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妹「兄さん、もう寝ませんか?」
- 489 : ◆j3vp2NYuuE []
:2008/08/08(金) 21:20:37.89 ID:8EfSfORt0
?「これで、下準備は出来ましたわ」
ショッピングモールの電気系統の管理室。
三人の人影が、いた。
床は一面の血の海。
倒れ伏す死体が数人。
いずれも、ショッピングモールの警備員だった。
?2「これで、邪魔者は入らない…そうですわね? トニホお姉様?」
?3「ええ、これでようやく、あの人を屠ることに専念出来ます。いきましょう、ノチホ、カチミ」
- 490 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 21:26:09.60 ID:0Dn4TZab0
>>489
ここでその名前を使ったか…
- 491 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 21:26:28.81 ID:8EfSfORt0
ノチホ「設置しておいた爆弾が上手く作動してくれましたから、入り口からは誰も逃げられないはず」
トニホ「では早速、参りましょうか。あの人に会いに」
カチミ「楽しみですわね、お姉様たち?」
トニホ「ええ、本当に…愉快で愉快でたまりませんわ」
- 493 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/08(金) 21:30:26.45 ID:gfa5/A3G0
名前の元ネタなに?
- 494 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 21:31:25.72 ID:CrFfVwFe0
>>493
今すぐ読み直せ
- 496 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 21:33:15.05 ID:8EfSfORt0
兄「うう…」
兄「なんだったんだ、今のは? 地震か?」
兄「! そうだ! 椎香は? 妹は?」
ショッピングモールはいまや、動揺したりパニックを起こした人々の混乱や苦悶に満ちていた。
「きゃあーっ!」
「うう…助けて…」
「足がッ!」
「いやあああ! あなたぁ!」
兄「くそ…椎香ぁーッ! 妹ぉーッ!」
- 499 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 21:45:38.90 ID:8EfSfORt0
トニホ「…あら待って貴方達。見つけましたわ、あの人を」
管理室には小さなパソコンが設置してあり、そこには監視カメラの映し出した映像が映っていた。
彼女たちは、監視カメラの電源は落としていなかった。
監視カメラの写し出す映像の一つに、周囲をきょろきょろと見回す、兄の姿が映し出されていた。
ノチホ「あら、手間が省けましたわね」
トニホ「あなたはそこで待機していなさいノチホ。監視カメラの映像を見ながら、逐一無線で報告をしなさい」
ノチホ「分かりましたわ」
トニホ「それに、あなたの能力は元々、直接刃を交えるタイプではないのだから、こちらにいる方が十分に能力が活かせるはずです」
ノチホ「ふふ…そうですわね」
トニホ「では、あの人の下へは私とカチミが直接出向きましょう。カチミ、用意はいいかしら?」
カチミ「ええ勿論ですわよトニホお姉様」
- 500 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 21:47:06.68 ID:8EfSfORt0
練乳金時アイスの美味しさについ停滞してしまう俺
- 502 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 21:51:15.42 ID:hTOGW4uk0
停滞の理由がかわいいww
- 503 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 21:51:36.39 ID:83zEGYvX0
いいな〜、でもこっちはかき氷練乳かけ
- 504 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 21:53:22.94 ID:8EfSfORt0
その頃、トイレの個室で一人静かに泣いていた妹は、異変を察知し、トイレを飛び出していたところだった。
妹「何が起きたのでしょうか…兄さん、大丈夫かしら」
妹は、前方に位置する入り口に向かって駆け寄った。
妹「これは…」
