■戻る■ 下へ
式子内親王「寒い〜。絶対布団から出ないからねっ」
1 :VIPがお送りします [sage] :2008/10/09(木) 18:50:55.80 ID:1u90rza50
式子内親王「そう結うわけで、
 身の回りの世話は貴方の役目っ」もそもそ

男「何で俺がそんなことやら無きゃいけないの」
式子内親王「わたし皇族なんだよ?」
男「だから?」

式子内親王「貴方、日本人じゃないの!?」
男「日本人だよ」

式子内親王「だったらとっとと奉仕する」
男「……」

式子内親王「早く早く! 急に寒くなったなぁ、もう」



3 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 18:52:47.13 ID:1u90rza50
男「おーい。ないしんのー」
式子内親王「なによ」

男「お前まだ布団かぶってんの?」
式子内親王「体温低いのよ」

男「ホットチョコ缶買って来たぞ」
式子内親王「感心な態度ね」
男「コンビニついでだからな」

式子内親王「褒めて取らすわ」
男「気にすんな。……飲んでいいんだぞ?」

式子内親王「プルトップあけなさい」
男「?」

式子内親王「手を出すと寒いでしょっ。
 気が効かない庶民ねっ。いいからあけなさい」

男「お前、飲まなくて良いや」



4 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 18:52:50.00 ID:RlqOF+Qr0
親王って文字を見ると親玉に見えて仕方がない


5 :VIPがお送りします [sage] :2008/10/09(木) 18:56:56.08 ID:1u90rza50
式子内親王「む。むぅ」
男「なんだよ」

式子内親王「そこの漫画とって」
男「あいよ」

式子内親王「ぷくくく」

男「ないしんのー。いい加減布団から出ろよ」
式子内親王「やぁよ。暖かいんだし」
男「重いだろ」

式子内親王「あたしは皇族なのよ。十二単で鍛えられた
 ハイスペックボディなのよ?
 これくらいの布団なんかなんでもないわ」

男「ハイスペックなら寒さは我慢しろ」

式子内親王「やーめーてーっ!? 布団は取らないで〜!」



6 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:01:54.42 ID:1u90rza50
式子内親王「むー」
男「どうした、ないしんのー」

式子内親王「漫画読んじゃった」
男「そか」

式子内親王「他には無いの?」
男「無い」

式子内親王「飽きたー。何か出してー。すっごいの」
男「無いよ」
式子内親王「貴方それでも未来人なの」

男「ここはその未来で俺の部屋だ。お前が過去人間なんだ」
式子内親王「わたし皇族なのよ!?」
男「訳わかんねぇ」

式子内親王「なんかだしてー。遊んでーっ」
男「……むぅ。ほら、携帯だ。
 これでテキストサイトでも読んでろよ」

式子内親王「おおっ! 小さい箱琴!」



8 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:05:56.90 ID:1u90rza50
男「おーい、ないしんのー」
式子内親王「なにー?」

男「メシができたぞ」
式子内親王「食べるー。むぅ、むぅ」

男「お前、結局一日中布団装備かよ」
式子内親王「暖かいのよ」

男「まったくだ。お前の脳みそがな」

式子内親王「いつでも駆け出せるようにアップは万全よ」
男「どこへでもいっちまえ」

式子内親王「で、ご飯は?」
男「チキンシチューライス」

式子内親王「おお! 未来食事。流動食! NASA的!」
男「お前本当に過去人間かよ」

式子内親王「もぐもぐ。そうよ? 才媛よ?」
男「才媛は布団かぶってシチュー食ったりしねぇ」


9 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:10:37.71 ID:1u90rza50
式子内親王「ご馳走様でした」
男「おそまつさん」

