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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その15
862 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:42:53.79 ID:T0duwVMo
〜海峡〜

召喚士「…よし!準備万端ですね」

サモナー「では、行きましょうか」

魔道士「はいっ!」

テクテクテクテク…

隊長「おう、来たな。そんじゃあ行くぞ」

男隊員「ういっす!ちゃっちゃと終わらせましょ。ギャハハ!」

将軍「海峡も臨戦態勢で挑む。何かあれば…」

女隊員「すぐに伝えるッス!」

副隊長「それでは参りましょう…」

盗賊「…ああ」

海峡兵「…馬をお出ししましょうか?」

隊長「んなモンいらん!走って行く!」

ダダッ!!

召喚士「……早っ!!」


863 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:43:25.29 ID:T0duwVMo


タッタッタッタッタ…

魔道士「す、凄い…早いですね…っ」

サモナー「ええ…。まともに付いていけてるのは…盗賊さんぐらい…」

盗賊「……」

女隊員「あんたなかなかやるッスね!」

盗賊「……?」

男隊員「カワイイ顔して優秀じゃんか!ギャハハ!!」

タッタッタッタ…ザザァッ…

隊長「おーっし着いた。北の森だ」

召喚士「はぁ…はぁ…っ…はぁ…」

魔道士「ふえぇ…っ」

隊長「おら先生!バテてんじゃねーぞ?」

召喚士「すいません……」

副隊長「いやいや…どんだけ走ったと思ってるんですか…」


864 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 18:43:29.29 ID:b9W.ysso
こんなところまで白家電の侵略が・・・


865 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:44:07.43 ID:T0duwVMo
テクテクテク…

女隊員「ここらで分かれたんスね?」

召喚士「ええ。三騎士はこの辺りから馬で森の中へ…」

サモナー「……」

隊長「よっしゃ、ちょっくら行ってみっか」

魔道士「……はいっ」

隊長「前衛は俺様と男隊員、真ん中に副隊長と女隊員…」

女隊員「はいッス」

隊長「後衛に先生らだ。いいな?」

召喚士「…はい」

隊長「そんじゃー出ー発っ!」

意気揚々と先陣を切る隊長に続き、一同もそれに従う。

ガサガサッ…ザッザッザ…

副隊長「昼だというのに…薄暗くて気味悪い…っ」

女隊員「なにビビってるんスかぁ〜?」


866 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:44:49.69 ID:T0duwVMo
副隊長「ビビってませんて……」

男隊員「わっ!!」

副隊長「ひいぃっ!!」

男隊員「ギャハハ!!」

隊長「おらっ、遊んでんじゃねぇぞ!」

魔道士「何だか…イメージと違いますね…」

召喚士「え、ええ……」

隊長「他に絡んだ奴は?」

召喚士「ワーカーがあと二人程……」

男隊員「へぇ…」

召喚士「眼鏡と言う方と、魔法剣士と言う方です」

副隊長「眼鏡さんと魔法剣士さん…ですね」

召喚士「ただ、眼鏡さんは北伐以来行方不明で……」

女隊員「死んじゃったかもしれないッスね」

召喚士「……」


867 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:45:37.75 ID:T0duwVMo
副隊長「魔法剣士さんは?」

魔道士「生還しましたが…その後は行方が…」

男隊員「ドイツもコイツも困ったもんだね…ギャハハ」

隊長「……ストーップ!」

盗賊「…!?」

隊長「この木を見ろ。斬撃の後が付いてる」

サモナー「!?…この辺りで何かしらの戦いが……」

テクテク…ザッ

女隊員「血痕もあるっスね……」

女隊員は地面へしゃがみこみ、足元の土を手に取る。

副隊長「……人間のものでは…なさそうですねぇ」

魔道士「わ、分かるんですか…!?」

副隊長「若干違うんですよ。よーく見ると…」

盗賊「…す、凄い」

サモナー「そんな…事まで……」


868 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:46:27.88 ID:T0duwVMo
隊長「…見解は?」

副隊長「そうですね……」

副隊長は顎に手を当て、じっと地面を見つめる。

副隊長「三騎士はそれなりに巨大、かつ獰猛な魔物と遭遇…」

召喚士「……」

副隊長「戦闘に入り、3対1で迎え撃った…」

隊長「…んで?」

副隊長「魔物を流血させるに至ったが、健闘空しく一刀の下に死亡」

女隊員「超つえーッスね」

隊長「まぁそれが妥当なところか…」

副隊長「若干腑に落ちない部分もありますが…」

魔道士「……?」

隊長「先生はどう見るよ?」

召喚士「俺…ですか?」

女隊員「おぉ、聞いてみたいッス!」


869 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:47:14.35 ID:T0duwVMo
召喚士「そうですね…。概ね副隊長さんの見解で問題はないです…」

男隊員「何だぁ、一緒かよ。ギャハッ!」

召喚士「一つ気になるのは……これです」

召喚士はしゃがみ、土を拾い上げる。

召喚士「たった一撃で三騎士さんを葬れる程実力があるのに…」

サモナー「なぜ…負傷したのか…ですね」

副隊長「そうなんですよ。そこが腑に落ちないんです…」

盗賊「…二匹…いた?」

召喚士「だとしたらそれこそもっと楽に…」

盗賊「…そ、そうだよな」

魔道士「最初は弱い魔物だったのかも…」

隊長「変身型か。それは有り得るな…」

副隊長「もしくは弱い魔物を負傷させるに至ったが…」

サモナー「その後現れた強い魔物に倒された」

隊長「……それも有り得るな」


870 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:48:04.01 ID:T0duwVMo
召喚士「もしくは、魔物が…味方した……」

