■戻る■ 戻る 携 下へ
召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その9
738 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:48:21.24 ID:/1wI722o


南方参謀「さぁいよいよ決勝戦よぉ!!」

召喚士「決勝まできちゃいましたね……」

朱雀嬢「まぁ余裕ってとこですわ」

召喚士「俺ら、まだ何もしてないですけどね…」

玄武娘「はうぅー…」

朱雀嬢「何してんのアンタ?」

玄武娘「魔力が限界ですのー…」

朱雀嬢「はぁ?バッカじゃないの!?」

玄武娘「ごめんなさいですのー…」

朱雀嬢「そりゃ毎度毎度3体も召喚してれば、魔力もなくなりますわっ!」

玄武娘「ひえぇー…」

朱雀嬢「てっきり余裕なのかと思ったら…ただのバカでしたわっ!」

玄武娘「怒られたですのー…うぅ…」

召喚士「し、仕方ない。二人で頑張りましょう…!」


740 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:49:47.83 ID:/1wI722o
南方参謀「先鋒、前へ出て頂戴っ!」

朱雀嬢「アンタ適当に負けてきていいわよ」

玄武娘「はいですの…」

テクテクテク…

南方参謀「召喚乙女組対召喚愚連隊の決勝を開始します!」

戦士「おっ、召喚愚連隊って準決でそこそこ強かった奴らだよな」

魔道士「でも、あの3人には敵わないですよ。きっと!」

南方参謀「玄武娘対…特攻隊長!始めっ!」

ザッ

特攻隊長「おうガキンチョ。降参するなら今の内だぜ?」

玄武娘「はい。降参するですの」

特攻隊長「はぁ!?」

南方参謀「こ、降参…!?いいの?」

玄武娘「はいですの。もう魔力がないですの…」

南方参謀「……玄武娘降参の為、特攻隊長勝利!!」


741 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:51:47.62 ID:/1wI722o
戦士「……降参?」

魔道士「どこか…怪我でもしちゃったんですかね…」

盗賊「…何だろうな」

トボトボ…

玄武娘「……」

朱雀嬢「ま…、ここまでよくやったわ」

玄武娘「…朱雀嬢ちゃん」

朱雀嬢「後はアタシに任せておきなさい!」

玄武娘「ごめんなさいですの…」

召喚士「凄かったですよ!玄武娘さん!」

玄武娘「ありがとうですの…!頑張れっ!朱雀嬢ちゃん!!」

朱雀嬢「任せろ…ですわっ!」

ザッザッザッザッザ

特攻隊長「おっ、まーたガキンチョ…」

朱雀嬢「さぁ、アンタ達…!覚悟なさいっ!」


742 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:52:42.75 ID:/1wI722o
南方参謀「朱雀嬢対特攻隊長…。試合開始よっ!」

ジャリッ…

特攻隊長「お譲ちゃんは降参しないのかい?」

朱雀嬢「ふんっ!まさか!」

特攻隊長「強気だねぇ…!行くぜ、バイコーン!!」

朱雀嬢「出て来いっ、ハーピー!!」

両者が同時に叫び、二匹の召喚獣が会場に姿を現す。

シュイィィン

戦士「おっ!どっちも知らねぇ召喚獣だ!」

魔道士「朱雀と白虎…ですね!」

魔道士はパンフレットを覗きこみ、答える。

盗賊「……楽しみだ」

シュウゥゥ…

特攻隊長「ほお…ハーピーか…。その若さで大したもんだな」

朱雀嬢「さぁ、行きますわよーっ!」


743 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/16(土) 21:53:36.65 ID:1gpaOgEo
噂のバイか…


744 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:54:52.28 ID:/1wI722o
朱雀嬢の掛け声と共に、ハーピーがバイコーンめがけ急降下する。

バイコーンは素早く前進し、ハーピーの鋭い両足をかわす。

朱雀嬢「まだまだぁーっ!」

タンッ!!…バサァッ!!

