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イケメン「肝試し行こうぜ」彼女「えー…怖いよ」
- 1 名前:1 ◆.zeSrWjK2c []
投稿日:2011/09/01(木) 21:42:06.24 ID:cZFL2lzk0
イケメン「大丈夫だって。男友も来るから」
男友「運転は任せろ」
彼女「えー、どこ行くの??」
イケメン「あそこ、××橋」
男友「有名な自殺スポットだぜ」
イケメン「一夏の思い出作ろうよ」
彼女「まぁ…いいけど」
- 2 名前:VIPがお送りします [ ] 投稿日:2011/09/01(木) 21:42:42.12 ID:PiMZtBY50
パンツ脱いだが大丈夫か?
- 4 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 21:45:23.45 ID:1PUnzsrA0
NTR?
- 5 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 21:46:03.74 ID:cZFL2lzk0
男「…って具合に、肝試し行ったらしいんだ、その三人」
女「ふむ。でどうなった。一夏の思い出は作れたのか?」
男「茶化すなよ。結果、非常にまずいことになったそうだ」
女「具体的には」
男「結果的に、彼女が錯乱状態になった」
女「とんだ思い出だな」
- 7 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 21:49:10.33 ID:cZFL2lzk0
女「詳しく話してみろ。聞くだけならただだ」
男「とりあえず男友の運転で、橋についたらしい。でイケメンと彼女は車から降りた」
女「二人だけか」
男「らしい。心霊スポットって言っても、普通の橋だからな、一人は車に残った」
女「で??」
男「問題はこっからだ」
- 8 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 21:53:09.27 ID:cZFL2lzk0
三日前、××橋
イケメン「じゃちょっと行ってくる」
友「あいよ。お楽しみなせぇ」
彼女「や、やっぱり怖いよ」
イケメン「大丈夫だって、俺いるし」
彼女「…」
イケメン「一回行って戻るだけだから」
- 9 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 21:57:14.11 ID:cZFL2lzk0
イケメン「でも、やっぱり雰囲気あるな」
彼女「ぅう…」ガッチリ
イケメン「そんな掴むなって、大丈夫だから」
同 車中
友「あついねぇ、お二人さん…」
友「…ん?橋の真ん中に…人?女…か??」
友「…こんな夜中に一人で?」
友「っ!?ヤバい、二人とも見えてないのかよ!?」
- 10 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:00:37.72 ID:I1cBLaM40
友「まずい、クラクション!」ばん!
友「・・・?鳴らない!?どうなって、くそ、なら直接!!」
友「ど、ドアも開かない!?二人ともそっちはまずい!そっちに、見えないのかよ!!」
イケメン「ん?どうした彼女?」
彼女「・・・ねぇ、そこに・・・誰かいない?」
イケメン「え?・・・おいおい、誰もいねぇよ。びびらせんな」
彼女「・・・嘘、いるじゃんほら・・・」
- 11 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:05:16.43 ID:I1cBLaM40
三日後 喫茶店
女「で、どうなった」
男「後はよくある話だよ・・・。彼女がいきなり悲鳴あげて倒れて、慌ててイケメンが抱えて引き返したんだと」
女「ふうん・・・。彼女と友人にだけ見えていた謎の女、か。興味深いね」
男「で、その話をこいつが持ってきたわけだ」
チャラ男「・・・」
男「彼女ちゃんの友達で、同級生だとさ。イケメンと友人とも面識アリ」
女「なんでまた、キミが」
チャラ男「だって、俺、その話聞いたら放っておけなくて」
女「ふうん・・・」
- 13 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:09:14.19 ID:I1cBLaM40
女「さて、どういう人間関係だ、今回は」
男「要点まとめるとこうだ。三日前、イケメン、彼女、友の三人は××橋に肝試しに行った。
肝試しを実行、イケメンと彼女は橋に降り、友は一人車に残った。
友によると、橋の真ん中に突然女らしき姿の何かを目撃。が、クラクションが鳴らずドアも開かなかった。
彼女は突如悲鳴を上げ昏倒、三人で慌てて退散」
女「その後彼女は」
男「それがまた妙でよ・・・。簡単に言えば自傷行為に走った」
- 14 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:12:45.12 ID:I1cBLaM40
女「自傷行為?」
男「昏倒から覚めた彼女ちゃんは、金切り声を上げながらまずは髪を抜こうとしたらしい」
女「髪を、根元から?」
男「ああ。その後、今度はハサミで自分の顔を切ろうとした」
女「・・・」
男「この時点で救急車が呼ばれたらしい。で、最後なんだが・・・。胸を、根元から切ろうとしたらしい」
女「胸?」
男「ああ。とりあえず今は精神病院に入院してるらしい」
- 15 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:15:43.70 ID:2SeoInIQ0
俺のメリーさんは出ますか?
