■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その22
547 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:30:13.24 ID:KWNo5w.o
〜遡る事早朝、東方司令部にて〜

モゾッ

青年兵「……朝、か」

これ程、憂鬱な朝が未だかつてあったであろうか。青年兵はそんな事を思いながら、

昨日その場の勢いで潜入の、しかも女装での受諾をした事に後悔した。

青年兵「とにかく…準備しなきゃ」

一人洗面台に向かい、洗顔と化粧を施す鏡の中の男。

その滑稽な姿に、青年兵の気持ちを更に滅入らせるには十分であった。

青年兵「……ははっ」

独り言のように苦笑を浮かべていると、背後で戸の開く音と共に、

白髭をたくわえた男性、東方参謀が姿を見せた。

東方参謀「おはよう。よく眠れたか?」

青年兵「いえ……あまり……」

東方参謀「……で、あろうな。朝食にするか」

青年兵「はい。今、身支度を終えますので……」


548 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:30:47.02 ID:KWNo5w.o


青年子「お待たせしました!」

東方参謀「…ほう。手馴れたものだな」

青年子「そんな事は…。バレたら最後ですから必死ですよ……」

東方参謀「成程な…。では行くか」

青年子「はい」

すっかり女性の様相へと変わり果てた青年兵は裏返った声で返答した。

そして慣れぬ内股での歩行で、東方参謀の後ろにつき従い食堂を目指す。

テクテクテクテクテク…

東方兵「……!?」

東方参謀「おはよう。どうかしたか?」

東方兵「…そ、そちらのご夫人は……?」

東方参謀「ワシの姪でな。……手を出すなよ?」

東方兵「だ、出しませぬ……っ!」

東方参謀「もし手を出したら…分かっておるなぁ?うわーっはっはっは!」


549 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:31:25.26 ID:KWNo5w.o
〜食堂〜

ザワザワザワッ

青年子「……っ」

東方参謀「注目の的だな……」

青年子「……ええ」

東方兵「あれ…誰だ!?」

魔道兵「東方参謀の姪らしいぞ!」

東方伍長「マジかよ…っ。アリだな」

テクテクテク…コトッ

青年子……あ、おはおようございます」

東方司令「お、おぉ…おはよう。偶然だな…ははっ」

東方参謀「…何と分かりやすい女だ」

東方司令「き、今日はボクが司令部内を案内してやろう。ありがたく思え!」

青年子「え!?あ、あぁ…ありがとうございます」

東方司令「…ふふっ、礼には及ばん!」


550 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:32:07.91 ID:KWNo5w.o
カラカラカラッ

東方副指令「おはようございます」

東方参謀「おぉ、副指令」

東方副指令「そちらの方が姪でいらっしゃいますか?」

東方参謀「そうなのだ、青年子…と申す」

青年子「は、始めまして」

東方副指令「これはこれは。姪はかわいいものですよね」

東方参謀「貴殿も姪がいたな…。白虎長と申したか」

東方副指令「ええ。あの子も立派に務めております」

東方司令「おい、青年子が困っているだろうが。大人しく食せ」

東方副指令「おっと…すみません。あ、そうそう司令」

東方司令「何だ?」

東方副指令「朝食が済みましたら会議室へ…。左翼士官殿がお呼びです」

東方司令「――っ。……仕方ない、案内はまた今度!」

青年子「は、はい…っ!」


551 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:35:23.42 ID:KWNo5w.o
カチャカチャッ

青年子「ご馳走様でした」

東方司令「口に……合ったか?」

青年子「はいっ。とても美味しかったです」

東方司令「そ、そうか…!」

東方参謀「ほれ、左翼士官『殿』が待っておるのだろう?」

東方司令「五月蝿いっ!時間は言われてない。いつ行こうがボクの勝手だ」

東方参謀「……全く」

カツカツカツ

東方魔道長「……」

東方司令「……おう。どうした?」

東方魔道長「その者は…?」

東方参謀「ワシの姪だ。文句あるか?」

東方魔道長「……司令、左翼士官がお待ちです。早急に会議室へお向かい下さい」

東方司令「……はいはい。行けばいいんだろ行・け・ば!」


552 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:38:34.57 ID:KWNo5w.o
ガタッ…テクテクテク

