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妹「また…ラブレター……」
- 1 :VIPがお送りします []
:2008/11/23(日) 22:49:48.35 ID:r9qGmWm50
男「……妹さん、また?」
妹「うん……お兄ちゃん宛に……」
男「兄先輩、モテるから……」
妹「でも、いくら入院してるからって私のロッカーにいれなくたって……」
男「それは……まぁ……」
妹「……ハァ」
部長「こらそこ、若い男女が二人も揃って辛気臭い顔してないの。ホラ、そろそろ練習はじめるわよ!」
男「あ、ハイ!」
男「……。」
男「(……妹さん、今日も元気ないなぁ)」
- 2 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:50:17.16 ID:r9qGmWm50
部長「ハイ、それじゃあ本日も合唱部の愉快な練習を始めます」
部長「皆も勿論わかってるとは思うけど、今からキッカリ3ヶ月後には全国高校文化祭があるからね?」
部長「部員数25に満たない我が部が日々の努力と強運とお情けで奇跡的に獲得した参加権です。気合い入れてやるわよ!」
部長「じゃあ今日はパート練の後に低音と高音で……」
男「……。」
男「(今日も、意外としんどい文化部の練習が始まるけど)」
男「(妹さん、顔色がよくないけど…本当に大丈夫かな?)」
男「(後でソプラノとアルトが一緒に練習するから……その時にでも聞いてみようか)」
男「(いや……いきなりそんなこと…)」
男「(……)」
- 3 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:50:25.24 ID:Kuq2rpPP0
デジャブ?
- 4 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:50:40.50 ID:r9qGmWm50
女「……で?それで結局、妹ちゃんに何も言わずに終わったわけ?」
男「……ハァ」
女「だっらしない!それでも野郎なの?」
男「自分で言うのもなんだけど、文化部男子に男臭さを期待するなよ…」
女「むしろテニス女子の私の方が男前ってわけ?アンタのそれはそれ以前の問題じゃない」
男「お前だって、今は偉そうでもクラスでは大人しいくせに……」
女「それは私にも色々あるの!」
女「……。」
女「……でも妹ちゃん。鈍感なアンタでも分かるくらい元気なかったの?」
男「お前、仲良いんだから明日それとなく聞いてみてくれよ」
女「バカッ!」
- 5 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:51:04.39 ID:r9qGmWm50
女「なんなのよアンタはウジウジウジウジ!そんなに気になるなら自分で聞けばいいじゃない!」
男「できないから、せめて心配してるんじゃないか」
女「あほっ!腑抜け!なんでそんなに弱気になるかっ!」
男「……だって、妹さんには兄先輩がいるだろ」
女「いるからどうだって言うのよ」
男「妹さんの“男”の基準は、兄先輩なんじゃないかと思ってさ……」
男「あの人の輝き方は半端じゃないだろ?病気でもう何ヶ月も入院してるのに今日もまたラブレターがきてたんだ」
男「まず顔だろ。それから性格。バスケ部じゃ有名選手だったし、なんだか家も裕福みたいだし……」
女「男女問わず信者がついてるしね」
男「……同じ人類とは思えない」
- 6 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:51:22.66 ID:l7JpP8qm0
タイムリープしちまったのかな…
- 7 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:51:23.53 ID:r9qGmWm50
女「まぁ確かに、あの人に比べたら地味男子のアンタなんか存在しないに等しいわね」
男「……ぐぅ」
女「でも兄先輩はあくまであの子の“お兄ちゃん”な訳でしょ?なにをそんなに心配するのよ」
男「……確かに呼び方は“お兄ちゃん”だけど、兄先輩と妹さんは従兄妹同士だろ?」
女「まぁねぇ」
男「十分に結婚できるじゃないか……」
女「だから?まだ妹ちゃんが兄先輩が好きって決まった訳じゃないじゃない!」
男「でも…あれはなぁ……」
- 8 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:51:41.95 ID:vJmLroNVO
プレデターに見えた
- 9 :VIPがお送りします [sage] :2008/11/23(日) 22:51:51.56 ID:HmTYsoKV0
妹「また…プレデター……」
妹「お兄ちゃん、何回見たら気が済むの?」
- 10 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:51:55.00 ID:r9qGmWm50
今回は、中二行為が無いように気をつけます。
- 11 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:52:02.35 ID:YjnQFSpKO
