■戻る■ 下へ
人外娘「ずっと一緒にいようね…」少女「離してよお!」
172 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 02:54:29.22 ID:WreFT2t30
次の日

少女「ん……ふぁあふ」

少女「朝……起きないと」


少女「おはよう、お父さん、お母さん」

少女「あれ?いない」

少女「外かな?」

ガチャ

少女「おとーさん?おかーさん?」

少女「???」

コンコン

少女「おばさーん?おばさーん?」

少女「開いてる……失礼しまーす」

少女「おばさーん?いないみたい……」



175 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 02:57:10.49 ID:WreFT2t30
少女「村長さーん」

少女「おじさーん」

少女「おじーちゃーん」

少女「おばーちゃーん」

少女「おねえさーん」

少女「おにーさーん」

少女「??????」

少女「誰もいない……?」

少女「夢?……いたい」

少女「………いまなら、村から出れるかも」


179 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:07:30.75 ID:WreFT2t30
少女「きっと、今なら……」タッタッタッタッ

少女「妖精さんっ」タッタッタッタッ

少女「はっ、はっ、はっ、」タタタ

少女「あ」



妖精「ひさしぶり、少女。会いたかったよ」

少女「妖精さん!」

青年「たす、け……て……」

妖精「うるさい」

シュルルルル

青年「う、わあああああああ!!!!」

妖精「お前で最後だ……少女、汚いから、見ちゃダメ」

グシャ。グシャ。グシャ。


180 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:11:23.21 ID:WreFT2t30
妖精の体は、真っ赤な血で染まっていた。
妖精の後ろには、村人たちだったものの山ができていた。

妖精「遅くなって、ごめんね?」

少女「ひ」

妖精「もっと早く会いたかった。でも、私にもいろいろ準備があったの」

少女「や、」

妖精「許してね?」

少女「だ」

妖精「初めから、こうすればよかったね」

少女「そ、んな」

妖精「みんな、壊しちゃえばよかった」

少女「あ、う、そ」

妖精「ねえ………」


妖精「なんで、逃げるの?」


181 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:11:31.60 ID:bPnWDVgq0
不謹慎だけどこのヤンデレはカッコいいw


182 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:13:27.59 ID:2uF6TZC9O
価値観の違いなのかもなぁ


185 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:17:58.34 ID:WreFT2t30
妖精「私のこと、嫌いになっちゃった?」

少女「あ、う」

妖精「私より、こいつらの方が大切だった?」

少女「ぅ、あ」

妖精「私のこと、そんな目で見ないで」

少女「ひ、やだ」

妖精「見ないでよ……そんな目で、私を見ないで」

妖精「あなたのためにやったのよ。あなたが私を愛してくれる、私もあなたを愛する、だから」

少女「う、そ、やだ」



妖精「私をその目で見るなあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」



少女「きゃああああっ!ごめん、ごめんなさいっ!!!」

妖精「ハァ、ハァ……ううん、ごめんね。大声出しちゃって」


186 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:20:43.23 ID:WW6X0rUw0
良い感じに壊れてまいりました


188 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:23:38.08 ID:WreFT2t30
妖精「あんまり、やりたくないの」

妖精「でも、仕方ないよね。毒されちゃったんだもんね」

妖精「少女は悪くないよ」

妖精「あんまりやりたくない」

少女「なに……を?」

妖精「本当に、やりたくないけど」シュルルル

少女「ひぃっ、や、やめて!」

妖精「キュッて力を入れるだけで、ツタが少女の四肢を砕いちゃう。森と泉の妖精の私は、葉っぱでいろんな物を切ることもできるの」

妖精「たとえば、首とか」

少女「やだ、やだ、やだ!」

妖精「もちろん、やらないよ?少女のこと、大好きだもん」

妖精「でも……やろうと思えば、いくらでもできちゃうの」


189 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/29(日) 03:23:57.18 ID:bPnWDVgq0
それにしても少女×人外の百合ってってすごくいいなw
こんど自分も書いてみようかなw


