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新ジャンル「囚人二人」
- 80 :VIPがお送りします []
:2008/10/18(土) 10:14:19.37 ID:B0I2Xcs90
ほ
濡れねずみの人?
- 83 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 11:16:11.94 ID:xb+k40XZO
('A`*)←女
- 95 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 13:55:51.31 ID:xdMv+RLvO
男「なー」
女「ん、なんだ?」
男「たまに考えてたんだけどさ、もう一個穴作らねぇ?」
女「もう一個? なんで?」
男「ほら看守にバレないように話すのは当たり前だけど、もしバレたら埋められるかもって話ししたろ?」
女「ああ、そんなこと話してたな。でも気を付けてたらいらないんじゃないか?」
男「ほらもしもってこともあるだろ? それに俺は最後まで……あんたと下らない話しをしていたいからさ」
女「ふふっ、君も寂しがり屋だな。でも作るとしても埋められてからだ。多分穴は全部見付かるだろうからな」
男「……あー、それもそうだな」
男(覗きがしたくなったとき用に欲しかったのに……)
- 96 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 13:56:44.55 ID:xdMv+RLvO
うん、下手さ加減に絶望した
ROMに戻ろう
- 97 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 14:01:35.23 ID:cVD8KpIr0
女「すーすー」
男「…」
男(結局こいつ・・・なにしたんだ・・・?そんなに殺すような性格だと思えないが・・・)
女「ムー・・・男・・・」
男「ん?なんだ?」
女「むー・・・」
男「なんだ、寝言か・・・」
女「んー」
男「・・・へっ・・・へっくしっ」
女「へっくちん」
- 100 :VIPがお送りします [sage] :2008/10/18(土) 15:15:32.91 ID:e9pwNeM00
まだ特定したがりのお客様が生息してたのか
- 103 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 16:04:28.57 ID:xb+k40XZO
勿論、新ジャンル「脱獄後二人」もあるんだろうな!あるんだよな!?
- 106 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 17:30:45.74 ID:5ycLLok40
久々にひどいオナニーを見た
- 111 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 19:09:09.73 ID:sW2vF9r80
女「あー。退屈」
男「退屈……といったら、授業」
女「なに? 今度は連想ゲーム?
授業といったら、しょーりゅーけん」
男「……しょーりゅーけん?」
女「わたしが行ってた学校の先生がさ、ゲーム大好きで。
授業中にしょーりゅーけんについてアツく語ってたの」
男「はっは! 知るか!
まあいいだろ、昇竜拳といえばストリートファイターだ」
女「ストリートファイターといえば、にんにく」
男「……にんにく?」
女「路上でケンカしてるのを見たことがあるんだけどさ。
殴り飛ばされて露店で売ってるにんにくの山に」
男「はっは! 知るか!
まあいいだろ、にんにくといえば吸血鬼」
女「……これ、ゲームとして成立してるの?」
男「はっは! 知るか!」
- 112 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 19:20:43.48 ID:sW2vF9r80
男「古今東西!」
女「唐突だね」
男「『ひさしぶりに外に出てみたらいきなり空から降ってきて
地面で大きくバウンドしたあげくにかわいい女の子に拾わて
幸せな一生を過ごすもの』〜!」
女「……で、どっちが先攻?」
男「いや、女で」
女「提案したアンタからでしょ。ふつー」
男「……いや、女で」
女「寝るよ。いいの?」
男「ごめんなさい思いつきません」
女「はいあんたの負けね」
- 113 :VIPがお送りします [sage] :2008/10/18(土) 19:25:02.83 ID:sW2vF9r80
>>100
そう言ってやるなよw
書いたものを憶えててくれる人がいるってのは、悪い気はしない
>>103
要は、需要と供給だ。
需要もないのに供給するつもりはない
- 114 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 19:32:33.08 ID:sW2vF9r80
男「いーコト思いついた」
女「んー?」
男「チェスしようぜ」
女「はぁ?」
男「将棋でもいい」
女「盤は?」
男「なくてもできるだろ。頭ン中」
女「……ええと。ごめん、わたしそんな
脳の容量なくてさあ……」
男「そうか……残念」
