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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 555 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/08/27(月) 19:26:54 ID:gxVZa/RM
ーー
召喚士「おい、なんか喚起士さん怖い顔して蒼頭と出てったけど何かあったのか?」
姫宮「ちょっと……」
召喚士「ちょっと?……まぁそれはいいとして」
姫宮「良くないよ!」
召喚士「蒼頭の顔……見れたのか?」
姫宮「見れなかった……布巻いて顔隠してたから……」
召喚士「なんだよそれ……」
姫宮「そう言われても……」
召喚士「後な……喚起士さんのオッパイはどんなんだったッ!?」
姫宮「………」
召喚士「ち、違うぞ?ほら!当り判定とか気になるじゃん!」
姫宮「……意味がわからない」
召喚士「いいから言えって!」
姫宮「……化け物だった」
- 556 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/27(月) 20:41:46 ID:gxVZa/RM
召喚士「やっぱり……」
姫宮「………」
召喚士「蒼頭のは?」
姫宮「あのさ……女の子にそう言う事聞くの最低だよ!」
召喚士「最低か……ふふ」
姫宮「………」
召喚士「男って言うのはな……女性の体の神秘を探求し、最低と罵られようがその求道を突き進むものなんだよッ!」
姫宮「うわ……」
召喚士「……ふっ」キリッ
姫宮「………」
召喚士「で、蒼頭のは?」
姫宮「……無かったよ」
召喚士「お姫様と同じか」
姫宮「同じじゃ無いしッ!……見たの?」
- 557 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/27(月) 21:11:16 ID:gxVZa/RM
召喚士「見てないよ」
姫宮「……じゃあ何でわかるの」
召喚士「パイアの見たから」
姫宮「は?」
召喚士「お姫様とパイアって同じだろ?だから」
姫宮「………」
召喚士「………」
姫宮「このロリコンがぁぁッ!盗賊を男湯に連れ込んでなにやってるかぁぁッ!!」
召喚士「お、お姫様口調が……」
姫宮「黙れ!このゲス野郎がッ!」
召喚士「ゲス野郎って……」
姫宮「恥を知れッ!……そして私の盗賊に手を出した事あの世で侘び続けろぉッ!」バババッ!
召喚士「ななななにするんだ!」
姫宮「ヘレ・アインエッシェルングッ! 」
グボボグアァァッ!
- 558 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/28(火) 03:31:01 ID:cMCip6xA
ー
蒼頭「………」スゥ……
喚起士「その腰の物を使わなくてもいいんですか?」
蒼頭「構いませぬ。怪我をさせてはつまらないですからな」
喚起士「そうですか……私は自分の武器を使わせて貰いますよ」
蒼頭「どうぞどうぞ」
喚起士「……闇夜に架かる初月の如く眠れる射の牙よ……いざ我の元にッ!」
バシュゥン……
蒼頭 (なんと……背が光り、そこから武器を……)
喚起士「………」
蒼頭「随分と変わった武器をお持ちですな」
喚起士「……貴女の顔程ではありませんよ」
蒼頭「……ぬ」
喚起士「では……」
蒼頭「参ろうか……」
- 559 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/28(火) 17:20:20 ID:cMCip6xA
喚起士「………」ザッ……
蒼頭「………」
喚起士「………」
蒼頭 (弓ならば……射った後そこに隙がある筈。初撃をかわせば!)
喚起士「………」ググッ!シュバッ!
蒼頭「……これならッ!」ザッ!
喚起士「………」
蒼頭「貰いましたッ!」ヒュッ!
シュバンッ!……バキッ!
喚起士「………」
蒼頭「なんと……」
喚起士「私の矢がただの矢だとは……思わない方がいいですよ」
蒼頭 (一度放った矢が戻って来たのか?……某の使っていた枝が射抜かれるとは……)
喚起士「……まだやりますか?」
蒼頭「まだ始まったばかりで御座ろう。……それにこれを使っていませんからな」
- 560 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/28(火) 18:54:18 ID:cMCip6xA
喚起士「そうですか……」
蒼頭「然らば……」スゥ……
喚起士 (あれを使われて……どこまで耐えられるか……)
蒼頭「チェェリャァアッ!」ザッ!
