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堕悪魔「追放されてしまいました」 其の2
421 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 11:32:56.12 ID:xWL54kc0
俺「正午になったら、天使の発情期編。始めます。>>294の続きからです」


423 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:02:30.09 ID:xWL54kc0
俺「それでは始めます。ちなみに今からやるのは前編です」


424 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:03:34.04 ID:xWL54kc0
天使「も、申し訳ありません。確かに少し熱っぽいかもしれませんね。私はこれで休ませていただきます」
男「それがいい。布団敷いておくよ」
天使「いえ、お気になさらずに!自分でできますから!失礼します!」
ばたん!
男「・・・・・・?」

天使(一週間我慢とは・・・まさか)
主天使『おーい天使。聞こえる?』
天使「主天使様・・・はい、聞こえ、ます」
主天使『その調子だと効果が表れてるみたいだね。じゃあ制限も出すよ。
自慰行為禁止。他人にこの事を教えるのも禁止。破ったらその場で失格。
わっちが手を出さなくても勝手に堕天使になっちゃうからそれじゃあ頑張ってね』


425 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:08:26.18 ID:xWL54kc0
天使「・・・やはりそうでしたか」
天使「さっき貰った飴玉の効果でしょうか」
天使「どうりで先ほどから妙に腹の奥が疼くわけです」
天使「・・・しかしこれくらいなら我慢できないことはありませんね」
天使「夜も更けてきましたし、今日はもう寝てしまいましょう」


426 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:09:53.30 ID:xWL54kc0
翌日 二日目

天使「・・・さすがに寝つきが悪かったですね。汗が気持ち悪いです」
天使「・・・湯浴みをしましょうか」

風呂場
天使「・・・むう」
天使「油断するとすぐに卑猥なことを考えてしまう」
天使「身体もいつもより敏感になっていますね・・・これも飴玉の効果でしょうか」
天使「何にしろ私が耐えれば周りには被害も出ないでしょう」
天使「だからと言ってじっとしてるのもあまり健康的ではないですね」
天使「・・・今日は部屋中の掃除でもしましょう」
ばしゃん
天使「そうと決まればさっそくしましょうか」
がららららら


427 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:11:14.38 ID:xWL54kc0
男「あっ・・・」
天使「・・・・・・」
男「・・・・・・」
天使「・・・あの」かああああ・・・
男「ごめん!」
ばたん!
たったったった・・・

悪魔『ちょっ!あんた朝っぱらから素っ裸で何やってんのよ!』
男『ごめんなさーい!』

天使「・・・はう」
へにゃへにゃ、ぺたん
天使「裸見られただけでこんなに胸が高鳴るとは・・・先が思いやられます」


428 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:12:45.01 ID:xWL54kc0
天使「気を取り直して、掃除を始めましょう」
天使「男さんと堕悪魔さんはお勤め。堕天使さんと悪魔さんはどこかに出掛けてしまいました。
   これなら心置きなく、掃除に専念できます」
天使「さて、最初は・・・布団でも干しましょうか」
・・・・・・
・・・


429 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:17:58.98 ID:xWL54kc0
天使「よいしょ」
ぼふっ
天使「ふぅ、これで最後ですね。シーツも洗っておきましょうか」
天使「・・・それにしても不思議ですね」
天使「一つ屋根の下に、自分を含め、異色の者が集まり暮らすなどと、一体誰が想像できるでしょうか」
俺「(・ω・)ノ」
天使「最初はあれほど嫌悪感を抱いていた悪魔にさえ、冷たくしてしまうことはあっても、
   心が通い合っていることを実感することがあります。上役はあまり好ましく思ってはいないようですが」
天使「この土地に特別な気配は感じられないですし・・・やはりこれは、男さんの魅力ゆえなのでしょうか」
天使(私は、皆さんが羨ましいです。何の不自由なく男さんを好きになれる皆さんが)
天使(堕悪魔さんは、悪魔の身でありながら優し心を持ち、朗らかな気持ちにさせる)


