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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その21
1 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/27(水) 13:15:37.26 ID:TNPDiQgo
┏━ ノ ー‐  j  ji       |l|     _,,,,,_    ji     ji     i  i!  ,_,,xz   .|l| |l|   ┃
┃  -イ.ー┬‐ | ーチ‐      ||        |!  ーナ ̄|   ト-、  |  |!    /    ||  ||   ┃
┃.   │ _|   レ _ノ  `"⌒)  o     ,__,,」  ノ´ 、ノ   .|     丿   /^\  .o .o ━┛
                . ̄

――かつて、人間と魔族が共存し、争いを繰り広げていた時代…
   幻獣を召喚し魔物を倒す者がいた…。
   名を「召喚士」…。後に「救世主」と呼ばれる者である…。


                           ――かもしれない…。

〜前回までのあらすじ〜

朱雀先生の称号を受け継ぎ、魔王を倒す為、旅を続ける召喚士…。、
パーティー仲間の強くて頼れる二枚目の戦士、いつも明るく笑顔が
可愛い魔道士。スタイル抜群ツンデレな盗賊との冒険はまだまだ続く。
無罪釈放となった戦士は偽者だった…!?自体はいよいよ佳境へ!

◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
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◆前スレ(その20)
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4 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:18:22.55 ID:TNPDiQgo
ザワッ

右文官「ぎ…議会!?」

右秘書官「……」

青年兵「…?」

左大臣「まァいいさ。後日ゆっくりと手筈を踏むとしよう」

コンコンコン

青年兵「はい」

王宮兵「失礼致します!」

エリート「会議中だぞ。火急の用件か?」

王宮兵「はっ!街内に強盗が発生致したと…」

右大臣「強盗?そんなものは国軍に任しておけい。何の為の軍かっ!」

王宮兵「そ、それが…っ」

左大臣「……?」

王宮兵「被害は……左大臣様邸との事にて…っ」

左大臣「っ!!な…何だとぉ!?」


5 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:19:39.75 ID:TNPDiQgo
ガタッ

左秘書官「…左大臣様、すぐお戻りになられましょう」

左文官「聞いたであろう?今宵の会合はここまでじゃ!」

エリート「左大臣殿」

左大臣「…?」

エリート「強盗ではなく、暴漢やもしれませぬぞ?」

左大臣「それがァ…どうしたァ」

エリート「王宮内に残られた方が安全です。このまま待機を…」

左大臣「…そうはァいかぬ」

皇太子「…同感だな。ここに残った方が安全だと思うぞ」

左大臣「私は安全でも、屋敷はどうなるのです?」

右大臣「そんなに財産が大切かっ!」

エリート「それとも…他に何か大切な物でも…」

左大臣「……とにかくだァ、私は暴漢に狙われるような覚えはァ…ない」

青年兵「……なるほど」


6 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:20:32.99 ID:TNPDiQgo
カツカツカツ

左大臣「ではァ、失礼するぞ」

エリート「…ならば」

ザッザッザ

エリート「私と青年兵が同行致しましょう」

左文官「余計な世話は無用ですぞ」

エリート「道中、何かあったら…貴方達で守り抜けるのですか?」

左文官「そ、それは…だな…っ」

左大臣「王宮一の剣の使い手に……青龍召喚隊のリーダーかァ…」

青年兵「……」

左大臣「まァ、。確かに頼もしいわなァ」

エリート「…では、ともに参りましょう」

青年兵「言って参ります」

皇太子「…うむ。無事を祈るぞ」

エリート「…はっ、失礼致します」


7 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:21:36.55 ID:TNPDiQgo
ピチョーン…ピチョーン

