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少女看守「も、もう戻ってきたら駄目ですからね」
- 567 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2010/12/29(水) 17:20:44.42 ID:H3GRWhAs0
死刑囚「ああ、あの木についてる葉が全て落ちた時に俺は死ぬんだ」
看守「無駄にロマンチストだな」
死刑囚「残り三枚……あーどこかの可愛い女の子が葉っぱをくっつけて追加してくれませんかねー
そうしたら長生き出来そうでうれしいんですけどねー」
看守「……」
死刑囚「その憐れみに満ちた顔……薄情ですね」
看守「馬鹿を言え、そうそう死刑執行なんてされない。
どれだけ早くてもこの一年以内に死ぬなんて有り得ないよ。それに……」
看守「そんな無駄な事をして……君と過ごせる時間を削りたくはない」
死刑囚「あ、今俺死んだ。葉っぱ全部落ちた」
看守「君は話を聞いてたのかな?」
- 569 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/29(水) 18:40:20.78 ID:9PfzbzusO
>>567
違うのはわかってる
わかってるんだが…
看守(21♂)、死刑囚(30♂)で再生されてしまう
あと6時間くらいか
- 570 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/29(水) 20:04:58.45 ID:srlGfnqKP
ぽっぽ兄「さて、死刑執行するか」
死刑囚「お前の判断で死ぬのは何かやだ」
少女看守「同感」
先輩看守「気の毒に…」
- 576 名前:気に入りません ◆EXypm9zea. [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:05:16.23 ID:4hW+raz2O
死刑囚「もうお別れか」
少女看守「うぅ……嫌だよぉっ!!」
死刑囚「そう言ってくれるのはもう、あんたぐらいのもんだ」
死刑囚「俺は沢山の間違いを犯してきた。これは当然の報いなんだよ」
少女看守「でも私は、死刑囚さんのこと好きです……」
少女看守「もっといっぱいお話したり、ご飯作ってあげたり……一緒に居たいんです」
死刑囚「ありがとう。看守さんに会えたことだけは、間違っていなかった」
少女看守「死刑囚さん……!」
死刑囚「どこかでまた会おう。できれば高い壁の外……君の好きな花いっぱいの場所で」
- 577 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:06:14.89 ID:9PfzbzusO
(prrrr...)
先輩看守「はい、こちら○○刑務所です」
先輩看守「局長!ご無沙汰しております」
先輩「はい…はい…えっ…そんな…そう…ですか…」
先輩看守「わかりました…みんなには…?」
先輩看守「…はい、わかりました」
先輩看守「ぎりぎりまで伏せておきます」
先輩看守「はい、それでは」
先輩看守「…くそっ」
少女看守「おはよーございます!」
先輩看守「…ああ、おはよう」
少女看守「…?どうしたのー?」
先輩看守「なんでもない。……なあ」
先輩看守「お前、ここが好きか?」
- 578 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:07:11.62 ID:9PfzbzusO
少女看守「もっちろん!」
少女看守「先輩看守さんはきれいでやさしいし!」
少女看守「囚人さんたちは悪いことをしちゃったけど…」
少女看守「今はみんな反省してるし、おもしろくてたのしい!」
先輩看守「そう…だな」
少女看守「??」
先輩看守「すまん、気にするな」
少女看守「変なのー」
- 579 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:08:49.05 ID:9PfzbzusO
先輩看守(私欲のために罪を犯したやつ)
先輩看守(追いつめられて犯罪に走ってしまったやつ)
先輩看守(ここにはいろんなやつがいる…が)
先輩看守(みんなここでは罪を反省し、前を向いて生きてる)
先輩看守(なのに…なんで…!)