ハーピーは両足で地を蹴り、再び上昇する。

特攻隊長「くっそぉ…!太陽を背に…!?」

特攻隊長は上空を見上げ、目を細め呟く。

朱雀嬢「さぁハーピー!今ですわっ!」

シュバッ!!…シュオオォォッ…

特攻隊長「甘く見るなよーっ!」

特攻隊長は掛け声と共に、右手を水平に出す。

朱雀嬢「!?」

特攻隊長の右手を合図に、バイコーンの右角が輝く。

キュイィィン…ガカアァッ!!

朱雀嬢「きゃあっ!」


745 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:55:50.33 ID:/1wI722o
バイコーンの体は稲光に包まれ、それを一挙に放出する。

バシイィンッ!!

バイコーンめがけ急降下していたハーピーは、稲妻に撃たれ、上空へ押し戻される。

特攻隊長「ふははっ!稲妻のバリアよっ!!」

朱雀嬢「くぅっ!!」

南方参謀「おぉーっと!これは凄い!稲妻のバリアでハーピーを吹き飛ばしたわぁ!」

朱雀嬢「やるわねっ!ならば…!!」

朱雀嬢は右手を上げ、クルクルと頭上で回す。

ハーピー「…オッケー!!」

ギュオオォッ!!…シュンッ!!

特攻隊長「何っ!?き、消えた…!?」

召喚士「違うっ!あまりの速さに…見えないんだ!!」

シュバッ!!…バシィッ!!

突如バイコーンに切り傷がつく。

朱雀嬢「さぁ、この攻撃がかわせて?」


746 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:56:44.13 ID:/1wI722o
特攻隊長「…ちぃっ!ならばもう一丁!!」

キュイィィン…ガカアァッ!!

玄武娘「またバリアを貼ったですの!」

召喚士「これでは物理攻撃が…!?」

特攻隊長「さぁ、「これでもう触れられまい…!」

朱雀嬢「うふふーっ!」

特攻隊長「……!?」

シーン…

朱雀嬢「そんな自殺行為…すると思って?」

特攻隊長「てめぇ…攻めないつもりか!!」

朱雀嬢「どちらの魔力が持つかしらね…?」

特攻隊長「えぇい!こざかしいっ!」

朱雀嬢「はっきり言って…アンタより魔力はありましてよ?」

南方参謀「さぁ、しばらくの睨み合いが続くけど…特攻隊長が苦しそうっ!」

朱雀嬢「……やっぱり。魔力はアタシが上でしたわね…!」


748 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:58:02.67 ID:/1wI722o
特攻隊長はバイコーンのバリアを解き、突撃の合図を出す。

特攻隊長「こうなりゃ力尽くだっ!!」

朱雀嬢「見えない相手にどうやってぇ?」

バシッ!!…シュンッ…ドスッ!!…シュンッ!!…バシィッ!!

南方参謀「バイコーンへ八方から、見えない攻撃がヒットォ!!」

特攻隊長「くっそぉ…っ!」

ハーピーの高速移動攻撃に、バイコーンが手も足も出ずぐらつく。

朱雀嬢「終わりですわっ!」

バイコーンの背後にハーピーの姿が現れ、両足で強烈な蹴りを繰り出す。

バイコーン「!?」

バキャアァッ!!…ドシャァッ!!

特攻隊長「…ぐはぁ……っ!!」

ドサッ…

朱雀嬢「魔力切れのようですわね…。うふふっ!」

南方参謀「特攻隊長…魔力切れにつき、朱雀嬢の勝利っ!!」


749 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 21:59:12.91 ID:/1wI722o
玄武娘「やったやったーですの!!」

召喚士「お見事っ!!」

朱雀嬢は振り向き、笑顔でVサインを作る。

南方参謀「それでは召喚愚連隊、中堅前へっ!」

ザッ

親衛隊長「次は……ミーが相手だ」

朱雀嬢「さぁ、かかってらっしゃい!」

朱雀嬢はハーピーを戻し、息を整える。

南方参謀「朱雀嬢対親衛隊長…開始よ〜!」

親衛隊長「カモーン、リントヴルム!!」

朱雀嬢「出て来いっ、グリフォン!!」

シュイィィン

戦士「うおぉっ!こりゃ二匹とも…でけぇ…!」

魔道士「翼龍対翼獣…ですね!」

盗賊「…かっこいい」


750 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/16(土) 22:00:51.10 ID:wg5D4Z2o
リントヴルムで画像検索したら一番上にハンドバッグが出てきた


