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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その9
413 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:31:28.29 ID:xcRljMwo
ザッザッザ…

魔道士「そろそろですか…?」

召喚士「ええ…。もうこの辺りだと思うんですが…」

盗賊「…」

戦士「…しかし汚ねぇな。マナーが悪すぎんぜ」

魔道士「ほんとですね…」

盗賊「…?」

召喚士「いや…汚いというより…これは…」

盗賊「…襲われた跡」

戦士「!?」

召喚士「ここが…キャンプ場なんだ…!」

魔道士「そんな…っ!」

召喚士(……穴?)

戦士「魔物に襲われたのか…?」

召喚士「……おそらくは」


414 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:32:23.56 ID:xcRljMwo
盗賊「…」

魔道士「どうしましょう?」

召喚士「……足跡…か?」

召喚士は地面のくぼみを手でなぞる。

盗賊「…まだ…日は浅いな」

召喚士「…ええ」

戦士「どうする?」

魔道士「ここに…泊まるんですか?」

召喚士「……」

戦士「こんなん野放しにするわけにもいかんしなぁ」

魔道士「でも…勝てますかね?」

盗賊「…単体…なら」

戦士「誰かが解決してくれるまで放っておくか?」

魔道士「いえ…っ、そういうわけでは…」

召喚士「戦士、結界石を…」


415 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:33:16.38 ID:xcRljMwo
魔道士「!?」

戦士「……おう」

召喚士「もし魔物が出ても、迂闊に攻撃しないように」

盗賊「…うん」

召喚士「力量を見極めて…判断しましょう」

魔道士「…はい!」

戦士「よし、頼んだ」

戦士は結界石を召喚士に手渡す。

召喚士「…行けっ!シルフ!!」

シュイィィン

召喚士「結界をお願いします」

シルフ「はーい!ってか…ジメジメしてるしー」

召喚士「南方なもので…」

シルフ「色々と旅してんのねー。ご苦労様!」

戦士「…」


416 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:34:09.30 ID:xcRljMwo
シルフ「なんか久々じゃない?」

召喚士「あ、そうですね…はは…」

シルフ「たまにはお腹いーっぱい食べさせてよ?」

召喚士「は、はい…」

シルフ「はい、おしまい!そんじゃね!!」

シュイィィン

戦士「相変わらず…賑やかだな…」

召喚士「うん…」

召喚士はしゃがみ、結界石を地面に置く。

召喚士「それではテントを…」

戦士「あいよ」

魔道士「あっ、こっち持ちますー!」

戦士「盗賊はそっち頼む」

盗賊「…うん」

召喚士「せーの…っ!!」


417 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:35:06.39 ID:xcRljMwo


戦士「いただきまーす!」

召喚士「本国で食材買っておいて正解でしたね!」

魔道士「はいっ!」

盗賊「…モグモグ」

魔道士「ご飯はいいですけどー…」

戦士「んー?…モグモグ」

魔道士「お風呂……」

召喚士「確かにこうジメジメしてると…入りたいですね」

戦士「明日までの我慢だって…!」

魔道士「そうですけどー…。うぅー…」

盗賊「……モグモグ」

戦士「その辺で水浴びでもして来いよっ!」

魔道士「バカ言わないで下さいっ!!」

盗賊「…怒られた…モグモグ」


418 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:36:12.10 ID:xcRljMwo


召喚士「…二人は…?」

召喚士が焚き火をかき混ぜながら、戦士に声をかける。

戦士「寝たみたいだ」

召喚士「戦士も休んだら?」

戦士「俺は大丈夫。お前こそ休んでくれ」

召喚士「いや…俺も平気。ってかさ…」

戦士「…?」

召喚士「なんだか暑苦しくて…ははっ…!」

戦士「あー、…分かる」

召喚士「魔物…出るかな…?」

戦士「お前もよく留まろうと思ったな」

召喚士「結界石もあったし…」

戦士「…」

召喚士「正直言うと…試してみたかったっていうのもあるかな…」


419 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:37:05.73 ID:xcRljMwo
戦士「…へっ」

