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意地悪なメイド4.5
64 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/31(月) 03:27:34.90 ID:AXRqjooAO
メ「いちゃいちゃなんてしてないのに!」

男「させてくれてもいいだろ」

メ「百億万円要求しますが」

男「単位が小学生だな!」

メ「つまり実質私とのいちゃいちゃフラグなんて無かったんですよ」

男「マジか」

妹嬢「そこで私の出番ですね。私ならいくらでもいちゃいちゃなり可愛がるなりしてくださって結構ですから」

メ「なるほど。ショタ枠ですね」

妹嬢「生えてませんからね!?」

男「お前もショタが何か理解する程度には俗っぽくなったな」

妹嬢「屈辱です……」

男「いや、とっつきやすくていいと思うんだが」

妹嬢「誉れです!」

メ「最近安定して色物路線に……」


65 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/31(月) 03:34:14.59 ID:AXRqjooAO
男「で、結局メガネなんだな」

妹嬢「兄さん。……素敵です」

男「ありがとう。でもとりあえず暑苦しいから離れなさい」

妹嬢「離れたらメガネな兄さんを堪能出来ないじゃないですかっ」

男「近くでないと堪能出来ないのかお前は」

妹嬢「むしろこちらを堪能していただきたく……」

男「お、動きがあったぞ。あれが相手か」

妹嬢「……兄さん分かっててやってません?」

男「うお。マジでイケメンだ。すげぇ手慣れてる感じで隣に座ってるし」

妹嬢「メイドさん。なんだかよそよそしいですね」

男「割と人見知りするからなぁ。……しかし絵になる二人だな」

妹嬢「我々も仲睦まじい夫婦に見えますかね?」

男「下手な変装して柱からコソコソカップルを覗き見する夫婦が仲睦まじいかどうかは判断しにくいぞ」


69 名前:NIPPERがお送りします [] 投稿日:2011/02/03(木) 01:28:29.96 ID:R+SHJrVN0
男「む。なんか立ったぞ」

妹嬢「デート開始というところでしょうか」

男「……どうせ数分ともたずに帰るんだって。あいつはそういう奴だ」

妹嬢「確かにそうかもしれませんね。私もその情景が浮かばないです」

男「だよな! だよな! まったく、見栄張ってるんだろうよ、どうせ」

妹嬢(まぁ待ったくをもってそのとおりなのですが)







男「おい。なんか二人して普通に買い物してないか」

妹嬢「多少、店舗のチョイスが通常のカップルのそれとは違いますけれどね」

男「くっそ、あんなイケメンのくせにメイトとか虎穴とか普通に楽しみやがって。もっとドン引きとかしろよ!」

妹嬢「兄さん、抑えてください。ただでさえ我々は浮いてるんですから騒いで目立つのは得策ではないかと」

男「目立つような変装させられた側としてはその意見は非常に遺憾に感じるんだけど」




男「今度はおしゃれなオープンテラスでお昼か」

妹嬢「恐らく彼のセンスでしょうか。いいお店を選ばれてますね」

男「俺だってあれくらい選べるぞ」

妹嬢「ではせっかくですし私といきませんか?」

男「そんなことよりあいつが普通に楽しそうなのが意外っつーか腹立つというか」

妹嬢「……兄さん、私だって怒ることはあるんですよ?」

男「まぁお前とはまたいずれ行くからそれでいいだろ」

妹嬢「約束ですからね!? 絶対ですからね!」

男「だから大声出すなっての!?」


70 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/03(木) 02:10:46.67 ID:kgwYkXJAO
男「おいおい。とうとう映画まで見ちゃってるよ」

妹嬢「二人きりで暗い映画館。何か間違いが起こってもおかしくありませんね」

男「俺達も行くぞ! 好き勝手させてたまるか!」

妹嬢「兄さんと初めての映画……是非!」




男「まさかのアニメ映画だったな」

妹嬢「色っぽさの欠片もありませんでしたね。はぁ」

男「いい事だろ。変な雰囲気にならずに済んだんだしな」

妹嬢「そうでしたね。あら、次はアミューズメントパークに向かわれてますね」

男「ああ、多分ゲーセンで遊ぶんだろ。で、相手のイケメンほっぽりだして嫌われるパターンだな」

妹嬢「先程から兄さんが必死に見えるのは何故でしょうね」

男「実際必死なんだよ! くそ、あんなやつの面倒見れるのは俺だけなのに」

妹嬢(素直に独占欲を出せないあたり、まだ私にも部があるのでしょうかね)






