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姉「おねーちゃんの最後のお願い、聞いてくれる?」
- 1 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2011/11/17(木) 22:35:36.06 ID:wV79v7vw0
弟「姉の最後はいつになるんだろうな」
姉「これが最後かもしれないよ!だから、ね?」
弟「わかったわかった、んでなんだよ?」
姉「…やっぱなーんでーもなーい」
弟「変な奴」
姉「むぅ、どうせおねーちゃんは変な子ですよーだ」
弟「んじゃ買い物行ってくるから留守番頼んだ」
姉「どこいくの?」
弟「買い物?」
姉「どこに?」
弟「外に」
姉「むー…ちゃんとした場所を言わないなんて…」
弟「言う必要性を感じない」
姉「さては…浮気だな!」
弟「ねーよ」
- 2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:36:18.93 ID:wV79v7vw0
姉「ねーえ、一緒に行っていーい?」
弟「やだよ、ねーちゃん外でもべたべたしてくるし」
姉「べたべたしてないよ!隣歩いてるだけだもん!」
弟「腕くんだり手繋ぎ始めたりするだろ」
姉「スキンシップです」
弟「必要ないです」
姉「弟君に触らないと栄養分が足りなくなります」
弟「そのまま枯れてくれ、頼むから」
姉「あーん…」
- 3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:36:57.87 ID:wV79v7vw0
弟「ねーちゃんは少し弟離れした方がいい」
姉「なんで?」
弟「学校でも家でもずっと一緒にいるだろ」
姉「うん」
弟「それじゃまずいだろ、色々」
姉「んーん、別に」
弟「例えば姉の事好きな奴が居たとしても姉に近寄りにくいだろ?」
姉「そんなのいらないもーん、弟君がいるし」
弟「彼氏とか作る気ないのかよ?」
姉「だって弟君が彼氏だし♪」
弟「」
- 4 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:37:12.44 ID:Cht7NLf50
( ´_ゝ`)フーン
- 5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:37:50.84 ID:wV79v7vw0
姉「照れたー、弟君は可愛いなあ」
弟「ちげーよばか!あきれてるんだよ!」
姉「ふふーん、素直になればいいのに」クリクリ
弟「いいから触んな!離れてくれ!」
姉「んー、弟君いい匂い、ほっぺたぷにぷにー」
弟「いい匂いじゃねえよ、」
姉「弟君の匂い、安心するんだよお…?」
弟「うっせ、絡むなきもちわるい、それじゃ俺行くから」
姉「ぶーぅ…、じゃあお留守番してますう…」
弟「何か欲しいもんあるか?」
姉「弟君♪」
弟「いやです」
- 6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:38:13.75 ID:wV79v7vw0
――
―
弟「はぁ…つっかれた」
弟「ねーちゃんも少しは他の男に興味持てばいいのに…」
弟「可愛いし性格もいいし、家のこともできるのに…」
弟「べたべたされると照れくさいんだよ…」
弟「あーーーーーーっもう!」
「ままー、変なひとー」
「しっ…みちゃだめよ…」
弟「…憂鬱だ」
- 7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:38:36.89 ID:wV79v7vw0
――
―グツグツ
姉「ひーまー」
姉「弟君早く帰ってこないかなー」
姉「晩御飯できるまでに帰ってくるかなあ…」
―グツグツ
姉「一人になりたくないなあ」
姉「…昔のことなのにね」
姉「不安なんだなあ…」
姉「…」
――
―
- 8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:39:35.17 ID:wV79v7vw0
季節を感じさせる風に落とされる木の葉が舞う並木道、少年はそこに居た
弟「10年…か」
全てを失ってから流れるように過ぎて行った日々
この道を歩くたびに脳裏を過る、弱かった自分の姿
弟「もう、一人じゃないのにな」
街路の隅に見える痛々しい傷跡、そこに居た自分
何故自分だけ生き残ってしまったのか…―何故、自分だけ
幼いながらに、幸せというものは儚く、失われていくものだと実感した瞬間だった
弟「それは今も変わらない、か…」
姉もいつかは居なくなってしまう、そんな現実が嫌だった
弟「なんで、姉弟なんだろうな…」
―こんな関係、壊してしまいたい
- 9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:39:53.95 ID:lctMnXtm0
いつか見たな
- 10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:40:10.23 ID:wV79v7vw0
―
弟「ただいまー」
姉「おっかえりー♪」ギュー
弟「いいから抱きつくな」
姉「寂しかったあ…」
弟「…」
姉「どーしたの?」
弟「…なんでもねえから心配すんな」
―ぽんぽん
姉「頭、触られると安心する」
弟「じゃあもう触らない」
姉「あああああ、ごめん嘘です、全然安心しません!だからいっぱい触ってください!」
弟「いいから早く離れなさい」
姉「嫌です」
弟「」
- 11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:40:23.86 ID:PaFWjqyT0
突然ジャンル変わった
- 12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:40:32.04 ID:wV79v7vw0
姉「晩御飯できてるよー?」
弟「あとで食べるよ」
姉「じゃあ私も後にする」
弟「先食べていいよ」
姉「一緒がいい」
弟「俺やることあるから、遅くなるし…」
姉「じゃあ待ってる」
弟「んー…」
姉「だめ?」
弟「じゃあ早く終わらせるよ」
姉「ん、わかった」
―パタン
- 13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:41:10.52 ID:wV79v7vw0
やる事なんてなかった、姉の顔を見ていられなかったのだ
弟(傍に居るのに、なんでこんなに不安なんだろうな)
少し時間を置かないと、姉の事を傷つけてしまいそうで―それが怖かった
嫌われる事なんてない、そんな漠然とした安心感はいつか崩れる
―コンコン
姉「弟君ー、コーヒー淹れてきたよ」
弟「…ああ、入っていいよ」
―カチャ
姉「ここ、おいとくね」
弟「ありがとな」
姉「弟君、何か悩んでるの?」
こういう時の姉は何かと鋭い、十数年一緒だからなのかもしれないが…
- 14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:42:24.80 ID:wV79v7vw0
弟「なんでもないよ」
姉「それならいいけど…」
こうやって誤魔化しても姉を心配させるだけなのに…余計に苛立つ
弟「少し、一人にしてくれ」
姉「わかった、また後でね」
―パタン
弟「……」
―ごめんな
- 15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:42:44.12 ID:wV79v7vw0
――
―
姉(弟君、また何か考え事かな…)
姉(何も言わないから心配だな…)
姉(少しは頼ってくれてもいいのに…)
姉(二人だけなのに…)
姉(家族なのに…)
姉(弟君に元気で居て欲しいなあ…)
姉(もっと頑張らないと!)
