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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その31
- 975 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/09/12(月) 18:24:59.54 ID:QT0KVdSOo
〜会議室〜
ザワザワザワ
南方参謀「それじゃ、始めるわよぉ」
南方副司令「各々、資料を手にしたら好きな席に座ってくれ」
南方参謀「総司令が負傷した為、私達が臨時で議長を務めるわ。意義のある者は……」
騎士団長「構わぬ。進めてくれ」
南方参謀「……それじゃはじめるわね。えぇとまず――」
コンコン
南方兵「失礼致します!」
南方参謀「もう何よ!」
南方兵「大軍師様ご一行、ご到着です!」
ザワッ!!
南方魔道長「来たか……」
カツカツカツカツ
大軍師「お待たせ致しました。ふふふっ」
- 976 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:25:37.69 ID:QT0KVdSOo
南方副司令「遅かったな、待っていたぞ」
大軍師「すみません、なかなか魔王軍もやりますので」
魔道士「マジシャンさん!?」
戦士「それに……オッサンまで!!」
マジシャン「ハッハ! 遅くなったな」
バーテン「よぉ、元気そうだな。懐かしい顔もちらほらとまぁ……」
南方司令「特遊の初代隊長!? いや、まさかあなたまで出張ってくるとはな……っ!」
西方参謀「ウチの大将は生きてっかい? ヒック」
西方副司令「ここにいるわよ。まぁ、相変わらずだけど」
西方司令「ひ、ひいいぃぃ!! 参謀!!」
西方参謀「……何で俺が恐れられてるんだよ」
テクテクテク
双子姉「こんばんは」
双子妹「皆さんっ!」
召喚士「双子姉妹さん!? お2人まで……」
双子姉妹「一緒に頑張りましょうねっ!!」
- 977 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:34:00.42 ID:QT0KVdSOo
…
大軍師「それでは始めましょう。まずはここまでの経緯ですが……」
南方参謀「えっと、まずは赤壁の状況からお願い」
西方参謀「赤壁はこちらの大軍師様が秘計を以って、敵の前線を壊滅させた」
騎士団長「おぉ……っ!」
大軍師「おそらく魔王軍の先鋒10万程度だと思われます」
南方弓長「ああ、ここを東に抜けて行った部隊ね」
大軍師「そこでまず10万を二手に分断する事に成功致しました」
西方副司令「凄いじゃない! どうやったの!?」
大軍師「我らがやったわけではありません。南東国の援軍のお陰です」
南方参謀「ええ。そこまでは聞いているわ。それで?」
大軍師「分断された前衛は、完全に退路を絶たれ、北上しておりました」
召喚士「赤壁にぶつかりますね」
大軍師「そうです。朱雀先生も馴染み深いでしょう? あの渓谷です」
盗賊「……」
- 978 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:34:42.55 ID:QT0KVdSOo
大軍師「そこで5万の魔王軍をほぼ壊滅させるに至りました」
戦士「すげぇな……」
大軍師「西方司令部からの増援が間に合いましたので、兵力でも劣らず済みましたから」
南方副司令「成程な」
大軍師「そして右大臣殿の指揮において、背後からの奇襲に成功し、後は言わずもがなです」
西方参謀「鮮やかな手並みだったぜ……ヒック」
大軍師「今は約5万の兵が赤壁に結集しており、明日には南下を始めるでしょう」
騎士団長「背後の備えは抜かりなし……か」
南方参謀「それじゃあ次は、西側の戦場ね」
青年兵「はい。西側にもおよそ10万程度と思われる魔王軍が北上しておりました」
大軍師「狙いは南方司令部ですか」
青年兵「だと思われます。そして軍団長は……アンラ・マンユの残党です」
ザワッ
占い師「アンラ・マンユって……火山の……!?」
バーテン「あん時の逃がした奴か」
- 979 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:35:19.13 ID:QT0KVdSOo
青龍士官「人型が1体と、ドラゴンタイプのものが1体です」
戦士「人型のはサルワってヤローだ。パワータイプでかなり手強い」
召喚士「ドラゴンのはアンラ・マンユが消滅する前に現れた奴だと思います」
