■戻る■ 下へ
王様「おお勇者よよくぞ来た。魔王と和解したからお前は用無しじゃ」
- 1 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2011/06/30(木) 00:57:17.85 ID:9FlIjBir0
勇者からニートにジョブチェンジ
- 2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 00:57:54.25 ID:mPBLhkv/0
そして輝く
- 3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 00:58:14.21 ID:DuwQGJTM0
王国騎士団崩れの山賊になるルートか
- 4 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 01:03:25.71 ID:1fBhQq2c0
勇者が山賊になったら手がつけられんな
魔王に応援を要請するしかない
- 5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 01:09:06.50 ID:4kCPB7Z1O
後々禍の種にならぬように始末されるだろ
- 6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 01:09:43.39 ID:cV3EnN+P0
>>5
新たな魔王の誕生
- 7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 01:21:56.31 ID:bMIAK0jg0
次は最強の自宅警備員だろ。
- 8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 01:32:14.45 ID:NInQmPAzO
勇者「目的が無くなってしまった」
勇者「旅の間に手に入れた財宝があるから、どこかで静かに暮らそうかな」
戦士「俺は傭兵を続ける」
僧侶「私は教会に戻ります」
魔法使い「わっちは里へ帰って魔法の研究に戻りんす」
勇者(俺、人望無いんだな……)
的な
- 9 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 01:37:39.96 ID:HH4YKGrW0
スライム「謝罪と賠償を要求する」
- 10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:05:11.60 ID:NInQmPAzO
勇者「呆気なくパーティ解散か」
勇者「どうしよう」トボトボ
武道家「あ、勇者君!」
勇者「やあ幼馴染の武道家じゃないか」
武道家「レベル不足で戦力外通告されて以来だねッ」ニコッ
勇者「そうだな」
武道家「和平の話聞いたよ、これからどうするの?」
勇者「田舎に屋敷でも建ててメイド雇ってにゃんにゃんしたい」
勇者「お前が女ならメイドに雇うんだけどな」
- 11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:07:15.44 ID:p1gcJrXe0
おおなんか始まった
- 12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:12:48.30 ID:cV3EnN+P0
>>10
戦力外通告した相手とよく話す気になるもんだな
- 13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:12:59.19 ID:NInQmPAzO
武道家「相変わらず変態だね」
勇者「男なら当然の心理だ」
武道家「そんなことだから、あっさり仲間が離れたんじゃない?」
勇者「そうかもな」
武道家「あ、やっぱりパーティ解散したんだ」
勇者「かまを掛けたな」
武道家「えへへ、ま、いいじゃない」
武道家「でさ、付き合うよ」
勇者「ん?」
武道家「屋敷建ててメイド雇うんでしょ?」
勇者「ああ、それか」
- 14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:18:50.37 ID:NInQmPAzO
勇者「実は屋敷の目処はたってるんだ」
武道家「そうなの?」
勇者「以前タターリ村という場所で見つけた物件でな」
勇者「立派な屋敷なのに王国銀貨50枚で譲ってくれると、村の富豪に持ちかけられた」
武道家「なにそのあからさまに怪しい物件」
勇者「ちょうど手持ちに王国金貨10枚あるから、これを銀貨にして買おうと思う」
- 15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:22:42.70 ID:WZMlwzH40
こっからどう展開すんだこれ
- 16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:27:51.13 ID:NInQmPAzO
武道家「……大丈夫なの、その屋敷?」
勇者「突然窓がピシピシ鳴ったり、夜中に人形が徘徊する程度だ」
武道家「は?」
勇者「俗に云う幽霊屋敷だな」
勇者「なに、魔物と比べれば煩いだけだ。実害は無い」
武道家「……やっぱり一人で故郷に帰ろうかな……」
- 17 名前: 忍法帖【Lv=13,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 02:30:55.61 ID:aPPF9zuTO
シエンヌ
- 18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:35:15.55 ID:NInQmPAzO
暗転そして照明
勇者「で」
武道家「結局屋敷まで着いて来てしまった」
勇者「良い富豪さんだったな。値切ったら王国銀貨30枚までまけてくれた」
