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妹「おい……」
632 :スピン [sage] :2008/06/07(土) 19:42:46.34 ID:E5LTusDO
タイミング被りそうですが、投下します


633 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:43:00.43 ID:E5LTusDO
〜隣のお姉さん〜

兄「………」
妹「………」
母「あら、久しぶりね☆」
???「ご無沙汰してます」

妹「おい……(ヒソヒソ)」
兄「なんだ…(ヒソヒソ)」

妹「どうしてあの人が家にいる?(ヒソヒソ)」
兄「俺にもわかんねぇよ…(ヒソヒソ)」

母「噂じゃ、またお店出したらしいじゃない…どう、上手くいってる?」
???「はい、お陰さまで…順調とまでは行きませんがボチボチです」
母「ウフフ、結構評判いいみたいよ…店長☆」
店長「それもこれも、みんな…母さんのおかげです。本当にありがとうございました」

母「あら、私は何にもしてないわよ?」チラッ
店長「そうですね、そういうことにしておきます」

母「それにしても…変わったわね」
店長「私が…ですか?」
母「何ていうか…丸くなったわ☆」
店長「そうかもしれませんね」
アハハ ウフフ

兄「店長って…母さんと知り合いだったのか?」
妹「というか、何でいるんだ…」
兄「まぁなぁ…ホント、何しに来たんだろ…」
妹「ちょっと苦手なんだ…あの人」
兄「安心しろ、俺もだ」



634 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:43:28.84 ID:E5LTusDO
〜リビング〜

母「それで、何かあったのかしら?」
店長「実は……」


〜翌日〜

母「あ、兄くん兄くん…ちょっとこっち来て☆」
兄「?」
テクテク

兄「なに?」
母「ちょっと、兄くんにお願いがあるんだけど」
兄「断る」
母「あ〜ん、そんなこと言わないで☆」ツンツン
兄「何故に脇腹をつっつくの?」
母「大したことじゃないんだけど、兄くんにしかできないのよぅ(うるうる)」ガシッ!
兄「ちょ!台詞と行動が合ってない!何この態勢!?バックドロップ!?」

母「引き受けてくれるわよね☆」
兄「わかった!わかったから徐々に手に力を込めるのやめて!何か怖い!」
母「ウフフ…兄くんが引き受けてくれて助かるわ☆」パッ

兄「(これは脅迫っていうんじゃ…)」

母「簡単なことよ☆」

(説明中)

兄「……エエェェェエエ…できればお断りしたいんだけど…」
母「そんなこと言わないで☆」ガシィッ!
兄「やめ!ちょっ!コブラツイスト!?」

母「……引き受けてくれないと、母さん本気を出さざるを得ないんだけど(ボソッ)」

兄「う、うわ〜い…ボク、頑張るよ…(誰か助けて!)」
母「じゃ、よろしくね☆」パッ
兄「……はぁ…」



635 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:43:55.30 ID:E5LTusDO
〜リビング〜

トントントン
妹「おはよう…あれ?兄は?」
母「おはよう妹ちゃん、兄くんは今日はデートよ☆」

妹「……はぁ!?だ、誰と!?」
母「あら、やっぱり気になる?」
妹「い、いやそんなことは無きにしもあらず!!」
母「ウフフ…つまり超気になるのね☆」
妹「……(///)」
母「じゃ、行きましょうか☆」
妹「…え?」
母「兄くんのデートのお相手…気になるでしょ?」
妹「まぁ…でも、いいの?」
母「大丈夫大丈夫☆バレなきゃいいのよ…ウフフ」
妹「(そういう問題ではないような…)」


〜商店街入り口〜

兄「(ここで待ってろって言われてもなぁ…)」


〜兄・回想中〜

母「昨日、店長来てたじゃない?」
兄「あぁ、来てたね…ってか知り合いだったんだ?」
母「ちょっとした縁があったのよ…ま、それは置いといて☆」
兄「はぁ…(はぐらかされたような…いや、言うだけ無駄か)」
母「兄くんに人助けしてもらいたいのよ☆」
兄「は?人助け?」


636 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:44:21.67 ID:E5LTusDO
〜人助け?〜

母「何でも、店長のお友達にそれはそれは可愛い声をした娘がおりました☆」
兄「なんで昔話風に…いや、それで?」
母「ところが、その娘…極度の上がり症なのです…そして、店長は思いました」