喚起士「はッ!」
ヒュッ!……
蒼頭「……やはりこの刀は凄いな。某の思いどうりに動く」
喚起士「……あぅ」
蒼頭「そう……ぼんやりしていますと首が飛びますな」
喚起士 (剣先が見えなかった……)
シュヒィンッ!……
蒼頭「ぐぬッ!背後から……」ズサ……
喚起士「蒼頭さんもぼんやりしていますと……心臓を撃ち抜かれますよ」
蒼頭 (あの矢……勝手に動くのか……)
- 561 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/28(火) 20:23:21 ID:cMCip6xA
ー
蒼頭「………」ザッ……
喚起士 (やはり近付かれるのは危険ですね……)
蒼頭「……?」
喚起士「不変の軌道を沿いし上弦の沈塊よ……いざ我の元にッ!」
シュバッバババッ!……ゥゥゥゥ
蒼頭「こ、これは……」
喚起士「私の周りを飛び交う四つの盾……これを抜けなければ私に傷を付ける事は出来ません!」
蒼頭 (なんと言う事か……喚起士殿の言う通りこれでは近寄れん……)
喚起士「……後ろッ!」
シュバッ!
蒼頭「くッ!」ヒョイ
喚起士「前ッ!」
シュバッガギンッ!
蒼頭「ぐぬぬ……何とかせねば疲弊するだけだな……」
- 563 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/08/29(水) 22:44:59 ID:Y1gOjFAw
ちょwww姫wwwwwwww
- 564 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/31(金) 03:29:09 ID:9cKfIitc
ー
召喚士「あがががが……か、壁が……」
プスプス……
姫宮「チッ……地獄の火葬……次は外さんぞぉぉッ!」バババッ!
召喚士「まままま待てッ!話を聞け!」
姫宮「なんだ……」
召喚士「剣士と一緒……って言ってあいつが勝手に入って来たんだ!」
姫宮「………」
召喚士「それで見えちゃったんだよ……不可抗力だったんだ!」
姫宮「………」
召喚士「………」
姫宮「……本当?」
召喚士「本当本当!俺は指一本触れてないし!」
姫宮「そっか……」
- 565 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/31(金) 18:15:59 ID:9cKfIitc
剣士「何か凄え音したけど?……なんだこりゃ!」
召喚士「………」
剣士「何かあったのか?……敵か!」
召喚士「嫌……違うよ……」
剣士「ッ!」
召喚士「お姫様がちょっと勘違いしてね……」
剣士「し、召喚士……かみかみかみ髪の毛が……」
召喚士「あ?」サワサワ
剣士、姫宮「………」
召喚士「………ん……俺の後頭部に髪の毛ある?」
剣士「無いな……」
召喚士「………」
姫宮「あ、あの……ごめ
召喚士「なんじゃこりゃぁぁぁあッ!!!」
- 566 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/31(金) 20:32:38 ID:9cKfIitc
ー
蒼頭「とりゃうぁぁッ!」ダッ!ガガガッ!
ガッガギンッ!
喚起士「そんな物では!……横ッ!」
蒼頭「チイッ!」ガスッ!
喚起士「………」ゥゥゥ……
蒼頭「戦闘中ただ見ているだけとは……大層な身分ですな!」
喚起士「なら……その見ているだけの私の身分を打ち崩してみては?」
蒼頭「……仰る通りですな。これは一本取られました」
喚起士「………」……ゥゥゥ
蒼頭「では……行きまする。グゥゥアッ!」グググッ!
喚起士 (あんなに前屈みになって何を……)
蒼頭「ハァァァァアッ!」シュ……
- 567 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/09/02(日) 00:34:05 ID:Ule/9pSc
髪持ってかれたwww
- 568 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/02(日) 01:25:28 ID:KFFFwrgY
喚起士「消え……ッ!どこに!」
蒼頭「上ぇぇぇえッ!」
喚起士「はッ!」
蒼頭「………」ピタッ
喚起士「くっ……」
蒼頭「これで詰み……某の勝ちですな」
喚起士「それはどうでしょう……」
蒼頭「このまま斬って矢を一本かわす事など……」
喚起士「……なら後ろをご覧ください」
蒼頭「……ぬあッ!」
喚起士「この数の矢なら……蒼頭さんがいくら早く動けようとも当たらない事は無いと思いません?」
蒼頭 (一体何百の矢があるのだ……それにいつの間に……)
喚起士「………」
- 569 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/02(日) 03:26:13 ID:LGOh162k
喋る槍とかの人なのか?
