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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その31
572 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:20:06.80 ID:m5AypDa3o
〜東の町、南側〜

天才「だっりゃああぁぁ!!」

ズガガガガッ!!…ジャジャキンッ!!

天才「……」

アスラ「ここまで直撃を避けるとは……やるじゃあないか」

天才「ハーッハッハ! テメーもな!」

アスラ「しかしいいのか? 後方が何やら騒がしいようだが」

天才「あぁ? 想定内……かもな」

アスラ「強がっていても焦っておるのは分かる」

天才(まーな。まさかここまで統制された動きとはちょいとばかし予想外だ)

アスラ「貴様もいい加減に――」

天才「……あん?」

チラッ

天才「な……あれは……っ!!」

アスラ「アジ・ダハーカ!? まさかシヴァめ……勝手な真似をッ」


573 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:21:16.98 ID:m5AypDa3o
天才(あれは確かアンラ・マンユの。そうかいそうかい、そういうわけかい)

ザッ

天才「おう、オメーさん……何て言ったっけか?」

アスラ「……我が名はアスラ」

天才「なぁアスラちゃんよぉ」

アスラ「……」

天才「いいのかい? アレ……勝手に動き回ってんだろ?」

アスラ「…………」

天才「ラーヴァナ様の軍勢ともあろうものが、お粗末なモンだわな。ハーッハッハ!」

アスラ「貴様が知った事か!!」

天才(やっぱりな。今、東の町を襲ってるのはラーヴァナ直属じゃねぇ)

アスラ「さっさと朽ち果てるが良い!」

天才(ここにきてようやく綻びが出始めたか!)

ズザッ

天才「尚更、テメーを通すわけにゃいかなくなった。ここで足止め食って貰うぜ!」


574 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:22:22.95 ID:m5AypDa3o
アスラ「小賢しい!!」

天才(出来るだけ時間を稼ぐ。そうすりゃ……駒が盤上に整う)

アスラ「アアァァァァ!!」

天才(そーすりゃコッチがチェックメイトだ)

キュイイィィィィ

天才「五行……聖っ!!」

アスラ「!?」

天才「……を、付加ぁ!!」

ツヴァイハンダーが五行の光に包まれ、目を覆うほどの輝きをみせる。

天才「でっりゃああぁぁぁぁーっ!!」

ザシュウウゥゥゥゥ!!

天才「……残り5本」

アスラ「――ッ!!」

ボトッ…ドサァ!!

天才「このまま大事なお手て、ぜーんぶもぎ取らせて貰うぜぇ。ハーッハッハッハ!」


575 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:24:33.64 ID:m5AypDa3o
ドドオオォォォォ…ザザッ

ラクシャーサ「……いかが致しますか!?」

ヴァーリン「……」

〜スグリーヴァの城〜

ヴァーリン「ようやくだ、ようやくこの刻が来たのだ……ッ」

ザッ

ヴァーリン「全軍、我に続けぃ!! 狙うはスグリーヴァの首よ!!」

ラクシャーサ「行けぇーっ!! 突撃ーっ!!」

ドドドドドド…

ハヌマーン「……いよいよ来たか」

マーマン「ったく。とんでもねぇ数、引き連れてきやがって……」

オーク「大丈夫! みんないるです!」

ゴブリン「おーう! いくだギャー!」

法師「スグリーヴァ様……」

スグリーヴァ「……うむ。法師殿はここにおれ。それでは皆の者、参るぞ!」


577 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/24(水) 18:48:32.29 ID:m5AypDa3o
本日もご支援ありがとうございましたー!
まだ復調してないので今日はここまでにて!
また明日、お疲れ様でした!ノシ


578 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2011/08/24(水) 19:31:45.01 ID:/oO89Znmo
>>1乙
スグリーヴァの城って入るのに細い道通らなきゃいけないなら
籠城でけっこういけそう


582 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:17:20.87 ID:LOJSmad6o
〜東の町、東側〜

