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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その6
129 :超長い補足(読まなくてもおkな内容です) [sage saga] :2009/12/04(金) 23:51:43.21 ID:PlpTBWso
藤蔵の忍術については五行に基づき、

それぞれの五行の書が存在致します

五行を冠する5人の忍は、それぞれの免許を皆伝し、

奥義書を持たなくてもほとんどの術が使えます

ほとんどであって、超必殺技みたいのは奥義書がないと出せません。

奥義書があっても超必殺はゲージ消費が大きいので、

1日1発が限度とか、そんなレベルです

奥義書自体には各々のチャクラを発動させるための

増幅装置のような役目があります

水遁の書であれば、霊山の湧水に、歴代皆伝者のチャクラ、

そういった物が練り込まれ、持っているだけで印さえ結べれば、

水遁の術を発動できます。当然、印は門外不出です

盗賊は藤蔵の姫なので五行全ての印を把握しています

でもご存じの通り、五行には火と水は相容れない、などの

組み合わせがあるので、全ての行を覚えてしまうと皆伝は不可です

てか、一系統しか皆伝は出来ません。当主系統は基本全行覚えるのが

前提の為、忍術を使うには奥義書が必須となります


130 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/04(金) 23:52:57.62 ID:PlpTBWso
…チンッ

水忍「……一撃…か」

巫女「…」

武士「気配が……おる」

武士は振り向き、その場を立ち去る。

タッタッタッタ…

魔道士「武士さん…っ!」

武士「魔道士殿…大丈夫でござるか?」

魔道士「武士さん早いから…遅くなりました!」

武士「いやっ、拙者は特に…」

水忍「お主っ!まだ終わりでは…っ!」

直後の馬頭の身体が薙刀を振り下ろす。

ザシュウッ!!……ドズゥン…

後ろ向きに放った国綱の一撃が、馬頭の胴を二つに裂いた。

武士「気配が残っておる…と、言わなかったか?」


131 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/04(金) 23:54:41.45 ID:PlpTBWso
魔道士「武士さん…!」

水忍「いやっ、まだだっ!まだ首がっ!!」

途端に馬頭の目が見開き、魔道士に襲いかかる。

武士が脇から覆い被さるように、魔道士を庇った…。

シュバッ…バ゙グゥッ!!…ブシュウッ!!…

魔道士「…っ!!」

武士「…はっ…はぁっ…!」

水忍「…お、お主……!?」

魔道士「い…いやあぁぁっ!!」

ザシュッ…チンッ!!

馬頭「……ざま…み…ろ…!」

ドサッ…ドサドサッ

魔道士「武士さんっ!武士さん!!」

武士「…だ、大丈夫。左腕を…持っていかれただけ…!」

水忍「すぐに止血をっ!!」


132 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/04(金) 23:55:57.50 ID:PlpTBWso
ダッ!!

武士「…命に…別条はない!」

魔道士「でもっ…!」

シュルッ…シュバ…キュッ…グッ

水忍「あくまで応急処置だ…これ以上は…」

武士「いや、まだやれるでござるよ」

水忍「!!…お主な…」

武士「まだ…やれる!!」

水忍「相分かった…。もう何も言うまい」

魔道士「と、盗賊さんはっ!?」

水忍「気を失っている…。命には別条ない」

ダッ

魔道士「盗賊さん!盗賊さんっ!?」

盗賊「…っ!?」

魔道士「盗賊さんっ!!」


133 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/04(金) 23:56:49.94 ID:PlpTBWso
盗賊「…ぁ…!ま、魔道士…!?」

魔道士「盗賊さん…!よ、良かったぁ!」

盗賊「…ふふ…すまぬ」

盗賊は起き上がり、魔道士の頭を撫でる。

武士「…!?み、巫女殿っ!?」

巫女「…!?」

水忍「……知り合いか!?」

魔道士「あ…あれ!?巫女さん…さっき…」

水忍「…ほぅ、やはり。…何かあると思うたが」

巫女「…え、え!?」

四人が巫女を囲み、警戒態勢に入る。

水忍「巫女殿…出して頂こうか」

魔道士「…?」

盗賊「…そうだな…さぁ!」

巫女「……っ!!」


134 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/04(金) 23:57:41.42 ID:PlpTBWso
シュバッ

水忍「逃がすかっ!!」

水忍は屋根へ逃げる巫女に、素早くクナイを放つ。

ガスッ!!…ボンッ!!