召喚士は風のレイピアを手に、見つめる。

戦士「ダメだろ…リーダーが率先してそんな発言は…」

召喚士「あ、ごめ…っ…てか、リーダーじゃ…」

戦士「気持ちは全然分かるけどな!」

召喚士「…自分でも分かってるんだ」

戦士「……」

召喚士「俺の立場は、その場で臨機応変に的確な判断を下す事…」

戦士「…そうだな」

召喚士「自分の身勝手で仲間を危険に晒すかもしれない…」

戦士「…まぁ、誰もそうは思ってないけどな」

召喚士「それでもやっぱり放っておけないよ」

召喚士は辺りを見回し、惨状を再確認する。

戦士「たしかにこりゃあヒドイもんだよ」

召喚士「新たな力を試したい…現状から逃げたくない…」


420 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:38:02.18 ID:xcRljMwo
戦士「両者半々ってとこか…」

召喚士「…うん」

戦士「いいんじゃねぇの…?それで…」

召喚士「いいのかな…?」

戦士「俺も含め、みんな納得してる」

召喚士「……」

戦士「つまりパーティーの意見って事だろうよ」

召喚士「……だと…いいけど」

ガササッ!!

戦士「!?」

召喚士「…!!」

二人は慌てて立ち上がり、剣を構える。

戦士「……どっちだ?」

召喚士「左の木陰……」

ガサッ…ザッザッザ…


421 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:39:13.46 ID:xcRljMwo
召喚士「な…なんだ…!?」

戦士「…猿!?魔物か!?」

ザッザッザ

木陰より猿のような顔と尾を持つ、異形の者が姿を現す。

召喚士「くっ!」

召喚士はレイピアを鞘から抜き、両手で構える。

戦士もゆっくりと雷切を鞘から抜き、後に続く。

猿「生きた人間か…!?」

召喚士「!?」

猿「待て、私は魔物だ…」

戦士「見りゃ分かるよ!コノヤロッ…」

召喚士「待てっ!」

戦士「…!?」

召喚士「な、何か…用ですか…?」

猿「話が分かる人間で良かった。我が名はハヌマーン」


422 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:41:16.59 ID:xcRljMwo
召喚士「ハヌマーン……?」

ハヌマーン「いつからか、人は我をそう呼ぶ」

戦士「そんで、お前がこの元凶って事か…!」

ハヌマーン「それは違う。話を聞いてくれ」

召喚士「…?何か事情があるみたいですね…」

戦士「油断させてるだけかもしんねーぞ?」

ハヌマーン「…分かった。この通りだ」

ハヌマーンは地面に棒のような武器を置く。

戦士「!?」

ハヌマーン「武器はこれのみ。信じて貰えるか?」

戦士「……魔物のくせに好漢だな」

ハヌマーン「私は魔物であるが人間には…」

バキバキバキィッ!!ズズウゥン…

戦士「なっ、何だ!?」

ハヌマーン「来たか…っ!!」


423 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:42:24.39 ID:xcRljMwo
召喚士「!?」

ハヌマーン「ここを荒らした元凶だ!逃げろっ!」

戦士「…!?」

召喚士「あ、あなたは…?」

ハヌマーン「私は戦う!その隙に…さあっ!」

ドズゥン…ドズウゥゥン…ドズウゥゥンッ!!

戦士「足音…!?デカイな…」

右の木陰より、巨大な前足が姿を現す。

召喚士「…象!?」

タッタッタッタッタ

盗賊「大丈夫か!?」

魔道士「ま、魔物!?」

召喚士「大丈夫。この方は味方です!」

ハヌマーン「!?」

戦士「右から来るぞ!!」


424 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:43:33.25 ID:xcRljMwo
盗賊「…くっ!」

盗賊が蜘蛛切を腰の鞘から抜き、右手に握る。

魔道士「……魔力を増幅します!」

ハヌマーン「お主ら、早く逃げろと…」

戦士「ここまで来たら…後には退けねぇよ…!」

召喚士「来たっ!!」

木々をなぎ倒し、牙を四本携えた、巨大な黒い象が姿を現す。

ハヌマーン「……ギリメカラ!」

魔道士「…?」

ハヌマーン「気をつけろ!水の攻撃を得意としている!」

ギリメカラ「ブオォォォッ!!」

ドドッ!!

