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召喚士「出でよ!!可愛い獣娘!!」
- 522 名前:深夜にお送りします [sage]
投稿日:2012/08/23(木) 17:38:33 ID:PDwtj0JU
ー
姫宮「蒼頭ぉぉッ!」
蒼頭「姫様……御心配お掛けしました……」
姫宮「ふぁぁん無事で良かったよぉ……うぅ……」
蒼頭「……すみませぬ」
剣士「やっぱ無事だったか!凄えな盗賊よ!傷ひとつねえし!」
盗賊「……剣士これ」カチャ
剣士「この剣……どうしたんだ?」
盗賊「買った……」
剣士「買ったってお前……」
ネメア「剣士よ、本当だ。買ったかと言われると微妙だがパイアの持っていた金と交換したからな」
剣士「なんだその微妙って……まぁいいや。ありがとな盗賊!」
盗賊「………」バッ!
- 523 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/23(木) 20:15:50 ID:PDwtj0JU
剣士「どれどれ……中々いい重さだなおいッ!へぇ……」シャァ……
盗賊「……気に入った?」
剣士「………」
盗賊「………」?
剣士「………」
蒼頭「剣士、どうなされた?」
剣士「お前これ……ナイトメアだぜ……」
蒼頭「………」
剣士「ここ見ろよ、ほら柄の所に刻印打ってあるだろ?」
蒼頭「なるほど。御仁……やはりナイトメアの製作者であったか……」
剣士「凄えなぁ……この剣の名前ってなんだ?」
盗賊、蒼頭「………」
剣士「無いのか?」
- 524 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/23(木) 20:23:40 ID:PDwtj0JU
蒼頭「恐らく無銘かと……あの御仁だから名など付けんだろうし……」
剣士「そっか……でもナイトメアなんて初めて持ったぜッ!」
蒼頭「お子よ、喜んでいるようで良かったな」
盗賊「………」コクッ
剣士「……お前も買ったのか?」
蒼頭「某のは……まぁ……交換だ」
剣士「………」
蒼頭「………」
剣士「やっとくか?」ジャァッ!
蒼頭「……あの木が良さそうだな」スゥ……
剣士「じゃあ……行くぜぇぇッ!」
- 526 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/24(金) 07:43:23 ID:k5fnR5as
ー
ジノ (クッソォ……羽むしって!もう絶対パイア背中に乗せない!)
喚起士「無事で何よりです……」
ネメア「心配をかけたな。蒼頭もパイアもあの通り無事だ」
喚起士「それにしても……あの武器は何でしょうか?この穴で何かあったんですか?」
ネメア「少しな……もう辺りは暗くなり初めているのか……」
喚起士「はい。結構な時間、あの穴にいましたからね」
ネメア「ならば野宿か?」
喚起士「いえ、もう少しで村に着きますのでこのまま進もうと思います」
ネメア「そうか。……あの馬鹿の姿が見えんが」
喚起士「彼方に……」
ズズゥゥゥゥゥゥン……
「あやつ下敷きになったぞ!」
「召喚士なら大丈夫だって!」
喚起士、ネメア「………」
- 527 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/24(金) 09:41:00 ID:k5fnR5as
ー
剣士「悪りぃ悪りぃ!」
召喚士「こ、殺す気かッ!」
剣士「いやぁ予想以上にこの剣の切れ味が良くてよ!」
召喚士「ちゃんと周りを見てやれ!」
剣士「いいじゃねえか……下敷きになったの召喚士だけだったんだから……」
召喚士「いい訳無いだろッ!」
剣士「いざとなったらこんな木の一本や二本吹っ飛ばすなんざ訳無いだろ?」
召喚士「………」
剣士「……出来ないのか?」
召喚士「……………出来るよ」
剣士「だよなぁ!」
- 528 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/24(金) 17:04:32 ID:k5fnR5as
喚起士「召喚士さん大丈夫ですか!」
召喚士「ええ!大丈夫ですよ!」
喚起士「良かった……」
ネメア「………」
剣士「大丈夫に決まってるだろ。召喚士たぜ?」
喚起士「貴方って人は……でも、一子相伝の秘技を使える召喚士さんですから杞憂でしたね」
召喚士「まぁ……はは……」
剣士「召喚士ぃぃ!一子相伝の秘技って何だよぉぉ!」
召喚士 (なんだっけ……そんな事喚起士さんに言ったか……?)
