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妹「二人きりだね、兄貴」避難所
- 265 :違う人 ◆HeMtzKUQww []
:2008/06/07(土) 14:40:05.86 ID:2POl2Nln0
「おめでとう。君らの頑張りに脱帽だよ」
妹「あ、まほうつかいさん!」
猫「私もいるですよー」
兄「なんだ、俺たちの蜜月を妨害するつもりか?」
「そうとも。君ら兄妹に決闘を申し込む」
兄「はっ! 高々魔法使いに、俺らの絆が敗れるわきゃねーだろ?」
「残念でした。絆なら僕たちの間にもあるもんねー」
猫「ねーマスター?」
ちゅー
兄妹「!!!!」
兄「上等だ、貴様と俺たち、どっちの絆が強固か試してやろう」
兄「いけるな、妹?」
妹「…ふわぁ…」
兄「…い け る な ?」
妹「…はっ、そ、そのつもりですっ! はいりつはほとんどありませんっ!!」
兄「そりゃーよかった。じゃ、いこうか」
猫・魔法使い(水没フラグ?)
- 266 :@人気トナメ [] :2008/06/07(土) 14:40:05.82 ID:Uu8vZ8OIO
魔法使い乱入かと思ったら、そうでもなかったのか
- 267 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 14:43:43.98 ID:2POl2Nln0
兄「当然のように俺はνだが」
妹「ジーガン!!」
「じゃ、僕もνで」
妹「私もGガンで」
兄妹「なぬっ!?」
「勝敗を決するのは機体ではない。でしょ?」
兄「おうともさ! お互い全力で行こうぜ!!」
「じゃ、改めて」
妹「がんだ○ふぁいと!」
猫「スタンバイ!!」
魔法使い・兄「レディイイイイイイイイ、」
一同「ゴオオオオオオオオオオオオオ!!!」
- 268 :@人気トナメ [sage] :2008/06/07(土) 14:48:08.41 ID:YjFWntLC0
以下、>>267で妹が二人いることにはツッコみ禁止
- 269 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 14:48:29.03 ID:2POl2Nln0
兄「時間切れとは…やるな」
「引き分けか…いい試合だったね」
猫「妹さんと神指かち合ったはいいですけど、その後あにさんのファ○ネルで落とされました…」
妹「ねこさん、かえってきてからわたしをおとしたけどね」
兄「相手のνに攻撃が全くあたらん…化け物か」
「君こそ、残り一発分でひたすら逃げ回りながら猛攻だったじゃない」
一同「………」
猫「楽しかったですよ、妹さん!」
妹「わたしもー!」
ぎゅっ
「僕らも握手しない?」
兄「貴様と触れ合うのはごめんだ」
「ああそう」
兄「だが、今回だけな」
「はいはい」
ぎゅっ
- 270 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 14:50:50.08 ID:2POl2Nln0
>>268
ごめん、ミスった…不覚っ
夕方
兄「ヒートエンドだったな。文字通り」
妹「あそこまでやったのはじめてー!」
兄「ああ、いい気分だ」
妹「にいちゃーん」
兄「んー?」
ぎゅーっ
妹「えへへー」
兄「はいはい」
なでなで
- 271 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 14:56:07.87 ID:2POl2Nln0
『もしも一つ、夢が叶うなら』
『もしも一つ、嘘が本当になるんなら』
『覚悟をするんだ』
兄『なんの、?』
『その意味を常に疑い、その現実を手放さないように』
『君の言葉に嘘をつかないように、握ったら離しちゃ駄目』
『間違えないで。使い方を』
『それだけ』
- 272 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 14:58:38.36 ID:2POl2Nln0
兄「おはよう」
兄「…ん? 妹? 起きてないのか…起こしに行かなければな」
こんこん
兄「妹、俺だ。起きろ」
兄「…まったく、相変わらずだ」
がちゃがちゃ
兄「…鍵? なんで? いつもはこんな…」
兄「妹? おい、妹?」
「…にぃ?」
兄(悪寒が…それも、)
兄(絶望の予感が、)
- 273 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:01:23.09 ID:2POl2Nln0
兄「妹!? おい、どうして開けない!?」
兄「妹! 妹!!」どんどん!
