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人外娘「ずっと一緒にいようね…」少女「離してよお!」
564 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 16:59:34.54 ID:rT1E1cDW0
純愛もかなり見たいがスレチか


566 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 18:20:17.66 ID:TDiDesRC0
>>564
君の願いをかなえてやろう


ところで、人形っ子って、人外少女のくくりでオッケー?


567 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 18:29:25.06 ID:HgPCDNt/0
人外が出てくる小説ってある?ラノベでもいい
猫耳とか可愛いのじゃなく、沙耶みたいな誰得レベルの


568 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 18:33:23.34 ID:jgdEML700
古典なら・・・狐になった奥様とか・・・人外を通り越して獣そのものだけど
あと雨月物語はヤンデレ蛇娘に追いかけられる人の話がある


569 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/30(月) 18:34:01.71 ID:ytcw5u5Y0
>>567
俺が2年後位にシリウスで連載するから待ってろ
ただしそれ等を虐殺する内容


570 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 18:38:07.72 ID:lT+0CD5o0
>>566
全然イケる

しかし、狼娘が偶然拾ってくれたご主人様(少女)を無理矢理、性的に美味しく頂く話が見たいなぁ

こう、リーダー交代的な交尾的な感じで?
ペットからの反逆みたいな?


571 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 18:41:52.07 ID:TDiDesRC0
>>570
狼娘は守備範囲外なんだ。すまぬ。


少女「どうしよう……山菜取りに来ただけなのに」

少女「迷っちゃった……」

少女「帰り道、どっち……?」

ぽつ、ぽつぽつぽつ

少女「わ、雨……?」

ザァァァァァ……

少女「やだ、わ、わ、わ……」タタタッ



573 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/30(月) 18:43:50.04 ID:tOA3QEyO0
スライム娘が愛しい少女と溶かしてしまう物語


574 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 18:46:31.80 ID:TDiDesRC0
ザァァァァァァァァ……

少女「やだ、もう……」

ピカッ、ゴロゴロゴロゴロ……

少女「雷!?」

少女「う、うう……」

少女「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」タタタタタッ


少女「あ、館がある……」グシグシ

少女「雨宿りさせてもらおう……」


576 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 18:52:27.08 ID:TDiDesRC0
ギイイイイイイィィィ……

少女「誰かいませんかぁ……」

ピカッ

少女「きゃあああっ!!」

バタン!

少女「え、扉が勝手に!?」

ボッ、ボッ、ボッ、ボッ、ボボボボボ……

少女「蝋燭に火が……」ブルブル

少女「お、お化け……?」

「誰……?また、命を狙いに来た賞金稼ぎ?」

少女「ひっ……助けて……」ガタガタ


577 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 18:58:58.48 ID:TDiDesRC0
「おや……これは、可愛い賞金稼ぎ」

少女「殺さないで……」ガタガタ

「ふむ……迷子?一応結界が張ってあったんだけど」

「本当にただの子供みたいね」

「殺さないよ。そう怖がらないで」

少女「う、うん……」

「あなた、名前は?」

少女「少女です……お姉さんは?」

「私?あはは、名乗るのも久しぶりだなぁ」

人形「私は、人形。よろしくね、少女」


578 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:04:35.14 ID:TDiDesRC0
少女「人形さん?でも……」

人形「ああ、見た目が人間って?そりゃあ、ニンギョウだもの」

人形「ヒトガタと書いて、人形。人の形をしてないとね」

少女「……ごめんなさい」

人形「謝ることはないわ……それにしてもあなた、びしょ濡れね」

人形「雨宿りしに来たんでしょう?雨がやむまで……多分今日中にはやまないわね」

人形「泊まっていくといいわ。さ、こっちにおいで。お風呂に入りましょう」

少女「ありがとう、人形さん」

人形「いいえ。それに、しょせん気まぐれよ」


579 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:11:22.91 ID:TDiDesRC0
少女「あの……他に人はいないんですか?」

人形「あなたは、人外の生き物と一緒に暮らしたいと思う?」

少女「ぅ……」

人形「そんな、ちょっとした冗談よ。ここには私一人。たまに賞金稼ぎが来るわね」


少女「賞金稼ぎ?」

人形「私はいわゆるモンスターだから。それに、なかなかの力もある。賞金も結構な額なのよ」

少女「そうは、見えないです……」

人形「あらら、そんなに弱そうに見える?結構人気の賞金首なんだけれど」

少女「ちがっ……!だって、人形さん、全然、怖くないし……」

少女「優しい、お姉ちゃんみたい。ドレスも似合ってるし……」

人形「……そんなこと言われたの、はじめてよ」

人形「私がお姉ちゃんなら、あなたは可愛い妹ね」

少女「えへへ……」


580 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:15:47.06 ID:TDiDesRC0
人形「でもね、一応言っておくと……」

男「オラァッ!」

人形「おっと、危ない」

少女「きゃあっ!」

人形「少女、下がって!全く、いつの間に……」シュランや

男 「スカートから剣、か。丸腰でいてくれりゃ楽なのによ!」

人形「私としても、ぜひ丸腰でいたいのだけれど」

人形「あなたのような人がいるから、この細腕で剣なんて持たなきゃいけなくなる」

男 「へへっ、噂より弱そうだな……賞金は、もらった!」

人形「そうもいかないのよ。特に今の私は」

人形「負けられないからね」


581 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:20:11.28 ID:TDiDesRC0
男だった肉片「」

