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新ジャンル「仲間に魔王」
- 314 名前:VIPがお送りします。 []
投稿日:2008/02/02(土) 05:49:00.45 ID:aryx3ae0O
>>311の続き。
僧侶「陽も暮れてるし、今日はもう寝るか。」
魔王「えっと…コレを敷けばいいんだよね?」
僧「そうだな。従業員は来ないみたいだから、ココはセルフサービスで布団を敷けってことだろう。」
魔「よいしょ、よいしょ……ほいっ。」
ボフボフボフ
僧「布団二つーっと。」
魔「ええぇっ!?」
僧「……なんだよいきなり。」
魔「一緒に寝てくれないの!!?」
僧「いや、隣なら充分だろう。」
魔「充分じゃないよっ! 『一緒に寝る』って言うのは一緒の布団で添い寝してくれることを言うんだよーっ!」
僧「そりゃ…幾らなんでも……。」
魔「お願いっ。」
僧「………。」
魔「せめて、今日だけでいいからぁ…!」
僧「……ったく、仕様が無ぇなぁ…。」
魔「! やったー!!」
僧「こらこらはしゃぐな。」
- 318 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 07:14:53.86 ID:aryx3ae0O
>>314の続き。
僧侶「ふあぁぁ…。」
魔王「おはようっ。」
僧「ほい、おはよう。…よく眠れたか?」
魔「うん! 温かくて気持良かった!!」
僧「そうか。……痛たたた、腕枕なんて始めてで腕が痺れちまった。」
魔「大丈夫…? ごめんね?」
僧「ん、別におま…マオが気にする事じゃない。俺が慣れて無かっただけだ。」
魔「おぅ…。」
僧「……そんじゃま、朝飯は出ないし、もう少ししたら行くか。」
魔「? 何処に?」
僧「マオの家……『魔王』の居る所を、捜しにだ。」
魔「あ…うん!」
僧「取りあえず、有名な魔族でも虱潰しに当たってみるか。」
魔「魔族?」
僧「高名な奴なら、魔王の居場所くらい知ってるかも知れないしな。」
魔「なるほどーっ。」
僧「……妹すら知らない場所を知ってるかは怪しいが、な。」
- 320 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 08:04:44.08 ID:aryx3ae0O
魔王「らんたらったらんらら〜。」
僧侶「…いやにハイテンションだな。」
魔「え? そうっ?」
僧「そうだ。…尽力はするが、本当に帰れるかどうかはわからないんだからな、余り楽観しすぎるなよ。」
魔「あ、違うの、そうじゃないの。」
僧「うん?」
魔「……誰かと一緒に歩くのが、こんなに楽しいだなんて知らなかったから。」
僧「………。」
魔「目的はともかくだけど…あたし、モンくんに逢えてよかった!」
僧「……ったく、そう言うセリフは家に着いてから言ってくれよ。」
魔「わかった! 着いた時にもう一回言うね!」
僧「そうじゃねぇよ……ははっ。」
魔「あははーっ。」
- 328 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 11:24:13.79 ID:aryx3ae0O
盗賊Aがあらわれた!
僧侶「あぁ?」
魔王「アナタだぁれぇ?」
盗賊A「へ、へへっ……か、金寄越せオラァ!!」
僧「こりゃまた随分と気の弱そうな盗賊だな。」
魔「トーゾク? この人トーゾクって言うの?」
盗「……よ、余裕かましてんじゃねぇぞ、オラァ!!」
魔「はじめまして! あたし魔王のマオ…」
僧「アホウ。」
ポカッ
魔「…いった〜ぃ!」
僧「職業を名乗るなって言っただろうが。危なくなるのはマオ自身なんだからな?」
魔「あ、そっか。…あたしが危なくなるとモンくんも危なくなるんだもんね。……うん! あたしもう魔王って名乗らな」
ポカッ
盗「……オ、オマエらぁ! なめてやがんのか、オラァ!!」
僧「ん? あぁ、済まん。悪いが金も命もやれはしないんだ。」
盗「お…おぉぅ!? いい度胸してんな、オラァ!!」
魔「いひゃいいひゃい、あひゃまるからゆるひてぇ〜!」
- 331 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 11:42:51.64 ID:aryx3ae0O
>>328の続き。
盗賊A「しゃ…しゃあねぇ! 手前ぇら、相手してやんなぁ!!」
ピュ〜ヒュロヒュロピー
僧侶「あん…?」
魔王「あ、なんひゃいっぴゃい来はよ。」
盗賊B、盗賊C、盗賊D、盗賊Eがあらわれた!
