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妹「ごくごく、ぷはぁ!ぅうん…酔ってきたかも」
84 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:29:14.58 ID:Gq0qDCfYO
兄友「こんにちはー」

女母「あらあら、いらっしゃい兄友くん」

兄友「どうも、女さんのお見舞いに来たんですが」

女母「お見舞い?女はまだ帰ってないけど」

兄友「………は?」

女母「女に何かあったの?」

兄友「いえいえ、間違えました」

女母「あら、そうなの」

兄友「なはははは、じゃあ帰ります」

女母「えぇ、それじゃあ」

兄友「家に帰らず何処で何をしてるんだ…」

兄友「……………」

兄友「だめだ、電話に出ない」

兄友「臭うな……」


85 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:31:32.86 ID:Gq0qDCfYO
兄「ん?兄友からメールとは珍しい」

『女は家に帰ってないみたいだ』

兄「はぁ?あいつ早退したんじゃ……」

兄「何処にあるか心当たりはないの、っと」

『無いからメールしてるんだけど』

兄「友達の家にいるとか、っと」

『さっきから電話に出ないんだ、何かあったのかもしれない』

兄「おいおい……怖い事言うなよな…」

兄「俺からも電話してみる、っと」

『出ないだろーな、それよりお前は何処にいるんだ?』

兄「家で寝てる、っと」

『今直ぐ出て来い、女を捜すの手伝え』

兄「……無理だ」


86 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:34:29.31 ID:Gq0qDCfYO
『お前がそこまで薄情な奴とは思わなかったぜ』

兄「理由はお前も知ってるだろ、っと」

兄「うわっ!も、もしもし」

兄友「おい!ふざけてる場合じゃないぞ!」

兄「ふざけてなんか」

兄友「とにかく!来るのか来ないのか言え」

兄「そんなの無理に決まってるだろ!」

兄友「はぁ……わかったよ、お前の気持ちはよーくわかった」

兄「俺だって直ぐにでも女を捜しに行きたいんだ!」

兄友「わかったわかった、ここでお前と口論しても意味が無い」

兄友「手伝いくらいしてもらうぜ?」

兄「手伝いも何も俺は家から」


87 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:37:56.16 ID:Gq0qDCfYO
妹「んふふー今日は美味しいシチューの日」

妹「コトコト煮込めば出来上がり〜」

兄「おっす」

妹「うっすーもうちょっと待っててね」

兄「いい匂いだな」

妹「だよねだよねーおなかすいてきちゃうよー!」

兄「………なぁ」

妹「うん?」

兄「……今日は何処で遊んでたんだ?」

妹「またその質問?あははっ、昨日もしたよね」

兄「そ、そうだっけ?」

妹「変なのーっ」

兄「あ、あはは、いいから教えてくれよー」

妹「……どうして知ってるのかなぁ」

妹「ぼくが遊びにいったこと」


88 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:40:25.23 ID:Gq0qDCfYO
兄「し、知ってるも何も、遊びに行ったかどうか聞いただけだろ!?」

妹「……そうだっけ?」

兄「そ、そうだよ!!」

妹「ふーん、まぁいいや」

妹「今日もね、妹友ちゃんの家に遊びにいってきたよ」

兄「そ、そうなのか」

妹「うふふ、変なおにぃーちゃん」

兄「何時頃まで遊んでたんだ…?」

妹「んーっと、お昼ご飯食べた後に妹友の家にいってね」

妹「お兄ちゃんが帰ってきたちょっと前に帰ってきたの」

兄「……そうか」

妹「どうしたの?さっきから変な質問ばっかりだよ??」

兄「わ、話題作りだ!」


89 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:43:55.92 ID:Gq0qDCfYO
兄「……知ってるか?最近風邪が流行ってるらしくて」

妹「お兄ちゃんも昨日まで風邪だったもんね」

兄「ああ、そのせいかどうかはわからないけど」

兄「女が体調崩して早退していったんだよなー」

妹「へーっ」

兄「悪い事したぜ…後でお見舞いに」

妹「今日じゃなくてもいいんじゃないかな」

兄「……なんでだ?」

妹「ほら、そろそろ晩ごはんの時間だし邪魔しちゃわるいよ」

兄「そうだな、今から行くのは迷惑かもな」

妹「そうだよ、明日でいいよ」

兄「……女にあわなかったか?」

妹「ぼくが?どうして??」


90 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:46:24.52 ID:Gq0qDCfYO
兄「女が早退したのは昼頃らしいから、もしかしたら帰り偶然」