東方司令「な、何か不自由があったら…すぐボクに言えよ?」

スタスタスタ

青年子あ、ありがとうございます」

東方参謀「…やっと邪魔者が去ったか」

青年子「……はぁ」

東方参謀「これでしばらくは自由に動けるであろう」

青年子「そうですね。午前中は司令部内を散策してみたいと思います」

東方参謀「うむ。ワシは兵の鍛錬があるのでな、中庭におる。何かあったらすぐに申せ」

青年子「助かります」

東方参謀「…それでは、頑張れよ『青年子』さん。うわーっはっはっは!」

青年子「……」

カチャカチャッ…スタスタスタ

東方兵「あっ、食器はそのままで結構です!自分がやりますので!」

青年子「…あ、ありがとう…ございます」


554 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:44:58.50 ID:KWNo5w.o
テクテクテクテク…

魔道兵「ど、どちらへ行かれるのですか!?宜しければ案内致しましょうか!?」

青年子「い、いえ…っ。大丈夫です…ありがとう」

テクテクテクテク…

東方伍長「お嬢さん…宜しければ……」

テクテクテク

東方伍長「この僕と……あれぇ!?」

テクテクテクテク…

東方兵「何かお探しですか!?」

青年子「い、いえ…特に。色々と見学させて頂いてます〜」

東方兵「そうでしたか!こちらは娯楽室です。その奥が図書室…それで……」

青年子(成程。基本構造はどの司令部も同じなのだな)

東方兵「何か書物など読まれるのであれば…ご、ご自由にどうぞ!」

青年子「ありがとうございます」

ニコッ…スタスタスタ


555 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:47:39.32 ID:KWNo5w.o
〜娯楽室〜

青年子(ここは娯楽室か……)

テクテクテク

東方兵「聞いたか?」

魔道兵「ああ、東方の話だろ?」

青年子(……東方?まさか…殿下の身に何か!?)

コソッ

東方兵「本当にヤマタノオロチが…倒されたのか!?」

魔道兵「分からん。あくまで行商の話だしな……」

青年子(ヤマタノオロチが……!?)

東方兵「もしそうなら…この司令部も……」

魔道兵「再編成かもしれんなぁ。これでようやく本国に帰れるかもなぁ…」

青年子「……」

ガタッ

青年子「しまっ……」


556 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:50:34.97 ID:KWNo5w.o
東方兵「誰かいるのか!?」

魔道兵「……っ」

ソーッ…テクテク

青年子「こ、こんにちは〜」

魔道兵「あぁ!?た、確か…青年子さん…?」

青年子「すみません…道に迷ってしまって……」

東方兵「そうでしたか。ここは娯楽室…出て左へ真っ直ぐ行けば正面へ戻れますよ」

青年子「あ、ありがとうございます〜!」

東方兵「……い、いえ…自分はその…っ」

青年子「……あ、あのぉ」

東方兵「はいっ!?」

青年子「先程何か…東方の事をお話されていたようですが…」

魔道士「あ、えぇ…。東方に興味がおありで…?」

青年子「え、ええ。一度行ってみたいなぁと思っておりまして〜」

東方兵「そうですか…!これからは行きやすくなるかもしれませんよ!」


557 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:54:46.54 ID:KWNo5w.o
青年子「そうなんですの!?」

魔道士「何でも先日、ヤマタノオロチという大物が倒されたと噂でしてね」

東方兵「そのバケモノがわれらや東方を困らせていたのですよ」

青年子「そ、そうなんですか〜」

東方兵「ヤマタノオロチのせいで我ら、何年、赴任生活をしているか……」

魔道士「お陰で縁もなく…。はぁ……」

青年子「やはり…帰りたいですものね…」

東方兵「はい。実家も年に一度行ければ良いですからね」

魔道士「今年なんて新年の満月がカブりやがったからなぁ…」

青年子「じゃ、じゃあ他の方も早く東方司令部を離れたい…と?」

魔道士「……あまり…大きな声では言えませんがね、ははっ」

東方兵「内緒にしておいて下さい!」

青年兵「モチロンです!ふふっ。あ、では失礼致します」

東方兵「え、あ…はいっ」

魔道士「ま、また…!」


558 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 23:57:54.79 ID:KWNo5w.o
テクテクテク…

東方兵「……青年子さん」

魔道兵「何だろうな…。あのボーイッシュな感じと中身の清楚なギャップ」

東方兵「時折見せる儚い表情」

魔道兵「かと思えば男らしいような振る舞い…」

東方兵「不思議な魅力がある…」

魔道兵「うむ。何故か気になってしまう…」

東方兵「……やめとけよ。お前じゃ相手にされん」

魔道兵「お前こそ…」

東方兵「……はぁ、早く帰りたい」

魔道兵「本国にゃあ、あんな女性がまだまだ居るんだろうなぁ…」



青年子「そうか…。東方司令部の皆は早く本国へ帰りたがっているのか…」

テクテクテク…ピタッ

青年子「…これは……使えるかもしれない…っ!!」


571 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:37:23.72 ID:l3.is9wo
〜本国、経済機関庁舎〜

タッタッタッタッタ…バンッ!!

