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妹「兄さん、放課後に図書室で待ってますね」兄「また学校でかよ…」
- 1 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2011/07/05(火) 07:52:28.30 ID:A+LP1K5X0
ふぅ…
- 2 名前:てす娘 ◆A3m0SWgCcMdH [] 投稿日:2011/07/05(火) 07:53:42.02 ID:W4bVRBdh0
ん
- 3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 08:00:01.88 ID:qklBDMfH0
放課後の図書室は受験生ぶって勉強する三年が多くてむかつく 家帰れ
- 4 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 08:04:54.19 ID:Uq1CuEa70
兄「なぁー帰ろうぜー」
妹「駄目です。勉強みてくれるって約束したでしょう?」
兄「節電だかなんだかで空調もかかってないし、家でいいじゃん」
っつってね
何もやらしいところはないね
- 5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 08:06:14.69 ID:X8wjYutl0
いもちゅ
- 6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 08:06:34.72 ID:+D+CajfNi
湊で再生させていただきます
- 7 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 08:25:23.94 ID:piwRlVxu0
さあ続けるんだ続けて下さい
- 8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 08:59:42.57 ID:lfZvCx4j0
ほ
- 9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 09:11:44.42 ID:0sbVCEAK0
どかーん
- 10 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 10:04:29.07 ID:gFtHwXU10
ふむ
- 11 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 10:33:04.23 ID:ofOBGpA20
そういやまだ爆発してないな
- 12 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 11:03:10.51 ID:wCfyEWVsQ
妹「というわけで妹は1人図書室で勉強、おのれ兄さま」
妹「ですがワタクシはお兄さまのそんな放置プレイスタイルも大好きですわ」ガタッ
妹「あら、ひじが当たって本が……恋人占い?」
妹「……クソ暑くて勉強なんざしてられませんし、暇を潰すのにはちょうどいいですわ」
妹「まあ、ワタクシの相手はお兄さま以外ありえませんけど、おほほほほ!!」
- 13 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 11:25:04.57 ID:wCfyEWVsQ
妹「まずは鏡……美術室に合わせ鏡が有りましたわね」トテトテ
妹「次に異性の体の一部……お兄さまの精液は常備しておりますわ!!」
妹「赤い口紅で魔方陣……金魚は赤いから潰したら赤い汁が出ますわよね? それにワタクシの恋人占いなのですから、魔方陣はゴージャスに書き込みましょう」
妹「そしてラストは蝶の羽の粉?」
妹「知らねえや、そこらの昆虫を全部ぶっこんで燃やした灰でいいだろ」
妹「完成ですわ、さっそく儀式を!!」
妹「肝心の呪文がかすれてよく見えませんが、適当でいいですわね……ゴニョゴニョ……」
しかし何も起きない。
妹「ふう、まあ当然の結果ですが、ココまでお兄さまを慕って行動するワタクシはなんと健気で可愛らしいのでしょう!!」
妹「コレならばお兄さまのハートをゲットするのも、そう遠い日ではないですわね」
妹が自己完結して帰ろうとしたとき、魔方陣を作る赤い線から光が溢れてきた。
妹「あ、あら? これはいったい……きゃあ!?」ドカーン
- 14 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 11:38:10.38 ID:wCfyEWVsQ
妹「けほけほ……爆発するなんて、隠し味のニトロが強かったかしら?」
?「けほけほ……な、なんじゃいったい?」
妹「あら……女の子?」
美術室に充満する白煙が薄れ、妹の目の前には女の子。
ローライズのパンツにサラシ布で胸を隠している。
背中に生えたコウモリ羽と悪魔シッポがなんとも可愛らしい。
妹「……って、コスプレ少女がなんで高校に」
?「だれがコスプレ少女じゃ!! お主の召喚が未熟なせいで、こんなちっぽけな姿になっとるんじゃ、たわけが!!」
妹「はいはい、いい子でちゅからお家に帰りましょうね〜」
?「ワシをぞんざいに扱うとはの……こんな屈辱は久方ぶりじゃ!!」
- 15 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 11:58:54.44 ID:wCfyEWVsQ
?「はぁっ!!」
女の子が手を妹に突き出す。
すると周囲の空気が妹に絡み付いているかのように、妹の手足が急激に重くなった。
妹「う、うぐぐ……な、なんなのいきなり?」
?「ワシは魔神アスモデウス。ワシを怒らせた罪をその身で受けるがいい」
妹「アスモデウスって、たしかゲームとかに出てくる……悪魔!?」
アスモデウス「いかにも悪魔、というかなぜ知らんのじゃ? 召喚者はお主じゃろうに」
妹「わ、私はただ恋人占いを……」
アスモデウス「それでワシを召喚!? なぜに!?」
妹「こっちが聞きたいわよ!!」
アスモデウス「むう、隠れた才能という奴か……待て、お主いま想い人がおるのか?」
- 16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 12:07:48.81 ID:Sk2CK372P
構わん続けろ
- 17 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 12:15:32.62 ID:wCfyEWVsQ
妹「いますけど何かっ!?」
アスモデウス「そんなケンカ腰にならずともよい、ワシならばお主の願いを叶えられるぞ」
アスモデウスの言葉が放たれた瞬間、妹に変化が起こった。
その場に縫い付けられていたように身動きを取れなかった妹が、音もなく跳躍した。
アスモデウス「んなっ!?」
妹は華麗に弧を描き、アスモデウスの背後に着地。
唖然とするアスモデウスの首に手刀をあてて動きを封じると、底冷えする声で妹は言った。
妹「その話、聞かせてもらおうかしら。でも、もし嘘だったら……」
アスモデウスの前髪に妹の手刀が閃く。
すると妹の手刀が走った線に合わせて、アスモデウスの前髪がパラリと落ちた。
アスモデウス「ひ、ひぃぃ!?」
地獄の悪鬼を震え上がらせた妹は、にやりと粘つくような笑みを浮かべていた
- 18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 12:21:17.99 ID:Sk2CK372P
妹こええ
- 19 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 12:29:32.71 ID:wCfyEWVsQ
妹「大いなる色欲?」
アスモデウス「そうそう、ワシの力は色恋沙汰にはビンゴなんじゃよ」
妹「アンタみたいなチンチクリンがねぇ」
アスモデウス「うぐっ、それはお主の召喚が……まあいい」
アスモデウス「とりあえず、このサソリの針に貴様の指を刺してくれ。それが契約じゃ」
妹「……毒はないわよね」
アスモデウス「もち大丈夫。ほらほら、さあさあ」
アスモデウス(この体では正面からは勝てぬ、しかし勝ち方には色々あるからの)
アスモデウス(この淫欲のサソリを使えば、どんな女でもビッチ!! ワシをコケにした貴様の家庭と人生はボロボロじゃ!!)
妹「仕方ないわね、えいっ」プス
アスモデウス「よっしゃ!!」
- 20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 12:33:27.24 ID:Z62HrLkP0
続けろください
- 21 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 12:43:47.67 ID:wCfyEWVsQ
妹「うーん、これでよかったのよね? 後で魂をよこせとか言ったらKILLわよ?」
ビュンと妹の手刀が空を斬る。
アスモデウス「だ、大丈夫じゃよ。サソリの針に指を刺させるのは、相手の願いの覚悟を知るだけじゃ」
妹「毒が無いサソリで覚悟を?」
アスモデウス「ああ、これはウッカリ。貴様には毒が無いと言ってしまったな、儲け物だと思え」
妹「ふーん」
アスモデウス(さて、そろそろ効果が出る頃かの)
アスモデウス「のう、体が熱く無いかの?」
妹「エアコン無いから暑いに決まってるでしょ、アンタは涼しそうな格好ね淫欲魔神?」
アスモデウス「うぐぐ……我慢せずともよい。身を焦がす火照りに、もう立ってもおられんはずじゃ」
妹「?」
妹は首をかしげて、眉根を寄せる。
心底、不思議そうな、いや不審な目をしていた。
アスモデウス「な、なぜじゃ!?」
妹「アナタ、何かしたわね?」
- 22 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 12:47:06.48 ID:tzJC5oMO0
k
- 23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 12:53:08.66 ID:1tUINH/b0
なんで最近立て逃げが普通になってきたん?