妹「知らない」

兄「ほ、本当に?」

妹「知らない」

兄「……そんな偶然あるわけないよな」

妹「お兄ちゃん、さっきから変だよ」

兄「そ、そうか?」

妹「何か私に聞きたい事があるんじゃないのかな?」

兄「ど、どうした?顔が怖いぞ…」

妹「はっきりしてよ」

兄「な、何もないよ!へ、変なのはお前もだろ!?」

妹「…ふーん」

兄「な、なんだよ!?」

妹「……ぅぅっ」

妹「うわぁああぁぁん!お兄ちゃんが苛めるよぉー!!」


92 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:49:51.70 ID:Gq0qDCfYO
妹「ふぇぇっ…お兄ちゃんが…お兄ちゃんがぁ……」

兄「わ、悪かった!ごめんって」

妹「……ぐすっ」

兄「ごめん!許してくれ!」

妹「…反省してる?」

兄「してるから!」

妹「あははっ、そんなに必死にならなくてもいーのにー」

兄「お、お前なぁ…」

妹「えへへっ、ごめんごめん」

妹「もうすぐごはん出来るから待っててねー」

兄「はぁ…部屋にいるから呼んでくれ」

妹「はーい、旦那様ぁ♪」

兄「それはもういい!」

妹「あははっ、照れ屋さんめーっ!」

妹「ふふっ」


93 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:52:14.24 ID:Gq0qDCfYO
兄友「もしもし」

兄「お、俺だ!」

兄友「はいはい、首尾はどうよ」

兄「……お前の予想と大体は同じ答えだった」

兄友「はぁ……面倒な事になったかもなぁ」

兄「おい!お前何処にいるんだよ!!」

兄友「お前ん家の前だけど」

兄「お、おぉ!さすがだぜ兄友!」

兄友「うん?何がなにやらさっぱりだけど」

兄「お前に任せる、その後はどうするんだ?」

兄友「行くべき場所は一つだろ?」

兄「ああ!早くしてくれ!!」

兄友「ったく…少し前まで渋ってた奴が何を」

兄「あんな夢をみた後だからだよ!!」

兄友「へいへい、ちょっと待ってろ」


94 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:56:42.67 ID:Gq0qDCfYO
兄友「こんにちはー」

妹「は〜い」

兄友「よっ!相変わらずかわいいねぇ妹ちゃん」

妹「……今日呼んだ覚えは無いんですけど」

兄友「なはははは、ちょっと兄を貸してもらえ」

妹「嫌です」

兄友「即答かよ」

妹「もうすぐごはんの時間なので帰ってください」

妹「では」

兄友「こらこらこら!待てって!」

妹「……はぁ」

妹「兄友おにぃーちゃん」

妹「ぼくね…とってもおなかがすいてるの……」

妹「あぅ おなかすいてあたまがくらくらするよぉ…だから…ねっ?」

兄友「……………」


95 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 04:58:48.48 ID:Gq0qDCfYO
妹「はぅあ!おにぃちゃんだいじょーぶ??」

兄友「あ、ああ…なんとか」

妹「ってわけで、今日は出直してもらいまーっす」

兄友「はぁ……妹ちゃんには敵わねぇなぁ」

妹「あははっ、まだまだ修行が足りないみたい!」

兄友「今日の所は出直すが、一つ頼みがある」

妹「……なんですか?」

兄友「さっきの声を携帯に録音させてくださいぃ!!!!!」

妹「えへへ、いいですよー」

兄友「うっひょー^^」

妹「はいっ!これでいいですかぁ??」

兄友「家宝にします」

妹「あははっ、じゃあ失礼しまーす」

兄友「じゃあねぇ^^」

兄友「……………」


96 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:02:18.57 ID:Gq0qDCfYO
妹「あーあ、変なお客さんが来て気分わるい…」

妹「でも何の用だったんだろ」

妹「後で聞けばいっか」

妹「ふんふふーん、今日は楽しい楽しいシチューの日」

妹「隠し味には私の……きゃっ」

妹「うふふ、まだかなまだかなぁ」

妹「ぐつぐつことことじっくり煮込めば出来上がり〜」

妹「はぅう〜手作りっていいよね〜」

妹「何事も気持ちが大事なんだもん」

妹「あんなやつには絶対負けない」


97 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:06:15.70 ID:Gq0qDCfYO
兄「窓から脱出なんて漫画みたいで緊張したぜ!」

