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男「クリスマス予定ない」
1 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:08:54.94 ID:G2noJ2/D0
12月18日(金)
クリスマスまで残り一週間

≪教室≫

友「え?ごめん、聞こえなかったからもう一回言って」

男「クリスマス予定ない」

友「あ、俺も」

男「じゃあ、今年のクリスマス中止にしようぜ」

友「お、いいね。賛成」

女「ちょっと待ちなさいよー」

友「うわ、女だ」

男「うるさいんだよ、お前。どっか行け」

女「嫌よ。勝手にクリスマス中止にしないでよ」


2 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:10:41.21 ID:G2noJ2/D0
男「うるせぇ。クリスマスなんて無くなればいいんだよ」

友「そうだ、そうだ」

女「困るよ、だって私彼氏とデートする予定だもん」

男「うわー、クリスマスにデートとか。うわー」

女「第一、どうやって中止にするのよ」

男「それは今から考えるよ」

女「そうかー。でも良くないよ、そういうの」

男「うるせぇ。クリスマスに予定無い人間の気持ちがお前に分かるのか?」

友「そうだ、そうだ」

女「ごめんなさい」


3 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:11:35.92 ID:Ni7u3l310


4 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:11:39.56 ID:G2noJ2/D0

クリスマスが今年もやって来る〜♪

女「あ、彼氏から電話だ」

彼氏『あ、女?好きな人できたから別れようー』

女「え?嫌だ」

彼氏『お願いー』

女「わかったー」

彼氏『ありがとー』

ピッ

女「よし、クリスマス中止にしようぜ」

友「お、いいね。賛成」


5 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:13:25.39 ID:G2noJ2/D0
男「でも、どうやって中止にする?」

女「とりあえずサンタ殺してみる?」

男「なるほどー。その手があったか」

友「でもサンタってどこにいるの?」

女「たぶん北海道じゃないかな」

男「じゃあ、週末北海道に行ってみよう」

友「わかったー」


6 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:15:46.05 ID:G2noJ2/D0
12月19日(土)
クリスマスまで残り6日間

≪北海道≫

男「着いた」

女「寒い」

男「マフラー貸してやるよ」

女「ありがとう」

友「これからどうする?」

男「サンタの家探そうぜ」

女「お腹空いた」

男「じゃあ、まず腹ごしらえしようか」

友「お、いいね。賛成」


7 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:18:27.42 ID:G2noJ2/D0
男「せっかく北海道来たんだから北海道らしいもの食べよう」

女「私、ラーメン食べたい」

友「じゃあ、あそこのラーメン屋にしようかー」

男「いいねー」

おっちゃん「らっしゃいー」

男「ラーメンみっつねー」

おっちゃん「あいよー」

おっちゃん「はい、お待ちー」

女「わーおいしそー。いただきます」

友「ごちそう様でしたー」

おっちゃん「また来てねー」


8 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:22:19.85 ID:G2noJ2/D0
友「さて、次はどうしようか」

女「サンタ探さないと」

男「ちょっとそこら辺の人に聞いてくる」

男「すいません、サンタってどこにいるんですか?」

通行人「知らない。市役所で聞いてみれば分かるかも」

男「どうもー」

男「市役所で聞けば分かるってさ」

女「じゃあ市役所行こうか」

友「お、いいね。賛成」


9 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:25:20.68 ID:G2noJ2/D0
男「着いた」

男「すいません、サンタの住所教えてください」

市役所の人「個人情報なんで言えませんよ」

友「そこを何とかお願いー」

市役所の人「いいよー」

女「やったー」

市役所の人「ちょっと待ってねー」

男「よーし、これでクリスマス中止が現実味を帯びてきたな」

友「だね」


10 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 06:28:20.99 ID:OjqZqbzuO
俺は見てるぞ


11 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:32:56.35 ID:G2noJ2/D0

市役所の人「お待たせー。今、サンタは網走にいるみたいだね」

女「網走?」

市役所の人「うん。どうも刑務所に入ってるみたい」

男「マジで?」

市役所の人「マジで」

男「どうしようか」

女「とりあえず面会しに行ってみる?」

友「だね」

市役所の人「偶然あそこの刑務官に知り合いがいるから話しつけとくよ」

女「ありがとー」

男「とりあえず今日はここで一泊して、明日の昼くらいに網走目指そうか」

友「お、いいね。賛成」

女「お腹空いた」


12 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:37:20.48 ID:G2noJ2/D0
12月20日(日)
クリスマスまで残り5日間

≪網走刑務所≫

男「着いた」

女「駅弁食べたからお腹一杯」

友「じゃあ早速会いに行こうぜー」

男「すいませんー」

刑務官「誰ー?」

男「男って言います。サンタに会いにきました」

刑務官「ああ、連絡は貰ってるよ。でも残念だねー」

友「何が?」


13 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:41:04.39 ID:G2noJ2/D0
刑務官「一般人はこの時期サンタとは面会できないんだよー」

女「え。何でだよー」

男「ふざけるなよー、怒るぞー」

刑務官「ごめんー。でも規則だから」

男「規則なら仕方ない」

友「だね」

女「思ったんだけどさ」

男「なに?」

女「サンタが刑務所入ってたらクリスマス中止じゃない?」

友「え?」


14 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:44:35.13 ID:G2noJ2/D0
男「そうかも。どうなの?」

刑務官「その点は大丈夫。模範囚だからクリスマスだけ仮出所できるんだ」

友「わぉ」

男「国家公務員にしては粋な計らいだね」

刑務官「えへへ、照れるなぁ」

女「褒めてないよ」

男「いや、褒めてるんだよ」

女「そっかー」

友「でも、それじゃあクリスマス中止に出来ないじゃん」

女「あ、本当だ」

男「ふざけんなよ、怒るぞー」


15 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:45:58.08 ID:G2noJ2/D0
刑務官「とにかく、君たちは会えないよー」

刑務官「会いたいならクリスマスまで良い子で待ってることだね」

男「それじゃ遅いんだよー」

友「くそー、クリスマス前に会う方法は無いのか」

刑務官「彼に会えるのは刑務官か一緒の独房にいる犯罪者だけだよ」

女「お腹空いた」

男「とりあえず、明日学校だし帰ろうぜ」

友「だね」


16 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:50:53.80 ID:G2noJ2/D0
12月21日(月)
クリスマスまで残り4日間

女「考えたんだけどさ」

友「え?ごめん、聞いてなかった」

女「考えたんだけどさ」

友「何を?」

女「サンタに会う方法」

友「へぇ」

女「刑務官が言ってたじゃん、会えるのは刑務官か犯罪者だって」

友「え?そうだっけ」

女「うん」

友「へぇ」


17 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:52:04.42 ID:G2noJ2/D0
女「刑務官になるのは難しいから、犯罪者になれば会えるんじゃないかな」

友「なるほど。その手があったか。ちょっと犯罪してくるー」

女「うん、いってらっしゃい」

≪繁華街≫

友「げへへへへ。オイラは犯罪者でげすよぉー」

サラリーマン「うわー犯罪者だー」

女子高生「きゃー嫌ぁー」

友「でへへへ、犯罪しちゃうぞぉー」


18 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 06:52:29.46 ID:MeiKWb190
   __           i`:.          __   ウィエッホッホッホッホwwwwww
  (__.`ー-::...    ,rt': : :\      ,::-'",...)   ッホッホッホッホッホホーホwwww
  ,..::ア - ::::::)-:'':':'(|i(゚):(゚)テ):-:-:-::、イ:::  `┬-っ オホーホwww
 (,.::'",::' / ,....: : : : r'" ・・' く/i!: : : : :!、,:::::,<` `ニつ オーホホホホホーwwwww
  `-(_λ_/: : : : : ( トェェェイ )/: : : : : : : : : ;,.,`::`つ イェッホーwwwww
      `-;;;;;;;:/i\二二_/" : /\;,;,;,;,;/ `'"  ウッホホwwww
           \:.:.:.:/ `i , :く.          アオーwwwwwww
             `i: :i : : !": : : )         ウッヒャッホーオwwwwwww
            r: :i DK:!-┬"         ウッホッホッホッホwww
            r--`:、 /000          ウッホッホwww
            000O"             ウーホホホホホーwwwwww


19 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:53:32.54 ID:G2noJ2/D0
警官「こらー!駄目だろー!」

友「うるせぇー」

ポカ

警官「痛いー。怒ったぞー」

友「ごめんー」

警官「駄目。逮捕だ」

友「しまったぁ(へっへっへ計画通り)」


20 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:57:16.23 ID:G2noJ2/D0
≪男宅≫

男「(マフラー女に貸したから風邪引いちゃった…)」

男「学校休んで暇だし、テレビでも見ようっと」

キャスター「ニュースです。今日繁華街で犯罪者が逮捕されました」

男「年末だからみんな浮き足立ってるなぁー」

もーいーくつ寝るとーおー正ー月ー♪

男「もしもし」

女『ニュース見て』

男「今見てる」

女『捕まったの友だから』


21 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 06:58:36.60 ID:G2noJ2/D0
男「マジかよー。浮き足立ってるなぁ、あいつも」

女『それより、風邪大丈夫?』

男「五分五分かな」

女『そっかー。ごめんねー』

男「なんで女が謝るんだよ」

女『男が風邪引いたの、北海道で私にマフラー貸したからでしょ』

男「ちげーよ、馬鹿。そういう年頃なんだよー」

女『そっかー。早く良くなってねー』

男「おうよー」

ピッ

男「くそぉ、あいつのためにも早く風邪治さないと…」


22 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 07:05:54.23 ID:G2noJ2/D0
12月22日(火)
クリスマスまで残り3日間

≪教室≫

男「風邪治った」

女「おめでとう。それより校長の話長かったね」

男「うちの学校から犯罪者が出たから当然かもな」

女「物騒な世の中だよね」

男「この時期は浮き足立ってるよな」


23 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:06:55.44 ID:G2noJ2/D0
男「何年か前もこの時期に事件起きてたし」

女「そうだっけ」

朋「あ、女ちゃん。男くんと北海道行って来たんだって?」

女「うん。あ、そうだこれ、朋ちゃんの分のお土産」

朋「ありがとー。まりもっこり?」

女「まりもっこりー」

朋「まりもっこりー」

男「まりもっこりー」


24 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:08:16.57 ID:G2noJ2/D0
先生「おーい、席に着け」

先生「えー、このたびこのクラスから犯罪者が出るという悲しい事件が起きてしまった」

クラスメイトA「まぁ、でもあいつ何かしそうな顔してたし」

先生「こら、そんなこと本人の前では言うなよー」

クラスメイトB「もう会うこと無いと思います」

先生「だな」

一同「あははははははは」


25 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:16:21.40 ID:G2noJ2/D0

〜休み時間〜


朋「北海道で何してきたの?」

女「ラーメン食べてきた」

朋「本場だもんね。あれ、本場だっけ?」

女「あと、網走行って来た」

朋「網走?網走刑務所?」

女「うん。あれって一般人は入れないらしいよ」

朋「だろうねー。入りたかったの?」


26 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:17:37.18 ID:G2noJ2/D0
女「っていうかサンタに会いたかったの」

朋「え、サンタ?サンタってサンタクロース?網走刑務所にいるの?」

女「らしいよ」

朋「そうなんだ……。意外と言うか、なんだろう、この気持ち」

朋「あ。でも、不法侵入って言えば不法侵入だしね……」

女「こんなご時世だもんね」


27 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:18:24.51 ID:G2noJ2/D0
朋「でも女ちゃん、サンタさんに何か用事会ったの?プレゼントのお願い?」

女「しいて言えば、そうだね、クリスマスの中止かな?」

朋「え?なんで?女ちゃんクリスマス彼氏とデートだって言ってたじゃん!」

女「この間別れちゃった」

朋「あ、そうなんだ、ごめん……。なるほど、だから中止か」

女「うん」


28 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:19:24.89 ID:G2noJ2/D0
朋「あ!でもサンタさんが刑務所に入ってるならクリスマス中止なんじゃないかな?」

女「その日だけ仮出所できるらしいよ」

朋「そ、そうなんだ…」

女「朋ちゃんはクリスマス予定あるの?」

朋「わたし?わたしはちょっと予定があるかな…」

女「ふーん。デート?」

朋「ち、違うよ!家庭の事情なの!」

女「そうなんだ。遊びたい盛りなのに大変だねー」

朋「そうでもないけどねー」


29 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 07:36:53.40 ID:G2noJ2/D0
〜放課後〜


男「ちょっと早いが明日から冬休みらしい」

女「おー、やったね!」

男「そこでもう一回網走に行こうと思う」

女「でもサンタには刑務官か犯罪者しか会えないんだよ」

男「らしいな」

女「まさか男、犯罪起こすつもりじゃないでしょうね?」

女「やめときなよー。内申点に響くよー」

男「ここで犯罪起こしても網走刑務所に収容されるわけじゃないしな」

女「じゃあどうするの」


30 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 07:37:58.77 ID:G2noJ2/D0
男「俺昨日休みだったじゃん。暇だからさGEOでDVD借りてきたんだよ」

女「何?」

男「プリズンブレイク。それ見てピンときたんだよね」

女「シーズン何?」

男「シーズン1。でさ、ピンと来たわけよ」

男「サンタを脱獄させればいいんじゃないか、ってね!」

女「なるほどー。その手があったか」

男「という訳だから、明日もう一回網走行こう」

女「いいよー」


31 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:40:35.54 ID:G2noJ2/D0
12月23日(水)
クリスマスまで残り2日間

≪網走刑務所≫

男「着いた」

女「でも、こんな事してていいのかな」

男「今更何言ってんだよ。サンタ殺すって言い出したのお前だぜ」

女「そういう事じゃなくて。それよりやるべき事があるんじゃないの?」

男「え?あ、友に面会しに行くのか」

女「それはいいや」


32 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:41:39.92 ID:G2noJ2/D0
男「え。じゃあ何よ」

女「受験勉強だよ。もうすぐセンターじゃん」

女「受験生にクリスマスも年末年始も関係ないんだよ」

男「大丈夫だよー。俺、模試全国一位だし」

女「そういえば私は推薦だから関係ないや」

男「じゃあ『プリズンブレイク in 網走』作戦説明するぞー」

女「おー」


33 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 07:43:43.77 ID:G2noJ2/D0
男「ミッション1。まず刑務所内に侵入します」

女「ミッションってカッコイイね。どこから侵入するの?」

男「隠し通路から」

女「へぇ。そんなのあるんだ」

男「一つくらいあるでしょ」

女「うん、ありそう」


34 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 07:44:04.80 ID:UQwVvFW10
カオスすぎてちょっと


35 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 07:45:14.54 ID:G2noJ2/D0
男「ミッション2。サンタの居場所を突き止めます」

女「どうやって?」

男「たぶん、サンタほどの男の居場所は囚人みんなに知れ渡ってると思うんだ」

女「誰かに聞けばいいわけだ」

男「刑務官は教えてくれないだろうし」


36 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:46:44.02 ID:G2noJ2/D0
男「みっちょ……、ミッション3。サンタを連れ出します」

女「今噛んだよね」

男「うるせぇ、噛んでねーよ。説明やめるぞ、行き当たりばったりにするぞ」

女「ごめんなさい」

男「いいよー。サンタ見つけた後は来た道を引き返すだけさ」


37 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 07:48:33.40 ID:G2noJ2/D0
女「さすが、全国模試一位。頭いい」

男「へへへ、照れるぜ」

女「ふふふ」

男「さて、作戦の説明も終わったし、そろそろ行きますか」

男「囚われのお姫様を助けによぉ……!」

女「え?サンタって女なの?」

男「違うよ、例えだよ。伝わらなかった?」

女「うん」

男「そっか…」

女「うん」


38 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 07:50:13.55 ID:G2noJ2/D0
休憩します

>>34
そうかな?普通じゃね


39 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:21:49.38 ID:G2noJ2/D0
男「さて、隠し通路探そうか」

女「どこにあるかな」

男「あ、人がいる。ちょっと聞いてくる」

男「すいません、網走刑務所の隠し通路ってどこにありますか?」

通行人「右のほうにあるよー」

男「どうもー」


40 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:24:20.21 ID:G2noJ2/D0
男「右のほうだってさ」

女「右って箸持つほう?」

男「それは人それぞれじゃね?」

女「だよね」

男「あ、あった」

女「よし、ミッション開始だね」


41 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 08:29:35.51 ID:G2noJ2/D0
≪刑務所内≫

女「簡単に入れたね」

男「もっとセンサー的なものがあると思ってたのに」

女「あったらどうしてたの?」

男「あ、ここから下に降りれるぞ」

女「ねぇ、センサーあったらどうしてたのよ」


42 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 08:30:27.27 ID:G2noJ2/D0
スタッ スタッ

男「さて、ミッション2。サンタのいる部屋を探そう」

女「大物だし、建物の奥の方にいそう」

男「よし、じゃあ奥のほうへ行ってみよう」

女「おー」


43 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 08:34:56.56 ID:G2noJ2/D0
≪看守室≫

看守A「おーい、交代しに来たぞ」

看守A「あれ?誰もいない…?あ!おい、どうした看守B!」

看守B「うう…、後ろからいきなり誰かに襲われて…」

看守A「後ろから…?はっ!」

ガン

看守A「うわー、痛いー」

バタッ

??「ふぅ…、これで良し。これで今夜何が起きようとも誰も止めるものはいない……」


44 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:41:41.30 ID:G2noJ2/D0
男「道に迷った…」

女「どうしようか、引き返す?」

男「いや、そこら辺の囚人に道聞いてくる」

男「すいません、サンタの部屋ってどこですか?」

囚人「え?お、お前何者だ?看守には見えないが、ここで何してやがる?」

男「いいから答えろよ」

囚人「あ、はい。サンタって呼ばれてる人なら307号にいますけど」


45 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:42:12.38 ID:c2j5qTHbO
支援


46 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:44:45.62 ID:G2noJ2/D0
男「ありがとう」

囚人「いえ」

男「307号だってさ」

女「ふーん」

男「行ってみよう」


47 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:52:53.18 ID:G2noJ2/D0
≪307号≫

男「着いた」

女「普通のところだね」

男「うん、6人部屋だ。個室だと思ったのに」

トントン

女「失礼しますー」

男「サンタいますか?」


48 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:54:14.43 ID:G2noJ2/D0
囚人2「だ、誰だコイツら…」

囚人3「子供?子供がなんでこんなところに?」

囚人4「看守は何してるんだ」

男「うるせぇ、関係ない奴は黙ってろよな」

囚人たち「ごめんー」

女「サンタどの人?」

囚人2「サンタさん探してるの?おーいサンタさん、お客だよ」

サンタ「え?何?」

男「あなたがサンタ?」

サンタ「えぇ、まぁ、一応」


49 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:56:37.05 ID:G2noJ2/D0
女「なんかイメージしてたのより細いね。髭もないし」

男「まぁ一応囚人だしな」

女「私たちはあなたを脱獄させるために来たんだぞ」

サンタ「マジで?」

女「マジで」

サンタ「(こんな子供が組織の送り込んだエージェントなのか?)」

男「いいから着いて来いよ」

サンタ「わかった」

女「よーし、ミッション2完了だね」

サンタ「(ミッション…。やはり彼らがエージェントなのか)」


50 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 08:59:38.30 ID:c2j5qTHbO
CC


51 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:07:26.45 ID:G2noJ2/D0
男「さぁ、後は隠し通路から出るだけだ」

サンタ「隠し通路って?」

女「あそこ。あの天井の穴から外に通じる道が伸びてるの」

サンタ「どうやって入るの?」

男「あ」

女「届かない」

男「うーん、どうしようか」

女「おーいーよー、しっかりしろよー」


52 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:08:55.24 ID:G2noJ2/D0
サンタ「おいおい、どうなってるんだ。エージェントらしからぬ失態だぞ」

男「え?何エージェントって」

サンタ「え?」

女「ん?」

サンタ「君たち、組織が送り込んだエージェントじゃないの?」

男「組織?エージェント?何言ってんのコイツ」

女「頭おかしいね」

男「脱獄できるからって浮き足立ちすぎだろ」


53 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:12:28.10 ID:G2noJ2/D0
サンタ「え?じゃあ君たち誰?何でワシを助けようとしてるの?」

女「助ける?勘違いするな、腐れサンタよぉ」

男「俺らはお前を助けたりしねーぜ」

女「私たちはあなたを殺すために脱獄させようとしてるのだから」

サンタ「えー、マジで?」

女「マジで」


54 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:13:29.25 ID:G2noJ2/D0
サンタ「嫌だよ、死にたくないよ」

男「わがまま言うなよ、怒るぞー」

サンタ「ひぇー、お助けー」

??「そこまでだ、少年少女」

女「誰だ、邪魔する奴は。怒るよー」

??「その人は殺させはしない!」

男「あ、お前は!」


55 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:14:18.09 ID:c2j5qTHbO
CC


56 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 09:22:26.69 ID:xM9bzrHP0
続きが気になるようでもうお腹いっぱいな感じ


57 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:29:40.02 ID:G2noJ2/D0
男「さっき刑務所の外にいた通行人!」

通行人「そうだよー」

男「何してんの?」

通行人「散歩」

男「そっかー」

サンタ「もしかして、君が…」

通行人「そう、僕が本物のエージェント『アップル』だ!」

サンタ「そうなんだ、助かった」


58 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:30:41.66 ID:G2noJ2/D0
女「ちょっと待ちなさいよ、そいつ殺さないとクリスマス中止に出来ないじゃない」

男「あ、本当だ。ふざけるなよ、怒るぞー」

(通行人改め)アップル「まぁ、落ち着きなさい、少年少女」

アップル「この人を殺してもクリスマスは中止にならないぞ」

男「なんだと」

女「そこのところ詳しく話しなさい」


59 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:31:32.55 ID:G2noJ2/D0
ジリリリリリ
『侵入者アリ。侵入者アリ。全職員ハ持チ場ニツイテ下サイ』

アップル「おっと、見つかったか。ここでゆっくり説明してる時間は無いようだな」

アップル「さぁ、まずは脱出。全てはそれからだ!」

男「わかったー」

女「わかったー」

サンタ「足音が近づいてくる。急ごう」


60 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:35:05.63 ID:G2noJ2/D0
>>56
まだ物語の導入部だというのに……


61 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 09:39:47.52 ID:tT0YUIl+O
つまんないからやめたら?


62 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:43:19.15 ID:BJvD5s+nO
おもしろいとおもうぞ


63 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:45:06.93 ID:c2j5qTHbO
問題ない、続けたまえ
支援


64 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 09:49:06.26 ID:XEHZ6tckO
続けてくれ


65 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 09:53:45.85 ID:X8CCLbAAO
十分面白いぞ


66 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 10:03:10.52 ID:G2noJ2/D0
≪網走市内・ファミレス≫

アップル「何とか逃げ切れたね」

女「さぁ、詳しく話してもらうわよ」

男「話次第じゃおっさんの命はないぜー」

サンタ「えぇ、勘弁してよー」

アップル「分かった。君たちの質問に答えよう」


67 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 10:06:09.71 ID:G2noJ2/D0
男「まず、お前何者だよ。あそこで何してたんだよ」

女「散歩なんて嘘でしょ。一瞬信じかけたけど、不自然だもん」

アップル「僕かい?僕はある組織のエージェントさ」

アップル「任務で組織の幹部であるこの人を助けに来たんだ」

男「へぇ、おっさんって偉いんだな」

サンタ「へへん」

女「きめぇ」


68 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:09:45.69 ID:G2noJ2/D0

男「この人を、サンタを殺してもクリスマス中止にならないのは何故?」

アップル「それにしても、サンタ殺してクリスマスを中止にするってのはすごい発想だな」

アップル「確かにサンタを殺せば、クリスマスは中止になるかもしれない」

男「じゃあ、殺していいの?」

サンタ「やめろよー」

アップル「ただし、それは『本物のサンタクロース』を殺したら、の話だ」


69 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:13:02.50 ID:G2noJ2/D0
男「本物の」

女「サンタクロース?」

アップル「ああ、本物のサンタクロースをな」

男「え?このおっさん、サンタクロースじゃないの?」

女「まじっすかー、騙された」

アップル「まず組織の説明をした方がいいかな?」

サンタ「そうだね」

アップル「『日本クリスマス運営連盟』。それが我々の組織の名称」

サンタ「略してクリス連と呼ばれてます」


70 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 10:16:06.40 ID:JnNzixRGO
地味に面白い支援


71 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:17:20.40 ID:G2noJ2/D0
女「へー」

アップル「クリス連は主に日本中でスムーズにクリスマスが運営されるように裏から操作している団体なんだ」

男「知らなかった」

サンタ「表には表れない組織だからね」

アップル「そしてクリス連にはもう一つ大きな役割があるんだ」

女「何?」

サンタ「『本物のサンタクロースの代わりに子供たちにプレゼントを配る』」

アップル「むしろこっちがメインと言ってもいいかもしれない」

男「わぉ」


72 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 10:18:53.02 ID:G2noJ2/D0
アップル「そしてその仕事をしてる『仮想サンタ』の一人が、この山田(サンタ)さんだ」

山田「名前がサンタだから、スカウトされちゃって」

アップル「彼は仮想サンタ北海道支部長なんだ」

女「へー」

サンタ「仮想サンタは北海道だけでも僕以外に何人もいるから殺してもクリスマスは中止にならないよ」

男「マジで?本物のサンタ何してるんだよ」

女「働けよー」

アップル「残念なことに、本物のサンタクロースは今とある事情で仕事できないんだ」


73 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:20:11.95 ID:G2noJ2/D0
男「とある事情」

女「気になる」

アップル「そこまで、ちょっと言えないかな」

男「えー」

女「超気になるんですけどー」

アップル「トップシークレットだからね」

男「マジかー」

女「残念」

山田「……」


74 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 10:20:39.06 ID:uvvPphE90
くそ追いついた


75 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:27:18.13 ID:G2noJ2/D0
アップル「とりあえず、刑務所侵入とか無茶な行為はしちゃ駄目だぞ」

アップル「僕がいなければ君たちは今頃豚箱行きだぜ」

男「えー?結構上手くいってたぜ」

女「うん」

アップル「それは僕が監視カメラを停止したり、看守を眠らせたり、センサー切ったり色々したからだよ」

男「なるほど、そういうことだったのかー」

女「アップルさん、ありがとー」

アップル「いいよー」


76 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:29:22.94 ID:G2noJ2/D0
山田「ワシも立場上、クリスマスを中止にさせるわけにはいかない」

