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「ん?非通知?」
34 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 17:42:30.50 ID:UQgZ4hLX0
「さて水銀燈、それじゃあいきましょうか」

「…メイメイ」

「取り敢えず会ったらまず向こうのマスターと話してみるよ」

「そうしてちょうだい」




「あらぁ」

「あ、カナみっけ」

「んん?カナを呼んだのは誰かしら…って水銀燈!?」

「あー、マスターより先に金糸雀見つけちゃったよ」

「金糸雀のマスターが普段何してるか知らないものねぇ」

「す、すす、水銀燈!アリスゲームなら、う、受けて立つかしら!!」

「あー金糸雀、それはちょっと待ってくれるかなぁ」

「な、何かしら」

「戦いに来たんじゃないんだよ、はいこれお土産の卵焼き、甘いのが好きだったよね?」

「卵焼き?ど、どういうことかしら?」


36 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 17:50:54.06 ID:UQgZ4hLX0
「……と、言う訳なんだよ」

「水銀燈がそんなことするなんて意外かしらー」

「まぁ時間はあるしねぇ、前のときアナタ達も一緒にいて得るものがあったみたいだし」

「やる気になったときにやってみる方が上手く行くからね」

「それで、カナは何をすればいいのかしら?」

「……カナ、話聞いてた?」

「ローゼンメイデン1の策士が聞いて呆れるわねぇ」

「えぇ!?カナ、何かおかしな事言ったかしら!?」

「お茶を飲んだり、読書したり、散歩したり、何でもいいんだよ」

「な、何でもいいって言われると何をしていいか困るかしらー」

「こういうところはみんな一緒なのかしらねぇ」


「ちょっとカナ!こんなところで何してるの!!」


37 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 17:58:05.44 ID:+KxtnqDdO
翠星石が蒼星石のことを許すわけないよな


38 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 18:00:23.79 ID:UQgZ4hLX0
「ん?」

「カナー!どうしてこんな所にいるの?喫茶店でお茶するカナも可愛い!!」

「あ、あんまり抱きついちゃ苦しいかしらー」

「カナはこーゆーマスターに選ばれやすいのかな?」

「知らないわぁ」

「この紅茶あんまり美味しくないねー」

「そうねぇ、あなたに入れてもらった紅茶のほうが美味しかったわぁ」

「お!意外だ、水銀燈に褒められた」

「うるさいわね!これと比べるとよ!」

「あら?カナ、こちらの方達は?」

「あ、やっと気づいた」

「結構かかったわねぇ」

「ローゼンメイデン第一ドールの水銀燈とそのマスターかしら!」

「あれ?姉妹が揃うとアリスゲームが始まるんじゃなかったの?」

「あー、それはですねー…」


39 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 18:13:57.80 ID:UQgZ4hLX0
「……と、言う訳なんです」

「へぇ〜、でも喫茶店はやめたほうが良いわね」

「ん?どうしてです?」

「いや、端から見れば人形二人とお茶してる危ない人よ?しかも人形動くし」

「あ、道理で目を引く訳だ」

「気づいてなかったのぉ?わざとかと思ってたわぁ」

「水銀燈のマスターも意外と抜けてるかしら」

「うるさいな、でもだとするとどうしよう」

「考えてなかったのぉ?」

「家もマスターも漠然とJUM君トコみたいなの想像してた」

「あそこは今までの中でもむしろ特殊な部類に入るかしらー」

「確かになー、でも人目がなくてのんびり過ごせるトコなんて家の中くらいしか思いつかない」

「じゃあカナのマスターの家に来るかしら!」

「そうね、そうするのが一番良いと思うわ」

「あ、えっと、お願いします」


42 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 18:22:09.75 ID:UQgZ4hLX0
「すみません、いきなり押しかけた挙句付き合わせてしまいまして」

「構わないわ、水銀燈ちゃんにも会えたし、一緒にお茶だなんてむしろ嬉しいわ」

「ほんと、そう言って頂けると助かります」

「本当に何も考えてなかったのねぇ」

「ところで水銀燈、翠星石はどうするつもりかしら?」

「どうって?」

「多分翠星石はカナみたいに簡単にはいかないかしら」

「多分、だから先にアナタにしたんじゃないかしらぁ」

「多分って、ここに来るのは水銀燈のマスターが決めたのかしら?」

「そうよぉ、まずは金糸雀のところに行こうってねぇ」

「水銀燈いいマスターに出会えたかしら!」


43 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 18:27:41.92 ID:UQgZ4hLX0
「…あれのどこがぁ?」

