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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その17
641 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/07/24(土) 22:09:00.78 ID:bwqhRCoo
こんばんは!今日も暑いですね…皆様、体調など崩されぬようご自愛下さいませ!
ご意見ありがとうございます!ではお言葉に甘えて飛ばせるとこだけ飛ばしつつノンビリ…
花火とオールスター。夏ですね〜!↓続き


642 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/24(土) 22:09:30.67 ID:bwqhRCoo
〜本国、議事堂〜

馬車が続々と集結し、議事堂内へ人々が進む。

ガラガラガラッ…ドドォ

エリート「では、参りましょう」

皇太子「ああ」

大軍師「……さて」

カチャッ…カツカツカツ

エリート「……!?」

左大臣「おぉ、これは殿下ァ…」

皇太子「左大臣。貴殿も今、着いたところか」

左大臣「ええ…。では入りましょうかァ」

皇太子「ああ。そうしよう」

議事堂の正面をくぐると、目の前に左右への回廊が分かれる。

左、右と呼ばれる所以は、この議事堂の左右に分かれ陣取るものによる。

それに従い、皇太子陣営は右の回廊。左大臣の陣営は左の回廊へと足を進める。


643 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/24(土) 22:09:57.75 ID:bwqhRCoo
左大臣「それでは、お手柔らかに頼みますぞぉ?」

皇太子「貴殿こそな」

左大臣「ワーッハッハッハァ!!」

ザッザッザッ…カツカツカツ

右文官「余裕をかましおって…」

右秘書官「見ておるがいいさ」

大軍師「ふふふ…っ」

カツカツカツ…ギイイィィッ…バタンッ!!

議事堂内に各々が入り、各席に着座する。

その中央、皇太子が議長に並び着席すると、ざわめいた声がぴたりと止み、緊張が走る。

議長「それでは…これより、来年度の国家予算案会議を執り行います」

皇太子「……うむ」

エリート「…………」

左大臣「……」

議長「まずはお手元の資料をご覧下さいませ」


644 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/24(土) 22:11:14.58 ID:bwqhRCoo
ザワザワ…パラッ

皇太子「本年度の予算についての資料である。意見のあるものは述べよ」

皇太子の呼びかけにまず反応したのは左翼。左文官が手を上げる。

議長「左文官殿」

左文官「こちらに記述の軍事費用。はたして必要経費なのでしょうか?」

エリート(いきなり核心か…。策も何もあったものではないな…)

左大臣「……フッ」

これに対し、右手に位置する陣営…右文官が挙手する。

議長「右文官殿、どうぞ」

右文官「当然でしょう。だからこそ予算も通り、運用されたであろう?」

左文官「それは承知です。私が申したいのは、それが正しく運用されておるのかどうか」

右文官「!?」

左文官「ここ最近の国軍の働き…この経費程の戦績とは思えませぬが…?」

右文官「充分に我が国の治安を維持したと考えるが…?」

左文官「維持するだけであれば、このような予算は不要ではないでしょうか?」


645 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/24(土) 22:11:59.99 ID:bwqhRCoo
右文官「むむむ…っ」

左文官「何が、むむむ…だ!これだけの予算で大した戦果も上げられぬとはっ!」

右文官「…ぬ…うぅ…っ!」

左大臣「…ふっふ。まずはァ……一人」

スッ

議長「……えぇと、大軍師…?殿」

大軍師「それについては、私から説明させて頂きます」

ザワザワザワッ

左大臣「……何者だァ?」

左秘書官「さて…大方、国軍の者ではないかと…」

左大臣「国軍…。まァこの場に参加させる程の者だァ。お手並み拝見といこうじゃないかァ」

大軍師「確かに、皆さまのご想像される戦果はあげられてないかもしれません」

エリート「!?」

ザワザワッ…ザワッ

右秘書官「な、何を言って…っ!?」


646 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/24(土) 22:12:33.03 ID:bwqhRCoo
左大臣「なんだァ?自ら非を認めおったぞ…?」

