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召喚士「行けっ!コカトリス!!」
620 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/07(土) 16:14:57.12 ID:0P3Ra76o
〜山中〜

戦士「地図番号11…この辺りだな」

盗賊「…だな」

戦士「あと6つか…期間中に行けるかな?」

とうぞく「…自信…ないな」

戦士「俺たちそこそこやれるかと思ってたが…」

盗賊「……」

戦士「こないだからやられったぱなしだな。ははは」

盗賊「…強く…なりたい」

戦士「そうだな…」



戦士「ここらが12…」

盗賊「……」

戦士「森というよりは岩場か…」

盗賊「…うむ」

二人がしばらく進むと、空から奇声が響き渡る。

戦士「…何だ!?」

盗賊「……デカイ!」


621 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/07(土) 16:20:16.58 ID:0P3Ra76o
空から巨大な翼を広げた怪鳥が急降下する。

戦士「うおっ!!」

怪鳥の突進を横へかわす戦士と盗賊。

盗賊「…ズーだ」

戦士「ズー!?」

盗賊「人を襲う…巨大な鳥の魔物だ!」

戦士「今度は空中戦かよっ!いい修行だ!」

ズーは二人をしとめ損ねると再び空へ舞い上がり、反転する。

ライオンのような頭の半分はあろうかという巨大な嘴を大きく開ける。

ズー「ギャキャアァーッ!!」

ゴウッ!!

戦士「っ…!オラッ!」

戦士が突進をかわしつつ、大斧でズーを着る。

斧はズーの羽を捉えたが、傷には至らず巨大な羽が舞い散るのみに終わる。

盗賊(翼を持つ相手に直線上の動きで捉えるのは難しい…どうする…)


622 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/07(土) 16:25:46.44 ID:0P3Ra76o
ズーは再び上空へ上昇し、タイミングを狙っている。

戦士「斧じゃ遅いな…」

戦士は大斧を地面に置き、背中の剣を手に構える。

ズー「グキャーッ!!ギャアァァ!」

戦士「来たぞっ!」

盗賊「…!」

ゴウッ!!バサッバサッ…

戦士「避けるのが精一杯か…」

盗賊「・・だが…動きは」

戦士「あぁ。ワンパターンだ!」

ズーは再び上昇し、下降のタイミングを狙っている。

盗賊「戦士!…ズーを引き付けられるか?」

戦士「!?…何か思いついたな?任せろ!」

盗賊「すまん!」

戦士「自信は?」

盗賊「……ある!」


623 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/07(土) 16:33:40.61 ID:0P3Ra76o
ズーが口を大きく開け、降下を開始する。

盗賊はそれを見るとすばやくななめ後ろへ下がる。

戦士は剣を構え、ギリギリまで引き付ける。

ズーは戦士の正面へ回り、さらに下降し距離を縮める。

その瞬間後方にいた盗賊が大きく跳び上がる。

盗賊は短剣を胸の前で水平に構えると正面の太陽を見る。

短剣の角度を太陽に合わせると、それを盗賊の置いた大斧に合わせる。

盗賊「戦士!!下を見るな!」

大斧は一瞬、太陽光の反射で激しい輝きを見せる。

ズー「!?・・・グキャアァァァッ!!」

戦士の目前まで迫っていたズーが視覚を一瞬失う。

目線を下からずらしていた戦士は視覚を失われる事はなく、

眼前のズーが怯んだ隙に剣を両手で右脇に構える。

戦士「悪いな…俺たちの勝ちだ!」

チャキッ…


625 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/07(土) 16:34:43.80 ID:0P3Ra76o
シュッ…ズバッ!!

ズー「グギャアァァッ!!!」

ドシャアァァァ・・・バサッ…

盗賊「…一撃か…凄い」

戦士「ふーっ」

タッタッタ

盗賊「……な、ないすっ!」

戦士「ありがとよ!盗賊のお陰だ!」

盗賊「…いやっ…かっ…かっこ…」

戦士「…かっこ?」

盗賊「かっ、格好の餌食っ!…だったな!…ははっ!」

戦士「・・・?そうか?まぁ…そうだな。はははっ!」

盗賊「さっさぁ、…行こうかっ」

戦士「おう。斧取ってこねーとな…」

ザッザッ…

盗賊「……///」

せんし「よしっ!いいぜ!!」

盗賊「…う、うむっ!」


626 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 16:37:09.98 ID:pbEHnUAo
うわぁぁ盗賊ぅぅぅう
素直になれよぉぉぉぉぉ


627 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 16:44:21.75 ID:09h7rIAO
だがそれが良い


628 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 16:45:51.06 ID:6WnlWIAO
盗賊可愛いよ盗賊


630 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/07(土) 17:05:31.06 ID:0P3Ra76o
〜師匠の家の前〜

師匠「じゃあ魔導士ちゃんはまたしばらく精神統一して…」

魔導士「魔力増幅ですね!」

師匠「そっ!頑張ってね!」

魔導士「はいー!頑張りますっ!」

師匠「…さて」

召喚士「・・・はい」

師匠「まぁ…ぶっちゃけあとは魔力高める以外ねーんだよな…」

召喚士「……はぁ」

師匠「召喚術ってモンの根底っつーか…深い部分の講義でもしてやっか」

召喚士「…お願いします!」

師匠「以前オメーに召喚士のメリットってのを聞いたよな?」

召喚士「はい。詠唱を必要としないって事ですね」

師匠「逆に言や、無言でもピョインと呼び出せるって事だ」

召喚(…ピョイン?)


