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【みんな】二年間の妹【ほんとゴメン】
1 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/07(月) 00:27:27.13 ID:Wffj+qZdO
もう少しで帰り着く
少しだけ待っててくれ

前スレのも載せたほうがいいか?


19 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/07(月) 00:53:40.97 ID:/xQpvU1p0
1000 :VIPがお送りします。:2008/04/07(月) 00:49:46.13 ID:SiarOEkVO
>>1000なら次スレで神絵師登場

果たして神絵師は現れるのだろうか…


25 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 00:58:38.06 ID:qsnUBrgj0
とりあえず、帰り着いた
まずは前スレのコピペからでいいんだろうか


29 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:00:21.28 ID:qsnUBrgj0
みんなにはすごい感謝してる
最初は一時間も持たないと思ってたのに

普段ROM専の俺にスレ立てする楽しさを教えてくれた
ほんとありがとう


30 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:01:55.16 ID:qsnUBrgj0
以下、コピペ
3レス分くらいつなげてる

父「この子が今日からおまえの妹になる。仲良くしなさい」

母さんが死んでから5年、父さんが再婚した
父さんは何でもできるから、俺は何不自由なく生きてこれたけど、いい加減父さんも堪えられなくなったのか歳の近い女性を家に連れ込むようになってたから、何となくそんな感じはしてたんだ
でもその人に娘がいるなんてな……

俺「よろしく」
妹「………」

俺「今は何歳なんだっけ?」
妹「……」
とりあえず少し話せって父さんはどこかに行ってしまい、俺はまだ何も知らないこの“妹”と二人きりにされた
俺「じゃあ……好きな食べ物は?」
妹「……」
さっきから無言だ
まぁいきなり兄なんて言われても、受け入れられないよな

その後もいくつか聞いてみたが、反応はない
初日はこんなもんか

翌日
俺「……なんだこれ?」
俺の勉強机の上に一枚のメモが置いてあった
読んでみると、昨日俺が聞いた質問の答が丸っこいかわいい字で事細かに書いてあった
「へー、俺とは三歳違うのか。……シュークリームね、女の子らしいな」
まさかわざわざ書いてくれるなんてな


31 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:02:29.49 ID:qsnUBrgj0
俺「ただいま」
妹「………」
俺が夜家に帰り着くとパジャマ姿で歯磨きをする妹が出迎えてくれた
俺「もう歯磨きしてるのか……じゃあ買ってきたシュークリームは食べないよな」
ブンブンブン
妹が大きく首を横に振った
俺「……食べるのか?」
コクコク
今度は縦に振る
何で喋らないんだ

モグモグ
妹はおいしそうにシュークリームを食べている……終始無言だが
俺「おいしいのか?」
コク
俺「顔にクリーム付いてる」
今まで兄弟を持ったことのない俺にしてみればこれだけでも新鮮なんだが、なんか違う気がする
妹「?」
妹が今までにない表情を見せる
俺「どうした?」
妹「……」
口元を指差しながら俺を見つめてくる
俺「クリームか?」
コクコク
俺「取れてるよ」
妹「……」
妹が少し笑った


35 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:03:19.11 ID:qsnUBrgj0
俺「父さん、あの子ってさ喋れるんだよな?」
父「当たり前だろ。なんでだ?」
俺「いや、俺と喋ってくれなくてさ」
父「まだ緊張しているんだろう。直に喋るようになるさ」
そうだといいんだけどな……

俺「ん……?」
妹が悲しそうな顔をしていた
ゆっくりと近付く
俺「どうした?」
ブンブン
少しハッとしたような顔をして、すぐに妹が首を横に振る
俺「なんでもない?」
コク
頷くと妹は自分の部屋に小走りで入っていった

妹ができてから数日経った
だけど、まだ妹は喋ってくれない
俺「ほら、シュークリーム」
妹「……」
シュークリームを買って帰るのがほとんど日課になってしまった
無言だけど、かわいく笑う
妹の動作も何となくわかるようになってきたし、妹も徐々にいろんな表情を見せてくれるようになった
……後は言葉だけかな


