■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その30
- 266 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/06/28(火) 18:24:01.04 ID:u57uE4U6o
…
大軍師「それでは、引き続きご参加の皆様は20時に会議室までお越し下さい」
皇太子「我らは一旦、王宮へ戻らせて貰うぞ」
エリート「では、また後ほど」
左翼長「北方軍は東方司令部の連中を残し、帰還させて貰う」
騎士長「北には参謀とワーカーしか残してないからな」
天才「おう、わざわざご苦労だったな」
将軍「弟には何か、伝えるかな?」
大軍師「……いえ、頑張れとだけ伝えて下さい」
将軍「……分かった」
ゾロゾロ…カツカツカツ…
大軍師「海峡はどうです?」
東方参謀「ワーカーと魔道学校の連中を呼んで、あたって貰っている」
大軍師「そうですか」
東方司令「何もないとは思うが、念には念をいれておかねばな」
- 267 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:24:40.62 ID:u57uE4U6o
〜海峡〜
門兵「……どうだぁ?」
海峡兵「問題なーし! 今日も平和なもんだ」
ザッザッザ
海峡兵長「シャキっとせんか! 魔道学校の先生方がお見えなのだぞ!」
海峡兵「は、はいぃ!」
水の先生「あれが噂の森か……」
火の先生「黒の三騎士ですらやられたそうじゃ」
水の先生「三騎士ほどの魔力をもってしても……」
火の先生「下手な事は考えるなよ?」
フワッ
ネクロマンサー「……まさか、アンラ・マンユが落ちるとはね」
海峡から北の上空。ネクロマンサーがその建物を凝視している。
ネクロマンサー「新たな人形の性能も試してみましょうか……ねぇ、ククッ!」
ウィッチ「……はい」
- 268 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:25:26.08 ID:u57uE4U6o
〜国軍本部、正門〜
大軍師「それでは、20時にまた」
召喚士「はい、失礼します」
ザッザッザ
戦士「どうする? どっか入るか?」
召喚士「そうだね。喫茶店かどこかに……」
魔道士「あっ、じゃああっちの――」
東方副司令「白虎嬢、何故お前がここにいる!?」
白虎嬢「……ごめん……なさい」
盗賊「……?」
召喚士「白虎嬢さんと、東方副司令?」
東方副司令「うろうろするなとあれ程言ったではないか」
白虎嬢「……っ」
タッタッタッタ
白虎長「叔父様、私の責任です! 私が勝手に……」
- 269 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:26:13.28 ID:u57uE4U6o
東方副司令「白虎長……」
白虎嬢「いえ、従姉さんは悪くありません……っ」
白虎長「1人で南方へ返すよりは安全かと、本国へ……」
テクテクテク
召喚士「こ、こんにちは」
東方副司令「朱雀先生……っ! これはお恥ずかしいところを」
召喚士「あっ、いえ……」
東方副司令「全く、今更仕方ない。あまり邪魔をするでないぞ?」
白虎嬢「……はい」
カラカラカラ…
魔道士「そっか。白虎嬢さんと東方副司令さんって父娘でしたね」
戦士「そういやそうだな」
白虎嬢「……それじゃ……失礼します」
タッタッタ
召喚士「……」
- 270 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:27:18.22 ID:u57uE4U6o
白虎長「ごめんなさいね」
召喚士「い、いえ……っ」
白虎長「叔父様も白虎嬢に対して、思い入れが強いから」
魔道士「自分の娘ですもんねっ」
白虎長「それもあるけど、白虎一族は色々と面倒だから」
盗賊「……?」
白虎長「叔父様の兄弟……私の父や次男叔父様の事もあるし……」
戦士「もう、亡くなったんだっけか?」
白虎長「それに私や叔父様も軍人だしね」
召喚士「何かあったら、大変ですもんね」
白虎長「うん。まぁ気にしないで。ははっ」
テクテクテク
戦士「なーんか、戦い以外にも色々と大変なんだな」
盗賊「……みたいだな」
召喚士「それj、行こうか」
- 271 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:28:23.45 ID:u57uE4U6o
〜喫茶店〜
魔道士「ロイヤルミルクティー1つ!」
召喚士「アイスコーヒーを」
戦士「あ、俺も」
盗賊「……えっと、キャラメルストロベリーチョコ」
戦士「この暑い時にホットかよ」
魔道士「冷たいものばかりだと、お腹冷えちゃいますもん」
戦士「ふぅん」
盗賊「……それで、次の戦いは?」
召喚士「ええ、パズズ討伐だそうで」
戦士「それは聞いたよ。何か問題でもあったのか?」
召喚士「……」
魔道士「……」
召喚士「青龍先生が……死ぬ……って」
盗賊「!?」
- 272 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:29:30.11 ID:u57uE4U6o
戦士「はぁ!? どういう事だよ!!」
召喚士は先程の概要を3人へと伝える。
魔道士「そんな……」
戦士「……」
召喚士「俺には、止める事が出来なかった……」
盗賊「……っ」
戦士「仕方……ねぇのか?」
