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人外娘「ずっと一緒にいようね…」少女「離してよお!」
420 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 17:45:47.89 ID:pPPmwFsv0
やってやろうじゃないか


男 「花〜、花はいらないかい?きれいな花だよ〜」

少女「お花?」

男 「嬢ちゃん、いらっしゃい。どんな花が好きだい?」

少女「花って?鉢植えしか並んでないよ?」

男 「種は植えてあるよ。嬢ちゃんが水をやって、咲かせておくれ」

少女「私、すーっごくきれいな花がいいな!おっきくて、可愛い花が咲くの」

男 「ふぅん……ちょっと、そういうのはないなぁ。ただ、東の森に、大きな花があるという話は聞いたことがある」

男 「その花の種からなら、嬢ちゃんのいう花が咲くと思うよ」

少女「東のもりかぁ。じゃあ、鉢植えだけちょうだい」

男 「まいどありぃ」


423 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 17:49:23.90 ID:pPPmwFsv0
東の森


少女「大きな花……大きな花……ないなぁ」

少女「枯れちゃったのかな?」

少女「花……花……」

少女「あった!」

少女「すごい……おっきい。でも」

少女「枯れちゃってるや」


424 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 17:55:25.01 ID:pPPmwFsv0
少女「種はあるかも!」

少女「………」

少女「これかな?緑色の、豆みたいなの」

少女「大切に育てますから、もらっていきます」

少女「絶対に、きれいなお花に育てます!」

少女「それじゃ……」タタタ




枯れた大きな花「…………」ボロボロボロ
枯れた大きな花「………」ボロボロ
折れた大きな花「……」ボロ
枯れた大きな花「」


425 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 18:02:38.07 ID:pPPmwFsv0
少女「ただいま!」

父 「おかえり、どうしたんだ?その鉢植え」

少女「花の種を植えたの!花が咲くまで育てるんだ」

父 「へえ、可愛いじゃないか」

少女「まだ咲いてないよ?」

父 「はは、花を育てる優しい少女が可愛いってことさ」

母 「あなた、何娘を口説いてるのよ」

母 「花を育てるのはいいことよ。やさしい言葉をたくさんかけてあげなさい。きれいに咲くから」

少女「うん、早く芽が出ないかな」

母 「さ、ごはんよ。手を洗ってきなさい」

少女「はーい」


426 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 18:08:22.84 ID:pPPmwFsv0
少女「早く芽が出るといいな」

少女「今日は月がきれいだよ」

鉢植「…」

少女「星もキラキラしてる」

少女「きれいな花を咲かせてね」

少女「おやすみ」

鉢植「……」




427 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 18:11:48.26 ID:pPPmwFsv0
飯作ってくる!

今日の朝六時くらいに寝て、起きてからなんも食ってない


428 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 18:16:10.40 ID:n+9RY+R10
これは良作の予感

なぜかスレ落ちづらくなってるから保守が楽だ


431 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 18:45:01.62 ID:pPPmwFsv0
少女「ん、おはよう」

少女「今日もいい天気だよ」

少女「あったかくて、気持ちのいい朝だよ」



少女「犬が走ってるね」

少女「ちゃんと鉢植持ってるから大丈夫だよ」

少女「落としたりしないよ」


少女「お水の時間だよ」

少女「いっぱい飲んで大きくなってね」

少女「がんばって、芽を出そうね」



父 「少女、鉢植にかかりっきりだな」

母 「ええ。朝から夢中よ。どこへ行くにも鉢植えを抱えてる」

父 「はは、女の子らしくていいじゃないか」

母 「きれいな花が咲くといいわね」


432 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 18:52:05.29 ID:pPPmwFsv0
優しい声が聞こえていた

ボロボロの私に、優しくしてくれてうれしかった

この子は私のことが好きなんだ

優しく土に埋めて、きれいな水を飲ませてくれた

暖かい日の下で、楽しく話してくれた

いつも一緒

ずっと一緒

わたしは、この子のために、早く大きくなって

きれいな花を咲かせたい

それで、静かな森の中で、2人きりで過ごしたい


433 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 18:59:18.49 ID:pPPmwFsv0
少女「あさ……」