430 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:19:27.92 ID:xWL54kc0
天使(堕天使は、堕ちたとはいえ善行をしないわけではない。
   拙いながらも彼女なりに一生懸命やっている。なぜ上役はこの姿を見ず、
   結果ばかりを重んずるのか。理不尽でならない)
天使(悪魔さんも、なんだかんだで男さんの手助けをしている。ケルベロスの件も堕天使の件も、根本的な解決をしたのは悪魔さんだ)
天使(皆さんも、集った理由は違えど男さんの魅力に惹かれここに留まっている。私も、その内の一人だ。)
天使(それぞれがそれぞれの形で男さんことを好いて、男さんもそれに応えている)
天使(私だって男さんのことが好きなのに、規則に縛られ、嫉妬も許されず、誘惑することもできない)
天使(私は、なんて不自由なのでしょう)
天使(堕天使さんは堕ちてしまって純粋な天使ではなくてしまった。規則から解き放た。それは見方を変えれば、
   人間に近づいたと言うことはできないでしょうか)
天使(・・・私も、男さんに近づきたい。男さんの横に居たい)
天使(いっそのこと、堕ちてしまいましょうか)
天使(このまま欲望に身を委ねれば・・・)
すんすん・・・
天使(男さんの匂い・・・これは男さんが使ってる布団か)
ぎゅう・・・
天使(ああ、頭がくらくらする。男さんを抱きしめている気分になる)
天使(・・・私のことも・・・抱きしめて欲しい)
天使「・・・・・・」


431 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:22:56.68 ID:xWL54kc0
がばっ!
天使(私は何を考えているのだ!!!)
天使「これではただの痴女ではないですか!今は試練の途中!こんなことでは主天使様に顔向けできないではないですか!何より・・・」
天使(男さんに嫌われてしまう!)
天使「掃除をしている最中でしたね!さぁ、掃除掃除!」

天使「洗濯機は確か・・・こうでしたか?」
ぴっ・・・ぴっ・・・
天使「・・・水が出てきましたね。あとはこのままにしておけば大丈夫なはずですね」
天使「さて、その間に風呂場を掃除しましょう」


432 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:26:46.09 ID:xWL54kc0
がららららら
天使「とは言っても、ここは比較的綺麗ですね。堕悪魔さんの日々の賜物です」
天使「まあ掃除にやりすぎはないですから。やってしまいましょう」
ごしごし、ごしごし
天使「・・・先程はここで男さんに裸を見られてしまいましたね」
天使「男さんがいつも朝に入浴してたのを忘れていました。男さんが悪いわけではないですね」
天使(男さんの身体、とても引き締まっていましたね。堕悪魔さんはあの身体に抱かれたことがあるのでしょうか・・・)
天使(私の裸を見たとき、男さんはかなり慌てていましたね。それは私のことを女として見てくれていると言うことでしょうか?)
天使(だとしたら・・・少し、嬉しいです。私にもチャンスが・・・)
天使(・・・いけないいけない。またそっちの方向に行ってましたね)
天使「ここも綺麗になりましたね。さて次は・・・」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


433 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:29:53.33 ID:xWL54kc0
天使「ふう・・・この寝室で最後ですね」
がちゃ
天使「最近は私達がここで寝ていますね。ここの主であるはずの男さんが廊下なのは・・・非常に申し訳ないです」
天使「あとで皆さんで話し合いましょう。とりあえず掃除を・・・」
天使「おや?棚と壁の隙間に何かありますね」
する・・・
天使「掃除のついでに片づけて・・・」
天使「!!!」

[天使達の日常]

天使「じょ、女性達の裸体が・・・ありありと!」
天使「こんな・・・卑猥な!天使はこんなことは・・・!」
じ〜・・・
天使「・・・・・・」
ぺら
天使「・・・む」
ぺら
天使「・・・むふぅ」
ぺら
天使(男さんは、こういう女性が好きなのでしょうか)


