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妹「おい……」
- 835 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage]
:2008/06/15(日) 22:38:14.01 ID:jTkaL9E0
〜ある教室にて〜
女「部長! 最近私知ったんだけどさぁ…部長って弓道部の顧問の先生の娘さんなの?」
部長(以下、ユミ)「そうですが……知りませんでした?」
女「知らないよ!ww そっかそっかー大会とかにも相当出てるしすごい家系とかの人かなぁとかは思ったたんだけどwwww」
ユミ「べ、別にお父さんが顧問だから部長になれたとかではないんですよ? ちゃんと実力でですねぇ…」
女「分かってるってwwww そんな事は思ってないってww…それより!」
ユミ「?」
女「この間の文化祭の最後の的あて、何で部長じゃなくて兄さんがやったの?」
ユミ「!……そ、それは///」
女「いやまぁ私は兄さんのファンだからすっごく嬉しかったんだけどwwww
正直弓道の腕はユミさんの方が上だし、第一兄さんは弓道部員じゃないでしょ?wwww」
ユミ「き、去年……の的あてで…あの人がやったのが……すごかったので!
お父さ……こ、顧問がお願いしたんです」
女「ふーん? ……そなんだ。あの人弓道部員だったりしたのかな?」
ユミ「私は……よく知りません」
女「あwwまぁそうだよねぇ部長は兄さんの事興味なさそうだしwwww」
ユミ「!…え、ええもちろんです」
女「了解ーwwww まぁなんとなく聞きたくなっただけだから気にしないで! ……あっ先生だ!! じゃ!ww」
ユミ「は、はい」
ユミ「……はぁ……ホントは色々知ってるんですが……言わない方がいいですよね」
- 836 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 22:42:11.35 ID:jTkaL9E0
〜ユミ中学3年生(兄高校1年生)4月〜
顧問「おーいユミ! 早く来い!」
ユミ「お、お父さん? 私はまだ中学3年です。そ、その……高校生と一緒に部活動なんて
……出来るわけないでしょう?」
顧問「ワッハッハッ! なーにお言っとるんだ!! お前の弓道の腕前はもう高校生レベルなんだよwwww
だから! ウチの高校生達の模範となってもらう!! なーに!
校長には話を通してあるから大丈夫だ! 来なさい!!」
ユミ「で、でも……」
顧問「中学の部活動はそれはそれでやればいい!
ただし週に2,3日ははこっちに従事してもらうと有難い!わかったな!!」
ユミ「……わ、分かりました」
顧問「あっはっはwwww それならばいいんだ! 来なさい。弓道場へ行くぞ!!」
ユミ「もぅ……お父さんは強引で嫌です(ボソッ)」
- 837 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 22:42:28.34 ID:jTkaL9E0
〜弓道場〜
顧問「よし! ついたぞ……みんな!! 全員揃ったか?」
「「「「はい!!!」」」」
顧問「よーしでは! 今日は新入生が入ってくる日だからな!!
しっかりと入部希望者に丁寧に教えてあげる事! わかったな!!」
「「「「はい!!!」」」」
顧問「おっと! その前に!! 私の娘が今日からここでお前らと部活をするのは前に言ってたな! 紹介する。ユミだ」
ユミ「よ、よろしくお願い…します」
「か、かわいい///」
「あ、あれ顧問の娘さんかよ///」
「な、なんだあの白い肌! 秋田美人みたいだ…」
「な、なんであの顧問からあの子みたいな美人が……人類って不思議だな」
顧問「ごちゃごちゃ言ってないでこいつに道具を貸してやれ!」
ユミ「あっお父さん、私家から持ってきてますけど……それじゃだめなんですか?」
顧問「なに? そうかwwww流石は我が娘! 気が利いてるな!! ガハハッ」
ユミ(今日何しにくるのか分かってるんだから当然だと思うんですが……)
- 838 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 22:45:24.24 ID:jTkaL9E0
顧問「それじゃあ! 練習を始める! おっ!
