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新ジャンル「年上ショタと年上ロリ」
- 884 名前:VIPがお送りします。 []
投稿日:2007/12/11(火) 23:30:54.79 ID:aDvXgcXxO
友姉に呼ばれました
男「こんばんは」
男友「やっぱりショタさんもきたあぁ!」
友姉「ショタ確保!!」
男友「あいあいさ!!」
ショタ「な、なんだお前らはー!!」
ロリ「あああおにいちゃんがさらわれた!!」
ショタ「…何だこれは」
友姉「友人に前々から頼んでおいたものでな、フリル付浴衣だ似合ってるぞ!」
ショタ「浴衣の割には丈が短いし何で肩出しなんだ…うぅ足が冷える」
ロリ「あ!わたしの分もあるんだー着る着る!」
男「久々ですねこのパターン」
男友「ハァハァ可愛いっす!次はこのスク水を…!!」
ショタ「着るかあぁ!!」
友姉「他に何かないか探して来るか」
男友「おともしまっす!」
ロリ「男くん似合うかな?」
男「可愛いですよ」
ショタ「あのバカップルは…ちくしょうマジで冷えるんだぞ」
友弟「良かったら上着どうぞ、僕のですが多分サイズ大丈夫だと」
ショタ「あ、ありがとう」
友弟「後で服、取りかえしておきますから」
男「本当兄弟でも全く違うな…」
ロリ「…男くんわたしも寒い!」
男「いつもどおり懐に潜り込むんですね」
ロリ「えへへ」
- 885 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:32:32.35 ID:qTHoqq13O
ロリ「ねぇ、男くん」
男「はい?」
ロリ「姉さん女房って言葉はあるけど知ってる?」
男「まぁ普通に」
ロリ「じゃあ、姉さん女房は金のワラジを履いてでも探せってことわざは?」
男「知ってます」
ロリ「……」
男「なんですかその何かを期待したけど何も起こらないし上手いことも言えなかったみたいな表情」
ロリ「別にー」
男友「お前って意外とサドだな」
男「失礼な。困った顔が一番可愛くみえるからしょうがないんだよ」
男友「それをサド、またはバカップルの片割れって言うことを覚えとけ」
- 886 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/11(火) 23:39:55.10 ID:la9a4Ild0
一気に身長伸びるとか女優になるとか寒いわ
- 887 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:41:05.30 ID:GiMq1IGYO
>>878
乙ッスwwwwww
誰かたまには男友に良い思いをさせてやってくれwwwwww
- 888 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:43:17.27 ID:aDvXgcXxO
ぎっくり腰
男「ショタさん…本当に出かけていいんですか?」
ロリ「そうだよ動けないんだよ?」
ショタ「寝てるから大丈夫だ…ほら行ってこいよ」
男「早めに帰りますから!」
ロリ「うん!ちゃんと寝ててね!」
ショタ「あー…もう俺も歳かね…ぎっくり腰とか」
男友「そんなショタさんもいいっすwww」
ショタ「お前またふほうしんにゅ…ったた…!!」
男友「ふひひ、今なら動けないんで触り放題ですね!」
ショタ「変態!」
男友「変態でいいっすwwwじゃあ早速…っぐふぁ!!」友弟「…大丈夫ですか?」
ショタ「あ、ああ…何でここに?」
友弟「男さんに連絡を頂きました」
ショタ「…その手に持ってるのは?」
友弟「ああ、辞書です」
ショタ(…角が金具で補強されてら)
友弟「すぐそこで勉強してますので何かあったら呼んで下さい」
ショタ「あ、ああ(意外と強いのな…」
- 889 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:43:28.20 ID:qTHoqq13O
男友「ショタさん!」
ショタ「…」ドカッ
男友「隙ありっ!」
ショタ「…」ゲシッ
男友「フヒヒ!」
ショタ「…」グシャッ
男「おまえのその、痛みを快感に変える回路はなんなんだ?」
男友「主な材料は俺の愛。そしてくじけぬ心」
男「……あのな、遠くの薔薇より近くのタンポポって言葉がだな」
男友「ショタサーン!!」
男「…くそ、あいつが学年トップで一番モテるなんて信じられるか!」
- 891 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:45:56.45 ID:4j1zpI4w0
>>889なんかすごい設定出てきたぞwwwww
- 892 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:47:09.61 ID:GiMq1IGYO
>>889
サンクス
ショタさんの次に好きッスwwwwwwwww
- 893 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:48:07.02 ID:aDvXgcXxO
>>883
乙です
そういう結末もいいですね!
