■戻る■ 下へ
意地悪なメイド4.5
- 396 名前:NIPPERがお送りします(関西地方) [sage;saga]
投稿日:2011/05/08(日) 04:29:29.40 ID:B9RNYy7V0
あや「あー。これはあれっすか。きゃっきゃうふふなCG回収シーンすかね」
め「あや様。何を仰っておられるのでしょうか」
あや「まだ夏でもないのに何でこんな場所にいるのかなぁと」
め「水着を入手しにきただけですが何か問題が?」
あや「問題というか……うぬぬ」
め「メイド様が仰っておられました。今年は泳ぎにいくので用意するようにと」
あや「なるほど。いや、それは構わないんですけどね? 何で二人分いるのかなぁと」
め「あや様は服を着たまま泳がれるのでしょうか」
あや「泳がないという選択肢は……」
め「問題ありません。泳がずとも着替える。これが海のしきたりだそうですので」
あや「思いっきりローカルなしきたりだと思うけど!」
め「あや様。貧相なことは決して恥ずべきことではありませんよ。ええ、ぺたんこだろうと胸は胸です」
あや「ほっといてください! いいんです、平らな世はいつだって人々の希望なんですから!」
め「世であれば良かったのですがね。ええ、残念です」
あや「むきぃぃーーー!!」
- 397 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/08(日) 20:39:58.84 ID:fQe5+z8oo
弄られ役豊富だな、良いことだ
妹さんになら掘られてもよいというのに、むしろ掘られたいのに
- 398 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/08(日) 21:46:11.00 ID:aFO7mHBAO
ちっぱいでも一向に構わんよあやたん
とても弄り甲斐があるじゃない、物理的に
- 399 名前:NIPPERがお送りします(関西地方) [sage;saga] 投稿日:2011/05/08(日) 23:58:59.05 ID:B9RNYy7V0
め「つまりこのスレのヒエラルキーといいますかパワーバランスといいますか。MとSが明確化されたということですね」
あや「いやな区分っすね」
メ「おや、ドMの総大将どの」
あや「待て待て待って! 何すかその嫌な称号!!」
男子「おめでとう」
妹嬢「おめでとうございます」
あや「いやいやいや、関係ないみたいな顔してるけどこっち側の人ですからね、あなた方!?」
男子「さすがに負けるかなぁ」
妹嬢「生粋の趣味の方には……」
あや「おい後者! 主にいじられ役はそっちの役目でしょうよ!」
妹嬢「な!? わ、私は違います! 一緒にしないでください!」
おや「ヒロイン顔しても駄目なんすからね! 掘られたいとか言われてる時点でお察しでしょうよ!」
男子「まったくだな」
妹嬢「兄さんだって掘りたいとか言われているんですよ! もはやヒロイン側でしょう!」
あや「それもイロモノの!」
男子「お前らと一緒にすんな!!」
妹嬢「な!? ひ、ひどいです! この方はともかく私はイロモノなどでは!」
あや「その台詞をそっくりそのまま返しますよ!!」
ずずず・・・
め「ふぅ。……醜い争いですね。平らな三人組だというのに」
あや・妹嬢「悪かったですね!!!!」
男子「というか俺男だし……」
- 400 名前:NIPPERがお送りします(関西地方) [sage;saga] 投稿日:2011/05/09(月) 00:10:41.55 ID:3vNe/hZ70
め「趣味趣向というものは不思議ですね。これも一つの需要と供給の関係なのでしょうか」
あや「まじまじと見つめながら言わないでください。人の胸で」
め「……モンゴルの大草原」
あや「どこまでも続く大平原。ってやかましいっすよ!?」
め「物理的に弄くってみてもよろしいでしょうか」
あや「絶対的にお断りします」
め「問題ありません。同性同士、特にそういった趣味はございませんので」
あや「だったらしなくていいじゃん!?」
め「生物学的見地からの興味本位です。あとは暇つぶしに」
あや「おおい、後者、後者が本音だなちくしょう!!」
