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妹「忘れ物ない?大丈夫?」
1 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:25:03.61 ID:LwcubJjZ0
はい


2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:25:52.16 ID:2VLqfkFn0
何を忘れたのか、それすらも忘れちまったよ……


3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:26:36.78 ID:rd3h7NViO
いってきますの


4 名前: 忍法帖【Lv=19,xxxPT】 [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:26:52.37 ID:Yymn/I8f0
続きはよ


5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:27:07.54 ID:rn54YGXZ0
前にこのスレあっただろ

パクリ乙


6 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 13:29:01.53 ID:LwcubJjZ0
>>5
スクリプト乙と言いそうになったがぐぐったらあったわ


7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:33:53.58 ID:LwcubJjZ0
暇だし再放送でもしてやるか


8 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:34:53.56 ID:rn54YGXZ0
>>6
だろ


9 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:34:56.72 ID:OfqwQCyqI
思い出したまえこの石を働かせる言葉を約束さえ果たせば君も自由になれる


10 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 13:35:00.10 ID:tQUzsQ7J0
疲れてるみたいだ。寝るべし。


11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:35:57.37 ID:LwcubJjZ0
兄「ああ、それじゃあいってくるから」

妹「いってらっしゃい」

兄「何かあったら電話しろよ?」

妹「うん、大丈夫だから心配しないで」

兄「おまえの大丈夫は当てにならないんだよ」

妹「あはは、ほら遅刻しちゃうよ」

兄「それじゃあいってくるから」

―パタン

妹「もう…心配性なんだから」

妹「―っ」フラッ

妹「早く治るといいなあ…」


12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:36:30.20 ID:LwcubJjZ0

友「おーす」

兄「おう、んでどこ行くんだ?」

友「夏はイベント満載ってことはわかっているな?」

兄「何かあったっけか?」

友「ふふふ、教えてあげよう」

兄「今日は暑いなー」

友「聞いてねえええええ」ガビーン

兄「で、なに?」

友「夏といえば海に行ったりお祭りがあったりするのだよ」

兄「まぁ行く奴は行ってるな、俺は面倒だけど」

友「別にお前と一緒じゃなくてもいいんだよ」

兄「じゃあなんだよ」

友「ナンパしようぜ!」

兄「あー、貴重な時間無駄にしたわ」

友「待て、悪かったから!俺が悪かったから」


13 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:36:51.47 ID:LwcubJjZ0
兄「はい」

友「高校最後の夏、一緒に夏をエンジョイする女の子が居ない」

兄「はい」

友「俺だってお祭りで女の子といちゃいちゃしながら歩き回りてーんだよ!」

兄「んなもん居なくてもいいじゃん」

友「はぁ…女の子が近くに居る奴はこれだから」

兄「いませんが?」

友「おまえには妹ちゃんが居るだろ」

兄「あれは妹だろ」

友「でも女の子だろ…くそっ!」

兄「おまえが言う女の子の定義が不明だ」

友「うるせーよ!可哀想な俺の為に協力しろ!」



友「…あの、すみません僕が悪かったです、だから帰らないで下さい」


14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:37:36.48 ID:LwcubJjZ0

兄「ナンパはどうした?」

友「諦めた」

兄「よろしい」

友「まぁでも折角の夏休みだからなー、どこか行きたいわ」

兄「来てるじゃん、駅前」

友「はぁ…、じゃあおまえでいいや」

兄「残念なことに俺はそっちの気はない」

友「俺もねーよ」

兄「祭りか…」

友「どうした?予定でもあるのか?」

兄「いや、そんなこともないが…」

友「妹ちゃんか」

兄「あぁ…」


15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:37:59.58 ID:0ezIoi6L0
ガビーン


16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:38:08.59 ID:LwcubJjZ0

友「やっぱりまだ具合悪いのか?」

兄「前より悪化してると言った方がいいかな」

友「おまえも大変だな」

兄「そうでもない」

友「まぁ、おまえ行けないならしゃーないな、一人で行ってもつまらんし」

兄「悪いな」

友「海でナンパしまくってくるわ!俺に彼女できたらごめんな!」

兄「うん、その話いつ終わる?」

友「」


17 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:39:19.09 ID:LwcubJjZ0
――



友「じゃあな、また今度どこか行こうぜ」

兄「おう、またな」

友「ああ、ちょっと待て」

兄「何?」

友「溜め込むなよ?何かあったら相談には乗るからよ」

兄「心配すんな、それより彼女作る方法でも考えとけ」

友「感動ぶち壊しですかー!」

兄「ありがとな」

友「ああ、またな」

兄(何か、か…)


18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:39:39.28 ID:LwcubJjZ0
―パタン

兄「ただいま」

妹「おかえりなさい」

兄「ああ、無理して起きてくる必要ないぞ」

妹「そんな過保護にならなくても大丈夫だよ、家の中だけなら…」

兄「階段とかで転んだら洒落にならん」

妹「もう…」

兄「すぐ飯作るから、もう少し部屋で待っててくれ」

妹「ん、お手伝いする」

兄「いいから任せておけ」

妹「だーめ、今日は一緒に作るの」

兄「体調大丈夫なのか?」

妹「うん、だから心配しないで!」

兄「なら少し手伝ってもらおうかな」


19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:40:12.06 ID:LwcubJjZ0


兄「でさー、友の奴ナンパしに行こうとか言い始めてさ…」

妹「友さんっていつも面白いよね」クスクス

兄「海とか祭り行くのに女の子と一緒じゃないと嫌だとか言ってるし…」

妹「でも男の子はみんなそうじゃないの?」

兄「まぁそうなんだろうなー」

妹「お兄ちゃんは行かないの?」

兄「ばーか、俺が行ったらお前家に一人だろ、何かあったらどうするんだ」

妹「ん…私なら大丈夫だから行ってくればいいのに…」

兄「祭りよりも大事なものがあるからな」ポンポン

妹「…」

妹「…ひくっ……ぐすっ…」

兄「え、おい」


20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:41:16.96 ID:LwcubJjZ0

妹「気を遣わせてばっかりで…ごめんね…ぐす…」

兄「全然そんなことない、唯心配なだけだって」

妹「お兄ちゃんもやりたいこととかあるのに…私邪魔しちゃってる…」

兄「いいから気にするなって、俺が好きでやってるだけだからさ」ぐりぐり

妹「うぅ…、早く元気になりたいな…」

兄「気持ちはわかるが今はゆっくり休んで体調整えとけ」

妹「うん…海、かあ」

兄「海がどうかしたか?」

妹「ううん、昔は皆で一緒に行ったなあって」

兄「父さんと母さん死んでから行った事なかったからな」

妹「また、いつか行きたいね…」

兄「ああ、そうだな…」


21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:41:42.98 ID:LwcubJjZ0
妹「私いつも砂浜で座ってばっかりだった…」

兄「お前昔から身体弱かったからな、母さんはそれを気にしてたし」

妹「でも砂浜から海をぼーっと見てるの好きなんだ」

兄「それ暑さで頭やられてるんじゃないか?」

妹「違うよ、海見てるとなんかちょっと元気になるような気がするの…」

兄「…よし」

妹「え?」

兄「海行くか」

妹「えええ?」

兄「勿論お前の体調が良い日にゆっくり行く、遊んだりしないぞ」

妹「見に行くだけ?」

兄「そういうのもたまにはいいだろ、な?」

妹「うん!」


22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:41:53.72 ID:yOE5wCJdO
なんか始まってた


23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:43:44.84 ID:LwcubJjZ0
兄「んじゃあ海に行くまでに少し元気になろうな!」

妹「わかった、頑張る!」

兄「頑張るな、もっと休め」

妹「それじゃあ怠け者みたいだよぉ…」

兄「今はいいんだよ、今は」

兄「ほら、早く食って寝るぞ」

妹「うん!」

兄(心なしか少しだけ元気になったような気がする)

兄(やっぱりこういうことも必要なんだろうな)


24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:44:04.05 ID:LwcubJjZ0

妹「友さんも海一緒にいくの?」

兄「いや、友は連れて行ったら悪いだろ」

妹「なんで?」

兄「ぼーっと砂浜に座るという現実に耐え切れないと思うぞ」

妹「あ…なんとなくわかるかも」クスクス

兄「まぁそんなわけで二人で行こうと思ってる」

妹「二人でどこか行くのって病院以外では始めてだね」

兄「病院はお前一人で行かせられない、危ないからな」

妹「まったくもう…」

兄「父さんも母さんも死んで、お前まで居なくなったら俺には家族が居なくなる」

兄「大切な家族だからな…」

妹「ありがとう…」


25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:44:27.99 ID:LwcubJjZ0
――



妹「お兄ちゃん起きてる?」トントン

兄「ん、起きてる」

妹「入って良い?」

兄「ああ、どうした?って枕?」

妹「うん、寂しくなっちゃったから…一緒に寝ても良いかな?」

兄「仕方ないな…」ポリポリ

妹「ごめんね、変なお願いで」

兄「ほら、寝るなら寝とけ、俺は少し勉強するから」

妹「うん、おやすみ」

兄「おやすみ」


26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:45:22.57 ID:mXntnJpoO
妄想だが妹に忘れ物はって聞かれて大丈夫って言って
行ってきますのちゅうはって冗談言われて急いでた俺は手早く左手を妹の首に回し軽く唇合わせていってくるって言って
肩を竦めあっうんとか言う妹を見て一拍おいてからまたキスして行ってきますって言ったら
ええ、うん、はい見たいな事言うから額にチョップして行ってらっしゃいって言ったらようやく行ってらっしゃいって言ってくれた
その晩に妹が手作りの大きなプリン持って部屋に来たがそれはスレタイとは関係ないので省く
忘れ物はって聞いた妹が行ってらっしゃいを忘れるってヲチ


27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:46:41.56 ID:LwcubJjZ0
―カリカリカリ、ポキッ、カチカチカチ

―カリカリカリカリ、ポキッ、コロン

兄(あー、だめだ…集中できない)

兄(海…か)

兄(勢いで行くって言っちゃったけどな…)

兄(妹の体調が良くなるとは限らないしな、困った)

兄(でも約束は破りたくないし…)

兄(様子見て考えるとするか)

兄「んー…っ」

兄(これ一緒のベッド入ったらまずいよなあ)

兄(毛布でも敷いて寝るか)ゴソゴソ

妹「ん…」

兄「ああ、起こしちまったか」



28 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 13:46:45.33 ID:h2mORPCe0
>>10
そういうの意味ないから
だよなこいつら必死すぎるわwww
マジレスはずかしね

>>25
くっせー


29 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:47:12.41 ID:LwcubJjZ0
妹「どうしたの?」

兄「いや、ベッドに二人は狭いかと思ってな」

妹「大丈夫だよ?」

兄「いや、一応女の子だしさ」

妹「でも兄妹だよ?」

兄「そうだけどさあ…」

妹「あ、お兄ちゃん何か変な事考えてる?」

兄「それはない」

妹「じゃあ一緒に寝ても大丈夫」

兄「やれやれ…」


30 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 13:47:46.30 ID:HDjVNhh/0
>>26
おまえどうしたの?大丈夫?


31 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:49:00.89 ID:LwcubJjZ0

兄「ごめんな、やっぱり少し狭いかもしれない」

妹「ううん、平気だよ、背中合わせだし仕方ないよ」

兄「それならいいけど…」

妹「あ、じゃあこうすれば少し広くなるね」クルッ

―ギュッ

兄「なにしてんの…」

妹「お兄ちゃん抱き枕」

兄「抱き心地の悪そうな抱き枕だな…」

妹「そんなことないよ、温かくて、すごく安心する」

兄「そうか…」

兄「あのな…」

兄「海、連れて行ってあげられなかったらごめんな」

妹「…すぅすぅ」

兄(寝るのはやっ)


32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:49:17.07 ID:LwcubJjZ0
――



兄(ん、朝か…)

兄「よいしょ…っとと」

妹「…んぅ」

兄(そういえば一緒に寝てたんだっけか)

妹「…おはよう、どーしたの?」

兄「おはよう、まだ寝ててもいいぞ」

妹「ううん、ぐっすり眠れたから大丈夫」

兄「暑かっただろ?」

妹「暑くなかったよ、いつもより快適に眠れました!」

兄「それは良かった」

妹「お兄ちゃん抱き枕の効果はすごいね!」


33 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:49:18.82 ID:mXntnJpoO
>>30
疲れてるみたいだ。寝るべし。


34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:51:22.44 ID:LwcubJjZ0
兄「んー…」

妹「なぁに?」

兄「いや、海いつ行こうかなーってな」

妹「今日でもいいよ?」

兄「また突然だな」

妹「なんかお兄ちゃんと一緒に寝たら元気出てきた」

兄「お兄ちゃん抱き枕の効能か?」

妹「そんなところかなあ」

兄「それで元気になるなら毎日一緒に寝るけどな」

妹「あ、はぅ…ちょっと恥ずかしい」

兄「あ…そうだな…」


35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:51:47.50 ID:LwcubJjZ0
兄「本当に今日行くのか?」

妹「うん、体調不安定になる前に行きたい!」

兄「んじゃ準備するか」

妹「わあい」

兄「できるだけ身軽な格好で行くか、電車とバスで行くことになるからな」

妹「電車も久しぶりだなあ…」

兄「切符の買い方わかるよな?子供切符の方が良いか?」

妹「むー!わかりますぅ!」プンプン

兄「はは、冗談だよ」

妹「もう…」

兄「日傘と…、財布だけでいいな」

兄「それじゃ行くか」

妹「うん!」


36 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:53:35.51 ID:LwcubJjZ0

兄「その白いワンピースも久しぶりに見るな」

妹「えへへ、いつもパジャマだもんね」

兄「その小さい青いリボンが可愛いよな」

妹「それだと私が可愛くないみたいな言い方ですー」

兄「いや、似合ってるよ」

妹「それなら良かった」

兄「あんまりはしゃぐなよ、結構遠いんだからさ」

妹「はぁい」

兄「今日は風が気持ち良いな」

妹「気持ちいい!久しぶりに外出たものあるかな?」

兄「そうかもな、電車の中は涼しいと思うから冷えたら言えよ?」

妹「わかったあ」


37 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:55:01.47 ID:LwcubJjZ0
兄「えっとー…ここまで買えばいいんだよな」

