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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その21
789 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/18(木) 23:37:34.38 ID:Ib6Lg.2o
……――

名代「……と、言うわけです。だいぶ簡略にご説明致しましたが」

召喚士「いえ…っ、十分に分かりました」

帝「あちらは大丈夫なんだな?」

名代「はい。それに今更戻っても仕方ありませぬ」

火忍「人数は向こうの方が多いわけだしなぁ」

戦士「それに、隊長がいるんなら心配ねぇさ」

魔道士「そ、そうですよ!」

土忍「…それで、次は如何に?」

名代「……こちらへ」

一同は名代の誘導に従い、塔の一番奥へと進む。

ザッザッザ

水忍「……こちらに…何が?」

火忍「…まぁ、見てくれや」

火忍の指差す先、瓦礫と瓦礫の間に地下への階段が見える。


790 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/18(木) 23:41:15.45 ID:Ib6Lg.2o
盗賊「……あれは!?」

風忍「先日、姫と若君がこの塔で妖と一線交えましたよね?」

盗賊「…あ、ああ」

火忍「あの後も、我らは警備と調査を続けておりました」

召喚士「……」

名代「そして、この階段を見つけたのです」

帝「これは…どこへ通じているのだ?」

名代「おそらくは……最北の島」

土忍「何…!?」

名代「この階段を降ると、地下道が遥か先へと続いております」

女剣士「地下道…?」

名代「ええ。まだ途中までしか調査は進んでおりませんが……」

召喚士「その先は…最北の島に繋がっていると…?」

名代「そそらくは。ですがその前に…」

盗賊「……?」


792 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 00:09:21.69 ID:wCMzLnAo
名代「その道の途中、おそらく……います」

戦士「いますって…まさか……」

名代「…はい。ヤマタノオロチです」

魔道士「!!」

帝「……そうか。この下に」

戦士「どのみち、北にいるっていう魔王へ辿り着くには……」

雷忍「…ヤマタノオロチを倒せねばならぬ…か。カカッ」

女剣士「…どうせ倒すべき奴だ。結果は変わらん」

火忍「……だわなぁ」

召喚士「では……」

名代「ええ。今より、ヤマタノオロチ討伐作戦を開始致します」

盗賊「……」

帝「皆、異論はないか?これは無理強いするものではないぞ」

鬼丸「ここまで来て、帰るヤツがいるかっての!グハハッ!」

召喚士「…ええ。覚悟は出来ています……!」


802 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:17:22.57 ID:2xQ1wQUo


召喚士「これで、いいですかね」

名代「ええ。流石にこれだけの人数ですから……」

戦士「二手にパーティー組んだ方がいいって事だな」

名代「まずは、上様主体に戦士殿と鬼丸が前列」

鬼丸「おう」

名代「上様の補佐に女剣士殿。後列に召喚士殿、魔道士殿」

魔道士「頑張りますっ!」

名代「こてらが主力組と致しましょう。そしてもう一つ…」

風忍「我ら藤蔵五忍に加え……」

火忍「姫様と…このような日が参ろうとは…っ」

盗賊「はぁ……」

雷忍「あまり姫様を困らせる出ないぞ?…カカッ」

名代「藤蔵の方々には斥候も兼ねて、行動して頂きます」

土忍「……畏まった」


803 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:18:35.85 ID:2xQ1wQUo
ザッ…

水忍「では、我らが先に」

火忍「雷、俺らで前衛勤めるぞ」

雷忍「承知。土は中央で姫の護衛を……」

水忍「ならば、私と風で後方を務めよう」

風忍「…では、参る」

六人の忍がそれぞれ、口元へと布を上げ、身を整える。

盗賊「……」

ザッザッザッザッザ

名代「では、われらも続きましょう」

召喚士「はい」

鬼丸「行くかね、相棒!」

戦士「…おう。前衛は任せてくれ!」

帝「……頼むぞ」

名代「……では、出発」


804 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:19:30.50 ID:2xQ1wQUo
ピチョーン……ピチョーン