さっそく新入生達の登場だ……みんな!ちゃんと教えてあげるんだぞ!?」
がや…がや……
ユミ(皆さん……新入生の方たちと楽しそうですね……)
ユミ「私……なじめるんでしょうか……不安ですね」
兄「ねぇ! 君!!」
ユミ「!? は、はい(誰ですか? この人は……)」
兄「俺兄って言います! 弓道部の先輩ですよね!! 弓道初めてなので教えてもらいたいんですけどwwwwww」
ユミ「ちょ、ちょっと待って下さい! わ、私はその…まだ中学3年で」
兄「へ?」
ユミ「そ、その顧問の娘なので……その関係で」
兄「あー!! さっき顧問の先生に聞いた子かぁ!!wwww じゃあ俺の方が齢は上って事かww」
ユミ「そういう事です……ですから私は」
兄「まぁでも弓道に関しては先輩でしょ? 教えてください! 先輩!!ww」
ユミ「!!(か、顔が近いです///)」
兄「ん? ……弓道…出来るんだよね?」
- 839 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 22:49:33.81 ID:jTkaL9E0
ユミ「で、出来ます! じゃ、じゃあ見ててください!!」
兄「了解!!」
ユミ(ふ、ふんっ! 何ですかこの人は!! なれなれしいにもほどがあります……見てなさい)
ギギギ――――
ユミ「――――ハッ!」
ヒュ――――――――トンッ!!
おおおおおおおおお
「や、やっぱ顧問の娘さんだけはあるな……ど真ん中だぜ」
「す、すげぇ……こりゃ俺達より巧いぞ…」
ユミ「どうです? ま、まぁこれぐらいは出来ますよ?(ふんっ!)」
パチパチパチ
ユミ「え?」
兄「おおー!!! すっげぇえええ!! ど真ん中じゃん! 君…名前は!?」
ユミ「!!……ユ、ユミって言います…けど」
兄「ユミちゃんねww……うわぁwwww 俺今日君に教えてもらってもいいかな!?」
ユミ「……はぁ…まぁいいですけど」
兄「おっしゃ! 頑張るぜ俺wwww」
ユミ「…………(なんなんですかほんとにこの人…)」
- 840 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/15(日) 22:51:31.71 ID:MZMWgISO
お兄ちゃんがかっこよすぎです・・・
お兄ちゃんになってくださ(ry
- 841 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 22:55:36.55 ID:jTkaL9E0
〜2時間後〜
ユミ「はぁ……ホントに初めてなんですねあなた」
兄「そ、そうだって言ったじゃんかwwww」
ユミ「未だに的にかすりもしないじゃないですか」
兄「う、うーん……流石にこれだけやれば…的に当たる位は
上達出来ると思ったんだけどwwww」
ユミ「甘いです! そういう考え方の人はいくらやっても上達は難しいです!」
兄「!!……ご、ごめん、そうだよね…」
ユミ「!?……で、でも! 練習自体は頑張ってたのでこの調子で行けばそ、それなりの上達は期待してもいいと思います!!」
兄「……そ、そっか…ごめんな! 気…使わせちゃってww」
ユミ「そ、そんな事は!!」
ポンポン
兄「あんがとww まぁなんとか頑張ってみるから…次に来るときには何とか的へ当たる様にしとくよwwww」
ユミ「……べ、別に///む、無理にはしなくてもいいと思います!
ゆ、ゆっくり上達すれば……いいと思いますよ? 無理は禁物です」
兄「了解〜wwww おっそろそろ終わりみたいだな……ユミちゃんは次いつ来るの?」
ユミ「3、3日後ぐらいだと思いますけど?」
兄「ふーん……おっけーww 何とか的には当てれる様になっとくよwwww」
ユミ「で、ではまぁ楽しみにしておいてあげますww それでは私はこれで……」
兄「ああ! じゃね!!ww」
ユミ(あの人……外見はチャラチャラしてるけど…中身はいい人ですね)
- 842 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 22:57:35.31 ID:jTkaL9E0
〜3日後〜
ユミ「ふぅ…来るのが遅くなってしまった……もう練習終わってる時間ですね
……まぁお父さんに家まで送ってもらえば楽だから一応来ましたが……ん? あれは……」
兄「――――――シッ」
ヒューーーーガッ!
兄「くっそぉ……」
ユミ「……まだまだですねww」
兄「え? ……あっユミちゃん!wwww」
ユミ「こんな時間まで頑張りますね……兄…先輩ww」
兄「おお! 名前覚えてくれてたんだwwww嬉しいな!」
ユミ「そ、それぐらいは普通でしょ!」
兄「あははっ……ほらっ! あれ見てくれよ! 的にかする位には出来るようになったんだぜ!
