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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その38
240 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/02(月) 18:13:34.95 ID:6Hb4bkmto
〜北関〜

将軍「ええいっ、大した敵はおらぬのだっ! 逃がすでないぞ!」

北関兵「まずいな……」

海峡兵「ああ。北関の攻略が困難だとかなり認識され始めている」

ワーカー「馬っ鹿おめぇ、いい事じゃねーか」

北関兵「それでは駄目なのだ……っ!」

ワーカー「ああん?」

海峡兵「考えてもみろ。北関攻略が無理だと知った魔王軍はどこに行く?」

ワーカー「んな事知るかよっ」

海峡兵「……そうだ。その通りなんだよ」

ワーカー「はぁ?」

北関兵「どこに行くか分かんねーだろっ! そしたらどうなると思う!?」

ワーカー「……あっ」

海峡兵「背後はがら空きなんだ。他の地域に行かれては、とても守りきれぬ……っ」

北関兵「我らの役目は魔王軍をここへ留めつつ、殲滅し、北関を守る事なんだよっ!」


241 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/02(月) 18:14:00.50 ID:6Hb4bkmto
 ズガガガガッ!! ドドオオォォォォ!!

魔道兵「右翼が空いたら今度は左翼。忙しないにも程があるっ!」

弓兵「愚痴ってる場合じゃないだろ。これ以上、東に進ませるな!」

北関兵「駄目ですっ、数が多すぎてとても留めきれませんっ!」

将軍「……止むをえん。打って出るしかないか」

 ドッゴオオォォォォン!!

海峡兵「!?」

将軍「なっ、何の音だ?」

 シュウウゥゥゥゥ……

コボルト「し、しつこい……奴ら……だ――」ドシャッ

女侍「はぁっ、はぁっ、はぁ……さぁ、次ぃ!」

キジ「流石に……そろそろシンドイさー」

女侍「こりゃあそろそろ、マズイかねぇ……っ」

 ズララララッ

女侍「……っ」


242 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/02(月) 18:14:38.60 ID:6Hb4bkmto
スケルトン「キキキッ、そこを通さないってのならァ、無理矢理にでも通りますぜェ?」

キジ「雑魚のくせに……生意気さー」

トロル「んだとぉ!? コロース!!」

 ドアッ!! ズオオォォ!!

女侍「ま……っだまだぁ!!」

キジ「ナメるんじゃないさー!」

ゴブリン「たったの2匹だぎゃー! 何なんだァ、コイツらー!」

 ザシュッ!!

女侍「くっ」ツツー

トロル「おぉーっと! ゲヘヘッ、やーっと捕らえたぜぇ」ガシィ

女侍「……ちっ」

キジ「お頭――」ガスッ!!

コボルト「オラオラオラ! 油断してんじゃあないよー!」バキッ

キジ「お……頭……っ」ドゴッドカッ

女侍「……くっ」ギリッ


243 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/02(月) 18:15:05.00 ID:6Hb4bkmto
スケルトン「ほれ、観念シヤガレッテンダァよ!」バギャッ!!

女侍「ぐぶっ!」

トロル「おい、どうせなら腹ごしらえしてから行くかぁ?」

コボルト「ほっとけほっとけ。戦場に出てる人間は固くてマズイ」

スケルトン「そうそう。どうせこのままどこかの村に行くんデェス。そこでたらふく頂きましょうヨッ」

女侍「下衆共……っ、そうは……させるかい!」グイッ

トロル「ヘッヘ。もう力も入らんくせに、減らず口叩いてんじゃねぇ!」バゴォ!!

女侍「ご……うぇ……っ」

 ジャキジャキッ

弓兵「援護だっ! 救助するぞ!」

魔道兵「魔王軍めがっ! 調子に乗――」

トロル「おぉーっと、待ちな!」グイッ

魔道兵「!?」

スケルトン「もし攻撃すればァ、この人間も死ぬ事になるんですネェ!」

弓兵「人質とは何て卑怯な……っ」


244 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/02(月) 18:15:35.53 ID:6Hb4bkmto
女侍「あ、アタイらの事なら……構わ――」

トロル「うるせぇ!」ドゴォ!!