434 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:32:59.26 ID:xWL54kc0
一時間後

天使「・・・ああ、読みふけってしまいました」
天使「ここは誘惑がいっぱいですね。気をつけねば」
天使「掃除の続きをしないと、よいしょ」
がくん
天使「あら?」
ぺたん
天使「・・・腰が抜けて立てない」かああああ・・・


435 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:37:11.62 ID:xWL54kc0
天使「これで最後・・・よし、掃除完了」
堕天使「だだいまッス!」
天使「おかえりなさい」
悪魔「ただいま。お、部屋が綺麗になってる」
天使「私が掃除させていただきました」
悪魔「隅から隅まで綺麗になってる。この分だと棚の裏まで掃除してエロ本とか見つけちゃったんじゃない?」
ぎくぅ!
天使「なななななな何のことでしょう!?そんなものありませんでしたよ!!」
堕天使「あらら?取り乱しちゃって。あやしいッスね〜。ホントに見つけちゃったんスか?」
天使「目上の人をおちょくるんじゃありません!」
ぐいーん
堕天使「ふひはへんふひはへん。いはいいはい」
天使「まったく・・・」
悪魔(・・・・・・)


436 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:41:32.28 ID:xWL54kc0
三日目 朝

天使「・・・っく」
天使「気のせいでは、なさそうですね」
天使「身体が昨日より敏感になってます」
天使「寝汗が、ひどいですね・・・それと、ここも・・・」
にちゃ・・・
天使「・・・湯浴みしましょう」

風呂場

天使「今回は男さんにあらかじめ伝えておいたので、昨日みたいな事はないでしょう」
天使「ふぅ・・・」
天使(このままいくと・・・最終日はとんでもない事になりそうですね)
天使(今はまだ生活に支障の出る程ではありませんが)
天使(でも、どんどん卑猥なことを考えてしまう。いけないとわかっているのに)
天使(男さんは・・・こんな私を嫌うでしょうか)


437 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:46:07.18 ID:xWL54kc0
くちゃ・・・
天使「ふぁ・・・」
天使(また溢れてきてしまった・・・洗わなければ・・・)
くしゅ、くしゅ、くしゅくしゅ
天使(洗っているだけ・・・洗っているだけです・・・)
天使「は、はぁ・・・んく、ぅあ」
天使(だめだ・・・頭がぽーっとしてきた)
天使「あぅぁ、くはぁ、うぅ」
天使(洗っている、だけ・・・洗って、)
男「おーい」
天使「ひゃあ!」
男「あっ、ごめん。おどかしちゃって」
天使「い、いえ。大丈夫です」
男「まだ時間かかりそう?」
天使「すいません!居すぎましたね!すぐ出ます!」
男「いや、気にしなくて良いよ。ゆっくりしていってね」
・・・・・・
天使「・・・・・・」
天使(今のは色々な意味で危なかったですね)
天使(男さん、感謝です)


438 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:50:19.27 ID:xWL54kc0
天使「むぅ」
天使「昨日盛大に掃除してしまいましたから今日は軽くやるだけで済んでしまいしたね。何か気を紛らわせるものは・・・」
天使「おや?冷蔵庫の中身が空っぽですね」
天使「買い物に行きましょうか。買い足しておきたい物もありますし」
天使「確か自転車がありましたね。ちょっとお借りしましょう」


天使「・・・ありました。これですね」
がしゃん
天使「よいしょ」
天使「・・・サドルが少し高いですね。何とか足は届きますが」
天使「まぁ大丈夫でしょう」
ぎー・・・ぎこぎこぎこぎこ
天使「自転車は良いですね。少しの力でこんなに速く進めますし、面白いです」
がたん!
天使「ひゃあ!」
がたん!
天使「あんっ!」
ききーっ
天使「・・・・・・」かああああ・・・
天使(段差に上がる衝撃が、股間に直接くる・・・)
がっくり
天使「・・・歩きで行きましょうか」