山田「いいかい?もうクリスマスを中止にしようなんて考えちゃ駄目だ」

男「えー、でもクリスマス予定ないし…」

女「私もー」

アップル「そんな理由で人殺そうとしてたのか。嫌な時代になったもんだ」

山田「じゃあ、二人で遊べばいいじゃないか」

男「え?」

女「え?」


77 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 10:30:14.45 ID:c2j5qTHbO
支援


78 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:32:58.29 ID:G2noJ2/D0
アップル「それがいいよ。一緒に北海道来るくらいだから仲は悪くないんだろう?」

男「お、俺は、別に女が嫌じゃなければ……」

女「わ、私は、別に嫌じゃないけど…」

山田「いい子にしてれば、君たちの地区を担当する仮想サンタからプレゼントが貰えるさ」

男「まぁ、そこまで言われたら?女と遊んでもいいかなぁー…」

女「そうね、サンタさんが言うなら仕方ないかなぁー…」

男「じゃ、遊ぼうか…」

女「うん…、わかった…」

アップル「ふふふ、どうやら決まりのようですね」


79 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:38:17.50 ID:G2noJ2/D0
アップル「ふふふ、どうやら決まりのようですね」

アップル「さて、いつまでもこんな所に居たら警察に見つかるかもしれません。帰りましょう」

山田「あぁ、そうしよう。今再び捕まるわけにはいかんのだ…」

男「じゃあ帰ろうか」

女「うん…」

アップル「二人とも気をつけて」

山田「男君、女さん。少し早いが言わせてもらおう」

サンタ「『メリークリスマス!』」

男「メリークリスマス!おっさん」

女「メリークリスマス!」

アップル「(全ての人に最高のクリスマスが訪れますように……)」


80 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 10:42:17.88 ID:G2noJ2/D0
第一部『クリスマス中止計画』完

休憩を挟んで
第二部『血のクリスマスイヴ』
をお楽しみください


83 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 10:47:27.43 ID:c2j5qTHbO
ちょw
第2部タイトル何があったww
支援


84 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 11:09:52.74 ID:atEBZJBBO
wktk


85 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 11:15:41.50 ID:JnNzixRGO
友涙目wwww


86 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:22:26.89 ID:G2noJ2/D0


     第二部 『血のクリスマスイヴ』



87 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:23:24.30 ID:G2noJ2/D0

『日本クリスマス運営連盟』


組織が設立したのは遡る事今から30年程前の1980年。
この年のクリスマスに初めて歴史上に『日本クリスマス運営連盟』の名前が出てくる。
もちろん、表の歴史ではなく裏の歴史。
一般人が知ることの無い、影の歴史。

何故、このような組織が必要なのか。
それを語るのに欠かせない一つの事件がある。


88 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:24:05.34 ID:G2noJ2/D0
組織が出来上がる前年の1979年。
この年の12月24日、つまりクリスマスイブの出来事だった。
人はその事件をこう呼ぶ。

『血のクリスマス・イブ』


そして、この事件を最後にサンタクロースは地上から姿を消した――――


89 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:25:36.08 ID:G2noJ2/D0
2009年12月24日(木)
クリスマス前日(クリスマス・イブ)
午前11時27分

≪男宅≫

女『じゃあ、2時に駅前集合ね』

男「分かった」

女『遅れないでよー』

男「おー」

ピッ


90 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:27:03.07 ID:G2noJ2/D0
男「さて、何着てこうかな…」

キャスター『今日はクリスマスイヴですね。街には幸せそうな笑顔が溢れています』

男「まったく、クリスマスとかで浮き足立ってんじゃねーぞ、馬鹿どもめ」

男「とりあえずシャワー浴びといた方がいいかな…」



午後12時53分

≪駅前≫

男「着いた」


91 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:36:06.60 ID:G2noJ2/D0
男「ちょっと早く着すぎたかな…」

そわそわ

??「あれ?男くんだー」

男「!だ、誰だ」

朋「こんにちはー」

男「あ、朋ちゃん。こんにちはー」

朋「こんな所で何してるの?」

男「え?何が」


92 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:39:13.56 ID:G2noJ2/D0
朋「え?あ、だから駅前で何してるのかなーって思って。誰かと待ち合わせかな?」

男「え?あ、ああ。まぁその部類に入るかな」

朋「やっぱり、そうだよねー。イヴだもんねー」

男「イヴとか関係ねーし。俺そんなに浮き足立って見える?」

朋「う、うん。若干そわそわしてるかなー」

男「そっかー」

朋「若干ねー。相手は女ちゃん?」

男「え?何が?」


93 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 11:43:28.52 ID:c2j5qTHbO
支援


94 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:44:03.07 ID:G2noJ2/D0
朋「え?あ、誰待ってるのかなって思っただけ」

男「そっかー。それより朋ちゃんは何してるの?」

朋「わたし?昨日からちょっと出かけてて今帰ってきたの」

男「そうなんだ」

朋「本当は明日だったんだけど、親戚の都合でね」

男「ふーん」

朋「じゃあ、私行くね」

男「おー。良いお年をー」

朋「男くんもねー」

男「ふぅ…」


95 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 11:48:05.16 ID:c2j5qTHbO
C


96 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 11:49:54.08 ID:G2noJ2/D0
午後2時29分

男「あれ?遅くね?」

男「こういう時ってお互い早く着きすぎて」

男「女『ごめーん!待った?でも待ち合わせって2時じゃなかったっけ?』」

男「男『2時で会ってるよ』」

男「女『じゃあ、男来るの早すぎだよー』」

男「男『お、俺は今着いたんだよ。大体お前だって早いじゃないか。まだ1時前だぞ!』」

男「女『だ、だって、緊張しちゃって…、一人で居るの耐えられなかったんだもん…』」

男「男『あ…。じ、実は俺も…』」

男「って感じじゃないの?本当に遅刻とか…」


97 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 11:50:58.84 ID:G2noJ2/D0
男「電話してみよう」

とぅるるるるる とぅるるるるる

女『はい』

男「あ、女?」

女『そうだよー』

男「何してんのー」

女『ビリーズブートキャンプ』

男「そっかー。何で来ないの?」

女『だって男は他の女の人と約束あるんでしょ?』


98 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 11:52:29.28 ID:G2noJ2/D0
男「え?何が?」

女『さっき駅前で女の子とイチャイチャしてたじゃない』

男「えー違うよー。あれは朋ちゃんだよー」

女『確かに似てたけど。朋ちゃんは今、親戚のところにいるはずだもん』

男「マジで?」

女『マジで』

男「やべぇ。俺ドッペルゲンガー見たかも」

女『マジで?ドッペルゲンガー見たら死ぬらしいよ』

男「嫌だー、生きていたい」


99 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 11:53:36.73 ID:G2noJ2/D0
女『サンタさんに頼めば?良い子にしてたら助けてくれるよ』

男「おお、そうだった」

女『二股かける男は良い子じゃないけどねー』

男「嫌だー、もう少し生きていたい」

男「あれ?ドッペルゲンガーって自分の見たら死ぬんじゃなかったっけ…」

女『プーッ プーッ プーッ……』

男「切れている…。二つの意味で…」


100 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:08:10.65 ID:c2j5qTHbO
C


101 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:11:04.38 ID:wnAwWtj7O
紫煙


102 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:23:54.14 ID:G2noJ2/D0

≪女宅≫

女「はぁ…、男の馬鹿…」

ピーンポーン

女「開いてるよー」

アップル「無用心だな。僕が犯罪者だったらどうするんだい」

女「あ、アップルさん。犯罪者なら友達にいたんで慣れてます」

アップル「そうなんだ。苦労してるんだね。でも家に居てくれてよかった」


103 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:24:37.43 ID:c2j5qTHbO
C


104 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:26:33.21 ID:G2noJ2/D0
女「何しに来たんですか?」

アップル「任務だよ。あ、コタツだ。入っていい?」

女「いいよー」

アップル「あ、みかんもある」

女「コタツにはみかんでしょー」

アップル「僕、みかん大好きなんだ。食べていい?」

女「いいよー」

アップル「ありがとー。ついでに聞きたいんだけどさ」

女「なにー」


105 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:28:03.57 ID:G2noJ2/D0
>>103
こまめに支援ありがとー


106 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:30:15.42 ID:G2noJ2/D0
アップル「さっき言ってた犯罪者の友達なんだけど」

女「友ですか?」

アップル「そうそう。やっぱり君たちの友達だったか」

女「そういえばアイツどうなったんですか?」

アップル「友達なのに面会とか行かないの?」

女「えー面倒くさいし」

アップル「そっか。実はね、次の任務で彼に会うかもしれないんだ」

女「本当に?よろしく伝えてください」

アップル「え?あ、うん」

女「みかんおいしいですねー」


107 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:35:23.60 ID:G2noJ2/D0
アップル「……。昨日『刑務所侵入とか無茶な行為はしちゃ駄目だぞ』って言ったんだけど」

女「え、そうなんだ」

アップル「うん、言ったんだ。それで昨日の今日で悪いんだけどさ……」

アップル「君たちに友くんのいる刑務所へ侵入手伝ってほしいんだ!」

女「え?嫌だ」

アップル「え?友達じゃないの?助けたくないの?」


108 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:35:28.86 ID:c2j5qTHbO
男カワイソス
支援


109 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:36:39.92 ID:G2noJ2/D0
女「嫌だー、寒いし。それに、男とは…」

アップル「大丈夫、男くんの所には他のエージェントが言ってるから」

アップル「それに寒いって、そのマフラーしてけばいいじゃん」

女「あ…(そういえば、これまだ返してなかった…)」

アップル「とりあえず、男くんのところに行こう」

女「いいよー」


110 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:40:37.10 ID:c2j5qTHbO
C


111 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:42:29.92 ID:quRqqJ+zO
なんかいい


112 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:42:30.49 ID:G2noJ2/D0
≪駅前≫

男「あ、俺クリスマス予定ない」

男「どうしようか」

男「よし、今年のクリスマス中止にしよう」

??「コラコラ。山田さんとの約束はどうしたんだ?」

男「誰だー」


113 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:43:57.05 ID:G2noJ2/D0
オレンジ「はじめまして。僕はクリス連のエージェント『オレンジ』です」

男「あ、はじめましてー」

オレンジ「ふふふ、先輩に聞いてた通りの人ですね」

男「先輩?」

オレンジ「アップル先輩です」

男「なるほどー。アップルさんは?」

オレンジ「今、アップル先輩は今女さんの家に行ってます」

男「なるほd…、え?」


114 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:44:29.72 ID:5iwSXzcJO
なにこれこわい


115 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:45:44.76 ID:G2noJ2/D0
オレンジ「実は今日はお二人にお願いがあって来たんですけど」

男「若い娘と男が一つ屋根の下で二人きり…。しかも今日はクリスマスイヴ…」

オレンジ「大丈夫ですよ。先輩は熟女好きですから(嘘ですけど)」

男「なるほどー」

オレンジ「で、お願いなんですけど。実はある刑務所への侵入を手伝ってほしいんですよ」

男「いいよー」


116 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:47:21.53 ID:c2j5qTHbO
男ノリ軽っ!
支援


117 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:47:53.57 ID:G2noJ2/D0
オレンジ「ホント?ありがとー」

オレンジ「もうすぐ、先輩が女さんを連れてこっちに来ると思いますから」

男「でも、何で俺たちなんですか?」

オレンジ「ちょっとねー」

オレンジ「まぁ詳しい説明は先輩が来てからね」

男「そうか」



???「ミツケタゾ、クリス連…。ソシテ、アレガ『男』。『クリスマスニ嫌ワレタ人間』カ…」


118 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 12:57:12.22 ID:RJCIz8rB0
淡々としてるのがなんかいい
地味に続きが気になる
支援


119 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:03:24.33 ID:c2j5qTHbO
CC


120 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:15:24.39 ID:G2noJ2/D0
2009年12月24日木曜日、クリスマス・イヴ。
この日の午後2時47分、各地で小さな地震が観測された。

そして、その震源と思われる地点から天に向かって光の柱が伸びた。

≪アルカトラズ最深部≫

???「時間ダ、人間ドモ…。『血ノクリスマス・イヴ』ノ再来ダ…」


121 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:16:46.13 ID:G2noJ2/D0
≪駅前≫

男「地震か。びびった」

オレンジ「(おかしい。『イヴの聖戦』開始時刻は願いが一番集まる今夜のはず…)」

オレンジ「早すぎる…!」

男「あれ何だろ」

オレンジ「あ、あれは…!」

男「うどん…?」


122 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 13:16:57.38 ID:xM9bzrHP0
何が起こったんだよw


123 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:17:06.88 ID:c2j5qTHbO
CCC


124 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:18:01.40 ID:G2noJ2/D0
≪女宅≫

アップル「ば、馬鹿な!あれは『聖柱』っ!」

女「成虫?」

アップル「人々の願いが集まる柱、それが聖柱。あの力を使い、仮想サンタは子供たちへのプレゼントを具現化する」

女「うどんみたい」

アップル「今夜の作戦にて、その聖なる力を使用する事になっていたが…、解放が早すぎるっ…!」

女「お腹空いた」

アップル「…!女さん、急ごう!奴らが動き出した可能性がある!」

女「おー」


125 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:28:40.63 ID:G2noJ2/D0
≪駅前≫

オレンジ「男さん、最悪です!」

男「え?ごめんなさい」

オレンジ「謝ってる場合じゃないんです。一刻も早く先輩と合流してアルカトラズへ向かわないと!」

男「アルカトラズって何さ」

オレンジ「さっき言ってた刑務所です。脱出不可能とまで言われた世界最高の監獄『アルカトラズ』」

オレンジ「かつてはアメリカにあったのですが、今はお台場の地下にあるんです!」

男「知らなかった」


126 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 13:31:29.22 ID:xM9bzrHP0
テラ身近w


127 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:33:13.93 ID:G2noJ2/D0
オレンジ「まさか、あんな観光名所になるとは当時の役人は思ってなかったんです」

男「空き地だらけだったもんね。ドラマのときは」

オレンジ「何の話ですか?」

男「踊る大捜査線」

オレンジ「そっか」

男「うん」


128 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:34:17.20 ID:G2noJ2/D0
オレンジ「と、とりあえず。女さんの家のある方へ向かいましょう」

男「おー」

??「オット、ソウハサセナイゼ」

オレンジ「誰だ?」

??「始メマシテ、クリス連ノエージェント君。ソシテ男君…」


129 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:37:00.54 ID:c2j5qTHbO
期待age


130 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:39:40.88 ID:G2noJ2/D0
きつね「拙者ハ『VIP』カラキマスタ、コードネーム『きつね』ト言イマス…」

オレンジ「最悪だ…。男さん、最悪の展開ですっ…!コイツ!『VIPPER』だっ!!」

きつね「フヒヒ」

男「真っ赤だ」

きつね「拙者ハ仲間カラハ『赤いきつね』ト呼バレテマス」

男「だから、うどんか…」


131 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:47:28.18 ID:G2noJ2/D0
男「ところでオレンジさん。『VIPPER』って何ですか?」

オレンジ「『VIP』と呼ばれる組織の戦闘員、それが『VIPPER』です」

男「へー」

オレンジ「しかし、VIPPERは闇の存在。この世界に決して現れない」

オレンジ「クリスマスなど人々が希望に満ちている時期は、この世界は魔の存在にとって苦痛以外の何物でもないはず…」

オレンジ「それなのに現れたということは…」

きつね「聖ノ力ガ弱マリ、闇ノ力ガ世界ニ満チ始メタトイウ事ダ」

男「マジで?」

きつね「マジデ」


132 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:48:15.74 ID:GO7u6U2h0
オレンジとかギアスしか思い出せない


133 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 13:48:43.53 ID:G2noJ2/D0
あれ?このSSどこに向かってるんだ?


134 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 13:49:51.61 ID:c2j5qTHbO
超展開支援


135 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 13:54:43.09 ID:G2noJ2/D0

きつね「普通に話していい?」

男「いいよー」

きつね「ありがとー」

オレンジ「お前らの、VIPの目的は何だ!聖柱を解放したのもお前らの仕業だな!」

きつね「フヒヒ。そうだよ。今頃日本中の聖柱の結界は破られてるはずだ。」

きつね「もちろん一緒にいる仲間は殺されただろうね」

オレンジ「…っ!何のためにそんな事っ!」

きつね「決まりきってること。『クリスマス中止』のためさ!」

男「!」


136 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 14:08:36.64 ID:G2noJ2/D0
きつね「過去、幾度と無くクリス連を攻撃してきた。仮想サンタどもを殺してきた」

きつね「しかし、どんなにダメージを受けようとお前らは立ち上がり、クリスマスをやり遂げる」

きつね「VIP考えました。どうすればゴキブリ並にしぶといクリス連を壊滅することができるか」

きつね「導き出した一つの結論。お前らの『クリスマス信仰』を叩き潰す!」

オレンジ「それは無理だよ。『クリスマス信仰』の対象は人々のクリスマスを楽しみにする心」

オレンジ「人々がクリスマスを嫌いにならない限り、その信仰は壊せない」


137 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:10:07.52 ID:wnAwWtj7O
紫煙


138 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 14:12:50.63 ID:9l5bl0jD0
支援


139 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:14:26.21 ID:G2noJ2/D0
きつね「フヒヒ。そんな時、ある情報が入ってきたんだよ」

オレンジ「!」

きつね「お前らが『セント・クロス』を救出しようとしてるって情報だ」

男「せんとくろす?」

きつね「お前ら人間が『サンタクロース』と呼んでいる存在だ」

男「なるほどー」

オレンジ「お、お前らVIPはそんなデマに釣られてわざわざこの世界に出てきたのか」

きつね「フヒヒ。ちゃんとソースはあるんだぜ」


140 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:20:05.97 ID:G2noJ2/D0
きつね「そこでだ、手っ取り早く人々がクリスマスを嫌いになる方法を思いついたんだ」

オレンジ「何をするつもりだ…」

きつね「ふひひ。『人間の目の前でサンタクロースを殺す』」

オレンジ「!?」

きつね「そうすれば人々は絶望し、クリスマスを嫌いになるはずだからねー!!」

オレンジ「そんなことっ…!させるかっ…!」


141 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:21:03.97 ID:G2noJ2/D0
きつね「ならばどうする?止めるか?俺を。VIPPERを。過去お前らが俺たちを止められたか?」

オレンジ「…っ!」

きつね「フヒヒ。まぁ、そう構えるなよ。俺はお前を殺しに来たわけじゃねーんだぜ」

きつね「お前らエージェントを一人一人潰してるほど暇じゃねーんだわ」

オレンジ「ならば、何をしに来たんだ!」

きつね「俺が用事があるのは、お前だ、男…!」

男「え?俺?」


142 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 14:21:36.00 ID:xM9bzrHP0
物語が盛り上がるにつれ俺の心は盛り下がる


143 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:24:29.10 ID:vuROWfB60
しえん


144 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:27:04.63 ID:mn07agpDO
おもろい


145 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 14:28:27.83 ID:G2noJ2/D0
>>142
俺もなんか違う気がする


146 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:43:46.65 ID:G2noJ2/D0

男。18歳。高校三年生。
彼はクリスマスが嫌いだった。

父を早くに亡くし、母子家庭に育つ。
幼少の頃から母は働きに出ていて、家ではいつも一人きり。
皆が浮かれているクリスマスも母は仕事だった。
それを知られるのが嫌で友達には嘘をついた。
「クリスマスは家族で過ごすんだ」
だから、クリスマスはいつも一人きり。


147 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:44:22.92 ID:B7bYmSMB0
ブーム君かと


148 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:45:09.64 ID:G2noJ2/D0
だが、男は文句を言わなかった。
育てたくれた母に喜んでもらうため必死で勉強した。
全国模試で一位になったときは母はとても喜んでくれた。

しかし、高校二年のクリスマス。母は死んだ。
仕事からの帰宅途中で酒気帯び運転の車に撥ねられた。
男が病院に駆けつけたときには既に息を引き取っていた。
運転手はクリスマスパーティーの帰りだったらしい。

そして、彼は本当の一人きりになった。
だから彼はクリスマスが嫌いだった。


149 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:46:53.70 ID:G2noJ2/D0
きつね「さっきお前が言ったとおり、俺らVIPPERは闇の存在」

きつね「闇の力が満ちてきたといえど、この世界で活動するのは正直きついんだわ」

オレンジ「それが男さんに何の関係があるんだ!」

きつね「まぁ最後まで聞けよ。人間の中には特殊な人間がいることはお前も知ってるよな」

オレンジ「…!」

きつね「『聖の力を宿す者』、仮想サンタとなっている人間たちだ。そして…」

きつね「男くんのように『闇の力を宿す物』、クリスマスに嫌われる人間たちだ…!」

男「びっくりしたー」


150 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:50:42.95 ID:G2noJ2/D0
きつね「闇の力を宿す物は希少だ、超レアなんだよ」

きつね「そして、その人間がクリスマスを嫌ってるなんて、そうそうあることじゃない。超ウルトラレアだぜ!」

きつね「その超ウルトラレアがお前なんだぜ、男!」

男「ひぇー」

オレンジ「(先輩が彼を守れって言ったのはそんな事情があったからなのか…)」

きつね「覚えがあるだろう?クリスマス、周りは幸せそうなのに自分だけは不幸だった」

きつね「それがお前の持つ『闇の力』のパワーなんだよ!」

男「そっかー…」


151 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:54:40.65 ID:c2j5qTHbO
男にそんな重苦しい過去が…
支援


152 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 14:57:39.04 ID:G2noJ2/D0
きつね「さぁ、俺らの仲間になれ!お前の闇の力があれば、VIPPERはこの世界で無敵になれる!」

オレンジ「駄目です!男さん!こんな奴らの口車に乗っちゃ!」

男「そっかー…」

男「(そっか、俺のせいだったのか…。俺の力のせいで母さんは……)」

きつね「うるせぇ野朗だな!やっぱり死んどくか、クリス連!」

オレンジ「くっ…!男さん、ここは僕が食い止めますから!逃げてっ!!」

男「わかったー」

オレンジ「え?あぁ、うん。早く逃げて!」

オレンジ「(男『いやだ!俺も戦う!』オレンジ『駄目です!逃げてください!』みたいなのは無いか…)」


153 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 15:04:38.93 ID:c2j5qTHbO
支援


154 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 15:06:18.25 ID:cRP7VXTQ0
なんだろうなぜか懐かしい気持ちになった


155 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 15:06:28.82 ID:G2noJ2/D0
きつね「お前如きが俺を止めれるか?」

オレンジ「クリス連をなめないでください…!いつまでも弱いままじゃないんですよ!」

きつね「フヒヒ、ワロスだぜ!一瞬で捻り潰してやんよ!」


カップル男「あいつらさっきから何やってんの?」

カップル女「イベントじゃないの?」

カップル男「へー、ちょっと見てくか?」

カップル女「嫌だ」

カップル男「そっかー」

カップル女「うん」


≪女宅≫

アップル「急いでってば、女さん!準備にどんだけかかってんの!」

女「だって、メイク落としちゃったから、やり直さないと…」


156 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 15:12:39.31 ID:G2noJ2/D0
午後3時2分

≪駅裏・マクドナルド≫

男「着いた」

男「ここまでくればいいか」

店員「いっらっしゃせー」

男「お腹空いた」

店員「ご注文はお決まりですかー?」

男「あ、ポテトのLとシェイクのM」

店員「シェイクは何味ですか?」

男「あ、バニラで」

店員「かしこまりましたー」


157 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 15:27:08.92 ID:G2noJ2/D0
クラスメイトA「あれ?男じゃん」

男「あ、メイトA。何やってんの?」

(クラスメイトA改め)メイトA「俺?これからカラオケなんだよ」

男「へー、空オーケストラか」

メイトA「うん。男は」

男「『赤いきつね』に追われてて、今逃げてきたところ」

メイトA「刺激的なクリスマス送ってるな、お前」


158 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 15:28:05.03 ID:G2noJ2/D0
男「へへへ」

メイトA「なんで追われてんの?」

男「俺、闇の力が宿ってるんだってさ」

メイトA「ふーん」

メイトA「あ、お前も来る、カラオケ?いるのは俺らのクラスの奴だけだよ」

男「やめとく」

メイトA「そうかー」

男「うん」

店員「19番でお待ちのお客様ー」

メイトA「あ、俺だ。じゃあな」

男「良いお年をー」

メイトA「おー」


159 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 15:28:55.27 ID:hM3lyrkjO
俺さ、クリスマスイブに一人でFF買いに行ってくるね。支援


160 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 15:39:17.22 ID:c2j5qTHbO
CC


161 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 15:39:18.73 ID:JnNzixRGO
>>159
いろんな死亡フラグを立てるな!!


