:.C3avZ2o
バーテン「今…なんつった…?」

魔道士「いますよ。そういう事を行ってらっしゃる方」

盗賊「…し、知り合いなのか!?」

魔道士「まぁ…知り合いといえば知り合いですけど…」

戦士「どこにいんだ?」

魔道士「ここからだと東…船なら半日くらいですかね?」

召喚士「ち、近いですね。海峡の辺りですか?」

魔道士「えぇと……はいっ!そうですね」

バーテン「海峡の手前辺りって……もしかして…」

戦士「知ってんのか?」

バーテン「あの辺りで有名な場所って言や…当方司令部か…」

盗賊「……」

バーテン「魔道学校しかねぇぞ…?」

魔道士「…はいっ!魔道学校です…えへへ!」

召喚士「魔道学校…っ!?」


784 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:47:15.26 ID:.C3avZ2o
戦士「魔道学校って…お前が行ってたとこか?」

魔道士「そうですよっ」

バーテン「て事は…もしかして、あのババアか!?」

魔道士「そ、そんな言い方は…」

戦士「ババアって?」

バーテン「魔道学校の学園長だよ」

盗賊「…学園長」

召喚士「その方が…治せると…?」

魔道士「治せるかは分かりませんが、カウンセリングとかケアを…」

バーテン「へぇ。そんな事までやってんのかあのババアは」

魔道士「バーテンさんっ!!」

バーテン「へいへい。キッチン見てるから打ち合わせしとけ」

テクテクテク

召喚士「それで、学園長さんには会えますか?」

魔道士「はい。いつでもいるので問題ないと思いますよ!」


785 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:48:31.13 ID:.C3avZ2o
召喚士「それなら魔道学校へ行ってみましょうか」

盗賊「……だな」

召喚士「戦士も問題ない?」

戦士「ん?ああ…いいぜ」

魔道士「夜はやってないので明日ですかね…?」

召喚士「ええ。朝一で出れば昼過ぎには着くでしょうし」

魔道士「あ…じゃあ……」

盗賊「…?」

魔道士「夜のサーカスも観ていけますねっ!」

盗賊「…おぉー」

バーテン「おい、そりゃ困るぜ?」

魔道士「え…っ?」

バーテン「こんな身近にイベントが来てんだ。商売のチャンスだろ」

戦士「普段は寂れた…とか言ってるくせして…」

バーテン「うるせぇ!こっちも生活がかかってるんだよ。手伝いやがれっ」


786 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/10/20(水) 23:51:06.88 ID:.C3avZ2o
書き溜め終了です〜!
1週間分なのに対して進まず…申し訳ありません
そして本日も多数のご支援ありがとうございました!
一つ一つレスしたいところですが多謝という事で…!ノシ


795 名前:GEPPERがお送りします [saga sage] 投稿日:2010/10/21(木) 00:56:17.02 ID:fC3EccDO
>>1乙!!超乙!!

1週間ぶりの行けコカ
1週間ぶりの誤字脱字
1週間ぶりの魔道士ちゃん

左翼長派の後に、左翼長出てきた時には、爆笑させてもらいました。

あざっす


802 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/21(木) 10:23:22.93 ID:Xi5Kk4IP
スゲー書き溜めてたんじゃねーかww
vipスレで書き溜めてないはずが無い!って言った通りだったなww
>>1乙


806 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/21(木) 13:58:34.41 ID:JaokKboo
>>1乙!!!

相変わらずスゲー面白いwwwwwwww



戦士ぃ…ドッペルと会った後の行動を思い出して細かく言ってみろ


807 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/21(木) 19:06:25.77 ID:kF7l4ZY0
>>1乙!

魔道士「分かりましたよー。その代わり深夜手当て三割と、祭日出勤手当て五割増しの時間給でお願いしますね!えへへっ!」


809 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/21(木) 22:32:42.18 ID:azSeGd2o
魔道士勘違い可愛すぎワロタ

それにしても>>1乙


810 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/10/21(木) 23:21:04.61 ID:bjxoRg6o
こんばんはー!沢山のご支援ありがとうございます!!
書き溜めは1週間分なので全然普通かと…

誤字は本当すみません…。久し振りに激しいのやらかした…↓続き



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