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妹「おい///……」
- 654 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage]
:2008/10/16(木) 02:09:22.00 ID:mTCMWH.o
7時・校門前
兄友「おっす! 来たな! おせえよww」
兄「バカ野郎w お前が速いんだよww 今6時55分、全然遅くない!」
兄友「だってお祭だぜ!? 待ち切れねェって♪」
兄「ガキかお前はw」
兄友「あ! 車きたぞ! あれじゃね?」
兄「お! 確かに前に見たことある車」
ガチャッ
執事男「兄様、兄友様、お待たせしてしまった様で申し訳ございません」
兄「い、いえ! 今来た所ですしこいつは唯のバカなのでお気になさらないで下さい」
兄友「おい……」
執事男「それにしても兄様……本当によかったです。屋久島の件以降、
我々も兄様のご容体をいつも気に掛けておりましたので」
兄「あ、ご心配をおかけしてしまって申し訳ありません。もう大丈夫です!」
執事男「はいっ……今日屋敷に帰ってきたときのお嬢様の顔といったらなかったのですよ?
最近ずっと元気が無さらなかったので」
兄「え?」
兄友「お前がいなかったから寂しかったんだろw」
兄「そ、そういう事なのか?……」
執事男「恐らくは……ですので、今日のお祭ではお嬢様をもっともっと元気付けて頂けると有難いです」
兄「はぁ……まぁお祭を楽しみますよ! 女ちゃんを含め皆とね、そのつもりですw」
執事男「はい(ニコッ)」
- 655 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:11:00.77 ID:mTCMWH.o
女の家の前
兄友「おお! ここかな?……で、でけぇ…」
兄「あ、相変わらず……確かにでけぇよなぁ……ここ」
執事男「着きました、それではお降りください」
兄友「……やっぱでけぇわ」
執事男「それでは中にお入りください」
兄「はぁ……えと…お邪魔します」
兄友「お邪魔しまーす!」
- 656 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:13:14.84 ID:mTCMWH.o
20分後・女の家、玄関口
兄友「兄………」
兄「お、おう……」
兄友「………生きてるか?」
兄「その言葉……そのまま返す」
兄友「まさか入った途端……20人位のメイドさん達に囲まれ」
兄「……浴衣強制試着ラッシュの流れに乗せられるとは……着るつもりなかったんだが」
兄友「俺もだ………疲れた……しばらく休憩しとこうぜここで」
兄「おう……」
ガチャッ
執事男「兄様、兄友様……おお! よく似合っていらっしゃいます。
それではまた車にお乗りください。祭の会場までご案内致します」
兄「………車の中で」
兄友「………休ませてください」
執事男「は、はぁ……ははっ、そ、それではお乗り下さい(メイド達め……何をしたんだ)」
- 657 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:14:31.76 ID:mTCMWH.o
ガチャッ
ワイワイガヤガヤ
兄「おお! 屋台が出てるな!」
兄友「やっぱこうでなくちゃなぁ♪ くぅぅ!!テンション上がるぜ!!」
執事男「それでは私はここで、しばしここでお待ちください」
兄「え? あ、ちょっと!」
バタンッ ブロロロロロロロ――――
兄友「待てって……えー…………行きてぇんだが」
兄「俺もだけど……まぁ女ちゃん達がここに来るんじゃね?」
女「おーい♪ おっふたっりさん♪」
兄「ほらな……噂をすれ……ば?////」
兄友「お、おおおおおおお!!!!!////////」
妹友「なーに喜んでんのよ♪ ばーか///」
ユミ「あ、あの……その///」
妹「こ、これ女ちゃんが用意してくれたんだ///」
兄「うっわぁ///……」
妹友「どう? 兄友! なぁ妹ちゃん達には負けるけどさ……結構頑張ったんだよ?」
兄友「…………」
妹友「な、なんか言ってよ、兄友?」
兄友「…………好きだ(コソッ)//」
妹友「ちょ/// な、何こんなとこで……バ、バカじゃないの!?(コソッ)///////」
- 658 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:15:24.57 ID:mTCMWH.o
女「んふふ♪ 皆お化粧もばっちりでしょ……どう? 兄さん♪」
兄「………何も言えません///」
女「ちょっとw 何か言ってよww」
妹「…………///」
ユミ「…………………」
兄「い、いやその……可愛い、としかw」
ユミ パァァァァァァ
女「うん♪ それで十分……準備した甲斐があったってもんだよ♪ えへへ///」
妹「………そ、その…黙っててごめん」
兄「なんで謝るんだ?……可愛いぞお前w」
妹「そ、そう…か?//」
兄「おう!」
妹「………うれしい(ニコッ)」
兄「!!///」
女「惚れ直した? 惚れ直した?♪(ヒソッ)」
兄「な、何言ってんだよ///」
女「あははっ」
妹「?」
- 659 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:17:41.85 ID:mTCMWH.o
兄友「お! 金魚掬いだ! やろっかな!!」
妹友「えー兄友ちゃんと掬えんの?w」
兄友「馬鹿にすんなw 俺意外とこう言うのは上手いんだぞ!?」
兄「兄友……やるのはいいけど、ちゃんともらった金魚は育てるんだな?」
兄友「おう! うち金魚鉢あるし昔飼ってたからなw……名前決めるのお前な」
妹友「私!?」
兄友「ああw」
女「妹ちゃん! 的あてやろうよ!」
妹「う、うん! お、お兄ちゃんもユミちゃんもやらない?」
ユミ「的あてですか……いいですね♪」
兄「よっし! やるやるw」
