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意地悪なメイド4
- 415 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage]
投稿日:2010/11/26(金) 01:01:02.04 ID:IBQFicAO
め「これが料理学校。なかなか立派な設備ですね」
あ「全くですよね。高い料金払ってるだけある、と」
め「あや様もこちらに通われていたのですね。心強いかと」
あ「ははは。まぁ放り込まれただけですが」
め「今日からもよろしくお願いします」
あ「はいはいこちらこそ。……料理かぁ」
め「ふむ。このような調理法があったとは」
あ「飲み込み早いっすねー」
め「かくいうあや様もかなりの腕前かと」
あ「ああ、自分見た目だけなんで。味とか全然っすから」
め「確かにやたらと薄い時や濃い時が」
あ「へへ、自分、不器用ですから」
め「そうですか」
あ「あれー! 割と渾身のモノマネなのにー!」
講師「そこ、うるさいですよ」
め「すみません、よく言い聞かせますので」
あ「な、なんすかこの理不尽に湧き上がる怒りの波動は……」
- 416 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/27(土) 02:19:24.02 ID:NOkZoIAO
男「鍋は用意が楽でいいな」
め「その割には出汁には拘られたかと」
男「水炊きもしっかり味付けしないとだからな」
め「野菜のチョイスは任された通りに」
男「うむ、ご苦労」
メ「……なんすかこのアットホームさの中での孤立感」
妹子「パパがお姉ちゃんとばっかり喋っててつまんない!」
メ「端的に言うならそういう事ですね」
男「だってお前も妹子も料理手伝わねぇじゃん」
妹子「そういうのは料理する人に任せるもん」
メ「うちで言うとそこの人ですが」
め「勝手ながら勉強の成果を試したくお手伝いを」
メ「勝手なことはしなくていいんすよ! そこの従者役に全部任せれば!」
男「おい従者。ご主人様だぞ、こちとら」
メ「知るか!」
男「一喝された?!」
妹子「パパはご主人様なんだよ! もっと偉そうにしなきゃ」
男「む、意外なとこから助け舟が」
妹子「だからそっちの二人に任せてパパは私と遊ばなきゃいけないのっ」
め「それはそれで隷属化していますが」
妹子「パパは妹子のパパだもん! だからいいの!」
メ「理論的にいきましょう。なんとなくダメです、そんなのは!」
男「いきなり理論が破綻したぞ。っと、そろそろ煮えたな。食っていいぞ」
妹子・メ「「いただきます!」」
め「切り替えの早い……」
男「腹減って退屈だったんだろ」
- 417 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/27(土) 14:14:01.75 ID:NOkZoIAO
め「メイド様」
メ「なんすか」
め「ビッグです」
メ「非常にストレートなご感想をどうも」
め「何を食されればこのような魅惑的な体型に」
メ「んー。私偏食なんで割と食べものは関係ないかなぁとか」
め「では何か運動を?」
メ「生粋の引きこもりネトゲ廃人にある運動なんて呼吸くらいです」
め「つまり特別な呼吸法ですか」
メ「ないない。要は生まれつきなんすよ」
め「……世の中とはかくも不公平なものかと」
メ「いいからお風呂くらいのんびり入りません? 具体的には黙るとか」
妹子「でかちちー!」
メ「静かにしろって言った矢先に!」
め「ビッグバスト」
メ「ああもう。こんなん主様に意地悪する以外に使い道ないんすから気にしないでいいでしょ」
妹子「パパを誘惑するな!」
メ「あっちが勝手に欲情してるだけですって」
め「ビッグ……」
メ「あんたもさっきからそればっかりだな! ていうかめいどさんも充分あるじゃん!」
妹子「びにゅー!」
め「大は小をかねるといいますので」
メ「使い道絶対違うって私でも分かる……あと妹子もさりげなく何てセリフを」
妹子「パパが言ってた!」
メ「後でしめる」
男「ぶぇっきし! 風邪ひいたか?」
- 418 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/27(土) 19:36:18.12 ID:PGKTD1Ao
特別な呼吸法・・・
1ccも残さず吐ききれたり1秒に10回呼吸できたり10分吸い続け10分吐き続けたりできるのか
