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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その31
- 457 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga]
投稿日:2011/08/19(金) 17:34:03.36 ID:ObwfGD/go
ドドドドドドドド…
ラクサーシャ「第2軍、第3軍、左右へ展開致しました!」
アスラ「そのまま進軍を続けよ、と伝えろ」
ラクシャーサ「はっ」
ラーヴァナ「うーむ、素晴らしい眺めではないか」
アスラ「はい」
ラーヴァナ「このまま一挙に北上し、全てを飲み込んでやろうか」
アスラ「ラーヴァナ様、人間とて侮ってはなりません」
ラーヴァナ「フッハハハハ! 貴様は本当に心配性だな」
アスラ「アンラ・マンユの事もありますので」
ラーヴァナ「人間如きに何度も同じ手が使えると思うてか?」
アスラ「……まぁ、それは確かに」
ラーヴァナ「出来るのであれば、とうの昔に実行しているだろう。しかししなかった」
アスラ「出来なかった、という事ですね」
ラーヴァナ「貴様は利口よ。だからこそこの俺も安心して望めるというものだ」
- 458 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:35:30.90 ID:ObwfGD/go
ドドオオォォォォ
ラクシャーサ「間もなく人間の居住域に差し掛かります」
ラーヴァナ「どれ、絶望に打ちひしがれるその顔でも拝んでいくとするか」
アスラ「ラーヴァナ様、あまりお戯れを……」
ラーヴァナ「案ずるな。ツラを拝んだらすぐに帰る」
アスラ「それなら……宜しいですが」
ラーヴァナ「それに数百年も運動不足でなぁ。体がすっかり鈍っておるわ」
ゴゴゴゴゴゴ
ラーヴァナ「どれ、挨拶代わりに露払いといくか」
ブンッ……カッ!!
ラクシャーサ「なな……なんという事だ……っ」
アスラ「……」
ラクシャーサ「たった一振りで……この威力とは……っ」
アスラ「お戯れをなさいますな。これでは進路を変えねばなりませぬ」
ラーヴァナ「おーおー、それは済まぬ。フハハハハハッ!!」
- 459 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:40:42.82 ID:ObwfGD/go
ゴッゴオオォォォォ…
南方兵「状況確認! 何が起きたか把握せよ!」
東の町南側にて魔王軍を迎え撃つべく布陣していた南方軍。
彼らが警戒し見つめるその目線の先に、突如火柱が立ち上る。
ゴロツキ「な、何だよあれ……っ!!」
南方弓長「まるで……火山でも噴火したかのような……」
南方副司令「おいでなすったようだな。各自、迎撃準備!!」
ザザザッ
南方参謀「竜騎士隊、出撃してっ!」
青龍士官「出るぞ!」
バシュウウゥゥゥゥ!!
南方参謀「続いて騎兵隊! いい? 無理な交戦は不要よ!」
南方兵「了解です! したくても……出来ませんよっ」
グイッ…ドドッドドッドドッ…
南方参謀「……さーて、お次は」
- 460 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:42:04.59 ID:ObwfGD/go
ザッザッザ
南方司令「我らだな」
ゆっくりと拳を鳴らしながら門外へと進む南方司令。
南方副司令「はぁ。五ヵ年計画が終わったら、俺は1年の有休を取らせて貰うぞ」
その真横に付き従うかのように、巨大なハンマーを担いだスキンヘッドの大男が続く。
南方魔道長「俺は早く帰って娘に会いてーんだ。ちゃっちゃと終わらせようぜ」
ハットを被った無精髭の男が両手に杖を携え、更にその後から続く。
南方弓長「嫌なのよ……。これ以上自然が失われるのは……」
黒縁眼鏡に胸元の開いた軍服の女性は、弓矢を担ぎその脇を進む。
南方参謀「こんな所で終わってたまるもんですか。まだ結婚もしてないのに」
体格の良い厚化粧の男は、滑らかな女口調で文句を言いつつ、最後尾を歩く。
南方司令「さぁ悪党共、かかって来い! 正義の味方。南方戦隊――」
一同「それはもういいから!!」
南方司令「……むぅ、仕方ない。ならばせめて決めのポーズを――」
一同「いい加減にしなさい!!」
- 461 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:44:48.44 ID:ObwfGD/go
ドドドドドド…
ラクシャーサ「町に差し掛かります……ん!? 何かいるぞ……?」
南方副司令「いいかぁ! 最初が肝心だ!」
南方参謀「そうよ! 初撃でインパクトを与える事が重要だからねっ!」
南方司令「行くぞ」
ゴゴゴゴゴゴ
南方魔道長「付加は……火と風でいくか」
南方司令「ジャスティス……パアアァァンチ! バージョンファーストインパクトオォ!」
ズガガガガッ!!…ゴッゴオオォォォォ!!
