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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 971 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2013/02/14(木) 06:39:08 ID:taapZjHo
ー
喚起士「………」グッ……
シュパッ……グバッ!キンッ……
カンヘル「……ゥゥ」
魔喚士「まあ当然よねフフ。その矢で私を倒せればそれで終わりなんだから」
喚起士「………」
魔喚士「でも無駄。私を狙ってもカンヘルが守ってくれるし」
喚起士「確認しただけですから」
魔喚士「そう。……さあ見せて、貴女の最高の攻撃を!」
喚起士「ジノ……」
ジノ「………」コクッ
喚起士「闇夜に輝きし地獄の狩人よ……師の意志を受け継ぎし清浄と破浄の力を!いざ我の元にッ!」
……ォォォオオオッ………
魔喚士「………」
喚起士「………」
- 972 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/14(木) 13:33:26 ID:taapZjHo
魔喚士「……ん?まさか……その矢だけかしら?」
喚起士「そうです……この一本の矢だけです」
魔喚士「………」
喚起士「………」
魔喚士「そんなみすぼらしい矢で……一体何が出来ると言うの?もしかして馬鹿にしているのかしら」
喚起士「いいえ、馬鹿になどしていません。……これで終わります」
魔喚士「ふぅん……」
ジノ「行くよ喚起士!」
喚起士「お願いします!」
ジノ「……たああ!」ダッ!
ダダダッ!……ガシッ!
カンヘル「……ゥゥ」
魔喚士「……?カンヘルを捕まえて何を……」
- 973 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/17(日) 02:01:47 ID:sJm1aWKg
ジノ (なんで張り付いても何もしないの?)ググッ……
魔喚士 (……何するかわからないけど、このままやらせてあげるって言うのはシャクよねフフフ……)
喚起士「………」グッ!
魔喚士「カンヘル……」
カンヘル「……ゥゥゥ」……ガブッ
ジノ「え……ギャアアァァ……ァァ……」
ズガァッ!ズザザザァァ……
喚起士「ジノッ!」
ジノ「アア……アアァァ……グア……」
魔喚士「フフッ駄目じゃないカンヘル。つまみ食いしちゃ」
喚起士「ジノ!ジノッ!」
ジノ「喚起……士……ァァ……」
魔喚士「ごめんなさいね。邪魔しちゃって」
- 974 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/17(日) 23:39:43 ID:sJm1aWKg
ー
執事「………」
女兵士「………」
執事「……これならば如何でしょうか」スゥ
女兵士「………」クイッ
執事「………」
女兵士「……マズッ」
執事「………」
女兵士「何でお湯を淹れるだけなのに不味いのって!」
蒼頭「御婦人……あまり言わぬ方が……」
女兵士「はい……貴方かそう仰るならって」ウフッ
蒼頭「………」
執事「……?……蒼頭様」
蒼頭「……は、はい?」
- 975 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/17(日) 23:47:56 ID:sJm1aWKg
執事「上へ参りましょう……終わりの時が来たようで御座いますので」
蒼頭「終わりの時?……誰がの戦闘が終ったと言う意味で御座ろうか?」
執事「………」
蒼頭「………」
女兵士「……?」
執事「……本来なら私めはここを通さぬ役目で御座いました。それももうお仕舞いのようです……」
蒼頭「そうか……剣士やったな……」
執事「旦那様……」
蒼頭「………」
女兵士「私は?どうするって?」
執事「貴女様はここへお残りになられた方が……」
女兵士「いーやッ!女ひとり残してどうすんのよ!」
- 976 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/18(月) 00:04:05 ID:ZMS7SnIc
執事「しかし……」
蒼頭 (御老人もハッキリ言ってやればいいものの……)
女兵士「男二人で勝手に決めるなって!」
蒼頭「男二人で?」
女兵士「はい……私のナイト様……」
蒼頭「某……女ですぞ……?」
女兵士「……男でしょ?」
蒼頭「女で御座ります……」
