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意地悪なメイド4.5
- 520 名前:NIPPERがお送りします [sage]
投稿日:2011/06/07(火) 20:14:11.65 ID:eFllMrGso
世話になりつつ態度L
莫大な援助を受けつつも、無駄金は使わないバイトで稼ぐなどささやかな反抗でプライドを保とうとする
流れ流され、娘の交遊費に使い切れないような額を置いていく大人になりました
どうみても親子です
本当にありがとうございました
- 521 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/08(水) 00:50:26.18 ID:oEhh34fAO
メ「主様、ディスられてますよ。よっしゃ」
男「最後のよっしゃは何だ。よっしゃは。まぁ、ダメな親だよな、実際」
メ「言い返そうぜ、親御さん」
男「本当の意味でちゃんと子育て出来てなかったんだよな、俺らは。はぁ……」
メ「私まで含められても。親として接してたかは微妙ですが」
男「あー……ダメだダメだ。ネガティブスパイラルに陥ってても仕方ねぇ。今からでも何とかせにゃ」
メ「そういや冥が何やら今度キャンプに行くとか言ってましたが」
男「マジか。すぐちゃんとしたキャンプセットとか揃えてやらなきゃな。あと食材なんかも俺で用意して届けてやるようにするか」
メ「ダメだこの親バカ何も分かってねぇ」
- 522 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/08(水) 01:00:05.68 ID:oEhh34fAO
子女「冥ちゃんと命くんって変わってるよね」
冥「私はふつーだよ? 命はちょっとお馬鹿さんだけど」
子女「あは、あはは……」
冥「あの子はねー、自分に自信が無かった時期にパパのすごい話とかを周りから聞かされてね」
子女「う、うん」
冥「それで何やっても周りはその頃にはパパはどうだった。更にはパパの血縁者はもっとだった、とか言われちゃって」
子女「かわいそう」
冥「でもパパはその頃忙しくて全然そんなの知らなかったしママは元から煽るくらいの人だから余計に悪い方に考えだして」
子女「……」
冥「そんな時、自分が唯一良かったのが器量だった訳だからどんどん調子乗っちゃって」
子女「で、でも実際かっこいいのは才能だよっ」
冥「それをどう使うかだったんだけどね〜。で、色々問題起こすんだけどパパがみんなうまく解決しちゃって」
子女「え? それっていい事じゃないの?」
冥「命はパパやママに叱ってもらいたかったのかもね。パパは過保護だしママは友達付き合いの感覚だから」
子女「そう、なの?」
冥「あ、この辺りは込み入った話だからあんまり気にしないで。で、そんな感じでひねくれた命は絶賛家電中なのでした」
子女「そうなんだ……命くん」
冥「んふー。しーちゃん、今『私が守ってあげなきゃ』とか思ってたでしょ」
子女「ち、ちがっ! はうあう」
冥「んもー、しーちゃんてば可愛いんだから。食べちゃいたいっ」
ぎゅむ
子女「ひゃわ!? 冥ちゃん!」
冥「あははは〜」
子女「んも〜」
子女(……でも昔、命くんは……)
- 523 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/08(水) 01:06:28.52 ID:oEhh34fAO
命「姉貴のこと?」
子女「う、うん! 良かったら聞きたいな」
子女(と、とりあえず無難な話題からだよね。よ、よしっ)
命「……あー。うん、すげぇ女だと思う」
子女「うんうん、すごい可愛いよね。天使みたいに素直で素敵で」
命「何言ってんだ、お前。あいつが天使なら俺らは神様か何かだぞ」
子女「は、はえ?」
命「知らないなら教えといてやるけど、あいつが多分一番厄介だぞ。俺らの中で」
子女「そう、なの?」
命「俺みたいなバカと違ってあいつは明確に自分の考えと目的の為に生きてるぞ。本人が自覚してるかしてないかは別にしてな」
子女「命くんは馬鹿じゃないよっ」
命「おう。ありがとな。ただまぁ……あー、どう言ったらいいか。とにかく底知れねぇよ、姉貴だけは。ま、大体はマジで天然だけどな」
子女「何て言ってたっけ」
冥「う? 何が〜?」
子女「あ、ううん。何でもな……ひゃう!? み、耳はやめてぇ〜」
冥「ダメ〜。かぷかぷ」
子女「ひゃわわわわわー?!」
