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堕悪魔「追放されてしまいました」 其の2
- 482 :パー速民がお送りします []
:2008/10/01(水) 18:19:30.69 ID:74bRSJg0
ちょっと進んだんで再開
魔王「遊びに来たよぉ!!」
窓ガラスを砕き割りながら小さなお子様が飛んできた。
悪魔「あら魔王様、ご無沙汰してます。」
魔王「ん〜、なんだかすっごく良い匂いがするね、
血生臭いというか大量虐殺後というか…。」
悪魔「あぁ、多分彼女の匂いでしょうね…。」
悪魔が視線を狩人に投げかけると
狩人「…何か?」
それまで全く関心がないように本を読んでいた狩人が、
冷たい視線と共に無愛想な反応を返した。
魔王「ん〜、今時珍しいくらい強烈な殺意持ってんね。
君ってひょっとして翼族狩りかなんか?」
狩人「…何故それを!?」
魔王「だって僕魔王だもん。」
狩人「魔王!?」
- 483 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 18:21:56.74 ID:74bRSJg0
隠し持っていた武器を構え臨戦態勢をとる狩人。
魔王「僕を狩ったら一生遊んで暮らせるよぉ。」
ニヤリと不適に笑い、狩人を挑発する魔王。
鋭い殺意が交差し、大気が静かに揺れる。
狩人「なるほど、この威圧感。どうやら本物のようだ。」
魔王「人間でそこまで磨かれているなんてすごいね。
是非死んだら悪魔になって欲しいもんだよ。」
狩人「魔王に勧誘されるとは思ってもみなかったな。」
そういって狩人は鋭い眼光はそのままに警戒態勢を解いた。
魔王「ここに住んでる子達に手出しはしないでね。
なんだかんだ言っても僕の可愛い子供たちだから。」
そういって魔王は割ったガラスとは
別の方向のガラスを割って去っていった。
狩人「見逃して…もらったのか…。」
肩の力が抜けると同時にその両腕が震えていることに
自分が恐怖していたことに気付く狩人。
悪魔「あんたさ、何で私ら狩ろうとしてんの?」
狩人「関係ないだろう、貴女には?」
悪魔「関係ないわけないじゃない、
命狙われてあげてんだから。」
- 484 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 18:23:07.26 ID:74bRSJg0
狩人は重い口を開き語り始める。
狩人「某の祖父は世界的に有名な研究者だった。
あるとき、一枚の奇妙な形の黒い羽を見つけ、
それに関して徹底的に調査をしていたんだ。」
悪魔「悪魔について調べるなんて大した度胸のじいさんね。」
狩人「両親は某が幼い頃亡くなったから
某にとって、祖父はたった一人の肉親であり、
某にとっての全てだった。」
悪魔「それとこれとどう関係あるわけ?」
狩人「祖父が研究するとき私はいつも料理を作り、
その日も祖父のために焼いたアップルパイを
祖父の書斎に届けたんだ。
だがそのとき私の知っている祖父は
私の知らない何かに変わっていた。
祖父は逆十字に縛り付けられ
翼を握り締めて絶命していた。」
- 485 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 18:26:25.13 ID:74bRSJg0
悪魔「それが私らの仕業だっての?」
狩人「それはわからない、だがその翼は私から祖父を奪い
祖父を殺した原因だ…。」
悪魔「たぶんそりゃあさぁ、お門違いだわ。」
狩人「何故そう断言できる!?」
すました顔で自分の尻尾を撫でながら悪魔はこう言った。
悪魔「私らはよっぽどの大事がない限り命までは奪わない、
たとえ翼や玉を奪われたってね。」
狩人「玉?」
悪魔「まぁ生命源ってとこかしらね。
そういうことだからあんたのジジィ殺したのは
私たちではないと思うけど?」
狩人「悪魔に説得されて信用できると思うか?」
悪魔「まぁそれなら好きに人生無駄遣いしたらいいんじゃない?」
- 486 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 18:27:11.37 ID:74bRSJg0
地獄横丁裏通りにて。
悪魔「ねぇ、あんたたち、身内に人殺した奴いないか調べてくんない?」
悪魔A「なになに、そういうのタイプなの?」
悪魔「んな野蛮で下等なの嫌いに決まってんでしょ。」
悪魔B「へ〜、まぁいいや、暇なとき探しとくわ。」
悪魔「サンキュー、礼ははずむわよ♪」
悪魔B[キャッホー、早速探しにいくとするわ♪」
悪魔A「悪魔…あんま危険なことに首突っ込まないようにね。」
悪魔「ありがと、あんたらも危険感じたらさっさと逃げなさいよ。」
