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妹「…廃墟…好きなんです」
143 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 10:53:27.16 ID:UKulbEo2O


サバ男「……」

こんな目覚めの悪い朝は久しぶりだ。
今日からいつものようにおちゃらけていられないと思うと気が乗らない。

サバ男「とりあえず起きますか…」

ベッドから下りドアを開ける

がちゃ

写女「…あ、サバ男くん…」

写女さんだ。部屋の前で小生が出てくるのを待っていたようだ。

サバ男「どうしたんですか?」

写女「うん、一緒に兄さんのところに行こうと思って…」

……彼女からこっちに来るのなんてずいぶん久しぶりだと思ったがそういうことですか


144 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 11:01:08.77 ID:UKulbEo2O
サバ男「…どうして1人で行かなかったんですか?」

写女「…え」

困惑した顔だ。
わからないことはストレートに何でも聞くそれが小生のやり方。

写女「…な、なんだろねー…?」

サバ男「ははは。よくわかりませんねぇ」

…わかっていても核心は聞かない。口に出さない。そんなことを口に出しても小生はどう対応すればいいかなんてわからない

兄さんなら「暗妹のこと?ちょっと苦手意識あるのかな」と普通に口に出していただろう

兄さんの部屋に暗妹さんがいた時のために小生を連れていく。そんなとこでしょう


146 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 11:10:42.66 ID:UKulbEo2O
兄さんの部屋に入ると妹ちゃんがいた。

どちらの方でしょうか

妹「あ、皆さんおはようございます」

ほっ…

明るい方の妹ちゃんだと分かると小生達は安心して顔を見合わせる

写女「妹ちゃんおはよー!」

がばっと妹ちゃんに後ろから抱きつく

妹「く、苦しいです…」

写女「妹ちゃんめー!なんで暗妹ちゃんのこと言わなかったんだこいつめー!」

頭をぐりぐりしている

妹「あぅ…そ、それは…」

流石写女さんだ。雰囲気を少しだけど明るくしてしまった


147 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 11:18:24.42 ID:UKulbEo2O
写女「ひどいぞー!このー!」

妹「ご、ごめんなさいです…」

写女「ところで妹ちゃん、暗妹ちゃんと見分けにくいから髪型変えてみよっかー?」

妹「…え?」

写女「ほら!髪長いから何でも出来るよー!」

サバ男「しょ、小生はどうですか?」

写女「出来るかあほー!」

良かった…。いつもの写女さんに戻りつつある

写女「じゃーん、ツインテール!」

サバ男「Σおぉっ!可愛いですね!」

妹「か、可愛いですか…?ありがとうございます」


148 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 11:30:40.57 ID:UKulbEo2O
がちゃっ!

突然ドアが開く

暗妹「うるさいんですけど…」

妹「あ、ご、ごめんなさい…!」

こうして妹ちゃん二人が初めて揃ったのを見ると本当にいたんだと実感する

暗妹「……?妹…貴方…その髪型…」

妹「あ、はい。やっていただきました…」

暗妹「…似合ってないからやめた方がいいですよ?不細工が余計に酷く見えるので…それにお兄さんの前でそんなに騒がしくして治す気はあるんですか?」

写女「……」

全員黙る。

暗妹「…ふん。わかったみたいですね…」

ばたんっ!


150 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 11:37:18.05 ID:UKulbEo2O
…………

妹「……うっ……ぐすっ…」

写女「…そ、そんなことないよー!妹ちゃん凄くかわいいよー!」

妹「…ひっく…もうこの髪型やめます…どうせ不細工ですし…ひっく…」

サバ男「そ、そんなことないですよ!ね、ねえ兄さ…」

しまった…。いつも話を振ってしまう相手が…!

