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アラクネ「あら、怖くないのかしら」
411 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 17:51:29.69 ID:pQdT0sBf0
放課後、帰路

女「いやー、色々あってよかったなぁ」

喪男「そう、よかった」

喪男「この前はありがとう」

女「いいって、いいって」


「おい、向こうで人が死んでるぞ!!」
「それもかなり酷い状態だってよ!!」
「うそ!見に行かなきゃ!!」

女「物騒だね」

喪男「・・・・・・気になる」

喪男「僕は見に行くけど、女ちゃんはどうする?」

女「君が行くのなら」

喪男「そう、わかった」


413 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:13:05.49 ID:pQdT0sBf0
「ガヤガヤ・・・」

喪男「・・・・・・これは」

女「この人達って、昨日の・・・・・・」

警官「はーい!!!下がってくださーい!!!!見せられませーん!!!!」

喪男「・・・・・・どういう事」

女「・・・・・・な、内臓が・・・」

喪男「・・・・・・大丈夫?」

女「・・・・・・う、うん」

喪男「・・・・・・多分、僕の関わっている方の問題かな」

女「え?」

喪男「・・・女ちゃん、君は家に帰ってくれ」

女「え?どういう事?」

喪男「・・・・・・どうもこうも、危ないからだよ」

女「それは君だって同じだよ?」

喪男「僕は平気さ」


414 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 18:14:15.20 ID:vvR0TMm+0
アラクネさん本気出した?


415 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:16:04.21 ID:VbXP1ckp0
そんなまさか・・・


416 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:20:56.98 ID:pQdT0sBf0
警官「はいはい!!さがってさがって!!!」


女「あ!!君!!まってよ!!!」

喪男「・・・・・・。」





喪男「・・・・・・やっぱり、嫌な感じがする」

喪男「水の精霊さんは大丈夫だろうか」

女「ねぇ・・・ちょっと・・・・・・待ってって」

喪男「・・・・・・駄目だ、一回泉に行かないと」

喪男「女ちゃん、これ以上は駄目だ」

女「ねぇ、君、なんで?」

喪男「・・・・・・アラクネさん何やってるんですか」

「あのね、死ぬつもり?」

女「・・・え?何処から・・・」

「貴方が・・・ね、ここは大人しく彼の言う事聞いておきなさい」


417 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:25:27.76 ID:pQdT0sBf0
喪男「・・・・・・」

「貴方も」

喪男「それは出来ません」

「あのねぇ、貴方に何ができるの」
「言っておくけど、今回ばかりは非常事態なのよ」
「いくら貴方の頼みでも聞けないわ」

喪男「それでも、行かなきゃいけない気がする」

「・・・・・・はぁ、そんな意思の篭った目で言われちゃぁ・・・」
「断るにも断れないわよ」

女「ねぇ、上に誰か居るの?君?」

喪男「女ちゃん、今から君は怪異を見る事になるよ」

喪男「君は現実とかけ離れた存在を見て正気で居られるかい?」

女「君、何を・・・」

喪男「僕は君に待っていろ、と言った筈だよ」

喪男「これ以上、僕と一緒に居るというのなら」

喪男「それを受け入れなきゃいけない、たとえどんなに恐ろしくても」

「あらあら、ここでは恐ろしいモノ扱いとはね」


418 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:27:24.63 ID:kvqycCjSO
蒼!!蒼!!蒼!!の方じゃないのか(∵)


419 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:28:10.70 ID:mY1LUq8C0
神妙やね


420 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:29:30.86 ID:pQdT0sBf0
女「そ、そんな事!!!」

女「なんだよ君!?急にさ!!」

喪男「・・・・・・すいませんアラクネさん」

「いいわよ、別に慣れてるわ」

喪男「ちゃんと僕は言ったからね」

女「・・・・・・さ、さっきから声がしてるけど、その人って事?」

「あら、飲み込みが早い」

キュィィィ

アラクネ「改めまして、アラクネよ、宜しくね幼馴染さん」

アラクネ「普通なら食べちゃってる所だけど喪男に免じて貴方はやめておいてあげる」

喪男「そんな事言って」

アラクネ「ふふ、貴方も馬鹿ね」

女「・・・・・・何・・・」

アラクネ「やはりね、昔の人間なら見慣れてる表情をしてくれるんだけど」

女「・・・・・・な、な」


421 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:34:05.44 ID:pQdT0sBf0
女「・・・・・・アラクネ」