- 489 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 22:13:23.62 ID:JuZMfUDO
おっつんこ
なんか魔王久しぶりだな
- 490 :パー速民がお送りします [sage] :2008/10/02(木) 00:07:10.26 ID:t0NKcq.0
天使「こんなにお酒が…。一体どうしたんでございますか、主天使様」
主天使「西の山の土地神がね、今年は豊作だったからっておすそわけ」
天使「ああ、お神酒ですか。でもまだこんな陽が高いうちから頂くというのは…」
主天使「今日は非番だよ。べつにお酒飲むこと自体は戒律に背いてないし」
天使「で、どうしてこれを私に? 私もあまりお酒が強いほうではないのですが」
主天使「さすがに私も飲みきれなくてねー。天使のところには物質として味覚を楽しめる者たちがいっぱいいるじゃん。
だから私がムリムリ頂くよりかはいいでしょ?それにね…」
天使「それに?」
主天使「このお神酒をくれた土地神はね、豊饒と縁結び、それに受胎祈願と安産祈願の神さまなんだって。
その神様がくれたお酒だったら、なんかご利益あるかもよ」
天使「主天使様、話が見えないのでございますが」
主天使「天使、子づくりのための性交渉は罪にならないんだって。あんまりハメをはずしすぎないでね」
天使「!?…主天使さまっ!!!」
主天使「って、冗談にきまってるじゃない。まさか本気にしたの〜?」
天使「…っ////」
天使「っと、言うわけで主天…私の上司から分けていただいたのでございます」
男「おすそ分けっていってもすごい量だな。まるまる一樽だぞ」
堕悪魔「安産、祈願…」
堕天使「あんざん、きがん…?」
天使「コホン…。それは置いといて、折角ですから皆さんで頂いてみましょうか?」
男「とはいっても随分前にお前ら、酒盛りやって大変な目にあったじゃないか」
堕悪魔「でも今回はみなさん反省して節度ある楽しみかたをするんじゃないですか、ね?」
男「う〜む」
- 491 :パー速民がお送りします [sage] :2008/10/02(木) 00:08:50.60 ID:t0NKcq.0
悪魔「ただいまー、ってなにこの樽? お酒? ホント? わ〜こんなたくさん!? だれ持ってきたの?」
天使? たまにはやるじゃ〜ん、やっぱり持つべきものはライバルだね〜 じゃ、早速みんなで乾杯…」
男「ちょ、まてまて待てーーーー!!!」
悪魔「なにさ、水さして。突っ立ってないで早くグラスでも持ってきてよ」
男「悪魔がそうやって、グイグイ飲まなきゃならん空気をつくるのが心配だったんだ!」
悪魔「またまた〜、男としてはあたしたちを酔い潰して前後不覚になったところを、あ〜んなことや、こ〜んなことを…」
男「そんなわけアルカっ!!!」
堕天使 「そういえば」
堕悪魔「なに?堕天使ちゃん」
堕天使「はい。地獄に落ちたばかりのころ、お酒には魔除けの効果が含まれるものがあるから
口にするときは気をつけろって教わったことがあるっス」
天使「確かにお酒は魔除けに使われたり、供物として直会などでいただきますから、神聖なものとして扱われたりしますね」
堕悪魔「なおらい?」
天使「一般的な意味では祭りの後の宴会ですが、供物を神様と共に口にして神様に近づこうとする神事のことでございます」
男「…一応聞くけど、それって悪魔とかにとっては毒なんじゃないか?」
悪魔「まぁ、た〜しかにそんな話は聞くけどね。 スンスン…匂いかいだところ変な感じもしないし、大丈夫じゃない?」
男「そんな適当な」
悪魔「じゃ、味見して確かめればいいじゃない。それでは皆さん、かんぱ〜〜〜〜い!!!」
男「ハァ…」
翌朝
堕天使「うーー、いつの間にか寝てたっス。ハァ、ちょっと気分が悪いっス。やっぱりちょっと飲みすぎたっス…ってアレ
この気持ちいい、白いフワフワの羽根は…
天使さんっスか? いや、天使さんは翼っス。じゃ、堕悪魔さんっスね! あれ?堕悪魔さんは男さんの所にいるっス…
まさか自分っスか? いや、堕とされたときに真っ黒にされてしまったのでした…アレ?ってことは」
「「「わーーーーーーーーーーーー!!!!」」」
悪魔「もう、うるさ〜い!!! 朝っぱらから頭にひびk…ってどしたのみんな?」
堕天使「あ、悪魔さん…」
天使「は、羽根が…」
悪魔「も〜、一体なにって…アレ?」
堕悪魔「羽根が…」
男「しろい…」
悪魔「 」
「「「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」
つづかないかも。
- 492 :パー速民がお送りします [] :2008/10/02(木) 03:40:13.35 ID:xo73ncDO
わっふるわっふる
- 493 :パー速民がお送りします [sage] :2008/10/02(木) 06:20:09.98 ID:hULSH.Y0
つづこうよ!