薄暗い空洞内を二人の男が蝋を片手にゆっくりと進む。

時折、鼻に吹きつける悪臭が、両者の眉を歪ませた。

〜地下水路〜

ザッザッザ…バシャッ

格闘家「……」

大軍師「…えぇと、地図を見せて貰えますか?」

格闘家「あ、はい」

バサッ

大軍師「…ふむ、このまま真っ直ぐ…やや先ですか」

格闘家「…うまくいきますかね」

大軍師「…ふふっ、それは格闘家殿次第ですよ」

格闘家「……頑張ります」

大軍師「予め地上には、工事用の看板で人払いしております。手加減は要りませんよ」

格闘家「…はっ」


8 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:22:25.28 ID:TNPDiQgo
バシャバシャッ…ザッ

大軍師「…この辺りか」

格闘家「……」

大軍師「水路と道路が並行してるので…もう少し右…あぁ、そうそう…そこですね」

格闘家「……ふーっ」

格闘家は一つ大きく息を吐き、空洞内の天井を見上げる。

大軍師「私も最大魔力で準備しておきますよ」

格闘家「…本当に…宜しいのですか?」

大軍師「構いませんよ。どうせ道路整備は左翼の担当…一石二鳥です」

格闘家「…そうですか、では…っ」

格闘家は目を閉じ、両拳をゆっくりと身体の前へ身構える。

格闘家「……はああぁぁ…っ」

カッ!!

格闘家「…うおおぉぉーっ!!」

開眼と共に、格闘家の右拳が唸りを上げ、地下水脈の天井を打ち破った。


9 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:23:00.97 ID:TNPDiQgo
ズドオオォォッ!!

大軍師「今だっ!!」

ババッ…ドドオオォォンッ!!…ゴオオォォッ!!

格闘家「…く…っ!!」

大軍師「思った以上の威力…っ、付加にここまで魔力を使うとは…!」

大軍師の風に包まれた格闘家の右腕は、竜巻を生み出し、

拳の衝撃と共に天井を広範囲に突き抜け始める。

バゴォッ!!…ズドドドドオオォォッ

大軍師「破片で水脈が関止められぬよう、それも粉砕しておいて下さい」

格闘家「…了解です」

大軍師「…さて、ここは無事任務完了。エリート殿なら見れば分かってくれるでしょう」

格闘家「…次はどこです?」

大軍師「左大臣殿の屋敷近くに移ります。さ、行きましょうか」

格闘家「…了解です」

天井に空いた穴から月の光が差し込む中、大軍師と格闘家はその場を後にした。


10 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:23:27.30 ID:TNPDiQgo
〜王宮、正門前〜

コツコツコツ…

エリート「表に馬を回せい!…そう、私と青年兵のだ!」

青年兵「左大臣様、馬車のご準備が整いました」

左大臣「……うむ」

ザッ

青年兵「それでは…出発!」

ドドッ…パッカパッカパッカ…

左文官「まさか…このようなときに強盗とは…」

左大臣「……」

左秘書官「…左大臣様、ま…まさか……っ」

左大臣「偶然にしては出来過ぎだがァ、故意にしてはもっと出来過ぎだがなァ…」

左文官「…とにかく、屋敷へ戻ってからですな」

左大臣「…あァ。急ぐとしよう」

左秘書官「…馬を飛ばせ!もっと速度は出んのか…!」


11 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:24:37.30 ID:TNPDiQgo
ドドッドドッドドッ…ガガァ!!

左大臣「うぐ…お…っ!」

左文官「きゅ、急に止まるな馬鹿者!」

使用人「も、申し訳ありません!しかし…っ」

左秘書官「何だこの人だかりは…!?」

使用人「おい、急いでいるんだ!道を通してくれ!」

通行人「あぁ?んな事言われても…見てくれよアレ…」

左大臣「…?」

身を乗り出し大通りを眺める一同の先に、穴を開け隆起した地面が飛び込む。

左秘書官「…なっ、何だこれは!?」

パッカパッカパッカ

エリート「……」

青年兵「どうやら…地面が落盤を起こしているようですね…」

左大臣「落盤だとぉ!?整備されたこと地でかぁ…!?」

エリート「……これは」


12 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:25:04.98 ID:TNPDiQgo
青年兵「いかが…致します?」

