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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その21
273 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/03(水) 22:31:27.61 ID:z2IFwESO
↓>>1がハイテンションで登場


274 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/03(水) 22:45:04.80 ID:boOyyO6o
  __
  /。 \
 |ノ ゚|
 ノ ゴ ハ


275 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/03(水) 22:59:14.07 ID:w5/XuUDO
懐かしいなそれ


276 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:23:16.84 ID:nbfZy02o
御者「ややっ!これはやはり…旦那じゃごぜぇませんかっ!」

召喚士「…旦那はよして下さいよ」

御者「いやいや…聞けば旦那、ご大層なワーカーだそうで…」

召喚士「そんな事ないですって…」

御者「何を仰います!朱雀先生と言えば、東奔西走…目まぐるしいご活躍とか…」

戦士「どこに行っても有名人になっちまたな…」

御者「仕事仲間の間でも有名でしたぜ?お陰さんであっしも分かったんでさぁ!」

盗賊「…成程な」

御者「魔道学校までですかいっ?」

魔道士「あ、ええ…っ。お願い出来ますか?」

御者「モッチロンです!さぁさぁ乗って下さいませ!」

戦士「…いいんじゃねぇの?本人もこう言ってる事だし」

召喚士「それじゃ…お言葉に甘えて…」

御者「さぁさぁ、お乗り下さいまし!」

占い師「うふふっ、ありがと」


277 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:24:14.22 ID:nbfZy02o
ドドッドドッドドッ…

御者「しっかしここ毎日…何か任務ですかい?」

召喚士「いやっ、そういうわけではないんですけど…」

御者「そうですかぁ。いやはや安心しました」

魔道士「…?」

御者「いやね、この辺は魔物も少ないでしょ?何か物騒な事になってのかと…」

戦士「魔物少ないのか…」

召喚士「そういえば東側での依頼とかって見た事ないね」

占い師「まぁね。他の地域とは色々と違うから」

盗賊「……ほう」

御者「それもこれも東方司令部のお陰ですわ」

召喚士「東方…司令部」

御者「…さ、飛ばしますぜ!」

戦士「おうっ!」

魔道士「宜しくお願いしますっ!」


278 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:25:04.00 ID:nbfZy02o
〜魔道学校〜

御者「到着〜!お待たせしやした!」

魔道士「ありがとうございましたっ」

御者「帰りはどうしますかい?」

召喚士「あ、いえいえ。お気にせず…!」

御者「そうですか…。分っかりました!それではまた…っ!」

占い師「ありがと」

笑顔でお辞儀そ、御者は馬車を反転させ魔道学校を去って行った。

戦士「…ここが魔道学校か」

召喚士「俺達は昨日、色々と見せて貰ったんだ。戦士も良かったらどう?」

戦士「まぁ日も暮れちまうし…時間あったらな。先に事を済ませようぜ」

召喚士「そうだね」

魔道士「それじゃ早速、学園長の所へ行きましょう!」

占い師「そうさせて貰おうかしらね」

五人は魔道学校の内部へと足を踏み入れ、学園長室へと真っ直ぐ向かった。


279 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:25:43.87 ID:nbfZy02o
〜学園長室〜

コンコン

学園長「はい」

魔道士「失礼致します〜」

学園長「あら、早かったですわね。無事連れて来られたようね」

魔道士「はいっ!えへへ」

テクテクテク

占い師「……」

学園長「…お久しぶりね、占い師さん」

占い師「学園長…っ」

召喚士「お、お知り合いなんですか…!?」

学園長「知り合いも何も…彼女も此処の卒業生よ」

魔道士「そうだったんですか!?」

戦士「なーんだよ。そうならそうと言ってくれりゃ良かったのによ」

占い師「隠してたわけではないんだけど…言いそびれちゃって。ごめんなさいね」


280 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:26:37.84 ID:nbfZy02o


学園長「それでは、診させて貰うわね」

占い師「…はい」

学園長「皆様は少し外してて貰っても宜しいから?」

召喚士「はい」

戦士「そんじゃ今のうちに校内見学させて貰うかね」

学園長「……?」

召喚士「い、いえっ…こっちの話です!」

魔道士「じゃあ失礼致します」

テクテクテク…パタン

学園長「…どう?元気でやってらっしゃった?」

学園長は紅茶を差し出しながら問い訪ねる。

占い師「…はい。何とか元気にやってます」

学園長「…そう。貴女が卒業してからどれくらいかしら…?」

占い師「そうですね、もう19年になりますか…」


281 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:27:40.78 ID:nbfZy02o
学園長「時が経つのは早いものね…」

