■戻る■ 下へ
続ジャンル「自傷癖ストーカー」
- 1 :VIPがお送りします []
:2008/09/07(日) 09:50:43.11 ID:yFqKIvYx0
男「俺のストーカー・・・・・・・・・」
男「それは俺の友を殺して」
男「逃げていった・・・」
男「仕掛けられていた盗聴器とカメラ」
男「黒い髪に」
男「黒い衣装」
男「白と黒のストライプ」
男「・・・・・・・・・殺してやる」
女「そろそろ男くんも本気で私のこと探し出すかな?」
女「ひょっとしたら、殺されちゃうかもね」
女「でも、男くんになら殺されてもいいや」
女「殺せるのならね」
女「ふふふふ」
プツッ
女「痛た・・・」
女「あははははは。楽しみだなぁ・・・」
- 2 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/07(日) 09:52:31.25 ID:a1SlhdCgO
それ、ヤンデレやん
- 3 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 09:58:53.57 ID:yFqKIvYx0
男「外に出たくない・・・」
男「もう相談できるやつもいないのか」
男「情けないな」
男「俺が巻き込んだから友は死んだんだった」
男「・・・一人でやるしかない」
女「男くんは、もう人に頼れない」
女「彼の周りの人間は、学校に来ない彼のことを気にかけないし」
女「むしろ清々した、ってぐらいなんだよ」
女「だから、私が自分から行くべきだよね?」
女「男くんを焦らすのも、このぐらいにしておかないと・・・」
女「彼、ヒス起こしちゃうかも」
女「ふふふ・・・・・・・・・」
女「ヒス起こしちゃうのは、こっちか」
ザクザク
女「血、いっぱい出てるね」
女「これを、男くんに、舐めてもらうの・・・」
女「ふふふふふふ」
- 4 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:03:01.37 ID:yFqKIvYx0
男「・・・・・・・・・怖い」
男「友は、殺されたんだぞ?」
男「俺だって、殺されるかもしれないんだ」
男「それなのに、出て行くつもりか?」
男「・・・落ち着こう。音楽でも聴くんだ」
傷の乾きに咽喉を締め付けられる〜♪
ピロロロロロ
男「メール!!」
男「まさか」
「いま、あなたの
いえのまえに
いる
はやく
でておいで」
男「・・・考えてる場合じゃなかった」
男「殺してやる!!」
- 5 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:07:14.29 ID:yFqKIvYx0
女「かくれんぼは、得意かな」
女「私は、大得意だよ?」
女「さぁ、私を見つけ出して」
女「この広い住宅街から、私を見つけ出して?」
女「ふふふふ」
男「殺してやる」
男「殺してやる」
男「殺してやる」
男「必ず見つけ出して」
男「殺してやる・・・!!」
- 6 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:11:26.89 ID:yFqKIvYx0
男「・・・殺す殺す殺す」
女「早く私を見つけてね」
男「・・・殺す殺す殺す」
女「早く早く〜♪」
男「・・・・・・・・・あ」
女「・・・・・・・・・あ」
- 7 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:15:25.62 ID:yFqKIvYx0
犬「ばうばうっ!!」
男「犬が吠えてる」
犬「ぐるるるるる・・・」
男「なんかいるのか?」
女「犬がこっちに向かって吠えてるよ」
女「可愛いね」
女「おいでおいで」
男「あ。犬が動いた」
男「角を曲がった」
男「・・・・・・・・・」
女「可愛いね」
女「よしよし」
男「誰かがいる・・・!!」
- 8 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:17:36.01 ID:yFqKIvYx0
男「・・・・・・・・・追いかけよう」
女「よしよし、こっちだよ〜」
男「ここを曲がれば・・・」
女「おいで〜」
男「・・・・・・・・・!!」
男「行き止まり・・・!!」
犬「ばうばうっ!!」
- 9 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:24:55.03 ID:yFqKIvYx0
女「よしよ〜し」
なでなで
犬「くんくん」
女「ん?どうしたの?」
犬「ぺろぺろ・・・」
女「あはっ。くすぐったいよ」
女(血のにおいでも、するのかな?」
男「行き止まりかよ」
男「なんだってんだ」