先輩看守(あとわずかの時間だが、私に何か出来ることはないのか…)
- 580 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:13:10.99 ID:9PfzbzusO
少女看守「みんなー!おつとめの時間だよぉ!」
囚人ABC「はーい!」
少女看守「てんこ!」
囚人ABC「いち!に!さん!」
少女看守「よろしい!じゃ、今日もはりきっていこー!」
囚人ABC「いぇっさー!」
先輩看守「お偉方は現場のことをわかってなさすぎる」
先輩看守「あいつらの生き生きとした顔を見たら…」
- 581 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:14:07.84 ID:9PfzbzusO
少女看守「さぎょうやめー!お昼の時間だよ!」
囚人A「さみぃぃぃ」
囚人B「腹減った!」
囚人C「お、今日の昼飯はパスタか?」
少女看守「なんでわかったの?」
囚人C「少女看守ちゃんの口の周りが真っ赤だから」
少女看守「!!」
少女看守「あ、あたしナポリタンなんかつまみ食いしてないもん!」
囚人A「ほー。今日のパスタはナポリタンか」
囚人B「自白してるし」
囚人C「わははは!」
少女看守「う…ば、ばかー!」
- 582 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/29(水) 22:15:18.38 ID:srlGfnqKP
こんな時どうすれば…
1.とりあえず踊る
2.とりあえず踊る
3.とりあえず踊る
- 583 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:15:30.88 ID:9PfzbzusO
少女看守「んっしょ、よいしょ…」
囚人C「お、正月飾りか」
少女看守「うん!」
囚人A「いよいよだねぇ」
囚人B「俺たちも手伝おうか?」
少女看守「おねがぁい!」
少女看守「もーいーくつ」
囚人A「ねー」
囚人B「るー」
囚人C「とー」
少女看守「おーしょーおーがーつぅ」
少女看守「えへへっ」
先輩看守「お前ら何をしてる?」
- 584 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:18:06.58 ID:9PfzbzusO
囚人B「見ての通り、正月の準備さ」
囚人A「ほんと1年あっという間だな」
囚人C「まったく」
少女看守「先輩看守さんもてつだって!」
先輩看守「やめ…るんだ…」
少女看守「え?」
先輩看守「やめろと言ってる!」
少女看守「ふぇ…うぇぇ…なんでぇ…」
先輩看守「!…す、すまん」
先輩看守「お、大掃除はしたのか?」
少女看守「わすれてた!」
先輩看守「掃除が先だから…正月飾りはまた後でな?」
少女看守「はぁい…。よーし、みなのもの!つづけー!」
囚人ABC「アイアイサー!」
先輩看守(すまない、みんな…)
先輩看守(ここでみんな揃っての正月は、迎えられないんだ…)
- 585 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:19:10.84 ID:9PfzbzusO
先輩看守「局長、今お時間よろしいでしょうか?例の件ですが…」
先輩看守「…はい。上の決定が覆るとは私も思っていません」
先輩看守「ただ…罪を犯し服役している連中が、ここで何を見て何を感じ」
先輩看守「そしてどう変わったか…それを上の人たちに見ていただきたいのです」
先輩看守「…そこをなんとかなりませんか?」
先輩看守「…わかりました。失礼します」
先輩看守「くそ親父…!」
- 586 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:21:29.86 ID:9PfzbzusO
少女看守「先輩看守さーん!」
先輩看守「おう、終わったか?」
少女看守「もうぴっかぴか!」
先輩看守「そうかそうか。よく頑張ったな」
少女看守「へへー」
先輩看守「囚人たちも頑張ったんだろ?」
少女看守「もちろん!みんながいたから早かったよ!」
先輩看守(こんな小さな娘が、あいつらを更正させたんだぞ…)
先輩看守(いや、こいつだからこそ出来たんだ)
先輩看守(それなのに…!)
