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従妹「にぃにぃ久しぶりっ!」
- 729 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2010/10/06(水) 06:32:28.61 ID:J3pGO6No0
従妹「だって、せっかくにぃにぃが選んでくれたんだもんっ」
男「だから、試着室で見たってっ!」
従妹「ちゃんと見て欲しいのっ、似合ってるかどうかっ」
男「似合ってるってっ! 頼むから、服を着てくれっ!」
男(やべぇ……このボディは反則だろっ……)
従妹「ほら、後ろも……」
男「あーもうくそっ、埒があかねぇっ」
ザバッ……。
従妹「あっ……」
男「変な声だすな、俺のジャージ貸してやるからそれ着ろ」
従妹「……むぅ……もう、何か適当……」
男「適当も何も……この流れが俺には意味分からんわ」
- 731 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 06:37:34.14 ID:J3pGO6No0
従妹「気を取り直して……にぃにぃ、いつもの、ね」
男「……そろそろ止めにしようぜ」
従妹「ダメだよっ、私がお風呂に一緒に入らないことの条件でしょ?」
男「それがかなり無茶あるんだって……」
従妹「でも、約束は約束だもんっ! にぃにぃ、お願いっ!」
男「……はぁ……」
男(付き合ってもいないのに……こんなこと続けてもいいのかな……)
従妹「にぃにぃ……?」
男(俺がもし、今後、従妹と付き合う彼氏だったら、従兄とキスしてた女なんて嫌だよな……)
従妹「……も、もしかして……怒った?」
男(やっぱり、従妹のためにも……こういうのは止めた方がいいじゃないのだろうか……)
従妹「何か……返事してよぉ……」
男「…………」
従妹「にぃにぃ……」
男「なあ……従妹」
- 732 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 06:43:18.68 ID:J3pGO6No0
従妹「……え?」
男「やっぱりこういうのは良くない」
従妹「そ、そんな……」
男「ほら、これからのこと考えろよ。今はお前に好きな奴はいないかもしれないけど……」
従妹「今だけじゃないもんっ、これからもだよ?」
男「まあ俺の話を聞け……確実に今後、付き合いたいなって思う男性が現れるよ」
従妹「……絶対ないもん……」
男「そんな男性が現れた時に、今みたいなことを一から始めればいいだろ?」
男「そんなに焦らなくても、いつかはしなきゃいけない時がくるんだから」
従妹「今がいい……」
男「そう言って、あまり俺を困らしてくれるな……」
従妹「にぃにぃは……にぃにぃは、私だと嫌なのっ?」
男「そういうことじゃなくてな……」
従妹「誤魔化さないでよっ!」
- 733 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 06:48:48.05 ID:J3pGO6No0
従妹「私だから、年下だから? それとも、妹みたいに思ってるから嫌なの?」
男「そうじゃない……」
従妹「だって、にぃにぃが言ってることってそうだもんっ」
従妹「にぃにぃにだって、付き合ってる女性いないんでしょ? 私もいない……なら、問題ないじゃんっ」
男「それとこれは、話が別だ」
従妹「……にぃにぃ……」
男「母親にも言われたけど、俺はお前に手を出しちゃいけない」
男「お前がまだ恋愛に対して無垢だからこそ、年上の俺が歯止めをきかせないと駄目なんだ」
従妹「そんなこと……」
男「はっきり言って、俺は恋愛を経験したことがない」
従妹「……っ」
男「だから、キスとかそういうのは恋人同士がやるもんだって、信じてる」
従妹「……うぅ……」
男「だから、今みたいなこと続けるのは正直しんどいんだ」
- 734 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 06:53:39.58 ID:J3pGO6No0
従妹「にぃにぃは……私のことを恋人だと思えないの……?」
男「……恋人というよりは、妹に近いな」
従妹「…………」
男「小ちゃい頃から一緒にいたじゃないか。何も知らない同士とは訳が違う」
従妹「……っ」
男「それにさ、やっぱり俺はお前に幸せになって欲しいんだ」
従妹「……にぃにぃの言う、私の幸せってどんなの?」
男「そりゃ……お前がいい人と付き合って、楽しい日々を送……」
従妹「──押しつけだよ」
男「押しつけって……」
従妹「にぃにぃは私のこと妹みたいに思ってるって言ったけど」
従妹「私はにぃにぃのことを実の兄だと思ったことは一度もない」
男「…………」
従妹「兄でもないにぃにぃに、そんな心配してもらわなくてもいい」
男「……お、お前……」
- 736 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 06:59:37.26 ID:J3pGO6No0
従妹「大体、いい人って何? あまりにも漠然としてる」
男「そりゃ……お前のことを一番に考えてくれて……」
従妹「そんな人いないもん」
男「お前が知らないだけで、いるって……」