入り口は、崩れた柱やコンクリートの外壁のせいで、すっかり土砂に埋もれていた。
妹「これではここを出ることが出来ませんね…
今日は「目からビーム」用の眼球はないですし」
妹「とにかく、兄さんを探さねば」
- 505 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:05:12.74 ID:8EfSfORt0
トニホ「さあ、それで、今あの人はどちらにいるのかしら? ノチホ」
ノチホ「そのまま真っ直ぐ行った先の、食品売り場前ホールの東側にいるわ。さっきから動いていない様子よ」
そこへ、突然の緊急事態に駆け戻ってきた警備員と、運悪く鉢合わせてしまった。
警備員「おい貴様ら、そこで何をしている!」
カチミ「あら、見つかってしまいましたわ、お姉様達?」
トニホ「仕方がないですわ。この人も殺した人たちと同じ、天国へと送ってあげましょう」
警備員「一体何を言って――うぇるあ?」
ガスッ。
鋭いコンバットナイフの刃が、警備員の胸を一突きした。
カチミ「さようなら」
目にも留まらぬ速さで胸を一突きしていたカチミは、ナイフを引き抜くと、今度はナイフを逆手に持ち替え、頭部から真下へ一直線に、骨ごと切り裂いた。
血の噴水が警備員の身体から噴き出し、優雅なゴスロリ衣装に身を包んだトニホたち三姉妹を赤く染め上げた。
トニホ「ああ、血って素敵ね、ノチホ、カチミ」
ノ&カ「そうね、お姉様」
トニホ「では余計な時間を少し食ってしまったけれども、行きましょう」
- 506 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:06:29.58 ID:8EfSfORt0
ああちなみに、分かりづらいと思うから説明しておくが、
長女がトニホ
次女がノチホ
三女がカチミな
- 507 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 22:09:49.46 ID:OOBF0JZ00
なんだこのてんかい w
- 508 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:11:06.86 ID:8EfSfORt0
博士「あーだだだだ…なんだ、一体何がどうしたんだ?」
博士「私はただ、ギアスのキャラソンを買いに来ただけだぞ。それが何故、こんな目に遭うんだ」
博士「私は運が悪いのか…?」
- 509 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 22:12:35.59 ID:ru1W9ssp0
博士ってやつは・・・
- 510 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:12:55.31 ID:8EfSfORt0
博士←ショッピングモール内のHMVにて遭難中
- 512 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:15:04.11 ID:8EfSfORt0
妹←トイレ付近にて兄を捜索中
兄←食品売り場前ホールにて、椎香と妹を捜索中
椎香←食品売り場お菓子コーナー付近にて、兄を捜索中
- 513 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 22:22:56.31 ID:48IsZ90a0
この兄って戦闘能力あったっけ?
- 514 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 22:23:59.51 ID:83zEGYvX0
とりあえずサイボーグだし、少しはあるんじゃないか?
- 515 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:26:01.41 ID:7qes+vrfO
サッポロポテトのベジタブルうめぇwww
- 516 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:27:33.16 ID:7qes+vrfO
>>514
兄は妹と違って電子部品を埋め込まれただけなんだぜ
妹は確かにサイボーグだが
- 517 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 22:27:39.08 ID:OOBF0JZ00
又かwww
ハバネロうめぇえwwww
- 518 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/08(金) 22:28:19.38 ID:dNd3ViBF0
