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今頃勇者ってのもないようです
- 41 :VIPがお送りします [sage]
:2009/04/05(日) 00:13:51.11 ID:3xH28I4G0
>>33
ごめ、これなんか間違えまくってるわ。
正しくは↓
× × ×
〈ロマリアへ……〉
ロマリア市民A「バンザーイ! バンザーイ!」
ロマリア市民B「世界開放バンザーイ」
ロマリア市民C「勇者殿ご一行、バンザーイ!!」
勇者「す、すごい。お出迎えだ……!」
魔法使い「アンタじゃないわよ」
遊び人「魔王をたおした『勇者』だろ」
勇者「はっ! その『勇者』、もうここにいるのかも!?」
魔法使い「来てないでしょ。『勇者』は世界中の街や城を訪れるたびに大歓迎受けてるんだ
から、まだまだ帰ってくるのに時間がかかってるはずよ」
遊び人「また詳しいじゃないか」
魔法使い「……まぁね。さ、シャワー浴びましょ」
× × ×
↓
>>34の老兵「大臣! 大臣お待ちください!」へ
- 34 :VIPがお送りします [] :2009/04/04(土) 23:49:40.77 ID:ShHwk2fj0
勇者「はっ! その『勇者』、もうここにいるのかも!?」
魔法使い「来てないでしょ。『勇者』は世界中の街や城を訪れるたびに大歓迎受けてるんだ
から、まだまだ帰ってくるのに時間がかかってるはずよ」
× × ×
老兵「大臣! 大臣お待ちください!」
大臣「やめたまえ騎士団長。見苦しいぞ」
老兵「このバカ騒ぎを今すぐやめないと……」
大臣「バカ騒ぎとはなんだ、このめでたい日に!」
× × ×
勇者「……?」
魔法使い「ちょっと、勇者何してんの?」
- 36 :VIPがお送りします [] :2009/04/04(土) 23:57:29.99 ID:ShHwk2fj0
勇者「ん、あ、うん……」
× × ×
老兵「ポルトガからもイシスからも伝兵が帰ってきていない! アッサラームからすらも!」
大臣「それがどうしたのかね……」
老兵「私のながい兵役でもなかったことです。何かあったに違いありません」
大臣「どの街も祝賀ムードで浮かれておるのだ。多少の遅れくらい……」
老兵「大臣、私の経験がこれはよくないと言っております。どうか、防戦の準備を整えください!」
大臣「バカな! 市民の不安をいたずらに煽る気かっ?」
老兵「このバカ騒ぎの中で襲撃を受けたら……」
大臣「もういい、やめたまえ騎士団長!」
- 37 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:03:13.69 ID:3xH28I4G0
大臣「君は騎士団が解体される事に反発しているのだろう? 軍の各省からよくない噂
を聞いているぞ」
老兵「何をバカな……!?」
大臣「小ざかしい手を使って不安を煽ってももう軍の解体は規定事項だ。君が何をしようと
決定は覆らん」
老兵「大臣私は――」
大臣「もういい騎士団長。君をいまここで、解任とする!」
老兵「大臣!」
大臣「一般人の君が気軽に話しかけないでくれたまえ!」
老兵「私はどうなってもかまいません、ですが伝兵の件は――」
大臣「私はこれからスピーチがあるのだ。失礼する」
老兵「大臣! 大臣!」
× × ×
勇者「……」
魔法使い「ちょっと、口開いてる」
- 38 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/05(日) 00:07:12.93 ID:5QTre2wTO
魔法使い萌え
- 39 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:09:58.42 ID:3xH28I4G0
勇者「こ、困ってる人がいる……」
魔法使い「はぁ?」
遊び人「つまり今勇者の頭の中ではこうなっている↓」
困ってる人←助ける自分←これ勇者じゃね?