盗賊B「呼んだ、アンちゃん!」
盗賊C「コイツら剥くんだねっ! お兄ちゃん!」
盗賊D「まかせてよ、兄さん!」
盗賊E「平和主義者の僧侶とガキ一匹なんて、ボクらの敵じゃないね兄たま!」
A「よ…よし、よし! やるぞ兄弟!!」
盗賊一同「オーッ!!」
僧「……仲間かと思ったら子供かよ……やりづれぇ…。」
魔「うぅ…ほっぺた痛い…。」
A「いくぞ! フォーメーション『双子の恋物語』だ!」
B、C、D、E「了解っ!」
僧「……なぁ…マヂで戦らないといけないのか…?」
- 335 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 11:55:00.71 ID:CWzgB9mt0
>>331
ショタが集まってきたってことでつか?
- 337 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 11:59:03.79 ID:aryx3ae0O
盗賊C「やあぁー!」
僧侶「ほれ。」
ゴンッ
盗賊E「てりゃー!」
僧「おら。」
ドスッ
盗賊D「しゃあー!」
僧「そら。」
ガスッ
盗賊B「ほわぁー!」
僧「ふん。」
メキョッ
盗賊A「そ、そんな…。」
僧「はぁ…準備運動にもならないんだが。」
魔王「モンくん強いねー。」
A「…なんで…なんで『プリースト』がそんな簡単に人を殴れるんだよぉぉ! オラァ!」
僧「俺、破戒僧だし。」
A「……破戒僧…?」
僧「神の教えに疑問を持ち、自分の中だけで善悪を解釈するようになって破門された、ワガママ僧侶のなれの果てだ。」
魔「モンくんかっくぃー。」
A「そ…それでも殴れる理由には…」
僧「俺の行う『救済』は、オマエらみたいのを“拳で正してやる”事だ。」
A「な、なんだってー!!」
僧「……そんな訳で、しっかり反省しろよ。」
ゴツンッ
- 345 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 12:21:25.46 ID:aryx3ae0O
(>>337に安価つけ忘れた)
僧侶「さて、と。コレからドコ行くかな。」
魔王「………。」
僧「いま居るのが南の国の東側だから、近いのは東の国なんだが。」
…クィッ、クィッ
僧「ちなみに、例の『御触れ』を出してるのは中央の国な。大陸で一番デカい。」
クィッ、クィッ、クィッ
魔「…も、モンくん…。」
僧「ん? どうしたそんなモジモジして。……も、もしやと思うが…まさか…。」
魔「……おしっこ…。」
僧「──ちょ、ちょっと待て、こんな何も無いところじゃ…!!」
魔「…がまん…できにゃいかも…。」
僧「!!?」
魔「あ…ダメ、漏れちゃ……」
バサァッ
魔「……? モンくんのコート…?」
僧「…壁になって隠しておいてやるから、チャチャッと街道の端で済ませようぜ。」
魔「モンくん……ありがとうっ!」
僧「………。」
…チロ、チロチロチロ…
魔「き、聞いちゃヤダよ!」
僧「聞いてない聞いてないアーアーアー。」
- 349 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 12:45:19.49 ID:aryx3ae0O
僧侶「そんなこんなで東の国。」
魔王「平たいお城ー。」
僧「極東にあるこの国は文化が独特だからな、宿とったら魔族の情報集めるついでに見てまわるか。」
魔「やったー!」
女将「お越しやす。」
魔「あれ? 南の国の宿屋に居た人と同じ顔だ。」
女「おほほほほ、姉妹ですのよ、おほほほほ。」
魔「へぇ〜。」
僧「マオ、部屋とったから街に行くぞ。」
魔「あぁ、置いてかないでぇ!」
野菜屋「いらはいいらはい! キュウリが安いよピーマン安いよ、トマトも安けりゃニンジンも安いよー!!」
僧「賑わってるな。」
魔「色々並んでて綺麗だねーっ。」
僧「……(殆んどの店が食い物屋って言うのがやるせねぇな…)。」
魔「モンくんー?」
僧「ん? ああ…マオの方が何倍も綺麗だぜ?」
魔「にゃあっ!?」
ボンッ!