- 115 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 19:40:12.07 ID:sW2vF9r80
男「いやしかし退屈だ。こうなったらよ、
新しい遊びを考案すべきだな」
女「遊びって?」
男「ひまつぶし」
女「わかってる」
男「つまり、声だけでできるゲームだ」
女「例えば?」
男「さっきやったしりとりみたいなの」
女「そうは言うけどねー」
男「……お。いーコト思いついたぜ。
ジャジャーン! チキチキ音程当てゲーム〜」
女「……はぁ?」
男「つまりだ。あ〜♪ 今の音は『ソ』の音だがな、
互いに声出して音程を当てあうっていう――」
女「ちょっと待ってアンタ絶対音感まであんの?」
男「無理か?」
女「無理」
男「残念」
- 116 :VIPがお送りします [sage] :2008/10/18(土) 19:46:27.17 ID:oEWwoSTGO
男すげぇwwwwww
まさかこれが男の過去の伏線…だったら凄いな
- 117 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 19:58:37.10 ID:WoJYa2BZO
2つ同時書きか
どっちのスレもガンガレ
- 119 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 20:29:33.51 ID:sW2vF9r80
看守「今日の夕食だ。ありがたくいただけよ」
女「……ねえ。これ、量が少ないんだけど。
もうちょっと増やせないの?」
男(――おい女!? 余計なコトを――)
看守「うるさい。おまえらみたいなのはな、生かして
おくだけで害になるんだ。食わせていただける
だけでありがたいと思え」
女「…………!」
看守「なんだその目は。いやに反抗的じゃないか。
『教育』が必要か?」
ガコン、と音を立て、看守が独房の扉を開いた。
そのまま女の前に立ち――
手にした警棒で、女の腹を殴りつけた。
- 120 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 20:36:41.15 ID:sW2vF9r80
>>119
女「!? ぐ、あぁ……!」
男(――――! この声、まさか殴られてる!?)
看守「自分の立場というものを理解しているのか?
きさまらはな、もう屠殺されるのを待つブタも
同然なんだよ!」
女「ぐふあっ……!」
男(このッ……許せねえ!)
女「アンタは、黙ってて!」
男(!!)
看守「な、何をォ――!」
女「うあ、く、がっ、ああああああ……!」
- 121 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 20:37:52.58 ID:sW2vF9r80
>>120
男「……悪いな。俺のために」
女「う、いたた……なんの、コトよ?」
男「メシ」
女「今日はなんか少なかったような気がしただけ」
男「俺に、黙ってろって言ったろ。騒ぎ立てたら、
俺も同じ目に遭うから。
あの馬鹿、自分が言われたと勘違いしやがって」
女「それも違う。あのバカの言い方が気に入らなかっただけ」
男「…………」
女「大丈夫だよ。犯されなかっただけマシだと思わないとねー」
男「そうか。痛くねえか?」
女「いたいけど、これくらいなら平気。
……なんかつかれた。寝ても、いい?」
男「ああ。おやすみ」
- 123 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 20:51:20.33 ID:sW2vF9r80
女「……ん、うう」
男「お。起きたか?」
女「うー……なにこれ、カラダ中いたい……」
男「大丈夫か? 熱出たり、してねえか?」
女「んー。今のとこ大丈夫っぽいけど」
男「…………」
女「そんなに心配しなくても大丈夫だってば。
アザとかが残ったりしたら看守のバカも体罰がどうので
やばいから、顔とか頭は殴られてない」
男「……そうか」
女「カラダもきれいなまんまだしね。うん」
男「きれい……?」
女「あ。せっかく秘密にしてたのに」
男「てめえ俺のことをガキだガキだと言っておいてからに、
男の身体も知らねえのかよ」
女「怒んないでよ、もう」
- 124 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 20:53:27.96 ID:sW2vF9r80
男「するってえと、バカな男を篭絡して
どうのこうのってのは」
女「んー? べつに最後までしなくても、
明かりを消してわたしを組み敷いた
時点で隙だらけだし」
男「……すげえな。おまえ」
女「処女ってだけで油断する男も多いしね。
ま、いろいろと好都合だったんだ。
この方が」
男「好都合、ね……」
女「それに最初はやっぱり……ああいや、
なんでもない」
男「お? そんな乙女チックな発言が
おまえの口から出るとはな。
初めてなんじゃねえ?」
女「あーもううるさいうるさいッ」
- 126 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 21:03:49.56 ID:sW2vF9r80
男「……ぐー」
女「…………」(ぎゅ)
男「……ぐー」
女「…………!!」
女の拳が男の額を打ち抜く!
