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幼女「あたし、大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるー!!」
- 1 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2011/04/09(土) 00:13:28.15 ID:D02DAgKIO BE:1891125874-2BP(0)
sssp://img.2ch.net/ico/tona1.gif
なんで開いたの?
何を求めてここに来たの?
- 2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:14:05.74 ID:GwJpxQPG0
妹
- 3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:14:36.36 ID:uHFV7DmM0
嫁
- 4 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:14:58.54 ID:TOyR9apq0
あの…、癒しを求めて……
- 5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:15:05.53 ID:mXsS2Lv30
後10年遅く産まれてたら俺だって
- 6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:15:14.05 ID:vuCHHZF90
ときめき
- 7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:15:19.22 ID:gFr4TcL10
成長した妹が「死ねよカス」とか言ってくるのを期待した
- 8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:16:09.46 ID:qyzi37Jg0
癒し
- 9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:16:45.47 ID:JkmjVLvB0
─10年後
少女「お兄ちゃん・・・どうして・・・・・・」
- 10 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 00:17:14.68 ID:msRrv35V0
>>7
お前がそれを形にするべきだと俺は思う
はやく書いてくれ
- 11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:20:13.42 ID:Grp6hmPo0
大きくなったら幼女じゃなくなるだろ
- 12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:22:06.32 ID:/lszSfe60
無限の可能性
- 13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:35:59.39 ID:M5SF7myw0
幼女がお嫁さんとか言ってるのはかわいい
でも実際に結婚して欲しいとか思うわけではない
お前らは最終回のその先を期待する
しかし、それらを先へ引き延ばしても幸せな結果が待っているとは限らない
- 14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:37:11.57 ID:rkojQz1KO
心のオアシスを…
- 15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:56:45.97 ID:zjBX3cRi0
書いていい?
- 16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:58:13.43 ID:8ZQ3g0weO
…ふぅ
- 17 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [] 投稿日:2011/04/09(土) 00:58:51.82 ID:2RhkXGpp0
幼女
- 18 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 01:00:31.52 ID:6U7Kvq6u0
A:
─10年後
少女「お兄ちゃん・・・どうして・・・・・・」
男は何も言わずにスカートをめくる
少女「いやだ、やめて・・・こんなの、お兄ちゃんじゃないよ・・・」
B:
─10年後
少女「なんでやねん!」
男は何も言わずにスカートをめくる
少女「ちょ、ちょっと!!やめーなこんなこと!」
- 19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 01:00:53.98 ID:NfHQAbU00
あたしっていう幼女は9割8分可愛い
- 20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 01:05:01.26 ID:7QXbi60Q0
Aは秋田からBで
- 21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 01:06:01.79 ID:RGaOhK0UO
はよ爆発
- 22 名前: 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 [] 投稿日:2011/04/09(土) 01:10:16.01 ID:2Cq3qrs50
B
- 23 名前:地下室で縛りながら飼育するやつ頼むわー [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 01:10:56.03 ID:6U7Kvq6u0
─10年後
少女「なんでやねん!」
男は何も言わずに不思議の扉を開く
少女「ちょ、ちょっと!!やめーなこんなこと!」
男は何も言わずに鍵穴に鍵を試す
少女「アホかっ…!何してんのか、わかってやってんのかっ…!」
男は何も言わずに……
少女「はよ、はなせや!ちょっ…」
少女「アホタレ、あかん、あかん…あかんって!あかん…あああ――――!!」
