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幼剣士「僕には夢が出来ました」
- 261 名前: ◆qqtckwRIh. []
投稿日:2013/07/16(火) 10:35:32 ID:X9wylTiA
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【大聖堂】
・・・ガチャッ
乙女僧侶「・・・あーーーっ!やっと帰ってきましたね!?」
幼剣士「・・・」
乙女僧侶「って、何か元気ないですね・・・どうしたんですか?」
童子騎士「・・・何でもないです」
幼馴染「あんまり人に迷惑かけちゃだめだよ?」
幼剣士「あ、幼馴染さんいたんですね」
- 262 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:36:09 ID:X9wylTiA
幼馴染「?」
幼剣士「これ、ある人から息子さんにって預かってきました」チャリッ
幼馴染「・・・えっ!?」
乙女僧侶「そ、それは・・・・・」
幼剣士「今はまだ何も聞かないでください。お願いします」
乙女僧侶「・・・」
幼馴染「・・・わかった」
幼剣士「ありがとうございます」
・・・・コンコン
- 263 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:36:41 ID:X9wylTiA
幼馴染「?」
幼剣士「これ、ある人から息子さんにって預かってきました」チャリッ
幼馴染「・・・えっ!?」
乙女僧侶「そ、それは・・・・・」
幼剣士「今はまだ何も聞かないでください。お願いします」
乙女僧侶「・・・」
幼馴染「・・・わかった」
幼剣士「ありがとうございます」
・・・・コンコン
- 264 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:38:57 ID:X9wylTiA
乙女僧侶「・・・はい、どうぞ」
・・・ガチャッ
僧侶戦士「ふぅ・・・・よう」
武道家「・・・久々に女エルフに挨拶できてよかったじゃん?」
幼剣士「あ、皆さん、久しぶりです」
僧侶戦士「お、いやがったか・・・」
武道家「ったく、姿消えたと思ったらひょっこり出てきやがって、みんなに心配かけるんじゃねーぞ!」
幼剣士「ごめんなさい・・・、2人とも女エルフさんって・・・、エルフの町でも行ってきたんですか?」
僧侶戦士「そうだ・・・って、何でお前、女エルフさんのこと知ってるんだ?」
幼剣士「あ・・・」
童子騎士「ばか・・・・」
- 265 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:39:29 ID:X9wylTiA
僧侶戦士「・・・さて、何で知ってるかしゃべってもらおうか」
武道家「今回の騒動の話に出てきた、子供っていうのもお前らの事だな・・・」
幼剣士「うう・・・はい・・・」
童子騎士「わかりました・・・」
- 266 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:39:59 ID:X9wylTiA
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僧侶戦士「仮面の男ねえ・・・・そいつがリッチを倒したのか」
武道家「それで?そいつはどこいったんだ?」
幼剣士「僕らに挨拶すると、どこかに行ってしまいました」
僧侶戦士「大陸指名手配までされたってのに、結局そいつは討伐しに現れただけか・・・」
幼剣士「・・・」
僧侶戦士「またそいつ探す為に軍は動くだろうな・・・はぁ・・面倒くさい」
幼剣士「・・・」
童子騎士「・・・」
- 267 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:40:47 ID:X9wylTiA
僧侶戦士「ふむ・・・ま、いいか。で、幼剣士は来週行くクエストに同行するのか?」
武道家「来週のはなんだっけ?」
僧侶戦士「猛雪山の裏側にある山脈洞窟の調査」
武道家「あー・・・防寒対策していかないとな」
幼剣士「もちろん、行きます!」
乙女僧侶「あらら・・・、それで元気になるなんて」アハハ
幼馴染「本当にアイツそっくり」ハハ
僧侶戦士「あー・・・そうそう。ちょっと報告あるんだけどさ・・・」
乙女僧侶「?」
- 268 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:41:31 ID:X9wylTiA
僧侶戦士「俺、次のクエスト終わったら・・・魔法剣士と結婚する事になったから・・・うん・・・」
武道家「え」
乙女僧侶「え」
幼馴染「え」
幼剣士「おめでとうございますっ!」
3人「えええええっ!」
僧侶戦士「そ、そんな驚くことか・・・?」
武道家「ば、お前もかよ・・・・、なんだよ、いつの間に!?」
僧侶戦士「元々俺らも幼馴染だっていってただろ・・・」
武道家「なんだよ・・・なんだよ・・・まじかよ・・・
幼馴染「魔法剣士ちゃんにもおめでとうって伝えとかなくちゃ・・・!」
- 269 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:42:12 ID:X9wylTiA
乙女僧侶「うう・・・これで、同期のほとんどは結婚と子持ちさんですか・・・」
武道家「はぁ〜あ・・・」
乙女僧侶「・・・」チラッ
武道家「・・・」チラッ
僧侶戦士「・・・お?」
武道家「しゃあない、俺も男だ。乙女僧侶!」
乙女僧侶「は、はい?」
武道家「俺が、次のクエストおわったら・・・付き合ってくれ!!」
乙女僧侶「嫌です」キッパリ
武道家「・・・ひぃぃ」
幼馴染「そうよ、こんな甲斐性なしはダメダメ」
童子騎士「そ、そうだそうだー」ボソッ
- 270 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:42:43 ID:X9wylTiA
乙女僧侶「それに、何で付き合ってほしいのかとか何も聞いてませんしね・・・」
武道家「料理旨いし、子供の面倒見るのに心打たれたったいうかな。だからここんとこ最近、ずっと来てたんだぜ?」
僧侶戦士「そういや前の暴走のときも、先にここに守りに来ようぜって言ったのお前だったよな」
武道家「んー、まあな。心配だったしな」
幼馴染「へえ〜?」
武道家「こんな勢いで言うのは失礼だったな・・・、まあ忘れてくれ」ハハ
乙女僧侶「仕方ないですねえ・・・」
武道家「へ?」
乙女僧侶「次のクエスト終わるまでに、ちょっとだけ考えてあげますよ」クスッ
武道家「ま、まじか・・・」
童子騎士「」
幼剣士「・・・童子騎士くん、ドンマイ」
- 271 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:43:14 ID:X9wylTiA
武道家「おっしゃあ、次の準備するぞおおお!」ダダダッ!
