■戻る■ 下へ
淫魔「いっぱいエッチなこと……しよ?」
- 216 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2010/10/29(金) 18:02:04.81 ID:Cwv8dEoM0
男「どうも……ご馳走様でした。お世話になってすいません……」
お隣「いえいえ、またメリッサさんといらしてください。
こうやって人と食事するの、楽しいです」
淫魔「あたしお風呂入っていくからー。あとでねー」
男「あ……うん……」
……あの事を考えると、心が押し潰されそうになる。
あいつの理想の男、思い出の人、『コウイチ』は俺じゃなかった。
本物の『コウイチ』は、俺とは似ても似つかぬスーパーイケメン。
子供のころも超美少年。そりゃあ俺じゃないって否定するわけだ。
- 218 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:04:53.61 ID:Cwv8dEoM0
だけど、あいつはこの事実をまだ知らない。渋々だが俺のことを
『コウイチ』だと納得したようだ。あいつは『コウイチ』とセックス
しなければいけない。それが卒業試験とやらの決まりだそうだ。
だから、このままいけば俺はあいつとすることになる。
多分一生のうち二度とないであろう、飛び切りの美少女で童貞を捨てる。
『向こう側』に行けるんだ、『向こう側』に……。
俺「……」
そうだ、本物だとか偽者だとか知ったこっちゃない。
あいつだって、『コウイチ』とやらなけりゃいけないんだ。
俺が『コウイチ』で何の問題がある?
あいつは晴れて試験に合格、俺は幸せな体験をする、それだけだ。
そう、俺は今夜セクロスするんだ。想像すると鼓動が高鳴ってきた。
それにしても俺は未経験だ、どうしたらいいんだ。ああ、こんな時のために
男性向けファッション誌の「初めてのSEX特集!失敗しないためのマル秘テク30」
みたいなので勉強しておけばよかった……!
- 219 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:06:10.40 ID:7y0rEmZG0
バッドエンドルート
- 220 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:06:18.71 ID:n/qV5MjYO
キモオタはそのまんまでいいよ
- 221 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:06:19.81 ID:WH1QfNJJ0
これはしないパターン
- 226 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:08:30.55 ID:Cwv8dEoM0
俺「……」
布団は綺麗にしておいた、風呂も入った、爪も切った、歯も磨いた、
念のために一発抜いておいた!
あとは……コンドームはいいんだろうか。まあ淫魔ってぐらいだし生でも
大丈夫だよな……ああ興奮してきた! 落ち着け、落ち着け俺……。
俺「……」
それにしても遅いな。お隣さんと話でもしてるのかな……。
まさか……アルバムを見て、本物の『コウイチ』に気づいたとか……。
ありえる、ありえるよな……もしそうなったら……。
- 228 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:10:14.26 ID:Cwv8dEoM0
淫魔「たっだいまぁ」
俺「あ……」
淫魔「話こんじゃったー。まだ寝てなかったの?」
俺「う、うん、まあ……」
淫魔「カルピス買ってきたー。一本あげる」
俺「……ありがと」
淫魔「ふー、やっぱ濃いのおいしー」
あれ。しないの? しないのかな……。
- 230 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:11:01.63 ID:NLRve30vO
誰も幸せに成らなければいい
こういちも隣の兄貴もサキュバスも
- 232 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:11:43.06 ID:Cwv8dEoM0
淫魔「まさかほんとにあんただったとはねー」
男「えっ、あ、うん、そうだな……」
淫魔「人間、月日が立てば変わるもんだねー……」
男「お前だって子供のころと今とじゃ、変わってるんじゃないか?」
淫魔「あーうん……あたしはー……ま、あれよ、あれ!」
男「あれ?」
淫魔「……しよっか」
男「あっ……えと……」
淫魔「したくないの……?」
男「したい……です」
- 236 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:15:43.18 ID:L4Ryv7Tf0