め「それほど嫌がられなくともよいではないですか。それとも何か見られてはいけない理由が?」
あや「それは……えぇと」
め「10秒以内に理由をお願いします。2、1、0。アウトです。では早速触診を」
あや「おおおおおおおおおい! フライングもいいとこじゃないっすか!」
め「そうこうしている内に10秒ですのでお気になさらず。ああ、逃げないでください、あや様」
あや「だ、駄目だ! この人目が怖い! いや、いつもどおりの無表情だから本気にしか見えないだけなんだけど!!」
め「めいど、いつだって本気です」
あや「その気力をほかのことにまわすとかさ!」
め「……。ではスカートの中を検閲しましょうか」
あや「ノオオオオオオ!!!」
- 406 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/10(火) 00:35:35.69 ID:xW4XVS0AO
め「実際のところ、めいどは何者なのでしょうか」
あや「哲学っすね」
め「単純な疑問です。あや様が友情や博愛主義で動かれるような情に厚い人間だとはめいど、これっぽっちも思っておりませんので」
あや「誰が冷血動物か」
め「つまりあや様は仕事柄でめいどに付かれている、と。では何故? どなたが? その目的は? 疑問に思うのは自然な事かと」
あや「昔のめいどさんならそんな人間らしい考え方にも至らなかったような」
め「確かに今だからこそかもしれません。ですから知りたいのです」
あや「……。私は下っ端っすからね。正直依頼で来てるのは確かですがそれ以上は」
め「あや様は嘘を付かれる時、右下に視線を泳がされますね」
あや「かまかけてるなら残念ながら違いますよ。嘘付きは慣れっ子なんで癖なんかつけないですから」
め「逆説的に嘘を付いたと判断出来ますが」
あや「信じてもらえない以上、何を言っても無駄かなと思っての忠告です」
め「あや様を全て信頼してよろしいと?」
あや「疑ってください。この口からは真実が出るのは多数の嘘に混じる程度のものですんで」
め「……。では質問を続けます」
あや「答えるかはわからないっすけどね」
め「構いません。ご主人は私を捨てられたのでしょうか」
あや「最後に会った時にそう仰ってました?」
め「捨てたとは明言されていません。いずれ迎えるとも明言されませんでしたが。後は男様のところで待つように、と」
あや「あそこが安全っすからね。首突っ込みたがりですし」
め「あや様は誰に命じられめいどを?」
あや「依頼主をあっさり挙げられるほど無能じゃないっすよ」
め「めいどは護衛を頂かなければ危うい立場なのですか」
あや「それなりに。めいどさん、そこそこ重要人物ですし」
め「そこそこという単語に悲しみを感じました」
あや「まぁまぁ。それが現実なんで」
- 408 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/10(火) 01:14:34.71 ID:xW4XVS0AO
め「つまり……めいどの重要性とは副産物に近いのでは?」
あや「当たらずとも遠からず。ただまぁ実際、襲撃なんてないですが」
め「あや様は時々、めいどを連れ回されますが」
あや「遊びたい年頃なので」
め「ご主人も重要性が高い人物なのですね」
あや「あの似非好青年は重要性ありそうで無さそうな」
め「二度救われました。めいどにとっては何よりも重要です」
あや「愛されてるなぁ。で、そんなめいどさんは情報を得てどうするんすか?」
め「何者かが分かれば身の振り方も分かるかと思いまして。どちらに伺えばご主人を見つけられるのかを知る為に」
あや「……迎えを待ってちゃダメなんすか?」
め「めいど、待つばかりの女では居られませんので」
あや「ただのワガママっすよ、それ」
め「構いません。ワガママなのでしょう。ご主人にとっては迷惑なのでしょう。しかし、自分の気持ちを抑えられません」
あや「……ずるいなぁ」
め「はい?」
あや「何でもないっすよ。で、その第一歩がこの質問攻めって事ですか」
め「はい」
あや「んー。ではここで問題です。優秀なエージェントたる自分はクライアントを裏切ってまでそれに手を貸す理由はあるでしょうか」