母「『せっかく素晴らしく美声をもっているのに、誰かに聞かせることができないのはもったいない』と」
兄「店長、あんま変わってないな…」
母「そこで、その娘の上がり症を何とかしてほしいと頼まれたわけよ☆」
兄「はぁ…事情はわかったけど、具体的には?」
母「その娘とデートしてきなさい☆」
兄「え?何で?意味がわからない」
母「つまり、その娘に『人と会話する訓練』をさせたいわけなのよ☆」
兄「はぁ…事情はわかったよ…」
母「あ、ちなみにすごく人見知りする娘らしいから、頑張ってね☆」

兄「…どう頑張れば…」
母「大丈夫よ、兄くんなら…さ、行ってらっしゃい☆」
兄「は?」
母「今日の十時、商店街の入り口で待ってるって☆」
兄「え!?今から行くの?」
母「だから母さん焦っちゃって…つい、本気を出しちゃうところだったわ☆」
兄「…エエェェエエ…できればお断りしたいんだけど…」


〜商店街入り口〜

兄「(結構人居るなぁ…誰かわからないし…人見知りするって言ってたしなぁ…)」

???「あ………あの………」
兄「はい?あ、もしかして…」
???「……兄さん……です…か…?」
兄「あぁ、はい…あなたが…(確かに良い声してるなぁ…なんというか、癒される感じの)」
姉「は、はい……姉と言います…」
兄「…初めまして、兄です」
姉「あの……き、今日は一日……その…(///)」
兄「(うわっ!年上なのに何か可愛い……いや、落ち着け俺!)」

兄「えっと、とりあえず行きましょうか」
姉「は、はい!」
兄「(人見知りとは聞いてたけど、かなり緊張してるみたいだな)」
テクテク


637 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:44:48.95 ID:E5LTusDO
〜商店街入り口付近〜

母「いたいた…ウフフ☆」
妹「何だかそわそわしてるね」
母「あら、年頃の男の子がデートなんて聞いてそわそわしないとでも?」
妹「…いや、まぁそうかもしれないけど…」
母「あら、妹ちゃん妬いてるのね☆」
妹「そ、そんなこと!」
母「母さんにはお見通しよ☆」
妹「………」

妹「あ、来たよ」
母「どれどれ…あら、可愛い娘ね☆」
妹「そう?」
母「妹ちゃんより大きくて、兄くんより小さい…兄くんにしてみれば、常に上目遣いされてドッキドキなハズよ☆」
妹「いや、顔とかスタイルとかのことを…」
母「妹ちゃんと同レベルかちょっと下くらいね、母さん的に」
妹「ふ、ふ〜ん…あ、何か赤くなってるよ、あの人」
母「照れ屋さんなのね…それはそれで萌えるわ☆」
妹「萌え…?」
母「行くわよ…追い掛けましょ☆」
妹「あ、うん…(萌えってなに?)」



638 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:45:18.24 ID:E5LTusDO
〜商店街内〜

兄「えっと…姉さんは何か好きなものとかありますか?」
姉「え?あ……はい……クロワッサン……」
兄「クロワッサン?あの、三日月の形したパン?」
姉「は、はい…クロワッサンとか……ミルフィーユとか………生地を重ねた感じの食べ物が好き……です」
兄「そうですか、ミルフィーユとかはたまに、妹が買ってくるので食べますね…あと…すいませんが…」
姉「は、はい…何でしょう?」
兄「敬語使われるのは…ちょっと、何か落ち着かなくて…」
姉「あ、す、すいません…緊張しちゃって…」
兄「あぁ、俺も少し緊張してますから…伝染ったのかもしれないですね…ははっ」

姉「…え?」
兄「年上の人と、こうやって街歩くのとか初めてなんで」
姉「いや、その……」
兄「もうちょっと経てば、緊張も少しは和らぐと思うんで…しばらく歩きましょうか?」
姉「は、はい……その…あ、ありがとう…(///)」
テクテク


〜商店街内〜

母「初めはぎこちなかったのに、少し距離が縮まったわね…さすが兄くん☆」
妹「(何、良い雰囲気作り出してんの!?)」
母「あら、妹ちゃんダメよ…女の子がそんなに鼻息荒くしちゃ…」
妹「べ、べつに怒ってなんかない!」
母「(ふむ……ウフフ☆)」




639 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:45:45.55 ID:E5LTusDO
〜駅前〜

兄「かなり歩きましたね…大丈夫ですか?」
姉「えぇ、私は大丈夫ですよ……兄さんは?」
兄「大丈夫です…あ、もうお昼か…」
姉「何か食べに行きますか?…私、良いお店知ってるんですよ」
兄「あ、じゃあお任せします…(大分緊張もほぐれてきたみたいだな…よかったよかった)」


