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妹「…廃墟…好きなんです」
12 :VIPがお送りします [あらすじ] :2009/05/17(日) 19:35:13.78 ID:o6UPwkEkO
母からの妹に一目会いたい…という願いから東北地方の閉山された村。八和田村に行く兄

帰ろうとすると帰り道がなくなり八和田村に閉じ込められてしまう。

どうすればいいかわからず狼狽していた兄は奥の獣道に古びた元病院の廃墟を見つける

………そこには一人の少女がいた。


13 :VIPがお送りします [あらすじ2] :2009/05/17(日) 19:41:52.42 ID:o6UPwkEkO
その少女にこの村から出られるようになるまで居住させてもらうことになる。

…色々あって二人の居住者、サバゲー命のサバ男、人のプライバシーなどお構い無しのカメラ大好き写女が増えた。

この二人もこの村から出られず困惑していたがいつしか廃墟で暮らすのに慣れていった。

…そして物語の要点がやってくる。


14 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 19:43:55.49 ID:8HkOHFAb0
むふー


15 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 19:49:03.33 ID:o6UPwkEkO
少女は兄の妹だったという事実だ。

昔病院兼研究所であった廃墟で新技術の研究により犠牲となった妹。

この村の不思議な産物、時間が進まない石を体に埋め込まれ成長しなくなった妹を国に発表した研究者達の成果は見事玉砕され、証拠隠滅の為に村を閉山した。

…妹を一人残したまま…


16 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 19:55:48.70 ID:o6UPwkEkO

…それこそが兄達がここに閉じ込められた原因だった。

何年も孤独な生活をしていた妹は無意識にその時間が進まないという能力を使い村に入ってきた人間を村の出口を封じここに止めさせたのだ。

…ただ、誰でもいいという訳ではなく孤独を感じている人間のみが出られなくなるのだ

そうしてこの廃墟には同類である孤独な者達が集まる馴れ合いの場所となった


22 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 20:08:33.08 ID:o6UPwkEkO
人に触れ合い温かさを知った妹は元気になっていった

…とても楽しかった。孤独者達の傷の舐め合いと言われたって楽しかったものは楽しかった。
皆寂しかったのだ。ずっとこの時間が続けばいいと思えた



だけど…事件は起こった。


26 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 20:18:24.31 ID:o6UPwkEkO
ある朝起きると僕達三人は村の外にいた。

妹は人と触れ合うことが出来て満足だったから僕達を帰したとサバ男くんは言うが僕は納得出来なかった。

そして考えていく内謎の人物が一人浮上する。僕達は四人で生活していたはずなのに実は五人だったのだ。

しかし生活していればその謎の人物と会うことは必至だと言われその説は消えかける

だけど1つだけ一緒に生活していても気付かれない可能性に僕は気付いた


謎の人物とは妹。


妹は双子だったという説である


28 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 20:21:57.64 ID:o6UPwkEkO
こんなもんかな?

詳しくは前スレ読んでくれ!


30 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 20:32:40.59 ID:o6UPwkEkO
信じたくない…僕達のしてきたことが無駄だったなんて…

あれが……全部偽物だったのか……?

兄「……」

写女「…兄さん…」

サバ男「……」

空気が重い。それはそうだ。僕達が長い時間かけてやってきたことが全て水の泡になったのだから

兄「………」

写女「………」

サバ男「……兄さん!!」

兄「……!」

サバ男「………小生……まだ…やれますよ…!」

兄「……!」

写女「さ、サバ男くん…」


33 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 20:39:30.90 ID:o6UPwkEkO
サバ男「……小生…大学で孤立してましたから…」

兄「……」

サバ男「それに比べればあの生活は凄く楽しかったです。……素の自分でいられて…」

兄「…サバ男くん…」

写女「……私も」

写女ちゃんもなにかを決めたように口を開く

写女「私もまだ…やれるよ!」


写女「…皆でなら…もう一度…!もう一人の孤独な妹ちゃんを…!元気づけてあげられる…!」

兄「写女ちゃん…」


皆考えを決めたようだ…。
…僕も…決めなきゃ…


34 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 20:48:58.56 ID:o6UPwkEkO
兄「……言っておくけど…僕の考えが正しいって決まったわけじゃないよ…」

