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妹「二人きりだね、兄貴」
- 445 :違う人 ◆HeMtzKUQww []
:2008/06/06(金) 12:45:04.14 ID:bQN5Z5u40
兄「………」
妹「最初に説明したよ? ここは、私の世界なんだって」
兄「…『魔法使いに願いを叶えてもらった』件か」
異変直後
兄『なんだこれは…俺は、どうなって?』
妹『お兄ちゃん!!』
兄『どうしたいも…ん、お兄ちゃん?』
妹『間違えたっ、兄貴! 聞いて聞いて!!』
兄『どうしたそんなに興奮して。いや、この状況じゃ冷静でいられるわけが…』
妹『そうじゃないの! 私、私ね、魔法使いさんにあっちゃった!』
兄『…もしかして、中肉中背のガキか』
妹『え、知ってたの?!』
兄『少し、な。いろいろ世話に、なって、いる』
妹『兄貴、怖い…でも、大丈夫! 私、願い叶えてもらったの!! 二人の世界! 他の誰もいない世界!!』
兄『…!』
- 446 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 12:54:38.81 ID:bQN5Z5u40
妹『私が好きに出来る世界なんだって! すごいでしょ!!』
兄『…出鱈目だな。いや、お前の話を疑うんじゃない。むしろ奴の力が、だ』
妹『これで誰も怒らないでしょ? 私たち、最初の二人になるの。アダムとイブ! うっはぁ、夢が、広がって…』
兄(下手に否定して刺激するとまずい…襲い掛かってこられたら反撃できない。俺が強すぎる…)
兄(なら思考を誘導して現状把握に…)
兄『アダムとイブ、ね。悪くはないか。だが、この世界が本当に二人でいられる世界かどうか、わからないぞ』
妹『え?』
兄『俺たちがこちらと同じように、誰か別の人間が飛ばされるかもしれない』
兄『そうでないなら、備蓄の食糧が腐ったりするかもしれない。生産者がいないんだぞ』
妹『その辺は大丈夫。せーかつすいじゅんは維持できるって』
兄(随分親切だな、キナ臭い)
兄『いずれにせよ、人がいないことで何かしらの障害があるかもしれない。それを知るために、数日は探索に当てるべきだ』
妹『…そこまでいうなら、愛の巣作りは後で! たくさん遊んでたくさん食べて、それから…』
兄(…可哀想に。ここまで歪められて…)
- 447 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 12:56:14.45 ID:hDdb7d+20
>>1です。戻ってまいりました。
保守をしてくださった皆様。誠に有難うございます。
楽しいお話を紡いでくださっている、違う人さん。私も楽しみにしていますので、ぜひお続け下さい
では、例によって例の如く、スローペースで更新を再開します
- 448 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 12:57:01.29 ID:hDdb7d+20
妹「あー食べた食べた。久しぶりに人間らしいご飯だった」
兄「火がある生活は素晴らしいな。妹が笑顔になるから」
女「ふふ、お粗末様です」
妹「女さんは食べないの?」
女「まだ肋骨が痛みますので、遠慮しておきます」
妹「あ、そうか…。気付かないでごめん」
兄「(なるほど、そう誤魔化すか)」
女「ところで兄さん、食後には甘味が付き物ですよね」
兄「そうだな」
妹「え!? 甘いものあるの!?」
女「はい」
兄「俺たちの目の前に」
兄女「妹(さん)が」
妹「私は食べられる側かー!?」
- 450 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:02:09.01 ID:bQN5Z5u40
現在
妹「ここは私の理想、私の願い、私の夢。受け取って?」
兄(我慢しろ俺鉄の子宮とか添い遂げるとかいったら思う壺だぞ)
兄「…じゃあ、こうしよう。穴を見つけて、塞ぐんだ」
妹「ふさ、ぐ?」
兄「本当に誰も来ないようにして、必要最低限の穴を残して埋め固めれば良い」
妹「どうするの?」
兄「そのために、『魔法使い』を探す。穴を広げて導いたのが奴なら、閉じ方もおそらく知っている」
兄「それを探そう。それで完璧だ」
妹「いいね、それ。さすが兄貴!」
兄「よし、今日は山の辺りを探そう。人がいないとはいえこの辺は人里だ。あの手の変態はそういう場所を好まない」
兄「ついでにキャンプと洒落込もうか。山の幸を堪能したり川で泳いだり。楽しいだろうなー」
妹「はーい!」
兄(どうする? あいつを叩き潰して元通りならそれでもいいが、これは多分あいつが思っていたことだ)
兄(抑圧解かれて暴走したら…それに、魔法使いの力は未知数だぞ?)
