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仮面「・・・戦争、しようか」◆
- 1 :1 ◆1pwI6k86kA []
:2009/01/24(土) 21:30:45.02 ID:XD3PUOFE0
- 2 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 21:33:12.14 ID:XD3PUOFE0
男「戦争か、いいだろう」
仮面「負けても恨まないことだ」
男「負ける?ふん、自信家め・・・」
仮面「・・・それでは、始めようか」
男「ああ、始めよう」
- 4 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 21:36:18.95 ID:XD3PUOFE0
仮面「いや、待て」
男「ん、何だ何だ・・・今更やらないは無しだぞ?」
仮面「そうではない」
仮面「ルールを決めよう」
男「ルール・・・ああ、そうだな・・・」
仮面「勝利条件無しでは後でまた揉めるだろうからな」
男「・・・うーむ、では、3回勝負では決めないか?」
仮面「3回」
男「ああ、2勝した方の勝ちだ」
仮面「・・・良いだろう」
男「よし」
男「・・・それでは、本当に始めるからな」
仮面「ああ、始めようか」
- 5 :VIPがお送りします [] :2009/01/24(土) 21:39:53.14 ID:f728YBwN0
農夫のやつはどうなった?
- 6 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 21:40:43.11 ID:XD3PUOFE0
仮面「・・・確認するが」
男「?」
仮面「枚数は?」
男「78枚、ちゃんとある」
仮面「・・・よし」
男「疑り深いな?」
仮面「当然だ」
男「・・・シャッフルは」
仮面「・・・任せよう」
男「よし、じゃあ混ぜるぞ」
シャカシャカ
仮面「・・・戦争、か」
男「?」
仮面「いや、なんでもない」
男「どうしたどうした、戦争なんて珍しいもんでもないだろう」
仮面「・・・うむ」
- 7 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 21:41:27.14 ID:XD3PUOFE0
>>5 夜更けに落ちた ショック
- 8 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 21:48:30.13 ID:XD3PUOFE0
男「・・・最近、」
仮面「ん」
男「山の様子がおかしいんだ・・・“平民”」
仮面「・・・そうか、パス」
男「所々が隆起してな、何かまた噴火するんじゃないかと・・・“平民”、追加で1枚」
仮面「噴火?」
男「ああ、噴火」
仮面「・・・噴火か・・・それは山のどちら側での事だ?・・・パス」
男「西だよ、西・・・じゃあ三枚目、“平民”」
仮面「よし、“役人”」
男「あちゃ、パス」
仮面「パス・・・4枚もらおう」
仮面「・・・西か・・・鉱山だな」
男「坑夫が事故に遭わなければいいんだけどな・・・」
- 9 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 21:55:01.77 ID:XD3PUOFE0
仮面「しかし火砕流が町に流れることはなさそうだが」
男「本当か?」
仮面「地理的に、だが」
男「・・・良かった」
仮面「・・・ん・・・」
男「さあ出すのか、出さないのか」
仮面「では、“策士”を」
男「よし、じゃあ“平民”」
仮面「盗る気か?いいだろう、“役人”」
男「・・・もったいないが、“革命”」
仮面「捨て札か、ならばこちらも“魔術師”」
男「稼ぎやがって・・・じゃあこっちは“詐欺師”だ」
仮面「“詐欺師”」
男「あちゃー」
仮面「・・・しかし」
男「ん?」
仮面「我々はこうして、カードで戦争を行っているが」
男「うむうむ」
仮面「昔は実際に、人と人とが殺し合いをしていたらしい」
男「え?そうなのか?」
- 10 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:01:05.39 ID:XD3PUOFE0
仮面「ああ、最近それが解明されてきた」
男「へぇー・・・物騒な時代もあったんだな、“平民”」
仮面「物騒かどうかはわからないが、今よりは国そのものが不安定だったんだろう・・・“税務官”」
男「パス」
仮面「“平民”」
男「無駄打ちだぞ?パス」
仮面「わかってる・・・“平民”」
男「・・・んー」
男「そろそろ狙い時か?」
仮面「どうだろう」
男「しっかりカウントしてるくせに・・・」
男「・・・うーん、戦争ねぇ」
仮面「・・・」
男「こうして、机上でやっている分には大したことの無いものに思えるんだけどな」
仮面「昔は多くの命を賭けていた」
男「やっぱり物騒だ、そんなのは」
仮面「私はそうは思わないな」
男「領土ゼロのくせに、良く言うぜ」
- 11 :VIPがお送りします [] :2009/01/24(土) 22:03:55.45 ID:0jCX8aljO
wktkwktk
農夫は寝てる間に落ちてしまっていたから残念だった
- 12 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:06:12.71 ID:XD3PUOFE0
男「“倒壊”」
仮面「む、こちらも“倒壊”だ」
