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妹「……兄さん、今日は早く帰ってくるかな……」
- 1 名前:VIPがお送りします [sage]
投稿日:2011/01/24(月) 12:06:27.56 ID:+Gss9NUK0
代理
- 2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:07:23.51 ID:auzeE2bs0
妹(第二形態)「・・・・・兄さん、今日はハヤクカエッテくるかな・・・・・」
- 3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:07:56.31 ID:w3z4aFH/0
アルフォンスって妹だったんだね
- 4 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:08:44.44 ID:IEvxYlzq0
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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- 5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:09:30.97 ID:auzeE2bs0
妹(最終形態)「フフフ・・・・アニヲトリコンダワタシハムテキダ・・・・・・・」
- 6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:11:51.60 ID:fiCsqc4T0
ヽ`
´
´.
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...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐...
..‐´ ゙ `‐..
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- 7 名前:VIPがお送りします [>>1 ありがとうございます。] 投稿日:2011/01/24(月) 12:14:25.09 ID:HamSXZL30
久しぶりの帰郷だった。
東京からの長い電車の旅を終え、改札をくぐると
微かに見覚えのある景色が目の前と広がった。
噴水に聳え建つモニュメント。
古く錆びれたロータリー。
人が歳を取り変貌していくように、年月は街並みすらも変える。
けれど目の前にある光景だけは、
10年前のあの日と変わらず、そこにあった。
男「…………」
男「……ただいま」
小さく囁いたその言葉は……誰かの耳に届いたのだろうか。
……………。
二度とは戻らないと決めていた故郷に、
俺は10年ぶりに舞い戻った。
今度は、『教師』という肩書きを携えて──
……………。
……………。
- 8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:27:04.60 ID:HamSXZL30
久方ぶりの我が家だった。
テーブルの上には一枚の置き手紙。
『買い物で遅れます。昼食は冷蔵庫の中にあるので食べてね。 母より』
杞憂の一つであった母は不在のようだ。
とりあえず、腹を満たして一眠りでもするか。
見覚えのない買い替えられた冷蔵庫から、
綺麗にラップで包まれた昼食を取り出す。
懐かしい空気に包まれながら、
しんみりとした面持ちで飯を口へと運んだ。
……………。
食事を終え、階段を上がる。
開けた先には、三つの扉。
左奥に一つ。正面には二つ。
- 9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:30:56.92 ID:HamSXZL30
期待をせずに正面左のドアをゆっくりと開けると、
そこは、まるで時が止まっているようだった。
男「…………」
10年前と変わらない、懐かしの自分の部屋。
けれど、埃などは一切溜っていなくて……
恐らく、母が事前に掃除をしてくれたのだろう。
母に感謝をしつつ、
そのままベットへ倒れ込む。
懐かしい匂いに包まれながら、
俺はいつの間にか、意識を失った……。
………。
……………。
- 10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:32:33.93 ID:PjQ27TdV0
それが彼の最後の言葉だった
- 11 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/24(月) 12:39:05.27 ID:YQcRvqDG0
C
- 12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 12:41:07.68 ID:7w6hQPUUO
敬語妹か
- 13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 13:28:17.33 ID:8zB/KkR80
ムァドゥァァァァなの?
- 14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 14:27:43.20 ID:8VoZxhjC0
おいおいいお続きは?
- 15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 14:47:06.07 ID:HamSXZL30
……これは夢なのだろうか。
俺はどこにいる?
扉の前。部屋の前。
暗い暗い部屋の中、
誰かの息遣いの声だけが聞こえた。
「────」
苦しいのか。
それとも……悲しいのか。
今だけは、何も考えたくなかった。
けれど胸の奥に宿る何かに深く締め付けられて。
だからかもしれない。
- 16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 14:49:00.66 ID:HamSXZL30
ぽつぽつと……。
瞳から一筋の涙が零れてきた。
誰の涙だったのか。
俺が泣いているのだろうか。
答えは分からない。
今は、何も考えられない。
この瞬間はきっと間違いなのだろう。
これは夢の幻想世界で、現実ではないはずだ。
「────」「────」
今も、ドアの奥からは微かに二人の息遣いが聞こえてくる。
それは、肉欲に身を投じた人間の、汚い行為に違いない。
- 17 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 14:57:58.22 ID:HamSXZL30
信じたくはなかった。
いや、真実を知るのが恐ろしいだけなのか。
震える身体を必死に両手で押さえつけながら、
声を漏らすことを何とか喰い止めようとする。
扉は……少し開いていた。
覗くか。
それとも、否か。
どうする? 俺はどうしたい?