エリート「…止むを得ませんね。遠回りですが裏路地を進みましょう」

左秘書官「…えぇい、とんだタイムロスだ…っ」

左大臣「…全く、担当には厳しく罰して処置を施すように…朝一で伝えよ」

左文官「畏まりました」

青年兵「反転っ!進路を裏路地に変更…!」

ドドォ…パッカパッカパッカ…

青年兵「…ラッキーな事もあるものですね」

エリート「…いや、これは人為的なものだろう」

青年兵「…!?」

エリート「つまり大通りを避け、人の少ない裏路地を使うようにとな…」

青年兵「被害を抑える為に…?」

エリート「…まぁ、そんなところであろう」

青年兵「なるほど…」

エリート「…あちらもうまく進んでいるようだな」


13 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:25:45.05 ID:TNPDiQgo
〜左大臣の屋敷〜

ザッザッザ

隊長「おーら、どいたどいた」

男隊員「こっから先は立ち入り禁止だ。下がれ!」

本国兵「屋敷の周りに警備を配置致しました」

隊長「ご苦労」

本国兵「それと、大通りで大規模な落盤が発生したと…」

隊長「落盤…?」

本国兵「はい。現在、女隊員殿が地下水路へ調査に向かいました」

隊長「…そうか。残骸は全て持ち帰れ、と伝えろ」

本国兵「了解致しました!」

タッタッタッタッタ

男隊員「…落盤?随分好都合だ事…ヒャハハ!」

隊長「おそらく大軍師だろう。これで更に足止め出来たか…」

隊長と男隊員はゆっくりと左大臣の屋敷内へ足を踏み入れた。


14 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:26:16.50 ID:TNPDiQgo
〜屋敷内〜

テクテクテクテク…

執事長「……」

戦士父「…何か?」

執事長「…強盗は…?」

戦士父「…大人しいもんさ。国軍はまだか?」

執事長「屋敷の外に警備を張っているようです。もうしばらくで…」

ズズウウゥゥンッ…

執事長「何の音だ…!?」

戦士父「……」

執事長「…おい、周囲を調べて来い」

衛兵「はっ!」

ダッ

男隊員「あいあい、邪魔するよ〜」

隊長「今の男は落盤だ。下手に動くな」


15 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:26:59.22 ID:TNPDiQgo
戦士父「……国軍の者か?」

男隊員「あのぉ…寝ぼけてらっしゃる?」

ゴスッ!!

男隊員「痛…って!何すんだよ!?」

隊長「黙ってろ。……見て分からんかね?国軍の者だよ」

戦士父「……そうか」

執事長「落盤…とは?」

隊長「大通りで落盤が起きたらしい。おそらくそれだろう」

執事長「こ、この辺りは大丈夫なのですか!?」

隊長「…さぁ。大丈夫かもしれねぇし、ダメかもしれない」

執事長「そ…そんな…っ」

隊長「強盗に落盤に…厄介だ事…。ほれ、さっさと避難してくれ」

執事長「しかし…左大臣様がお戻りになるまでは…」

隊長「わーったよ。んじゃリビングでも何でもいいから、広い部屋に集まっててくれ」

執事長「……わ、分かりました」


16 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:27:48.89 ID:TNPDiQgo
テクテクテク

衛兵「…宜しいのですか?」

執事長「国軍の方が仰るのだ。従うしかなかろう…っ」

衛兵「……」

テクテクテク

戦士父「…行ったか」

隊長「…ったく、このタコ!演技に決まってんだろが」

男隊員「事前に打ち合わせしてくれっての…」

戦士父「済まなかった。急な計画だったものでな」

隊長「いえっ、いいんすよ。こいつがアホなだけですから」

男隊員「それよりっ!戦士はどーなんですか!?」

戦士父「…そこの階段から地下に続くらしい」

隊長「そこに戦士がいると…?」

戦士父「…天才が向かった。直に戻るだろう」

隊長「了解です。それでは脱出の手順を打ち合わせておきましょうか」


17 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/27(水) 13:28:30.00 ID:TNPDiQgo
〜地下〜

