■戻る■ 下へ
妹「おい///……」
503 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:09:57.54 ID:Xg7ROtoo
〜キャンプ場〜

兄「おーい! 妹! そこの人参とカレー粉取ってくれ!」

妹「これ?」

兄「おう! んであとじゃがいもも!」

妹「それぐらい自分でとれよ」

兄「いいじゃん近いんだから! ほらっ!」

妹「はいはいw」

娘「兄ー! こっちの焼き肉の準備も手伝って! そっちが片付いたらでいいから!!」

兄「あっ! おっけ! もうすぐ行く!」

妹「あ……お兄ちゃん! 娘さんの手伝いにまわって!」

兄「え? だってまだ……」

妹「いい! だってこういうのって私の方が上手いしなw」

兄「そ、そうだっけか? やっぱ俺もてつだ…」

妹「いいから! 私がやりたくなった! 任せておけ!w」

兄「う、うーん……分かった、んじゃ娘のとこ行くわ!」

妹「ああ!」

兄「おーい娘!」

タタタ

妹「………………」


504 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:12:33.47 ID:Xg7ROtoo
妹友「そんな事言ってたなんて……」

女「うん……ホントにビックリしたけど……真剣な感じだったよ…」

兄友「まさか妹ちゃんが兄をねぇ……」

女「そうなんですよ……って兄友さん!? い、妹友ちゃん」

妹友「あ、大丈夫大丈夫w この人はもう大体私が話しちゃったから」

兄友「まぁなんとなく思いあたる節は多々あったもののなww 昨日妹友から色々聞いたよ」

女「はぁ……それで……なんで妹ちゃんの態度が急変したのか…二人とも知らない?」

妹友「うーん……昨日は演奏が終わった後すぐに……ねぇ///」

兄友「うわ!// え、えっと……なぁ、わかんないな」

女「…………まさかお二人さん」

兄友「ち、違うぞ! 女ちゃん! べ、別に女ちゃんが思ってる様な事はしてねぇ!!///

な!?ってアガァ!?」

妹友「みなまで言わんでいいっての!///」

女「あー……何と言うか…おめでとw」

妹友「ま、まぁ……どうも…って!! なんでこういう話になってるかな!?」

兄友「そ、そうだそうだ!/// 妹ちゃんの話だろ?」

女「言われてみれば確かに……まぁ」

妹「女ちゃ〜ん! 妹友ちゃ〜ん! ちょっと手伝って!!」

女「あっは〜い♪ 今いく〜!……とにかくもう少し様子見ね」

妹友「了解、私もちょっと注意してる……けど、それで何か変わるってわけでもなさそうだね」

女「……うん、そんな気もする」

娘「………………(あっちゃあ…もしかして……昨日の……)」

兄「娘?」


505 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:13:57.41 ID:Xg7ROtoo
娘「え? あ! なに!?」

兄「おう! ほらっ食材の準備できたぞ! 肉も切ったし野菜も切った! どんなもんだ!!w」

娘「お、おおーすごいすごい」

兄「なんだよその答えてやったぞーって感じのw」

娘「あははっバレた?」

兄「バレバレだっての」

娘「だって」

兄「…………」

娘「…………(うむむ…確証が欲しいなぁ…私の勘違いだったらそれに超した事はないんだけど……)」

兄「…………なぁ」

娘「ん? どしたの?」

兄「俺さぁ……妹に何かしたっけ?」

娘「え!?」

兄「そ、そんなに驚く事ねぇだろ?……そのさ……朝さ…旅館から出て行く時に―――――」

兄「――――ってなってさ」

娘「…………あっちゃぁ……」


506 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:16:54.75 ID:Xg7ROtoo
兄「んでそう言った後から何か色々違和感が……」

娘(はぁ…………困ったなぁ)

