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執事「困りましたね…」猫娘「にゃー♪」
200 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 21:01:57 ID:60aWmf9o

〜翌日15時〜

執事「おかえりなさいませ」

女「ただいま」

執事「帰宅早々に申し訳ありませんが…」

女「『お話したい事がございます』だろう?」

執事「…よくおわかりで」

女「じゃあ立ち話もなんだしボクの部屋に来てよ」

執事「わかりました」

女「あ、メイドー?」

メイド「お呼びですか?お嬢様」

女「ボクの荷物をどこかに置いといてくれるかな?」

メイド「了解しました」


203 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:34:05 ID:UqNSHqWg

〜女の部屋〜

女「さてと、まずはボクの釣りの話をしようか」

執事「わかりました」

女「糸を垂らしてちょっと待っただけで大物が釣れたよ」

執事「それは良かったですね。なんという魚が?」

女「珍しいよハッカーって言うんだ」

執事「…やはりバレていましたか」

女「当然さ、それとも気付かないフリをしていた方が良かったのかな?」

執事「…どちらも同じですね」


204 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:37:14 ID:UqNSHqWg

女「ククッ ボクが言いたい事はまた後で言うから話をどうぞ?」

執事「お嬢様にいくつか教えていただきたい事が御座います」

女「ボクが答えられる範囲なら何だって話すよ」

執事「お嬢様のお守りの購入依頼から全て仕組まれていたのではありませんか?」

女「全てと言うと?」

執事「今回の一件、つまりは猫娘の事です。おわかりなのでしょう?」

女「ああ、初めから全部わかっていたよ、あの神社に猫娘ちゃんがいる事も
  猫好きでもあり、子供好きでもあるキミが保護しないわけがないと。」

女「そしてボクにそれを隠すだろうという事もね」

執事「…そこまで先読みされているとは思いませんでしたよ」

女「そう思った決定的な物はボクの暗号だろう?」


205 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:38:09 ID:UqNSHqWg

執事「ええ、暗号と地図…私には十分でした」

女「暗号についての執事の考えを是非聞いてみたいものだね」

執事「わかりました。あれはお嬢様が調べた猫娘のような存在のリストではありませんか?」

女「正解だよ。ボクのありとあらゆるコミュニティを使って調べ上げたのさ。
  誰の所に誰がいるのか、もしくは誰にも会っていないのかをね…」

執事「そこまで調べていたのですか」

女「金持ちってのは知らず知らずのうちに変なのがくっついてくるのさ。ま、今回はそれが役に立ったけどね」

執事「なぜこんな面倒なことをしたのですか?」

女「面倒なことって…猫娘ちゃんを保護してきてよとでも言って欲しかったのかい?」

執事「その通りです」


206 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:38:44 ID:UqNSHqWg

女「いくら犬娘ちゃんに慣れてるとはいえ、保護してくれるとも限らないだろう?」

執事「お嬢様の頼みであれば喜んでお引き受けしましたが…」

女「そう、そこだ。今回の重要な所はそこなんだよ」

執事「どういうことでしょうか?」

女「ボクが執事に頼んだら見る事はできても保護はできなかったってことさ、
  ボクが調査を頼んだ人たちと同じようにね」

執事「…?」

カタッ


207 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:39:20 ID:UqNSHqWg

執事「…お嬢様」

女「何かな?」

執事「この会話は聞かれています」

女「誰に?」

執事「出てきなさい…猫娘」

ガタタッ!