>>3 奇遇だな俺もだ
- 12 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:52:28.41 ID:r9qGmWm50
女「何よ、アンタ向こうが誰かを好きだった程度のことで諦めるの?」
男「……そうじゃないのか」
女「なんでよ」
男「なんでって……見向きもされずに一人でただ思うだけなんて、虚しいだろ」
女「……!」
女「クズ!バカッ!ゴミカスッ!」
男「……はぁ?」
女「片想い程度にビビってたら人生やってられないわよ!恥を知りなさいこのデクボウ!」
男「いや、だから何だよ急に……」
女「知らない知らない!家が隣じゃなかったら誰もアンタの話なんか聞いてないわよ!バカッ!」
ダダッ
男「あ、おい……」
- 13 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:52:48.62 ID:r9qGmWm50
男「女……行きやがった」
男「……。」
男「クズ、バカ、ゴミカスか……」
男「(実際、「大丈夫?」ひとつ言えないくらいの臆病者でしかないんだもんな……)」
男「(妹さん……ようやくそこそこ話せるようになったのに)」
男「(これじゃ全然ダメ……だよなぁ)」
男「……ハァ」
- 14 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:53:37.02 ID:r9qGmWm50
(翌日・教室)
女「おはよ、妹ちゃん」
妹「あぁ、女、おはよう……ん?」
女「……。」
女「(ジー)」
妹「……な、なに?私の顔、なんかついてる?」
女「あ、ううん、見間違え、かな?」
妹「?」
女「(……この子、可愛い顔してるんだ。なんでだろう、よく見ないと分からないんだけど…)」
女「(確かに、疲れたような顔はしてる……かな?)」
女「(でも、ほんとによく見てないと分からない)」
女「(やっぱ男は……)」
- 15 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:58:20.70 ID:r9qGmWm50
男子「あ、いたいた!妹さん!」
妹「……(ビクッ)」
女「(あれ、バスケ部の?)」
男子「なぁ、なぁ妹さん、兄先輩ってまだ治らないの?」
妹「あ……え、えと……うん……お兄ちゃんはまだ……」
男子「まだ?駄目なのか?退院する時期とかも分かんないの?」
妹「……うん。……ごめん」
男子「なんだ、そっか。……じゃあいいや。邪魔したな」
妹「……いや、その、……ごめんなさい」
妹「……。」
妹「……びっくり、したぁ」
女「妹ちゃん、ほんとに男の子苦手なんだね」
妹「あんまりよくないとは思うんだけど……やっぱり、ちょっと…」
- 16 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 22:59:15.25 ID:r9qGmWm50
妹「女は、その、ちゃんと男の子と喋れるよね…」
女「まぁ……私は同い年に幼馴染がいるからね。でもそんなに得意って訳でも……」
妹「男くん、だよね。やっぱり慣れないと駄目なのかなぁ…」
女「別に、男子だからって遠慮しなければいいんじゃないかな?」
妹「うん…そうなんだって頭では分かってるつもりなんだけど……」
女「(うつむいてどもりまくっちゃうんだよねぇ……なんでか)」
女「でも妹ちゃん、兄先輩とは普通に話せるんでしょ?同じじゃない」
妹「それは、身内だもん」
女「でも従兄妹のお兄さんとあそこまで仲良くなれるんなら大丈夫だと思うんだけどなぁ」
女「十年も会ってなかったんでしょ?高校生になってからそこまでいけるんだから、ねぇ?」
妹「……違うもん」
女「……。」
女「(うん、今のは隠すことなく可愛かった)」
- 17 :VIPがお送りします [sage] :2008/11/23(日) 22:59:39.10 ID:PO3jLBvt0
男「妹さんの“男”の基準は、兄先輩なんじゃないかと思ってさ……」
男「あの人の輝き方は半端じゃないだろ?病気でもう何ヶ月も入院してるのに今日もまたプレデターがきてたんだ」
男「まず顔だろ。それから性格。宇宙人じゃ有名だったし、なんだか幅利かせてるみたいだし……」
女「人種問わず信者がついてるしね」
男「……同じ生き物とは思えない」
>>8
こうですか正直すみません
- 18 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:04:09.30 ID:AgHuG7QZ0
wktkとかいうレス無いのに
よくやり続けられるな、関心するよ
- 19 :VIPがお送りします [sage] :2008/11/23(日) 23:04:43.74 ID:PO3jLBvt0
wktkしとりますよ
- 20 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:05:09.58 ID:r9qGmWm50
〜♪ 〜♪
女「あ、メール……先輩からだ。なんだろ」
女「(「妹ちゃん教室にいる?」……か)」