真実は目の前にある。すぐそこにある。
あとは、少しだけの決意さえ……。
だから俺は、
ゆっくりと瞳をその隙間に近づけていって……
……………。
その中の光景を脳裏に焼け付けた後、
静かに瞼を降ろした。
……………。
………。
- 18 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/24(月) 15:17:15.18 ID:4OJK/xQH0
>>8
意味的に杞憂は間違いだと思う
き‐ゆう〔‐イウ〕【×杞憂】
心配する必要のないことをあれこれ心配すること。取り越し苦労。
- 19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 15:38:49.75 ID:HamSXZL30
>>18
サンキューサー
- 20 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/24(月) 15:49:10.26 ID:HamSXZL30
ちょっとあけるから、酉つける。
ゆっくりのんびりと投下しますみません。
- 21 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/24(月) 15:49:52.69 ID:2qpuYksp0
前スレURLたのむ
- 22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 15:55:06.52 ID:8zB/KkR80
>>21
前スレあるのか?
- 25 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:31:36.07 ID:vkzdgyAH0
>>21
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1295571868/
これかいな?
- 26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 18:25:03.31 ID:8zB/KkR80
ほ
- 27 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/24(月) 18:27:06.08 ID:QKhyyJgM0
それ代理要請しただけのスレだろ
- 28 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 20:08:50.02 ID:8zB/KkR80
ほーしゅー
- 29 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/24(月) 20:53:00.62 ID:YQcRvqDG0
ほ
書き溜めあるのかと期待してたのに…
- 30 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/24(月) 21:03:26.74 ID:jWuXQQ4+0
保守ー、敬語妹好きなんだよね
- 34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/24(月) 23:49:42.85 ID:PDHo+5pu0
>>9と>>15の間急じゃね?
- 35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 00:41:19.37 ID:DW87Jchs0
とっととかけたろう
- 42 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/25(火) 05:52:09.54 ID:jotTYhNp0
描写が長いと読む気が起きない
会話だけの方が読みやすい
- 43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 07:04:18.26 ID:nUaSis6i0
ほ
- 44 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/25(火) 07:15:00.43 ID:KCi+OfQz0
おはようごさいます。
昨日はあの後来れなくてすみませんでした。
それで、こちらの都合で大変申し訳ないのですが、
三時まで用事がありまして、
その後、投下になってしまいそうです。
もうよろしければ、保守して下さると
ありがたいです。
では失礼します。
- 52 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 18:03:49.20 ID:bHdOcHYE0
>>1さん、今日は早く帰ってくるかな…
- 53 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 19:04:36.14 ID:Tps0IVY10
h
- 54 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/25(火) 19:12:10.29 ID:seGXLzsl0
ただいまです。遅れてすみませんでした。
今から急いで書き溜めてきます。
- 55 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/25(火) 19:35:31.33 ID:JQiX3Zdi0
>>54
頑張ってねー
- 56 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/25(火) 20:07:41.57 ID:HOs5jIou0
“おかえり”
男「……ん」
唐突に、誰かの声で目が覚めた。
少し遅れて、身体中が汗まみれだったことに気が付く。
寝ている最中に、悪夢でも見たのだろうか。
まだはっきりとしない頭をフル回転してみたが、
夢の内容は思い出せなかった。
男「あ……」
何となしに窓の外に目をやると、そこは黄金色の世界。
山を中心に橙色の光が溢れんばかりで、まるでこの街全体を包み込むような……
- 57 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/25(火) 20:09:04.77 ID:HOs5jIou0
男「ん?」
そういえば、
さきほど聞こえた声は誰のものだったのだろう。
懐かしいような、それでいて優しい声音。
今思い出しても、胸の中が締め付けられるようだった。
男「…………」
とにかく下に降りるか。
恐らく、母親は既に帰宅しているはずだ。
つまり、久方ぶりの、親子の再会が近づいている。
おもむろに立ち上がって、部屋の扉を出る。
その刹那、自然に身体が振り返り、閉まりかけた扉のその隙間から、
訳もなく部屋の中を覗き込んだ。
勿論、誰もいなかった。
……………。
- 58 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/25(火) 20:27:54.81 ID:HOs5jIou0
母親「あっ、起きたのね」
十年ぶりに見た母親は、薄れかけた記憶の姿より、
顔に幾本もの皺を増やして、髪はうっすらと白く染まっていた。
男「寝ちまって悪かった」
けれど、まるでかつての光景を切り取ったかのように……
母親「長旅疲れたでしょ。ほら、顔洗ってきなさい」
平然と自然に会話する事が出来る。
男「おう」
そう声をかけて、俺は洗面所へと向かった。
……………。
- 59 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 21:46:45.63 ID:B9yEzjW30
もう半年もかけるなよ!
