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二等兵「出頭命令…ですか?」
- 78 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2011/06/12(日) 22:32:58.44 ID:W9J60H1M0
とりあえず前半終了です。
関係ありませんが短いSSを考えたので投下です
- 79 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:34:15.62 ID:W9J60H1M0
「なにしてるの?そんなモノ握って…しかもハアハアいって」
『!!』
「…もしかして興奮してるの?」
「なにそれ気持ち悪い。」
「私、帰るね〜」チラッ
『ま、待って!!』
「フフッ…私のこと見てるだけでそんな風になっちゃうの?」ニヤ
「それともなにかしたいの?」
『は…はい…』
- 80 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:35:17.62 ID:W9J60H1M0
「じゃあ、なにしたいか言ってみてよ」
『え…』
「なに?言えないの?顔真っ赤にして黙ってないで何か言ったら?」
「自分が何をしたいか…ほら、言ってみなよ」
「ちゃんと言えたら…私のこと好きなようにしていいよ?」
『あなた……を……まわ………ください…』
「うそ…ホントに言っちゃうの?ヘンタ〜イ!」ニヤニヤ
『うぅ……』
- 81 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:36:00.33 ID:W9J60H1M0
「でも、声が小さくて聞こえなかったなぁ〜」ニヤ
『そんな…』
「ほら!もう一回言ってみなよ。でないと何もしてあげないよ?」ニヤ
『うぅ…』
『あなた……を……まわ………ください…』
「え〜聞こえな〜い」
- 82 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:37:26.77 ID:W9J60H1M0
私『あなたの体を撫でまわさせてください!!』
ねこ「よし!!好きにするニャ!!」
にゃ〜>ヾ(=^・ェ・^)ヾ(^^ )ナデナデ
最近猫をよく見かけるのに触らせてくれないのでやった
後悔はしていない
- 83 名前:後半を開始します [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:38:38.07 ID:W9J60H1M0
大尉「これより第三次中間報告を行う」
大尉「まずは俺と中尉の報告からだ」
大尉「俺たちは本部での調査を行ったわけだが…」
中尉「こいつが司令部にいる奴らにプライベートなことまで根掘り葉掘り聞いたので
通信手の伍長(♀)に「セクハラ!!」って言われて平手打ち貰いそうになってた」
軍曹「!!」
軍曹「大丈夫ですか大尉!?」
大尉「ああ。防いだので問題ない」
中尉「まったく…」
中尉「で?お前らの方はどうなんだ?」
- 84 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:39:35.80 ID:W9J60H1M0
二等兵「それが…」
軍曹「…兵站局での調査ではなにも得られず、その途中で兵長が倉庫内に積み上げられていた
携帯糧食の箱を崩し、復旧まで6時間かかりました…」
大尉・中尉「…」
二等兵「ご、ごめんなさい!!」
兵長「調べようと思って…」
軍曹「私が付いていながら…申し訳ありません!!」
中尉「違う意味で仲間に嫌われるな…」
大尉「…まあいい。今後のことを話す」
- 85 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:41:01.29 ID:W9J60H1M0
大尉「だいたい調べたが全部ハズレ。なので残り2人を調べる」
二等兵「2人というのは誰ですか?」
大尉「本部の作戦中佐と兵站中佐だ」
二等兵「!」
中尉「横流しに係われるとしたらあとはこの2人ぐらいしかいない」
軍曹「どうやって調べるんですか?」
中尉「直接会って話す」
軍曹「!」
中尉「別に馬鹿正直に聞くわけじゃない。関係のない話から入って反応を見る」
- 86 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:41:59.23 ID:W9J60H1M0
二等兵「…でも、信じられません。あの2人のどちらかがそんなこと…」