従妹「……いない」
男「従妹……」
従妹「……っ」
従妹「にぃにぃ以上に私のこと考えてくれる人なんて、絶対いないもんっ!」
男「…………」
従妹「にぃにぃじゃ駄目なの? その役目を負ってくれないの?」
男「だから、そういう極端な話じゃなくてさ……」
従妹「私は真面目だよっ? にぃにぃがいいっ」
男(……従妹は……俺を勘違いしてる……)
男(昔の頃の思い出が強すぎて……俺のことを過剰に評価してるんだ……)
男(……有り難いけど……嬉しいけど……でも)
- 737 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:02:48.56 ID:J3pGO6No0
男「お前の錯覚だよ、それは……」
従妹「……そんな……」
男「……もう少し経てば分かる。今は分からないかもしれなけどな……」
従妹「…………」
従妹「……だ、だったら……」
男「ん?」
従妹「にぃにぃは……私が、他の人と付き合うの許せる?」
男「……別に……」
男(……何だ……何でもっとはっきり言わないんだ……)
従妹「別に……って」
男「相手がいい人間だったら……いいじゃないか?」
従妹「…………」
男「ほら……あの、滝先輩とかいたじゃないか」
男(おいっ! 俺は何を言ってるんだっ!)
- 738 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:07:57.72 ID:J3pGO6No0
従妹「……滝先輩は全く関係ないよ」
男「そんなに初めから毛嫌いしなくてもいいだろ?」
従妹「にぃにぃは知らないんだから、それこそ余計なお世話」
男「前の人と別れて……それは、従妹のことを大切に思ってくれている証拠じゃないのか?」
従妹「……な、何でそれ……」
従妹「ああ……女友が話したんだね……」
男「…………」
従妹「……にぃにぃが言いたいことは、もう分かった」
従妹「それで、にぃにぃは滝先輩と私が付き合えばいいって思ってるの?」
男「……まぁ、そういうことだな」
従妹「ふーん……滝先輩ねぇー……」
男「…………」
従妹「いいよ、なんかもう私も分け分からなくなってるし」
男「……えっ?」
従妹「ここに呼び出そ、滝先輩」
- 740 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:12:08.88 ID:J3pGO6No0
男「ちょっと待て……こんな時間にか?」
従妹「いいよめんどくさいし。さっさとこの話を終わらせたい」
男「明日でもいいだろ……相手のことを……」
従妹「私が決めたの。もう、指図しないで」
男「…………」
従妹「滝先輩って人は、にぃにぃが言うようにいい人かもしれない」
従妹「あんまりうわついた話も聞かないし、前の彼女とも別れたしね」
男「……そうか」
従妹「誰が私の連絡先教えたのか知らないけど、たまにメールもくるんだ」
男「…………」
従妹「私は興味なかったから、いつもゴミ箱に直行だったけど」
従妹「まあそれで、連絡先は知ってるの」
男「ああ……」
従妹「じゃあ、連絡するから。時間になったら、二人で駅まで行こっ」
- 741 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/06(水) 07:15:28.05 ID:RYw00b0o0
ギャアァァァァ━━━━━━(|||゚Д゚)━━━━━━!!!!!!
- 742 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:16:43.43 ID:J3pGO6No0
男(俺の思い通りになったはずだ……)
男(従妹との不純な行為も終わって、アイツも幸せになれる……)
男(誰も損をしない……誰もが最良になれる選択だ)
男(でも……どうしてだ……)
男「…………」
従妹「もうすぐ時間だね」
男「……そうか」
従妹「どうしたの? さっきから全然喋らないけど」
男「…………深い意味はないよ。ただ、色々考えてるだけ」
従妹「ふーん……しかし、滝先輩も、こんな夜遅くにバイクで大丈夫かな」
男「…………」
男(どうして……胸が張り裂けるほど、痛いんだろう……)
男(妹を取られる……そんな気持ちなのか……)
男(でも……きっとこれが正しいんだ……)
従妹「……あっ」
- 743 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:20:14.18 ID:t6qbrQ4x0
おい…
- 744 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:21:09.54 ID:J3pGO6No0
男「ん……もしかして、あれが」
従妹「……うん、滝先輩だと思う」
滝「……どうも」
従妹「ごめんなさい……こんな時間に呼び出してしまって……」
滝「あーうん、別にいいよ」
従妹「本当に、ごめんなさい……」
滝「気にしなくていいって。で、話って何なの? それに、この……横の人は?」
男「…………」
男(身長は俺よりもずっと高い……顔も整ってるし……勝てる要素が見つからないな)
男(……ん? なんで、俺が勝てなきゃいけないんだ?)
