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意地悪なメイド4.5
554 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/15(水) 00:53:22.78 ID:YjwH+caAO
メ「いっしょにとれ〜にんぐ」

男「俺もやるのか」

メ「私が一人で汗水垂らして頑張るなんて許せないんで。主様がぜぇぜぇ言う姿を見ないとやる気が出ませんので」

男「歪んだやる気を見せるくらいならいっそしないでいいんじゃないか」

メ「そうは言いますが既にトレーニング用の薄着な訳ですよ。ほれほれ、ムラムラ来ちゃうっしょ?」

男「とりあえずニーハイかガーターストッキングがガーターレスでいいからオーバーニーのストッキングを……」

ぼふっ

男「クッション投げは止めてくれ。埃が舞うから」

メ「とりあえず変態を黙らせるのに手っ取り早かったので。つぅかなんでもかんでもそういうの履かせるのってどうかと思うんすよ!」

妹子「私は履いてるよ!」

男「妹子はえ○いなぁ。いい子だ」

妹子「良し! 好感度ゲットぉ!」

メ「……なんだろう。最近私が真面目なキャラポジに来てしまってるような感覚が」

男「で、トレーニングだろ? 付き合うよ。筋トレか?」

妹子「なっ!? 兄くん兄くん、そんな生足ほっといて私の足ではふはふしなよ!」

男「よしよし。いい子だからそういう発言をマジでするのは止めようか。後絶対人様の前では言うなよ」

メ「……じゃ、じゃあ腹筋から」

男「おし。いっちょやるか」

妹子「ああ、わ、私もやる!」




メ「ぜぇ、ぜぇ」

男「姉さんパワーすげぇな。四桁近くやってないか」

メ「とちゅ、から、止まら……はぁ、ひぃ」

男「なるほど」


555 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/15(水) 01:19:47.76 ID:YjwH+caAO
割烹着「あらあら。もう根を上げられますか? だらしがありませんね」

命「ひゅー……ひゅー……」

割烹着「しっかりしてくださいな。男の子なんですから」

ぺしん

命「ひっ、ぐ!?」

割烹着「少し撫でた程度じゃないですか。それほどに辛いですか? 皮膚を剥がれたの」

命「っ、……」

割烹着「たった数センチ四方を数カ所。命に別状はないよう細心の注意を払ってるんですから〜。そんな怖い顔しないでくださいまし」

命「……して、……る」

割烹着「うんうん。男の方はそうでなくては。しかしこちらに来られてすぐの頃でしたら今頃痛みで命を落とされていたかもしれませんね」

さわさわ

割烹着「そういった意味では私好みに成長されたようで。なるほど、彼女が目を付ける訳です。なかなかに甘い香りがしますね」

ちろちろ

割烹着「ん。ですが私は熟れすぎた果実は嫌いでして。このあたりでサクッと収穫するのも一興でしょうか」

ギラリ

割烹着「と、いう訳で何ら恨みはありませんが、どうかもうしばらく私の趣向にお付き合いくださいましね」

命「……」

割烹着(ふふ。脅しでないと分かっていながらも屈する事のない瞳。ますます壊し甲斐がありますね……とはいえ、そろそろですか)

ガラッ

委員長「お邪魔、するわよ」

割烹着「あらあら、これはこれは。いらっしゃいまし。何のご用でしょうか」

委員長「ペットを受け取りに」

命「……」

割烹着「なるほど。ですがこちらの領域にて無許可で行動されたのはそちらですからねぇ。治外法権は効きませんよ?」

委員長「だったら押し通すまでね。二度は言わないわ。それを返しなさい」

割烹着「と、申されましても。ここまで踏み込んだ狼藉もありますし、はいそうですかと返す訳には」

委員長「……対価は用意するわ。“あの子”に会ってあげる」

割烹着「それはそれは。頼み込んでも首を縦に振らなかった貴女がねぇ。そんなにこの子が大事ですか?」

委員長「久しぶりに顔を見たくなっただけよ。これならいいでしょ」

割烹着「ええ、勿論。どうぞ御自由に引き取っていってくださいな。日取りは追って連絡しますので」

委員長「いつまでも連絡が来ない事を期待して待ってるわ。命、おいで」

命「……」

委員長「バカな子ね」

命「ご、め……」

委員長「……。帰るわよ」


556 名前:NIPPERがお送りします [sage] 投稿日:2011/06/15(水) 01:40:26.07 ID:5FCNQ4cwo
冷静に考えると「妹嬢」と「侍」は微塵も関係ないという

