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幼剣士「僕には夢が出来ました」
99 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:45:15 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【それから3日後】


童子騎士「それじゃ、いってきますね!」

女エルフ「気をつけてね」

幼剣士「はい!」


 
・・・・ガチャッ・・・タッタッタ・・


女エルフ「毎日が騒がしいけど、何かあの頃を思い出すから楽しいな・・」クスッ

・・・コンコン

女エルフ「あら?どなたかしら・・・・」


100 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:46:00 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・

童子騎士「今日も何体倒せるか勝負だぜ!」

幼剣士「悪いけど、負けはしないよ!」

童子騎士「く、確かに昨日は負けたが・・・今日こそは!」



・・・・タタタタッ

ゴーレム『グオ・・・・』


童子騎士「早速出やがったな!悪いが・・・先にいただくぜ!」ビュッ

幼剣士「あっ!」


・・・・ズシャッ!!

ゴーレム『』ドサ


101 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:46:31 ID:sL.1PwCs
 
幼剣士「この間から思ってたけど、力任せにゴーレム突き破るのって有りなの・・・?」

童子騎士「うっせー!勝てればいいの!」


幼剣士「もう・・・水炎装っ!」ボワッ


ゴーレム『・・・グオオオッ!』


幼剣士「たぁぁっ!」ビュッ


・・・ズバァッ!!!

ゴーレム『』ドサッ



童子騎士「俺から見たら、ただ剣振り下ろすだけで倒せるお前のほうがずるいわ・・・」


102 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:47:03 ID:sL.1PwCs
 
幼剣士「魔法の特訓のときずっと寝てたからでしょー!」

童子騎士「ぐぬ・・・魔法なんか頼らなくたって勝てることを見せてやるぜええ!」


・・・ズバッ!
・・キィン!!
・・・・・・・・・ダダダッ・・・ドシャッ

・・・ズバッ!!ズバァッ!!!



幼剣士「はは!」

童子騎士「悔しいが、やっぱり負けちまいそうだな・・・・」


???「おーやってるやってる・・・・よしっ!」



・・・スチャッ

・・・・・・・・・ギュゥゥゥン!!!バシャアッ!!!


103 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:47:43 ID:sL.1PwCs
 
幼剣士「うわっぷ!」バシャッ

童子騎士「・・・うおっ!」ビシャアッ!

幼剣士「い、今のは・・・」


吟遊詩人「遅れながら参上っ!」


童子騎士「お」

幼剣士「吟遊詩人!来たんだ!」


吟遊詩人「考えたら泊まる場所も何も聞いてなかったけど、来たら2人が出て行くのが丁度見えてね」

幼剣士「女エルフさんの家から?」

吟遊詩人「あー、うん。だから、一応挨拶してからココにきたよ」

幼剣士「そっか!」


104 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:48:29 ID:sL.1PwCs
 
吟遊詩人「それで、今君たちは何をやってるの?」

童子騎士「聞いて驚くな、ゴーレム討伐の数を競ってるんだ!」

吟遊詩人「何でそれで驚くのかは置いといて・・・、どっちが勝ってるのかな」


幼剣士「僕がこの2日で68体で、童子騎士くんが46体目だっけ?」


童子騎士「追いつけねー!」


吟遊詩人「ふふ、じゃあ僕も参加しようかな」

幼剣士「でも最初から差が・・・」

吟遊詩人「大丈夫、すぐに埋めてみせるよ」フフ

幼剣士「むっ、言ったなぁ・・・・!よーし、じゃあ勝負だ!」


105 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:49:04 ID:sL.1PwCs
 
童子騎士「3人か・・おもしれぇ!負けた奴は勝った奴のいうこと聞くってのはどうだ!?」

幼剣士「面白そう!」

吟遊詩人「乗ったよ!」


童子騎士「それじゃあ今日の夕方4時までに一番多かったやつが、優勝な!」


幼剣士「わかった・・・いいよ!」

吟遊詩人「・・・」スチャッ


童子騎士「スタート!」


106 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:49:36 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・


