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意地悪なメイド2
925 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/23(水) 01:33:34.63 ID:W//Nmpk0
こんばんわ中の人です。明日が天王山! ってぐらい一番やばい時なので今晩は続きが書けないので申し訳。
なのでここはイドのかわいさでお茶を濁すということで……
あと俺のコスは人に見せられるレベルじゃないってばww



イ「……」
男「何みてんだ?」
イ「くもです」
男「ほう」
イ「……」
男(何つーか、こいつといると癒されるなぁ」
イ「……蝶」
男「ん? そんな形の雲あるか?」

ふるふる。

イ「……食べられてます」
男「そっちの蜘蛛か!!」


926 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/23(水) 01:37:16.22 ID:W//Nmpk0
イ「……」

ガチャ

メ「はいはーい。失礼しますねー。いやぁすみません、物置みたいにさせてもらって」

ふるふる。

メ「まぁもとはと言えばここが物置だったんだから無問題ってやつですね。ぐへへ」

こくん。

メ「……」
イ「……?」
メ「あー、いや。何というか……ここで反発されないと居た堪れないというか何というか……」
イ「すみません」
メ「寧ろ謝らないで! っく、主様め……何という恐ろしい刺客を!」
イ「……?」
メ「ふ、ふふふ。これ以上絡むと間違いなく私の隠された良心がコンニチワしちゃうのでこれにてさらば!」

バタン!

イ「……?」


927 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/23(水) 01:45:00.77 ID:W//Nmpk0
ガチャ

男「おーい、イド、飯だぞー」
イ「……!」

ささっ

男「ん? 今何見てたんだ?」

ふるふる。

男「おいおい、隠さなくていいだろー。俺にも見せてくれよ」

ぷるぷるぷるぷる!

男「そんなに恥ずかしいものなのか……それじゃあ仕方ない」
イ「……ほっ」
男「と見せかけて!」

バッ!

イ「……!」
男「へっへー。まだまだ甘いな、イドも。こんなんじゃあ、この家の中で生きていけないぜ。さてさて何かなー」

ぴょんぴょん

男「ふふ、悔しかったら取ってみなー。お、ロケットか。中身は〜……」

かぱっ

男「……え? あ、え?」
イ「……」
男「あー、その。えっと」

か〜っ!

男「あ、ありがと」

ボンッ!

男「って、イド! お、おい! しっかりしろ! イド!!」
イ「……きゅう」



男「とにかく誤解だ、信じてくれ! 神に誓って何もしてない! いや、その、たぶん!」
メ「と言われても。主様、いったい何したんですか、弁明を聞いたあと警察に突き出しますから」
男「だからやましいことじゃないっての! って、電話を取るなぁぁあああ!!」
イ「すぅ、すぅ……男、さん……zzz」

きゅっ。


928 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/23(水) 22:05:56.51 ID:dQIA4L.0
和みますなぁ


929 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 03:56:28.49 ID:OSB6wC20
あらすじ

妹嬢さんに学校の良さをわからせようとした主様。
しかし実際に乗り込んだ学園は女学院! 右を見ても左を見ても女の子。
なのでもちろん私の計画によって男子ちゃんへと大変身を遂げた主様。
渋々ながらも学園に興味を持った妹嬢さんの学園見学を見守っていました。
しかし突然の尿意に襲われ女学院の中で男子トイレを探すという苦行を強いられる主様でしたが。
さてさて……?



