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兄妹SS 「輝く日常」
- 264 名前:1 ◆nvHRXDRbXY []
投稿日:2008/04/29(火) 18:11:08.89 ID:u3b+2lCf0
会社へと着くとさっそく目黒が声をかけてきた。
「おっす!元気かい!?b」
「ああ、ははっ、別にもう大丈夫だって。
ていうかお前…俺が復帰してから毎日それ言ってないか?」
半ば呆れながらそう言う俺に対して、目黒はお決まりのポーズで続ける。
「ま!いいじゃねえの!俺はお前が心配なんだよ!b
今や頼れるわが部署の部長さんだからな!!^^」
にやっと笑いながら俺を小突く。
「いや、だからそれはまだ決定事項じゃねえから!あんまし広めんなって!」
俺はシーと目黒の前でジェスチャーをしながら言う。
- 266 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:14:52.09 ID:u3b+2lCf0
昨日の事だ。
なんとか仕事に復帰して、やっと自分のノルマを前の様にこなせる様になってきていた俺は
目黒からの
「社長が呼んでるぞ!?行って来い!b」
という連絡を受けて、社長室へ向かった。
その時の社長の様子には正直本当に驚いた。
高そうなフルーツゼリーの詰め合わせを俺に渡しながら社長は
「君にはすまない事をした。」
とホントに申し訳なさそう開口一番そう言ったんだ。
俺は混乱した。
「え?しゃ、社長?
あ、あの…自分は家のマンションの階段からこけて落ちたんですよ。
ははっ!社長のせいなわけないじゃないですか。ど、どうしたんですか?一体。」
そう言うと社長ははっとした顔になって
「え?…あ!…あ、ああ!そうだったね!な、何を言ってるんだ私は」
そう言ってほっぺを掻いて、そのあとボソっと何かを言った。
「目黒君にあれほど注意しろと言われていたのにな…」
「何かおっしゃいましたか?」
「い、いや!なんでもない!こっちの話だ。」
「?」
- 267 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:18:15.48 ID:u3b+2lCf0
慌てふためいている社長は、どう考えても何か隠していることがばればれだったが…
まぁ詮索するのは何となくはばかられたので、そのまま俺は
今日社長が何故俺を呼んだのかを聞いてみることにした。
「それで…えっと…社長は今日はどのようなご用件で
自分をお呼びになったのでしょうか?」
「あ、ああ!そうだった!君を呼んだのはね!
はは、君にとっては恐らく朗報となる事がほぼ決定しそうという事実を伝える為なんだ。
ホントは決定が下るまではこういう事は本人に伝えてはいけないんだが、
君には…本当に一刻も早く伝えたくってね!!^^」
そう言って社長は俺の顔をにこにこと笑いながら見る。
俺に…朗報?さ、最近なんかしたっけ?
「は、はぁ…」
戸惑っている俺に社長は急にとんでもない事を唐突に言いだした。
「まぁ単刀直入に言おう!
早い話、君には来月から君の部署の部長に就任してもらう事になりそうなんだ。」
「はぁ…え?……えええ!?」
ははっ、ねーよ。
この間まで頭怪我してたのに…そんな混乱させるような事を言うなよなぁ
と初めて社長に嫌味を言いたくなった。
- 268 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/29(火) 18:19:09.51 ID:im2PzjsW0
(笑)とか^^とか何とかならんのか?
SSだって立派な小説だぞ
- 269 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:24:58.53 ID:u3b+2lCf0
>>268
はぁ…(笑)は使ってなかったはずですが。
^^は使ってますね。辞めた方がいいですか…分りました。
ではこれからそういうのは出来るだけ使わない様に書きたいと思いますが
表現がへたくそなのでその人のしゃべっている表情は脳内変換でなんとかしていただく
って場面が増えると思いますが、そのあたりは了承して下さい。(:_;)
すいませんでした。てかこんなのを小説って言って下さる事にありがとうと言いたいです。
m(_ _)m
- 270 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:26:49.03 ID:u3b+2lCf0
あっでも目黒とかの
b
だけは譲れません。すいません(:_;)
- 272 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:29:52.44 ID:u3b+2lCf0
…が、すぐに社長が
「本当だ。いつか言ったように普段の君の働きぶりは
私の所にも結構届いていてね。はははっ!
若いながら優秀らしいじゃないか!正直居酒屋で飲んだ時から君はいいと思ってたんだよ。
だから役員会議で私は君の名前を君の上司にあたる奴らに推しておいたんだ。
おそらく近いうちに連絡がくるだろう。まぁ大丈夫だ!!
