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女「男さん起きてください」
54 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:03:39.46 ID:pYLoxAo10
姉「旅人さーん。」

遠くから呼ぶ声がする

姉「もうお昼ですよ?作ってきましたから食べませんか?」
男「ちょうど腹減ってたんだ。お前は俺の腹時計をよくわかってるな」

姉「え?そ、そうですか?」
男「よし。俺と一緒に食べることを許してやるぞ」

姉「ふふ。ありがとうございます」
砂浜にシートを敷いて昼飯を食べる。

男「あんた仕事してないのか?」
姉「してますよ。家で翻訳家の仕事をしています。」

男「ほう・・・日本語か?」

姉「英語とイギリス語ですよ。」

ツッコミはなしか・・・・

姉「旅人さんは掃除が仕事なんですか?」

男「俺は何でも屋だ。今回はたまたまこの仕事が入っただけだ。」
姉「そうなんですか!色んな仕事ができて楽しそうですねっ!」

しかしこの女はいつもニコニコしてるな・・・。
きっと笑う以外できないようになっているんだろう。かわいそうに


55 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:04:06.76 ID:pYLoxAo10
男「そういやこのアパートで半年前になにかなかったか?」

姉「え?どういうことですか?」

こじろうのいう話が本当なら半年前から霊は出現している。

男「あんたがアパートに住み始めたのはいつからだ?」

姉「2年前からですけど・・・半年前には特になにも・・・」

男「そうか・・・」

それならただ出てきただけなのか?とりあえず被害が出てないのが幸いだ。はやいとこさがしておこう


56 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:05:53.30 ID:pYLoxAo10
セミの鳴く声・・・湖の波の音がする。

男「ん・・・」
いつの間にか眠っていたことに気づく。目を開けると女の顔があった

姉「おはようございます」
どうやら昼飯で腹一杯になったあとそのままシートの上で寝てしまっていたようだ

姉「よく眠れましたか?」
男「・・・・ああ」

なぜこいつに膝枕をされているのかはわからんがまあどうでもいいことだ。
妹「お姉ちゃんただいまー」

姉「あらおかえりなさい」
妹「げっ、なにやってんのお姉ちゃん・・・なんで旅人に膝枕なんか・・・」

男「・・・」
なにか忘れているような気がする・・・

妹「てかこんなとこでなにやってんのさ・・。」
姉「旅人さんがゴミ拾いをしていたので差し入れをしていたんです」

そうだ・・・俺は仕事を任されていたのだった・・・
男「わかってるなら起こせよ・・・」
もう夕方だ・・・日が暮れかけている
姉「ああっ、ごめんなさい旅人さんっ!」
男「よし。胸を触らせてくれるなら許してやろう。」
姉「ええっ!そんな・・・・・・・わかりました・・・私ので旅人さんの怒りが収まってくれるのなら・・・」
妹「なにいってんのお姉ちゃん!こらエロ男!あんたもほんとに触ろうとすんな!」


57 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:06:59.20 ID:pYLoxAo10
もう夕方だったが今からでも仕事に取り掛かる
男「おいこじろう!お前も手伝え!もはや死活問題だ!」
こじろう「お主が寝ていたのが悪いのだろう・・・」
仕方なしにこじろうは空き缶を口で咥えゴミ袋の中に入れる
男「やべえぜこりゃ・・・早くやんなきゃ金もらえないぜ・・・」

こじろう「すべてはお主のせいだがな」

急いで片付けにかかる

パァァァン

「きゃははは」

男「あ?てめえらガキ共!花火なんかやってんじゃねえ!」

「なんだあいつ?いい年してゴミ拾いとか沸いてんのか?」

「あのおじさんこわーい」

男「てめえらどこの美男子捕まえておじさんとかいってやがる!!」

「やべえ逃げろっ!」
「きゃー変態!」
男「あっ、てめえら!花火のゴミ片付けてきやがれ!」

ガキ共は一目散に逃げていった・・・

男「ちっ・・・余計なゴミ増やしやがって・・・今度会ったらただじゃおかねえぞ・・・」


58 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:08:12.10 ID:pYLoxAo10
男「ふうーやっと終わったぜ・・・」