兄さんは焦点の合っていない目で天井を見ている。当然返事はしない

妹「わ、私のせいで…お兄さんがこんなことに…」

写女「ち、違うよー!そんなこと…」

ネガティブ思考は止まらない


151 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 11:45:59.32 ID:UKulbEo2O
写女「妹ちゃん1人のせいじゃなくて皆のせいだよ!だから兄さんがこうなったのは皆の責任!」

妹「…うぅっ……ぐすっ…」

妹ちゃんの涙は止まらない

サバ男「よ、よぉし!これから皆でサバゲーしましょう!」

妹ちゃんをなだめながら写女さんが横目でぎろっと睨んでくる

空気を良くしようと言っただけでしたのに…

サバ男「…すいません…」

こんな時兄さんが居れば…
妹ちゃんを笑顔にさせることが出来るのに…


152 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 12:01:36.15 ID:UKulbEo2O
食堂

みーん…みーん…

セミが鳴いている

そういえば兄さんのことでゴタゴタしていて暑さを忘れてましたね

写女「…暑いよー…」

サバ男「こんな日はプールでも入りたい気分ですねぇ…」

カレーを口に運びながら言う

妹「そうですね…」

元気がない。さっきの件のせいでしょうね…

写女「あ、そういえば兄さんご飯食べれるのかなー」

サバ男「…食べないと元気になりませんよね」

妹「というより食べなかったら死んでしまいます…」

でもあの状態で自分で食べるなど到底無理だと思いますが…


154 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 12:15:54.91 ID:UKulbEo2O
兄の部屋

妹「…ダメです…口の中に入れても咀嚼してくれません…」

写女「相当重症だね…」

サバ男「あ、そうだ。妹ちゃんが咀嚼したカレーを兄さんの口の中に口移しでやってみては…Σいたっ!」ぼかっ

写女「ばかな事は言わないの」

妹「そんな…恥ずかしいです…」

ま、真に受けてますよ…

写女「サバ男くんの言うことなんか本気にしたらだめだよー!」

妹「で、でも…そうでもしないとお兄さんに栄養が…」

写女「うーん…」


155 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 12:19:38.38 ID:UKulbEo2O
写女「病院とかなら栄養注射とかあるんだけどねー」

妹「注射器ならありますけど…」

サバ男「でもあれ点滴だったような気が…」

写女「……」

……打つ手なし…


157 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 12:42:18.37 ID:UKulbEo2O
展開思い付かず迷走中

ちょっと休憩


160 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 13:33:06.19 ID:UKulbEo2O
妹「…やっぱり口移ししか…」

写女「でも飲み込んでくれるとは限らないよー…」

サバ男「…どうしたものですかねぇ…」

妹「…とりあえず水だけでも…」

ごくっ…ごくっ…

写女「あ、水は飲んだよ…」

サバ男「本能的に水は欲しがりますからねぇ人間は…」

写女「うぅん…私だったら食べるけどねー…」

…………

どんどんっ!

サバ男「……」

妹「……?」

ノックの音はどうやら玄関の方からだ

写女「誰か…来たのかな…?」


161 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 13:40:40.10 ID:UKulbEo2O
どんどんっ!

妹「……ちょっと見てきます」

写女「あ、じゃあ私も…」

サバ男「じゃあ小生も…」

三人で部屋を出て階段を下りる

どんどんっ!

妹「い、今でます!」

がちゃ……!きいぃ…

妹「…どちら様です………!」

写女「……?」

サバ男「誰もいませんね…イタズラですかね」

写女「でも音が鳴ってたのにいないっておかしいよー?」

妹「??」


162 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 13:46:19.66 ID:UKulbEo2O
ばたん

妹「…なんだったのでしょうか…」

写女「なんだったんだろうねー?」

階段を上がろうとする


どんどんっ!

サバ男「……また来たみたいですよ」

写女「またー?」

妹「い、今でます!」

がちゃ…!

…………


妹「……」

写女「またいないよ…?」

サバ男「小生達からかわれているのですかね」


妹「…」


164 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 13:52:58.53 ID:UKulbEo2O
ばたん

妹「…?」

サバ男「今度は待ってみますか」

写女「……」


どんどんっ!

