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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その24
- 983 名前:NIPPERがお送りします [sage saga]
投稿日:2011/02/06(日) 23:15:43.74 ID:yjJxiF5bo
〜トウゾクノバアイ〜
盗賊「……っ」
キョロキョロ
盗賊「……どこだ……ここは?」
テクテクテク
――「おい」
盗賊「!?」
ビクッ…ザッ…
盗賊「……戦士」
戦士「盗賊、どうした……こんな所で」
盗賊「……一体何が」
戦士「俺も分からぬ……何がどうなっているのか……」
ザザッ
戦士「盗賊っ、危ない!」
盗賊「……!?」
- 984 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:16:34.93 ID:yjJxiF5bo
グイッ…ザザァ…
戦士「盗賊、大丈夫か?」
盗賊「…あ、ありがと」
(お姫様抱っこ中)
戦士「盗賊、俺はお前に何かあったら……」
盗賊「……」
戦士「俺は、冬に凍る湖のように…この胸は閉ざされる事だろうな……」
盗賊「……っ」
戦士「お前の…野に咲く一輪の花のような、その笑顔を……」
盗賊「…せ、戦士……っ」
戦士「そう。お前が一輪の花ならば、俺はその脇でお前を支える木のようなものだ」
盗賊「……う、うん///」
戦士「共に日の光を浴び、共に雨に打たれ……そして共に枯れてゆく……」
盗賊「戦士……」
ギュッ
- 985 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:17:32.37 ID:yjJxiF5bo
〜センシノバアイ〜
戦士「……おーい」
ザッザッザ
戦士「誰かーいねぇのか〜?」
ザッザッザ
戦士「…おっ、盗賊!」
盗賊「おうっ、戦士か!」
戦士「ここは一体どうなってんだ?」
盗賊「さぁな、こっちも聞きたいところさ」
戦士「…ちっ、出口は見当たらずか……」
盗賊「みたいだな…。しかし…どこなんだここは!?」
戦士「分からん。何か特殊な空間みてぇだが……」
盗賊「仕方ない。戦士っ、とにかく進むぞっ!」
戦士「おうよっ!」
ザッ…タッタッタッタッタ
- 986 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:18:01.63 ID:yjJxiF5bo
戦士「何か気配は…?」
盗賊「特にないっ!戦士、そっちはどうだ!?」
戦士「……何も見当たらんな」
タタッ…ザザァ
戦士「おわっ!」
ドシンッ
戦士「急に止まるなって……」
盗賊「す、すまんすまん……」
グイッ…バイイィィン
戦士「……」
盗賊「…どうした?」
戦士「いやっ、何でもない」
盗賊「…ああ、これか。デカイだけで邪魔だ。なんなら触ってみるか?」
戦士「何故そうなる!?」
盗賊「いや、てっきり興味あるのかと。ないなら別にいいが……」
- 987 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:18:32.56 ID:yjJxiF5bo
〜ショウカンシノバアイ〜
召喚士「……何かおかしい。ここは…何かが……」
ザッザッザ
召喚士「!?」
魔道士「召喚士さんっ!」
召喚士「魔道士さん…!?」
タッタッタ…ギュッ
魔道士「私……とっても怖かったの……」
召喚士「魔道士さん……」
魔道士「召喚士さん、もう…傍を離れないでね……っ?」
キュッ
召喚士「…もちろんです。とにかくここから脱出を…っ」
魔道士「召喚士さん……頼もしい……」
召喚士「ま、魔道士さん…っ!?」
魔道士「やっぱり…召喚士さんて尊敬しちゃいます」
- 988 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:19:03.63 ID:yjJxiF5bo
召喚士「!?」
魔道士「もっと……くっ付いてていいですか…?」
召喚士「い、いや…っ、まぁ…構いませんけど……」
魔道士「…ふふっ」
ギュウウゥゥ
召喚士「――っ」
魔道士「行きましょ」
召喚士「は、はい…っ」
魔道士「……えへへ!」
…
大軍師「以上が三名による夢魔に関する実験結果です」
司令官「…ん。駄目だね。確実に全滅だよこれ」
大軍師「……ですねぇ。困ったものです」
司令官「…ま、あとは夢魔に会わない事を祈るだけだねぇ」
大軍師「…全くですね。ふっふ」
- 989 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:19:31.45 ID:yjJxiF5bo
〜マジシャノバアイ〜
マジシャン「……はぁ、こりゃあ夢魔だな」
ザッザッザッザ
マジシャン「……よりにもよって」
プリースト「…マジシャン」
マジシャン「お前かよ……」
プリースト「あら、私じゃ不服?」
マジシャン「不服じゃねーけどさ、あるだろ…なんつーか…」
プリースト「自身の初恋を否定するわけ?」
マジシャン「だーかーらー。そういうのはさ、こう…しまっておくものだって事よ」
プリースト「……ふふっ、貴方らしからぬ発言ね」
マジシャン「…ハッハ。俺は至って紳士だっての」
プリースト「ふふっ、そうかだったかしらね」
マジシャン「おいおい。まぁ…いいや」
ザッ
- 990 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:20:00.93 ID:yjJxiF5bo
マジシャン「これ以上俺の思い出、いじくるんじゃねぇよ」
プリースト「……」
マジシャン「選ぶ人選間違えたなぁ」
ゴゴゴゴゴゴゴ
プリースト「……っ」
マジシャン「こーいうのはなぁ、やっていい事と悪い事があるんだよ…っ!」
プリースト「!?」
マジシャン「……消えな」
ドドオオォォンッ!!…ズッガアアァァンッ!!
