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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その9
- 280 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]
:2010/01/11(月) 19:16:56.94 ID:0LQF2mEo
〜第十一部〜
バーテンの店を後にした四人は、本国へと足を運んでいた。
召喚士「やっぱり本国は活気があるなぁ…」
戦士「こういうの見てると、やってやる!…って気になるよな!」
盗賊「ああ」
魔道士「…」
召喚士「…どう…しました?」
魔道士「あ、いえ……」
盗賊「…」
戦士「大丈夫だろ。お前ももう覚悟決めたんだし」
召喚士「……」
戦士「何かあってもビシッと伝えてやれよ。自分の意志を…よ」
魔道士「そう…ですよね」
盗賊「…そうだ」
召喚士「さぁ、まもなく国軍本部です」
魔道士「はい。行きましょう!」
- 281 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:17:51.93 ID:0LQF2mEo
〜国軍本部〜
衛兵「青龍先生…ですか?」
召喚士「はい。お願い出来ますでしょうか?」
衛兵「あの…失礼ですが…」
召喚士「あ、召喚士…、朱雀先生が来た、とお伝えください」
衛兵「朱雀先生…?」
召喚士「はい。あっ、これを…」
チャリッ
召喚士は紋章を首から外し、衛兵に見せる。
衛兵「これは…?」
召喚士「朱雀先生の紋章です。駄目…でしょうか?」
盗賊「……」
衛兵「ははっ。少々お待ち下さいませ」
タッタッタ…
戦士「大丈夫かな?」
- 282 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:18:47.73 ID:0LQF2mEo
召喚士「多分…」
タッタッタ…
衛兵「お待たせ致しました。どうぞ、お入り下さいませ」
魔道士「やりましたね!」
召喚士「はい」
四人は衛兵の案内で、国軍本部内へと足を入れる。
〜応接室〜
衛兵「では、こちらでお待ち下さいませ」
召喚士「ありがとうございます」
カツカツ…ガチャッ…バタン
戦士「……」
盗賊「…どうした?」
戦士「あ、いや…な」
魔道士「…?」
戦士「まさか…親父が国軍の人間だったとはなぁ…って」
- 283 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:20:35.40 ID:0LQF2mEo
召喚士「…うん」
戦士「親子でも知らねぇ事ってのは、色々あるもんだな」
盗賊「……」
魔道士「……ええ」
コンコン……ガチャッ
青龍先生「おお、待たせたのぅ」
四人は席を立ち、青龍先生に一礼する。
召喚士「ご無沙汰しております」
青龍先生「よいよい…」
青龍先生は右手で制し、四人を席へ座らせる。
青龍先生「それで、何かあったかの…?」
召喚士「実は先生にご相談が……」
青龍先生「…ワシに?」
…
青龍先生「……成程のぅ」
- 284 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:21:26.89 ID:0LQF2mEo
召喚士「ありえるのでしょうか?」
盗賊「…」
青龍先生「今まで召喚出来ていたユニコーンと違うか…」
魔道士「……」
青龍先生「聞いた事もないのう」
戦士「そっか…」
青龍先生「そもそもワシらは召喚獣と話なぞせんからな」
召喚士「あ、そうか…」
魔道士「話した事…ないんですか?」
青龍先生「いや、若い頃はあったがの…」
盗賊「……」
青龍先生「まだ国軍なぞ存在しない、遥か昔だがの」
召喚士「伝説の…頃、ですか?」
青龍先生「軍属となると、なかなか難しいものなんじゃよ。ヒョッヒョ」
盗賊「……」
- 285 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:22:26.32 ID:0LQF2mEo
青龍先生「それで…新たな召喚獣を得たいとな?」
召喚士「はい」
青龍先生「そうか…」
召喚士「出来れば回復召喚獣が優先かと…」
青龍先生「お主らはプリーストがおらんて…」
戦士「ええ」
青龍先生「回復要因は必須じゃの」
召喚士「何かお知恵を借りられませんでしょうか?」
青龍先生「なくもないが…」
盗賊「!?」
青龍先生「ワシにはどうする事も出来んな」
魔道士「そう…ですか」
青龍先生「属性による特化というものがあってな…」
召喚士「属性による特化…ですか?」
青龍先生「うむ。それぞれ得意分野があるんじゃよ」
- 286 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:23:40.57 ID:0LQF2mEo
召喚士「なるほど…」
青龍先生「青龍は当然、龍の召喚獣が主となっておる」