氏ねよ
- 24 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 12:56:01.90 ID:wCfyEWVsQ
アスモデウス「えっ?」
妹の拳がアスモデウスの顔面に炸裂した。
アスモデウス「う、うぐぇっ!?」
ぶっ飛び、壁に激突するアスモデウス。
そして崩れ落ちるように膝を折るが、倒れる事は許されない。
妹「オラオラオラオラオラオラオラオラ」
妹のラッシュがアスモデウス腹や顔面に突き刺さり、ラッシュと壁に挟まれたアスモデウスは宙を浮く。
アスモデウス「う、うぐっ!? や、やめ……」
妹のラッシュは続く。
アスモデウス「あ、う……」
アスモデウスが口角から血泡を飛ばし、意識を手放す寸前で妹のラッシュが止む。
だがやはり倒れる事は許されない。
妹はアスモデウスの長い白髪を掴むと、その場にアスモデウスを立たせる。
アスモデウス「……う……が……」
妹「聞こえてるかしら? 魔神さん」
- 25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 12:56:57.06 ID:X8wjYutl0
いもかわさるよけ
- 26 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 13:09:31.09 ID:jfYfC4DO0
んん
- 27 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 13:13:56.58 ID:iz+2UXTP0
この兄妹は首に星型のアザでもあるのかw
- 28 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 13:18:31.26 ID:wCfyEWVsQ
青色吐息のアスモデウスに妹が笑顔をつくる。
そして、それを見たアスモデウスはなぜ妹にサソリの毒が効かないのか理解した。
アスモデウス(こ、こやつ……性根が腐っておる……)
妹の笑顔。
殺意と憎悪を内に秘めた、ガラスのような瞳。
口の歪め方一つとっても、溢れ出る狂気を絵にしたような笑顔である。
例えるならばドブ川のドブをさらに腐らせ、それを煮詰めて作った団子をさらに腐らせ……
妹「なに考えてるの?」
妹が笑顔のまま写生用の果物カゴに手を伸ばし、思索するアスモデウスに果物ナイフを突き付ける。
アスモデウス「ひ、ひぃっ!?」
妹「私が人殺しをしないのは、私とお兄さまのため。悪魔なら殺してもいいわよね?」
アスモデウス「お、お兄さま? じゃなくて待ってくれ!!」
妹はアスモデウスの髪を手放すと、今度はアスモデウスの首を掴んで持ち上げる。
妹「お兄さまは私だけのお兄さま、貴様の腐った言葉で語っていい方ではありませんわ」
アスモデウス「う、ぐぇ……」
悪魔は頑丈である。
そう簡単に意識は飛ばない。
- 29 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 13:33:07.20 ID:wCfyEWVsQ
妹「人は目だけは自己再生しないけど、悪魔は目玉を落とされたら再生するのかしら?」
妹が片手で果物ナイフをクルクル回す。
妹「アナタにはYESかNOの選択肢、それと優しいワタクシからヒントがあります。計三つの中からどれか選んでね」
妹「おっと、それ以外や舐めたマネをしやがると首をへし折るからよろしく」
アスモデウス「ヒ……ヒントを……」
首を掴まれ、かすれた声でアスモデウスがあえぐ。
妹「YESを選ぶとワタクシにアナタは両目を潰されます。NOを選ぶと本当か試しにワタクシがアナタの両目を潰してみます」
アスモデウスはもう涙目である。
アスモデウス「ごめん……なさい……たすけ……て」
妹「YES? NO?」
アスモデウス「ごめんなさい……何でもします、から……助けてください……」
ポロポロと涙をこぼしながらアスモデウスが懇願する。
妹はそれを見るとアスモデウスの首を掴む手を離した。
- 30 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 13:45:41.26 ID:1OAn4Nrm0
し
- 31 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 13:49:10.36 ID:wCfyEWVsQ
妹「ありがとう、アナタみたいな大悪魔が協力してくれるなんて助かるわ。本当にありがとう」
アスモデウス「う……えぐ……」
妹「そう、アナタも泣くほど嬉しいのね。ところでアナタの名前は何だっけ?」
アスモデウス「……アスモデウス」
妹「今日からポチよ、嬉しいでしょ? 嫌ならナイフでえぐるわ」
ポチ「う、うれしいです……え、えぐっ」
妹「まあ、泣くほど嬉しい? ワタクシなら自殺するわね、プライドがないのかしらコイツ」
泣きじゃくるポチを見て妹はいい笑顔。
先手必勝で自分の立場を高くした妹は、泣きじゃくるポチに手を伸ばす。
妹「とにかく、ココは人が来るかもしれないわ。違う所に行きましょう」
ポチ「……はい」
断る事など出来はしない。
二人は揃って放課後の美術室をあとにした。
- 32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 14:05:06.93 ID:6Y67e6Oi0
支援
- 33 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 14:07:57.33 ID:wCfyEWVsQ
学校の帰り道「MどなるD」
妹「ボコボコにしたのに、もう回復するなんて凄いわね」
ノート片手に妹がポチに話しかける。
ポチ「悪魔は頑丈なのが取り柄じゃ……です」
妹「取り繕わなくてもいいわよ。むしろ取り繕ったら殴るわ」
ポチ「は、はい……じゃ」
妹「で、話を戻すけど」
コホンと一つ咳をつく妹。
妹「意中の相手をその気にさせる方法はあるのよね?」
ポチ「う、うむ……ちなみにその相手とやらは?」
妹「お兄さまに決まっているわ」
ポチ(やっぱりか)
ポチ(しかし、近親相姦ならばワシも悪行を成したと一応立つ瀬がある)
ポチ(もう、コヤツに関わるのは嫌じゃ……さっさと兄とやらを色欲の虜にして魔界に帰ろう)
妹「……で、聞いてる? ポチ」
ポチ「へ? う、うむ! 聞いておるぞ! ワシの力でお主の想い人とやらを色狂いにしてやれば」
妹「殺すわよ」
- 34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 14:10:55.77 ID:3QMN++FH0
サモンナイト外伝クラフトソード物語2だかの悪魔っ子を思い出したでござる
- 35 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 14:19:15.12 ID:wCfyEWVsQ
ポチ「な、なぜじゃ!?」
妹「大声ださないの、恥ずかしい」
妹「ワタクシはワタクシの実力で、お兄さまに振り向いて欲しいの。わかっていただけるかしら?」
ポチ「し、しかし、それならばワシの力を使わずとも……」
妹「お兄さまは今までワタクシに振り向いてはくれなかったわ……恥ずかしいことだけど」
妹「だからワタクシはアナタの『知識』が欲しいの。今まで人々を持て遊んできたその『知識』」
妹「ワタクシはそれを推進剤にしてお兄さまとの距離を縮めるわ」
妹は晴れやかに語るが、ポチは少し表情を曇らせる。
ポチ「…………」
店員「セット二つお持ちしました〜」
妹「おっと、来たわね」
ポチ「二つ?」
- 36 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 14:32:08.11 ID:6cJWs/NC0
ほのぼのSSかと来てみれば(ry
- 37 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 14:42:00.57 ID:wCfyEWVsQ
妹「一つはアナタのぶんよ、食べなさい」
ポチ「な、なんでワシに?」
妹「餌付けって所かしら?」
ポチ「しょんぼり〜ん」
妹「……それと、少しやり過ぎてしまったお詫びよ」
ポチ「なんじゃ? 聞こえんぞ」
妹「呼び名は何がいい? さすがにポチは嫌でしょ? 短く頼むわ」
話をそらす妹。
ポチ「え? アスモデウスはアスモデウスじゃ」
妹「じゃあ一文字とってヤスで」
ヤス「い、嫌じゃ!!」
妹「まあ、食べなさい。遠慮しない、遠慮しない」
ヤス「う、うむ。……最初からこうやって敬意らしい素振りを払えばワシも苦労せずに……ぶつぶつ」
妹「ところで」
- 38 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 15:04:38.31 ID:jfYfC4DO0
頑張れ
- 39 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 15:07:07.33 ID:wCfyEWVsQ
アスモ「なんじゃ?」
妹「アナタの知識には期待しているわよ」
アスモ「……その事なんじゃが」
妹「?」
アスモ「ワシは小心でな、今まで男を経験した事が無い」
妹「…………は?」
アスモ「道具や術で道を踏み外させるのが精一杯じゃ、てへっ」
妹が硬直。
その後、わなわなと震え出すとテーブルを叩いて立ち上がった。
妹「なにが、『てへっ』だちくしょうがぁッッ!!」
アスモ「ひぃっ!?」
妹「優しくして損した!! 吐け!! 今すぐ私のバーガーと優しさを吐き戻せ!!」
妹がヤスの首根っこを掴んで前後に揺さぶる。
アスモ「む、無理じゃ〜。そんなに揺さ振らんでくれぃ〜」
妹「うるさい黙れ!!」
アスモ「ぴぃぃ〜」
- 40 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 15:18:53.52 ID:wCfyEWVsQ
店員「ちょ、ちょっとお客様!?」
妹「プレイの一環です。気にしないで」
店員「プレイ!? その娘アワを噴いて、ピクピクしてるのに!?」
妹「あはは〜、そんなに気持ちいいのか〜えぇ〜?」
店員「何ていやらしい……」
アスモ「……ワザとじゃろう……お主ら絶対グルじゃろう」
意識を手放し始めたアスモが一筋の涙をこぼした。
すると祈りが通じたのか、近くのテーブルで女子高校生たちが立ち上がった。
女子1「もう帰ろうぜ、白けちまった」
女子2「また妹かよ、うぜぇ」
女子3「マジ死なねーかな、アイツ」
店員「あ、ありがとうございました」
バタバタと帰っていく女子たちに店員が頭を下げる。
妹はつまらなそうに目を細めると、アスモを掴む手を緩めた。
アスモ「ぐえぇ」
- 41 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 15:31:46.22 ID:puR2R6or0
うむ
- 42 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 15:40:06.28 ID:wCfyEWVsQ
長椅子に尻餅をついたアスモは涙目で、赤くなった首をさすりながら声を出した。
アスモ「げほ、げほ、お主は手加減とやらを……うん? どうした?」
妹「何でもないわよ」
しかし妹の表情は暗い。
というか、どこか合戦にでも行くかのように硬く刺々しい。
アスモ「じゃが」
妹「あ〜あ、まさか悪魔が処女とはねぇ」
アスモ「わ、悪いか!!」
妹「いや〜別に〜」
妹は、はぐらかすようにため息をつくとカバンにノートを突っ込んで立ち上がった。
妹「私はもう帰るわ、アンタも帰りなさい。サイナラサイナラ」
アスモ「え? ま、待て!!」
アスモ(このままいいように扱われては、大悪魔としてのメンツが……せめて悪業の一つでも行わなければ)
妹「なに? 殴るわよ」
アスモ「じ、実は……願いを叶えるまでは魔界には帰れぬシキタリなんじゃ」
- 43 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 15:42:57.00 ID:wCfyEWVsQ
追記
アスモの翼と尻尾は常人には見えません
- 44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 15:43:24.93 ID:Sk2CK372P
百合ルートキボンヌ
- 45 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 15:47:38.93 ID:fotcNjQEO
兄だろ
- 46 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 15:58:25.34 ID:wCfyEWVsQ
〜妹宅〜
妹「命が惜しければ……」
アスモ「わ、わかっておる」
二人並んで家の敷地に入り、家の扉を開けた。
妹「ただいま帰りましたわ! お兄さま〜」
アスモ「……!?」
妹の豹変っぷりにアスモは固まる。
だが妹は気にせず靴を脱ぎ、そのまま家へと上がり込む。
一つ一つの動作が流れるように軽やかで、それでいて崩れる事無く整っている。
アスモは妹をどこかのお嬢様かと見紛うようなほどだった。
アスモ「少し、目を見せてくれ」
妹「あら、どうしたの?」
アスモ「よかった。ドブ川の溜まりみたいなままじゃ」
ここで妹、アスモの頭にアイアンクロー。
右手一本で宙に浮かせる。
アスモ「あぐぐ」
妹「いやですわ、まったく。ドブ川だなんて」
- 47 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 16:04:25.85 ID:puR2R6or0
兄はノーマルなのかなー
- 48 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 16:13:24.50 ID:wCfyEWVsQ
兄「どうした妹? その娘はどちら様で?」
妹「あら、いやだ。枝毛がありますわよアスモちゃん」
アスモ「絶対ごまかせておらんぞ」
妹が手を離し、ストンと落ちたアスモの前髪を撫でる。
それを半眼で眺めるアスモだったが、兄は気付かないように笑顔で話しかけてきた。
兄「はじめまして、だよね。妹の友達かい?」
妹「そうなの、今日はお泊まりに来たの」
兄「泊まりに? 見たところ、まだ小学生ぐらいだけど、ご両親の許可はとっているのかい?」
妹「お兄さま!? それ以上言ってはダメですわ」
妹の裏拳が、兄から見えないようにアスモの腹に決まる。
アスモ「……う……ぐぅ」
妹「アスモちゃんはハーフで、ご両親は家庭不和やら、浮気やらでもう……」
涙目で声を殺すアスモをかばうように兄の前に立つ妹。
兄から見れば優しい妹である。
- 49 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 16:27:15.28 ID:wCfyEWVsQ
兄「そうか、部屋はあるから泊まっていいよ。ごめんな」
妹「それじゃ、私の部屋に行きましょうか?」
妹はアスモの手を取り、二人はそのまま二階の妹の部屋へ。
アスモ「い、いきなり殴るでない。事前に知らせてくれぬと痛いんじゃ」
妹「許せ、仕方なかった」
妹「それよりも、本当に異性との経験が無いの? せめて恋仲カップルとかの話はあるわよね?」
アスモ「そ、それよりもトイレを貸してくれぬか? 腹の調子がおかしい」
妹「バカね、浸透掌だから内側まで響くのは当然よ?」
アスモ「キサマは鬼か!?」
- 50 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 16:40:25.18 ID:wCfyEWVsQ
〜 一階トイレ 〜
アスモ「ふい〜出た出た」ガラッ
兄「やあ、アスモちゃんだっけ?」
アスモ「う、うむ。そうじゃが」
アスモ(あの妹じゃ、兄にも気をつけねば)
兄「ちょうどイチゴのケーキと紅茶がある、妹と一緒に食べてくれ」
出された木のトレイの上には丸いケーキ。
白くデコレーションされ、上にはイチゴが鎮座している。
アスモ「へ?」
兄「どうしたんだい? ああ、重くて持てないのか」
アスモ「い、いや。え……なんで?」
兄「帰りに半額セールで叩き売りされててね、妹が好きだから買って来たんだ。これは内緒だからな」
笑う兄は澄み切ったいい瞳。
妹とは大違いであった。
- 51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 16:45:49.55 ID:fotcNjQEO
兄イケメン!