38 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:04:58.85 ID:qsnUBrgj0
モゾモゾ
俺が布団で読者をしていると、布団の中で何かが動いた
モゾモゾモゾモゾ
布団の中を見ると妹が居る
……いつから居たんだ?
俺に見つかったのが分かると俺の隣まで出てきて、こっちを見てきた
かなり長い時間布団の中に潜っていたのか、妹の顔はほのかに赤い
俺「一緒に寝る気か?」
コクコク
俺「俺と寝たいのか?」
コク
俺「わかった、風邪ひくなよ」
そう言って俺は妹に布団をかけ直してやった
シャンプーのいい匂いがした

俺「ただいま」
妹「………」
もう三ヶ月は経つけど、未だに妹は喋ろうとはしない
ただ、シュークリームをもらうために俺が帰るまで起きているみたいだ
俺が帰り着くと嬉しそうな顔で玄関まで来てくれる
俺「はい」
俺がシュークリームを渡すとぺこりとお辞儀をしてシュークリームの袋を開けて頬張りだした
いつもどっかにクリームが付いてるんだよな


39 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:06:23.29 ID:qsnUBrgj0
俺が風呂から上がると、妹が俺の布団からちょこんと顔を出している
妹が俺の布団で寝るのもほとんど毎日だ
俺も嫌がっちゃいない
あんまり待たせると悪いから、すぐに布団に入る
最近はやけに妹が寄り添って寝る
きっと寒くなってきてるからだな

俺が寝かかっているとき、何かが頬に触れる。そわそわとくすぐったい
俺が少し目を開けるとすぐ隣に妹の顔があった
どうやらまだ起きているらしい
俺「はやく寝ろよ」
妹がビクッと動いた
俺が寝ていると思ったのだろう
俺はすぐに眠りに落ちていった

翌朝
俺「あれ?」
少しだけシャツが湿っぽかった
寝てる間に汗かいたかな


41 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:06:44.63 ID:wbj5zDD3O
今日はエロゲ中止な


42 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:07:05.63 ID:qsnUBrgj0
俺「おやすみ」
隣にいる妹にそう言って俺は目をつぶった

数時間後
なぜか全く眠れない
というより眠気が襲ってこない
妹「……ッ、ひ……く、ひっく」
その時始めて妹の声を聞いた
ただそれは啜り泣く声だったが
俺「どうした?」
妹の泣いていことを知った罪悪感よりも、妹を心配する気持ちが上回って、俺は妹に声をかけた
俺「大丈夫か?」
妹は俺が起きていることに気付いてないのか、泣き止もうとしない
気付けば俺は妹を抱きしめていた
やっぱりシャンプーのいい匂いがした

妹「うぇ…く、うっ、うぅぅぅ」
妹は泣き止まない
それでも俺は妹を離さなかった
俺「何があったんだ……少しでいいから俺に話してくれ」
妹が顔を上げた
涙で潤んだ妹の顔はとてもかわいく、とても切なく見えた
でも、とても魅力的で…俺は気付いたら妹にキスをしていた
ほんの一秒にも満たないキス
カスタードクリームの味がした


43 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:07:58.41 ID:qsnUBrgj0
>>41
承知

妹は目を見開いている
それは当たり前だ…義理とは言え俺たちは兄妹だ
越えてはいけない一線を越えてしまった
でも俺に後悔はなかった
まだ言葉を交わしたことはないけど、シュークリームを食べている顔も、うなずいたり首を振る仕草も、妹の全てが愛しかった
それにやっと泣き止んでくれた

俺「もう大丈夫か?」
コク
妹が頷く
俺「なんで泣いてたんだ?」
ブンブン
言いたくないってことか
俺「そうか、無理には聞かないさ」
妹「……」
妹が手を俺の方に向けて俺の視界をさえぎる
そして……
チュッとついばむように口付けをしてきた