アラクネ「そうそう、でも呼び捨ては駄目ねぇ」

女「古記に乗ってるあの・・・・・・」

喪男「・・・・・・解ったろ、女ちゃん頼むから家に帰ってくれ」

アラクネ「・・・・・・私も随分有名になったもんね」

水の精霊「おやおや、こんな所に居たのか」

女「・・・・・・な、何!?」

水の精霊「何とは失礼な」

喪男「・・・・・・ハァ」

アラクネ「頭痛そうね」

喪男「予想外DESU」

水の精霊「・・・・・・君誰?」

女「あ、貴方こそ誰!?」

水の精霊「まずは名乗れよ人間」

喪男「やめてください水の精霊さん」


422 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:39:05.81 ID:pQdT0sBf0
水の精霊「まぁ所謂精霊とか何とやらをやってるわ」

女「夢でも見てるのかな」

喪男「本当に頼むから家に帰ってくれ・・・・・・」

アラクネ「貴方も唐突に出てくるわね」

水の精霊「だってココにあいつらが来てるのを知らせようと・・・・・・」

鬼「グアアアアアン!!!」

水の精霊「ほら来た」

喪男「・・・・・・鬼?」

アラクネ「最近狂ってるのよね、周りの知り合いがみんな殺れちゃったわ」

アラクネ「ほんと、盛ってるのねぇ」

女「なんだあれは・・・・・・」

喪男「肌で感じる程おかしいんですねコイツ」

水の精霊「私らはなんにも感じないけど・・・・・・あぁ、やっぱりアンタは」

喪男「?」

水の精霊「結局は凡人じゃなかったって事よ」


423 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:42:29.01 ID:pQdT0sBf0
鬼「グオオオオ!!!」

ブワン!!!

女「!?」

喪男「女ちゃん!?」

シュルルッ

アラクネ「ほんと、喪男も女も帰っておくべきだったわねぇ」

女「ど、どうも・・・」

アラクネ「あらちゃんと感謝できるじゃない」

鬼「ブオオオオ!!!」

水の精霊「こいつ狂いすぎ・・・・・・」

水の精霊「魔力がとち狂ってる・・・」

アラクネ「そのうち自然消滅しそうだけど」

シャキン

アラクネ「下がってなさい二人とも、血飛沫浴びるのはお姉さんだけでいいのよ」

喪男「すみません・・・」


425 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 18:46:03.56 ID:9zqgc/Bn0
シリアス展開しえん


426 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:46:11.19 ID:pQdT0sBf0
喪男「・・・・・・変な感覚がまた増えた」

水の精霊「つまりは狂った奴に囲まれつつあるって事ね」

ジャキン!!

鬼「キシャアアアアッ......」

女「うっ・・・・・・」

アラクネ「ふぅん、やっぱり腕は落ちるもんかなぁ」

水の精霊「昔はガンガン切りつけてたのにね」

アラクネ「時代よね」

「グワアアアアアアッ!!」

喪男「来た・・・」

アラクネ「きりが無さそうね、ほんと」

喪男「・・・・・・まだ、まだです、この先に何か」

スタタタタ

女「あ、君!!!!」

アラクネ「あっ、ちょっと!!!」


428 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 18:48:21.93 ID:BLT9jRED0
なんか予想の斜め上の展開


429 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:48:36.84 ID:mY1LUq8C0
まさかの戦闘シーン。


430 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:49:57.45 ID:pQdT0sBf0
水の精霊「ここは私に任せてくれないかしら」

アラクネ「・・・・・・ありがとう」

水の精霊「まぁ地元を暴れまわされちゃどうしようもないしね」

水の精霊「あの程度の下級魔族にやられる程落ちぶれちゃいないわよ」

水の精霊「早く行きなさい、あの子ちょっと今おかしいわ」

アラクネ「私もそう思ってた、ここは任せるわ」

「グォォォォ......」

水の精霊「鬼にオークか、外来種まで混じってるとはね」

水の精霊「人間はバカよね、こんなのまで連れ込むんだから」

「キシャアアアア!!!!」


喪男(・・・・・・体と頭が勝手に・・・)

喪男(・・・・・・とにかくこの先に行かないと)

