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妹「二人きりだね、兄貴」
1 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 21:57:02.84 ID:FDY/cAJP0
妹「誰もいないね」
兄「そうだな」
妹「もうすぐ日が暮れるね」
兄「そうだな」
妹「ここ、無人島ってやつだよね」
兄「そうだな」

妹「うわー! ど、どうしよう」
兄「落ち着け妹よ。こういう時は慌てずに、宇宙人を呼んで助けて貰おうぜ」
妹「お前が一番落ち着け」


3 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 21:58:04.76 ID:2c/LC7pL0
兄「誰もいないね」
兄「そうだな」
兄「もうすぐ日が暮れるね」
兄「そうだな」
兄「ここ、無人島ってやつだよね」
兄「そうだな」

兄「うわー! ど、どうしよう」
兄「落ち着け妹よ。こういう時は慌てずに、宇宙人を呼んで助けて貰おうぜ」
妹「お前が一番落ち着け」


4 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 22:04:10.91 ID:FDY/cAJP0
妹「どうして、こんなことになったのやら」
兄「家族旅行中、遭難しました。以上」
妹「…兄貴、随分落ち着いてるね」
兄「さっきまでお前が騒ぎまくってたからな」
妹「兄貴も騒いでたじゃん!」
兄「気のせいさ。…さて、落ち着いたところで俺たちがするべきことを考えよう」


5 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 22:10:13.13 ID:FDY/cAJP0
妹「やるべきこと?」
兄「まず石で円を作り、その周りをベントラーと叫びながら半狂乱で踊r」
妹「それはもういい」
兄「真面目に言うと、持ち物の確認と寝床の確保だな」
妹「…兄貴がまともなこというなんて」
兄「俺はまともだ」
妹「人間の三大欲求は?」
兄「性欲、愛欲、肉欲」
妹「だめだこいつ、はやく何とかしないと」


7 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 22:25:39.93 ID:FDY/cAJP0
兄「気を取り直して、とりあえず荷物を確認しよう」
妹「はいはい」
 がさごそ
兄「どうだ?」
妹「私の荷物はいまいち役に立ちそうも無いかな。
  鏡、化粧品、洗面用具、暇つぶしの本… げ、着替え全部流されてる」
兄「俺の着替えは結構残ってるな」
妹「他の荷物は?」
兄「エロDVD、エロ本、オナホ、コンドーム、といったところだな。DVDプレイヤーが流れたのは痛い」
妹「お前は家族旅行に何持ってきてんだ!?」


9 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 22:35:49.18 ID:FDY/cAJP0
兄「こうして並べてみても、活用できそうな物はあまり無いな」
妹「あ、でも遺憾ながらコンドームは使えるかも」
兄「な! 妹、お前こんな状況で致すというのか!?」
妹「何でもそっちに繋げるなバカ兄貴!」
兄「ゴムにそれ以外の使用用途があると?」
妹「某ラノベの軍曹さんの言葉を信じるなら、水筒の代わりになるかと」
兄「お前、ラノベとか読むのな。兄貴暦長いけど初めて知った」
妹「うっさい、別にいいでしょ。他は特に浮かばないなー…」
兄「仕方ない、後は明日考えよう。後は寝床の問題だ」


10 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 22:44:08.20 ID:FDY/cAJP0
兄「幸いにも空は晴れ。気温は裸になりたくなる程。野宿には最高だな」
妹「ま、寝てる間にポックリってことは無いね」
兄「妹への劣情は何とか我慢しよう」
妹「ちょっとまて! 今何かとんでもないこと口走らなかったか!?」
兄「安心しろ。俺はお前が大好きだからな。お前が不幸になるようなことは、死んでもやらん」
妹「お前が兄貴だってことが私の不幸だよ…」


11 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 22:45:40.10 ID:6BQHcr4X0
ああ。砂漠で重宝するぞ


16 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 23:07:51.60 ID:FDY/cAJP0
兄「じゃ、今日のところはこの木の下で寝るということで」
妹「…本当に、変なことすんなよ?」
兄「変なこと? どうしたんだ妹、変なことを言って」
妹「だ、だって…劣情がどうのってさっき…」
兄「そう不安に思いつつも俺の隣で寝る妹が俺は大好きだ」
妹「このバカ!」
兄「はは、身の潔白を示すため俺は先に寝る。なんだかんだで疲れてるだろうから、お前もしっかり休め」
妹「むぅ…おやすみ」
 数分後
兄「zzz」
妹「zzz」
 さらに数分後
兄「(むくり)」
妹「zzz」
兄「あああああ! 眠れるわけねぇだろ! くそっ! 思い切ってやっちまうかぁ!?」