終わったのは夜のことだった。せみの声がみんみんうるさい。

こじろう「おい。お主。」
男「あ?」

こじろう「乙女の像のところに誰かいるぞ。」
乙女の像とは十和田湖のシンボルとして建てられているブロンズ像のことだ。

男「・・・」
確かにいるが・・・掃除し終わった今の俺にはどうでもいいことだ。ほうっておくことにした

アパートのおっさんの部屋に行く。
男「おいおっさん。終わったぜ。」

おっさん「遅いぞ男・・・。」
男「約束だ5万よこせ」
おっさん「そんなにやるとはいってないぞ馬鹿野郎」
男「冗談だ。」
おっさん「ま、約束だからな。ほらよ。5000円」
男「恩にきるぜ」
金を受け取り部屋に戻ろうとする
姉「旅人さんっ!」
後ろから声をかけられる
男「あ?」
姉「ごはんでもどうですか?」


59 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:08:37.22 ID:pYLoxAo10
妹「なーに?また来たの旅人―?」

姉「またお誘いしてきました」

妹「まあったく・・・自分で料理できないの?だらしないわねー」

男「金がないんだ。お前こそ料理できるのか」

妹「できないけどさ」

人のこといえんだろう・・・

姉「はい、今日はそーめんですよ」

ずるずるずる

そーめんにうまいもクソもないが・・・うまい。どうやってこんな味がでるのだろうか

姉「はい。こじろうちゃんも」

妹「お姉ちゃんこいつらに餌付けしたっていいことないよー?」

男「そんなことはない。俺の裸を拝ませてやろう。」

妹「いらないわよ!そんなの。汚いだけじゃない」

男「見たら喜ぶくせに」

妹「喜ばないわよ!」


60 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:10:23.60 ID:pYLoxAo10
飯を食い終え1段落する

アパートの裏庭側のベランダを開け妹は湖を見ている
妹「ここの景色っていつ見ても綺麗よねー」
姉「はい。みなさんすいか切りましたよ。」
妹「あーありがとーお姉ちゃんー」
男「気が利くな。ちょうど食いたかったんだ」
姉「ふふ。」
俺もそれを受け取り食べ始める
妹「ってあんたなに人の家庭でなごんでんのよ!ずうずうしい」
男「もらえるものはもらうだけだ。」

ひゅううう〜どおおおおん

姉「あ、花火です」
妹「そういえば今日十和田花火祭だっけ?」
すいかを食べながら花火を見る。なかなか風情がある。

ひゅううう〜どおおおん

姉「今日は違う日のはずですけど・・・」
妹「?じゃあなんで花火があがってんの?」
姉「うーん?どうしてでしょう?」
男「近所のガキが花火でもやってんだろうぜ」
妹「んなわけないでしょ!規模でかすぎよ!これ」


61 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:11:01.63 ID:pYLoxAo10
妹「確かめにいこう!?」

男「ああ、いってこい」

妹「あんたもくんの!」

ぎりぎりと耳を引っ張る

男「なぜ俺が行かなければならない!」

妹「女の子一人にこんな暗い中行かせる気?!」

男「お前女だったのか」

妹「・・・殺されたいの?」

姉「妹ちゃん!お客様にそんなことしてはいけません!」

妹「いいのよお姉ちゃん!こいつ客じゃないから!あんたもただでご飯食べてるんだから来なさいよ!」

男「・・・ちっ」

仕方なく湖の方へいくことにした。本当に仕方なくだ


62 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:11:50.30 ID:pYLoxAo10
ぎゅっ

湖に向って歩いてる途中妹が腕を組んできた

男「なんだ。どうした」
妹「あんた夜道怖いだろうからくっついてあげてるのよ」

男「・・・どうせならおっぱいをもっとくっつけろ。感触がわからない」
ばきっ

妹「変態!・・・あんたまさかあたしに欲情してるんじゃないでしょうね!?」
男「冗談だ。貧相なスタイルのやつに用はない」

妹「な、なんですってー!?」

妹「・・・ふーん。」

男「・・なんだ」
妹「じゃあお姉ちゃんみたいにグラマーで顔が童顔な方がいいんだ?ふーん」
なにをいっているのだろうこいつは。
妹「こらぁ!なに手で頭くるくるぱー?ってやってんのよ!」
男「ストレートに受け取っていいぞ」
妹「それ以外受け取り方あるか!」


63 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:13:31.58 ID:pYLoxAo10
ちょっと歩くと夜の砂浜の乙女の像前で火を花火に点火している様子が見えた

妹「あ、あれじゃないの?」
さっきうろうろしていたやつだろうか。

どーーーーーん!!!