サバ男「…間違ってたら間違ってたですよ。その時は又そこで暮らせばいいですし」

写女「私は兄さんを信じるよー!」

兄「…皆…今ならまだ村の外の自由な生活が堪能できるよ…?」

サバ男「え…そういえば…今村の外ですよね…」

写女「魅力的だねー」

兄「…えぇ…?揺らいじゃうんだ…」

流石孤立していただけあってどこかおかしい。…それは僕も同じだけど

サバ男「まぁそれはそれですよ!行きましょう!」

兄「…うん!行こう」


35 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 20:57:02.23 ID:o6UPwkEkO
来たときと同じようにススキの草むらを掻き分けて進んでいく

がさがさ…

兄「…まだ引き返せるよ…?」

写女「もう…しつこいなぁー」

サバ男「行くと言ってるでしょう…っあ!」

ぐいっ

写女「ひゃっ!」

写女ちゃんのスカートがめくれる

写女「なにすんだよぼけー!」

サバ男「ち、違いますよ!たまたま銃の先がスカートに引っ掛かっただけで…」

写女「あほー!」ぼぐっ!

…AK47なんか持って誰と戦う気なんだろう…

兄「緊張感無さすぎだよ…二人共…」


37 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:01:59.64 ID:o6UPwkEkO
屋敷へ続く獣道を駆け上がる

兄「…見えたよ!」

サバ男「懐かしい我がマイホームですね!」

写女「…1日しか経ってないけどー?」

…皆が僕を信じてくれたんだ。…絶対にもう一人…いるはずだ…!
……もう一人の妹が…!


39 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:09:46.76 ID:o6UPwkEkO
ばんっ!

屋敷の扉を開ける

サバ男「頼もう!」

兄「妹!」

……大広間の床から生えている花をしゃがみこんで見ている妹の後ろ姿が見える

…どっちの方だ!?

写女「妹ちゃん!」

……………
………
……

妹がゆっくり立ち上がりこちらを振り向く


40 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:15:14.51 ID:o6UPwkEkO
妹「み、皆さん…!どうして…!?」

兄「サバ男くん!写女ちゃん!妹をそこで見張ってて!」

サバ男「了解しました!」

僕は走りだす。

これで……!

これでもう一人の妹を妹の前に連れてくれば…!

二人いることが証明される…!


42 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:20:31.44 ID:o6UPwkEkO
もう一人の妹がいる場所の検討はついている…!

渡り廊下を走り投薬所の受付の中に入る

兄「妹がいつも誰にも近寄らせなかった場所…」

それは……


……手術室…!

写女ちゃんもこの場所に入って妹から大目玉を喰らったくらいだ…!

…絶対なにかあるはずだ…!

…隠すに相応しい程のなにかが…!


44 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:26:41.21 ID:o6UPwkEkO
兄「…はぁ…!…はぁ…!」

息を整えながら手術室の前に立つ。

頼む……居てくれ……!

錆び付いたドアノブに手をかける

ぐっ…

力を入れて…

がちゃ……!

…開ける。


45 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:32:21.44 ID:o6UPwkEkO
…………

兄「……はぁっ…はぁっ…」

部屋を見渡す。

……誰も立っていない…


まだだ……!まだあそこがある…!

…その場所を見つめる。

手術台だ…。

シーツが不自然に膨らんでいる

…間違いない…

そう確信しシーツに手を伸ばす…


47 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:38:58.54 ID:o6UPwkEkO
ばっ……!

シーツを取る

…………………


兄「……そんな……」


確かに手術台の上に横たわっていた。

兄「……あ、あぁ……」

声が震える。


……もう一人……妹はいた。


でも………確実に死んでいた……

じゃぁ……一体誰が……!