- 52 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 16:50:27.37 ID:wCfyEWVsQ
兄「それと、妹があんなに楽しそうなのは久しぶりなんだ。ケーキを買って来て正解だったよ」
アスモ「楽しそう、かの」
兄「わかるよ、兄妹だからね」
アスモ「むう」
しばしアスモは考えるが、思い出すのは殴られる場面と狂気の笑顔のみ。
アスモは身を震わせて考えるのを止める。
ばっちりトラウマが決まっていた。
兄「ははっ、じゃあ任せたよ」
アスモ「う、むう……」
断るとややこしくなりそうなので、アスモはトレイを持って二階へ戻る。
部屋に戻ると妹が満面の笑みで待っていた。
妹「何を楽しそうに、お兄さまと話していたの?」
- 53 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 17:04:41.48 ID:wCfyEWVsQ
アスモ「待て!! ケーキじゃ!! お主の想い人がケーキと紅茶を用意してくれておったぞ!!」
トレイをかかげ、映画のラストシーンばりに声を張り上げるアスモ。
命がかかっていると直感で理解していた。
妹「まあ、お兄さまが!? 嬉しい!! いただきます!!」
妹はトレイをひったくると、ケーキに文字通り飛び付いて犬食いを始める。
妹「うま、美味!! 美味ですわ!! 脳髄の芯までとろけそう!!」
アスモ「そ、そうか。よかった」
アスモ(ワシのぶんは? とか言ったら殺されるなコレは)
妹「うまうまうまうまうまうまうま」
アスモ(しかし、まともそうな兄に術や道具無しでは少しつらいの……妹がコレじゃしな)
妹「ペロペロペロペロペロペロ」
皿まで舐める妹に、道の険しさを思い知るアスモだった。
- 54 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 17:20:31.33 ID:9YdvJQDGO
しえん
- 55 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 17:23:54.21 ID:wCfyEWVsQ
アスモ「お腹すいた」
妹「さっき食べたじゃないですか?」
アスモ「お主だけな!!」
妹「何を言ってるの? 二人で半分こにして食べたでしょ? まるで私が一人でケーキを全部食べた事を、お兄さまに知らせるみたいな言い方ね?」
アスモ「言わぬ!! 言わぬからその手刀を止めてくれ!!」
妹「まったく、バーガー食べたじゃないの? 私の優しさトッピングして」
アスモ「それが消化される前に、巨大な悪意で体外に弾き出す羽目になったのはいい思い出じゃ!!」
声と同時にアスモの腹がなる。
アスモは上目遣いで妹を見て口を開いた。
アスモ「地上では行くアテも無いし、お主だけが頼みなんじゃよ」
妹「泣き落としは効きませんよ?」
アスモ「う、うえ〜ん」
兄「夕飯が出来たよー」
- 56 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 17:26:26.19 ID:+D+CajfNi
期待
- 57 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 17:30:02.78 ID:BkxPGuuM0
スレタイから?げてるっぽいのに、呼び名も話し方も違うとか
- 60 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 17:45:59.24 ID:wCfyEWVsQ
兄「兄特製のハンバーグだ」
妹「お兄さま、さすがですわ!!」
アスモ「う、うむ」
テーブルに三人、ご飯とハンバーグとサラダも三つ。
アスモ「い、いいのか?」
兄「どうぞどうぞ、遠慮しないで」
妹「どうぞどうぞ、遠慮しないで」
妹の目は言外に「食ったら殺す」と伝えている。
兄「食べないのかい?」
アスモ「いや、その」
妹「食べないの?」
アスモ「う、うぅ……」
涙目のアスモに何を勘違いしたのか、兄がフォークの先にハンバーグを刺してアスモに向けてきた。
兄「ほら、あーん」
妹「……!?」
アスモ「え、えっと」
兄「あーん」
アスモ「……あ、あーん」
- 61 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 17:53:36.76 ID:9q6eUVIS0
さようならアスモ…
- 62 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 17:58:06.18 ID:ic/Y2u8p0
支援
- 63 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 17:58:42.77 ID:wCfyEWVsQ
口を開いて閉じると、肉汁あふれだすハンバーグに、酸味の利いたケチャップの味。
アスモ「う、うんまーい!?」
兄「ははっ、俺に惚れるなよ!!」
アスモ「うまうま、お兄さんスゴいのう!! こんな美味い料理は久方ぶりじゃ!!」
モリモリと料理を平らげていくアスモ。
だが、ふと気付く。
なぜか肌寒いうえに、嫌な視線を感じる。
アスモ(…………)
笑う兄の背後、兄からは死角になった場所で妹がこちらを見ていた。
表情も無く、淡々と機械的に……
アスモはその顔を見たことがあった。
苦痛、憤怒、憎悪。
それらの解決策として、社会悪になる覚悟を決めた顔。
人殺しの顔だった。
- 64 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 17:59:50.55 ID:+D+CajfNi
合掌
- 65 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 18:00:15.44 ID:2mq9k9kS0
アモス君のことは忘れないよ
- 66 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 18:03:10.54 ID:CYdmW6Q+0
oh…
- 67 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 18:03:15.68 ID:X8wjYutl0
いもかわ
- 68 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 18:12:13.60 ID:wCfyEWVsQ
視線から逃げるようにスプーンとフォークを動かす。
ご飯は途中から味が無くなっていた。
兄「お、全部食べたな。それじゃみんなでごちそうさまだな」
兄「ごちそうさまでした」
妹「ごちそうさまでした」
アスモ「……ごちそうさまでした!!」
アスモは即座に玄関へダッシュ。
だが妹に回り込まれた。
妹「もう外で遊ぶのは遅いし、私の部屋に行きましょうか?」
妹は万力のような力でアスモの腕をつかみ、階段を登ろうとする。
アスモ(殺害場所を自室に選ぶ気か!?)
しかし天の助け、妹の凶行は兄の一言で止まった。
兄「もう遅いから、お風呂に入りなさい。アスモちゃんには……妹、お古を渡してあげなさい」
妹「はーい」
二人で二階へ。
アスモ(って、状況が変わっておらん!?)
- 69 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 18:29:19.84 ID:wCfyEWVsQ
村人とニワトリと犬と穀物。
どうやって川を渡るか?
アスモ「にいに〜たすけてー!!」
妹「きさまッ!?」
兄「どうした?」
アスモ「わ〜ん、にいに〜」
アスモ(ワシが生き残るにはこいつを陥落させるしかない!!)
アスモ「にいに〜」
兄「どうしたんだ? 妹が何かしたのか?」
アスモ「いもうとがね、いもうとがね。アスモをいじめるの」
兄「そうなのか?」
妹「そんなことないわ!! お兄さま!! 口からでまかせよ!!」
アスモ「アスモのママがいなくなったのは、ぜんぶアスモのせいだって……それにアスモは『しりがるおんなのち』をひいてるんだって」
兄「なにっ!? そんなひどいことを妹は言ったのか?」
妹「言って無いわ!? お兄さま!! だまされないで!!」
かたや誤解を解くために、かたや生き残るために、妹もアスモも涙目で兄に語り散らす。
- 70 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 18:29:54.36 ID:4OPYMEBx0
そうきたか
- 71 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 18:37:55.62 ID:ic/Y2u8p0
おもしろい
- 72 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 18:46:40.18 ID:fotcNjQEO
ヤンいもかわいい
- 73 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 18:49:20.97 ID:wCfyEWVsQ
アスモ「うで、うでがいたいよ〜!!」
兄「妹!! 何をやっているんだ!! 赤くなっているぞ離してやれ」
妹「ご、ごめんなさい」
妹から離されたアスモは兄に飛び掛かる。
アスモ「わ〜ん!! にいに〜」
兄「よしよし、大丈夫か?」
アスモ(よし、今こそ一気にたたみかけるしかない!!)
アスモ「にいに〜いっしょにおふろはいろ?」
兄「えっ?」
妹「……!!」
妹が怒りで失神しそうになり、片手を階段についてかろうじてバランスを保つ。
一瞬だけ、マスクメロンみたいな青筋が頭全体に浮かび上がった妹だが、アスモはそれどころではない。
アスモ「にいに〜アスモひとりでおふろ、はいれない〜」
兄「はは、困ったな妹」
妹「私が一緒に入りましょう!!」
アスモ「やだ、いもうとはお風呂でいじめる気なの!!」
兄「う〜ん……」
- 74 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 18:59:33.43 ID:wCfyEWVsQ
兄「仕方ない……俺が一緒に入ってやろう」
アスモ「わ〜い、にいに〜だいすき〜!!」
アスモが兄の腰にしがみついてギュッと抱き締める。
内心、生きた心地のしないアスモだが、それは妹も同じだった。
妹「お兄さま!! 正気ですか!? 女と一緒にお風呂に入るなんて」
兄「まぁまぁ、アスモちゃんはまだ子供だし、ひとりじゃ危ないだろ?」
アスモ「あぶない〜あぶない〜」
妹「だから私が!!」
兄「もう仕方ないだろ? アスモちゃんに合う、お古を持ってきてくれ」
妹「……わ、わかりました」
- 75 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 19:12:45.69 ID:ic/Y2u8p0
しえん
- 76 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 19:15:02.51 ID:wCfyEWVsQ
アスモ(……勝った? ワシは勝ったのか!?)