召喚士「誰かがやらなくちゃいけない……って」
魔道士「でもっ、他に方法は……」
召喚士「ないそうです……」
盗賊「……」
戦士「どうすんだ?」
召喚士「青龍先生も自主的にやるって言ってる」
戦士「止める事は出来ねぇか……」
店員「……あのー。お待たせ致しました」
- 273 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:30:28.23 ID:u57uE4U6o
カラン
戦士「あ、俺ブラックで大丈夫」
召喚士「あ、うん」
盗賊「……甘」
戦士「自分で頼んだんだろ」
盗賊「いや、そうだけどさ」
魔道士「……っ」
召喚士「魔道士さん?」
魔道士「……こんなのって……おかしいですよ」
戦士「あん?」
魔道士「だって……青龍先生が……」
召喚士「……俺も気持ちはよく分かるし、同じです」
戦士「でもよ、止める権利もねぇし、止めたところで……」
盗賊「うん……」
魔道士「……っ」
- 274 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:31:27.75 ID:u57uE4U6o
カラン
戦士「いつからだろうな」
召喚士「……?」
戦士「人が死ぬとか言われても、冷静になっちまったのはよ」
盗賊「……」
戦士「いつの間にか、常に戦いが付きまとう生き方になっちまったな」
召喚士「うん……」
戦士「思えば15年前。村を飛び出してワーカーになった……」
魔道士「……」
戦士「強くなって、名のあるワーカーを目指した」
盗賊「……」
戦士「その結果がこれなんだよな」
召喚士「うん」
戦士「命を軽んじてるつもりはねぇが、付きまとうんだよな。絶対に」
召喚士「……うん」
- 275 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:32:16.42 ID:u57uE4U6o
盗賊「……なぁ、魔道士」
魔道士「……」
盗賊「青龍先生は……己の命を懸けて……世界を正そうとしている」
魔道士「……」
盗賊「……だから、私達も力になろう」
魔道士「……」
盗賊「出来る限りの、力になろ?」
戦士「青龍先生は十分生きたしな」
魔道士「戦士さん」
戦士「……冗談だよ」
召喚士「俺らだって、いつどうなるか分かりませんからね」
魔道士「……はい」
盗賊「……大丈夫。運命を変えよう」
魔道士「盗賊さん……っ」
盗賊「うん。だから大丈夫だ」
- 276 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:33:12.49 ID:u57uE4U6o
20時。国軍本部へは再び、幕僚とワーカー達が集っていた。
〜国軍本部、大会議室〜
大軍師「それでは、本会議を再開致します」
南方副司令「パズズ討伐は、本当に任せて良いのですな?」
大軍師「ええ。あまり人数が居ても無用ですし」
南方司令「……」
大軍師「今回の作戦、総大将は……」
天才「青年兵だな」
青年兵「はっ」
大軍師「補佐に、白虎長殿と青龍士官殿が加わります」
青龍士官「!?」
南方参謀「司令と貴方は?」
大軍師「この機会に、各要所を視察へ回ります」
天才「特に電話の設置が遅れてるからな」
大軍師「宜しいですね?」
- 277 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:35:07.71 ID:u57uE4U6o
白虎長「はい。やるだけの事はやってみせます」
天才「そして、主軸は当然、青龍先生だ」
青龍先生「うむ」
大軍師「補佐に名代殿、朱雀先生、玄武先生」
玄武娘「……」
召喚士「あの」
大軍師「はい」
召喚士「パーティーの皆も、同行したいのですが」
戦士「遺跡については何度も潜った経験がある」
盗賊「……道案内くらいは……出来る」
天才「……構わん。許可する」
召喚士「ありがとうございます」
大軍師「玄武先生も、宜しいですね?」
玄武娘「……」
朱雀嬢「玄武娘、返事なさいな」
- 278 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:36:30.61 ID:u57uE4U6o
玄武娘「私……」
朱雀嬢「……はぁ」
スッ
朱雀嬢「あの、私も一緒に参りますわ」
青年兵「!?」
朱雀嬢「玄武娘の事は私が1番よく分かりますわ」
大軍師「……宜しいのですね?」
朱雀嬢「ええ」
天才「んじゃ、以上の編制だ。時期はそっちで決めろ。早い方がいい」
青年兵「……はい」
大軍師「南方軍の方々は引き続き残って下さい」
天才「パズズ以降の概要について、協議する」
南方司令「了解した」
東方副司令「あの、我々は?」
天才「……そうだな」
- 279 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:37:06.65 ID:u57uE4U6o
ザッ
天才「名代さんよ、東方の戦力はいつでも準備オッケーなのか?」
名代「東の城次第ですが、拠点は仕上がっております」
天才「駒は?」
名代「兵の数はやはり、防衛で手一杯かと」
天才「マーラは後回しだ。東方の奴らは大軍師と細かい調整をしてくれ」
大軍師「基本方針に変わりはありませんが、すり合わせをしておきましょう」
東方司令「了解した」
天才「あとの時間は細かな報告と必要物資の確認」
大軍師「それと、アンラ・マンユ戦における魔王の対策をご報告します」
