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仲哀天皇「は?お前なに言ってんの?」
- 68 :VIPがお送りします []
:2009/05/03(日) 01:02:07.42 ID:0Q5AxCIU0
こうしてアナホは20代天皇【安康天皇】として即位する。
しかし安康天皇の受難は続く。
安康天皇 「私の弟であるオオハツセの妻を見つけてやりたいのだがなぁ・・・」
ネノオミ 「でしたら、陛下の叔父上であらせられますオオクサカ様の妹君、ワカクサカ様など如何でしょうか?」
安康天皇 「おお。それはいいな。よし、さっそく叔父上に会ってこい」
オオクサカ 「そ、それは本当でございますか! いやぁよかった!」
ネノオミ 「では承諾して下さるのですね!」
オオクサカ 「勿論でございます! さぞかし娘も喜ぶでしょう! これは心ばかりの献上品でございます!」
ネノオミ 「ありがたい! これで私も胸を張って帰れます!」
安康天皇 「おぉ、どうだったネノオミ」
ネノオミ 「オオクサカ様は大層お怒りになり、ワカクサカ様を嫁には出さないそうです。あと財宝なんて貰いませんでした」
安康天皇 「!?」
- 69 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:05:00.51 ID:0mIsz70P0
!?
カタカナ多すぎて世界史なみにこんがらがる
- 70 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:07:47.57 ID:0Q5AxCIU0
安康天皇 「いくら叔父上と言えども許せん!」
オオクサカ 「な、何を怒っておられるのですか! 私にはさっぱr───ぐあぁっ!」
ナガタノオオイラツメ 「あなた! へ、陛下これはあんまりでは!」
安康天皇 「・・・う、うぅむ。確かに娘をやりたくない気持は分からんでもないが・・・。しかしなぁ・・・」
ナガタノオオイラツメ 「うぅ・・・」
安康天皇は気の毒に思ったのかどうかは知らないが、オオクサカの妻であるナガタノオオイラツメを自分の妻とする。
しかしこの時ナガタノオオイラツメには子どもがいた。
その子供である【マヨワ】が後に大事件を起こす。
- 71 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:17:48.32 ID:0Q5AxCIU0
なんと、実の父であるオオクサカを、安康天皇が殺してしまったことに、マヨワが気づいてしまったのだ!
そしてある夜、マヨワは安康天皇を殺してしまう。この時マヨワ7歳。恐らく天皇を殺害した最も若い人物だろう。
この事態を知った安康天皇の弟オオハツセ(ある意味、今回の騒動の大元)は行動を起こす。
オオハツセ 「なに? 兄上が殺された?」
家臣 「はい! どうやらオオクサカ殿の復讐をマヨワ様がされたそうです!」
オオハツセ 「そうか、兄上が死んだか・・・。これはラッキー、じゃない、これは悲しいことだな」
家臣 「い、今ラッキーって・・・」
オオハツセ 「恐らくは、他の兄貴であるシロヒコとクロヒコがマヨワを唆したのだ。おおかた皇位を奪おうとしたのだろうな」
家臣 「まさかあのお二人がそんなこと・・・証拠もありませんし」
オオハツセ 「・・・証拠などあとでいくらでも作れる。安心しろ」
家臣 「え?」
オオハツセ 「よし、俺は今から安康天皇の仇を討ちに行くぞ!」
- 72 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:21:33.70 ID:0Q5AxCIU0
オオハツセ 「シロヒコ! 貴様はマヨワを唆し安康天皇を殺害した! なぜそんなことをした!」
シロヒコ 「な、なにを言っt───」
オオハツセ 「今さら言い訳とは見苦しい! 貴様の目的は分かっている。皇位が欲しかったのだろう!」
シロヒコ 「いや、俺は別に───」
オオハツセ 「いくら誤魔化しても無駄だ! 己の私利私欲の為に天皇を殺すなど許せん! ましてや子供を使って!」
シロヒコ 「お、俺の話を───」
オオハツセ 「問答無用! 天皇殺しは死刑だ! 死ねぇ!」
ザザンッ!
