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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その31
327 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:49:47.22 ID:TRt9dX6Wo
〜最南端〜

コオオォォォォ

ラクシャーサ「第3軍、出陣出来ます!」

遥か最南端に浮かぶ孤島の中央。巨大な宮殿のその奥にいる。

ゴゴゴゴゴゴ…

1匹のラクシャーサは下を向いたまま膝をつき、目の前に座る

己の遥か数十倍はあろうかという影に言葉を続けた。

ラクシャーサ「第3軍は予定通り、北東へ進みます!」

――「……おーう」

重たく冷たい声が相槌を打つ。そして圧倒的な力強さで言い放つ。

――「進軍は優雅に、そして華麗に、存分に恐怖を見せ付けてやれ」

ラクシャーサ「はっ!!」

――「ひとたび動けば、全てを蹂躙し、一切の生を奪い取る。それが……」

ゴゴゴゴゴゴ…

ラーヴァナ「我ら、ラーヴァナの軍勢よ。心してかかれい」


328 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:51:11.48 ID:TRt9dX6Wo
ラクシャーサ「は……ははぁ!!」

ザザッ…タッタッタッタッタ

ラーヴァナ「ふぅむ。連中を鼓舞するのも手間なものよ。なぁ?」

スゥ

サルワ「お、。お気付きでしたか……ラーヴァナ様」

ラーヴァナ「貴様の暴力的な気配は数十里先に居ても気付くわ」

サルワ「あ、有難きお言葉……っ!」

ラーヴァナ「さて、兵を進めた今、貴様にも力となって貰うぞ?」

サルワ「無論の事! 主亡き私に力をお与え下さったラーヴァナ様の為にも!」

ラーヴァナ「ならば、貴様は今より我が部下、シヴァと名乗るが良い」

シヴァ「シヴァ……私の新たなる名前……ッ」

ラーヴァナ「往けい破壊を司りしシヴァよ! 我らの力、人間に見せてやれい!」

シヴァ「ははぁ! 必ずや人間を根絶やしに!」

ザザッ!!……スウゥ

ラーヴァナ「……」


329 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:52:32.56 ID:TRt9dX6Wo
フッ

――「シヴァ……ですか」

ラーヴァナ「おぉ、盟友……ヴァーリンではないか」

ヴァーリン「役に立ちますかね?」

ラーヴァナ「あれでもアンラ・マンユの残りカスだぞ? 盾にくらいなるだろうよ」

ヴァーリン「……」

ラーヴァナ「それにアジ・ダハーカもおる。最悪、捨て駒か囮には使えるだろう」

ヴァーリン「怖いお人だ」

ラーヴァナ「……フフッ」

ヴァーリン「しかし此度は何故、進軍を開始したので?」

ラーヴァナ「気まぐれ」

ヴァーリン「……は?」

ラーヴァナ「冗談だよ。数日前にどうにも不審な動きがあってなぁ」

ヴァーリン「ほぉ」

ラーヴァナ「サタンの元に人間が潜り込んだようでなぁ」


330 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:53:22.67 ID:TRt9dX6Wo
ヴァーリン「何と……っ」

ラーヴァナ「ただでさえサタンは封印されている身。大事があっては困るからなぁ」

ヴァーリン「ごもっとも」

ラーヴァナ「別にサタンを巣くうとか、敬う、というわけではない」

ヴァーリン「……」

ラーヴァナ「かといってアンラ・マンユのように、台頭しようなどという気もない」

ヴァーリン「存在そのものが大切、というわけですね」

ラーヴァナ「その通り。サタンという存在が、魔族には大切なものなのだ」

ヴァーリン「成程、それでの進軍ですか」

ラーヴァナ「ご理解頂けたかな? 盟友」

ヴァーリン「ええ。ならば私も出陣するしかなさそうですな」

ラーヴァナ「貴様の第2軍、頼りにしておるぞぉ」

ヴァーリン「ついでに、裏切り者の首も手土産に持ち帰りますよ」

ラーヴァナ「……楽しみにしておるぞ」

ヴァーリン「……では」


331 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:54:48.43 ID:TRt9dX6Wo
フッ