式子内親王「いえいえ。お粗末なんてとんでもない。
 大変美味でした。この味なら一日六回食べても飽きないわ」
男「そういうもんか?」

式子内親王「認めたくないけれど未来はさすがに未来ね。
 貴方みたいな庶民がこんなに美味しいものを食べているとは」

男「いやそっちじゃなくて」
式子内親王「?」

男「一日六回も食事すんのかって話しだよ」

式子内親王「わたし皇族なのよ?」
男「だから何だよ」

式子内親王「む! ほら、昨日の冷たいのだしなさい!!」
男「麦茶かよ。判ったよ」

式子内親王「……四回くらいがはしたなくないのかしらね」



10 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:16:28.75 ID:1u90rza50
式子内親王「ぷくくく」
男「機嫌よいのか?」

式子内親王「いや、なんかすっごいのよ。恋空とかいって。
 この時代の歌人ってなんかダラダラダラダラ長く書くのねー」

男「ケータイ小説だろ」
式子内親王「なにそれ?」

男「携帯電話……わかんねーか。
 どこでも読める軽い文章のことだよ」

式子内親王「鴨長明がやってるよーなやつね」
男「?」

式子内親王「男に顔見せちゃうような恥知らずな女が
 恋の歌詠んじゃったりして、なんか面白すぎる〜」

男(褒めてんだかけなしてるんだかわからねぇ)



11 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:18:33.22 ID:89iQI1lfO
支援支援支援支援


12 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:20:05.96 ID:e/8ui8hs0
つぐびっちも今から斎院に入れるとか出来ないもんかね
処女膜の再生手術とかしてさ


13 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:21:06.61 ID:1u90rza50
男「つか、さっきぐぐったけど。
 ないしんのーも色々書く人じゃねぇの?」

式子内親王「そーよ。えっへんよ。才媛だからね。
 恋の歌の達人よ。つまり恋の達人よ」
男「そうなんか?」

式子内親王「悩める子羊の救済者よ」
男「うさんくせぇな」
式子内親王「新三十六歌仙なのよ?」

男「でも三十六って多すぎねぇ?」
式子内親王「……」
男「それも『新』ってとこがさ。あれだよ。
 『新四天王』とかもう登場時から雑魚くせぇじゃん?
 ヤラレフラグっていうか」

式子内親王「わたし皇族なのよっ!?」
男「うわっ。怒るなよ」

式子内親王「不敬罪を適用するわよ。
 貴方が靴下買うとき右側は黄色しか
 売っちゃいけないって布告出すわよ」
男「地味な嫌がらせだなおい」



14 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:25:47.96 ID:1u90rza50
男「まぁいいや。どうでも」

式子内親王「恐れ入ればいいのよ」

男「恋愛マエストロのないしんのーは、あれなの?
 元の時代へ戻ればやっぱラブなステディとかいるの?」

式子内親王「いないわよ?」

男「今はフリーなの?」
式子内親王「なに云ってるの。最初から居ないわよ」
男「へ?」

式子内親王「そこらの端女のように恥知らずじゃないのよ。
 恋ってのは生涯一度くらいで十分なのよ。
 で、後は夫に仕えて暮らすわけ」
男「おいおい。恋愛マスターじゃねぇのかよ」

式子内親王「マスターよ。達人クラスよ。
 ジェダイでいえばヨーダよ。すごい勢いでライトセイバーよ」
男「でも恋愛経験は無しと」

式子内親王「歌とか小話なんて妄想で書くのよっ。
 憧れが臨界ぶっちぎりで半端なリアルを蹴飛ばしたとき
 はじめて脳汁でるような妄想が書けんのよっ」

男「うわやべ。こいつ腐だ」



15 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:28:55.53 ID:mRlGmdDj0
たまの緒よ 絶えねば絶えね ながらえば しのぶることの よわりもぞする
だったかな


16 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:32:06.45 ID:1u90rza50
式子内親王「あ。男性は別だからね?
 やっぱある程度場数踏んでスマートな態度身につけないとね」