兄「…ちっ、仕方ない」べきべき
兄「通るっっ!!」
どぐっしゃああああああ!!
兄「妹!!!」
妹「あー…にぃ? にぃ?」
兄「………」
兄「…ッっ…〜〜!!」
妹「にぃ、にぃ」
- 274 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:05:14.75 ID:2POl2Nln0
兄「妹、ごはんだぞ」
妹「あー…うー…」
兄「熱いか? じゃあ冷まそう。ほら、ふー、ふー」
妹「ふー…あーむっ…う〜!」
兄「美味いか。そうか。そりゃよかった。もっと食え」
妹「う〜! にぃ〜!」
妹「にぃ〜!」
兄「あーはいはい、着替えね。お前のサイズに会う服、あったかな?」
兄「お、幼稚園の頃の服があったぞ。これ着とけ」
妹「あー! ね〜!」
兄「懐かしいな。お前、それでも記憶あるんだ。すげーな」
なでなで
妹「えへへ〜」
- 275 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:07:00.65 ID:2POl2Nln0
兄「よーし、今日は家に居よう。すごろくとかで遊ぼうか」
妹「にぃ! にぃ、にぃ!!」
兄「どうした? 二階なんか指して」
妹「にぃ、にぃ!!」
兄「…俺の部屋か。いいよ」
妹「ふぅ!」
兄「頼むからプラモ壊すなよ? LEDとか組むの大変だったんだぞ」
- 276 :@人気トナメ [] :2008/06/07(土) 15:07:07.47 ID:0A5gOJbw0
…
- 277 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:09:10.68 ID:2POl2Nln0
兄「あ、ユニコーンの角折るなっ!!」
兄「ストフリがっ、その棒はちゃんと角度を計算して、あっ」
兄「シャ○ザクがっ、最初の奴丁寧に塗装したのにっ!!」
兄「うわっ、棚に突撃するなっ、あっ、」
ガッシャーン!!
兄「…泣きそー」
妹「あ〜」
兄「でも許す。妹だしね
- 278 :@人気トナメ [sage] :2008/06/07(土) 15:09:16.96 ID:Im8KeWzB0
お前らに言いたいこと。
パー速でやれボケども
- 279 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:12:14.58 ID:2POl2Nln0
兄「絵本読もう。たまたま発掘してきた桃太郎でも」
妹「もー! もー!」
兄「牛じゃないんだからもーもー言うな。も・も・た・ろ・う!」
妹「もー?」
兄「…仕方ないよな。まあ、いいや。読むぞ。昔々…」
兄「…こうして、鬼を退治した桃太郎は、」
妹「…すぅー…すぅー…」
兄「お宝を持って帰って、皆と幸せに、暮らしましたとさ」ぱたん。
兄「…行くか」
- 280 :@人気トナメ [] :2008/06/07(土) 15:12:52.52 ID:vVX4qkRD0
嫌なら見なきゃいいじゃん
- 281 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:14:26.91 ID:2POl2Nln0
兄「ホームセンター」
兄「ゲーセン」
兄「ケーキ屋」
兄「本屋」
兄「図書館」
兄「山」
兄「洞窟」
兄「…まさかあそこじゃないよな。いくら悪趣味を極めたとはいえ」
- 282 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:17:14.44 ID:2POl2Nln0
アーケード前交差点
「やぁ」
兄「ああ」
「どうする?」
兄「最初の言葉に従いに来た」
「そう」
兄「その前に一つ。止まらないか?」
「『あの頃に帰る』。時期の指定がなかったから、多分際限なく」
兄「そうか」
「生まれる前とか、そういう言葉が生易しいくらい原始のモノになる」
兄「そうか」
「その上でもう一度聞こう。どうする?」
兄「殺す」べきっ、べきべきべきっ!