少女「!」

少女「芽が出てる!可愛い!」

少女「うわあ、やったぁ!」

少女「おかーさーん!芽が出たよ!」

少女「この調子で、早く大きくなってね!」



鉢植「……」


434 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 19:05:25.99 ID:pPPmwFsv0
父 「そういえば、少女」

少女「なに、お父さん」

父 「何の花を植えたんだい?」

少女「わからない。でも、大きな花から、種をもらったの。それ」

母 「大きな花?」

少女「うん、東の森の、大きな花」

父 「東の森の花か。少女、東の森は化け物がたまにうろついてるから、あんまり行っちゃだめだぞ」

父 「ちょっと前、大きなものが動く影を見たという人もいた」

母 「そうね。行くなとは言わないけど、一人で行かずにみんなと行って、夕方には帰ってくるのよ」

少女「はーい」


435 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 19:11:17.93 ID:pPPmwFsv0


少女「東の森は危ないんだって」

少女「あのままあそこにいたら、大変だったかもしれないよ」

少女「でも、私がちゃんと守ってあげる」

少女「だから、安心して大きくなってね」

少女「おやすみ」



437 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 19:21:01.97 ID:pPPmwFsv0
「あさだよ」

少女「ん……おかーさん?」

「いい天気だよ」

少女「ふぁ……」

「おはよう」

少女「あれ?お母さん?」

「おはよう」

少女「え、鉢植?」

アルラウネ「あさだよ」

少女「わあ!お、女の子!?」

アルラウネ「いい天気だよ」

アルラウネ「犬がきもちいいあったか」

少女「???」

アルラウネ「東の森は守ってあげる危険な森」


438 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 19:30:22.24 ID:pPPmwFsv0
父 「あれ、今日は鉢植持っていかないのかい?」

少女「!」ビク

少女「あ、あんまり振り回すと、壊れちゃうから……」

父 「そうだな、焼き物だからパ林、といっちゃうしな」

少女「う、うん……それじゃ、」

バタン

少女「村長さんが、生き物の図鑑を持ってたよね」



少女「村長さーん」

村長「少女ちゃんか。何かようかい?」

少女「図鑑を見せてほしいの」

村長「私が持っているのはモンスター図鑑で、植物図鑑じゃないのだが」

少女「うん、その図鑑を見せて」

村長「うん……ま、持ってきてあげよう。待ってなさい」


439 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 19:41:10.56 ID:pPPmwFsv0
アルラウネ 植物属

いくつかの種類があり、種類によって咲かせる花や形態が異なる

人を能動的に襲うことは少ない

人語を習得することができる

外見は女だが、性別は不明


少女「アルラウネ……っていうんだ」

少女「そういえば、朝話してた言葉って、私が話しかけたことばかりだった」

少女「人を襲わないみたいだし、優しい子なのかな?」

少女「可愛いなぁ」


441 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 19:58:22.61 ID:n+9RY+R10
リセットに負けるな……


442 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:03:05.39 ID:pPPmwFsv0
リセットうぜえ

少女「わ、村長さん!?」

村長「驚かせてしまったかい。ごめんね」

少女「いいえ、あ。図鑑、ありがとうございました」

村長「いいえ、どういたしまして」

少女「それじゃあ、さよなら!」

村長「東の森の、大きな影のうわさでも聞いたのかな」
村長「あれは、アルルーナらしいんだが……」ペラペラ




443 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:03:29.68 ID:bPnWDVgq0
ここまで来ると本気でスーパーハッカー()の仕業じゃないかって妄想しちゃう

実際はただのサーバーの不具合だと思うけど


444 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:08:13.06 ID:pPPmwFsv0
アルルーナ モリビト属固有種