アラクネ「ちょっと、落ち着いてる?」

喪男「・・・・・・」

女「ハァ・・・ハァ・・・ま、待ってよ・・・」


431 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 18:54:21.80 ID:pQdT0sBf0
アラクネ「この先に何か居るわよ?」

喪男「女ちゃん、こっから先は来ちゃいけない」

喪男「アラクネさんもだ」

アラクネ「・・・・・・何を言ってるの」

女「そ、そうよ!君が言える事じゃないじゃない!!」

喪男「この先に、どうしても僕の体が行ってしまう」

喪男「多分、何か凄い事があるはず」

喪男「・・・・・・二人に危険な目にあって欲しくない」

アラクネ「あのね、あなたが言える事じゃないわ」

アラクネ「私は行かせて貰いますからね」

女「・・・・・・」

アラクネ「貴方は残っていなさい」

女「わ、私も行きます!!」

喪男「頼むよ、こないでくれ」


433 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 19:01:10.21 ID:zgiZ83yx0
女ウザ過ぎ


434 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:01:31.17 ID:pQdT0sBf0
サルさん

女「嫌!!!」

アラクネ「この子、絶対来るわよ」

喪男「・・・・・・女ちゃんを最優先で守ってくれませんか」

アラクネ「・・・・・・嫌よ、貴方が大事」

喪男「お願いします」

アラクネ「・・・・・・、卑怯ね、解ったわ」

女「・・・・・・」



喪男「・・・・・・これは」

アラクネ「一体・・・・・・いや、軽く10は死んでるわね」

アラクネ「これは銃弾かしら」

女「・・・・・・」

喪男「・・・・・・来た」

?「・・・・・・誰かと思って着てみたら」
?「おやおや、まさかターゲットが全員居るとはね」


435 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:05:23.57 ID:pQdT0sBf0
喪男「・・・・・・誰?」

?「そうですね、国の機関の一人とでも」

アラクネ「人間のトップが何の用かしらね」

?「ほう、初めて見ますが本当に怪異は居たのですね」

?「いや、ここに死んでいる鬼達も怪異か」

?「弱すぎて笑ってしまいましたよ、ははは」

女「・・・・・・この人達、怪異機関の人じゃないかな」

喪男「・・・・・・なんだいそれは」

女「ネットでの噂程度なんだけどね、妖怪だの、なんだのを」

女「調査したり防衛したり何したりしてるって聞いてるけど」

アラクネ「現代のハンターかしら」

喪男「怪異対策か」

?「ご名答、ここに居る人達は頭が冴えているらしい」

兵士「隊長、周辺の怪異を全て撃滅しました」

?「よろしい、下がっていなさい」


436 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:06:55.98 ID:mY1LUq8C0
なんという少年誌的展開


437 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:08:06.20 ID:VbXP1ckp0
喰霊化してきた


438 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 19:09:19.32 ID:PyXgI4mkO
( ∵) ココノエ…ココノエ…ああああ違う違う違う違う違う!!!


439 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 19:09:46.94 ID:vvR0TMm+0
少年誌過ぎてなえてきた


441 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:17:14.87 ID:KKniJJ1SO
機関展開無ければ支援してたよ…


442 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 19:18:47.22 ID:2AON+9RG0
展開も微妙だし女がウザい

まぁ最後まで読むけど


443 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:18:53.68 ID:pQdT0sBf0
喪男「・・・・・・いつの時代も恐れる者は居て」

喪男「恐ろしい者に対抗しようとしてしまう」

喪男「・・・・・・って感じかな」

アラクネ「まぁ私を殺そうとした人間も幾らか居たわね」

アラクネ「敵か」

女「・・・・・・本当に居たんだ」

?「一般公開はされていませんからね」

?「貴方達が平和に暮らせているのも我々が居るからですよ」

喪男「麓で、二人学生が死んでいた、なんでだ」

?「彼等は我々を支援してくれている方の息子さんなんですけどね」

?「いやぁ、最近の親という者を恐ろしい、実の息子すら手に掛ける事を厭わない」

?「呆気ない最後でしたよ、『親父、親父』と恨めしそうに・・・・・・」

?「我々の邪魔をしようとする者は人類の敵ですからね」

喪男「そんな・・・・・・」

アラクネ「察するにあの不良の親は恨み辛みで動いてるわね」


444 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 19:20:28.94 ID:Ce069/IO0
ラブラブでも捕食でも無い展開もたまにはいいかもしれん