大軍師「しかし…ご存じの通り、我らは五ヶ年計画で常に動いております」

左文官「それは勿論、存じておる」

大軍師「此度の五ヶ年計画において、まだ三年目。判断は時期尚早かと…」

左文官「それは毎度の事だ。その上での判断材料を問うておる」

大軍師「判断材料ですか……」

左文官「そう。現状維持では盛り込んだ予算では理に適わぬ…と、申しておる」

大軍師「現状維持では何がご不満なのでしょう?」

左文官「不満を言っているわけではありません。あくまで予算の…」

大軍師「ではお伺いしますが、現状維持では予算の増加は難しいのですね?」

左文官「何度も言いますが、むしろ削減しても宜しいかと…」

大軍師「ほう…?ならば、現状維持は成果ではないのですね?」

左文官「何度も言わせないで頂きたい」

大軍師「……経済」

左文官「…は…っ?」


647 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/24(土) 22:14:37.16 ID:bwqhRCoo
大軍師「経済においても、現状維持…ですよね?」

左文官「…っ!!」

大軍師「つまり来年度の予算については、基本…全てにおいて削減と?」

左文官「い、いやっ…経済においてはだな…っ」

大軍師「経済においては?…同じ国政であるにも関わらず、相違があると…?」

左文官「も、勿論…それはそうであろう…!」

大軍師「何故です…?」

左文官「そっ、それはそうであろう!経済は一概に国の力のみでは成り立たぬ!」

大軍師「それは国民の力が足りぬ…と?」

左文官「言い方を変えればそうなる」

大軍師「では、何故…国民は力が足りぬと?」

左文官「未だ魔物の数も多く、商いに支障をきたしておるからだ!」

大軍師「何ですと…?」

左文官「だからっ!今だ魔物……はっ!!」

大軍師「魔物…ですか」


648 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/24(土) 22:15:06.16 ID:bwqhRCoo
左文官「…つ、つまりだな…っ!」

大軍師「つまり魔物が減れば、経済は上昇すると?」

左文官「……そっ、そうだ」

大軍師「しかし…今の軍事力では、現状維持が精一杯……」

皇太子「……」

大軍師「経済の維持を保つには、軍事費用の維持も当然…と言う事ですよね?」

左文官「それは…だなっ……」

大軍師「今しがた、ご自身で仰られましたよね?そのように」

左文官「そんなものは詭弁だ!」

大軍師「おや?詭弁ですか…。ここはそういった発言をする場なのでは…?」

左文官「えぇい!!何者かしらんが、貴様は現状をっ……」

議長「静粛にっ!」

左文官「……ちぃ…っ!」

左大臣「……ほぉ。やるではないかァ…あの男」

エリート「…よし!あちらも一人陥落…!」


649 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/24(土) 23:22:09.51 ID:Azc9D6AO
左文官ちょろいな
そしてさりげない蒼天航路ネタ


653 名前:GEPPERがお送りします [] 投稿日:2010/07/25(日) 00:15:24.13 ID:WuevG2wo
横山三国志ネタも


657 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/25(日) 01:51:53.13 ID:GuNeEMAO
これ以上更新速度あげたら>>1が爆発しちゃう


658 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 01:54:07.40 ID:Sxm5NDYo
議長「意見のある者は…?」

左秘書官「はっ」

議長「左秘書官殿」

左秘書官「軍事費の件、成程…言い分はよく分かりました」

大軍師「光栄です」

左秘書官「ところでこの研究費、これはそんなに必要なのですか?」

大軍師「おや、軍事費の話はお終いですか…残念…」

エリート(話題を変えて、仕切り直すつもりだな…?)

左秘書官「研究こそ成果が生まれて、初めて検討項目となるのではないでしょうか?」

大軍師「……」

エリート(…さて、大軍師殿……どう出る?)

