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のび太「でも、僕は……」
- 1 名前:VIPがお送りします。 []
投稿日:2008/05/14(水) 22:59:00.44 ID:VU+kGNQ+0
いつも通りの帰り道。
いや、今思えばあの帰り道から不穏な空気は感じ取れていた。
しかし、当時小学生だった僕にはそんな異常な雰囲気もある種の非日常のように楽しんでいた気がする。
なんといっても、僕にはドラえもんがついていたのだから。
ドラえもんは、なんでも出来た。
空を飛ぶことも、一瞬で目的地へ移動することも。
今思えばばかげたテクノロジーだった。
しかしそのテクノロジーが、あのときの僕には、生活のすべてで、僕の支えだった。
どんなことが起きても、ドラえもんがなんとかしてくれる。
そう、思ってたんだ。
のび太「ただいま」
男「こんにちは」
家のドアを開けると、そこには知らない男の人がいた。
- 2 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:01:48.26 ID:VU+kGNQ+0
いつもすぐに迎えに来るママ、もしくはドラえもん。
だがそのとき二人の姿はなく、目の前にいたのは見知らぬ男ただ一人だった。
のび太「……あの、あなたは?」
男「私かい?私は……」
ママ「のび太!」
不意に、ママの声がした。
ああ、いたんだ。僕は安心した。
のび太「ママ、この人は?」
ママ「のび太!こっちにきなさい」
のび太「……?」
僕はママに呼ばれるまま家の中に入った。
その後ろについてくる、見知らぬ男。
この人は、いったい誰なんだろう。
- 5 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:04:50.98 ID:VU+kGNQ+0
居間にはママと僕、そして男の人の三人だけ。
男「はじめまして、のび太君。今日は突然お邪魔してごめんね」
男はかしこまっていった。
服はスーツ。しかも高そうだ。ネクタイはきちっと締められ、テレビに出てくる政治家みたいだった。
のび太「はぁ……」
それにしてもこの人は?
ママはさっきからひとこともしゃべらない。
男「あんまり固くならずに。じゃあ、自己紹介をしようか」
男は胸元に手を入れ、名刺をさしだした。
受け取る僕。
そこには、こう書いてあった。
防衛省。
僕は一瞬目を疑った。
- 6 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:04:58.44 ID:8e5+JCSpO
のび太「ドラえもん、ポケットにおしっこしてもいいかな」
- 9 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:06:44.97 ID:a/kb//ghO
>>6に拍手
- 10 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:08:25.39 ID:VU+kGNQ+0
防衛省?
防衛省って、あのジエータイとか、戦闘機とか……
男「私は、防衛省軍令局のものです」
男は僕の目をしっかり見据えていった。
僕には何がなんだかわからなかった。
男「すまない、のび太君。時間がないんだ。説明することはたくさんありすぎてすべては説明しきれない。
かいつまんで説明するから、よく聞いてくれ」
そして、男はテレビの電源を入れた。
説明するといったのに、テレビを見ようとは、いったいどういうつもりなんだろう。
ニュース「昨日からの、横須賀基地での米軍の篭城は依然続いており、
横須賀基地の周りには厳戒態勢の警察および自衛隊が基地を囲むように警戒しております」
- 11 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:10:04.32 ID:8e5+JCSpO
のび太「ドラえもん…うんこもしたくなってきたよ。ポケット広げといてよ」
- 13 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:13:14.34 ID:a/kb//ghO
>>1
>>11
両方に期待
- 14 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:14:02.43 ID:MLY0HBbRO
最終兵器ドラえもん
ってとこか。
- 16 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:14:28.76 ID:VU+kGNQ+0
のび太「これは……」
貿易摩擦と人権問題によって日本とアメリカの亀裂が決定的になったあと、
在日米軍の処遇をめぐって二カ国間で協議が重ねられていた。
しかし話し合いは平行線をたどり、昨日ついに在日米軍が基地に篭城することとなったのだった。
男「状況は切迫している。これはアメリカ側の描いたシナリオなんだ」
のび太「シナリオ……?」
そんなこと言われても、僕にはなにがなんだかわからない。
男「横須賀に刺激されて、全国の米軍基地が篭城する気配を見せている。
自衛隊が本気を出せば、日本に存在するすべての米軍基地を押さえることは出来る。
だが、問題はそのあとだ」
理解が追いつかないまま、話が進んでいく。
- 20 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:21:48.42 ID:VU+kGNQ+0
男「すべての在日米軍基地を押さえた後は、昨日横須賀を脱出した第七艦隊、
そしてハワイから第三艦隊が連合艦隊として東京を目指すこととなるだろう。
専守防衛に徹すれば、我々は首都を蹂躙されるようなことはない。
だが、それではだめなんだ。国力で劣るわれわれが、アメリカに勝つようなことはありえない」
艦隊?