107 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:50:16 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
―――【夕方】


・・・ガチャッ


幼剣士「ただいまっ〜・・・うぅ」

女エルフ「あっ、おかえりなさい」


童子騎士「くっ、くそぉ〜」ダバァ


吟遊詩人「へへん」


女エルフ「夕食できてるけど・・・何があったの?」


108 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:50:52 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・


女エルフ「まぁ・・・そんなことが」クスッ


童子騎士「まさかの86体で俺が最下位・・・」モグモグ

幼剣士「116体で僕が2位!」ゴクゴク

吟遊詩人「で、3日目参戦の僕が122体で優勝っ♪」ピース!


童子騎士「ぢぐしょぉぉぉ・・・・」


女エルフ「・・・」クスクス


幼剣士「それで、優勝したら言うこと聞くってはずだったけど、何にするの?」


109 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:51:38 ID:sL.1PwCs
 
吟遊詩人「じゃあ、童子騎士くんのその、から揚げ貰おうかな」

童子騎士「なん・・・だって・・・・?」

吟遊詩人「・・・・?」ニコッ

童子騎士「はい、どーぞ!!」サッ

吟遊詩人「ご馳走様っ!」


女エルフ「うふふ、それで幼剣士くんには何をお願いするの?」


吟遊詩人「それじゃ・・・明日は修行は休みで、買い物に付き合ってもらおうかな?」

幼剣士「えっ!」

吟遊詩人「い、嫌かな・・・?」

幼剣士「う、ううん?ぜんぜん、むしろ嬉しいっていうか・・・」


110 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:52:55 ID:sL.1PwCs
 
女エルフ「まあ・・・、吟遊詩人ちゃんも女の子なのね」クスッ


童子騎士「・・・」ピクッ


幼剣士(あ・・・)

吟遊詩人(!)


女エルフ「・・・?」


童子騎士「今、女エルフさん何て言いました?」

女エルフ「吟遊詩人ちゃん、女の子だなーって」


吟遊詩人「あ、それは・・・」


童子騎士「ハッハッハッハ!!!!!」


111 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:53:58 ID:sL.1PwCs
 
幼剣士「!?」

童子騎士「ぎ、吟遊詩人が女って・・・、そんなことないッスよ!こんなに強いのに・・・、まっさかぁ!」

幼剣士「ちょっと、童子騎士くん!」

童子騎士「それにこんなに強い女だったら、普通は嫌っすよ!体は華奢っぽいけど、男っ気全開だし・・・ハハハ!」


吟遊詩人「・・・ちょっと、夜風に当たってくるね」ガタッ

・・・ガチャッ


幼剣士「あ・・・僕も行くよ!」

・・・・タタタタッ


女エルフ(あらあ・・・そういう事だったのね、悪いことしちゃったかな)

童子騎士「なんだあいつら・・・?」


112 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:54:29 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・タタタタッ

