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青年剣士「運命ということ・・」
498 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:13:38 ID:yds2lbJg
 
・・・・タッタッタ・・

青年剣士(・・・騙されてるってのは分かってる。きっかけが欲しかったんだ・・・)


・・・トコトコ・・

英雄剣士「ったく・・・俺としたことが大剣を部屋忘れるとは・・・」ブツブツ


・・・タッタッタ・・

青年剣士(会ったら・・何話そう・・)


トコトコ・・・

英雄剣士「いや・・・もしかしたら息子をもう1度だけ見たかった・・・俺の心の緩みがあったのかもしれんな・・・ハハ」


・・・タッタッタ
・・・トコトコ

英雄剣士「と、あそこを右だったな・・・」


499 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:14:15 ID:yds2lbJg
 
・・・・ドン!!!

英雄剣士「うおっ!」

青年剣士「うわっ!」


・・・ドサッ


英雄剣士「とと、悪い悪い・・・ん?」

青年剣士「ごめんなさい・・・え?」


英雄剣士「・・・」

青年剣士「・・・」


500 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:14:45 ID:yds2lbJg
 
英雄剣士「・・・」

青年剣士「・・・」


英雄剣士「・・・」

青年剣士「・・・」


青年剣士「・・あの」

英雄剣士「お・・・おう?」


青年剣士「お父・・・さん?」

英雄剣士「・・・おう」


501 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:15:19 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「・・・あの・・その・・・・・・」

英雄剣士「・・・」

青年剣士「・・・えと・・」


英雄剣士「体ァ・・・大丈夫か?」スッ

青年剣士「あ、は・・はい・・」ギュッ


英雄剣士「・・・」

青年剣士「・・・」


英雄剣士「大きく、なったな」

青年剣士「だいぶ会ってなかったですからね・・・」


502 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:16:04 ID:yds2lbJg
 
英雄剣士「・・・」

青年剣士「お父さんは・・・どこに行ってたのですか?」

英雄剣士「俺はな・・・知ってると思うが、冒険が大好きだ。世界を回っていた」


青年剣士「・・・」

英雄剣士「・・・だから情報が遅れていたが、塔の時も、それ以前の話も・・・風の噂で聞いていた」

青年剣士「・・・」

英雄剣士「寂しかった・・だろう。すまなかった」

青年剣士「い・・いえ・・・」


英雄剣士「・・・」


503 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:16:34 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「・・・」

英雄剣士「あー・・・まぁ・・いいか。・・・冒険といったが、大半は軍の仕事でな。暗躍のほうで活躍していたんだ」

青年剣士「えっ?」

英雄剣士「暗躍部隊のほうの所属でな。戦士先生と一緒だ。階級は中将だ」


青年剣士「・・・!」


英雄剣士「本当は身内にも言うことじゃないんだが・・・、こんな時だ。仕方ないだろう・・・」

青年剣士「じ・・じゃあ、僕が子供のころから・・・家にいなかったのは?」


504 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:17:10 ID:yds2lbJg
 
英雄剣士「もちろん仕事だ。俺がいないとはいえ・・・不自由したことはなかっただろう?」

青年剣士「そ・・そういえば・・・」

英雄剣士「きちんと仕送りもしていたからな・・・」

青年剣士「・・・」


英雄剣士「・・・」フッ

青年剣士「・・・お父さん・・」


英雄剣士「っと・・・俺はまだやることがあるんだ」

青年剣士「・・・やること?」

英雄剣士「あぁ。せっかく魔界にこれたんだ・・・仕事を忘れて・・・冒険しない手立てはないと思わないか!?」


505 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:17:52 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「・・・ぷっ・・」

英雄剣士「・・・・ふ」


青年剣士「あははっ!」

英雄剣士「ははは!」


青年剣士「お父さんは・・・やっぱり僕のお父さんですよ。僕とそっくりだ」

英雄剣士「はは、お前が俺に似ているんだっつーの!」


青年剣士「そうかもしれませんね!」

英雄剣士「はははっ!」


506 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:18:24 ID:yds2lbJg
 
・・・ヒョコッ


竜側近「・・・心配する必要もなかったようですね」

赤髪少女「・・うん」

大魔道(よかったですね、青年剣士)