女「(い・ま・す・よ……っと)」
妹「?」
女「いや……兄先輩がモテて妹ちゃんも大変だなぁと思って」
女「今日、先輩たちが調理実習でお菓子作るっていってたじゃない?多分、この後ぞろぞろ持ってくるんじゃないかなぁ」
妹「……うん。今日はしっかり覚悟してきた」
女「エコバッグ……折り畳みできて沢山入る優れものだね……」
妹「責任もってお兄ちゃんのところまでお運びさせて頂きます……」
- 21 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:05:38.18 ID:r9qGmWm50
先輩「あ、いたいた女!」
女「先輩!」
女「(……早いな)」
先輩「ね、その子が例の妹ちゃん?兄くんの従兄妹の……」
女「はい、この前言った通りです」
妹「……?」
妹「あ、もしかして……お兄ちゃんに、ソレ」
先輩「そうなの!調理実習で気合入れて作ったからさ、これ、今日のうちに兄くんに渡しておいてくれないかな?」
妹「……ハイ。分かりました。大丈夫です」
先輩「よろしくね。これは私からだって、絶対!絶対だから!」
妹「…ハ、ハイ!」
妹「(オドオド)」
- 22 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:06:45.43 ID:r9qGmWm50
女「(……怖いなぁ、競争率高い人を好きになる人の勢いは)」
女「(先輩、がっつきすぎて妹ちゃん引いてるし)」
女「(まぁ、私も人のことあんまり言えないんですがね)」
女「(……片思いは、エネルギー勝負ですか)」
妹「……フゥ」
女「ん?」
妹「いや……今の先輩の、「ほんとにお兄ちゃんの親戚?」っていう声が聞こえた気がして……」
女「あぁ……」
女「(そりゃ、イケメンオーラだけで飛ぶ鳥を落としかねない兄先輩に比べたら妹ちゃんは地味に見えちゃうかもしれないけど)」
女「(これはこれで可愛いのに、何かと比較されちゃうからなぁ)」
妹「……私、お兄ちゃんに全然似てないからなぁ」
女「うーん……」
女「(普通はそんな失礼なことダイレクトに言わないけど……)」
女「(……あの先輩なら言いかねないか)」
- 23 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:12:22.61 ID:LAgOwN+A0
支援
- 24 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:13:01.02 ID:r9qGmWm50
女「元気だしてよ、妹ちゃん」
妹「うーん……今日はまだまだ長いから、気にはしないつもりだけど……」
女「顔上げてようよ。妹ちゃん笑うと可愛いんだから、きっと好きな奴だって……」
妹「まさか!……私なんか、視界に入れるだけで人様に迷惑かけてそうで…」
女「なに言ってるの。妹ちゃんが見れなかったら、私がずっと寂しいじゃない」
妹「女……」
女「今日は私もなるべく隣にいるから、ね?」
妹「……うん。ありがとう」
女「いいの。だって私が先輩連れてきちゃったんだし、妹ちゃんにそんな顔して欲しくないもん」
妹「……エヘヘ」
女「(……)」
女「(……まさか、か。アッチが鈍感なら、コッチも鈍感か)」
女「(胸が痛いとは、こういうことを言うのかな……)」
- 25 :フェイト ◆Fate///C26 [sage] :2008/11/23(日) 23:14:32.27 ID:7SAUDjodP BE:799200746-BRZ(10001)
sssp://img.2ch.net/ico/u_okotowari.gif
電話でスレたてんな
- 26 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:17:16.14 ID:r9qGmWm50
>>25
いま目の前にあるコレはパソコンではないのか
前スレまたは関連スレ
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/226980066/
- 27 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:17:52.31 ID:r9qGmWm50
(昼休み・音楽室)
妹「すみません、遅れました!」
部長「コラ!七分遅刻は流石に許しませんよ……って」
部長「その…大量のケーキは……兄くんへの……」
妹「……廊下を歩いていたら、五歩進むごとに預かりました…」
部長「……そっか」
男「(楽譜と水筒で両手の塞がった妹さんに対し抱えきれないほどの貢物……)」
男「(流石は兄先輩。次元が違う…じゃなくて!妹さんが気の毒だと思わなきゃ…)」
男「(先に劣等感が出てくるなんて、ただ自分のことしか考えてないゴミカスじゃないか……!)」
男「(……妹さん、今日もまだ顔色が悪いままだし)」
男「(……よし)」
- 28 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:21:11.83 ID:r9qGmWm50
部長「まぁ……とにかく全員揃ったことだし。改めて連絡するわね」
