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嬢「では、着替えを頼む。」
113 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:56:46.14 ID:XekU9Lcn0

――――――――――

嬢「何? お誕生パーティ?」

執「左様でございます。」

嬢「して、それは如何なるものだ?」

執「自分の生まれた日を記念日とし、毎年その日になると催す宴……との事でした。」

嬢「メイドの提案であれば、人間の風習か?」

執「左様でございます。」

嬢「よし。許可する。」

執「恐れながら申し上げます……」

嬢「人間の風習など下らぬと?」

執「いえ、そのようなことではございません。」


114 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:57:27.17 ID:XekU9Lcn0

嬢「はっきりと申すがよい。」

執「……お嬢様はご自分のお生まれになった日をおぼえておいでですか?」

嬢「あぁ……知らぬ。」

執「左様でございますね。」

嬢「お前は知っておるのではないのか?」

執「恐れながら、わたくしめも存じ上げません。」

嬢「そもそも、生まれたばかりで時計の針も読めぬ赤子が、どうして日付などおぼえられようか?」

執「同感でございます。」


115 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:59:15.29 ID:XekU9Lcn0

執「ましてやお嬢様は、時計も暦もない地下でお過ごしでありますれば。」

嬢「うむ。知ることが出来ぬのだから、おぼえておくことなど無理だな。」

執「左様でございますね。」

嬢「……という事は、私はお誕生パーティを開けぬということか?」

執「左様でございますね。」

嬢「なんとかならんのか?」

執「残念ながら……そのようなお顔をなさいましても。」

嬢「どう! にか! ならんのか?」

執「残念ながら……そのような姿勢をなされましても。」


116 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:59:24.93 ID:wwU3Xgzm0
ほう


