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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その28
- 244 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/04/25(月) 23:02:54.88 ID:abZxYj6Po
〜北方、川〜
ザザーン
東方参謀「しかし、見事なものよの」
東方司令「……?」
東方参謀「船の事よ。一昔前まではこのような物、考えられなんだ……」
先頭を進む一隻の船。甲板から背後を見る東方参謀の目には、
同じく進む、無数の軍船が連なり優雅に川を掻き分ける。
東方参謀「各船にそれぞれ500の兵。それが10隻……」
女剣士「凄いものですね」
東方司令「さて、どうなる事やら」
東方参謀「当初の予定通り、東方司令部の兵を北上させ、海峡兵と併せた」
女剣士「……」
東方参謀「その上で海路を使い、北方中央地帯まで進む、か」
東方司令「間に合わせる必要はない。あくまで牽制、無事到着すれば良いのだ」
東方参謀「……だな」
- 245 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:03:47.47 ID:abZxYj6Po
〜北方司令部〜
伝令「ご報告申し上げます! 海峡よりの増援が出航したとの事です」
騎士長「ご苦労」
参謀「司令らも間もなく北の港でしょうか……」
騎士長「おそらくな。さて、こっちもそろそろ布陣を敷くとするかね」
参謀「ですね」
ザッ
参謀「総兵数は多いと言えど、その全てを使えるわけではありません」
騎士長「だな。北関は使用しないとは言え、防衛の兵を割かねばならん」
参謀「実質、現状の兵数で考えると、司令部へは良くて3万程かと」
騎士長「十分だろ。周辺の村への避難指示は?」
参謀「済んでおります。既に北側の村は退避済です」
騎士長「……よし。それならば布陣は出来るな」
参謀「はっ」
騎士長「直に2人を呼んでくれ」
- 246 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:05:02.67 ID:abZxYj6Po
…
ザッザッザ
騎士長「来たなっ! そろそろ行動開始だ」
魔法剣士「……承知した」
眼鏡「それで、何をすればいいのかな?」
騎士長「ひとまず、使えそうなワーカーを連れて、最北の村に入ってくれ」
参謀「そこを拠点として、遊撃をして頂きます」
魔法剣士「……なるほど」
参謀「北方軍も派遣しますが、あくまでそちらは防衛の兵」
眼鏡「すると、無闇な戦闘は避けるという事でいいのかな?」
騎士長「そうだ。主戦場はあくまで南。こちらではない」
魔法剣士「承知した。心得ておこう」
参謀「万が一、交戦になっても、無理はしないで下さい」
眼鏡「無理はしないさ。怖いからね……」
騎士長「北の経験豊富な目から見て、敵はどう動くと考える?」
- 247 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:06:22.43 ID:abZxYj6Po
魔法剣士「そうだな……」
眼鏡「これだけの兵だ。あっちも無茶な交戦はしないだろうね」
参謀「……」
眼鏡「あるとすれば、空からの攻撃が主体じゃないかな」
騎士長「空か……。よし」
参謀「はい。早速」
カツカツカツカツ
騎士長「それじゃあ遊撃チームはお前らに任せる。好きにやってくれ」
魔法剣士「……ああ」
眼鏡「それじゃあ行こうか」
騎士長「何かあれば北の村まで。副官を駐屯させる」
眼鏡「分かった」
ザッザッザッザ
騎士長「……」
参謀「連れて参りました」
- 248 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:07:01.94 ID:abZxYj6Po
カツカツカツ
青龍士官「お呼びでしょうか……?」
騎士長「青龍隊の首尾は?」
青龍士官「頭数は揃えております。戦闘から斥候まで、幅広く対応可能です」
騎士長「敵は空襲を主体とする恐れがある。備えてくれ」
青龍士官「了解致しました」
参謀「斥候が可能であれば、3方向程度お願いします」
青龍士官「はっ。早速」
ザザッ…カツカツカツカツ…
騎士長「屯田兵は?」
参謀「来たの村との輜重に当たらせております」
騎士長「それでいい。正規でない兵から死人を出す事は避けたい」
参謀「正規兵からも死人が出る事は避けたいですがね」
騎士長「まぁな……。だが、これも仕事さ……」
参謀「……ええ、私達とてどうなるか分かりませんからね」
- 249 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:07:57.35 ID:abZxYj6Po
ジリリッジリリッジリリッ
助手「もしも−し!」
交換手『聞こえますか、どーぞ!』
助手「聞こえるわよっ、どーぞ!」
交換手『南方軍より入電! お繋ぎ致します!』
助手「はいはーい。こっちも司令室に繋ぐわねぇ」
ジジッ…ジリリリッ!!