大軍師「……だ、そうですよ?」

右秘書官「へっ…?」

大軍師「だって私…研究機関については詳しくありませんから…」

左大臣「…ワーッハッハッハァ!!面白い男よっ!」


659 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 01:54:42.55 ID:Sxm5NDYo
議長「右秘書官殿」

右秘書官「研究費については、あくまで研究の為の費用。開発費ではありません」

左秘書官「では、何のための研究なのですか?」

右秘書官「それは…無論、開発に辿り着く為の過程ですので…」

左秘書官「で、あれば…結論としては開発に紐づくわけですよね?」

右秘書官「そうではあるが…使用する用途が違うではありませんか」

左秘書官「出所は同じなのです。絶対量と比率の問題です」

右秘書官「しかしですね……」

左秘書官「ならば新たに開発向けの機関でも設けますか?容易ですよ?」

右秘書官「わざわざ新設する程の機関では…っ」

左秘書官「成程…。では、研究費は維持し、開発費削減という事で…」

右秘書官「開発費を削られたは、何も生まれませんぞ…!」

左秘書官「現在においても、何も生まれてはいないではありませんか」

右秘書官「ですからっ、それについてはまだ時間が……」

左秘書官「時間と言いますが、今までに何年の刻を費やしているとお思いですか?」


660 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 01:55:10.81 ID:Sxm5NDYo
右秘書官「……ぐっ」

エリート(押され気味だな……)

左大臣「成果が上がらぬ機関への投資…。これ以上続けても無駄かと…」

スッ

議長「エリート殿」

エリート「成果は着実に出ております。今しばらくお時間を頂きたい」

左秘書官「ほう…。例えば……?」

エリート「研究機関が今、最も力を入れているのが『通信』です」

左秘書官「……それが?」

エリート「通信技術が完成すれば、遠隔地との連絡が容易になります」

左秘書官「ですから、それが何か関係あるのですかな?」

エリート「さすれば、世界中との通信が…つまり、情報交換が可能となります」

左秘書官「ほぉ…。それは素晴らしい事ですな?それで…目処は?」

エリート「三年…いや、二年以内には運用の目処をと……」

左秘書官「だから予算を増やして欲しいと?…少し論点がずれてはいませぬか?」


661 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 01:56:05.66 ID:Sxm5NDYo
エリート「そうでしょうか?」

左秘書官「……?」

エリート「世界中との通信が可能になる…。これは軍事的にも…経済的にも利点がある」

左大臣「……」

エリート「そうは思いませんか…?」

左秘書官「話が突拍子すぎるな…。世界中などと…」

エリート「他国との交易によって益を得る。それを存じておられるのは皆様方では…?」

左秘書官「…だが、現状…既に交易は進んで…」

エリート「しかし経済においては現状維持止まりなのですよね…?」

左秘書官「……っ」

エリート「これ以上の経済の発展は必要ない。そうお考えなのですか?」

左秘書官「そういうわけでは…っ」

エリート「ならばこそ、通信網を広げる事は重要事項…!」

左秘書官「し、しかし…そんないきなり他国との事を引き合いに出されてもだな……」

バンッ!!


662 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 01:56:48.75 ID:Sxm5NDYo
エリート「だまらっしゃい!」

左秘書官「っ!!」

エリート「大国である我らが、世界の事を考えずどうするのです!」

左秘書官「……っ」

エリート「ましてや先日、西国との同盟を終えたばかり…。盟主たる本国が動かずして…」

皇太子「……」

エリート「この国の…世界の未来などあり得ますでしょうか?」

左秘書官「…ぐぅ…っ!」

左大臣「それ程までに重要なのかね?その…通信技術はァ?」

エリート「離れた地との会話が可能になります」

左大臣「文面ではなくリアルタイムに会話が可能と?」

エリート「ええ。左大臣様も是非、研究機関にてご視察下さいませ」

左大臣「…成程なァ。楽しみにしておこう…」

エリート「……」

左大臣「ワーッハッハァ!!」


663 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 01:57:49.53 ID:Sxm5NDYo
議長「…他に意見のある者は…?」

左大臣「それで?それらの経費はァどこから捻出するのかね?」

議長「左大臣殿」

左大臣「まさかァ、経済機関の経費を削減するわけではあるまいなァ?」

エリート「……」

左大臣「ましてやァ増税など言語道断ぞ」

エリート「……経済機関、これこそこの資料にある予算が必要なのですか?」

左大臣「……」

エリート「あまり成果が見られないようにお見受け致しますが…」

左大臣「小僧…。口の利き方にはァ充分気を付けろよぉ?」

ゴゴゴゴゴゴ…

右文官(な、何という威圧感…っ!政治屋とは思えぬ…!!)