アスモ(いや違う、これからじゃ。風呂場で術を仕掛けて兄をメロメロにしてやらねば……)
アスモ「じゃあ、おふろにはいりましょうか? にいに〜」
兄「うん、着替えを持ってくるから先に入っててね」
アスモ「うんわかった〜」
アスモは一人で風呂場に行き、服を脱ぐ。
元々脱ぎやすい服なのでスポポーンと勢いよく脱ぐと、そのまま浴槽にダイブ。
お湯の飛沫を撒き散らした後、プカプカと頭だけを湯面に浮かび上がらせる。
アスモ「…………」
アスモ(お互いに裸か……まさか初めての相手が人間になるのか?)
アスモ(いや、考えている暇はない。行くしかない!!)
兄「入るよ〜」
アスモ(き、来た〜!!)
アスモ「はーい」
- 79 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 19:28:41.28 ID:L8mzB++60
盛り上がってまいりました!!
- 80 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 19:35:21.92 ID:wCfyEWVsQ
〜少し前〜
兄「お古は持って来てくれたかい?」
妹「……お兄さま、お話があります」
兄「なんだい?」
妹「アスモちゃんとは私が一緒に入ります。お願いします」
兄「でも、今はケンカしているんだろ? 本当にあんな悪口を言ったとは思えないけど、お前も熱くなってたから」
妹「そうなんです、全部私がいけないんです。私がアスモちゃんの心の傷を癒してあげないといけなかった!!」
妹が頭を振るのにあわせて、涙の雫が宙を舞う。
妹「お願いします、お兄さま!! アスモちゃんと仲直りする機会をください」
兄「………土下座までするなんて……頭を上げてくれ、妹」
妹「それじゃあ!」
兄「女の子どうし、裸の付き合いで心の溝を埋め合うんだ!!」
妹「お兄さま!!」
……………………
兄「というわけだ、アスモちゃん妹とよろしく」
ガラスの向こうから兄の声、アスモの前には一糸まとわぬ姿の妹。
妹「アスモちゃん」
アスモ「いやああァァァッッ!!」
- 81 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 19:41:12.56 ID:d+NvEjUY0
叫びワロタwwwwwwwww
- 82 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 19:54:51.68 ID:4OPYMEBx0
しぇ
- 83 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 19:55:55.67 ID:wCfyEWVsQ
妹の手が一閃、投げられたタオルがアスモの口をふさぐ。
アスモ「む、むぐぅ!?」
瞬きする間に妹は接近、タオルをきつく縛り上げた。
妹「それではお兄さま、後は任せてください」
兄「おう、頼んだぞ」
アスモ「むぐ、むぐむぐ!!」
アスモ(待って!! 行かないで!!)
妹「大丈夫ですよ、アスモちゃん? 殺しはしませんよ? 家には兄さまがいますし、死体を見られて嫌われたくはありませんから」
アスモの背筋に寒気が走る。
妹の倫理基準が狂っているのは知っていたが、再度知るには場面が最悪だった。
妹「でも殺さないだけですよ? 少しムカついたから、アナタには死んだ方がマシだって思ってもらいますね?」
妹が右手でアスモの髪の毛を握りしめると、そのまま風呂の底へとアスモの頭を沈めた。
- 84 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 20:08:37.87 ID:wCfyEWVsQ
アスモ「あぶ、ぐぅ……」
妹「悪魔って溺れるんですかね? でも大丈夫、ヤバくなったら人口呼吸で『何度でも』助けてあげますよぅ?」
アスモ「うぶ、あぐぅ……」
アスモ(もうだめ、なぶり殺される)
アスモ(ああ、偉大なる天上のお父様)
……………………
GOD「なんだって? キューピッドがオモチャのラッパを手放さない?」
GOD「いいかい、逆に考えるんだ。もういらない、あげちゃおう、って考えるんだよ」
- 85 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 20:09:46.58 ID:d5gCd65xi
GODwwww
- 86 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 20:21:36.87 ID:ic/Y2u8p0
親父神かよww
- 87 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 20:27:52.09 ID:LqmhhpR/0
これは面白い
- 88 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 20:28:21.68 ID:wCfyEWVsQ
……………………
アスモデウスの冒険心が爆発した!
妹「なに!?」
アスモ(上ろうとするから苦しむ、ならば……)
アスモ(あった!! 排水穴……)
妹「なにをする気!?」
アスモ「……すぅ」
アスモ(一呼吸あれば十分!! こうなったらいちかばちか、至近距離から直当て!!)
アスモ「平蜘蛛釜的魅了爆烈!!」
アスモの体が淡く光った瞬間、紅い光が炸裂した。
妹「くっ!?」
妹は寸前で湯船から飛び退く。
しかし光の疾走で湯船が見えず、反撃が出来ない。
妹「くそっ!! 光が収まったときがキサマの最後だ」
そして次第に光が収束していくと、湯船にはプカプカと死んだ魚のように浮かぶアスモがいた。
- 89 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 20:33:10.20 ID:5TKPPIIr0
ジョジョ絡めるなwww
- 90 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 20:40:15.56 ID:d+NvEjUY0
ほ
- 91 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 20:42:52.30 ID:wCfyEWVsQ
妹「…………」
足の先でアスモをつついてみるが反応は無し。
妹「……ダメじゃん」
妹「そうだ、しっかりと拷問してさしあげないと……」
妹は気絶したアスモを湯船から上げると、胸にアスモを抱き締めて人工呼吸を……
妹「あれ?」
いざ口をつけようとして、自分の胸の高鳴りに気づく。
妹(え? 何コレ?)
初恋ヒロインや、屍人が見る世界のように、アスモが輝いている。
そしてアスモに触れた肌が熱を帯びはじめ、妹は風呂に入っていないのに真っ赤になっていた。
妹「え、えぇ!?」
アスモ「う、うぐぅ……」
- 92 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 20:50:55.82 ID:GN4Y34oL0
百合百合!
- 93 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 20:56:25.27 ID:wCfyEWVsQ
アスモ「こ、ここは?」
妹「……アスモちゃん?」
アスモ「……ひぃっ!? し、しまった。気絶してしもうたか!!」
妹「アスモちゃん!!」
ひしっと、妹はアスモを抱き締める。
アスモ「お、おおぅ」
アスモ(いちかばちかじゃったが、ワシの魅了放射が効いておるようじゃな)
アスモ「まあ、待て。一緒に風呂にでも入ろうか」
妹「うん!!」
アスモ(うくく、ワシの勝ちじゃな)
しかし妹、アスモだけを湯船に投げる。
アスモ「うぐぉ、なんじゃ」
妹「アスモちゃん大好き!! 殺したいくらいに!!」
アスモ「なにぃィィィィッ!?」
- 94 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 20:57:38.34 ID:d5gCd65xi
なんだ百合展開はなしか
- 95 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 20:59:22.50 ID:ic/Y2u8p0
この妹すげえ
- 96 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 21:00:12.49 ID:K3OBMpBd0
妹はなんだよwww
- 97 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 21:07:37.72 ID:EGeAkecK0
悪魔なのにジョナサンポジww
- 98 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 21:13:38.25 ID:ae4odnpB0
続き続き
- 99 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 21:17:49.14 ID:I0LEu5rr0
それは意外!支援!
- 100 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 21:20:25.68 ID:wCfyEWVsQ
妹「でも大丈夫!! アスモちゃんはギリで殺さないわ!! 気兼ねなく苦しんでね?」
アスモ(じ、状況がまったく変わっておらぬ……助けて偉大な父上、頼むから家出娘を助ける気概くらい見せて……)
しかし、ムリ。
アスモの意識は湯船の中で暗く沈んでいった。
……………………
アスモ「はっ!? 夢!?」
暗い部屋、一人起き上がるアスモだがすぐに夢じゃないと気づいた。
アスモ「い、妹部屋」
アスモ「ま、窓からでもいい、すぐに逃げねば!! ……うん?」
手を掛けた窓枠から、ぴらぴらと紙切れが落ちる。
アスモ「な、なんじゃ? 何か書いてある、どれどれ」
妹「おはようアスモちゃん。アスモちゃんが『お風呂でのぼせた』おかげで私はお兄さまの部屋で今日は眠れます。ありがとう、体に気をつけてね、今年こそキサマを殺す」
アスモ「ショッカー!?」
妹「PS もし逃げたらどこまでも追っていきます。泣いても謝っても許しません。そして拷問もとい、説得して『ああ、ココ以外に私の居場所はないんだな』と思えるようにして差し上げます。是非とも逃げてみてください、地獄の果てまで追っていきます」
アスモ「う、うわ〜ん!!」
- 101 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 21:21:19.08 ID:ic/Y2u8p0
支援
- 102 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 21:23:07.15 ID:ae4odnpB0
妹こわいよ
- 103 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 21:35:47.39 ID:97Q2Hcrc0
妹こわしえん
- 104 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 21:38:46.97 ID:wCfyEWVsQ
〜翌日〜
妹「行ってきます」
兄「行ってきます」
アスモ「……行ってきます」
三人同時に家を出発、しかしアスモだけは途中で離れていく。
妹「じゃあね、アスモちゃん。小学校頑張ってね」
兄「それじゃあ、またな」
アスモ「お、おう」
二人と別れて一人になるアスモ。
当然ながら小学校には行かず、公園のブランコで一人たそがれる。
アスモ「なぜじゃろう? 神経は麻痺して悲しくないのに涙が止まらん」
おどしに屈して大事な物を失いかけているアスモは、タパタパと涙を垂れ流す。
アスモ「うぅ……こんなはずでは、こんなはずでは……」
- 105 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 21:47:59.68 ID:CY6yZqIci
妹ヒドい
- 106 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 21:55:08.74 ID:X8wjYutl0
いもちゅ
- 107 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 22:01:49.54 ID:gp675xl20
ほ
- 108 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 22:03:47.91 ID:wCfyEWVsQ
アスモ「昨日は恐ろしくて眠れんかった。今は妹もおらぬし、家に帰って寝るかの」
だが思いついてやめる。
昼休みや体育の時間に抜け出した妹から、半殺しにされかねない。
もはや自分の行く場所すべてに妹がいる気がして、アスモはその場で頭を抱える。
アスモ「……どうすればいいんじゃ」
逃げたら魔界の笑い者。
勝つのは現状だと絶望的、道がない。
「はぁ……なんじゃ?」
話し声にアスモが頭を上げると、ブランコで揺れるアスモの前で男たちが何かを話していた。
男1「いいかぁッ!? 女に持てる秘訣は情報にあると俺は見たね!!」
男2「なるほど、根拠は?」
男1「俺を見て見な!! 俺が根拠だァァ!!」
男2「無知無能下品下劣、真っ先にダメな物として『善いもの選別』に消し飛ばされる最有力候補!! ナイス反面教師だ!! 関係ないが、SBRの最終巻が無いから、『世界』最強で知識が止まっているぜ!!」
アスモ「……情報か」
- 109 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 22:16:30.20 ID:wCfyEWVsQ
〜妹と兄の学校〜
アスモ「来てしまった」
アスモ「近づけば妹には見つかるじゃろうが、離れていたら効果的じゃろう」
アスモの体が風景に溶け込んでいく。
後には光学迷彩を使ったように、空間に揺らぎが残るだけだった。
アスモ「さて、妹の弱点を探すかの」
- 110 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 22:17:42.01 ID:IU0w3dX+Q
しえん
- 111 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 22:28:52.90 ID:wCfyEWVsQ
妹「アターック!!」
教師「大外れだ、何をしとるか!!」
妹「すみません、ただあそこらへんにバレーボールを叩き込まないといけない気がして」
教師「もういい。ボールを取って来い」
妹「はーい」
妹は走りだすと、ボールの着弾点へ。
転がるボールはすぐに見つかるが、妹はガン無視。
地面に倒れた空間の揺らぎをつかんで、目指すは更衣室。
妹「今は時間が無いの、深夜まで放置プレイで許してねアスモちゃん?」
侵入から五秒、アスモ捕縛される。
- 112 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 22:32:45.24 ID:T3ki+JDN0
すげえwwwww
- 113 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 22:33:43.45 ID:1QAnsXcD0
ソナーでも付いてんのかw
- 114 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 22:37:20.61 ID:K3OBMpBd0
妹何ものだよwwwww
- 115 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 22:50:12.90 ID:wCfyEWVsQ
アスモ「こ、ここは? 狭い……用具入れか」
アスモは身動きが取れないように縄でグルグル巻きにされていた。
アスモ「い、妹に見つかったという事か? 五秒で?」
もう本当にあきらめた方がいい気がしてくるアスモだったが、そうはいかない。
アスモ「は、早く逃げねば半殺しにされる」
アスモはじたばたもがくが、後ろ手がピクピクと動く程度でどうしようもない。
アスモ「ええい、クソ!! ……って足音!? 殺される!!」
アスモがとっさに息を潜めると同時に、部屋の中に数人ほど入ってくる気配。
アスモ(扉のスリットから外の様子を)
部屋に入ってきたのは女子高生たちだった。
- 116 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 23:02:40.91 ID:wCfyEWVsQ
女子1「かったりー」
女子2「マジだりー」
女子3「エントリー」
アスモ(人、妹ではない。そしてロッカー……更衣室か)
女子1「もう帰らねえ?」
女子2「途中でロイホ寄ろうや」
女子3「いやっほうゥゥゥ!!」
アスモ(こいつらに助けを求めるか否か……おや?)
