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犬耳娘「ガルルルルルルル!!!」
179 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 02:55:18.27 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「わんわんお〜♪」てくてく

犬耳娘「あれ?」

キョロキョロ

犬耳娘「こんな所に抜け穴なんてあったっけ?」

キョロキョロ

犬耳娘「あれ??」

犬耳娘「ここっていつも通るし、どうして今まで見つけらんなかったんだろ……」

ジー

犬耳娘「真っ暗!」

ワクワク

犬耳娘「きゃっほーーい!」フリフリ

真っ暗な抜け穴に潜り込んで行った

犬耳娘「意外と長いなぁ〜」

犬耳娘「どこに通じてるんだろ」ワクワク

犬耳娘「あっ!出口だ!」


180 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 03:06:39.88 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「わぁ!」パァァ

犬耳娘「すごいすごーーい!」フリフリフリフリ

犬耳娘「お花たくさーーん!わんわんおー!」ダダダダ

犬耳娘「やっほーーーい!」フリフリフリフリ

??「だ、誰ですか!?」

犬耳娘「!」

犬耳娘「ご、ごめんなさい!……勝手に入って……」シュン

犬耳娘「ボクは犬耳!」

謎の猫耳「ど、どうやってここに入ったんですか?」

犬耳娘「んと…抜け穴があってそこから入ったの」

謎の猫耳「抜け穴…?」

犬耳娘「うん!」

謎の猫耳「……そうなんですか」

犬耳娘「君の名前は?」

謎の猫耳「あ、わ、私は!ひ、姫猫って言います」


181 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 03:17:18.84 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「ここすっごいねー!お花たくさんだ!」フリフリ
姫猫「う、うん」
犬耳娘「このお庭姫猫ちゃんのご主人様の?」
姫猫「うん」
犬耳娘「良いなーー!ボクんち狭いから羨ましい〜!」

犬耳娘「姫猫ちゃんはいっつもここで遊んでるの?」
姫猫「う、うん」

犬耳娘「良いなーーー!!ボクもこんな所で遊びたいなぁ〜!」
姫猫「…」
犬耳娘「わぁ〜!このお花綺麗だあ!あははははww」フリフリ

姫猫「あ、あの!」

犬耳娘「ふぇ?」

姫猫「あ、あの、その……あ、あなたがもし良かったらその…///」

犬耳娘「?」

姫猫「い、いつでも、その、来てくれて……良いですから!」

犬耳娘「ほんと!?」フリフリフリフリ

姫猫「はい!」

犬耳娘「やったーーーー!!!それじゃあ今日から友達だね!」フリフリフリフリ

姫猫「と、ともだち!!?////」


182 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 03:25:25.00 ID:rH/AnFmk0
姫猫「とも……だち///」

犬耳娘「友達!だからね!ボクの事も犬耳で良いよ!」

姫猫「え///そ、そんな初対面で///」

犬耳娘「友達だもん!」

姫猫「とも…だち///」

姫猫「えと……い、いぬみ…みちゃん」

犬耳娘「わんわんお!」フリフリフリフリ

姫猫「い、犬耳ちゃん…」

犬耳娘「わんわんおー!」フリフリフリフリ

犬耳娘「姫猫ちゃん!」

姫猫「は、はい.!///」

犬耳娘「友達!」フリフリフリフリ

姫猫「ともだち///」

犬耳娘「ともだちー!!あはははww」

姫猫「うふwwうふふふwww」


183 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 03:31:04.21 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「ご主人様たっだいまーーー!!!」バッ

男「おーおかえりー!」ガシッ

犬耳娘「わおーーん!」フリフリフリフリ

男「はははww」なでなで

犬耳娘「んとね!んとね!今日ね!友達できたの!友達!」

男「お!良かったなー!」なでなで

犬耳娘「すっごく可愛くてね!お人形さんみたいな子!着てる服もね!すっごい可愛いの!」フリフリ

男「お〜wそうかそうかw金持ちんちの子かな?」

犬耳娘「わかんないけどすっごく上品!わんわん!」フリフリ

男「良かったな〜犬耳〜!よしよし」なでなで

犬耳娘「きゃふー!わんわんお〜!」フリフリフリフリ


185 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 03:42:39.59 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「いってきまーーーっす!」
男「はいよ〜。車とか怪しい大人とかビシソワーズのトラップとか色々注意するんだぞ〜」
犬耳娘「ほーーーい!」ダダダダ
男「ほんとにわかってんのかな……」

