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意地悪なメイド4
367 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/12(金) 01:43:57.53 ID:AhwH.6AO
め「別段、一人でいる時間など気にしたことなどなかったはずですが」

カチ、コチ、カチ、コチ

め「これが孤独感というものなのでしょうか」

カチ、コチ、カチ、コチ

め「……。寒い、ですね」







メ「そもそも何か前提がおかしいような気がするんすよ」
男「前提?」
メ「なんかですね、今まで私が話に聞いてた人物像と違う部分が目立つんすよ。今回は」
男「どういうことだよ」
メ「主様からの話を聞いてただけならただ飽きたとか気まぐれだとかそんな空気も見えますけど」
男「実際そうなんだろ。ったく、本当見損なったよ」
メ「ほらほら、感情的にならない。そういった見方してるから主様は気付かないんすよ」
男「お前はなんか気付いたってのかよ」
メ「私……ってよりは中の方が」
男「姉さんが?」
メ「私も違和感はあったんですが、はっきりしなかったんすよ」
男「それを何か具体的にしたのか」
メ「そうなんです。で、主様の話を聞いてると何事にも中途半端には関わるタイプな方だと思ったんすよ」
男「まぁ……そんなタイプだな」
メ「基本的に深入りしない代わりに広く色んな繋がりを作っておく、みたいな」
男「つまり今回も気まぐれとか言ってこんな事を」
メ「いやいや、だからそれがおかしいんですよ。なんか極端なんです、やり方が」
男「極端?」
メ「本当にどうでもいいなら本来彼は手元に置いたり手放したりなんて考え方をしないというか」
男「中途半端って意味では合ってないか」
メ「いや、そこはお姉さん曰わく『所有』っていう概念を持つ事が違和感なんだとか」
男「所有……」
メ「本来捨てるとか拾うとかそんなタイプじゃない人に取ってそう考えちゃうくらいには特別なんじゃないか、と」
男「なるほど。でもそれが何だってんだよ」
メ「つまりはですね、今回捨てたっていう概念があったとして、そこに意味があるのでは、と」
男「意味なんてないって本人は言ってたぞ」
メ「なら無意識にかもしれません。そして捨てる行為から逆説的に考えて、捨てざるを得ないと考えた場合……こう考えられませんか」




『傍に置いておけない事情ができた。だから距離を取りだした、と』


369 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 01:09:10.63 ID:xFf76wAO
男「仮にそうだとしても、主さんが最低な事をしてるのは事実だ」
メ「そこを擁護する気はないんで今はスルーしますよ。今必要なのは主様の正義主張の正当性ではなく彼女への助けです」
男「ぬ、ぐ……悪かったな。感情的で。くそ、今回はお前がやたらインテリだな」
メ「ども。ただ言葉自体は私でなくお姉さんのですが。ウルトラ理論派ですね、この人」
男「今思えば振る舞いがああなだけで一番計算高い人だったし」
メ「さておきますよ。それでこの場合、何故今になってという部分から考えるとします」
男「質問。なんでその観点なんだ」
メ「簡単ですよ。態度が急に変わったように感じたなんて意見が三人中三人から出たんです。これが偶然なもんですか」
男「なるほど。だからそこなのか」
メ「らしいです。で、彼女から聞いた事に何かきっかけになりそうなワードはありましたか?」
男「いや、特には……でも俺が何か聞き逃しただけかもしれないな」
メ「少なくとも主様が態度の違いを感じながらも理由を思い当たらない以上、その理由とやらは推測は難しいでしょう」
男「なんだよ。自分から振っといてやけにあっさり引っ込めるな」
メ「ええ、考えても無駄な部分は一旦保留が正解です。では推察出来る範囲としてこういうのはどうでしょう」
男「推察?」
メ「何故彼女を傍に置けないか。もしくは置きたくないか。その理由は様々ですが何か思考のパーツにはなりやすいかと」
男「ふむ……なぁ」
メ「なんすか」
男「やっぱり中身がどうあれお前にインテリ似合わないな」
メ「主様ほどでは」
男「はいはい、俺はバカですよ」


