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女「・・・もう朝・・・」◆
- 1 :1 ◆1pwI6k86kA []
:2009/01/10(土) 16:59:21.00 ID:hgesdSn90
女「仕事・・・続きを・・・・」
女「・・・いや・・・も・・・眠・・・限界・・・」
女「・・・・」
カランカラン
友「やっほー!女ぁー!一緒に市場で買い物に・・って」
女「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
友「・・あらら、寝てる・・・また徹夜したのね」
友「・・・お疲れ様」
- 4 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:04:40.84 ID:hgesdSn90
女「・・・・すぅ・・すぅ・・・ん・・・」
友「あら、起きた?」キィキィ
女「・・・」
友「あ、ごめんね、この揺り椅子座り心地が良くて・・・」キィキィ
女「・・・別にいいけど・・・」
友「ん、ありがと」キィキィ
女「(・・・・さてと)」
パサッ・・・
友「・・・また古文書の訳解ですかぁ」
女「時間が無いから・・・」
友「・・・むー・・・たまには女も私と一緒に遊んで欲しいんだけどなぁ」
女「そうね・・・(サラサラ」
友「・・・ねぇ」
女「・・・・・何?(サラサラ」
友「昨日は新年だったでしょ?」
女「・・・そうね(サラサラ」
友「・・・もしかして、昨日もずっとそれを?」
女「・・・・ええ・・・(サラサラ」
友「(仕事が好きなんだなぁ・・・)」
- 6 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:09:05.68 ID:hgesdSn90
友「・・・」
女「・・・(サラサラ」
友「・・・ねぇー」
女「・・・・何?(サラサラ」
友「気分転換にさ、市場回らない?今日は新年だから珍しい露店がいっぱいあるかもよ?」
女「・・・・(ピタッ」
友「(お?釣れたかな?)」
女「・・・珍しい露店・・・」
友「そうそう、何か珍しい骨董品が売ってるかも・・・」
女「行こう、友、すぐに」
友「(ほれきた!)」
友「ささ、そうと決まれば準備しましょ!早く早く!」
女「・・・ええ、すぐに準備するから・・・外で待ってて・・・」
- 7 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:14:39.16 ID:hgesdSn90
カランカラン・・・
友「改めまして・・・明けましておめでとー!」
女「・・・アケ・・・?・・ああ、ハッピーニューイヤー」
友「あ、そうだったわね、ハッピーニューイヤー!」
女「やっぱり・・・外は寒い・・・」
友「もう1月だものね、一昨日も雪降ったのよ、知らない?」
女「え・・・・?」
友「・・・本当に最近、外に出てないのねぇ」
女「・・・ずっと仕事してたから・・・」
友「まだ私たちは19よ?19・・・仕事よりも色々とやることがあるでしょー?」
女「・・・?」
友「だからぁ、もっとこう、さぁ」
女「・・・仕事・・・?」
友「じゃなくてー!もっと青春を謳歌したいっていうかさぁ」
女「・・・?結婚・・・?」
友「そこまではいかないんだけどさぁー・・」
女「(・・・友の考えていることは良くわからない・・・)」
- 8 :VIPがお送りします [] :2009/01/10(土) 17:18:49.70 ID:RrSdgHqc0
設定は200年後くらいの未来か
よし続きを
- 10 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:23:34.83 ID:hzGrSI8mO
友「新年なのに・・・この通りはいつも人が居ないわね・・・」
女「機械部品市だから・・・大通りの反対側だし・・・」
友「女は大通り側に引っ越そうとは思わないの?その方が女の店も繁盛するんじゃない?」
女「・・・客は来なくてもいい・・・素人に品を触られるのは・・・」
友「(いつも思うけど、それって店としてどうなのかしら・・・)」
女「・・・それに骨董店は副業のようなものだし・・」
友「あ〜・・、訳解と翻訳がメインなのよね?」
女「ええ、重要な歴史的書物の謎を紐解く・・・それが私の仕事・・・」
友「・・・女は偉いねぇ」
女「え?」
友「ううん、なんでもないよ」
- 11 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:29:40.67 ID:hzGrSI8mO
ガヤガヤ ザワザワ
女「わ・・・人が・・・」
友「さすがに大通りの商店街ね・・・人が多いわ」
女「こ・・・ここを通るの・・・?」
友「当然よ、虎穴に入らずんば、よ!」
女「・・・押し潰されるかも・・・」