751 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:02:29.05 ID:/1wI722o
バサッ…バサッ…

朱雀嬢「リントヴルム…厄介ですわね」

親衛隊長「さーて…レッツゴー!!」

親衛隊長のがグリフォンを指差すと、リントヴルムが猛突進を開始する。

朱雀嬢「早いっ!!」

グリフォンは上空で反転し、突進を間一髪かわす。

朱雀嬢「それっ!」

朱雀嬢の合図により、グリフォンの巨大な口から炎が放たれる。

ドドンッ!!…ゴアオォォッ!!

南方参謀「観客の皆様はご安心を!そこまでは届きませんわっ!」

グリフォンの炎はリントヴルムの正面を捉える。

しかし、リントヴルムはものともせず、前進を続ける。

親衛隊長「こいつにはファイアーの耐性があってね…ノープロブレムなのですよ!」

朱雀嬢「そんなっ!!」

親衛隊長「それ、リントヴルム!アタックですっ!!」


752 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:04:09.29 ID:/1wI722o
リントヴルムは一直線にグリフォンめがけ突進を仕掛ける。

ドズゥンッ!!…グラァ…

朱雀嬢「うぅ…っ!!」

親衛隊長「おぉー、耐えるとは…。グレートですね」

朱雀嬢「まだ…まだぁ!」

朱雀嬢はグリフォンへ指示を出し、リントヴルムの下へ回り込む。

親衛隊長「ホワット!?アンダーから…!?」

朱雀嬢「いきますわよぉ…!!」

グリフォンは牙をむき出し、リントヴルムへ向けて上昇する。

グオォッ!!……ガカアァッ…バキィィンッ!!

召喚士「!?」

玄武娘「朱雀嬢ちゃんっ!!」

朱雀嬢「……そ…んな…!?」

親衛隊長「おぉっとソーリー。こいつのスキルはサンダーなんです」

リントヴルムは下方へめがけ落雷を放ち、直撃を受けたグリフォンは会場へと落ちていった…。


753 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:05:07.66 ID:/1wI722o
ォォォオオ…ドシャアァッ!!……シュイィィン

朱雀嬢「…ま、参りましたわ…っ」

南方参謀「朱雀嬢降参により、親衛隊長勝利ーっ!」

ワーワー

盗賊「…後がなくなったな」

戦士「いよいよ召喚士ちゃんの出番だぞ!」

魔道士「頑張って下さい!召喚士さんっ!!」

南方参謀「召喚乙女組!大将…前へっ!」

ザッザッザ…

親衛隊長「おぉー…、ビューティフルガール!!」

召喚士「……」

親衛隊長「大人っぽい…とても18には見えませんね」

召喚士(とにかく…さっさと終わらせないと…!)

南方参謀「それでは…白虎嬢対親衛隊長……始めっ!」

ジャリッ……


754 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:06:16.20 ID:/1wI722o
親衛隊長「リントヴルムはこのままステイです!」

召喚士「行けっ!ユニコーン!!」

シュイィン…

ユニコーン「…?あれ、あの変な男…じゃない…」

召喚士「…え、あっ…」

ユニコーン「お、お姉さんだ…///」

テコテコ…クンクンクン

ユニコーン「あれ…?あれ!?お前やっぱり…っ!?」

召喚士「や、やぁ…。ははっ…」

ユニコーン「よくも騙したな…っ、純情な心を弄んで…」

召喚士「ちち、違うって!これには深いワケがっ…」

親衛隊長「モタモタしてるとジ・エンドですよぉ!」

親衛隊長は上空からリントヴルムを降下させる。

召喚士「まずいっ!ユニコーン!回避だっ!」

ユニコーン「!?」


755 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/16(土) 22:07:48.78 ID:YO8O7CU0
前のイケメンユニコーン戻ってこい
今のユニコーンが王子すぎる


756 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:09:33.16 ID:/1wI722o
シュバアァッ!!…ズガアンッ!!