妹「忘れちゃった?」

兄「いや、乗換えを少なくしようと思ってるからさ」

妹「なるほど!」

兄「この糞暑い中待つのは色々危ない」

妹「でも1回は乗り換えないとだめっぽいね」

兄「そうだな…その1回が早く来てくれればいいけど」

妹「大丈夫だよ、きっと!」

兄「ならこれでいくか!」


38 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:55:24.50 ID:LwcubJjZ0
妹「誰もいないね」

兄「まぁ盆明けの平日だからな」

妹「この車両だけ貸切みたい!」

兄「確かに」

妹「早く海見えないかなあ」

兄「まだ出たばっかりだ、流石に見えないよ」

妹「楽しみだなあ」

兄(すごく楽しそうだな…喜んでもらえて何よりだ)

妹「へくちっ!」

兄「ん、やっぱ少し寒いか」

妹「大丈夫だよ!」

兄「ほら、これ羽織っとけ」

妹「あ、ありがとう」


39 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 13:55:37.12 ID:Ljb0CyPN0
にゃんたら優しすぎるの、ダ・イ・キ・ラ・イ


40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:56:08.19 ID:yOE5wCJdO
ふむ


41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:57:23.24 ID:LwcubJjZ0
兄「後少ししたら乗換えだ」

妹「え、もうそんな遠く来たの?」

兄「外の風景見てたらわかるだろ?」

妹「全然わからなかった…」

兄「家から大分遠いからなあ、仕方ないさ」

妹「でも田んぼが多くなってきたね」

兄「ここから少し行くと近くに大きな山があるところを通る、その先が海だな」

妹「やった!」

兄「まぁ海まで距離あるからバスに乗っていく」

兄「っと、着いたな、一回降りるぞ」

妹「はあい!」


42 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:57:48.24 ID:LwcubJjZ0

兄「え…」

妹「どうしたの?」

兄「次の電車まで15分もある…」

妹「少し待たないとだね」

兄「そうだな…」

妹「あ、お兄ちゃんアイス売ってるよ!」

兄「おいそんな走るなって」

妹「えへへ、行こっ!」

―きゅっ

兄「そんな手引っ張らなくてもアイスは逃げないよ」

妹「いーのいーの!」


43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 13:59:58.18 ID:LwcubJjZ0


妹「おばちゃん!アイス二つ!」

 「はいよお、ちょっとまってねえ」

兄「ああ、すみません」

 「いいさあ、いっつも人おらんからねえ…こうやって元気もらえると嬉しいよ」

兄「ありがとうございます」

 「ほうら、アイス二つだねえ、落さないようにするんだよお」

妹「ありがとう!おばちゃん!」

 「それじゃあババは裏さ行って休んでるからゆっくりしていってなあ」

兄「ありがとうございます」

妹「はい、お兄ちゃん」

兄「ん、さんきゅ」

妹「んー!冷たくて美味しい!」


44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:00:22.90 ID:LwcubJjZ0

兄「やっぱり夏はアイスだよなあ」

妹「昔よく一緒に座って食べたよね」

兄「まだ妹が小さい時だな」

妹「私食べるの下手だったから落しちゃったりして…」

兄「そのたびに泣いてたよなあ」

妹「でもお兄ちゃんが頭撫でて慰めてくれてたんだよね」

兄「そうだっけか?」

妹「そうなの!もう…」

兄「言われてみればなんとなく…」

妹「ね、撫で撫でして?」

兄「ん」ナデナデ

妹「えへへ…」

兄「早く食べないと電車きちゃうぞ」

妹「それは大変!」


45 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:02:35.11 ID:LwcubJjZ0
――

妹「15分って結構短いね」

兄「まぁアイス食ったりしてたしなあ」

妹「幸せな時間はすぐに過ぎるって言うもんね」

兄「?」

妹「何でもなーい」

妹「あとどれくらいで海?」

兄「えっと、1時間かからないかな」

妹「じゃあもうすぐ!」

兄「そうだな」

兄(このまま妹が元気なままだったらいいけど…)

兄(無理はさせない方がいいな…)


46 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:04:32.34 ID:LwcubJjZ0
――



兄「はー着いた、バスがすぐ来てくれてよかった」

妹「駅前なにもなかったね」

兄「海がある以外何も無いからなあ、ここは」

妹「もっと人一杯だと思ってた」

兄「確かに」

妹「海見えた!」

兄「お、やっと見えたな」

妹「海ー海ー!」

兄「そんな走るなって!」

妹「お兄ちゃん早く!」


47 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:04:49.37 ID:LwcubJjZ0
妹「わぁ…広いなあ…」

兄「無駄に広いな」

妹「人も全然いないね!」

兄「よいしょっと…少し休憩するか」

妹「うん!」

兄「楽しいか?」

妹「すごく楽しいよ!」

兄「それなら良かった、んで元気になれそうか?」

妹「海に来ただけで元気になったよ!」

兄「そのまま病気も治ればいいけどな」

妹「大丈夫!治るよ!」

兄「あはは、それだけ元気あれば大丈夫そうだな」

妹「元気になったらまた来ようね!」

兄「そうだな」


48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:06:43.19 ID:LwcubJjZ0
妹「あ、なんか光ったよ!」

兄「なんだろうな」

妹「貝殻!綺麗だよ!」

兄「お、綺麗だなそれ」

妹「お土産にしよっと!」

兄「思い出が一つできたな」

妹「同じの見つけた!お兄ちゃんにもあげるね!」

兄「ん、さんきゅー」

妹「おそろいだねー」

兄「大事にするよ」


49 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:07:40.67 ID:LwcubJjZ0
――



妹「あー楽しかった!」

兄「座って話してただけなのにな」

妹「いーの、私は楽しかったの!」

兄「俺も楽しかったよ」

妹「えへへー」

兄「それじゃぼちぼち帰るか」

妹「うん!」

――

―カタンコトン

兄「ふぅ…」

妹「やっぱり人いないね、ん…」コックン

兄「貸切だな、帰るまで寝とけ、疲れただろ」

妹「うん…ありがと」


50 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:08:12.97 ID:yOE5wCJdO
いいな


51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:08:52.57 ID:LwcubJjZ0

兄(もう寝たのか…、疲れてたんだな)

兄(明日から体調崩さないといいけどな)

妹「…すぅすぅ」

兄(少しだけでいいんだ、もう少し妹が元気になってくれるだけでいい)

兄(せめて自由に色んな場所にいけるくらいには…)

――



兄「ん…俺も寝てたか…」

妹「…すぅすぅ」

兄(一つ手前の駅じゃねーか、危ねえ)

兄「妹、もう着くぞ」

妹「…ん、お家?」

兄「の近くの駅だけどな、降りるぞ」

妹「ふぁぃ…」


52 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 14:08:55.54 ID:tQUzsQ7J0
>>50
えぇ?良い曲じゃないですか?


53 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:09:38.45 ID:LwcubJjZ0
読みながら貼ってるけど地味にいい話だな


54 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:09:58.84 ID:LwcubJjZ0
妹「乗り換えの記憶がない…」

兄「半分寝たままで乗り換えたからな」

妹「んぅ…覚えてるような覚えてないような…」

兄「疲れてたんだろう、帰ったら風呂はいって寝るか」

妹「そうだね…」

―パタン

兄「さってと、んじゃ風呂の準備してくるからリビングでゆっくりしとけ」

妹「うん、ありがと」

兄(んー…やっぱり少し無理させちゃったかな)

兄(明日から少し様子見ないと)


55 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:11:38.23 ID:LwcubJjZ0
兄「風呂沸いたぞ」

妹「あ、お茶淹れといたからゆっくりしてて」

兄「おう、さんきゅ」

妹「それじゃ入ってくるね」

兄「風呂で寝るなよ?」

妹「さっきまで寝てたから大丈夫!」

兄「ならいいけど」

―パタン

兄(やっぱり元気そうに振舞ってるけど少し疲れてるな)

兄(明日からゆっくり休ませるか)

兄(海に行っただけで病気が治れば苦労しないよな)

兄(はは…)

兄「…ぐすっ」


56 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:12:16.57 ID:LwcubJjZ0
――



妹「お兄ちゃん」トントン

兄「ああ、どうぞ」

妹「えへへ」

兄「今度ベッド運ぶか?」

妹「ううん、このベッドで一緒に寝るのが良いの」

兄「なんだそれ」

妹「お兄ちゃん抱き枕を有効活用する為です」

兄「はいはい…」

妹「それじゃ寝るね…おやすみ」

兄「ん、おやすみ」


57 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:13:47.34 ID:LwcubJjZ0



兄「ん…何時だ…」

兄「―っ」

兄「妹っ、どこだ!」

妹「あ、おはよう」

兄「おはようじゃないよ…びっくりしたじゃないか…」

妹「ごめんね…よく眠ってたから起こさなかったの」

兄「そうか、ありがとうな」

妹「あ、朝ごはん作ったの!久しぶりでしょ?」

兄「体調は大丈夫なのか?」

妹「うん!昨日海行ったから元気になったのかもしれない!」

兄「良かった…」

妹「心配かけてごめんね」

兄「ああ、それじゃあ食べるか」


58 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:15:36.42 ID:LwcubJjZ0
―ルルルルルル

妹「あ、電話」

兄「ああ、ちょっと出てくる」

妹「うん」

兄「はいもしもし」

友「こんちくしょおおおおがああああああああああああああ」

ガチャッ

―ルルルルルルル

兄「はいもしもし」

友「てめぇおいいつの間に彼女つくtt」

ガチャ

―ルルルルルルル

兄「はいもしもし」

友「あの、友ですが兄さんは御在宅でしょうか?」

兄「初めからそう言え」


59 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:16:12.95 ID:LwcubJjZ0
友「貴様が昨日可愛い女の子と一緒に出かけていたという目撃情報が入っている」

兄「はぁ?」

友「正直に言え、今なら許してやる」

兄「妹だぞ」

友「…え?」

兄「妹が海見に行きたいって言うから砂浜で海見てた」

友「妹ちゃん、元気になったのか?」

兄「昨日は体調良かったみたいでな、丁度良いから一緒に見に行った」

友「そうか、良かったな」

兄「ありがとうな」

友「いや、つまらない事で電話して悪かった」

兄「気にするな、じゃあな」

友「おう、またな」

―ガチャ


60 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 14:16:15.29 ID:tQUzsQ7J0
>>39
ビビってんじゃねぇぞ荒らしwww


61 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:17:14.20 ID:LwcubJjZ0
妹「友さん?」

兄「まぁそんなところだ」

妹「何か用事だったの?」

兄「なんかお前を俺の彼女だと思った奇特な奴が居たらしい」

妹「へっ?」

兄「んでその情報を鵜呑みにしてあいつが電話してきたというわけだ」

妹「なるほどなるほどお…」

兄「つまらないことで電話するなよ、まったく…」

妹「ふぅん…彼女に見えたんだ…」

兄「らしいよ」

妹「そんなにいちゃいちゃしてたかな?」

兄「そんな事もないと思うけどな」

妹「ねー」


62 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:17:43.06 ID:LwcubJjZ0
兄「んじゃ俺買い物行って来る」

妹「あ、待って!」

兄「どうした?」

妹「一緒に行っちゃダメ?」

兄「まだ昨日の疲れも残ってるだろうし留守番しとけ」

妹「そんな疲れてないよ?」

兄「でも体調崩れるかもしれないから…」

妹「大丈夫!私の事は私が一番わかってるから!」

兄「んー…」

妹「ね、お願い」

兄「仕方ないなあ…」

妹「やった!」


63 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:20:47.43 ID:LwcubJjZ0

兄「今日の晩飯は何にするかなあ」

妹「んー、何か食べたいものある?」

兄「特にないかな」

妹「じゃあお兄ちゃんの好きなもの作ってあげる!」

兄「いいよ、飯は俺作るから」

妹「今日は元気一杯だから私がやる」

兄「んー…、じゃあ家帰ってから元気だったら頼むわ」

妹「わかったあ!」


64 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:21:02.74 ID:LwcubJjZ0
――



兄「何か多くないか?」

妹「たまには一杯食べないとだよ!」

兄「そうだな、まぁいいか」

妹「ほえ?あの人だかり何?」

兄「ああ、町内会の人達だな、祭りの準備で話し合ってるんだ」

妹「もうお祭りの時期なの?」

兄「今年は少し日程ずれたみたいでな、回覧板が回ってきてたよ」

妹「そうなんだ…」

兄「さ、帰るか」

妹「うん…」


65 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:21:19.18 ID:LwcubJjZ0
――

妹「ただいまー!」

兄「返事聞こえてきたら怖いけどな」

妹「いいのー、たまには言いたいの!」

兄「んじゃあ荷物片付けるか」

妹「あ、私やるからお兄ちゃんはゆっくりしてて!」

兄「いや、俺も手伝うよ」

妹「大丈夫だt―」フラッ

兄「あぶな!」

―ガタン


66 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:24:14.82 ID:LwcubJjZ0

兄「大丈夫か?妹?おい!」

妹「いたたたぁ…」

兄「やっぱり疲れて…」

妹「んーん、少し立ちくらみしちゃっただけ…もう平気」

兄「良かった…」

妹「でね…お兄ちゃん、その…いつまで抱きついてるの?」

兄「あ、悪い」パッ

妹「いくら私の事が好きでも急に抱きしめられたらびっくりしちゃうよ」

兄「ち、ちが!俺は」

妹「冗ー談!」ツン

兄「な、ばか…」

妹「ごめんね」クスクス


67 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:24:29.42 ID:LwcubJjZ0


妹「そういえばお祭りっていつなの?」

兄「明後日かな」

妹「そっかあ、行きたいな」

兄「まだ体調万全じゃないからダメ」

妹「さっきのは立ちくらみだってー」

兄「だーめ」

妹「じゃあ明後日までに調子良くする!」

兄「…」

妹「だめ?」

兄(海に行っても大丈夫だったからな…考えてみるか)

兄「わかった、お祭りの日に元気だったら少しだけ見に行こうか」

妹「やった!」


68 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:24:47.49 ID:LwcubJjZ0
兄「少しでも体調悪かったらダメだからな」

