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猫「ご主人様、起きて下さい」
- 536 :VIPがお送りします []
:2009/12/31(木) 10:21:10.85 ID:6mXtwxShO
プルルルル
女「っ!男君の携帯かぁ…ビックリした…」
ゴソッ
女「…”自宅”から?ってことは…」
女「(他人の電話を勝手に使っちゃうのは駄目だよね…)」
プルルルル
女「…もう!」
ピッ
- 538 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:24:03.22 ID:6mXtwxShO
猫「あ、ご主人様…っ」
女「ご主人様?」
猫「!(この声は…)」ビクッ
猫「え、えと…なんであなたが電話に…?」
女「男君と今一緒にいるんだけど、手が空いてない状態だからあたしが代わりに出たの」
猫「!?な、何かあったんですか?」
女「…」
猫「(普通…一緒に居ることに突っ込んだりするよね)」
- 540 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:29:06.59 ID:6mXtwxShO
猫「どうかしたんですかっ?大丈夫ですか…!?」アワアワ
女「…学校で倒れただけ。寝不足で」
猫「倒れた!?」
猫「(朝、元気がなかったのはそのせいだったのですね…。あぁ、どうして気付いてあげられなかったのでしょう…っ)」
猫「(…そういえば…)」
”チロルが居なきゃ、寂しいんだけど…”
”今日は…一緒に寝れる?”
猫「わ、私は何てことを…。ご主人様…っ」ポロ…
- 541 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:31:40.79 ID:6mXtwxShO
女「…さっきから、その”ご主人様”って何?」
猫「うぅ…っ、ごめんなさい…!」ポロポロ
女「また泣くしー…」ガクッ
猫「ご主人様は学校にいらっしゃるのですよね!?」
女「そ、そうだけど?」
猫「今からお迎えに上がります!」
女「はぁ!?」
- 542 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:34:46.80 ID:6mXtwxShO
女「ただの寝不足なんだから、自分で帰れるって。心配しすぎ」
猫「で…でも、早くご主人様に直接謝りたいのです…っ。早く、早くご主人様に会いたいのですよ…」
女「…」
女「(話の流れが掴めない。けど…)」
女「(男君のこと、すごく想ってるのがこっちまで伝わってくる…悔しいけど)」
- 544 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:38:55.36 ID:6mXtwxShO
猫「…一緒にいるってことは、あなたがご主人様を助けて下さったんですよねっ?」グズッ
女「え?あぁ、そうだけど」
猫「ありがとうございます!ありがとうございます…っ」
女「…」
女「…はいはい、もう降参しますよ」ハァ
猫「へ…?」
女「普通さぁ、あんなこと言われたらひがんだりするのが当たり前じゃない?こんなあたしに、お礼なんか言わなくて良いのに」クスクス
猫「え…っ、あの…」
女「やっぱり調子狂っちゃうなぁ。敵対出来たと思ったのに」
- 546 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:43:22.21 ID:6mXtwxShO
猫「あの…えっと…」
女「学校を入って、右に行くと保健室があるの。男君はそこに寝てるから」
猫「!ありがとうございます…っ」
女「…謝らないからね」ボソッ
猫「えっ?」
女「何でもない。じゃあね」
ピッ…
女「…はぁ、帰ろうかな」
男「…」スースー
女「本気、だったんだけどなぁ。珍しく」
スタスタスタ
女「…アメ、美味しかった。ありがとう」
ガラッ…バタン
- 547 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:46:44.40 ID:6mXtwxShO
…
タッタッタ…
猫「はぁ…この前お出かけした時に”学校”を教えて頂いておいて良かった…っ」
猫「(右に…いくと…!”保健室”発見です…!)」
ガラッ
猫「ご主人様…っ!」
- 549 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:48:41.84 ID:6mXtwxShO
シーン…
猫「ご…ご主人様…?」
トテトテ…
男「…」スースー
猫「あ、いました…」
猫「(良かったです…本当に眠っているだけみたいです…っ)」
猫「ふぇ…ひっく…よ…、よかった…っ」ポロポロ
- 550 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 10:51:42.90 ID:6mXtwxShO
男「ん…あー、よく寝た…」モゾッ
猫「!ご主人様…っ」
男「チロル!な、なんで学校に…!?」ビクッ
ギュッ…
猫「ご主人様…っ、ご主人様…!」
男「…チロル」
男「(チロル…暖かい…)」
男「なんか良くわかんないけど、心配かけちゃったみたいだね。ごめん」ナデナデ
猫「いえ…っ、悪いのは全てチロルなのです…!」