男「くそ、マジで迷った。何なんだよこの学校、広すぎな上に複雑なんだよ……」
男「って、やべ! ここの生徒か!」
嬢A「ふふ、そんなことありませんわ」
嬢B「いえいえ、きっとそうに違いありません。……って、あら?」
男(く、こっちに興味もつなよー、普通にすれ違ってくれよー、頼むー!)
嬢A「あら?」
男「……!?」
嬢B「どうかされまして?」
嬢A[いえ、そちらの方、お見かけしない方ですので……」
嬢B「あら、本当ですわ。ですがほら、あのタイの色からして、きっと見学生ではありませんか?」
嬢A「まぁ、きっとそうですわ!」
男(ぐわああああああああ、完全にピンチじゃねぇかあああああああ!!)
嬢A「ごきげんよう。見学の方ですわよね?」
男「こくこく」
嬢B「ふふ、そんな緊張なさらないで。私たちは高等部の二年生です。あなたは今年の新入生の方にあたるのかしら?」
男「……こくこく」
嬢A「まぁ、でしたら私たちの妹になりますのね。うれしいですわ、こんな可愛らしい妹ができるなんて」
嬢B「あら、可愛らしいというよりも凛々しいという雰囲気ですわ。ほら、背だって高いですし……」
男(あ、当たり前だ! 俺は男だぞ! っつか、あんまり顔をよせないで! 化粧してるとはいえ、下手したらバレるー!)
嬢A「ところであなたはおひとりですか? 案内の人間がついていないようですが……」
男(っく、こういうときに声が出せないのが恨めしい! いっそ裏声で……いや、絶対バレる。筆談でごまかすしかないか)

さらさら……


930 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 03:57:21.91 ID:OSB6wC20
嬢A「あら? これは何ですか?」
嬢B「綺麗な字ですね。ええと、教員室の場所、ですか? そこで待ち合わせか何かを?」
男「こくこく!」
嬢A「でしたら私たちが案内して差し上げますわ」
男「!? ふるふるふる!!」
嬢B「そんな、遠慮なさらず」
男(いや、遠慮じゃなくてあんたらまで来たらトイレいけねぇんだって! 気持ちはありがたいけど!)
嬢B「さ、こちらへ……」
男「おろおろ」

『待ちなさい!』

嬢A「きゃっ……だ、誰です? いきなり大声……ぁ」
清嬢「あなたたち、もう部活動はとっくに始まってるのよ!」
男(誰だこの人? とりあえずジャージ着てるあたり何かのスポーツの人か)
嬢B「す、すみません、清嬢様! 私たち、お掃除の当番で……」
清嬢「私の目がおかしくないなら、あなたたちは掃除当番という感じじゃないけど?」
嬢A「今から向かおうとしてたんです。そうしましたら、たまたま見学生の子が困っていたようで……」
清嬢「見学生?」

じろり

男(うっ! なまじ整った顔してる人ににらまれると怖いなぁ……)
清嬢「それが部活と何の関係があるの?」
嬢B「関係、というほどのものはありませんが……」
清嬢「だったら来なさい。そこのあなたもここに来るのなら上回生の手を煩わせることのないように」
男「……こ、こくこく」
清嬢「じゃ、いくわよ!」
二人「「は、はい」」


スタスタ……

男「ふぃー……ま、結果的には助けられたわけだが、あまりいい気分でもないな」
男「って、しまった!? 結局教員室の場所きいてねぇぞ!!」!!」


931 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 03:57:44.45 ID:OSB6wC20
嬢「遅い、ですね」
妹嬢「確かに。少々はしゃぎすぎて、にいさ……こほん。彼女のことを失念していました」
メ「でもま、大丈夫でしょう。主さ……げふん。男子ちゃんなら何事もなかったように出てきますよ」
嬢「そうでしょうか」
メ「だーいじょうぶですって」
メ(どうせ女の子に囲まれるのが嫌で隠れてるんですよ」
妹嬢(ありえますね。……まぁいいでしょう。本当に興味が湧いてますので、もう少し見回ってから探します)
メ「じゃ、次の場所お願いします」
嬢「わかりました。……そうですね。だいたいの教室は見回りましたので体育館を見学しましょう」
メ「おお! 青春のすくつですね!」
嬢「す、くつ?」
妹嬢「巣窟かしら。まぁあまり良い言い方ではありませんね」
嬢「ふふ、もう、メイドさんったら……そんな間違い中等部の子だってしませんよ?」
メ「な、何というマジレス空間、助けて主様!?」




男「助けてー! 誰かー! って大声で叫べないこの屈辱……男子トイレはどこだああああああああああ!!」





ギィィ……
ワイワイ、ガヤガヤ!

