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詰めジャンル「抜くや抜かざるや」
- 449 名前:VIPがお送りします。 [sage]
投稿日:2008/02/08(金) 13:32:26.72 ID:/qZqOaA00
霊の出るというトンネルを車で通っていたときのこと。友達だよねと、震える声で騎士が問う。
ああうんと生返事を返したら、友達なら見捨てずに足元を見てくれと言う。
騎士の足には伝説の剣が絡まりついていた。抜けるのは世界にたった一人だけ。
ああ、でもこれで剣は永遠に君のもの。心の底から祝辞を述べて、車を降りて歩いて帰った。
- 450 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:35:22.90 ID:/qZqOaA00
人のうちで無駄飯食らう駄賃がわりにと、円卓の王に伝説の剣を斬らせてみた。
王の剣も聖剣なら刺さっているのも伝説の剣、刺さったままとはいえ一日に数ミリ刻むのがやっと。
しかも寝ている間にまた元に戻っている。
刻み屑を燃やせばいいと伝説の剣に似た人が教えてくれたが、さすがは屑も伝説、燃えやしない。
- 451 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/08(金) 13:36:12.32 ID:1qtWXtKI0
>>1凄いな
- 452 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:38:04.86 ID:/qZqOaA00
円卓の王が持ち主をあらゆる流血から守る魔法の鞘を伝説の剣の前へこれ見よがしに放置した。
これほどの名鞘、納まらずにはいられまい。抜け出た瞬間をとりおさえれば伝説の剣は我のもの。
でもご飯を食べてる最中に剣はさっさと抜け出て鞘に納まってしまい、今度は鞘から抜けなくなった。
ああアヴァロンよ。全て遠き理想郷よ。この伝説の剣を如何んすべき。
- 453 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:40:26.35 ID:/qZqOaA00
楚人から買い求めたいかなる矛でも貫けないというかの盾を伝説の剣の前で構える騎士。
仮にも伝説の名を冠するのなら、自ら抜け出て斬りかかってみずにはいられまい、と。
でもいつまでたっても剣は動かず、
痺れを切らして乱入してきた大海人皇子の突き立てた槍が見事に盾を貫いた。
- 454 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:40:40.17 ID:Zndd/1FR0
>>1はいつ寝てるんだ・・・
- 455 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:43:35.48 ID:/qZqOaA00
いつものように巧みな擬装で現れた伝説の剣。うっかり刃に触ったら静電気がびっときた。
伝説のくせに静電気なんか帯びちゃって恥ずかしくないのかと叱ってやったら、
冬の金属に痺れるマフラーをかけて回っていたうつた姫がしょぼくれた。
いや、悪いのは伝説を名乗る分際でドアノブレベルな剣の方だから。
- 456 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:46:57.33 ID:/qZqOaA00
三越本店の前に伝説の剣が刺さっていた。
嘘かまことか、この剣を人に見られず抜くことができればどんな願いもかなうらしい。
じゃあこいつを引き抜いて、永遠に消滅しとけと言ってやったらどうなるんだろう。
チャレンジに失敗した男たちを見て、男ってバカよねとかぐや姫が嘲った。
- 457 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:49:40.77 ID:/qZqOaA00
伝説の剣というだけではもう駄目かもしれない。
そんなことでも思ったのか、柄が缶切になっていた。
なるほど、剣の刃では魔王を斬るにはよくても缶を切るには大きすぎる。
こいつにしては考えたもんだと、プルトップ式の缶詰を開けながら感心した。
- 458 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:53:24.78 ID:/qZqOaA00
伝説の剣の前におとーさんスイッチを参考にしたと思しきでんせつのけんスイッチが落ちていた。
スイッチは全部で四十五、すべて【ぬ】というなんともわかりやすい仕様。
あまりにばかばかしいので無視していたら、大統領にぽちっと押され
そして世界は核の炎に包まれた。
- 459 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 13:57:24.06 ID:/qZqOaA00
伝説の剣の取扱説明書が落ちていた。
普通に剣として使えるだけではなく、さまざまな魔法効果からVISA・Masterまでもついてるらしい。
でもどうせほとんど使いもしないような機能。
果てしない多機能合戦は商品そのものにはもう発展の余地がないという証でしかない。
- 460 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:01:34.13 ID:/qZqOaA00
子供が犬を呼んでいる。あまりにうるさく呼ぶせいか、かえって犬は無反応。