162 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 15:58:57.61 ID:G2noJ2/D0
午後3時12分

≪女宅≫

女「できたよー」

アップル「よし!じゃあ急ぎましょう!」

女「おー」


午後3時18分

≪駅前≫

女「着いた」


163 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 16:00:20.26 ID:G2noJ2/D0
アップル「ああ、オレンジが!」

女「オレンジ?」

アップル「僕の後輩です。今戦ってるのは恐らくVIPPERでしょう…」

女「そうなんだー」

女「あれ?男は?」

アップル「おそらく隠れているのでしょう。ここから先の戦いは一般人には危険すぎる」

女「通行人二、三人死んでるね」


164 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 16:01:32.79 ID:G2noJ2/D0
アップル「くそっ!もっと早く着ていれば被害者など出さずに済んだかもしれないのに!」

女「ごめんねー」

アップル「あ、すいません。そういう意味で言ったわけじゃ……」

女「で、私はそうすればいいの?」

アップル「男くんを探してください。二人である場所に向かってほしいんです」

女「ある場所?もしかして例の刑務所?」

アップル「違います。今となっては、二人をあの場所へ連れて行く意味は無いのかも」

女「そっか、残念だな」


165 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 16:02:42.80 ID:G2noJ2/D0

アップル「二人には『飛騨高山』に行ってほしいんです」

女「岐阜ですか?」

アップル「うん」

女「そっかー。そこで何をすればいいんですか?」

アップル「ある生き物を連れてきてほしいんです」

女「ある生き物?」


166 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 16:04:37.56 ID:G2noJ2/D0
アップル「えぇ。その生き物は天を駆け抜け、空間を、時間を超える…」

アップル「そしてプレゼントを待つ全ての子供たちのもとへサンタクロースを送り届ける」

アップル「大魔道士『セント・クロス』の相棒にして、最高クラスの召喚獣」

アップル「赤く輝くその鼻を称え、人々はこう呼ぶ。『赤鼻のトナカイ』!!」

女「そんなすごい動物が岐阜に…?」

アップル「何故岐阜に居るかは本人に直接聞いてください」

女「そうする」


167 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 16:06:41.63 ID:G2noJ2/D0
アップル「ではこれを…」

女「なにこれ」

アップル「『聖柱のカケラ』です。これを使えば、岐阜までテレポートできます」

女「何それ、やべぇ」

アップル「これを持って男さんを見つけ、二人でトナカイを連れてきてください!」

女「わかったよー」


168 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 16:08:17.00 ID:G2noJ2/D0
アップル「ふぅ…。行ってくれたか」

アップル「さて、そろそろオレンジに加勢しないと危ないな」

アップル「しかし、僕たちエージェントは『聖柱のカケラ』を持つことで戦闘力を挙げている」

アップル「カケラの力を使ってもオレンジは押されている、参ったね、こりゃ」

アップル「今の俺がどれだけできるかわからねえが、逃げるわけにもいかんのよ」

アップル「おっと、口調が素に戻ってしまった」

アップル「あーあ、もう少し長生きしたかったな…」


169 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 16:12:16.97 ID:c2j5qTHbO
アップル…死ぬな!
支援


170 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 16:23:38.61 ID:MreLBaa40
スレタイどこ行った
支援


171 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 16:41:47.63 ID:G2noJ2/D0
午後3時29分

≪駅裏・マクドナルド≫

男「ポテトうめぇ」

朋「あ、男くん!また会ったね」

男「ひぇー、ドッペルゲンガーだぁああ!」

朋「え?違うよ」

男「何だ、違うのか」

朋「うん」


172 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 16:41:57.58 ID:c2j5qTHbO
支援


173 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 16:42:33.89 ID:G2noJ2/D0
男「何してるの?」

朋「カラオケに誘われたの」

男「へー、空オーケストラか」

朋「う、うん。空オーケストラ…。今一人なの?」

男「まぁね」

朋「女ちゃんは一緒じゃないの?」

男「実はさ……」


174 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 16:44:21.56 ID:G2noJ2/D0
朋「そっかー、ごめんね。私のせいで勘違いさせちゃって…」

男「いいよー」

朋「私、女ちゃんに電話してみるね」

男「うん」

ドーーーン!
ガラガラガラ
バリーン!

朋「きゃあ!」

男「びっきりした」

きつね「フヒヒ、見つけたぞ!男!」


175 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 16:45:12.81 ID:z8sh4CjYO
追いついてしまった
いいよーがいちいち笑える
シュールで好きだ支援


176 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 16:45:58.03 ID:G2noJ2/D0
朋「お、男くんの知り合い?」

男「赤いきつねだってさ。俺のこと追いかけてくるんだ」

朋「東洋水産のキャンペーンか何かかな…?」

オレンジ「くっ…!すまない、男くん…!止められなかった…」

アップル「女さんを探せ!近くにいるはずだ!」

きつね「駄目駄目!逃がさないぜ…」

朋「はわわわ…。あの人たち傷だらけだ…」


177 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 16:49:46.67 ID:c2j5qTHbO
シュールとシリアスのバランスが素晴らしいな
支援


178 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 17:00:55.39 ID:G2noJ2/D0
男「とにかく逃げよう」

朋「え?でも、あの人たち怪我してるよ?」

男「本当だ」

アップル「俺たちのことは気にするな…」

男「だってさ。行こうー」

朋「え?い、いいのかな…」

女「あ、男いたー」


179 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 17:01:42.10 ID:G2noJ2/D0
オレンジ「ちょうどいい所に!さぁ早くテレポートで逃げて!」

女「(あれ?また朋ちゃんと一緒にいる…)」

男「よし、女!よく分からんけどテレポートだ!」

朋「(どうしよう…。状況がよく分からない…)」

女「さぁ、早く手を伸ばして!」

きつね「させるかぁ!」


180 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 17:03:15.61 ID:G2noJ2/D0
この時、赤いきつねの放った衝撃波はマクドナルドの天井を崩す。
コンクリートの塊が朋の上に落ちる。

男「危ない!」

男は反射的に朋を引き寄せ、女はバランスを崩した朋を支えた。
瞬間、聖柱のカケラが光を放つ。

アップル「テレポートが始まった」
オレンジ「男さん、女さんの手を掴んで!」

男は手を伸ばした。女も手を伸ばそうとする。
しかし、朋を支えていたため一瞬遅れてしまう。


181 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 17:04:25.64 ID:G2noJ2/D0
女「男ー!!」
男「女っ…!」

二人の手が触れる、その一瞬前。
瓦礫が男を押しつぶした。

女「おとk……」

そして、女は朋を連れてその場から消えた。


きつね「ちっ!男はペチャンコ。こりゃ死んだな……」


182 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 17:05:42.18 ID:G2noJ2/D0
ごめん、出かけなければいけなくなった


183 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 17:08:00.59 ID:c2j5qTHbO
保守は任せろ!


184 :VIPがお送りします [] :2009/12/20(日) 17:30:14.30 ID:z8sh4CjYO
保守はまかせろーバリバリ


202 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/20(日) 23:28:48.84 ID:izdbXgs+0
サンタが来るよ
星の国からやって来るよ
さあみんな、クリスマスキャロルを聞いて待とう

http://www.youtube.com/watch?v=7I6I2Qk43K8


214 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 02:41:31.78 ID:mcEpoKdX0
ごめんなさい、>>1です
保守ありがとうございます
せめて完結できるように頑張ります


215 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 02:45:33.20 ID:jRGhKjeVO
ゆっくりでも良いから必ず>>1の満足のいく形で完結させて欲しい
そして先に落ちる事をどうか許して下さい


216 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 02:53:53.90 ID:mcEpoKdX0
>>215
遅くまでありがとう


217 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 02:56:47.08 ID:mcEpoKdX0
2009年12月24日(木)
クリスマス前日(クリスマス・イヴ)
午後4時8分

≪飛騨高山≫

女「着いた」

朋「着いた」

女「意外だったねー」

女「テレポートって言うから一瞬で着くと思ったのに」

朋「20分くらいフワフワしてたね」

女「ねー」


218 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 02:58:36.86 ID:mcEpoKdX0
??「それは聖柱の力が弱まっているからなのです」

女「へー」

朋「でも、私を助けるために男くんは…。ううっ…」

女「そうだった」

朋「ごめんなさい…ごめんなさい…」

女「ううん、私がアイツの手を掴んでいれば…」

??「あまり自分たちを責めてはいけませんよ」


219 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:01:06.53 ID:mcEpoKdX0
女「そうだねー」

??「え?あ、うん。そうですよ…。全ては天によって決められた事なのですから…」

女「だよねー。朋ちゃんも元気出して」

朋「そうだねー…(女ちゃんだって辛いはず。今は泣いてちゃ駄目なんだ…)」

女「状況はテレポート中に説明したとおりだよ」

朋「私たちがやるべき事は、赤鼻のトナカイを連れて戻り、アップルさんたちを助けることだね」

女「だね」


220 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:06:58.51 ID:mcEpoKdX0
朋「でもトナカイさんはどこにいるのかな…」

??「安心してください。私が案内しましょう」

女「ありがとー」

朋「あの…。誰、この人?」

女「朋ちゃんの知り合いだと思ってたんですけど」

朋「し、知らないよ。こんな人…」

女「そっか」

??「あ、怪しいものではありませんよ」


221 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 03:10:02.11 ID:mcEpoKdX0
女「でも、冬休みのしおりに知らない人に着いて行っちゃ駄目って書いてあった」

??「い、今それどころじゃないでしょう!」

朋「で、誰ですか?」

ツリー「おほん。私、仮想サンタ中部支部長『ツリー』といいます」

朋「ツリー?Treeですか?」

ツリー「いえ、釣井です。名字ですね。でも、仲間からはツリーと呼ばれてますので」

女「なるほど」


222 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 03:16:04.17 ID:5ssgKZdqO
支援


223 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:16:35.50 ID:mcEpoKdX0
朋「あの、釣井さん」

ツリー「あ、できればツリーで呼んでほしいですね」

朋「あ、すいません。ツリーさん」

ツリー「何ー」

朋「男くんたちを襲ってた人、あれは何なんですか?」

ツリー「報告だと、それは闇の存在が集まった組織『VIP』。その戦闘員の『VIPPER』だと思います」


224 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:19:35.11 ID:mcEpoKdX0
女「もう報告があったんですか」

ツリー「うん、さっきアップルから。マジヤバイって言ってましたね」

朋「テレパシーとかですか?」

ツリー「ううん、メール」

女「メールか。便利な世の中になったよね」

朋「あの、その、VIPPERは何でクリスマスを中止にしようとしてるんですか?」

ツリー「話すと長くなるんで簡単に言うと『嫌いだから』ですかね…」

朋「な、なるほど…」


225 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 03:19:38.12 ID:04a1Znd+O
寒くないのか


226 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:20:33.20 ID:mcEpoKdX0
女「嫌いなら仕方ないよね」

朋「女ちゃんも中止にしようとしてたもんね…」

女「うん」

ツリー「私も聞きました。本当に無茶な子たちですね…」

女「えへへ」

ツリー「さて、その他の質問は移動しながら。時間がありません、急ぎましょう」

女「おー」


227 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:33:10.24 ID:mcEpoKdX0
午後4時23分

≪トナカイの家≫

女「着いた」

朋「なんか古い家だね。あ、いい意味で!風情があるみたいな…」

女「あれ?扉に張り紙が」

トナカイ『外出中です。暫く戻りません。用事のある人は帰ってください』

女「どうしよう、留守っぽい」


228 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:34:20.95 ID:mcEpoKdX0
ツリー「やっぱりいないか…。ということはあそこかしら」

朋「心当たりがあるんですか?」

ツリー「はい。恐らく競馬場かと」

朋「け、競馬場ですか…?この一大事に?」

ツリー「ええ、赤鼻のトナカイは博打中毒で有名なんです」

女「なんかイメージ壊れるなぁ、その設定」


229 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:37:20.82 ID:mcEpoKdX0
ツリー「賭博で造った多額の負債があるとかないとか」

朋「わーわー聞きたくないー」

ツリー「トナカイは十中八九そこです。急ぎましょう」

女「お腹空いた」


午後4時49分

≪競馬場≫

女「モグモグ、着いた」

ツリー「おにぎり食べながらしゃべらないでください」


230 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 03:38:57.51 ID:mcEpoKdX0
朋「コンビニ寄ったら遅くなりましたね、でも…」

女「ゴクゴク、誰もいないね」

ツリー「コーヒー牛乳飲みながらしゃべらないでください」

朋「(おにぎりにコーヒー牛乳って合うのかな…)」

女「ツリーさん、競馬場閉まってるみたいですよ?」

ツリー「そうですね、ここは何年も前に閉鎖されたのですから」

朋「え?じゃあトナカイさんはいないんじゃないんですか?」


231 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 03:51:08.09 ID:04a1Znd+O
だめだ吹くww
 
 
用事のある人は帰って下さいとかない奴どうすんだよw


232 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 04:00:57.28 ID:mTkSHunvO
女ってどっちかって言うと天然系か


233 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 04:14:36.29 ID:mcEpoKdX0
ツリー「朋さん、想像してみて。トナカイが人間に混じって馬券買ってると思う?」

朋「あ、嫌です。想像すらしたくないです」

女「私ならすぐに通報するわね」

ツリー「でしょ?彼が普通の競馬場にいけるはずがない」

朋「じゃあここは…」

ツリー「百聞は一見にしかず。着いてきて」


234 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 04:16:10.15 ID:mcEpoKdX0
バリバリ バリバリ

朋「何ですか、これ?」

ツリー「結界よ。これで現世の人間が侵入するのを防いでいるの」

女「あ、景色が変わっていく」

ほわほわほわわ〜〜ん

朋「ここは?」

ツリー「現世と魔界の境目にある競馬場。そして、ここで行われているのが『ペガサスレース』よ」

朋「ペガサスレース?岐阜で?」

女「わぉ!岐阜、わぉ!」


235 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 04:18:21.09 ID:mcEpoKdX0
ツリー「さぁ、トナカイを探しましょう。鼻が赤いからすぐ分かると思うわ」

女「みつけたー」

トナカイ「へ?人間?な、何か用っすか?」

ツリー「久しぶりね、トナカイ」

トナカイ「あ、釣井さん…!お、お久しぶりです…」

ツリー「ツリーで良いわよ」

トナカイ「い、いや、そんな。滅相もない…」


236 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 04:22:12.33 ID:mcEpoKdX0
ツリー「実はあなたにお願いがあって来たの」

トナカイ「な、何すか?クリスマス関連ならお断りですよ」

ツリー「するどいですね。実はそっち方面でお願いが」

トナカイ「い、嫌っすよ!勘弁してください!俺、サンタの兄貴に関わるのもう懲り懲りなんす…」

朋「(トナカイさんってサンタさんと仲悪いのかな…)」

ツリー「まあ、そう言わないで。これはクリスマスの存続に関わる一大事なんですよ」

トナカイ「知らないっすよ!釣井さんたちには悪いけど俺クリスマスにいい思い出ないっす!」


237 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 04:25:51.41 ID:04a1Znd+O
ツリー女だったのか


238 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 04:26:29.98 ID:mcEpoKdX0
トナカイ「だから、存続とか…、関係ないっすよ…。昔だって嫌々やってたんだから…」

朋「(複雑な事情があるのね…、説得は大変そうだなぁ)」

ツリー「そう、仕方ないわ。じゃあ、あなたに貸した3000万円、耳を揃えて返してもらいましょうか…」

トナカイ「…っ!そ、それは今関係ないじゃないっすか!卑怯っすよぉ…」

女「借りたら返さないと駄目だろー」

ツリー「うふふ、女ちゃんの言う通りですよ」

トナカイ「卑怯っすよ…。そんな大金すぐに返せるわけないじゃないっすか…」


239 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 04:29:52.96 ID:mcEpoKdX0
女「ガタガタ言ってんじゃねー、怒るぞー」

トナカイ「ひぃぃぃ…、分かったっすよ、手伝いますよ…。やればいいんでしょ…。ううう…」

女「やったね」

ツリー「ええ、良かったです」

朋「(痛い、心が痛いよ、男くん…)」

トナカイ「うぅぅ…、今年は穏やかに年が越せると思ってたのに…」

朋「ごめんなさい、トナカイさん…」


240 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 04:33:00.75 ID:mcEpoKdX0
麒麟「おい、見ろよ…」

朱雀「ああ、あの『赤鼻のトナカイ』が泣いてる…」

麒麟「顔面蒼白じゃん、鼻以外」

イフリート「最強の召喚獣と名高いトナカイさんを泣かすなんて…」

召喚獣たち「(あの人間たち何者なんだ……)」


241 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 04:39:40.67 ID:mcEpoKdX0
ツリー「私はここに残らなければなりません」

女「へー」

ツリー「トナカイ。この二人を、アップルたちを頼みましたよ」

トナカイ「分かりました…」

朋「お願いします!トナカイさんだけが頼りなんです!一緒にクリスマスを守ってください」

トナカイ「あ、うん…(この娘を見てると、なんか癒される…)」

ツリー「さぁ、急いで!」

トナカイ「じゃあ行きますよ!『時空転移専用ソリ』から落とされないようしっかり掴まって!」

女「おー!」


242 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 04:43:16.34 ID:mcEpoKdX0


ツリー「頼みましたよ…」

ツリー「(しかし、男くんがいないと知った時は内心焦ったけども…)」

ツリー「(偶然?いいえ、これは奇跡。彼女もまた『闇の力を宿す者』だった)」

ツリー「(闇の存在である召喚獣を操るには、同属の闇の力、もしくは圧倒的な聖の力が必要になる)」

ツリー「そうね。だって今日はクリスマスイヴ」

ツリー「これくらいの奇跡は必然なのかもしれない…」


243 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 05:03:27.46 ID:AuZ959yIO
しえんぬ


244 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 05:17:25.63 ID:mcEpoKdX0
少し時間を遡る
2009年12月24日(木)
クリスマス前日(クリスマス・イヴ)

午前1時44分

≪アルカトラズ地下一階≫

ポチャーン

??「冷たい」

??「目が覚めてしまった」

??「ここに来てもう3日か…」


友「男と女はどうしてるんだろ…」


245 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 05:20:02.85 ID:mcEpoKdX0
友「でも酷いよな、面会にも来てくれないなんて」

友「親すらも来ないし」

友「やべー、泣けてきた」

??「フヒヒ、坊主、それは仕方ないことやで…」

友「あ、起こしましたか?」

??「いや、ワイも寒くて寝れなかったところや」

友「相部屋の、確か、緑野…」

たぬき「たぬきや。仲間からはそう呼ばれとる」


246 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 05:22:34.18 ID:mcEpoKdX0
友「たぬきさん」

たぬき「何や?」

友「え?呼んだだけです」

たぬき「きめぇ」

たぬき「まぁ気持ちは分からんでもないけどな」

友「何が?」

たぬき「そりゃ、いきなりこんな所に閉じ込められたら不安になるわな」

たぬき「誰かと話したい、そない気持ちになるのは当然のこっちゃ」

友「なるほど。一理あるね」


247 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 05:27:39.47 ID:mcEpoKdX0
たぬき「だけどな、相部屋でついてるで、坊主」

たぬき「ここは天下の監獄『アルカトラズ』。誰だろうと面会禁止なんや」

たぬき「個室なんて入れられた日にゃ、何日も誰とも話さないなんて普通やからの」

友「そっかー」

たぬき「そやでー」


248 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 05:30:22.49 ID:mcEpoKdX0
たぬき「しかし、坊主。お前何したんや?ここに入れられるなんて相当の悪やで」

友「繁華街でちょっと暴れただけなんだけどな」

たぬき「何人か殺したんか?」

友「警官殴ったくらいかな?」

たぬき「ほんまか?そんだけでここに?」

友「うん」

たぬき「何で暴れたんや?」

友「今年のクリスマスを中止にしようと思って」


249 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 05:37:17.14 ID:mcEpoKdX0
たぬき「ほう…!しかし、繁華街で暴れたくらいじゃ中止にはできんだろ」

友「そうなんだよ。捕まったところまでは計算どおりだったんだけどね」

友「まさか、網走刑務所じゃないとは。想定外でした」

たぬき「網走?なんで網走やねん」

友「サンタがそこにいるらしいんだ」

たぬき「!サンタってサンタクロースのことか?」

友「そう、サンタ殺せばクリスマス中止になるかなって友達が言ってた」

たぬき「フヒヒ…!面白い、面白いで坊主!」

たぬき「(サンタ殺し。それほどの危険思想を警官に話したら、そらアルカトラズ行きやわ)」


250 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 05:43:22.95 ID:mcEpoKdX0
たぬき「そうや、クリスマスなんて中止せなアカン!今年と言わず永久にや!」

友「(この人も予定なかったのかな)」

たぬき「坊主、いいこと教えてやろう」

友「マジで?」

たぬき「まだ何も言うてへんがな」

友「いや、いいこと教えてくれるって事が」

たぬき「そっちかい。いいか、よく聞け」

たぬき「お前の殺したがっていた『サンタクロースはアルカトラズの最深部にいる』んや!」


251 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 05:45:47.42 ID:mcEpoKdX0
友「え?じゃあ網走のサンタは?」

たぬき「たぶん仮想サンタの誰かやな。まぁ偽物じゃないが、本物やない」

友「くそー騙された!市役所の人め!」

たぬき「でも結果オーライやないか!本物のサンタがおるんやさかい」

友「確かにー」

たぬき「どうや、坊主。ワイと協力してサンタを殺さへんか?」

友「お、いいね。賛成」

たぬき「フヒヒ、いい返事や…」


252 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 05:46:53.49 ID:mcEpoKdX0
たぬき「(駒は一人でも多い方がいい。いつでも捨てれる駒はな、フヒヒ)」

たぬき「(最後に笑うのは、ワイたちVIPPERや!)」

たぬき「クリスマスまで時間があらへん。さっそく行動開始や!」

友「おー」


≪アルカトラズ最深部≫

???「大気に闇の波動が満ちてきた……」

???「フヒヒヒ、セント・クロスの結界が弱まってきたみたいだな…」

???「このまま行けば次に日付が変わる頃にはワシは自由になれるぞ……」


255 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:01:07.32 ID:mcEpoKdX0

午後5時28分

≪駅前広場≫

きつね「おいおい、いい加減かくれんぼは終わりにしようぜ、クリス連」

オレンジ「(くそ、かれこれ2時間…、まだトナカイは来ないのか…)」

アップル「(だが、一般市民は避難したみたいだな)」

アップル「(最悪、『あの術』でアイツだけでも…)」


256 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:02:05.32 ID:mcEpoKdX0
きつね「こらー出てこいよ−」

オレンジ「もう少し耐えればきっと女さんが…!」

えーんえーん

幼女「ママー…、どこぉ…」

アップル「しまった!まだ子供が残っていたのか!」

きつね「フヒヒ、幼女だ!おい、クリス連!出てこないと、この子にイタズラするぞ!」

オレンジ「くそ!なんと卑猥…じゃなくて卑劣な!」


257 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:05:08.98 ID:mcEpoKdX0
きつね「フヒヒ、お嬢さん、パンツ見せてー!」

幼女「いやぁ…、助けて…」

アップル「やめろおおおおお!」

きつねが幼女のスカートに手を伸ばした瞬間、天が割れた

どーん!

女「着いた」


258 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:05:55.33 ID:mcEpoKdX0
朋「あ!アップルさん、オレンジさん!大丈夫ですか!」

アップル「女さん!朋さん!」

オレンジ「あれが、伝説の召喚獣『赤鼻のトナカイ』。はじめて見た」

朋「トナカイさん!あの敵を倒してください!」

トナカイ「合点承知の助です!朋さん!」


259 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:07:55.46 ID:mcEpoKdX0
トナカイ「『F・T・A(ファイナル・トナカイ・アタック)』ッ!!」

きつね「ぎゃー」

アップル「すごい、あのVIPPERを一撃で…」

朋「トナカイさん、すごい!」

トナカイ「ふひひ、一応召喚獣っすから」

女「仇はとったわ、男…。トナカイが」


260 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:12:06.05 ID:mcEpoKdX0
同時刻

≪クリス連・北海道支部≫

仮想サンタA「支部長!駄目です!もう結界が持ちません…」

山田「諦めるな!ワシたちが踏ん張らんでどうする!」

仮想サンタB「でも、もう残っているのは俺ら4人だけですよ…」

山田「くそっ…!こんなところで死ぬわけには…!!」

仮想サンタC「支部長!支部長だけでも『聖柱のカケラ』を使って逃げてください!」

山田「馬鹿なことを言うな!」


261 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:13:45.27 ID:mcEpoKdX0
仮想サンタC「私たち低級能力者は幾らでも代わりがいます」

仮想サンタA「しかし、支部長は違う!願いを具現化できるほどの能力者はそうは見つからない!」

仮想サンタB「お願いです!支部長!俺たちのため、死んでいった仲間のため…」

仮想サンタB「クリスマスを楽しみにしている子供たちのために!逃げてください!」

山田「わ、わかった…、すまない、お前たち…。ううぅ…」

ヒュン


262 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:16:31.03 ID:mcEpoKdX0
≪駅前広場≫

スタッ

山田「来ちゃった」

アップル「うぉお、山田さん。何してるんですか?」

山田「北海道支部がVIPの連中に襲撃受けて、ワシだけ逃げてきたの」

女「マジかよ、最低だなおっさん」

朋「(誰だろ、この人)」

山田「いや、なんか場の雰囲気がそんな感じだったんだよ」


263 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 08:18:26.98 ID:mcEpoKdX0
アップル「やはり北海道支部も…。よくご無事でしたね」

オレンジ「くそっ…!VIPPERめっ!」

トナカイ「で、これからどうするんすか?」

アップル「本当なら女さんたちに協力してもらってアルカトラズに侵入するはずだったんだけど」

オレンジ「VIPが動き出し、サンタクロースの力の源となる聖柱も全て奪われてしまいました…」


266 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 09:08:57.46 ID:mcEpoKdX0

山田「さらに、奴らに本物のサンタクロース居場所もばれている」

アップル「間違いなく、奴らは殺しにくるでしょうね」

トナカイ「サンタの兄貴がそう簡単にやられるとも思えないっすけど」

オレンジ「ここは僕たちの力だけで、アルカトラズに幽閉されているサンタを助けないと!」

山田「聖柱の援助無しでVIPの刺客に、アルカトラズの看守。骨が折れますなぁ…」


267 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 09:10:28.42 ID:mcEpoKdX0
朋「わ、私も頑張ります!」

トナカイ「安心してください。朋ちゃんは俺が絶対守るっすから!」

アップル「よし、決まりだ!さっそくアルカトラズへ向かいましょう」

オレンジ「VIPPERに気づかれないように徒歩で移動しましょう」

女「お腹空いた」

朋「女ちゃん、さっきおにぎり食べたでしょ」


女「お腹空いた…」


268 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 09:12:46.07 ID:mcEpoKdX0
午後10時50分

≪お台場・アルカトラズ入り口≫

女「着いた」

オレンジ「何事もなくて良かったです」

朋「結構歩いたね、疲れた…」

アップル「よし、侵入開始だ」


269 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 09:49:07.12 ID:04a1Znd+O


270 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 09:58:22.20 ID:mcEpoKdX0
午後10時53分

≪アルカトラズ最深部≫

友「着いた」

のぶひこ「ああ、ここまで長かったな…」

チャーリー「数々のトラップ、アルカトラズの亡霊の謎、監獄長との激戦…」

のぶひこ「何人もの脱獄仲間が命を落とした…」

友「言いだしっぺのたぬきも序盤の罠で死んでしまった」

チャーリー「残ったのは我々三人だけデス」


271 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 09:59:25.20 ID:mcEpoKdX0
のぶひこ「散っていった仲間の分も、生きてやろう!」

チャーリー「ええ、ここを抜ければ地上へ出れるんデスから!」

友「え?そうだっけ?」

のぶひこ「違うの?」

友「忘れた」

チャーリー「ふざけルナよー、怒るぞー」

友「ごめん」

のぶひこ「いいよー」

友「あれ?何しに来たんだっけ?」


272 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:03:58.46 ID:mcEpoKdX0
チャーリー「『開けるなよ』って張り紙ありマスけど、とりあえず扉開けときマスか。」

友「まぁ妥当な選択だね」

のぶひこ「おし、開けるぞ!それ」


ガラガラガラ


友「なんだ?空間を邪悪な波動が飲み込んでゆく…」


のぶひこ「真っ暗だ」

チャーリー「そうっすね」


273 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 10:09:58.14 ID:PaFf2JOiO
支援!