妹「うん、それまで元気にしてる!」

兄「じゃあ早く飯食って寝なきゃな」

妹「お兄ちゃんもね」

兄「まぁ俺は何があっても大丈夫だ」

妹「はい、ごちそうさま!」

兄「はや!」

妹「早く寝るの!」

兄「じゃあ後片付けはやっとくわ」

妹「お願いします!」


69 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 14:24:53.33 ID:l1c19q910
>>27


70 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:26:41.32 ID:LwcubJjZ0
――



兄(お祭りか…)

兄(妹と行くのは何年ぶりだろう)

兄(あー、まじ体調崩さないといいんだけどな…)

兄(今日よろけてたのも気になるところだ…)

兄(できるだけ無理させないようにさせよう)

―パタン

妹「あーいいお湯だった」

兄「ああ、湯冷めしない内に寝とけ」

妹「はーい、んでねお兄ちゃん、洗い物全然進んでないよ?」

兄「あ…はい」

兄(考え事してたなんて言えないな)


71 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:26:59.02 ID:LwcubJjZ0
兄(さってと、俺も風呂入るか)

兄(妹は本当に元気になってるんだろうか…)

兄(来週病院にいった時にでも先生に話してみるか…)

――カラララ

―パタン

兄(妹が喜ぶことを一杯してあげたい)

兄(それが妹にとって何を意味するかわかってるのに…)

兄(わかっているのに…)

兄(世の中…うまくいかねえ…)

兄(はぁ…憂鬱だ)


72 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:30:36.63 ID:LwcubJjZ0
兄「うお!」

妹「なーにー?」モゾモゾ

兄「いや、先に部屋で寝てるとは思わなかったから」

妹「だって一緒に寝るじゃん」

兄「まぁそうだけどな…」

妹「ね、お兄ちゃん」

兄「なんだよ」

妹「今私服着てないよ」

兄「―は?」

妹「だって暑いし…」

兄「い、い、い、い、いや待て何を言ってるんだお前は!落ち着け」

妹「照れちゃって可愛い、ちゃんと着てるから大丈夫だよ!」バッ

兄「てめぇ!」

妹「お兄ちゃんがいじめるぅ…」

―こんな時間が続いてくれればと、そう思った


73 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:30:53.31 ID:LwcubJjZ0
妹「ねぇねぇ」

兄「何?」

妹「私が元気になったらもっと色んなところ行きたいね」

兄「ああ、そうだな」

妹「今度はお兄ちゃんが行きたいところにも行こ!」

兄「俺の行きたいところかー…」

妹「いっぱいあるの?」

兄「いや、ないかな」

妹「そっかあ…」

兄「だから妹が行きたいところに俺も行きたいかな」

妹「あはは、恋人みたいだね」

兄「言われてみればそうだな」

妹「別にそう思われてもいいけどね」

兄「あほ、兄妹だっつーの」

妹「えへへ」


74 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:32:34.07 ID:LwcubJjZ0
兄「そういえばさ」

妹「なーに?」

兄「…最初は少し遠慮してたけど、今は完全に密着してるよな」

妹「だってお兄ちゃん嫌がらないんだもん」

兄「まぁ寝るのが困難なわけでもないからな」

妹「胸あたってるの気になるの?」

兄「あたるほど大きくないだろ」

妹「失礼な!少しくらいあります!」

兄「わかったわかった、早く寝なさい」

妹「ちぇー…」ギュ

兄(なんというか慣れって怖いな)


75 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:32:56.11 ID:LwcubJjZ0


兄「あー…、あっつ…」

妹「…すぅ」

兄(シャワーでも浴びてくるか)

兄(ここ2日だけなら普通の子と同じくらい元気だよなあ…)

兄(やっぱり海行ったから…?)

兄(まさかな…)

―パタン

兄(気のせいか妹が少し積極的な気がする、今までが元気なかったからかな?)

兄(そこらへんどうなのかわからんからなんとも言えないけどなあ)

兄(普通に考えて年頃の兄妹が一緒に寝ることはそんなにない、はず)

兄(まぁいいか…妹が嬉しそうだし)



76 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:33:15.39 ID:LwcubJjZ0
ちょい飯


77 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:39:20.79 ID:LwcubJjZ0
兄「ん、妹居ない?」

兄「部屋戻ったのかな」

兄「入るぞー?」

兄「あれ…部屋にもいないぞ」

兄「―倒れたのか?」

兄「妹ーどこだー?」

妹「なーにー?」

兄(ああ、母さんの部屋か)

兄「何してるんだー?」

妹「なにもしてないよー」

兄「入るぞー」

妹「ちょ、ちょっと待って」

兄「ん?まぁ入るぞ」カチャ

兄「へ?」

妹「ちょっと待ってって言ったのにー!ばかあ!」


78 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:39:44.70 ID:LwcubJjZ0
兄「いや…だって着替えてるとは思わないじゃない、な?」

妹「女の子がいる部屋に入る時は返事を待ちましょう、ぷんぷん」

兄「悪かったって、んで何してるの?」

妹「明日お祭りでしょ?浴衣着たいなあって思ったから…」

兄「まぁ明日の夜だけどな…、今から準備するほどでもないだろ」

妹「うぅ…、浴衣難しい…」

兄「手伝うか?」

妹「そしたらお兄ちゃんに…その、見せることになっちゃうでしょ…?」

兄「まぁ見る事にはなるだろうな…」

妹「お兄ちゃんのえっち…」

兄「なんでそうなる、やらしいことは考えてない」

妹「ほんと…?」

兄「はい」

妹「じゃあ手伝ってもらおうかな…」


79 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:43:27.75 ID:LwcubJjZ0
兄「俺が帯持ったまま上向いてたら視界に入らないだろ?」

妹「そうだったね…、ごめん」

兄「気にすんな」

妹「うん、帯離していいよ」

妹「えっと…ここをこうして」ハタハタ

兄「まだー?」

妹「もうちょっとー!」

妹「できた!」

兄「お、可愛いな」

妹「変なところない?ちゃんとできてる?」

兄「特にないな、でも髪の毛少し長いから上でまとめた方がいいんじゃないか?」

妹「うん、そうする!」

妹「脱ぐの勿体無いから今日このままでいようかな」

兄「いくらなんでも張り切り過ぎだ」

妹「そうだね、それじゃ着替えるね」


80 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:48:02.62 ID:cXTE0H1SI
コレハヨイ…


81 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:50:34.24 ID:rjuPdHDS0
前にもみたことある


82 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 14:55:39.56 ID:Lwfn1jUPO
妹が死ぬ展開しか見えない…

このままほのぼのイチャイチャしててほしいな


83 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 14:58:14.34 ID:MbSL3lm50


84 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:02:09.56 ID:yOE5wCJdO
読みながら張るって転載ものか


85 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:06:19.71 ID:B1LkehBA0
猿ったか


86 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 15:06:23.46 ID:0ogiKtY60
論点ずれてんだよゴミ


87 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:06:54.71 ID:iVSfK7Ai0
はよう


88 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:09:04.61 ID:EUyYMFDs0
はよはよ


89 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:09:06.55 ID:LwcubJjZ0
うんこしてた


90 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:09:37.87 ID:LwcubJjZ0
妹「あっしたはおーまつりー♪」

兄「今日はしゃぎ過ぎて明日体調崩すなよ?」

妹「大丈夫だもーん」

妹「髪留めどれにしよっかなあ…」

兄(楽しそうだな…)

妹「ねね、これ浴衣に合うと思う?」

兄(先日までぐったりしてたのに…)

妹「お兄ちゃん?」

兄「ああ、悪い」

妹「もう、まだ寝てるでしょ?」

兄「そんなところだ、んで何だっけ?」

妹「この髪留めが可愛いかなって―」

――妹が笑って過ごせる、そんな日々が楽しくて

―妹の元気な姿を見られる、そんな日々が嬉しくて

何よりも幸せだった


91 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:10:10.66 ID:LwcubJjZ0
妹「早く明日にならないかなあ」

兄「もう少し落ち着けよ」

―せめて普通の女の子と同じく、という儚い願い

妹「だってーお祭りなんて何年も行ってないし…」

兄「ずっと体調悪かったからな」

―願いが叶ったのだろうか…

妹「そうだ…ね」ユラッ

兄「ん…?」

―ずっと続いてほしかった

妹「ごめ…ん……ね」

兄「おい!どうした!」

―バタッ


92 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:10:53.31 ID:LwcubJjZ0
――



兄「大丈夫か!妹、しっかりしろ!」

妹「ん…」

兄「俺がわかるか?」

妹「お兄ちゃん…」

兄「良かった…」

妹「…ごめんね」

兄「謝ることなんて何もないだろ!」

妹「ううん…元気だったらお祭り行けるからって…」

妹「私少し無理してた…」

兄「そうだったのか…」

妹「お兄ちゃんに嘘吐いてた…だから、ごめんね」

兄「俺は気にしてない、だから大丈夫だ、心配するな」

妹「あり…がとう」


93 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:11:31.75 ID:LwcubJjZ0
臥せってる妹の顔色は悪く、今朝までの元気な姿はもうなかった

いや、今朝も元気ではなかった、そう振舞う以外に方法がなかったから…

俺が条件なんてつけたから妹は無理をすることになってしまった

―そして倒れた

兄(くそっ…)

兄(なんで気付いてやれなかった…)

兄(ずっと一緒に居たのに…わかってやれなかった…)

兄(あんなこと言えば無理するのは当然だろう…)

兄(ちくしょう…)

兄(ちくしょう…)


94 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:11:51.48 ID:LwcubJjZ0
――

―夢を見ていた

それが夢だとわかったのは自分の罪悪感から少しでも逃れる為に見ているという自覚があったからだ、何故なら…

そこに存在する妹は元気だったから…

普通の女の子と同じように外を歩き、笑顔で楽しそうに過ごしている

しかし、それは俺の願いであって…現実は

―そう思った時に、俺は現実世界に戻ってきていた

変わりなく臥せっている妹の静かな寝息が聞こえる

少し長めの前髪を払って優しく撫でると、妹がそれに気付いたのか目を覚ます

妹「お兄ちゃん…」

兄「ああ、ごめんな、起こしちゃったか…」

妹「なんで泣いてるの?」


95 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:13:35.95 ID:LwcubJjZ0
自分でも涙を流していることに気付いていなかった

兄「俺…泣いてたのか」

妹「心配させちゃってごめんね…」

兄「違う…悪いのは俺だ…」

妹「ううん、お兄ちゃんは何も悪くないよ…」

兄「俺があんなこと言わなければ…、お前が無理することはなかった…」

妹「私が勝手に無理しただけだから――だから、ね?」

心配そうに俺を見つめる妹の優しい眼差しが何よりも辛かった

兄「ごめんな…」

妹「私は大丈夫だから…もう泣かないで…」

兄「っぐすっ…ひぐっ…」

―何故、神は俺達に微笑まないのか


96 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:14:12.42 ID:LwcubJjZ0

兄「祭り、一緒にいけなくてごめんな…」

妹「ううん、ずっと寝てたらわからなかった事だから…」

兄「楽しみにしてたのに…」

妹「私はお兄ちゃんが一緒に居てくれるだけで嬉しいから…」

兄「ごめんな…」

妹「さっきから謝ってばっかりだよ、少し元気出して、ね?」

兄「ああ、そうだな…」

妹「―お茶、飲みたいな」

兄「わかった、淹れてくるよ」

妹「うん」


97 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:14:58.66 ID:6xCHw7kuO
初めて読んだ(´;ω;`)


98 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:16:37.98 ID:LwcubJjZ0

―パタン

兄(少し落ち着いた方がいいのかもな)

兄(本当に辛いのは俺じゃなくて妹なんだ)

兄(あんなに楽しみにしていたのに…)

兄(今俺にできることは一緒に居てやることだけか…)

兄(早くお茶持って行ってやらないと…)

兄(あー…なんで俺が泣きそうになってるんだよ)

兄(くそ…)


99 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:18:46.00 ID:OCdMAQTNO
これって前は完結しなかったっけ?


100 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:21:59.46 ID:LwcubJjZ0
兄「お茶、淹れてきたよ」

兄「ん…いない」

兄「妹、どこだ?」

―パタン

妹「ごめん、ちょっと部屋に戻ってた」

兄「大丈夫か?」

妹「うん、お昼より少しよくなった」

兄「お茶淹れたから少しゆっくりしよう」

妹「ありがと」

兄「あまり無理するなよ?」

妹「そうする…、お兄ちゃん心配させちゃうし…」

兄「ああ…」


101 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 15:22:07.04 ID:h2mORPCe0
>>45
さすがに釣り針デカすぎだろ
ハァ?まじめに聞いた俺が馬鹿だったわ

>>96
荒らすなクズ


102 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:22:18.90 ID:LwcubJjZ0
妹「お茶、おいしい」

兄「落ち着くな」

妹「何かおじいちゃんとおばあちゃんみたいだね」

兄「確かにじじくさい」

妹「私、おばあちゃんになるまで生きてるかな…?」

兄「ばかいうな、きっと病気も治るし元気になる」

妹「そうだよね、そうだといいね…」

兄「もっと色んなところに行きたいだろ?」

妹「うん、来年も海行きたいな…」

兄「きっといけるさ…だから今はしっかり休んでおこうな」

妹「はぁぃ…」


103 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:24:35.99 ID:LwcubJjZ0
妹「眠くなってきちゃった…」

兄「ん、おやすみ」

妹「お兄ちゃんは寝ないの?」

兄「少し疲れてるから俺も寝るか…」

妹「ごめんね、心配かけちゃって」

兄「いや、俺が勝手に疲れただけだから」

妹「一緒に寝よ?」

兄「そうさせてもらうよ」

妹「もうお兄ちゃんと一緒じゃないと安心して眠れない…」

兄「人をぬいぐるみみたいに言うなよ…」

妹「えへへ、ごめんね」


104 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:24:58.65 ID:LwcubJjZ0


兄(もう朝か…)

兄(あまり寝た気がしないな…)

兄(妹が寝てる内に家の事済ませておくか)モゾモゾ

妹「ん…お兄ちゃんどこいくの?」

兄「ちょっと家の事やってくるから、まだ寝てていいぞ」

妹「うん、それじゃあもう少しだけ…」

兄「起こしちゃって悪いな」

妹「いいの、起きた時にお兄ちゃん居ない方が寂しいから…」

兄「そうか…、それじゃ家の事やって飯作ったら持って来るよ」

妹「ありがとう」


105 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:25:35.25 ID:LwcubJjZ0
兄(妹は御粥にしておくか)

兄(少しでも体調を良くしないと…)

兄(お祭り行きたかっただろうな)

兄(俺のせいで辛い思いさせちゃったな)

兄(妹の傍に居て寂しい思いさせないように頑張るか…)

―キィ

兄(ん、部屋から出たのかな?)