天才「……あいよ」
南方司令『……おぉ、声が聞こえるぞ』
南方副司令『マジかよ、ちょっと俺も話してみたいんだが』
南方参謀『先に私に話させてよっ』
南方司令『馬鹿者っ! これから大事な任務の事をだな……』
天才「ごちゃごちゃうっせぇ!! んで、どうなんだよっ!?」
南方司令『これは失礼。南方軍、これより赤壁まで出陣する』
天才「あいよ。司令部は大丈夫なんだな?」
- 250 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:09:26.29 ID:abZxYj6Po
南方司令『ここまで押し込まれたら、火山とて進軍不可だろう?』
天才「……それもそーだな。んじゃ、頼んだぜ!」
南方司令『了解。あぁ、ちょっと待ってくれ、いま他の奴らに変わる』
ガチャンッ
南方参謀「聞こえますかぁ〜!? ……あ、あれ!?」
南方副司令「おい、早く変われよ」
南方参謀「誰か〜!? 聞こえる〜?」
ツーッ
南方兵「……通信……切れておりますね」
南方参謀「……」
南方副司令「お前、何切ってんだよっ!?」
南方参謀「私じゃないわよっ!」
南方司令「さ、行くぞ」
南方副司令「……くそっ」
南方参謀「……ひどいわよ、もうっ!」
- 251 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:10:32.75 ID:abZxYj6Po
…
天才「おーし。南北共に整ったようだ。こっちも動くぞ」
青年兵「では予定通り、3方向からの進軍を試みます」
大軍師「……」
天才「どうした?」
大軍師「……間に合わなかった……ですかね」
天才「仕方ねぇ。あとから追走させるさ」
青年兵「それではまず第1軍。名代様、神官様、召喚士さん。そして……私」
天才「お前らは念の為、1番最後の船で東側の進路を取り、そのまま村へ入れ」
召喚士「了解です」
青年兵「第2軍に総司令、大軍師様、ジュニアさん、賢者さん、魔道士さん」
大軍師「我らは2番艦で西を進み、迂回して火山へ入ります」
魔道士「……はいっ!」
青年兵「最後に第3軍。先頭の船で中央を進み、南西砦へ入って下さい」
戦士「了解っ!!」
- 252 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:11:17.16 ID:abZxYj6Po
天才「3軍の役目は偵察と牽制。交戦は控えてくれ」
盗賊「……心得た」
隊長「南西砦の結界は随一のものだ。そこを拠点に撹乱するぞ」
格闘家「……はい」
天才「いいか? 何度も言うが無謀な真似はすんなよ?」
大軍師「勇敢に……ですね」
青年兵「それでは行きましょう。……進軍っ!!」
ザザッ…タッタッタッタッタ
魔道士「では皆さん、またあとで会いましょう!」
戦士「おう。……死ぬなよ」
召喚士「死んだりしないさ。……誰も!」
盗賊「……ああ」
青年兵「召喚士さん、船へ移動しましょう」
召喚士「うんっ、行こう!」
タッタッタッタッタ…
- 254 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/25(月) 23:53:33.56 ID:abZxYj6Po
本日ここまでにて!しかし前置き長くて本当にすみませんです
ほんと、みんなで楽しめればもう幸せなんで!それだけっす!
それではおやすみなさい!明日も楽しくわいわいいきましょー!ノシ
〜オマケ〜
王子「これは……?」
帝「おだんごだ」
皇太子「おぉ!? これはいつぞや東方で食した……」
帝「土産にと買ってきたのじゃ。さぁ、皆で食してくれ」
王子「頂きますっ! ん〜美味い!!」
三男「上品な味だなぁ。とても美味しいです」
皇太子「これは何だろう」
帝「柏餅だな。これも美味であるぞ」
皇太子「どれ……ふむ、ダンゴとはまた違った甘味が何とも……」
神官「これは是非、東方との交易を深めたいですな」
王子「うんうんっ! そうしよう!」
白馬騎士「わ、我らも是非……」
帝「もちろん構わぬぞ。但し……」
三男「……?」
帝「か、各国の、その……菓子などを交易したいなぁ……なんて」
- 257 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/26(火) 04:33:36.23 ID:RVGnvEwDO
>>1乙
言い争いはもうやめれ
楽しくって言ってんだからそれでいいじゃないか
- 258 名前:NIPPERがお送りします(長崎県) [] 投稿日:2011/04/26(火) 07:15:28.77 ID:QC8gOXISo
おまえみたいなのがいるから楽しく読みたいのに不愉快になるはー
- 259 名前:NIPPERがお送りします(長崎県) [sage] 投稿日:2011/04/26(火) 07:41:30.19 ID:ZrHlvyHLo
毎度毎度、同郷として慙愧の念に耐えません
- 260 名前:NIPPERがお送りします(長崎県) [] 投稿日:2011/04/26(火) 07:48:31.84 ID:QC8gOXISo
はいスルーできなかったからお前も同類な
さすが同郷^^
- 264 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/26(火) 09:19:35.00 ID:302Qiar5o
各国の伝統的なお菓子ってどんなのがあるんだろ?
