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意地悪なメイド3
- 658 :パー速民がお送りします [sage]
:2010/05/26(水) 01:11:37.30 ID:1YWFGMAO
主「はよーっす。ぬおっ、今日はトーストとハムエッグか!」
め「既製品ですが味は保証出来かねます。アレンジという名のチャレンジャースピリットがこもってますので」
主「うわぁい! チャレンジすんの俺なんだけどね、ちくしょうっ」
め「嫌ならいいんですが。よよよ」
主「泣き真似するなら声だけじゃなくて大げさにいこうぜ? 俺ってばすぐ騙されるから」
め「自ら弱点をさらけ出す。自然界では降伏を意味する行為。深読みしてしまいます」
主「しなくていい読み合いが発生してんなぁ。ってそろそろ時間じゃん。行ってくる」
め「食べずにですか」
主「食いながら行くよ」
め「悔いながらですか」
主「何故か日本語のニュアンスって怖いと思ったわ。まぁいいや、いただきってきます」
め「いってらっしゃいませ」
バタン!
- 661 :パー速民がお送りします [sage] :2010/05/26(水) 19:15:59.03 ID:1YWFGMAO
バタン!
?「あら」
主「おお? そっちもお出かけか」
?「はい。今から学校です」
主「奇遇だね。俺もなんだよ」
?「ナンパですか?」
主「うお、マジだ。知らぬ間にそれっぽい! ていうかその反応はもしやされまくってる?」
?「さぁ、どうでしょう」
主「その反応はモテモテ女子大生だな。さすがは“委員長”さん」
委員長「何がさすがなんですか」
主「さぁ? で、良かった本当に送るけど?」
委員長「ではお願いできますか?」
主「オーライ。すぐ車回してくるから下で待ってて」
委員長「よろしくお願いしますね」
主「おうよー」
- 663 :【曇り】 [sage;saga] :2010/05/26(水) 19:22:41.73 ID:RA/j9k.0
主「曇ってんなぁ」
め「まるで世界の破滅を表すよう」
主「悲観的すぎないか!?」
め「では漏れそうで漏れない」
主「一気にシモいな!」
め「終始曇り顔な私のようですね。ああ、座布団は結構です」
主「何もかかってねぇし! うまくねぇよ!! あとお前のは表情氷ついてっからさ!!」
- 664 :【竜巻】 [sage;saga] :2010/05/26(水) 19:27:42.49 ID:RA/j9k.0
め「スカイラブハリケーン」
主「このお題から急角度でえぐりこむように曲がる魔球投げたな」
め「とはいえ実物は知りませんが」
主「君、全体的に知識足らずだもんね」
め「それほどでも」
主「ほめてねぇよ! もちろんさ!」
め「……え」
主「何で驚いてんだ。恐ろしいほどに感覚がずれてるなぁ、おい」
め「ところで竜巻とはどんなものなのですか」
主「んー、なんつったらいいかなぁ。周りを巻き込んでぐるぐる回る風だ」
め「扇風機というやつだと判断しました」
主「か、かすってんだけどなぁ」
- 665 :【雨】 [sage;saga] :2010/05/26(水) 19:33:51.82 ID:RA/j9k.0
主「ざんざかざんざん、っと」
め「雨、ですか」
主「おお。雨だ」
め「……。真っ暗。冷たい。ざーざー」
主「そうだな」
め「でも……」
主「ん?」
め「嫌い。ではないです」
主「そっか」
主「でもそのせいで俺らいつまで雨宿りしなきゃいけないんだろうな」
め「そろそろ一時間経過したと報告します。バス停で」
主「濡れて帰るか」
め「ご主人がそれを望むなら」
主「んじゃ、いくか」
め「はい」
結局そのあと着替えの問題で困ったり困らなかったり。
- 666 :パー速民がお送りします [sage;saga] :2010/05/26(水) 19:34:44.18 ID:RA/j9k.0
とまぁ、さくさく消化させてもらいつつ!
お題ありがとうございますー。なんかこう、お題だけじゃなく何でもいっていってね!
