■戻る■ 下へ
妹「お姉ちゃん!」姉吸血鬼「なぁに妹ちゃん?」
- 32 名前:VIPがお送りします []
投稿日:2012/08/07(火) 01:07:19.07 ID:lV8yW0NO0
吸血鬼(こんな時間にたずねてくるなんて、まさか!?)
吸血鬼「妹ちゃん、開けないで!」
妹「えっ、うん、分かった」
???@「妹ー? いないの?」
???A「そんなわけないでしょ、あの子がいなくなるわけないじゃない」
妹(……あれ? この声)
妹「お姉ちゃん、これ……何持ってるの? モップ」
吸血鬼「ドアから離れてね、妹ちゃん」
妹「う、うん」
吸血鬼「でえやあああああああああああ」
バタン
吸血鬼「えいやぁ!」
白天使「うわっ! なにすんだよーいきなり!って吸血鬼?」
黒悪魔「あれ……貴方吸血鬼じゃない」
吸血鬼「……あら、貴方達だったの」
- 34 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:12:44.36 ID:lV8yW0NO0
部屋
白天使「久しぶりー元気にしてたー? 知らない間にこんなにムチムチしちゃってー」ムニムニ
吸血鬼「ちょ、あんまりさわんないでよ! 子供がいるのよ!」
黒悪魔「いいじゃない久しぶりの再開なんだし。妹ちゃんも触る?」モチモチ
妹「やったー! お姉ちゃんが三人もいるー!」
白天使「そうだ食事にしようよ! みんなまだ食べてないでしょ?」
吸血鬼「えっ? でももう歯磨いちゃったし」
白天使「いいのいいの後で磨き直せばいいでしょ。さぁ思いついたが食事食事!吸血鬼も手伝って」
吸血鬼「えっ、ちょっと、なによ」
黒悪魔「妹ちゃんは応接間で待っててねー」
妹「はーい」
- 35 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/08/07(火) 01:17:26.47 ID:hXRONyMG0
ほんわかしてるな
- 36 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:18:35.09 ID:lV8yW0NO0
調理場
白天使「吸血鬼ー、白ワインとってー」
吸血鬼「え、あぁはいこれ」
黒悪魔「冷蔵庫には……やっぱり食材買ってきてよかったわね」
白天使「そんなことよりびっくりだよー、まさか吸血鬼とこんなところで再会するなんて」
黒悪魔「本当にそうよ、近々ガーストヒルズに来るって話は聞いてたけどまさかね」
吸血鬼「えぇ、まぁ……それよりあの子、どうしてこんなところで一人で暮らしてるの?」
白天使「いきなり本題に入るねー。姉さん、吸血鬼に話してあげて」
黒悪魔「えぇ、じゃあ外に行きましょうか。あの子に聞かれると困るしね」
吸血鬼「外? あの子に聞かれるとまずいことなの?」
黒悪魔「えぇ、大分ね」
- 37 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/08/07(火) 01:22:13.39 ID:FRMlLfg10
「おおいた」って一瞬読んだ
- 38 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:25:56.50 ID:lV8yW0NO0
外
吸血鬼「くしゅん、やっぱ寒いわね。それで聞かれちゃまずい話って?」
黒悪魔「えーっとね、とりあえずあの子からだいたいの話は聞いてるわよね」
吸血鬼「うん、家族がずっと昔に死んでるとか、一人で暮らしてるとか、あと直射日光がダメ」
吸血鬼「それにしても酷いわね、あなた達。どうしてこんな森深くで箱入り娘なんかにしてるのよ」
黒悪魔「うー、そう言われると中々反論できないわね」
吸血鬼「どうしてこんな屋敷に置き去りにする必要があるのよ。あれかしら、自然の中で病気を治療する奴」
黒悪魔「……彼女が行きたくないって言ってくるから、と言うか連れていけないのよ」
吸血鬼「それってどういうことかしら?」
- 39 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:34:21.10 ID:lV8yW0NO0
黒悪魔「言っちゃっていいのかしら。いいわよね、うん」
吸血鬼「早く言いなさいよ……」
黒悪魔「じゃあ言うよ。あの子、外に出られないのよ」
吸血鬼「日光のせいでしょ、夜の内に連れていけばいいじゃない」
黒悪魔「……あの子がこの家から出られないのは本当はそういう理由じゃないのよ」
黒悪魔「元々あの子は病気でもなんでもないの。普通の子」