部長「今日明日は時限が多いし委員会があるからね、練習は無し。ただ視聴覚室を押さえてあるから自主練は大いに結構よ」
部長「特に男声!人数少ないからって大目に見てもらえると思ったら大間違いよ?」
部長「安岡に平田それに男!今度また昨日の合わせみたいな醜態を晒してごらんなさい!そこの窓から落とすわよ!」
男「は、……はいっ!」
部長「それと、今度の曲は分割が多いから、どうしても私らだけじゃカバーできないわ。仕方なく一人で歌って貰うパートが出てくるんだけど……」
部長「(チラッ)」
男「?」
妹「??」
部長「ソプラノ上で妹ちゃん!テナー上で男!あなた達には二人で十六小説の主旋律をキープして貰うわよ!」
妹「え……」
男「えぇ…!?」
部長「拒否権は無い!以上連絡終わり!不安な奴は死ぬ気で練習しやがりなさい!」
- 29 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:31:43.48 ID:r9qGmWm50
(昼練終了)
男「あの……妹さん」
妹「?」
男「その、大変そうだから……それ、教室まで運ぶの手伝っても…いいかなって」
男「(馬鹿!なんで微妙に偉そうになっちゃったんだ!)」
妹「……。」
男「や、いや、あの!もしかしたら帰りも渡されるかもしれないし、クラス隣だし、妹さん、大変そうだし……」
妹「(……)」
妹「じゃあ……半分だけ、お願いしていいかな?」
男「!」
男「や、半分と言わず……全部、ありがとう」
妹「……(クスッ)」
妹「お礼を言うのは私だよ。男くん、親切にどうもありがとう」
男「!!!」
- 30 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:33:31.27 ID:yPvDvhAU0
あの続きだな
- 31 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:34:57.23 ID:r9qGmWm50
妹「……今度の曲、なんか私たちだけ大役任されちゃったね」
男「うん…正直不安で仕方ないよ」
妹「私も…そんなに声量保てるかどうか……」
男「妹さんの声は綺麗だよ!……それよりこっちは、息漏れも克服できてないってのに…」
妹「そんなこと、男くんはちゃんと上手くなってるよ」
男「ほ……ほんと?」
妹「うん。同じ部活でずっと聞いてたら分かるよ」
男「……!」
妹「発表はまだまだ先だけど……その、頑張ろうね、男くん」
男「あ、ああ!」
妹「それじゃあ、荷物持ってくれて本当にありがとう。……またね?」
男「うん、また……」
男「(……。)」
男「(やった……!)」
- 32 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:38:53.50 ID:r9qGmWm50
>>28 ×小説→○小節
>>30
続きというかなんというか……なんだろう?
これ単体でも何とか成り立ってればうれしい
- 33 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:40:39.94 ID:/pn3tXmsO
見たんです…
全員殺される
- 34 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:44:58.25 ID:r9qGmWm50
(放課後)
女「あら男。……って、なにニヤケてるのよ。気持ち悪い」
男「別にお前には関係……なくもないか」
男「昨日お前にボロクソ言われたからな。ちょっと気合を入れてみただけだ」
女「そう。で?」
男「でって、なんだよ」
女「だから!そんだけニタニタしてるってことは妹ちゃんとなんかいいことあったんでしょう?って、聞いてるの!」
男「大声出すなよ……ただ今度の曲でソリを仰せつかっただけだって」
女「ソリ…?」
男「皆がハモリに入ってる間、俺と妹さんだけで主線の歌詞を歌うんだ。一回だけだけど、結構重い」
女「……妹ちゃんが上手いのは知ってるけど、あんたにできんの?」
男「だから、その為に練習しに行くんだよ」
女「ふーん……」
- 35 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:45:19.17 ID:r9qGmWm50
女「まぁ、よかったじゃない」
男「ん?」
女「妹ちゃん、男子と話すのは苦手なのに同じ部活のあんたらとはしっかり会話できるみたいだし、いいんじゃない?」
男「お前、なんでそんな言い方がトゲトゲしいんだよ」
妹「……!!」
妹「それは、……あんたなんかに妹ちゃんは幸せにできないと思うからよ!」
男「な…っ」
妹「妹ちゃんは私の一番の仲良しなんだからね!あんたみたいな男に安々と渡してたまるもんですか!」
男「いや、それは知ってるけど……っておい!」
ダダダッ
男「またダッシュ……廊下は流石に危ないぞって、聞こえてないだろうけど」
男「アイツ……なんなんだ?」
- 36 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:49:31.47 ID:p+p6UgpOO
PCに変えたの?