リサリサみたいに歳誤魔化してる疑惑ががが
ところでビニュー特選隊でググると結構ヒットするんだが・・・
- 419 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage;saga] 投稿日:2010/11/28(日) 20:05:17.88 ID:/UVcF5.0
メ「なんかそういう呼吸法が出来る気がしてきた……! かっこいいフレーズに弱いわたくし!!」
男「つまり年齢詐称か」
メ「波紋使いでサーセン」
男「いや、嘘だろ?」
メ「主様が欲情していた相手は実は50代でした。ふふ、この熟女専門め!」
男「いいけど、別に」
メ「へ?」
男「いいよ、お前がいくつでも。俺は」
メ「……。えぇと、あの」
男「というわけでよろしく」
メ「な、なんもよろしくしねーし! バカジャネーノ! バカジャネーノ!!」
男「でもこんな落ち着きのない大人は嫌だよなぁ」
め「ビニュー特選隊入りでしょうか」
メ「この際、せっかくなので結成しちゃいますか」
め「メイド様は無理かと」
メ「なぬ!?」
め「巨美乳はジャンルがまた別ですので」
メ「じゃあ誰と結成する気っすか」
女「あ、あはは。どうも」
め「どうでしょう」
メ「っく、納得の人選!!!」
- 420 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage;saga] 投稿日:2010/11/28(日) 21:06:38.94 ID:/UVcF5.0
メ「しかしですね。特選隊っつーんですから、さすがに二人はまずいでしょう」
め「至極ごもっともです」
女「あの、別に無理矢理ユニットにしなくても……」
め「いえ。ここはリクエストにお答えすべきだとめいど、判断します」
女「り、リクエストなのかなぁ」
メ「ククク、このままでは間違いなくビニュー特選隊の危機ですよ」
め「そこで必要とされるのがあまり大きすぎず、かつ小さすぎない人物」
メ「それは一体誰だってんですか!」
委員長「仕方ないわね、本来はそういうのって好きじゃないけど」
め「この人です」
冥友A「え? 何? いきなり呼ばれたんだけど」
メ「まさかのモブキャラ! でも確かに微……げふん、美乳キャラ! オッケーです、三人いればまだ格好はつきますので許す」
め「では改めて。ビニュー特選隊、出陣ですね」
冥友A「だから何なのこれ、ちょ、え?」
女「いいのかなぁ」
委員長「……」
ガチャ
妹「ま、待ってお姉ちゃん! それは凶器、割と人が死ねるくらいのレベルだから、落ち着いて、ね!?」
- 421 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/29(月) 00:41:20.18 ID:XPufRO60
いいんちょはどっちかと言うと無乳d
うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ
- 423 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/29(月) 01:13:03.09 ID:90SJosAO
委員長「あるわよ。Bよ、れっきとした」
妹「そうだよ! ほら見てお姉ちゃん、私なんかペッタンコ! こういうのが無乳だよね」
委員長「そうね」
妹(ぐっ! わ、我ながらそう仕向けたとは言えストレートに頷かれるとつらい)
委員長「大丈夫よ。あなたもすぐ大きくなるわ」
妹「そ、そうだね。あはは」
め「しかし説得力に欠けますね」
委員長「……」
妹「ちょ、ばっ!?」
め「どちらかと言われればA寄りですし。見事なまでの無い派からの助言では得られる安心感も高くはないかと」
妹「そんなことないよ! いやぁ、楽しみだなぁ。早くお姉ちゃんみたいになり……」
メ「たゆんたゆん」
委員長「……」
ミシッ
妹「あ、ああああ……もうおしまいだぁ……」
め「ではこの辺りで失礼します」
メ「右に同じく」
妹「まちなさいよ! お姉ちゃんも落ち着いて! ちょ、ちょっともうなんなのよこれー!?」
結論:女性は胸じゃない
- 425 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/29(月) 01:28:55.79 ID:90SJosAO
あ「帰り道まで本読んで。勉強熱心すねー」