ラーヴァナ「……手土産、か」

スッ

――「使えますかね、シヴァもヴァーリンも」

ラーヴァナ「……アスラか」

アスラ「私にはどうにも、お戯れにしか……」

ラーヴァナ「良いではないか。進軍とはさも華麗に行わなければならぬものよ」

アスラ「……」

ラーヴァナ「想像してみよ、数十万の我が軍勢が火の海を闊歩する姿」

アスラ「……」

ラーヴァナ「身も魂も打ち震えるほど興奮する風景ではないか」

アスラ「しかしヴァーリン、奴は盟友を笠に着るその所業は……」

ラーヴァナ「放っておけ。打倒スグリーヴァなどに囚われた哀れな者だ」

アスラ「……」

ラーヴァナ「あれでスグリーヴァの牽制になるのだ。容易い話よ。フフッ」


332 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:56:00.06 ID:TRt9dX6Wo
アスラ「それも、そうですね」

ラーヴァナ「アスラ、お前もたまには軍を率いてみるか?」

アスラ「……ご希望とあらば」

ラーヴァナ「フハハッ! 言いよるわ。ならば、第4軍を率いて北上せよ」

アスラ「御意に」

ラーヴァナ「……そして俺が直々に、第1軍を率いて後に続こうぞ」

アスラ「お言葉ですが、それはお控え願いたい」

ラーヴァナ「何?」

アスラ「ラーヴァナ様が直々に出るまでもない、という事です」

ラーヴァナ「……ふむ、貴様は分かっておらぬなぁ」

アスラ「……と、申されますと?」

ラーヴァナ「俺が出陣せねば、優雅か? 悠然か? 華麗か?」

アスラ「お察しします。ですが、万が一の事もあります」

ラーヴァナ「まさかこの俺が、人間如きに討たれるとでも言うのかな?」

アスラ「物事の道理に、100%は存在しない、という事です」


333 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/11(木) 18:56:58.06 ID:TRt9dX6Wo
今日はちょっと忙しくて投下少ないです。本当にすみません…
それではこれにて失礼致します!ご支援ありがとうございました!ノシ


334 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/08/11(木) 18:57:21.37 ID:wVWBGnCDO
いよいよマーマンさんの正体が明らかになるのか

胸熱


AAS
338 名前:NIPPERがお送りします(福岡県) [sage aga] 投稿日:2011/08/11(木) 22:40:26.79 ID:jvqOaMUs0
   白虎弟┬青龍女
  ┌───┴──┬──────────────┐
  ↓           │                      ↓
白虎長男┬?女.   │                   白虎三男┬?女
    │        │         伝説玄武       (コート男)│
    │        │      ┌───┴───┐  (内通者).│
    │        ↓      .↓           ↓        │
    │       白虎次男┬玄武長女    玄武次女┬?男  │
    │     (ユニコーン) │                 │     │
    ↓             │   再来朱雀.(師匠)   │     │
   白虎長           │    ┃.           │     │
                召喚士←━┛           .↓     ↓
                                   玄武娘   白虎嬢


ちゃんとなればいいけど・・・
ならなかったらスイマセン!
>>1乙!