妹「きゃっ!」
打ち上げ花火を至近距離で見たのは初めてだ。それにしてもうるさい
男「おいお前」
上に放った花火の明かりでそいつの顔が照らし出される
女・・・?
女「ん?」
どうやら気づいたみたいだな
女「君達なにやってんの?」
男「・・・それはこっちの台詞だぜ」
妹「個人がやってたら危ないじゃないのよ!」
女「なにが?」
妹「花火よ!花火!」
女「ああ。花火ね。うん。やめないよ」
妹「あんたねぇ・・こんな近くでやって怪我人でたらどうするつもり?」
女「でてないよ。第一ボクがなにやってようと勝手でしょ?」

こっち向けよ・・・


64 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:15:05.73 ID:GNscjF8d0
鍵の主人公並みに人格崩壊してる男だな


65 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:15:15.42 ID:pYLoxAo10
妹「あのさーあたしもう寝るんだけど?」
女「勝手にしなよ」
妹「花火の音でうるさくて眠れないでしょ!」
女「ボクにどうしろって」
妹「花火やめればいい話じゃない!」
女「やだ」
妹「このボクボク女〜!!・・・って旅人どこいくのよ!」
男「そいつと遊びたいんだろ?好きにしてくれ」
妹「どこが遊んでいるように見えんのよ!」
男「あとお前花火並にうるさいから騒音問題では注意しろよ。じゃあな」

妹「なっ!あんたも止めなさいよ!今日眠れないわよ!」
男「俺はどんなところだろうといつでも眠れるんだ。」
妹「あーもう!使えないわね!旅人のくせに!」
男「なんとでもいうがいいぜ」
妹「もう家に呼ばないからね!!」

男「・・・・」


66 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:15:17.31 ID:ej55KfPp0
女の名前が姉になったらスレタイに繋がらないなと思ったらこっちか


67 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:16:47.15 ID:pYLoxAo10
去ろうとしたが引き返す
男「呼ばれないってことは飯も食えないってことだな」
妹「あ、戻ってきた。」
男「そして俺の分の飯をお前がたらふく食うわけだな。そうやって豚になっていくんだろうな。ああ、こんなにぶくぶく太っちまって・・・!もう目も当てられないぜ・・・!」
妹「変なもの見るな馬鹿!嫌だったらこのボク女止めて!」
男「面倒だな・・・」
妹「なんか言った?」
男「面倒だな・・・」
妹「二回言うな!」
男「言い直してやったんだ。本当ならお前に感謝のしるしとしておっぱいもませてもらうところだ」
妹「馬鹿じゃないの?!あんたなんかに揉ませるわけないでしょ」
男「おっぱいないくせに威張るなよAカップ」
妹「し、失礼ね!!Bはあるわよ!」
女「なんなの君達・・・」


68 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:17:30.92 ID:pYLoxAo10
男「というわけでそこのボク。花火をやめろ」

女「やだね。なんで君の言うことを聞かなきゃならないの?」

男「俺の飯のためだ。」

女「そんなのボク知らないよ。」

男「わかった。飯がもらえなくなったらお前の家にいくからな。安心しろ」

女「安心できないよ!なんで君を家に入れなきゃなんないのさ!」

男「よし。ついでにお前のシャワーも借りてやろう。今日はゴミ拾いをしたからかなり体が汚いぜ。べっとべとの泥だらけにして返してやろう」

女「言ってる意味がわかんないんですけどー?!」

妹「いいわよ旅人!その調子よ!」

姉「あらあら皆さん。そんなところでなにやってるんですか?」

妹「あ、お姉ちゃん・・・」

男「今俺とこの女の同棲生活について花をさかせていたところだ」

姉「あらあら」

女「もうこいつワケわかんないよー!」


69 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:17:57.43 ID:pYLoxAo10
姉「あら。おっきい花火ですね」