それとも違う人?
- 37 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:52:43.81 ID:r9qGmWm50
>>36
前回と同じやつ
今回は学習して パソコンから書き溜めた
規制されないようにチビチビ落とす
- 38 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:53:13.23 ID:9MuDYBQ4O
途中がw
- 39 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:53:15.39 ID:r9qGmWm50
女「(なによ……なによアイツ!)」
女「(……馬鹿!男の馬鹿っ!カス!凡愚!人生の敗北者!)」
女「(片思いが辛いだとか泣き言を言うなら、私のこの十年間はいったいなんなのよ!なんでそんな奴ばっか報われそうなのよ!)」
女「(馬鹿、……ほんと馬鹿!男の馬鹿!)」
女「(……。)」
女「(……妹ちゃん、いっそ嫌いになれたらいいのに)」
女「(それでも、仲良しなんだもん…!)」
- 40 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:58:52.21 ID:l3ViXfLiO
C
- 41 :VIPがお送りします [] :2008/11/23(日) 23:59:43.84 ID:r9qGmWm50
(翌日)
女「……頭、痛い」
女「(昨日さんざん泣いたからな……部活でも先輩にしごかれたし)」
女「(統括すると……まぁ全て男が悪い)」
女「(私に妹ちゃんとの仲を悩ませ、いつまでたっても無自覚な男が悪い!)」
女「(あのカス!今日ちゃんと妹ちゃんの顔みれなかったら本気でぶんなぐって……)」
〜♪
女「メール……妹ちゃんから」
女「今日は具合が悪いから遅れていくね……って、嘘!?」
女「(男の言った通り、あの子そんなに体調悪かったの?)」
女「(……。)」
- 42 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:03:27.17 ID:MVWhnZXU0
(昼休み)
女「(駄目だ。徹夜で悩みすぎて耐えられない……)」
女「(妹ちゃんもまだ来ないし、次の時間は保健室で寝させてもらおう……)」
女「(それもこれもアイツの……って、)」
女「(あれ……)」
『…!……!!』
女「(あれ、先輩と妹ちゃん!?)」
女「(なんであんなキレまくった先輩に妹ちゃんが怒鳴られて……)」
先輩『だから、あんたみたいなのが兄くんの近くをウロチョロしてると迷惑なのよ!』
先輩『どうせ近づく女が邪魔だからって、渡したものもロクスッポ運んでないんでしょ?』
先輩『ちょっと、なんとか言いなさいよ!』
女「(駄目、止めなきゃ……!)」
妹『……っ、失礼します……っ!』
ダダッ
女「(あ…妹ちゃん!……駄目だ、逆方向に……)」
- 43 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:04:02.19 ID:8JxxqrLZO
前回?の本編最後まで見れたけどその先見れなかった…
兄友とはどうなったんだぁ!
