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黒い男「エクスキューズミー!!」◆
- 242 :1 ◆1pwI6k86kA []
:2009/01/27(火) 21:09:37.40 ID:LU0LZCn/0
ガチャ
女「・・・さてと、今日は少し大き目のリトルを狩りに行こうと思う」
黒い男「・・・」
女「・・・ユグのことはいいよ、気にするな」
黒い男「木だけにか?」
女「つまんねーよ」
黒い男「・・・ソーリー」
女「・・・恩返しをするまでお前は帰らないと言ったな?」
黒い男「ん?・・・ああ、イエスイエス、ジェミニは恩を忘れない男だからな」
女「・・・そうか」
女「だが私は、お前が小屋にいる限り・・・こうして毎日、食べ物を振舞うつもりだぞ?」
黒い男「ワッツ?」
女「久々の客人だ、私も相手をもてなしたい気分なんだ」
黒い男「・・・うーむ、なんだか悪いな」
女「好きでやってるんだ、構うな」
ザッザッザッザッ・・・
黒い男「・・・フゥム」
黒い男「ならジェミニも、今日からは恩を返し続けなければならないな」
女「え?」
黒い男「・・・ジェミニも一緒に、ハントに参加してやるぞ」
- 244 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 21:20:41.35 ID:LU0LZCn/0
女「・・・ははっ」
黒い男「ン?何故笑う?ジェミニは本気だぞ」
女「いや・・・はは、いやお前な、素人に狩りは無理だって」
黒い男「何を言う、ジェミニはプロだぞ?」
女「はは、プロか・・・じゃあこの銃、使ってみるか?」
黒い男「・・・いや、銃は怖いな・・・痛いし・・・」
女「なんだなんだ、それじゃあクロスボウでも使うのか?」
黒い男「・・・これで」
女「・・・?」
黒い男「ジェミニにはこの腕さえあれば充分だ、ノープロブレム」
女「おいおい、それはやめとけ・・・今までも素手で熊を倒してやるっつって死んでいったバカが多いからよ」
黒い男「ほう、なかなかチャレンジャーは多いんだな?」
女「肉体を強化だっけ?すればやれるかもしんねーけどよ・・・いやそれでも難しいか」
黒い男「ホゥ、面白い・・・イントラスティング」
黒い男「ジェミニは熊に殺されるつもりはないし、返り討ちにあうつもりもない」
黒い男「任せろハンターマドモアゼル」
黒い男「ジェミニのハントの腕前、見せてやろう」
女「・・・ほー、言うねぇ」
女「・・・なら、勝負するか?」
黒い男「ワッツ?バトル?ジェミニと戦うのか?タイマン?」
女「狩りでだよ、やるか?一番大きな獲物を狩ってきた方が勝利、どうよ」
黒い男「・・・フゥム、面白そうだな」
黒い男「受けて立とうじゃないか!」
- 245 :VIPがお送りします [] :2009/01/27(火) 21:24:42.84 ID:UDFYPk2zO
素手にこだわるジェミニが好きだ
- 246 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 21:27:31.00 ID:LU0LZCn/0
女「(・・・とは言ったものの)」
女「(素手と猟銃じゃあ決まったようなもんだしな・・・気が滅入る・・・せめて銃くらい持たせてやれば良かったかな?)」
女「(でも勝負だ・・・勝負事・・・一度勝負となっちゃあ、それを無効っつーわけにはいかないよな?)」
チャキッ・・・
女「(ほうら、来た来た・・・獲物だ・・・あれはリトルか、まだまだ小振りだな)」
女「(水色の派手な毛並み、警戒色のつもりだろうが、私の前では灯台と同じだぜ・・・)」
女「(・・・今だっ!)」
ドォン・・・ン・・・
女「(・・・一丁あがりだ)」
女「(へへっ、それにしても最近は調子が良いな・・・私も少しは上達したかな?)」
女「(まずは一匹・・・あいつには獲物すら見つけられないだろうが・・・一応もう少し続けておくか)」
- 247 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 21:33:46.64 ID:LU0LZCn/0
獣「ウルルルルル・・・」
ズシン、ズシン・・・
黒い男「・・・」
獣「ウルルルルル・・・」
黒い男「必、殺」
獣「ゥル・・・!?」
黒い男「デュアルライトブリンガーッ!」ゴゴッ
獣「ゲ・・・ァッ・・・!」
ズシン・・・!
