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妹「ああ!なんという事だろう!!」
- 1 :VIPがお送りします []
:2008/07/07(月) 04:35:51.28 ID:lApD3L9D0
妹「この焦げる様な熱い私の感情を
何故素直に言ってしまえないのだろうッ!
そうなのだ!たったの一言でいいのだ!!
私の胸のうちを兄上に立った一言伝えるだけで
私の心は解き放たれる 淡い光が射すというのにッ!」
姉「おお!愛しき妹よ!! 何をそんなに思いつめているのだ
真珠の瞳に潤ませた 涙の粒を手で拭い
いったい何を嘆いているのだ!!」
妹「姉上!聴いていいだきたいのです!!
私の胸を苦しめる この切ない気持ちを聞いてほしい!」
姉「この私が聴いてあげよう! さぁ、話してごらん!」
妹「母の愛から生を受け 生まれてもうすぐ12年
私の心を焦がすのは 共に育った兄上なのです!
いつでも私のそばにいる あの優しき兄上が
私の心を燃やすのです!! ああ!!
私の心の苦しみは どうすれば解き放てるのでしょう!!」
姉「なんと可愛そうな… 可愛そうな!!
これほど悲しい事があろうか!
妹の小指につながれたその殿方は
同じ一家の兄上だった! ああ、なんと可愛そうなのだろう!!
せめてその苦しみを 今ひと時、私の温もりで癒しましょう…」
妹「ああ、姉上!! ああいけません! なりません!」
姉「安心なさい、怖いのは最初だけ 最初だけ…」
- 2 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 04:36:27.27 ID:MaCJmB+m0
怖えー
- 3 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 04:45:09.61 ID:lApD3L9D0
兄「何やってんだお前ら」
姉「あ、お帰り」
妹「今日帰るの早いじゃん」
兄「ああ、部活無かったんだよ
ってか先風呂入っていい?」
妹「ってか私たちもう入ったんだけど」
兄「ああそう」
妹「ああ! 何故なのだろう!!
私はまた犯してしまった! 偽りという名の重罪を!!
兄に告げねばなるぬ思い たった一言語るのに
何故に仮面を被るのか!! 何故に己を偽るのか!」
姉「おお! 妹よ! なんと可愛そうなのだろう!!
辛かろう 切なかろう 苦しく果かない気持ちだろう!!
素直になれないその気持ちッ!! せめて私が慰めよう…」
妹「あ、姉上ッ!! いけません! そんな所はいけません!!
それに私は女です!! あなたと同じ女です!!」
姉「いいのです いいのです 忘れるです…
今だけは… せめて今だけ、今だけは…」
- 4 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 04:54:16.62 ID:akTN6kScO
朝から吹いたw
目が覚めたぜファッキン
- 5 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 04:55:39.48 ID:lApD3L9D0
兄「なぁ」
姉「ん?」
兄「お前ら本当、仲いいよな」
妹「そう?」
兄「デキてんじゃないの?」
妹「かもね」
妹「嫌われた… 幻滅された… なんという事だろう
私の気持ちに気付かずに 誤解をしたのだ兄上は!!
私と姉上の関係を 誤解したのだ兄上は!!
女が好きな女だと 兄はきっと受け止めた
私がおかしな女だと… 女好きな女だと!!」
姉「なんという事だろう! 私の愛がいつの間に…
こんな結果を招くとは 誰に予想が出来たのか!!
私の愛が生んだもの… それはとても悲しい誤解!!
おお、妹よ ああ!!妹よッ!! 許して欲しい
こんな私を許して欲しい… せめて今だけ身体だけ…」
妹「あ!なんと! いけません!! そこは汚いところです!!」
- 6 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 05:05:53.90 ID:lApD3L9D0
母「はい1リットル」
兄「俺、ミラじゃねぇし」
妹「もう学校いくの?」
兄「ああ、朝練」
妹「まって、私も行く」
兄「もう遅せぇよ 先行くぞ」
妹「うう… 今日こそは… 今日こそは!!
鳥がさえずる町並みを 兄と共に歩みたかった!!
誰もいない国道を 朝焼けに映える町並みを!!
兄と共に歩みたかった! ただそれだけだったのにッ!!」
姉「嘆いていても仕方が無い そんな事ではいけません!
いつまでたっても進まない 明日を目指すが最重要!!」
妹「姉上… ありがとう… あなたの言うとおり!!
今日の願いは光らない 終わった事実は変わらない
明日の願いは分からない!! 明日こそ光ると信じよう!!」
姉「そうです! そうなのです! 明日こそ共に行くのです!
共に感じ共に歩み… 恋とはそういう物なのです!!
