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意地悪なメイド4
385 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/17(水) 00:45:37.86 ID:09saSUAO
主「あー。めいどさんや、離してくれんかね」
め「お断りします。ご主人はきっと離せばこのままどこかへ行くつもりです」
主「割とご名答。って嘘、嘘だから。そんなにきつくすんなって!」
め「……」
主「そんな顔したってダメだ。言いたいことあるならはっきり言いなさい」
め「おかえりなさい」
主「……!」
め「おかえりなさいませ、ご主人。ご飯、ありますよ。お風呂も入るならすぐ沸かします。だから」
主「……」
め「だから、まだ行かないでください」







あ「いっつつ……無茶しすぎだっつの。本当に」
?『しかし彼女を守ってくださった事には感謝します』
あ「後で別料金請求しますからね? こちとら赤貧生活なんすから」
?『ええ、雇い主にはそうお伝えしてあります』
あ「ま、どうせ私には大して入ってこないのはわかってますが」
?『それで。本当に猟犬が?』
あ「はい、先の仕事で一緒でしたから見間違いはないかと。あちらも割と反応してましたし」
?『なるほど。では彼女の周りには……』
あ「はい。恐らく、ワンちゃん達が大集合中っす」
?『厄介、ですね。引き続き……』
あ「私には役不足ですよ」
?『役不足は物足りないという意味ですのでつまりは了承と取らせていただきますね。以後、再びよろしくお願いします』
あ「日本語の馬鹿! なんだそれ、使い方とか知らないし! いやぁー、まだどてっぱらに杭打たれたままなのに次の仕事なんてー!」
?『ああ、そちらの救助には誰かしらが向かう予定ですので。いずれ。では』
あ「救援予定だけすごいアバウト! って待って、ちょ、ちょっと待ってってばぁー?!」


386 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/17(水) 00:52:53.69 ID:09saSUAO
主「わかった。今回は根負けした俺が悪い。まだ逃げねぇよ」
め「……信じます」

するり

主「んじゃ!」
め「そんなこともあろうかとご主人のベルトに縄を仕掛けさせていただきました」
主「うわ、信用ねぇ!」
め「二秒で逃げ出そうとした方の台詞ですか」
主「くそ! 正論だ!! ……と、まぁ何から話したもんか」
め「……」
主「色々言う事も言わなきゃいけない事も言わないでおく事もある。でもま、これは言うか」
め「めいどは、それが聞きたいと思います」
主「ん。……ただいま」
め「おかえりなさいませ」




主「で、まぁ。どうするかな」
め「めいど、聞きたい言葉は聞けました。簡単にで構いません」
主「そうか」
め「ご主人にとって心から不要でないと、まだ思っていられるとわかりましたので」
主「……。なんとなく、な。最近はああいうのとよく絡むんだわ」
め「耽美な世界ですか」
主「絡む違いだからな?! で、俺ってば人気者だからさ。ストーカーも多くて」
め「さすが本物。仲間が集まりますね」
主「君さ、本気で聞いてないよね」


387 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/17(水) 00:59:19.52 ID:09saSUAO
主「それでさ。あいつら相手には基本逃げ回るんだけど、セコくてさ」
め「ご主人よりもですか」
主「おう、俺よりだ。だからあいつらは俺より俺の周りから攻めるんだわ」
め「周り、ですか」
主「昔、まだガキの頃にそれで痛い目見ててな。お前を遠ざけたかったんだわ」
め「分かりやすい展開で何よりです」
主「だろ? だからお前は男くんのとこで俺の帰りを……」
め「ご主人」
主「なんだよ、最後まで」
め「どこからがかは知りませんが、嘘の話はいいですので。めいどに気遣いは不要かと」
主「……」
め「それよりも今日一日でいいのでめいどにめいどをさせてください」
主「……。はぁ、了解。けど多少は本当だからな。頼むから男くんとこに居てくれ」
め「今日一日のご主人の態度次第ですね」
主「なるほどなるほど。ってなんか微妙に主従逆転してね!?」
め「いえ、極めて正常です。ご主人が下なのは」
主「うおお、恒常的な事態にされてるだと!?」