今までの仕事をしながら皆の指揮を執るみたいなもんだから。
適度にリラックスしながらやってくれてもかまわないさ!
今までよりは少し仕事量が増えるだろうけどね。ははっ。」
と本当に嬉しそうに長々と言っているのを聞いているうちに
だんだん
どうやらこれは本当らしいという事を理解した俺は
とりあえず、
「は、はい!一刻も早く復帰して頑張っていきたいと思います。」
「ああ!しっかり頼むよ!それでは私は会議があるのでな。そろそろ君も自分の部署へ戻りたまえ。
来てくれてありがとう。」
「いえ!わざわざありがとうございます。」
そう言って社長室を後にした。
忙しくなりそうだなぁと思ったもんだ。
- 273 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/29(火) 18:31:18.88 ID:im2PzjsW0
>>270
それはまぁ表現の範中だと思うしありじゃね?
- 274 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:34:02.86 ID:u3b+2lCf0
昨日家に帰った後まいにも一応伝えてみた。
俺が言い終わるか終わらないかの時に
すでにまいは顔を輝かせていて、
「わぁ!おめでとう!!お兄ちゃん!やったじゃん!
お兄ちゃんの今までの仕事が評価されたって事でしょ!?
私、仕事の事はよくわからないけど…その年で部長って言う人はあんまりいないんじゃないかな!?
とにかくおめでとう!」
と言ってなんと…俺に抱きついてきた。
「う…お。あ、ああ!あ、ありがとう!
そ、そんなに喜んでくれるとは思わなかったよ。」
俺は目を白黒させながら答える。
俺をぎゅっと抱きしめたまま妹が言う。
- 275 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:34:44.12 ID:u3b+2lCf0
「喜ぶに決まってるじゃない!
私のお兄ちゃんが出世するんだもの!!」
なに当たり前の事言ってんのよ、とでも言いたげな表情で言ってくれた。
俺も自然と笑顔になる。
「ま、まぁまだ正式決定じゃないみたいだけどな!
これで結局何もないってのも十分考えられる。」
そう言ったらぽかっと頭を殴られた。
「い、いてえな!なんだよまい。」
ちょっとムスっとした顔のまいが言う。
「もう!ポジティブシンキングでしょ?全く…お兄ちゃん?
社長さんから直接言われたんでしょ?」
「あ、ああ…」
「だったら!絶対にそうなると思うわ!
普通社長直々にそういう事を言うってのあんまりなさそうだし…」
まぁそれは俺も思ったな。
同感です。と顔で示す。
「ね?だから!だいじょうぶ!!b」
目黒の様に親指でGJっとジェスチャーをしながら
俺を嬉しそうに見つめるまいは、きれいだった。
- 276 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:38:35.78 ID:xiRyYZ1w0
流行b!!!
- 277 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 18:46:06.73 ID:u3b+2lCf0
「なーにぼうっとしてんだ、っよ!」
「あたっ!!」
そんな事を考えていると目黒に背中をバンと叩かれた!
「いってえな!何すんだよ!」
「まぁまぁ!そう怒んなって!ぶ、ちょ、お!!b」
「だーかーら!大きな声で言うなって!」
俺がいい加減迷惑だと言って怒ると
目黒はがははっと親父みたいに笑って自分の席に戻って行った。
はぁ…こいつに教えるんじゃなかった
昨日、社長室から帰ってきた俺を質問攻めにして
俺から事の次第を聞いた途端目黒は顔を輝かせて
「よかったな!今夜は赤飯だな!!」
と受験に勝利した息子をお祝いする父親みたいなノリでわめいていた。
昨日素直にそれがうれしく、お礼を言ったりしていた俺だが、
今日一日会社にいてそれが間違いだった事に気づいた。
目黒の野郎。部署内のすべての人間に言いふらしていたのだ。
俺は一日中いろんな人に
「おめでとう」やら「ホントなんですか?」
等々様々な質問攻めにあいながら
これで何もなかったら、目黒の野郎。恨んでやる。
と心に堅く誓って家に帰ったのだった。
- 281 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:08:29.59 ID:u3b+2lCf0
その日から2日ほどたった後。
俺は会社を休んだ。まいも学校を休んだ。
いや別にズル休みじゃなくて俺は有給を使ったんだ。
まいもちゃんと学校側に言ってある。
俺たちは兄妹そろって朝からバスへ乗り込んだ。
今日は墓参りに行くんだ。母さんの命日だからな。
20分ほど揺られて墓地にたどり着いた。
母さんが死んでから2年間。俺は毎年母さんの命日にはお墓参りに行き、
お墓を掃除してあげる事にしていた。だから去年も行った。1人…で。
1人…だったよな
―――――――ッツ!
