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新ジャンル「犬女」
163 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 14:22:19.25 ID:ELb61S4b0
友「HAHAHA♪ 待て〜いいぬ〜」
犬「犬はいつでも全力疾走です」

だだだっ

友「ようし、俺も本気出しちゃうぞ〜」





友「俺たちは朝日をバックに河川敷を小一時間程走った」
男「朝っぱらから何やってやがる」
友「疲れた、疲れたとも。充足感があった」
男「酸欠状態でまともな思考ができなかっただけじゃないのか?」


164 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 14:31:36.17 ID:ELb61S4b0
友「程よく疲れたところで腹が減ったな。朝飯食おうや」
犬「私はドッグフードを食べません」
友「犬なのにか」
犬「最近の犬はいい物を食べてるものですよ」
友「そんなに懐具合もよくないぞ」
犬「別の人にすればよかったですかね」
友「聞こえたんだぜ?」
犬「はて。何か言いましたか、私」





友「なんやかんやで、俺は一心不乱に中華鍋を振るっていた」
男「そうかい」
友「最近の犬は餡かけチャーハンを食うんだな」
男「犬というか人間なんだろ?」


165 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 14:34:24.71 ID:rIDZ2B4kO
女「ムグムグ…」
犬「ぬぬぬ…」
女「ムグムグ…」
犬「…あのねあのね」
女「ムグムグ…なに?」
犬「お箸がね上手く使えないの」
女「そう、でも犬食いはダメよ」
犬「キューン…」
女「はぁ、これを使いなさい」
犬「わーい…なにこれ?」
女「握力弱い人用箸、ユニバーサルデザインよ」
犬「パクパク…食べれるの食べれるよ」
女「そう」


166 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 14:48:59.13 ID:ELb61S4b0
友「どうだ? 俺の渾身の作品、美味いか? グゥレイトか?」
犬「いまいちですね」
友「俺の全力がそこにあるんだ。もっと味わってから評価してくれ」
犬「いえ。熱くて食べられないんですよ」
友「犬なのに猫舌だと?」
犬「犬ですが猫舌です」





友「季節外れもなんのその、扇風機を物置から取り出していた」
男「冷ますのにそこまでするこたぁない」
友「強風過ぎて、せっかくのあんが吹っ飛んじまったがな」
男「ただのチャーハンになったんだな、わかる」


167 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 14:58:58.15 ID:ELb61S4b0
友「このグレートタイフーンですっかり冷めたことだろう」
犬「今度は冷たすぎてお腹をこわします」
友「抜かった……ガスバーナーで炙るか?」
犬「それには及びません。食べたことにします」
友「そうか」
犬「ええ」





友「気づいたら、その冷たくなったチャーハンを黙々と食っていた」
男「暗にまずかったと言われてたんじゃ?」
友「我ながら美味い、美味すぎる物を作ったもんだ」
男「冷めても美味いチャーハン、ちょっと興味が沸いてきた」


168 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 15:10:52.60 ID:ELb61S4b0
友「朝飯も食った。俺は学校に行くという任務がある。お前はどうする?」
犬「犬らしく散策してきます」
友「そうか。日が暮れるまでに帰ってくるんだぞ」
犬「了解致しました」





友「今生の別れではあるまい、そうやって俺たちは別れた」
男「お前、なんだかんだいって状況を受け入れてるじゃないか」
友「付和雷同、唯唯諾諾、それが俺のモットーだ!」
男「自信満々に言うことか!」


169 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 15:27:25.81 ID:ELb61S4b0
友「そうそう。くれぐれも車に気をつけろよ」
犬「そちらこそ、通り魔にお気をつけて」
友「言うようになったじゃないか」
犬「お互い様です」





友「などと軽いジョークを飛ばしたりしたもんだ」
男「たった一晩でそこまで関係を築けるとはな」
友「ふっ、言ったろ? 俺はコウモリなのさ!」
男「お前を友人にしておいて不安になってきた」


172 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 15:36:19.78 ID:ELb61S4b0
男「そこまで言うほどの犬、か。見てみたくなってきた」
友「いいぜ。うちに来いよ」


男「で、俺はいつまで玄関で待てばいいんだ?」
友「犬が帰ってくるまで夕べの話をしておこうじゃないの」
男「わかった。勝手にあがらせてもらう」


174 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 15:47:40.03 ID:ELb61S4b0
友「月並みだが、ルールを決めておこうと思う」
犬「そうですね」
友「最低限のルール、それを今からホワイトボードに書き込んでいくぞ」
犬「質問いいですか?」
友「おっと、ホワイトボードが何故あるかなんて質問は却下だ」
犬「そう、ですか」





