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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その38
- 899 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2012/05/09(水) 18:05:29.14 ID:RxRWcFcCo
〜ネクロマンサーのラボ〜
ネクロマンサー「ハァ……ハァ……ハァッ」
魔道士「……」
盗賊「……」
ザッザッザッ……
ネクロマンサーは魔道士と盗賊の覚悟が本物である事を悟った。
絶対に出来ぬであろうという先入観。そして人間の限界を知ったつもりでいた。
人間である限り、決して超越する事の出来ない精神、感覚。
魔族に堕ちなければ得る事の出来ないその真理。ネクロマンサーはそう思っていた。
それがどうか。ここに居る連中は人間でありながら己の真理をも凌駕する力を持っている。
ネクロマンサーの深く暗い心の奥に、一矢を投じられたような気分であった。
影忍「盗賊、もう迷いはないはずだ。ネクロマンサーを……我らの鎖を解き放て!」
盗賊「兄様……っ」
ネクロマンサー「どうして……ここまでの覚悟が、ここまでの事が出来るのだ……ッ」
影忍「それが信じるというものだ。人を信じ、自分を信じ、そして……未来を信じる」
- 900 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/09(水) 18:06:14.56 ID:RxRWcFcCo
ネクロマンサー「貴様は、自身が死してもその先の未来を選ぶというのかッ!?」
影忍「皆、そうだろう。俺のちっぽけな命を引き換えに未来を変えられる……」
ネクロマンサー「……ッ」
影忍「平和な世が得られるのであれば、迷う事があろうか」
北方司令「その通りだ。だからこそ俺達はこうして、命を賭して戦ってきたのだ」
ネクロマンサー「馬鹿げているッ! 死して他人の為になるなどと……」
影忍「確かになるかどうかは、生き抜いた者次第さ」
北方司令「だが何も心配はしていない。何故なら……」
東方司令「……」
北方司令「大切な家族、そして仲間達ならばやってくれると確信しているからだ」
東方司令「兄……くん……っ」ギリッ
ネクロマンサー「馬鹿な莫迦なバカなッ!! 生きたくはないのかッ!?」
影忍「……こういう宿命なのさ。きっと、生まれた時から背負った……な」
ネクロマンサー「……そこまで言うのならば、やってみるがいいさ!!」
魔道士「……」
- 901 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/09(水) 18:07:00.55 ID:RxRWcFcCo
ネクロマンサー「だがこれで終わったと思うなよ? 私はまだ、健在だ!」
影忍「ラボも機能しなくなり、何れは魔王城も滅ぶ」
ネクロマンサー「勝手に勝ったつもりになるなよ?」
影忍「勝ったも同然だ」
ネクロマンサー「何を根拠に……」
影忍「簡単な話さ。貴様が撤退した。それが根拠だ」
ネクロマンサー「……」
影忍「次はサタンの力を頼るか? あわれな奴だ」
ネクロマンサー「ククッ、勝手に吠えているが良い。私の真意は貴様等には分からんよ」
召喚士「……何だと?」
ネクロマンサー「貴様等程度の、平和ごっこの連中には分からんよ!!」
戦士「……」
ネクロマンサー「私は、私の元へ還りッ!! 次こそは貴様等も含め……」
剣士「全てをッ!! この手に収めるのだッ!! クックククククク!!」
影忍「時間だ」
- 902 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/09(水) 18:07:37.33 ID:RxRWcFcCo
ザッザッザッ……ジャリッ
影忍「……」
盗賊「……」
影忍「さぁ盗賊、今こそ風林火陰山雷を」
盗賊「兄様……っ」
影忍「案ずるな。風林火陰山雷を放とうと、お前が死ぬ事はない」スッ
盗賊「……?」
影忍「五輪書ともう1つ、これが影の書だ」
盗賊「……影」
影忍「風林火陰山雷の陰は俺が最後まで担う。だから……」
盗賊「兄様っ!!」
影忍「……」
盗賊「兄様は……いつも……や、優しくて……っ」
影忍「盗賊……」
盗賊「強くって……兄様は私の誇りだっ!!」
- 903 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/09(水) 18:08:18.43 ID:RxRWcFcCo
影忍「泣くな盗賊」