サバ男「今です!」

ドアに手を掛ける

暗妹「騒々しいです!黙ってください」

妹「あ、お姉さん…」

暗妹「うるさいと何度言えばわかるんですか?耳はついてるんですか」

どんどんっ!

サバ男「小生達じゃなくてこのドアが…」

暗妹「……」


165 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 13:59:30.00 ID:UKulbEo2O
暗妹「…全く…この暑いのに…」

妹「さっきから開けても誰もいないんです!」

暗妹「…そんな訳ないでしょう。夢でも見ていたんじゃないですか?」

どんどんっ!

暗妹「うるさいですっ!」

ばんっっ!

……………


166 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/18(月) 14:04:20.74 ID:aLSBR0fb0
wktk


167 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 14:08:02.23 ID:UKulbEo2O
……………

暗妹「……」

妹「……誰もいないですよね?」

暗妹「出来損ないが私に同意を求めないでくれますか?憤りを感じますので」

妹「……」

暗妹「…誰ですか!?こんな幼稚なイタズラをしているのはっ!」

一歩外に踏み出て暗妹が叫ぶ

開けっ放しなので太陽の日射しが眩しい

「や、やぁ………助けて……くれないか……」


どこからか声がする

写女「今声がしたよー!」

暗妹「…どこにいるんですか…?」


168 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 14:18:10.25 ID:UKulbEo2O
「ど、ドア……」

サバ男「ドア…と言いますと?」

「せ、正確には…ドアの……後ろ…」

暗妹「…妹。開けるんです」

妹「わ、わ、私ですか…!?」

暗妹「早くしてください。本当に使えませんね」

妹「で、でもでも…!」

暗妹「……」いらいら

多分怖いんでしょうね…

サバ男「じゃ…小生が開けます…」

写女「珍しく気が利いたねー」

きぃぃぃ…

勢いをつけすぎて壁にぶつかりっぱなしのドアを開ける


169 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 14:28:57.23 ID:UKulbEo2O
ドアを避けると長髪の男が

男「や、やぁ…助かったよ…」

暗妹「…何の用ですか」

男「お!はっは、君なかなかの美少女じゃないか…!どうだい?僕と一曲踊らないかい?」

暗妹「………」

全員沈黙。なんなんでしょうこの男は…

妹「…あ、あの…」

男「お、君もかわいいねえ!って双子かい?ここは美女揃いだねぇ!いい所に遭難したよ!」

暗妹「…妹。ドア閉めるので入ってください」

妹「は、はい…」

男「おぉい!冗談キツいよお嬢ちゃん!」


170 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 14:35:03.53 ID:UKulbEo2O
ばたん

男「おぉぉい!閉めないでおくれー!」

どんどんっ!

暗妹「…誰ですかあの人は」

妹「わ、わかりません…」

どんどんっ!

男「おぉぉい!遭難してしまったんだよ!助けておくれー!」

写女「…うるさいね」

サバ男「これは小生以上ですよ…」

写女(自覚あるんだ…)

妹「あ、あの…とりあえず開けてあげませんか?遭難(?)したって言ってますし」

男「おぉぉい!」どんどんっ!

写女「これは入れてくれるまで騒ぎ立てるよー」


172 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 14:39:26.13 ID:4T1E3Vyb0
なんだこの強烈なキャラw


173 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 14:48:22.14 ID:UKulbEo2O
食堂

