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男「爺ちゃんが実は魔法使い? そんで爺ちゃんの学校は魔法学校?」
1 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:33:13.35 ID:1IMgYDrZ0
男「暑い……なんでこんな日に買い物なんか行かなきゃならねーんだよ」

男「そりゃあ俺は年中夏休みだし、ヒマだけどさ」

男「……遊ぶ友達もいないし。高校行ってないからなぁ」

男「ん? あそこ歩いてるの爺ちゃんか?」

男「おーい、爺ちゃーん」


2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:35:35.25 ID:1IMgYDrZ0
爺「む? おぉ、孫か。久しぶりじゃのぉ」

男「爺ちゃん元気にしてた?」

爺「うむ、こんな暑い中でも買い物の手伝いとは感心じゃ」

男「俺の質問に答えて。何やってんの?」

爺「いやなに、散歩じゃよ。夏休みの終わりになってようやく休みがとれてのぉ」

男「あぁ、爺ちゃん学校の校長だっけ」

男「それで……」

キキキキキ!

爺「む、孫よ。危ない!」

男「え……うわ、車が――!」

爺「むんっ!」ピタッ


3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:36:34.52 ID:1IMgYDrZ0
男「ひぃっ! ……え、あれ止まった?」

爺「ふぅ……危ないところじゃったわい」

男「ちょ……爺ちゃん何したの!?」

爺「む、見られてしまったか。いやこれは……」

運転手「す、すみません大丈夫ですか!? 怪我とかないですか!?」

爺「こらこら、気をつけんといかんぞ」

運転手「すみません!」

男「なんなんだ、一体……」


4 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:37:12.74 ID:1IMgYDrZ0
爺家

男「爺ちゃんが実は魔法使い? そんで爺ちゃんの学校は魔法学校?」

爺「うむ、お前には内緒にしとったがな」

爺「まぁ正確には魔法ではないのだがな」

男「はぁ」

爺「おぉ、若いもんは飲み込みが早くて助かるのぉ」


5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:38:42.74 ID:1IMgYDrZ0
男「いやいや、待ってくれ。じゃあ妹は? 俺と違ってその学校に通ってるじゃん」

爺「ちなみに、母さんと父さんも知らんぞ」

男「話噛み合ってないぞ。妹も魔法使いなの?」

妹「うん、そうだよお兄ちゃん」

男「」

妹「私、魔法使いなのー☆ ティロリン☆」

男「…………」

妹「…………」カァァ

妹「す、すいません……」


6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:40:50.80 ID:1IMgYDrZ0
男「つっても、言われただけじゃ信じられないよ」

爺「ふむ、まぁそれもそうじゃな」

男「杖とかあんの? 」

爺「魔法ではないので、杖は必要ないんじゃよ。と言うか、さっき車を止めたときも使ってなかったじゃろう?」

男「じゃあどうやって……」

爺「ふんっ!」ビリビリッ

男「え」

妹「うわぁ……お兄ちゃんの服がはじけた……」

男「うわわわわわ!?」

爺「このように、わしの場合は片手をかざすだけで遠くのものを……」

男「なんで俺で試すんだよ!」ガタッ

爺「すまんのぉ」

妹「お、お兄ちゃん……そんなことより立たないでよ……」


7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:42:57.28 ID:1IMgYDrZ0
男「はぁ、信じられねーよ。でも実際見ちまったしなぁ」

男「でもよ、こんなこと何に使うんだ? 夢物語だと思ってたぜ」

爺「うむ、それはもちろん平和のためじゃ」

男「……へぇ」

爺「やはり今の時代、凶悪犯罪や大事故が増えとる。これまでの技術では対応できないものに対抗するのが目的じゃ」

爺「まぁ、あまりおおっぴらにはできんがの」


8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:49:05.98 ID:trbs41X4O
終わり?


9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:51:12.31 ID:1IMgYDrZ0
爺「しかし、孫とは言え外部の者に知られてしまうとはなぁ」

爺「どうしたもんかのぉ」

男「え、知られちゃまずいの?」

男(まさか、口封じとか……?)