兄友「おっしゃぁ!!掬えた掬えた!!」
妹友「おおー! 中々やるぅ♪ んじゃ次はあの出目金ちゃんを狙って♪」
兄友「よしきた!w」
女「な、中々落ちないね」
妹「う、うーん……まぁこんなものじゃない?」
ユミ「ふふっ……女ちゃん……どれが欲しいですか?」
兄「妹は?」
女「え?……あ、あのうさちゃんが……こ、子供っぽいかな///」
妹「わ、私は……あそこのワンちゃん……かな//」
ユミ「任せて下さい♪」
兄「俺はまぁ任せてって断言はできないけど……まぁやってみるなw」
ユミ「一回お願いします」
兄「こっちも!」
300円です。
- 660 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:19:46.06 ID:mTCMWH.o
ユミ「…………やっ!」
ポンッ ボトッ
女「きゃああ!! やったぁ♪」
ユミ「はい」
女「うわぁ♪ うさちゃんうさちゃん〜♪ ありがとユミちゃん!」
ギュゥゥ
ユミ「ふふっどういたしましてw」
兄「おっし俺も!……ほっ!……あり?」
妹「……外したなw」
兄「待ってろw……ほぉ!!……あっれー?」
妹「あーあww……取ってくれるんじゃなかったのか?」
兄「うーむ……オジサン、弾はあるから2丁同時に使っていい?」
いいですよ。
兄「おっしゃ! ……妹…これで駄目ならあきらめてw」
妹「あははっ、了解」
兄「よーし………おらぁ!」
ポンッポンッ ボトッ
妹「あ!!……わぁぁぁ♪」
兄「おっしゃぁ!!!! ほらっ! 取れたぞ取れたぞ!」
妹「うん♪ あ、ありがとう///」
兄「イエーイ! ほらハイタッチ♪」
妹「!……ふふっ///」
パンッ
- 661 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:22:22.52 ID:mTCMWH.o
兄「んじゃこれ……大事にしろよ?」
妹「……うん!大事に…大事にしてやるぞ!///」
ギュゥ
兄「……へへっ///」
妹「ふふっ///」
女「………いいなぁ(ボソッ)」
ユミ「………ですねぇ(ボソッ)」
女・ユミ !
女「……私たちも将来ああいう人が見つかればいいね♪」
ユミ「……はい♪……ふふっ」
兄友「兄ー! こっちこいよ! 輪投げやろうぜ!!」
兄「さっきも言ったがお前はガキか!!wwwwwwww」
兄友「多く商品ゲットした方が勝ちな! 負けたら皆にあそこのリンゴ飴奢り!」
兄「勝負事か…………よーし乗った!!」
兄友「ふん……後悔してもおせぇぜ?兄さんよ!」
兄「なんのなんの!後悔するのはお前だぜ?兄友」
兄友「くっくっく」
兄「はっはっは」
ゴゴゴゴゴ
妹友「うわぁ……久しぶりだねこの二人の掛け合いwww」
妹「う、うんw」
女「……なんかオーラみたいなものが見えるんですが……気のせい?」
ユミ「で、ですね」
- 662 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:25:08.92 ID:mTCMWH.o
5分後
兄友「へへっ……ざまぁみろ」
兄「はぁ……くっそぉ」
兄友「みんなー! 兄がリンゴ飴奢ってくれるってよ!」
妹友「ほんと!? 兄さんありがとう♪」
ユミ「兄先輩ありがとうございます♪」
女「あははっ、兄さんやっさしー♪」
妹「ふふっ……残念だったなw」
兄「へいへい……オジサン…リンゴ飴5つね」
2,000円になります。
兄「……はい」
妹友「わー♪ 兄さんありがとう♪」
兄友「兄君やっさしーww……殴んないてぇwwww」
ユミ「いいんですか? ……わぁぁ♪ 実は大好物なんですよ私」
女「へーそうなんだ! 私も好きー♪ 一緒に食べよ♪ 兄さんどうもーww」
兄「はぁ……ったくw……ほらっお前も」
妹「あ、ありがと///」
- 663 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:26:04.15 ID:mTCMWH.o
兄「よし……」
妹 ペロペロ……チラッ……ペロペロ
兄「ん? どした?」
妹「お兄ちゃん……自分のは?」
兄「あ、ああ……えと……金……そんなに持ってきて無かったから……なww(……かっこわり)」
妹「………ジー(ペロペロ)」
ポンポン
妹「!」
兄「気にスンナ! 金無くてもお祭はもう結構楽しめたからな。
そろそろ帰るだろうし……お前はそれ食べちゃえよww」
妹「///………(ペロペロ)」
兄「………ふわぁぁ
(眠いな……何か久々に学校行ったしお祭も来てるし疲れてるのかもなぁ……帰ったら寝よ)」
妹「…………///」
ズイッ
兄「うお! ……ん?」
妹「………た、食べて……いいぞ///」
兄「リンゴ飴?」
コクッ///
- 664 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/10/16(木) 02:30:48.28 ID:mTCMWH.o
兄「ホントにいいのか?」
妹「い、いい//」
兄「てかこっち見て言えよw」
妹「そ、それはいいからっ!/// とにかくた、食べて!//」
兄「……さんきゅw……んじゃちょっとだけ」
兄「………うん、美味いな。甘くて……ありがとな、ほらっ! 返す」
妹「き、気にスンナ///……えへへ///」
兄「!!///……あーもうっ!///」
妹「え?」
兄「……うんにゃ///(大切にしなきゃな……ずっと///)」
妹「?」
兄「…………・…(そういえば兄友達いねぇな……はぐれちゃったか?)」
妹「……・……(ペロペロ)」
兄 ジーッ
妹 ……チラッ……ハッ!!……////
兄「ははっ………そう言えば前もこういう事あったな……」
妹「……前?」
兄「ああ……俺とお前が初めて会った時……お祭……二人で行ったろ?」
妹「……ああ、そう言えば」
兄「あの時はなぁ……くくっ!」
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