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父「メリークリスマス!」◆
31 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:20:49.92 ID:WU1rYmcz0
ガン、ガン!

??「幼女ちゃんいますかぁー?」

幼女「あっ、じゃあ行ってくる!」
母「あらもう来たの?早起きねぇ」

兄「?なんだなんだ」
男「友達と遊びに行くんだろう、山奥に探検さ」
兄「危ないなぁ・・・大丈夫なのか?」
男「ハハ・・・平気さ、俺よりタフだもん」
兄「お前は相変わらず運動してないのか?今、何してる?」
男「のんびりと、キコリをね」
兄「ほお・・・なんだ、結構似合ってるぞ」
男「どういう意味だよ」
兄「ははは、いや、良い職じゃないか」

幼女「いってきまーす!」
バタン


32 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:24:36.10 ID:WU1rYmcz0
ガタッ
男「・・・さてと」
母「?どうしたの?仕事?」
男「いや、幼女へのプレゼントの下見をね」
母「・・・プレゼント・・・・」
兄「俺達サンタだからさ、ははは」
母「ああ・・・そういうことね」

男「・・・それじゃ、下のほうまで行ってくるよ」
母「滑らないように、気をつけてね」
兄「それじゃいってくるよ」
母「ええ、いってらっしゃい、気をつけてね」

バタン

母「・・・そう・・・サンタクロース」
母「・・・やだ、涙が・・・」

ヒューヒューヒュー♪ヒューヒューヒュー♪

母「・・・・?」
母「今、何か・・・?」
母「・・・気のせいかしら」


34 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:30:44.58 ID:WU1rYmcz0
ザッザッザッザッ・・・

男「ふー寒いなぁ」
兄「・・・やばいな、寒い・・・死にそうだ」
男「やっぱり慣れない?」
兄「ああ、ずっと温暖な所にいたからな・・・」

男「・・・父さんの事だけどさ」
兄「ん?」
男「まだ見つかってないよ、遺体」
兄「・・・そうか・・・雪解け水に流されたのかもな」
男「それでさ・・墓はあるんだけどさ、埋まってはないんだよ」
兄「ま、そうなるわな」

男「・・・でもそれでもさ、何か供えてあげようかなって」
兄「・・・そうだな」
男「何が良いと思う?」
兄「何って・・うーん・・・やっぱり酒じゃないかな」
男「酒かぁ、うーん・・・村の酔っ払いに盗まれそうだ」
兄「食べ物は喜ぶと思うぞ?父さんは大食いだったしな」
男「そう・・・だね、食べ物がいいかもな・・・」


ヒューヒューヒュー♪ヒューヒューヒュー♪


男「?」
兄「?どうした立ち止まって」
男「・・・・いや」
男「(また・・・・いや、きのせいか)」


35 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/24(水) 02:33:41.43 ID:s20bX5+jO
俺は寝ないぞ!!
頑張れ>>1


by・自宅警備員一同


36 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:35:46.11 ID:WU1rYmcz0
兄「・・・・」
男「・・・・」

“798,000 YEN”

男「ちょっと、な」
兄「いや、ちょっとというか」
男「いやいや、丸があとひとつ間違っていれば」
兄「それをちょっとと言えるなら俺の仕事も大もうけさ」

男「・・・子供にやるには・・・なぁ」
兄「ああ、少し・・・いや、かなり・・・な」
男「その隣の奴でいいんじゃないか?すっごく安い」
兄「・・・やめとけ、下手な小細工はしないほうがいい」
男「・・・そうだな、やめておこう」

兄「・・・」
男「・・・お酒と食べ物を買いに行こうか」
兄「ああ、だな・・・」


37 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:39:08.58 ID:WU1rYmcz0
兄「いやーまさか人形があれほどするとは思わなかった」
男「俺もだよ、まさかあれほどまでとは正直、ね」
兄「さすがに俺のサイフもたじたじだな・・・悪いが力にはなれない」
男「いやいや・・・仕方ないよ」

兄「・・・うーん、食べ物とお酒はこれで良いとして」
男「うん、こんなもんだろうね」
兄「どうするんだ?妹へのプレゼントは」
男「・・・どうしようか・・・何か可愛いお菓子とか・・?」
兄「それで大丈夫だろうかな」
男「うーん・・・妥協してくれればいいんだけどなぁ・・・」