大軍師「特徴は分かりますか?」
召喚士「飛行タイプだと言う事以外は……交戦もしていないので」
大軍師「成程、分かりました」
南方参謀「それで、戦果は?」
青年兵「ラクシャーサの大群は、司令部からの援軍との連携で迎え撃ちました」
騎士団長「うむ。どれ程の数を倒したか把握は出来ていないが、上々だと思う」
西方魔道長「そうさね、敵もうまく連携が取れてないみたいで浮き足立ってたねぇ」
南方副司令「……そうか。それで、敵は退いたんだな?」
青年兵「はい。突如、魔王が現れて……」
ザワザワッ
西方参謀「魔王……!?」
大軍師「まさかラーヴァナが?」
- 980 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:35:56.81 ID:QT0KVdSOo
召喚士「はい。名乗りはしませんでしたが、あれは間違いありません」
戦士「ああ。アンラ・マンユクラスかそれ以上の威圧だった」
大軍師「大人しく退いたのですか?」
魔道士「は、はいっ! 他の魔物にも退くように命令して、消えていきました」
南方参謀「……」
大軍師「東の町ではどうです?」
南方参謀「実は、ここにも魔王が現れたのよ」
マジシャン「ラーヴァナはどういうつもりなんだ?」
南方副司令「まずここには主力と思われる魔王軍が進軍してきた」
南方魔道士長「昨日よりも数が多かったように思えたな」
大軍師「おそらくは我々が討った部隊の半分が合流したのでしょう」
南方副司令「最前線に総司令と南方司令、西方司令があたった」
南方司令「うむ。アスラはそこまで危ない敵ではない印象を受けたな」
大軍師「やはりそうですか」
戦士「どういう事だ?」
- 981 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:36:43.37 ID:QT0KVdSOo
大軍師「龍脈ですよ。あれを絶った事で魔物も魔力が半永久的ではなくなったという事です」
南方司令「道理で、それ程絶対的な強さを感じなかったのはそういう事だったのか」
大軍師「じわじわですが活きてきていますよ、今までの計画がね」
南方参謀「他の雑魚は町で足止めて、兵器を中心に迎撃したわ」
南方副司令「戦果は南側の惨状を見て貰えりゃ分かるはずだ。十分に蹴散らした」
大軍師「それで、ラーヴァナが現れたというのは?」
南方司令「我らがアスラと交戦している時だった。突如、魔王が現れ……」
西方司令「総司令が……ひええぇぇぇぇ!!」
南方司令「何かが光ったと思った瞬間、司令はその場から消えてきた」
南方参謀「……えっ? ちょっと待ってよ」
南方弓長「まさか、一撃でここの城壁まで吹き飛ばしたって言うの!?」
南方魔道長「そんなわけあるか。仮にそうだとしたら、死んでるぞ!?」
ザワザワ
大軍師「……しかし、見間違いだとは思えませんねぇ」
南方司令「……っ」
- 982 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:39:24.42 ID:QT0KVdSOo
大軍師「分かりました。あとは東側ですか」
西方参謀「東? あぁ、スグリーヴァさんのとこかい……ヒック」
大軍師「何か連絡は?」
南方参謀「まだ何もないわ。まぁ、無事だとは思うけれど」
南方副司令「こちらからは南東国の援軍にワーカーを付けて援軍に派遣した」
南方魔道長「何かあれば一報あるはずだがな」
大軍師「おそらく、あちらにも同等数の隊が進軍しているはずです」
南方副司令「兵力はあるし篭城戦だ。よほどの事がなければ持つと思うが」
大軍師「同感です。今夜いっぱい様子を見て、伝令がなければ此方から動きましょう」
南方副司令「了解した」
南方参謀「ここまでの状況は理解して貰えたかしら?」
バーテン「ああ。まぁいいとも悪いとも言い切れねぇわな」
同門「……」
大軍師「ではいよいよ、明日の立案に入りましょう」
南方参謀「それじゃみんな、地図に注目して」
- 983 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:40:11.94 ID:QT0KVdSOo
バサッ…トン
大軍師「ここまでで言える事はまず1つ。ラーヴァナは他の魔王と一線を画しているという事です」
盗賊「……どういう意味だ?」
大軍師「通例、魔物は個々の強さを誇示し、行動致します」
西方副司令「確かにそうね。強い者が上に立ち、絶対君主として成り立っている」
大軍師「はい。そこのところはまぁ変わりませんが、問題は軍の進め方です」