〜姉のオススメ〜

姉「ここです」
兄「ここは…(ずいぶんとファンシーな外装だな…正直、入りずらい)」
姉「ここのクロワッサン……オススメです」
兄「………まさか」

カランカラン

「「いらっしゃいませ!」」

兄「(ここは…この声は!)」
姉「お昼ご飯買いに来ましたよ、店長」

店長「あぁ、いらっしゃい…お、兄…久しぶりだな」
兄「あはは……お久しぶりです…(やっぱり店長の店か!)」

ゴソゴソ
姉「じゃあ私は、いつもの三つとあんぱんを…兄さんは何を?」
兄「えっと…どれがどんなのかよくわからないけど…」
店長「どれでもいいぞ、外れ無し」
兄「テキ屋のくじびきみたいな事言わないでくださいよ…じゃあ、エビグラタンパンと…何ですか、これ?」
店長「今日のオススメ…パワード・メガコロッケパンだ」
兄「明らかに三人前くらいの大きさですよね?」
店長「四人前だ、家族仲良く食べられる」
姉「いいアイディア、さすがは店長」
店長「だろう?」

兄「(何か、何かが間違っているよ店長…)」


640 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:46:14.99 ID:E5LTusDO
〜公園〜

兄「…………」
姉「いただきます」
パクパク モグモグ

姉「ん〜、やっぱり美味しい…あら?どうかしたんですか?」
兄「いや、半強制的に買わされたこのパワード・メガコロッケパンをどうしたものかと…」
姉「美味しいと思いますよ…せっかく店長が三割引きで売ってくれたんですし」
兄「まぁ、味は姉さんの食べっぷりを見ればなんとなく想像はつきますが」
姉「え?…わ、私そんなに食べっぷりよかったですか…?うわ、何か恥ずかしい(///)」
兄「美味しそうに食べてましたよ、こっちも嬉しくなるくらい」
姉「(///)」
兄「さて、食べますか…」パクッ
姉「ど、どうですか?」
兄「これは旨い…パンはふわふわしてるのに、コロッケはサクッとして…ソースの染み込み具合とキャベツの食感がまた…」モグモグ
姉「そうですか、気に入ってくれたみたいでよかった…」

〜五分後〜

兄「………」
姉「……あの…無理して食べなくても…」
兄「い、いや無理なんて…(とは言いつつ…やっぱ四人前は無理か…)」
姉「…よかったら…」
兄「え?……あ」

パクッ
姉「ちょっと食べてみたかったんです…うん、美味しい」モグモグ
兄「えっと……」
姉「食べ物粗末にしちゃダメだって家族に言われて育ったもので…ちょっとはしたないですけど」モグモグ
兄「い、いやそれは良い家族だと思うんですが…」

モグモグ クシャ
姉「ご馳走様でした。やっぱり美味しかったですね」
兄「あの…今のって間接…いや、何でもないです」
姉「?」



641 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:46:38.42 ID:E5LTusDO
〜公園・物陰〜

母・妹「「……あ!」」
妹「い、今のって…か、か…」
母「間接キス…それもディープな間接キスね☆」
妹「あいつ……ちょっと殴ってくる」ザッ
ガシッ!
母「こらこら、デートの邪魔しちゃダメよ妹ちゃん☆(ニッコリ)」
妹「お母さん…痛いよ…左手で腰をわし掴みにしないで…」
パッ
母「妹ちゃんのウエストがあまりにも細いもんだから…母さんちょっとジェラシー☆」
妹「えっと…ありがとう?」

母「ほら、よく見てみなさい☆」
妹「…ん?ケロッとしてるね、あの人」
母「かなりの天然か、鈍感か、天才策士か…どれかしら☆」
妹「…天然じゃない?」
母「鈍感に一票☆」


〜駅前商店街〜

兄「これから…どうします?」
姉「目的もなく、ゆっくり行きましょうか?」
兄「はい…あ、そういえば」
姉「?」
兄「だいぶ、緊張もほぐれましたよね」
姉「うん、兄さんのおかげで…ありがとう」

兄「っ!(ズキューン!)」
姉「どうしたの?」
兄「い、いえ…なんでも…(その声と角度は反則だろ…)」


〜尾行中〜

母「さて、そろそろ行くわよ☆」
妹「え?どこに?」
母「ぶち壊しによ☆」
妹「は?何で?さっきは…」
母「…妹ちゃん……あんな女に兄くん取られちゃっていいの?」
妹「と、取られるもなにも、私と兄は…」
母「つべこべ言わず、ゴー!」