38 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:39:50.47 ID:WU1rYmcz0
紅茶を淹れる しばしまたれよ


39 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/24(水) 02:41:23.14 ID:s20bX5+jO
>>38おk


40 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:44:17.25 ID:VTcFNLKJO
Lipton YELLOW LABEL TEA
バッグが三角形のやつオススメ


41 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/24(水) 02:47:46.74 ID:cyRFQwzy0
>>40
なかなかいいよなあれ
俺はダージリンを愛用してる


42 :VIPがお送りします [] :2008/12/24(水) 02:47:58.87 ID:zQKhXUcgP
ダマンのグールースってブレンドに、さらにゴールデンティップスほどほどのダージリンを加え
そこに甘いジャンダンブルーを入れる・・・・・・・たまんねぇ・・・・・・・・このヨーロピアンな暁っぽさ・・・


もっとも、ダマンなんて、日本にほとんどないけど


44 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:49:40.20 ID:VTcFNLKJO
>>41 わかってくれるか
ダージリンいいよね 正当派

あとここは上げ下げとか気にしないから、わざわざ下げなくていいよ


46 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 02:53:02.09 ID:VTcFNLKJO
紅茶淹れた。砂糖大さじ2杯半
しばしまたれよ


55 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 03:09:41.12 ID:WU1rYmcz0
兄「ひぃひぃ・・・」
男「兄貴大丈夫?疲れてるみたいだけど」
兄「ま、まさかこれほど辛いとは・・・ふいー」
男「山道も無いんだ?」
兄「ばか、港町だぞ、港町」
男「あ、そうなんだ」

老人「お」
男「・・・・あ、こんにちは」
老人「おお、おはようキコリの少年」
兄「?・・えっと・・・」
老人「・・・・おお、これは懐かしい」
兄「え?うーん・・・ははは・・・」
男「(お医者さんだよ・・・ほら、よくキャンディくれる)」
兄「あ、あー!」
老人「君は確か、村を出たんだってな?」
兄「お久しぶりです・・・いやぁそうなんですよ、貿易会社に勤めてまして」
老人「ほぉそりゃあすごい!」
兄「ははは・・・いえいえそんな大したことじゃないです」
男「・・・・」


56 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 03:14:24.39 ID:WU1rYmcz0
老人「あいたた、腰が痛い」
男「大丈夫ですか?やっぱりまだ具合悪いですか」
老人「うむ・・・いやなに、湿布でもあれば大丈夫なんだが、今切らしてるだけだ」
男「そうなんですか・・・無理しないでくださいね」
老人「ああ」
兄「お元気で」
老人「おおよ、あと十年は元気にやるわい」

ザッザッザッザッ・・・

男「・・・大したことだと思うよ」
兄「ん?何がだ?」
男「貿易会社だよ、結構大きな所なんでしょ?」
兄「ああ・・・まぁな」
男「・・・俺はキコリだよ」
兄「良い職じゃないか」
男「・・ダメな奴のやる仕事さ」
兄「何言ってるんだよ、そんなことない」

兄「(・・・俺の仕事なんて、誇れるもんじゃない)」


57 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 03:16:46.41 ID:WU1rYmcz0
ヒューヒューヒュー♪ヒューヒューヒュー♪

ヒューヒューヒュー♪ヒューヒューヒュー♪



男「・・・・ん」
兄「?なんだよまたか・・どうした?」
男「やっぱり聞えた」
兄「だから何がだよ」
男「笛だよ、笛の音・・・」
兄「・・・笛・・?」
男「うん」
兄「気のせいだろ」
男「・・・・そうかなぁ」


ヒューヒューヒュー♪ヒューヒューヒュー♪

ヒューヒューヒュー♪ヒューヒューヒュー♪


58 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 03:17:18.79 ID:WU1rYmcz0
とても寝たい・・・


60 :VIPがお送りします [] :2008/12/24(水) 03:19:31.99 ID:ZhxLre7sO
今書き上げなくてもいいんだぜ
だって今日はクリスマスなんだから…。


61 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 03:21:51.11 ID:VTcFNLKJO
うん、急がない
けど半分寝ながら保守はするから

・・・明日は少し書き出すのが遅くなるかもしれない


80 :VIPがお送りします [] :2008/12/24(水) 09:07:46.78 ID:Wj/FF68VO
もしかしてこの間のジェミニの人か?