召喚士「ええ」
青龍先生「簡単に言えば、五行と空中戦、物理が少々と言ったところか…」
戦士「ほう…」
青龍先生「お主の朱雀は空中戦と特殊能力…」
召喚士「特殊能力ですか?」
青龍先生「うむ。コカトリスの石化なんぞ、まさにそうじゃろ」
召喚士「な、なるほど…」
青龍先生「毒や麻痺、敵を眠らせたりなどもそうじゃの」
盗賊「……」
青龍先生「逆に白虎は地上戦に特化しとるわな」
魔道士「確かに…そうかもですね」
青龍先生「しかも小細工なしの肉弾戦じゃ」
戦士「力こそ…ってやつだな」
- 287 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:25:06.46 ID:0LQF2mEo
青龍先生「使う側にも、性格がよく出とるよ。ヒョッヒョ!」
召喚士「……」
青龍先生「そして玄武じゃが…」
召喚士「はい」
青龍先生「玄武は水棲属性。そしてなおかつ…」
盗賊「…」
青龍先生「回復なんかに特化しとる」
召喚士「!!」
戦士「なるほど。確かにそんなイメージあるわ」
青龍先生「そこで結論じゃが、回復召喚獣を得たいなら…」
召喚士「玄武属性の召喚獣を…得る…!」
青龍先生「その通り」
盗賊「…玄武」
青龍先生「尤も、これは全属性が扱える、お主限定の手段じゃがの…」
召喚士「そうですよね…」
- 288 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:26:02.32 ID:0LQF2mEo
青龍先生「全く。便利で羨ましいわい…。ヒョッヒョ」
魔道士「あっ、玄武と言えば……」
戦士「サモナーさんか…」
召喚士「……ええ」
戦士「でも、これ以上はちょっとなぁ…」
召喚士「そうなんですよね…」
青龍先生「んー?何かワケアリのようじゃの」
召喚士「あ、一人玄武の知人がいるのですが…」
青龍先生「それは話が早いの…」
召喚士「いや、実は……」
…
青龍先生「ヒョッヒョッヒョ!なんt…召喚獣とのう…!」
魔道士「玄武先生のお弟子さんと言ってました」
青龍先生「玄武の弟子か…」
召喚士「ええ」
- 289 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:27:24.26 ID:0LQF2mEo
青龍先生「あやつが他界して5年…。まさか弟子がおったとは…」
盗賊「…?」
青龍先生「知っておれば、二代目玄武先生も…」
戦士「二代目?今は不在なのか…?」
青龍先生「いや…。そういうわけではないんじゃがの」
召喚士「サモナーさんが…二代目玄武先生になるはずだった…?」
戦士「引き受けっかね…」
召喚士「いや…。引き受けないと思う…」
魔道士「二代目玄武先生はいらっしゃるんですか?」
青龍先生「ああ…まぁ、うむ」
盗賊「……?」
召喚士「どっ、どちらに…!?」
青龍先生「何方で暮らしとるよ。いや、暮らしてはないか」
召喚士「え…っ?」
青龍先生「まぁとにかく南方におるのは確かじゃ」
- 290 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:29:02.88 ID:0LQF2mEo
戦士「居場所までは…分からない、と?」
青龍先生「……放浪癖があるというか…プラプラしとる奴でのぉ」
召喚士「ど、どんな方なんですか…?」
青龍先生「玄武の孫じゃ」
召喚士「お孫さん…ですか!?」
青龍先生「南方司令に話を通しておく。まずはその者を訪ねよ」
召喚士「わざわざ…ありがとうございます」
青龍先生「青龍は…、まぁコカトリスがいれば不要かの…」
召喚士「そう…ですかね?」
青龍先生「話を聞く限り、まずは玄武が優先じゃろ」
召喚士「まぁ…確かに…」
青龍先生「中途半端な青龍を手に入れても、そう役にはたつまい」
盗賊「……なるほど」
青龍先生「だったら青龍はとっておきまで楽しみにしとくかの…ヒョッヒョ」
召喚士「バハムート…ですか?」
- 291 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:30:52.73 ID:0LQF2mEo
青龍先生「バハムートが良いか?」
召喚士「あ、いやっ…そういうわけでは…」
青龍先生「バハムートは凄いぞぉ!」
戦士「ああ。北関では圧巻だったよ」
青龍先生「威力もあるが…魔力がじゃよ」
魔道士「魔力ですか?」
青龍先生「仮に今のお主が得たとしよう…」
召喚士「はい」
青龍先生「そうじゃの。北関での戦闘規模じゃと…」
盗賊「…」
青龍先生「むこう半年は魔力を失うじゃろうな。ヒョッヒョ!」
召喚士「そっ、そんなに…ですか!?」
青龍先生「そんなに、じゃ」
戦士「それは…シャレにならねぇな…」
魔道士「確かに…凄い強さでしたもんね…!」
- 292 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:31:57.46 ID:0LQF2mEo
