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姉弟小説「あなたがいたから・・」
128 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:09:35.21 ID:6qGuaOus0
土曜日、起きた瞬間は「あっ学校休みだ・・・」なんてくだらない事を考えたが
すぐに今日が姉貴が長谷川に告白する予定の日である事を思いだし、
絶望感焦燥感が一気に俺の脳内の全細胞を支配した。

朝食をとっていた時姉貴が俺の方を見ながら嬉しそうにパンにジャムをぬっている。

「今日の夕方行ってくる!学校の裏の神社でね・・・頑張るよ!wお姉ちゃん(^^♪ww」
とちょっと頬を染め、ハニかんだ笑顔でそう言う姉貴の顔は本当に幸せそうだった。

この顔を今から曇らせるつもりの俺は罪悪感ですぐにいっぱいになりすぐ顔を背け、パンにかじりついた。
そのしぐさで姉貴は何か感じたのか

「ん?どうしたの?おなか痛いとか??」
と言ってきた。気遣ってくれているのが嬉しくてたまらない。

しかし今日は・・・

「いや、別になんでもないよ?ちょっと眠いから口動かして頭起こそうと思ってさwww」

「そう?・・ならいいんだけどw」

当たり障りのない会話。こんな会話も今日で出来なるかもしれない・・・・等とこの時の俺は考えてはいなかったが
僅かな不安の火がすでに俺の中でくすぶり始めていた。


129 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:10:57.89 ID:6qGuaOus0
誰かこれ絵描いてくれないかなぁwwwとちょっと思ってみたりしてます。



131 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:13:59.58 ID:6qGuaOus0
どこから見ても奇麗としか言いようのない格好をして姉貴が
「じゃねww行ってくる!!(*^^)v」
と言って出掛けたすぐ後に俺は携帯をかけまくった。

10分後、俺たちは学校のボクシング部の部室に集合していた。
姉貴は歩きで行ったみたいだからあと15分後ぐらいに神社に着くだろう。

「さっき神社の前通ったら黒のワゴンとめてあったぞ!!」
と明らかに動揺した声で川村が教えてくれる。

先輩達と短くおおざっぱな打ち合わせをした後、俺達はバイクで神社へと向かった。



※川村君は主人公の親友で佐藤とも仲良しって設定です。前にちらっと出したかな?
すいません分かりにくくて(:_;)


134 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:17:12.49 ID:6qGuaOus0
神社の境内にはすでに長谷川がいる可能性があったから俺たちは全員林の中を進んだ。
そしてしばらくすると・・・

「おい!!あれ!!」
 誰かが言った。

その方向を見ると・・・

長谷川が何人かの仲間と思われる男たちと話していた。打ち合わせの様な事らしい。

すごい顔だった。いよいよ自分の気に入った女が落とせる。絶対服従させてやる
そんな心の叫びが聞こえてきそうだった。
卑猥なジェスチャーをしながら仲間と笑っている。
姉貴だって長谷川の本性が分かれば幻滅するに違いないと思った。許せない。

見ていて知らず知らずのうちに下唇を痛いほど噛んでいた。それに気づいたのは隣の佐藤がポンと自分の肩を叩いてくれたからだ。

「なんとかしなきゃな」
小声でそういう佐藤に俺は


「・・・・ああ」

それだけやっと口に出した。



うんこ行ってきますサーセンw


135 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:25:06.64 ID:6qGuaOus0
姉貴が長谷川に告白しようとしたらまず俺一人が止めに入る。
そして俺だけで解決できなくなったときに佐藤たちに出てきてもらう事になっていた。
しかし佐藤たちが出てくる前に姉貴をこの場から離れさせなくてはならない。
長谷川の本性を姉貴に・・・見せたくなかった。


