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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 334 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/07/26(木) 16:32:56 ID:cRhA68HI
ーー
喚起士「まだ早いうちに着けて良かったですね」
召喚士「そうですね」
喚起士「私と姫宮さんは宿に向かいますが、召喚士さんはどうします?」
召喚士「一緒に……」
ネメア「待て。私と召喚士は用事があるので宿に行くのは後にする」
召喚士「はあ?何だよ用事って」
ネメア「……いいから」
剣士「ん……俺らは暇だからんなあ……盗賊よ召喚士に付いてくか」
盗賊「………」コクッ
喚起士「……わかりました」
- 335 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 16:37:53 ID:cRhA68HI
姫宮「ええ……ねえ盗賊一緒に行かない?」
盗賊「行かない……」
姫宮「そっかぁ……」
喚起士「………」
盗賊「……それ貸して」
喚起士「え?……服ですか?」
盗賊「………」コクッ
喚起士「はい……どうぞ」
盗賊「………」パサッ
喚起士 (そうか……パイア様……)
剣士「行くぞ盗賊」
盗賊「………」
タタタ……
- 336 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 20:27:09 ID:KEhCGhwk
C
面白い
- 337 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 20:59:16 ID:cRhA68HI
姫宮「ねえ喚起士……盗賊は何で服を着て行ったの?」
喚起士「……姫宮さんを守る為ですよ」
姫宮「……え?」
喚起士「人の多い場所へ出る場合、一緒におられる時にはお顔を晒し……いないのならお顔を隠し」
姫宮「そんな事したら盗賊が捕まっちゃうよ……」
喚起士「それが狙いなんですよ」
姫宮「………」
喚起士「姫宮さんの身代わりになるようにですね。パイア様はそう考えているみたいです」
姫宮「………」
喚起士「姫宮さんがあの方……剣士さんと約束なされた事を守る為にパイア様も同じ……」
姫宮「なんで……剣士にはお願いしたけど盗賊は……」
喚起士「………」
ジノ「言ってもいいんじゃない?」
- 338 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 21:25:57 ID:cRhA68HI
喚起士「そうですね」
姫宮「……?」
喚起士「パイア様は……人では無いんです」
ジノ「あたしの姉ちゃんだよ!」
姫宮「………」
喚起士「クロミュオーンの猪と言うジノ達と同じ者なんですよ」
姫宮「まさか……」
喚起士「本当です。それとパイア様はあの方が使役していますね」
姫宮「………」
喚起士「ですから……契約主が守ろうとした者をパイア様も守る……」
姫宮「そうだったんだ……」
喚起士「………」
姫宮「………」
- 339 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 22:29:36 ID:cRhA68HI
ー
召喚士「何やるんだよ……」
ネメア「ここは前の街ほど大きく無いが人はそれなりにいるな」
召喚士「……あれやるの?」
ネメア「そうだ。剣士の剣を買わねばならんだろ?」
召喚士「………」
剣士「おおお……盗賊よ!凄げえもん見れるぜ!」
盗賊「………」
剣士「楽しみだなッ!」
召喚士 (まぁ……ネメアいるしいいか……)
ネメア「聴け皆の者ぉぉッ!!私を倒せた者には金貨十枚だ!!!」
ネメア「参加料は銅貨三枚だッ!腕に自信がある者はいないかッ!!」
召喚士「こっそり値上げするなよ……」
ネメア「いいだろうが……」
- 340 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/26(木) 22:38:43 ID:cRhA68HI
ー
街人「グゲェェェッ……」
ズザザザァァァッ……ワアアアアァ!