嫌な予感しかしない
- 237 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:16:35.12 ID:Cwv8dEoM0
二人で布団の上に移動する。
こいつ、いや、メリッサが俺によりかかってくる。
お風呂上りのいい匂いがして、頭がくらくらする……。
そのまま俺の胸に顔を埋め……ゆっくりとシャツのボタンを外され、
素肌にメリッサの小さな舌が触れると、思わず声が出る。
男「ひっ……」
淫魔「敏感ね……童貞丸出しなんだから……」
そのまま何度も短いキスを肌に、乳首に繰り返される。
肌にあたるメリッサの顔がつるつるですべすべで、くすぐったい。
男「あっ……はっ……」
淫魔「可愛い声出しちゃって、コウイチ……」
- 238 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:17:11.74 ID:4WEMx/Py0
BADエンドフラグじゃないかこれは
- 240 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:19:15.76 ID:n+dGW4zk0
いつまでやってんだよ
無駄に長いんだよ
- 241 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:19:56.75 ID:Cwv8dEoM0
メリッサは俺の首に手を回し、舌を首筋に這わせる。
だんだんと登ってきたメリッサの顔が俺の顔に近づき
顎を舐めていた下と唇が、俺の唇に到達する。
男「ん……んぅ……」
淫魔「んふっ……ぅん……」
鼻と鼻がこすれあい、頬と頬がぶつかりながら、
唇と舌を絡め合わせる。初めてのキスは、大好きな女の子とのキスは
幸せいっぱいで、いやらしくて、それだけで発射しそうになるぐらいの快感だった。
顔を離すと、頬を朱に染めたメリッサがとろんとした目で俺をじっと見、
背中に手を回しきつく抱きしめて、俺の肩の上で囁いた。
淫魔「コウイチ……ずっと会いたかったんだよ」
- 245 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:20:29.87 ID:qYo90lHp0
,、
∧ ヽ ,. -ァ
〈 ヽ \ / /
ヽ-、\ \ r┤ /
( \\ヽ、\ _..ノ |
\_>、\〉 ヽ / l __⊥ ,_ __
rべ、 \〉 `ヽ、 | ,. ‐こてつ )Y-‐-、ヽ
ヽ _>、_ゝ r ⌒ヽ `ヽ、 _ノ久二ー-ニ-‐ノ (⌒ヾV!
rべヽ_,ゝ{ _ / _( /rー‐ァ- こ二ー彡,、び_ノ 男よ・・・それで良いのですか・・・?
ヽ _>、_>─ / (( { ∩( __,乙 ヽ 、-‐ヲrテ{
rべヽ、_> {{__ 》_ヽく上_ニ⊇ゝ∩ j‐'′ ノ /⌒ヽ
ヽ __>、>ー─{{´二 (_ヽー-〈 ,j=く r‐--'´ | i!し'′
rべヽ、_乙二二》n ) ノ八_三ノ 〉ハ`ー───一1i|
ヽ __>、__乙二ヾじ_と_ノ_) 〈 Y「「「「「,r久[「「||i|
/⌒ー-─<乙ー∠∠// | ヾー弍^V ニろ| ||i|
/ /フ )⌒ヽx}/´ || { l J }ハ ヽイ「| | ||i|、
// / //´ ̄`ヽ/ ヽ\、 ! ノ | i!l | | | l{ろ
{ {,/ 〃 /_| i| \l、 ー一'′ / / | | |_|ノlー′
r个┤ | / / ! || ,|ーヽ、 _/ノ ̄ ̄ /
| } i! | ! | ! ! || !| ``ヽニニ-<─‐一 '´
ヒノ| | 、 | { `ー| / / !\ `ヽ、 i
! 、 ヽl ヽ__〉 / / / 〉‐′ ) !
ヽ \ \ /_ノ,.イ ヾー--一'_,ノ
\ `ー--_フ<  ̄_/ /  ̄ ̄
`ー‐<  ̄ /
ヽ、___/
- 248 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:21:06.64 ID:ahrun2TB0
淫魔らしさに欠けてて微妙
- 249 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:22:22.13 ID:L4Ryv7Tf0
これで…これでいい…
- 250 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:22:39.20 ID:Cwv8dEoM0
……俺の頭の中で、『コウイチ』が反響していた。
そして、得体の知れない罪悪感が湧き上がってくる。
俺は騙している。本当のことを知っててメリッサを騙している。
俺は『コウイチ』じゃない、コウイチじゃないコウイチジャナイコウイチジャナイ!
