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嬢「では、着替えを頼む。」
80 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:25:35.37 ID:XekU9Lcn0

――――――――――

嬢「はっ、はっ……はーっくちゅん!」

執「失礼いたします。お風邪をお召しになられたのでございますか?」

嬢「いや、召使いを呼びだす方法らしいので試してみた。」

執「左様でございましたか。」

嬢「どうやら、間違ってはいなかったようだな。」

執「くだらない事で気を揉ませないで頂けますか? この頓珍漢。」

嬢「お前はちゃんと召喚に応じたではないか。このドサンピン。」


81 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:28:34.70 ID:XekU9Lcn0

執「ただのお戯れでしたら、わたくしは下がらせていただきます。」

嬢「ああ、待て待て。用があるから呼んだのだ。」

執「では、承らさせていただきます。お嬢様。」

嬢「うむ。他でもない、メイドの事なのだが。」

執「何か不手際でもございましたでしょうか?」

嬢「そうではない。明日は満月であろう?」

執「左様でございますね。」


82 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:32:06.00 ID:XekU9Lcn0

嬢「自衛するように言ってあるのか?」

執「既に下知してございます。」

嬢「あのメイド、間違いで失うのは惜しい。」

執「左様でございますね。」

嬢「お前もそう思うか。」

執「かのメイドが来てから、お嬢様は活発になられました。既に以前の面影もありません。」

嬢「その言い方では以前の私が根暗で引き籠りの穀潰しに聞こえてしまうぞ?」

執「嫌味をご理解いただけて感激の念を隠せません。」

嬢「ほう。」


83 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:36:40.01 ID:XekU9Lcn0

執「しかし、部屋から出ない事のみでは、いささか不安も残ります。」

嬢「私が一緒にメイドの部屋に籠って丸一日護衛するというのはどうか?」

執「護衛にならないという点を除けば、素晴らしいお考えかと存じます。」

嬢「あの禁断の魔書とやらをメイドに持たせてはどうだ?」

執「お考え直しください。全力で反対させていただきます。」

嬢「メイドの自衛に任せるばかりでなく、我々の方でも何か対策ができればと考えたのだが……」

執「その着想はお見事と言うほかございません。内容が伴いさえすればでございますが。」

嬢「褒めてばかりでなく、何か案を出すが良い。」

執「ごもっともでございます。」


84 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:40:48.60 ID:XekU9Lcn0

執「わたくしは南京錠と鎖を以って、自らを柱に繋ぎ置こうと思います。」

嬢「そんなことで抑えられるのか?」

執「満月に中てられらば、知性も獣にまで退行いたします。解錠はほぼ不可能でしょう。」

嬢「なるほど。それならばメイドが出歩かなければ大丈夫だな。」

執「お嬢様はいかがいたしましょう?」

嬢「私は畜生に堕すわけではないからな。その手は使えぬ。」

執「退行するまでもない。というわけでございますね。」

嬢「何かないのか?」

執「お嬢様はわたくしめと異なり、意識は残っておられますれば。」

嬢「だからこそ悪知恵も働く。」

執「自制できるほどの強固な精神力を培っていただくより仕方がないかと。」


85 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:43:01.19 ID:XekU9Lcn0

女「お呼びですか?」

執「はい。」

嬢「うむ。」

執「いよいよもって、明日は満月となりますので、改めてご忠告をば。」

女「部屋から出るな……だっけ?」

執「左様でございます。」

女「部屋の中に居れば大丈夫なの?」

執「わたくしに関してのみならば、それで問題ないと思いますが……」

嬢「私はそうもいかぬようでな。」

執「おそらく、いろいろと策を弄して部屋に立ち入らんとなさるでしょう。」


86 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:46:47.15 ID:XekU9Lcn0

嬢「明日は私の言う事を信じてはならん。」

女「てことは、話はできるんだ?」

執「左様でございます。騙されぬようお気を付けください。」

女「でも、ドアぶち破られたらどうしようもなくない?」

執「その点は心配無用です。この館は人間のそれより強固に作られておりますれば。」

嬢「少々我らが暴れたとて壊れたりはせん。」

執「では、明日一日、お互いに健闘をお祈りいたします。」

女「つくづく珍妙な仕事場だね。」


87 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:50:12.70 ID:XekU9Lcn0

――――――――――

執「…………」

執「ふむ、どうやらわたくしの方は問題なかったようですね。」

執「衣服が一着、犠牲になってしまいましたが。」

執「えーと……錠前の鍵はたしか……」

執「さて、こうしてはいられません。」

執「早急にお嬢様の動向と、メイドの安否を確認しなければ。」

執「何事もなければよいのですが……」


88 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:53:52.70 ID:XekU9Lcn0

執「わたくしでございます。」

女「あいてるよー。」

執「失礼いたします。」

女「スッパー……お?」

執「ご無事でございましたか。」

女「フゥー……うん。なんとか。」

執「その装いはわたくしには刺激が強うございます。着衣をお正しください。」

女「ああ、ごめんごめん。」

執「お煙草を嗜まれるのですか?」

女「そういう気分の時だけね。てか、ここって禁煙だった?」

執「特に禁煙の場所などは設けておりませんが、ベッドの上ではご遠慮いただきたいですね。」


89 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:56:08.13 ID:Vz6vCwtC0
いいよいいよ


90 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 02:57:43.91 ID:XekU9Lcn0

女「ちゃんと着たから、もうこっち見ても平気だよ。」

執「お心遣い感謝いたします。」

女「ゆうべは大変だったみたいだね。」

執「……と、申されますと?」

女「なんか物悲しい遠吠えがずっと聞こえてたよ。」

執「いやはや、お恥ずかしい限りで。」

女「そのうち聞こえなくなったけど、何かあったの?」

執「本能の赴くまま、自分の尻尾を追い続けていたようです。足跡が輪になっていました。」


91 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:00:04.87 ID:M5W5E4y60
淡々と続く感じがいい


92 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:00:05.82 ID:2pzgUHtv0
おもろ


