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兄「ハンバーグだよ! ハンバーグっ!」
35 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 11:53:33.04 ID:Id/ENdNh0
とはいえ、この辺から再編集/新録だったりします。

――吹奏楽部部室

妹友「ぅぁー。疲れる〜」
妹「お疲れさまです」
妹友「なにやってるの?」
妹「ん。メール。兄さん宛です」

妹友「お兄さんいるんだ。うちは弟だよ!
 仲、良いんだね〜」
妹「そうでしょうか? 普通だと思います」

妹友「うちの弟とはめったにメールなんてしないよ?」
妹「わたしが夕食当番なんです。
 でも、今日は遅れちゃうから」
妹友「そか。連絡だ。そうしたらお兄さんが作ってくれるの?」
妹「いえ、兄は料理ダメなひとなので」

妹友「うちもだよー。男は馬鹿だよねー」
妹「馬鹿ですね」
妹友「声おおきいしねー」
妹「大きいですね」
妹友「そしてスペースをふさぐ」
妹「ええ。本当に。視界をさえぎります」


36 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 11:54:16.64 ID:Id/ENdNh0
妹友「うちのも、もう中学生だけど子供でさぁ」
妹「兄さんは大学生ですけど」
妹友「日曜朝に特撮番組とか見ちゃってるわけよ」
妹(兄さんなんか大学生だけど見てます……)

妹友「お子ちゃま過ぎて見てらんないわけ」
妹「はい……。ほんと」

妹友「で、むたくた食うわけ」
妹「ええ、本当に。ぺろりですね」
妹友「だから大きくなるんだけどね。
 妹ちゃんが食事作ってるの?」
妹「ええ、大体そうです。朝ごはんと晩御飯は。
 お弁当はたまーに、です」

妹友「すごいね! 偉いね! お兄さんは食べるだけなんだ」
妹「ええ、そうなんですよ。
 何を作っても、むしゃむしゃーってすごい勢いで」
妹友「怪獣だね」
妹「怪獣っぽいです」

妹友「んー。ふふふ」
妹「なんでしょう?」
妹友「妹ちゃん、にこにこしてるねっ」
妹「そ、そんなことはありません。普通ですよ」
妹友「なんかあれだー。女の幸せ? みたいなっ」
妹「そんなんじゃありませんっ」


37 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 11:55:36.31 ID:Id/ENdNh0
――21:30

妹「うーん。やっぱり遅くなってしまいました。
 兄さんには言ってあるので
 夕ご飯は何か食べててくれるかと思いますが」

 がちゃり

妹「ただいまです」
兄「おお、お帰り妹よ! お疲れ様だ」
妹「兄さんもいつも元気で、はぁ」
兄「大変そうだな。コンクールの練習って。
 麦茶だぞ、妹よ」
妹「大丈夫ですよ、兄さん。晩御飯食べました?」
兄「おう、問題ないぞ」
妹「なに食べたのですか? ピザでもとりましたか?」

兄「いや、ご飯を炊いて」
妹「わ。ちゃんと作ったんですね」
兄「白米に鰹節とマヨネーズと醤油をかけて食べた」
妹「……兄さん」
兄「いや、 これはこれで美味いんだぞ。
 男料理の真髄なんだってば。いやまじで。Bグル板見ろ」
妹「兄さん」
兄「でも、やっぱ妹が作ったほうが美味しいぞ。
 それに、妹がいたほうが幸せだな」


38 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 11:56:43.56 ID:Id/ENdNh0
妹「仕方ないですね」
兄「気を使わなくて良いぞ」
妹「ニコニコしながら座ってて説得力がありません」
兄「いい匂いだし」
妹「晩御飯食べたんだから、軽いものですよ」

兄「何作ってくれるんだ?」
妹「トマトグラタンです」
兄「美味そうだっ!」

妹「はい、どうぞ」
兄「しかも早いっ!」
妹「重ねこんで焼くだけですからね」

兄「いっただっきまーっちチチチアチっ!!」
妹「当たり前でしょう、兄さん」
兄「あふ、これあふすぎですよ、じょうかんどの」
妹「はい麦茶です」
兄「あふ、さんきゅ、いもうと……きがきく」
妹「熱いなら時間をおいて食べれば良いですのに」
兄「だって熱い方が美味しいし」
妹(ほんと馬鹿な兄さんだなぁ)