中尉「どちらも良い上官だが、腹の底がどうなってるかなんてわかるわけもない」
大尉「…確かにそうかもしれないがまだ決まったわけでもないだろう」
中尉「まあ…そうだな…」
中尉「よし。それじゃあ誰がどちらの話を聞きに行くか担当を決めるぞ」
軍曹「どうやって決めるんですか?」
- 87 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:43:13.35 ID:W9J60H1M0
大尉「腕相撲だ」
兵長「…」
軍曹「腕相撲…ですか…」
大尉「そうだ。それで決める」
二等兵「わかりました!やりましょう!」
中尉「あーお前はだめだ。見ていろ」
二等兵「え」
中尉「お前をつれていったらすぐにバレるだろう」
二等兵「で…でも…」
中尉「誰のせいで大佐からのお叱りを受けたんだっけ?」ニコッ
二等兵「ごめんなさい」
大尉「じゃあやるぞ。1位・4位、2位・3位で分かれるんだ」
- 88 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:44:11.32 ID:W9J60H1M0
中尉「で、結果がこれか」
中尉「2位かよ…メスゴリラめ」ボソッ
軍曹「なにか?中尉」
中尉「いや?なにも」
中尉「さて、行くか」
軍曹「?」キョトン
- 89 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:44:51.54 ID:W9J60H1M0
〜兵站中佐のオフィス前〜
中尉「じゃあ、俺たちは兵站中佐の担当だ」
軍曹「了解です。ですがなんて話すおつもりですか?」
中尉「まあそこは任せておけ」ニッ
軍曹(なんか…不安…)
- 90 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:45:52.54 ID:W9J60H1M0
コンコン
中尉「失礼します!」
兵站中佐「はいどうぞ〜」
兵站中佐「ああ君か。ん?軍曹も一緒なのか」
軍曹「はっ!失礼します!」ビシッ
兵站中佐「そんなに硬くならなくても…」
兵站中佐「あ、そうだ!聞いたよ兵長が始末書を書くのを
手伝ってあげてたんだって?鬼とか言われているようだけど
やっぱり君はやさしいねぇ〜」
軍曹「い、いえそんな…///」
- 91 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:46:56.63 ID:W9J60H1M0
兵站中佐「いやいや、ホントやさしいよね〜………それに比べてウチの娘は…うぅ…」グスッ
軍曹「ちゅ、中佐…?」
兵站中佐「…ホントひどいよ…『ウザいからどっか行ってくれる?』って…うぅ…」
兵站中佐「家族の為にがんばってるってのに…」ボソボソ
軍曹「中佐ががんばっていることはご家族も知っているはずですよ!
だ、だから気を落とさないでください!!」アセアセ
兵站中佐「う…うん…」ズズッ
中尉(は―…めんどくさいなぁ…)
中尉「いつもご家族の近くにいるからそうなるだけですよ。
例えば中佐が遠くに行ってしまったらご家族も悲しいと思いますよ」ニコッ
兵站中佐「そっか…ありがとう」グス
兵站中佐「取り乱しちゃってごめんね。で、なんだったっけ?」
中尉「はい。実は――
軍曹(なんて言うつもりなんだろう…?)
- 92 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:48:04.75 ID:W9J60H1M0
中尉「俺たち結婚します」
軍曹「!!!」
兵站中佐「へぇ…それはおめでとう!」
中尉「それでご報告と結婚生活についてのアドバイスなどいただければ…と」
兵站中佐「そうか…そうだな…結婚ってのは大変なものだよ?」
軍曹「中尉!」ボソ
中尉「なんだ?」ボソ
軍曹「どういうおつもりですか!?中尉と私が…け…結婚って!?」
中尉「中佐は家族についてならペラペラしゃべる。そこから本題に入りこんでいく」
軍曹「で…でも…」
中尉「はぁ…しょうがない」ボソッ
中尉「『上官命令』だ。軍曹」
軍曹「!」ビクッ
- 93 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:49:02.13 ID:W9J60H1M0
軍曹「はい…わかりました…」
中尉(ホントこいつ『上官命令』っていうと何でも言うこと聞くなぁ…)
兵站中佐「最初は幸せ!!って感じなんだけどねぇ…だんだん冷たくなってくんだよねぇ…」
兵站中佐「そしてなんで結婚したんだっけ?とか思っちゃうようになるんだよね」
兵站中佐「でも、子供が生まれると断然違うね!歌にあるでしょ?