妹嬢「すごい活気ですね」
嬢「はい。今は確かバスケットボール部の方々が練習されているはずですよ」
メ「へぇ、何かお嬢様学校にしてはずいぶんと激しいスポーツをやってますね」
嬢「そうですね。でも、うちの学校のバスケットボール部は強いんですよ?」
妹嬢「そうね、とても練度の高い練習に選手たちの素養も素晴らしいです」
嬢「あら? お分かりになるのですか?」
妹嬢「そう、ですね。人体の構造やこのスポーツの形式から考えられる最適な運動を自分なりに考えただけですが」
嬢「は、はぁ」
メ「素人がいきなりそんなこと言ったら向こうからすれば何だお前らって感じでしょうけど」
妹嬢「そういうものなのですか?」
メ「みたいですよ。ほら」


932 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 03:58:25.84 ID:OSB6wC20
清嬢「……」

メ「めっちゃガンとばされてますよ」
妹嬢「がん?」
メ「あー、まぁ敵意のある視線ってことで」
妹嬢「そうなんですか。ですが私の勝手な考えなので気にしないでもらえれば良いかと」
メ「あくまで冷静な態度。それが逆に相手がヒートアップする原因になったりとか」
清嬢「おい! 嬢、何だそいつら!」
嬢「あ、ええと、この子たちは見学生さんたちで……」
清嬢「んなもんは見ればわかる! なぜ練習中にここに連れてきたんだっていってんだよ!」
嬢「それは、実際に活動している様子を見てもらわないと見学にならないですし……」
清嬢「そんなの知ったことか! こっちはいい迷惑だっての! 練習の邪魔だよ!」
嬢「ご、ごめんなさい」
メ「む……。お言葉っすけど、別に今部員さんたちは普通に練習されてるじゃないっすか」
清嬢「こんなのは本来の練習から比べれば程遠い! お前たちが邪魔で集中できないんだよ!」
妹嬢「そうですか、われわれ程度の部外者がいるだけで精神を乱されてしまうとおっしゃるんですね?」
清嬢「なっ……! お、お前らぁ!」
メ「ヒュー、いうじゃないっすか」
妹嬢「ここまで親身になってくださった嬢さんに対する態度が、私にとって気に食わないので」
嬢「そんな、私は全然気にしないですから、お二人とも、抑えてください」
妹嬢「ええ、私は構いません。どうやら強いと思ったのは気のせいでしたのでこれ以上見る価値はありませんし」
清嬢「んだと! てめぇ、素人だろ!」
妹嬢「ええ」
清嬢「それがさっきから言いたい放題……てめぇにバスケの何がわかるんだ!」
メ「全然わかんないっすけど、そうですね。今の私たちでも簡単に勝てるんじゃないかと思えてきました」
妹嬢「でしょう?」
清嬢「て、てめぇら! 勝負だ! 勝負しろ!!」
嬢「だ、ダメですよ! そんな争いごとのようなことは……」
妹嬢「いいじゃないですか。ちょっとしたレクリエーションだと思えば」
メ「面白そうなんで便乗しますね」
清嬢「ふん。2人がやるってんならフリースローってわけにもいかねぇな。よし、嬢」
嬢「は、はい」
清嬢「お前そっちのチームに入れ。私らも三人組を作って、3on3だ」
嬢「ふぇぇ!? わ、私ボールを触ったことすらないんですよ!」
清嬢「知るか。もとはと言えばお前がここにこいつらを連れてきたのが原因だろ、責任をとれ!」
嬢「そんなことを言われても……」
妹嬢「大丈夫です。勝てますよ」
メ「そそ、私ら無敵ングですから」
嬢「ですが……」
清嬢「んじゃ、ルールを説明する。まずは……」


933 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 03:58:45.95 ID:OSB6wC20
男「はぁ、はぁ……げ、玄界灘に沈められそう、もとい限界だな」
男「というかよくここまで保ったと思う。うん、だからもうゴールしてもいいよな」

ドーン! 『女子トイレ』

男「……ごくり。姉さん、ごめんなさい、俺はどうやらもう戻れない道を行こうとしているようです」

ワー! ワー!