階段を降りる先、天井より水滴が滴る薄暗い細道が、真っ直ぐ伸びる。

盗賊を中心に、松明を持つ火忍と雷忍がやや左右に開き、前衛を務める。

火忍「……さっぶぅ」

雷忍「…カカッ。まだ早朝だし、地下道だからなぁ」

雑談を交わしつつ先へと進む両者の後ろ、土忍が無言で続く。

土忍「……」

盗賊「土…」

土忍「…何でしょうか」

盗賊「いや…っ、ありがとう……」

土忍「…気になさいますな。我らにとって、姫は何時まで経っても姫ですから」

その後ろ、風忍が時折、怪我の具合を気にし、それを水忍が心配そうに見つめる。

水忍「大事ないか?」

風忍「うむ、重傷ではない。足手纏いにはならぬさ」

そう言う風忍は周囲を見つつ、水忍にも反対側を見張る様、指示を促した。


805 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:20:11.21 ID:2xQ1wQUo
ザッザッザッザッザ…

戦士「しっかし……暗くて敵わんな」

鬼丸「人間は不便だなぁ」

戦士「お前、見えるのか!?」

鬼丸「ハッキリってわけじゃねーけどな。ま、そっちは任しとけや!グハハッ!」

大口を開けて笑う鬼丸の後方、帝と女剣士がキョロキョロと警戒する。

帝「……ここは天然の物か?それとも…人工物であろうか」

女剣士「……あまり…ご無理なさらぬよう」

帝「…ふふっ、分かっておる。その為のお主らであろう?」

女剣士「……」

帝「それに…私はそれ程弱いかの?それとも、お主の指南が足りなかったか?」

女剣士「い、いえ…っ!断じてそのような……」

名代「上様、あまりいじめなさいますな……」

戯れる二人の横を名代が通りかかり、帝へ苦言を呈す。

帝「すまぬすまぬ。ふふっ」


806 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:21:35.25 ID:2xQ1wQUo
談話する三名の後ろ、最後尾から召喚士と魔道士が声をかける。

召喚士「名代さん」

名代「……?」

召喚士「名代さんは遊撃を…?」

名代「一人余ってしまいますし、両隊の連携を纏める役を務めさせて頂きます」

魔道士「な、何かお手伝いする事があれば…どんどん言って下さいねっ?」

名代「ありがとうございます。お気持ちだけでも十分に助かります」

召喚士「……ヤマタノオロチ、倒せますかね?」

名代「…先程も申したが、最悪…封印できれば良し、と考えておりますよ」

召喚士「封印……」

名代「とは申しても、その手段等があるわけではありません……」

魔道士「それじゃあ……」

名代「そこで、召喚士殿を頼る事になると思います」

召喚士「…コカトリスの石化、ですね?」

名代は無言のまま、力強く頷く。


807 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:22:13.40 ID:2xQ1wQUo
帝「うまくいくのか?」

名代「分かりません。何せ急なものですから、準備もろくに……」

戦士「でも、鬼丸が言うには、もし復活しちまったら…」

鬼丸「三日で国中が火の海だ!」

魔道士「……っ」

名代「そこに賭けるしかありません」

女剣士「……?」

名代「ヤマタノオロチが未だに動き出していない。それはつまり……」

召喚士「完全ではない…?」

名代「…左様。それ以外には考えにくい」

戦士「……どう思う?」

鬼丸「まーそうだろうな。完全体なら地上で大暴れしててもおかしくねぇ」

帝「まだ力が足りぬのか…?それとも…時期的なものか?」

名代「どちらにせよ、この好機は逃せぬというわけです」

魔道士「は、はい…っ!」


808 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:24:08.16 ID:2xQ1wQUo
女剣士「…しかし、妙だよなぁ」