盗賊「泣くよっ!! 泣かないなんて……無理だ……っ」
影忍「……俺がこうしてアンデッドとして生きた時間は、苦痛だった」
盗賊「……う……っぐぅ」
影忍「でもな、盗賊や同志と共に行動出来て、ほんのわずかな期間ではあったが……」
盗賊「ふっ、ぐうぅ……っ!」
影忍「俺はそん形でも生きながらえた事に、今は感謝しているよ」
魔道士「……うぅ……っぐ」
影忍「俺は先に往く。今後の事は盗賊、お前達に託す」
盗賊「兄様ぁ……っ!」
影忍「そして、父上を……藤蔵を頼んだぞ」
盗賊「兄……うぐ……っ!!」
影忍「さぁ撃つのだ盗賊!! ネクロマンサーの野望とそして……」
盗賊「……っ」
影忍「我らの鎖を解き放てぇ!!」
- 904 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/09(水) 18:08:53.18 ID:RxRWcFcCo
北方司令「東方司令」
東方司令「……」
北方司令「最後に、顔を見せてくれないか?」
東方司令「……嫌……だ」
北方司令「……そうか、すまん」
東方司令「今っ、上を向いたら……ボクは……ボク……はっ」
北方司令「……」
東方司令「な、涙でぐしゃぐしゃになった顔……っ、兄くん……っに……」
北方司令「東方司令、俺の為に……泣いてくれるのか?」
東方司令「……っ」グイッ
北方司令「色々と世話をかけてしまったな。東方司令」
東方司令「やめろよぉ……っ、そんな……言い方ぁ……っ!!」
北方司令「お前は強い。だから今後はお前の力を平和の為に……」
東方司令「……っく、うぅっ!!」
北方司令「次世代の若い者達に伝え、そして陣頭に立って励んでくれ」
- 905 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/09(水) 18:10:03.15 ID:RxRWcFcCo
東方司令「兄くんっ!!」
北方司令「……」
東方司令「ボクは……兄くんが……っ」
北方司令「……東方司令」
東方司令「兄くんがぁ! 兄貴で……っ、本当に良かった!!」
北方司令「……ああ、俺もだよ東方司令」
東方司令「だからぁ! 生まれ変わってもまたぁ!」
北方司令「約束する。生まれ変わってもまた……兄妹でいよう」
東方司令「う……あぁ……っ」
北方司令「さぁ、退がるのだ。巻き添えを食うぞ」
東方司令「……うぅ……っ、ぐううぅぅ」
剣士「……行きましょう」
弓使い「……っ」ゴシゴシ
北方司令「見せてみよっ!! お前らの覚悟を!! 強さを!!」
影忍「そして悪を討ち!! 次なる未来へ進めっ!!」
- 906 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/09(水) 18:11:03.22 ID:RxRWcFcCo
召喚士、戦士、魔道士、盗賊、東方司令、剣士、弓使い、幼女。
全員が泣いていた。溢れる涙を時折、拭いながらも、涙を流し続けていた。
魔道士が杖をその場に置き、両手で渾身の魔力を集中させる。
盗賊が印を結び、己の全てを1つにするよう魔力を集中させる。
すすり泣く声以外に誰も言葉を発しない。聞こえるのはネクロマンサーの笑い声と、
徐々に高まる五行の魔力が増幅する音だけであった。
そして、その魔力が増幅をやめた。即ち、2人の五行が完成したのだ。
魔道士と盗賊は同時に、両手を前に突き出し、掌を広げた。
1つ呼吸を置くと、ゆっくりと唇を開き、魔道士が声を発した。
魔道士「……撃……ちます!!」
その声に隣に居並ぶ盗賊も続いた。
盗賊「「藤蔵最終ううぅぅ!! 究極奥義いいぃ!! 風林火陰山雷――」
兄様「ありがとう、盗賊――」
影忍「ありがとう、盗賊――」
盗賊「――――!!」
五行の光が、ネクロマンサーを中心に大きな光を輝かせた。
- 908 名前:NIPPERがお送りします(愛媛県) [sage] 投稿日:2012/05/09(水) 18:22:51.92 ID:8GplzGXlo
乙ェ…
剣士がこわれたwwwwww
- 909 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/05/09(水) 18:24:30.36 ID:TyvdFDNDO
剣士が根暗にとり憑かれたのかと思ったぜ
おつんぽ!
- 915 名前:NIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage] 投稿日:2012/05/10(木) 08:22:28.44 ID:zXzPR1rAO
>>1乙んつんであります。
やっとネクロマンサーを倒せるのか!