占い師「でも学園長はお変わりなく…お若いですね」

学園長「そんな事ないわよ。毎日お手入れが大変…ふふっ」

占い師「あー分かります…」

学園長「まだ早いわよ、これからはもーっと大変なんだから…」

占い師「…頑張ります」

学園長「…ふふっ」

占い師「うふふっ」

コトッ

学園長「…それで、具合はどう?」

占い師「お陰様で力を失った以外は特に…」

学園長「…そう、良かったわ。魔力はあるの?」

占い師「はい」

学園長「……それならば、精神的なものからくるショックが原因かしらね」

占い師「……」


282 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:28:31.49 ID:nbfZy02o
学園長「何か心当たりは…ある?」

占い師「……あー、あると思います」

学園長「…貴女自身が把握しているのなら、解決は割と簡単かしらね」

占い師「……」

学園長「貴方自身が心の傷を癒すしかないわね」

占い師「…ええ。そうです…よね」

学園長「……」

占い師「分かってるんです…自分でも、ちゃんとしなきゃなって…」

学園長「焦る必要はないわ。慌てても良い事はないですもの」

占い師「…はい。ありがとうございます」

学園長「…でも、良かったのではない?」

占い師「……?」

学園長「予言の力が消えて、これでようやく普通の生活に戻る事が出来るじゃない」

占い師「……」

学園長「貴方の望み…だったのでしょう?」


283 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:29:30.60 ID:nbfZy02o
占い師「…はい。そうでした」

学園長「……」

占い師「…以前はそうでした。でも、今はもう違います」

学園長「占い師さん…」

占い師「この力を人の為に役立てる事が出来て…その…」

学園長「それでも…貴女が辛い事に変わりはなくて?」

占い師「私の辛さなんて…。もっと苦しんでいる人が世の中にはいますもの…」

学園長「……」

占い師「その人達を救う為になるのなら、私の苦しみなど些細なものです」

学園長「……強くなったのね」

占い師「…そ、そんな事は…っ」

学園長「良い人々との出会いがあったのでしょうね…」

占い師「…はい。沢山の出会いと…別れがありました……」

学園長「それは貴女の力になるわ。それだけは忘れてはなりませんよ…?」

占い師「……はい…っ」


284 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:30:23.71 ID:nbfZy02o
〜校内〜

戦士「…うへぇ、このだだっ広い建物全部が魔法関係だってのか…」

魔道士「そうなんですよ〜。凄いですよね!」

盗賊「……あれ?」

召喚士「どうしました?」

盗賊「…あ奴は」

テクテクテク

賢者「……ふぅ」

魔道士「あ、賢者さんっ!」

賢者「……やぁ、何か用かい?…ふぅ」

戦士「あれ…?コイツ…もしかして…」

召喚士「うん。北の港で詩人さんの演奏を聞いていた時の…」

戦士「……」

魔道士「賢者さんはこちらで何を教えてるんですか?」

賢者「…色々さ、色々……ふぅ」


285 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:31:17.31 ID:nbfZy02o
戦士「……変な奴だな」

盗賊「…ああ」

召喚士「あ、あの…賢者さん」

賢者「…?」

召喚士「賢者さんは攻撃とと回復…双方の魔法が使えるんですよね?」

賢者「…ふぅ。まぁね、僕だからこそ成せる技…とでも言うべきかな…ふぅ」

召喚士「それって…誰でも出来るわけではないって事ですか?」

賢者「…まぁね」

魔道士「攻撃魔法には五行を使いますが、回復はまた別の力なんですよ〜」

戦士「…そうなのか」

召喚士「それって…資質さえあれば、例えば俺でも出来るって事ですか?」

賢者「…君、召喚士だね?」

召喚士「え、あ…はい」

賢者「召喚士は召喚術に全て力を取られているから…駄目だね。…ふぅ」

盗賊「……成程」


286 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 23:32:42.96 ID:nbfZy02o
戦士「じゃあ魔道士は使えるようになったりすんのか?」

