■戻る■ 下へ
幼剣士「待っていて下さい・・僕が必ず・・!」
162 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:46:04 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――【次の日・喫茶店】


・・・・ガチャッ・・・ガランガラン!!


マスター「お、帰ってきたか・・・って、酒くさっ!」

青年剣士「おはよう・・ございぁす・・・」


幼剣士「お兄ちゃんお酒くさーーーい!」


163 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:46:48 ID:nu00J/B2
 
青年剣士「・・・・!」キーン・・ズキズキ


マスター「あーあー・・・張り切って飲みまくっただろう?完全な二日酔いだよ」


青年剣士「・・・いえ・・自分酒ほとんど・・飲めないんですが・・・」

マスター「じゃあどうしたんだよ」


青年剣士「間違って・・・、ウォッカを一気飲みしちゃいまして・・・そこからはもう・・・」ズキズキ


童子騎士「えぇー!それじゃあ・・・今日の試合はどうするんだよ!」


青年剣士「声高いっ!頭痛いっ!・・・・いや勿論見に行くよ・・・」グワングワン


164 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:48:05 ID:nu00J/B2
 
マスター「ったく・・・ほら、ハチミツとチョコレートのキャンディでも舐めろ」ポイッ

青年剣士「わわっ・・・ありがとうございます」ズキズキ


幼剣士「それで試合は見にこれるの?」

青年剣士「おおう・・任せてください・・・」ペロペロ


マスター「無理だけはするなよ?」

青年剣士「えぇ・・・大丈夫です。行こうか皆・・・・」フラフラ


めがね魔道「足元ふらついてますよ・・・しっかりしてください師匠・・・」


青年剣士「・・・いってきまーす」ガランガラン


マスター「ったく、あんなんだから・・・お前も、いつまでたっても子供なんだよ」ハハハ


165 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/27(木) 17:50:41 ID:nu00J/B2
 
・・・・・・・・・・・
――【広場】


アナウンス「えー・・・皆様・・・・・、おはようございます。今日は午前中に子供の部・・・
        3回戦。そのまま本選を開始致します」



青年剣士「・・・えーと・・・今日の予選の3回戦は・・・・・えっ・・・あー・・・」


幼剣士「・・・あれ・・・これって・・・」

童子騎士「はは・・・まじかよ・・・・」

めがね魔道「そういう・・・ことになるんですか・・・」


・・・・ザザ・・・・ザ・・・

アナウンス「・・・・・予選の決勝戦・・・、"幼剣士くん"と"童子騎士くん"は・・・準備をしてください・・・・」ザザ・・・


169 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:34:54 ID:1AhV06WI
 
・・・・・・・・・・・・・・ 
 
・・・・・ワァァァッ!!


童子騎士「はは、まさかこんなに早く手合わせすることになるとは・・思わなかったぜ」

幼剣士「・・・負けないからね!」


童子騎士「俺のセリフだ・・・あの時の決着をつけるにはいい舞台だ!」

幼剣士「・・うん!」



審判「よし・・・・準備は・・・いいかい?」

幼剣士「・・・」ゴクッ

童子騎士「・・・」ゴクッ


審判「試合、はじめぇっ!」


170 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:35:33 ID:1AhV06WI
 
幼剣士「・・・最初から全力で!小斬!」ブォン!

 
童子騎士「おっと・・当たるかよ!」ヒュッ

幼剣士「くっ・・・」


童子騎士「槍術・・・・見せてやる!・・・小突っ!」ヒュッ

・・・・カツン!


幼剣士「あぶなっ!一旦離れないと・・・・」スッ

童子騎士「ばかめ・・・」ボソッ


171 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:36:04 ID:1AhV06WI
 
・・・・ヒュオッ!!!


幼剣士「うわっ!伸びてきた!」


童子騎士「槍の間合いは離れれば離れるほど有利になるんだ!」ヒュッヒュッヒュッ!


幼剣士「れ、連弾・・・!」

・・・カァン!カァン!カァン!!