妹嬢「まさかの展開ですね」

男「ゲーマーでもあるのかよ。あのイケメン野郎」

妹嬢(メイド長には彼女に合わせた人材の用意を頼みましたがまさかここまでとは)

男「二人して普通に楽しんでやがる……くそ、いっそ俺が乱入して!」

妹嬢「さすがにバレますから抑えてください」

男「ぐ、ぬぬ」


71 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/03(木) 02:20:17.92 ID:kgwYkXJAO
男「とうとうディナーか……」

妹嬢「そこそこにはお洒落なお店ですね。手頃なお値段ですし肩を張らないで済みそうです」

男「お前からしたら世界のほとんどが手頃な店だろ」

妹嬢「まさか。そのような世間知らずでは財閥の経営なんてやっていけませんよ」

男「箱入り娘ではいられない、か。俺のせいでもあるか。悪い」

妹嬢「気にしないでください。それより二人はまだ一緒に居られるようですよ」

男「何!? 解散じゃないのか!」

妹嬢「はい。……しかしこの後となると」

男「おいおい、マジかよ。嘘だよな」

妹嬢「彼女とて一人の女性ですし、あるいは気変わりなどがあっても不思議ではないかと」

男「……」

妹嬢「ですが兄さん。私は絶対に兄さん一筋です。例えどんな素敵な方が現れようと私には兄さんしか……」

男「ふ、ふふふ」

妹嬢「……あの、聞いてらっしゃいます? 兄さん?」

男「もういい。乱入してくる」

妹嬢「な、何を突然!」

男「許してたまるか、そんなもん! あいつはそういうんじゃないんだからダメなんだよ。他のやつなんて絶対合わないって教えてきてやる!」

妹嬢「めちゃくちゃな……」

男「知ったことか!」

妹嬢(ここまで兄さんが取り乱すなんて。いえ、これはうまく利用すれば……)


73 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/03(木) 21:06:32.41 ID:nLm5svsGo
方や就職難民、方や休日は疲れて眠るだけ
ネオリベが闊歩する世の中じゃダメダメ
資本主義「国家」であることを経営者は胆に銘じないとね


76 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/07(月) 01:06:34.07 ID:pQmgJyGAO
男(別にあいつが誰と付き合おうが関係ないけどなんかこう、俺の知らない奴と勝手にってのが気に入らないっていうか、本気なのかもわからんし何より普段みたいに男相手に嫌がらないし……ああもう!)