男「なんだよそれ、あーもうだめだ」
仮面「“策士”」
男「パス」
仮面「“策士”」
男「パス」
仮面「“宝箱”」
男「・・・パス」
仮面「“鍵”」
男「“審判”!、お前に指定する」
仮面「“諜報員”」
男「あー投了、もうだめだー」
仮面「・・・弱いな」
男「くっそー」
- 13 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:12:27.99 ID:XD3PUOFE0
男「大体なんだよこのゲーム、不公平だ」
仮面「公正かつ公平だと思うが」
男「違う、最初の駆け引きで負けたら即終了っていう意味だよ」
仮面「・・・それは何事においても通ずる理だと思うがね」
男「卑怯だー」
仮面「・・・あとは私が1勝すれば、この戦争では私が勝利したということになる」
男「・・・くっそ、次は負かしてやる」
仮面「よし、始めよう」
仮面「・・・新年か」
男「ん?どうした急に」
仮面「どうという事ではない」
男「そうか」
男「俺の今年の抱負を教えてやろうか」
仮面「聞きたくは無いな」
男「聞けよ」
仮面「言ってみろ」
男「ズバリ、“政治のできる王”だ」
仮面「・・・それは当然の事ではないのか?」
男「・・・うん」
- 14 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:16:53.55 ID:XD3PUOFE0
男「しかし今からでも遅くはないと思うんだよ、俺は」
仮面「何が」
男「部下にまかせっきりにはせず、自分自身の力で政治をするってことさ」
仮面「・・・」
男「もちろん部下の話を聞いたり、民の声だって聞く」
男「しかし、最後に合否を決めるのは俺でありたい」
仮面「独裁に偏りそうだが」
男「・・・そうならないように気をつけるつもりさ」
仮面「経験も無いのにか」
男「だから、それをこれから頑張っていくんだよ」
男「・・・パス」
仮面「“盗賊”、1枚いただこう」
男「・・・あれ?」
仮面「ちょうどこれで0枚、私の勝ちだ」
男「・・・また負けた・・・今度はあっさり・・・」
- 18 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:23:23.30 ID:XD3PUOFE0
仮面「さて、これで戦争は私の勝利となった」
男「はい」
仮面「約束通り、そちらの国立図書館のKの棚を、教授クラス以上の者には全面開放するように」
男「・・・はい」
男「(正直どうでも良い取り決めだったんだけどな・・・)」
仮面「・・・これから私もその棚を閲覧させてもらおう」
男「要するに自分で見たかっただけじゃねーか」
仮面「そんなことはない」
男「どーだか」
男「・・・はぁ、戦争ってつまんねーな」
仮面「それはお前が常に負け越しているからだ」
男「強くなりたい」
仮面「戯れを学ぶ以前に政治を学べ」
男「・・・はい」
仮面「今まで部下に任せきりにしていた者が、いきなり政治を取り仕切れるわけがない」
男「・・・おっしゃる通りで」
- 19 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:28:44.64 ID:XD3PUOFE0
男「・・・さて、そろそろ何か頼まないとな」
仮面「うむ」
男「いくら昼間の喫茶店でも、何も飲まずに居座るってのは駄目だしな・・・すいませーん」
女「はい、ご注文は?」
男「えーっと、ココアをひとつ」
女「はい、ココアで」
男「・・・お前も何か飲めよ」
仮面「ん、私か・・・水を一杯」
女「はい、水ですね」
男「んー・・・じゃあ後は何か適当に一品」
女「適当に何か、ですか・・・おつまみで?」
男「まーそんな感じでいいや」
女「かしこまりました」
女「・・・あの」
仮面「?」
女「申し訳ございませんが、店内でお面を付けるのは・・・」
仮面「駄目か」
女「申し訳ございません・・・」
仮面「(・・・フードを深く被るのは有りでも、仮面は違法なのか?)」
男「(さあ・・・そういうもんなんじゃないの?)」
- 20 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:34:26.56 ID:XD3PUOFE0
女「・・・」
男「仮面を取ったらあら不思議、ってか」
女「この顔は半分借り物のようなものだがな」
男「似合ってる似合ってる」
女「・・・しかし公にこうして姿を見せてもばれないとは」
男「俺の城下町なのにな、誰も俺の事を王だとは気付いてくれない」
女「新聞にも顔は載っているだろう?民は読んでいないのか?」
男「さあどうだろうなぁ・・・読んでると思うけどな・・・」
男「ん、ココアが来たな」
女「水も来た」
店女「!・・・あ、はい・・・ココアと水と・・・ブレッドチップスになります」
男「サンキュー」
女「ご苦労」
男「・・・」
女「・・・」
男「あのウエイター、お前を見て驚いていたな」
女「何故だ」
男「さあ・・・意外だったんじゃねーの」
- 21 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:38:10.00 ID:XD3PUOFE0
男「・・・うーん、ちょっと薄いパン・・・って感じだな」
女「堅いパンは嫌いではない」
男「パンは柔らかいほうが好みだけどなー」
女「水とパンだけで私は充分だ」
女「・・・それより」
男「?」
女「良いのか?こんな所にいて」
男「こんな所とは何だ、俺の城下町だぞ」