書いてくれてありがとう!
- 895 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:53:34.11 ID:Uv/bTMPqO
>>878
乙です!
ついでに空気は読まない
偽称報告
ロリ「………(じーっ)」
男「どうしました?ロリさん。酒瓶片手にこっち見て…」
ロリ「えへへ〜。酔っちゃったぁ(ペタ)」
男「…酔ってないですよね?」
ロリ「酔ったもん」
男「…はぁ」
ロリ「…酔ったから…」
男「?」
ロリ「勢いで何しちゃうかわかんないぞ?」
- 896 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:55:22.99 ID:aDvXgcXxO
>>889
男友www
まぁ姉が美人だし遺伝子的には悪くはないはずですよねー
- 897 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:55:42.22 ID:qTHoqq13O
男「そう言えばロリさんて好きな人いますか?」
ロリ「…」ビシッ!!
ショタ(男…それは本気で言ってるのか?つーかロリ、皿を素手で割るな)
ロリ「ん、んーとね♪好きな人は言わないけど好きなタイプは言えるよ♪」
男「へぇ」
ショタ(完全に怒った声だ…)
ロリ「まず年下でね♪」
男「ふむふむ」
ロリ「顔は並みより上で、見た目で人を判断しなくて♪」
男「ほお」
ロリ「言葉遣いは結構丁寧で、片付けをきちんとできて、料理もできて、人を高い高いしなくて、意地悪が好きで、」
男「…」
ロリ「えーと、えーと…」ジー
男「名字が○○だったり?」
ロリ「そう!……じゃなくて///!!!!」
ショタ「結局甘い展開なんだな」
男友「…」ソー
ショタ「血を見る展開が望みか?」
男友「……」
- 898 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:56:31.41 ID:s8qrGP7QO
>>882
ロリ「ねぇ、男くぅん……」
男「え?ちょ、目の焦点が合ってないでs」
がしっ(抱きつき)
ロリ「大人の味を教えてあげる…」
男「近いです近いですから!」(人間は理性の塊人間は理性の塊人間は理性のry)
ロリ「私がリードしてあ……あ?」
男「あ?」
ロリ「あばばばばば」///
ガクッ
男「はあ…危ない危ない」
- 899 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/11(火) 23:58:49.71 ID:0h8TZsPX0
>>896
書き手が多すぎて忘れたが、男友の兄、弟、姉は血が繋がって無かったんじゃなかったか?