女侍「が……っえぇ!!」ビチャッ

コボルト「さぁ、大人しく俺らが通り過ぎるのを、指ぃ咥えて見てるんだな! ゲッハハハ!」

スケルトン「よし、今のうちにここから離脱しますヨォ」

 トンッ……コロコロコロ

トロル「あん……?」

 ブッシュウウウウゥゥゥゥ!!

コボルト「ゴ、ゴホッ! 何だ……ッ!?」

スケルトン「煙幕ッ!? それに毒……ゴホッ」

トロル「――!?」バキッ!!

弓兵「な、何が起きている!? どういう事だ!?」

魔道兵「まずいっ、視界が遮られてしまって……これでは……」

 ササッ タタタタッ……シュン

スケルトン「ま、まぁいいでしょう! これを逆手に脱出しますヨッ!」


245 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/02(月) 18:16:04.93 ID:6Hb4bkmto
 ドドドドオオォォォォ……ザザッ

コボルト「よしっ! 抜け……た……」

スケルトン「何イイィィィィ!?」

ワーカー「こっから先は通さねぇぞ……クズ共がぁ!!」

将軍「正門側へ、一気に押し戻せぇ!」

コボルト「煙幕の間に回りこんでやがったのかぁ!!」

スケルトン「甘い甘い甘いですヨォ! こっちには人質が……」

トロル「……人……質……消えた」

スケルトン「ハアァ!?」

 タタッ……スタッ

弓兵「――!?」

サル「この2人……頼んだぜ」

魔道兵「あっ、おい!」

 タンッ!! ザザザザッ……

サル「許せねぇ……許せねぇよ、てめぇら!!」


250 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [sage] 投稿日:2012/04/02(月) 20:02:07.69 ID:DfJ3/LEB0
>>1 おつ
詩人弱み握られてるのに人間に力与えて大丈夫なのか…


252 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [sage] 投稿日:2012/04/02(月) 20:41:47.33 ID:WMWMwPbro
>>250
魔族側にも力与えられるからいいんじゃね


253 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/04/02(月) 22:25:03.79 ID:45d6CIEZo
格ゲーでいう常にお互いのゲージが回復しながらの戦闘か
大技バンバンだせて戦闘も派手に見えるからたのしいな!>>1乙!


256 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:33:37.01 ID:v58I1qoYo
 ババッ!!

弓兵「1人は無茶だっ!」

魔道兵「くそぉ、駄目だ……煙幕で視界が遮られてっ、援護出来ん!」

弓兵「仕方ない……っ、怪我人を搬送するのが先だ!」

魔道兵「あ、ああ。すまない……無事でいてくれっ!」

 タンッ!! ザザザザザザッ

サル「……」

 つーか、何で俺ぁここに居るんだ? 何しに来ちまったんだよ……っ。

トロル「たかが少人数の群れェ! ビビる事もねぇやッ、突っ切ん――」ガシッ

 別によぉ、人様の為とかそんなん、関係ねーじゃんかよ。

トロル「ゴ……グゲェッ!!」ゴキィ!!

 アイツら、イヌが死んでおかしくなっちまっただけだろ。一緒に付いて行く義理なんざねぇんだ。

スケルトン「な、何が起き――グガァ!」ザシュッ!!

 俺ぁ昔っから1人で、チンケなこそ泥として生きてきたんだ。それを今更……。

コボルト「くそぉ! 見えねぇッ、おーい! 何が起きて――――」ドゴォ!!


257 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:34:39.14 ID:v58I1qoYo
 ズシャッ

コボルト「なッ、んだ――」グシャッ!!

北関兵「敵の突撃が弱まった……?」

将軍「チャンスだっ、一気に押し返せぇ!」

海峡兵「おおぉぉぉぉっ!!」

 ドガアアアアァァァァ!!