僧侶戦士「お、おいおい!待てって・・・・ったく。じゃあまた後で来るよ」
・・・ガチャッ・・
乙女僧侶「わかりました」クスクス
幼馴染「本当にいいの〜?」
乙女僧侶「まあ色々と本当の事ですし、私のことを想っての行動ならに嬉しいですしね・・・」
幼馴染「バカなのに?」
乙女僧侶「仕方ないですよ・・・あはは」
童子騎士「」
幼剣士「いつまで固まってるんだろう・・・」
- 272 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:43:50 ID:X9wylTiA
幼馴染「今日も騒がしい1日になりそう・・・」
乙女僧侶「それも私たち・・・らしくていいですよ♪」
幼馴染「そうね・・・私たちらしいね」アハハ
幼剣士「・・・」ニコッ
- 273 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:44:36 ID:X9wylTiA
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【そして3年後】
少剣士(幼剣士)「こっちですよ!」
僧侶戦士「・・・急かすなよ・・、毎年来てるだろ?」
少剣士「で、でも・・」
武道家「何でこんなに今年は遅く来たいっていったんだ?」
僧侶戦士「あいつがちょっと遅めにしてくれってどうしても言うからな・・・」
乙女僧侶「待ってくださいよ・・・皆さん早いです・・・」
- 274 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:45:10 ID:X9wylTiA
武道家「ほら・・・大丈夫か・・・」ギュッ
乙女僧侶「ありがとうございます・・・」ギュッ
幼馴染「妊婦さんにはこの遠さはちょっときついよねー・・・」
武道家「そうだな・・・ゆっくり行こうぜ」
乙女僧侶「ふふ、そんな優しさも大好きですよ♪」
武道家「うっせ!」テレッ
僧侶戦士「子供はいいぞー、可愛いしな」
幼馴染「そうだね〜♪」
僧侶戦士「しかし、お前のところのも大きくなったな」
- 275 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:45:49 ID:X9wylTiA
幼子「・・・」
幼馴染「もう4歳だからね・・・、可愛い可愛い♪」
幼子「ママぁ・・・足痛い・・」
幼馴染「もうすぐだから頑張って!」
僧侶戦士「俺の息子は背中でグゥグゥねてやがるぜ・・・」
赤ちゃん「・・・」スゥスゥ
乙女僧侶「私の子も産まれたら、3人でまた冒険とかするんですかねえ」
武道家「俺らの子だからな、元気に世界を駆け巡るだろうよ」ハハハ
- 276 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:46:19 ID:X9wylTiA
少剣士「もう〜みんな!そんなことより急いで!あと少しなんですから!」
僧侶戦士「年をとれば、俺らの気持ちも分かるよ・・・」ハハ
・・・・・・・・・・・・・
少剣士「ついた・・・」
僧侶戦士「相変わらずここは変わらないな・・・・よいしょ」
幼馴染「・・・ほら、幼子、ここにパパが眠ってるんだよ」
幼子「・・・パパ・・」
乙女僧侶「ここだけは、キレイな丘のままですね」
武道家「青年剣士、俺と乙女僧侶の間に息子が産まれるんだぜ?」
- 277 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:46:53 ID:X9wylTiA
僧侶戦士「俺の息子、去年より大きくなっただろ?」
赤ちゃん「・・・」スゥスゥ
少剣士「・・・」キョロキョロ
乙女僧侶「きょろきょろして・・・どうしましたか?」
少剣士「いや・・・ちょっとですね・・・うーん?」
幼馴染「?」
少剣士(お兄ちゃんが言ったのは、乙女僧侶さんとの赤ちゃん報告だったって事なのかな・・・)
僧侶戦士「早く兄さんに挨拶してやれよ、お前の事を青年剣士は待ってるだろう」
- 278 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:47:40 ID:X9wylTiA
少剣士「そう・・・ですね・・・・」
(貴方の前では、僕はまだ子供のまま、幼剣士として挨拶させてください)
(・・・その、僕に・・・夢が、出来たんです)
(この3年、更に僕は世界を歩き、人との繋がりを持ちました)
(その中で、僕も貴方のように、人に尽くし、人の為に生きることを誓いました)
(・・・恥ずかしいことですが・・・)
(・・・)
(・・・・恥ずかしいことじゃないですよね、もう1度だけ口に出していいます)
幼剣士「僕には夢が出来ました!」
- 279 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:48:11 ID:X9wylTiA
【TO BE CONTINUED】
――――
―――
――
―
-
- 280 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:48:43 ID:X9wylTiA
今回は短めでしたが、2章はこれで終了です。最後のほう書き込んでる最中にPCフリーズしたりで慌てましたorz
次回が最終章となり、今回のストーリーの補完編(1章で消えた青年剣士編)です。
グダグダも多かったですが、お付き合い頂きましてありがとうございました。
