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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
436 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/08(水) 06:40:19 ID:XYIsMxtY


召喚士「何か凄い喜んでたね……」

ジノ「めっちゃ紳士的だったのにタテガミ貰った瞬間……ひゃっほう!って……」

ネメア「………」

召喚士「ネメア……色々聞きたいんだけどさ……」

ネメア「……なんだ?」

召喚士「あの人何者なの?……両方揃って倒せないって言ってたけどあれは?」

ネメア「あれは……地獄の侯爵だ。あの姿をしているのを見るのは初めてだったが」

ジノ (やべえ……地獄の侯爵にこいつとか言っちゃったよ……)

ネメア「あれと戦闘になっても……決着は着かないからああ言ったのだ」

召喚士「………」

ネメア「お互い……相手を傷付けるだけの力は無いからな」

召喚士「へぇ……」


437 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/08(水) 11:22:47 ID:XYIsMxtY
ネメア「……これで天界から追われる事も無くなればいいが」

召喚士「………」

ネメア「………」

召喚士「ネメア……追われなくなったらどうするの?」

ネメア「………」

召喚士「還る?ねぇ還る!?還ってくれる?ねぇネメア!」

ネメア「還らんッ!」

召喚士「ぇぇぇ……」

ネメア「お嬢の事や喚起士の事があるだろうがッ!……仕方無いからな手伝ってやる」

召喚士「……いいよ」

ネメア「貴様は……本当に天界からの刺客が来ないとも限らないのに良くそんな事が言えるな!」

召喚士「………」


438 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/08(水) 13:26:58 ID:XYIsMxtY
ーー

喚起士「申し訳ありません……」

召喚士「良いですよ!気にしないでください!」

喚起士「夜通し見張りを……本当にすいません……」

召喚士「女性を守るのは男として当然の役目ですから!ふふ!」キリッ

ネメア、ジノ「………」

召喚士「良く眠ってましたけど……そうとう疲れてました?」

喚起士「……かもしれないです」

召喚士「なら宿へ行って御飯食べたら、もう少し寝てたらどうですか?」

喚起士「ですが……」

召喚士「良いですって。剣士達もわかってくれますよ」

喚起士「………」

ネメア (馬鹿が……先程まで爆睡していた癖に……)


439 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/08(水) 16:39:36 ID:XYIsMxtY


剣士「まぁいいぜ!街を見て回りたかったしな!」

召喚士「そっか、良かった」

蒼頭「………」

召喚士「……行きたいのか?」

蒼頭「ば、馬鹿な事をッ!姫様をお守りしなければならない某が……」

召喚士「行って来いよ。お姫様は見とくからさ」

蒼頭「しかし……」

召喚士「良いって!ネメアもジノもいるし安心しろって」

蒼頭「………」

召喚士「なッ!」

蒼頭「わかり申した……ならば姫様の事宜しくお頼み申します」

召喚士「ああ!任せとけ!」

ネメア「……?」

召喚士「………」


440 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/08(水) 18:36:27 ID:XYIsMxtY


ネメア「……どう言うつもりだ?」

召喚士「……何が?」

ネメア「お嬢と二人きりになろうと言う魂胆が見えるが……」

召喚士「………」

ネメア「お前まさか……お嬢に手をッ!」

召喚士「違うわいッ!……俺は胸の脂肪が多い女性の方が好みだし!」

ネメア「そうか……なら何故だ?」

召喚士「………」

ネメア「言えぬのか……」

召喚士「あれだよ……ほらあれ……」

ネメア「………」


441 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/08(水) 21:17:31 ID:XYIsMxtY
召喚士「お姫様って……あるじゃん?」

ネメア「……何が?」

召喚士「魔力……」

ネメア「……で?」

召喚士「俺の変わりに召喚してもらないかなぁって……」

ネメア「………」

召喚士「………」

ネメア「馬鹿か貴様はぁッ!お嬢に喚起術を使わせようなどとッ!」

召喚士「……いいじゃん」

ネメア「もしもの事があったならどうするのだッ!」

召喚士「……お前やジノがいるじゃん」

ネメア「そう言う問題で無いだろがぁッ!」

バタンッ

姫宮「な、何かあったの?怒鳴り声聞こえたけど……」


442 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/08(水) 23:39:46 ID:XYIsMxtY
召喚士「お?丁度いい時に来たね」