- 552 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:00:48.75 ID:6mXtwxShO
猫「ご主人様に我慢をなさってはいけないと言ったくせに…我慢をしてたのは私のほうでした…っ」
男「…」
猫「私は…ご主人様と色んなことがしたかったのです。でも、ご主人様と一緒にいると…心臓が爆発してしまいそうになるんです…!」
男「心臓が…?」
猫「ご主人様が倒れたって聞いた時は、それ以上に爆発しちゃうかと思うぐらい、胸が高鳴りました。今までで一番、苦しかったです…」
猫「でも…ご主人様の寝顔を見た瞬間、急にギュッて抱き着きたくなりました」
男「うん…」
猫「私、気付いたんです。心臓が爆発しそうになるのも、苦しくなるぐらい、心配しちゃうのも、チュッてしたくなったり…ギュッてしたくなるのも…」
猫「ご主人様が、大好きだから…っ」
- 554 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:04:29.22 ID:DR8SkJ910
おれもだぁぁーーー
- 555 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:04:58.77 ID:6mXtwxShO
男「え…」
猫「!わ、私はなんてことを…!?す、すみませんっ///」ペコペコ
男「…すごく、嬉しいよチロル」
猫「…っ///」
男「俺ね、昨日の夜すごく寂しくて一睡も出来なかった。だから今、こんな状態なんだ」
猫「…」
男「そのことで気付いたんだ。あ、俺にはチロルが居なきゃ駄目なんだって」
猫「ご主人様…」
男「最初は、興味本意ってか…俺も男だから、チロルに酷いことをしそうになっちゃったけど、ちゃんと我慢だって出来てるんだよ」
男「前にも言ったよね?そのくらい、大事だって」
- 556 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:08:50.59 ID:6mXtwxShO
猫「…言って下さいました…」コクリ
男「ある時、聞かれたんだ。チロルとはどんな関係なの?って。”従姉妹”って嘘を付くことを提案したのは俺のはずなのに、そう答えることが出来なかった」
猫「!(前に、あの女の人が言ってたこと…)」
男「…嫌だったんだ。嘘でも、チロルとの関係を”従姉妹”なんて言うのは」
男「もっともっと、俺の中では大切だから…」
- 558 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:11:13.54 ID:6mXtwxShO
猫「ご…主人様…」ポロポロ
男「チロルを拾った時から、俺は君に救われてたんだ。ずっとずっと、大切だったんだ」
猫「う…っ、ひっく…」
男「楽しい時も、寂しい時も一緒だった。ねぇ、チロル…俺もチロルのことが…」
?「良いところだけど、ちょっとそこでストップね」
猫「…!?」ビクッ
男「あ、あなたは…」
- 559 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:12:26.50 ID:pKz0uMrUP
警察みたいのくるの?
- 560 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:13:57.33 ID:CduV7pCT0
ここから鬱ですね、わかります
- 561 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:14:25.12 ID:6mXtwxShO
猫「私が、ぶつかっちゃった美人な方です…」
男「俺が、スーパーで会った人…」
猫「!ご主人様、会ったことがあるのですか!?」
男「チ、チロルこそ!」
?「…美味しかったわよ?」
男「は…?」
?「ホットケーキよ!あんな素晴らしい食べ物を嫌いだなんて信じられないわ!」プンスカ
男「あ…そ、そうですか」
猫「ホットケーキは美味しいです!」
- 562 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:18:41.13 ID:6mXtwxShO
?「猫ちゃんは、ちゃーんと分かってくれるのね!やっぱり良い子だわ…!」ジーン
男「!」
猫「ホ、ホットケーキはジャムを付けても美味し…」
男「チロル待って」
猫「ほぇっ?」
男「…この人、変だ」
?「ちょっと、そこの少年。酷いんじゃない?変かもしれないなら分かるけど、変って断定してるじゃない」ムッ
猫「そ…そうですよ、ご主人様」アワアワ
男「だって変だ。親しいわけでもないのに、チロルのことを猫だって気付いてる」
- 563 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:21:00.32 ID:XneEudmBO
女の殺戮無双も見たかったな
- 564 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:22:09.34 ID:6mXtwxShO
?「…あははっ。まだ冷静でいられるのね、少年」
男「…」
猫「え?え?」アワワ
男「あなたは、一体何者なんですか?俺やチロルに話掛けたり、猫だって気付いてたり…」
?「んー」
?「”猫の神様”ってところかな?」
男「…は?」
猫「か、神様ですか!?」