だから・・・俺は・・・・・

そう考えていると長谷川の仲間たちがいなくなり始めた。
ワゴン車へ何人か行き、一人は俺たちの向かい側の林の中に消えた。
恐らく連絡係だろう。姉貴が告白したらワゴン車の仲間に連絡をいれ、連れ去る気だとそう思った。


長谷川は今までの顔とは打って変わって別人のように穏やかな顔になった。ギアを対姉貴用に切り替えたらしい。
そのあまりの顔の変貌ぶりに俺たちは全員顔を見合わせた。

「こりゃ女の子が疑う方がおかしいってレベルだな。」
そう言った川村の言葉に一瞬だが思わず同意してしまった程だ。


そして・・・・姉貴が来た。


137 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:27:55.73 ID:6qGuaOus0
「ごめんごめん!遅くなっちゃったww」
そう言いながら長谷川のそばまで近寄る姉貴の姿はとてもかわいらしく奇麗だった。
ユニクロで買ったのかもしれないと思うほどのシンプルな上下の服もかえって姉貴の顔をより目立たせる事に
一役買っていた。

「いやいやww俺も今来たところなんだ^^」
 と長谷川が穏やかな声で言った。
「それで?話があるんだって?w」

「え?///うん・・・そうそう・・うーんと・・・あ!・・あそこの喫茶店でね・・・・」
 姉貴はすぐに本題には触れず当たり障りのない日常会話を重ねていく。
 俺がよく聞かされていた話題で二人とも微笑んでいる。

 それを見ながら俺は全身に余計な力が入りまくっていた。頭の中で
「姉貴!騙されてるんだ!!気付いてほしくない!でも気付いてくれ!!」
 
矛盾という名の葛藤が俺のに真っ向勝負を仕掛けていた


139 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:31:00.49 ID:6qGuaOus0
そしてしばらくして・・・・

「あ・・あのね・・・聞いてほしい事があるの///」
「ん?・・・なに?」
「えっとね・・・あのね・・・これまで色々話したじゃない?お互いの事。
 そうした会話の中で・・私の中での・・ね?・・・長谷川君の存在が、徐々に大きくなってきたんだ」

もじもじと話しながら姉貴は本当に真っ赤になっていった。そんな様子を見てこれから姉貴の勇気を踏みにじり、
さらには壊す行動をとる事に今更ながら急激な抵抗の気持ちが膨れ上がってきた。

「俺は・・・あの姉貴の顔を泣かせる事になるんだ・・・・いやだ・・・・いやだ」
そこまで考えるとまた別の方向から俺が言う

「でもこのままほっといたら姉貴は確実に強姦される。生きていけなくなる。結果として姉貴の心を再生不可能
なまでに粉砕されるかもしれない・・・・そんなのはいやだ・・・・・いやなんだ!!」


140 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:32:39.65 ID:6qGuaOus0
こっからちょっと俺の低能を露呈しまくる(いやもうしてますけど)
シーンになりますOTZ


141 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:34:34.75 ID:37t7MAYi0
心配するな
言われるまで間違いに気付いた事はない


142 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:34:44.04 ID:6qGuaOus0
よく頭の中でこんな葛藤を抱えながら二人の様子を見れていたと思う。

「えっと・・・わ、私は・・・・長谷川君の事が////・・・」

ああ・・・・言ってしまう・・・・・・ッ!!!

「す・・・!?・・・・・・え!!?」

勢いよく飛び出した。姉貴は突然現れた俺の姿に目を真ん丸に見開いて固まってしまった。

長谷川も姉貴後ろで驚いていたがすぐにニヤッと笑ったのが分かった。

「よお姉貴。ちょっと長谷川さんと話があるんだ。席外せ」
 今まで言ったこともない命令口調で言う。

「え?でも・・なに?どうしたの?なんなの?・・・」
もう何が何だかわからないと言った感じで姉貴は困り果てている。
「なんでここにいるの?私が今日何しにここに来たか話したわよね?なんで来たのよ・・・」
だんだん姉貴が怒ってきたのが分かった。


