■戻る■ 下へ
ノコギリクワガタ「恩返しに来ました」Part 2
106 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 17:36:19.45 ID:S5Fj3FQi0
翌朝――

吉田「おはようございまーす――――ってアレ?」

吉田「お・・・男さん!! くっすーさん!!起きて下さい!!」

男「ん・・・・?」

くっすー「・・・んぅ・・・?」

吉田「こっすーさんが・・・・!」

吉田「こっすーさんが居ません!!!!」


107 :VIPがお送りします [] :2008/09/21(日) 17:46:50.70 ID:6GoyDC8yO
なん・・・・・だと・・・・・?


108 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 17:49:00.02 ID:S5Fj3FQi0
森――

男「付いたぞ!!」

吉田「くっすーさん!門の所まで走れますか!?」

くっすー「う・・・・うん・・・・!」

男「おかしいな・・・ 今日に限ってやけに森が静かじゃないか・・・!?」

吉田「(間に合って・・・間に合ってください!!)」

くっすー「おねえちゃん・・・」


109 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 17:56:48.26 ID:S5Fj3FQi0
男「ハァ・・・ハァ・・・あ・・・あった!」

吉田「も・・・門番さんまで居なくなってる・・・・」

男「(こっすー・・・変な気を起こさないでくれよ・・・!)」

男「じゃあ・・・・開けるぞ!」

吉田「ハ・・・・ハイ・・・!!」

男&吉「せーのっ!!」

     バンッ!!!!!!


110 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 18:00:43.34 ID:oDjOvQ4v0
こっすーはやられキャラ


111 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 18:17:31.78 ID:S5Fj3FQi0
男「・・・・・・・・・・・!!」

吉田「ひ・・・・ひどい・・・!」

吉田「建物が・・・建物が全部・・・・!!」

男「な・・・何だよコレ・・・・」

吉田「あ・・・あれは!」

くっすー「お・・・・おねぇちゃん!!!」


こっすー「・・・く・・・あ・・・アイツ等・・・・!」

ギラファ「戦闘中に・・・よそ見を・・・するな!」

         カァァァァァァァン!!

こっす「っ!! ぐぁぁぁあっ!!」

         ドォォォン!

男「こっすーー!!!」


112 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 18:37:26.73 ID:qxMtYXt60
ほっすー


113 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 18:38:36.66 ID:S5Fj3FQi0
ギラファ「・・・人間か・・・・オマエに会うのは初めてだな・・・」

男「だ・・・・誰だよお前!!」

こっすー「ぐ・・・うぅ・・・」

くっすー「おねぇちゃん!しっかりして!」

吉田「精霊界の住人を・・・主様や金鬼さんをどうしたんですか!!!」

ギラファ「大方どこかで死んでるんじゃないか・・・一々生存確認するほど俺は暇じゃない・・・」

吉田「そ・・・そんな・・・・」

こっすー「ぉ・・お前の目的はなんだ・・・!こんな事をして・・・お前は一体何がしたいんだ!!」

ギラファ「・・・向こうの精霊王からの命令だ・・・」

こっすー「精霊王の・・・命・・・令・・・?」

ギラファ「何も理解していないようだな・・・・いいだろう・・・全てを話してやる・・・」


114 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 19:05:12.12 ID:S5Fj3FQi0
ギラファ「人間・・・オマエはここ最近・・・地球がおかしくなっている事を知っているか・・・?」

男「も・・・もしかして・・・・・・地球温暖化ってヤツか・・・?」

ギラファ「そう・・・そしてコレが・・・今から10年後の地球の姿・・・」

         スウゥゥ・・・

吉田「こ・・・これは!?」

くっすー「うそ・・・・みどりが・・・・・ない・・・!?」

こっすー「海が・・・灰色に濁ってる・・・・」

ギラファ「今のは・・・未来予知ができる俺の仲間が見たビジョンだ・・・」

ギラファ「このまま人間に地球の主導権を任せたら・・・10年も立たない内にこうなってしまうだろう・・・」

男「う・・・嘘だ・・・ろ・・・・?」

ギラファ「もう理解できたか・・・・?」

ギラファ「これは・・・人間と精霊たちの戦争だ・・・」


115 :VIPがお送りします [] :2008/09/21(日) 19:07:25.89 ID:6GoyDC8yO
なんと


116 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 19:10:44.17 ID:qxMtYXt60
ぶっちゃけ、ほぼ全ての生命の敵だよね


117 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 19:31:48.13 ID:S5Fj3FQi0
吉田「戦争・・・・!?」

ギラファ「人間界を制圧するには・・・相当大きい軍事力が必要だからな・・・」

ギラファ「こっちの精霊王は各地から戦闘力が高い精霊を集め・・・遺伝子レベルまで改造を施してから軍に加えようと考えた」

ギラファ「そのパラワンヒラタの妹もその一匹・・・改造途中で脱走した所をお前が保護した・・・というワケだ」

こっすー「くっ!! 妹をおかしくしたのは・・・・お前かぁっっ!!!」ダッ

男「よせっ! こっすー!!」

ギラファ「しつこいぞ」

            グサァ!!!


