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白剣士「明日が平和なこと」
1 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/09/16(月) 09:46:09 ID:Ca2sZJL2
 
【少年剣士シリーズ】
少年剣士「冒険学校に入学します!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1370948694/l50
少年剣士「冒険学校で頑張ります!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1371177620/l50
少年剣士「冒険学校の休暇です!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1371707458/l50

【幼剣士シリーズ】
幼剣士「待っていて下さい・・僕が・・必ず・・!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1372216047/
幼剣士「僕には夢が出来ました」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373284710/
青年剣士「運命ということ・・」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1374051127/l50

【冒剣士シリーズ】
冒剣士「…冒険酒場で働くことになった」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1375843192/
冒剣士「僕は最高の冒険者になる」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1377051292/

【白剣士シリーズ】
白剣士「毎日が平和なこと」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1378431450/l50

上記の白剣士シリーズの続編になります。


2 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:48:48 ID:Ca2sZJL2
 
悠久国でおきた内乱は、やがて規模を拡大していった

軍の介入により、

これをチャンスとした近隣や、軍の統制に不満を持っていた国々が乗じて奪い合いを始めたのだ


人々はこれをかつての魔王との人類勢力戦を思い出し

"第二次大陸戦争"と呼んだ



そして、混沌していく世界の中

空を見上げて、人々はこう願った


"英雄の再来"を…


3 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:49:49 ID:Ca2sZJL2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【悠久国・王城】

…タッタッタッタ


側近「報告します!港の閉鎖、西側のゲートの閉鎖が完了しました!」

悠久姫「…ご苦労。して、こちら側の被害は?」

側近「いつも通り、脅しです」


悠久姫「わかった」

側近「我が国は海、森に囲まれてますからね。篭城戦…ならぬ篭国戦でも国民に負担はかけません」


悠久姫「して、剛闘家とウィッチの様子はどうじゃ?」


4 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:50:30 ID:Ca2sZJL2
 
側近「そちらもいつも通りです」

悠久姫「…首謀者とはいえ、牢屋に閉じ込めておくのは…毎日が辛い」

側近「仕方のないことです」


悠久姫「…少し休むぞ」


側近「はっ!」ビシッ


…スタ…スタ…ガチャッ……バタン


側近「…ようやく悠久国の再統一が成されたというのに、過労で倒れなければいいのだが…」


5 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:51:07 ID:Ca2sZJL2
 
…トコトコ

王宮兵士長「…側近殿、姫様の心配もいいが、そのままでは貴方も倒れてしまわれる」

側近「何、気にすることはない」


王宮兵士長「…あれからもう1ヶ月か。まさか世界が揺れる大戦争になるとは思いませんでした」

側近「この戦いに終わりはあるのだろうか」

王宮兵士長「悠久国はまだ戦えます。攻めてくる敵が星降の連中だけというのが、何とかなってますね」


側近「地形も相まってるからな…さて、まだ自分たちは仕事があるぞ」

王宮兵士長「はい。休まる暇もないですね」


側近「あぁ…」


6 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:51:40 ID:Ca2sZJL2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【悠久姫の自室】


…ゴロン

悠久姫「民の為、人の為。私はこの戦いを乗り切れるのか…」


…スタッ

悠久姫「…白剣士…お主は一体どこへ行ったのじゃ…。約束が…違うではないか…」


7 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:52:14 ID:Ca2sZJL2
 
That's where the story begins!
―――――――――――――
【白剣士「明日が平和なこと」】
―――――――――――――
Don't miss it!


8 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:53:18 ID:Ca2sZJL2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【1ヶ月前】


…ドサッ!!