439 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:53:40.79 ID:xWL54kc0
天使「普段他愛もないことが障害になるとは・・・これは早急に対策を考えなければなりませんね」
天使(本当に酷い場合はあの家から離れなければなりません)
野郎1「・・・・・・」ちらっ
天使「ん?」
野郎1「・・・!」ささっ
天使(・・・?)
野郎2「・・・・・・」ちらっ
天使「・・・?」くる
野郎2「・・・!」ぷいっ
天使(・・・何でしょうか。先程から男性の視線が気になる)
野郎3「綺麗な人だな・・・」ぽー
天使(・・・綺麗?私が?)
どきん、どきん、どきん、どきん
天使(まずい、こんなところで!異性の視線だけでこれとは!見境ないのか今のこの身体は!)


440 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 12:58:03.23 ID:xWL54kc0
DQN1「なあwwwwwwあの女よくねwwwwww?」
DQN2「どこよwwwwww?」
DQN1「よく見ろよwwwwwwほらあそこwwwwww」
DQN2「うはwwwwwwいいねwwwwww」
DQN1「だろwwwwww?ねえwwwwwwそこの姉ちゃんwwwwww」
天使「・・・私ですか?」
DQN1「そうそうwwwwww!一緒にお茶しないwwwwww?奢るからさwwwwww」
天使「結構です。忙しいので」
DQN1「つれないな〜wwwwwwいこうよ〜」
DQN2「そうだよ〜wwwwwwほらwwwwww」
がしっ
天使「んく・・・や、やめてください」
DQN2「いいじゃんよ〜wwwwww行こうぜwwwwww」
悪魔「ちょっと待て」
DQN1「あ?誰よ?」


441 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:03:19.19 ID:xWL54kc0
悪魔「そいつのこと離してくんない?あたしのツレなんだけど」
DQN1「おいおいお嬢ちゃんwwwwww粋がってんじゃねえよwwwwwwうるさいとお兄ちゃん怒っちゃうぞwwwwww」
DQN2「何がお兄ちゃんだよwwwwwwバカじゃねえのwwwwww?」
DQN1「うっせ〜よwwwwwwほらあっち行けwwwwww」
悪魔「じゃあさ、あたしと遊びましょうよ」
がしっ
DQN1「遊ぶってwwwwww握手して何するn」
めきめきめきめき
DQN1「ぎゃああああああああ!!!」
DQN2「お、おい。どうしたんだよ?」
DQN1「痛い!痛い!離してくれー!」
悪魔「うるさいわね、握手してるだけじゃない」
ぎろり
DQN1「ひぃ!」
悪魔「喰ってやろうか?小僧共」
DQN2「いいいいいいえ!結構です!」
だっだっだっだ・・・
DQN1「だずげでえええええ!」
悪魔「お前も行け」
げしっ!
DQN1「すいませんっしたああああ!!!」
だだだだだだだだだ・・・・・・


442 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:07:38.47 ID:xWL54kc0
天使「・・・何のつもりですか?」
悪魔「別に。ただあいつらが目障りだっただけよ」
天使「だからって暴力はいけません。それに、それだけの腕力があるなら普段から皆さんの手伝いをしてください」
悪魔「あたし自身の力が強いわけじゃないわよ。ちょっとあたしのペットの力を借りただけ」
めりめりめり
天使「・・・デーモンですか」
悪魔「そ。でもこれすごく疲れるからやりたくないのよ。見た目を変えないようにすると尚更ね」
天使「体に悪そうですね」
悪魔「ちゃんと同調すれば問題ないわ。ほら、行きましょ」
天使「どこにですか?」
悪魔「買い物に行くんでしょ?荷物持ちくらいなら手伝うわよ」
天使「・・・そういえば、あなたはどこから居たのですか?」
悪魔「んーっと、あんたが自転車に乗って喘いでたところから」
天使「あ、あれは喘いでいたのでは断じてありません!」
悪魔「わかってるって。そう叫びなさんなって。周りがこっち見てるわよ」
天使「あっ・・・」かああああ・・・
悪魔「・・・・・・」