妹嬢「兄さん、兄さん! 待ってください。本気ですか、ずっと覗き見してたことがバレますよ?」

男「本気だっての! お前は黙ってろ!」

妹嬢「ひゃぅ! ……兄さん……」

男「っと、悪い。お前は何も悪くないよな。ごめん」

妹嬢「いえ、ですが、その……」

男「嫌われたって構わねぇよ。なんかとにかくムカつくから行く。それだけだ」

妹嬢「……ではもう止めません。ですが最後にすぐに怒鳴りこまず、近くでお話を伺ってみてください」

男「なんでだ?」

妹嬢「訳は後で話しますから。お願いします」

男「……。わかったよ。そうする」

妹嬢「では、私はこちらでお待ちしてますので」









妹嬢「はぁ……」

メイド長「良かったのですか? お嬢様にとっては好機だったかと存じますが」

妹嬢「ええ。そのまま怒鳴りこんでいただければあるいは二人の仲も変わっていたかもしれません」

メイド長「では何故? わざわざここまで回りくどく手筈を調えられたのに」

妹嬢「わかりません。ただ兄さんが後悔されて悲しまれる姿を思うと……ああ言うしかありませんでした」

メイド長「そうですか。私個人としましてはこの結末で良かったと思いますが」

妹嬢「ふぅ。自分に何よりも素直になれれないものですね」

メイド長「それもまた人である事の証かと」

妹嬢「こんな私が、ですか」

メイド長「そんなお嬢様だから、ですよ」

妹嬢「……ありがとう」

メイド長「いえ」


77 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/07(月) 01:21:43.42 ID:pQmgJyGAO
男(くそ、普通に楽しそうに会話なんて。俺相手ならすぐ喧嘩腰か意地悪に発展するのに。やっぱイケメンか、お前もイケメンがいいのかよ)



イ「いやぁ、メイドさんは面白いね、本当」

メ「そちらこそ。久しぶりに男の人と喋ってて楽しいです」

イ「そう? 光栄だな。何ならこの後も一緒に……」

メ「いえ、すみません。今日はそろそろ帰らせてもらおうかと」

イ「そうなの? さっきはまだ喋りたいって言ってくれたのに」

メ「ん……何ていいますかね。すごい楽しいんですよ、ええ。新鮮だったし、実際」

イ「だったらまだまだ足りないでしょ。俺がいっぱい埋めてあげるよ、メイドさんの心とかさ。……なんて、くさかったかな」

メ「ええ、かなり」

イ「あちゃ、失敗したかぁ」

メ「大失敗でしたね。ただ、ええ……ごめんなさい」

イ「ん? 何、急に」

メ「もったいないですね。あなたみたいな方は」

イ「そんな事ないよ。メイドさんは自分を過小評価しすぎなんだって。俺は好きだよ、メイドさんみたいな人」

メ「それは……」

イ「女の子としてだよ、勿論。正直言えばこのまま帰らせたくないんだ」

メ「……」

イ「ああ、けどその、ね。下心がないって言えば嘘だけど、ただ話をさせてくれるだけだっていいんだ。それくらい気に入っちゃったんだよ」

メ「……」

イ「会って急にこんな話したのは初めてなんだよ。これは本当。だからさ、今晩は……」

メ「あー、勘違いされても困るんでハッキリ言います。私、あなたみたいな人はタイプじゃないんで」

イ「……遠慮なしだね」

メ「ぶっちゃけますと、“私みたいないい女には”もったいないんですよ、あなたでは」

イ「言ってくれるね。気に入ってたのは本当だけどそこまで言われるとさすがにこっちも色々言いたくなるよ」

メ「構いませんよ。無理矢理に合わせようと趣味も話題も用意してくださったようですが余計なお世話です」

イ「……」


78 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/07(月) 01:55:50.19 ID:pQmgJyGAO
メ「楽しかったのも新鮮だったのも本当ですが、やはり違うんですよね」