117 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:01:28.72 ID:XekU9Lcn0

女「お茶が入ったよ。」

執「これはどうも。ご苦労さまにございます。」

嬢「…………」

女「ありゃ? なんか嬢ちゃんが難しい顔して奇抜なポーズしてんね。」

執「左様でございますか?」

女「お誕生パーティの件、だめだった? そのせい?」

執「許可はいただけましたが、催すことができないのでございます。」

女「なんで?」

執「お嬢様は、ご自分のお生まれになった日をおぼえておられません。」

嬢「そ・こ・を・な・ん・と・か!」

執「……そのような舞踊を興ぜられましても。」


118 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:03:08.02 ID:XekU9Lcn0

女「それなら大丈夫だって。」

嬢「できるのか?」

女「もう一つの倉庫で手記見つけたじゃん? まあ、あっちも倉庫じゃなくて書斎だったけど。」

執「どなたの手記でありましょうか?」

女「嬢ちゃんのお母さんっぽいね。」

執「さ、左様でございあそばされなさいましたか……」

女「?」

嬢「どうした? 舌でもつったのか?」

執「お茶が熱すぎたようです。メイドに指南してきますゆえお許しをいただけますか?」

嬢「わかった。手短にな。」


120 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:05:06.61 ID:XekU9Lcn0

執「ふぅ、ご足労いただいて申し訳ありません。」

女「奥さんの手記かな?」

執「左様でございます。」

女「なにか不味いことがあったんだよね?」

執「ご理解が早くて助かります。」

女「秘密がある?」

執「以前、奥方様の事は申し上げましたが、お嬢様には伏せております。」

女「たしか、鬼籍に入ってるって……」

執「お嬢様は、わたくしが屋敷から逃がしたという話を信じておられますれば……」

女「これにはそういうこと書いてないから見ても大丈夫。でも、これから気をつけるわ。」


121 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:07:44.75 ID:XekU9Lcn0

執「お待たせいたしました。わたくしめの勘違いでございますれば。」

嬢「勘違い?」

執「わたくしが飲んだのはお茶ではなく、ただの煮え湯でございました。」

嬢「うむ。して、話を戻すが、お誕生パーティとやらは可能なのだな?」

女「そそ、手記から誕生日がわかったから、パーティしようかって言ったわけよ。」

執「日取りはどのように?」

女「明々後日。三日後だね。」

嬢「用意するものは?」

女「準備はあたしがやるから、嬢ちゃんは友達に招待状でも書きなよ。」

嬢「あー……うん。」


122 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:09:57.56 ID:XekU9Lcn0

女「で、招待状が8通届いたわけだが……」

執「わたくしめは5通でございました。」

女「しかも全部文面が違うんだけど……」

執「ちなみに、アニメイテッドたちにも、画鋲で張り付けられておりました。」

女「よかれと思って提案したんだけど……逆に、残酷な仕打ちになってないかコレ。」

執「残酷……ですか?」

女「その、招待する相手がいないってことを実感させちゃったみたいな。」

執「わたくしめはこのような催しは初めてですのでわかりかねますが……」

女「あぁ、まあそういえばそうか。」

執「お嬢様はとても嬉しそうにコレをしたためておられました故、思い過ごしかと存じます。」

女「そうなんだ。」


123 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:12:39.41 ID:XekU9Lcn0

――――――――――

女「Happy birthday to you♪」

執「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

女「Happy birthday dear 嬢ちゃーん♪」

執「はっぴばーすでーいとぅーゆー♪」

嬢「祝ってもらうのは初めてだ。なんだか照れるな……」

女「もう一名、顔が茹でガニみたいになってる人もいるけどね。」

骨「…………」

女「いや、あんたらじゃねーし。」

執「…………」

嬢「どうした? まさか不服なのではあるまいな?」

執「いえ、決してそのような事は……」


124 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:14:55.14 ID:XekU9Lcn0

女「じゃ、一息で吹き消してね。そしたら切り分けてみんなで食べよ。」

嬢「プーッ!!」

執「一本残ってしまいましたね。」

嬢「フッ!」

執「お見事にございます。」

嬢「このロウソクはどういう意味があるのだ?」

執「キャンドルにございます。」

女「どっちでもいいって。これは歳の数だよ……っとと……」

執「少々お待ちください、すぐに照明を点けてまいります。」

女「お、ありがと。」


126 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:15:29.97 ID:XekU9Lcn0

嬢「1、2、3…………5本しかないぞ?」