男「いやぁ…むしゃむしゃ…悪いねぇ…むしゃむしゃこんなご馳走になって」

妹「い、いえ…」

男「もう丸3日…むしゃむしゃ…なにも食べていなかったんだ」

写女「なんでさっき何回かドア開けたのにいなかったのー?」

男「あぁあれはね…むしゃむしゃ…腹があまりに減って体力を使いたくなかったからうつ伏せになりながらむしゃむしゃ…ノックしてたんだよ」

サバ男「最後ドアと壁に挟まってましたが?」

男「あぁ…むしゃむしゃ…地面にいるのに気付いて貰えないから…むしゃむしゃ…立ち上がってノックしたんだよ」

写女「それで勢いよく開けたドアに挟まっちゃったんだねー」


174 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 14:58:50.25 ID:UKulbEo2O
妹「あの…遭難(?)したと聞きましたが…」

男「あぁ聞いておくれよ…お嬢ちゃん。実は散歩がてら町を歩いていたんだけどね」

妹「はい」

男「いきなり僕の前にバンが止まって人が降りてきたんだよ」

写女「えー…」

男「するとどうだい、僕をバンに無理矢理乗せて山の中まで運ばれたんだよ」

サバ男「ほうほう」

男「で、なにもされずこの山に降ろされたのさ。」

妹「な、なんの意味があったのでしょうか…」

男「さぁ?僕の美貌を思う様堪能したかったんじゃないのかい?」


175 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 15:06:51.05 ID:WQ/aB9z9O
暗妹ちゃんかわいいいよかわいい


176 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 15:07:25.68 ID:UKulbEo2O
サバ男「…財布はどうしたんですか?」

男「そう!それなんだよ!どこかで落としちゃったみたいでさ…」

写女「……」

男「全く…財布は何処かで落とすわ山の中に放置されるわで不幸な日だったよあの日は…」

妹「た、大変でしたね…」

サバ男「タダでドライブ出来て良かったですね」

男「おいおい君達!普通こんな話聞いたらツッコミたくなるだろう!ボケ殺しはやめたまえ!」

写女「…ネタだったの?」

男「いや、ノンフィクションさ」

サバ男「……この人どうしますか…」


177 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 15:16:26.06 ID:UKulbEo2O
男「おっと…!紹介が遅れたね…!僕の名はキザ男!以後よろしく」

妹「は、はい…」

キザ男「いやぁ…それにしてもここは美女揃いだねぇ…ま、一部オタッキーのような人間も混じっているようだけど」

サバ男「小生はオタッキーではないですよ!」

キザ男「あぁいい、いい。君とはあまり話したくない」

サバ男「Σうぉっ!小生だってお前と話したくないですよ!」

キザ男「いいねぇ。家はボロボロだけどなかなか気に入ったよ」

妹「…あ、あの…気に入った…というのは…」

キザ男「無論、この家に厄介になるのさ」

写女「えぇー…」


178 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 15:18:43.58 ID:4T1E3Vyb0
キザ男uzeeee


179 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/18(月) 15:38:07.88 ID:cfCJ0RFb0
オタッキー


180 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 15:45:48.94 ID:mVpc9WpUO
キザ男はいらない子


181 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 15:48:28.77 ID:UKulbEo2O
キザ男「ところでさっきの子はどこにいったんだい?」

妹「お姉さんのことですか?」

サバ男「そういえばどこにいったんですかね」

キザ男「まぁいい。ここの住人はこれで全員ってことだね?」

写女「……」

サバ男「もう1人…いますけど」

キザ男「なに?女の子だったらすぐに会わせてくれ」

妹「いえ…女の子ではなくて男…」

キザ男「なんだ失礼な奴だな!僕が来てるというのに顔を見せないとは!」

妹「私のお兄さんなんですけど…」

キザ男「………よし。会いに行こう。挨拶しておかなければならない」


182 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 15:56:22.75 ID:UKulbEo2O
妹「あのっ!でも今病気なんです!」

キザ男「なに病気だって?」

妹「…は、はい」

キザ男「病気なら僕に任せたまえ」

写女「えっ!医者なのー?」

キザ男「いや医者ではないがそれに近い感じだ」

サバ男「…なんだ医者じゃないんですか…」

キザ男「君は僕を見くびっているようだね、患者に会わせなさい。披露してやろう」

妹「……大丈夫なんでしょうか…」


183 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 16:06:39.39 ID:UKulbEo2O
兄の部屋