召喚士「はん……トロいな人間……」
ネメア「………」
剣士「見たかよ盗賊!あれで三十人吹き飛ばしてるぜッ!」
盗賊「………」
剣士「あの技凄げえなぁ……教えてくんねえかな……」
盗賊「………」
剣士「あれ仙人の技なんだぜッ!」
盗賊「……剣士」
剣士「おん?なんだ?」
盗賊「お金頂戴……」
剣士「ああ?……そうか、なるほどなぁ。お前面白い事考えんな!」
盗賊「………」
- 341 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 06:36:23 ID:QY4y1YxY
ー
ワアアアアァ……
召喚士「クククッ……こう脆くてはつまらんな……」
ネメア「馬鹿が……調子に乗るな!」
召喚士「へぇい……」
盗賊「………」
ネメア「パイアどうしたのだ?」
召喚士「……?」
盗賊「……これ」
召喚士「これ?」
盗賊「………」チャリ
召喚士「………」
ザワザワザワ……
盗賊「………」ザッ……
ネメア、召喚士「………」
- 342 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 07:34:31 ID:QY4y1YxY
ネメア「ヤバイぞこれは……パイアめやる気だ……」
召喚士「ななな何とかしてよ!」
ネメア「………」
召喚士「今までみたいにちゃちゃっとさ!」
ネメア「出来る訳無いだろ!力だけならパイアの方が上だぞ?」
召喚士「………」
盗賊「………」バッ!
ズガッガギンッ!
召喚士「ひやぁぉぁあ!」
ネメア「避けんか!」
召喚士「出来るか!」
ワアアァァ……チビッコスゲー……
- 343 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 07:48:34 ID:QY4y1YxY
盗賊「………」
召喚士「あわわわわ……」
ネメア「ぐぬぬ……緊急事態だ!召喚術を使え!」
召喚士「やだぁぁあ!」
盗賊「………」ヒュッ!
ドゴンッ!パラパラ……
召喚士「ひぃぃぁぁ……」
ネメア「パイアめ……手加減無しか。早く召喚術を使わねば死ぬぞ!」
召喚士「そそそそんな事言われても!」
ネメア「パイアに撲殺されるのと一か八か召喚術を使って死ぬのとどっちがいいんだ!」
召喚士「どっちとも嫌じゃッ!」
盗賊「………」
- 344 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 13:22:22 ID:QY4y1YxY
ー
……「なんたる事か……お子を見失ってしまうとは……」
……「またしても不覚……」
……「………」
……「せめてお子の顔だけでも見ておくべきであった……」
……「それにしても……なんと足の速いお子であろうか……」
……「某の足でも追い付けぬとは……」
……「まさか……お子を操る悪などいなくお子が一人で……」
……「いやいや!そんな事は無い!」
……「おのれ悪党……お子よ必ず救い出してみせるからなッ!」
……「姫は無事であろうか……」
……「………」
- 345 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 13:29:59 ID:QY4y1YxY
ー
盗賊「………」ババッ!
ガスッガギッ!
ネメア「ぐっ!止めんかパイア!」
召喚士「ひぃぃ……」
盗賊「………」
ネメア「何の為にこんな事をする!」
盗賊「……勝ってお金貰う為」
ネメア「お前には必要無いだろ!」
盗賊「剣士の剣買いたいから……」
ネメア「………」
盗賊「………」
召喚士「そそそそれならお金はやるから止めてくれぇぇ!」
盗賊「……駄目」
召喚士「何でだよッ!」
- 346 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 14:13:35 ID:QY4y1YxY
盗賊「自分の手で倒せば勝った実感があるって剣士が言ってた」
ネメア「………」
召喚士「アホか!」
ネメア「ならば来いパイア!」
盗賊「………」コクッ
ネメア「……召喚士すまん。犠牲になってくれ……」
召喚士「は?え?はぁぁぁあ!?」
盗賊「………」ザッ!
ズドンッ!……
召喚士「」バタ……
ワアアアアァ!アノチビカッチマッタ!
盗賊「………」バッ!
ネメア「パイアよ……持って行け」
盗賊「………」
- 347 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 14:52:55 ID:QY4y1YxY
ー
タタタタッ
盗賊「………」バッ!