男「ぐおあ!? てめえなにしやがる!」
女「……えっちな夢見てた」
男「うお!? ばれてる!」
- 127 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 21:04:38.00 ID:sW2vF9r80
>>126
すまんごばくした。こっちじゃない
- 128 :VIPがお送りします [sage] :2008/10/18(土) 21:06:26.94 ID:+LFaygaB0
>>126
あっちもおまえか!
- 130 :VIPがお送りします [sage] :2008/10/18(土) 21:16:14.32 ID:sW2vF9r80
>>128
2つ同時進行は正直楽じゃない。
メシ食ってくる。
この先に待っているであろう鬱展開に俺が耐えられそうにないので、
乗っ取り推奨。ノシ
- 131 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 21:23:40.25 ID:UNlE9y6B0
あっちkwsk
- 132 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 21:29:23.99 ID:3lKlAqmB0
他スレ出張女で検索汁
- 142 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 23:03:08.81 ID:sW2vF9r80
男「……うむ。一句できた」
女「なつくさや、つわものどもが、ゆめのあと」
男「どっかで聞いたような気がするなそれ。
だが残念ながら違う」
女「聞こうじゃない」
男「壁の外を照らす日の光を思うにつけ少年時代に
野山を駆け回ったことがしみじみと思い出される」
女「……なにそれ? 解釈?」
男「字あまり」
女「今のが句だったの……」
男「ああヒマだ」
女「そうだね。こんなくだらないボケをかますくらいには暇だね」
- 144 :VIPがお送りします [sage] :2008/10/18(土) 23:14:48.87 ID:6VQB/qCVO
小ネタでも書こうかと思ったが難しい新ジャンルだな
- 145 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 23:20:13.39 ID:sW2vF9r80
女「男ってさ」
男「なんだ?」
女「なんでここにいるんだっけ」
男「お。聞きたくなったのか?」
女「……まあ、寝る前にぼんやり考える程度には」
男「眠れなくなったり?」
女「することもまあ、あるかな……」
男「おうおうそりゃ大した進歩だ。ちょっと前までは
ただの暇潰しのネタだったのにな」
女「なによ。悪い?」
男「悪かあねえさ。むしろうれしいねえ。俺のことを
考えて夜も眠れねえなんて、な」
女「ちょっと! なに言ってんのさ!」
男「んー? 喜んでるだけだぜ?」
女「あーもううるさいうるさい!」
男「はっは」
女(……結局、はぐらかされちゃった……)
男「はっは」
- 146 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 23:23:17.94 ID:sW2vF9r80
>>144
満たすべき要件は少ないぞ
「壁越しにしか会話できない」「会話以外にすることがない」
要はこれだけだからな
- 148 :VIPがお送りします [] :2008/10/18(土) 23:33:16.16 ID:sW2vF9r80
女「やっぱりさー」
男「んー?」
女「死ぬまでに一回くらい、抱かれてみたかったなあって
思わないでもないんだよね」
男「チャンスはいくらでもあったんだろ?」
女「『愛する男性に』っていう条件がつくんだけど」
男「そうかよ……そいつは、ご愁傷」
女「男ってさ、経験あるって言ってたよね」
男「……話す気はねえぞ」
女「えー。けちー」
男「想像は自由だって言ったろ?
好きなように妄想してろよ」
- 158 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 02:11:40.54 ID:LdzWVoMM0
すまん寝てた。寝てるうちに、書いてたもう一方の
ハイスペックハグが落ちてしまったーよ
女「ねえ、今どこにいる?」
男「ん? 部屋にいるに決まってるだろ?」
女「そうじゃなくて。部屋のどこにいるの?」
男「当ててみな? 退屈しのぎにはなるかもしれんぜ」
女「わかるわけないじゃん」
男「お? 俺にはおまえがいる場所がわかるんだがな」
女「へ? ど、どうやって? まさか、こっち見てる?」
男「見てねえよ。でも、これだけ背中があったかけりゃ、
俺と背中合わせに座ってることくらいわかるさ」
女「う……それは、その」
男「あれ? もしかして、当たっちまった?
