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女「男さん起きてください」
241 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 23:41:51.37 ID:Ivyahcx2O

ピンポーン

男「おいこじろう出ろよ」
こじろう「なぜ私に行かせようとするのだ。」

男「今忙しいんだ」

こじろう「くつろいでおるではないか!」

男「今から忙しくなるんだよ。」

こじろう「仕事などないくせに…」

妹「こらー!!旅人ー!開けなさいよー!」

こじろう「…来ておるぞ」
男「俺対人恐怖症なんだっこじろう頼むぜっ」

こじろう「どの口が言っておるんだお主は…」


243 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 23:49:30.91 ID:Ivyahcx2O
がちゃ

男「なんだよ…」

妹「やっぱり起きてたんじゃない!居留守使おうったってそうはいかないわよ!」

男「寝てたんだよ」

妹「…ラーメンの匂いするわよ。朝ごはん?」

男「…なかなか巧妙な誘導尋問だったな」

妹「感じたままに言っただけなんだけど…」

男「じゃ寝るからな。」

妹「ちょっと待ちなさいよ」

男「なんだ、俺は本気だ。止めても無駄だぞ」

妹「あんた今仕事してる?」

男「余計なお世話だぜ」

妹「いい仕事あるんだけどなー」


245 :VIPがお送りします [] :2008/08/03(日) 23:57:37.43 ID:Ivyahcx2O
男「安月給なとこはお断りだ。」

妹「安くないわよ。時給900円よ」

男「じゃあな」
ドアをしめかける

妹「待ちなさいよ!そうね…1000円でもいいと思うわ」

男「…もう一声だ」

妹「がめついわねーあんた」
がちゃ。隣の部屋が開く
男「ヤバいっお前中入れ!」

バタン

妹「なによ急に…」

ピンポーン!
どんどんどん
隣女「こらー!君だろボクのラーメン持ってったの!開けろー!」

妹「あ、あんた隣女のラーメン持って来…むぐっ」

男「音を立てるんじゃないっ」


246 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:05:47.82 ID:2oSYuk+6O
どんどんどん
隣女「ったく…いい加減にしろよなー!」



男「危険は去ったようだぜっふうっ」

妹「ふうじゃないわよ…今から大きな声だしてもいい?」

男「腹が減ってたから隣いったんだ。するとラーメンが置いてあるじゃないか、これを食べずしてなにが男だ」

妹「うちにくればいいじゃない…」

男「そこまで俺の腹は持ってくれない」

妹「…はぁ…あんたが食べ物持ってること自体おかしいと思ったのよね…」

男「照れるじゃないか」

妹「これが誉めてるように聞こえるのあんた!?」

男「しっ!声が大きい!要らぬ誤解を招くからよせ!」

妹「んーんー」


247 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 00:11:05.66 ID:xAnwewpf0
手遅れです


248 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:13:19.90 ID:2oSYuk+6O
妹「んーんー!」

バタン!

隣女「やっぱ居留守だったんだなー!ラーメン返せー!あ、鍵開いてる…」

がちゃ

隣女「あ…」

男「…よう」

隣女「き、君たち…そういう関係だったの?」

妹「ぷはっ!ち、違うのよ隣女!」

隣女「いや、わかったよ、ボクなにも見てないから…ラーメンもどうでもいいから…」

バタン

男「どうやら助かったみたいだな」

妹「助かってないわよっ!あんたのせいで誤解されたじゃない!」

男「ありっちゃありだろ?」

妹「あんたとなんて絶対ないわよ!責任取って仕事受けてもらうからね!」


249 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:15:22.36 ID:2oSYuk+6O
休憩する。
マジで需要ないなこのSS


252 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:16:42.84 ID:yWXo/LF40
普通に読んでるよ
男がやっぱり面白いな


253 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:17:20.48 ID:OO2oKZsB0
あるっつーの
隣女との濡れ場はまだか


255 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:17:59.11 ID:vCt/eWyPO
>>249
需要あるだろ。

マルチエンディングシステムならなお良し。


258 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 00:21:21.33 ID:5Dj7clqRO
需要ありまくりむしろ特需


259 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:22:26.66 ID:T61UzAQ50
隠れてたやつ多いな


260 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:32:32.28 ID:5Dj7clqRO
ROMばっかなのは仕方がない
面白いし投下が早かったし