- 570 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/02(日) 19:00:21 ID:KFFFwrgY
蒼頭「……では引き分けですかな?」
喚起士「そうですね……」
蒼頭「………」
喚起士「………」
蒼頭「くくく……」
喚起士「ふふふ……」
蒼頭「いやぁ!喚起士殿お見事で御座った!」
喚起士「いえ、蒼頭さんの方こそ凄かったですよ」
蒼頭「このような試す事をして申し訳なかった……」
喚起士「構いません。私も同じでしたから……」
蒼頭「しかし……召喚と言うのは便利な物ですな。あのような事が出来るとは……」
喚起士「……それなりに代償は必要になりますけどね」
- 571 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/02(日) 19:04:54 ID:KFFFwrgY
>>569
そうです。
これはあれの番外編になります。
剣編の最後に、ここのURLが貼ってありますよ。
もう落ちてしまっていますけど。
- 572 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/05(水) 05:07:24 ID:cp9KvbLA
蒼頭「代償ですか……」
喚起士「この背中に彫られている法陣……これが代償になってるんです」
蒼頭「………」
喚起士「召喚には魔力を消費する事はわかりますか?」
蒼頭「それくらいなら……」
喚起士「では、魔力には人それぞれに持てる量が決まっているのは?」
蒼頭「それも何となくは……」
喚起士「私は……その持てる魔力の量が少ないんです……」
蒼頭「………」
喚起士「それを補っているのが背中にある転遷魔法陣と言う物で……」
蒼頭「転遷……魔法陣?」
喚起士「………」
蒼頭「す、すいませぬ……某はそっちの方の知識は疎い故……」
喚起士「……いえ、そうでは無いんです。少し思い出してしまって……」
- 573 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/05(水) 08:51:08 ID:cp9KvbLA
蒼頭「………」
喚起士「続けますね。この魔法陣は……色々な法陣に変化するんです。召喚を行う召喚陣……」
蒼頭「………」
喚起士「魔力を自然回復してくれる魔法陣……」
蒼頭「凄いですな。いつでも万全な状態で……ん……」
喚起士「………」
蒼頭「魔力の量が少ないと言っていましたが、いくら回復出来たとしても足りなくなるのでは御座ろうか?」
喚起士「そうですね……そこは無理矢理増やしているので……」
蒼頭「なら代償と言うのは……」
喚起士「私の魂です」
蒼頭「なんと……」
- 574 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/06(木) 08:00:57 ID:6xNT6daM
喚起士「この力を得る為には仕方無かったんです……」
蒼頭「………」
喚起士「この法陣に込められたジノとの約束事なんです……」
蒼頭「それは全て仇を討つためで御座ろうか?」
喚起士「召喚士さん達に会うまでは……ですね……」
蒼頭「………」
喚起士「………」
蒼頭「なるほど。……ああ、月があのような位置に、そろそろ戻らねば心配させてしまいますな」
喚起士「そうですね……あの」
蒼頭「なんで御座ろうか?」
喚起士「最後の攻撃を決めたあの動き……あれは何ですか?早過ぎて消えたように……」
蒼頭「あれはただ脚に力を溜め解き放っただけ。それだけで御座ります」
喚起士「そうなんですか……」
- 577 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/11(火) 20:28:27 ID:yNIKTtVA
ー
ジノ「何かさ……こう兄妹だけだとあれだよね……」
ネメア「何がだ?」
ジノ「妙に居心地が悪いって言うか……」
ネメア「それはジノに後ろめたい事が有るからではないのか?」
ジノ「そんな事無いって!」
盗賊「………」
ジノ「パイアもそう思わない?」
盗賊「……別に」
ジノ「………」
ネメア「ふふふ……」
ジノ「しっかし蒼頭って上手い事顔隠すよねぇ。あれだとこっちが絶対見てやるって気に
盗賊「見た……」
ジノ「……え?」
盗賊「見た」
- 578 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/11(火) 20:34:28 ID:yNIKTtVA
ジノ「……蒼頭の顔を?」
盗賊「………」コクッ
ジノ「どこで!?」
盗賊「洞窟」
ネメア「………」
ジノ「パイア!蒼頭どんな顔してた?兄ちゃんみたく怖かった?」
盗賊「普通……」
ジノ「普通じゃわからないよ!もっとこうさ特徴的な何かあったでしょ!」
盗賊「………」?
