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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その16
475 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/29(火) 18:00:07.93 ID:GLF8Yfco
召喚士「行けっ!コカトリス!!」

青年兵「出でよっ!ワイバーン!!」

神官「我に力を貸したまえっ!セクメト!!」

サモナー「おいで…!スキュラ!!」

シュイィィンッ…キイイィィ……

青年兵「!?」

神官「…っ!?」

サモナー「…なん…だ!?」

召喚士「……っ!?」

四人の召喚士が四匹の召喚獣を同時に呼び出す。

ウィッチ「す…凄…っ…」

ドドドドドド……

コカトリスとワイバーンが勇ましく上空へと飛び立ち、

地上ではセクメトとスキュラが左右二手にと分かれる。

戦士「おっと…見とれてる場合じゃねぇや!」


476 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/29(火) 18:00:47.15 ID:GLF8Yfco
ダッ

地上に立ちはだかる二匹の召喚獣が戦闘態勢に入ると、

その間を隊長が陣頭に立ち、戦士と盗賊がそれに続いて駆け抜ける。

戦士「らあぁ!!」

盗賊「…しっ!!」

シュンッ!!……ギキイィッン!!

隊長「アカ・マナフから引き離せっ!!」

戦士「おうよっ!」

ブンッ!!……タタタッ…ズサァッ

三対三の攻防となった局面は、均衡しながら舞台を後方へと下げる。

サモナー「うまく引き離れたな…っ」

神官「ええ…。あの者、卓越した戦闘手腕ですね」

間合いをうまくコントロールし、距離を離した隊長の動きを、神官は目で追う。

青年兵「召喚士さん!」

召喚士「うん!挟撃で当たろうっ!!」


477 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/29(火) 18:01:58.66 ID:GLF8Yfco
召喚士の言葉に呼応するかのように、二匹の召喚獣は宙を旋回する。

それとほぼ同時にセクメトとスキュラ、地上の二匹も間合いを一気に詰める。

アカ・マナフ「…攻撃は…苦手なんだよ」

アカ・マナフは気だるそうに前方のコカトリスより距離を取る。

ワイバーン「食らえぇ!!」

ゴアオオオォォッ!!…ボシュウウゥゥ

背後を取ったワイバーンの、炎の息がアカ・マナフを直撃する。

しかし炎は黒いもやとともに消滅し、もやは再びアカ・マナフの身体を成す。

コカトリス「ならば……形状変化させぬのみ!」

コカトリスは大きく口を開け、石化の吐息を一気に放つ。

ドドオオオオォォンッ!!……ゴアオオォォッ!!

アカ・マナフ「石化は…厄介だな…」

ボンッ!!……ボシュウウゥゥ

召喚士「くそ…っ!」

アカ・マナフの全身が再び煙上に変わり、突風で石化の吐息を押し返した。


478 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/29(火) 18:03:07.21 ID:GLF8Yfco
〜西方司令部、中央〜

エリート「…くっ……はぁ…はぁ」

西方参謀「もうじきだ、頑張れ!」

ザッザッザ…

皇太子「……ん?」

正面より近づく二人に皇太子は表情を変える。

皇太子「どうした?他の者は…?」

ザッザッザ…

西方司令「……くくっ」

博士「殿下、なにやら様子が……」

皇太子「……らしいな」

血を流しツヴァイハンダーを手にした、不気味な笑みを浮かべる男。

西方司令のその姿を見て、。皇太子は剣を抜き、構える。

西方副司令「……」

西方司令「……」


479 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/29(火) 18:04:02.80 ID:GLF8Yfco
ザッザッザ

皇太子「…これはどうやら……」

ザッ

西方参謀「おいっ!あれを…っ!?」

エリート「殿下っ!!」

西方参謀「ソイツらは取り憑かれて…っ!」

ヒュオッ!!…キィンッ!!

皇太子「……ああ、分かってる!」

西方司令の大剣による一撃。皇太子はそれを正面より受け止める。

エリート「え、援護をっ!!」

タタッ

西方参謀「あっ、おい!?……ちっ!!」

タンッ

エリート「殿下っ!!」

皇太子「こいつはなかなか…楽しめそうな相手ではないか…っ!」


480 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/29(火) 18:11:19.08 ID:GLF8Yfco
ギィンッ!!…キキイィンッ!!