- 265 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/26(火) 12:11:35.14 ID:L/F7ifQIO
だんごや柏餅が固くならないか、
心配なんだかw
- 266 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:19:48.75 ID:/HJx56kpo
…
海兵「1番艦、出航っ! 15分後に2番艦、続いて3番艦」
ゴウンゴウンゴウン…ザザーン
隊長「いいか? 南西砦から火山までは山1つ隔てた向こうだ」
盗賊「……」
隊長「砦に入った後、先行してる男隊員、女隊員と合流する」
戦士「おう」
隊長「そこで3チームに分かれて、偵察兼、陽動開始だ」
格闘家「了解」
隊長「武器の手入れと、足回りはしっかり固めておけよ」
戦士「おうよ!」
ザッザッザッザ
盗賊「……三日月島が……小さくなってく」
戦士「とりあえず頑張ろうぜ。お前の事は……守るからよ」
盗賊「……うん」
- 267 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:20:27.40 ID:/HJx56kpo
…
海兵「2番艦、出るぞっ!」
天才「そんじゃ、頼んだぞ」
青年兵「はっ!」
ゴウンゴウンゴウン
魔道士「……あ……っ」
天才「あん? 馬か……?」
ドドッドドッドドッ
王子「おーいっ!!」
神官「王子っ!?」
召喚士「それに……あれって……っ」
甲板から身を乗り出し、王子の駆る馬車を見つめる召喚士と神官。
その馬車からは見覚えのある顔が2つ。笑顔の女性が顔を出す。
玄武娘「おぉーっ! すっごい船ですのー!」
朱雀嬢「あら、本当ですわねぇ」
- 268 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:21:47.53 ID:/HJx56kpo
召喚士「玄武娘さんっ!? 朱雀嬢さんっ!!」
天才「きやがった! おい、急げっ! まだ間に合うぞ!!」
ドドッドドッ…ドドォ
王子「よしっ、走るんだ!」
朱雀嬢「へっ!?」
玄武娘「は、はいですのっ!」
魔道士「あの船ですよっ、急いで〜!」
タッタッタッタッタ
朱雀嬢「はぁっ、はぁ……はぁ……っ」
ザザッ
召喚士「朱雀嬢さんっ! 掴まって!」
朱雀嬢「朱雀嬢先生……っ!」
ダンッ!!…ガシィッ…ギュウゥ
朱雀嬢「はぁ……はぁ……はぁ……っ」
召喚士「次……は」
- 269 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:22:31.53 ID:/HJx56kpo
タッタッタッタッタ
玄武娘「はぁはぁ、ふえぇ……っ」
召喚士「玄武娘さんっ! 飛んでっ!!」
玄武娘「は、はひぃですのぉ……」
タッタッタ…ドベッ
召喚士「あ……っ」
魔道士「……っ」
賢者「……出航したね……ふぅ」
ジュニア「パンツ見えてるぞ」
玄武娘「えぇ!? はわわわっ」
天才「ったく。オメーがキー何だからよ、しっかりしてくれや玄武先生よぉ」
玄武娘「ご、ごめんなさいですの……」
天才「しゃーねぇ。ひとまずこっちの船に乗せて何とか――」
魔道士「ち、ちょっと待って下さい! あれ……っ!」
天才「……あん?」
- 270 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:23:23.88 ID:/HJx56kpo
…
玄武娘「いやぁ、ご迷惑をお掛けしましたですの」
召喚士「いえいえ」
天才「これで5人揃った。青年兵にプランAに戻せと伝えてくれ」
召喚士「はい」
ジュニア「そんじゃ、そっちも頑張ってな」
王子「神官によろしく!」
大軍師「ご健闘を」
召喚士「皆さんも、頑張って下さい!」
魔道士「……っ」
召喚士「魔道士さんも、頑張って下さいね!」
魔道士「はいっ。召喚士さんも……っ!!」
召喚士「……さて。それじゃ行こうか、コカトリス」
コカトリス「ああ。落ちるなよ?」
玄武娘「……が、頑張るですのっ!」
- 271 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:24:10.02 ID:/HJx56kpo
バサッ…ドシュウウゥゥ…
天才「さーて、こっちも出航だ。乗船しろいっ」
魔道士「はいっ!」
ジュニア「まぁ安心してくれ。魔道士ちゃんは俺が守るよ。ハッハ」
天才「おっ、いいねぇ〜」
ジュニア「あん?」
天才「ほら、そういう台詞ほざくとさ、よく死んだりするじゃん」
ジュニア「縁起でもねぇ事、言うなよな……」
天才「ハーッハッハ!!」
賢者「大丈夫かな……ふぅ」