俺なんかハッピーターンだぜwwwうめえwww
- 519 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 22:30:08.44 ID:83zEGYvX0
おれは金のカレーチップスだぜwww
- 520 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:31:47.52 ID:7qes+vrfO
椎香「お兄様…どこなの? お兄様ーっ!」
椎香「うう…どうすればいいのでしょうか」
椎香「暗いよ…怖いよ…」
椎香「――あっ、そうだ!」
- 521 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:33:13.59 ID:7qes+vrfO
今夜は腹が減るんだぜ
食うもん食わんとやってられんぜ
- 522 :VIPがお送りします [] :2008/08/08(金) 22:36:45.33 ID:Gfzdmmg60
休息も必要だ
無理はしないように
- 523 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:37:45.54 ID:7qes+vrfO
椎香「暗視スコープアイ、発動!」
きゅぃぃぃん
椎香「これで暗くないもんねー、えへへ」
椎香「きゃっ!」ドテッ
椎香「うう…調子に乗ったらつまづいたよう…ふえぇ」
- 525 : ◆j3vp2NYuuE [] :2008/08/08(金) 22:41:20.54 ID:7qes+vrfO
>>522
優しい心遣い感激の至りです
- 542 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 00:21:46.96 ID:WNLFw6bd0
(なんか静まり返ってるので保守ついでに投下)
妹「兄さん、もう寝ませんか?」
兄「あのな……今何時だと思っているんだ。朝7時だぞ?」
俺の妹は、今まさにピンクのパジャマを身にまとい寝る体勢を取っていた。
居るのは俺のベッド。このアパートにはベッドが一つしかないのだ。
俺の睡眠時間が夜11時〜朝6時まで、妹の睡眠時間が朝7時〜午後5時までなので、一つしかいらないのである。
妹「兄さん〜、いつになったら昔みたいに一緒に寝てくれるんですかぁ……?」
兄「ありえないぞ。お前もう20歳だろ俺も23だし、お互い大人だ。それに……」
兄「お前が俺に寄生してニートやってるからだろ! すっかり昼夜逆転しやがって」
妹「ニートじゃないですよ〜。自宅警b(ry」
兄「だー! そもそも、何でお前俺のとこにいるんだよ! 寄生なら実家でしてくれよ!」
妹「フヒヒwwサーセンwwwww」
こいつ……もうだめだ。と俺は思った。
妹が理想の妹だったのはもはやはるか昔の話に思える。
- 543 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 00:22:15.10 ID:WNLFw6bd0
妹が高校生のころまでは、理想の妹だった。
毎日朝起こしてくれ、無駄話にも付き合ってくれ、時々お菓子を作ってくれたりもした。
クラスでも1,2を争う美少女だったらしいし、実際可愛かったものだ。
しかし大学受験に失敗し、浪人生活に浸っていた彼女は、別の方向に浸りすぎて完全にニートと化してしまった。
起きている間、妹はひたすらPCに向かっているかゲームに向かっているか同人誌を読んでいるかで、食事すら一緒に摂る事は少ない。
寝る前に、俺が作り置きの料理を机に置いておくと、起きたときには空になっている、そんな感じだった。
しかも高校の頃はあんなに気にしていた身だしなみも、すでに忘れたのか、着ているのは常にパジャマか長いTシャツ&下着のみ。
萌える、なんて思うかも知れないがそれは大間違いだ。髪はボサボサ、目の下には隈。Tシャツはよれよれだし下着は機能性を重視して見た目を軽視したダサいもののみ。
ちなみに、妹のプロポーションはすこぶる良いが、だからなんだという感じで、四六時中見えているとドキドキ感とか興奮とかを覚えなくなってくる。
そして、俺も過ごしているというのに、この部屋をどんどん散らかしていく。
そう、俺はとんだ魔物と住んでいる。
そしてその魔物が俺にコンタクトを取ってくる唯一の時間が、寝る前のこの時間だった。
妹「それより、兄さん今日休みでしょう! 今日ぐらい一緒に寝ませんか?」
兄「断る! この一週間でお前が散らかしたこの部屋を片付けなきゃならない」
俺は妹を半ば無視しつつ、部屋の片づけを始めた。
散らかっているのは雑誌や漫画、同人誌。さらにゲームソフトやゲーム機に服やなんやら……。