274 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 10:10:39.42 ID:5/P49bfcO
たぬきヨワスwww


275 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:11:26.40 ID:mcEpoKdX0
???「ほう、外から結界を解く奴がいるとは…」

友「誰だよ」

???「お前ら、闇の存在か?」

のぶひこ「ちがうよー」

チャーリー「ミーも違うデス」

???「じゃあ、用はない。死ね」

スババババ

のぶひこ「うわー、首と胴体が離れたよー」

チャーリー「うわー、ミーは右半分と左半分に別れたよー」


276 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 10:11:45.49 ID:jgjEFtcA0
え?俺彼女とデートなんだけど


277 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:14:07.19 ID:mcEpoKdX0
???「残るお前は?」

友「分かんないけど、お前がサンタクロース?」

???「サンタクロース?ああ、魔道士セント・クロスのことか。ワシは違うぞ」

友「マジでー。また騙されたー」

???「セント・クロスに何の用だ」

友「サンタを殺してクリスマスを中止にしようと思ってたんだよ」

???「ほう。クリスマスを嫌うということはお前は闇の存在だな」

友「そうなのかな?あ、そんな気がしてきた」


278 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:16:40.26 ID:mcEpoKdX0

???「そうか。一応感謝しよう、予定より早くワシは自由だ」

友「どういたしまして」

???「ちょうどいい具合に闇の力も回復してきた」

???「腕鳴らしにこの建物を破壊してみるか…」

友「待てよー、俺死んじゃうよー、やめろよー」


279 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:18:39.35 ID:mcEpoKdX0
???「フヒヒヒ、安心しろ。お前は特別だ、助けてやろう」

友「マジで?ありがとう」

???「ぁあ、捕まれ。地上に出るぞっ…!!」

???「そしたら、お前の望みも叶えてる!『血のクリスマス・イヴ』の再来だ!」

友「え?」

???「フヒヒヒ、クリスマスは中止!今夜はワシの復活祭だぁ!!」


280 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:22:28.69 ID:mcEpoKdX0
≪アルカトラズ地下一階≫

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アップル「な、何だこの揺れは?」

オレンジ「地震とは違う、とてもいやな感じが…」

朋「下から、下から何か来る…!」

アップル「え?どういうこと?」

山田「と、とにかく外へ出よう!」

トナカイ「全員俺に掴まって!」

シュン


281 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:25:38.69 ID:mcEpoKdX0
≪お台場上空≫

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

トナカイ「何だこの感じ…?」

朋「来るっ…!」

ドドドドドドドドドド

オレンジ「じ、地面が割れた…」

アップル「力を持たない僕でも分かる…!この邪悪な波動…」


282 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:28:25.41 ID:mcEpoKdX0
ガガガガガガガガガガガ

女「建物が崩れてい…あ、何か出てきた」

山田「ま、まさか、あれは…」

山田「馬鹿な!あれは、死んだはず!30年前の『血のクリスマス・イヴ』の時に…!」

トナカイ「あわわわ、間違いないっす…!アイツだ…!」

トナカイ「闇の力の全てを手に入れたと謂われた伝説のVIPPER!『童帝・ナナシ』ッ!」

アップル「資料で読んだことがある…。歴史上唯一クリスマスを中止に追い込んだ怪物…」

朋「そんな奴が、どうしてアルカトラズに?」

??「それについては私が説明してやろう」


283 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:32:36.44 ID:mcEpoKdX0
アップル「誰だ、お前は?」

看守長「アルカトラズ看守長、田中哲夫だ」

朋「(浮いてる…!)傷だらけじゃないですか」

看守長「これはナナシとは関係ない。その前に起きたクーデターが原因だ」

女「クーデター?」

看守長「そうか、奴らの狙いはこれだったのか…」

オレンジ「だらだら話している暇はない!簡潔に説明してろ!」

看守長「囚人が脱走→職員応戦→激闘→数人が最深部へ→結界解除」

女「なるほど、把握」


284 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 10:33:58.29 ID:5/P49bfcO
童帝ナナC


285 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 10:35:56.10 ID:mcEpoKdX0
アップル「しかし、なんで童帝が生きて、こんなところに封印されているんだ?」

山田「それに、サンタクロースはどうした?彼もここに居るんだろ?」

看守長「話は30年前、『血のクリスマス・イヴ』に遡ります……」

オレンジ「簡潔に説明しろ!」

看守長「童帝ナナシ死んでませんでした→サンタが自らを犠牲にして結界を張った」

看守長「→時間が流れて力が弱まりサンタはナナシに取り込まれた」

看守長「→サンタを吸収したままナナシ復活→今暴れてる」

女「なるほど、把握」


286 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 10:40:53.74 ID:jRGhKjeVO
支援


287 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:06:26.62 ID:mcEpoKdX0
トナカイ「でも、信じられないっす…!サンタの兄貴が吸収されるなんて!」

看守長「原因は分からないが年々彼の力は弱まっていっていたんだ…」

看守長「ここ数年は殆ど魔道も使えなかったようだ…」

アップル「何故我々クリス連に隠していた!」

看守長「ん?なんだ?クリス連って?」

オレンジ「あ、先輩!僕ら影の組織ですから表の人間は知らなくて当然です」

アップル「そっかー」

女「なるほど」


288 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:07:39.58 ID:mcEpoKdX0
朋「とにかく!あいつを止めないと!トナカイさん、お願い!」

トナカイ「いや、さすがの俺でもあれはちょっと…」

山田「躊躇してる場合じゃない!クリスマスは絶対に守らなければいけないんだ!」

アップル「山田さんの言うとおりだ!行くぞトナカイ!」

オレンジ「このままじゃ『血のクリスマス・イヴ』の再来だ…!」

看守長「私も手伝うぞ」

トナカイ「くっそー、こうなったらヤケクソだぁ!!」

アップル「『聖柱のカケラ』よ!力を解き放て!」

山田「突撃だぁ!」


女「あー、お腹空いた」


289 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:10:39.77 ID:mcEpoKdX0

朋「女ちゃん」

女「何?朋ちゃん」

朋「こんなときにする話じゃないと思うんだけどさ」

女「うん」

朋「今日、駅前で男くんと一緒にいたのは私だよ」

女「え?」

朋「お墓参りの帰りに偶然会ったんだ」

女「そうなんだ…」

朋「うん。それ伝えておきたかったの」

女「そっか…」

朋「うん…」


290 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:12:28.82 ID:mcEpoKdX0
女「…」

朋「…」

女「お墓参りって誰の?」

朋「パパとママ。6年前に事件に巻き込まれたの。クリスマスの夜だった」

女「そっか、ごめんね…」

朋「ううん、もう平気」



山田「(朋…。そうか、彼女があの時の子か…)」

山田「(大きくなったな…)」


291 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:17:20.41 ID:mcEpoKdX0
≪アルカトラズ入り口≫

友「行ったか…」

友「何だったんだ、アイツ。テンション高かったな」

友「まぁ、いっか」

友「家に帰ろう」


友「あ、流れ星」

友「来年こそ、彼女とクリスマスを過ごせますように…」


292 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:19:17.72 ID:mcEpoKdX0
2009年12月24日
クリスマス前日(クリスマス・イヴ)

午後11時8分

封印を解かれた『童帝・ナナシ』によって東京は壊滅。
必死に抵抗したアップルたちだったが、全く歯が立たずに散り散りになってしまう。
日本全土を闇の波動が覆い、VIPPERたちは次々と表の世界へと現れた。

午後11時31分

最後の聖柱が折られ、日本クリスマス運営連盟はその力の源を失う。

朋が最後に女を見たのは、彼女がナナシに吸収される姿だった。
『最後は私が食べられちゃった』これが女が残した最後の言葉。

午後11時47分

人々から希望が消え、日本列島は完全なる闇に支配される。
それに伴い童帝・ナナシ、『今年のクリスマス中止』を宣言。


これは事実上、『クリスマス廃止宣言』でもあった――


293 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 11:21:06.20 ID:jRGhKjeVO
このまま終わりなんて無いよな…支援


294 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:22:09.00 ID:mcEpoKdX0


         第二部 『血のクリスマス・イヴ』 完



295 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:27:48.45 ID:mcEpoKdX0

―第三部予告―

童暦0003年。かつて日本と呼ばれた島国。
支配するのは狂気と混沌。
希望を失った人々は、闇に脅えながら生きている。

その中で、力で押さえつけるVIP帝国に反発する者たちがいた。
『クリスマス奪還戦線』
人々に再び笑顔を取り戻すため、巨大な闇の力に立ち向かう。

そして、旧暦2012年12月21日。
戦いに終止符を打つべく、あの男が帰って来る――

??『これがクリスマスのない世界…。これが本当に俺の望んだ世界なのか?』


296 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 11:28:54.99 ID:mcEpoKdX0
朋『理想だけじゃ、人は強くなれないの……』

交錯する感情、届かない想い

アップル『しかし、希望を捨てては人は前に進めない!』

悲しみの連鎖、断ち切るために

トナカイ『慌てるな、絶望するにはまだ早い……』

今、全ての『願い』が一つに重なる―――


男「クリスマス予定ない」

第三部

『希望の唄とメリークリスマス』

近日公開予定


297 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 11:33:42.39 ID:jRGhKjeVO
おお!
超期待age!


298 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 12:15:44.07 ID:q+WcLnERO
続きは今日じゃないのか?


299 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 12:26:27.54 ID:eDWR2kf2O
きっと書き溜めてるに違いない
待ってるぞ!


300 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 12:27:19.50 ID:rFCxlM5XO
ここで俺の出番か
保守


301 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 13:01:02.39 ID:jRGhKjeVO


302 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 13:28:07.58 ID:rFCxlM5XO
世間の荒波に負けずに保守


303 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 13:51:05.92 ID:mTkSHunvO
女が無事男とくっつくまで保守


313 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 17:22:46.70 ID:eYJUOzOG0
やべえええ楽しみいいいいい


314 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 17:35:03.44 ID:oMpu6c3U0
ホッホー
面白いじゃないか


318 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 18:37:38.12 ID:udVEM/bIO
1、期待してんぜ!
保守


319 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 18:39:36.40 ID:mqdfs29U0
>>1しか読んでないけどつまんねー
死ね


320 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 18:58:13.45 ID:jRGhKjeVO
保守


321 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 19:08:17.06 ID:VXhW/n/mO
途中のラーメンズネタでめっさ笑ったwww


322 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 19:14:08.77 ID:/XAOiY700
>>321
すまんどれだ


330 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 21:40:21.16 ID:VXhW/n/mO
>>322
飛騨高山でペガサスレースのくだり
不思議の国のニポンより


333 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 22:26:19.78 ID:mcEpoKdX0
まさか、保守してもらえてるとは…
今から急いで書きます
ごめんなさい


334 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 22:28:07.19 ID:jRGhKjeVO
待ってたぜ!
期待age


335 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 22:38:54.21 ID:mcEpoKdX0


     第三部 『希望の唄とメリークリスマス』



336 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 22:39:34.86 ID:rFCxlM5XO
キタ――(゚∀゚)――!!


337 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 22:41:14.42 ID:mcEpoKdX0
童暦0003年
(旧暦2009年12月某日)

≪VIP帝国首都・童京≫

ナナシ「あ」

黒豚「どうしたの」

ナナシ「もうすぐワシの復活記念日じゃん」

黒豚「そうだっけ」

ナナシ「うん」

黒豚「そっかー」


338 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 22:43:42.19 ID:mcEpoKdX0
ナナシ「え?感想それだけ?」

黒豚「え?うん、まぁ…」

ナナシ「なんでだよー、祝えよー」

黒豚「だって、VIPPERは基本的そういう行事が嫌いなんだって」

ナナシ「そうなの」

黒豚「だからクリスマス廃止したんじゃない」

ナナシ「それは…、そうだけれども…」


339 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 22:44:05.52 ID:nqvEvlhm0
俺の兄貴がサンタ業界に勤めてるんだが、
今年は靴下を黒ニーソにしとくといいものを入れてくれるサービスしてるらしい


340 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 22:47:09.53 ID:mcEpoKdX0
黒豚「じゃあ、今年も身内だけのしめやかな会にしよう」

ナナシ「えぇ〜、去年もそうだったじゃん。葬式みたいだったじゃん」

黒豚「誰もしゃべらないからね」

ナナシ「ワシ一人が舞い上がって馬鹿みたいだっただろ」

黒豚「うん」

ナナシ「今年は再誕3周年とかで派手にやろうよー」

黒豚「えー、例えば何するんだよー」


341 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 22:48:15.57 ID:jRGhKjeVO
支援!


342 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 22:50:41.82 ID:mcEpoKdX0
ナナシ「うーん、そうだなぁ…」

ナナシ「あ」

黒豚「なんかいいの浮かんだ?」

ナナシ「おうよ」

黒豚「何?」



ナナシ「人類を滅ぼそうぜ」


343 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 22:52:49.69 ID:kABNvJEz0
何という超展開


344 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 22:57:31.59 ID:jRGhKjeVO
おいナナシ、幾ら何でもノリ軽すぎるだろ!


345 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 23:01:29.07 ID:mcEpoKdX0
12月14日

≪飛騨高山≫

一般人A「おい、何だあれ」

一般人B「どうせ、またVIPPERが祭りといって騒いでるんだろ」

一般人A「何々?『童帝ナナシ再誕祭のお知らせ』…?」

一般人B「今度は何する気だよ…、うぜぇ」

一般人A「『日時:12月21日〜23日(前夜祭)・24日(本祭り)。内容:極秘』だって」

一般人B「意味分からん、死ねよVIPPER…」


346 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 23:03:24.62 ID:mcEpoKdX0
ツリー「(予言どおり動き出しましたか…、ナナシ)」

ツリー「東北支部長。例の実験の結果は?」

なまはげ「成功だべさ」

山田「これでどうにかVIPPERに抵抗できる…」

ツリー「(そうだといいのですけれど…)」


347 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:04:31.77 ID:jRGhKjeVO
支援


348 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:08:12.23 ID:04a1Znd+O
スレタイからここまでもってくるとは思わなかった


349 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:09:42.01 ID:mcEpoKdX0
≪???≫

女「よく寝た」

女「ところで、ここ、どこだろ…」

女「はぁー、お腹すい…てないな、あんまり」

???「おい、誰だ。俺の眠りを妨げる奴は…」

女「ごめんー」

???「いいよー」

女「ねえ、ここどこ?」

???「ナナシの腹の中」


350 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:11:04.83 ID:jRGhKjeVO
女生きてた!
良かったぁ…


351 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 23:12:23.28 ID:mcEpoKdX0
女「な、ナナシ…?」

???「そう、覚えてないのか?」

女「うん」

???「そっか」

女「あなた誰よ」

???「俺?俺は大魔道士セント・クロスだ」

女「せ、セントクロス…?」

クロス「……、覚えてないのかよ…?」


352 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 23:14:40.92 ID:04a1Znd+O
女天然だからな…


353 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:18:29.52 ID:jRGhKjeVO
支援


354 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 23:19:50.78 ID:mcEpoKdX0
女「聞いたことあるような、ないような…」

クロス「マジかよ…」

クロス「ところで、お前はよく原型を保っていられるな」

女「えへへ」

クロス「(ん?この波動…)」

クロス「お前、もしかして、聖柱のカケラ持ってるんじゃないのか?」

女「持ってないよー」

クロス「マジで?ちょっとポケットとか調べてみろよ」

女「あった」

クロス「そうそう、それそれ!」


355 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:21:53.85 ID:jRGhKjeVO
覚えてない…
まさか…記憶喪失?
な訳ないか


356 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:24:34.07 ID:mcEpoKdX0
クロス「それ、ちょっと貸して」

女「えー」

クロス「頼むよー」

女「いいよー」

クロス「ありがとう」

クロス「(あれ?聖柱のカケラってこんなに強力な力を持ってたっけ?)」

クロス「なぁ、お前って聖の力を宿してたりするの?」

女「え?意味が分からない」


357 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:25:48.97 ID:jRGhKjeVO
支援


358 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:31:08.90 ID:mcEpoKdX0
クロス「ちょっと待てよ。魔道具『聖の力サーチャー』で判定するから」

ピピピピ

女「どう?」

クロス「やべぇ、お前上級能力者じゃん!」

女「え、ヤバイの?」

クロス「あ、いい意味で。お、しかもお前、異能者じゃん!」

女「いのうしゃ?」


359 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 23:32:24.65 ID:mcEpoKdX0
クロス「そう。力を宿した人間が稀に突然変異すんの。それが『異能者』」

女「ひゅー!で、私の能力は?」

クロス「ちょっと待てろー。えっと…、『邪気喰い』だってさ!」

クロス「『邪気喰い』ってのは、闇の波動を吸収して聖の力に変える能力だ」

女「へー」

クロス「(そうか。この空間は闇の波動そのもの)」

クロス「(女が原型を留めるほどの強力な力を得ているのも納得できる)」

クロス「(聖柱のカケラにしても、俺が目覚めたのも、そのせいか)」


360 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 23:33:49.66 ID:04a1Znd+O
10万……11万……ばかな!?まだ上がるだと!?


361 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:34:51.02 ID:jRGhKjeVO
支援


362 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/21(月) 23:36:17.87 ID:mcEpoKdX0
女「お腹空いてないのは、闇の波動とやらを食べているからなのか」

クロス「闇の力を吸収しないとお腹空くんだろうな。お前は年中お腹減ってただろ?」

女「そんな事ないけど」

クロス「そっか…(これだけの力、ここで開花したのか?)」

クロス「(それとも、彼女の力を満たすだけの闇の力を宿すものが側に居たのか…)」


女「若干お腹空いた…」


363 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:37:44.11 ID:gTKQdixJ0
若干・・・


364 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:53:55.94 ID:mcEpoKdX0
童暦0003年12月21日
童帝ナナシ再誕祭初日
(人類の終焉まで残り3日)

午前11時27分

≪ナナシ城≫

ナナシ「じゃあ、正午ぴったりに攻撃開始な」

黒豚「おっけー」


365 :VIPがお送りします [] :2009/12/21(月) 23:58:53.06 ID:jRGhKjeVO
支援


366 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 00:00:10.39 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「まずアメリカからな。あそこの軍事力怖いから」

黒豚「おっけー」

ナナシ「核兵器とか気をつけろよ、痛いから」

黒豚「おっけー」

ナナシ「この島国の人間殺すのは24日の本祭りだからな」

黒豚「おっけー」

ナナシ「ワシの話聞いてる?」

黒豚「おっけー」


367 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 00:03:56.82 ID:/yJ4RVHF0
同時刻

≪旧男宅≫

??「ここ、知っている…。暫く見ないうちに、この街も雰囲気が変わったな…」

??「街から、人々から、世界から希望が消えたから結果…。俺の望んだ世界……」

??「これがクリスマスのない世界…。これが本当に、『俺の望んだ世界』なのか……? 」


368 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 00:10:53.32 ID:RHAGD8kAO
試演


369 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 00:11:15.81 ID:/yJ4RVHF0
午後12時

≪アメリカ≫

黒豚「時間だ…。お前ら、突撃開始」

VIPPER「うおおおおお!祭りだぜぇええええええええ」

アメリカ人A「オーノー!VIPPERガ攻メテ来タヨー」

アメリカ人B「ジーザス!」

アメリカ人C「オオ、主ヨ…。我ラヲ救イタマエ…」

アメリカ大統領「シット!クソッタレ共ガッ!キツイノ一発カマシテヤレ!」

軍人A「祖国ノ土ヲ踏マセルナッ!」

軍人B「悪イ子ニハ、オ仕置キダゼ!ベイビー!」


370 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 00:12:44.85 ID:/yJ4RVHF0
≪VIP城≫

ナナシ「次は、ロシア、中国、アジア、中東、ヨーロッパ、その他は適当にね」

黒豚「おっけー」


≪世界各地≫

ロシア人「ワー、VIPPERダー!恐ロシヤー」

中国人「辞メルアルネ!」

韓国人「謝罪ト賠償ヲ要求スルニダ!」

フランス人「トレビアーン」

ドイツ人「コンナ事スルノハ、ドイツダ!」

その他「ヤメロヨー、怒ルゾー」

VIPPER「ヒフフフ、メシウマだぜぇー」


371 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 00:16:16.63 ID:wGl0cgkV0
男が戦闘機の上に乗ってミサイル堕としたり片手で戦車ぶん投げたりする無双を見るまで寝ない


372 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 00:17:26.42 ID:/yJ4RVHF0
ちょっと離れます
ごめんなさい


384 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 01:40:29.15 ID:/yJ4RVHF0
童暦0003年12月22日
童帝ナナシ再誕祭二日日
(人類の終焉まで残り2日)

≪飛騨高山≫

ツリー「九州支部長、状況の報告を」

東国原「はい。昨日正午から始まったVIP帝国に日本を除く世界同時攻撃」

東国原「現在は小康状態にありますが、いつ攻撃が再開されるか分かりません」

山田「既に全世界の半分以上は、奴らの手に落ちたと推測されます…」


385 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 01:41:23.19 ID:gbolU2330
キター


386 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 01:42:05.35 ID:/yJ4RVHF0
なまはげ「どうする、中部支部長。残っている支部長クラスは我々5人だけ…」

山田「このまま、VIPPERに好き勝手やらせるわけにはいかん!」

東国原「どげんかせんといけん!」

スイーツ(関東支部長)「ちょっと!待ちなさいよ!どうするつもりよ!?」

なまはげ「助けるのか?戦力を各国に分散させるのは愚の骨頂だベさ」

山田「しかし、世界に希望を、我々のクリスマスを取り戻さなければ!!」

スイーツ「はぁ?今はもうクリスマスとか言ってる場合じゃなくね?命掛かってるんですけど」

東国原「では、見捨てるというのか?」

山田「それは駄目だ!」


387 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 01:46:44.70 ID:/yJ4RVHF0
なまはげ「中部支部長。今はあんたがリーダーだ。判断を委ねる…」

ツリー「……VIPPERを倒すには、ナナシを倒すしかありません」

ツリー「今、闇の存在が表の世界にいられるのは、ナナシの放つ闇の波動のおかげです」

ツリー「その闇の波動を止めれば、VIPPERは闇の世界へと戻るしかありません」

ツリー「ですから、我々はナナシを倒すことに全力を尽くしましょう」

山田「それは、つまり…」

スイーツ「他国を襲っているVIPPERは放っておくってことね」


388 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 01:49:47.66 ID:70noDvBzO
>>1キター!
寝ずに待った甲斐があったぜ支援!


389 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 01:52:46.13 ID:/yJ4RVHF0
なまはげ「敵さんの戦力は分散し、戦いで疲労も蓄積してるはずだべ」

東国原「そこを、我々が全力で、どげんかするということですか」

ツリー「奴を倒すチャンスがあるとしたならそれだけでしょう…」

山田「そんな…。また、他人を犠牲にして自分だけ生き残れと…」

山田「それで本当に希望は持てるのか…」

朋「仕方ないよ、山田さん…」

ツリー「朋さん…!聞いていたのですね…」

朋「山田さん。理想だけじゃ、人は強くなれないの……」


390 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 01:53:56.78 ID:gbolU2330
これが俺の最後の支援だ


391 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 01:54:43.97 ID:gdokexRpO
先生、オナニーは予定に含まれますか?