ネメア「やめないかジノ」
ジノ「兄ちゃんも見たんだよね?教えてよ!」
ネメア「普通だったな……な、パイアよ」
盗賊「………」コクッ
ジノ「………」
- 579 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/11(火) 20:43:35 ID:yNIKTtVA
ー
蒼頭召喚士「………」
蒼頭「………」
剣士、姫宮「………」プルプル
蒼頭「何故……某の真似をするのか……」
蒼頭召喚士「……別に真似してるんじゃないよ」
剣士「そ、そうだぜ……ぐふ……別になぁグググッ……」
姫宮「本当だよ……蒼頭ぅププッ」
蒼頭召喚士「お前ら……」
蒼頭「ならば理由は?」
蒼頭召喚士「………」
剣士「……もももう駄目だぁぁ耐えらんねえギャハハハハひぃ」
姫宮「アハハハハッはぁっフフフッ笑っちゃヒッ駄目だよ!」
蒼頭召喚士「………」
- 580 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/15(土) 00:32:23 ID:qe71Unp.
蒼頭「クフフフフッ……」
蒼頭召喚士「お前わかってないのに笑うなよ!」
蒼頭「つい……釣られ……」
蒼頭召喚士「それと!お姫様は笑う権利なんて無いだろ!」
姫宮「……だから謝ったよ?」
蒼頭召喚士「謝って済むか!」
剣士「まぁまぁ。ぶはっ……腹痛え……」
蒼頭召喚士「いい加減にしろよ……怒るぞ」
剣士「悪かったよ……ぐふっ」
蒼頭召喚士「……。お姫様さ、攻撃魔術?っての使え無かったんじゃないのか?」
姫宮「それなんだけど……怒った時に頭の中に言葉が浮かんできて……」
蒼頭召喚士「魔術ってそんな事あるの?」
- 581 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/15(土) 09:47:24 ID:qe71Unp.
姫宮「さあ……」
蒼頭召喚士「自分の事なのにわからないの?」
姫宮「うん……」
蒼頭召喚士 (まぁ俺も魔力うんぬんわからないしな……)
蒼頭「………」スゥ……
パサッ
召喚士「うわッ!取るなよ!」
蒼頭「なッ……そ、それは……」
召喚士「………」
蒼頭「逆月代で御座ろうか……」
召喚士「……なにそれ?」
蒼頭「某の国では兜を被る時、そのように髪を剃るのだが……それの逆である故……」
召喚士「別に兜はかぶらないよ……お前んとこのお姫様にやられたの!」
蒼頭「………」
召喚士「………?」
- 582 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/15(土) 12:30:24 ID:qe71Unp.
蒼頭「貴様……姫様に手を出そうとしたのか!」
召喚士「違うわッ!お姫様が勘違いして俺に手を出したの!」
蒼頭「なんと……」
姫宮「謝ってるのに許してくれないの……」
召喚士「だから謝って済む問題かって!」
蒼頭「練達の士なのだからそう心の狭い事を……」
召喚士「………」
蒼頭「な、なんで御座ろうか?」
召喚士「俺の頭巾取ったんだからお前も取れ……」
蒼頭「御断り致す」
召喚士「ズルいで御座る!」
蒼頭「真似するな!」
剣士「まぁまぁ落ち着けで御座るぜ!」
蒼頭「お前もッ!」
- 583 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/15(土) 18:26:14 ID:qe71Unp.