兄友「俺にかかればこの程度朝飯前さ」

兄「お前別な頭の良さがあるわ」

兄友「それに妹ちゃんの……ぐひひっ^^」

兄「なんか言った?」

兄友「あ、いやいや、一石二鳥って良い言葉だよな!」

兄「ん?いいや、急ごう!俺は妹友ちゃんの家を知らないけど」

兄友「なぁに、走れば直ぐだ!ついて来い」

兄「早く!」

兄友「へいへい、そんなに女ちゃんが心配なんでちゅかー?」

兄「ふざけてる場合じゃないだろ!?」

兄友「なはははは、悪い悪い」

兄「くそっ!!」


98 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:09:21.01 ID:Gq0qDCfYO
兄「ここか…!すいませーん!!」

兄友「チャイムがあるんだからそっち使えって」

妹友母「はい、どちらさまでしょうか?」

兄「兄と言います!妹友ちゃんはご在宅でしょうか!?」

妹友母「えぇ、いますけど……うちの子とはどういった関係で?」

兄「は、早く!」

兄友「落ち着け早漏、そこで頭冷やしとけ」

兄「あ、ああ…すまん」

兄友「兄友と言います、そちらに女がお邪魔していると思うんですが」

妹友母「えぇ、女ちゃんならいますけど」

兄友「俺達学校の友達なんです、ここに呼んでもらってもいいですか?」

妹友母「わかりました、ちょっと待ってて下さい」


99 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:13:10.74 ID:Gq0qDCfYO
女「あ、兄友!それに兄君まで!?」

兄「女!!よかった…ほんとに…!」

女「えっ…えぇっ…?あ、あああああにくん?な、なななななに??」

兄友「お熱い抱擁ですこと」

妹友母「あらあら、女ちゃんも立派になって…」

女「お、おばさーん!」

兄友「はいはいお二人さん、感動の再会シーンはさっさと飛ばそうか」

兄「ご、ごめん…とにかく、女が無事でよかったよ」

女「無事も何も……うん…ここじゃ話せないね、妹友ちゃんの部屋に行こう」

兄友「頑張れよー」

兄「ってお前もだろ!」

兄友「悪いな、別の用事が出来そうでね」


100 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:17:31.37 ID:Gq0qDCfYO
兄「妹友ちゃん!」

妹友「兄さん?こんばんは」

兄「なっ!!その首の痣、どうしたんだよ!?」

妹友「えへへ、私じゃ駄目だったみたいです…」

女「ここに来たって事は兄君も大体の見当はついてるんだよね?」

兄「ああ、覚悟は出来てる」

女「妹友ちゃん、兄君にはいいでしょ?」

妹友「お姉ちゃんに任せます」

女「わかった、正直私は信じたくないけど……」

女「今日あった出来事は全て話すべきだと思うの、兄君にはその権利がある」

妹友「…はい」

女「どんな内容であっても、途中で口を挟まずに、最後まで聞いてほしい」

兄「わかった」


101 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:20:34.86 ID:Gq0qDCfYO
ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン

女「…………??」

女「ちくしょう!」

女「いるんだ…絶対この中に妹友はいる…!」

女「チャイムに反応しないなら…」

女「あけなさーい!!!!!」

ドンドンドン!!ドンドンドン!!

女「妹友ちゃーん!!いるんでしょー!!
  早くここをあけてーっ!!!!」

ドンドンドンドンドンドン!!!!!!!

女「これならどうだ…!!」


102 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:24:10.54 ID:Gq0qDCfYO
妹「うるさいなぁ」

妹友「がはっ!げほっげほっ!!」

妹「ごめんね、直ぐ戻って来るから大人しくしてて」

妹「お人形さんは動いちゃ駄目だよ?動いたら…」

妹友「はぁ…はぁっ……」

ドンドンドンドンドン!!!!!!!

