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今頃魔王ってのもないようです
- 216 :1 ◆kmZtCE0ADw []
:2009/08/08(土) 14:57:52.21 ID:dM8upMh20
〔ワールドマップへ……数日後〕
リカントA「ガウアアアアアアアアア!」
リカントB「ガアアアアアア!!」
リカントC「グガアアアアアアア!!」
リカントたち が あらわれた!
魔子「ええいっ、エンカウント! またリカントの群れだ!」
まほう「は、はい!」
魔子「さがっていろ! 後方で援護は任せたぞ!!」
- 217 :public-anonymous-nat-2.mobilefree.jp [] :2009/08/08(土) 15:01:21.99 ID:bDQtA1dX0
666 :貴族 ◆ikeda//b/w [↓] :2009/08/08(土) 13:56:34.52 ID:0s3e67zIP ?PLT(85575)
ちんちんシュッシュッポッポ
しゅしゅしゅ
- 221 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:07:43.26 ID:dM8upMh20
魔子「でぇい!」
魔子 の ちからまかせ な こうげき!
リカントA「ガッ!?」
リカントA に 28 の ダメージ!
リカントB「ガアアアアアア!!」
リカントB の かみつく こうげき !
- 222 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:08:27.13 ID:dM8upMh20
魔子「ふんッ!」
リカントB「!?」
魔子 は おそいかかった リカント の 腕を つかんだ!
魔子の なげとばす カウンター!
魔子「せりゃあ!」
リカントB「ゲフッ!?」
リカントB は じめん に たたき つけられた!
まほう「魔子さんあぶない!!」
魔子「!?」
リカントC「グアアアアアアアアア!」
リカントC が はいご から おそいかかる!
- 224 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:12:29.29 ID:dM8upMh20
魔子「ちぃ――!?」
リカントC の かみつき!
魔子「く――させるか!」
リカントC「ガアッ!」
魔子は リカントC の こうげき を 剣 で うけとめた!
リカントC「ガア――ガアアア!!」
しかし リカントC の ちから に 魔子は 押されている!
うけとめきれない!!
魔子「く――――」
魔子「おい魔法使い! 何をぼーっとしている!? こいつを仕留めろ!!」
- 227 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:15:40.97 ID:dM8upMh20
まほう「は、はい!!」
まほう「よ、よぉし――! 行きますよ!」
まほう「はぁぁぁぁ――――メラ、ゾーマ!!」
- 230 :VIPがお送りします [] :2009/08/08(土) 15:17:04.97 ID:IVUKPj8EO
メラゾーマだと…
- 231 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:20:57.75 ID:dM8upMh20
ぷすん……
まほう「あ、あれ?」
魔子「おい何してる!? 早くしろ!」
まほう「ご、ごめんなさい! え、えーと……」
まほう「メ、メラミ!!」
ぷす
ぷすぷす……
まほう「あっれぇ? おかしいなぁ……」
魔子「おい! おかしいなじゃないだろ!!」
リカントC「ガアアアアアアアアアア!!」
魔子「!?」
リカントC が 魔子 を 押したおした!
- 233 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:24:05.26 ID:dM8upMh20
魔子「しまった――!?」
リカントC「ガアアアアアアアアアア!!」
魔子「ッぐあああ!」
リカント C の キバ が 魔子の くびすじ に くいこむ!
まほう「うわぁー魔子さぁん!」
まほう「メ、メラ! メラメラ!!」
ぷすぷすん……
魔子「――く、この野郎!!」
魔子の ずつき!
リカントC「キャン!?」
魔子「おらっ! うらっ! どりゃあ!!」
魔子の れんぞく ずつき こうげき!
リカント に 30 の ダメージ!
- 237 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:28:46.68 ID:dM8upMh20
リカントC「キャンキャン!?」
リカントC「キャイーンキャイーン!」
リカントC は 逃げ出した!
魔子「逃がすか――せりゃあ!」
魔子は 剣を なげつけた!
リカントC の むね に ちょくげき!
リカントC「ギャアアアアア!?」
リカントC は たおれた!