剣士「中々面白かったぜ!」
盗賊「………」
剣士 (召喚士……最後、ありゃわざと喰らってくれたな……)
盗賊「……これ剣士に」
剣士「お前の金だ、俺は貰えねえよ」
盗賊「………」
剣士「……だが……その金で買ったもんをくれるって言うんなら貰ってやる」
盗賊「……なら買う」
剣士「そうか。……行くか」
盗賊「………」コクッ
- 348 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 15:02:00 ID:QY4y1YxY
剣士 (召喚士とネメア……ありがとな……)
盗賊「………」
タタタ……
ネメア「……ふう」
召喚士「」
ネメア「まぁ……結果が同じなのだからいいだろう……」
ネメア「甘いな私は……」
ネメア「おい……起きていいぞ?」
召喚士「」
ネメア「………」
ネメア「………」
ネメア「もしや……こいつあれをまともに喰らったのか……?」
ネメア「……お、おい!召喚士しっかりしろ!」
ネメア「………」
ネメア「剣士とパイアは行ってしまったし……どうしたものか……」
- 349 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 20:52:24 ID:QY4y1YxY
ー
剣士「ぬふふふ」
盗賊「………」
剣士「なぁに買って貰うかな!ぬふふふ!」
盗賊「剣士……気持ち悪い」
剣士「大丈夫か?どっか打ったのか?」
盗賊「………」フルフル
剣士「……?」
盗賊「………」
剣士「……違うのか。それならいいや」
盗賊「………」
剣士「ぬふふふ!行くか!」
盗賊「………」
……「………」
- 350 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/27(金) 23:36:10 ID:QY4y1YxY
ー
……「お子よ、見付けたぞ」
……「成る程……あの梟雄な男がそうなのだな……」
……「………」
……「武器屋?……何故武器屋などに」
……「そうか……悪漢め許すまじ!」
……「幼気なお子を……くっ!……折檻する道具を……」
……「待っておれお子よッ!今助けに参るッ!」
- 351 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/28(土) 22:08:52 ID:6zkJBVIE
ー
剣士「これいいなぁ……そう思うだろ盗賊」
盗賊「………」
武器屋「お客様……そう商品に近付かれては……」
剣士「いいだろうがよ……勝手だろ?」
武器屋「はぁ……そうですが……」
剣士「いいなぁ……高けえなぁ……」
盗賊「……これ頂戴」ヂャリン!
武器屋「……お足りになりませんが」
剣士「値段ちゃんと見ろよ……」
盗賊「………」
剣士「買えそうなのはあっちだな。あれだと……また折れそうなんだよな……」
盗賊「………」
- 352 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/28(土) 22:16:34 ID:6zkJBVIE
武器屋「………」チラッ
盗賊「………」?
剣士「………」
武器屋「こちらの武器……手持ちの金額でも構いませんが……」
剣士「……が?なんだ?」
武器屋「そちらのお嬢さんをですね……」
剣士「は……行くぞ盗賊」
盗賊「………」
剣士「悪りいなオヤジ。そんな欲しくねえんだ。ただの冷やかしだからよ……後、それ以上言ったらお前を殺す」
武器屋「………」
剣士「……チッ」
盗賊「………」
- 353 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/28(土) 22:33:52 ID:6zkJBVIE
ー
盗賊「……よかったの?」
剣士「ああ、構わねえよ気にすんな」
盗賊「………」
剣士 (召喚士達といたせいか……ああいう屑の匂いわかんなくなってんのかなぁ……)
盗賊「………」
剣士「あそこで買うよりよもっと良いところで買いたいからその時頼むぜ!」
盗賊「………」コクッ
剣士「暫くこいつの世話になんのか……」
盗賊「………」
……「待たれよ、そこの男……」
剣士「……俺か?」
……「そのお子を……此方へ渡して貰おう……」
剣士「………」
- 354 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/29(日) 16:08:31 ID:UVPseLBo
盗賊「………」
剣士「なんだ……盗賊よ今日は随分とモテるな」
……「………」
剣士「誰だか知らねえが渡すつもりはねえよ。悪りいな」
……「そうか……ならば力ずくで……」
剣士 (なんだこいつ……頭巾で顔隠して……)
……「構えよ……」
剣士「ん……ほらよ」ザッ
……「………」チャッ……
剣士「あああ?……その刀お前の?」
……「いかにも。……貴様がそのお子に盗ませた物だ」
剣士「い、いや違げえって!……こいつがな……いやぁ悪かったな……」
- 355 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/30(月) 09:11:34 ID:O3hYHWLo
……「言い訳は聞かぬ!……貴様を成敗しお子を助け出す!行くぞッ!」
剣士「待て!誤解だ!」
……「ハアァァアッ!」
シュガスッ!ギギギ……
……「グギギ……」
剣士「聞けぇぇぇッ!」
……「聞く耳持たんッ!」
剣士「ぐうぅう!」
ガギンッ!……ざざ……
……「………」
剣士 (殺すつもりは無いみたいだな……刀の背……って言うのか、そこを使って……)
……「きえぇぇえいッ!」
剣士「……チィッ!」
シュガスッ!