モリビトの突然変異体で、世界に一体のみの種族である
アルラウネにも似ているが、別の種族

大きく傷ついたり、寿命によって枯れると、その時点で自らのタネを残す
アルルーナを殺すには、そのタネを砕かないと意味がないと言えるだろう

人語を習得でき、心のようなものもあると思われるが、人間に対し好戦的
殺したという報告はいまだなく、世界のどこかに今も存在する
懸賞金がかけられている


村長「はやく、なんとかしなくてはな」

村長「火でもはなつか?」


446 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:18:38.52 ID:pPPmwFsv0
少女「ただいまー」

アルラウネ「ただいまー」

少女「だめだめ。おかえりーっていうの」

アルラ「おかへり」

少女「おかえり」

アルラ「おかえり」

少女「そう、よく言えたね。えらい、えらい」

アルラ「よく言えるとえらい」

少女「可愛いなぁ。アルラウネっていうんだって、あなた」

アルラ「あるるーな!」

少女「え?」

アルラ「アルルーナ!」

少女「アルルーナっていうの?」

アルルーナ「あるるーな……」

少女「わかったよ、アルルーナ」


447 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:19:03.34 ID:jG+JWoow0
アロエリーナ・・・


448 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:20:14.11 ID:Ckdd5l/f0
アルラウネきたと思ったら違ってたー
ちょっと前にあったアルラウネスレはよいものだった


450 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:24:19.12 ID:pPPmwFsv0
>>447 ワロスwww

アルナ「可愛い……あなた、かわいい」

少女「え?や、やだ、何言ってるの?」

アルナ「あったかい、可愛い。あたな、かわいい」

少女「……適当に言ってるだけ?」

アルナ「甘い!お水!」

少女「のどかわいたの?」

アルナ「かわいた」

少女「砂糖水持ってくるね」

アルナ「さとーみず」



アルナ「あまい。かわいい」

少女「可愛いじゃなくて、おいしい」

アルナ「おいしい。少女、おいしい!」

少女「……食べられないよね?」


451 名前:ninja! [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:28:46.69 ID:pPPmwFsv0
父 「今日は部屋で何してたんだい?」

少女「お話……かなぁ?」

母 「芽が出たのよね?」

少女「芽っていうか……うん」

父 「どうかしたのかい?」

少女「ううん、何も」

父 「そうか。そういえば、東の森の大きな影の正体は、やっぱり化け物だそうだ」

母 「まあ、怖い」

父 「そのうち村長から説明があるだろうが、それまで東の森に近づくなよ」

少女「はーい」


453 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:33:00.12 ID:pPPmwFsv0
名前欄ミスッた。バカ

何日か後

アルナ「あさだよ、少女。起きて!」

少女「う〜ん……おはよう、アルルーナ」

アルナ「おはよう!」

少女「わ、おっきくなってる」

アルナ「うん、私はおっきく育つ種族だから。ちょっと、この植木鉢じゃ狭いかも」

少女「わ、言葉もペラペラだ」

アルナ「前の花の時の知識があるからね。えへへ、少女がここまで育ててくれたおかげだよ」

アルナ「ありがとう、少女!」

少女「ううん、お礼なんていらないよ〜」


454 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:37:58.35 ID:pPPmwFsv0
アルナ「おなかすいた……」

少女「お水?」

アルナ「ううん、食べ物が食べたい」

少女「えっと……パンでいいかな?」

アルナ「うん、ありがとう」モグモグ

少女「よく噛んでね?」

アルナ「うん」モグモグ

アルナ「ごちそうさま。そうだ、お礼にいいものあげる!」

少女「いいもの?」

アルナ「うん、こっち来て。植木鉢もって、私の顔の前に、顔を近づけて?」

少女「こう?」


455 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/29(日) 20:39:12.36 ID:n+9RY+R10
ワッフルワッフル


457 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:44:29.36 ID:yUBgWowU0
遊戯王はたまにホームランを出す
ttp://www.uproda.net/down/uproda305088.jpg/down