女「何の音?ってなんとなくわかるけどさ」

執事「はぁ…やはりじっとしていられませんでしたか…」

女「入ってきなよ、聞き耳を立てているお嬢さん?」

ガチャ

猫娘「うーばれちゃいました…」


208 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:40:09 ID:UqNSHqWg

執事「できれば部屋でじっとしていてほしかったのですが…」

猫娘「ごしゅじんさまがしんぱいだったんですよ…?」

女「…取って食おうって訳じゃないし心配はいらないよ」

執事「猫娘、この方は私の主のお嬢様です」

女「名前は女。よろしくね猫娘ちゃん」

猫娘「よろしくおねがいします」ペコリ

女「うん、良い子だ」

執事「お嬢様、そろそろ私の処分をお聞かせ願えますか?」

女「処分が前提ってのもどうかと思うけどね」

執事「それではお咎めなしでしょうか?」

女「そういうわけにもいかないだろう?」


209 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:40:54 ID:UqNSHqWg

猫娘「…おてやわらかにおねがいできますか?」ウルウル

女「…ここにさこんなものがあるんだけど」ピラッ

執事「チラシですか?」

『残暑なんて吹っ飛ばせ!季節外れの夏祭り!』

猫娘「にゃんてかいてあるんですか?」

執事「夏…いえ秋祭りの案内ですね」

女「ここに猫娘ちゃんと一緒に行って来てよ。それがキミへの処罰…どう?」

執事「まさか予想通りとは…」

女「予想通り?」

執事「実は昨晩もう一度ハッキングをしましたと言えばおわかりになりますか?」

女「…流石に迂闊だったかな、二度もされるなんて思ってなかったからね」


210 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:42:27 ID:UqNSHqWg

執事「確証のためです。それがなければ真正面から話す事などしませんよ」

女「ククッ そういえば執事はそういう性格だったね、忘れてたけど」

執事「この祭りは今日ですよね?」

女「そうだよ。浴衣を用意しておいたから好きなのを選んでいってよ」

執事「それは一向に構いませんが…」

女「?」

執事「お嬢様が何故こんなことをするのかわかりかねます」

女「…キミはいつも自分の幸せを後回しにするからね、
  少しは幸せってものを感じてもバチは当たらないはずだよ?」

執事「…そうですかではありがたく受け取らせていただきます」


211 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:45:07 ID:UqNSHqWg

女「それでいい」

執事「では最後に一つだけ」

女「一つと言わずいくらでもいいよ」

執事「…これ以上の罠、いえサプライズハありませんよね?」

女「あ、さてはまだ疑ってるね?何か裏があるんじゃないかって」

執事「お嬢様なら二重、三重。四重、五重の罠は当然ですからね」

女「ククッ じゃあ一つだけ教えるよ。あと二つほどサプライズが用意してある」

執事(不安ですね…)チラッ

猫娘「おまつり…?」

執事(…そこからですか、というかずっと考えていたんですか)


212 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:45:52 ID:UqNSHqWg

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

―夏祭り会場

執事「駅前以上の混み様ですね猫娘」

猫娘「てをつにゃいでいるのでへーきです!」

執事「そうですか、では着物はキツくありませんか?」

猫娘「はい!ごしゅじんさま、これにあってますか?」

執事「金魚の柄がとてもお似合いですよ」

猫娘「おいしそうでとってもかわいいですよね!」


213 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:47:31 ID:UqNSHqWg

執事「…貴方は食欲の塊ですか」

猫娘「それでごしゅじんさま、おまつりってにゃにをするんですか?」

執事「一度話したはずですが…さては話を聞いていませんでしたね?」

猫娘「りんごあめとかわたあめはきいてました。あまあまふわふわです」

執事「最早、食欲の化身というべきでしょうか?」

「――待てっての!」

「にぃに!あっちからいいにおいがします!」

「走ったら危ないって!」

「だいじょーぶですっ!」

執事「おや?あの方たちは…」


214 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:49:21 ID:UqNSHqWg

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

― 一方その頃

メイド「執事クンお嬢様に許してもらったみたいだね」

シェフ「そうなのか?」

メイド「盗聴器を仕掛けといたからね。勿論、執事クンにだけどさ」

シェフ「…バレたら刺されるぞ?」

メイド「いーじゃん、こっちは執事クンに頼まれ事してるんだし」

シェフ「へえ、何を頼まれてんだ?」

メイド「それがアタシにもよくわからなくてさー。なんでも、猫娘ちゃんにかかわることで迷惑をかけるから
    その後始末とか何とか」


215 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:49:44 ID:UqNSHqWg

シェフ「…執事とお嬢様は最後に何を言ってた?盗聴してたんだろ?」

メイド「最後?お祭りに行くとかなんとか…」

シェフ「…メイド」

メイド「どしたの?」

シェフ「…御愁傷さん」ササッ

メイド「へ?何で逃げるの?」

ガチャ

メイドA「あ、先輩ここにいたんですか」

メイド「どったの?」

メイドA「執事さんがいないみたいなんですけど何か知りませんか?」

メイド「お祭りに行ってるよ」

メイドA「ええ!?」


216 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:50:06 ID:UqNSHqWg

メイド「執事クンに頼みごと?」

メイドA「そうなんです…」

〜♪〜〜♪

メイド「電話?」

メイドA「すみません…こっちの携帯だから…執事さんとの連絡用メールですね」

メイド「そんなんあるの?アタシは貰ってないんだけど」

メイドA「先輩は自分で何でもできるからいらないだろうと執事さんが…」

メイド「おお!なんか嬉しいね!それでどんなメール?」

メイドA「ええと…」


217 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:50:40 ID:UqNSHqWg

from:執事さん
sub:お嬢様を除く全員に通達

私の仕事は『自称』完璧なメイドに任せて下さい。
遠慮はいりません。私の仕事を全て引き受けるそうですから。

メイドA「ええと…」

メイド(執事クンが言ってたのはこれかー!!)

