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既出ジャンル「真夏に雪女」
282 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 16:12:30.77 ID:OLfL6sWPO
勝手に書く

男「暑ぃ…なんでこう熱帯夜が続くのかね」
大家「あ、男君いいところに!」
男「こんばんは、大家さん。どうしました?」
大家「いや、君の部屋の前に女の子がいるんだがね、話を聞こうにも要領を得ないんだよ」
男「はぁ…じゃ、俺が話してみますよ」
大家「場合によっては警察を呼ばないとね」
男「えぇ、そんときはお願いします」


285 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 16:33:48.53 ID:OLfL6sWPO
男「こんばんは」
女の子「……」
男「…寝てるのか?」
ゆさゆさ
男「おーい、こんなとこで寝てると風邪ひくぞー」
女の子「ん…む」
男「起きた?こんばんは」
女の子「ぁ……男ォー!」
男「ぐぇっ!?ちょ!首、入って…」
女の子「へ?わ!す、すまぬのじゃ!」
男「げほっ…おぇぇ」
女の子「だ、大丈夫かの?」
男「あのさ、君、誰?」
女の子「わらわじゃ、帝釈山の雪女じゃ!」


286 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 16:35:58.10 ID:UA5O0DsUO
何事だ!?


287 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 16:42:26.06 ID:OLfL6sWPO
男「帝釈山…確かに今年スキーで行ったな」
女の子「その時に美しい女性と…その…い、一夜を共にしたじゃろう!」
男「ちょ!な…何故それを!?」
女の子「それがわらわなのじゃー!」
男「えーと、妹さん」
女の子「ぢがうのじゃー!ほんにんなのじゃぁぁぁ!!」


291 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 17:30:44.41 ID:OLfL6sWPO
大家「そうか、歳の離れた妹さんか」
男「えぇ、両親と喧嘩して俺んとこまで来ちゃったらしくて…」
大家「よく来れたねぇ」
男「俺だって人に聞きながら田舎行ったことありますよ」
大家「なんにせよ、女の子なんだから無茶しないように言ってね?」
男「えぇ、言っておきます」

男「えっと、雪女?」
雪「うむ、なんなのじゃ?」
男「あー、確かにそーゆー話し方してたわ」
雪「むろん、ほんにんじゃからな」
男「なぁ…なんでこっち来たんだ?」
雪「わらわと約束したであろう…『また一緒に日の出を見よう』と」
男「確かにしたけどさ」
雪「いや、その…待てなかったのじゃ…男と別れてからの一日一日が途方も無く長く感じての…」
男「そ、そっか…それで、その姿はどうしたんだ?」
雪「暑さで溶けて縮んだのじゃ」
男「………なんだって?」


292 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 17:40:13.64 ID:OLfL6sWPO
雪「いやはや、かんとーがこれほど暑いとは思わなかったぞ」
男「…今日も34℃近かったからなぁ」
雪「男、氷は無いか?」
男「冷蔵庫にあるよ…はい」
雪「ありがたいのじゃー!ボリボリ」
男「そのまま食うのか?」
雪「うむ、こうでもして低温を保たないとますます縮んでしまうのでな…ボリボリ」
男「ロックアイスを抱き抱えて貪り食う雪女って初めて見た」
雪「意外じゃろ?」
男「…意外すぎる」


297 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 18:15:49.20 ID:OLfL6sWPO
男「そろそろ寝ようか」
雪「!」
男「氷枕があるから、それを抱いて…」
雪「あ、あの…男殿…」
男「待て!なんで脱ぐんだ!?」
雪「わらわをまた…だ、抱いて欲しいのじゃ…」
男「駄目」
雪「な、何故じゃ!?」
男「…なんか、すっげぇ犯罪っぽいから」
雪「そ、そんなぁ…」
男「元に戻るまでは…さすがになぁ」
雪「……せめて接吻してほしいぞ…」
男「…どうしても?」
雪「どーしてもじゃ!んー」


300 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 18:31:57.84 ID:RLWFqylB0
まだあったんだな
ところで地球温暖化について雪女はどう思ってるんだろうな