39 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 11:57:50.61 ID:Id/ENdNh0
兄「いやー。食ったね!」
妹「お粗末様です」
兄「美味かったー。ホワイトソースとトマトの
 酸味がめたくたんマいですよ、あれは」

妹「兄さんは大げさです」
兄「そんなことは無いだろうー。食は人間の生活の
 基本だぞ。美味しいと感じるのは幸せの基本だ」
妹「それは、そういうところもありますけれど」

兄「村上春樹は云ってるぞ。
 男が機嫌が悪いときは八割がた腹が減ってるから
 食わせれば機嫌が直る、って」
妹「食糧補給係みたいで微妙な気分になる言葉ですね」
兄「そうかなぁ」
妹「そうですよ」

兄「食い物をくれる人になつくのは生物として自然だ」
妹「!?」
妹(え、っと。そ、それは兄さんが私に、
 その……懐い……て?)
兄「餌付けってそんなもんだろ」


40 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 11:58:35.94 ID:Id/ENdNh0
妹「兄さん!」
兄「どうした?」
妹「餌付けって、そういう……。どーぶつのような」
兄「??」
妹「私はそういう意図で食事を作ってるのでは」
兄「気にするな!」

妹「?」
兄「こっちが勝手に懐いているのだ」
妹「っ!」
兄「懐くと進化するぞ!」
妹「ポケモンですか、兄さん」

兄「いつもありがとう、ってこと」
妹「別に。……たいしたことはしてません。
 これはデザートのコンポートです」

兄「ンマーい! ぐは、なんだこれ。
 ちょっと感動するぞ、林檎とシナモンがっ!」
妹(食べてるときは、卑怯にも可愛いんですよね
 兄さんはまったく困った人です)


41 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 11:59:16.34 ID:GTGrQ2mA0
みんな魅入ってるのか


42 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 11:59:53.58 ID:Id/ENdNh0
――サンドイッチ専門店のカフェテラス

女友「悪かったねー。荷物持ちさせちゃってさ」
兄「いや気にするな」
女友「わたしもあんなにあるとは思わなくてさっ」
兄「俺だって思わなかった。
 教授の手伝いとかするもんじゃないな」

女友「うははは。ここは私の奢りだからさっ」
兄「ごちそうになるぞ。……でも良いのか?
 ここ、結構高そうだぞ」
女友「チケットもらったんだ。母さんから。
 んじゃ、サンドイッチもって来るねー」
兄「おう」

 わたわた
  わたわた、とってってっ

兄「あいつ、なんか動きがぎこちないな。
 危なっかしいことこの上ないぞ。
 ……脚に来るほど疲れてるのか?」

女友「お待ちどうさまっ!」
兄「なんか一杯だな」


43 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:00:05.31 ID:4D8aO1mz0
ほんわかしつつ空腹に耐えてる


44 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:00:29.22 ID:Id/ENdNh0
>>41
たぶん、ひといない。
でもやるおはがんばる。


45 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:01:03.10 ID:Id/ENdNh0
女友「その通り。色々もらってきたのだ」
兄「バイキングになると目の色変わるな」
女友「任せてっ」
兄「んじゃ食べよう」
女友「頂きます」
兄「頂きます」

――もぐもぐ

女友「男くんはさ」
兄「?」
女友「『いただきます』とか『ごちそうさま』が
 キチンとしてる人だよね」
兄「そうかな」
女友「そうだよ。背筋も伸びているしさ」
兄「うーん。やっぱり、そのへんはさ。礼儀というか
 感謝の気持ちだろう」
女友「お祖母ちゃん子みたいな、男くん」
兄「妹がお祖母ちゃんみたいなんだよ」
女友「えー!? 可愛いのに」
兄「中身は厳しいんだ」
女友「そうなんだー」


