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従妹「ちょっと散歩でもしませんか?」
1 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:30:16.52 ID:iDRrX9Vo0
夕飯食べてたら落ちてたよ

タイミング間違えた


2 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:30:53.12 ID:iDRrX9Vo0
長い長いと思っていた夏休みも、いつの間にか終わりが見えてきた頃。
久々に従妹がウチに遊びに来ることになった。
というわけで、朝っぱらから支度して、こうして駅まで出迎えに来ているわけだが……。

男「……遅いな」

約束の時間は9時だったはずなのに、もうすぐ30分が経とうとしている。

男「……メールでもしてみるか。――って、ん?」


3 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:31:15.36 ID:iDRrX9Vo0
携帯を見ると、チカチカとランプが点灯していた。
どうやら気づかないうちにメールが来ていたようだ。

従妹《ごめんなさい。駅で少し迷ってしまって、少し遅れてしまいそうです。着いたら電話しますので、どこかで時間を潰していてください》

男「マジかよ」

受信時間は、だいたい俺が家を出る5分前くらい。
……なんてこった。もっと早く携帯を見ていればよかった。
というか、駅で迷うなよ。従妹の相変わらずな様子に少し笑う。


4 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2011/09/07(水) 19:31:28.11 ID:qtLokT7/0
タイミングは甘え


5 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:31:32.49 ID:iDRrX9Vo0
男「まぁ、普段乗る機会もないし、仕方ないのかね……」

――と、そんな風にひとりごちたとき。

従妹「お兄さん?」

背後から遠慮がちな声が聞こえた。

男「うおぉぉおい!」

従妹「きゃっ」


6 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:31:58.44 ID:IJZVFLNw0
なーんてー不思議なちからーーー


7 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:32:05.97 ID:iDRrX9Vo0
男「あ、あぁ、悪い。驚いた、よな?」

従妹「あの、はい。……とっても」

突然の登場に、思わず叫んでしまった……。
周囲の人たちが何事かと一瞬こちらを見て、すぐに興味を無くして歩いていく。
いや、何人かの男性は、目の前の従妹を目で追っていたけど。

男「ご、ごめん。驚かすつもりはなかったんだけど」

従妹「いえ。私も後ろからいきなり声をかけてしまったので」


8 名前:あんなに早く落ちると思わなかった [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:33:12.21 ID:iDRrX9Vo0
男「いや、それは俺がぼーっとしてたから。ごめん」

従妹「謝らないでください。それを言うなら、そもそも私が遅刻してこなければ――」

男「待った。……やめよう。キリがない」

従妹「ぁー……、そうですね」

男「あははっ」

従妹「ふふっ」


9 名前:あんなに早く落ちると思わなかった [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:33:33.33 ID:iDRrX9Vo0
男「……やれやれ、変わんないな。従妹は」

従妹「そう言うお兄さんこそ。昔のまんまですよ。……や、少し背が伸びたかも」

男「そうかもね」

――本当は、「綺麗になったね」とか「見違えたよ」とか。そういうことを言おうと思ったけど。そんなことは恥ずかしくて、とても言えなかった。

男「じゃあ、行こうか」

従妹「……はい」にこっ


10 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:33:52.93 ID:c84r5Dsk0
スペックも無しで進めるのかね?


11 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:34:01.21 ID:iDRrX9Vo0


*  *  *


駅近くに停めてあった車に乗りこみ、家に向かう道を走る。
律儀にカーナビが「そのまま直進してください」とかなんとか言ってるが、無視。
そのまま右折した方が近道なのだということを、いい加減学習して欲しい。


12 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:34:03.21 ID:bkKUwRfQ0
いとこ4人いて男しかいない俺って・・・


13 名前:スペックは追々で [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:35:28.46 ID:iDRrX9Vo0
従妹「こうしてお話するのも久しぶりですね」

男「え? あ、うん。そうだね」

従妹「……3年ぶり、くらいですか」

男「あぁ、もうそんなに経つか」

従妹「3年かぁ」

男「なんだか、あっという間だったよ」

従妹「そうですねぇ。私も、気づいたら高校生です」

男「……俺なんか、もう20歳だ」


14 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:36:02.29 ID:iDRrX9Vo0
従妹「お酒、飲めますね」

