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猫「いらっしゃいませー」
- 1 :VIPがお送りします []
:2009/02/16(月) 22:12:21.11 ID:3wZsR6430
男「・・・・・・」
猫「・・・・・・」
男「よう、役立たず。」
猫「・・・・・・・・・・」
男「ほら、魚のしっぽ」
猫「ふい」
男「・・・・・・」
男「あっかんべー。」
猫「つん。」
- 6 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:16:40.96 ID:3wZsR6430
「ねえねえ、家のネコちゃん、どこかで見なかった?」
男「・・いや、見ていませんけど」
「今朝から、姿が 見えないのよね。ご飯の時間になっても、帰ってこないの。」
「どこ行っちゃったのかしら。外で 見かけたら、教えて頂戴。お願いね。」
男「・・はい。」
男(昨日は、窓のなかに、どてっと寝てたのに。)
男(ご飯に、帰ってこないなんて。ちょっと 珍しいな。)
- 7 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:22:02.89 ID:3wZsR6430
男(でも あの贅沢な猫。そう遠くまで 出かけるはずないし。)
男(なんたって、残り物なんか、食べないんだから。上等な肉か、新鮮なおさしみ。)
男(どうせ、押入れの中か、どこかで、ぐうぐう眠ってるだろう。)
男(あいつ、そういう猫だもん。)
- 8 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:28:55.78 ID:3wZsR6430
男(今日はもう遅くなったから、近道して帰ろう。)
男(ん?)
ぽたぽた
男「あれっ?お前、山下さんちの猫じゃないの。」
女「・・・」
男「あっ。何言ってるんだろ。ごめんね。猫なんて 言ったりして。」
女「つん」
男「あ。やっぱり、ねえ、猫だろう。」
女「ちがうよ。」
女「もう、山下さんの猫じゃないの。」
- 9 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:32:31.31 ID:3wZsR6430
男「へえー、なんで?家出したのか。」
女「家出じゃありません。独立、と言って頂戴。」
男「独立?」
女「そう。いままで、お世話になってたけどね。これからは、私一人で、やっていくってこと。」
女「私、商売を始めることにしたの。」
女「飼い主のお世話になって、役に立たない猫、とか、お嬢様の猫、なんて言われるのは、あきちゃったんだから。」
- 11 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:38:16.41 ID:3wZsR6430
男「商売って、いたい、なにするつもり?」
女「あのね。レストラン。」
男「レストラン?」
女「そう。」コク
男「そんなすました顔しても、だめ。レストランなんて、できるわけないじゃない。猫なんだから。」
女「今は、女の子です。」
男「あ、そうか。つい、勘違いしちゃう。」
- 12 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:45:11.11 ID:3wZsR6430
女「あなた、手伝う気 ある?」
男「手伝うって言っても・・」
女「じいーー」
男「ううん・・」
女「手伝うんだったら、雇ってあげてもいいわよ。」
男「よし、学校の空いた時間なら、手伝ってもいいよ。」
女「そう。」
女「それじゃあ、契約書にサインして。」
男「契約書?」
女「うん。これ。」
男「へえー・・まあ、人生に一度くらい、猫と一緒に働いてもいいかな。」
男「・・この肉球の判子は何?」
女「そっちは私のサイン。あなたはこっち。」
- 13 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:49:02.24 ID:3wZsR6430
男「ううー、寒い。こんな朝から働くのかなあ。」
男「公園で、レストランごっこでもするのかな?」
女「あ、きたわね。こっち、こっち。」
男「そんなとこに隠れてたのか。」
女「ソーセージ持ってきた?」
男「持ってきたけど、どうするの。」
女「ここにおいて。」
男「・・・・ベンチ?置いちゃっていいの?」
女「うん。」
- 14 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:51:00.88 ID:3wZsR6430
女「くうん」
男「あ、なんだ、お前が食べるのか。」
女「そうですよ。どうすると思ったの?」
女「・・・・さ、仕事はこれから。レストランの材料を仕入れに行きます。」