兄(まぁいいか)

―パタン

兄(家に居ても妹が喜ぶ事ないかなー…)

兄(一緒に居るだけで嬉しいとは言っても、何をすればいいのかわからないな)

兄(考えておくか)


106 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:25:51.47 ID:LwcubJjZ0
―キィ

兄(部屋に戻るの少し時間かかったな)

兄(やっぱり体調悪くて動くのも辛いか)

兄(あんなこと言わなきゃ良かったのに…俺の阿呆…)

―ジュッ

兄「―っ!」

兄(いてー…ぼーっと料理してるからこうなるんだな…)

兄(冷やすか…)

兄(っと、できたから先持っていこう)


107 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:27:37.10 ID:LwcubJjZ0
兄「妹、入るぞー」トントン

妹「うんー」

兄「御粥食べられるか?」

妹「御粥なら大丈夫だと思う」

兄「ゆっくり食べるんだぞ、あと熱いから気をつけてな」

妹「わかった」

妹「ん、お兄ちゃん指どうしたの?」

兄「ちょっと考え事してたら火傷しちゃってな」

妹「そっか…」

兄「大した事無いから心配するな、それじゃ後で取りに来るから」

妹「うん、頑張ってね」


108 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:27:55.24 ID:LwcubJjZ0

――



兄(これくらいかな)

兄(妹はちゃんと寝てるかな?)

兄「入るぞー」トントン

妹「はぁい」

妹「お兄ちゃん自分の部屋に入るのにノックしてる」クスクス

兄「女の子が居る部屋に入る時はって言っただろ」

妹「あはは、ごめんね」

兄「何か欲しいものある?」

妹「ううん、大丈夫だよ」

兄「遠慮しなくていいからな」

妹「うん、何か欲しくなったら言うね」


109 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:31:13.37 ID:LwcubJjZ0
――



妹「暗くなってきたね」

兄「もう夕方か…」

妹「もうお祭り始まってるのかな?」

兄「多分始まってるだろうな」

妹「浴衣、片付けないとね」

兄「後で片付けておくよ」

妹「ごめんね」

兄「気にするな、それじゃ飯作ってくるから何かあったら呼んでくれ」

妹「わかったあ」


110 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:31:41.54 ID:LwcubJjZ0


兄(妹の性格からして、何があっても俺には言わないだろうな…)

兄(心配させちゃうとか思ってるんだろう)

兄(それが一番困るんだけどな…)

兄(仕方ない事か…)

兄(さってと、できたから持っていくか)

兄「入るぞー」

妹「うん」

兄「無理して全部食べなくてもいいからな、残ったのは俺が食うし」

妹「ありがとう」


111 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:32:30.32 ID:LwcubJjZ0

妹「ごちそうさま」

兄「食器片付けてくるな」

妹「うん」

―ドン、ドドーン…

妹「ん、なんの音?」

兄「ああ、花火だな」

妹「花火かあ…」

兄「窓開けたら見えるんじゃないかな?」

―ヒューン、ドン!

妹「綺麗…」

兄「そうだな、近くで見せてあげたかった」

妹「ううん、ここで大丈夫だよ」


112 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:33:05.77 ID:LwcubJjZ0
妹「あ、見て見て!あれ綺麗!」

兄「綺麗だな…」

兄(もっと近くで見せてあげたいな…)

兄(ああ、裏の公園なら…)

兄「妹、上着羽織れ」

妹「なんで?」

兄「ちょっとだけ外行くから」

妹「ん…ちょっと外行くのは…」

兄「お前に歩かせるわけない」

妹「ほえ?」

兄「ほら、落ちないようにな」

妹「わ…私背負って外歩くの…?」

兄「まぁそういうことだ」


113 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:33:25.11 ID:LwcubJjZ0
兄「大丈夫か?」

妹「うん、外気持ち良い」

兄「少しだけ歩くから我慢してくれ」

妹「どこいくの?」

兄「裏の公園なら広いし空がよく見える」

妹「ありがとう…」

兄「俺が勝手にしてることだから気にするな」

妹「ううん、すごく嬉しい」

兄「それなら良かった」

妹「こうやってお兄ちゃんに背負ってもらうのも久しぶりだね」

兄「まぁな、別に苦痛でもないから大丈夫だぞ」

妹「すごく安心する…」


114 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:36:26.84 ID:LwcubJjZ0
――



兄「ほら、着いたぞ、ここ座っとけ」

妹「うん、ありがとね、重かったでしょ?」

兄「前より軽くなった気もするけどな」

妹「冗談でも重くなってるって言って欲しかったかな…」

兄「そうだったか…」

妹「でもいいの、重かったらお兄ちゃん辛いもんね」

―ドーン!

妹「わあ…大きい…」

兄「よく見えるだろ?」

妹「うん…すごく綺麗…」

兄「何か飲みたいものあるか?会場すぐそこだから買って来るぞ?」

妹「んと…それじゃあお茶がいい」

兄「わかった、すぐ戻ってくるから、ちょっと待っててくれ」


115 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:40:17.84 ID:LwcubJjZ0
兄(お茶っと…)

兄「ん?」

兄(お守りか…妹に買っていこうかな…)

兄「これ下さい」

 「ありがとうございまーす」

兄(さて、戻るか…)

――



兄「待たせた」

妹「ううん、平気」

兄「ほら、お茶」

妹「ありがとう」


116 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:40:20.58 ID:5QNVwVXF0
wktk


117 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:40:50.55 ID:LwcubJjZ0
兄「ああ、あとこれ」スッ

妹「お守り?」

兄「帰る途中に見かけてな」

妹「ぷ…あはは」

兄「どうした?」

妹「お兄ちゃんよく見て買わなかったでしょー?」

兄「ああ、全部同じ色してたから一緒だと思って…」

妹「これ縁結びのお守りだよ」クスクス

兄「え、まじかよ」

妹「お兄ちゃん面白いなあ」

兄「縁結びしてもしゃーないのに…」

妹「でもありがとう、大事にするね」


118 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:41:13.78 ID:LwcubJjZ0
妹「来年はお祭りいけるといいな…」

兄「来年は海行ったり祭り行ったり忙しいな」

妹「でもお兄ちゃんと一緒ならどこでもいいの」

兄「家でいつも一緒だろ」

妹「お出かけするのは違うんだよ…もう」

兄「そうか、悪かった」

妹「…」

兄「確か毎年大きな花火が1回上がるんだよな」

兄「ああ、確かこの花火の後だ、ほら見て―」

―ドーン!

気付いたら目の前に妹の顔があって

触れた唇の感触が新鮮だった―


119 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:41:48.75 ID:LwcubJjZ0

全ての思考が一時停止する、そして離れる唇

兄「…は、あ…え?」

妹「お兄ちゃんのばか…」

兄「いやいやいや…な、何してるんだよ」

妹「なんでもない…」

兄「そ、そうか…」

妹「…」

兄「…」


120 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:43:55.10 ID:LwcubJjZ0

兄「…」

妹「…」

兄「花火、終わっちゃったな」

妹「…うん」

兄「帰るか…」

妹「…うん」

兄「ほら」

妹「…」ギュッ

兄「そ、の…全然気にして無いから」

妹「うん」

兄「お前も気にしなくていいから」

妹「…うん」


121 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:45:47.45 ID:LwcubJjZ0
妹「…あのね」

兄「ん」

妹「さっきのは、その…」

兄「ん…」

妹「もうしないから…」

兄「そうか…」

妹「うん…」

妹「少しだけ…甘えたかっただけだから…」

兄「わかった…」

妹「うん…」

兄「今日は、涼しいな」

妹「そうだね…」

兄「冷えないようにしとけ」

妹「うん…」

―ぎゅっ


122 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 15:48:41.33 ID:GrLtl9Qn0
再放送なら最後は…


123 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:48:51.44 ID:6xCHw7kuO
甘い…そして切ない(´;ω;`)


124 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:49:20.19 ID:LwcubJjZ0
――

―パタン

妹「…お風呂入ってくるね」

兄「はいよ」

妹「花火、ありがとう」

兄「ああ」

―パタン

兄(っあー…)

兄(何してるんだよ…)

兄(んで意識してる俺はなんなんだよ…)

兄(まったく…)


125 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:49:51.12 ID:LwcubJjZ0
――ぽちゃん

―ぽちゃん

妹(私…何してるんだろう…)

妹(おかしいよね…こんなの…)

妹(お兄ちゃんしか居ないからって…)

―ぽちゃん

妹(ばかみたい…)

妹(少しお兄ちゃん離れしないと…)

妹(このままじゃ…)


126 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:50:50.36 ID:LwcubJjZ0
―キィ

妹「お風呂、あいたよ」

兄「ああ、先寝ててもいいからな」

妹「うん」

―パタン

兄「ん…自分の部屋で寝るのか?」

妹「うん、お兄ちゃんのベッド占領しちゃってたから」

兄「気にしなくていいのに」

妹「おやすみ」

兄「ん、おやすみ」

兄「…」


127 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:51:12.67 ID:LwcubJjZ0
―少しだけ、寂しい気がした

兄(でもこれが普通なんだよな)

兄(…これがあたりまえなんだ)

兄(何で妹が居ない事に不安感じてるんだよ…)

兄(くそ…)

兄(気にしてない素振りしないと妹が気にするだろうな…)

兄(頑張るか…)


128 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:51:53.33 ID:LwcubJjZ0
――



兄「ん…」

兄(そういえば部屋に戻ったんだったな…)

兄(よし…いつも通りいくか)

兄「妹ー起きてるか?」

妹「うんー」

兄「飯食べられそうか?」

妹「ん…少しだけ…」

兄「わかった、それじゃ作ってくる」

妹「ありがとう」

兄(妹もいつも通り、かな)

兄(あれは忘れることにしよう…)


129 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:52:12.85 ID:LwcubJjZ0


妹(お兄ちゃん、気にしてないかな…)

妹(私のせいで負担になっちゃったらちょっと嫌だな…)

妹(でも、近くに居て欲しい…)

妹(どうしたらいいんだろう…)

妹(わからないよ…お兄ちゃん…)

妹(いつも相談してるお兄ちゃんに相談できなかったら…誰に話せばいいの…)

妹「うぅ…ぐすっ…」

妹(わからないよ…わからないよ…)


130 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 15:54:34.79 ID:rsEytlRL0
頼む…鬱展開だけはやめてくれ


131 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:54:53.31 ID:LwcubJjZ0
兄(さて…持っていくか)

兄(やっぱ昨日連れ出したので体調悪くしたか…)

兄(妹には悪い事したな…)

兄「妹、入るぞ」

妹「あ、ちょっと待って…」

兄「ああ」



妹「どうぞ」

兄「大丈夫か?」

妹「うん…」

兄「また後で食器取りに来る」

妹「わかった」

―パタン


132 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:55:51.05 ID:LwcubJjZ0
―その後食器を取りに行ってから、妹と話すことはなかった

晩飯を作る時に声をかけたが返事がなく、部屋から出てくる気配もない

部屋で大人しく寝てるのだろう、しかしそれが心配だったりする

兄(言わない性格だから余計に…)

寧ろ、今まで別々の部屋で寝ていたのに、居ない事に違和感を感じる俺もどうかしてる

兄(忘れろって方が無理だ…)

一瞬だけ重なった唇の感触だけは鮮明に覚えている

温かく、包み込むような優しさに満ち溢れていた

兄(あー…、くそ)

兄(どうやって整理しようか、この気持ち)

―憂鬱だ


133 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:56:16.86 ID:LwcubJjZ0
―ふと唇を指でさする

妹(昨日キスしちゃったんだよね…)

それがいけないことだってわかってたのに…

仲の良い兄妹で居たかったのに…

妹(私って欲張りだなあ…)

あんなに近くに居てくれる兄をもっと感じたいなんて思ってしまったんだから

机には、昨夜兄が買ってきたお守りが置いてあった

妹(縁結び…)

許されるわけない、そんな事

考えちゃいけない、これ以上

妹(どうしたらいいの…助けてよ…お兄ちゃん)

――


134 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:58:33.00 ID:LwcubJjZ0
兄「妹、起きてるか?」

妹「うん」

兄「飯どうする?」

妹「食欲ないや…」

兄「少しでもいいから食べないと身体に悪いぞ、昨日の夜も食べてなかったし…」

妹「うん…」

兄「ちょっとだけ作ってくるから頑張って食べような」

妹「ごめんね…」

兄(体調崩れてきたか…)

兄(飯も食べられなくなるのは久しぶりだな)

兄(何か悩みがあるんだろうか…)

兄(聞いてみるしかないな)


135 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 15:58:54.04 ID:LwcubJjZ0
兄「妹、入るぞ」

妹「どうぞ…」

兄「ほら、一人で食べられるか?」

妹「うん」

兄「なぁ…」

妹「?」

兄「何悩んでるんだ?」

妹「ううん、なにもないよ」

兄「…そうか」

妹「うん…心配しなくていいよ…」

兄「わかった…」

妹「ちょっと体調悪いみたいだから…」

兄「大丈夫か?」

妹「ん…ご飯食べたら少し休むね」

兄「ああ…」


136 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:00:04.58 ID:LwcubJjZ0
―パタン

明らかにおかしい、体調が悪いだけじゃない

兄(間違いなく何か抱えてるな…)

先日の件が負担になっているのか…、それとも別の何かか

兄(別の要素は考えにくいな…)

兄(かといって妹が気にしないようにしてるのに、俺が気にしちゃいけない…)

兄(でも本当に先日の事で悩んでるのか…?)

