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執事「困りましたね…」猫娘「にゃー♪」
- 242 名前: ◆tgS.YUZ5/Y []
投稿日:2012/11/14(水) 23:22:08 ID:va.ahduA
―その頃 女の屋敷
メイド「はぁ…やっとハーブの選別が終わったよ…香りの微妙な違いとかアタシはわかんないって!」
メイド「えーと次は…何だっけ?」
召使「西館の電灯チェックですよ」
メイド「あーそうだったそうだった」
召使「ほらほら早くしないと今日中に終わりませんよ!」
prrr prrrr
- 243 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/14(水) 23:22:41 ID:va.ahduA
メイド「ん?電話?」ピッ
執事『お疲れ様です』
メイド「…切っちゃおっかな―」
執事『仕事を押し付けた事は誤ります。そのお礼の話です』
メイド「お礼あるのなら早く言ってよ」
執事『お嬢様にメイドの給料アップをお願いしておきます』
メイド「おお!神様仏様執事様!」
執事『それといくつかの仕事を減らしておきました』
メイド「いやーこれぞ救世主降臨ってやつだね!」
- 244 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/14(水) 23:23:30 ID:va.ahduA
執事『それでは玄関に金魚が置いてありますので水槽に移しておいてください最優先事項です』ピッ
メイド「最後の最後に嫌なもん置いてくなー!って切れてるし…」
メイド「でもなんで金魚?」
召使「執事殿ですか?」
メイド「そうだよ。なんか金魚がどーとか」
召使「お祭りの金魚ですか」
メイド「最優先事項だってさ、召使クン悪いけど水槽の準備しておいてくれる?」
召使「了解しました」
- 245 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/14(水) 23:25:31 ID:va.ahduA
―綿飴の屋台
猫娘「もふもふです」
犬娘「もふもふですね」
猫娘「ふわふわですね?」
犬娘「ふわふわです」
猫娘「でもにゃめるととけます」
犬娘「ふしぎです…えいえんのなぞです」
猫娘「あまいふわもふ…それがわたあめですか?」
男「そんなとこだな。まさか綿飴が永遠の謎になるとは思わなかったけどな」
- 246 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/14(水) 23:28:01 ID:va.ahduA
猫娘「ごしゅじんさまはまだですかね?」
男「時間的にはまだまだだけど呼んだら来たりして」
犬娘「よぶ?」
男「そうだな…試しに来て下さいって言ってみ」
猫娘「ごしゅじんさまー!きてくださーい!」
執事「――お呼びでしょうか?」
犬娘「なふ?」
男「…冗談だったのにマジで来るとは…悪魔かお前は」
執事「全力で行えばこれくらいは…流石に少し疲れますがね」
- 247 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/14(水) 23:28:38 ID:va.ahduA
猫娘「ごしゅじんさまー」
執事「ああ、待たせましたね猫娘。なにか用事ですか?」
猫娘「あーんしてください!」
執事「はい?」
猫娘「ちぎったふわもふをあげます。だからあーんです」
執事「少々恥ずかしいですね…」
- 248 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/14(水) 23:29:08 ID:va.ahduA
猫娘「ごしゅじんさま、あーん」
パクッ
執事「ふむ、おいしいですね」
猫娘「ごしゅじんさま」チラッ
執事「…?」
猫娘「つぎはごしゅじんさまのばんですよ?」
執事「ああ、そういうことですか。あーん」
- 249 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/14(水) 23:29:33 ID:va.ahduA
猫娘「あ、あーん…」
スカッ パクッ
猫娘「にゃ?」
執事「やはりおいしいですね」
猫娘「うにゃー!いじわるしにゃいでください!」
執事「はい、どうぞ」
猫娘「あむ…♪」
執事「満足そうでなによりです」
- 251 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/11/15(木) 00:36:13 ID:nwoytDbo
犬娘が何かを訴えるような潤んだ目でこちらを見ている!