武道家「王国銀貨30枚って貴族の服1、2着分くらいだよね。この屋敷本当に大丈夫なの?」
勇者「呪われたら教会に行けば良いし、幽霊なんて魔物と大差無いだろ」
武道家「キミと話してるとボクの方が異常に思えてくるよ……」
- 19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:43:48.70 ID:NInQmPAzO
勇者「常にゲストが居ると思えば賑やかで良いだろ?」
武道家「ソウダネ」
勇者「それに屋敷には魔法の品が幾つか残ってるらしい」
武道家「……」ピク
勇者「それらを換金すればメイドを雇う資金ができるぞ」
武道家「幽霊屋敷の魔法の品かぁ……、ちょっと興味あるかも」
勇者「せっかくだから中を見て行くか?」
武道家「いいの?」
勇者「ああ、探索も兼ねて一緒に見て回ろう」
- 20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:47:02.95 ID:gMo9ZxZc0
支援
- 21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:49:48.71 ID:zvakEORQP
どうでもいいけど武闘家じゃね
- 22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:52:53.30 ID:NInQmPAzO
――屋敷内部
勇者「箒のお化けが毎日掃除してると聞いていたが、予想以上に綺麗だな」
武道家「うん」
勇者「お、これが深夜にひとりでに演奏されるピアノか」
勇者「夜型の俺にはちょうど良いアーティファクトだな」
武道家「へ、へー」
勇者「次は二階の寝室に行こう」
- 23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 02:58:21.60 ID://fJ44JU0
こりゃいい屋敷
- 24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:03:02.09 ID:NInQmPAzO
――二階寝室
勇者「ここは以前持ち主だった貴族の娘が使っていた部屋らしい」
武道家「そうなんだ、だから人形やぬいぐるみがあるんだね」
勇者「……」
勇者「その娘は病で亡くなり、貴族は禁呪に手を染め狂ったと聞いた」
武道家「……悲しい話だね」
勇者「この人形には、その娘の想いが残ってるのかもしれないな」
武道家「勇者……」
勇者「もう一人じゃないから安心しろ」ギュッ
勇者「……よし、隣の部屋も見よう」
- 25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:12:54.65 ID:NInQmPAzO
武道家「わぁ……」
勇者「立派なベッドだな」
武道家「勇者!ボク天蓋付きのベッドなんて初めてみたよッ!」
勇者「俺もだ。しかし、天蓋付きベッド以外に棚やタンス、丸めた絨毯か」
武道家「この部屋は物置なのかな?」
勇者「だろうな」
武道家「どうしてこんな素敵なベッドを使わなかったんだろ」
勇者「家主の好みじゃなかったんだろう」
勇者「そうだ、最後に風呂周りも見ておくか」スタスタ
武道家「あ、うん。待って勇者」
- 26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:18:19.28 ID:NInQmPAzO
――浴場
勇者「さすがに広いな。手入れもされてるし、薪があれば直ぐに使えそうだ」
武道家「でも広過ぎてちょっと不気味かも……」
勇者「武道家は怖がりだな」
武道家「き、キミが怖がらなさ過ぎなんじゃないかな?!」
- 27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:28:29.74 ID:NInQmPAzO
勇者「さて、一通り見て回ったらもう夜なわけだが」
武道家「村が遠いから真っ暗だね」
勇者「今日は泊まって行くか?」
武道家「え、えっと、あんまりキミの世話になるのも悪いから、村の宿に泊まるよッ」
勇者「小さな村だから宿は無いぞ」
武道家「うそ……」
勇者「以前来た時は村長の家に世話になった」
勇者「今から村長の家に行っても、着く頃には深夜だ。遠慮せずに泊まっていけ」
武道家「う……、うん」
- 28 名前: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:32:14.62 ID:5IFX/2LA0
魔導クレーン発動
- 29 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:33:34.39 ID:yDfTTRsC0
>>21
別にドラクエに合わせる必要はないんじゃね
- 30 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:36:45.81 ID:CDROeZOLO
何で武道家に♂付けたの
- 31 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:40:23.35 ID:NInQmPAzO
暗転と照明
武道家「ごはんできたよ〜」
勇者「お、旨そうだ」
武道家「故郷じゃずっとボクが料理してかたらね」フフン
勇者「武術の家系に生まれておきながら、荒事より家事の方が上手かったもんな」
武道家「うっ……気にしてることを……」
勇者「しかし平和になった今じゃ、荒事より家事の方が大事だ」
勇者「武道家は良い婿になると思うぞ」
武道家「ムコ……ね。まあ良いや、冷める前に食べよ?」
勇者「そうだな。いただきます」
武道家「はい、どうぞ♪」
- 32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:41:34.15 ID:cV3EnN+P0
これは、付いてないフラグ・・・!?