誰が五人目なんだ……!!


48 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:40:08.56 ID:yrsg2zh40
ざわ・・ざわ・・・


49 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:45:05.04 ID:o6UPwkEkO
……僕の考えては……間違っていたのか…?

写女「ち、ちょっと!妹ちゃん〜!」

妹が手術室の中に入ってくる。

妹「い……いやぁぁぁぁぁ!!見ないで…!!見ないでください!!」

もう一人の妹を妹の小さな体で必死に隠す

サバ男「こ、これは……」

兄「ち、違う……!……違うんだ……!僕は…こんなつもりじゃ……!!」

妹は叫び続ける

僕は……

僕は………!


妹のこんな顔を見たかったわけじゃない…!!


50 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:45:27.57 ID:spi5LzMWO
ざわわ…ざわわ…


52 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 21:53:04.03 ID:o6UPwkEkO
頭の中が真っ白になる。

唇は乾き、足もショックで立っていられなくなる


写女ちゃんもサバ男くんも僕を見る。

軽蔑の目だ。

そんな顔で見ないでほしい……!
やめてほしい……!

謝るから……!

だから……許してよ……!

僕は……


深い闇へと落ちていった…


55 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:04:47.94 ID:o6UPwkEkO
……兄がヒキニートになったのはうつ病だったからだ。

…でも彼は復活した。自分自身のために…


だが…今回のことで兄はうつ病が再発した。妹を泣かせたこと、仲間の期待を裏切ったためだ。


うつ病になる原因は様々だ。ストレスやらなんやらと色々あるだろうが一番の原因は自己嫌悪だ。

人のせいにするなり社会のせいにするなりと逃げることは自分を守るためには必要なことだ。

しかし兄にはそれが出来なかった。

人を責めることが出来るほど自信がなかったからだ…


57 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:10:35.37 ID:o6UPwkEkO
『ほ』の部屋

写女「兄さん?兄さんっ…!」

ばたん

サバ男「…妹ちゃんを寝かせてきました…」

写女「あ、お疲れー…」

サバ男「……兄さんはどうですか?」

写女「…なに話掛けても反応しないし……目の焦点も合ってない…」

サバ男「……い、一時的なものですよ!きっと!」

写女「……だといいけど…」

サバ男「すぐ治りますよ!小生が保証します!」


59 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:19:08.98 ID:o6UPwkEkO
僕は完全に思い出していた…

なぜ妹の存在を忘れていたのか…

なぜうつ病になったのかを……


僕と妹達はいつも三人で遊んでいた。

村では嫌われた存在だったから…

お互いにお互いを必要とし合い…依存していた…

愛しているという意味などわからなかったが兄弟の好きとは違った好きという気持ちだった。

もう兄弟ではなく男女として意識し…寂しさを紛らわしていた


61 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:27:21.95 ID:o6UPwkEkO
二人の手術が終わり何年か経ち成長しない妹達は研究室に籠った

ただでさえ嫌われていたのに周りの皆が成長していく中二人だけ成長しなかったからだ。

それでも僕は二人を励ますため毎日遊びに行った。

二人は喜び僕も安心していた。

二人には僕さえいればなんとかなる。

友達なんていなくても僕が二人の支えになれば…

「僕がずっと妹達の傍にいるよ…」

「本当ですか!お兄さん大好きです!」

「……大好き…」


62 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:33:16.50 ID:o6UPwkEkO
そしてあの日…

兄「いやだよ!行きたくない!」

「だめじゃ!これは国が決めてしまったことなんじゃ!」

八和田村閉山の日だった…。

妹達は僕が無理やり車に乗せられるのを見ながらずっと「行かないで」と叫び続けた

それは車が走り出してからも悲痛な声は聞こえ続けた


64 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:37:07.04 ID:pUiZzvb90
(´;ω;`)ウッ…


