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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その11
361 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/05(金) 17:07:43.16 ID:r9plT1Mo
ボーッ…

召喚士「……すーっ…すー…」

魔道士「……」

召喚士「……っ」

魔道士「!?」

魔道士は冷水に手を入れ、タオルを取り出す。

召喚士「……うぅ…」

魔道士「……っ」

タオルを搾ると、召喚士の額へとそっとのせる。

召喚士「………ん…」

魔道士「……召喚士さん」

魔道士は召喚士の顔を覗き込む。

召喚士「…すー…すーっ……」

魔道士(召喚士さんの寝顔……かわいい///)

召喚士「…すーっ…すーっ…」


362 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/05(金) 17:07:54.89 ID:r9plT1Mo
魔道士はそっと召喚士の唇へ指を這わせる。

召喚士「……ん…っ」

魔道士(ひゃああっ///。さ…触っちゃったぁ…!)

召喚士「…すーっ…すーっ…すー…」

魔道士「………」

ドキドキドキドキドキ

魔道士の顔が徐々に召喚士の顔へと近づく。

召喚士「……すー…すーっ」

魔道士(召喚士さんの寝息が心臓バクバクで唇はわわぁ…)

ガチャッ

魔道士「――っ!!!!」

盗賊「…ど、どうし…た?」

魔道士「あっ!!いえ何も…っしてません!!」

盗賊「……?」

魔道士「え、エヘヘへへ…!!」


363 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/05(金) 17:08:03.61 ID:r9plT1Mo
ボーッ…

幼女「…ど…どうしたの?」

魔道士「ふぇっ!?あ、何でもないよっ!」

魔道士は幼女と二人、サンドイッチを片手に座っている。

魔道士「気持ちいいねーっ!」

幼女「はいっ」

二人は目の前に広がる草原を見渡し、笑顔を見せる。

テクテクテク…

魔道士「盗賊さーんっ!!」

盗賊「…んー?」

魔道士「こっちで一緒に食べましょうよっ!」

盗賊「…うん。今行く」

盗賊は荷物をまとめ終え、二人の元へと歩む。

魔道士「召喚士さんと戦士さんと、オークさんは…?」

盗賊「…まだ…中で地図見てる」


364 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/05(金) 17:16:37.27 ID:wk1ZskAO
ニヤニヤ警報発令
外でこのスレを読む者は注意されたし


365 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/05(金) 17:20:21.87 ID:r9plT1Mo
戦士「んで、どうすんだ…?」

召喚士「うーん……」

戦士「世間体を見りゃ、いつまでも魔物を連れまわしては歩けねぇ」

オーク「…うぅ……っ」

召喚士「かと言って、幼女ちゃんも早く連れて行ってあげたい…」

戦士「先に剣士さんの村…か?」

召喚士は地面に広げられた地図を見つめる。

オーク「……」

召喚士「まずこのまま南へ降り、港から船で大陸へ…」

戦士「ああ。そこから南の港へ船を乗り継ぎ…」

召喚士「徒歩で南東。ここまでは何度も通っているルートだね」

戦士「だな。バーテンさんの店にも寄れる…」

召喚士「うん…。なんかあったっけ?」

戦士「いや…ただ酒が飲めるなぁって…」

召喚士「……そ、そうだね。うん」


366 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/05(金) 17:25:36.45 ID:r9plT1Mo
戦士「そっからが問題だ。村から南方へ入るには…」

キュッ…キュキューッ…トンッ

召喚士「陸伝いに歩くしかないね…」

戦士「初めてのルートだな…」

召喚士「…うん」

戦士「まぁ…妥当に行きゃこれがベストか…」

召喚士「うん。…後回しになっちゃうけどいいかな?」

オーク「オラは全然構わねぇです」

戦士「よし決まった!目指すは剣士さんの村っ!」

召喚士「…バーテンさんのお店はいいの?」

戦士「…いや!行くっ!!」

召喚士「…は、ははっ…あはは!!」

戦士「はははっ!まずはエネルギー補給だ!」

召喚士「そうだね…!!」

オーク「は…はは…ははっ…?」


367 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/05(金) 17:27:40.46 ID:r9plT1Mo
ボーッ…

魔道士「……」

戦士「…おい?」

テクテクテク

魔道士「……」

戦士「おい…って」

テクテクテク

魔道士「……」

戦士「足元危な…」

ガツッ!!…ドテッ

魔道士「…いったぁ…っ!!」

戦士「だから声掛けたろ!何してんだよ…」

盗賊「……?」

召喚士「大丈夫…ですか?」

召喚士は右手を差し出し、魔道士を起こす。


369 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/05(金) 17:38:55.69 ID:r9plT1Mo
魔道士「一人でっ…立てます!!」

ガバッ!!…パンパンパンッ

召喚士「!?」

魔道士「ほ、ほらっ!大丈夫です!エヘヘ!!」

戦士「お前最近ボーっとしすぎだぞ?」

魔道士「す、すいません…」

幼女「……」

オーク「……」

魔道士「気を付けます…」

盗賊「……」

召喚士「さぁ、もう見えてきましたよ!」

戦士「さらば北方!」

盗賊「…いつも言ってるな」

戦士「うるせぇっ!!」

オーク「ははっ…はははっ!!」


370 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/05(金) 17:54:59.07 ID:KeEqSYoo
指輪物語だとオークはかなり強力な種族だから
このままパーティーに残っても鍛えればいい戦力になるかも


376 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/05(金) 18:21:01.60 ID:r9plT1Mo
よーし!それでは行って来ます!ノシ
続きは後ほどにて!!