女「それを 手伝ってもらいたいの。」
- 15 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:54:04.99 ID:3wZsR6430
男「え、材料って・・」
男「まさか、この網で、ねずみやら、すずめやら、捕まえるんじゃないだろうな。」
女「そんなことしません。いいから付いてきて。」
男「・・・ははあ、さては、この池の魚を取ろうってンだな。」
男「でも、残念。ここには金魚もコイもいないよ。」
女「ちがうったら。」
女「雲をすくうの。」
- 16 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 22:58:18.23 ID:3wZsR6430
男「雲?」
女「そう。」
男「雲ってあの空の?」
女「水面に映った雲を、すくってほしいの。」
男「・・・・・・」
男「やっぱり、猫だなあ。あのね 水面に映ってる雲は、触れないんだよ。」
女「つべこべいわないで。契約、したでしょっ。」
男「ああ、はいはい。」
女「わたしが合図したら、一気にすくうのよ。」
男(まあ、こいつが楽しめれば、いいか。)
男(なんだか、見えないけれど、しっぽを振ってるみたい。)
- 17 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:02:15.20 ID:3wZsR6430
女「いまっ!」
男「えいっ」
男「!?」
男「な、なんだこれ!?うわっ」どて
女「はやくっ!袋に入れるのっ。逃げちゃうっ。」
男「な、なんで?綿アメ?」
女「あのね、それはね、お魚。つぎは、サラダをとりましょう。」
- 19 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/16(月) 23:06:15.49 ID:0f0k5V480
支援
結構好きかも
- 20 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:06:20.38 ID:3wZsR6430
男「いっぱいとったなあ・・。一体これは何なの?」
女「だから、レストランの、材料だってば。」
女「男。」
男「何?」
女「ありがと。いつもあっかんべーしかしないけど、いがいと、いいやつね。」
男(ああ・・やっぱりこいつ、本当に猫なんだ)
男「持てる?重そうだよ?」
女「・・・・」
男「俺が持って帰るよ。また明日ここに持って来ればいいんだろ?」
女「うん。」
- 21 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:08:38.50 ID:3wZsR6430
母「なあに、それ?ゴミ?」
男「ゴミじゃないよ。お母さん。」
母「勉強の邪魔になるようだったら、捨てちゃうからね。」
男「ダメ。これは、大切な、雲なんだから。」
母「??」
- 24 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:12:56.60 ID:3wZsR6430
男「はい、ちくわ。」
女「そこに置いて。」
女「くんくん。」
女「むぐむぐ。」
男「なんだか、俺ばっかり働いてないか?」
女「むぐむぐ。私は、あなたの帰った後、おなかのすくお仕事をやってるの。」
女「それに、ちゃんと、契約書に書いてあったでしょ。」
男(うーん・・。ぐちゃぐちゃで、ミミズみたいな字なら、書いてあったけど・・。)
- 25 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:21:37.93 ID:3wZsR6430
女「そこのドーナツっ!」
男「おっし!」
バシャッ
女「あんぱん!」
男「よっ」
バシャッ
女「あっ!右っ!右っ!」
男「えっ?どれ?どれ?」
女「あ、ちがうの。ちょっと、男の顔に似てたの。えへへ・・。」
男「・・・・・・」
男(あ・・、猫なのに、ドキドキしちゃった。おかしいな。)
女「左!パフェっ」
- 26 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:28:28.90 ID:3wZsR6430
男「ハア・・・ハア・・・もうくたくた・・ハア・・」
男「ビニール袋が、風船みたいだ。」
女「うーん。今日は、こんなところでいいでしょう。」
女「・・・」
女「レストランは、明日の12時に 開店します。」
男「え、どこで?レストランなんてまだないじゃない。」
女「今はないけど、明日にはあるの。」
女「場所を教えてあげる。」
- 27 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:32:50.30 ID:3wZsR6430
