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市松人形「私……呪われてますから」
527 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:12:03.05 ID:GTJxri1i0
以上で、

市松人形「私……呪われてますから」

は終了です。


ご支援くださった方、ご覧になられた方、
皆様に感謝御礼申し上げます。

特に夜通し付き合ってくださった方、
お疲れ様です。




……実は、ちょっとした後日談もつくってありまして、このまま投下してもよろしいでしょうか?


528 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:14:00.76 ID:9oTpjo7pO
>>527


続きよろしく


529 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:14:24.73 ID:MdOcArzo0
乙!
久しぶりにいいものを見た!

・・・まだあるの?
眠れないんですがwwwww


530 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:14:53.53 ID:ebpJX1tnO
そういうのうざいから黙ってはよ投下せえお願いします


531 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:15:19.88 ID:RrdbBoSH0

まだ寝れないのか、続きよろしくです


532 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:18:38.69 ID:GTJxri1i0
その前に、途中で出た疑問にお答えしておきます。

Q、美容師になるんじゃないの?

A、あれは「人形に話しかけながら髪を切っている」という男はキショイということで、
  男に、「それをやっているのは理由があるんだよ」という正当性のようなものを持たせるため、
  女や女友たちが勝手に勘違いしてるだけという設定です。
  
  わかりにくくてスミマセン。
  この説明もわかりにくですね。スミマセン。


では、後日談始めます。


535 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:22:27.79 ID:GTJxri1i0
【後日談】 〜After story〜



▼後日/夜/男宅

市「ハンバーグ……何度食べてもおいしすぎます……」ウルウル

男「おおげさだよ」

市「だって本当においしいんですもん!」

男「そうですか。ま、お口に合ったようで何よりだ」

市「なんで男さんのハンバーグはこんなにおいしいんですか!?」

男「実は俺のハンバーグは特別な調味料を使ってるから、ウマイはずなんだよね」フフン

市「特別な調味料!? 何々、何を入れたんですか!?」ワクワク

男「市への愛」

市「ふぇっ!?///」


536 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:23:19.01 ID:MdOcArzo0
なるほど、大量の砂糖か・・・


538 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:23:48.31 ID:GTJxri1i0
男「なーんて冗談だよ。実は俺のはひき肉じゃなくて、牛こま切れ肉を細かく切りたたいて――」

市「//////」

男「あれ。市、どうした?」

市「う、うるさいです! 男さんの変態! 助べえ! スケコマシー!///」タッタッタ

男「おい、市!? どこ行くんだよ!?」


539 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:25:28.64 ID:GTJxri1i0
▼某日/夜/男宅

男「市―。お皿取ってー」

市「はーい。……あっ!」ツルッ

―― ガチャーン!

男「うおっ! 大丈夫か!?」

市「うぅ……またやってしまいました」


▼某日/昼/男宅の庭

市「男さん、面白いの見つけました! これ見てください!」

男「どうした?」

市「ほら!このカタツムリの殻――」

―― ドゴォ。

市「足の小指ぶつけ○▼*#$%」ジタバタ

男「おいおい。大丈夫か……」


540 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:26:34.43 ID:jN0zM2RQ0
ドジっこかよ


542 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:27:43.44 ID:MdOcArzo0
「呪われてる」の解釈が違うものになったわけね


543 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:28:06.17 ID:GTJxri1i0
市「うわーん! 男さーん! 車に泥はねられたー!」ボロボロ



市「うわーん! 鳥のフンが落ちてきたー!」ボロボロ



市「うわーん! 野良猫にひっかかれたー!」ボロボロ




男「……なぁ市」

市「何ですか?」

男「今まで俺にかかってた呪いってさ……」

市「はい」

男「お前の運の無さが移ったんじゃないか……?」

市「……」

男「……」

市「……はっ!? 言われてみればそんな気がする!」


544 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:29:29.51 ID:GTJxri1i0
男「気がするじゃねぇ! この感染源が! 成敗してくれる!#」

市「し、知りません! 呪いのせいですー!」タッタッタ

男「待ちやがれ! もう逃がさねえぞ!」タッタッタ

市「知らないですー! 許してくださーい!」


545 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:30:40.14 ID:ebpJX1tnO
くそういちゃいちゃしやがって


546 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:31:55.25 ID:GTJxri1i0
▼某日/昼/コンビニ

