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意地悪なメイド
- 861 :パー速民がお送りします [sage]
:2008/03/02(日) 00:23:05.25 ID:ffliULco
メ「いきなりですが、今月は緊縮予算で行きましょう」
男「……なんで?」
メ「厳しい財政事情を考えると、選択肢はそれしかありません」
男「給料出したばかりなのに、なんでもう金がないんだ? 何に使った?」
メ「なぜ私の個人的な財政事情だと決め付けるのですか」
男「違うのか?」
メ「……女は何かとお金が要り様なのです」
男「自分の給料どう使おうが俺は知らんが、何故俺まで緊縮?」
メ「まぁまぁ。私あってのご主人様ではありませんか」
男「逆だ逆! まあいい。だが俺の生活に影響出るようなら中止してもらうからな」
- 862 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 00:29:17.07 ID:ffliULco
男「なんだか食卓にモヤシとおからが上る回数が増えたような」
メ「モヤシ炒めはシンプルに見えて結構コツが要るんですよ」
男「(美味いから文句言えないのが悔しい……)」
男「ボディソープの詰め替えしてないのか?」
メ「今月から石鹸にしました。長持ちしますし、肌にも優しいですよ」
男「新品じゃなくて、ミカンの網に小さいの詰め込んだやつなのは何故だ?」
メ「それはトイr」
男「ストップ! それ以上言ったら生理的に使いたくなくなるから言うな!」
男「……なんでお前まで風呂に入ってくる」
メ「二人で入ればお湯の量は少なくて済みます。水着ですし問題ないかと」
男「……狭い」
メ「貧乏故です。負けてはいけません」
男「うるせ」
- 863 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 00:38:00.32 ID:ffliULco
男「風呂も入ったし」
メ「では寝ましょうか」
男「早ぇ! おい、電気消すな!」
メ「今日はやることはないはずです。遅くまで起きていては電気代の無駄ですし」
男「まぁ、たまにはいいけど。てかお前なんで俺のベッドに潜りこんで来るの?」
メ「こっそり起き出して怪しいことをしないかどうか見張るためです」
男「お前、俺の事人形かかぼちゃくらいにしか思ってないんだろ」
メ「もしかぼちゃだったら買ったお店に殴りこんでいるところです」
男「おい、それどういう意味だ」
男「やっと、悪魔の一ヶ月が終わった。長かった……」
メ「大げさな。それほど苦労はしなかったでしょう?」
男「(毎晩見張られるもんだから一ヶ月も出来なかったじゃねぇか)」
メ「さて。これが先月の節約生活の成果です」
男「お、こんなに浮いたのか! 結構すげぇな」
メ「さて、約束覚えてらっしゃいますか?」
男「一応生活に支障は出なかったしなぁ」
メ「ではこのお金、ありがたく頂きます」
男「騙されてるような気がする……」
- 864 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 00:45:10.25 ID:ffliULco
メ「これが先月の緊縮予算によって獲得したお金」
男「未だに騙されてる気がするんだがなぁ」
メ「そして、こちら。私が毎月、貯金とは別に、給料の一部を積み立てたお金」
男「そんな事してたのか。ほう、結構な金額だな」
メ「さらにこちら。旅行会社の温泉ツアープランです」
男「なるほど、この為か。金額も丁度……カップル限定ツアー?」
メ「忌々しいことに私が行きたいこの旅館、ツアーだとカップル限定でして」
男「適当な男友達やら親戚探せば?」
メ「なんでそんな面倒なことしなきゃいけないんですか。目の前に暇人がいるのに」
男「誰が暇人だ。俺はこう見えて結構……え? 俺と?」
メ「予定なんかないはずですよ。嫌とは言わせません」
- 865 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 00:54:31.11 ID:ffliULco
男「えと、んと、何故俺?」
メ「2泊3日の旅行中ご主人様だけ残したら、帰った後の家の惨劇が……」
男「そこまで信用ないか俺」
メ「というわけですので、再来週ですから覚えていてくださいね」
男「んー、たまにはこうやってのんびりするのもいいな」
メ「普段通りに見えますが」
男「うるせ。ところでだ。この旅館、普通に2泊3日で1人で泊まるとするとだ」
メ「はい」
男「緊縮予算組まなかったとしても泊まれた料金らしいんだが」
メ「さすが、1年以上前から泊まりたがっていた人は気が付くのも早いですね」