「ちゃんと水銀燈の事考えてくれてるかしら!」

「今さっき何も考えてない事が発覚した訳だけどぉ?」

「水銀燈のことしか考えてなかっただけかしら!」

「……そうかもねぇ」

「カナ、水銀燈のこともっとよく知りたいかしら」

「私のことぉ?」

「カナ、妹達の事は知ってても姉の事はほとんど何も知らないかしら」

「お互い様でしょう?」

「だからそれを知りたいかしら!きっと今はちょうどいいタイミングかしら!」

「ふぅ…そうかもねぇ」


44 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 18:28:18.02 ID:nfg25pbvO
しかし原作の方が不安になるぐらい、巧いな。


47 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 18:38:02.65 ID:UQgZ4hLX0
「それは私達も聞きたいわ、ねぇ?」

「そうですね、本当にさわりしか知らない感じですし」

「はい、水銀燈ちゃん、カナ、紅茶入れたわよ」

「ありがとう、頂くわ」

「あ、ありがとうかしらー」

「……ん!」

「水銀燈、家に招かれてお茶まで入れて貰って有難いよな?な?」

「え、ええ……そうね」

「あらやだ、全然いいのよ」

「でもされるばかりでは悪いから次からはアナタが入れたらどうかしらぁ」

「そうだな!だよな!という訳で次からは任せてください」

「あら、じゃあまかせるわ、別に良いのに」

「あー、二人の気持ちがこれ異常ないくらいに分かるかしらー」


48 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 18:47:44.56 ID:UQgZ4hLX0
「で、水銀燈の話だったよね」

「そうかしら!そもそもどうして水銀燈はマスターとも姉妹とも交わらずにいつも一人なのかしら?」

「別に馴れ合っててもしょうがないからそうしてるだけよぉ」

「そんなことないかしら!一人でいるよりずっとたのしいかしら!」

「マスターと一緒にいる時間はたかだが数十年、姉妹達だっていずれは……」

「だからマスターの言う事を聞いてカナ達の所にきたのかしら?」

「どうしてそうなるのぉ?」

「水銀燈のマスターの話でその理由は崩れたのかしら」

「……」

「いずれ離れ離れになってもそこで得るものは確かにあるかしら」

「…ええ、そうよぉ、より高みに上れるならそこにはちゃんと意味があるもの」


49 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 18:52:42.22 ID:OnEehkjIO
誰が何を喋ってるのかがわからないときがある


51 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:00:11.88 ID:UQgZ4hLX0
「全てはアリスになる為……でも、ただ闇雲にローザミスティカを求める姿が美しいとはもう思えないわぁ」

「やっぱり、水銀燈は立派で聡明な自慢の姉かしら!」

「な、なによぉ急に」

「いつでもちゃんとアリスを目指しているかしら!」

「そんなのあたりまえでしょう」

「正直水銀燈が来て話を聞いた時もうアリスを諦めたのかとビックリしたかしら」

「そんなことあるはずないわぁ」

「でもマスターとも姉妹とも関って得るものは無限にあるかしら、究極ってそういうことかしら」

「そうかもしれないわねぇ」

「終わりのない道を行くってことは自ら目標を手の届かないところに置く行為かしら」

「万人にとっての究極はそういうことかもしれないわねぇ」

「水銀燈?」

「でも、私もお父様も納得できるお父様の究極を見つける事はそうじゃないわぁ」


52 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:05:58.60 ID:UQgZ4hLX0
「カナ、やっぱり今日水銀燈とお話できてよかったかしら!」

「どうしてぇ?」

「カナもちょっとアリスが何なのか不安に思うところがあったかしら!」

「あら、そうなのぉ?」

「でもこれでスッキリしたかしら!みんなで一緒にアリスを目指せるかしら!」

「でも勝負は勝負よぉ、アリスの座は渡さないわぁ」

「みんなでアリスになればいいかしら!一人じゃなきゃダメって事はないかしら!」

「……ま、好きにすればぁ」


53 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:08:50.49 ID:YdP9YFP50
デカ苺のすれってそういえばどうなったんだろ


55 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:15:05.88 ID:UQgZ4hLX0
「でだ、金糸雀、ここでお願いがあるんだよ」