- 16 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:16:58.73 ID:I1cBLaM40
女「日常的に自傷行為をしてた、てことは?」
チャラ男「それはないっす。リスカの痕ないし」
女「ふむ・・・。橋でナニかを見たのが始まり、ってところか」
男「つまり・・・」
女「ああ。憑かれている可能性が高いな」
男「自殺スポット、肝試し・・・。そりゃ憑かれるわな」
女(・・・原因はそれだけではなさそうだが、な)
- 17 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:17:49.31 ID:IDyg+5daO
妹心霊探偵ですか?
- 18 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:18:43.21 ID:C4VRKsTR0
この前ミステリー書いてたやつか
- 19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:20:03.28 ID:HgK2j7Qf0
イケメンが 棄てた 女
- 20 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:22:50.69 ID:cZFL2lzk0
>>17
>>18
どうも、お久しぶりです。私です
男「どうする??助けるか??」
女「なぁ、××橋に肝試しって珍しい話か??」
男「え?いや…。わりとよくある話だぞ。俺の知り合いにもいる」
女「ふむ。ならおかしな話だな」
- 21 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:25:32.64 ID:9bd+NOs20
占いの人か、支援
- 22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:26:06.05 ID:JM/R5qS40
その橋って宮城県だろ
- 23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:26:33.65 ID:Ir/4+neK0
心霊探偵夕葵ちゃんか
- 24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:27:04.29 ID:7d0dZgSQ0
これは期待するしかないな
支援
- 25 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:28:55.58 ID:cZFL2lzk0
女「××橋に行けば憑かれるというなら、その連中も憑かれないとおかしい」
男「え?」
女「彼女ちゃんがピンポイントで憑かれたのには理由がある、てことだ」
男「…なるほど。何かが霊の逆鱗に触れたってことか」
女「そこまではまだ分からんが…な」
- 26 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/09/01(木) 22:33:03.77 ID:BJn3VNgL0
俺「肝試し行こうぜ」彼女「この瞬間が肝試し」
俺は気もダメだし、そもそも上のセリフを言う彼女すらいない。
よし、いっそパソコンなんて止めて外に出よう。
うわ、画面の向こうにお化けがいる。
- 27 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:35:13.10 ID:cZFL2lzk0
>>22
同じ名前の動物園がありますねw
男「どうする、依頼、受けるか?」
女「自業自得の話だが…。彼女ちゃんに非はないはずだ。少なくとも、もう罰は受けている」
男「じゃあ…」
女「男、紅茶を追加だ。少し情報をまとめたい」
男「わかった。すいません、注文お願いします」
女「無糖だぞ。何も入れるなよ」
- 29 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:46:28.35 ID:I1cBLaM40
女「やはり何か原因があるな」
男「昔イケメンに捨てられた女・・・とか?」
女「ああ、その可能性もある。だがどれも今は憶測に過ぎん。こと、こういう心霊関連に常識は通用しない」
男「へいへい。そのフレーズは聞き飽きたよ。まずは聴取か」
女「だろうな。話が出来る状態なのは友とイケメンだけか」
男「彼女ちゃんは、病院だしな」
女「男、車を出せ。チャラ男から聞いているんだろ」