従妹「この人は、私の従兄です」
滝「はぁー……それで、何でこの人が?」
従妹「ちょっと付き添ってもらったんです」
滝「ええと……ごめん、良く理解できないな……」
- 745 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:24:45.93 ID:bOKnbpVp0
へたれすぎる
- 746 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:26:46.65 ID:J3pGO6No0
従妹「滝先輩には、前から色々気持ちを伝えられてきました」
滝「う、うん……そうだね」
従妹「ごめんなさい、一回目は断ってしまって」
滝「ははっ、あの時は結構落ち込んだよ……」
従妹「でも、彼女さんとも別れたみたいで……」
滝「そりゃ、別の人に告白するんだ、別れるのが普通だろ?」
従妹「それでも……私のせいで、本当にすみません」
滝「もう、さっきから謝ってばかりだな……別れたのは君のせいじゃない」
滝「俺が勝手に決めたんだ。君がぐじぐじ悩むことじゃないし、それに遠慮する必要もない」
従妹「……先輩」
男「…………」
男(……ははっ……なんだ、いいやつじゃないか……)
男(初めはどうなるかと思ったけど……これは任して大丈夫だ……)
男(……ああ……そうか……終わりなんだな……)
男(俺がアイツの面倒を見るのもこれで……最後……)
- 747 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:30:19.74 ID:zq0lxs6i0
あぁ〜ぁ…
- 748 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:30:31.65 ID:J3pGO6No0
滝「……もしかして、このことを謝りたくて呼んだの?」
従妹「それも……あります」
滝「そうか……なら、ちょっとだけ俺から話をしてもいい?」
従妹「……え?」
滝「前に一度、俺は君に振られたよね」
従妹「あ……はい」
滝「それからずっと色々考えたんだ。諦めようとか、他の人を探そうとか」
滝「でも、やっぱりさ……君のことを追ってる自分がいて……」
従妹「…………」
滝「ごめん……君には本当に迷惑かもしれないけど」
滝「もう一度やりたいんだ。結果が分かっていてもね……」
従妹「……先輩」
従妹「実は……今日来てもらったのはその話なんです」
滝「ん?」
- 749 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:31:27.16 ID:J2wjq0jdO
あ、鬱っぽいなこれ いまのうちに逃げる
- 750 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:32:48.61 ID:x4V7w/TwO
男がヘタレすぎ
- 751 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:33:46.81 ID:J3pGO6No0
従妹「この話をしたら、従兄のほうから色々言われまして」
滝「あ、うん……そうなんだ」
従妹「こんなんじゃ駄目だって……いい人がいたら、付き合うべきだって」
男「…………」
滝「えっ……でも」
従妹「私……思ったんです。滝先輩は……いい人なのかもしれないって」
滝「……あ、ありがとう」
従妹「だから……私」
滝「……え……」
男「…………」
男(あー……これで……終わりか……)
従妹「先輩に……今日ははっきりと言います」
滝「…………」
従妹「私……先輩と……」
男「……っ」
- 753 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:35:56.36 ID:qZeR6S1V0
おい
- 754 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/06(水) 07:37:14.60 ID:boqihWJlO
どうしてこうなった
- 755 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:37:35.19 ID:J3pGO6No0
従妹「──先輩とは、付き合えませんっ!」
男「なっ……」
滝「…………」
従妹「いくら滝先輩がいい人だって分かってても、にぃにぃに言われてもっ!」
従妹「私が好きな人は先輩じゃないっ……」
従妹「私が……私が……本当に大好きなのはっ……」
滝「……うん」
従妹「──この横にいる……従兄なんですっ!」
男「…………」
男(……何だ……何言ってんだこいつは……)
滝「……じゃあ、前断ったのも?」
従妹「はい……ごめんなさい……」
滝「他の人からの誘いをずっと断り続けていたのも?」
従妹「にぃにぃが……従兄が好きだったから……」
滝「そうか……そうだったんだ」
- 756 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:38:27.69 ID:I6AjWTXNO
一途だなあ
- 757 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:39:22.82 ID:qZeR6S1V0
やったー
- 760 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/06(水) 07:41:55.70 ID:NLNjP9FQ0
滝先輩かわいそうな上に男屑すぎてあれだな
- 761 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:42:07.53 ID:oDDNcK5c0
よくやった!!!