人形「これで……ええっと。あ、二百と、五十六人」

少女「大丈夫!?人形さん!」

人形「あらら。心配してくれるの?」

少女「もちろんだよ!けが、してない?」

人形「そうね。どこも壊れてないわ」

人形「でもね、私は魔物なのよ?あなたは私が死ぬことを喜んでも、生きることを喜ぶのはおかしいんじゃない?」

少女「でも……」

人形「うーん……ちょうどいいかな」

少女「?」

人形「私も、動くためにエネルギーがいる。そのエネルギーは」

人形「これ」

少女「ひっ」


582 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:22:34.45 ID:TDiDesRC0
人形「人間の心臓。私は、これを食べて生きている」

人形「ガツガツガツガツ・・・・・・・・」

少女「あ、わ、わ……」

人形「ごくん。ね?怖いでしょう?」

少女「………」

人形「う……」

人形「お風呂、入りましょ……」

少女「……」


584 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:26:05.09 ID:TDiDesRC0
お風呂

少女「……」シュルシュル

人形「……」ヌギヌギ

人形「え……ええと。入浴剤、なにがいい?」

人形「バラとか……色々、あるけど……」

少女「……」

人形「バラ、とか……」

少女「……」

人形「え、とぉ……フルーツ、なんかも……」

少女「……」

人形「ごめん……」


585 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:33:04.60 ID:TDiDesRC0
人形「……」チャプチャプ

少女「人形さんって……」
 
人形「ああ、この体?うん、肩とか、足の付け根とかは球体関節ね」

人形「肘や、膝もそうだけど見えないように加工してあるの」

少女「体、さわっても、いい?」

人形「いいよ」

少女「固い……」

人形「あはは……ニンギョウだからね。体温とかもないし。私の胸に、耳を当ててみて?」

少女「静かだ……」

人形「心臓なんてないからね」

人形「私は、魔物なのよ」


586 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:38:15.40 ID:TDiDesRC0
少女「心臓、食べないと生きていけないの?」

人形「そうね……食べないと、動けないわ」

少女「なんで……悲しいよ……」

人形「そういう風に、作られちゃったから」

少女「誰に作られたの?」

人形「魔法使いね。遠い、海の向こうの国で……」

少女「その魔法使いさんに頼んで、食べなくても大丈夫になれない?」

人形「私が食べた、はじめての心臓はその魔法使いのものなの」

人形「それに、私が生まれたのはずっと昔。そのころの人間はもう生きていないわ」

少女「どのくらいの心臓を食べたの?」

人形「五十個ぐらいかな。あんまり動ないようにしていてね……年に一個か二個くらい」

少女「人形さん、可哀そう」

人形「あなた、優しいのね」


587 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:46:14.83 ID:TDiDesRC0
少女「お風呂、ありがとう」ホカホカ

人形「どういたしまして」ホカホカ

少女「人形さんは、この館に住んでいるの?」

人形「そうよ。基本的に、ここからでることはないわ」

少女「退屈じゃない?」

人形「うーん……やることはたくさんあるわ」

人形「壊されないために魔法を勉強したり、剣の練習をしたり」

人形「でも、ちょっとさびしいわね」

少女「そっか……」

人形「ごはんでも作りましょう。少女が持ってきた山菜、使っていいかしら?」

少女「うん、いいよ」


588 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 19:49:33.25 ID:TDiDesRC0
少女「おいしかったー!」

人形「そう、よかったわ」

少女「でも、私だけ食べてよかったの?」

人形「私は……」

少女「あ、ごめんなさい」

人形「いいのよ。ありがとう」

人形「もう、寝ましょう」

少女「おやすみなさい」

人形「おやすみ。よい夢を」


589 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:02:22.53 ID:TDiDesRC0
人形「ほんとに寝てる……」

少女「くぅ……くぅ……」

人形「ふふっ」ナデナデ

私が怖くないのかしら

この子は私を受け入れてくれるの?

ただなんとなく稼働しているだけの毎日に

あなたは意味を与えてくれるの?

あなたは私が

あなたの心臓を次の瞬間にでもたべようとしていると

本当に考えてないと信じてるの?

あんまり私に優しくすると

好きになっちゃうよ?