アスラ「今の音は何だ?」
ラクシャーサ「ぜ……前方で何か爆発のようなものが……」
ズッドオオォォォォン!!
アスラ「……?」
ラクシャーサ「敵襲です! 人間が攻撃を始めています!」
アスラ「人間? こんな所でか? 避難したのではないのか?」
- 462 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:47:01.37 ID:ObwfGD/go
ラクシャーサ「分かりません……っ! しかし、かなりの威力です」
アスラ「そんな事は聞いていない」
ラクシャーサ「……ッ」
アスラ「後方でラーヴァナ様が見ておられるのだ。恥をかかせるなよ」
ラクシャーサ「……は、ははぁ!!」
アスラ「第4軍、構わん。このまま直進せよ。町ごと潰してやれ」
ドドドドドド…
南方兵「初撃にて魔王軍、200程度は撃破したものと思われます」
南方弓長「そんなもの撃破に入らないわよ! 攻撃の手を緩めないで!」
南方副司令「ふん……ぬりゃああぁぁ!!」
グオォッ…バッゴオオォォォォン!!
ラクシャーサ「バッカ……列を乱すな――」
バキャアァ!!…ドサッ
南方司令「このまま中央突破してくれるわ」
南方参謀「何が中央突破よ! そっちは右翼側よっ、この方向音痴いぃ!」
- 463 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:47:50.45 ID:ObwfGD/go
南方司令「何……だと……!? 魔王軍め……やりおるっ!」
青龍士官「竜騎士隊っ、低空飛行で敵の隊列をかき乱せ」
青龍兵「おおぉぉぉぉ!!」
ワイバーン「グガアアァァァァーッ!!」
ザシュウウゥゥ!!…ズガアアァァン!!
ボス「負けてられっかよ……っ!」
シュイイィィィン
南方弓長「な……何っ?」
南方副司令「何だよあの巨大な蛇は……っ!!」
チンピラ「出た……!! ボスの新召喚獣……ヨルムンガンドだ!!」
南方魔道長「ヨルムンガンド……!?」
ヨルムンガンドと呼ばれた蛇のような体躯の超巨大召喚獣は、主である
ボスの合図と同時に、地面を水面のように出入りし、激しい水飛沫を立てている。
ズガアアァァァァ!!…ドッゴオオォォォォン!!
ラクシャーサ「な、なん……!? 地面がぐわああぁぁーっ!!」
- 464 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:49:23.83 ID:ObwfGD/go
青龍士官「口だけではなかったようだな。こちらも負けてはいられんぞ」
竜騎士隊「青龍先生に続けぇ! 遅れを取るなよっ!」
バシュウウゥゥゥゥ
南方弓町「……やるじゃない」
ゴロツキ「ボス、頑張ってましたもん」
ボス「町には1歩たりとも近づけさせん!」
ラクシャーサ「この野郎がっ! テメーが召喚士だなぁ!?」
ボス「……ちっ」
ザザッ…バッキャアァ!!
