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( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★8
43 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 1/13 [sage] :2010/04/27(火) 21:56:59 発信元:59.135.38.142
ζ(゚ー゚*ζ「失礼致します」

/ ,' 3 「うむ、入れ」

ζ(゚ー゚*ζ「お昼は唐突にお邪魔しまして、失礼致しました」

/ ,' 3 「構わぬ。そち一人、いようといまいと執政には差し障りないわ」

ζ(^ー^*ζ「そうでございますか…ふふっ」

/ ,' 3 「何じゃ、何を笑っておる。余はそちに笑われる謂れなぞないぞ」

ζ(^ー^*ζ「いえ……ただ、王のそのお口振りが、まるで先日お話しました剣の娘のようでしたので」

/ ,' 3 「何を申すか。余は、そちの空想の娘に影響されるほど弱い人間ではないぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「無論、そのようなことは存じております。今の発言は私の戯言とお聞き流し下さい」

/ ,' 3 「下らぬことを言わず、そちはただ娘の話を語ればよいのだ」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、そのつもりでございます。ですが、今日はその前に、王にご紹介したい者がいるのです」

/ ,' 3 「何? それは誰じゃ」

ζ(゚ー゚*ζ「只今お呼び致しますゆえ、少々お待ちを。さぁ、お入りなさい」


46 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 2/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:00:28 発信元:59.135.38.147
/ ,' 3 「……何じゃ? 誰も入ってこぬぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「あら? 部屋の外で待っているように申しつけていたのですが、姿が見えませんね…」

タタッ

ζ(゚ー゚*ζ「あっ…」

<お姉さま―――――ッッ!!

/ ,' 3 「ぬぅ!?」

(*゚∀゚)「もうっ、お姉さまったら! 早く呼んで下さらないからわたしは退屈で退屈で仕方ありませんでしたわ!」

ζ(゚ー゚*ζ「あらあら、何を言っているの。まだあなたを呼んで幾分も経っていないでしょうに」

/ ,' 3 「……娘よ、この騒がしいおなごは一体何者じゃ?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、こちらは私の妹でございます。以降、お見知りおきを」

/ ,' 3 「妹だと? そちとは似ても似つかぬこの者がか?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい」


47 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 3/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:04:15 発信元:59.135.38.146
/ ,' 3 「そういえばお主、以前に妹がいると確かに言っていたな。しかし、これがそのような者とは……」

ζ(゚ー゚*ζ「これ、ここは王のご寝所ですよ。ちゃんと居住まいを正しなさい」

(*゚∀゚)「はい! はじめまして、王様。わたしは大臣が娘の二号にございます!」

/ ,' 3 「姉共々わざわざ余の元へ来るとは、変わり者も甚だしいことだな」

(*゚∀゚)「あなた様が、この国の王なのですね! そのお顔を拝見できて、とても嬉しく思います!!」

/ ,' 3 「う、うむ……いかにも、余はこの国の王であるが(こやつ、余の話をちゃんと聞いておるのか?)」

(*゚∀゚)「あぁ、想像していた通りの素敵なお顔、それにお声! わたしは嬉しくて感涙しそうです!」

ζ(゚ー゚*ζ「あまり騒がしくするものではありません。王に対し無礼に当たりますよ」

/ ,' 3 「ぬぅ……娘よ。なぜこのような者を我が前に連れてきたのだ?」

ζ(゚ー゚*ζ「ご迷惑だったでしょうか。しかし、これより先の娘らの話をするには、私一人の手では足りなかったのです」

/ ,' 3 「つまりは、そちの妹も夢の娘の話をするということか」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、左様でございます」

/ ,' 3 「にわかには信じがたいことだ」

(*゚∀゚)「ご安心を! 私もお姉様に負けぬくらい、上手に語らせていただきます!」

/; ,' 3 「分かった、分かったから少し声量を落とさぬか」


50 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 4/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:07:57 発信元:59.135.38.143
【歌舞伎妹】

(*゚∀゚)「あぁ、それにしても今日はなんという素晴らしい日なのでしょう!」

(*゚∀゚)「王様! 今宵、わたしと王様とがお近づきになれた祝いに、一つ舞いを踊らせてはいただけないでしょうか?」

/ ,' 3 「ほぅ、そちのような者が舞いをたしなむというか。良いぞ、余にそちの舞いを見せてみよ」

(*゚∀゚)「はい! では、お目汚しではありますが……(*゚皿゚)イョォォオオオオオオオッ!!」

/; ,' 3 「!?」

(*゚皿゚)「あ、もひとつぅ! イョォォオオオオオオオオオオッ!!」

/; ,' 3 「な、何じゃそのきっかいな舞いは!?」

(*゚∀゚)「違います、王様。そこは『びょおーびょお』、と合いの手を入れるところです」

/; ,' 3 「余にもそちの真似をせよと申すのか!?」

(*゚∀゚)「やってみればきっと楽しゅうございます。さぁ!」

/; ,' 3 「……びょ、びょおー」

(*゚∀゚)「そうではありませぬ。もっと力強く腹の底から声を出すのです!」

/; ,' 3 「びょ、びょおーびょお!」

(*゚皿゚)「イョォォオオオオオオオオオオッ!!」


52 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 5/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:11:40 発信元:59.135.38.144
―――