姫宮「え?」

召喚士「お姫様ぁちょっといいかな?」えへっ

姫宮「……なに?」

召喚士「喚起士さんみたいに……格好良く!召喚してみないー?」

姫宮「………」

ネメア「お嬢やめておけ……」

召喚士「こうさバババッ!って……どう!」

姫宮「でも……」

ネメア「こいつの言う事は聞かない方がいい」

召喚士「……召喚出来たらパイアが頼って魔力吸ってくれるかもよ」ボソ……

姫宮「やるッ!」

ネメア「………」

召喚士「さっすがお姫様……話がわかりやすなグヘヘヘ……」


443 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/08(水) 23:50:47 ID:XYIsMxtY


召喚士「わかった?」

姫宮「うん……」

ネメア「お前……この召喚陣……」

召喚士「喚起士さんには頼めないだろ?だから……」

ネメア「まだ諦めて無かったのか……」

召喚士「誰かが還ればすぐにでも喚ぶのに還らないからな!」

ネメア「………」

姫宮「やってみるよ?」

召喚士「おう!」

姫宮「……常世の声を聞こえし幻想の者よ……その姿現さん!」

召喚士、ネメア「………」

姫宮「………」

召喚士「駄目かぁ……」

姫宮「……失敗?」


444 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/09(木) 00:04:06 ID:OUl1r2A.
wktk


445 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/09(木) 00:10:25 ID:MFlaF28w
召喚士「ん……」

ネメア「お嬢のせいでは無いだろ」

姫宮、召喚士「そうなの?」

ネメア「またお前は……わかっていないに……」

召喚士「………」

ネメア「お嬢は魔術が使えるのだから何かしら召喚に対して妨げになる要素があったのかもしれんな」

召喚士「へぇ……」

姫宮「なら私……召喚術使えないんだ……」

ネメア「そう言う事になるな」

姫宮「残念……」

ネメア「お嬢、二兎追うものは一兎も得ず。お前には必要の無い物だ」

召喚士、姫宮「………」

ネメア「どうした?」

召喚士「いや……喚起士さんの書いた絵を思い出しただけ……」

ネメア「………」


446 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/09(木) 00:17:42 ID:MFlaF28w


喚起士「お陰様で大分楽になりました」

召喚士「良かったですね……はは……」

喚起士「……何かあったのですか?」

ネメア「何も無い……」

喚起士「はぁ……」

ジノ「何この召喚陣?」

召喚士 (しまったッ!片付けるの忘れてたぁぁぁッ!)

喚起士「………」

召喚士「こここここれはですね!違うんですよ!」

喚起士「ん……」

召喚士「あわわわ……」

喚起士「この召喚陣……書き方が間違っていません?」

召喚士「……え?」

ネメア「……なんだと?」


447 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/09(木) 00:29:27 ID:MFlaF28w
喚起士「これでは……発動しませんよ……」

召喚士「………」

ネメア「………」

喚起士「この召喚陣の模様からすると……呼び出そうとしてたのは妖精のロー

召喚士「喚起士さんッ!」

喚起士「は、はい?」

召喚士「本当にその召喚陣は発動しないんですか!?」

喚起士「そうですね……無理だと思います」

召喚士「がぁぁぁぁ……」ドサ……

喚起士「だ、大丈夫ですか!召喚士さん!」

召喚士「俺の努力が……俺の努力が……」

喚起士「………」

ネメア「………」


448 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/09(木) 00:47:28 ID:MFlaF28w


ジノ「召喚兄さん……頭抱えてジタバタしてたけど大丈夫かな……」

喚起士「あの召喚陣が間違っている事に相当ショックを受けていたみたいですけど……」

姫宮「………」

喚起士「姫宮さん、どうしました?」

姫宮「召喚士……私に召喚させようとしてたんだけど……」

喚起士「なんて事を……」

姫宮「もし召喚が成功してたら何が出てきたの?」

喚起士「ローンと言う妖精ですね。アザラシの皮を纏っていて美しい女性の姿をしていると言われ……」

姫宮「そうなんだ……妖精さんかぁ。見てみたかったな」

喚起士「………」


449 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/09(木) 00:58:41 ID:MFlaF28w
姫宮「……?」

