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今頃勇者ってのもないようです
72 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:03:59.55 ID:3xH28I4G0
〈ワールドマップへ……〉

勇者「さて、まずどこに行こうか」

魔法使い「カザーブよ、カザーブ。北に向かうの」

遊び人「待てよ、地図だと南下した方がいい気がするぜ?」

魔法使い「遊び人の癖に地図が読めるなんてなまいきねぇ……。いいのよ北で」

勇者「なんでさ?」

魔法使い「南に行って、もし勇者がカザーブとかエルフの隠れ里にいたらすれ違い
になるでしょ? そんな事になったらまるっきりバカみたいじゃない」

遊び人「エルフの隠れ里ってなんだよ」

老兵「この大陸の北端にあるエルフが隠れ住む里だが……よく知っているな。長年す
んでいる私でもついこの間知ったばかりだというのに」

魔法使い「……どうでもいいでしょそんな事。さ、行くわよ」


勇者「……」



73 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:07:54.49 ID:jJkwjkRnO
魔法使いの胸にはキングスライムが2匹…

支援


75 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:13:11.71 ID:3xH28I4G0
ガッチャンガッチャン

さまようよろい「……」

さまようよろい のこうげき!
ゆうしゃに15のダメージ!

勇者「いって! いって!」

魔法使い「ほぉらがんばりなさーい。先進めないわよ」

勇者「く、人事だと思って」

ゆうしゃのこうげき
しかし、こうげきははずれた!

勇者「く、くそう……!」

老兵「けっぱれ若造! 闇雲に剣を振らず、ひらめきをまつのだ!」

勇者「ひらめきって何!? うわっ!」

さまようよろいのこうげき!
ゆうしゃは すんで の ところ でよけた!

勇者「うわぁ!? あと一発くらったら僕死んじゃう! ぜったい死んじゃう!」

老兵「あわてるな! よく見ておれ若造、こっちだ!」

ろうへいは、てきのまえにあゆみでた!


76 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:19:55.36 ID:3xH28I4G0
勇者「老兵さんあぶない!」

さまようよろい のこうげき!
ろうへい は、太刀筋をよんだ!

ろうへいのカウンター!

老兵「じぇぁあ!」

 ろうへいのこうげき!
 かいしんの一撃!
 胴を たたき きった !

 さまようよろい に198のダメージ!
 さまようよろい は たおれた!

勇者「ぉ、おおー……!」

遊び人「おおーすげーゲームみたい。アサ○ンクリードのカウンターみたい」

老兵「覚えておけ若造! 恐怖を制した者が戦いを制す! ひらめきを見逃すな!!」

勇者「は、はい!」

老兵「よし、次ゆくぞ!」


魔法使い「……なぁんかおもしろくないわ」



77 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:25:09.18 ID:jJkwjkRnO
老兵強いなw

支援


78 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:25:57.31 ID:3xH28I4G0
〈カザーブへ……〉

勇者「はぁ、はぁ……はぁ……や、やっとついた」

老兵「よぉし、よくがんばったぞ若造! あと少しだ、がんばれ!」

遊び人「なんか新兵の訓練してるみたいだな」

魔法使い「やっとって程じゃないでしょ。まだ半日しか経ってないわよ」

勇者「ひ、人事だとおも……はぅ」

老兵「ほら、しっかりせい! 気絶するな!」

魔法使い「まったく、おおげさなんだから……」

遊び人「(こいつ1MPも使ってねぇ……)」



勇者「はぁ、今すぐ宿屋で休んで……ん? なんだあの人だかり」



80 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:34:00.51 ID:3xH28I4G0
カザーブの村人A「勇者殿バンザーイ!」
カザーブの村人B「救世主勇者殿、バンザーイ!」
カザーブの村人C「ゆかりの地、カザーブに栄光あれ!」

勇者「あぁ、皆ありがとう……ありがとう……」

遊び人「だからお前じゃないって」

魔法使い「……なんか変ね」

老兵「あぁ。ただ祝うにしてはなにか……む? 何かを囲んでいるのか?」

遊び人「遠くからじゃ見えねぇや、行ってみようぜ」


勇者「あ、ちょっと、誰か肩貸して……あぁぁぁぁ」  バタンッ



81 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:35:17.23 ID:jJkwjkRnO
遊び人がゲームをやめてるw

支援


82 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:37:17.36 ID:3xH28I4G0
老兵「む――これは!?」

遊び人「おいおいこりゃ……悪趣味だぜ」

魔法使い「……っ!?」



勇者「ちょ、ちょっと、置いてかないでよ……僕にも見せて」

勇者「!?」


カンダタ「――――」


勇者「な、なんで……」

勇者「なんで死体を飾ってるの……?」


83 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:41:52.47 ID:hhZRsyecO
ハラハラドキドキだな