毎週毎週掃除しているにも関わらず、一向に改善される気配もない。
兄「それよりな! お前も昔みたいにちゃんとしてだな、掃除ぐらい自分でやれよ」
妹「おやすみなさーい」
妹も聞く耳を持ってくれないようだった。
ばふっとタオルケットをかぶり、すぐにすやすやと寝息を立て始めた。
- 546 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 00:26:29.51 ID:WNLFw6bd0
兄「かわいくない……」
俺はいつものように片づけを終わらせ、昼食を作り、一人で黙々と食べる。
そしてニートなついでに引きこもりでもある妹に命令された(わけではないが“買ってきて”メモが机の上に置いてあるのだ)買い物を済ませようと俺はメモを見ながら近くのコンビニへ向かう。
最初は抵抗があったが、今ではBLコミックから生理用品までためらい無く買うことが出来るようになった俺は、しっかり調教されている気がしないでもない。
兄「はぁ……」
今日の注文である生理用品一式と新発売のゲームを手にしたときには、すでに夕方になっていた。
ゲームソフトが思った以上の人気で、限定版を買うために並んだためだ。
ちなみにネット通販で買えと言われそうだから言っておくが、店頭販売限定プレゼントがあるから必ず手に入れて来いとのお達しだった。
兄「なにやってんだ……俺」
とぼとぼと帰る。
アパートに着くと、丁度5時を回ったところで、眠い目を擦りながら妹が起き出してきた。
妹「ふぁ……」
のそのそとナマケモノのような動きで起き上がり、妹はパジャマや下着をぽいぽいと脱ぎ捨てながら風呂へ向かった。
- 553 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 00:37:09.29 ID:WNLFw6bd0
兄「はしたない……」
俺はまたいつものように妹の脱ぎ捨てた服や下着を拾い集め、洗濯物の籠に放り込みつつつぶやいた。
すぐに風呂場からシャワーの音が聞こえ、ほんの3分ほどで音は止み、すぐにTシャツと下着のみといういつものスタイルになった妹が出てきた。
濡れた長髪をタオルでまとめたまま、PCの電源を点ける。
妹「ねむ……」
兄「飯これからつくるけど、いるか?」
無駄だと思いつつも聞く。
妹「……」
当然、返事は返ってこない。
そして俺をちらりと見たかと思うと、まだ俺の手の中に納まっていた今日の買い物が奪い取られた。
妹「♪」
少し嬉しそうに妹は店頭販売のプレゼントのマスコットを取り出し、PCの上にちょこんと乗っけた。
これもいつもの反応。
俺は諦めながら、晩御飯を作ろうと台所へ向かった。
- 557 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 00:51:59.10 ID:WNLFw6bd0
俺は晩飯も黙々と食べ、夕食をラッピングしてからゆったりと風呂に入って、寝た。
妹はすっかり買ってきたゲームに夢中で、それから延々、俺が寝た後までやっていたようだった。
妹「とりゃ! あー」
妹「なんのっ! もう!」
妹「あー! 昨日発売なのにもうサーバーダウン!?」
延々と声が聞こえる。
俺は深夜、2時すぎに目を覚ました。
見ると妹がゲーム機の前から離れて、床に寝転がっている。
兄「ん……どうしたんだ?」
妹「やることなくなったから。暇なのです」
会話が成立した。妹の寝る前以外で。
これはちょっとした奇跡に近い。
兄「じゃあ、おとなしく寝るんだな」
妹「眠くないです」
兄「俺は眠いんだ。できれば静かに頼む」
妹「兄さん、もう、私とは寝てくれませんか?」
- 559 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 00:59:59.44 ID:WNLFw6bd0
兄「お前が寝る時間ずらしてるだけだろ」
妹「そんなこと……ありますけど」
珍しく、妹は戸惑ったような表情を見せた。
俺は少し面白くなって、妹をからかってみよう、などと考える。
兄「なあ、今なら、一緒に寝れるだろ?」
妹「だから、眠くないのです」
兄「そっちの意味でなくて」
妹「そっちの意味ではないとは……」
妹はしばし無言になる。そして、何かに思い当たったのか、顔を思いっきり俺から背けた。
妹「変態」
素で引かれた。まずい。軽い冗談のつもりだったのに。
兄「冗談だよ冗談!」
妹「変態」
全く取り合ってくれない。確かに冗談でも妹に言う言葉ではなかったな……。
- 563 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 01:11:19.50 ID:WNLFw6bd0
妹は床に寝転んだまま、それからこっちを一向に向こうとしない。