戦士「あん?」

女剣士「何故、突如復活したのだ…っ。予兆はなかったのか?」

名代「一つは北での一件により、妖怪の情勢が苦しくなった……」

鬼丸「確かに。みーんな北やら山奥に引っ込んじまって、カスしかいねぇや」

名代「もう一つは……」

魔道士「も、もう一つは…?」

名代「外部からの干渉でしょうね」

戦士「外部?どういう事だ…?」

名代「ヤマタノオロチを何としても復活させたいと、目論む者がおるという事です」

召喚士「……ネクロ…マンサー!!」

魔道士「あ…っ!!」

召喚士「確か、奴が関わっていたはずですよね…!?」

名代「左様。その者が再び、東方の和を乱そうとしておるのです」

召喚士「……」


809 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:24:50.16 ID:2xQ1wQUo
〜???〜

バサッバサッ…

ヤタガラス「…なんや、こんな所におったんかいな!」

ネクロマンサー「……」

ヤタガラス「夜行さん、もう行ってしもうたわ」

ネクロマンサー「そうですか。それはそれは……」

ヤタガラス「……何してたんや?」

ネクロマンサー「…ええ、ちょっと別件でね……ククッ」

ヤタガラス「別件て…それか?まだ生きとるんか?」

ネクロマンサー「彼女は大事な人柱ですからね。ククッ」

ヤタガラス「あぁ、コイツがそうかぁ。もう…育っとるんか?」

ネクロマンサー「ええ。あとは母体に戻すだけですよ。それと……」

ヤタガラス「良質の生娘。あと半分集めなアカン」

ネクロマンサー「…ですねぇ。さて、ボチボチ行きましょうかね」

巫女「…………」


810 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:25:46.64 ID:2xQ1wQUo
〜最北の塔、地下道〜

盗賊「……」

ザッザッザ

雷忍「…あちらの隊が宜しかったですか?」

盗賊「え…?い、いや…そんな事ないぞっ!」

雷忍「…カカッ。しかしこうして…一同が会するなぞ何時以来でしょうかねぇ」

土忍「……若様の葬儀以来だな」

水忍「……」

火忍「葬儀ったってあんなん形だけだ!それに若は死んでなどない!」

風忍「…そうだな」

火忍「姫!!絶対に若をお救い致しましょうね!!」

盗賊「……うん。ありがとう」

雷忍「……」

盗賊「…でも」

水忍「……」


811 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:26:28.71 ID:2xQ1wQUo
盗賊「兄様を陥れたあいつを…っ、奴を見て冷静でいられる自信はない」

土忍「……」

雷忍「…姫、ご心配なく」

盗賊「……?」

雷忍「皆、同じ気持ちです。止めるものなどおりませんよ」

盗賊「……」

火忍「何があろうとも、我らが命を張ってお守り致します!」

盗賊「ありがと」

火忍「い、いえ…っ!!これは当然の事であって、その…何と言うか……」

雷忍「カカカッ!火、顔が真っ赤だぞ?」

火忍「黙れ!この衆道野郎がっ!!」

雷忍「だーかーらー、違うって言って――」

土忍「……!?」

水忍「今…確かに……」

風忍「ああ、感じた。妖の気配だ…っ!!」


812 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:27:39.61 ID:2xQ1wQUo
タタタッ…ザザッ

水忍「…今わずかにですが、妖怪の気配を感じました」

名代「!?」

帝「一匹か、複数か?」

水忍「感じ取れたのは一つ。おそらく斥候か何かかと……」

名代「…大丈夫ですか?」

水忍「はい。隊列はこのまま変更せず進みまする」

名代「お願い致します」

水忍は小さく頭を下げ、再び前方へと戻って行く。

戦士「…いよいよか」

鬼丸「ヤマタノオロチじゃねぇな」

戦士「…?」

鬼丸「ありゃバケモンだ。かなりの距離でも嗅ぎ取れる」

戦士「……」

名代「ではこちらも進みましょう」


813 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:28:23.21 ID:2xQ1wQUo
本国時間にて7時30分頃、地下道にて異変が起きる。