男「・・・・・・ここ、を」
男「・・ん?・・えええー・・。」
男「もう1時になっちゃった。」
男「こんな狭い裏通りに、あるはずないよなあ。やっぱり、角を間違えてたのかなあ。」
猫「にゃん」
男「え?」
猫「にゃあん」
男「あっ。こんなところに穴!これが入り口?」
猫「ふー」
男「あ、あれ?」ごしごし
男「あ・・。」
女「いらっしゃいませー」
- 29 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:39:35.58 ID:3wZsR6430
男「わあ、猫がいっぱい。」
男「一著前に、レストランだ!」
女「あら、あなたは、入れないわね。裏へ回って頂戴。」
男「あっ!あれは仲村さんちのペルシャねこ。あっちの青い首輪のシャムねこは、たしか高木山地。」
男「こんなに混んでるとは思わなかった。」
- 30 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/16(月) 23:40:41.64 ID:5GdTB28U0
実におもしろいな
あの契約は婚姻届だとしんじてる
- 31 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:42:31.46 ID:3wZsR6430
男「えーと、これ、全部あるの?」
女「もちろん。」
男「だって、エビフライなんて、取ってないじゃない。」
女「もうっ。いいから、頼んでみなさい。とってもおいしいんだから。」
男「えーと、じゃあ、このソフトクリームを・・。」
女「はい、かしこまりました。」
男(・・・・あの役立たずの猫が、働いてるなんて。)
- 32 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/16(月) 23:48:10.67 ID:5GdTB28U0
∧ ∧
( ´・ω・) y 猫のレストラン 保守
( ∪ ∪ ,.-、
と__)__) (,,■)
- 33 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:50:10.01 ID:3wZsR6430
女「おまたせ。」
男「雲を食べるなんて、なんだかへんだなあ・・。」
男「ぺろ」
男「お!」
男「がぶ」
男「おいしい!つめたくて、上質な、ミルク味!」
女「ふふふ。」
男「でも、やっぱり、雲だから、形はヘンテコだね。」
女「あっ、ちがうの。それは、私が、我慢できなくて、かじっちゃった所。」
- 35 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:53:19.21 ID:3wZsR6430
男「でも・・ステーキは?・・オムレツは?全部雲で作るわけ?」
女「そうよ。だって、材料はそれしかないもん。」
男「どうやって?」
女「うーん、本当は、秘密なんだけど・・。」
女「男には特別に教えてあげる。」
- 36 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:53:58.18 ID:/nd1FaJgO
絵本で読みたいな
- 37 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:55:47.15 ID:4MHV6EbZO
最初人にならないほうがよかったって思ってたけど全然そんなことなかった
支援
- 38 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/16(月) 23:56:06.90 ID:72pZDe520
これは良い物だ。
洗練された地の文がセットになればすごい事になるぜ
- 39 :VIPがお送りします [] :2009/02/16(月) 23:58:05.95 ID:3wZsR6430
女「私、いつも窓から、雲を見てたの。」
女「たまに、男の子とも、ちょっとだけ見てあげたけど。」
女「それでね、たまに、ソフトクリームに似てる雲があるでしょ?」
女「でね。考えるの。ほんとうに、ソフトクリームだったらいいなあって。」
女「そうしたら、だんだんソフトクリームに見えてくるの。」
女「うんとうんと考えたら、それはもう雲じゃなくて、ソフトクリームなの。」
女「おわり。」
男「おわり?」
男「全然、わからないや。」
- 40 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:04:23.06 ID:MJXigKeX0
男「お前、寝てる間、そんなこと考えてたのか。」
女「そうよ。想像していたの。」
男「すごいなあ。猫なのに。感心するよ。」
女「んんん」ぺろぺろ
男(手の甲をなめるのは、照れてるのかな?)