- 866 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 01:04:53.19 ID:ffliULco
男「……知ってたのか」
メ「知らないとでも思いました? ちなみに自分だけ楽しむのは私に悪いと思って、
行くの諦めてた事まで知ってますよ」
男「……すまんな」
メ「違う言葉が聞けると思っていたのですが」
男「ありがとう」
メ「もう一つ、聞けたら良いなと思ってるんですけど」
男「今度は俺が金貯めるから、また来ようか」
- 867 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 01:06:17.55 ID:ffliULco
メ「あの素直じゃないご主人様がこんな恥ずかしい台詞を! 地球はもう終わりなのですね……」
男「お前が言わせたようなもんじゃねぇか!」
メ「あぁ、こんな台詞聞けるならICレコーダー持って来ればよかった」
男「言ってろ! お、温泉入ってくる」
メ「ご主人様」
男「何だ」
メ「私の我がままに付き合って下さって、ありがとうございます」
男「……ふん。近いうちに俺の我がままにも付き合ってもらうからな、覚悟しておけ」
メ「ほんと、どこまでも素直じゃない人ですね」
男「毎度毎度言うようだが、その台詞はお前にだけは言われたくない」
- 868 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 01:08:05.04 ID:ffliULco
自分の金欠(と見せかけている)の為に主人を巻き込んで緊縮予算というあたりで
意地悪を演出してみた
後半甘くしすぎたかww
- 869 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 03:44:52.89 ID:MRyd7AAO
男「……メイドの鑑だよな」
メ「え? なんか言いました?」
男「……なんでもねぇよ、どちくしょう……」
メ「血の涙を、流すか」
男「微妙に物真似うまいな?! ってか男っぽい声が出るってどういうことだよ!?」
メ「メイドのたしなみですよ」
男「嘘だッッッ!!」
メ「まぁ悔しかったら主様も温泉連れてけばいいじゃないですか」
男「そこまでのプロセスがいいんじゃないか。ていうかたかる気満々なのが腹立たしい」
メ「ポロリもあるよ!」
男「……まぁ行かないでもない」
メ「煩悩には素直ですね」
男「男だからな」
メ「開き直り! まぁポロリといってもにこにこぷんな訳ですが」
男「寧ろどういう状況?!」
メ「おほほほ。確かめたくば温泉へ!」
男「うわぁ、絶対がっかりするのわかってるけど確かめてぇぇー!!」
……こんな風になるより甘い方が素敵です!
ちなみにメイドが誰の物真似したかわかるかしらww
とにもかくにもGJだぜ!
- 870 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 09:01:42.29 ID:JOM6joSO
いつの間にかこんな良作が…
GJとしか言い様が無い
>>869
そろそろばらまいた伏線回収してくれないと
気になって夜も寝れません><
- 871 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 14:17:26.80 ID:ffliULco
メ「結構風情のある温泉街ですねぇ」
男「そうだなぁ。ところでだ」
メ「はい、なんでしょう?」
男「お前、そのメイド服は何とかならんか?」
メ「メイドである私がメイド服を着て、何の問題がありましょう?」
男「いや、旅行中だし、温泉街でそのメイド服は浮きまくりというか……」
メ「事情知らない人が見たら、ただの痛いカップルですからねぇ」
男「分かってるなら浴衣着てくれよ……」
メ「大丈夫ですよ。私は気にしませんから」
男「いや、俺が気にするって話でだな」
メ「それなら私には関係ないから何の問題もないじゃないですか」
男「くっそ、こんの性悪メイドは……」
- 872 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 14:23:01.27 ID:ffliULco
メ「一つだけ、私に浴衣を着せる方法がありますよ」
男「まぁ無理やり脱がして着せるってのはあるけどな」
メ「そんな破廉恥な方法しか思い浮かばないのですか?」
男「ちょ、そんなでかい声で言うな!」
メ「言葉だけでも人の心は動かせるものですよ」
男「……そろそろ宿に戻るわ」
メ「ヘタレ」
男「――!」
メ「本当は分かってるんでしょ?」
- 873 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 14:26:48.63 ID:ffliULco