男「へー」
式子内親王「藤原俊成おじさまみたいにねっ!」
男「よく判らんな」

式子内親王「まー。そういうカッチョ良いひとがいたのよ」
男「へー」

式子内親王「カッチョ良いだけなんだけどね」
男「ほー」

式子内親王「だから貴方も相聞歌でも学んでおきなさいね」
男「へーへー。あ?」
式子内親王「?」

男「男には顔も見せないって、ないしんのー。
 俺はいいのかよ? ずっと見まくりだぞ?」

式子内親王「庶民は数に入んないのよ」
男「……」

式子内親王「わたし皇族なのよっ!?」

男(なんかすげーダメ女だ。こいつ)



17 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:36:24.12 ID:1u90rza50
神無月四日

せっかく未来に来たのだから日記を書いてみようと思う。
清少納言も書いたというあれですよ。

彼女は冬は早朝が良いなどといってるけど、
それは嘘っぱちです。
もう全然嘘。
寒い。
とりあえず寒い。

目がさめると足の先が冷たい。
でもびっくりですよ。男の家にはお風呂があるのです。
湯殿ですよ。庶民の家に温泉が!!
しかも、いつでもはいれる! 温泉だからねっ。

ちょっと気に入りました。
湯治はよいものです!


18 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:42:15.89 ID:1u90rza50
>>11
さんきゅなー

>>15
それのひと。
この限りなくマイナーなキャラに対して
一方的に萌えてやるのがこのスレの意義。


19 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:47:14.33 ID:1u90rza50
式子内親王「男ー。男」
男「なんだよ」

式子内親王「湯浴みがしたい」
男「はいれば? すぐそこのドアだよ」

式子内親王「お湯張って」
男「へいへい」

式子内親王「あんまり熱くしちゃだめだからね」
男「ぬるめがいいのね」
式子内親王「そうよ。む、これはなに?」
男「シャンプーだよ」
式子内親王「ああ。髪を洗うのね」

男「あー。おまえ布団引きずって風呂覗き込むなよ」
式子内親王「なによ」
男「濡れたら大変だろ」

式子内親王「むぅ。寒いのよ」
男「早く風呂入ってあったまっとけ」



20 :VIPがお送りします [age] :2008/10/09(木) 19:47:49.61 ID:l3u1TtT0O
>>15
私の命よ絶えるなら絶えてしまえ、生き長らえていたならば恋心を秘めている力が弱まってしまうかもしれないから。

って意味?


21 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:52:00.01 ID:1u90rza50
式子内親王「〜♪ 良い湯ね〜。さすが未来ね。
 庶民の家にも湯治場がつくりつけとはねぇ」

式子内親王「部屋は一個だけど。まぁ、いいわよね。
 狭いほうが落ち着くしね。生意気な供回りが一人だけど」

ちゃぷーん

式子内親王「髪の毛洗わないと。
 なんだっけ。そうそうしゃんぷね。どれどれ。
 こうかな」

びゅーるーびゅるー

式子内親王「おお。なんか出た」

びゅーるーびゅるーびゅーるーびゅるー

式子内親王「面白いわね」

びゅーるーびゅるーびゅーるーびゅるーびゅーるーびゅるー

式子内親王「無闇にいっぱい出るわね。楽しいわ」



22 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:56:15.31 ID:1u90rza50
男「あいつ本当に家事しねぇな。生活能力皆無だな。
 一つ屋根の下ストーリーって
 もっとこう甘酸っぱくねぇか? 常識で考えて」

男「漫画ちらかしやがってまぁ。
 ほんと手間のかかるばか女だよまったく」

式子内親王「おとこーっ! おとこーっ!!」

男「どうしたっ!!」

式子内親王「お風呂が泡だらけにっ!」

ぽかっ

男「おめぇシャンプー使い切ってんじゃねぇよっ!!」
式子内親王「ぐっ。なによ! わたし皇族なのよっ!」

男「いいから掃除してから出て来い、あほ」
式子内親王「ふ、不敬罪なんだからねっ!」

男「メシ抜くぞ」

式子内親王「ばかーあほーっ。お前が卵を買うときに
 可愛くてとても食べられないようなカエルの顔を
 卵に落書きするように布告出すからねっ」



23 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 19:56:22.05 ID:/8BeVCKF0
あわ曜日フラグwwwww