- 41 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:05:25.00 ID:R7DTTlF3O
http://imepita.jp/20090217/002360
- 42 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:07:11.64 ID:MJXigKeX0
男「お金を払うのかっ!」
女「ええ、みんな、払うのよ。」
男「本当だ。猫がお金を払ってる。」
女「300円になります。」
男「あんなに働いたのに・・。」
- 43 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:12:07.96 ID:MJXigKeX0
男「でも、やっぱり、材料係は俺か。」
女「そうよ。」
女「だって、私は、いっぱい想像する係だもん。」
男「はい。お刺身。」
女「くんくん。」
女「ぺろぺろ。」
男「想像力で、おなかいっぱいにできないの?」
女「それとこれとは、べつです。」
男「レストラン、儲かってるね。」
女「そうでしょ。お金がいっぱいたまったら、りっぱなビルにするわ。わたし、計画をたてているの。」
- 44 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:21:00.82 ID:MJXigKeX0
女「3階建て・・ううん、5階建ての、猫のビル。」
男(うっとり目を閉じちゃって。かわいいな。)
女「1階は、ふかふかのソファーで、お昼寝するところ。」
女「2階は、娯楽部屋。カーテンやふすまで、びりびりで遊んだり、ぐるぐるするの。」
女「3階と4階は、猫のホテルよ。きもちのいいベッドで、一日中寝てていいの。」
女「5階は、ぜーんぶ、私の部屋。花を飾って、お友達を呼んで、一晩中パーティー!」
女「なんてたのしいんでしょう!」
女「・・・・・・あなた、手伝う気ある?」
女「管理人が必要だと思うから、雇ってあげてもいいけど。」
男「・・うーん。」
- 45 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:24:54.52 ID:MJXigKeX0
男「あれ?」
男「今日は、お休み?」
女「ううん。」
女「今日は、お客さんいないの。」
男「えっ!」
女「苦情がいっぱいきたの。」
女「ここの料理は、食べても、すぐにおなかが減っちゃうって。」
男「あっ。」
- 46 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:28:20.53 ID:MJXigKeX0
女「やっぱり、想像だけじゃ、おなかはふくれないわ。」
女「前からそんな気がしてたの。」
男「あ、じゃあ、いままでたまったお金で、本物の料理を買おうよ。」
女「それも、だめ。」
女「ぜんぶ、お刺身につかっちゃった。」
男「ああ・・うーん。」
- 48 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:34:43.30 ID:MJXigKeX0
女「・・・・」
女「男、楽しかった?」
男「え?」
女「レストラン、楽しかった?」
男「ええと、」
男「うん。すっごく楽しかったよ。」
女「そう。」
- 49 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:38:16.68 ID:e5jfb9s/O
ま、まさか・・・
- 50 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:42:25.73 ID:MJXigKeX0
男「あんまり、落ち込んでないみたいだね。」
女「・・私、窓からお外を見てて、いっつも想像してたの。」
男「うん。」
女「ソフトクリーム食べながら、」
女「男と並んで歩くの。」
男「えっ。」
女「まずは遊園地に行って、私は高いところ平気だから、男をひっぱってジェットコースターに乗せるの。」
女「メリーゴーランドはダメ。まわるだけだから。洗濯機みたいでいや。」
女「お昼になったら、二人でご飯。もちろん、私もいすに座って食べるのよ。」
- 52 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:47:23.08 ID:MJXigKeX0
女「夜になったら、観覧車。外はとっても綺麗な夜景。私は男に、夢を話すわ。」
女「てっぺんまでいったら、今度は男の番。うっとりしながら耳を立てるの。」
男「・・・・・・」
女「次の日も1日中一緒。その次の日も。その次も。」
女「お注射の日や、美容院の日なんてないわ。ずっとずっと遊ぶの。」
男「うん。すごく楽しそう。」
- 54 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:52:19.47 ID:MJXigKeX0
女「そうやって、毎日想像してたら、雲で遊べるようになったの。」
女「きっと想像力が増えたのね。」
女「でも、いくらいっぱい男とデートしても、お風呂に映る私の顔は、毛むくじゃらの猫。」
男「・・かわいかったよ。近所でいちばん美人の猫だった。」
女「ありがとう。でも、それじゃだめ。だって、男としゃべれないもん。にゃーって言っちゃう。」
- 56 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:56:44.74 ID:MJXigKeX0
女「それで、お風呂を見ながら、女の人間を想像するの。」
女「そうしたら、雲とソフトクリームみたいに、私も女の人になれるかも。」
男「なれたね。」
女「うん。なれたの。」
女「・・でも、お客さんはいなくなったわ。」
男「え?」
- 57 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 00:57:09.45 ID:eOWSFSOkO
いい話すぎる(´;ω;`)
- 58 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:01:27.74 ID:MJXigKeX0
女「ソフトクリームは、やっぱり雲だった。」
女「ハンバーグも、本物そっくりだけど、やっぱり、雲。」
女「だから、食べても意味ないって、お客さんにばれちゃった。」
男「うん。でも・・」
女「私も、いまは女の人そっくりだけど、やっぱり猫。」
女「だから、きっと、男も、意味ないって気づくわ。」
- 59 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:08:41.89 ID:MJXigKeX0
男「・・・あ・・耳。」
女「おなかがすいたから、想像力がなくなっちゃった。」ぷるぷる
女「素敵な夢だったわ。」
女「だって、レストラン、男と一緒に、できたもん。」
男「・・・」
女「あ、しっぽ。」
- 60 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/17(火) 01:10:01.37 ID:13D3xBvp0
(´;ω;`)ブワッ