幼剣士「くっ・・・早い・・・」

童子騎士「防いでくるか・・・・、やるな!」

幼剣士「・・・童子騎士くんこそ!」


172 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:36:36 ID:1AhV06WI
  
・・・・・・・・ワァァァ!!!

観客A「おいおい、いい勝負だな!」

観客B「あっちの剣士のほうがちょっと引け腰だな・・・頑張れよぉ!」



幼剣士「・・・」チャキッ

童子騎士「・・・」スチャッ


幼剣士「・・・へへ、行くよ!ええいっ!」ヒュンッ

童子騎士「また懲りもせず攻め入りか!こんなもん・・・こうしてくれる!」


・・・・カァン!

幼剣士「くっ・・・」クルッ!!


青年剣士「弾かれたのを利用して体を回した・・・!?」


173 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:37:07 ID:1AhV06WI
 
童子騎士「・・・うおっ」

幼剣士「回転斬りぃっ!」

ブォン!!!・・・・ヒュッ


童子騎士「あぶな・・・・!」

幼剣士「・・・・ここだっ!」ダダダッ


めがね魔道「急接近した!でも、近づきすぎだよ・・・剣も槍も振れない!」 


童子騎士「・・・お互いこの距離じゃ攻撃できないぞ?どうする?」

幼剣士「・・・とっておきの技、覚えておいてよかった」

童子騎士「・・・・何?」


174 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:37:48 ID:1AhV06WI
  
幼剣士「・・・・小火炎魔法っ!」ピカッ


青年剣士「!」
童子騎士「!」
めがね魔道「!」

 

童子騎士「しまっ・・・・!」


ボワッ・・・・ドォン!!!
・・・・・・・・・・ドサッ・・・


審判「そ・・・・そこまでえ!勝負あり!」

 
・・・・ウ、ウォオオオオオオオ!!!!


175 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:38:27 ID:1AhV06WI
 
童子騎士「いってて・・・、してやられたぜ・・・」ムクッ

幼剣士「・・・えへへ、上手くいってよかった」


青年剣士「いつの間にそんな技を覚えてたんだ・・・、全くわからなかったよ」

幼剣士「こっそり練習してたんだ!」

めがね魔道「凄い・・・、完璧だったよ今の立ち回り!」


童子騎士「くそー・・・悔しいなあ」ポリポリ

幼剣士「・・・へへ」


童子騎士「次は負けないからな!」ビシッ

幼剣士「うん・・、僕も負けないように修行するよ!」


176 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:39:21 ID:1AhV06WI
 
青年剣士「ま・・二人ともお疲れ様。幼剣士は本選出場おめでとう」ニコッ

幼剣士「うん・・・ありがとうっ!」


童子騎士「それじゃ本選が始まるまでは・・しっかり他人の動きでも研究するか・・・」

幼剣士「そうだね・・・!」


青年剣士「それじゃ、また飲み物をかってくるよ」


幼剣士「今日は早く帰ってきてね・・・」ジー

童子騎士「師匠・・・」ジー

めがね魔道「・・・・」ジー


青年剣士「わ、わかったわかった!すぐ戻るよ!」


177 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:39:51 ID:1AhV06WI
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
――【3時間後】


アナウンス「それでは・・・これより・・・・子供の部・・・本選をはじめます!」ザザ・・・


幼剣士「・・・・始まる!」

青年剣士「えーっと・・・準決勝から始まるんだな。2回勝てば優勝だ」

めがね魔道「はやいですね!」

青年剣士「予選と本選に分かれてるといっても、合計で5回連勝だ。結構なものだよ」

めがね魔道「確かに・・・言われればそうですね・・」


178 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:40:26 ID:1AhV06WI
 
アナウンス「それでは・・・準決勝・・・。幼剣士くんと・・・エルフ射手くんは準備をしてください・・・・」


幼剣士「わわ・・・いきなり僕か・・行ってくる!」

・・・・タッタッタ


エルフ射手「・・・・よろしく」スチャッ

幼剣士「よろしく!」



青年剣士「珍しい・・・弓使いか・・・」

めがね魔道「確かに珍しいですね」

青年剣士「錬金術の発展で、銃が主流となってるからな・・・・。弓は少ないんだ」


179 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:40:58 ID:1AhV06WI
 
審判「準備はいいかい・・・?はじめっ!」


・・・・・ワァァァッ!!