犬を諦めた子供の眼に映ったのは伝説の剣。
こちらも何度呼ばれようが知らん顔。
返事ぐらいしてあげなさいと近所のお節介なおばちゃんたちに怒られてもやっぱり知らん顔。
- 461 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:05:27.05 ID:/qZqOaA00
浮気の尻尾を掴んだというので見に行ったら、そいつは伝説の剣だった。
離せば証拠は失われてしまう。でも抜けるのは世界にたった一人だけ。
そんなわけで二人はそのままずっと立ち尽くしている。
まったく、未練がましいったらありゃしない。
- 462 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:08:43.95 ID:/qZqOaA00
ミロのビーナスの前に伝説の剣が刺さっていた。ご存知、この像には剣を抜こうにも腕がない。
これは何の嫌がらせだろうと思っていたら、なんとビーナスの失われた腕が生えてきたではないか。
驚いてあっと声をあげたとたん、ビーナスの腕は引っ込んでしまい、それきりもう何も起こらなかった。
今でもあのときのことを思い出すたびに悔やまれてならない。
- 463 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:10:51.04 ID:/qZqOaA00
結局のところ、自分は一人の騎士である以上に騎士団の長なのだから、
剣を抜いた者をスカウトすれば、そのままそっくり自分の栄誉にもなるんじゃないかと円卓の王。
でもそっちはどうだか知らないけれど、こっちは栄誉を受けるのも冒険に巻き込まれるのも、
それを許せない、我慢できない、平々凡々を何より望むたちだから、そんなのまるっとお断り。
- 464 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:14:06.21 ID:/qZqOaA00
神から不死を授かった賢人に伝説の剣が刺さっていた。
苦しいが不死なので死ねない、はやく剣を抜いてくれと懇願される。
丁重にお断りすると、賢人は神に不死を返上し、天に引き上げられて星座となった。
今宵も夜空を見上げれば、星座に刺さったままの伝説の剣がくっきりと見える。
- 465 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:17:00.62 ID:/qZqOaA00
等間隔に並び座るといわれる鴨川のカップル。
その美しい等間隔を乱すかのように伝説の剣が刺さっていた。
このままではいけないとわかってはいるが、剣を抜かずにどうすればいいか。
仕方がないのでカップルをいくつか川に落として幅を調整。
- 466 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:21:50.37 ID:/qZqOaA00
近所のちぃちゃんに借りたスコップで、埋めるために穴を掘っていたら何かにかちっと当たった。
まさか伝説の剣かと思ったが、剣は隣りでこんにゃくに刺さっている。
注意深く掘り進むと、円卓の王がその全容を現した。かちっと当たったのは鎧だったらしい。
地中に人がいるのを【無傷】というのだと、怪力乱神に詳しい孔子が教えてくれた。
- 467 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:25:51.05 ID:/qZqOaA00
今度の試合でホームランを打つから君も伝説の剣を抜くんだ。
なんて野球選手が勝手なことを言っている。
ナベツネのおもちゃでしかない存在風情が、人間様相手に対等の口を利くなよ、腹が立つ。
だいたい野球ばっかしていつ働いてんだと叱ってやったら、八百八段を派手に転落していった。
- 468 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:26:53.52 ID:/qZqOaA00
不自然な死に方をしたものは死後、吸血鬼になる可能性が高いのなんの。
この剣も不自然な抜かれ方をしたら魔剣道へと堕ちてしまうんだろうか。
もっとも、この剣を抜けるのは世界にたった一人だけ。不自然も何もないような気も。
とりあえずひまなので、剣を眺めながら不自然な抜き方についてあれこれ妄想をめぐらせてみた。
- 469 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:28:36.77 ID:/qZqOaA00
真っ赤なコートを着て大きなマスクをした女にわたしはきれいかと訊かれたので、ああうんと生返事。
これでもかっと叫び取ったマスクの下には耳まで避けた大きな口。
お前の口も割いてやると手に取ろうとしたのは伝説の剣。抜けるのは世界にたった一人だけ。
剣が抜けない、口を割けないと半泣き顔の口裂け女を、通りすがりの二口女が嘲笑っていた。
- 470 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:33:07.83 ID:/qZqOaA00
【けん】はいらんかね、【けん】はいらんかねと、刺さったままの伝説の剣を叩きながら老婆が歌う。
もちろんいるとは言えないが、いらんといえばきっと【腱】を抜かれるだろう。これはそういうお話なのだ。
剣を求めてやまない騎士にはこの老婆が見えないらしく、退治してくれと頼むわけにもいかない。
嗚呼、この剣、抜くや抜かざるや?