俺もこんなやりとりをして無駄に冷や汗をかいたりして目が冴えてしまっていた。
こうなれば根くらべだ、と俺はベッドから身を乗り出す。
兄「ああ、そうだ、変態だよ。でもな、その変態の兄に寄生しているお前は俺を超える変態だぞ?」
妹「そんなことはないのです。私は変態などでは……」
兄「毎日毎日露出プレイやストリップを自主的にやってるのはどこのどいつだよ」
妹「あれはめんどくさいだけです……」
兄「極めつけにはパジャマで兄と同衾だと? これが変態以外の何だ?」
妹「そ、それはっ……」
少し乱暴な口調で追い立てると、妹の声は弱弱しくなっていき、最終的に黙ってしまった。
ここで駄目押しをしておく。今までの屈辱、妹だからと仏の心で我慢してきたが、さすがに気分が高揚した俺はその我慢が効かなくなっていた。
兄「なあ、妹……お前、わざと俺をそうさせようとしてるんだろ?」
- 564 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 01:20:40.74 ID:LSOm+OCk0
わっふるわっふる
- 565 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 01:23:18.44 ID:MUR6YNdZ0
まさかのわっふる
- 566 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 01:23:27.34 ID:WNLFw6bd0
妹「兄さん、そんな……」
妹はついに振り返り、俺の顔を見た。
と同時に、大きく笑い出す。
妹「なーんて、くくっ くくくっ ぷあっはっはっは」
突然笑い出した妹に俺は面食らって言葉を詰まらせた。
兄「な、お前…・・・?」
妹「気づくの遅すぎるんですよ兄さんは! いくらパフォーマンスしても乗ってこないからイン○テ○ツかと本気で疑いましたけど」
兄「んなっ! お前そんな下品な……」
妹「こんなに熟した体が目の前にあってよくもまあ一年も放置されて。正直私女として何か欠けてるのかと本気で自信をなくしそうになりましたよ」
兄「いや、妹だし、そんな考え――」
妹は俺の寝転んでいるベッドに近づき、瞬時に寝転んでいる俺にまたがった。
心なしか妖しい笑みが妹の顔に張り付いている気がする。
兄「! ――おまっ、何すんだよ!?」
妹「兄さんが言い出したんでしょう? “一緒に寝れるだろ”って」
- 570 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 01:38:27.51 ID:WNLFw6bd0
兄「いやそれはだな! からかっただけだ! 本気で言ったわけじゃ……んぐ!」
妹「うるさいれすよ……にいふぁん…」
俺がまだ喋っている最中だった。
言葉を言い切る前に口元にやわらかい感触が感じられ、次の瞬間には妹が俺の口を塞いでいた。キスで。
やわらかいと感じたのはおそらく妹の唇で、俺は迫る危機を感じながらも、妹を振り払うことが出来ずにいる。
妹「ぷはっ!」
妹が口を離した隙に俺は間髪入れずに言葉をつむぐ。
兄「こんなのだめだ」
妹「何でです?」
兄「何ででもだめだ!」
妹「意味わかりません」
そうしている間にも、妹は俺に覆いかぶさってきて、俺は身動きすら満足にとれなくなってきた。
- 571 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/09(土) 01:40:06.26 ID:3sjXRy3rO
これはwwwわっふるわっふる
- 572 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 01:42:47.97 ID:MUR6YNdZ0
兄「ということだ」
妹「なにがです?」
兄「今日は一緒に寝よう」
妹「なんでですか?」
兄「なんでもだ」
妹「……変なこと」
兄「はしないと誓う」
妹「……それなら今日くらいはいいで」
兄「イヤッッホォォォオオォオウ!」
妹「大袈裟ですね」
兄「人間なんでも当ってみるもんだなぁ」
妹「砕け散らせてみましょうか?」
兄「え?」
妹「冗談です」
井井井井井井井井
/ノ 0ヽ 井井井井井井井井 わっふるわっふる
. _|___|_ 井井井井井井井井
( ´・ω・) 井井井井井井井井
. /ヽ○==○井井井井井井井井
/ ||_ | 井井井井井井井井
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))
- 573 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 01:50:18.29 ID:WNLFw6bd0
