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新ジャンル「鮭」
- 31 :VIPがお送りします []
:2009/07/10(金) 00:39:14.16 ID:4vLiyCeu0
俺は勝った
あのアラスカギャング団に勝ったのだ
その後、俺達は地元の仲間を集めてチームを結成した
伝説のチーム「鮭連合」
略して「鮭連」である
鮭二「OG、実は伝えておきたいことがあるんだ」
OGとは勿論、鮭男のことである。勇姿を称え、その呼び名が俺に付いた
鮭男「どうしたんだ鮭二。えらく真剣な鮭顔じゃないか」
- 32 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 00:40:54.41 ID:PkXNGGoeO
これが未知の領域か・・・
- 33 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 00:41:35.48 ID:4vLiyCeu0
鮭二「実は、俺。上流のこt」
鮭男「それ以上は言うな。気が狂う」
鮭二「お前そこまで・・・」
鮭男「ああ、かなり進行してきているらしい」
鮭二「・・・」
鮭男「俺が鮭太みたいになるのは時間の問題だろう」
鮭太「よ、呼んだ?ムキエビああぁぁぁんん」
鮭男「それより問題は。この謎の奇病がどうやって感染しているかだ」
鮭二「ああ、俺の鮭連の奴らにも徐々に広まっている」
鮭男「もはやこうしてはいられないな。傷も癒えたし明日にでも上流へ向かおう」
鮭太「ムムム、ムキエビwwwwうひひひひ」
- 34 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/10(金) 00:43:57.50 ID:kdsV3Xkt0
新ジャンルじゃなくて鮭「」で良かった気もする
- 35 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/10(金) 00:44:36.32 ID:EU/vtmtl0
なんだろう、この湧き上がるワクワク感はっ・・・!
- 36 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 00:46:13.30 ID:4vLiyCeu0
俺達は太平洋、青森県のさきっちょの半島近くまで泳ぎ続けた
鮭二「ところでOG。故郷の川は覚えているのか」
鮭男「なんだ鮭二、忘れたのか」
鮭二「すまない。地元の風景は覚えているんだが、下流のことはよく覚えていないんだ」
鮭男「俺に付いてくれば大丈夫だ。下流の匂いは鼻が覚えてる」
ついに俺達「鮭連」は地元の川、田老川に戻ってきた
田老川とは岩手県の川で、全国でも有数の鮭の川だ
- 37 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 00:49:28.69 ID:4vLiyCeu0
鮭二「ハアハア、上流wwwwwww」
鮭男(鮭二までこんな姿に。仲間の殆どはもう理性を保っていない。早く何とかしなければ)
鮭太「ああ!?あああああん!?」
鮭男「鮭太?」
鮭太「ああああああああああああああ!!」
鮭男「!!」
鮭太は死んだ。鮭志と同じように白い液体を撒き散らしながら、力尽きた。
鮭二「メスだwwwwムラムラが止まらない」
クマ「クマーッ」
鮭男「危ない!」
- 38 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 00:53:03.82 ID:4vLiyCeu0
俺は一日にして10人の仲間を失った
ある鮭は白い液体を撒き散らしながら、
ある鮭はクマにペロられた
鮭男「早く、早く上流へ向かわなければ」
鮭数の少なくなった鮭連は残り9匹になっていた
- 39 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 00:58:29.63 ID:4vLiyCeu0
鮭る「鮭男、なんかお前。アゴが長くなってないか?」
鮭男「そういうお前もエラくしゃくれてきた」
鮭る「悪い予感がする」
鮭男「ああ、先を急ごうホーミー」
ちなみにホーミーとは地元の仲間のことを指すことばで
鮭連の皆は地元に誇りを持っている連中ばかりだ
細かい設定だが、鮭連では青い海草を皆で被っている
チームカラーは青。これで他のギャングと見分けがつく
- 40 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:02:11.07 ID:4vLiyCeu0
懐かしい風景が目の前に広がってきた
ついに、俺達は上流に帰ってきた
鮭男「着いたぞ皆!・・・皆?」
鮭る「上流wwwwwww」
鮭蔵「メスwwwwwwwww」
鮭冶「クマwwwwwww」
鮭男(みんな・・・、一体どうしたらいいんだ俺は。
そうだ!鮭村先生のところへ行こう)
俺は、皆を助けるためにも恩師・鮭村先生の元へ向かった
- 41 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:10:33.25 ID:4vLiyCeu0
鮭男「失礼します。鮭男です。鮭村先生はいますか」
鮭子「はーい。あら、あなた鮭村の教え子の方?」
鮭男「はい。今日は相談があって参りました。あなたは?」