- 900 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:03:20.09 ID:cG69A4JSO
みんなでゲーセン
ロリ「今日はあそぶぞ!!パンチングマシーンどこだー!」
従妹「らぶべりー!」
友姉「さてレースゲームでもやるかな」
男友「ショタさん一緒にプリクラ取りましょうwww」
ショタ「プリクラ嫌いなんだよ魂16分割だろ。…音ゲーやるか」
男「格ゲーかな。…ん?友弟は何かやらないのか?」
友弟「おはずかしながらゲームとかやらないので…見学してます」
男(相変わらず子供らしさのかけらもない子供だ…)
なんかこんなイメージ
ひづけかわったな、一応1だぜ
- 901 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:04:41.91 ID:cG69A4JSO
>>899
半分は繋がってる
父親の遺伝子がきっと半端ないんだろう
- 903 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:06:19.87 ID:LSIdqqQKO
女の子にモテる男友
http://imepita.jp/20071212/000670
男友「何万人の女に好かれたって、ショタさんに好かれないと意味ねぇんだよなー」
男「贅沢な悩みだな」
>>900
ショタは弐寺かギタフリなイマゲ
と音ゲーマーが言ってみる
- 904 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:09:37.47 ID:s7chEC/CO
>>895
男「…」ニヤリ
ロリ「酔ってるからゴメンね〜♪」
男「ですねw顔真っ赤ですし」
ロリ「そーそー////(信じたっ!)」ピトッ
男「確かロリさん酔うと記憶失うタイプだったっけ(棒読み)」
ロリ「…え?」
男「すいません、ロリさん。酔った勢いを利用してこんなことするなんて…」
ロリ「ちょ、なに脱がし//////」
男「いやぁ、素面のロリさんにはとてもとてもできないなぁw(棒読み)」
ロリ「待って!実は私酔ってないの!!だから/////」
男「そんなの知ってますよw」
ロリ「……//////」
男「いやだなぁ、俺は酔った勢いで押し倒したりしないですよ?」
ロリ「…一回言うこと聞いたら許す///」
男「なんですか?」
ロリ「…今日は一緒に寝て///」
男「喜んでw」
むしゃくしゃせずやった。今は後悔も反省もするような気がする
- 905 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:09:37.73 ID:Z/rZzmOAO
イメージがバリバリ蒼の子と翠の子なのは俺だけじゃないはず
- 906 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:09:46.79 ID:FG1g3Yb+O
>>888
友弟ナイス!
- 907 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:10:11.10 ID:TKl6/DzV0
ギタフリのコントローラが大きくて不釣合いに見えるわけか
なんだその萌え生命体
- 908 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 00:10:46.99 ID:cijImhob0
>>899
親父が美形だったんじゃね?
- 910 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:14:40.27 ID:jrgcJgsv0
パソコンにただいま1です
900来たしちょっと長い感じで男がロリをどう思ってるか書いてもいいかな?
- 911 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:16:10.97 ID:5oJ1+Mmk0
>>910
異論はない
〆だ、存分に頼む
- 916 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:26:28.78 ID:s7chEC/CO
>>914
深夜
ロリ「んッ…男くん、あのっ……」
男「グー…」
ロリ「ねぇ、その、寝てるのはわかるけどっ……」
男「グー…」
ロリ「漏れちゃうからこの手を放してっ///////」
男「グー……ムニャ」
ロリ「ひゃんっ?!なんで逆に抱きしめるのっ!」
男「グー…」
ロリ「あわ、……………ぁ」
男「グー…」
(続きは省略されました。続きをよむには ここ を煩悩を捨てて見つめましょう)
- 919 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:28:41.04 ID:jrgcJgsv0