44 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:09:31.13 ID:qsnUBrgj0
俺に妹ができてから1年が経っていた
あのキスから進展はなく、あの時の妹の涙の理由も未だ分かっていない
俺「ただいま。ほら、シュークリーム」
妹「……」
そして妹が俺と言葉を交わしたことも未だなかった



俺は18歳になった
大学受験に向け塾にいきはじめた
帰りが遅くなって、バイトもあり家に居る時間が少なくなった
だけど妹は俺が帰るまで起きていて、必ずシュークリームを一緒に食べる
そして、俺と一緒に寝ていた

妹「………」
今日も俺の隣に潜ってきた
なぜかいつもよりニコニコしている
俺「どうしたんだ?」
ブンブンブン
俺が聞くと、顔を真っ赤にして激しく首を振った
なんだろう?なぜか妹がいつもと違う感じがした


45 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:10:12.82 ID:qsnUBrgj0
だけど、それは微々たる変化だろうと俺はさして気にもとめず、すぐに目をつぶった

ゴソ……ゴソゴソ
きぬ擦れの音で目が覚める
ゴソゴソ…ゴソゴソ
寝ぼけ眼で音のするほうに顔を向ける
そして見たものに俺は驚いた
妹が……妹が俺の上に馬乗りになっていた
しかも、いつも寝るときに来ている桃色のパジャマのはだけさせて

俺「何……やってるんだ?」
正直、今自分の目に写っている事実を信じられなかった
妹は俺が目を覚ましたことにも驚いてない様子だ
何が起こっている?
俺に顔を近付ける
その顔はひどく魅力的だった

俺の頬に手を添えキスをしてきた
以前したようなついばむようなキスとは比べものにならないほど深いキス
口の中に甘い匂いが広がる
これ以上はやってはいけない
頭ではわかっていたけど、体が言うことをきかない


46 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:11:05.63 ID:qsnUBrgj0
妹の舌が俺の口の中に入ってくる
まさか妹がここまで積極的に……?
そんなことをぼーっと考えながら、俺は妹に応じる
こんなにキスが気持ちいいものだなんて知らなかった
キスが終わり、妹が顔を少し離した

妹が口を動かした
『すき』
そう動いた
言葉を交わさない妹の想い
それを感じることができた気がして、俺は気付けば妹を抱きしめていた


47 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:12:58.54 ID:qsnUBrgj0
以下は、エロシーンが苦手な自分に代わって書いてくれたID:kIkuIUk00のレスです

妹がまた口を開いた
『ありがとう』
そう言うと妹は抱きしめ返してきた

俺はまだ何が起こったのかあまり理解できていない
妹は俺を抱きしめたまま眠ったようだ

次の日の朝
少し妹と顔が合わせ辛かった
俺の過剰意識かも知れないが妹も同じのように感じた

夜になり俺は帰宅した
もちろんいつも通りシュークリームは買っている
妹も起きているようだ
「はい、シュークリーム」
俺はいつものようにシュークリームを差し出した

「・・・ありがとう」
なんと当たり前の様に口を利いてくれた
俺は正直とても嬉しかった


48 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:13:30.27 ID:qsnUBrgj0
その夜
やはり妹は俺の布団に入ってきた
昨日の事もあるし俺は一言も喋れなかった

すると妹は何も言わずに抱きついてきた
ここでふと昨日の言葉を思い出した
妹が言った『すき』という言葉だ
昨日は突然すぎて理解できなかったが今になってようやくその意味がわかった
意味がわかった途端に余計に身体が固まった

俺は何もできないままで妹に抱きしめられている
何だか変な気持ちだ

「おにい・・・さん・・・?」

妹が初めて俺の事を呼んでくれた
「あ・・・えと・・・どした?」
緊張と焦りでうまく言葉が出なかった
「昨日はごめんなさい」
妹はどうやら突然言った事を謝っている


49 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:14:01.93 ID:qsnUBrgj0
俺はどう言えばいいかわからなかった
「あ・・・うん」
これしか言葉が出なかった