24 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:00:50.90 ID:1u90rza50
男「正真正銘のアホか……」

式子内親王「ばかーあほー」

男「風呂場ででかい声だすな、響く」
式子内親王「むぅむぅ」
男「それでいい」


式子内親王「……」
男「……」

式子内親王「おーい」
男「……」

式子内親王「おーい。男ー。日本国民」
男「なんだよ」

式子内親王「着るもの」
男「あー」

式子内親王「着るものと布団」
男「布団は必須なのかよっ」



25 :VIPがお送りします [age] :2008/10/09(木) 20:03:25.19 ID:022PsN05O
これ前にスレタイも中身もそっくりなの立ってたよな

その時の>>1か?


26 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:05:23.34 ID:1u90rza50
>>25
そだよー。
落ちちゃったからリベンジだよ。
ママレードサンド美味いよ。


27 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:09:49.54 ID:1u90rza50
式子内親王「むぅ。良い湯だったわ」
男「髪の毛くらいちゃんと拭けよ」

式子内親王「貴方がやりなさい」
男「なんで?」

式子内親王「日本国民でしょ。皇族を敬いなさいっ」
男「敬ってるから自分でやれ」
式子内親王「敬ってるならいいのよ」ふきふき

男「……」
式子内親王「〜♪」ふきふき

男「……」
式子内親王「〜♪」ふきふき

男「あははは。Vipおもしれーっ」
式子内親王「……。……? ……っ!!」

男「どした?」
式子内親王「何で私が自分で拭いてるのよっ!
 わたし皇族なのよっ!!」

男「麦茶飲むか?」
式子内親王「ええ。ちゃんとお砂糖を入れたのだからねっ」



28 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:14:28.75 ID:1u90rza50
男「なー」
式子内親王「なによ? むぅ。
 ちゃんと掃除したわよ。お風呂」

男「びちゃびちゃじゃねぇか」
式子内親王「なによっ。文句あるのっ?」
男「いや、まぁいいや」

式子内親王「それでいいのよ。貴方は庶民なんですからねっ」
男「芋ようかん食べるか?」
式子内親王「食べるっ!」

男「……」
式子内親王「もぎゅもぎゅ♪」

男「なー」
式子内親王「なに? あげないわよ?」
男「じゃなくてさ」
式子内親王「なによ」

男「お前腕細いな」
式子内親王「女らしいのよ」
男「いや、細すぎね?」


29 :VIPがお送りします [age] :2008/10/09(木) 20:16:05.41 ID:022PsN05O
新しいのまだー


30 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:18:40.30 ID:1u90rza50
式子内親王「私くらいの上級者になると腕細いのよ。
 清楚で儚げな深窓の美少女内親王とはわたしのことなわけ」
男「口は相当にあれだな」

式子内親王「黙りなさい。もきゅもきゅ♪」
男「……」

式子内親王「なによなによ。そんな目で見て」
男「別に?」

式子内親王「私、斎院なのよ」
男「斎院ってなにさ」

式子内親王「未来人もモノ知らないわね。
 神社で託宣したり舞ったりする美少女のことよ」

男「ああ、巫女さんか」
式子内親王「うん、それね」

男「巫女は萌えだな」
式子内親王「萌えってなに?」
男「可愛くて素敵な有様のことだ」

式子内親王「内親王である私にとっては当然の賛辞ねっ」
男「いや、巫女とお前は別だから」



31 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:22:57.56 ID:1u90rza50
式子内親王「まぁ、とにかく斎院っていうのは
 なかなか大変なのよ」

男「なんで? ああ。修行とかか? 舞の練習とか」

式子内親王「それもあるけどね。物忌みとかねー」
男「物忌みってなに?」

式子内親王「んー。まぁ、部屋に閉じこもって断食するのよ」
男「なんでまた!?」
式子内親王「穢れを避けるわけよ。神に仕える身だからね」

男「……ふむ」
式子内親王「このようかん美味しいわね〜♪」

男「おまえ皇族なんだし。
 そういう辛い役目は他のやつにやらせればいいんじゃね?」

式子内親王「ばっかじゃない。斎院ってのは皇族しかなれないの」
男「ああ」

式子内親王「しかもとびっきりの美少女しかなれないのよ。
 わたしのような才女こそが相応しいのよっ」



32 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:27:28.17 ID:1u90rza50
男「でもなー。痩せてまでやることも無いんじゃね?」