兄(思い過ごしじゃなければいいが…)


137 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:09:50.42 ID:LwcubJjZ0
妹の食欲は日を重ねる毎に減っていった、酷い日は一口も食べてないだろう

起きてるのも辛いのだろうか、日々衰弱していく寝たきりの妹

そんな妹の姿を見る俺も辛かった

兄「妹、大丈夫か」トントン

妹「ん…」

兄「起きられるか?」

妹「ごめんね…」

自然と会話も減り、妹に気を遣わせるわけにもいかず

俺は自室に閉じこもっていた

兄(どうしたらいいんだよ…)

兄(調子よくなるどころか、悪くなる一方じゃないか…)

―どこで違ったのだろうか?



138 名前: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:10:16.81 ID:rQkoBFHc0
しえーん


139 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:12:01.87 ID:LwcubJjZ0
兄(少し荒療治だが…仕方ない)

兄「妹、ちょっといいか?」トントン

妹「…」

兄「入るぞ」

妹「…うん」

―キィ

兄「ああ、寝たままでいい」

妹「…どうしたの?」

兄「単刀直入に、何悩んでるんだ?」

妹「…悩んでな―」

兄「いや、明らかにおかしい」

兄「自分でもわかるだろう?」

兄「何も食べられなくなるほど、目の下を腫らすほど…」

兄「何考えてるんだよ…」


140 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 16:13:41.32 ID:ubUctwwc0
今日、海を見た
もう怖くない


141 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:14:16.37 ID:7oNE+GMAO
せつない(´;ω;`)


142 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:14:32.02 ID:Ox6lx+lS0
続きが気になるが見たくないような気もする


143 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:15:00.99 ID:LwcubJjZ0
妹「…」

兄「このままじゃお互いに良くない…」

兄「俺だってお前の事が心配なんだよ」

兄「だから教えてくれよ…頼む!」

妹「…」

兄「…」

妹「――ら―の…」

兄「ん…」

妹「どうしたらいいの!」

兄「何―」

妹「悩みの種がお兄ちゃんだったらどうしたらいいの!」

妹「わからないよ!お兄ちゃんは近くに居てくれるのに!」

妹「いつもなら相談できるのに!」

妹「お兄ちゃんに相談できなかったらどうしていいのかわからないよ…」

妹「お兄ちゃんの事こんなに好きなのに!もっと傍に居て欲しいのに!」


144 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:16:54.61 ID:4wqp4Lq/0
これ2011年8月頃に同じのあったよな。


145 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:16:58.17 ID:LwcubJjZ0
妹「我儘だよね…」

兄「…」

妹「こんなに優しくしてもらって…こんなに近くに居てもらって…ぐすっ」

妹「それでも…足りないって思っちゃう…」

妹「ひっく…兄妹なのに…こんなのダメなのに…」

妹「どうしたらいいの…ねぇ…私どうしたらいいの!」

兄「なんで…」

妹「…」

兄「なんで言わなかったんだよ…」

妹「ぐすっ…」

兄「俺の事でなんか悩むなよ!」

妹「だって…」

兄「傍に居て欲しいなら俺は傍に居る…」

兄「それに、妹が俺の事好きなのと同じくらい俺もお前の事大好きだ」

兄「だから…悩まないでくれ…」


146 名前:再放送になるまでの流れ>>1-7 [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:18:11.44 ID:LwcubJjZ0
兄「俺はここにいる…妹がそれを望むなら…」

兄「ずっとここに居るから…」

兄「俺なんかの為に…俺のせいで…」

妹「お兄ちゃん…」

兄「ひくっ…なやまないで―ぐすっ…」

―ぎゅっ

妹「ごめんね…」

兄「っく…っぅ…」

妹「いっぱい…いっぱい心配かけて…ごめんね…」

妹「…ありがとう」

兄「…ばか…やろう…ぐすっ」

兄「ずっと…ぐすっ…近くにいるから…」

妹「…うん」

兄「妹も…離れないで…ひくっ…くれ」

妹「ずっと一緒だよ…」


147 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:21:29.50 ID:LwcubJjZ0
――



兄「お茶…淹れてくるから」

妹「うん」

兄「少しゆっくりしようか…」

―パタン

兄(俺の事で悩んでたのか…)

兄(気付いてやれなかった…)

兄(これからはずっと一緒に、今よりも妹の傍に居てあげよう…)

兄(それが妹の…そして、俺の願いでもあるから)


148 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:21:46.74 ID:LwcubJjZ0
兄「入るよ」

妹「…うん」

兄「さっきはごめんな…」

妹「ううん、大丈夫…」

兄「話してくれてありがとな、辛かっただろ」

妹「話せなくて…すごく辛かった…」

兄「気付いてやれなくてすまない」

妹「でもね、話したらすごく楽になった…」

妹「あと…お兄ちゃんが私の事大切に思ってくれてるのがすごくわかった…」

兄「ああ、もう一人にしないから…」

妹「ありがとう…」


149 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:24:23.44 ID:LwcubJjZ0
妹「お茶、美味しかった…」

兄「寝るか?」

妹「うん…すっきりしたら眠くなっちゃった」

兄「そうか…、じゃあおやすみ」

妹「ん…その」

兄「ん?」

妹「一緒に寝よ?」

兄「あぁ…」

―ぎゅっ

妹「温かい…」

兄「そうだな…」

妹「ずっと…一緒……だよ」



150 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:24:38.00 ID:LwcubJjZ0
―妹の悩みは解決した

そしていつも通りの生活が再び戻ってきた

前に比べて、妹の甘え方が少しだけストレートになった気がする



一緒に過ごす時間の多さは増えていった、しかし





―妹が快方に向かう事はなかった


151 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:26:44.87 ID:LwcubJjZ0
一度崩れた体調を整えるのには時間がかかる、今までに何度も経験した事だ

季節の終わりを告げる蜩の鳴声が儚く響き渡る

妹「こほっ…」

兄「大丈夫か?」

あれから一度医者に診てもらったが原因は不明との事だった

精神的な面もあるのでしょうとも言われたが、妹に悩みはなく

―時間だけが過ぎていった

――

―――


152 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:27:18.00 ID:LwcubJjZ0

妹「体調、良くならないね」

兄「大丈夫だ…きっと治るから」

妹「もっとお兄ちゃんと一緒にお出かけしたりしたかったな…」

兄「やめろよ…まるでもうダメみたいな言い方」

妹「ごめんね…」

兄「来年も一緒に海行くんだろ…?」

妹「うん…」

兄「だったら諦めちゃだめだ、俺も居るから…一緒に治そう、な?」

妹「そうだね…」

兄「これからも一緒に楽しい思い出作っていくんだから…」

妹「うん…」


153 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:27:45.98 ID:LwcubJjZ0
―いつの間にか眠っていた

お互いに抱き合うような形のままだった

兄「…」ナデナデ

妹「んぅ…どうしたの…」

兄「なんでもないよ」

妹「そっか…」

妹「お兄ちゃんさ…小さい頃からずっと私のこと撫でてくれたよね…」

兄「よく泣く子だったからな」

妹「その度に「大丈夫だから」って励ましてくれて…」

妹「そんなお兄ちゃんが大好きで…」

兄「…」

妹「こほっ…ん…いつも私を守ってくれてた」

兄「一人にしておけなかったからな…」

妹「俺は何があっても大丈夫だからって…ずっと傍に居てくれた…」


154 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:31:14.29 ID:LwcubJjZ0

妹「お父さんとお母さんが死んじゃった時も…親戚の人がお金の事で家に来た時も…私を守ってくれた…」

兄「あぁ…そうだな」

妹「海に行ったときも…花火の時も…ずっとずっと一緒に居てくれて…」

妹「いっぱい、ありがとう…」

兄「俺がそうしたかっただけだよ…」

妹「また…こほっ…一緒に海、行こうね…」

兄「ああ、元気になったら一緒に泳いだりして…もっと遊んで…楽しまなくちゃな」

妹「お祭りも…もっと近く…で…花火……見たり…」

妹「ふかふかの…わたあめとか…食べたり…」

兄「大丈夫だ…来年は二人で一緒に夜店まわろうな…」

妹「うん…」


妹「―でも」


155 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:31:34.41 ID:LwcubJjZ0
妹「もう…お願い……一杯聞いてもらっちゃったから…」

妹「他のお願いはダメなのかな…」

兄「そんなことない…まだまだ叶えてやる」

妹「あ…はは」

妹「ずっと一緒に居たいってお願い…聞いて…くれて…」

兄「おい…どうした…?」

妹「あり…がと…ね」

兄「はは…何言ってるんだよ…これからじゃないか…」

妹「お兄ちゃん……は…何が…あっても…大丈夫だよね…」

兄「大丈夫だ…だからこれからもお前を支えてやる!」

妹「いっぱい…いっぱい…あり…が…とう……」



―ごめんね


156 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:32:10.32 ID:iVSfK7Ai0
おい






おい


157 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:34:05.77 ID:LwcubJjZ0
妹「…」

兄「おい…、どうしたんだよ…」

兄「話の…途中で……寝るなんて…酷い…ぞ」

兄「なぁ…返事…してくれ…よ」

兄「いつもみたいに…抱き締めて…くれ…よ…」

兄「ほら…手も握っ―」

―くたっ

兄「……嘘だ…ろ」

兄「一緒に…海いくんだろ…」

兄「一緒にお祭りも…いくんだ…ろ」

兄「返……事…」

―唯一の家族を、守りたかった

それだけを望んでいた

静かに眠りについた妹の亡骸を強く抱き締め、叫ぶように泣いていた


158 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:34:17.89 ID:4wqp4Lq/0
あれ、これって完結したんだっけか?
ID:LwcubJjZ0 はどこから転載してるんだよ


159 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:37:21.92 ID:tbjkX7eF0
妹の病気は不明。日毎に衰弱していっている

・ノーマルエンド
病魔に冒され、妹はついに息をひきとった
茫然自失で妹の死を受け入れられない兄
そんな時、兄は妹からの手紙を見つける
手紙を読んだ兄は、妹からの最後の願いをかなえるべく、悲しみを引きずる事をやめ立ち直る事を決意
妹の墓前に二人の貝殻をそなえ終了

・ifルートエンド
病状が進行し、一時は危険な状態になってしまった妹
でもそれも昔の話、今じゃ妹は元気いっぱいです
二人でイチャイチャラブラブな毎日を過ごし、夏祭りの花火をあの夜の公園で見て終了

これ以外のエンドになるんだよなオイ


160 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:38:52.98 ID:LwcubJjZ0

―正直酷い顔をしていたと思う

運ばれていく妹を見ていることができなかった

死因は衰弱死、とだけ伝えられた、それ以外の事は覚えていない

数日経ち、妹の葬儀が終わった時に実感した、一人の寂しさ

声をかける家族もいない

大好きだった妹もそこにはいない

これからどうしたらいいのだろうか…




もう誰もいない


161 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:39:34.74 ID:LwcubJjZ0
自室に戻った時、目に付いた妹との思い出が光る

兄「こんなものっっ!」

しかし、投げ捨てることもできず、貝殻を握り締め咽び泣く

なによりも、妹が残していった思い出を消すのが嫌だった

少しでも妹が居たという事を覚えていたかった

気付いた時、俺は妹の部屋にいた

この部屋で、妹は何を思って逝ったのだろう

ふと窓際を見ると、自室にあるのと同じ思い出を見つけた

兄「何か…はさまってる…」


 「お兄ちゃんへ」


162 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:39:48.80 ID:eZ4Xf5nc0
再放送って言ってんじゃん馬鹿なのかな?


163 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:40:25.66 ID:LwcubJjZ0
「お兄ちゃんがこれを読んでるってことは、私だめだったのかな…」

「自分でも体調が良くならないのわかるの」

「もし私が死んじゃってたらごめんなさい」

「私が居なくなっても寂しいからって泣いちゃだめだよ?」

「もっと一緒におでかけしたかった、うん」

「海も、お祭りもまた一緒に行きたかったよ」

「もうそれも叶わないかなあって思うとちょっと残念かな」

「いっぱいいっぱい迷惑かけちゃってごめんなさい」

「あと、ありがとう!私すごく幸せだった」

「最後に、お兄ちゃんはどんなことがあっても大丈夫だよ!」

「だからこんなところで立ち止まったらだめだからね!絶対だよ!」

「ばいばい」


164 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:40:55.87 ID:LwcubJjZ0
兄「っく…ひぐっ…うあっ……」

兄「大丈夫…じゃねぇ…よ…」

兄「一人にするんじゃ…ねぇよ…」

兄「最後まで…っぅ…ばかいいやがって…」

兄「…ぐすっ、それが妹の願いなら」

兄「俺が叶えるしかないだろ…」



―蟠りが、翳っていた心が、晴れていくのを感じた

そう、俺は一人じゃなかった

誰が忘れても、俺だけは覚えている

生き続けよう、妹の思い出と共に


165 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:41:14.77 ID:LwcubJjZ0
―季節は廻り、再び蜩の鳴声がこだましていた

心の整理をするまでに大分時間がかかったとおもう

俺はポケットから色と形が同じ貝殻を二つ取り出すと、墓前にそれを供えた

兄「いつまでも一緒にいるから、お前も俺の事忘れるんじゃないぞ」

兄「それじゃあ頑張ってくるから、またな」


―夕日に煌く貝殻

それはまるで妹が笑っているかのようだった



おわり


166 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:42:41.16 ID:LwcubJjZ0
〜if〜

―もしこれが現実であるなら、あまりにも酷だ

神は最後まで妹に微笑まなかった

その儚い望みすらも叶えることなく…

妹の意識がなくなってから数時間が経過していた

精密検査をするために救急病棟に運ばれた妹はまだ帰ってこない

通路に広がる闇に飲み込まれそうな感覚

逃げ出してしまいたかった



167 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:43:05.36 ID:LwcubJjZ0
通路に足音がこだまする、それは徐々に大きくなり、やがて目の前で静止する

 「手は尽くしました」

兄「ありがとうございます…」

 「結果は、今伝えた方がよろしいでしょうか?」

兄「…お願いします」

 「状態は最悪ですが…一命は取り留めました」

兄「それじゃあ…!」

 「原因が不明なだけに今後どのようなことが起こるかはわかりかねますが…」

兄「良かった…ぐすっ…よかった…」

兄「ありがとうございます…!」


168 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 16:43:14.86 ID:xIqg+xeG0
再放送なのか、いい話だった