- 531 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/09(木) 01:10:57.53 ID:SADiNwwAO
委員長「無事、仕事も終わり。いい脚も手に入ったし、言う事なしね」
バ『ブォォ……ン』
命「映画か何かの世界だろ、本当。良く生きてるな、俺」
委員長「それだけ生き汚くなれたのよ。いい事ね」
命「そういう事にしとくか。それよりいいのか? 勝手にパクったままで」
委員長「いいんじゃないかしら。返す相手は散々痛めつけたし、うちの連中にとやかく言わせるつもりもないわ」
命「さいですか。ならいいけどよ。なんか俺のとこだけ座り心地よくねぇんだけど」
委員長「嫌われてるのね。私は濡れるくらい優しく触れられてるわよ」
バ『ブウォン!』
命「さっきの抱いてる時もバイクばっか贔屓しやがって。そんなにいいなら今度からそっちだけで勝手にしろよ」
委員長「くす。妬いてるのかしら? バイク相手に」
命「なっ!? 訳、あるかっ」
委員長「くすくす。さ、追っ手は来ないみたいだけれど別の刺客がきたみたいね」
命「別?」
委員長「……全く。身内相手すらこれだものね。気が休まる暇もないわ」
命「身内って……まさかあいつら」
委員長「とにかく振り切るわよ。下手に手を出さずにね」
命「無茶苦茶だな」
委員長「無茶も抑えて道理を作れるわよ。この子なら」
バ『ブォォン!!』
命「……ちっ。頼もしいな」
委員長「ええ。あなたもね」
命「オーライ。牽制くらいしか出来ねぇからな」
委員長「充分。それじゃあ……パーティーの再演よ」
- 534 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/10(金) 01:11:13.12 ID:XlAZrs5AO
命「アニメじゃあるまいし喋る訳ねぇよ。……と言いたいとこなんだけどな」
委員長「いい子よ、この子は」
命「なんて人間扱いするし毎度応えるようにエンジンを無駄にふかしやがるし。中に何か入ってんだろ」
委員長「入っていたら不安かしら。私があっちにばかり構うから」
命「んな訳あるか。人間外同士仲良くしてろよ」
委員長「ですって。残念ね」
バ『ブォ……ン』
委員長「くす。だったら二人だけで軽く走る? 火照るくらいに熱くさせてくれたなら……可愛がってあげるわよ」
バ『ヴォン!!』
委員長「くすくす。張り切っちゃって。初めて拾った頃の命みたい」
命「こんなにがっついてねぇよ。……後勝手に行くなよ。連れてけ、絶対」
委員長「はいはい。ペットを置き去りになんてしないわよ」
命「誰がペットだ」
ジャラ……
命「……これはファッションでだな」
委員長「似合うわよ、首輪。いいじゃない。隷属は甘美なものよ」
命「うっせ。何が悲しくて侍従みたいな事を……」
委員長「いいわね、それ。無事に切り抜けたらあなたをメイドにでもしましょうか」
命「……は?」
- 540 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/13(月) 01:03:32.74 ID:ZVHT+CiAO
委員長「久方ぶりの我が家ね。感慨はないけれど一先ず無事な事は喜ばしいわ」
命「何回か終わったと思っただけにな。で、入ってすぐ今度こそ終わりってな展開はないよな」
委員長「そこだけは問題ないわ。敷地内での身内のもめ事だけは御法度だもの。仮にそこまでして報復する気なら最初からそうなるよう仕向けるでしょうし」
命「……複雑だな」
委員長「単純よ。ただの嫌がらせをしたかっただけでしょ」
命「嫌がらせで何度も命の危機に晒されてたまるか。それより……」
委員長「ええ。一応それらしいパーツだけは集めたけれど。無事かしら、この子」
命「案外大丈夫だろうよ。今だってなんとなくあいつのマフラー音が聞こえる気がするからな」
委員長「ええ。……さ、行くわよ、命」
命「ん。……ああ、そうだ」
委員長「何かしら」
命「おかえり。……ってな。冗談だよ」
委員長「……」
命「何だよ。そんなにひどいすべり方したか?」
委員長「いいえ。……そんな言葉があった事を思い出していただけよ」
命「相変わらず不憫な奴だな」
委員長「くす。そうね。そういう事にしておいて」
命「さぁってと。腹減ったなぁ」
すたすた
委員長「……ただいま。ふふ、次もこんな言葉が言えればいいのだけれど」
- 541 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/13(月) 01:16:58.33 ID:ZVHT+CiAO