昨日は一回だけだけど的にも刺さったんだ!!ww」
ユミ(嬉しそうに話しますね……普通は1週間ぐらいはかかるんですが……努力したんですね)
兄「ユミちゃん?」
ユミ「え? あっ!はい!! 良かったですねww」
兄「それだけ〜?wwww 俺頑張ったんだけどなww」
ユミ「私の為ではないでしょう? 他に言うこともありませんし…」
兄「うーん……まぁそうだけどさww ユミちゃんにほめてもらおうってのもちょっとありましてww」
ユミ「な!?///」
兄「まぁそらそうだよねwwww 了解! まだまだ精進しますわ!!」
ユミ「……と、当然です! 何回打っても的に当たるぐらいには精度を上げた方がいいですよ?」
兄「おっけーww 頑張ってみるwwww」
- 843 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 22:59:26.85 ID:jTkaL9E0
〜1か月後〜
兄「――――――シッ!」
ヒュ―――――――――――――トンッ!!
おおおおおおおおおお
ユミ「す、すごい……ど、ど真ん中ですね…」
兄「な!? みた?wwww 俺の真ん中刺さったぜい! おっしゃ!!」
ユミ「ふ、ふんっ……ちょ、ちょっとは才能があるんじゃないですか?」
兄「あっ! その言い方はひどいよwwwwww」
ユミ「な、何回やってもその精度が保てる様にならなければ、意味がありません! そうでしょ?」
兄「うーむ…確かにwwww 今は10回に1回ぐらいしかできねぇしな……分かりました!! 頑張りますです!!wwww」
ユミ「うむうむ……ならばいいのです!」
兄「へへwwww」
ユミ「ふふっ…(何かこの人と話していると…楽しいですねww)」
女A「…………チッ」
- 844 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:02:00.30 ID:jTkaL9E0
〜ある日〜
顧問「よーし! そろそろ今年の文化祭まであと一週間だな!! そこで文化祭の的あてを行う奴を選ばねばならん!
……誰か立候補はいるかー? まぁとりあえず皆それぞれ話し合ってくれ!!
練習が終わった時にもう一度聞くからな〜! では練習始め!」
兄「先輩! なんすか? 的あてって……」
先輩「ん? ああ!ww 毎年うちの高校の文化祭では最後に弓道部による的あてをするんだよ。
代表者が一人でなwwww 全校生徒の前でwwww」
兄「げっ!? な、なんでそんなのがあるんですか?」
先輩「俺も詳しくは知らねぇけど…どうやら家の学校の創設者が弓道の達人だったらしくてな……その関係らしいぞ」
兄「意味わかんないっすね…アタッ」
先輩「だから俺だって詳しく知らねぇって言っただろうがwwww」
兄「だからって殴んないで下さいよ先輩wwww ……まぁ俺には関係ない話っすよねww 先輩達がするんでしょ?」
先輩「……(ニヤリッ)」
兄「え? ……な、なんすかその顔」
先輩「それがだな……この行事は毎年その年に入学した新入生の弓道部員が行う事になってるんだwwwwww」
兄「ええ!? そ、それって……なんでですか!?」
先輩「んー…なんでも顧問が前から決めたルールみたいなもんらしいぞ? あの顧問も長いからなー…俺も去年やらされたしww」
兄「せ、先輩去年やったんすか!? ど、どうでした?」
先輩「ふ、ふふっ……聞かないでおくわけにはいかないかwwww その話は……ははっ」
兄「は、はひっ! (こ、これは……絶対いやだな……やるの)」
ユミ「おーい! 先輩! 始めますよ練習!!」
兄「あ、ああ……」
- 845 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:05:31.43 ID:jTkaL9E0
ユミ「そういえば……今年の文化祭の的あて…」
兄「ひっ!」
ヒュウ―――――――――ガッ!!