オオハツセ 「・・・よし、悪人は一人消えたな」
家臣 「な、なんと言っていいのか・・・」
- 73 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:23:05.75 ID:0mIsz70P0
血は争えない
- 74 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:24:34.08 ID:0Q5AxCIU0
オオハツセ 「クロヒコ! 貴様もシロヒコと結託していたのだろう!」
クロヒコ 「どうやって俺が犯人だって証拠だよ!」
オオハツセ 「ならば聞こう! お前には天皇になりたいと言う野心はなかったのか!」
クロヒコ 「う、それは・・・」
オオハツセ 「あったのだろう! ならばお前が犯人だ! 死ねぇ!」
家臣 「その理屈で言ったら、真っ先に犯人に上がる人がここに・・・」
オオハツセ 「なにか言ったか」
家臣 「いえ別に・・・」
クロヒコ 「う、うわぁぁぁ!」
オオハツセ 「待て! 逃げるとは貴様それでも王族か!」
- 75 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:29:13.58 ID:0Q5AxCIU0
クロヒコ 「だ、大臣助けてくれ! オオハツセが訳の分からないことを言って俺を殺そうとする!」
ツブラ 「任せなさい。きっとオオハツセ様も話せば分かって下さる。マヨワ殿も。事情を話せば死罪にまではならんでしょう」
マヨワ 「う、うん・・・」
オオハツセ 「おいツブラ大臣! 貴様は今犯罪者を二人も匿っている! 差し出すのだ!」
ツブラ 「残念ながら。私を頼ってきた王族を裏切ることなどできませぬ。それよりもまずは話を───」
オオハツセ 「じゃあ死ね」
ツブラ 「え?」
オオハツセは屋敷に火を放った!
オオハツセ 「天皇殺しの犯人をかくまう奴も同罪だ! これでこの事件は一件落着だ」
家臣 「なんだか私は真犯人が他にいそうな気がしてきましたよ・・・」
- 76 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:33:45.11 ID:0Q5AxCIU0
オオハツセ 「・・・ふむ。これで犯罪者は全員死んだわけだが」
家臣 「しかしこうも"運悪く"皇位継承者がいなくなるなんて」
オオハツセ 「仕方ない。こうなれば俺が即位して───」
家臣 「でも、まだ有力な候補として17代天皇陛下の履中天皇の皇子【イチベノオシハ】様とその弟君がおられますね」
オオハツセ 「・・・そうか。よし、そのイチベノオシハを狩りに誘おう」
家臣 「な、なにを狩る予定ですか?」
オオハツセ 「勿論大物をだ」
- 77 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:37:05.65 ID:0Q5AxCIU0
オオハツセ 「戻ったぞ」
家臣 「御帰りなさいませ。どうでした狩りは」
オオハツセ 「ああ。狩りの途中にどこからか飛んできた矢がイチベノオシハに刺さり、奴が死んでしまったな」
家臣 「!?」
オオハツセ 「あと、奴の弟だが、あいつも暴漢に襲われ死んだらしい。惜しい奴らを亡くしたものだな」
家臣 「あ、あ、あの、あの・・・」
オオハツセ 「あと今後の予定だが、今日中にもう一人俺の家臣が屋敷に入り込んだ賊に殺されるという事件が起きるらしい」
家臣 「!!!!」
オオハツセ 「まぁこれも運命だ。諦めろ」
ザンッ!
- 78 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:41:09.82 ID:0Q5AxCIU0
こうして、次々と対抗候補がいなくなったことで、
オオハツセは21代【雄略天皇】として即位。様々なエピソードを残す。
恐ろしい人間ではあるが、武によって天皇家の力を内外に示した偉大な天皇でもある。
彼以降の話はまた後日。
- 79 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:46:50.57 ID:0mIsz70P0
倭の五王か
- 80 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:52:42.27 ID:0Q5AxCIU0
ちゅーわけで寝るわ。
こんなん読んでるあんたらも物好きね。
- 81 :VIPがお送りします [] :2009/05/03(日) 01:54:31.97 ID:0mIsz70P0
乙
ウケた
- 82 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/03(日) 02:16:56.24 ID:+0DlBJ6wO
やはり新羅王のあのセリフは入れて欲しかった。
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