女「だから問題だと言っているんだ、王座はどうした」
男「空だが?」
女「・・・政治する気無いだろう」
男「いや、それはある」
女「どうだかな」
- 22 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:43:43.15 ID:XD3PUOFE0
男「・・・そろそろ、俺の部下が気付いた頃かな・・・」
女「何に」
男「俺の不在にさ」
女「・・・お前はいつも部下に迷惑をかけているのか」
男「迷惑をかけてるつもりはないんだけどな」
男「・・・ふう、甘いなこれ」
女「ココアか」
男「ああ、ミルクは好きじゃない」
女「・・・どれ、一口いただこうか(コクコク」
男「あっ」
女「?」
男「・・・まぁ・・・別にいいけど・・・」
女「・・・?」
男「(知識欲王政なら、恥じらいってものもを覚えて欲しいな・・・)」
- 23 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:51:43.25 ID:XD3PUOFE0
男「・・・ところで」
女「何だ」
男「この町には色々な張り紙が貼ってあるんだけどな」
女「それで」
男「・・・その中に“絶対王政反対!”・・・って奴があってな」
女「ほう」
男「どう思う?」
女「・・・なるほど」
女「それを見てやっと、政治に関心を持ったのだな?」
男「・・・そういう言い方をしてくれるか」
女「そうだろう?」
男「そうだけどさ」
男「・・・それを見た時な」
男「俺が直々に政治をしているわけでも無いのに、なんというか」
男「ショックだった」
女「そうか」
男「・・・ショック・・・ではないけど、何だろうな、不思議だったというか」
女「それで私を呼び出して相談を持ちかけたという事か」
男「ああ」
男「・・・それで何故か最初に、いきなりお前が図書館を開放しろだのなんだの・・・」
女「当然だ、あのような情報封鎖は私が許さない」
男「・・・待ち合わせ場所を図書館にするんじゃなかったなー・・・」
女「王二人が人の多い広場で落ち合うわけにもいくまい」
男「そうだけどさ・・・」
- 25 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 22:59:10.62 ID:XD3PUOFE0
女「・・・自分が直接政治をしているわけでもないのに、自分が批判される・・・か」
男「ああ、不思議な気分だった」
男「普通なら憤るべき所だと思うんだよな、俺は」
女「ほう?」
男「だってそうだろう?自分が民の為に一生懸命になってやってきたことが、正しくないっていわれたらよ、怒るものじゃないか」
女「お前は一生懸命に何かをしたのか」
男「・・・してないけど」
女「少しは行動に移すべきだ」
女「・・・ふむ、しかしその気持ちはわからないでもない」
男「だろう?」
女「で、お前はその張り紙についてどう思ってるんだ?」
男「・・・うーん」
男「俺の部下は“気にするな”と言ってくれたんだが」
女「ほう」
男「・・・やっぱりどうも、民の声も気になるというか」
女「私は部下の意見に賛同するが」
男「えー」
- 27 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 23:09:05.66 ID:0bgeu3u/O
女「・・・すまない、注文がある」
店女「は、はい」
女「ココアとパンを一切れ、頼めるか」
店女「はい、かしこまりました」
女「・・・」
男「(・・・ココア美味しかったんだな・・・)」
女「・・・で」
男「ん」
女「どうするつもりだ?その民の声を」
男「・・・」
女「受け入れるか?」
男「・・・うーん」
女「愛する民の声も聞いてやりたい、しかし受け入れれば自分の愛する家臣や部下に迷惑がかかる」
男「そうだ、そうなんだよ」
女「実際に自分が政治を取り仕切ってから言ってもらいたい所だがな」
男「・・・」
女「だがお前がそこまで悩むのは珍しい」
女「手伝える事があれば私も手伝おう」
男「本当か!?」
女「図書館のLの棚を開放したら、な」
男「・・・」
- 41 :VIPがお送りします [] :2009/01/24(土) 23:33:40.22 ID:NF7o5wPsO
落ちた作品の続き読みたい支援
- 42 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 23:36:20.29 ID:0bgeu3u/O
落ちたやつか
@黒い男と山小屋の女
A農夫と黒い砂漠
この二つだな
- 43 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/24(土) 23:40:27.30 ID:1v31MbfFO
黒い砂漠の正体は非常に硬度の高い黒糖の結晶
って最後にレスされてた
- 45 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/24(土) 23:43:54.83 ID:0bgeu3u/O
どっちかはちゃんと仕上げないとなー
面白いなら見たいが・・・
- 53 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/25(日) 00:17:09.86 ID:nJOa0YyTO
ところで
知識欲王政って
すごい政治だな
- 54 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 00:18:11.47 ID:/6BZu1jRO
