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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その32
- 77 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/09/15(木) 18:00:30.39 ID:4TXDkaLbo
バタバタバタバタバタバタッ…
南方司令「……」
西方司令「……」
深い朝靄の中、やや強く吹く風が布製のマントをバタつかせている。
ドドドドドド…
やがて、聞こえ始める地鳴り。それは言わずもがな、魔王軍の行軍が徐々に、
東の町へと北上してくる事を示すものであった。
〜4日目。東の町、南側〜
南方司令「なぁ」
西方司令「あんだよ?」
巨大な剣を地に引き摺りながら、西方司令はぶっきらぼうに返答する。
南方司令「怪我はいいのか?」
西方司令「はぁ? 怪我なんざしちゃいねぇっつーの。バカかテメェは」
南方司令「それなら良いが。昨日、魔王と交戦した時に負傷したかと思ってな」
西方司令「死ね!!」
- 78 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:02:26.84 ID:4TXDkaLbo
南方司令「……」
西方司令「それよりテメェ、お師匠の武器、勝手にかっぱらってきて……殺されてもしらねーぞ?」
並び立つ男の肩に担がれたツヴァイハンダーを見つめ、西方司令が呟く。
南方司令「数が多いからな。流石に素手ではしんどいものがある」
西方司令「年だな。情けねぇ、鍛錬不足だよボケ!」
南方司令「あのなぁ、私は正義の為に常々鍛え上げているのだ。鍛錬を怠った事などない!」
西方司令「ゴッチャゴチャうるせーんだよこの脳筋馬鹿野郎!」
南方司令「……」
西方司令「正義正義ってテメーはジャスティスか。いいか? 戦いってのは勝ちゃいいんだよ!」
南方司令「もういい」
西方司令「あぁ!?」
南方司令「そもそも何を言っているのかサッパリ分からん」
西方司令「けーっ、これだから脳筋は困る!さっさと討死ね!」
南方司令「それじゃそろそろ行くか」
西方司令「おーう。さぁ、たぎらせてくれよおぉ!!」
- 79 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:06:53.00 ID:4TXDkaLbo
ドドドドドド…
ラクシャーサ「前方、何かいるぞ!!」
町へ接近する魔王軍がまず発見したのは、突出した2人の司令であった。
ラクシャーサ「いや待て! 冗句からも何か近づいてくるぞ!」
バシュウウゥゥゥゥ
竜騎士兵「いいかっ、攻撃後は速やかに離脱するように!」
青龍兵「おうっ!」
後方、東の町より出撃した竜騎士隊は、直進してくる魔王軍と真っ直ぐぶつかり合うような形で、
上空をおよそ20匹程度の編制にて、密集しながら直進飛行を続けている。
頭上を通過する竜騎士隊を合図の如く、南方司令と西方司令が駆け出した。
ゴオオォォォォ…
青年兵「結界石……投下用意ーっ!!」
ワイバーンやワームといった青龍召喚獣の前足に括りつけられた布製の袋のようなもの。
その中には細かく砕けた結界石がぎっしりと詰まっており、背に乗る竜騎士隊の面々は、
合図と同時に袋を縛っていた紐を、ラクシャーサ達の頭上から一斉にばら撒いた。
- 80 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:07:31.07 ID:4TXDkaLbo
ジャラジャラ…ボトボトボトッ
最後尾に位置する2匹のワイバーン。その背中に乗った竜騎士兵は同乗者に声をかける。
青龍兵「投石完了!!」
南方参謀「ご苦労様っ、用意はいい!?」
振り落とされぬよう、しっかりと青龍兵の腰に両手を回ししがみ付きながら、
南方参謀は並列飛行するワイバーンに乗る西方副司令へと叫ぶ。
西方副司令「いつでも!」
南方参謀「魔法専門じゃないけど、結界石に付加するんなら……」
西方副司令「私達の魔力でも……効果はあるはずよ!」
キュイイィィィィ
南方参謀「いっくわよぉ〜!!」
南方参謀「あとは任せたわよっ、司令!」
ドドオオォォォォン!!…ズガガガガアアァァァx!!