兄(先行き不安だな…)
>>447
お帰り。少し借りてた。
平行させると見づらいから一旦切るな。
頑張ってくれ。
- 451 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 13:02:32.54 ID:1pDdEgrd0
>>450
乙です
どっちもおもしろいよー
- 452 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/06(金) 13:07:02.99 ID:64sNSEQ00
キテターーーーーーーーー
どっちも楽しみなんだ
- 453 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 13:07:43.62 ID:hDdb7d+20
>>450
なら、私のほうが書き溜めてきますので、どうぞ続けてください
- 454 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/06(金) 13:11:18.90 ID:I6LJyO/60
二人とも遠慮しいだなw
でもどっちも面白いからどっちでもいいや、二人で決めてちょ
- 455 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:14:26.33 ID:bQN5Z5u40
>>453
わかった。ありがたく借りさせてもらう。
兄「そういうわけでキャンプセットを買いにホームセンターだが」
妹「持ってけばいいじゃん。説明書あるし、飾ってあるのを適当に畳んでリュックにしまったり」
兄「そりゃあこれだけのものを買うのは大変だし、状況が状況だからそうしたいさ」
兄「でも任せろ。金はある」ばっ
妹「諭吉さん一個大隊!? どうしたのさそれ!?」
兄「なーに兄貴マジックさ。どこぞのマジシャンもびっくりだろ?」
妹「すごいすごーい!」
兄(まあ銀行の壁ぶち抜いただけなんだけどな)
兄「こいつはおつりだ。とっときな(グリーンリバー声で)」
妹「熱風! 疾風! サイバ(ry」
兄「他に何か?」
妹「えっとねー…」
- 456 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:20:19.43 ID:bQN5Z5u40
兄「蚊取り線香・釣具・えさ・針・ケース・携帯食料・ランプ・携帯食器セット・コンロ・ライター・ハンマー・包丁・電池」
妹「手際良いね兄貴?」
兄「ここに来るまでに入門用・上級者用キャンプマニュアル丸呑みしたからな」
妹「頭良いねー」
兄「まあ一通りはここで揃うんだが、いくつかここで揃わないものもあるんだ」
妹「?」
兄「まあそれは後で。で、だ」
妹「うん」
兄「あそこのペットケースが如何にもたこにも怪しいんだが」
妹「どこがよ?」
兄「普通ホームセンターのペットケースで寝る人間はいない」
- 457 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 13:24:49.28 ID:WZYCqGEL0
冷めた兄シリーズと応!のアイツは最早VIP連載作家だな
- 458 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:25:06.61 ID:bQN5Z5u40
兄「そこの変態鬼畜少年。おきなさい。貴様は完全に包囲されている」
「ん…ふ、っああああ…あ、おはよう、兄君、『お姫様』。何時来るかなーと最初からずーっと待ってたんだけど」
兄「そのまま死に腐れ」
妹「あ! 魔法使いさん!」
「やあやあ、君、上手く行ってる? ちゃんと篭絡して「ひぎぃ」とか「ゆるしてー」言わせてる?」
妹「やだなぁそんな私がそんなはしたないことするわけないじゃないー!」
「そうだったそうだった。君淑女だったね」
兄「どっちかというと痴女のにおいがする攻略法をされているんだが」
「君に似て力押しが得意なんだよ」
兄「俺は頭脳派だが」
「うそつけぇこのっこのぉ!」
兄(うぜぇ)
- 459 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:29:40.70 ID:bQN5Z5u40
「で、なに、キャンプ?」
兄「お前を探しに行こうかと思って、だが」
「いいねぇキャンプ。僕も行くよ。せっかくだから僕の使い魔もセットでいい?」
兄「使い魔?」
妹「なにそれ、魔法使いさんそんなすごいの持ってるんだ?」
「持ってるっていうか、ねぇ?」
ぱかっ
兄(隣のペットケースから白い猫が!)