118 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 19:58:32.27 ID:S5Fj3FQi0
こっすー「・・・・・・・っ・・・・・」

          ポタポタ…

くっすー「・・・・おねえ・・・・ちゃん・・・?」

男「・・・・・・・・・・・」

吉田「い・・・いやあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ギラファ「パラワン・・・・お前は確かに強い・・・唯一の敗因は感情に流されやすいという事だ・・・」

          ドサッ…

くっすー「そんなぁ・・・・おねえちゃん・・・・おねえちゃぁん・・・・」ポロポロ

ギラファ「・・・これ以上話しても時間のムダでしかない・・・一気に片付けるとするか・・・」

吉田「せ・・・・精霊達が・・・!!」

男「な・・・なんだよこの数・・・・いくらなんでもコレは勝てねぇよ・・・・!!」ガクガク

ギラファ「こいつ等が俺が育て上げた改造軍だ・・・お前らで何分持つか・・・見ものだな・・・」

吉田「・・・くぅっ・・・・」






119 :VIPがお送りします [] :2008/09/21(日) 20:04:48.70 ID:6GoyDC8yO
ん?
こっすー死んだ?
そんなハズないよな・・・
>>1がそんな事する訳が・・・・


120 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 20:14:41.36 ID:S5Fj3FQi0
吉田「っく・・・! 男さん・・!しっかり気を持ってください!」

男「・・・・・・・・・・」

吉田「声が届いてない・・・?・・・あぁっ!!」

       カァァァン!

吉田「ど・・・・どうすれば・・・!」


こっすー「うぅ・・・くっすー・・・」

くっすー「お・・・おねえちゃん・・・!」

こっすー「悪いなぁ・・・何1つ・・・姉らしい事してやれなくて・・・」

くっすー「そんなこと・・・・そんなこと・・・ないよ・・・!」ポロポロ

こっすー「オイ・・・泣くな・・・」

くっすー「おねえちゃん・・・もうしゃべっちゃダメ・・・・」ポロポロ

こっすー「最後に・・・お前に会えて・・・良かったよ・・・」

くっすー「・・・・おねえ・・・ちゃん・・・」

こっすー「・・・・・・・・・・・・・・・」

くっすー「・・・・・・・・!」


121 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 20:20:14.11 ID:qxMtYXt60
え、まさか


122 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 20:26:56.59 ID:S5Fj3FQi0
ギラファ「(息絶えた・・・・か・・・・)」

くっすー「・・・・おとこさん・・・・・・」

男「・・・・・・・・?」

くっすー「いまから・・・10びょうのあいだだけ・・・めをとじててください・・・」

くっすー「どんなことがあっても・・・・どんなおとがしても・・・ぜったいにあけないでくださいね・・・?」

吉田「あ・・・相手が多すぎます・・・・もう・・・限界・・・」

          パァァァン!

吉田「うぅ・・・・刀が・・・・・!」

ギラファ「勝負・・・有ったな・・・後は小娘一匹のみ・・・」


123 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 20:34:02.47 ID:S5Fj3FQi0
くっすー「・・・・・・・・・・・・・・」

ギラファ「どうした・・・?この状況でよくそんな目ができるな」

吉田「く・・・・・くっすーさん・・・・・・」

くっすー「・・・たのしかったよ・・・・・」

吉田「・・・・・・・・え・・・?」

くっすー「・・・・・・・・・・ありがとう」

ギラファ「・・・目の色が・・・・変わった・・・!?」

ギラファ「(まずい・・・・コレは・・・!!)」


           カッ










124 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 20:40:00.54 ID:S5Fj3FQi0
チュン・・・・チュン・・・・


男「ん・・・・ふぁぁ・・・・」


男「ゆ・・・夢か・・・・・・」


男「(嫌な夢だったな・・・・・)」


男「こっすー、吉田ぁ 早く起きろよぉー・・・・」


        シーン・・・・・


男「・・・・・・・・・・?」


男「う・・・・うそだろ・・・・?」


125 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 20:44:19.49 ID:S5Fj3FQi0
男「ハァ・・・・ハァ・・・門が・・・・・門がない・・・・!?」


男「どこ行っちまったんだよ・・・・・」


男「・・・・・・・・・・・・・・・・」


男「ふざけんなよ・・・・・・・・・・」


男「俺を・・・・」


男「俺を・・・一人に・・・しないでくれよおぉ・・・・・」ポロポロ…


126 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 20:44:25.91 ID:fcGSVfLB0
う…うろたえるんじゃあないッ!VIPPERはうろたえないッ
どうせ夢落ちに決まっているッ!