姉(私がうじうじしてちゃだめ!)
姉(弟君の前では笑顔でいよう!)
- 16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:44:57.88 ID:wV79v7vw0
――
―カチャ
大分遅くなってしまった、考え事をしたまま眠っていたらしい
時計の針を見た時に日付が変わっていることに気付く
弟(ねーちゃん、もう寝てるよな)
弟(一緒に食べたいって言ってたのに、悪い事しちまった)
ふと、俯いたままの姿勢から視線だけを上げるとリビングに明かりが点いていた
弟(こんな時間まで…)
―パタン
姉「すぅ…すぅ…」
そこに居る少女は毛布を羽織った状態で、静かに寝息を立てていた
無防備な寝顔に少しだけ動揺する
―少しならばれないだろう
- 17 名前:米田 ◆YONE/zixE6 [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:46:17.93 ID:j6LnLRqL0
_, ,_
( ・∀・) シュッ
( ∪ と 彡 ―――――=====三三C
と__)__) 153km/h ストレート
- 18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:47:34.61 ID:wV79v7vw0
邪な思いが出てきては、それを振り払う
弟(だめだ…俺と姉は姉弟なんだぞ…)
弟「ねーちゃん風邪ひくぞ」
姉「んぅ…」
弟「起きないと変なことするぞ」
姉「いいよぉ〜♪」
弟「しないけどな」
姉「じゃあ寝るぅ」
弟「起きなさい」
姉「はぁい」
- 19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:47:50.91 ID:4qGGGqG70
パンツシャイニングドローした
- 20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:48:43.90 ID:JlGq7/M60
ちんちんとれた
- 21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:48:52.15 ID:wV79v7vw0
弟「ごめんな、大分遅くなった」
姉「うん、寝てたから大丈夫」
弟「そっか…」
―ナデナデ
姉「幸せー…」
弟「それじゃ飯食っちまおうか」
姉「うん♪」
弟「…」
姉「…」
姉・弟「あのさ…」
姉「あ、うん、なんでもない」
弟「俺もなんでもない、どうぞ」
姉「弟君何かいいかけた」
弟「姉こそ」
- 22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:49:14.14 ID:wV79v7vw0
姉「弟君が言うべきです!」
弟「んー…、いつまでこんな時が続くのかなー…って思っただけだ」
姉「おねーちゃんと一緒は嫌?」
弟「そういうわけじゃなく」
姉「うに?」
弟「いつかねーちゃんも彼氏できたり結婚したりして家出たりするからさ」
姉「ほむ?」
弟「そうなったらまた一人になっちまうなーって」
姉「今日考えてたのもそれ?」
弟「…まぁ」
姉「結婚かあ…、おねーちゃん結婚すると思う?」
弟「そりゃな、少しは可愛いと思うし、家事全般得意だし」
姉「えへへ〜♪」
弟「ちっこくて子供みたいだけどな」
姉「むー…」
- 23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:50:16.81 ID:wV79v7vw0
弟「だからどこか行っちまうのかな、ってな」
姉「ん…」
弟「それだけだ…」
姉「大丈夫だよ」
弟「なんで?」
姉「おねーちゃんは弟君一人にしないから、大丈夫」
弟「それじゃねーちゃん幸せになれないだろ」
姉「弟君と一緒に居られるのが幸せなの」
弟「あほ、もっといい幸せ見つけろよ」
姉「あほじゃないもん」
弟「少しは自分の事も考えてくれ」
姉「じゃあ…」
―ガタンッ
- 24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:50:44.78 ID:wV79v7vw0
――ギュッ
姉「…」
弟「ちょ!なにしてるんだよ」
姉「あったかい」
弟「なにしてるんだよ…」
姉「自分の事考えろって言ったの弟君だもん」
弟「でもおかしいだろ…」
姉「なんでぇ?」
弟「姉弟でこんなこと…」
姉「建前上、でしょ?」
弟「でも姉弟だ、こんなこと間違ってる」
姉「じゃあなんで弟君の名字は私と違うの?」
弟「…」
- 25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:51:26.30 ID:VynHbBVcO
あれ…?なんか見覚えがあるよなないよな
- 26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:51:52.77 ID:wV79v7vw0
姉「本当の姉弟なら…遠慮しないよね?」
弟「普通少しくらいの遠慮はするだろ…」
姉「この家に来てからずっとそう、もっと頼ってくれていいのに」
弟「みんな色々してくれるから俺は十分だよ」
姉「そんなことない!」
弟「な…」
姉「弟君悩んでても私に何も話してくれない!」
姉「辛そうだし、苦しそうだし、助けてあげたいのに…」
姉「何も…ぐすっ…話してくれ…ひくっ…ない…」
弟「…」
姉「っく…ぅ…」
弟「ごめんな…」
- 27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:53:59.53 ID:wV79v7vw0
姉「お父さんも…お母さん…も……ぐすっ…家に居る事少ないから…っ…」
姉「弟君に……いっぱい幸せになってもらいたくて…」
弟「…」
姉「ずっと笑っていてほしいのに…」
姉「本当の姉弟になれないのなんてわかってる…」
姉「寧ろ、なりたくない…」
弟「なん…」
姉「結婚、できなくなっちゃう…」
弟「は……?」
姉「私は弟君とずっと一緒に居たいのに…結…こ……くすん」
――小さな小さな姉の一言
―それは生まれて初めてであろう、告白だった
- 28 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:55:45.09 ID:wV79v7vw0
弟「ねーちゃん…」
姉「ずっとだよ…」
姉「あの事故があって弟君のご両親が亡くなってから…ううん」
姉「弟君と一緒に遊ぶようになってから…」
弟「…」
姉「弟君の事好きだった、離したくなかった」
姉「ずっと一緒にいたかった…」
姉「変だよね…ごめんね…」
弟「ごめん」
―スッ
込み上げてくる感情で頭の中が空白になっていく
何も考えられなかった、止まらなかった――気付いた時、俺は姉と唇を重ねていた
- 29 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:56:27.20 ID:oXHft5Qk0
ふむ
- 30 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:56:59.10 ID:wV79v7vw0
温かく、少し湿った柔らかい感触
時が止まったかのように、抱き合ったまま静止している
――曇っていた心が晴れていくのを感じた
―これで良かったのか…?
そんな疑問が浮かんだが、今はどうでもいい
今は唯、目の前の愛しい人を抱き締めていたかった…
- 31 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:57:24.14 ID:WvXA3HUr0
なんかそのまんま読んだことあるなあ。確か
リメイク?
