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仲哀天皇「は?お前なに言ってんの?」
1 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:08:14.95 ID:TAg1wQRd0
仲哀天皇 「もう一度言ってくれ」

神功皇后 「だから、神様が私に乗り移って言ったの!」


神 『熊襲を攻めるより、西の彼方にある金銀財宝の国を攻めるといいんだぴょーん』


神功皇后 「───って!」

仲哀天皇 「・・・そっかー。それじゃあそろそろ寝ようか」

神功皇后 「嘘じゃないもん! 本当だもん!」

仲哀天皇 「うんうん。俺は分かってるよ。さぁお昼寝の時間だぞ〜。また神様の夢が見れるといいな〜?」

神功皇后 「もう! いじわるー! 神様の罰があたるよー!?」


2 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:12:58.60 ID:TAg1wQRd0
罰は嫌なので一応調べてみることにした。

仲哀天皇 「・・・」

神功皇后 「どうだった〜?」

仲哀天皇 「高い山に登って探してみたけど、それらしい国は見えなかったぞ」

神功皇后 「えっ。そ、そんな───」

仲哀天皇 「后についている神様よ。本当にそんな国あるのか? てゆうかお前本当に神様っすか? あ、傷ついちゃいました? サーセンwwww」

神功皇后 「だ、ダメだよ陛下! そんなこと言ったら罰があたるよ!」

仲哀天皇 「大丈夫大丈夫wwwどうせ神様なんかじゃねーしwwwじゃあ俺は熊襲倒してくるからwww」


〜数週間後〜

家臣 「陛下が熊襲との戦の最中に、空から降ってきた盥に頭をぶつけて崩御されました・・・」

神功皇后 (やっぱり神様は本当にいるんだ・・・)


3 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:16:55.81 ID:TAg1wQRd0
神功皇后 「こうなったら私が陛下に代わって、海の向こうの国を討伐するよ!」

タケシウチノスクネ 「はあ。しかし本当に神様がおっしゃったんですかねぇ」

神功皇后 「なに言ってるの。神様は"いる"んだよ。私たちのことをいつも見てるんだよ」

タケシウチノスクネ 「はあ。そうですか。これ以上疑ったら首を掻き毟って死にそうだからやめておきます」

神功皇后 「分かったら船を造って西の国へレッツゴー!」

タケシウチノスクネ (しかし、その国と関わると後々の子孫に悪いことが起きそうな・・・)


5 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:23:53.74 ID:TAg1wQRd0
神功皇后 「いけーすすめー!」

タケシウチノスクネ 「順調に航海しておりますね。きっと風の神、海の神の加護があるのでしょうね」

神功皇后 「そうだよ〜。神様はいるんだから! あら、でもなんか波が高いような?」


【新羅】

新羅王 「今日も平和だ焼肉が美味い」

新羅兵 「王ー! 王ー! 一大事ですー!」

新羅王 「煩いなぁ。なんですか。国が沈んだわけでもあるまいに、大げさです」

新羅兵 「く、国が沈みました」

新羅王 「!?」


6 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:31:19.39 ID:sgLftNVUO
紀元後661年の朝鮮半島。


7 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:31:30.33 ID:TAg1wQRd0
新羅王 「ななななな!?」

神功皇后 「あなたがこの国の王ですか〜? ごめんね、私の船が起こした波があなたの国に津波を起こしちゃった〜」

新羅王 「そ、そんなバカなー!?」

神功皇后 「ううん、違うよ〜? 私たちには神様がついてるんだよ〜」

新羅王 「神様!? ば、バカバカしい! そんなのいるわけn───」

ドスッ! 神功皇后の刀が岩に突き刺さった!

神功皇后 「おかしいな・・・どうしちゃったのかな・・・現実見てるのは分かるけど、神様は理屈じゃないんだよ。

        神話のときだけ神様を利用して、実際に無下にするなら神様の意味、ないじゃない。ちゃんと、神様を信じようよ。

        ねぇ、私の言ってること、私の信条、そんなに間違ってる? 少し、頭冷やそうか・・・」

新羅王 「へ───」


こうしていたって平和的に新羅は降伏した。


8 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:32:35.28 ID:vEvixNa00
歴史知らないやつ、よく見ておけ。これが日本史専門家の現実だ


9 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:34:13.94 ID:8/wzmATj0
天照だけは信じる


10 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:36:09.50 ID:TAg1wQRd0
高句麗王 「なにぃ? 同胞の新羅が、東の小国に降伏しただと!?」

百済王 「ほっほっほ。なんともまぁ情けないことよの。仕方ない、我らの手並みを見せるとしましょうか」

高句麗王 「がははは。貴様と手を組むのは好かんが、今回限りは別だ! 行くぞ皆の衆!」

兵たち 「おぉぉぉおぉぉおおお!」


百済王・高句麗王 「どうか私たちも仲間にして下さいー!」

神功皇后 「うん、いいよー」

兵たち (出たー! ジャンピング土下座ー!)