今晩はしばらく常駐してるのでっ
- 667 :【雷】 [sage;saga] :2010/05/26(水) 19:40:42.19 ID:RA/j9k.0
め「ご主人」
主「おう、どうした」
め「真っ暗です」
主「そら停電してるからなぁ。バシャーンバリバリー!」
め「停電。……雷が原因なのでしたよね」
主「軽くスルーするのやめてくれない?」
め「最大限に拾った結果だと判断しますが」
主「それもそうだな。でも君の無表情っぷりがトドメになるんよね、毎回」
め「ろうそくの仄かな光がそれを強調するのでした」
主「完結したところでさっきの質問に答えるならイエスだな」
め「何の話でしたっけ」
主「……すねるぞ?」
め「いい歳した男性がすねても誰も得をしませんが」
主「それもそうだ」
め「それにしても電気というものは本質は雷だと思っていましたが、それが原因になるとは」
主「何事もほどほどにってことだな。ってお前、さっきの話覚えてるじゃねーか!」
め「……それが?」
主「何で俺が悪いみたいになるんだ、毎回! ちくしょおおお!」
- 672 :【ぬれねずみ:主】 [sage;saga] :2010/05/26(水) 21:01:53.54 ID:RA/j9k.0
主「ただいま、っと」
め「おかえりなさいませ。ご主人」
主「おうおう」
め「おっと。ストップです。これ以上は侵入させません」
主「数秒前にご主人と呼ばれたのに自分の家にあがれないとは何事!?」
め「濡れてしまいますので。そりゃもうしっとりと。じゅんじゅんしてしまいます」
主「絨毯がだよな。絨毯の話だよな? そうだと言ってくれないと少し興奮しちゃう!」
め「発情期を迎えた霊長類ことご主人。どうしてそんなにびしょびしょなのですか」
主「そんな意味合いのご主人は厭だ。で、まぁそりゃ雨にやられたからで」
め「雨具は持たれていたと記憶していますが」
主「さぁな。落とした」
め「……。そうですか。ではそういうことにしておきましょう」
ばさっ
主「のあ!」
め「タオルです。さっさと身体を拭いておいてください」
主「ういうい」
め(今日はどこの誰に雨具をさしあげたのやら……。人の善すぎるお方だと判断できます)
- 679 :【主をry】 [sage] :2010/05/26(水) 21:53:13.94 ID:1YWFGMAO
主「ふぁーはっはっは! どうだこの香りたつエロス!」
め「悲しいほどに痴女ですね。知り合いと思われたくありませんので目を合わせないでいただけますか」
主「しれっと言い切ったな、おい! でもなんか俺らしくていいな、うん!」
め「確かにやかましいですね。もはや鬱陶しいの域」
主「ふっ。なんとでも言うがいい! セルフで色々enjoyしちゃうもんね!」
め「そして途中で戻ってげんなりするといいかと」
主「ハハハ! そんなオチなどあるまいて!」
げんなりしました
- 682 :パー速民がお送りします [sage] :2010/05/26(水) 22:59:13.94 ID:1YWFGMAO
主「はい、到着」
委員長「ありがとうございます」
主「いやいや、こんなポンコツで良けりゃいつでも出すから」
委員長「ふふ、やはりナンパみたいですよ」
主「かな? ま、お隣のよしみって事で。後は目の保養とかな!」
委員長「保養になれれば良いんですが。では失礼します」
主「おう、講義頑張ってなー」
主「……っかし、他人への線引きがすごいね。今時の子はみんなそうなんかね」
主「まぁ俺にゃ関係ないか。さて仕事仕事、と」
教授「ん? 来たかね」
主「ああ、来たな。喜べ爺、土産だ」
教授「またガラクタか。懲りない奴だ」
主「誉められたと思っておくぜ。それより今日は普通に仕事でいいのか」
教授「そうだな。取り急ぎのものはない。いつも通り適当に偽善者まがいの清掃活動を頼むよ」
主「へいへい。んじゃ用務員さん出動〜、っと」
- 707 :パー速民がお送りします [sage] :2010/06/06(日) 04:14:29.05 ID:B1J0GAAO
主「あー、疲れた疲れた。そろそろバイトにでも行きますか」
委員長「あら、主さん」
主「おいっす。と、そちらは新しい彼氏さん?」
モブA「どうも」
委員長「みたいなものです」
主「へぇ、前の人よりかっこいいかもね」
モブA「……」
委員長「あまり前の人の話をしてあげないでくださいね? この人、ナイーブですし」
主「ほいほい。了解。あ、良かったら飯とかはうちの店使ってね。前の奴はなかなか来なかっ」
モブA「行こうぜ」
委員長「あっ……もう。すみません、失礼します。待ちなさいよ、もう」
主「はいはい、ご達者でー」
主(彼氏をとっかえひっかえ。何をそんなに焦ってんだか。いや、誰かを忘れたいだけか?)