メイドA「先輩に任せればいいみたいですね…」

メイド「シェフさーん少し手伝って…っていないんだった!」

メイドA「では早速」

メイド(まーでも執事クンほどじゃないだろうけどできるよね)

メイドA「倉庫のハーブの選別をお願いします」

メイド「選別?もうしてあるんじゃないの?」


218 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:51:09 ID:UqNSHqWg

メイドA「一応、こっちでも選別をした方がいいと執事さんが」

メイド「そのくらいならできるかな倉庫だっけ?」

メイドA「ではお願いします!」タタタ…

メイド「えーと倉庫は…南館だっけ?」

召使「あ、メイド殿!」

メイド「次は召使さん?」

召使「はい!西館の電灯の総点検をお願いします!」

メイド「はい?」

召使「執事殿に頼んでおいたのですが…タイミングが合わず先延ばしになっていたのです」

メイド「どのくらいかかるかな?」

召使「執事殿なら30分ほどで終わりますね」


219 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/10/25(木) 22:51:36 ID:UqNSHqWg

メイド「じゃあ倉庫でハーブの選定をやったら案内してくれない?アタシ方向音痴でさ」

召使「了解です」スタスタ

メイド「ええと…倉庫の後、西館の電灯チェックと」

メイドB「メイドさーん!」

メイド「わお、また頼みごとだよ」

メイドB「厨房の換気扇の調子が悪いらしくて…」

メイド(それをアタシに言われても…)

「先輩!こっちもお願いします!」

メイド「うえ!?」

「メイドさん!」

メイド「はい!」

メイド(執事クン早く帰ってきてー!!!)

「先輩?」「メイドさん?」「こっちも…」

メイド「それはこうしてこっちもこうして…そっちは後回しで、これは…」


220 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/10/26(金) 01:11:15 ID:Jtr4YIt6
じ…地獄や…


221 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/10/27(土) 17:00:55 ID:AuDeHVZU
お祭りではどんな出来事があるのかな。楽しみだ。


223 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:35:12 ID:0XRGMG9.

―夏祭り会場

猫娘「ごしゅじんさまのしりあいですか?」

執事「そうですよ」

男「珍しいな、女を置いて執事が来てるなんて…それも子供を連れて」

猫娘「はじめましてねこむすめです」ペコリ

男「俺は男だ。執事には色々と世話になったよ」

犬娘「わたしはいぬむすめですっ!」

猫娘「わあーかわいいゆかたですね!」

犬娘「えへへ…///」

猫娘「なんておはなですか?」

犬娘「あしがおってはならしいです」


224 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:37:41 ID:0XRGMG9.

男「朝顔な」

犬娘「あり?」

執事「朝顔はナス目ヒルガオ科サツマイモ属ですね。江戸時代二回に渡ってブームが巻き起こり
   様々な品種改良がされたらしいですよ。それに下剤にもなるので古くは薬用植物として扱われていたそうです」

男「執事、俺にとってはスゲー面白い話なんだが…」

犬娘・猫娘「」パクパク

男「…思考停止が2名だ」

執事「申し訳ありません」


225 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:38:19 ID:0XRGMG9.

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

男「にしても執事がいるとはなー」

執事「このような場所にあまり来ませんからね」

男「女の頼まれ事か?」

執事「処罰ですよ」

男「はい?」

執事「その話はまた後日にしましょう。猫娘たちがどんどん先に進んでいます」

男「そうだな」


226 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:39:44 ID:0XRGMG9.

―金魚すくいの屋台

犬娘・猫娘「「じー」」

男「金魚すくいかこれ苦手なんだよなー」

執事「コツをつかめば簡単ですよ」

男「やるのか?」

執事「お嬢様にこんな物を渡されまして…」スッ

男「どれどれ…」

『ついでに買って来て
 金魚…たくさん
 綿飴…2つ
 林檎飴…3つ
 射的の景品…たくさん』

男「ついでって量じゃねぇ!」


227 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:41:32 ID:0XRGMG9.

執事「というわけです」

男「もういいや…じゃあそのコツとやらを見せてくれ」

執事「承知しました。店主さん一回お願いします」

「あいよ!1回300円ね、2回なら500円だよ」

執事「猫娘、どれが欲しいですか?」

猫娘「うーんと…あのくろいのがいいです」

執事「黒の出目金ですね。犬娘様は?」

犬娘「いいんですか!?」

執事「おまかせあれ」

犬娘「あかいおっきいのがいーです!」

男「執事、何でもできる事はわかっているができるのか?」

執事「期待は裏切りませんよ」

執事「店主さんこの子たちに2回分お願いします」

店主「あいよ!」


228 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:43:54 ID:0XRGMG9.