剣士「俺にも教えてくれよッ!」
召喚士「教えんッ!」
喚起士「ごめんない……私余計な事を……」
召喚士「良いですよ……それ程凄い技じゃありませんから……?」
- 529 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/24(金) 22:50:44 ID:k5fnR5as
喚起士「あれが凄い技では無いとッ!召喚士さん……なんて人……」
召喚士「………」
剣士「どんな技なんだよッ!教えてくれよぉぉなあッ!」
召喚士「………」
喚起士「駄目です!あのような技……無闇矢鱈に!」
召喚士「か、喚起士さん……説明しても良いですよ?」
喚起士「……しかし」
召喚士「真似出来ませんから?大丈夫ですよ?」
喚起士「召喚士さんがそう言うなら……」
召喚士 (よし!これでどんな事言ったかわかるぞ!)
喚起士「なら……この技は召喚士さんの一族のみ伝わる一子相伝の秘技で……」
- 530 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/24(金) 23:08:21 ID:k5fnR5as
ー
喚起士「……だそうです」
剣士「マジかよ……」
召喚士 (マジかよ……)
喚起士「………」
剣士「俺……一発喰らっちまったよ……」
蒼頭「なんと……」
剣士「お前聞いてたの?」
蒼頭「聴こえてしまったのでな。しかし……あのッ!秘技を使える者がいたとは……」
喚起士「知っているのですか?」
蒼頭「勿論……秘技中の秘技、もう使える者はいないと聞いたが……」
召喚士「………」
- 531 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/24(金) 23:31:43 ID:k5fnR5as
蒼頭「凄絶なる故……途絶えたらしい……」
喚起士「そんな技が使えるなんて……召喚士さん何者なんですか……」
召喚士 (こっちが聞きたいです……)
剣士「流石にこんな技……教えて貰う訳にはいかねえな……」
ジノ「ねえ!行かないと村に着かなくなっちゃうよ」
召喚士「い、行きましょう!ほら!この話は終わりにして!」
喚起士、剣士、蒼頭「………」
召喚士 (思い出した……喚起士さんと初めて会った時そんな事言ったっけ……マジで有ったなんて……)
喚起士 (召喚士さん……貴方は何を企んでいるのですか……)
剣士 (召喚士……お前が本気を出したらどんだけ強えんだよ……)
蒼頭 (本物か……恐ろしきものだな……)
ネメア (嘘が真になるとはな……)
- 532 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 00:09:45 ID:rsscjXR.
ーー
剣士「着いたぜッ!盗賊!飯だッ!」
盗賊「剣士……」
剣士「何だ?」
盗賊「……こっち」
剣士「ああ?何にかあるのか?」
盗賊「………」
たたたっ……
剣士「おいって……あいつらまだ来てねえけどいいか。待ってくれ!」
ダダダッ……
蒼頭「姫様着きましたぞ!」
姫宮「うん、この村って有名だから来てみたかったんだよね」
召喚士「何が有名なんだ?」
姫宮「温泉!」
召喚士、喚起士「ッ!!!」
- 533 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 00:21:39 ID:rsscjXR.
ジノ「……?」
召喚士「混浴か!お姫様!」コソコソ
姫宮「……初めて来るからわからないけど違うと思うよ」
召喚士「なんだよぉ……大事な事だろ!知っとけよ!」
姫宮「………」
喚起士「………」ジィ……
蒼頭「……何で御座ろうか?」
喚起士「いえ……」
姫宮 (そうかッ!)
喚起士 (来ましたね……遂に!)
姫宮「さあ!蒼頭、早く行こ!」
喚起士「そうです蒼頭さん!早く行きましょう!」
蒼頭「はあ?わかり申した」
ネメア「………」
- 534 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 06:31:07 ID:rsscjXR.
ー
剣士「どうしたんだ?こんな人が来なそうな所に来て」
盗賊「………」
剣士「おい?」
盗賊「剣士……」パサッ……
剣士「………」
盗賊「頂戴……」グゥ……
剣士「……飯か?」
盗賊「違う……それ」
剣士「何だぁ?お前溜まってんのか?」
盗賊「………」
剣士「まぁ溜まるよな!何だかんだで邪魔されてたもんな!」
盗賊「………」ジィ……
剣士「仕方ねえなッ!……俺も溜まってるから覚悟しろよ!」
- 535 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 06:41:47 ID:rsscjXR.