345 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:47:25.28 ID:6P1/MC0Xo
ラーヴァナ「良い良い、分かった。貴様にも立場というものがあるだろうからな」

アスラ「貴方様をお守りする事こそが私の宿命なのです」

ラーヴァナ「貴様の顔を潰すわけにもいくまい」

アスラ「恐悦至極」

ラーヴァナ「しかし完全に顔を見せぬわけにもいかぬ。我が軍の士気にも関わる」

アスラ「……」

ラーヴァナ「進軍には深入りせず、途中で引き返すとしよう」

アスラ「私の第4軍を中央から進ませます。ラーヴァナ様はその後ろに」

ラーヴァナ「ああ。第1軍を率いて続こうぞ」

アスラ「第2軍おヴァーリンはこのまま東……スグリーヴァの城へ向かわせます」

ラーヴァナ「うむ」

アスラ「第3軍にはシヴァを付け、進路を西へ向かわせましょう」

ラーヴァナ「実に見ごたえがある。素晴らしい、盛大、優雅、尊大よ」

アスラ「それと、念の為ですが、ジャガーノートはここに待機させます」

ラーヴァナ「好きにするが良い。どうせここまでは辿りつけぬよ……フフフッ」


346 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:48:22.61 ID:6P1/MC0Xo
〜バーテンの店〜

マジシャン「100万の軍勢……ねぇ」

バーテン「本当にいるのか? 到底、信じられんがなぁ」

天才「まぁブラフだろうな。そんなにいんならとっくに動いてんだろ」

魔道士「でも、偵察隊の方々が魔物から聞いたんじゃないんですか?」

バーテン「例えば魔道士ちゃんが魔物に襲われたとする」

魔道士「へっ?」

バーテン「普通なら殺されてもおかしくない場面で見逃してもらった」

天才「しかも偵察やら先遣隊だ。見逃す道理は全くもってねぇ」

召喚士「そうか! 魔王軍は手傷を負わせた上で、わざと吹聴し……」

バーテン「それをこっちに持ち込ませる。こちらの混乱が狙いだろうな」

カチャッ…チリチリン

大軍師「疑心暗鬼の計、と言ったところでしょうか」

天才「ここぞとばかり出てきやがって……。何の用だ?」

大軍師「……ああ、どうぞ。お入り下さい」


347 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:49:56.08 ID:6P1/MC0Xo
テクテクテク

天才「……!?」

博士「ナイスタイミングなのら。ちょうど電話の設置が完了したのら」

天才「どこまでだ?」

博士「ここと本国、それから三日月島に赤壁に鉱山の町から北の港までなのら」

大軍師「今後は早急に、北方司令部及び、北関まで伸ばすとの事です」

博士「海峡側への開通も数日内に終わるのら。そこからは北関まで伸ばすのら」

天才「よーし、早速電話を持って来いわ」

バーテン「おいっ! なんで俺の店に――」

大軍師「民間施設の電話第一号。これは注目を高めるかもしれませんね」

バーテン「……」

大軍師「しかも本国へ直通可能。仕入れなども楽に済みそうですねぇ…ふふっ」

バーテン「……仕方ねぇな、有事だし昔のよしみだ、協力してやるか」

魔道士「バーテンさん……」

盗賊「……貪欲だな」


348 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:50:44.30 ID:6P1/MC0Xo
ジジーッ……カチャッ

通信兵『こちら赤壁です!』

大軍師「どうも、大軍師です。どなたか士官に繋いで頂けますか?」

通信兵『はっ! 少々お待ち下さいませ!』

ゴソゴソッ…ツーッ

天才「どした? 何か動きでもあったのか?」

大軍師「……切れてますね」

天才「あぁ!? 誰がだよ?」

大軍師「あ、いえいえ……電話が切れています。もう1度かけましょう」

ジリリッ…ジリリッ

大軍師「はいはい」

南方副司令『すまん、うちのバカが使い方把握してなくてな……』

大軍師「あ、あぁ……そうでしたか」

南方副司令『それで、ラーヴァナの件かな?』

大軍師「はい。今、司令に代わります」


349 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:51:26.36 ID:6P1/MC0Xo
パシッ