- 33 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 03:53:32.42 ID:NInQmPAzO
勇者「ご馳走様でした」
武道家「お粗末様でした」
勇者「久し振りに保存食以外の物を食べたよ」
武道家「そうなの?」
勇者「ああ。戦士は言わずもがなだが、僧侶と魔法使いも料理ができなかったからな」
勇者「無論俺も料理なんて出来ない」
武道家「だったらボクを連れて行けば良かったのに」
勇者「魔王の配下ばかりの激戦区に、お前を連れて行ける訳無いだろ」
武道家「ごめんね、ボクがもっと強かったら……」
勇者「気にするな。こっちにレベリングする余裕が無かっただけだ」
武道家「でも!」
勇者「明日はメイドを雇う為に早くに出る。風呂に入ってさっさと寝るぞ」
武道家「う、うん」
武道家「……え?」
武道家「お、お風呂?!」
- 34 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 03:59:47.11 ID:e7ERzoFV0
幼なじみなのに性別わかってないとかないだろ
よって武道家は♂
- 35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:05:45.47 ID:CDROeZOLO
ご冗談を
- 36 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:06:11.48 ID:NInQmPAzO
――浴場
勇者「ふぅ……」ザプン
武道家「……」ドキドキ
勇者「懐かしいな」
武道家「え?!」ドキッ
勇者「ほら、ガキの頃は良く一緒に風呂に入ってたろ?」
武道家「う、うんッ」
勇者「武道家ん家の道場の風呂広かったもんな」
武道家「うん……」
勇者「そうだ、背中流してやろうか?」
武道家「い、いいよ!子供じゃ無いんだから自分でできるってッ!」
勇者「まだ子供みたいにちっこいだろ」
武道家「ボクは成長期だからまだ伸びるもん!」
勇者「分かったよ、じゃ俺は先に上がるぞ」
武道家「あ、待って!」
- 37 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:06:12.06 ID:VmraHr2N0
厨房の頃こんな設定でRPG作ってたわ。
聖堂に奉納されたマジックアイテムが存在意義を求めて暴れるって話だった。
- 38 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:15:34.66 ID:NInQmPAzO
勇者「どうした?」
武道家「ひとりだと……、怖い」
勇者「ああ、そうか」
武道家「……」
勇者「幽霊屋敷だもんな、此処」
武道家「うん……」
勇者「ほら、待ってるから体洗ってこい」
武道家「うん、絶対そこ居てよ、勇者?」
勇者「分かってるよ」
武道家「絶対だよ?」
勇者「ああ。上がったら冷たい林檎酒飲もうな」
武道家「えへへ、ありがとね」
勇者「気にするな」
- 39 名前: 忍法帖【Lv=8,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:33:50.52 ID:akHpb4HE0
おい 風邪ひちゃうだろ
- 40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:35:57.69 ID:NInQmPAzO
――応接間
勇者「風呂上がりにピアノの演奏を聞きながら林檎酒を飲む予定だったんだがな」
武道家「鳴らないね」
勇者「まったく気の利かない奴だ。おまけにラップ現象すら起きないとは」
武道家「あはは……」
勇者「それにしても」
武道家「なに?」
勇者「お前の洗い立ての長い黒髪を下ろしている姿は素晴らしいな」
武道家「な、なんだよ急に」ドキッ
勇者「月の精霊の様な凛とした顔立ちに、華奢な肩幅と艶めかしいデコルテ。お前を男として生を与えた運命の神を呪いたくなる」
武道家「キミ、酔ってるでしょ?」
勇者「ああ、酒を飲んでいるからな」
勇者「しかし勿体ない。俺に男色の気があれば即座に手を出したんだがな」
武道家「……」
勇者「……すまない、からかい過ぎた」
- 41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:36:27.78 ID:MdEfbJvz0
期待している
- 42 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 04:38:44.81 ID:VgDfcqhu0
最近山に登った俺に死角は無い
- 43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:46:51.42 ID:NInQmPAzO
武道家「……いいよ」
勇者「は?」
武道家「キミがしたいなら……いいよ」
勇者「武道家……」
武道家「遠征の騎士や貴族は旅先で間違いが無い様に男娼を好んで買うって聞くよ?」
武道家「だから、キミがボクを欲しいなら……」
武道家「ボクを抱いて良いよ……」
勇者「……」
武道家「……」
- 44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:53:04.18 ID:VmraHr2N0
まさかの男の娘ルート……!
- 45 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:58:49.44 ID:4S8s4bLjO
アッー!
何だよホモスレかよ!
先に言えよバカ!