―― ウィーン。

市「い、いらっさいませー!」

「マイセンライト、ボックス」ボソッ

市「へっ?」

「マイルドセブンのライト、ボックス!37番のヤツだよ!#」

市「は、はいっ! 少々お待ちください!」アセアセ




男「すみません。アイツまで雇ってもらっちゃって」

男「こんな事情ですから他じゃ頼めなくて……」

店長「いいのよん。人形から人間にだなんて素敵じゃない」

店長「普通なら信じられない話だけど、私は男君たちのこと信じるわ!」


547 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:33:13.31 ID:GTJxri1i0
男「何から何までお世話になります」

店長「大丈夫! 男君の頼みなら、例え火の中水の中草の中ドブの中よ!」キリッ

男「ありがとうございます。相変わらずキモイですけど」

店長「イヤン! その冷たさにシビレちゃうわー!」クネクネ

男(すごい感謝してるんだけど、ホント慣れないなコレ……)


549 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:34:13.79 ID:GTJxri1i0
市「―――!――!」アセアセ

客 スタスタ

市「―――――!」ペコペコ



店長「ちょっとそそっかしいけど、真面目だし、素直でいい子よね」

男「はい。ビシっと指導してやってください」ペコッ

店長「……わかったわ。私に任せなさい」クルッ

男「店長?」


550 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:38:45.27 ID:GTJxri1i0
店長(あの男君が、誰かの為に頭下げるだなんて)

店長(よっぽどあの子のことが好きなのね。……妬けちゃうわ)

店長(でも、それだけ男君が成長して大人になったってことじゃない)グスッ

店長(それに、あの男君が、あんなに楽しそうなんですもの……)グスッ グスッ

店長(これ以上に、嬉しいことないじゃない!)グスッ

男「店長……?」

店長「オドゴぐん!」グスッ

男「はっ、はい!」ビクッ

店長「幸ぜに……幸ぜにな゛っでね゛っ!」グスッ

男「……ありがとうございます、店長」


552 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:40:02.85 ID:GTJxri1i0
▼某日/昼/駅前

女友「ほら、これが私の彼氏よ」

女友彼「はじめまして。女友がお世話になってます」

女「はじめまして」ペコッ

委員長「はじめまして……」ペコリ

女友「大学の1つ上の先輩で、私がゾッコンして口説き落としたわ」 b ビシッ

女友彼「いやまぁ、あはは……」ポリポリ

女「いいなぁ。幸せそうで」

委員長「はい。うらやましいです……」


553 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2013/03/28(木) 11:40:41.60 ID:F0WMpWCM0
委員長の出番はもうないのか?ないのか?


554 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:41:15.76 ID:GTJxri1i0
女友「そういうアンタたちは男とはどうなってるの?」

女&委員長 「「えっ!?」」

女友「どっちでもいいから、卒業してから少しは進展したの?」

女「わ、私はその、たまにメールしたりとかしてるよ///」

委員長「私も……メールしてます///」

女友「メールって、ダメだこりゃ。 ――って、あそこに歩いてんの男じゃん?」

女&委員長 「「えっ!?」」

女友「おーい!男ー!ちょっとこっち来―い!」


556 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:44:31.62 ID:GTJxri1i0
男「大きな声で呼ぶなよ、恥ずかしい……」

女友「いいじゃないの、いいじゃなの」

女「や、やぁ! 久しぶり!」

委員長「お久しぶり、です……///」

男「二人とも久しぶり。なんか懐かしいな、このメンツ」

女友「そこに新入りが一人! ホイこれ、私の彼氏! ちなみに1コ上よ!」

女友彼「はじめまして」

男「どうも、はじめまして」ペコッ

女友彼「キミが噂のハサミ使いのプリンスか、会えて光栄だよ」

男「そ、そういう言い方はヤメてください///」

女友彼「ははは」


559 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:48:36.75 ID:GTJxri1i0
女友「ところで男、後ろの女性はどなた?」

市「わ、私ですか!?」アセアセ

女友「そっ」

男「あっ、いや、え〜っとコイツはね……」

市「わ、私は市と申します! 皆さん、初めまして!」

女友「ワタシは女友。よろしくね」

女「お、女です。はじめまして」ペコッ

委員長「委員長……です」ペコッ

女友彼「初めまして、女友彼です」ペコ

市「あわわわっ。どうもどうも!」ペコペコ


560 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:50:56.63 ID:GTJxri1i0
女友「市さんは男の大学の人?」