なのに妹嬢しか浮かばない不思議


557 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/16(木) 00:26:47.36 ID:eVDQVm6AO
メ「多分におちん○という単語が妹様の全てを表しているからかと」

妹嬢「他にあるでしょう?!」

メ「具体的には?」

妹嬢「……い、妹な点やお嬢様属性……でしょうか」

メ「自分の事なのに自信なさげなあたり全てを物語ってますね。イツモツ語り」

妹嬢「某物語シリーズのような語呂を無理矢理使いますか」

メ「ま、そこそこに頑張ってください。ふたなり様。寧ろマーラ様的な」

妹嬢「ご立派様!?」







男「最近バカ妹もメイドにいいように毒されてるよな」

メイド長「危機感すら抱きますよ、全く」


558 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/16(木) 00:46:10.60 ID:eVDQVm6AO
委員長「話をしなかった私も悪かったわね。貴方が何を探ろうとしたかは知らないけれど、一番踏み入れてはいけない場所なのよ。あそこは」

命「でも、あいつが全部知りたいなら来い、って」

委員長「私を呼び出す口実作りにされたのよ。後、自身の成長にかまけてあの女を見くびったわね」

命「……」

委員長「ここには私を入れて六人、主だった人間がいるけれど、領地内で言えば二番か三番目に手を出すべきではない相手なの。覚えておきなさい」

命「微妙な位置だな気付いたら、ああだった。本当に何されたかわからねぇ」

委員長「そんなものよ。それより、傷はすぐ治るはずよ。応急処置はおしまい」

命「まだ多少痛むけど、もう大丈夫だ」

委員長「くす。我慢出来ないくらい痛いくせに。偉いわ」

命「大丈夫だっての。すぐ治るんだろ」

委員長「傷の付け方がうまいから、あの女。治してすぐ壊せるようにするのよ」

命「……あの狐目、最悪だな」

委員長「ここにはそんな人間しかいないわよ。それより、改めて聞くわ。何を探ろうとしたのかしら」

命「あんたの事……そんで、あんたの妹の事だ」

委員長「……そう」

命「俺はあんたに従うよ。けどそれとは別にあんたを知りたいと思う」

委員長「私が止めろと命じても、かしら」

命「バレないように続ける」

委員長「……ふぅ」

命「くそ、これみよがしにため息つきやがって。どうせすぐバレるのは分かってるっての」

委員長「それで? 私について知ってどうするのかしら」

命「あんたに近付きたい。もっと」

委員長「主従関係では不満?」

命「……ああ」

委員長「素直ね。好きになさい。けれど勝手に動くのはやめなさい。きっと何一つ得られないわよ」

命「今回ので懲りたよ。気をつける」

委員長「妹についても同じね。どう動いたところで真実は転げ出てきやしないわ。……でも、分かるわよね」

命「……あいつは。今回会ったあいつは“別人”なんだよな」

委員長「正確には、ね」

命「教えてくれ。でなきゃ俺は……利用したあいつを、ただただ引きずっちまう」

委員長「忘れたいのかしら。自身の罪を」

命「腹に落としたいんだ。あいつが何だったのかを」

委員長「……。だったら待ちなさい。いずれ貴方も連れて行ってあげる」

命「連れて……?」

委員長「ええ。いずれ、ね」


559 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/16(木) 00:52:34.34 ID:eVDQVm6AO
め「あや様。唐突な質問なのですが」

