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妹「おい///……」
416 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:33:56.90 ID:m.HZVaUo
>>390の続き

〜旅館〜

兄「ただいま帰りました!」

「おお兄君おかえり!妹ちゃんも」

妹「はい……あの、他の皆は?」

「ああ皆お風呂に入ってるよ。妹ちゃんも行っておいで」

妹「なるほど……えっと……混浴じゃないですよね?」

「え?そうだろうけど……女の子達だけで行ったみたいだよ」

兄「おじさん、兄友は?」

「ああ、彼は今君たちの部屋で最終調整をしているみたいだね。
 
 君も晩御飯の前にある程度準備を整えておいてくれ」

兄「はい!」

妹「お兄ちゃん?……それって」

兄「ああ、今日の夜の為にな……準備があるんだ。お前は風呂入って来い。


  上がったら誰か俺と兄友に伝えにきてくれ、交代で俺達が入る」

妹「わ、わかった……じゃあお風呂入ってくる」

兄「おう!」

タタタタ

妹「…………(……真剣な表情だったな……何するんだろ)


418 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:36:37.60 ID:m.HZVaUo
兄「……おし、んじゃ俺も部屋で最終調整しておきますね!」

「ああ、あっそれと兄君! 嬉しい知らせがあるんだ!!」

兄「え? 何ですか?」

「私のこっちでのバンド仲間……とでも言うのかな?

彼らに今日の事を言ったら、参加してくれる事になったんだよ」

兄「マジっすか!」

「ああ……普段からドラムとかはあそこに置いてあるから

 彼らがくればかなりいい演奏が出来ると思う」

兄「それは嬉しいですね! おじさん……頑張りましょう!」

「ああ! というわけで晩御飯が終わったら最終練習に入るよ! いいね」

兄「はい!」

ジリリリリリリリ

「おっと電話だ……はいもしもし……はい。ご宿泊なさってますが……え?………」

兄「?」

チンッ

「……兄君……ユミちゃん……だったかな? 彼女の事なんだが」

兄「どうかしたんですか?」


419 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:38:29.46 ID:m.HZVaUo
〜風呂場〜

ガララ

妹「皆〜さっきおばさんに言われたんだけどご飯は8時になるって……」

妹友「え〜!? 帰っちゃうの? 明日?」

妹「!?」

ユミ「はい……私も帰りたくはないのですが…」

女「明日からキャンプなのになぁ」

娘「うーむ、こればっかりはねぇ」

妹「どうしたんですか?」

娘「おお妹ちゃん! 兄とはちゃんと話した?」

妹「べ、別に///……それよりユミちゃんがどうかしたんですか?」

女「ユミちゃん……明日帰っちゃうって…」

妹「え!? ほんとに? どうして……」

ユミ「もともと、実は両親に無理を言って来させてもらったんです。

明日のお昼の飛行機で帰り、明後日の弓道大会に出る予定…なんです」

妹友「で、でも……ねぇ」

娘「明日からキャンプの予定なんだけど……どうしても無理なの?」

ユミ「……はい。私も皆さんとキャンプしたかったんですが……」

妹「…………」


420 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:40:29.76 ID:m.HZVaUo
ユミ「私が毎年参加してきた大会なので……すいません」

妹「ユミちゃんが謝る事ないよ!」

妹友「そうだよ! 前から決まってた大会なら仕方ないし……ね?」

娘「うんうん♪ 今日ユミちゃん……海水浴楽しんでくれた?」

ユミ「はい……兄先輩達といれて…楽しかったです///」

娘「それが聞ければ今日だけでも一緒に遊べて良かったよ♪ また来年に期待だね!」

女「そうそう! 明日帰っちゃうとしても今日はまだ終わってないしね!」

妹友「残り時間を精一杯楽しんじゃお♪」

ユミ「あ………はい! よろしくお願いします……ふふっ」

妹「うん! 明日帰っちゃうのは寂しいけど……また帰ったら遊べるしね!

今日この後もお兄ちゃん達が何かするみたいだし……一緒に楽しもうユミちゃん!」

ユミ「はい!」

娘「あれ? 妹ちゃん兄達が何かするって知ってるの?」

妹友「何かって……」

女「……何?」

妹「え? ……あ(やばっ,これもしかして……言わない方が?)」


421 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:41:35.14 ID:m.HZVaUo
妹友「ふふーん……何を知っているのかな? 妹ちゃん♪」

妹「べ、別に何も知らないって! ホントに内容は知らないんだよ?」

女「ふーむ……さっさと白状しちゃいなさ〜い♪」

コショコショコショ

妹「わっわわ! や、やめ……あはははは」

妹友「おーしーえーてー♪」

ダキ!!