そして解錠
女への扉は大きく開かれた。
しかし彼女の心の扉は、固く閉ざされた。
続
- 24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 01:18:12.22 ID:7QXbi60Q0
えっ
- 25 名前: 忍法帖【Lv=1,xxxP】 【東電 73.5 %】 [] 投稿日:2011/04/09(土) 01:36:04.69 ID:lFJj+rm40
光源氏計画
- 26 名前:誰か明るいの書いて僕を助けて〜 [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 01:38:53.06 ID:6U7Kvq6u0
少女の一日は男によって始められる
今日も地下室の扉が開く
男「おはよう、気分はどうだ」
少女「どうもこうも、ないわ。人を勝手に縛っといて、アホちゃうん?はよ帰せよボケェ」
男「もう『お兄ちゃん』とすら呼んでくれなくなったネェ。はい、ご飯」
少女「呼ぶ言葉すらもったいないわアホ!こんなことしでかして、どうなるんかわかってんのか!?」
ガツガツ
少女「はあ、飯も無味乾燥やねん。飽きたわボケ」
男「そしたらそろそろ、その口がいつまできけるか、これで試してみようか」
男のコートから取り出される
少女「な、何よそれ…」
- 27 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 01:42:48.19 ID:6U7Kvq6u0
ヽ`
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- 30 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 01:50:51.72 ID:6U7Kvq6u0
男「ハリセン。大阪の極み」
少女「え?なんでやねん」
男「覚えてないかなあ」
〜〜〜〜10年前〜〜〜〜
幼女『あたし、大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるー!!』
少年『だめ。僕にはリエコちゃんがいるから。』
幼女『それもだめだめ!』
少年『なんで?』
幼女『お兄ちゃんすぐ叩くやん。リエコちゃんがかわいそう』
少年『なんでやねん!』
バシコーン
幼女『あははー、あたし、お兄ちゃんの、そゆところ、大好きー』
少年『(普通にツッコミいれただけやんけ…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜
少女「(ハリセン…?)」
- 31 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 01:55:50.44 ID:6U7Kvq6u0
少女「なんやねん。せっかくうちが遊びに来たったのに、いきなり縛って暗室に置いて、あーアホなことしおるわ思たらハリセンかい。」
少女「それ、あたしに貸しな。あんたが持ってても意味ないわ。アホんだら」
男「ふーん、学生にとってはせっかくの春休みだろうに、わざわざ足を運んでくれて嬉しいネェ」
少女「あっそ、どうでもいいわ。」
男「いつまでなの、春休み」
少女「知らんわ。まだ結構あるさかい、気にしとらんわ。」
男「ふーん。じゃあ、まだもうちょっとここにいても大丈夫だよねぇ」
少女「えっ、いや…アホか、はよ帰せバカタレ、こんなことされに来たんちゃうわボケ!!」
男「でも、こうでもしないと」
- 32 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:02:51.41 ID:6U7Kvq6u0
男「お前が喜んでくれるかと思ってのことなんだよ」
少女「はあ?この待遇を待ち望む女なんて、全世界巡ってもおらんわ!頭おかされとるやろ!それで殴って綺麗にしたろか!」
男「…何にも覚えていないんだな。」
少女「……」
〜〜〜〜10年前〜〜〜〜
幼女『お兄ちゃん、一緒に押し入れはいろー』
少年『ええ〜?なんだそれ。』
幼女『暗くて狭いとこ、好きー』
少年『ううん…』
〜〜〜〜〜〜〜〜
男「お前は暗くて狭いとこが好きだった。それに…」
- 33 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:04:57.96 ID:6U7Kvq6u0
〜〜〜〜10年前〜〜〜〜
幼女『お兄ちゃん叩いてー』
少年『なんでやねん』
バシコーン!
幼女『あははー』
〜〜〜〜〜〜〜〜
男「叩かれるのも好きだった。親戚の集いにおいて、押し入れとハリセンを体感しない日はなかった」
男「だが親戚の縁が次々に切れていった以上、お前と会う機会は一切なくなり、俺はお前にしてやれることもなくなった」
男「俺は酷く悲しんだ」
少女「…」
男「だがそこで突然のお前の訪問ときたわけだ。俺は精一杯の何かをしてやりたかった」
男「ちゃちい地下室でごめんな」
- 34 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:06:46.36 ID:6U7Kvq6u0
少女「…アホちゃうの」
少女「相手を間違えたら、あんた立派な犯罪者やで。」
男「お前に未練を残して帰らせる方が、よっぽど罪だ」
少女「………」
少女「 ……お兄ちゃん… 」
- 35 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:09:15.16 ID:6U7Kvq6u0
男「さて茶番はこのくらいにして遊びましょうか」
少女「んな、アホかボケ!!それにあたしはいつでも来れるわ!」
男「正直になれやアホーーーーーー」
バシコーン!
少女「あうう、何すんねんっ!」
男「押し入れのことを覚えていないのか」
男「久しぶりに、続きをやろうじゃないか」
完
- 36 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:10:10.83 ID:6U7Kvq6u0
ヽ`
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- 37 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 02:11:31.96 ID:zjBX3cRi0
おわり?
