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泉の女神様
- 83 名前:深夜にお送りします []
投稿日:2012/12/13(木) 20:58:18 ID:IxnmxWH2
泉の女神様〜最終回編〜
女神「……今日はいい天気ですね」
女神「まるであなたが泉に斧を落とした時みたいな天気……」
女神「あなたと初めて会った瞬間は今でも鮮明に、色褪せることのないままです」
女神「…………」
女神「木こりさん、あなたのおかげで世界は平和になりました。みんなが平和を享受していますよ」
女神「……あなたがしたことは、正しかったんです」
女神「あなたが迷って、挫けそうになりながらも選んだ道は正しかったんです」
女神「……それなのに……」
女神「……それなのにっ……!」
- 84 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/13(木) 21:04:07 ID:IxnmxWH2
女神「あなたが居ないと、意味が無いじゃないですか……!」
女神「臆病者のくせに……、人一倍優しかったあなたが居ないと……意味が無いんです……」
女神「なんで……!なんで……!」
女神「あなた自身が救われなきゃ……意味が無いのに……!」
女神「……馬鹿。馬鹿馬鹿!…………ばかぁ」
ざっざっざっ……
女神「…………!あなたは……!?」
「 」
女神「……遅いです」
「 」
女神「……どれだけ待ったと思うんですか?」
- 85 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/13(木) 21:06:15 ID:IxnmxWH2
「 」
女神「心配したんです!すごく!」
「 」
女神「心配、したんですよ……」
「 」
女神「でも」
「 」
女神「良かった……!」
めでたしめでたし
- 86 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/13(木) 21:18:26 ID:IxnmxWH2
あまり思いつかないからのんびりやっていく
そしてたまに読みに来てくすりと笑ってくれると嬉しい。それじゃノシ
- 87 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/14(金) 00:10:00 ID:qJy9WmCk
乙乙乙
- 88 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:27:55 ID:BLtIUkRk
泉の女神様〜冬編〜
木こり「……斧を落としてしまった」
木こり「…………」
木こり「どうしようか」
木こり「…………なかなか抜けなかったからな」
木こり「スポーンッ!と抜けて」
木こり「そのまま、ぼちゃん」
木こり「拾おうにもこの泉深いし……」
木こり「はあ…………」
ぴちょん
木こり「冷たっ!」
- 89 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:31:22 ID:BLtIUkRk
木こり「……水の温度を試してみたけど」
木こり「……これは無理だ」
木こり「飛び込びでもしたら心臓が止まってしまう」
木こり「…………はあ」
木こり「………………どうしようか」
ゆらゆら
木こり「ん?水面が…………」
ざぱー
女神「うー、寒ー」
木こり「ややっ、泉から女の人が」
女神「あ、どうも」
- 90 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:34:32 ID:BLtIUkRk
木こり「ど、どうも」
女神「…………あー、寒いー」
木こり「あの、あなたはいったい?」
女神「ううう……あ、私ですか?この泉の女神とかやってますよー」
木こり「…………女神」
女神「女神」
木こり「……それでなんで女神様が?」
女神「あなた斧落としたんでしょ?」
木こり「はい、落としました」
- 91 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:36:38 ID:BLtIUkRk
女神「だから女神としての仕事をしにきたんですよ」
木こり「…………じゃあ、斧を拾ってくれたんですか?」
女神「はい」
木こり「そうですか、ありがとうございます!」
女神「いえいえ、どういたしまして」
木こり「………………」
女神「………………」
木こり「あの」
女神「はい?」
木こり「斧、返してくれませんか?」