友「ふふふ・・・今年も沢山買うわよ〜・・・とりあえず鉢を10、春用植物の苗を20ほど・・・」
女「(やっぱり植木目当て・・・)」
友「女も、早くしないとレアな骨董品を買われちゃうわよ!」
女「!!」
ぐいぐいぐいぐい・・・
「うわ、押すな!誰だ今押したのは!」
「いてて、いて、無理矢理通るな!痛い!」
- 13 :VIPがお送りします [] :2009/01/10(土) 17:32:40.88 ID:05oQHwAH0
ガストのゲームみたいな町並みが浮かんだ
- 14 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:38:46.86 ID:hzGrSI8mO
女「・・・!」
“砂塗り碗 75YEN”
女「(・・・砂塗り・・・違う、砂塗りはもっと粗いはず・・・これは姫焼きのもの)」
女「・・・・この器を1つ・・・」
「ん?これを買うのかい?1つ75YENだよ」
女「・・・本当にこの値で?この器の産地は?」
「値札があるだろう、見てくれよ・・・産地は知らんね、俺も他の業者から仕入れたんでよ」
女「・・・そう・・・じゃあその値でいただくわ」
「はいよ、確かに、まいどありー!」
友「・・・ふぅーん、絶好調じゃない」
女「あ、友・・・」
友「それって砂塗り碗じゃないの?ザラザラしてるけど・・・」
女「・・・場所を変えよ・・・ここでは話せないから・・・」
友「え?う、うん良いけど・・・?」
- 16 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:44:12.98 ID:hzGrSI8mO
友「さっ、三千・・・!」
女「・・・ええ」
友「そ・・・そんなにすごい物には見えないんだけどなぁ〜・・?」
女「・・・見た目はあまり砂塗りと変わらないから・・・」
友「うーん・・・やっぱり女がいると市場を回るのが面白いわ・・・」
女「・・・そう?」
友「うん、女に訊けば露店で売ってる怪しい人形の産地とかもわかりそうだもん」
女「(怪しい人形ってなんだろう・・・)」
友「・・・そうだ、せっかくだから女が私の鉢を選んでよ!良いやつを!」
女「え」
友「さささ、行きましょ行きましょ!」
女「あ、ちょ・・押さないで・・・」
- 17 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:51:27.42 ID:hzGrSI8mO
「らっしゃいらっしゃい!どうだいあなたも旅のお供に一つ!」
友「?あれは・・・武器売りかしら」
女「・・・(ウズウズ」
友「(・・・すごく見たそうね・・・)」
友「え、えっと・・・気になるから少しだけ見てく?」
女「ええ」
友「(目が輝いてる・・・)」
「らっしゃいらっしゃい!おや、お嬢さんたちいらっしゃい!持ちやすい短刀やメイスならこっちに・・・」
女「(これはメイン産・・・よくある型の物・・・あれはレコル産の剣・・・)」
友「(真っ先に長剣の方に行くのね・・・)」
- 18 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 17:57:27.58 ID:hzGrSI8mO
「ハハハ、嬢ちゃんにはそれらの剣はちょっと重いかもな」
女「あ・・・ええ、そうね・・・」
「しかし、ついこの間も物騒な事件があったからなぁ・・・この国が一番安全とはいえ、護身用の武器を1つ持っておいても損は無いだろう」
女「(物騒な事件・・・新聞を見てないからわからない・・)」
友「インドア派の女にはちょっと関係ないわねー」
女「・・・友は?結構出掛けるでしょ・・・?」
友「私は別にいいわよ、刃物なんて物騒だし・・・そうね、強いて言うなら枝切りハサミが欲しいかな?」
女「(やっぱりガーデニング・・・)」
- 19 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:05:18.11 ID:hzGrSI8mO
友「うーん、なかなか面白い露店が無いわねー」
女「・・・青果店と武器売りが多い・・・」
友「もっと無いのかな?鉢や壺だけを売ってる店って」
女「・・・なかなか無い・・・」
友「うーん・・・」
女「・・・あ、友・・・あの武器売りさんが言ってた、物騒な事件って・・・?何かあったの・・・?」
友「えー?別に、違う国の話よ」
女「そう・・・」
友「子供や警察の人が沢山殺されたって・・・まぁそれだけね」
女「そうなの・・・でも、今は平和」
友「?」
女「・・・昔と比べたら今は農耕も安定しているし・・」
友「(また歴史の話かぁ・・・)」
- 21 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:10:29.10 ID:hzGrSI8mO
女「千年前の時代と比べると政治の力も強いし自治も反乱や紛争を起こさず・・・」
友「(話が長いよー)」
