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悪魔娘「命よこせ」
1 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 17:57:55.48 ID:WpB7DYhZO
男「えー……いきなり誰ですかあなた」


2 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 17:58:31.24 ID:V3vCT6ozO
わたしです


3 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:00:57.25 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「いいから死ね」

男「……」(どうしよう……変なのに絡まれてしまった)

悪魔娘「取り敢えずそこのビルから飛び降りたら?」

男「……」

悪魔娘「早く行きなさいよ。聞いてるの?」

男「そんな格好で寒くないの?」

悪魔娘「寒いから早く命よこせ」

男「……」


5 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:07:59.38 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「……死なないの?」

男「えっ……うん」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「……このゴミ虫」ボソッ

男「っ!?」


6 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:10:19.28 ID:WpB7DYhZO
男「いや……てか君は誰ですか?」

悪魔娘「見たら分かるでしょ。あなたは目までゴミ虫なの?」

男「あっ……ごめんなさい……」

悪魔娘「ふんっ」

男「……」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「……」

男「で、……何者なの?」

悪魔娘「……はぁ、目まで腐ってるなんて」

男「……」


7 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:13:35.52 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「悪魔に決まってるでしょ」

男「……」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「な、なによその哀れみの視線!?」

男「……」(どうしよう……変態に絡まれた)

悪魔娘「いいから早く命よこせ」

男「……」


8 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:15:21.14 ID:NfLJp308O
ペース早過ぎ
さるくらうぞ


9 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:17:51.06 ID:WpB7DYhZO
男「その羽凄いリアルだね」

悪魔娘「当たり前じゃない、本物なんだから」

男「どれどれ」

悪魔娘「な、なに触ってんのよ!?人間の分際で!」

男「これ、どうやって背中にくっついてんだ?」ギチギチ

悪魔娘「ちょっ、痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」

ブチンッ

男「あっ、取れた」

悪魔娘「きゃぁぁぁぁあああああ!!」


10 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/17(木) 18:18:49.59 ID:fKTBvz50O
スレ立て一時間だかはさる食らわないんじゃなかったっけ?


12 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:23:09.45 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「な、なにすんの!?」

男「ごめん、つい」

悪魔娘「ついで済むわけないでしょ!?」

男「いやぁ、凄いリアルだね。なんかこの羽脈打ってる気がするよ」

悪魔娘「は、羽がぁ!私の羽がぁ!」

男「大きくて邪魔だね」

ポイッ

悪魔娘「捨てんな!!」


13 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:28:16.97 ID:WpB7DYhZO
男「じゃあどうしろと」

悪魔娘「医者!医者呼んで!医者!」

男「役になりきるのはいいけどさ、迷惑かけるのはいかがなものかと」

悪魔娘「な、なんでこんな奴に私が……」

男「ほらっ、のりでつけてあげるから」

ペタッ

悪魔娘「ふざけんな!」

男「ほら、ついた」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「本当だ」


14 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:36:47.18 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「いいから早く命よこしなさい!」

男「えー……なんで俺」

悪魔娘「だってあんたが死んでも誰も悲しまないだろうし」

男「……」

悪魔娘「それに私まだ見習いだからね。最低レベルのゴミ以下の魂しか扱えないのよ」

男「……」

悪魔娘「ほらっ、あなたは死ぬことでしか世の中に貢献出来ないんだから。早く死んじゃいなさい」

男「……」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「……」

男「……なんか死にたくなってきた」


17 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:53:08.72 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「っ!本当!?」

男「……うん」

悪魔娘「じゃあ早く屋上行こ!」

男「……」

悪魔娘「大丈夫!私が突き落としてあげるから!」

男「……」

悪魔娘「……?」

男「いや、実際には死なないけどね」

悪魔娘「……え」

男「いや、だって死ぬとか恐いし」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「……このへたれ」ボソッ


18 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 18:58:05.53 ID:WpB7DYhZO
男「えー……」

悪魔娘「……」

男「へたれって……」

悪魔娘「大丈夫だって。恐いのは死ぬ直前だけだから」

男「いや、そういう問題じゃ……」

悪魔娘「いいから死になさいよ。あなたが死ねば喜ぶ人がいるのよ」

男「……」

悪魔娘「だいたいあなたが死んだところでさ、世の中はなんら変わらずに回ってくから」

男「……」

悪魔娘「つまりあなたは生きている価値がないの」

男「……うん」

悪魔娘「それじゃあ死ぬしかないわね。最後くらい人の役に立ちましょ。
あなたみたいな害虫が死ねば少しは世の中に貢献出来るわ」

男「……」


21 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 19:44:41.92 ID:WpB7DYhZO
男「……」

悪魔娘「屋上……行こうか」

男「……うん」

悪魔娘「大丈夫大丈夫、突き落としてあげるから」

男「……うん」

悪魔娘「万が一下に落ちて生きてても頭踏み潰して止めさしてあげるから」

男「……ありがと」

悪魔娘「あなたは誇っていいわ。そのゴミ以下の命、自ら捨てるんだから」

男「……」


22 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 19:49:29.39 ID:nE0UJULzO
最後に童貞くらいは捨てなきゃな?