631 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/07(土) 17:10:00.26 ID:0P3Ra76o
師匠「さっきは味方の行動に合わせて説明したが、逆も然り」

召喚士「…つまり」

師匠「的に悟られないよう召喚獣を出す事も可能だって事だ」

召喚士「…ま、待って下さい?だって師匠が『行けっ!』って呼ぶんだぞって…」

師匠「そうだよ?だってウチは代々そう呼んでるし」

召喚士「・・・はい?」

師匠「だから〜、叫んだ方がカッコイイだろっつってんだよ!」

召喚士「……」

師匠「代々ってのは流派の事だよ」

召喚士「流派?」

師匠「そりゃ俺だって生まれていきなり召喚士ってワケじゃねぇ」

召喚士「そりゃ…そうですね」

師匠「おれの師匠がまたそうであり、その師匠の師匠が…」

召喚士「あぁ、わ…分かりました!」

師匠「他の召喚士が読んでるところ見てんだろ?」

召喚士「見てますけど…(青年兵くん何て叫んでたっけな?)」


632 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/07(土) 17:18:12.37 ID:0P3Ra76o
師匠「まぁいいや。んなもん戦闘と何の関係もねぇ。とにかく無言でも出せる」

召喚士「・・・でも、なんかしっくり来ないですよね」

師匠「そう思ってるなら、お前もすっかり嵌ってるって事だよ」

召喚士「ハマってる?」

師匠「暗示だよ。こう叫べば召喚獣が出る!ってな」

召喚士「……なるほど!」

師匠「さて、ここで本題。召喚獣は己のイメージで召喚出来るんだよな?」

召喚士「イメージを…具現化するんでしたっけ?」

師匠「…前に若干ちげーって言ったよな?調べたか?」

召喚し「(!!…やばい!忘れてた!)…す、「すいません!時間がなく…」

師匠「……ま、いい。教えてやる」

召喚士「た、助かりますっ!!」

師匠「おめーがイメージしてその召喚獣が出るんなら何の苦労もいらねぇよ」

召喚士「…あっ、言われてみればそうですね」

師匠「俺が全裸でボインでセクシーなシルフをイメージしたら呼べるのか?ん?」

召喚士「…それはどうかと思いますけど、そうですね」

師匠「お前がイメージした想いが言葉となり、ヤツらに届く」

召喚士「そして魔力を餌に…この世界に実体化してくれる!」

師匠「…分かってきたじゃねーか。ま、随分時間はかかったけどな」


633 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/07(土) 17:25:53.52 ID:0P3Ra76o
師匠「昨日オメーは俺が憑依されてると勘違いをして」

召喚士「…騙されましたね」

師匠「サラマンダーを呼べたわけだよな?」

召喚士「憑依解除が能力と聞いていたので…」

師匠「そう。おまえはその情報を知っていたからサラマンダーをイメージする時」

召喚士「…!」

師匠「憑依解除したいから、『サラマンダー出て下さい!』って思ったろ?」

召喚士「そうだ!確かにそうです」

師匠「それまでは、『サラマンダー出ろ〜出ろ〜』としか思ってなかったハズだ」

召喚士「まったくその通りです…」

師匠「だから最初に覚えとけっつったろ?」

召喚士「お見それ致しました…」

師匠「ガハハッ!分かりゃいい!」

召喚士(何だかんだ言っても…やはり師匠はとてつもなく凄い!!)


634 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/07(土) 17:33:56.93 ID:0P3Ra76o
師匠「つまり召喚獣を増やす為のポイントは〜」

召喚士「まず初見の召喚獣は…見る!」

師匠「正解。んで?」

召喚士「能力を知る。その能力をイメージして召喚する…ですね?」

師匠「…へっ!」

召喚士「…ははっ!」

師匠「期待薄で聞くが…玄武のアテは?」

召喚士「絶対に…とは言えませんが・・・1つあります!」

師匠「なに!?…よくやったな」

召喚士「へっ?」

師匠「あー…何でもねぇ!さぁ!魔力増幅だ!やれっ!!」

召喚士「は、はいっ!!」

魔導士「ふふふっ!」


635 :パー速民がお送りします [sagesaga] :2009/11/07(土) 17:39:45.64 ID:qs/5OGI0
師匠が褒めた…だと…


636 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 17:39:59.26 ID:0P3Ra76o
話が進まねぇgdgd\(^o^)/
ちょっと休憩してきます。キンクリしちゃおうかな・・・


637 :パー速民がお送りします [] :2009/11/07(土) 17:53:51.46 ID:09h7rIAO
ゆっくりしていってね(AAry


638 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 17:57:30.13 ID:mqBFSQDO
ねえねえおじちゃん、きんくりってなあに?


