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委員長「遅かったね」
- 1 :VIPがお送りします []
:2009/08/14(金) 16:27:45.33 ID:3+DB1KIrO
男「…」てくてく
委員長「うんしょ、うんしょ」
ドンッ!
男「いてっ」
委員長「きゃあ!?」
ばさっ、ドサドサ
委員長「いたい…」
男「うわっごめん!大丈夫?」
委員長「あ、はい。すみません…えーと」わたわた
男「これ?メガネ」スッ
委員長「あっどうも。ありがとうございます――男くん」
- 2 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 16:30:09.36 ID:3+DB1KIrO
男「たしかにこれは重いな、女の子では」ふらふら
委員長「はい…意地張らず最初から誰かに手伝ってもらえばよかったw」とてとて
男「……」
委員長「…」
ガララ
男「これでよし、と」どさっ
委員長「うん。ありがとう」
男「いやいや」
委員長「助かっちゃいました」にこ
男「(…)」
- 3 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 16:32:10.49 ID:3+DB1KIrO
男「(こうして見るとわりと可愛いんだな…この人)」
委員長「…男くんって」
男「えっ?なに」
委員長「いい人ですねぇ」にこ
男「…」
キーンコーン
委員長「あ、チャイム鳴りましたね。それじゃね」ふわっ
男「う、うん」
- 5 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 16:35:53.91 ID:3+DB1KIrO
〜放課後〜
男友「おーい男!」
男「ん」
男友「お前今日、女さんと二人きりだったよな?」
男「…はぁ?」
男友「『は』じゃねぇよ。仲良さそうに喋ってただろーがよ!見せつけるようにして」
男「…あー」
男「お前よく気付くなぁそんなこと。暇なやつ」
男友「いや結構目立ってたし!みんな注目してたって絶対!」
女友「なぁに?何の話?」ひょい
- 6 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 16:37:19.93 ID:3+DB1KIrO
男「わっ!?女友さん!」
女友「やっ」
男友「お前急に現れるよなぁ」
女友「へへーw二人が見えたから走ってきちゃった。男、パスっ」ぽいっ
男「ぐあっ?!…え、俺鞄?どーして?」
女友「それで、二人でこそこそ何の話さ?私もまぜてよw」
男友「こそこそしてねー。実は…」
- 7 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 16:38:04.67 ID:3+DB1KIrO
男友「…という話なわけだが」
女友「あーあれ!たしかに少し噂されてたかもねー女子の間でも」
男「げっ」
男友「ほらみろ!w」
女友「だってほら、珍しい組み合わせだから」
男友「ああ、確かに」
男「えー?」
- 8 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 16:40:38.74 ID:3+DB1KIrO
男友「でも顔は悪くねーよな?考えてみれば」
男「もういいよ…委員長の話は」
女友「…あれ?男くん」
男「はい?」
女友「もしかしてーw」ずいっ
男「うわ…何すか」
女友「…………好きなの?」
男「いや別に」
女友「あれ?そう」
男友「ほんとにそうっぽいな、今の反応は」
- 10 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 16:44:52.17 ID:3+DB1KIrO
〜別の日〜
委員長「男くーん!」ぱたぱた
男「ん?委員長?」
委員長「――ふぅ、追い付けないかと思ったw歩くの早いですねー」はぁはぁ
男「走らなくても良いのに…」
委員長「あの、帰るとこですか?」
男「うん見ての通り。何か用?」
委員長「少し話があるんです。聞いていただけますか?」
男「?いいけど…」
- 11 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 16:46:27.25 ID:3+DB1KIrO
委員長「男くん、こないだ休みましたよね?」
男「うん」
委員長「実は今、みなさんに200円ずつ協力してもらってるんですけど…先生のプレゼント用に」
男「プレゼント?」
委員長「ほら、もうすぐ終業でしょう?」
男「あーなるほど」
委員長「それでその集金を、たまたまその日にしちゃったんですね」
男「俺がいない日に?」
委員長「はい」
男「あー」
- 12 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 16:48:27.75 ID:3+DB1KIrO
男「つまり金よこせと。そーゆーわけね?」
委員長「…なんかニュアンスがあれですけど、平たく言えば」
男「ちょい待ってね」ごそごそ
(42円)
男「…」
委員長「…」
男「いくらだっけ?」
委員長「200円」
- 14 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 16:56:37.41 ID:3+DB1KIrO
〜男の部屋〜
委員長「…」
委員長「(どーして私、男くんの家にいるんだろ…)」
委員長「………//」
男『じゃ俺の家すぐだし、取りにいくよ』
委員長『え?でも…』
男『いーからいーから。それとも取りに来てくれる?』
委員長「…(男の子の家、はじめてだなー)」
委員長「(うー、落ち着かない)」ごそごそ
- 20 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:20:56.84 ID:3+DB1KIrO
>>14と>>15の間抜けました…
男「委員長?」
委員長「はひっ!?」
男「はひ?」
委員長「…変な声出ました」
男「これお茶。それと200円」チャリ
委員長「あ、はいどうも…」
男「緊張してんの?w」
委員長「若干してます…」
- 15 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:01:35.68 ID:3+DB1KIrO
委員長「あちっ」
男「あ、気をつけてねw」ずずー
委員長「あっはい!おかまいなく」
男「?」
委員長「…」
男「…」
委員長「(うー…)//」
男「(この人ちょっと変わってる)」
