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わっ、私のお墓の前で泣かないでよねッ!
- 98 名前:VIPがお送りします。 []
投稿日:2007/08/03(金) 22:42:13.84 ID:a7Rnn6X20
男「コスモス、コスモス・・・っと、あー、やっぱり真夏はコスモス、あまり無いなー」
眼鏡「男さんっ!」
男「ぬわわわわわ!あ、眼鏡さん。なんか神出鬼没だね、最近。」
眼鏡「こここここっ、これからぁっ!女さんのお墓へ行くんでっ・・・すか?」
男「うん、そうだよ」
眼鏡「わ、っ、・・・私、も・・・」
男「・・・?」
眼鏡「わっ・・・ッ・・・・・・ッ・・・タシモオトコサントゴイッショシテイイデショウカ!?」
男「あ、え、えっと、・・・ゴメン、何て言った?」
眼鏡「私も男さんとご一緒していいでしょうk!いやさせてもら、えないでしょう、か・・・」
男「あ、いいよ。別に気にしないよ?」
眼鏡「////////!うぁぁぁぁっ!本当ですかっ!?ありがとうございますッ!」
男「そんなに慌てなくても大丈夫ですー。・・・えっと、この花、お願いします」
眼鏡「(・・・・わ、わわわ・・・)」
- 99 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 22:42:24.62 ID:k1ytt7mO0 BE:391759867-2BP(2666)
ベっ・・・別に泣いてなんかいないんだからねッ!
雨・・・雨ッ、降ってきたのよッ!
えぐぐぎえいをぱうpごいえwq
- 107 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 22:49:39.34 ID:a7Rnn6X20
女(あ、来た来た。・・・・っっ!)
男「おはよっ、女さん。今日は眼鏡さんも一緒ですよー」
眼鏡「あ、あの・・・、久しぶりです、女さん」
女(え、え?ふたり?)
男「じゃあさ、眼鏡さん。桶と勺、持ってきてもらえるかな?花に水あげたいし」
眼鏡「はいっ!行きます!」
男「じゃ、その間にこないだの花を・・・」
眼鏡「・・・あのぉ・・・・」
男「?・・・どしたの?」
眼鏡「その、桶と勺って、どこに・・・」
男「あ、あのね、そこ行って左側に五段ぐらいの階段があるから、登って右手の奥に見えると思うよ」
眼鏡「わ、わかりましたッ」タタタタタタタタッ
男「今日ね、眼鏡さんと花屋で一緒になったんだよ。・・・珍しく賑やかになりそう。女さんも幸せモノですよー。」
女(・・・・・・)
- 109 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 22:53:18.14 ID:di641k2t0
女…
- 111 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 22:56:12.04 ID:a7Rnn6X20
男「そういえばさ、去年は女さんがね・・・・」
眼鏡「あ、あの、女さんが私の家に来た時には・・・・」
男「そーだったんだ!僕も・・・・」
眼鏡「ふあ、そんな事も・・・」
女(楽しそうだな・・・)
女(もう会話に・・・、混ざれないのよね・・・)
女(って、ばかっ!もうその事は後悔しても仕方ないって決めたでしょ!)
女(後悔しても、仕方ない・・・どうしようもない・・・
私はもう死んでるの!コイツなんてもう、どうだって・・・)
男「□□□・・・」
眼鏡「□□□・・・」
女(寂しくなんか・・・ない・・・)
- 113 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 22:57:07.35 ID:di641k2t0
涙でそう
- 114 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 22:57:34.93 ID:sfFgCVqH0
(´・ω・`)
- 117 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:03:46.49 ID:a7Rnn6X20
男「あ、もうこんな時間、か。じゃあ女さんっ、また明日。
・・・眼鏡さんも、今日はありがとうね」
眼鏡「えっと、あのじゃあ、私も帰りますです!」
男「じゃ、駅までは一緒に・・・」
トコトコトコトコ
眼鏡「あの・・・、またここに、来てもいいですか?」
男「わざわざ確認しなくたっていいさ。たまにクリニック行ってるけど、
それ以外はいつもここに居るよ。」
眼鏡「あ、じゃっ、じゃあ、また来ます!お願いしますっ!」
男「うん、待ってるね」
女(寂しく・・・なんか・・・)
- 118 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:05:48.69 ID:AbzyT/dx0
眼鏡うぜぇな
- 119 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:07:06.81 ID:uyAQmUD8O
いくらなんでも冷たい
- 121 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:10:59.01 ID:a7Rnn6X20
男「女さん、おはよっ!道端のコスモスが綺麗だったから、少し摘んできてみたよ」
眼鏡「あ、今日もお邪魔します・・・女さん。」
男「じゃ、眼鏡さん、桶と勺っ」
眼鏡「ハイッ!」タタタタタッ・・・
男「・・・さてとッ」
女(とうとう、毎日のように来るようになったな・・・眼鏡ちゃん・・・)
男「コスモスが、綺麗な季節になったね。涼しくなってきたし。もうすぐ秋だね、女さん・・・」
女(・・・・)
女(私が死んでから、季節がまるまるひとつ過ぎちゃうんだな・・・)
眼鏡「持って来ましたっ!」
男「ありがと。じゃあ眼鏡さん、お墓洗うから、いつもみたいに下から・・・」