639 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 18:01:38.85 ID:mvmzMmco
>>638
ジョジョの奇妙な冒険5部に出てきたボスのスタンド「キング・クリムゾン」の略。

時間を進めてその"課程"だけを飛ばして"結果"だけを残すという
むちゃくちゃすごいスタンド。


今回の場合はまだ続くお話の一部をカットして
さっさ次に行っちゃおうかしらという>>1の嘆きを汲んでやってくれ。


641 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 18:22:10.23 ID:GW2oaowo
キンクリしたほうが話が面白くなるならしてほしい


646 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 18:55:34.26 ID:0jKRx.DO
キング・クリト(ry


652 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 19:22:49.43 ID:0P3Ra76o
ふふ…このスレはあったけぇ、あったけぇなぁ!
ありがとうございます!焦らず頑張っていきたいと思います



とぅるるるる…あっ、ボス!!
キングクリムゾンッッ!!
「結果」だけだ!!この世には「結果」だけが残る!!

>>639
解説ありがとうございます。では続き↓


653 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/11/07(土) 19:23:49.60 ID:0P3Ra76o
〜夜〜

魔導士「今日はシチューですよ〜!」

戦士「うお!旨そうだなぁ!」

盗賊「…イイニオイ」

師匠「さぁ〜酒もタンマリあるぞ〜!」

戦士「なんか…師匠さん機嫌良いな?」

魔導士「ふふっ…そうですか?」

召喚士「よし…準備できましたね」

盗賊「…では」

一同「いただきます!!」

カチャッ…コト…カチャカチャ

戦士「っ!…いつっ!」

魔導士「あっ!染みますか!?」

戦士「ちょっと…な!大丈夫…ってかうめぇ!」

召喚士「今日も結構やられたみたいだな…」

戦士「うーん…途中までは良かったんだが」

盗賊「…後半が…な」


654 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/07(土) 19:28:10.01 ID:0P3Ra76o
師匠「しかし…まさか二日で15まで行くとは…」

戦士「本当は今日中に行きたかったんですけどね」

魔導士「ほんと…二人とも凄いです!」

師匠「てかな、ぶっちゃけ10ぐらいが限界じゃねーかと思ってた」

盗賊「……モグモグ」

師匠「明日だが…」

召喚士「はい…」

師匠「全員で17まで行ってみっか」

戦士「えっ!でもこれは俺たちの…」

師匠「さっきも言ったようにハナから行けるとは思ってねぇ…」

盗賊「……」

師匠「てかな、17だけは二人でも無理なんだわ」

魔導士「無理…ですか?」

師匠「あそこにゃ人型の悪魔が住みついちまっててな…」

召喚士「悪魔…」

師匠「まーここらのボスってとこだわな」

戦士「……」

師匠「悪りぃな。二人で達成したいんだろうが…」

盗賊「……」

召喚士「うん…みんなで行こう。それがいい」

魔導士「…そうですね!久々に4人で…」

戦士「…ちっ!しゃーねぇ!行くか!」

盗賊「…うむ」


655 :パー速民がお送りします [sage] :2009/11/07(土) 19:29:25.77 ID:HR1/Hb2o
攻撃系召喚2つ同時にできたら強そうだな


657 : ◆1otsuV0WFc [sage] :2009/11/07(土) 19:34:34.77 ID:0P3Ra76o


ガチャッ

戦士「おう…」

召喚士「やぁ…ちょっと寝れなくて…」

戦士「俺も…飲みすぎちまってな。ははっ」

スタスタ…スッ

召喚士「なぁ…」

戦士「うん?」

召喚士「食事の時…師匠が言ってた事…」

戦士「…あぁ」

召喚士「多分あれは本当だ。俺も10辺りが限界と思ってた…」

戦士「そうか…」

召喚士「…ゴメンな」

戦士「おっ、お前が謝る事じゃないだろ」

召喚士「まぁ…そうだけど…」

戦士「…まぁ…分かっちゃいたんだ」

召喚士「…そっか」

戦士「進むのが限界で…マトモに相手出来てる内容とは言えねぇ…」

召喚士「ははっ…それでも本当に凄いよ」

戦士「色々学ぶ事はあったけどな…常にギリギリだったわな。ははっ」

召喚士「明日は4人で…やり遂げよう!」

戦士「そうだな。パワーアップしたんだろ?期待してるぜ?」

召喚士「期待に答えられるといいけどな。ははっ。さて・・・」

戦士「戻るかね・・・。んじゃ、おやすみ!」



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