水忍「変わり身!?」

盗賊「…逃がしたか!」

魔道士「い…今のは!?」

武士「…影、でござるな?

水忍「あぁ、そのようだ…」

水忍と盗賊は胸元から絵馬を取り出す。

水忍「我らは本物の証として、同様の絵馬を持っている」

盗賊「…これがなければ…偽物」

魔道士「じゃあ、今のは影が変装した…!?」

水忍「左様。偽物の巫女殿でござる」

武士「本物はおそらく、召喚士殿達と行動を共にしておるはずだ」

盗賊「……?」

魔道士「…あ、つまりですね…」


135 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/04(金) 23:58:34.17 ID:PlpTBWso


水忍「なるほど…つまり牛頭を倒した時点で…」

盗賊「…侍女だけでなく…巫女も」

武士「偽物だった…という事でござるな」

盗賊「…しかし、老人は…どうも」

水忍「私も姫に話を聞いた時に引っ掛かっていたのです…」

魔道士「な、何者なんでしょうね…?」

水忍び「まさか…妖怪の類か…?」

盗賊「……」

魔道士「で、でも…もう帰ったと思いますし…」

武士「うむ…。この先警戒すべきは…」

水忍「妖怪…そして影…」

武士「……先を進もう」

盗賊「…大丈夫か?」

武士「えぇ…」

魔道士「召喚士さんが来るまでの辛抱です!」


136 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/05(土) 00:09:36.41 ID:f98HRqIo
すいません…本日の投下はこれまでにて!
週末でなんとか東方編を完結したいと思います!ノシ


137 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/05(土) 00:40:28.52 ID:2I24R6DO
おつかりー
いつも楽しく読んでるよー。
召喚士が一番可愛いよー


140 :パー速民がお送りします [] :2009/12/05(土) 01:32:20.39 ID:0Ds.xwDO

鬼好きだぁ
死亡フラグ立ってるけど殺さないで欲しいな


155 :パー速民がお送りします [] :2009/12/05(土) 15:14:41.84 ID:tX6QwXw0
末っ子多すぎフイタww


162 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/05(土) 16:54:16.37 ID:f98HRqIo
末っ子ではないけどお邪魔します
寒いですね…。皆さんお身体には気を付けて下さいね!


163 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 16:56:21.61 ID:f98HRqIo
〜北の城、地下〜

鬼「うおりゃあぁーっ!!」

バギイィンッ!!

鬼の一撃で牛頭の身体は、後方へ吹き飛ばされた。

戦士「しかしすげぇ力だな…!」

鬼「固ってぇな…!棍棒にヒビ入っちまったぜ…」

牛頭は再び起き上がり、ゆっくりと近づいてくる。

金鬼「さぁ…こちらも始めようか!!」

召喚士「!!」

金鬼「我が身は牛頭よりも固いぞ!ヌワハハッ!」

召喚士「そうか……」

金鬼「恐れおったか?ヌワハハ!さぁどこからでも…」

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

シュイィィン

金鬼「…?式神…か!?」


164 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 16:57:37.90 ID:f98HRqIo
召喚士「もっと固くなるといいさ!」

召喚士はポツリと呟き、石化の息が金鬼を飲み込む。

金鬼「…ばっ…!?」

一瞬の内に金鬼は鬼の石像と化し、沈黙した…。

老人「……!?」

巫女「お、おじいさん!?」

タンッ!!

座敷「…どーした?」

巫女「おじいさんが…どこっ!?」

座敷「暗くて見えぬー。あれ、でも魔物の気配…」

キィン!!ガキィン!!…チュイン

巫女「な…何?何が起きてるの…!?」

キィン…チッ…ザシュッ…ザクゥッ…

戦士「おいっ!くるぞ!!」

鬼「わーってるって!」


165 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 16:59:08.80 ID:f98HRqIo
牛頭は刀を振りかぶり、鬼へ向けて振り下ろす。

ガキィィン!!…ボゴォッ!!

鬼「…くっそ…っ!!」

鬼は棍棒で刀を防いだが、棍棒は無常にも粉々に砕け散る。

戦士「ちっ!!」

戦士は雷切を斬り上げ、牛頭の右手を斬り落とす。

ザシュッ!!

牛頭は右腕を強引に引き、戦士を肘で殴り付ける。

ギィィン!!