隊長「……それはない」

女隊員「魔物が味方って…正気ッスか!?」

召喚士「……」

魔道士「で、でも実際…そういう魔物さんも…」

隊長「まぁいいさ。見解決めるのは本部の仕事」

男隊員「俺達は調査を進めるのみってね!ギャハハ!」

隊長「ここの土も採取しておけ」

女隊員「了解ッス!」

隊長「……も少し北まで潜ってみるか」

副隊長「日没までおよそ3時間…」

サモナー「森の外までの時間を考えると往復1時間は余裕がありますね」

隊長「おーし、サクっと行ってサクっと帰ろう!!」

ダダッ!!…

召喚士「……早っ!!」


871 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 18:51:11.43 ID:FVHQH6go
まさか青年兵にも春がくるのか…
電化が上にいれば高官も何も言えなくなりそうだ。


872 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 18:53:09.32 ID:T0duwVMo
>>851
わーわーわー

>>864
わーわーわー
電化→殿下

帰ります…本日もご支援ありがとうございました!ノシ
誤字はわざとではないのですよ…本当です…


873 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 19:10:55.51 ID:bFw6nD.o
 〜─〜─〜─〜─〜─〜─〜─〜─〜─〜─〜─〜─
    平成20年6月15日    火曜日   ( 号外 b号)
 ────────────────────────
─────────────────────────
  本国務めの高官  悪質なワーカーに殴られる  ┌‐─‐─‐‐┐
    ワーカーは娘を攫い逃亡              | ┬┴┬ |
────────────────────── | ヽ、.ノ  .|
                             | コ || /\   |
         娘はもらうお             | レ|| .ノー┐  |
         ________         | が||  ヽ、ノ   |
       /             \        | ワ ||   `o   |
      /                \      | | ||       |
    /   /●\     /●\  \    | カ || 立 r'´  |
   /   /    \   /    \   \   | | || 木ノ丁  .|
  |      ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄     |   | 怒 || |ヨ l三i  |
  |         (__人__)        |   | .る.|| | .耳 |  |
  |            \    |         |   | .世|└────┘
   \          \   |       /   | 論 |
    \          \_|     /     | ! |
──────────────────┘    ┌────┐
iiiii | iiiiii |  貴様は死刑にしてやる!     |     | 何   武 |
iiiii | iiiiii└──────────────┘     |  で   器 |
 ───────────────. | iiiiiiiiiii iiii iiiiiiii|  も   な |
 iiiiii iiii iiiii | iiiiii iiiiiiiiiiiiii | iiiiiiiiiii iiii iiiiiiiiii ii | iiiiiiiiiii iiii iiiiiiii| 揃   ら|
 iiiiii iiii iiiii | iiiiii iiiiiiiiiiiiii | iiiiiiiiiii iiii iiiiiiiiii ii | iiiiiiiiiii iiii iiiiiiii|  う    |


875 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 21:23:22.94 ID:fOO5CQSO
眼鏡元気かなぁ…


876 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 23:06:27.89 ID:Py9Bdt6o
〜ッスってしゃべる女キャラいいよね


877 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 23:18:38.66 ID:K7pjk8Yo
戦士「…そうかぁ、海沿いの村か」

青年兵「はい。ここをずっと真っ直ぐ行った先です」

本国より西に続く平原。青年兵を先頭に三人が進む。

戦士「でも、ほんとに良かったのか?」

青年兵「…何がです?」

戦士「いや…俺ら一緒に付いて行っちまって…-」

青年兵「もちろんです!

ウィッチ「すみませんでございます……」

青年兵「それに…ほとぼりが冷めるまで本国より離れた方が…。ははっ…」

戦士「……すまん」

青年兵「とは言っても、特に何もない所ですけれど…」

戦士「そうか?海ってだけで憧れるけどなぁ…」

青年兵「……?」

戦士「俺は北の山育ちだから…。海っての見た事なくてさ…!」

青年兵「なるほど……」


878 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 23:19:33.95 ID:Tid5Nigo
戦士は何度も船に乗ってるのに海を見たことない???


879 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 23:23:25.68 ID:K7pjk8Yo


青年兵「この丘を越えれば…もうすぐですよ」

戦士「…大丈夫か?」

ウィッチ「は、はいでございます…っ」

戦士「ほれ」

戦士は右手を差し伸べ、ウィッチの手を握り、傾斜より引き揚げる。

ウィッチ「あ…ありがとうございます」

戦士「おぉー!海だぁ!!」

青年兵「今日は天気が良いから、地平線に西方も見えますよ!」

戦士「どれ……おぉ!本当だ!すっげぇ!!」

ウィッチ「……綺麗…でございます…っ」

戦士「やっぱりさ、船の上から見るのとじゃ全然違うよなぁ…!」

青年兵「そんなもんですかね……?」

戦士「ああ!なんつーか…ロマンってのがあるよ!うんっ!

ウィッチ「ロ…ロマン…っ!かっこいいでございます…っ!」


882 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 23:25:03.54 ID:ANWTq2Mo
>>878
砂浜とか含めた海ってことじゃね


883 名前:GEPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/06/15(火) 23:25:09.10 ID:K7pjk8Yo
>>877
戦士「俺は北の山育ちだから…。旅に出るまで海っての見た事なくてさ…!」
戦士「俺は北の山育ちだから…。ガキの頃は海っての見た事なくてさ…!」

…どっちにしようか迷ってて抜けたまま投下しちゃいました…すみません…



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