あや「だいたい唐突な質問しかされてないような」

め「あや様はおいくつなのでしょうか」

あや「めいどさんと同じくらいっすよ」

め「自慢ではありませんがめいど、年齢不詳ですよ」

あや「うん、何ら自慢にはならないよね。でも18から22くらいに見えるよ」

め「あや様も同じくらいと言いたい訳ですね。年齢詐称は詐欺師の第一歩かと」

あや「まだ詐称も何もしてないのに!?」

め「そしてこの間、あや様に声をかけられた淑女なお方ですが……二十代後半だとお見受けしました」

あや「誰のことやら」

め「一体あの方とあや様はどのようなご関係なのでしょう。やはり詐欺師と被害者の関係で?」

あや「だったらさっさと警察に突き出すなり強請るなりされてるような」

め「あや様、いつの間に前科持ちに」

あや「脳内のキャラ付けすごい事なってきてるな!」

め「その内、ないなりにおっぱいミサイルなども搭載予定でして」

あや「他に付けるべきオプションあるだろうよ?!」


560 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/16(木) 01:01:27.10 ID:eVDQVm6AO
め「話が逸れていましたね。危ない危ない」

あや「ちっ……」

め「そんな訳で改めて質問ですが」

あや「もういいじゃないっすか。いい加減、他人のプライベートに突っ込むのやめましょうよ」

め「あや様は処女ですか? 非処女ですか?」

あや「あまりにもプライベートすぎる部分にシフトチェンジしてきた?!」

め「さすがにあや様も答えにくいでしょうから最初の質問にイエスかノーで答えてくだされば結構ですので」

あや「それが一番答えたくない部分だよ!」

め「で、実際どうなのでしょう。答え如何によってはあや様の株価が大暴落ですが」

あや「秘密でお願いしますっ」

め「ああ、非処女なんですね」

あや「だから決めつけはよくないかと」

め「あや様。思うにめいど、あや様の性格ですと処女なら処女とハッキリおっしゃられるかと」

あや「そこは恥じらいとかね?」

め「頑なに答えを拒否する時点でほぼ決まりですがね。お相手までは聞きませんからご安心を」

あや「決定事項?!」

め「そこまで仰るならハッキリと処女発言をどうぞ。3・2・1、はい」

あや「あ、ぅ……」

め「よく分かりました。ちなみにあや様は童貞ですか? 非童貞ですか?」

あや「何故その質問が浮かんだよ!?」

め「世の中にはそんなお嬢様もおられますので」

『生えてません!!』

あや「……な、何か聞こえたような」

め「どこかの侍の米青な子ですよ」

あや「漢字に変換したくねぇ……」


561 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/17(金) 00:46:31.20 ID:KVKbqVcAO
メ「時代はロボ!」

男「いつの時代も野郎の心にロマンを魅せるのはロボだな」

メ「つまり主様は頑張ってロボ作れと」

男「ムチャクチャ言うよね、君」

メ「出来ないなら三行半突きつけますが」

男「本当にムチャクチャ言うな!?」

メ「でも主様ってパイロットやらせてもオペレーターやらせても何かうまくやりそうですね」

男「逆にお前のオペレートだけは絶対受けたくないけどな」

メ「敵を欺くにはまず味方からと言いまして」

男「味方を欺いたまま放っとくだろ、お前は」

メ「おいしいとこだけちゃんとやりますよ!」

男「その頃には全滅してるか現地で築かれた連携を前に、お前のオペレートが耳を傾けられないようになってるかだな」

メ「最悪脱いででも視線をこちらに」

男「お前は妙なとこで自分を安売りするな?!」

メ「で、何が言いたいかと言うとアーマードコアVやりたいな、と」

男「激しく同意せざるを得ない」


562 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/17(金) 00:56:10.22 ID:KVKbqVcAO
冥「パパ、パパ」