304 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 18:52:22.74 ID:OLfL6sWPO
雪「結局、接吻すらしてもらえなかったのじゃ…」
雪「じゃが…わらわにはまだ作があるのじゃ!ふふふ、待っておれ…男殿!」


雪「遅いのじゃー…」


男「ごめんなー、大学の後バイト行くって言ってなかったね」
雪「…すぅ」
男「…寝てるのか」


305 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 18:53:31.94 ID:Avny5JQF0
>>300
雪女「自然を蔑ろにした当然の結果じゃ。人間は格も愚かよの、今更焦りおってからに」
男「随分手厳しいな」
雪女「ふん、人間どもは幾千、幾万という神々を殺してきてるからな」
男「お前は妖怪だろうに」
雪女「馬鹿者、妖怪だって、場所によっては神と崇められる。大差は実は殆どない」
男「へぇーかっぱとか?」
雪女「かっぱ?……あぁ、スイコのことか。あれは水神の一種だがな、落ち神だ」
男「よくわかんね」
雪女「まぁ、雪という存在がある限り、私は存在できるからな。あと百年は生きられるだろう」
男「ふーん、長生きおばあちゃんだね♪」
雪女「長命と言え、これでもまだ若いほうだ」
男「ところで、なんでそんな唐突に凛々しくなったのはいいんだが」
男「何故か俺が買って来た白熊がなくなってるわけだが、これはどういうことかな?」
雪女「ふ、私はなにも知らんぞ?w」
男「着物に小豆ついてるぞ」
雪女「!!!」


307 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 19:03:10.44 ID:uVRnmXbwO
ロマサガ3でさよならなのだ


308 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 19:04:11.52 ID:RLWFqylB0
俺は地球冷やすためにクーラーつけるぜ


309 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 19:05:52.96 ID:Z909aJJb0
冷蔵庫も開けっぱにするよな


321 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 20:15:37.96 ID:Avny5JQF0
じゃあまた深夜のように地味に投下してもいい?


322 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 20:21:30.02 ID:DduORUmVO
雪女「あれ、もうアイス無いの?まだ一つ残ってたと思ったけど。もしかして隠れて食べた?」
男「何言ってるんだ。いくら俺でもそこまで姑息じゃねぇよ。」
雪女「そう、なら良いけど。ところで口の周りにクリームが着いてるんだけど。」
男「何?嘘だと言ってくれ雪女!」
雪女「ああ……嘘だぜ。だがマヌケは見付かったようだな……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



雪女である必要がなかった
>>321に任せる


325 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 20:32:19.31 ID:dn+p5aPh0
氷たっぷり食えば一時的に少女くらいまで大きくなるかな
かき氷やアイスを食ったら味に性格が影響受けたりしてww


329 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 20:50:28.15 ID:i8IefuoQO
雪「今日の夜夏は涼しいわね」
男「そうだな。前から思ったんだけど」
雪「ん?」
男「雪男はいるの?」
雪「いるわよ」
男「マジですか!」
雪「うん。テレビにも出たし」
男「ええっ!?」
雪「インタビューも受けてたわね」
男「なんて答えたんだ?」
雪「年金問題とか今の政治について」
男「い、インテリアだな…」
雪「バラしても、誰も信じてくれないからね。仕方なくよ」
男「大変だね」
雪「大変ね」


330 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 20:52:09.72 ID:RLWFqylB0
>>329
なんで室内装飾なんだよwwww


331 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 20:58:35.15 ID:AqkG9IEg0
テラインテイリアwwwwwwwwwwwwww


332 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 21:04:50.99 ID:XqXguovN0
インテリな人=インテリア
この考え方吹いたwwwwwwwwww


338 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 21:28:29.47 ID:huC2z3Uf0
>>321wktk


339 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 21:31:15.02 ID:JOq9/uB3O
>>329完全に油断してたして寝れます。何を思ってやりありってコトで間違いない。


340 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 21:36:01.60 ID:huC2z3Uf0
>>339
日本語でおk