127 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 21:05:27.62 ID:S5Fj3FQi0
20年後――――――――


あれから俺は精霊を見ることは一切無くなった

今思い返したら…もしかしたら吉田達に出会えた事自体が・・・全て夢だったのかもしれない

そしてあの時ギラファが見せてくれたビジョンが現実にならないように・・・俺は環境活動に取り組む会社を設立した。

世界各国に木を植えて緑を増やす活動を積極的にした。 世界規模でのCO2削減の呼び掛けもした。 

そうすれば・・・そうすればまたいつかアイツ等に会える気がしたからだ。

俺の働きがあったせいか・・・・それとも単にギラファの予言がハズれたのか・・・・今でも地球は平和に回ってる。


女「―――――社長・・・」

女「社長!」

男「うをっ! ビックリしたぁ!」

女「熱心に木を植え過ぎです! こういうのは社員の仕事じゃないんですか?」

男「いや・・・俺は好きでやってるんだ 心配してくれてありがとうな。」

女「フフ・・・そういう社長の子供っぽい所・・・・キライじゃありませんよ♪」

男「・・・・・・・」


128 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 21:11:52.05 ID:S5Fj3FQi0
女「じゃあ私はこれで失礼します。」

男「おう 気をつけて帰れよ」

男「(・・・お・・・てんとう虫・・・・)」

虫「・・・・・・・・」

男「なぁ・・・お前にも精霊が宿ってるんだろ・・・?」

虫「・・・・・・・・」

男「見せてくれよ! 精霊の姿!」

虫「・・・・・・・・」

          ブーーン・・・・

男「・・・・虫に向かって何言ってんだろ・・・・俺・・・・」


129 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 21:16:39.87 ID:S5Fj3FQi0
男「フフ・・・」

男「アッハッハハハハハハ!!!!」

男「・・・・・・・・・・・・」

男「1人って・・・・こんなに寂しかったんだな・・・・」

男「1万本目まであと1本か・・・・」

男「あいつ等・・・喜んでくれてるかなぁ・・・・」


130 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 21:22:18.27 ID:S5Fj3FQi0
男「・・・・・・・・・」

通行人「大変そうですね〜!」

男「そ・・・そうかい?」

通行人「手伝ってあげましょうか?」

男「いや・・・いい・・・気持ちだけ受け取っておくよ」

通行人「そうですか・・・・」

男「・・・・・・・・・・・・」


131 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 21:31:37.17 ID:qxMtYXt60
再会?


132 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 21:34:16.27 ID:S5Fj3FQi0
通行人「・・・貴方は・・・なんでこの仕事を・・・・?」

男「緑でいっぱいになったこの地球を・・・見せたい奴が居るんだ・・・」

通行人「見せたい人って・・・・誰ですか?」

男「・・・・・・・」

通行人「・・・誰・・・なんですか・・・?」

男「お嬢ちゃんには・・・関係の無い話だよ・・・」

??「・・・優柔不断な所はまだ変わってないようだな!」

男「・・・・・・!?」

??「おなかすいた・・・ヨーグルトたべたい・・・・」

男「も・・・もしかして・・・・・・・!」


        ニコッ


一同「ただーいま!!」


―――――――――――完――――――――――――


133 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 21:35:03.02 ID:gs330lDL0
>>1
おつかれ!
楽しめたよ


134 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 21:38:21.64 ID:S5Fj3FQi0
EDはこれで脳内再生して置いてください
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2531868

つ・・・・つかれたぁぁー!
つーかなんか風邪っぽいッス・・・・
書きながら涙腺が緩んでる俺って一体・・・・


135 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 21:39:16.71 ID:fcGSVfLB0
いろいろと説明が足りない気がしなくもなくないが
1乙。


136 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 21:40:23.36 ID:S5Fj3FQi0
>>135
聞きたい事とかあったら聞いておkですよ
まだ少し起きてますんで


137 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 21:40:31.87 ID:SOzEEszlO
瞼のワイパーが間に合わない!
1乙
超乙


138 :VIPがお送りします [] :2008/09/21(日) 21:44:34.32 ID:6GoyDC8yO
久し振りにSSで泣いたわ
クワガタ好きの奴には結構来る


139 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 21:54:23.70 ID:S5Fj3FQi0
見て下さった方々本当にありがとうございます
このSSはこれで完結ですが、また機械があったら別のSSを書かせてもらいますね><


140 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/21(日) 21:56:44.60 ID:qxMtYXt60
お疲れ、やっぱハッピーエンドだよね
欲を言えば、せっかくクワガタなんだからもっとバトルが欲しかった


141 :VIPがお送りします [] :2008/09/21(日) 22:14:08.40 ID:6GoyDC8yO
これで完結なのか・・・
わがまま言うとこのシリーズでもうちょっと見てみたいお


142 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 22:18:59.13 ID:S5Fj3FQi0
>>140
バトルですか><;
自分なりには精一杯出してみたつもりですけどまだ足りなかったみたいですね><;
>>141
番外編とかだったら作れない事もありませんお!


143 :VIPがお送りします [] :2008/09/21(日) 22:24:15.37 ID:6GoyDC8yO
>>142
マジですかお!
次は是非パー速に立ててくださいだお!
ていうか今すぐ立てて欲しいお!


144 :1 ◆i.cQs2ulxc [] :2008/09/21(日) 22:33:44.45 ID:S5Fj3FQi0
>>143
立てましたお><
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1222003775/l50
たまに覗いてあげて感想を聞かせてくれると嬉しいです!
まずはここまでの話をここにコピーしますね!



上へ 戻る