(´・ω・`)
- 253 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/15(木) 23:40:23 ID:/jjZ21RY
犬娘「……」チラッチラッ
男「却下だ」
犬娘「ひょわっ!?」
男「何を考えてるか大体わかるぞ?だから却下だ」
犬娘「どーしてもですか?」
男「どうしてもだ」
犬娘「おーぼーです!めーでーです!」
男「はいはい」
執事「…よろしいのですか?」
男「家に帰ればまた甘えてくるんだし大盤振る舞いってのも良くないだろ?」
執事「では次に行きましょうか」
- 254 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/15(木) 23:40:56 ID:/jjZ21RY
男「えーと…射的だから右か?」
執事「いえ左です」
男「こっちの屋台か、でもあっちの方が近いぞ?」
執事「店主さんが涙目と言えばおわかりいただけるかと」
男「…何個の景品を何発で?」
執事「25個を15発です。回数で言えば2回分ですね、全てダブルとはいきませんでしたが」
男「どこの傭兵だよ」
執事「…ニカラグアでしょうか?」
男「マジか」
執事「冗談です」
- 255 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/15(木) 23:43:10 ID:/jjZ21RY
―射的の屋台
犬娘「! てっぽーがあります!ぎゅーにゅーほーです!」
執事(おそらくは銃刀法でしょうね)
男「何だ牛乳法って酪農家の法律か?」
犬娘「らくのうか?おやさいがらくにできるんですか?」
男「…すまん忘れてくれ」
猫娘「ごしゅじんさまここはにゃんですか?」
- 256 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/15(木) 23:43:34 ID:/jjZ21RY
執事「まずこの銃を的めがけて撃ちます」
猫娘「ふむふむ…」
執事「的はラムネやぬいぐるみ、キーホルダーなんかもありますね」
猫娘(ぬいぐるみ…もふもふしそうです)
執事「あれに当てて倒せば景品として貰う事が出来ます。やってみますか?」
猫娘「やってみせますにゃ!」
犬娘「いぬむすめもー!」
執事「9発500円…中々に良心的ですね」
男「ストッパーとか付けてたりしてな」
執事「ああ、その点は心配いりません」
男「確認済みってか?」
- 257 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/15(木) 23:45:34 ID:/jjZ21RY
執事「主催者がお嬢様ですから」
男「あーなるほどな」
執事「お嬢様は不正を嫌いますからそんなことをすればタダでは済みませんよ」
男「旅行以外で屋敷から出ないのに祭りごとが好きだよなアイツ」
執事「そういえばそうですね」
犬娘・猫娘((はやくやりたいです…))
執事「店主さん一回ずつこの子たちにお願いします」
店主「はいよっ!」
犬娘「おお!やっとですか!」
猫娘「あんぜんそうちはどこですか?」
執事「いいですか弾を入れて引き金を引くだけです安全装置はありません」
犬娘「あっちにあるのにあてればなんでももらえるんですよね?」
男「そうだぞ、よーくねらえよ」
- 258 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/15(木) 23:46:32 ID:/jjZ21RY
犬娘「どれにしましょうか…」
猫娘「にゃんでも…」キョロキョロ
猫娘(いーことおもいつきましたっ!)
執事「?」
猫娘(ふふふ…)チャッ
執事「言い忘れましたが私は景品ではありませんよ?猫娘」
猫娘「…ばれたのにゃ」
- 259 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/15(木) 23:46:57 ID:/jjZ21RY
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
犬娘「むふふふふ…」
男「嬉しそうだな」
犬娘「はい!いっぱいもらえました!」
男「よかったなー」ナデナデ
犬娘「なでなでももらえましたっ!」
- 260 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/11/16(金) 18:03:15 ID:bX5Icwew
紫煙
お願いだから、完結させてくれ、、、
- 265 名前:放置すいません ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/30(金) 20:40:03 ID:beHgOuy6
猫娘「うーん…」
執事「どうしましたか?」
猫娘「あれがいいけど…いっこしかにゃいです」
男「あーあの箱か、なんだあれ?」
執事「お菓子の詰め合わせですね。弾を3センチ程の針金に当てれば貰えるようですね」
男「短いしこの銃じゃ無理じゃないか?」
執事「…猫娘、私がやってみましょう」
猫娘「がんばってくださいにゃ!」
男「流石に無理だろ?」
執事「本物よりは楽ですよ」
- 266 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/30(金) 20:40:47 ID:beHgOuy6
男「……今スゴイ事を聞いた気が…」
執事「海外なら撃てますよ」
執事「店主さん針金に当てた人はいますか?」
店主「そんなスナイパーはまだいないな」
執事「そうですか…」
パン!バシッ
執事「…こんなにも楽なのに不思議ですね」
店主「」
猫娘「おおー」パチパチ
- 267 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/30(金) 20:46:16 ID:beHgOuy6
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男「あと少しで花火の時間だな」
執事「見やすい所に移動しましょうか」
男「一番いい所はどこ?」
執事「ここを真っ直ぐ行った所です」
男「…混んでるな」
執事「仕方ありません向こうで落ち合いましょう」
男「よし、行くぞ犬娘!」
犬娘「はい!にぃに!」タタタ…
執事「…さてと」
猫娘「どーしたんですか?ついてかなくてもいーんですかにゃ?」
執事「私たちと男様はここから別行動ですよ」
猫娘「?」
執事「一番良く見える所は別にあるのです」
- 268 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/30(金) 20:50:41 ID:beHgOuy6
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男「あれ?執事がいない?」
犬娘「いないですね」
男「犬娘、執事の匂いわかるか?」
犬娘「クンクン……あれ?いないみたいです」
男「おかしいな…」
犬娘「…にぃに、なにかなってますよ?」
男「携帯か?こういう時犬耳は便利だな」
犬娘「えっへん!えらいですか?」
男「偉いから少しじっとしててな」
- 269 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/30(金) 20:54:06 ID:beHgOuy6
メール着信『執事』
男「やっぱり執事か。はぐれたとかか?執事にしては珍しい――」
from:執事
sub:申し訳ありませんが
お二人の邪魔をしてはいけないので
私たちは別の場所で見ています。
男「…気遣いか」
犬娘「どうしましたか?」
男「猫娘が疲れたから帰るってさ」
犬娘「ざんねんです…みれないってかわいそうです」
男「多分屋敷で見てると思うぞ」
犬娘「ならいいですけど…あ、そういえばにぃに」
- 270 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/11/30(金) 20:56:54 ID:beHgOuy6
男「ん?」
犬娘「おんなさんにたのまれたことはどうなりましたか?」
男「ミッションコンプリートだ」
犬娘「みっしょんこんぶ?」
男「出汁でもとるのか?」
犬娘「りしりこんぶ?」
男「それはわざとだろ」
犬娘「わかりますか」
男「勿論だ」
- 273 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/12/08(土) 23:53:16 ID:XtMZkwQk
―神社近くのとある場所
執事「ほらここですよ」
猫娘「ほしがきれいですにゃ」
執事「ここは花火のうちあがる方向に電線が無く正に絶好の場所なのです」
猫娘「へー」
執事(…そういえばサプライズの一つ目、これはおそらく
男様と犬娘様のことでしょう。ならもう一つは…?)