よくぞあなたは気付きました… 妹よ… これは褒美というものです」
妹「ああ!姉上!! そんな… 太い!!」
- 9 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 05:19:27.39 ID:lApD3L9D0
妹「ねえねえ 似合う?」
兄「おー孫にも衣装じゃん」
妹「なそれ、バカにしてんの」
兄「いやいやいや、マジ褒めてんだよ かわいいよ」
妹「やりました! ついに私はやりました!!
兄に恋して12年 初めて兄から聞きました!!
浴衣姿のこの私 兄の口からかわいいと
初めて兄から聞きました!! とても嬉しい夜なのです!!」
姉「おお! 愛しき愛しき妹よ!!
よくぞここまでやりました!!
兄の心はもうすぐです!! もうすぐあなたに折れるのです!!
あなたの身体が熱を生み あなたの吐息が甘くなるッ!!
そんな夜もまじかです! もうすぐ男女の関係です!」
妹「ああ! いざとなるとどうでしょう…
とても怖いと思うのです… 未知なる男というものが…」
姉「何を心配するのです… 私がいるではないですか
私が教えてあげましょう 男と女というものを!!」
妹「な、何を… ああ!! なんという事を!!
こ、これは決して許されることでは… ああ!!
そ、そんな… こ、これが男の… こんな苦しく切ないなんて… ああ!!」
- 10 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 05:29:51.70 ID:lApD3L9D0
男「あ、あの… 付き合って… ほしいんだ」
妹「私と?」
男「う、うん」
妹「え… ウソ… ち、ちょっと考えさせて」
男「わかった あ、明日返事してね」
妹「これはッ!! こんな運命が私の身に降りかかるとはッ!!」
姉「ど、どうしたのです!! 今日は何があったのですッ!!?」
妹「私と同じ学び舎で 私と同じ教室で!!
勉学勤しむ 彼は今日 私に告白したのです!!
愛の告白したのですッ!! 私はどうしていいものか…」
姉「あなたの目指す紅い糸 それは兄上だったはず…
他の男を見てはダメ 兄上だけを見つめなさい!!」
妹「それは百も承知です!! だけど私も恋する身…
同じ恋をするもの同士 失恋の怖さが分かるのです!!
彼を振ってしまったら… 彼がどんなに傷つく事か…
それが分かってしまうのです!!」
姉「おお!私のかわいい妹よ!!愛深き故になんたるジレンマッ!!
こんなに悲しい事が他にあろうか!! これが人というものなのね…」
- 11 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:08:40.92 ID:3ZnAyX8a0
ええじゃないか、ええじゃないか
- 13 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:10:51.84 ID:qoCH2c+lO
圧倒的妹のひと?
- 14 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:20:07.41 ID:lApD3L9D0
兄「何、どうした 元気ないじゃん」
妹「別にぃ」
兄「男?」
妹「そんなんじゃない」
妹「うう… 何てことだろう… どうしてこんなッ!!
悲しすぎる出来事がッ!! 次々私へ降りかかるッ!!
もしも深い海の谷底が この目の前にあるのなら!!
私は青に溶けるだけ… 穴にこもってしまいたい…」
姉「何も悲しむ事はありません つらい事ではありません
乗り越えられない苦しみは こんなものではありません」
妹「分かっています 分かっているのです!!
でもどうしていいものか… どうすることがいいのだろうッ!!」
姉「立ち向かうのですッ!! あなたは恋奴隷ッ!!
降りかかる火の粉は振り払えッ!! 壁があるなら飛び越えろッ!!
もしも勇気が無いのなら… 私が少し、分けましょう…」
妹「ああ… 今日だけは… 甘えていいんですね?」
姉「いいです いいのです… 私はいつだって
あなたの姉です あなたの家族なのです
甘えなさい 抱かれなさい… ゆだねなさい…」
- 15 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:21:36.60 ID:5SY/3vaH0
なんだ、ただのシェイクスピアか
- 16 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:26:11.53 ID:0dUcs8FO0
元はハムレットがベースっぽいな
- 17 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:31:49.38 ID:lApD3L9D0
妹「私、好きな人いるから その、ゴメンね」
男「え」
妹「あの、本当 ごめんなさい」
男「いや、あの… いいよ うん だ、大丈夫 そういうのだったら俺… 全然」
妹「友達とかなら」
男「いや、無理しなくていいよ 本当、ゴメンね」
妹「うううう… ダメです… やはり心が痛みます…」
姉「よく耐えました… 頑張りました… あなたは立派にやりました」
妹「私はこれでいいのでしょうか 他人を傷つけ踏みにじり
自分の夢だけ叶えたい そんな私でいいのでしょうか…」
姉「ダメです 強い意志でもって挑みなさいッ!!