263 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:36:26.71 ID:2oSYuk+6O
十和田高校

男「懐かしいぜこの学校…」

妹「あんたこの学校だったの?まぁいいわ。あんたにはここの掃除頼むから。」
男「…聞いてないぜ…」

妹「怪我しちゃったのよ掃除のおばさんが。」

男「そうか良かったな。じゃあ俺はこの辺で」

がしっ

妹「あんたがやるのよ。どうせ暇なんでしょ?」

男「実は職を探してるのはこじろうなんだ」

妹「一秒で見破れる嘘つくんじゃないわよ!ほら。ほうきとちりとり。学校全部やっときなさいよ?」

男「おい…この学校4階建てだぞ…」


264 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:46:30.25 ID:2oSYuk+6O
妹「やっとかなかったらお昼あげないからね」

男「俺は犬じゃないぜ」

妹「犬?あんたなんてミジンコ以下じゃない」

男「帰る」

妹「待ちなさいよ!………ねぇ」

ぎゅっ

男「…なぜ後ろから抱きつく」

妹「掃除してくれたら、わたしからあんたにごほうびあげてもいいんだけどなぁ?」
つーと首筋を指でなぞる
男「吐き気のする罰ゲームだな。」

妹「罰ゲームじゃないわよっ!あんたって色気も通じないのね…」

男「ただの醜いブスネズミだからなお前」

妹「…まぁいいわ。(な、なんとか堪えられたわ)時給上げとくからやっときなさいよね」


265 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:47:23.36 ID:x61KpjXK0
ワッフルワッフル


266 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 00:57:21.29 ID:2oSYuk+6O
男「ったく面倒だぜ…」

学校内に入っていく

下駄箱のところでほうきを使い掃除を始める

きゃっきゃっ

「ねえ昨日のVIP見た?」
「見た見た!盛り上がったよねー!」

お、パンツ見えた…

高校も悪くないな…

どんっ


267 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 01:05:45.73 ID:2oSYuk+6O
「なんだオッサン?前向いて歩けこの!」

男「あ?」

誰のことだ?

「後ろ振り向いてんじゃねーよ!おめえのことだよ!オッサン」

男「こんなピチピチのお兄さん捕まえてなに言ってやがる。」

「あぁ?うるせーよオッサン!ぶつかったんだから謝れよ!」

男「裸でか?」

「裸じゃねーよ!馬鹿かおめえ!?脳まで衰えてんのか?ジジイかおめえ」

男「ははっジジイか…」

ばきっがすっごすっ

「す、すいませんでした…」

男「これで有り金全部か?。ジャンプしてみろよ」

「か、勘弁してくださいよホント…」


268 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 01:10:49.21 ID:2oSYuk+6O
「せんせー変な人がカツアゲしてますっ!」

男「なにっ!どこだっ!」
先生「どこにいる!?」

「あそこですっ」

あれ?なんかこっち来るぜ?

先生「貴様かぁっ!」

男「やべっ逃げろっ!」

男「はぁっ…はぁっ…」

きっとあの生徒は俺と変な人を間違えたんだな…全く迷惑な話だぜ…


269 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 01:11:55.92 ID:o/BgpUTS0
この男好きだわ


273 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 01:17:36.83 ID:x61KpjXK0
男アホスwwwwwwでも好きだwwwwwwwww


274 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 01:20:42.95 ID:2oSYuk+6O
男「さて今度は二階だな。」

このただっ広い学校を掃除するんだ。給料が安かったら次に妹と会うときは法廷だぜ

せっせとほうきをしてゴミを集める。

男「面倒くせえな…ん?」
なんだモップがあるじゃないか。よしこれで…

男「うおおおおお!!」

「せんせー!勢いよく絶叫しながら廊下を走る人がいます!」

先生「貴様!静かに掃除せんか!」

男「あ?」


275 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 01:22:21.35 ID:T61UzAQ50
アウアウ


278 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 01:33:13.97 ID:2oSYuk+6O
男「はぁっはぁっ…」
流石に堪えるな…

男「ん?窓ガラスが汚いじゃないか」
よし

かーっ。ぺっぺっ

仕上げにモップで…

ぐしゃぐしゃ



よし綺麗になったぞ

先生「誰だー!廊下の窓ガラスを真っ黒にしたのはー!」

誰だ真っ黒にしたのは…
掃除が大変になるからやめて欲しいぜ…さ、三階三階。


279 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 01:34:11.40 ID:o/BgpUTS0
なってねぇwwwwwwwww