女兵士「嘘ぉ……」
執事「蒼頭様は女性で在られますよ。人間と同じ……いえ、これは余計な事で御座りますね……」
女兵士「………」
蒼頭、執事「………」
- 977 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/18(月) 00:21:37 ID:ZMS7SnIc
ー
将軍「こ、これは……」
剣士「無刀取り……ってんだ……」
将軍「………」
剣士「……てめえの負けだ」
将軍「………」
剣士「………」
盗賊「……剣士」
剣士 (やべっ……膝が笑ってやがる……。蒼頭はこんなんを涼しい顔してやりやがったのか……なんて野郎だ……)
将軍「………」
剣士「どうする?まだ続けるか?あ?」
将軍「………」
バタンッ……
- 978 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/19(火) 00:13:34 ID:KU2pF0SQ
蒼頭「剣士!……姫様!姫様如何なされたッ!」ダッ
執事「旦那様……坊っちゃん……」
剣士「………」
将軍「爺……お前が来たと言う事は……終わりか」
執事「はい……旦那様……いえ、将軍様……」
剣士「……?」
将軍「………」
執事「坊っちゃん……もう剣を下ろしてください……」
剣士「………」カチャン……
将軍「そうか……そう……か……」
剣士「爺よ……てめえの願い、これで叶ったな?こいつの……」
執事「はい……」
- 979 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/21(木) 00:29:30 ID:CrihNsXw
ー
蒼頭「姫様!確りとしてくだされ!」
姫宮「………」
蒼頭「お子!何があった!?」
盗賊「………」
姫宮「蒼頭……」
蒼頭「姫様……」
姫宮「私……女王じゃ無いんだって……」
蒼頭「……どう言う事で御座ろうか」
姫宮「私……あたじ……ふうぁああっ私は誰なのぉぉ!」
蒼頭「………」
姫宮「蒼頭……うぅ私は何なのぉ……何なの……」
蒼頭「………」
- 980 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/21(木) 00:38:24 ID:CrihNsXw
剣士「蒼頭……来い」
蒼頭「何があった……姫様が……」
剣士「あいつよ……ここの王の子じゃ無いんだとさ……」
蒼頭「………」
剣士「何て言ってやれば……あいつを守るって言ったのによ……」
蒼頭「………」
剣士「あいつを救える言葉……俺にはねえんだよ……」
蒼頭「………」
剣士「どうしたらいいんだろうな……」
蒼頭「……某に任せろ」
剣士「………」
蒼頭「………」
- 982 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/22(金) 17:55:50 ID:6G0JB8vY
ー
姫宮「………」
蒼頭「姫様……姫様の事、剣士に伺いました」
姫宮「蒼頭……私……」
蒼頭「……誰であろうと姫様は姫様では御座らんか」
姫宮「でも……」
蒼頭「ご自分で……自分が自分では無いと申されるか」
姫宮「………」
蒼頭「姫様お聴きください……今、姫様はご自分が否定され……そして己自身も否定しようとしておられます」
姫宮「………」
蒼頭「それでは……あの頭巾を取った一件までの某のような者になってしまいますぞ?」
姫宮「………」
- 983 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/24(日) 23:27:06 ID:hx8P20vo
蒼頭「姫様は生涯、自分として生きていかねばならないのです」
姫宮「………」
蒼頭「……これは某がネメア殿に言われた言葉ですがな。姫様の心情痛いほどわかりますが……」
姫宮「………」
蒼頭「………」
姫宮「………」
蒼頭「………」ソゥ……ダキ……
姫宮「………」
蒼頭「某……幼少の頃は甘えん坊でしてな。何かあればこうして母上の胸元に……」
姫宮「………」
蒼頭「辛いで御座いましょう……悲しいで御座いましょう……」
姫宮「うぅぅ……」
蒼頭「姫様、今は……泣かれる事が姫様に必要で御座います……」
- 984 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/25(月) 00:13:30 ID:IkHoAVp2
ー
執事「………」
将軍「私が目指した物はなんだったのだ……答えてくれないか執事よ……」