392 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 01:54:49.38 ID:70noDvBzO
予告の台詞キター!
支援


393 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 01:58:01.50 ID:/yJ4RVHF0
朋「私はもう大切な人たちを失いたくない、強くなりたい」

朋「希望を抱くだけじゃ駄目、現実を受け止めることで人は強くなる」

朋「今は耐えて、相手が弱っているところを突く」

朋「それが世界を救う可能性のある唯一の方法よ…」

山田「変わってしまったな、朋ちゃん……」

朋「変わらなければ、また誰かを失ってしまうもの……」


トナカイ「(ふひひ、シリアスな朋ちゃん可愛い……)」


394 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 02:00:09.64 ID:70noDvBzO
トナカイ自重しろww


395 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 02:06:08.03 ID:/yJ4RVHF0

≪VIP城≫

ナナシ「でも、いいのか?」

黒豚「何が」

ナナシ「指揮は任せるって言ったけどさ、戦力全部投入しちゃたじゃん」

黒豚「うん、ほぼ全部」

ナナシ「『クリスマス奪還戦線』が攻めてきたらどうすんの?」

黒豚「やばいかも」

ナナシ「え?マジで?どうする?ドバイあたりに逃げとく?」


396 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 02:10:24.85 ID:/yJ4RVHF0
黒豚「なんちゃって」

ナナシ「え?」

黒豚「そんなこともあろうかと、用意してあります、精鋭部隊」

ナナシ「ほう…」

黒豚「しかも10人」

ナナシ「マジで?まぁ、ワシ一人でも余裕なんだけどさ、念のためだよ」

黒豚「ふーん」


397 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 02:12:58.40 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「で、どんな奴らなの?」

黒豚「すげー強いよ」

ナナシ「ほほう…」

黒豚「その名も『EXpert-COmplete-TEN』(熟練の完成された10人みたいな意味)」

ナナシ「かっけー!」

黒豚「略して『EX-CO-TEN』(クソコテ)だ!」

ナナシ「おー、クソコテかー!」

黒豚「だから、安心して闇の波動だしといてください」

ナナシ「おっけー」


398 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 02:15:33.01 ID:tGNmXCfKO
明日仕事なのに…


399 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 02:18:31.60 ID:RHAGD8kAO
私怨


400 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 02:27:22.57 ID:/yJ4RVHF0
≪飛騨高山≫

ツリー「……というわけです。皆さんは明日に備えて休んでください」

オレンジ「み、見捨てるんですか!今の僕たちなら助けられる命もあるのに!」

アップル「落ち着いて、オレンジ」

オレンジ「先輩!でも…」

なまはげ「お前たちの力は無限じゃないんだべ。ナナシと戦う前に力尽きちゃ困る」

オレンジ「でも…」

アセロラ「あなたの悔しい気持ちは分かるわ、オレンジ」

オレンジ「アセロラ先輩…」


401 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 02:31:26.55 ID:/yJ4RVHF0
アセロラ「でも、私たちが本当にしなきゃいけないのはナナシを倒すこと」

アセロラ「元クリス連のエージェントは残りはたったの4人」

アセロラ「たった4人だけど、力を合わせれば出来るはず…」

オレンジ「先輩…」

アセロラ「だから、一人で無茶しないでね。アップル、特に君だよ」

アップル「え?僕かい?」

アセロラ「君は昔からいつも一人で無茶するから…」

アップル「そっかー」

アセロラ「うん」


402 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 02:37:36.38 ID:/yJ4RVHF0



トナカイ「朋ちゃん、大丈夫っすか?」

朋「トナカイさん。大丈夫よ…」

トナカイ「泣いてたの?」

朋「いろいろ思い出してね…」

トナカイ「そっかー」

朋「うん」


403 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 02:42:06.31 ID:/yJ4RVHF0

朋「ねぇ、やっぱり皆クリスマスを取り戻したいのかな?」

トナカイ「『クリスマス奪還戦線』っすからね…。俺はどうでもいいけど」

朋「私もどうでもいいんだ。クリスマスにはいい思い出がないし…」

朋「両親が事件に巻き込まれて死んだと知ったのもクリスマスだった…」

朋「男くんと女ちゃんを失ったのもクリスマスだった…」

朋「もう、クリスマスなんて嫌だよぉ…ううぅ…」


404 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 02:43:31.27 ID:/yJ4RVHF0
トナカイ「(朋ちゃん、やっぱり『クリスマスに嫌われた人間』だったのか)」

トナカイ「(闇の力を宿しているから、俺も能力を使えたし、側にいて居心地がいいんだ)」


朋「トナカイさんはいなくならないよね…?」

トナカイ「モチロンっすよ!俺は朋ちゃんの側を絶対に離れないっす!」

朋「ありがとう…」


405 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 03:00:32.42 ID:gbolU2330
眠いぞ続きはまだか


406 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:10:06.36 ID:/yJ4RVHF0
看守長「(さて、私はどうしたものか…)」

看守長「(二度目の『血のクリスマス・イヴ』のとき、ノリで彼らに手助けした)」

看守長「(それからは、何となく一緒に居るのだけど、本当にこのままでいいのか…)」

看守長「(しかし、もうアルカトラズもない。生きる理由を失ってしまった)」

看守長「ふぅ…」

看守長「ん?誰か来るぞ…」

看守長「!!あ、アイツはッ!」


407 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:13:13.74 ID:/yJ4RVHF0
ビーッ ビーッ

『Warning!警告!Warning!警告!』

アップル「なんだ、これは!」

ツリー「一体何の騒ぎですか?」

看守長「敵だ!敵の襲撃だ!」

オレンジ「VIPPERか?」

東国原「ど、どげんかせんといかん!」

スイーツ「この場所が敵にばれたの?」



??「え?俺は敵じゃねーぞ?」


408 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:15:36.81 ID:/yJ4RVHF0
??「ずいぶん騒がしいなぁ…」

アップル「あ、あれは…!」

アセロラ「え?アップル、アイツを知ってるの?」

オレンジ「本当にアイツか…、嘘だろ?」

朋「瓦礫の山に押し潰されたはずじゃ…!」

??「あの時は俺も死ぬかもしれないって思ったけどな」

アップル「クリスマスの奇跡ってやつかな…」

朋「い、生きてたんだ…!」


409 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:18:36.35 ID:/yJ4RVHF0
友「どうもー」



ツリー「誰ですか、あれは」

アップル「昔、任務で利用しようとしていたアルカトラズの囚人です」

朋「元クラスメイトの犯罪者です」

友「はじめましてー」

朋「敵なの?」

友「え?違うと思う、たぶん…」


410 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 03:20:22.43 ID:Dhqtn5JY0
あれ友死んだことになってたんだ


411 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:26:06.08 ID:/yJ4RVHF0
スイーツ「ちょっと!どういう事ぉ?」

看守長「コイツは敵だ!私は知っている、コイツがナナシの封印を解いたんだ!」

オレンジ「マジで?」

友「うん」

なまはげ「うわー、それは無いわ」

スイーツ「ありえないんですけどー」

朋「な、なんでそんな事したのよ!あなたのせいでどれだけの人が…」

友「ごめんねー」

アップル「いいよー、ってはならないよ、今回ばかりは」

友「ひえー」


412 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:28:14.24 ID:/yJ4RVHF0
>>410
いつの間にか勝手に死んだことにされる
それが友クオリティー


413 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:29:13.94 ID:FKgJwVwY0
完全に男が生き返ったとおもったわ


414 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:37:13.35 ID:/yJ4RVHF0
オレンジ「死ねばよかったのに」

友「寂しい事言うなよー」

ツリー「なぜ、そんな事を?」

友「いや、本当はサンタクロースを探してたんだよ、あそこにいるって聞いて」

東国原「ほう、サンタを助けようとしてくれたのか」

友「ううん、殺そうと思って」

ツリー「なるほど、やはり敵ですか」

アセロラ「ぶっ飛ばしてやる!」

朋「最低…」

トナカイ「お前みたいなカスに兄貴は殺せないけどな」


415 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:43:07.44 ID:/yJ4RVHF0
友「ちょっと、待って!」

友「確かに、『クリスマス中止にしちゃお』って軽い気持ちでサンタ殺そうとしたよ!」

友「でも、今は殺せなくて良かったって思ってる!!」

スイーツ「本当かしら」

友「マジで!俺、この三年間、日本全国回ったんだ」

友「そこで沢山の人を見てきた、みんな必死で戦っていた!」

友「俺、気づかされたんだ、自分のしたことの愚かさに…」

友「俺は償いたいんだ!自分の罪を責任を取りたい!」

友「だからここ、『クリスマス奪還戦線』に来たんだ!」


416 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:50:35.15 ID:/yJ4RVHF0
朋「どうするつもり?」

友「俺、実はナナシとは顔見知りなんだ」

なまはげ「ほう、それでそれで?」

友「俺がおとりになって奴の気を引き付ける!」

オレンジ「その隙に僕たちが奴を叩く…」

アップル「確かに正面から行っても歯が立たないかもしれない…」

友「頼む、俺に力を貸してくれ…!」


417 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:51:58.64 ID:/yJ4RVHF0
ツリー「いいでしょう。我々も明日、ナナシを襲撃する予定でしたから」

アセロラ「いいんですか!」

ツリー「ええ。今は一人でも多く仲間が必要です」

友「ありがとう…!」

ツリー「さぁ、明日は決戦です。今日はしっかりと休んでください…」


アップル「僕たちの本当の戦いはこれからだ」

アップル「だから、明日のために今は……」


アップル「寝るぞぉー!!」


418 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 03:57:58.32 ID:al2OLUP70
こらこら


419 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 04:05:36.96 ID:RmqTLV62O
アップルww


420 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 04:06:30.46 ID:/FdOreGIO
打ちきりフラグwwwww


421 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 04:06:52.24 ID:/yJ4RVHF0
ちょっと疲れたよ、パトラッシュ…
休憩を挟ませてもらいます…
ごめんなさい


422 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 04:19:18.88 ID:B0XkDlOeO
追い付いた
保守


423 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 04:30:37.28 ID:B0XkDlOeO
寝れねー


424 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 04:51:34.97 ID:mPJcG6l0O
このスレを楽しみに今起きた俺は負け組…


425 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 05:03:54.05 ID:efI8JGFd0
>>424
俺もだよ恥ずかしがるなって


426 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 05:19:41.85 ID:/yJ4RVHF0
童暦0003年12月23日
童帝ナナシ再誕祭3日日
(人類の終焉まで残り1日)

午前9時

≪VIP城≫

ナナシ「首尾はどうだ?」

黒豚「全世界の8割以上を制圧完了」

ナナシ「今日中に終わるかね」

黒豚「たぶんねー」

ナナシ「そっか、よかった」

黒豚「まぁね」


427 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 05:24:28.81 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「でもさ、ワシすっげー暇なんだけども」

ナナシ「遠くでの出来事とか面白くないよ」

黒豚「えー?計画立てたの自分じゃん」

ナナシ「そうだけどさ…。この島国は明日潰さないと意味ないしさ」

黒豚「うーん、じゃあさ、とりあえず『クリスマス奪還戦線』でも潰せば?」

ナナシ「なるほど。心配事も減るし一石二鳥じゃん!」

黒豚「そうだねー」


428 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 05:25:13.11 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「でも、ワシってラスボスじゃん?自分で動くのはなぁ…」

黒豚「クソコテでも送り込めばいいじゃん」

ナナシ「あー、なるほど」

黒豚「ちょっと呼んでくるねー」

ナナシ「おー」


429 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 05:33:59.93 ID:/yJ4RVHF0

No.8「フヒヒヒ、やっと俺らの出番かぁー!」

No.5「ずいぶんと待たせるんだな、黒豚殿」

黒豚「ごめんねー」

No.10「まぁ、いいじゃないの」

No.9「やっと、人が切れるぞ。妖刀『白百合』も疼いている……」

No.6「フヒヒ、全部僕が食べちゃうもんねー!」

No.7「はぁ、めんどくせー…。休みてー…」

黒豚「駄目駄目。今回はNo.4までは全員出てもらうから」


430 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 05:40:51.41 ID:/yJ4RVHF0
No.4「それで、我々は何をすればいいのだ?」

黒豚「クリスマス奪還戦線が目障りだから潰してきてくれ」

No.4「ふひひ…。お安い御用でございます…」

黒豚「頼んだよ。向こうには『赤鼻のトナカイ』がいるし」

No.8「関係ねーぜ!全員まとめてぶっ潰してやるッ!」

黒豚「よし、好きなだけ暴れて来い」

クソコテ4〜10「おー」


431 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 05:47:39.58 ID:/yJ4RVHF0
≪飛騨高山≫

ツリー「え?北海道支部長がいない?」

アセロラ「ええ、朝起きた時には姿はありませんでした…」

オレンジ「そういえば、昨日の敵襲の騒ぎの時にはもういなかったような…」

東国原「なにやっとるんだ、あの人は」

スイーツ「眠い…」

オレンジ「大変です!保管してあった聖柱のカケラが無くなっています!」

アップル「ま、まさか一人で助けに行ったのか…?人々の希望を守るために…」


432 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 05:54:22.80 ID:/yJ4RVHF0
朋「も、もしかしたら、逃げたのかも…」

アセロラ「それは無いわ!山田さんはそんな人じゃない」

朋「な、なんでそんな事が言い切れるんですか?」

アセロラ「そ、それは…」

ツリー「……、あの人はね、クリスマスが大好きなの」

ツリー「いや、違いますね。『クリスマスを楽しみにしている子供』が大好きなの」

朋「それはあの人の言動を見ていれば何となく分かります…」


433 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:00:32.48 ID:/yJ4RVHF0
朋「でも、無謀じゃないですか、こんなの!」

ツリー「確かに、異常ね。私も軽く引きますよ」

ツリー「朋さん、山田さんが網走刑務所に入ってたのは知ってる?」

朋「え?あ、聞いた事あるような…」

ツリー「どうしてだか知ってる?」

朋「いえ…」

ツリー「彼ね、人を殺したの」

朋「え?」


434 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:05:04.34 ID:/yJ4RVHF0
ツリー「まぁ、殺された人は同情も出来ないほどの犯罪者なんだけどね」

ツリー「殺人、強盗、強姦…。犯罪という犯罪をしてきた極悪人でした」

ツリー「10年ほど前のクリスマスの夜、その男はある家に強盗に入ったの」

ツリー「しかし、その家の夫婦に見つかり、男はその二人を殺してしまった」

ツリー「その後、男は自分の痕跡を消すため、放火した」

ツリー「偶然居合わせた山田さんが発見し、燃え盛る家に取り残された子供を救出したらしい」

スイーツ「へぇ、あのおじさん、やるじゃん」


435 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 06:05:54.65 ID:mPJcG6l0O
再開してた…
支援


436 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:12:10.59 ID:/yJ4RVHF0
ツリー「でも、その後、山田さんはその男を見つけ出し、殺してしまった」

ツリー「その子から両親を、楽しいはずのクリスマスを奪ったのが許せなかったらしい…」

東国原「政治家に顔の利く私が色々根回しして、仮想サンタは続けられるようにしたけども」

なまはげ「あの人は誰よりもクリスマスを愛してるんだべさ、気持ち悪いくらい」

朋「そっか…」

朋「(そうだったんだ…)」



朋「あの日、子供の私を助けてくれたのは山田さんだったんですね…」


437 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 06:18:41.35 ID:bHe07+YaO
支援


438 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 06:18:46.90 ID:d8ExEMaV0
支援


439 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:24:46.22 ID:/yJ4RVHF0
アセロラ「そうよ。だから山田さんが私たちを裏切って逃げるなんてありえない」

アップル「あの人のことだ、絶対にどこかで子供たちのために戦っているはずだ」

朋「……」

朋「わたし、助けに行ってきます」

オレンジ「え?いや、でもどこにいるか分からないし…」

朋「見つけるまで探し続けます、世界中でも」

オレンジ「でも、どうやって…」

朋「行こう!トナカイさん!」


440 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:31:09.82 ID:/yJ4RVHF0
トナカイ「ふひひ、やっと俺の本領発揮ってわけっすね!」

なまはげ「そうか、トナカイの力を使えば…」

朋「ごめんなさい!必ず山田さんを連れて戻りますから!」

ツリー「…わかりました。でも!必ず、必ず帰ってくるんですよ…」

朋「はい!行ってきます!」

トナカイ「うおおおお、いっくぜぇーーーー!!」

シュピーン

ツリー「(あぁ神よ、セント・クロスよ、どうか彼女を守ってください……)」



友「ふあああ、よく寝た」


441 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 06:41:07.42 ID:mPJcG6l0O
支援支援


442 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:42:33.81 ID:/yJ4RVHF0
オレンジ「トナカイの能力って何ですか?僕、詳しい事知らないんですけど」

なまはげ「時空転移能力って言われてるべ」

オレンジ「ちょっと分かりにくいんですよね、それ」

アップル「空間移動はアルカトラズで経験したよね」

オレンジ「聖柱のカケラでテレポートするみたいなのですか」

ツリー「その昔、日本クリスマス運営連盟が設立されるよりも前」

ツリー「大魔道士セント・クロスは一人で世界中の子供にプレゼントを配っていました」

なまはげ「それ可能にしたのがトナカイの能力なのさ」


443 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:47:36.64 ID:/yJ4RVHF0
アップル「それが時間転移ってことですか」

ツリー「トナカイが一度能力を発動させると、時間が経過しても能力を発動させた瞬間に戻ることが出来る」

なまはげ「何度でも、トナカイの力が尽きるまで。それが彼の能力の真骨頂」

アップル「例えば、12月24日の午後10時に能力を発動させてプレゼントを配って回る」

アップル「そして25日の3時になったら、また24日の10時に戻る。って具合ですか」

オレンジ「え、でも、それってものすごい力がいるんじゃないですか?」

なまはげ「そこら辺はトナカイの力よりも、サンタクロースの体力がやばかったんだべ」


444 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:50:11.20 ID:/yJ4RVHF0
ツリー「無限の聖力って称えられたほどですから」

東国原「まぁトナカイは、あまりに重労働だからクリスマスが嫌いになったらしいが」

オレンジ「そうだったんすか…」

オレンジ「じゃあ、朋さんは今…」

アップル「手当たり次第に世界中を回ってるってことか」

なまはげ「行く先々でVIPPERとの戦闘が待ってるだろうな」

オレンジ「大丈夫ですかね…」



445 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 06:54:01.81 ID:/yJ4RVHF0
≪飛騨高山・上空≫

No.5「見えた」

No.8「へへへ、あそこか!ぶっ潰してやるぜ!」

No.10「かましたるぜー!」

No.4「フヒヒ、獲物は早い者勝ちでございますよ…」

No.6「僕ちんの『聖気喰い』で全部食べちゃうもんねー!」

No.9「咲き誇りなさい、『白百合』ッ!」

No.7「さっさと殺して、帰って寝よ…」


ビーッ ビーッ

『Warning!警告!Warning!警告!』

アップル「今度は本物の敵襲かッ!?」


446 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 07:01:43.47 ID:mPJcG6l0O
まだまだ支援


447 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:06:39.93 ID:/yJ4RVHF0
≪VIP城≫

黒豚「あ」

ナナシ「どうしたー」

黒豚「大した事じゃない」

ナナシ「そっかー」

ナナシ「でも、気になるから教えてー」

黒豚「送り込んだクソコテ7人が死んだ」

ナナシ「そっかー」

黒豚「うん」


448 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 07:07:01.54 ID:bHe07+YaO
眠いけど支援


449 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:09:00.51 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「ふーん」

ナナシ「……え?ヤバくね?」

黒豚「いま、スネークしていたVIPPERから連絡が」

ナナシ「マジで?メール?」

黒豚「いや、モールス信号」

ナナシ「マジで?この時代に?」

黒豚「笑い方がモールス信号になってんだよ。「フ」が短点、「ヒ」が長点って具合に」

ナナシ「マジで?知らなかった…知らずフヒヒって笑ってた…」

ナナシ「え、それよりヤバくね?」


450 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:11:58.06 ID:/yJ4RVHF0
黒豚「まぁ、クソコテの中でも下級戦士だったし」

ナナシ「それでもヤバくね?大丈夫なの、クソコテって?ワシ怖いんだけど」

黒豚「No.3以上の強さは彼らの比じゃない」

黒豚「この俺様に匹敵するくらいの闇の力を持っている」

ナナシ「本当に?黒ちゃんがそこまで言うなら……」

黒豚「(しかし、下級戦士の実力も低くはなかった)」

黒豚「(かつての四天王、きつね、たぬきを上回っていたはずだけど)」


黒豚「ま、いいか」

ナナシ「ん?何か言った?」


451 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 07:13:14.85 ID:70noDvBzO
寝落ちてしまっていた…
支援


452 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:15:11.89 ID:/yJ4RVHF0
≪飛騨高山≫

オレンジ「何だったんだ、今の警報。すぐ鳴り止んだけど」

アセロラ「故障かな?」

なまはげ「うーん、点検はしてんだけどねぇ」

ツリー「朋さんが帰ってきたらすぐに童京に向かいます。準備は怠らないでください」

なまはげ「そうだべな、エージェント諸君、最後の調整しておこう」


453 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:16:32.36 ID:/yJ4RVHF0
アップル「はい」

アセロラ「あれ?『あの馬鹿』は?」

オレンジ「さぁ?早朝に散歩するって出て行きましたけど」

アップル「アイツのことだ、そこら辺で寝てるんだろ」

オレンジ「何も考えてないですからね、あいつは」

なまはげ「まぁ、いい。彼は後回しだべ」


454 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 07:17:08.84 ID:70noDvBzO
まさかクソコテ7人を倒したのって…


455 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:21:35.67 ID:/yJ4RVHF0
≪隠れ家・入り口≫

No.4「そ、そんな馬鹿な話っ…!聞いてないですよ…!」

No.4「こんな強い奴らがいる、なん……」

グシャッ

VPPER「(俺ら並のVIPPERが束になっても勝てないクソコテを瞬殺…)」

VIPPER「(ひぇー!あの三人怖ぇー!)」ガクブル



友「ふあああ、まだ眠い…」どん!


456 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 07:23:06.25 ID:70noDvBzO
まさかとは思ったが友Tueeeeee!


457 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:24:35.69 ID:/yJ4RVHF0
友「でも、こいつら、敵でよかったのかな…」

友「襲ってきたから倒したけど、違ってたらどうしよう…」

看守長「ふん、私はまだあなたも敵だと思っているんですけどね」どん!

友「俺は違うって、たぶん…」

看守長「それにしても。まったく、客の多いところだ…」

看守長「アルカトラズは囚人が入ってくるだけだったというのに…」


458 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:26:21.56 ID:/yJ4RVHF0
??「出る時はみんな死体ってことかい、キョホホホ」

友「あんたは初めて会うな、確かエージェントの巨峰さんだっけ?」

巨峰「うん、そうだよー」どん!

看守長「アルカトラズで戦った友くんの実力は知ってましたが」

看守長「巨峰さん、あなたも強いですね」

巨峰「そうかい?キョホホ」


459 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 07:29:18.82 ID:70noDvBzO
支援


460 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:33:11.73 ID:/yJ4RVHF0
ツリー「(こちらの戦力はパワーアップしたエージェントが4人)」

ツリー「(そして、朋さんと赤鼻のトナカイ、何故かいる看守長)」

ツリー「(我々支部長は戦闘員ではないですが、サポートくらいはできる)」

ツリー「(強さのよく分からない友さんいは囮役に徹してもらうとして)」

ツリー「(この戦力で勝てるだろうか、伝説級の怪物、童帝・ナナシに……)」

ツリー「やるしかない…、世界を救うには私たちが…!」


461 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 07:37:26.71 ID:n0zKI8DNO
友つえぇな
支援


462 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 07:41:24.97 ID:/yJ4RVHF0
ごめんなさい
今日出かけなくてはならないんで仮眠取ります

3時までには戻ります
書き溜めもします

ごめんなさい


463 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 07:43:17.55 ID:70noDvBzO
なら戻ってくるまでできる限りの保守をさせて貰うぜ!


464 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 08:01:00.85 ID:mPJcG6l0O
今日休みな俺に保守はまかせろ!
誰か保守間隔の目安張ってくれ


465 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 08:24:52.10 ID:1NQjIPu2O
保守


466 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 08:37:46.57 ID:70noDvBzO
保守


467 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 08:57:38.54 ID:t4p15j2uO
>>464 一時間に一回 またはそれ以上


468 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 08:58:54.86 ID:t4p15j2uO
いやもういっそ2回以上やっときなさい


475 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 11:48:23.65 ID:GqgadgqF0
>黒豚「笑い方がモールス信号になってんだよ。「フ」が短点、「ヒ」が長点って具合に」

クソワロタ


484 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 14:47:45.67 ID:/yJ4RVHF0
ただいま
眠いけど頑張ります
今日中に最後まで行きたいです


487 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 14:52:41.34 ID:/yJ4RVHF0
≪ナナシ体内≫


女「ジングルベール、ジングルベール、鈴がーなるー…」

女「ふふふーん、ふふふーん、ふふふふふー、ヘイッ!」

女「ジングルベール、ジングルベール、鈴がーなるー…」

女「今日はー、楽しいー、クリスマスー…」

女「…」

クロス「…」


488 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 14:55:00.51 ID:uRO2L7D1O
クリスマスどころか15日から家に帰ってねぇよw
帰れるのは30日くらいかな。
昨日嫁に電話したらチビ2匹にはパパ死んだと伝えたらしいwww


489 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 14:55:37.94 ID:/yJ4RVHF0
クロス「女はクリスマスが好きなのか?」

女「別に。むしろ嫌いかな」

クロス「マジかよ…」

女「サンタ殺して中止にしようとしたくらいだし…」

クロス「マジで!?可愛い顔してとんでもないこと考えるんだな…」

女「クリスマス前に彼氏と別れちゃってさ」

クロス「その腹いせ?それで俺殺そうとしたの?」

女「まぁ、それは大した問題じゃないんだけどさ」

女「楽しかったんだ、男と一緒にいるのが」

クロス「へぇ」


490 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 14:59:29.20 ID:/yJ4RVHF0
女「男とは幼馴染で昔から仲良かったんだよね」

女「でも大きくなって思春期になって、なんか意識しちゃって」

女「それで、お互い距離置いてあんまり話さなくなって…」

女「微妙な関係だったんだ、私たち。好きとかそんなんじゃなくて…」

女「ううぅ…、ぐすんぐすん……」

クロス「……、好きだったんだろ、その男って奴のこと」

女「……うん」

クロス「そっか…」


491 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 15:03:18.50 ID:gA5K8amgO
女・・・


492 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:04:17.47 ID:/yJ4RVHF0
童暦0003年12月23日
童帝ナナシ再誕祭3日日
(人類の終焉まで残り1日)

午後3時

≪飛騨高山≫

朋「ただいまー」

トナカイ「疲れた…」

山田「どうも…」

アップル「山田さん!無事だったんですね…」

オレンジ「心配させないでくださいよ」

山田「面目ない…」


493 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:08:33.11 ID:/yJ4RVHF0
スイーツ「まぁ、いいじゃん。無事帰ってきたし」

ツリー「山田さん、二度と無茶ことはしないでください」

山田「わかったよー」

山田「(朋ちゃんに、いっぱい説教されたからな…。何回も時間を戻って……)」

山田「みんな、ごめんね」

皆「いいよー」

朋「次したら絶対に許さないからね」

朋「山田さんがいなくなったら、みんな悲しいんだよ…」

山田「ごめん」

朋「いいよー」


494 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:17:54.48 ID:/yJ4RVHF0
午後8時

≪VIP城≫

ナナシ「どうよ」

黒豚「大体制圧完了だ」

ナナシ「そっか、フヒヒ。順調じゃん」

黒豚「まーねー」


495 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:18:54.44 ID:/yJ4RVHF0


ナナシ「あ、なんかお腹痛い」

黒豚「また道に落ちてもの拾って食べたでしょ」

ナナシ「またって何だよ、したことねーよ」

黒豚「そうか」

ナナシ「ほら、今、童帝ナナシ再誕祭じゃん?ワシ主役じゃん?」

ナナシ「だから体調管理は怠ってないんだけどなー」

黒豚「今日はもう風呂入って寝ろよ」

ナナシ「そうする。おやすみー」

黒豚「おやすみー」


496 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 15:19:39.55 ID:bHe07+YaO
来てた!支援


497 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:26:04.91 ID:/yJ4RVHF0
同時刻