- 32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:58:09.70 ID:wV79v7vw0
――
―
―数日が経った
あれから変わりない生活が続いている
結局、あの日に姉の言おうとしたことは聞けなかった
姉「弟君ー、入るよー」ガチャ
弟「ノックくらいしろよ」
姉「えへへぇ…ぎゅー!」
弟「ばか、離れろ」
姉「やーだぁ」
弟「まったく…」
これからもこんな日々が続いていくと思った、そう信じていた
- 33 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:58:41.75 ID:tRguIBtq0
これ何度目?
- 34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:59:01.75 ID:wV79v7vw0
第二部
刹那に煌く走馬灯
あの日の記憶
失われた日々、平穏
新しい出会い、生活
守るべきもの、そこにあった思い
――崩れ去るのが怖かった
―故に近づけなかった
- 35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 22:59:40.20 ID:ZnNCmvru0
再放送か
- 36 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/11/17(木) 22:59:58.54 ID:Egk9QPnY0
姉「許せ弟、これで最後だ・・・」
っていうスレだと思ったのに
- 37 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:00:08.35 ID:wV79v7vw0
姉「わわわわー、弟君遅刻しちゃう!」
弟「諦めて開き直れば楽になれる」
姉「そんなことできないよ!ああああ、ほら早く食べて!」
弟「無理」
姉「むー…」
弟「俺待ってないで一人でいきゃいいのに」
姉「嫌」
弟「はぁ…」
姉「こほっ…けほけほ…」
弟「ん?風邪か?」
姉「喉いがいがするだけー」
弟「あったかくしとけ、悪化すると良くない」
姉「うん…」
- 38 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:01:21.87 ID:wV79v7vw0
姉「いこっ!」
―ギュッ
弟「手ぇ繋がなくてもいいんじゃないか…?」
姉「いいのー」
弟「仕方ないな…」
姉「嫌なの…?」
弟「別に…」
姉「そっか…嫌なんだ…」
弟「そういうわけじゃ…」
姉「じゃあ大丈夫だね♪」
弟「」
- 39 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:02:38.45 ID:wV79v7vw0
弟「あーだるい…帰ろっかな」
姉「だめですぅ」
「おー、珍しいなー」
弟「んー?」
姉「あ、友さんおはようございます」ペコリ
弟「なんだおまえか」
友「二人そろって社長出勤とは…さては…」
弟「おまえも十分社長出勤だろ」
姉「ねね?友さん、さては…何?」
友「ああ、えっとですね、二人が恋人同士に見えただけっすよーあはは」
姉「そんな恋人同士だなんて…///」
友「そんなわけないっすよねー、ははは」
姉「ところがところgムガッ」
弟「はいはい余計なことは言わなくていいからねー」
友「?」
- 40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:03:59.88 ID:wV79v7vw0
友「はぁ…めんど」
弟「同じく」
友「ふけようぜ」
姉「だめですぅ!」
友「姉さんも一緒にどっすか?」
弟「いやあ、多分無理だぞ」
姉「さぼっちゃうんですかぁ…?」
友「そうです!さぼりです」
姉「悪い事ですよぅ…だめですよぅ…」
姉「いっちゃうんですかぁ…?」
友「はい、学校に行きます!」
弟「弱っ!」
- 41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:04:41.19 ID:wV79v7vw0
――
―
友「あー、なんで校庭走ってるんだろうな」
弟「そりゃなあ」
教師「おらぁ!さっさと走れ!」
友「うっせぼけがー!」
教師「ほう、そんなにしばかれたいか?」
友「わああああああごめんなさいごめんなさい、ちょ謝ってるってまじで」
弟「さっさと終わらせよーっと」
友「なんで俺だけええええええええええええええええええ」
- 42 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:06:31.76 ID:wV79v7vw0
――
―
姉「元気そうだなあ」クスクス
姉「コホッコホッ」
姉(風邪ひいちゃったのかなあ…?)
―
友「散々な目にあった」
弟「俺はすぐ終わったけどな」
友「なんで俺をかばわなかったああああ!」
弟「面倒になることが目に見えてわかっていたから」
友「おお、我が友よ、おまえは仲間を裏切った」
友「罰を与えられるのは然るべき事」
友「さぁ!購買に行って俺のパンを買tt」
- 43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:06:58.71 ID:wV79v7vw0
友「いねえええええええええ」
―ガララララ
弟「失礼します、姉いますか?」
「あ、ちょっとまってね」
「姉さーん」
姉「はぁぃー?」
姉「あ、弟君どうしたの?」
弟「弁当食った?」
姉「ううん、まだだけど」
弟「そっか、食べた後にこれ飲んでおけ」
姉「うに?」
弟「風邪薬」
姉「あ、ありがとう…」
弟「あったかくしとけよ、んじゃな」
姉「うん…」
- 44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:07:23.42 ID:wV79v7vw0
――
―
弟(早く治るといいけどなー)
弟(昔から丈夫じゃないから心配だ)
教師「つぎー、弟ー」
弟「へ?」
教師「へ?じゃなくて3番、答えなさい」
弟「聞いてなかったっす」
教師「もういい、座っとけ」
弟「今日は外に立ってなくていいんですか?」
教師「外に立たせたらどこか行くだろう?」
弟「ばれたか」
教師「まったく…なんで点数とれるのかわからんな、おまえは」
- 45 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:07:39.45 ID:pUVK+7tN0
ヨネさんて姉スレに見境ないヨネ!