女「そだね。でも、この赤いのは10って数えてね。」

嬢「ということは……14さい? 私が?」

女「そうだよ。おめでとう。」

執「左様でございましたか。」

女「来年は盗んだバイクで走りだすお年頃なんだねぇ……」

嬢「バイク? 走るというと……獣の類か?」

執「聞いたことがございます。」

嬢「述べよ。」

執「何でも馬車馬数百頭に匹敵する力を秘めた鉄の獣だとか。」

嬢「馬車馬というと、馬車を牽くためのお馬さんか?」

執「恐れながら、馬が牽く車が馬車でございます。」

骨「…………」


127 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:18:06.28 ID:XekU9Lcn0

女「切り分けたのはいいけど、このヒト?達って食べられるの?」

骨「…………?」

嬢「よもや私のお誕生日を祝えぬ――などとは申すまいな?」

骨「!!」

女「いやいや、無理なら無理でいいって。床が汚れるだけの気がするし。」

骨「バクバク――ボトボト――カチカチ!」

女「あぁ……うん。見事なまでに予想通りだわ。」

嬢「ふふふ、私は果報者であるな。」

執「明日、絨毯ごと交換するよう手配しておきます。」

女「うーん……でもねえ……」

執「お嬢様も喜んでおられますれば、絨毯など安いものです。」


128 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:20:23.88 ID:XekU9Lcn0

女「さーてお待ちどう、プレゼントのお時間だよ。」

嬢「む? 施しなど受けぬぞ。」

女「違うから。」

嬢「?」

女「うーん……難しいね。今日のことをまた後で思い出すための記念品?」

嬢「思い出す?」

女「もし忘れちゃっても、それを見ればまた今日のことを思い出せるようにって。」

嬢「忘れるものか。私はずっとおぼえておくぞ。」

女「嬢ちゃんがおぼえてても、あたしは忘れちゃうかもよ?」

嬢「忘れて……しまうのか? お前は。」

女「泣きそうな顔しなさんな。忘れないように、忘れても思い出せるように贈るんだから。」


129 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:21:44.51 ID:XekU9Lcn0

女「ささ、開けてごらん。」

嬢「ふむ。開け方がわからぬ。」

女「そんなのどうでもいいの。リボン解いてテキトーに破いちゃえ。」

嬢「本……ではないな。何も書かれておらぬ。」

執「これは、日記帳でございますか?」

嬢「なんだ、居たのか。」

執「嘆かわしや……」

女「毎日でなくてもいいから、その日にあったことを書きとめておくモノだよ。」

嬢「そうか。では大事にしまっておくぞ。」

女「いや、書けよ。」


130 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:24:10.05 ID:XekU9Lcn0

執「僭越ながら、わたくしめもプレゼントをご用意いたしました。」

嬢「これは一体なんぞ?」

執「カタタタキケンなるものにございます。どうぞ、お納めになってください。」

嬢「カタタタタ?」

執「カタタタキケン。」

嬢「カタタキキケン?」

執「こちらを一枚提示いただければ、肩を叩きに参じます。」

嬢「要らぬ。」

執「……左様でございますか。」


131 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:26:17.50 ID:XekU9Lcn0

――――――――――

嬢「メイドよ、またアレを頼む。」

女「アレ……ですか?」

嬢「そうだ、もう辛抱たまらんのだ。」

女「ダメです。」

嬢「何ゆえだ?」

女「なんていうか、背徳感というか罪悪感というか……」

嬢「私が頼むと言っているのだ。そんなもの感じる必要は無いぞ。」

女「そーゆー問題じゃねえですよ。」


132 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:26:48.31 ID:XekU9Lcn0

嬢「お前が心身に苦痛を伴うことはわかっているつもりだ。」

女「一時の気まぐれ、強いて言えば冗談みたいなもんだったわけで。」

嬢「私のこの渇きを冗談で済ますというのか?」

女「別にいじめてるワケじゃないんですよ。」

嬢「お前は罪な女だな。」

女「それとなく覚えたての言葉使わないの。」

嬢「では、罪作りな女か?」

女「凄くふしだらな表現されてる気がする。」


133 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:28:08.09 ID:XekU9Lcn0

嬢「要するに罪深い事をしたから、それを償うべきなのだ。」

女「だからって同じこと繰り返したら、ますます前科が増えるでしょ。」

嬢「心配は無用だ。罪だと言うなら私が許す。」

女「じゃあ、晴れて無罪ってってことでヒトツ。」

嬢「まだ許したとは言っておらん。対価は払わねばならぬ。」

女「堂々巡りですよ。」

嬢「お前の冤罪はお前によってのみ遂げられるものだ。そうであろう?」

執「それを言うなら免罪でございます。」

嬢「!?」


135 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:30:52.79 ID:XekU9Lcn0

嬢「いつから居た?」