男「って、何だ? 体育館のほうが騒がし……そ、そうだ!!!」
男「体育館ってでかい設備なら男子トイレもあるはず!!」
男「よし! まだいける、俺はまだ男を捨てないでいられるぞおおおおおおおおおお!!」










清嬢「っは! いっちょまえに吠えた割にはふがいないねぇ」
嬢A&B「……」
妹嬢「……っく」
嬢「す、すみません」
メ「いやー、見事にバレてますね、私たちが戦力外なの」
妹嬢「最初に私が動きすぎたのがまずかったですね、徹底マークされています」
メ「さすがの妹様でもほぼ三人に張り付かれたままじゃ身動きできないっすもんね」
嬢「私が下手なばっかりに……」
メ「だいじょぶです、私も戦力外なんで。というか私らにボールきた瞬間奪われてるような」
妹嬢「あなたはそれ以前にルールを守らなさすぎます!」
メ「えー、だって歩数とか制限されるとか無茶っすよ」
妹嬢「それでも何とかするのがスポーツです!」
清嬢「ほらほら、言い合ってる場合か? 点差はかなりまずいんじゃないのか? 時間だってもうそんなにないぜ?」
妹嬢「く……」

ピッ! キュ、キュキュ!
バッ! ダッダッダ。キュ、シュ!

ズパーン!

「「きゃー! 清嬢様ー!!」」

メ「その上、容姿淡麗でスポーツ万能なあちらさんには固定ファンが大量、と。アウェイ感MAXでやる気ゼロなんですが」
妹嬢「それでも、何とかしましょう。このまま負けるなんて、私のプライドが許しません」
嬢「ど、どうしてそこまで……」
妹嬢「あなたのような心やさしい先輩にあんな言葉を吐くなんて、私、許せませんから」
嬢「あ……い、今先輩って……」
清嬢「ほら、次のゲームいくよ!」
メ「お二人とも、マジでやばいっすよ! これ以上点差が開くと……」


934 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 03:59:05.67 ID:OSB6wC20

バタァァン!!


「「!!?」」

男「はぁ、はぁ……間に合ったな」
清嬢「お前はさっきの!?」
メ「あ、主様! そうだった! この人がいたんだった!!」
妹嬢「なるほど、おいしいところを持っていくんですね。さすが兄さ……」
男「あ、あった!! うおおおおおお!!」

ダダダダ……! バタン!

「「「!!??」」」

嬢「え?! あ、あの、今彼女、男子トイレのほうに……」
妹嬢「え、あ、ええと……とりあえずゲームを続けてください!! 早く!!」
清嬢「お、おう? じゃあいくぜ?」

ピッ!!




バタン

男「ふー、危なかったぁ。ん? あれ、何であいつらバスケなんてやってんだ?」






メ「という訳なんです」
男「なんつぅややこしい事態に……」
妹嬢「とりあえず嬢さんには休んでいてもらうよう言っておきました。しばらくあちらで休むそうです」
メ「しかし主様のトイレットタイムを誤魔化すために強引にゲームを進めたせいで点差がさらに開いたじゃないっすか」
男「俺のせいか!?」
妹嬢「過ぎたことは仕方ありません。それより兄さん、バスケットボールのご経験は?」
男「あー、まぁ何度かは」
妹嬢「十分です。……ここから巻き返しますよ。いいですか?」
男「よくわからんが、やるからには勝つぞ」
メ「いよっし、主様の邪魔するぞおおお!」
男「おー! って何でだよ!?」


935 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:00:13.70 ID:OSB6wC20
清嬢「ふん、強力な助っ人なんつーからどんなのかと思えば、こんなのかよ」
男(悪かったな、こんなので)
嬢A「あ、あのこ……」
嬢B「そっか。そうだよね。同じ見学生さんなんだよね。……何だかより申し訳ないよ」
清嬢「まぁいい。このままもっといたぶってやるよ」
男(いいから始めやがれっての)
審判「では……」

ピッ!

清嬢(ふん、早速ボールはいただ……)

キュ! ダムダムダム!
キュキュ!!

嬢A「え?」
嬢B「あ……」

タタッ!!
ガコンッッ!!!!