青年兵「進め方……確かに、今までの魔物とは行動パターンが違いますね」
大軍師「まず大軍を率いるという事だ在り得ない事なのです。今までであれば」
南方弓長「言われてみれば、聞いた事ないわね」
大軍師「そしてそれをさも盤上の駒の如く、理詰めで進めていく」
騎士団長「まるで人間の軍略のようだな……」
大軍師「その通りです。ラーヴァナは軍略を覚えた、と言う事です」
マジシャン「それが何だってんだ?」
大軍師「軍略を用いられれば、策での優位がこちらには無くなる、という事ですよ」
青年兵「なるほど……っ」
- 984 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:40:49.26 ID:QT0KVdSOo
大軍師「ところが、これがどういうわけか、魔王軍はうまく機能していないように思えます」
南方副司令「それは俺も感じたな。無意味な行動が多すぎる」
大軍師「結論から言えば、結局真似事止まりで、何ら意味を為していないのです」
南方魔道長「見かけだけって事か?」
大軍師「はい。理由は幾つか考えられますが、一番大きいものは……」
青年兵「軍団長……っ」
大軍師「ご名答です。軍団長の行動がバラバラなのです」
戦士「つまりどういう事なんだ?」
大軍師「一言で言えば、指揮官に指揮能力がないのです」
南方参謀「成程……っ、確かに合点がいくわね」
大軍師「まずアスラについては、これまではラーヴァナを護る事だけに重点を置いていました」
南方司令「ラーヴァナに害為す者を葬る。魔王直属の行動だな」
召喚士「アンラ・マンユの眷属もそうでしたね」
大軍師「だからこそ独自に兵の指揮を執った事などない。つまり臨機応変に動けないのです」
西方参謀「指揮経験のない指揮官か。そりゃ下も浮き足立つわな……ヒック」
- 985 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:41:24.86 ID:QT0KVdSOo
大軍師「サルワにおいてはラーヴァナ直属ではありません」
盗賊「……奴の目的は、おそらく復讐だ」
大軍師「そうでしょうね。アンラ・マンユの仇を討つ為にラーヴァナに助力を求めた」
南方魔道長「そりゃ機能もするわけないわなぁ」
大軍師「東にはおそらくヴァーリン、スグリーヴァ殿の宿敵があたっている事でしょう」
バーテン「そいつも一緒だな。結局はラーヴァナの兵なんぞどうでもいいんだ」
大軍師「だからこそ大軍を率いていても、全く機能していないのです」
戦士「そういう事か」
大軍師「しかしここからが厄介な話です」
魔道士「……?」
大軍師「魔王ラーヴァナは逆に、予想以上に切れ者だと言う事です」
マジシャン「そうなのか?」
大軍師「はい。今日の戦いぶりについても、見事に手際良く、兵が退いています」
南方参謀「確かに……! 随分と潔く退いて行ったわ」
大軍師「ラーヴァナだけは軍略を理解し始めております。これが厄介な話なのです」
- 986 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:41:56.18 ID:QT0KVdSOo
青龍士官「……」
大軍師「ここからは憶測ですが、もしラーヴァナが直接指揮を執り始めるとすれば……」
南方司令「すれば?」
大軍師「長期戦になる恐れがあります」
ザワッ
騎士団長「最も望んでおらぬ展開だな」
大軍師「はい。戦力はおそらく互角。膠着状態になる事は目に見えております」
南方参謀「在り得ない話じゃないわね……」
西方参謀「そんで、どうすんだ?」
大軍師「長期戦であれば最終的にこちらが勝てるのは間違いありません」
西方副司令「でも、時間はかけていられない……」
大軍師「必然的に、短気決戦に持ち込むしかないでしょう」
西方参謀「嫌になるねぇ……今までと全く逆の立場じゃねぇか……ヒック」
大軍師「数奇なものですね。よもやこのような展開になるとは予想外でしたよ……ふふふっ」
召喚士「……」
- 987 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:42:33.66 ID:QT0KVdSOo
南方司令「それで、明日はどうする?」
大軍師「まず、魔王軍の行動次第だと言う事を前置きしておきます」
同門「……」
大軍師「おそらく明日は、全軍でこの町へ進んで来るでしょう」
ザワザワザワッ
西方魔道長「全軍……!?」
西方司令「もう駄目だあぁ!! 死んだああぁぁぁぁ!!」
大軍師「こちらに個々の強さや兵器による攻撃も見せ付けました。だからこそ敵は……」
青年兵「包囲網!!」