20 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 23:14:16.66 ID:FDY/cAJP0
妹「う、んん…。朝、か。兄貴、起きてる?」
兄「ぶつぶつ、ぶつぶつ」
妹「ちょっと!? 兄貴大丈夫!?」
兄「は! …朝か。素数を数えるのって、割と有効なんだな」
妹「おーい? 兄貴ー?」


21 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 23:24:57.41 ID:FDY/cAJP0
妹「何か、物凄いクマが出来てるけど。具合悪いとか?」
兄「心配するな。強大な敵に打ち勝つ為の代償にしては、安いもんだ」
妹「?」
兄「なんでもない。それより、今日も張り切っていこう!」
妹「元気だねー、兄貴」
兄「何だ、妹は元気じゃないのか?」
妹「当たり前でしょ!」
兄「お?」
妹「いきなり無人島なんかに着いて! 下手すれば死んじゃうかも知れないのに! 元気でなんていられるわけ無いよ!」
兄「妹、そう言っても」
妹「兄貴は変だよ! 何で落ち着いてるの!?」
兄「妹がいるから」
妹「…え?」


22 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 23:34:02.43 ID:FDY/cAJP0
兄「可愛い妹の手前、格好悪いことは出来ないだろ」
妹「ば、バカじゃないの!?」
兄「バカだけど、それ以上に見栄っ張りなんだよ俺は。…ま、俺が落ち着いて見えるのはそれだけのことだ」
妹「…はぁ」
兄「ん? 何か意見はあるかね? 妹君」
妹「もういい、何か力抜けた。…ごめん兄貴、取り乱して」
兄「気にすんなよ。一晩たって落ち着いたら、怖くなったんだろ? それは普通さ」
妹「うん…。ありがと、兄貴」
兄「まぁ、俺は愛する妹となら一緒に果ててもいいと思っているのも事実だが」
妹「アホー!」
兄「半分冗談だ」


24 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 23:47:24.41 ID:FDY/cAJP0
兄「落ち着いたか?」
妹「うん、少し」
兄「なら顔でも洗おうぜ。幸い、ここの海は綺麗だ」
 じゃばじゃば
兄「ふう、さっぱりした。ん? 妹、それは歯ブラシか」
妹「私のは無事だったからね。…終わりっと」
兄「いいなー。俺のは流されちまったからな」
妹「えっと、兄貴」
兄「んー?」
妹「いや、ほんとは嫌なんだけど、こういう場合は仕方が無いかなっていうか、その」
兄「なんだよ?」
妹「その、…私の歯ブラシ、貸してあげよっか…?」
兄「妹…」
妹「な、なによ。ほら、朝騒いじゃったしそのお詫びも兼ねてというか…!」
兄「しゃぶっていいですか?」
妹「死ね変態」


26 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/04(水) 23:57:03.51 ID:FDY/cAJP0
兄「さっぱりしたところで、今日の議題逝ってみよう」
妹「今日は何をするかってこと?」
兄「イエス。俺の提案する議題は食料と水」
妹「ま、一番大事なことだね」
兄「一番難しいことでもあるがな」
妹「魚はかなりいるね。道具があれば捕まえられるかも」
兄「そう思って昨夜の内に簡単な釣竿を作ってみた」
妹「いつの間に!?」
兄「ふふふ、昨日の夜は長かったのさ……」


28 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 00:04:50.06 ID:p/jBMDCh0
兄「さて、針の変わりに妹のヘアピンを加工し装着。餌はそこら辺の虫」
妹「釣れるかな?」
兄「まだ糸を垂らして一分も…ってキタ!?」
妹「え? 釣れた?」
兄「動いてるから、何かに引っかかったとかじゃなさそうだ…ってこれは」
妹「鮫?」
 びちびち
兄妹「きゃー!」


31 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 00:15:25.84 ID:p/jBMDCh0
兄「ヤツは息絶えたか?」
妹「…うん、大丈夫みたい。動いてない。あ、兄貴」
兄「何だ?」
妹「よく見て、鮫の口の中に魚が入ってる。釣れた魚をこの鮫がさらに食べたみたい」
兄「中の魚は食えそうだな。うん、どうやら釣りは結構簡単に成功しそうだ」
 数十分後
兄「笑いが止まらねー。これが入れ食いっていうやつか」
妹「ひとまずのところ、食糧問題はある程度解決っと」
兄「次は水だ」