男「それ親父にも言われた」

従妹「ふふ、伯父さんらしいです」

男「何かにつけて飲みたがるからな。あの酔っ払いは」

従妹「すごい酒豪らしいですね。お父さんが言ってました」

男「酒と水の違いがわかってないんだよ、きっと。……それより、疲れただろ? 慣れない電車旅だもんな」

従妹「いえ。ぐっすり眠ってきましたから」


15 名前:いとこいるの羨ましい [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:37:42.09 ID:iDRrX9Vo0
男「へぇ、よく寝過ごさなかったな」

従妹「……ぁ」

男「俺なんか、いまだに大学行くとき一駅か二駅寝過ごすときあるからさ」

従妹「あ、あぁ、なるほど。そ、そうなんですか」あせあせ

男「……ぷっ。ははっ、その様子だと遅刻の原因は寝過ごしと見た」

従妹「……うぅ。だって誰も起こしてくれませんし」

男「そりゃ、運転手はお前の目的地を知らないからな」


16 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:38:25.24 ID:iDRrX9Vo0
従妹「寝過ごした、なんて言ったらお兄さん、絶対笑うと思って」

男「迷った、ってのも笑ったけど。らしいなぁ、って」

従妹「……らしいって何ですか。世間知らずみたいに言わないでください」

男「悪い悪い。いやーしかし、お前。昔から嘘下手だよなー」

従妹「うぅ。あんまり虐めないでください」

男「ははっ、ごめん。気をつけるよ」


17 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:38:55.98 ID:iDRrX9Vo0
そういえば昔も、従妹の、怒られた子供のようにしゅんとなる様がおもしろくて、ついからかい過ぎては母や父に怒られていたっけか。
お互い、ちょっと背が伸びたり、ぐっと綺麗になったり。色々なものが変わってしまったけれど、そういう本質的な部分とか、関係性は変わらないのかもしれない。
ハンドルを握りながら、なんとなく、そんなことを思った。


*  *  *




19 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:39:15.45 ID:iDRrX9Vo0
従妹「あー……懐かしい」

男「そんな、大げさだろ」

従妹「3年ってあっという間だと思ってましたけど、こうしてみると案外長い気がします」

男「そんなもんか」

20分ほど車を走らせ、ようやく家に到着。
従妹が持ってきた大きめの荷物を担いで、俺は従妹を家に入るよう促した。


20 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:39:49.14 ID:iDRrX9Vo0
男「ただいまー。従妹、来たぞー」

従妹「お邪魔します」

男「あれ? いないのかな?」

従妹「うわ、玄関。懐かしい……。って、あれ、これメモじゃないですか?」

男「どれどれ」

母《買い物に行ってきます。冷蔵庫に飲み物とお菓子が入ってるから、従妹ちゃんと二人で食べてね》

マジですか。お母さまグッジョブ。


21 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:40:29.20 ID:c84r5Dsk0
爆発(AA略


22 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:40:36.02 ID:iDRrX9Vo0
従妹「わぁ、嬉しい。でも、こんなに気を遣われると、なんだか申し訳なくなっちゃいます」

男「母さんも久しぶりにお前に会えるのを楽しみにしてんだよ。まぁ上がって」

従妹「あ、はい。ありがとうございます」

男「えっと、スリッパは……どこだったっけな?」

従妹「もぅ。だから、そんなに気を遣わないでください。お客さんってわけでもないんですから」


23 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:41:02.05 ID:iDRrX9Vo0
男「そ、そうか?」

従妹「そうです。ほんの少しとはいえ、ここで暮らしてたこともあるんですから、そんなお客さんみたいに扱われると、逆に寂しいです」

男「そっか。それは悪かった」

従妹「あ、いえ。気持ちは嬉しかったですよ。ありがとうございます」

男「……お前、ほんと出来た人間だよ」

従妹「なんです? それ。からかってるんですか?」


24 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:42:23.84 ID:iDRrX9Vo0
男「本心だって。昔からそうだったけど、礼儀正しいし、言葉遣いもしっかりしてるだろ? 大人だなーって。高校生とは思えないっていうか」