エルフ射手「・・・・」ググッ・・・ビュオン!!

幼剣士「・・・・わ!」

・・・ヒュンッ!!


エルフ射手「・・・」



童子騎士「な、なんか弓矢・・・卑怯じゃねえ!?」

めがね魔道「あれじゃ近づけない!」

青年剣士「・・・」


180 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:41:42 ID:1AhV06WI
 
エルフ射手「・・・・」ググッ

幼剣士「させないっ!」ダダダッ


童子騎士「よし!そうだ・・・突っ込め!」


エルフ射手「・・・」スッ

幼剣士「・・・えっ、何かを取り出し・・・」


・・・ヒュオン!!


幼剣士「うわっ!た、短剣!?」

エルフ射手「・・・よく、よけましたね」


181 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:42:35 ID:1AhV06WI
 
童子騎士「き、汚ねぇ!2つも武器もってんのかよ!」

めがね魔道「どうするの・・・遠距離も近距離もあれじゃあ・・・」

青年剣士「いや・・・」



幼剣士「・・・小火炎魔法!」ボワッ

エルフ射手「・・・」ヒュッ


童子騎士「だめだ!よけられた!」


幼剣士「・・・やぁっっ!!」ブォン!!


・・・キィン!!
・・・・クルクル・・・ザシュッ!


エルフ射手「・・・・短剣が」


182 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:43:45 ID:1AhV06WI
 
幼剣士「へへ、短剣を剥がせばもう、近くじゃ何もできないよね」

エルフ射手「・・・くっ」ダッ


幼剣士「・・・距離は・・離さない!」ダダダッ


エルフ射手「・・・こっちに・・来るな!」


幼剣士「えええいっ!小斬っ!!!」


・・・・・バキィ!!・・・・ドサッ


幼剣士「・・・ふぅ」


審判「勝負あり!」


・・・・・・ワァァァァァッ!!!!!


183 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:44:34 ID:1AhV06WI
 
青年剣士「よ、よし・・やった!あと1回で優勝だ!」

幼剣士「・・・勝ってきたよ!」


童子騎士「やるじゃん!」

めがね魔道「うん・・凄いよ!でも、これで準優勝は決まりだね!」

青年剣士「狙うは優勝だからな・・・次の相手はどんなやつか・・しっかり見ておこう」

幼剣士「う、うん」
 
 

アナウンス「・・・・次の準決勝は・・・吟遊詩人くんと・・・・、黒髪侍くんです」ザザ・・・


青年剣士「お・・・早速、始まるぞ・・・」


184 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:45:14 ID:1AhV06WI
 
黒髪侍「・・・宜しくでござる」

吟遊詩人「よろしくね」

黒髪侍「な、何という美しい声・・・」

吟遊詩人「ありがとう・・・でも、手は抜かないよ・・・」

黒髪侍「望むところでござる・・・」



青年剣士(あの口調・・・色々思い出すな・・・東方の子なのか・・・)


185 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:45:45 ID:1AhV06WI
 
審判「それでは・・・はじめっ!」


黒髪侍「先手必勝!燕落とし!」ブワッ

吟遊詩人「・・・・」スッ



童子騎士「な、なんだ?あいつの武器は楽器なのか?」

幼剣士「ギター・・・?」


吟遊詩人「・・・波動音!」ギュィィィィン


・・・・ブワッ!!!


黒髪侍「ぬあっ・・・何だこれはっ・・・!近づけぬ・・・」


186 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:46:41 ID:1AhV06WI
 
吟遊詩人「・・・水波動!」ギュィィィイン!!