ザッザッザ

土忍「……死臭…?」

火忍「…何か転がってるな」

タッタッタ

火忍「……」

雷忍「…こいつは酷いな」

盗賊「何かあったか?」

雷忍「あまり面白いものではありませんよ。……火」

火忍「あいよ」

火忍は足元へ無数に転がる人であったものを、一斉に燃やす。

ゴウッ…メラメラメラッ

風忍「おそらく、先程遭遇した妖怪の仕業であろう」

火忍「ああ。刀傷がソックリだ」

土忍「…すると、最北の調査隊はここまでは来た、という事か」


814 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:30:26.79 ID:2xQ1wQUo
水忍「ここから先は未知なる地……」

雷忍「土、お主も前衛に回ってくれ。二列で進もう」

土忍「…ああ、そうしよう」

水忍「姫は後列中央を。脇を我らが守りまする」

盗賊「…分かった」

タッタッタッタッタ

戦士「何かあったか?」

風忍「どうやら夜行にやられたようだ」

鬼丸「……」

名代「ここから先は未知。私も前方へ回ります」

帝「大丈夫か?」

名代「……後列、お任せ致します」

召喚士「…分かりました」

帝「くれぐれも気を付けてな」

雷忍「……ははっ!」


815 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:31:51.83 ID:2xQ1wQUo
〜最北、南の陣〜

西方参謀「んでぇ、何が分かったってぇ!?」

ドズウゥゥンッ!!

隊長「ア……の弱……」

西方参謀「あぁ!?聞こえねぇ!!」

ヒュオッ…ズズウウゥゥンッ!!

夜行「ちょこまかと……蝿のような奴らだわ」

隊長「あんだと!?」

ガシッ

西方参謀「出るなって。んで、何だって?」

隊長「あの野郎の弱点が分かったって言ったんだよ!」

西方参謀「弱点…!?」

隊長「ああ。アイツ、ウィークポイントは顔だ」

西方参謀「…何…!?」

隊長「さっきから動向を見ていたが、防御に特徴があるんだよ」


816 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:32:19.77 ID:2xQ1wQUo
西方参謀「……」

隊長「首より下は防御体勢を取らねぇ。だが、顔だけは異常にガードしてやがる」

西方参謀「…言えよ」

隊長「…あん?」

西方参謀「もっと早く言えよ、このバカヤロウ!」

隊長「はぁ!?そもそもテメー、参謀だろうが!気付けよ!!」

西方参謀「今回は使者だ!」

隊長「どっちでもいい!!」

ズガアアァァンッ!!

西方参謀「……っ!!」

隊長「ちぃ…っ!」

夜行「ここかぁ…ヒヒッ!」

西方参謀「間違いねぇんだな!」

隊長「ああ!間違いねぇ!!……多分」

西方参謀「……っ」


817 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:33:16.34 ID:2xQ1wQUo
夜行「なーにをブツクサと…」

西方参謀「…っりゃ!!」

キュイイィィ…ドドオオォォンッ!!

夜行「く…っ!?」

西方参謀の放つ炎が、夜行の顔面へと迫る。

隊長「ほれ見ろ、ガードしたろっ!?」

したり顔の隊長はそのまま雪中を滑るように

夜行の足元へと潜り込み、刀を水平に撫で斬る。

サクッ…ザシュウウゥゥ

隊長「…んで、こっちはダメージなし……と」

バランスは崩すものの、夜行の足元からは流血などの一切はなく、

再び態勢を立て直し、夜行は眼前の炎を警戒する。

西方参謀「…ホントだ」

隊長「城主さんよ、弓隊に指示を!狙いは顔面のみ!!」

城主「畏まった!!」


818 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:33:56.12 ID:2xQ1wQUo
ザザッ

城主「弓隊っ、一斉射撃!但し、狙いは妖怪の顔だ!!」

弓隊「…いよぉし!!」

ギリギリギリッ……バシュシュシュンッ!!

夜行「……っ!!」

バッ…ドドドドッ!!