443 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:11:58.51 ID:xWL54kc0
天使「こんなものですかね」
悪魔「結構な量ね。二人で持てなくもないけど」
天使「別に持たなくても構いませんが?」
悪魔「ちゃんと持つわよ。よっ!」
がさっ!
悪魔「見た目程じゃないわね。軽い軽い!」
天使「・・・ありがとうございます」
悪魔「構いやしないわよ。その代わり付き合ってもらいたいところがあるんだけど」
天使「だと思いました。で、どこですか?」
悪魔「そんな怖い顔しないでよ。ちょっとお茶しようかと思って。もちろん私が奢るわよ」
天使「まぁそれくらいでしたら・・・」


444 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:15:24.07 ID:xWL54kc0
喫茶店

悪魔「あら、これおいしい」
天使「・・・・・・」
悪魔「ねぇ、あんたもそう思わない?」
天使「・・・目的は何ですか?」
悪魔「おいしい物がある時は素直にそれを楽しみなさいよ。聞きたいことがあるのは確かだけどね」
天使「聞きたいこと?」
悪魔「単刀直入に聞くわ。あんた最近何あった?」
天使「・・・!?」
悪魔「気が付いたのは昨日だけど、あんた時々変よ?」
天使「・・・変とは?」
悪魔「全くあんたらしくないわね。冷静沈着が人の形したようなあんたが、たかだか堕天使のおちょくりごときに
   あそこまて焦るなんて考えられなくてね」
天使「・・・・・・」
悪魔「・・・喋る気はないと」
天使「そういう訳ではありません」


445 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:19:33.10 ID:xWL54kc0
悪魔「・・・ああ、なるほど。もしかして」
がしっ
天使「あう!」
さわさわ
天使「んはぁ・・・なにをするんですかぁ」
悪魔「やっぱり。あんた喋らないんじゃなくて喋れないんでしょ?」
天使「!!!・・・知ってるのですか?」
悪魔「知ってる。天使がそれで何人も堕ちたところも見てる。その後はどうなったかは知らないけどね」
天使「・・・そうですか」
悪魔「ちゃっちゃと終わらせなさいよ。その調子のままじゃ張り合い無さ過ぎるわ。あんたはあたしの唯一の喧嘩相手なんだから」
天使「ただあなた一方的にが面白がってるだけでしょうが」
悪魔「あはは、それもそうね!でもさすがあんたよね。その調子じゃ難なく終わりそうじゃない。並の精神力じゃないわ」
天使「どうでしょうね。これからどうなるか・・・」


446 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:23:15.61 ID:xWL54kc0
悪魔「これからっつったって、それくらい敏感になってるなら試練が始まってから随分経つでしょ?あと一日か二日くらいで終わる?」
天使「いいえ、まだ三日目です」
悪魔「・・・は?」
天使「だから、まだ三日目ですよ」
悪魔「・・・マジで?」
天使「えらくマジです」
悪魔「・・・天使。悪いことは言わない。この試験、止めなさい」
天使「あなたには関係のないことでしょう。放っておいてください」
悪魔「言いたかないけどね、あんたのことを思って言ってるの。このままじゃあんた壊れるわよ」
天使「・・・どういうことですか?」


