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猫「ぷぎゃぁああああ!!」
1 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:20:56.02 ID:B8nxZ96AP
弟「あっ!危ない!」

 目の前で、子猫が轢かれそうになっていた

猫「ふぅうううう!!」

弟「くそう!……」

トラック「ぐおぉおお」

弟「うわぁああ」


2 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:21:19.33 ID:kvfYBo/a0
うわあああああああああああああああ


3 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:21:22.41 ID:tUS29lfD0
   ▲  ¥ △
  (  皿 )  がしゃーん
  (        )
 /│  肉  │\         がしゃーん
<  \____/  >
    ┃   ┃
    =   =
3ゲットロボだよ
自動で3ゲットしてくれるすごいやつだよ


4 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:21:25.05 ID:zkNk9qFe0
俺「アハァァァァァン」


5 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:22:05.51 ID:+7fEU3JlO
え?


6 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:22:13.90 ID:B8nxZ96AP
死神「あかん……やってしもた」

猫「うみゃぁ〜」

死神「あっ、ごめんね?……キミは関係無いから」

猫「みぃ」

死神「……しかし、どうするかな?」

弟「……」

死神「予定に無い死人は、チョー面倒だし」

死神「……始末書くらいで簡便してくれる……訳は無いなぁ」

弟「あのう……」

死神「ん?……うわぁ!」

弟「……俺は、どうしたんでしょうか?」


7 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:24:00.16 ID:B8nxZ96AP
死神「えっ?……あははっ」

弟「もしかして……そこで、ぐちゃぐちゃに、なってるのって?」

死神「あはは……それ……あんた」

弟「……やっぱり」

死神「まぁ、気を落とさないで頂戴」

弟「はぁー」

死神「これは事故……そう、アクシデントだから」

弟「いま、救急車に乗せられましたけど……」

死神「あっ、安心して」

弟「えっ?もしかして」

死神「うん、キッチリと死んだから」

弟「……死んだんですか」


8 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:26:06.15 ID:rvYTAblrO
中学の時、そういうシーンに出くわした。ボキッて。


9 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:27:06.51 ID:B8nxZ96AP
死神「と……言う事で、予定には無かったけど」

弟「……はぃ」

死神「あんたは本日、死亡されました」

弟「それは……聞きました」

死神「死神訴訟法210条の規定によって、緊急逮捕します」

弟「……逮捕?」

死神「うん、普通は199条の1で通常逮捕なんだけど」

弟「もしかして……マジで言ってます?」

死神「もちろん、それと権利を伝えるね」


10 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/21(土) 20:27:54.62 ID:aXErdBJAO
死神が女の子だったら萌えるんだが


12 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:29:02.48 ID:9SsX2uWLO
裸でマントだけ着てる死神の幼女思い出した


13 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:29:29.33 ID:B8nxZ96AP
弟「権利が有るんですか?」

死神「あるわよ、ええと……事実の要旨は」

弟「事実の要旨?何ですか」

死神「簡単よ、死んだ理由」

弟「事故とかですか?」

死神「うーん……それは、原因かな?」

弟「じゃぁ、何か理由が有ったんですか?」

死神「そうね、今回は……トラックの運転手が死ぬはずだったのを」

弟「……」

死神「通りすがりのあんたが、飛び出したから……かな?」


14 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:30:25.64 ID:IYqJzRxRO
幽白のパクリはやめて


15 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:31:32.05 ID:B8nxZ96AP
弟「轢かれた俺が……悪いんですか?」

死神「本来なら、猫好きの運転手は避けて自爆するんだけど」

弟「……」

死神「とっさに人間だから、『まっいいや』って成った訳だ」

弟「……」

死神「以上が事実の要旨ね、後は弁護人を選任することができます」

弟「……弁護人?」

死神「私は、まだ下っ端だから、上級のに送致しないといけないの」

弟「どこかに回されるんですか?」

死神「うん、48時間以内にね」

弟「……はぁー」


16 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:34:40.71 ID:B8nxZ96AP
死神「でも、あんたも自分で弁護人に色々と相談できる訳」

弟「何か……刑事ドラマみたいですね」

死神「ちなみに、自費よ自費、すっごく高いから」

弟「お金が掛かるんですか」

死神「もーあいつらと来たら、暴利をむさぼってるわ」

弟「……持っていない場合は?」

死神「閻魔さまに起訴されるまで、つかないわね」

弟「そうですか……」


17 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:37:41.66 ID:B8nxZ96AP
死神「あっ、迎えが来たみたい」