男「……お前の、浴衣姿が見てみたい」
メ「ぷっ……くくく……そんな耳まで真っ赤にしなくても」
男「う、うるせぇ! もう二度と言わねぇ!」
メ「あ、待ってくださいよ! 宿に戻るんでしょ?」
男「さっきから俺だけ羞恥プレイじゃねぇか! 1人で見てくる!」
メ「も〜、宿に戻って浴衣に着替えますから、一緒に散策しましょうよ」
男「……ふん、さっさとしろ、日が暮れるぞ」
メ「ちょっと意地悪がすぎましたかね」
- 874 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 14:31:58.77 ID:ffliULco
メ「はい、終わりましたよ、行きましょう」
男「……」
メ「ご主人様? どうしました?」
男「い、いや、なんでもない。今度はさっきと違う方に行くか」
メ「……何か言いたそうですね」
男「……」
メ「さっきみたいに温泉街のど真ん中で言いたいんですか?」
男「馬馬子にも衣装とは良く言ったものだな」
メ「あ、なんか軽く見下した感。さっきと違って全然照れてないし」
男「お前にもてあそばれるほどお子様でもないって事だ」
- 875 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 14:35:18.86 ID:ffliULco
メ「あ〜あ、また恥ずかしい台詞が聞けると思ったのに」
男「……この宿泊プランだと、浴衣と帯と下駄、お持ち帰りOKだそうだ」
メ「え? そうでしたっけ? 私それじゃないもっと安いプランにしようとしてたような」
男「気のせいだろ」
メ「そういえば予約はご主人様がネットでしてくれたような……。あ〜」
男「何だよ。要らないのか? 浴衣」
メ「(ニヤニヤ)」
男「気持ち悪いやつだ。ほれ、夕飯前に土産買っておきたいから行くぞ」
メ「そうかぁ。それじゃあんな台詞言ってまで着て欲しい訳ですねぇ」
男「実力行使に出ないと分からんらしいなお前は」
メ「痛たたたたた! 痛い痛い! 行きます、行きますから頭ぐりぐりやめて!」
- 876 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 14:40:56.42 ID:ffliULco
メ「なんか、普段着慣れないせいで、ちょっと変な感じですね」
男「メイド服とジャージ以外の服あんまり着ないからな、お前」
メ「楽で良いんですよ。着物とか浴衣は着るのも面倒で」
男「男女差別するつもりはないが、もうちょっと着るものに気を使っても良いと思うぞ」
メ「友達と行った花火大会にも1人だけ浴衣着なかったくらいなのに」
男「ふぅん……。よぉし、ちょっと待ってろ」
メ「あ、どこに行くんですか?」
男「すいません、写真撮ってもらえますか?」
メ「え? なにするんですか?」
男「このインスタントカメラと、携帯でも」
メ「や、やめてくださいよ! そんな黒歴史作るような……」
男「ほれ、離れてると写らないだろ。あ、お願いします」
メ「くっ……こんな反撃を喰らうとは」
- 877 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 14:50:01.53 ID:ffliULco
メ「……撮ってくれた人、なんか苦笑してましたけど」
男「お前の往生際の悪さに呆れたんだろ」
メ「写真どうするつもりですか?」
男「さて、どうしようかなぁ。お前には色々されたしなぁ」
メ「隙を見てどうにかしないと……」
男「そんな事させるか。常に持ち歩いて交渉のカードとして使わせてもらうさ」
メ「……この写真が、二人で撮った最後の写真になるとは、私自身も思っていなかった訳で」
男「変なナレーション入れるな!」
メ「(あれ? いつもと違ってちょっと本気で怒ってる?)」
男「お前にはこれからもみっちり働いてもらうんだ、冗談でもそんなことは言うな」
メ「……ほんと、素直じゃ」
男「素直じゃないのはお前も一緒だ」
- 878 :パー速民がお送りします [] :2008/03/02(日) 14:54:09.60 ID:ffliULco
一応さっぱりした甘さを目指してる
べたべたな洋菓子の甘さではなく、さっぱりした和菓子のような甘さというか
まぁどっちにしても甘いことに変わりはないんだがww
>>869
元ネタ分からんww
- 879 :パー速民がお送りします [gj] :2008/03/02(日) 18:00:55.02 ID:lB/IwIAO
おねーさんこのワッフル甘いよー甘すぎるよー
- 880 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 22:15:10.34 ID:MRyd7AAO
>>878
そして正解CV.は若本なのでした。
>>870
任せなさい!