悠久姫「…ごほっ!ごほごほっ!」


星降軍人A「…姫様、生きててよかったー。だいぶ手荒に扱ったからな」ハハハ

星降軍人B「ま、これで仕事は終わりだ」

星降軍人C「ちょっと狭いが、牢屋に入っててもらうぞ」


悠久姫「お主ら…何者じゃ…」


9 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:54:29 ID:Ca2sZJL2

 
星降軍人A「まあ、あとは今から来る上司に聞いてくれ」

…トコトコ…ガチャッ…バタンッ


悠久姫「一体…何なのじゃ…白剣士は無事なのか…?」

…キョロキョロ

悠久姫「…寒い。もう…何がなんだか分からん…」


…ガチャッ…


悠久姫「むっ」


10 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:55:34 ID:Ca2sZJL2
 
民軍准尉「…これはこれは姫様。初めまして。俺は民軍准尉と申します」

悠久姫「…一体何のつもりで私をさらったのじゃ」

民軍准尉「簡単なことです。あなたを人質にして、悠久国を掌握するまでのこと」


悠久姫「そんな事させるものか!」


民軍准尉「いや、彼らはきっと条件を飲む」

悠久姫「…っ」

民軍准尉「しかし内乱とはね。またとないチャンスを、ありがとう」


悠久姫「なぜそんなに悠久国が欲しいのだ!父上が生きてた頃、国境沿いで攻撃してきたのは…」


11 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:56:10 ID:Ca2sZJL2
 
民軍准尉「ああ、俺ですよ。でもまさか、仲間を処刑されるとは思いませんでしたけどね」

悠久姫「じっ…自業自得でもあるだろう!」

民軍准尉「さあどうでしょうかね」


悠久姫「…くっ」


民間准尉「ところで、報告にあがってるのですが…剣士がもう1人いましたよね?」

悠久姫「…」

民間准尉「彼は何者です?情報にないのですが」


悠久姫「…友達じゃ」


12 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:56:40 ID:Ca2sZJL2
 
民間准尉「…と、友達?」

悠久姫「…」


民間准尉「くっ…ははははっ!友達…友達!!はははっ…」

悠久姫「…何がおかしい!」

民間准尉「…」


…トコトコ


悠久姫「よ、寄るな!」


13 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:57:53 ID:Ca2sZJL2
 
…グイッ

悠久姫「…っ」

民間准尉「ふざけるなよ」

悠久姫「!」ゾクッ


民間准尉「ちょっとした不都合があると、それだけで総崩れすることもあるんだ。話せ、そいつは何者だ」


悠久姫「…友達じゃ」

…バシッ!!!


民間准尉「…ふざけやがって。うちの軍の攻撃を耐える人間などそういないはずだが…ふむ…」

悠久姫「…」


14 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:58:33 ID:Ca2sZJL2
 
民間准尉「まあ、その男も気になるが本当に聞きたいのは別のほうだ。悠久国の今の状態を教えろ」

悠久姫「嫌じゃ」

民間准尉「…」ニコッ


…ゲシッ!!

悠久姫「うぐっ…」


民間准尉「女だからって容赦しねーぞ?」

悠久姫「わ、私…だって姫として…、それ相応の覚悟は出来ておる!」

民間准尉「…そうか。まあいい、時間はまだある。一晩やる。よく考えろ。協力して安泰の道か、抵抗して辛酸の道か」


15 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:59:22 ID:Ca2sZJL2
 
悠久姫「どういわれようと…何をしようと…私は何も言わぬ…っ!何にも屈しぬ…、国は渡さぬ!」

民間准尉「お前が今、どういう状況にあるのかしっかり考えることだ」

悠久姫「…」


民間准尉「どうなるか位は考えりゃ分かるだろう?俺らとしては兵士の鬱憤を晴らすのには丁度いいんだがな」

悠久姫「…そ、そんなもの…ベー…じゃ」

…ベーッ


民間准尉「…」イラッ

…ガツッ!…ドンッ!!……ズルズル…ドサッ


16 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 09:59:53 ID:Ca2sZJL2
 
民間准尉「…ムカつく姫だぜ。ま、ゆっくり考えることだな」

…ガチャガチャッ…バタンッ…


悠久姫「…っ」

…ズキンッ

悠久姫(私一人が耐えれば…、皆に危険が迫る事はない…我慢じゃ…)


…ブルブル…


17 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:00:51 ID:Ca2sZJL2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・


18 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:01:22 ID:Ca2sZJL2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

…ガチャッ

民軍准尉「…どうですか?姫様」

悠久姫「…」


民軍准尉「…」

悠久姫「…」


民軍准尉「はー…無視ですか。困ったものだ」


悠久姫「…」


19 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:02:29 ID:Ca2sZJL2
 
民間准尉「…いい加減にしろ」

…ガツッ!!