- 356 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/30(月) 21:17:08 ID:O3hYHWLo
ー
剣士 (やべえ……こんな木剣じゃもたねえ……)
…… (あんな玩具のような物でよく……)
剣士「終わりかい?……まだまだこっちは行けるぜ?」
……「………」ザッ……
剣士 (さて……どうすっかな……)
……「………」チャキッ……
剣士 (刃をこちらに向けるか……)
……「悪いが……手加減無用のようなのでな……」
剣士「いいぜぇ来いッ!」
……「………」
スシャッ!ガスッ……
……「……ッ!」
剣士「こんなもんいくらでもくれてやるッ!」
ドボグゥッ!
- 357 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/30(月) 21:27:31 ID:O3hYHWLo
……「グウァァゥゥ……」
剣士「チッ……また作んなきゃなんねえな」
…… (刀が木刀に食い込んだ瞬間……木刀を捨て某の腹部へ当て身……)
剣士「………」
……「ウゲッゲホッ……」
剣士「終わりでいいな?」
……「ぐう……待て……そのお子には手を……」
剣士「それな……おめえの勘違いだって……」
……「………」
剣士「どうせ俺が盗賊を良いように使って暴力を降るってるって思ってんだろ?」
……「……違うのか」
剣士「はぁ……俺ってそんなに悪い奴に見えるのかねぇ……やだやだ」
……「………」
- 358 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/30(月) 22:09:17 ID:ObkGR8KA
むぅ…
面白いんだけど、AGEたら、荒らされる様な…
でも、他の人にも読んでもらいたい様な…
とりあえずsage支援!
- 360 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 01:22:03 ID:hoHus/Gg
盗賊「……剣士」
剣士「あ?なんだ?」
盗賊「……これ」バッ!
剣士「ああそうだな!勝ったぜ!」バッ!
……「……くぅ」
盗賊「………」
……「……お子よ」
盗賊「………」
ズドムッ!
……「グゲッグァァァ……」
剣士「お前何をッ!」
盗賊「……止め」
剣士「バカ野郎!そこまですんじゃねえよ!相手をよく見ろ!」
ポカッ!……ハラリ
- 361 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 02:01:21 ID:hoHus/Gg
……「なっ!ガハッ……ひ、姫……うぐぅ……」バタッ……
剣士「お、おい!しっかりしろ!」
……「………」
剣士「あーあ……のびちまってるぜ……」
盗賊「………」
剣士「盗賊よ……やり過ぎだ。こいつ起きたら謝っとけよ?」
盗賊「………」コクッ
剣士「……お前見て姫とか言ってたな。あの姫さんの関係者か?」
盗賊「………」
剣士「どちらにしろこのままにはしておけねえな……お前にやられちまったんだから」
盗賊「………」
剣士「盗賊よ、もう戦う意思がねえ奴に止めはやめとけよ?」
盗賊「………」コクッ
剣士「おし。……よっと、行くか」
- 362 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 03:33:38 ID:hoHus/Gg
ー
喚起士「………」
姫宮「………」
喚起士「ですから……それは譲れません!」
姫宮「なんで!ズルいよ!」
ジノ「やめなよ二人共……」
喚起士「ジノは黙っててください。姫宮さん……王女なのですから威厳を持ち一人で寝るべきです!」
姫宮「喚起士は大人なんだから一人で寝れば良いでしょ!」
喚起士「それは出来ません!」
姫宮「私こそ!」
ジノ「………」
喚起士「それにパイア様はきっと私の方がいいに決まっています。ですから……」
姫宮「そんな事無い!私と一緒に寝たい筈だもん!」
- 363 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 11:12:18 ID:DxVAmOqw
喚起士、姫宮「グルルル……」
ジノ (パイア……モテモテだね……)
喚起士「姫宮さんは何故パイア様と一緒に寝たいのですか?」