女「・・・」
男「・・・ココア、美味いか?」
女「うむ」
男「・・・そうか」
男「(端から見れば年頃の男女のランチタイム・・・)」
男「(・・・この食事で国が動くなど、誰も想像してないんだろうな・・・)」
女「・・・私は昔からお前の事を知っていた」
男「ん」
女「一国の王として生まれ、両親からの才を継ぎ・・・武芸にこそ恵まれはしなかったが、学について見れば世継ぎとしては・・・」
男「いや、やめろって」
女「・・・何故だ」
男「目の前でそんなに褒めちぎるなよ」
女「そうか」
女「・・・だが王は、褒められてこその者だとは思わないか?」
男「・・・うーん」
女「人から憧れる者であればこそ、王とは思わないか」
男「・・・俺が憧れ・・・かぁ」
- 56 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 00:31:51.51 ID:/6BZu1jRO
男「俺って」
女「ん」
男「憧れ・・・の対象になってるのかな」
女「そういう噂はちらほらと耳にしているが」
男「さっすがー」
女「・・・だが」
男「ん?」
女「お前の部下、将軍の人気には遠く及ばないがな」
男「ぁあ〜やっぱりかぁ〜・・・」
女「割合で言えば1:23・・・」
男「あーやめろやめろ、やめてくれ」
男「・・・くっそ・・・やっぱり騎士団のある国じゃあ団長が人気出ちゃうよなぁ・・・」
女「・・・」
男「王様なんて堅くて、性格悪そうなイメージしかないし・・・勇敢に戦ってそうな騎士団長に人気で負けるのは・・・」
女「随分と弱気だな」
男「なるわ・・・」
- 60 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 00:50:51.49 ID:/6BZu1jRO
男「・・・はぁ」
女「王とはそういうものだ」
男「さっき王は憧れだとか言ってたじゃないか」
女「多少は憧れの的になっているだろう」
男「・・・そうかなぁ」
女「悪と見られるよりかはマシというものだろう」
男「うーむ」
女「・・・ともかくお前には、将軍ほどではないが人を引きつける才能がある」
男「(褒めてるのか、それ・・・)」
女「それがあれば充分ではないか」
男「・・・うーん」
- 61 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:01:22.57 ID:/6BZu1jRO
カランカラン
店女「いらっしゃいませー、お一人様ですか?」
騎士「・・・(キョロキョロ」
男「・・・げ」
女「む」
騎士「・・・いえ、あちらのテーブルの人と一緒よ」
店女「あ、そうですか・・・ではご案内しま」
騎士「いえ、それには及ばないわ」
つかつか
騎士「・・・王」
男「・・・うむ」
騎士「・・・はぁー」
騎士「まさか城を抜け出してまで町の娘とランチとは・・・」
王「いや、騎士・・・これは違うんだ、これは・・・」
騎士「呆れたい所ですが、貴方には王であってなくてはなりません・・・さあ、城へ戻りましょう」
王「痛っ、こ、こら・・・襟を掴むな・・・いた!」
騎士「帰ったら稽古の時間ですよ、今日はみっちり5時間です」
王「・・・お、おい、助け・・・」
女「私達の町のために頑張ってね!王様っ!」
王「(猫被りやがった!)」
騎士「ご迷惑おかけしましたー」
王「うわー」ズルズル
バタン
カランカラン
女「・・・ふむ」
女「いい家臣を持ったな」
- 64 :VIPがお送りします [] :2009/01/25(日) 01:02:24.29 ID:tvmRWVpaO
仮面の正体ジェミニだと思った奴、絶対いるだろ
- 68 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:06:38.43 ID:/6BZu1jRO
騎士「王はいつも身勝手です」
王「・・・」
騎士「城を抜け出しては遊び回り、果ては女にまで手を出すとは・・・」
王「それは誤解だ」
騎士「何が誤解ですか」
王「・・・いや」
騎士「違いますか?」
王「違わない」
騎士「でしょう」
王「(・・・あいつの事は話してはならないんだったな)」
王「(危うく口を滑らせる所だった)」
騎士「・・・王、私に何か隠し事をしてません?」
王「いいや、何も」
騎士「・・・そう」
騎士「何か悩んでいることがあれば話してくださいよ」
騎士「私は貴方を支えるためにいるんですからね」
王「・・・うむ」
王「・・・ありがとう」
騎士「え?」
王「いや」
王「なんでもない」
- 70 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:16:41.96 ID:/6BZu1jRO
女「Kの棚を閲覧したいのだが」
司書「はい・・・あ、ええと・・・申し訳ございません、Kの棚は閲覧禁止となっております」
女「3日前ほどに新しく交付された法、目を通してないのか?」
司書「・・・え・・・っと・・・」
女「この国の王の書状だ、許可は得ている・・・」
司書「! す、すみません・・・どうぞ!」
女「ああ」
Kの棚
女「・・・ふむ」
女「さて、何から読もうか・・・」
女「・・・ん?」
女「この本は・・・」
- 71 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/25(日) 01:18:40.17 ID:XKiEXwyy0
エロ本だーーーー!!