≪VIP城・外≫

友「着いた」

オレンジ「これがVIP城か…」

ツリー「じゃあ友さん、行って来て」

友「わかったー」

東国原「何かあったら先ほど渡した最新型のケータイでメールください」

友「わかったー」


498 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 15:30:55.65 ID:mPJcG6l0O
支援支援


499 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:35:41.45 ID:/yJ4RVHF0
ツリー「では、我々はここで待機します」

アップル「僕たちエージェントと看守長は秘密の通路から侵入します」

オレンジ「あるんですか」

アップル「一つくらいあると思うよ」

アセロラ「うん、ありそう」

山田「さっき調べてきた。右の方にあったよ」

巨峰「キョホホホ、俺ワクワクしてきたぞー」


500 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:39:33.60 ID:/yJ4RVHF0
看守長「では、行きましょう」

アップル「はい」

スイーツ「気をつけてねー」

なまはげ「トナカイさんの様子はどうですか」

朋「疲労してて、まだ休ませてあげた方が…」

ツリー「長年の自堕落な生活で体力が落ちたのね」

山田「(それなのに、ワシのために世界中飛び回って…)」

トナカイ「すいません…」


501 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 15:44:20.58 ID:70noDvBzO
支援


502 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:48:16.77 ID:/yJ4RVHF0
≪VIP城≫

友「おじゃましまーす」

黒豚「邪魔するなら帰ってやー」

友「えー」

黒豚「どちら様?」

友「友って言います。ナナシ君いますか?」

黒豚「ナナシのお友達?」

友「あ、そんな感じです」

黒豚「ごめんねー。あの子今お腹痛いって寝たところなの」

友「そっかー」


503 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:52:14.65 ID:/yJ4RVHF0
黒豚「あ、晩御飯食べた?」

友「まだですけど」

黒豚「上がってって。今ナナシ抜きで鍋してるところなんだ」

友「いいんですかー?」

黒豚「いいよー」

友「やったー」


504 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 15:52:21.28 ID:gbolU2330
始まってる


505 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 15:55:48.34 ID:/yJ4RVHF0
アップル「こちら、アップル。城内への侵入に成功した」

ツリー『了解。友がナナシに接触するまで待機せよ』

アップル「おっけー、把握した」

オレンジ「警備手薄でよかったですね」

巨峰「みんなで鍋でもしてたりして、キョホホホ」

アセロラ「馬鹿ね、そんなわけないでしょ」


506 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:00:05.26 ID:/yJ4RVHF0
1時間後

友「いやーすごくおいしかったですー」

黒豚「それはよかった」

友「すいません、最後まで居座っちゃって」

黒豚「全然いいんだよー」

黒豚「話を聞けば、友くん。ナナシを助けてくれたって言うでしょ」

黒豚「これくらいのもてなしは当然だよ」

友「アルカトラズが崩壊する時には僕も助けてもらったんで、お互い様ですよ」


507 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:04:44.93 ID:/yJ4RVHF0
No.3「まだ、最後の雑炊が残ってますよー」

黒豚「お!待ってましたー!これがおいしいんだよねー」

友「えー、これ以上食べれるかなー」

No.2「大丈夫だって」

No.3「ほら、友くんもお茶碗貸して」

友「もー、こんなに食べたら豚になっちゃうよー」

黒豚「フヒヒ、それはないだろー」


508 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:13:38.81 ID:/yJ4RVHF0
オレンジ「遅くないですか?」

アップル「友くん、大丈夫かな…」

アセロラ「何かあったら連絡があると思うし、今は彼を信じましょう」

巨峰「案外、一緒になって鍋食ってたりしてな」

オレンジ「巨峰先輩じゃないんだから…」


509 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:23:29.14 ID:/yJ4RVHF0


VIPPER「ただいまー」

No.3「おかえりー。遅かったな」

VIPPER「途中で電車止まっちゃって」

No.3「へー、大変だったね」

黒豚「それでどうだった、クリスマス奪還戦線の奴ら」

VIPPER「パネェっすよー、あいつら。強すぎですって」

No.2「そんなにか…。たかがNo.4以下を瞬殺した程度だろ」

No.3「僕らなら寝起きでもそれくらい出来るよ」

VIPPER「そりゃそうかもしれないっすけどー」


510 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:24:47.68 ID:/yJ4RVHF0
VIPPER「マジ怖かったすよ。当分アイツらの顔忘れられないっす」

黒豚「まぁ、アイツらも明日までの命さ」

友「ただいまー」

黒豚「おかえり。トイレの場所すぐ分かった?」

友「ちょっと迷ったけど大丈夫だった。でも広いね」

No.2「一応、城だからね」

VIPPER「お客さんっすか?」

No.3「ナナシさまの友達だって」

VIPPER「へー、あの人友達いたんだ。……あれ?」


511 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 16:27:23.29 ID:gbolU2330
支援


512 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:32:43.16 ID:/yJ4RVHF0
No.3「どうした?」

友「ん?」

VIPPER「こ、こいつ、確かクリスマス奪還戦線の…」

黒豚「なに?」

VIPPER「ま、間違いないっす!コイツっす!こいつがNo.4たちを…!」

黒豚「友君、クリスマス解放戦線なの?」

友「違うよー」


513 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:37:09.51 ID:/yJ4RVHF0
No.2「何だ人違いか」

友「うん」

黒豚「そっかー」

友「うん」

黒豚「…」

No.2「…」

No.3「…」

友「…」




友「え?何、この空気?」


514 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 16:39:20.46 ID:gbolU2330
支援


515 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:42:29.00 ID:/yJ4RVHF0
≪VIP城≫

無限大なー夢のあとのー何も無い世の中じゃー♪

東国原「あ、メールだ」

スイーツ「何だって?」

東国原「えっと『ピカチュウ可愛い。う、んこしたいな。、ちまめ出来た……』、なんだこれ?」

なまはげ「きっと宛先間違えたんだべ」

山田「何やってるんだ彼は…」

朋「あれ?これもしかして…!」

ツリー「立て読みですね」


516 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:44:54.67 ID:/yJ4RVHF0

ピカチュウ可愛い。う
んこしたいな。
ちまめ出来た。
!レレレのレー
!たすけて、殺される!


スイーツ「えっと、『ピんち!!、カこまレた、チしめレす』…3行目以降は関係ないね」

朋「『ピンチ!!囲まれた』」


517 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 16:47:35.44 ID:v8/OxtHy0
支援


518 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 16:48:43.35 ID:/yJ4RVHF0
>>515「立て読み」→「縦読み」


なまはげ「え、SOSだべ」

山田「早くアップルたちに連絡を!」

ツリー「今、メール送りました」

東国原「なんで、こんな遠回りな方法で…?」

ツリー「きっと、敵にばれないようにこっそり送ったのでしょう」

朋「でも最後の一行…」


519 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 16:50:06.93 ID:S/2tP1ki0
読み始めた支援


520 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:04:57.15 ID:/yJ4RVHF0
アップル「やべぇ。友くんがピンチだそうだ」

オレンジ「まずい、早く助けに行かないと!」

??「そうはさせません…」

アセロラ「誰?」

No.1「私は精鋭部隊『EX‐CO-TEN』、最強の戦士、No.1…」

アップル「そんな!戦力はここにはいないはずじゃなかったのか…!」


521 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:07:23.63 ID:/yJ4RVHF0
No.1「あなた方が侵入していたのは分かっていました…」

アセロラ「じゃあ、何故今まで出てこなかったの?」

巨峰「道に迷ったとか」

オレンジ「だから、先輩とは違いますって」

No.1「……////」

オレンジ「迷ったんだ!自分たちの城なのに迷ったんだ!」

No.1「おほん、とりあえず、ここで私にあったのが運の尽き。これより先にはいかせません」

アップル「くそっ…!友くんが危険だってときに…!」


522 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 17:15:02.70 ID:mPJcG6l0O
支援!支援!支援!


523 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:16:18.49 ID:/yJ4RVHF0
No.1「本気を出した方がいいですよ。私の戦闘力は53万です…」

オレンジ「ご、53万…!すごそうだけど…」

No.1「い、言ってみたかっただけです…。深い意味はありません」

オレンジ「でも、この闇の波動…。明らかにそこら辺のVIIPPERとは格が違う!」

巨峰「お前、強いのか?」

No.1「えぇ、少なくともこの中では一番…」

巨峰「キョホホ、面白い。アップル、二人を連れて先に行ってくれ」

アップル「何?」

巨峰「コイツは俺の獲物だ…」どん!


524 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:23:51.49 ID:/yJ4RVHF0
オレンジ「何言ってるんですか!」

アセロラ「馬鹿なこと言ってないで力を合わせるわよ!」

巨峰「お前ら、この戦いの重要さを分かってんのか?」

アップル「…!」

巨峰「俺たちは既に多くの人を犠牲にここまで来た、全てはナナシを倒すため」

巨峰「だったら、今更俺の命なんか気にするなよ」

巨峰「俺たちエージェントの仕事は命がけでクリスマスを守ることだろうが」

オレンジ「き、巨峰先輩…」

巨峰「コイツは俺が死んでも倒す。それでいいだろ」


525 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:29:43.78 ID:/yJ4RVHF0
アップル「…分かった。アセロラ、オレンジ、急ごう」

アセロラ「…!いいのアップル?」

アップル「ここは巨峰に任せよう」

オレンジ「でも…!」

アップル「巨峰の決意を無駄にするな…!」

オレンジ「わ、わかりました」


528 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:35:21.25 ID:/yJ4RVHF0


巨峰「止めなくて良かったのか?」

No.1「私、本当は人間を殺したりしたくないの…」

巨峰「ほう…、変わってるな」

No.1「でも、あなたは別。分かってるの、あなたが仲間を殺したこと」

巨峰「今朝の奴らのことか」

No.1「彼らの仇、取らせてもらう…!」

巨峰「こっちの台詞だぜ、俺らも数え切れないくらい仲間殺されてんだ…」

No.1「行きますよ…」

巨峰「キョホホ、ワクワクするぜ…。来い!」


529 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:39:53.14 ID:/yJ4RVHF0


友「やべぇ…、マジでやばいんですけど」

No.2「まんまと騙されたぜ、友」

No.3「逃げ場はないよ」

黒豚「城内の戦力の全てはここに集結している」

友「(ざっと見て、雑魚VIPPERだけでも100人って所か…)」

友「一人は無理だろ…」

黒豚「やれ」

VIPPER「ひゃっはぁー!!死ね死ねー!」

友「ひゃー、やめろよー」


530 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:43:38.38 ID:/yJ4RVHF0

シャキーン
ズバババババババ


VIPPER「ぎゃー、ひでぶー」

No.3「ああ、雑魚VIPPERが!」

??「やれやれ。冷や冷やさせますね、君は」

No.2「貴様、誰だ」

看守長「通りすがりの看守です…」

友「看守長!」


531 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 17:46:31.46 ID:/yJ4RVHF0
看守長「まさか、敵の助太刀をする羽目になるとは」

友「だから、俺は敵じゃないって、たぶん」

看守長「まぁ、いいか。敵の敵は味方って言いますからね」

友「最初から味方だって…」

友「というか、なんでここにいるの?」

看守長「(トイレに行って道に迷ったとは言えない)」


532 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 17:47:51.79 ID:/yJ4RVHF0
黒豚「他人の城で友情ごっこは辞めてほしいもんだ…」

黒豚「No.2、No.3。あの二人を始末しろ」

黒豚「俺様はナナシの所へ行く」

No.3「No.2。どっち行きます?」

No.2「俺は友をやる。この俺を騙しやがって!」

No.3「じゃあ、僕はあのおっさんですねー」

友「気をつけろよ、今朝のとはレベルが違うぜ」

看守長「そのままそっくり返しますよ、その台詞」


533 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 17:50:09.14 ID:70noDvBzO
支援


534 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:01:17.61 ID:/yJ4RVHF0


アップル「連絡じゃ、友くんは『宴会の間』にいるらしいんだけど」

オレンジ「くそ!どこだ!」

アセロラ「『ダーツの間』『カラオケの間』『映画の間』、ここは娯楽室が集中してるみたいね」

アップル「『ボウリングの間』『バッティングセンターの間』『ナナシの間』、……ん?」

オレンジ「ナナシの間って…」

アセロラ「ま、まさかね」

アップル「念のため、覗いてみよう」

オレンジ「罠じゃないんですか?」


535 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:05:33.63 ID:/yJ4RVHF0
そろーっ

ナナシ「グースカピー。グースカピー」

アップル「(いたー!普通にいたー!ナナシだー!)」

オレンジ「(イビキかいて寝てますよ!)」

アップル「(これは、奴を倒す千載一遇のチャンス)」

アセロラ「(それにしても不憫…)」

アセロラ「(城の主の部屋が、こんな騒音だらけのエリアにあるなんて…)」

オレンジ「(ナナシって仲間から嫌われてるのかな)」


黒豚「おい、何してるんだ」

アップル「しまった!見つかった!」

黒豚「…!お前らもクリスマス奪還戦線だな…!」


536 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 18:05:47.17 ID:70noDvBzO
C


537 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:09:44.84 ID:/yJ4RVHF0
≪VIP城・外≫

スイーツ「もうすぐ日付が変わるわね…」

山田「あれ以来何も連絡がない」

朋「みんな大丈夫かな…」

ツリー「信じて待ちましょう」

トナカイ「むにゃむにゃ…そんなところ汚いよ、朋ちゃん…」

朋「どんな夢見てるんだろ…」

なまはげ「(無茶するんじゃないべよ、君たちの力は命を削るんだから…)」


538 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:15:28.97 ID:/yJ4RVHF0
ー回想ー

なまはげ「もっと強くなりたい?」

アップル「はい、今の力ではこの先の戦いじゃ通用しません」

なまはげ「しかし…」

ツリー「あれを試したらいかがですか?」

オレンジ「あれ?」

なまはげ「中部支部長!あれは禁忌の術…!」

ツリー「もうそう言っている場合ではないのです、勝つためには必要なのです」


539 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:16:58.98 ID:/yJ4RVHF0
アップル「その禁忌の術とは?」

ツリー「『聖柱のカケラ』を体内に埋め込む、改造手術です」

なまはげ「釣井ッ!やめろ!」

アップル「それをすれば強くなれるのですか?」

ツリー「ええ」

オレンジ「東北支部長!お願いです、俺たちにその手術してください!」

なまはげ「駄目だ!あれは、莫大な力を得る代償として命を削る…」

なまはげ「禁断の果実だべよ…」

アセロラ「それでも…、それでも私たちは構いません…」

ツリー「これは私たちがVIPPERに抵抗するための最後の希望なのよ」


540 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 18:17:00.73 ID:t4p15j2uO
巨峰って一回くらいなら生き返るんじゃね?
確実に能力者だろww


541 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:19:31.96 ID:/yJ4RVHF0
なまはげ「希望がなんだべ!命を削ってまで手に入れなくてはいけないのか!」

アップル「しかし、希望を捨てては人は前に進めない…」

なまはげ「…!」

アップル「今、人々は希望を失い、歩くのをやめてしまっています」

アップル「進むべき先に光がないからです」

オレンジ「ナナシが光を奪ったんだ!」

アップル「僕たちは光を、希望を、取り戻さなければならない」


542 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:20:40.21 ID:/yJ4RVHF0
アップル「そのためには力が必要なんです!」

アセロラ「お願いします!なまはげさん!」

なまはげ「……、どうなってもしらんべ」

ツリー「決まりね」

―回想終わり―


543 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:27:43.87 ID:/yJ4RVHF0
≪VIP城≫

友「はぁー、はぁー…、雑魚はあらかた片付いたけども…」

看守長「ふぅー、こいつら強いですね…。アルカトラズにもこれほど猛者はいなかった」

No.3「当然だよ。僕たちはナナシさまの闇の波動ってパワーアップしてるからね」

No.2「お前たちも中々強いじゃないか、楽しいぜ」

看守長「そうですか、どうもありがとう…」

友「ナナシを倒すために力温存してる場合じゃないな…」


544 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 18:27:49.33 ID:70noDvBzO
支援


545 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:29:08.41 ID:/yJ4RVHF0
No.1「とりゃー」

巨峰「うわー、やめろよー」

No.1「やー、たー、わー」

巨峰「痛いー」

No.1「これで終わりだー」

巨峰「ぎゃー」


546 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 18:33:47.92 ID:/yJ4RVHF0


黒豚「どうした、その程度か?」

オレンジ「…クソッ!」

アセロラ「強い!」

アップル「ひるむな!ナナシはもう目の前だ!」

黒豚「俺様を倒せないようじゃ、ナナシの眠りの妨げにすらならないぜ」

アップル「(このままじゃ、やられる…。今度こそあの術を使うしか…)」

アップル「アセロラ、オレンジ離れていろ!」

オレンジ「え?」


551 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:00:19.08 ID:/yJ4RVHF0

アセロラ「何するつもりよ」

アップル「ふふふ、ちょっと考えがあってね」

黒豚「フヒヒ、何をしようと無駄だ」

アップル「早く!」

オレンジ「は、はい!」

アセロラ「(何をするつもりなの…)」

アセロラ「ま、まさか…!」


552 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:02:18.24 ID:/yJ4RVHF0
黒豚「どうした?何か考えがあるんじゃないのか?」

アップル「うるさいね…、ないよ、そんなもん…!」

黒豚「自分が囮なって仲間を助けたつもりか?」

アップル「そうでもないんだな…」

黒豚「お前は何がしたいんだ?」

アップル「俺はお前を殺したいんよ、クソ豚野朗…!」

黒豚「…!どうしようってのさ」

アップル「別に特別なことじゃないさ。俺たちクリス連がやってきたことだ…」

黒豚「…?」


553 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 19:04:53.00 ID:70noDvBzO
CCC


554 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:05:02.82 ID:/yJ4RVHF0
アップル「『自己犠牲』さ。自らを犠牲にして、希望への道を切り開くのさ」

黒豚「え?何それ。怖い」

アップル「聖の力を極限まで高めて空中に拡散させる、お前ら闇の存在にはこれは猛毒だぜ?」

黒豚「ちょっと、やめようよー」

アップル「簡単に言えば『自爆』ってことさ…」

黒豚「ひぇー!」

アップル「じゃあな、クソッタレ豚野朗!メリークリスマス!」

黒豚「嫌だよー」


ドカーン



555 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 19:12:27.73 ID:70noDvBzO
アップル…無茶しやがって…
死んじゃったら意味ないだろうが馬鹿野郎が…


556 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:13:38.75 ID:/yJ4RVHF0
オレンジ「そ、そんな、先輩…」

アセロラ「なんで、何でよ…。約束したじゃない、無茶しないって…。約束、したのに…」

オレンジ「ずるいです、先輩。自分ばっかりかっこつけて…」


アセロラ「……、オレンジ。ここで立ち止まっちゃ駄目よ」

アセロラ「アップルが命がけで開いてくれた道、私たちが進むの!」

オレンジ「…分かりました。行きましょう」

アセロラ「ナナシは目の前よ!」

オレンジ「(そういえば、友さん、大丈夫かな…)」

アセロラ「急ごう、ナナシが目覚める前に!」



ナナシ「うーん……。なんか、外が騒がしいな…」


557 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 19:17:18.63 ID:70noDvBzO
目覚めちゃってるー!


558 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:25:00.01 ID:/yJ4RVHF0
友「勝った」

No.2「やられたー」

友「危なかった…。看守長が機転をきかせてくれなければやられてた」

友「しかし、その看守長もNo.3と相打ち…」

友「看守長、ここで待っていてください。ナナシを倒した後必ず迎えに来ますから」

看守長「……」

友「返事がない、ただの屍か」


童暦0003年12月24日
童帝ナナシ再誕祭最終日 (人類終焉の日)

午前0時24分

≪VIP城・外≫

スイーツ「おかしいわよ、何の連絡もないなんて」

山田「ワシらも中へ行った方が…」

東国原「どげんかせんといかん…」

なまはげ「しかし、我々には何もできないべ」


559 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 19:31:05.68 ID:B0XkDlOeO
試演


560 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:31:48.01 ID:/yJ4RVHF0
朋「トナカイさん、起きてください」

トナカイ「はっ…!ゆ、夢か…」

朋「どんな夢見てたんですか?」

トナカイ「え?何が?別に普通の夢ですけど?」

朋「そんなことより、中の様子がおかしいの」

トナカイ「また俺の出番っすか」

朋「まだ無理かな…」ウルウル

トナカイ「いえいえ、全然余裕っすよ!もうパワー全快っす!」

ツリー「それは良かった」

ツリー「トナカイ。この戦い、勝てたら借金3000万円、チャラにしてさしあげます」

トナカイ「ま、マジっすか、釣井さん!?」

ツリー「はい。ですから、もうひと踏ん張り、お願いしますね」

トナカイ「俄然やる気でてきたああああああああああああ」


561 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 19:34:23.10 ID:70noDvBzO
支援


562 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:41:28.71 ID:/yJ4RVHF0
≪VIP城≫

トナカイ「着いた」

朋「広いね。みんなどこにいるんだろ」

トナカイ「ん?誰か倒れている…」

朋「あ!巨峰さん!」

巨峰「ごめん、負けちゃった。キョホホ…」

朋「そんな、トホホみたいな言い方…。誰にやられたんですか?」

巨峰「VIPPPERの精鋭部隊クソコテのリーダー、No.1だ…」

トナカイ「怖ぇー」

朋「どこに行ったんですか、そいつ」

巨峰「分からん。俺に止めを刺す前に、何かを感じたとか言ってどこかへ消えていった」

朋「他の誰かが襲われてるかもしれない!トナカイさん」

トナカイ「うっす!」


563 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 19:41:45.64 ID:lxUEXmNQ0
支援


564 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:44:20.07 ID:/yJ4RVHF0
No.1「あれ?ここさっきも通ったぞ…」

朋「!」

No.1「あら、増えてる…」

巨峰「そ、そいつが…、No.1だ……」

No.1「次はあなたが相手なの?」

朋「トナカイさん、頑張れ!私は巨峰さんを安全なところまで連れて行きます!」

トナカイ「え?あ、うん、頑張るっす!」

No.1「『赤鼻のトナカイ』ですか、相手が人間じゃないのなら遠慮はいりませんね」

トナカイ「(まずい。朋ちゃんから離れたら、時空転移能力が使えないのに…)」


565 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:48:48.93 ID:/yJ4RVHF0


友「ナナシの部屋ってどこだろ…」

友「まずいな、無駄に広い」

ナナシ「あれ?友じゃないか」

友「あ、ナナシ」

ナナシ「何してんの?」

友「え、あの、お前に会いに来たんだけどさ」

ナナシ「ワシに?」

友「うん。だけど、寝てるって言われて、鍋ご馳走になって」

ナナシ「鍋?黒ちゃん、ワシ抜きで鍋してたの?ふざけるなー」

友「キャラ変わってね?」

ナナシ「え?ああ、あの時は久しぶりに外出れてテンション高くなってて…」

友「そっかー。あるよね、そういうの」


568 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 19:52:02.65 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「黒歴史ってやつだよね、恥ずかしい…」

友「で、お腹もういいの?」

ナナシ「全然治らない、むしろ悪化してるかも」

友「寝てなよー」

ナナシ「ワシだって、ゆっくり寝てたかったけどさー」

ナナシ「ゴミどもが騒がしくて殺してたんだよー」

友「え?」



ナナシ「クリスマス奪還戦線っていうんだ、このゴミ」


569 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 19:55:14.58 ID:FQI7EwUx0
画像をぷるぷるにするソフト作ってみたVer 2.00(仮完成)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9127380


570 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 20:00:50.00 ID:/yJ4RVHF0
友「……ッ!オレンジさん!アセロラさん!」

ナナシ「……。何?知り合いなの?」

友「……仲間だよ、バカヤロー…!」

ナナシ「そっかー」

ナナシ「友達になれると思ったんだけどなー。」



ナナシ「そっかー、敵か……」

ゴゴゴゴゴゴゴ


571 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 20:02:49.42 ID:t4p15j2uO
ついにくるか!?


572 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 20:02:59.22 ID:n0zKI8DNO
オレンジ……
アセロラ……


573 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 20:05:23.92 ID:/yJ4RVHF0
トナカイ「勝った!」

No.1「負けたー」

トナカイ「本当にギリギリだった。勝ててよかった」

トナカイ「相手が負傷してなかったら、と考えるとゾッとします」

朋「お疲れー」

トナカイ「朋ちゃん!勝ったっす!」

朋「うん、見てた。じゃあ、次行こうか」

トナカイ「え、あ、はい……(褒めてくれたっていいじゃんか…)」


ゴゴゴゴゴゴゴ

朋「な、この感じは…!」

トナカイ「圧倒的な闇の波動、アルカトラズの時と同じ感覚」

No.1「ふふふ、ナナシさま、だ。お前ら、は、もう、終わり…、だ…」

朋「トナカイさん、この力が発生してる場所へ!」

トナカイ「は、はいっす!」


574 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 20:12:43.31 ID:/yJ4RVHF0
友「……」

ナナシ「死んだか…。呆気ない」

ナナシ「日付が変わっている。もう24日か」

ナナシ「クリスマス・イヴ…じゃない、ワシの再誕祭の日だっていうのに」

ナナシ「もう祝ってくれる奴がいなくなった…」

ナナシ「いらない、こんな世界なんか…」

ナナシ「予定よりちょっと早いけど始めよう」



ナナシ「人類の終焉だ」


575 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 20:16:55.76 ID:/yJ4RVHF0
午前1時11分

≪VIP城・外≫

東国原「見ろ!VIP城が崩れるぞ!」

山田「そんな…」

なまはげ「あ、あれは、ナナシ!」

スイーツ「失敗したの?じゃあ、エージェントたちは…?」

ツリー「もう、我々に勝ち目はないみたいですね……」


ナナシ『聞け、世界中のVIPPERよ…』

ナナシ『時は来た、今すぐ持てる力の全てを投じて…』

ナナシ『全人類を抹殺せよ!』

VIPPER「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


576 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 20:19:16.67 ID:/yJ4RVHF0
童暦0003年12月24日未明に始まった人類の終焉。
午前10時までに、日本以外の全ての国での殲滅が完了。
その後、童帝・ナナシは全てのVIPPERを童京へと集結させた。

ナナシ「最後はこの島国。ここの人間は国ごと消滅させてやる…」

午後6時。
日本列島を取り囲むようにVIPPERが配置された。

ナナシ「ワシの合図で一斉射撃しろ。童帝ナナシ再誕祭の祝砲だ」

ナナシ「それで全てが終わる…」


≪飛騨高山≫

トナカイ「何とか逃げてきました」

ツリー「しかし、少し死ぬのが遅くなっただけです」

山田「残っているのは、支部長5人と、満身創痍のトナカイと朋さん」

スイーツ「何が出来るって言うのよ…」

朋「アップルさん…、オレンジさん、みんな…。ううぅ…」


580 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 20:26:47.75 ID:/yJ4RVHF0
ごめんなさい
お風呂休憩取らせてください


581 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 20:32:22.22 ID:4KitS7YZ0
>>580
入ってらっしゃいな 4円


582 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 20:41:51.89 ID:GOEyjG4a0
ttp://www.youtube.com/watch?v=fW5Jn7Stm_A


583 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 20:49:19.17 ID:YwJxIzndO
クリスマスは一人明石家サンタ見るのが決まり。
今年も楽しみだ。正月は‘戦うお正月’だ!
あ〜幸せ。


584 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 21:12:51.70 ID:70noDvBzO


585 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 21:14:41.37 ID:t4p15j2uO
>>580もちろん柚風呂だよな?