- 494 :パー速民がお送りします [] :2008/10/02(木) 13:54:33.52 ID:jH4GcCs0
>>489
自分が魔王書いたんで
なんとか魔王と復活しようと…。
3LDKの部屋、台所には堕悪魔と狩人が料理の訓練を行っていた。
堕悪魔「狩人さん、魚は腸、鱗をとって三枚におろすんです、
なんとなくやり方わかりましたか?」
堕悪魔が丁寧に魚を料理するのを見て、しかし狩人はこう言った。
狩人「堕悪魔殿は未熟だな、包丁捌きとはこうやるものだ!」
魚を軽く放り投げ中華一番も真っ青なほど
綺麗に、しかし丁寧に刺身を切り捌き盛り付けた。
堕悪魔「おぉぉぉ!!」パチパチパチパチ!!
達人芸を目の当たりにした堕悪魔は感動の拍手を送った。
堕悪魔「狩人さんすごいです!どこかで勉強なさったんですか!!」
狩人「独学だ、誰でも簡単に出来るようになる。」
男「いやいやできねぇよ、ならねぇよ!!」
- 495 :パー速民がお送りします [] :2008/10/02(木) 13:55:15.52 ID:jH4GcCs0
部屋に一人、得物を磨ぎながら思いつめた表情で狩人は呟く。
狩人「これ以上ここにいると某は…。」
今にも泣き出しそうな表情で自分の標的について考える。
狩人「善悪の判断などいらない、そう思っていたというのに…
あいつらはいったい何なんだ…。」
トントン、っとドアが優しくノックされた。
天使「狩人さん、少しお話をさせて頂いてよろしいですか?」
狩人「貴女ですか、珍しいですね。某に何用でしょう?」
天使「実は…私は狩人さんに謝らなければなりません…。」
狩人「謝る…いったい何を?」
天使「もうご存知だとは思いますが私は、いえ、
私たちは人間とは異なる摂理の生き物です。」
狩人「えっと、そうなのですか?」
天使「はい、このように翼が生えています。」
そう言うと、天使は静かにその白い翼を広げた。
- 496 :パー速民がお送りします [] :2008/10/02(木) 13:55:37.28 ID:jH4GcCs0
狩人「美しい…。」
狩人は思わずそう呟いていた。
これまで幾度となく狩り手として
切り裂き奪っていったものだが
共同生活を経て殺意が薄れた狩人にとって
天使の翼は美しかった、言葉を失うほどに。
天使「ありがとうございます///」
狩人の感想に天使は頬を赤らめた。
狩人「…はっ、それで謝りたいこととは!?」
すっかり見惚れていた自分に気付き慌てて質問する狩人。
天使「私たち、ここには天使、悪魔、堕天使、堕悪魔が
共存してます。人は総合して翼人、翼族と呼びますが。
本来ならば我々はひっそりと人間に接するのですが、
私たちは偶然、いえ必然的なものなのでしょうか、
ここで男さんと共に生活しています。」
狩人「はぁ、それがいったい…?」
要領を得ないように狩人はなんとなく相槌を打っていた。
天使「人間の中には私たちを忌み嫌うのか、もしくは
標本にするのかはわかりませんが我々を狩る者がいます。」
- 497 :パー速民がお送りします [] :2008/10/02(木) 13:56:04.33 ID:jH4GcCs0
狩人は言葉を失った。
狩人(気付かれた!?)