執事「…おや?」
猫娘「どうしたんですかにゃ?」
- 274 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/12/08(土) 23:58:09 ID:XtMZkwQk
執事「帯の端に何か…」スッ
猫娘「にゃ?」
執事「……二つ目のサプライズですね」
猫娘「ちゃんを…の…で…としてう!」
執事「漢字の勉強をしましょうか」
『辞令』
猫娘ちゃんを僕の屋敷でメイドとして雇うことにしたから
執事はその指導兼教育係に任命するよ。
執事「また勝手な…」
- 275 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/12/08(土) 23:58:30 ID:XtMZkwQk
猫娘「?」
執事「ああ、簡単に言うと…」ピュゥゥゥ…ドォン!
猫娘「おお!」
執事「後にしましょうか」
猫娘「きれーです…」
prrrrprrrr
執事(電話…?)ピッ
執事「もしもし?」
- 276 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/12/08(土) 23:59:58 ID:XtMZkwQk
執事「――ああ、貴方でしたか番号が変わっていたのでわかりませんでしたよ。
それで何かご用事でしょうか?」
執事「え?いつもいっているが俺の方が年下なんだから敬語はいらない?
生憎、これは私の癖なのでお気になさらず」
執事「それはともかく本題をどうぞ」
執事「小さな女の子の服ですか?勿論ご用意できますが…」
執事「…ああ、なるほど貴方もですか。――ええ私もです」
執事「わかりました。すぐに用意させて頂きます」
- 277 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/12/09(日) 00:00:54 ID:Sq61D.NU
執事「それとどうでしょう?また集まってサバイバルゲームはどうでしょう?
ええ、次は負けませんよ」
執事「それでは明日の朝には届くように手配しておきます。では」ピッ
猫娘「………」ジッ…
執事(食い入る様に見ていますね)
- 278 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/12/11(火) 20:45:54 ID:CPfujE1E
―帰り道
猫娘「とってもきれーでたのしかったですね!ごしゅじんさま!」
執事「ええ、とても有意義な時間でした」
猫娘「ふわもふはあまあま、あめもあまあまでした」
執事「ああそうだ、あの紙について聞きますか?」
猫娘「そーでした、わすれてました」
執事「あの紙には猫娘をお嬢様の屋敷で雇い、私をその指導係にするという内容でしたよ。」
- 279 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/12/11(火) 20:47:19 ID:CPfujE1E
猫娘「つまりごしゅじんさまといっしょですね!?」
執事「そういうことに関しては相変わらず頭の回転が速いですね…」
猫娘「むふふ…」
執事「笑っていても構いませんが夜道は大変暗いですのでお気をつけて下さい」
猫娘「ごしゅじんさまがいればぜったいだいじょぶです!」
執事「それもそうですね」
猫娘「だから…」
執事「…何でしょう?」
猫娘「ずっとずーっといっしょにいてまもってくださいね?ごしゅじん♪」
執事「ええ、喜んで」
おわり
- 280 名前: ◆tgS.YUZ5/Y [] 投稿日:2012/12/11(火) 20:51:58 ID:CPfujE1E
これで終わりです。あとは>>79を見たりとかで思いついたおまけを投下します。
- 281 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/12(水) 15:51:12 ID:p5BkM20w
激しく乙乙!!
ああ、簡単に言うと…お幸せにって事ですね!(違
猫娘ちゃんが成長してメイドをやってる姿を想像するのも楽しいです
ところで次回作はあるんでしょうか…?
- 282 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/12/12(水) 17:55:56 ID:UeZ0vTg2
お疲れ
最後まで見れてホッとしています楽しかったですよ(*´―`*)
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