84 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:43:38.66 ID:3xH28I4G0
カザーブ村人A「さぁ酒を酌み交わそう!」
カザーブ村人B「それもこれも勇者殿のおかげだ!」
カザーブ村人C「カンダタ、お前も飲むかぁ!?」

カンダタ「――――」

カザーブ村人D「お前を見上げるのは気分がいいなぁ、わぁはははは!」

× × ×

遊び人「マジかよ。カンダタとかいう死体囲って酒飲み始めてるぜ」

老兵「さらし首か……死体を囲ってお祝いとはおだやかでないな」


85 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:45:14.27 ID:3xH28I4G0

勇者「なんでこんな事を……」

魔法使い「……」

× × ×

カザーブ子供「うわーん! こわーい! こわいよーわーん!」

その親「だめよ、ちゃんと見なさい!」

カザーブ子供「いやだぁ! やだぁ! わー!」

その親「しっかりしなさい! 男の子でしょ! この男はね、殺されて当然の男なの!」

× × ×

遊び人「おいおい……」

魔法使い「……」

勇者「あ、魔法使い!」

× × ×

魔法使い「やめなさい」

親「? あなた誰です?」

魔法使い「誰だっていいでしょ。その子から手を離しなさい。嫌がってるじゃない」


86 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:52:56.07 ID:3xH28I4G0
親「あなたには関係ないでしょう? この子には必要な教育なんです」

魔法使い「死体つるしてるのを見るののどこが教育なのよ?」

遊び人「すげぇ、魔法使いが正論言ってる……」

勇者「そ、そうだ! 怖がってるだろ、やめろよ!」

親「なんなんですかあなた達は――まさか、勇者様にあだなす者の一味か何か!?」

魔法使い「なんで勇者がでてくんのよそこで」

カザーブ村人A「おいどうした!?」
カザーブ村人B「なんだぁ、てめぇら」
カザーブ村人C「女子供に手ぇ出す奴はゆるさんぞ……!」

遊び人「穏やかじゃねぇなぁ」
老兵「囲まれたぞ……」

魔法使い「ふん、関係ないね! まともじゃない教育のために勇者の名を語るなんて生意気
なのよ!」

カザーブ村人A「何言ってんだお前ぇ……」
カザーブ村人B「そうだそうだぁ! 何言ってんだお前は!」
カザーブ村人C「勇者様のやり方にけちつけようってのか!?」

勇者「勇者様のやり方……?」

親「そ、そうです!」


90 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 02:59:33.91 ID:3xH28I4G0
>>87
また途中で……
× × ×

親「カンダタを成敗し、浅ましくも命乞いをするこの男を、一突きに殺したのは勇者様の
勇気のなさるところ!」

遊び人「は、はぁ?」
老兵「勇者が……人間を殺した?」

カザーブ村人A「吊るしてさらしもんにしたのも勇者様だ!」
カザーブ村人B「あぁそうだ! 人間はこんなにも醜くなるってな!」
カザーブ村人C「それをわしらに教えてくださったんだ!」
カザーブ村人D「子供にそれを教えるののどこが悪い!?」

勇者「ちょっと待ってよ! そんなのおかしいよ!」

親「何がおかしいって言うんです!?」

勇者「何がって、それは……」

魔法使い「……もういいよ、帰ろう」

勇者「魔法使い!?」

カザーブ村人A「そぉだ! けぇれけぇれ!」

魔法使い「行くわよ」

勇者「ま、魔法使い! まってよ!」


93 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 03:10:19.83 ID:3xH28I4G0
〈ワールドマップへ……〉

勇者「ま、待ってよ魔法使い」

魔法使い「…………」

遊び人「なんだよ、すげぇやばい村だったな。世界にはあんなやばい村があんのかよ……」

老兵「いや、あの村の人々は元来純朴であんな真似をするような輩ではなかった」

勇者「どうなってるんだよ……勇者って、魔王を倒したあの『勇者』だよね」

魔法使い「『勇者』……」

遊び人「……ま、なんにせよ、そろそろ日が暮れちまうぜ。あの村に泊まるのはごめんだ
し、どっかでテント張る準備しないと」

勇者「え、もうそんな時間なの?」

遊び人「あ? 俺のPSPはだいぶ遅い時間さしてるけど?」

勇者「そうなの、なんか明るいから気づかなかった」

遊び人「……そういやなんか明るいな。なんだこの明るさ。夕方みたいな――」


老兵「……!? お、おいアレを見ろ!」


勇者「!?」


96 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 03:11:43.72 ID:KhVOy8qA0
殺してばらして並べて揃えて晒したのが勇者?