黒い男「フフン、嗅覚が無いことがアダとなったな、スカイブルービーストめ」
獣「・・・グルルルル・・・!」
黒い男「今の一撃はお前の右足の自由を奪ったッ!もうそれでは逃げる事はできまい!」
獣「オオオオオオオオオオッ!!」
黒い男「ほう、やるか!?ならばいいだろう・・・相手をしてやる!」
黒い男「俺の名はジェミニ!世界最強の・・・」ガブッ
黒い男「アウチッ!ちょっと待て、不意打ちは無し・・・アウチッ!」
※
【デュアルライトブリンガー】…ただの連続右ストレート
- 249 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 21:41:44.13 ID:LU0LZCn/0
女「・・・ふぅっ、やっと・・・追い詰めた!」ザザッ
獣「ルルルル・・・!」
女「山の方へ逃げようとしたのは失敗だったな、相手の位置が高ければ狙いも定めやすくなる」
獣「・・・・ルルル・・・」
女「悪く思うなよ、何も遊びで狩ろうってんじゃない」チャキッ
女「お前の血や肉は私ら森の民の大切な栄養源となる・・・」
獣「ガァアアアア!」
女「一思いに、逝け!」
ドォンッ・・・ッ・・・
獣「グ・・・アアア!」
女「!すまない、狙いを外した・・・次はちゃんと頭を狙う!」
獣「ガアアアア!」
ドンッ・・・ッ・・・
女「すまない、無駄に痛めつけてしまったな・・・」
女「・・・ナムナム」
女「・・・さて、さすがにこれで充分だろう・・・立派なリトルの成体だ」
女「んしょ・・・っと・・・さすがに・・・引きずらないと無理か・・・重労働だなこりゃ・・・」
女「・・・よし、そろそろ時間だ・・・待ち合わせた場所に戻るか・・・」
- 251 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 21:55:39.19 ID:LU0LZCn/0
女「・・・!?」
獣「ウガァアアアアア!!」
男「ジェミニ流!音速コメットブラスタァアアア!」ゴウッ
獣「ウグッ・・・!ウオオオッ!」
女「・・・何か・・・でっけーのと戦ってるし・・・」
女「何だあいつ・・・というか何者だよ・・・拳闘士か・・・?」
黒い男「フッ・・・しぶとい奴め!お前程度ならばまたモンスターウッドの方が強かったぞ!」
獣「・・・グガァアアア!!」
黒い男「何度来ても同じ事ッ!ジェミニはお前には負けないし、お前はジェミニに勝つことなど無いッ!」
黒い男「クイックドローライトブリンガァアアアッ!」ゴゴッ
獣「ウgッ・・・グ・・・ガァ・・・!」
ズシン・・・
黒い男「・・・ふん、他愛も無いターゲットだった・・・」
女「(す・・・すげぇ・・・技の名前を叫ばなかったら素直に憧れてた・・・)」
※
【ジェミニ流・音速コメットブラスター】…ただの飛び蹴り
【クイックドローライトブリンガー】…ただの連続右ストレート
- 253 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/27(火) 22:02:23.95 ID:SPKYRuJ5O
そのうちジェミニ式ファイナルヘヴンとか打ちそう
- 254 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/27(火) 22:03:45.01 ID:3yZbBkkI0
きっと技名は失われた言葉で、今の人間が聞いても意味不明なんだろう
- 255 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 22:05:02.06 ID:LU0LZCn/0
女「・・・まさか・・・素手で竜を倒すなんてな・・・」
黒い男「はっは、これはジェミニの勝利だな!ビクトリー!」
女「いやでもまさか・・・いや、つーか・・・すごいな、お前・・・」