ゴブリン「ぐぎゃーっ!」

北関兵「煙幕が晴れるぞっ! 迎撃態勢を整えろぉ!」

 シュウウウウゥゥゥゥ

将軍「――!?」

海峡兵「……っ」

スケルトン「……たったの……1匹だ……とぉ」ガシャッ

サル「……」スクッ

将軍「あ、あやつ……っ」

サル「別に、知らねぇ人々を助ける為に戦うとか、そんなんまっぴらなんだけどよぉ」


258 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:35:03.74 ID:v58I1qoYo
 ザッザッザッ……タタタタッ……ダダッ!!

サル「目の前の仲間ぁやられてっ、黙ってるってのは男じゃねぇんだよっ!!」

スケルトン「何を……ワケの分からん事をゴチャゴチャとぉ!」

将軍「馬鹿者っ、退け! 1人でその数相手には無理だ!」

海峡兵「援護しますか!?」

将軍「出来るものならばとっくにしておる! こちらとて数が少ないのだ!」

北関兵「右方から敵っ、回り込んできますっ!」

将軍「ええいっ、押し返せ! ここは何としてもとっぱさせるでないぞ!」

 ダダダダッ!!

サル「……」バシュシュッ

 つーか、本当にな〜にやってんだ俺ぁよ……。

ワーウルフ「調子に……乗るなァ!!」

 剣や魔法がすんげーわけでもね〜のに、この数相手に勝てるわけねぇじゃんか。

サル「……ぐお……っ!」サクッ

 じゃあ逃げろって。いちいちこんなん付き合ってる場合じゃねぇっつ〜の。


259 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:35:34.69 ID:v58I1qoYo
ワーウルフ「大した力もねぇ……雑魚がッ!!」

 バギャッ!! ガシィ!!

サル「がっ、ああぁぁぁぁ!!」ミシミシッ

ワーウルフ「すばしっこいサルがッ! でもまぁ、捕まえちまえば非力なモンよ」ペロッ

サル「……ん……ふふふふ……っ」

ワーウルフ「なぁに笑ってやがる。気でも狂ったかァ?」

サル「……情けねぇモンよ……っ」

ワーウルフ「……プッ! ハハハハ! 全くだなァ!」

サル「こんな……低級な……雑魚相手によぉ……」

ワーウルフ「――ッ」

サル「へ、へへっ。こんな……てこずっちまって……情けね――」

 ゴシャアアァァ!!

ワーウルフ「ウルセェんだよッ!! 自分の立場が分かってんのか!? あぁ!?」

サル「……ごっ、ごふ……っ」

ワーウルフ「あーもうメンドクセェ。このまま頭潰して……ぶっ殺す!」


260 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:36:14.43 ID:v58I1qoYo


女侍「ぐっ……ごほ……っ」

キジ「……」

弓兵「何とかならんのかっ!」

衛生兵「そうは言っても、こっちだって人数に限りがあるんだっ!」

魔道兵「こいつらの仲間がっ、たった1人で戦ってるんだよ!」

 テクテクテクテク

衛生兵「そんな事は分かってる! 見えないのかっ、この怪我人の数――」

 スッ パアアアアァァァァ

弓兵「え……っ?」

衛生兵「こ、これは……回復魔法!?」

――「……これで大事ないでしょう。すぐに気が付くと思いますよ」

魔道兵「……あ、あの! あなたはまさか……っ!」

法師「……私はここで怪我人を看ます。貴方達は援軍に回って下さい」

双子姉妹「了解致しましたっ!」タタッ


261 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:36:55.81 ID:v58I1qoYo


 ゴシャッ!!

サル「ぐああぁぁぁぁーっ!!」

ワーウルフ「意外と石頭じゃねぇか。だったらアァ!」

 ブンッ!! ドゴォッ!!

サル「――っ!!」

ワーウルフ「踏み潰してッ、殺す!!」グアッ

 ドッゴオオォォォォ!!

ワーウルフ「……フン」

 シュウウゥゥゥゥ……

ワーウルフ「何ッ!?」キョロキョロ

 ドドオオオオォォォォン!! ゴゴオオォォォォ!!