鮭子「私は鮭村の娘で鮭子といいます」
鮭男「娘さんでしたか。ところで先生は」
鮭子「驚かないで聞いてください。父は死にました」
鮭男「そ、そんな」
鮭子「父は私のことを命がけで守って死んだそうです。叔父が教えてくれました」
- 42 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:16:43.55 ID:4vLiyCeu0
鮭男「俺は今、とある病気にかかっています。仲間もです」
鮭子「そうですか。それで父を頼ってここに?」
鮭男「はい。でも先生も死んでしまった。これからどうしたらいいか」
鮭子「私は昨日、上流が気になって帰ってきたんです」
鮭男「あなたも!」
鮭子「鮭男さんも?」
鮭男「はい。俺達は全員、上流が気になってここに田老川に戻ってきたんです」
鮭子「これは偶然ではない気がしますね」
鮭男「まさか俺達以外にも広がってたなんて。仲間はどんどん死んでいきます
鮭子さん、俺と一緒に来てくれませんか?」
鮭子「はい、私で良ければ力になります。一緒に行きましょう」
- 43 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/10(金) 01:17:43.94 ID:S94AaP/WO
このお話は>>40以外書けないから頑張ってくれ
>>1以外書くなって意味じゃなくて、考えが斜め上過ぎて真似出来ないんだ
- 44 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:20:22.14 ID:4vLiyCeu0
俺と鮭子さんは岩影を出て一緒に外に向かった。
鮭男「な、なんてことだ!」
そこには、無数の同氏達の死体が転がっている
鮭子は閉じることの出来ない目を必死で閉じようとしていた
- 45 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:24:21.77 ID:4vLiyCeu0
鮭男「鮭子さん。俺達はとんでもないウイルスに感染してしまったようだ」
鮭子「うっ、うう」
鮭子は泣いていた
鮭男「鮭子さん。泣いてたって何も前進しません!前を向きましょう」
鮭子「鮭男さん>< 私、前を向きます」
鮭男「何か、何かヒントは無いだろうか。一緒に考えましょう鮭子さん」
鮭子「はい。私、父の為にも何かしたい」
鮭男「頑張りましょう鮭子さん」
涙ぐみながらも鮭子さんは笑顔で笑ってくれた
- 46 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:29:46.75 ID:4vLiyCeu0
鮭男「鮭子さん、何か叔父さんから聞いていることは他にありませんか?」
鮭子「うーん。ちょっと待ってくださいね。今思い出します」
鮭男(鮭子さんの考えている横顔。とっても綺麗だな)
鮭子「あ!そういえば、確か食欲がないと父がよく言っていたそうです」
鮭男「食欲が・・・?そ、そういえば最近、皆何も食べていなかった」
鮭子「もしかすると、同じ病気かもしれません」
鮭男「はい。とても言いにくいことなんですが、これも聞いて貰った方が良い」
鮭子「なんですか鮭男さん」
鮭男「実は・・・」
- 47 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:34:26.69 ID:4vLiyCeu0
鮭男「じょ、上流のことを、うっ!」
鮭子「だ、大丈夫ですか!?」
鮭男「はぁはぁ、大丈夫です」
鮭子「無理しないで下さい」
鮭男「その、さっきのことを考えるとム、ムラムラするんです」
鮭蔵「ムッシュムラムラwwww ・・・クタ」
鮭男「鮭蔵・・・安らかに眠ってくれ」
鮭子「え、ななななんですかいきなり///」
鮭男「いえ、あの、すみません。これが俺達の同じ症状なんです」
鮭子「そんな症状まで・・・。実は、わたしも///」
- 48 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:43:10.58 ID:4vLiyCeu0
鮭男と鮭子は三日三晩かけてお互いの持ってる全てを打ち明けた
照れや恥ずかしさなんて、この惨状の悲劇を見ていれば考えてはいられなかった
鮭男「どうやら、答えは決まったようだね鮭子」
鮭子「はい。でも、どうするんですか」
鮭男「無くしてしまおう。こんな悲劇を生むくらいならその方がいい」
鮭子「・・・」
鮭男「しっかりするんだ鮭子!もう俺とお前しか残っていないんだ」
鮭子「はい。私、鮭男さんの為にも頑張ります」
鮭男の作戦はこうだった。
今度産まれてくる鮭達の生殖器を全て食ってしまう。
そうすれば仲間達は死なない。そう考えた
- 49 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:48:56.06 ID:4vLiyCeu0
稚魚達は少年になり、川を下っていった。
鮭男「これで、俺達は悪魔のウイルスから逃れられる」
鮭子「みんな無事だといいね」
鮭男「ああ、あいつらが戻ってくるのを待とう」
こうして鮭男と鮭子は4度の冬を過ごした。
手術を行っていない鮭達は、
毎年、変わらずに鮭達は登ってきては死んでいった。
今年は2009年の秋・・・
ついに、手術を終えたチルドレン達が上流に戻ってくる。