鈍い音と共に防いだ雷切が稲光を上げる。

鬼「ガラ空きだっ!おらぁっ!!」

鬼は大きく振りかぶり、牛頭の腹部へ右拳で殴り付ける。

バキバキィッ!!…ドドォッ…

鬼の一撃により、牛頭は大の字で床に倒れこむ。

戦士「もう一丁!!」


166 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 17:00:30.93 ID:f98HRqIo
ダンッ!!

戦士が大きく飛び上がり、牛頭の胸へ雷切を突き刺す。

と同時に、激しい雷撃が牛頭の全身に行き渡り、牛頭はついに力尽きた…。

鬼「おぉっしゃあ!!」

戦士「……ふーっ…ふー…」

戦士は雷切を鞘に納め、鬼の元へ歩き近づく。

戦士「……」

戦士は右手を頭上にあげ、鬼を見据える。

鬼「…お、おぉっ!!」

バシイィン!!

戦士「いってぇっ!か、加減しろ!バカっ!!」

鬼「グハハハッ!!」

ハイタッチを済ませた二人は、召喚士の元へ歩き始めた。

召喚士「…こっちも大丈夫だ!」

鬼「おー、立派な鬼の石像だ!グハハッ」


167 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 17:01:51.71 ID:f98HRqIo
戦士「さて…」

鬼「しかし、気配はもう一匹あったんだけどな…」

召喚士「!?」

戦士「…まさか!?」

タタタッ…

二人は巫女と老人の元へ駆け寄る。

召喚士「…座敷!?二人は…!?」

座敷「んー?そこら辺に…あれ?」

サラマンダー「おい、コイツ魔物ちゃうか?」

サラマンダーが足元を照らす。

そこには一匹の鬼が血を流し、息絶えている。

鬼「ん…?コイツ、隠形鬼だな」

戦士「オンギョウキ…?」

鬼「コソコソ隠れて人間を狙うのが好きなヤローだ」

召喚士「…しかし誰が…?」


168 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 17:02:46.78 ID:f98HRqIo
戦士「……」

召喚士「どうした…?」

戦士「細見の刀で無数の斬り跡…」

召喚士「力はないが…剣の腕は一流のようだ」

戦士「……」

召喚士「とにかく、あたりを探してみよう!」

戦士「お、おう…!」



召喚士「ダメだ…この部屋にはいないみたいだ…」

座敷「こっちもいないぞー」

戦士「一反木綿ってのも消えてるな」

鬼「おう、とにかくこっから出ねぇか?」

戦士「出口知ってんのか?」

鬼「んーと…こっちだ、ただし上には繋がってねぇ」

召喚士「…?」


169 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/05(土) 17:25:54.41 ID:ZBZUzOko
鬼がすごい強さのお助けユニットみたいな感じだなww


170 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 17:57:06.32 ID:f98HRqIo
鬼「このまま本丸行きだ」

戦士「……仕方ねぇか」

召喚士「おそらくはみんなも…向かってるはずだ…!」

戦士「そうだな…」

座敷「よし、行こうーっ!」

鬼「おうっ!グハハッ」

〜二の丸〜

武士「はぁ…はぁっ…!」

盗賊「…大丈夫か…!?」

武士「す、すまぬ…気になされるな」

魔道士「でも…凄い血が…!?」

武士「もうすぐ…もうすぐでござる…」

水忍「……」

武士「さぁ…東方の…安寧の為に…!」

盗賊「……あぁ!」


171 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/05(土) 17:57:34.13 ID:EUAZ.ASO
鬼が良い味出し過ぎてる件wwww


172 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 18:06:28.10 ID:f98HRqIo
召喚士「…はっ…っ…」

タッタッタッタッタ

戦士「ちくしょう…長げぇ道だな…」

鬼「もうすぐ本丸だ」

タッタッタ…

〜本丸〜

水忍「……着いたっ」

魔道士「…はぁ…あ、あれっ!!」

盗賊「戦士っ!…召喚士も…!」

武士「…はぁ…っ、巫女殿も無事であったか…!」

召喚士「皆さん!」

戦士「無事みたいだな!」

巫女「良かった…!」

盗賊「……待てっ!?」

水忍「……戦士殿…腰の絵馬はいかがした…?」


173 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 18:15:39.23 ID:f98HRqIo
戦士「!?」