――――――――――――――――――――――
花園

犬耳娘「やっほー!また来た!」フリフリ
姫猫「あ!犬耳ちゃん!」
姫猫「いらっしゃい」ニコ
犬耳娘「今日は何して遊ぶ!?」フリフリ
姫猫「えっと…じゃあお花の冠作って遊ぶのはどうかな?」
犬耳娘「お花の冠!?やっほーーーい!」フリフリフリフリ

――――――――――――――――――――――――
姫猫「……」黙々
犬耳娘「ん〜〜!!難しいよぉ〜!」
犬耳娘「姫猫ちゃんはどう?」クルッ
犬耳娘「!」
犬耳娘「すごーい。姫猫ちゃん手先器用だね〜!」
姫猫「そ、そんな事ないよ///」

姫猫「できた」
犬耳娘「ん〜〜!ボク全然ダメだァ〜」

姫猫「はい!」ファサッ
犬耳娘「ほぇ」
姫猫「あげる」ニコ
犬耳娘「わあ!姫猫ちゃんありがとー!」フリフリフリフリ


186 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 03:55:53.63 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「あ!姫猫ちゃんこれ知ってる!?」
姫猫「え?」
犬耳娘「見ててね!」
姫猫「うん」

犬耳娘「この蜂にね〜!」ゴソゴソ
犬耳娘「こうやって紐くくりつけてね〜!」ゴソゴソ
犬耳娘「リモコン蜂かんせ〜い!あはははwww」フリフリ
姫猫「か、かわいそうだよ……」
犬耳娘「これビシソワーズちゃんに教えてもらったんだー!」
姫猫「ビシソワーズちゃん?」
犬耳娘「猫の友達!」
姫猫「そうなんだ」
犬耳娘「姫猫ちゃん見ててね!ほら!飛べ!」つんつん

ぶ〜〜ん

犬耳娘「ほら!リモコン蜂〜!あははははwww」
犬耳娘「姫猫ちゃんもやってご覧よ!はい!」
姫猫「う、うん」

ぶ〜〜ん

姫猫「……楽しい」
犬耳娘「ね!?楽しいでしょ!?」

ぶ〜〜ん

姫猫「うん!うふふふwww」
犬耳娘「あははははwww」


187 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 04:17:56.90 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「それじゃあまたね!」
姫猫「うん!また来てね!」
犬耳娘「うん!それじゃまたね〜!」
姫猫「またね〜!」
――――――――――――――――――――
道端

ネコミミ娘「あー!」
犬耳娘「あー!ビシソワーズちゃんだー!」フリフリ
ネコミミ娘「あんた最近見ないけど何してんのよ」
犬耳娘「うふふふふww姫猫ちゃんと遊んでるのww」フリフリ
ネコミミ娘「んん??姫猫〜??」
犬耳娘「すっごい綺麗な花園でね!姫猫って言う猫のお友達と遊んでるんだ!」
ネコミミ娘「へ〜。その花園ってどこにあるの?」
犬耳娘「公園近くの通りにある抜け穴から行けるの!」
ネコミミ娘「抜け穴〜〜??そんなのあったっけ?」
犬耳娘「今度ビシソワーズちゃんも一緒に行こうよ!」
ネコミミ娘「あ〜あたしパス」
犬耳娘「え”ーー!!なんでさー!」
ネコミミ娘「花とか私の趣味じゃない。それよりさ〜…ふふふw」
犬耳娘「なに?」
ネコミミ娘「新しいイタズラ考えたんだけど…」
犬耳娘「いや!!!!」
ネコミミ娘「まぁまぁそう言わずにさ…」
犬耳娘「いやーー!!」ダダダダダ

ネコミミ娘「行っちゃった……」
ネコミミ娘「花園ねぇ……そんな場所あったかにゃ?」


189 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 04:43:51.25 ID:rH/AnFmk0
-後日-