586 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 21:36:09.04 ID:n0zKI8DNO
しえん


587 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 21:43:12.34 ID:/yJ4RVHF0
少し時間を遡る
12月23日
午後8時10分

≪ナナシの体内≫

クロス「脱出しようぜ」

女「え?できるの?」

クロス「うん」

クロス「今まではナナシを内から抑えるために大人しく吸収されてたけど、結界解けちゃったし」

クロス「でも、今の俺には二人分の体を実体化させるほどの聖の力は無い」

女「え?できないの?」


588 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 21:43:36.90 ID:70noDvBzO
支援


589 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 21:45:52.47 ID:/yJ4RVHF0
クロス「一人じゃね。女、君が手伝ってくれ」

女「いいよー」

クロス「君の『邪気喰い』の能力でナナシの闇の波動を聖の力に変える」

クロス「それを聖柱のカケラを通して、俺が力を回復する」

女「やってみる」

クロス「急いでくれ、外の様子が気がかりだ…」



ナナシ「あ、なんかお腹痛い」


590 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 21:52:58.20 ID:70noDvBzO
支援


591 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 21:53:10.33 ID:/yJ4RVHF0
12月24日
童帝ナナシ再誕祭最終日

午後6時42分

ナナシ「(ワシ、ナナシだから7時ちょうどに攻撃開始にしようっと)」

ナナシ「(でも、相変わらずお腹痛いなー…)」

ナナシ「あれ?痛みが引いていく」



≪飛騨高山≫

トナカイ「……!!」


スイーツ「もう終わりね…」

東国原「よくがんばったよ…」

ツリー「もう希望は無いのかしら…」

トナカイ『慌てるな、絶望するにはまだ早い……』


592 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 21:53:57.27 ID:tEH0X74L0
何か最初のシュールな感じがなくなってる


593 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 21:56:17.03 ID:04XKYSh6O
朝まで保守お願いしたい


594 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 21:57:23.73 ID:/yJ4RVHF0
朋「どうしたの、トナカイさん」

トナカイ『お前がトナカイの今の召喚者か?』

朋「へ?は、はい…」

トナカイ『頼みがある。お前にしか出来ないことだ』

ツリー「ま、まさか、この声…」

トナカイ『言っただろ、絶望するにはまだ早い、と』


595 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 21:59:28.08 ID:/yJ4RVHF0
>>592
それは俺も気になってた
第二部から方向性がおかしなったんだ


596 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:05:32.15 ID:/yJ4RVHF0
≪童京・上空≫

ナナシ「フヒヒ、祝砲前に痛みが消えてくれてよかった」

ナナシ「これで思う存分楽しめる」

??「おっと、それはどうかな?」

??「そうは上手くは、い神崎!」

ナナシ「誰だよー、邪魔すんなよー、どこだよー、出て来いー」

??「お前の中だ。出て来いというならお望みどおりに…」

ナナシ「え?あ、痛い!イタイイタイー…」

テレレテッテレー

ナナシ「お、お前は…!吸収されたくせに、まだ死んでなかったのか!」


597 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:06:10.71 ID:70noDvBzO
でも面白いから問題無いぜ!
それに鍋の件とかは一部と同じくらいシュールだったと思う


598 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:11:00.67 ID:efI8JGFd0
支援


599 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:11:01.70 ID:/yJ4RVHF0
クロス「ふふふ。久しぶりだな、ナナシ」どん!

女「これ以上お前の好きにはさせない!」どん!

ナナシ「フヒヒ、面白いやってみろ!」

クロス「女。お前は単独飛行できないのか」

女「普通に考えて無理でしょ」

クロス「もう、しょうがないな…。この『四次元ぶくろ』からいい魔道具を取り出してあげよう」


600 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:12:20.43 ID:t4p15j2uO
じわじわくる


601 :101(バーボン) ◆LqPCklgcHc [] :2009/12/22(火) 22:14:23.70 ID:EbTPePt10
フフフヒヒヒフフフ


602 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:16:22.92 ID:oKZlZljl0
支援するよー


603 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:16:41.06 ID:70noDvBzO
支援


604 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:17:15.35 ID:/yJ4RVHF0
テッテケテッテッテー

クロス「魔道具『はね』ー。これをつければ自由に飛べるぜ」

女「すげー」

クロス「さて、俺の武器は、っと。……お、あったあった」

クロス「聖剣『エクスカリバー』ー!」

ナナシ「そろそろ準備はいいか?」

クロス「あぁ。待ってくれて、どうもありがとう」


≪地上≫

なまはげ「ほ、本当だ!本物のサンタクロースが復活している!」

山田「その隣にいるのは…、お、女さん!?」

ツリー「生きていたのですね…!」

スイーツ「助かるかも!サンタクロースならナナシに勝てる…!」

東国原「どげんかしてくれぇ〜!」


605 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:21:25.45 ID:70noDvBzO
遂に真打ち登場!
だけどあと1人足りないな…


606 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:22:19.27 ID:d0gCYHm00
予定がないなら嫌がらせw


【外国人参政権成立を潰すための短時間ボランティア募集】

参政権附与反対の皆様、チャンスです。
嫌がらせに荷担する嫌がらせ要員募集中。(嘘
誰にでも出来る簡単な入力のお仕事です。
あなたのコピペが、小沢さんの首を締めます。

 それ以外、政治的に偏ったものではありません。

・お手伝い内容
 各県の議員一覧の作成。一人1県を担当します。4時間位の作業です。

・報酬
 参加者からの熱い感謝とネタw

・資格
 Excel持ちで入力ができる方。OpenOfficeでもできます。

・締切
 12月23日の21時まで。

備考
・コテさんでなくても参加できます。

 参加できる、してやっても良いと言う方は以下のメアドまで。sutetouakeizai@yahoo.co.jp


607 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:28:01.46 ID:/yJ4RVHF0
≪上空≫

ナナシ「セント・クロスよ、今のお前に何が出来る!」

クロス「希望を与えることが出来る」

ナナシ「希望?この状況で?無理だな!」

クロス「俺はサンタクロース。俺の存在自体が、人々に希望を与えるんだぜ!」

ナナシ「フヒヒ。そんな幻想、ワシが潰してくれる!」

クロス「やってみろ!Ho!Ho!Ho!」

ナナシ「消し飛べ!闇の力圧縮波動砲『ナナシビーム』ッ!」

クロス「あ、これはまずい。女、避けろ!」

女「大丈夫。ちょうどお腹空いてたところだから」

ドドドドドドドドド

キュイイイイイン

クロス「お、おお。あれほどの闇の波動を吸収したのか…!」

女「ごちそうさま」


608 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:30:03.42 ID:70noDvBzO
支援


609 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:33:55.76 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「あの女、邪気喰いかっ…!フヒヒ、面白くなってきた!」

女「クロス。私があいつの攻撃を聖の力に変換するから」

クロス「俺がその力であいつをぶっ飛ばしてやるぜ!」


一時間後

クロス「うわー、強いー。復活したての俺じゃ相手にならないのかー」

女「邪気喰いで、相手の攻撃を防いでたけど、さすがに力の差がありすぎて駄目だー」

ナナシ「ふひひ、これで終わりか?」

クロス「ここまでなのか…」

ナナシ「ワシの勝ちだ!」


諦めかけたその時、天が割れ赤い閃光が走った――

トナカイ「『F・T・S・S(ファイナル・トナカイ・シューティング・スター)』ーッ!!」

ナナシ「くそ!次から次へと…!」


610 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:36:28.68 ID:70noDvBzO
支援


611 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:38:59.97 ID:efI8JGFd0
トナカイ「『F・T・S・S(ファイナル・トナカイ・支援・スター)』ーッ!!」



612 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:39:38.47 ID:/yJ4RVHF0
朋「すいません!遅くなりました!」

クロス「やっと来たか、馬鹿トナカイ…」

トナカイ「す、すいません、兄貴。連戦で疲労困憊だったんす。だからタイムロスして…」

クロス「まぁいい。よく頑張ったな…」

トナカイ「あ、兄貴…!」


≪地上≫

山田「朋さんが帰ってきた!」

なまはげ「サンタクロースに頼まれた用事が終わったのか」

スイーツ「一体、どこで何してたんだろう」


≪上空≫

朋「女ちゃん、生きてたんだね…。よかった、よかったよ…」

女「朋ちゃん…」

クロス「再会を喜ぶのは、アイツを片付けてからだぜ」


615 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:43:44.45 ID:oKZlZljl0
トナカイ「『F・T・S・S(ファイナル・トナカイ・支援・スター)』ーッ!!」


616 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:46:19.28 ID:/yJ4RVHF0
女「何をしてたの?」

トナカイ「ふひひ、ほら、耳をすませば聞こえてくるっす」

朋「人々の願いがここまで届いた…」


『頑張れ!サンタクロース』

『負けるな!サンタクロース』

『VIPPERなんかぶっ飛ばせ!』

『あなたたちが最後の希望よー!』

『もう一度クリスマスを祝いたいよー』


女「こ、これは…?」


≪地上≫

山田「人々の『願い』がここまで届いた、我々にも聞こえるような声になって…!」

スイーツ「どういうこと?」

なまはげ「原理は分かりませんが、きっと朋さんとトナカイのおかげだべ」

ツリー「いえ、こんな事出来るのは、セント・クロスだけよ」


617 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:49:01.96 ID:t4p15j2uO
俺達の想いも届けようぜ!!


618 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:49:24.33 ID:70noDvBzO
支援


619 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:50:04.36 ID:DfP+zn/t0
皆黙っててごめん・・・
実は俺、クリスマスを爆発させるんだ・・・


620 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:52:17.62 ID:/yJ4RVHF0
なまはげ「知ってるべか、これが何か」

ツリー「我々は聖柱を使って、人々の願い、希望を集めていた」

ツリー「そして、それを聖なる力に変えていた」

ツリー「クロスは、それを聖柱無しでやろうとしてるのでしょう」

山田「そんな事が可能なのか…」

スイーツ「大魔道士セント・クロスなら不可能じゃない…!」

東国原「じゃあ、朋さんたちは何を?」

ツリー「彼女たちは重要な役割を担っていました」

ツリー「きっと世界中を飛び回って生存者を探していたんでしょう」

ツリー「サンタクロースが生きていることを伝え、皆に希望を与えた」

ツリー「そして、希望を抱いた者たちの願いが集まり、クロスの力となる」

山田「そういうことか…」

ツリー「(ただ、今のクロスにそれだけの力があるか)」

ツリー「(やはり聖柱無しでは…)」

ツリー「みなさん。聞いてほしいことがあります」


621 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 22:56:53.10 ID:70noDvBzO
超支援!


622 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 22:59:08.86 ID:/yJ4RVHF0
≪上空≫

ナナシ「なんだ、この耳障りな声は!」

朋「世界中の人たちの願い、サンタクロースへのお願い」

トナカイ「聞こえるすか、兄貴!みんなが兄貴のこと待ってるっすよ!」

クロス「静かにしろ!聞こえないだろ、馬鹿トナカイ」

トナカイ「す、すいません」

クロス「(しかし、参った…。折角の願いなのに、聖の波動へ変える体力が残ってない…)」

ナナシ「お前の仕業だな、クロス!何をするつもりか知らんが、死ね!ナナシビーム!」

女「くそ、もうお腹一杯なのに…!」

ドドドドドドドド

朋「きゃあっ!」

女「うわー防ぎきれなかったー」

トナカイ「どっひゃー」

クロス「くそ、せめて願いを集める聖柱が一本でも残っていれば…!」


623 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 23:06:04.25 ID:70noDvBzO
負けるなー!頑張れー!


624 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:06:08.13 ID:/yJ4RVHF0
≪地上≫

山田「そ、それは、本当ですか?」

ツリー「ええ、本当よ」

なまはげ「昔からクリス連の人間は自己犠牲を続けてきた。その話が本当でも不思議じゃない」

東国原「現にこの戦いでも多くのものが命を捧げてきた…」

スイーツ「信じられない、聖柱を生み出すために聖なる力を宿す人間を人柱として捧げていたなんて」

ツリー「でも、事実。かつて存在した全ての聖柱には仲間の命が捧げられていた」

なまはげ「でも、それをどうして今…」

山田「……生み出すつもりですか、自分を犠牲にして」

ツリー「……ええ、そのつもりです」


625 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:16:50.43 ID:/yJ4RVHF0
東国原「そんな!」

ツリー「残念ながら、今のクロスに願いを集め、聖の力に変換する体力は残っていない」

ツリー「そしたら朋さんの頑張りが、失われた多くの命が無駄になってしまう」

山田「何人必要なんですか、聖柱を生み出すには」

なまはげ「……山田さん!」

ツリー「支部長クラスなら、少なくても4人」

東国原「よ、4人ですか…」

山田「私は構いませんよ。どうぞ、この命使ってください。それが希望に繋がるのなら」

ツリー「そうですか、ありがとうございます」

なまはげ「あと、2人…。いや、1人だ。私も参加するべ」

スイーツ「本気ですか?」

東国原「ふん、決まりだな。今度は私がどげんかする番だ!」

なまはげ「関東支部長。あなたは死ぬにはまだ若い…」

山田「そうだ、君は生きて、人々に希望を与えるんだ。クリスマスに子供たちの願いを叶えてやってくれ」


626 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:23:11.72 ID:/yJ4RVHF0
スイーツ「そ、そんな、私一人で…」

なまはげ「一人じゃないべ。セントクロスや朋、女がいる」

東国原「私たちも、聖柱となり、君を見守るよ」

スイーツ「でも…」

ツリー「私たちはこれから願いを集め、聖なる力へと変えます」

ツリー「あなたはそれを受け取り、クロスへと渡すのです」

山田「支部長の仕事と同じだ、毎年のようにやればいい」

ツリー「頼みましたよ、スイーツ」

スイーツ「……わ、分かりました。私、頑張ります」

ツリー「ふふふ、それでいいの、ですよ。それ、で……」


スイーツ「釣井さん、山田さん…、なまはげさん…、東国原さん…。ううぅ…」


627 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 23:31:53.88 ID:70noDvBzO
どいつもこいつも格好付けやがって……


628 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 23:33:15.57 ID:t4p15j2uO
スイーツ名前の割に…


629 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 23:35:03.06 ID:Dhqtn5JY0
>>628
スイーツは泣き虫だぞ


630 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:37:33.77 ID:/yJ4RVHF0
≪上空≫

ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ナナシ「なんだ、この揺れは?地震か?」

ナナシ「いやいやいや。ここ空中だし。地震関係ないし」

ナナシ「また、クロスの野朗が何かしたのか!」

女「この感じ、前にも経験したことがある」

クロス「願いが一箇所に集まっていく…、まさか、あれは…!!」

ナナシ「…うどん?いや、違う!聖柱!?馬鹿な、全て始末したはずだ!」

朋「どうなってるの?」

トナカイ「さ、さっぱり分からないっす…」


631 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:39:34.97 ID:/yJ4RVHF0
クロス「支部長たちがやったのか、自らを犠牲にして新たな聖柱を」

スイーツ「その通りです」

クロス「お前は?」

スイーツ「クリス連の仮想サンタ関東支部長、スイーツです」

スイーツ「世界中の生存者から集まった願いは、聖柱の力で聖なる波動へと変換されました」

スイーツ「それを私があなたへと転送します」

スイーツ「お願いです!アイツを止めてください!」

クロス「……分かった。俺に任せろ。その願い叶えてやる!」


632 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:43:32.66 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「遊びはもう終わりだ、クロス……」

ナナシ「これで本当に最後だ!『ビックバン・ナナシ・アタック』!」

トナカイ「やべー!死ぬー!」

朋「駄目!空間移動も間に合わない!」

女「これは無理。吸収しきれない」

クロス「大量の聖の力は届いた!『四次元ぶくろ』!何でもいい!願いを叶えろッ!」

女「ま、間に合わない……」

女「(助けて……、男!)」





男「え?呼んだ?」


633 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:43:56.33 ID:DfP+zn/t0
えっ


634 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 23:44:59.36 ID:gWuMbvYY0
まさかのwww


635 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 23:45:23.30 ID:t4p15j2uO
えwwwwww


636 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:47:27.43 ID:/yJ4RVHF0
ナナシ「……今度は何だ?今度は何がワシの邪魔をするんだ!」

ナナシ「お前は誰だああああああ」

男「うるせぇ。お前こそ誰だよ」

女「お、男…。本当に男なの?」

男「よう、女、久しぶりだな」

トナカイ「本当に誰っすか、コイツ?」

朋「お、男くん、生きてたの?」

男「うーん、多分死んでた」

クロス「(四次元ぶくろが女の願いを叶え、男の魂を実体化させたのか…)」

クロス「(それにしてもこいつ、何者だ?人間じゃありえないほどの闇の波動を秘めている…)」


637 :VIPがお送りします [] :2009/12/22(火) 23:49:21.90 ID:70noDvBzO
真打ち登場!
でも現れ方ヒデェww


638 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:55:39.99 ID:/yJ4RVHF0
クロス「状況は分かるのか、男」

男「何となくだけど。ってか、おっさん誰だよ」

クロス「俺か?俺は満身創痍のサンタクロースだよ…」

男「そっか」

クロス「おう」

男「とりあえず、あのうるさい奴をぶっ飛ばせばいいんだろ」

クロス「そういうこと」

男「任せておけ」

クロス「(魔道具『闇の力サーチャー』で調べる限り、現状のナナシとの闇の波動の差はほぼ無い)」

クロス「勝てよ」

男「おう」


639 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/22(火) 23:59:56.61 ID:/yJ4RVHF0
男「女」

女「な、何よ」

男「約束、忘れてないだろうな?」

女「や、約束…?」

男「しただろ、北海道で」

男「『クリスマスに二人で遊ぶ』ってよ」

女「……!」

男「明日クリスマスだろ?予定空けとけよ」

女「うん…」

男「俺もさっさと用事を済ませてしまうからよ…」


ナナシ「ふざけるな、この人間風情がっ…!」


640 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:01:13.31 ID:XvldrNSNO
男もっとカッコ良く登場しろ(・ω・;)


641 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:04:09.65 ID:PL3hqIu9O
これくらいがちょうどいいんじゃねw 
 
 
今だ気を解放しろ男!


642 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:08:26.28 ID:eTTMNNTKO
格好良く出て来るのも見てみたかったけどこの方が男らしい気がするぜ


643 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:11:49.00 ID:l4Euia2b0
クロス「(二人の闇の波動はほぼ互角、男が勝つ確率は良くて五分五分か…)」

男「というわけで、クリスマス予定あるんだ、俺」

ナナシ「クリスマスなんて制度は3年前に無くなりましたー」

男「クリスマスは無くならないよ、人々の心にサンタクロースがいる限りな!」

ナナシ「黙れ!恋人の前だからってテンション上がってる奴が一番嫌いなんだよ、ワシは!」


朋「やっぱり二人は恋人だったんだ」

女「え?ま、まだそんな関係じゃ…」

トナカイ「『まだ』ってことは今後そうなる可能性はあるってことっすね〜」

女「うるせぇ。黙れ、トナカイ」


男「とりあえず、死んどけッ!」

ナナシ「お前がなー!」


644 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:13:57.69 ID:eTTMNNTKO
支援


645 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:17:21.70 ID:l4Euia2b0
男「うおおおおおおおおお」

ナナシ「とりゃー」

男「ぎゃー、痛い」

ナナシ「そやー」

男「ひでぶー」

ナナシ「…。オラオラー」

男「ひぇー、助けてー」


ナナシ「!?(なんだコイツ、クソ弱いぞ…!)」

クロス「!?(なんでアイツ、クソ弱いの…?)」

男「……あ、あれ?違う。思ってたのと違うー」


スイーツ「一般人がナナシに勝てるわけないじゃん…」

クロス「そうか!男は『ただ闇の波動』が多いだけなのか」

クロス「戦闘経験が無いから、力のコントロールが出来てない。それじゃナナシに勝てるはずが無い」

クロス「うわぁ、やべぇ…。ハズレだ……」


646 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:18:05.76 ID:AegWyBGX0
それにしてもこいつら
人生で最も忙しいイヴを過ごしてるんじゃなかろうか


647 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:18:36.34 ID:PL3hqIu9O
おいwwwwwどうすんだよwww


648 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:20:52.03 ID:eTTMNNTKO
男ww
せっかく格好良く約束交わしたのに…


649 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:26:03.79 ID:l4Euia2b0
男「おかしい、イメージトレーニングでは最強なのに…」

朋「い、イメージトレーニング?」

男「教室に武器を持ったテロリストが侵入した時とか、一瞬で倒すのに…」

女「…」

トナカイ「何の話してるんすか、あいつ」

男「友達に怪我させたヤクザの事務所に乗り込んで、全員フルボッコにするのに…」

スイーツ「…」

男「どうなってるんだ…」

ナナシ「どうしよう、可哀想になってきた。空気読んで倒されるべきだったのか。」

クロス「もう一回誰かの願い叶えるか」

クロス「あ、駄目だ、力使い果たしちゃったよ…」


650 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:28:30.27 ID:eTTMNNTKO
駄目だw
シリアスだった空気がもはやシュールまっしぐらだww


651 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:32:55.04 ID:PL3hqIu9O
差がでかいなw


652 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:33:02.70 ID:l4Euia2b0
スイーツ「クロスさん!どうするんですか!これじゃあツリーさんたちが浮かばれません」

クロス「ごめん、もう一回願い集めてくれよ」

スイーツ「えー我がまま!だったら最初からあんなの出さないでくださいよ」

クロス「事故だよ、事故」

スイーツ「集めてみますけど、時間かかるし、ナナシに気づかれますよ」

クロス「だよねー。こんなことなら最終兵器出しとけばよかった」

スイーツ「そんなのあるんですか?最初からそれ使ってくださいよ!」

クロス「時間かかるんだよ、召喚銃は。あのタイミングじゃ微妙だったんだよね」

クロス「あーあ、どっかにいないかな。アホみたいに聖の波動持ってる奴……あれ?そういえば」


653 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:34:15.09 ID:m+7MXzJLO
C


654 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:35:12.30 ID:tWuVRbaHO
!!!!


655 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:35:16.43 ID:eTTMNNTKO
支援!


656 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:39:46.54 ID:l4Euia2b0
クロス「おい、女。ちょっと」

女「なんですか」

クロス「お前、まだ邪気喰いの能力使える?」

女「まぁ、いけますけど」

クロス「そうか…。あとは、おい!馬鹿トナカイ!」

トナカイ「何すか、兄貴」

クロス「お前ちょっと囮になって来い」

トナカイ「え?」

クロス「10分くらいナナシの相手するだけでいいからさ」

トナカイ「い、嫌っすよ!殺されちゃいますよ!」

クロス「いいから行って来いよ、それしか方法は無いんだよ」

朋「お願い、トナカイさん!男くんを助けてあげて!」ウルウル

トナカイ「いくら朋ちゃんの頼みでも…、仕方ないな〜、10分だけっすよ?」

朋「ありがとう、トナカイさん!」

クロス「ありがとう、トナカイさん!」


657 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:45:37.96 ID:PL3hqIu9O
敬語w


658 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:45:58.04 ID:eTTMNNTKO
支援


659 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:51:35.48 ID:l4Euia2b0
トナカイ「おらおらおらー!お前の相手はこの俺だぜぇ、ナナシー!」

ナナシ「またか選手交代か。いい加減にしろ…」

トナカイ「これで最後だってーの!なぜならぁ!お前はぁ!俺に殺されるからねー!」

ナナシ「フヒヒ、面白い事言うな、お前…。ワシ、カチンときちゃった」

トナカイ「ふひひ!悔しかったら俺を捕まえてみろよ〜!(ヤバイ怒らせた…、捕まったら殺される…)」


男「相手がこう仕掛けてきたところは、こう避けて、逆にカウンターで…」

クロス「おい、男。こっち来い」

男「え?まだまだ行けますよ!」

クロス「…。いいから来い。別の重要な仕事があるんだ」

クロス「いいか、この四次元ぶくろの中には俺の最強の武器がしまってある」

クロス「しかし、今の俺にそれを呼び出すだけの聖の波動が無い」

クロス「そこで、お前ら二人に協力してもらう」


660 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:53:25.27 ID:eTTMNNTKO
トナカイ死ぬなー!
支援


661 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 00:58:14.25 ID:l4Euia2b0
男「な、何をすればいいんですか!(名誉挽回のチャンス!)」

クロス「あ、お前は立ってるだけでいいよ。女、分かるな?」

女「邪気喰いの能力で、男の闇の波動を聖の波動に変換すればいいんでしょ」

クロス「YES」

女「時間が無いから、始めるよ、男!」

男「お、おう」

すっ

男「(あ、久しぶりに手を繋いだ…)」

女「(いつ以来だっけ、男と手を繋ぐのは…)」

クロス「よし、いいぞ!順調に力が満ちてくる…!」


トナカイ「へいへーい!どうした、どうしたー!(朋ちゃんが乗せてないから時空移動できないよ…)」

朋「頑張れー!」

トナカイ「あ、朋ちゃんが俺を応援してくれ…」

朋「頑張れー!女ちゃん!ファイトー!」

トナカイ「てない!俺じゃない!」


662 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 00:59:21.12 ID:eTTMNNTKO
トナカイ…頑張れ!