/\|\/|/\/\/∨∨|
Σな、なんだってー――! >
|/\/∨∨\/|/\/\/
(;´д`)( ゚∀゚ )(゜Д゜;)
- 72 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:19:23.71 ID:/6BZu1jRO
手にした本には何について書かれている?
- 73 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/25(日) 01:20:23.88 ID:XKiEXwyy0
旧世界の事か?
- 74 :VIPがお送りします [] :2009/01/25(日) 01:22:55.98 ID:loW99Jm9O
化石化積層炭素
- 75 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:24:12.99 ID:/6BZu1jRO
>>74 もう許してくれ
- 76 :VIPがお送りします [] :2009/01/25(日) 01:24:14.74 ID:nJOa0YyTO
エロ本があったら閲覧禁止にもなるわな
- 77 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/25(日) 01:28:24.14 ID:XKiEXwyy0
>>75
いい造語だと思うぞ
実際ありそうで化学のにほひがして厨二っぽくない
ググッた奴までいるんだから胸を張っていい
- 78 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:32:14.74 ID:/6BZu1jRO
>>77 いや、正直炭素が積層って・・・石から炭素って・・・みたいな感じでとても後悔してる 拭えない
・・・続き書くか
- 79 :VIPがお送りします [] :2009/01/25(日) 01:33:52.88 ID:loW99Jm9O
なんかすまんかった
後悔してないが反省はした
- 80 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:39:32.17 ID:/6BZu1jRO
“秘伝のココア”
女「・・・ふむ」
仮面「興味深いな」
らくだ色をした粗目のローブが図書館の一角で翻ると、そこにはもう人の姿は無かった。
そこから一冊の本が消えた事など、以降は誰も気には留めることはないのだろう。
本当に、本当に大事なものほど何かに埋もれていて、人はそれが無くなる事に気付けないのだから。
- 81 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/25(日) 01:39:53.69 ID:5f9dTS6X0
そういやずっと戦争がないのに騎士団があるんだな
警察と自衛隊の代わりに感じになってるのかね
- 82 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:44:30.37 ID:/6BZu1jRO
騎士「さあ、剣を。稽古の時間ですよ」
王「えー」
騎士「えーじゃない、さあ早く」
王「・・・俺には剣は向かないって・・・」
騎士「そんなこと、言い訳にはなりませんよ」
騎士「何かの役目を背負って生まれ、役目を自ら受け入れた以上は、それを果たさなければならないのです」
王「理屈っぽいなぁ」
騎士「じゃあ、“男なら剣くらい扱えて当然”・・・これでどうです?」
王「不条理だ」
騎士「バカな事言ってないでさあ、いきましょう」
王「うわー」
ズルズル
おわり
- 83 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:46:56.49 ID:/6BZu1jRO
実はjaneというものでスレを立ててみたんだが、規制を食らっていたはずなのに立ってしまったから焦った
ブラウザが違うと規制食らわないのか
だから短編が、しかも意味不明なものが2つ続きになってしまった
申し訳ない
- 84 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/25(日) 01:51:55.06 ID:bvRNfQ8cO
以下調味料スレ
- 85 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/25(日) 01:51:59.99 ID:/6BZu1jRO
明日は山小屋を書くか農夫を書くか・・・
- 86 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/25(日) 01:53:38.52 ID:XKiEXwyy0
専ブラは鯖への負荷が少ないから、その分規制が緩いのかもね
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