プリースト「な…ぜ……っ」
マジシャン「……ま、会えて悪い気はしなかったぜ。……ハッハ」
シュウウゥゥ
マジシャン「今度はゆっくり会おうや・・・あっちでな」
プリースト「……ふふっ、そうね。待ってるわよ…いつまでも」
マジシャン「……ああ。すぐ…いくさ」
- 991 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:20:30.66 ID:yjJxiF5bo
〜シショウノバアイ〜
師匠「……あーん?」
ザッザッザ
師匠「何だここは?」
ザッザッザ
師匠「――!?」
プリースト「……久しぶりね、師匠」
師匠「…プリースト…なのか!?」
プリースト「…あら、以外…誰に見えるのかしら?」
師匠「……あーそういう事かよ」
プリースト「…?」
師匠「サキュバスか。全く…めんどくせぇ奴に化けやがって」
プリースト「…非道い物言いね」
師匠「阿呆。死んだ人間に化けても意味ねーだろ」
プリースト「ふふっ、冷たい男」
- 992 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:21:04.65 ID:yjJxiF5bo
師匠「…がははっ!冷てぇときたか!まぁ、あながち間違いでもねぇか」
ポリポリ
師匠「……とにかく、簡便してくれや」
プリースト「…?」
師匠「俺はなぁ、こーいうのが大っ嫌れぇ何だよっ!!」
プリースト「――!?」
師匠「行けっ!コカトリス!!」
シュイイィィン…ゴゴオオォォッ!!
プリースト「どうし……」
師匠「…すぐ会いにいってやっからよ」
プリースト「……ふ、ふふ…っ」
師匠「魔剣士連れて……すぐに行くから…待ってろよ」
プリースト「……ええ、待ってるわ」
師匠「…全くよぉ、いいんだか…悪いんだかだよ。……ガハハ!」
プリースト「悪い事なんて……ないわよ……ふふっ――」
- 993 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:24:54.79 ID:yjJxiF5bo
本編は25スレ目より!引き続き宜しくお願い致します!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297002187/
- 994 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/06(日) 23:31:06.29 ID:AWn7N+oUo
師匠とマジシャンかっこよすぎる
- 995 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/02/06(日) 23:41:33.39 ID:yjJxiF5bo
〜ちなみに賢者の場合〜
賢者「……?」
ザッザッザ
偽賢者「…ふぅ」
賢者「…何と美しい……ふぅ」
偽賢者「君こそ大変に美しい…ふぅ」
賢者「まさに理想の者に巡り合えた……ふぅ」
偽賢者「私もだ…この胸の高鳴り…ふぅ」
賢者「まるで夢のよう……ふぅ」
偽賢者「見れば見るほど……ふぅ」
賢者「しかし…私は私。君を愛でる事は難しい…ふぅ」
偽賢者「なんと…。私であるが故の苦悩か……ふぅ」
賢者「済まぬが……消えて貰いたいな。ふぅ」
偽賢者「そうか。残念だ……ふぅ」
賢者「散り際も美しくある。それが格別に至高足るものかな……ふぅ」
- 996 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/06(日) 23:43:13.95 ID:w2Q9H46go
賢者はブレナイな
- 1000 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/07(月) 00:04:29.93 ID:ohY2qjgWo
魔道士ちゃん魔道士ちゃん魔道士ちゃん!!!
・・・・ふぅ
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