男「待ってくれよ爺ちゃん、こんなこと誰にも話さないよ。つーか言ったら俺が病院送りになっちまう」

妹「ねぇお爺ちゃん」

爺「む? どうした?」

男「無視ですか。妹の話は聞くのに」

妹「お兄ちゃん、ウチの学校に入れたらどうかな」

爺「採用。よし、じゃあ早速帰って手続きしてくるわい」


10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:53:38.93 ID:1IMgYDrZ0
妹「うんっ! よかったねお兄ちゃん、高校行けるようになって!」ニコッ

男「ちょっ……待てよ!」

爺「キムタク? ちょっと古くない?」

男「年寄りのが古いよ! つーか、俺の意見は無視か!?」

爺「なんだ、高校行きたくないのか?」

男「だって、もう学校は……俺には……」

爺「なぁ孫よ。もう母さんたちに心配かけるのはやめたらどうじゃ」

男「……」


11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:55:26.57 ID:1IMgYDrZ0
爺「お前が過去に辛い思いをしたのはわかるが、中卒の上に働く気もないんじゃあどうしようもないぞ」

男「お、俺は……」

爺「まだお前は若いんじゃ。これからのことはどうにでもなる。チャンスだと思って受け入れたらどうじゃ?」

男「爺ちゃん……」

爺「嫌なら、今この場ではっきりと言いなさい。別に無理強いはせんよ」

男「…………」

妹「お兄ちゃん……」


12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:56:56.99 ID:1IMgYDrZ0
男「……まぁ、嫌じゃないよ。学校、行ってみる」

爺「ほーかほーか、そりゃあよかったわい!」ニカッ

男「これ以上迷惑かけられないし……ね」

妹「お兄ちゃん! やったね!」ギュッ

男「ば……っ、おま、離れろよ!」

爺「それじゃあ行くのは夏休み明けからじゃな。学年はやはり1年からになるがよいかの?」

男「まぁ、そうしてくれないと勉強とかついていけないだろうしな……」

妹「じゃあお兄ちゃん、私とおんなじだね!」

男「え、つか爺ちゃん。俺中卒なのにいきなり2学期から行くなんてできるのか? ちゃんと1学期から通わなきゃ……」

爺「そこはほれ、わしは校長じゃからなんとでもなるわい!」

妹「やったぁ、お爺ちゃんさすが!」

爺「カッカッカ!」

男「無茶苦茶だ……」


13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 22:58:49.98 ID:1IMgYDrZ0
男(ま、でも……もう一度がんばってみるか……)

爺「わしの学校来るなら、妹と同じようにウチへ下宿するといいぞ」

男「うん……今日、母さんに言ってみる」

妹「私も一緒に言おうか? 一人で大丈夫?」

男「うん……一人で言ってみるよ」

男「母さん、なんて言うかな」


14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:00:30.71 ID:s4+RyTiKO
じいちゃんは童貞卒業が遅かったんだな…


15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:08:25.34 ID:1IMgYDrZ0
−2学期初日−

「おい聞いたか? 今日転校生来るんだって!」

「お、マジで? 男? 女?」

「ふひっ、こここういう時は美少女が転校してくるって決まってるのさw」

「転校生男の子だってー!」

「噂だと校長の孫だとか何とか……」

「あれ? 校長の孫っていないっけ? 女の子で」

「すげえのかな? すげえのかなぁ?」


16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:09:30.53 ID:1IMgYDrZ0
校長室

爺「ほっほ、来たか孫よ」

男「あ、あぁ……まぁ」

爺「そう緊張せんでもええわい」

男「つったって……学校なんて来たの2年ぶりくらいだし……」

爺「朝は妹と来たんじゃろ?」

男「あぁ」

爺「若い子の制服姿が見れてうれしかったか?」

男「さすがに妹には欲情しねーよ」


17 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:11:32.90 ID:1IMgYDrZ0
爺「まぁ、ここにはお前さんを知ってる者もおらんし、気楽に過ごしたらええ」

男「でもよ爺ちゃん、魔法ってのは……」

爺「それも心配するな。1年は皆ろくなものを使えんのがほとんどじゃ。すぐに追いつくわい」

男「あ、あぁ……そっか……」

爺「さてと、それじゃあ担任のところに行ってきなさい。もう教室へ行く準備を始めとるだろうよ」

爺「それと、放課後になったらまたここへ来なさい」

男「なんで?」

爺「この学校について、色々と説明しておかなきゃいかんことがある」

男「わかった」


18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:13:56.97 ID:1IMgYDrZ0
男「あ……爺ちゃん」

