■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その19
593 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:01:09.63 ID:kzL78aso
ヒュロロロロ…スタッ

猫又「…どこ……ここ?」

戦士「何…だアイツ…!?」

マジシャン「敵か!?いやそれにしては……」

召喚士「……」

マジシャン「召喚士の胸元から落ちた紙切れが…姿を変えたように見えたが…」

召喚士「…式…神!?名代さんの…!?」

猫又「ん…?キミ、見た事あるなぁ…!」

ギュオォッ!!

猫又「え…っ!?なに…なにぃ!?」

コカトリス「何だ…!?身体が…吸い寄せられ……」

スキュラ制御出来ん…!召喚士っ!!」

召喚士「何だこれ…っ!!魔力が吸われて……」

ズズッ…シュイイィィンッ

召喚士「……っ!!」


594 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:01:47.73 ID:kzL78aso
伯爵「な…なんだと…いうのだぁ!?」

召喚士の元より次々と召喚され放たれる召喚獣達。

シルフ「…ちょっとぉ!何なのよこれぇ!?」

シービショップ「…ふぅむ。制御しきれておらぬようじゃのぅ…」

ウンディーネ「暴走してる…?」

サラマンダー「なんちゅう数じゃ!無茶しよるわ…!」

ワイバーン「召喚士、止めろ!このままでは魔力が…!!」

召喚士「そ…んな事言っても…っ、何…も出来ない…!!」

〜♪

詩人「素晴らしい音色だな。何重にも音が奏でられている…!」

マジシャン「戦士っ、巻き添え食うぞ!離れろ!!」

戦士「……ちっくしょおぉ!!」

バチィッ!!

戦士「召喚士いぃ!」

金色の光の中へ消えゆく召喚士。戦士は懸命に手を伸ばすが、その姿は見えなくなる。


595 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:02:14.01 ID:kzL78aso
〜本陣付近〜

ユニコーン「……!?」

盗賊「か…身体が…金色にっ!」

ユニコーン「何これ…力が溢れてくる…っ!」

パアアァァッ

魔道士「……っ」

盗賊「す…凄い!傷が完全に塞がって……」

ユニコーン「何なのこの力…っ!しかも…こんな離れた距離で…っ」

盗賊「魔道士っ、傷は塞がったぞ!…しっかり!!」

ユニコーン「…あ、あれ…!?」

シュウゥゥ…

ユニコーン「身体が…力が抜け……」

盗賊「ユニコーン!?」

ユニコーン「駄目…っ、消え……」

金色の輝きを放ったまま、ユニコーンはその場より姿を消した。


596 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:02:41.20 ID:kzL78aso
オオォォォォ…

眩い光に包まれる中、召喚士はうっすらと目を開く。

召喚士「……っ!!」

光の中心部に佇む伯爵と召喚獣達。

召喚士(眩しくて……ほとんど目を開けていられない…!)

やがて召喚獣達は渦を描くように伯爵の周りをぐるりと取り囲み始め、

光は更なる明るみを増し、白く染まり一つとなる。

キイイイイィィィ…

召喚士「……え…っ」

渦巻く召喚獣の白く帯びた線が一つに纏まり始める。

召喚士「なんだ…っ!?くそ…見えな……」

イイィィィィ…

召喚士「足……?顔のようなものも…」

一つとなった光の奥に見えるは獣のような形状を模した白い塊。

やがてそれは伯爵に纏わりつき、天高くへと昇って行く。


597 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:03:41.19 ID:kzL78aso
ズゴゴゴゴゴゴ…

伯爵「な…っ、馬鹿な…!!やめろ…やめろおぉ!!」

ドドオオォォォォ…

戦士「ぐあぁ!すっげぇ光……何にも見えねぇ!」

マジシャン「この光…間違いなく五行だ…!!」

戦士「!?」

マジシャン「しかし…い、いや…そんな事を言っている場合ではないな!」

ダッ

戦士「オッサン!?」

光の中へと突入するマジシャンを追い、戦士もその後に続く。

伯爵「身体が……!?昇って……」

バシュウウゥゥゥゥッ!!

伯爵「そんな…っ、この…私が……!!」

ウウゥゥゥゥ…

伯爵「ベル……ゼブブ…様ああぁぁ……っ!!」


598 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:04:44.41 ID:kzL78aso
--------------------
書込み中・・・
--------------------
ERROR!
ERROR:あなたが以前投稿してから約25秒しか経っていません。
あと0秒経てば書けるようになるです。


( ^ω^)……


599 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:07:34.85 ID:kzL78aso
〜三途の川〜

魔法剣士「ベルゼブブ…?」

眼鏡「そう。それがこの先の魔王城に住まう主だ」

魔法剣士「初めて聞く…」

眼鏡「だろうね。普通の人間がここまで来たのは、君が始めてかもしれないよ?」

ギコッ…ギイィ…

眼鏡「これより北…そうだな、魔王の地とでも言っておこうか」

魔法剣士「……」

眼鏡「まずは最初に、一年中を通して極寒の雪原地帯がある」

眼鏡は前方高くに連なる山を指差す。

眼鏡「それを抜けると草木の一本も生えぬ大地が広がる」

魔法剣士「…随分…詳しいな」

眼鏡「……来た事、あるからね」

キィ…キィ……

魔法剣士(……さっき…何と言った!?普通の人間…!?)