左大臣「何だァ、騒がしいなァ」

左文官「……や、やられました…っ」

左秘書官「…?」

左文官「帰艦した軍船に…殿下は乗っておりません!!」

左秘書官「何ぃ!?」

左大臣「……それで、行き先はァ?まさかまだ東方司令部に?」

左文官「いえ…っ、司令部は昨日…日没前に発たれたと……」

左秘書官「軍船は何時、ターミナルを出航したのです!?」

左文官「話では0時…。その時既に殿下の姿はなかったと…」

左秘書官「…ターミナルで行方を眩ましたか」

左文官「そのようだ……」

左秘書官「…まさか殿下は。……左大臣様」

左大臣「…東方か」


572 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:38:10.67 ID:l3.is9wo
左秘書官「別の船に乗り換えて向かった可能性が高いですね」

左文官「しかし、東方の情勢で船の出港は厳しく制限を…」

左大臣「そんなもの…どうとでもなるであろう」

左秘書官「大方、国軍の巡回警備艇でも使用したのでしょう」

左文官「…お、追いますか?」

左大臣「今から追ったところで何とかなるものでもあるまい」

左文官「……っ」

左大臣「…さて、どうするかなァ」

左秘書官「殿下の帰国日程だけでも把握した方が良いかと…」

左文官「賛成です。帰国のタイミングを狙って議会を……」

左大臣「…できるかァ?」

左文官「速度の出る船と東方までの船頭をすぐに手配致します」

左秘書官「私が東方へ行きましょう」

左文官「よ…宜しいのか!?」

左大臣「…よぉし、頼んだぞ」


573 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:40:59.02 ID:l3.is9wo
〜東方司令部、中庭〜

東方参謀「そうだ!魔法付加は互いの力を均衡にする事が重要…」

スタスタスタ

東方参謀「…む?」

東方司令「……はあぁーっ」

ブオッ!!……ズズウウゥゥンッ

東方兵「お、おぉ…っ。お見事…!」

縦真っ二つに斬り裂かれた大岩を見つめ、兵らが唸る。

東方参謀「仕方ない。ひとまず休憩とする」

東方兵「はい!ありがとうございました!」

ザワザワ…ワイワイ…

東方司令「……」

東方参謀「珍しいな。鍛錬嫌いのお主が……」

東方司令「…ふん」

東方参謀の言葉を無視して、剣を振り回す東方司令。


574 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:41:30.41 ID:l3.is9wo
ヒュンヒュンッ

東方司令「どーせお前もボクが小さくて弱々しく見えると思ってんだろ」

東方参謀「…いや、ババアだとは思っているが……」

ブンッ!!

東方参謀「うおっ!?」

東方司令「ジジイに言われたくないわ!」

東方参謀「……ふん」

チャキッ…カシャッ

東方司令「青年子、何者なのだ?」

東方参謀「…んー?」

東方司令「ボクの目は誤魔化せないよ。何の目的だ?」

東方参謀「どうだかのう。本人にでも問いただしてみたらどうだ?」

東方司令「…まぁ何者でも構わんが余計ないざこざは起こすなよ」

東方参謀「……それで、どうするつもりだ?」

東方司令「…どうもしないよ。あれ程の女性、そうはいないからね」


575 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:42:18.65 ID:l3.is9wo
怪訝な表情を浮かべる東方参謀を余所目に、東方司令は言葉を続ける。

東方司令「静観したボクを罰するというなら、部外者を招いたお前も同罪だぞ?」

東方参謀「そんな真似するわけなかろう」

東方司令「…ま、まさか…愛人ではなかろうな?」

東方参謀「…このワシを愚弄するか…?」

東方司令「……」

東方参謀「…全く」

ザッザッザッ…クルッ

東方参謀「何だ…?」

東方司令「……き、今日から彼女には個室を用意するからな!」

ザッザッザッザッザ

東方司令「…全く。思いっきり誤魔化されておるではないか」

去りゆく東方司令の姿を眺め、東方参謀は頬を掻く。

東方参謀「…さぁて、休憩終了。昼食までもうひと踏ん張り励むぞ」

東方兵「はいっ!!」


576 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:43:56.26 ID:l3.is9wo
〜本国、経済機関庁舎〜