ボス「……!?」
南方司令「お前の身は私が守る。召喚獣に集中せよ」
ボス「……はっ!」
南方参謀「いいカンジで士気も高まってるじゃない! オーケーよん!」
南方魔道長「何とかこのまま、いくわきゃないよなぁ」
南方軍は僅かの兵にて、魔王軍の第1波を防ぐ結果となった。
- 465 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:50:47.47 ID:ObwfGD/go
ゴゴオオォォォォン
ラクシャーサ「何を恐れる必要がある! 前進しろ! 殺せ殺せぇ!」
アスラ「……」
ラクシャーサ「右の連中は何してるんだ! 押されてるじゃないか! 耐えろ!」
アスラ「……」
ラクシャーサ「第25小隊壊滅……!? 他の隊は何故援護に回らぬか!」
アスラ「おい」
ラクシャーサ「はっ」
アスラ「貴様等は何だ?」
ラクシャーサ「……はっ?」
アスラ「貴様等の存在は何だ? ゴミか? 虫ケラか? 塵芥か?」
ラクシャーサ「……ッ」
アスラ「兵を左右に展開しろ。正面の道を開けるのだ」
ラクシャーサ「さ、左右に……ですか?」
バシュッ!!…グチャッ
- 466 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:52:34.83 ID:ObwfGD/go
アスラ「以降は貴様が指揮を取れ。ついでにこの肉片も始末しておけ」
ラクシャーサ「は、ははぁ!!」
アスラ「貴様等の敗北はラーヴァナ様の敗北。これ以上恥をかかせるな」
ザッ…ドズウウゥゥゥゥン
ラクシャーサ「ア……アスラ様がゴ出撃なされるぞ! 道を開けろぉ!!」
アスラ「情けない……実に情けない、不甲斐ない、申し訳ない」
ザッザッザッザッザ
ラーヴァナ「ほぉ、アスラが自ら出るのか。これは見ものだな」
ラクシャーサ「進軍……続けますか?」
ラーヴァナ「無論。人間共の絶望を拝まずして帰る事は出来んよ。フハハハッ」
ザッザッザッザッザ
アスラ「……」
南方兵「正面!! 兵が退いていきます!!」
青龍士官「違うっ! 左右に展開して……あれは何だっ!?」
南方魔道長「真正面からでけぇのが近づいてるぞ」
- 467 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:56:52.12 ID:ObwfGD/go
ザッザッザッザ…
アスラ「……」
青龍士官「竜騎士隊、炎と雷で攻撃!」
青龍兵「了解っ!」
数十にも上る青龍召喚獣が旋回し、ゆっくりと歩いて近づくアスラめがけ、
ワイバーンの炎とリンドブルムの雷で上空より攻撃を仕掛ける。
ズッガアアァァァ!!…ドドオオォォォォン!!
青龍兵「どうだ……? やったのか!?」
ギュオッ!!
青龍兵「んな――ぐがああぁぁ!!」
ベキベキベキッ…ゴシャアァ!!
竜騎士兵「き……巨大な手が……っ!! うわああぁぁ!!」
爆煙の中伸びる巨大な手。それは1人の竜騎士隊を掴むと、そのまま握り潰した。
そして煙が晴れると、一同はアスラの変化したその異形なる姿に驚愕する。
三面六臂の人型をした巨大な魔物は赤い目を光らせ、人間を見下す。
- 468 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:58:49.52 ID:ObwfGD/go
オオォォォォ…
南方副司令「……どう見る」
南方参謀「間違いなく軍団長クラスね。しかも……かなり強いと思うわ」
南方魔道長「部下を退け単身で挑むあたり、まぁそうだろうな」
南方参謀「これは少し……加勢がいるわね」
そう言うと南方参謀は閃光弾を発射し、東の町へと合図を送る。
バシュッ!!
弓兵「合図だ! 撃てぇーっ!!」
バシュシュシュシュシュシュッ!!
ラクシャーサ「矢が……っ! くそぉ……これでは近づけんぞ」
アスラ「それで攻撃しているつもりか?」
ボス「余所見たぁ……いい度胸だな!!」
アスラ「ほぉ?」
ボス「ナメてんじゃねぇぞコラァ!!」
ヨルムンガンド「キシャアアァァァァーッ!!」
- 469 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 17:59:59.96 ID:ObwfGD/go
アスラ「捻り潰してくれるわ」
目の前に迫るヨルムンガンドを掴もうと、6本の腕が伸びる。
ガシィ!!…グググッ
アスラ「馬鹿が。この程度の召喚獣で粋がる――」
シュイイィィィン
アスラ「何……!?」
まるでうなぎがするりと手から逃げるように、ヨルムンガンドはその場より消える。
青龍士官「召喚解除!? あいつ……思った以上にやるじゃないか」
ヨルムンガンドを一時的に召喚解除したボスは、間髪入れず再召喚を始める。
シュイイィィィィン
ボス「絡みつけ。そして……この馬鹿の動きを封じてやれ!」
ヨルムンガンド「シャアアァァァァ!!」
ギュルギュルギュルッ…ガシィ!!