姫宮「……喚起士こそ何で?」
喚起士、姫宮「………」
喚起士「そ、それは……これ!があるのできっと寝やすいかと思いまして!」たゆん
姫宮「ぐぬぬ……」
喚起士「ふふん」
ジノ「パイアを真ん中にしてさ……二人で寝ればいいじゃん……」
喚起士、姫宮「ッ!!」
ジノ (パイア恐るべし……)
- 364 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 12:25:26 ID:DxVAmOqw
ー
ネメア「召喚士よ……」
召喚士「」
ネメア「人とは……冷たいものだな……」
召喚士「」
ネメア「通りがかる人皆無視だ……」
召喚士「」
ネメア「なんだか……お前が哀れになってきたぞ……」
剣士「んあれ?何やってんだ?」
ネメア「剣士!」
剣士「……召喚士どうしたんだ?」
ネメア「先程な……パイアの一撃、防がず喰らったらしい……」
剣士「あれをか……凄げえな……」
- 365 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 12:33:23 ID:DxVAmOqw
ネメア「………」
剣士「流石の召喚士だな……」
ネメア「それはいいから召喚士を運んでくれ」
剣士「ああ、わかった」
ネメア「ん……誰だこいつは?」
剣士「色々と勘違いして盗賊にのされた奴」
ネメア「はぁ?」
剣士「なんか……姫さんの関係者みたいだぜ」
ネメア「お嬢のか……追っ手では無いのか?」
剣士「倒れる前の雰囲気だと違うみたいだぜ?」
ネメア「そうか……」
- 366 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 13:35:03 ID:DxVAmOqw
ー
姫宮「何でそんなに大きくなるのッ!」
喚起士「し、知りません!……勝手になったんです」たゆん
姫宮「なんか凄い悔しい……」
ジノ「お姫様はこれからだよ!」
姫宮「……そうかな?」
ジノ「たぶん……」
姫宮「………」
コンコンッ……
喚起士「どちら様でしょうか?」
……「俺だぁ開けてくれ!」
喚起士「………」
カチャ
剣士「ああ!流石に二人は重めえ!」
喚起士「召喚士さん!どうなされたんですか!?」
- 367 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 14:52:39 ID:DxVAmOqw
ー
喚起士「これは一体……それにこの方は?」
剣士「こいつは誰だか知らねえが……召喚士はちょっとな」
喚起士「ちょっととは……」
姫宮「蒼頭ッ!」
喚起士「え?」
姫宮「蒼頭しっかりして!」
喚起士「この方が蒼頭……ですか」
姫宮「なんで蒼頭がこんな事に……」
剣士「いやぁ……な?」
盗賊「………」
- 368 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 15:56:38 ID:DxVAmOqw
ー
召喚士「王の命令が聞けぬのか……愚か者どもめ……ムニャ……」
ネメア「………」
剣士「どんな夢見てんだよ……」
喚起士「パイア様がこの方を殴ってしまったと……」
盗賊「………」コクッ
姫宮「良かった……蒼頭が見付かって……」
喚起士「そうですね……」
ジノ「あのさ……」
喚起士「どうしました?」
ジノ「頭巾取らないの?」
姫宮「蒼頭に怒られるよ……」
- 369 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/07/31(火) 16:08:21 ID:DxVAmOqw
ジノ「顔とか……怪我してるかもよ?」
ネメア「見られたく無い事情があるやもしれん。やめておけ……」
ジノ「……あたしは見たいの!」
喚起士「ジノ、何故そこまでこだわるんですか?」
ジノ「ん……この蒼頭っての人間じゃ無いかもしれないよ……」
姫宮「え?」
喚起士「………」
ジノ「お姫様と逃げてきたんなら悪い奴じゃ無いと思うんだけど……気になるじゃん!」
姫宮「蒼頭が人間じゃ無い……」
喚起士「ジノ……やめておきましょう」
ジノ「なんで!」
喚起士「この方が人間で無いなら今まで苦労して生きてきた筈です。ですから……」
蒼頭「………」
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