ユミ「あっ! もう何やってるんです! せっかくいい調子だったのに!!」
兄「あ、あはは……んで? 的あてがどうかしたって?」
ユミ「え? ……い、いえ…何でもないです……続けて下さい」
兄「?……まぁいいけど」
ユミ「……(なんで立候補しなかったのですか? 私はあなたが良かったのに…
なんて言えるわけないですね……まぁ何となく思った事で深い意味はないのですが///)
- 846 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:05:46.67 ID:jTkaL9E0
顧問「えー! みんな練習お疲れ様! じゃあ改めて文化祭の的あて……立候補はいるか?」
ざわ…ざわ……
兄(はやく誰か挙げろよ〜……俺は嫌だぞ…)
女A「顧問! 推薦とかはだめなんですか?」
顧問「ああっ! いいんじゃないか? その人を推薦して周りが異議を唱えない限りはOKだ」
女A「じゃあ私は兄君を推薦しまーす♪」
兄「は!? お、おれ!?」
ユミ「!?」
女A「兄君は毎日遅くまで誰よりも真剣に練習してるからとっても適役だと思いまーすwwww」
顧問「ふむ……兄! どうだ!? やってみるか?」
兄「……え、えっと……俺その…」
顧問「よーし!wwww 皆まで言うな! 実は私も兄ぐらいがいいんじゃないかな? と思ってたんだwwww」
兄「は!?」
顧問「…いやなのか?(ギロッ)」
兄「ひっ……い、いえ? ……べ、別にぃ?」
顧問「よっし! じゃあ決まりだな……頑張れよ!」
ワアアアアアアア
先輩「まぁ……俺みたいにはなるなよ……ははっ」
兄「……うわあああああああああああああああマジかよおおおおおお……とほほ」
ユミ「…………(あーあww…ふふっ)」
- 847 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:06:34.06 ID:jTkaL9E0
〜5日後〜
ユミ「先輩……あれから毎日学校に入れるギリギリの時間まで……すごいですね……ふふっ……さて、私も帰りますか」
がさ…ごぞ…
ユミ「えっと……あれ?」
がさ…ごそ…がさ…ごそ…
ユミ「わ、私の…弓が……ない…ど、どうして……?」
- 848 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:08:41.79 ID:jTkaL9E0
〜文化祭当日・朝〜
プルルルルル
ユミ「はい…もしもし……あっ先輩! ……え!?今からですか? まだ朝の6時半……わ、分かり…ました」
プッ
ユミ「今から練習って……今日は文化祭当日なんですが……まぁ…行きますか…私の中学今日休みだし」
〜弓道場〜
兄「おっす! 来てくれたかユミちゃん!!」
ユミ「なんですか? こんな朝早くから……私まだ眠いんですが……」
兄「ごめんごめんwwww 最後に一番最初に姿勢を教わったユミちゃんに
俺の姿勢間違ってないか見てもらおうと思って……ほらっ! 今日文化祭だろ……ちょっと…不安でさ」
ユミ「!……い、いいですよ?/// じゃあやって見せて下さい」
兄「おっしゃ! そうこなくっちゃ!! 見ててね」
ユミ「はいはい見てますって………!!!?」
兄「すぅ〜はぁ〜……………おし」
ユミ(い、今までこんなに真剣な顔の先輩……見たことありましたっけ私……)
ギギギギ
兄「―――――」
ユミ「……(は、張りつめた空気が……先輩)」
兄「――――シッ!!」
ヒュ――――――――――――ドスッ!!
兄「っしゃあ!! ……どうだった!?ユミちゃんwwww」
ユミ「///」
兄「ユミちゃん?」
- 849 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:10:23.37 ID:jTkaL9E0
ユミ「///」
兄「ユミちゃん?」
ユミ「す、すごかった…です///」
兄「え? ……な、なんかユミちゃんにまともに褒められたのって俺初めてかもwwww」
ユミ「え!? そ、そうですか?」
兄「おう! 何か嬉しいねww……よっし! 今日は何とか成功できそうだぁwwww」
ユミ「油断禁物ですよ先輩」
兄「あははっwwww そうだな……まぁ頑張りますよ…
ところで…最近もしかしてユミちゃんさ…何か元気…なかったりする?」
ユミ「!!……い、いえ? 別になにもありませんが?」
兄「そっか…ならいいんだww もし何か悩み事があるんなら俺に相談してなwwww
(顧問から最近元気ないって聞いてたんだけど……大丈夫かな?)」
ユミ「……はい…………そ、それよりも的あて! 頑張ってくださいよ?」
兄「おう!も ちろん頑張る!!ww 応援してなwwww」
ユミ「はいww じゃあ私はこれで……文化祭はお父さんと適当にまわってますね」
兄「うわっ! 顧問とかよwwww 了解! じゃね!!」
ユミ「はいっ!」
タタタタ
ユミ「あれから2,3日の間に……弓矢が全部なくなるなんて……どうしよう……」