600 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:08:41.54 ID:kzL78aso
魔法剣士は、はっとした表情で慌てて眼鏡を見つめる。

魔法剣士「……お前、何者だ…!?」

キィ…キィ…

眼鏡は微動だにせず魔法剣士へ目線のみ向け、船を漕ぎ続ける。

眼鏡「何者なんだろうね…。自分でも…分からない」

魔法剣士「…人間…なんだよな?」

眼鏡「……魔族…かもね」

ギィ……ゴトオォンッ

魔法剣士「…ここは?」

眼鏡「川の中央部に位置する…島、かな」

魔法剣士「島……」

眼鏡「ここから先は、容易には進めないよ」

二人の目先に漂う霧。その下部から黒い影が色濃くなり始める。

魔法剣士「足…?かなりの数だな……」

眼鏡「さぁ、いよいよベルゼブブ直属の部隊と交戦だ」


601 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:09:12.98 ID:kzL78aso
〜北の山あい〜

シュウウゥゥゥゥ…

戦士「……くあ…っ!!」

マジシャン「……」

天高く昇りゆく光を見上げ、周辺は再び静寂な闇が訪れる。

戦士「…そ、そうだ…!召喚士…っ!!」

マジシャン「…大丈夫だ」

慌てる戦士に振り向き、マジシャンは両手で抱きかかえた召喚士を覗き込む。

召喚士「……」

マジシャン「意識はある。気を失っているだけだろうな」

戦士「良……かった」

マジシャン(……しかし、あれだけの五行を放ちながらも命を失う事がない…)

クルッ…ジロリ

マジシャン(……奴の仕業か)

詩人「……」


602 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:10:12.69 ID:kzL78aso
〜♪

詩人「いやはや、素晴らしい曲でした」

マジシャン「吟遊詩人か?」

詩人「まぁ…そんなところですかね…」

マジシャン「その旋律、魔法か……」

詩人「……」

マジシャン「瞬間的に対象者の能力を限界まで引き出す…」

詩人「……ふふ」

マジシャン「当然、反動はあるんだよな…?」

詩人「…人によりけりです。その方の旋律ですので」

マジシャン「……」

戦士「…魔物は完全に消滅したみてぇだ。召喚獣ともども…跡形もねぇ…」

マジシャン「…よし、一旦司令部まで退くぞ」

戦士「おうっ」

戦士は荷物を拾い上げ、マジシャンの傍へと駆け寄る。


603 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/09/07(火) 17:10:45.17 ID:kzL78aso
ザッ…

マジシャン「おい、あんたは来ないのか?」

詩人「……はい。失礼します」

詩人は軽く頭を下げると、森の中へと姿を消した。

戦士「…何者なんだアイツ…?」

マジシャン「…魔法を扱う吟遊詩人か。聞いたこともないな」

戦士「とりあえず…本陣経由で司令部か?」

マジシャン「ああ…。おそらく召喚士はもう戦えまい…」

戦士「!?」

マジシャン「外傷はないが、せっかく回復しつつあった魔力もまた…ゼロだろうな」

戦士「……そうか」

マジシャン「魔道士ちゃんも負傷だし一度体制を立て直す必要がある」

戦士「…だな。それに先のドラゴンもやや気になるしな…!」

マジシャン「あんだけの要塞が落ちる事はねーだろうけどなぁ…」

戦士「まぁな…。うぉっし!司令部に戻ろうか!」


604 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 18:11:16.04 ID:W1CIiwAO
>>1乙

凄すぎて何が起こったのか今の僕には理解できない


とりあえず召還士君は大変よく頑張ってくれました
下々の者達も彼に負けないよう体を張って頑張ってくれたまえ


605 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/07(火) 18:15:12.12 ID:e6MpLLMo
マジシャン「意識はある。気を失っているだけだろうな」


606 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 18:46:17.70 ID:4rL2rI.o
>>664
おそらく詩人の魔法音楽で召喚士能力が限界まで引き出されたことによって
1、召喚会得してる全ての召喚獣登場
2、お札に宿ってた猫又も呼んじゃった(召喚士は式神も扱えた)
3、全部フルで呼び出したから白い塊(獣)おそらく召喚獣融合verが発動

つまり召喚五行合体が本当に発動してしまったんだよ!


607 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 18:47:18.88 ID:y8QVhKMo
お札って一度使ったら二度と使えなくなるの?それともお札自体が壊れるまで
使えるの?


608 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/07(火) 18:48:00.39 ID:cOuT766o
>>605
マジシャン「息はある。気を失っているだけだろうな」でした
本当にすいません^^;


613 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/09/08(水) 04:32:49.95 ID:lSSlnESO
何この劇熱展開。
ココロ踊るぜヒャッハー!!

これから召喚士は青龍先生みたいに魔翌力を練らないと召喚できひんの……?


614 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/08(水) 06:42:58.80 ID:cHxjGISO
後は合身するだけだな


615 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/08(水) 11:15:39.17 ID:9JsizkDO
なあ…最近"…"が多くないか…?
勘違いならすまない…
だが……気になるんだ…


620 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/09/08(水) 16:14:31.95 ID:1UY30UAO
お前らここぞとばかりに多用すんなwwwwwwww


621 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/09/08(水) 16:49:41.71 ID:WCZvpiso
最近…減らしてる…つもり…なのですが……
三点リーダは最初から多いですよ〜。あと!マークも!!!!

>>604
>>606です

>>605
>>608です。代弁ありがとうございます!

>>607
一度しか使えません!詳細は東方編にて!

↓続…き…!!!!



次へ 戻る 戻る 携 上へ