青龍先生「バハムートを得たければ、どうするか見えたか?」
召喚士「………はい」
青龍先生「生半可な修行や特訓じゃ、何年かかるか分からんぞ?」
召喚士「…頑張ります!」
青龍先生「口で言うのは簡単じゃぞ?ヒョッヒョッヒョ!」
盗賊「……」
召喚士「はい」
青龍先生「南方へはすぐに手配する。安心せい」
魔道士「ありがとうございました!」
青龍先生「気にするでない。お主らは大切な…」
戦士「…?」
青龍先生「いんや、何でもないわい。ヒョッヒョ!」
召喚士「では、失礼します」
盗賊「…では」
青龍先生は右手を上げ、席を立つ四人を見送る。
- 293 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:33:06.14 ID:0LQF2mEo
テクテクテク…ガチャッ…パタン
青龍先生「……ヒョッヒョ」
テクテクテク…
戦士「次は南方かぁ」
召喚士「色々と行ったり来たりだね…ははっ…」
魔道士「冒険って感じでいいじゃないですかっ!」
盗賊「…楽しい」
召喚士「まぁ、確かにそうですね」
戦士「以前じゃ考えられないもんな!」
魔道士「ふふっ」
ザッザッザ…
廊下の向かいから、見覚えのある軍人が二人、歩いて来る。
大軍師「おや、これはこれは朱雀先生…」
召喚士「あ、どうも…」
大軍師「それに…魔道士様もご一緒とは。…ふふふ」
- 295 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:34:20.11 ID:0LQF2mEo
魔道士「こ、こんにちは」
戦士「た、確か、…総司令官」
総司令官「……」
大軍師「それでは、これより軍議故、失礼致します。ふふふ」
ザッザッザ…
召喚士「……国軍総司令官と…軍師か」
戦士「ああ…」
盗賊「……違う」
召喚士「…?」
魔道士「どうしたんですか…?」
盗賊「…あの司令…以前の者ではない」
戦士「!?」
召喚士「つ、つまり…!」
盗賊「……影だ」
魔道士「影…!?別人って事ですか?」
- 296 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:35:59.23 ID:0LQF2mEo
盗賊「…ああ」
召喚士「国軍のトップですしね…」
戦士「ただでさえ仮面付けてて顔分からねぇのに…影かよ」
魔道士「それだけ気を付けなければいけないんですね…」
召喚士(……?はたしてそうなのか…?なぜわざわざ本部で…)
ザッザッザッザッザ…
戦士「おわ…っ、軍人がゾロゾロと来やがった…」
召喚士「軍議って言ってたから…。その人達だろうね…」
白虎長「あらぁ…!朱雀セーンセ」
召喚士「あ、白虎先生…!」
白虎長「だからー、先生じゃないって……」
エリート「ま…魔道士さんっ!?」
魔道士「!!」
盗賊「…?」
エリート「魔道士さん…!ど、どうしてこのような所へ…?」
- 297 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:37:01.35 ID:0LQF2mEo
魔道士「エ…エリート…、さん…」
エリート「とにかく…お元気そうで何よりです」
魔道士「ど、どうか…!父母にはこの事は…っ!」
エリート「……それなら大丈夫ですよ」
魔道士「…えっ…?」
エリート「お義父様も魔道士さんの旅を…、お許しになられましたから」
魔道士「えぇっ!?」
盗賊「……」
エリート「貴方が飛び出した後、父から伺いました」
魔道士「そ…そうでしたか…」
盗賊「…良かったな」
エリート「それでは…軍議の為、失礼致します」
魔道士「はっ、はい…!」
エリート「また近いうち、必ず…!」
魔道士「…はい。あ…っ!!」
- 298 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/11(月) 19:37:36.87 ID:0I68ci20
玄武先生…ものすごく嫌な予感がする…
どうか外れますように…
- 299 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 19:39:57.93 ID:0LQF2mEo
エリート「……?」
魔道士「ひ、一つだけ…お願いがっ…」
…
〜国分本部、資料室〜
資料室長「…どうぞ」
魔道士「ありがとうございます」
魔道士はエリートより預かった許可証を提示する。
戦士「よく許可が下りたな…」
魔道士「と、特別に…って」
召喚士「すごい……」
召喚士は高々と連なる本棚をキョロキョロと見上げ、呟く。
盗賊「…これ全て…資料…?」
戦士「さーてと……」
召喚士「分かるといいね…!戦士の親父さんの事…」
戦士「……ああ」
- 300 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage saga] :2010/01/11(月) 19:44:07.90 ID:0LQF2mEo
書き溜め一旦終了にて…ご飯食べて来ます!