46 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:01:52.04 ID:GTGrQ2mA0
>>44 お猿さん食らうから気をつけろよ


47 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:01:52.25 ID:Id/ENdNh0
兄「これ、うまいな」
女友「どれどれ?」
兄「これ。アボカドとシュリンプだな」
女友「へー。お洒落だね」
兄「定番の組み合わせだけど、
 ここのは味付けが重くなくていいな」
女友「重いって?」

兄「マヨネーズで和えるから、
 味付けが重くなることがあるんだよ」
女友「ほほう。詳しいね!」
兄「普通だよ」
女友「ぐっ。私は判らなかった」
兄「別にかまわないだろう。
 美味しく食べられればそれで十分だ」
女友「むー」

兄「重くなりすぎるのを避けるために柑橘類、
 例えばレモン汁なんかをたらすことも多いのだけど
 ここは隠し味で山葵を入れてあるんだな」
女友「あーっ。本当だ。云われてみれば判るっ!」


48 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:02:45.55 ID:4D8aO1mz0
幸せになるスレで現実を見ると悲しくなるスレだな


49 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:03:02.89 ID:Id/ENdNh0
>>46
おれ、お猿さんって食らったこと無いんだ。
どう気をつければいいのか教えてくれ。
おまえ優しいからこのサンドイッチやる。


50 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:05:04.30 ID:Id/ENdNh0
兄「涼しい味な。腹が減る味っていうかさ」
女友「また判んなかった……。あたし、女失格」
兄「もぐもぐ」

女友「男くん、料理とか出来る人なんだね」
兄「普通だって」
女友「私、あんまり出来ないよ。へこんじゃうなぁ
 カレーとかお味噌汁とか食らいは作れるけど。
 こういう可愛い料理ってどうやって作るのかなぁ」
兄「良いんだって。美味しいのは判るんだろう?」
女友「うん……。そりゃね」

兄「目の前に出てきたものを、感謝しながら
 美味しいねって食べられればそれが一番いいんだよ」
女友「そういうもんかなぁ」
兄「そういうもんだよ」


51 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:05:49.69 ID:GTGrQ2mA0
>>49 なるべく間隔を空けろ 


52 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:06:05.65 ID:CSFWpbtUO
>>44
頑張れ


53 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:09:53.24 ID:Id/ENdNh0
>>51
わかった。ペースダウンだな。
バタピーサンドやるぞ。

あと、見てる人が腹が減るスレを書こうと思って書いたけど
かいてる俺はもっと腹が減るというのが盲点だった

気をつけろ。罠だ。


54 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:10:37.51 ID:4D8aO1mz0
毎日毎日コンビニ食な俺にはきっついな


55 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/24(日) 12:11:56.69 ID:roh0qbRy0
<<53
大丈夫だ
俺はお前以上に腹が減ってきたw


56 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:12:52.54 ID:Id/ENdNh0
女友「むー」
兄「しかめっつらすると、ご飯が美味しく無いぞ」
女友「え?」
兄「笑ってた方が良いぞ。そのほうが美味しいし、
 もてるようになるだろう」
女友「もて、る。かな……」
兄「ああ」
女友「う。うへへ……」にこっー
兄「それで良いと思うぞ。ん」
女友「あ。飲み物無いね。わたしもってくるよっ」

兄「俺が行く」
女友「どうしてー? 給仕くらいさせないさいよー」
兄「珍しくパンプスだろう? 足元、危ない。
 せっかく女らしい服着てるんだから
 ひっくり返して汚しちゃうリスクは避けておこうぜ」
女友「あっ。……うん。お願い、します」
兄「行って来る」

女友「――気がついてくれちゃうんだよね。
 そういうとこだけはさぁ」


57 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:16:55.40 ID:Id/ENdNh0
妹「さて。今日の課題は
 『献立バリエーションNo.8』です」