市「いえ、ちっ、違います!」

女友「違うんだ? 男、何繋がりの人なの? こんな子、高校にはいなかったし……」

男「え〜っと、あの……」

女「もしかして、男くんの恋人……?」ドキドキ

男「えっ!?///」

委員長「彼女さん……なんですか?」ドキドキ

男「うぇっ!? いや、彼女っつーか、なんとゆうか……///」チラッ

市「!?」


562 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:52:01.02 ID:GTJxri1i0
市(わかりましたよ、男さん!)

市(元人形の霊が人間にだなんて、普通はそう簡単に信じもらえないですもんね!)

市(……店長さんは別ですけど)

市(大丈夫です! ここは私に任せてください!)

市(この場は私が上手くおさめてみせますから!)クワッ


563 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:53:06.34 ID:GTJxri1i0
市「いや、彼女だなんて違いますよ!」

市「私はただ、男さんと一緒に暮らしてるだけの者です!」

男「んなっ!?」

女「えっ……」

委員長「うそ……」

女友「ウヒョヒョー!まさかの展開ktkr!www」


565 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:57:37.77 ID:GTJxri1i0
女「男くん、それって……どういう意味?」ゴゴゴゴ

男「待て! 落ち着け女!」アセアセ

委員長「彼女じゃない、でも、一緒に住んでるの……?」ゴゴゴゴ

市「はい!男さんが高校生の時からお邪魔させてもらってます!」

男「ちょっ、バカ!」アセアセ

女&委員長 「「高校の時から……?」」 ゴゴゴゴゴゴゴ

市「はい! 寝る部屋も同じでした!」

女&委員長 「「寝るのが同じ部屋……?」」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

市「 あっ、ちなみに男さんの寝顔ってすごいカワイイんですよー」ニコニコ

女&委員長 「「寝顔がカワイイ……?」 」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

女友「うひー!www こいつはたまらんwww」


566 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 11:59:06.89 ID:GTJxri1i0
男「ちょ、市! 何話してんだよ!」ヒソヒソ

市「へっ?」キョトン

女「男くん。それってどういうことかな? かな?」ゴゴゴ

委員長「ちょっとそこの路地裏で詳しく聞かせてもらっていいですか……?」ゴゴゴ

男「うっ……」ギクッ

市「?」


567 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:00:58.95 ID:GTJxri1i0
男「い、市! 逃げるぞ!」ガシッ

市「えっ!? でも――」

男「いいから! 行くぞ!」ダッ

市「うわわー!」ダッ

女「あっ! 委員長ちゃん、追うよ!?」ダッ

委員長「はい、逃がしません……!」ダッ

女友「頑張れよー」ノシ ヒラヒラ





女友彼「……俺の出番ってこれだけ?」

女友「仕方ないよ。後日談だけのキャラなんだし」

女友彼「トホホ……」

女友「それでも、私はアンタが大好きだよ///」ダキッ

女友彼「そっか。ありがと、俺もだよ///」

女友「///」


569 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:01:56.63 ID:VBE34ARm0
はい


571 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:02:23.33 ID:GTJxri1i0
▼夕方/男宅

男「あぁ〜……疲れた……」

市「結局、女さんたちにも捕まってしまいましたしね……」

男「誰かさんが肝心な所で転んじまったからな」

市「うぅ……。で、でもいいじゃないですか。私の事信じてもらえたんですし!」

男「女友は最後まで半信半疑だったぞ?」

市「い、いいんですよ!大丈夫なんです!」

男「何が大丈夫なんだか……」



市(でも別れ際に女さんと委員長さんから)

市(「私達はまだ負けたわけじゃない!これからが勝負!」 と言われましたけど)

市(アレはどういう意味なんでしょうか……)



男「どうした?」

市「いえ、何でもないです」


572 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:03:54.04 ID:GTJxri1i0
▼某日/夜/丘の上公園

男「懐かしいな、ここ」

市「あれから来てなかったですもんね」

男「前はよく来てたんだけどなぁ」

市「私が来る前ですか?」

男「そう。友達はいない、家に帰っても誰もいない」

男「出かける所も無くて、やりたいことも何も無い」

男「だからここで、日が暮れて夜になっても、ずっと街を眺めてたよ」

男「何考えて眺めてたのかは思い出せないけど」

市「……」


574 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:06:10.60 ID:GTJxri1i0
男「悪い。なんか暗い話になっちゃったな」