戦士「よけろーっ!」

戦士の声に反応し、ギリメカラの突進を、全員が左右にかわす。

召喚士(あの足跡…!この象のものか…っ!)


425 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 15:44:26.43 ID:xcRljMwo
戦士「…アンタ、腕はいいんだろうな?」

ハヌマーン「任せておけっ!」

ハヌマーンは棒を頭上で振り回し、身体の前に構える。

戦士「盗賊っ!!」

戦士はギリメカラを挟んで、反対に位置する盗賊へ叫ぶ。

盗賊「ああ!」

タンッ!!

戦士の声に反応し、盗賊はギリメカラの背後に回る。

そのままギリメカラへ向けて走り出し、蜘蛛切を振り上げる。

召喚士「尾に気をつけてっ!」

魔道士「水…ならば…!!」

背後から迫る盗賊に、ギリメカラは尾を振り回す。

盗賊はその動きを機敏にかわす。

タタンッ!!…シュバッ…ブシュッ

盗賊「…硬くは…ない!」


427 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 16:04:58.84 ID:xcRljMwo
盗賊の蜘蛛切は、ギリメカラの背中を捉える。

ヒュッ…スタッ

盗賊「…次っ!」

地面に着地する盗賊を飛び越え、ハヌマーンが飛びかかる。

ハヌマーン「ふんっ!!」

ビュオォッ!!…バキイィィッ!!

ハヌマーンの振り下ろした棒が、ギリメカラの眉間を直撃する。

ギリメカラ「ブアオォォォッ!!」

ギリメカラは悶絶し、上半身を仰け反らし、立ち上がる。

戦士「腹がガラ空きだぜっ!!」

ダッ…ズバッ!!

戦士「…硬くはないが…致命傷にはならねぇな」

盗賊「…ああ」

戦士と盗賊は並び、互いを見た後、背後を振り返る。

戦士「…出番だぜ!頼むっ!!」


428 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 16:07:57.52 ID:xcRljMwo
召喚士「うん…!」

魔道士「任せて下さいっ!!」

後衛の二人がゆっくりと前進する。

戦士「盾は任せとけ…!」

召喚士「……頼む」

盗賊「いくぞ…?」

魔道士「…はいっ!!」

タンッ!!

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

シュイィィン

召喚士の声と同時に、コカトリスが上空に羽ばたく。

ハヌマーン「召喚獣か!?」

コカトリスは急降下し、ギリメカラの頭部を狙いすます。

ギリメカラ「ブオオォォッ!!」

ギリメカラは突如、雄たけびを上げ、鼻を高く掲げる。


429 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 16:15:01.65 ID:xcRljMwo
戦士「何だ!?」

ギリメカラの頭上に、黒雲が立ち込める。

ハヌマーン「水だ!来るぞ…っ!」

ゴゴゴゴゴゴ……ズドオォォッ!!

召喚士「津波だ!!」

魔道士「やぁっ!!」

ドドンッ!!……ドドドドド…ゴアオォォ!!

ハヌマーン「炎の壁…!?」

戦士「すっげぇ!!」

魔道士「さぁ、今のうちに!!」

盗賊「ああ!」

盗賊は炎の壁から隙を窺い、横に走り抜ける。

タッタッタ…ピチャ…パシャッ…

走り抜ける盗賊へ向け、ギリメカラが水しぶきを飛ばす。

ハヌマーン「はぁ…っ!!」


430 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 16:54:41.26 ID:xcRljMwo
声とともに、ハヌマーンの左手から、突風が巻き起こる。

突風は、盗賊の前方に迫るみずのつぶてを吹き飛ばす。

ハヌマーン「さぁっ!今のうちに!」

盗賊「…!」

タンッ!!