喚起士「ジノ……召喚士さんは何故ローンを呼び出そうとしていたのでしょうね……」

ジノ「……知らない方がいいと思うよ」

喚起士「………」

ジノ「………」

喚起士「聞いてみましょう……」

ジノ「やめときなよ……」

喚起士「もし私欲の為ならば……」

ジノ「……ならば?」

喚起士「その根性叩き直さなければいけません!」

ジノ「………」

喚起士「行きましょう!」

ジノ (召喚兄さん……無事を祈る……)


450 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/09(木) 13:31:39 ID:MFlaF28w


剣士「中々よ、こうしっくり来るってもんは見つかんねえなぁ」

蒼頭「そうだな」

剣士「んあー!どっかに落っこてねえかな!」

蒼頭「……落ちている訳無いだろ」

盗賊「………」

蒼頭「お子よ、どうした?」

盗賊「………」クイッ

蒼頭「………」

剣士「お前よ……いい加減それやめろよ……」

盗賊「………」

蒼頭「お子よ……釜茹でにされてしまうぞ?だからそれはやめておけ」

盗賊「………」コクッ


452 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/09(木) 20:38:58 ID:MFlaF28w


剣士「お前さ、人間じゃ無かったらなんなんだ?」

蒼頭「なんだ突然……」

剣士「いやぁよ、盗賊も人間じゃねえからさ気になってよ」

蒼頭「お子が人では無いと……冗談は好きでは無い」

剣士「本当だって。なぁ盗賊」

盗賊「………」コクッ

蒼頭「まさか……どう見ても人であろう……」

剣士「信じないならそれでもいいぜ?盗賊の一撃を喰らったお前ならわかる筈だろ?」

蒼頭「………」

盗賊「………」ググッ……

蒼頭「お子よ……構えんでもよい。そうか……」


453 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/10(金) 08:37:58 ID:xuNFvgLQ
盗賊「………」

蒼頭「お子よ……お前も同じなのだな……」

盗賊「………」?

蒼頭「この人の世に溶け込み暮らす苦労……痛い程わかるぞ……」

盗賊「………」

蒼頭「姿や素性は晒せず……いらぬ勘繰りをされ生きて行かなければならぬ苦労……」

盗賊「………」

蒼頭「おいたわしや……」

剣士「……お前苦労なんかしてた?」

盗賊「………」フルフル

剣士「だよな」

蒼頭「………」


454 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/10(金) 15:54:35 ID:xuNFvgLQ
剣士「で?やっぱその頭巾の下は化物面なのか?」

蒼頭「……そうだな」

剣士「へぇ」

蒼頭「反応はそれだけか……」

剣士「あ?怖がった方が良かったか?」

蒼頭「そうでは無いが……」

剣士「別にいいじゃねえか、化物でも中身は普通だろ?……見た目綺麗な人間でも化物みたいな奴もいるしな」

蒼頭「………」

剣士「………」

蒼頭「……喚起士殿の事か?」

剣士「違げえよ……。まぁ一部は化物みてえだけどよ」

蒼頭「………」


455 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/10(金) 20:08:50 ID:xuNFvgLQ


召喚士「グアアァァァァ……」

ネメア「………」

召喚士「お爺ちゃん話が違うじゃないかよぉぉぉ……」

ネメア「おい……」

召喚士「召喚獣とキャッキャウフフ出来るぞって嘘っぱちじゃないかよぉぉぉ……」

ネメア「おいと言っているだろッ!」

召喚士「なんだよ……今それどころじゃ無いんだよ……」

ネメア「私の話を聞け!」

召喚士「やだよ……これからクソお爺ちゃんをどうやって天国から地獄へ落とすか考えないといけないんだから……」

ネメア「いい加減にしておけよ。……こちらの方が大事な事なのだから」

召喚士「………」


456 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/10(金) 22:36:01 ID:xuNFvgLQ
ネメア「何故……私はここにいるのだと思う……?」