388 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/18(木) 00:13:39.52 ID:eilSBuYo
イイヨイイヨー


あと妹嬢になら掘られるのも悪くないよな


389 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/18(木) 00:44:14.71 ID:FZ6zVMAO
妹嬢「掘りません」
男「掘らせません」
メ「脱ぐまでは」
男「何を勝手に注釈入れてんだ!?」
メ「だってお二人とも股関の立派なドリルで天元突破しあう仲でしょうに」
妹嬢「しませんから?!」
メ「ああ、妹嬢さんは一方的にする側ですもんね」
妹嬢「される側です!」
男「お前もお前で今すごいこと口走ってるのに気付こうな?」




め「話題が話題ですが一切色気を感じることがありませんね。人徳でしょうか」
主「極めて近い何かではあるような気がするな。絶対違うだろうけど」


390 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/18(木) 00:50:58.05 ID:FZ6zVMAO
め「ご主人、ご飯です。いつものようにむせび泣きながら食べてもいいんですよ? ほら」
主「ほら、じゃねぇよ。お前の中で俺はどうなってんだ」
め「めいどの中にご主人のスペースなんて」
主「聞いた俺が悪かったな、ちくしょう! はぐはぐ」
め「美味しいですか?」
主「おう、イケてるイケてる。おかわり頼むわ」
め「セルフサービスか自分でされるか、または自己調節かのいずれかが選択肢にありますが」
主「よそってあげるって選択肢はないのか」
め「甘やかさずの教育方針ですので」
主「躾るとこ違うくないか?」
め「文句だけは一人前ですね。どうぞ」
主「まさかの日本昔話盛り!? 食うけど!」
め「たんと召し上がれ」
主「おう!」
め「このあとお風呂は入られますか?」
主「んー、そうだな。たまにゃいいか」
め「御了解。煮込んできます」
主「普通に沸かしてきなさい」


391 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/18(木) 00:55:20.49 ID:FZ6zVMAO
主「はふ、さっぱりした」
め「ご主人、お風呂あがりの一杯です」
主「うん、なんだこの……なんだ!?」
め「うがいと歯磨きと喉の渇きを一度に満たすイソジンモンダミンセンブリ茶です。さぁ、ぐいっと」
主「三分の二が吐き出す液体なんだよな、それ」
め「……」
主「なんだよその期待に満ちた眼差し! 飲まないからな! 絶対飲まないからな!?」
め「ご主人の、ちょっといいとこ見てみたい」
主「いっきまーす!」

ごくっ

主「ゴパァ!?」
め「リバースエンドですね」


392 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/18(木) 01:02:57.67 ID:FZ6zVMAO
め「ご主人、そろそろいいお時間ですよ。はしゃいでないで寝ましょう」
主「……グロッキーなんだけど」
め「ではめいど、ベッドメイキングをしたく思いますのでお願いがあります」
主「……」
め「お部屋に入れてください。未だに見せていただいたことのない、寝室を」
主「どうしても、踏み込みたいのか?」
め「不要だとされないのならば。平行線であっても並ぶ事が赦されるならば」
主「……」
め「ご主人の線引きではめいどは外かもしれません。中に入ることが赦されないのかもしれません」
主「……」
め「けれど。それならば捨て置かれなかった今、その言い分だけではめいどは納得出来ません」
主「そう、だな。結局お前にこだわって助けちまったもんな」
め「どんな事がご主人にあろうと、めいどはご主人のめいどです。それだけは信じてください」
主「じゃあ、ベッドメイキング。頼むかな……ついてきな」
め「は、はい!」



カチャカチャ

め「相変わらず厳重な鍵ですね」
主「ま、違和感あるわな。こんなアパートの一室にゃ不相応だし」
め「それだけご主人が日常と隔離していた“ご主人の日常”がここにあったのですね」
主「そうだ。ようこそ、俺の場所へ」

ギィ……

め「……これ、は」


393 名前:三日目東R59Aがお送りします [] 投稿日:2010/11/18(木) 16:04:59.10 ID:LfJl6Mk0
お前のドリルで兄を突け!ですかわかりません

主って何者なんだ


394 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/19(金) 00:23:31.25 ID:vN.HaLIo
更新あって嬉しいが
こういう時に限って読む時間が無いぜorz