爺「どうした?」

男「その……ありがとう。また、学校行けるようにしてくれて」

爺「なに、一歩を踏み出したのはお前さんじゃ。わしは道を示しただけじゃよ」

男「お、俺がんばるから! 勉強も……学校生活も!」

爺「魔法も、な?」

男「あぁ! 行ってくる!」バタン

爺「ほっほ、うれしいことを言ってくれるのぉ」


19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:17:32.56 ID:1IMgYDrZ0
職員室

男「すいません、1年A組の担任は……」

先生「ん? 何だね君は。もうHRが始まる頃だろう?」

男「あ、いえ……俺、今日からこの学校に通うことになったんですけど」

先生「と言うと……あぁ、なるほど。これは失礼した」

男「え、はぁ」

先生「待っていなさい。今A組の担任を呼んでくるから」

男「はい、ありがとうございます……」

男(もしかして、校長の孫ってやっぱり特別扱いされんのかな……)

男(……なんか嫌だな。担任もそうだったらどうすっかなぁ)


20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:21:09.25 ID:1IMgYDrZ0
担任「君が男君かい? 担任の、担任だ。担任と呼んでくれ」

男「あ、はい。よろしくお願いします」

担任「そうかしこまらなくていい。もっと気楽にしてくれ」

男(なんか、女の人だけどかっこいい人だなぁ)

担任「さて、それでは行こうか。緊張してるかい?」

男「え、あぁまぁ……」

担任「大丈夫、ウチのクラスはいい子ばかりだ。と、担任である私が言ってもひいきにしか聞こえないかな?」

担任「まぁリラックスしてくれ」


21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:24:19.31 ID:1IMgYDrZ0
教室

男「あ、あああの、男です今日かれあ、からこのクラスに入ることになりまし、た。よろしくお願いします」

「よろしくなー」

「わー」パチパチパチ

男(まさか俺がまた学校に行くことになるとはな)

男(つっても、こいつら俺より年下なのにでけーなぁ)

担任「じゃあ席は一番後ろの窓側。あそこな」

男「はい」


22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:28:11.04 ID:1IMgYDrZ0
メガネ「よぅ、よろしくな」

男「あ、あぁ……よろしく(こいつが隣か)」

メガネ「俺はメガネだ。まぁなんかわかんないこととかあったら聞いてくれよ」

男「ありがとう、助かるよ」

メガネ「ん? どうしたよ、女? さっきからこっち見て」

女「! べ、別になんでも……」

男「え?」

メガネ「あぁ、お前の前の席のヤツは女だ」

女「……よろしく」

男「あぁーと、よろしく……」


23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:31:57.38 ID:1IMgYDrZ0
メガネ「ま、仲良くしてやってくれよ」

男「あぁ(つっても、目もあわせようとしねえぞこいつ……)」

メガネ「シャイなんだよ。テレてんのか?」

女「……べつに、そんなことないっ」

男「ふーん」

女「……」キッ

男「うおっ」

男(なんだ、俺がなんかしたのかよ……)

担任「さーて、じゃあ夏休みの宿題集めるぞー」


24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:34:41.37 ID:1IMgYDrZ0
−放課後−

メガネ「男ー、お前家どっちよ? 一緒に帰んねぇ?」

男「あーっと、悪いな。俺ちょっと校長室行かないと……」

メガネ「ん? そうか、ならしょうがねえな」

男「悪いな。また明日な」

メガネ「あぁ、じゃーなー」

男(うーん、ホントは友達作っておきたかったんだが……ま、あせらないさ)


25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:38:52.00 ID:1IMgYDrZ0
廊下

男「えっと……校長室はどっちだっけ?」

男(メガネに案内してもらえばよかったな……)

男「こっちか?」

ドンッ

チビ女「あっ……!」

男「ご、ごめん!」

チビ女「いたた……」

男「えーと……大丈夫か?」

チビ女「は、はい……こちらこそすみません」


26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:39:50.72 ID:1IMgYDrZ0
男「えっと、そ――」

DQN2「いたぞ!」

DQN3「待てやこのチビ!!」

男「え?」

DQN1「動くんじゃねえ!」

男(げ――見るからにチンピラ!)