妹「夏の食材といえば、キノコ、サツマイモですね。
 カボチャ、銀杏、桃、プラム。魚介で云えば、
 戻りカツオに、手長エビ、ムール貝」

妹「お兄ちゃん評価でいいますと。
 戻りカツオは☆5つですね。あと桃も大好き。
 きのことサツマイモも大好きで、カボチャは
 神の食い物、だそうです」

妹「……全部好きってことじゃないですか。
 ほんとうに役に立たない兄ですね」

妹「仕方ないから勝手に美味しいレシピを
 作るしかないですね。まずはカツオのバリエーション
 から考えますか。土佐造りは基本として……」


58 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:19:38.77 ID:Id/ENdNh0
兄「いぇあ! ぎゅいーん!!」
妹「兄さん」
兄「美味い。美味すぎる。夏の終わりの戻り鰹。
 帰ってきたスイートハーッツ! ニンニクの
 香りも鮮やかにっ」

妹「静かに食べなさい」
兄「あい」

妹「もぐもぐ」
兄「もぐもぐ、ぐはっ。んまー。うまうま」
妹「もぐもぐ」
兄「おかわりー!」
妹「はい、どうぞ」
兄「うーっまーっいーっ」
妹「……」
兄「ごちそうさまっ!!」
妹「おそまつさまです」

兄「麦茶でまったり。今日も最高の食事ですたい」
妹「左門豊作ですか」
兄「よかたい、よかたい。おいは満足たい」
妹「つかぬ事をお聞きするのですが」
兄「なんでも聞いてほしいたい!」
妹「付き合ってた彼女というのは」
兄「え」


59 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:21:25.29 ID:Id/ENdNh0
妹「どのようなお付き合いだったのでしょうか」
兄「あー」
妹「いわゆる彼女だったのですよね?」
兄「うん」

妹「兄さんは妹の私から見て、
 多少ですが子供っぽいように見受けられます」
兄「あー。うん」

妹「妹は、兄さんが世間にご迷惑をかけないか
 とても心配です。その方とはちゃんと
 お付き合いできてたんですか?」
兄「う。多分」

妹「多分、ですか。大学生ともなれば、
 小洒落たイタリアン等で食事をして、
 プールバーとやらにも行くと聞いています。
 うちは極端に外食が少ないですが、
 そのへんちゃんとエスコート出来てたんですか」
兄「う、うん」

妹「そこらの公園の芝生で一日日向ぼっことか、
 国会図書館で十五時間読書とか、
 そういうデートコースを立てたりはしていませんよね?」

兄「はい」がくぶる


60 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:23:16.11 ID:Id/ENdNh0
妹「本当ですか?」
兄「んー。妹よー」
妹「はい」
兄「信用なさ過ぎだな、俺。完璧だった、とは
 いわないけれど、何でそんなに信用が無いんだ、俺」
妹「だって振られたではないですか」
兄「は?」

妹「振られたのでしょう? 今は彼女がいないと
 云っていたではないですか。
 きっと兄さんがふがいないので振られたんだと
 思うのですが」
兄「……」

妹「兄さん。兄さんは確かに子供っぽくてお馬鹿で
 類例を見ないくらい食い意地がはっていますが
 優しいしまめだし良いところが沢山あると
 私は思っています」

兄「ぁー」
妹「振られてはしまいましたが、まだチャンスは
 何回もあります。ですから女心をおさえたエスコート
 位は身につけないとダメですよ」

兄「なんか涙出てきた」


61 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:24:10.00 ID:Id/ENdNh0
妹「もう……。兄さんも打たれ弱いですね」
兄「サンドバッグに浮かんで消える
 憎い力石あんちくしょうな気分だよ」
妹「ヤムチャ並みに弱いです」
兄「ぐさっ。余計に胸が痛む」

 かちゃり

兄「これは!?」
妹「新作『桃のシブースド 和風アレンジ』です」
兄「!?」
妹「自信作です」
兄「食べて良いのか? 妹よ!?」

妹「どうぞ」
兄「美味い! なんっていうか、涼しげで、
 きめが細かい絹みたいな甘さっ」にこーっ
 
妹(本当に単純ですね。兄さんは。
 もうあんなににこにこして)