458 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 20:47:58.83 ID:pPPmwFsv0
アルナ「ちゅっ」

少女「わ、んっ」

アルナ「ん、……蜜、あげる」

少女「え?んんんっ」

少女(なんか、口移しで……蜜?甘い、おいしい……)

アルナ「あはっ、おいしかった?」

少女「うん……もっと、もっと欲しいな……」

アルナ「へへへ、少女は私のこと、好き?」

少女「うん……スキ」

アルナ「じゃあ、あげるね……」チュ

少女「ん・・・・・ちょうだい……ちゅぷ、んん……」コクン、コクン

アルナ「ぷは、もう、私の口の中まで舌入れて……」

アルナ「少女のえっちー」

少女「はぁ、ふぅ、はぁ、はぁ……」トローン

少女(なんか、体が熱いよぅ……)


460 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 21:06:58.55 ID:6vQ6qoSg0
さるってた

少女「おかあさーん!」

母 「なあに?」

少女「おっきい植木鉢ない?」

母 「ん……外の倉庫にあるけど……」

少女「ありがとう!」


倉庫

少女「ん、あった!」

男の子「おーい、少女!」

少女「あ、なあに?」

男の子「ん、何もってんだ?」

少女「大きな鉢植。植え替えをしないといけないの」

男の子「ああ、前もってたあれか」


461 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 21:11:46.35 ID:6vQ6qoSg0
男の子「手伝ってやるよ!」

少女「ありがとう」

男の子「運び終わったらさ、俺と遊ぼうぜ」

少女「うーん……」

男の子「いいだろ?遊ぼうぜ」

少女「ん……いいよ」

男の子「やった」



少女「あ、ここまででいいよ」

男の子「部屋まで運ぶんだろ?」

少女「いいの。あとは私が運ぶ」

男の子「………」

男の子「まあ、いいけど……」

少女「外で待ってて」


462 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 21:13:08.80 ID:Ckdd5l/f0
男にげろー


464 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 21:27:15.06 ID:6vQ6qoSg0
アルナ「………」

少女「おっきい植木鉢、あったよ」

アルナ「………」

少女「アルルーナ?」

アルナ「……」プイ

少女「どうして怒ってるの?何かあった?」

アルナ「……知らない!」

少女「ア、アルルーナ?え、私、何かしたかな?」

アルナ「知らないよ!少女のバカ!」

少女「え?え?ご、ごめんね?」

少女「ごめんね?何か悪いことしちゃったみたい……ごめんなさい!」

バタン

アルナ「なんで、私を置いてあんな男に……」ギリ

アルナ「許さない……あの男!」


465 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 21:35:01.24 ID:6vQ6qoSg0
少女(アルルーナ……どうしちゃったんだろう)

男の子「最近鉢植ばっかりかまって遊んでなかったからなー」

男の子「植物なんて、いつもいつも見ている必要ないだろー」

少女「う、うん……」

少女(アルルーナは……ただ植物じゃないけど)

男の子「とにかく、今日はいっぱい遊ぼうぜ!」

少女「うん!」


467 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 21:41:08.12 ID:6vQ6qoSg0
少女「ただいま、アルルーナ」

アルナ「おかえり、少女」ニコ

少女(あれ?)
少女「怒ってない?」

アルナ「ごめんなさい……少女にひどい態度とっちゃった」

アルナ「少女のこと大好きなのに。ごめんね」

少女「ううん、いいよ。私も、ごめんね?」

アルナ「少女が謝る必要なんてないよ」

アルナ「お詫びに……あげる」

少女「うん、蜜……」

アルナ「ちゅ、んん」

少女「はぁ、ん……」

アルナ「少女の唇、気持ちいいよぉ……」

少女「アルナぁ、蜜……ん、んんっ」

アルナ「あげる……私の、蜜」

少女「ちゅ、ん、ふぅっ……おいしいよぉ……」コクンコクン



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