幼剣士「ち、ちょっと待ってよ吟遊詩人!」ガシッ

吟遊詩人「・・・離してっ!」


幼剣士「やだっ!」

吟遊詩人「・・・!」ポロポロ

幼剣士「・・・」


吟遊詩人「・・・」グスッ

幼剣士「・・・吟遊詩人・・・・」


113 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:55:16 ID:sL.1PwCs
 
吟遊詩人「わかって・・・るけどさ」

幼剣士「・・・」

吟遊詩人「分かってたけど、そういう風に思われてるとか、言ってくるんだ、とかさ・・・」

幼剣士「・・・」

吟遊詩人「けど・・・、トラウマっていう・・・か・・・やっぱり慣れないや・・・」グスッ

幼剣士「・・・うん」


吟遊詩人「・・・」

幼剣士「・・・」ギュッ

吟遊詩人「よ、幼剣士・・・?」


・・・・ギュゥゥゥッ


114 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:55:49 ID:sL.1PwCs
 
吟遊詩人「な、何で抱きついて・・・」

幼剣士「僕が、寂しかったり、辛かったりしたときに・・お兄ちゃんがやってくれた・・・おまじない」

吟遊詩人「・・・!」

幼剣士「僕は、仲間が辛い時は助けてあげるものだと思うから・・・一人で抱えるより・・・二人・・でしょ?」


吟遊詩人「幼剣士・・・」ギュッ

幼剣士「・・・」ニコッ



・・・スッ

女エルフ(心配でちょっとだけ着いてきたけど・・大丈夫みたいね)

  
吟遊詩人「そうだな・・・・幼剣士・・・温かいよ・・・」

幼剣士「うん・・・、何かあったら僕が助けるから、泣かないで・・・」

吟遊詩人「・・・ありがとう」


115 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:56:44 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幼剣士「・・・落ち着いた?」

吟遊詩人「うん・・」

幼剣士「良かった」ニコッ

吟遊詩人「・・・」ドキッ


幼剣士「・・・どうしたの?」

吟遊詩人「な、何でもない!」


幼剣士「・・・?」


116 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:57:21 ID:sL.1PwCs
 
吟遊詩人「・・・」ハァ

幼剣士「もう・・・いっその事、髪の毛下ろして帰ったらどうだろう?」

吟遊詩人「え?」

幼剣士「バレるのも時間の問題だろうしさ・・・、女の子って分かったほうが色々いいんじゃないかな?」

吟遊詩人「・・・そうかな・・」

幼剣士「うん・・・」


吟遊詩人「女としての戦士の葛藤と・・・女で見られたいっていう思い・・。もう自分でもワケが分からないんだ・・・」


幼剣士「分かんないけど・・・吟遊詩人は吟遊詩人だよ・・・」

吟遊詩人「私は私・・・自身?」


117 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:57:52 ID:sL.1PwCs
 
幼剣士「うん。戦士だろうが、何だろうが・・・。何言いたいかは僕自身も分からないや・・・あはは・・」

吟遊詩人「そっか、私は・・私か」


幼剣士「・・・」



吟遊詩人「今まで自分が決めたように、好きなようにやり過ぎたのかもしれないね・・」

幼剣士「・・・何が言いたいのか、僕自身にもわからないけどね・・・」アハハ

吟遊詩人「そんな気遣いでも嬉しいよ・・・・そうだなぁ・・流されてみてもいいかもしれないな・・・。よし・・・」スッ


・・・・ファサッ・・


幼剣士「・・・」

吟遊詩人「この髪飾り、持っててくれ。このまま帰ろう・・・」

幼剣士「・・・うん!」


118 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:58:33 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ガチャッ・・