天使「本当に失礼なことですが私はあなたと初めに会ったとき、
貴女が翼族狩りなのだと思っていました。」
狩人(気付かれてはいなかったか…しかし…)
狩人の心は今にも張り裂けそうな状態だった、
彼女は間違っていない、咎は自分にある。
天使「狩人様を疑った大罪、償えるものとは思いませんが
私の全身全霊をかけて貴女を手助けするつもりです。
此度の無礼、本当に申し訳ありませんでした。」
狩人「やめてくれ、某は…」
言葉が出ず、嗚咽と共にこぼれたのは一滴の涙だった。
狩人「某は…貴女が思っているような人間ではない…。」
頭が回らず涙と共にやっと捻り出した言葉は
拙いが狩人にとって初めての懺悔だった。
- 498 :パー速民がお送りします [] :2008/10/02(木) 18:27:46.04 ID:xo73ncDO
わっふるわっふる
- 499 : ◆6qoMJn175E [] :2008/10/02(木) 21:23:20.36 ID:JSIiCcAO
堕悪魔「これは私がもらいます!」
悪魔「あたしの物よ!」
堕天使「自分が頂くッス!」
天使「こればかりは譲れません!」
一同「「「「自らの足で!絶対に踏む!」」」」
- 500 : ◆6qoMJn175E [] :2008/10/02(木) 21:24:04.26 ID:JSIiCcAO
男「晩御飯はこれでいいな。さて・・・」
むに
男「おや?何か踏んだ?」
>>500
男「・・・何だこれ?」
ひょい
男「何でこんなもんがこんな所に?」
どどどどどどどどどどど!
男「ん?」
一同「「「「うおおおおおおお!!!!!!!!」」」」
男「な、何だ!?」
堕悪魔「お願いです!それを私にください!」
悪魔「男!それをよこせ!」
堕天使「男さん!大好きです!それください!」
天使「男さん!後生ですからそれを私に!」
どすっ!がすっ!ばきんっ!ごきっ!
男「ちょっ!やめて!痛いっ!痛いから!あっ!あああああああああ・・・・・・」
俺「ムシャクシャしてやった。後悔はしていない」
- 501 :パー速民がお送りします [] :2008/10/02(木) 21:25:36.71 ID:V47JLrgo
アッー?
- 502 :パー速民がお送りします [sage] :2008/10/03(金) 00:50:31.64 ID:eIxijto0
>>491
天使 「主天使さまっ!!!!」
主天使 「いま貴方は勤務時間の筈です。それに私は貴方を呼んだ覚えはありません、ではなぜ貴方がここに?」
天使 「とぼけるのはお止めください。いくら神饌とはいえ、たかだかお酒で悪魔があんなことになるわけがありません。
主天使さまが何か細工なさったのでしょう」
主天使 「ふふん…成るべくして、そのようになったんでしょ」
天使 「答えになってません。主天使様、悪魔さんを元に戻してください」
主天使 「黒い羽根が、白くなった。悪魔が悪魔らしくなくなった。
お酒のアルコールで消毒でもされたんでしょ。それに所詮、小悪魔一匹、なにが問題あるのさ」
天使 「 」
主天使 「ああ、そういえばアレは純正の悪魔だったんだよね、それを一晩で落とすなんて天使もなかなかやるねー。
どうする? 勲章の申請でもしておこうか?」
天使 「いい加減にして」
天使 「悪魔だろうと、彼女は私の大切な友達です。
天使だから悪魔を滅ぼさないといけない。そんな単純な、それだけのことで、私は彼女を救おうとすることさえできないのですか?