IDが変わったけど、ただいま帰ってきたんだぜ
ちょろちょろと投下


343 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 21:44:45.74 ID:huC2z3Uf0
雪「今日も暑いな…。」
男「そうだな…。なぁ、この間みたいに冷気出して少しは涼しくしてくれよ。そうしたら、お前も涼しくなるし、名案だろ?」
雪「疲れるからいやだっ! だいたい、クーラーの一つも買えないお前がダメなのだ。このおんぼろ扇風機ひとつでどうしろと!」
男「おいおい、扇風機にあたるな。」
雪「ええい!このっ!腹が立つ!」

ぷすん…

男「あ……。」
雪「あ……。」


男「あー…こりゃ、涼しくていいや…。極楽極楽。」
雪「ぶおおおおおおおおおおぅ……。」


344 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 21:46:36.05 ID:RLWFqylB0
>>1の人か?


345 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 21:51:17.14 ID:huC2z3Uf0
男「やあ、クーラーおはよう。昨日は、いい仕事だったぞ!」
雪「クーラーっていうな! 殺す気か!」
男「軽いジョークだ。まぁ、いいじゃないか。俺が快適だったんだし。」
雪「うぅ…おかげで、もうへろへろだ…。覚えてろよ…。絶対復讐してやる…。」
男「アイスキャンデー買ってくるから、今夜も頼む。」
雪「だ、誰がそんなもので買収されるかっ! 寝言は寝て言えっ!」


男「じゃあ、扇風機弁償しろよ?」


346 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 21:52:34.71 ID:huC2z3Uf0
>>344
IDが何故か変わったけど、そうなんだぜ


350 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22:00:39.33 ID:dn+p5aPh0
頑張って冷風機ぐらい買えないかな


351 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22:05:13.89 ID:huC2z3Uf0
雪「………扇風機?なんのことです?」
男「ほう…。随分とえらくなったもんだなぁ…。」
雪「いひゃい!ほっぺはひっぱうのひゃめほ!」
男「…少しは反省したか?」
雪「ひゃう…。くそ…、おぼえt……ごご、ごめんなさい。」
男「まったく…。しかし、扇風機が壊れたのは致命的だしな…。」
雪「……うぅ…。」
男「仕方ない、こうなったら…。」
雪「ま、まさか、男!ついに、クーラーを!!」


男「さすが、ハーゲンダッツだ。いつもより、冷気が違うぜ!」
雪「ぶおおおおおおおおおぅ…。」


353 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 22:10:26.13 ID:AqkG9IEg0
ハーゲンダッツwwwwwwww
個人的にはタカナシのアイスが程よく甘くて好きだ


354 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22:14:44.36 ID:huC2z3Uf0
雪「男、頼む! もっと働いて、クーラー買ってくれ!」
男「これ以上働くのなんていやだ。」
雪「この甲斐性無しめ…、そもそも、なんでこんなに暑いんだ!」
男「また、えらく根本的な所からきたな。地球温暖化だからじゃないの?」
雪「ちきゅう…おんだん…か?」
男「知らんのか。要するに、温室効果ガスだのなんだので地球全体の気温が上がってるわけだ。」
雪「…ふむ。」
男「加えて、お前の大好きなクーラーが発する熱のせいで、ヒートアイランド現象なんてのも起きてる。」
雪「な、なんだと! クーラーダメじゃないか! クーラーめ…。」
男「そうだ。クーラーはダメなんだ。だから、俺は買わない。ほら、地球に優しいいい男だろ?」
雪「なるほど…。だから、うちにはクーラー無いのか…。そうか…。じゃあ、仕方ないな…。」


雪「でも、うちにクーラーが無いのは、お前が甲斐性無しだからだろ。」
男「……サーセン。」


360 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22:26:35.66 ID:huC2z3Uf0
男「ただいまー。」
男「……ありゃ? 雪女?」
男「……こりゃ、ついに溶けて成仏したか…?」
男「おーい、ツンバカ雪女ー! 能なし役立たずー!」

バァン

雪「きーこーえーたーぞー!」
男「うわ、冷蔵庫の中にいたのか…。」
雪「能なし役立たずだと! 貴様、もういっぺんいっt…ひゃぅっ!」


男「おー、こりゃほどよく冷えて涼しい事で。」
雪「どどど、どこ触ってんだ、バカーっ!」


361 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 22:33:35.44 ID:i8IefuoQO
男「暑い…」
雪「………」
男「アイス買うにも金が無い…」
雪「………」
男「………」
雪「………」