盗賊は空中で鎖を手に取ると、ギリメカラめがけ振り投げる。

召喚士「コカトリス!!」

コカトリス「…うむ!」

コカトリスは黒雲の中を旋回し、再びギリメカラの頭部へ降下する。

戦士「援護頼むぜ!ハヌマーンさんよっ!」

ハヌマーン「…分かった!」

タタッ!!

戦士は雷切を両手で握り、力を込める。

そこへギリメカラの鼻が戦士めがけ振り上げられる。

ギリメカラ「ブアオオォッ!!」


432 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 17:43:47.84 ID:xcRljMwo
戦士「ちっ!」

ハヌマーン「止まるな!走れっ!」

戦士「!?」

一度足を止めかけた戦士は、戦士ハヌマーンの声に反応し、

再びギリメカラめがけ走り出す。

ハヌマーン「はぁっ!!」

ハヌマーンが棒を振り払うと、棒は伸び、ギリメカラの鼻をかち上げる。

シュンッ…ビュオォッ!!…バチィッ!!

ギリメカラ「!?」

盗賊「今だっ!」

ジャララッ…チャリッ…ブンッ!!

盗賊は鎖をギリメカラの前足へ投げつける。

分胴が弧を描き、ギリメカラの左前足にまとわり付く。

グラァ……

盗賊「くぅ…っ!」


433 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 17:47:35.33 ID:xcRljMwo
召喚士「盗賊さん!?」

盗賊「力が……くっ!」

ハヌマーン「ならば…っ!!」

ヒュオッ…ブンッ!!

ハヌマーンは伸びた棒を地面に叩きつけ、方向を変えると、

勢いよくギリメカラの右前足へ振り払う。

バキイィッ!!

ギリメカラ「ブアオォォ!!」

グラアァッ……ズドオオォンッ!!

両前足の動きを取られたギリメカラは、あっけなく地に倒れる。

戦士「全員飛べっ!!」

ババッ!!

戦士は飛び上がり、雷切をギリメカラめがけ突き降ろす。

魔道士「いっけぇー!!」

ドドンッ!!ガカアアァァッ!!


434 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/13(水) 17:54:16.34 ID:xcRljMwo
魔道士の放つ落雷が、雷切の刀身を捉え、

稲光の輝きが大きく膨れ上がる。

戦士「っりゃあぁ!!」

ザシュウゥッ!!ガカアアァァッ!!

ギリメカラ「ギアオアアァァッ!!」

雷切から放たれる雷により、ギリメカラが感電する。

召喚士「とどめだっ!!」

召喚士は風のレイピアを斬り上げ、突風を巻き起こす。

突風は上空の黒雲を吹き飛ばし、中よりコカトリスが姿を現す。

コカトリス「喰らうがいいっ!!」

ゴアオオォォォ……

コカトリスの口から吐き出される石化の息が、ギリメカラを包み、

その吐息により、巨大な石の塊となり、動かなくなった…。

シュイィィン

召喚士「……ふーっ」


436 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/13(水) 18:00:36.55 ID:0BoeUwDO
なんか地味だなwwwwww使い手が地味だからかwwwwww


437 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/13(水) 18:01:31.23 ID:AQwWcYs0
倒し方が無駄にかっこよくなっただけというww


438 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/13(水) 18:04:36.98 ID:gQBSexY0
それでこそ召喚師だろwwww


439 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/13(水) 18:06:30.86 ID:LO1Mq12o
というよりあくまでも主力は召喚獣だからレイピアはおまけ程度だろうな


444 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage saga] :2010/01/13(水) 18:57:10.79 ID:xcRljMwo
電話会議のせいでここまでです…orz
外人から電話来ると「日本語でおk」と言いたくなる…

