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姉「地震怖いから一緒に寝ない・・?」
39 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:38:16.28 ID:Liga2eW90
――翌朝、AM6:00

あね「こっそり、こっそり」
あね「……おとくん、おじゃましまーっす」

男「……すぅー。んー」

あね「良く眠ってますねー。おとくん寝顔可愛い」
男「……すー」
あね「ほっぺぷに、ぷに……」
男「……んぅー。うー」

あね「ぷくくく。可愛い〜」
男「……すー」

あね「うう。こんなことやってる場合じゃなかった。
 Yシャツを探して奪わなきゃ」

 ごそごそ

あね「……んーどこかなぁ、こっちのタンスかなぁ」

 ごそごそ

あね「ないなぁ。んー。下着じゃ寒いよぅ」
男「……すー。……すー」

あね「これでいっかな」


40 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:38:41.28 ID:iraN1zp90
ググってみたがなかなか美味そうだな。作るのもお手軽っぽいしw


41 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:38:51.88 ID:Liga2eW90
あね「それにしても」
男「……すー。……すー」

あね「まだちょっと時間早いよねぇ」
男「すー」
あね「寒いなぁ。もっと時間ずらせばよかった」

男「すー」

あね「……」

男「すー」

あね「おとくん、暖かそう。
 いいなぁ、そんな可愛い寝顔しちゃって……」
男「……んぅーん」

あね「いいよね、すこしだけ。お、おじゃましますよー」
男「すー」
あね「あ。おとくんの布団。ぬくい〜♪ あったかーい♪
 気持ち良いよう。あっためてもらってある布団って最高かも」

男「んぅーぅ」

あね(抱きっ)
男「んぅー……。すぅー」

あね「あったかぁーい、なんかとろとろに……なり……そ……」


42 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 04:39:47.33 ID:Liga2eW90
 チュンチュン、ピチチ

あね「うきゃっ!?」
男「……#」

あね「おとくんっ! お姉ちゃんに何するんですかぁ!」
男「それはこっちの台詞だ、駄姉っ!#」

あね「え? え?」

男「なんで姉ちゃんが、おれのどてら着て俺の布団奪ってんだよ!」

あね「え? え?」

男「俺は床の上で布団無しかよっ!」

あね「え? え?」

男「実力行使で反省を要求する必要があるのかな」
あね「ううう、あの、そのぅ」
男「なーにーかーなー」

あね「ご、ごめんなさーいっ!」
男「……」

あね「せ、戦略的撤退をしますーっ」
男「ちょっとまて、こら駄姉っ!」



43 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 04:46:22.34 ID:Liga2eW90
――休日のカフェ

あね「――というような結果でした」
姉友「無能姉ね」
あね「ううう……」

姉友「つまり、セクシーモーニングコールのはずが
 コミックバンド的な衣装で弟の布団を強奪、
 弟を寒い早朝に蹴りだしたうえで
 自分は安楽をむさぼっていたというわけね」

あね「そうなんだけど」
姉友「何か言い訳でも?」

あね「だって、あのね。おとくんの布団が暖かくてね、
 ほっぺたぷにぷにの癖に、抱きしめるとたくましくてね
 でへへへ〜」
姉友「おい変態」
あね「ふえっ!?」
姉友「悲鳴を上げて逃げるのは勘弁してやるので
 よだれを拭きなさいよ」
あね「あ、ご、ごめんなさいっ」
姉友「……」

あね「うう、呆れてる?」
姉友「うん」
あね「ううう」
姉友「今日は基本的な兵装の確認よ」



44 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:46:42.90 ID:Liga2eW90
あね「へい、そう?」

姉友「兵装よ。……いい? 
 現代戦では個々の兵士の優秀さはもちろんのこと
 どれだけ優秀な兵装を配備できるかが戦闘の結果に直結するの」

あね「うん、うん?」

姉友「メイド喫茶にいってごらんなさい。
 大した娘ばかりじゃないから(※)。だけど彼女たちは
 メイド服という兵装の力で一騎当千、男たちを虐殺する
 能力を付与されているのよ」

※これは姉友の主観であり現実には関与しません。

あね「そうなんだ」
姉友「勉強になった?」
あね「うんっ、うんっ」
あね「つまり、良い兵装をすれば
 妹ブームと戦える一流の萌え姉になれるんだねっ!」

姉友「それはどーかなー」(ぼそり)
あね「え?」
姉友「いや、もちろんそうよっ!」


45 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:47:30.83 ID:Liga2eW90
姉友「そんなわけで、休日のカフェでファッションチェック
 なわけだけど……」
あね「うんっ」

姉友「なんかねー」
あね「何?」
姉友「あんた、地味」
あね「ええっ!?」
姉友「ピンク系でお嬢様っぽいのは判るんだけど」
あね「春物だから」
姉友「カシュクールとロングスカートにカーディガンあわせか」
あね「うん、可愛いと思うんだけど……」

姉友「うん、わるくはない。悪くは無いんだけど、こう……」
あね「なに?」
姉友「えーぃ、上手く言葉にならんっ」
あね「そんな事いわれたって」
姉友「ちょっと待ってて」

 グギャガガガガryyyyyyyy!
 ドグギャバグギャラデryyyyyy!!

