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女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」
147 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:01:10.12 ID:CQOAiZsm0
ピチチチ・・・ピチチ・・・

女「・・・」ヒョコッ

小鳥「チュンチュン・・・」
女「ほいさ」パシャッ

小鳥「?」
女「・・・あはは、すいませんね、許可取るの忘れてました」

小鳥「・・・」
パタタタタ・・・パタタ・・・

女「どーもー、ご協力感謝しまーす」

女「・・・さて、朝か・・・そろそろテントに戻りましょうかね・・・」
女「今日は海洋へ移動か・・・海にはどんな生き物がいるやら・・・はてさて」


148 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:05:15.46 ID:CQOAiZsm0
パサッ

魔術師「あっ、おはようございます・・・どこに行ってたんですか?」
女「おはよーございまーす」
剣士「起きたら居なくて・・・心配したんだぞ」
弓「・・・」
女「いやーあはは、ちょいと野鳥観察をしてまして」

弓「・・・ふん、どうぜ写真だろ」
女「あ、よくわかりましたね、ほらこれ」
魔術師「あ、かわいー!すごい、よく撮れてますね!」
剣士「・・・本当だ・・・」
弓「・・・(チラ」

女「いやー、まぁ本職っすからね、あはは・・・アルバムも持って来たんですけど、まぁそれは後ほど」
魔術師「いいなぁ、ふふふ、後でそのアルバムっていうのも見せてくださいね」

剣士「・・・その前に、このテントを解体して・・・」
弓「・・・次のエリアに移動だ、早くするぞ」
女「ういっす」
魔術師「ええ、そうしましょう!」


149 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:10:05.20 ID:CQOAiZsm0
男「えーっとみなさんおはようございます、良い朝ですね」

男「昨日はですね、5班のメンバーがなんともうすでに百角獣を討伐してくれまして」

ザワザワ・・・ザワザワ・・・

男「いや、運が良かったと言いますか、これでしばらくこの山及び周辺地域も荒らされることはないでしょう、良かったです」
男「・・・というわけで、今日はもうさっそくここから離れます」

女「・・・早いですよね」
魔術師「少ない種だから、討伐達成しちゃえばもうここは完了したも同然なのよ」
女「なるほど」

男「次はここからかなり離れた沿岸地域・・・そこで船を用意していますので、今度はそこです」
男「・・・今度の討伐対象は、今回の百角獣とは比べ物になりません、強いです」
男「苦戦も強いられるでしょうし死者もきっと出ます」

ガヤガヤ・・・

弓「(・・・なるほど・・・あいつか・・・)」


150 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 22:10:44.01 ID:3H8FT+Tl0
こういうの好き


152 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:14:08.18 ID:CQOAiZsm0
男「・・・まぁ、あれです、知らない人も多い・・というか見たことのある人自体少ないだろうと思うので、向こうで説明します」
男「馬車はもう準備済みです、ここから少し下山しますので、じゃ、特に何もなければ出発しましょう」

ザッザッザッザッ・・・

剣士「・・・ここまではとんとん拍子だが・・・」
魔術師「次の、その討伐対象ね、問題は」
女「あのー、興味あるんで撮影しても良いですかね?」
弓「お前・・・!」
剣士「・・・ちゃんと闘うなら良いが」
弓「あんたも」
魔術師「ま、まぁまぁ・・・弓さん・・・」
弓「・・・チッ」

ザッザッザッザッ・・・

女「(今日も良い写真が撮れるといいんすけどね・・・どうだろう・・・)」
女「(死んだら嫌だなぁ)」


153 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:18:58.82 ID:CQOAiZsm0
男「馬車、出発しまーす」


ゴトン・・ゴトトン・・・

ゴトトンゴトトン・・ゴトン・・ゴトトン・・・・


女「やー、今日は本当に良い天気ですね」
魔術師「そうねぇ・・・温かくて・・・」
剣士「・・・海も荒れていなければ・・・全力も出せるな」

魔術師「ですけど、今回の相手に剣はあまり有効ではないと・・・説明で言われてましたね?」
剣士「・・・海洋の魔族だから・・・魚だと思ったんだが」
弓「(魚でも剣は難しいだろ)」

女「そういや、あのギルド員の人は“ゼリー状のクラゲ”とかいってましたよね?」
剣士「・・・ああ」
女「クラゲってことはやっぱり、大量発生しているとか・・・なんですかね?」
魔術師「うーん・・・」

弓「・・・一匹だよ」


155 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 22:21:09.56 ID:eeSSWeDS0
女が持ってるのはポラロイドなの?