妹「姉さん! 久しぶりっ。帰ってきたんだね!」
命「なっ……」
委員長「ええ」
妹「あのさ、今回は私も仕事がしばらくないみたいでね。よかったら一緒に……」
委員長「ごめんなさい。まだ事後報告と整理に時間が欲しいから」
妹「そ、そうなんだ。ごめんね、無理言って。あ、でももし手伝いとか……!」
委員長「この子がいるからいいわ。それじゃあ、行くわね」
妹「……う、ん」
委員長「行くわよ、命」
命「あ、ああ」
妹「……」
命(そりゃ、睨まれるよな。俺はこいつを騙してた訳だし……しかしよく無事だったな。確か野犬に襲わせたとか聞いてたけど、やっぱりそんな事までしないか)
妹「あんた……」
命「……」
委員長「命、立ち止まる必要はないわよ」
命「けどよ……」
妹「あんた……“誰か知らない”けど、姉さんの迷惑になったら許さないからね」
命「なっ、え……? お前……」
委員長「命」
命「あ、ああ。……何だよ、これ」
妹「ふん!」
委員長「……」
命「なぁ、あいつは嫌がらせのつもりであんな事を言ってきたんだよな?」
委員長「……」
命「それともあれか? 大怪我とかで記憶が飛んでて、とか。よく似た別人とかなんだよな?」
委員長「……」
命「なぁ、答えてくれよ!」
委員長「命」
命「っ」
委員長「ついたわよ。今回は黙っていなさい。口を開いたら許さないから、そのつもりで居なさい。いいわね」
命「……あのチビ助と狐目に報告中にか。嫌だね。俺は勝手に……」
ゴッ!
命「がっ?! な、にを……」
委員長「言うことを聞かないなら連れて行く義理はないもの。ここで寝てなさい」
命「く、そ……」
ドサリ
委員長「……。ふぅ、嫌ね、全く」
- 555 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/15(水) 01:19:47.76 ID:YjwH+caAO
割烹着「あらあら。もう根を上げられますか? だらしがありませんね」
命「ひゅー……ひゅー……」
割烹着「しっかりしてくださいな。男の子なんですから」
ぺしん
命「ひっ、ぐ!?」
割烹着「少し撫でた程度じゃないですか。それほどに辛いですか? 皮膚を剥がれたの」
命「っ、……」
割烹着「たった数センチ四方を数カ所。命に別状はないよう細心の注意を払ってるんですから〜。そんな怖い顔しないでくださいまし」
命「……して、……る」
割烹着「うんうん。男の方はそうでなくては。しかしこちらに来られてすぐの頃でしたら今頃痛みで命を落とされていたかもしれませんね」
さわさわ
割烹着「そういった意味では私好みに成長されたようで。なるほど、彼女が目を付ける訳です。なかなかに甘い香りがしますね」
ちろちろ
割烹着「ん。ですが私は熟れすぎた果実は嫌いでして。このあたりでサクッと収穫するのも一興でしょうか」
ギラリ
割烹着「と、いう訳で何ら恨みはありませんが、どうかもうしばらく私の趣向にお付き合いくださいましね」
命「……」
割烹着(ふふ。脅しでないと分かっていながらも屈する事のない瞳。ますます壊し甲斐がありますね……とはいえ、そろそろですか)
ガラッ
委員長「お邪魔、するわよ」
割烹着「あらあら、これはこれは。いらっしゃいまし。何のご用でしょうか」
委員長「ペットを受け取りに」
命「……」
割烹着「なるほど。ですがこちらの領域にて無許可で行動されたのはそちらですからねぇ。治外法権は効きませんよ?」
委員長「だったら押し通すまでね。二度は言わないわ。それを返しなさい」
割烹着「と、申されましても。ここまで踏み込んだ狼藉もありますし、はいそうですかと返す訳には」
委員長「……対価は用意するわ。“あの子”に会ってあげる」
割烹着「それはそれは。頼み込んでも首を縦に振らなかった貴女がねぇ。そんなにこの子が大事ですか?」
委員長「久しぶりに顔を見たくなっただけよ。これならいいでしょ」
割烹着「ええ、勿論。どうぞ御自由に引き取っていってくださいな。日取りは追って連絡しますので」
委員長「いつまでも連絡が来ない事を期待して待ってるわ。命、おいで」
命「……」
委員長「バカな子ね」
命「ご、め……」
委員長「……。帰るわよ」
- 558 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/16(木) 00:46:10.60 ID:eVDQVm6AO
委員長「話をしなかった私も悪かったわね。貴方が何を探ろうとしたかは知らないけれど、一番踏み入れてはいけない場所なのよ。あそこは」