め「何かの知識を得ることはプラスですので」
あ「いい心がけっす。でも前見て歩かないと危ないんで」
め「大丈夫です。あや様のリードがあれば問題ないかと」
あ「裾、思いっきり掴まれる側としてはなんとも頷きにくいような」
め「信頼のあや様ブランドです」
あ「どうも。っと」
め「……? どうかなされましたか」
あ「あ、いや。んー、めいどさん。そこの喫茶店でタルト買ってきてもらっていいですか? ご馳走しますんで」
め「構いませんが。急ですね」
あ「思い立ったらって事で。ではお願いします」
め「承りました。それでは行って参ります」
あ「いってらっしゃーい」
あ「さて、そこの人。あの方に用事なら先に自分の相手してもらってからでいいですかね? お話はそこの路地で聞きますんで」
- 426 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/29(月) 01:34:26.52 ID:90SJosAO
め「あや様、どちらに行かれていたんですか」
あ「や、すいません。ちょっと御手洗いに」
め「めいど、探しに行こうかと迷ってしまいました。これからは気をつけてください」
あ「なはは、了解了解」
め「……? あや様、腕、どうかされました?」
あ「え? なんでもないっすけど。何か気になります?」
め「……。気のせいかかばった動きをされるので」
あ「気のせいっすよ。それよりタルトください、タルト」
め「はい。人気なのかかなり時間をかけました素晴らしい品です。どうぞ」
あ「いただきます。あ、お金は後ほど」
め「よろしくお願いします」
あ「ん、おいひ」
め「良かった、と判断します」
あ(なんも味わかんないけど。とは言えないか)
あ(あ痛たたた……腕折れてるのに動かすとさすがに痛い。サクッと直ればいいけど)
め「あや様」
あ「はい?」
め「ありがとうございます」
あ「ははは、隠れた名店を紹介するのは町の先輩の仕事っすから」
め「……。はい」
- 433 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/01(水) 01:44:27.47 ID:LA2sW2AO
め「メイド様」
メ「なんすか」
め「メイド様は何故毎日そのような下着を?」
メ「え? なんか変っすか」
め「いえ、お似合いです。しかしメイド様の性分ですとそのように手の込んだ下着は着用に手間がかかることから忌避されるかと」
メ「あー。まぁ慣れみたいなもんです」
め「慣れるまで着られたのですか」
メ「年中強制なんで。ゆるい職場で唯一の戒律でしたしね」
め「制服のようなものですか」
メ「そんなニュアンスっすね。はぁ、やっぱりやめた方がいいのかなぁ」
め「いえ、お似合いですので問題ないかと」
メ「そうっすか? こんなフリフリしたのとか後何年着られるか……もうかなりギリギリな気がしてきた」
め「本当にお似合いなのですが……」
妹子「だったら私が着るー!」
メ「ロリガーターはおっきいお兄さんが寄ってくるからやめましょうねー」
め「人気ジャンル、ですね」
メ「アグネスホイホイです」
- 434 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/02(木) 02:11:42.70 ID:zas0hMAO
め「メイド様」
メ「今夜も小話っすか。毎晩よくもまぁ」
め「当面の目標だとか」
メ「小さい目標なこって」
め「ああ。どこかで誰かが泣く声が」
メ「自業自得なのに」
め「パンを焼いてみました」
男「どれどれ? お、うまい」
メ「まぁまぁでふね」
男「口いっぱいに頬張りながら言う台詞か」
め「お気に召しましたか。これは重畳。めいどもいただいてみますか」
男「……味見してないの?」
め「はい。未知の素材を使いましたので。突発的な奇行などに走られないので問題ないと判断しました」
メ「さり気なく毒味させられてますよね、これ」
男「お、俺一口だし」
メ「裏切ったなこんにゃろ! こちとら調子に乗って二個食べたってんだよ、うわぁぁああ!?」
男「あ、あのさ。冗談抜きで何入れたの?」
め「冗談ではなく本気でしたが」
男「いやだから何入れたんだ!?」
メ「主様、先立つ不幸をお許しください。ていうか私より先に逝ってください。なんか私より長生きされるのが我慢ならん」
男「どさくさに紛れて失礼だな!」
め「おっと、やはり食べてはいけないものだったようですね」