169 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:43:17.15 ID:jSqVJxuFO
>>159
おい


170 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:43:57.26 ID:LwcubJjZ0

 「しかし、意識は戻っておらず危険な状態であることは確かです」

兄「そうですか…」

 「意識が戻り次第ご連絡しますので、本日は御帰りになられた方がよいかと…」

兄「わかりました…お待ちしております」

兄「それでは失礼します」


―妹は助かった、最悪の状態で


171 名前:先に全部読んじまった、ええ話や・・・ [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:44:54.06 ID:LwcubJjZ0
あれから数日が経過していたが、病院からの連絡はない

それでも希望がある内は諦めてはいけない、そう信じるしかなかった

既に学校は夏期休暇を終了し、通常課程を開始していたが、自室に篭り、虚空を見上げてるだけの俺に学校に行く余裕はなく

唯、奇跡を信じ、それに縋る、そんな毎日

ふと頭を過るのは妹の笑顔、それ以外は空白だった

―ルルルルルル

兄「!」

―ルルルルルル

兄「はいっ!」

 「もしもし、妹さんの担当医である○○ですが…」


172 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:45:33.11 ID:LwcubJjZ0
兄「妹の事でしょうか…?」

 「意識が回復しましたので、一度院に来て頂けると幸いです」

兄「はい!」

―ツー…ツー…ツー…

妹が意識を取り戻した、妹と会える

それ以外の事は考えられなかった

――



兄「失礼します」

 「はい」

兄「意識が回復しましたと仰ってましたが…」

 「ええ、正常です、容体も安定しています」

兄「良かった…」

 「顔を見せてあげて下さい、お兄さんの事を心配していましたよ」

兄「わかりました!」


173 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:48:41.50 ID:LwcubJjZ0
―コンコン

妹「…はい」

兄「失礼します」

妹「お兄ちゃん!」

兄「良かった…本当に…」

妹「何で泣いてるの…嬉しい時は笑わないと…」

兄「だって…妹がっ…助かって…」ギュッ

妹「私もまたお兄ちゃんに会えて嬉しい…」

妹「だから泣かないで!」



―そこには妹が居た

たった一人の家族であり、最愛の妹がいつものように笑っていた


174 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:49:03.15 ID:LwcubJjZ0
――

―妹の意識が戻ってから数日が経過し、俺は学校に通えるようになり、帰り道に病院へ向かう生活が続いていた

医者の話では、妹は順調に回復しているとのことだった

健康状態も良く、一時の仮死状態から比べると奇跡以外に考えられない

―コンコン

妹「はい」

兄「よう」

妹「はぁ…今日遅かった」

兄「悪いな、ちょっと友に捕まっててな」

妹「なあんて、冗談だよ」クスクス

兄「こいつ…」ぐりぐり

妹「やぁだぁ…」

兄「まったく…」


175 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:49:43.57 ID:jSqVJxuFO
>>171
名前欄…自演でもしようとしたの?


176 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:49:54.13 ID:LwcubJjZ0

―後日、妹は無事退院した

しかし、家で安静にするように言われていたので、今までと変わりない生活をする

それでも、妹がいることが嬉しくて…何より幸せだった

―――

――


177 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:51:33.33 ID:LwcubJjZ0
―季節は廻り、蝉の鳴声が町中に響き渡る

俺と妹はとある駅に居た

兄「あーあっつ…」

妹「お兄ちゃんもアイス食べたらいいのに」

兄「アイス食って電車乗ると冷えそうでなー…」

妹「少しくらい大丈夫だってー」

今年の乗り換えは20分らしい、軽い拷問のようなものだ

兄「まぁ向こうに着いたら気分的に涼しくなるだろう」

妹「そうだね!」


178 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:52:05.19 ID:LwcubJjZ0
――



妹「ほらほら!早くいこ!」

兄「そんな引っ張るなよ、海は逃げないぞ」

妹「いーの!」

兄「仕方ない奴だなあ」

妹「海冷たくて気持ちいいー!」

兄「いきなり入ると心臓に悪いらし―」

―バシャッ

妹「なーにー?」

兄「ほほう…やったな?」

―バシャシャシャッ

妹「あはは、冷たいよー!」


179 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:53:02.54 ID:LwcubJjZ0
―望んだ幸せがそこにあり

妹「わたあめー♪」

兄「つーかでかいんだな、わたあめって」

妹「おまけしてもらっちゃった!ちょっとたべる?」

兄「ん」

妹「ああああ!一杯たべたあ…」

兄「うん、あまい」

妹「私のわたあめがぁ…」

―願った未来が訪れていた

兄「そういえばなんでこの公園なんだ?」

妹「特別な場所だから!」

兄「まぁな」

妹「花火見るときはここって決め―」

兄「ん…甘い」

妹「ふ、ふらいんぐ!」


180 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:53:21.98 ID:LwcubJjZ0
兄「フライングも糞もない」

妹「もう…」

―もう決して離さない

――たった一人の家族

―――誰よりも愛する妹を


おわり


181 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:53:32.67 ID:a8IvHexTO
超絶不細工ゴミ糞汚物乞食の勘違い

爆笑

身の程わきまえろボケコラ


182 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:54:27.72 ID:LwcubJjZ0
貼り終わった


183 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:56:13.84 ID:yOE5wCJdO
なんか見たことあったようななかったような


184 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:56:47.51 ID:ubUctwwc0

加奈でもやるか…


185 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:57:51.73 ID:LwcubJjZ0
>>183
既にあったから再放送になった


186 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:58:45.46 ID:LwcubJjZ0
もう1個見つけたから貼っていくか


187 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 16:59:23.82 ID:yOE5wCJdO
>>185
いや再放送なのはわかった上でね
なんかリアルタイムで読んだような気がしなくもない


188 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:00:46.13 ID:LwcubJjZ0
妹「お兄ちゃん、ジャンプしてみて?」

チャリン♪

妹「小銭あるな、出せ」



189 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:03:07.50 ID:LwcubJjZ0

兄「欲しいなら素直にくれって言えよ」

妹「だってぇ…」

兄「やらんこともないんだからさ」

妹「お兄ちゃん…」

兄「その代りと言っては何だが、妹もジャンプしてみてくれ」

妹「お安い御用!」

―ピョン

兄「もっかい」

妹「ほえ?」ピョン

兄「うーむ、ピンクの水玉か…60点」

妹「何見てんだあほ!」ドゲシ


190 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:03:54.12 ID:LwcubJjZ0

妹「今日の晩御飯どうしよっかなあ」

兄「適当でいいんじゃないか?」

妹「うーん、食材がないから買いに行かないと…」

兄「それは大変だな」

妹「おまえも行くんだよ」


191 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:04:28.25 ID:LwcubJjZ0
兄「なんでこんな面倒なことを俺がしなくてはいけないのだ」

妹「晩御飯が白米だけになってもいいのか!」

兄「俺は妹だけいればそれでいい!」

妹「えっ…」

兄「まぁ胸は小さいし、料理もそんなにうまくないが下着の趣味が俺好みだからな」

妹「この変態め」

兄「思春期パンツの力は偉大だぞ」

妹「わかったからやめなさい」

兄「お前のパンツでも日々俺を慰める事ができるのだからな!」

妹「最近下着が消えると思ったらそういうわけか、死ね」


192 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:05:30.13 ID:LwcubJjZ0

妹「うーん、安いしキノコと豚肉の炒め物にしよっかあ」

兄「なら豚肉だけで大丈夫だな」

妹「ほえ?冷蔵庫にきのこなかったような気が…」

兄「ふっ…俺の存在を忘れてるわけじゃあるまい?」

妹「…?」

兄「これ、これ」

妹「ほう、貴様のそれを切り落として炒めてもいいんだな?」

兄「すみません、ごめんなさいもう言いません」


193 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:09:50.37 ID:LwcubJjZ0
兄「なかなかに美味しいな」

妹「今日はうまくできた!」

兄「毎日そうだといいんだがな」

妹「その内うまくなりますぅ!」

兄「そう言われると邪魔したくなるんだなこれが」

妹「料理中に邪魔してくるってこと?」

兄「ふふふ、毎日俺が飯を作ればお前が上達することはない!」

妹「やったあああああ!御飯当番お兄ちゃんになったあああ」

兄「謀ったな!」



194 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:10:16.53 ID:LwcubJjZ0
妹「ねーねー、お兄ちゃんも手伝ってよ」

兄「はめられて飯当番になってしまったのだから後片付けはお前に任せる」

妹「自分のせいだろうが!」

兄「洗い物する時は着替えた方がいいぞ」

妹「大丈夫だって、あっ!スカートに水はねたぁ…」

兄「いわんこっちゃない、拭いてやるよ」

妹「ありがとう…」

兄「うーむ…スカートをめくりながら見る思春期パンツも良いものだ」ピラッピラッ

妹「…」ドゲシッ


195 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:13:38.42 ID:LwcubJjZ0
妹「お風呂沸いたよおー」

兄「あとではいる」

妹「じゃあ私先入るね」

兄「うむ」

―トテトテトテ、パタン

妹「〜♪」スルスル

―キィ…パタン

兄「ふぅ…」ヌギヌギ

妹「なにしてはるんすか」

兄「風呂に入りに来た」

妹「あとではいるっていったじゃん!ばか!」

兄「あとでとは言ったがお前が出た後とは言ってないぞ」

妹「早く死ね変態」


196 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:14:21.68 ID:LwcubJjZ0
妹「結局一緒に入っちゃったし…」

兄「妹は何故俺を沈めたがるのだ」

妹「お前が私の胸を見ようとするからだろ!」

兄「胸は嫌なのに下半身はいいのか?」

妹「水面に沈めてたら目開けられないでしょ?」

兄「いや、しっかりと開眼して見た、ちょっとぼやけてたけどな」

妹「ぼやけてたなら問題ないかな」

兄「しかし、AVのモザイク効果みたいで逆にいい感じだった」

妹「」



197 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 17:16:32.81 ID:tOl4v/K10
これ、リアルタイムで見たけどトゥルーなかったら誰得だよと思ったな


198 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:16:56.80 ID:LwcubJjZ0
 「ギャー」

 「ウェーァー…」

妹「ビクビク」

兄「なんだ怖いのか?」

妹「こ、こわくないもん!」

兄「そうですか」

妹(トイレいきたくなっちゃったよぅ…どうしよう…)プルプル

兄「なんだトイレか?」

妹「うぅ…一緒に来て…」

兄「仕方ないな」

―パタン

妹「…で」

兄「はい」ジーッ

妹「中まで一緒に来るなあほ!」ゲシゲシ


199 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:19:00.19 ID:LwcubJjZ0

妹「あーこわかった」

兄「そうでもないけどな」

妹「お兄ちゃんって怖いもの苦手じゃないっけ?」

兄「そんなことはない」

妹「…そう」

兄「あの程度ではびくともしない」

妹「わかったから早くパンツとズボン穿き替えて来い」

兄「なぜばれた!」


200 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:19:16.86 ID:LwcubJjZ0
妹「質問」

兄「はい」

妹「なんで私の部屋に居るんですか」

兄「別にいいじゃないか」

妹「枕まで持ってきてるし」

兄「気のせいだ」

妹「寝る気満々ですね」

兄「べ、べつに怖いからじゃないんだからね!」

妹「普通逆だろ、普通は」


201 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:19:43.40 ID:LwcubJjZ0
兄「女って寝る時ブラつけないのな」

妹「人によるらしいけどね、って何見てんだよ」

兄「お前の貧相な胸に用事なんかない」

妹「あれ…、飛びついてくると思ったのに」

兄「わかってないな、胸なんていくらでも見られる」

妹「というのは?」

兄「思春期独特の下着を着用してる姿が大切なのだよ」

妹「根っからのダメ人間だなお前」


202 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:20:02.04 ID:LwcubJjZ0
妹「…すぅ…すぅ」

兄「…」ゆらり

妹「すぅ…」

兄「…」コソコソ

妹「ん〜…」

兄「…」スルスル

妹「おい」

兄「どうした」グイグイ

妹「何脱がせてるんだ」

兄「ブラつけてないからパンツでも見ようかと」

妹「死ね、さっさと寝ろ」


203 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:20:24.87 ID:LwcubJjZ0
―トントントントントン

妹(ん…朝…)

―ジャッジャッ

妹(御飯作る音…)

妹(普段あんなのでも家庭的な一面もあるんだよね…)

妹「ん〜…っ」スクッ

妹「…」ピタッ

―ドタドタドタ

妹「おい、なにしてんだ」

兄「スーハースーハー、朝ごはんの支度をしております」

妹「とりあえず変態仮面はやめろ」


204 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:23:57.30 ID:LwcubJjZ0
妹「とりあえず御飯食べよっと…、」

兄「スーハースーハー、はい」

妹「早くそれ外せ」

兄「ポリシーです、スーハースーハー」

妹「もう知らん」

兄「ブホッ…ボフッ!スーハー…スー…」

妹「…」チラッ

兄「ブホッブホッ!」

妹「…被ったままトマトジュース飲むなあほ!」

兄「ぜーぜー…ブホッ…」

妹「だ、大丈夫…?」

兄「生レバ状態」キリッ

妹「そのまま死ね!」ゲシッ


205 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:24:31.09 ID:LwcubJjZ0

兄「はぁ…はぁ…」

妹「ばかやってるからそんなことになるんだよ」カチャカチャ

兄「うるさい…俺がここまでやってるのに…俺の気持ちは全然伝わらない…」

妹「気持ちって…?」

兄「俺だって他の女の下着でこんなことしたいと思わない」

妹「え?え?」

兄「お前のだからこそいいんだ!」

妹「気持ち悪いけど…私の事、そんなに好きなの?」

兄「まぁ他の女のだと逮捕されるからな」

妹「やっぱ死ね」


206 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:26:27.11 ID:LwcubJjZ0
妹「ねーねー、この問題わからない」