犬「ばうばうっ!!」
男「紛らわしいやつだな・・・」
犬「ばうばうっ!!ぎゃんぎゃん!!」
男「おい、そこは、行き止まりだぞ?」
犬「ぐるぐるぐる・・・」
男「なんか、いるのか?」
犬「ぐるるるる」
男「・・・・・・声が聞こえる?」
「わんわん」
男「そうか。向こうにも、犬がいるんだな」
男「そっちに行きたいのか」
男「連れて行ってやるよ」
犬「わんわんっ」
- 10 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:29:54.61 ID:yFqKIvYx0
女「よしよし」
女「こら。そんなに舐めないでよ」
女「男くんに、舐めてもらいたいんだよ?」
男「待てって。速いぞ、お前」
犬「ばうばうあうっ」
男「ああ、もう!!」
女「!!」
「ばうばうあうっ」
女「向こうにも犬がいたんだ」
女「君に会いたがってるのかもよ?」
犬「わんわん」
- 11 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:31:47.02 ID:yFqKIvYx0
男「こっちか」
犬「わんっ」
女「鳴き声が近づいてきたね」
犬「わんっ」
- 12 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:33:34.65 ID:yFqKIvYx0
男「あ。いた」
女「あ。来た」
犬「わんっ」
犬「わんっ」
- 13 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:36:26.98 ID:yFqKIvYx0
男「・・・女の子?」
女「あ・・・・・・・・・」
男「誰だっけ?見たことあるような、ないような」
女「ふふ・・・男くんだぁ」
男(ちょっと待てよ)
男「黒い髪、黒い衣装、黒と白のストライプ」
W犬「わんわんっ」
男「お前・・・・・・・・・」
女「ふふふふふ」
男「ストーカー・・・・・・!!!!」
- 14 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:42:46.49 ID:yFqKIvYx0
男「お前がっ」
男「俺の」
男「ストーカー!!!」
女「私が誰だか、分かる?」
男「殺してやる!!」
女「ちょっと待ってよ。自己紹介ぐらい、させてよ」
男「殺す殺す殺す!!」
女「ちょっと待ってて・・・・・・」
男「あ」
女「やっと、待ってくれた」
男(なんだ?どうして俺の体は、動かない?)
男(ナイフを、突きつけられただけなのに・・・?)
女「これでゆっくり、お話できるね」
女「私、女っていいます」
女「あなたの二つとなりのクラスだけど、知ってた?」
女「あなたの、ストーカーです」
女「よろしくね」
- 15 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:52:01.68 ID:yFqKIvYx0
男(動けない)
男(目の前にいるこいつは俺のストーカーで)
男(俺にナイフを突きつけている)
男(この状況は何なんだ?)
男(それにこいつ)
男(・・・・・・・・・可愛い)
- 16 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 10:57:16.76 ID:yFqKIvYx0
さっきから、ずっと一人
女「私のこと、殺すんじゃなかった?」
男「・・・・・・・・・」
女「殺したいんでしょ?」
男「・・・・・・・・・」
女「できないの?」
男「・・・・・・・・・」
女「それじゃ、このナイフ、あげる」
男「・・・・・・・・・!!」
女「これで私の首を切れば、おしまいだよ?」
男「・・・・・・・・・お、お前は」
W犬「きゃんきゃん!!」
女「男くんが話そうとしているんだ。喚くな。鬱陶しい」
男「・・・なんなんだ?」
女「ストーカーだよ」
男「なんで俺に付きまとう?」
女「なんで?」
男「どうして俺なんだ?」
- 17 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:03:57.51 ID:yFqKIvYx0
女「だって、私に似てるから」
男「?」
女「なんとなく、最初に見たときから、私みたいだな、って思ってたの」
男「どういう意味だ?」
女「うん。普通じゃないな、って思った」
男「普通じゃない?」
女「周りと違うって意味だよ」
男「俺が、周りと違う?」
女「友達が、いないんでしょ」
男「・・・・・・さすが、ストーカーだな」
女「そして唯一の友達を、私に殺されちゃった」
男「そうだ・・・・・・」
女「ならさっさと、復讐しちゃえばいいんだよ」
男(こいつ、何を言ってんだ?)