リントヴルムの爪が、会場の床を深くえぐる。

ユニコーン「うおーっ!あっぶな…!」

召喚士「ユニコーン!頼む…攻撃をっ!!」

ユニコーン「仕方ないなぁ…いっくよー!!」

ユニコーンは上半身を起こし、一挙に上空へ飛び出す。

ユニコーン「おりゃあー!!」

シュバッ…サクゥッ!!

親衛隊長「むっ…!ミステイク!!」

ユニコーンの鋭い角がリントヴルムの右羽の一画を貫く。

召喚士「これで機動力は封じたぞ!」

ユニコーン「おいしょおっ!もう一回!!」

タンッ!!…シュバアァッ!!

ユニコーンは着地と同時に再び蹴りあがり、リントヴルムへ迫る。

親衛隊長「むうぅ…。これはピンチです!」


757 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:10:38.47 ID:/1wI722o
親衛隊長はリントヴルムへ指示を送り、落雷を発する。

召喚士「ユニコーン!一度下へっ!」

ユニコーン「オッケー!!」

ユニコーンは上昇をやめ、着地し横へ走り出す。

パカラッパカラッ…

親衛隊長「くっそー!サンダーの狙いが定まりません!」

召喚士「隙を見て…一気にトドメを刺す!!」

リントヴルムは上空を旋回し、ユニコーンの動きを追う。

しかし、徐々にその速度が落ちていく。

親衛隊長「まずい!ウイングのせいでパワーダウンです…!!」

召喚士「しめたっ!ユニコーン!!」

ユニコーン「はいよっ!!」

ダンッ!!……ギュオォォッ!!……ズバアァァッ!!

ユニコーンは、角ごと突進し、リントヴルムの体を貫通した。

リントヴルムは無情にも、そのまま地面へと落ち、姿を消した。


758 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:13:05.66 ID:/1wI722o
親衛隊長「うぐ…っ!ギ、ギブアップです…!」

南方参謀「親衛隊長降参により…白虎嬢の勝利よっ!」

ワーワー

魔道士「やったぁ!さすが召喚士さんっ!」

戦士「余裕すらあったカンジだなっ!」

盗賊「…うん!」

南方参謀「さぁ…決勝は大将同士の対決で決着よぉ〜!」

ザッザッザ…

召喚士「……」

番長「やっと出番か……むっ!?」

召喚士は一度ユニコーンを戻し、対峙する召喚士を見つめる。

召喚士「……な、何だ?」

番長「……好みでごわす」

召喚士「へっ!?」

南方参謀「それでは決勝、最後の勝負。白虎嬢対番長…開始っ!」


759 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:14:21.78 ID:/1wI722o
召喚士「うわっ…!もう…!?」

番長「いざっ、カトブレパス!!」

シュイィィン

番長の召喚により、カトブレパスと呼ばれる巨大な召喚獣が姿を現す。

戦士「なんだコイツは…!?」

魔道士「凄い大きさ…!!」

盗賊「…す、すご…!」

玄武娘「なんですの…!?あれ…!!」

朱雀嬢「カトブレパス!アタシも直に見るのは初めてですわっ!」

召喚士「や…やばいやばい!これはやばいだろ…!どう見ても…!」

番長「いくら運命の出会いといえど…こちらも優勝は譲れないでごわす!!」

召喚士「仕方ない……いくしかないか…!!」

召喚士は深く息を吐き、大声で叫ぶ。

召喚士「行けっ!スフィンクス!!」

シュイィィン


760 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:15:56.97 ID:/1wI722o
番長「ハスキーボイス!?これまたギャップが…い、いや違う…それより…」

南方参謀「な、何…!?この…地響き!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

地響きは次第に大きくなり、突如会場に巨大な召喚獣が姿を現す。

ズドオオォォォンッ…!!