- 38 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:13:22.94 ID:6U7Kvq6u0
少女「そうじゃ、悪いかボケェ!!叩いたろか!!」
- 39 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 02:16:36.05 ID:zjBX3cRi0
シバイてぇ〜♪
- 40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 02:31:49.05 ID:zjBX3cRi0
とりあえず乙
- 41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 02:43:04.22 ID:vrrEV5XN0
ほのぼの系を想像して開いたらそうでもなかった
とりあえず乙
- 42 名前:ほのぼのか [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:52:43.99 ID:6U7Kvq6u0
ピンポーン
チャイムが鳴った。
ピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポーン
チャイムが複数回鳴った。
誰かと思って見てみたら、立派に成長した親戚の子だった。
- 43 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:55:09.62 ID:6U7Kvq6u0
男「どなた様じゃ!」
ガチャ
少女「……」
思い出す、親戚の集い。
男「おお?お前か。遠いとこからわざわざな。まあ入りな」
少女「……うん…。」
少女「邪魔すんでー!」
男「邪魔するんやったら帰って」
少女「ほなさいなら」
男「なんでやねん!!」
- 44 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:57:06.65 ID:6U7Kvq6u0
〜〜〜〜10年前〜〜〜〜
幼女『あたし、大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるー!!』
幼女『お兄ちゃんのお嫁さんになるー!!』
幼女『お兄ちゃんの』
幼女『お兄ちゃーん』
幼女『お兄ちゃーん』
『お兄ちゃーん』
…………………
〜〜〜〜〜〜〜〜
- 45 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 02:58:50.91 ID:6U7Kvq6u0
少女「これが家?」
男「ああ、そうだ。」
少女「彼女さんとかおらへんの?」
男「おらんわ。訪問早々、いきなり何じゃい」
少女「おらんのや!」
男「うっさいわ!」
男「ところで。俺のとこに来るとは……何かあったのか?」
- 47 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:03:11.39 ID:6U7Kvq6u0
少女「あ、ううん、新しい生活には、もう慣れてるし、大丈夫」
男「そうか、良かったな。」
少女「…えー……そういや、何その格好。ちゃんと学校行ってんの?」
男「やかましいな〜!お久しぶり〜、かと思ったら、喧嘩売りにきただけかい!」
少女「あっ…、一目みただけで誰でもそう言うわ、バ〜カ」
男「ぐぬぬぬ、ちょっと待ってやがれ…」
男「ふふふ、あったぜ」
少女「あ、それは…」
男「喰らえハリセン!」
バシコーン!!!
少女「あううっ!」
- 48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 03:05:16.63 ID:vrrEV5XN0
ID:6U7Kvq6u0になら支援できる
- 50 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:05:53.48 ID:6U7Kvq6u0
男「って、なんやねん。叩かれに来たのか?」
少女「ううん、ちゃうの。ちゃうねん」
少女「あ、ほら、あのー、……生活大変やろかなーって思って、一日手伝いにきただけなんや。そんだけやで!」
男「そらどうも。」
少女「さ、ほら、もう15時過ぎたで、買い物行かなあかんでしょ!?」
男「まあまあ、慌てるな。」
男「誰が払うの?」
少女「……」
男「なんでやねん…。」
- 51 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:08:43.20 ID:6U7Kvq6u0
少女「ちゃんと鍵閉めた〜?」
男「閉めた閉めた。よし行くぞ。」
少女「あのさ…カレーなんてどう?」
男「ああ、良いね。」
少女「とろけるチーズは?」
男「要る要る!」
少女「とろけとけ」
男「なんやねん」
男「(なんだか、ハリセンの使いどころが少ない)」
- 52 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:12:19.47 ID:6U7Kvq6u0
男「ほんとに久々に会うが…。」
少女「向こうの生活は本当に大丈夫やってば。二度も言わせんといてよ」
男「さいですか」
男「ま、元々、なんでも大事に扱う優しい性格の持ち主、うまくいかんはずないけどな」
少女「向こうではね…。」
少女「あ、着いたで!」
男「買い物やー!なにを買うんだ!?」
少女「心配せんでも、高いもんは買わへんて。」
男「まあそれは別に…なんでも良いけど」
- 54 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 03:14:24.43 ID:w/lzVus/0