・・・ブシャアアアッ!!


幼剣士「な、何!?魔法・・・じゃないよね・・・」


青年剣士「マナを操るのは一緒だが・・・それを楽器の波長音で更に強化してるんだ・・・」

めがね魔道「そんなのあり・・・?」

青年剣士「もちろん、そこまで操る技術と、それ相応のマナ、魔力も必要になるよ」


 
黒髪侍「ぐ・・・この程度の水圧・・・・切り裂く!はぁっ!」

・・・・・ダダダダダッ


吟遊詩人「・・・火波動!」ギュィィィィン!!!

・・・・ピカッ
・・・・・・・・・・ドゴォォォォン!!!


187 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:47:47 ID:1AhV06WI
 
幼剣士「吟遊詩人くんの周りが爆発したー!?」ガビーン



黒髪侍「・・・・ぐっ・・・無念・・・」ドサッ・・・


吟遊詩人「ふう・・最後の突撃は少しびっくりしたよ・・」

審判「そ、そこまで!」


・・・・ワァァァァァ!!!


幼剣士「・・・つ、強い・・・・」ゴクッ

吟遊詩人「・・・」チラッ

幼剣士「・・・?」

吟遊詩人「・・・」プイッ


188 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/28(金) 06:49:14 ID:1AhV06WI
 
幼剣士「な・・何・・・?」

童子騎士「意識されてるんじゃねーいか?」

めがね魔道「決勝はあの子と戦うのかあ・・・頑張ってね・・・」

幼剣士「う・・・うん・・・」



青年剣士「・・・決勝はすぐだ。落ち着いていけよ・・・」

幼剣士「か・・勝てるかな・・・?」

青年剣士「大丈夫さ。とにかく自分の力を出し切って、悔いのないように戦うようにしよう」ニコッ

幼剣士「わかった・・・!」


189 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/28(金) 06:50:55 ID:1AhV06WI
本日終了です。ちょっと事情でベース遅くなります(´・ω・`)


190 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/28(金) 09:32:02 ID:8B7YTjbI
乙乙


191 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/28(金) 11:34:30 ID:4.n1lVVY
乙乙*
追いついた

やっぱおもれー


192 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/06/29(土) 04:12:52 ID:EsAyhdeg
(十分早いが)


193 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/29(土) 06:36:55 ID:S1QO.QGY
>>191 ありがとうございます(A´ω`)


194 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:38:44 ID:S1QO.QGY
 
童子騎士「な、なぁ・・なんか勝てる未来が見えないんだけど、弱点とかないんですか?」


青年剣士「見たところ、技術面は彼らの世代の中じゃかなり優れてるからね・・・・。ただ、
       自分の技術に過信してるようなところがあるから、そこを突くしかないかな」


幼剣士「どういうこと?」


青年剣士「さっきの水波動で倒しきれたと思って、余裕を見せただろう?ああいうところだよ」

めがね魔道「じゃあ、チャンスはあるんですね?」

青年剣士「充分に・・・とはいえないけど、勝機はなくはないね」


195 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:39:58 ID:S1QO.QGY
 
童子騎士「おっしゃあ・・・・頑張れよ!」

幼剣士「うん・・・!」



アナウンス「・・・それでは・・・・、これより武道大会・・・子供の部、決勝戦を始めます・・・」ザザ・・・


青年剣士「お・・・」


幼剣士「・・・・よおし!行ってきます!」

童子騎士「いってこい!」

めがね魔道「いってらっしゃい!」


196 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:40:45 ID:S1QO.QGY
 
・・・・・・ワァァァッ!