(*゚∀゚)「どうです? 楽しゅうございましたか?」

/; ,' 3 「……はっきりと言おう。余は戦で万の兵と対峙した時でさえ、このように圧倒されたことはなかったぞ……」

ζ(゚ー゚*ζ「ご無礼、誠に申し訳ありませぬ。しかし、今妹めが踊った舞いは、夢の娘らの住まう国のものなのですよ?」

/ ,' 3 「何、今の不条理な奇声と踊りが娘らのものだと!?」

(*゚∀゚)「はい! 今の舞いは、わたしがお姉さまに教えてもらったものです!」

ζ(゚ー゚*ζ「そういう娘もいるということを、是非とも王に知っていただきたく、今宵は妹をお呼び致しました」

/ ,' 3 「……娘よ、一つ尋ねるが」

ζ(゚ー゚*ζ「何でございましょうか?」

/ ,' 3 「お前はよもや、自分が先ほどの舞いを舞うのが嫌だったから、己が妹を呼び寄せた訳ではあるまいな?」

ζ(゚ー゚;ζ「……まさか、そのようなことは……」

/ ,' 3 「貴様、図星だったのではないか? 目が泳いでおるぞ」

(*゚∀゚)「そんなことはございません! お姉さまはわたしがとても上手に踊れるからと、わざわざ手解きしてくれたのですから!」

/ ,' 3 「ふむ……まぁ、そちの妹がこういうのだから、信じてやるとするか」

ζ(゚ー゚;ζ(ホッ……)


53 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 6/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:16:54 発信元:59.135.38.143
ζ(゚ー゚*ζ「さて、それでは妹の紹介も終わりましたので、今宵のお話に移りましょうか」

/ ,' 3 「そうしてくれ。余はそちの妹と話しておると頭が痛くなってきおる」

(*゚∀゚)「そんな、酷いです王様!」

ζ(゚ー゚*ζ「うふふ…では、私めの妹もいることですし、今宵は娘らの中でも、特に妹のお話をしましょうか」

/ ,' 3 「妹? それは娘らの妹ということか?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうであるとも言え、そうでないとも言えるのです。ここで言う妹とは、

     世にいる人々皆の妹であると認識して下さいまし」

/ ,' 3 「……? そちの言うことは良く分からぬが、それは血の繋がりのない、誰であっても妹であるということか?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。娘らが各々個性を持っているように、妹も姉や兄という存在と共に、普遍であるのです」

/ ,' 3 「今に始まったことではないが、何が何やらよく分からぬな」

ζ(゚ー゚*ζ「申し訳ございません。私が今少し上手く説明出来ればよいのですが…」

/ ,' 3 「良い、気にするな。それより、その妹とやらの話を早う聞かせてくれ」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。と言いましても、その者が持つ個性は、至極単純なものではありますが」

/ ,' 3 「それは何じゃ?」

ζ(゚ー゚*ζ「その妹は、常に全身を厚紙でくるまれているのです」


54 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 7/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:19:33 発信元:59.135.38.141
【妹は全身段ボール】

/ ,' 3 「何? 紙で全身を?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい」

/ ,' 3 「そちには悪いが、余にはこの者の容姿が全く想像がつかぬ。どのような姿でいるのか、もっと詳しく説明するのだ」

(*゚∀゚)「それは、わたしにおまかせを!!」

/ ,' 3 「ぬう?」

(*゚∀゚)「かようなこともあろうかと、今日は王様にも分かりやすいよう、お姉さまから聞いたお話を図にさせていただきました!」

/ ,' 3 「ほぅ……」

(*゚∀゚)「お姉さまの語るかの国では、わたしどもの扱うものよりはるかに分厚く頑丈な紙の箱があるのです!」

(*゚∀゚)「その妹は、それを身にまとって生活しているのでございますよ! ほらこのように!!」

/; ,' 3 「う、うむ、分かった。しかし、その者は何を思って、そのような奇妙なことをしでかすのだ?」

ζ(゚ー゚*ζ「恐らくではありますが、その妹は、兄に構って欲しかったのではないでしょうか」

/ ,' 3 「それだけのために、このような大掛かりなことをするのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうですね。それほどこの妹君は、兄上のことを好いていたのでしょう」