妹「ひゃ!?/// そ、それ以上はホントにまずいってええええ//////」

女「やっちゃええ♪」

妹友「えーい♪」

キャーキャー

ユミ「う、うわわ……娘さん……ど、どうしましょう…」

娘「うーん……昨日こんな事してたら兄達鼻から出血多量で死んでたかもね

……くくっ(それにしても兄の奴……ったくバレかけじゃない…何やってんだか……)」

ユミ「?」

妹「二人とも見てるだけじゃなくて助けてええええ/////////」



422 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:43:37.72 ID:m.HZVaUo
妹「はぁ……ひどい目にあった」

女「楽しかったぁ」

妹友「えへへっ」

ユミ「結局妹さんは兄先輩達が何をするかは知らないという事は分かりました」

妹「だから最初から言ってたでしょ!」

ユミ「まぁ……ふふっ、そうですね」

娘「おっし皆着替えたね!! んじゃえっと……兄達をお風呂入る様に言わなきゃね」

妹「あっそうでした!……じゃあ私行ってきます」

娘「あ!ちょっと待った♪……私が行ってくるから妹ちゃん達は部屋で寛いでて!…ね?」
 
妹「え? あ……娘さん?」

タタタタタ

妹「……行っちゃった」

女「何か兄さん達に用事でもあるんじゃない? 私たちはご飯まで寛がせてもらおう♪」

妹友「んじゃご飯までもう少し部屋でごろごろさせてもらいますか!」

ユミ「ふふっ 私もごろごろしたいです♪」

妹友「おお! ユミちゃん! じゃあ一緒にゴロゴロするかね♪」

アハハッ……ガヤガヤ

妹「……私が行こうと思ってたんだけど…………もう」


423 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:44:47.02 ID:m.HZVaUo
〜兄・兄友の部屋〜

ガララ

娘「おーい」

ジャガジャン♪

娘「わあ! ……やってるねぇ」

兄友「おわっ! 娘ちゃんか……よかった」

兄「うわっ! ……ノックぐらいしろって!!」

娘「どうせ聞こえなかったでしょ? お風呂、私たち出たから次兄達入って♪」

兄友「な!! ……き、昨日は一緒だったじゃねえかよ!! そりゃないぜ」

兄「バカやろw 昨日は奇跡的に何故かだなぁ」

娘「あら? 今日も一緒が良かったの?」

兄友「もち!」

ゴンッ

兄友「いってぇ!」

兄「お前は素直すぎるのが玉に傷だな……」

兄友「う、うそだってぇ……本気でそんな事言うわけねぇだろ?……ははっ!」

兄「おし、それでいい」

娘「兄の頼みだったら……一緒に入ってあげよっか♪」

兄友「マジで!? 兄! 頼め!!」

ゴンッ


424 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:47:16.31 ID:m.HZVaUo
兄友「あぎゃあ! わ、わかった俺達だけで入って来よう!!」

兄「んじゃ娘! 俺達入ってくるから……サンキュなw」

娘「というか……私が呼びに来なかったらあんたたちバレバレだったよ、妹ちゃんに」

兄「あ……た、確かに……重ね重ね悪いなw」

兄友「俺もう行くぜ? お前も早く来いよ!」

兄「おう! すぐ行く!!」

兄友「んじゃまた後でね〜娘ちゃん♪」

娘「は〜い♪」

タタタタ

娘「まぁお礼なんかいいけど……どうなの? 調子は」

兄「ああ……多分大丈夫だ。さっきおじさんの知り合いの方たちに聞かせてみたんだよ」

娘「ここに来たの?」

兄「ああ、結構上手いじゃないかって言われた、へへっ」

娘「それじゃあ……期待してあげようかな♪」

兄「ああ! 頑張るからな! 応援してくれよ(ニカッ)」

ポンポン

娘「え?/// ……あ、当たり前でしょ……手、どけてよ//」

兄「あ、ごめんごめん」

娘「…………もぅ///(なんなのよ……私ってば)」

兄「へ?」

娘「何でもないですよぉだ♪ それより……ユミちゃんがね」

兄「あー……知ってる。さっき電話があったんだ、彼女のご両親から」

娘「ふむ」


425 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:49:18.14 ID:m.HZVaUo
兄「だからユミちゃんには今日の最後に一人だけに何か奏るつもりw」