男「ご名答。三人の住所、抑えてあるぜ」
女「一番近いのは」
男「友宅だな。車で十分」
女「よし、行こうか」
- 30 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:51:14.64 ID:I1cBLaM40
友宅 アパート前
男「友は一人暮らしだ。あとはイケメンも一人暮らし。彼女ちゃんだけ実家だ」
女「まぁ大学生なら珍しくない。私もキミも一人暮らしだろ」
男「まぁな。ここの204号室が友の部屋。でもいいのか?向こうは俺たちのこと、というか、お前のことを知らないぞ」
女「仕方ないだろう。チャラ男からの連絡も期待できそうにないしな」
男「なんで?」
女「簡単な推測だ。なぜチャラ男が私に依頼を持ってきたのか考えれば、おのずと分かる」
男「・・・?」
- 31 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:53:27.47 ID:I1cBLaM40
ピンポーン・・・
男「・・・でないな。留守か?」
女「いや、気配はする。警戒している、ってところじゃないか?」
男「警戒?」
女「キミや私はもう慣れっこだが、普通はこういうことに巻き込まれたら警戒もする」
男「そういうもんかね・・・」
女「キミだって以前は、」
がちゃ。
友「・・・誰?」
男「っと、出た出た」
- 33 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:56:22.07 ID:I1cBLaM40
友(見たことない二人だな・・・)
友「誰っすか」
男「三日前、××橋」
友「!」
男「・・・って言えば分かるかな、友くん」
友「あんたら、一体・・・」
男「まぁ、あなたにとっては救世主か、はたまた断罪者か、てところ?」
女(また適当なことを・・・)
友「何の用、っすか」
男「内心分かってるくせにぃ。とりあえず、助けに来た、ってところかな〜」
女「はぁ・・・」
- 34 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 22:59:26.03 ID:I1cBLaM40
友「・・・?」
男「キミたち三人が今どういう状況にあるか、知ってるってことだよ。とても困ってるんじゃない?」
女「・・・」
女(ふざけてるんだか真面目なんだか・・・)
友「あんたら、一体・・・」
男「おっと、俺はただの傍観者、というか斡旋人、というか。ヒーローはこっち、この子」
友「はぁ・・・?」
女「・・・とりあえず一通り話は聞いている。三日前何が起きたのか、話してくれ」
- 35 名前: 【9.6m】 [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:02:37.87 ID:PPtWHyGT0
U
( T )<私の出番だな
- 36 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:03:39.77 ID:I1cBLaM40
友宅 204号室内
友「・・・大体はあんたらの知ってる通りだよ。誰から聞いたのか知らないけど」
男「それはほら、依頼者のプライバシーってやつで秘密」
女「お前しばらく黙ってろ。・・・ともかく、今の話に相違はないか?」
友「ああ。信じらんねーかもしれないけど、クラクションは鳴らないしドアは開かないしで、俺も参ったんだ」
男「クラクションにドアがねぇ・・・」
友「でも彼女倒れたら嘘みたいに開くし、あの後検査に出しても何の問題もなかったんだ」
女「・・・」
友「であんたら結局なんなんだ?こんなこと聞いてどうするんだよ」
- 37 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:09:53.26 ID:I1cBLaM40
女「ん?ああ・・・。ちょっとした探偵みたいなもんだ。安っぽく聞こえるかもしれんが」
友「探偵・・・?」
女「ただの物好きだ、そんなに気にするな」
男「ちなみに俺は、」
女「で、さっきの話・・・。その女らしきモノの話だが」
男「・・・」
女「キミはなぜ、それを女だと思ったんだ?」
友「なぜ?」
女「質問を変えよう。女と判断した根拠は何だ?」
- 38 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:12:58.46 ID:I1cBLaM40
友「根拠・・・」
女「それほどまでにはっきり見えたのか?」
