■戻る■ 下へ
委員長「遅かったね」
1 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 10:36:21.23 ID:UWZISFp90
ふっかつ


7 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 11:38:29.20 ID:R2ERjNTgO
保守が足りなかったのはそれだけSSに魅力が無かったわけだし、潔く諦めようかと思ってたんだが…

でもこうやってもらえたのは嬉しいよ
どうもありがとう


10 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 11:42:33.60 ID:ZnA6Lz4vP
>>7
いや、明け方の集中が途切れた頃にスレ乱立があってな・・・
ちょっと目を離した隙に、すまんな


11 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 11:43:16.63 ID:F3mxOlVi0
良いわけじゃないけど10分と持たなかったし


14 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 11:58:37.03 ID:R2ERjNTgO
以前VIPで次スレ立てて大いに叩かれた経験がありまして
まぁ新しい人が>>1から読み直せないから、そりゃそうなんだよなぁ…


>>スレ乱立
kwsk


15 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 12:06:57.75 ID:F3mxOlVi0
スレ一覧が◇◆◇◆◇//\\╋╋╋╋╋╋╋╋
☆★○●◇◆□■△▲▽▼⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒
∴∴∴∴∴∴∴∴⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔こんなんばっかりになった


16 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 12:07:30.85 ID:shhAoZ560
続きが読めなかったら悶える


17 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 12:23:23.49 ID:6ttFXG4s0
30分感覚で保守してたのに落ちてた不思議orz


18 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 12:26:35.72 ID:R2ERjNTgO
了解しました
四の五の言わずお前は書いてろってことですね
ごめんね一人でも読んでてもらえるならがんばるからね

でも少し時間あけさせてください
14:00ごろに来ます


26 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 14:07:34.83 ID:R2ERjNTgO

男「…委員長」

女「寝惚けてる?w」

男「…女」

女「そうそう、そっちだよ。びっくりしちゃった」

男「…つい、間違えた」

女「ふふw今の呼び方と5年も前の呼び方を、急に?」がさがさ

男「?」

女「あ、これ?スーパー寄ってきたの。男くんちの冷蔵庫、からっぽなんだもの」

男「あー…ありがと」

女「どういたしまして♪」がさがさ



29 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 14:19:44.54 ID:R2ERjNTgO

女「…」とて、とて

男「?」

女「寝癖ついてるw」ちょん

男「!」

女「…」なで、なで

男「あー…シャワー浴びてくるよ」すくっ

女「うん。あ、男くん」

男「ん?」



30 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 14:28:53.40 ID:R2ERjNTgO

女「お腹減ってるでしょ?何か作ろっか」

男「…ありがたいけど、あまり減ってないかも」

女「そう?でも私は減ってるの」

男「……」

女「ww…だから何か、作ってるね」

男「あぁ、ありがと」

女「ん。あ、髭も剃ってきなよー」

男「りょーかい」



32 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 14:36:27.93 ID:R2ERjNTgO

…バタン


男「(…)」

男「(女の指先、ひんやりしてたなー…)」


キュッキュッ、…サァァァァァ…



――高校三年生の、初夏くらいだと思う。
僕と女さんは付き合いはじめた。

二人は偶然にも同じクラスで、お互い顔見知りということもあり
それなりに頻繁に会話をした。

周りにも、仲の良い異性の友達同士程度には思われていたと思う。

だから一般的に言って、夏ごろにそういった話になるのは
ある意味自然の成り行きだった。

…もちろんそこに至るまで、それなりに思春期めいた甘酸っぱい経緯を経たのだが、それはまた別の話である。


33 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 14:47:04.23 ID:R2ERjNTgO

ともかく僕たちは交際をはじめて、そして幸運にも
お互いが相手を気に入ることができた。

そしてその関係は意外なほど(…僕にとっても、たぶん彼女にとっても)長い期間に及び、
二人が社会へ出た今でも続いている。

新しい環境での生活は僕をそれなりに消耗させたけれど、
そんなスケジュールの合間を縫って、なんとか二人で会う時間をやりくりした。

それは簡単なことじゃなかったけど、実際そうすることによって
僕はずいぶん救われていたのだと思う。


34 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 14:57:39.69 ID:R2ERjNTgO