友「その時書き込んだルールがこれだ!」
男「真っ白、フリーダムってことだな?」
友「イージーミステイク! 消してたんだった」
男「頭を抱えんでいい。説明を頼む」


175 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 15:58:58.71 ID:rCgIHZvp0
だんだん犬と友よりも男と友がメインになってきたな


176 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:01:54.25 ID:ELb61S4b0
友「食事は一日三食しっかりと! よく噛んで食べること!」
犬「わかりました」
友「電柱にマーキングしないこと! 業者さんが大変だからな」
犬「私、そこまではしたない犬ではありません」
友「それを聞いて安心した。あ、しっかりトイレでしてくれよ」
犬「心得ております」





友「いろいろ挙げていったが、これだけは守ってもらわにゃ困る」
男「なあ、それはなんのルールなんだ?」
友「友と犬のお約束条項だ」
男「もう少しまともなルールはないのか?」


177 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:07:44.90 ID:ELb61S4b0
ガチャッ

犬「ただいま戻りました」
友「帰ってきたか」
犬「はい。そちらの方は?」
友「ああ。俺の腐れコバンザメの

どぐしゃ

男「友人の男だ」
友「男よ。無抵抗のやつを殴っていいという法律、誰が決めた?」
男「逆に聞く。名誉毀損のやつを殴ってはいけないなんて誰が決めたんだ?」
友「てめえ……」
男「やるしかないか?」
犬「なるほど。相思相愛の中というわけですね」
友・男「誰がこんなやつと!?」


179 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:23:05.58 ID:ELb61S4b0
男「噂の犬とも会えたことだし、帰る」
友「もう帰るのか?」
男「腐れなんとかと言われて帰らないやつがどこにいるんだ」
友「右頬がまだ痛え……塩持ってこい塩!」
犬「塩ですか?」
男「いらねえよ。じゃあな」

ガチャン

男(自分のことを犬とか言っていたが、何者なんだ? 一見したところ悪い子には見えないが。
  まあいいか。友、がんばれよ)


180 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:26:48.24 ID:rIDZ2B4kO
女「…完成ね」
犬「わーい…なにが?」
女「それを先に聞いておきなさい、絵よ」
犬「湖の?」
女「ええ」
犬「誰もいない?」
女「ええ、そうよ」
犬「誰も誰もいないままだよ?」
女「この絵はこれで終わりなの」
犬「クゥーン…寂しいの」
女「そうね」


183 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:30:11.84 ID:ELb61S4b0
友「さて、男のやつも消えたことだし、飯にしようじゃないか」
犬「そこで提案があります」
友「なんだ? 存分に意見を出してくれたまえ」
犬「土筆を採ってきたんですよ」
友「ほう……もう生える季節になったんだな」
犬「春ですからね」
友「おk。今日は土筆の天ぷらできゅっと一杯やろうじゃないか」
犬「いいですね。お酒はだめですけど」
友「野暮なこと言うない。俺たちの出会いを乾杯してないだろ?」


184 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:30:52.11 ID:rIDZ2B4kO
女「出掛けるわ」
犬「お散歩お散歩」
女「車よ」
犬「車でお散歩?」
女「少し遠いからね」
犬「キューン…留守番なの留守番なの?」
女「いいえアナタも来なさい」
犬「行くよついて行くよ」
女「そう」


185 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:32:53.32 ID:rIDZ2B4kO
犬「ねえねえ」
女「なに?」
犬「ここどこ、ここどこ?」
女「私のお父さんの山よ」
犬「走っていいの?」
女「ええ…至る所に崖があるけど」
犬「じっとしてるよ?動かないよ?」
女「そう」


187 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:35:32.98 ID:rIDZ2B4kO
疲れるなぁ…

女「…」
犬「あのねあのね」
女「なに?」
犬「その辺にねたくさんたくさん板があるけど」
女「あれは墓標よ」
犬「…」
女「たくさんあるでしょ?全部で60くらいかしら?」
犬「ムツゴロウ王国?」
女「そうだったら良かったのにね」


188 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:36:09.60 ID:ELb61S4b0
犬「まったくしょうがない人ですね」
友「なあに。黙っていりゃあ誰にもばれやしないさ」
犬「夕べから一睡もしていないはずなのに、元気な方ですね」
友「その点はご心配なく、学校でオール睡眠学習してきたからな」
犬「頭に白いのを突き刺しているのはそういうことでしたか」
友「白いの? 尖ったチョークがぶっ刺されてるじゃないか! 誰だこんなことしたやつは!」
犬「今の今まで気がついていなかったんですか……?」


189 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:39:19.76 ID:rIDZ2B4kO
別の書き手とはりあうよ!!