156 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 22:21:52.22 ID:xZDzGQfQ0
どう読み直しても、女の声が、オードリーの春日ボイスで再生される。


157 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:22:27.78 ID:CQOAiZsm0
女「ん?」
魔術師「一匹ってなんですか?」
弓「そのままだよ・・・一匹のクラゲ、って意味」
女「あはは、なんすかそれ」
弓「・・・笑ってるけどなお前、そいつの討伐難度はAだぞ」

剣士「・・・A」
魔術師「・・・昨日の百角獣が確か・・・」
弓「B」
女「わお」

弓「・・・以前な、俺もそいつを討伐する任務についたことがある」
剣士「・・・」
魔術師「・・・それで・・・」
弓「仲間が・・・相方が、殺されたよ」

女「・・・」
弓「・・・」

ゴトトン・・・ゴトトン・・・


159 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 22:26:48.14 ID:nZb+gvCKO
くっ……これは、圧倒的…支援……ッッ!!


160 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:28:37.49 ID:CQOAiZsm0
剣士「・・・えっと・・・討伐対象手帳・・・あった・・・」
パラパラパラ・・・

剣士「・・・えっと、名前・・・」
弓「“ガモン”」
剣士「冠称は?」
弓「“喰海月”」

パラパラパラ・・・
剣士「・・・あった、“喰海月ガモン”」
魔術師「それでそれで?」

剣士「・・・討伐難度A・・・全長・・・1km・・・?」
女「(ゾクッ」
魔術師「い、いちきろ・・・」
剣士「巨大な隻眼と巨大な口・・・並んだ鋭利な牙を門のように開き、海中の魚群を捕食する・・・」

剣士「・・・近づいた漁船を“喰う”こともある・・・」
弓「・・・」

女「・・・」カタカタ
魔術師「・・・!(女さん・・・震えて・・・)」

女「(・・・撮りたい・・・!)」


161 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 22:31:33.83 ID:YZ9JYiEIO
防水カメラと望遠レンズが要るな


164 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:33:34.76 ID:CQOAiZsm0
弓「・・・間近で見たけど・・・剣はおろか・・・ナイフなんて持っての他だから」
剣士「・・・そこまで・・・」
弓「俺の矢だって無駄かもな・・・一応目を狙いはするけど」
女「目が弱点なんすか?」
弓「牙と眼が唯一半透明じゃないからな、そこを狙うしかない」

弓「・・・多分、今日一番活躍しなきゃならないのは・・・魔術師さん、あんただろう」
魔術師「えっ、私・・・?」
弓「ああ、あいつはバカでかいからな、攻撃は当てようと思えば簡単に当たる・・・とびっきり強力な魔術を打ち込むしかない」

剣士「・・・俺はどうすればいい?」
弓「・・・どうすればいいんだろうな・・・俺と一緒に弓でも打つか?銃も使えるが」
剣士「む・・・両方・・・使った事ない・・・(ボソボソ」

女「・・・」
弓「投げナイフじゃ無理だからな」
女「あ、私の考えている事わかりました?」
弓「・・・」


165 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 22:34:50.71 ID:3mIh1M0n0
女がG線の宇佐美ハルだな


166 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:37:07.53 ID:CQOAiZsm0
ゴトトン・・・ゴトトン・・・