執事「儚き白日夢……触れてしまえば脆くも崩れ去る夢幻……で御座います……」
将軍「………」
執事「どうかこの行いで生じた罪を償い……以前、共に過ごした時間を取り戻しに……」
将軍「そのような事が許されると思っているのか……?」
執事「いいえ……」
将軍「そうか……」
執事「本来であれば将軍様を止める役目……私めが勤めるべきでありました……」
将軍「………」
- 985 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/25(月) 00:25:07 ID:IkHoAVp2
執事「偶然とは言え……坊っちゃんに……」
将軍「言うな。……これはこうなるべくしてなった事なのだろう……」
執事「………」
将軍「また……お前の淹れた不味い茶を飲みたいものだ」
執事「………」
将軍「ふふ……その様な顔をするな」
執事「将軍様……」
将軍「世話になった。……次にお前と会うのは地獄か」
執事「はい……」
将軍「ではな……」ダッ……
執事「………」
執事「うぅくぁ……私めは……私めは……」
- 986 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/25(月) 15:26:19 ID:IkHoAVp2
ー
将軍「………」カチャ……
剣士「……また剣持って何するつもりだ」
将軍「聴け。……ここより三里離れた場所に私の軍が展開している」
剣士「………」
将軍「この国の兵が私の贄になる事から逃れられぬようにな」
剣士「チッ……」グッ……
将軍「……それは貴様が止めろ。我が子ならば出来るだろう」
剣士「……どう言うつもりだ?」
将軍「………」
剣士「………」
将軍「人は完全を求め……完璧な世界を造ろうと……」
剣士「………」
将軍「そこに辿り着くまでに如何なる事も無謬しなければならない……」
- 987 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/25(月) 18:03:49 ID:IkHoAVp2
剣士「………」
将軍「白き布に一点の染みが無いようにな。……だが私はそれを成せなかった……」
剣士「………」
将軍「今の私ならば……いや、止めておこう。もしは無いのだからな」
剣士「……さっきから何を言ってやがる」
将軍「事を成せぬ者がどうなるか……その末路を見せてやろうと思ってな」
剣士「………」
将軍「………」スゥ……カチャ……
剣士「………」グッ……
ヒュッ……ドスッ!
剣士「なッ!?」
- 988 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 06:44:52 ID:duYrLUns
将軍「グアァァ……グゥ……」
剣士「てめえ何してやがるッ!自分を……」
将軍「確りと……見ておけ……」
剣士「………」
将軍「貴様が否定した者の最後を……ッ!」
剣士「………」
将軍「……お前……いい剣を手に入れたな……」
剣士「………」
将軍「………」
剣士「……とっとと逝け」
将軍「フフ……気を……使わせたな……。お前の前で……父親……面……」
剣士「………」
将軍「……せねば……」
剣士「………」
- 989 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 13:31:55 ID:duYrLUns
将軍「………」
剣士「………」
剣士「ふざけんなよ……」
剣士「何が貴様が止めろだ……てめえの尻拭い押し付けやがって……」
剣士「こんな事になるなら……最初っからすんなよ……」
剣士「………」
剣士「……てめえはこの世界を……」
剣士「………」
剣士「馬鹿だぜ……親父よ……」
剣士「………」
- 990 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 13:41:40 ID:duYrLUns
ー
ネメア「………」
召喚士 (俺の力ってなんだよぉぉもうぅぅぅッ!)
ネメア「………」
召喚士 (もったいつけるなよぉぉぉ!)
ネメア「………」
召喚士 (……そうか!まだ知らなくていいって事は、まだやっちゃ駄目だからだな。と言う事は……)
ネメア「………」
召喚士 (変身系か!なるほど……変身してから出てっても俺だってわからないもんな……)
ネメア「……ついにか」
召喚士 (それならそうって言ってくれよネメアぁ。……あれ?じゃあ必要だよな……)
ネメア「ジノ……」
召喚士 (決め台詞みたいなの!)