ラクシャーサ「チキショー、退路を塞がれたぞ!」

錦将軍「退路を絶ったぞ! このまま維持しろい!」

ラクシャーサ「後続は!? くっそぉ……前進するしかねぇか……ッ」

弓将軍「魔王軍の前衛が北へ向かっておるぞ?」

兄者「構わぬ。本国の拠点があるのだ。ここでは隊列を乱せればそれで良い」

ラクシャーサ「仕方ない……。我らは一旦、アスラ様の下まで退がるぞ」

弟者「本当にこれでいいんだよなぁ!?」」

白馬騎士「ああ、我らの手勢で出来る事はここまでだ」

ラクシャーサ「たかがあれだけの数で……こっちは何百やられた!?」

兄者「負傷者は?」

白馬騎士「2人亡くなった……。あとは軽傷だ」

ラクシャーサ「後退ッ、後退ーッ!!」

錦将軍「進め進めぇ!! ギリギリまで追撃すんぞぉ!!」

白馬騎士「……出だしは上々、か」


583 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:18:17.99 ID:LOJSmad6o
〜東の町、西側〜

剣士「はああぁぁーっ!!」

キィン…ガキイィン…チュインッ!!

シヴァ「足元をチョロチョロとぉ……ッ! 踏み潰してくれるわ!」

番長「甘いでゴワス!」

シヴァ「アァ!?」

カトブレパス「オオォォォォーッ!!」

ズバァ!!…ゴシュウウゥゥゥゥ

剣士「幼女っ!!」

幼女「うんっ、いくよぉ!」

ドドオオォォォォン!!…ズガアアァァァァン!!

カトブレパスの一撃により石化したシヴァの左足を、幼女の魔法を付加した

剣士渾身の一振りが、それを粉々に打ち砕く。

シヴァ「――ッ!?」

剣士「よし……っ!」


584 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:19:19.27 ID:LOJSmad6o
ザザザッ…パキイィン

シヴァ「フ……ッ、ククッ! クハハッ!」

グググッ…ズボォ!!

特攻隊長「何ぃ!?」

幼女「足がまた生えてきた……っ、気持ち悪い……」

シヴァ「この程度で喜ばれては困るなぁ」

南方参謀「やっぱり駄目ねっ、あれクラスは五行じゃないと……」

南方魔道長「どうやってだよ? 地上の奴だけじゃねーんだぞ?」

南方参謀「分かってるわよ……ごほっ」

ドシュウウゥゥゥゥ

青龍士官「……っ」

青龍兵「すみません隊長……っ、離脱致します!」

青龍士官(マズイな。かなり離脱してしまったか。早く打開策を練らないと……)

アジ・ダハーカ「グガオオォォォォーッ!!」

青龍士官「……ちっ」


585 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:20:19.55 ID:LOJSmad6o
ギュオオォォォォ…ビタァ!!

青龍士官「……?」

アジ・ダハーカ「……グ……ウゥ」

南方副司令「ど、どうしたんだ……?」

ザッ

シヴァ「……ッ」

親衛隊長「ホワッツ?」

番長「魔物が急に、上を向いて止まったでゴワスよ……?」

シヴァ「…………」

ブワッ…ドズウゥン

シヴァ「クソが……ッ」

南方司令「……?」

アジ・ダハーカ「グアオオォォォォ!!」

バサッ…バシュウウゥゥゥゥ

剣士「な、何だ……? 魔物が急に退いて行った……!?」


586 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:21:38.74 ID:LOJSmad6o
バチッ…バチバチバチッ…フッ

インドラ「…………」

東の町の遥か上空、稲妻と共に一瞬姿を見せた魔物は、

シヴァとアジ・ダハーカの撤退を確認すると、自身もその場より姿を消した。

〜東の町、南側〜

アスラ「……」

天才「……」

アスラ「まさか、貴様程の人間がおるとは正直、夢にも思わなかったぞ」

天才「俺様は別格だからな。運が悪かったと思え」

アスラ「だが、貴様が潰れれば他にはおるまい」

天才「ああ、いねーよ」

アスラ「……」

天才「いねーけどよ、俺様より強い力はたっくさんあるぜ?」

アスラ「意味が分からんな」

天才「個で戦ってるテメーには分からねぇだろうよ」


587 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:22:33.75 ID:LOJSmad6o
ズオッ…バシュウウゥゥゥゥ