命「でも、あいつが全部知りたいなら来い、って」
委員長「私を呼び出す口実作りにされたのよ。後、自身の成長にかまけてあの女を見くびったわね」
命「……」
委員長「ここには私を入れて六人、主だった人間がいるけれど、領地内で言えば二番か三番目に手を出すべきではない相手なの。覚えておきなさい」
命「微妙な位置だな気付いたら、ああだった。本当に何されたかわからねぇ」
委員長「そんなものよ。それより、傷はすぐ治るはずよ。応急処置はおしまい」
命「まだ多少痛むけど、もう大丈夫だ」
委員長「くす。我慢出来ないくらい痛いくせに。偉いわ」
命「大丈夫だっての。すぐ治るんだろ」
委員長「傷の付け方がうまいから、あの女。治してすぐ壊せるようにするのよ」
命「……あの狐目、最悪だな」
委員長「ここにはそんな人間しかいないわよ。それより、改めて聞くわ。何を探ろうとしたのかしら」
命「あんたの事……そんで、あんたの妹の事だ」
委員長「……そう」
命「俺はあんたに従うよ。けどそれとは別にあんたを知りたいと思う」
委員長「私が止めろと命じても、かしら」
命「バレないように続ける」
委員長「……ふぅ」
命「くそ、これみよがしにため息つきやがって。どうせすぐバレるのは分かってるっての」
委員長「それで? 私について知ってどうするのかしら」
命「あんたに近付きたい。もっと」
委員長「主従関係では不満?」
命「……ああ」
委員長「素直ね。好きになさい。けれど勝手に動くのはやめなさい。きっと何一つ得られないわよ」
命「今回ので懲りたよ。気をつける」
委員長「妹についても同じね。どう動いたところで真実は転げ出てきやしないわ。……でも、分かるわよね」
命「……あいつは。今回会ったあいつは“別人”なんだよな」
委員長「正確には、ね」
命「教えてくれ。でなきゃ俺は……利用したあいつを、ただただ引きずっちまう」
委員長「忘れたいのかしら。自身の罪を」
命「腹に落としたいんだ。あいつが何だったのかを」
委員長「……。だったら待ちなさい。いずれ貴方も連れて行ってあげる」
命「連れて……?」
委員長「ええ。いずれ、ね」
- 564 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/17(金) 01:18:53.55 ID:KVKbqVcAO
委員長「命は猫っ毛なのね。見た目は固そうなのに」
さらさら
命「委員長のは長いのに全然枝毛とか無いのな。不自然なくらい綺麗だし」
委員長「髪は命というもの。それが輝いていなくて女をやってるなんて言えないもの」
命「そういうもんかね」
委員長「そういうものよ」
命「ふぅん……やらけぇ」
委員長「何? お腹なんて触って」
命「腹筋あるのに力入れてないからかすげぇやらかいのな。肌も綺麗だし」
委員長「どうしたの、急に」
命「いや、なんだろ。久々にさ、ゆっくり抱いた後だからか……余韻がすげぇ良くってさ」
委員長「確かに抱かれたのは久しぶりかしら。最近はいじめてばかりだったものね」
命「……あー。やっぱ人肌はいいな。委員長、もっと引っ付いていいか?」
委員長「好きになさい。怪我が治ったか、確かめてあげるから」
命「ん。色んな触り方で頼む」
委員長「その代わり貴方も休まないのよ」
命「ああ。こんなボリューム、目の前でちらつかされて我慢できるかよ」
委員長「くす。そういうがっつくところ、嫌いじゃないわ」
命「嫌われててもするけどな」
委員長「その時は無理矢理するなら対価が要ると教えてあげるだけよ」
命「対価?」
委員長「指の一本か二本、というところかしら」
命「無理矢理はよくねぇよな」
委員長「くす……命」
命「ん?」
委員長「明日、貴方に色々と話をするわ。そこで一度だけチャンスをあげる。ここから帰る、ね」
命「そんなつもりは一切……」
委員長「その時に決めなさい。いいわね?」
命「……わぁったよ。けど、逃げねぇからな」
委員長「期待していないから身体で引き止めようかしら」
命「だから」
委員長「分かってるわよ。……命、いらっしゃい。今夜はたのしませてあげるから」
命「ならたっぷり甘えさせてもらうかな」
- 889 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/09/29(木) 01:25:36.32 ID:0bZTwUxAO
委員長「命もだらしない顔してピースサインを撮った写真を親御さんに送りましょうか」
命「……は?」
妹(まさかの野郎版あへ顔ダブルピース?!)