- 19 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:10:13.46 ID:yFqKIvYx0
女「私を、殺すんでしょ?」
男「・・・・・・そうだ」
女「そしてあなたの手には、今、ナイフが握られているんだよ?」
男「・・・・・・そうだ」
女「でも、やらないんだ・・・?」
男「いや、お前は、殺す・・・」
女「なら、ほら、早く、そのナイフを、私の首筋に」
男(・・・そうだ。早く、こいつを殺すんだ)
男「殺さなきゃ。殺さなきゃ」
女「早く、早ぁくぅ・・・」
- 20 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:18:32.85 ID:yFqKIvYx0
男(こいつは、俺のストーカー)
男(俺の生活を、ずっと監視していた)
男(そして、友を殺した)
男(こいつは、二つとなりのクラスの、女)
男(成績優秀で、美人で、なによりも)
男(狂ってる)
男(殺そう・・・)
ぐっ
女「そう。そのままナイフを、首筋にあてがって・・・?」
男「・・・」
女「あぅ・・・気持ちいいよぉ」
男「!?」
男(なんだこいつ・・・マジで狂ってるのか?)
女「血ぃ、出てる?」
男「なんだ、お前は!?」
女「ねぇ、血、出てるの?」
男「血・・・」
男(俺は、何をしている)
男(人を、殺そうとしているのか?)
男「血、血が」
女「やめないでね?」
男「でも、血がぁ・・・」
女「うん。でも、気持ちいいよ」
男「気持ち・・・いい?」
女「ふふふ。なんでそんな、顔してるの?」
男「俺の、顔?」
女「あなたも、ずいぶん気持ちよさそうな顔してるよ?」
男「なっ!?」
- 21 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:23:37.86 ID:yFqKIvYx0
女「ほら。ナイフに、映ってるでしょ?」
男「・・・なんだこれ」
男(これが、俺の顔なのか?)
女「私はね、男くんに傷つけてもらうのが夢だったんだよ?」
男「何を言ってるんだ?」
女「今、すっごく、幸せだよ」
男「・・・・・・!?!?」
女「それに対して男くんは、そう」
女『人を傷つけることに、快感を覚えている』
男「!!!!!」
女「ねぇ、男くん。あなたがそれ以上私を切ることができないのは、殺すことができないのはね」
女「死んでしまったら、これ以上私を傷つけることができないからなんだよ?」
男「・・・・・・・・・」
男(俺はこれ以上、女を切れない)
男(死んでもらっちゃ、困るからだ)
男(意識してなかった)
男(こいつの狂気は、美しい・・・)
- 22 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:33:44.79 ID:yFqKIvYx0
女「どう?私を殺せそう?」
男「俺は・・・」
女「殺せない?」
男「お前を・・・」
女「どうしたいの?」
男「傷つけたい・・・」
女(あはは。やっぱり、思ったとおりの人だね)
女「ねぇ、男くん」
男「・・・・・・・・・」
女「大好きだよ?」
男「・・・俺はお前が、大嫌いだ」
男「でも」
女「でも?」
男「お前は俺に傷つけられることを望んでいるのか?」
女「うん」
男「俺も、お前を傷つけたい」
女「・・・うん」
ちゅ
男「・・・!!」
女「好きだよ。ねぇ?」
- 23 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:34:46.56 ID:8jD+/KpRO
ヤンデレはあはあ
- 24 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:35:42.55 ID:yFqKIvYx0
男「・・・・・・」
男「そう、だ。お前のことを、嫌いだとは思ってない」
女(嘘。信じられない・・・)
男「俺のストーカーだとは思えないぐらい可愛いし」
女(・・・え?えぇ?)
男「その傷跡」
女「あ・・・」
男「お前、自傷癖ってのがあるんだな?」
女「・・・うん」
男「分かった」
女「?」
男「お前は俺のストーカーで、俺はその被害者だ」
男「それでいい」
女「!!!!」
女(・・・夢にまで見た、そのときだ!!)
女(私はやはり、男くんに殺されなかった)
女「ねぇ、男くん。付き合ってくれる?」
男「・・・・・・その代わり、俺はお前を傷つけ続ける」
女「うん」
女「大好きだよ」
- 25 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:37:07.46 ID:yFqKIvYx0
第二章 END
- 27 :VIPがお送りします [] :2008/09/07(日) 11:40:01.02 ID:7zEy7Q370
評価できない
- 28 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/07(日) 12:38:36.24 ID:a1SlhdCgO
良いヤンデレだ……
上へ 戻る