兄「俺がわかると思うか?」

妹「奇跡を信じてみたけどダメだったか」

兄「ちなみに何の問題だ」

妹「パソコンの授業、次のタグ使用例で間違っているものとその理由を答えよ」

兄「ほう」

妹「1 : <p><a></a></p>」

妹「2 : <a><p></p></a>」

妹「3 : <a><span></span></a>」

兄「2」

妹「え、そうなの?」

兄「っふ、俺をなめるな」

妹「理由は?」

兄「知らん」

妹「適当かよ」


207 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:26:57.65 ID:LwcubJjZ0
妹「うー…レポートの文章打つのだるい」

兄「俺に任せておけ」

妹「そういえばキーボード見ないで打ちできるんだっけ?」

兄「まぁ俺クラスになればあたりまえだ」

妹「はい、じゃあこれお願いね」パサッ

兄「…」カタカタカタカタカタカタカタ

妹「すご…」

―数十分後

兄「終わったぞ」パサッ

妹「ありがとー!」カチカチッ

妹「…」

 「思春期パンツとは何か?それは少女が一番美しく輝く時期、所謂「思春期」に穿いているパンツとされ、大人パンツとも子供パンツともつかない微妙な位置づけのパンツであり…」

妹「おどりゃまちやがれえええええええええええええ」ドドドドドドド

兄「」シュタッ


208 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:27:17.63 ID:QqW1IZbhI
いいよ


209 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:28:17.16 ID:LwcubJjZ0

妹(暇だなあ)

妹(ちょっとお兄ちゃんの所でもいこーっと)

妹「おーい、いるかー?」コンコン

兄「勝手に入るといい」

妹「お邪魔しまー」

兄「まぁ適当に座るといい」

妹「で、何やってるの」

兄「今までに回収した妹パンツコレクションの整理だ、綺麗に保管しているのだ」

妹「買うの面倒だから全部返せ」

兄「やめて!それがないと死んじゃう!」


210 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:28:40.07 ID:LwcubJjZ0

兄「最近俺の小物がなくなっていくのだが」

妹「〜♪〜〜♪」

兄「おいきいてんのか!」

妹「え?なに?」

兄「俺のヘッドホンしらね?」

妹「お前のは知らないけど、これは私がもらった」

兄「返しなさい」

妹「私のパンツ1枚千円で換算しても5万にはなるよね」

兄「 」


211 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:29:24.85 ID:LwcubJjZ0

兄「なぁ?」

兄「なぁって!」

妹「ほい」

兄「ほいじゃねぇ」

妹「あんだよ」

兄「菓子くれ」

妹「かってくりゃいいじゃん」

兄「お金がない」

妹「私のパンツ買収するとか言うからだろ」

兄「だってぇ…」

妹「金返してやるからパンツ返せ」

兄「お断りします」

妹「そのまま飢えて死ね」


212 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:30:49.26 ID:LwcubJjZ0

妹「なんでそんなパンツばっかり好きなんだよ」

兄「それに勝る何かがないからだ」

妹「その、私の裸とか見ても何も思わないの?」

兄「前にも言ったがお前の裸ごときじゃ俺のエクスカリバーは覚醒しない」

妹「でもパンツなら覚醒するんでしょ?」

兄「あたりまえだ」

妹「…」スクッ

兄「なんだ、俺とやり合うつもりか?」スッ

妹「…」

―ギュッ

兄「…え」


213 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:33:20.22 ID:LwcubJjZ0
妹「…少しはドキドキした?」

兄「…」

妹「…やっぱパンツの方がいい?」

兄「どうでもいいから離れてくれ」

妹「ん、ごめん」スッ

兄「…部屋、戻っとく」

妹「…うん、ご飯は?」

兄「いらん」

妹「私のは?」

兄「勝手に作れ」

妹「…うん」

妹(怒らせちゃったかな…?)


214 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:34:40.50 ID:LwcubJjZ0
妹(…部屋から出てこない)

妹(もういいよ…勝手にすればいいじゃん)

妹(…)

妹(久しぶりに、ぎゅってしたなあ)

妹(ちょっと照れくさいかも)

妹(…)ボーッ


215 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:35:05.03 ID:LwcubJjZ0
―コンコン

妹「御飯、一応作ったから置いとくー」コトッ

―シーン

妹「返事くらいしろよ、ばか兄…」

妹「私の気持ちも知らないで…ばかばっかりやって…」

―トットットッ

兄「はーいい湯だった」

妹「…」

兄「何してるんだ」

妹「ばかあー!」

―トテトテトテ

兄「なんだあいつ」


216 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:35:49.28 ID:LwcubJjZ0
―パタン

妹(何してるんだろ…)

兄「おーい、なんだー」コンコン

妹「うっさいはげ!」

兄「はげてねーよ」

妹「くんなよ変態」

兄「おう変態だ、んで何か用?」

妹「なんでもねーよ!こっちくんな!」

兄「わけわかんねー、入るぞ」ガチャッ

妹「くんな!くんなって!…くるなよぅ…ぐすっ…」

兄「あ、いや…悪い、俺何かしたか?」

妹「うるさぃ…知らな…ひくっ…よ…はやく部屋…ひっく…戻……ぐす…れよ」

兄「仕方ないな…」

妹「…ごめん」

兄「と見せかけて!盛大に抱きついてやろうじゃないか!」ギュッ


217 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:36:28.14 ID:LwcubJjZ0
妹「ばか!はなへ!」

兄「ちゃんと話してくれないとわからんなあ」ナデナデ

妹「頭触んなあ!」

兄「少し落ち着けよ」

妹「…」

兄「なんだよ」

妹「…」

兄「落ち着いたか?」

妹「…うん」

兄「んで何」

妹「もう少しこうしてて…」

兄「よくわからんがわかった」

妹「…」


218 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:36:52.33 ID:LwcubJjZ0
妹「いつもパンツばっかりとりやがって…」

兄「好きなものはしょうがない」

妹「…この変態」

兄「でもそれは…いやなんでもない」

妹「なんだよ、言えよ」

兄「うるさいな、鼻水拭けよ、汚い」

妹「…」グシグシグシ

兄「俺の服があああああ」

妹「ばぁか…」

兄「んで引き籠った理由はなんだよ」

妹「おにい…お前が言ったら言う」

兄「言うわけない」

妹「じゃあ私も言わない」

兄「そうか、それは残念だ、じゃあな」

妹「いくなばか!」


219 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:37:14.59 ID:LwcubJjZ0
兄「なんだよ」

妹「こっちこい」

兄「来て下さいだろ」

妹「来て下さい」

兄「よろしい、なんだね」

妹「……ほしい」

兄「は?」

妹「……しろ」

兄「きこえねーよ」

妹「ぎゅってしてほしいって言ってんだよあほ!」

兄「お、おう…」ギュッ

妹「…」

兄「満足か?」

妹「あったかい」


220 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:39:37.44 ID:LwcubJjZ0
妹「お兄ちゃ…」

兄「明日は雨だ」

妹「なんでぇ?」

兄「妹に甘えられたから」

妹「意味わかんない…私だってたまには甘えたいの…」

兄「もっと来てくれてもいいんだけどな…」

妹「え…?」

兄「あ、いや…なんでもねぇ…」

妹「けちけちぃ…いいなさーい」

兄「ん……やだよ」

妹「言うまで離さない」

兄「その方がいい」

妹「えっ…えっ…?」

兄「うるせえええええ!どうせ俺は重度のシスコンだよ!変態だよ!悪いか!」


221 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:39:57.18 ID:LwcubJjZ0
妹「…それって」

兄「ああそうだよ!ありとあらゆる変態行為も寝てるお前に悪戯するのも一緒に風呂入りたいのもそういうことだよ!死ねよマジ死ねよ俺!」

妹「うわぁ…」

兄「どうだ、引いただろう…」

妹「最悪」

兄「…」ゲンナリ

妹「構って欲しいなら素直に言えばいいじゃない…」

兄「そんなのかっこ悪いだろ…」

妹「変なことするよりは大分マシだと思うけど…」

兄「すみません…」

妹「でも、私の事好きなのはよくわかったよ」

兄「気持ち悪いだろ、な?もう言わなくていいから」

妹「それはそれでいいことだと思う…、兄妹二人っきりだから…」

妹「おかーさんも、おとーさんも居なくて寂しいもんね…変にもなるよね…」

兄「軽く傷ついた」


222 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:40:23.73 ID:LwcubJjZ0
妹「…もう変な事しないって約束するなら、甘えてきてもいいよ」

兄「…!」パァァァ

妹「でも、ずっと甘えてるのは禁止だよ!」

兄「…」ゲンナリ

妹「クスクス…面白い…」

兄「うるせぇ…よ」

妹「あ!」バッ

兄「うおっ!」

妹「え?え?え?ということは…私見て…その……えっちな気分に…」

兄「ええ、何回か危うかった」

妹「くんな!寄るな!けだもの!」シッシッ

兄「でも」

妹「なんだ!くるなー!」シッシッ

兄「今思ってるのはそういうのとは違う気がする、なんというか、そう」


―愛おしい、かなあ


223 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:40:43.74 ID:LwcubJjZ0
妹「…」

兄「な…気持ち悪いだろ…」

妹「きもちわるい」

兄「そりゃな…兄にこんなこと言われるのはなあ…」ポリポリ

妹「…嫌じゃないけどね」

兄「え…?」

妹「はい、終わり!このままだとお兄ちゃんにプロポーズされちゃう!」

兄「ま、まだそんなことは!それに兄妹だし…」

妹「…ばぁか、冗談だよ」

兄「このやろう」

妹「あはは、ほら御飯一緒に食べよ!」

兄「ん、わかった」

妹「これからは変な事しちゃダメだからね」

兄「ああ、わかった」


224 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:41:00.12 ID:LwcubJjZ0
―その日を境に、兄は変わった











ら良かったのに


225 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:41:39.31 ID:LwcubJjZ0
妹「またなくなってるし」

妹「おいあけろ」

兄「お断りします」

妹「いいから開けろ」

兄「嫌だ!」

妹「水色縞々持って行っただろ?」ガチャガチャ

兄「そ、そんなものはここにはない!」

妹「わかったから諦めろ、声が震えてる」

兄「く、くそっ…」カチャリ


226 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 17:41:41.26 ID:OfqwQCyqI
>>224
私は手荒なことはしたくないがあの少年の運命は君が握っているんだよ


227 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:42:38.76 ID:Ox6lx+lS0
気づいたら何か始まってた


228 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:42:45.64 ID:LwcubJjZ0
妹「何枚持って行った?」

兄「こ、これだけです」

妹「ベッドを調べさせてもらう」

兄「そんな!やめてください!そこだけは!そこだけは!」

妹「あるじゃん…しかも3枚」

兄「くそっ…頑張って隠したのに…」

妹「ばればれですが」

兄「これも愛故の行動であって!決して邪な気持があったわけじゃ…」

妹「説得力ない、イカ臭いよこの部屋」

兄「はい、すみませんでした」

妹「もう鍵かけるしかないな…」

兄「合鍵作ったから問題ないぜ!」

妹「それも出せ」

兄「しまった!」


―兄は変わらず変態だった


229 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:49:01.69 ID:QqW1IZbhI
はよ


230 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:54:53.95 ID:LwcubJjZ0
―でも前と違うところが一つ

兄「違うんだ、男はおかずがないとヌけないんだ」

妹「妄想でなんとかしろ」

兄「そんな…」

―少しだけストレートに物を言うようになった

妹「仕方ないな…水色気に入ってるから別のにして」

兄「いやっほおおおおおおおおおう」

元々の兄が変態過ぎたのかパンツ1枚くらいでは動じなくなった、女としては終わった感が否めない

妹「さってと、家事してくる」

兄「ありがとござんます、家宝にします」

妹「そんな家宝私が認めない」

―ユラッ

妹「あれ」

兄「――!」

―歪む視界、遠のいていく兄の声、おかしいな


231 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:55:22.52 ID:LwcubJjZ0
―おい

妹「んっ…」

兄「大丈夫か?」

妹「私どうして…?」

兄「貧血か?急にぶっ倒れて5分くらい顔色悪いままだった」

妹「そうかな…」

兄「救急車呼ぼうとしてたところだったから良かった…」

妹「頭痛い…」

兄「少し休んでた方がいいな、家の事は俺やっとくから」

妹「ごめん…」

兄「俺があほやってるからストレスになってるのかもな!」

妹「それだね…」

兄「少し否定してほしかったんだぜ…、んじゃ飯できたら呼ぶわ」

―パタン

妹(貧血、かぁ…)


232 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:56:09.46 ID:LwcubJjZ0
――コンコン

妹「はぁい」

兄「飯食えそうか?」

妹「うん、気分良くなってきた」

兄「良かった」

妹「一緒に食べる」

兄「無理して歩かなくていいぞ」

妹「大丈夫だって…あっ」ユラッ

―バフッ

兄「ばか、無理すんな」

妹「ごめん」

兄「部屋に持ってきて一緒に食えばいいだろ」

妹「ありがとう…」

兄「俺が一緒に食いたいから持ってくるんだよ、んじゃ大人しくしとけよ?」

妹「はぁーい」


233 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:56:30.31 ID:LwcubJjZ0
―どうやら体調を崩したらしい

妹「…ごめん、もういい…」

兄「無理して食べなくていいぞ」

妹「ん、ごめんなさい」

兄「気にすんな」

妹「ありが…―っ、ごめん、吐きそう」

兄「ちょ、少し我慢しろ!」

妹「ごめ…」

妹(おなかの風邪かなあ…少し熱っぽいし…)

妹(だるだるぅ…)


234 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:58:54.13 ID:LwcubJjZ0
妹「お兄ちゃん…ずっとここに居るの?」

兄「ええ、いますとも」

妹「風邪だと思うから心配しなくていいよ」

兄「何かあったら大変ですし」

妹「あはは、大丈夫だって…」

兄「こういう時くらい面倒見させてくれ」

妹「ありがとう…」

兄「すぐ治るといいな」

妹「そうだね、悪戯…しないの?」

兄「するわけない、大切な妹なのだからな」

妹「…ばぁか」

兄「布団に潜ると呼吸し辛いからやめとけ」

妹「知ってますぅ」

兄「ばぁか」

妹「真似すんなぁ…」ポカポカ


235 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:59:18.54 ID:LwcubJjZ0
―3日経過したが、体調は悪いままだった

兄「病院行った方がいいな、これ」

妹「そうかなあ…」

兄「ちゃんとした薬もらった方がいい」

妹「わかったぁ…」

兄「それじゃ行くか」


236 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 17:59:52.53 ID:LwcubJjZ0
――



兄「おなかの風邪ってなんだよ、ヤブめ…」

妹「そんな気がするー、気持ち悪いし」

兄「うむ、おなかの風邪な気がしてきた」

妹「言ってること違うー」

兄「何か食べたいものあるか?」

妹「食欲ないなあ…」

兄「そうか…」

妹「あ!あそこ、クレープ食べたい!」

兄「おい、待てよ」

妹「クレープ買うのー!ぁ…」ユラッ

兄「―おい、そっち車道!」

妹「ふぇ?」

―キキーッ


237 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:01:03.86 ID:LwcubJjZ0
―パタッ

兄「嘘…だろ」

兄「こんなこと…」フラッ

兄「おい、返事しろ!性質の悪い冗談はやめてくれ」

妹「…」クタッ

兄「おい!妹!」

兄「誰か…!誰か救急車!」

運転手「だ、大丈夫ですか!」

兄「殺してやる!」

 「おい、落ち着け」

 「抑えろ、警察呼ぶぞ!」

兄「やめろ!離せ!離せよおおおおおおおおおおおおおお!」

兄「おまえら妹に触るんじゃねええええええええええええ!」

兄「うああああああああああああああああああああああ」


238 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:01:38.63 ID:LwcubJjZ0
―妹は病院に運ばれた

間一髪のところで、ブレーキが間に合っていたらしく、事故にはなっていなかったらしい

兄「…」

兄(なげぇ)

兄(入院させた方がいいのかな)

兄(くそが!)