道端

ネコミミ娘「あ。犬耳ー」
犬耳娘「あ!ビシソワーズちゃん!やっほー!」
ネコミミ娘「私のご主人様に聞いたんだけど」
犬耳娘「うん」
ネコミミ娘「花園なんて知らないってさ〜。それにあんたの言ってた場所って今は空き地だって」
ネコミミ娘「なんかずーっと昔にお屋敷があったらしいんだけど…」
犬耳娘「???」
ネコミミ娘「あんたさ。誰と遊んでるの?」
犬耳娘「姫猫ちゃん」
ネコミミ娘「姫猫ちゃんねぇ〜」
ネコミミ娘「あんたもしかして………」
犬耳娘「?」

ネコミミ娘「お化けと遊んでるんじゃないのぉお?」ヒュ〜ドロドロ
犬耳娘「!!!」ビクゥッ!
犬耳娘「こ、怖がらせるなよぉ〜!」ブルブル
ネコミミ娘「哀れ…犬耳は姫猫にあの世に連れて行かれてしまうのでしたぁぁぁあ」
犬耳娘「そ、そんな事ないもん!姫猫ちゃんはちゃんと生きてるもん!」
ネコミミ娘「犬耳〜!犬耳〜!魂くれぇええ!ウマそうな体をくれぇええ!」
犬耳娘「うぅぅううう!ワン!!!」ガブゥッ!!

ネコミミ娘「あだーーー!!」
犬耳娘「花園あるもん!!姫猫ちゃんはお化けなんかじゃないもん!!」ダダダダダ

ネコミミ娘「いつつつ……噛む事ないじゃんか……お〜痛…」


190 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 04:47:15.63 ID:rH/AnFmk0
-花園-

犬耳娘「やっほーーーい!また来たよ〜〜!」フリフリ
姫猫「あ!犬耳ちゃんいらっしゃい!」ニコニコ

姫猫「犬耳ちゃん!はいコレ」
犬耳娘「わぁ!お花の首飾り〜!」
姫猫「あげる」ニコニコ
犬耳娘「ありがとぉ〜〜!」フリフリフリフリ

犬耳娘「すご〜い!この首飾りたんぽぽで出来てる〜!」
姫猫「うふふwwたんぽぽってね、私が一番好きなお花なんだ」ニコニコ

犬耳娘「そうなんだ〜!でもどうして?」

姫猫「たんぽぽってね。なんだか見てるだけで元気になるの」
姫猫「それに、お花が枯れちゃっても綿毛になって風に乗って」
姫猫「知らないどこかへ自由に、気ままに飛んで行って…」
姫猫「そこでまた元気いっぱいにお花を咲かせるの……」
姫猫「それってなんだかすごく素敵だなぁ、羨ましいなぁって…」
姫猫「なんだかまるで犬耳ちゃんみたい!うふふふww」

犬耳娘「そ〜かな〜?うふふふww」フリフリ
姫猫「うん!うふふふww」

犬耳娘「あ!あのね」
姫猫「うん?」

犬耳娘「さっきビシソワーズちゃんに会ったんだけど……姫猫ちゃんの事お化けだって言うの…」
姫猫「!」


191 :VIPがお送りします [] :2010/01/29(金) 04:47:34.70 ID:Q2nel6uJO
まさかの展開


193 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 04:55:41.43 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「それにね!この花園も本当は無くて、ただの空き地だ〜!って」
犬耳娘「おかしいよね〜。ちゃんと花園あるし、姫猫ちゃんもお化けなんかじゃないのに」
犬耳娘「あんまり怖がらせてくるから思いっきり噛み付いてきちゃった!あはははwww」

姫猫「…………」

犬耳娘「姫猫ちゃん?」
姫猫「………あ!な、なに?」
犬耳娘「どうしたの?」
姫猫「う、ううん!なんでもないよ!」
犬耳娘「?」

姫猫「………」

犬耳娘「姫猫ちゃん……?」

姫猫「……い、犬耳ちゃん……その……」

犬耳娘「なに?」

姫猫「わ、私がもし……私がもしお化けでも……友達で……いて……‥くれる………?」

犬耳娘「え!?」

姫猫「ご、ごめん!その……騙すつもりは無かったんだけど……その……えと……」

犬耳娘「ひ、姫猫ちゃん……お化けなの!?」

姫猫「」ビクッ


194 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 05:05:01.68 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「すっごーーーい!!」