眼鏡「はい」
女(なんか、仲、良いな、最近・・・)
- 123 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:13:32.37 ID:8ZUZi6Nn0
眼鏡とくっつくのが一番のハッピーエンドなんだろうが
…なんか気にくわんな
- 124 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:14:22.59 ID:wKmJNlOJO
最初は糞スレ臭がプンプンしてたが、中盤から化けてきたかな、これは。
たしかに眼鏡はシャクだけど、もう死んでる相手をいつまでも愛せるかと
言われれば無理な話だし、何だか自然な流れにも感じるな。
- 125 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:14:34.27 ID:di641k2t0
男がここで眼鏡にいかず女を想いどうにかHAPPYENDで終わらせてほしい
- 129 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:16:28.83 ID:a7Rnn6X20
男「今日はね、駅前でシュークリームが安売りだったから、三人分、買ってきたよ。」
眼鏡「わわ!ありがとうございます。コレ、ゆーめいな奴ですよね・・・」
男「ん?知らないなー。・・・・・・あ、美味し!」
眼鏡「おわー、美味しいですね!何だか、タダで頂くのが勿体無いです!」
男「あぁ、気にしないでいいよ。ジュースもまとめ買いすれば良かったなぁ。喉が渇くや。」
眼鏡「ッッ!私、かかか買います!くぁえぬモノいがいは;ぁskふぁd」
男「いいよいいよ、気にしないで。」
眼鏡「・・・はぃ。」
男「そういえばさ、僕のクリニックの先生がね、なんかすごく僕に興味があるんだって・・・」
女(ハタから見れば、ラブラブよね、この二人)
- 132 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:18:49.70 ID:t3wvhpwQ0
恋の勝負
死人には絶対に勝てませんよ
- 137 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:22:21.38 ID:Fo/COZZqO
男は女を想い続けてるよ!
じゃなきゃここまでしないでしょう?
- 138 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:23:18.99 ID:a7Rnn6X20
男「そういえば、眼鏡さんは学校、行かなくていいの?」
眼鏡「あ・・・!」
男「今日から、だよね?」
眼鏡「いやッ、そのぉ・・・わわわわっ、私っ、はっ、
・・・・・ここに、居たいです。」
男「・・・そう?なら別に僕がうるさく言うのもヘン、かな」
眼鏡「居て・・・、いいですか?」
男「うん。」
眼鏡「//////」
男「・・・俯いちゃって、どうしたの?大丈夫?」
女(・・・季節の変わり目、か・・・)
- 145 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:28:47.71 ID:zvPcuabGO
wktk
複雑な気分だな、これが人間か。誰がわるいわけでもないのに。
- 148 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:31:30.56 ID:a7Rnn6X20
□夜も更けて
女(・・・・・グスッ)
長身女(あら、陰でしゃがみ込んじゃって、どしたの?)
女(・・・私、死んだ、んですよね)
長身女(・・・・・、何で?)
女(やっぱり私、死んでるんだ。・・・・忘れかけてた、すこしだけ。
最近、アイツ、私のお墓の前に来ても・・・なんか、違うんです。
私に声をかけない訳ではないけど、やっぱり、眼鏡ちゃんと話してるのが楽しそうで・・・
・・・私、・・・・少しづつ、アイツの世界から切り離され始めてる気がする・・・)
長身女(・・・・)
女(分かってた、けれど・・・。死んだ人間をいつまでも慕ってくれる筈は無いって。
お墓に向かって一人で話してるより、生身の人間とのほうが楽しいに決まってる。
それも全部分かってたし、当たり前だし、覚悟もしてた、けれ・・・ど・・・・)
長身女(・・・女ちゃん。)
女(間違ってますよ・・・ね・・・、これで泣けてきちゃう・・・の・・・って・・・、
私、きっと、自分が死んだんだって、ほんとの意味で、分かってない、の、かな・・・
永遠なんて無いって知ってたつもりだったけど、そのくせ永遠を望んでた私って、ホント、ばか・・・
ばか・・・、ばか・・・、ばか・・・、・・・・ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
- 149 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:33:19.59 ID:di641k2t0
おんなああああああああああああああああああああ
- 150 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:34:08.34 ID:UFC1JGADO
うわああああ
゚.・(ノд`).゚。
- 156 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/03(金) 23:36:50.77 ID:ZrB7jCs6O
私のお墓の前で泣かさないで下さい
切なす(´;ω;`)
- 158 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:37:21.33 ID:a7Rnn6X20
長身女(・・・・・・・・・!ちょ、ちょっと女ちゃん!・・・あれを!)