ワーウルフ「グワァーッ! あッ、熱……ッ!!」

サル「…………うっ」

――「大丈夫か?」


262 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:37:35.37 ID:v58I1qoYo
 ズッドオオォォォォ!!

将軍「側面へ回り込んだ分、中央が手薄になったわ馬鹿めがっ!」

海峡兵「おおぉぉぉぉ!」

北関兵「いたぞぉーっ! あそこだ!」

海峡兵「……んっ!?」

将軍「せ、先生方……っ」

水の先生「左翼側の連中はあらかた片付けたよ!」

火の先生「早く、コイツを北関内に!」

サル「う……ぐ……っ」

トロル「こっ、んのやろオオォォ!!」

 ドッドオオオオォォォォン!! ガカアアァァァァ!!

トロル「――――ッ!!」バリバリバリバリ!!

海峡兵「な、なんちゅう魔力……っ」

双子姉「さぁっ、私達が来たからには!」
双子妹「もう心配は無用ですわよっ!」


263 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:38:19.74 ID:v58I1qoYo
 キュイイイイィィィィ……ドッドオオォォォォン!!

将軍「す、凄いものだな……っ」

水の先生「おいおい、私達より上なんじゃないか?」

双子姉「こうみえても私達だって」
双子妹「王宮務めで特訓しましたからっ!」

 タッタッタッタッ

魔道兵「ボケっとしてんな! 援護しろっ、援護!」

弓兵「弓隊もだ! 存分に恩恵を受けて攻撃しないかっ!」

 ドドオオォォォォン!! ゴガアアァァァァ!!

火の先生「ええい、負けてられるかい!」

水の先生「はははっ、そんなに張り切ると腰を痛めますよ?」

火の先生「うるさいわい!!」ドドオオォォォォ!!

将軍「よし、この者を北関内に搬送しろ!」

海峡兵「すっげぇ……すっげぇよ……っ」

北関兵「あん?」

海峡兵「国軍とか関係なくさ、色んな人間が集まって……」

双子姉妹「はいやぁーっ!」ドッゴオオォォォォン!!

海峡兵「そんでっ、一緒に戦って、魔物を倒してる……っ」

北関兵「しかもすげー強いよな! みんながみんな、不足してるとこを補いあってさ」


264 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:38:49.62 ID:v58I1qoYo
 ガラガラガラッ……ザザァ

ワーカー「怪我人だ! 治療を頼む!」

法師「此方へ」

ワーカー「……?」

 ザッザッザッ……ドサッ

サル「……」

法師「……酷いものですね」スッ

ワーカー「だ、大丈夫なんだよな!?」

法師「酷いですが、これならば大丈夫でしょう。ご心配なく」

ワーカー「あ、アンタ……っ、目が見えないのに分かるのか?」

法師「触れれば大体の事は。それに、見えなくとも感じれば良いのです」

ワーカー「……へ、へぇ。なんだか小難しい話っすね」ポリッ

 ヨロッ……ザッザッザッ

女侍「サ……サル……っ」

ワーカー「知り合いか?」


265 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:39:29.93 ID:v58I1qoYo
法師「ご安心下さい。すぐに治る事でしょう」

 パアアアアァァァァ……

キジ「!?」

女侍「……た、大したモンだねぇ……っ」

衛生兵「あんたら2人を治してくれたのもその人だぞ。礼を言っとけよ」

法師「いえいえ。礼など言われたくて行っているわけではございません」

サル「う……っぐ……ぅ」

キジ「サル!」

サル「……?」

女侍「無事かい? サル」

サル「……お前ら……っ」

キジ「去ったんじゃ、なかったのさー?」

サル「……けっ、うっせーよ!」

女侍「全く、1人で無茶するじゃあないかい。でも、嫌いじゃないよ、そういうの」

サル「……っ」


266 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:40:25.31 ID:v58I1qoYo
 ドッゴオオオオォォォォン!!