チビ女「やば……」

男「ちょ、何事!?」

チビ女「助けてください!」

男「えぇ?」


27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:41:00.09 ID:1IMgYDrZ0
チビ女「あの人たちに追われてるんです!」

男「そりゃ見ればわかるけど……」

DQN3「おぉ? なんだてめぇ?」

DQN1「そこどけや!」

男「え、えっと……なんだか知らんが落ち――」

チビ女「うるさい!」

DQN1・2・3「あぁ?」

男「へ?」


28 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:42:37.85 ID:1IMgYDrZ0
チビ女「も……元はと言えばそっちが悪いんでしょ!」

男「ちょ――」

チビ女「今からこの人があんた達をやっつけちゃうんだからね!」

DQN1「そうかよ……」

DQN3「じゃあまずはてめぇをぼこってやるよ!」

男「なんか話が見えないんだが……」


29 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:44:23.35 ID:1IMgYDrZ0
DQN2「いくぞおらぁ!」

チビ女「こいやこらぁ!」

男「なんでお前が返すの!?」

DQN2「"粘液砲(フライ・スライム)"!!」

男「うぉっ!?」

ビチャッ!

男「あ……あぶねぇ……」

男(ホントにこの学校の生徒魔法使えるのか!?)


30 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:46:05.71 ID:1IMgYDrZ0
男(くそ、やっぱり改めて見るとすげえなおい!)

チビ女「気をつけて、あれに当たるとねばねばして動けなくなっちゃうよ」

男「マジかよ、それは大変だ……ってなんでいつの間にかそんなに離れてるんだよ!」

チビ女「え……だって魔法使うんでしょ? 危ないじゃん」

男「しらねえよ! そんなことは聞いてない!」

DQN2「おらおら、よそ見してていいのかぁ!?」

DQN1「"回転針(ドリルニードル)"!」

男「げ……!」

チビ女「気をつけて、あれに当たると……」

男「見るからに危険だろ! 説明不要!」


31 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/13(金) 23:48:01.43 ID:0t4iAzBz0
驚異的な>>1以外のレスの少なさ


32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:49:04.66 ID:1IMgYDrZ0
男(戦えっつったって、俺にはあんな魔法つかえねえよ!)

男「逃げるが勝ちよ!」

DQN2「あっ、待てや!」

チビ女「ちょっと! 何やって――」

男「お前も来い!」ヒョイッ

チビ女「あぁっ! 持ち上げないでよー!」

男「おとなしくしてろ!」

DQN3「くぉら!」

男「やべええ!」

チビ女「あぁーん、もぉー!」


33 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:51:50.81 ID:1IMgYDrZ0
とある教室

男「はぁっはぁ……」

チビ女「もー、服がしわしわじゃない……」

男「文句言うなよ……な……」

チビ女「ま、そうだね。ありがと」

男「お前、いったい何やったんだよ?」

チビ女「ん、まぁいろいろとね。ところで、転校生君はどこに行くつもりだったのさ?」

男「え? 何で俺のこと知ってんだ?」

チビ女「え? いや、同じクラスだし」

男「あ……と、そうだったのか」


34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:54:22.80 ID:1IMgYDrZ0
チビ女「で、何であんなところに突っ立ってたの?」

男「別に突っ立ってたわけじゃねえけど……」

男「そ、そうだ校長室行かなきゃ」

チビ女「校長室?」

男「ちょっと用があってな……」

チビ女「じゃあ、やっぱりあなたって校長先生のお孫さん?」

男「……知ってるのか」

チビ女「そりゃあ有名よ。知らない人いないんじゃない?」

男「……そうか」


35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/13(金) 23:57:48.05 ID:1IMgYDrZ0
男(……やっぱり、すぐに知れるよな)