イ「何がかな」

メ「今日一日、冒険半分実験半分で来ましたが、やはりあなたの相手など私には役不足で。何が私に合うか確認するいい機会になりました」

イ「つまり何? 俺は当て馬か何かにされた訳? ……ふざけんなよ」

メ「ふざけてはいませんがね。ただ確かにその点に関してはこちらに非がありますので謝罪します。すみません」

イ「腹立つね、そういうの。なんか怒りとか通り越して呆れるレベルだけど」

メ「ならばそんな相手に引っかかったこの日はただ不運だったと諦めてください。私はあなたを好きにはなりませんので」

イ「あっそ。……はぁ、無駄な時間を使わされたよ、全く。じゃあね、せいぜいイイ男でも見つけなよ」

メ「お疲れ様でした。ご心配なく。既に心当たりはありますので。それでは良い夜を」

イ「……ちっ」

メ「……」






メ「ぶはぁ、心臓に良くないわー、こういうの。逆上されたらどうしようかと思った」

メ「しかしまぁ、やらかしたかなぁ。別に悪い人じゃないんだからあそこまで邪険に扱わないでも良かったかも」

メ「けど、ま。仕方ないか。これだけ時間をかけても心は動かなかったんだし」

メ「さ、帰って仕掛けといた盗聴器で主様のヤキモキした様子でも思い浮かべてニヤニヤすっかな! いざ行かん、我が家へ!」






男「あー、う。その、あれだよな。これって俺、自惚れていいんだよな」

男「……だぁ! いいや、とにかく帰宅だ帰宅! 盗聴器とかいう物騒なもんは回収して説教だ!」

男「あと盗聴器越しじゃなく直接どれだけヤキモキしたか教えてやるか。ったくあいつは本当に世話をかけさせるっつーか心配ばっかさせるっつーか」





妹嬢「兄さんてばあんな嬉しそうに」

メイド長「選りすぐった役者だったのですが。役立ちませんでしたね」

妹嬢「彼はよくやってくれましたよ。あまり責めないように」

メイド長「お嬢様が仰るなら」

妹嬢「さて、今日一日を空けた分の穴埋めに参りましょう」

メイド長「はい」


79 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/08(火) 02:02:24.80 ID:bXF9SUfAO
バタン

男「……」

ガサガサ

男「よし。早速再生するか。さすが人気女優、パッケージ詐欺で終わらなさそうだな」

男「窓よし。ドアよし。天井よし。……盗聴器類もさっき調べたとこだし大丈夫だろ。てな訳でいざ、再生!」

メ「『淫蜜劇場〜濡れた一夜〜』とはまた今季いちおし作品じゃないすか」

男「そうなんだよ。まさか借りられるとは思ってなくてな。いやぁ、持つべきものは友……じ……」

メ「ああ、お気になさらず。ズボン下ろされたんですからしっかりシコシコしてくださいね」

男「……」

メ「あ。これですか? 妹嬢さんから強請っ……げふん。借り受けた光学迷彩スーツの試作品だそうで。案外マジでバレないもんなんすね、いやはや科学すごい」

男「……お、おお、おまっ」

メ「しかし主様。私が言うのもなんですが、たまの休みのそれも昼間からこんなのはどうかと思いますよ? よ、このエロ魔人!」

男「お前ってやつはぁぁぁあああ!!?」

メ「おお、今更恥じらって隠されても困ります。ビデオ撮ってあるんですから」

男「いやぁぁぁああああ?!」


80 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/08(火) 02:06:47.83 ID:bXF9SUfAO
友「災難だったね」

男「あれほどまでに情けなくて死にたいと思う瞬間ってあるんだな。いっそ心臓発作とか起これば良かったんだが」

友「失敗したあとがあるのが人生のつらいところであり、いいところだよ」

男「知った風な口を。お前だって同じ目にあったらそんな台詞吐けまい」

友「僕だってそういう経験あるよ? 男の子なわけだし」

男「お前もオ○ニー姿を盗撮されて散々バカにされた挙げ句、ホモサイトに動画上げられたのか!?」

友「ごめん、そんな明らかに想定の範囲外かつ社会的にアウトな経験まではないよ」


81 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/08(火) 12:05:29.57 ID:fATkJop40
なんという鬼畜なメイド…いいぞもっとやれ


82 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/08(火) 21:26:35.06 ID:hPUl40LGo
逆襲あるのみ


83 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/08(火) 22:54:35.27 ID:MwmrzH1Zo
最早、意地悪の域を脱してるような・・・
女→男でも家庭内DVは成立するというに


84 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/09(水) 02:29:48.35 ID:dXJz2c6AO
メ「主様〜」

男「……」

メ「主様の好きなフリフリなメイド服とか来てみましたよ〜」

男「……」

メ「だからそんなツンケンしないでこっち見てくださいよ〜」

男「……」

メ「……」

男「……」

メ「主様は短小」

ガンッ!