半分くらい冗談だったんだが……」
女「……へ?」
男「そーかそーか、女も俺のぬくもりが恋しいってのかー。
かわいー奴だな、はっは」
女「このっ……またアンタはそうやって調子に――」
男「そんで、おまえはまたそうやって照れ隠し、と。
はっは」
- 163 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 02:42:06.01 ID:LdzWVoMM0
男「殺したよ」
女「……え?」
男「たくさん殺した」
女「そっか。死刑の判決くらうぐらいだもんね」
男「どいつもこいつも、クズばっかりだった。俺も含めて」
女「……どういうこと?」
男「俺はおまえとは違う。殺したい奴を、殺す気で殺した」
女「ちがう。そうじゃない」
男「……復讐」
女「……なんて?」
男「やんちゃやってた頃の話さ。カラダばっかりでかくなって、
中身はガキとなんにも変わってなかった頃の話」
女「うん……」
男「大切な仲間たちがいたんだ。毎日毎日バカばっかりやってよ、
そりゃあ楽しかったもんさ……
よう。日本に今どれだけの裏社会があるか、知ってるか?」
女「まあ、ある程度はね。わたしもそこにいた」
男「非合法に、だが公然となされてる取り引きってのは、世界中にある。
クスリだとか人身売買だとか、そりゃあやべえ取り引きさ。人を
不幸にしかしないたぐいの、な。
それをさぐれば次の日には東京湾に浮くってことも珍しくはねえ」
女「それを、やってたっていうの?」
男「世界を変えられるんだって、本気で思ってた。バカだったよ、本当に。
だがある日、そのやんちゃが過ぎた。裏の組織に、俺たちがやってる
ことをかぎつけられて――」
女「……もういいよ。だいたい、わかった」
男「俺以外はみんな殺されたよ。なんで生き残れたのかが不思議なくらいだ。
……みんないい奴ばっかりだった。許せなかった。だから……
殺したよ。たくさん殺した」
- 167 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 03:07:36.45 ID:LdzWVoMM0
女「……そっか」
男「すげえ後悔してる。やんちゃやってた頃のこともそうだけどよ、
組織の奴らを皆殺しにしてやるって決めてから、本当に後悔した。
奴ら、すげえ数なんだよ。その中には普段から活動してるわけ
じゃない奴もいた。もしかしたら、無関係だった奴も殺しちまった
かもしれない。
それでも、どうしても許せなくて――」
女「……うん」
男「殺しまくったよ。組織が壊滅するまで。
だから、俺は今ここにいる」
女「わかった」
男「終わった後は、警察から逃げる気力も残ってなかった。
シリアルキラーってのもよ、楽じゃねえんだ……
何人も何人も殺さなきゃいけないのに、その間警察に捕まっちゃいけねえ、
相手に負けちゃいけねえ、人目に触れるわけにもいかねえから
食料の調達もままならねえ、おまけに俺はまだ罪の意識ってやつを
持ち合わせていてそれをおさえつけなきゃならねえとくる」
- 168 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 03:08:32.56 ID:LdzWVoMM0
>>167
女「……知ってる。わたしも似たようなものだったから」
男「本当、ろくなもんじゃなかったよ。こんなことをするためにここまで
生きてきたわけじゃ――」
女「――もう、いいよ」
男「…………っ」
女「わたし、今日はもう寝るね。夜も遅いし、眠くなっちゃった」
男「…………」
女「じゃ、また明日ね」
男「…………
悪い。でもその前に、聞いてくれよ」
女「……ん?」
男「俺な。隣にいるのがおまえで、本当によかったと思ってる」
女「あっそ。なにいきなり恥ずかしいコト言ってんの」
男「へへ」
女「……わたしもよ」
- 169 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 03:13:36.13 ID:gVpA3UVI0
最後、鬱ENDになるんだったら
ハッピーENDも考えて欲しいな
- 170 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 03:18:49.88 ID:LdzWVoMM0
女「ねえ」
男「なんだ?」
女「わたしね。もしかしたら、あんたの顔を
知ってるかもしれない」
男「……はあ? なんでだよ?」
女「あんたが言ってた裏組織ってさ。表向きには
まっとうな職業についてる人ばっかりで
構成されてたんじゃない?」
男「そのはずだが……」
女「だから、世間から見ればなんのつながりもない
人たちが次々と殺されてくっていう事件だった」
男「……ああ。もしかして」
女「凶悪この上ない無差別殺人犯。顔写真つきで
指名手配されるのも、不思議はない……よね?」
男「なるほどなー……って、おいなんだよソレ!