あね「!?」
姉友「いい、こんな感じよっ」
あね「なんでペン入れまでしてあるのっ!?」
姉友「宿命ね」


46 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:48:26.11 ID:iraN1zp90
いいよーいいよー


47 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:48:32.59 ID:Liga2eW90
あね「友ちゃん、絵は上手いよね」
姉友「まぁね。壁だからね」
あね「でも、絵を描いてるとき、怖いよ」
姉友「黙れヒューマン」
あね「……」

姉友「まぁ、このキャラ表の1〜6までの感じで
 兵装を購入するために行くわよ。予算はあんでしょ?」

あね「うん、お小遣いもってきてある」

姉友「そのあとは道玄坂のほうで知り合いの店にいくから」
あね「それって」

姉友「安く上げさせるから」

あね「それてコスぷ」
姉友「黙れ兵卒」
あね「……」

姉友「安上がりかつ男性諸氏のハートをわしづかみにするための
 これは作戦行動なのよ判ったわね」
あね「う、うん」
姉友「その上売り子にしてこき使えば売り上げ確保という寸法よ」
あね「えーっ!?」


48 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 04:49:19.75 ID:Liga2eW90
男「あれ。姉ちゃん。それに姉友さんも。
 おひさしぶりです」

あね「おとくんっ!?」
姉友「奇遇だねー。弟くん!」
男「姉ちゃんたちも買い物か?」
あね「う、うん。服とか」
姉友「色々ねー」

後輩「……ぺこり」

姉友「おっと、そっちの可愛い娘は彼女さん?」
あね「ーっ!?」

男「違いますよ。後輩です」
後輩「後輩です。……お兄ちゃん先輩のお姉さんですね」

あね「おに、おに、おにいちゃ――!?」

後輩「……お兄ちゃん先輩のお姉さんお友達さんですね。
 よろしくお願いします……」

姉友「そうなのよ。よろしくね」(にやにや)
男「意地悪い笑顔してます。姉友さん」
姉友「そんなことないわよー?」

あね「おに、おに、おに、おに」
男「姉ちゃん?」


49 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 04:49:47.42 ID:Liga2eW90
後輩「鬼?」

男「ああ、気にするな。後輩。
 うちの姉ちゃんは常に大作戦で錯乱気味の人なんだ」
後輩「……はぁ」

あね「おに、おに、おにいちゃんて、おにいちゃんて」
男「姉ちゃん壊れたのか」

姉友「錯乱気味の上に壊れたらポンコツね」
男「ああ、そうだね。あはははははは」
姉友「あはははははは」
後輩「……」

あね「おに、お兄ちゃんって……お兄ちゃんって……」

あね「お姉ちゃんは、おとくんをそんなふしだらな弟に
 した覚えはありませんよーっ!!
 お姉ちゃんというものがありながら
 学校で妹を作るようなそ、そ、そんなえっちな
 弟にした覚えはありませんっ! お姉ちゃんがいるんだから
 お姉ちゃんにしなさーいっ!!」

男「な、何を言うんだ! 往来で!!」
あね「お姉ちゃんは絶対許しませんよぅ」(抱きっ!
男「う、うわわわ、放せ! 馬鹿姉っ!!」


50 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:54:47.86 ID:iraN1zp90
wktk


51 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 04:56:32.82 ID:Liga2eW90
姉友「あーはっはははははっ」
男「姉友さん、笑ってないで助けてくださいよっ」
姉友「うはははっ。うん、おっけーっ」

あね「わーん、やーだー。おとくんはわたしのなのーっ」
姉友「あはははっ」
あね「羽交い絞めに、しーなーいーでーっ」

男「ふぅ、今日の姉ちゃんは大錯乱だな」
後輩「……お兄ちゃん先輩、良いんですか?」
男「ああ、良いんだ。いつもこんな感じなんだ」
後輩「……くすっ。楽しいお姉さんですね」
男「ただの駄姉だ」