642 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:47:49.95 ID:E5LTusDO
〜乱入〜

テクテク
兄「(ドキドキ)」
姉「う〜ん、これもいいなぁ…」
兄「(ドキドキ)」
姉「ねぇ、兄さんは…あれ?」
兄「は、はい?」トントン

兄「ん?あ!」
母「どう、調子は?」
兄「母さん!?なんで…あ」
妹「(じー)」
兄「妹まで…まさか、尾けてきたのか?」
母「まぁね☆」
妹「お前が年上好きなのはよくわかった」

姉「あ、……あの……」ビクビク
兄「ん、あぁ…俺の母さんと妹です」
姉「で、でも……すごい怒ってませんか?」
兄「妹はいつもこんなもんだけど…母さん?」
母「なぁに?」

兄「なんでここにいるの?」
母「決まってるじゃない、私達も姉さんと一緒に遊びに来たのよ☆」
妹「………」

兄「えっと…そうなんだ…」
妹「なんでガッカリしてるんだ?アレか、二人きりでデート気分か?」
兄「いや、決してそんなことは……」
姉「……ま、まぁ…私は…構いませんけど……」
母「じゃあ、決まりね☆」


643 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:49:30.91 ID:E5LTusDO
〜夕方・駅前〜

姉「今日は凄く楽しかったです!」
母「喜んでもらえてよかったわ☆」
妹「意外と趣味が合うね」
姉「三人ともありがとうございました、また今度一緒に…」
母「えぇ、じゃまたね☆」
妹「さよなら〜」

兄「………」
母「どうしたの兄くん…そんなボケーッとして」
兄「あのさ…」
母「ん?」
兄「俺、来た意味あった?」
妹「無いな」

兄「うっ!」
母「最終的に、女三人で打ち解けちゃったわ…結構いい娘じゃない☆」
妹「そうだね、センスもよかったし」

兄「俺の存在意義っていったい……」
母「まぁ、あの娘の上がり症もちょっとは改善したみたいだし…というか、上がり症じゃないのよね」
兄「は?」

母「あの娘はただ、人に慣れてないだけなのよ☆」
妹「そうだね、そんな感じ」
母「仕事でもやれば治るわよ、あの娘☆」
兄「ははっ…俺、いらないじゃん…」
妹「あ、そうだ、おい…」

兄「ん?なん…ゴフゥッ!」ガスッ!

兄「な、なんでいきなりグーで殴った!?」
妹「気に入らなかったから」
兄「ただのわがまま!?」
母「ウフフ…仲良しさんねぇ☆」


644 :スピン [] :2008/06/07(土) 19:49:43.63 ID:E5LTusDO
〜エピローグ〜

カランカラン

「「「いらっしゃいませ!」」」

兄・妹「「………」」
母「店長、調子どう?」
店長「はい、お陰さまで…」
母「それはよかったわ☆」
店長「あの子もかなり頑張ってくれてますし」

姉「はい、それは今日のオススメの三色×三色パンです」

兄「…なんていうかさ…」
妹「よかったんじゃないか?生き生きしてるし」
兄「うん、まぁ…」

姉「はい!ありがとうございました!」

店長「うん、良い声だ…」
母「本当ね、ウフフ☆」


姉「はい!いらっしゃいませ!」




645 :スピン [sage] :2008/06/07(土) 19:50:52.92 ID:E5LTusDO
長い上に勝手に新キャラつくって、しかも999とタイミング被るという…色々とすいません


646 :パー速民がお送りします [] :2008/06/07(土) 20:06:58.95 ID:vP8fjxso
スピンさんの流れは好きだww


647 :999 ◆zbZ9V999Yk [] :2008/06/07(土) 23:02:21.89 ID:w2umVOE0
で、出来ましたwwwwww今日投下しようと思ってたところまではwwww
えーでも小指の関節がピクピク言って痛いので……風呂入ってきて
一気に投下します。あと少しお待ちを……

正直……踊りの部分……アホになりましたww

>>スピン

GJ!面白い!姉のキャラがたってるなぁそういうのいいなwwwwww
でも俺がいつか出す姉系キャラとは別人で考えさせてもらえると嬉しいww

では、ちょっと風呂行ってそっから1時間ほど(それ以上かもしれんww)連射させてもらいます(>_<)



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