- 46 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 04:59:35.95 ID:NInQmPAzO
武道家「……っぷ」
武道家「あはははッ、そんな真面目な顔しないでよっ」
勇者「……」
武道家「冗談に決まってるでしょ、幼馴染で男同士なんだよ?」
武道家「ボクが、そんなこと……」
武道家「ボクが……」
勇者「お互い飲み過ぎたな」
武道家「……」
勇者「明日は早いからもう寝ろ」
武道家「……うん」
勇者「適当なベッドを使って休んで良い、それとこの聖水を持って行け」
武道家「ありがと、勇者……」
- 47 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:04:04.72 ID:NInQmPAzO
――二階物置
武道家「はぁ……」
武道家「なんであんな事言っちゃったんだろ……」
武道家「ばかだなぁ……」
武道家「……」
武道家「寝よう……」
武道家「起きたら昨日の事忘れたふりしよう……」
- 48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:08:07.04 ID:NInQmPAzO
――二階寝室
勇者「ただいま」
勇者「返事は無いか」
勇者「……俺の精霊の加護の強さじゃ悪さは出来ないか?」
勇者「……」
勇者「黙りか……」
人形「ふふ……っ」
勇者「おっ」
人形「独り言が多いのね、貴方」
- 51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:13:44.92 ID:VmraHr2N0
おばけさんきたー
- 52 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:18:16.36 ID:NInQmPAzO
勇者「ようやく怪奇現象と遭遇できた」
人形「驚かないの?」
勇者「土偶や石像が動くのを見ているからな。君はそれと比べれば可愛いもんだ」
人形「変な人」
勇者「そうかな」
人形「変よ」
勇者「ところで人形のお嬢様」
人形「なにかしら?」
勇者「俺や俺の知る人を此処に住まわせても構わないかな」
人形「……どういうつもり?」
勇者「君を祓うより、共生したいと言っている」
- 53 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:28:17.60 ID:NInQmPAzO
人形「本当におかしな人」
勇者「ああ、仲間からは良く理解出来ない思考だと言われたよ」
人形「それで、なにが目的なの?」
勇者「この屋敷にメイドを雇って余生を優雅に過ごしたい」
人形「……は?」
勇者「いや、だからこの屋敷にメイドを雇って……」
人形「貴方、バカじゃないの?」
勇者「君は失礼な奴だな」
人形「幽霊の出る屋敷に人雇って住みたいって……」
人形「今日一日ずっと観察してたけど、ひょっとして貴方感情が壊れているの?」
- 54 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:33:55.44 ID:NInQmPAzO
勇者「壊れてはいない。鈍いだけだ」
人形「……そう」
勇者「それで、屋敷に住まわせもらって構わないだろうか」
人形「……良いわ」
勇者「ありがとう。話の分かる幽霊で良かった」
人形「ただし、条件付きよ」
勇者「やはり、そう来るか。それで、条件は?」
人形「地下の……」
人形「地下の研究室を破壊して」
- 55 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:41:18.22 ID:Rt4LDerkO
ここからバイオ
- 56 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 05:41:57.00 ID:rgh/L82xi
タイラント出るな
- 57 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:42:07.69 ID:AHchC/ab0
えっ
武道家男なん?
- 58 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:42:38.15 ID:NInQmPAzO
――地下研究室
勇者「カビとホコリの臭いが酷いな」
人形「何年も人が立ち入って無いのだから当然でしょう?」
勇者「確かに」
人形「……着いたわ、この奥よ」
勇者「……不死者の気配がするな」
人形「ええ、この奥には禁呪に手を染め不死者と化した、哀れな男が居るわ」
勇者「そうか」
勇者「なら、やらなきゃいけないな」
人形「……ええ」
勇者「君は下がってて」
人形「ええ、任せるわ」
- 60 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 05:57:00.13 ID:VuY4iRKCO
王様が勇者から魔王を寝取る展開かと
- 61 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 06:02:33.94 ID:NInQmPAzO
勇者「……」
勇者「肉体を失っても研究を続ける為に不死者と化したか」
不死者「……」
勇者「幼馴染が就寝中だからな。早々に決めさせてくれ」
不死者「……ヲヲヲぉぉ……!」
勇者「【聖霊】よ【光】を以て【慈悲】を【我が敵】に【与え】よ!」ピカッ
不死者「ゴガァっ……」カンッ
勇者「魔術言語五つの退魔式を耐えるとはな」
勇者「……!」
不死「アアアアアアアアァァァっッッッ!」グシャッ
勇者「くっ」ボタタッ