黒悪魔「あの子の両親がね、そりゃあもうあの子をかわいがっていてね」
黒悪魔「でも家から出したくなかった。外の世界に触れさせたくなかった」
黒悪魔「あの子アルビノじゃあないけど特別肌が白いでしょ?」
黒悪魔「だからあの子の両親はそれを口実にあの子を外に出させなかった」
吸血鬼「……でもそれなら本当の事を教えてあげればいいんじゃないの?」
黒悪魔「……嘘から出た真って言葉あるわよね」
黒悪魔「あの子ね、多分長い間ああやって暮らしてたせいか、その生活習慣的なものなんだろうけど」
黒悪魔「それが狂うとあの子の調子まで狂っちゃうのよ」
- 40 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:41:34.41 ID:lV8yW0NO0
黒悪魔「だから外で暮らすと」
黒悪魔「ご飯が喉を通らなかったり、突然立ってなくなったり。酷いとずーっと寝込んだまま」
黒悪魔「そうね、あの子はこの屋敷と一心同体って言ったほうがわかりやすいかしら」
吸血鬼「……それじゃあここで暮らすしかあの子が生きていく方法はないってこと?」
黒悪魔「……だいたいそんな感じね」
吸血鬼「全部あの子の両親のせいじゃない! なんであの子がそんな命令に束縛されなきゃならないのよ!?」
黒悪魔「なんとかできたら、いいんだけどね。でも私も白と一緒にいろんなこと試したけど、ダメだったよ」
吸血鬼「……悲しいじゃない、そんなの」
白天使「姉さん達ー、応接間に料理運ぶの手伝ってー」
黒悪魔「あぁ、今行くわね」
- 41 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:45:17.77 ID:lV8yW0NO0
応接間
妹「シチュー!」
吸血鬼「……妹ちゃんはシチュー好き?」
妹「うん、大好き!」
吸血鬼「私も大好きよ、シチュー美味しいよね」
白天使「ちょっと盛りつけ手伝ってよー」
吸血鬼「はいはい、お皿取って」
黒悪魔「じゃあ妹ちゃんにはオレンジジュースね」とくとく
妹「わーい!」
- 42 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:49:27.99 ID:9Rsogewi0
ふぅ…
- 43 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:52:21.57 ID:lV8yW0NO0
吸血鬼「いただきます」
妹「いただきまーす。えへへ」
黒悪魔「良い食事を」
白天使「ごちそうさま」ごとっ
吸血鬼「ウソッ!? はや!?」
白天使「姉さんおかわりよそって」
黒悪魔「ちょっとはゆっくり食べたらどうなの?」
妹「もぐもぐ、えへへ、美味しいなー」
吸血鬼「うんうん、このシチュー美味しいわね。白ったら料理上手じゃない」
白天使「やっぱ? いやー自分でもそうだと思ったんだよねー」
妹「お姉ちゃんもお料理上手?」
吸血鬼「私? うーん どうだろう。あんまり作ったこと無いからねー」
- 44 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 01:55:40.15 ID:lV8yW0NO0
吸血鬼「ふー、お腹いっぱい」
妹「おいしかった〜」
白天使「じゃあボク達はお風呂入ってくるよ」
黒悪魔「妹ちゃんは先に眠っててね?」
妹「はーい」
寝室
吸血鬼「さぁ、明日の準備しないと」
妹「……お姉ちゃん」
吸血鬼「なに? 妹ちゃん」
妹「お姉ちゃん、明日帰っちゃうの?」
吸血鬼「……あっ」
- 45 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:04:41.02 ID:lV8yW0NO0
「あの二人、仲良くやっていけるかなー」
湯船に浸かった天使は、そう不安がるようにぼーっと天井を見上げている。
悪魔はそんな彼女を安心させるように、彼女の腰に右手を付け抱き寄せる。
「あの二人なら平気よ。吸血鬼のことだから絶対いいお姉ちゃんになるわよ」
そう言いながら悪魔は天使の秘部に左手を回す。右手を腰のラインからぷっくりとした乳首にスライドさせ、指で優しく刺激する。
天使は快感の艶声を上げて、身体をくねらせてよがる。
「さぁ今日は寝かせないわよ」
湯船に浸かったまま二人は向きあい、抱きかかえ合う。
秘部と秘部をこすり合わせると双方が甘い声を漏らし、唇と唇を合わせると二人の心が交じり合っていく。
「好き、好きだよお姉ちゃん」
「私もよ、白」