観客A「やっぱ吟遊詩人が有利すぎるよなー」

観客B「いやいや、幼剣士の意外な判断力の高さも凄いだろ」



審判「それでは・・・・2人とも・・・準備はいいね?」


幼剣士「・・・うん」コクン

吟遊詩人「いつでも大丈夫だよ」


審判「それでは・・・・決勝戦・・・・・・、始めっ!!」クワッ


197 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:41:16 ID:S1QO.QGY
 
幼剣士(まずは様子を見て・・・・・)チャキッ


吟遊詩人「・・・・水波動!」ギュイン!!

幼剣士「・・・・え?」



・・・・・バシャアァァンッ!!!


童子騎士「うおおおおいっ!?」

めがね魔道「水しぶきで見えないけど・・・今のは・・・・」

青年剣士「や・・・・やられたかもしれないな・・・」


198 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:42:02 ID:S1QO.QGY
 
吟遊詩人「・・・・」


童子騎士「・・・・み、水が吹き上がってよく見えねぇ・・・」

めがね魔道「どうなったんだろ・・・」アセアセ

審判「・・・・」



青年剣士「お・・・視界が晴れていくぞ・・・・」

・・・・サァァッ・・


童子騎士「あ・・・・!」

めがね魔道「・・・!」


199 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:43:17 ID:S1QO.QGY
 
吟遊詩人「・・・・やるね」

幼剣士「ちょっとびっくりしたけど・・・間に合ったよ・・・」チャキッ


・・・・・ウォォォォッ!!!
・・・ガードシテタノカ!!アブネエナ!!!!


観客A「おお、やられちまったのかと思ったぞ!」

観客B「とっさに防いだのか・・・凄いな!」


幼剣士「まだ始まったばかりでしょ・・・ここからだよ!」スッ

吟遊詩人「・・・・そうだね」スッ


200 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:44:33 ID:S1QO.QGY
 
幼剣士「やぁぁっ!小ざn・・・・」ヒュッ

吟遊詩人「させない!波動音!」ギュィィィィン!!!

幼剣士「・・・・!」



童子騎士「あれズルくないですか!?っていうか何ですかあの技!」

青年剣士「簡単に言えば・・・音の振動を利用して相手の動きを一時的に止めるんだ」

めがね魔道「えぇ・・・・」


幼剣士「・・・動けない・・・・・・!」

吟遊詩人「・・・火波ど・・・」

幼剣士(ま、まずい・・・!)


201 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:46:06 ID:S1QO.QGY
 
吟遊詩人「・・・う!(火波動!)」ギュィィィィン!!
 

・・・・ドゴォォォン!!!


童子騎士「よ、幼剣士ーっ!」


観客A「今のは・・・さすがにやられただろ・・・・」

観客B「動き止めるなんて卑怯くせーが・・・技は技か・・・」

・・・・ザワザワ・・・


青年剣士「さすがにダメか・・・・」

めがね魔道「・・・・幼剣士・・・」


202 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:47:20 ID:S1QO.QGY
 
吟遊詩人「これで・・さすがに終わったね・・・」

審判「・・・・・、この勝負!吟遊詩人の・・・」



幼剣士「・・・へへ・・待ってよ・・・まだ終わってないよ・・・」


・・・・ザワザワ・・・
ド、ドウシテタッテルンダ・・・、ヨケタノカ・・・?
イヤデモヤケドシテルミタイダゾ・・・


童子騎士「幼剣士!?」


吟遊詩人「ばかな!今のは確実に当たったはずだ!」

審判「・・・確かに君の防具は火傷痕を帯びている。幼剣士くん・・・言い訳は・・・」


203 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:49:15 ID:S1QO.QGY
 
幼剣士「ち・・違うよ・・・・これは、自分でやったんだよ・・・」

吟遊詩人「・・・何?」

幼剣士「動きが止まってたなら、詠唱できる魔法で自分を吹き飛ばせばいい。・・・でしょ?」ヘヘ


青年剣士「そ、そうか!幼剣士は自分の体に向かって・・・火炎魔法で自らを吹き飛ばしたのか・・・!」


幼剣士「・・・セーフだよね・・・審判員さん・・・。防具の火傷痕が足にしか付いてないのが証拠だよ・・・」


審判「・・・・」


吟遊詩人「ば、バカげてる!そんなの認められないでしょ・・・審判!」


審判「・・・・」


・・・・・シーン・・・・


204 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:51:01 ID:S1QO.QGY
 
審判「試合・・・・続行!!」


・・・・ワァァァァッ!!!!
 