>>298
大丈夫。信じるんだ!(キリッ
修正済ですので…多分大丈夫かと…
- 304 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 22:48:27.66 ID:0LQF2mEo
…
召喚士「ええと…このあたりかな?」
魔道士「分厚い本ですねぇ…」
召喚士「ええ…。25年前の名簿です」
魔道士「…!?なるほど…っ」
召喚士「これなら…きっと何か…」
召喚士はページをめくり、名簿に目を通す。
召喚士「……」
ペラッ…パラパラッ…
魔道士「…」
パラッ…パラッ…パラ
召喚士「いたっ!!」
魔道士「…!!」
召喚士「戦士ーっ!!」
戦士「どうした!?」
- 305 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 22:51:57.35 ID:0LQF2mEo
大声で叫ぶ召喚士の元へ、戦士が駆け寄る。
召喚士「この人で…間違いない?」
戦士「…・・!!」
盗賊「……」
戦士「ああ。間違いない」
戦士はお世辞にも清潔とは言えない、髭面の肖像画を指差し、確認する。
召喚士「詳細についてはS-477を参照…」
戦士「…?何だそりゃ」
召喚士「多分資料のタイトルじゃないかな…」
戦士「S-477…探してみっか」
テクテクテク…
盗賊「…どうした?」
召喚士「いや、バーテンさんが載ってたので…」
魔道士「あっ、本当だ…」
召喚士「へー、戦士の親父さんと同期なんだ…」
- 306 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/11(月) 23:02:38.96 ID:0LQF2mEo
盗賊「……こっちも」
魔道士「将軍さんですね…。あ、この人も同期だ…」
召喚士「左翼長さん…も、…か」
魔道士「という事は、あの絵にあった軍人さんはみんな…」
盗賊「…同期」
召喚士「バーテンさんも詳細は別資料か…」
魔道士「なんなんでしょうね…?」
召喚士「重要人物なんですかね…ええと、B-10か」
魔道士「奥の棚…アルファベット順になってますね…」
召喚士「あ、本当ですね!」
盗賊「…伝えてくる」
タッタッタ…
魔道士「しかし…本当に色んな事が載ってますね…」
召喚士「あ…総司令官まで…」
魔道士「青龍先生もありますねぇ」
- 307 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/11(月) 23:22:22.49 ID:0LQF2mEo
チクショウ…全然進まなかった…orz
本日ここまでにて…失礼します…
ご支援まことにありがとうございました!ノシ
- 310 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/11(月) 23:37:49.46 ID:vrzETNgo
バーテンがビーテンでワロタwwwwww ・ ・
戦士父はおそらくS(せん)4(し)77(しちしち)かな?
