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医師「・・・また夢だ・・・」
- 51 :1 ◆1pwI6k86kA []
:2009/12/05(土) 22:52:46.13 ID:bgsIMEJl0
ヒュゥゥウウウウ・・・
女「〜!寒っ・・・!」
医師「ですねぇ、いやはや、厚着をしなくては・・・どれどれ、肝心の出版社は・・・」
“紅”
女「・・・くれない、ってもしかして」
医師「・・・ギルドですね、世界最大のギルドでしょう」
女「まぁ魔族討伐用の手帳だから当然なんですけどね・・・さて」
“紅 ギルド”
女「・・・先生、お住まいが都市で良かったですね?目の前ですよ」
医師「まさかこう都合よく、本部があるとは思ってもいなかったがね・・・はは、これも何かの縁だろうか」
女「そうですよ、そう・・・思いましょう?」
医師「・・・おや、君にしては珍しく甘口じゃないか」
女「最後くらいリップサービスしてあげないと哀しいじゃないですか」
医師「・・・」
女「冗談です、さ、入りましょ?」
医師「ははは・・・そうだね、そうしよう・・・」
ガチャッ
- 59 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/05(土) 23:13:53.26 ID:bgsIMEJl0
当方は農夫でナイフで無駄保守の人でございます
明日は祝日だ
さあ続き書くべ書くべ
- 60 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/05(土) 23:19:30.26 ID:bgsIMEJl0
ガヤガヤ・・・
「どうする?請ける?」
「うーん・・・」
「こっちの方討伐Cあと一人、誰か一緒に請ける方いませんかー?」
「運搬運搬、っと・・・」
女「うわ、なんだか・・・むさい所ですね・・・」
医師「はは、ギルドですからね・・・仕方ないです」
女「・・・みんな物騒な格好・・・何しに行くんでしょう」
医師「いやー、仕事なのではないでしょうかねぇ」
ズイズイ
女「く、この・・・」
医師「せ、狭い・・・女さんしっかり、カウンターまでついてきてくださ・・・むぐぅ」
女「せ・・・先生はここで死んだりしないでくださいよ・・・」
医師「それは笑えませんね・・・はは・・・」
医師「・・・ふう、あのー・・・すみません」
受付「はい、どのような任務を・・・あ、依頼の方ですか?でしたらあちらの・・・」
医師「あ、いやー・・・ははは、そういうわけでもないのですが・・・」
受付「?」
医師「こちらの本について、詳しい方にお会いしたいのですが・・・」
受付「・・・討伐手帳ですか、でしたら・・・そうですね・・・すいませーん」
女「・・・裏に、誰か呼びに行きましたね」
医師「どこのギルドにも討伐された対象を鑑定するための専門家が常駐してるはずだから、その人を呼びにいったのかもしれないですね」
- 61 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/05(土) 23:24:11.11 ID:bgsIMEJl0
“運搬 隣国、明日早朝まで”
“運搬 隣国、三日後夕着”
女「・・・ギルドって、こんなこともしてるんですね、配達とか・・・」
医師「討伐だけではただの猟会ですからねぇ、こういった仕事や採集、製造などもギルドの仕事です」
女「大きな会社・・・?」
医師「委託会社、派遣会社・・・とでも言うのでしょうかね」
女「・・・へぇー・・・私たちのような医者もいるんでしょうか」
医師「ん、おそらく・・・いるとは思うんですけどね・・・」
女「それについて調べるのは後ですね」
医師「はは、そうですね」
タッタッタッ・・・
受付「お待たせしました、ではすみませんが奥の方へどうぞ、裏でお伺いします」
女「入っても良いの?」
受付「いや、本当はあまり良くはないんですけど・・・今は手が離せないので、はい」
医師「(おや、もう後ろには列が・・・)」
医師「・・・では、いきましょうか」
女「ですね」
- 62 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/05(土) 23:31:18.23 ID:bgsIMEJl0
学者「どうも、早速ですが要件は?」サラサラ
女「(・・・見るからに忙しそう)」
医師「はい、こちらの討伐手帳にですね・・・」
学者「色々と仕事があるので、手短にお願いしますね」
医師「ええ、それでしたらご心配なく・・・」
パラパラ・・・
学者「・・・ん」ピク
医師「こちらの魔族を、・・・おそらくですが発見したのですが・・・」
学者「夢想寄生・・・メア、ですか」
女「・・・」
学者「・・・んー・・・この魔族をどこで?肉眼で?」ボリボリ