大軍師「はい。時間をかけてこちらの戦力を削ってくるはずです」
南方副司令「手間だな。正面からあたっても破れる数とは思えんしなぁ」
大軍師「でしょうね。ですから、何としても短期決戦に持ち込む必要があります」
戦士「どうやってだ?」
大軍師「今夜のうちに、討伐隊を組み、ラーヴァナの城を目指します」
ザワザワッ
- 988 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:43:06.90 ID:QT0KVdSOo
南方弓長「魔王を直接……狙うっていうの!?」
大軍師「そうです。一番大切な事は、ラーヴァナ軍はラーヴァナを中心に機能しているという事」
青龍士官「つまり、ラーヴァナを討てば……」
大軍師「あとは烏合の衆。恐れる足らずですよ」
召喚士「でも、どうやって……魔王を倒すんですか?」
大軍師「……今回の戦いは予め、司令が作戦を練っておりました」
召喚士「……?」
大軍師「その為に貴方をお呼びしたのです……バーテン殿」
ザワッ
バーテン「……弓、か」
大軍師「はい。弓による遠距離五行攻撃で、ラーヴァナを殲滅致します」
戦士「無茶だろ! アンラ・マンユの時を忘れたのか!?」
大軍師「あの時は確か、ゾディアックに五行を付加するものでしたよね?」
魔道士「ええ……。最後は何とかいけましたけど……結構厳しかったですよね」
大軍師「ゾディアックという媒介は非常に強力なものです。しかし一点集中型」
- 989 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:43:37.31 ID:QT0KVdSOo
西方参謀「そこを警戒されると、直撃は難しいわな」
南方副司令「それに魔力を狙い打つ難しさもある」
大軍師「そこで今回は、一行ずつそれぞれの矢を放つ作戦です」
ザワッ
南方魔道長「……何……だとぉ!?」
大軍師「方法はこうです。まず5人の射手と魔道士を一対として……」
西方参謀「待て待て待て、5人も射手がいるのかよ!?」
大軍師「司令はいけると仰ってましたよ。ねぇ?」
占い師「確かに予言では……そうだったけれど……」
召喚士「バーテンさん以外に4人……っ」
南方参謀「1人はアンタね」
南方弓長「私っ!?」
南方参謀「以外にいないでしょ」
南方弓長「私に……出来るかなぁ」
南方副司令「仮にも南方司令部の弓長なんだ。出来ないわけがなかろう。自分を信じろ」
- 990 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:44:05.58 ID:QT0KVdSOo
南方弓長「……うーん」
マジシャン「あとは誰だ……?」
魔道士「……あーっ!!」
盗賊「……?」
魔道士「弓使いさん……っ!!」
戦士「そうだよ! いるじゃねぇか……って、弓使いさんどこにいんだよ……」
南方副司令「弓使いってのはワーカーか? それならスグリーヴァの救援に派遣されてるはずだ」
西方参謀「南東国の連中と一緒か」
盗賊「……なぁ、南東国にもいなかったか? 弓の達人が……」
戦士「いたっ!! 五虎将軍って連中のあのジーサン!!」
青年兵「これで……4人揃った……っ」
大軍師「あと1人ですね」
バーテン「……お前でいいんじゃないか?」
戦士「……は?」
バーテン「いや、お前だよ」
- 991 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:44:34.85 ID:QT0KVdSOo
戦士「はああぁぁ!?」
召喚士「確かに、戦士も弓の腕前はかなりのものだよね」
魔道士「そうですよ!」
戦士「アホか、専門家じゃあるまいし無理言うなっての」
バーテン「いや、お前には2つの顔がある」
戦士「……?」
バーテン「1つは一番槍、戦士父の息子」
戦士「……オ、オッサン?」
バーテン「もう1つはお前の母、弓兄妹の……戦士母の息子だ」
戦士「……」
バーテン「お前には元来、弓の才能がある。それは間違いねぇんだよ」
戦士「……んなもん、ただ親だってだけだろ! そんなんで才能が決まってたまるかよ!」
同門「……また、逃げんのか」
戦士「あぁ!?」
同門「結局のところ、自身がなくて逃げてるだけだろお前は」
- 992 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:45:05.34 ID:QT0KVdSOo
ガタッ…ガシィ
戦士「てめぇ……もういっぺん言ってみろ!」
同門「何度でも言ってやるさこのチキンヤローが」