男「どうした?」

冥「あのね。パパってママが大好きだよね」

男「ん、まぁ……そんな感じだな」

冥「じゃあじゃあ浮気とかしないの?」

男「ははは。……しないぞ」

メ「妙な間はきっと“もう”しないの意味だと思われ」

男「そういう無駄な勘ぐりはやめましょう。つかわざわざ娘の前でだな」

メ「冥はこういう異母姉弟作るような男に捕まっちゃいけませんからね〜」

冥「う? ……あい!」

メ「返事だけは一人前なれど全く理解してませんと顔に書いてあるのは如何なものか」

男「とにかく。浮気なんてしないぞ、冥。お前や命はそんな心配しなくていいんだ」

冥「命はしてほしいみたいだったよ」

男「……。気にしたら負けなんだろうな」

メ「あれはあれでアホの子なので仕方ないですね」

男「うぅん……どうにも落ち着きが足りないからなぁ、あいつは」

メ「そんな評価なあたりが親バカだと言われてる要素だと何故気付かないのか」

冥「私はパパ大好きだよ! 浮気していいからね!」

男「パパも冥は大好きだけどそれは浮気じゃないからな」

メ「そこまで堕ちたら私が取り憑いて○しますから安心を」

男「……サラッと怖い事を」

冥「ママも大好きだから私に浮気していいからね!」

メ「ガチレズは担当じゃないんで遠慮しますよ。ああ、でも男子ちゃんならありか」

男「なしだよ。ていうか何だこの親子会話?!」


563 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/17(金) 01:04:39.30 ID:KVKbqVcAO
め「あや様、あや様」

あや「はい」

め「膝枕して頂いているところ恐縮なのですが」

あや「何でしょう」

め「野郎のごとき肉感の無さがあや様がいかにグラマーとかけ離れた存在かを再認識させられ、こみ上げる何かが目から溢れ出そうです」

あや「んっっっ……とに失礼だな、あんた!」

め「ですが、こうして見上げる空が悲しいほどによく見える絶壁ぶりを堪能しても尚、良いと感じる膝枕マジックに感動しております」

あや「こちとらものすごい不愉快ですがね」

め「あや様」

あや「次はどこをけなしてくるんすか」

め「好きです」

あや「……はい?」

め「冗談という奴なのですがあまりに薄い反応にめいどは悲しみに包まれる結果に。どうしたんですか、リアクション芸人」

あや「いや、違いますから。というか昔、同じシチュエーションで同じ冗談言われまして。なんか懐かしくて」

め「……。それはどこのどなたなのでしょうか。まぁあや様にそんな台詞を冗談でも吐くからには相当性格破綻者なのでしょうね」

あや「おーい、鏡持ってこーい」

め「で。本当にどなたですか。そこそこにイケメンなのですか」

あや「秘密、っすね」

め「……ぺっ」

あや「ちょ、どういうリアクションだよ?!」

め「かーっ、ぺ!」

あや「こ、このやろ……」


564 名前:NIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage] 投稿日:2011/06/17(金) 01:18:53.55 ID:KVKbqVcAO
委員長「命は猫っ毛なのね。見た目は固そうなのに」

さらさら

命「委員長のは長いのに全然枝毛とか無いのな。不自然なくらい綺麗だし」

委員長「髪は命というもの。それが輝いていなくて女をやってるなんて言えないもの」

命「そういうもんかね」

委員長「そういうものよ」

命「ふぅん……やらけぇ」

委員長「何? お腹なんて触って」

命「腹筋あるのに力入れてないからかすげぇやらかいのな。肌も綺麗だし」

委員長「どうしたの、急に」

命「いや、なんだろ。久々にさ、ゆっくり抱いた後だからか……余韻がすげぇ良くってさ」

委員長「確かに抱かれたのは久しぶりかしら。最近はいじめてばかりだったものね」

命「……あー。やっぱ人肌はいいな。委員長、もっと引っ付いていいか?」

委員長「好きになさい。怪我が治ったか、確かめてあげるから」

命「ん。色んな触り方で頼む」

委員長「その代わり貴方も休まないのよ」

命「ああ。こんなボリューム、目の前でちらつかされて我慢できるかよ」

委員長「くす。そういうがっつくところ、嫌いじゃないわ」

命「嫌われててもするけどな」

委員長「その時は無理矢理するなら対価が要ると教えてあげるだけよ」

命「対価?」

委員長「指の一本か二本、というところかしら」

命「無理矢理はよくねぇよな」

委員長「くす……命」

命「ん?」

委員長「明日、貴方に色々と話をするわ。そこで一度だけチャンスをあげる。ここから帰る、ね」

命「そんなつもりは一切……」

委員長「その時に決めなさい。いいわね?」

命「……わぁったよ。けど、逃げねぇからな」

委員長「期待していないから身体で引き止めようかしら」

命「だから」

委員長「分かってるわよ。……命、いらっしゃい。今夜はたのしませてあげるから」

命「ならたっぷり甘えさせてもらうかな」



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