- 312 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/11(月) 23:54:23.62 ID:0LQF2mEo
>>310
気付いて頂けてよかったですwwww
それではおやすみなさい!ノシ
〜オマケ〜
ユニコーン「遊びに来たよー!」
スフンンクス「ゲームしよう!ゲーム!」
ユニコーン「うんっ!」
カタカタカタ…ピュイン…ピューン
ユニコーン「えいっ!えいっ!」
スフィンクス「わっ!このぉーっ!」
ユニコーン「へへーん!」
スフィンクス「くそー!もう一回…」
シュイィィン…
スフィンクス「…あれ?…ユニコーンが消えちゃった…」
召喚士「行けっ!ユニコーン!」
シュイィィン…
ユニコーン「……ムカッ」
バキィッ!!…ドサァ
召喚士「痛っ!…な、なぜ俺が蹴られ…」
ユニコーン「うるさいっ!バカッ!」
- 321 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [sage] :2010/01/12(火) 01:46:38.31 ID:x/m4SMDO
玄武といえばあの娘しかいないな
成る程、孫なら複数同時召喚したのも納得だわ
- 322 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! [] :2010/01/12(火) 02:03:26.16 ID:Og0RGDQo
>>1の伏線すげえ
- 337 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/12(火) 14:55:51.79 ID:IqES30ko
召喚士「総司令官は…S-40か…」
戦士「あったぁ!!」
召喚士「!?」
魔道士「戦士さん、見つけたみたいですねっ」
召喚士「行ってみましょう…!」
タッタッタ…
盗賊「……」
戦士「特殊遊撃強襲…」
タッタッタ
召喚士「あった?」
戦士「おう、S-477。これだ」
戦士は背表紙に書かれた資料番号を召喚士に見せる。
召喚士「それで…?どう?」
戦士「ん、今から見てみるところだ」
ペラッ…
- 338 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/12(火) 14:59:49.71 ID:IqES30ko
召喚士「なんだろう…端的な年表というか…書き止めというか…」
魔道士「でも、お名前はちらほら出てますね」
戦士「…ふーん」
召喚士「どうやら何か…特殊な部隊だったみたいだね」
盗賊「…隠密」
戦士「バーテンさんや弓のおじさんも一緒か…」
召喚士「しかも…親父さんとバーテンさんは、同時に退役してるね」
魔道士「あ、本当だ…」
戦士「…?何でだ?」
召喚士「……25年前だ。この年は……」
召喚士は別の資料を取り出し、ページをめくり始める。
召喚士「……年初に…大規模討伐」
盗賊「…討伐…?」
召喚士「……魔王討伐です」
魔道士「!?」
- 339 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/12(火) 15:01:16.15 ID:IqES30ko
戦士「何か関連性があんのかな…?」
召喚士「バーテンさんに聞くしかないね」
戦士「…教えてくれれば、だけどな」
召喚士「うん…」
盗賊「……」
召喚士「双方、かなりの損害を出したみたいだね…」
魔道士「確かに凄い規模ですね…」
召喚士「ん…!?」
戦士「どうした?」
召喚士「この戦いで…初代白虎先生が戦死…!?」
魔道士「白虎先生ですか?」
召喚士「すると…今、国軍にいる先生は何代目に…」
戦士「逆算すると…あ、あれ?あの人いくつだっけか?」
盗賊「…35」
召喚士「10歳で継承!?いや、それはないな…」
- 340 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/12(火) 15:02:09.07 ID:IqES30ko
戦士「10歳の召喚士なんて不可能だろ…」
召喚士「うん。とてもじゃないけど…」
戦士「つー事はもう一人挟んで…今が三代目か」
召喚士「白虎先生がやられるなんて…相当なんでしょうね…」
魔道士「ええ…」
召喚士「でも、親父さんの退役とは関係なさそうだね」
戦士「うーん…。やっぱバーテンさんに聞くしかないか…」
盗賊「…魔王…アンラ・マンユ」
魔道士「…?」
召喚士「この魔王が…25年前の…」
戦士「まだ倒せてないって事だよな…」
魔道士「魔王って何で攻めてこないんですかね?」
召喚士「前に聞いた話だと、時期を待っているとか…」
盗賊「……」
召喚士「いや、前も思ったんですが、何かを待っているんじゃないかと…」
- 341 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/12(火) 15:03:16.06 ID:IqES30ko
戦士「…なにか?」
召喚士「うん。まぁ…その辺りは国軍の仕事だし…」
戦士「触らぬなんとかってやつだな」
召喚士「ヘタに首を突っ込んでもあれだし…」
魔道士「今の私達じゃ、手伝いにもならないですよね…」
召喚士「ええ…」
盗賊「…どうする?」
召喚士「もう少し調べてみる?」
戦士「いや…素性だけで充分だ」
魔道士「いいんですか?」
戦士「それに、ここじゃ細かい事まで分からんだろうし…」
盗賊「……」
戦士「やっぱり故郷まで行くしかなさそうだわな」
召喚士「うん。それじゃ行こうか」
戦士「いや、まずは南方だ」
- 342 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2010/01/12(火) 15:04:08.27 ID:IqES30ko
召喚士「え?」
戦士「俺個人の事より、パーティーのが優先だろ」
召喚士「…でも」
戦士「いいっていいって。焦るような事じゃねぇよ…!」
召喚士「……うん」
魔道士「では、南方へ行きましょうか!」
盗賊「…ああ」
四人は調査を終え、資料室を後にする。
ザッザッザ…
召喚士「ありがとうございました」
資料室長「いえ」
魔道士「助かりましたっ!」
テクテクテク…
資料室長「みんな若いのに…何者なのだ…?」
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