妹「聞いてよお姉ちゃん。この女が花火やっててうるさいの。なんとかしてよ!」

女「この人・・・君のお姉ちゃん?」

妹「そうよ。悪い?」

女「ふーん。全然似てないね。ボクから言わせてもらえば」

妹「失礼ね!」

女「ま、いいや。続きやろっと」

妹「ちょ、ちょっと!お姉ちゃん!止めて!」

姉「そうですね。女ちゃん。ダメですよ。いたずらしては」

女「いたずらじゃないよ。お姉ちゃんにみせてあげてるんだ」

姉「え?私ですか?」

女「違うよ。ボクのお姉ちゃんだよ」

男「お前の妄想の中のか」

女「そんなわけないだろ!この十和田湖で死んだお姉ちゃんだよ」

姉「まあ・・・」


70 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:18:20.01 ID:pYLoxAo10
女「この湖で死んだお姉ちゃんに見せてあげるんだ。大好きだった花火を」

姉「まあ・・・そうだったんですか・・・」

女「・・・・君に免じてやめてあげるよ。お姉ちゃんのことを思い出したしね」

姉「ありがとうございます」

男「俺は先に帰るぜ。」

妹「あ、あんたって薄情ね!」

男「照れるじゃないか」

妹「褒めてないわよっ!」

とりあえず眠いから帰ることにした。俺には関係のない話だろうからな


71 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:18:40.98 ID:pYLoxAo10
家路について鍵を開けようとする、すると

女「あ・・・」

男「あん?」

いたのかこいつ

女「君、ボクの隣の部屋だったの?」

男「明日の朝飯よろしくなっ」

女「えっどういう意味!?」

俺ははがちゃりと自分の部屋を開け部屋に入っていった

部屋に入るとこじろうが目を光らせていた


72 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:19:57.95 ID:pYLoxAo10
こじろう「遅かったではないか」
男「ああ。ちょっと野暮用だ」
いそいそとふとんを敷く
ピンポーン
男「誰だ一体・・・」
男「新聞ならいらんぞ」
こじろう「新聞が夜に勧誘になどくるか」
男「黙ってろ」
がちゃと扉を開ける
男「はい・・・うわっ!」
妹「なにようわって」
男「いや、一瞬妖怪に見えた。気にするな。」
妹「なによそれ!・・・まぁいいわ。はい」
男「あ?仕方ないな」
差し出される妹の手をぺろっと舐める
妹「なっ、なにすんのよっ!////」
男「いや、舐めて欲しかったんだろ?」
妹「違うわよ!!家賃よ!家賃!」
男「あぁ?」


73 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:21:10.42 ID:pYLoxAo10
男「なんだ。家賃くれるのか?悪いなっ!」
妹「あげないわよっ!早く払って!」
男「俺の裸でいいか?」
妹「いいわけないでしょ!そんなの一銭の価値にもならないじゃない!」
男「うるせえな・・だいたいなんでお前に払わなきゃならん」
妹「決まってるでしょ?わたしが大家だからよ」
男「寝言は寝て言え。じゃあな」
バタン
ピンポーン
男「なんだよ・・・もう寝るんだよ・・・」
妹「お姉ちゃんが一年前から大家なの!でもあの性格だから取立てには向いてないの!だからわたしがやってる!わかった?」
男「・・・前のばばあはどうした?死んだか」
妹「死んでないわよ!わたしのおばあちゃんなんだからそんなふうにいうな馬鹿!
妹「しかもあんたの場合2年もどっかいってたからその分も払ってもらうからね!」
男「・・・ちょっと待ってくれ」
妹「え?うん」
バタン
さあ寝よう。厄介ごとはごめんだ
ピンポーンピンポーンピンポーン
俺は騒音の中でも寝れる男だ。残念だったな


74 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:21:40.36 ID:pYLoxAo10
妹「もーなんなのよ!油断したわ!!」