衛生兵「なっ、何だ!?」グラグラ

ワーカー「どうしたぁ! 何があった!?」

 タッタッタッ

北関兵「正門がまずいっ! 両翼突破を断念した魔王軍が特攻を仕掛けてきやがった!」

ワーカー「何だとぉ!!」

法師「説得出来れば良いのですが……っ」

ワーカー「そりゃあ無茶だっ、黙って投降する気なら、とっくにしてる」

北関兵「同感だ。奴ら、捨て身でかかってきている……っ」

キジ「そういう時ってのは、とんでもなく強いもんさー」

女侍「……キジ、行くよ」ザッ

衛生兵「お、おい……っ」

女侍「そこの坊さんのお陰で、もうバッチリ治っちまったよ。あんがとさん」

キジ「サル、ゆっくり休んでるさー」ザッザッ……

サル「……」


267 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:40:53.59 ID:v58I1qoYo
 ドッゴオオオオォォォォン!!

トロル「こうなりゃヤケだ! 正面から突破してェ、抜けてやるわい!」

魔道兵「させるかこのバカどもがっ!」

番長「ゴーレム! 防衛するでゴワスよぉ!」

親衛隊長「しっかし、そろそろ魔力がナッシング……」ヨロッ

番長「頑張るでゴワスよ! ここを守らにゃ他の連中に顔を合わせられんでゴワス!」

ゴーレム「ゴゴオオォォォォ!」

コボルト「しゃらくせぇっ! 一斉にかかれぇーッ!」

 ズッガガアアァァァァ!!

番長「……流石に、1体では多勢に無勢でゴワス……っ」

北関兵「バリスタは!?」

鍛冶娘「弾切れよぉ!」

北関兵「くっそぉ! どうすりゃいいんだよっ!」

 ズバシュウウゥゥゥゥ!!

北関兵「……?」


268 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:44:41.17 ID:v58I1qoYo
ワーカー「もうじき両翼から援軍が来るはずだっ! それまで持ち堪えんぞ!」

北関兵「……お、おうっ」

女侍「さぁ、2開戦とイこうかねぇ! あははっ!」

キジ「魔力はもうないけど、援護があればお前ら雑魚くらい楽勝さー!」

コボルト「何だとォ!? ブゲアアァァ!!」ゴシャッ!!

ゴーレム「ゴオオォォォォ」ズシン

番長「ようし、もうひとふん張りでゴワスよぉ!」

局長「この士気ならば、負ける事はないだろう」クルッ

鍛冶娘「……?」

局長「何をしている、魔王軍が居なくなれば、すぐに輸送に出るぞ。準備だ!」

鍛冶娘「了解ですっ!」

 間もなく、両翼の魔王軍を押し込む形で防衛に回った兵らが増援に駆けつけた。

 局長の言葉通り、程なくして北関防衛線は収束に向かう事となった。

将軍「魔王軍を殲滅したぞっ、勝ち鬨を上げろおぉーっ!」

一同「えいえいおーっ!!」


269 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:48:49.77 ID:v58I1qoYo


女侍「……」ザッザッザッ

キジ「サルの奴、何だかんだでいいとこあるさー」

女侍「どうなんだかねぇ。らしくないっちゃらいくないけどねぇ」

キジ「そんな事を言ったら、お頭だって一緒さー」

女侍「……うるさいねアンタは」

 スタスタスタスタ

女侍「サル〜調子はどう……」

衛生兵「あれ? あんたらと一緒に行ったんじゃないのか?」

キジ「へっ?」

衛生兵「ついさっき出てったから、てっきり合流したのかと……」

キジ「ど、どういう事さー?」

女侍「……そうかい、邪魔したね」スタスタ

キジ「お頭っ」

女侍「……っ」スタスタスタ


270 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2012/04/03(火) 14:49:48.45 ID:v58I1qoYo
帰宅命令が出たので今日は早々に失礼致します!
皆様もどうかお気を付けて!あとで来られたら来ます!
ご支援感謝!それではっ!ノシ


273 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/04/03(火) 15:37:06.30 ID:/X9BAaCvo
うちも女性社員だけ帰宅命令でて、男の園になっちまった>>1乙

こういう話見てるといつも思うけど、魔物がいなくなったずっと後の世界で
人間同士がいがみあったりしてたら寂しい気持ちになるな



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