従妹「それ、私が若くないってことですか?」じとーっ

男「いやだから、そうじゃなくて。まぁお前にとっちゃ当たり前のことだから、実感湧かないのかもしれないけど」

従妹「ふふっ。冗談ですよ。それと、あんまり褒めないでください。……照れちゃいます」


25 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:42:44.58 ID:iDRrX9Vo0
そう言って、はにかむように笑うその顔は、やっぱりまだ少し幼くて。
そのギャップに不覚にもときめいてしまう、今の俺のような馬鹿はこの世にどれくらいいるんだろうか、なんてことを考えていた。


*  *  *




26 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:43:46.48 ID:iDRrX9Vo0
男「美味かったな」

従妹「はい。すごく懐かしい味がしました」

男「ヤナギのプリンって安い割に美味しいって聞くけど、実際どうなんだ?」

従妹「うーん。よくわからないですけど、ただ、どんな有名なパティシエの作るお菓子でも、食べて懐かしいって思ったことはないですよ」

男「お、言うねぇ」

従妹「単に私が味音痴なだけかもしれませんけどね」


27 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:45:00.25 ID:uNju4drA0
さる大丈夫か?


28 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:45:19.50 ID:iDRrX9Vo0
従妹「あ、今お茶用意しますから」

男「あぁサンキュー。悪いね」

従妹「いえ」

窓から入ってくるそよ風を感じながら、台所に立つ従妹の背中をぼーっと見つめる。
……それは、遠い昔に冗談交じりで描きあった未来の映像とよく似ていて、なんだか胸が締め付けられるような気がした。
水の流れる音と、食器がぶつかるカチャカチャという音が止み、従妹がこちらを向くときに目を逸らしてしまったのは、だからかもしれない。


29 名前:やっぱ間隔短いかな [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:46:50.74 ID:iDRrX9Vo0
従妹「……ところで。お兄さん、このあと時間ありますか?」

男「ん? どうした? 時間はもちろんあるぞ」

従妹「それなら、ちょっと散歩でもしませんか? もし、お兄さんさえ良ければ、ですけど」

男「そりゃもちろんいいに決まってるさ。けど、昼飯はどうするんだ?」

従妹「あ、それは大丈夫です。ほんのちょっとぶらぶらするだけのつもりですから」

男「そっか。じゃそういうことなら、お茶飲んだら行くか」

従妹「はい! ありがとうございます」


30 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:48:10.92 ID:iDRrX9Vo0
従妹「あ、これお茶です」

男「ありがと」

従妹「あの、行きたいところあるんですけど、いいですか?」

男「あぁ。どこでもついてくよ」

従妹「えへへ。ありがとうございます」

男「それに、夕食は間違いなくご馳走だからな。それまでに腹を空かせておくのも
悪くないだろ」

従妹「じゃあお皿とか片づけてきちゃいますね」


31 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:51:21.78 ID:iDRrX9Vo0
男「あー、いいっていいって。あとでやるから」

従妹「でも……」

男「んっ、んっ、んっ……ぷは」

男「ほらお茶も飲み終わったことだし、ちゃっちゃと出かけようぜ」

従妹「……はい。わかりました」くすっ

男「あ、そうだ。母さんに書置き残しておかないと」

従妹「じゃあ私は支度してきますね」

男「おう。支度出来たら呼んでくれ」


32 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:52:13.04 ID:iDRrX9Vo0


*  *  *


セミの鳴き声に、どこからか時折混じるチリンチリンという風鈴の音色。
鋭さを失いつつある日差しを瑞々しい緑が遮り、道路にキラキラと夏の影を描く。
普段何気なく歩いていた道だが、改めて景色を眺めながら歩くと、こんなにも綺麗だったのかと驚かされる。

従妹「あ、あの坂道。自転車で降りると気持ちいいんですよね」

男「懐かしいな。俺も小学校のとき、クラスの連中とやったよ。自転車レース」


34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:56:32.59 ID:iDRrX9Vo0
従妹「ほら見てください。あの子たちも自転車レースしてますよ」

男「それで、そのうち誰かがケガして、やらなくなるんだ」

従妹「あれ、ここの道、こんなだったっけ?」

従妹は従妹で、記憶の中に広がる風景と、今目に映る風景とを比べながら、間違い探しを楽しんでいるようだ。
子供のようにはしゃぎながら、あちこち指さしては、笑ったり驚いたり、忙しい。