395 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/19(金) 01:27:09.99 ID:DxoIeIAO
メ「ギガア○ルブレイクですね」
妹嬢「いえ、あの何を仰っているのかわからないのですが」
メ「私ヨーコポジションなんでデスキッスしまくりで」
妹嬢「ですから説明を……」
メ「詳しく説明していいんですか?」
妹嬢「な、何故か聞いてはいけないのだけはわかりました」





ゆっくり時間あるときの暇つぶし程度にご覧くださいませww


396 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/19(金) 01:40:17.32 ID:DxoIeIAO
め「ご主、人。これ……普通のお部屋過ぎませんか」
主「うん、普通」
め「あの、では一体何故今までめいどはこちらに入室許可がいただけなかったのですか」
主「こういうの見つかったらまずかったから」
め「まさかえちぃゲーム、と……か。あの、それはめいど、初めて見るのですが。本物、ですか」
主「さぁ、ただの玩具かもしれないぞ?」
め「本物、なんですね。その拳銃」
主「さて、な。その辺に転がってる紙束もあんまり見るなよ。危ないから」
め「ご主人……貴方は、一体」
主「ただの気分屋でめいどのご主人で、駄犬で掃除屋で。つまりは、普通じゃない人間さ」
め「……普通、ではない」
主「とりあえずお前が知らない面はあんまり話す気はないけどさ。簡単に言えば表向きの仕事じゃない」
め「……」
主「人には言えないような仕事柄さ。お前みたいな居候を遊ばせておける程度には稼げる、な」
め「ご主人……」


397 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/19(金) 01:48:59.28 ID:DxoIeIAO
主「そんな金で動く程度の人間が、お前の大好きなご主人様って訳だ」
め「だ、大好きなどとは一言も」
主「今更だろ。別に隠さなくていい。俺だって悪い気はしない」
め「む、ぅ」
主「けどな。それは面倒見がいいんじゃなくて余裕があっただけ。バカやってたのは暇つぶし」
め「……」
主「つまり俺からお前には面白い同居人ってな認識しかない」
め「……」
主「はず、だったんだけどな」
め「え?」
主「少なくともわざわざお前の動向とか探って、危ないから助けに戻る程度には愛着が湧いててな」
め「では、めいどとまた」
主「それは無理だ」
め「何故ですか」
主「……。ちょっとな。今しばらくはお前を近くに置いておきたくない」
め「それは拒絶ですか? 遠慮ですか?」
主「大事だから、だ。少しだけ時間をくれ。俺の周りが落ち着くまで」
め「信じて、よろしいのでしょうか」
主「お前に任せるさ。俺はお前に信用されるとは信じてみるがね」
め「……。男様のところが安全なのですね」
主「ああ、あいつの周りなら何が来てもだいたい安心だ」
め「ご主人が襲っても、ですか」
主「そんな手間とリスクばかり高い場所、誰が行くもんかよ」
め「ではお迎えにこれないではないですか」
主「ちゃんと客としていく。だからまぁ……ちょっと待ってろ」
め「……約束、ですから」
主「おう。指切りげんまん、と」
め「信じ、ますから」