- 46 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:08:01.67 ID:4yl6SKy8O
しえ
- 47 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:09:15.04 ID:wV79v7vw0
――
―
弟「帰るか」
友「弟ー帰りに遊んでいこうぜー」
弟「悪い、ねーちゃんが体調悪そうだから今日は早めに帰ることにする」
友「そうなのか?んじゃ仕方ないな」
弟「また誘ってくれ」
友「おうよ!お大事にって言っといてくれ」
弟「ああ、またな」
友「ああ、一つ言い忘れた」
弟「ん?」
友「いちゃいちゃし過ぎて悪化させんなよ?」
弟「ねーよ」
- 48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:10:11.32 ID:WvXA3HUr0
いつどこで読んだか重い出せんのが歯がゆい
ログにも残ってない
でも確実に俺はこの話を知っている
- 49 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:11:22.67 ID:wV79v7vw0
――
―
弟「待たせた、ごめんな」
姉「んーん、平気!」
弟「風邪気味だから良くない」
姉「ぶぅ…心配性さんだなぁ…」
姉「でも、ちょっと嬉しいかな…」
弟「…ばか」
姉「弟君何か食べたいものある?」
弟「特にないかな」
姉「そっかあ」
弟「…俺が何か作ってもいいけどな」
姉「御飯は私作るのー」
弟「だって体調悪そうだしさ」
姉「だーいじょうぶ」
- 50 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:13:43.34 ID:wV79v7vw0
―ツン
姉「ダメなときはダメって言うから、ね?」
弟「それならいいけど…」
姉「コホッコホッ…」
―フラッ
弟「っと、あぶね!」
―ドン
姉「ふわ!」
弟「やっぱり熱あるんじゃないか?」
姉「んー、ないよぉ?」
弟「ちょっと危ないから安静にしてた方がいいな」
姉「んー…」
弟「早く元気になってもらいたいから、な?」
姉「わかったあ、今日はゆっくりするぅ」
弟「それじゃ飯は俺が作っておくわ」
姉「ありがとね…」
- 51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:14:15.38 ID:wV79v7vw0
帰宅してから姉はすぐに部屋に戻っていた
やはり少し体調が崩れているらしく、いつものような元気な姿は見られなかった
弟「あづっ!」
弟「くそう…御粥如きに弄ばれるとは…」
弟「味見しないと…」
弟「あづっうあああああ!」
弟「やけどが増える日だな…こんちくしょう」
弟「指いてえ…」
弟「よし…、持っていくか…」
―グッ
――その日、近隣住民は何度も悲鳴を聞いたという
- 52 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:16:18.62 ID:wV79v7vw0
―コンコン
姉「はぁい」
弟「飯、持ってきた」
姉「呼んでくれれば行ったのに…」
弟「寝てた方がいい、またよろけられても困る」
姉「はぁーぃ…」
弟「ほら、御粥作ったから食べられるだけ食べて薬飲んでおけ」
姉「ありがとう…ん、指どうしたの?」
弟「軽く火傷しただけだ」
―ツプッ
姉「ん…ちゅぷっ…ちゅ…」
弟「ちょ!おい、なにしてんだ」
姉「ぷはっ!治るおまじないだよ!」
- 53 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:17:35.89 ID:E1D4D/uq0
でも相当前だな
- 54 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:18:37.82 ID:wV79v7vw0
弟「ばかなことやってないで…はやく食え…」
姉「弟君照れてる?」
弟「そんなんじゃ…」
姉「照れてるんだぁ…可愛い」クスクス
弟「うるせえ」
姉「ねーぇ、弟君?」
弟「なんだよ」
姉「食べさせてほしいな」
弟「う…」
姉「だめぇ?」
弟「しかたないな…」
姉「やった♪」
- 55 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:20:21.52 ID:wV79v7vw0
弟「あーん…」
姉「あーん♪」
弟「あのさ…やっぱり……」
姉「んー?」モクモク
弟「ちょっと恥ずかしいような気がする…」
姉「気にしちゃだめだめ、もう一口ちょーだいー」
弟「仕方ないな…あーん」
姉「あーん♪」
弟(ある意味拷問だな…)
姉「ねぇ弟君…?」
弟「ん、なんだ?」
姉「その、…したくならないの?」
弟「何を?」
姉「わかってるくせに…」
弟「あ…あの…え?」
- 56 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:22:33.76 ID:WvXA3HUr0
たしかこのへんまでだったはず。ここから新作か?
- 57 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:25:11.57 ID:Cht7NLf50
鬱ENDか
- 58 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:25:18.58 ID:wV79v7vw0
前回までのログ終わったので、何度目かという質問だけ答えます
前回は3日ほど前に職場から書いてましたが、上司が来て途中で終わってしまいました
支援してくださった皆様に申し訳なかったので、少しずつ書いていこうと思った次第です
ということで2回目ですが、今回もよろしくお願いします、落ちてしまったらごめんなさい
ではではスタート
- 59 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:28:29.36 ID:kFZ2lpPc0
支援
- 60 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:29:57.17 ID:wV79v7vw0
姉「あの、ね…」
弟「ストップ、待て、落ち着け、それ以上言わないでくれ」
姉「なんで…?」
弟「俺だって男だし…その…理性が持つかわからないから」
姉「…?」
弟「したいかと言われれば…その…、したいかもしれないけど…」
姉「じゃあしちゃえばいいのに♪」
弟「い、ちょ、待って、あの!えっと…」
姉「おねーちゃんじゃ…いや?」
弟「そんなことは…ないけど」
姉「あーんするくらい気にしなくていいのに♪」
弟「そっちかよ!」
- 61 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:34:33.11 ID:wV79v7vw0
姉「ほえ?」
弟「まったくこれだから…」
姉「何考えてたのー?」
弟「なんでもない」
姉「ねーぇ、なぁにー?」
弟「ばか、あんまくっつくな!」
姉「むぅー…」
弟「今は余計なこと考えなくていいから休んどけ」
姉「ねぇ、頭撫で撫でしてー」
弟「…」
―ナデナデ
姉「幸せだなあ…っ…コホッコホッ」
弟「大丈―」
姉「ゴホッ―カハッ」
―ビシャッ
- 62 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:35:05.38 ID:8R1kCq6s0
ペロッ
- 63 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:40:27.57 ID:wV79v7vw0
紫陽花色の布団に鮮血が広がっていく
弟「姉っ!」
姉「コホッ…ゴホッ…ハァ……迷惑…ケホッ」
弟「喋らなくていい!」
姉「かけ……ちゃ…ハァ…ハァ……コホッ…て
弟「ああ、大丈夫だ!全然気にしてない!だからもういいから!」
姉「ご…コホッ…」
――ごめんね
- 64 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:46:16.98 ID:M0Af5VBa0
いやあああああ
- 65 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:48:30.85 ID:kFZ2lpPc0
30代女性の匂いがする。
しえん
- 66 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:50:26.60 ID:wV79v7vw0
姉は倒れた――病状は不明との事だが、吐血の原因は胃からのものらしかった
命に別状はないが、暫く安静にするようにと言い渡された
弟「…」
病室で臥せっている姉は静かな寝息を立てていた
弟「ごめんな…」
時折吹く風が姉の前髪を揺らす
弟「俺一人じゃ何もできなかった…」
弟「くそっ…」
―コンコン
弟「どうぞ…」
―ガララララ
医師「失礼します、本日はもう遅いので…」
弟「ありがとうございました…」
