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意地悪なメイド2
- 684 :【意地悪なメイド オルタネイティブ】 [sage]
:2008/06/28(土) 04:24:10.37 ID:Jd8gfwY0
第四話 「非/日常」
「いいん、ちょ?」
「……何者なの、あなた?」
「あ、いや……」
「私の名前、それもその呼び方をするのは特に親しい間柄の人間だけのはずなのだけれど」
「……」
咄嗟に出た言葉が裏目に出た。
向こうでの当たり前は、こちらではそうじゃないんだ。
幸い眠気のこなかった頭はまだ回転してくれる。
「その、だな。俺は明日から君たちと同じ班に配属されることになった、“男”って言うんだ」
「この時期に配属?」
「ああ、俺は少し前まで他の場所で訓練を受けてたんだが……」
「冗談。今やこの国で訓練生を育てる機関はここだけよ」
しくじった。まだこの世界に慣れきっていない人間が言い訳なんかできるはず……
「それはお前の考え方が狭いだけだろ? 俺は特殊な訓練を行ってきたんだ」
「……」
「信じる、信じないはそっちの自由だけどな」
「……で、その新人さんがここに今日から入っている、と」
「そういうことだ」
「それで、今日からここに入る新人さんはこんな時間に何をしてるのかしら」
「いや、な。眠れなくて散歩でもしようかと……」
「一応この施設内ではこの時間は出歩けないことになってるの。おとなしくしていてくれる?」
「あ、ああ」
とりあえず当面の危機は乗り越えられたらしい。
胸をなでおろしつう、ではなぜいいんちょが出歩いてるのか、と質問しかけるがすんでで止める。
やぶへびになってこれ以上事態をややこしくしても仕方ない。
「それじゃ、寝させてもらうよ。おやすみ」
「ええ、おやすみなさい」
スライドしていくドアの向こうに彼女を見送って大きくため息。
しかし、自分はそんなに口がうまい方だとは思えないので、先ほどのやり取りが信じられない。
あのいいんちょを誤魔化せるなんて、俺もなかなか口先がうまくなったものだと思う。
「って、それどころじゃないな」
俺は急いでバカ妹に内線で連絡を入れる。
ああやってついた嘘を真実にしておかなければ色々とまずい。
こうして俺は、彼女のいる班へと入ることが決まった。
まるで、決められた運命のように。
- 685 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 04:31:04.42 ID:Jd8gfwY0
翌日。恐ろしく早い起床時間にもめげず、俺は朝の支度を始める。
昨晩、あのまま散歩なんかして睡眠時間を削っていたら色々まずかっただろう。
偶然とはいえいいんちょには感謝しておこうと思う。
朝市で支給された訓練服に袖を通しつつ、気を入れなおす。
今日から俺は訓練生なんだ。特にいいんちょには啖呵を切ったんだ。
多少は無茶をしてでもいいところを見せようと思う。
「っしゃ、いってくるぞ、メ……」
振り返り、誰もいない空間が俺の目に入る。
「……大丈夫。いいんちょがいたんだ、お前だってそのうちひょっこり出てくるよな」
言い聞かせるように、俺はつぶやく。
それに答えてくれる人間はもちろん、どこにもいなかったけれど。
- 686 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 04:41:08.54 ID:Jd8gfwY0
バカ妹やいいんちょに出会えた手前、他の人物がきてくれればうれしいと思っていた。
それが俺の心を落ち着けてくれるのは間違いがないからだ。
とはいえ、これはひどいんじゃないだろうか。
神様というのがいるならば、俺はそいつの顔面に一発はかまさないと気がすまない。
「君が新人か」
「はい」
「……。まぁ、長官の推薦なのだ。活躍に期待する」
「よろしくお願いします!」
俺の目の前にいるのは野戦服に身を包んだメイド長さんだった。
確かに幼少期はこの人に色々と教わったので、彼女とのこういう関係は違和感がない。
だがその分、俺は知っている。彼女がモノを教える場合、非常にスパルタであるということを。
少しでも手を抜くことも、気を抜くことも許さなかった彼女である。
俺は彼女に見えないように心の中で泣いた。
「男。今日からお前が学ぶ教室はここになる」
「ここ、ですか」
「ああ。早速、班員達に紹介する。入れ」
「はい!」
ガラリ、と扉を開けた先、まず目に入るのはいいんちょの顔。
俺の来訪を知っていたであろう彼女の顔に変化はない。