執「いえ、今しがた参ったばかりでございますれば。」

嬢「何用だ?」

執「またメイドを困らせているのでございますか?」

女「まあ、種を蒔いたのはあたしだったりするんだけど。」

執「一体全体、何をごねておいでなのですか?」

女「あ、えーと……その……」

執「言葉にするのもはばかられるような事なので?」

女「いや、実はね……」


136 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:33:05.94 ID:XekU9Lcn0

執「んなっ!? カサブタを剥がして食べさせろですと?」

嬢「左様。一口で私はアレの虜になってしまった。」

執「流石にそれは……はしたないと言わざるを得ませんね。」

女「いやホント、冗談のつもりで持ち掛けたんだけどね。」

嬢「ほんのり漂う塩っ気と、裏面に残る血の味わい。まさに筆舌につくし難い。」

執「わたくしもメイドと同意見でございますれば、お慎みください。」

嬢「うむむ……」

女「だよね。」


137 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:34:14.11 ID:XekU9Lcn0

執「メイドもメイドでございますよ。」

女「あ、やっぱり?」

執「過ぎたことですので追及はいたしませんが、猛省を希望いたします。」

女「スイマセン。以後気をつけます。」

嬢「何故ダメなのだ? 確かに生乾きを剥がすのは痛いのだろうが……」

執「そのような問題ではございません。」

嬢「では満足のいく説明をしてみせよ。」

女「あのね、カサブタなんて口にするもんじゃないんだよ。」

執「左様でございます。それも他人のものとなれば尚更でございます。」


138 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:37:25.31 ID:XekU9Lcn0

嬢「私はそれに納得できんのだ。一体誰が決めた? 誰が禁じた?」

執「恐れながら、それが常識と言うものでございます。」

嬢「ふん! まったくもって常識というものは煩わしいな。」

女「ヘソ曲げちゃった。」

執「わたくしどもはなにもお嬢様を虐げたいわけではありません。」

女「そうそう、嬢ちゃんのためを思えばこそだよ。あたしが言うのもナンだけど……」

執「不衛生ですので、今後は滅菌処理をしてからお召し上がりください。」

嬢「ほう。」

女「あー……うん、もう慣れたわ。」


139 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:40:05.84 ID:XekU9Lcn0

――――――――――

執「お嬢様?」

嬢「何だ? 何か用か?」

執「いえ、お姿が見えませんでしたので探しておりました。」

嬢「そうか。」

執「左様でございます。」

嬢「で? 何か用なのか?」

執「いえ、特に要件はございません。」

嬢「そうか。」

執「左様でございます。」


140 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:41:40.69 ID:XekU9Lcn0

執「また、ご自分の日記をご覧になっておられたのですか?」

嬢「そうだ。」

執「…………」

嬢「…………」

執「お嬢様?」

嬢「なんだ?」

執「いえ、何でもございません。」

嬢「用事がないのなら、一人にしてはくれないか。」

執「……かしこまりましてございます。」


141 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:43:00.56 ID:XekU9Lcn0

執「これは提案でございますが、気分転換に舞踊のお稽古など――」

嬢「いや、いい。」

執「ですが、最近お嬢様はお食事もロクに――」

嬢「黙れ下郎!!」

執「お、お嬢様?」

嬢「あ……すまぬ。口が過ぎた。」

執「いえ、わたくしこそ差し出がましい真似をいたしまして申し訳ございません。」

嬢「メイドは――」

執「はい?」

嬢「こうなることを予見していたのだろうかな?」

執「――と、おっしゃられますと?」

嬢「こうなることを見越して、私に日記帳を託したのだろうか?」


142 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:44:00.23 ID:9v+0pg5n0
追い付いた

まさか…


143 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:47:02.28 ID:XekU9Lcn0

嬢「日記を読み返し、自分のことを思い出してもらえるように、私が淋しくないように……」

執「それはわたくしにもわかりかねます。しかし、案外そうなのかもしれませんね。」

嬢「メイドが一人欠けただけで、この館がかくも広く感じられるとは。」

執「ですが……もし、今のお嬢様をメイドが見たらどう思うでしょうか?」

嬢「…………」

執「失礼は重々承知しております。が、今のお姿は見るに耐えぬと言わざるを得ません。」

嬢「……そうだな。」

執「メイドの分までわたくしが代わって仰せつかりますので――」

嬢「では、着替えを頼む。」

執「かしこまりましてございます。」


145 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:48:48.05 ID:9FZgrFxn0
女…