戦争が始まる、というのか?
小学生の僕の頭はきしみ、悲鳴を上げた。
のび太「で、でも」
男「ん?」
僕はなんとか声を絞り出した。
のび太「その戦争と、ぼくに、いったい何の関係が?」
何も関係ないはずだ。
男「それが、大有りなんだ」
男はいった。
男「この家に、青い色をしたロボットがいるよね」
どくんと、心臓が早く脈をうった。
- 21 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:22:49.94 ID:cLa9mJ0t0
つまらん、米軍とドラえもんの組み合わせ辺りににおいを感じる
- 22 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:23:14.17 ID:8e5+JCSpO
ドラえもん「しょうがないなぁ、今回だけだぞのび太くん」
のび太「ありがとう。なにせ四次元だもんね!よっこいしょ」
- 24 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:24:37.58 ID:XYy0YMxI0
だが俺は期待
- 25 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:25:31.84 ID:VU+kGNQ+0
男「目撃情報が、たくさんあるんだ」
男はかばんの中から何枚かA4サイズの紙を取り出し、僕に見せた。
男「黄色い装置を頭に載せて、空を飛ぶ君たち」
渡された紙には、タケコプターをつけて飛ぶ僕らの姿がはっきりと映し出されていた。
男「そして、これ」
二枚目には、通り抜けフープで壁をくぐる僕の姿。
男「そして……」
三枚目の紙には、どこでもドアの扉をあけている僕の姿。
男「君は、これらのことについて、知っているよね」
- 26 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:26:54.15 ID:8e5+JCSpO
ブピー、ブプッ
のび太「ふぅ、すっきりした」
ドラえもん「またしたくなったら言えよ?なにせ四次元だからな、いくらでも糞が入るぜ」
- 28 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:27:44.45 ID:a/kb//ghO
>>11
のび太ってうまいこと言ってるのか?
誰か教えて><
- 29 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:30:14.72 ID:95awEQJY0
何の為に米軍が篭城すんだよwwwwwwwイミフwwwwww
- 30 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/14(水) 23:30:33.28 ID:rWT8acZO0
>>25>>26
共に期待してるz
- 31 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:30:57.62 ID:VU+kGNQ+0
のび太「……知ってたら、なんだっていうんですか」
僕は男をにらんだ。
男「たとえばだよ、のび太くん」
男は続けた。
男「この、三枚目のピンクの扉。この扉は、本当のところどうかわからないが……我々が推察したところ、
目的の場所へと一瞬で移動できる機能を持っている」
のび太「……」
男「使い方によっては、この扉は要人暗殺、奇襲、情報収集……などなど。
戦略兵器としての機能を有していることとなる」
- 32 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:31:56.96 ID:RSLhdNC60
どちらも続けてくれ
- 33 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:32:17.60 ID:A6FV9l8cO
地球破壊爆弾
- 34 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:32:36.70 ID:rnJ9WRNIO
どらえも〜〜〜ん
- 36 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:34:59.76 ID:8e5+JCSpO
のび太「あぁなんかムラムラしてきた!そうだ!ドラえもん、ガリバートンネル出してよ!」
ドラえもん「何に使うんだい?」
のび太「オナホ(貫通式)に使うんだよ!」
- 37 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/14(水) 23:36:33.57 ID:fy9Qfe6O0
>>29
横浜ベイブリッジがミサイル攻撃でもされたんじゃね?
- 38 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:37:28.00 ID:VU+kGNQ+0
僕の理解の及ばないところに話が進んでいく。
男「日米安全保障条約はすでに破棄された。
開戦はもう確定したんだ。しかし、我々に勝算はない。
緒戦で連戦を重ねて、アメリカの世論が反戦に傾いたときに講和を結ぶしかない。
それも、我々が有利な形で、だ」
そうじゃないと、何のための戦争かわからない、と男は続けた。
男「そこで、だ」
そのときの男の顔を、たぶん僕は一生忘れないと思う。
男「この家にいる、青いロボット。我々が徴収させてもらう」
男が手を上げると、どこに隠れていたのかわからない緑の服を着た男たちが、
扉から、窓から、押入れからと現れて、僕とママに銃口を向けた。
ママ「きゃあ!」
のび太「……!!」
一瞬だった。
- 39 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:39:26.12 ID:j6Dv3/hR0
現代の戦争で敵陣に孤立した拠点で篭城すんのってどんくらい意味あるんだ?