左文官「船の手配が完了致しましたぞ」

左秘書官「ありがとうございます」

タッタッタッタッタ

左翼兵「申し上げます!」

左秘書官「…どうした?」

左翼兵「東方への入港ですが、問題ないとの事です」

左文官「おぉ、それは何より……」

左翼兵「何でも戦闘が終了した為、出入港の制限を解除すると…」

左秘書官「…?」

左大臣「ほぉ、早いなァ。東方もやるではないかァ」

左翼兵「はいっ。しかもヤマタノオロチだという話です」

左大臣「!?」

左文官「な…何だとぉ!!」

左翼兵「いやはや…これで本国も安泰……」


577 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:47:00.86 ID:l3.is9wo
左大臣「確かなんだろうなァ!?その情報はァ!!」

左翼兵「!?……ま、まだ正式通達ではありませんが…っ」

左秘書官「……」

左大臣「…おい」

左秘書官「分かっております。しかし殿下は絡んでいないと考えますが…」

左大臣「ただの偶然かァ?それにしては時期が悪すぎる」

左秘書官「昨日、本部に派遣した者らがおります」

左大臣「あァ。別の一手の連中かァ…。そうだな、探らせよう」

左文官「すぐに連絡を…!」

左大臣「それで、どうする?」

左秘書官「予定に変更は御座いません。東方へ参ります」

左大臣「世話をかけるなァ」

左秘書官「何を仰られますか」

左文官「何卒、気を付けてな」

左秘書官「はっ。それでは行って参ります」


578 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:47:59.11 ID:l3.is9wo
〜東方司令部〜

青年子「……やっぱりそうなんですか」

東方兵「出来る事なら…ですけどね」

青年子「…ありがとうございましたっ!」

当方兵「あ、いえ……」

青年子「あ、そうだ」

ゴソゴソッ

青年こ「良かったら…どうぞ」

東方兵「これって……本国パティシエの…」

青年子「ご存知ですか!?このチョコ美味しいですよねー!」

東方兵「い、いいんですか…?」

青年兵「はいっ!どうぞ!」

東方兵「で、では遠慮なく……」

ヒョイッ…パクッ

東方兵「…あぁ、この味…久し振りだなぁ……!」


579 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:49:32.93 ID:l3.is9wo


東方兵「ありがとうございました!」

青年子「いえいえこちらこそ引き止めてしまって…ごめんなさい」

テクテクテク…

青年子「…殿下に貰ったチョコが意外なところで役立ったな」

ショルダーバッグの口を広げ、青年子はチョコをその中に戻す。

青年子「やはり皆、本国の味を忘れられないんだなぁ…」

カラカラカラッ

東方副司令「おぉ、こちらにおりましたか」

青年子「副司令様!?どうかなさったのですか?」

東方副司令「間もなく昼食の時間ですのでお迎えにと思いまして」

青年子「そうでしたか、それはわざわざありがとうございます!」

東方副司令「いえいえ。それでは食堂へ向かうとしましょうか」

青年子「はい!あ…っ、車椅子押しますね!」

東方副司令「おぉ、これは助かる。ありがとう」


580 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 16:53:20.83 ID:l3.is9wo
カラカラッ…

青年子「副司令様のご家族はどちらにいらっしゃるのです?」

東方副司令「私のかい?南方にいるよ」

青年子「そうなんですかぁ。……寂しくはありません?」

東方副司令「そうだねぇ…。寂しいといえば…寂しいかなぁ」

青年子「……」

東方副司令「しかしまぁ、これも仕事だからね。仕方ない」

青年子「……え、ええ」

東方副司令「青年子さんだったね。君はどこの生まれなのだい?」

青年子「私は本国です

東方副司令「そうかぁ…。両親や兄弟は?」

青年子「……母が…病気で」

東方副司令「…そうか。しっかりと孝行するんだよ?」

青年子「……はい」

東方副司令「…おっと、食堂だね。助かったよ…ありがとう」


581 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/12/10(金) 17:42:07.61 ID:l3.is9wo
〜東方、現在〜

戦士「女装して…司令部に潜り込んだぁ!?」

エリート「…ああ」

召喚士「な、なんという大胆な……」

戦士「お前……」

エリート「え…?」

召喚士「い、いえっ!こっちの話です!!」

魔道士「青年兵さんの女装…かぁ…」

盗賊「……見て…みたいのか?」

魔道士「あっ、い…いえ…!」

戦士「…お気楽なこった」

名代「本国も何やら、内部事情が慌しいようですな」

エリート「ええ…。劣勢というわけではありませんが…」

召喚士「そうなると左翼の動きも気になりますね…」

エリート「ああ。油断は出来んな」



次へ 戻る 戻る 携 上へ