なんか不公平だぞ?」
女「べつに不公平でもなんでもないでしょ。
見たかったらいつでもその穴からどうぞって
言ってんじゃん」
男「ううっ……そ、想像は……」
女「自由なんだったねー。ま、好きにしたらいいよ」
- 171 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 03:30:42.19 ID:N4AcxXgrO
ほす。
これ以上なく好みの鬱展開だ
- 172 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 03:42:35.67 ID:LdzWVoMM0
女「もしも、さ」
男「ん?」
女「もしも、仮に、ありえないことなんだけど――」
男「えらくもったいぶるな。なんなんだよ」
女「独房にいる二人の囚人がさ。恋に落ちたら、
どうなるんだろう?」
男「……おおう。おまえ、とうとう――」
女「仮定の話だって言ってんでしょ!?」
男「うお!? てめ、声がでけえ!」
- 173 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 03:51:10.28 ID:LdzWVoMM0
>>172
女「で、どうなると思うわけ?」
男「どうって、言われてもな。そりゃあ、男が
奇跡の怪力でこの壁をぶち抜いて女を救い出し、
看守どもをちぎっては投げちぎっては投げて脱出、
ふたりは遠い島に逃れて幸せに暮らす。
ほら、ハッピーエンドだ」
女「……真剣に答えてほしいんだけど」
男「ありゃ? 仮定の話じゃなかったのか?」
女「……その、まあ、そうなんだけど……」
男「まあいいや。真剣に答えるとすりゃあこうだ。
べつに、どうにもならねえ。二人は顔を合わせる
ことすらねえ。
天国で――いや、地獄で仲良く暮らすしかねえな」
女「……そっか。そうだよね……」
- 178 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 04:24:08.46 ID:LdzWVoMM0
女「男はさ。いいよね」
男「……なんでだ?」
女「仲間が、いたんでしょ」
男「まあ、な」
女「お互いに信頼しあってさ。よっぽど大切にしてたんだよね。
それをなくした時に、男が人生捨てるくらいに」
男「…………」
女「わたし、そういう人いないから。わたしのこと大切にして
くれてると思ってた人は、ただわたしを利用してただけ
だから。わたしも、ただ捨てられたくないだけ、ひとりに
なりたくなくて言いなりになってただけだから」
男「……なあ、女よ」
女「……ん?」
男「めったなことは言うもんじゃねえさ。おまえが知らないだけで、
おまえを必要としてる人ってのがいるのかもしれない」
女「……この壁の、むこうに?」
男「さあ、な」
女「…………」
男「…………」
女「……せなか、あったかいね」
男「……そうだな」
- 179 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 04:38:55.32 ID:LdzWVoMM0
女「ねえ。こないだ、一回くらい抱かれてみたかったって
言ったじゃん」
男「ああ」
女「わたしね……その、ヘンなこと言うんだけどさ……」
男「んー? どうした?」
女「その一回が……あんただったらいいなって……
思ってたり、するんだ」
男「ぶッ。な、いきなり何言い出しやがるッ」
女「……べつにおかしくないでしょ」
男「おかしいって。だってそれ、おまえ、アレだそのさっきの」
女「何混乱してんの。みっともない」
男「うっせ。そりゃ驚くわ」
女「なんでよ」
男「なんでって……そりゃおまえ、これまでの態度とか――」
女「……だってさ。あんたと話してたら安心するし。
一人で裏の組織を壊滅させられるほど頭が切れて、仲間を
大切にして、そのくせ妙に子供っぽくてほっとけないし。
写真を見る限り顔だって悪くない、体格もそこそこいいし。
ずっとこうやって話してれば情も移るし」
男「……ううむ。そう言ってくれるのは嬉しいんだが、
唐突すぎてちょっと困るな」
女「実現しないってわかってたから、言えた。それだけが、
残念だよ。ホントにね」
男「俺もだ。気持ちだけ、ありがたくいただいておくさ」
- 180 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 05:01:48.76 ID:LdzWVoMM0
俺は今までこれほどストーリーを分岐させられる
ノベルゲームの形式がうらやましくなったことはない
ウツダシノウ
- 182 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 05:33:49.71 ID:LdzWVoMM0
もうだめだほしゅたのん
例によって乗っ取り推奨
- 184 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 05:53:13.02 ID:poi6k5VkO
保守
まだ寝てんのかい
- 197 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 10:12:47.15 ID:h+lVmEUAO
追い付いた
男と女しかいないこの閉塞感が新ジャンルスレの醍醐味だと思うんですよ
- 198 :VIPがお送りします [] :2008/10/19(日) 10:22:28.25 ID:U99D8P5V0
看守がカッコいいやつだって俺は信じてる
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