- 40 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:40:15.56 ID:rWT8acZO0
スレがのびないのは何故だろうドラえもんだからか。現実離れしてるからか
- 41 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:40:53.13 ID:VU+kGNQ+0
男「ドラえもん君。聞いていただろう」
僕は銃口を向けられたまま身動きが出来ない。
あご先に当てられた銃の先が、きらりと光った。
のび太「……ぐ」
男「君の大好きなのび太君がここでトマトソースになるのか、君が我々とくるのか、
君の選択肢は二つだ」
ママは黙ったまま。
男のニヤニヤする顔がやけに視界の中で際立っていた。
そのとき、聞きなれた足音が聞こえた。
ドラえもん「……」
のび太「ドラえもん……!」
- 43 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:42:13.53 ID:8e5+JCSpO
のび太「小さい方から挿入するとね…」
ドラえもん「すごい!一気に巨根じゃないか!大発見だよのび太くん」
のび太「これでしずかちゃんの下のお口を塞いでやるんだ!」
- 44 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:42:14.38 ID:voWZbffiO
日本が勝ち目も無い戦いを挑むわけがないがな
それに、勝った所でどうする
- 45 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:42:39.18 ID:a2NLf4RTO
>>40
今の日本なら、まず米国と戦争なんかになる前に降伏すると思う。
- 46 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:44:18.91 ID:VU+kGNQ+0
男「君がドラえもんか」
ドラえもん「……」
男「で、どうだね。心は決まったかね?我々と来るのか、もしくはのび太君を殺すのか」
ドラえもん「……」
無言のまま、男の下へと歩いていくドラえもん。
のび太「ドラえもん……!」
ドラえもん「仕方ないよ……」
ずっと沈黙を守っていたドラえもんが、静かに口を開いた。
ドラえもん「僕がちょっと行って、この国のために働いてくるだけだよ。
大丈夫、すぐに帰ってくる」
- 47 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/14(水) 23:44:21.69 ID:fy9Qfe6O0
>>43
わっふる
- 49 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:48:00.31 ID:a2NLf4RTO
今思ったら、ドラえもんは歴史に干渉したらダメなんだから、のび太の時代の戦争に関与したら、大きく歴史を変えたことになってタイムパトロールかなんかに消されるんじゃね?
- 50 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:48:45.09 ID:VU+kGNQ+0
男「いい心がけだ」
男はドラえもんに手錠をかけようとして、かけられなかった。
当然といえば当然だ。
男「ぐ……」
あきらめて、緑の男たちに両腕をつかませてふすまの向こうに消えていった。
ドラえもんが、最後に僕を見た。
ドラえもん「……」
男「あ、そうそう」
ふすまからひょいと顔をだして、男が言った。
男「君の友達の……出来杉くんだったかな?
彼に礼を言っといてくれないか。君の情報のおかげだった、ってね」
のび太「……出来杉!?」
男「我々にとっては有益な情報だった。彼には本当に感謝してるよ」
男が消えてからも、その言葉が頭から離れなかった。
- 51 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:51:09.18 ID:BtgwfMxyO
ドラえもんが干渉することによって未来が変わりドラえもん自体が消えたりしてな
- 52 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/14(水) 23:51:08.68 ID:s681mvQv0
出来杉・・・貴様・・・!
- 53 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:51:22.50 ID:rWT8acZO0
黒幕は出来杉か。ああ出番がないからか
- 54 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:51:58.19 ID:RSLhdNC60
>>49
実はそゆ歴史なんじゃね?
- 55 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:52:23.44 ID:XYy0YMxI0
>>49
でも既にのび太たちに干渉してる時点でアウトなハズなのに
抹消されないってことは、ドラえもんが居て起こる選択肢は
未来的に決定事項なんじゃね?
- 56 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:53:02.99 ID:VU+kGNQ+0
男が帰ったあと、僕は出来杉の家へと走ったが、すでに空き家になっていた。
隣人は、どこか外国に引っ越した、といっていた。
そしてその10時間後、アメリカから宣戦布告がなされ、開戦した。
緒戦、日本は連勝し続けた。きっとドラえもんのおかげだ。
だがあの男のもくろみははずれ、アメリカの世論は反戦に向かうことなく戦争は続いていき、
不可侵を破って侵攻してきたロシアに日本は占領された。
北海道、東北はロシアに。関東より南はアメリカに。
日本は分断統治されることとなった。
- 57 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/14(水) 23:54:23.38 ID:7xbm54Q70
展開はええ
- 58 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:55:20.74 ID:EM5Du+vj0
未来から干渉されると、また別の道に枝分かれする
干渉した未来とはまた別の未来ができるらしい。
- 60 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:56:35.86 ID:uQD0Wi0X0
×出来杉
○出木杉
- 61 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:58:07.12 ID:VU+kGNQ+0
その五年後。
僕が住んでいる場所はアメリカの51番目の州となり、僕は高校生になっていた。
ジャイアン「おいのび太、野球しようぜ」
ジャイアン、スネオ、しずかちゃん。
全員同じ高校に進学した。
のび太「野球?いいよ、僕。運動できないし」
ジャイアン「んだとう?いいからこい、やるんだよ!」
ドラえもんがいなくなっても、みんながいるから僕はがんばれた。
あのあと、ドラえもんがどうなったのか、結局わからなかった。
アメリカに破壊されてしまったのかもしれないが、僕はどこかで元気でやっている、と思っている。
- 62 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:58:34.73 ID:rCs6LZ0lO
これを読んでて1つだけ気になる事がある・・・
CV.のぶ代 でいいんだよな?