でも成長したら「洗濯物別にしてね」とか「先にお風呂入らないでね」とか言ってくるんだよね
- 55 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:15:12.38 ID:6U7Kvq6u0
……
男「ただいまー」
少女「お帰りなさいました、か?」
男「か? は要らんねん。お前もただいまじゃ」
少女「ただいま帰りました、か?」
男「二度も言わせんな」
男「さて俺は野菜でも切っているから、風呂の掃除よろしく!」
少女「うん、わかった」
男「ありがとう、頼んだぞー」
男「カレーなど久々やのう。作る機会がなかったもんな…」
- 56 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:17:29.61 ID:6U7Kvq6u0
〜〜〜〜10年前〜〜〜〜
幼女『お兄ちゃん、今日の晩御飯はなーんだ!』
少年『知らんわ。ヒントはー?』
幼女『にんじんー』
少年『うん』
幼女『たまねぎー』
少年『うん』
幼女『おいもー』
少年『うん』
幼女『ブイヨンー』
少年『わかった、カレーだね』
幼女『ざんねん、野菜のまるかじりでした』
少年『なんでやねん』
バシコーン
幼女『あははー』
少年『好きだなーこれ』
〜〜〜〜〜〜〜〜
- 57 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:20:34.99 ID:6U7Kvq6u0
トン トン トン トン………
少女「ねえ…あのう…」
男「どうした?」
少女「お風呂、洗い終えたからさ……あたしも手伝って良い?」
男「ああ、いいよ。指切るなよ。」
少女「切るかボケェ」
トントントントン……
男「お前、料理好きなの?」
少女「ほぇ?なんで?」
男「楽しそうに切るからさ」
少女「気のせいやって…。」
トントントントントントン……
- 59 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:23:06.55 ID:6U7Kvq6u0
男「いただきまーす」
少女「いただきます」
男「うまいなー!カレー最高だ!」
少女「ふふっ」
ガツガツガツ
少女「あのう」
男「どうした。」
少女「おかわりする?」
男「はい!」
少女「良い食いっぷりだねー!」
男「オマエモナ」
男「いやー、なんだか楽しいねー。」
少女「そう、うん、嬉しいな…」
男「お前のおかげやぞ。ありがとうな」
少女「うん。……」
- 60 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:25:29.36 ID:6U7Kvq6u0
男「さて…言い出しにくい。ところで風呂をどうするかですが」
少女「後で入れ!」
男「なぜ」
少女「シャワー浴びてたら水面が上がってくる、なんてことになったら困るんじゃボケェ」
男「詰まらせへんわ。見てからもの言え」
- 61 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:28:31.43 ID:6U7Kvq6u0
そうして家の中にも夜が降りてきた。
完全な夜。
一つの布団の上で、会話が交わされる。
男「今日はありがとうな、楽しかったぞ」
少女「うん……」
男「あーねむ。おやすみ」
少女「おやすみ……」
少女「(…お兄ちゃん……。)」
- 62 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:32:15.28 ID:6U7Kvq6u0
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
親戚も散り散り。身内間のトラブルが相次いでしまった。
大人達は争いに争っていたが、子供にとっては争うべきことなど一つもなかった。
そして、毎日遊びに行ける範囲に、親戚はもはやいなくなった。
仲の良い二人はなすすべもなく、その間を引き裂かれた。
先生『―――今日から新しいお友達になる、幼女ちゃんです』
幼女『幼女です、よろしくお願いします』
……
先生『自己紹介しましょう』
少女『初めまして。少女です、宜しくお願いします』
……
- 63 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:34:59.01 ID:6U7Kvq6u0
同級生『少女さん、ありがとうー、またね!』
少女『ええ。』
同級生『少女さんって、頭良さそうだよねー。』
同級生『少女さん、とってもクールだよねー。』
同級生『少女さん、尊敬してまうわー。』
同級生『でも、少女さんと仲の良い人って誰かおる?』
同級生『おらんわー。おらん方が良いんちゃう?少女さんの平穏なんか、崩すべきもんちゃうわ。』
少女『…。』
少女『(寂しさはもう要らんわ。)』
- 64 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:37:49.57 ID:6U7Kvq6u0
男子生徒『少女さん!付き合って下さい!』
周囲『ドキドキ』
少女『ごめんなさい。』
男子生徒『あぁ〜!』
周囲『あああ〜〜〜!』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
少女「(お兄ちゃん…)」
少女「(今日くらい、腕を貸してね…)」
少女「(その頼りがいのある、勇ましい腕を……。)」
少女「(……お兄ちゃん…)」
――――
- 65 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:41:02.49 ID:6U7Kvq6u0