てき は ぜんめつ した!!
魔子「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」
まほう「お、おみごとです! すごいすごーい!」
- 239 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:35:17.06 ID:dM8upMh20
魔子「すごいすごーい」
魔子「じゃねぇよ!!」ダンッ
まほう「はひっ」
魔子「さっきからなんなんだお前は! まったくつかえんじゃないか!?」
まほう「あの……あはは、MPが切れちゃってたみたいで」
魔子「さっきもそう言って『まほうのせいすい』飲んだばかりだろうが!!」
魔子「遠回しに俺を殺そうとしてんのか!? 嫌がらせか! それともゆとりか貴様!」
まほう「ご、ごめんなさいぃ……」
- 241 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:43:55.48 ID:dM8upMh20
魔子「本当にメラすらまともに扱えんとはな……よく魔法使いなんて名乗ってられるな貴様」
まほう「ははは……」
魔子「笑ってごまかそうとすんな!」
まほう「はひっ」
魔子「くっそ……まったく。なにが世界を救うだ馬鹿たれが。スライム一匹倒せんじゃないか」
魔子 は やくそう を つかった!
魔子 の HP が 30 かいふく!
魔子「まったくこれだから人間は……」
まほう「……」
魔子「……ん?」
魔子「(く……しまった。泣きやがったコイツ……)」
- 242 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:47:50.90 ID:dM8upMh20
まほう「…………」
まほうつかい は くちびる を かんで ないている!
魔子「(お、俺は悪くない。俺は悪くない……そもそも女はすぐ泣いて許してもらおうとしや
がって……)」
まほう「…………」
魔子「(……)」
魔子「……おい、お前本当に一つも使える魔法はないのか」
魔子「一人でラダトームまで来たんだろう。一つくらい魔法がつかえんとさすがにあんな所
までこれないだろう」
まほう「……」
まほう「……一応、使えなくはないです」
まほう「でも、変なんです」
- 245 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 15:57:50.74 ID:dM8upMh20
魔子「変って何が」
まほう「なんか、変なんです。私の魔法」
魔子「(……コイツの周りは変な事だらけだな)」
魔子「変でも何でもいい。使えるならさっさと使え」
まほう「でも、かけ声もなんか普通とはちがうし、それになんか『越えてはいけない一線をこえ
てる』っていうか……」
魔子「ええい! ごちゃごちゃうるさい! 使えるんだろう!?」
- 246 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:00:06.99 ID:dM8upMh20
× × ×
メーダ「……」
× × ×
魔子「おい、ちょうどいい。あそこにいるメーダにその『変な魔法』とやらをぶちかませ」
まほう「い、いいんですか?」
魔子「魔王の子孫がいいと言っとるんだ。はやくやれ!」
まほう「し、しりませんよどうなっても……」
魔子「うるさい! やれ!!」
まほう「はぁ……じゃぁ、いきます」
まほう「はぁぁぁぁぁぁぁ…………!」
魔子「(これでダメだったら本気で俺一人でオーブを集めよう……)」
まほう「はぁぁぁぁぁぁぁ――――いきますッ!!」
- 247 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:02:21.90 ID:dM8upMh20
まほう「ファイガぁぁぁぁぁぁぁ――――!!」
- 250 :VIPがお送りします [] :2009/08/08(土) 16:04:32.49 ID:KJS1EkVU0
確かに超えてはいけない一線を越えとるな
- 252 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/08(土) 16:04:52.39 ID:tghw5Q+z0
節子それ違うゲームや!
- 253 :VIPがお送りします [] :2009/08/08(土) 16:05:45.69 ID:AsV0hdHq0
吹いたwwwwwwwwwww
- 254 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:06:44.71 ID:dM8upMh20
魔法使いの 杖から ほのお の だくりゅう が ふきだした!
しゃくねつ の ほのお が うねり、のたうちまわり、すべてをやきはらう!!
魔子「――――」
魔子 は ぽかん と している!
× × ×
メーダ「ギョ――――」 ジュッ――
メーダ は けしずみ に なった!