娘「ふーん……相変わらずだなぁ兄は」

兄「な、なんだよ……別にいいだろ?///

ユミちゃんはいい子だし明日のキャンプに参加出来ない分な……楽しんでもらわなきゃってな!」

娘「…………」

兄「ん? どした?」

娘「…………わ、私も……」

兄「?」

娘「……いてもいいかな? その時……」

兄「え? ユミちゃんとの時に?」

コク

兄「べ、別にまぁ……いいけど…あんまり大人数でもなぁ……」

娘「わ、私とユミちゃんだけってのは……どう?」

兄「……いいけど//」

娘「あはっ♪ 兄ありがとう!!」

ギュッ

兄「ちょ///」

娘「む、汗臭い」

兄「当たり前だろ///……ったく…じゃあ風呂行ってくる。お前も部屋で休憩してろ」

娘「はーい♪ ユミちゃんには私からこっそり伝えとくね!」

タタタタタ

娘「…………」

娘「…ごめんね妹ちゃん…………今日だけ…ね///」



426 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:50:53.65 ID:m.HZVaUo
〜夕食時〜

妹「うわぁ! ……すごい」

ユミ「豪華ですね」

妹友「懐石料理みたいだね♪」

女(………ふむ、確かに)

「今日はいっぱい遊んで疲れたでしょ? 皆さんたくさん食べてちょうだいね」

娘「ふふっ お母さんの得意料理のオンパレードだねw 美味しいと思うよ?」

ガララ

兄「それじゃあ頂くとするか!」

兄友「おっしゃぁ!!」

妹「!!……ま、待ってたんだからいきなり現れていきなり食べ始めようとするなよ!」

妹友「そうだそうだー」

兄「うおっ! ごめんごめんw」

兄友「それでは! 皆さん手を合わせて!!」

「ふふっ」

兄友「頂きます!!!」

頂きます

兄「おら! 急ぐぞ兄友!!」

ガブ……ムシャムシャガツガツ

兄友「お、おう! かっこめ!」

ガツガツムシャムシャ


427 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:52:48.51 ID:m.HZVaUo
ユミ「うわぁ……(すごい勢いです)」

妹友「ちょ、ちょっと! 兄友さん達? それは流石に行儀悪いよ」

女「うわぁ……あっという間に無くなってく」

妹「なんでそんなに急いで食べる必要があるんだ?」

娘「あははっ♪ まぁ色々あんのよねあんたたちは」

兄「そうそう! ……あっ! すみませんおばさん!

料理はめちゃくちゃ美味しいです!! な!」

兄友「もちろん! めちゃくちゃ美味に決まってんだろ!? で、でも…あの……」

「ふふっ分かってますよ。あの人から聞いています。このあとすぐに準備なんでしょ?」

妹「準備って……」

女「兄さんたち何するの?」

ユミ「?」

兄「お、おう! あのな! 今日この後10時からあるイベントやるからさ!!

それの最終調整をするんだよ!!」

兄友「そゆことそゆこと♪ だから皆は俺らを気にせずゆっくりと美味しいご飯を堪能してくれ!!」

妹友「今までそんな事言ってくれなかったけど?(ギロッ)」

兄友「ひぃ! ま、まぁお楽しみお楽しみって事で……ははっ」

妹友「もう……」


428 :999 ◆zbZ9V999Yk [sage] :2008/09/15(月) 23:55:06.40 ID:m.HZVaUo
娘「ふむ! それじゃあ私たちはゆっくりご飯を頂こぉ♪ 兄達?……期待してるね!」

兄「ごちそうさま! まかせとけ!! 行くぞ兄友!」

兄友「ご、ごっそさん!!……おっしゃ!」

「いってらっしゃい……楽しみにしてるわね、ふふっ」

兄「はい! それじゃあみんなまた後でな!! 時間がきたら娘に連れてきてもらってくれ!」

兄友「んじゃまた後で!」

ガララ…ダダダダ

妹「あ………もぅ」

妹友「兄さんとあんまり喋れなかった……残念」

妹「!?///」

妹友「でしょ?w」

妹「ち、違うってば! そんなんじゃない!」

女「妹ちゃん可愛いねェ♪」

妹「だからちーがーうー!///」

ユミ「まぁ後で何かあるそうですからそれまでの辛抱ですよ! 妹さん!」

妹「ユ、ユミちゃんまで……とにかく違うってば///」

ワイワイガヤガヤ

娘「……ユミちゃん♪」

ユミ「はい。なんですか?」

娘「実はね……後で行われる兄達のイベントについてなんだけど…(コソッ)」

ユミ「はぁ………」

妹「?」



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