その隣、見覚えのある顔はいいんちょの妹さんだったはずだ。
だが俺の知ってるような天真爛漫な笑顔はそこにはなく、何といえばいいのか……
そう、まるでやさぐれという言葉がそのまま服を着たような表情になっている。
その後ろにいるのは見覚えのある顔。友がいた。
ニコニコとした表情は俺の見慣れたそれと同じで、少し安心する。
最後にわざわざ端のほうで小さくなっているのは……女さんか。
俺を見る表情はおそるおそるといった様子で、警戒心が見える。
普段の彼女を知る俺としてはそれが人見知りからくるんだろうと思える。
少し悲しいが、これから仲良くしていきたい。
「新人、名前を」
「はい! “男”といいます。今日より皆さんの班の一員となります、よろし……」
「っけ、使えんのかよ、こんなとっぽい兄ちゃんが」
「なっ!?」
驚きとともに視線を送る先は、そんな発言をした人物。
妹ちゃんだ。
- 687 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 04:48:52.04 ID:Jd8gfwY0
「お姉ちゃんが言ってたとおり、本当に見所ない感じだね」
「……妹、黙りなさい」
「何よー、班長であるお姉ちゃんが苦労する前に、あいつをさっさと別んとこ移してもらうだけじゃん」
「あ、あわわ」
「妹ちゃん、そんな言い方は……」
「っさいわね、外野は黙ってなさいよ!」
「あぅ」
「ご、ごめん」
何だか話はおかしな方向へ転がり始めた。
どうやら妹ちゃんは俺が気に食わないらしい。
まぁ確かに自分でもそんなに頼りがいがあるようには見えないとは思う。
でも頭ごなしにこれはひどいんじゃないだろうか。
一言ぐらい文句を言ってやろうと、口を開きかけたところで、
「黙りなさい」
「……っ」
背筋が凍るような冷たい声で、メイド長さんが命令する。
それは教室にいた全員が沈黙に逃げるのに十分な迫力だった。
「彼は長官の推薦であり、あの方の指名でこの班への配属が決まったのだ。文句は言わせない」
「……」
「では、男は一番前の席へ。軽いミーティング後、早速カリキュラムに移る。以上だ」
文句はあるのはわかっている。
その上で言わせない。そんな事を言葉だけで強要させられるあたり、さすがだと思う。
だが、こんなギスギスした状態で放り込まれても……。
と言えないのもまた悲しいことだったりする。
俺はそれぞれの班員から向けられる、様々な視線に晒されつつ、日常をはじめることになるのだった。
- 688 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 13:55:57.25 ID:34xYVKwo
へぇ、二人の子供っつったらまず主様とメイドって認識なんだ、ふぅん
二人とも結構もてると言うのに
- 689 :パー速民がお送りします [] :2008/06/28(土) 14:18:45.36 ID:N2y9qUAO
>>688
主様と友ですね
- 690 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 14:25:09.50 ID:34xYVKwo
男同士でも子供は出来る!
ソースはパッパラ隊
- 691 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 15:10:56.87 ID:UNtKi.AO
その辺りを指摘しちゃうと急に二人して言い訳し始めるだろうなぁww
さて、今夜は公言通りオカマバー!
間違いなく更新出来ないから今のうちにww
- 692 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 18:04:02.42 ID:2blPWjko
避妊はしてるんだね
- 693 :パー速民がお送りします [] :2008/06/28(土) 20:26:36.73 ID:N2y9qUAO
半ズボンの女の子(?)には注意しろよ
- 694 :【意地悪なメイド オルタネイティブ】 [sage] :2008/06/28(土) 21:09:00.13 ID:UNtKi.AO
第五話 「非/日常U」
メイド長……いや、教官は言葉通りに予定を進めていく。
まずこの学び舎では午前を教室での軍事関連の基礎的な学習に、午後はグラウンドでの実習となっている。
但し早朝、夕刻に一度ずつ体力作りを兼ねたトレーニングを行う必要がある。
また夜には夜で戦術シミュレーションなどの特集カリキュラムが入っている場合などもあり、実質的に一日を無駄にすることはないらしい。