鮭男と鮭子はそれぞれ8歳になっていた。
- 50 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:51:58.38 ID:4vLiyCeu0
鮭男「来ない。もう、9月も終わりだってのに誰も帰ってこない」
鮭子「一体何があったっていうの・・・」
鮭男「おかしい。あいつら川を間違えたのか」
鮭男と鮭子はあれから4年間、毎年すべての鮭に手術を施した
しかし、何年経っても鮭の子は戻ってこなかった
- 51 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 01:59:45.26 ID:4vLiyCeu0
鮭男「俺が間違っていたんだろうか」
鮭子「鮭男さん、自分を責めるのは良くないわ!」
鮭男「鮭子・・・でも、鮭の子達は一体・・・」
悲劇が起きていた
手術を受けたチルドレン達は、それぞれ別々の川に登り、
自分達があの時受けたように小さい鮭達の生殖器を食べていた
彼らは大人になった時、たった二人だけの育ての親のことを思い出した
子供たちは、自分達の餌がそれであると勘違いしてしまったのだ
やがて彼らは生殖器を食べつくし共食いを始めることになる
食べ物のなくなった今、他の鮭を食べ始めたのだった
- 52 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 02:02:07.42 ID:4vLiyCeu0
鮭男「やっぱりおかしい」
鮭子「・・・」
鮭男「鮭子、一緒に海に出よう。アラスカまで行って真相を確かめるんだ」
鮭子「あなたがそう言うなら行きましょう。私も何か嫌な予感がする」
こうして鮭男と鮭子はアラスカ沖、ベーリング海に向かうことになる
この時、世界に残された鮭はたった二人なのだと知らずに
- 53 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 02:06:52.61 ID:4vLiyCeu0
ベーリング海
鮭男「なぜだ!?なぜ誰もいないんだ」
鮭子「ここに来るまで、一匹の鮭も見ませんでしたね」
鮭男「鮭どろこか、アラスカのサーモン達まで見当たらない!」
鮭子「・・・うん」
鮭男「俺達はきっと何か大きな間違いを犯してしまったに違いない・・・」
鮭子「・・・」
鮭男「あれが運命だったっていうのか!!
これが自然の摂理に歯向かった仕打ちなのか・・・
俺達は、死ぬために産まれてきたっていうのか!!」
鮭子「鮭男さん・・・」
鮭男は、一晩中泣いた
自分達の運命に、
自分達の犯した過ちに
- 54 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 02:12:49.06 ID:gKDcvQBu0
なにこの良スレwwwwwww
- 55 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 02:12:57.16 ID:gfS4HNjgO
鮭食いたくなってきたな…
- 56 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 02:15:25.87 ID:4vLiyCeu0
鮭男「鮭子・・・、俺はもう疲れてしまった」
鮭子「私も、なんだか少し疲れちゃいました」
鮭子の顔は力ない笑顔だった
鮭男「もう寝よう」
鮭子「はいあなた。あなたと一緒に過ごしたこの5年間、とても楽しかった」
鮭男「鮭子。俺は間違っていたみたいだ。
こんなことに巻き込んでしまって、すまなかった」
鮭子「いいのよあなた。何も言わないで」
鮭男「鮭子、ありがとう」
こうして最後の鮭二人は永遠の眠りについた
世界中の人々の食卓には、二度と焼き鮭が並ぶことはない
セブンイレブンにも、ファミリーマートにも、
もう鮭おにぎりは陳列されない
自我に目覚めた鮭達のちょっと悲しい物語
完...
- 57 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/10(金) 02:16:33.85 ID:B8LEBoWI0
鮭が食べられなくなったら発狂のおそれあり
- 58 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 02:17:06.41 ID:e9Ue5Vac0
(ノ∀`) アチャー
- 59 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 02:20:57.87 ID:4vLiyCeu0
ありがとうございました
何故か、最後はバッドエンドになってしまいましたが、
明日は鮭おにぎりと鮭弁当を食べようと思います
皆さんの頭の中でハッピーエンドを作って貰えたら嬉しいです
鮭に Big up
- 60 :VIPがお送りします [] :2009/07/10(金) 02:27:20.70 ID:gKDcvQBu0
乙
- 61 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/10(金) 02:31:29.10 ID:9rRVJMl10
鮭った!で悔しいが噴いたwwwwwww
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