姉友「あはははっ」
あね「離ーしーてー。友ちゃーんっ!」
男「よろしくお願いします。姉友さん。
 ――姉ちゃん。姉友さんにあんま迷惑かけるなよ」

姉友「まーかせてっ」
男「んじゃ、俺たちはハンズで調理器具買うから。
 夕飯までには帰るからな、姉ちゃん。じゃなー」
後輩「……ぺこり」


52 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:57:04.91 ID:Liga2eW90
――カフェ再び

あね「うー。ぐすぐす」
姉友「あんたねー。そこまで取り乱すこと無いでしょう」
あね「だってー。だってあの娘、おとくんのこと
 『お兄ちゃん』って呼んでたよ?」
姉友「ああ、そうね」
あね「おとくんはおねえちゃんのおとくんなのにっ。
 ずるいーっ、ずるいよーっ」
姉友「いや、そういうのとも違うでしょう」
あね「ううう……」
姉友「まぁ、あれやね」
あね「?」

姉友「ちんまりしてたね」
あね「ぐさっ」

姉友「背丈なんか、弟さんの胸の下あたりでさ」
あね「ぐさっ」
姉友「ちょっときつめな位の無表情で、真剣な瞳で話すのね」
あね「うぐっ」


53 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:57:38.65 ID:Liga2eW90
姉友「なんていうの?
 弟君以外にはなついていない忠犬って感じ?」
あね「ぐさぐさっ!!」

姉友「二人っきりになったら、おもねるような少し掠れた声で
 『……二人きりですね、お兄ちゃん先輩』とか
 云っちゃうんだねっ! ロマンだねっ!!」
あね「ぐさぐさぐさっ」

姉友「む、痛みが致死量を越えたか?」


54 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 04:58:21.67 ID:Liga2eW90
あね「ううう……」
姉友「まぁ、良かったじゃない」
あね「何がよ」

姉友「そんなに拗ねないの。
 孫子ちゃんはこう云ってる。
 『敵を知り、己を知らば、百戦危うからず』ってね。
 いままでは『妹ブーム』なんて曖昧模糊としたものと戦っていた。
 だけど、これからはあの後輩に勝てばいいんでしょ?
 敵が判って戦いやすくなった。作戦も立てやすい。
 良い事じゃない」

あね「そうかなぁ」
姉友「そうなのよ。いい? 戦闘に必要なものの一つに
 ちょっと強引なくらいのポジティヴシンキンってのがあるの。
 士気が低いと勝てるもんも勝てなくなるのよっ」

あね「うう、だって駄姉って呼ばれたし」
姉友「たしかにあんたは駄姉」
あね「ぐさっ!」

姉友「しかし、あんたは弟と一緒に暮らしてきた歴史があるっ!
 弟の事を世界の誰よりわかっているのは、あんたっ!
 弟の事を誰よりも見つめてきたのはあんたっ!」
あね「え、えへへ。そうかな」


55 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 04:59:29.03 ID:Liga2eW90
姉友「そう。あんなぽっと出の新キャラには無い
 二人の間につむいできた物語があんたに味方するっ!!」

あね「そ、そうかな。そうだよね!」

姉友「そう! 親しきことは美しい!
 すごしてきた時間は美しい! 二人の絆は負けたりしない!」

あね「そうだよねっ!」

姉友「とはいえ近親だから他人にかっさわれたりもする」

あね「うぐぅぁ!?」

姉友(面白いなぁ、この娘)

あね「しくしく」

姉友「案じることは無い。わが友よ」
あね「へ?」
姉友「我に必勝の策あり」

あね「な、なんですかっ!? それは!!」
姉友「うげる、げる、げるげる。ゆするな
 もげ、もげるっ。首がっ、もげるっ」



56 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 05:00:27.14 ID:Liga2eW90
姉友「先ほどの孔子の言葉の実証だ。
 敵を知り、つまり敵の戦力的弱点をつく」
あね「それはっ!」
姉友「これだーっ!」

 むぎゅう

あね「うっひゃぁわーん!? だ、な、何を触っていますか!?」
姉友「これを使うのだ。この胸をっ」

あね「そ、そ、そんな」
姉友「何をいまさら真っ赤になってるんだ」
あね「だって、おとくんですよ? おとくんは弟なのに
 む、む、む、むねっ。何を一体させる気ですか!?」
姉友「アピール」

あね「うぐっ、そんなえっちくさいこと出来るわけ無いでしょ!
 おとくんは弟なんだからっ」
姉友「生ぬるいっ! あんたはあの後輩に負けてもいいのかっ!」
あね「はっ!?」
姉友「あんたがこうして往来のカフェでポンコツ劇場を
 繰り広げている間にも、あの二人は渋谷というこの街で
 青春の輝かしい思い出を綴っているのかもしれないのだぞ!」