友「(・・・歴史が好きなのはわかるけど・・・話し出したら止まらないのが珠に傷ね・・・)」
友「・・・およ?」
“ツキミラセンイ 一株250YEN”
友「ちょ、待・・・それ買ったッ!」
女「?まだ話の途中・・・」
- 22 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/10(土) 18:12:44.85 ID:rzT5Ju5t0
貴方か
- 23 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:17:31.25 ID:hzGrSI8mO
友「はー買った買った」
女「・・・すごい苗の数・・・これ全部育てるの・・・?」
友「当然!いやぁー、まさか苗専門の露店があったなんてラッキーね」
女「(重そう・・・)」
友「まさか高山地帯の植物の苗があるなんて思わなかったわ・・・新年早々、運を使い果たしちゃったかもね?」
女「(すごく嬉しそう・・・)」
女「・・・?」
女「(・・・あそこの露店・・・あの本は・・・)」
友「ん?女ぁー、どこ行くのよー」
女「・・・ちょっと見たいものが・・・」
- 24 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/10(土) 18:18:56.59 ID:rzT5Ju5t0
前のエクスキューズミーは落ちたのか?
- 25 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:26:22.40 ID:hzGrSI8mO
女「・・・古い本が沢山・・・」
「ん?ああ、これな、なんだか雰囲気あるだろ?」
女「・・・これらは何の書物・・?」
「さぁな、何て書いてあるかさっぱりなんだ・・・だけど、雰囲気はあるだろ?安くしとくぜ」
女「読めない文字・・・?」
女「・・・・(パラッ」
女「・・・これは・・・英語か・・・」
「?エイゴ?なんだそりゃ」
女「随分前にはあったよく使われていた言語よ・・・今のものとは文法に大きな差があって使い難いけど・・・」
「へぇー」
女「(・・・英語が共通言語として使われなくなったのは6千年前後・・・今でも残ってはいるけどごく小さな範囲・・・この本はとても珍しい)」
女「(・・・他の本も気になる・・・)」
- 26 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:27:00.49 ID:hzGrSI8mO
>>24 落ちた
けど文は残ってるからいつか書く
- 27 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/10(土) 18:30:56.22 ID:rzT5Ju5t0
そうか
◆を目印にする てのは見届けたからどこまでもついてくぜ
- 28 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:30:59.82 ID:hzGrSI8mO
女「・・・」
友「おかえり・・・すごい抱えてるわね・・・それ」
女「・・・重い・・・」
友「手伝ってあげたいけど私も両手と肩が塞がってるのよ・・・」
女「・・・うう・・・」
友「・・・帰ろっか?」
女「・・・(コクリ」
- 29 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:33:09.80 ID:hzGrSI8mO
>>27 ついてきてくれるのは嬉しいが
紅茶を淹れる しばしまたれよ
- 30 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:42:26.73 ID:hzGrSI8mO
フォッシル
- 31 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:52:20.74 ID:hzGrSI8mO
友「じゃあねー!」
女「ええ、また・・・」
カランカラン
女「・・・ふう、寒かった・・・」
女「・・・さて」
どさどさ
女「(・・・この本達をどうするか・・・見たところかなり古い書物・・・読み応えはある・・・)」
女「(でも・・・これを読んでしまうと訳解の仕事が・・・)」
女「(だけど読みたい・・・!)」
女「・・・読もう」
- 32 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 18:59:53.93 ID:hzGrSI8mO
女「・・・“理学入門書”、“語学入門書”・・・これは昔の教科書か・・・」
女「こっちは・・・“今日の料理”・・・随分と家庭的ね・・・」
女「・・・」
女「・・・・これは」
“忘れられた遺跡案内”
女「・・・興味をそそるタイトル・・・」
女「遺跡か・・・遺跡・・・新しい遺跡だとしたら・・・」