「迷惑ですよね・・・」
哀しい眼で俺に言った
その眼はとても綺麗だった

「そんなこと・・・ないよ」
俺も少し落ち着いたのだろうか
前より言葉が出てくる

その言葉を聴いた妹は笑顔になった
とてもかわいくて愛らしい最高の笑顔だ

それを見た俺はおかしくなったんだと思う
気づいた時には妹にキスをしていた
昨日のキスよりも深く・・・舌を絡ませた

「んっ・・・」
妹はかわいい声をあげる
俺はその声にも狂わされてしまった
ぎゅっ・・・と妹を抱きしめてまたキスをした


50 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:14:24.87 ID:qsnUBrgj0
もうこの時点で兄妹の一線は越えていた
そんなことはわかっている
だけど目の前にいるかわいい妹に身体は逆らえなかった

「おにいさん・・・だいすき」
とろんとした眼で俺を見つめる

「俺も大好きだ」
これが俺の素直な気持ちだった

するとまた妹が笑ってくれた
かわいい笑顔だ
何度でもキスをしたくなる

それからは何度も何度もキスをした
舌を絡ませる濃厚なディープキスを


52 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/07(月) 01:14:37.71 ID:eJfgYayu0
あんま調子のるとバルサン炊かれるぞ


53 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:14:50.47 ID:qsnUBrgj0
最初のキスから何分たっただろうか

「おにいさん・・・」
妹は少し頬を赤らめながら俺を呼んだ

「どした?」
この表情もまたかわいいと思いながら返事をした

「あの・・・ね・・・してほしいの・・・」

また俺の身体が固まった
キスはしたとはいえそこまで行くとは思ってもいなかった

「だめ・・・?」
また哀しい眼になってしまった

「だめじゃないけど・・・」
というよりさっきのキスで俺の股間は勃起している
こんな状態では拒否っても様にならないと思った


55 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:16:06.40 ID:qsnUBrgj0
>>52
調子に乗るとかいうより、俺は待っていてくれたおまいらに報いたいだけなんだ


56 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:16:23.68 ID:qsnUBrgj0
「じゃぁお願い・・・して・・・ほしい」
恥ずかしそうに妹が言う

俺は覚悟を決めた
「初めてだが・・・いいのか?」
なんだか恥ずかしいが一応は言っておいた

「あたしも・・・だよ」
妹が処女だと知って少し安心した

「本当にいいのか・・・?」
しかしまだ自信が十分ではない

「お兄さんがいい・・・すき・・・だから・・・」
そう言うと俺に思いきり抱きついてきた


57 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:16:38.84 ID:qsnUBrgj0
とりあえず・・・濡らせばいいんだよな・・・)
俺はDVDなどで見た知識を思い出してみた

俺は妹の股間に手を差し伸べた
そして無地の白いパンツの上から人差し指と中指でゆっくりとさすった

「んんっ・・・ん・・・」
妹が小さく喘いだ

「気持ちいいのか・・・?」
自信がなかった俺は素直に聞いてみた

「んっ・・・いいよ・・・お兄さんのゆび・・・あったかくてきもち・・・い・・・んっ・・・!!」
それを聞いて少しホッとした


58 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:16:54.85 ID:qsnUBrgj0
「ん・・・おにいさん・・・パンツの上からじゃやだよ・・・直接・・・んっ・・・さわってほしいの・・・」
処女だと言うのに大胆だと感じた
でも直接触ってみたいのは俺も同じだった

「じゃぁパンツ・・・脱がせるよ?」
「うん・・・」
妹は小さくうなずいた

ゆっくり脱がすとそこにはびしょびしょに濡れた妹の秘部があった
もちろん生で見るのは初めてだ
AVに出てる女の人のように黒くはない
ちいさくてピンク色で毛も少ないとても綺麗なものだった


59 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:17:08.29 ID:qsnUBrgj0
そして直接触れてみた
「んんっ・・・!!あっ・・・気持ちいいよぉ・・・」
さっきより大きい声で妹が喘いだ
触った感触はぬるぬるしていて少し気持ちいい感じだった