…バタン

男「…」

女「あ、出てきた。すっきりした?」

男「んーだいぶ」

女「そっか。…明太子スパなんだけど、良かった?」

男「もちろん。少し食欲出てきた」

女「ほんと?良かったじゃない」カチャ、カチャ

男「…」

女「はい。いっしょに食べよ?」



35 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 15:04:44.46 ID:R2ERjNTgO

カチャ、カチャ


男「…これ」

女「?」

男「何食だろう」

女「うーん…早い夕食かな」

男「はぁ……寝過ぎた」

女「何時に寝たの?」

男「んーと、9時ごろ?」

女「…また残業?徹夜で?」

男「まぁそんな感じ」

女「…」カタ



36 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 15:09:00.11 ID:R2ERjNTgO

女「からだ」

男「?」

女「…大事にしてね」

男「?してるよ」

女「さっき見たけど、また錠剤のビンが増えてた」

男「ただの栄養剤だよ、あんなの」

女「…食事、とってよ」シュン

男「…」

男「まぁこんなの、今だけだからさ」

女「ほんと?」



男「…多分、だけど」


37 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 15:20:59.55 ID:LIB2SQeS0
鬱展開になりそうだー


38 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 15:28:43.09 ID:R2ERjNTgO

男「まぁ…仕事の話は止そうよ。せっかくこうして会ってるのに」

女「そう?」

男「もっと別の話しよう。別の」

女「別の…あ、そういえば」

男「ん」

女「さっき『委員長』て言ったよね。なんで?w」

男「あー…」



39 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 15:33:06.30 ID:R2ERjNTgO

女「懐かしいなぁw男くんだけそう呼び続けたよね、頑なに」

男「ここだけの話、もっと周りに広まっても良かったと思う」

女「え、やだよw」

男「こんな委員長っぽい人、そうそういないし」

女「男くんは私の名前知らなかっただけでしょう」

男「…結構きつく言われたよな。あの時」

女「そんなことないよ」

男「…」

女「?」



40 :VIPがお送りします [sage] :2009/08/15(土) 15:40:05.16 ID:9BJ9NFUIO
甘々が良かった…


41 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 15:42:09.59 ID:R2ERjNTgO

男「…こんなに一緒にいるのに変わらないよね、女は」

女「え?」

男「相変わらずメガネで、黒髪で――あの頃と同じ」

女「そうかしら…」

男「もっとお洒落とかしないの?」

女「…お洒落って、周りから好かれるためにすることじゃないの?」

男「え?まぁ、そうかな」

女「それなら私、する必要無いじゃない」

男「?なんでさ」

女「男くん、こんなパンツ見えそうなくらい短いスカートはいた私を見たいと思う?」

男「…」



43 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 15:51:20.50 ID:R2ERjNTgO

男「…ある意味、凄く見たい」

女「もう…。好かれたい人が変わってないんだから、私も変わる必要ないの」

男「そういうものかな」

女「職場でのやりとりに差し障らない程度に小綺麗でいられたら、それで良いんだもの。私」

男「…まぁたしかに清潔感はこれでもかと言うほど感じるね」

女「…男くん」

男「ん?」

女「私に、不服なの?」

男「…いえ」

女「良かった。私もだよ」にこ

男「…」



44 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 16:05:53.13 ID:R2ERjNTgO

男「あー…」

女「♪」

男「…明日は、仕事は?」

女「無いよ、土曜だもの。そっちは?」

男「休みだよ」

女「ほんと?じゃあ久し振りに二人で過ごせるねぇ」

男「うん…ただ、体を休めたいからあまり尽くしたりはできないかもよ」

女「そんな、いいよ…二人でいられるだけで」

男「ああ、ありがとうな」ぽす

女「っ…」//

男「女で良かった。本当に」



45 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 16:10:11.08 ID:tPO6l0C1O
前世・・・いや前スレから見てるぜ支援


46 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 16:21:38.13 ID:R2ERjNTgO