召喚士「喚んでもいないのに無理矢理割り込んで来たから!」

ネメア「……そうだな。なら発動しない筈の召喚陣で来られたのは……何故だ?」

召喚士「………」

ネメア「おかしいだろ……私がここにいる事が……」

召喚士「偶然発動したとか?」

ネメア「……そんなにうまい事いくかな」

召喚士「……俺が喚ぼうとしていた女の子はいたんだろ?」

ネメア「そうだが……」

召喚士「なら上手く発動したんだよ」

ネメア「………」


457 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/11(土) 06:40:28 ID:Mx4K7zbA


喚起士「召喚士さん……何故妖精を召喚なさろうとしていたのかお聞かせ願いますか」

召喚士「………」

喚起士「どうしました?」

召喚士 (やべぇ……何か超怒ってるよ……何で?)

喚起士「………」

ジノ「喚起士さ……召喚兄さんもそこまでじゃ無いと思うよ?」

喚起士「ジノは黙っててください」

ジノ「まさか召喚獣呼び出して……恋愛ゴッコしようなんでさ……」

召喚士「………」

ジノ「ましてや召喚獣相手にキャッキャウフフしたりさ……あわよくば童貞捨てられるなんて考えて無いと思うよ?」

召喚士「………」

喚起士「そうですが……召喚士さん、私欲の為に呼び出そうなんてしてませんよね?」

召喚士「………………はい」

ジノ (こいつやる気だったのか!最低だ……)


458 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/11(土) 11:56:56 ID:Mx4K7zbA
喚起士「なら何故呼び出そうとしていたのですか……しかも姫宮さんを使ってまで!」

召喚士「……それは」

喚起士「それは?」

召喚士 (どどどどどうするか!はい、そうですよなんて言えねえ……)

ジノ「………」

召喚士「……あれですよ?」

喚起士「あれとは?」

召喚士「あれ……そう!あれ!」

喚起士「………」

召喚士「お姫様が自分で身を守れるようにする為ですよッ!」

喚起士「……本当でしょうか?」

召喚士「本当本当!剣士や蒼頭ばかりに頼らせては限界がいつ来るかッ!」

喚起士「………」


459 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/11(土) 13:09:46 ID:Mx4K7zbA
召喚士「それにお姫様が自分で身を守れたら……その分、俺が喚起士さんを全力で守ってあげられますのでね!はははッ!」

喚起士「………」

召喚士「はは……は……?」

喚起士「………」

召喚士 (この嘘はキツかったか……)

ジノ「……喚起士?」

喚起士「……ううあ」

ダダダダッ……

召喚士「な、なんだ?」

ジノ「置いてかないでよ!」

召喚士「喚起士さん……どうしたんだ?……てっきりぶん殴られるかと思ったけど……」

ジノ「………」

召喚士「……おーい」

ジノ「喚起士……ああ言うのに弱かったのか……」

召喚士「……?」


460 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/11(土) 14:43:02 ID:Mx4K7zbA
ーー

蒼頭「喚起士殿は如何なされた?」

召喚士「わかんない……」

ジノ「………」

蒼頭「なにやらお顔が真っ赤だったが……」

召喚士「そうなんだ……何でだろうな……」

ジノ「……おい、蒼頭!」

蒼頭「ジノ様、何で御座ろう?」

ジノ「あたしとナゾナゾ勝負しようよ!」

蒼頭「ナゾナゾ……ああ、謎かけですな」

ジノ「そう!で、あたしが勝ったら……顔見せろ!」

蒼頭「御断り致す」

召喚士「お前さ……前にも言っただろ。勝負しても相手に得が無いんだよ」

ジノ「ぐぬぬ……じゃあ!……何か欲しい物ある?」

蒼頭「軽く強靭な刀なら欲しいですぞ」


461 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/11(土) 17:38:35 ID:Mx4K7zbA
ジノ「あたしが持ってる物で!」