顔の前で両手をクロスさせ、夜行は身を挺して矢から頭部を守る。

西方参謀「…そうか」

隊長「……」

西方参謀「なるほど…。それなら魔法剣も効かないわけだわな」

隊長「あん…?」

西方参謀「あの夜行ってヤツの正体よ…!」

隊長「掴んだか?」

西方参謀「あの魔物、ありゃあ……頭部のみが本隊だぁな」

隊長「……やっぱりなぁ!!」


819 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:35:49.59 ID:2xQ1wQUo
ザザッ

隊長「そうと分かりゃあ、集中攻撃よ!」

西方参謀「まぁ待てって……ヒック」

隊長「…?」

西方参謀「急に頭部へ集中攻撃してみろ、悟られるぞ」

隊長「別に構わんだろ」

西方参謀「いいか?この戦い、こっちがメインディッシュじゃねぇ」

隊長「……はぁ」

西方参謀「100%トドメを刺せるってんなら構わんがよ…」

隊長「……」

西方参謀「これからご馳走ってところに、残飯下げてどーするよ」

隊長「……それもそうだな。もう少し時間を稼ぐか」

西方参謀「もう1時間、いや…2時間でも3時間でも稼げるとこまで…」

隊長「そううまくいけばいいけどな……」

西方参謀「だよなぁ。城主殿、どうするよ!?」


820 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 16:36:40.47 ID:2xQ1wQUo
城主「…ここでトドメを刺して、皆を助けに行くというのは…?」

隊長「っ!!」

西方参謀「がははっ!!悪くねぇ!!」

隊長「骨が折れるが…いい作戦だっ!」

弓隊「よーし!一旦、退けぇ!!」

隊長「さーて、矢を装填してる間は、邪魔させねぇぜ」

西方参謀「行くとすっかね!」

ザッザッザ

夜行「……殺しても殺しても…全く死を恐れぬとは」

隊長「……」

夜行「不愉快な連中だねぇ…!」

グオッ!!

隊長「誰だって死にたかぁねーんだよっ!!」

キインッ!!…ギチギチギチッ!!

隊長「それでもなぁ、誰かの為に…死ななきゃいけねぇ時もあるんだよ!!」


821 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/19(金) 17:07:55.51 ID:b28Y0sEo
ネ、ネクロマンサーさん、お、俺も手伝いますよ!いえ、是非手伝わせてください!!ハァハァ


822 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/19(金) 17:43:59.30 ID:mFD7qEIo
このようなところにも魔物側の人間が・・・


823 名前:三日目東R59Aがお送りします [] 投稿日:2010/11/19(金) 18:04:50.20 ID:3VsVK9YP
>>821
魔道士「撃ちます!たぁぁぁーーー!」


824 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 18:23:38.87 ID:2xQ1wQUo
〜最北の塔、地下道〜

テクテクテクテク…

戦士「しっかし…どこまで続いてんだこりゃ……」

召喚士「最北の島、までじゃない?」

帝「だろうな」

戦士「それじゃあ、ここをずっと行けば…魔王の元へ?」

召喚士「そういう事になるのかなぁ…」

帝「だが、討伐にせよこの道は使えんな」

魔道士「そうなんですか?」

召喚士「少数ならいいですけど、こう道が小さくては…」

魔道士「あ、そっか…。大軍は無理ですよねぇ…」

戦士「……となると、魔王討伐ん時は…」

帝「……海路だろうな」

召喚士「…ですね」

帝「…まぁ、海路も問題があるがな」


825 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 18:27:30.01 ID:2xQ1wQUo
魔道士「魔物…ですか?」

帝「それもあるが、北の海はとにかく荒れておる」

鬼丸「……ふーん」

帝「並大抵の船では渡りきれぬ」

魔道士「かなり…しっかしした船でないと…」

帝「いや、というよりも…東方にはそのような船が存在せぬ」

戦士「え…っ?」

召喚士「そうなんですか!?」

帝「仮にあったとしても、あとは船乗りだな」

魔道士「船乗りも…ですか?」

召喚士「そうか…。渡航経験がないから船頭がいないと…」

戦士「船頭だって渡航した事ねぇんだろ?賭けだよな…」

鬼丸「つまり、魔王を倒すにゃ少数で挑むっきゃねーって事か?」

帝「……現状は、な」

召喚士「……」


826 名前: ◆1otsuV0WFc [sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 18:44:10.62 ID:2xQ1wQUo
戦士「現状…?算段でもあるんですか?」

