■戻る■ 下へ
猫「・・・ばーちゃん?」
- 202 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2011/09/18(日) 02:05:21.60 ID:iuDXAJ+q0
男「晩飯どうしようか・・・てか、今日は何か冷えるな。」
猫「そうか?過ごしやすい気温・・・まて、今何と言った?」 ピクッ
男「晩ご飯はどうしようか?」
猫「違う、その後だ。」 クワッ
男「今日は何だか冷える?ちょっと寒いような気がしてな。」
猫「!」 ヘナヘナ
- 204 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:07:04.01 ID:iuDXAJ+q0
猫「寒くなんかないぞ!」
男「どうしたんだよ急に。」
猫「どうにかならないか!?」
男「うーん・・・風邪かもしれんから、あったかくして早く寝る。かな?」
猫「では寝るのだ。早く寝てしまえ。」
男「待て待て、まずはご飯だ。しっかり食べるのも大事なの。」
- 207 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:10:51.40 ID:yKItnDtG0
ばーちゃんのトラウマか…?
- 208 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:11:22.34 ID:iuDXAJ+q0
男・猫「「ごちそうさまでした。」」
猫「さあ、食べ終わったぞ。早く寝るのだ。」
男「ちょっとだるくなってきた。やっぱり風邪ひいたみたいだ。寝るわ。」 ゴロン バサッ
猫「・・・私も一緒に寝るぞ。」 バサッ
男「ダメだって。今日はお前なんか変だぞ?」
猫「寒いのなら私が温めるのだ。頼む、言うとおりにさせてくれ。」 フルフル
男「何か怖い事でもあるのか?しょうがない。今回だけだぞ。」
猫「すまない。これは私のわがままだ。」 キュッ
男(まあ、体がだるいからアッチの心配はしなくていいか)
- 209 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/09/18(日) 02:12:33.50 ID:omFaOkH90
>>199
サンキュー
- 210 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:13:35.06 ID:iuDXAJ+q0
猫「ちゃんと眠れば良くなるのだな?」 ウズウズ
男「・・・ただの風邪ならね。」
猫「違ったらどうなるのだ?」 ジロジロ
男「・・・それでも大概は寝てれば治ると思うぞ。」
猫「良くなったら、お前はちゃんと眼を覚ますのだな?」 ハラハラ
男「そーだね、でも、誰かさんが何度も話しかけるから眠れないな。」
猫「すまなかった。静かにする。」 シュン
男「是非そうしてくれ。」
猫「・・・・・」
男「・・・・・」
猫「・・・・・」 ツンツン
男「・・・叩きだすぞ。」
猫「!」 ビクッ!
- 211 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:16:44.08 ID:iuDXAJ+q0
・・・・・
猫「ん・・・朝か・・・」 ピコ
男「Zzz・・・」
猫「良くなったのか?起きろ、起きるのだ。」 ワシワシ
男「うぅん・・・あと5分。」
猫「寝ぼけているのか?でも冷たくはない。私はもっとお前と・・・」
男「むにゃ・・・ナツメ〜・・Zzz」 ガシッ
猫「ハハ、やめぬか、これではまるで・・・まるで?」 ゾクリ
男「ん?・・・良く寝たな・・・・!?いや!違うんだ!これは寝ぼけ・・・」
猫「あれ・・・私・・・うぶっ・・・おげぇぇえ!」 ビチャビチャ
- 213 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:18:38.16 ID:iuDXAJ+q0
・・・・・
男・猫「「あの」」
男「あ、ううん、何?」
猫「いや、そっちこそ。」
男「・・・・・」
猫「・・・・・」
男「・・・・・・・・・・」
猫「・・・・・・・・・・」
- 215 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:19:52.30 ID:iuDXAJ+q0
猫「すまないな。寝床を汚してしまった。」
男「いや・・・・いいよ。」
猫「・・・・・」
男「・・・・・」
猫「・・・・・・・・・・」
男「・・・・・・・・・・」
男「あの、あれは寝ぼけてたからで、本気とかそういう・・・」
猫「気にするな。私の問題だ。」
男(とはいっても、言葉や態度での拒絶すっとばしてゲロとか、正直キツイわ)
猫「・・・・・」
男「・・・・・」
猫「・・・・・・・・・・」
男「・・・・・・・・・・」
- 216 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:21:51.96 ID:iuDXAJ+q0
猫「少し・・・話し相手になってくれ。」
男「ああ。」
猫「お前は、生き甲斐というものを感じているか?」
猫「生きる価値とか存在理由と言い換えてもいい。」
男「あんまりハッキリとはしてないかな。無くはないと思う。」
猫「それがなくなったらどうする?」
男「最悪自殺するか、別の生き甲斐が見つかればそっちに行く・・・かな。」
猫「猫の話をしよう。」
男「うん。」
猫「猫の生き甲斐というのはな。幼い時は死なぬことと育つこと。」
猫「そして成長した後は、子を作る事、そして育てる事へと変わる。」
男「ほとんどの生き物はそうだろうな。本能ってヤツ。」
- 217 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:24:31.40 ID:iuDXAJ+q0