少女看守「先輩看守さんこわい顔してるぅ」
先輩看守「あ、ああ…すまない。あいつらにも何かご褒美をやらないとな」
少女看守「うんっ!」
- 588 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:23:48.11 ID:9PfzbzusO
先輩看守「おはよう。…点呼はじめ!」
囚人ABC「いち!に!さん!」
先輩看守「よし。今日は最後のお勤めだ…」
先輩看守「といいたいところだが」
囚人ABC「??」
先輩看守「先日の大掃除の労いと、お前たちの日頃の素行を評価して今日は特別メニューを用意した」
囚人A「先輩看守さんの“特別メニュー”ってなんか怖いな」
囚人C「わははは!確かに!」
囚人B「俺…踏まれたいかも…」
先輩看守「バカかお前ら」
先輩看守「今日は…宴会だ」
囚人A「はぁ!?」
囚人B「刑務所で宴会とかあり得ねぇ!」
囚人C「そりゃま嬉しいけどよ…」
先輩看守「免職覚悟だからな」
- 589 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:41:49.82 ID:Lyb416mu0
わくわく
- 590 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:56:37.49 ID:RVJdFJrn0
囚人C「なんだそりゃ」
囚人B「正気かよ…」
囚人A「でもいいのかい?」
先輩看守「何がだ?」
囚人A「酔った勢いで俺たち脱獄するかもしれないぜ?」
先輩看守「その心配は全くしていない」
先輩看守「お前たちは少女看守を悲しませるようなことをしないからな」
囚人ABC「わはは!そりゃそうだ!」
先輩看守「だろう?では、準備をするから手伝ってくれ」
囚人ABC「イェッサー!」
- 591 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:57:43.37 ID:RVJdFJrn0
先輩看守「少女看守」
少女看守「はぁい!」
先輩看守「今日の晩ご飯はみんなで食べるからな」
少女看守「みんな?囚人さんたちも?」
先輩看守「ああ、囚人さんたちも、だ」
少女看守「やったー!」
先輩看守「だから、行ってお前も手伝ってこい」
少女看守「あいあいさー!」
先輩看守(最後の晩餐…か)
- 592 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:59:04.54 ID:RVJdFJrn0
囚人ABC「わはははは!」
少女看守「あははっ」
先輩看守「くくくっ」
―――
囚人ABC「オッスオッス」
少女看守「おっすおっすぅ!」
先輩看守「ばっばかものっ!やめんか!!」
―――
囚人BC「もう食えねー!」
少女看守「あたしもお腹いっぱぁい」
囚人A「飲んでますかい?…ささっおひとつ」
先輩看守「…すまない」
囚人A「…ここ、閉鎖ですかい?」
先輩看守「なっ!?どうしてそれを…」
- 593 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 22:59:59.85 ID:RVJdFJrn0
囚人A「ならず者の勘…ですかね」
先輩看守「お前たちには、本当に申し訳ないと思ってる」
囚人A「上の決定、だろ?なら仕方がないさ」
先輩看守「しかし…」
囚人A「少女看守ちゃんと離れるのは寂しいですがね…」
囚人A「あ、もちろん先輩看守さんとも」
先輩看守「ついでみたいに言うな」
囚人A「いやいやこんな美人と離れるなんて辛すぎるって」
先輩看守「ふふっ…まあそういうことにしてやるよ」
囚人A「はははっ。…先輩看守さんよ」
先輩看守「…なんだ?」
- 594 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:00:45.71 ID:RVJdFJrn0
囚人A「確かに俺たちは罪を犯してここにいる」
囚人A「でも俺たちは変わった…と思う」
先輩看守「……」
囚人A「ここのみなさんの暖かい心で、自分の罪を反省して」
囚人A「真っ当な人間になりたいと思ってるし、ろうと努力してる」
先輩看守「囚人A…」
囚人A「大丈夫ですよ」
囚人A「俺たちはどこに移っても、少女看守ちゃんや先輩看守さんを忘れない」
先輩看守「!!」
囚人A「俺たちを…信用してください」
先輩看守「ありがとう…ありがとう…!」
??「おい、これはどういうことだ?」
- 595 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:01:28.67 ID:RVJdFJrn0
先輩看守「お、お父様…!」
局長「局長と呼べ、局長と」