メ「ひぅ!?」

男「飯。勝手に食え」

バタン

メ「……こ、怖かったぁ。私の分も作ってくれるだけまだありがたいんですけど。さすがにやりすぎたか。よし、たまには素直に謝ってやるか」

ガチャ……ガチャガチャ

メ「あ、あれ? 鍵なんて掛かってたっけ。おーい、主様ー」

ドンドン

メ「昨日の件はちょっとした出来心だったんですって。いつもの意地悪みたいなもんじゃないっすか。謝りますから出てきてくださいよー」

・・・・・・。

メ「あらら。完全に無視すか。……うぅむ、まぁ大丈夫でしょ。その内許してくれるはず」








メ「……のはずだったのに」

男「……」

メ「主様、あの。3日もまともに口を聞いていただけないとさすがに不安になると言いますか」

男「……」

メ「ハッキリ怒っていただくならまだしもこういうのは個人的にこたえるなぁというか悲しいというか」

男「……」

メ「いや、だからその、マジですみません。多分もうしませんから許してください。ていうか許してよ!」

男「……」

メ「なんすかこんなねちっこいやり方でさ! ハッキリ言ってくれるならまだしもこういうのは陰湿で良くないっす!」

男「……」

メ「だからここは男らしくズバッと私を許してむしろ珍しく謝ったことを誉めるとか昇給すら有り得る話になるとかね!」

男「……っせぇな」

メ「へ?」

男「……。何でもねぇよ。寝るから起こすなよ」

バタン

メ「あ、あの……あれ。もしかして本格的にヤバい?」


85 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/09(水) 02:35:54.00 ID:dXJz2c6AO
男「無視する?」

委員長「そう、それだけで効果あると思うわ」

男「けどそういう陰湿なやり方はなぁ」

委員長「意地悪が困るから懲らしめたいんでしょ? だったらやってみなさい」

男「うぅん。懲らしめたいっていうか単純に頻度を減らさせたいというかもう少しやり口をマシにさせたいというか」

委員長「そんなだからつけあがるんじゃない。いいから試してみなさいよ」

男「まぁ、委員長がそう言うなら……」







ドンドン

『主様〜! 主様〜! ごめんなさいってば! ねぇ、主様ー!』

男「むぅ、結果キツいな、これ。サクッと叱って終わりにしたいんだけど……」






委員長『いい? 三日間、とにかく続けなさい。それで四日目は友くんの家に無断で泊まりなさい。後は帰れば全部うまくいくわ』





男「なんて言われてるしな。けどま、たまにはいい薬になるだろ。明日までの我慢我慢、と」


86 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/09(水) 02:49:45.62 ID:dXJz2c6AO
男「さて。本当に無断外泊してきた訳だが。こんなんで効果あるんかね? ま、モノは試し。ダメなら今日あたり許してやるか」

ガチャ

男「ただーい……」

ガバッ

男「のわ?!」

ドサッ

男「あいたたた……なんだよ、いき……な、り……?」

メ「主ざばぁぁ〜、うぁぁあ〜ん! 捨でないでぐだざいぃ〜、ごめんなざぃぃ〜! うぁぁ〜ん!」

男「お前、何泣いて」

メ「だっで主ざば、ぎゅうに帰っでごないじ……ずびび。私、意地悪ばっかりで、愛想づかざれぢゃっだど思って……」

男「……はぁ。バカだな、お前は。お前みたいなのは俺んとこ以外では生きてけないんだから捨てる訳ないだろ?」

メ「ずず……本当でふか?」

男「本当だ。けど確かに前のはやりすぎだからな? かなりショックなんだぞ、あんなの」

メ「……ふぁい」

男「別にお前の意地悪は今に始まったこっちゃないし、怒りはするけど捨てたりはしないさ。だけど俺だって人間なんだから限度はある。そこはわかっておけな?」

メ「あい……」

男「んじゃ説教おしまい。安心したか?」

メ「しました。……主様」

男「ん?」

メ「ごめんなさい」


87 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/09(水) 02:55:31.99 ID:dXJz2c6AO
男「おう。あ、でも一個だけ罰ゲームな」