蒼頭「うぬ……」

召喚士「お前……何か持ってるの?」

ジノ「人間の脊髄とか頭蓋骨とか?」

召喚士「そんな物誰が欲しがるんだよ!」

ジノ「そんな物って失礼だよ!立派なハンティングトロフィーなのに!」

蒼頭「ほう!」

ジノ「お?興味ある?」

蒼頭「あれはいい物です。勝利者のみが得られる物……」

ジノ「そうそう!」

蒼頭「人間の頭蓋骨は艶が命で御座ろう?」

ジノ「わかってるねぇ!」

召喚士「怖いよお前ら……」


462 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/11(土) 23:18:48 ID:Mx4K7zbA


蒼頭「ならば……朝昼夜共に四本、謎を駆け遠きを見詰める半ばの王とは?」 

ジノ「いや!え?な!」

召喚士「ジノぉ……問題出されたなら答えなきゃなぁ……たまには答える側になってみろよ」ニヤリ

ジノ「………」

蒼頭「さぁ!さぁ!さぁ!」

ジノ「えっと……朝昼夜四本……???」

蒼頭「わかりませんかな?」

ジノ「黙ってて!」ブツブツ……

蒼頭「ふふふ……」

召喚士「蒼頭……答えそれだろ?」

蒼頭「ほう、わかりましたか。中々やりますなぁ」

召喚士「お前こそ……くくくっ……」

召喚士、蒼頭「クハハハハッ!」

ジノ「ぐぎぎ……」


463 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/11(土) 23:44:55 ID:Mx4K7zbA
ーー

ジノ「謎を駆け……謎を駆け……」ブツブツ……

喚起士「全力で守って……全力で守って……」ブツブツ……

蒼頭「ささ!姫様、就寝のお時間ですぞ」

姫宮「うん……二人どうしたの?」

蒼頭「さぁ?どうしたので御座ろうな。わかりませぬ」

姫宮「そう……。ねえ蒼頭……」

蒼頭「何で御座ろう?」

姫宮「これから先……私達はどうなるのかな……」

蒼頭「………」

姫宮「喚起士達に助けてって言ったけど……」

蒼頭「姫様……それ以上は言葉にしてはいけませんぞ」

姫宮「……でも」


464 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/12(日) 03:25:29 ID:b.Nc3ME.
蒼頭「姫様の心情おわかり申すが……それはこの者達に大変失礼な事かと」

姫宮「………」

蒼頭「わかりましたな?」

姫宮「ごめん蒼頭……」

蒼頭「姫様……どうしても我慢出来ない時が来たのなら……」

姫宮「………」

蒼頭「某が受け止めますので。……御安心あれ」

姫宮「うん……ありがとう蒼頭……」

蒼頭「………」


465 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/12(日) 11:51:23 ID:b.Nc3ME.


ジノ「半ばの王ってなんだよ!あああわからない!」

喚起士「………」

ジノ「………」ブツブツ……

喚起士「ジノ……」

ジノ「……なに?」

喚起士「………」

ジノ「……召喚兄さんに言われた事?」

喚起士「はい……」

ジノ「そんなに気になっちゃう?」

喚起士「はい……女だから守ってでは無く……私だから守ってやると」……」

ジノ「へぇ……」

喚起士「………」

ジノ「喚起士もちゃんと女の子してるんだね」

喚起士「失礼ですよジノ……」


466 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/12(日) 23:28:47 ID:b.Nc3ME.
ジノ「そお?喚起士は全然そんな素振り見せないからどっかに女の子の部分を捨ててきちゃったのかと思ったよ」

喚起士「……そんな事ありません……私だって」

ジノ「だって?」

喚起士「………」

ジノ「喚起士……もう少し楽に生きたらどう?仇とか奴隷をとか人の為にってのも大切だと思うけどさ……」

喚起士「………」

ジノ「やっぱり一番大切なのは自分じゃん。……そんなんだと一人になった時辛いよ?」

喚起士「そう……ですかね……」

ジノ「……あたしだっていつまでも側にいる訳じゃ無いんだし」

喚起士「………」

ジノ「………」



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