天才「!?」

ズダッ

シヴァ「……」

天才(まさか援護に!? いや、そんなハズはねぇ……)

アスラ「何用だ、まさか手を貸しに来たとでも言うのか?」

シヴァ「違う。インドラだ。後退するぞ」

アスラ「インドラ? 後退?」

シヴァ「まさか手を組むとは……やってくれるじゃないか人間!」

天才「……」

アスラ「インドラは元々、貴様の仲間であろう。面倒な事を引き起こしてくれる……」

天才「ハーッハッハッハ!!」

シヴァ「……?」

天才「バレちゃ仕方ねぇ。こちとら天下のインドラ様が付いてんだ!

アスラ「貴様ァ……やはり……!」


588 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:23:22.84 ID:LOJSmad6o
天才「おっと、いいぜ? なんなら今ここで俺様とインドラを相手にすっか?」

シヴァ「……チッ」

天才「アンラちゃんがいねー今、お前さんの魔力だって限られてんだろ?」

シヴァ「貴ッ様ァ……!!」

ドドオオォォォォ

天才「……?」

ラクシャーサ「ア、アスラ様っ! それに……シヴァ様も」

アスラ「ここで何をしている?」

ラクシャーサ「それが突如現れた人間共に分断を……されて……しまい……」

アスラ「おめおめと逃げてきたと言うかぁ……!」

ラクシャーサ「ひ、ひいぃ! どどっ、どうかお許しを……ッ!」

天才(分断? あぁ、南東国の連中か! ナイスタイミングだ!)

アスラ「どいつもこいつも……ラーヴァナ様のお目汚しを」

天才「んでどーすんだ? そっちの雑魚共もまとめて相手すっか?」

アスラ「……」


589 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:25:14.39 ID:LOJSmad6o
天才「インドラ様のお力にかかりゃ、一撃で数千は消し飛ぶんじゃねーのか?」

アスラ「……ッ」

シヴァ「離れて久しいと言えど、そのくらいの力があるのは事実だ」

アスラ「…………」

ザッ

アスラ「全軍、撤退」

ラクシャーサ「は、ははぁ!!」

アスラ「首を洗って待っていろ。貴様には左腕1本の借りがある」

天才「いつでもいいぜ。ソロで相手してやるよ」

アスラ「シヴァ。貴様の第3軍も一旦引き揚げさせろ」

シヴァ「アァ?」

アスラ「我が命はラーヴァナ様の命も同じだと分からぬわけではあるまいな?」

シヴァ「……チッ」

アスラ「次はないぞ人間。総力を以って、インドラ共々潰してくれるわ」

天才「おーう。待ってるぜぇ! ハーッハッハ!」


590 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:26:01.42 ID:LOJSmad6o
ズザッ…ドドドドオオォォォォ…

天才「……ふーっ」

兵を引き揚げるアスラ、シヴァ、アジ・ダハーカとラクシャーサの軍勢。

その土煙と姿を見つめながら、天才は大きく息を吐く。

天才「あぁーしんどいわぁ。つーか危なかったわ……ハーッハッハ!」

ザスッ

天才「なんとなーく読めてきたぜ。ラーヴァナちゃん」

クルッ…ザッザッザ

天才「アンラ・マンユの眷属にアスラ。盤上の駒……」

ザッザッザッザッザ

天才(予想通り、付け入る隙は……あるな)

アスラとの交戦を終え、天才は笑いながら東の町へと引き返す。

天才「あとは……今日中に揃ってくれよな、援軍の皆々様よぉ」

ザッザッザ…ピタッ

天才「……インドラって……誰だっけか?」


591 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:26:47.01 ID:LOJSmad6o
〜赤壁〜