オオォォ…

天才「…やっべ、音が響きやがる。……気付かれたか?」

地下への錠を魔法で壊した天才。罰の悪そうな顔で階段の方向を眺める。

天才「…さーて、この奥か」

ギイィ…ザッザッザ

左右無数に並ぶ扉。その一番奥に、更に下へと続く階段が見える。

コツコツコツ…ザッ

天才「…ここがゴール、か」

階段を降りるとそこは牢獄のような風景が飛び込む。

天才「…おーい、誰かいるかー?」

ザッザッザ…ピタッ

天才は一つの牢の前で足を止める。

天才「……いよう。災難だったな」

戦士「…………」


18 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/27(水) 16:04:36.99 ID:LApzDx6o
いちおつおつ!
スレ立てさっそくのwktk


19 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/27(水) 17:35:22.73 ID:uSd6jcAO
乙んつん
続きが気になって昼寝ができない


20 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/27(水) 18:23:24.66 ID:YdrUEBA0
1乙
毎日楽しませてくれてありがとう!…うん!


21 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/27(水) 20:43:47.60 ID:9/cy4Cso
隊長「今の男は落盤だ。下手に動くな」

どういう・・・ことなの・・・


22 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/27(水) 20:52:21.84 ID:gqQ5kRM0
前スレ埋めてから書き込んでくれおまえら


23 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/27(水) 20:54:40.07 ID:XnMksqoo
>>21
「今の音は落盤だ」ってことだろ。

>>22
要望とかリクあればって言われてるからいいんじゃね?


24 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/27(水) 22:53:28.24 ID:MDdYMUSO
偽>>1を召喚してやる


25 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/27(水) 23:40:20.47 ID:Bh/6lwAO
↓続き


26 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 00:16:17.89 ID:2SAE8owo
天才「…ちっ、ここも鍵付きかよ」

先程と同様、天才は右手を沿え、一気に魔力を解き放つ。

ザッザッザ…バキャアァッ!!…ガラガラッ…ゴトン

戦士「……っ」

天才「意識はあるか…?」

戦士「……」

天才「…待ってろ。今…手枷と目隠しを外してやる…」

ガチャンッ…ゴソゴソッ

天才「…どうだ、見えるか?話せるか?」

戦士「……ぅ……あ」

天才「…しゃーねぇ。荒療治だが…」

トントントン…グキッ!!

戦士「かは…っ!!」

天才「…目ぇ覚めたか?」

戦士「…げほ…っ、ごほっ」


27 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 00:16:55.39 ID:2SAE8owo
天才「おぉ、生きてるみてーだな。良かった良かった」

戦士「天…才!?ここは……?」

天才「事情は後だ。とりあえず脱出すんぞ」

戦士「え…あ、おうっ……」

ヨロッ

天才「…ほれ、掴まれ」

戦士「…すまん」

天才「……」

戦士「…な、何だ…?」

天才「…いや、本物だろうなーって思ってよ」

戦士「本物…?何の話だ……?」

天才「まぁいい。行くぞ」

ガシッ…テクテクテク

戦士「こ、ここはどこなんだ…!?」

天才「左大臣…!?」


32 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 00:27:57.12 ID:2SAE8owo
あれ…?なんか飛んでますね…
>>27

戦士「こ、ここはどこなんだ…!?」

天才「左大臣の屋敷だ」

戦士「左大臣…!?」

天才「とにかく、お前は軟禁状態にあったって事だ」

戦士「確か…牢に入れられて…その後…」

天才「その出口の先、地上だ。ちょいとここで待ってろ」

スタッ…キョロキョロ

戦士「……」

>>28


28 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 00:17:45.52 ID:2SAE8owo
テクテクテク…ザッ

天才「…人はいねぇようだな。よし…来い!」

戦士「……」

テクテクテク

戦士父「……!?」

戦士「…お、親父…!?」

天才「この通り無事、救出したぞっと」

戦士「な、何が何だか……」

戦士父「…とにかくこの中へ入れ」

ガチャッ

天才「その中に転がってるワーカーとの衣服を剥ぎ取れ」

戦士「お、おう…っ」

天才の指示により、戦士は気絶している無精髭のワーカーから衣服を剥ぐ。

戦士「…これで…いいか?」

天才「…おし、そんじゃお次は俺とお前だ」


29 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 00:18:36.15 ID:2SAE8owo
戦士「…?」