がちゃりと扉が開く。隣の女だ。

隣女「うるさくて寝れないんだけどボク・・・」

妹「ここの男が家賃払わないで寝ようとしてんのよ!」

隣女「どうでもいいけどうるさくしないでよね・・・近所迷惑だから」

バタン

妹「あっ、あんたに言われたくないわよ・・・!」


75 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:22:03.43 ID:pYLoxAo10


今日も暑さのせいで起きてしまう。なんて蒸し暑い。蒸し焼きにする気か

こじろう「おいお主。」

男「・・・なんだよ。」

こじろう「扇風機を買って来るのだ。暑くてかなわん」

男「同感だな。だがお前が買って来い」

こじろう「猫に買いに行かせるお主は一体なんなのだ・・」

男「男様だ。今度からそう呼べよ」

こじろう「馬鹿かお主は・・・」

なんてノリの悪い猫だ。大阪に行ってノリというものを勉強してこい。

男「今度から関西弁だな。猫が関西弁を喋る。これは売れるぞ」

こじろう「なんの脈絡もなくなんなのだ・・・もう5年はお主といるがいまだに理解できん」

男「気にするな。暑さ故の過ちだ」

こじろう「自分でいうな・・・」

ピンポーン


76 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:23:09.28 ID:pYLoxAo10
男「はいよ」
妹「・・・・」
そこにはむすっとした顔をした妹が立っていた
バタン
ピンポーン
こじろう「誰だ?」
男「凶暴な肉食獣が俺の体を狙っていた」
妹「こらー!開けないとドアぶち破るわよ!!」
男「・・・・」
こじろう「これ以上暑くなるのは私はごめんだぞ」
男「ちっ」

仕方なくドアを開ける

男「はい」
妹「あんたねえ・・・」
男「金ならないぞ」
妹「・・・違うわよ。お姉ちゃんがご飯だから呼んできてって」
男「よし行こう」
いつの間にか当たり前になっているこいつらとの食事。ただ食事がただなのはありがたい


77 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:24:10.60 ID:XbsDJXOtO
エロゲなら途中で投げ出すレベル


78 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:24:17.38 ID:pYLoxAo10
姉「よくいらしてくれましたね。旅人さん」
今日もニコニコ笑顔な姉だ。この暑いのによく笑ってられるな
男「今日も食い散らかしにきてやったぞ」
妹「ほんとにそんなことやったら殴るからね」
冗談のきかないやつだ
妹「まったくーただでお姉ちゃんの料理食べれんだから感謝しなさいよねー」
男「ふん」
妹「あ、そうそう。家賃のことだけど・・・」
ぎくっ。一番されたくない話だ。
妹「あんたの家賃お姉ちゃんが立て替えておいてるからね。これも感謝しなさいよ」
男「わかった。100年後に返すぜ」
妹「小学生かあんたはっ!」
姉「ふふ。お二人とも仲がよろしいですね。」
妹「どこがよ!」
男「そうだ。この貧乳と一緒にするな。俺まで貧乳になる」
妹「だ、誰が貧乳ですって〜!!」
男「つっこみが甘いぞ。30点だ。」
妹「偉そうに点数つけて何様よ!!もー許せない!」
どたばたどたばた
姉「お二人共ごはんできましたよ♪」


79 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:25:16.55 ID:pYLoxAo10
>>77
そんなにひどいか・・・


80 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 18:26:05.03 ID:pYLoxAo10
姉「おいしいですか?」

男「まずまずだな」

本当は美味いが肯定してやる必要もないだろう

姉「じゃあ次はもっと上手にできるように頑張りますねっ」

妹「まったく・・・偉そうなんだから・・・」

姉「そ、その・・・旅人さん・・ほっぺたに・・・ごはんついてますよ?」

姉は俺のほっぺたについてたご飯粒を手で取りそのまま口に運んだ。

姉「ふふ///」

俺はそんなのにかまわず飯を食べ続けた

妹「お姉ちゃん・・・世話焼きすぎ・・・」

姉「こ、こじろうちゃん?おいしいですか?」

こじろう「にゃーお」



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