猫「何せ私たち、お互い愛し合ってますから〜!」
ぼふん。
兄(お約束気味な白煙!?)
猫「ねーマスター?」
「ねー?」
妹「猫さんが変身した! しかもレオタード!? くっ、私もそこまで恥じらいを捨てられたら…!」
兄(このままじゃまずい!)
兄「あーはいはいすごいねーよかったねーさあ行こう妹」
妹「あ、アレ? 兄貴、魔法使いさんたちスルー?! 引きずらないで擦れるぅ〜!」ずるずる
- 460 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:36:36.06 ID:bQN5Z5u40
兄「やはりデパートは押さえておかねば。ここは特売ということになっているので」
「そろそろ向こうに執着するのやめて堕落しちゃいなよ青年」
兄「うっさい黙れ絞り潰すぞ」
妹「それでここに何買いに来たの?」
兄「決まっているだろ? 山は木々が生い茂る自然の宝庫。スプレーだけでなく服装にも気を使わねば」
猫(マスターマスター、あいつ妹さんに水着着せて遊ぶつもりですよ?)
(何気に自己主張激しいなぁ青年。ここで自分の趣味全開で遊ぶつもりかにゃー?)
兄「外野うるさい」
妹「いーじゃんいーじゃん。水着! 私の魅力をオーバードライブだもんね!」
兄「俺は露出の激しい女は好みじゃないんだが」
妹「うぐっ。そうか、兄貴は淑女が好み? 貞淑貞淑…」
- 461 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:38:24.90 ID:bQN5Z5u40
「しょーがないなぁまったく」
「日焼け跡」ぼそっ
兄「!?」
「小麦色の肌」ぼそっ
兄「うっ、」
「水面に輝く妹さんの○○○○○」
兄「愚妹よ、お前はこっちのセパレート水着が似合いそうだな」
妹「お、おへそと背中が丸見えっ!? いいの、そんなの着て?」
兄「面積広いと水吸って大変だからな!」
猫・魔法使い「Σd」
- 464 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:43:43.82 ID:bQN5Z5u40
兄「なんだかんだでもう夜か。出発は明日だな」
妹「そうだね、もうお腹減った」
猫「今日のご飯はどうしますか?」
「兄君に任せればいいんじゃない? 主婦暦長そうだから意外とおいしそう」
猫「素朴な味付けですね!」
妹「そんなことないよ? 兄貴割と濃い味付けだから」
「だったら素材にはこだわらなきゃね。猫、妹さん、よさげな食材見繕ってきて」
妹・猫「はーい!」たったったった…
兄「…いつの間にか馴染まれていて突っ込む暇が…」
「そりゃー妹さんにとって僕は恩人だからね」
兄「そりゃ構わないが、」
兄「どういうつもりだ?」
「フラグ立て」
- 466 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:48:05.35 ID:bQN5Z5u40
兄「フラグ?」
「僕が早々に顔出しておけば、君たち、万が一には僕を頼るでしょ?」
兄「『願いを叶える親切な魔法使い』、か」
「そゆこと」
兄「俺はどうなる?」
「望みどおりでしょ? 『妹さんを守るための、絶対に負けないだけの力』」
兄「冗談のつもりで頭を小突いて脳を損傷させるような強力な腕力が?」
「君の頭があればどうにでもなるでしょ」
兄「オフに出来ないんだが」
「感情が制御できない人間はごみらしいよ?」
がっ
兄「馬鹿正直に言われたまま力だけ与え、結果家族にすら触れられないのが『力?』」
「君がそう言ったんでしょ? 『望みはかなった』」
兄「ならあいつの望みは!?」
「彼女が望む限り、このまま」
- 467 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/06(金) 13:48:57.12 ID:64sNSEQ00
見てるだけがいいのか
支援とだけでも書き込めば良いのか
- 468 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 13:53:41.08 ID:bQN5Z5u40
>>467
自由に感想を書いてくれてもいい。任せる。
兄「正直だな」
「そりゃあね。僕は『システム』だから」
兄「俺の前に以前現れたときの話か」
「そう。『何故魔法使いはシンデレラの願いを叶えたのか』」
兄「そうしなければ物語が進まないからだろう?」
「君にとっては、多分それが答えなんでしょう?」