僧「あ、あれ? こう言って欲しかったんじゃないのか?」
魔「うぅ……いきなりは反則だよぉ…。」
プシュウゥゥ…
僧「またか──大丈夫だ! 意識をしっかりもてよマオ! …マオ、マオッ!」
- 352 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 13:21:50.64 ID:aryx3ae0O
>>349の続き。
魔王「はわー、ビックリしたぁ。」
僧侶「悪い悪い。そこまで耐性薄いとは思わなんだ。」
魔「いゃ…まぁ……ぅれしかったからいぃんだけど……。」
僧「何か言ったか?」
魔「いいえ! なにも申しておりません!」
僧「?」
魔「……あ、ねぇねぇモンくんーっ。」
僧「なんだ? 無駄遣いは許さないぞ。」
魔「違うの、あのテントからね、」
僧「ん…ああ、行商のサーカスか。」
魔「魔族のニオいがするんだよ。」
団長『レディース・アーンド・ジェントルミェン! これより午後の部を開演致します!!』
チャーラーチャラララッチャラー
魔「わーいっ。」
僧「なぁ、」
魔「うん?」
僧「本当に魔族が居るのか? こんなご時世に堂々と、見世物小屋なんかに。」
魔「いるよー、あのカーテンの向こうだけど、確かに一人いるの。」
僧「舞台裏か……ちょっと覗いてみるかな。」
魔「えー、一緒に観ようよぉー。」
僧「マオは大人しくココにいろ、すぐに戻るから。」
- 355 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 13:49:22.32 ID:aryx3ae0O
僧侶「魔族魔族〜っと。……そう言や、俺だけじゃ魔族の場所特定できねぇじゃねぇか。」
ワーワーキャーキャー
僧「…盛り上がってるから可哀想だが、マオも連れて来るしか……?」
?『オラッ! さっさと出てこいクズっ!!』
??『は、はい、すみませ…ギャアッ!』
僧「(……舞台裏…奥か…?)」
?「まったく、ろくに客も呼べないバケモノが、殺されないだけ有り難く思えってんだ!」
??「はぃ…はぃ…ごめんなさい、ごめんなさい……。」
?「ったくウゼェなぁ、泣いてないでさっさと舞台の準備しやがれ!」
僧「(……大体状況はのみ込めたが……どうするか…。)」
団長『続いては、魔族と人間の奇蹟の子供! ミックスの登場でーすっ!!』
ワーワーキャーキャー!
魔王「───。」
混血「あ…あはは……こんにちは…」
バシィッ!
混「ギャアアッ!」
調教師「…テメェは喋らなくていいんだよ、言われた通りにだけしてろ…!」
混「は、はい、わかりましたマスタ…ギャアッ!」
魔「………。」
- 356 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 14:01:51.64 ID:aryx3ae0O
>>355の続き(また安価忘れた)。
僧侶「マオ…大丈夫か?」
魔王「…モンくん。」
ギュ…ギュウゥゥ…
魔「あの子、なんであんな酷い目にあってるの?」
団長『火の輪を飛んでくぐります──はいっ!』
魔「なんで観てる人間は、あの子をみて笑ってるの?」
混血「アア、熱い、熱い!」
ワハハハハ…!