147 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:50:15.24 ID:XekU9Lcn0

執「ところで、明日のご予定ですが……」

嬢「明日? 何かあるのか?」

執「もうお忘れでございますか?」

嬢「もったいぶらずに述べよ。この田吾作!」

執「明日はメイドが里帰りから戻る日でございますれば。」

嬢「あ!」

執「ご自分で迎えに出たいとおっしゃっていたではありませんか。」

嬢「そうだぞ。こうしてはおれん、早く用意をするのだ!」

執「ですから、明日でございます。今宵はまだ戻っては参りません。」


148 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:54:09.39 ID:XekU9Lcn0

嬢「今何時だ?」

執「先ほどお訊きになったばかりではありませんか、まだ5分も経っておりません。」

嬢「何だと? 今日はやけに時が経つのが遅いではないか?」

執「そのような事はありません。一日千秋と申しまして、待つ時間は長く感じるものなのです。」

嬢「うむむ……左様か。」

執「左様でございます。」

嬢「ところで、今何時だ?」

執「ですから……」

嬢「おい! あれを見よ!」

執「おや、戻られたようですね。」


149 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 04:58:24.60 ID:XekU9Lcn0

嬢「よくぞ戻った!」

女「おっ? 嬢ちゃん自らお出迎えとは、頭が下がるね。」

執「お待ちしておりました。」

女「ごめんね。勝手に休暇延ばしちゃって。」

執「いえいえ、ご親族が臥しておられたのであれば仕方がありません。」

女「急におとっつぁんがギックリ腰でさ、もぉーまいったわー。」

嬢「うむ。後顧の憂いがあっては仕事も手につかぬというものだ。」

女「じゃ、サボった分しっかり取り戻さないとね。」

嬢「では早速だが、着替えを頼む。」

女「かしこまりましたぁ!」



――――――――――――――――――――おわり


150 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/12(日) 05:00:10.96 ID:On5RWaaH0
叙述トリックがうまいなぁ


151 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:01:41.60 ID:FaYRwAT40
おつおつ

さっくりしててよかった


152 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:02:16.96 ID:GEfPl0ti0
おつ
たのしかったぜ


153 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:03:26.89 ID:M5W5E4y60
終始サバサバとした感じだったけど掛合が面白かった



154 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:03:54.99 ID:XekU9Lcn0
斯様なお時間までお付き合いくださり、感激の念に堪えません。
不明瞭な箇所がありますれば、補足いたしたく存じます。


155 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:04:04.74 ID:wwU3Xgzm0

なんとも言えない感じがいいな


156 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:09:26.62 ID:YxSgpf0d0
おもしろかった


157 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:10:15.99 ID:M5W5E4y60
」の前にも句点を入れてるのは>>1のアイデンティティか何か?


159 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:14:07.08 ID:HFDL91jp0
乙〜
面白かった


160 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:16:45.28 ID:XekU9Lcn0
>>157
付けないのが主流らしいけども、台詞の締めとして無いと気持ち悪いのと
言いかけてるところを他人に遮られた、みたいな状態じゃないことを示すの記号のようなものとして付けてる感じ


161 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:18:50.41 ID:4Ai+fJVGO
途中にMMネタが入ってたから
メイドがソルジャーっぽいイメージだったわ
言葉遣いちょっと荒いし

なんにせよ面白かった


162 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:19:13.45 ID:x+yMqIpr0
とても面白かった

乙んこ


163 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/02/12(日) 05:19:56.71 ID:0nYzvmg40
オトナノコモリウタについてkwsk


164 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:28:05.28 ID:XekU9Lcn0
>>163
みなまで言わないのが信条なのでそれとなく推して知るべし
この話を最後まで投げずに読めた人はそれができるんじゃないかと勝手に期待しております


165 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 05:43:05.33 ID:9FZgrFxn0
こういう自分には絶対書けない話はやっぱ見てて楽しい
乙です


167 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 07:01:50.37 ID:RWRyESQ20

面白かった



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