ー
喚起士「……zzz」
盗賊「………」プニプニ
ジノ「あらら、ベットに倒れたと思ったらもう寝ちゃったよ」
盗賊「………」
ジノ「あたしが側にいないのに無茶したのかなぁ……」
ネメア「ジノ、それはどう言う事だ?」
ジノ「ん?ん……兄ちゃん怒らないで聞いてくれる?」
ネメア「……それは事と場合によるな」
ジノ「………」
ネメア「………」
ジノ「喚起士ってね、魔力が普通の人と同じかそれより少ない量しか持って無いんだよ……」
ネメア「………」
ジノ「それでね……あたしが力を貸してあげてるんだよ……貸してって言うとおかしいけど……」
ネメア「……呪縛か」
- 584 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/16(日) 15:39:12 ID:KxFVuyUM
ジノ「うん……」
ネメア「………」
ジノ「喚起士の魂と引き換えに……」
ネメア「それ以上はいい。恐らく喚起士の方から頼んだのだろ?」
ジノ「………」
ネメア「ならばそれは喚起士の覚悟なのだろう。何者にも止められぬな」
ジノ「………」
ネメア「………」
盗賊「………」プニプニ
ジノ「……パイアやめてあげて」
盗賊「………」コクッ
ネメア「こう言うのもあれだが……喚起士はカンヘルを操る者に対してどのような対策をしているのか……」
ジノ「喚起士……カンヘル自体を討つつもりみたいよ……」
ネメア「何ッ!?」
- 585 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/18(火) 09:24:14 ID:Ruxn2/I2
ジノ「その時はあたしも手伝ってあげるんだけどね」
ネメア「ジノよ……カンヘルを討つすべなど存在するのか?」
ジノ「レラジェの魔矢……」
ネメア「そうか!その手が……なるほど……。その為のジノ……か」
ジノ「………」
ネメア「確かにそれならば可能性もあるが……」
ジノ「………」
ネメア「………」
ジノ「ごめんね兄ちゃん……」
ネメア「それはジノが自身で決めた事なのだろ……ならば私からは何も言うまい……」
ジノ「………」
ネメア (代われるものなら代わってやりたいが……私では無理だな……)
- 586 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/18(火) 10:13:41 ID:Ruxn2/I2
ー
剣士「………」
蒼頭「どうした?先程から剣を見つめいるが」
剣士「んあ?ん……これよ、人間嫌いの魔物のじいさんが作ってたんだよな?」
蒼頭「そうだが……それが?」
剣士「なんで嫌いな人間の間にいくつも剣が流れてるのかなってな」
蒼頭「それは……御仁の話からしたら人間が盗みに入ったみたいだったが」
剣士「なるほど……なら今人間が持ってるナイトメアは盗まれた物って訳か……」
蒼頭「………」
剣士「それで剣と名前が合って無い物が有ったり、作った奴の名前が明かされなかったのか……」
蒼頭「……剣士、詳しいな」
剣士「ちょっとな。あれだマニアってやつだよ」
蒼頭「………」
- 587 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/18(火) 10:32:21 ID:Ruxn2/I2
剣士「しっかしなぁ……まさか魔物が作ってたなんてな」
蒼頭「魔物が作った物は使えぬか?」
剣士「そうじゃねえよ。なんて言うかな……強えだけじゃ無い魔物もいるのかって」
蒼頭「………」
剣士「なんか人間でも魔物でもやってる事は変わんねえなって思っただけだよ」
蒼頭「………」
剣士「……ああ!お前魔物だったっけ。すっかり忘れてたぜ」
蒼頭「忘れるな……」
剣士「そうだ、お前の刀見せてくれよ」
蒼頭「……ん」カチャ
剣士「うを!なんだこれ軽ぅ!」
蒼頭「………」
剣士「これだと俺にゃあ使えねえな。軽過ぎだわ」カチャ
- 588 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/09/18(火) 15:35:24 ID:Ruxn2/I2
蒼頭「そう言うものか?軽ければ軽いだけ使いやすいと思っていたが」
剣士「そりゃ人によるだろうけどよ……」
蒼頭「ふむ……どれ、剣士の剣も持たせてくれ」
剣士「ほれ。落とすなよ」カチャ
蒼頭「この程度の物落と……ぬあ!」ズシッ
剣士「………」
蒼頭「お前これ……重過ぎでは……」ググッ
剣士「そっか?俺には丁度いいぞ?」
蒼頭「ほら……早く受け取れ……グッ」
剣士「なんだよだらしねえな。これぐらい片手で振れよ」カチャ
蒼頭「貴様化け物か……」
剣士「普通だって」
蒼頭 (そう言えばこやつ……丸太も軽々振り回していたな……)
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