- 850 :文化祭での兄×部長入れないでごめんな ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:12:15.97 ID:jTkaL9E0
〜文化祭終了後〜
顧問「いやぁホントに兄くんはよくやってくれたよwwww」
兄「あ、ありがとうございます! 顧問やユミちゃんや皆のおかげですwwww」
顧問「いやぁ毎日毎日夜遅くまで練習している君なら!! 絶対成功させてくれると思ってたよ私は…ガハハwwww」
兄「は、はぁ……」
先輩「お前すげぇなwwwwww あんなど真ん中あんな大人数の前でwwwwww」
兄「ま、まぁ偶然だと思いますけどアタッ」
先輩「馬鹿野郎! だったら去年の俺になぜ偶然が起きないんだぁ!! ……ああああ思い出したぁぁぁぁ」
兄「あ、あはは……は(も、もう先輩とこの話をするのはよそう)」
兄(さて…と)
ユミ「……(な、何か声をかけた方がいいですよね……えっと…えっと……///)」
兄「ユミちゃん!」
ユミ「は、はい! …な、なんですか?(び、びっくりしました)」
兄「ちょっと……来てほしいんだ」
ユミ「え?」
- 851 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:14:05.79 ID:jTkaL9E0
〜弓道場〜
ユミ「な、なんですか?」
兄「…………」
ユミ「ね、ねぇ……なんなんd…」
カシャン カラカラカラ
ユミ「!! ……そ、それは」
兄「やっぱりユミちゃんのか……この弓矢」
ユミ「………こ、これは……」
兄「ある人が持ってるのを今日体育祭の準備をしてる時に偶然見つけたんだ……
練習の時にユミちゃんが使ってたのと似てたから聞いてみたら……ね」
ユミ「そう…ですか」
兄「誰か……知りたい?」
ユミ「……いえ…………いいです。別に私は中学生なんだし……疎ましく感じる人がいても…おかしくはないですしね」
兄「そんなことない!!」
ユミ「ビクッ!!」
- 852 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:15:35.19 ID:jTkaL9E0
兄「ユミちゃんは俺以外の皆にも優しくしてくれてたし……
年上の人ばっかりで正直大変だっただろうけど指導もしてくれたじゃん!!
それは俺が一番よく知ってるぞ? 君の事を疎ましく思う人なんて…!……ほ、ほとんど……いないよ!」
ユミ「…………先輩」
兄「いつから……無かったんだ?」
ユミ「4日ぐらい前……だったと思います」
兄「俺……言ったよね? 何か悩み事があるんなら俺に相談してって……俺じゃ…頼りなかったか?」
ユミ「違います!!」
兄「!!」
ユミ「違い…ます」
兄「……」
- 853 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:17:35.31 ID:jTkaL9E0
ユミ「しょ、正直最初は……先輩に相談しようと思いました…………ヒック……
で、でも相談したら文化祭の事……重荷に…なると…ヒック……思って」
ポンポン
ユミ「え?」
兄「いいんだってそんな事考えなくて相談してくれれば……逆にこうやって言ってもらえない方が心配なんだよ?
君はまだ中学生、俺はもう高校生。頼ってほしいんだよwwww ……今度からは相談してな?」
ユミ「は、はい……ヒクッ」
兄「不安だったろ? ……もう大丈夫だから。俺がある人にはしっかりと注意してたから……もう大丈夫」
ユミ「う……うわぁぁん」
ギュッ
兄「ユ、ユミちゃん……ははww もう大丈夫だってwwww」
ユミ「……った…す」
兄「ん?」
ユミ「ま、的あて……かっこよかった…です///」
兄「!……ははっ! ありがとww……さって! 顧問の所へいくかぁwwww」
ユミ「……はい」
兄(はぁ……こんなに可愛い妹……出来たらいいのになwwww)
- 854 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/06/15(日) 23:21:53.88 ID:jTkaL9E0
ユミ(あの後兄さんの……ファンが詰めかけて…兄さんはやめちゃって……あのあと兄さんと同じクラスだった…あの人も
何故か…やめましたね……今になれば……なんとなく理由は分かる気がしますけど)
ユミ「…………」
ユミ「あんな可愛い妹ちゃんが出来て……文化祭では私が足を怪我したから……頼んで出てもらったけど
……はぁ…戻ってはくれないですよねやっぱり……」
ユミ「……兄さんが卒業するまでに……言えたらいいな…」
ユミ「………き……って///」
クラス女「おーい!!wwwwwwなーに顔真っ赤にしながらブツブツ言ってんの!!」
ユミ「へ?///……な、なんでもないです!!ないったらないです!!」
クラス女「もうwwwwしっかりしなさいよね! 弓道部部長!!」
ユミ「はーい。分ってますよwwww(私は今……部長ですもんね…1年だけど……頑張らなきゃ!)」
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