282 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 01:45:37.23 ID:2oSYuk+6O

妹「なんだ。頑張ってるじゃない」

男「あ?俺はやるときは真面目だぜ?学生の時は掃除の汚神と呼ばれた男だ」

妹「それ絶対誉められてないわよ…」

男「で、何の用だ。俺は今掃除に夢中なんだ。邪魔するな。」

妹「もうお昼だってば。屋上でご飯にしない?」

男「…なかなかいい腹時計を持ってるな」

妹「腹時計じゃなくて時間見たらわかるでしょ?さ、行くわよ?」

男「どこにだ」

妹「屋上よ」


284 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 01:53:29.26 ID:2oSYuk+6O
さわさわと風が吹く屋上。フェンスの向こうには十和田湖が見える、

男「もぐもぐ」

「あ、生徒会長が男の人とご飯食べてる!」

「ほんとだー恋人かな?」
妹「違うわよっ!」

男「お前生徒会長なのか」
妹「そうよ?悪い?」

男「世も末だな。よほど人がいなかったんだな。」

妹「わたしこれでも責任感強いほうだけど?」

男「こじろうの方が上だな」

妹「なんで猫と比べるのよっ!」

男「メシはまだか?」

妹「今食べてるのなによっ!」

男「あぁこれか…」

妹「もー…あんたと話てると疲れるわ…」


286 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:05:16.60 ID:2oSYuk+6O
妹「あのさ…」

男「あ?」

妹「お姉ちゃんのことなんだけどさ…」

男「…」

妹「半年前に…」

妹「死んじゃった…んだよね…」

男「知ってたのか」

妹「知ってるわよ…だって…葬式に出たもん…」

男「…」

妹「葬式の次の日にお姉ちゃん。『ただいまです。今帰りましたよ?』って言うから…わたしなんも言えなくて…」

妹「きっとお姉ちゃん…わたしのこと心配してあの世から帰って来たんだと思うの…」


288 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:13:27.18 ID:2oSYuk+6O
妹「だから言ってあげたいの…わたしのことはもう大丈夫だから安心して行っていいよって…」

男「俺に言われても困るぜ」

妹「…なんであんたに言ったのかな…あたし…なんとなく…かな…」

男「惚れてるんだろうぜ」

妹「そんなわけないでしょ!…ただ、どうすればいいかわかんなくて…」

男「…」

妹「今日は悪かったわ。これ言うためにあんたを学校に呼んだんだから」

男「金なんかどうでもいいさ」

妹「そんなこと言って欲しいくせに…」


290 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:19:59.40 ID:2oSYuk+6O
妹「ところでお姉ちゃんのことあんた覚えてる?」

男「あ?いつの話だ?」

妹「覚えてないの…?」

男「知らん」

妹「てっきり知ってるからあんなに図々しいかと思ったのに…あんたあれが素なのね…」

男「…」

妹「…はぁ…お姉ちゃん…可哀想…」


291 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 02:21:57.63 ID:QeWgervq0
ところで何で十和田?
何か理由あんの?


292 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:26:47.52 ID:2oSYuk+6O
>>291

旅行した時に一番印象に残ったとこを初SS妹「おいバカ兄貴起きろ」で使って以来気に入っただけ。


293 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 02:32:24.45 ID:9BYf5faDO
今更ごめん。
英語とイギリス語てwwwwww


294 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:37:15.58 ID:2oSYuk+6O
眠くなってきた。


295 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:37:49.32 ID:a86/HwLI0
まだ書き溜め分?


298 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:41:03.12 ID:2oSYuk+6O
いやとっくに書き溜め終わってる


299 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:41:35.55 ID:2oSYuk+6O
いやとっくに書き溜め終わってる。いつものことだが即興


300 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 02:42:00.17 ID:+AZJKqjG0
>>298
あとどれくらい量あるんだ?