天才「お前は俺の服を着ろ。んでお前が着てた服をそいつに着させるんだ」

戦士父「ワーカーの服をアンタが着て…完成だ」

天才「急げ。チンタラしてる暇はねぇぞ!」

戦士「わ、分かった…っ」

ゴソゴソゴソッ…ガバッ

天才「…おし、これでオッケー」

戦士「そいつは…どうするんだ?」

天才「地下に置いてくる。お前の身代わりだ」

戦士「み…身代わり!?」

天才「…奴らの驚き顔が楽しみだぜ…はーっはっはっは!」

戦士父「……全く」

天才「ちょっくら行ってくらぁ!」

戦士「あ…っ、おう…」

意識のないワーカーを抱え、天才は再び地下へと駆け降りて行った。


31 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 00:23:31.76 ID:2SAE8owo
〜裏路地〜

ドドッ

青年兵「…まもなく…到着ですね」

エリ−ト「…ああ」

青年兵「大丈夫でしょうか…」

エリート「出来ればあと少し、時間が欲しいところであったが…」

二人が正面を見据えた瞬間、背後の馬車から異音が鳴り響く。

ドガシャアァッ!!…ズザザアアァァ…

エリート「!?」

青年兵「ば…馬車が…っ!」

スタッ…タッタッタッタ

エリート「左大臣殿っ!?」

左大臣「な…何事だァ!?」

左秘書官「ばしゃが突然…っ、何が…起きたのだ…!?」

横たわる馬車から左大臣らが必死に這い出る。


33 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/28(木) 00:28:18.17 ID:kS2WxYwo
>>1お疲れか?ww


いきなり寒くなってきたしなぁ


34 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 00:33:07.19 ID:2SAE8owo
左文官「…痛…っつう」

青年兵「い…一体、何が…!?」

ザッ

エリート「……」

左秘書官「…車輪が砕けて破損しているな」

エリート「ええ…」

左秘書官「…これの仕業か?」

左秘書官は脇に落ちる大きめの矢を拾い上げる。

左秘書官「まさかな…。これだけの矢…人間の力では近い距離から放たねば命中すまい」

エリート「……ええ」

左大臣「…落ちていたか何かの物を巻き込んだのだろう」

左文官「…しかし、これでは馬車はもう使えませぬ」

左秘書官「…この忙しい時に…っ」

左大臣「不幸というものハァ、いやに連鎖するものよ…全く」

エリート「仕方ありません。やや時間はかかりますが、歩いて向かいましょう」


35 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 00:40:09.54 ID:2SAE8owo
お疲れのようです…ほんとすみません…はぁ
しっかり睡眠とって、明日に備えたいと思います
ご支援ありがとうございました!おやすみなさいです!ノシ

〜オマケ〜

ピュウウゥゥ…

盗賊「……」

ヌクヌク

盗賊「……はぁ…幸せ」

タタッ…モゾモゾ

戦士「うぅ…寒みぃ!!」

盗賊「…戦士……狭い」

戦士「仕方ねーだろ。寒いんだから俺も入れろ」

盗賊(戦士とこたつに…!こ、こんな近く……)

戦士「…おっ、みかん食ってんのか?あーん」

盗賊「じ、自分で食わぬかっ!」

戦士「手が凍えてんだよ。いいからほれ、あーん」

盗賊「…し、仕方ないなぁ…もうっ」

スッ…パクッ

戦士「…んー、んまい!!…どした…真っ赤だぞ?こたつでのぼせたか?」

盗賊「……う、五月蠅いっ!」


36 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/10/28(木) 00:45:53.48 ID:o9Ql3mgo
戦士よ、そのままコタツの中に幽閉されていなさい
二度と出てくんな



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