398 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/20(土) 02:29:55.15 ID:CBmme.AO
め「居候しにきました」
メ「帰れ」
男「一言目から歓迎する気一切なしだな! ああ、これのことは気にしないでいいから。言わば不必要に喋るインコみたいたもんだから」
メ「主様のは不必要な○ンコですしね」
男「必要あるだろうが! 無くしてたまるか!」
メ「おおひわいひわい」
男「きっかけはお前に決まってんだろ」
メ「惚れてまいましたか」
男「そういうきっかけじゃなくて」
メ「じゃああの夏の日のアバンチュールは嘘だったのね!」
男「今年も夏中部屋に引きこもってたやつにアバンチュールなど来るはずもなくてだね」
メ「頑張って水着モノのエロゲしましたよ?」
男「気分だけでもか」
メ「実は今年も密かに水着を購入してまして」
男「別に部屋着でもいいぞ」
メ「さらっとセクハラですがスルーします。水着は男子ちゃんのなんで」
男「普通に海パンでいいから!?」
メ「不必要な○ンコはこちらで引き取りますので。主に妹嬢さんとかが」
男「だから必要だっての!」
め「あの」
二人「「あァん!?」」
め「失礼しました。どうぞ続きを」
男「……と、言われてもだな」
メ「こう、勢いないと喋れない二人なので」
め「よくわかりませんがお邪魔をしてしまいましたね。すみません」
男「いや、全然気にしてないから。ささ、入って入って」
メ「挿入って挿入って、ですか」
男「多分確実に間違いなく字面が違う気がする!」
め「曖昧なのか確定的なのかわからない日本語ですね」
メ「だいたいそんなもんです。ほら、部屋案内しますから荷物を持って」
め「では、お邪魔します」
二人「「おう、頭おかしいのもいるけど概ねいらっしゃい」」
男「お前が頭おかしいのは分かるけど俺は違うからな!?」
メ「マホカンタ」
男「まさかの跳ね返り!? ぎゃぁあああ?!」
め(……。騒がしくも暖かい。何故なのでしょうかね)


399 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:12:59.27 ID:RClneAAO
め「おはようございます、男様」
男「……え?」
め「何か?」
男「いや、ああ。おはよう」
め「お食事はパンとご飯、どちらがご所望でしょう」
男「え、あ……ご飯のつもりで昨日の残りをオカズにしようかなと」
め「なるほど、かしこまりました。すぐにご用意を」
男「は、はい」
め「では今のうちに顔を洗ってこられてはどうでしょう。随分と呆けた顔をしていると判断できますが」
男「そりゃ……だって」
め「……? めいどが何か?」
男「なんで早起きして飯やら何やらしてくれるのかなって」
め「メイドだからかと」
男「ああそっか、メイドさんだったよね。……あれ、じゃあうちのは何なんだ」
め「メイド様なら先程、ホットミルクとアンドーナツを食され就寝なさいましたが。徹夜の作業明けだそうで」
男「作業ってかゲームだろうな。……あのね、めいどさん」
め「何でしょう」
男「明日からは気を遣わなくていいからね? ゆっくりしててくれりゃいいから。お客様なんだし」
め「居候の身です。それに気遣いをさせていただいているつもりはありませんが」
男「む、ぅ。なぁんか落ち着かないっていうかなんていうか」
め「確かにそわそわされているかと」
男「というか昨日から思ってたけど様付けじゃなくていいからね?」
め「ふむ……客人の扱いにしてはなかなかに自らに不利な注文の多い」
男「く、確かに。何故俺はわざわざ損な方向へ!」


400 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:22:59.92 ID:RClneAAO
男「もぐもぐ」
め「お口に合いますか」
男「うん、普通においしい」
め「それは重畳。レシピはインターネットからのものですが試して良かった」
男「味見くらいはしたよね?」
め「まさか」
男「……。まぁ結果オーライで」
め「ご主人ならばここで大騒ぎですが男様は冷静ですね」
男「こんなんで騒いでたら身が保たない生活だからな」
メ「私のおかげですね。感謝は現金で表してください」
男「ぬぉ?! いつの間に!」
メ「ふ。乳ステルスは伊達じゃない!」
男「たゆんたゆんで一切隠す気ないがな」
め「おはようございます、メイド様。お眠りになられたのでは?」
メ「この野獣がめいどさんという若い子羊を食わないように監視にと」
男「信用なさすぎだろ俺」
メ「ある意味確信を持ってはきましたよ。フラグとか立てるだろうという」
男「ねぇよバカ野郎」
メ「とか言いながら主様はすぐ異性とフラグ乱立ですし。この節操なし!」
男「朝から罵倒くらうとか何なんだこれ……」
め「メイド様。お食事は」
メ「あ、いいっすよ。さっきもらったアンドーナツでお腹がたゆんたゆんなんで」
男「胸がいっぱいだな」
メ「セクハラで訴えますよ」
男「言いながら強調すんな! くそ、目が離せねぇ!」
メ「バカな主様。所詮貴様も胸の重量に縛られた愚かな存在なのだ!」
男「く……こんな脂肪の塊にぃ!」
め「お時間、大丈夫ですか」
男「はぅあ!? こんなトラップに引っかかってる場合では! ごちそうさま!」
め「お粗末様でした」
メ「今日もキリキリ学んできやがってくださいね」
男「おう、いってきます!」
二人「「いってらっしゃいませ」」