英雄剣士「ふむ・・・、そうだな。さっきの部屋に俺の大剣があっただろう?」

青年剣士「あぁ・・・あのどでかいやつですね」

英雄剣士「・・あれをやろう」

青年剣士「え?」


英雄剣士「ありゃ東方に伝わる大剣で、カタナとかっていうのをモチーフにしてる切れ味抜群の剣だ」


507 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:18:54 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「・・・カタナ」

英雄剣士「まぁ本物よりも大きくしてくれって俺が頼んだんだが。・・・もらってやってくれ」

青年剣士「・・・でも」


英雄剣士「俺の武器なら心配はいらねーよ。俺は俺自身が武器ってことだ」ハハハ

青年剣士「・・・」

英雄剣士「・・・」


青年剣士「・・・」

英雄剣士「それじゃ、俺は行くかな」


508 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:19:37 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「・・・あっ・・」

英雄剣士「・・そんな顔すんな。また会えるし、家にも顔を出す。母さんにも宜しく頼む」

青年剣士「・・・わかりました」

英雄剣士「じゃあな!」

青年剣士「・・・はいっ!」


・・・タッタッタッタ・・


青年剣士「・・・行っちゃったか・・」


竜側近「・・・やはり、問題はなかったでしょう?」スッ


509 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:20:28 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「わっ!い、いたんですか!?」

赤髪少女「仲良しになってたねー!」


青年剣士「あはは・・う、うん・・・」


赤髪少女「あ、そうだ。次の魔界と人間界が繋がるのだけど・・・72年後になるんだ」

青年剣士「えっ・・」

赤髪少女「あの・・・だから・・・その・・私たちは72年なんて何でもないけど・・・人間は・・」


青年剣士「ま・・参ったな・・・・」


竜側近「こればっかりはどうにもなりませぬ。1度あけると72年は封印せねば、またもや・・あの時のようなことが・・」

青年剣士「そ・・・そうですよね・・・」ハァ


510 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:21:52 ID:yds2lbJg
 
赤髪少女「前の塔の暴走のときは、黒魔石との共振でなんとかなったけど・・・今回は・・・」

青年剣士「な・・・72年かぁ・・・生きてるかなぁ・・・・」ハハ

赤髪少女「・・・」


大魔道「ははっ・・・やはり準備しておいてよかったですね」


赤髪少女「え?」

青年剣士「・・・?」


大魔道「これです」スッ


・・・キラッ


511 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:22:23 ID:yds2lbJg
 
赤髪少女「これは・・・黒魔石」

大魔道「こちらの研究も進め、やや強引ですがゲートを開くことができます」

青年剣士「!」


大魔道「ですが、こちらも中途半端でして。魔界ゲートだけでなく、時空ゲートも開きかねません」

青年剣士「時空ゲート・・・」

大魔道「今これを開放すれば、多少のズレが必ず生じます。それでもよいですか?」


青年剣士「多少のズレ・・・というと?」

大魔道「戻れるには戻れますが、数年の誤差が生じたり・・・」


青年剣士「誤差・・」


512 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:23:08 ID:yds2lbJg
 
大魔道「・・・」

青年剣士「・・・」ハッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
"3年後に来てくれ"
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


青年剣士「そ、そうか!!!」

赤髪少女「わっ」ビクッ


青年剣士「ご、ごめん・・・・大魔道さん!お願いします!たぶん、数年先・・・に送られるはずです!」


赤髪少女「・・・?」

大魔道「何か宛がありそうですね」

青年剣士「一応あります・・・・あっ!・・忘れるところだった・・・・!」


・・・カサッ


513 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:23:49 ID:yds2lbJg
 
赤髪少女「紙?」

竜側近「ほう、そのペンは私の使ってるグレードモデルと一緒ですね・・・」

大魔道(・・・)