青龍兵「命中っ! 作戦完了です、帰還致します!」
上空より雹のように降り注ぐ結界石が光を放ちながら、魔王軍の頭上へと降り注いだ。
- 81 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:08:02.76 ID:4TXDkaLbo
ズガガガガッ!!…ジュウウゥゥゥゥ
ラクシャーサ「グアアァァーッ!!」
上空からの不可思議な奇襲により、魔王軍はまたしても出端をくじかれる結果と相成った。
ラクシャーサ「何だこれ! くっそ、痛てぇな……ぁ!!」
アスラ「うろたえるな、おそらくは魔法を施した結界石であろう:」
ラクシャーサ「……ッ」
アスラ「こういった使い方もあるのか。色々と見せてくれるな……人間共よ」
ラクシャーサ「このまま……進みますか……ッ?」
アスラ「当然だ。この程度、臆するものでもなかろう」
ラクシャーサ「……前進! 進め進めぇ、立ち止まるなァ!!」
アスラ「シヴァ、アジ・ダハーカを使え」
シヴァ「……ラーヴァナ様の命は受けるが、貴様の下に付いた覚えはない。命令するな」
アスラ「我が命はラーヴァナ様の命に等しい。少なくとも今回の戦場においてはな」
シヴァ「それは貴様等、ラーヴァナ軍の勝手だ。俺にそんなものを押し付けるな」
アスラ「……ならば好きにするが良い。だがこれだけは言っておく。足だけは引っ張るなよ」
- 82 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:08:39.80 ID:4TXDkaLbo
シュウウゥゥゥゥ…
上空を、左右二手に分かれて旋回していく竜騎士隊。
西方司令「ありゃあ下から見てても気持ちのいいもんだわなぁ」
南方司令「虹色の煙幕など帯びたら派手で良いな。式典などにも使えそうだ」
西方司令「まーなぁ。魔物がいなくなりゃあ平和的な活用方法も考えにゃあならんわ」
南方司令「そういう事だ。当然、我ら自身もな」
西方司令「俺にゃあ無理だわ。戦いなくして生きていける程……器用じゃあないんでなぁ!」
南方司令「さぁ、見えてきたぞ」
西方司令「おらおらおらぁ!! どかねぇと……死ぬぜええぇぇ!!」
結界石の奇襲により前線が押し出されるように突出している魔王軍。
押し寄せる大波の、最初のさざ波のようなその一角が、瞬く間に宙へと舞い上がった。
ドグッシャアアァァァァ!!
ラクシャーサ「――ッ!?」
西方司令「地べたに這いつくばってろやゴルァアア!!」
南方司令「向かってくるものは悪とみなす! この正義の瞳で見定めてくれよう!」
- 83 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:10:32.60 ID:4TXDkaLbo
超巨大な刀身が回転すると、竜巻のうようにラクシャーサを飲み込み空へと放り出す。
ツヴァイハンダーも主は変わろうともその威力は変わらない。真横で暴れる巨剣に負けじと、
南方司令が腕を振るえばひとたび、数匹のラクシャーサを葬り去る。
ズドオオォォォォ
南方司令「今回は分断が目的ではないからな」
西方司令「おうよ! こっちが死のうが1匹でも多くぶっ殺す!!」
ラクシャーサ「何事だッ!?」
昨日同様、いきなりの出来事に浮き足立つラクシャーサの大群。
ラクシャーサ「前方にて人間が抵抗しております! 数は少ないもののかなり強いと……」
アスラ「来たか。良かろう、私が出る」
ラクシャーサ「アスラ様!?」
アスラ「腕の借りがあるのでな。直々に裁きを下してやろうぞ」
ラクシャサー「アスラ様ご出陣だ、正面の道を開けろぉ!!」
アスラ「シヴァ、軽率な行動は取ってくれるなよ?」
シヴァ「……」
- 84 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:11:09.86 ID:4TXDkaLbo
ズダアアァァァァン
ラクシャーサ「アスラ様!!」
アスラ「さぁ人間のつわものよ。今日こそ決着を付けてくれるわ!」
ダンッ!!
魔王軍と言う名の大波は町へ到達する前に、一度大きく引き始めた。
それは即ち引いて返し、また一層大きな波として押し寄せる。
西方司令「んだぁ!? 敵さん退いたぞ……?」
南方司令「上だっ!!」
陽の光が一瞬遮られ、それは上空より何者かが訪れる事を意味している。
その直後、振り下ろされた拳に大地が砕け、直前で察知した2人の司令は跳躍した。
アスラ「……別人か」
南方司令「……っ!!」
西方司令「きやがったなぁ大物!!」
舞い上がる岩石がスローモーションのように遮蔽物となり、その奥に目を光らせる
3つの顔を持つアスラを、ひと際、恐怖感と冷徹さを醸し出している。
- 85 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:11:43.38 ID:4TXDkaLbo
西方司令「ぶうぅちいいぃぃぃ殺す!!」
南方司令「はあぁ!!」
上下より襲いかかるツヴァイハンダーと巨剣の挟み撃ち。アスラは冷静にそれを見極め、
ツヴァイハンダーを半身をひねり避けると、そのまま今度は左手で拳を作ると、
地面ごと西方司令を側面へと殴り飛ばした。
ヒュバッ!!…バッゴオオォォォォン!!