キザ男「……これは……」

妹「な、なにか分かりましたか!」

キザ男「……重度のうつ病だ……精神科に入院するレベルの」

妹「あの…そ、それで…」

キザ男「ここまで来ると僕じゃあ手の施しようがない。こんな廃人捨ててしまうといい」

妹「……」

キザ男「いや失敬。最後のは冗談だ、なにか出来ることはあるかい?」

妹「はい…じゃあせめてご飯を食べさせるくらいは…」

キザ男「それくらいならお安い御用さ」

妹「本当ですか!」

キザ男「…ただし…」


184 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 16:12:46.77 ID:UKulbEo2O
妹「…ただし…?」

キザ男「それが出来たら僕をここに住まわせてくれるかい?」

妹「…え」

妹はサバ男と写女達と目を合わせる

「仕方ない…」と来た

妹「わ、わかりました」

キザ男「交渉成立だ。では僕の腕を存分に見るといい」


そう言って一本の針をだす

サバ男「な、なにをする気なのですか!」

キザ男「なにと言われても治療以外に答えようがないな。黙っててくれたまえ」
写女「…もしかして鍼治療?」


185 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 16:22:18.32 ID:UKulbEo2O
キザ男「賢いじゃないか」

写女「東洋医学…だよね」

キザ男「その通りさ。人間には経穴、所謂ツボというものがあるのさ」

兄の上着をめくる

キザ男「その人間のツボにはあらゆる場所にそれぞれ役割がある」

鍼を兄の腹に当てる

キザ男「そのツボを鍼で刺激し本来人間が持っている治癒能力を呼び覚ますのが……」

とんとんとんと面白いように鍼が兄の腹に入っていく

妹「…!」

妹ちゃんが目を背ける

キザ男「それが鍼治療さ」
今度はぐりぐりと鍼を回しながら深部に挿入していく


186 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 16:29:20.83 ID:UKulbEo2O
キザ男「……ん……入ったね…」

すりすると鍼を回転させながら引き抜いていく

すぽっ

キザ男「…これでいいだろう」

サバ男「あ、あんなに深く刺したのに血が出てない…」

キザ男「当然さ。さぁご飯を食べさせてみるがいいさ」

妹ちゃんが下から持ってきたカレーをスプーンですくい…

兄さんの口の中に入れる

…………
………
……

顎が動く

もぐ…もぐ…

……ごくん

妹「…すごいです!」

サバ男「そ、そんなバカなことが!」


188 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 16:37:50.39 ID:UKulbEo2O
キザ男「ふっ…これで僕の役割は果たしたよ」

写女「す、すごーい…」

キザ男「どうだい?僕の力…見たかい?」

サバ男「……やりますね…」

キザ男「ふっ、見くびってもらっては困るよ、……では約束通りここに居住させてもらう」

妹「は、はい。お部屋にご案内します…」

とたたたた…


サバ男「どう思いますか…?あの人…」

写女「うぅん…なんか怪しいよね。面白いけど…」

サバ男「まぁなにはともあれ食べれるようになっただけでも小生は大きな一歩だと思いますね」


189 :VIPがお送りします [] :2009/05/18(月) 16:45:51.83 ID:UKulbEo2O
キザ男「ろの部屋か…では使わせてもらうよ」

妹「はい。ごゆっくりどうぞ」

キザ男「…あ、くれぐれも僕の部屋には勝手に入らないように」

妹「…は、はい。わかりました」

キザ男「ははっ…!なかなか楽しくなりそうだ…よろしく頼むよ妹くん」


190 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/18(月) 16:53:15.67 ID:9hrEq+5DO
欝りませんように・・・
いろんな意味で妹に手を出したらキザは捨てよう



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