女子1「金がねえし、妹の財布からパクろうぜ」
女子2「アイツみんなの嫌われ者だしな、誰がやったかわかんねえよ。ほら、早くロッカー開けろよ」
女子3「くっ、コンテナカバーの一部が……」
- 117 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:02:43.93 ID:iM7dFRgY0
C
- 118 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:04:46.78 ID:0dppHXuJ0
女子3がwwww
- 119 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:12:40.65 ID:ocZzL70x0
アスモちゃんには頑張って欲しいな…
- 120 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:17:17.25 ID:Sk2CK372P
アスモちゃん
http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/03/58/ys_fc017/folder/1744113/img_1744113_47815493_2?1229651714
- 121 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 23:17:57.81 ID:wCfyEWVsQ
アスモ(むう、妹のロッカーを狙っておるのか)
アスモ(ふん、いい気味じゃ。根こそぎ持っていかれるがいいわ)
女子1「いよっし! 楽勝!」
女子2「さっさと帰ろうぜ」
女子3「こんなに凪いだ海は初めてだ」
アスモ(…………)
アスモ(しかし、気に食わん)
アスモ(ワシが死ぬような目にあっておるのに、コヤツラが勝利の美酒に酔いしれるのが……気に食わん!!)
アスモ(まるで手柄を横取りされた気分じゃ、なんとかしたいが……文字通り手も足も出せん)
- 122 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:23:25.82 ID:iM7dFRgY0
C
- 123 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 23:30:16.20 ID:wCfyEWVsQ
アスモ(いや、口は出せるが……ちっ、奴らが行ってしまう。考えている時間はないようじゃ)
アスモ「お、おい。そこなオナゴども……マネーはいけないYO」(限界の低音
女子1「な、なに?」
女子2「こ、声がどこからか」
女子3「連邦の新兵器か!?」
アスモ(やっちまった、テンパってやっちまった……)
女子1「これはまさか……」
女子2「知っているの? 女子1!!」
女子1「まさか、アサギの呪い!!」
女子3「なにそれ? るれらべたなんみ?」
女子1「知ってんじゃねーか!!」
- 124 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:32:51.94 ID:iM7dFRgY0
女子3www
- 125 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:39:38.13 ID:K3OBMpBd0
女子3訳わからんwww
- 126 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:47:06.81 ID:d+NvEjUY0
\ /: :/;;; : : : : : : : : : : 〉 ゝ'、_\: : ), く 百
\ /: : : : : : : : : : : : : : : : :.\斗 ::ヽ_: く だ 合
i` Y: : : : 〃: : : : : : : \: : : : : : i__ >:ヽ, さ 以
`ヽ、 `y' : : : : : ハ: : : ヽ: :\: ヾ: : : :〈 l ヽ'": : :,ノ い .外
{: : : :!: : { ヽ: : :、ヾ: :, : ミ、: }:|: : :i: : : |: :く で は
``''ー- |: : : {: :!!:ヽ. ヽ: : ;_,イ从|`v'レrうヽ: : :|: : :) す 帰
|: : : ∧|: : ハ レ从ノ,,ィ禾;ソ ツ .j: : :|: : :L の っ
l:l、: :{: :7;;┼'\ " ゞイ _,/:/'、/: : : :| !. て r
≡=-. |\N: :.\《;沁 .i Y i: : /: :.| ,へ r┘
,、yx=''". ヽゝ: :.`、゙''" ′ __ト、/: /: :/.レ': : ,'ヽr ⌒
i: : :i: : :ヽ つ ノ/ /: /i::/ i: : :/
_,,、- i: : i: .;ィ: `!' ‐ - ィ ^/ /i: :i i:iヽ/: :/
-''"_,,、-''" i: :i / i: : :| /_/ .i: /ヽi:i /: :/i
-''" / /:// i: : :| / i: i: : :V: ::ハ:i
// /: :/ /: :从 / ̄\ ゞ:i : : x: :i \
// ./: ://:/ `ヽ / \ \: :.i i::ヽ | }
- 127 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/05(火) 23:48:53.72 ID:wCfyEWVsQ
アスモ(アサギの呪い? ……怪談話か)
アスモ(最大限のトラウマテイストに仕上げて、それを使うしかないようじゃな)
アスモ「デレンデデレンデデレンデデレンデデーデー(BGM)」
女子1「データが消えたわ!!」
女子2「カジノのコインが!! 小さなメダルが!!」
女子3「鍛冶士の娘二人に父親の死を知らせて、弔うイベントがあった気がするんだが、友人がまったく知らないんだ。俺の夢か妄想のたぐいかな?」
アスモ「食っちまうぞ〜、呪っちまうぞ〜」
女子1「地下に閉じ込められるのはイヤ!!」
女子2「お、落ち着いて女子1、ただの嫌がらせよ」
女子3「もぐらが顔を出したか……!!」
- 128 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/05(火) 23:51:28.53 ID:sAn3oc9n0
あぁ確かにその音楽はトラウマだ
- 129 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 00:04:13.15 ID:FDgNlVRS0
女子3wwwwww
- 130 名前: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】 [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:04:21.99 ID:2NJjzl570
ほ
- 131 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 00:09:31.89 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「トキィ!!」
女子1「暴力が来るわ!!」
女子2「バグよバグ!!」
女子3「最大のトラウマは知らずに使って、台バンされて後ろでヒソヒソ」
アスモ(……よし、このまま押し切れるか?)
アスモ「大砲発射後に散弾と煙が!!」
女子1「何それ?」
女子2「しらね」
女子3「アンダーディーフィートか、あのギミックに感動はしたがトラウマにはならんな」
アスモ(す、滑ったー!?)
- 132 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:13:25.74 ID:Tq0QVn820
このノリは好きだwww
- 133 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:18:55.61 ID:huaUvGB90
女子3ちゃんはDQNじゃないね
- 134 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:19:20.18 ID:ohLkrxqR0
ほ
- 135 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 00:28:29.15 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「あ、あわあわ」
女子1「位置を特定して!!」
女子2「部屋の隅から聞こえるような」
女子3「敵は移動したはずだ、アンブッシュに適したポイントはこの三点……」
アスモ(こ、このままではあのAA通りになってしまう)
アスモ(思い出せ……トラウマを思い出せ)
アスモ「ごめんなさい妹様ごめんなさい妹様ごめんなさい妹様」
女子1「あそこだ!!」
女子2「逃がすなよ!!」
女子3「トラウマネタを使おうとしたが、思い出すのはなぜか坂本太郎の四コママンガばかり」
- 136 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:31:06.06 ID:S4LWKdtL0
トラウマと言ったらカービィDXの「0% 0% 0%」だろ
- 137 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 00:34:24.27 ID:DLEQZ0bRQ
女子1「おら、出てこい!!」
女子2「鍵がかかってんぞ」
女子3「ホント、惜しかったな」
アスモ「や〜め〜ろ〜よ〜」
女子1「バットで叩こうぜ」
女子2「牛乳流し込んでやろうか」
女子3「バタリアンのゾンビがしたように、と」
アスモ「や〜め〜ろ〜よ〜、や〜め〜ろ〜よ〜」
- 138 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:37:37.19 ID:lETpOthm0
アスモがモモノキの日笠で再生されるんだけど
- 139 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:42:49.90 ID:mT44dagJ0
ほ
- 140 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:46:06.83 ID:pj1UNHdOi
アスモ可愛い
- 141 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 00:55:37.16 ID:DLEQZ0bRQ
妹「アナタたち、何をやっているの?」
いつの間にか妹を筆頭にして生徒、教師までもが部屋の入り口に集まっていた。
女子1「な、いつの間に授業が終わって!?」
女子2「し、しまった」
女子3「やっちまったな!!」
妹「それ、私の財布」
女子1「どこに証拠があんだよ!!」
妹「生徒手帳の表コピーを貼ってある、アンタたちみたいなヤツがいるからね」
女子2「マジだ。く、くそったれ」
教師「全員職員室な!! あと、おまえら何をやってたんだ? スゴい音が外まで響いていたぞ」
女子1「そうだ、用具入れに誰かが入っているんですよ」
女子2「そいつが話しかけてきて、私ら逃げ遅れて」
女子3「わりぃ事はできないなぁ」
妹「……用具入れから話しかけて?」
- 142 名前: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】 [] 投稿日:2011/07/06(水) 00:58:17.01 ID:2NJjzl570
アスモちゃんハァハァハァハァ
- 145 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 01:25:51.99 ID:DLEQZ0bRQ
教師「誰かいるのか?」
アスモ「はう!?」
教師「いるな? 出て来い。こじ開けるぞ」
妹「待ってください」
教師「何だ? 止める気か?」
アスモ(ま、まさかワシを助けようと?)