- 283 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:20:57.24 ID:2POl2Nln0
ギャンッ、ヒュゴッ、
ドンドンドンドンっ!
「力を使う、か。確かに膂力はある。頭もあるから策を練っているんだね」
「でも、技術が足りない」
「方向性がない力を無闇にぶつけようとするから、普通の人間には対応できても、僕には届かない」
兄「それでも、だ」
兄「貴様はどうあっても殺す」
ギンッ、バッ
ボボボボボボッ!!!
「君に僕は殺せない。僕は誰にも殺せない」
ヒュンッ
「カミサマ、なめるなよ?」
- 284 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:23:58.29 ID:2POl2Nln0
兄「先にあるのは幸福か?」
「零は幸福ではない?」
兄「知らない不幸でしかないだろう」
「知らないのは幸せでしょ」
兄「二つは繋がっている」
「表裏一体」
兄「故に切り離せない。わかっている。だが」
「それを認められない」
兄「それが俺の選択だ」
「世界は君を肯定する」
兄「ならば何故?」
「方向性がない」
兄「殺意で集めてもか?」
「僕を殺しても意味がないからね」
- 285 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:27:54.98 ID:2POl2Nln0
ガキンッ! ギギギギギギッ…
兄「…どうすれば、いい?」
「彼女の望みだからね」
兄「あいつは、知らない。願いの先にあるもの」
「君ほど知らないんだよ、その意味を。言葉が無意味だから」
兄「…お前、」
「もうすぐ零時だ。時間だよ」
兄「…なんの?」
「彼女の時間は日単位で巻き戻ってる。一日で二年から三年」
兄「…!」
「それにほら、その腕、見られたくないんでしょ?」
「そこに居る彼女に」
妹「…にぃ?」
- 286 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:29:46.17 ID:2POl2Nln0
兄「妹!?」
「十五、十四、十三」
兄「それは!?」
「時間まで、九、八、七、」
兄「馬鹿、やめろ!!」
「止まらないよ。五、四、三、二、」
「一」
ぼんっ
兄「…あ、」
- 287 :@人気トナメ [sage] :2008/06/07(土) 15:30:07.84 ID:Im8KeWzB0
>>280
パー速って場所を知ってるか?ガキ
- 288 :@人気トナメ [sage] :2008/06/07(土) 15:31:42.31 ID:z9fh0PtG0
>>287
パートスレではないし
いいじゃん
- 289 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:32:48.12 ID:2POl2Nln0
兄「…こんな、こんな…!」
妹「にぃ…にぃ?」
兄「…くっ、ぅ嗚呼、ああああ…」
「………」
兄「妹、妹、妹ぉ…!!」
兄「どうして、どうして…」
妹「…あー、」
兄「…ピース、いや、」
妹「にぃ、にぃ」
兄「…そうか。うん、そうだね。わかったよ」
- 290 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:36:42.70 ID:2POl2Nln0
「どうする?」
兄「貴様を殺したら、願いを叶えてもらえない」
「それが利口だね」
兄「…最初から計算ずくか」
「さぁ? デウスマキナは終わらせるだけ」
兄「お前が根に持つタイプだってのはわかったよ」
「こう見えて長生きしてるから、忘れたこともあるよ」
「でも、僕らは君たちは絶対に忘れない」
「さぁ、願いを」
兄「三つだ」
兄「この子の記憶を全て消せ」
兄「元の世界へ返せ」
兄「それから俺はここに残るから、元の世界から俺の痕跡を抹消しろ」
「そんだけ言われると対価が必要だね」
兄「力を返そう。これでどうだ?」
「上等」
- 291 :@人気トナメ [sage] :2008/06/07(土) 15:36:56.76 ID:Im8KeWzB0
>>288
似たようなもんだと思うが
- 292 :@人気トナメ [sage] :2008/06/07(土) 15:40:10.50 ID:YjFWntLC0
ex鯖で初めて立ったスレの避難所でパートスレとか言ってる奴何なの?