男「……っと」


すたっ。


シィィ………ン。

男「……あれ? おれ何か反則した?」

「「「きゃああああああああああああああ!!」」」

野次馬A「み、見ました? 今の動き!」
野次馬B「すごいですわ! 清嬢様だってあんなことされていませんでしたわ!」
野次馬C「まるで草原を駆ける一陣の雷のようでした! 素敵ですわ!」

「「きゃー! きゃー!」」


男「な、なぁ。よくわからんが得点なんだよな?」
メ「ええ。女の子のハートをがっちりでしたよ、“男子ちゃん”?」
男「何故そこを強調する!?」
妹嬢「これで“男子ちゃん”が敵にとってマークすべき対象となったはずです。存分に暴れてください」
男「だから何でそれで呼ぶよ!? つか二人とも何を怒って……」
二人「「静かにしてください。はじまります」」
男「は、はい」

バス! ガコンッ!
キュキュ……! スパァン!


936 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:00:32.68 ID:OSB6wC20
清嬢「はぁ、はぁ……何なんだ、こいつら」
嬢A「清嬢さん、どちらも抑えるなんて無理です!」
嬢B「どちらか片方を三人がかりでやっとなんですよ!? それを二人もなんて……」
清嬢「いいから動け! 少しでも動きを止めればいいんだ! 点差はある、埋められなきゃ……!」

ガコンッッ!!

清嬢「……く」



嬢「すごい、です。あの人たちは一体……」
?「知らなかったのか?」
嬢「え、あ、あなたは……!」



ピピー!!

男「うし!」
妹嬢「当然ですね」
メ「いやー、居ただけでした」
清嬢「ば、馬鹿な、そんな……」
妹嬢「さて。これで私たちがここを見学しても文句は言わせませんからね?」
清嬢「……く」

男「何だあいつら? 何か約束でもしてたの……」
嬢A「ねぇあなた!」

びくぅ!

嬢A「バスケットを長い間なされていたんですか?」
男「ふるふるふる」
嬢B「では何か別でスポーツを?」
男「ふるふるふる」
嬢A「そんな! うちのゴールは男性でないと届かないとされているのに、あっさりダンクシュートを決めたじゃありませんか!」
嬢B「それがバスケット未経験で、さらに他のスポーツの経験がないなんて嘘です!」
男(あー、しまった。はしゃぎすぎたか?)
嬢A「……。まぁいいです、それは瑣末なこと。もっと大事なことは、あなたがこれからこの部に入るべきだということです!」
男(げ!?)
嬢B「そうです! あなたはここで鍛えていけばきっと将来の女子バスケット界を支える重要な人材になるはずです!」
男「ふるふるふる」
嬢A&B「「さぁ! 恥ずかしがらずに!!」」
男(ひいいいい!?)


937 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:00:49.37 ID:OSB6wC20
嬢「あの、おめでとうございますっ」
妹嬢「あ、どうも……。ごめんなさい、私が感情的になったばかりに迷惑をおかけして」
嬢「いえ、楽しかったので。それより、その……」
妹嬢「何か?」
父「何か? じゃねぇよ」

ぽかっ

妹嬢「あぅ!?」
父「たまたま視察にきた学園でやけに威勢のいい見学生がいるって聞いてきてみりゃ……何だこの騒ぎは」
妹嬢「お、お父様!?」
男(何!? だ、ダメだ! やつにだけはこの姿は……!)
父「おーい、どこいくんだ? “男子ちゃん”? くくく」
男(ぎゃああああああああああああああああああ!!)
妹嬢「その、これは、実は……」
父「俺ぁ言ったよな? お前は学校なんていうくだらねぇもんに行く必要はない、と」
妹嬢「……っ」
嬢「そ、そんな!?」
父「で、おれの言いつけは守らずにこの馬鹿に付きまとって、更には学園に勝手に入ろうってか」
メ「な、何だか雲行きが怪しく」
父「大人なめてんじゃねーぞ」
妹嬢「しかし! 私はここに通いたいです!」
父「通ってどうする。自分の力を他人にアピールでもするか? 圧倒的なスペックをよ」
妹嬢「別にそんなものは必要ありません! ただ学生生活というものを送ってみたいと……」
父「はぁ。またあの馬鹿がいらねぇことを吹き込みやがったなぁ」
妹嬢「な!? 兄さんは馬鹿ではありません!」
父「はいはい、っと。……まぁいいや。条件次第では入園を許可してやるよ、出資者な俺の権限でな」
妹嬢「条件、とは?」
父「あと三年以内に三大財閥のうち二つは操作できるようにしておけ」
妹嬢「そ、そんな」
父「まぁちょうどいいじゃねぇか。お前がここを卒業するまでにやってくれりゃいいんだ。できるよな?」
メ「何言ってらっしゃるかよくわかんないんですが、そんなやばいことなんですか?」
男(あいつは三年いないに日本経済の4割近くを掌握しておけ、っていってんだよ)
メ「んなむちゃくちゃな」
男(そう、無茶苦茶だ。できっこない。……あいつ以外なら)
妹嬢「やります。やらせてください」
父「いいんだな?」
妹嬢「はい」
父「……いいだろう。好きにしろ」