65 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/17(日) 22:39:16.88 ID:fBMm2V+H0
親も祖父母も鬼畜杉ね…?(´;ω;`)


66 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:42:14.44 ID:o6UPwkEkO
引っ越しも終わり新しい生活が始まる

それでも僕は妹達のことを考え続けた…。

あの時の妹達の顔……

……忘れられない……


その頃僕は中学生で思春期真っ盛り。悩むことが多い時期だ

……夢で何度も妹達が僕を呼ぶ。
もう少しで手が届きそう…というところで夢から覚める。

……あの時……

僕が無理やりにでもあの場所に残っていたなら…

こんな夢も見なかったのかも知れない……



妹達を『孤独』にさせたのは……僕のせいだ……


67 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:50:05.67 ID:o6UPwkEkO
しばらくして僕はうつ病と診断され精神科へと入院した。

僕は毎日毎日妹のことで悩まされ1日1日がそれで終わって行く

ただ嘆いているだけの日々…

その内妹達のことも考えなくなり1日をボーッと過ごすようになった。


68 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 22:55:32.71 ID:o6UPwkEkO
僕がいつものようにボーッとしていると遠くから母さん達の会話が聞こえてくる。

「やっぱり私があの時無理やり妹達と引き離したから…!」

「……」

「子供全員こんなことになって……私……どうしたらいいの…」

「……落ち着くんじゃ…」

「落ち着いていられないわよ!…………もう死にたい」

この言葉を聞いて僕はハッとする。

…僕はなにをやっているんだろうと…


70 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 23:00:58.94 ID:o6UPwkEkO
この日から僕はうつから脱出しようと試みた。

……だけど、そんな気力も湧いてこない。

そもそも僕はなんでうつ病になったんだろう…

…………
………
……

そうか……妹か……

妹達が原因だったんだ……

そして僕は

うつ病から抜け出す為のたった最後の手段を使い…


妹達を忘れるという最も罪深い手段を使い…

病院を退院した…


75 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 23:04:48.81 ID:o6UPwkEkO
防衛本能的ななにかが働いたのかは知らない。

だけど妹達のことは記憶から完全に抹消されていた


そして今日……

僕はうつという名の闇に呑み込まれていく…


76 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 23:09:36.15 ID:o6UPwkEkO
写女「だめだよ…ぴくりともしないよ…」

サバ男「息はしてるんですけどね…」


がちゃ

妹「………」

写女「妹ちゃん…?どうしたの…?寝たんじゃ…」

妹「……ふ」

サバ男「ふ?」

妹「ふふふふふ……」

写女「な、なにー?どうしたの?」

妹「あははははははは!!」

サバ男「い、妹ちゃん!?」

妹「ふふふ……どうしようもないですねぇ…お兄さんは…」

どう考えても妹の様子はおかしい…


77 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/17(日) 23:13:06.17 ID:fBMm2V+H0
なんだこの妹はもっと罵ってください出来れば踏んでくださいお願いします


78 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/17(日) 23:14:14.23 ID:yrsg2zh40
>>77
変態だー(AA省略


支援


80 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 23:16:19.93 ID:o6UPwkEkO
妹「こんな醜い姿になってしまって……!…ふふふ……いい気味です…」

サバ男「な、なにを言うんですか!妹さん!」

妹「…私を置いていった罰です。一生そうしているのがお似合いですよ…お兄さん…」

写女「妹ちゃん!冗談でもそんなこと言っちゃ…!」

妹「……妹…?誰のことを言っているんですか?」

サバ男「も、もちろん!妹ちゃんのことですよ!」

妹「……あんな出来損ないと一緒にしないでくれますか…?私の名前は暗妹です」

サバ男「え……」

……外の風がガタガタと窓を叩いていた……


81 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 23:18:12.46 ID:o6UPwkEkO
新章突入『主人公不在』


84 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 23:20:24.62 ID:o6UPwkEkO
ちょっと休憩するわ


91 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 23:38:11.79 ID:wLLIYVjj0
(ヽ´ω`)絶対に廃墟画像スレだと思ったのにSSかお


92 :VIPがお送りします [] :2009/05/17(日) 23:44:38.41 ID:13TTbDtF0
こじろうはふざけたの書いたり真面目なの書いたり本当によくわからんコテだな
それよりもあの中途半端な終わり方からここまで持ち直したのがすげぇ


95 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 00:07:52.39 ID:yd5GQh9pO
対サバゲエンドは無かったことでおk?