401 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:35:47.25 ID:tOXB5.wo
ああ、意地悪をしちゃうのは好きな人限定なんだな


402 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:38:32.05 ID:RClneAAO
め「おかえりなさいませ、男様」
男「……」
め「何故涙を流しながら拳を握っておいでで?」
男「や、本物のメイドさんが俺を迎えてくれる日がくるなんて思ってなかったからさ」
メ「うおおぉぉい! 今なんか聞き捨てならない台詞が!」
男「ああ、居たのか」
メ「淡泊! なんで同じメイド属性ながらこの扱い! 見て、見てよこの姿を!」
男「コスプレ?」
メ「歯ぁ食いしばれやぁぁああ!」

ゴシャ

男「はぶ!?」






男「まさか玄関先で張り手もらう日がくるとは」
メ「報いですよ、報い」
め「事情はわかりませんがめいどが契機のようですので謝罪を」
メ「いいんすよ、そんなの。このバカ主様にはちょうどいい気付け薬です」
男「ちょうどよくてドアから吹っ飛んでたまるか。姉さんパワーがあるんだから加減してくれ」
メ「本気出すのは控えましたからそこは誉めポイントですよ」
男「殴られなきゃもっとポイント高いんだが」
メ「ですがそもそも主様が悪いんすよ! 私というものがありながらあんなにデレデレと!」
男「だってお前、ちゃんと様付けで呼ばれて頭まで下げてくれるんだぜ? メイドさんが」
メ「いやいやいやいや! 付けてますやん! 私も主様呼んでますやん!」
男「なんで急に関西弁なんだ。あとお前の場合の様はあだ名の一部にしか聞こえんし」
メ「まぁ確かに主様、ってひとつの名称みたいなもんですが」
男「ちゃんと名前に様付けしてくれるんなら俺もちゃんとさっきのに謝罪しよう」
メ「な、名前に!?」
め「何か不都合が?」
メ「いや、えぇと……恥ずかしいというか、うぅ」
男(微妙に期待してんだよなぁ。普段から絶対名前呼んでくれないし)
め「男様と呼ぶのが恥ずかしいことなのでしょうか?」
メ「うぅぅ〜〜……」
男「さぁ思い切って!」
メ「うがぁぁぁああ!」

バキィ

男「のふぉ!?」
め「おお、再び扉から飛んでゆかれました」
メ「言えるかちくしょぉぉおおお!」


403 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:54:08.93 ID:RClneAAO
メ「ハハハ、好きな相手にゃ優しくしますよ、私ならね!」
男「優しくしていいぞ」
メ「何言ってんだこの人。頭大丈夫ですか?」
男「く、わかってた。わかってたけど!」
メ「それに私が意地悪なのは性根ですから。誰だからとかないですから!」
め「その割には他の方にはほとんど意地悪されませんが」
メ「たまたまっすよ! たまたま。……なんか卑猥!」
男「お前も割と頭大丈夫か」
メ「大丈夫だ、問題ない」
男「言いたいだけだったな」
メ「ですね」
め(息がぴったりなのですが言ってはいけない気がしますね)


404 名前:三日目東R59Aがお送りします [sage;saga] 投稿日:2010/11/24(水) 01:19:58.14 ID:0h3sf.I0
おこんばんわ。どうも、中の人です。
いやぁ、年末ですね。去年の今頃は就職がーとか叫んでいましたっけ。
無事働き出してみれば逆にもうやめたいとかポロっと言いそうになるから困る。
人間、あちらをたてればこちらがたたず、なもんですね。難しい。
これから社会に出られる方はもっと厳しい情勢だそうですが、決して妥協せずいいとこ就職してくださいね。
でないと……ククク。


さておき、ここのところ短く短くご主人のとこを書いてましたが久しぶりに中篇の続きをば。
お待たせはしてるけど、もはや待ち人もいない気がしてならないものの、一応やります。ええ、やりますw
ではではまず前回までのあらすじから。



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