82 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 09:17:37.35 ID:VTcFNLKJO
>>80 いかにもジェミニの人
10度か、寒いわけだ


85 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 10:02:52.44 ID:VTcFNLKJO
以下調味料スレ


87 :VIPがお送りします [] :2008/12/24(水) 10:42:50.18 ID:CHgkV7hXO
醤油はもうアメリカの物よ!

と醤油に感動したアメリカ人のお婆さんが言ってました


88 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 10:49:25.33 ID:VTcFNLKJO
まじか
さすが醤油、いつまでもばぐじゅーすに止まってる格ではない


89 :VIPがお送りします [] :2008/12/24(水) 10:58:10.64 ID:CHgkV7hXO
確か昔日本人の誰かがあっちで売り出したらしいですね


90 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 11:10:03.77 ID:VTcFNLKJO
最初はかなり不評だったらしいなぁ
やっぱり慣れないとただしょっぱいだけに感じるのか


91 :VIPがお送りします [] :2008/12/24(水) 11:48:22.60 ID:CHgkV7hXO
それで「今はアメリカの物よ」って言われても…

気に入ってもらえたので喜んでいいやらなんやらでなんだか複雑な気持ちです…


92 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 12:04:09.38 ID:VTcFNLKJO
うーむ、まぁそんな主張をしてるのも少数なんじゃないのかな
どこの国かはみんなわかってるだろうし


93 :VIPがお送りします [] :2008/12/24(水) 12:22:54.77 ID:CHgkV7hXO
そうですね。

パンケーキに醤油と蜂蜜…味は食べてみればわかります


100 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 15:25:39.52 ID:WU1rYmcz0
バタン
男「ただいま、母さん」
兄「ふいー疲れた疲れた」
母「あ、おかえりなさい・・・どうだった?」
男「うーん・・・人形を買おうと思ったんだけどさ」
兄「高嶺の花だったよ」
母「そうなの・・・残念だけど仕方ないわね」
男「でも一応、ほら」
ガサッ

男「クッキーと生チョコ」
母「まぁ!美味しそうね!」
男「これで幼女の機嫌取れるかなぁ」
母「フフ、きっと大丈夫よ・・・さあ、パンケーキ焼いたのよ、食べましょう」
兄「おお!久しぶりだなぁ、母さんのパンケーキは!」
男「食べ過ぎないようにね」


101 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 15:29:37.31 ID:WU1rYmcz0
幼女「あっちあっち!あそこに登ってみようよ!」
「えー、ちょっと高いよお」
幼女「大丈夫!あのくらいの木なら登れるよ!」
「うーん、わかった、行こう!」

幼女「よいしょ、よいしょ・・・・」

??『・・・』

幼女「(・・・・うん?だぁれ・・・?ひと・・?遠くてよくみえない・・)」

??『・・・』
ザッザッザッザ・・・

幼女「あ、消えちゃった・・・赤い服・・?」
「幼女ちゃぁーん」
幼女「ふあ、なあにー?」
「やっぱり危ないから降りようよー」
幼女「えー・・・うん、わかったー・・・」

幼女「(・・・誰だろー・・・猟師さんかなぁ)」


104 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 16:11:28.59 ID:WU1rYmcz0
バタンッ
幼女「ただいまー!」
母「あらあら、おかえりなさい」
男「遅かったなぁ、もう夕時じゃないか」
幼女「えへへ、灯台が見えるところまで行ってたの!」
男「うわ、それでよく元気だなぁ・・・」
幼女「へっへへー」

幼女「・・あれ?朝いたおじさんはどうしたの?」
男「おじ・・・ああ、兄貴ね・・・兄貴は疲れて寝てるよ」
母「ここに来るまでが長旅だったんだものね」
男「ああ、港町からよくここまで来たよ」

幼女「ふぇー・・・あ!袋!」
男「あっコラ、それは見ちゃダメだぞ」
幼女「え?なんで?」
男「プレ・・・仕事で使う道具が入ってるからな」
幼女「なぁんだ、つまんないのー」