天使は強く悪魔を抱きしめる。悪魔はそれを受け入れるように彼女の背中を擦る。
- 46 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:08:29.84 ID:lV8yW0NO0
妹「やだ、やだよ! お姉ちゃん帰っちゃやだ!」
吸血鬼「でも、私旅の途中だし」
妹「そんなのいいじゃん! ずっとここで暮らそうよ! お姉ちゃんじゃないと嫌なの!」
妹「黒姉も白姉も一緒に暮らしてくれなかった! お姉ちゃんしかいないの!」
妹「お姉ちゃんが欲しいの! お姉ちゃんと一緒じゃなきゃ嫌なの!」
妹「お姉ちゃんになってよ! 私の本当のお姉ちゃんに!」
吸血鬼「妹ちゃん……」
妹「それじゃなきゃ、嫌だよ……ぐすん」
吸血鬼「妹ちゃん、そのバック開けて?」
妹「……バック……」ジー
吸血鬼「それ、私のバック」
- 47 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:13:09.40 ID:lV8yW0NO0
吸血鬼「それのね、どれだっけ。二番目のチャックだったかな」
吸血鬼「そこの中にあるもの、取って?」
妹「二番目のチャック……」
妹「なぁにこれ、絵本……?」
吸血鬼「それはね、私のお姉ちゃんが私にくれた絵本」
妹「お姉ちゃんの、お姉ちゃん?」
吸血鬼「そう、私にもね、昔お姉ちゃんがいたの」
吸血鬼「そのお姉ちゃんが私に最初にくれたプレゼント」
吸血鬼「その絵本妹ちゃんにあげるよ」
妹「いいの……? だってこれ」
吸血鬼「私が妹ちゃんにあげる最初のプレゼント」
吸血鬼「姉妹のしるし、私が貴方のお姉ちゃんになってからの最初のプレゼント」
妹「お姉ちゃん……お姉ちゃん!!」ぎゅー
吸血鬼「これからも一緒だよ、妹ちゃん!」
- 48 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:18:51.39 ID:lV8yW0NO0
――
吸血鬼『――こうして不幸な少女は最後に、大好きな人に連れられて天国へ旅立ちましたとさ。おしまい』
吸血鬼「どう? 面白か……あら、寝てる」
妹「スゥ、スゥ」
吸血鬼「ふふ、可愛いなぁ」ぷにぷに
妹「えへへ、くすぐったいよぉ」むにむに
吸血鬼「ふふ、おやすみ」
妹「おやすみ……お姉ちゃん」
――数刻後
吸血鬼「……なんか暑苦しいわね? どうしてかしら」
白天使「えへへー吸血鬼柔らかいー」
黒悪魔「いいだきごこちー……」
妹「うぅーん……あついよぉ……」スゥスゥ
吸血鬼「……先が思いやられるわね。はぁ〜……」
- 49 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:21:22.76 ID:lV8yW0NO0
これで終わりですお。
ここまで読んでくれてありがとうだお。世界観や単語の説明を全くしなくてすまんかった。
- 51 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:23:59.61 ID:lV8yW0NO0
一応吸血鬼と白黒姉妹の出会いと言うかそっちの構想もあったけど
それはまた今度立てるかもしれないかもしれないです。
- 52 名前:VIPがお送りします [sage] 投稿日:2012/08/07(火) 02:25:36.44 ID:ZxB7FRBr0
乙
面白かったお
- 53 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:26:15.90 ID:sXoy5FdN0
おつ
このまま書けばいいじゃん
- 54 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:27:46.05 ID:lV8yW0NO0
>>53
今はもうムリポ!おやすみなさい、妹ちゃん!
- 55 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:27:50.41 ID:Jawha1Pk0
おつ
その後…は?
- 56 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:31:08.57 ID:sXoy5FdN0
そうか
おやすみ
- 58 名前:VIPがお送りします [] 投稿日:2012/08/07(火) 02:57:07.80 ID:TggsjN2X0
なんだろう果てしない打ち切り感
次へ 戻る 上へ