犬「…」
女「…」
犬「ねえねえ」
女「なに?」
犬「絵…捨てるの置いてくの?」
女「ええ、そのための絵だから」
犬「あのねあのね」
女「どうかした?」
犬「悲しいの」
女「どうして?」
犬「違うの、どうして悲しそうな顔してるの泣きたいの?」
女「…」


190 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:40:16.03 ID:ELb61S4b0
友「チョークのことはさておいて……今秘蔵の焼酎を出してやるからな」
犬「あ、そのことですが
友「よしよし。これが美味いんだ」

トクトクトク

友「さあ飲め」
犬「あのですね
友「俺はビンごといかせてもらうぜ」

ぐびっぐびっ
ブーッ

友「なんじゃこりゃあああ!!! ただの水じゃないか!」
犬「こっそり見つけてしまったので、水を入れ替えて置いたんですよ」
友「そういうことは先に言ってくれよ。俺の秘蔵っ子が……」


191 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:44:21.21 ID:rIDZ2B4kO
女「ほらあれが見える?」
犬「私ね目はねよくないの」
女「なら近くに行きましょう」
ザッザッ
女「ちょうどね」
犬「うん」
女「アナタがくる一年前かな」
犬「…」
女「一匹の犬がいたの」
犬「…」
女「その子は黒い毛が綺麗な犬でね、アナタの時みたいに持って帰ったの」
犬「…どうかしたの?」
女「気にしないで、たまにはしんみりしたいだけ」
犬「わかったの、続き話して?」


192 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:48:29.20 ID:rIDZ2B4kO
女「こんな話し始めてするわ」
犬「そうなの?」
女「昔に一人だけ話そうかと思った人はいたけど、ね」
犬「私が始めて始めて?」
女「ええ」
犬「続き続き」
女「とってもいい子だったその子はね」
犬「うんうん」
女「ある日ねいなくなったの」
犬「…お出かけ?」
女「違うわ、私がこの手で……」



女「…殺したの」


193 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 16:55:46.31 ID:rIDZ2B4kO
犬「殺したの?」
女「ええ」
犬「なんでどうして?」
女「なぜかしらね」
犬「私も…殺すの?」
女「ええ、いずれ」
犬「キューン…」
女「ついたわ」
犬「…これも絵なの」
女「ええ、黒い黒曜石の絵」
犬「寂しい絵なの誰もいないの」
女「そうね…これがあの子のお墓」
犬「クゥーン…」


196 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:08:51.10 ID:rIDZ2B4kO
見にくくなったなぁ…

犬「あのねあのね」
女「なに?」
犬「ここにある絵って」
女「ええ、そうよ」
犬「クゥーン…」
女「いずれアナタも入るのかしら?」
犬「うぅ…」
女「怖い?私が」
犬「う…あ…」
女「別に逃げてもいいわよ?」
犬「あの…ね」
女「そう、頑張りなさい」
ザッザッ
犬「あっ…」

犬「置いてかれたの…寂しいの…」


199 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:09:56.62 ID:ELb61S4b0
とにかく落ちる前に完結させてしまうか


友「高かった、そしてまだ全然飲んでなかった!」
犬「ルールとして、飲酒しないというのも加えておきましょう」
友「くっ!」
犬「そもそも私は飲めません」
友「はあ……しょうがないな。いくらか土筆を刻んで味噌汁で乾杯するか」
犬「そうしましょう。猫舌で飲めませんが」
友「その時はまたグレートタイフーンの活躍を見せてやろう」
犬「今度は吹き飛ばさないでくださいね」
友「あ、ああ……夏場が暑すぎて思わず改造しちまったのがまずかった。今になって後悔」


203 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:13:51.59 ID:ELb61S4b0
ガチャガチャ

友「よし! これで元の扇風機に戻ったぞ」
犬「お疲れ様です」
友「俺の手にかかればこんなのお茶の子さいさいだぜ!」
犬「ところで」
友「ハハハハハ! は?」
犬「お味噌汁はどうしますか」
友「……作るの忘れてた」


205 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:14:37.43 ID:rIDZ2B4kO
>>199 がんばるねぇ、私もやるか

犬「あう…寂しいの…」
友「やあ」
犬「誰?誰なの?」
友「あんまり君には意味がない人かな?」
犬「なにしに来たの?なにもないよここ」
友「きっとデウスエクスマキナが必要だろうからね」
犬「それなになに?」
友「物語を強引に終わらせる作者の魔法の手」
犬「…?」
友「ハハハ、わからなくていいよでも知りたいことがあるんだろう?」
犬「知ってるの?」
友「神様だからなんでも知ってる」
犬「教えて教えてあの人がなんで殺すのか」
友「なら急ごうか時間がないからね」


209 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:17:11.49 ID:rIDZ2B4kO
友「さてなにから話そうか?」
犬「この墓標の中の人はね人はねなんで死んだの?」
友「それはもう聞いただろ?殺されたのさ」
犬「なんで?」
友「それで正しい、答えは簡単さ…」