兄「妄想と別世界はイコールとも言ったな」
「登場人物にとっては現実。つまり多視点の現実。主観の不一致」
兄「その結果がこれか。あいつは歪んで俺に固執し世界から目をそらした」
「彼女の世界を見ているだけ。僕はその『嘘』を『本当』にした」
「ね? 夢(もうそう)が叶(ほんとうにな)ったでしょ?」
ばきっ
- 469 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 14:00:53.81 ID:bQN5Z5u40
兄「…確かに、お前は『違う』な。人間じゃない。その思考は人間のものじゃない」
「…君と一緒。たまたま力があっただけさ」
兄「それを押しとどめていれば世界は変わらなかった」
「でも、君が彼女の夢を否定した」
兄「していない。俺はちゃんと答えたぞ」
「でも届いていないじゃない。だからこうなった」
兄「…国語力のなさ、か。文章の読解力が足りないのか…」
「文章じゃなくて、言葉を正直に捉えられないんだと思うよ」
兄「なに…?」
「君、見たことない? 閉じこもってる人。出てこようとしない人」
兄「………」
「時々いるんだ。錠が違うとごねる人、扉を開けようと手を伸ばすと威嚇する人」
「扉の中には誰もいないと、扉の向こうには誰もいないと思い込む人」
兄「抽象的だな」
「彼女にとって、扉の外には君一人。中には彼女一人」
「だから通らない。最初からそうだったから、鍵の概念がない。錠をあわせようとしない」
- 470 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 14:06:02.63 ID:bQN5Z5u40
「それならもう無理やり扉をこじ開けるか、向こうからあけてもらうしかない」
「外が暖かいと、抱きしめて教えてやるしかない。でしょ?」
兄「…それが、出来れば」
「ヒントをあげよう。『力は心のままに』、だよ。君は強すぎるんだ」
兄「…!?」
猫「マスター! 国産黒毛和牛!! 着色料低減タイプのおいしい奴です!」
妹「こっちは冷凍本マグロ! 氷属性そこそこ使える武器も炙って生で!!」
「あ、いいもん選んできたじゃない。さあ兄君、急いで僕らの舌を満足させる作業に戻るんだ」
兄「…あ? あ、ああ、いいだろう。止むをえん…今日はフルコースだ」
兄(強すぎる…俺が? …わからないでも、ないか)
- 473 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 14:10:56.12 ID:bQN5Z5u40
妹「まぁ〜だぁ〜?」ちんちん
猫「遅いですよぉ兄さ〜ん、お腹が背中に圧迫されてショック死します〜」
「これだから人類って奴は…キャパ小さすぎるんだよねぇ」
兄「無茶言うな!! 台所がすし詰めになる量を全部料理しろというのは北海道中の雪で雪像を作れと同義だぞ!?」
兄「大体何故分けない!? 一度でこれ全部は処理できんぞ!」
「えーだってーフルコースなんでしょー? 僕人間じゃないんでしょー?」
「ならこれくらいぺろっといけるはずだよー、だって僕、人間じゃないもーん」
兄「あの野郎さっきの発言を根にもってやがった…!!」
妹「兄貴ぃ、早く〜」
兄「っだああああ! 早くして欲しいんなら手伝えよこん畜生!!」
- 474 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 14:15:39.71 ID:bQN5Z5u40
兄『妹っ、こんなところで何をして』ぽん。
ぐしゃっ
兄『…え、あ、あれ?』
兄『あ、そっちだったか。お前の席はこっちだろ? 行くぞ』ぐいっ
ぶちっ
兄『…あ、え、う…?』
兄『…い、妹!? どうしてそんなところで倒れてる?』
兄『…あ、し、しん、死んで…あ、あああアアア…!!』ぎゅっ
ぐしゃっ、びちゃっ
兄『あああああああアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
兄「…っはぁ、はぁ、はぁ…夢?」
兄「…夢は、違う世界での、げんじ、つ…」
兄「…妹…」
- 475 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:17:02.20 ID:k5GJkfsK0
俺の中の何かがゲシュタルト崩壊しあt
- 476 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 14:17:08.85 ID:bQN5Z5u40