女「クラゲかぁ・・・ふぅむ・・・美味しいんですよねぇ、酢漬け・・・」
魔術師「え?」
女「あ・・・やや、なんでもないっす」

女「ところで魔術師さん、なんつーか、主力っぽいんすけど・・・」
魔術師「う、うん・・・頑張る・・・」
剣士「・・・俺の出る幕はあまりなさそうだ・・・頼んだ」
魔術師「うう・・・緊張する・・・」
女「船酔いとか、ないっすよね?」
魔術師「!」
弓「・・・おいおい・・・」
剣士「・・・馬車酔い・・・するということは」

魔術師「・・・えっと・・・うーん」
魔術師「・・・大丈夫よ!あはは・・・!」
女「・・・」
魔術師「あはは・・・!」


169 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:43:41.55 ID:CQOAiZsm0
男「はい、遠路お疲れさまでーす、無事全ての馬車が到着しましたー」

魔術師「・・・っ・・・」
女「よぉーしよしよし・・・」サスサス
剣士「・・・」
弓「(おいおい・・・死なないよな・・・俺ら死なないよな・・・)」

男「えーっと・・・まぁ、気分の悪いメンバーもいるようですが・・・これからあの海洋の・・・かなり遠くの方まで船を出していきますので」
魔術師「ゆ、ゆるしてください・・・」
男「あー、まぁ準備を整えたらで構いません、班ごとに船を出してください・・・用意はできていますので」

男「今回は剣や斧、槍・・・それらがあまり有効な相手ではありません」
男「標的は“喰海月ガモン”、体の組織がゼリー、ほぼ液体ですから・・・乗って斬りつけ、なんてアクロバティックな真似も無理でしょう」

男「しかし相手には無数の牙をもつ口があります・・・“喰われ”たら、毒性の強いゼリーの内臓の中で解かされます、ぶっちゃけ死にます」
魔術師「うう・・・」
男「近距離は有効でない上に危険です、なので、そのような武器を扱う方は今回、当ギルドで遠距離用武器を貸出ししてますから・・・それを使ってください」

女「やった、一度銃ってのを撃ってみたかったんですよねぇー」
弓「・・・」


170 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/26(土) 22:45:17.36 ID:W0RyI4GZ0
弓がフラグ立ててる件について


171 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:49:31.92 ID:CQOAiZsm0
ガラガラガラガラ・・・

紅衣「こんにちは、はるばるこの港町までご苦労様です、私はこの町のギルドの責任者です」
紅衣「こちらに様々な種類の遠距離用武器を用意しました・・・銃、弓、砲丸、ジャベリン・・・」
紅衣「どれも好きに扱って構いません、この町の優秀な職人が作った、自慢の逸品ばかりです」

女「随分と気前のいいプレゼントっすね」
男「いや、貸し出すだけですよ?」
女「あ、そうか・・・でも特製なんすね?」
男「ええ、まぁ・・・この港町の命もかかってますからね」
女「?」

男「ああ、言ってませんでしたね・・・今回討伐するクラゲ、どんどんこの港街に接近してるんですよ」
女「なんと」
魔術師「それは・・・大変ですね」
男「ええ、そりゃもう・・・毒素の強い体ですからね、漁獲にもかなり響きますから」

男「最悪の場合は港付近で集中迎撃もできるんですが・・・それはちょっと」
女「何か不都合な事でもあるんすか?」


174 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/26(土) 22:52:04.24 ID:YpVNJf4L0
ほぼ当たるなら導火線消えないようにした爆発物が最強じゃね?


176 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 22:55:56.55 ID:CQOAiZsm0
男「ええまぁ・・・さっきも言いましたけどね、このガモンっていうクラゲ、全身が毒のゼリーのような感じでして」
男「こいつは死ぬとですね・・・溶けるんです、海に」
女「・・・ふむ」
魔術師「・・・ということは・・・その周辺は」

男「はい、全長が1kmもある巨大なクラゲ・・・体積もそりゃもう・・・ですから、それが海洋のど真ん中で溶けるならまだしも」
剣士「・・・港付近で溶ければ・・・」
男「ええ、そうなんです、港の近くで迎撃しても結局は港が“死ぬ”んです」