『いつかもし子供が生まれたら、世界で二番目にスキだと話そう』って。
あれはウソ。子供が一番!!」
兵站中佐「だけどその子供も成長すると『ジャマ!』とか言ってくるんだよ…どうしろって言うんだよ…」グスッ
中尉「俺たちは大丈夫ですよ」
軍曹「?」
兵站中佐「へ?」
中尉「だって…」
- 94 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:50:23.86 ID:W9J60H1M0
中尉 グイッ
軍曹「!?」
中尉 ギュー
軍曹「」
中尉「ほらね?」
兵站中佐「………」
兵站中佐「若いっていいなぁ…」
軍曹「ちゅ、中尉!?は、離してくだ…!!」ジタバタ
中尉「大人しくしてろ。『上官命令』だ」ニッ
軍曹「!」
軍曹「は…はい……」
- 95 名前: 忍法帖【Lv=8,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:50:50.84 ID:Ua95qv+Z0
中尉好きだぜwwww
- 96 名前: 忍法帖【Lv=6,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:51:09.04 ID:RBhtlz8e0
中尉爆ぜろ
- 97 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:51:09.49 ID:W9J60H1M0
ジリリリリ
兵站中佐「…ん?ちょっと失礼。」ガチャ
兵站中佐「はい。はいそうです。ええ…」
兵站中佐「ちょっと呼ばれたので行ってくるね。…ごゆっくり…若いっていいなぁ…」
ガチャ
軍曹「あ!!ま、待ってください!!中佐…!!」
バタン
軍曹「あ…!」
中尉「…」ギュー
軍曹「あ、あの…えーと…その…///」カアア
中尉「軍曹」
軍曹「は、ひゃい!!」ビクッ
中尉「お前ってさ…」
- 98 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:52:07.46 ID:W9J60H1M0
中尉「意外と胸があるな」
軍曹「」
中尉「見た目じゃわからなかったけどなかなか…」
軍曹「も、もうやめてください!! 」
中尉「やめるって何を?」
軍曹「!」ビクッ
中尉「なにをやめろって?」
軍曹「あ…あの…こうやってくっつくことを…」
中尉「それじゃわからない。…目を閉じろ」
軍曹「!…そ、それは…」
中尉「『上官命令』だ」ニヤッ
軍曹「!」ビクッ
- 99 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:53:11.12 ID:W9J60H1M0
軍曹「は…はい…」
軍曹「…」カタカタ
中尉(あーあ…涙浮かべながら震えて…これじゃ俺、悪者だな…)
中尉「…冗談だ。もういいぞ」パッ
軍曹「!…ハァー…」ホッ
ガチャ
兵站中佐「ただいま…ん?」
兵站中佐「もう終わったの?///」
軍曹「な、なにも始まってません!!!」
- 100 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:54:05.41 ID:W9J60H1M0
〜作戦中佐のオフィス前〜
大尉「よし。じゃあ行くぞ」
兵長「…」プイッ
大尉「…また怒ってるのか?」
兵長「…」
大尉「もしかして腕相撲のことか?」
兵長「…勝てるわけないのに…」ムスッ
大尉「ま、まあ今回は二等兵がいなかったから、4位でもしょうがないだろ?」
大尉(ホントはこうなるって予測してたけど…兵長怒ってるみたいだから
これ以上へそ曲げられても困るし…一緒にいてご機嫌取りぐらいしとかないとな…)
大尉「わかった。終わったらなにか奢る。それで勘弁してくれないか?」
兵長「……ブラックサンダ―アイス」
大尉「あのチョコレートのか?ウマいのか?」
兵長「おいしいよ」※実話です
- 101 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:55:28.08 ID:W9J60H1M0
コンコン
大尉「失礼します!」
作戦中佐「入れ」
作戦中佐「お前か。なんだ?」
大尉「はっ!お話があります」
作戦中佐「話か…なにか頼みがあるというなら聞かなくもない。
他の連中は軟弱者ばかりだが、お前は骨があるからな。」
大尉「はっ!恐縮です」
作戦中佐「で?話とは何だ?」
大尉「はい。それが……ハッ!?」
大尉(なにも考えてなかった…)
大尉「…」
作戦中佐「おい、どうした?」
- 102 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:56:36.78 ID:W9J60H1M0
作戦中佐「そういえば隣りのはお前のところの兵長か…」
作戦中佐「…まさかこいつと結婚するとかか?」
大尉「いえ、それは…」
作戦中佐「まったく!そんな話の為に時間を使わせたのか!?