- 44 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:04:29.12 ID:MVWhnZXU0
先輩「あーうざっ、逃げられた!」
先輩「ほんとなんなの、あの女!どっか頭の部分いかれてんじゃないの!?」
女「……!」
女「あの、先輩…!」
先輩「……あら、女。どうしたの?」
女「先輩、今あの子に……」
先輩「……見てたんだ。で?なに?言いたいことでもあるの?」
女「だって、友達にあんな酷いこと言われたら……!」
先輩「ふぅん。そういう態度とるんだぁ。じゃあ優しい女ちゃんは、これからどうしてくれるのかなぁ?」
女「どう、って…」
先輩「……今日の部活が楽しみね」
女「!!」
- 45 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:04:38.32 ID:8xt2zzYJ0
支援
- 46 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:06:11.50 ID:4T1DTdchO
また…プレデター…に見えた
- 47 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:06:47.40 ID:MVWhnZXU0
>>43
くっついてはないんだけど後日談は書いたよ////
自分でまとめたサイト作って見たんだけど飽きたからこれ書いたの///
よかったら……
……ふぅ
- 48 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:07:49.62 ID:MVWhnZXU0
>>46
いまだにプレデターとエイリアンの区別がつかんのだけど
>>17がいい働きをしてくれた
- 49 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:11:45.67 ID:MVWhnZXU0
(放課後)
男「(……よし。授業終わった!)」
男「(今日もさっさと自主練いって、妹さんにカッコ悪いとこ見せないように……せめて足を引っ張らないようにしとかないと!)」
男「(よっしゃ、ここが頑張りどころだ……)」
男「(しかし他の連中は鍵すら取りに行かないって……腑抜けやがって……)」
男「(ん、あれ…誰か階段の下に……)」
男「って……妹さん!?」
男「妹さんどうしたの、大丈夫!?いったい……!」
妹「……っ」
男「(顔色が真っ青で…胸を押さえて、どう見たって普通じゃない……!)」
妹「……ぅ、ぁ…」
男「待ってて今すぐ先生を呼んでくるから……妹さん!」
- 50 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:15:02.40 ID:8JxxqrLZO
>>47
見つからないけどまだ泣く時間じゃない
- 51 :VIPがお送りします [sage] :2008/11/24(月) 00:21:03.73 ID:ivp1+fx5O
ブラスレイターに見えた
ちょっと窓を開けてゲルトオオオオオッって叫んでくる
- 52 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:25:04.80 ID:MVWhnZXU0
(職員室前)
教師「……じゃあ、後はもう私たちに任せて。あなたも今日は早く帰りなさい」
男「でも…っ!」
教師「……病院に運ばれた以上、私たちにできることは何もないわ。何かあったら明日また伝えるから、ね?」
男「……はい」
ダダダダッ
部長「男っ!」
男「……部長?そんなに急いでも妹さんはもう…」
部長「妹ちゃん!?いま、妹ちゃんって言った!?妹ちゃんが何処にいるか知ってるの!?」
男「知ってるって…部長、妹さんは階段で倒れてて、今さっき病院に運ばれたんです!」
部長「え……っ」
部長「う、嘘!なんで……私が余計なこと聞いちゃったから!?」
教師「落ち着いて。すぐに命に関わるようなものじゃないから……」
部長「でも…!」
- 53 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:25:55.56 ID:MVWhnZXU0
部長「……行かなきゃ。急いで病院へ、兄くんにこのことを教えないと…!」
男「あの部長、それなら俺も…っ!」
部長「……駄目、あんたはここに残って…」
男「部長!」
フラッ
女「……男?」
男「女……聞いてたか、今さっき妹さんが倒れたんだ!」
女「……!!」
女「あの……あのせいで…?」
男「とにかく、今すぐ病院に…!」
教師「駄目です!……何もできないあなた達が行って、現場を混乱させてはいけません」
女「そんな……妹ちゃん!」
- 54 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:27:52.47 ID:MVWhnZXU0
>>50
ttp://www42.atwiki.jp/fabel/
手が滑っtt
- 55 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:36:38.28 ID:MVWhnZXU0
(路上)
男「……。」
女「……。」
男「……結局、俺たちはただの邪魔もの扱いか」
男「女、お前部活に行かないで帰ってきて良かったのか…?」
女「……いいの」
男「いや、お前も顔色良くないし、大丈夫かよ」
女「……。」
- 56 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:37:05.54 ID:MVWhnZXU0
男「おい、女……」
女「いいって言ってるでしょ!もう私のことは放っておいてよ!!」
男「お、おいっ!」
女「離してよっ!」
男「だって、離したらお前また勝手にどっかに…とりあえず話だけでも聞かせろって……!」
女「…っ!!」
バシッ
男「痛……っ!」
女「アンタなんか……アンタなんかもう知らないっ!馬鹿っ!!」
男「おい、女っ!」
男「……。」
男「クソッ、……なんなんだよっ!」
- 57 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:39:19.00 ID:8JxxqrLZO
>>54
大好き!
続き支援しとく!