「ちょっと二週間実家に戻るねー、なんかお母さんから呼ばれたの」
ロリさんはそういって、寂しそうにしながらも久々に両親にあえる喜びもあるのか笑顔で帰っていった。
ショタさんは帰らないのかと聞いたら仕事があるからと断ったそうだ。
つまり、俺の日常からロリさんがこんなに長くいなくなるということは初めてで。
何だか違和感が拭えなくて、毎日ぼんやりとしていた。
「元気ないなーどした?」
「いや、俺は普通だけど」
「あれだろ、ロリさんいなくて寂しいんだろ?」
「そんなこと…」
ないと断言しようと思ったが、出来ない。
なんだかんだ言って寂しいのだ、毎日のように顔を合わせていた。
沢山の好きという気持ちを向けてくれていた。
いなくなったら、寂しいに決まってる。
「まあ後一週間くらいで帰ってるんだし」
「そうだなー、その間ショタさんは部屋に1人か!よーし俺が慰めてやるもんね!」
すでにお前の弟がきのこを連れて結構遊びに来ているということは伝えなくてもいいだろう。
とにかく、あと一週間なんだ。
一週間したらまた会える。
いつものようにあの笑顔で俺を好きだって言ってくれるだろう。
戻ってきたら何か美味しい者でも作って、もしくはまたデートに行くのもいいかもしれない。
そう、なんだかんだ言って俺は間違いなくロリさんに惹かれているのだ。
「あと一週間…短いようで長そうだな」
「…見合い?え?誰がですか?」
「ロリがだよ、今回呼び出されたのはそういう理由」
「そ、そうなんですか」
- 921 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:36:41.07 ID:AxIjs9rSO
>>916
淫らな考えで埋まりそうだが空気読んでROMるよ。
- 922 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:39:42.05 ID:jrgcJgsv0
突然のことに、動揺が隠せない。
きっと今の俺は間抜けな顔をしている。
「見た目はまあともかくとして結婚しても可笑しくはない年齢だし」
「で、でもあの見た目で見合いしてくれる人いるんですか、ね」
「ロリコン趣味の男は多いし、何より今回は親がどうしてもって進めてきたんだ…嫌だって突っぱねるのは難しいだろ」
まさかそんな、見合いだなんて。
全く思ってもいなかった。
確かに、明確な年齢は教えてもらってはいないが…だけど可笑しくはない歳なんだろう。
ロリさんは優しい、親御さんからどうしてもと頼まれたら断れないのではないか。
「どうする?ぶち壊しに行くか?」
「な、なに言ってるんですか。ドラマじゃあるまいし」
「…お前がそういうならいいんだけどな」
ああ、きっとショタさんにはもう俺の気持ちなんて見透かされてるんだろう。
ショタさんはロリさんがとても大事なのがわかる。
今までずっと一緒に育ってきたんだ、大事じゃないはずがない。
「俺は男だけど…こんな見た目だし恋愛に興味ないって言ってきたから跡取りとか期待されてないんだよ。でもロリは」
「ロリさん、は…?」
「ロリは、女だから。見た目は子供でも…ちゃんと女だろ」
「……はい」
言わんとしてることはよくわかる。
ロリさんは、見た目も中身も子供っぽいけれど…しっかりと女性らしいところもあった。
そんなロリさんのこと、好きになる男がほかにいる可能性は否めない。
今回の見合い相手がロリさんの見た目だけじゃなく性格だって好きになってしまう可能性は大だ。
だけど、俺に止める権利はあるのだろうか。
俺はまだ、自分でも把握しきってない。
ロリさんが本当に、女として好きなのか。
それとも従妹に対する、身内に対する好意なのか。
…どうしたらいいんだろうか。
- 924 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:48:13.75 ID:jrgcJgsv0
従妹に対するような、だったorz
結局昨日は良く眠れなかった。
考えれば考えるほど泥沼にはまっていくようで、答えが出ない。
ショタさんはいつもどおりで、何も言わず仕事に行った。
もう既に時刻は八時を過ぎているが、学校に行く気にもならない。
ただ、ベッドの上で寝転がってうだうだとしているだけだ。
「もし、ロリさんが…他の誰かと」
目を閉じて、想像を働かせてみる。
他の誰かに笑いかけて、他の誰かを好きだと言うロリさん。
…正直、イライラする。
これはやっぱり、嫉妬なのだろうか。
でも、妹が誰かに取られるのが嫌だという気持ちなのかもしれない…。
結局考えはまとまらず、そのまま二度寝へと突入してしまった。
『男君、大好きだよー』
『男君、わたしのこと好き?』
『もし、ほかに好きな人が出来たら言ってね…』
『やっぱり、わたしじゃだめなんだね。今までずっと迷惑掛けてごめんね…』
迷惑なんかじゃないです。
笑いかけてくれる笑顔が好きです、怒ったような顔も好きです。
泣いている顔は、あまり見たくないです。
だって、だって俺はロリさんのことが…!!