大軍師「大丈夫ですよ。さぁ、行きましょう」
賢者「……ふぅ」
テクテクテク…
海兵「3番艦、出航!!」
各々を乗せた3隻の船が、三日月島より静かに出港した。
- 272 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:25:33.10 ID:/HJx56kpo
〜2番艦〜
玄武娘「ふへぇ、ご迷惑おかけしましたですの」
朱雀嬢「全くですわ。本当にドジなんだから」
玄武娘「ごめんなさいですの……」
召喚士「まぁまぁ。無事、合流出来た事ですし」
青年兵「これで全員揃いましたね。では改めて……」
神官「当初の作戦通り……かな?」
青年兵「ええ。五行同調召喚でいきます」
名代「うまくいくであろうか……」
青年兵「なにぶん初めてなので、確実とは言い切れませんが」
召喚士「それでも通常の魔法よりは成功率も高いはずだよね?」
神官「ええ。魔力は召喚獣を媒介としますからね」
青年兵「仮に失敗しても、肉体に直接跳ね返る事はないでしょう」
召喚士「うん」
青年兵「まず、起点ですが……名代様」
- 273 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:26:39.24 ID:/HJx56kpo
名代「……?」
青年兵「式神の場合、確か札を……」
名代「はい。既に魔力を込め、あとは使役するのみです」
スッ
玄武娘「おぉ、これが札ですの……」
朱雀嬢「便利ですわねぇ」
召喚士「召喚までの時間や不確定要素を考えると、起点は名代さんがいいと思う」
神官「同感ですね」
青年兵「はい。名代さんの式神を起点に魔力の調節を致しましょう」
召喚士「一度、札に封じてある式神を、上から魔力の上乗せって出来るんですか?」
名代「それは可能だ。少し時間を要するが……」
召喚士「……なるほど」
一同が心配なのは魔力を均等にする事。その一点のみであった。
実力者揃いではあるが唯一、玄武娘のみ経験が浅く、他者の魔力に併せる事が出来るのか、
膨大な魔力を有しているからこそ、それを抑えるという加減がうまくいくかなのである。
- 274 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:27:18.40 ID:/HJx56kpo
青年兵「……」
召喚士(かと言って、玄武娘さんに併せれば、式神の詠唱に時間がかかるし……)
青年兵「……名代さんを起点に行きましょう。きっと大丈夫です」
召喚士「……うん」
玄武娘「頑張るですの!」
朱雀嬢「貴女の出来次第で運命が決まるんですわよ? しっかりね!」
玄武娘「は、はいぃ……っ」
名代「召喚士殿、もう一度聞いておきたいのだが」
召喚士「……タルウィですか」
名代「うむ。どれほどの者なのだ?」
召喚士「ランクで言えば、ヤマタノオロチに匹敵します」
名代「……」
召喚士「とにかく圧倒的な強さで、手も足も出ませんでした……」
青年兵「……」
召喚士「能力はおろか、外見も中身も炎で出来ているような化物です」
- 275 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:28:21.08 ID:/HJx56kpo
神官「水行では太刀打ち出来ないのですか?」
召喚士「相当、レベルの高い魔力でないと難しいかと。それでも攻撃を防ぐので精一杯です」
朱雀嬢「……」
召喚士(あの時も、マーマンさんの水で防ぐのがやっとだったもんなぁ)
名代「やはり、時間はかけていられないようだな」
神官「ええ。出来れば先手を取って、速やかに葬りたいところです」
青年兵「ええ。同調召喚前の戦闘は極力、いや……絶対に避けて下さい」
名代「勝てるとは思えぬしな」
神官「あとはタルウィがピンポイントで来るかどうか……」
召喚士「そこですね。まぁ鉱山の村か南西砦のどちらかには来ると思いますが……」
玄武娘「そ、そうなんですの?」
召喚士「ええ、おそらく」
朱雀嬢「来てくれれば良いですわね……」
名代「召喚士殿の目算だと……?」
召喚士「えぇと、つまりですね……」
- 276 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:29:53.56 ID:/HJx56kpo
〜3番艦〜
天才「いいか? よく考えてみろ。タルウィは炎のバケモンだ」
魔道士「……はい」
天才「その能力を最大限に引き出すには、海側はまず100%と言っていい程ない」
賢者「……そうだね……ふぅ」
天才「能力から察するに、おそらく西側はサルワと見ていいだろ」
ジュニア「確か、水と風を操るんだったか?」
天才「そういう事。んな奴がわざわざ燃えさかる火山でバトるかね?」
魔道士「言われてみれば……」