305 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 02:55:42.68 ID:2oSYuk+6O
>>300
わかんないw


337 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 11:20:35.45 ID:Nsf1bAcb0
悲恋湖の伝説を思いだすなあ
ほす


339 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/08/04(月) 11:40:39.69 ID:2oSYuk+6O
わ…まだあった…

もう少しで書くよ


344 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 12:21:55.20 ID:2oSYuk+6O
さわさわ…

暇だな…

よしなんかするか

さっき教室からギったこのペンと紙で…

きゅっきゅっきゅ

「喧嘩上等」

背中にぺたっ

キーンコーンカーン

妹「あ、そろそろいかなきゃ、じゃあね?」

男「…」

いっちまった…


345 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 12:23:30.69 ID:ekdLqQaQ0
女「男さん勃起してください」 に見えた

この女ミギーかよwwwって思った


346 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 12:27:58.97 ID:2oSYuk+6O
さ、次は放送室だな。

ばふっばふっ

男「埃くせえな…」

ん?マイクがあるじゃないか

ボリュームをあげて…

男「皆さんこんにちは。生徒会長の妹です。わたしは明日校庭でうんこをします。わたしは本気です。止めても無駄です。」

ダダダダダ

バターン
妹「旅人ーーー!」

男「よう。遅かったな」

妹「なんてことしてんのよ!」

男「今さっきお前のことを悪く言ってたやつが逃げていったぞ」

妹「あんたでしょ!」


347 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 12:29:10.27 ID:7cqPvOWY0
男ガキすぎるwww
大好きだwwwwwwww


351 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 12:41:34.27 ID:2oSYuk+6O
男「いてぇなぁ…あいつ本気でぶちやがって…」

頬を擦りながら廊下を歩く

男「ん?なんかいい匂いだな」

がらっ

ドアを開けると女子共がクッキーらしきものを作っている

男「まぁいいか。掃除しよう」

さっさっ

「きゃあ!この人掃除してる!」

「誰か追い出して!」

「ちょっと!今クッキー作ってるんで掃除やめてください!」

男「あ?なんだ俺にクッキーくれるのか。悪いなっ」
「そんなこと言ってませんっ!」

男「もぐもぐ。まずまずだな。」

「勝手に食べてるし…」

男「今度からはチョコチップでもいれるんだな。」

「なんなのこの人…」


352 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 12:51:07.04 ID:2oSYuk+6O
男「コンピューター室か。」

がらっ

かたかたかたかた。キーボードを打つ音が無数にする
よし。こいつらのために掃除をしてやろう。

さっさっ

「うわっキーボードの上に急にモップがっ」

「わっ。なんだこの人!」
「誰かつまみだせ!」

男「ん?なんだ」

「出てってください!」

男「なんだ俺もキーボード打っていいのか」

見よっ俺のブラインドタッチをっ

がたがたがた

「出来てないし…」


353 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:04:44.34 ID:2oSYuk+6O
帰り

妹「まったく…あんたに任せなきゃ良かったわ…」

男「照れるじゃないか」

妹「だから誉めてないってば…」

男「…」

妹「…あのさ…」

妹「わたし…お姉ちゃんとの決別の意味も込めて留学することにしたんだ…」

男「イスラエルでも行くのか」

妹「戦争にいくんじゃないわよっ」

妹「お姉ちゃんにこれ以上心配かけたくないし…」

男「…」

妹「あとは…あんたのことだけ考えなければお姉ちゃんも成仏出来ると思うの…」

なんで俺が出てくるんだよ…


354 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:08:02.71 ID:2oSYuk+6O
姉「あら。お帰りなさい。お二人とも」

妹「う、うんっただいま」
姉「?」

妹「今日はこいつに仕事頼んだから一緒に帰ってきたんだからね?」

姉「…?ご飯出来てますよ。旅人さんも一緒にどうぞ?」

男「ああ。遠慮なくもらうぜ」


355 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:13:33.30 ID:2oSYuk+6O
夜 十和田湖

男「…」

姉「静かな波音が心地いいですね。旅人さん。」

男「あのよ。」

姉「はい?」

男「妹はもうあんたを必要としてないぜ」

姉「どういう…ことですか?」

男「あいつはもう子供じゃない。一人で立とうとしてる」

姉「そんな…そんなの見た目だけですっ。あの子は無理をしてるだけなんですっ」

男「仮にそうだとしてもあんたがいつまでも側にいちゃ一人立ち出来るもんもできないぜ。」

姉「…」

男「あいつはあんたが死んでることも知ってるんだぜ?」

姉「…!」


356 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:19:23.48 ID:2oSYuk+6O
男「あいつはあんたの葬式に出てるから当たり前だけどな」