445 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 19:21:24.50 ID:PyXgI4mkO
( ∵) みんな溶けてしまえばいいのに


446 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:25:42.49 ID:pQdT0sBf0
?「どうやら何も知らないようですから教えてあげましょう」

?「我々は今、業を行おうとしているのですよ」

?「人類の天敵を一掃する、安心して生きてる世界を作るのですよ」

アラクネ「馬鹿ね、そうしようとして均衡を壊し続けているのも貴方達でしょうに」

?「今は科学が進歩しています、昔のようにはなりません」

アラクネ「・・・前は雪も降ったわ」

?「時代は常に動いているのです、貴方達は必要とされていないのですよ」

?「逆に毒だ・・・・・・」

喪男「・・・・・・随分優しいんですね」

?「何も知らないで死ぬよりはマシでしょう」

?「貴方達のような存在に手に掛けられた者は皆我々を支持してくれます」

?「あぁ、そこの君、君の両親もこのような化け物に殺され食われたのだよ」

喪男「・・・・・・」

女「嘘、だっておじさんが死んだのは事故のはず・・・」

?「だからちゃんと我々がそうなるように処理したんですよ」
?「そして、君の母親も渡米中に殺されてしまいました」


447 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:30:43.02 ID:pQdT0sBf0
喪男「母さんが・・・・・・」

?「ほら、これは現場の写真ですよ」

スッ

?「なんとも悲惨だ。頭からガブリと行かれていますね」

?「解ったでしょう、彼等やそこの蜘蛛の化け物は我々にとって害悪以外に他ならない」

?「過去の人々は化け物を畏れ、神と同等に扱う者もいました」

?「だけどもうそんな必要は無いのですよ、我々には力がある」

喪男「・・・・・・」

アラクネ「・・・・・・喪男」

?「我々の偵察結果では貴方達は随分仲が良いようですね」

?「ですが異種族同士の友愛などありえませんよ」

?「あぁ君、君は関係ないのだろう、早くお家に帰りなさい」

?「くれぐれも我々の事は公にしちゃいけないよ」

女「な、なんで私だけ!!!」

?「我々の目標はそこの餓鬼と蜘蛛女だからねぇ」


448 :VIPがお送りします [sage読んでるぞ] :2009/09/19(土) 19:31:06.41 ID:PyXgI4mkO
( ∵) 蒼!蒼をよこせ!


449 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:38:30.91 ID:pQdT0sBf0
アラクネ「・・・・・・なんで喪男なのかしらね」

?「ふん、貴様にも教えてやろう」

?「貴様が大昔に仕出かした業の結果が其処の餓鬼さ」

喪男「どういう事・・・・・・だよ」

?「ふむ、君は実に不幸だ、何も知らずに今まで生きてきたんだからね」

?「何故君は常に虐められ、蔑まれ、不幸な目に合い続けたのか考えたことは無いのかい?」

?「ただのまぐれだと?体質だと?馬鹿馬鹿しい」

?「君程おかしい存在はこの世には居ないんだよ」

喪男「・・・・・・何を言っているんだよ」

?「そこの蜘蛛女が数百年前に起こした力の大爆発で」

?「この辺り一体が不安定になったのだよ、そして」

?「その歪みの影響を受け、脈々と子孫へ子孫へと継がれていったのだ」

?「君の父親も、不幸の果てに喰われたのだからね」

?「気付かなかったかい?君の先祖達は寿命では死ねていないのだよ」

?「まったく可哀想に、化け物のせいで子孫達をも苦しめるとはね」


451 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:44:55.77 ID:UfP+2iR40
天神乱漫思い出した


452 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:44:55.93 ID:pQdT0sBf0
アラクネ「な、何を・・・・・・」

?「最近の研究でやっと解ったんだがね」

?「大昔に起きたこの周囲一体を丸ごと吹き飛ばす力の元凶」

?「そして、それが原因で全てを歪められた家系の末裔が君だ」

?「どうやら今までは怪異と接して居なかったからその歪みは影響を小規模に留めていたらしいが」

?「君は実に不幸だ、幼少の頃から怪異と接していたせいで歪みが大きく影響を出し始めた」

喪男「・・・・・・何を言っているのかさっぱりだ」

?「ふむ、認めたくないのか」

?「だが残念な事にこの町が多少物騒になったのもこの山を蹂躙しなければいけないのも」

?「全てそこに居る化け物のせいなんだよ」

アラクネ「・・・・・・」

?「さ、解ったろう、君も不幸な子供だ。本当に」

?「君を生かしておけば周りの怪異が更におかしくなり様々な異変が起きる」

?「これも君を偵察し続けた結果さ。こちらに来なさい」

?「隔離してしまう事になるが死なないだけマシだろう」


454 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:48:59.20 ID:pQdT0sBf0
女「さっきから何を言っているの!!!」