ー
召喚士「剣士とパイアいないんだけど……お前どこ行ったか知ってる?」
姫宮「さあ……知らない」
召喚士「二人揃ってどこ行き……」
ネメア「………」
姫宮「どうしたの?」
召喚士「……何でも無いで御座る」
蒼頭「何故、某の真似をするか……」
喚起士「……宿取れましたよ」
召喚士「良かった……?喚起士さん何かあったんですか?」
喚起士「はい……何か最近、ここら辺りに訪ねて来る人達が減っていると」
召喚士「それが?」
喚起士「……谷の国の影響みたいなんですよ」
姫宮、蒼頭「………」
- 536 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 13:52:52 ID:yY21vQs6
喚起士「噂だと……他の国へ進軍しようとしていると聞きました……」
蒼頭「なんと……」
姫宮「そんな事したら戦争になっちゃうよ……」
喚起士「………」
召喚士「噂なんですよね?なら……本当かどうかは……」
喚起士「そうですね……」
姫宮「………」
蒼頭「姫様……」
ジノ「ほら!こんな所で固まってないで宿行こうよ!」
喚起士「はい……」
召喚士「………」
- 537 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 16:07:13 ID:yY21vQs6
ー
剣士「悪りぃな召喚士!」ツヤツヤ
召喚士「………」
剣士「いやぁ外だと開放的でいいなッ!」
召喚士「あっそ……」
剣士「あいつ軽いからさ!」
召喚士「もう言わなくていいから……」チラッ
ネメア「………」
剣士「ええ!聞けよ!」
ネメア「剣士よ……」
剣士「なんだ?」
ネメア「……程々にしておけよ」
剣士「あ、ああ……?」
召喚士 (えええ!ネメア……何だよその反応……)
ネメア「………」
- 538 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 16:46:52 ID:yY21vQs6
ー
喚起士「……蒼頭さん!お風呂行きましょうッ!」
姫宮「そうだね!それがいいよ!」
蒼頭「某……後程一人で……」
喚起士「駄目ですッ!温泉と言うものは多人数で入ってこそ意義があるんですから!」
蒼頭「………」
姫宮「そうだよ!意義があるの!」
蒼頭「そう言われましてもな……」
喚起士「それに!お互いに親睦を深めあうと言う意味もあるんです!今後、戦闘になった時に背中を預けられないような事になったらどうするんです!」
蒼頭「………」
姫宮「喚起士?そこまでは……」
喚起士「姫宮さんは口を挟まないでください!」
蒼頭「………」
ジノ (喚起士……ノリノリだね。そんなに蒼頭の顔見たかったんだ……)
- 539 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 16:54:51 ID:yY21vQs6
蒼頭「困り申した……」
姫宮「蒼頭……そんなに私達とお風呂入るの嫌?」
蒼頭「姫様……」
姫宮「うぅ……ただお風呂に入るだけなのに……」
喚起士「姫宮さん……泣かないでください……」
蒼頭「………」
姫宮「ふぇぇん……グスッ……」
蒼頭「わ、わかり申した……然らば御一緒させていただきます……」
姫宮「……良かった……蒼頭ならそう言うと思ったよ」ニヤ……
蒼頭「なッ!」
喚起士「では行きましょう……フフフ……」
蒼頭「あああ……」
ジノ (悪どい……)
- 540 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 19:20:31 ID:yY21vQs6
ー
チャポーン……
喚起士「遂に!蒼頭さんの真の姿を見られる時が来ましたね!」たゆん
姫宮 (くっ!化け物め……)
喚起士「それにしても……蒼頭さん遅いですね」
姫宮「……そうだね」
ジノ「ふっ……ふふ……」
姫宮「………」
ジノ「お姫様悔しいの?ププッ」
喚起士「ジノ?何の事ですか?」
ジノ「何でも無いよ。ねぇお姫様ぁ!」
姫宮「ぐぎぎ……」
……「ほほう……中々に広く良い浴場ですな」
喚起士、姫宮「ッ!!!」
- 541 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 21:39:22 ID:yY21vQs6
蒼頭「御待たせ致しました」
喚起士、姫宮「………」
蒼頭「………」
喚起士「あの……そ、それは……?」
蒼頭「やはり気になりますか……」
喚起士「………」
蒼頭「某の……この脚……」
喚起士「いえ……そうで
蒼頭「人間の脚では無く……獣のようなこの脚が……」
喚起士「………」
蒼頭「某の種族は皆このような脚なのですよ……ふふふ、これを見たら化け物と言われてしまいますかな?」
姫宮「そんな事は無いけど……」
蒼頭「………」
喚起士 (その顔に巻いている布はなんですかッ!)