あね「お買い物とか」 姉友「ラブホテルとか」

あね「……」
姉友「……」


57 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 05:03:37.99 ID:Liga2eW90
ねむ、ねむむ


60 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 05:05:09.25 ID:Liga2eW90
あね「そ、そ、そんなふしだらなことっ
 お姉ちゃんは許しませんよーっ!」
姉友「こら、いきり立つな。落ち着け」
あね「ううう」

姉友「あんたは駄姉でポンコツだが、
 女の私から見てもスタイルは良い。胸はでかい。
 そして殆どの男は胸が好きだ。でかいにしろ小さいにしろ」

あね「小さいにしろ?」
姉友「いや、姉ジャンルでは大きいのが主流だ」

※姉友の妄言は聞き流してください。

あね「でもでも、やっぱり恥ずかしいよ……」
姉友「あんたの胸についてるのは駄肉かっ!」
あね「!?」
姉友「負け犬の胸についてるのは駄肉だ。駄脂肪だっ!
 勝つためのおっぱいはジャスティスだっ!」
あね「おっぱい……ジャスティス……」

姉友「おっぱい! ジャスティス!」
あね「おっぱいはジャスティス……」

姉友「おっぱい! ジャスティス! ワンモアセッツ!」
あね「おっぱいはジャスティス!」
姉友(こんなにちょろくて良いんだろうか、こいつ)


61 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 05:06:14.22 ID:iraN1zp90
ワンモアセッ



懐かしすぎふいた


62 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 05:12:44.54 ID:T7q05WpjO
ワンモアセッ( ゚Д゚)!!!


63 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 05:13:42.05 ID:Liga2eW90
――弟、帰宅

男「ただいまー」
あね「おかえりーっ!」
男「!?」

あね「じゃーん!」
男「なんで水着なんだよ」
あね「おっぱいはジャスティス!」
男「……」
あね「おっぱいはジャスティス! ワンモア」

 スコン!!

あね「ぶ、ぶったー!!」
男「当たり前です」
あね「縦にしたお盆でスコンとぶった!」
男「当然です」
あね「正義なのにージャスティスなのにー」
男「……」
あね「ジャステ、ス……いや、むしろフリーダムかっ!」

 スコン!!

あね「あうっ!」
男「誰が上手い事を言えといった駄姉っ!」


64 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 05:21:33.59 ID:o1pu3s8gO
もしかして姉の〜大作戦ってスレの書き手さん?


65 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 05:21:38.48 ID:Liga2eW90
――弁当タイム

あね「――というような結果でした」
姉友「今回早いわね」
あね「ううう」
姉友「1レスで作戦司令部に戻ってくるとは。恥を知りなさい」
あね「だってー」
姉友「だってーじゃないわよ。あんた、こんな質量兵器
 搭載しといてどうやったら負け戦できるのよ」
あね「むぎゃー! もま、もまないでー」
姉友「くっ。無駄にとろける触り心地」
あね「無駄っていうなー!」

姉友「しかしねぇ」
あね「?」
姉友「この死亡があんたの最大戦力だってのは間違いないわけよ」
あね「そうなの?」
姉友「そうなのよ」



66 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 05:22:20.52 ID:Liga2eW90
あね「……むー。もっと他にも、ほら、いろんな魅力が」
姉友「無いわね」
あね「!?」
姉友「皆無ね」
あね「そ、そんなー」

姉友「……」
あね「もう、種切れかな」(ぼそっ
姉友「え?」
あね「作戦、終わりかな。終了かな……
 連載打ち切りかな。1も眠いみたいだし」


67 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 05:23:05.02 ID:Liga2eW90
>>64
ああ、そうそう。
放置されてた姉スレが有るから、埋めついでに書いてる


69 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 05:38:07.79 ID:Liga2eW90
姉友「ふっふっふっふ」
あね「え?」
姉友「はーっはっはっはっは!」
あね「え、え?」
姉友「来た。来たわ。南2の作戦参謀といわれる私の
 脳髄にぴぴぴと着たわ。いまのはナイス。ナイス萌えp
 イケル。これでイケルっ!!」
あね「そうなの?」
姉友「1が眠くても関係ない! いや、むしろ眠くなって
 理性が緩んだ今こそが勝機!」
あね「え、ええー!?」