93 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:01:46.83 ID:XekU9Lcn0

執「お嬢様はこちらにはおいでにならなかったのですか?」

女「んー……来たよ。ていうか、ここで寝てるよ。」

執「招き入れたのでございますか? よくぞご無事で。」

女「入れたおぼえは無いんだけどね。霧になって隙間から入って来たって言ってた。」

執「まさか、先ほどの服装はお嬢様に引き裂かれたためでございますか?」

女「そういうのじゃないから、あんまり心配しないで。」

執「左様でございますか。」

女「お嬢ちゃんをお風呂に入れようと思うんだけど、いいかな?」

執「これは気が付きませんで。申し訳ありません。」


94 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:04:32.61 ID:XekU9Lcn0

嬢「む? ここは?」

女「おっ、起きました? お風呂ですよ。」

嬢「おお、メイドではないか。生きておったか。」

女「あんたがそれを言うか。」

嬢「美味そうな匂いにつられて部屋に忍び込んだのだがな。」

女「霧になるとか……想定外どころか、常識のむこう側だわ。」

嬢「うむ。知ってはいたが、成功したのは初めてだ。」

女「そんだけ食い意地が張ってるってことか。」

嬢「しかし、そこから先の記憶がない。こんなことは今までなかった。」

女「……そのほうがいいと思う。」


95 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:08:24.54 ID:XekU9Lcn0

嬢「なんだか、ものすごい倦怠感があるぞ。」

女「そうですか。じゃあ、洗い終わったらゆっくり休みましょ。」

嬢「すまないが、運んでいってくれるか?」

女「お安い御用で。」

嬢「ところで、私はお前にひどい仕打ちをしなかったか?」

女「まあ、未遂だし。」

嬢「ひどい事を言ったりは?」

女「それも別に。そもそも、嬢ちゃんの語彙じゃあ……ね。」

嬢「おや? いつの間にやら爪が短くなっている……」

女「昨日、危ないと思ったから、勝手に切らせてもらいました。」


96 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:10:57.26 ID:XekU9Lcn0

嬢「ふぅ、メイドはどうしている?」

執「先ほどシーツの洗濯を始めようとしているところを見かけました。」

嬢「何か変わったところは無かったか?」

執「いえ、特には。メイドがどうかなさいましたか?」

嬢「私がおかしいのかもしれん。メイドを見ると動悸がするのだ。」

執「左様でございますか。」

嬢「話は変わるが、お前、昨夜私を噛んだりしなかったか?」

執「滅相もございません……根拠はありませんが。」

嬢「浴場で気付いたのだが、歯型と思しき痕がいくつかついていたぞ。」

執「左様で。」

嬢「それから、小さな鬱血も随所に残っているのだが……」

執「聞けば霧に姿を変えられたとか、その後遺症ではございませんか?」


97 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:16:09.34 ID:XekU9Lcn0

――――――――――

執「失礼いたします。」

嬢「おお、どうであった?」

執「はい。この件に関しましては、メイドもあまり詮索を好まない様子でして……」

嬢「詳細は聞けなかったということか。」

執「左様でございます。」

嬢「如何にして生き延びたのかは聞き出せたのか?」

執「身の危険を感じ、やむなくオトナのコモリウタを用いて寝かしつけたと申しておりました。」

嬢「ほう。」


98 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:20:09.40 ID:XekU9Lcn0

嬢「して、それは一体どのようなものであるか?」

執「内容を聞くまでには至りませんでした。」

嬢「だが、そのようなものがあるのなら、今後も安心できるというものだな。」

執「左様でございますね。」

嬢「私はメイドを殺めたくは無いからな。」

執「でしたら、衝動に負けぬよう意思を強く持っていただければと存じます。」