ピト

男「あーつめてー」
雪「………」
男「あれ?反応無し?」
雪「今、精神統一中…」
男「へ?」
雪「暑さを忘れる為に…」
男「あー。火もまた涼しって奴だね」
雪「そうだ…」
男「でも、半分溶けるぞ」
雪「それは…神のみ知る…私は…神と等しい…」
男「悟り!?」


362 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22:36:59.39 ID:huC2z3Uf0
男「雪女は、冷凍枕にクラスチェンジ!」
雪「死ね! 暑いから、寄るなっ!」
男「けちだなー…。膝枕くらいしてくれよ。」
雪「だ、誰がするかっ! それに、お前の頭が熱いからいやだっ!」
男「…なら、良い考えがある。」
雪「ふむ。」
男「まず、タオルを濡らして絞ります。」
雪「ほう。」
男「雪女。このタオル、冷やしてみてくれ。」
雪「……こうか?」
男「上出来上出来! じゃあ、そこ座って。」
雪「……むぅ。」
男「その膝の上に載せて…、ほら、これなら膝枕しても熱くない。」
雪「…どうしても、膝枕がしたかったのか…。だが、まぁ、確かに私も涼しいからいいが…。」
男「じゃあ、お言葉に甘えて…♪」


雪「幸せそうな顔して寝て…。まったく…。」
雪「………待てよ、塗れタオル…、凍結…!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


363 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 22:40:39.46 ID:RLWFqylB0
殺害フラグktkr


364 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 22:43:08.68 ID:LyeKkfkoO
耳かきという線はないのかね


366 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22:53:58.34 ID:+bOauw5e0
>>360
たしか冷蔵庫って中から開けられないんじゃなかったか?
どこかで見た気がするだけなので確信は持てないが


367 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22:53:59.06 ID:huC2z3Uf0
雪「……ふふふ。男、ついに年貢の収め時だ…。」
雪「思えば、なんのかんのとかわされてきたが、顔に張り付いた塗れタオルを冷気で凍結させてしまえば、雪女らしい殺し方というもの!」
雪「さっそく実行だ! タオル、タオルは………。」
雪「………膝枕しているここからだと…届かん…。届かん届かん届かん!!」

男「…さっきから、なーにしてるんだか。」
雪「なっ、お、男! お前、起きてたのかっ!」
男「あれだけ頭の下で暴れられたらなぁ…。嫌でも起きるわ。」
雪「くぅ…。馬鹿にして…っ。」
男「それより、耳かきそこにあるから、耳掃除でもしてくれよ。」
雪「ちょ、調子に乗るなっ!」


雪「いいか!いつでも、お前を殺せるんだからなっ!覚えてろよ!!」
男「へいへい…。あー、そこそこ。」


369 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23:05:58.71 ID:huC2z3Uf0
ぷぅうーーーん………

雪「あ、また…。くそ…っ、どこだ!」
男「なんだよ、いきなり…。」
雪「蚊だ! いつの間に入ってきた!」
男「あー、もう暴れるな。見てて暑苦しい。」
雪「えい! くそっ、今度こそっ! 何故だっ、何故私ばかり狙うっ!」


男「そりゃ、雪女の癖に血の気が多いからじゃないか?」
雪「…冷血漢め…。」


ぷぅ〜〜ん……


373 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23:26:38.23 ID:huC2z3Uf0
雪「暑いな…。」
男「暑い暑い言うな。よけい暑くなる。」
雪「だ、だが暑いものは暑い! 扇風機でもいい!頼む、買ってくれ!」
男「そういえば、そろそろ給料日だしなぁ…。」
雪「せんぷーき!せんぷーき!」
男「仕方ない…、買ってくるか。」
雪「ほほ、ほんとか!? もう嘘つかないよな? ほんとに買ってくれるんだな!?」