兄「美味いな、これは殿堂入りだな」
妹「また作りますからね」
兄「嬉しいぞ、妹よ! 妹の彼氏も果報者だな」
妹「え?」



62 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:26:53.00 ID:Id/ENdNh0
妹「何を云ってるんですか?」
兄「え? だって妹も高校に入ったわけだし。
 そろそろ彼氏とかそういう話が出てもおかしくないだろう?」
妹「あ、はい」
兄「別に今は彼氏がいなくても、そのうち出きるんだろうし」

妹「別に、そういうのはいいんです」
兄「そうか? 彼氏が出来たらいろいろ
 遊びに連れて行ってもらえたりするぞ?」
妹「別に遊び歩きには興味が無いですし。
 もしそんなことがあったら、何気ないお話をしたり
 それに料理を」

兄「料理?」
妹(料理を作って、食べさせて、あげたり……)
兄「どうした?」

妹(料理を作って、食べさせて、あげたり……)
兄「おーい」

妹(料理を作って、食べさせて、あげたり……)
兄「妹、どうしたんだー? 帰ってこーい」

妹「と、とにかく。私はそういうのは良いんですっ
 今は他にも大事なことがあるんですっ」
兄「そうなのか。変なやつだなぁ」
妹「ううう。兄さんにそんなことを言われるとは」


63 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/24(日) 12:27:21.65 ID:fe19dAWKO
追いついた

支援
腹減った


64 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:28:57.55 ID:Id/ENdNh0
――台所

妹「このタイミングで、ショウガの絞り汁を入れます」
妹友「ほむほむ。欠片も入れるの?」

妹「欠片は好みで。かじっちゃうと辛いので
 敬遠する人もいます。風情を楽しみたい人もいます」
妹友「ふーん。難しいね」

妹「そうでもないです。食べてほしい人に
 素直に聞けば良いです」
妹友「ふぅーん。妹ちゃんは本当に料理上手だね!」
妹「……ありがとうございます。でも普通ですよ」
妹友「誰に食べてもらってるの?」
妹「家族です。……兄さんとか」

妹友「お兄さんかぁ。云ってたもんね」
妹「ええ、馬鹿ですけど。大きな子供です」
妹友「妹ちゃんクールだなぁ」
妹「世話が焼けるんです」

ガチャ

兄「たっだいまぁ〜」


65 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:31:20.48 ID:Id/ENdNh0
妹「!」
妹友「あ。お兄さんかな」
妹「あ、あの。友さん!」
妹友「なに? 妹ちゃん」

妹「うちの兄は相当に天然の馬鹿ですけど、
 別に悪気のある馬鹿じゃないんで出来れば
 嫌わないでやってください」

妹友「あはははは。大丈夫大丈夫!
 うちにも弟いるもん。同じだよね〜。
 男子はがさつで馬鹿だもん。
 ゲームとえっちなことしか興味ないしねー♪」
妹(いや、この場合「嫌わないで」というよりは
 「引かないで」というような意味なんですが……)

トン、トン、トン カチャ

兄「ただいま。お客様?」
妹「兄さん」
妹友「はい。妹ちゃんの友達の妹友です!
 お邪魔しています、お兄さん」
妹「あの、料理の勉強を」
妹友「教わってましたぁ!」
兄「ゆっくりしていってね。俺は自室に戻ってるから
 妹、なにかあったら呼んでな」


66 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:34:47.27 ID:Id/ENdNh0
よっし、
つじつま合わせるために
ここまでも書き足し2割したけど
ここからは完全新作だー。

ハラヘッタよ。
こんな味の薄いまったりスレ需要あるんかな。
エロないとだめか?


67 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:36:10.55 ID:5ND99vRHO
支援
腹減りながら超見てる


68 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/24(日) 12:36:18.17 ID:WA8n7mH/0
おいついた
中々どうして面白い文章だな
続きを書きたまえ


69 :VIPがお送りします [] :2008/08/24(日) 12:36:56.61 ID:4D8aO1mz0
エロくてもエロくなくても良い
取りあえず腹減った支援



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