・・・スラスラスラ・・
スラ・・・・・・ペラッ・・・・・


青年剣士「よし・・・・1つは後でネックレスに封印して・・・・もう1つは・・・大事に持っていて欲しい」

赤髪少女「・・大事に?」


青年剣士「うん。いつか、この手紙が必要になる日が来るはずなんだ。いつか僕がいなくなって・・・長い月日が流れ・・・・」

赤髪少女「・・・」

青年剣士「どうしようもないピンチに陥った時、この手紙をそっと開いてみて。君の助けになるはずだよ」ニコッ

赤髪少女「・・わかった!」


514 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:24:23 ID:yds2lbJg
 
竜側近「・・・」


青年剣士「そして・・・命転生の術を作る過程で生まれたであろう・・・"転生術"・・・」

大魔道「・・・っ!」

青年剣士「それが・・・おそらく・・こちら側で確立されると思います。それがキーとなり、歴史が始まる・・・・」


大魔道「なるほどね・・・、青年剣士さんも"見える者"の仲間入りですか」

青年剣士「そうなの・・・かな?」

大魔道「・・・まぁいいでしょう。その後のことは、任せてください」


青年剣士「・・・任せます!」


515 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:25:10 ID:yds2lbJg
 
竜側近「よくわかりませんが、あなたがいうなら・・・大丈夫なのでしょう」

青年剣士(・・・全部繋がった)


赤髪少女「・・・うーん、よくわかんないけど、頑張って持ってるよ!」

青年剣士「ありがとう・・」ニコッ


大魔道「・・・それでは、ゲートを開ける準備をします」スッ

青年剣士「・・・はい」


516 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:25:48 ID:yds2lbJg
 
大魔道「・・・と。1つ大事なことを忘れてました」

青年剣士「?」

大魔道「扉・・・、ゲートを潜る際ですが、負担は避けられません。時空ゲートの性能も関与するわけですので」

青年剣士「・・・っ」


大魔道「ですが、小規模なものなので・・・恐らく影響は・・・、身体的部分になるでしょう」

青年剣士「身体的・・?」


大魔道「簡単にいえば、加齢です。10年飛べば10年分、20年飛べば20年分の成長・・・衰えになる」


青年剣士「なるほど・・・、ま・・、このまま戻っても皆と年齢離れちゃうだけだろうし・・・丁度いいですよ」


517 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:26:29 ID:yds2lbJg
 
大魔道「そうですか・・・では、改めて・・準備はいいですね?」

青年剣士「・・・はい」


大魔道「・・・」ブツブツ


赤髪少女「この手紙・・・大事にするね」

青年剣士「うん、頼んだよ」ニコッ


大魔道「・・・はぁっ!」


518 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:27:06 ID:yds2lbJg
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大魔道「・・・・っ!」


・・・・ゴォォォォォ!!!

大魔道「開きました!」


青年剣士「・・・飛び込めば大丈夫なんですよね?」

大魔道「えぇ・・・大丈夫です」



赤髪少女「また・・・会いにいくからね・・・」

竜側近「・・・」


青年剣士「うん、また会おう・・・赤髪少女!」

赤髪少女「・・・」


・・・・ギュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!

・・・・・ゥゥゥゥゥン!!!!!!・・・・・・・・・・・・・・・


519 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:27:40 ID:yds2lbJg
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

英雄剣士「この感じ・・・ゲートが開いたのか。またどこかで会おうぜ・・・息子よ」ビシッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


520 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:28:17 ID:yds2lbJg
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【青年剣士の死から3年後】



僧侶戦士「・・・おーい!いつまで祈ってるんだ!」

少剣士「・・何も起きなかった」

僧侶戦士「何もって?」

少剣士「いえ・・・」


乙女僧侶「?」

幼馴染「あいつも・・・こんなに皆に愛されて幸せものだよね・・・」

乙女僧侶「・・ですね」


武道家「・・・」


521 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:28:54 ID:yds2lbJg
 
僧侶戦士「まあ・・・そうだな」

少剣士「・・・」

僧侶戦士「ま、あまり長居しても日暮れになる。早く戻ったほうが良い」

少剣士「そうですね・・・」


武道家「足元・・気をつけてな?」

乙女僧侶「はい・・」


・・・トコトコ・・・


・・・トコトコトコ・・・トコトコ・・・


少剣士「・・・」


・・・トコトコ・・・


・・・・バリッ・・・・・・・・


522 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:29:25 ID:yds2lbJg
 
少剣士「・・・・?」


・・・バリッバリバリバリ!!!!