魔法使い「甲斐性もない上にバカじゃないの? どんだけ単純なのよ……」
遊び人「あんたの『勇者のパーティー入ればぉk』説もすげぇ単純だけどな」
魔法使い「……」
遊び人「いって!?」
勇者「これは助けるしかないよ! せんざい……洗剤がどうとか……」
魔法使い「千載一遇のチャンスよ」
勇者「そうそれだよ!」
魔法使い「違うわよ」
- 40 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:10:24.01 ID:jJkwjkRnO
この魔法使いは年上ナイススタイルのおねーさんに違いない
支援
- 42 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:20:16.11 ID:3xH28I4G0
魔法使い「あんたねぇ、自分の旅の目的はきちがてんじゃないの?」
勇者「ないよ! 『勇者の称号を得る』――これが目的!」
魔法使い「だったら余計なことしてる暇ないってわかるでしょ?」
勇者「人助けは余計なことじゃないよ。勇者だったら当然することだよ」
魔法使い「はぁ……このバカ説得しなさいよアンタ」
遊び人「今PSPやってるから話しかけんな」
魔法使い「暇さえあればゲームするのやめなさいよ!」
勇者「じゃ、僕行ってくるね!」
魔法使い「あ、ちょっと! 待ちなさい!」
遊び人「フルフル強ぇ……」
- 43 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:23:59.42 ID:zn5RbMWn0
ニート要素が活かされてないなぁ
- 44 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:24:28.44 ID:YsSsbK4J0
むしろこんな勇者だからニートになったのかもしれない
- 45 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:28:59.31 ID:3xH28I4G0
× × ×
兵士長(戦士♀)「団長……」
老兵「よせ、もう私は騎士団長じゃない」
兵士長「兜を脱ぐのはおやめください……! われわれが尽力して解任を取りやめさせます
が故」
老兵「やめなさい。お前の立場が危うくなる」
兵士長「ですが伝兵の件のような不穏な流れがある中で団長が解任されるなんて……!」
老兵「老兵は語らず、ただ席を譲るのみだ。後任はお前に任せる」
兵士長「……刹那の団長の座になど興味はありません。どうか、ご指示を」
老兵「伝兵の件、私が何とかする。お前は護国に全力を注げ」
兵士長「一人でどうするおつもりですか……!?」
老兵「……」
勇者「あの!」
- 46 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:33:05.72 ID:3xH28I4G0
老兵「ん?」
兵士長「なんだ貴様は! あっちへ行け、我々は今大事な話を――」
老兵「やめんか。市民を粗末に扱うな。……して、何のようだ小僧」
勇者「困ってることがあるなら、僕が力になりますよ!」
老兵「……」
兵士長「散れわっぱ。ろくに日にも当たっていない貧弱な体をして、何ができる」
老兵「待て」
- 47 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:38:06.92 ID:3xH28I4G0
老兵「本当か? 力を貸してくれると?」
勇者「えぇもちろ――モガッ!?」
魔法使い「あんた何勝手に決めてんのよ!」
戦士長「おいなんだお前たちは! 次から次へと――」
遊び人「見りゃわかんだろ。旅人だよ」
戦士長「なんだその口の利き方は。遊び人風情が生意気な」
遊び人「あぁん? お前こそ女の癖して偉そうにしてんじゃねぇよ」
戦士長「貴様、『女の癖に』と口にしたか――!?」
老兵「やめんか戦士長」
- 48 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:43:37.03 ID:3xH28I4G0
老兵「そちらの青年が手を貸すと言った。これに間違いはないな」
魔法使い「あるわよ。このちびっ子が勝手に言っただけ」
老兵「その青年の意見は?」
勇者「モガモガ――っ!」
魔法使い「このちびっ子に意見なんてないわよ。このパーティーではあたしの意見が一番
よ」
老兵「ならばあなたにお願いしよう」
戦士長「……!? おやめください団長! このような礼儀も知らぬ蛮族風情に頭を下げる
など!」
老兵「頼む。お力を貸していただきたい」
魔法使い「嫌よ」
遊び人「ちったぁ悩めよ……」
- 49 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:50:18.39 ID:3xH28I4G0
魔法使い「あたしはね、これからシャワー浴びるの。介護してる暇なんてないわ」
戦士長「貴様言わせておけばぁ!?」
遊び人「爺さん、このねぇちゃん沸点低すぎて兵士に向いてないぜ……」
戦士長「なんだと!?」
老兵「はっはっはっ。その通り。痛快ですな」
戦士長「団長殿!?」
老兵「風呂なら城のものをお貸ししましょう。それでどうか手を打っていただきたい」
魔法使い「嫌よ。でっかいだけの風呂なんて、お断り」
老兵「……ならばこうしましょう。私があなた達に力を貸すのです」
- 50 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:56:25.21 ID:3xH28I4G0
魔法使い「はぁ?」
戦士長「団長!?」
老兵「この街を出て旅を続けるのなら、ポルトガやイシスにも寄るでしょう。私はそれまで、
あなた達に力を貸す」
遊び人「で、じいさんは目的を遂げたら帰るわけか」
老兵「そうしたい所ですな」
- 51 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:58:56.61 ID:3xH28I4G0
勇者「――ぷっは! 名案だよ! パーティーは増えた方が勇者っぽいし!」
遊び人「何言ってんだお前」
魔法使い「……ふーん。なにたくらんでるのか知らないけど、ま、それならいいんじゃない」
老兵「決まりですな」
戦士長「よろしいのですか、このような者たちと」
老兵「戦士長、彼らはもう私のパーティーだ。悪く言うのはやめてもらおう」
戦士長「……」
老兵「後は頼んだぞ。しっかりやれ」
魔法使い「……さ、何はともあれシャワーシャワー」
遊び人「あんたそればっか言ってるけどそんなに汗臭いのか?」
魔法使い「あんた鼻の穴に指突っ込んで持ち上げるわよ」
勇者「(ほんとに口が悪いなぁ……)」
- 52 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 00:59:07.78 ID:zn5RbMWn0
いつのまに転職したんだ兵士長
- 54 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:00:30.24 ID:3xH28I4G0
誰か見てる人いる?