猫「ある猫の話だ。その猫は体が弱く、成年する前に病を患った。」
猫「医者にかかり九死に一生を得たが、子供を授かることはできなくなった。」
男「・・・・・」
猫「その猫は集会に参加した時など、初めは周りから憐れまれていたが・・・」
猫「次第に蔑みの目を投げかけられるようになり・・・」
男「お前・・・」
猫「発情期ともなればいよいよもって邪魔者扱いだ。」 フルフル
猫「興奮して組み敷こうとする輩も居たが、産めぬとわかると暴力を振るわれる。」 カタカタ
- 220 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:26:44.11 ID:iuDXAJ+q0
男「もういい。やめろ。」
猫「だが、その猫は決して不幸ではなかったのだぞ。優しいあるじが居たのだ。」
男「ばーちゃん・・・?」
猫「だから、その猫は新しい生き甲斐を見つけることができた。」
男「その猫は今は生き甲斐を感じているのかな?」
猫「あんまりハッキリとはしていないが、無くはないだろうな。」
男「なんだそれ。」
猫「今朝は新しいあるじの寝床を汚してしまって、滅入ってるらしいぞ。」 ニヤリ
- 223 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:29:00.91 ID:iuDXAJ+q0
猫「ところで寒いのは良くなったのか?」
男「ああ、もう何ともないよ。」
猫「私はな・・・あるじの恩に報いることができなかった。」
男「はぁ?」
猫「あるじは、子供を産めぬ・・・生き物として無価値な私の居場所になってくれたのだ。」
猫「こうなったのも、老いたあるじの手助けをするためなのだ。」 フリフリ
猫「だが、間に合わなかった。まあ、今思えば私の考えていた恩返しなどとても稚拙なものだったがな。」 シュン
男「恩返しとか、そういうのは要らないと思う。強いて言えばもう済んでるよ。」
- 224 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:29:19.58 ID:yKItnDtG0
げろ吐く女の子ってなんでこんなに萌えるんだろうな
- 225 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:30:01.53 ID:e49mOmVUi
>>224
お、おう…
- 227 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:31:09.64 ID:BGUHXHPa0
>>224
そ、そうだな…
- 228 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:31:19.02 ID:iuDXAJ+q0
猫「?」
男「ばーちゃんはさ、じーちゃんが死んでからも一人で畑作っててさ。」
男「まあ、畑が生き甲斐になってたと思う。でも、それもやめちゃった。」
猫「体力が衰えたからか。」
男「うん。でも、やめさせたのは俺達なんだ。もう年だから危ないって。」
男「その後しばらく抜け殻みたいになっちゃったけど、ナツメがいたから・・・」
猫「私が?」 ピコ
男「そう、その後はナツメがばーちゃんの生き甲斐になってたの。間に合ってたの。」
猫「そんなことを言われると、なにかこそばゆい。」 テレテレ
男「さて、シーツを換えるか。」 ィヨイショ
猫「私は、あるじに返せなかった分までお前に充てようとしていたのかもしれないな。」
男「何か言ったか?」
猫「何でもないぞ。ありがとうと言ったのだ。」 コロン
男「変な奴。」 ワッ クセェ
>>224 ないわー
- 229 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:33:40.21 ID:iuDXAJ+q0
・・・・・
猫「なあ、この前の恩返しの話を覚えているか?」 れろーん れろーん
男「あれはもういいよ。もう済んでるって言っただろ。納得してなかった?」
猫「いいや、そうではない。今度はお前の事だ。」 ゴシゴシ
男「俺か・・・そう言えば俺はばーちゃんに何もしてやれてなかったかもな。てか、顔洗うなら洗面所使え。」
猫「そうなのか?お前が来た時はあるじはとても・・・いや、そうではない。私だ。」
男「???」
猫「すまなかった。順を追って言うぞ。」
猫「私はお前にも恩義を感じている。」
猫「お前に恩返しをしたいと思っている。」
猫「だが、何をすればいいのか分からない。」
男「・・・・・はい?」
- 234 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:43:17.29 ID:iuDXAJ+q0
男「俺は何もしてないよ。そんなこと思わなくていい。」
猫「お前はそう思っていても、私は感謝している。それをどうにか形にしたい。」 じー
男「そういう考えはやめよう。差し引きゼロにしなきゃいけないものじゃないんだ。」
猫「しかし、虫の息だった私をあるじと引き合わせてくれたのもお前だろう?」 じー
男「じゃあ、一つだけ言う事を聞いてもらおうかな。」
猫「うむ。なんなりと。だが、私にできる範囲で頼む。」 ぽふぽふ
男「俺に引け目を感じるな。だ、できるな?」
猫「何だそれは?」
男「ばーちゃんと同じなんだよ。俺も。」
猫「まったく、人間というのは・・・」
男「難しい。か?」
猫「ああ、そして面白い。」 ニコッ
- 235 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:44:59.49 ID:CbXxnyNC0
>>1よ、これはどのくらいで書き上げたんだ?