ネメア「………」
- 991 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 14:17:03 ID:duYrLUns
召喚士 (こう……格好いいのがいいよな……)
ネメア「あれが……レラジェの魔矢か……」
召喚士 (んん……チェイングッ!……ちょっと違うな……)
ネメア「………」
召喚士 (正義……友情……勝利……愛……愛ッ!そうこれ!愛ってフレーズは入れたいな!)
ネメア「……恐ろしい力だ」
召喚士 (愛ある限り戦いましょう……この命燃え尽きるまでッ!……どっかで聞いた事あるな……)
ネメア「ッ!」
召喚士 (愛……愛……愛故に!……ちょっとな……)
ネメア「行くぞ召喚士ッ!」
召喚士「え?ま、まだ決まって無いんだよ!」
バターンッ!
- 992 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 15:20:11 ID:GCCQll7k
これ次スレ行くか?
- 993 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 15:58:34 ID:duYrLUns
>>992
間違いなく行きますね……。
申し訳無いです。
次スレは自分で立てようと思うのでお待ちください。
- 994 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 19:08:16 ID:QFkM/SMQ
エクレアとタルトの出番はありますか?
- 995 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/27(水) 21:56:49 ID:duYrLUns
>>994
ありません(笑)
アレご存じなんですね……。
- 996 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/28(木) 09:55:52 ID:Vyl2H42k
ー
喚起士「ジノ!」
ジノ「喚起士……来ちゃ……駄目だよ!」
喚起士「ですが……」
ジノ「……いいから!ゴホッ……はぁ……」
魔喚士「お腹食べられても自分の所に来ないでって……健気なスフィンクスねぇフフッ」
喚起士「………」
魔喚士「スフィンクスもああ言う風に言ってるんだから、その矢で攻撃してきたら?」
喚起士 (ジノがいなければ……この矢は射てない……)
魔喚士「どうしたの?ほらほら早くしないとスフィンクス死んじゃうわよ」
喚起士「クッ……」
バターンッ!
ネメア「ジノォッ!」
- 997 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/28(木) 15:18:20 ID:Vyl2H42k
喚起士「ッ!召喚士さん!」
魔喚士「またお客さんね……はぁ」
ジノ「兄……ちゃん……ハァハァ……」
ネメア「ジノ……」
魔喚士「……どなた?」
ネメア「貴様に名乗る名など無い!行くぞ召喚士ッ!」バッ!
召喚士「俺にも格好い
ダダッ!……ガシッ!
魔喚士「………」
ネメア「喚起士よッ!その矢を射るのだッ!」
喚起士「安易に射てません!」
ネメア「全てジノから聞いているッ!大丈夫だ!」
喚起士「………」
- 998 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/28(木) 15:56:49 ID:Vyl2H42k
召喚士「ひいぃぃ……」
ネメア「召喚士よ恐れるな!お前は私に力を貸すのだろ!?」
召喚士「そ、そうだ……俺には力がる怖くない怖くない……」
ネメア「喚起士ッ!早くしろッ!」
喚起士「しかし……ッ!」
ネメア「私を信じろッ!」
喚起士「……わかりました」
召喚士 (目の前に化け物いるとやっぱり怖えぇぇぇぇッ!)
魔喚士「またなの……ふぅ。カンヘル……」
カンヘル「……ゥゥ」ガッ
ネメア「噛み付いても無駄だッ!」
魔喚士「な……カンヘル振り払いなさい!」
- 999 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/28(木) 16:09:33 ID:Vyl2H42k
カンヘル「……ゥゥガァッ」ガスッ!
ネメア「離すかッ!」
魔喚士「あら凄いのねぇ……カンヘルでも振り払えない、噛み付かれても平気なんて」
ネメア「ジノにした事……カンヘルを葬った後、償わせるからなッ!」
魔喚士「やってご覧なさい。無駄だしね……」
ネメア「ウオォォォオオッ!」グググッ
召喚士 (怖くない怖い怖くない怖い怖くない怖い……)
喚起士「………」グッ!
ネメア「まだかッ!?」
喚起士「射ちますッ!!」
シュパッ!……
- 1000 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/02/28(木) 16:22:13 ID:Vyl2H42k
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