- 58 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:44:55.74 ID:MVWhnZXU0
(女家)
女「(……)」
女「(妹、ちゃん……)」
女「(……)」
コンコンコン
女妹「おねーちゃん?」
女妹「ちょっと、いたなら返事くらいしてよ」
女妹「ちょっとお姉ちゃん、今日部活来ないでどうしたの?無断欠席なんだもん。先輩がすっごい顔してたんだから!」
女妹「なに……部屋真っ暗にして、なんかあったの」
女「……。」
- 59 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:53:03.15 ID:MVWhnZXU0
(男家)
男「……って!」
男「女の奴、人をいきなりぶん殴りやがって!」
男「……。」
男「(……アイツ、夜になっても部屋真っ暗にして何してんだ……)」
〜♪ 〜♪♪
男「!」
男「ハイ、……もしもし部長!あの、妹さんは……っ!」
男「……そうですか、良かった…!」
男「ズッ、そんなこと言って……部長だって泣いてるじゃないですか……!」
男「…分かりました、はい、明日は皆でお見舞いに……はい!」
男「ありがとうございます!ええ、じゃあ……失礼します!」
- 60 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:53:25.98 ID:MVWhnZXU0
ピッ
男「(よかった……!)」
男「(ついさっき目が覚めたって……妹さん…)」
男「(妹さんまで……兄先輩みたいになってたら、どうしようかと……)」
男「……。」
男「(もしかして……女の奴、これまだ知らないんじゃないか?)」
男「(心配してない訳じゃないだろ、アイツも)」
男「(……メール、送っとくか)」
男「(……。)」
- 61 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 00:57:00.72 ID:Y5zSVFU40
今回は邪気眼無しなのか……
ところで女の先輩=前女1でおk?
- 62 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 01:03:09.07 ID:MVWhnZXU0
やっべ眠い
>>61
うん 女2がバニッシュしてるけど多分いる
- 63 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 01:10:10.29 ID:MVWhnZXU0
(翌日・病院)
部長「妹ちゃん!おっはよー!」
妹「あ……部長さん、それに皆さんも、お早うございます」
部長「大丈夫?もう起きてていいの?ていうか皆でぞろぞろやってきてごめんねー」
男「部長、そう思うなら少しテンションを……!」
部長「なんでよ!」
男「なんでって、ここどう見ても大変だった人の病室ですから……!」
妹「男くん、平気だよ。この部屋の壁以外と分厚いし、私はもう大丈夫だから」
妹「……ね?」
男「あ、や、妹さん、その、……えっとっ」
男「(……駄目だ、言葉が出てこない)」
男「(というかよく考えたら妹さんのパジャマ姿とか……あんまり見れるもんでもないし……)」
男「(髪も全部おろしてて……いつもより…全然大人っぽいというか…)」
男「(……いや、いやいやいや病気の人相手になんてことを考えてんだ!駄目だろ!)」
- 64 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 01:26:39.28 ID:J9QJ4DNYO
男「……(チラッ)」
妹「?」
男「(……!)」
男「(駄目だ、ベッドから上目使いで不思議そうに首を傾げられるのは駄目だ!)」
妹「あの…」
妹「男くん……そんなに顔を凝視しないでほしい、かも…」
男「!」
妹「あの、私、昨日倒れててその……髪とかも…洗えてないし……」
男「あ、ごめん……いやでも妹さんなら!全然汚くなんかないっていうか!」
妹「それは…人間としてないよ……」
男「(ぐっ)」
男「(……クソッ、他の部員もいるってのに…妹さんの無防備さと素敵さが留まる所を知らない!)」
- 65 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 01:43:24.13 ID:8JxxqrLZO
という事は女は前の妹友か
途中でバニシュしてたな。
- 66 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 01:44:12.61 ID:J9QJ4DNYO
斬っ!
閃いた剣は太刀筋すら見せぬまま、闇の眷族が両断される。
高速を超えた超速、光のごとき速さで振り抜かれた刃は視認の限界を遥かに越えていた。
刹那の間、滑らかな断面を見せた厄者はすぐに内側に収縮する様に爆発。
「な……っ」
動体視力に優れる兄友にも、全てを理解できたのは騎士が白刃を払い、優美な動作で納めていく時だった。
兄だけが認める様に――静かに目を細くする。
「“光速”……そう呼ばれた刻もあった」
部長の顔をした“何か”は微かな声で頷いた。
「光速の異名を持ち……重力を自在に操る高貴なる女騎士……そうか、確かに風評は聞き及んでいたが……」
「……人の子、汝は知らずとも良い。我は魂のみで刻を漂う者、この少女の身体も一時の仮宿に過ぎん」
部長の身体に宿った女騎士の魂は、そい言うとどこか憂いを帯びた視線を揺らした。
- 67 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 01:55:41.46 ID:Y5zSVFU40
おいおいまたかよ
wktkが止まらねぇ
- 68 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 01:57:51.23 ID:J9QJ4DNYO
え?