- 16 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:07:33.38 ID:3+DB1KIrO
委員長「…おしかけて。お金とって。お茶飲んで」
男「ん?」
委員長「なんかすごく嫌な人みたいです…私」
男「いやそんなことないよw」
委員長「…」
男「…」
委員長「男くん、いつもこんな簡単に女の子を家に上げるんですか?」
男「えっ?ひどい言われよう」
委員長「あっいえ…ただ、やっぱり私とは違うんだなぁって」
男「?」
- 17 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:12:12.24 ID:3+DB1KIrO
委員長「普段、あまり男の子としゃべらないんです。私」
男「あ、そーなん?」
委員長「…なんだか、緊張しちゃって」
男「男子と話すのが?」
委員長「女の子みたいにうまく話せないです。頭が真っ白になっちゃって…」
- 18 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 17:15:20.12 ID:3+DB1KIrO
男「今どき珍しいタイプだー」
委員長「…あ、でも男くん相手だとそうでも無いかも」
男「(それは喜んでいいのだろーか)」
委員長「だからね、なんか不思議な気分だなぁって」
男「そういうもんかね」
委員長「だってついこないだまで私たち、お話したこと無かったんですよ?」
- 19 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:17:22.24 ID:3+DB1KIrO
男「(初会話→次の日に家くる)」
男「…たしかにそう考えると、すごい進展の早さだ」
委員長「ね。…でも、遅かったですよね」
男「?」
委員長「だってもうクラス、変わっちゃうじゃないですか」
委員長「もう半年くらい前にお友だちになれたら良かったのにw」
男「…」
- 22 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 17:23:36.67 ID:3+DB1KIrO
委員長「(ずずー)」
男「…」
委員長「ふぅ。」
男「…」
委員長「さて」ガタ
委員長「そろそろ帰りますねw。お茶ごちそうさまです」
男「あ…んーとさ、委員長」
委員長「?」
男「さっきの話だけど…別に、遅いとかないんじゃないの?」
男「友だちになる時期とか。明日だって話せるし、第一俺たち
まだ来年同じ高校じゃんか」
委員長「…」
- 23 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 17:25:32.40 ID:3+DB1KIrO
男「と、引き留めちゃったね」
委員長「あ、いえ…」
男「帰るんだっけ?家までおくろーか」
委員長「え?でも私、電車通学ですよ?」
男「う…じゃあ、駅まで」
委員長「ふふwじゃ、お願いします」
- 24 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:26:23.49 ID:3+DB1KIrO
てく、てく
男「…」
委員長「…こうして歩くのも、はじめてかも」
男「ん?」
委員長「男の子と。二人、並んで」
男「あ、そーなの?」
委員長「うん。少しやってみたかったんです。こーゆーの」
男「…」
委員長「だから今、ちょっと嬉しいかな」
男「はぁ。よかったね」
委員長「よかったです♪」
てく、てく
- 25 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:32:21.58 ID:3+DB1KIrO
〜駅〜
男「さてと、次の電車は?」
委員長「えと…15分後みたいです」
男「ふむ」
委員長「…あの、帰らないんですか?」
男「ここまで来たんだ。来るまで待つよ」
委員長「えっ」
男「?」
委員長「あ、いえ…ありがとございます…//」
男「?」
- 26 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 17:32:54.19 ID:so0HdsI5P
なんか、いいな
- 27 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:35:59.17 ID:3+DB1KIrO
男「ここ、座ってよう」
委員長「あ…はい」
どさっ
男「…」
委員長「…」
男「…」
委員長「…」
男「…」
委員長「…」
男「(話題ねぇ…)」
委員長「(うー…)」
- 28 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:43:09.11 ID:3+DB1KIrO
男「…」
委員長「…」
アナウンス『…2番ホームを列車が通過します』
男「…あのさっ」
委員長「っ!なんですか?」
男「いやさ、どうして敬語なの?」
委員長「え」
男「前から思ってたけど。同じクラスで、タメなのに」
委員長「あー…」
- 29 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 17:47:27.61 ID:CdOwzMLz0
なにこれ、超いいんだけど
ドツボなんだけど
支援
- 30 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:53:18.27 ID:YFvInwFVO
ほうほうなるほど。
大いに期待す。
- 31 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 17:55:33.97 ID:3+DB1KIrO
委員長「なんでしょう…クセですかねぇ」
男「俺はタメ口で良いよ?」
委員長「…」
男「?」
委員長「…敬語って、なんだか形式上だけの付き合いって感じしますよね」
男「うん。なんかよそよそしい」
委員長「…私男の人とそうやって話したこと、無いかもしれないです」
男「うわぁ。筋金入りだ」
- 32 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:01:52.22 ID:CdOwzMLz0
化物語の羽川で脳内再生される
- 33 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:04:30.59 ID:3+DB1KIrO
委員長「でも私だって欲しいですよ。心を許せる異性のお友だち」
男「そらそうだよなぁ」
委員長「…」
男「…」
委員長「男くん」
男「ん」
委員長「……なってくれる?」
男「!」
委員長「あっ……!!//」ボンッ!!