- 67 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:50:55.54 ID:wV79v7vw0
>>65
俺はまだ25だこんちくしょう
- 68 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:53:12.53 ID:kFZ2lpPc0
>>67
あ、すまん、いや、ほんとごめん。
- 69 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:55:28.01 ID:bRxIfG0V0
C
- 70 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:55:46.82 ID:wV79v7vw0
夜間病棟受付の扉を開き外に出た時、湿り気を帯びた風と共に雨粒が頬を濡らす
しかし、自分の頬を伝うものが雨粒なのか、込上げてきた感情なのかわからなかった
雫は落ちては地に吸い込まれていく
弟「ちくしょう…」
浮かび上がる姉の笑顔、たった一人の大切な存在
―守れなかった、何もできなかった
- 71 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:55:48.53 ID:Hq39OxshO
こういうの好きだ
(`・ω・)つC
- 72 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/17(木) 23:58:37.88 ID:YpK8Hb2Q0
非常に良いと思います
非常に、です
- 73 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:00:17.67 ID:HBEP3+Uu0
さあ追いついたぞ……どう支援してくれようか……
- 74 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:01:44.32 ID:S9F+wL7U0
――
―
少年「おまえ、何してるんだよ」
少女「ほえ…?」
少年「ほえ?じゃねーよ!なんで一人なんだよ!」
少女「おともだち、かえっちゃったの…」
少年「家には帰らないのかよ?」
少女「ぱぱとまま、おうちにはいないから…」
少年「じゃあどこいるんだよ!」
少女「おしごと…」
少年「う…、さびしい奴だな!」
少女「さびしくないもん!わたし平気だもん!……多分」
少年「…んー、仕方ないな……俺が一緒に遊んでやるよ!」
少女「ほんとに!」
- 75 名前: 忍法帖【Lv=20,xxxPT】 【2.1m】 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 00:04:32.82 ID:Myt2sPC90
維新を6割くらい薄めて読みやすくした感じだな
好きだけど
- 76 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:10:24.81 ID:NpSmZDbU0
>>74
誰だ
- 77 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:11:03.43 ID:S9F+wL7U0
その少女の両親は海外での仕事が忙しく、家に居ることは少なかった
家にはお手伝いさんが来ているらしいが、夕食の支度をして家事を一通り終えると帰っているとのこと
お手伝いさんは少女に話しかけることはなく、淡々と仕事をこなしているだけだった
学校には友達も居た、しかしそれも学校だけの付き合いで、喋ることは少なく、少女は孤立していった
大人が居ない家での遊びを他の親御さんが許すわけもなく、少女は諦めたかのように一人の時間を過ごすようになった
少年「おまえなー、一人で遊んでるとなー、おばけにくわれるんだぞー」
少女「何それぇ…?」
笑顔で砂山を作りながら少年は喋っている
―こんな風に人と話すのも久しぶりだった
- 78 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:15:23.98 ID:XUFjctbMO
どうか姉を助けてやってください!
- 79 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:16:38.30 ID:hrH3yWsP0
この話の持って行きたか好きだ。
しえん
- 80 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:17:34.12 ID:S9F+wL7U0
少年「よし!完成っと!」
一人じゃ作れないような立派な砂の城が作られる
少年「ま、これくらいなら作れるぜ!」
体中砂まみれになった少年が得意気に構える
少女「すごいなあ…」
少年「おまえさ、友達いるのか?」
正直答えにくい質問だったが、この子になら話してもいい気がした
少女「学校…、少しだけならい…た」
―過去形、もう友達と呼べる存在は居なかったからだ
少年「もういないのか?」
的確な返答に涙が出そうになる、寧ろもう泣いていたのかもしれない
少年「―じゃあ」
―パサパサ、サッサッ
砂を払う音とともに、小さな手が頭の上に乗るのを感じた
少年「今日から俺がおまえの友達だ!」
- 81 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:20:03.04 ID:XUFjctbMO
ドン!!!
- 82 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:26:43.87 ID:S9F+wL7U0
そういえば、あの時初めて頭を撫でてもらったんだったっけ…
――懐かしい夢、もう戻ってこない他人だった頃の自分達
―ここはどこだろう…
どれくらい眠っていたのだろうか…?
純白のカーテンが時折吹く風に静かに揺れている
姉「ここ…は」
扉の向こうで金物の擦れる音が、近づいては遠のいて行った
姉「病院…?」
枕元を見るとナースコールと思われるボタンがコードの先に垂れ下がっていた
―コンコン
姉「はい」
―ガラララララ
返事をすると、台車を引いた看護婦さんと思われる人が病室に入ってくる
看護婦「あ、目が覚めたのね、よかった…」
- 83 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:34:05.79 ID:S9F+wL7U0
姉「えっと…」
聞きたいことは一杯あるはずなのに、何から聞いていいのかわからなかった
看護婦「おちついて、ゆっくりでいいからね」
こちらの心境を察したかのように看護婦さんは言う
姉「私、どれくらい眠っていました…?」
看護婦「今日で二日目かな?体が弱ってたみたいでずっと眠っていたのよ」
唯の風邪だと思っていたが、そこまで衰弱していたとは思わなかった
姉「そうですか…、あの…」
二日も寝込んでいたという現実に我に返り、心配になった
そう、夢に出てきた少年――今では弟と呼ぶべきか
姉「弟は…」
看護婦「今日はまだ来てないみたいね、いつもは朝からいるんだけど…」
姉「…」
- 84 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:40:44.97 ID:S9F+wL7U0
何か用事でもあるんじゃないかと言い残し、他の病棟に行くために看護婦さんは病室を後にした
姉「コホッ…」
目の前にはお湯とに米が浮かんでいるような液体、十分粥が置かれていた
器を持ち上げた時に腕を走る倦怠感
傍らに置かれている匙を見た時に思い出されるあの日の記憶
姉「弟君…」
しかし、今は一人だった
―何よりも孤独だった
- 85 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:43:20.48 ID:T2diUrScO
藪医者「保守」
- 86 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:51:06.21 ID:S9F+wL7U0
――
―姉が倒れてから何もする気が起きなかった
姉の件で学校に連絡を入れた際、自分も休みを取っていた
弟「…このまま目覚めなかったら」
最悪の想像しかできなくなっていた
姉が吐血し、倒れてから二日が経っていた
精神的に参っていたんだと思う、大切な人を失い一人になることへの恐怖
弟「姉までいなくなっちまったら俺…」
―〜♪
不意に携帯電話が鳴る、番号は病院からのものだった
「榊原病院ですが、弟さんの携帯電話でよろしいでしょうか?」
弟「はい」
「姉さんが意識を取り戻したのでご連絡さしあげました、お時間が出来ましたらご来院ください」
弟「はい!」
- 87 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:58:13.31 ID:S9F+wL7U0
昼時独特の忙しさから解放された院内は落ち着いた雰囲気だった
何度目かになる扉を静かに叩く
姉「はい」
扉の向こうからは待ち侘びていた声が聞こえてきた
弟「失礼します」
―ガララララ
姉「弟君…」