妹「私、今週はロッカー室掃除係で用具入れの鍵を持っています。これで開けましょう」
教師「ナイス」
アスモ(くたばれ!!)
妹「まあ、多分言いがかりでしょうけど……特に『目に映る』ような物は何もないでしょうね」
妹の言葉の一部が不自然に強められる。
それがアスモに伝わったかどうか。
妹は用具入れの扉を開けた。
- 148 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 01:47:38.23 ID:g3zeUp3x0
アスモデウス...神採りか...
- 149 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 01:54:13.77 ID:VWTGw1OZ0
ほ
- 150 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 01:58:08.84 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「あ、……あと三秒」
わずかに開いた用具入れの扉を、妹は勢いよく叩きつけた。
教師「おいどうした?」
妹「何もありませんでしたが、何か?」
女子1「ふざけんな、あたいらにも見えるようにしやがれ」
女子2「あたいらで勝手にあけるぜ」
妹「どうぞ自分でお好きなように」
女子3「チェストー!!」
再び扉が開かれた。
- 154 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 02:37:15.71 ID:DLEQZ0bRQ
女子1「何も」
女子2「無い……だと?」
用具入れにはホウキやチリトリ。
そして縦にロールした縄が置いてあるだけだった。
妹「ほら、何もないですよ?」
教師「ありゃ? 気のせいだったか」
女子1「そんな……じゃあ、あの声は」
女子2「え、マジ? ウソでしょ……」
女子は青ざめた顔を見合せると、弾かれたように出口へと走りだした。
女子1「アサギだ、アサギの呪いだ!!」
女子2「みんなたべられるわ!!」
教師「何をいっとるんだアイツらは?」
妹「さあ?」
- 155 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 02:37:28.30 ID:xtXcW6lH0
女3がちょくちょく気になる支援
- 156 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 02:55:22.83 ID:DVib5ITX0
支援んんんん
- 157 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 02:58:21.04 ID:DLEQZ0bRQ
首をかしげる妹に、アスモがどこからか小声で話しかける。
アスモ「むふふ、一時はどうなるかと思ったが、なんとかなったの」
アスモは目を閉じて語りだす。
妹「それじゃ着替えますから、先生は消えてください」
教師「ラジャー」
アスモ「まったく、気がついたら閉じ込められててびっくりしたわい」
女集団「イソイソ」
アスモ「しかし、お主も少しは機転が利くの?」
女集団「イソイソイソイソ」
女集団「着替え終わりました」
アスモ「じゃが、ワシが見つかったのには理由があってな」
教師「雨が降りそうだ。以降は体育館の更衣室を使うからここは閉じるぞ」
妹「用具入れの鍵を閉めて、と」
教師「閉めるぞー」
妹「いま出まーす」
アスモ「なんと、ワシはお主の財布を守るためにじゃな……あれ?」
アスモが目を開けて気がつくと同時に、更衣室の扉が閉じられ、カチリと鍵がかけられる音がした。
- 171 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 07:08:28.62 ID:O3t5JIXf0
一方その頃俺の家では・・・
ドコドコドン ミ ))←俺 犬
I / // / ↓
_ ヽO丿 __ /O> O セックス!! ( ○」
( () ∧/ ←母 〔 TV 〕 __ /V \ _/ ̄ 「/
I ̄I ) || ̄.|| |PC | /> ←父 三 ノ○ 三/> ←泥棒
- 172 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 07:10:05.62 ID:DLEQZ0bRQ
保守感謝!!
しかしネタ切れ
脳ミソしぼり中
- 175 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 07:36:59.08 ID:DLEQZ0bRQ
ミーンミーンミーン
ザーサザーザーサザー
…………………………
妹「雨もあがったし、アスモちゃんを呼びに行きましょう」
妹「アースーモーちゃん!!」
ドアを豪快に蹴り開けて妹が更衣室に入る。
そして妹は用具入れに近づくと、扉の鍵を素早く開けた。
妹「まあ、愛らしい干物」
転がり出てきたアスモは、縄に巻かれてグッタリとしていた。
アスモ「み……みず……」
妹「あらあら、大変。アスモちゃん、お口を開けてちょうだい」
カバンから何かを取り出す妹に、アスモはワラにもすがる思いで口を開く。
だが、口に注がれたのは水ではなかった。
妹「はい、たねもみ。お口のなかの水分を世紀末的に持っていってくれるわ。味わって食べてね?」
アスモ「ぐ、ごむ……」
妹「はーい、そしゃく、そしゃく」
妹はアスモの額とアゴをつかんで、無理矢理たねもみを噛ませた。
- 176 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 07:39:33.23 ID:KtH07rr20
鬼畜だ…
- 177 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 07:41:35.48 ID:DMvdWnY70
なんだこれ・・・・
妹何者だよwwwww
C
- 178 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 07:52:55.83 ID:on963CCy0
白井黒子の声で再生される
マジ勘弁
- 179 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 07:58:19.91 ID:DLEQZ0bRQ
アスモの限界がきた。
堪忍袋とかとは一線を違える何か重要なモノが、音を立てて崩れていく。
アスモ「……かえる」
妹「はい?」
アスモ「もう〜おうちにかえる〜!!」
縄に縛られたままアスモは嗚咽を漏らし、それはすぐに泣き声に変わった。
妹「ハハ、なら私の願い事を叶えないと」
妹は背を伸ばしてアスモを見下ろすが、アスモは妹をにらみ返した。
アスモ「ウソだもん! 帰るだけなら条件がそろえばすぐに帰れるもん!」
妹「その話を詳しく聞かせてもらおうか?」
- 180 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 07:59:02.29 ID:/fd7URsLi
話は聞かせてもらった!
のAA
- 181 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 07:59:19.96 ID:6XfQ4N3Y0
じゅーだい いえで体験記65 中出し美少女 サクラちゃん
http://pics.dmm.co.jp/mono/movie/118ctd065/118ctd065pl.jpg
http://www.uploadstation.com/file/ETTQTng
これよかった
- 182 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 08:00:52.63 ID:pgP6k4bJ0
だしな妹…
てめーのスタープラチナを…!
- 183 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 08:29:01.23 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「いやだもん!! お家に帰って、片田舎の町外れでイモ掘りして余生を過ごすもん!! お前なんかに捕まらないもん!!」
妹「折るわよ?」
ビクッと身をすくませるアスモ。
怒りや鬱憤が縮こまっていくが、強烈なやるせない思いは消える事はなかった。
アスモ「う……うえ〜ん!! 殺すなら殺せ!! なぜワシばかりいじめるんじゃ!? もう嫌がらせはやめてくれっ!! 何でもするからやめてくれいっ!!」
アスモは縄に縛られたままそう泣き叫ぶと、堪えられなくなったみたいに全身を震わせ、言葉にならない苦しげな泣き声を部屋中に響かせ始めた。
妹「…………………」
妹「……なにか、不幸な誤解があるようね」
- 184 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 08:33:24.69 ID:4GlqXdLKP
もう完全に虐待だな…
- 185 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 08:40:13.46 ID:DLEQZ0bRQ
アスモの悲哀に満ちた泣き声のなか、妹が一人で話しはじめる。
妹「アスモちゃん、アナタが私に何かをしたのはわかっていたわ」
妹、アスモの前を行ったり来たりする。
妹「はじめは戸惑ってた。でもね、アスモちゃんのおかげで気づいたの」
妹、自分の胸をギュッと抱き締める。
妹「愛も憎しみも、同じものなのよ!!」
妹、両手を広げて天井を仰ぐ。
アスモ、ボリュームが上がる。
- 186 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 08:44:33.98 ID:b0J2g66a0
いもちゅ
- 187 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 08:45:31.95 ID:Ozhu0o6R0
たまには弟にしろ
- 188 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 09:04:46.62 ID:DLEQZ0bRQ
妹「そして私は、アスモちゃんに最大の『思い』を与えるにはどうしたらいいのか考えた」
妹、くるくる回る。
妹「そして結論、導き出された答え」
妹、腕を閉じる。
妹「アスモちゃんに何かをされる前の私が持ってた『憎悪』と、今私が持ってる『愛』をブレンドして……最高級の『思い』に昇華させてプレゼント!!」
妹、腕を広げてアスモを抱き上げる。
妹「ねえ嬉しい? 嬉しくない? でもね、どっちでもいいの、多分そういうことだから。分かる? 分からない? でもいいの、私はアスモちゃんに垂れ流し続けるボレロだから」
いつの間にか、アスモの泣き声は止んでいた。
しかし代わりに小刻みに硬い物がぶつかるような、例えるならば、歯と歯が恐怖の震えでぶつかりあうような音が生まれていた。
- 191 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 09:40:10.78 ID:DLEQZ0bRQ
〜日本、富士山〜
男8人が中央の1人に向かって、計9人で円陣を組んでいた。
男1「悪魔だと?」
男2「はい、かなり高位の存在かと」
男1「そうか、状況は?」
男3「『元凶』は不明、しかしながら大体の位置は特定出来てます」
男1「よし、それで十分!! 事が致命傷になる前に終わらせるぞ。『九重』出撃!!」
男2〜9「はっ!」
男2「でも、毎回毎回なんで富士山に?」
男1「気合いを入れるためだ!」
男2「はぁ……」
男1(言えない、攻殻機動隊2ndのオープニングが良かったから……朝日を背負った男の、シルエットだけが見えるシチュエーションがすごく良かったから! 富士でやったら最高だなーと思って、儀礼上必要的とか適当に理由をつけてみたら通っちゃったなんて……言えない!)