西方司令「ぐぅ……っ!!」
南方司令「まだだっ!」
アスラ「……貴様等では他愛ない」
ツヴァイハンダーの残撃を手で軌道を変往なすと、そのまま宙返りの態勢で蹴りを放つ。
バギャアアァァ!!…ドシャアアァァ
南方司令「ぐあ……っ!!」
地面へ叩きつけられる形で蹴りを受けた南方司令は倒れるも、すぐさま飛び起き、
同じく態勢を立て直した西方司令と共に、アスラを左右より再び狙い定める。
アスラ「何度も言わせるな。貴様等では値せぬと申しておるのだ」
- 86 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:12:40.12 ID:4TXDkaLbo
西方司令「ナメてんじゃねぇぞゴルアアァァ!!」
南方司令「ここから先へ進ませるわけにはいかん!」
ゴッシャアアァァァァ
西方司令「ぐはぁ!!」
アスラ「……どけ」
南方司令、西方司令の頭をを同時に掴み、地面へと叩きつけるアスラ。
ガバッ
南方司令「悪を討つのが我らの使命!」
アスラ「頑丈さだけは認めよう」
ズザザッ
アスラ「だが、貴様等に構っている暇はない」
ラクシャーサ「ウオオォォ!!」
ガシガシガシィッ!!
南方司令「何だこいつらは……っ!?」
西方司令「離せ……こらああぁぁ!!」
- 87 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:13:21.02 ID:4TXDkaLbo
ラクシャーサ「アスラ様っ、今です!!」
ゴウッ
西方司令「ま……さかっ、仲間ごと殺る気か!?」
南方司令「……っ!!」
アスラ「しっかり抑えておけ、貴様等の功績は永く称えられるであろう」
西方司令「くっそぉ――」
カッ!!…ズッドオオォォォォン!!
爆音と共に激しく巻き起こる衝撃が、その一撃の強さを指し示している。
パラパラパラッ…クルクル…ザスッ
ラクシャーサ「ヘ、ヘヘッ。ご大層な剣じゃねぇか……」
ザッザッ…ガシィ
ラクシャーサ「――ッ!!」
ジュウウゥゥゥゥ!!
ラクシャーサ「ウッガアアァァァァーッ!!」
地面に突き刺さったツヴァイハンダーへ触れたラクシャーサが溶け、その場に倒れこむ。
- 88 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:14:18.93 ID:4TXDkaLbo
ラクシャーサ「な、何だ……ッ」
アスラ「何か特殊な剣なのだろう。触れるな、放っておけ」
ラクシャーサ「は、はい」
アスラ「さて、邪魔者は消し去ったようだ。進軍を続けるぞ」
ラクシャーサ「前進! 一直線に町へ突っ込むぞ!」
アスラ「……」
ラクシャーサ「アスラ様?」
アスラ「仮に生きていたとしても、これだけの大軍にシヴァもいる。問題はない、か」
ラクシャーサ「あの一撃を食らって生きているとは到底、思えませんが……」
アスラ「まぁな。だが、念には念を入れておいて損はない」
ラクシャーサ「な、なるほど……ッ」
アスラ「貴様等は構わず進め、あの人間には気をつけろよ」
ラクシャーサ「は、ははぁ!」
アスラ「奴は私が殺る。必ずな」
魔王軍は北上を再開した。2人の司令という壁を突破して。
- 89 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:15:32.02 ID:4TXDkaLbo
〜スグリーヴァの城〜
盗賊「……見えた。城だ」
戦士「あれ? 前来た時って、こんな橋あったっけ?」
魔道士「いえっ、以前は森を抜けたら崖があって、そこに見えない道が……」
戦士「どういうこっちゃ? 俺ら迎え入れる為に橋を作ったのか?」
魔道士「でも、位置は前と変わってないですよ?」
盗賊「……見えなかった物が見えているようだな」
マジシャン「どした? 先に進めないのか?」
魔道士「いえ、そうではないんですけど……」
バーテン「何か気になる事でもあったか?」
戦士「まぁ、とにかく先に進んでみようぜ」
盗賊「……ああ」
双子姉「うわぁ、凄い崖……っ」
双子妹「落ちたらひとたまりもないですわね」
アマゾネス「気を付けて歩けよ」
色黒「はいなっ」
- 90 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:20:54.27 ID:4TXDkaLbo
ゾロゾロ…テクテクテク…
南方弓長「……す、凄いっ」
南方魔道長「ここがスグリーヴァ様の城か。でけぇな」
ポニテ「な、何か来るわよ!?」
ゾロゾロゾロ…
おさげ「魔物!?」
ツインテ「ひやああぁぁ!!」
盗賊「……大丈夫、あの者らは味方だ」
ガーゴイル「ご苦労さん、話は聞いてるぜ」
戦士「召喚士らはもう着いてるか?」
ゴブリン「召喚士? あーいるよ! あのヘナヘナした奴だろ!」
魔道士「……」
ガーゴイル「とにかく城に入ってくれ。みんな待ってる」
戦士「んじゃ、行こうぜ」
青龍士官「お、お世話になります……」
- 91 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/09/15(木) 18:26:41.44 ID:4TXDkaLbo
ひとまずここまでにて失礼致します!