悠久姫「っ…」

民間准尉「俺だって暇じゃないんだ。死ぬか死なないかの拷問をしてもいいんだぞ?」

悠久姫「…」


民間准尉「話してくれますかね?協力して、国を明け渡してくれませんかね?」

悠久姫「…」プイッ

民間准尉「…」


悠久姫「話す気は…ない。協力する気もない」


20 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:03:04 ID:Ca2sZJL2
 
民間准尉「…おい」

…バタバタ

星降軍人A「…」

星降軍人B「へへ」

星降軍人C「お前が従わないからこういう事になるんだからな」


悠久姫「…」


民間准尉「いささか強引ではあるが、拷問というのは俺の趣味に反していてね」


21 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:03:35 ID:Ca2sZJL2
 
悠久姫「あれだけ殴っておいて…」

民間准尉「ってなわけで、こいつらにお願いすることにした」


星降軍人達「…」ニヤッ


民間准尉「では、あとはよろしく」

…バタンッ

  
悠久姫「…」

星降軍人A「…まずは女ってことを利用させてもらおうか」


22 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:04:36 ID:Ca2sZJL2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

…キィン!!

白剣士「…姫はどこだ」

星降軍人D「…つ、強い…」


白剣士「早く言え!」

星降軍人D「こ、この廊下を行った先の階段の降りた場所だ…」

白剣士「…」


…ガツッ!!

星降軍人D「…ぐっ」

…ドサッ


23 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:05:06 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「待ってろ…無事でいろよ」

…タタタタタッ!!


星降軍人E「貴様、何者だ!」

星降軍人F「人を呼べ!」


白剣士「やらせるかよ!どけどけオラァ!」


…バキッ!!…ドスッ!!


24 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:05:51 ID:Ca2sZJL2
 
…タッタッタッタッタ…

白剣士「…はぁはぁ…、この部屋か…」


…ガチャッ

白剣士「姫!助けに来たぞ…」


星降軍人A「…ん?」

星降軍人B「誰だ!」

星降軍人C「ああん?」


悠久姫「し、白剣士っ!」


25 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:06:21 ID:Ca2sZJL2
 
星降軍人A「お前は、昨日の姫様の隣にいたやつじゃねーか」

星降軍人B「っち、お楽しみだっつーのに」


白剣士「お前ら…何してんだ…」


星降軍人A「あ?見て分からない?」

白剣士「…」ブルブル

星降軍人A「…はは」ニヤッ

白剣士「…」ブチッ


26 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:07:02 ID:Ca2sZJL2
 
…ビュッ……ドスッ!!

星降軍人A「…うおっ、早っ…」
 
白剣士「…」


…ドロッ…

星降軍人A「…っ」

白剣士「それ以上はしゃべらせねえぞ」

星降軍人A「俺たち…星降軍のモットーは…どんな時でも"肉を切らせて骨を断つ"だ」


白剣士「…あ?」


27 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:07:45 ID:Ca2sZJL2
 
星降軍人A「お、お前ら…やれ…」

星降軍人B「おうよ!」チャキッ

星降軍人C「っしゃあ!」スチャッ


白剣士「て、てめえらまさか!」

ビュッ…ドスドスッ!!!


悠久姫「な…仲間ごと剣で貫いた…!?し、白剣士…白剣士!!」


28 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:08:44 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「ぐっ…」ドロッ

悠久姫「…白剣士っ!!!」


星降軍人A「…」ガクッ


星降軍人B「残念だったな、勇敢な勇者サマ」

星降軍人C「そのまま死んじまえよ。俺らは姫様と仲良く続きやるからよ」


白剣士「…っ」チラッ

悠久姫「…嫌じゃ…死ぬでない…、白剣士…!」


29 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:09:50 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「…すまねえ、もう会えそうにないかもな」