武道家「な、なんだ!?」

僧侶戦士「そ、空から雷が!」

幼馴染「違う・・・この感覚、扉!」


少剣士「扉って・・・どこのです!?」


幼馴染「・・・魔界!」


少剣士「!!」


524 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:30:08 ID:yds2lbJg
 
・・・・バリバリバリバリッ!!!

・・・・ギュゥゥゥゥゥゥン!!!


僧侶戦士「な、なんだよ!また何か始まるのか!?」

武道家「乙女僧侶!俺の後ろに!」

乙女僧侶「は、はい!」ギュッ



僧侶戦士「・・・っ」チャキッ

武道家「・・・」スッ


525 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:30:38 ID:yds2lbJg
 
・・・・・・ギュゥゥゥゥゥン!!!!!!

・・・・ドサッ・・・


僧侶戦士「な、何が落ちた!?」

少剣士「人みたいです!」

武道家「人型の魔物か!?」

少剣士「わかりません!」


・・・ムクッ


青年剣士「・・・いたた・・、やっぱり扉は慣れないや・・・」


526 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:31:28 ID:yds2lbJg
 
武道家「なっ!」

僧侶戦士「っ!」

乙女僧侶「せ・・・・・・」

少剣士「・・・お兄ちゃんっ!!!」


幼馴染「・・・・青年剣士?」


527 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:32:19 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「おっ、やっぱり大正解!この位置だった!みんな久しぶり!」


僧侶戦士「久しぶりって・・・お前・・・どこから・・・。というか死んだんじゃ・・・」

武道家「・・・青年剣士・・」


青年剣士「いやー・・・話すと長いんだけど・・・・・ん?」


幼馴染「・・・」

青年剣士「幼馴染・・・」

幼馴染「・・・本物、なの?」


青年剣士「・・・あぁ」

幼馴染「・・・」ブルブル


528 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:32:52 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「・・・幼馴染・・?」

幼馴染「バカッ・・!」


・・・パァン!!!


青年剣士「いって・・・」

幼馴染「・・・何みんなに心配かけて、今頃ひょっこり戻ってきてるの!?」

青年剣士「ごめん・・・」


幼馴染「なんで貴方が謝るのよぉ・・・・、貴方が皆に心配かけない人だって・・・私は知ってるけど・・・」グスッ

青年剣士「・・・」

幼馴染「ずっと会えなくて、心配してて・・・気丈に振舞っても・・・やっぱり上の空で・・・・!」ポロポロ

青年剣士「・・・」


幼馴染「・・・抱きしめて」ジッ


529 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:33:26 ID:yds2lbJg
 
青年剣士「・・・」ギュッ

幼馴染「・・・」ポロポロ


・・・トントン

青年剣士「・・・?」

幼子「パパ?」


青年剣士「・・・パパだよ・・」

幼子「・・・パパ・・、パパ・・・・・・」ギュッ

青年剣士「・・・」グスッ


・・・・ギュッ


530 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:34:07 ID:yds2lbJg
 
武道家「・・・何がなんだか分からんが、あいつらが幸せそうなら・・・それでいいか」

乙女僧侶「そうですね・・・」クスッ


僧侶戦士「・・・色々と話を聞かせてもらわないとな・・・」

少剣士「お兄ちゃん!僕も、強くなったんですよ!あとで手合わせお願いしますね!」


青年剣士「・・・あぁ!」


僧侶戦士「ずりーぞ!じゃあ俺もだ!」

武道家「なにぃ!?じゃあ俺もだ!」

乙女僧侶「じゃあ私も!」


・・・ナニィ!!

・・・オマエハダメダロ・・!!