妹「わかってるよ!直ぐ行くから待ってろ!!」

妹「直ぐ戻るから」

妹「逃げ出そうなんて考えても、無駄だよ?」

妹友「はぁっ…はぁ……にげるもんか!」

妹「あははっ!えらいえらーい!!」

妹「じゃあね」

妹「ふふっ」

妹「だれかなぁ……私の邪魔をするのはだれかなぁ!!」


103 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:27:31.89 ID:Gq0qDCfYO
妹「…こんにちわー」

女「ど、どうして妹ちゃんが……」

妹「それは私の台詞ですよーっ!何か御用ですかぁ??」

女「はっ…!い、妹友ちゃんはどこなの!?!?」

妹「ごめんなさーい、今買い物に出てるんですよー」

女「買い物?じゃあ中で待たせてもらうわね」

妹「それは認められませーん」

女「どうして!」

妹「学校はどうしたんですか?まだ授業中の筈ですけど」

女「妹友ちゃんからメールが来たの、そこをどいて」

妹「サボったんですか!?女さん、不良だったんですねぇ〜」


104 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:31:20.70 ID:Gq0qDCfYO
女「無駄話はいいから!早くそこをどいて!!」

妹「だからーダメですってばー」

女「……やっぱりあんただったのね」

妹「ふぇ?なにがですか??」

女「どれだけの人に迷惑かけてると思ってんのよ…!!」

妹「女さんがなにをいってるのか…ぼくにはわかんないです……」

女「このッ!!どけってば!!!!」

妹「わわっ!!」

女「妹友ちゃん、今行くからね…!」

妹「ま、待って!まっ……」

妹「待てって言ってんだよォォォォッ!!!!!!!!!」


105 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:33:33.76 ID:Gq0qDCfYO
女「妹友ちゃん!!」

妹友「お…ねぇ……ちゃん…」

女「妹友ちゃん…!!」

妹友「おねぇちゃん……おねぇちゃん…おねぇちゃん…!」

女「もう大丈夫…痛かった?怖かった?」

妹友「ううん……全然…大丈夫…」

女「よかった…!」

妹「あははっ、すごーい」

妹「女さんも演技上手いんですねー」

女「あんた…!」

妹「きっと二人共将来は名女優になれますよー!」

妹「あっ、妹友ちゃんは詐欺師だったよね!」

妹「あはははははははははっ!!!!!!」


106 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:33:56.02 ID:7bkmDI+DO
妹こえええええええええええええ!!


107 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:38:36.31 ID:Gq0qDCfYO
女「あんた自分が何をしたのかわかってんのッ!?!?」

妹「はーい、ちゃーんとわかってますよー」

女「ふざけてんじゃないわよ!!!!」

妹「あはははっ!!ごめんなさーい
  お二人の茶番劇を見てたらおかしくて
…」

女「このッ…!!」

妹友「お姉ちゃん待って!」

女「とめないで!!」

妹友「やめて…!妹ちゃんは悪くない…だからやめて!!」

女「バカッ!あんた殺されかけたんだよ!?」

妹友「違う!私は妹ちゃんとお話してただけ…!」

妹「だよねーっ??くすくす」


108 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:41:38.75 ID:Gq0qDCfYO
妹友「…私に話をさせて」

妹「妹友ちゃんと話す事なんてもう無いよ」

女「あんた妹友の友達でしょ!?なんでこんな馬鹿な事を!」

妹「友達?私が?あはははははははははっ!!!!!!」

妹「違いますよー私こんな売女とは友達なんかじゃありませんからぁ」

女「ぐっ…!もう無理ッ!!!!」

女「兄君の妹だから大目に見てきたけど……もう我慢出来ない!!!!」

妹友「お姉ちゃん!駄目だよ、私に話をさせて!!」

妹「だから言ってるでしょ」

妹「あんたと話す気は無いって」

女「この野郎ッッ!!!!」


109 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:44:10.85 ID:Gq0qDCfYO
妹友「だめぇ!!だめなの!!妹ちゃんは悪くないの!!」

女「離して!!あいつの顔ぶん殴ってやるんだから!!!!」

妹「あははっ!こわいこわーい!あははははっ!!!!」

女「バカにするな…!!」

妹「うふふ、私は知ってるんですよ」

妹「全ての元凶は女さんにあるんだって」

女「はぁ?あんたバカじゃないの?どうして私が」

妹「とぼけるな!!!!!!」

女「あんたが何を言ってるのかわかんないよッ!!!!!!」

妹友「二人共やめてよ!そんなに大声出したら……」

女「ちくしょう…!」

妹「くすくす」


111 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:47:30.68 ID:Gq0qDCfYO
妹友「妹ちゃん、落ち着いて話を聞いて」