伝令「東よりラクシャーサの軍勢が迫っています!」

西方参謀「距離は!」

伝令「先程、東の町を通過したとの事でした」

大軍師「数は分かりますか?」

伝令「い、いえ……正確には分かりませんが、おそらくは4〜5万……」

大軍師「……」

西方参謀「思ったより少ねぇな……ヒック」

大軍師「ええ。複数隊に分けているのでしょうかねぇ」

西方参謀「ま、5万程度なら防げる……よな?」

大軍師「……やるしかないでしょう。ふふっ」

西方参謀「んで、まずはどう仕留めるつもりだい?」

大軍師「そうですね。これなんてどうでしょう?」

チョロチョロチョロ…

西方参謀「……水か。えげつない作戦だわガハハッ……ヒック!」


592 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:27:42.55 ID:LOJSmad6o
〜東の町〜

弓兵「痛……っ!!」

女賢者「はいはい、動かないでね〜」

南方副司令「他に怪我人はいないか?」

南方参謀「大丈夫のようね」

南方魔道長「お前は大丈夫なのか?」

何歩参謀「この程度で泣き言いってられないわよ」

南方弓長「何やってるのよぉ!!」

南方副司令「何だ?」

南方弓長「あなた……怪我してたんですって!?」

ボス「かすり傷だよ、いちいち騒ぐなっての」

南方弓長「かすり傷って……しかも私を庇って……」

ボス「違うっつの。ったく、姉御は心配性なんだよ」

ググッ…ヨロッ…ズシャアァ

ボス「……っ」


593 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:29:18.64 ID:LOJSmad6o
ゴロツキ「ボスッ! 無茶すんなって」

ボス「テメーらだって怪我してんだろうが!」

チンピラ「俺らとボスじゃ傷が全然違うだろ!」

南方弓長「いいから3人共ここで寝てなさいっ! いいわね!」

ボス「……へいへい」

南方弓長「……っ」

スタスタスタスタ

南方弓長「何なのよ……あいつ!」

南方魔道長「かっこいいじゃねぇか」

南方弓長「何がっ!」

南方魔道長「惚れた女の為に身を挺して守ったんだ。かっこいいだろうがよ」

南方弓長「惚れたって……そ、そんなわけないでしょっ!」

南方魔道長「そうかぁ? 俺にはそう見えるがなぁ」

南方弓長「大体あんな奴、恋愛対象じゃないわよ! 弟みたいなもん!」

南方魔道長「……こりゃお似合いかもな、ははっ」


594 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:31:24.68 ID:LOJSmad6o
テクテクテクテク

天才「……おーう。全員生きてっかぁ?」

南方参謀「司令!? ちょっと何やってたのよもうっ!!」

天才「あ? 何ってバトルだよバトル」

南方司令「敵は?」

天才「退いた。今日はもう来ねーだろ、しっかろ休んどけ」

南方副司令「来ねーって……」

天才「明日は総力戦だ。今日のうちにしっかり支度しておけよ」

ザッザッザッザ…

南方副司令「総力戦……」

南方参謀「冗談ではなさそうね……っ」

天才「飛べるか?」

青龍士官「また敵のど真ん中に降りるつもりですか? もうこりごりですよ」

天才「ハーッハッハ! もうやんねーよ。偵察だ偵察、南方司令部方面に飛ばしてくれ」

青龍士官「……分かりました。おい、魔力のある者を集めて偵察に出るぞ」


595 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/25(木) 18:32:06.80 ID:LOJSmad6o
ひとまずここまでにて失礼します
ご支援ありがとうございます!それでは!ノシ


596 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/08/25(木) 18:40:07.14 ID:D1qFIwgAO
>>1乙

天才の青龍仕官への扱いが先生相手とは思えないほど雑いなwwww
まぁ隊を率いてるから当然っちゃ当然なのか


600 名前:NIPPERがお送りします(関西地方) [] 投稿日:2011/08/25(木) 19:11:04.20 ID:Fs1RwR6Uo
二人で間違えとる
名士はノーンハスヤでインドラは名士と一緒に離れた眷属


608 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/08/26(金) 10:43:15.95 ID:cIM3nQcMo
誤爆しました・・・


609 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/26(金) 18:18:56.37 ID:eCHltKayo
インドラは最初、火山で天才と格闘家がタルウィと遭遇した時に
ちょろっと出て、アンラ・マンユ戦で名士と一緒にちょろっと出た奴です
確か、そうだったと思います…違ったらすみません

>>607-608
お気になさらず!!

↓続き



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