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幼馴染「あんた、いい加減にしなさいよ?」 男の娘「え?」
- 1 名前: ◆L0dG93FE2w [sage]
投稿日:2012/12/20(木) 21:40:16 ID:mEjuRZ5I
幼「え?じゃないわよ、マジで!」
男「幼、何怒ってるの?」
幼「その髪、どうしたの?」
男「あ、これ?昨日切ったんだー」
男「夏休み最終日にイメチェン!と思って…」
男「どう?似合ってるかな?」
- 2 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:40:47 ID:mEjuRZ5I
幼「に…」
男「に?」
幼(似合ってるわよーーーー!)
幼(似合いすぎでしょ!)
幼(これ、どこからどう見ても、女の子でしょ!)
幼「に、似合ってない…」
男「そ、そっか…似合ってないか…」
- 3 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:41:08 ID:mEjuRZ5I
男「お姉ちゃんに連れられて、初めて行った美容室だったんだけど…」
男「そっか…美容師さん、お世辞言ってたのかぁ…」
幼(あぁ…しょんぼりしてる…)
幼(ざ、罪悪感が半端無い)
幼「…ところで、そのヘアピンは何なの?」
男「あぁ、これ?美容師さんがくれたんだー」
男「前髪はこれで留めた方が絶対良いからーって」
- 4 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:41:30 ID:mEjuRZ5I
男「でも、似合ってないんじゃ、しょうがないよね」
男「取っちゃおう」
幼「そ…」
男「そ?」
幼「それは、そのままで良い…」
男「そう?じゃ、そのままにしておくね」
幼「だけどその美容室にはもう行かない方が良い」
男「え?どうして?」
- 5 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:42:06 ID:mEjuRZ5I
幼「ぜ…」
男「ぜ?」
幼(絶対女の子と勘違いされてるからだよ!)
幼(言いたい!めっちゃ言いたい!)
幼(でも、男は女の子に見られてる事に…)
幼(全く気付いてないもんなぁ)
幼(なのに、何でその髪型かなぁ…)
- 6 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:42:32 ID:mEjuRZ5I
幼(髪留めも、おかしいって気付かないかなぁ…)
男「幼?どうしたの?」
幼「な、何でもない…」
男「僕が髪切っちゃったの、そんなに嫌?」
幼「う…」
幼(ぎゃぁぁぁぁ!目を潤ませながらこっち見んな!)
幼(私が悪い事してるみたいじゃない!)
- 7 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:43:00 ID:mEjuRZ5I
幼「い、嫌じゃないし!」
幼「髪型も…その、本当は似合ってるわよ!」
男「え?ホントに?」
幼「本当だから!ほら、学校行くよ!」
男「えへへ、良かったー。イメチェン成功って事だよねっ?」
幼「確かにイメージは変わったわね」
幼(より女の子らしくなったって意味でね!)
- 8 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:43:24 ID:mEjuRZ5I
男「そうっ?えへへーありがとっ!」
幼(17歳男子の顔じゃないわよね、それ!)
幼(ハムスターか!)
幼(庇護欲満載の小動物か!)
幼「と、とにかく!学校行くわよ!」
- 9 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:43:46 ID:mEjuRZ5I
生徒A「あ、あのー」
男「はい?」
生徒A「と、突然すいませんっ」
生徒A「僕、一年のAと言います」
男「は、はい」
生徒A「あの…一目惚れしました!」
生徒A「ぼ、僕とお付き合いして下さい!」
- 10 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:45:20 ID:mEjuRZ5I
幼「…」
男「あの…すみません」
男「僕、好きな人が居るんで…ごめんなさい」
生徒A「そ、そうですか…突然すいませんでした…」
幼「…」
- 11 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:45:56 ID:mEjuRZ5I
幼「良かったの?」
男「え?」
男「まぁ、僕は同性愛も、個人の自由だと思うよ?」
幼「あんた自身はどうなのよ?」
幼「男の子が好きなの?」
男「まさか!普通に女の子が好きだよ」
幼「さっき言ってた好きな人って誰の事?」
男「…言いたくない」
- 12 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:46:34 ID:mEjuRZ5I
幼「良いでしょ!教えなさいよ!」
男「えへへー。ひみつっ!」
幼(その笑顔と、動作が、どれだけ女の子らしいかを…)
幼(いい加減、解りなさいよっ!)