右秘書官「エリート殿は…こんな中、よく頑張っておられるな…っ!)

左大臣「成果がどこに見えぬのかァ、貴殿の口から是非…伺いたいものだァ」

エリート「近年において、経済は確かに安定推移しております」


664 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/25(日) 02:00:05.93 ID:1Da.oVAo
エリートさんかっけぇ…


665 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 02:00:12.08 ID:Sxm5NDYo
左大臣「……」

エリート「しかしその反面、戦災孤児や失業者に対する対策がなされておりませぬ」

左大臣「…何故、そのような者らが生まれるのだ?」

エリート「そ、それは…っ」

左大臣「戦が起きるからであろうがァ」

エリート「……っ」

左大臣「軍人がしっかり戦果を挙げてくれれば良いだけの話じゃないかァ」」

エリート「確かにそうですが…その為に軍事費用を…」

左大臣「ではァ何かね?経済費を削ってでも軍事費を上げれば全て安泰と?」

エリート「そうではありませんが……」

左大臣「そもそも、戦災孤児や失業者を救済して、経済発展になるのかね?」

エリート「直接的にはなくとも、間接的にはあるのではないでしょうか?」

左大臣「ほほぅ…。例えばァ?」

エリート「彼らが賃金を得れば、消費量の増加などが見込め……」

左大臣「ブッ!!……ワーッハッハッハァ!!」


666 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 02:00:50.56 ID:Sxm5NDYo
エリート「……!?」

左大臣「塵も積もれば…かァ?」

エリート「…そうです」

左大臣「確かに重要だなァ。だがな、小僧……」

エリート「……」

左大臣「貴殿の言う、政治屋というのはなァ…もっと大局的なもので動いておるのよ」

エリート「……っ」

左大臣「そんなチンケな消費量が増加したところで、経済がどれ程上昇すると思うておる」

エリート「……くっ」

左大臣「そんなものはァ、成果にすら入らぬ…小さなァ数字よ」

エリート「しかし、それも経済の一環では…」

ガチャッ

――「異議ありっ!!」

エリート「!?」

皇太子「……?」


667 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 02:01:36.39 ID:Sxm5NDYo
議長「……高官殿」

高官「左大臣様、遅くなりまして…まこと申し訳ありません」

左大臣「おぉ、間に合っただけ充分よ!」

高官は足早に、左大臣の左隣に位置する、自分の席へと移動する。

右文官「ちっ…。これまた厄介な奴が増えてしまったわ……」

大軍師「……ほぉ」

高官「戦災孤児や失業者を生んだ原因は、国軍にあります」

エリート「それは極論ではありませんか?」

高官「実際そうでしょう?戦いがなければ人は死にません」

エリート「魔物による一方的な事象とてあります」

高官「資料の最後をご覧頂きたい」

エリート「……?」

ペラッ

高官「失業者の半数以上はワーカーです。これがどういう事か分かりますか?」

エリート「だがっ、ワーカーは自ら戦地へ足を……」


668 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 02:02:06.38 ID:Sxm5NDYo
高官「そうですよ。自ら戦地へ赴いているのです」

エリート「ならばこそっ…」

高官「何故、自ら戦地へ赴き、失業した者を国が救わねばならんのです?」

エリート「!?」

高官「勅命でそうなったのならばともかく、自業自得というものでしょう」

エリート「しかしワーカーとて国の為に…」

高官「金儲けの為ですよ。国の為など所詮…建前に過ぎません」

エリート「……」

高官「経済機関の主たる仕事は商業及び、工業の発展」

エリート「……っ」

高官「そのような尻拭いのボランティアは自分達で行って頂きたい!」

エリート「……貴方は人として間違っている…!」

高官「…それは予算とは、無関係な話ですね。以上で宜しいでしょうか?」

スッ

高官「……?」


669 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 02:03:42.38 ID:Sxm5NDYo
議長「……だ、大軍師殿」