先輩看守「はっ申し訳ありません、局長」
囚人A「お父様…?局長…!?」
先輩看守「この刑務所を管轄している更正局の局長…私の父だ」
局長「そんなことはどうでもいい」
局長「お前が見に来いと言うから時間を割いてきてみれば…」
局長「これはいったいなんの騒ぎだ」
先輩看守「はっ先日、所内の大掃除を囚人たちに手伝わせたので」
先輩看守「その労いの席であります」
局長「…こんなことが許されるとおもっているのか?」
先輩看守「もとより…覚悟の上です」
- 596 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:02:13.26 ID:RVJdFJrn0
局長「ほう…」
先輩看守「局長…ご覧ください」
局長「ん?」
先輩看守「囚人たちのあの生き生きとした表情を」
先輩看守「罪を犯したはずの囚人たちを信頼しているあの看守を」
先輩看守「あいつらは、あの少女看守の元で立派に更正しています」
先輩看守「あいつらは…塀の外に溢れかえる腹黒い人間とは違います」
先輩看守「生まれかわった…私はそう思っています」
先輩看守「それができるここを…少女看守を…守ることは出来ませんか?」
局長「…これは決定事項だ」
先輩看守「そう…ですか…」
先輩看守「わかりました。でも、今日までは私のやりたいようにさせてもらいます」
局長「……好きにしろ」
先輩看守「ありがとうございます!」
- 597 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:03:07.15 ID:RVJdFJrn0
先輩看守「おいお前ら!飲んでるか!」
囚人ABC「うぇーいっ!」
先輩看守「少女看守はどうした?」
囚人B「寝ちまったよ」
先輩看守「そうか…ふふっ」
囚人C「ほんとかわいいよな…俺たちの天使だよ」
先輩看守「直接言ってやれ。喜ぶぞ」
囚人A「そんな恥ずかしいこと言えるか!」
先輩看守「あははは!」
先輩看守「……」
囚人BC「…?」
囚人A「……」
先輩看守「…実はな」
先輩看守「この刑務所は、本日をもって閉鎖する」
- 598 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:03:53.07 ID:RVJdFJrn0
囚人BC「なんだそれ!?聞いてねぇぞ!」
先輩看守「私の力不足だ…本当にすまない」
囚人A「それは違うってさっきも言ったろ」
先輩看守「……」
囚人A「俺もさっき聞いたんだが…」
囚人BC「…」
囚人A「俺たちはどこにいっても大丈夫さ」
囚人A「少女看守ちゃんや先輩看守さんを裏切らないって約束する」
囚人A「なっお前ら!」
囚人BC「ったりめーだ!」
先輩看守「お前ら…」
囚人A「だから、謝るな」
囚人B「おうよ。そんなナイスバディを裏切れるか!」
囚人C「なに泣いてんだよ!」
先輩看守「本当に…ありがとう…」
- 599 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:04:37.28 ID:RVJdFJrn0
囚人B「で、少女看守ちゃんはどうするんだ?」
先輩看守「明朝、お前たちの移送がある」
先輩看守「その後に話す」
囚人C「じゃあ今夜で見納めだな」
囚人A「寝顔を見て、俺たちも寝るか」
囚人B「そうだな…」
先輩看守「…私も行こう」
- 600 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:05:23.51 ID:RVJdFJrn0
少女看守「…zzz」
先輩看守「よく寝てる」
囚人A「ほんとにかわいいな」
囚人B「ああ…この子がここにいなかったらと思うと…」
囚人C「ぞっとするな」
少女看守「…んにゅ…zzz」
先輩看守「それは私もだ。荒んだ心を、何回この子に救われたことか」
囚人B「俺が入所したとき…」
囚人C「俺の時は…」
囚人A「あの乱闘を覚えてるか…?」
少女看守「みんな…だいしゅき…zzz」
- 601 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:06:08.95 ID:RVJdFJrn0
囚人ABC「大変お世話になりました!ありがとうございました!」
先輩看守「こちらこそ、ありがとう」
先輩看守「みんな達者でな」
担当B「さあ、行くぞ」
囚人ABC「少女看守ちゃんによろしく!」
担当A「これで手続きは完了です」
先輩看守「お疲れさまでした」
担当A「それにしても…」
担当A「あんないい顔をした囚人たちを初めて見ましたよ」
担当A「先輩看守さんのお人柄ですね」
先輩看守「私じゃ…ありませんよ」
先輩看守「ここには、どんな悪人も更正させる、すごい天使がいるんです」