- 192 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 10:08:04.15 ID:m2PLZNHZ0
C
- 193 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 10:18:04.59 ID:DLEQZ0bRQ
女子1「学校さぼったのはいいけどさ、どうしたものかしら?」
女子2「さあ」
女子3「レジェンドを目指せ」
女子1「うほっ、いい男!!」
女子2「すげぇ、どこの芸能人だよ!!」
女子3「……外角低め」
男「何か用かい? 子猫ちゃん」
女子1「やっべ、張り倒したいセリフなのに……マジやっべ」
女子2「イケメン補正すげぇ」
女子3「死亡フラグを立てんな」
男「ちょっと人がいない所に行こうか」
女子1・2「ラジャー」
女子3「あえて……ノン!!」
女子3を置いて、3人は路地裏へ
男「目をつぶって」
女子1・2「はーい」
男「ざっくり行くよー」
女子1・2「ざっくり?」
男が背中から鉈を取り出し、横に一閃した。
男「てい」
女子1・2「あんぎらーす!!」
- 194 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 10:29:23.10 ID:huaUvGB90
女子3ちゃんかわかわ
- 195 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 10:42:12.35 ID:DLEQZ0bRQ
どうなっているのか、鉈は女子の体を透過し、女子たちに傷は無い。
しかし、女子たちはその場に倒れ伏したまま微動だにしなくなった。
男「ふーむ、イケメン顔も悪くないのである」
イケメンは顔をさすりながら、顔に似つかわしくない、しゃがれた老人の声を上げた。
少女「おーい、やってる?」
男「む、もちろんである、抜かりはないのである」
『飛んできた』少女に男は軽く答えると、下卑た笑みを浮かべる。
男「数さえ整えば、質など問題では無いのである」
少女「うんうん、頼もしい。後は任せたよ」
男「そちらも頑張るである」
少女「ありがとばいばーい」
来た時と同じように少女は去っていった。
男「さて、目的達成のために、あとひと踏ん張りである」
男は大きなポリバケツごとに少女を一人ずつ放り込んでいくと、路地裏を抜けた先のトラックに、女子を詰めたポリバケツを載せ始めた。
- 196 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 10:46:00.03 ID:drsD8g+r0
このSSは何処に向かっていくのでしょうか
C
- 197 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 11:14:34.69 ID:DLEQZ0bRQ
〜放課後〜
兄「いやー、アスモちゃんが迎えに来てくれるなんてな、ありがとう」
妹「本当にいい娘ね、ありがとう」
アスモ「…………」
アスモ(考えなおしたぞ)
アスモ(こやつは天敵じゃ、多分ワシという存在における唯一の天敵じゃ)
アスモ(おそらく、ここで逃げても地獄まで追って来て、やがては食らい付かれる。早く逃れたいなら、早く葬り去るしかない)
アスモ(しかし、契約者がコヤツで、契約者の生命力を得られない今、ワシの力は先細る一方……)
アスモ(仲間を召喚したくても出来ないし、うーむ)
兄「ところで、夕飯は何がいい? アスモちゃん」
アスモ「……え? ワ、ワシか?」
突然話を振られて、アスモがうろたえる。
妹「もう、私にも聞いてくださいよ。お兄さま」
兄「ハハハ、こやつめ」
- 198 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 11:28:07.77 ID:bAL+IUhAO
ふみゃ
- 199 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 11:40:51.21 ID:DLEQZ0bRQ
妹「もう、お兄さまったら」
兄「いや、しかしだね。アスモちゃんには本当に感謝しているんだよ」
アスモ「感謝? ワシに?」
兄「うん、君がいると妹が楽しそうだ。君が来る前は連日お通夜の状態だった。これからも妹とは仲良くしてやって欲しい」
妹「な、何を言うんです! お兄さまったら」
兄「じゃあ、昔と今、どっちが楽しい?」
妹「そ、それは……」
妹は少し言い淀んだ後にアスモを見て、ぽつりとつぶやいた。
妹「……楽しいですよ、今は毎日が」
それだけ言うと妹は恥ずかしそうに、アスモから視線をそらした。
- 202 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 12:32:18.14 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「な、なんじゃ。気味が悪い」
妹「き、気味が悪いってのは少しひどくない?」
アスモ「ふん、感謝の言葉ならばもっと暴力の頻度を下げてから物を言わんか」
兄「暴力?」
妹「もう、アスモちゃん! うりうり〜」
妹がアスモのほっぺたをつまんで引っ張る。
アスモ「ふ、ふぉりゃ〜! ひゃめんか!」(こりゃ、やめんか
兄「ハハハ、確かに暴力的だ」
アスモ(違うんじゃよ〜、いつもしているスキンシップは一般人ならもう死んでたりするハードなスキンシップなんじゃよ〜)
達観した遠い目で空を眺めるアスモだったが、ふと何かに気づいた。
アスモ「……?」
何かが空を飛んでいる。
だがそれは、鳥にしては大きく、機械の塊にしてははるかに小さい。
まるで、人が飛んでいるような……
- 203 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 12:48:02.76 ID:eKQu9rTKO
あれ?
妹が黒魔術を使って兄を手に入れる話だったのに・・・
- 204 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 13:01:14.12 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「…………!?」
妹「どうしたの? アスモちゃん……きゃっ」
アスモは妹の手を振りほどいて道路を駆ける。
そして、十メートルほど走ったところで妹たちに振り返り、声を上げた。
アスモ「用事が出来た!! すぐに帰る!!」
妹「えっ!? ちょっと待って!!」
兄「夕飯のチョイスは!!」
アスモ「ハンバーグ!!」
アスモは即答すると、空を飛んでいった物を追って走りだした。
- 205 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 13:21:06.70 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「ワシ、飛べたんじゃった」
パタパタと、空を飛んでいった物を追いかけるアスモ。
アスモの姿は光学迷彩で見えない、迷彩の信頼性は狙撃の耐久型並みである。
アスモ「たしかここら辺に向かっていたようじゃが?」
頭を振って周囲を見回すアスモ。
辺りはマンション街のようだが、都市計画に失敗した類の物のようで、ほとんどが中途半端な状態で取り残されている。
アスモ「むう、どこに行ったんじゃ?」
少女「お探しですか? アスモデウス様」
アスモ「はうっ!?」
いきなり背後から話しかけられて、アスモは飛び上がって驚くと空中を素早く旋回した。
アスモ「い、いきなり話しかけるでないバフォメット!」
バフォ「申し訳ありません。アスモデウス様」
- 206 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 13:32:23.19 ID:3dMsEoA00
C
- 207 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 13:34:22.89 ID:4GlqXdLKP
新キャラか
- 208 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 13:50:33.56 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「う、うむ。わかればいいのじゃ」
アスモ(ああ……コレじゃ……コレじゃ! 頭を下げて敬われるのはやっぱり快感じゃ)
バフォ「とりあえず浮いたまま話をするのもアレなんで、ついてきてください」
ベージュ色のミニスカートをひるがえして、バフォメットが近くのマンションの屋上に降り立つ。
アスモもうなずき、その後を追ってマンションの屋上に降りた。
バフォ「あ、そうでした。アスモデウス様。そこから向かって右に三……いや、四歩進んでください」
アスモ「……こうか?」
バフォ「はい、ありがとうございます。次は後ろに一歩お願いします」
アスモ「……ふむ」
命令されるのは嫌だが、頼まれるのは嫌いではない。
アスモはバフォメットに言われるままに屋上を移動する。
バフォ「はい、ゴールですおめでとうございます」
アスモ「うむ、そんなことはどうでもいい。ところでお主に頼みたいことが……」
バフォ「ゴール景品として地獄蜘蛛のワナにご招待〜」
アスモ「……はい?」
バフォの手がアスモを突き飛ばし、アスモは聞き返す間もなく屋上の端から弾き出された。
- 209 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 13:56:01.90 ID:4GlqXdLKP
アスモちゃん可哀想過ぎw
- 210 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 14:16:12.52 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「ぬ、ぬおぅ!?」
空中で羽を広げて飛び上がろうとするアスモだが、『何か』が羽に絡まった。
態勢を崩したアスモはそのまま『何か』に動くたびに体を絡めとられ続け、やがてアスモは逆さ吊りの体勢で動きを止めた。
アスモ「うぐ、き、きさま!? 何をしおるか!!」
バフォ「アスモデウス様を地獄蜘蛛の糸まみれにしただけです。蜘蛛はいないのでご安心を」
バフォメットはロリでもショタでも通じそうな顔で、やんわりとはにかんだ。
アスモ「な、なにをバカな事をしおる!! さっさと土下座して謝れ、そしてワシを助けんか!!」
バフォ「そういうわけにはいかないのです。これは私一人の問題ではありません」
アスモ「一人の問題ではない? お前まさか」
バフォ「弱っている所を叩いて下剋上、お察しの通りです」
- 211 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 14:27:41.82 ID:4GlqXdLKP
妹が助けに来るか
- 212 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 14:41:09.55 ID:qW6/JoFH0
追い付いた 支援
- 213 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 14:47:41.15 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「バカめ!! 今のワシは少しだけ弱っているだけじゃ!! 本来の力が戻れば、のさばったゴミ共を片付けるのは容易い」
逆さまのまま、バフォメットを鼻で笑うアスモ。
アスモ「それともなんじゃ? この魔神アスモデウスを地獄から放逐する気か? この戦力低下は地獄にとって大きな痛手じゃろうな?」
バフォ「たしかに、アスモデウス様の言うとおりです」
アスモ「だったら早く助けよ! 今ならまだ許してやる!」
しかし、バフォメットは蜘蛛の糸でがんじがらめにされたアスモを無視して話を続ける。
バフォ「ですが、あるんです。下剋上しつつ、アスモデウス様を屈伏させる唯一の方法が!」
アスモ「なん……だと!?」
バフォ「その唯一の方法、それは……」
アスモ「そ、それは……」
アスモが逆さまのまま息をのむ。
そしてバフォメットは屋上から、蜘蛛の糸まみれのアスモを見下ろしながら言い放った。
バフォ「コマす!!」
- 214 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 14:52:25.19 ID:LYEh+/TE0
アダモちゃん
- 215 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 15:17:48.12 ID:IXfpCZxY0
ほ
- 216 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 15:19:12.72 ID:7ix1WqvyO
今北産業
- 217 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 15:25:44.52 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「…………」
バフォ「…………」