- 60 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 22:20:40.76 ID:JWLnA1bZ0
星野仙一のAA↓
- 61 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 23:21:42.84 ID:Tps0IVY10
oi
- 62 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 23:39:48.82 ID:kHuQqJyT0
いまのところ面白くないうえに書くの遅い
がんばれよ
- 63 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/25(火) 23:54:11.75 ID:JWLnA1bZ0
>>62
序盤に面白さはそんなに求めてないから
- 64 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 00:18:51.31 ID:olhiSTgE0
はいなの人かと
- 65 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 01:04:19.41 ID:jpkHqIjK0
ほ
- 66 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 01:23:41.99 ID:KvJDchIa0
はいなの人なのか!
- 67 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 01:47:01.18 ID:cA7uJfQL0
はいなの人なのか?!
ならば全力支援
- 68 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 01:52:24.71 ID:Enb5uSzM0
あれ?
はいなの人とクリスマス妹の人って同じ人だっけ?
- 69 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 02:09:09.19 ID:9yFfgGXg0
どこを見てはいなの人だと思ったんだよ、違うだろ
・・・といいつつ期待してしまう
- 70 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 02:17:35.51 ID:bP/cMCQ10
584 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/22(土) 05:21:53.27 ID:4/zEVfLe0
次回作
妹「ねえ、妹としようよ!」
いつか立てるので、見つけたら読んでください
おまけの話なのに、こんなゆっくりペースに付き合っていただいてありがとうございました
では、おやすみなさい
- 71 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 02:45:52.76 ID:9yFfgGXg0
>>70
なにそれ?
- 72 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 02:46:27.70 ID:Enb5uSzM0
>>70
だよなたしか
- 73 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 02:57:07.29 ID:cA7uJfQL0
>>68
同じだよん
>>70
すると違う人なのかな
- 79 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 09:32:14.54 ID:gLGOaKK00
おはようです。
残念ながら、はいなの人ではないです。
書き溜めます。
- 80 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 09:52:25.45 ID:gLGOaKK00
夕食になった。
男「そうか、あの二人結婚したのか」
母親「昔から幼馴染で仲良かったでしょ。ついこないだ、式を挙げたわ」
男「それはいい報せだな」
話は尽きない。
話さなければならない事、話したい事、くだらない事、
考えるまでもなく、互いに言葉が溢れ出る。
長い間、自分の勝手な都合で家を空け、
ろくに連絡もしてこなかった俺を責めずに、
母親は温かい笑顔で迎えてくれた。
懐かしい母の食事を食べながら、
ふと時計を見ると既に二時間余りが経過していた。
母親「そうだ、いつから学校に勤務?」
男「明日から」
母親「えっ、そんなにすぐに?」
- 81 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 09:54:51.86 ID:gLGOaKK00
男「こっちも無理言ってお願いしたんだ。急な話だったからな」
母親「勤めてた学校が突然廃校になるなんて」
母親「嫌な時代になったわ……」
男「まあな」
母親「言い忘れてたけど、あの子も同じ学校だから」
あの子?