妹「………ふん」

妹友「私は嘘なんてついてないし、妹ちゃんを裏切る様な事もしてない」

妹友「最初から全部話そうよ?そうすれば、きっと誤解も解けると思うから」

妹「ふわぁーぁ」

女「お前は…!!」

妹友「だめっ!」

妹友「妹ちゃんが何をそんなに怒ってるのか私にはわからない」

妹友「だから教えて?どうして怒ってるの?全部話してみようよ?」

妹「そうやって…また昨日みたいに私を洗脳するんでしょ?」

妹友「洗脳なんて…!」

妹「話し合いなんて無理だよ、もう全部遅いんだから」


113 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:50:31.08 ID:Gq0qDCfYO
妹友「妹ちゃん!」

妹「あ゙あ゙っ!!私の名前を気安く呼ばないで!!」

女「あんたねぇ…さっきから話を聞いてれば!」

妹「うふふっ…女さんには自覚が足りないの、自覚が」

女「自覚?後学として教えてよ」

妹「あなたがお兄ちゃんを苦しめてる」

女「それはお前だぁぁぁああぁぁあぁっ!!!!!!!!!!」

妹友「やめてお姉ちゃん!落ち着いて!!」

女「はぁっ…はぁっ……無理だよ」

女「今ここで話し合いなんて…もう無理」

妹友「そんな事ない!」

女「ごめんね…妹友が大丈夫でも私が我慢出来ないの…!」

妹友「お姉ちゃん…」


114 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:53:43.53 ID:Gq0qDCfYO
女「妹ちゃん、早く帰って」

妹「いいんですか?ここで私を殺さなくても」

女「殺すなんて…そんな気は最初から無いよ」

女「今は出直して、それから話をしよう?」

妹「ふふっ…私は話す気はありませんけどね」

妹友「妹ちゃん…私は妹ちゃんの友達だから」

妹「………へぇ」

妹友「私は信じてる…だからいつでもいいよ?話をしようね」

妹「信じるも何も……はぁ」

女「私は許さないよ」

妹友「お姉ちゃん…」

女「例えこの娘が許しても、私はあんたを簡単に許そうとは思ってないから」

妹「あははっ、ですよねー!!」


115 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:57:08.40 ID:Gq0qDCfYO
妹「私は許してもらおうなんて思ってませんから」

妹友「そんな事ない!妹ちゃんは!」

妹「もう遅いの、もう後には引けない」

妹友「まだ戻れる!私は信じてるから!」

妹「どこまでもお人好し……誰も救えないよ」

女「無駄口叩いてないで早く帰って」

妹「うふふっ、そうですね」

妹「さようなら、妹友ちゃん」

妹友「私は……信じてるから…!」

女「バカッ!殺されかけたのに……」

妹友「妹ちゃんは勘違いしてるだけなの」

妹友「…きっとお姉ちゃんも勘違いしてるだけだから」

女「バカバカバカッ…!!もっと自分を大事にしなさい…!!」

妹友「い、痛いよ…」


116 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 05:59:26.77 ID:Gq0qDCfYO
兄「……信じられない」

女「私だってそうだよ、冷静な今だから言えるけど
  あの時の妹ちゃんはおかしいと思う」

妹友「妹ちゃんを責めないであげて下さい…」

兄「ああ、わかってる…」

女「あーあ、ほんと兄君は妹ちゃんに甘いよねー」

妹友「そこが兄さんの良い所です」

兄「…ごめん、あいつの兄として謝る」

兄「言葉だけじゃ済まない事だとわかってる
  でも今は、こうする事しか出来ないんだ…ごめん」

妹友「いいんです、誰も悪くないんですから」

女(まるでマリア様ね…)


117 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 06:02:11.32 ID:Gq0qDCfYO
兄「ここまで話てもらったんだから、俺からも話がある」

妹友「はい、なんでしょうか」

兄「これは妹友ちゃんにはあまり関係の無い話かもしれない……女」

女「は、はいっ!」

兄「お前に一番話したいと思ってる、聞いてくれるよな?」

女「う、うん!聞く聞く!聞いちゃうよ!」

兄「兄友に昨日の昼休み話した内容なんだけど」

妹友「私は部屋を出ましょうか?」

兄「いいよ、妹友ちゃんにも聞いてほしい」

女(さすがにここで愛の告白は無いか…あはは)

兄「……監視されてるんだ」

女・妹友「「はぁ??」」


118 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 06:03:44.50 ID:Gq0qDCfYO
兄友「          完          」


119 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/02/25(月) 06:13:10.24 ID:9foYNvy7O
>>118
エエェェェ(´д`)ェェェエエ



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