【そのまさか】
命「よくわからねぇけどパス」
委員長「そう。残念ね、準備は万端だったのだけれど」
妹(その指の動きは何!? その後ろの道具は何ー?!)
命「第一、それに何の得があるんだよ」
委員長「私が愉快になるわね」
妹(恐ろしいほどにジャイアニズム……)
命「ならお断りだ。俺の楽しみの対極だからな」
委員長「くす。そうね……無理矢理も悪くないわ」
妹(最初から不可避のイベントっぽい!!)
命「ちっ……そういうのはそっちのが担当だろ」
妹「へ?!」
委員長「この娘は飽きたわ」
妹「えぇ!?」
命「ちっ、役に立たねぇ……」
妹「えぇぇー!!?」
妹(何この不条理に腹立つ感じはー!?)
委員長「命。観念してこっちに来なさいな」
命「……はぁ」
妹「あ、あの、お姉ちゃん?」
委員長「くす。さっきのは冗談よ、あなたの事で飽きたりなんてしないわ」
妹「いや、そうじゃなくて……それも嬉しいし大事なんだけど」
委員長「安心なさい。あなたも同じように扱ってあげるから」
妹(あれー?! 何か巻き込まれたー!?)
- 903 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/10/03(月) 02:17:10.45 ID:44NpiANAO
妹「……」
命「……」
妹「ねぇ」
命「あン?」
妹「おいしいの? それ」
命「うまいぞ。ココアシガレット」
妹「ふぅん」
【はぐれものの縁側】
妹「タバコじゃないんだ」
命「嫌煙家だぞ、俺」
妹「じゃあそれってお姉ちゃんの真似?」
命「……ちげーし」
妹「間があったからそうね。何よ、なんだかんだでやっぱりお姉ちゃんがいいんだ」
命「ちげー」
妹「嘘よ嘘。わかるもん、あんた見てたらずっとお姉ちゃんしか見てないし」
命「つまりお前は俺を見てたのか」
妹「ちがうわよ」
命「ふぅん」
妹「勘違いしないでよね。ぶっ○すわよマジで」
命「はいはい。……」カリッ
妹「……」
命「けど」
妹「何よ」
命「俺は、割とお前も見てるぞ」
妹「……っ。だから何だってのよ、バカ!」
命「確かに。……あー、女の子と会話とかイチャイチャしてー」
妹「それは私に対して遠回しに喧嘩売ってない?」
命「喧嘩と情事の誘いではあるな」
妹「……やっぱ○す」ユラァ
命「おい。マジになんなよ、バカ、おい止めろ! おい!」
委員長「ふぅん……仲、いいのね」
- 908 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/10/05(水) 01:35:07.15 ID:slOE6BqAO
メ「最近委員長さんがヒロインだったらどうなるか想像してみたんですよ。命で」
男「何故かロクな図が浮かばないんだが」
命「……」シャコシャコシャコ
命「……」ズズ……ガラガラガラ
命「ぺっ」
スタスタ
命「ん? なんだ、忘れ物か」
委員長「ええ。色々と」
命「ぶふぅ?!」
【情事の翌朝に歯磨きしてたら帰ったはずのあの娘が戻ったのかなと思って振り返ったら死神みたいな存在感した委員長がいた時】
命「……な、なんだよ」
委員長「朝ご飯でも、と思って。張り込みさせた側でしょ? 少しは気を遣ってみたのよ」
命「ソウナノカー」
委員長「まさか玄関先であんな可愛い娘とすれ違うとは思わなかったけれどね」
命「キットリンジンカナニカダ」
委員長「なるほど。その隣人とやらは貴方の部屋から出掛けるのね」
命「世の中拾いからな。そういう人もいるかもしれないだろ」
委員長「そうね。あるいはそうなのかもしれないわね」
命「ああ、そういうもんだ」
委員長「……」
命「……」
委員長「言い残した事は?」
命「愛してる」
委員長「そう。それじゃあなるべく血の出ない方法にしてあげる」ゴト
命「何ですかその重厚感のある器具は」
委員長「拷問具よ」
命「爽やか笑顔で死刑宣告かよ」
委員長「安心なさい。半○しよ」
命「……南無山」
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