今夜はTRPGのコンベンの打ち上げで飲むけど!
しっかり回収していきますっ
- 881 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/02(日) 22:15:59.32 ID:MRyd7AAO
あと遅ればせながらGJ!!
可愛いなぁもぅ!
- 882 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/03(月) 00:44:12.49 ID:uAwrWkoo
>>880
志村ー、作品名作品名!
TRPGってリプレイで読んだことあるだけだな
その経験が新ジャンルで投下するときに役に立ってる……かどうかは知らんがww
- 883 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/03(月) 09:28:56.74 ID:h4inpQAO
遅ればせながら乙ー
定期的に来て楽しみにしてるんだぜ
- 884 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/03(月) 23:39:54.77 ID:uAwrWkoo
男「お〜い、ボディソープ切れたんだが」
メ「それなら洗面台の下に……ってまたそんな格好で徘徊して」
男「風呂入ってたのにいちいち服着るの面倒だろが」
メ「まぁ体拭いたのは褒めてあげますけど、腰にタオルだけって……」
男「で、洗面台の下なんだな?」
メ「はい。買い置きがあるはずです」
メ「……あのメタボ手前の腹……何とかしないと」
- 885 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/03(月) 23:46:40.95 ID:uAwrWkoo
男「なんか最近食事から肉が減ったような……」
メ「野菜料理を強化しようと思いまして。お肌にもいいですし」
男「俺肌は特に気にしないんだが」
メ「ご主人様の肌がどうなろうが知りません。私の肌の事です」
男「へぇへぇ。それにしても、もうちょっと喜ばしい食卓にならんものか」
メ「彩り豊かじゃないですか。ちゃんとささみも入れてますから」
男「俺牛肉の方が……。それに、雑穀入り玄米、すげぇ食うの疲れるし……」
メ「こんなご時勢に白米食べたいなんて贅沢にも程がありますよ」
男「大げさな……。あー、やっとご飯なくなった。もういいや、腹いっぱい」
- 886 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/03(月) 23:53:09.92 ID:uAwrWkoo
男「ハーフマラソン? そんなのやってたか?」
メ「今年かららしいですよ。何でも商店街組合長のごり押しとか」
男「妥当有名デパートで何でハーフマラソンなんだ?」
メ「イベントで盛り上がれば何でもいいらしいですよ」
男「はぁ。ま、俺には関係ないが」
メ「何を言ってるんですか。ちゃんと100位以内に入ってくれないと」
男「……ちょっと待て、お前、その手に持ってるの何だ?」
メ「もちろんご主人様の申込書です。ちゃんと受理されましたよ」
- 887 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/03(月) 23:57:59.35 ID:uAwrWkoo
男「ふざけんな、絶対走らねぇからな! てかキャンセルして来い!」
メ「ゼッケン用意する関係でもう締め切られましたよ」
男「まぁ出なければ良いだけなんだが」
メ「今回は最初だから参加費無料で、参加賞が500円の商品値引き権、
しかも100位以内に入れば米5kgですよ」
男「買えば良いだろ。わざわざ走る俺の身にもなれ」
メ「参加者結局120人くらいらしいですから、米も参加賞みたいなもんですよ」
男「走って疲れる俺の身にもなれっての」
メ「……あ、そうか。自身ないんだ。そうかそうか。なるほどねぇ〜」
男「……何ていったお前?」
- 888 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/04(火) 00:04:02.25 ID:4FqCDioo
メ「自堕落な生活送ってるご主人様ですから、そりゃ無理ですよねぇ。完走すら怪しいかも」
男「昔『マラソン大会荒らし』と呼ばれてた俺に、お前何ていった?」