女(・・・!! 男 っ ! ? )
長身女(ほら、こっちへ来るわ・・・。何で、こんな夜遅くに、男君がここへ?)
男「はぁっ・・・はぁっ・・・んっ、はぁっ・・・はぁっ・・・」
女(走ってきた、みたい?)
男「女・・・さん、・・・・・ぼっ、僕・・・。
はぁっ・・・、もう・・・、
どうすりゃいいんだよおおおおおおおおおおッ!!!!」
- 160 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:38:10.20 ID:jYnzclig0
どうした男!?
- 167 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:41:18.54 ID:sfFgCVqH0
眼鏡と何かあったのか
- 169 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:46:09.96 ID:a7Rnn6X20
男「さっき、さ。いつも通りに眼鏡さんと帰ってたんだ。
そしたら、・・・なんか、眼鏡さん、突然僕のほう向いて、
・・・そう、向いたんだよ、こっちを。そしたら、
なんか・・・、っ・・・・、
こ、告白、された・・・。」
女(・・・!!)
男「もう、・・・分からないよ、僕。眼鏡さんの気持ちに返事すること出来ないまま、
訳分からずその場を逃げ出してさ。走り出してさ。・・・走りながら、考えたんだよ。
僕は眼鏡さんの気持ちに、その場で素直にイエスと言えなかった。何でだろう?
きっと僕には他に心のひっかかりがあったから、だ。それは多分、・・・女さんの事だよ。
でもじゃあ何で僕は、・・・今も女さんのお墓に通っているんだろう?何を求めてここへ来てるんだろう?
・・・分かって、た。きっと心の奥底では、僕は分かってたはず、なんだ。
もう居ないんだ。取り返しなんてつかないんだ。女さんが生きてる間に、僕は何も出来なかった。
僕のしてることは、あの日から全然変わってない。・・・変えようともしてない。
そして今ですら、全然変わっちゃいなかったんだ。」
- 172 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/03(金) 23:47:50.97 ID:XRzfoJ7f0
雨が降ってきたな・・・
- 178 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:54:42.59 ID:a7Rnn6X20
男「眼鏡さんが、僕を・・・残酷な現実に、もういちど引きずり戻したんだね。
女さんはもう居ない、想いを伝えられないままに終わった惨めな僕がのうのうと生きてるだけの、現実。
きっと、全部が終わっちゃったあの日から、僕はずっと―――
冷たい現実に背を向けて、そのまま、だったんだよね。
女さんがまだ生きてて、僕もただ女さんの側に居て、それだけで幸せだった、
あのあったかい時間の中で生きていようとしていただけだったとしたら?
今僕がこうして女さんに語りかけてるのも、全部が現実逃避で、全部が僕の
弱虫なあがき、妄想へのすがり付きだったとしたら?
・・・でもね、女さん。僕だって感じてはいるんだよ。このままじゃ駄目なんだよね。
いつかは戻らなきゃいけないんだよね。あっちへ。
・・・もしかしたら今、そのタイミングが来たのかもしれない。
けど・・・」
女(・・・・・。)
男「・・・怖いんだ。戻るのが。女さんの居ない世界へ戻るのが、怖いんだぁぁああぁぁあぁ
うわああぁぁああぁあっ・・・、ぁぁぁああぁあぁぁあああっ・・・・」
- 183 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:56:06.97 ID:IZy4HNfuO
うわああぁあぁあああぁぁ
- 184 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/03(金) 23:56:34.23 ID:7LaZDRuaO
こりゃ…辛いな…発狂してるしな…
- 189 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:01:52.19 ID:nuSGOjFv0
女(・・・ふぇっ、ぇっ、えぐ・・・えぐ・・・、ぅわぁぁぁぁぁぁあぁぁぁああぁあああ!)
長身女(女ちゃん・・・!落ち着いて、落ち着いて・・・。)
女(ぇぐっ・・・わたし、何で、応えて、あげられなかったん、だろう・・・。
・・・ずっと気づいてたよ。小学三年生の頃から、・・・アイツの気持ちに。
だけど・・・、知らないフリして、ずっとうやむやにしてて。
でも、一緒に居たのは楽しかったから・・・そのままでもいいや、って、ずううっと思ってた。
こんなに・・・男が・・・・、想って、くれてた、のに・・・ッ!)