55 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 9/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:22:32 発信元:59.135.38.149
/ ,' 3 「それにしても、余にはこの絵のような姿は、不便で不便で仕方ないように思えるのだが」

ζ(゚ー゚*ζ「不便を不便とも思わぬほど、妹君の思いは強かったのではないですか?」

/ ,' 3 「ぬぅ……それほどまでに、人を思うというか」

ζ(゚ー゚*ζ「はい」

(*゚∀゚)「それにわたしには、この妹の姿がすごく楽しげに見えまする!」

/ ,' 3 「そちにはそうかも知れぬな、そちには」

(*゚∀゚)「それはどういう意味でございますか!?」

ζ(゚ー゚*ζ「王様は、お前の能天気ぶりに呆れていらっしゃるのですよ」

(*゚∀゚)「えー!? そんなぁ……」

/ ,' 3 「そう残念がるな。若い娘はもっとしとやかにせねばならぬのだぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「そうですよ。お前は常日頃から、少々はしゃぎ過ぎるきらいがありますからね」

(*゚∀゚)「お姉さまがわたしをここに呼んだのではないですか! それに、わたしを呼べば

  話に広がりが出て、王様が喜ばれると言ったのはお姉さまですよ!」

/ ,' 3 「何?」

ζ(゚ー゚;ζ「こ、これ! お前は何を言うのですか」


56 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 9/13 [sage 総レス数間違った] :2010/04/27(火) 22:29:04 発信元:59.135.38.150
/ ,' 3 「そのようなことを考えておったのか。そちもなかなか、可愛いところがある。はっはっはっ」

ζ(゚ー゚;ζ「は、はい……恐縮にございます」

/ ,' 3 「疲れたか? 娘よ。ならば、今宵はもう下がっても構わぬぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「そうさせていただきます。ほら、お前も挨拶なさい」

(*゚∀゚)「それでは王様! また近いうちに必ずやお会いいたしましょう!」

/ ,' 3 「ふむ……おぉ、そうだ。娘よ、今少し待て」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。いかがなさいましたか?」

/ ,' 3 「うむ。今、ふと思ったのだがな、そちの口振りからするに、今後もその妹をここへ連れてくることもあるのだろう?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。王さえよろしければ、そのつもりでございましたが」

/ ,' 3 「しかし、娘が二人もおって名も知らぬでは、何かと不便なこともあるのではないか」

ζ(゚ー゚*ζ「そうでございますね。思えば、王に拝謁してからこれまで、名を名乗ったことは一度もございませんでした」

/ ,' 3 「そちの名は、なんという? 余はそちをなんと呼べばよい。それを教えてから、下がるがよい」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、王様。私めの名はシェエラザード。大臣の娘、シェエラザードにございます」

(*゚∀゚)「わたしの名前はドゥンヤザード。大臣の娘シェエラザードの妹、ドゥンヤザードです!!」

/ ,' 3 「よし、あい分かった。シェエラザードにドゥンヤザードだな。覚えておこう」


58 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 10/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:40:19 発信元:59.135.38.146
/ ,' 3 「なれば、シェエラザードとドゥンヤザードよ。帰りの道中、気をつけて行くがよい」

ζ(゚ー゚*ζ「……はい、王様。それではまたの機会に」

(*゚∀゚)「ごきげんよう、王様!」

――――そして、その帰り道

(*゚∀゚)「今宵は楽しゅうございましたね、お姉さま」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。でも、王様はお前の相手で疲れていらっしゃるかも知れません」

(*゚∀゚)「そんなことはありません! 王はわたしのことをきっと気に入ってくれています!」

ζ(゚ー゚*ζ「お前のその自信はどこから来るのです。私には、お前が王様を振り回しているようにしか見えませんでしたよ?」

(*゚∀゚)「だって、王様はお姉さまのことを愛していらっしゃるのでしょう?