男「そして君はさっさと食材を教えなさい?!」
一応飲食可能な物でした
- 435 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/03(金) 01:50:36.78 ID:/m9Vo2AO
め「けん玉ですか」
メ「ええ。たまには体を動かす遊びでカロリーを消費!」
め「それにしては紐が通常品より五倍近い長さかと」
メ「当然です。何故ならこれの使い方は」
男「よぉ、二人して何やって……」
メ「はぁ!」
男「ほぐぉ?!」
メ「と、このようにヤッターマン一号よろしく玉を当てることにありまして」
め「なるほど」
男「お、お前、いきなり何す……」
メ「ほりゃぁぁああ!」
男「ごふっ?!」
め「素晴らしい身体能力です。弛んだ糸が全く無駄にならない速度とは。お見事」
メ「多少手加減して玉は木製なのですが。私ってば優しさの半分がバファリン!」
男「……」
め「気のせいか男様が痙攣したまま動かれないような」
メ「演技ですよ、演技。全く人騒がせな」
め「白目をむかれていますが」
メ「……き、救急車ー!?」
- 436 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/04(土) 02:25:41.15 ID:joQMCoAO
あ「嫉妬?」
め「はい。嫉妬です」
あ「はぁ。で、嫉妬がどうしたってんです?」
め「居候先の家主の従者の方が仰いまして」
メ『今頃そっちのご主人は何やってんでしょうね。あ、案外女の子侍らせてたり!?』
男『やめとけ、そういうのは』
メ『そうですね。主様じゃあるまいし』
男『どういう意味……とは聞かないからな。聞かないからな!』
メ『このジゴロ野郎! 女の子に挿されて逝っちゃえばいいのに。女の子の敵め!』
男『ボロカスな言われようだな……妬いてくれてんだと信じよう』
メ『根性焼きをご所望ですか。お任せください』
男『待て待て待て待て!? サラッとライターとタバコを用意すんな! ちょ、ま、家に根性焼きは小火騒ぎになるからやめてー?!』
め「という事がありまして」
あ「キーワードにたどり着くまで長かったな」
め「話し下手ですみません」
あ「いや、ある意味うまいような気もしますが」
め「そしてメイド様は仰りまして」
メ『結局、女はいつも妬かされる側なんすね……はぁ』
め「しかしめいど、嫉妬という感情を知りませんので答えられなかったのです」
あ「なるほどねぇ」
- 437 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/04(土) 02:35:57.10 ID:joQMCoAO
あ「んー、ならこうしましょう。例えばめいどさんのご主人が歩いています」
め「どこでしょうか」
あ「いや、だから例え話なんで。そんな見回しても見つかりませんって!」
め「あや様。誤解を招くような真似は止めた方が寿命を伸ばせますよ、とご忠告します」
あ「あんたも大概話聞かないな……とにかく、そんなご主人が隣に綺麗な女性を連れてるとします」
め「犯罪臭が立ち込めてきましたね」
あ「ご主人何者なのさ。で、それを見てどう思いました?」
め「……」
あ「もやもやしません? 胸のあたり」
め「これが、嫉妬」
あ「ええ、それがきっと」
め「……あや様」
あ「なんでしょ」
め「何故あや様はめいどがそのような光景を見た、と知っている口振りなのでしょうか」
あ「たまたまっすよ。言葉のあやです」
め「あや様」
あ「なんでしょ」
め「嘘はお下手ですね」
あ「……。かもしんないっすねぇ」
め「あや様」
あ「三度なんでしょ」
め「それでもめいどはあや様を信じますので」
あ「あはは、ダメっすよー。自分詐欺師っすから信用しちゃ」
め「あや様になら構いませんが」
あ「……」
め「なんですか? めいどの顔に何か?」
あ「いや、自分ってばいつの間にこんな好感度上げてたのかなぁと。まさかのあやルートとか!」
め「もしもし。お脳は健康ですか」
あ「これが出世街道!? やった! いざ行かん、ヒロインの道! みたいなっ」
め「よく分かりませんがあや様」
あ「はい?」
め「あや様がヒロインはないかと」
あ「即否定?!」
- 439 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/06(月) 00:42:27.27 ID:THIRD6AO
メ「そう、そこの洞窟でイベント消化してるとそいつが仲間になるんすよ」