番長「なっ、何で…ごわすか!?」

南方参謀「きゃあぁっ!!な、何よーっ!?」

スフィンクス「じゃんじゃじゃーん!あれ…?何だここ?」

玄武娘「な……なんですの…?あれ…」

朱雀嬢「…は、初めて見ますわ…っ!!」

ザワザワザワ…

戦士「出しやがった…」

戦士は顔を押さえ、苦笑いで下を向く。

魔道士「か、勝ちましたね…」

盗賊「…ま、まだ分からんぞっ!……多分」


761 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:17:15.28 ID:/1wI722o
召喚士「さぁ…行くぞ、スフィンクス!!」

スフィンクス「あ、カトブレパスだ!!」

召喚士「同じ白虎か…」

南方参謀「さぁ、互いに巨大な召喚獣を出したわ!優勝決定戦にふさわしい戦いっ!」

番長「ちょっと…でか過ぎやせんでごわすか…?」

召喚士「スフィンクス…、人間に攻撃しちゃ駄目だからね?」

スフィンクス「カトブレパス倒せばいいの?」

召喚士「えっ、うん…」

スフィンクス「そっか…。よーし…いっくぞー!!」

スフィンクスはカトブレパスめがけ、一直線に走りだす。

カトブレパス「カァーッ!!」

カトブレパスが重い頭を上げ、一つ目が不気味な閃光を放つ。

スフィンクス「ゴメンね…。ボク…石化効かないんだー」

ドズンドズンドズンドズン…ドズンッ!!

スフィンクス「両手パーンチッ!!」


762 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:18:40.61 ID:/1wI722o
スフィンクスが前方に飛び、両手を前に出す。

カトブレパス「!!」

ゴッ………ドッギャアァァッ!!…ドズウゥン…ゴトッ…

カトブレパスは強烈な一撃で、会場外へ叩き飛ばされ、姿を消した…。

朱雀嬢「……う、うそ…っ」

玄武娘「い、一撃…ですの…?」

グラァッ…ガクッ

番長「バ…バカなっ!?」

南方参謀「………」

スフィンクス「おーっしまい!それじゃーねぇ〜!」

シュイィィン

召喚士「……ふー…っ」

南方参謀「………勝利」

ザワザワ…ワー…ワーワー…ワアアァァッ!!

南方参謀「優勝は…召喚乙女組ーっ!!」


763 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/16(土) 22:19:32.04 ID:AmXIEiwo
分かってはいたがスフィンクス強すぎワロタwwwwwwww


769 :パー速民がお送りします [] :2010/01/16(土) 22:23:07.24 ID:SJDaSBI0
この戦いでコカトリス<スフィンクスが明らかになった


773 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:44:52.17 ID:/1wI722o
タッタッタッタッタ…ガバッ!!

玄武娘「やったですのー!!」

朱雀嬢「貴方…本当に凄いわね…!」

召喚士「いやっ…みんなの力ですよ!ははっ…」

テクテクテク

南方参謀「おめでとう!見事だったわよ!」

玄武娘「ありがとうですの!」

朱雀嬢「ま、当然よね…!」

会場全体からは大きな拍手と歓声が飛び交う。

戦士「いやぁ…優勝しちまったよ…!」

魔道士「流石ですねぇ…!」

盗賊「…ああ」

南方参謀「さぁ皆さんっ…この三人にもう一度、盛大な拍手をっ!」

玄武娘「嬉しいですのっ!朱雀嬢ちゃんっ!!」

朱雀嬢「そ、そうねっ!……ぐすっ」


774 :パー速民がお送りします [sage] :2010/01/16(土) 22:45:20.91 ID:g0GL96AO
さすが力こそすべての白虎


776 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:48:45.85 ID:/1wI722o
南方参謀「優勝の授与とかは、夜のステージであるから楽しみに」

玄武娘「はいですの!」

朱雀嬢「うふふーっ、本当に楽しみですわ!」

召喚士「では、これで…」

テクテクテク

玄武娘「もう行ってしまうんですの…?」

召喚士「いや、この後の1対1にエントリーしてるもんですから…」

玄武娘「あっ、そういえばそうですの!」

召喚士「それじゃ、また後で…!」

玄武娘「本当にありがとうですの!」

テクテクテク…

朱雀嬢「貴方にあは…感謝しますわ」

召喚士「いえいえ、お役に立てて良かったです」

玄武娘「この後も応援してますの!!」

朱雀嬢「頑張って!」

召喚士「ありがとうございます!」


777 :パー速民がお送りします [] :2010/01/16(土) 22:49:17.67 ID:NTf2aTA0
>>769
相性は仕方ない。


778 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:52:06.13 ID:/1wI722o
テクテク