担当A「…?」
先輩看守「ふふっ…私は残務がありますので」
- 602 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:06:56.04 ID:RVJdFJrn0
先輩看守「残務…か。今日一番の大仕事だな…」
先輩看守「少女看守、もう時間だぞ」
少女看守「んぅ…むぅ…zzz」
先輩看守「少女看守!!」
少女看守「ふぁっふぁいっ!?」
先輩看守「おはよう。目が覚めたか?」
少女看守「ぅん…おはよーございます…」
先輩看守「よし、顔を洗ってこい。大事な話がある」
少女看守「はぁい…」
- 603 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:09:02.26 ID:9PfzbzusO
少女看守「先輩看守さん!大変だよぅ!!」
先輩看守「どうした」
少女看守「だれも、だれもいないの!」
少女看守「だつごくだよぉ!どうしよお!?」
先輩看守「あのな」
少女看守「ま、まずはおまわりさんにでんわしないと」
先輩看守「いやいやそれはおかしいだろ」
先輩看守「というか話を聞け」
少女看守「それから警察犬で追い込みかけて、それからそれから…」
先輩看守「落ち着けって」
少女看守「ふぁっ!?」
- 604 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:10:02.03 ID:9PfzbzusO
先輩看守「よく聞いてほしい」
先輩看守「この刑務所は、昨日付けで閉鎖になったんだ」
少女看守「…え?」
先輩看守「囚人たちは今朝早く移送された」
先輩看守「私たちも、今日中に出て行かなくてはならない」
少女看守「みんな…いないの?」
先輩看守「…ああ」
少女看守「先輩看守さんとも、ばいばいなの?」
先輩看守「そうだ」
少女看守「あたし…ここにいちゃ…だめなの?」
先輩看守「っ…そう…だ」
少女看守「なんで…?」
少女看守「そんなの…やだよぉ…」
- 605 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:11:02.47 ID:9PfzbzusO
少女看守「ぐすっ…やぁ…そんなのやだぁ…」
先輩看守「少女看守…」
少女看守「みんなをつれてきてよぅ…」
少女看守「みんなと会いたいよぅ…」
少女看守「うわああああああんっっ!!」
先輩看守「泣きたいのは私もだ…」
少女看守「わあああああああんっっ!!」
先輩看守「…あいつらがな」
少女看守「えぐっ…ひっく…」
先輩看守「お前に伝えてほしいって」
- 606 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:12:04.40 ID:9PfzbzusO
囚人ABC『俺たちは少女看守ちゃんのことを絶対に忘れない!』
囚人ABC『だから俺たちのことも忘れないでくれ!』
囚人ABC『刑期を終えて出所したら、必ず遊びに行くから』
囚人ABC『ちょっとだけの辛抱な!』
囚人ABC『でも…泣いてる少女看守ちゃんとは遊んでやんねぇ!』
囚人ABC『さよならも、お久しぶりも、全部全部、笑顔でいこうぜ!』
少女看守「みんなぁ…ぐすっ…」
先輩看守「笑おう。あいつらのために」
少女看守「ぐしゅっ…うぇ…」
先輩看守「私は笑う。あいつらとまた、遊ぶために」
先輩看守「お前は…どうする?」
少女看守「笑う…よぅ…ひっく」
少女看守「笑う…もん…!」
少女看守「たくさん笑って…また、みんなと…あそぶんだもんっ!!」
―おしまい―
- 607 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:12:41.10 ID:2Y5tphEt0
少女看守「>>606さん、ありがとう」
>>606に正義の花束を
- 608 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/12/29(水) 23:13:09.98 ID:9PfzbzusO
細かいことは気にするな
- 609 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/29(水) 23:15:46.23 ID:2QHrHN1Y0
このスレとばいばいするのいやだよぅ…
- 610 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/29(水) 23:16:11.72 ID:BYHRk1Y90
第一期終了か。
乙であります!
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