悠久姫「そ、そんなダメじゃ!」


白剣士「なあに、そういう意味…じゃない。ぬううおおおっ!!」

…グググッ

…ズルッ…ドバドバッ……


星降軍人B「剣を抜きやがっただと!?」

星降軍人C「致命傷のはずだ…なぜ倒れない…!」


30 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:10:51 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「…これを見せたら、俺はもう姫の前じゃいられなくなるな」

悠久姫「ど、どういうことじゃ!」


…シュウシュウ…パァァッ・・・


星降軍人B「な、なんだ…」

星降軍人C「…刺した傷が…治癒されていく!?な、なんだお前…っ!」

悠久姫「な、何が…」


白剣士「…」


31 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:11:37 ID:Ca2sZJL2
 
星降軍人B「ちっ、くそが!これでも食らえ!」

…ビュッ…キィンッ!!

星降軍人B「…ぬあっ!」


白剣士「…まあ、何にせよお前らを許すことはないんだけどな」

…ビュッ…ドシュドシュッ!!!


星降軍人B「な…何者だ…お前…」

星降軍人C「…っ」


…ドサドサッ


32 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:12:08 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「…姫、遅れてすまなかった」

悠久姫「白剣士…生きているのか…?大丈夫なのか…!?」

白剣士「…俺のことはいい。それより、姫に…消えない傷を残して…」


悠久姫「…大丈夫じゃ…私はまだ何もされていない…」


白剣士「…本当か!?」

悠久姫「うむ…、本当じゃ…」

白剣士「良かった…間に合ったんだな…」

悠久姫「白剣士…ありがとう」


33 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:12:38 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「…だが、この顔の傷は…」

悠久姫「これくらい、何ともない!」

白剣士「…」

悠久姫「そっ、それより…おなかの傷はどうなのじゃ!?」


白剣士「大丈夫だ。それより…俺はもうここにはいれない」


悠久姫「な、なんでじゃ!?」


34 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:13:11 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「…」

悠久姫「…」

白剣士「力を持ちすぎた人間が、どういう目で見られるか分かるか?」

悠久姫「…?」


白剣士「…俺は人に違う目で見られる事が今も…耐えられない」

悠久姫「わ、私はそんな目では見ないぞ!」

白剣士「分かってる。だけどな…俺自身が無理なんだ…」


悠久姫「ダメじゃ!約束だろう、一緒にいてくれると!」


35 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:13:52 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「…すまん」

悠久姫「なぜ謝る…、気にしなくていい!見たことも忘れる!」

白剣士「…」


…パサッ

悠久姫「…」

白剣士「俺の上着、やるよ。裸で何言っても説得力ねーぞ」ハハハ


悠久姫「…っ」カァッ


白剣士「…」ボソッ


36 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:14:34 ID:Ca2sZJL2
 
悠久姫「…何?」

…フワッ

悠久姫「…」クラッ

……ドサッ


白剣士「簡易な睡眠魔法だ…少し眠ってもらうぞ。ちゃんと届けてやるから心配するな」

悠久姫「…」スゥスゥ


白剣士「…よっこらせっと。相変わらず軽いなお前は」


37 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:15:07 ID:Ca2sZJL2
 
…スタッ

白剣士「で、お前は結局…動かないのか?そこの男」

民軍准尉「俺は戦闘民ではなく、頭で動くほうだからね。死にたくないし、危険なことはしませんよ」ハハハ

白剣士「…ふん」


民軍准尉「それにしても、その力。一体何者なのですか貴方は?」

白剣士「…うるせえ」

民軍准尉「今なら、首謀者である俺を殺せますよ?」

白剣士「…そうかもしれねえが、これ以上時間をかけたら援軍に囲まれるだろ」


民軍准尉「…貴方は頭も切れるようですね」


38 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:15:38 ID:Ca2sZJL2
 
白剣士「それに姫を背負ったまま戦いたくねえ」

民軍准尉「貴方が敵になると、我々も少々厄介なのでここで倒したかったのですけどね」

白剣士「安心しろ。俺はもう関わらねぇよ」


民軍准尉「それならいいのですがね」

 
白剣士「…ふん」

…タッタッタッタッタ…


民軍准尉「…」


39 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/09/16(月) 10:16:09 ID:Ca2sZJL2
 
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