―パタン

医者「終わりました」

兄「ありがとうございます」

医者「意識も戻られましたし、外傷もなく、現在安定しています」

兄「そうですか…よかった」

医者「少し衰弱してらっしゃるようなので、今晩だけ病院で休ませた方が良さそうです」

兄「わ…かりました」

医者「一応、明日にでも検査しておきましょうか」

兄「そうして下さい」


239 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:03:45.61 ID:LwcubJjZ0
――



兄(誰もいない家…)

兄(寂しいもんだ…)

兄(妹が居ない…)

兄(大好きな妹が…)

兄「くそがっ!」

―ドガッ

兄(今日はもう寝よう…明日、妹のところに…)フラフラ

兄(きっと大丈夫…)

兄(きっと…)


240 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:04:14.52 ID:LwcubJjZ0
――



 「…暗いよ」

 「…怖いよ」

 「…寂しいよ」

 「どこにいっちゃったの…」

 「痛いよ…苦しいよ…」

 「一人にしないで…」

 「―お兄ちゃん」

――



兄「は!妹っ!」

兄「ゆ、夢か…」

兄「もう昼過ぎなのか…」

兄「妹も待ってるな…、病院に行ってみよう…」


241 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:06:16.75 ID:LwcubJjZ0
―コンコン

兄「失礼します」

妹「どうぞ」

兄「調子はどうだ?」

妹「…特に悪いところはないようです」

兄「そうか…なら今日にも帰ることができるな」

妹「私は…」

兄「ん?」

妹「どこに帰ったらいいのでしょうか…?」

兄「…妹?」


242 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:06:35.95 ID:LwcubJjZ0
妹「父も母も…死んでしまって…」

兄「それは昔の…」

妹「行くところもないみたいです…」

兄「何を言ってるんだよ…俺等には帰るべき家があるじゃないか…」

妹「引き取り先は決まったとのことですが…私はここに…生まれ育った場所に居たい…」

兄「妹…大丈夫か?」

妹「私がこれから行く場所は本当の家ではないのですよ…」

妹「本当の家じゃない場所に『帰る』なんておかしいですよね…」

兄「おい…家に…帰ろう…」

妹「私には、家なんて……帰る場所なんてもうないのですよ、だってそこは」



―知らないところなのだから


243 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:07:46.56 ID:LwcubJjZ0
妹「引き取り先の息子であるあなたにこんな事言うなんておかしいですよね…」

兄「…」

妹「私からしたらあなたも知らない人…」

兄「そんなことは…俺はお前を…知」

妹「誰も居ない…」

兄「…」

妹「どこにもいない…」

妹「怖い…」

兄「…っく」

―パタン

妹「…」

妹(失うくらいなら何も持たなければいい…)

妹(一人で居れば…何も…)

妹「ぐすっ…っ…えぐっ…」


244 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:08:33.38 ID:LwcubJjZ0


兄「どういうことなんですか!」

医者「当方でもわかりかねますが…」

兄「ここは病院だろ!あんた医者だろ!なんでわからないんだよ!」

医者「…一つ、言えることがあるとするならば」

医者「精神的なダメージにより、記憶が混濁しているのかもしません…」

兄「車にはぶつかっていなかったんだろ?事故にはなってなかったんだろ?なぁ!」

医者「事故時の記憶に残っている部分が精神的な不安と恐怖を煽り、それが過負荷になったと…」

兄「………わかりました、ところで治療法などは?」

医者「現在の記憶に直結するとは思えませんが、何か印象に残っていること等が効果的かもしれません」

兄「印象に残っていること…?」

医者「これはあくまで推測ですが、思い出の場所、物、人物等がよろしいかと…」

兄「ありがとうございました…試してみます」

医者「お大事に…」


245 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:12:15.53 ID:LwcubJjZ0
―コンコン

妹「どうぞ」

兄「さっきはすまなかった」

妹「いいえ、私も少々重い話をしたと反省しています」

兄「家…とりあえずこれから住むところに行こうか」

兄(今の妹には家という認識はないみたいだし、当時のようにするか…)

妹「わかりました…、病院に長居するわけにはいきませんしね」

兄「そうだな、待ってるから準備してくれ」

妹「わかりました」


246 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:12:56.35 ID:LwcubJjZ0
妹「お待たせしました」

兄「んじゃいこっか」

妹「はい」

兄「荷物持つよ」

妹「いえ、大丈夫です」

兄「そうか…」

妹「はい」

兄「少し離れたところにあるから、歩くの辛くなったら言ってくれ」

妹「わかりました」

兄「…」

妹「…」

兄(だめだ…泣きそう)

兄(どうして…こんなことが…)


247 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:13:21.19 ID:LwcubJjZ0
兄「…」グシグシ

妹「…今日は冷えますね」

兄「ああ、そうだな」

妹「風邪ひかないように気を付けてくださいね」

兄「俺ばかだから風邪ひかないんだわ」

妹「そうですか…」

兄「おま…、妹さん、寒くない?」

妹「大丈夫です、厚着していますので」

兄「これ羽織っ」スッ

妹「触らないで!」パシッ

―パサッ

兄「…ごめん」

妹「…ごめんなさい」

兄「馴れ馴れしかったよな、すまない」

妹「いえ…私こそ…すみません」


248 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:14:23.40 ID:LwcubJjZ0
――



兄「ここがこれから住む『場所』だ」

妹「お邪魔します…」

兄「…」

妹「今日ご両親は不在ですか?」

兄「あ、ああ…海外に長期滞在してるからな…」

―本当は、してた、だけどな

兄(親父とお袋は海外滞在中に事故死したからな…)

妹「そうですか、ということは普段は二人ということですね」

兄「そういうことになるな」

妹「何かと足りないところもあると思いますが、よろしくお願いします」

兄「もっと肩の力を抜いていいぞ」

妹「すみません…私が慣れないもので…」

兄「そうか…」


249 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:14:54.85 ID:LwcubJjZ0
妹「何かお手伝いすることはありますか?」

兄「そうだな…」カチャカチャ

―やったあああああ!御飯当番お兄ちゃんになったあああ

兄「…」

兄「何かあったら言うよ、ゆっくりしててくれ」

妹「わかりました、では部屋に戻ってますね…」

兄「わかった」

―トットットッ

―パタン

兄「…」カチャカチャ

兄「…っくしょう!」

―ガシャン


250 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 18:14:56.57 ID:tQUzsQ7J0
ゆとりっぽいレスだな


251 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:17:46.13 ID:LwcubJjZ0
―コンコン

妹「どうぞ」

兄「さっきはすまなかった」

妹「いいえ、私も少々重い話をしたと反省しています」

兄「家…とりあえずこれから住むところに行こうか」

兄(今の妹には家という認識はないみたいだし、当時のようにするか…)

妹「わかりました…、病院に長居するわけにはいきませんしね」

兄「そうだな、待ってるから準備してくれ」

妹「わかりました」


252 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:18:12.28 ID:LwcubJjZ0
――



妹「…」カチャ

兄「…」モグモグ

妹「ごちそうさまでした」カチャ

兄「全然食べてないじゃないか…」

妹「まだ食欲がないもので…」

兄「わかった…」

妹「すみません」

兄「もう部屋戻ってていいからな」

妹「後片付けはお手伝いした方が…」

兄「いい、俺がやる」

妹「わかりました、ごめんなさい」

兄「…ああ」


253 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:19:41.03 ID:LwcubJjZ0
―妹と心から仲良くなれたと思ったのに

兄(なんでこんなことに…)

―私だってたまには甘えたいの…

兄(甘えてこないじゃないかよ…)

―もう変な事しないって約束するなら、甘えてきてもいいよ

兄(何もしてないけど甘えられねぇよ…)

兄(もう…やめてしまいたい…こんな茶番…)

兄(もう…壊してしまいたい…こんな思い出…)


―俺の記憶も、なくしてしまいたい



254 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:20:00.52 ID:LwcubJjZ0

――

―スッ

兄「…ん」

妹「あ…起こしてしまいましたか…」

兄「毛布…」

妹「リビングで臥せってたのを見かけましたので…」

兄「ありがとな」

妹「お疲れ様です、今日は有難う御座いました」

兄「いや、大丈夫だ」

―そう、大丈夫

妹「お部屋に戻られた方が宜しいのでは…?」

兄「少ししたら戻ることにするよ…」

妹「そうですか…、では私は部屋に戻りますね」

兄「わかった」


255 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:22:47.07 ID:bW3p42Vz0
>>1 は、一体どこからコピペしてくるんだ


256 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:26:21.80 ID:LwcubJjZ0
兄(記憶を戻す方法…か)

―何か印象に残っていること等が効果的かもしれません

兄(印象に残っていること、か…)

兄(そう考えたら、俺は妹に何もしてやれなかったな…)

兄(ずっと二人だったのにな…)

兄(俺は妹に迷惑ばっかりかけて…)

兄(だから妹はこんなことに…)

兄(どうすれば…)

兄(わからない…わからない…)

兄(くそっ…)


257 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:26:38.04 ID:LwcubJjZ0
――

―コンコン

兄「妹さん、朝飯できてるから」

妹「はい、行きます」

兄「…」

―パタン

―トットットッ

兄(きたか)

妹「…」ピタッ

兄「スーハースーハー、気にしないで食べてくれ」

妹「…………いただきます」

――カチャカチャカチャ

妹「…ごちそうさまでした、部屋に戻ってますね」

兄「…お、おう」

兄(変態仮面はだめか…)


258 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:27:09.06 ID:LwcubJjZ0
兄(ぜってー変な奴だと思われた…)

兄(マジでもうだめだ…スタートで足骨折するくらいだめだ…)

兄(これどうしたらいいんだよ…)

兄(こんなパンツっっ…!)グッ

兄(だめだ…これも妹との思い出だ…)

兄(でもどうしたら…)

兄(そうだ…!)


259 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:29:44.36 ID:LwcubJjZ0
――



兄「妹さんー風呂沸いたよー」

妹「……」

兄「妹さーん、起きてますかー?」

妹「……はい」

兄「ああ、起きてましたかー!お風呂の準備が出来ましたのでどうぞー!」

妹「………はい」

兄(これしかない…これでだめならもう死のう…)

兄(つーか俺はこんな恥ずかしい事をしていたのか…)

―パタン

兄(きたっ…!これに賭ける!)


260 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:30:03.96 ID:LwcubJjZ0
―トットットッ

妹「…」

―スタタタタ

兄「…」

―スタタタタ

妹「…」

―ガチャ

兄「…ふぅ」ヌギヌギ

妹「……ここから出て行ってください」

兄「やっぱだめか」

妹「………」キッ

兄「ごめんなさい」


261 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 18:42:07.38 ID:QED/zOtj0
ん?


262 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 18:46:53.52 ID:t/HBsBOI0
猿?


263 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:54:59.41 ID:zNtIluJiO


264 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 18:56:26.84 ID:6xCHw7kuO
この話も初めて読む


265 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:01:55.35 ID:QqW1IZbhI
はよ


266 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:04:42.73 ID:zhyIq+G80
猿った、あと頼んだ


267 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:16:12.89 ID:ni8rwtaw0


268 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:27:02.42 ID:yOE5wCJdO
転載元教えろとは言わないからせめてスレタイだけでも


269 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:33:03.17 ID:LKPiCkczi
懐かしいな

今度こそエンドまで


270 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:34:01.47 ID:ubUctwwc0
妹「お兄ちゃん、ジャンプしてみて?」

だったかな


271 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 19:39:50.69 ID:BKeS6Ekm0
再放送する意味がわからん


272 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:40:19.69 ID:QqW1IZbhI
>>270
thx!!


273 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:41:12.87 ID:6xCHw7kuO
あれ?次は?


274 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:41:17.18 ID:ttdEDkok0
日本語で話せよ


275 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:51:36.08 ID:yOE5wCJdO
自力で適当にググって読んで来てしまった
>>270
あり


276 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:56:27.75 ID:4wqp4Lq/0
誰か結末だけ産業で頼む


277 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 19:58:50.13 ID:6xCHw7kuO
なんでだろ書き込むよりググる方が面倒くさい


278 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 20:05:39.21 ID:9ZJmNygI0
お前らの妹系おススメSS教えろください

おれ? 妹が記憶喪失になって、兄の友達が兄を演じるやつが好きだった


279 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/10(金) 20:10:50.97 ID:qbTXeUh70
再放送ってなんの意味があるんだろK


280 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/10(金) 20:11:29.21 ID:yOE5wCJdO
>>276
記憶割とあっさり戻る
兄が死んで妹後追い自殺
Ifでイチャコラしましたとさ



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