- 471 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:36:20.35 ID:/qZqOaA00
かつて病院だった廃墟に伝説の剣が刺さっていた。
散乱していたカルテを肝試しの戦利品に拾って帰ったら、剣もちゃっかり家に帰ってきていた。
その晩、剣を返せと病院から電話がかかってきたのでカルテはと訊くと、そっちはいらんと断られた。
嗚呼、この剣、抜くや抜かざるや?
- 472 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:38:35.30 ID:/qZqOaA00
人んちのちゃぶ台で飯を食いながら、円卓の王は言ったもんだよ。
剣に選ばれし者が死ねば、その座は次に移るんじゃないか、ってね。
でも選ばれし者を殺してその座を手に入れたところで達成感も何もあったもんじゃないし、
そのような物より何より、今はおかわりをよそってくれる人が欲しいんだとさ。さっさと国に帰れよお前。
- 473 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:40:59.48 ID:/qZqOaA00
奇跡をもたらす聖杯の力があれば剣による真の所有者選定時点から
自分に有利なようやり直せるんじゃないかと、円卓の王が思いついた。
それを可能とするのが聖杯で、万物すべて、所有者の望むがままとなるらしい。
まああの剣も聖杯とやらも別にいらないから、勝手に過去の改竄でも何でもやってちょうだい。
- 474 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/08(金) 14:41:21.66 ID:9lthBOn00
これは干す
- 475 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:44:34.81 ID:/qZqOaA00
選ばれし者しか見出せぬ聖杯に伝説の剣が刺さっていて持ち出せないそうだ。
聖杯に選ばれた者でも剣は抜けない、剣を抜ける者でも聖杯は見出せない。
困り果てた円卓の王は今日も人のうちのちゃぶ台で大統領と首脳会談めいた無駄話。
もう聖杯を見出したのは伝説の剣、伝説の剣の主は聖杯ってことでいいじゃない。
- 476 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:49:57.91 ID:/qZqOaA00
帰宅すると壁に見知らぬポスターが貼られていた。なんだか妙にでこぼこしている。
壁に死体でも塗りこめ、跡を隠すためにポスターを貼ったものか。
怖いもの見たさな趣味はないので、いやがる騎士にこれも冒険のうちと無理やり剥がさせてみた。
でもポスターは剥がれない。なるほど、この裏にあるのは伝説の剣ということか。
- 477 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:52:30.61 ID:/qZqOaA00
空中に伝説の剣が刺さっていた。どうやらエア台座ごっこのつもりらしい。
仕方がないのでエア抜刀してやり、エア罪に満ちたこの穢れた世界をエア袈裟斬りしたら
世界はエア崩壊し、そのあとにはただ、エア無のみが残されていた。
エアいっちゃポーンとさけた。エア鍋の下がらがら。
- 478 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 14:57:46.55 ID:/qZqOaA00
流し素麺と一緒に伝説の剣が流れてきた。
こういう一瞬の反射を問われる場では、ついとっさに箸が伸びてしまうというもの。
ところで人が冷やし中華を食べているうしろで、さっきから誰が素麺と剣を流しているんだろう。
食べる人なんか誰もいやしないのに。
- 479 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:02:25.61 ID:/qZqOaA00
しなる釣竿、確かな手ごたえ。
糸を引こうとしてこの重みは伝説の剣じゃないかと気がついた。
仕方なく糸を切ったはいいものの、針を借りた海幸彦にはどう言おう。
何を弁償してもあいつは元の針を返せと文句を言うに決まっているし。
- 480 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:03:34.04 ID:/qZqOaA00
天井に刺さったままの伝説の剣。
夏の陽を浴びてきらめくのがまた暑苦しくて、のんびり昼寝もできやしない。
ならばとつつ姫が剣の柄に吊るした陶製の風鈴が
風に煽られ昔懐かしい思い出を唄いはじめた。