め「……信じてみます。あや様を」
あや「信頼だけでなびくとでも? 先立つもんがないと」
め「ではめいどの純潔を」
あや「安売り良くない」
め「肩たたき券で」
あや「小学生か!」
め「ノリでOKが出るかと思ったのですが」
あや「互いにシリアスな時間が保てないなぁ、もう」
め「ですが諦めませんので。あや様が協力していただく時まで」
あや「のんびり待ってますよ、ええ」
め「必ず、ご主人を……」
あや(……。同じはずなのになぁ。こんなに人間らしいなんで本当にずるい)
- 410 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/10(火) 01:51:21.91 ID:xW4XVS0AO
め「ぶわっと」
ぶわっ
あや「ひぅ!!?」
め「おお。あや様まさかのブルマっ子」
あや「な、ななななな……何すんすか!?」
め「俗に言うスカートめくりですが?」
あや「ですが? じゃないよ! 何をいきなりとちくるってんだこの人!?」
め「スカートの下が気になりましたので」
あや「疑問に思うだけに留めてください?!」
め「好奇心という魔物が」
あや「好奇心は猫をもって言ってですね」
め「あや様は猫耳装備されるのですか」
あや「絶対やんない?!」
め「にゃーと言ってみてください」
あや「や、やですよ」
め「さん、はい」
あや「にゃ、にゃ〜」
め「……うわぁ」
あや「やらせといて?!」
- 424 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/12(木) 01:04:59.39 ID:G4VQ0cgAO
め「アリーデヴェルチ」
あや「何か開幕からお別れを告げられたんすけど」
め「おや。これはそういう意味でしたか」
あや「知らずに使う勇気が怖い」
め「あや様の顔を見ながら使えば大抵の言語が正解に思えるから不思議ですね。人徳でしょうか。いえ、ただのM気(えむぱわー)の成せる業でした」
あや「自己完結早いな! さらっと失礼だし」
め「ねっとり失礼ぶっこいた方がよろしいので?」
あや「まず失礼こかないという選択肢はないのかこの人」
め「あや様だからこそです。人徳でしょうか。いえ、ドマゾ臭のせいでしょう」
あや「その流れが気に入ったんすね? 気に入ったんすね?!」
め「涙を流してお喜びとは。さすがマゾっ子は頭おかしいですね」
あや「どうかこの人の口から暴言出る度に雷とか落ちる仕様になりますように」
め「まさかあや様。自身に落雷が来ないと満足されないと? いやはや……病院に行きましょう。紹介します」
あや「うあああああもおおおおお!?」
- 426 名前:NIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage] 投稿日:2011/05/12(木) 21:46:29.27 ID:IjPJDo5Io
遅れ馳せながら誕生日オメ
そして俺の誕生日がもう直ぐ終わる
- 427 名前:NIPPERがお送りします(関西地方) [sage;saga] 投稿日:2011/05/12(木) 23:25:59.29 ID:0gqibnsq0
め「すべりこみおめでとうございます」
あや「ズサー! とお祝いで! おめでとうっ」
め「何をされているのですか。恥ずかしい」
あや「ちょ、ちょっとはしゃいだだけじゃない!」
め「普通にお祝いできないあや様の芸人根性は見上げたものがありますね。多少他人のフリが必要ですが」
あや「やめて! その哀れむような瞳をやめて!」
め「哀れむまでもありませんので。あや様への御褒美になってしまいますので」
あや「苦痛だから!? というかお祝いのムードじゃないよね、これ!」
め「あや様に他人を祝うほどの権利があるとでも?」
あや「え、えぇぇ……」
男「あっちはほっといて。改めておめでとうっす」
メ「お祝いに男子ちゃんが脱ぐとか脱がないとか掘られるとか」
男「全部ガセだからね?」
メ「いやよいやよも幕の内」
男「好きのうちだからな?」
メ「好きなんですね」
男「ハメられた!?」