370 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 01:20:39.50 ID:xFf76wAO
男「うぅん。急に傍に置けない理由だろ? んー、本命の彼女が居るとか」
メ「一般的な観点としてあり得はしますね。ちなみにその方はそういった部分を強く通すタイプですか」
男「……。いや、あんまり。他人の色恋は気にするけど自分のにはすごい無頓着だったし」
メ「なるほど。しかし会わせたくない人間がいるという考え方は残したいですね」
男「会わせたくない理由……迷惑になるから?」
メ「どちらがどちらに、というのもポイントですよ」
男「というと?」
メ「先程のを事を例にあげるなら、めいどさん側が主さんへの迷惑、邪魔になるから傍に置けないという図式になります」
男「ああ、なるほど。つまり主さんが個人的な理由でそうしたか、相手を気遣ったかの部分だな」
メ「はい。今回の場合、後者であればめいどさんが救われる可能性が多いにありますから」
男「そうだな。でもって最初の話をそこに加えれば事情が見えてくるな」
メ「あくまで推察ですが」
男「充分だ。主さんが本来他人への関与をしないタイプでありながら今回の態度。そして傍に置けない理由の推察」
メ「合わせれば答えはこうです」
男「めいどさんに迷惑のかかる会わせたくない誰かの存在がある。それを嫌がって今回の態度に出た、か」
メ「更に土台を安定させる為に更なる外堀を埋めましょう」
男「まだやんのか」
メ「言っておきますが推察は自由な分、数を用意しなければほとんどが外れであり役立たずなんですよ。安易に答えを絞らないように」
男「くっ、マジでお前に理論的に諭されるのが遺憾だ!」


371 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 19:05:12.83 ID:udLqAD2o
早く奴に同情出来る推察を組み立てないと
あいつの全身ををcm単位で摘んで引き千切る


372 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 22:00:32.68 ID:HTPmRM60
なあに>>365をお題にすればいいのさ
ついでに阿部さんにも声を掛けよう


373 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/14(日) 04:21:36.01 ID:RvS9moAO
男「で、外堀がどうのって実際はどうすんだよ。可能性として主さんがただ飽きた、本当に気まぐれだった場合か?」
メ「その可能性は低いとさっき思われたのでは?」
男「そうだけど一応はな」
メ「確かに考えておくのは悪くありませんがその場合は誰も救われない以上、考えても無駄です」
男「ぅ……そうか」
メ「今回の場合、他の考えも重要ですが傍に置けない理由を並べてみるのも定石かと」
男「とは言うけど理由なんてさっきの以外あるか?」
メ「可能性としてはもう一つあります」
男「それは?」
メ「身の危険が降りかかる可能性、でしょうか」
男「身の危険ったってここは日本だし」
メ「そんな平和な考えが通用しない世界がある。それを我々は何度も見てきたはずです」
男「だからってそんな、まず有り得ないだろ」
メ「確かにそうです。しかしながら……可能性としては捨てきれません」
男「根拠は」
メ「彼女たちの生活や境遇、そのあたりがまるで現実味の少ない話ばかりなのに生活水準は高いまま」
男「つまり非合法な何かに携わってる、と?」
メ「あくまで可能性ですが。私の場合は主様からの又聞きですし」
男「うぅん」
メ「それに一つ付け加えるなら勘ですかね」
男「いきなりアバウトな理由がきたな」
メ「まぁそうですね。ただ彼女から感じた何かは、明らかにカタギのそれではありませんでしたが」
男「……。一考の価値あり、か。でもその場合、俺らはどう関わるんだよ」
メ「どうしましょうかね。こちとらただの一般家庭ですからそういう裏事情には明るくないですし」
男「そういうコネはもうないからな……マジでどうするか」
メ「ま、とにかく今は出来る対策から順序いきましょう。あくまでこれもまだ可能性でしかないので」
男「だな。じゃあ次の推察だけど……」




め「ご主人……早く帰ってください。ご飯が冷めてしまいますよ……」
め「……。ご主人、本当に帰ってくださらないのでしょうか」
め「不手際があったならば謝り、対策をさせていただくというのに」
め「ご主人……」


374 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage;saga] 投稿日:2010/11/14(日) 23:27:24.46 ID:JqTrjOI0
ザーザー……

バタン

男「ただいま、っと」
メ「おかえりんこりん。結婚してしまうとは」
男「ゆうこりんな。結構可愛くて好きだったんだけどな」
メ「キャラ作り間違えてるあたりがですか」
男「言うなよ」
メ「私も頑張って電波系に!」
男「これ以上俺に対する負担を増やさないでくれ。精神的にも肉体的にも」
メ「で、玄関先に突っ立ってないで早く入ったらどうです」
男「誰のせいでこんな立ち話してると思ってやがる。っと、わぷ」
メ「ずぶぬれで入られても困りますんで。しっかり拭いてくださいよ」
男「了解。さんきゅ」
メ「感謝料一億万円。ってそういや傘持ってってませんでした?」
男「あげた。めいどさんが居たからさ」
メ「さいで。あれからしばらくですがどうです?」
男「相変わらず毎日探して歩いてるよ。見ててこっちが辛い」
メ「なんとか足取りなんか追えるといいんでしょうが……」
男「メイド長さんも個人的な事なだけにあまり動いてもらえないし。待つしかないのか」
メ「朗報を待ちましょう。一応、メイド長さんも知り合いをあたってくださったそうなので」
男「そうだな。それじゃ、今夜は何作るかね」
メ「食べるラー油のみとか」
男「ぢにでもなりたいのか、お前は」