メ「あぁ、選手のドリンク勝手に飲んだり、進路妨害したりしてたんですか」
男「そっちの『荒らし』じゃねぇ! 見てろ、一位になっても景品お前にはやらねぇからな」
メ「はいはい、妄想は楽しいですねぇ」
男「ま、そもそも走ってんだか歩いてんだか分からないお前は、指咥えて見てなさいってこった」
メ「……言いましたね? 良いんですか? 私が出たらご主人様に倍以上の差をつけますよ?」
男「そうだな。俺の倍以上の時間かけないとゴール出来ないもんな」
メ「いいでしょう。追加申し込みは受付中ですから、参加しますよ。逃げないで下さいよ」
男「それはこっちの台詞だ」
- 889 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/04(火) 00:08:27.05 ID:4FqCDioo
メ「(何はともあれ簡単に食いつきましたね。さすが意地っ張り)」
男「(まんまと引っかかったな。自分だけ楽しようとしたんだろうが、甘い!)」
メ「……あれ? どちらに?」
男「ちょっと散歩だ。お前こそ、何だ? いかにもマラソンの練習ですって格好は」
メ「ご主人様と同じ格好かと思いますが」
男「ちっ……。付いて来るな……あ、いいか。どうせ付いて来れないか」
メ「何を言ってるんです。私がここ数年日課にしてる早朝マラソンコースですよ?」
男「何っ? くっそ、卑怯な……」
メ「邪魔はしないで下さいね」
- 890 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/04(火) 00:12:33.72 ID:4FqCDioo
男「さて、いよいよ本番だな」
メ「せめて100位以内には入ってくださいね」
男「それは俺の台詞だ」
男「はぁ……はぁ……きつかった……」
メ「はぁ……はぁ……なさ……けない……これ……くらいで……」
男「お前こそ……ヘロヘロじゃねぇか……はぁ……はぁ……」
メ「はぁ……。やっと落ち着いてきた……。しかし、二人とも10位以内とは……」
男「参加者……ほとんど爺さんとガキだったからな……」
メ「景品も結構もらえましたね。良かったよかった」
男「これでお前と同着じゃなければな……」
- 891 :パー速民がお送りします [] :2008/03/04(火) 00:14:38.92 ID:UOPlxQDO
wwktk
- 892 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/04(火) 00:23:20.49 ID:4FqCDioo
男「(しかし、なんか俺騙されてるような……元はといえばこいつが勝手にエントリーしたせいで)」
メ「はぁ……これで弛みかかってた生活も腹も引き締まったんじゃないですか?」
男「……何? まさかお前……」
メ「景品目当てに自分までこんなしんどい思いすると思います?」
男「ちっ……これじゃお前……俺ただのアホだろ」
メ「違うとでも?」
男「こいつは……ふっ……ははは……」
メ「ついに壊れました? 私疲れたからボケても突っ込みませんからね」
男「なんでもない。よし、ちょっと銭湯で汗流して、飯食って帰るか。作るの面倒だろ」
メ「確かに面倒ですし、着替え持って来ましたし。そうしましょうか」
男「お前も俺の為に一緒に走ったんだ。何でも好きなもん奢るさ」
メ「騙されてたくせに……意地っ張りが」
男「策士策に溺れて一緒に走る羽目になったお前には言われたくない」
- 893 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/04(火) 00:28:41.57 ID:4FqCDioo
男「悔しいことに、最近体が軽いような気がするな」
男「普通に食うだけで腹一杯だから間食もしなくなったし」
メ「ご主人様、そろそろ白米に戻しちゃ駄目ですか? 実はかえって高くついてるんですが」
男「駄目」
メ「それじゃせめて芋でかさ増しを」
男「それじゃますます戦時中じゃねぇか」
メ「しかし、あのあと健康オタクになろうとは……」
男「オタクじゃねぇ。あ、次米買うときは玄米じゃなくて古代米な」
メ「私、そろそろ白いご飯が食べたいです……」
- 894 :パー速民がお送りします [sage] :2008/03/04(火) 00:29:40.33 ID:4FqCDioo
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