黒い男「当然だ、ジェミニは最強の男だからな」
女「最強・・・はは、すごい、本当にすげー」
黒い男「ハッハッハ」
女「・・・ただその竜、どうするんだよ」
黒い男「ン?」
女「そんなデカい・・・身の丈4mはあんだろ・・・」
黒い男「・・・フゥム、どうしよう?」
女「・・・まー、なんだ、お前がすごいのはわかった・・・私の完敗だよ、参った参った」
黒い男「イェイ」
ズルズルズルズル・・・
黒い男「やはり、こう運ぶしかないな」
女「どうするんだよそれ・・・捌くっていう範疇越えてるぞ、包丁もナイフも壊れちまう」
黒い男「フゥム、ここはジェミニが手で捌いて・・・」
女「あーやめろやめろ、なんだか家の周りが血で大変な事になりそうだ」
黒い男「ん?そうか・・・なら仕方ないな・・・どうしよう」
女「・・・こいつの肉は私が捌くよ、肉は保存して・・・近くの市場にでも売ればいいか」
黒い男「フゥム、これを切り分けるとなると重労働になりそうだな」
女「ああ、そうだな・・・難しい・・・」
女「・・・でもこれなら、当分は食い物に困ることはないよ、ありがとうな」
黒い男「ン、ユアウェルカム!なに、ジェミニも久々に楽しいバトルができてよかった!」
黒い男「少し前は銃をもったポリコー達に一斉に撃たれて大変な事に・・・」
女「ん?」
黒い男「いや、なんでもない」
- 256 :VIPがお送りします [] :2009/01/27(火) 22:08:34.62 ID:M/DTHpi4O
ジェミニつえぇ
- 257 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 22:11:17.24 ID:LU0LZCn/0
女「はー!やっと着いたー!」
黒い男「はっ・・はぁっ・・・さすがのジェミニも・・・このサイズのビーストを運ぶのは・・・はっ・・・疲れ・・」
女「いやご苦労ご苦労、狩りの腕前を見せるつもりが逆に習わされちまったな」
黒い男「ハハハ、マドモアゼルもジェミニのように強くなるといい」
女「・・・さて、私は暫くこのケダモノの解体に没頭するから・・・」
黒い男「うむ、大変そうだが頑張れ」
女「じゃあ・・・そうだな、お前はその間風呂にでも入ってろよ」
黒い男「・・・風呂、か?」
女「ああ、服が血みどろだぞ」
黒い男「・・・う、ううむ・・・」
女「そんな汚い格好で家の中を歩き回られても困るからな、さっさと綺麗になってこい」
黒い男「・・・オーケー、オーライ」
黒い男「・・・ただ」
女「?」
黒い男「絶対に見るな」
女「・・・別に誰も見やしねーよ」
黒い男「・・・オーケー、じゃあ入ってくる」
ガチャ バタン
女「(・・・仮面を取ったところは・・・正直見ようと思ったけどな)」
- 258 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/27(火) 22:14:09.65 ID:3yZbBkkI0
ジェミニの仮面の下には
ドンドン
???「エクスキューズミー」
おっと誰か来たようだ
- 259 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 22:16:47.98 ID:LU0LZCn/0
かぽーん
男「・・・ふぅ」
男「・・・うーむ、良い湯だ、これは素晴らしい」
男「・・・」
男「ババンババンバンバ〜ン」
男「ババンババンバ・・・」
男「・・・?」
カタタタ・・・カタタ・・・
男「・・・ン?今の揺れは・・・」
男「・・・気のせいか、いや、沸かす時の振動・・・シェイクか?」
男「まぁどうでもいいか」
男「う〜む、小さな窓から見える遠景のマウンテンがベリービューティフル」
- 260 :VIPがお送りします [] :2009/01/27(火) 22:19:47.66 ID:UDFYPk2zO
気になる!!ジェミニの素顔気になる!!