男「う、ううっ……」
淫魔「どうしたの? 緊張してる? 具合悪い?」
男「い、いや……大丈夫」
淫魔「そう……? コウイチのペースで、ゆっくりでいいからね……」
彼女はそう言って頭を撫でて、額にキスしてくれる。
優しい、愛らしい、可愛くて仕方がない。今までの彼女とは違う。
でもそれは、それは本物『コウイチ』に向けられた優しさであって、
偽者のコウイチである俺にじゃない……。
俺は豚ちゃんでしかないんだ……豚ちゃんでしか……。
- 251 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:25:00.53 ID:Cwv8dEoM0
男「ぐっ……くそっ……」
淫魔「ねえ、本当に大丈夫? それともあたしともするの、イヤ……?」
男「う、ううん……俺、嬉しい、よ……」
淫魔「うん……ありがと」
そうだ、彼女のためを思うなら、愛してるなら、俺は『コウイチ』で
あり続けたほうがいいんだ。それが、お互いのためだ……!
男「えと、その……勃れて、いい、かな……」
淫魔「うん、いいよ……」
悩んでても仕方ない。
挿入したい、射精したい、気持よくなりたい! そうだろう? 俺。
『向こう側』に行けるんだ。こんな美少女を抱けるんだ。
勝ち組、俺は勝ち組っ。ワハハハハ!
- 254 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:27:41.90 ID:WH1QfNJJ0
>>251
い…勃れる…?
- 255 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:28:00.78 ID:y9M5F/Ph0
たれる
- 256 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:28:19.11 ID:Cwv8dEoM0
淫魔「脱がすね……んしょ……」
男「う、うん……」
メリッサが俺のトランクスに手をかけ、下ろす。
生地にこすれた刺激に反応して、ビクンと揺れる。
露出した男性器はとっくにガチガチになって先走り汁を垂らしている。
それに軽くキスしてから、彼女は寝転ぶ。
足を開くと、綺麗な色の女性器がのぞいている。
俺は男性器をおそるおそるそこに近づける……。
淫魔「ん……もうちょっとこっち……」
男「あっ……」
メリッサの柔らかくて小さな手が俺の男性器を包み、優しくその位置に手繰り寄せる。
先っぽがほんの少し、柔らかい肉の中に沈む。
淫魔「いいよ……来て……」
男「う……ん……」
- 258 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:31:04.45 ID:Cwv8dEoM0
『向こう側』。俺は『向こう側』に行くんだ――。
男「はぁっ……はぁっ……」
行けよ、行け! カビの生えた童貞を捨てろ……。
今を逃したらこんなラッキー二度とないぞ……。
男「あぅ……あっ……あぁ……」
淫魔「どうしたの……? コウイチ……?」
行けよ……行け……意気地なし……。
- 259 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:31:53.26 ID:WH1QfNJJ0
オレは信じてるよ
やってくれると
- 262 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:33:12.20 ID:Cwv8dEoM0
男「ああああああっ……ごめん、ごめんよ……」
淫魔「初めてだから怖かった……? ごめんね、こんなことさせて……」
男「違う、違うんだ、違う……」
淫魔「どうしたの、ねえ……泣かないで……」
男「俺は……お前の思ってる『コウイチ』じゃないんだ……」
淫魔「え……何を言ってるのよ……あんたがコウイチじゃなかったら、
一体誰だっていうのよ。あんたしかいないよ……」
男「俺、見たんだ、思い出したんだ……あの時のこと、20年前のこと……」
淫魔「どういう……こと?」
- 263 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:35:43.27 ID:Cwv8dEoM0
……俺はお隣さんで見たアルバムのこと、20年前の記憶のこと、
以前この部屋に本物の『コウイチ』が住んでいたこと、そして
それを知っていながら今までメリッサに告げなかったことを、洗いざらい語った。
黙って聞いていた彼女は、聴き終わってから「最低……」と呟き、
俺と目も合わさずに服を着て自分の布団に潜り込んだ。
男「ごめん……」
淫魔「……」
男「ごめん……」
言うべきだったのか。言って誰が得をしたのか。
そりゃあ彼女にとっては、『コウイチ』が俺ではなくあのイケメンだった
ほうが良かっただろうが、それにしたって、彼女は俺を『コウイチ』として
受け入れてくれたではないか……。
- 264 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/29(金) 18:37:18.15 ID:/frYQAhT0
なんだこの展開は
がっかりだよ
- 265 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:38:07.64 ID:qYo90lHp0
いいぞもっとやれ
- 268 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:38:48.23 ID:Cwv8dEoM0
でも、俺のプライドが、肥大した童貞のプライドがそれを許さなかったんだ。
騙しまま、彼女を抱けなかった。俺はそれほどオトナじゃないんだ。
オトナの経験をせずに育った、大きなコドモなんだ。
何が『向こう側』だ! そんなところに行きたくないね!