145 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:37:55.54 ID:6qGuaOus0
「なんでなのよ!!普通来ないでしょ!?せっかく長谷川君にきてもらったのに!失礼じゃない!!」
「うるせえよ・・・とにかくどっか行って。邪魔だ。」
「!!」
 普段の俺とはかけ離れた態度に姉貴は混乱と怒りでもう何もわからなくなったらしい。
 ビクッと体を震わせて俺の目にその大きな瞳で怒りをぶつけてきた。
「あんたね・・・・なんでこんな事するの!!」
「どうでもいいだろ!!!帰れよ馬鹿!」
「馬鹿?あんたの方がよっぽど馬鹿よ!最低!!」
そう言って俺の近くに来た姉貴はいきなり


パァン


と俺の頬をひっぱたいた。
俺は姉気の本気の激怒に頭の中ではほほをひっぱたかれた事に対する精神的動揺も合わさって一瞬ひるんだ表情をしてしまった。

その事が伝わったのか姉貴も攻撃をやめる。

「もう!・・・・ばかああああああああああ」
泣き出しながら家への道を帰って行った。


それを見送った俺は改めて・・・・・長谷川と対峙する


146 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/13(日) 18:41:24.18 ID:IWw4dyXA0
つ、続きは


147 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:41:49.53 ID:6qGuaOus0
こっからアホシーンです。
これ聞きながら書きました。
ttp://jp.youtube.com/watch?v=YLESLDc1hHY&feature=related
まぁ無視して頂いても結構です(:_;)ではいきます


149 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:43:56.65 ID:6qGuaOus0
「ワゴン車には乗せるなよ?その瞬間警察に通報する。」
「・・・ッハ!わかってるさwwあのアマはまだ俺の事いい奴と勘違いしたままだからなw
 そんな事したら今までの苦労がパァじゃねえかwwwクソガキが・・・・おいww」
 そういうと林の奥からさっきの男が出てきた。
「こいつ・・・殺すかww」
二人に囲まれた俺最近やっと身についてきたボクシングのファイティングポーズをとりつつ
「殺せるもんなら殺して見やがれ!おらああ!!」

「ハハwwwww威勢だけは一人前だなガキがw
 俺は一応ボクシング部の部長っていうからにはそれなりにボクシング
  やんだけどなwwこんな変なポーズ初めてみたわww」

嘲笑しながら隣の男と笑い合っているww

「なめてんのか・・・」
語気に憎しみの色を加えて俺は長谷川を見据えながら言う。


150 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:46:36.76 ID:6qGuaOus0
「は?あたりめえだろカスがwなにお前・・・まじめに俺に勝てると思ってんの??」
「今まで色々調べさせてもらたよ。お前のメッセージも姉貴から聞いた話で伝わったしな」
「ククwwやっぱ伝わってたかwそりゃそうだよなぁあんなにわかりやすく教えてやったもんなぁ?wwww」

 笑いまくる長谷川に俺の中の憎しみが爆発した。


「うおおおおおおおおおおおおおおらああああああああああああああああああ」
 大声をあげ、長谷川に突撃する。
 長谷川は隣の男に離れてろと小言でいい。俺を迎え撃った。
「うらああああああ!!」
 俺が長谷川の右頬にストレートを叩きこむと同時に長谷川も
「はっwwwボケがw」と言いながらカウンターを俺の腹に叩き込んだ。


151 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:48:32.12 ID:On0uBZtl0
ふぅ…


152 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:50:04.53 ID:6qGuaOus0
「ぐぉ・・・っく・・」
みぞおちに強烈な一撃をくらい、一瞬息が止まった。これほど練習をもっとしていけばよかったと思わなかった時はない