弟「ねーちゃん…、よかった…」
姉「少し、疲れちゃっただけだから…もう大丈夫だよ…」
弟「俺、ねーちゃん居なくなったらどうしようかと思って…ぐすっ…」
姉「もう、泣かないの…おねーちゃんだって寂しかったんだから…」
弟「よかった…ぐすっ…ひくっ…ほんとうに…よかった…ぅっく…」
姉「うん…心配させちゃってごめんね…」
胸元で泣きじゃくる弟の頭を静かに撫でていた
もう、こんな悲しい思いはさせたくない――そう思っていた…
- 88 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 00:58:13.57 ID:3gTlpADo0
この感じ...感動大作の予感
- 89 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:01:37.88 ID:S9F+wL7U0
第三部
崩れ去る砂の城
薄れる意識
繰り返される言葉
繋がれた思い
―散り逝く花
- 90 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:03:23.86 ID:zHffd4dK0
散り逝く花って・・・まさか・・・
- 91 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:06:05.16 ID:S9F+wL7U0
乾いた風が服の隙間を抜けていく
その後、姉は順調に回復し、平和な日々が戻ってきた
弟「うー…さみー」
姉「おねーちゃんがあっためてあげるぅ♡」
弟「いりません」
姉「遠慮しなくていいからぁ」
―ギュッ
弟「…これだと手だけ温かくなる」ボソッ
姉「じゃあ抱きつくぅ?」
弟「やっぱいいです」
姉「えーなんでぇ…」
弟「だー、うっせぇ!」
そこにはいつもと変わらない日常があった
- 92 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:11:03.48 ID:XbzezOf00
し
- 93 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:11:33.49 ID:9o4kzyta0
姉「今日の晩御飯なににする?」
弟「んとなあ、特にない」
姉「またそれぇ…」
弟「じゃあ商店街いって決めるか」
姉「そうする!」
元気になってから姉の甘え方が直球過ぎて困るところはあったが、正直嫌ではなかった
しかし、絶対に本人には言わないことにしている
俺も男故に、色々と歯止めがきかなくなりそうだからだ
- 94 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:15:42.31 ID:9o4kzyta0
姉「あ、見て見て!」
姉が指差した先にあったのは色とりどりの装飾で飾られた商品棚だった
姉「そういえばもう少しでクリスマスだねー…」
弟「平日と変わらない日だなー」
姉「カップルが幸せな日だよねえ…」
弟「独り身には関係ない日だなー」
姉「プレゼントがもらえる日だよねえ…」
弟「サンタさんなんてこの世にはいないからなー」
姉「もう、弟君なんて知らない!ぷんぷん!」
弟「おい、怒るなって」
姉「ふーん、いいですよーだ」
弟「わかったわかった、何が望みだよ」
姉「弟君」
弟「無理」
姉「がぁん…」
- 95 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:21:27.22 ID:T2diUrScO
まさか散るのは弟のほ…グフッ
- 96 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:22:23.04 ID:9o4kzyta0
弟「何か欲しいものがあるなら買うよ」
姉「え、ほんとに!」
弟「家計に響かない程度にな」
姉「わかってますぅ…」
弟「まぁ大蔵省はねーちゃんだしな」
姉「えっへん!あ、これがいい!」
弟「指輪か」
「あんちゃん!これええどー!ためしに1個買ってみないけー?」
弟「ん…水色の奴がいいな」
「あーいいところに目をつけるねえ!これアクアマリン!ぶっちゃけモノホンよー!」
姉「アクアマリンだってー!すごーい!」
弟「いくらなんだ?」
「これがなんと一万円ぽっきり!買うしかない!」
弟「」
- 97 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:28:53.62 ID:9o4kzyta0
弟「さ、帰るか」
「あんちゃん!いかないでくんろ!まげっから!少しだけまげっから!」
弟「…いくら?」
「はっせんえんなり!」ビシッ
弟「きゃっか」
「あんちゃんには負けたわあー、おらの負けだー、したらば半額でどうだい!」
弟「四千円か?」
「これ以上はおらもまがんねぇ!」
姉「すごく安くなったよ!弟君!これ買うしかないって!」
弟「ええい!原価が相当安いんだろ、ぼったくりだからいいんだよ」
「わがった、あんちゃんには勝てねえ、おらも腹くくっぺ、三千円!これでどうだい!」
弟「仕方ないな…じゃあそれで」
「まいどありぃ!」
- 98 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:32:17.74 ID:qMKBhcKW0
クリスマスプレゼントを値切る男か…
- 99 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:33:44.85 ID:9o4kzyta0
姉「〜♪」
弟「えらくご機嫌だな」
姉「だって〜指輪〜もらったし〜♪」
弟「よかったな」
姉「今度は弟君に買ってあげるね〜♪」
弟「俺はいいよ」
姉「よくないですぅ〜♪るんるん〜♪」
弟「だめだこりゃ」
弟(まぁ喜んでるからいいかな、こんなこと滅多にないし)
姉「ゆっびわ〜ゆっびわ〜」
弟「そういえば左手薬指って何か意味あったよな?」
姉「え〜?結婚指輪だよ〜?」
弟「外してください」
姉「やーだぁ、もうつけちゃったもーん!」
弟「…ばか」
- 100 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:34:58.36 ID:9o4kzyta0
このスレッドは水位が100を越えました。
もう書けないので、次スレに避難してくださいです。。。
- 102 名前: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:37:15.55 ID:qrFaHBTR0
ん?
- 103 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 01:37:44.59 ID:n5UeDkEU0
この前落ちてたやつか
- 104 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:38:48.40 ID:+lAtQrCs0
鬱エンドになるかと思うと怖くて読めない
でも読んじゃう
- 105 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:39:37.45 ID:9o4kzyta0
――数日後
―この家で迎える何度目かのクリスマス
今までも二人で迎えてきた、これからも二人で迎えるのだろう
姉「うぃーうぃっしゅあめりくりすまーす」
弟「歌わんでいいからさっさと食うぞ」
姉「あああ、その骨なし私のー…」
弟「先に食ったから俺のだな」
姉「ぶぅ…」
でも、そんな二人の時間が幸せで
姉「けーきっ!けぇき!」
弟「これより三時間の黙祷を…」
姉「ほえ?」もくもく
弟「きいちゃいねえ…」
―嬉しかった
- 106 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:47:34.53 ID:9o4kzyta0
日々は過ぎ去っていく、その中に姉が居る
それだけでよかった
姉「弟君と一緒にいると安心するよぅ…」
弟「何を突然」
姉「えへへぇ…♪」
ずっと二人だけの空間に居たかったが、それは少々我儘な気がした
姉「でも、買い物に行ってこなきゃだめなのですよぅ…」
弟「俺も行こうか?」
姉「たまには一人で行かないとずっとべったりしちゃうからぁ…」
弟「そっか…」
姉「すぐ帰ってくるからね!」
最近自分も姉にべたべたするようになってきた気がする
気がするのではなく、べたべたしているのだろう
―ガチャン
弟(幸せってこんな身近にあったんだなー…)
- 107 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:48:56.81 ID:0LkSG/qP0
姉・・・
- 108 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:53:57.23 ID:9o4kzyta0
――
―
遅い
買い物といっても、町内にある商店街で済ませているはず
いつも帰りが遅くなる時は連絡がある
弟(電話かけてみるか…)
「おかけになった電話は電波の届かない場所か―」
弟(どこいってんだ…)
―〜♪
弟(友?なんだろ?)