西方司令「……」

皇太子「……っ」

ババッ

エリート「殿下!!だから無茶を……」

皇太子「君がいるから無茶できるんだ。援護頼むぞ」

一度間合いを取り一呼吸置く皇太子の前へ立つエリート。

その行動を見て皇太子は声をかける。

タッタッタ

西方参謀「エリート殿、あんたは退いて下されや」

エリート「……」

皇太子「エリート、怪我をしているのか?」

エリート「……問題…ありません」

グイッ

エリート「…!?」


481 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/29(火) 18:16:53.61 ID:GLF8Yfco
皇太子「それならば話は別。一旦退が…」

エリート「殿下が同様の立場なれば!如何致しますかっ!」

皇太子「……」

エリート「退きませぬ!」

皇太子「…そうか、そうだな。分かった…無理を承知で言おう。援護を頼む!」

エリート「……かしこまりました…っ!」

エリートは強く返答すると、皇太子の脇に並び立ち、長剣を構える。

西方参謀「副司令は…こっちで食い止めますわぁ」

皇太子「博士!下がっていろ!」

博士「うむ!」

皇太子「それから…解除の方法は分かるか…?」

博士「おそらく…本体を倒さないとダメなのら!」

皇太子「…そうか。伝令っ!」

伝令「はっ!!」

皇太子「西門の様子を探って参れ!」


482 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/29(火) 18:19:57.97 ID:GLF8Yfco
伝令「かしこまりました!」

ダダッ!!

皇太子「奴が西門へ移っていれば…我らの勝機も見えてくる」

エリート「……?」

皇太子「召喚士四人を西へ派遣した」

西方参謀「なんとまぁ…大胆な…っ」

皇太子「そこでアカ・マナフを撃破してくれれば…」

エリート「我らの…勝ちですな…」

皇太子「それまで、この二人をここで食い止める!」

エリート「ははっ!」

西方参謀「殺すわけにゃあ…いかんもんなぁ…」

ジャリッ…

西方司令「……」

皇太子「さぁ……来いっ!!」

皇太子は剣を構え直し、鼓舞するように大声で叫んだ。


484 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/29(火) 18:49:59.80 ID:rMyjzTEo
中ボスも強くなってきたなー


497 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 01:47:25.39 ID:w5N7ySwo
魔道士「日本代表…負けてしまいましたけど、お疲れ様でした!」

盗賊「…よく…頑張ったぞ!!」

魔道士「ぬるぽ!」

……おやすみなさい!ノシ


506 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/30(水) 12:57:55.99 ID:4anW3oAO
 ∧_∧
( ・∀・) || ガッ
と 召 ) ||
 Y /ノ  人
  / )  < >_∧∩
`_/し′//V・ω・)/
[////]彡    魔 /
 ̄ ̄ ピコンッ


508 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 17:54:42.71 ID:deDL8K2o
コカトリス「ちぃ…っ」

召喚士「駄目か…!」

アカ・マナフ「……」

神官「煙状の…あの姿をまずはなんとかせねば…」

サモナー「手立ては……」

青年兵「一瞬でも…動きを封じる事が出来れば…っ」

神官「……」

召喚士「…合体…魔法ですかね?」

神官「しか…ないようですね…」

召喚士と神官は顔を見合わせ、後方の魔道士へと振り返る。

魔道士「……!?」

召喚士が力強く頷くと、呼応するかのように魔道士も頷く。

アカ・マナフ「まぁ…そう考えるよね」

魔道士「っ!!」

突如、背後からの声に振り向く魔道士。眼前に黒いもやが集まり始める。


509 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 17:55:42.16 ID:deDL8K2o
ズズズッ…

アカ・マナフは冷静に思い返す。

アカ・マナフ(この人間…厄介極まりないな)

ズズッ…

アカ・マナフ(接近して改めて分かる…。魔力の潜在能力…)

魔道士「……くっ!!」

アカ・マナフ(まぁ…身動きを封じてしまえば問題ない…か)

黒いもやは湧き出すとともに、一気に魔道士めがけ襲い掛かる。

隊長「しまった…!!」

召喚士「魔道士さん…っ!!」

魔道士「――っ!!」

もやが身体を包み込む寸前、魔道士は背後からの衝撃に大きくよろけ、倒れる。

ドンッ……ドシャアァ

ウィッチ「……はぁっ!はぁ…っ」

背後より魔道士を突き飛ばしたウィッチの身体が、黒いもやの中へと取り込まれた。


510 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 17:56:56.04 ID:deDL8K2o
魔道士「ウィッチ…ちゃん…っ!?」

戦士「ち…っくしょお!」

アカ・マナフ「……」

ズズズッ…ヒュンッ

もやは上空へと立ち上り、アカ・マナフへと姿を変える。

晴れた地面にはウィッチがうな垂れるように俯き、ただ立ち尽くしている。

青年兵「ま…さか…!?」

盗賊「魔道士!離れろっ!」

魔道士「…!!」

ウィッチ「……やぁっ!」

ドドオオォォンッ!!…ゴオオォォッ!!