従妹「すごい! この家、可愛いですね」

男「それは比較的最近建った家だ。なんでも、ご主人が建築家らしいぞ」

従妹「へー。私も、こんな家に住んでみたいです」

男「なら、ここの家のご主人と知り合いにならないとな」


35 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:57:16.82 ID:iDRrX9Vo0
従妹「あ。ここにあった電話ボックス……とうとうなくなっちゃったんだ……」

男「え? こんなとこに電話ボックスなんてあったっけ?」

従妹「ありましたよ。私、ここにあった公衆電話で電話したことありますから、間違いないです」

男「へー。知らなかったなぁ」

従妹「って、なんで私の方が詳しいんですか」

男「う。確かに」

従妹「もぉ。……ふふっ」


36 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 19:59:42.08 ID:iDRrX9Vo0
男「わ、笑うなよ」

従妹「あ、すいません。でもなんだか嬉しくって」

男「嬉しい?」

従妹「だって久しぶりじゃないですか。こうして二人で歩くのなんて」

男「そうだな」

従妹「それに、あと数年したら――」

男「従妹。それは」

従妹「わかってます。仕方ないことだっていうのは」


38 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:00:45.13 ID:iDRrX9Vo0
男「……従妹」

従妹「もう、決まってることですからね」

男「そうか。……強いな」

従妹「そんなこと、ないですよ」

従妹「…………あの、手。繋いでもいいですか? 久しぶりに」

男「えぇ!?」

従妹「あ、えと、嫌だったら……いいんですけど」

男「い、嫌じゃない! 嫌なわけないだろ! た、ただ、びっくりしただけで」

従妹「本当に?」

男「本当に」


39 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:01:14.03 ID:c84r5Dsk0
パンツは脱いだ方がよい?


40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:01:43.36 ID:iDRrX9Vo0
従妹「良かった……じゃあ」

男「あ、あぁ」

――そうして握った左手は、思ったよりも温かかった。

従妹「なんだか、改めて手を繋ぐって緊張しません?」

男「そ、そうかな」

従妹「……お兄さん。相変わらず嘘が下手ですねぇ」

男「え?」

従妹「くすっ、なーんちゃって。一度言ってみたかったんです、これ」


41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:02:43.05 ID:uNju4drA0
駆け落ちしてくださ……い


42 名前:エロはまだ想定してないけど [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:04:16.62 ID:iDRrX9Vo0
男「あ、あのなぁ」

従妹「だってお兄さん、いっつも私をいじめるじゃないですか。それのお返しです」

男「手、繋ぐのやめてもいいか?」

従妹「駄目です。帰るまではこのままですからね」

男「嘘だろ!? 帰るまで!?」

従妹「ほらほら行きますよ。お昼ご飯食べられなくなっちゃいます」

男「ひ、引っ張るなって。自分で歩くから!」


43 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:06:27.21 ID:c84r5Dsk0
>>42
どこでレス返してるんだwww


44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:07:15.31 ID:iDRrX9Vo0
その後、通り過ぎる人たちにクスクス笑われたのは言うまでもない。
それでも俺が手を離そうとしなかったのは、俺がちゃんと横にいることを証明したかったから、かもしれない。


*  *  *


男「行きたい場所って、ここか」

従妹に、文字通り手を引かれてやって来た場所は、昔懐かしい小学校だった。


45 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:10:20.79 ID:iDRrX9Vo0
従妹「はい。木下先生、覚えてますか?」

男「あー、俺の5年のときの担任だ」

従妹「私は、4年生と6年生のときでした」

男「でも何で急に?」

従妹「卒業してからもずっと、年賀状のやり取りをしてたんですけど、今年でお辞めになるそうなんです」

男「! そうなのか」

従妹「はい。だから、ちゃんと会ってお礼を言いたくって」


46 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:10:50.54 ID:uNju4drA0
校長くらいになってんのかな?


47 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:11:07.28 ID:3JBR3s4x0
パンツは脱がない
でもティッシュはいるか?


48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2011/09/07(水) 20:11:35.39 ID:iDRrX9Vo0
男「たしかに、お前の引っ越しのときは、お世話になったもんなぁ」

従妹「というわけで、あの……」

男「いいよ。どこでもついてく、って言っただろ?」

従妹「ありがとうございますっ!」にこっ

本当に嬉しそうに笑う奴だ。
そんな風に笑われたら、どこまででも行ってやりたくなるじゃないか。


*  *  *





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