- 762 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:42:16.37 ID:J3pGO6No0
滝「初めから……全て決まってたんだね」
従妹「…………」
滝「俺が振られる理由がやっと分かったよ。そりゃ、勝てないわ」
従妹「……ごめんなさい……」
滝「そうか、そういうことで今日は呼んだんだ」
従妹「……ごめんなさい、ごめんなさいっ」
滝「ははっ、まあ、すっきりしたからいいよ。残念だったけど、モヤモヤは消えた」
従妹「…………」
滝「話がこれで終わりなら、俺はそろそろ帰るわ」
滝「……ここからまた、一悶着ありそうな気配だしね」
従妹「…………」
男「…………」
男(何だよ……俺のことが好き……? だから、告白を断ってた?)
男(意味がわからない……あいつの言う『好き』は、恋愛のものとは違って……)
- 764 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:47:37.29 ID:J3pGO6No0
従妹「……にぃにぃ」
男「……あ、うん……」
従妹「これで、分かってもらえた?」
男「…………」
従妹「多分、いくら鈍いにぃにぃでも、今ので分かってくれたと思う」
男「……それは……」
従妹「にぃにぃは言ったよね、滝先輩は前の彼女と別れて告白したから、多分いい人だって」
男「…………」
従妹「だから、私もそうしたよ。先輩には悪いけど、そのためだけに呼んだの」
男「……お前……」
従妹「にぃにぃはまだ私のこと子供か何かと勘違いしてるんじゃない?」
従妹「もう私だって、色々分かってるもんっ」
従妹「大切な人のためなら、他の人を犠牲にしても、傷つけても構わない」
従妹「にぃにぃが思ってるほど、私は純情じゃないよ。もっとホントは汚いんだ」
男「…………」
- 765 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 07:52:24.55 ID:J3pGO6No0
従妹「にぃにぃは気付いてないかもしれないけど」
従妹「お風呂に入ろうって言い出したのもそう、キスし始めたのもそう」
従妹「その場のなりゆきなんかじゃないよ。全部、考えてやったんだもんっ」
男「……そうか……そうだったんだ……」
従妹「にぃにぃが好きだから。少しでも、気付いて欲しかったから」
従妹「でも……にぃにぃの中には……昔の私しかいなくて……」
男「…………」
従妹「なにやってもっ! いくら頑張ってもっ! 『妹』の一言で片付けられちゃうっ!」
男「……ああ……」
従妹「もうそんなの嫌だっ! 私は、にぃにぃが誰よりも好きなのっ!」
男「…………」
従妹「昔から……ずっと昔から……それは初めは兄を慕う気持ちだったかもしれないよ……」
従妹「でも今ならそれは違うって分かるもんっ」
従妹「私は……今も昔も……ずーっと」
従妹「──にぃにぃのことが大好きなんだからっ!」
- 772 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:01:25.75 ID:J3pGO6No0
男「…………」
従妹「…………」
男「……ははっ……」
従妹「……にぃにぃ?」
男「……これじゃあ、どっちが年上か分かんねえな」
従妹「……え」
男「ここまでされて、やっと気付くなんて……つくづく俺も馬鹿だよ」
従妹「……にぃにぃ」
男「滝先輩には悪いことしたな……俺の責任だ」
従妹「ち、違うっ……」
男「それにさ……お前のことをずっと妹として見てたのは事実だし」
男「今まで必死に、女として見てこなかったのも……正しい」
従妹「…………」
男「逃げてたんだよな、ずっとさ」
- 773 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/06(水) 08:02:08.73 ID:GxIrozIh0
滝先輩憐れすぎると思うんだけど…
男の家って従妹の学校と結構離れてるんじゃねーの?