女「・・・素敵ね」
女「・・・訳解してる場合じゃない、この本を調べないと・・・」
- 33 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 19:08:14.87 ID:hzGrSI8mO
友「ふぁー・・・眠い・・・」
友「朝かぁ・・・あー良く寝たけど寝たりない・・・」
友「6時間は寝たはずなのに・・・あと2時間は寝ていたい気分だぁ・・・」
友「・・・でも店を開かないわけにはいかない・・・」
友「誰かが私の花を待っている・・・!よし、起きよう!」
友「さあ今日も一日頑張るぞー」
- 34 :VIPがお送りします [] :2009/01/10(土) 19:10:18.79 ID:+uq/MFzi0
何か面白いぞこれ
英語がない世界・・・
支援
- 35 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 19:13:38.01 ID:hzGrSI8mO
「おやぁ、今日は珍しい草を置いてるねぇ」
友「あら、いらっしゃい!でしょ?それ素敵でしょ?葉が螺旋状に・・・」
「はは、素敵かどうかは意見が分かれるかもねぇ」
友「んー・・・こんなに可愛いのに・・・」
「・・・ま、友ちゃんが言うのなら間違いないだろう!それ買うよ!」
友「ありがとう!」
友「・・・そうだ、これ女にもお裾分けしようかな・・・」
友「女って変な物好きだし・・・うん、よし、そうしよう」
- 36 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 19:24:20.50 ID:hzGrSI8mO
カランカラン
友「おじゃましまーす!・・・って・・・」
女「・・・ケアンズ・・・いや、・・これは・・・違う・・・別の都市・・・の・・・」
友「ちょっ・・・女、目!目、どうしたのよ!?それクマなの!?」
女「聖堂・・・跡に・・・何かヒントが・・・」
友「どうして今日も寝てないのよー!?」
女「あ・・・友・・・この本・・・」
友「寝なさい!すぐに!」
女「そんな・・・暇は・・・」
友「寝なさい!死ぬから!」
- 37 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 19:28:41.88 ID:hzGrSI8mO
女「すー・・・すー・・・・・」
友「・・・ふう、本を手放してやっと寝るとは・・・」
友「全く・・・歴史の事になるといっつも無茶するんだから・・・この子は」
友「・・・そうまでして一体どんな本を・・・」
友「・・・(パラパラ」
友「(読めない・・・!タイトルさえも・・・!)」
- 44 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 20:08:39.34 ID:hgesdSn90
女「ん・・・・」
友「あら、起きた?」
女「・・・(キョロキョロ」
友「?・・・どうしたの?」
女「・・・本が・・・」
友「(あんなになって寝たのに起きたらすぐ読むんかい)」
友「・・・はい、ここにあるけど」
女「あ・・・ありがとう」
女「・・・?どうして友がここに・・・?」
友「(これは怒ってもいいのよね?いいのよね?)」
- 45 :VIPがお送りします [] :2009/01/10(土) 20:10:43.49 ID:+uq/MFzi0
怒っていいだろ
というか、友人いい人
- 46 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 20:15:06.34 ID:hgesdSn90
女「・・・そう、これを私に・・・」
友「藺草って知ってる?それの突然変異種のそれまた突然変異種で・・・」
女「・・・・面白い形ね・・・針金みたい・・」
友「でしょでしょ?良いよねこれ?」
女「・・・じゃあこれ、窓の所に置かせてもらおうかな・・・ありがとうね、友」
友「良いって良いって!私達は親友なんだから!」
女「・・・うん」
女「あ、そうだ・・・友・・・これの事なんだけど・・・(スッ」
友「・・・ああ、その本・・何書いてあるのか全然わからなかったわ、何語なのよ」
女「サンス・・・いえ、それよりもこの内容、ここを見て欲しいの」
友「いや、だから読めないんだってば」
女「・・・えっとね、何が書いてあるかというと・・・」
友「うんうん(また歴史談義が始まるのかぁ・・・面倒だなぁ・・・女は好きなんだけど・・・)」
女「このページの・・・この遺跡には、黄金の石版が残されているって・・・」
友「詳しく」
- 47 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 20:22:09.72 ID:hgesdSn90
女「・・・」
友「さあ早く続きを!女っ!」
女「(友にも歴史の興味深さが分かったのかな・・・?)」