97 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 03:13:50.79 ID:3xH28I4G0
遊び人「な、ありゃ――」

勇者「燃えてる――森が燃えてる!」

老兵「なんて事だ、燃え広がってるぞ――!?」

魔法使い「――っ!? エルフ達が!」

老兵「そ、そうか! まずいあそこにはエルフの隠れ里が――火を消せ!」

勇者「行こう!!」



98 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 03:17:17.06 ID:3xH28I4G0
カンダタを殺した『勇者』――
燃えるエルフの隠れ里――

勇者達は再び危機に陥った世界を救えるか――!?
がんばれ勇者!
負けるな勇者!


こんな所で今日はお開きにしようかと思うんですが、いいですか?
皆そろそろねむいだろうしね。


99 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 03:18:18.60 ID:VXjQlkq10
別にかまわないけど続き気になるんだぜ


142 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:04:48.47 ID:3xH28I4G0
〈一晩経って……〉

勇者「……はぁ、はぁ」

遊び人「くっそ……結局なんにも間に合わなかった」

老兵「一面消し炭か……なぜこんな事に」

魔法使い「……」

勇者「隠れ里のエルフたちは」

魔法使い「見に行く気力もないね」

老兵「むごい事を……」


144 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:11:22.38 ID:3xH28I4G0
勇者「……」

魔法使い「……行くよ」

遊び人「え? おい行くよって……」

勇者「隠れ里には行かないの!?」

魔法使い「これじゃ誰も助かってないわ」

勇者「でも、もしかしたら一人くらい」

魔法使い「生きてる奴は逃げてるわ。エルフ達はバカじゃないんだから」

魔法使い「それより、今向かったら犯人扱いされるわ。やれるだけのことはやった。
これ以上はエルフ達にとっても迷惑よ」

勇者「でも……」

遊び人「んだよ……ったく」

老兵「魔法使いの言う事はあながち間違いではない。……ここで手を引こう」

勇者「は、はい――」



老兵「(だが冷静すぎる判断だな……)」



147 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:22:53.21 ID:3xH28I4G0
〈ワールドマップへ……南下中〉

遊び人「つか、休みなしで歩くのかよ」

魔法使い「若いんだから大丈夫でしょ」

勇者「老兵さんもいるんだけど……」

魔法使い「男だったら行けるでしょ」

遊び人「(コイツ……)」

老兵「私の事は気にしないでくれ。かたじけない――む」


 じごくのきし が あらわれた!

魔法使い「ほら、出番よあんた達。きりきり働きなさい!」

勇者「いいかげん自分も働いてよ!」

 じごくのきしB があらわれた!
 じごくのきしC があらわれた!
 じごくのきしD があらわれた!

老兵「右翼・左翼双方から襲撃だ勇者! 左翼はまかせたぞ!」

遊び人「しゃぁねぇ俺も働くか……」


148 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:23:24.21 ID:uA/r95kY0
ついに遊び人が始動www


149 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:26:19.47 ID:QCAfUkg3O
遊び人期待ww


150 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:30:19.89 ID:3xH28I4G0

 じごくのきし のこうげき!

勇者「うわっ!?」

 ゆうしゃは あわてて すっころんだ!
 じごくのきし のこうげきがかすった!
 つうこんのいちげき! ゆうしゃは ひんし になった

勇者「いたいいたい! ちょ――なんか強い! 強すぎだよこれ!」

遊び人「ゲームバランスやべぇwwww」

勇者「笑い事じゃないでしょ!」


152 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:34:46.98 ID:3xH28I4G0

老兵「慌てるな若造共! 数が多いだけの敵の剣に惑わされるなッ」

勇者「んなこといったって」

 じごくのきし が ゆうしゃに とびかかった!

勇者「こ、こいつ!」

ゆうしゃ の こうげき!
しかし、大振りのこうげきは はずれた!

 じごくのきし の カウンター!
 じごくのきし の ひざ蹴り!

勇者「ぐ!?」

 ゆうしゃ の たいせい が くずれた!
 じごくのきし の れんぞく こうげき!

遊び人「勇者!」

 あそびにん が わってはいった!



153 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:38:59.98 ID:3xH28I4G0


 あそびにん の こうげき!

 あそびにん は とっさに PSP を 投げつけた!

遊び人「PSPビーム!」

じごくのきし「ぐが!?」

 PSPが ちょくげき!
 じごくのきし は こんらん している!



遊び人「よし! 持っててよかったPSP!!」



魔法使い「……」

遊び人「おいなんて目で見てんだ!? 任豚乙!!」

 まほうつかい は 任娠 あつかい された!




155 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:41:50.53 ID:KhVOy8qA0
遊び人ゲハ民かw


156 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:46:06.97 ID:3xH28I4G0

勇者「この! この!」

 じごくのきしB に 40 のダメージ!
 じごくのきしB は たおれた!