大軍師「確かに…経済費の削減は不必要ですねぇ…」

高官「それはどうも。ではこれにて……」

大軍師「しかし、国軍と致しましては…是非、来年度の軍備増強をお願いしたいのですよ」

高官「先程、左大臣様ももうしたであろう?捻出する場所がないと」

大軍師「ふふふ…。予算をふやせとは申しませんよ」

高官「…・意図が分かりかねますが…?」

大軍師「ただ、一つ許可を頂ければ良いのです」

左大臣「許可ァ?申してみよ」

大軍師「屯田制…」

左秘書官「屯田制だとぉ!?」

大軍師「はい。これにより国軍の増強を図りたく…」

高官「……徴兵なさるおつもりですか?」

大軍師「滅相もない。そんな強引なものではありませんよ」

左大臣「ならば何だァ、どうやって人を募るのだァ?」


670 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 02:05:48.39 ID:Sxm5NDYo
大軍師「今のお話にあったではありませんか」

エリート「っ!!」

高官「まさか…っ!!」

大軍師「高官殿も仰られましたよね?責任は国軍が取れ…と」

左大臣「……戦災孤児や失業者を引っ張る気かァ…!」

大軍師「勿論、強制ではありません。あくまで任意での募兵です」

エリート「成程…っ、増強と救済を兼ねた…一石二鳥の政策ですね」

大軍師「ご存じですか…?」

高官「……?」

大軍師「おそらく…左大臣様をはじめとなさる皆様は、ここ…本国…」

左大臣「……」

大軍師「そして、各主要都市の視察しかなされておられるでしょう…」

左大臣「充分だと思うがァ…?」

大軍師「北方の村々…。ここ数年で20近くが地図より消えております…」

左大臣「……」


671 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 02:08:11.86 ID:Sxm5NDYo
大軍師「更には南方…そして、南東国、東方、西方……」

高官「……」

大軍師「本国より遠方は、常に魔物の危機にさらされております…」

エリート「これを守るには、今の国軍の人員では賄いきれません」

大軍師「費用が捻出出来ぬとあれば、人員を増やす方法は他にない…」

左大臣「成程なァ…そこで屯田制かァ」

大軍師「これにより滅んだ村や過疎地を開墾し、遠方の活性化を図ります」

高官「……っ」

大軍師「そして、防衛は各々に託す事が可能。まぁ当然…国軍も手は貸しますが…」

皇太子「……」

大軍師「更に…通信技術が整えば、本国とのやり取りも容易ですね」

左大臣「!?」

大軍師「結果…経済の上昇は言わずもがな…ですかね…」

高官「……く…っ!」

大軍師「全てにおいて、万事解決策…そうは思えませんか?ふふふ…っ」


672 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 02:13:09.96 ID:Sxm5NDYo
〜オマケ〜

エリート「あーだこーだ」

大軍師「あれやこれや」

左大臣「うんたらかんたら」

皇太子(……おしっこ…行きたい)

〜オマケ2〜

侍女「えぇっ!?姫様が帰ってくるですって!?

御館様「……」



侍女「もう…そろそろかしら…」

ソワソワソワソワソワソワソワ

侍女「御館様…。何ソワソワしてるんです?」

御館様「……別に」

〜オマケ3〜

召喚士「あの…っ。出番が…ありません……」


676 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/25(日) 06:15:10.26 ID:6LJyv0Uo
経済省の高官って・・・まさかな。


699 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/25(日) 20:54:43.84 ID:6M8wqBQ0
蒸し暑い真夏に割れる棒アイス降臨!
 ____
ヽ|・∀・∀・|ノ 
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 |__⊥__|
  ‖ ‖

 仲良く食べようぜ!


700 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/07/25(日) 21:05:21.41 ID:h/bCcwMo
>>699
 ____
ヽ|・∀・ A` |ノ
 |   |   .| __
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701 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 21:36:22.04 ID:Sxm5NDYo
とりあえず、楽しくワイワイ出来れば良いのではないでしょうか!
レスがあると励みになりますし、要望や感想も参考になってますよ!

>>699-700
ワロタww切ないっす…

↓続き



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