- 261 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 22:24:41.94 ID:LU0LZCn/0
木「・・・」
木「・・・・!!」
木「ゴゴ・・・ゴゴ・・・!」
木「ゴゴゴ・・!ゴゴゴ・・・!」
女「・・・ユグ・・・一体どうしたんだよ」
木「ゴゴゴ!ゴゴゴ・・・!」
女「・・・すまないな、ユグ・・・大丈夫、私はもうすぐここから出て行くからさ」
木「ゴゴ・・・!」
女「元通り、この小屋の無い生活に戻れるぞ」
木「ゴゴ・・ゴゴ・・・!」
女「・・・ただな、ユグ・・・」
女「お前の下で眠る親父だけはさ・・・そこに置いといてやってくれないか?」
女「親父をずっとそこで・・・ずっと、お前に守っていてほしいんだ」
女「ユグ・・・お前を一番可愛がっていたのは・・・やっぱ親父だしさ」
木「ゴゴゴ・・・!ゴゴゴ・・・!」
女「・・・ごめんな、このわがままだけでも聞いてくれ」
ゴゴゴ・・・ゴゴゴゴ・・・
女「・・・はー、さっさと肉を捌かないとな・・・」
- 262 :VIPがお送りします [] :2009/01/27(火) 22:32:45.80 ID:XTuW3+nKO
女になら犯されてもいい
- 263 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 22:33:45.96 ID:LU0LZCn/0
ガチャ
女「あー、やっと終わった・・・つっかれたわぁ・・・」
黒い男「オゥ、ご苦労だったなマドモアゼル」
女「本当に苦労だったよ・・・あー肩いてー」
黒い男「ほう、ならばマッサージをしてやろうか?」
女「やらしいこと考えてやがるな?」
黒い男「ノンノン、ジェミニはそんな事は考えない」
女「知ってる・・・あー、駄目だ、内臓の臭いが落ちそうにないな・・・」
黒い男「風呂に入ってきたらどうだ?」
女「・・・」
黒い男「ン?」
女「・・・や、なんでもねーよ」
黒い男「?・・・そうか」
女「(本当に安全な男なんだな、こいつは・・・)」
女「念のために言っておくけど、覗くなよ」
黒い男「ノープロブレム、ジェミニは覗かない」
女「・・・まぁ、わかってるけどな」
バタン
女「(・・・)」
女「(・・・バカらし・・・さっさと入ろ)」
- 264 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 22:38:32.18 ID:LU0LZCn/0
かぽーん
女「・・・ふぅ・・・」
女「あー・・・気持ち良い・・・生き返る・・・」
女「(・・・最強の男、か)」
女「(ジェミニねぇ・・・最強の男・・・最強の男ジェミニ・・・)」
女「(・・・)」
女「(・・・ふふ・・・)」
女「(・・・)」
女「・・・あー!」
女「くそ・・・」
女「(駄目だ、暑くなってきた・・・出よう)」
女「(・・・はぁ、バカらしいな、本当に)」
女「(・・・飯を支度しねーと・・・)」
- 265 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/27(火) 22:39:13.78 ID:2rDz29IV0
>>262
犯されたいの間違いだろ
- 266 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/27(火) 22:39:37.17 ID:tgz6LhTmO
ネタバレ
ジェミニは魔族
- 267 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 22:47:44.26 ID:LU0LZCn/0
黒い男「・・・」
木「・・・」
黒い男「・・・行くぞ・・・!モンスターウッド!」
木「・・・ゴゴゴ・・・!」
ガチャ
女「行くぞじゃねーよ、戻って来い!」
黒い男「えー・・・良いところだったのに・・・」
女「だーから、その木を傷つけるなって言ってるだろ!」
黒い男「・・・フン、命拾いしたな!」
木「ゴゴ・・・!」
女「(・・・ユグが馴染んでいるような・・・いや気のせいか)」
女「・・・飯、もう並べるから・・・さっさと準備しろよ」
黒い男「イエッサー、マドモアゼル」
女「・・・ま、例によって今日も肉料理だ」
黒い男「オォゥ、良い香りだ・・・ジェミニは肉が大好きだ、ベリーマッチ」
女「そうかそうか、それは良かった・・・肉はもう、本当に沢山あるからな、どんどん食べてくれていいぞ」