「弱ええなお前wwやっぱ幽霊部員だっ・・・な!!」
そう言いながらさらに顔面に強烈なパンチをもらう。目の前で閃光が閃いた。

「が・・・は・・・・」
手で顔をなぞってみると鼻血で真っ赤にそまった。
アドレナリンが出まくっていた。冷静な判断力などもう捨てていた。
「く、、そがあああああああああああああああああああ」
訳のわからない、バカ丸出しの罵声を言いながら俺は

立ち上がる一瞬の隙の間に自分の渾身の力で長谷川の脇腹にパンチを食らわせた。

「ぐ・・ぉ・」
効いた。長谷川が少しよろけながら後ろに後ずさった。

「ちっ・・・・やれ!!!」


154 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 18:56:55.42 ID:6qGuaOus0

その声で俺の後頭部に凄まじい衝撃が襲った。倒れた俺の目にバットをもった大柄な男が4人立っているのが見えた。
ワゴン車にいたやつらを呼び寄せたらしい。

ダメだ・・・意識が・・・
もうろうとした俺の近くで何か声が聞こえる

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「ボクシング部なめんじゃねええええええ」
「長谷川ああああああああ」
なんとかその声で我に帰った俺はぼんやりと周りを見た。


長谷川の周りで佐藤、川村そして俺の友達達が乱闘をくりひろげていた。
俺が長谷川に殴りかかったときにはすでにみんな姿を現していたらしい

俺をなぐった奴らとは先輩たちが対峙していた

「よくも俺の後輩殴ってくれたなこのくそがああああ」
「ぶっ殺してやる!!」

次々と飛び交う罵声の中で何とか立ち上がった俺は形成はほぼ互角かもしくは自分たちの方が悪いかもしれないと
感じた。



語彙力ねえOTZ


156 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:00:44.88 ID:6qGuaOus0
長谷川の仲間というだけあって屈強そうな大男だらけに比べ、
数では勝っているもののこっちは痩せて小柄なやつも少し混じっている。特に長谷川と対峙している佐藤や川村達の負が悪そうだ。
俺は先輩達にワゴン車の男どもはまかせて長谷川のほうに行った。

「うらあああああああああああどんどんこいやごらあああああ!!」
「川村!後ろからいけ!!!」
「おう!うおおおおおおおおおおおおお」
「佐藤!!脇腹にアッパー入れろおおおおおおお」
「おおおおおおおおおおおおおおらあああああああああああああああああ」
もう誰も自分が何を言っているのかわからない状態に違いないがとにかく勝負は拮抗していた。

俺達は全員長谷川自身の持つ力を侮っていた。女の子にモテそうな細い体からは想像もできないような激しい喧嘩を
俺を含めた5.6人の中学生と繰り広げていた。

しばらくして長谷川もさすがに息があがってきた。
しかしそれは俺たちも同じだった。
いや、むしろ俺たちの方が疲れていたと思う。


急に佐藤が大声で

「川村!!!あぶねえ!!!!」
と叫んだときにはすでに遅かった。

「あ・・・?」

川村の右腕に深々とナイフが刺さっていた


158 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/13(日) 19:01:57.74 ID:VW02iucf0
川村ーーーーーーーっ!!!


162 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:04:38.85 ID:IbZC7bLh0
BGMがとまった・・・。


164 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:06:18.78 ID:6qGuaOus0
「ぐあああああああああうあああああいてええええええええ」
見ると長谷川がもう一本ナイフを持って立っていた。

「ひゃああああああっはあああああははははははhwwwwwwwwwwwwしねしねええええええええええええええええ」
そう言いながら俺や佐藤やそのた2,3人全員に向けてナイフを突きつけたwww

「はwwwwwww馬鹿がwwwwwwww俺なんかにたてつくからこうなんだよクソガキどもがw
 俺がこういう場所に刃物用意してなかったと思うか?あ?wwwwwww
 そいつの動脈部分ザックリ言ったから早くしねえとヤバい事になんぜ???wwwwww」