医師「いいえ、この魔族による症状を私が受けているのです・・・はは、困りものですよ」
学者「・・・」ボリ・・・
学者「・・・つまりこの魔族の討伐を依頼したいと」
医師「そちらではそれが不可能であると、ははは、言い方は悪いでしょうが・・・存じております」
学者「ええ・・・こいつの討伐は承れても討伐できませんで、断ろうかと思っていたところです」
女「断るって・・・ならどうしてこの手帳に載っているんですか」
学者「・・・んー」
医師「・・・やはり何か、この魔族には話難い点が?」
学者「・・・そう、なりますね」
- 63 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/05(土) 23:36:37.03 ID:bgsIMEJl0
学者「・・・この魔族は難しいんです、色々と・・・」キィ
医師「難しい」
学者「ええ、何から何まで難しいことばかりで」
学者「・・・知られてはいませんが、こいつで・・・あー、そのね、国家の問題にまでなった事があるんです」
医師「・・・ほう」
女「・・・」
学者「・・・僕にもね、どこまで話したらいいのか・・・どこまで話せる権限があるのか、よくわからないのですよ」ボリボリ
女「・・・本当に複雑みたいですね」
学者「ええ、新聞記者さんに知られたら大変なことになってしまうような・・・あ、あなたたち口は固いですか?」
医師「ははは、そこはご心配なく・・・」
学者「・・・んー、この手帳を作る・・・んー!やっぱ駄目だ」
女「?」
学者「僕の権限が及ぶところではない、かもしれないので・・・あーもう!面倒くさいなあ忙しいのに!」
医師「す、すみません」
女「(・・・どれだけややこしいことなんだ・・・)」
学者「・・・モヤモヤしてきた・・・すいませんね、ちょっと上と相談してきます」ガチャ
医師「上?」
女「上司の方ですか?」
学者「ええ、まぁ・・・団長に」
女「団長?」
- 64 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/05(土) 23:41:03.82 ID:bgsIMEJl0
シーン・・・
医師「・・・行ってしまいましたねぇ」
女「・・・団長って・・・?」
医師「うーむ、ギルドの長のことでしょうかね」
女「えっ、・・・超有名人じゃん・・・」
医師「ははは、まぁ、支部長と解釈するのが妥当でしょうけどね」
女「あ、そうか・・・そうですね」
・・・
女「・・・それにしても、ものすごく話しにくそうにしてましたね、あの人」
医師「そうですねぇ・・・何か色々と、厄介な規制があるのでしょう」
女「・・・ふーん・・・面倒」
医師「ははは、ギルドですからねえ、いわば人の集合体ですから・・・」
女「(・・・)」
女「(もうすぐ夜・・・も、遅くなる・・・深夜になりつつある)」
女「(・・・医師先生・・・大丈夫なの・・・かな)」
- 66 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/05(土) 23:48:56.00 ID:bgsIMEJl0
紅髪「はじめまして、こんばんは、紅ギルドの長、紅髪と申します」
女「・・・」
医師「・・・」
紅髪「・・・?何か・・・」
医師「ああいえ、ははは、お綺麗でしたのでつい」
紅髪「あら、ふふふ」
女「(・・・いきなりこんな、世界を背負って立つ著名人が出てくるなんて想像してないわよ・・・)」
医師「で、時間が無いので早速こちら、本題なのですが・・・」
紅髪「・・・夢想寄生メアですね」
医師「ええ、どうやら私に寄生したようなのです」
紅髪「・・・貴方のお仕事は?当ギルドの傭兵ではありませんよね?」
医師「私はすぐ隣の街で医者として勤めています・・・医師と申します」
紅髪「・・・医師・・・医師・・・ああ!理学外科総合の!」
女「!」
医師「!・・・よくご存じで・・・」
紅髪「ある程度の著名人は把握しているつもりです・・・会えて光栄です、医師さん」
医師「・・・ははは、私も、光栄です、紅髪さん」
紅髪「・・・そうですか・・・でしたらこのメアの症状の裏付けを取る必要は・・・」
医師「ええ、この街の着床師さんにも診ていただきました」
紅髪「・・・」
紅髪「・・・この魔族について、聞きたい事があるとお伺いしましたが」
- 68 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/05(土) 23:58:13.24 ID:bgsIMEJl0
紅髪「・・・」
女「(うわぁ、紅い眼、紅い髪・・・すっごい、煌めいてるみたい・・・良いなぁ)」
医師「・・・率直に・・・少し専門的になりますが」
医師「何故この“悪夢”が、魔族であると断定できたのです?」
紅髪「・・・」