結構書いた気がするな…俺はここで一度休ませてもらうな。
>>1に返す。待ってるぞ。
- 477 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:17:47.12 ID:1pDdEgrd0
>>473
妹「(中略)ちんちん
萌えた
- 478 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:18:28.75 ID:hDdb7d+20
あまり溜まっていませんが
いつも通り、のんびり書かせていただきます
- 479 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:19:00.26 ID:hDdb7d+20
女「妹さんの服って、兄さんのを借りてるんですよね?」
妹「うん、私のは流されちゃって」
女「集落に浴衣くらいなら余ってると思います。よけろしければ、差し上げますが」
兄「浴衣だと!? 妹! それは着るべきだ! いや、着てくれ! 頼む!」
妹「何で兄貴がそんなに必死なのか分からないけど、くれるってって言うなら貰うよ? いいの? 女さん」
女「もちろんです。浴衣も誰かに着られたほうが幸せでしょう」
妹「ありがと、女さん。ありがたく貰うね」
兄「イエ゛ア゛アアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
妹「兄貴うるさい」
- 480 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/06(金) 14:20:12.06 ID:bQN5Z5u40
>>477
食器な。箸で催促してるのな。他意はない。
ちなみに、俺の妄想だが、
OP1:せかいにさよなら(Marica)
OP2:明日への涙(川田まみ)
ED:悲しみの森(川田まみ)
こんなイメージで書いてる。参考までに。
- 481 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:20:30.63 ID:hDdb7d+20
女「と、言うわけで浴衣持ってきました」
妹「うわ、可愛い」
兄「サイズは大丈夫そうだな」
妹「何で兄貴が私のサイズについて大丈夫だと断定できるのかな?」
兄「妹の身体なら観測誤差1ペタメートル以内だ」
妹「微妙に怖いから」
女「ところで、こんな柄なんていかがでしょう」
兄「黒地に鈴蘭か。イイ。実にイイぞぉぉぉぉぉ!」
妹「このうるさい生き物は放っておくとして女さん、ちょっとお耳を拝借」
女「わざわざ貸さずとも、この身は全て妹さんのものですよ? どうしました?」
ごにょごにょ
女「何となく言いたいことは分かりましたが、一つよろしいでしょうか」
妹「何?」
女「妹さんは下帯をつける趣味があるんですか?」
妹「違うよ!?」
兄「なるほど、下着の件か。まだノーパンだったもんな、妹」
妹「う、ばれたし」
女「? 女性は下帯をつけないものじゃありませんか?」
兄「なるほど、この島の下着文化は男子のふんどしまでで止まっているのか」
妹「ってことは」
兄「まだまだノーパンは続くって事だな。ははっ、浴衣はジーンズより通気性が良いぞぉ!」
妹「もう嫌だー!」
- 482 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:21:45.72 ID:hDdb7d+20
妹「着てしまった」
女「良くお似合いですよ。思わず発狂しそうです」
妹「しないで下さい。お願いですから」
兄「おーい、そろそろ部屋に入っていいか?」
女「大丈夫ですよ」
妹「ちょ、待ってよ! まだ心の準備が!」
兄「お、やっぱり良く似合ってる。可愛いな、妹」
妹「!!!」
げしっ
兄「痛い。何故本心を言っただけで蹴られる。そんなにおかしな発言は無かったはず」
妹「そ、それはそうだけど! 兄貴は何かずるい!」
女「妹さんは直球な褒めに弱いのですか。なるほど」
妹「女さん!」
- 485 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:22:26.26 ID:qbzSMQdH0
ノーパン浴衣とかけしからん
いやけしからん
- 486 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:23:17.53 ID:k5GJkfsK0
ノーパン浴衣とな?