そう言う長谷川のそばで川村がうずくまっている。
すでに血の海が出来つつあった。


次の投下したらさっきのページの音楽流してくれると俺の伝えたい雰囲気わかるかなぁと思ってたりします。


167 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:10:35.21 ID:6qGuaOus0
それを見た瞬間。俺は突然頭の中で

・・・・プッ    と何かかはじけた気がした。頭の中に氷水を放り込んだみたいにスゥっと冷たく感じた。

「おい・・・」
近くにいる友達3人に声をかけた。
友達は俺を見て一瞬うおっとひるんだらしい。後で聞いた話だが鼻から頭から血を流しながら普通の顔で話す俺が
不気味に見えたそうだw

その時の俺は普通の顔のまま無表情で
「川村を・・・病院に運べ。すぐだ」
「え?・・・で、でも・・こいつは・・・」
「いいから行け!!」
「わ、分かった!おい!!行こうぜ!川村!!しっかりしろ!」

俺の言葉で3人が川村を抱えて足早に神社から出て行った。幸運な事にワゴン車の連中は先輩達と
まだ戦っていたので邪魔はされずにすんだ。


169 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:12:10.99 ID:6qGuaOus0
それを確認した俺は長谷川に向って立った。佐藤がなにか言おうを口を開きかけた時にそれを制し
「黙ってろ。俺がやってやる。」
そう言ったらしい。当時の記は定かではなかったのでもう覚えていない。
佐藤は俺の尋常ではない様子に気遅れしながらも
「・・・お、おう、でもヤバくなったら加勢する!」
そう言って横にはけた。


一部始終を見ていた長谷川はもう目がイっていた。
「な、なんだよおまえwwwwwwwwwwww仲間みんな離しといて俺に勝てると思ってんの??
 どんだけばでゅあ!・・・・・・が・・うお・・・」
言い終わる前に俺が今までにないスピードで長谷川の横に移動し思いっきりほほをぶん殴った。
「うるせえええ!!おまえは許さねえ・・・・ゆるさねえええ!!!」
そうわめきながら足払いをかけ、こけた長谷川に馬乗りになり顔面をなぐり続けた。
10発程殴って長谷川の顔が血まみれになった時一瞬理性が戻ってきた。
「!!!ヤバい!」
やりすぎた。・・そう思った時に左の脇腹に激痛が走った。

「うお・・・・・いって」
触ってみるとナイフが俺の脇腹に突き刺さっていた。

「うわああああああああ」と佐藤が絶叫し、長谷川は血まみれの顔のまま笑って意識を失い、俺もそのまま
眠るように意識を失った。


174 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:19:34.77 ID:6qGuaOus0
ここでまぁ一応戦闘シーン(?)は終わりです。
次から
ttp://jp.youtube.com/watch?v=BIoFW39qI0A&feature=related
こんな感じの音のイメージで書きました。
歌詞は考慮してません。興味ある人は次投下したら開いてみてください


>>170
あ、ああありがとうございます!!


175 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:20:51.47 ID:6qGuaOus0
一週間後、眠りから覚めた俺はその後どうなったのかを佐藤に事細かに説明された。


どうやらあのあと救急車やら警察やらが大勢来て騒然としたそうだ。
長谷川はパトカーがくる直前に黒塗りのベンツに拾われていったそうだ。どうやら制裁を受けたらしい。
長川の仲間たちは長谷川がどこかに消えたという噂が流れるやいなや強姦された女の子達から何人も告発があり
お縄頂戴となったらしい。でも女の子の誰も長谷川の事は何故か言わなかった。まだ惚れていたりするのだろう。