- 565 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:25:19.02 ID:6mXtwxShO
?「”神様”って言っておけば、ここの世界じゃ通じるって聞いてたのよ」クスクス
男「…仮に、神様だとしましょう。あなたの目的は何なんですか」
?「頭痛を止めるのが目的よ」キッパリ
男「頭痛…?」
猫「頭が、痛いのですか」
?「そうよー?どこぞのかわいい猫ちゃんが”人間になりたい”って、強くつよーく願うもんだから、あたしの頭がズキズキしちゃってねー。大変だったんだから」
猫「…!///」
- 566 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:25:19.30 ID:CUTPXcje0
同類の猫だと思ったら神ときたか
- 568 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:27:59.77 ID:6mXtwxShO
男「(この様子からすると…間違いなく、チロルのことだよな…)」
猫「ご、ごめんなさい…!」ペコリ
?「あー、良いのよ良いのよ。あんなに願う猫ちゃんなんて何百年ぶりだから、あたしも戸惑っちゃったの」クスクス
男「…だから、頭痛を止める為にチロルを人間にしたんですか」
?「そのつもりだったんだけどねぇー…」
男「…?」
- 571 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:31:18.20 ID:6mXtwxShO
?「頭痛がね、なかなか収まらないのよ」
男「人間にしたのに?」
?「どうやら、新しいお願い事が出来ちゃったみたいでね」チラッ
猫「…っ///」ビクッ
男「チロル…?どんなお願い事なんだ?それが叶うのなら、この人が俺達にまとまり付かなくても大丈夫になるらしいから聞いておきたいんだ」
?「さっきからいちいち酷いぞ、少年」
猫「…あ、あの…っ」
男「うん」
猫「ずっとずっと…人間として、ご主人様のおそばに居たいのです…!猫には戻りたくないのです…っ」
- 572 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:36:35.35 ID:CUTPXcje0
おいおいそれは神様傷つくんじゃね?
- 573 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:38:59.96 ID:6mXtwxShO
男「…叶えてあげれば、良くないですか?」
?「こらー、簡単に言うでない。ていうか、その”え?何?出来ないの?”みたいな表情やめてくれない?」
男「…無理、なんですか?」
?「無理ではないわ。叶えなきゃ、あたしの頭痛も収まらないし」
猫「…本当ですか!?」
男「やった…!」
?「ただし、条件付きなの。猫ちゃん、前に言ったわよね」
?「”良い子にしてれば、必ずあなたにとって、素敵なことが起こるわ。頑張ってね”って」
- 574 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/31(木) 11:39:13.02 ID:LodJozpOQ
さあパンツ脱いだぞ
今年最後で風邪はひきたくないからな
- 575 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:39:17.79 ID:HLdliDyQO
変化無すぎ
もっとエロエロしろよ
- 576 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:41:07.79 ID:6mXtwxShO
猫「は、はい…」
?「すっごく、すっごく良い子だったわ。だから、あなたのお願いは聞いてあげる」
「「!」」
?「でも、”あなたにとっては”って意味について、きちんとお話してからね」
猫「?わかりました」
男「…」
男「(どんな条件なんだ…)」
- 577 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:42:44.57 ID:6mXtwxShO
今回はほのぼの系を意識して書いてるので、今後エロ系は出ないと思います。ごめんなさい
- 580 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:45:15.54 ID:6mXtwxShO
?「ずーっと人間で居させてあげることは出来るわ。あなたのお望み通りに」
猫「は、はい…っ」
?「でも、それは”猫”との契約を断ってしまうことになるの。従って、」
?「猫で居た時の記憶も、あたしが今ここで願いを叶えてあげるまでの記憶も全て無くなるわ」
男「…!?」
- 581 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/31(木) 11:46:24.69 ID:J5y3r4g00
典型的な代償だな・・・
- 582 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:49:19.70 ID:6mXtwxShO
?「猫で居る時の記憶は、もしかしたらもう所々消えてるかもね」
男「…」
”ごめんなさい、覚えてないです…”
”鮭、ですか?私はホットケーキが好きなのです!”