嬢「それはどうやったら身に着くのだ?」

執「甘物をお持ちいたしますので、召し上がるのをご自重し続けてください。」

嬢「ほう。」


99 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:22:39.44 ID:XekU9Lcn0

女「あれ? 何してんの?」

嬢「む? メイドか。」

女「ええ、最近お呼びがかからないので、自分から来てみました。」

嬢「これはその……いわゆる鍛錬というやつだ。」

女「目の前のおやつをヨダレたらしながら凝視するのが?」

嬢「満月になっても意識はあるのだから、吸血衝動に負けぬ忍耐をだな……」

女「ああ、我慢の練習ってわけですね。」

嬢「なかなか順調だぞ。だからもう食べても良いな?」

女「いや、ダメだろ。」


100 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:26:54.95 ID:XekU9Lcn0

嬢「そうだ、良い事を思い付いたぞ。」

女「なんでしょ?」

嬢「これと同じものを、もう一つ持ってきてくれ。」

女「持ってきてどうするの?」

嬢「これは食べてはいかんのだから、持ってきたもう一方を食べる。」

女「とんちで解決してもダメなものはダメだって。」

嬢「むぅ……」

女「私も見ててあげるから、一緒に頑張ろう。」

嬢「見られていると食べづらいのだが……」

女「だから食うなって。」


103 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:30:06.01 ID:XekU9Lcn0

嬢「大事なのは発想の転換だ。逆転の案を閃いたぞ。」

執「では、その愚策をお聞かせ願えますか?」

女「あれ? 居たの?」

嬢「なんだ? いつの間に来た?」

執「そろそろ根を上げる頃合いかと予測いたしますれば。」

女「予測って……」

執「かれこれ15分、おそらく限界でしょう。」

女「みじかっ!」

執「徐々に伸ばしていけばよいのです。」

嬢「フン、もうその必要もなくなるのだがな。」


104 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:33:52.79 ID:XekU9Lcn0

嬢「私はこれを食べる事を禁じられた。」

執「左様でございますね。」

嬢「つまり、これは満月の夜のメイドを抽象化したものだ。」

執「ご明察、恐縮に存じます。」

嬢「そして、私はもう一つ用意してそちらを食べようと思った。」

執「左様でございましたか。」

嬢「……で、あれば、これは無くならない。」

執「左様でございますね。」

嬢「つまり、満月の日にはもう一人、吸血用のメイドを雇えばよいのだ。」

執「なるほど! それは盲点でございました!」

女「いや、ダメだろ。」


105 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:37:27.73 ID:XekU9Lcn0

女「あたしのこと案じてくれるのはいいけど、生け贄が必要なのはだめだよ。」

嬢「しかし、他に良い方法が思い付かぬ。」

女「いやいや、さっきまで我慢の練習してたじゃん。」

執「左様でございますね。」

嬢「あぁ……うん。」

女「もっともっと続けてみようよ。それでだめなら、あたしが満月の日に外出するし。」

嬢「!」

執「!」

女「ん?」

嬢「その手があったか!」

執「万感胸にせまる思いでございます。」


106 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:41:19.44 ID:XekU9Lcn0

――――――――――

嬢「倉庫を物色していたらこのようなものを見つけた。」

執「左様でございますか。」

嬢「用途と用法を説明せよ。」

執「申し訳ありませんが、わたくしめにもわかりかねます。」

嬢「ふむ。おもしろそうだと思ったのだが。」

執「メイドならば何か知っているのではないでしょうか?」

嬢「そうだな。メイドにも訊いてみるとしよう。」

執「かの者は我々よりも広い知見を持っておりますれば。」


