■戻る■ 下へ
妹「兄さん、もう寝ませんか?」
- 1 :VIPがお送りします []
:2008/08/07(木) 05:02:03.77 ID:mF7s3SUC0
兄「ん?一緒に寝てほしいのか?」
妹「そういう意味じゃないです」
兄「じゃあなんだ?」
妹「昼夜逆転は健康に悪いので」
兄「俺はいたって健康だぞ?」
妹「10年後にはボロボロです」
兄「おまえは預言者か……」
妹「そこまでして何やってるんです?」
兄「知りたいか?」
妹「少しは……」
兄「妹スレで釣りを実行中」
妹「……この時間に何が釣れるんですか」
兄「それを今試しているところだ」
- 3 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 05:09:52.76 ID:mF7s3SUC0
妹「予想どおりですね」
兄「スレタイが悪かったか……」
妹「それもありますけど」
兄「もう寝るか」
妹「賢明です」
- 4 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 05:25:09.77 ID:mF7s3SUC0
兄「おっと、その前に」
妹「何です?」
兄「次に仮に来た奴のために腹筋スレにしておこう」
妹「……どうせ誰もやりませんよ」
兄「『IDの数だけ腹筋しろ』っと……」
妹「書き込みすらされないと思いますよ?」
兄「やってみなけりゃわからんぞ?」
妹「それよりさっさと寝ましょう」
兄「一緒に寝たいんだったか?」
妹「お断りします」
IDの数だけ腹筋しろ
- 5 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 05:30:36.14 ID:G5K9Lf3O0
えー?
- 7 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 05:58:57.69 ID:mF7s3SUC0
兄「それでも書き込みはされたな」
妹「寝る気ないですね」
兄「ほっといてくれて全然かまわんぞ?」
妹「そういうわけにはいきません」
兄「なんで?」
妹「健康に悪いので」
兄「本当にそれだけ?」
妹「そ、そうですけど?」
- 8 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 05:59:40.42 ID:mF7s3SUC0
兄「それはそうと、スレが寂しいな」
妹「朝ですしひねりがないですからね」
兄「誰か他の話書いてくれないかなー」
妹「ないと思います」
兄「『腹筋したくなかったら他の話書け』っと」
妹「期待薄ですね」
IDの数だけ腹筋しろ
腹筋したくなかったら他の話書け
- 9 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 06:09:04.24 ID:qqyr/V7g0
残念俺は腹筋しにきたんだ
- 10 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 06:12:30.01 ID:p7WlOV0S0
俺以外にちゃんと腹筋してりヤツいるのか
- 11 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 06:19:10.15 ID:mF7s3SUC0
兄「絶望したっ、こんな朝っぱらから腹筋しようとする奴がいたなんてっ!」
妹「もう諦めたらどうですか?」
兄「乗っ取ってくれても全然いいのに……」
妹「兄さんの立てたスレってことごとく伸びないですよね」
兄「言わないでくれ……」
- 12 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 06:23:32.45 ID:x4Tn1qVmO
むしろ乗っ取られたいのでは>>1?
さて、何回だ?
- 13 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 06:31:55.40 ID:qqyr/V7g0
なんとなく エビフライの人に似てる気がしないでもない
- 14 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 06:32:59.19 ID:mF7s3SUC0
兄「わかった、俺は寝る」
妹「ちなみに乗っ取られたかったんですか?」
兄「伸び悩んでそう思った」
妹「そうですか」
兄「半年ROMるか」
妹「嘘ですね」
兄「そうだ」
- 16 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 07:11:43.63 ID:4ukDrTlf0
妹?「ね〜お兄ちゃん、キャラ設定くらいしか出来てないのに書き込んじゃっていいの?」
兄「間違いなくgdgdになるな」
兄「でもまぁ、放置されたスレだしさ」
妹?「tりあえず、このままレスがつかなかったら落とそっか〜」
兄「そうだな、>>1がもう寝てたらなんか空しいしな」
- 17 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 07:22:50.64 ID:mF7s3SUC0
>>16
ご自由にどうぞ
- 18 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 07:32:09.55 ID:qqyr/V7g0
何か始まると聞いて
- 19 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 07:46:51.20 ID:zy7dss2RO
よし、ちょうどいい 腹筋がしたかったところだ
- 20 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 07:48:41.83 ID:m4NdDDy3O
さて腹筋するか
- 21 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:09:24.55 ID:zy7dss2RO
妹「兄さん、もう寝ませんか?」
ガチャリ
妹はそう言って、俺に銃口を向けた。
兄「妹・・・一体どうして、こんなことに」
妹「さよならです。兄さん」
パァン!