23 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 19:57:18.84 ID:WpB7DYhZO
男「……」

悪魔娘「ここが屋上ね。こここから落ちたら流石に死ぬでしょ」

男「……」

悪魔娘「それじゃあ押すわよ」

男「いや、無理無理無理無理無理無理無理無理」

悪魔娘「今さら何言ってんのよこのへたれ」

男「いや、高すぎでしょ。死ぬから、ここから落ちたら死ぬから」

悪魔娘「うるさい、早く死ね」

ドンッ

男「っ!?」


25 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 20:11:19.10 ID:WpB7DYhZO
男「ひぃっ!」

ガシッ

悪魔娘「なっ!?」

男「お、落ち、落ちる!落ちる!」

悪魔娘「な、なに人の足に掴んでるのよ!?」

男「は、早く引き上げて!」

悪魔娘「は、離しなさい!お、落ち、落ちる!私も落ちる!」

男「恐い!落ちる!死ぬ!」

悪魔娘「お、重いぃ……」

男「ひぃ……」

悪魔娘「ひぃ……」


29 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 20:42:22.20 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「は、離しなさい……」ブルブル

男「なんだ、パンツも黒かと思ってたら可愛いキャラクターがプリントされてるパンツじゃないか」

悪魔娘「なっ!?」

男「てか早く引き上げてくれ。そろそろ限界」

悪魔娘「この変態!死ね!殺」

ツルッ

悪魔娘「……え」

男「……え」

悪魔娘「きゃぁぁぁぁああああ!!」

男「ぎゃぁぁぁぁああああ!!」


31 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 20:58:22.98 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「ちょっ!ちょっとどうすんのよ!?」

男「落下してる最中によくそんな喋れるね」

悪魔娘「あなたなんでそんな落ち着いてるのよ!?」

男「もう諦めた」

悪魔娘「っ!?」

男「人生諦めが肝心って言うだろ?」

悪魔娘「へ、へたれどころじゃない……!?」

男「まぁ、地面に激突した時に君がクッションになってくれる可能性にかけて
君の足をずっと掴んでもいるんだけどね」

悪魔娘「く、くずすぎる!!」

男「大丈夫、このままの体勢で落ちれば君が下になるから」

悪魔娘「こんな奴と心中なんて嫌ぁ!」


34 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:22:11.55 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「いやぁぁぁぁああああ!!」

男「耳元でうるさいよ」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「……あ」

男「……?」

悪魔娘「そういえば私飛べたんだった」バサバサ

男「……」

悪魔娘「ふぅ……助かった」バサバサ

男「飛んだー!?」


35 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:25:43.57 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「ちょっ、離しなさいよ。重いでしょ」

男「も、もしかして本物だったの?」

悪魔娘「いいから死ぬ」

男「ちょっ!振り落とそうとすんな!」

悪魔娘「あなたをぶら下げたまま飛べる程力ないのよ!」

男「ひ、ひぃ!」

悪魔娘「早く落ちて死ね」

男「いやだぁ!死にたくないぃ!」

悪魔娘「さっきまで諦めてただろ!!」

ブチンッ

悪魔娘「……え」

男「……え」

悪魔娘「は、羽……私の羽が……」

男「もげたー!?」


37 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:28:47.23 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「きゃぁぁぁぁあああああ!!」

男「もうすぐ地上につくよ?」

悪魔娘「分かってるわよ!言うなよ!」

男「なんで肝心な時に羽もげるかなぁ」

悪魔娘「あなたが私の羽もいだせいだろ!」

男「そういう男口調止めた方がいいと思うよ」

悪魔娘「うるさい!だま」

グチャ





38 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:30:55.67 ID:GC0x4YHK0
「うるさい!だま」グチャ

そう、聞こえたような気がした
気がつくと私は教室の隅で血塗れになって倒れていた

続きます    ん


40 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:32:13.63 ID:WpB7DYhZO
「大丈夫ですか?」

男「……んぅ」

「目を開けてください」

男「……ぅ」パチッ

「良かったぁ」

男「あれ……俺死んだんじゃ」

「ふふっ、生きてますよ」

男「……君は?」

天使娘「天使です」

男「……はぁ」


41 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:34:00.03 ID:xSr7TiE9O
新キャラ…だと?…
支援


42 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:36:04.19 ID:WpB7DYhZO
天使「良かったですぅ」