兄「娘?」

娘「とにかく…それで? 違和感ってどんな感じの?」

兄「あ、ああ……何かやたらと俺とお前を一緒にさせようとしてる気がするんだよな……

態度はいつもと変わらないけどさ……今だって、あいつ俺とカレーの準備してたら

俺をお前の所にやって……今は妹友ちゃん達と準備してるだろ?……その、俺避けられてるのかな?」

娘「あんたってホントに……」

兄「?」

兄友「鈍感だなぁ……お前」

兄「おわっ!?」

娘「兄友君!?」

兄友「お前ってホントに気づいてねェのか?」

兄「は、はぁ!? 俺何かあいつにやったっけ?」

兄友「しらねェよ」

兄「ちょw」

兄友「でもな……妹ちゃんがあんな態度を取ってるのはお前の事を思って


なんだよ、それはなんとなく分かるだろ?」

兄「……うーん…あいつは優しい奴だから…俺の為なのかもってのは何となく分かるんだけど……いまいち」

兄友「……はぁ……お前時に天然すぎるのは罪なんだぞ? 分かってんのか?」

兄「そんな事言われてもなぁ……」

娘「はぁ……兄友君? ちょっと……」

兄友「ん?……」

兄「?」


507 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:21:11.98 ID:Xg7ROtoo
娘「実はね……昨日――――」

兄友「……マジかよ……娘ちゃんやるねぇ♪」

娘「私の事はいいの// その、まぁそりゃそうなったら嬉しいけど……妹ちゃんみたいと比べたら……

だから! とにかく妹ちゃんはそれを見ちゃったっぽいって思うんだけど………」

兄友「あー……それでか……って娘ちゃんさっきの会話!」

娘「兄じゃないんだから聞こえてました」

兄友「って事は兄も!?」

娘「それは大丈夫w あいつ物事始めたら一気に他の事耳に入らなくなったりするからw」

兄友「あー言われてみればそうかも」

娘「と、言うわけで……まぁ今日中に誤解は解いておこうかなって思ってる」

兄友「ああ、それがいいと思うよwwじゃないと妹ちゃん可哀そうだもんな……でも」

娘「でも?」

兄友「その……娘ちゃんはいいのか?……その…兄への……」

娘「あ、ああ………うん、いいんだ♪」

兄友「それならまぁ……じゃあ誤解(……になるのか?)……解かなきゃな」

娘「だねww……兄友くんと妹友ちゃんの様子も見せられてたら余計にね♪」

兄友「へ?///」

娘「気づいてないとでも?w これは兄も気づいてるよ?」

兄友「マジか!///」

娘「よかったよかっただってさ♪」

兄友「うぬぬ///……まぁいいやw」

娘「お♪ 大人の対応だね兄友君!」


508 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:23:49.59 ID:Xg7ROtoo
兄友「今日にでも言うつもりだったしw 別にいいかなって……ってそうじゃなくて!//

……取り敢えず昼飯食い終わったら兄と妹以外で集合な!」

娘「おっけー♪」

兄「おーい! 何話してんだよ二人ともー、手伝えよな!」

兄友「悪い悪い!……あー……」

兄「?早く手伝えって」

兄友「えっと……いいか、兄、一つ言っとくぞ?」

兄「あ? 妹の事か?……考えても分からないからもう俺は成り行きに任せるw」

兄友「それでもまぁいいけどな……いざって時…誰が悲しんだり傷ついたりした


ら自分がもっとも傷つくか……それを考えとけ」

兄「………頭打ったかお前」

ゴンッ

兄「あてっ! 何すんだよ!」

兄友「…………ま! すぐに分かるんじゃね?www お前も無意識に感じてるだろうし!」

娘「そういう事! それじゃあ準備準備♪」

兄友「おっしゃぁ! 焼き肉焼き肉!!」

「もう12時すぎだね。そろそろ始めようか!!」

ワイワイ

兄「…………?」


509 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:26:15.82 ID:Xg7ROtoo
〜ある家の裏口〜

「よし……慎重に運べ。ゆっくり迅速にだ。車に積み込め」

ハッ!

男1「よし……行くぞ!」 男2「おし!」

ダダダダダ

「!!?………だ、誰だお前らは……」

男1「おらああああ!!!!」

グサッ グサッ

「あ?………ぎゃああああああ!!!!」

男1「車は確保したか!?」

男2「おう! こいつは殴ったら気絶した!……ってお前!!」

男1「なに……病院に早く運ばれれば死ぬこたねぇだろ、足刺しただけだ」

「ぐぅ……はぁはぁ……そ、その声……おまえ…ら……あそこの組の……」

男2「……行くぞ!! 乗れ!! すぐに家の者が出てくる!」 男1「ああ!!」

バタンッ
ブロロロロロ―――

男1「よし!……へへっ金はちゃんと積んであるな」

男2「すぐにこれは乗り捨てるんだろ?