姫猫「え……?」

犬耳娘「姫猫ちゃんほんとにお化けだったんだーー!!!すっごーーーい!!」フリフリフリフリ

姫猫「え?え?」

姫猫「怖く……ないの?」

犬耳娘「なんでー?」

姫猫「だ、だって!私お化けなんだよ?」

犬耳娘「ん〜〜。お化けにしては可愛すぎるしにゃ〜」
犬耳娘「あっ。ビシソワーズちゃんの口癖うつっちゃったwwにゃ〜だってwwwあははははwww」
姫猫「犬耳ちゃん……」
犬耳娘「それにお化けの友達なんて作ろうと思っても作れないもん!自慢できるよー!」フリフリフリフリ
姫猫「ぷっww……うふふふwww」
犬耳娘「どうして笑うのー?」
姫猫「だ、だって…うふふふwwwおかしいwww」
姫猫「あははははwww」
犬耳娘「おかしいかな〜?」

姫猫「普通お化けって聞いたら怖がるよぉ〜!あはははwww」
犬耳娘「そうかな〜?だって姫猫ちゃん全然お化けっぽくないんだもんww」

姫猫「そんな事ないよぉ!正真正銘お化けだよ〜!ww」
犬耳娘「あははははwww全然怖くないwwww」
姫猫「あははははwww」


195 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 05:24:19.98 ID:rH/AnFmk0
姫猫「あはははww」
姫猫「笑い疲れちゃったwwうふふふww」
犬耳娘「うふふふww」
姫猫「私ね、ずーーーっとお友達が欲しかったの」
犬耳娘「?」

姫猫「私ね、お金持ちの夫婦にお屋敷で飼われてたの」
姫猫「でもその人たち子供がいなくてね、私奥様にすっごく可愛がってもらってたんだぁ」
犬耳娘「うん」
姫猫「だけどね……奥様死んじゃって……」
犬耳娘「そうなんだ……」
姫猫「旦那様はお仕事で忙しいし全然構ってもらえなかった……私ね。一人になっちゃった」
犬耳娘「……」
姫猫「外にも出られなかったし、お屋敷とこの花園が私の世界…友達なんて一人もいなかった…」
姫猫「この花園でずーーっと一人ぼっち」
犬耳娘「……」
姫猫「寂しいなぁ〜って。思いながら……お花の冠とか、首飾りとか作ったりして」
姫猫「寂しいな〜ってずっと思ってたら、いつの間にか寂しいって感覚も麻痺してきて」
姫猫「気づいたら死んじゃったwwうふふww」
姫猫「でも…ね……」

姫猫「やっぱり………寂しかった……ぐすっ……」
犬耳娘「姫猫ちゃん……」
姫猫「友達……欲しかった……うっ……誰かと遊びたかった……ぐすっ…」
姫猫「誰かと……うぅぅう…お花の冠作って遊んだり……ひっく……首飾りプレゼントしたり……うっ」
姫猫「お話したり……たくさん遊びたかった……うっ……」
姫猫「うわぁああああん!」
犬耳娘「姫猫ちゃん泣かないで……泣かないで」なでなで
姫猫「うわぁぁあああん!」


196 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 05:42:40.72 ID:rH/AnFmk0
姫猫「ずっと一人ぼっちで!誰もいなくて!うぅぅ!」
姫猫「寂しくて寂しくて……友達欲しくて…うわぁぁあん!」
犬耳娘「うん…うん」なでなで
姫猫「誰かにそばに居て欲しかったの!」
姫猫「でも誰もいなくて!うぐっ!」
姫猫「寂しかった……寂しかったよぉお…!うわぁぁあああん!」

犬耳娘「姫猫ちゃん!ボクは姫猫ちゃんの友達だよ!」
姫猫「ぐすっ……犬耳ちゃん……」
犬耳娘「ずっとずーーっと友達!!」
犬耳娘「これからもいっぱいいっぱい遊ぼうよ!約束!」
姫猫「うん……うん!」
犬耳娘「ね!だからもう泣き止んで?」
姫猫「犬耳ちゃんは優しいね……ぐすっ」
犬耳娘「もう泣かないで?」なでなで
姫猫「うん……ぐすっ」

姫猫「ふぅ〜……よしっ!」パン!