- 542 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 21:49:24 ID:yY21vQs6
姫宮「………」
蒼頭「失礼をば……」ちゃぷ……
喚起士「………」
蒼頭「はぁぁ……いい湯加減ですな……」
姫宮「蒼頭……顔いや……凄い肌が白いね……」
蒼頭「……あまり見ないでくだされ。恥ずかしいで御座る……」
姫宮「あ!ピンクになってきた!」
蒼頭「ほ、本当止めてくだされ……」
喚起士 (残念……完膚無き迄に残念ッ!……しかし顔の輪郭は人間ですね)
蒼頭「………」チラッチラッ
姫宮「なに?」
蒼頭「姫様……完敗で御座いますな!」
姫宮「蒼頭には勝ってるからいいのッ!」
- 543 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/25(土) 22:18:53 ID:yY21vQs6
ー
剣士「おお!凄えなッ!」ぶらん
召喚士 (くっ!化け物め……)
剣士「行くぜぇッ!」
バチャーンッ!
召喚士「静かに入れッ!」
剣士「あああ……」
召喚士「……ったく」
ネメア「何故……私までここに連れて来るのだ……」
召喚士「……ネメアも入りたいかと思って」
ネメア「………」
召喚士「本当だよ……僕ウソ付かない……」
剣士「かぁー!召喚士は優しいな!」
- 544 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/26(日) 15:31:03 ID:qfCry4vY
ネメア (何がウソ付かないだ!嘘しかないではないか!)
剣士「そう言えば、蒼頭の奴あいつらに両脇抱えられて風呂場行ったぜ」
召喚士「へぇ……」
剣士「風呂入る時もあんなん付けてんのかな?」
召喚士「……どうだろね?」
剣士「今頃、女どもは蒼頭の顔見てたりしてな!」
召喚士「………」
ネメア「………」
キャーッ!アオトウピンクダヨッ!
召喚士「ッ!!」
剣士「どうしたんだ?」
召喚士 (な、何がピンクなんだッ!俺もそのピンクな部分を激しく見たいよぉぉッ!)
剣士「……?」
召喚士「……ネメア」
ネメア「断る!」
- 545 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/26(日) 18:30:00 ID:qfCry4vY
召喚士「察するなよ!……ちょっとだけでいいから!」
ネメア「ふざけるな!そんなくだらぬ事に己の存在を捧げられるかッ!」
召喚士「大丈夫だから!召喚術やろうよ!」
ネメア「絶対にやらんッ!」
ヒメサマカンパイデゴザイマスナッ!
召喚士「………」
ネメア「そこまでして何が見たいのだ貴様は……」
召喚士「色々あるだろッ!ピンクの所とか!お姫様が完敗してる所とか!喚起士さんの美曲線とか!蒼頭の顔とか!」
ネメア「………」
召喚士「頼むよネメアぁぁ!」
ネメア「その熱情をもっと他の方に活かせぬのか……」
剣士 (何か必死だな……)
- 546 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/26(日) 18:45:25 ID:qfCry4vY
ー
喚起士「………」
蒼頭「姫様、しっかりと肩まで浸かりませんと湯冷めしますぞ」
姫宮「……しないよ」
喚起士 (何故なんでしょうか……人間のような顔の輪郭なら隠す必要は無いと思うんですが……)
姫宮「蒼頭って目が真っ赤なんだねぇ!」
蒼頭「……怖いでしょうか?」
姫宮「ううん、ちょっと格好いいよ!」
蒼頭「格好いいと……何か照れますな……」
姫宮「あ、またピンクになった!」
喚起士 (あの赤い目……それに白過ぎる肌……もしかして吸血鬼!?それならば口元を晒せないからと隠す理由にもなりますね……)
蒼頭「喚起士殿?」
喚起士「………」
- 547 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/26(日) 23:16:17 ID:qfCry4vY
蒼頭「……それにしても随分と自己主張の激しい胸で御座るな」
喚起士 (しかしそれでは……私達といる意味がわかりません……)
蒼頭「戦う時に邪魔になりませぬか?」
喚起士 (それに将軍と言う方に命されたと言ってましたが……何か従う理由なんてあったんでしょうか……)
蒼頭「………」す……
喚起士「………」
蒼頭「おおお……」モミモミ……
喚起士「キャァッ!……な、何をするんですかッ!」
蒼頭「いや……自分には無き物故どのようなものかと……」モミモミ……
喚起士「やめ……やめてくだ……ぁ……」
蒼頭「なるほど……」モミモミ……
姫宮「………」
- 548 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/26(日) 23:18:39 ID:TaILcTxU