魔「あの子が魔族だから? 混血だから? ……おかしいよ、こんなの…。」
…ガタッ
僧「待て、どうする気だ。」
魔「助けるの、あの子を。こんなのちっとも楽しくない、観てる人間たちも間違ってる。」
僧「……何度も言うが、目立つのは危険なんだぞ?」
魔「『魔王』である事が危険な前に、いまあの子を見捨てたらあたしは『魔王』を名乗っちゃいけない。…ごめんね、モンくん。」
僧「…そうだな、よく言った。」
ガタッ
魔「……モンくん?」
僧「潰してやるか、こんな見世物!」
魔「……うん!!」
- 359 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 14:40:33.72 ID:aryx3ae0O
>>356の続き。
団長『さて、それではそろそろクライマックスに……ん? な、なんだアンタ、僧服なんて着て…ガハァッ!』
僧侶「…平和を愛する一僧侶として告げる。──主は、この子供に対する団員達の所業に御怒りになられている!」
調教師「な、なに言ってんだテメ…ハギャッ!!」
僧「……今より10秒後、このテント内の浄化を行う。助かりたい者は我先にと逃げるが良い!!」
客A「あ、あいつ…破戒僧の『モンク』じゃねーか!?」
客B「ウッソ!? あの荒神信仰で破門されたって言う!!?」
客C「や…やべぇ! 殺されるぞぉぉぉ!!」
──ワアァァァァ! キャアァァァァ!!
混血「……すごぃ…。」
団「あ、あぁ…わしの金づるがあぁ……。」
調「き、キサマらぁ!! こんな事をしてただじゃあ…」
僧「ただで済むと思ってるのか? 言った通り、俺はかなり頭にキてるんだが。」
調「ヒ…! お、おい、ミックス!! コイツを殺せぇ!!」
僧「何…?」
混「あ…ああ……あああ!!」
- 360 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 14:58:22.85 ID:aryx3ae0O
>>359の続き。
混血「あああ、あああああ!!」
僧侶「ちょ…おい! 俺は助けにきたんだ、落ち着けっ!!」
混「あああ…ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいいぃぃ!!」
僧「一体、何がどうしたんだよ…!」
魔王「名前だよ!!」
僧「──なに!?」
魔「魔族は『本当の名前』を知ってる人には逆らえないのよ!!」
僧「…つーとアレか? 調教師(コイツ)が本当の名前とやらを知っていて、仕方無く言うこと聞いてるのか?」
混「は…はいぃぃ!!」
調教師「こらミックス! 余計なことを喋るな!!」
混「あああああああ!!」
僧「チッ…クショ、コレじゃあ助けたいのに手が出せ……ん? 待てよ?」
魔「モンくーん、大丈夫ー?」
僧「……そうだよな、それが楽…だな。よしっ──!!」
混「あっ、しまっ…」
調「ギャアァ…アア……。」
ガクン…
僧「コイツを殺せば…問題は無くなるんだよな。」
- 361 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 15:17:31.96 ID:aryx3ae0O
>>360の続き。
僧侶「…ああ神よ、また過ちを犯した俺を憐れむなかれ。」
混血「ハァ、ハァ、ハァ……あ…あの…」
魔王「キャアァァ!!」
僧「…!? マオ!」