アスラ「……ッ!?」
ボス「このまま……締め殺してやろうかっ!!」
- 470 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 18:02:31.32 ID:ObwfGD/go
アスラ「無駄だっ、先程も言っただろう? この程度の力でこのアスラ様を――」
ザッ
アスラ「――ッ!!」
正面の顔の前に突如現れた人影。その右手が光って唸る。
南方司令「ギガトン……ジャスティスパアアァァーンチ!!」
キュイイィィィィン…ドッゴオオォォォォン!!
アスラ「ゴハアアァァーッ!!」
ボス「竜騎士共っ、何やってやがる! 追撃しろぉ!」
青龍兵「ど、どうします!? このままではヨルムンガンドにも……」
青龍士官「当の本人がやれと言っている。このまま……攻撃だ!」
竜騎士兵「おおぅ!!」
ドドドドドド!!…ゴゴオオォォォォ
ラクシャーサ「ア……アスラ様……ッ」
ラーヴァナ「フハハハッ! 苦戦しているじゃあないかアスラ! フッハハハハ!」
総攻撃を浴びた折れ込むアスラを見つめ、ラーヴァナは高らかに笑った。
- 471 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/19(金) 18:10:57.55 ID:ObwfGD/go
全然進まなくてすみません…週末なんであとでまた来たいと思います!
それでは失礼致します!今日もご支援感謝感謝!ノシ
>>449-452
>>447さんですよね!?貴重な時間をすみません…!
物凄く分かりやすいです!本当にありがとうございます!
- 482 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/08/19(金) 22:56:23.59 ID:BMD2HOuDO
>>1乙
南方戦隊カッコイイなwwww
南方副司令がスキンヘッドの大男とか完全に忘れてたww
阿修羅様とか単体でもやばそうなのにそれが先鋒とか恐ろしいな……
- 483 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/08/19(金) 23:02:21.70 ID:5oNFwUbAO
今回は戦場が広いな
- 485 名前:NIPPERがお送りします(東海) [sage] 投稿日:2011/08/19(金) 23:19:46.74 ID:ksBKYMRAO
>>1乙
なんだかんだで南方戦隊の中で一番浮いて感じたのは弓長だな
いきなり自然を愛でるキャラになっててちょっとクスっときた
現実の俺はクスっなんて笑い方はしないが
- 486 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 02:44:34.20 ID:Js6Dzxxqo
ズドオオォォォォ…
南方副司令「やったか……? いや、まさかな」
南方参謀「まだ来るわよ、油断しないで!」
ボス「分かってるっつーの」
青龍士官「デカイ奴を牽制しつつ、ラクシャーサ共を引き離すぞ」
青龍兵「中長期戦になるな。2部隊に分けるぞ。Aチームは引き続き攻撃!」
竜騎士隊「Bチームは俺に続いて町に戻る。30分交代で回復するぞ」
バシュウウゥゥゥゥ
南方魔道長「おーい、生きてっかぁ?」
南方司令「まずい事になったぞ……」
南方魔道長「……あ?」
南方司令「あの野郎……顔が3つもある!」
南方魔道長「……はぁ」
南方司令「これでは隙が見当たらない。どうしたものか……」
南方魔道長「まぁとにかく、頑張ってくれ」
- 487 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 02:45:13.63 ID:Js6Dzxxqo
ズズッ
アスラ「……」
ラクシャーサ「ア、アスラ様……大丈――」
バシュッ…ボンッ!!
アスラ「寄るな、触るな、近づくな。他人の手を借りるは敗北を認めたと同等」
ズザッ
アスラ「この程度で……。だがこのアスラ様に土を付けた事は褒めてやる」
南方弓長「余裕かましてくれるじゃない!」
バシュッ!!…パシッ
南方弓長「っ!!」
アスラ「死角から矢を放ったつもりか? 甘い、甘すぎるぞ」
南方弓長「嘘……っ!」
アスラ「3つの顔に6本の腕。この鉄壁に死角があると思っているのか」
南方副司令「まずい! 逃げろ――」
アスラ「そら、矢を返してやるぞ」
- 488 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 02:45:51.75 ID:Js6Dzxxqo
ブンッ!!