今の内にアタッシュケースから鞄に移しといたほうがいい」

男1「分かってる! 後どれくらいでつく?」

男2「ああ……15分も走れば林道の真ん中までは来るだろ」

男1「よし……それでいい。後は山の中を二人でハイキングといこう」

男2「………ああ、あと返り血が目立つ…服を着替えておけ」

男1「…………ああ」

ブロロロロロロロ――――――


510 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:30:04.81 ID:Xg7ROtoo
「ふー食べた食べた! いやぁ皆料理上手いね!!」

兄友「もう動けねぇww 食いすぎた」

妹友「もう! 何やってんのよw」

兄友「まぁまぁw 外で食べるメシってやっぱ格別だよな!!それでつい食いすぎたw」

妹友「まぁ分かるけどね!あははっ」

女「仲いいなぁw ねっ! 妹ちゃん!」

妹「え? あ、う、うん」

娘「兄は兄友君みたくガツガツは食べて無かったね、どしたの?」

兄「へ? あ、べ、別に? いやぁ実はちょっと下ごしらえの時につまみ食いをw」

妹「あははっ! お兄ちゃん何やってるんだよ! 娘さん心配させちゃダメだろw」

兄「へ? あ、ああ……あははっ悪い悪いw」

妹「ふふっ」

娘・女・妹友・兄友「「「「…………」」」」

兄「……あれ? どうしたんだ? 皆」

妹「?」

娘「兄と妹ちゃん!」

兄・妹「「は、はい!」」

娘「ちょっと父さんと食器洗ってて、私達4人はちょっと話す事があるから」

妹「え? はぁ……まぁ」

兄「娘達も一緒にやろうぜ?」

娘「後でいくから! それじゃあ後の3人! 集合♪」



兄「………なんだあいつら?」

妹「……さあ」


511 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:33:41.00 ID:Xg7ROtoo
娘「――――という事が昨日ありまして♪」

女「それをもし妹ちゃんが見ていたら……」

妹友「あー、なるほど。そういう事か…………」

娘「正直遠慮する事なんか全然ないんだけどねぇ……確かに私は兄が好きだけど……あの子には負けるだろうし」

女「うーん……でも本人達はお互いがそういう意味でどれだけ仲いいか気づいてない節がありますよ多分」

妹友「私もそう思うw 兄さんに関しては全然気づいてなさそう」

兄友「確かにw あいつこういう事に関しては全然だからなww」

妹友「あんたもだけどね……まったく」

兄友「あっ……ま、まぁな///」

妹友「///」

娘「はいはーい♪ お二人ののろけ話はそこまででお願いします! 私と女ちゃんが可哀そうでしょ?」

女「そうだそうだーw」

兄友「う//」

妹友「そ、そんなんじゃないってば///」

娘「とになく♪ この後皆で屋久杉を見に行くんだけど、2コースあるんだよね。

……兄と妹ちゃんを組ませるから皆であの二人が行くコースじゃない方を進むって事にしよっ! ね?」

女「じゃあ私兄さん達が出発する前に少し兄さんに言う事言っとこうw」

妹友「私も妹ちゃんに」

兄友「お、俺は」

妹友「あんたは何もしなくてOK!」

兄友「う……まぁ俺の出る幕じゃないっぽいしな」

娘「じゃあそれでいこう♪」

妹友「決まりね」 女「うん」 兄友「おう!」

兄「おーい! お前ら―そろそろ手伝えよー! 結構量多いんだぞ?」

ハーイ


512 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:36:12.66 ID:Xg7ROtoo
「よし! それでは! おじさんは一回旅館に戻ってお店の業務をしてくるから、皆は屋久杉探検に出かけてくれ」