遊び人「おらおらPSPキック! PSPパァンチ! とどめのDSアッパー!!」

 じごくのきしC に 45 のダメージ!
 じごくのきしC は たおれた!

老兵「見えたぞ!! せい、でりゃあ!」

 じごくのきしA に 128 のダメージ
 じごくのきしA は たおれた!

勇者「ふぅ、ふぅ……」

遊び人「はぁ、はぁ、はぁ……」

老兵「全員生きておるか!」


157 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:49:25.36 ID:3xH28I4G0

遊び人「じじいほど元気じゃねえけどな……ぜいぜい」

勇者「な、なんとか……」

老兵「油断するな! 伏兵がひそんどるやもしれん!」

遊び人「じじいは用心深いな」

勇者「たぶんもう大丈夫だと――」

じごくのきしD「ケケ――ッ!!」

勇者「!?」

 ゆうしゃの はいご の じめんから じごくのきしが とびだした!
 はいご からの こうげき!

遊び人「勇者!」

老兵「しまった!?」

勇者「く――」


 じごくのきし の つうこんの いちげき!



160 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:57:35.25 ID:3xH28I4G0



魔法使い「メラゾーマッ!」



じごくのきしD「けぇ!?」

 しゃくねつ の だくりゅう が じごくのきしを のみこんだ!
 じごくのきし に 350 の ダメージ!

じごくのきしD「け…けけ……」 ばたっ

 じごくのきし は たおれた!
 敵をぜんめつ させた!

 ゆうしゃ は レベルがあがった! ちからが7あがった! すばやさが……
 あそびにん は レベルがあがった! ちからが4あがった! すばやさが……


161 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 12:59:51.27 ID:cQd9UR/U0
魔法使いの魔法だけパネエwww


162 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 13:00:08.08 ID:3xH28I4G0

勇者「――……し、しぬかと……」

魔法使い「――ほんっとあんたら使えないわね。三人そろって女一人守れないの?」

遊び人「お、おいしいとこだけ持っててこのくそ女……」

魔法使い「文句言うなら弱い自分に言うのね。さ、行くわよ」


老兵「……」

勇者「あ、魔法使い!」

×××

勇者「魔法使い」

魔法使い「なによ」

勇者「あ、ありがと」

魔法使い「……お礼なんていいから、もっと強くなりなさい」

勇者「……うん! ありがと!」

魔法使い「いらないって言ってんのに……」

× × ×


164 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 13:05:37.47 ID:3xH28I4G0

遊び人「性格のひねくれ曲がった びっち がこの……」

老兵「ふむ……」

遊び人「なんだよ、じいさん」

老兵「どこかで見た事があるような……」

遊び人「あぁん?」

老兵「――いや、なんでもない」

勇者「誰かケガしてる人ーアモールの水あるけどー」


魔法使い「あ、あたしに頂戴」

勇者「なんでだよ! ケガなんてしてないだろ!?」


遊び人「あぁうるせえパーティーだなぁ……」

老兵「ふむ……」



166 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 13:12:41.95 ID:3xH28I4G0
〈さらに南下へ……〉

遊び人「あぁ眠ぃー疲れたぁー……」

魔法使い「あんたねぇ、やめなさいよ周りに人がいるときにそういう態度とるの」

遊び人「んだとテメェろくに働いてないくせしてこの くそ女……」

× × ×

老兵「おい勇者、これを持て」

勇者「え?」

 ろうへい は ゆうしゃ に ひのきのぼう を てわたした

勇者「なにこれ。ひのきのぼう?」

老兵「研いで手入れをしておいた。しばらくそれを使って戦え」

勇者「え?んな、なんで?」

老兵「大振りのくせをなおすまで、これはおあずけだ」

勇者「あ!?」

 ゆうしゃ は けん を うばわれた!

勇者「か、返してくださいよ!」


168 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 13:14:49.63 ID:uA/r95kY0
なんかいい展開になってきたw


169 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 13:14:58.49 ID:SfNOVDiD0
老兵ってSSだとあまり見ないよな

支援


172 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 13:19:19.86 ID:3xH28I4G0
老兵「ダメだ。ひらめき が見えないお前は力の半分も出し切れてないのだからな」

勇者「だからひらめきってなんですか!? か、返してくださいってぇー」

 ろうへい は ひらり と よける! よける! よける!

老兵「ひらめき に目を凝らせば私から剣をうばうのも容易なはずだ!」

勇者「そんな無茶な……」

老兵「無茶じゃない!」

× × ×

遊び人「男同士でなにじゃれあってんだあいつら」

魔法使い「……地図見せない」

遊び人「え?」

魔法使い「地図よ」

遊び人「おいおい、まさか迷ったんじゃねぇだろうな」

魔法使い「……いいえ」


魔法使い「ここで合ってるわ――残念な事にね」




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