黒い男「本当か?リアリィ?よし、食べよう!」
女「おう、どんどん食え」
ガツガツ・・・
女「(・・・仮面を・・・ちょっとずらして、下から箸を入れてるのか・・・)」
女「(・・・)」
女「(なら、こう・・・ちょっと見る角度をずらせば・・・)」
黒い男「! マドモアゼル、何をしている」ババッ
女「(チッ)」
女「・・・何でもねーよ」
黒い男「・・・そうか」ガツガツ
女「(・・・見てみたいな・・・)」
- 268 :VIPがお送りします [] :2009/01/27(火) 22:50:10.72 ID:UDFYPk2zO
俺も見たい
- 269 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 22:53:39.47 ID:LU0LZCn/0
女「(・・・もう夜か・・・時間が経つのは早いな・・・)」
女「(なんだろうな・・・いつもと違う、っていうか・・・なんというか)」
黒い男「・・・はっ!」ビシッ
女「・・・何してんだよ」
黒い男「はっ!とうっ!」ビシッビシッ
女「床を叩いて楽しいか?」
黒い男「いや、小さなクモがうろちょろしててな・・・」
女「クモだぁ?」
黒い男「イエス、スパイダー」
女「・・・ふーん、珍しい・・・あまり潰すなよ、家の害虫を食べてくれるかもしれないからな」
黒い男「イエッサー、マドモアゼル」
女「(・・・なんか、騒がしいと思ってたけど・・・楽しい奴だな)」
女「(・・・)」
女「(あー、恥ずかしい)」
黒い男「・・・おい、マドモアゼル」
女「へぁ?ん、な、何だ?」
黒い男「・・・外で、モンスターウッドが暴れているぞ」
女「え」
- 271 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 23:00:31.68 ID:LU0LZCn/0
木「ゴゴゴ!ゴゴゴ・・・!ゴゴゴ・・・!」バサッバサッ
バタンッ
女「ユグ!何してるんだ!」
木「ゴゴゴ!ゴゴゴ!」バサッバサッ
黒い男「・・・体を何度も何度もねじっているな・・・」
女「・・・ユグ・・・もうやめてくれよ・・・どうして・・・」
木「ゴゴゴ!ゴゴゴ・・・!」
黒い男「・・・ジェミニがあいつを止めてやろうか」
女「・・・どうやってだよ・・・まさか切るなんて言わないよな」
黒い男「引っこ抜く」
女「同じだ、バカ・・・」
木「ゴゴゴ・・・ゴゴゴ・・・!」
ドゴォン!
黒い男「!奴め・・・また屋根を殴って・・・!」
女「いいんだ」
黒い男「しかし・・・!」
女「いいんだよ」
黒い男「・・・」
女「ユグは・・・本当は優しい奴なんだよ・・・」
女「優しい・・・家族だから・・・」
女「・・・私が居なくなって・・・それであいつが安心して暮らせるようになるなら、それでいいんだ」
黒い男「・・・しかし・・・」
女「・・・戻ろう、もう夜も遅い」
- 272 :VIPがお送りします [] :2009/01/27(火) 23:03:17.71 ID:GM6loHtxO
ユグ痒いか痛いか苦しいのか
- 273 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/27(火) 23:07:41.98 ID:LU0LZCn/0
女「・・・」
黒い男「・・・」
女「・・・寝る時くらいさ、」
黒い男「・・・」
女「仮面さ、取れよ」
黒い男「・・・」
女「・・・?寝てるのか・・・?」
黒い男「寝ていない」
女「・・・なんだ、残念だな」
黒い男「ジェミニは、人の側では安心して眠れないんだ」
女「・・・?」
黒い男「仮面も外せない・・・外したら、ジェミニはクレイジーになってしまう」
女「なんだそれ・・・呪い?みたいなやつ?」
黒い男「いや、これは気分の問題なんだが」
女「気分かよ」
黒い男「・・・でも、ジェミニにとってはかなり重要な問題なんだ」
女「・・・へー」
黒い男「まあ、ジェミニは仮にもアサシンだしな」
女「・・・」
女「(暗殺者か・・・今なら、ちょっとくらい信じてもいいかな)」
女「(・・・いや、やっぱり信じられないな・・・)」
女「(・・・こいつが人を殺すなんて、想像できねーし)」
女「(・・・ふぁ・・・ねみぃ・・・)」
女「(・・おやす・・・み・・・)」
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