ざーざー……

め「……。ふぅ」
め「こちらにも居られませんか。どこへ行ってしまわれたのか」
め「それにしても助かりましたね。この傘。人類はこれほどの英知を生み出していたとは」
め「この際、探し人を見つける装置でも作ってしまえばいいと思うのですが。全く、出来るようで出来ない人たちばかりですね」

ざーざー……

め「……。独り言が増えてきていますね。危ない人です。気をつけましょう」
め「おや。あんなところに路地が。まだ見ていませんでしたね、いってみましょうか」



?「……あの子がそう、かな」


375 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/14(日) 23:33:21.99 ID:RvS9moAO
め(ただでさえ雨で暗いですが、裏路地となると少し前すらほとんど見えませんね)
め(こんなところにご主人がいるはず……いえ、可能性は全て当たりましょう)

ガサッ

め「……?」
猫「にゃーん」
め「猫、ですか。……おや」
め(血、ですか? こんなに赤く。怪我でもしているのでしょうか)

バッ! ……タタタ

め(逃げ足の早い。怪我ではないのでしょうか。だとするとあれは……)

ザーザー……

め「あの猫はこちらから来ていましたかね。行ってみましょうか」




?「あれま。ずんずん行くね。その先にはあんまり行ってほしくないんだけどなぁ……仕方ない、か」


376 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/14(日) 23:42:15.46 ID:RvS9moAO
ザーザー……


め「……」
め(なんですか、これは)



ザーザー……



め(何故、“人が血まみれで倒れている”んですか)
め(辺り一面、こんなに赤く。先程の猫はここを通った?)
め(いえ、しかしそれならばあれほどまでに赤くはならない。せいぜい足が汚れる程度)
め(だとするならばあれは返り血? ……近くを通った時に、この方が倒れて)
め(そしてあの赤色はまだ綺麗なそれ。つまりまだこの方は倒れてすぐ。助けて差し上げることが)
め「もし、どなたか存じませんが大丈夫ですか。もし」

ゆさゆさ

?「っ……、バカ!!」

ドンっ

め「え?」

ドサッ……チュン!

?「くっ、やっぱり近い。ほら、立って! 走りますよ!」
め「え、あの」
?「いいから走る!!」
め「は、はい」

ダダッ






ザーザー……


「……ちっ。仕留め損ねたか。面倒なことになるな。はぁ」


377 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/14(日) 23:52:45.66 ID:RvS9moAO
バタン

?「ハァ、ハァ。とりあえずここで様子を窺いましょうか。出口も多いですし」
め「あの、いくら空きテナントとはいえ無駄利用は」
?「命が残ればいずれ払えばいいんすよ。それよりあんな場所で呑気になにやってんすか!」
め「呑気、でしょうか。めいど、彼がまだ倒れて間もないと思い、助けられないかと」
?「それはつまりそうした犯人がまだ近くにいるかもしれないって事でしょうが! それをあんなに声出してあまつさえ死体に触るなんて」
め「亡くなられていたのですか」
?「見てわかるでしょ。あれだけやられて、血も流して生きてたら超人っすよ」
め「そうなのですか。初めてそういった現場に立ち会いましたので」
?「……ま、普通はそうですかね。というか騒がず冷静だった分、すごいですよ」
め「誉められると悪い気はしませんね。ところであなたは?」
?「あ、自分っすか。自分はあや。あやって言います。ま、しがない探偵くずれの何でも屋ですよ」
め「あや様、ですか」
あ「むむ。なんかその呼び方は色々こそばゆいというか癪に障るというか恥ずかしいというか屈辱というか」
め「改めた方が?」
あ「いや、大丈夫っす。ごく個人的な事なんで」
め「ではあや様。何故いきなり私に抱きつき、走らせたのでしょうか。めいど、魅力的過ぎたのですかね」
あ「割と危機感ないよね? いや、あの時撃たれてましたんで、めいどさん」
め「……」
あ「おお、驚いてる驚いてる。気づいてなかったんだ」
め「はい、全く」
あ「ま、雨でしたしね。こっちもタイミングは勘みたいなもんでしたがうまく逃げられて良かった」
め「では次の質問ですが、何故あや様は私を助けてくださったのですか? 偶然通りかかるような場所でもタイミングでもなかったですが」
あ「一言で言うならお仕事ですよ」
め「仕事、ですか」