32 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 00:29:07.02 ID:p/jBMDCh0
兄「海水は飲めない。ろ過するか、何処からか探すか」
妹「そうだ。兄貴の服、余ってたよね?」
兄「余ってはいないが、ま、提供できない量じゃないな」
妹「比較的着ないヤツよこして」
 少女奮闘中
妹「出来た。自信は無いけど」
兄「砂と服を何層かに重ねて作ったろ過器か」
妹「水が出てきた。兄貴、飲んでみて?」
兄「何で俺が。…まぁ、飲むけどさ」
妹「どう?」
兄「うーん、海水よりはだいぶマシだけど、まだまだしょっぱい」
妹「そっか…」
兄「でも、少しの間ならこれで持つんじゃないか? なるべく早く、別の手段を探そう」
妹「そうだね」


34 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 00:40:51.98 ID:p/jBMDCh0
兄「さあ、お待ち兼ねのお食事タイム! 朝とお昼兼用です!」
妹「食事って、さっき釣った魚だよね?」
兄「他に食べられるのは妹くらいしか見当たらないぞ?」
妹「でも、どうやって食べるの?」
兄「どうやってって、普通にこのまま食うしかないだろ」


35 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 00:51:22.03 ID:p/jBMDCh0
兄「まずは頭をそこら辺の石で切り潰し、分離」
妹「ひっ」
兄「腹は指でも開けるだろ? ワタを取り出す。指に絡めるようにすると、綺麗にとれるぞ」
妹「あうあう」
兄「後は骨を取って食え。あ、寄生虫とかいないかちゃんと見ろよ?」
妹「…………」
兄「妹? どうしたんだ…って、気絶してる!?」
兄「あー…そういえば、血とかグロいのとか一切だめなんだっけ?」
兄「…やべ、可愛い。襲いてぇ」


36 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 01:03:58.29 ID:p/jBMDCh0
妹「あれ、私…」
兄「起きたか」
妹「兄貴? あ、そうか。魚捌いてるの見て、気を…」
兄「お前の分も捌いておいたから、とっとと食え」
妹「あ、ありがと」
兄「どうした? 食わないのか?」
妹「その、これがさっきまで生きてた魚なんだなって思うと…」
兄「普段、刺身とか普通に食ってるだろ」
妹「あれは最初からそういう形で売られてるから大丈夫なの」
兄「違いが分からない…」
妹「うー…」
兄「何でもいいから食え。身体が持たない。何なら口移しで食わせてやろうか?」
妹「…………お願い」
兄「へ?」
妹「だから、口移し」
兄「マジですか?」
妹「(こくん)」


37 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 01:04:30.42 ID:Bb/aTyfJ0
支援少ない……


38 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 01:06:39.49 ID:p/jBMDCh0
閲覧してくださっている方々(いるのかな?)には申し訳ありませんが、そろそろ寝ます
もし、明日まで残っていれば続きを書きたいと思っております。
では皆さん。おやすみなさい


39 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 01:09:24.83 ID:Bb/aTyfJ0
なんという生殺し


62 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/05(木) 07:20:24.75 ID:wD7glpvfO
妹「二人きりだね、兄貴」
妹「これからどうしようか?」
妹「…誰も、いないね」
妹「………兄貴……」




妹「起きろksg、雪山で寝るな死ぬぞぉぉッ!!」
兄「うぅ〜ん…びぃ〜っぐまぁぐな〜む」


64 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/05(木) 07:26:49.33 ID:wD7glpvfO
兄「…もう少しで天使様とにゃんにゃんできたのに何をする」
妹「いっそにゃんにゃんしてこい」
兄「しかし寒い、寒すぎる。寒いのは俺の財布だけにしてくれ」
妹「この状況で経済状況を心配できる神経は称賛してやる」
兄「馬鹿やってないで移動しようか。このままじゃジャックフロストになっちまう」
妹「ヒーホー。雪山で遭難したら移動しない方がいいと聞いたけど」