姫猫「はぁ〜!なんだか泣いたらスッキリした!」
犬耳娘「良かった〜!」
姫猫「犬耳ちゃん…ありがとう」ニコッ
犬耳娘「にへへww」フリフリ


197 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 05:48:14.33 ID:rH/AnFmk0
姫猫「あ……もう夕方だ……」
犬耳娘「ほんとだ……」

姫猫「犬耳ちゃん…そろそろ帰らないと」
犬耳娘「うぅ……まだ居たいよぉ」

姫猫「でも…犬耳ちゃんのご主人様…心配するよ?」
犬耳娘「うぅ…」

姫猫「また明日遊ぼ!ね?」
犬耳娘「うん!」

姫猫「それじゃあ、犬耳ちゃん!またね!」
犬耳娘「うん!またね〜!」

タッタッタ

犬耳娘「あ!」
姫猫「?」

クルッ

犬耳娘「ボク達ずっと友達だからね!」

姫猫「…………!」

姫猫「うん!!」

犬耳娘「またねー!」タッタッタ
姫猫「またねー!」


198 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 06:05:00.13 ID:rH/AnFmk0
-翌日-

道端

犬耳娘「あ!ビシソワーズちゃん!」
ネコミミ娘「にゃ!あんた昨日はよくも噛んでくれたわね!」
犬耳娘「ごめん…でもビシソワーズちゃんが姫猫ちゃんの事悪く言うから」
ネコミミ娘「だからって噛む事ないでしょー!っすっっっごい痛かったんだから!」
犬耳娘「うぅ……ごめん」
ネコミミ娘「何?今日もお化けと遊ぶの?」
犬耳娘「うん!そうだよ!」
ネコミミ娘「へぇ〜。お化けとね〜って、え?お化け否定しないの?」
犬耳娘「ぬふふふふww」
ネコミミ娘「何よ気色悪い」
ネコミミ娘「っつーか花園なんてほんとにあるの?」
犬耳娘「あるよー!」
ネコミミ娘「へぇ〜…どうだか」
犬耳娘「あるもん!」
犬耳娘「こっち!」タッタッタ
ネコミミ娘「あ!ちょっとー!」タッタッタ

-抜け穴付近-

ネコミミ娘「あのさ〜」
犬耳娘「あれ!?あれ!!?」キョロキョロ
ネコミミ娘「抜け穴とかどこにあるわけ?」
犬耳娘「昨日はあったの!あれ!?あれ!?」キョロキョロ
ネコミミ娘「はぁ……」
ネコミミ娘「抜け穴なんて全然ないじゃん……ただ塀があるだけでさ〜」
犬耳娘「「あったんだもん!あったもん!」ウルウル


199 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 06:12:01.79 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「あったもん!あったもん!グスッ」ウルウル
ネコミミ娘「だー!泣くな泣くな」
犬耳娘「あったもん!姫猫ちゃんの花園あるもん!!」ウルウル
ネコミミ娘「わかったわかった」
ネコミミ娘「よっと!」ひょいっ

ネコミミ娘「!!」

犬耳娘「塀の上から何か見える?」

ネコミミ娘「うわ……すっご……」

犬耳娘「ね!何見えるの?ねぇってばー!」ぴょんっぴょんっ
犬耳娘「花園!花園あったー?」ぴょんっぴょんっ
ネコミミ娘「あんたも塀の上においでよ」
犬耳娘「そこまでジャンプできないよう!」
ネコミミ娘「しょ〜がないにゃ〜。よっと」シュタッ