?「あぁ、君も関係ないのに聞く所まで聞いてしまったね」

?「おい」

兵士「ハッ!!」

グィッ

女「ちょっと何するの・・・・・・よ」

?「さぁ、君もこちらに来なさい」

?「何、君とこの子の安全は保障するし、将来も保障するよ」

?「国はそこまで非情では無いからね」

アラクネ「・・・・・・」

喪男「・・・・・・この人をどうするつもりだ」

?「人扱いとは、実におかしい」

?「そうだね、私もこの化け物に人生を歪められた一人でね」

?「言うなれば君と同じなんだ、だが私は国の為に働く事を決意した」

?「君も望むならばそうしてあげられるのだよ」


457 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:52:46.76 ID:pQdT0sBf0
喪男「・・・・・・」

アラクネ「喪男、あの男の言う通りにしなさい」

喪男「何を」

アラクネ「あの男の言っている事は正しいと思うわ」

アラクネ「貴方も聞いたのでしょう、私は過去に悪魔とも同じ業をやったのよ」

アラクネ「それに元々、無理だったのかもしれないわ」

喪男「・・・・・・」

?「ハハッ、馬鹿な、実におかしい」

?「君、君は幻想に惑わされすぎている」

?「おかしい・・・・・・おかしいですねぇ」

?「化け物が、人間に同情などと」

アラクネ「・・・・・・あいにく私達はこの状況で歯向かえば死ぬわよ」

アラクネ「周りを見てみなさい、ざっと10数人には囲まれている」

喪男「・・・・・・」

アラクネ「私はもう十二分に生きたわ、それにとても楽しかった」


458 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:53:28.94 ID:Vnt80J2gO
アラクネと聞いてメダロット5のアラクネ イトが浮かんだ俺は変態ですか?


460 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 19:57:16.38 ID:pQdT0sBf0
アラクネ「そもそも、同族すら巻き込んでしまった私には」

アラクネ「今までの時間はあまりに似つかわしくなかった」

アラクネ「・・・・・・いいのよこれで、早く行きなさい」

?「早くこちらに来なさい、我々にもあまり時間が無い」

?「化け物の肩を持って犬死するつもりかい?」

?「君の人生もまだまだこれからだろう」

?「大衆の赴くままに幸せにくらせればいいだろう?」

アラクネ「そうよ、貴方には幸せになって欲しい・・・・・・」

喪男「・・・・・・」

兵士「さ、こっちに来るんだ」

喪男「僕は・・・・・・」

喪男「・・・・・・」

?「ふむ、各員固定開始せよ」

ギュイイイッ

アラクネ「・・・・・・固定するとは、いい趣味してるじゃない」


461 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 20:00:09.05 ID:pQdT0sBf0
兵士「さ、こっちだ」

喪男「・・・・・・僕はブツブツ......」

アラクネ「・・・・・・これでいいのよ」

?「さぁ、ショータイムの始まりだ」

?「各員、射撃準備」

スチャッ

兵士達「・・・・・・」

アラクネ「・・・・・・水の精霊は大丈夫かしら」

アラクネ「楽しかったわ、ありがとうね、喪男」

女「・・・・・・うぅ」

喪男「・・・・・・」

?「・・・・・・これで報われる・・・・・・」

?「射撃開始せよ――」

ズダダン!!ズダダダッ!!!

アラクネ「――ッ!?」


462 :VIPがお送りします [] :2009/09/19(土) 20:03:15.43 ID:xmBA1cbc0
アラクネ「――ッ!?」

俺「間に合ったか・・・」

?「お、お前は・・・」

俺「こんなおもちゃで俺が倒せると思うかい?」

バギッ!ドガッ!

?「・・・」

俺「・・・ふぅ」


463 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/19(土) 20:03:45.12 ID:Ce069/IO0
コブラワロタwwwwwwww



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