「分かってるかしら!翠星石のことかしら!」

「うん、まあその辺りは金糸雀の方が詳しいだろうから宜しくね」

「任せて欲しいかしら!」

「じゃあ、こっちはいつでも良いから翠星石と金糸雀が集まれる日が決まったら教えてね」

「早速明日翠星石のところに行ってみるかしら!」

「よかったね、水銀燈」

「別に良くなんかないわぁ」

「素直じゃないなー、カナは素直だったよ?」

「……感謝は、してるわぁ」

「顔赤いぞ」

「うるさいわね!ジャンクにするわよ!」


56 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:16:53.39 ID:YdP9YFP50
うーむ
スレタイからはまったく予想できない良スレだな


57 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:20:04.29 ID:H4gJ8UpB0
台詞の前に名前付けてほしい


58 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:20:35.81 ID:UQgZ4hLX0
「すいません遅くまでお邪魔してしまいまして」

「いいえ、楽しかったわ、写真も取らせて貰ったしまた二人でいらしてね」

「つ、疲れたわぁ」

「あ、あれからずっと着せ替え人形だったかしらー」

「それじゃあ失礼致します、カナもまたね」

「また今度は翠星石もいれて会うかしらー!」

「うん、じゃあまた」

「バイバァイ」



「で、どうだった?」

「何がぁ?」

「カナと話してみてだよ」

「ま、得るものはあった、とだけ言っておくわぁ」

「うん、そりゃよかった」


59 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/07(水) 19:26:14.11 ID:bcOnbM6cO
生きることは闘うことだ
俺は奴(水銀燈)を倒す
by真紅


60 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:28:28.08 ID:UQgZ4hLX0
「ねぇ、水銀燈?」

「何?」

「戦いの糧になる以外でもさ、ちょっとは役に立てたかな?」

「クスクス……おばかさぁん」

「馬鹿はひどいな」

「まあ、アナタの紅茶は美味しかったわぁ」

「そっか……ありがとう」

「……本当に、おばかさぁん」

「え、何で?」

「私の台詞を言わないで欲しいわぁ」

「……え?」

「ありがとう、マスター」

「うぅ………顔赤いぞ」

「あ、アナタだって赤いじゃない!」

「ま、まぁ、これから宜しくな、水銀燈」


62 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:33:06.57 ID:UQgZ4hLX0
翠星石も入っての三人の会話書いたほうがいい?
なんか、完全に蒼星石のこと忘れてたから無理矢理カナに頼んだんだけど
元々何も考えずに書いてるし上手く書けないなら終わろうかと思ってたんだけど


63 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:34:20.41 ID:YdP9YFP50
頑張れ!


64 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:41:34.16 ID:miHDFZErO
スゲーいいぞッ!支援ッ!!


65 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:47:18.21 ID:UQgZ4hLX0
取り敢えず見ててくれる人がいるっぽいからもうちょっと頑張る



67 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 19:53:16.93 ID:UQgZ4hLX0
「あ、水銀燈帰ってきた」

「アナタ本当に暇なのねぇ」

「正月明けだからね、何もないよ」

「ふーん」

「あ、カナのマスターから連絡あったよ」

「!…それでいつなの?」

「やっぱ気になるんだ?」

「最近アナタのそういう所にも慣れてきたわぁ」

「つまんないなー」

「それでぇ?」

「ん?ああ、明後日のお昼に家に来るって」

「そう…」

「不安?」

「まぁ、あまり楽観視は出来なさそうねぇ」


68 :VIPがお送りします [] :2009/01/07(水) 20:00:37.03 ID:UQgZ4hLX0
「なんとかなるよ」

「ただ漠然と信じるのって何か違うと思うわぁ」

「もう人事は尽くしたんだからあとは天命を待つしかないんだよ」

「それはそうかもしれないけど」

「あと、翠星石との話には入らないから自分で何とかしてね」

「そ、そうなのぉ?」

「当たり前でしょ、長年の姉妹の因縁にぽっと沸いて出た人間が入ってどうすんの」

「それは……いえそうね、そうするわぁ」

「よしよし、頑張って」

「でも紅茶は入れて頂戴ねぇ」

「うん!」


69 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/07(水) 20:05:12.51 ID:zyZXGjnR0
ローゼン読んだことないけど案外面白いな



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