市「そんなことないですよ」

市「ただ、それも信じられないくらい――」

男「?」

市「――男さん、本当によく笑ってくれるようになりました」

男「//////」

市「最初のトゲトゲしさが嘘みたいに、今はもう何でも話してくれますしね。ふふ」クスッ

男「……ふん///」


576 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:07:28.27 ID:GTJxri1i0
男「そういえばあの時、何言おうとしてたんだ?」

市「あの時?いつのことですか?」

男「卒業式の前日、市が消えちゃう時のだよ」

市「消える……時?」

男「ほら、願いが叶うなら〜って」

市「ん〜……」


577 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:08:16.89 ID:GTJxri1i0
市(あの時はたしか、消えちゃうならもっといろんなことしたかったな、とか)

市(男さんみたいに私もなれたら、って思って///)

市(それでずっと、……って///)

市「わ、忘れちゃいました!///」

男「……嘘だな?」

市「嘘じゃないです! ホントに忘れちゃったんです!///」

男「ふぅ〜ん」


578 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:08:58.17 ID:GTJxri1i0
市「おっ、男さんこそ、私がいなくなったら泣いてたんじゃないですか?」

男「はぁっ!?///」

市「そういえば私が戻ってきた時、男さん涙ぐんでたような気がしますし」

男「そ、そんなことねぇよ!///」

市「私がまた男さんに会えたのも」

市「男さんが『私に会いたい』って願ったからなんじゃないですか?」

男「違う! ってか覚えてない!///」プイッ

市「じゃあ私の方も全然覚えてません!///」プイッ


579 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:09:51.66 ID:GTJxri1i0
男「…………//////」

市「…………//////」

男「……もしかしたらだけど」

市「?」

男「もしかしたら俺達、同じこと願ったのかもな……///」

市「そうかもしれない、ですね///」

男「//////」

市「//////」


580 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:11:00.28 ID:GTJxri1i0
市「私達、ずっとですよね」

男「?」

市「これからもずっと一緒にいられるんですよね!?」

男「あぁ。そうだよ」

市「本当にずっと一緒ですよね!?」

男「もちろん。神様にもお願いしたろ?」


581 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:12:29.18 ID:GTJxri1i0
市「…………うん。よし! あの、男さん」スッ

男「何?」

市「え〜っと、あのですね……」

男「どうした。急にそんな姿勢正して」

市「コホン。改めまして、私、元市松人形の霊だった市と申します」

男「……」

市「不束者ですが、これからもよろしくお願い致します」

男「あぁ。よろしくな」




市「先に申しあげておきますと、私――」

市「男さんを愛してます///」ニコッ


582 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:12:47.88 ID:GTJxri1i0
▼公園からの帰り道

男「―――――――。―――。」

市「――――。」

男「――。――――?」

市「――。―――。」クスクス


583 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:13:27.12 ID:GTJxri1i0
市「――あっ」

男「ん、どうした?」

市「い、いえ。大したことじゃないんですけど……」

市「そういえば、もう1つの願いも叶ったなぁ〜って思いまして」

男「もう1つの願い?」

市「いえ、やっぱり何でもないです! 忘れてください!」アセアセ

男「?」


585 名前: ◆j9t2MtZrb2 [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:14:14.36 ID:GTJxri1i0
夜空に幾千の星たちが浮かび輝く、公園から帰り道。

繋いだ男さんの手はとても温かく、このままどこまでも歩いて行けるような気がした。

神様……私の声はまだ聞こえていますでしょうか。

私からの、最後のお願いです。

このままずっと。これからもずっと。

男さんとこうして、一緒に……。

大好きな男さんと一緒に、ずっと、ずっと。


――The end.


586 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:15:15.60 ID:jN0zM2RQ0

ほっこりした


588 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2013/03/28(木) 12:17:25.09 ID:quzDn+Ey0
いちおつ!久々に読み込めるssだったよ!最近、涙腺が緩くって…


589 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2013/03/28(木) 12:17:28.23 ID:MdOcArzo0
乙!
今度こそ寝る!


・・・これマジに単行本化できるんじゃね?



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