 
幼剣士「続行だって・・・吟遊詩人くん・・・」

吟遊詩人「・・・・もう容赦しない・・・火波動!」ギュィィィン!!

幼剣士「うわっ!また・・・いきなり!」


・・・・ドゴォン!!


吟遊詩人「・・・水波動!」ギュゥゥゥン!!・・・バシャァッ!

幼剣士「・・くっ・・・・ち、近づけない!」ヒュッ


吟遊詩人「・・・波動音!」ギュゥゥゥン!


205 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:52:38 ID:S1QO.QGY
 
幼剣士「ま、また動けな・・・」


・・・・・ダダダダッ!!

吟遊詩人「・・・この位置なら絶対に当たる・・・」


幼剣士「・・・小火炎まほ・・・」

吟遊詩人「火波動!!!」ギュィィィィン!!!



・・・・ドゴォォォン!!!


・・・・ドサッ・・・


206 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:57:11 ID:S1QO.QGY
 
 
幼剣士「・・・」

吟遊詩人「・・・・」ハァ・・ハァ・・・


審判「そこまで!!吟遊詩人の勝利!!!」


207 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:58:12 ID:S1QO.QGY
 
・・・ウオォォォォ!!!
オモシロカッタゾーー!!!ヨクガンバッター!!!


童子騎士「あぁ・・・負けた・・・」

めがね魔道「・・・最後は凄い鬼気迫ってたね・・・あいつ・・・」

青年剣士「最初の時点の失敗で、自分の過信という点に気づいたんだ。そこからは詠唱速度とかの技術面の勝負。
       さすがに・・・それでは分が悪すぎた・・・・」

 
童子騎士「・・・そっか。でも、幼剣士のやつ・・・何だかんだでも準優勝だぜ!?」

めがね魔道「う、うん!そうだよね・・・凄いよ!」

青年剣士「あぁ。褒めてやろう・・・もちろん、みんなね」ニコッ


208 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 06:59:29 ID:S1QO.QGY
 
・・・・トボトボ


幼剣士「ごめん皆・・・負けちゃった・・・。あっという間だったね・・・粘ったんだけど・・・」イソイソ

青年剣士「何・・よくがんばったと思うよ。色々と成長を得られたんじゃないかな?」ニコッ

幼剣士「う・・うん。僕の中でも・・・何か、変わった・・気がする」

青年剣士「成長してるってことだよ」ナデナデ

幼剣士「成長・・・えへへ」


童子騎士「この・・・やっろー!」ドゴォン!!

幼剣士「あいたぁー!」


209 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 07:00:35 ID:S1QO.QGY
 
童子騎士「負けやがってー!だが・・・よく頑張った!褒めてつかわす!」

めがね魔道「・・・おつかれ様!」

幼剣士「うん、ありがとう皆!」


観客A「おー子供たちの試合も楽しめたぞ!お疲れさん!」ワイワイ

観客B「精進しろよー!ははは!」ガヤガヤ



青年剣士「・・・一応、見てくれた皆にも軽く挨拶しとこう」


幼剣士「皆さん・・・・ありがとごうございましたっ!」ペコッ


210 名前: ◆HhIFXGIog2 [] 投稿日:2013/06/29(土) 07:01:06 ID:S1QO.QGY
 
・・・・・ワァァァ!!・・・・・
・オツカレー!!・・・
・ワァァ・・
・・・
・・


211 名前: ◆HhIFXGIog2 [sage] 投稿日:2013/06/29(土) 07:02:27 ID:S1QO.QGY
今日の投稿は終了です。ありがとうございました。
>>192それならいいのですが(;A´ω`)



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