勿論それは昨日渡されたデータを見て覚えただけなので、実際どれくらいキツいのかはこれから体験していくのだろう。
さて、話を戻すが今は午前。机にかじりついての授業時間だ。
この部屋自体が自分の通っていた校舎そのものであるが、俺が居た場所の空気とは180°違う。
居眠りに励むものや早弁を勤しむ奴なんかもってのほか。
教官の一言一句逃さぬようなピリピリとした雰囲気が充満している。
静謐な空気の中、ただ教官の声だけが響いていく。
今の時間は銃器についての説明がされている。
俺という途中参加者への配慮のない説明だがそれ自体はわかりやすい。
性質や基本的な事項に始まり有効な状況、整備の方法などを徹底的に叩き込まれる。
元より学ぶのは嫌いじゃない。ただ教科が命のやり取りに関わるとなると真剣にならざるを得ない。
昼食時に食堂に案内されて開口一言溜め息が出る。
食らいつくだけで精一杯だったのがよく分かった。
「大丈夫?」
「ああ、うん……」
声をかけてくれるのはいいんちょだ。
教官から言いつけられたことと、彼女の生来の気質から面倒を見てもらってる。
いつもなら多少鬱陶しいそれも、今にしてみればこんなにもありがたいと感じていた。
- 695 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 21:21:02.48 ID:UNtKi.AO
「お姉ちゃん、早くしないと時間なくなるよ!」
催促の声をあげる妹ちゃんには悪いが、今置いていかれると困る。
精神的にはきついとはいえ、何か腹に入れておきたい。
昼からがより肉体面でハードな事は想像がつくだけに。
その為にもいいんちょには最低限、ここの利用方法くらいは聞いておきたい。
それを彼女も承知しているのだろう。
「先にみんなと食べ始めなさい。私は男に説明だけしておかないと」
「助かる」
「いいわ。そういう役目だもの」
口数こそ少なく返す返すが俺の感謝の気持ちは絶大だ。
きっとその何分の一も伝わっていないのが歯がゆい。
「い、一緒にいこ? 妹ちゃん?」
「そうだよ。急がないと定食が売り切れちゃうし」
「う〜……」
渋々といった感じで友達に連れられ妹ちゃんは手慣れた様子で中に入り……
「べー!」
すぐに振り返って俺に舌を出してきたのだった。
「気を悪くしないでね。少し甘えが抜けないのよ」
「いや、俺が迷惑かけてるのも事実だし……」
「別に迷惑でもないわ」
「そっか。……サンキュ」
「別にお礼をされるほどの事でも」
そんなやり取りをしながら、俺はこの食堂の使い方を教わる。
そのせいか、二人が口に出来たのはあまり美味しくない掛け蕎麦だった。
だけど……
「ずずず……。ん……うまい」
「そうかしら?」
「うん。なんとなくだけど」
「……そう」
俺にとってのお気に入りのメニューになりそうだった。
- 696 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 22:18:31.17 ID:UNtKi.AO
午後に異変は起こった。
グラウンドと言っても、俺が知っているような場所とは大分違う。
勿論第一グラウンドと呼ばれる場所はよく知るあの運動場みたいなものだ。
けれど、それに付随……いや増殖するように沢山の小運動場がそこにある。
用途ごとに使う場所が違うのだろう。俺達はその中の第四演出場と呼ばれる場所にいた。
これだけ聞いてもピンと来ないが、実際に目にしてやることがはっきり分かる。
ここは射撃の練習場だ。
「ではこれよりお前達は銃器の整備から組み立て、そして担いだ上で第一グラウンドを10週し、あの的への狙撃をしてもらう」
「……」
一同が固唾を飲むなか、教官は凛とした声で説明をしていく。
「そこまでの結果を順位で評価する。その順位に応じて有効のトレーニング内容が個人単位で変化するので心するように」
「……」
「質問は?」
「……」
「では始め!」
その一言を受け、班員達はそれぞれ動きだす。
俺はと言えば、本当なら質問に質問を繰り返すべきだったのに、雰囲気に呑まれ流されてしまった。
右も左もわからないままで、俺は彼女達と走り出す。
ここまでならただの足手まといという部分がバレるだけ。
仕方なく特殊な訓練とやらの言い訳を考えていた俺は、しかしそうもいかなくなった。
- 697 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 23:46:47.18 ID:7hLFbTUo
ヘタレのようで実は、語られてない実家での訓練が身に染み付いてたりしない?