”噴水ですかっ。初めて見ました”
男「(待て…。いつからだ?チロルが”にゃ”と呼ばなくなったのは…。いつからだよ、布団にもぐらなくなったのは…!)」
- 583 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/31(木) 11:51:55.99 ID:VekTesfZO
だが切ない
- 584 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:54:03.43 ID:6mXtwxShO
猫「…記憶が無くなっちゃう」
?「そう、ぜーんぶよ」
猫「…でも、それを我慢したら人間でいられるのですね!」
?「えぇ、ずっとね」
猫「…なら、私は…」
男「待てよ!」
猫「!」ビクッ
?「…」
- 585 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:55:18.60 ID:6mXtwxShO
男「全部…消えちゃうんだぞ!?」
猫「ご主人様…?」
男「俺と出会ったことも、初めて首輪を付けたことも…!」
男「…っ!」
”これ付けてると痒いですー…”
男「…一緒に、散歩しに行ったことも…」
”散歩…ですか?”
男「…くそ!全部全部、本当に忘れちゃうんだよ!」
- 586 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 11:58:09.26 ID:KN4wWjhyO
猫の・・・猫の神様なら・・・
人肌に温めてくれよ・・・っっ!!
- 587 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/31(木) 12:00:53.87 ID:LodJozpOQ
>>577
ほのぼのも最高だよ。おもしろいし和む。
でも今日は大晦日、あとは…わかるな?
- 588 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 12:02:31.71 ID:6mXtwxShO
>>587
そろそろ終盤なんで、大丈夫…だとは…思いま す
忙しくなる前に頑張って完結させます。ありがとう
- 590 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/31(木) 12:06:20.26 ID:1rvQrOLh0
つまり、煩悩を消せ
- 591 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 12:06:46.67 ID:6mXtwxShO
猫「ご主人様…落ち着いて下さい…」
男「…これから質問するから、答えて」
猫「…?」
男「君の、好きな食べ物は?」
猫「…ホットケーキです」
男「…好きなおもちゃは?」
猫「えっ?おもちゃって言えるかわかりませんが…テレビを見てるのが好きです」
男「…一番好きな場所は?」
猫「もちろん、ご主人様の隣なのですよ!」アセアセ
男「ほら…、消えちゃってるじゃないか…」
- 592 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 12:07:23.10 ID:Qc6iSXkF0
うみみゃあ?
- 593 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 12:12:03.95 ID:6mXtwxShO
猫「な、なんのことやら…」
?「ね、だから言ったでしょう。”あなたにとっては”って」
猫「…ご主人様は、嬉しくないのですか?私がずっと人間でいられても」
男「そういう問題じゃないんだよ、チロル」
猫「…っ」
?「とにかく、三日だけ時間をあげる。その間にちゃんと話し合って決めなさいね。いい?仲良くしなきゃ駄目よ」
猫「は、はい…」
男「…出来っかよ…」
- 594 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 12:14:28.93 ID:Xur2Ttjq0
はらはらする(´;ω;`)
- 596 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 12:17:28.78 ID:6mXtwxShO
…
ガチャッ…
猫「た、ただいまです…」
男「…」スタスタ
猫「うぅ…」オロオロ
男「…座って」
猫「は、はいっ」ビクッ
…ストン
- 598 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 12:34:12.87 ID:hQiPN4L00
ほのぼのじゃないじゃん・・・目からなんか流れるじゃん
- 611 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 13:50:02.73 ID:1jRzPsz00
鬼畜な展開で名高い1にgkbr
- 613 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/31(木) 14:04:48.84 ID:CUTPXcje0
ho ←猫に見える
- 615 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 14:16:36.10 ID:6mXtwxShO
すみません。急用が出来てしまってました。もう少ししたら再開します
- 618 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 14:37:28.43 ID:6mXtwxShO
男「…チロルは、平気なの?記憶が無くなっても」
猫「へ…平気なんかじゃないですよ!」
男「じゃあ…何であんな平然と話なんか聞いてられたんだよ!!」
猫「…!」ビクッ