- 917 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:29:05.52 ID:DJkNT6iBo
ドッドオオオオォォォォ……
ネクロマンサー「ウ……ッグオオオオォォォォ!!」
召喚士「魔道士さんっ!!」
魔道士「だい……じょぶです……っ」
ゴゴオオオオォォォォ……
ネクロマンサー「私は必ずウウゥゥゥゥ!! アヵ――――」
兄様「……」
盗賊「兄……様……」
兄様「――――」ニコッ
盗賊「兄様ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ザシャッ
盗賊「うっ、う……っう……うぐ!!」
東方司令「……」ポン
盗賊「うあ……うぅ……っ!!」
東方司令「……ボク達の兄は……最高だった」
- 918 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:31:27.81 ID:DJkNT6iBo
オオオオォォォォ……
戦士「……っ」
偽戦士「……」
戦士「……ドッペル――」
偽戦士「戦士ぃ!!」
戦士「!?」
偽戦士「あんがとな、色々と」
戦士「……っ」
偽戦士「俺はお前になる事が出来て、最っ高だったわ!」
戦士「そう……かよ……っ」ギリッ
偽戦士「お前、ほんっとに……最高だぜ」
戦士「……うっせぇ……っ!」
偽戦士「でも俺は、もう二度とお前にはなりたくねぇや」
戦士「……っ」
偽戦士「だってお前になっちまったら……お前と一緒にゃいられないもんな」
- 920 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:32:38.64 ID:DJkNT6iBo
戦士「ドッペル……」
ドッペル「今度はよ、マブダチとして会おうぜ――――」
バッシュウウウウゥゥゥゥ……
戦士「バ……ッカやろおおぉぉぉぉ!!」
正面に放たれた五行の光が、不浄なるもの全てを飲み込んで行った。
ネクロマンサーは本より、影忍を始めとするアンデッド、魔力の生成に利用されていた
人のような姿をした者達、そしてガラスの筒に入れられた死体や周辺の器具、
それらが光に巻き上げられ、天井を吹き飛ばし、空高くへと消えて行ったのだ。
五行発動後に見られる光柱も、召喚士らにとってはもう見慣れた光景となってしまった。
オオオオォォォォ……
召喚士「……」
戦士「……」
剣士「……」
静寂が、戦いの終わりを物語っていた。ネクロマンサーとラボは消滅した。
本当の終わりではないが、悪の鎖を断ち切り、魂を解放する事には成功した。
- 921 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:33:40.28 ID:DJkNT6iBo
〜魔王城、正面〜
折しも時同じくして、魔王城の反対側にあたるこの場でも、五行の光が輝いていた。
玄武娘「ひ……かり……?」
朱雀嬢「ええ。私達の召喚獣が作り出した、五行の光ですわよ」
玄武娘「……」
ドドオオオオォォォォ……
アスモデウス「……何だこれは」
青竜士官「ど、どうだ……ぜぇぜぇっ、やったか……っ?」
名代「いえっ、まだのようですが……もう……」
アスモデウス「何だと言うのだ……」
キイイイイィィィィン
毘沙門天「……」
ベヒーモス「……」
バハムート「……」
アスモデウス「召喚獣共が金色に輝いている……ッ」
- 922 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:34:06.94 ID:DJkNT6iBo
グリフォン「……」
リヴァイアサン「……」
白虎長「白虎嬢!!」ガシッ
白虎嬢「従姉……さん」フラッ
師匠「見ろ、すげーモンだなおい……」
同門「5匹の召喚獣が魔物を、取り囲んで……」
アマゾネス「それだけじゃないっ。そのまま包み込んでいる……!?」
ドドオオオオォォォォ……
アスモデウス「身動きが取れぬ……ッ! 何故――」
キイイイイィィィィン!!
アスモデウス「!?」
5匹の金色に輝く召喚獣は、アスモデウスを連れていくかのように、
天へと昇り始めていく。その姿はまるで、死者を天へと導く天使のように。
アスモデウス「ウ……オォ……オオオオォォォォ!!」
白馬騎士「な、何だ……!? 奴の表面が剥がれ落ちていくぞ……!?」
- 923 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:34:45.61 ID:DJkNT6iBo
帝「……っ」
光に飲み込まれたアスモデウスは、姿形の保持が困難となり、
次第に、皮が剥がれ落ちていくかの如く、変形を見せていた。
アスモデウス「んんーッ!! 地上でッ、五行で……あり得ないイイィィィィ!!」
やがて光は金色から真っ白な聖なる光へと変わり、5匹の召喚獣ともども、
アスモデウスの姿は、地上より完全に消え失せた。
王子「……」
マジシャン「……終わった……のか?」
ハヌマーン「ぐ……っく。何とか、討ったようだな……ッ」
紅孩児「……はぁ。シンドイっつーの……クソッ」
静寂が、戦いの終わりを物語っていた。アスモデウスは消滅した。
魔王ベルゼブブ討伐の主戦とも言えるこの戦いは、人間のいや、
人間と、それと同じくした志を持つ魔族、そして召喚獣らの勝利に終わった。
そこには清々しい勝利などない。血を流し汗を流し涙を流し、死にもの狂いで戦って、
そしてようやく手中に収めたとてつもなく重い勝利であった。
- 924 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:35:27.24 ID:DJkNT6iBo
〜六道門・修羅〜
司令官「……」ガクン
天才「……?」
司令官「……ォ……ゥ」
天才「……ほぉ、ついにボロが出たか」
司令官「まさか……な」
天才「っりゃああぁぁぁぁ!!」
ズガッシュウウゥゥゥゥ!! パキイイィィィィン!!