- 22 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:14:20.69 ID:zy7dss2RO
兄「がっ・・・!」
妹「アハッ、寸前で避けましたか」
手を激しく痛む腹部にあてがうと、おびただしい量の血が溢れ出していた。
妹「可哀想な兄さん。今、楽にしてあげます」
兄「妹、やめろ、やめてくれ。何故こんなことをするんだ」
妹「何故? ・・・ふふ、アハハ、兄さんに話す義理はありませんよ」
妹「それじゃあ今度こそ、さよなら兄さん」
兄「うおおぉぉぉッ!!!!」
- 24 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:19:36.35 ID:zy7dss2RO
俺は残った力を振り絞って、窓を突き破り、外へ転げ出た。
兄「ハァ、ハァ・・・」
乱れる呼吸を必死で整え、逃げることを最優先に行動した。
妹「兄さん、この後に及んでまだ悪足掻きですか?」
悪魔の囁きのような妹の声が窓の向こうから聞こえてくる。
兄(庭陰に行けば・・・)
そっと庭陰に身を潜め、妹の様子を伺う。
- 25 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:25:26.15 ID:zy7dss2RO
妹は窓枠を飛び越えると、俺の姿を探し始めた。
妹「どこへ行ってしまわれたんですか兄さん? そのままではいずれ死んでしまうというのに。
今、私が兄さんを殺せば、兄さんは苦しまずに死ねるんですよ?」
兄(はっ、冗談。誰が死ぬもんか)
妹「ほら、隠れてないで出てきて下さい」
兄「そうかい、それじゃあ――」
俺は痛む腹を無視して、一世一代の賭けに出た。
兄「出てきてやるよ!」
俺は庭陰から勢い良く飛び出すと、そのまま妹の頬に握り固めた右拳を打ち出した。
- 26 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 08:26:45.55 ID:wvdesfCY0
なんだなんだ!?
- 27 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 08:27:29.27 ID:4ukDrTlf0
妹?「お兄ちゃん!>>1さんが試験を受けに行くらしいです!」
兄「なんの試験かは知らんが、試験とはどんなものでも憂鬱なものだ」
兄「それはいいとしてだな、いいか、お前は妹じゃなくて弟だ。」
弟?「いやですよ〜お兄ちゃん、生物学的には男の娘でも、ボクはお兄ちゃんの妹なんだよ♪」
兄「おいちょっと待て、今「男の子」のニュアンスおかしくなかったか?」
弟?「気のせい気のせい♪それよりほら、>>1さんを応援しないと!」
兄「お前は話を逸らすのが下手だな、ま、いいか。・・・・・いいのか?」
- 28 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:32:41.82 ID:zy7dss2RO
兄「くたばれ!」
ところが、妹の姿が唐突に消え去った。
兄(!?)
それが消えたのではなく、下に屈み、アッパーカットを繰り出そうとしていたのだということに気付いたのは、皮肉にも既に殴られた後だった。
兄「がはっ・・・」
妹「だから無駄な足掻きは止せと・・・」
地に倒れ伏した俺の、腹部に空いた赤黒い穴を、妹は執拗に踏みにじった。
兄「ぐああっ!」
妹「――言ったんです」
俺は為すすべもなく、ただ妹の与える苦痛に耐えるのみ。
妹「嗚呼、兄さん、兄さん、殺したい程愛してます」
いたく感情に欠けた表情でそう告げると、妹は銃を構え、引金に指を掛けた。
パァン。
- 30 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:41:38.24 ID:zy7dss2RO
――ところが、銃声は妹の銃ではなく、その横方から轟いた。
?「『兄さん!』」
恐怖でつむった目を恐る恐る開けると、そこには銃を構えたまま虚ろな目で静止する妹と、
その横に、妹に銃を構え、その銃口から硝煙を立ち昇らせる――もう一人の妹がいた。
妹2「兄さん、急いで逃げて下さい」
兄「どういうことだ!? お前は、妹は? 何がどうなって――」
妹2「いいから早く! 急いで!」
すると、眼前で静止していた妹が、ギチギチとした動作で口や目をしきりに動かし始めた。
- 31 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 08:42:26.90 ID:wvdesfCY0
超展開
- 32 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:44:03.92 ID:mF7s3SUC0
ものすごく続き読みたいのに……
ID:zy7dss2RO頑張ってくれ
- 33 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:45:38.37 ID:zy7dss2RO
兄「妹・・・?」
妹「に にいざ にいざにいにざん、にいざんにいざににい゛い゛」
眼前の妹は痙攣を起こし、口から血の混じった唾液を垂れ流す。
妹2「兄さん!」
俺は後から現れた妹に手を牽かれて、その場から逃げていった。
- 34 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:45:45.72 ID:pGsfqBgT0
未来から来たというストーリーか?