メ「えぅ?」

男「三日前だったかに着てたフリフリのメイド服。あれを今日一日着ること。あとその衣装で膝枕一回な」

メ「む……了解っす」

男「ありゃ。珍しく素直だな」

メ「ええ。膝にゴツゴツのサポーター付けてくるんで期待しててください」

男「むしろ罰ゲームはこっちか!?」







なんて言いながら普通に膝枕してあげたとかあげてないとか。
そして次の日……




男「おいメイド、なんだこれは!」

メ「主様の為に不肖わたくしめが主様の靴ひもを左右共に結んでおきました。えっへん」

男「左右共に別個に結べよ! なんで全部ひとまとめなんだよ!? ああもう、朝の貴重な時間がぁ?!」

メ「主様」

男「なんだよ!?」

メ「ふぁいと」

男「満面の笑みで中指立てながら言う台詞じゃないねぇよぉぉおお!?」





結局、いつも通りな訳で。


88 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/10(木) 20:05:24.68 ID:7F+ZPwYRo
本当に反省してるなら、お前もやってみせろ
・・・・・・分かりました・・・・・・・・・・・・んっ・・・ああっご主人様ぁ
見るだけで我慢できるかぁ!!
もっと、もっとご主人様、もっとお仕置きしてください

な展開は? あれ? どこ〜?


89 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/10(木) 23:49:52.52 ID:7oo78wPno
主様は本当はお仕置きされたい人だから仕方がない


91 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/14(月) 01:47:38.90 ID:d7IqZl0AO
男「本当に反省してるならお前もやってみせろ」

メ「パワハラですか」

男「ぬ、ぐ。そ、そこは誠意というか忠誠心というか」

メ「主様の中で誠意とは身体で払えば成り立つものなんですか」

男「そういう訳では、えぇと」

メ「仮にそうすることで主様がわたくしめに手を出されるという魂胆ならば非常に悲しく思います」

男「が、我慢するかもしれないぞ」

メ「ならばその自制心を最初のこの段階できかせていただきまして、謝罪を受け入れてくださるものと存じます」

男「……お、おう」

メ「では改めまして。主様、この度は申し訳ありませんでした」

男「うん、その……反省しろよ」

メ「はい」

男「……」

メ「……」

男「こういう時だけは頭回るよね」

メ「貞操観念がしっかり植え付けられておりますので」


92 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/14(月) 01:54:23.77 ID:d7IqZl0AO
男「貞操観念て事はどんな相手なら許すんだよ」

メ「はて。そんな人物がこの世に居るものですかね」

男「理想高そうだな、おい」

メ「少なくとも合格点が80点とするなら主様は2ミクロですね」

男「もはや単位が違うもんな」

メ「それにです。私だって好きになった人以外はやっぱりこう、嫌です」

男「でもお前ってば男嫌いなんじゃないかってくらい野郎と交流ねぇじゃん」

メ「私は主様と違って誰にでもケツを振るような賤しいメス犬ではございませんので。食い荒らす狼ですから」

男「主に食い散らかしてるけどな。ていうか俺だってケツ振らねえしメス犬でもねぇよ!」

メ「ドMのくせに」

男「俺は攻めだ!」

メ「今全世界から物言いが。審議が必要かと」

男「世界レベルで?!」

メ「だって主様が攻めてる姿より受けてる姿のがしっくりきますし」

男「くるかぁ!? ……こないだろ? え、こないよね!?」

メ「この空気が世界の答えですよ」

男「嘘ぉ?!」


93 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/02/14(月) 02:20:08.17 ID:d7IqZl0AO
メ「そして主様がお尻を振った時一番に食いつきそうなのは妹様ですね」

妹嬢「しません! 私もですが兄さんだってそんな事するはずありません!」

メ「想像だけでもしてみてくださいよ」

妹嬢「想像なんて出来る訳……が……」

メ「妹様?」

妹嬢「……」

メ「妹様。お鼻から兄妹愛がだだ漏れてますよ」

妹嬢「ち、違いまふ。これは、ほの……心の高ぶりといいまふか、興奮はめやらふといいまふか」

メ「全くを持って違わないことだけはわかりました。下半身もギンギンですね」

妹嬢「はえてまひぇん!」

メ「鼻押さえながら怒らず大事な場所を押さえながらでよいですよ」

妹嬢「押ひゃえまひぇん!」

メ「うんうん。もはや隠せないサイズですしね」

妹嬢「あなたって人はぁ!?」

メ「興奮すると止まりませんよ、兄妹愛が」



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