378 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/15(月) 00:02:28.94 ID:i.jNxYAO
あ「とある方から頼まれましてね。ないとは思うけど何かあれば守ってほしい、って」
め「それは……それは、ご主人でしょうか」
あ「ご主人? えぇと、明かせる範囲で言うと女性ですよ。依頼者は」
め「……。そう、ですか」
あ「なんかすいません、期待に沿えなかったみたいで」
め「いえ。ところでこれからどうされるのですか」
あ「しばらくやり過ごします。頃合いを見計らって大通りまで逃げましょう。そこからの逃走経路は別途計算します」
め「やり過ごす。ということはまだ」
あ「ま、警戒してあたりを探してるでしょ。虱潰しになりますからかなり時間をかけると思いますんで、だいたいの頃合いはこっちで判断します」
め「そのあたりはめいど、判断つきかねますのでお任せします。……おや?」
あ「どうかされました?」
め「あや様。血が……」
あ「え? あ、ああ。撃たれてますね」
め「平気、なのですか?」
あ「……あ。……」
め「……」
あ「い、いたたたた! 痛い痛い! すっごく痛いなー!」
め「気のせいでしょうか。めいど、かなり胡散臭く感じます」
あ「や、マジですって多分! すげぇヤバい! ヤバいよヤバいよ!」
め「先程まで普通にされていたはずですが」
あ「ほら、傷口見るまでセーフ! みたいなね!」
め「まぁ、いいですが。ならば治療の為に早く動いた方が」
あ「う……そ、そうっすね。ではお言葉に甘えてもう少ししたら動きましょう」
め「すぐでなくて大丈夫ですか?」
あ「はい、すぐは多分まず……っ!?」

ガバッ

め「む、なんですか急に。めいど、やはり魅力的過ぎ……」
あ「が、っぐ!」
め「あや様? ……!?」

ぬるり……


379 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/15(月) 00:17:12.02 ID:i.jNxYAO
め「え……あ、え?」
あ「じっと、しててください」
め「し、しかし!」
め(音はなかった。でもまさか……あや様、撃たれて!)
あ「いいから。聞いてください。いいですか、私もお供したいですがどうやら相手は私の想像以上に優秀です」
め「あや様、しゃべらないで、傷が!」
あ「いいから聞いてください!」
め「……っ」
あ「今から合図をしますから一直線に後ろへ走ってください。その後、出た先を右へまっすぐひたすら全速力で走ってください」
め「……」
あ「大通りに出ますのでそのままどなたか信頼のおける方のお家へ向かってください。いいですね」
め「わ、私は……」
あ「お願い、します」
め「わかり……ました」
あ「では、いきます。3、2、1……Go!」
め「っ!!」

ダダッ

あ「どうか逃げ切って。……あ、ぐ。さすがにダメージもらいすぎましたかね」

コツ、コツ

?「……」
あ「おや、まさかあなたが相手だったとは……どおりで対応が早いはず」
?「こっちも驚いてんよ。まさかこの銃弾が貫通しないとは。どんな堅さしてんだよ」
あ「ふふ、胸が絶壁なんで」
?「言ってろ。じゃあな、寝てろ」
あ「ではお言葉に甘えて。引き金、引いちゃってくだ……」

ドス!

?「お前相手に銃弾なんか使ってられるか。そのまま床に磔いてろ」
あ「……」
?「ったく、面倒かけさせる。さて、どこの誰か知らねぇが逃げ切らせねぇぞ、と」


380 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage;saga] 投稿日:2010/11/16(火) 01:17:49.22 ID:79hur0s0
ピシャーン! ……ゴロゴロ

め「……」
め(逃げて、しましました。そして、戻った場所が、ここ)
め(結局、私にとって信頼のおける方は……)

バタン

め「……! か、鍵は」
め(あ、でも。もしここを開けられる方がいるとすれば、それは)
め「ご主! ……人?」
?「よぉ。悪いね、人違いだわ、多分」
め「貴方は?」
?「さぁ? 名前もない仕事屋だな。で、取り急ぎの仕事としてはあんたの息の根を止めることかね」
め「……っ」
?「おーおー。まだあがくかい。その手にしたバットで何が出来る」
め「仰る通り、あがくことくらいは」
?「なるほど。道理だ。じゃあ俺は俺の仕事といくかね。あばよ、嬢ちゃん」

カチャ

め「……っ、ご主人!!」



主「呼んだか?」
?「なっ!?」
め「え?」

ゴッ!!