天才「先に……簡単に述べとくが、パズズの次はラーヴァナになる」
南方弓長「……っ」
天才「そんでマーラとイブリース。ベルゼブブで最後にサタンだ」
ザワッ
大軍師「それでは細かな説明を。資料を基にお話致します」
- 280 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:38:19.29 ID:u57uE4U6o
…
大軍師「……と、いう事です。宜しいでしょうか?」
本会議はほぼ沈黙の中、大軍師の説明を中心に進んだ。
各方面の報告と南西砦や火山での報告。ほとんどがそれになる。
そして五ヵ年計画のおおまかな概要を確認すると、会議は静かに終わった。
大軍師「以上、質問がなければ本会議そ終了と致します」
天才「……よし、それじゃ解散」
ガタガタッ…ザワザワザワ
青年兵「……?」
キラッ
青年兵「……」
青龍士官「青年兵」
青年兵「ん、あ……あぁ。どうした?」
青龍士官「……いつにするつもりだ?」
青年兵「……」
- 281 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:39:36.85 ID:u57uE4U6o
青龍士官「司令は早急と言っていたが」
青年兵「分かってる。急ぎすぎは混乱を招く」
青龍士官「然るべき部署や人間に一報を入れてからの方がいい」
青年兵「同感だよ。青龍先生の名は……大きすぎる」
青龍士官「……」
青年兵「青龍士官」
青龍士官「ん……?」
青年兵「頼りにしてるよ、宜しく」
スッ…カツカツカツ
青龍士官「……」
白虎長「お疲れ。それじゃ決まったら連絡して」
青龍士官「あ、はい……」
カツカツカツ…
青龍士官「……どうした……ものかな」
青年兵と白虎長が去ったドアを抜け、青龍士官もまた会議室を後にした。
- 282 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:41:57.59 ID:u57uE4U6o
〜海峡〜
ザザッ
門兵「……?」
ドオオォォォォンッ!!
海峡兵「何の音だ!?」
海峡兵長「各員、配置につけぇ!!」
タッタッタッタッタ…ザザッ
海峡兵「何事だ!?」
門兵「……ダメだ、死んでる」
海峡兵「敵襲ーっ!!」
門兵「お、おい……あれ……っ」
ザッザッザ
ウィッチ「……」
魔剣士「……」
ネクロマンサー「……こんばんは。クククッ!」
- 283 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/06/28(火) 18:44:30.97 ID:u57uE4U6o
青年兵はかなり出世しました!そして優秀ですよ!
そのうちエピソードとかあるかもですね!!
ひとまずここまでにて。ご支援ありがとうでした!
それでは失礼致しますぬ〜!ノシ
- 285 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/28(火) 18:45:50.30 ID:57DEnKyDo
おつ
ウィッチっていつ死んだっけ?
- 286 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/28(火) 18:56:25.55 ID:Ho/sfc+h0
1乙
まぁ、同門が生きてたんだし誰かがこうなってるとは思ってたけどなぁ。
魔剣士復活しとるし・・・。
- 287 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/28(火) 19:09:30.82 ID:3YgZuKVdo
>>285
まとめサイトの〜第四十部〜西策謀12
ネクロマンサーvs同門'sが戦ってる、明確に死んだ描写はなかったけど絶望的な状況だったからやられたんだろう。
くの一が同門を逃がしてはいるし。
眷属戦で
同門「もう……俺の目の前ではぁ、誰も死なせるわけにはいかんのだーっ!!」
って台詞はたぶんウィッチのことかと。
- 295 名前:NIPPERがお送りします(長屋) [sage] 投稿日:2011/06/28(火) 20:20:40.49 ID:F6NMybDzo
>>1乙
同門に仲間が出来て心を開いていくハートフルストーリーはのはずがどうしてこうなった?
- 298 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/28(火) 23:35:54.30 ID:jC9B2pTto
ウィッチちゃん……
ええ……うそぉ
- 300 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/29(水) 00:38:46.44 ID:MxguS4LDO
「新しい」人形と言う事だから、
アカマナフみたいな方法の可能性も…
- 303 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/06/29(水) 08:00:10.14 ID:2g+x7/9AO
>>1乙
ウィッチちゃん…と言うことはドッペルも絶望的ってこと?
- 306 名前:NIPPERがお送りします(東京都) [] 投稿日:2011/06/29(水) 13:59:22.39 ID:cgVpBV6L0
いちおつ
海峡あついな
ネクロマンサーと魔剣士とウィッチにバフォメットか…
全滅させられるんじゃね?
次へ 戻る 戻る 携 上へ