長身女(・・・女ちゃんは悪くないよ、男君だってそれは分かって・・・)
女(私、だって・・・、ずっとアイツをただのクラスメイトだって!ただの男友達だって!
そう思ってたんだ。・・・そう信じ込もうと思ってたんだ。
何度も自分に気張って、嘘ついて・・・・。何で素直になれなかったんだろうな。
それに、死んでから私、ホントに気が弱くなってた。今思えば自暴自棄みたい、よね。
でもやっぱり・・・。やっぱり・・・、
・・・スキだったんだな、男のこと。)
- 193 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:04:09.70 ID:a9DQQ6EF0
現実って
想ったよりもきれいだよ
- 197 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:09:10.15 ID:nuSGOjFv0
男「・・・答えを出せなかった。今まで、答えが出せなかった。
そうやってずっと、道路をがむしゃらに走り続けてたらさ、・・・ふふ、馬鹿みたいな話だけど、
偶然、僕が通ってる精神科クリニックの前を通ったんだよ
もう涙で顔もグシャグシャだったけど、クリニックの入り口をくぐったら
不思議と嗚咽も収まったんだ。先生は偶然空き時間で、僕とすぐに会ってくれた。
・・・話した。さっき僕が話した事も含めて、たっくさん話した。
女さんのこと、お墓の前で過ごした三ヶ月間のこと、その間に想ってた事、眼鏡さんのことも、
全部・・・話したんだ。そしたらさ、・・・何でだろうね、不思議と少し体が軽くなった気がしたんだよ。
そこでふと、顔を上げたら・・・、
泣いてたんだ、先生も。」
- 199 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:11:11.61 ID:wg/ZdwXoO
切ないな
- 200 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:11:46.75 ID:OSGcNd3VO
<チラシの裏>
女だけを想い続けて現実を生きていくのもアリっちゃあり
俺はそう生きてる
だからって社会人としての責務を放棄してないしな
ただ人間として子孫を残さないから失格だとは感じてるけどな
もう7年経って25になったけど想いはまったく変わってないよ
</チラシの裏>
- 201 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:12:25.94 ID:D8WYQ95WO
途中途中のコメントを排他的に考える必要は無いと思うがねぇ。
どっちも夏の香りがしてしまう。
- 202 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:14:50.89 ID:nuSGOjFv0
男「僕がずっと診てもらってた、心強そうなあの先生がただただ泣くのを見てるのは、
なんだかヘンな気持ちだった。
多くは仰らなかったけど、少しだけ話してくれたよ。
先生自身も、ずっと逃げ続けてたんだって。失ってしまった、あまりに大きなものから逃げ続けるために
今日までずっと、ただただ必死に働いてきたんだって。
自分を救うような気持ちで、患者さんの気持ちを救おうとしてきたんだって。
・・・だけど、僕の話を聞いたらさ、何かに気づかされたって言ったんだ。
私がやってきたことは、やっぱり逃げだったんだって。
『自分で患者に言ってきたじゃないか、逃げないで、・・・立ち向かえ』って。」
- 206 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:16:28.57 ID:L0tIX+f1O
先生は長身女のアレか
- 207 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:17:29.90 ID:D8WYQ95WO
何という伏線の貼り方。
- 213 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:19:46.03 ID:D8WYQ95WO
自分と似た境遇の患者だったから興味が沸いてたのか。
- 215 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:21:14.36 ID:KG1ctOtnO
なんかこのフレーズ思い出した
たーとえーばぼーくたちが
おーもいでにーなる
そばのーぬーくもりにはー
もうーかなわなーいからー
- 216 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/04(土) 00:21:32.41 ID:nuSGOjFv0
男「だからね、・・・・きっ、決めたんだ、
今夜。・・・僕も自分に立ち向かうよ。自分にケリをつけてみせる。
悩むよ、考えるよ、悩んで悩んで悩み明かして、ココロ、整理して、どうするか、決める。
決めた内容によっては、僕、・・・ここへ来るのを今日で最後にするかもしれない」
女「・・・!」
男「僕は僕に何を望んでいるのか、僕自身をどっちの世界に置いておきたいのか、
精一杯悩むんだ。三ヶ月間、ずっと僕は考えることからすら逃げ続けてたんだ。
・・・先生も仰ってた。今は今を乗り越えるためのステップなんだって。
・・・そうだ。僕、そういえば、ずうっと女さんに言えてなかったことがあったんだ。
・・・もう遅いって知ってるけど、聴いて、・・・欲しいな。
女さん、長い間ずっとずっと、貴方のことが好きでした。
」
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