     ならばその妹である私を、嫌いになるはずないではないですか!」

ζ(゚ー゚*ζ「…王が、私を?」

(*゚∀゚)「そうですよ! 気づいてなかったのですか?」

ζ(゚ー゚*ζ「……そうであれば、良いのですけどね」

(*゚∀゚)「お姉さまは自分に自信が無さすぎます。一体どこの殿方が、好いてもいない娘を毎夜呼び出すというのですか!」

ζ(゚ー゚*ζ「これ、このような夜中に大声を出すものではありませんよ」


59 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 11/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:43:47 発信元:59.135.38.141
【策略姉妹】

(*゚∀゚)「わたしは、お姉さまにも夢の娘のように幸せになって欲しいだけです!!」

ζ(゚ー゚*ζ「私はただ、王に正気を取り戻して欲しかっただけ。それ以上は望むべくもないのです」

(*゚∀゚)「またそんなことを……お姉さまは自分の幸せをないがしろにし過ぎです!」

ζ(゚ー゚*ζ「全く、お前は困った子ですね……ならば、一つお前にも娘の話をしてあげましょうか」

(*゚∀゚)「えっ? ここでですか?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうよ。これは私があなたにだけ話す秘め事と心得なさい」

(*゚∀゚)「むむ……わ、分かりました」

ζ(゚ー゚*ζ「いい子ね、では……。私が夢に見たその娘らは、仲のよい二人の姉妹でした」

ζ(゚ー゚*ζ「娘らは美しく、そして性格も曲がることなく素晴らしかったのですが、一つだけ、欠点とも取れるところがありました」

ζ(゚ー゚*ζ「その二人は、裏で結託して自分たちに利するところを得ようとしていたのです」

ζ(゚ー゚*ζ「例えば、二人で口裏を合わせ欲しいものを手に入れたり、時には惚れた異性を振り向かせるために共謀したり……」

(*゚∀゚)「むむぅ……それはいけませんね……」

ζ(゚ー゚*ζ「私にはこの娘たちのように、奸計を巡らせて誰かと結ばれるなぞ到底無理なのです」

ζ(゚ー゚*ζ「だから、王との間も今以上は望みません。私が語り、王がそれに耳を傾ける。それでいいではありませんか」


60 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 12/13 [sage] :2010/04/27(火) 22:48:49 発信元:59.135.38.145
【優しい】

(*゚∀゚)「けれどそれでは、お姉さまがあまりに報われないではないですか!」

ζ(゚ー゚*ζ「いいのですよ、私は。現にこの娘たちも、策謀に失敗することはあれど、不幸になることなどなかったのですから」

(*゚∀゚)「でも……!」

ζ(゚ー゚*ζ「……お前は優しい子ですね、ドゥンヤザード」

(*゚∀゚)「そんなことないです! お姉さまが無欲すぎるだけですわ!」

ζ(^ー^*ζ「ふふ……そういえば、夢の娘にもお前のような優しい娘がいましたよ」

(*゚∀゚)「また夢の話ですか? 今はそれより、お姉さまの幸せを考えるべきです!」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。その娘も、己を置いて人の幸せを思う、優しい娘でした」

ζ(゚ー゚*ζ「私には、今のお前の姿が、自己犠牲と慈愛に溢れたその娘の姿と、重なって仕方がありません」

ζ(゚ー゚*ζ「でもね、ドゥンヤザード。その娘は思う人にさえ優しくして報われたけれど

      私もそうであるとは限らない。むしろそうでない可能性の方が高い」

ζ(゚ー゚*ζ「だから私は、王の側で語らうだけで幸せなのです。理解しましたか?」

(*゚∀゚)「理解なんて、とても出来ません。分かったのは、お姉さまが気丈に見えて、意外と臆病だということだけですわ!」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。でも、現実はいつも、夢のようには上手くいかないものですから」


61 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 13/13 [sage 今回はここまで] :2010/04/27(火) 22:55:53 発信元:59.135.38.145
ζ(゚ー゚*ζ「ただいま帰りました」

(´・ω・`)「お帰り、今宵も疲れたであろう。ゆっくり休め」

(*゚∀゚)「……」

(´・ω・`)「おや、ドゥンヤザード。お前、もう寝ていたのではなかったのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「申し訳ありません。実はお父様には内緒にしていたのですが、今宵のお話にはこの子も連れて参ったのです」

(´・ω・`)「何、このおてんば者をか?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい」

(´・ω・`)「して、なぜお前はそんなに膨れっ面なのだ? 何か不服でもあったのか」

(*゚∀゚)「別に、何でもございません!」

(;´・ω・`)「あ、コラ……」

ζ(゚ー゚*ζ「お父様、あの子のことはお気になさりませんよう。今日は少々虫の居どころが悪いだけですので」

(;´・ω・`)「……何度も尋ねるが、お前たち本当に、王に対して粗相をしてはいまいな?」

ζ(゚ー゚*ζ「誓って、そのようなことは致しておりませぬ。どうか私どもを信用して下さいまし」

(;´・ω・`)「そうか……ならばいいが」


62 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ [sage] :2010/04/27(火) 22:58:11 発信元:59.135.38.143
支援ありがとうございました。今回はここまでです

自分の都合で今回は関係新ジャンル一覧を貼れないので、気になった方はググって下さい

あぁ、早く終わらせなければ……それでは、また次回まで



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