107 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:43:20.00 ID:XekU9Lcn0

嬢「……と、いうわけだ。用途と用法を知っているのなら、話せ。」

女「これはマスクといって、顔に装着して目元を隠すためのもんですよ。」

嬢「顔か! だから湾曲しているのだな? しかし、なぜ隠す?」

女「素性や身分を伏せるために、顔で特定されないようにすんの。」

嬢「なぜそのようなことを?」

女「お祭りや舞踏会で、身分に気兼ねしないで交流するため。かな? たぶんそっち。」

嬢「そうか、では一緒に置いてあった拘束具はやはり関係ないのだな。」

女「アッチか。」

嬢「よい機会だ、倉庫の中をもっと探索してみようではないか。」


108 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:45:39.62 ID:XekU9Lcn0

嬢「ここだ、この部屋とあっちの部屋が倉庫になっている。」

女「倉庫っていうより、単に使ってない部屋だよね?」

嬢「普段使わないものをしまっておく部屋を倉庫というのではないのか?」

女「しまってあるんじゃなくて、部屋に備え付けてるものな気がする……あのマスクなんか。」

嬢「ここは照明が少ない。暗いから足元に気をつけるのだぞ。」

女「あぁ―……やっぱり、これ倉庫じゃなくて拷問部屋じゃね?」

嬢「拷問部屋?」

女「むしろ調教部屋か? 実物なんて知らないけど。」


109 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:48:04.60 ID:XekU9Lcn0

嬢「わかるように話せ。」

女「んーと、悪いことした人を懲らしめたり、生意気な奴を改心させるための部屋。」

嬢「ふむ……ではあやつも呼んで来るとしよう。」

女「そか、執事さんもここを倉庫だと思ってんだっけ。」

嬢「うむ。」

女「後で、倉庫じゃありませんでしたーって教えてあげればいいじゃない。」

嬢「教える必要などないぞ。」

女「なんで?」

嬢「お前はこの部屋の使い方を知っているのだろう?」

女「おいやめろ。」


110 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:48:53.12 ID:XekU9Lcn0

女「そもそもこんな部屋、長居したくないですし。」

嬢「むむむ、では使い方を聞かせよ。それが済んだら戻ろう。」

女「あんまり詳しくはわかりませんがね。」

嬢「たとえばこれは何だ?」

女「角度のキツいお馬さんです。上にまたがるもんですね。」

嬢「ほう? お馬さんとな? どれどれ――」

女「あ! ちょっ!」

嬢「……痛ひ。」

女「当たり前だ!」


111 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:51:11.85 ID:XekU9Lcn0

女「ホントは後ろ手に縛ってから乗せるんだわ。」

嬢「手で支える事が出来ぬようにか?」

女「わかったら降りようよ。ちなみにムチは馬じゃなくて騎手用ね。」

嬢「これは何だ?」

女「万力だね。サイズからして胸を締めるヤツかな。」

嬢「?」

女「この隙間におっぱいを挟んで、ネジを締めてくの。」

嬢「うーむ、私は無理なようだな……というわけで、メイ――。」

女「試しませんよ。」


112 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/02/12(日) 03:52:48.36 ID:XekU9Lcn0

嬢「このトゲトゲの椅子は?」

女「椅子ってわかるなら、説明いらないでしょ。」

嬢「痛そうなものばかりであるな。」

女「だから、そういう部屋なんだって。」

嬢「マスクとの関連が未だに不明だな。」

女「あぁ……うん、そーだね。」

執「興味深いものは見つかりましたか?」

嬢「む? お前も来たのか。」

執「別件で近くの部屋に寄ったので、様子を見に来ました。」

嬢「そうか……ところで、これは馬を模したものらしい。またがってみよ。」

執「はあ、それでは僭越なが――アッー!!」



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