ちょっと飯食ってくるからセルフ保守しなきゃいけないか確かめたい。
- 55 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:01:59.65 ID:VXjQlkq10
なんちゅう時間に飯くってんだ・・・
- 56 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/05(日) 01:02:15.64 ID:3xH28I4G0
あ、やべ
兵士長→戦士長になっとるがな……
兵士長→○
戦士長→×
でお願いしますorz
- 57 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/05(日) 01:05:56.20 ID:3xH28I4G0
一人か……セルフ保守しよう。
ちょっくら天丼食ってくる ノシ
- 62 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/05(日) 01:22:49.73 ID:9MaP+8KAO
面白いけどドラクエほとんどやったこと無い?
勇者のステータス上昇値とかヒャダルコで250ダメージとか
- 63 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:24:20.72 ID:ABkrqKYl0
メラだ
- 64 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:29:48.33 ID:3xH28I4G0
食いすぎちまったぜ……再開
>>62
ドラクエ3が好きで小さい頃なんどもやってたけど、ほとんど覚えてないみたい。
すげぇ好きだったのになぁ。世界を旅する感じが……なんで忘れちゃったんだろ?
- 65 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:33:56.00 ID:PkD7ohZpO
こんな時間に食うと太るぞ…
- 66 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:35:05.01 ID:3xH28I4G0
× × ×
魔法使い「さ、シャワーも浴びたし、そろそろ出発しますか!」
遊び人「一人だけ入ってさっぱりしやがって……」
魔法使い「シャワーは別料金だったんだからしょうがないでしょ。稼ぎが悪いあんた達
が悪いのよ」
遊び人「勇者、なんか言ってやれよ」
勇者「稼いでるのは僕だけでしょ!」
老兵「ちょっといいか」
遊び人「あん?」
老兵「出発する前に娘に会っておきたいのだが……」
魔法使い「はぁ? そういうのはあたしがシャワー浴びてるときに行っときなさいよ」
勇者「いいよ。行こうよ」
老兵「かたじけない」
魔法使い「って、また勝手に決めて!」
遊び人「さっさと行こうぜ何でもいいからよ……」
- 67 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:41:27.15 ID:3xH28I4G0
>>65
おなかがキングスライムです
× × ×
〈老兵の家へ……〉
コンコン
娘(僧侶♀)「はぁーい……あ、お父さん」
老兵「やぁ僧侶」
僧侶「今日は早く帰ってくるんじゃなかったの?」
老兵「そうはいかない事情があったんだよ」
僧侶「もう、いつもそればっかりじゃない……あら、そちらの方は?」
遊び人「あなたの心のオアシス、遊び人です(キリッ」
勇者「遊び人……?」
遊び人「(じじいの娘とは思えん美貌だ! 美人には印象良くしとけ!)」
勇者「(現金だなぁ……)」
魔法使い「マセガキでごめんなさぁい。私はこのちびっ子たちの保護者よ」
遊び人「ちびっ子じゃねぇよ!」
- 68 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:41:30.23 ID:jJkwjkRnO
>>1 おかえり
マヒャドではない…ヒャダルコだってことですね、わかります
- 69 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:46:27.91 ID:VXjQlkq10
呪文自体が弱くても魔力が高ければ威力も上がる
ダイ理論ってやつだろう
- 70 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:49:33.91 ID:3xH28I4G0
僧侶「あら、にぎやかな人たちね。フフ」
老兵「あぁ、それで、相談なんだが……」
僧侶「今日の夕飯に招待したいの? もちろんいいわよ。お母さんが死んじゃってからは
、食事がさみしかったものね」
老兵「あぁ……そうじゃないんだ。実は」
僧侶「――まさか、また仕事?」
勇者「(あれ、顔怖くなった……)」
遊び人「(やべぇ美人怖い……)」
僧侶「ちがうわよね? もう軍も解体するって言ってたし、魔王も倒されたし、お父さんが仕事
するような事は何もないし……」
老兵「詳しくはいえないがよくない状況なんだ。それを確かめに……」
僧侶「何言ってるのよ! 今日は世界平和のお祝いの日だって言うから、パーティーの準備も
しちゃったじゃない。お父さんが祝おうって言ったのよ? 死んじゃったお母さんと一緒にって…
…」
老兵「……すまん」
僧侶「……いつもそればっかりじゃない」
老兵「すまん」
僧侶「いつまでお母さんを苦しめるの? いい加減にしてよ……」
- 71 :VIPがお送りします [] :2009/04/05(日) 01:55:15.15 ID:3xH28I4G0
老兵「……」
遊び人「(う わ ぁ ぁ ぁ こういう空気耐えられないぜ俺……)」
勇者「……」
老兵「わかってくれ。私はいつもこの国を思って――」
僧侶「やめてよ! その言い方! だいっ嫌いなのよそのセリフ!」
老兵「だが……」
僧侶「もういいわよ、行ってくればいいでしょ!? 二度と帰ってこないで!」
老兵「僧侶!」
バタンッ
老兵「……」
勇者「……あの」
遊び人「(やめとけよバカ!)」
勇者「(でもさ)」
遊び人「(いいから静かにしてろ)」
魔法使い「……さ、もういいでしょ。行くわよ」
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