南方弓長「――っ!!」
ザシュッ…ゴロゴロゴロッ
南方弓長「……あ……っ」
ボス「何をボサっとしてんだ……姉御よぉ!」
南方弓長「あ、ご……ごめん!」
南方参謀「2人を援護して!」
ゴロツキ「こ……んにゃろおぉ!!」
チンピラ「ボスと姉御にゃ……近づかせねーぞぉ!」
ブンブンブンッ!!
南方魔道長「来んぞ!」
アスラ「まとめて握り潰してくれる」
グアッ
南方司令「させるかぁ! ジャスティスサプライズパーンチ!!」
アスラ「!?」
- 489 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 02:47:07.63 ID:Js6Dzxxqo
バゴオオォォォォン!!…グラァ
南方魔道長「倒……れない!」
アスラ「馬鹿が」
バキャアアァァ!!…ズザザアアァァ
青龍士官「南方司令っ!」
南方司令「……大丈夫だ。しかし、奴は何故背後からの攻撃を」
アスラ「声を発しながら殴りかかれば、嫌でも気付くわ」
南方司令「な、何だとぉ!? まさか……私の必殺技に弱点があったとは……」
南方副司令「反省は後にしてくれ。立てるんだな!?」
南方司令「仕方ない。こうなったらジャスティスキックで……ぶつぶつ」
南方参謀「まぁお陰でこっちは助かったわ。大丈夫?」
ボス「あ、あぁ……。俺に構わず……攻撃を」
南方参謀「アンタこの出血……っ! さっきの矢で……っ」
ボス「気にすんなって言ってんスよ! あと……姉御にも黙っててくれや」
南方参謀「……何、カッコつけてんのよ馬鹿……っ!」
- 492 名前:NIPPERがお送りします(関東) [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 09:05:53.73 ID:Gxf85ExAO
アスラってインド版阿修羅の事か
- 496 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 14:56:57.92 ID:eYMreKEIO
これ召喚士到着まで戦線維持出来ねぇだろ…
- 497 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 23:31:58.13 ID:Js6Dzxxqo
…
ドシュウウゥゥゥゥ
竜騎士兵「……んっ!?」
東の町にて交戦が行われている中、青龍士官の命により、南東国援軍への
伝令を託された1人の竜騎士兵が、平野にて西へ疾走する数十騎の姿を捉えた。
竜騎士兵「あれ……か? しかし援軍にしては数が少ない気もするが……」
バシュウウゥゥゥゥ
竜騎士兵「やっぱりそうか! おーい! 南東国の方々かぁ〜!?」
ドドッドドッドドッ
弟者「……正面の空からなんか来るぞ?」
白馬騎士「あれは……魔物ではありませんっ、召喚獣ですね!」
兄者「すると本国からの伝令か何かか」
ドドォ…ザザッ
白馬騎士「華国丞相、白馬騎士と申す! 貴殿は?」
竜騎士兵「こ、これは失礼を! 本国竜騎士隊の者です。伝令をお伝えに!」
- 498 名前: ◆1otsuV0WFc [sage] 投稿日:2011/08/20(土) 23:32:45.28 ID:Js6Dzxxqo
…
弓将軍「……ふぅむ。大軍で押し寄せておるのか」
竜騎士兵「私も目に致しましたが、見た事もない数でした……っ」
錦将軍「上等ぉ……! 望むところじゃねぇか」
弟者「お前とは全然意見合わねーけど、いい事言うじゃねーか」
白馬騎士「それで現況は?」
竜騎士兵「現在はおそらく交戦中かと思われます」
兄者「成程な。それで我らも東の町へ直行すれば良いわけか」
白馬騎士「あちらも少数でしょうし、更に急ぐと致しましょう」
竜騎士兵「お願い致します! 私は先にこの事を伝えて参ります!」
錦将軍「おーう。俺らが行くまで全滅すんなって伝えておいてくれや!」
バシュッ!!…ゴオオォォォォ
兄者「やはり、大軍との報告は本当であったようだな」
白馬騎士「ええ。心のどこかでは……認めたくなかったんですが」
兄者「やるしかない……な」
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