男「さ、幼。学校行こ?」
幼「…そうね」
- 13 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:46:58 ID:mEjuRZ5I
・
・
男「あれ?下駄箱に手紙が…」
幼「えっ!?」
男「差出人は…書いてないね」
幼「ど、どうするの?」
男「なんの手紙かわかんないけど」
男「後でちゃんと読んでみるよ」
- 14 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:47:39 ID:mEjuRZ5I
・
・
幼「…」
幼(さっきの手紙、読んでる…)
男「…」
幼(難しい顔してる…そんな顔も可愛いけど)
男「…」
ガサガサ
ガタッ
- 15 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:48:25 ID:mEjuRZ5I
幼「男、どこ行くの?」
男「ちょっとね。朝の手紙の事でね」
幼「ラブレターだった?」
男「うん、ラブレターではあったんだけどね」
男「どうやら入れる靴箱を間違えてたみたいで」
幼「…」
- 16 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:48:55 ID:mEjuRZ5I
・
・
男「そんな訳で、これ、お返しします」
生徒B「そ、そうですか…」
生徒B「すみませんでした…」
男「ちゃんと良いお返事貰えると良いですね!」
生徒B「は、はい…そうですね…」
生徒B「それじゃ、僕はこれで…」
しょぼん
幼(やっぱりあの人も、間違えたんじゃなくて…)
- 17 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:49:24 ID:mEjuRZ5I
・
・
男「え?今日、ウチに?」
幼「そ。お姉ちゃん、居るんでしょ?」
男「うん、大学の夏休みってちょっと長いらしくて」
幼「ちょーっと話しがあるから」
男「うん、解った。お姉ちゃんにメールしておくね」
幼「それじゃ今から…」
- 18 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:49:47 ID:mEjuRZ5I
女生徒A「あ、あの、お話し中、すみません!」
幼「え?」
女生徒A「ち、ちょっと…あの…」
女生徒B「ほら、A!頑張って!」
女生徒A「い、今、ちょっと、お時間よろしいですか?」
男・幼「…」
- 19 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:50:11 ID:mEjuRZ5I
女生徒A「あ、あの…?」
幼「え?私?」
女生徒A「そ、そうです!」
幼「な、何かな?えっと…一年生?」
女生徒A「はい!一年のAと言います!」
女生徒A「先輩、ちょっとこっち来てもらえますか?」
幼「こ、ここじゃ駄目なのかな?」
女生徒A「は、はい。他の人には聞かれたくない話しです!」
- 20 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:50:44 ID:mEjuRZ5I
男「幼、ちゃんと聞いてあげなよ」
男「僕は先に行くね?」
幼「う、うん」
女生徒B「頑張って!A!」
女生徒A「う、うん!」
- 21 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:51:19 ID:mEjuRZ5I
・
・
幼「で?何かな?」
女生徒A「あ、あの…私っ、先輩の事っ」
女生徒A「学校で先生のお手伝いしている姿を見かけて」
女生徒A「何か、良いなぁって…」
幼「…」
女生徒A「もしお付き合いしてる人が居ないなら」
女生徒A「私とお付き合いして貰えないでしょうか?」
- 22 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:52:02 ID:mEjuRZ5I
幼「あ、あのね…えーっと…」
女生徒A「あの、Aって呼んで下さい!」
幼「それじゃ、Aちゃん」
女生徒A「は、はい!」
幼「基本的な事を聞くけどさ」
女生徒A「はい」
幼「Aちゃんには、私の事、どう見えてる?」
女生徒A「え?どうって…」
- 23 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:53:25 ID:mEjuRZ5I
女生徒A「凛々しくて、カッコ良い先輩だと思ってます」
幼「凛々しい…カッコ良い…」
女生徒A「私の理想の男子像そのものですっ!」
幼「…あの…ごめんね、Aちゃん」
幼「お付き合いするのは無理」
女生徒A「や、やっぱり、さっき一緒に居た人が彼女さんなんですか?」
幼「色々、違うけど…」
女生徒A「それじゃ、どうして?」
- 24 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:53:50 ID:mEjuRZ5I
幼「あの…私、こう見えても女なんだよね」