突如顔を上げ、至近距離から魔道士へ炎を放つウィッチ。

魔道士は咄嗟の判断で、回避ではなく土壁による防御を選択する。

ドドオオォォン!!…ボゴオオォォ!!

両者の魔法は相殺され、激しい石つぶてとともに消滅する。


512 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 17:59:26.95 ID:deDL8K2o
オオォォ…パラパラッ…ゴトッ

魔道士「ウィッチ…ちゃん…っ」

ウィッチ「……」

ザッザッザ

隊長「取り憑かれた!敵だぞっ、躊躇するな!」

魔道士「……は、はい…っ!」

隊長(あの小娘、身を犠牲に魔道士を庇った…)

ジャキッ

隊長(悪い言い方だが…正直助かったぜ。逆なら…詰んでたな)

副隊長「さぁ、また一人減りましたよぉ?」

隊長「ゴチャゴチャうるせぇ!たたっ斬ってやろうか?…あ?」

副隊長「おぉ、これは怖い…っ」

副隊長はおどけながら、隊長より間合いを取る。

隊長(アイツらが親玉倒すのが先か、体力切れでこちらが全滅か…)

隊長はアカ・マナフを見上げ、一つ溜息を吐いた。


513 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:00:41.75 ID:deDL8K2o
〜西方司令部、中央〜

皇太子「ふんっ!!」

西方司令「……っ」

ギキイィンッ!!……ギチギチッ!!

皇太子「……ぬ…うぅ…っ!」

西方司令「……ふんっ!」

ガキィッ!!

皇太子は決して未熟な腕前ではない。

剣術、槍術、弓術、格闘術…それなりに多芸である。

一国の皇太子であるのだから、それは当然といえば当然。

それぞれ腕の立つ武芸者が指南を務め、幼少の頃より一流の師に学んでいるのだ。

己が魔法を一切使えない事もあってか、彼の努力はとてつもないものであった。

おそらくその腕は、上位ランカークラスに勝るとも劣らないレベルであろうか。

それでも目の前に対峙するツヴァイハンダーの男のように、更に上の者もいる。

それでも皇太子はひたすら剣を手に、退く事なく戦い続ける。


514 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:01:45.12 ID:deDL8K2o
それは、部下であり腹心であり、幼馴染みでもあるこの男が、常に横にいるからである。

エリート「はあぁっ!!」

西方司令「!?」

ガキイィンンッ!!

皇太子「ふんっ!!」

ビュオッ…ギキイィッ!!

西方司令は大剣を巧みに操り、二人の猛攻を食い止める。

エリート「二人がかりだというのに…っ!?」

皇太子「……強いっ!」

西方司令「……ああぁ!!」

ブンッ!!…ドドオオォォンッ!!

振り回すツヴァイハンダーを再び構え直し、西方司令は笑う。

皇太子とエリートは押し返された間合いを再びゆっくりと詰め、笑う事はない。

エリート「なんとか足を止めなくては……」

皇太子「……」


515 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:03:03.07 ID:deDL8K2o
ジャリッ…

皇太子「……参謀っ」

西方参謀「…はいな?」

皇太子「5秒で奴の動き…止められるか?」

西方参謀「……手段によりますなぁ」

皇太子「殺さず傷付けず…足止めだけに留めたい」

西方参謀「聖者のようなご要望で…」

エリート「出来るのか?」

エリートは少し声を荒げて、西方参謀へ問いかける。

西方参謀「殺さず…は可能ですが、傷付けず…までは難しいですなぁ」

皇太子「手段はあるのだな?」

西方参謀「5秒…お願いしますぜ。殿下」

皇太子「……承知した」

エリート「殿下…っ」

皇太子「参謀のフォローを頼むぞ!」


516 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:04:09.29 ID:deDL8K2o
皇太子は西方司令めがけ、勢いよく走り出す。

タタッ…タタタッ

西方司令「……」

瞬間、手前で急停止し、その向きを一気に西方副指令へと向ける。

西方副指令「…!?」

西方参謀「エリート殿!投げろっ!!」

皇太子と交差するように西方参謀は方向転換し、エリートへ指示を出す。

エリート「!?」

ダンッ!!