ぬるぬるで滑らせやすかったので指を速く滑らせてみた
「あっあっ・・・おにい・・・んっ・・・さん・・・もっと・・・もっと・・・!!」
妹の激しさに驚いた
しかしだんだん自分も興奮してきている


61 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:17:53.43 ID:/xQpvU1p0
ここを入れると今後の妹視点に影響が出てしまうんじゃないかと不安なんだが…
大丈夫なんだろうか


62 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/07(月) 01:18:01.42 ID:eJfgYayu0
あんま飛ばすと規制はいるよと書き込んだほうがいいみたいですね


64 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:19:38.47 ID:qsnUBrgj0
>>61
俺も思い出すついでにやってるから大丈夫だと思う

>>62
そうだよな
少しペース落とす


63 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:19:34.82 ID:DH5eIaqi0
http://imepita.jp/20080407/046980
俺じゃ役不足だった


67 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:22:20.51 ID:qsnUBrgj0
>>63
nice
美術が2だった俺にはうらやましい才能だ

以下、ガンダム無双を終えた自分のレスに戻ります

妹は前よりいっそう俺の近くに居るようになった
部屋で勉強しているときも、ご飯を食べているときも、テレビを見ながら笑っているときも、いつも俺の隣に居る
俺も全く気にならなかったから、何も言わなかった
流石に無言で風呂に一緒に入ろうとしたときは止めたが


68 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:24:44.52 ID:qsnUBrgj0
俺「ほら」
バイトから帰り、妹にシュークリームを渡す
俺は勉強をしようと自分の部屋に入った
妹はシュークリームを持ったまま、さも当然のように俺について一緒に部屋に入ってくる
俺「まぁ、適当に座っとけよ」
俺は妹にそう一言だけ言うと、すぐに勉強に取り掛かった

30分もしないうちに集中力が途切れて、俺はペンを置いた
ふと振り返ると妹が俺をじーっと見ている
30分も何もしないでずっとそうしてたのか……
俺「これ、いる?」
そう言って、まだ手を付けていない俺のシュークリームを妹に差し出す
妹「……?」
貰っていいのか?という顔をする妹
俺「全然いいぞ」
そう言った途端妹の顔が綻ぶ
妹が笑っているのを見るとうれしくなった


71 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:26:54.10 ID:qsnUBrgj0
妹は俺からシュークリームを受け取ると、それを半分にして俺に差し出してきた
俺「ありがと」
コク
言葉に首を縦に振り、妹は応じる
俺はシュークリームを頬張った
妹もニコニコしながらシュークリームを食べている
俺「!?」
ふと、視界が霞んだ
それと同時に僅かな頭痛
バイトと塾で疲れてるのかな
俺「今日は早目に寝るか」
そう言って妹と一緒に布団へと潜った


72 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:28:55.73 ID:qsnUBrgj0
最近、いつも頭が痛い…というより、頭に違和感がある
それはたいしたものじゃないから俺もあまり深く考えず、偏頭痛かなにかだろうと思っている
母「少しいい?」
母さんが部屋に入ってきた
バイトとかが忙しくて最近妹以外の家族とあまり顔を合わせてなかったから、俺は多少驚いた
俺「大丈夫だけど…?」
妹は買い物に行ったようで、家にはいない
母「あなたにね、話しておかないといけないことがあるの」


75 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:32:14.87 ID:qsnUBrgj0
母さんは真剣な顔をしている
そんなに深刻な話なのか?
母「あのね、ずっと隠していたんだけど……」
そこで母さんは一息ついた
母「あの娘、捨て子なの」

捨て子……そうだったのか
俺はあまり驚かなかった
というより、捨て子と言われても実感がわかなかった
母「あの人と結婚する半年くらい前だったかしら……家の前に座り込んでたの。雨の日にびしょ濡れになって」