朝
男「きょうもいいてんきだ」
男「おほ?おいお前、起きろー」
男「まあええわ。いい加減起きてこいよ。」
男「(朝飯でも作っとくかー。)」
男「(カレーの残りでいいかー。)」
男「ぱくぱく もぐもぐ」
男「ぱくぱく もぐもぐ」
- 66 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:46:11.98 ID:6U7Kvq6u0
少女「う…ん……朝…」
少女「あ、お兄ちゃんは?」
少女「(先に起きちゃったのかあ…)」
男「ぱくぱく…もぐもぐ…」
少女「おはようさん」
男「あ、おはよう。朝飯はカレーの残りだ」
少女「うん」
男「お前、帰るときは気をつけろよ」
少女「え?」
男「え?今日帰るんじゃないの?」
少女「な…。いや、別に…」
男「おいおいー。連日泊まる準備はしてないぞ。どうしたんだよ、本当に」
少女「……」
- 67 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:48:47.83 ID:6U7Kvq6u0
男「なあ」
少女「?」
男「本当は何しに来たんだ」
少女「…ただ、遊びに来ただけやって。なに勘違いしてんねん」
男「そうか、楽しかった、良かったな。」
男「だが…」
男「俺は、お前が時折見せる寂しそうな表情見て、すっげー心配してんだぞ」
少女「え……そんな顔してたの…?」
- 68 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 03:50:13.38 ID:PVd3PWnbP
ええやん
- 69 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:51:35.08 ID:6U7Kvq6u0
男「してるしてる。」
少女「なんか恋人もおらん男と遊んでたのかーと思うと寂しくなっただけやってば。」
男「なにをー!五年後見てから言え!」
少女「すぐ反発する!素直じゃないから誰もついてこーへんねん!」
男「ついてこんでもええわ!」
少女「しかし寂しさはついて回る」
男「言い返せん……けど叩かしてくれ」
バシコーン!
少女「…あはは」
- 70 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 03:51:49.70 ID:KB4xGf5R0
ぺろぺろ
- 72 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:53:23.99 ID:6U7Kvq6u0
少女「確かに、あたしは、ここに来たかった理由があるわ」
少女「でも難しい事じゃあらへんの。ちょっと寂しかっただけ…」
少女「だから心配せんでもええで、」
少女「 お兄ちゃん… 」
- 73 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 03:57:23.15 ID:6U7Kvq6u0
男「っはは。それでこそ、お前って感じがするな」
少女「…お兄ちゃんのアホタレ。なんで気付けへんかってん……」
男「ははは、泣くな泣くな。俺の服に塩が残る」
少女「そんな涙流してへんわボケお兄ちゃん!!」
男「へいへい。いつでも来て構わんからな」
少女「うん―――」
あのときの面影が完全に戻った。
少女はその後、満足げに家に帰っていった。
- 74 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 04:00:23.74 ID:6U7Kvq6u0
見送り後
男「うむ。元気そうでよかったな。」
男「……」
男「実は俺も言い忘れたことがあるんだ…」
男「えー、なに、お兄ちゃん」
男「俺に恋人がいないのは…」
男「お前の嫁ぐのを待ってたんだよ!」
男「えー、お兄ちゃんのバカタレー!」
男「なーんてな。」
男「夫は、未来になるほど夫でなくなるもんだからな」
男「俺とあいつは、まだまだ親戚でいるのが一番良いようだ」
完!
- 75 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 04:01:25.62 ID:6U7Kvq6u0
読んでいただいた方々、支援していただいた方々に感謝致します!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
そんでもっとオモロイの書いてくれーーー!!
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- 76 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 04:03:23.67 ID:6U7Kvq6u0
まあ楽しかった。おやすみ
- 77 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 04:11:10.89 ID:uSLNkPIaO
エセ関西弁っぷりが割と好きだった
- 78 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 04:12:22.12 ID:bLJzdC3K0
やれやれだぜ・・・
- 79 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/04/09(土) 06:04:57.74 ID:aBvNAGhW0
関西弁のツンいもスレ思い出した
あれはよかったなぁ
大層乙であった
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