……あれ?
- 69 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 01:59:20.13 ID:8JxxqrLZO
まwwwwwwたwwwwwwかwwwwww
- 70 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 02:00:15.46 ID:qF2KR2/10
サイドストーリーかよ
紫煙
- 71 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 02:18:01.59 ID:J9QJ4DNYO
<邪気眼的展開>
※今までの粗筋
倒れた妹は闇の力に目覚め、その力で憎き女1女2を葬り去る。
しかし魂を売り渡した代償は重く、兄の病院で完全に精神を魔に喰われ、殺戮の限りを尽く暴走状態に陥る。
もはや命を消すことでしか止められないと思われた最中、妹を救ったのは病身である兄の決死の最大禁術、<エターナルフォースブリザード>であった!
しかし時を経ずして魔法幼女の反魂の儀式が失敗したことにより、冥府から女1女2が厄者として復活を遂げる。
共鳴により再び闇の力を手にした妹、力を使い果たした兄の前に成す術はない。
その時、窮地を救ったのは一般人の兄友ではなくガチで光速の(略)女騎士になった部長の刃だった!
- 72 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 02:33:17.55 ID:J9QJ4DNYO
「月が……」
ふと目をやった夜空に異形を見つけ、兄友は戦慄する。
本来なら糸ほどに細いはずの月は不気味な程大きな円となり、血の様な光を世界に向け注いでいた。
「……ついに、<ラグナロク>の始まりか」
女騎士が終焉の名を口にする。
兄は一人、静かに唇を固く結んでいた。
兄の身体、そして魂は既に二度に渡るエターナルフォースブリザードの解放により限界まで疲弊している。
魔力<フォース>、そして生命力<マナ>に至るまでが枯渇し、彼はもはや歩くことすらままならない。
しかし友の助力により決意を固めた彼に迷いはなく、車椅子の上ですらなおその瞳に気迫を宿していた。
「―――妹を、止めなくては」
- 73 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 02:39:03.12 ID:J9QJ4DNYO
「え……?」
兄友は思わず耳を疑った。
今回の元凶は全て蘇った女1女2によるものなのだから、それさえ葬れば全ては終わる――彼はそう考えていた。
「なんでだよ、だって妹はただ奴等の存在に当てられて……」
「冥府の扉がこじ開けられたことにより、其処から漏れ出る闇の色が濃くなったんだ」
言いながらも、兄は紅い月を睨み付けた。
「……内に秘めたる闇の深さで言えば、復活した彼女らなど妹の足元にも及ばないんだ」
「また暴走すれば、今度は世界を喰い尽くすまで、終わらない……!」
兄は奥歯を噛み締める様にして呟く。
握り締めた拳はそのまま彼の無念を、エターナルフォースブリザードですら封じえなかったモノに対する憤りだ。
高貴なる女騎士もまた、夜空に浮かぶ紅い真円を見上げて表情を引き締める。
「あの少女の内には闇の<真祖>とも言うべき存在が眠っている」
静かな口調だが、その奥には抑圧された哀愁が漂っていた。
「アレを消し去らなければ妹……そして世界までもが永遠の虚無へと呑み込まれてしまう。私は今度こそアレを……世界から葬らねばならぬ……!」
- 74 :VIPがお送りします [sage] :2008/11/24(月) 02:43:10.34 ID:J9QJ4DNYO
ごめんん眠たさとあばばばば具合が限界に来たので落ちます……
今度はもっと面白い>>1になるよう修行を積んで来る
書きかけのは完成させてまたどっかで公開
付き合ってくれた方々本当に申し訳ない
お目汚し失礼いたしました
- 75 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 02:45:49.46 ID:Y5zSVFU40
バカな……ここで終るだと……!?
この期待に溢れたワッフルをどこへ持って行けと言うのだ
- 76 :VIPがお送りします [] :2008/11/24(月) 02:46:57.97 ID:8xt2zzYJ0
なんてこったい
乙
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