76 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:33:45.17 ID:qsnUBrgj0
母「あの人には言ってあったんだけど、あなたにとても懐いているみたいだからなかなか言い出せなかったの、ごめんなさい」
俺「謝らなくていいよ」
母「あまり驚いてないのね」
俺「まぁ…ね。妹が捨て子だろうと俺には関係ないよ」
大切なのは妹の中身だ、出生なんかはどうでもいい
俺「もともと俺は一人っ子だったから、歳の近い妹ができただけでうれしいよ」
母「ありがとう。本当にありがとう」
母さんは妹のことをちゃんと想っている
じゃないと、ありがとうなんて言えない
俺「!?!?」
視界が急に傾く
そして今までとは比べものにならない激痛が頭に走る
くそ……息が苦しい
そして、何かが床に落ちる音
薄れていく視界のなかで、妹が見えた気がした

俺は意識を失った


77 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:34:28.53 ID:qsnUBrgj0
俺「ん……」
俺が目を開けると真っ白な天井が真っ先に目についた
どうやら病院のようだ
俺にはいろんな機械が繋がっていた
すぐそこには医師だろう男の人が立っていた

医師は俺が目を覚ましたことに気付いた
医「気分はどうですか?」
俺「悪…くないで…す」
声がかすれてうまく喋れない
医「そうですか……君に伝えることがあります」
優しい口調で医師は続ける
医「君はもって後一ヶ月しか生きられません」
俺「どうい…う…?」
医「余命一ヶ月なんです」

医師が優しく、それでいて淡々とした口調で話を続ける
医「最近、視界が霞んだり、頭痛がしたりということがよくあったと思います。」
確かにあったけど、ただの体調不良じゃないのか?
医「君の病状はきわめて深刻なものです。手の施しようもありませんでした…」
医師が何を言っているのかわからなかった……否、わからなかったのではなく理解することを拒んでいた


78 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:36:06.12 ID:XvtzVUof0
俺も妹描いてみた
http://imepita.jp/20080407/057400


79 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:36:46.67 ID:qsnUBrgj0
俺はどうすればいい?
医師が病室を出ていったあと、俺はずっと考えていた
医「残り一ヶ月をどう過ごすのか……それはあなた次第です」
最後に医師が残していった言葉が心に違和感を残す
俺「?」
肩を誰かに叩かれ顔を上げる
上げた先にに居たのは妹だった

妹は俺にシュークリームを差し出す
いつも俺が家に帰り、渡すように
そして俺の隣に座り、自分の分のシュークリームを食べだした
妹「……?」
食べないの?という目で俺を見る
妹なりに俺を元気付けようとしてくれているのだろう
俺もシュークリームを食べることにした

それからは毎日妹が病室に来た
朝から夕方までずっと
俺「学校はいいのか?」
コク
妹は頷く
高校受験で忙しいじきなのに大丈夫なんだろうか
妹と一緒に居るこの時間は今の俺にとってひどくかけがえのないものだった


80 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/07(月) 01:37:01.61 ID:dqr9a5z20
俺もとりあえず妹描いてみた
http://up2.viploader.net/upphp/src/vlphp178664.jpg


92 名前:1 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:46:22.91 ID:qsnUBrgj0
気付けば妹は俺によっかかり寝息を立てていた
そのきれいな寝顔ももうすぐ見れなくなるんだな…
本当に自分が死ぬのだろうか、そう思えるほどここ数日は安らかなものだった
毎日妹がシュークリームを持って会いにきてくれているだけなのに
妹と一緒にシュークリームを食べることが、今の俺には一番の楽しみだ

正直、もう体は限界だった
手を動かすだけでもいたるところに激痛が走る
妹と一緒にシュークリームを食べていること自体、奇跡に近いのかもしれない

今日はいつもの時間になっても妹が来なかった
何かあったのかな?
俺はベッドの上でぼーっと考える
不意に、意識が落ちる感覚
死ぬのかな…
もう一回妹とシュークリームが食べたい

俺「?」
消えていく意識の中、妹が見えた
妹「やっぱり、ダメだよ…」
透き通った綺麗な声で妹がそう言った気がした

兄編 完


93 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/07(月) 01:46:57.00 ID:LQOqLXK00
ttp://imagepot.net/image/120750037507.jpg



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