天才「おーう。首尾はどうだ?」

南方副司令『特に動きはありません』

天才「敵は?」

南方副司令『進軍はしておるようですが、主力に動きは見られません』

天才「……南東国とスグリーヴァには?」

南方副司令『既に救援依頼をかけております』

天才「竜騎士隊を既に向かわせた。うまく使ってくれ」

南方副司令『了解です。司令は……』

天才「本国からの増援を率いて、明日には赤壁に入る」

南方副司令『了解です。それまでに下準備は済ませておきます』

天才「頼むぜ。頼りにしてるぞ」

ガチャッ

天才「おーし、そんじゃお次は本国だ」

大軍師「はい」


350 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:53:15.97 ID:6P1/MC0Xo
〜本国、王宮〜

ジリリッ…ジリリッ…ジリリッ

エリート「……はい」

天才『おーエリ−ト……じゃなかった、右大臣殿』

エリート「構いませんよ。それで、どうなさいました?」

天才『南からの連絡は入ってるか?』

エリート「無論です。既に出陣の準備は整っております」

天才『さっすがだねぇ。すぐに戻る、スタンバっておいてくれ』

エリート「了解です」

カチャン

皇太子「……動くのか?」

エリート「今夜中には動くでしょうね。何度も言いますが陛下は……」

皇太子「分かっている。本国で待機している」

エリート「はい。それでは国軍本部へ行って参ります」

皇太子「うむ、頼んだぞ」


351 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:53:58.93 ID:6P1/MC0Xo
〜バーテンの店〜

天才「さーて、そろそろ本題に入ろうかね」

占い師「予言……ですか?」

天才「でなきゃ、お前を呼んだりしねーよ」

占い師「ですよね」

スクッ

天才「いいぞ」

占い師「……」

立ち上がり目を瞑る天才へ、占い師は手袋を外した右手を伸ばす。

ピキイイィィィィ…

占い師「…………」

天才「…………」

マジシャン「さーて、吉と出るか凶と出るか」

天才「……オッケー。いいぞ」

占い師「ふーっ」


352 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:55:48.77 ID:6P1/MC0Xo
召喚士「ど、どう……でした?」

天才「まさかあっちから仕掛けてくるとは思わなかったからなぁ」

戦士「何で急に攻めてきたんだ?」

天才「俺様達が地獄へ足を踏み入れたからだろうな」

魔道士「!?」

天才「そのお陰で、ラーヴァナが過敏に反応しやがったんだ」

大軍師「機会を狙っていたのは確かでしょうしね」

天才「まーな」

盗賊「……それで、どうなのだ?」

天才「結論から言えば問題ない。このままいける」

召喚士「良かった……」

天才「……だが、今回はちと厳しい戦いになりそうだわな」

魔道士「え……っ!?」

天才「展開によっては誰が死んでもおかしくねぇ」

占い師「そうね……。特に……彼らは……」


353 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:57:12.37 ID:6P1/MC0Xo
〜南東国、東の城〜

弟者「ぶえ〜っくしゅ!!」

錦将軍「こんな時期に風邪か?」

弟者「ぶははっ! 俺が風邪なんぞ引くかよ」

錦将軍「そうだよな、馬鹿だもんな」

弟者「何だとぉ〜!?」

ザッザッザ

兄者「白馬が呼んでいる、宮殿へ行くぞ」

弟者「兄者っ! 了解だ!」

錦将軍「おーいジーサン! 宮殿へ来いってよ〜」

弓将軍「ほっほっほ、今行くわい!」

錦将軍「毎日毎日弓ばっかり……よくも飽きねーもんだわな」

兄者「彼の弓は天下無双。だからこそ鍛錬を怠らぬのだ」

錦将軍「感心しちゃうよ全く」

兄者「ほれ、さっさと行くぞ」


354 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:58:03.28 ID:6P1/MC0Xo
〜宮殿〜