弟「へい」
友「おい!商店街で轢逃げ!しかも複数名轢かれたらしいぞ!」
悪寒がした
―脱力した手から落ちた携帯電話からは友の声が響いていた
- 109 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:54:40.72 ID:+lAtQrCs0
もうやめてええええ
支援
- 110 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:55:39.74 ID:+6MtJ1rq0
明日テストなのに
支援
- 111 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:57:51.96 ID:jDSQkjEE0
うわあああああああああああああ
- 112 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:57:52.46 ID:0LkSG/qP0
俺の小宇宙よ爆発しろ!姉を守るんだ・・・
- 113 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:57:54.50 ID:T2diUrScO
加藤●大ェ・・・
- 114 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 01:58:52.25 ID:XUFjctbMO
ええ!!
- 115 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:01:09.50 ID:9o4kzyta0
何も考えられないまま、商店街に向かって走っていた
弟(まさか…)
嫌な予感しかしない、胸騒ぎがする
商店街が近付くにつれ、人だかりが多くなっていく
「榊原商店街で轢逃げらしいぞ!」
「老婆も轢かれたそうな…」
「残酷なことをする奴がいたもんだ…」
道行く人々の声が事件の残酷さを語っていた
弟(無事でいてくれ…ねーちゃん…)
――商店街は野次馬で一杯だった
―警察官が忙しそうに野次馬を退けている
警察官「榊原町商店街にて轢逃げを確認、被害者複数名、老婆が瀕死の重傷、意識無しです」
警察官の業務的な声が脳に響き渡る、姉は――姉は無事なのだろうか…
- 116 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:04:28.19 ID:qMKBhcKW0
やめろー!
- 117 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:05:18.80 ID:+lAtQrCs0
ぼくはひきにげはんをゆるしません
- 118 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:05:32.01 ID:0LkSG/qP0
支援・・・
- 119 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:07:52.63 ID:+6MtJ1rq0
頼む、生きててくれ
- 120 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:09:40.95 ID:9o4kzyta0
気持ち悪い、吐き気がする
悪寒と嫌な汗が止まらない
弟「すみません、通してください」
弟「ねーちゃん!いたら返事してくれ!」
姉を呼ぶ声は空しく喧騒に飲まれていく
―そんな中聞こえた小さな声
「新たに被害者を確認、外傷は特にありませんが意識を失っています」
先ほどの警察官と思しき人物だろう、新たな被害者を確認したらしい
「―――被害者氏名」
やめろ
「――――…」
喧騒の中、はっきりと、鮮明に脳裏に刻まれた一言
それは姉が被害者であったという事実だった
- 121 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 02:10:54.33 ID:0LkSG/qP0
うううううううううううううううううううあああああああああああああああああああああ
あqwせdrftgyふじこlp;@:「」
- 122 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:10:56.78 ID:JmaFc6xc0
いやぁぁぁぁぁ!!
轢き逃げ犯絶対許さん
- 123 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:11:07.46 ID:NpSmZDbU0
うああああああああああ!!!!!
- 124 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:14:44.45 ID:+6MtJ1rq0
支援
- 125 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:16:04.70 ID:sWqqBHkL0
「この中に関係者の方はいらっしゃいますかー、関係者の方ー」
立ち尽くしていた、何もできなかった
「こちら搬送お願いします」
業務的なやり取りをただ茫然と見続けている
声が出なかった、視界が白くなっていく
徐々に遠のく意識の中、最後に見えたのは姉の笑顔だった
―幸せという名の砂の城は儚く崩れる
――そこにある思いとともに
- 126 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:17:23.94 ID:XUFjctbMO
うわあああああああああああああああああ(怒)
- 127 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:18:39.76 ID:NpSmZDbU0
轢き逃げ犯死んでも許さない
- 128 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:18:44.36 ID:qMKBhcKW0
秋葉の事件の影にもこんな物語があったのだろうか…
- 129 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:18:53.30 ID:+6MtJ1rq0
ほす
- 130 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:19:21.44 ID:sWqqBHkL0
とりあえずきりがいいのでここまでにしておきます
明日残ってて職場暇だったらつらつらと少しだけ綴ろうと思います
職場で書けなかったら多分落ちちゃうから諦めます
お付き合い頂いて有難う御座いました、残ってたら明日お会いしましょう!
ではでは
- 131 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:19:29.64 ID:v8y0Apob0
>>17
こんばんわー
- 132 名前: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:20:29.14 ID:FejYrCBy0
>>1
乙!
- 133 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 02:20:31.37 ID:0LkSG/qP0
乙
- 134 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:21:18.12 ID:sWqqBHkL0
追記になりますが、榊原町は他の話とも関連性があります、良かったら読んでみて下さいネ
ttp://blog.livedoor.jp/minnanohimatubushi/archives/1687882.html
- 135 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 02:21:46.02 ID:VuTdRDne0
乙
- 136 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:22:06.94 ID:NpSmZDbU0
乙ー!
保守し続ければいいのか?
- 137 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:22:42.90 ID:XUFjctbMO
乙
- 138 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:24:55.14 ID:+6MtJ1rq0
乙、楽しみにしてるねー
- 139 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 02:34:17.43 ID:+0m2B0v/0
つまり明日の晩まで保守すれば完結させるってことだな
期待して俺も寝る
- 149 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:15:49.02 ID:NpSmZDbU0
>>134
今読んでるけどお前もしかして天才だろ
正直に言っちまいな
- 150 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:16:39.54 ID:b0WJ+Xff0
>>148
そんなに頻繁にしなくてもいいよ
- 151 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:19:16.71 ID:NpSmZDbU0
>>150
何分おきくらいにすればいいんだっけ
- 152 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:19:42.56 ID:+6MtJ1rq0
>>150
了解、10分間隔くらい?