友「死ぬ運命だったから」


212 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:19:17.26 ID:ELb61S4b0
友「改めて、味噌汁で乾杯だ!」
犬「乾杯です」

ずずー

友「土筆の味噌汁も意外といけるな」

ずずー

犬「そうですね」


214 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:19:43.55 ID:rIDZ2B4kO
苦しいなぁ…

犬「運命?」
友「そう、君は彼女からなにを聞いてる?この子について」
犬「…黒い毛のいい子だったって」
友「それだけ?」
犬「うん」
友「なら欠けてる情報があるね」
犬「なにがなにが?」
友「それはね…」



友「その子はいわゆる狂犬病のキャリアだったのさ」


215 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:21:54.25 ID:rIDZ2B4kO
犬「狂犬病?」
友「そう、読んで字のごとくの病気さ」
犬「なんで?」
友「さあ?始めからそうだったとしか言えないね」
犬「…どうして殺したの?」
友「簡単さ、苦しんで欲しくなかったから」
犬「…」


217 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:23:22.73 ID:ELb61S4b0
友「食った食った。さ、寝るべ」
犬「寝る前に散歩に行きませんか」
友「腹ごなしにだな? 全力疾走は勘弁してくれよ」
犬「程ほどにしておきます。でも犬ですから忘れてしまうかも知れませんよ」
友「その時はその時だな」


221 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:24:47.77 ID:rIDZ2B4kO
犬「…あのねあのね」
友「おっとここから先は彼女と話しな」
犬「なんでどうして?」
友「さあてね」
犬「…」
友「ほら早くいきなさい間に合わなくなる前に」
犬「…うん」


225 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:27:40.35 ID:ELb61S4b0
だだだっ

友「うおおお!!! 待てこいつううう!!!」
犬「私を捕まえてみてください」
友「は、早すぎる……ヤツの限界を超えろ、俺!」

だだだっ

友「はあはあ……も、もう限界だ」
犬「大丈夫ですか?」
友「カロリー、どんだけ消費したんだろ……」





友「すっかり疲れて夕べは爆睡しちまったわけだ」
男「重役出勤の理由はそういうことだったか」
友「思えば昨日は走りっぱなしだった」
男「あれか? 風になれると信じて走ってるのか?」
友「なんだそれ」


237 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:36:50.93 ID:ELb61S4b0
友「俺のライフはもう0だ。普通に歩いて帰ろうぜ」
犬「まだ走り足りないんですが、また明日にしましょうか」
友「……ああ」





友「とかなんとか言って、走って帰ったがな。ちなみに今朝も河川敷を全力疾走してきた」
男「そのままスプリンターにでもなっちまえ」


247 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:47:45.56 ID:ELb61S4b0
男「ところでお前のところに来た理由はなんなんだ?」
友「なんなんだろうな。あまり気にしてなかった」
男「それはお前が異常なだけだ」

犬「それは私から説明しましょう」

友「犬!?」
男「紛れ込んでたのか」
犬「はい。においを辿ってやってきました」
男「犬みたいなことをする」
犬「ですから犬ですって」


261 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 17:59:16.88 ID:ELb61S4b0
犬「友さんのところに来た理由はですね」
友「言わなくていい」
男「その意見には同意だ」
犬「え? 聞きたかったのでは?」
男「聞きたかったのは事実。だが、こんなだらしないやつのところに来たくらいだ」
友「おい」
男「相当な理由があると見た」
犬「そんな大きな理由はないんですよ」
友「どういう……ことだ?」


264 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 18:01:22.07 ID:ELb61S4b0
犬「だって私は犬ですから」
友・男「……」
犬「あれ?」
友「意味が」
男「わからん」
犬「ふむ……」

ガラガラ

先生「お前ら席に着けー、転校生を紹介するぞ……ともう来てたのか」
友「なん……だと……?」
男「こんなオチかよ……」
犬「本日付けで転校して参りました、犬○と申します」
友・男「……」
犬「あ、そこにいる友さんとは○○○の間柄です」
友「なんだってーーーー!!!!」

ざわ……ざわ……

男「そうか、○○○なら納得がいく」
友「わざわざ伏字にして、余計謎めいてくるだけじゃないか!」
男「よかったな友。彼女と末永く幸せにな」
友「伏字の中身を教えろ!」
犬「それは解釈に任せますよ」

友「ええい!!! 俺は認めん、認めんぞおおお!!!」


強引に締め


319 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/03/24(月) 19:00:03.06 ID:DOwOipMAO
犬「かぁいい服♪もらっていいのいいのかな?」
女「えぇ、お古で良かったら」
犬「ありがとう!すごく嬉しいよ」
女「それにこれなら外に放り出しても寒い思いしなくてすむわね」
犬「…」



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