誰のことを言っているのだろう。
母親「え、ほら。妹よ、妹」
男「妹? もうそんな歳だったか?」
母親「はぁ、10年も会ってないうちに忘れたのね……」
母親「今は16歳。今年入学したばかりの一年生」
母親「あなたと一緒に通えるって、喜んでたわよ」
そうか。
あのちびっ子だったアイツも、
いつの間にか、そんな年齢になっていたのか。
- 82 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 09:57:18.73 ID:gLGOaKK00
男「でも、まだ帰ってこないみたいだな」
母親「んー、今、あの子水泳部に所属しててね」
母親「将来有望だって言われて、最近、帰りはいつも遅いわ」
男「そうか」
妹のことすら何も知らない自分が恥ずかしい。
どうやって会えばいいのだろう……
不安が胸の中で沸き起こった。
母親「多分、もうすぐ帰ってくると思うんだけど……」
……ガチャ。
その時、玄関の扉を開ける音がして……
母親「ほらっ、いいタイミング」
男「あ、うん」
『ただいまぁー』
数年ぶりに会う、彼女の声が奥から聞こえた。
……………。
- 83 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 10:41:01.80 ID:jpkHqIjK0
続きは
- 84 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 10:42:09.89 ID:UjLDswOI0
保守
- 85 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 10:46:10.33 ID:FmTSwkZM0
面白くなってきた
- 86 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 10:57:58.95 ID:gLGOaKK00
いつも思うが、出会いというのは唐突だ。
妹「あっ、に、兄さん、久しぶりですっ」
母親「ほらっ、男、挨拶しなさい」
男「お、おう……」
なぜか、次第に胸の鼓動が早くなる。
男「よろしくな」
妹「はいっ、私のこともよろしくお願いしますねっ」
男「うん」
妹「あ……ええと」
久しぶりの兄の姿に彼女は緊張しているようだった。
もごもごと歯切れの悪い言葉を言いかけようとし止めて、
上目遣いで、こちらの出方を伺う。
しかし、えらい美人に成長したもんだなぁ。
- 87 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 10:59:34.55 ID:gLGOaKK00
男「明日から同じ学校みたいだな」
妹「あ、はい。私もその話聞いてびっくりしました」
男「もしかしたら教える機会があるかもしれないけど」
男「その時は、へたくそでも大目に見てやってくれよ?」
妹「わ、分かりましたっ」
男「そうだなぁ……あと……」
妹「……は、はい」
男「うーむ……」
会話が思い通りに進まない。
彼女の趣味も今までの過去も詳しく知らないせいだろうか。
見知らぬ他人と会話しているような感覚に襲われた。
実の妹なのになぁ。
男「……ん?」
- 88 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 11:00:19.00 ID:gLGOaKK00
胸の鼓動が一層早くなった。
妹「……兄さん?」
男「……ええと、ちょっと待ってくれ」
彼女の顔を見ていると、何か思い当たるようだった。
何だろうか、ここまで俺が緊張する訳は……。
──あ。
男「…………」
妹「……どうしました?」
男「お前……」
妹「へ?」
気が付いた時には絶句しそうで、
今にも彼女の肩を掴んで衝動で揺さぶってしまいそうな、
感情のコントロールが効かない。
- 89 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 11:01:16.41 ID:gLGOaKK00
けれど、そんな自分を必死に押さえつけて……
男「ん、これからよろしくな」
妹「あっ……」
男「母さん、まだちょっと疲れが取れてないみたいだから」
男「自分の部屋で休んでるよ。いいだろ? あの部屋使って」
母親「それは構わないけど……」
男「サンキュ。じゃあ、また明日」
妹「……っ」
母親「ちょっと、男っ?」
背中に浴びせられる声を無視して階段を上がる。
- 90 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/26(水) 11:02:10.06 ID:gLGOaKK00
彼女の最後の表情は、もっと兄と会話したいと切望しているようだった。
しかし、残念ながらその期待に答えることは出来ない。
今は自分のことで精一杯だ。
男「…………」
鼓動がさらに一層早くなる。
男「あいつ……」
部屋のドアノブに手をさしかけた時、呟いた。
男「姉さんと、瓜二つだったな……」
廊下の窓から空を覗くと……
天空には、綺麗な満月がきらきらと光り輝いていた。
……………。
……………。
- 91 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 11:05:13.89 ID:FmTSwkZM0
SFだったのか
- 92 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 11:06:25.98 ID:jpkHqIjK0
兄貴が教師とか俺は無理だな姉しかいないが
- 93 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 11:06:52.44 ID:QLvl1bM6P
>>91
いやどう見てもホラーだろ
- 94 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/26(水) 11:09:08.53 ID:7IxOYFCQ0
夢でみたセクースシーンは姉?
- 95 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 11:10:05.25 ID:MU26rWla0
ほら怖いわ
- 96 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 11:54:33.41 ID:jpkHqIjK0
ほ
- 97 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 12:51:40.74 ID:F1ohwicwO
女「うぇっ……吐きそう……」の人だろ?
向こうで言ってたし、書く速度も似かよってる
- 100 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 14:03:52.26 ID:N5uCMmgb0
>>97
それって女子高生と同棲するやつだっけ?