め「なるほど。本筋に関係ないとばかりに見逃していました。盲点です」
メ「ヒントがないに等しいんで最初はそうなるんすよ」
め「メイド様は博識ですね」
メ「それほどでも」
男「君たちさ。何しにきたわけ」
め「お見舞いですが」
メ「見てわかんないんすか? やっぱりお脳が良くない様子で」
男「見てわかんないくらい人の病室でくつろいでるからだろ。しかも1日しか入院しないのに見舞いも何もあるか」
め「心配でゲームに手がつきませんでした。だから今進めさせていただいています」
メ「筋がいいんすよ、めいどさん。これ次は格ゲーデビューですな」
男「わかったから帰って家でやりなさい」
メ「あ、主様がしんだ」
男「急に何ごとだよ!」
め「男様がお亡くなりに……」
男「生きてる! 生きてるから!」
二人「「ゲームの話ですが」」
男「……く、綺麗にハモりやがって」
- 448 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/08(水) 00:23:30.61 ID:UKEUFwAO
め「今日のおやつはプリンです」
男「おお、プリンか! いいね!」
メ「……けっ」
め「メイド様はお嫌いですか」
メ「いえ別に。ただ大の大人がプリンごときで騒いでまぁ。みっともない」
男「え? じゃあお前いらないの?」
メ「ふん。めいどさんお手製だからって結局はコンビニのとかと変わら……」
め「デラックス・プリン・ア・ラモードです」
男「さくらんぼやらみかんやらメロン、さらにまだまだ季節の果物に二種類のクリーム! でかさもバッチリだな!」
メ「……」
め「メイド様?」
メ「プリャァァアァ……」
男「よだれ出てるぞ」
- 459 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage;saga] 投稿日:2010/12/12(日) 02:40:08.74 ID:JQQ15UM0
め「……」
男「おはよ」
め「おはようございます」
男「毎朝ずっとここに居るね」
め「いつでもご主人を迎えられるようにと」
男「朝帰り多かったんだ」
め「ええ。多忙な方でした」
男「そっか」
め「……」
男「……。夜は寝てる?」
め「はい。早めに起床しているだけです」
男「そっか。あったかくしなきゃ駄目だよ」
め「お心遣い、痛み入ります」
男「これ。使って。あとこれも」
め「すみません、防寒具に飲み物まで」
男「こっちの好きでやらせてもらってるだけだし気にしないで」
め「はい」
男「……寒っ」
め「返しましょうか」
男「男の子なんで意地晴らせてください」
め「難儀な生き物ですね」
男「うす、だからこそめいどさんも苦労してんでしょ?」
め「そうなのかもしれません」
男「とりあえずコップは適当に流しに置いててくれればいいから」
め「わかりました。ではお体を冷やされすぎないうちにお戻りください」
男「悪いけどそうするわ。それじゃ、おつとめ頑張って」
め「はい」
メ「く、朝からいい雰囲気出しやがって」
メ「しかもわざわざ私に早起きさせるとは……あとでシメちゃる!」
- 473 名前:【ケーキ】 [sage] 投稿日:2010/12/15(水) 00:44:48.02 ID:IBQzsYAO
め「作ってみました」
男「おお」
メ「これは」
妹子「すごぉい」
男「でもなんかこう……違うくないか」
メ「ピザでありますよね、こういうの」
妹子「初めてこんなの見た」
め「バリュー4です」
男「まさしくそれだよな。四種類でワンホールか」
メ「切ってくっつけただけじゃないあたり無駄な努力のような」
妹子「ごっちゃりしてる」
め「ちなみにサプライズを用意するために四分の一の確率でねりわさびが混入されています。見た目と香りに出ないよう頑張りました」
男「より無駄な努力を!?」
メ「見えます。数分後悶えて倒れる主様が」
妹子「かわいそう……」
男「確定事項なのか! お前らの中では!」
め「さぁ、召し上がれ」
男「召し上がれるかぁ!?」
- 479 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/16(木) 00:31:59.98 ID:7YdsEwAO
め「ビッチとはなんでしょうか」
あ「……。はい?」
め「ビッチ、とは一体どういった意味合いの言語なのでしょう」
あ「なんかこう、最近自分を困らせにきてません?」