主「考えても仕方ない。息抜きに仕事仕事、と」
- 708 :パー速民がお送りします [sage] :2010/06/06(日) 04:21:56.24 ID:B1J0GAAO
主「おいーす」
店長「お。来たね。早速で悪いけど倉庫から色々取ってきてくれる?」
主「オッケー。BAR用ので?」
店長「そうそう。じゃ、お願いね」
主「うぃよー」
ガラガラ
主「む?」
男「あ、主さん。こんにちは」
主「おいーす。今日は朝から入ってたのか」
男「ええ。夜には外せない用事があったんで喫茶店の時に、って」
主「へぇ。あれか? 女か?」
男「主さんが想像してるような浮いた話じゃないですけど」
主「なんだ。つまんねー」
男「つまるつまらないではないでしょうに」
主「つまらねぇだろー。うちのお隣なんて毎週ぐらいで彼氏変えてんのに」
男「それは……どう返せば」
主「俺も負けじと頑張ります! とか」
男「ドン引きでしょ」
主「するぜ。でもま、お前ならやれそうな気がする訳で」
男「やな可能性の見いだし方だな……」
- 712 :パー速民がお送りします [sage] :2010/06/07(月) 00:51:42.19 ID:rH6xccAO
主「……」
男「……」
主「……。なんつーかさ」
男「はい」
主「こうやって野郎二人で延々と料理の仕込みやってんのって虚しいよな」
男「すみませんね。華がなくて」
主「充分なくはないが野郎相手は悲しいかな、そそらねぇし」
男「そそられても困ります」
主「全くだ。にしたってお前も大概モテるよな」
男「モテませんよ。急になんですか」
主「だってお前、何人の女の子から口説かれてるよ」
男「口説かれてないでしょ。だいたいが酔っ払いに絡まれるだけです」
主「俺から見りゃ誘惑されてるようにしか見えねぇよ。何人かお持ち帰りとかしてんじゃねぇの?」
男「してません。というか言いませんでした? 俺、一応結婚するつもりの相手がいるんすけど」
主「知ってる。だからこそ独身の内にとかかとさ」
男「ないない」
主「一途だねぇ」
男「自分では気付かなかったけど惚れてから長い間、好きになってたみたいなんで」
主「ふぅん。爆発しろ」
男「なんでっすか」
店長「おら、お前ら。口より手を動かせよー。口も動かせるなんて余裕かますんならもっと仕事やるから」
主「おうふ、そりゃ困る。ちゃんと働きますかね」
男「ですね」
- 713 :パー速民がお送りします [sage] :2010/06/08(火) 00:46:23.79 ID:ellW3sAO
店長「お疲れ。また手あいてる時に来いよ」
男「明日は少し外せない用事がありますんで」
店長「だぁから。暇つぶしでいいよ。別に人手にめちゃくちゃ困ってる訳じゃないし」
主「じゃ、明日は俺も休むか」
店長「人手足んねぇからお前は来い」
主「あっれ、数秒前の発言がなかった事に?!」
男「すみません。じゃ、おやすみなさい」
店長「おう。気ぃつけて帰りな」
主「よし、万全の体勢で帰るか」
店長「お前は後片付けしてけ」
主「なんで!? この差は何?!」
店長「頑張る学生と本当に暇つぶしで来てる奴の違いだな」
主「おういえ。なら仕方ない」
店長「ちゃっちゃと片付けて帰るぞ」
主「そして二人きりの店内で夜の大掃除が始まるのだった。なんか『夜の』って付くとエロいよなぁ」
店長「お前とどうこうだけは絶対ないな」
主「店長。案外俺ってばいい男だぜ?」
店長「いい男はこんなとこ来ねぇよ」
主「確かに」
店長「あァ?! どういう意味だ!」
主「同意しただけなのに!」
- 715 :パー速民がお送りします [sage] :2010/06/09(水) 00:05:17.26 ID:03TVUIAO
主「ふぃー。ただいま、っと」
め「おかえりなさいませ。ご主人」
主「……」
め「なんですか。人の顔を凝視して」
主「今日一日で初めて人に優しい言葉をかけられたような錯覚に陥ったんだ。ビバ! メイドさん!」
め「セクハラで訴えますが」
主「いぇーい! やっぱり最後までいつも通りだったぜー! ちきしょーっ!」
め「あ。勝手に上がらないでいただきたく」
主「うちなのに!? この部屋のご主人なのに?!」
め「忘れてます」
主「何を?」
め「……はっ」