- 153 名前:非公式保守間隔表開発者 ◇i7OdNJTYis ◆HPG//HOSHU [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:20:13.83 ID:jDSQkjEE0
ほい
ver #
非公式保守間隔表
03:00-03:30 30分以内
03:30-04:00 40分以内
04:20-05:00 44分以内
04:40-05:50 62分以内
05:50-07:00 63分以内
06:00-07:10 68分以内
06:50-07:40 43分以内
07:40-08:20 41分以内
08:20-09:00 32分以内
- 154 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:21:39.50 ID:+6MtJ1rq0
>>153
了解
- 155 名前:非公式保守間隔表開発者 ◇i7OdNJTYis ◆HPG//HOSHU [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:25:12.55 ID:jDSQkjEE0
一応数字入れとくか
ver0.0.9 -4 #89
11/18 3:05
非公式保守間隔表
03:00-03:30 30分以内
03:30-04:00 40分以内
04:20-05:00 44分以内
04:40-05:50 62分以内
05:50-07:00 63分以内
06:00-07:10 68分以内
06:50-07:40 43分以内
07:40-08:20 41分以内
08:20-09:00 32分以内
- 156 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 03:29:45.76 ID:VVi3YjcE0
地の文の自己陶酔臭がハンパなくて鼻が曲がった
こいつ作家気取りで自作の紹介とか始めそうだな…と思いつつすっ飛ばしたらホントに紹介しててワロタ
- 157 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:48:30.51 ID:+6MtJ1rq0
ほす
- 158 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 03:51:21.67 ID:CUuJm5bt0
>>156
書き手様()みたいなやつが増えたよな
こんなとこで読んでもらって勘違いしちゃってる奴
冬休みでもないのに
- 159 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 04:09:22.10 ID:+6MtJ1rq0
ほす
- 160 名前: 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 04:24:58.89 ID:0/asMMt10
>>158を改変する奴が現れるに500ペリカ
- 171 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 07:33:35.54 ID:dxb3g2mE0
俺は文章なんて書かんが、
>>156に同意する
第二部 〜なんちゃら
なんて、鳥肌立つレベルの寒さ
- 172 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 07:34:22.36 ID:7wzI1fQc0
この手のスレがまだ伸びることが信じられん
- 173 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 07:40:03.19 ID:+6MtJ1rq0
ごめん、途中で寝落ちした
保守ってくれた人ありがと
- 174 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 07:58:28.26 ID:4UtCoemQ0
書き溜め無しに2回もスレ立てちゃう男の人って…
- 179 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 09:11:00.12 ID:yEWnNs3F0
このSSは終わりです
- 180 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 09:11:12.64 ID:3gTlpADo0
確かに地の文がくさいな
- 181 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 09:13:17.77 ID:yEWnNs3F0
このSSは終わりです
書き込まないで下さい
- 182 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 09:15:31.85 ID:yEWnNs3F0
このSSは終わりです
書き込まないで下さい
- 183 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 09:27:47.16 ID:+aStWf+p0
まじでくせえとか思ったら、他の話とも関連性があります!とか言い始めてるし
台詞進行主体のSSスレの中で、地の文かけてる俺凄い臭が漂いすぎてヤバイ
戻ってこんでええぞ
- 184 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 09:29:08.74 ID:yEWnNs3F0
このSSは終わりです
書き込まないで下さい
- 185 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 09:33:03.34 ID:TojL3sPS0
ほ
- 186 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 09:36:53.73 ID:yEWnNs3F0
このSSは終わりです
書き込まないで下さい
- 187 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 09:44:45.13 ID:B5DGMYG9O
お兄さん書き込んじゃうぞー
- 188 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 09:49:23.47 ID:yEWnNs3F0
このSSは終わりです
書き込まないで下さい
- 189 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 09:57:09.77 ID:jzUyOx3PO
ほ
- 190 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 09:58:37.45 ID:yEWnNs3F0
このSSは終わりです
書き込まないで下さい
- 191 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 10:04:58.40 ID:oF3zEWSA0
意識を取り戻した、僕は病室にいた
ガララララ(扉の開く音)
姉「おねーちゃん元気になったwwwwwwwwww」ブンブン
信じられない、これが奇跡なのか
姉「寝てないぜセクロスしようずwwwwwwww」
ギシッギシッ(ベッドのきしむ音)
弟「やべぇ、ねーちゃんのここあったかい」クチュクチュ
- 192 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 10:08:38.62 ID:oF3zEWSA0
姉「つーか交通事故くらいよくあるってwwwwwwww」
弟「そうだよなwwwwwwwwwww」パンパン
姉は元気だった
弟「ねーちゃんの締るっーアッー」ドクンドクン
姉「いっぱいだしてえええええ」
俺はそのまま果てた
- 193 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 10:16:46.79 ID:oF3zEWSA0
数日後
姉「弟君のおちんぽみるくうめぇwwwwww」
弟「ちょwwwwwwしゃぶりすぎwwwwwwまたでるwwwwww」
ドクンビュッ!ビュー
姉「いっぱいでた、おいしいよ弟君の」
弟「もうでないから、、、うっ」
姉「えへへ、敏感になっちゃって」
敏感になった俺のものを姉がこする
弟「くっ、、、」
こんな生活が幸せだった
- 194 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 10:17:21.76 ID:yEWnNs3F0
いいぞ、もっとやれ
- 195 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 10:21:58.37 ID:oF3zEWSA0
数ヶ月後
姉「クリティカルヒットしてたぞwwwwwwwwww」
弟「まじかwwwwwwwwwww」
子供が出来たらしい
姉「ちょっとおろしてくるわwwwwwwwwwww」
弟「おkいてらwwwwwwwwwwwww」
それから姉は何回か孕んだ
そのたびにおろしていた
- 196 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 10:25:40.34 ID:oF3zEWSA0
何回かそんなことがあった
姉は注射の副作用で死にかけていた
姉「やべぇしぬまじでしぬ」
弟「いきろ」
姉「もうだめだわ」
弟「何か言い残すことはあるか」
姉「おちんぽみるくのみたいお」
弟「わかった」シュッシュッ
ドピュッ
それが姉の最後の願いになった
- 197 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 10:27:14.77 ID:oF3zEWSA0
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
- 198 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 10:28:01.67 ID:yEWnNs3F0
このSSは終わりです
書き込まないで下さい
- 199 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 10:38:01.99 ID:vl+0UEQ70
ほ
- 200 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 10:45:49.81 ID:TojL3sPS0
>>191->>197
クソワロタ
- 205 名前:1 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 11:40:49.80 ID:yEWnNs3F0
保守すんなカスども
- 209 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/11/18(金) 12:27:54.43 ID:xXOyaR8x0
ほ
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