どうやら私の見込み違いだったようだな!」
大尉「いえ、ちょ…」
作戦中佐「いずれお前を連隊の幕僚か、正規部隊の中隊長に推薦しようと思っていたが…
この程度だったとは!まったく…」
大尉「は!申し訳ありません…」
作戦中佐 ガミガミ
ニャア
兵長「?」
兵長「ねこ…かわいい…」
作戦中佐「!」ガタッ
- 103 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:57:31.80 ID:W9J60H1M0
作戦中佐「お前は…猫が好きなのか…?」
兵長 コク
作戦中佐「ど……」
大尉「ど?」
作戦中佐「同志よ!!」
大尉「」
作戦中佐「ここは犬派ばかりで猫派がいなかったんだがこんなところにいるとは!」
作戦中佐「猫は良い!めちゃくちゃにじゃれついてきて撫でてるだけで幸せになれる!」
作戦中佐「しかしあまり寄ってこない猫も良い!時々近くに来て触らせてくれた時には
ホントにもう…!!フフフ…」デレ
兵長 コクコク
大尉「ん?……ん?」
- 104 名前: 忍法帖【Lv=8,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:57:45.31 ID:Ua95qv+Z0
大尉と噛み合ってねええwwww
- 105 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:57:47.50 ID:EiKncS070
大尉になる前に推薦してあげてよ
- 106 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:58:36.40 ID:W9J60H1M0
〜連隊宿舎〜
大尉「これより第四次中間報告を行う」
大尉「そっちはどうだったんだ?」
中尉「ん?ああ…結婚は大変だそうだ」
大尉「?」
軍曹 ///
大尉「つまり収穫は無しか…」
中尉「で、そっちは?」
大尉「こっちは…猫は良いものってのがわかった」
兵長 コク
中尉「そっちもか…」
- 107 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 22:59:49.43 ID:W9J60H1M0
中尉「どちらも有力な情報は得られなかったか…」
二等兵「どうしましょう…?なにも手掛かりがないんじゃ…」
中尉「いや…そうでもないかもしれない」
二等兵「え!?」
中尉「どちらとも関係のない話しかできなかったということは…」
二等兵「ということは?」ドキドキ
中尉「どちらも関係がないか、もしくはわざとそういう話をしたのかもしれない」
二等兵「え!?」
- 108 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/12(日) 23:01:02.37 ID:W9J60H1M0
中尉「俺たちが調査しているのに感づいて、わざと関係のない話をして
聞きだすチャンスを潰したのかもしれない。そのくらいはできる人たちだ」
二等兵「な、なるほど…」
中尉「まあ、だからと言って解決策があるわけじゃないが…」
大尉「そうか…」
大尉「!」
大尉「よし!今回はこれで解散だ。それと軍曹は一緒に来い」
軍曹「え?は、はい!了解です!」
二等兵「へ、兵長!い…一緒にご飯食べませんか!?」
兵長 コク
ワーキャーワーキャー ゾロゾロ
中尉「そういえば……あの時……」
中尉「!…もしかして…」
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