勇者「【聖霊】よ【早き風】と【光】を以て【我が敵】に【浄化】の【裁き】を!」キラッ☆
- 62 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 06:04:58.84 ID:e7ERzoFV0
うわぁ・・・
- 63 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 06:05:40.15 ID:xF4SZtT10
平和になってもまだ戦い続ける
ドラクエでいつか出そうだな
キラッ☆じゃねーよ
- 64 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 06:20:12.51 ID:NInQmPAzO
勇者「ハァ……、ハァ……ッ」
勇者「精霊の加護があっても不死者相手は辛いな」
勇者「もう、ずっと寝ててくれよ」
人形「……終わった様ね」
勇者「いや、完全には倒せていない」
人形「あら、そうなの?」
勇者「簡単に死なないから不死者なんだよ」
人形「厄介な話……」
勇者「近いうちに仲間に頼んで完全に始末しないとな」
勇者「だから地下研究室の破壊はしばらく待ってくれないか」
人形「仕方無いわね」
勇者「俺一人でできなかった事を責めない、君の慈悲深さに感謝しよう」
勇者「しかし、一応魔術の大釜は破壊しておくか」
- 66 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 06:28:17.60 ID:NInQmPAzO
武道家「ん……」ムクッ
武道家「なんか下の階が騒がしい……」ポケー
武道家「……」ブルルッ
武道家「せ、聖水まいてるから大丈夫……だよね……?」
武道家「……あれ」
武道家「なんか体重い……、二日酔いかな……」
武道家「ねよ……」
- 67 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 06:29:21.45 ID:KpknKtGsP
まあ先は読めてる
- 68 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 06:37:53.68 ID:NInQmPAzO
人形「ありがとう、勇者」
勇者「どうした」
人形「あら、分かっててやったと思ったのだけど?」
勇者「死者蘇生の大釜を壊した事か」
人形「ええ」
人形「あれは魂の無い、肉の塊を生み出すだけの物だから」
勇者「彼は魂が此処にある事に気付かなかったのか?」
人形「そんな事考える理性は、あれを完成させた頃の彼には無かったわ」
勇者「そうか」
勇者「悲しいな……」
人形「そうね」
人形「憐れ、ね……」
- 71 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 06:45:50.46 ID:NInQmPAzO
人形「そうだ、感謝の証に一つ良い事を教えてあげる」
勇者「なんだ」
人形「私のベッドのシーツを物置のベッドと変えなさい」
勇者「夜魔の天蓋か」
人形「あら、知っていたの?」
勇者「トリガーがお前のベッドのシーツなのは知らなかった」
人形「そう」
人形「それで、貴方はどうするのかしら」
人形「可愛い幼馴染さんを……」
- 73 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 06:55:51.72 ID:NInQmPAzO
翌朝
武道家「おはよー」
勇者「おはよう。ちゃんと眠れたか?」
武道家「んー、いまいち」
勇者「そうか」
武道家「あ、あのさ!」
勇者「どうした?」
武道家「ボク、飲み過ぎたみたいで、昨日の事よく覚えてないんだ」
武道家「ボク……変なことしてなかったかな……?」
勇者「……いや、直ぐに酔い潰れたよ」
武道家「そ、そうなんだ」
勇者「ところで武道家」
武道家「え、な、なにかなッ?」
勇者「メイド服には興味ないか?」
- 74 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 07:00:27.86 ID:0EBtyqw80
ひゃっほう
- 75 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 07:01:56.10 ID:NInQmPAzO
武道家「ば、ばっかじゃないのッ?!」
武道家「ボクにそんな物ッ」
武道家「で、でも、勇者が見たいなら……、その……」
勇者「俺はメイド服を着ろとは言ってないんだが……」
武道家「ええッ?!」
勇者「そうか、武道家は眺めるより着たい派か」
勇者「なら都合が良い、付いて来てくれ」
- 76 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 07:13:15.21 ID:NInQmPAzO
――二階物置
武道家「……」
勇者「シーツを変えるから手伝ってくれ」
武道家「う、うん……」
勇者「しかし武道家が着たい派で良かった」
武道家「き、着ないよッ!」
勇者「そうなのか?絶対に似合うと思うんだが」
武道家「え?そ、そうかな」テレッ
武道家「どうしてもって言うなら、勇者の前だけでなら……」
勇者「ああ、どうしても見たいな」
武道家「ほんとに?」ドキッ
武道家「じゃあ、ちょっとだけなら……」
勇者「ありがとう」
勇者「【瞼の重り】に【静寂】の【心】」ポワポワポワ
武道家「え……?」
- 77 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 07:14:52.11 ID:NInQmPAzO
人形「……貴方、本当に変わった人ね」