11 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:42:18.94 ID:TAg1wQRd0
タケシウチノスクネ 「いや〜、さすが皇后様見事なお手並みでしたな」

神功皇后 「これも我が国の、ひいてはこの子のためだから。ね、ホムホム?」

ホムタワケ 「おぎゃぁ」

タケシウチノスクネ 「・・・皇后様・・・その子は?」

神功皇后 「うん。私と今は亡き陛下の子どもだよ〜。実は新羅にいた時からお腹は痛かったんだけどね〜。我慢してた〜」

タケシウチノスクネ 「が、我慢でなんとかなるものなのか・・・」

神功皇后 「あ〜。でもこの子、異母兄弟たちに命を狙われるかも・・・。とりあえず死んだことにしよ〜」

タケシウチノスクネ 「ははっ。ではそれを悟られないように都へ帰りましょう」


神功皇后 「みんなー。私が子どものホムホムことホムタワケは死んじゃったよー。

        ホントだよ〜。異母兄弟に狙われるからって死んだふりしてるわけじゃないよー」

国民たち 「ざわざわ・・・」


12 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:49:16.82 ID:TAg1wQRd0
カゴサカノミコ 「なにぃ!? 神功皇后に子どもが生まれただとぉぅ!?」

オシクマノミコ 「あぁ。やつら必死に隠して・・・るのか知らんが、どうやら事実らしいぜ!」

【カゴサカノミコ】 【オシクマノミコ】 ・・・ ホムタワケの異母兄弟

カゴサカノミコ 「邪魔だな・・・。よし、ぶっ殺してやろう!」

オシクマノミコ 「だがその前に狩りをしてこの戦が成功するか運を試そうぜ!」


オシクマノミコ 「くっそー、中々見つかんないぜ。おい、カゴサカ! そっちはどうだ!」

カゴサカノミコ 「ぎゃー! オシクマ助けてくれー! 赤い猪に食い殺されるぅ! ぎゃぁぁぁああああぁぁぁあああ!!!」

カゴサカノミコは死んでしまった!

オシクマノミコ 「・・・これは・・・吉だな」


こうしてオシクマノミコは挙兵したが、タケシウチノスクネに殺された。


13 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:51:59.62 ID:r99jkgrw0
それを吉兆と判断するオシクマノミコは異常


14 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:55:36.41 ID:U7iaWQQKO
すごいなあんた……

日本史を越えてる


15 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 22:56:44.57 ID:TAg1wQRd0
そしてホムタワケはその後無事成長し、15代天皇【応神天皇】として即位した。

応神天皇には、オオヤマモリ、オオサザキ、ウヂノワキイラツコという三人の子どもがいた。



応神天皇 「いやぁ〜。ワキイラツコは可愛いのう。ワキイラツコは余のことが好きか?」

ウヂノワキイラツコ 「うん! 僕お父様だ〜いすき!」

応神天皇 「(ブフッ!)うんうん。余もワキイラツコが好きじゃぞ。お風呂も一緒だし、寝る時も一緒だものな〜」

ウヂノワキイラツコ 「うん! 僕とお父様はず〜っといっしょ〜」

オオヤマモリ 「・・・」

オオサザキ 「んっふ・・・」


16 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 23:01:38.93 ID:TAg1wQRd0
応神天皇 「ところで、オオヤマモリとオオサザキよ。そなたらは兄と弟、どちらが可愛いか?」

オオヤマモリ 「! そ、それはもちろん上の子でございましょう! 特にオオヤマとか名前についてると特に可愛いです!」

応神天皇 「空気嫁」

オオヤマモリ 「え?」

オオサザキ 「んっふ。僕はやはり下の子ですかね」

応神天皇 「そうかそうか! ではやはり天皇の位はワキイラツコに譲ることにしよう!」

オオヤマモリ 「!?」

応神天皇 「オオサザキ。お主にはワキイラツコの補佐役を命ずるぞ」

オオサザキ 「分かりました父上様」

オオヤマモリ 「ち、父上! 私は! 私は何を!」

応神天皇 「山とか海とか治めてれば?」

オオヤマモリ 「!!!?」


17 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 23:02:36.15 ID:8/wzmATj0
名は体を表す


18 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 23:02:55.55 ID:R1Z79vkU0
佐々木さんの先祖キタ


19 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 23:03:16.18 ID:r99jkgrw0
さあ、どうなるか


20 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 23:07:04.77 ID:TAg1wQRd0
オオヤマモリ 「くっそぉぉぉ! あのショタコン親父が! なぜ長男の俺が天皇になれん! こうなったら力づくでも天皇になってやる!」

船頭 「お偉いお方ぁ。この先は川だから、僕の船を使って下さい」

オオヤマモリ 「俺は急いでるんだ! 早く渡してしまえ!」

船頭 「はーい」


オオヤマモリ 「・・・ん? どうした。まだ岸は先だぞ! なぜとまr───」

ドンッ・・・ザバァァン!

オオヤマモリ 「がぼ! き、貴様なにを、がぼぼ! ハッ!」

船頭 「さよなら。オオヤマモリ・・・」

オオヤマモリ 「お前は・・・ワキ・・・イラツコ・・・やはり俺は・・・間違っていなかった・・・」

オオヤマモリは船頭に化けたワキイラツコに殺された。


21 :VIPがお送りします [] :2009/05/02(土) 23:09:19.27 ID:xhNVU81zO
是非新羅王の例のセリフを入れて欲しかった…。



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