女生徒A「えっ!?」
幼「嘘だと思う?」
女生徒A「だ、だって…スカート…」
幼「ウチの高校、女子もスラックス登校オッケーって知ってた?」
女生徒A「そ、それは知ってます…けど!」
幼「じゃ、ちょっと」
スッ
ピトッ
- 25 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:54:46 ID:mEjuRZ5I
女生徒A「あっ!」
幼「解ってもらえた?小さけど、一応胸あるでしょ?」
女生徒A「ご、ごめん…なさい…」
女生徒A「私…その…」
幼「いいよ。こっちこそ…ごめんね?」
女生徒A「私こそ…すみません」
幼「Aちゃん、可愛いから、きっと良い人が見つかるよ」
女生徒A「ありがとうございます。それじゃ、し、失礼します…」
しょぼん
幼「…はぁ」
- 26 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:55:13 ID:mEjuRZ5I
・
・
ピンポーン
ガチャ
男「幼、いらっしゃい」
幼「や。お姉ちゃん居る?」
男「うん。自分の部屋に居るよー」
男「さ、どうぞどうぞー」
幼「お邪魔しまーす」
- 27 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:55:53 ID:mEjuRZ5I
コンコン
男の姉「あーい?」
幼「お姉ちゃん、ちょっとお邪魔しまーす」
姉「幼ちゃん、いらっしゃーい。待ってたよー」
幼「お姉ちゃんに聞きたい事があります!」
姉「何?さっき男からもちょっと言われたけど」
姉「何か用事?何の用事?」
- 28 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:56:53 ID:mEjuRZ5I
幼「男を美容室に連れて行ったんですよね?」
姉「連れてったよー。私の行きつけの店なんだー」
姉「あ、幼ちゃんも行く?割引券あるよ?」
幼「あの…わざとですよね?アレ」
姉「へぇ?何が?何の事?」
幼「男の事を女子に見えるようにしてる事です!」
姉「髪を切ったのは私じゃないよ?」
- 29 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:57:31 ID:mEjuRZ5I
幼「でもあれ、どう見ても女の子ですよね?」
姉「いやぁ。性別の事は特に言わなかったけど」
姉「美容師さんに『似合う髪型にして下さい』って言っただけだよー」
幼「男には普通の床屋さんで充分ですよ!」
幼「お姉ちゃん、わざとですよね?」
幼「何も言わなかったから、あんな…可愛い女の子みたいに…」
姉「似合ってるよねぇ、ふふふ」
- 30 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:58:23 ID:mEjuRZ5I
幼「笑い事じゃないですよ!」
幼「今日も二人に告られてましたよ!」
姉「へぇー、あいつモテるじゃん」
幼「…男子にですよ?」
姉「へぇー、あいつモテるじゃん?」
幼「ニヤニヤしないで下さい!」
- 31 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:58:47 ID:mEjuRZ5I
幼「男が、その…同性愛に目覚めたらどうするんですか?」
姉「その時は姉として、家族として、どーんと認めて上げるしか!」
幼「こんな時だけ、理解ある姉みたいな感じにならないで下さい!」
幼「男も男で、無自覚だから質悪いです!」
姉「いいじゃん、可愛いものが似合う人に、可愛い格好させる」
姉「別に悪くないじゃん?」
- 32 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 21:59:31 ID:mEjuRZ5I
幼「いやいやいや。悪いでしょう!」
幼「男にはもっと男らしい格好をさせるべきですよ!」
姉「そんな事言ってもさー」
姉「凛々しい幼ちゃんと、可愛らしい男」
姉「お似合いじゃない?」
幼「…それ、褒めてるんですか?小馬鹿にしてるんですか?」
- 33 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:00:09 ID:mEjuRZ5I
姉「ははは。どっちもに決まってるじゃん」
姉「可愛い妹分と、可愛い弟の事なんだからさ」
姉「もう告白とかした?あ、キスとかした?」
幼「何でちょっと言い直したんですか!」
幼「どっちもまだです!」
姉「でも幼ちゃん、男の事が好きなんでしょ?」
幼「ま、まぁ…そうですけど…」
- 34 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:00:45 ID:mEjuRZ5I
姉「幼ちゃんさぁ、逆に髪伸ばしてみれば?」
幼「気にはしてるんですけど…」
幼「首筋に髪がかかるのが、気になっちゃって」
姉「スラックスも止めて、スカートにしなよ」
幼「…」
姉「今のままだと、ずっと男の子に見えるよ?」