団長「ひっ、ひひ…大人しくしてろよ? さもないとこのガキの喉元掻き切るぞ!?」
混「だ、団長…。」
団「おいミックス! 手始めにオマエがその男を殺…せ……?」
僧侶、混血「…?」
団「アブェ! …ゲハァッ、カッハァ…!!」
僧「なんだ…一体なにが起きて…? ──マオ! こっちに来い!!」
魔王「うんっ!」
団「ゲヒィー…ゲヒィー…ゲヒィ……。」
僧「……死んだ…のか?」
魔「うん。」
僧「なんだっていきなり……マオの仕業か?」
魔「バーヤがくれたお守りがね、あたしを傷つけようとした奴を殺しちゃうんだ。」
僧「殺…随分強力な呪いなんだな。」
魔「うん…ねぇモンくん、お願いしちゃダメ?」
僧「何をだ?」
魔「あの……死んじゃった二人を、食べたいの。」
僧「───。」
魔「……ダメ…だよね…。」
- 364 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 15:44:37.95 ID:aryx3ae0O
>>361の続き。
僧侶「なんで、俺に断るんだ?」
魔王「え? だ、だって……」
僧「…確かに、同族が食べられるところを見たくはないさ。けどな。」
魔「…?」
僧「俺はお前、マオに約束しただろ? “お前を死なせない”って。食べないでマオが死んだり苦しんだりするくらいなら、俺は最悪自分の体を食わせてやるさ。」
魔「モンくん…。」
僧「……さぁ、早く食べて宿に帰ろうぜ、マオ。」
魔「──うんっ! モンくん大好きっ!!」
混血「あ……あの…。」
僧「ん? …まだ逃げてなかったのか。」
混「どうしても、お礼が言いたくて…。」
僧「礼なら、俺じゃなくてマオに言いな。最初に助けようって言ったのはマオだ。」
混「あ、はい。食事が終わったら、魔王様にもちゃんと──」
僧「──おい。」
ガシッ
混「は…はい?」
僧「いつ魔王ってわかったんだ? 俺は一言も言ってないぞ。」
混「ま、魔族はみんなわかると思いますよ? 仮にも種族をまとめる『王様』な訳ですし…。」
- 365 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 15:56:33.24 ID:aryx3ae0O
>>364の続き。
僧侶「そう言う…ものなのか?」
混血「は、はい…多分。」
魔王「モンくーん、ごちそうさまでしたー!!」
僧「うぉあっ!? …こらマオ! 口と手血まみれにして抱きついてくるなっ!!」
魔「あ、ごめん。」
混「………。」
僧「ほれ、ちゃんと口周り拭け。」
魔「あ…きゃはははっ! モンくんくすぐったーいっ!」
混「あ……」
僧「こ、こら、はしゃぐなって…ぬぁっ!?」
フニッ
魔「やぁん、モンくんのえっちぃ〜!」
僧「今のは不可抗力ってか自業自得だろ!」
混「あの!!」
魔「あはは…うん?」
僧「どうした。」
混「あ……その…!」
僧「なんだ、はっきりと言え。」
混「──オイラも、お二人について行っちゃダメですか!!?」
僧「……はい?」
魔「いいよーっ。」
僧「ちょっ…!」
混「あ…ありがとうございますッス!!」
- 367 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 15:58:15.81 ID:JpHeTuEO0
モンくんがFF6のマッシュで変換されるのはなんでだろう?