め「困るようなお言葉なのでしょうか」
あ「困るようなお言葉なのでしょうね」
め「あや様に聞けばわかると周りの方から教わりまして」
あ「その周りの方には後からお礼に参らせていただくとして。なんでまたその言葉を?」
め「以前、『カマトトぶってんじゃねぇよ。このビッチが』というご指摘をいただきまして」
あ「指摘ってそんな刺激的だったかなぁ」
め「カマトトの意味合いは周りから教わりまして。めいど、一つ賢くなりました」
あ「それ世間一般の賢さに反映されない知識だから気をつけてくださいね」
め「後はビッチを理解すれば今回の指摘に対する返答が可能になる、という次第です」
あ「真面目っすね。なんとなくわかるでしょうに。意味合いは分からないにしても悪意とかは」
め「はい。めいどの感情受信センサが確実に負の方向へ動いていましたから」
あ「だったら深く意味を知らないのも一つの防衛手段ですよ」
め「ですが」
あ「世の中は全部知らなきゃいけない事で出来てません。知らないままでいるべきこともあるんです」
め「……」
あ「心当たりがあるならわかってください」
め「はい」
あ「まぁビッチってのは非処女で誰とでも寝るような尻軽女って意味合いが世間一般での認知ですが」
め「……」
あ「何驚いた顔してんすか」
め「いえ、あの。不意打ちはこちらの仕事とばかり思っていましたので」
あ「恥ずかしいこと聞かれた仕返しですよ。全く、どう考えても純情乙女な自分を捕まえてよくこんな質問を」
め「スラスラ答えの出せる乙女はどうかと思いますが」
- 504 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/12/27(月) 00:16:15.21 ID:SewMkUAO
め「メリークリスマス。と、答えてくれる相手も居ない訳ですが」
め「お二人は旅行。妹子様は学園。あや様はお仕事」
め「独りきりには慣れたつもりなのですが。……なかなか難しいものです」
ピンポーン
め「来客?」
宅「宅配便でーす。はんこお願いしまーす」
め「了解しました。今そちらに」
め「さて。お二人宛てですかね、ずいぶん小さな箱ですが」
め「おや? 宛て名が……めいど宛ではないですか」
め「あや様でしょうか。一体何を……」
ぺりぺり
め「……!」
め「……。全く、こういう事には変に律儀なのですから」
め「ありがとうございます、ご主人」
二人が旅行から帰ると可愛らしいブローチをあしらっためいどさんが迎えてくれたとかくれなかったとか。
- 532 名前:GEPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/01/08(土) 02:09:04.64 ID:0jHZIIAO
あ「二人きりで喫茶店。デートみたいでドキドキっすね」
め「マスター。いつもの品をお願いします。彼女にも」
あ「どもども。しかし綺麗にデートな部分をスルーされたわけで」
め「あや様は女性同士がお好みですか」
あ「どっちもそこそこには。で、なんか常連さんみたいな感じですね。さすが紹介してもらうってだけありますね」
め「こちらの店には濃縮激甘クリームてんこ盛りミラクルあまあまプリンミックスパフェなるものがありまして」
あ「いかにも胸焼けしそうなネーミングっすね」
め「具体的にはもはや生クリームやアイス、プリンをバケツに放り込んで綺麗にシェイクした逸品でして」
あ「ケーキバイキングいった日の胃の中みたいな」
め「そちらが今回ジャンボサイズになることに」
あ「……食材に対するレ○プじゃないすか」
め「半時間以内に一人で食べきるとなんと景品が出るとか」
あ「店側も食わす気ないのがありありと感じられますね」
め「ちなみに景品はバケツプリンをその場でいただける権利だったらしいです」
あ「完全に壊しにきてますね。……で、それが何か?」
め「今頼んだ品です」
あ「何ですとー?! いやだって今、いつものとか頼んでましたよね? いつもそんなゲテモノを!?」
め「慣れればなかなかにコストパフォーマンスに優れた品かと。食べきればタダですし」
あ「んなバカな……食べきれない場合は?」
め「三万円になります」
あ「あの、もしかして私ハメられました?」
め「あや様。人間やれば出来ますよ」
あ「そんな本気の出し方で人間の限界みたくない!?」
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