医師「“震源神フット”のように、存在が怪しいとされている魔族については手帳には載らないと・・・」
紅髪「・・・そうですね」
紅髪「・・・はい、確かに“震源神フット”は・・・地震を引き起こす根源であると古来より云われてきました」
紅髪「しかし近年になり地学も発達・・・それにより“震源神”は空想のものであることが証明され・・・」
医師「討伐手帳からは撤廃された」
紅髪「・・・はい」
紅髪「他にも多数の魔族が手帳から削除されましたね・・・ほぼ空想上のものであったり、また実在の魔族が事実とは違う現象を起こすような誤った表記も改善されました」
紅髪「そしてそれらの研究は現在でも積極的に行われ、手帳の改善なお続けられています」
医師「・・・ふむ、ははは、素晴らしいことですね」
紅髪「・・・」
紅髪「・・・ですが、この手帳からは未だ、最新版のものであっても、“夢想寄生”の名を冠するこの魔族は消されていない・・・」
女「・・・つまり・・・」
紅髪「はい、察しの通り・・・実在する・・・その裏が取れている魔族なのです」
- 69 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/06(日) 00:02:52.88 ID:YT1WzJCj0
医師「やはり」
紅髪「・・・公にはされていないことなので・・・ですが、」
紅髪「・・・討伐対象に指定されている魔族・・・それもAA・・・」
紅髪「しかもその魔族の脅威にさらされている方がいる・・・となっては、当ギルドも隠すわけにはいきません」
女「・・・」
紅髪「・・・ここでは話を進めにくいので・・・こちらへどうぞ」ガチャ
医師「はい、わざわざすみませんなぁ」
紅髪「いえいえ、我々には責任がありますので」
女「・・・」
医師「・・・くっ・・・」
紅髪「?どうかなされましたか?」
医師「・・・い、いえ、その・・・」
女「・・・?先生・・・具合でも」
医師「・・・いえ」
医師「ね、眠気が・・・ですね・・・」
紅髪「・・・!」
女「!!」
- 70 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/06(日) 00:07:25.24 ID:YT1WzJCj0
女「せ、先生しっかり・・・どうしたんですか急に・・・!」
医師「むぅ、ああ、君か・・・いやぁ、なんだかね・・・」
紅髪「大丈夫ですか?別室で休まれては・・・」
医師「(な、なんだ・・・今まで意識していなかったが・・・)」
医師「(起きようと・・・思っているのに・・・!)」
医師「(つ、強い眠気が・・・頭が霞む・・・)」
女「せ、先生?先生!?しっかり・・・!」
紅髪「・・・これが・・・もしかして・・・」
女「・・・これが夜魔の・・・?症状だっていうの・・・?」
医師「ぬ・・・ぅぅむ・・・」
紅髪「(この眠気も夜魔の力の影響か・・・?)」
紅髪「(・・・なら、魔力が少しでも感じられる・・・か・・・?)」
・・・
医師「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
女「ああ・・・先生・・・」
紅髪「(・・・くそ、医師さんの魔力が邪魔して見えないな)」
- 71 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/06(日) 00:08:54.18 ID:6OuGauazO
パソコン使用権を剥奪されました
- 74 :VIPがお送りします [] :2009/12/06(日) 00:13:19.81 ID:6Pc4tyi4O
またかwww
- 75 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/06(日) 00:13:53.61 ID:6OuGauazO
マザーバイサルは避けられないので悪しからず
みかんうめぇ
- 76 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/06(日) 00:17:32.61 ID:6OuGauazO
日曜があるんだから気長に待てばいいんじゃないかな…
遊び疲れた土曜の夜はぐっすり眠って
憑かれれば
- 78 :VIPがお送りします [] :2009/12/06(日) 00:19:24.58 ID:SRwgdm4l0
/(^o^)\
- 95 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/12/06(日) 00:57:52.53 ID:6OuGauazO
携帯からだときっとすごく遅いし文字量が減って変になるので
今日はお終いなのでございます
また明日、PCにて再開する
予定
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