663 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:02:42.29 ID:H9gKFij30
支援


664 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:04:03.32 ID:0eyKEaYm0

ここ埋めるの手伝ってくれー

http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/ramen/1250358042/901-1000


665 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 01:10:11.51 ID:l4Euia2b0
ナナシ「隙だらけだぞ、トナカイ」

トナカイ「しまった…!」


クロス「(予想以上に波動の変換が速い…、これは異常だ)」

クロス「(この二人は一体なんなんだ…。確か、幼馴染とか言ってたな)」

クロス「(異常な量の闇の波動を持つ男、異常なほど強力な邪気喰いの能力を持つ女)」

クロス「(そうか、二人は知らず知らずのうちにお互いを高め合っていたのか…)」

クロス「この速さなら、10分といわず5分で力が満ちるぜ」

クロス「5分くらいなら今のトナカイでも……」


ナナシ「えい」

トナカイ「ぎゃー、痛いー」


クロス「一分も持たなかった!!」


666 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:14:57.42 ID:eTTMNNTKO
トナカイww
駄目じゃねぇかww


667 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 01:19:01.84 ID:l4Euia2b0
クロス「おいおい、馬鹿トナカイ…」

朋「トナカイさんを責めないでください!彼は今日は一日中戦い続けていたんです!」

クロス「そうか。まぁ、今の召喚者は俺じゃない。俺が口出しできる立場じゃないか…」

朋「すいません、私が不甲斐ないばかりに…」

クロス「いいさ。あいつもお前も頑張ったよ。しかし、どうしたもんか…」

ゴゴゴゴゴ

ナナシ「おいクロスよ、もういいだろ…」

クロス「もう少し待ってろよ、面白いもの見せてやるから」

ナナシ「もう飽きた。これで終わりだ。5人仲良くあの世に行け」


ナナシ「『ビックバン・ナナシ・アタック』」


男「万事休す!」


??「ちょっと待った!お前の相手はおれたちがするぜ!」

ナナシ「(もう誰が来ても驚かないぞ…)」


668 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:27:27.89 ID:eTTMNNTKO
誰だ?
一体誰が来るんだ?


669 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 01:27:37.30 ID:l4Euia2b0
ナナシ「(一応、聞いておこう)だ、誰だ、貴様らは!」

男「お、お前は…」

??「おいおい、水臭いじゃないか。最終決戦に俺を呼ばないなんて」

女「な、何故ここに?」

??「呼ばれたのよ。奇跡を願う人々の声にね…」

??「だから僕たちは帰って来れたんだ、深い闇の中から」

??「光が見えたんだよ、奪われたはずの光が」

朋「ゆ、夢じゃないんですね…」

??「大丈夫、これは現実だ」

??「そして我々が来たからには、もう大丈夫だ」

??「安心してみていろ、キョホホ」

クロス「ようやく役者が揃ったってことか…」



友「さぁ、ショータイムの始まりだ」


670 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:28:41.09 ID:pg+p6VzD0
生きてた^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


671 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:30:28.07 ID:eTTMNNTKO
皆生きてた!!


672 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:32:56.86 ID:AegWyBGX0
なんというドラゴn(ry


673 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:38:17.70 ID:IPO4ZV7n0
キョホホはつっこみどころですか?


674 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 01:42:00.44 ID:l4Euia2b0
男「友!どうしてここに?」

友「魂が実体化したのがお前だけだと思ったのか?」

アップル「あの時の願いは我々にも届きました」

オレンジ「それで、こうした仲良く復活したってわけです」

男「(友って刑務所に入ってたんじゃなかったっけ?)」

女「(アルカトラズが崩れたとき死んだ訳じゃなかったんだ…)」

クロス「(あれだけの膨大な聖の波動で生き返ったのが男一人だというのは疑問だったが、こんなに…)」

クロス「ふん、まぁ不思議な話じゃないさ」

朋「え?どうしてですか?」

クロス「だって、今日はクリスマスだぜ?これくらいの奇跡は起きて当然だろ?」

アセロラ「ふふふ、そうですね」

巨峰「全くその通りだぜ、キョホホホ」


675 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:42:54.87 ID:X4kfDeR70
トナカイは生きてるよね!?


676 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:44:35.15 ID:eTTMNNTKO
召喚獣だし死ななさそうだけどどうなんだろう…


677 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 01:46:26.86 ID:l4Euia2b0
看守長「我々にはお喋りより先にするべきことがあるでしょう?」

のぶひこ「そうだったな」

チャーリー(右)「さっさとナナシを始末しないと!」

チャーリー(左)「クリスマスパーティーに遅れるぞ!」

友「さぁ、ショータイムの始まりだ」

男「(その台詞、二回目…。つーか知らない顔多すぎ)」



ナナシ「友、貴様はまだ私の前に立ちはだかるのか…」

友「悪いな、ナナシ。俺、もうクリスマスは嫌いじゃないんだわ」

ナナシ「そうか…、口で言っても分かってはもらえんのだろうな」

友「ああ、悪いな…。返してもらうぞ、『クリスマス』!」どん!

ナナシ「ならば、力ずくで奪い返してみろ!!」どん!


678 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:47:21.27 ID:PL3hqIu9O
>>675
クロス「お〜いみんな〜 今年のクリスマスはトナカイの肉だぞ〜」
 


679 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:48:56.58 ID:PL3hqIu9O
ちょwwwチャーリー半分のままかよww


680 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:50:20.63 ID:eTTMNNTKO
支援
>>678
ねぇクロスさんこの肉どこから持ってきたの…?
ねぇってば…


681 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 01:54:32.29 ID:l4Euia2b0
友「ぶっとばせー!」

アップル「全員で戦えば、こんなやつ怖くないさ!」

オレンジ「うわおお、俺の仇ー!」

アセロラ「うふふ、腕が鳴るわー!」

巨峰「キョホホホーウ!ワクワクが止まらない!」

ナナシ「ぐうう、ワシが押されるだと…?」

看守長「背中がお留守ですよー」

のぶひこ「アルカトラズでの怨みー!」

チャーリー×2「お前も真っ二つにしてやろうかー」

ナナシ「ふぎゃあああ、ひでぶー」


クロス「よし、聖の波動が満ちたぞ」


682 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 01:58:18.34 ID:eTTMNNTKO
何というフルボッコw
何かナナシが可哀想になってきた
そして主役であるはずの男と女の影が薄い…


683 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:01:34.50 ID:AegWyBGX0
ハヌマーンの映画のゴモラみたいだ


684 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 02:08:10.43 ID:l4Euia2b0
クロス「さぁ、四次元ぶくろ、頼むぞ、例のアレ!」

テッテケテッテッテー

クロス「召喚銃『クリスマス・キャロル砲』ー!」

男「それがあればアイツを倒せるんですか?」

クロス「ああ」

女「そんな強力な武器じゃ、他の人たちも巻き込んでしまうんじゃ」

クロス「大丈夫。これは普通の銃とは違う」

クロス「これは射程範囲内にいる闇の存在を浄化する銃だ」

スイーツ「そんなの初めて聞いた…。男や朋のような闇の波動を持つものはどうなるの?」

クロス「死にはしない。だが、その力を永遠に失うかもしれない」

クロス「まぁ、別にいいだろ。そんな『クリスマスに嫌われる力』」

男「(そしたら、もう女と手を繋ぐ理由はなくなってしまうんじゃ…)」

女「大丈夫だよ」

ぎゅっ

男「…!」


685 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:12:38.32 ID:eTTMNNTKO
支援


686 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 02:13:51.90 ID:l4Euia2b0
クロス「……ふ。あー疲れた、俺はもう駄目だー」

スイーツ「な、何を言ってるんですか!」

クロス「もう息するのがやっとだぜー。トリガーも引けない」

女「ちょっと最後くらいしっかりしてよ!」

クロス「やだ。おい、男、お前が引け」

男「…!俺っすか?」

クロス「おうよ、お前まだ何もしてないだろ」

スイーツ「確かに…」

男「マジっすか?」

クロス「マジっす。でも、闇の力を持ってるものには使えないから、女、手伝ってやれ!」

女「え?」

クロス「大丈夫だ、難しくない。二人でトリガー握って引くだけだ」


687 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:16:54.23 ID:eTTMNNTKO
支援!


688 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 02:20:04.53 ID:l4Euia2b0
男「え、でも…」

女「だったら、私一人で…」

クロス「あー!グダグダ言ってないでさっさとやれよー」

クロス「せっかく復活したのにまた死ぬぜ、あいつら」

朋「そ、それは駄目だよ!女ちゃん、男くん!」

男「仕方ない…」

女「やればいいんでしょ…」

クロス「おう」

ぎゅっ

男「(女が近い…!こんなにくっついたのって小学校以来か…)」

女「(どうしよう…。戦闘してたから、汗臭くないかな…)」


友「お、いよいよ、始まるか?いったん退避ー!」

他「おー!」


ナナシ「このままで、終われるか…!」


689 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:22:10.01 ID:eTTMNNTKO
超支援!


690 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:23:11.13 ID:AegWyBGX0
まぁ俺は男や女より朋ちゃんが幸せになってくれればいいんだけどね


691 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:24:23.06 ID:PL3hqIu9O
頑張れナナシ!


692 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 02:28:58.24 ID:l4Euia2b0
ナナシ「このままで終わってたまるかああああああああああ」

ナナシ「何が希望だ!何が願いだ!何がクリスマスだ!」

ナナシ「そんなもの全て幻想だ!サンタクロースぅ?笑わせるな!」

ナナシ「ワシのところには誰も来なかった!」

ナナシ「クリスマスもずっと一人だった!」

ナナシ「そんな存在にとって幸せは奴らは敵なんだ!死ねばいい!」

ナナシ「クリスマスなんて嫌いだああああああああああああああ」

ナナシ『全VIPPERに告ぐ、今すぐワシの元へ来い!ワシに吸収されろ!』


≪日本列島・上空≫

VIPPER「あ?やっと、連絡が来たかと思ったら何言ってんだ、あの人」

VIPPER「吸収されろって何だよ…」

VIPPER「おい、今アイツ死にそうなんだってよ」

VIPPER「マジで?めしうまだぜぇ!」

VIPPER「なんかヤバそうだし、闇の世界に帰ろうぜ…」

VIPPER「そうだな…」


693 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:35:00.23 ID:eTTMNNTKO
ナナシ…なんか可哀想だな…


694 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 02:38:34.07 ID:l4Euia2b0
≪童京≫

ナナシ「何故、誰もワシのもとに来ない」

ナナシ「誰も来ないのなら力ずくで−!」


≪日本列島・上空≫

VIPPER「やべ、なんか引っ張られるんですけど」

VIPPER「あ、俺も」

VIPPER「ヤバス」


≪童京≫

アップル「なんだ?四方からVIPPERが集まってきたぞ…」

オレンジ「あ!喰ってる…、あいつ同属を喰ってるぞ!」

朋「ひ、酷い…!」

スイーツ「闇の波動がどんどん濃くなっていく……」

看守長「気のせいじゃない、巨大化している?」


VIPPER「まだだぁー!まだ足りないっ!ワシの心を満たすには、まだ足りないー!」


695 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:45:11.03 ID:eTTMNNTKO
C


696 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 02:45:36.90 ID:l4Euia2b0
>>694最後はナナシの台詞です


のぶひこ「巨大すぎる…!おい勝てるのか、これに!」

チャーリー(左)「しかし、とても悲しい力デスね…」


男「おい、おっさん!どうすればいいんだよ!」

女「これで本当に倒せるの?」

クロス「ぎゃーぎゃー騒ぐな。的が大きくなってくれてよかったじゃねーか」

クロス「言っただろう?これは射程距離内の闇の存在を浄化するって」

クロス「一度トリガーを引けば、大きさも、強さも関係ない」

クロス「全ての魂が許されるんだよ」

女「許される?」

クロス「これは倒すための銃じゃない。救うための銃だ」

クロス「分かったら、とっとと撃てよ。あの馬鹿を解放してやれ」

男「……分かりました」


697 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:51:58.15 ID:eTTMNNTKO
支援


698 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:52:23.73 ID:tWuVRbaHO
激熱C


699 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 02:54:57.19 ID:l4Euia2b0
スイーツ「本当にそんな銃があるんですか?」

クロス「うーん?まぁ、完全に全ての罪が許されるわけではないけどね」

クロス「だけどよ、一日くらいは、クリスマスくらいは一緒に祝ったっていいじゃねーか」

クロス「一緒にクリスマス・キャロルくらい歌ってもいいじゃねーかよ…」


ナナシ「フヒヒヒィーッ!これで完璧!これで無敵ぃー!」

ナナシ「待ってろ、クロスとその仲間たち!今踏み潰してやるからな!」

男「準備はいいか?」

女「おー」

男「カウントダウンするぞ」

女「おー」

男「5・4・3・2・1」

女「発射!」

男「ぜr…ああ、早いって…!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ナナシ「アッー」


700 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:56:45.41 ID:eTTMNNTKO
超々支援!!


701 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 02:58:59.14 ID:PL3hqIu9O
アッー!


702 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 03:05:10.29 ID:l4Euia2b0


ナナシ「ここは……、どこだ?」

??「おい、ナナシ。もうお腹の調子は良くなったのか?」

ナナシ「く、黒ちゃん。生きてたの?」

黒豚「何言ってんだ、お前。いいから早く起きて来いよ」

ナナシ「どうしたの?あ、寒い」

黒豚「雪降ってるんだよ。今日はホワイト・クリスマスだ」

No.3「おそいっすよー、ナナシ様」

たぬき「料理が冷めてまうがなー」

ナナシ「これは?」

No.1「何を言ってるんですか。クリスマスパーティーに決まってるではございませんか」

きつね「フヒヒ、早くケーキ食おうぜ……

黒豚「まあ待て、まずはプレゼント交換………

No.2「あ、それ俺のダンベ…………


ナナシ「ああ、悪くないな、こんなクリスマスなら………………


703 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 03:07:01.79 ID:eTTMNNTKO
これは…ナナシの夢なのか?


704 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 03:07:51.15 ID:H9gKFij30
イイハナシダナー


705 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 03:13:45.33 ID:l4Euia2b0
女「消えた」

男「消えたな」

クロス「ふー、やっと終わりか…。お疲れさん」

男「……俺たち、勝ったんですか?」

クロス「見て分からんか?俺たちの大勝利だ」


友「いやっふううううううううううううううううううう」

アップル「勝った!ついにあのナナシを倒したぜええええええ」

オレンジ「いやっほおおおおおおおおおおおお」

アセロラ「やった!やったよー!」

巨峰「キョホホホホ。笑いがとまらねえ!」

チャーリー「なんか俺の体も元に戻ってるしー」

看守長「長年困っていた肩こりも治りました」

のぶひこ「死んでいったアルカトラズの仲間もきっと喜んでるぜ!」

朋「あれ?トナカイさんは?」

トナカイ「こ、ここでーす……。ここにいるっす…、誰か助けて…」


706 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 03:17:21.41 ID:eTTMNNTKO
トナカイ生きてた!
支援


707 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 03:27:20.60 ID:l4Euia2b0
スイーツ「……。ツリーさんたちは生き返らないですね」

クロス「あいつらは、死んでいない。あの聖柱となって生き続けている。それを自ら選択したんだ」

スイーツ「そうですか…」

朋「あ、見て!聖柱が輝きだした!」

友「どうなってんの?」

スイーツ「希望が、願いが集まって来ている。世界中からです!すごい量…」

アップル「VIPPERがこの世界から消え、生き残っている人々が希望を持てるようになったからじゃないか」

アセロラ「それにしても、こんなに…。生存者ってこんなに沢山いるの?」

巨峰「どんどん、集まるスピードが速くなっていく…」

スイーツ「そうか…!増えているんですね、奇跡を願う人が!」

クロス「集まってきた願いが聖の力に変わり、奇蹟を起こす」

クロス「なるほど、世界各地でVIPPERに殺された魂が生き返ってるのか」

オレンジ「そして、生き返った人もまた同じように願っているんですね…」


708 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 03:30:31.84 ID:eTTMNNTKO
支援!


709 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 03:32:24.11 ID:l4Euia2b0
クロス「この分だと、明日の朝までにはこの数日で殺された人間は生き返りそうだな!」

看守長「でもいいのですか?生き返った自分が言うのもなんですが」

クロス「いいだろう、今日はクリスマスだからな!サンタクロースの俺が許可する!好きなだけ生き返れ!」

女「歌声が聞こえる…」

男「本当だ」

クロス「誰かが唄ってんだろ、この奇蹟に感謝してな」

朋「一人や二人じゃない…。沢山の祈りの唄が重なって大気を揺らしている…」

友「これ、なんて歌だっけ」

トナカイ「『クリスマス・キャロル』っす……」


710 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 03:34:30.86 ID:eTTMNNTKO
超支援!


711 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 03:39:19.25 ID:l4Euia2b0
女「あ、雪だ…」

男「寒い」

女「マフラー貸してやるよ」

男「ありがとう」

女「半分だけな」

男「おう」

男「これ俺のじゃなかったっけ?」

女「3年も経ったんだ。もう私のだろ」

男「そっか」


712 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 03:40:32.33 ID:l4Euia2b0
女「許してあげる」

男「え?」

女「射程距離内にいた人は罪を許されるっていうんだから、仕方ないよ」

男「何の話?」

女「待ち合わせのときに他の女と一緒にいたこと」

男「あ、あれは…!まぁいいや、大人しく許されるよ」

女「感謝しろ」

男「ありがとう」

女「おう」


715 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 03:46:44.56 ID:PL3hqIu9O
感動巨編乙


716 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 03:49:14.76 ID:l4Euia2b0
童暦0003年12月25日
(人類の終焉まで残り−1日)

クリスマス

午前0時24分

≪童京≫


友「クリス連の人たちはさっそく仕事だってさ」

男「仕事?」

友「こんな状態だろ?きっと困っている人がいるはずだって」

男「ふーん」

友「看守長は囚人二人を近くの刑務所に連れてった」

女「あの二人犯罪者なんでしょ?怖いね」

朋「私は、クリス連のお手伝いをしようと思うの。トナカイさんともまだ離れたくないし」

トナカイ「マジで?あれ?クリスマスなのに春が来た?」

朋「だってトナカイさんの能力は便利でしょ?人助けに役立ちと思うんだ!」

トナカイ「ああ、そんな理由っすか…」


717 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 03:50:30.45 ID:eTTMNNTKO
トナカイwwワロスww


718 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 03:56:22.65 ID:l4Euia2b0
友「俺はどうしようかなー」

男「お前は刑務所戻らなくていいのか?」

友「ああ、看守長が特別に見逃してくれるってさ」

女「そっか、残念」

友「残念って何だよ。二人、明日ってかもう今日だけど、どうせ予定ないんだろ?遊びに行こうぜ!」

男「…」チラッ

女「…」チラッ

友「何だよ、見詰め合っちゃって…。あれ?てか、そのマフラーどうなってんの?」

男「悪いな、友。俺らさ……」





男「クリスマス予定ある」



719 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 03:58:46.40 ID:CkVmFlg+O
試演


720 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 04:13:26.03 ID:l4Euia2b0
この日、世界中で降り積もった雪は暖かく
VIPPERとの戦争で気づいた人を、街を、自然を優しく包み込んだ
明け方まで続いたクリスマス・キャロルの合唱は人々の心に希望を灯す

人々が願う限り、希望を捨てない限り、きっとクリスマスは終わらない
何があっても必ず訪れる、祈りの日

そして、あなたの願いを叶えるために、サンタクロースがやって来るだろう

2013年12月25日
クリスマス
午前0時

≪地球・上空≫

トナカイ「もう、疲れたっすよぉ…」

クロス「駄目だ!これは実質5年ぶりのクリスマスなんだ!」

クロス「それに、この俺が30年の時を経て、わざわざプレゼントを配ってやってるんだからな」

クロス「手を抜きやがったら殺すぞ!」

トナカイ「ひぇー!助けて、朋ちゃんー」

朋「ふふふ、頑張って!トナカイさん!」



第三部 『希望の唄とメリークリスマス』 完


721 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 04:15:08.25 ID:PL3hqIu9O
>>1乙 続きあるのー?


722 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 04:16:58.06 ID:AegWyBGX0
実質人間最強は友なのに最後までそんな扱いwwwww


723 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 04:17:53.48 ID:EMGKoZSv0
Otu


724 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 04:19:25.10 ID:l4Euia2b0
>>721
無いです

最後まで読んでくださった方々、保守・支援してくださった方々
こんな駄文に付き合ってくださって本当にありがとうございました
そして、ごめんなさい

まさかこんな事になるとは、書き始めた時点では想像もしてなかった

ただ一つ言えるのは
俺「クリスマス予定ない」
ってことだけです


725 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 04:24:43.80 ID:PL3hqIu9O
じゃあちょっと早いけど
 
 
 
 
 
        メリークリスマス!


726 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 04:32:43.00 ID:l4Euia2b0
そうだ、何か忘れてると思ったら
男と女にメリークリスマスって言わせてないんだ
第三部のサブタイトルに入ってるのに


727 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 04:38:20.89 ID:9odEBH7bO
まとめて読んだ


728 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 04:47:05.60 ID:FW0NWx4p0
面白かった!乙


729 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 05:07:23.14 ID:t9nntXRAO
面白かった
なんか絵つけて動画にまとめたいな


730 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 05:09:26.97 ID:AegWyBGX0
そうだよー
そうなんだー

ごめんねー
いいよー

みたいに語尾伸ばすのがマイブームになってしまった
責任取れ>>1


731 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 05:13:32.71 ID:YzR0RjClO
乙!


732 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 05:17:28.61 ID:l4Euia2b0
>>730
ごめんねー

>>729
マジで?是非やってほしい
本当は漫画描こうとしたんだけど
絵が下手すぎたからSSになってしまった


733 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 05:18:19.98 ID:tWuVRbaHO
乙するよー
>>1にもメリークリスマス!


734 :VIPがお送りします [silver0805@mail.goo.ne.jp] :2009/12/23(水) 06:10:53.35 ID:t9nntXRAO
>>732
割と本気
マンガというより紙芝居に近い感じをイメージしてるんだけど、
興味があったらメール下さい

メアド欄に捨てアド載せておいたので


735 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 06:19:15.30 ID:EhSMZHxK0
すばらしかったぞ!


736 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 06:43:20.61 ID:eTTMNNTKO
うわあぁぁぁぁ!!
寝落ちした上に終わっちゃってる…


737 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 07:09:22.40 ID:l4Euia2b0
>>734
面白そう!
好きにやってもらっていいんで完成したら見てみたいです


738 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 07:17:27.14 ID:eTTMNNTKO
>>1乙!
凄く面白かったぜ!
あと寝落ちしちゃって最後まで支援出来なくてごめん


739 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 07:23:22.16 ID:l4Euia2b0
>>738
最後まで読んでくれてありがとう!
途中の支援にどれだけ心救われたことか…ううぅ…


740 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 08:36:05.92 ID:Lpllh/Uq0
>>1
大した奴だ…
乙と言わざるを得ない


741 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 08:38:02.54 ID:t9nntXRAO
OK
時間はかかるけど必ず作るから楽しみにしといてくれ


742 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 08:51:29.44 ID:nczfRKFbO
>>1
いい子にしてるから彼女ください


743 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 09:26:35.19 ID:pwNUbsXl0
新感覚のSSで楽しかったわありがとう!

>>741
クリスマスまでに間に合わせるんだ・・・!
そうすれば「動画を見る」という予定が出来る


744 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 09:59:25.62 ID:pdCwWEArO
一乙!
めっちゃおもろかったよ-


745 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 10:27:18.98 ID:Lpllh/Uq0
>>743
…!


746 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 10:32:42.46 ID:flZq1V4M0
>>743のおかげで俺のクリスマスの予定ができました


747 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 10:33:32.71 ID:PL3hqIu9O
>>1他にどんな作品がありますか?
よかったら教えて


748 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 11:15:54.86 ID:E7bSOIrhO
いちおつ
俺にセフレをプレゼントしてください


752 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 12:07:36.03 ID:l4Euia2b0
>>741
マジで超期待!!

>>747
SS自体そんなに書いたこと無いけど
毎回ジャンルも文章の書き方とかも違うから
この話みたいなのは無いかな


753 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 12:10:28.39 ID:eTTMNNTKO
>>739
そう言って貰えると本当にありがたい
また何処かで遭うことがあったらその時はどうぞ宜しく!
あ〜クリスマスになんか予定出来ないかなぁ…


754 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 12:31:23.84 ID:PL3hqIu9O
>>752わざわざありがとう これからも頑張って下さい


755 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 13:15:31.28 ID:9odEBH7bO
何となくあげ


756 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 13:39:21.47 ID:CkVmFlg+O
トナカイ生きてた!
面白かったよー


757 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 13:46:12.63 ID:ksl8NiXxO
ずっと張り付いてたわ

>>1おつ!


760 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 14:49:22.82 ID:H9gKFij30
>>1
クリスマスも楽しくVIPかな!


761 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 15:30:42.58 ID:l4Euia2b0
今読み返したけど、誤字が多くて恥ずかしい
あと、みんな男に期待し過ぎwwwアイツ最後以外何もして無いじゃん


762 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 15:33:31.28 ID:YzR0RjClO
>>761
まぁ最後もエネルギータンク扱いだったけどなww


763 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/23(水) 15:42:09.47 ID:eTTMNNTKO
>>761
一応全章通しての主人公っぽいし3章の予告で活躍しそうなフラグ立ってたしてっきり女のピンチに颯爽と現れるもんだと思ったのさ…


764 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 15:42:27.99 ID:9odEBH7bO
男の登場シーンはもう少しかっこよくしてあげて欲しかった・・・


765 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 15:48:44.36 ID:l4Euia2b0
今度はもっとカッコイイ主人公考えるよ


766 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 16:30:32.40 ID:U9a9qkFdO
これから読むほ


767 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 17:19:40.95 ID:X4kfDeR70
ほす


768 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 17:20:07.84 ID:eTTMNNTKO
自分も読み直してこようかな…


769 :VIPがお送りします [] :2009/12/23(水) 17:49:25.33 ID:6Bohx2Y4O
もしもしで1から読むのに2、3時間はかかっちまったぜ!
登場人物多過ぎてわけわからんかったが、1乙!!!!!!



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