式子内親王「いいのいいの。気にしないで。
 皇族なんて別にほかに仕事も能も無いんだから。
 戦いもしないわ畑にも出ないわで
 ご飯食べて贅沢してるんだからこれくらいしないとねー」

男「そういうもんかな」

式子内親王「そういうもんよ。四季を愛でて、漢書を整理して、
 政をやって、たまーに歌を詠んで暮らすのよ。
 やっぱ少年よね。少年の肉のついてない胸板を細く撫でるような
 禁断の少年愛と相聞よっ」

男「おまえって頭わるいのな」

式子内親王「わたしは才媛の誉れ高い皇族なのよっ」

男「シチューライス好きか?」

式子内親王「あれは美味しいわね。
 さすがの皇族もびっくりだわ」

男「んじゃ、今日もそれな」
式子内親王「望むところよっ」



33 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:32:26.19 ID:1u90rza50
神無月五日

私は痩せているのだそうで、
肉が足りてない、と男が言うわけですよ。
この男は庶民でありながら現在私の家主。無愛想で口が悪いです。

だけど男の作るシチューライスなる物は
すこぶる美味であると記さなくてはなりません。
あれはびっくりグルメです。

思い出しただけでもおなかが減ります。

とにもかくにもこの口の悪い家主は
皇族である私を思うが侭に愚弄する。

もちろん私とて黙っているわけにはいかない。当たり前でしょ。
皇族である誇りに賭けてしかるべき報いを受けさせてやってる。
例えばこのように。



34 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:37:59.63 ID:1u90rza50
男「つべてっ!?」

式子内親王「すーっ。すーっ」

男「……。おい」

式子内親王「すーっ。すーっ」

男「寝てるのかよ」

式子内親王「すーっ。すーっ」

男「ちっ。冷たい足先を布団に突っ込むなっての。
 お前にはおまえ自身が不当に占領した布団があるだろうが。
 もどしなさいよ、っと」

式子内親王「すーっ。すーっ」

男「まだ早いな。もう一眠り。……ふわぁ、おやすみ」

式子内親王「すーっ。すーっ」

男「冷っ!? お、おまえっ」



36 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:42:42.04 ID:1u90rza50
式子内親王「すやすや」

男「寝てるのか?」

式子内親王「すーっ。すーっ」

男「寝てるなら鶯のマネを」

式子内親王「ほけきょ」

男「……」

式子内親王「すやすや」

男「お前な。このあほないしんのー」

式子内親王「むぅむぅ。まだ暗いじゃない」

男「なら起こすなよっ!」

式子内親王「足の先が冷たいんだもん」
男「お前は肉が足りないんだよ」

式子内親王「くっ。皇族に対して言いたい放題ね」
男「皇族らしい振る舞いを身につけろっての」



37 :VIPがお送りします [] :2008/10/09(木) 20:47:08.07 ID:1u90rza50
式子内親王「足の先っちょ冷たい」
男「……」

式子内親王「冷ーたーいー冷ーたーいー」
男「どうしろと?」

式子内親王「お布団とっかえて」
男「同じ布団じゃねぇか」

式子内親王「そっちのほうが暖かい」
男「なんで」
式子内親王「体温が違う」
男「そうか」

式子内親王「足の先っちょ冷ーたーいー」
男「わかったよ」
式子内親王「やった!」

男「うっわ、ほんと布団冷たいっ」
式子内親王「私は暖かい」

男「納得いかねっ」
式子内親王「もう寝る。静かにしてね」

男「酷っ」
式子内親王「ぬくーいっ」




次へ 戻る 上へ