召喚士「…くっ…ふっふっ!!」

魔道士「えっ!?」

召喚士「そんなもの付けておったか…」

戦士「…申し訳、ありませぬ」

召喚士「まぁよいわ…手負いの者ぞ、相手にもならんじゃろ…」

水忍「やはりな…姿を現せ!影っ!!」

三人の偽物は衣装を剥ぎ、黒装束へと姿を変える。

魔道士「お…おじいさん!?」

盗賊「…貴様…やはり!」

老人「ほっほ…挨拶が遅れたの…影の副頭領、と申す」

水忍「!!…只者ではないわけだ」

老人「さて、ここは素直に退いてくれんかの…」

魔道士「な…何で…おじいさんが!?」

武士「……影め!」


174 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/05(土) 18:17:56.94 ID:ZBZUzOko
偽者が多すぎてちょっと把握できない
各人の状況を纏められないかね


175 :パー速民がお送りします [] :2009/12/05(土) 18:18:58.15 ID:xhpWaESO
>>174
各自自分でやってることだ


176 :パー速民がお送りします [] :2009/12/05(土) 18:20:04.03 ID:Ayoos5Qo
>>174
さては、おまえ…末っ子だな?


177 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 18:25:14.48 ID:f98HRqIo
老人「別にお主らの命が欲しいわけはないのじゃ」

盗賊「…?」

老人「そうじゃろ?殺したくばとうの昔に殺しとるわ…」

武士「……」

老人「ワシは変装すらしとらんぞ…?ほっほっほ」

水忍「なめられたものだ…」

老人「ただ、この先は天守閣じゃ…」

魔道士「天守閣…」

老人「天主には御大将がおられる…お主らを進ませるわけには…」

盗賊「…よけろっ!」

老人「いかぬのじゃっ!」

老人は言い終えると同時に、多数の手裏剣を投げ飛ばす。

武士「くっ!!」

魔道士「きゃっ!!」

老人と影達は三方へ散り、静かに短剣を構える。


178 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 18:33:32.83 ID:f98HRqIo
盗賊「魔道士!!」

魔道士「はいっ!」

魔道士は詠唱を始め、その前に武士が立ちはだかる。

水忍「お主!!」

武士「右腕があれば…充分!」

武士は国綱を抜き、右手で構える。

盗賊「…しっ!」

影「!?」

キィンッ…ギキィン…ガキッ…ギッギッ

盗賊と一人の影が激しく刀を打ち合う。

その脇で水忍と老人が間合いを取りあい、睨みあう。

老人「…ほぅ。水の印か…!」

水忍「…!?」

老人「何を驚いておる。御庭の生温い術などお見通しじゃよ」

水忍「……ちっ」


179 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/05(土) 18:40:33.54 ID:/lyMw7ko
末っ子の多いインターネッツですね


180 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 18:40:57.27 ID:f98HRqIo
武士「うおぉっ!」

ギキィィンッ!!

影「…こいつ!?」

武士は影に斬りかかり、力任せに押し続ける。

影「…怪我人の…分際でっ!」

ボゥン!!

魔道士「!?」

武士「煙玉!?」

影の投げる玉により、武士の周辺が煙幕に包まれる。

シュバッ!!ドスドスッ…!!

武士「…ぐぅっ…!」

遠方から手裏剣が飛ばされ、武士の脇腹と肩に刺さる。

影「ふははっ!近づかなければ済む事よっ!」

魔道士「武士さんっ!!」

その時、脇の通路より、聞き慣れた声が響き渡った。

召喚士「行けっ!ユニコーン!!」


181 :パー速民がお送りします [sage saga] :2009/12/05(土) 18:42:12.50 ID:f98HRqIo
>>174
すいません…後で補足入れましょうかね


182 :パー速民がお送りします [sage] :2009/12/05(土) 18:45:06.09 ID:oqw0iBUo
読者も惑わす陰パネェ


183 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 18:47:12.16 ID:f98HRqIo
シュイィィン

召喚されたユニコーンが煙幕の中へ突入する。

影「な…なんだっ!?」

魔道士「…あ…あぁ…っ!!」

老人「…ん!?」

盗賊「……ふっ!」

ザッ!!