190 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:26:57.84 ID:ESDZ8sH40
いい感じに壊れてきた


195 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:33:22.23 ID:+WC11PVO0
Incubus fantasyでもやるか


196 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:34:31.15 ID:WreFT2t30
妖精「ほら、葉っぱで……」ビシュ

少女「いっ」

妖精「大丈夫。あとが残らない程度だから」

少女「こないで……」

妖精「可愛いわ、泣き顔も」ペロ

妖精「ふふふ、少女の血、あまぁい。涙はどんな味?」ペロ

少女「ひ、ひっく、ふ、ぐす」

妖精「おいしいよ。少女の、涙も」

妖精「ね、私の泉に帰ろう?私の森で暮らそう?」

妖精「あなたは、もう半分妖精なのよ。あの日、最後まで妖精にしてあげればよかったんだけど、邪魔が入っちゃったから」

少女「え……?」

妖精「さあ、行こう?、ぐ、がはぁっ」

シュルルル……

少女「ツタが……」

男の子「大丈夫!?お姉ちゃん!」
男の子の手には、対化け物用の毒を塗った矢が握られていた。


198 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:37:41.39 ID:ZphiSpwH0
ベルセルク思い出した


199 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:38:11.01 ID:h7dbLAPVi
おいやめろ


201 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:39:03.78 ID:WreFT2t30
妖精「見逃してた……でも、これくらいじゃ、無駄」

シュルル

男の子「うわあああ!」

少女「お願い!やめてぇ!」

妖精「傷はすぐ治るけど、私と少女の時間を奪った罪は大きいの」

妖精「ごめんね?他のお願いなら、聞くから」

ゴキ。グシャ

少女「あ、あああ、あああ……」

やっぱり、妖精さんは、人間じゃあなくて、他の生き物なんだ。
ツタの繭から少しだけ滴り落ちる血を見て、少女はそれを思い知った


203 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:42:05.12 ID:nje9erzI0
容赦ねぇな…


204 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:42:47.72 ID:n0hUptSr0
男の子カワイソス


205 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:43:24.96 ID:WreFT2t30
妖精「泣いてるの?どこか痛いの?」

少女「ひっく、ぐす、ぐす……」

妖精「泣かないで……もう、怖い人間はいなくなったから、大丈夫」ギュ

妖精「私が、どんなものからも守ってあげる」

妖精「だから、裏切らないでね?」

妖精「私が、どんなことでもしてあげる」

妖精「だから、私から逃げないでね?」

妖精「私が、あなたを全力で愛してあげる」

妖精「だから、私を全力で愛してね?」

少女「………」

妖精「……?寝ちゃった?」


208 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:49:13.98 ID:WreFT2t30
嫌な夢を見ていた

大好きな妖精さんがとっても怖くなって、村のみんなを××しちゃう夢

これが現実なわけがない。

だって妖精さんはとっても優しいから。

妖精さんはそんなひどいことしない。

だからきっと、目を開ければ私の部屋の天井が見えるはず。

そしたら今日の始まり。

お父さんお母さんと朝ご飯を食べて、お昼まで勉強。

お昼からは遊んで、夜になったらお家に帰ってごはん。

本を一冊読んで、ベッドに入る。

そんないつもの一日が始まるはず。

そう思って、私は目を開けた。


212 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:54:12.31 ID:cJzmH6KN0
たまにはこういうのもいいな


213 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:56:12.01 ID:WreFT2t30
少女「ここは……?」