ズキンと頭のどこがが痛んだ。
一瞬顔をゆがめるがまいには気づかれていないようだ。
また心配させるのもどうかと思うので言わないようにしなくちゃな。
実は仕事中にもあったんだよなぁこういうこと。
なんかそこの部分だけ記憶があいまいだからな。
- 282 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:20:20.65 ID:u3b+2lCf0
などと考えながらまいと目的の墓の前までたどりつく。
お盆でもないので周りに人は見事までにいない。
「さーて、と じゃあまぁ母さんに挨拶すっか。」
「…うん。今日は伝えたいことが沢山あるから」
「え?そんなにあんのか?」
俺と暮らし始めてそんなにたってないしなぁ。
疑問を顔に出している俺にまいはにかんだ笑顔で
「ふふ…お兄ちゃんにはわかんない事だよ。」
と言った。その顔は少し、切なげだった。
二人で手を合わせた後、恒例の墓掃除を始める。
掃除するための水を汲みにバケツを持ってまいが近くの蛇口へと行ったので
ひとまず先に汚れている所を見つける為に墓の周りを一周する。
「ふぅ〜一年たってるけど何かあんまり汚れてないな…」
「―――――――――あれ?」
- 283 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:23:37.67 ID:xiRyYZ1w0
そこに過去への扉が?!
- 284 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/29(火) 19:27:54.38 ID:7BhYBhpB0
隠しダンジョンの入り口か?
- 285 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:32:10.07 ID:u3b+2lCf0
さっき手を合わせた時にはまったく気付かなかった。
墓石の裏側に母さんの名前が刻まれている。
その隣にもうひとつ、別の名前が刻まれていた。
その名前を見た瞬間。
―――――ッグォ!!
今までの比ではない尋常じゃない激痛が俺の頭を襲った。
「こ、この名前…お、俺は――――――」
そこまで考えた時頭の中が急にスゥっと朝の湖みたいに静まり返った。
そこから泉があふれ出るように様々な記憶が…
どんどん湯水のようにあふれだそうとしている気がした。
- 286 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:37:55.26 ID:xiRyYZ1w0
親父が引き金とか
- 287 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:38:38.30 ID:u3b+2lCf0
頭を抱えてこみ、座り込んでいた俺を見つけて
「お兄ちゃん!!どうしたの!?」
まいがバケツをその場に置いて走ってきた。
「え?…い、いや…なんでもない」
かろうじて声を出す。さっき程の痛みは引いていたが、まだ相当ズキズキする。
「なんでもないって!頭抱えてたし…」
「いや、ははっとにかくさっさと掃除しようぜ?
こ、この分だと雑巾で水ぶきするだけ…でじゅ、十分みたい、だ。」
「ただ、後ろ側はお前がやってくれ。俺は前をする」
「え?どういうこと……あっ!」
妹がはっとした表情になる。
「―――――――――!!ま、まさか…お、お兄ちゃん…」
何かしばらく悩んでいる顔つきになったと思ったら
今までの表情が嘘のようにいきなり普通のいつも通り、俺に見せてる笑顔で。
「オ、オッケー!!とりあえず!さっさと終わらせちゃお!!」
そう言って置いていたバケツを取りに行った。
それから俺たちは5分ぐらいでお墓を拭き終わり、
またバスでマンションまで戻ってきた。
俺はさっきの激痛からずっと頭の中から痛いほど耳鳴りがして何もしゃべれなかった。
まいも、何か考えている様で何もしゃべらなかった。
- 288 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:39:49.24 ID:xiRyYZ1w0
これって今日で本当に終わるのかね・・・
- 290 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:49:39.50 ID:u3b+2lCf0
マンションにつく。俺の部屋の鍵を開けるときに隣の部屋をふと見た。
…グォ、いてえ…な、なんでだよ。と、隣の部屋のドア見た…ぐらい…で。
また強烈な頭痛が俺を襲った。
なんとか表情には出さず普通に部屋に入ると、
ベッドにすぐにねっ転がった。
横を見ると、そのには俺をいつになく真剣なまなざしで見つめている
何かを、決意した様な表情のまいがいた。
その表情を見た瞬間。いやな胸騒ぎがした。
「あ、あの…お前も、ソファーにでも座って休んでな。つ、疲れたろ?