紅衣「・・・今回ガモンの討伐を失敗、となりますと・・・この港はしばらく、数か月・・・いえ、数年の間は禁航となります」
紅衣「そうなればこの町は主産業である投網漁も・・・」
剣士「・・・なんとしても・・・止めないといけないわけか」
紅衣「・・・はい、そういうことです」

紅衣「・・・どうか、お願いします・・・ガモンは強敵です、危険ですが・・・この町の命運がかかっているのです」
男「・・・そういうわけです、なのでまぁ、がんばってください」
弓「・・・」
魔術師「(・・・すごいプレッシャー・・・)」

女「・・・任せてくださいって」
紅衣「・・・」
女「私ゃ、私らは・・・傭兵っすよ?へへ」
紅衣「・・・はい!」


177 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 23:06:22.47 ID:CQOAiZsm0
ガチャガチャ・・・

「おーい、ジャベリンの槍はもっとでっけーのあるか?」
紅衣「あ、はいこちらに最大サイズのものがございます」
「うおっ、ここまででかいのはちょっとなぁ」

女「・・・」ヒョコッ
紅衣「何かお探しですか?」
女「あ、はい・・・何かいかついの欲しいんすけどね、銃で」
紅衣「いかつい・・・威力が強いものですか?反動が強いですよ?」
女「大丈夫大丈夫、なんとかなりますぜ」
紅衣「・・・んー・・・そうですねぇ・・・ではこの、散弾銃なんかいかがでしょうか」

ゴソッ
女「・・・銃?ですか?これ」
紅衣「ええ、ちょっと筒のような銃身ですけどね、立派な銃です」
女「ほえー・・・」
紅衣「撃てば小型の大砲級の弾がいくつもの破片に砕かれて飛びます・・・精度は悪いし飛距離も最低級ですが、威力は最高級です」
女「どんくらいですか?」
紅衣「・・・んー・・・とりあえず下に向けて撃てば船はつぶれます」
女「気に入った、こいつ使いたい」
紅衣「良いのですか?反動で船から落ちますけど」
女「大丈夫大丈夫、まぁ隠し技ってことで、一応積ませてください」
紅衣「・・・ふふ、わかりました、では普通の銃も、こちらをどうぞ」
女「どもどもー・・・へへへ」


178 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 23:08:04.90 ID:wMl+mLj4O
6時間も書いてやがる


179 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 23:10:59.70 ID:CQOAiZsm0
タッタッタッタッ・・・

女「ややや、みなさんどうも、すいませんねー」
剣士「遅いぞ、もう他の班は船に・・・って・・・なんだそれは・・・」
魔術師「・・・大砲・・・?」
弓「ああ・・・“突撃銃”だな」
剣士「?」
女「なんすかそれ」

弓「よく警察がこれと似たタイプのものを使ってるよ・・・盗賊の隠れ家の扉を吹っ飛ばす時に使うんだな」
剣士「・・・豪快だな」
弓「・・・飛距離は銃の中でも最悪だし・・・おい、それ船の上で撃つつもりか」
女「え?駄目なんすか?」
弓「・・・反動で船底を突き破るぞ」
女「なんと」
剣士「・・・それは困る話だな・・・封印しておけ」
女「ちぇっ、使ってみたかったんすけどね」ゴソゴソ
魔術師「一応船には積んでおくんですね」


180 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/26(土) 23:11:15.87 ID:i3rXRzNoO
大作期待


181 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 23:15:12.50 ID:CQOAiZsm0
女「一応ね、ほら、この銃も」チャキッ
弓「ナイフじゃなくて安心したよ」
剣士「・・・普通の銃か、心強い・・・(ボソ」
女「撃った事ないんすけどねー、ははは」
魔術師「いいなぁ、私も使ってみたい!」
女「魔術師さんはその杖の方が強いですよ!ははは」
魔術師「うーん・・・本番で集中できるかな・・・」
剣士「・・・魔術師にかかってる・・・俺の分まで・・・頑張ってくれ(ボソボソ」
弓「(だからそこはもっと声大きくていいだろうっつーの)」