主「露骨に鼻で笑われた!? くそ、躾がなってないな! 飼い主の顔が見てみたいぜ」
め「おお不細工不細工」
主「マジマジとこっち見ながら言ってくれるな」
め「いつまでこんな玄関先でくっちゃべらなければならないのでしょうか」
主「責任転嫁って知ってる?」
め「違います。悪いのはご主……」
主「ん、ごめんごめん」
「“ただいま”」
め「……」
主「……ん? どした?」
め「主にニヤニヤしてる顔が気持ち悪いです」
主「さらっとひどい!?」
め「……ご飯、冷めますよ」
主「お、悪いね〜。今日はなんだろなっと」
「あま……モノ……詰め……」
「あるぇ?! ……ってくれ……じゃ……」
「……」
「……! ……!」
キィ……バタン
- 729 :【デジ眼買ったお】 [sage;saga] :2010/06/14(月) 00:26:17.74 ID:VBh7J2o0
主「じゃじゃーん! おい、見てくれ!」
め「はい。何ですか。この箱」
主「ふっふっふ。噂のデジ眼ってやつだよ」
め「デジタル眼帯?」
主「惜しい! 寧ろ違う! つーか何だそのサイバーパンクな装備品!」
め「さっそくそうびしていくかい?」
主「いきなりファンタジー世界にどっぷりだな! でも違うんだって!」
め「カメラ?」
主「そ。せっかく家族が増えたんだから記念にどうかって薦められてさ」
め「ぼったくられた、と」
主「んな事ねぇって! デジ眼って難しくないって店員が言ってたんだって! 寧ろ簡単でコンパクトデジカメよりいいって言われたし!」
め「値段のほうは」
主「……まぁ、3、4倍ほど」
め「いい買い物をなされましたね。ぷっ」
主「笑うなよ! 笑わないでくれよ!!」
め「はぁ」
主「露骨なため息はもっとごめんなさい?!」
- 730 :【レンズも二本買ったお】 [sage;saga] :2010/06/14(月) 00:29:43.89 ID:VBh7J2o0
め「で? この付属品らしきものは?」
主「は! あ、い、いやぁ……はは、あははは」
め「まさか何か他にも買わされているのではないですね?」
主「そんなわけないだろ!? これはその……あれだ。かまぼこだよ、かまぼこ!」
め「その割に形状は筒状のような」
主「間違えた! ちくわだ、ちくわ! 練り物つながりで間違えたんだよ。ははは」
め「じゃあ今晩はこのでかちくわで料理をしますので預かっておきますね」
主「あ、ちょ、待……」
め「では失礼します」
バタン
主「……。ま、まぁ後でちゃんと返してくれる……よな?」
その日の晩御飯はレンズ入りお味噌汁と主さんの涙コップ一杯分でした。
- 736 :パー速民がお送りします [sage;saga] :2010/06/14(月) 23:35:56.05 ID:VBh7J2o0
男「アーバインかっこいいよな」
メ「ステルスバイパーはマジロマンゾイド」
男「え? 何でステルスバイパーが出てくるんだよ」
メ「そりゃアーバインといえばステルスバイパーですし」
男「いやいやいや、コマンドウルフだろ」
メ「違いますって。あ、さては主様はコロコロ派か!!」
男「どっち派でもなかったけど」
メ「謝れ! ボンボン派の好青年たちに謝れ!」
男「どことなくきのこたけのこ戦争に近い何かを感じる。つかアニメ版って言ってんじゃん!」
メ「私はその書き込みに反逆する!!」
男「引っ込みつかないだけじゃねぇか」
中の人はどっちも買ってますた!
男「で。レンズ、新しいの買ったんすか」
主「しゃーねぇだろ? なけりゃ撮れないんだし」
男「なんかもう、どっちもどっちな話ですよね。正直に言えばいいのに」
主「だって無駄な買い物と思われたくなかったんだもん」
男「可愛く言ってるつもりでしょうが可哀想なだけですよ。いろんな意味で」
主「君、年上に対してその敬いのなさはどうかと思うよ。正に失敬!」
男「俺だって尊敬する年上の人くらいしますよ、たくさん」
主「そのたくさんから俺は外れてるのか! くそ、でも逆に考えれば希少種!!」
男「すごいプラス思考なとこ悪いんですが、結局無駄な出費ですよね」
主「君、追い討ちかけるの好きな」
ご主人は悪い人ではないですが頭は悪いです。
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