悪いこと言わないからもう黙ってた方がいいと思うぞ
- 293 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:40:52.17 ID:2POl2Nln0
>>291
気にするな、>>400までには片付ける。
兄「お別れだ、妹」
妹「にぃ?」
兄「ああ、多分もう、二度と会えないだろうな」
妹「…や! やぁ!」
兄「そういうな。これもう、お前は俺を見て、歪まなくていい」
兄「お前はまっすぐに生きていていい」
兄「だから、」
妹「やあああああ! にぃ、にぃい!?」
兄「大丈夫、俺はずっとここに居るよ」
兄「君をずっと見てる」
兄「母さんと父さんの代わりに、ずっと」
妹「にぃっ…!」ふっ
兄「…さよなら」
- 294 :@人気トナメ [] :2008/06/07(土) 15:43:55.85 ID:jH+ZN+UUO
妹が1人になるだろうが!
- 295 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:45:07.88 ID:2POl2Nln0
元の世界
おばちゃん(以下ば)「ほらあなた、お散歩、行きますよ」
おじちゃん(以下じ)「そう急かすなよ、今日は腰きついんだ」
ば「それでもちゃんとついてきてくれるんですね」
じ「そりゃあ、日課だもんな」
ば「ですね」
「にいいいいいいいいいい!! にいいいいいいいいいいいいい!!」
ば「あらあら、変な声が聞こえますよ?」
じ「変わった泣き声だな。猫…じゃない?」
妹「にいいいいいいいいい!! にいいいいいいいいい!!!」
ば「あらあら、子ども?」
じ「迷子か? ほら、夜は寒いから、家においで。いいよな?」
ば「勿論です。おいで、怖くないよ」
- 296 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:48:00.64 ID:2POl2Nln0
十三年後
妹「行ってきます、おばさん」
ば「はい、いってらっしゃい」
妹「んー、今日はどうしようかなー。友達来るまで時間あるし…」
妹「ゲーセン行こうかな。時間を潰そう」
妹「GvsG
- 297 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:50:20.12 ID:2POl2Nln0
ミス
十三年後
妹「行ってきます、おばさん」
ば「はい、いってらっしゃい」
妹「んー、今日はどうしようかなー。友達来るまで時間あるし…」
妹「ゲーセン行こうかな。時間を潰そう」
妹「GvsG! もう一回十円だもんね! いくらでもやれるよぉ!!」
ゲーセン
妹「ひーかーる、かーぜっのなっかー!」
妹「Gガンたのしー!! 私大好きだよ格闘機!!」
妹「でも、このN.Hって人には適わないなー」
妹「噂じゃ未だに更新されない最強のνマスターなんだって」
妹「どんな人かな…」
- 298 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:51:46.05 ID:2POl2Nln0
「…あの馬鹿、痕跡全部消せっつったのに…」
「まあでも、アレからは何もわからないだろ」
「さて、飯でも調達してくるかねぇ」
- 299 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:54:39.51 ID:2POl2Nln0
妹「っきゃーっ、負けたー!!」
妹「くそ、DGめぇ…今度こそって!」
妹「…あれ、そういえば私こいつ倒したことなかったっけ?」
妹「…ない、よね? アレ? でも、何故か爆発シーン知ってる…」
妹「…?」
〜こーとーばーみつけられーず〜
妹「携帯…もしもし?」
妹「…え、ちょっ、ドタキャン?! 私一人でどうしろって…」
妹「無茶言わないでよっ…ごめんって、あ、切れた」
妹「…私も帰ろう」
- 300 :@人気トナメ [] :2008/06/07(土) 15:54:46.47 ID:u77zQms2O
>>1じゃない奴ツマンネ
- 301 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 15:59:23.06 ID:2POl2Nln0
妹「はぁ、どうしよーっかな」
妹「…ん、空き家?」
妹「今度取り壊されるのかー…もったいないなぁ、どうせなら私にくれよっていうか」
「欲しい? あの家」
妹「うひゃっ!?」
「そう驚かなくてもいいじゃない。ただの空き家の持ち主」
妹「空き家の持ち主って…空いてないじゃないですか。
「まあ管理してただけなんだけどね」
「ところで、どう? 本当にあげるのは無理だけど、少し中を見るくらいなら」
妹「…はぁ」
「前の持ち主が持ち物集めててさー、処理に困ってるんだよね。使えそうなものは持ってってくれない?」
妹「いーですけど…」
「そ、じゃ、入った入った」
妹「押さないでください!!」
- 302 :@人気トナメ [sage] :2008/06/07(土) 16:00:06.63 ID:Im8KeWzB0
>>292
このスレの形態がパートスレでないと?