- 35 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:51:46.81 ID:zy7dss2RO
妹2「ふぅ・・・ここまでくれば、ひとまず大丈夫でしょう」
数分後、俺と妹は近くにある高台の公園へとやって来ていた。
妹2「兄さん、大丈夫ですか?」
兄「いや、あんまり大丈夫じゃ・・・ないな」
腹部からは、先程からの連続した激しい運動によって、おびただしい量の出血をしていた。
既に、まともな直立も出来ない。
兄「それより、あいつは一体誰だ? 本当に妹なのか? それにお前は? 妹か?」
妹2「兄さん、落ち着いて聞いて下さい。いいですか?」
兄「あ、あぁ・・・」
- 36 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 08:57:38.01 ID:zy7dss2RO
妹2「まず、私は正真正銘、兄さんの妹です。そしてさっきの奴は、私の皮を被った、殺人鬼です」
兄「な・・・」
妹「馬鹿げてるとお思いですか? ですが、これは真実です。
信じる信じないの如何は兄さん次第ですが、信じず迂濶な行動をとれば兄さん、今度こそ死んでしまいますよ?」
――そうは言ってもまったく、空想も甚だしいような話だ。
妹「正確に言えば、あいつは人でもありません。
ある研究所から脱走した、日本の最高機密の生物兵器です」
- 38 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:03:42.23 ID:F2pfC6wiO
またお前か
- 39 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:07:31.20 ID:zy7dss2RO
兄「生物・・・兵器・・・?」
妹「はい。擬態型暗殺生物兵器、シーカーです」
――はッ、
兄「ハハハハハッ、ワロス!」
妹「兄さん――?」
兄「うるせぇよ」
俺は妹と名乗る少女の胸ぐらを掴むと、淡々と告げた。
兄「俺はその話、丸々疑ってるわけじゃないが、丸々信じたわけでもない。
俺は殺されたくないからお前の言うことに従うが、別にお前を妹と信じたわけじゃない。そこ、計り違えるなよ」
妹「そんな、兄さん・・・」
兄「五月蝿い。お前が妹だと示せるような確証がない間は、俺を気安く兄さんと呼ぶな。分かったな」
妹「・・・はい。ごめんなさい」
- 40 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 09:13:29.93 ID:2EusAHG2O
またおm………いや、なんかふいんき(ry)やら文体が違う気が
- 41 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:15:34.00 ID:EdUDraBn0
絵も描ける人だっけか
- 42 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:18:23.35 ID:zy7dss2RO
いや、俺はこれが初めてなんだぜ
- 43 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 09:19:23.62 ID:wvdesfCY0
すごく期待してるんだが。
- 47 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:23:27.76 ID:zy7dss2RO
兄「――いや、悪かった。少し言い過ぎたかもしれん」
妹「・・・いえ、お気になさらず。それよりも長居は危険です。傷の応急処置をしたら、すぐに移動しましょう」
そう言うと、妹はポケットから裁縫キットのようなものを取り出すと、中からピンセットと注射器のようなものを取り出した。
- 48 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:28:44.26 ID:zy7dss2RO
妹は注射器に素早く薬品のようなものを取り付けた。
妹「少し痛むかも知れませんが、我慢して下さい」
そして、注射器の針を傷口の近くに突き刺した。
兄「――っ」
妹は素早く薬品を注入すると、注射器を手早く片付ける。
妹「モルヒネです。これで痛みは緩和されるかと」
妹はピンセットを構えると、俺の横腹に空いた赤黒い穴を見た。