447 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:28:17.79 ID:xWL54kc0
悪魔「あたしの見た限りじゃ、今までの奴と比べても倍以上は厳しいものになってるわよ。
   もしかしたら堕ちるどころか廃人にさえなりかねない。試練が終わる前にそうなるかもしれない。
   あんたそれでいいの?」
天使「・・・悪魔に心配されるとは」
悪魔「べ、別に心配してる訳じゃないわよ。ただ、喧嘩相手がいなくなるとつまんないでしょ」
天使「ふふ。しかしこれは私に課せられたもの。
   たとえどんなものであろうとやり遂げなければなりません」
悪魔「・・・わかったわ。そういえば天使共はみんな頑固だったわね」
天使「頑固で悪かったですね」
がたっ
悪魔「帰りましょ。もう男達も帰ってる頃よ」
天使「そうですね」
悪魔「会計済ませてくるから外で待ってて」
天使「自分のくらい自分で出せます」
悪魔「滅多にないあたしの厚意は素直に受け取っときなさい。ほら、行った行った」
天使「・・・・・・」
すたすたすた・・・


448 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:32:11.44 ID:xWL54kc0
帰り道

天使「・・・・・・」
悪魔「・・・・・・」
天使「悪魔さん」
悪魔「何?」
天使「あなたはどうして悪魔なんですか?」
悪魔「は?いきなり何言ってんの?」
天使「あなたが悪魔なのは・・・少々惜しい気がしてきまして」
悪魔「それ嫌味?」
天使「いいえ、まったくそんなことありません。純粋にそう思えてならないのです。
   あなたが悪魔でなければ、私が天使でなければ、もっと仲良くなれたかもしれないのに、と」
悪魔「・・・ふん」
天使「あなたが嫌ならしょうがないです。でも私は、あなたとこうして時間を共にするのは、嫌ではないですよ」
悪魔「・・・あたしだって嫌じゃないわよ」ぼそ
天使「え?」
悪魔「何でもない!早く帰るわよ!」


449 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:35:43.35 ID:xWL54kc0
天使「あっ、ちょっと待ってください」
悪魔「何よ!」
天使「これ・・・」
悪魔「ウェディングドレス?」
天使「はい、もう少し見ていきたいです」
悪魔「・・・好きにしなさい」
天使「・・・は〜」
天使(これは・・・人というのは、本当に凄いですね。この様な物を作り上げられるなんて。まさに芸術です)
天使(私が着たら、男さんは何と言ってくれるでしょうか)

天使『えっと・・・似合うでしょうか?』
男『ああ、凄く似合ってるよ。美しい。この美しさは一言では語れないよ』
天使『本当ですか・・・嬉しい』ぽっ・・・
男『天使・・・俺、もうだめだ・・・』
だき・・・
天使『え・・・そんな、男さん。こんなところで・・・』
男『天使が美しすぎるのがいけないんだ!』
天使『あああああああああああ・・・・・・』


450 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:38:24.38 ID:xWL54kc0
天使「・・・はっ!」
天使(いけない!いつの間にか妄想の世界に入っていた!)
悪魔「・・・・・・」じ〜
天使「ななななんですか!?私は妄想なんかしていませんよ!!」
悪魔「・・・えいっ」
ぐいっ
天使「痛いです痛いです!髪の毛引っ張らないでください!」
悪魔「今引っ張ったの髪の毛じゃないわよ?」
天使「え?」
悪魔「ガラスで自分の姿よく見てみなさい」
天使「???」
くる
天使「なっ・・・!」
天使「何ですかこれはーーー!?」


451 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 13:40:22.51 ID:xWL54kc0
俺「前編終了。後編はなるべくエロくなるように書いてます。
  それではまた!」


454 :パー速民がお送りします [sage] :2008/09/28(日) 14:41:29.36 ID:Ughh6sc0
さりげなく作者出演してやがるwwwwwwww
出番が短すぎて読み直すまでまるで気がつかなかったんだぜ


455 :パー速民がお送りします [] :2008/09/28(日) 22:15:49.87 ID:cYurW.DO
天使ぬこ化キタコレwwwwww



すでにかなりエロいんですがww後半が待ちきれません


456 : ◆6qoMJn175E [] :2008/09/28(日) 22:36:59.24 ID:Emusj.AO
>>455

俺「そう言われるとじらしたくなっちゃうじゃないですかwwwwww」



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