- 63 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:59:11.63 ID:8e5+JCSpO
のび太「その前に試し打ちをしたいんだけどさ、仰向けになってよドラえもん」
ドラえもん「んもぅしょうがないなぁ」
- 64 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:59:24.82 ID:XYy0YMxI0
まさか…終わり…か?
- 65 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/14(水) 23:59:52.62 ID:rWT8acZO0
展開はやいです!
- 66 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:01:11.93 ID:b+i4wjFfO
のび太「でも、僕は………間違っていたのは僕じゃない! 世界の方だ!」
という展開かと思った。
- 67 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:01:27.92 ID:UetgMigH0
スネオ「んじゃ僕内野ね」
ジャイアン「俺が打つから、のび太もちゃんと取れよ」
のび太「うん」
白球を追いかけているうちは、楽でよかった。
ドラえもんのことを、一瞬でも忘れられたから。
ジャイアン「そっちいったぞ、のび太!」
のび太「う、うん!」
大きく伸びたボールは風に吹かれて……
窓ガラスを割った。
- 68 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:02:17.80 ID:4h7mc4Lg0
>>66
そういやまだスレタイ出てねーや。
まだ続きそうだな
- 69 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/15(木) 00:03:05.39 ID:0TeSw/sP0
ん?idの様子が・・・
- 70 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:04:13.91 ID:UetgMigH0
ジャイアン「のび太てめぇ、なにやってんだよ!」
のび太「うわああ……やばい、雷さんの家だ!」
スネオ「早く謝ってこい!」
二人に促され、僕は雷さんの家の扉をたたいた。
返事はなかった。
いないんだろうか?
好都合だ。
僕は庭に入って、ボールを拾おうとした。
……庭に足を踏み入れたとき、カチリ、と地面から音がした。
のび太「……あれ?」
地面の色が一箇所、不自然だ。
- 71 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:04:34.63 ID:4h7mc4Lg0
>>67
雷さんフラグキターwww
- 72 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:05:14.91 ID:ybLEP/3C0
地雷さんか
- 76 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:09:47.90 ID:UetgMigH0
のび太「これは……」
ジャイアン「おいのび太、おせぇ!……って、どうした?」
のび太「ジャイアン、これを見て」
ジャイアン「ああん?」
地面に向かい指をさす。
2×2メートルほどの、正方形の地面。そこだけ、明らかにほかと色が違っていた。
ジャイアン「これは……って、のび太」
のび太「……え?」
ジャイアン「お前、何か踏んでるぞ」
スネオ「なんだこれ」
よく見ると、僕の足元に、何かボタンのようなものが埋まっていた。
僕の足はその上。つまり、知らないうちにボタンを押していたことになる。
ジャイアン「……OPEN?」
ボタンの上にかかれた文字を、ジャイアンが声に出して読む。
- 77 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:11:14.03 ID:4h7mc4Lg0
ドラちゃん!? ドラちゃんなのか!?
- 78 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/15(木) 00:12:00.37 ID:T3R4Acmo0
地雷じゃないのか
- 79 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/15(木) 00:12:35.40 ID:0TeSw/sP0
おwwwどらえもんふらぐ?
- 81 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:14:05.49 ID:ybLEP/3C0
地雷じゃない!?
wktk
- 82 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/15(木) 00:14:34.97 ID:UetgMigH0
スネオ「オープンって……なんだ?って、うわぁ!」
突如として、例の色の異なっていた地面がハッチのように開いた。
バン、と音がして、土が舞い上がった。
のび太「うわっ!」
僕らは三人とも、突如舞い上がった土煙に目をおおった。
土煙が落ち着き、視界が回復してくると、僕らは三人でその開いた地面のなかをのぞきこんだ。
ジャイアン「……はしご?」
そこには、はしごがあった。
ただの、縄梯子。
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