- 698 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/28(土) 23:57:32.68 ID:UNtKi.AO
――ズキン
頭蓋に痛みが走る。
次いで皮膚の裏側を静電気が駆けるようなむずがゆさが全身を覆う。
視界は明瞭に、しかし意識に被膜があるような薄ぼんやりとした感覚。
端的に言えば気分が悪く、しかし五感だけは鋭敏に。
それは使っていない部分。
それは使ってはいけない部分。
爛れた引き出しに手を掛け、一気に引き抜かれる。
中身は俺の知らないはずの経験。
だから、頭で理解するまでもなく……
「……っ、ぁぁあ?!」
俺はグラウンドに備えられた簡易弾薬庫に足を向ける。
誰より早く中へ入り迷うことなく一つの銃を手に取る。
ここにある銃器は訓練の為にどれも必ずどこかに欠陥を入れられてある。
それを素早く解体(バラ)し、総点検。
違和感を覚える部分を徹底的に排除。終わればすぐに組み上げに入る。
周りの驚きの視線すら感じられるほどに思考はクリアに。
白く、白く、白く。
強烈な光を瞼の裏に感じながら、その先を見ようと必死に足掻く。
足掻けば足掻くほどに俺の手先は狂いなく動き、やがて……
「おい、男!!」
完全な整備を終えた瞬間に、俺の意識は途絶えた。
- 699 :NGシーン? [sage] :2008/06/29(日) 17:49:51.57 ID:Ac0QVXQo
――ズキン
頭蓋に痛みが走る。
次いで皮膚の裏側を静電気が駆けるようなむずがゆさが全身を覆う。
視界は明瞭に、しかし意識に被膜があるような薄ぼんやりとした感覚。
端的に言えば気分が悪く、しかし五感だけは鋭敏に。
それは使っていない部分。
それは使ってはいけない部分。
爛れた引き出しに手を掛け、一気に引き抜かれる。
中身は俺の知らないはずの経験。
だから、頭で理解するまでもなく……
「……っ、ぁぁあ?!」
俺はグラウンドに備えられた簡易弾薬庫に足を向ける。
誰より早く中へ入り迷うことなく一つの銃を手に取る。
ここにある銃器は訓練の為にどれも必ずどこかに欠陥を入れられてある。
それを素早く解体(バラ)し、総点検。
違和感を覚える部分を徹底的に排除。終わればすぐに組み上げに入る。
周りの驚きの視線すら感じられるほどに思考はクリアに。
白く、白く、白く。
強烈な光を瞼の裏に感じながら、その先を見ようと必死に足掻く。
足掻けば足掻くほどに俺の手先は狂いなく動き、やがて……
「ギガフォーミュラー!!」
俺はたったいま完成させた自動車型のマシンの上に乗っかるとグラウンドを疾走し始めた。
- 700 :NGシーン? [sage] :2008/06/29(日) 17:51:58.31 ID:Ac0QVXQo
うん、作中ではギガフォーミュラーはこんな使い方されていないはずなんだけどね・・・
- 701 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/29(日) 20:15:31.45 ID:BpnzBWc0
おはようございます……ていうか今まで寝てたww
こんな自堕落な生活したの久しぶりかも。
一応昨日の感想を一言であらわすと……
給料入ったらまたいってくるww それくらい面白かったwwww
途中一回トイレで書いてたので最後のやつがやたら中途半端な感じ!
でもまぁ、俺の脳内プロットではやっとOPシーンが見えてきた感じなのです。
長いなぁ……自分で言うのもなんだけどww
さて、今夜は寝起きで変な頭に遠藤のカバー聞いて色々と脳内アドレナリンが面白いことになりつつお題の消化です!
そろそろスレタイを無視し続けるのがまずいと思ってるのでww
ではさっそくー。
- 702 :【バオー来訪者】 [sage] :2008/06/29(日) 20:24:38.37 ID:BpnzBWc0
男「何という荒木先生」
メ「これを知らずしてジョジョは語れず」
男「知らない人はぜひ。2巻という少なさもあってお買い求めやすいはず」
メ「OVAもよろしくね!」
男「……俺らは業者の回し者か何かか」
メ「さぁ?」
メ「主様ー」
男「ん?」
メ「何か新聞によるとですね、この中国産の缶詰に虫が入ってたみたいなんですよ」
男「……なぜそれを入手してるのかは聞かない」
メ「それでですね〜……私、実はこれが中国が生産した生物兵器か何かじゃないかと思うんです」
男「……聞くだけ聞こう。続けて」
メ「で、これに寄生されると武装現象とか起こるって寸法なんですよ。ワーオ、一躍超人ですね!」
男「へぇ。それで?」
メ「主様には是非とも常人ではありえない力を手に入れていただこうかと!」
男「つまり虫入りのを食え、と」
メ「はい!」
男「……」
メ「……」
男「うなずくと思ったか?」
メ「いいえ。なので昨日のうちに勝手に肉じゃがに入れておきました」
男「そうかそうか……って今食ってるこれじゃねーか!!!」
メ「私が一度も箸をつけないのに気づかなかったようですね」
男「てめええええええ!?」
- 703 :【ジューンブライド〜お婿にいけない〜】 [sage] :2008/06/29(日) 20:28:19.78 ID:BpnzBWc0
妹「ジメジメしてていやな季節だよね〜」
委員長「本当……」
妹(お姉ちゃんったら、窓際で雨を眺める姿が似合うなぁ)
妹「はふぅ」
委員長「どうしたの? ため息なんてついて」
妹「あ、ううん! 何でもないよ!」
委員長「……そう」
妹(はぁ……おねえちゃんってば、どんな知的な事を考えてるんだろ)
委員長(……世の中はジューンブライド。なのに私は何の進展も……)
委員長「……はぁ」
妹(ああ! お姉ちゃんの物憂げなため息もいいよぉ!)