びゅおぉぉッ

妹「前言撤回」
兄「せめて吹雪だけでも回避しよう…」

『えー、こちら第三班…B7Rに遭難の痕跡なし、どうぞ』
『了解、もう少し西に行ってみましょう』

兄妹東行中


65 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/05(木) 07:32:48.37 ID:wD7glpvfO
兄「エロゲなら今ごろ都合よく山小屋を発見して冷えきった身体を暖めるべく兄妹で抱き合うはずなのだが」
妹「コミックなら今ごろ兄貴が崖から落ちてイケメンで頼れる男と出会うんだが」
兄「主人公は俺だ。主人公が死んだら誰が主人公やるんだ」
妹「第三部完。第四部にご期待ください」
兄「それよりいい場所を見つけたぞ、これを見ろ、良い具合に木と雪が重なって吹雪を防げるぞ」
妹「よいしょ」
兄「……あれ、俺の場所は?」
妹「ここ掘れ」
兄「わん」


66 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 07:36:29.42 ID:IezKn5onO
>>65
お前>>1と関係無いだろう
駄作すぎて邪魔だ粕


67 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/05(木) 07:38:38.88 ID:wD7glpvfO
妹「…しかし寒い…」
兄「……」
妹「吹雪は防げても…寒さは…はぁ」
兄「……」
妹「寒くないのか」
兄「M-3B/Fジャケット。マイナス40℃でも使える品です。アラスカでも暖かいですよ」
妹「さぁ脱げ、いますぐ脱げ」
兄「…なんで遭難したんだっけなぁ」
妹「飛行機墜ちた。以上」
兄「その割りには冷静だなお互い」
妹「厳密に言えば墜ちる直前に飛行機から転げ落ちたワケだから事故現場の精神的衝撃が緩和されたんだろう」
兄「運がよかったな」
妹「実際は不安でいっぱいいっぱいだが」
兄「…」


68 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 07:40:47.39 ID:OSDnJHVT0
>>66
普通に保守するより全然いいだろうがゆとり

支援


69 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 07:44:16.77 ID:IezKn5onO
>>68
お前は馬鹿か?
>>1の邪魔になるだけだろう。
目障りな上に面白みも無い駄作…


72 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 08:08:32.20 ID:vYZCh9LFO
遭難の人は書いてもいいけど、>>1が来たらやめてねヽ(´ー`)ノ


73 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 08:15:27.12 ID:19yLyqJHO
なにおまえら?せっかく保守してくれてるのに馬鹿じゃないの?


81 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 09:45:13.15 ID:ToMAz7SO0
>>69はなんてことしやがる・・・これだから携帯は


82 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 09:45:16.52 ID:7RB1xRBy0
皆さんおはようございます。>>1です。
このような駄文が残っていることに驚いております。保守をしてくださった皆様、まことに有難うございました
相変わらずのスローペースながら、更新を再開したいと思います

何か兄妹のエピソードを書きたい方はご自由にどうぞ。私も楽しんでいます


83 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 09:57:54.86 ID:7RB1xRBy0
兄「口移しって…本気なのか?」
妹「か、勘違いしないでよ!? ただ、その、魚自体を見ないで、無理やり押し込まれたら、訳の分からないうちに食べれるかなって」
兄「なるほど」
妹「そういうわけだら、さっさとしてよ。……お願い」
兄「しょうがないな」
 もぐもぐ
兄「よく噛んだほうが良いか?」
妹「うん、血の味とかすると吐いちゃそうだし」
兄「こんなもんかな、いくぞ。目、閉じろ」
 ちゅ、くちゅ、こくこく
兄「ふぅ、ペリカンになった気分だ」
妹「(ぽー)」
兄「妹、大丈夫か? 食べれるか?」
妹「う、うん。何とか食べれると思う。」
兄「それは良かった。血の味とかは気にならないか?」
妹「…兄貴の味がしたから」
兄「俺は生魚味か?」
妹「そ、そういう意味じゃなくて! ああもう、なんでもない! 次食わせろ!」
兄「分かった分かった。ほれ、目を閉じろ」
妹「ん♪」


85 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 10:12:59.34 ID:7RB1xRBy0
兄「食事も済んだところで、再び水問題に取り掛かろうと思う」
妹「ろ過器の砂を増やしたりはしてみたけど、まだしょっぱいね」
兄「俺は思い切って提案する」
妹「何を?」
兄「この島を探索しようじゃないかと」
妹「でも、迷ったら大変だよ?」
兄「荷物は簡単に持ち運べる程度。最悪、迷った先で生活していけばいいさ」
妹「確かに、これ以下の状況にはならないか」
兄「沿岸沿いに行動すれば、餌場を見失うことも無い」
妹「じゃ、行ってみようか。だめもとでね」