× × ×
- 258 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:14:18.09 ID:dM8upMh20
魔子「……」
まほう「……ふぅ」
まほう「あ、よかった。ちゃんと出てた」
魔子「(ちゃんと……『ちゃんと』……!?)」
魔子「(『ちゃんと』ってなんだ……?)」
まほう「あ……やっぱりへんですよね、こんな魔法……」
まほう「小さい頃、あんまりちゃんと魔法がうてないものだから、おばあちゃんが『代わりに』
って教えてくれたんですけど……」
まほう「私、けっきょくこういう変な魔法ばっかり覚えちゃって」
まほう「今じゃこれしか使えなくなっちゃいました。ははは……」
- 262 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:20:22.89 ID:dM8upMh20
魔子「(ははは じゃねぇ……)」
まほう「あっ、魔子さん見てください! 町が見えてきましたよ」
まほう「はやく行きましょう! なんでも温泉っていうのがあるらしいですよ!」
まほう「私すっごく楽しみにしてたんですっ うふふ……」
魔法使い は むじゃき に かけだした!
魔子「……」
魔子「あいつの魔法はあんまり当てにしないようにしよう……」
魔子も あと を おった!
- 265 :VIPがお送りします [] :2009/08/08(土) 16:25:36.44 ID:IVUKPj8EO
まあ合併したし…
- 266 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:28:49.66 ID:dM8upMh20
〔ラダン前にて……〕
まほう「ええー!? ここで野宿するんですかぁ!?」
魔子「うるさいぞでかい声で……」
まほう「だってせっかく温泉のある町に来たのに……」
魔子「お前は俺が魔王の子孫だと忘れてるな?」
魔子「普通の町に魔王の子孫なんかが入ったらな、パニックになるぞ。パニックに」
まほう「そ、そんな事ないですよ! 私がいるじゃないですか!」
まほう「いいですか? 『かつての勇者一行の魔法使い』の子孫で、ドムドーラ名家の血筋で、
花もうらやむ深窓の令嬢の私がいるんですよ?」
魔子「……」
まほう「わかりました。言い過ぎました。『だけどちょっぴりドジっ娘』←これも付け加えましょう」
魔子「…………」
- 268 :VIPがお送りします [] :2009/08/08(土) 16:31:16.55 ID:IVUKPj8EO
ポロリクルー?
- 269 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:33:47.25 ID:dM8upMh20
まほう「とにかく『かつての勇者一行』の子孫がいればなんとかなりますよ!」
魔子「昔同じこと言ってたヤツがいたがまったく当てにならなかったんだよ」
魔子「とにかく俺は入れん。お前一人で行ってこい」
まほう「そんなに人間を毛嫌いしなくても……」
魔子「俺が毛嫌いしてるんじゃない。人間が俺を嫌ってるんだ」
まほう「……」
まほう「だけどせっかく目の前まで来たのに……」
まほう「あっ 私なんでもカエルにしちゃう魔法知ってますよ! かけてあげますよっ」
魔子「バッおまっ――――やめろ! 杖をしまえ人間大量破壊兵器!」
- 274 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:40:54.63 ID:dM8upMh20
〔ラダン〕
まほう「(もう……強情なんだから。結局私一人で入る事になっちゃった……)」
まほう「(……でも人間にひどい事されたんだよね。当たり前、なのかな……)」
町人A「……ん? お、おお! あなた様は!?」
町人B「あら、どうしたのあなた……まぁ!」
町人C「あ、あなた様は『勇者ご一行』の血筋の方では!?」
まほう「あ、はい。そうですけど……」
町人D「なんだと勇者ご一行の……!?」
町人E「おおなんという喜ばしい事だ!」
町人F「誰か町長を! 町長を呼んでこい!」
町人G「祝いじゃ祝いじゃ! 血筋の方が参ったぞ!」
町人H「かしこまって祝いをせい!」
まほう「え……えぇ!?」
- 275 :1 ◆kmZtCE0ADw [] :2009/08/08(土) 16:41:44.12 ID:dM8upMh20
>>274
〔ラダン〕→×
〔ラダンへ……〕→○
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