姉「…そうですか…。そうですよね…」

男「それとあんたとの決別の意味も込めて留学するみたいだぜ」

姉「!!」

男「伝えることは伝えたぜ。じゃあな。」

姉「ま、待ってください…!」

男「…後はあんたが考えることだぜ」

姉「…………旅人さん…私……」


358 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:24:54.43 ID:2oSYuk+6O
姉「私が……いなくなっても旅人さんは……」

男「あ?」

姉「………」

男「俺はあんたがどうなろうと知ったことじゃないぜ。ただ成仏するってんなら手は貸すけどな」

姉「…………」

男「じゃあな。決心ついたら言ってこいよ」



姉「…う…ぐすっ」

ぽろぽろと涙がこぼれだす
姉「旅人…さん…」

姉「私は…………あなたが………」


359 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:38:24.33 ID:2oSYuk+6O


どんどんどん

ピンポンピンポン

男「おいこじろう」

こじろう「断る」

男「ちっ」

がちゃっ

下を向いて立ち尽くす妹

男「どうした。うんこでもしたいのか?」

妹「……」

男「…用がないなら寝るからな」

扉を閉めようとする。
妹「……お姉ちゃんが……」

だきっ

男「うわっなんだお前!キモいから抱きついてくるな!」

妹「お姉ちゃんが………っ!消えちゃったのぉっ!」大粒の涙を流しながら訴えかけてくる妹


360 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:46:49.31 ID:2oSYuk+6O
男「あぁ?」

妹「朝起きたらっ…お姉ちゃんがいなくなってて…!ぐしゅっ…きっとあの世に戻っちゃったんだぁ…!」

男「…」

妹「昨日の夜お姉ちゃんに言ったの…!もう心配しないでって!そしたらお姉ちゃん『わかりました。もう一人でも大丈夫ですね』って」

男「お前の望む通りだろうぜ。」

妹「あんたってどうしてそんなに冷たいのよおっ!お姉ちゃんいなくなっちゃったのよ!?」

妹「やっぱりわたしにはお姉ちゃんと決別なんて…無理だよぅ!…ぐすっ」

…なんてワガママな奴だ…


361 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:49:03.13 ID:7Nu7u1gEO
わっふるわっふる


362 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:55:18.95 ID:2oSYuk+6O
男「だいたいなんで俺に言うんだよ…」

妹「知らないわよぉっ!」

逆ギレかよ…

妹「お姉ちゃん…可哀想すぎるよぉっ……」

男「良かったな。姉が成仏出来て」

妹「お姉ちゃん…あんたのことが好きだったのよっ!?」

男「…んなこと言われても困るぜ」

妹「お姉ちゃんが高校生の時から…っずっと…!」

男「俺は姉なんか知らないぜ」

妹「お姉ちゃんは知ってたのよっ!それで…あんたが住んでるこのアパートに来て…ずっとあんたを待ってたのに…!途中で死んじゃって…」


363 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 13:57:17.31 ID:+G3ICDoE0
俺の中ではなぜかぬ〜べ〜


364 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 13:59:07.57 ID:nQFNU50v0
おねえちゃんブスだったらストーカーだな


365 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 14:01:39.39 ID:2oSYuk+6O
妹「それでもっ…死んでもなおあんたのことが忘れられなくて…っ!あんたを待ってたのにっ…酷すぎるよぉっ」

妹「あんたが帰って来たときなんて…お姉ちゃん大喜びしてたのにっ…」



男「俺には関係ない話だな」

妹「!!」

男「そっちが勝手に思ってただけだろうぜ。」

妹「………わかったわよ……。もういいわよ!!」

男「ふん」

バターン!!


366 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 14:06:56.00 ID:2oSYuk+6O
こじろう「なにやら騒がしかったようだな」

男「ああ。凶暴な怪物が現れてたぜ」

こじろう「昨日の夜で霊の反応は完全に消えた。成仏したんだろう」

男「ま。手間が省けて良かったぜ」

こじろう「…」


367 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 14:07:55.29 ID:2oSYuk+6O
>>364

>>1をもう一度読んで見てくれ


368 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/04(月) 14:09:52.99 ID:pkSie7CI0
何か車輪の国とキャラの性格が似てるな
妹が大音灯花にしか見えない


369 :VIPがお送りします [] :2008/08/04(月) 14:10:53.54 ID:7cqPvOWY0
さてここからどうなる



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