男「ただし、お前の食費削るからな。」
雪「な……っ!」


375 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23:30:59.48 ID:huC2z3Uf0
男「さっそく買ってきた。機能さえ文句言わなきゃ、安いのあるもんだな。」
雪「うわははは! これだ!この涼だ!」
男「おい、いきなり独り占めするな。こっち向けろ。」
雪「馬鹿め! これはもう私のもんだ! こうして服の下に入れてしまえば、お前には熱風しか行くまい!」
男「………。」


雪「な、なにを嬉しそうな顔して…っ!」
男「チラリズムもまた、男のロマンなのだよ。」


377 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23:41:09.68 ID:huC2z3Uf0
男「しかし、あれだな…。そうめんも飽きたな…。」
雪「そうか? 冷たくてうまいじゃないか。」
男「………たまには、ラーメンとか食いたい。」
雪「冷やしラーメンなら、考えてやらんでもない。」

男「お前、熱いもん食べたらどうなるんだ…?」
雪「死ぬ。溶けて死ぬ。たぶん。食べたこと無いから、わからん。」
男「……。」


雪「ま、待て! カップラーメンを作ろうとするんじゃないっ! ら、らめっ!」


379 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 23:51:27.86 ID:OLfL6sWPO
男「雪、今日はお土産買ってきたよ」
雪「…なんじゃ?その面妖な物は」
男「シロクマのかき氷機だよ…ほら、ここを開けて…」
雪「男殿が片手で熊の頭をもいだ!」
男「いや、外れるようになってるんだって…で、ここに氷を入れて、下に容器を置いて、こう」
ごりごりごりごりごり
雪「おぉ…雪じゃ!」
男「ん、そう見えるかもなぁ」
雪「いただきます。しゃりしゃり」
男「待ちなさい…ほら、イチゴシロップかけて」
雪「こ、これは…あまーい!でかしたのじゃあ!」
男「喜んでもらえてよかったよ」
雪「これからは朝昼夕と、毎回カキ氷ごはんじゃっ」
男「…それはご勘弁願いたい」


380 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23:52:15.98 ID:huC2z3Uf0
男「前々から思っていたんだが…、お前はどうやって物を凍らせる事が出来るんだ?」
雪「ふふん。教えてやろう! 手のひらから冷気を放射したり、氷の吐息で冷やしたりするのだ!
吹雪を起こしたりもできるが、これは天候次第だな。どうだ、少しは恐ろしくなったか!」
男「ふーん…。ところで、物が冷える原理って、知っているか?」
雪「…な、なにを?」
男「物が冷える。凄く簡単に言うと、これは物のが持っている熱を奪う事になるわけだ。
熱を奪う事で、奪う側は熱が溜まるが、相手は熱を奪われる。つまり、冷える。」
雪「そ、それがどうしたというんだ!!」


男「わかるか? 相手を凍らせようとする雪女が、実は一番熱いんだよ!」
雪「う、うわああああああああああああ。」


381 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 23:54:41.84 ID:j16XazHMO
そこは特殊能力ですよ
素粒子の運動を対価無しで弱められるのです


382 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/29(水) 23:57:00.53 ID:2zeG7cUeO
運動を止める事が物を冷やすこと


385 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/30(木) 00:03:11.77 ID:FVGBD/Rx0
>>380
蛇奇使いの火炎鳥がちょうどそんな原理だったな


388 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00:13:34.40 ID:60E6w9Bj0
男「喜べ! とうとう我が家にもクーラーが来たぞ!」
雪「ほ、ほんとうか! でも、うちにそんな大金…、まさか、借金して…。」
男「お前と居れる為なら、それくらいどうとでもなる。」
雪「そんな…私の為に…。」
男「これで…、ずっと一緒だ…。」
雪「男…。」
男「愛してる…。ずっと俺と暮らしてくれ…。」
雪「男…っ!」


雪「………なんという夢を…。」
男「……。」
雪「惚けた顔して寝て……もう…。まったく…。」


389 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00:15:18.82 ID:60E6w9Bj0
そろそろ眠る。後は好きにしてくれ、あとは任せたんだぜ

明日三日目なんで、俺は俺でなんか区切りをつけるつもり
それじゃ、スレが残ってたらまた


390 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/08/30(木) 00:18:20.64 ID:rFtUiRYR0
>>389

ずっと見守ってるぜ



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