魔道士「いえ…っ。私は駄目でした…」

盗賊「…どのぐらいいるんだ?」

魔道士「ど、どうなんでしょう?100人に1人とか…1000人に1人とか聞きますけど」

賢者「…ふぅ。まぁね」

戦士「す、すげぇんだな…」

魔道士「本当は…回復魔法も使えれば、皆さんのお役にも立てるんですけど…」

召喚士「でも、魔道士とプリーストで専属もあるわけですしね」

戦士「なんかコツでもあんのかね」

賢者「強いて言うなら…信仰心と愛の力、かな…ふぅ」

盗賊「…愛の力?」

戦士「信仰心て神様とかそういう事か?」

賢者「…僕は自分自身かな……ふぅ」

召喚士「は、はぁ…」

賢者「自分を信じ、愛する力が魔力を生み出しているのさ……ふぅ」


292 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 17:24:19.53 ID:mzK3kMso
召喚士「……」

戦士「……」

盗賊「……」

魔道士「…え、えっと…とにかくそういう力が必要って事ですよねっ!」

賢者「……ふぅ。まぁね」

戦士「なんか疲れてきた…次行こうぜ」

テクテクテク

召喚士「あ、ちょっと戦士…っ」

魔道士「賢者さん、そ…それじゃ失礼しますねっ!」

盗賊「…じゃあ」

スタスタスタ

賢者「……」

戦士「なんかよく分からん奴だな」

召喚士「でも凄い事には変わりないよ」

戦士「…まぁな」


293 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 17:26:02.39 ID:mzK3kMso


魔道士「…と、ここで実戦するわけです」

戦士「なーるほどな。これで一通りか?」

魔道士「はいっ。どうでした?」

戦士「んー、なんか…すげぇな」

魔道士「でしょー!」

召喚士「俺らには縁がないと言うか…ほんと凄いよね」

盗賊「…ああ」

魔道士「それじゃそろそろ学園長室に戻りましょうか」

召喚士「ですね。そうしましょう」

四人は校内見学を終え、時間を見計らい、学園長室へと戻る。

コンコン

学園長「どうぞ、終わりましたわ」

魔道士「失礼しまーす」

占い師「ごめんなさいね。遅くなってしまって…」


294 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 17:26:28.37 ID:mzK3kMso
召喚士「いえ、お気にせず」

魔道士「ど…どうでした?」

占い師「やっぱりダメ。治らなかったわ」

召喚士「そうでしたか…」

学園長「ごめんなさいね。折角きて貰ったのに力になれなくて…」

占い師「いえ、いいんです」

盗賊「……」

占い師「学園長とお話させて貰って、だいぶ楽になりました」

学園長「…そう?」

占い師「はいっ」

学園長「…それなら…良かったわ」

戦士「一応、解決か?」

占い師「みんなもありがとね。本当に…」

魔道士「い…いえっ、私達はその…っ」

占い師「本当に助かったわ。ありがとう…!」


295 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 17:27:24.17 ID:mzK3kMso


学園長「…さて、と」

召喚士「お帰りですか?」

戦士「んじゃ俺らもそろそろ帰るとすっか」

学園長「いえね、今日はこの後も仕事があるのよ」

魔道士「だってもう夜になりますよ…?」

占い師「もしかして…当方司令部へ?」

学園長「そうよ。今日は満月ですもの」

召喚士「満月…?」

学園長「貴方達、もし良かったら私の家に泊まっても良いのよ?」

召喚士「いやいや、そう立て続けにお世話になるわけには…」

占い師「…宜しければ、私もご一緒しても…?」

学園長「司令部に?それは構わないけど…」

召喚士「あ、あの…司令部に何かあるんですか?」

学園長「……」



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