友「・・・いや、むしろ姿はボンヤリして、半透明っつーか、霞がかってるて言うか・・・」
女「ふむ?」
友「・・・。髪、かな」
男「髪?」
友「男にしては長かったし。あとは、姿形っていうか。線が細く見えたから」
女「なるほどね・・・」
男「ぼんやりしてるのにそう見えるとは、これいかに」
友「さぁ、俺にだってわかんねぇよ。けど彼女ちゃん倒れたのは間違いないんだ」
女「・・・」
- 40 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:16:07.01 ID:I1cBLaM40
車中
女「どうみる?」
男「ありゃ彼女いない暦=年齢だね。明らかにお前を意識してた」
女「ばか、そういうことじゃない。やつの証言だよ」
男「ん〜?ああ、そうねぇ・・・」
男「今のところおかしくはないんじゃない?ただ、誰もあいつの証言を証言できない、てとこだね」
女(食えないやつめ・・・)
女「気がついていたか」
男「まぁね。クラクションの件、ドアの件。それに女の件も、あいつの証言でしかないじゃん?嘘かもしれないじゃん?」
女「イケメンとやらには見えなかった女、か・・・」
- 41 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:19:27.49 ID:I1cBLaM40
男「でも、彼女ちゃんは『何かいる』て言ったんだよね。イケメンの証言では」
女「らしいな。疑い出したらきりがないが、勿論これにも信憑性がないぞ」
男「おやおや、探偵様、冗談はいけませんぜ。なんでイケメンが嘘つかなきゃならんのですかい」
女(こいつ・・・)
男「彼女ちゃんがどんな可愛い子か知らないけど、少なくとも『肝試しに連れ出していちゃつきたい』レベルだったんでしょ」
女「らしいな」
男「ならイケメンが嘘つく理由にゃならないさぁね」
女「・・・今のところは、な」
- 42 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:22:24.92 ID:I1cBLaM40
男「んで?行くのかい、イケメンのところ」
女「そうだな。近いのか?」
男「少し時間かかるぜ。遠くはないけど」
女「・・・行こう」
友宅→イケメン宅 移動中
女「キミはどう見ている?この騒動を」
男「ん?どうって?」
女「何が起きたんだと考えている?」
男「あぁ、例の『彼女ちゃんが憑かれたのには理由がある』って話かい?どうなんだろうねぇ」
- 43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:24:13.40 ID:Ir/4+neK0
相変わらず俺には理解出来ないんだぜ
- 44 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:25:47.99 ID:I1cBLaM40
男「真面目に考えても、現状じゃ情報不足だよね。でもまぁ、自分が自殺したところでカップルがイチャイチャしてたら、ぶち殺すねぼかぁ」
女「年間何組殺す気だよ」
男「そこなんだよね、問題は。なぜかあのカップルだけが憑かれた。あんたの言うとおり、何か理由があるんだろうけど」
女「問題は、その理由・・・」
男「僕チンなら、『死ね!!リア充死ね!!』ってだけで立派な理屈になるけどね」
女「お前を殺すぞ」
- 45 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/09/01(木) 23:29:07.94 ID:ZuUF96p40
前の書いたやつのスレタイおせーて
- 46 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:29:58.19 ID:I1cBLaM40
男「三分の一冗談だよ。でも彼女ちゃんが憑かれたのはどうやら間違いないんでしょ」
女「過半数が真面目だったわけだ。ああ、確認したが、確かに中央病院に彼女ちゃんは入院している」
男「なら狂言の線は薄いわな〜。今回はその原因を調べることがメインになりそうだね」
女「毎回毎回暗号ばかりじゃ疲れるからな・・・」ボソ
男「え?なんて?乙女の独り言?」
女「セガが次のハード出すまで黙ってろ」
作注・でも暗号あります
- 47 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:33:35.20 ID:I1cBLaM40
>>45 『女「ねぇ、天秤座今日何位??」 男「12位」』です。そちらもよろしく(宣伝乙)