妖精「おはよう!目が覚めた?」

目を開けると、裸の妖精さんが見えた。
体を起こすと、私も裸だった。

妖精「覚えてる?私の泉に戻ってきた後、ふふ、私と少女は一つになったんだよ」

妖精「あなたの体を、人間から妖精にしたの!これでずっと一緒にいられるね!」

妖精にそういわれて、少女は自分の体を眺めた。
しかし、特に変わったようには見えない。しかし、妖精の体が自分と変わりないのは、見ての通りだ。

妖精「見た目にはわからないよ。ふふ、しょーうじょっ!大好き!」

妖精が正面から少女に抱き着く。胸に顔をこすりつけて「大好き!」と再び言う。

妖精「えへへ、幸せ。少女も幸せだよね?」

少女「……」

妖精「少女?」

少女「うん、私も……幸せ」


215 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 03:58:38.62 ID:GRGMUNp0O
助けてダンテさん!
アンタならこんな妖精余裕でグチャグチャだろ?


216 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 04:01:41.37 ID:WreFT2t30
妖精「よかった!ふふっ、ちゅー」

少女「ん、ちゅ」

妖精「えへ。今日初のキス。ふふふ。少女、大好き!」

妖精「もっと、いろんなとこにしちゃお」

妖精「ほっぺに、首に。鎖骨。おっぱい。おなか。おへそ。腕に、右手、左手……」

少女「んっ、もう、くすぐったいよぉ……」

ぱしゃぱしゃと水しぶきが飛ぶ。膝あたりまであった水は、今は一センチ程度にまでなっていた。
泉の妖精の力だろうか

少女「ねえ、妖精さん」

妖精「なあに?」

少女「村の……みんな。どうなったんだっけ?」


217 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 04:06:58.02 ID:WreFT2t30
妖精「村のみんな?そっか、気になるよね」

少女「う、うん」

妖精「憎い相手だもんねー。ちゃーんと、私がツタで砕き殺しておいたよ!もちろん全員!」

少女「え」

妖精「みーんな、みーんな。ツタで包んで、ゴキッって。少女と私の邪魔をする生き物なんて、いらないもんね」

妖精「私は、少女さえいればあとは何もいらない。少女だって、私さえいれば何もいらないよね?」

少女「……………」







少女「うん。妖精さんだけいれば、あとは何もいらないよ」


218 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/29(日) 04:07:26.63 ID:L3z2scVB0
堕ちた


224 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 04:14:42.93 ID:WreFT2t30
妖精「ふふ、そうだよね!そうだよね!」

妖精「やっぱり少女だーい好き!愛してる!」

妖精「もし、そんなことない、なんて言われたら……」

妖精「殺しちゃうところだったよー。私のことが好きじゃない少女なんて、少女じゃないもん!」

少女「大丈夫だよ……私、妖精さんのこと大好きだもん」

少女「好き、好き、好き。大好き」

妖精「えへへ、なんか、てれるなぁ。私も大好き!とっても大好き!」








妖精「これからずーっと、ずーっと、2人っきりで生きていこうね!」

少女「うん。ずーっと、ずーっと。2人っきりでね」

妖精「大好き。愛してる」

少女「私も。大好き。愛してるよ」

おわり。


225 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/29(日) 04:15:20.68 ID:L3z2scVB0
( ;∀;) イイハナシダナー


228 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/29(日) 04:16:32.63 ID:FXc8gO630
これが愛というやつか・・・


230 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 04:17:54.30 ID:RLaLJa/B0
最高だ
正常な精神の持ち主が最後にヤンデレの行為を肯定するというシチュエーションは最高だとおもう


232 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 04:19:51.55 ID:WreFT2t30
どうもお付き合いいただきありがとうございました。

ヤンデレって、相手を傷つけちゃいけないと思うんだよね。

少女にはベタ甘な妖精さんです。

せいぜいツタで優しく縛るくらいだし。傷だってペロペロしてたし。

愛だね。


234 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 04:23:42.00 ID:2uF6TZC9O

後日談エロはまだですか


238 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/05/29(日) 04:27:25.40 ID:uWBVp9a7O
たまんねぇ
ヤンデレ最高



次へ 戻る 上へ