ご支援ありがとうございました!また後ほど!ノシ


450 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/13(水) 20:27:13.11 ID:vk8EG.SO
邪鬼 ギリメカラが現れた!!
召喚士「……」

>AUTO

戦士&魔道士&盗賊「ちょwwwwおまwwwwwwwwwwww」


461 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [saga] :2010/01/13(水) 23:05:34.84 ID:wGjVO6.o
ザッ…

盗賊「…完了」

魔道士「やりましたねっ!」

戦士「ふー…コンビネーションバッチリだな!」

召喚士「うん…。でも一歩でも間違えば危なかったね…」

盗賊「……」

ザッザッザ…

ハヌマーン「…お見事!」

召喚士「いえっ、こちらこそありがとうございます!」

ハヌマーン「個々の力は到底魔物には及ばない…」

戦士「……」

ハヌマーン「しかし四人のちからが合わさると…、こうも…」

召喚士「それが…人の力ですよ」

ハヌマーン「…そうか。人の力…か」

盗賊「……ああ」


462 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/13(水) 23:08:35.24 ID:wGjVO6.o


召喚士「それで、ハヌマーンさんはなぜ…?」

ハヌマーン「……」

魔道士「話せないなら…特に…」

ハヌマーン「人間同士も、憎み合う事はあるのだろう?」

盗賊「…!?」

戦士「そりゃあ…まぁな」

ハヌマーン「魔族とて同じ事よ…」

召喚士「…なるほど」

ハヌマーン「我が主はな…、人との共存を望んでおられる…」

召喚士「なっ…なんと…!?」

魔道士「人との…共存…!」

ハヌマーン「だが…そう簡単にはいかぬものよ」

戦士「人の世も、魔物の世界も大変なんだな」

盗賊「……」


463 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/13(水) 23:24:52.43 ID:UJD9tnAo
人の力で孤高の敵をぼこるんですよね
痛いほどわかります


464 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/13(水) 23:39:05.01 ID:iuZG62Ao
この世界での魔物の定義ってなんぞや


466 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/13(水) 23:51:27.50 ID:wGjVO6.o
召喚士「それで…ギリメカラというのは…?」

ハヌマーン「ギリメカラこそ…我が主の使える者の手先…」

戦士「主の使える者…!?」

ハヌマーンは神妙な顔で静かに頷く。

魔道士「それって…一体…?」

ハヌマーン「魔王…さ」

召喚士「魔王!?」

ハヌマーン「魔王ラーヴァナ。ご存じか?」

盗賊「……いや」

魔道士「初めて伺いますね…」

ハヌマーン「我が主も葛藤されておるのだ…」

戦士「そうか…」

ハヌマーン「それ程までに魔王の力は絶対なのだ…」

盗賊「…」

召喚士「……なるほど」


468 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/13(水) 23:54:48.94 ID:seinzUSO
名前なんかインド系っぽいな………


474 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 00:11:19.24 ID:qlOIA3co
まあハヌマーンならインドだな


475 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/14(木) 00:11:48.64 ID:IJBDgcYo
魔道士「私達に手伝える事は…?」

ハヌマーン「……」

盗賊「…」

ハヌマーン「今は…特に…」

召喚士「そうですか……」

ハヌマーン「…感謝する」

戦士「こっちこそ」

召喚士「ええ。ハヌマーンさんのお陰で助かりました」

ハヌマーン「いや…」

魔道士「ありがとうございました!」

ハヌマーン「不思議なものだ…」

盗賊「…?」

ハヌマーン「魔族を恐れず…密に語るとは…」

戦士「慣れてっからな!はははっ!」

召喚士「そうだね!ははっ!」


476 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [saga] :2010/01/14(木) 00:18:23.03 ID:IJBDgcYo
ここいらで失礼します。途中コテ抜けてすいません…orz
ご支援多謝!それでは…おやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