- 35 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:01:40 ID:mEjuRZ5I
幼「実は今日、下級生に告白されました…」
姉「…相手は男子?」
幼「いいえ…」
姉「だよねぇ。幼ちゃん、凛々しいもんねぇ」
姉「私がプロデュースしてあげようか?」
幼「い、いいえ…私は…」
姉「素材は良いんだからさー」
- 36 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:02:03 ID:mEjuRZ5I
幼「私はこのままで良いです…」
姉「ま、気が向いたら相談に乗るからさ」
幼「その時は…お願いします」
幼「て、言うか!忘れる所だった!」
幼「これ以上、男の女子力を高めないで下さい!」
姉「あはは。それはあいつ次第だよー」
- 37 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:02:23 ID:mEjuRZ5I
・
・
演劇部部長「幼ちゃん!ちょっとお話しがあるんだけど」
幼「何ですか、部長。久しぶりですね?」
演劇部部長「文化祭にね、演劇部はもちろん演劇をやるんだけども」
幼「そうでしょうね」
演劇部部長「幼ちゃんにお願いがあるのよ」
幼「何ですか?出来る事なら手伝いますよ?」
演劇部部長「良かった!幼ちゃんにしか出来ない事なのよ」
幼「はぁ…」
- 38 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:03:00 ID:mEjuRZ5I
・
・
幼「部長、マジですか、これ?」
演劇部部長「マジよ!衣装ピッタリね!」
幼「…あの、やっぱり無理そうなんですけど」
演劇部部長「あなたなら出来る!て言うか、あなたしか居ない!」
幼「私、部員でもないのに、主役なんて…」
演劇部部長「あと一ヶ月ある!演劇部が全力でバックアップする!」
演劇部部長「だからお願いっ!」
幼「…はい」
- 39 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:03:23 ID:mEjuRZ5I
・
・
演劇部部長「そうすれば、わたくしもこの場限りで」
演劇部部長「キャピュレットの名を捨ててみせますわ」
幼「…黙って、もっと聞いていようか、それとも声を掛けたものか?」
演劇部部長「わたくしにとって敵なのは、あなたの名前だけ」
演劇部部長「たとえモンタギュー家の人でいらっしゃらなくても、あなたはあなたのままよ」
幼「…」
- 40 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:03:48 ID:mEjuRZ5I
・
・
幼「あの…部長」
演劇部部長「幼ちゃん、お疲れー。やっぱり私の目に狂いは無かった!」
演劇部部長「これなら、絶対本番に間に合うよ!」
幼「いや、あの…」
幼「これ、配役逆じゃ駄目ですか?」
演劇部部長「え?何言ってるの?」
- 41 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:04:32 ID:mEjuRZ5I
幼「私、やるならジュリエットが良いんですけど…」
幼「何故ロミオ?」
演劇部部長「幼ちゃん。あなたが紛れもない女性だって事は」
演劇部部長「重々承知してるわよ?」
演劇部部長「でもね…」
演劇部部長「凛々しいロミオ役にぴったりなのは、幼ちゃんしか居ない!」
演劇部部長「演劇部で投票を行った結果なのよ」
- 42 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:05:01 ID:mEjuRZ5I
幼「…でも」
演劇部部長「大丈夫!あなたなら出来る!」
幼「…解りました、頑張ります…」
幼(何で私が男役なのよ…)
幼(演劇部、男子部員も沢山居るのに!)
- 43 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:05:32 ID:mEjuRZ5I
・
・
幼「ごめん、男。今日も一緒に帰れないんだ」
男「そうなんだ…」
男「実は僕も文化祭の準備で、ちょっと残るんだ」
幼「そ。じゃ、お互い頑張りましょう」
男「そうだね。それじゃ、幼、頑張ってね!」
- 44 名前: ◆L0dG93FE2w [sage] 投稿日:2012/12/20(木) 22:06:08 ID:mEjuRZ5I
・
・
幼「君を…一人で死神の所へ行かせはしない!」
幼「この身が朽ち果てるとも、二度と君を離しはしない!」
幼「…」
演劇部部長「オッケー!バッチリよ、幼ちゃん!」
幼「はぁ…台詞は何とか覚えましたけど…」
幼「通し稽古、してませんよね?大丈夫なんですか?」
演劇部部長「大丈夫!あなたの事、信じてるから!」
幼(明日本番なのに…大丈夫なのかな…)
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