ほうほう、ほうほうほう
- 549 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/26(日) 23:22:48 ID:qfCry4vY
ー
召喚士「くそぉ……」
ネメア「………」
チャプ……
剣士「お?」
召喚士「ん?……他のお客……ぶはあ!」
盗賊「………」
召喚士「おおおおお前何入ってきてんだよ!向こうだろッ!」ジー
盗賊「剣士と一緒……」
召喚士「それでもだな……ん……」
剣士「………」
ネメア「パイアよ……向こうに入りなさい……」
盗賊「……嫌」
召喚士「やっぱり無いとつまらないな……」
盗賊「………」ジー
- 550 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/26(日) 23:34:55 ID:qfCry4vY
召喚士「な、なんだよ?」
盗賊「……負け」
召喚士「うるさいわッ!」
剣士「ぶっ……」
召喚士「笑うなッ!」
ネメア「気にする事は無い。それの大きさで器が決まるのでは無いからな」
召喚士「余計なお世話だッ!」
剣士「そうだぜ!本当!」
召喚士「……と言うか剣士さ」
剣士「おう!なんだ?」
召喚士「いや……やっぱいいや……」
剣士「なんだよぉ!ちゃんと聞くぜ?」
召喚士 (そんな物入れようしたのかって聞いても答えは決まってるからな……)
- 551 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/27(月) 01:09:36 ID:gxVZa/RM
ー
ウルサイワッ!
蒼頭「何やら向こうは騒がしいですな」
喚起士「はぁ……んぅ……はぁぁ」
ジノ「喚起士……大丈夫?」
喚起士「え、ええ……」
姫宮「蒼頭……謝ろうよ……」
蒼頭「何を謝る事が御座ろうか?」
喚起士、姫宮「………」
蒼頭「先程も申しましたが……喚起士殿はそのような物が付いてて戦えるのですか?」
喚起士「勿論……戦えます」
蒼頭「失礼ですが得物は?」
喚起士「弓です」
蒼頭「……射る時、邪魔になりませぬか?」
喚起士「別にそんな事はありませんよ……」
- 552 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/27(月) 17:41:41 ID:gxVZa/RM
蒼頭「そうですか。……得物が弓となると手合わせ願えないですな」
喚起士「………」
蒼頭「あのような物では……」
喚起士「………」ムッ……
蒼頭「何か期待外れと言いましょうかな……」
喚起士「……何が期待外れなんでしょうか?」
蒼頭「いや、気にせんでくだされ。某が勝手に思ってた事故」
喚起士「弓では大した事が無いと言いたいのですか?」
蒼頭「まぁ……そうで御座ろうか。それにプルンプルンと振るえる物が付いていては動きも鈍重かと」
喚起士「そんな事はありません!」
蒼頭「……どうでしょうな」
喚起士「……グッ!」
蒼頭「ささっ!姫様、もう上がりませんと逆上せてしまいますぞ」
姫宮「うん……」
ジノ「………」
- 553 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/27(月) 18:46:10 ID:gxVZa/RM
喚起士「……待ってください。蒼頭さん、手合わせお受け致します」
蒼頭「無理をなさらなくても結構。某より下の輩と手合わせしても無意味ですからな」
喚起士「下……ですか……」
蒼頭「………」
ジノ「………」カタカタ……
姫宮「……ジノ?」
ジノ「な、なんでも無いよ……ふ」
喚起士「私の戦い方を見てもいないのによくそんな事が言えますね……」
蒼頭「見なくともわかりまする。某と戦っても手も脚も出ず……少女のように泣き喚く姿が浮かびます故」
喚起士「言わせておけば……」
蒼頭「ほう……来ますか?」
喚起士「表へ出なさい!その私に対して嘲弄とした態度許せません!」
蒼頭「ふふ……別に許して貰わなくても構いませんが」
- 554 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/08/27(月) 19:15:20 ID:gxVZa/RM
ー
ジノ「ああぁ……行っちゃった……」
姫宮「ジノ!何で止めてくれなかったの!」
ジノ「お姫様だって止めなかったじゃん」
姫宮「それは……」
ジノ「ふふっ……でも大丈夫だって」
姫宮「……なんで?」
ジノ「二人供お芝居してたから」
姫宮「お芝居?」
ジノ「笑っちゃうよね。二人供、挑発するのはいいんだけど……お芝居下手過ぎププッ!」
姫宮「………」
ジノ「まぁ……あれでお互いの実力がわかるからいいのかな」
姫宮「……そう」
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