- 92 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:38:48 ID:BLtIUkRk
女神「あー、無理です」
木こり「…………落とした斧を拾ってくれたんですよね?」
女神「そうですよ?」
木こり「落とした斧は私の物です」
女神「ですね」
木こり「拾ってくれて感謝してます」
女神「照れますね」
木こり「だから返してください」
女神「無理なんですよ」
木こり「………………」
- 93 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:42:32 ID:BLtIUkRk
女神「無理なんですよ」
木こり「二回言わずともいいです。なんで無理なんですか?」
女神「さっき女神としての仕事があると言ったじゃないですか」
木こり「言いましたね」
女神「それであなたに問いかけをするんです」
木こり「はあ」
女神「それで見事正解したら落としたものを返します」
木こり「…………なんでそんなことするんですか?」
女神「あ、正解すると豪華な商品も出ますよ」
木こり「いや、なんでそんなことするんですか?普通に返せばいいじゃないですか」
- 94 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:48:32 ID:BLtIUkRk
女神「なんででしょうねー」
木こり「女神様もわからないんですか?」
女神「女神にだってわからないことはあるんですよー」
木こり「…………」
女神「始めてもいいですか?早く戻って冬眠の続きがしたいんです」
木こり「……はい(女神って冬眠するんだ……)」
女神「んじゃえっとー……あれ?」
木こり「どうしたんですか?」
女神「…………」
木こり「あの…………?」
女神「あなたが落としたのは使い込んでいるこの鉄の斧ですか?」
木こり「はい、そうです」
- 95 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:51:21 ID:BLtIUkRk
女神「正解です。よくぞこの問いかけに正直に答えましたね」
木こり「…………」
女神「……なんですか、その目?」
木こり「これだけ?」
女神「これだけ」
木こり「……本当ですか?」
女神「あなたは女神を疑うんですか?」
木こり「でも、さっきあれ?って……」
女神「…………」
木こり「…………」
- 96 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 07:55:33 ID:BLtIUkRk
女神「……もう帰りますね」
木こり「……あっ」
女神「……なんですか?」
木こり「豪華な商品……」
女神「…………覚えてましたよ?忘れてなんていませんでした、ええ」
木こり「…………それで何をくれるんですか?」
女神「…………」
木こり「無いんですか?」
女神「ありますよ?私は女神です。約束を違えるなどありえません」
木こり「……そうですか」
- 97 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 08:00:39 ID:BLtIUkRk
女神「……それじゃあ」
木こり(それじゃあって……今どうするか考えてるんだろうな)
女神「……では、滅多にないのですが女神の祝福のくちづけを……」
木こり「えっ」
女神「……不満ですか?少し若返ると評判ですよ?だいたい一歳くらい」
木こり「……不満じゃないです」
女神「……ならなんですかその顔は」
木こり「いえ不満じゃないですけど。いらないです」
女神「……そ、そうですか。いえ、別に望まないのならいいのですが。私のくちづけは要りませんかそうですか」
木こり「…………ごめんなさい」
- 98 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 08:03:58 ID:BLtIUkRk
女神「……なんで謝るんですか?」
木こり「…………」
女神「なんで謝ったんですか?」
木こり「…………ごめんなさい」
女神「今もまた!ねえ、なぜ謝っ……」
木こり「っ!」ダッ!
女神「あ!待ちなさい!」
タタタタタタタ…………
女神「……悲しくなんか、ないです。……全然。……悲しくなんてありませんよ」
こうして女神様はこの後もなかなか寝つけませんでした
めでたしめでたし
- 99 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/14(金) 10:12:12 ID:Vy19weTk
諦めんなよ!