戦士「何だとこらぁ!!」
南方副司令「おいおい、揉めてる場合か! 着席しろ!」
戦士「……っ」
バーテン「戦士、何も弓矢を扱えと言っているわけじゃない。投擲でもいいんだ」
戦士「……ゾディアック、使えってのかよ」
バーテン「そっちの方が慣れてんだろ。だが、矢をような照準が必要になるのは間違いない」
戦士「……」
バーテン「父に投擲の達人、母に弓矢の達人。これ程適した奴はお前以外にはいないんだ」
戦士「……」
召喚士「戦士……」
盗賊「……お前なら……出来るよ、戦士」
戦士「……分かったよ、やりゃいいんだろ! やってやるよ!」
- 993 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:45:36.40 ID:QT0KVdSOo
騎士団長「これで射手は5人揃ったわけだ」
南方副司令「スグリーヴァ隊が無事ならだけどな」
西方参謀「だから大丈夫だっつーの……ヒック」
南方参謀「お次は付加する魔道士ね」
南方副司令「魔法使える奴なら心配いらんだろ」
大軍師「いや、一概にそうとは言い切れませんよ」
西方副司令「そうなの?」
大軍師「何より1人で賄うのです。相当量の魔力がないと話になりません」
マジシャン「それにタイミングを合わせた付加となると、射手との連携も重要だな」
南方参謀「そっか……それなりに気心知れた仲じゃないと難しいかしらね」
マジシャン「俺クラスになれば話は別だがな……ハッハ!」
バーテン「言うじゃねぇか、病み上がり」
マジシャン「あぁん!?」
南方弓長「じゃあ私の付加は、南方魔道長で決まりね」
南方魔道長「俺か? まぁ構わんが……足りるかな」
- 994 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:46:04.73 ID:QT0KVdSOo
大軍師「不安であれば2人でも構いませんよ。そのくらいなら運べると思いますから」
召喚士「……?」
西方副司令「それなら西方魔道長が行ったら?」
西方魔道長「あたしゃそんなのやだよ、危なっかしいったらありゃしない」
南方副司令「あのなバーサン、国の大事なんだぞ?」
西方魔道長「そうやって老人を誑かす、周到な詐欺の手口だねぇ」
南方副司令「このババァはほんとに……」
魔道士「それなら、私は戦士さんの付加が出来そうですね!」
召喚士「そうですね、2人なら大丈夫でしょう」
バーテン「俺んとこは……」
双子姉妹「私達の出番ですわね……ふふふっ」
バーテン「……だとさ」
大軍師「あとは弓使い殿と弓将軍殿ですか……」
魔道士「あっ、弓使いさんなら幼女ちゃんがいますよ!」
召喚士「そうですよ! 幼女ちゃんなら……1人で……出来るかなぁ」
- 995 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:46:33.80 ID:QT0KVdSOo
戦士「不安ならあの女に行ってもらえばいいんじゃないか?」
盗賊「……あの女?」
戦士「ほら、弓使いさん達と仲のいい……さっき救護室にいた……」
魔道士「女賢者さん!!」
召喚士「女賢者さんなら回復も出来るし、何かあった時の備えにもなるね!」
大軍師「残るは1人、南東国の弓将軍殿ですね」
戦士「白馬騎士さん……じゃあ火力に欠けるか?」
南方副司令「しかし南東国と縁のある者などおらぬぞ」
バーテン「おーそれなら出番ですな先生」
マジシャン「……は?」
バーテン「まさかさっき言った事忘れたとは言わせねーぞ? お前クラスなら出来んだろ?」
マジシャン「!?」
大軍師「決まりましたね。これならばうまくやれそうです」
マジシャン「ちくしょう……口は災いの元ってか……」
占い師「自業自得よ」
- 996 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/09/12(月) 18:55:20.28 ID:QT0KVdSOo
次スレです!危なかった…
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1315821180/
それでは本日ここまでにて!ご支援ありがとうでした!
次スレもまたよろしくです!それでは失礼致します!ノシ
- 1000 名前:NIPPERがお送りします(関西地方) [] 投稿日:2011/09/12(月) 19:08:46.46 ID:YqPQlj+Jo
華麗にせんげっと
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