召喚士「…!?」

ザッ

番長「……」

召喚士「あの…何か…?」

番長「また…会えますか?」

召喚士「は、はい!?」

番長「今回は見事やられたでごわす…」

召喚士「……」

番長「強くなって…帰ってくるでごわす!」

召喚士「は、はぁ……」

番長「だから、待っていて下され…!」

召喚士「!!」

番長「きっと…射止めてみせるでごわす…!」

召喚士「そ、そうね…っ!きっとまた会えますわっ、うふふー…」

タッタッタッタッタ…

番長「美しく…そして強く…。素敵な人でごわす…」


779 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 22:57:04.88 ID:/1wI722o
召喚士「はぁ…何なんだろう…」

タッタッタ

召喚士「さ、早く着替えて用意しないと…!」

ガササッ!!

召喚士「…!?」

ザッ…

召喚士「だ、誰だ…っ!?」

召喚士が振り返ると、見覚えのある魔物が立っている。

召喚士「ハ、ハヌマーン…さん!?」

ハヌマーン「お主…女であったのか…?」

召喚士「あ、いやっ…これは…」

ハヌマーン「…?」

召喚士「そ、それより…どうしたんです?こんな所まで…」

ハヌマーン「非常にまずい事態となった…」

召喚士「!?」


780 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 23:02:48.67 ID:/1wI722o
ハヌマーン「先日、ギリメカラを倒したであろう?」

召喚士「ええ…」

ハヌマーン「その調査として、ラクシャーサが何匹か送り込まれたのだ」

召喚士「ラクシャーサ!?まさか…!?」

ハヌマーン「何か…見に覚えが…?」

召喚士「実は先日…ここにラクシャーサが…」

ハヌマーン「成程…。そういう事か…」

召喚士「そ、それが何か…!?」

ハヌマーン「いやな、立て続けに消息を絶ち、奴らは危機感を抱いておる」

召喚士「!!……なるほど」

ハヌマーン「今しがた、ラクシャーサの軍勢が東の拠点より侵攻を開始した」

召喚士「!?」

ハヌマーン「狙いはここだ…」

召喚士「か、数は…どれ程なんです…!?」

ハヌマーン「……分からん。だが…かなりの規模に間違いない」


781 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 23:06:17.50 ID:/1wI722o
召喚士「そ、そんな…!!」

ハヌマーン「私の力のみではとても防ぎきれぬ…」

召喚士「…行きましょう!」

ハヌマーン「…すまんな」

召喚士「いえっ、原因はこちらにあります」

ハヌマーン「東の郊外で待っている。急ぎ支度されよ!」

召喚士「分かりました…!」

ハヌマーン「街の者には内密にしておくがよい」

召喚士「そうですね…。ヘタに混乱を招くと…危険が増しますね」

ハヌマーン「では…!!」

タンッ!!

召喚士「マズイ事になったな…」

召喚士は急ぎ、三人の元へ駆ける。

タッタッタ…

召喚士「あっ、いた!みんなっ!!」


783 : ◆1otsuV0WFc [saga] :2010/01/16(土) 23:10:16.67 ID:/1wI722o
戦士「おうっ!召喚士ちゃん!さっきはお見事…」

召喚士「マズイ事になった!!」

盗賊「…!?」

召喚士は一同にハヌマーンからの話を伝える。

魔道士「そ…そんな…!!」

玄武娘「ど、どうするんですの!?」

召喚士「玄武娘さんと朱雀嬢さんは急いでこの事を国軍へ…!」

魔道士「わ、分かりましたわっ!!」

召喚士「俺達は東の郊外でハヌマーンさんと合流しよう!」

盗賊「ああ!」

戦士「あの鬼達の軍勢か…!強そうだな…!」

召喚士「よしっ!一刻を争う…!急ごう!!」

魔道士「はいっ!」

玄武娘「朱雀嬢ちゃん!私たちも急ぐですの!」

朱雀嬢「そうねっ!!」



次へ 戻る 戻る 携 上へ