奇妙な沈黙の後、アスモがゆっくりと口を開いた。
アスモ「怒らんから……助けよ、な?」
バフォ「私は本気です」
アスモ「女同士じゃし、ワシは『大いなる色欲』じゃし」
バフォ「大丈夫です、私は両性具有ですので」
アスモ「……え?」」
バフォメットはそう言うと、スカートを両手でゆっくりと持ち上げる。
位置的に一階ほど下にいるアスモはバフォメットのスカートの中身をがっつりと見てしまった。
アスモ「お、大きい……じゃなくて! なぜパンツを穿いておらんのだ!? バカかキサマは!?」
バフォ「ノーパンだから恥ずかしくな……」
アスモ「大人の光に焼かれてしまえ!!」
バフォ「コホンっ、冗談はココまでにして、この作戦は非常に効果的なのですよ。敵国の姫や大将軍、大臣、戦争の鍵となる相手はたいていコマせます。『気丈な英雄的女騎士』なんかはほぼ百%コマせる統計があります」
アスモ「続いている、冗談まだ続いている! 気づいてお願い!」
- 218 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 15:42:50.89 ID:IXfpCZxY0
C
- 219 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 15:58:04.96 ID:KtH07rr20
ゴクリ……
- 220 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 16:05:30.16 ID:DLEQZ0bRQ
バフォ「じゃあ、本題に入る前にアスモデウス様を建物に引き寄せておきましょう。話づらいでしょうし」
アスモ「ええい、やるなら早くしろ。タダでさえ頭に血が上るような話なのに、ひっくり返ったままでは余計に血が上る」
バフォ「わかりました」
バフォメットはアスモにうなずき、両手を持ち上げる。
オーケストラの指揮者みたいなポーズをとったバフォメットは軽やかに両手の指を鳴らした。
バフォメットの右手の人差し指が鳴ると、アスモを束縛する糸がアスモの周囲ニメートルほどを残してすべて断ち切れる。
アスモ「おおっ!?」
バフォメットの左の人差し指が鳴ると、今度は強風が下から吹き上がり、糸が切れて落下を始める寸前のアスモを突風が拾い上げた。
アスモ「おおおおっ!!」
そしてアスモは風に巻き上げられるまま屋上に戻り、華麗に着地した。
もし仮に着地音をつけるならば
『べちゃっ、ごろごろごろごろーずがーん』である。
粘着性の糸まみれな上に突風で、まともな着地など出来るわけがなかった。
- 221 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 16:27:06.61 ID:jsoPSaPz0
支援
- 222 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 16:35:02.33 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「痛たた……」
バフォ「それでは本題」
バフォ「貴女は『大いなる色欲』とか言っていますが、ぶっちゃけ異性経験が無いでしょう?」
アスモ「うっ……」
バフォ「だから私にも勝算は十分にあるわけです」
それを聞いたアスモは真剣な顔になる。
自分という存在価値に対しての侵攻勢力に、アスモは気丈な笑みを見せた。
アスモ「……ふん、ならばやってみるといい『大いなる色欲』の底力をみせてやろう」
バフォ「はい、それでは」
バフォメットがスカートを脱ぎ始める。
アスモ「わー!? わー!? 何をする気じゃキサマ!!」
バフォ「ナニをする気ですが? ナニか」
アスモ「違うじゃろう!? まずは十字路でぶつかって『パ……パンチラ』じゃろ!?」
バフォ「私はノーパンですから一度に二度おいしい……」
アスモ「あー!! あー!! あああァァーーーッッッ!! 聞こえん!! まったく聞こえん!!」
バフォ「あんた本当に『大いなる色欲』ですか?」
アスモ「他人事と自分事は違うわボケナスッ!!」
- 223 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 16:51:30.11 ID:DLEQZ0bRQ
バフォ「なんか面倒くさいから、ぶち抜きますね?」
粘着糸でまともに動けないアスモにバフォメットが近寄る。
アスモ「ちょっ!? 待って!! 待って!! 待って!! 待って!! 待って!!」
バフォ「はい、何でしょう?」
アスモ「ぶち抜くって何を!?」
バフォ「冒険的に言うとヴァルギーナという世界を」
アスモ「ダメ!! ダメダメダメダメダメダメダメダメ絶対ダメ!!」
バフォ「アンタさっき『大いなる色欲』の底力を見せるとか言って」
アスモ「いらない!! あげる!! 『大いなる色欲』上げるから止めて!!」
貞操の危機の前に、あっさりと自分の存在価値を投げ出すアスモ。
涙目である。
- 224 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 16:51:38.04 ID:LNE+7PlH0
C
- 225 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 16:52:10.34 ID:wMshGstQ0
あすも弱い・・・かわいい
- 226 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 17:08:25.97 ID:b2d2cNzL0
あふれでる才能……………………
- 227 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 17:19:19.25 ID:DLEQZ0bRQ
バフォ「あきらめてください」
アスモ「いーやーじゃー!!
緑と赤と青の燐光を撒き散らす鎧の外皮に覆われた一角の馬に乗って
黒き太陽の如く溢れ出る闇のオーラを武器にして戦うタフで筋肉質の大将軍だけど
戦略や戦術がちょっと苦手でワシが見てやると毎回毎回男の仕事に手を出すなと少し怒るくせに最後はありがとうとは口には出せずさりげない気配りで返してくれて
最後の戦いで一人勝手に出撃しちゃうけどワシが追いついて涙ながらに説得したらすまなかったと謝ってくれて、愛の力でラスボス撃破。
最後は天上や地獄、地上すべての生命に祝福されるような最高の人と一緒になりたいから初めては大切にとっておくんじゃ!!」
バフォ「バカかテメェは!! んなもん、かぐや姫オーダーフルセットよりも難しいわボケ!!」
バフォメットがアスモの妄言にとうとうぶちギレた。
- 228 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 17:27:49.93 ID:bAL+IUhAO
いもかわまだかな
- 229 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 17:49:40.88 ID:QfIQLVcn0
ヤマグチノボル先生なにやってんすか
- 230 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 17:49:45.38 ID:0Eh7N+4O0
ほいほい
- 231 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 17:51:43.69 ID:DLEQZ0bRQ
バフォ「堕天した後に、みんな羽目を外してるのに乗り遅れて、行き場もなく理想だけを高くしていった結果がそれだ!! 薄々自分でも気づいているんだろうが!!」
アスモ「うっ……」
図星を突かれてアスモの表情が苦々しく歪む。
バフォ「だから、ね? 大人の階段を今、一緒に登ろうや?」
アスモ「そ、そうした方がいいのかのう? あと三日くらい待っていた方が」
わかりやすい天使堕天の図。
ただ、ロリとショタで絵ヅラが危ない。
バフォ「女の子同士なら大丈夫だって」
そのバフォメットの言葉がアスモに違和感を呼び起こさせる。
バフォのスカートからはみ出る、いきり立ったモノに視線を移動させたアスモは、急激な速度で我に返った。
アスモ「お、女の子にオティンティーンは付いてないやいッ!!」
涙ぐんで抗議するアスモだったが、我に返るのが少しだけ遅かった。
バフォ「うるせー、こうなりゃ実力行使だ!!」
ジリジリと近寄って来ていたバフォメットが、動けないアスモに襲い掛かった。
- 232 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 18:11:06.65 ID:IXfpCZxY0
C
- 233 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 18:11:30.48 ID:bAL+IUhAO
速いなー
- 234 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 18:19:19.56 ID:xXDg261t0
これはいい...ゴクリ
- 235 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 18:22:27.09 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「やーめーてー」
バフォ「やーめーなーい」
コンクリ床に転がるアスモは、粘着糸で首から腰までが完全に包み込まれている。
足裏でバフォメットを蹴飛ばして必死の抵抗をするアスモだったが、しょせん焼け石に水だった。
アスモ「わ、わかった譲る!! 十歩譲るから前戯で勝負しようぞ!!」
バフォ「無経験で勝負になるか」
アスモ「『大いなる色欲』の称号効果でどうにか〜」
バフォ「さっき放り捨てたばかりじゃねえか!!」
バフォの腕がアスモの足首をつかんだ。
アスモ「おねげーだー! おねげーしますだー! 今まで守ってきた家宝なんですじゃー!」
バフォ「今こそ家宝を使うべき時だ、荒巻くん!!」
アスモ「やめてけろー、ワシの初めては再建出来へん!!」
とうとうアスモは両足をバフォに掴まれてしまった。
- 239 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/07/06(水) 18:59:06.67 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ(もうダメじゃ〜、せめてまともな服を着ておれば〜)
装備品はサラシ布とローライズズボン、ズボンである。断じてパンツではない。
とにかく、シャツでも着ていたら粘着糸の脅威から逃れられただろうに、なんせ肌に直接なもんだからベタベタして手首や肩がまともに動きやしない。
アスモ(待て? まだ粘着力が残っておるのか)
アスモ(……使えるやもしれん)
バフォ「よし、両足を脇に挟んでっと……勝負あった!!」
アスモ「たしかに、勝負あった。お主の勝ちじゃ」
アスモが抵抗を止めて全身を弛緩させる。
アスモ「じゃが、一つだけ頼みがある」
アスモの言葉に、バフォは眉根を寄せた。
バフォ「頼み?」
- 242 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 19:38:30.75 ID:DLEQZ0bRQ
アスモ「キ、キスくらいしてくれ」
アスモが両足をつかまれた体勢のまま、バフォに上目遣いで懇願する。
バフォ「あ、ああ……そうか、そうだよな」
看板を捨てても『大いなる色欲』というべきか、ただ単にアスモの初々しさがバフォの心を撃ち抜いたのか。
バフォはギクシャクした動きで、アスモの顔に自分の顔を近づけ……
アスモ「チェストー!!」
バフォ「ぐべらッッ!?」
アスモの頭突きがバフォの鼻っ柱にめり込んだ。
アスモ「いよっし!! ドンピシャ!!」
バフォは後ろに腰をついて倒れ、アスモの両足を離す。
奇襲が成功し、両足が自由になったアスモは、使えない両手の代わりに体全体のバネを上手く使って起き上がった。
そしてアスモはそのまま逃げるでもなく、バフォに向かってボディープレス。
アスモ「キサマも道連れじゃー!!」
バフォ「な、なにぃ!?」
アスモは粘着糸を押し当てるように、バフォにぶつかった。
- 245 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/07/06(水) 20:04:05.90 ID:DLEQZ0bRQ
バフォ「テ、テメェ!!」
アスモ「うくく、これならまともに動けまい」
バフォ「テメェも同じじゃねえか!!」
アスモ「ワシは最初からじゃ!! ダメージは無い!!」
体当たりからの泥仕合持ち込みは成功していた。
アスモは服を脱いで逃げようとするバフォに体当たりをがまし続け、気がつけばバフォはシャツ一枚になっていた。
アスモ「キサマ!! パンツはどこ行った!?」
バフォ「はなっから穿いて無いつってんだろ!!」
時折見えるナニがアスモの精神力をモリモリ削っていく。
状況はあまり良くなかった。
アスモ(上手く糸を剥がせば飛んで逃げられると思っておったのに!!)
羽のベトベトがひどくて、風呂に入って落としでもしないと飛べそうにない。
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