大軍師「更にドゥルジ。この者はは不死を操ります」
天才「どういう意味か分かるか?」
魔道士「えっと……」
賢者「……護衛には……うってつけだね。ふぅ」
ジュニア「そうかっ! 駒が使える分……魔王の護衛に就くってか!」
大軍師「可能性は高いという事です」
- 277 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:31:21.85 ID:/HJx56kpo
ジュニア「確定ではないってのか?」
天才「一番厄介なのはタローマティって奴だ」
魔道士「確か、何も情報が分からないって……」
大軍師「そういう事です。裏を返せば遭遇者がいない」
天才「もしくは、遭遇しても生還者がいねーって事だ」
ジュニア「……っ」
大軍師「とは言え、6眷属の中で唯一、詳細が不明なのです」
天才「名前は分かってる。存在も分かってる。つまり、接触はしてるんだ」
賢者「……」
大軍師「考えうるに、タローマティはナンバー2と思われます」
魔道士「!?」
天才「アンラ・マンユの側近として常に備えてる。だからこそ情報がねぇ」
ジュニア「そう考えると合点がいくな……っ」
天才「結論、村と南西砦側にはタルウィとザリチュがぶつかる!」
魔道士「……なるほど……っ!!」
- 278 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:33:42.04 ID:/HJx56kpo
〜1番艦〜
戦士「……そんで?」
隊長「今言ったようにだな、俺らの任務はあくまで撹乱」
盗賊「……」
隊長「その中で、最優先すべきはタルウィとザリチュを引き離す事だ」
戦士「さっき聞いたよ」
隊長「おそらく、俺らの上陸する西側には、タローマティがくるはずだ」
戦士「それも聞いたって。だからどうすんだっての」
隊長「……まずは、2番艦と3番艦が上陸するまでタローマティを惹き付ける」
格闘家「……」
戦士「勝てんのか? この人数で」
隊長「無理だな」
盗賊「……」
隊長「だから交戦する必要はない。合図があるまで持ちこたえればいい」
戦士「なかなかシビアだな」
- 279 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:42:22.54 ID:/HJx56kpo
隊長「恐れたか?」
戦士「……まさか。やり甲斐ありすぎて武者震いするぜ」
隊長「他が上陸したらタローマティを置き去りにして、一気に東へ抜ける」
戦士「出来んのか!?」
隊長「やるんだよ。死にたくなけりゃあな」
戦士「……っ」
隊長「途中、南西砦の連中とスイッチして、タローマティとの交戦を破棄」
格闘家「……はい」
隊長「引き続き東へ向かい、中央の眷属を探る」
盗賊「……そこがタルウィなら」
隊長「3番艦の連中に任せて、更に東」
戦士「タルウィじゃなかったら?」
隊長「3番艦とスイッチして、南西砦を拠点に、眷属と交戦だ」
盗賊「……承知」
戦士「いやはや、本当にやり甲斐ありすぎて困っちまうぜ……」
- 280 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/26(火) 18:44:32.74 ID:/HJx56kpo
それでは一先ずここまでにて!ご支援ありがとうございました!ノシ
>>265
言われてみれば……
帝「ふふっ、そんな事もあろうかと蒸し器も持ってきた」
ドドンッ!!
名代「道理で荷物が重いわけですね……」
- 281 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/26(火) 19:05:23.01 ID:igrCKtfSO
>>1乙
近接武器職だけで眷属と交戦するのは厳しそうだな。
- 288 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/27(水) 03:06:22.74 ID:Ddvbm/vDO
餅って砂糖練り込んだら固くならないんじゃなかったっけ?
- 289 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/27(水) 04:03:45.85 ID:24RViLISO
乾燥はするんじゃね
- 293 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/04/27(水) 18:10:21.80 ID:d/iJFa8Fo
帝「餅の話題で随分と伸びておるのう……餅だけにな。ふふっ」
↓続き
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