チビ女「ま、安心して。誰も特別扱いなんてしないわよ」

男「どういうことだ?」

チビ女「この学校ではね、いくらお偉いさんの孫でもちやほやされないわよ」

チビ女「さっきの、見たでしょ? ここではよりすごい魔法を使えるやつがすごいの」

男「はぁ……」

チビ女「さっきのやつらがすごいってわけじゃないけどね。でもまぁ、あいつらも決して低くはない」

チビ女「だからえらそうにしてんのよ……むかつくなぁ、もう」

男「さっきのって……何年だ?」

チビ女「あんたや私と一緒よ」

男「1年!? あんなにすごい魔法使えてか!?」

チビ女「えぇ? あんなの普通よ? もっとすごいの使うやつもいるし、2・3年はさらにすごいわ」

男「そ、そうなのか……」


36 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:00:12.65 ID:p3dY9J8J0
チビ女「あいつら、あれで1年の中で中の上くらいよ」

男「じゃあ俺は底辺かな……」

チビ女「なんで?」

男「まだ何も使えないからね」

チビ女「そうなの? この学校に転校してくるからには使えるもんだと思ったわ」

チビ女「さっきのはてっきり弱いから逃げたかと思った」

男「お前が言えた口か?」ギュウッ

チビ女「い、いひゃい! ひっふぁははいへー!」


37 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:00:33.06 ID:IOWslxtZP
この時まだ僕に魔法の才能があるなんて気づかなかった…あの時までは


39 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:04:21.22 ID:p3dY9J8J0
男「さて、行かなきゃな」

チビ女「まだ外にうろついてるかもよ?」ヒリヒリ

男「うっ……それもそうか」

チビ女「どーすんのさ!」

男「お前が言うなって何回言えばいいんだよ!」

チビ女「しょうがないなー、私が魔法使うか……」

男「なんだ、使えないかと思った」

チビ女「あんたが言えた口か」ゲシッ


40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:05:21.12 ID:p3dY9J8J0
チビ女「よし、そんじゃ使うから教室から出て!」

男「え? ここで使えよ?」

チビ女「目の前で使わなきゃ意味ないの!」

男「はいはい」ガラッ

男「で、こっからどーすんだ? ……ってあれ? どこ行った?」

DQN2「いたぞ!」

DQN1「やろうこんなところに!」

男「はい?」

DQN3「てめぇそこを動くなぁ!」

男「もしかして……だまされたぁ!?」

DQN2「おらぁ!」ビチャッ

男「危なっ! くそ、また逃げんのかよおおおお!」


41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:09:01.95 ID:p3dY9J8J0
校長室

男「はぁはぁ、やっと撒いた……」

爺「おぉ、やっと来たかの」

男「ったく、何なんだよこの学校はよ」

爺「ほっほっほ、楽しそうで何よりじゃ」

男「爺ちゃん、なんで呼んだんだ?」

爺「おぉ、お前にこの学校のこと教えなくてはな」

男「あぁ」

爺「この学校は知っての通り、皆が魔法を使える」

爺「そして、より強い魔法を使えるものが……」

男(……さっき聞いた話だ……)


42 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/14(土) 00:11:39.07 ID:o105aine0
いつの間にか魔法になっちまったな


43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:11:45.88 ID:p3dY9J8J0


男「つっかれたぁ……」

男「まさか初日から校内走り回る重労働をするとは思わなかった……」

男「家にいた間、引きこもらずに少しは運動しておいてよかった」

妹「あ、お兄ちゃんお帰り!」

男「ん、ただいま」


44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:12:48.88 ID:p3dY9J8J0
妹「学校どうだった? 楽しかった?」

男「あぁ……疲れたよ」

妹「そっかぁ……あ、ご飯食べる? もうすぐできるから待っててね」

男「お前が作ってるのか?」

妹「うん、そうだよ? 今までお爺ちゃんの分と二人分ね」

妹「まぁ、期待して待っててね。今夜はハンバーグだから」

男「あぁ、わかった」


46 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:36:11.27 ID:425KJBUkO
さるった?


47 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:43:52.44 ID:1ymlA7I2Q
>>1よ、止めるなよ
レスが少なくてもちゃんと読んでるからな


48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 00:57:04.92 ID:425KJBUkO
このまま落ちちゃうのかな


50 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 02:33:18.05 ID:RurzCHFbO
楽しみにしてる


56 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/08/14(土) 08:19:06.63 ID:PxzTlJHD0
性奴隷化の術っ!!!!!!!!!


57 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/08/14(土) 10:19:32.47 ID:JMMTunETO
これで主人公がM0とかそげぶの類いだったら笑う



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