死ぬまで二次キャラでオナニーするだけの人生を過ごそうと、
俺は俺の世界が居心地いいんだ! 俺はこのままでいいんだよ!
俺「このままで……」
翌日、仕事から帰ると、メリッサは十数時間ぶりに俺と口をきいた。
淫魔「マリアちゃんのとこ……いこうよ」
- 269 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:39:36.77 ID:NLRve30vO
なんだか言い表せないが楽しいな
- 271 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:40:37.50 ID:Cwv8dEoM0
お隣のさんの部屋でアルバムを見せてもらった彼女は、
『ヨシュア』の写真を見て、呟いた。
淫魔「うん……確かにコウイチ、だね……」
お隣さんは「あなたのお兄さんとセックスしてもいいか」という
とんでもない要求をするメリッサに慌てふためいていたが、やがて
お隣「兄もいい大人ですので自分の行動は自分で決めると思いますし、
メリッサさんにその必要があるなのならいいのではないでしょうか……。
あ、あの、試験頑張ってくださいね……」
そう言って、部屋を出る時に東京に住んでいるという兄の住所を書いた紙を
メリッサに渡した。
- 272 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/29(金) 18:41:33.68 ID:kRSJOiO/O
しまいまと聞いて
- 273 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:42:55.71 ID:Cwv8dEoM0
男「なんか……その、本当に……ごめん」
淫魔「……」
男「俺、ええと、お前に……言っておきたいことが、あるんだ……」
淫魔「うん、聞くよ。なに?」
男「その、メリッサと知り合って、まだその、ほんの数日だけど、その、
あの、変に思うかも、しれないけど……」
淫魔「うん」
男「メリッサのこと……好きなんだ。だから、その……」
淫魔「……わかるよ。態度で」
- 278 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:45:36.44 ID:Cwv8dEoM0
男「そっか……そうだよな、バレバレだよな……」
淫魔「隠すのも下手だし告白も下手だし駆け引きも下手!
あんた、不器用だね色々と」
男「や、やっぱそうだよな……はは……」
淫魔「それで? それだけ?」
男「だからその……メリッサが好きで、だから、抱きたくて……
あのこと、黙ってた……ごめん」
淫魔「ふうん……」
男「で、でもっ! やっぱり、そういうのいけないって、思ってその、
俺、俺、メリッサが好きだから……」
淫魔「……」
- 280 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:46:44.28 ID:GxGbc5NY0
ピュアやね
- 282 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:47:02.79 ID:Cwv8dEoM0
男「俺……うううっ……」
淫魔「じゃ、行くから」
男「メリッサ……」
淫魔「ねえ……」
男「……うん」
淫魔「あんたが『コウイチ』のこと何も言わなかったらそれで済んだのに」
男「え……それどういう……」
淫魔「それじゃね、バイバイ」
男「あ……うん……」
- 283 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:47:16.26 ID:y9M5F/Ph0
あのまま抱いてたら→プライド無いのかよ性欲だけのキモオタデブ、死ね
今回の結果→女に恥かかすなキモオタデブ、死ね
つまり、キモオタデブは全員今すぐ死ね
- 284 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:48:03.36 ID:NLRve30vO
やるよりは成長したはずだ
- 286 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:48:42.18 ID:Cwv8dEoM0
――メリッサは、本物の『コウイチ』であるヨシュアの元にいってしまった。
そして、一週間のうちに7人の男とセックスするという試験の内容を
忠実に遂行するのだろう……。
その後彼女はどうするのだろう。憧れのヨシュアと恋に落ちるのか。
あれほどの美少女で、それになんてったって淫魔だ。男を愛欲に溺れさせるぐらい
造作もないはずだ。だが、淫魔サキュバスは、男とセックスして精を奪う
悪魔だという。ならばやはり、これからも数えきれないほどの男と愛し合うのだろう。
だから――メリッサを、彼女のことを、愛してしまうべきではなかった。
コウイチが誰であろうと関係なく、いずれは同じ思いをしたに違いない。
彼女は悪魔で、人間とは生きる世界が違うんだ……。
叶わない恋だって分かってたはずなのに、ああ……俺の馬鹿野郎。
男「うっ……泣き虫すぎるだろ……くそっ……」