タタタタ・・・

男「(・・・ふぅ、危ない)」
男「(クリスマスか・・・なかなか大変な日なんだなぁ)」


105 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 16:24:51.34 ID:VTcFNLKJO
男「・・・父さんかぁ」
母「ん?」
男「ああ、なんでもないよ」
母「・・・そう?」
男「・・・・」
母「・・・・」
男「俺さ、父さんのこと・・・結構尊敬してた」
母「・・・うん」
男「父さん、色々な話をしてくれたからさ」
母「そうね」
男「猟に連れていってもらったり・・・たまに美味しい肉料理も作ってくれたりさ」
母「・・・」
男「父さんは優しかった」
母「・・・そう、ね・・」
男「俺もそうなれるといいなぁ」
母「うん・・・」


106 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 16:32:01.20 ID:VTcFNLKJO
兄「おはよう・・・」
男「おはよう兄貴、ちなみにまだ晩飯前だよ」
兄「ありゃ、つい朝になったものかと」
母「早くテーブルにつきなさいね」
兄「はいよ」
男「・・・」

男「(・・・家族との食事かぁ)」
男「(久し振りだ、本当に・・・)」
男「(暖かいや・・・)」


??『・・・・』

男「(・・・・?)」

男「(気のせい・・かな・・・窓に何か・・・)」

男「・・・っ!!」


??『・・・・ケタタ・・』


107 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 16:37:25.46 ID:VTcFNLKJO
男「うっ・・・・わ・・ああああ・・・!」
母「!?」
兄「! どうした!?」
男「外っ・・骸骨・・!こっち見て・・・!」
兄「窓だぁ・・・!?」

・・・・

兄「別に何も・・・・いや、ガキのいたずらか!?窓の死角に隠れて・・・」
ガララッ

兄「・・・・・」
兄「いないぞ」
男「・・・そ・・・いや、確かにそこに・・・」

男「骸骨の頭が・・・俺を見て・・・笑ってた・・!」
兄「なんだと?」
母「・・・」
男「いたよ!絶対に!」
兄「・・・うーむ」
母「・・・本当に?」
男「・・・・・いや、見間違いかも・・・しれないけどさぁ」


108 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 16:57:07.12 ID:VTcFNLKJO
おやすみ


111 :VIPがお送りします [] :2008/12/24(水) 17:45:36.86 ID:+A1AAEjRO
>>1が起きたら食べられるように、枕元へ砂糖入りラーメンと紅茶置いときますね保守


122 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 20:28:05.82 ID:VTcFNLKJO
クリスマスは鍋 ポン酢の海にマイタケ
しばしまたれよ


124 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 20:56:53.20 ID:VTcFNLKJO
もう少し待っていてほしい 申し訳ない
それまでポン酢について語っていてくれ


125 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 21:10:49.30 ID:VTcFNLKJO
母「・・・熱があるんじゃないかしら」

男「・・・」
兄「ぅうむ」

男「(・・・おかしい、俺は確かに見たんだ)」
男「(いやでも本当は疲れてるから・・・いやいや、でもあれは確かに・・・)」

兄「・・・ま、気にしなきゃいいさ、いてもいなくてもよ」
男「・・・」
兄「ゴーストなんて滅多に見れないんだ、良い経験じゃねぇか、はっはっはっ!」
男「は・・ははは、そうだな、儲けもんだよな」

母「・・・フフ、それじゃあ食べましょうか」
男「ああ、ごめん・・食べよう食べよう」

男「(少し疲れてるんだよな、俺は)」


127 :◆1pwI6k86kA [] :2008/12/24(水) 21:16:32.11 ID:VTcFNLKJO
「ははは、美味い美味い、いやぁ懐かしいなぁ」
「コラ兄貴、あまり一人で食べるなよ」
「フフッ、おかわりは沢山あるから大丈夫よ」


??『・・・・(ジーッ』

??『・・ケタ・・・ケタケタケタケタケタ・・・』

ザッザッザッザッ・・・


??『・・・ヒューヒューヒュー♪ヒューヒューヒュー♪』


ザッザッザッザッ・・・



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