- 704 :【絶望】 [sage] :2008/06/29(日) 20:40:45.03 ID:BpnzBWc0
姉「ふんふふ〜ん♪」
男「えらく上機嫌だね」
姉「あ、わかる?」
男「いや、何だかうれしそうだし」
メ「パッパラパーな感じはいつもどおりですがそれ以上に何かある感じですね」
男「お前人の血縁者に何つー言い草だおい」
メ「パラッパラッパーみたいでいいじゃないですか」
男「じゃあお前をそう呼んでやろうか」
メ「勘弁してください」
男「てんめ……」
姉「あはは、喧嘩しないの〜」
男「……はぁ、姉さんのことなのに。で、何があったの?」
姉「えへへ〜、実はね、お父さんからプレゼントをもらったの」
男「へぇ、あのくそ親父がねぇ」
姉「うん、でもおとちゃんの前ではあけないようにって言われてるんだよ」
男「じゃあ駄目じゃん」
姉「いいのいいの〜」
メ「この袋ですか」
姉「うん! 早速ごかいちょう〜!」
ぺりぺり
姉「……にゃ?」
男「な……」
メ「これ、どう見てもお見合い写真ですよね」
男「しかも何だよ、もう日取りまで決まってるとか……ふざけやがって!」
姉「あ、あう。どうしよ」
男「どうするも何も……」
姉「でも、お父さん、いやだって言ったら許してくれるかな?」
男「それは……」
メ「あの人なら、何を言おうが無駄な気がします」
男「くそ……マジかよ」
姉「ごめんね、おとちゃん……」
メ「別に謝る必要はないかと。ほら、相手のかたはずいぶんご立派な方のようですし」
男「何を薦めてんだよ! ばか!」
メ「だって、そうするしかないんでしょ? ならこの際前向きに……」
男「前向きとかそういう問題じゃなくて!」
姉「あう、喧嘩はだめだってばー。……仕方ないよ、おとちゃん」
男「……くそ、本当にどうしようもないのかよ」
姉「……」
男「……」
メ(何かこう、絶望って感じですね。けど、何で主様ってばそんなに必死になるかなぁ)
男「何だよ」
メ「いえ、別に」
メ(……主様、そろそろ目を覚ましてください)
- 705 :【それが俺のジャスティス】 [sage] :2008/06/29(日) 20:49:01.42 ID:BpnzBWc0
メ「これさえ言えば何でも許される気がしますよね!」
男「だからって早速何かをしでかしたくてわくわくした目をするのはやめろ」
メ「大丈夫です! ジャスティスです!」
男「お前に正義はねぇよ」
メ「私が正義です」
男「俺がガンダムだみたいに言っても駄目」
メ「つまり私はジャスティスガンダム!」
男「ファトゥムねーじゃん」
メ「じゃあそれが主様で」
男「てめぇは自分の主に乗るというのか」
メ「それが私のジャスティス!」
男「許されんっての」
- 706 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/29(日) 21:54:40.58 ID:NcjaFEDO
>>700
携帯が麦茶で濡れたんだけどどうしてくれる
- 707 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/29(日) 22:43:10.12 ID:Ac0QVXQo
あ、ジョジョは大丈夫なんだww
ジャンプ系苦手と言っていたから避けていたわ
【クサレ脳ミソ】
【未来予知】
【圧迫祭り】
バオーは仮面ライダーが好きな人ならきっと気に入っていただけると思うんだ
ところで
>男「てめぇは自分の主に乗るというのか」
で変な妄想をしてしまった俺は死んだほうがいいよね
- 708 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/30(月) 12:49:38.44 ID:NJwb4EAO
>>705
通常形態はメイドが主様をおんぶするわけですね、わかります
- 709 :パー速民がお送りします [] :2008/06/30(月) 14:52:03.79 ID:LCTPgoAO
メイドにゃんが桜たんコスしたら主様どう思うんだろ
- 710 :パー速民がお送りします [sage] :2008/06/30(月) 14:58:34.51 ID:cGaYY6AO
どの桜かによって反応は大きく変わります
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