女「・・・」

「おーい、船は大丈夫か?出れるか?」
「よし、出発だ!目指すはクソったれサニーサイドアップ野郎だ!」

女「・・・私らも」
剣士「・・・ああ、行こう」
魔術師「・・・(ゴクリ」


182 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 23:18:02.35 ID:XMFsIXliO
サニーサイドアップ野郎ってなんぞw


183 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/26(土) 23:20:06.65 ID:EUYSst2l0
隻眼だから上から見たらそんな感じなんじゃね


184 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 23:20:45.45 ID:CQOAiZsm0
ドドドドド・・・・


女「うーん・・・風が気持いい・・・」
魔術師「ふふ・・・ですね、とっても・・・」
剣士「・・・ぬるい・・・(ボソボソ」
弓「・・・」

魔術師「・・・他の船は随分と先に行って・・・あ、私たち最後尾じゃないですか」
女「ああ、本当っすね、後ろに誰も・・・ってもうあんなに港が向こうに」
剣士「・・・溺れたら・・・終わりだな」
魔術師「こ、怖いこと言わないでください・・・」
剣士「・・・事実だし・・・(ボソボソ」

女「・・・あ、そうだ」ゴソ
魔術師「?」
女「じゃーん」

弓「・・・お前な・・だから」
魔術師「あ、記念撮影ですね?」
剣士「・・・良いな、撮るか・・・」
弓「(・・・お前らまで・・・)」

魔術師「・・でも、任務中に撮るのは無しですよ?」
女「へへ、善処しやすぜ・・・まま、もっとこっちよってくださいな、こっち」
弓「・・・」
女「弓の旦那も!」
弓「・・・ッ・・・」


186 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 23:26:40.17 ID:CQOAiZsm0
女「あー、その」
弓「・・・どうした、撮るならさっさと撮れよ」
女「いや、まぁなんでしょ、なんですかね・・・」
魔術師「?」

女「興と戦意と志気を殺ぐようで申し訳ねーんすけど、これが遺影になっちまうことだってありえるんですわ」
弓「・・・」
剣士「・・・今それを言うのは・・・」
女「まぁまぁ」

女「・・・ですがよ、旦那、姉御も、負けりゃ遺影っすけど、勝ちゃあね、そりゃ誇れる記念写真すよ」
剣士「・・・」
魔術師「・・・」
女「どうですかね?記念に一枚、みなさんよ、官軍ついでに勲章も、ね?」

弓「・・・」
魔術師「ふふ・・・そうね、私たちはあの百角獣おを討伐した5班だもの」
剣士「・・・ああ・・・俺らは今回も・・・敵の首を持って・・・追加報酬もいただく」
女「ふふ、そのいきっす、その笑顔っす」

女「私らにできないことなんてありゃしませんよ、なんだってね」
弓「・・・ああ・・・そうだ」ニコッ
女「(今だ!)」

パシャッ


187 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 23:29:00.78 ID:XMFsIXliO
写真に関してプロだな…


188 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/26(土) 23:30:05.28 ID:CQOAiZsm0
弓「な・・・」
魔術師「ちょ、ちょっと今のフラッシュ・・・」
剣士「・・・い、いきなりすぎやしないか・・・」
女「ふふふ、何を言ってるんすか、ベストショットです、とびっきりのね」

ジィイイ・・・カショッ

女「・・・ほら」ヒラリ
魔術師「・・・あ」
剣士「・・・そう・・・だな」
弓「(・・・くそ・・・こいつ・・・俺が笑った瞬間を・・・)」
女「へへへ、良い笑顔っすよ、みなさん」

女「・・・さささ、これはもうアルバムに仕舞いましてや、そろそろ準備っすよ」
剣士「・・・そうだな」
魔術師「・・・」
弓「・・・」

剣士「・・・気を引き締めろよ・・・相手はかなり、強大だ・・・(ボソボソ」
弓「(仇打ち・・・やってやるぜ・・・相棒)」


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


189 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 23:32:45.73 ID:QrxLmcna0
くらげん


190 :VIPがお送りします [] :2009/09/26(土) 23:33:56.85 ID:UzPynhNb0
ジェリーフィッシュ



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