召喚士「ふー」

戦士「……」

召喚士「な、何…?」

戦士「レイピア……意味あったのか?」

召喚士「……え」

戦士「使いたかっただけだろ…」

召喚士「ま…まさかっ!はは…!」

ポンポン…

戦士「……いいんだ。無理すんなって…」

召喚士「違…っ!雲が厄介だったから…!」

ポンポン…

盗賊「……無理するな」

召喚士「とっ、盗賊さんまでっ!?」


477 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 00:23:43.41 ID:nDKtuR2o
いいことあるさ(ぽんと手を召喚士の手に置き、もう片方の手で親指を立てながら)


480 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 00:32:56.71 ID:vz.LfiAo
 . .... ..: : :: :: ::: :::::: ::::::::::: * 。+ ゚ + ・
        ∧ ∧.  _::::。・._、_ ゚ ・     いいことあるさ
       /:彡ミ゛ヽ;)(m,_)‐-(<_,` )-、 *  
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::iー-、     .i ゚ +
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l  ゝ ,n _i  l
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄E_ )__ノ ̄
        ↑          ↑
       召喚士       >>477


485 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 00:58:52.42 ID:t7.dJHQo
>>1
一週間くらい前にau機種のスレに居なかった?
似た名前の人がいたんだが


486 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 01:00:03.66 ID:NvbaSYAO
乙!

寒い日が続くらしいけど、体に気をつけて下さい

あと1さん大好きです


489 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 09:48:36.32 ID:RRGCYTgo
他のSSスレでこのスレの話題出す人多くて鬱陶しいです


490 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/14(木) 11:52:26.78 ID:E6iwEf.o
確かに、他の人にも知ってもらいたいぐらい良スレだから他スレに出張して宣伝したい気持ちもわかるけど・・・
やっぱりそういうこと不快に思う人だっているんだから少し自重した方がいいかもね・・・
スレ汚しすんません

>>1
これからも頑張ってね!


492 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage saga] :2010/01/14(木) 16:05:01.94 ID:Z1MF0Xko
今日はビックリするくらい忙しい。すいません…
ちょっとしか書けてないけど↓続き


493 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/14(木) 16:05:54.77 ID:Z1MF0Xko


ハヌマーン「では、失礼する」

魔道士「ありがとうございました!」

召喚士「あ、あの…」

ハヌマーン「…?」

召喚士「この辺りは…先程のような魔物が…?」

ハヌマーン「いや、奴らは水辺を中心に活動しておる」

召喚士「なるほど…。水辺に気を付ければ…」

ハヌマーン「うむ。襲ってくる事も無かろう」

盗賊「…なるほど」

ハヌマーン「我らはここより南西の森に住んでいる…」

召喚士「…?」

ハヌマーン「何か困り事があれば、訪ねられよ」

召喚士「はい…!助かります!」

ハヌマーン「では、また…」

タンッ!!

ハヌマーンは高く飛び上がり、木々の奥へと消えていった。


494 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/14(木) 16:08:07.05 ID:Z1MF0Xko
戦士「魔物の世界ってのも大変だな」

召喚士「どこも争いは絶えないんだね…」

盗賊「……」

戦士「ふあぁ…。さて、仮眠とって街を目指そうか」

召喚士「うん」

魔道士「そうしましょう!」

盗賊「休んでて…いいぞ?」

戦士「おう、悪い…」

ザッザッ…

召喚士「俺も大丈夫ですから」

盗賊「…ん」

魔道士「では…すいません…」

召喚士「はい、おやすみなさい」

盗賊「…おやすみ」



498 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage saga] :2010/01/14(木) 17:26:06.77 ID:Z1MF0Xko
あああ…いそがしひ…

>>485
いや、いませんですね

>>486
ありがとうございます!

>>489-490
申し訳ありません。ご迷惑をお掛け致します…
宣伝は嬉しいのですが、迷惑掛けるのはよくないですね…
他スレ様とは、コラボとかそういう事で盛り上がりたいですね

七罰様!更新ありがとうございます!感謝です!



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