590 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:06:25.31 ID:TDiDesRC0
少女「お邪魔しました」

人形「これを持っていきなさい」

少女「コンパス?」

人形「あなたが行きたいところの方向を指しているわ」

人形「お家に帰りたいと思いつづければ、針は家の方角を示す」

少女「ありがとう!これで安心して帰れるよ!」

人形「モンスターには気を付けて……モンスターの私が言うのも変だけれど」

少女「……」

少女「ありがとう、人形さん!」

人形「気を付けてね」



人形「帰っちゃったか」


591 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:13:38.60 ID:TDiDesRC0
何日か後

少女「人形さーん!!」

人形「え?少女?どうして、ここに?」

少女「じゃーん、コンパスを使ったの!」

人形「ああ……コンパス……そっか」

人形「何の用かしら?」

少女「人形さんが、さびしいって言ってたから」

少女「私、人形さんのお友達になりたいの」

人形「私……の」

人形「友達?」

少女「うん、ダメかな?」

人形「ダメだ、なんて……」


594 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:19:14.62 ID:/EbjxZsz0
姉妹なノリで可愛いな
ここから徐々に病むんだな


595 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:19:31.80 ID:TDiDesRC0
人形「ありがとう、嬉しいわ」

少女「よかった、断られなくて」

人形「……わたし、もう心臓を食べるのはやめにするわ」

人形「あんまり動かずにいて……あなたと、お話する時だけ動く」

人形「そうすれば、十分平気」

少女「どうして、そんなこと思ったの?」

人形「あなたは人間でしょう?あなたと同じ種族の人を、殺すわけにはいかないわ」

人形「お友達、だからね」

少女「ありがとう、人形さん……」


596 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:24:18.62 ID:TDiDesRC0
>>594
ざんねんだが、これは純愛なんだ
病んでいくのは昨日一昨日書いた妖精さんかアルルーナで

何年か

女「人形さん!」

人形「……ん」

女「起きた?」

人形「……ええ。こんにちは、女」

女「うん、人形さん」

女「なんだか、ニコニコしてた。どんな夢を見ていたの?」

人形「あなたとお友達になった時のことよ」

人形「あんなにちっちゃかったのに、今じゃ私と同じくらい」

女「見た目は、ね。実際の年齢は、私はまだまだ若いもん」

人形「あら、私だって、まだまだ若いわ」

女「へへ、そうだったね」


597 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:29:03.10 ID:TDiDesRC0
人形「あれから心臓を食べてないけど」

人形「案外動けるものね」ピョンピョン

女「約束、まもってくれてるんだよね」

女「賞金稼ぎも、殺さないでいてくれるし」

人形「女のためだからね」

女「……なんだか、照れちゃうよ」

女「人形さんは、私の最高のお姉さんみたいな存在だよ!」

女「大好き」

人形「ふふ。料理も、勉強も。お化粧も裁縫も、全部私が教えてあげたからね」

人形「女は、私の最高の妹みたいな存在」

人形「愛してるわ。本当に、世界で一番」


598 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/30(月) 20:34:19.13 ID:Uevkgku50
純愛だと別のベクトルに嫌な予感ががが


599 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:34:20.50 ID:TDiDesRC0


女「〜♪」

男「あ、女!どこ行ってたんだよ」

女「あ、男。えへへ、ちょっとね」

男「なんだよ、恋人の所か?」

女「恋人か〜ううん、恋人はいないから」

男「ふーん。そういや女って、そんなにきれいで頭もいいし、家庭的なのに恋人いないんだよな」

男「誰か好きな奴でもいるのか?」

女「うん?うん、いるよ。ずっと、ちっちゃいころからの片思いの人が」

女(……人形さん)

男「そ、それって、どんな奴だよ?」

女「えーっと。カッコよくて、強くて、優しい……心の強い人」

男「へーっ」

男(俺は多分かっこいい。剣の腕は村一番。やさしい?意志は強いと思う)

男(もしかして、俺?いやまさか)


600 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:35:30.15 ID:zqQAj9wCO
鬱ENDの予感


601 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:36:53.11 ID:OyPTYfde0
正直この男みたいな考え方できるポジティブなヤツが羨ましい


602 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:38:14.65 ID:TDiDesRC0
女「人形さん!」

人形「……ん」

人形「ああ、女。いらっしゃい。あ、」フラ

女「おっと、大丈夫?」

人形「………」

女「ね、ねえ。平気?」

人形「ええ。稼働に問題はないみたい。ただの寝すぎね」

女「びっくりしたー。驚かせないでよね!」

人形「ごめんなさい。それで、どんな用事かしら?」

女「今度ね、村でお祭りがあるんだ!」

女「人形さんと、一緒に見て回りたいの」

人形「お祭り、ね」


603 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:42:42.23 ID:TDiDesRC0
人形「うん……たまには、いいかしら」

女「本当!?大丈夫なの!?」

人形「ええ。私は、顔自体はバレてないと思うから……」

人形(多分)

人形「それよりも服よ。私、ドレスしか持ってないわ」

女「大丈夫だよ。私の服貸してあげる!」

人形「あなたの服って……大半私が作ってあげたやつじゃない」

女「えへへ、こんなこともあろうかと、ちょっと前から作ってたんだ」

女「今度持ってくるよ。きっと、似合うと思うな!」

人形「ふふ、それは楽しみだわ」


604 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/30(月) 20:47:25.62 ID:TDiDesRC0
女「〜♪♪」

男「よう、機嫌よさそうだな」

女「あは、わかっちゃう?」

女「今すっごく幸せなの!」

男「そりゃよかったな。なにがあったんだ?」

女「えへへ、秘密」

女「〜〜♪」

男「なんだ、あいつ……」

男「あ、祭りに誘うの忘れた」



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