〜その夜〜

女「えっ」

男「?」

女「えっと…一緒に寝て、良いの…?」

男「…何でだめなんだよ」

女「だって、疲れてるだろうから…遠慮しなくちゃと思って」

男「えぇー」



47 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 16:30:19.79 ID:R2ERjNTgO

女「そっか…良いんだ」

男「女さ、少し謙虚すぎるんじゃない?」

女「えっ…そんなことないと思うけど」

男「…仮にも、付き合ってるんだぞ?」

男「他の何がそうであっても、お前のことを煩わしいと思うことなんて無いよ」

女「…」

男「ほら、おいで」ぐいっ

女「あ…!」

男「電気消すぞー」

女「うん…//」


…カチっ



48 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 16:36:16.54 ID:R2ERjNTgO

男「…」

女「…」

男「…」

女「…」

男「…ごめん」

女「え」

男「本当に、文字通り『一緒に眠る』だけで」

女「ううん…良いの」

男「良い?」

女「ん…これで充分」にこ

男「…」



49 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 17:20:36.73 ID:WBji2vGS0
ふっかーっつ!!!


57 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:06:45.48 ID:R2ERjNTgO
なんかもうどうしろと…


58 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:08:33.55 ID:w5V9TgRbO
書k…いや書いてください


59 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:10:41.34 ID:UWZISFp90
もちろん最後まで書いて下さい


60 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:31:39.41 ID:shhAoZ560
ずっと楽しみに待ってるのです


61 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:41:28.02 ID:R2ERjNTgO

男「…」チラ

女「…ン」もぞ

男「?」

女「…」すやすや



男「(実際のところ)」

男「(女が普段から、どの程度自分を抑えてるかわからないんだよなぁ)」

男「(普通より純情な子だし、これでもほどほどに満たされてるのか)」

男「(…それとも、さっきみたいに我慢してるのか)」



62 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:42:52.81 ID:R2ERjNTgO

男「(下手に隠すのがうまいから。かと思うと、不意に寂しそうにするから)」

女「…」

男「(…尚更混乱するし、解らなくなる)」

男「(過去知らないうちに、傷つけてたこともあった)」

男「(…俺はどこまで踏み込んで良いんだ?)」




64 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:45:57.21 ID:R2ERjNTgO

男「(…)」

男「(でも)」

男「(きっと、一番の問題は女じゃないんだよな)」


隣でこんなにも心を許して眠っている彼女の
身体を纏う、薄い布地を見て
胸の優しい膨らみを見て

剥ぎ取ってしまいたいとか
手を触れたいとか

そんなことを考える俺は、酷い男なのか?


男「(…)」

男「(女が起きてる時には、そんなこと言えないくせに)」

男「(寝てるから。ばれないから、好き勝手したい?…変態か。俺は)」



66 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:51:25.54 ID:R2ERjNTgO
眠れない夜だった。
ついさっき起きたばかりということもあり、当然といえば当然と言える。

かといってベッドを抜け出すこともできない。隣の女を起こしてしまう。

仕方がないので、俺はずっと女の寝顔を見ていた。

…朝の4:00に頃だったろうか。
枕元の携帯が会社からのメールを受信し、小さく光った。


67 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:54:19.97 ID:R2ERjNTgO
〜朝〜


女「…」すやすや

女「…」すやすや



――ピピピピ、ピピピピ


女「ぅ」カチッ

女「…」ゴシゴシ

女「…」ぼー

女「……あれ」





女「男くん…どこ?」


68 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:57:12.98 ID:R2ERjNTgO


女「トイレじゃない…よね」

女「今日は一緒に朝ごはん食べようって言ってたのに」

女「……あれ」


カサ


女「何かな?メモ?」ペラ




急な事情で会社に行かなくちゃいけなくなった

熟睡してたから起こさないでおきます

一緒に過ごせなくてごめん



女「…」



69 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 19:59:04.25 ID:w5V9TgRbO
鬱endは勘弁