悪いこと言わないからもう死んだほうがいいと思うぞ
- 304 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:01:39.10 ID:2POl2Nln0
妹「うわっ、夜逃げ跡みたい。家そのままに住人だけいなくなったような」
妹「…でも不思議と生活感のあるというか、見覚えのある、というか」
妹「台所だ。維持は、してたみたい」
妹「…? なんだろ、お米料理が作りたくなって…」
- 305 :@人気トナメ [] :2008/06/07(土) 16:01:42.85 ID:0A5gOJbw0
パー速へいく理由が無い
VIPはパートスレを禁止していない
- 307 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:04:25.51 ID:2POl2Nln0
妹「お風呂場…綺麗にしてある。でも何故か新しい買い置きのシャンプーが…」
妹「水道止まってるのにね、変な感じ」
妹「…本当に変。くすぐったい感じ」
〜デデデデデストローイ ナーインボー〜
妹「あ、おばさんからだ。はい?」
ば「妹ちゃん? どこに居るの?」
妹「もうすぐ帰るよ。用事なくなっちゃったけど、ちょっと寄り道してるんだ」
妹(二階は、どうなってるだろ)
- 308 :@人気トナメ [] :2008/06/07(土) 16:04:39.69 ID:78k7C1DUO
パートスレ云々言ってる奴はスルーで良いよ
独り言としてサラリと流そうww
- 310 :@人気トナメ [sage] :2008/06/07(土) 16:07:11.86 ID:Im8KeWzB0
>>305
で?
じゃあなんでパー速あんの
- 311 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:08:25.00 ID:2POl2Nln0
ば「そう…あんまり遅くなっちゃ嫌よ? 一人娘が居なくなったら、私寂しくって」
妹「ほんと、寂しがり屋さん」
ば「でも、子どもが出来ない私たちの元に降りた天使な妹ちゃんがいなくなると…」
妹「心配性だねっ、大丈夫だよ! 私はいなくならないから!」
ずきっ
妹「…!」
ば「どうしたの?」
妹「なんでもないよっ?」
妹(階段を上って、すぐに扉がある)
妹(でも、壊れてる? 何だか凄い力で破られた、見たいな)
ば「でも、あの時は驚いたねぇ。変な泣き声の、ほとんど赤ちゃんといっていいような女の子が道にいたんだよ」
妹(…ベッドの上に、えほん)
妹(もも、たろ、う)
- 312 :@人気トナメ [] :2008/06/07(土) 16:10:22.69 ID:eVhDEUZQO
>>310
パートスレのための避難所だろ
そもそも外部板だし。
- 313 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:11:52.69 ID:2POl2Nln0
妹「変な泣き声?」
妹(隣は? もう一つ、奥に部屋があった気がする)
ば「そうそう。猫みたいにも聞こえる変な声だったわ」
妹「それは、どんな?」
妹(この扉は、鍵がかかってない…)
ば「それはね、」
がちゃっ
ば「にいいいいいいいって、言ってたのよ」
妹「…あ、」
妹(壊れたプラモ、倒れた棚、懐かしいにおい)
妹「そうだ、忘れて…」
- 314 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:15:25.85 ID:2POl2Nln0
「今日はそうめんとクリームプリンだ」
「懐かしいな。最初の日に食ったんだっけ」
「時間の感覚はほとんどないけど、結構経ってるんだよな。あいつが、また十五になったんだから」