ああ、俺の人生終わったな。
心のどこかで俺はそう思った。
妹に組み伏せられて、まさか主導権を握られながら事に及ぶなんて、考えたくも無い恥辱だ。
妹「兄さん。私、兄さんのこと愛してるんです。だから……」
兄「お前が俺を愛していようが、俺がお前を愛していようが、こんな……」
俺はそう呟いた。もはや無意識からでた言葉で、自分自身なりゆきに身を任せる方向で脳内の決着はついていた。
妹「兄さん、兄さん私のこと愛してくれてるんですか!?」
ばっと、妹は体を離し俺を向いて聞いてきた。どうやら危機は脱したようだ。
兄「あ、ああ。妹としてな」
妹「…… い も う と と し て ?」
ぐっ。と、妹の手に力がこもり、俺は戦慄した。
妹「ふーん。兄さん、私を妹以上には見てくれないんですね?」
兄「あ、いや、その……」
先ほどの倍、冷や汗をかきつつ、俺は自分でも目が泳いでいるのがわかった。
- 575 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 01:54:51.59 ID:WNLFw6bd0
そういえばここ18禁描写だめですよね?
というか需要的にどうなんでしょう?
- 576 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 01:56:09.06 ID:ncb3pA2L0
>>572
超人姉妹の人だろ
- 577 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 01:56:50.03 ID:NP36OpK90
>>575
俺はどっちでもいいんだがなー。
- 578 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 01:57:47.48 ID:WNLFw6bd0
>>575
じゃあめんどいんで描写抜きますねー
- 579 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 01:58:28.42 ID:MUR6YNdZ0
>>576
の偽物と言われた人です
- 580 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 02:01:42.52 ID:ncb3pA2L0
>>579
まじで!?すげぇキャラ似てたからつい…まぁもっと妹容赦無いわな
- 581 : ◆zK/vd3Tkac [] :2008/08/09(土) 02:06:14.19 ID:WNLFw6bd0
妹「いいです。これからたっぷり、私を女としてしか見られなくしてあげますから」
兄「え、いや、遠慮しときま……うあっ!」
いきなり俺は大事な部分を掴まれ、声を上げてしまった。
妹「大丈夫ですよ。まだたっぷり、時間はありますから……」
数時間たっぷり絞られた後、確かに妹はもはや俺には恋愛対象としての女性にしか見えなくなっていた。
その日から、妹の昼夜逆転は治った、が、今度は毎晩こんなやりとりが習慣化したのだった。
妹「兄さん、もう寝ませんか?」
兄「寝ます……けど、寝ないからな?」
妹「兄さん、もう寝ませんか?」
兄「寝ないって言ってるだろー」
妹「兄さん、もう(ry」
兄「あー、わかったわかった。寝るよ! 寝るからさ!」
こうして、夜は更けていく。
*END*
- 582 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 02:08:00.20 ID:lnJTqs5t0
おいおいパンツ脱いで待ってたのに!
- 583 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 02:09:44.97 ID:MUR6YNdZ0
( ゚д゚ )
- 584 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 02:13:44.44 ID:WNLFw6bd0
そんなにお望みですかw
- 585 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 02:14:23.72 ID:MUR6YNdZ0
いやちょうどいいです
- 586 :VIPがお送りします [] :2008/08/09(土) 02:20:03.39 ID:WNLFw6bd0
一応◆j3vp2NYuuEさんがいないからやってるだけですし、変な流れを作るのもどうかと思って……
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