383 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/05(金) 20:08:36.98 ID:ozfdwMAO
オブリビオンだとオークは覚醒するとパワーとかアップしてけっこう強い


387 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/05(金) 23:56:46.56 ID:Gnkcdjco
ただいまー!やっと終わりました〜!長かったぁ…
これでしばらくは落ち着くはずです!すいませんです!
今日は寝ても…いいでしょうか><


388 :GEPPERがお送りします [sage] :2010/02/05(金) 23:58:57.65 ID:eACY2MAO
体調崩すよりは休んだ方がいいな


393 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/06(土) 00:27:06.28 ID:ZlwCBSUo
〜オマケ(10スレ>>984)〜

召喚士「ヌ…ヌクミ…」

監督「カットカーット!もう一回」

召喚士「ズ…あ、すいません…」

監督「3・2・1……」

召喚士「ヌクモリティに溢れたVIPサービス!!」

戦士「良スレの続編は『パー速』!http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

魔道士「AAでワイワイ騒ぎましょう!『A雑』http://ex14.vip2ch.com/aa/

召喚士「…うちらも移ったクリエイティブな『製作GEP』http://ex14.vip2ch.com/news4gep/

戦士「他にも楽しさ盛り沢山っ!!」

魔道士「VIPサービス!今後も宜しくですっ!エヘヘ!」

盗賊「…え、えとあの…そのっ…ええっちてーてー…てって…」

字幕スーパー「http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258546842/

監督「カーット!オッケーッ!まぁいいんじゃない?」

魔道士「お疲れ様でしたー」

戦士「ここって製作速報なのか」

召喚士「うん」

戦士「俺らは何かないのか…?」

召喚士「いや、ないけど…SSだし」

魔道士「えーっ!?動いたりとかしないんですかぁ?」

召喚士「し、しないですよ…っ!無理言わないで下さい!」

魔道士「残念ー!」」


394 :GEPPERがお送りします [saga] :2010/02/06(土) 00:31:54.11 ID:ZlwCBSUo
こんなもんで良かったんですかね…

魔道士「そしてななばつ様、まとめありがとうございます」

盗賊「えっちえっち…ええてぃーぴーぴー…あ、あぅ…っ」

字幕スーパー「http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice.html

魔道士「パー速どころか製速まで…感謝です!エヘヘ!」

盗賊「う、うんっ!」

それでは、おやすみなさいです!ノシ
今回も多数のご支援、ありがとうございました!


413 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/06(土) 17:46:46.67 ID:ZlwCBSUo
ガチャッ…チリチリン…

バーテン「…おう。最近よく来るな」

マジシャン「…まぁな」

バーテン「どうした?シケたツラして…」

バーテンはグラスに酒を注ぎ、マジシャンへ差し出す」

マジシャン「……北の情勢が変わったよ」

バーテン「……」

マジシャン「…北方指令が逝ったよ」

バーテン「………そうか」

バーテンはタバコに火をつけ、天井を見上げる。

バーテン「それで…?

マジシャン「左翼長が指令代行。騎士長が補佐だ…」

バーテン「……」

マジシャン「それと……」

バーテン「ん…?」


414 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/06(土) 17:47:04.89 ID:ZlwCBSUo
マジシャン「いや、何でもねぇ」

バーテン「……寂しいもんだな」

マジシャン「まぁな…」

バーテン「次々と逝ってまいやがる…」

マジシャン「もう俺達の時代じゃねーんだ…」

バーテン「そうだな…」

マジシャン「お前はいつまで逃げるんだ…?」

バーテン「………」

マジシャン「アイツらもようやく歩き出した…」

バーテン「俺は…」

マジシャン「お前らはこのまま終わるつもりか?」

バーテン「…既に終わってんだよ。俺達はよ…」

マジシャン「…詭弁だな」

バーテン「……流石、大魔道士様は仰る事が違うな」

マジシャン「墓守気取って燻るだけか…?」


415 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/06(土) 17:47:18.54 ID:ZlwCBSUo
バーテン「……」

マジシャン「…報告はしたからな」

マジシャンは席を立ち、店を後にする。

バーテン「……もう行くのか?」

マジシャン「飲みたい気分じゃねーんだ…悪いな」

バーテン「次は…?」

マジシャン「しばらく会う事もねーだろ」

バーテン「…そうか」

マジシャン「ちょっと本腰入れねーといけなくなっちまったわ…」

バーテン「気をつけろよ?」

マジシャン「ハッハ!随分保身的になったもんだな」

テクテクテク…カチャッ

マジシャン「…!?」

占い師「…あっ!?」

マジシャン「よう」


416 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/06(土) 17:47:30.97 ID:ZlwCBSUo
占い師「……生きてた」

マジシャン「あん!?何だそりゃ?死んで欲しいのかこら!」

占い師「いや…そうじゃないけど…」

バーテン「…?」

マジシャン「まぁいい。当分死ぬつもりはねぇよ」

占い師「あ、あのさ…」

マジシャン「ん?」

占い師「貴方…北にいたのよね?」

マジシャン「ああ。報告は言ってんだろ」

占い師「小さな女の子…いたわよね…?」

マジシャン「…ああ。残念だったな」

占い師「……」

マジシャン「女の子は召喚士が保護してるよ」

占い師「え…っ!?」

マジシャン「あん?」


417 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/02/06(土) 17:47:42.32 ID:ZlwCBSUo
占い師「あ…いや……」

バーテン「……?」

マジシャン「…?何かあったらいつも通り…頼む」

占い師「…あ、うん」

チリチリン…パタンッ

占い師「……」

バーテン「…何かあったのか?」

占い師「運命が…変わった…?」

バーテン「…?……予言か?」

占い師「ええ…」

バーテン「へっ。珍しく外したか?」

占い師「何かしら…。でも…外れて良かった…」

バーテン「…?」

占い師「ううん。何でもないわ…。何でも……」

占い師はマジシャンの出て行ったドアをジっと見つめた。



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