ぎぃぃ……

理事長「ああ!? こんなところにおられたのですかな? さぁさ、こちらへ!」
父「おう。……ま、せいぜいがんばれよ」
妹嬢「……」


938 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:01:07.73 ID:OSB6wC20
嬢「な、何だか大変なことになってしまいましたね」
妹嬢「ええ」
嬢「正直、私には何がなんだか……」
妹嬢「くす。ひとつだけはっきりしていることがありますよ」
嬢「え?」
妹嬢「これから時々しか出られないでしょうが……よろしくお願いしますね、先輩」
嬢「あ……はいっ」







嬢A「あの子、どこかしら。正式に入学されたら絶対に引き入れないと!」
嬢B「ええ、間違いなく即戦力。毎年国体を逃している我々の強い味方に……」
清嬢「おい」
二人「「!?」」
清嬢「私は今、いろいろ考えなきゃいけないこととか、ある」
嬢A「は、はい」
清嬢「だがそれ以上に決めたことがある」
嬢B「何ですか?」
清嬢「強くなるぞ。あんなど素人どもに好き勝手させないぐらいにはな。じゃなきゃ、大会なんてかてねぇ」
二人「「……」」
清嬢「今まで以上に厳しくする。それでもいいか?」
嬢A「いいも何も……」
嬢B「当然です。私たちだって悔しいですから」
清嬢「そっか。……なぁ、お前ら」
嬢A&B「……?」
清嬢「これが学園の中では最初で最後だから、よく聞いておけ」



「ごめんな。でも、私にはこれしかないから」


939 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:01:22.00 ID:OSB6wC20
男「ひぃ、ひぃ。何なんだよあの女の子集団は」
メ「男子ちゃん親衛隊とかだったりして」
男「んな怖いもん作られてたまるか! それに俺には俺の学園生活があるんだよ!」
メ「都会の喧噪に疲れたときはここに来ましょう」
男「癒しスポットになりえないっての、俺は!」
メ「知ったこっちゃないです」
男「んが! そんなに来たきゃ自分一人で来ればいいだろ!」
メ「それじゃつまんないっすよ。いじる男子ちゃんがいてこその私の生活なんですから」
男「何てお前の生活ローテーションに俺が組み込まれ……」

「いましたわ!」
「あそこよ!」

男「くそ、逃げるぞ!」
メ「あいあい。ふふふ」
男「何がおかしいんだよ!」
メ「いやほら、何かこういうのも悪くないな、と」
男「……だろ?」
メ「はい。何か私も時々なら学校きたくなりそうです」
男「そういうとこなんだよ。っと、ほら! 飛ぶぞ、つかまれ!」
メ「はいっ!」













数日後

男「はは、ははは」
メ「おー、ついに私も学生NEETデビューですね!」
妹嬢「出席は気にしないでかまわないそうなので、時々顔は見せてあげてくださいね」
男「冗談だよな?」
妹嬢「何が冗談の要素があるかわかりません。では『生徒証と制服』などは置いていきますので」
男「う、うわあああああああああああああああああ!!」


メイド、妹嬢、男子ちゃん。
無事、女学院に登録、

完 了 !!


940 :パー速民がお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:08:46.53 ID:JCmMxp6o
乙!

ふたなりネタを返す余裕もなかったぜ


941 :パー速民がお送りします [] :2008/07/24(木) 08:18:05.03 ID:IU5YFcAO
親父めちゃくちゃだろwwwwww



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