- 927 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 00:58:07.80 ID:jrgcJgsv0
何を今までうじうじとしていたんだろうか。
どこからどう考えても、俺はロリさんのことが好きで好きでたまらないじゃないか。
見た目も、性格も、年齢だってひっくるめて好きなんじゃないか。
結局、認めてしまったら何か引き返せなくなるような気がして怖かった。
今までの関係でいられないのが怖かった。
だけど…他の誰かと結婚してしまったらそれどころじゃない。
なんとかして止めないと…!
「でも…どうやって止めれば…、メール?」
枕元の携帯を見るとメールが入っていた。寝ているときに来たのだろうか。
メールを開いてみるとそれはショタさんからだった。
『今日の夜八時、○×ホテルの10階のレストランにて見合い』
たったそれだけ。
たったそれだけだった。
迎えに行けとか、ぶち壊してこいとか書いてない。
ショタさんらしいといえばらしい。
「…今何時っ!?」
携帯で時間を確認すれば、既に夜の六時。
○×ホテルへは電車を使って約一時間半、ギリギリだ。
急がなくちゃ。
服とか身なりとか、気にしてる暇はない。
ダッシュで駅に向かわないと!
俺は部屋着にコートを引っ掛けてそのまま飛び出す。
今までで、これ以上ないくらいの勢いで走った。
- 928 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 01:08:22.98 ID:jrgcJgsv0
「…マジかよ」
神様とかがいるならこれは何の虐めだ。
ホテル近くへの駅に行く電車は、人身事故があって止まってしまったらしい。
なんてことだ、よりにもよって今日かよ!
「ほかに電車…だめだ、間に合わなくなる」
あの電車が最短なんだ、このままだと間に合わない。
見合いをぶち壊すような度胸は、本当はないんだ。
だけど、その前にちゃんと自分の気持ちを伝えるくらいの勇気はなんとかひねり出す。
だからなんとか…なんとか間に合わせないと…。
「男!こっちに来い!」
「ショタ…さん?」
「車でホテルまで連れてってやる!来い!」
「あ、ありがとうございます!」
まさに天の助け…、いやきっとショタさんはわかってたんだろう。
俺がロリさんのところへ行くって。
ずっと近くで俺とロリさんを見てきたんだ、わかって当然だ。
「ずっと待ってた甲斐があった」
「もしかして、仕事にいったのは嘘で…」
「いいからシートベルトつけろ!飛ばすぞ!」
俺の言葉を遮りショタさんはアクセルを踏み込む。
正直、ショタさんの運転はロリさんと違って安全運転だ。
だけど今日のショタさんの運転はまるでロリさんのように荒くて。
俺のために頑張って運転してくれている。
目頭が熱くなった。
「おいおい、泣くのは終わってからにしてくれ。それまでとっておけよ」
「あいかわらず…見た目と性格のギャップが凄いですね」
「まあ、男だからな。ロリの兄でもあって、大人でもある」
「そうですね、ショタさんは俺が今まであった大人の男の中で一番カッコイイです」
「言ってくれるな、何もでないからな」
車はどんどん進んでいく。これなら、きっと間に合う。
- 930 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 01:12:20.33 ID:YS2rGG+80
このまま間に合うと男友とかの出番が無い…渋滞にでも巻き込まれると予想!
支援支援
- 932 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/12(水) 01:14:36.86 ID:jrgcJgsv0
「くそっここで渋滞かよ!」
ショタさんがいらついたように吐き捨てた。
アクシデントいうものは重なるものなのか、ホテルへの道は渋滞に陥っている。
車の時計は既に7時30分を差している、このままじゃ間に合わない…。
「ショタさん、ありがとうございます。ここからは走って行きます」
「…大丈夫か?」
「こう見えても俺、足速いですから。大丈夫です」
勿論、そんな早いわけではない。正直人並みだ。
それでも今日は、限界を越えて走って見せる。
「…頑張れよ」
「はい!ありがとうございました!」
車から降りて歩道へと移り、一度大きく深呼吸をする。
絶対に間に合ってみせる。
その決意を込めて、俺は力を込めコンクリートの地面を蹴って走り出した。
もう少し続きます
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