娘「女ちゃんの執事さん達がいるから新しいお客さんは来ないのにちゃんと仕事はするんだねw」

「それはそうだ。母さんばっかりに任せてたら可哀そうだからな」

兄「俺も手伝いに行きましょうか?」

「え? いやいいよ、兄君はみんなと一緒に屋久島の森を楽しんでくれ」

兄「いやでも……屋久杉は昔めちゃくちゃ見ましたしw 本当に大丈夫ですよ?」

妹「…………(行かないのかな……)」

兄友「お、おい……」

妹友「う、うん……このままじゃ」

娘「ありゃりゃ……どうしよ(こうなった兄って中々強情だからなぁ)」

兄「ホントに行きますって! 皆は屋久杉を見に行ってくれ!」

「う、うーん……それじゃあ」

女「私が行きます!!」

兄「!? 女ちゃん?」

「え?」

女「いやあの……オホンッ……娘さんの旅館に現在お世話になっているのは私の家のものです。

私もそろそろ彼らと一回連絡をとりたいので、この旅行の間ほとんど裏方に徹してもらってましたので、

色々報告される事もあるでしょうし」


「あ、ああ……えっと…女ちゃんは屋久杉は見に行かなくてもいいのかい?」

女「はい! 私はもうここまでのカヌーとかで十分堪能したのでいいですw」



兄「あ、えっと……」


513 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:40:51.09 ID:Xg7ROtoo
女「ですから! 兄さんはみんなと行ってくださいね!」

兄「え? ……ま、まぁ……(女ちゃんが行けば執事さん達めちゃくちゃ動くから

……楽になるっちゃなりそうかな…おじさん達……)…わかった」

女「うん♪」

「ふむ。それじゃあ行こうか、女ちゃん」

女「はいっ……あ、行く前にちょっといいですか?」

「ああw 車に旅館に持って帰る荷物を積むから大丈夫だよ」

女「じゃあ……妹ちゃん?」

妹「………え!? あ、な、なに? 女ちゃん!」

女「ちょっと……」

妹友「あ…女ちゃん」

女「私からもちょっと言いたくなってw(ボソッ)」


妹「………何? 女ちゃん」

女「妹ちゃん………あきらめちゃダメだよ」

妹「え?―――」

女「……娘さん………兄さんの事…悪く言うと……本気じゃないんだって」

妹「!!?………女ちゃんに……それが分かるの?」

女「娘さんが言ってた。………妹ちゃん?」

妹「………………でも」

女「でもじゃないよ!」

ビクッ



514 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:41:58.50 ID:Xg7ROtoo
女「あ…ごめん………でも、妹ちゃんは……兄さんが好き。そうでしょ?」

妹「………兄妹なんだよ……よく考えなくてもおかしいよ」

女「おかしくない……妹ちゃんの気持ちが第一だよ!」

妹「…………でも」

女「……妹ちゃんのお母さん達は……そういうの受け入れてくれる人だと思うよ」

妹「あ!」

母『……私は妹ちゃんに自分の気持に正直に生きてほしい……そう思ってるわ』

女「………恋に関しては…遠慮した方が負け……私は頑張っても負けちゃったけどねw」

妹「女ちゃん……」

女「大丈夫……正直に伝えれば………きっと兄さんは答えてくれると思うよ」

妹「………………(でも……もし否定されたら……今までの関係が…)」

女「………それじゃ、屋久杉見にいってね! 私の分までw」

妹「女ちゃんは……行かないの?」

女「実を言うと少し疲れちゃってw」

「おーい! それじゃあ女ちゃん! 行こうか?」

女「あっ! はーい!! ……それじゃあ妹ちゃん」

妹「……………」

女「また後でね」



515 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/24(水) 01:44:21.04 ID:Xg7ROtoo
娘「あっ、女ちゃんちょっと……父さん待って!」

「?」

女「はい?」

娘「………何か変な役してもらってごめんね、

こうなった以上私か妹友ちゃんが言おうと思ったんだけど」

女「あはっ、いいですよ。執事達と連絡とらなきゃなぁって思ってたのはホントですからw

……それじゃ、うまくやってくださいね!」

娘「合点承知♪」

「もういいかい? そろそろ出発するよ」

娘「おっけー♪」

「では……兄君!」

兄「あっはい! なんですか?」

「気を使ってくれてありがとうw まぁ久しぶりだろ? もう一回見に行ってみなさい」

兄「あははっ……了解っす!」

「じゃあまた後で」

女「兄さんまた後でね! 他の皆も!!」


ブロロロロ――――



次へ 上へ 戻る