- 100 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/14(金) 17:36:31 ID:8nhbeR3o
てか斧返してやれよwwwwww
- 101 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/15(土) 21:09:42 ID:xoCbj10A
泉の女神様〜冬編2〜
木こり「…………あの」
女神「……なんですか?」
木こり「斧を返してもらいに来ました」
女神「……そうですか」
木こり「…………」
女神「…………」
木こり「返して、くれませんか?」
女神「…………」
木こり「……怒ってるんですか?」
女神「……別に」
- 102 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/15(土) 21:14:04 ID:xoCbj10A
木こり「いや、怒ってますよね」
女神「怒ってないです」
木こり「なら斧を……」
女神「嫌です」
木こり「…………」
女神「嫌です」
木こり「……怒ってるじゃないですか」
女神「…………」
木こり「……はぁ。……ならどうしたらいいんですか?」
女神「……なんですか?」
木こり「えっ?」
女神「そのふうやれやれ、みたいなため息はなんですか!?しょうがないから付き合ってやるか……みたいな!」
- 103 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/15(土) 21:19:40 ID:xoCbj10A
木こり(この人……)
女神「私は女神ですよ女神!それなのに尊敬とかが足りないんじゃないですか?」
木こり(すっごく面倒くさい……)
女神「聞いてるんですか?」
木こり「はい、聞いてます」
女神「もう少し女神に対する態度みたいなものを……」グチグチ
木こり「はい」
女神「寒いのにわざわざ出て行った私に対する態度としては相応しくないですよね?」
木こり「はい」
女神「わかったのなら今すぐ改めなさい」
木こり「はい」
- 104 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/15(土) 21:26:07 ID:xoCbj10A
女神「返事だけではいけません。今すぐに……」
木こり「女神様」
女神「まだ話しているのですが……」
木こり「女神様」
女神「……なんですか?」
木こり「さっきはごめんなさい。実は照れくさかったんです」
女神「…………続けなさい」
木こり「実は私はほとんど女の人としゃべったことがないんです。それだけでもドキドキしてたのに女神様が美人だったから……」
女神「………………」
木こり「それなのに女神様がくちづけしようとしてきて、女神様の綺麗な顔が近づいてくるかと思うともう自分でも何がなんだかわからなくなって……」
木こり「…………それで、あんな態度をとってしまったんです。……すみません」
女神「…………」
木こり「…………」
- 105 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/15(土) 21:31:16 ID:xoCbj10A
女神「……それなら、仕方ないですね」
木こり「本当にすみません」
女神「いえ、本当はそんなに気にしてませんでしたよ?ただあなたの態度を直さなくてはいけないと思っただけですから!」
木こり(……ちょろいなこの人)
女神「それで斧でしたね!今度は落とさないでくださいね」
木こり「ありがとうございます。気をつけます」
女神「…………特別にですが、また来てもいいですよ。寒いからといって寝てばかりでもいけないですし」
木こり「………………」
女神「聞いてましたか?」
木こり「……はい、また来ることがあったら是非とも立ち寄らせていただきます」
女神「ええ、また来てください」
木こり「では……」
こうして女神様は木こりが来ていないかを確認するようになりました
めでたしめでたし
- 106 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/15(土) 21:33:05 ID:xoCbj10A
ようやく100超えたか、これからものんびりやってくノシ
- 107 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/15(土) 22:43:05 ID:UTTa1oVM
乙乙
女神様可愛い
- 108 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/16(日) 16:04:19 ID:JnL7.AKo
女神めんどくせええええwwwwwwww
- 109 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/12/19(水) 08:30:48 ID:bv5NU74.
泉の女神様〜さよなら編〜
木こり「……お前とも今日でお別れだな」
木こり「……木こりを始めてからずっとお前と一緒だったよな」
木こり「……本当に、本当に頼りになる相棒だったぜ」
木こり「……俺は新しい街で新しい自分として生きていくよ」
木こり「…………最後に一言だけ」
木こり「お前が俺の斧でよかった」
木こり「さよならだ!」ブン!
じゃっぽーん……
木こり「……じゃあな」スタスタスタ……
女神(ここは空気読んで出ない方がいいですね)
めでたしめでたし
- 110 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/19(水) 08:32:50 ID:bv5NU74.
これでこのスレはおしまい。コンビニの時も思ったけど1はこういうの向いてないみたい
もう何も思いつかない。読んでくれた人達ありがとうノシ
- 111 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/19(水) 09:25:14 ID:yJJ8cZfA
乙っした。ありがとう!
- 112 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/19(水) 18:33:13 ID:M1/i0FRE
おつでした!
リク採用してくれてありがとう。
面白かった。
- 113 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/19(水) 18:36:50 ID:esuKU19A
おつでした!
リク採用してくれてありがとう。
面白かった。
- 114 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/19(水) 18:38:28 ID:yG/6ChA2
乙乙
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