ザッザッザ

兄者「五虎将軍、揃いました」

三男「ご苦労。では白馬、話を」

白馬騎士「はっ。皆も知っての通り、本国より救援依頼があった」

側近「何でも南より、魔王ラーヴァナが進軍しているとか……」

老文官「大丈夫なんじゃろうな……?」

白馬騎士「私の見解では、華国に火の手はかからないでしょう」

弟者「言い切れんのか?」

白馬騎士「先の戦いで魔王軍は拠点となる火焔山を失っている」

兄者「ここまでの行軍は難しいという事か」

白馬騎士「はい。だからこそ我らは打って出る必要があります」

若文官「しかし、増えたといえど寡兵では流石に……」

白馬騎士「それは承知の上。ですので主数精鋭で向かいます」

錦将軍「ほーう、ま……それがいいかもしれねーな」


355 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:59:11.63 ID:6P1/MC0Xo
白馬騎士「我ら五虎将と精鋭は赤壁へ進みます」

兄者「うむ。そして残った兵を分かれ道まで進軍させようぞ」

白馬騎士「賛成です。さすれば魔王軍もこちらへは狙いを定めないでしょう」

老将軍「言い方は悪いが、奴らの狙いは本国よ……ほっほ」

弟者「んじゃ手っ取り早く大暴れするには、本国の連中と絡んだ方がいいわけだな!」

兄者「弟者、お前はなぁ……」

錦将軍「いいじゃねーか。そんくらいの気力がねーと……もたんだろ」

弓将軍「そうじゃそうじゃ。なんせ相手は魔王。簡単には済まんじゃろうよ」

兄者「それも……そうだが」

白馬騎士「この戦いはおそらく、我らはおろか本国にとっても厳しい戦いとなるでしょう」

三男「皆の者、くれぐれも命を軽々しく扱うでないぞ?」

弟者「もっちろんであります!! 死ぬ気は更々ありませんよ!!」

錦将軍「ここで大活躍して、女何人もはべらせにゃならんからなぁ……うははっ!」

白馬騎士「それでは各々方、準備に取り掛かって下さい」

一同「おうっ!!」


356 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 17:59:59.38 ID:6P1/MC0Xo
ザッザッザッザ

弟者「さーて、新調した甲冑でも身に付けていくかぁ〜!!」

老将軍「久々に……暴れ甲斐があるわい!」

ザッザッザ…

兄者「……白馬」

白馬騎士「はい?」

兄者「今回の戦い、お主はどう見ている?」

白馬騎士「……そうですね、正直なところを言えば……」

兄者「……」

白馬騎士「我らが率先して出張る必要はないと思います」

兄者「……ふむ」

白馬騎士「しかし、だからと言って消極的では意味がありません」

兄者「それは、同盟国へと義理か?」

白馬騎士「……いえ、それは我々人間にとって……未来の為です」

兄者「未来……」


357 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 18:10:25.69 ID:6P1/MC0Xo
白馬騎士「数少ない戦力で力になれるのかは分かりません」

兄者「……」

白馬騎士「しかし、一丸となって行動を起こせば、何か出来る筈です」

兄者「……そうだな」

白馬騎士「魔物を10匹葬るだけでもいい。未来に繋がると信じています」

兄者「お主の言う通りよ。ならば見せてやろうではないか、華国の底力を」

白馬騎士「はい。五虎将の実力、今こそ見せてやりましょう」

兄者「はっはっは! 魔物なぞ1万は殲滅したやろうぞ!」

白馬騎士「1……そうですね、やってやりましょう!」

兄者「うむ! よぅし、某も身支度を整えてこようか」

白馬騎士「あの、兄者殿」

兄者「ん?」

白馬騎士「……決して、死んだりなさらぬように」

兄者「……分かっておる。お主もな、丞相殿」

白馬騎士「……」


358 名前:NIPPERがお送りします [sage saga] 投稿日:2011/08/12(金) 18:13:20.17 ID:6P1/MC0Xo
ひとまずここまでにて!今日もご支援ありがとうでした!
そして>>320>>336>>338様方!ありがとうございます!
分かりやすく細かな相関図、大変助かりますです!

本日より夏休みの為、頻度少し落ちます…申し訳ない…
それでは失礼致します!ではでは!ノシ



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