帝「……本国の軍船、それは強固で強大のようだな」

召喚士「…ま…さか」

帝「同盟の暁には……お力添え頂けるかもしれぬのう」

女剣士「……何と…まぁ」

魔道士「確かに国軍の船なら、強いですもんね!」

召喚士「まさか…計算済みで…!?」

帝「さぁ、どうかのう……ふふっ」

召喚士「……っ」

戦士「まぁとにかくだ、今は目の前の敵…ヤマタノオロチを倒すのみ!」

召喚士「…うん!」

鬼丸「勝てっかなぁ……ま、いいか!グハハ!」

帝「頼りにしておるぞ、召喚士殿」

召喚士「え…っ!?は、はいっ!!」

魔道士「頑張りましょうね!えへへ!」


831 名前:三日目東R59Aがお送りします [] 投稿日:2010/11/19(金) 23:09:37.50 ID:CGxaxes0
1乙
良質の生娘ってどういうことだろうね
若くてピチピチじゃなきゃだめってことかな…?



832 名前:三日目東R59Aがお送りします [saga sage] 投稿日:2010/11/20(土) 00:23:19.78 ID:Sp1NTMDO
>>831
わかっていると思うが、生娘ってのは、きむすめと読む。

処女って事なんだけど、生娘は、神話の時代から神聖視されるから、ヤマタノオロチ復活にはもってこいなんじゃね?

つまり、巫女ちゃん+生娘ちゃん1〜7で8人の生娘を捧げ、戦士に新たなフラグが召喚されるわけだな…チクショウ


833 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/20(土) 11:12:23.64 ID:dYFIBx20
あぁ、思いだした。
戦士もげろ。


834 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/20(土) 21:43:36.83 ID:MNuKdHY0
ネクロマンサーのことは同一IDに期待wwwwww


836 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage saga] 投稿日:2010/11/20(土) 22:57:44.75 ID:cZw6nc6o
昨晩システムHDDが吹っ飛んだのでついでにOS入れ直し!
ようやく専ブラも入れて…もう少しで全て準備完了です!

…というわけで、投下は明日にて…失礼致します!
申し訳ありません……

>>585
年齢設定(仮目安)※年齢順(故人は享年)

・青龍先生(92)
・学園長(84)【♀】
・総司令官、左大臣(63)
・戦士父、バーテン、左翼長、騎士長(55)
・マジシャン(享年50)
・師匠(享年48)
・隊長、西方参謀、高官(47)
・皇太子、大軍師(38)
・占い師【♀】、白虎長【♀】、東方指令【♀】(3?)
・神官、名代、エリート、法師、(36)
・女侍、参謀(34)
・サモナー(32)
・女剣士【♀】、男隊員、魔法剣士(31)
・剣士、弓使い【♀】、ジュニア(30)
・戦士、女隊員【♀】(28)
・召喚士、格闘家(25)
・盗賊【♀】、青年兵(22)
・魔道士【♀】、ウィッチ【♀】(21)
・朱雀嬢【♀】(17)
・玄武娘【♀】(15)
・帝、王子(13)
・幼女【♀】(9)

年齢は予告なく変更となる場合がございます
大体の目安程度にご活用下さいませ


841 名前:三日目東R59Aがお送りします [] 投稿日:2010/11/20(土) 23:47:25.14 ID:lz0Odho0
マスク・ド・ジーニアスがいない…



842 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/21(日) 00:11:03.23 ID:fjXkst2o
>>841
もしかしてマスクドジーニアスの正体がこの中にいるんじゃね?



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