エリート「成程…っ!承知した!!」

援護の為に跳躍したエリートは、手にした長剣を西方司令へ投げ付ける。

当然、そんなものはいとも容易く受け止められるが、エリートはそれを見て笑う。

エリート「これでよしっ!」

西方参謀「でっけぇ剣が功を奏したなぁ…!」

西方参謀の両手から迸る雷が、西方司令の手にした二本の剣へ感電する。


517 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:05:54.48 ID:deDL8K2o
ズガアアァァッ!!…ドドオオォォンッ!!

西方司令「ぐう…っ…!?」

刀身を媒体に、電流が西方司令の身体を流れる。

ふらつきながらも着地の態勢を必死に取る西方司令。そこへエリートが走りこむ。

エリート「……これでっ!」

手にした鞘を大きく振りかぶり、鳩尾めがけて突き出す。

ドグッ!!

西方司令「が……っ…!!」

鈍い音とともに西方司令の身体は、着地前に後方へと吹き飛び倒れる。

西方参謀「上出来っ!!」

すかさず西方参謀の両手に光が集まり、瞬時の内に土行が放たれる。

西方副指令「……くっ」

皇太子「させるかっ!!」

西方副指令が打ち放った氷撃刃西方参謀を背後から狙ったものだが、

塞ぐように立ちはだかった皇太子の剣により、軌道を大きく上空へと変える。


518 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:08:20.63 ID:deDL8K2o
ドドオオォォンッ!!…ギキイイィィンッ!!

矢のような氷は皇太子の頬を掠め、吹き抜けから上空へ抜け、消失する。

皇太子「…ぬ…っぐ!」

エリート「殿下っ!?」

瞬時に見極め、刀身で裁いてみせたその技量は、一同も度肝を抜いた。

その僅かな隙を見逃さず、頬より血を滴る皇太子は声を荒げて号令する。

皇太子「いけぇ!!」

西方参謀「5秒ジャストでっせ!」

西方参謀の放った土が、蔓の様な形状を模し、西方司令の四肢を捉える。

西方司令「……!?」

ググッ……ダンッ!!

そのまま地面へ叩き付けると、大の字で地中へ飲み込まれた様に、身体を埋める。

皇太子「こっちも……だっ!」

ガスッ!!

その隙に西方副指令の背後へ回った皇太子は、剣の柄で後頭部を強く突いた。


519 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:14:03.54 ID:deDL8K2o
西方副司令「か……っは!!」

ドサァ

皇太子「すまんな。女性に手を加える事は…したくなかったのだが…」

意識を失い倒れる西方副指令を、皇太子はゆっくりと担ぎ上げる。

皇太子「博士っ!衛生兵を急がせよ!」

物影に隠れ息を潜めていた博士が恐る恐る顔を出す。

博士「わ、分かったのら!」

テクテク…

西方参謀「大丈夫ですかい…?」

エリート「す、すまん…っ」

皇太子「西方司令はどうだ?」

西方参謀「身動きを封じました。軽症程度かと…」

皇太子「…そうか」

西方参謀「得物を奪っておけば、仮に抜けても抑え込めるでしょうよ」

皇太子「……だな」


520 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:18:49.67 ID:deDL8K2o
博士「衛生兵が来たのら!怪我人はこっちに!」

皇太子「副司令とエリートの回復を頼む」

衛生兵「はあっ!」

皇太子「参謀と私はもうしばしここで待機」

西方参謀「仰せのままに」

皇太子「弓兵隊、魔道隊は二手に展開し、通路及び司令部内の要所を警備せよ」

魔道兵「かしこまりました!」

屋内にて待機していた兵達が、一斉に目まぐるしく移動する。

西方参謀「こっちは片付きましたかな?」

皇太子「だといいな。増援がない事を願うばかりだよ」

西方参謀「ごもっともで…」

皇太子「西方司令に動きがなくば、我らも西門へ向かうぞ」

西方参謀「仰せのままに…。おっと、その前に……」

皇太子「……?」

西方参謀「酒が切れました。補充せにゃあ持ちませんわ。わっははは!」


521 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 18:34:16.37 ID:deDL8K2o
こんにちはー。うぅ…もうやだ…
西方副指令→西方副司令、でお願いします…
あとでまとめて置換しようと思ったのに…忘れてた…

それでは失礼します。ご支援ありがとうございました…


525 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/30(水) 21:46:26.76 ID:pmA/b9Ao
>>505
ッガッガッガオガイガー


526 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 23:10:54.20 ID:w5N7ySwo
〜西方司令部、西門〜

戦士「っらぁ!!」

男隊員「……」

盗賊「……」

女隊員「ふふ…っ」

バシッ!!…ギキィンッ!!…キィンッ!!