女「この黄金は厚さ1cmで・・・そこに数暦が始まった時の詳しい出来事が彫られているらしい・・・」
友「うんうん」
女「宗教がどのように分布していたのか、世界の地図はどうだったのか・・・そして魔」
友「いや、女、それよりも」
女「・・・?」
友「それよりも私は・・・黄金の石版の面積の方が気になるかなーって・・・」
女「面積はわからない・・・けど、結構大きいと思う・・・本棚くらい?」
友「・・・うーん、興味深いわね」
女「(友の学習意欲が旺盛になってきた・・・)」
- 49 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 20:30:27.45 ID:hgesdSn90
友「その遺跡ってどこにあるの?」
女「そうね・・・本には・・・えっと、今のイーストヘイム、丁度ここから・・・南西・・・だと思う・・・昔と地理が違うからよくわからないけど」
友「まだ残ってるのかなぁ?その黄金って」
女「・・・さあ・・・?」
友「さあって・・・取りに行こうよ!黄金!本棚の面積×2cm!」
女「取りにいこうって・・・すぐには国の調査隊も派遣できないし・・・」
友「あーだからぁ、違うって!私達だけで取るの!」
女「・・・・さては」
友「う」
女「・・・黄金の石版を売ろうだなんて・・・考えてる?」
友「・・・」
女「取るのはダメ、発掘したものは全てその国が所有する権利を持つから」
友「えー・・・こっそり取っちゃえば・・・」
女「・・・そんなのは歴史泥棒よ」
友「・・・」
女「全て調査隊に任せるのが一番良い」
友「うーん・・・」
女「・・・でも」
友「・・・?」
女「黄金の石版・・・忘れられた遺跡・・・私も少し・・・興味がある」
- 50 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 20:37:35.97 ID:hgesdSn90
友「えっ?じゃあ・・・!」
女「・・・本当は史学者がこんなことしてはいけないんだけどね」
友「そんなことないわよ!だって女は純粋にその遺跡を見たいと思ってるんでしょ?」
女「・・・ええ・・・それは・・・そうだけど」
友「なら大丈夫だって!一緒に行こうよ!青春を謳歌する旅行ってことで!」
女「・・・友はいいの?花屋があるんでしょ?」
友「そんなのは友達に任せれば大丈夫よ!少し出かけるくらいなんだから!」
女「(友の育ててる量は少しじゃないけど・・・)」
女「・・・遺跡か・・・遺跡・・・私が最初に踏み入れ、最初に見つける遺跡・・・」
友「うんうん」
女「(・・・あの学校の教授になるのを蹴っていなかったら・・・私もこんな本に出会わなかったんだろうな)」
女「・・・金は私たちのものにはならないけど・・・」
友「えっ・・・やっぱり・・・?」
女「・・・他に何かあれば、それを少しくらいなら・・・持っていっても大丈夫だと思う・・・」
友「本当に!?」
女「・・・・うん・・・“研究材料”・・って名目で、あげる」
友「やったー!」
- 51 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 20:40:19.96 ID:hzGrSI8mO
飯を食う しばしまたれよ
- 52 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/10(土) 20:41:46.59 ID:mVuHlmAa0
>>51
分かり申した。保守いたす
- 53 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 20:43:49.58 ID:hzGrSI8mO
今日はカレーと冷や奴だ
- 75 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/10(土) 21:42:45.83 ID:hgesdSn90
ビュゥゥゥ・・・ ガタガタ
女「(・・・夜になると寒い・・・風で窓がうるさいし・・・)」
女「(旅か・・・旅・・・昔は色々な遺跡に行ったことがあるけど・・・新しい遺跡に行ったことはないな・・・)」
女「(・・・私が最初に見つける遺跡・・・か・・・)」
女「(黄金よりもその方が私には・・・良いかな)」
女「・・・寒い・・・新しいローブ買おうかな・・・」
女「(それにしても明日出発なんて・・・友も気が早すぎる・・・)」
女「(女が無準備で二人旅なんて・・・やっぱり無謀かも・・・)」
- 76 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/10(土) 21:45:02.68 ID:rzT5Ju5t0
なんか1の世界観は魅力的過ぎる
ちょうどよくファンタジーだ
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