メ「ハメていただくのは他の方にお任せしましょう」
男「意味が違う!!」
- 430 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/16(月) 00:39:59.20 ID:B8QGyP8AO
め「あや様。怖い話というものをご存知ですか」
あや「人並みには」
め「ではお聞かせ願えますか」
あや「えぇと、都市伝説の類なんすけどある部屋で」
め「あや様がリンカーンされた、と。なるほど、恐ろしい話ですね」
あや「聞いといて話の腰を折るどころか心を折りにきたよこの人!」
め「あや様は間違いなく調教済みだと思われまして」
あや「日常生活のどの辺からそう思うのか……」
め「あや様のバナナやアイスキャンデーの食べ方辺りですね」
あや「いいじゃん口が大きくないんだから?! ちびちびになるの!」
め「デフォルトで調教済み、と」
あや「そんなデフォルトあるかぁ?!」
め「しかしあや様。サービスシーンが無ければ捨てられてしまう世の中。その点で言えばあや様は時代の寵児ですね」
あや「そんな時代の乗り方いやだから! 普通に人気無くていいっすよ、そんな扱いなら」
め「またまた。下の口は正直ですよ。おっと、めいど、はしたない言葉を」
あや「はしたないっていうかだんだんめいどさんもキャラ崩壊してないっすか!」
め「あや様に調教されてしまいましたね。参りました」
あや「なんかいちいち卑猥な……」
め「まさか。あや様ではあるまいし」
あや「こっちが発した言葉に全く性的なニュアンスがないはずなのに!」
め「存在がエロスですから」
あや「それは他のエロ担当にお願いしてください!」
め「よろしくお願いします」
あや「こっちじゃなくて?!」
- 433 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/17(火) 01:19:02.62 ID:UCPYr04AO
め「あや様は時々ふらりとどちらへお出かけなのでしょうか」
あや「別に同棲してる訳でもないんだから自分の家でのんびりしたりしてるだろうなぁ、とか考えないんすか」
め「あや様が住まいを持たれる姿を想像しろというのも酷な話ではありませんか」
あや「何ら酷じゃないよ! その下方への想像力にびっくりだよ!」
め「実際問題、あや様をストーキングしお家を見つけてみよう大作戦は毎回失敗してますし。どう考えても家がないとしか」
あや「最近なんか背中に視線感じてたのはあんたかぁ?!」
め「違います。めいどがあや様のストーキングなど有り得ません。時間の無駄ですから」
あや「なんだろう。望んだ答えのはずなのに非常に癪に触るのは」
め「ですのでめいどが無駄にした時間を返してください」
あや「やっぱつけてたんじゃないっすか!?」
め「具体的にはお住まいの情報なり休みの過ごし方なり」
あや「何でそんな情報にこだわるんすか」
め「あや様のパーソナルデータすら把握出来ないなど屈辱の極みではありませんか」
あや「そんな扱いなんだ……まぁ休日の過ごし方くらいなら」
め「一体どのような悪逆非道の限りを尽くされているのか」
あや「まじめに聞く気がないならそれでいいっすけど」
め「なるほど。言えないような何かを……」
あや「言います言います言いますから! はぁ……普段は食材の買い物とか洋服みたりですよ」
め「服装が代わり映えされないのにですか」
あや「ウインドショッピングくらいするでしょ。後は家庭菜園だとか本読んだりっすかね」
め「……乙女過ぎて似合わないことこの上ありません。判決は嘘で有罪ですね」
あや「否定理由が私情丸出しな判決!?」
め「あや様はきっと安い男に引っかかり何度も涙を飲んでこられたか」
あや「嫌な想像力だけはさすがっすね」
め「もしくは人に言えないお仕事か」
あや「……。まぁた裏の仕事だとか薬に手を出してるとか言い出す前に言いますけどそんな事は」
め「……」
あや「な、何シリアスな顔してんすか。ないっすよ! そんな事する訳」
め「でしたら、良いのですが」
あや「当たり前ですよ。全く」
め「……」