戦士「くっそぉ…!近づけねぇ!」

隊長「無理する事はない!自分の敵だけに集中しろっ!」

盗賊「……」

隊長「それとも…お前らのお仲間は、助けがねぇとマトモに戦えねーのか?」

戦士「……そんな事はねぇ!」

隊長「だったら任せておけ。だいたい余所見して勝てる相手だと思ってんのか!?」

戦士「っ!!」

盗賊「いや…っ……」

隊長「そんなヤワにゃ育ててねぇぞ!


527 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 23:16:26.52 ID:w5N7ySwo
魔道士「ウィッチちゃん!お願いっ!」

ウィッチ「……」

ドドオォンッ!!

魔道士「きゃあぁっ!!」

隊長「おら、お嬢!!シャキっとしろぉ!!」

魔道士「……っ!?」

隊長「目の前にいるのはお友達じゃねぇっ!敵だ!!」

魔道士「……」

隊長「分かってんだろ!?気ぃ抜いたら死ぬぞ!!」

魔道士「……はいっ!」

魔道士は杖を両手で握りしめ、身体をウィッチへと戻す。

魔道士「ウィッチちゃん…もうしばらく…辛抱だからねっ!」

ウィッチ「……」

戦士「盗賊!こっちも本腰入れて食い止めんぞ!せめて近づけさせるなっ!」

盗賊「……ああ!そのつもりだっ!」


528 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/30(水) 23:19:36.65 ID:cHjrmEAO
ふと思ったが女の司令ってまだ出てないな


529 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/30(水) 23:33:07.86 ID:w5N7ySwo
神官「結果的に…彼女の動きを封じられてしまいましたね…っ」

サモナー「これで合体魔法による援護は難しいですね…」

青年兵「……こうなったら」

召喚士「力尽くで…行くしかない!」

サモナー「どうします…?」

神官「長引くのは好ましくないですね……」

召喚士「短期決戦、で…いきましょうか」

青年兵「総力戦…ですか…!?」

召喚士「うん。出し惜しみなく…一気に叩き込もう」

神官「いきますか…!」

サモナー「足手まといにならないよう…頑張らないとな…」

四人の召喚士は集中力を高め、更なる魔力を捻出する。

アカ・マナフ「……」

召喚士「さぁ…っ、行くぞ!!」

召喚士の声に呼応し、他の三人が一斉に身構える。


532 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/30(水) 23:59:19.88 ID:9Pc8r6DO
ふと思ったんだが、サラマンダーで解除出来ないのか?
憑依されるのと、操られているのは別物?
解除しても、いたちごっこになるからしないの?


533 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/07/01(木) 00:13:21.05 ID:ZhABaogo
すみません…睡魔が…
本日もご支援ありがとうございました!おやすみなさい!ノシ

>>525
ナレーションは小林清志でお願いします!

>>528
東方司令部をお楽しみに!なんて…

>>532
彼らは「取り憑く」という表現をしていますが、
実際は魔物が憑依しているわけではなく、マリオネット状態なので
サラマンダーは効かない、というわけですね…

〜オマケ(次回予告)〜

占い師「異なる属性を持つ召喚士の四人…」

占い師「立ちはだかる無敵の魔物…アカ・マナフを倒す秘策とは…!?」

占い師「四人の心が重なり合う時、奇跡は起きる…っ!」

占い師「次回、第270話【瞬間、心、重ねて】」

占い師「この次も、サービス、サービスゥ!」

…おぉ、今日で9ヶ月目でした!ありがとうございます!
ペース遅くてすみません…ほんと…
あとオマケのネタが無くなってきました。リクエストなど頂けると助かります!ノシ


534 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/01(木) 00:27:52.49 ID:O.GfP1k0
つかスキュラだぶってね?


541 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/01(木) 03:55:58.29 ID:DTse6G.0
いつのまにか青年兵が召喚獣と対話できてるところ
もっと反応あってもいいと思う


544 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/07/01(木) 09:58:03.94 ID:e58Cv.Io
>>541
>>410がそれだろ



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