姉友「最新最狂のトレンド、メンヘル女よ」
あね「めるへん?」
姉友「いや、当たらずとも遠からずだけどね」

 解説タイム

あね「ええー!? そんなのいやだよ! おとくん
 ひいちゃうよー!」
姉友「大丈夫よ、それは考慮済み」
あね「え? どうして? 平気なの!?」
姉友「いままであなたの弟やってきたんだからメンヘルくらいで
 引きゃしないわよ」
あね「ううう……」
姉友「作戦名は『当たって砕け散って廃品回収』
 いい? メンヘラの強みは真っ向勝負なのよっ」


70 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 05:39:16.90 ID:Liga2eW90
――19:00 弟、帰宅

男「ただいまーあぢぃ」

 しーん

男「姉ちゃんいないのかな。まぁいいか」

男「それにしても、最近の姉ちゃんはなんだかなー。
 もうちっと俺を信用して過保護をなくせばいいのに」
男「つか、弟離れすればいいのに」

 冷蔵庫ガチャ。アイス発見!

男「べつに不細工じゃないんだからさー
 彼氏作って楽しくやればいいのになー」

あね「おとくん、あの、おかえり」
男「うわっ! 居たのか」
あね「うん」
男「気配消してるなよ。びっくりすんだろ」
あね「うん」

男「どしたんだ? 姉ちゃん元気ないな」
あね「うん……」
男「?」


72 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 05:49:09.44 ID:Liga2eW90
あね「あのね、おとくんね」
男「うん」
あね「私、おとくんでオナったこと、ある」

男「っ!」

あね「やっぱ、引くよね。あはははは。
 ごめん、いまの取り消し。ノーカン! タンマ」
男「タンマなのかよっ!」

あね「うん、ちょっと考える。うーん」
男「……」
あね「つまり、あのね」
男「うん」
あね「あの、けっこう良かった。……その妄想オナニ」
男「っ!」

あね「うー。びっくりしてる」
男「あったりまえだ。そんなの冗談でも言うもんじゃないって」
あね「冗談じゃないもん」
男「……」
あね「冗談でこんなこといえないもん」
男「……(うわー、テンパった顔してる)」
あね「まず指先を唾液で塗らしてね」
男「方法はいいですっ」
あね「いいの?」
男「いいです」


73 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 05:51:28.48 ID:Liga2eW90
あね「で、どうかな」
男「何なんだよ」
あね「いや、そういうことなんだけど」
男「変態」

あね「うぐっ。しかし今日はここでは引けないのだ」
男「??」

あね「そうよ、お姉ちゃんは変態なのですっ!
 思い知りましたか! おとくんはお姉ちゃんのおとくんだから
 きっと変態です。少なくとも変態に理解が有るはずですっ」
男「どんな理屈だ。俺はノーマルだ」

あね「おとくんはお姉ちゃんの事嫌いですかっ」
男「そうじゃないけど」
あね「じゃぁ見せてあげるからおかずになりなさいっ」
男「やだ」
あね「――っ!」
男「普通断るでしょ。ノーマルなんだし、俺」
あね「やなら、お姉ちゃん出て行きます」
男「うん、そろそろ一人暮らししてもいい頃だよ」

あね「その場合はスカートだけ脱いで胸から
 『私は弟に振られたメンヘル女なので500円で飼って下さい』
 って書いたプラカードを下げて出て行きますっ」
男「脅迫かよっ!」
あね「その通り。今日のお姉ちゃんは一味違うのです!」
男「き、きさまー」


76 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 05:57:38.61 ID:o1pu3s8gO
保守
てか夫婦スレと違ってこっちは淡々と進んでるなwwww


77 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 06:00:07.61 ID:Liga2eW90
あね「判ったか、判りましたか! く、屈服しなさい!
 そして私のおかずになるのっ!」
男「……ぐぐ」

あね「お姉ちゃんは本気です。拒絶されたら本気で
 出て行っちゃいますよ。おとくんにポイされたら
 自分でもポイしちゃうくらい未練無しですよっ。
 だからおとくんはお姉ちゃんの云うこと聞くの。
 聞かないと駄目なのっ」

男「いくらなんでも、云ってることが」

 バサリ

あね「そして、じゃん」
男「スカート脱ぐし!? てか、プラカード用意済みだし!?」

あね「本気のお姉ちゃんを舐めてはいけません」
男「ここまで気おされるとは」
あね「場所によっては舐めてもいいです」
男「……」
あね「違った。キスはうぇるかむです」
男「(この女、どこまで本気なんだ!?)」


78 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 06:00:46.22 ID:Liga2eW90
>>76
ばかやろう、あっちの人気に嫉妬だぜ。
つぅか、いい話だよな、あれ。
ほのぼのっつーか、あるあるっつーか。


79 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 06:12:29.40 ID:UtNSQVwu0
大丈夫だ、あんたも十分おもしろい



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