- 434 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/05/17(火) 08:07:11.94 ID:i04GX5f4o
め「……人には言えない様な家庭菜園でしたか」
- 435 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/18(水) 00:08:54.59 ID:6LNSYjXAO
あや「誰が○麻栽培なんかしますか!?」
め「なるほど。また一つあや様の弱みを握ってしまいましたね」
あや「痛くもかゆくもない弱みだよ……」
め「では言いふらしてまいります」
あや「それでも人の評価って大事だから止めて、是非止めて!」
- 436 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/18(水) 00:26:38.23 ID:6LNSYjXAO
め「そろそろ職につくという事を真剣に考えないといけない時期になりつつありますね」
あや「至極真っ当な意見すね。どっかのお店に修行とか考えてたりっすか?」
め「……。この街から離れないのであればそれも悪くないのかもしれませんね」
あや「まだ待ちますか」
め「捨てられたとは告げられていませんので」
あや「ま、いいツテでもないかこっちでも聞いて回っときますよ」
め「あや様は卒業後は?」
あや「んー、まぁ適当に」
め「野垂れ死にか泡姫ですね」
あや「描くビジョンが絶望味溢れすぎてる!!」
め「ですがまぁ。あまりに哀れな事になるのも不憫で面白いのですが……めいどのところへ来られるのも一つですよ」
あや「あやや。まさかこんな奴を拾ってくださるんで?」
め「こんな珍妙な生物を手元から逃がすなど珍獣コレクターとして名が廃ります」
あや「初めて聞く肩書きなんすけど。ま、考えておきます。ありがとうございます」
め「いえいえ。この程度の嘘で満足して頂けるのであれば」
あや「嘘かよ!?」
め「当然ではないですか。私があや様と同棲など……」
『あや、様?』
め「む?」
あや「……」
宮「あや様。あや様ですよね」
め「お知り合いで?」
あや「いや、人違いでしょう。どこのどなたか存じませんが」
宮「あや様、宮です! 学生時代、お慕いしていた宮です!」
あや「めいどさん。行きましょう」
め「ですが」
宮「あや様! あや様!!」
あや「……」
すたすた
め「あ、あの。……すみません。失礼します」
宮「あや、様……」
- 437 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/05/18(水) 00:36:42.25 ID:6LNSYjXAO
め「あや様、あや様」
あや「何すか?」
め「本当にお知り合いではないのですか?」
あや「知らないっすよ。どこのご令嬢だか知んないっすけど、なんか今更ながら知り合いのふりしてご飯くらいたかれば良かったかなぁと後悔が」
め「よくご令嬢だとわかりますね」
あや「見たでしょ。場違いな服装にあの口調。後ろにでっかい車もありましたし、あれでご令嬢じゃないなら何かのドラマ撮影かテレビのドッキリっすよ」
め「本当にそうなのでしょうか」
あや「信じる信じないはめいどさんの自由っすよ。それよりそろそろめいどさんのうちですが」
め「いつの間に。……あや様、よろしければ今夜は」
あや「お誘いどうも。申し訳ないすけど私用がありますんで。すみません」
め「そう、ですか」
あや「んじゃ、この辺りで」
すたすた
め「……。釈然としませんね」
宮「……」
『さっきの子は?』
宮「友人です。皇様」
皇「その割にはどうにも友人と接するような態度ではなかったね」
宮「……」
皇「気を悪くしたならばすまない。それよりも今夜は久しぶりの会食なんだ。あまり沈んだ顔は良くないよ」
宮「はい」
皇「……まぁ、及第点だね。気になる事があるなら僕なりに調べておこうか?」
宮「ありがとうございます。ただ……いえ、気に留めていただくほどではありませんので」
皇「それならいいけれど。自分に言い聞かせられないのならば早めに吐き出すようにね」
宮「……はい」
宮(あや様……“学生時代から何ら変わらないあのお姿”……一体)
次へ 上へ 戻る