 「あー、ご苦労様です」

死神「うん、ご苦労様」

 「こいつですか?」

死神「そう、緊急逮捕したから」

 「分かりました、署の方に護送します」

死神「おねがい」

 「おい!さっさと来い」

弟「えっ?ちょっ!」

死神「じゃぁ、また、後でね」

弟「俺は何にも、してないんだぁああ!!」


18 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:38:14.92 ID:SE1W9Yut0
Y氏の隣人思い出した


19 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:38:57.68 ID:XT2+fHAp0
ギャグ日かと


20 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:40:08.82 ID:B8nxZ96AP
 「ほら!ここがお前の監獄だ」

弟「いたっ!」

 「後から取調べが有るからな、それまで大人しくしとけ」

弟「何だよ、まったく乱暴だな」

弟「しかし……何だ?ここは」

弟「ドラマで見た牢屋と一緒じゃないか」

 「おい!弟、取調べだ」

弟「……何処に連れて行くんだ?」


21 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:43:26.18 ID:B8nxZ96AP
死神「やっほー!」

弟「何だ……あんたか?」

死神「もー!何だは無いでしょ、あんたの取調官に向かって」

弟「訳、分からねえよ……俺が何したって言うんだ」

死神「まぁ、興奮しないで頂戴」

弟「……まったく」

死神「可哀想だとは、思うけど……まっ、仕事だから」

弟「俺は何もしてない」
死神「うわっ!いきなり?」
弟「当然だ」


22 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:46:12.29 ID:B8nxZ96AP
死神「隠してると不利になるわよ」

弟「無いから大丈夫」

死神「ふむ……しらを切っても無駄よ」

弟「無駄も何も、猫を助けて、トラックに轢かれただけじゃん」

死神「どうやら、勘違いしてるみたいね」

弟「勘違い?なんだ」

死神「いま調べてるのは、あんたが生前に犯した罪の事よ」

弟「生前?別に何も無いぞ」

死神「そうか……あくまで、とぼける訳だ」

弟「本当だって!何も無いから」

死神「ふーん……にやにや」

弟「にやにやって口で言うな!」

死神「白状しちゃいなよ……はやく」


23 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:48:38.33 ID:B8nxZ96AP
弟「……はぁー、覚えが無い」

死神「証拠が有るんだけどなぁ」

弟「無いものは……無いとおもぅょ……」

死神「……幼稚園の時」

弟「はぁ?なんだ」

死神「みよちゃんって、いたでしょう?」

弟「ああ、みよなら幼馴染だ」

死神「うふふっ」

弟「……気持ち悪いな」

死神「あんた!泣かしたでしょう」

弟「何だ、そんな事か……そりゃ、何回か泣かしたけど、それは」

死神「シャラップ!とうとう白状したわね」


24 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:51:49.78 ID:B8nxZ96AP
弟「まてっ!泣かした位が罪かよ!」

死神「ほーほーほ……ただ、泣かしたと……おっしゃりますか」

弟「あたりまえだ」

死神「……あんた?パンツを下ろした事……有るよね?」

弟「ちょ!……」

死神「みよちゃん騙して、嘘ついて……」

弟「……昔の……事じゃん……子供の、無邪気な」

死神「とーころが!どっこい」

弟「なんだよ……」

死神「有罪よ、有罪!だって、あんた……指まで入れたのよ」

弟「……覚えて無いよ///」

死神「みよちゃんは覚えてる……だから駄目」

弟「……うそ」


27 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:55:36.44 ID:B8nxZ96AP
死神「他にもほら?……お姉ちゃんが、寝てる時に」

弟「ちょ!まっ!」

死神「胸を揉んだり、パンツを匂いだり……変態行為の数々」

弟「それは……///」

死神「全部、お姉ちゃんが覚えてるから……有罪ね」

弟「えぇ?起きてたの?」

死神「うーん……記録によると、そうみたいね」

弟「うっそぉ!」

死神「まだ、沢山あるけど……時間が無いから」

弟「……」


29 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 20:59:25.79 ID:B8nxZ96AP
死神「ここに、サインと拇印押して」

弟「まてまてまて!……この書類は何?」

死神「……自白調書……作ったから、早く認めて」

弟「いっぱい何か書いてるんですが……」

死神「うん、一応……思いつく限り書いておきました」

弟「かなり……適当に?話を作ってる?」

死神「だってぇ……その方が、起訴されやすいし」

弟「だめだめだめ!可愛く言っても駄目!」

死神「えぇえ?駄目なの?」

弟「うん、これは無理」


30 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:01:31.09 ID:KEF52sCGP
取調官がオカマに脳内変換されるw 支援


32 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:03:37.50 ID:SE1W9Yut0
俺は稲中の前野に変換された


33 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:03:44.94 ID:B8nxZ96AP
死神「もう、面倒くさいわね」