司令官「――!!」
天才「おいおい、俺様はそんなツラ構えかよ?」
真っ二つに割れた仮面の奥から出てきた素顔は無かった。
不思議な表現かもしれないが何も無かった。顔は真っ白で、目も口も何も無かった。
天才「やっぱりテメーは俺様なんかじゃねぇ」
司令官「……」
天才「そして急に本性現したってのは、なにかあった証拠だな?」
- 925 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:36:12.80 ID:DJkNT6iBo
司令官「……」
天才「答える必要はねーぜ。まぁ全ての六道門が開門したってところか」
司令官「……ッ」
天才「いや、それだけじゃねぇな。ベルちゃんの眷属が全て、吹っ飛んだか?」
司令官「フザケタコトヲ……」
天才「ウォッチマンとか言ったか? テメーの役目もここまでだな」
司令官「キサマハ……ナンナノダ……ッ」
天才「俺様か? ハーッハッハッハ!! 俺様は……天才様だ!!」
司令官「……ッ」
天才「さぁ、とっととそこをどけよ。お役御免だ」
司令官「コノサキニアルミチハ……キサマニトッテノ……ジゴクデシカナイ」
天才「知ってるっつーの。早く……どけって言ってんだよ!!」
ザッシュウウウウゥゥゥゥ!!
司令官「――――ッ」
バシュウウウウゥゥゥゥ!! パラパラパラッ
- 926 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:37:42.21 ID:DJkNT6iBo
ウォッチマン「時は……動き出ス――――」
ドパアアアアァァァァン!!
天才「……ふーっ。やっと道が開けたか」カシャッ
テクテクテク……ヨロッ
天才「……くそが……っ」
ヨロヨロッ……ドサッ
天才「……?」
男隊員「間に合った……か」
女隊員「しっかりするッスよぉ!!」
格闘家「師匠」
天才「なん……だっ、テメーら……」
ボス「報告を終え戻ってきました。これは、特務です」
天才「……特遊がっ、ナメた特権使いやがって……っ」
男隊員「何だかえらく疲れてますね」
天才「そりゃ何時間も戦わされちゃあな……」
- 927 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:38:45.25 ID:DJkNT6iBo
女隊員「何時間? そんなに……経ってないと思うッスけど……」
天才「……ああ、そういう事か。あのクソ魔物……時間をいじくりやがったな」
格闘家「時間? どういう事です?」
天才「気にする事ぁねーよ」
男隊員「時間と言えば俺もちょっと気になったんだが……」
天才「……あ?」
男隊員「さっきからどうも、時間の感覚が変なんだよな」
女隊員「確かにそうッスね。でもそれって、アレじゃないッスか?」
ボス「……?」
女隊員「ほらっ、長時間戦ってたりすると、時間があっという間に感じたり……」
ボス「ああ。確かに」
男隊員「だがよ、空に浮かぶ月の位置が一向に変わらねぇんだよな」
天才「それは本当か?」
男隊員「え、あ……ああ。少し前の話だしあんま細かくは確認ねーけど……」
女隊員「そんな感じ、全然なかったッスけどね……」
- 928 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2012/05/10(木) 18:40:12.75 ID:DJkNT6iBo
格闘家「どういう事でしょう?」
天才「……ま、別に気にする事でもねぇよ。その影響で何かあるわけでもねーし」
ボス「何が何だか……」
天才(……ウォッチマンはただの時間稼ぎじゃなかったってのか?)
格闘家「師匠?」
天才「すまねぇ。悪いがこのまま、進んでくれねーか?」
女隊員「このまま……って、肩を担いで……ッスか?」
天才「動けないわけじゃねぇ。いいからこのまま行くぞ!」
男隊員「……っ」
格闘家「この先に、魔王が居るんですか?」
天才「さぁなー。でも道は前にしかねーんだ。行くっきゃねーだろ」
ボス「……確かに」
天才「おら、早くしろ!!」
女隊員「はっ、はいッス!」
合流した天才と特遊の4人は、そのまま六道門・修羅を後にし、先へと進んだ。
- 934 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2012/05/10(木) 21:52:43.55 ID:QFOVPdGro
もう全部の門が開いたのか
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