それに別れ話させられるためにわざわざ呼び出されるって…せめて従妹一人なら…
と言っても従妹も必死なんだろうししょうがないか
- 774 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:04:46.30 ID:/0mK2zn8O
※滝先輩は150キロもの距離を駆け付けました。
- 775 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:05:09.63 ID:p/AV7BmSO
こまけぇこ(ry
- 776 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:05:32.51 ID:J3pGO6No0
男「久しぶりに会ったら、急激に可愛くなって戻って来たお前に……」
男「正直、どうやって対応していいのか、分からなかった」
従妹「……うぅ……」
男「ごめんな……頼りない兄で……」
従妹「…………」
男「本当にごめんな……しっかりしない男で」
従妹「……そ、それって……」
男「俺も覚悟を決めるよ。ここまで想いをぶつけられたなら、真面目になるさ」
従妹「……う、うん……」
男「でも、もう少しだけ時間をくれ」
男「今まで妹として見て来たお前を、きちんと一人の女性として扱うから」
男「それで……答えを出させてくれないか?」
従妹「……ぅう……にぃ、にぃ……」
男「ちょっとだけ時間はかかるかもしれないけど」
男「お前の想いに応えられるだけの……しっかりとした男になるから」
- 780 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:08:40.01 ID:t6qbrQ4x0
先輩ドンマイだけど、従妹がそれだけ本気だってことでしょ。他人を犠牲にするとまで言ってたし。先輩もふっ切れたみたいだし。結果おーらい
こんな告白されたらたまんねぇなぁ
- 781 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:10:11.27 ID:J3pGO6No0
従妹「……うっ……うぅ……ひっく……」
男「泣くなよ……ここから始まるんだからさ」
従妹「だ、だって……うぅ……う、嬉しくてっ……」
男「…………」
従妹「やっ、と……おもいが……通じ、て……うっ……」
男「そうか……」
男「洟垂れで泣き虫のお前が……本当によく頑張ったな」
従妹「……にぃにぃっ!」
ドカッ……。
男「おいおい……急に抱きつくなよ」
従妹「……ぅう……うぇっ……うっ……」
男「でも、もうそれも気にしなくていいんだよな……」
男「……そうだ」
従妹「……っ……ん?」
男「そういえば……今日はしてなかったよな」
- 782 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/06(水) 08:11:47.70 ID:RYw00b0o0
この時間帯は気持ち悪い奴らが湧くんだな
- 786 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2010/10/06(水) 08:14:07.79 ID:k53w+637O
フヒヒ
- 787 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:14:16.34 ID:J3pGO6No0
従妹「……えっ」
男「……ほら、顔こっち向けろ」
……ちゅ。
男「………ん」
従妹「……んん!?」
男「……はい」
従妹「えっ……もう終わり……?」
男「まだ、付き合うって決まったわけじゃねぇぞ?」
従妹「で、でも……」
- 788 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:16:26.50 ID:J3pGO6No0
男「お互いフリーだし、まあキスぐらいならいいか」
男「なんか、俺がかなり得してるけど……」
従妹「にぃにぃ……はや……」
──んちゅ。
従妹「……ん…んっ」
男「ん……」
男(なんか……胸の奥がすかっとするな……)
男(やっと……これで、対等になれたのかもしれない……)
男(でも、これから……これからが……本当に大事だな……)
男(……こいつのことを本当に女として見れるか……そこが肝心だ……)
従妹「……ひぃひぃ……?」
男「んんっ!」
従妹「ん……あ……」
男(まあ、どうにかなるか……)
- 789 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:19:35.38 ID:t6qbrQ4x0
ねとられ嫌いな自分にはたまらん展開
- 790 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2010/10/06(水) 08:20:07.02 ID:xUuir5zt0
★壁殴り代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、従妹が欲しい、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります!
1時間¥69,000〜 24時間営業 年中無休!
/フフ ム`ヽ
/ ノ) ∧∧ ) ヽ
゙/ | (´・ω・`)ノ⌒(ゝ._,ノ
/ ノ⌒7⌒ヽーく \ /
丶_ ノ 。 ノ、 。|/
`ヽ `ー-'_人`ーノ 壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています
丶  ̄ _人'彡ノ 筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
ノ r'十ヽ/ 壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
/`ヽ _/ 十∨
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