- 236 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:46:21.43 ID:iuDXAJ+q0
・・・・・
男・猫「「ごちそうさまでした」」
男「牛乳いるか?」
猫「お前の分はいいのか?」
男「半端に残るのもアレだし、半分コしようと思ってな。」
猫「じゃあ冷たいままでくれ。あと、ストローをつけてな。」
男「へいへい。まだコップ怖いのか?」 コトッ
猫「克服済みだ。だが、ストローの方が好きなのだ。」 ぢぅううう
男「そろそろ家電の使い方も覚えてみるか?」 クイッ
猫「そうだな。ところで、私と交尾したくないか?」
男「ブーー!!」
>>235推敲入れて10日くらい
- 238 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:47:17.40 ID:eWsa/3RH0
きたか…!
- 239 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/09/18(日) 02:47:51.18 ID:omFaOkH90
交尾ktkr
- 241 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:48:39.45 ID:iuDXAJ+q0
男「今なんつった!?聞き間違いか?」
猫「交尾と言ったのだ。生殖行動の事だ。したくないのか?」 ポタポタ
男「バカ、できるわけないだろ。」 ゴシゴシ
猫「できるかどうかは聞いていない。したいかしたくないかを聞いた。」 ペロペロ
男「・・・・・」
猫「黙秘するか・・・まあ、わかっているのに聞く私も意地悪だな。」
- 242 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:49:46.66 ID:XRZreC6E0
これは脱がねぇと男じゃねぇってもんよ
- 243 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:51:09.03 ID:iuDXAJ+q0
猫「そう怒るな。私とて日々知識は増えているのだぞ。」
男「一体どこでそんなこと覚えたんだよ・・・」
猫「事典に赤い印が付いていたぞ。」
男「アレ?・・・なんかデジャヴ・・・」
猫「行為自体は知っていたがな。猫だったころに散々見ているし。」
男「該当する言葉を知ってしまったわけだな。」
猫「以前、私に引け目を感じることを禁じたが、むしろお前こそ感じているのではないか?」
- 244 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:55:57.03 ID:iuDXAJ+q0
猫「うぬぼれではない。望んでいるはずだ。違うか?」
男「まあ、そりゃ・・・ね。」
猫「だが、それを押し殺している。何故だ?」
男「その先が不安だから・・・かな?あとはばーちゃんに悪い気がする。」
猫「その先とは何だ?」
男「することがきっかけで今の関係が壊れることが怖い。」
猫「私がお前のことを嫌うかもしれない。と?」
男「そうなるくらいなら、今のままが続いていく方がいいと思ってる。」
猫「案外、意気地が無いのだな。」
男「何とでも言え。それくらい今は毎日が素晴らしいってことだ。」
- 247 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:57:43.76 ID:XfpHxde00
参考画像らしきもの
http://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110918025505.jpg
http://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110918025615.jpg
http://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110918025714.jpg
- 248 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 02:58:41.20 ID:iuDXAJ+q0
猫「それで?」
男「何だ?まだ何かあるのか?」 ムスー
猫「ここまでお膳立てしているのに聞こうとしないのか?私の意思を。」 フゥ・・・
男「お前ホントにイヤな性格になってきたな。」
猫「拒絶されるのが怖いのか。だが、これ以上助け舟は出さんぞ?」 ヤレヤレ
男「お・・・俺・・た・・・・・たらナツメは・・・る?」 ボソボソ
猫「なにィー?聞こえんなァー!?」 キシャー
男「俺がしたいって言ったらナツメはどうする?」
猫「もちろん、喜んで応えるぞ。」
男「!」
- 251 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 03:00:31.59 ID:jryOcVNU0
パンツ爆発した
- 252 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/18(日) 03:01:01.66 ID:iuDXAJ+q0
男「・・・・・」 ドキドキ
猫「さて、吐きだしてスッキリしたら眠くなった。私は寝るぞ。」
男「・・・あれ?」
猫「どうした?不満そうだな。」
男「いや、一連の流れからしてですね・・・それでその、これで寝るとか・・・」
猫「私は胸の内を確かめただけだぞ。それとも何か期待しているのか?」 ニヤニヤ
男「お前本当にいやな性格になったな。もういい。俺は風呂に入る。」 ドタドタ
猫「・・・・意気地無しめ。」 ボソ
- 254 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/09/18(日) 03:02:33.26 ID:c6FCkY1RO
ぬこの言葉が無駄にカッコいいな
>>1は何の仕事してんの?
次へ 戻る 上へ