委員長「す、すみません…私………」
男「いや…」
男「(やばい、ドキッとした…)」
- 34 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 18:05:20.54 ID:SB3rl1ENO
そっと見守ることにした
- 35 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:13:16.40 ID:3+DB1KIrO
委員長「//…あ、そういえば」
男「んん」
委員長「私も聞きたかったんですけど」
男「うん、なに?」
委員長「男くん、『委員長』って呼びますよね?私のこと」
男「まぁ、委員長だしね」
委員長「でも他にいませんよ?そんな風に呼ぶ人」
男「あ、そーなん?」
- 36 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:14:11.51 ID:3+DB1KIrO
委員長「はい。ですから私のことも、名前で良いですよ」にこ
男「あー…うん」
委員長「?」
男「…」
委員長「…」
男「…」
委員長「あの…私の名前、知ってます?」
男「!!」ギクッ
- 37 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:16:26.38 ID:EJne8Ld80
ジャギ
- 38 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:24:50.15 ID:3+DB1KIrO
委員長「…」シューン…
男「(やべえ…こんな顔→(´・ω・`)しとる)」
男「あっいや!ほら、あまりに委員長がハマり役だからさ!」
男「黒髪だし、メガネだし、勉強できるし…」
委員長「」チラッ
男「!」
委員長「…『女』」
男「え」
委員長「『女』ですよ…私の名前」
男「あ…」
- 39 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:27:24.17 ID:tgSm0SV1O
王道中の王道だな
大好物だ
- 40 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:29:42.06 ID:3+DB1KIrO
『――4番ホームに、電車が止まります――』
男「あ」
委員長「あっ」
男「来たみたいだね」
委員長「…」
すくっ
- 41 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:31:38.43 ID:TIO3ioaDO
草と斜線は甘え
- 42 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:31:43.00 ID:3+DB1KIrO
男「あっ!ちょっと待って委員…!」
委員長「…」
男「…じゃなくて、女さん。あの…怒った?」
委員長「…」くるっ
男「!」
委員長「明日から、ちゃんと挨拶してくれる?」
男「あ…うん」
委員長「じゃあ、許してあげます」にこ
男「…」
- 43 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:35:31.21 ID:3+DB1KIrO
女「でも、名前を忘れるのは失礼すぎますよ?」
男「マジですみません」
『―黄色い線の内側まで―――』
女「…ねぇ、男くん?」
男「?」
女「私たちこれから、長い付き合いになるかもね」
男「?…何を根拠に」
女「わからないけど。そんな気がしたの」
男「…」
『――ドアが閉まります―』
- 45 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:39:52.96 ID:3+DB1KIrO
プシュー…
女「じゃ、行きますね」
男「え」
女「今日はありがと。楽しかったですw」
男「あ…いや、こちらこそ」
…プシュー
女「(ま・た・ね)」ひらひら
男「…」ひらひら
…ガタン、ガタタン
男「…」
- 46 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/14(金) 18:45:23.31 ID:CdOwzMLz0
表記が委員長から女に変わってしまったか・・・
- 47 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:48:48.88 ID:3+DB1KIrO
どうも。こんなオナニー読んでくれてる人サンクスです
実はこの後二通りの展開を用意してます
大きく話を進めるか、それかもう少し学園生活続けるかどっちが良いかな?
休憩がてら夕飯食ってきます
- 48 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:52:45.08 ID:CdOwzMLz0
>>1
いてら
もう少し学園生活続けてほしいです
- 49 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 18:57:45.01 ID:VLlwSVG0O
このスレできちんと纏まるならどちらでも
- 50 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 19:06:40.63 ID:pm8xHJ4fO
なにこれ支援
- 52 :VIPがお送りします [] :2009/08/14(金) 19:14:24.78 ID:3+DB1KIrO
>>48
把握
>>49
わかった善処する 自慢じゃないが今まで完結しなかったことがないよ!
1000いったこともないが
>>50
ありがとう頑張る
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