テレビでも見て」
「今日お墓に行ったわよね。」
今までにないぐらい切なげに言う。
「あ、ああ…今それから帰って来たんじゃないか。な、何言ってんだ?」
「お墓洗ったわよね」
「ああ」
「私、お墓の裏側を洗ったわ。」
「あ、ああ」
心臓の鼓動が嫌でも早くなっていく…
- 291 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 19:51:05.69 ID:u3b+2lCf0
「お兄ちゃん、掃除を始めてから…1回も裏側を見なかったわよね。」
別に意図的に見なかったわけじゃなかった…気がするんだが。
「あそこにはお母さんの名前が刻まれていた。」
「あっああ。分かってるさ。」
そこで俺は混乱し始めていた。頭の中の脳細胞全体が悲鳴をあげていた。
そ、そうだ。なんで俺の頭痛が始まったんだ!?
いつもは頭痛が起きてもすぐに治るから、
そのきっかけなるものを無視してしまっていた。でも今日は今も痛い。
――――――!!
百面相をしながら必死に頭を巡らす…頭痛もひどくなってくる…。
そんな中俺は、まいを見た。
- 292 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 20:00:37.26 ID:u3b+2lCf0
まいは、今までに見せた事のないような暗い顔をしていた。
そして、はっきりと俺に聞こえる様に言った。
「あそこには、お、お母さんの他にも…も、もう一つ、名前が刻まれてるの…」
ズキッ!
「う、うお…」
俺は、気がつけば
さっき墓地で感じた尋常じゃない痛みにまた襲われていることに気づいた。
「あそこには…あそこには…」
妹の顔がみるみるうちに泣き顔に変わっていく。
そうだ、あそこにはもう一つ何か刻まれていた。
頭痛がひどくなっていく。
や、やめてくれ…言うな!まい!!
俺は無意識のうちに、まいの言葉を聞きたくないとでもいう様に耳をふさいでいた。
- 293 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 20:01:47.38 ID:u3b+2lCf0
まいは―――決意したように言った。
「あそこには―――――――お父さんの名前も、刻まれてるの。」
お父さん。―――――親父…。
あ、ああ…あああ……ああああああああああああ!!
その瞬間頭の中で渦巻いていた何かが解放された。
「う、うおおおおおおおお」
様々な記憶が映像となって、俺の頭の中で溢れ始めた。
見たくない!見たくない!忘れさせてくれ!
そう心から思ったが、もうとまらない
「ああああああ」
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」
妹が俺を支えようと駆け寄る。
「あ、ああああああああああああああああああああああ!!!」
俺はベッドに突っ伏したまま頭を抱えていた。
- 294 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/29(火) 20:06:17.43 ID:7BhYBhpB0
あ、血圧が ∵・( ゚д゚)・∵ ブバァー
- 295 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 20:08:00.65 ID:u3b+2lCf0
記憶の怒涛の集中砲火が終わったのは10秒ぐらいだったか。
まいの顔を見る。泣きはらした顔で俺に抱きついている。
「うう……大丈夫?おにいちゃん…ごめん。ごめんね…」
そう言うまいの顔をいとおしいと感じた。抱きしめた。
「ひゃっ!な、なに?」
まいが目を見開いて固まる。
そんなまいに言う。
- 296 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 20:08:10.85 ID:u3b+2lCf0
「おい、いつからお前俺の事お兄ちゃんって呼ぶようになったんだよ。」
「え?」
「兄貴だろ?馬鹿兄貴ってしょっちゅう言ってたじゃねえか。」
「―――――――――――ッ!!?」
まいの眼が大きく見開かれる。
「あ、…あ、に、…き?」
「ああ。」
久しぶりに聞いたな。兄貴って…
そう思いながらまいの目をしっかりと見つめながら言う。
「―――――思い出したんだ。全部。」
そうだ、俺はあの日階段から落ちたんじゃなかった。
あの時、俺は―――――――
- 297 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 20:08:35.90 ID:u3b+2lCf0
風呂入ってきます。すいません、保守お願いします。
- 299 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/29(火) 20:19:57.22 ID:u3b+2lCf0
そっこー入ってきたw
じゃあ再開します。
10時には終わらせたいですね。
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