妹「幸い、傷口は浅いようですので、摘出も比較的容易でしょう」
兄「お、おいちょっと待てよ、摘出ってまさか、ここでか!?」
- 49 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:38:09.93 ID:zy7dss2RO
妹「今ここで弾を取り出すのと、出血と鉛の毒で死んでしまうのと、どっちにしますか?」
兄「・・・」
是非もない。俺は妹(と名乗る者)にこの場は判断を委ねることにした。
妹は口元を固く結んで、ピンセットを慎重に傷口に挿入すると、俺の中をまさぐり始めた。
モルヒネのお陰か、痛みのようなものは感じない。
- 50 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:48:19.17 ID:zy7dss2RO
妹「・・・! 見つけました」
妹はぐりぐりと傷口の回りを回しながら、弾丸を摘出した。
カランと、地面に凹んだ弾丸が転がり落ちる。
妹「ふぅ・・・」
妹は安堵のため息をつくと、胸ポケットからシガレットケースを取り出し、煙草を一本くわえ取った。
兄「・・・俺の妹は煙草を吸わない」
妹「兄さんの前では確かに、吸ってませんでしたね」
妹は煙草の先に火を付けると、静かに紫煙をくゆらせた。
- 51 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:49:29.32 ID:zy7dss2RO
兄「・・・おい、そんなにゆっくりしてていいのか?」
妹「兄さん、ちょっと傷口を見せて下さい」
兄「こうか?」
ジュッ
その瞬間、妹は俺の傷口に、火の付いた煙草の先を押し付けた。
兄「なっ――!」
妹「止血と消毒です。我慢を」
痛みはなかったが、非常に驚く。
兄「お前・・・」
妹「さあ、行きましょうか」
- 52 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 09:51:20.11 ID:9y5S8lVQ0
タバコの火で消毒とかありえんの?
- 53 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 09:53:56.63 ID:zy7dss2RO
妹は煙草を投げ捨てると、そそくさと立ち上がった。
兄「おい、」
妹「早くして下さい」
――なんだか、反応がやけに冷たい気がする。
兄「くそ、まあいいか」
俺と妹は立ち上がると、公園を後にした。
シーカー「兄さん・・・兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん、アハッ、アハハハハッ!!」
- 54 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 09:55:51.06 ID:nj8T/92w0
病んでてクール
- 55 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:09:07.45 ID:zy7dss2RO
>>52つデスペラード
妹「いいですか、シーカーは人に擬態します」
人通りのない路地裏。
俺と妹は、周囲を警戒しながら慎重に歩みを進めていた。
兄「擬態だと?」
妹「元々が市街地での暗殺を主目的とした次世代生物兵器ですから。
良しと判断した対象の姿をトレースし、巧妙に近付いてきます。本来ならば」
兄「どういうことだ?」
妹「実物を見たなら分かるでしょう。今のシーカーには、制御プログラムが欠けているんです。つまりは――暴走」
兄「今のあいつには見境がないと?」
妹「はい。一応の暗殺対象が今はにい・・・貴方なので、今はまだ他の一般人にまで被害が及ぶことはないと思いませんが」
兄「成る程、厄介な話だ」
- 56 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:11:28.44 ID:sptsGSlqO
つまり一般人にも被害がでる可能性があるのか
- 57 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 10:12:11.34 ID:wvdesfCY0
シーカーって、探索者とかそういう意味だっけ?
- 58 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:18:37.00 ID:pkl4iRT40
一般人逃げてー!