男「き、君が助けてくれたの?」

天使「はい」

男「ありがとう……」

悪魔娘「いたた、あれ?なんで私生きて」

ガシッ

悪魔娘「ぐぇっ」

天使娘「なんでお前まで助かってんだこら?」ギチギチ

悪魔娘「ひ、ひぃっ!」

天使娘「くずが」ドスッ

悪魔娘「うぁっ!」ドサァァァァ

天使娘「そのまま死んどけよ」

男「……」

天使娘「お怪我がなくて何よりですぅ」

男「……は、はい」


45 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:43:25.05 ID:WpB7DYhZO
男「え、えっと……あの……あれ」

天使娘「なんですかぁ?」

男「い、いえ、なにも……」

天使「もぅ、そんな簡単に命を諦めちゃ駄目ですよぉ」

男「す、すいません……」

天使娘「この世の中に、無駄な命なんて1つもないんです。
あなたが死んでしまったら、私は悲しいですよ」

男「て、天使さん……」

悪魔娘「いたた……」

天使娘「おい、なんでまだ生きてんだ?」ガシッ

悪魔娘「ぐぇっ」

天使娘「お前みたいなくずは死ぬことでしか世の中に貢献出来ないんだよ。
速く死ねよ。なんで生きてんだ?
この世に生まれ出でたことを懺悔しながら死ね」

男「あれー……言ってることが違うなー……」


48 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:48:37.88 ID:WpB7DYhZO
男「あ、あのー……天使さん?」

天使娘「はい、なんですかぁ?」ニコッ

男「あ、あの、ずっと髪の毛とか首とか掴んでますけど……」

天使娘「いやぁ、私ったら」パッ

悪魔娘「あうっ」ドサッ

天使娘「屑が」グシャッ

男「顔を踏みつけたー!?」

悪魔娘「ぅぁぁ……」

男「ちょっ、ちょっと!なにしてるんですか!?」

天使娘「ああ、悪魔は生きる価値のない屑共ですから。
心配しないでくださいね、あなたは私が守りますよ」ニコッ

男「あ、あれー……さっきこの世に無駄な命なんてないって……」


49 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:50:40.95 ID:9d6bw1ZvO
はやくしろ
風邪ひく
支援


50 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 21:56:46.00 ID:9d6bw1ZvO
おい
サクサク読みたいんだよ
読み物スレは追いついたら萎えるから嫌だ(´・ω・`)


51 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:01:39.70 ID:ENK3S0H80
>1は電話なのによく頑張ってる


53 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:06:42.07 ID:WpB7DYhZO
天使娘「この害虫が」グシャッ グシャッ

悪魔娘「ぅぁ゛っ!ぁっ!」

男「……」

天使娘「駆除させてもらうからな」グシャッ グシャッ

悪魔娘「あ゛っ!ぐぅっ!」

男「ちょっ、ちょっと待ったー!」

天使娘「どうかしましたかぁ?」ニコッ

男「や、やりすぎじゃないですか!?」

天使娘「ふふっ、優しいんですね」

男「え、えぇー……」

天使娘「その優しさ、素敵ですよぉ」

男「あ、ありがとうございます……」

天使娘「こいつらは存在自体害なんです。存在自体が間違えてるんです」

男「え、笑顔で恐いこと言ってる……」


55 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:14:12.25 ID:WpB7DYhZO
男「うわーあそこに悪魔の大群がー」

天使娘「えっ!?ど、どこですかぁ!?」

男「ほら、あそこに」

天使娘「見えないですぅ」

男「ほらっ、早く行くぞ」ガシッ

悪魔娘「ぅぁ……」

天使娘「どこですかぁ」

男「お、重い……」

悪魔娘「……後で殺す」

男「まさか、人をおぶさって走る羽目になるなんて……」

悪魔娘「……」

天使娘「ふぇぇ、見えないですよぉ」


56 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:17:02.31 ID:WpB7DYhZO
男「ひ、ひぃ……」

悪魔娘「……」

男「お、重い……」

悪魔娘「……」

男「大丈夫なの?」

悪魔娘「……ぅ」

男「そりゃ、あれだけ顔面踏みつけられたらそうなるね」

悪魔娘「……」

男「ひ、ひぃ……もう……俺も限界……」

悪魔娘「……」


58 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:19:57.99 ID:WpB7DYhZO
天使娘「見えないですよぉ」

天使娘「どこですかぁ」

天使娘「……」

天使娘「……あれ?」

天使娘「……」

天使娘「……」

天使娘「……」

天使娘「……あの悪魔、人間を人質に取るとは」

天使娘「……」

天使娘「この世に生まれ出でたことを後悔する程の絶望を与えてから……」

天使娘「……殺してやる」



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