結局この乱闘事件の真相は世間にはほとんど伝わらず後には
「高校生と中学生がいろいろ乱闘をした」
ぐらいの認識しか残らなかった。もちろん告白した女の子達以外の女の子は(あの子も含めて)
ただ俺が長谷川と喧嘩して長谷川がどこか遠くの町へ行ってしまった。
それぐらいにしか思わなかったはずだ。
「呆れてものが言えねえとはこういうことだなwwwあっ俺達は全員なんの罪にもなんなかったぜww
 長谷川がとんでもなく悪だったおかげと言ったらなんだけどとにかく事情聴取されて帰らされた。
 まぁお前のとこにもそのうちくるさwwww」

そう陽気に笑う佐藤は顔中あざだらけで必死に戦ったのがわかる。


177 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:22:34.41 ID:TZCrfMz60
>>174
楽しませてもらってるが歌は不要w


178 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:22:51.38 ID:6qGuaOus0
「・・・悪かったな。」

本当に申し訳なく思う。いくら自分の姉貴の事とはいえ関係のない佐藤達を巻き込んでしまったのだから罪悪感はいやでも湧く

「気にすんなよ!俺達がやりたくて協力したんだからなwww」

隣のベットで話を聞いていた川村が明るく言う。

どうやら血はいっぱい出ていたがなんとか大事には至らず2週間程で出られるらしい。
俺は2か月は絶対安静という診断がでた。と見舞いにきた母さんから聞かされた。
本当に母さんは何も知らなかったので最初の一報を病院から聞いた時人違いじゃないかと疑っていたらしい。


佐藤たちと話した翌日に母さん達は見舞に来た。
「ホントに馬鹿だね。あんたは!そんな風に育てた覚えはないよ!!」
そう言いながら俺も前で泣いていた。親父も隣で
「今度やったら勘当だ。分かったな。」
と言って本気のおしかり光線を俺に送ってきた。
苦笑いをして会話をしていてずっと気になっていた事を聞いてみた。

「・・・・姉貴は・・・来てないの?」


179 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:23:24.47 ID:6qGuaOus0
>>177
おk。すいません自重します。


180 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:25:56.20 ID:6qGuaOus0
母さんと親父は顔を見合せてバツの悪そうな顔をして

「・・・来たくないらしいぞ?理由はわからんが・・今は家の自分の部屋にこもってる。」
「・・・・そっか・・・・」

・・・・・嫌われたな・・・完全に・・・・・姉貴に・・

「姉貴には俺が喧嘩して帰りに神社で転んだときにガラスがあって・・・って事にしといてくれないか?」

俺の真摯な願いに両親は何かを感じた・・・のか分からないがとりあえず
「分かった。」

と言ってくれた。

それから2週間程病院でボーっと過ごし、川村が退院した。

俺は「これからあと一か月半どうすっかなぁ」
等とぼんやりした頭で考えていた。

その時ふと扉がノックされた。2人部屋だったので今は俺1人しかいない。

「空いてますよ〜」
軽快に答える。佐藤とかであったあマンガとかを持ってきてもらおうと思っていた。



扉が開き、そこに現れたのは・・・・・姉貴だった。


207 名前:1 ◆nvHRXDRbXY [] 投稿日:2008/04/13(日) 19:51:52.24 ID:6qGuaOus0
「・・・・」

俺は目を見開き固まった。来るはずがなかった。はずなのに・・・・


「・・・どう?調子・・」
今までの俺に対してのしゃべり方とは明らかに違う。無機質な声・・・

「え?・・・まぁまだ痛いかな」

動揺がすべて顔に出ていたと思う。何がなんだかわからなくなっていた。分かっていたはずなのに
姉貴の無表情での俺の接し方にとまどいを隠せなかった。

「あっそう。・・・今日は一つだけ言いにきたの。」

体の中がスゥっと冷たくなっていった。いやな予感がしている。

予感は・・・・・

「もうあなたの事何も信じられない。もう最低限の事でしか話しかけないで、あなたの事大嫌いなった。」

・・・・・的中した。


回想終了。


210 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/04/13(日) 19:53:44.68 ID:GzQz5YwX0
姉としては、そうだろうな。
つづきkstr



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