- 61 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:13:04.86 ID:MJXigKeX0
女「男は、こっち 見ちゃ、ダメ。」
女「意味ないもん。」
女「男は、おうちに帰って、女の子の私を想像してね。」
女「なかなか、いい女だったなあ、って、思ってね。」
男「意味ないわけあるかっ!」
ぎゅ
- 62 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:13:46.05 ID:eOWSFSOkO
。゚(゚´Д`゚)゚。
- 63 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:18:44.79 ID:MJXigKeX0
女「にゃうっ!」
男「俺ばっかり材料調達係で・・・。」
男「俺も想像するよ。毎日、お前とデート、想像するよ。」
男「お刺身一緒に食べながら、2人で話そうよ。俺、ジェットコースター好きなの知らないだろ。」
男「猫でも女の子でも、いつでも想像できるよ。毎朝見てたんだから。」
女「にゃーぅ・・ふー・・。」
女「・・・ありゃりゃ?しっぽがにゃい。」
- 64 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:24:09.29 ID:MJXigKeX0
女「二人で想像したからかな。」
男「・・・ん。」
女「気持ちいい。」
男「うん。」
女「なんだか、人間になったみたい。 だって、私 泣いてるの。」
男「泣いてるね。」
女「うん。男もね。」
- 65 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:29:32.65 ID:MJXigKeX0
女「二人で、いっぱい想像しようね。」
男「ああ。」
女「そうしたら、きっと、おなかがすいちゃうから、ご飯も食べようね。」
男「ん。」
女「ずっと先のこと想像して、素敵な夢見ようね。」
男「うん。二人で。」
- 66 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/17(火) 01:31:14.85 ID:pKux1LmU0
ぶっちゃけネコミミとシッポはついてたほうが(ry
- 67 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:31:48.37 ID:MJXigKeX0
カランカラン・・・
男「はーい!」
女「いらっしゃいませー」
猫「いらっしゃいませー」
完
- 68 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:33:42.59 ID:MJXigKeX0
読んでくれた人、本当にありがとうございました。
- 70 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:34:01.82 ID:/XlB1rVBO
ときたまこういう良スレに出会うからvipはやめられない
- 71 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/17(火) 01:34:21.98 ID:xXPcRSlX0
読んでました
感想はあえていいません
おやすみなさい
- 72 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/17(火) 01:35:45.34 ID:pKux1LmU0
ブラボー!おぉ、ブラボー!
乙
- 73 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/17(火) 01:38:08.13 ID:UMmKm3ARO
お疲れ様でした
とってもよかったです!おやすみなさい
- 74 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:38:41.19 ID:+WUcSpEjO
よかった!
乙
- 76 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:50:31.05 ID:+WUcSpEjO
意味あるかわからないけど保守
- 78 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 01:59:46.41 ID:Rg1eMRywO
泣いちまった‥‥‥
すごくよかったぜ!
- 79 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 02:03:25.92 ID:lfF5WQCRO
たまにこういう大当たりがあるのが不思議だ
ニャー
- 80 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 02:03:38.22 ID:guVdVAwqO
>>1
書いてくれて、ありがとうございました
こういうフワフワ感のある話は良いなぁ
- 82 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 02:19:14.48 ID:BwKbVfEyO
>>1乙です。和ませてもらいました。
- 85 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 02:36:55.57 ID:Rg1eMRywO
>>41も超GJ!!
- 94 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 05:37:54.36 ID:oZM3aeKkO
短いが良く出来た話しだった、本当に絵本にしても良いぐらいだ。
- 96 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/17(火) 06:01:38.59 ID:Oca7sV8mO
泣いた
- 97 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 06:11:00.16 ID:eOWSFSOkO
誰かこれの絵描けよ
- 99 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 06:41:33.12 ID:Ffb5ulTqO
飼ってた猫思い出した
- 131 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 11:36:55.69 ID:5ICOhy4rO
みけねこレストランって本だな
- 132 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 11:38:11.58 ID:Py57GDiXO
みけねこレストランなつかしいなー
- 134 :VIPがお送りします [] :2009/02/17(火) 11:46:01.87 ID:eOWSFSOkO
>>131-132
原作あるのか
探してみるわthx
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