イケメン宅 前
男「着いたね。アポなし訪問だね」
女「そう思うなら連絡の一本くらい入れておけ」
男「なんてさ。『すいませんこちら心霊探偵のものですが』て?まるで宗教団体だぜ」
女「はぁ・・・。なんでもいいんだよ、とりあえず在宅確認くらいできるだろ。宅配便でも何でも」
男「嘘は泥棒の始まりだぜ姉御」
女「構成分の半分以上が嘘の男が今さらナニを・・・」
ピンポーン
- 49 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:36:00.48 ID:I1cBLaM40
・・・
男「出ないね」
女(言わんこっちゃない・・・)
がちゃ・・・
イケメン「・・・」
男「お、なんだいるじゃん。すぐに出ないなんていけずぅ」
女(・・・ずいぶんやつれた顔をしているな)
イケメン「・・・誰」
男「あなたは神を信じますか?」
女「はぁ・・・」
- 50 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:38:47.28 ID:I1cBLaM40
イケメン「神、か・・・」
イケメン「神なんてのも、いるのかなぁ」
男「その反応は予想外だぜ」
女「頼む黙れこのアホ。イケメン、って名前だったな」
イケメン「・・・?俺の名前・・・」
女「三日前、××橋で何か困ったことに出くわしていないか?」
イケメン「!?」
女「話してくれ、そこで何があったのか」
- 51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:40:19.30 ID:gNa9IjoJ0
こういうオカルトミステリ大好き
超支援
- 52 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:44:05.23 ID:I1cBLaM40
イケメン宅 アパート一室
イケメン「ああ、友のところにも行ったんだ」
女「ああ。大まかな状況は把握しているが、詳しく聞きたい。それも当事者の口から」
男「あれだよ、逆転裁判も、何回か話聞いてるうちにピンと来るジャン」
女「・・・」
イケメン「橋に着いて、二人で車から降りたんだ。ちょうど夜中の一時くらいだった」
女(一時・・・。深夜だな)
イケメン「橋の中ごろまで進んだとき、あいついきなり、『あそこに何かいない?』って、先を指差すんだ。けど、そこには・・・」
女「何もいなかったし、何もなかった」
イケメン「・・・ああ。俺を驚かそうとしてるんだと思ったんだ」
女「・・・それで」
- 53 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:48:33.14 ID:I1cBLaM40
イケメン「何もないから行こう、て言った。そしたら―――」
イケメンの証言 三日前 ××橋
彼女『・・・ねぇ、そこに・・・誰かいない?』
イケメン『え?・・・おいおい、誰もいねぇよ。びびらせんな」』
彼女『・・・嘘、いるじゃんほら・・・』
イケメン『分かった分かった、じゃあ引き返すか?』
彼女『!?』ビクッ!!
イケメン『お、おい、どうした?』
彼女『い、いや、来ないで!!こっち来ないでぇぇぇぇ!!』
女「・・・それで?」
イケメン「・・・いきなり、あいつが倒れた。弛緩?ってああいうのを言うのかな」
- 54 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:52:52.18 ID:I1cBLaM40
男「弛緩・・・。崩れ落ちた、てことかね」
イケメン「・・・」コクン
女「なるほど・・・。やはり、その時そこには何かがいたんだろうな」
男「例の『霞がかった女』か」
女「便宜的にそう呼ぼうか。その『女』が何かをしでかしたのは間違いないだろう」
男「願わくば、生きてる女にナニかされたいもんだけどね・・・」
イケメン「・・・ところで、あんたたち誰なんだ?」
男「今更だねぇ。まぁ、早い話が、」
男「この人には、『見えないものが見えている』んだよ」
序章 完
- 55 名前:1 ◆.zeSrWjK2c [] 投稿日:2011/09/01(木) 23:55:20.94 ID:I1cBLaM40
・・・てわけで
改めまして『女「ねぇ、天秤座今日何位??」男「12位」』書いたやつですこんばんわ
占いのやつは支援感謝です。調子乗って心霊ミステリ第二弾です
今回もできれば最後までお付き合いください
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