童子騎士「・・・んあ?おお、遅いぞお前ら!何やって・・・・って、どなたですか!?」



吟遊詩人「・・・」

幼剣士「・・・」


女エルフ「2人とも心配させて、どこ行ってたの?」


吟遊詩人「ちょっと夜風に当たりたくなって・・・ごめんなさい」

幼剣士「ごめんなさい」


119 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:59:05 ID:sL.1PwCs
 
童子騎士「・・・幼剣士、そっちの可愛い子誰?つーか吟遊詩人は?」


吟遊詩人「私、だけど」


童子騎士「ん?いや・・あなたじゃなくて、吟遊詩人っていう人をね」

幼剣士「いやだから、吟遊詩人だよ」

童子騎士「いやいや・・・・だから!俺は!」


吟遊詩人「・・・」スチャッ


童子騎士「・・・・それは吟遊詩人の魔法楽器・・・ギター?」


吟遊詩人「・・・」


童子騎士「・・・・ん?ちょっと待って、整理するぞ」


120 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 10:59:36 ID:sL.1PwCs
 
女エルフ「・・・」

吟遊詩人「・・・」

童子騎士「・・・」

幼剣士「・・・」


童子騎士「・・・えーと、もしかしてですが。あなたは吟遊詩人・・・さん?」

吟遊詩人「そう・・・だよ?」


童子騎士「はぁぁぁぁぁぁ!?!?」


121 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 11:00:12 ID:sL.1PwCs
 
幼剣士「うるっさ!」

吟遊詩人「・・・」


童子騎士「マ、マジで!?え、えええ!?」

女エルフ「吟遊詩人ちゃんは、女の子よ?」


吟遊詩人「全く・・・失礼なやつだな・・・」

幼剣士「・・・だね」


童子騎士「えーとあの、俺はどうすればいいんでしょうか。もしかしてさっき、凄い酷い事を言ったんじゃ・・・」

吟遊詩人「もういいよ・・・気にしてないから」

童子騎士「そ、そうか・・・」


122 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 11:01:27 ID:sL.1PwCs
 
吟遊詩人「それに、そのおかげでちょっと・・・」

幼剣士「・・・」

吟遊詩人「思い直せたって言うか、分かったこともあるし・・・」チラッ

幼剣士「?」


女エルフ(・・・青春ね)フフ


童子騎士「それならいいんだけどよ・・・」


女エルフ「あら、そういえば吟遊詩人ちゃんの髪飾りはどうしたの?」

吟遊詩人「あ・・それは・・・」

女エルフ「・・・」ゴソゴソ


・・・スッ


123 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 11:02:06 ID:sL.1PwCs
 
吟遊詩人「・・・これは?」

女エルフ「私の少しお古だけど、これを使って・・・ね?」

吟遊詩人「で、でも・・・」

女エルフ「いいから・・・、後ろ向いて・・・」ヨイショ

吟遊詩人「ありがとう・・です」



女エルフ「あれは幼剣士くんに持っていてほしいんでしょ?」ボソボソ

吟遊詩人「えっ、まさか見てたんですか・・・!」カァァ

女エルフ「気にしないでいいからね・・・」ボソボソ

吟遊詩人「何から何までありがとうございます・・・」ボソボソ



幼剣士「あの、吟遊詩人、さっきのはどうする?」

吟遊詩人「よ、幼剣士が持ってて!預かってて!」


124 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 11:02:56 ID:sL.1PwCs
 
幼剣士「・・・うん・・わかった」ニコッ

吟遊詩人「・・・」ニコッ


童子騎士「何か色々衝撃的だったが・・・、俺は・・疲れたから・・寝るぞ・・・」

幼剣士「うん、おやすみ」


・・・・ガチャッ・・


吟遊詩人「そ、それじゃ・・・明日、いいの?幼剣士・・・」

幼剣士「明日の買い物?」

吟遊詩人「そ、そう・・」

幼剣士「もちろん?当たり前だよ、楽しみだよっ!」

吟遊詩人「そっか・・・じゃあ私たちも寝ようか・・・」


女エルフ「そうね・・・、おやすみなさい」


125 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/11(木) 11:03:30 ID:sL.1PwCs
 
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・・
・・


126 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/11(木) 11:04:59 ID:sL.1PwCs
ここまでです。が、今回は前ほどの大量更新はしてないのですが、
やはり量は多いほうがいいですかね?書き溜め分はあるのですが、意見を聞かせていただくと有難いです。


130 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/11(木) 14:17:36 ID:gThMq2/M

どちらでも。


131 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/11(木) 17:54:36 ID:vLTVkMyg
スキナヨウニ


133 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/12(金) 04:46:10 ID:MRX9/cbg
幼剣士たちは何歳って設定なんだ?


134 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/12(金) 10:48:19 ID:efmY3cqY
皆様、ご意見ありがとうございました。参考にします。

>>133
幼剣士初登場が10歳程、今が12歳(当時の少年剣士と一緒位)、
童子騎士が15歳、吟遊詩人が16歳程っていう設定です。



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