男「俺だけなのかよ…こんなに寂しいって感じてんのは…っ」
猫「…違う」ボソッ
男「俺達が過ごしてきた月日って、そんなに簡単に捨てられるものなのかよ…!」
猫「違うもん!!」
- 621 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 14:50:09.78 ID:6mXtwxShO
男「…っ」
男「(チロルが初めて、叫んだ…)」
猫「…ご主人様、私は記憶が無くなってしまうことをとても辛いことだと思っていますし、今でも…心臓がまた痛いです…」
男「…」
猫「でも、人間でいれることが出来るのなら…私はその可能性に縋りたい…!ご主人様と、ずっと一緒に居たいのです!」
- 622 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 14:53:26.97 ID:6mXtwxShO
猫「人間でしか楽しめないこと、感じないことをたくさん知ることが出来ました…。猫の姿では、ご主人様へ”好き”だと伝えられないことも…」
男「チロル…」
猫「こうやってお話が出来て、ご主人様と触れ合えて、笑うことが出来て…チロルはとても幸せなのです」
猫「猫の姿ではそんなこと出来ません…。私は、私は今の生活のほうが良いです…!」
- 624 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:00:04.36 ID:KN4wWjhyO
ho←ブリッジしてフル勃起ちんこを見せつけてる
- 625 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:02:58.72 ID:6mXtwxShO
猫「やっぱり…チロルはわがままですね…ごめんなさい」
男「…ううん。俺のほうこそ、わがままだったね。チロルの気持ちをきちんと考えてあげられてなかった」
猫「…大丈夫ですよ」
男「?」
猫「神様は、私だけの記憶を消すんです。ご主人様からは…私が消えることはないのですからっ」
男「(そうか…。記憶が消えるのはチロルだけ…)」
- 627 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:06:38.41 ID:6mXtwxShO
男「でも…、チロルの中から俺は消えちゃうね」
猫「…っ!は、はい…」
男「でも」
猫「…?」
男「無くなった記憶に、また新しく作り直した記憶を上乗せすれば良いだけの話」
猫「…」
男「俺が、ちゃんと覚えてるから。チロルに、また教えてあげるから」
猫「…ご主人様…っ」ポロポロ
- 629 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/31(木) 15:11:04.59 ID:5bU7u3Lq0
記憶が消えた所にイケメンがあらわれて
寝取られですねわかります
- 630 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:13:21.58 ID:6mXtwxShO
猫「本当は…本当は怖かったのです。記憶が無くなっちゃうのが…っ」ポロポロ
男「うん、ごめんね。考えなしだった…」
猫「…でも、ご主人様が私のことも、今までのことも覚えてて下さるのなら…っ、大丈夫だと思ったのです…」
…ギュッ
男「うん、大丈夫。覚えてるよ。ちゃんと、教えてあげるから」
猫「どうか…どうか私のことを忘れないで下さい…ご主人様」ギュッ
男「これからずっと一緒に居られるんだから、忘れるわけないだろ?」
猫「…はいっ」コクリ
- 631 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:17:39.60 ID:6mXtwxShO
…
男「本当に一人で大丈夫?」
猫「はい!」
男「気をつけてね。あまり遅くならないようにするんだよ」
猫「みんなに”さよなら”を言いに行くだけですから、大丈夫なのですよ」ニッコリ
男「”またね”、だろ?」
猫「!そうでしたっ。また、会えますからね」ニッコリ
- 633 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:20:49.86 ID:Qc6iSXkF0
でも男が猫になれば・・・?
- 634 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:23:57.32 ID:IMw8Gj6Z0
鬱展開マダー
- 635 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:28:18.17 ID:6mXtwxShO
?「一人で行かせて、本当に大丈夫ー?」
男「…どこから現れるんですか。いつもいつも」
?「神様だからそのぐらいへっちゃらなのよ」
…
男「あの、一つ疑問点が」
?「何よ」
男「普通、俺やチロルに関わった人間の記憶も無くすもんですよね?俺達が覚えてたら、チロルの記憶を無くしても意味がないと思うんですけど。また教えちゃえば」
?「あんた達から記憶を無くしちゃったら、猫ちゃんが人間になっても一人ぼっちになるじゃない!」
男「まぁ、そうなんですけど…」
?「んー、ホットケーキが美味しいって教えてくれた”お返し”かな」
男「…有り難く、受け取っておきます」ニッコリ
- 636 :VIPがお送りします [] :2009/12/31(木) 15:28:45.90 ID:4UkPY0Fd0
うわなんか嫌な展開
- 637 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/31(木) 15:31:31.78 ID:NFgEaiLb0
大丈夫、きっと大丈夫
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