96 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 00:15:03.32 ID:Epj2ahYHO
暗妹←なんて読むの?あんまい?

しえん


97 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2009/05/18(月) 00:31:46.39 ID:UKulbEo2O
なまら寝てた…危ない危ない


99 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 00:40:35.92 ID:UKulbEo2O
写女「暗妹…ちゃん?」

暗妹「…軽々しくちゃん付けで呼ばないでいただけますか?」

写女「え…」

サバ男「やっぱり…あなたが五人目だったんですね…」

暗妹「……気付かない方がおかしいですね。あんなに性格に差があったのにわからなかったんですか?とんだ無能ですね」

サバ男「……」

写女「暗妹ちゃ…」

暗妹「……」ぎろっ

写女「……うぅー…なんて呼べば…」


101 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 00:47:09.96 ID:UKulbEo2O
暗妹「まさか本当に環境によって人が変わることが出来るとでも思っているんですか?勘違いも甚だしい」

サバ男「……む。い、今まで…どこに居たんですか…」

暗妹「…手術室ですが?」

写女「やっぱり…」

サバ男(じゃあやっぱり兄さんの考えは合っていたんですか…)

写女「で、でも…どう考えても死んでいる様にしか見えなかったよー…」

暗妹「……私の能力をお忘れですか?」

サバ男(まさか…あの時…)


102 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 00:59:23.23 ID:oDa2pgXB0
ぐーぐー


103 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 01:01:17.75 ID:UKulbEo2O
暗妹「ふふ…今想像した通りですよ」

サバ男「…!」

暗妹「…私の時間を凍結させて死んだふりをしたんですよ」

写女「ど、どうしてそんなことしたの!?」

暗妹「どうせこっちに戻ってくるだろうと思っていました。私がいることも考えたでしょうから混乱させてあげたかったんですよ」

サバ男「混乱させて…なにがあるって言うんですか!」

暗妹「…お兄さんは最近調子に乗りすぎていたのでその自信を粉々にしてあげたんです…」

写女「…」

歪んでいる…その場にいる全員がそう思った…


104 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 01:07:56.77 ID:UKulbEo2O
暗妹「私が気に入らないのでしたら帰って戴いて結構ですよ?もうススキのロックは解いていますので」

サバ男「やっぱり…解除したのはあなたなんですか…!」

暗妹「……ご自由にお帰りください?こっちも鬱陶しい人間がいなくなって清々します」

写女「…私達…いらないの…?」

暗妹「誰が貴方達みたいな落ちこぼれを私が必要とするのか理解に苦しみますね」

サバ男「……ちょっと暗妹さん!」

写女「だめっ…!」

サバ男「…写女さん…」


105 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/18(月) 01:08:30.72 ID:FKXm+p0t0
暗妹……
あんまーい!!


106 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 01:16:01.09 ID:UKulbEo2O
暗妹「あぁ、ご心配なく」

写女「…なに?」

暗妹「お兄さんは責任持ってこちらでお預かりしますので、妹のオモチャにはなるでしょうし」


…ヘドが出そうになるほどの口の悪さに小生達は憤りを感じつつも言いたい言葉を呑み込んだ

暗妹「…勝手にいる分には構いませんが私の目の前には現れないでくださいね。目障りなので」


サバ男「…はい…」

…ばたん

写女「……初めて会った時はあんなじゃなかったのに…」

サバ男「…一体なにがあったんですかねぇ…」



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