矛盾点というか、ワケが分からない部分が非常に多かったので、つまらない面も多かったと思いますorz
次の作品で今回の矛盾点や、仮面の男の軌跡を追っていくものです。
最後の読み物として、前回と同じファンタジーの辞典を軽く乗せていきます。
次回も新URLを張らせていただきます。
本当にありがとうございました。
- 281 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:49:17 ID:X9wylTiA
【ファンタジー辞典】
■リッチ
本来は"死体"の意味だけだったものが、"魔術師の帝国"と呼ばれる作品で不死の帝王として出典したのが最初といわれます。
魔術師が不死を目指した結果であり、その膨大な魔力は近づいただけで人間が命を落とします。
アンデッド族の王であり、もっとも神族に近い魔物として様々な作品で出てきます。
■レイス
チラっと出てきたレイスですが、西欧の古くから伝わる幽霊の一つで、スペクターやファントムに類似しています。
名前が有名になったのは、やはり「指輪物語」に登場したナズグールというキャラがレイスを元にしたもので、そこから有名になりました。
■ワイト
微妙に活躍したワイト。
結構有名ですが、実は"伝説や神話"のものではなく、"自作モンスター"だと知っていますか?
こちらも「指輪物語」で出てきた、オリジナルのものなのです。
元々はバロウワイトという、指輪物語に出てきたオリジナルのアンデッドが、今日のワイトの起源なのです。
●ゴスバレイヤ
エジプトにある本当の料理です。新鮮な白身魚を油で揚げた後、オリジナルのトマトソースをかけ、オーブンで蒸し焼きに。
白身魚の食感と、トマトソースが上手く絡み合う事で美味しく頂ける伝統料理です。
●バスブーサ
エジプトにある伝統のお菓子です。とにかく甘い!
簡単にいえば、膨らんでいないケーキに甘いハチミツやシロップを染み込ませ、セモリナ粉という材料が、しっとりとしたスポンジにします。
- 282 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 10:49:17 ID:TjutG5a6
乙
- 283 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:50:03 ID:X9wylTiA
【Secret Story!】
・・・・・ドサッ
青年剣士「・・・・・いてっ・・!助かった・・のか?」
・・・ザワ・・・ザワザワ・・
青年剣士「ここ・・・どこだ・・・・・・?」
・・・ワァァァァッ!!!
アナウンス「おぉぉっと!?こ、これは・・・・・!!!乱入者かぁ!?」
王様「あやつは・・・・まさか・・・・」
青年剣士「いってて・・・、ん?」
- 284 名前: ◆qqtckwRIh. [] 投稿日:2013/07/16(火) 10:50:34 ID:X9wylTiA
王様「・・・間違いない・・」
青年剣士「・・・・、ここはコロシアムか?」
格闘家A「なんだぁてめえ!」
格闘家B「人らの戦いジャマしやがって!」
アナウンス「これは面白くなってきた!まさかの乱入者が登場!!」
格闘家A「ぶっころしてやる・・・」ブン!
格闘家B「ここは一回休戦にしようぜ・・・わけわからねーが・・こいつを倒す!」ビュッ!!
青年剣士「うわっ、何するんだ!」
【Don't miss it !!!】
- 285 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 10:51:18 ID:X9wylTiA
>>282 素早い乙ありです!
これで今回は本当に終了です。
ありがとうございました!
- 288 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 11:04:48 ID:WpHEf.qM
乙乙
最終章も楽しみに待ってるよ
- 289 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2013/07/16(火) 11:24:02 ID:10vcxiSU
>>280
乙です。続きが本当にきになります。
>>次回が最終章となり、今回のストーリーの補完編(1章で消えた青年剣士編)です。
これは【第二シリーズ】の最終章かな?
それとも・・・全体の最終回にもなりますか?
- 293 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 20:16:18 ID:X9wylTiA
>>289
予定ではそうなってますね。次回で予定していた"全体"部分は終了です(;A´ω`)
そこからは色々と考えながら書いていくつもりです。
どうしてもやりたい編が1つだけあるので、そこだけは次回次第で公開する予定です。
皆さん本当に乙ありですm(_ _)m早い段階で次作品は貼りますのでよろしくお願いします。
- 297 名前: ◆qqtckwRIh. [sage] 投稿日:2013/07/17(水) 17:52:47 ID:rm1rJXuo
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1374051127/l50
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