召喚士「…お待たせしました!」

戦士「…ジーサン!?やっぱり…!」

水忍「…本物かどうか、確認する必要はなさそうだな」

水忍は戦士の腰に下げられた絵馬を見て微笑む。

魔道士「皆さんっ!!」

鬼「おや?初めまして!なんつってな!グハハッ!」

戦士「さぁ…こっからが本番だ!!」

召喚士「あぁ……行くぞっ!」


184 :パー速民がお送りします [] :2009/12/05(土) 18:59:02.76 ID:hlU5aLQo
召喚士の安定感は異常


190 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 20:01:26.72 ID:f98HRqIo
影「何だ…!?いや、それより何か…」

突然の出来事に戸惑う影の隙に、煙幕より刀が伸びる。

ザスッ…!!

影「…な…にぃ…!?」

影の左肩から刀身を抜き出し、煙幕の中から武士が姿を現す。

武士「傷が…!?…す、素晴らしい」

影「ば…馬鹿なっ!?」

ザンッ……ドッ…

武士は間髪入れず、影を一刀の下に斬り伏せた…。

召喚士「武士さん…!う、腕を…!?」

武士「大丈夫でござる!助かった!」

タッ!!

戦士「ジジイ!巫女さんをどうしたっ!」

老人「ちっ…多勢に無勢じゃの」

水忍「逃がすかっ!」


192 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 20:13:41.29 ID:f98HRqIo
水忍は印を結び、老人に斬りかかる。

老人「…霧隠れじゃろ、見破っとるよ…!」

老人は素早く反転し、背後の水忍を短剣で突き刺す。

シュイン…ザクゥッ!!

戦士「水忍さんっ!!」

しかしその瞬間、水忍の身体が水しぶきとなり弾ける。

老人「なにぃっ!?」

ザクゥッ!!

水忍が正面より老人を突き刺す。しかし老人は腰を捻り、

水忍の短剣をかすめるだけに留め、地面に着地する。

水忍「読まれている事ぐらい…分かっている」

老人「霧隠れを囮に使うとは…」

盗賊「戦士!!」

戦士「任せろっ!」

ダッ!!

盗賊は影の相手を戦士と鬼に任せ、水忍の下へ駆け寄る。


197 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 22:18:56.61 ID:f98HRqIo
戦士「さぁ…今度は俺が相手だ…!」

影「…はっ!」

ダンッ!!

盗賊「水っ!行くぞ!」

水忍「……承知っ!!」

盗賊の合図で二人が印を結ぶ。

老人「…!!大渦潮…じゃと!?」

盗賊「はぁっ!」

水忍「水遁…大渦潮!!」

ドドンッ!!…ゴオォォォッ!!

激しい水柱と共に、渦潮が老人を飲み込む。

老人「先読みしておれば…何と言う事はない!」

老人は素早く印を結び始める。

老人「火遁…」

盗賊「魔道士っ…!」

魔道士「はいっ!撃ちますっ!!」


198 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 22:25:54.67 ID:f98HRqIo
魔道士は右手を上げて、落雷を放つ。

老人「…何じゃとっ!?」

ドドンッ!!ガカァァッ…!!

落雷は水を通し、老人の全身を駆け巡る。

老人「ぐあぁぁぁっ!!」

バシャアァァッ…ドッ

老人は脱力し、その場に倒れこんだ…。

老人「…ぐほっ!……っ!」

水忍「殺しても…良かったものを…」

盗賊「…彼女には…酷だ」

盗賊は再び水しぶきを、影めがけて放つ。

ビシャッ!!

影「?…この程度で…」

戦士は右から回り込み、影を斜めに切り上げる。

影「!?」


199 : ◆1otsuV0WFc [sage saga] :2009/12/05(土) 22:34:03.85 ID:f98HRqIo
雷切が影に触れた刹那、刀身から雷を放つ。

魔道士「やあぁっ!」

更に魔道士が左手を上げ、雷切に向けて雷を落とす。

魔道士「更に…倍ですっ!」

ズバシュウゥッ…ガカアァァッ!!…ドオォォン…

影「………」

ドサッ

影は手に持つ短剣をその場に落とし、うつ伏せに倒れた…。

戦士「みね打ち…になってねぇか…」

老人「……ぐくっ…!!」

ググッ…ザッ…シュバッ!!

召喚士「さぁ…その身体ではもう戦えない!退けっ!」」

老人「ほっほ…。こ、此処から先へは行…」

声「もうよい、貴様は下がるがよい」

老人の背後に見える天守への階段から、声が響く…。



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