88 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 10:21:29.72 ID:7RB1xRBy0
兄「意外と広いんだな、この島」
妹「もう結構歩いてるのに、多分まだ四分の一も進んでないよね」
兄「疲れたか?」
妹「まだまだ」
兄「そういうことは額の汗を拭ってからにしろ。荷物くらいは持ってやる、よこせ」
妹「あ、ありがと」
兄「妹のバッグをゲット! 頭から突っ込んで匂いをかごう!」
妹「やっぱ返せ。場合によっては武力による解決も辞さない」


95 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 10:41:06.46 ID:7RB1xRBy0
妹「景色がほとんど変わらないね」
兄「見渡す限り、綺麗な海とうっそうと生い茂る森林ばかりだからな」
兄「いっそ変化をつけるために、俺が服を脱ごうか?」
妹「バカですかあんた。いや、バカでしたねあんた」
兄「なに? 俺が脱がないということは、妹が脱ぐということか?」
妹「頼むんで、いっぺん死んで下さい」


97 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 10:43:55.35 ID:qGVy7Vou0
未開の密林で服を脱ぐのはほとんど死亡フラグ


98 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 10:48:54.68 ID:7RB1xRBy0
妹「あれ?」
兄「それ? これ? どれ?」
妹「ちょっと黙れ」
兄「くぅん」
妹「何か聞こえない? 波の音とはちょっと違うような…」
兄「ごめん。脳内妹の声が大きくて俺には分からないな」
妹「ほんと、何でこんなのが兄貴なんだろ」


101 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 11:03:58.39 ID:7RB1xRBy0
妹「あ! 兄貴、あれ見て!」
兄「ん? 何だ?」
妹「ほら、あの大きな木の近く!」
兄「んん? ……おお!」
妹「小さいけど、川だよ! 水も綺麗!」
兄「妹、大興奮だな。つられて俺まで興奮しそうだ。ハアハア」
妹「それ、興奮の種類が違うでしょ。…まったく。まともな反応は無いのかこの兄貴は」
兄「これでも喜んでるぞ? 妹が嬉しそうだからな」
妹「な、何バカ言っての! さっさと行くよ」
兄「はいはい」

妹「うー…。時々ずるいんだよなぁ、バカ兄貴」


105 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 11:20:46.12 ID:7RB1xRBy0
兄「ごくん。…………うまい!」
妹「本当? 飲んでも大丈夫?」
兄「病原菌とかまでは分からないが、とりあえず味は良い」
妹「一応、ろ過器にかけてから飲むようにしようね」
兄「細かいゴミとかあるとまずいからな」
妹「いや、でも真水が確保できて本当に良かったー」
兄「身体とかも洗えるしな」
妹「覗いたらぶっ殺すよ?」
兄「裸の妹に殺されるなら、それそれでいいかも」
妹「真顔で言うな。身の危険を覚える」


107 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 11:22:34.56 ID:ZeQtwOKXO
いいねいいね


しかし最近は>>1以外が書くと怒る奴が出てきたんだな


108 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/05(木) 11:24:56.00 ID:v/q4fDpN0
>>107
つまらないからキレてるんじゃない?
読んでないから知らんけど


110 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 11:32:53.59 ID:fKg4TUW70
>>108
読まなきゃいいだけなのにな


112 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 11:39:20.82 ID:7RB1xRBy0
 その夜
妹「兄貴、起きてる?」
兄「zzz…トリニトロトルエン爆薬を生成、雷汞やアジ化鉛を起爆剤にして…zzz」
妹「何か、訳の分からない夢でも見てるみたい」
妹「兄貴が寝てるうちに、身体洗おっと。こいつなら、覗きくらいやりかねん」
妹「うーん、水が冷たくて気持ち良い。髪とか、洗うのすごい久しぶりな気がするー」
兄「(うがああああああああああああぁ!!!!!!!!!!)」
兄「(屠るべきは邪念か理性か! どちらでもいいから、ぶち殺させろ! さもなくば俺を殺せ!)」


114 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 11:44:17.70 ID:7RB1xRBy0
ちょっと前にも書きましたが、私以外に書いてくださる方は歓迎しますよ?


116 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/05(木) 11:53:12.13 ID:7RB1xRBy0
妹「あー、すっきりした」
兄「zzz」
妹「結局、警戒してたようなことは無し、か。兄貴、疑ってごめんね」
妹「えへへー、お詫びに手をつないで寝てあげよう。…ほんとは私が心細いだけなんだけどね」
妹「兄貴、暖かいなぁ。ふふ、お休み」
兄「zzz」
妹「zzz」
兄「(良かった! 襲わないで本当に良かった!)」



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