70 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:01:39.07 ID:R2ERjNTgO

女「休日出勤…大変なんだ」

女「朝ごはん、食べないで行っちゃったのかな」

女「…」

女「あ」

女「男くん、服脱ぎっぱなし」とてとて

女「…」たたみ

女「(男くんのにおい)」

女「…」じわ




ぎゅうぅ…




女「男くん……」


女「…寂しいよ。寂しいよぅ…」


71 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:16:56.45 ID:ZnA6Lz4vP
せつなす・・・


72 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:18:29.25 ID:R2ERjNTgO

〜会社〜

男「ふぅ」ドサッ

同僚「申し訳ないです先輩。今日休みだったのに…」

男「別にいーよ。困ったときはお互い様」

同僚「休日の予定とかあったんでしょ?」

男「あー…」

同僚「せめて今日は早めに上がれるように善処しますから」

男「…」



73 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:19:03.62 ID:9BJ9NFUIO
昨日のリクエストは何だったのか…


74 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:25:57.69 ID:R2ERjNTgO

男「(…今朝のは、さすがにひどかったよなぁ)」

男「(もう目、覚ましたかな?応えてるだろーな…)」

男「(せめて、挽回くらい努めるべきだよな)」パカ

男「…」

男「これでよし、と」

同僚「先輩ー?ちょっと良いですかー!」

男「ああ、今行くよ」ガタン



75 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:26:58.69 ID:R2ERjNTgO
>>73
え、なにそれ


76 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:37:06.55 ID:R2ERjNTgO

女「…」

女「…ん」むく

女「いつまでも、男くんの布団でごろごろしてるわけにはいかないよね」

女「…お掃除でもしようかな」


――ピロピロ、ピロピロ


女「…メール。男くん?」ぱか



From:男
『今朝はごめん。でもさすがに早く帰れそうだ
17:00頃に○○駅まで出てこれる?
どこかで夕飯食べよう』

女「…」



77 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:41:05.23 ID:R2ERjNTgO
>>73
思いだしたあれのことか!
でも甘々は昨日ピークだったような…
延々と甘々を書ける自信も体力もないし…

まぁ、ぼちぼち行く末を見守っててくれたら嬉しい


78 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:43:18.58 ID:9BJ9NFUIO
あれがピークなのか…orz


80 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:51:07.27 ID:R2ERjNTgO

〜駅前〜

ざわざわ、がやがや


女「…」コツ、コツ、コツ

女「(そりゃもちろん、行くんだけどさ)」

女「(あんなに悲しかったのに。悩んでたのに)」

女「(あのメール一通ですぐ嬉しくなっちゃう私って、なんなんだろ)」

女「(…)」

女「(男くん…堪らないよね。こんなに私から依存されて)」

女「(そのうち嫌われちゃうかもね…)」



82 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:55:58.62 ID:yZ5V9ubZO
あまあま大好きー!


83 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 20:59:57.65 ID:R2ERjNTgO

男「…」プルルル、プルルガチャ

男「あ、もしもし?来たんだけど…」

女『うん、もういるよ。いつもの場所』

男「えーと、そう言われてもなあ」

女『もう見える距離のはずだけど』

男「いや人が多すぎてさ」

女『白っぽい服です』

男「あーあれか。いたいた。おーい」ふりふり

女「あ。おーい」ピコピコ




84 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 21:06:14.92 ID:R2ERjNTgO

男「や」パタン

女「うん」

男「えっと…」

女「?」

男「今朝はごめん。本当に急なことで」

女「しょうがないよ。お仕事だもの」

男「いや、だけど」

女「良いの。もう気にしてない」にこ

男「…」



85 :VIPがお送りします [] :2009/08/15(土) 21:14:40.00 ID:R2ERjNTgO

女「久し振りに一人のお休みを満喫しちゃったよー。結構良いもんだねw」

男「あー…」

男「…とりあえず、適当な店行こうか」

女「そうね。…ねぇ」ふわっ

男「?」

女「腕」

男「ああ、はいはい」スッ

女「♪」




男「(…少し、無理してるな。はしゃぎ方がぎこちない)」

男「(目もちょっと…赤いな)」



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