?「がっ!?」
主「ったく。何やってんだ、お前は」
め「ごしゅ、え……本当に」
?「て、てめぇは、何でここに!」
主「ここ、俺ん家。だから居ても別におかしくねぇだろ」
?「はっ! 冗談、お前に家なんてあるかよ。くそが、駄犬のくせによ! こちとら猟犬、雑種ごときが思い上……ぎっ!?」
主「弱い戌ほどよく吼える、らしいぞ。静かにここは退いとけよ。今ならまだ許してやる」
猟「……っ」
主「……」
猟「覚えてやがれ。……覚えてやがれよ!!!」

ダッ!

主「ったく、捨て台詞まで立派に負け犬かよ」
め「あ……ぁ」
主「あー。何やってんのかね、俺は。結局捨てきれず、か」
め「ご主人!!」


がばっ!!


381 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/16(火) 01:26:12.28 ID:HLYY4QAO
メ「最近あれです。ウルトラ厨二病な匂いがプンプン」
男「許してやれ。頭の中がまだまだ子供なんだから」
メ「そろそろいい歳なのに」
男「本当にな。多分朝起きて見直して悶絶するはずだ」
メ「今も割としらふになってきて文章読み返すのに戦々恐々してますしね」
男「もう少し腕あげてから挑戦すりゃいいのに」
メ「相変わらずの無計画さ。ああ、無念」
男「ところで俺達は何の話をしてるんだ」
メ「さぁ? ……なんかこわい!」






平常馬鹿会話はもうしばらくお預けかお題いただくまでお許しをば!
……え? やっぱり前のあれはお題になるんでしょうかww


382 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/16(火) 11:08:01.68 ID:0p3QGTo0
ぜひともお題でw


383 名前:【ランボー怒りの主掘り】 [sage;saga] 投稿日:2010/11/17(水) 00:04:26.49 ID:lihw6QU0
め「ご主人、ヤりましたね」
主「まだヤってねぇよ」
め「おっと。字面で勘違いしてもらっては困ります。めいど、わかってますから」
主「何を理解したのか聞きたくねぇよ!」
め「安心してください、ご主人。このスレでそういった対象で見られるということは主役の匂いです」
主「俺女装とかしてねぇよ? 寧ろ匂いとしてはガッチリムッチリのほうだぞ?」
め「そのあたりはめいど、勉強不足ですので。ほら、あちらで立派な弓矢を構えた筋骨隆々の男性が」
主「主に股間をそんな比喩で表現されてもなぁ」
め「ご主人、こんな格言があります」
主「一応聞いてやろう」
め「あたって砕けて掘られろ、と」
主「お前全然勉強家じゃねーか」
め「では早速本番ですね。めいど、ここらで去りますのであとは若いお二人で」
主「ラジー賞確定な映像残してたまるか!!」


384 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage;saga] 投稿日:2010/11/17(水) 00:09:49.19 ID:lihw6QU0
男「で、何で俺は縛られてるんだ」
女「それは勿論、こんなお題が出たあとだもんっ。えへへ」
男「何を楽しそうに身をよじって感動を表現してるかわからないけど先に言うよ? 俺はそういうんじゃないから」
女「そういうんじゃないからいいんだよぉ〜!」
男「力説されても」
メ「主様。ある意味不発に終わった主さんへ対する皆さんのフラストレーション。誰かが解消せねばならぬのです」
男「嫌な尻拭いだな!?」
メ「大丈夫です。ぬぐわれるのは主様ですから」
男「うまいこと言ったつもりかてめぇ!?」
女「拭うだけで終わるかなぁ」
男「なんで嬉しそうに呟いてるのさ! いや、ちょっと今回ひどくないか、展開的にさ!!」
メ「安心してください。何もスタローン級をぶつけたりしませんよ」
女「そうだよ。適任の人を用意したから」
男「何ら安心できる要素のない二人からのお墨付きなんだけど」
メ「では登場していただきましょう。本日のホリススムくんです!」



妹嬢「……え? は? な、何故ここで私なんですか!!?」
女「さ! がんばって!」
妹嬢「何を頑張れと!?」
メ「勿論ナニを」
妹嬢「ちょ、ま、何で私にまで飛び火してるんですか! 巻き込まないでください、最近触れられなかったのに!!」



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