自分の中でちょっと中途半端なので後でもう少しだけ…
それでは今日もご支援ありがとうございました!ノシ
ジャガーノートって前スレで出し忘れたかと…焦った
- 99 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/09/15(木) 23:44:19.92 ID:kRnaj8WLo
〜スグリーヴァの城〜
ゾロゾロ…
魔道士「召喚士さーんっ!」
召喚士「!?」
戦士「悪い、待たせちまったな」
青年兵「いえいえ、ご無事で何よりです皆さん」
盗賊「……ハヌマーン」
ハヌマーン「元気そうで何よりだ」
魔道士「マーマンさん! あれ、オークさんは……」
マーマン「ああ、昨日の戦いでちょいと負傷しちまってな」
魔道士「えっ!?」
マーマン「大丈夫大丈夫。怪我してるわけじゃないからな」
白馬騎士「お久し振りです。皆様方」
戦士「うっす」
南方魔道長「こっちの防衛はうまくいったようだな」
- 100 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/09/15(木) 23:57:29.83 ID:kRnaj8WLo
兄者「いや、それが……だな」
魔道士「何か……あったんですか?」
テクテクテク
剣士「これは皆さん!」
魔道士「剣士さん! 弓使いさんに幼女ちゃんも!」
幼女「お姉ちゃ〜ん!」
盗賊「……それで、何かあったのか?」
弓使い「え? スグリーヴァ様の事……?」
戦士「スグリーヴァ様がどうかしたのかい?」
白馬騎士「……っ」
ハヌマーン「私が話そう」
召喚士「ハヌマーンさん……」
ハヌマーン「いや、構わぬ。大丈夫だ」
魔道士「一体、何があったんです……?」
ハヌマーン「……スグリーヴァ様は……戦死された」
- 101 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/09/16(金) 00:19:38.00 ID:G3PFC09Bo
…
ハヌマーン「……と、いう事だ」
戦士「……嘘……だろっ」
盗賊「……っ」
魔道士「スグリーヴァ様が……」
南方弓長「死んだってそんな……っ」
弟者「事実……なんだよ」
召喚士「……」
ハヌマーン「あの方は既に、それを望んでいた」
マジシャン「……」
ハヌマーン「弟であるヴァーリンと相打つ事を望んでおられた」
バーテン「……」
ハヌマーン「だから今は、主が切り開いてくれた道を進もうではないか」
魔道士「は……い……」
召喚士「それが、スグリーヴァ様も望んでおられる事ですよね」
- 102 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/09/16(金) 00:20:07.37 ID:uwZixxfAO
そういえば、戦場に天才がいない戦いって久しぶりだな
- 103 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/09/16(金) 00:24:16.06 ID:G3PFC09Bo
〜東の町〜
タッタッタ
ゴロツキ「ボス!」
ボス「……っ」
グググ…ヨロッ
チンピラ「やっぱり無茶だって、こんな身体じゃあ……」
ボス「バカヤロウ……こんな時に1人で寝てられっかよ!」
ゴロツキ「でもよぉ……」
ボス「いいから手を貸せ……っ」
ガシッ
チンピラ「……じ、じゃあ……行くか」
グッ…テクテクテク…
――「……おい」
チンピラ「!?」
天才「……こっちも……手を貸せ」
- 104 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/09/16(金) 00:28:51.21 ID:G3PFC09Bo
ボス「……総司令……?」
ググッ…フラッ
天才「俺様が頼んでんだ……早くしろ……」
ゴロツキ「ど、どうする!?」
天才「つべこべ言ってんじゃねぇ……っ!」
ボス「俺より重症じゃないっすか……」
天才「うるせー。早くしろって言ってんだよ」
チンピラ「し、仕方ねぇ……。それで、どうすれば……」
天才「連れてけ」
チンピラ「へっ?」
天才「兵器……そうだな、投石器がいい」
ボス「ど、どうする気……」
天才「いいから行くぞ。魔王軍……来てんだろ?」
ボス「……わ、分かった。行こう」
天才「ハーッハッハ……それでいい」
- 105 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/09/16(金) 01:38:12.17 ID:uwZixxfAO
>>1乙
天才さん…死んでしまうん?(;´−ω−`)
- 107 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2011/09/16(金) 03:26:36.76 ID:ZLtU+ElZ0
南方西方司令は死んではないと思うけど…どうなんだろ?
1乙
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