ネコミミ娘「ほら!肩車してやるから!」
犬耳娘「うん!」
――――――――――――――――――
ネコミミ娘「んぎぎぎぎぎ……!」
ネコミミ娘「あんた……!重い!」
犬耳娘「もうちょっと!」
ネコミミ娘「はやく!!はやくのぼって!」
犬耳娘「うんしょ!うんしょ!」グイッ
犬耳娘「登ったー!」
ネコミミ娘「ほら……そっから見えるでしょー?」

犬耳娘「!!」


200 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 06:20:53.59 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「………姫猫ちゃん……」

そこには空き地一面のタンポポが広がっていた

ネコミミ娘「よっと!」ぴょんっ
ネコミミ娘「あんたの言ってた花園ってこれ?」
犬耳娘「明日また……遊ぼうって言ったのに………」
ネコミミ娘「ん??なんで泣いてんのあんた??」

犬耳娘「うわぁあああああああああん!!」
ネコミミ娘「な、なんなのよぉ〜!」
犬耳娘「また遊ぼうって言ったのにぃいい!!うわあああああん!!」

――――――ありがとう―――――――――

犬耳娘「!!」

犬耳娘「姫猫ちゃん!」

――――――犬耳ちゃんと友達になれて……すごく嬉しかった…――――――

犬耳娘「姫猫ちゃん!!!どこなの!?」

――――――約束……守れなくてごめんね……もう……いかなくちゃ――――――

犬耳娘「やだ!!!やだよぉお!!どうして!!どうして!?」

――――――さよなら――――――

犬耳娘「姫猫ちゃん!!姫猫ちゃーーーーーん!!うわあああああああああああああああん!!」


202 :VIPがお送りします [] :2010/01/29(金) 06:23:36.27 ID:VYz+5VPQO
目から汗がちゃんが…………


203 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 06:33:08.18 ID:rH/AnFmk0
-散歩中-

男「お〜いあんまり遠くまで行くなよ〜」

犬耳娘「ほ〜い!」タッタッタ

犬耳娘「よいしょっと」ズズズ
犬耳娘「よっ!」ぴょんっ

引っ張ってきたポリバケツの上に飛び乗る犬耳

男「ん?その塀の向こうに何かあるのか?」
犬耳娘「よいしょっ」グイッ
男「………?」
男「俺も登って見るか……ほっ」ぴょんっ
男「んぎぎぎ」グイッ

男「お〜〜〜!!」
男「すっごいな〜ここ!こんな場所あったんだ〜!」

男「一面たんぽぽだ……!良いなぁ〜ここ!」

犬耳娘「他の人には内緒だよ!!」

男「犬耳の秘密の場所か。オッケーオッケー。誰にも言わないぞ」

犬耳娘「うん!」フリフリ


204 :VIPがお送りします [] :2010/01/29(金) 06:33:27.79 ID:usBnhmfI0
友達ができたから成仏しちゃったのか・・・


205 :1 ◆YBiurUMjIk [] :2010/01/29(金) 06:45:26.59 ID:rH/AnFmk0
犬耳娘「………」黙々
男「ん?何作ってるんだ?」
犬耳娘「花の冠!」
男「上手だなぁ〜!誰に教えてもらったんだ?」
犬耳娘「姫猫ちゃん!」
男「姫猫ちゃんか……そっかそっか」ポムポム
犬耳娘「できた!」
タッタッタ

男「……じゃぁ…これは姫猫ちゃんのお墓だ」
犬耳娘「うん!」

ファサッ

犬耳娘「………」スッ
男「偉いな……ちゃんと手合わせて」なでなで

犬耳娘「よしっと!」
男「ん。もういいのか?」
犬耳娘「うん!」
男「そっか」
犬耳娘「ご主人様いこっ!」タッタッタッタ
男「おう」
犬耳娘「ご主人様肩車してー!」
男「はいはい」ヒョイッ
犬耳娘「たかいたかーい!あははははwww」

犬耳娘(姫猫ちゃん……またね!)

――――――その声に応えるように、タンポポが優しく頷いた。    秘密の花園編おしまい


206 :VIPがお送りします [] :2010/01/29(金) 07:05:17.23 ID:p3mvxjqBO
イイハナシダナー



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