「…え、」
「妹が、俺のパソコン、覗いて、」
妹「パソコン…随分古い」
妹「不思議と、懐かしい、起動画面。」
妹「…誰かが、このパソコンと同じ方を、見て、」
妹「…にい、ちゃ、」
兄「なっ!?」
ぼふん
- 316 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:18:03.58 ID:2POl2Nln0
妹「…あ、?」
兄「いもっ…いや、あー、その、どちら様? ここ俺の部屋なんだけど」
兄(妹は俺を忘れてるんだから知り合いっぽい会話は)
妹「…」
兄「何が起こったんだローな? あ、あっははははは」
妹「…おにい、ちゃん」
兄「…思い、出したのか」
妹「うん」
兄「全部?」
妹「最後まで」
兄「そうか」
妹「…うん」
ぎゅっ
- 317 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:20:34.24 ID:2POl2Nln0
妹「わわっ、お兄ちゃんが、私を、抱きしめっ…」
兄「…っはは、ハハハハハハ…」
ぎゅーっ
妹「もう、大丈夫なの?」
兄「魔法使いが何とかしたのさ」
妹「そっか」
兄「もう大丈夫。もう、抱きしめても、壊さない」
兄「壊さないで良い触れ方、見つけた」
妹「………にいちゃん」
兄「ん?」
妹「帰ろっか」
- 318 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:22:54.14 ID:2POl2Nln0
妹「紹介してあげる。私の新しい家族」
妹「お兄ちゃんも紹介するから二人目」
妹「四人目。二人とも優しいから、きっと喜ぶ」
兄「知ってる。ずっと見てたから」
妹「そして多分、皆にいちゃんわからない」
兄「…うん」
妹「だからさ、」
兄「うん」
妹「…んーっ」
兄「一度だけだぞ? 二度とやらないぞ? ここで使っていいのか?」
妹「今やらないで、いつやるの?」
兄「それも、そうか」
- 319 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:25:45.94 ID:2POl2Nln0
妹「と、いうわけで」
兄「兄です。今後ともよろしく」
ば「あらあら、妹ちゃん、どうしたの?」
じ「…!」
妹「恩返しに子ども一人増やしてあげたよっ!」
じ「そーいう問題…いやいや、しかし、文句は言えんか」
じ「お前、ワシの会社継げ」
兄「そ、そんな藪から棒に!?」
じ「見るからに優秀な匂いがする。妹の兄ならなおさら欲しい」
じ「お前なら、ワシの会社立て直せるだろ?」
兄「いやだっ、借金の単位が奥の会社を背負うのは無理だっ!!」
じ「ワシの娘の兄貴なら、大丈夫だろ?」
兄「た、助けてくださいっ!!」
妹「面白いでしょ?」
ば「ええ、とっても」
- 320 :違う人 ◆HeMtzKUQww [] :2008/06/07(土) 16:30:21.47 ID:2POl2Nln0
「これでいい。これがいい」
猫「結局めでたしめでたしですか〜。マスターもお人が悪い」
「そりゃアレだけ言いたい放題言われたんじゃ意地悪もしたくなるでしょ」
猫「どっちかというと悪魔的思考ですね」
「それでも、物語の最後はめでたしめでたしと相場が決まっているでしょ?」
猫「この前死神さんに干渉して七不思議を撲滅したくせに」
「幸せは多いほうがいいでしょ? さ、次の幸せ、つくりに行くか」
ねぇ、知ってる?魔法使いがシンデレラを舞踏会に行かせた理由。
彼女の願いを叶えた理由。
僕は多分、いや、きっと、
幸せに手が伸ばせるよう、背中を押したかったんだと、想っている。
fin
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