- 481 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:07:36.31 ID:/qZqOaA00
藤棚に伝説の剣がぶら下がっていた。
選ばれし者にしか抜けないとわかってはいても、藤花を見上げるさほ姫もどこかおっかなびっくり。
いっそ引き抜いてやれれば気持ちよく藤花を愛でられるものを。
一方、毛虫は誰も呼んでないのに勝手に人の頭上に降ってきた。
- 482 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:12:52.65 ID:/qZqOaA00
逃げ水に伝説の剣が刺さっていた。
近づけば水はアスファルトの上をぬるぬると逃げ、伝説の剣も一緒になって遠ざかる。
逃げれば反射的に追うと思ったその発想自体は評価したい。
でも逃げ水みたいに追いつけないものに刺さったのは間違いだったね。
- 483 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:19:10.20 ID:/qZqOaA00
真夜中に騎士のうめき声で目が覚めた。
剣が騎士の上に正座して、その顔を覗き込むように鈍い伝説の光を放っている。
騎士はすでに息も絶え絶え。でもあんなに望んでいた剣にとり殺されるなら本望だろう。
どうなることかと眺めていたら、不意に冷蔵庫がぶぅんと唸り、剣は驚いて騎士の上から滑り落ちた。
- 484 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:21:06.28 ID:/qZqOaA00
伝説の剣を称える歌を作ったけれど、声に出して唄うと不幸が訪れる。
それはこの剣がいまだ抜き放たれず、伝説の新たなページを記述できない恨みからだと吟遊詩人。
じゃあ自分もモデル料が入ってくるまで、円卓の騎士の物語を唄った奴を呪おうかと円卓の王。
知るかそんなの。勝手に呪いでも呪われでも何でもしてろ。
- 485 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:24:06.11 ID:/qZqOaA00
赤いかみがほしいか、青いかみがほしいか、黄色いかみがほしいか、伝説の剣がほしいか。
便所で用を足していると聞こえてきた妖しの声。
かみは確か三つともろくな結果じゃなかったはず、かといって剣を受け取るのもまっぴら御免。
そう、正解は沈黙。黙って便所を出て、外にいた烏枢沙摩明王と笑顔でハイタッチ。
- 486 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:29:57.87 ID:/qZqOaA00
木が光る石が光る水が光る地が光る犬の毛も屋根瓦もビルの窓も何もかもが無駄に光る。
大統領の高笑いが鬱陶しい武士のやせ我慢が鬱陶しい高山で避暑中だろう雪女郎が鬱陶しい。
だらけるつつ姫が目障りだ無駄飯喰らう円卓の王が目障りだ騎士の重苦しい甲冑が目障りだ。
ああ、伝説の剣を抜き放ち一閃すればそのすべてが夏の視界から消え去るような気がしてきた。
- 487 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:35:22.37 ID:/qZqOaA00
わにが大口開けて待ち構えていた。
その口には伝説の剣が刺さっている。
いつもわにの歯糞をついばみにやってくる小鳥もこれにはお手上げ。
抜いてくれなきゃ食ってやるといわれても、剣がつっかえてて口閉まらないじゃん。
- 488 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:38:05.13 ID:/qZqOaA00
伝説の剣が別の伝説の剣の隣りに刺さっていた。
このままではもう一本を抜ける人が来て自分の剣を抜いたとしても、
一本抜いてもう一本を放置というのもなんなので、チャレンジするしかないだろう。
そして抜くことができず、喝采はたちまちのうちに失望へと変わるのだ。知ったこっちゃないけどさ。
- 489 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/02/08(金) 15:41:23.12 ID:/qZqOaA00
更地に伝説の剣が刺さっていた。
いつも通っている道にあるのに、以前なにがあったかどうしても思い出せない。
剣だけが記憶に栓でもしているみたいに刺さっている。抜けばひょっとしたら思い出すだろうか。
思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。
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