いいのです!! 他人を傷つけなさいッ!!
他人を殺して這い上がる それが生きるというものですッ!!」
妹「うう… 優しい… あなたの心は優しすぎる!!
こんな潰れたヒキガエル あなたは救いをくれるのです!!
こんなに優しい姉上が この世に2人と居るだろうか!!」
姉「あなたのためなら… 私はどんな事でもできるのです… たとえばほら」
- 18 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:36:40.73 ID:VgwF8Zsf0
兄が潰れたヒキガエルになってるんですね
- 19 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:43:04.94 ID:lApD3L9D0
妹「今日、一緒に行こう」
兄「おう何 今日準備早いじゃん」
妹「偶然偶然」
兄「あ、てか今日彼女と行くんだった」
妹「え いたの彼女」
兄「いいだろ」
妹「あ… 姉上… ああああ!!
私は絶望を味わいました! こんなに! こんなに高い壁があるなんて!!
これが恋というものですか!! これが人生なのですか!!
私は粉になりそうです!! 救ってください悲しみを!!
差し伸べてください愛の手を!!」
姉「…」
妹「はやく!! はやくッ!! 私にください愛の手を!!
もう心が張り裂けてしまいそう!! この身が焼けてしまいそう!!」
姉「フフ… 恋とは強い意志でもって挑むもの…」
妹「! ど、どういうことです!?」
姉「兄上は渡さない あなたの身体も私のもの」
- 20 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/07(月) 06:46:37.53 ID:x3BmObIsO
ジョジョキャラみたいなセリフ回しだな
- 21 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 06:54:15.89 ID:lApD3L9D0
兄「おい、もう行こうぜ」
姉「ああうん 今行くから」
兄「妹と何話してたの」
姉「いや、別に」
妹「そんなそんなッ!! そんな事ってッ!!
姉は私の救世主 姉は私の希望の矢ッ!!
いつもそうだと信じてた いつもそうだと感じてた!!
なのになのに! こんな事!!
私の心を打ち砕き 粉をも残さず砕いた者は
他でもなく誰でもない 私が信じた救世主!!
私は救われ殺されたッ!! ああ!!なんてことだろう!!
姉に救われ殺されたッ!! 私はもう動けない…」
母「ああ… 愛しいわが子…
可愛そうに… こんなに傷を蓄えて…
何があったか言ってごらん 包み隠さず言ってごらん」
妹「母上!! ああ母上!!
私の心が見当たりませんッ! 先ほど姉に砕かれました!!
あなたの心で癒してください!! あなたの言葉と温もりで!!」
母「あなたがそれを望むなら 私はいつでもそうします
私の身体の片割れよ わたしがなんでもしてあげる
今日は何でもしてあげられる」
- 23 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 07:04:29.37 ID:lApD3L9D0
姉「…」
妹「…」
兄「何、お前らケンカでもしたの?」
妹「別に」
兄「まぁいいや 俺寝るから テレビ付けんなよ」
姉「アハハハハハッ!! アハハハハッ!!
こんなに面白いことが他にあろうかッ!!
私を信じた小娘が 私にアッサリ騙された!!
これだからやめられない止まらないッ!!
人生とは 面白すぎる 楽しすぎるッ!!」
妹「何度でも言うがいい!! 何度でも笑うがいい!!
私が目指す道のりに たいした壁は見当たらない
すぐに私は 乗り越えられる そうしてみせるッ!!」
姉「1人じゃ何も出来ない小娘が! いい気になるとどうなるか…
今日はたっぷり思い知るがいい 自分の身体がどうなっているか!!」
妹「な、何を!! 嫌!!はなしてッ!!」
姉「ほぉ〜ら!これがあなたの身体! これが現実なのです!!
あなたがどんなに粋がろうと 身体はいつでも正直なです!」
妹「うう… 私… こんな事って…」
- 24 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/07(月) 07:12:26.16 ID:JYow0say0
何だこのスレwww
- 25 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 07:14:26.49 ID:5SY/3vaH0
>>24
シェイクスピア降臨スレ
- 26 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 07:14:30.76 ID:lApD3L9D0
>>24 俺もよく分からん
- 27 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 07:15:38.23 ID:JYow0say0
>>26
良いから早く続きを書く作業に戻るんだ
- 28 :VIPがお送りします [] :2008/07/07(月) 07:17:22.35 ID:kfXb5VZBO
おもしろい・・・おもしろいぞ・・・!このスレは面白いぞ!!
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