弟「それに、これって罪ばっかりじゃん」

死神「そうね」

弟「俺だって多分、一つや二つ位は善い事してるはず」

死神「そうかもね」

弟「それを書いたら?」

死神「情状の酌量されるかも」

弟「……何故?書かない?」

死神「あはは……」

弟「笑って誤魔化すな」


34 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:06:28.87 ID:B8nxZ96AP
死神「私にも……成績とかが……ありまして」

弟「……それで?」

死神「今回はちょっとだけ……協力して貰えると」

弟「ほほー……」

死神「うれしいなぁ」

弟「ば、ばかか!お前は」

死神「ひやぁ!」

弟「とにかく、きちんと書け!」

死神「ひえぇ!分かりました」


35 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:10:09.18 ID:B8nxZ96AP
弟「まさか、死んでからも……飯を食うとは思ってなかった」

弟「それにしても、まずいな」

 「おい……」

弟「ん?誰だ」

 「ははっ……隣だ」

弟「気がつか無かったけど、隣にも誰かいるのか」


36 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:13:21.70 ID:B8nxZ96AP
 「なあ?お前さん……何して此処に?」

弟「良く分からん……」

 「何だ?それ」

弟「気がついたら……此処に放り込まれた」

 「ふーん……そうか」

弟「あんたは?どうして」

 「俺か?俺は……自殺だ、あはは」


39 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:18:39.54 ID:B8nxZ96AP
弟「自殺?それにしては、明るいな?」

 「ちょっと洒落で、硫化水素吸っちまってな、ははは」

弟「……そうなのか」

 「3人ほど、道連れにした」

弟「酷いな」

 「いやー、参ったよ……まさか、本当に死ぬとは」

弟「それは……道連れに死んだ人には、失礼だ」

 「ああ、それは死んでから謝っといた」

弟「会ったのか?」


40 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:22:19.82 ID:B8nxZ96AP
 「何か?学校でも友達が、いなかったとかで」

弟「それは……可哀想に」

 「あはは、じゃあ友達になってやるって言ったら……泣いて喜びやがってな」

弟「……」

 「今じゃ、無二の親友だとさ、あはは」

弟「……良かったな」


41 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:24:43.01 ID:B8nxZ96AP
 「おっ!……集中だな」

弟「集中?なんだそれ?」

 「他の署の連中と一緒に……死神庁に行くんだ」

弟「死神庁?」

 「下界で言ったら……検察庁みたいなもんだ」


42 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:29:10.93 ID:KEF52sCGP
こんな死後があったら何かと楽しいだろうな支援


43 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:30:25.07 ID:B8nxZ96AP
弟「ここが……死神庁か」

死神官「……君が弟くんだね?」

弟「……はい」

死神官「うーん……」

弟「どうかしました?」

死神官「いや、君の罪についてなんだが」

弟「……確認しましたが、書いてある通りだと思います」


44 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/21(土) 21:32:59.03 ID:9bPJEDQO0
スレタイがプギャーに見えてワロタ


45 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:35:28.20 ID:B8nxZ96AP
死神官「そうなんだが……実はね」

弟「……まだ何か?」

死神官「はっきりと言おう……」

弟「……」

死神官「本来、君は此処に来るはずではない」

弟「はぁ?」

死神官「此処に書いてある通りだとすれば」

弟「……だとすれば?」

死神官「罪にはならない」

弟「ほっ……」


46 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:39:32.12 ID:B8nxZ96AP
死神官「まったくお気の毒だよ……」

弟「いや、良いです……分かって貰えれば」

死神官「分かる……分かるよ、とても……不幸な出来事だ」

弟「そうですね……何でこんな事に」

死神官「だが……」

弟「だが?」


47 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:45:41.97 ID:B8nxZ96AP
死神官「お気の毒だが……不起訴には出来ない」

弟「ええ?どうして」

死神官「我々にも……ノルマが有ってね」

弟「……まさか?」

死神官「せめて……死体が残っていれば、何とかしたんだが」

弟「……ばかな」

死神官「直ぐに火葬されちゃったから、ははっ」

弟「笑ってるばあいじゃ」

死神官「なに、起訴さえしてしまえば……大丈夫だから」

弟「大丈夫って……なに言ってるんですか?」

死神官「……起訴されると」

弟「されると?」


48 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:48:29.19 ID:B8nxZ96AP
死神官「此処では、ほぼ……100%」

弟「100%?」

死神官「有罪だ……あはは、だから、安心したまえ」

弟「嘘だ!……」

死神官「と……言う事で、頑張りたまえ」

弟「ちょっ!まってぇええ!!」


49 :VIPがお送りします [] :2009/03/21(土) 21:50:06.39 ID:SE1W9Yut0
こんな死後嫌だ



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