あなたは、そんなことが本当に正しいことだとお思いですか!!!!!」
主天使 「そのとおりだよ、天使」
天使 「 」
主天使 「ま、私にはどうでもいい事だからね。天使の好きにすればいいと思うよ。
じゃ、私は忙しいから。小天使、この書類をコピーしてきて」
男 「天使?」
天使 「はい? ああ、大丈夫です」
堕天使 「でも、困ったスね。天使さん達にも心当たりがないっていのは」
天使 「 」
悪魔 「クスンクスン……どうしよう、こんな体じゃ、お嫁にいけない…」
男 「あぁ…なんか性格までしおらしくなっちまったな」
堕悪魔 「そういえば、悪魔さん。悪魔さんの悪玉、どうなってます?」
悪魔 「…え? ああ、悪玉ね」
堕悪魔 「…悪玉は悪玉なんだけど、おかしくないですか?」
男 「ああ、前に見せてもらったときは何かこう…真っ黒な宝石、ってな感じだったけど
これは、曇ってるというか、ガラス玉っていうか」
堕天使 「力が弱ってるんじゃないっスか?そだ!!なら悪いことをすればいいんスよ!!!」
男 「悪いこと?」
堕天使 「ちょっと天使さん…ゴニョゴニョゴニョ…」
天使 「はぁ…あまり気乗りはしませんが、致しかたございません」
男 「ちょっと、一体何の話って…ちょ―っつ、おい!!何する、放せ!!!堕天使!!!」
堕天使 「さぁ、悪魔さん!!!好き放題、思う存分、男さんの唇をむさぼるッス!!!!」
悪魔&堕悪魔 「「はぁ!?」」
天使 「姦淫、それに不倫は大罪でございます。私だったら間違いなく地獄に叩き落します」
男 「なるほど…って、オイ!!!いくらなんでも、これは!!!!!」
堕悪魔 「そ、そうです!!!そんなのダメです、堕天使ちゃん!!!男さんを放して…って天使さん!!放してください〜〜!!!」
堕天使 「申し訳ないッス、堕悪魔さん!!悪魔さんのためだと思って…」
堕悪魔 「それでもダメ〜〜〜〜!!!!」
- 503 :パー速民がお送りします [sage] :2008/10/03(金) 00:52:31.59 ID:eIxijto0
悪魔 「ごめん…なんか、できないわ」
「「「ハイ?」」」
悪魔 「いや、なんかいつもは、からかってやろう〜って気分になるんだけど。今日はそれが沸いてこないというか…」
堕天使 「 」
堕悪魔 「悪魔さん…」
天使 「 」
男 「…ハァ、事態は深刻だな」
男 「状況を整理しよう、まず悪魔には悪玉がついたまま。しかし悪玉は曇っている」
天使 「加えて、悪魔さんには何故か悪いことができなくなってしまっている。
と、いうことは悪玉に溜められた悪行が枯渇するのは時間の問題でございます」
堕天使 「じゃぁ、地獄に連れ戻してみたらどうっスか?地獄だったら悪玉はほとんど使わなくても大丈夫って―」
堕悪魔 「それはやめといたほうがいいと思うな。今の悪魔さんの羽根を地獄の誰かに見られたら…。私も昔…」
男 「堕悪魔…」
悪魔 「アタシは平気だよ、別に地獄に戻ったって。ようは見つからなきゃいいんだよ」
堕天使 「そんな、無茶っス。だれにも見つからないで地獄に入るなんて、ケルベロスに噛みつかれるっス」
悪魔 「このままなら、あたし干からびちゃうじゃん。他に方法ある?」
- 504 :パー速民がお送りします [sage] :2008/10/03(金) 00:53:40.83 ID:eIxijto0
天使 「わたくしに」
天使 「私に少し時間をください。あのお酒をくれた神さまを突き止めてみます」
男 「そうだな、確かに原因はあのお酒みたいだし…」
天使 「違うのです。……すべて、すべて私のせいなのです…」
悪魔 「天使?」
天使 「あのお酒を貰ってきたのは私で…、私は天使で………悪魔さんとは、仲良くなっては…皆さんとは、、仲良くなってはいけなかったのに
私は………天使なのに…今回みたいに……迷惑ばかりかけて………私……私は……」
男 「…天使」
悪魔 「なにそれ、言ってる意味がわからない」
悪魔 「確かにお酒を貰ってきたのはアンタだけど、それが私達が仲良くならないほうが良かったなんて事と関係あるわけ?
いまのこの状況が悪魔と天使ってことに原因があるなら、それはあんたの責任じゃないでしょ?」
天使 「 」
悪魔 「そりゃ、あたしだって天使とつるんでるって地獄じゃ変な目で見られることもあるけど、あたしは気にしないよ」
悪魔「だって、天使。あんたはアタシの…」
天使 「悪魔さん…」
悪魔 「――――――/////………やっぱいまのナシっ!!!ほら、やっぱり色々と体調がおかしいのっ//////」
天使 「………////」
悪魔 「な、なに笑ってるの!?」
天使 「やっぱり……悪魔さん、おかしい……ですよww こんなに、素直なお話が…………聞けるなんてwwww」
悪魔 「わ、笑うな〜っ!!!」
男 「はは…ww」
堕悪魔 「フフフ…w」
堕天使 「wwwwwwwwww」
今度こそつづかないかも。
- 505 :パー速民がお送りします [] :2008/10/03(金) 01:57:29.19 ID:CAizFoDO
続けないとおしりぺんぺんですよ?
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