- 370 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 16:15:08.18 ID:aryx3ae0O
>>365の続き。
僧侶「…おもむろに旅の道連れが一人増えたわけだが。」
混血「魔族の母と人間の父の間に生まれた混血の『ミックス』ッス! 宜しくお願いしますッス!!」
魔王「わーい、ミッくんだミッくんだー!」
僧「ミックスのままで良いのか? もうお前さん…」
混「ミッくんッス!」
僧「…ミッくんは自由の身な訳だし、自分で改名しても良いんじゃないか?」
混「たったいまマオたん様から素晴らしい愛称をいただいたので、充分ッス!」
僧「……まぁ、本人が良いならいいけどな。」
魔「モンくんモンくん、はやく宿に帰ってお風呂一緒に入ろーよー。」
僧「なんでマオはいきなりそんな積極的なんだ。」
魔「だ、だって……いゃん! これ以上は言えないっ!」
僧「何も言ってないが。」
混「お、お二人の邪魔はしないッスー!!」
僧「こらこら飛んでいくな。っていうか羽根隠せ、目立ちすぎだ。」
混「あ、そうッスね。師匠の言う通りッス。」
僧「(……何故に師匠扱い…。)」
- 371 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 16:31:47.71 ID:aryx3ae0O
>>370の続き。
女将「おかえりなさいませぇ。」
僧侶「済まない、同じ部屋に一人増えたんだが、いいか?」
女「あ…はい、お泊まりになられる分には……ただ、お食事の方は準備できませんので…。」
僧「ああ、それは大丈夫だ。…それじゃあ、三人宿泊で。」
女「畏まりました。」
魔王「おっ風呂、おっ風呂! …ねぇ、はやくお風呂入りに行かないの?」
僧「行くのはいいが、ココは男女別だぞ?」
魔「……へ?」
僧「まぁ、普通そうなんだがな。」
魔「……お部屋にあったりとかは?」
僧「しない。」
魔「……うそ。」
僧「こんな嘘を吐く理由がないだろ。」
混血「し、師匠! ここは傷ついた奥さんを慰めるところッスよ!」
僧「誰が奥さんだ。」
魔「うわーん! モンくんとお風呂入りたいよぉーっ!!」
僧「わがまま言うなよ……歳的に、どっちの風呂にどっちかがついていく事も出来ないしな…。」
魔「モンくんの裸がみたいの! モンくんの背中流したいの! モンくんと100まで数えたいのぉー!!」
僧「痴女かい。」
- 376 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 17:49:47.71 ID:aryx3ae0O
>>371の続き。
僧侶「二人分あった飯を俺とミッくんで食べて、」
混血「マオたん様がお風呂をだだるので部屋に布団を敷いて待機中ッス。」
魔王「ぶー、ぶーぶーっ。」
僧「もう夜も遅いんだ、そろそろ入らないか。」
魔「ううぅ〜。」
僧「……あんまりだだ捏ねてると一緒に寝てやらないぞ。」
魔「すぐに入ってきますっ!!」
僧「……ふぅーっ。」
混「風呂って気持良いっすねぇ〜。」
僧「いままで入ったことは…」
混「ないッス。水浴び程度なもので済ませてたッス。」
僧「そうか…」
魔「モ──ンく──ん!!」
バッシャアァァン!!
僧「グハッ! …マ、マオ!!?」
魔「えへへーっ。」
混「ななな、なんで男湯に!?」
魔「深夜帯は“こんよく”だから一緒に入ってもいいって、女将さんが教えてくれたの!」
僧「な、なんだってー!?」
魔「うふふ、背中流してあげるからねーモンくんっ!」
- 385 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 19:11:28.01 ID:+GV9opXW0
魔王様万歳保守
- 386 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 19:13:21.76 ID:8nBC0rJpO
魔王様之世界永遠ニシテ不滅保守
- 390 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/02(土) 19:41:54.37 ID:aryx3ae0O
>>376の続き。
僧侶「さて、寝るか。」
魔王「一緒!」
僧「わかってるわかってる。……ほれ、入って来い。」
魔「わーいっ!」
混血「あ、あのぅ…。」
僧「ん?」
混「オ、オイラは別の部屋にした方が良かったッスか?」
魔「えー、なんでー?」
混「だだだ…だってその……お二人の邪魔をしたら悪いですし…。」
僧「俺とマオはそう言う仲じゃない。まぁ…父と子みたいなもんだ。」
魔「むーっ、子供ってなにさー。」
混「ま、まぁそれなら……はい。」
モゾ…モゾモゾ
僧「……なぁ。」
混「はい?」
魔「なーにっ?」
僧「マオは仕方無いとしても、ミックス近すぎやしないか!!?」
混「そ、そんなことない…ッスよ。」
僧「頬を染めないでくれ頼むから。」
魔「モンくんモッテモテぇ〜。」
僧「ことごとく人では無いけどな。」
魔「浮気は許さないからねっ!」
ズビシッ
僧「眼潰し痛ぇ!!」
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