良いッ!ディモールト良い!!
- 487 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:30:32.69 ID:hDdb7d+20
兄「今日はいつに無く天気がいいな」
女「風も快いですね」
妹「うう、すーすーして頼りない…」
女「やっぱり、下帯つけますか?」
妹「それはいりません」
兄「余ってるなら俺にくれないか? ふんどし」
女「いいですよ」
着替え中
兄「ほう、これは意外といいな。蒸れないし」
妹「それは分かったから、ふんどし一丁で出歩くなバカ兄貴!」
- 489 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/06(金) 14:32:01.80 ID:64sNSEQ00
浴衣・・・・ノーパン・・・・・
- 490 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/06(金) 14:33:23.97 ID:TAIflN+s0
でも本来、浴衣はノーパンだよね?
- 495 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 14:38:06.32 ID:hDdb7d+20
女「では、今日も畑に行ってきます。昨日見たところ、収穫できそうなキュウリがありました」
妹「あ、私手伝うよ」
女「では、収穫をお願いしますね」
兄「俺は干物作りに挑戦だ」
妹「別行動だね。頑張って」
兄「おうよ。妹の励ましがあれば二十四時間働ける」
妹「はいはい」
女「では行きましょう」
女「妹さんと二人きり。ハアハア」
妹「女さん!?」
- 498 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 15:04:45.93 ID:hDdb7d+20
妹「ねぇ、女さん」
女「何ですか?」
妹「結構恥ずかしいこと聞いてもいい?」
女「言葉責めですか? 大好きです。どうぞ」
妹「真面目な話、何で女さんは私のことを好いてくれてるの?」
妹「兄貴は昔からあんな感じだからともかく、出会って間もない女さんがどうしてここまで好いてくれるのかが、分からないの」
女「気持ち悪いですか?」
妹「まさか! ただ、なんで私なんかを大事に思ってくれてるのか、知りたかっただけだよ。…変なこと聞いてごめん」
女「私が貴女を好いているのは、貴女が私の命と心を救って下さったからですよ」
妹「え?」
女「意味が分からないかも知れませんが、貴女はもう少し自分を誇ってもいい。貴女は本当に綺麗な人なんですから」
- 499 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 15:12:14.21 ID:hDdb7d+20
兄「おかえりー。キュウリは取れたか? エロいことに使用してはいないか?」
妹「ただいま。兄貴はどうしてそういう方面にしか脳みそ動かないのかな」
兄「そういう方面って、どういう方面だ?」
妹「え?」
兄「さあさあ、教えてくれたまへ。そもそも、妹はキュウリでどんな変なことを想像したのかな?」
妹「だ、だから、…その、えっちな方面というか」
女「兄さん、妹さんをいじめてはいけませんよ?」
妹「女さん」
女「やるならせめて私のいるところでやってください。独り占めはずるいです」
妹「女さーん…」
- 502 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 15:22:10.40 ID:hDdb7d+20
妹「兄貴の収穫は?」
兄「上手くいけば、何日かで完成する」
女「ご苦労様です」
兄「ついでに、海水から塩を精製してみた。火が使えるってのはいいな、やっぱり」
妹「食事がどんどん文明的になっていく」
兄「下着は前時代的なのにな」
妹「まだ言うか!」
- 504 :VIPがお送りします。 [] :2008/06/06(金) 15:32:00.33 ID:WZYCqGEL0
文明に囲まれた生活をしていると
かのような原始的な生活に憧れを抱くものだが
実際になったら超面倒そうで
結局今日もPCの前でパチパチカシャカシャ……
- 505 :VIPがお送りします。 [sage] :2008/06/06(金) 15:40:59.12 ID:I6LJyO/60
支援
ボーイスカウト時代が懐かしい
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