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

執事「…」サッサッ

猫娘「うりゃ!そりゃ!」

犬娘「きんぎょさーんこっちにきてくださーい」

猫娘「あ…にげた…」シュン

犬娘「むむむ…ちっちゃなあなが…」

執事「…」サササッ

男(店主の顔が青ざめてきたな…)

猫娘「うにゃ…やぶけた…」


229 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:45:06 ID:0XRGMG9.

犬娘「ちっちゃなあながおっきく…もうだめです」

男「二人とも執事が終わるまで待っててな」

犬娘「にぃに、ひつじさんはどのくらいすくったんですか?」

男「ひつじじゃなくて『しつじ』だからな。邪魔しない様に見てみ」

犬娘「」ヒョコッ

猫娘「わたしも」ヒョコッ

犬娘「いちにいさん…」

猫娘「しーごーろくなな…ななこです」

男「お椀で言うと七個だな。犬娘と猫娘は?」

犬娘「ぜろです…」

猫娘「いっぴきです!」エヘン


230 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:46:26 ID:O87Xvdn6
猫が嫌われる理由
・ウンコが臭い
・小便が臭い
・近寄ると痒くなる
・際限なく増える
・トイレを覚えない
・壁紙や物を引っ掻く


231 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/05(月) 20:47:58 ID:0XRGMG9.

―三分後

執事「ふむ…案外かかりましたね」

男「」

猫娘「おおー」パチパチパチ

犬娘「からっぽです」パチパチパチ

男「…店主が涙目になったくらいでやめとけよ」

執事「申し訳ありません。少々熱くなりました」

男「あーそのー店主さん、落ち込んでる所すいませんがここには何匹いたんですか?」

「……350匹だよあんた達が来るまでの客が少しは掬ったけどな」

男「少なく見積もって三百匹、一分に百匹!?」

執事「一秒当たり、二匹ペースですね」

男(しかもポイは無傷…物理的に不可能じゃ…)


234 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/12(月) 20:21:17 ID:SMHGLowg

執事「それでは男様。私はこの金魚たちを屋敷に置いてきますので
    猫娘をよろしくお願いします」

男「わかったよ。でも早く来ないと花火が始まるぞ?」

執事「そういえば書いてありましたね、ですが大丈夫ですよ」

犬娘「またあとでです」

猫娘「はやくきてくださいねー!」ピョンピョン

執事「それでは」タタタ…

男「さてと、猫娘だったっけ?どこか行きたいところある?」

猫娘「うーん…りんごあめ?たべたいです」

犬娘「にぃに!り――」

男「りんご飴ってのは…まぁ…あれだ甘くておいしいお菓子だ」


235 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/12(月) 20:23:06 ID:SMHGLowg

犬娘「にぃにのちょーのーりょくはぜっこーちょーです」

猫娘「ちょーのーりょくしゃにゃんですか?」

犬娘「にぃにはいぬむすめのかんがえがわかるのです」エヘン

男「犬娘が威張ってどうする」

猫娘「わたしのごしゅじんさまもちょーのーりょくがつかえればいいのに…」

男「いや、執事は超能力者を超えてるからいろんな意味で」

猫娘「ほえー」

男「行くのはりんご飴の屋台だったな、こっちだぞ」

犬娘・猫娘「「わくわく」」


236 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/12(月) 20:25:10 ID:SMHGLowg

〜りんご飴の屋台〜

猫娘「…ざんねんです」

男「どうした?」

猫娘「おかねがにゃいからかえにゃいです…」ショボン

男「…心配はいらないと思うぞ」

猫娘「ふぇ?」

男「店主さん執事を知ってるか?」

店主「もしや男さんですか?」

男「この二人について何か言われてない?」

店主「とびきりのりんご飴をあげてくれと前金もいただきました」


237 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/12(月) 20:26:14 ID:SMHGLowg

男「な?」

猫娘「どーゆーことですか?」

男「昔から執事のよくやる手だ、全部に先回りしてるんだよアイツ」

犬娘「りんごあめくーださいな♪」

店主「はいよー」

猫娘「わたしにもください!」

店主「はいよー」


238 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/12(月) 20:27:00 ID:SMHGLowg

男「この分だと射的の店主が泣いてるな…」

犬娘「ひいひ!ふひははっひひひひふぁいへふ!」

猫娘「ふぁんへひっふぁんへふは?」

犬娘「はっひひひひはひへふ!」

男「飴を口から離せ全くわからん」

犬娘「にぃに!つぎはあっちにいきたいです!」

猫娘「あっち?」

男「んー?なんかお目当てのもんでもあるのか?」

犬娘「においがあまあまです!」

男「…綿飴ってところか」


239 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/11/12(月) 20:40:05 ID:5MgcB25g
何度も言うようだがテラ黒執事ww


240 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/13(火) 11:56:55 ID:oyU1jH5U
良いほのぼのだ



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