- 59 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:19:27.60 ID:zy7dss2RO
兄「しかし何故また、俺なんだ?」
妹「!」
兄「何故奴は、暴走している」
妹「・・・」
兄「そしてこれは最大の疑問だが・・・何故、お前はこれらの事情に精通しているんだ?」
妹「――っ、それは・・・」
妹「・・・ごめんなさい、言えないんです。国家の最高機密に関わることですから」
ようするに、口止めされているということか。
兄「はっ、これでますます疑わしいってもんだな」
妹「っ!」
- 60 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:27:40.83 ID:zy7dss2RO
兄「全部とは言わないまでも、少しくらいいいんじゃないのか?」
妹「う・・・」
兄「血を分けた肉親の危機なんだぞ?」
妹は、すっかり瞳をうるませ、今にも泣きそうな表情になっていた。
分かっている。こんなことが俺の苛立ちの当て付けなどということは。
こんな子供のような真似をして、我ながら情けない。
兄「・・・いいさ、後々話してくれれば、今はとにかく先を急ごう」
妹は目尻を拭い、小さく頷いた。
妹「感謝します。では、既に連絡をつけてある私の仲間が県境で待っています。ちょうどあの山のふもとです。急ぎましょう」
妹は、行く先にそびえる、県境に位置する割合い近い山を指指して言った。
- 61 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 10:29:13.38 ID:wvdesfCY0
なんか兄が冷静ですな
まぁ、実際こんな目にあえばなぁ・・・・
- 63 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:39:40.46 ID:zy7dss2RO
兄「随分と用意がいいんだな」
妹「事態は予測出来ていましたから」
兄「その割に防げなかったんだな」
妹「申し訳ありません。事態が進行し過ぎ、常に対応が後手後手に回ってしまいました」
妹は通りかかったタクシーを呼び止めると、「乗りましょう」と言った。
妹「このまま一刻も早く県境へ向かわないと」
兄「一つ、聞いていいか?」
乗り込みながら、俺は訊ねた。
妹「・・・はい、私に答えられることなら」
兄「何故あいつは、お前を擬態しているんだ」
妹「逃走した際、シーカーを捕縛しようとして、あと少しのところでトレースされ、逃げられてしまいました」
兄「逃走はいつのことなんだ?」
妹「詳しい時刻は言えませんが、明朝とだけ」
つまり、俺が寝ている間にその事態は進行していたらしい。
妹を擬態し、襲ってきたということは、その時には既に俺を殺すつもりであったようだ。
- 64 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:43:07.54 ID:6/clOMdS0
>>明朝
- 65 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:48:10.40 ID:zy7dss2RO
運転手「お客様方、どちらまで?」
妹「県境の山までお願いします」
運転手「山? はぁ、分かりました」
そして、タクシーは出発した。
あっという間に人通りのない商店街を抜け、寂れた旧商店街に入る。
兄(それにしても、生物兵器か。漫画みたいな話だ)
妹の横顔を見る。切り揃えられた黒髪に、凛とした双鉾。
学校ではかなりモテると、軟派な友が言っていた。
確かに魅力的ではある。しかしそれ以上に、今は妹に対する疑念を払拭しきれていなかった。
今俺の横に座っているのは果たして、本当に俺の妹なのか。
- 66 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:55:40.40 ID:zy7dss2RO
大体本当に、話事態が馬鹿げている。
殺されかけていなければ、ただの妹の行き過ぎた邪気眼発想だと歯牙にもかけていなかっただろう。
妹「――どうかしましたか?」
気が付くと、妹が俺の顔をじっと見つめていた。
妹「・・・まだいぶかしんでいるんですね。語らずとも分かります」
兄「・・・」
妹「早く、全てを話せてしまえばいいのですが」
その時だった。
運転手「あれ・・・なんだ、ありゃあ」
その声に、言い知れぬ嫌な予感を覚え、俺と妹は運転手の視線の先を辿った。
兄「あれは・・・」
- 67 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:55:48.77 ID:Sb4e5mbG0
wktk
- 68 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 10:57:55.25 ID:zy7dss2RO
おっと、ちょっくら用事が出来たんでいってくる
電池も切れそうだし
もしよかったら保守よろしくです
帰ってきたら多分、パソから書き込むかも
- 69 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/07(木) 10:59:53.13 ID:9y5S8lVQ0
てめぇこのやろうwwww
- 70 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 11:00:24.61 ID:sptsGSlqO
>>68
乙。酉付けときなよ。
- 71 :VIPがお送りします [] :2008/08/07(木) 11:02:35.54 ID:jmYyOk9g0
戻ってきたら
ふたなり妹で頼む
次へ 上へ 戻る