- 101 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 14:20:19.02 ID:CVQoRnPp0
SFホラー
- 102 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 15:06:20.14 ID:jpkHqIjK0
ほ
- 103 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 15:29:38.97 ID:lUnazFQ4O
特定はほどほどに
- 110 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 20:19:37.59 ID:jpkHqIjK0
書き貯めしてるのかねー
- 111 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 21:06:11.98 ID:jpkHqIjK0
ほ
- 112 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/26(水) 21:52:01.60 ID:cZ/mMmYW0
>>97見たけど完結に8ヶ月もかかってるのか、酷いな・・・
このスレでは頑張ってくれよ
まあサクサク書けないならVIPに立てるなと言いたいけどな
- 113 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 22:03:19.28 ID:jpkHqIjK0
もう少し、ほんの少しでいいからペースをあげて!
- 114 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/26(水) 22:29:21.53 ID:Ov4ofMRL0
エロゲー始まって5分もたってないくらいの展開
- 115 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/26(水) 23:27:23.97 ID:1KOqimfE0
気長に待つかー
- 126 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/27(木) 07:42:05.65 ID:l/MUOuQHO
いくらなんでもこれはないんじゃないか
- 127 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/27(木) 08:58:06.33 ID:5EQCyvkG0
もう立て直せよ
絶対終わらずに逃げ出すわこんなん
- 128 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/27(木) 12:48:36.85 ID:dsGf6YdE0
1000までに何個投下できるのかいってみいや
- 129 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/27(木) 14:22:35.73 ID:80nvO3w30
とりあえず書け
話はそれからだ
- 130 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/27(木) 14:40:03.85 ID:zgswrnqm0
姉のことを考える。
二歳年上の彼女はいつも自分の模範であり、
自慢であり、何よりも俺はそんな姉のことが大好きだった。
彼女も弟である俺を色んなところへ
連れ出してはドギマギさせ、
しかし、結局、最後には笑わせてくれた。
かけがえのない日々。
幸せだったあの頃。
いつも彼女の背中を追いかけて、
いつの日か、その隣に並べたらいいなと考えていた。
そうやって、この日常がいつまでも続くと
訳もなく信じていたんだ。
けれど、それは唐突に終わりを告げる。
13年前の夏。
その日から、姉は家へと戻る事はなかった。
……………。
- 131 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/27(木) 15:01:04.40 ID:zgswrnqm0
男「おはよう」
母親「あっ、男」
リビングへ降りると、
母親が出来立ての朝食を並べているところだった。
母親「もう少しで起こそうと思ったんだけど」
母親「ふふ、よく自分で起きられたわね」
どことなく嬉しそうに笑った。
男「俺を幾つだと思ってるんだ。もうそんなガキじゃないぞ」
母親「そうだった、そうだった」
口元を綻ばせながら、
彼女はいそいそと仕事を再開する。
食卓を眺めていると、
おかずが一品にサラダやトースト、スープまである。
- 132 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/27(木) 15:02:12.11 ID:zgswrnqm0
一人暮らしでは考えられない光景だった。
以前なら、朝食を抜く事なんて日常茶飯事だ。
それが実家だと、ここまで違うなんて……。
男「何か手伝うことはあるか?」
昔では考えられなかったが、
少しでも役に立ちたい、そう思えるようになった。
母親「え?」
男「母さんは座ってな、俺が食卓に運ぶからさ」
母親「なに急に……どういう風の吹きまわしなのかしら」
男「変な理由はないぞ」
男「ただ、俺にも出来ることがあるならやりたいなぁってことだ」
母親「ほう」
男「ほら、そんな目新しいものを見る目をしてないで座りなよ」
母親「……大人になったのね」
男「…………」
- 133 名前: ◆aAYDG1Yw18WD [] 投稿日:2011/01/27(木) 15:04:00.56 ID:zgswrnqm0
何かもの凄く恥ずかしい気がする。
でも、それが心地悪いってわけじゃなかった。
嬉しさと照れが入り乱れるような、
そんな感情に戸惑っていた。
母親はと言うと、俺が頬を赤らめるのを、
何故か小さく笑いながら、じっと見つめていた。
母親「……そうだ」
男「ん?」
母親「やっぱり、ここは私に任せてくれていいわ」
男「どうしてだ? これぐらいなら俺だって……」
母親「違うの。その代わりと言っちゃなんだけど」
漠然と嫌な予感がする。
母親「妹のこと、起こして来てくれない?」
……………。
……………。
- 134 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/27(木) 16:49:10.45 ID:AY0mq+NoO
とっととSS速報いこうぜ保守
- 135 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/01/27(木) 16:51:57.01 ID:9XfW72k00
>>1
やる気あるのー?
- 136 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/27(木) 17:48:53.63 ID:5EQCyvkG0
4レスだけでまた何も言わずに消えるとか死ねよ
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