・・ナンデェ・・
・・・・
・・・
・・


531 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:34:39 ID:yds2lbJg
 
広い空に、広い世界。

彼らが出会ったのは偶然ではなく、運命だったと思う。

幸せが紡ぎ紡がれる・・・それが人生なのだろう。


夢物語のような話かもしれないが、これは偽りのない1つの物語。

なぜなら・・・


僕の傷、僕の想い、皆の想い、世界が・・・そう言っている。


532 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:35:39 ID:yds2lbJg
 
幼子「ぱぱぁ!買い物早くしないと行くよ!」

青年剣士「・・・わかった!今行くから!もう終わりそうなんだ!」

幼馴染「早くしてねー!」

青年剣士「はいはーい!」


・・スラスラ・・・・・


・・・最期にこう刻もう。この物語は・・・

"ネバー・エンディング・ストーリー"・・・終わることのない物語であると・・・


533 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:36:10 ID:yds2lbJg
  
・・・スタッ

 
青年剣士「それじゃ、今日はどこに買い物に行こうか?」

幼子「僕はね・・・パパと一緒に遊園地がいいな!」

青年剣士「おいおい、買い物じゃなかったのか」アハハ


幼馴染「あ、お母さんも賛成!遊園地いこう!」

青年剣士「あはは、わかったわかった」


・・・ガチャッ・・・ギィ・・


534 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:37:00 ID:yds2lbJg
 
幼馴染「それにしても、急に本を書き始めるなんて・・・、どういう風の吹き回し?」

青年剣士「いやー、俺もちょっとは文才あるのかなーとか思ったりしてさ・・・色々と」アハハ

幼馴染「手紙の件で、何か目覚めたのね・・・」ハァ

青年剣士「どこに見せるわけじゃない、見せられるわけじゃないけどね。冒険者の、たった1つのつまらない・・話だから」

幼馴染「・・・」クスッ


幼子「パパァ!!早くっ!」


青年剣士「わかったわかった!」

・・・パタパタ


535 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:37:31 ID:yds2lbJg
 
幼馴染「じゃ、鍵閉めといてね♪」

青年剣士「あぁ・・」

幼子「いってきまーす!」


青年剣士「ん〜・・?幼子、誰に行ってきますって・・言ったんだ?」


幼子「おうちに・・・かな?」

青年剣士「そっか・・・じゃあ・・・・お父さんも!」

幼馴染「えーずるい!じゃあ、お母さんも!」

 
 
青年剣士「わかったよ、じゃ・・・3人一緒に・・・・・」


536 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:38:20 ID:yds2lbJg
 
「行ってきます!」


・・・バタン・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


537 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/28(日) 09:38:56 ID:yds2lbJg
 
【E N D】


538 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/28(日) 09:39:55 ID:yds2lbJg
 
長かった、6部作。今回で本編は終了です。
書き残しや、矛盾点など、最初の作品を書いたころに戻れれば、直したい箇所もたくさんあります。

ですが、それもまたこのシリーズのよさなのかなぁとか思ったりします。

短い間でしたが、このシリーズを楽しみにしてくださった方、お楽しみいただけた方、付き合ってくださった方々、ありがとうございました。
数々の声援、非常にうれしかったです。
もし機会があれば、別の作品や、同じ世界観の中での別のストーリーなども書いてみたいとは思います。


色々と楽しかったです・・・本当にありがとうございました。

P,S あとで後日談を掲載いたします


541 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/28(日) 10:10:21 ID:UD1qoy4g
おお、中級魔導が出てきてくれたか


542 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/28(日) 10:15:33 ID:zPPbVSi6
超級覇王


543 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/07/28(日) 10:35:01 ID:MK9XcyQI

本にして欲しいぐらい良かった


544 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/28(日) 10:55:45 ID:6Sxev2so
青年剣士で魔法のれきしがどうなったのかきになる

とりえあずおつ


547 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/07/28(日) 11:50:53 ID:zcQZoiUk
乙!
最高に面白かった!


548 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/28(日) 12:16:51 ID:Qg2UUjms
激しく乙


549 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/28(日) 13:11:53 ID:yds2lbJg
>>540 立派な乙だwありがとうございますw
>>542 電影弾
>>544 気になりますよね・・おつありです
>>547 楽しんでいただけたようで何よりです(A´ω`)

後日談は本日の夜、短めですが投稿しますので、お暇な方は読んでやって下さい



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