その夜は枕を泣き濡らした。朝目が覚めても、当然メリッサはいなかった。
たった三日間のことだったのに、彼女の居ない日常がこんなにも寂しいだなんて
思わなかった――。
- 289 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:50:14.76 ID:Cwv8dEoM0
仕事の帰り、浮かない顔をしている俺を不審に思ったのか
同情したのか、お隣さんが声を掛けてくれた。
お隣「矢野さん……今お帰りですか? 元気、出してくださいね……」
男「あいえ、大丈夫ですよ……」
お隣「矢野さんは……メリッサさんのことを、その、
好き……でおられたんですよね?」
男「いやまあ、なんというか……」
お隣「メリッサさん、よく矢野さんのことを楽しそうに
喋ってました。きっと、矢野さんのこと大好きだったと思うんです!」
男「いや……そんなはずないですよ……」
- 290 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:52:21.33 ID:Cwv8dEoM0
お隣「矢野さんのこと褒めてらっしゃいましたよ。
美味しい物を食べさせてくれるとか、子供好きの人だとか……」
男「あ、いや、ははは……」
おおおおおい!! 子供好きの意味が違うし!!
ああああああああのヴォケえええええええ!!
お隣「それにその、私凄く下世話なことをしてしまったのですが……
うう……メリッサさんには言わないでほしいのですが……ええと……」
男「な、なにがです?」
- 291 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:53:21.24 ID:qYo90lHp0
まさか… ゴクリ
- 292 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:54:29.60 ID:Cwv8dEoM0
お隣「兄にその、電話して、最近どうしてるか聞いてみたんです。
そしたら、昨晩女の子が突然きて、あのっ、そのっ……ゴニョゴニョ。
ででで、で、すぐに帰ったそうです! 夢だったのか現実だったのか
よくわからなかったって、兄が……」
男「そう……なんですか」
お隣「だってだって、兄は、『コウイチ』さんは憧れの人だったはずでしょう?
なのに、だからその、あの……もうちょっと……ゴニョゴニョ……」
男「あ、あ、わかります、わかりますので無理せずにっ」
お隣「だから、メリッサさんは矢野さんのことがきっと好きなんですよっ!」
男「ないですよ……ほんとに」
- 296 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:56:33.71 ID:Cwv8dEoM0
お隣「ででで、でもっ……あう……なんか出しゃばって、すいません……」
男「いえ……気を使わせてすいません。色々とご迷惑をおかけしました」
お隣「い、いいえっ! あの、矢野さんがメリッサさんと結ばれるように、
私神さまにお祈りしますから!」
お気持ちはありがたいんですが、聖職者がそういうこと祈っていいんですか。
人間と悪魔ですよ。無理があります……。
――メリッサさんは矢野さんのことがきっと好きなんですよっ
男「……」
- 297 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:56:55.40 ID:y9M5F/Ph0
マジレスするとメリッサが男を好きになる要素が無い
展開に無理ありすぎる^^;
- 299 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:57:50.69 ID:NLRve30vO
えーそれはないだろ3日だぞ
キモブタだぞ
- 300 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:57:56.01 ID:Cwv8dEoM0
あれだけキモいだの豚だの言われて、イケメン好きのあいつが
俺なんかを好きになるはずないでしょう……。
それこそ妄想、ファンタジーだ……。
今ごろは試験とやらでどこぞのイケメンとよろしくやってることだろう。
そしてこの先もずっと……。
男「あー、明日はやっと休みだ……」
仕事を終え、アパートに戻る。
相変わらずメリッサはいない。いるはずがないのに、
ドアを開ける前はどうしても期待してしまう。
男「はぁ……」
- 301 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:57:59.06 ID:qYo90lHp0
男のポイントをあげる場面がアレだけじゃなぁ…
無理があるな
- 302 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/29(金) 18:58:03.70 ID:7BLeehcU0
お隣さん純粋すぎる・・・
- 304 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/29(金) 18:58:43.21 ID:4WEMx/Py0
お隣さんと淫魔のレズプレイはまだか
次へ 戻る 上へ