- 78 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 07:26:56.56 ID:NInQmPAzO
武道家「うう……ん」
武道家「あれ、ボク……?」
勇者「おはよう」ムニッ
武道家「おはよ、抱きつくとくすぐったいよぉ」
武道家「……むに?」
武道家「……」
勇者「どうした?」タユンッ
武道家「え、えええええっっッ?!」
武道家「なんで勇者に、お、おっぱいがあるのッ?!」
勇者「何を言っている、慎ましながら、お前にも付いてるじゃないか」
武道家「え……」プニプニ
武道家「い、いやぁあああぁァァァっッ!?!?!!?」
- 79 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 07:37:01.56 ID:NInQmPAzO
勇者「よかったな、これで人目を憚る事無くメイド服が着られるぞ」
武道家「うう……」グスッ
勇者「俺もメイド服が好きだからな、同志が居て良かった」ウンウン
武道家「なんで、ボク女の子の身体になっちゃったの……?」
勇者「それは……」
人形「夜魔の天蓋の呪いよ」
武道家「え……?」
人形「夜魔の天蓋には一度だけ性別を反転する呪いの力があるの」
武道家「ッ……」クラッ
人形「だから貴方が貴女になってしまったのよ」
勇者「すまない、人形」
人形「なにかしら?」
勇者「武道家が気絶してるみたいだ」
- 80 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 07:44:56.19 ID:NInQmPAzO
――数分後
武道家「ごめんなさい、人形さん」
人形「いいえ、貴女の反応は正常よ」
勇者「何か言いたそうだな」
人形「別に。貴女に多くを期待していないわ」
武道家「それで、元の身体には戻れないんですか?」
人形「まず無理ね」
武道家「そんなぁ……」
勇者「何か困るのか?」
武道家「困るよ!」
武道家「ボクはともかく、勇者が男に戻らないと大変じゃないか!」
勇者「俺は別に困らないが」
武道家「ボクが困るんだよッ!」
勇者「滅茶苦茶だな……」
- 81 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 07:46:10.45 ID:bWc2RyZL0
王様「お前は用なしじゃ」
王様「悪いが死んでもらおう」
って展開じゃなかった
- 82 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 07:47:57.04 ID:atiBB9FU0
ホモスレから百合スレへ…
- 83 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 07:55:02.36 ID:NInQmPAzO
人形「とにかく夜魔の天蓋の強力な呪いは、人の魔力ではほぼ解呪不可能よ」
武道家「うう……」
勇者「これが解ける魔力となると、魔王級の魔力が必要だろうな」
武道家「それだッ!」
武道家「魔王に解いてもらおうよ。人間と和平をしたならボク達の呪いもきっと解いてくれるよッ!」
勇者「魔王の配下を何人も手にかけた俺の願いを聞くか怪しいが」
武道家「でも……」
勇者「今はメイド服を着られるこの時を楽しもうじゃないか。な?」
武道家「な?じゃないよッ!」
- 84 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 08:01:51.57 ID:NInQmPAzO
暗転そして……
人形「退屈ね……」
人形「あの二人、元に戻れたのかしら」
人形「まぁ、どう転んでもあの勇者なら愉快な事にしてくれそうだけど……」
- 85 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/30(木) 08:04:35.56 ID:WhetCtAOi
おはようございます
- 87 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 08:13:35.19 ID:NInQmPAzO
――王国のとある酒場
戦士「久し振りだな、二人とも」
魔法使い「そうよの」
僧侶「はい、ご無沙汰してました」
魔法使い「しかし呼び出した本人が未だ来ぬとは……」
僧侶「そうですね、時間は守るタイプだと思ってたのですが」
戦士「あ、そこのメイドさん。エールを一杯くれない……か……?」
勇者「よう」
武道家「お、お久しぶりです……」
こうして新しい旅が始まった
おわれ
- 88 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 08:14:49.62 ID:NInQmPAzO
遅刻するから打ち切ります
誰かエロエロな続き書いて下さい
- 89 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 08:15:18.33 ID:5jJzkWA+0
そこで投げるのかよ
- 90 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 08:21:18.39 ID:RmXj992U0
保守してやる
- 91 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 09:05:16.25 ID:VSvZSSvL0
ほしゅううう
- 92 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/30(木) 09:43:00.43 ID:Rhs6kHvo0
もったいない
戻る 上へ