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堕悪魔「追放されてしまいました」 其の2
729 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 22:46:37.83 ID:ejQj17k0
俺「こんばんは。早速始めます。遅くなんてごめんなさい。」


730 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 22:49:44.52 ID:ejQj17k0
いきなり回想モード

悪魔『皆様。こんにちは。お元気ですか?自分は元気です。』

「はいこんにちは〜。」


731 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 22:56:06.02 ID:ejQj17k0
悪魔『突然ですが、あたしは恋をしました。人生始まって以来の大恋愛です。』

「突然のツッコミで申し訳ないが、悪魔が[人生]とはこれ如何に。」

悪魔『あたしの好きになった相手は天使でした。すっごく可愛くて、眩しいくらい綺麗で、あたしにはとても不釣り合いなくらい美人な人でした。』

「不釣り合いなのは否定しない。」

悪魔『恋に焦がれたあたしは、玉砕覚悟で告白してしまいました!きゃ〜☆』

「暴走ゆえのレイプの間違いじゃないか?」

悪魔『そうしたら天使さんは、ちゃんとあたしの想いを受け止めてくれました!』

「あれで和姦が成立していたとは到底思えない。」

悪魔『天使は突然の事で少し戸惑ってたみたいだけど、今ではとてもラブラブでイチャイチャなのです。』

「ほぼ悪魔の一方的な強襲だが、そう言えば天使も時々まんざらでも無さそうな顔をするな。」

悪魔『あたしの素敵な女の子。あたしの大事な想い人。あなたの側に居続けたいのに、なぜ離れてしまうの?』

「天使は堕悪魔と買い物に行ってるだけだろうが。」

悪魔『会えない時間はあたしの胸に寂寥感をもたらしてしまいます。』

「だったら一緒に行ってくれば良かったんじゃないか?」

悪魔『めんどくさい。』

「そうか。」


732 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:00:08.22 ID:ejQj17k0
悪魔『ですが会えた時の喜びは一入です。天使を見つけたらすぐさま彼女の元に駆け寄って抱き付きます。』

「あ、二人ともおかえり。」

悪魔『ぎゅっと抱き締めると心地よい柔らかさとほのかに甘いミルクのような香りがあたしを包み込みます。』

「ん?このくねくねしてるヤツ?気にしない方がいいよ。」

悪魔『天使の温もりだけであたしのハートは燃え上がってしまいます。』

「俺のこの状況?それも気にしないで欲しい。」

悪魔『ああ、天使。あなたはなんて罪深いの。悪魔であるあたしをこれほど魅せるとは!』

「転がるな、邪魔だぞ。」

悪魔『そんな天使を、あたしは如何なる時も、どのような状況に置かれても守り続けたい・・・。』

「緑色に着色すれば芋虫になりそうだな。」

悪魔『くんくん、くんくんくん、れ〜ろれろ〜。うんめぇ。』

「おい変態!なに天使がさっき座ってた場所舐めてんだよ!掃除するの俺なんだからな!舐めるなら直接本人を舐めろ!」

悪魔『天使を想い続ける騎士でいるあたし・・・それも悪くない。でもあたしだって女の子、
   自分もお姫さまになりたいと思うことだってあるわ。』きらきら〜

「ちょっとイラっとしたのは俺だけではないはず。」

悪魔『そして考えたの。お姫さまにはやはり王子さまが必要よねって!』

「それで俺をこうした訳か。」

悪魔『けどただお姫さまになっただけじゃ芸が無いじゃない?面白味もないし。それに最近悪魔であるあたしのポジションが揺らぎつつあるの。
   堕天使にさえ弄られ面子は潰されるし、悪魔らしい事してないしね。』

「この前俺の事をボコボコにしておいてよく言う。」

悪魔『体裁を保ち、誇りを取り戻し、今のあたしのイメージを払拭し、尚かつお姫さまになるにはどうしたらよいか?
   思考の末に生み出した答えが・・・。』


733 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:05:56.11 ID:ejQj17k0
だんっ!

悪魔「さあ王子さま!跪きなさい!」
男「なるほど。俺が仕事から帰るやいなや俺のことをふん縛って顔面を踏みつけながらそのセリフを吐いた理由はそれか。迷惑この上ないな。」
悪魔「ふふん、どう?お姫さまに亀甲縛りされて踏みにじられる気持ちは?」
男「正直痛いだけだな。俺はMじゃないし、痛めつけられれば人並みに怒りは感じるし、悪魔のそれはお姫さまと言うか女王様だし、
  堕悪魔だったらまだしも悪魔の体型は俺好みじゃないし、貧乳だし貧乳だし貧乳だし貧乳だし貧乳だし・・・」

ごりっ!

男「ごぶあぁっ!そこは、やめろ・・・!股間のブツが!ダニエルさんが!潰れる!踏まないでええぇっ!!!」
悪魔「あ〜あ、なんだかどっかの男に愛の言葉の一つや二つ囁かれないとあたしの足の下にあるタイソンさんを踏み潰してしまいそうだわ。」
男「わかりました!わかったからやめてくで〜!!!やります!やりますから!ぬあああああっ!!!」
悪魔「しょうがないわね〜、ほら。」

ぱっ!

男「ううう・・・こんな、俺を酷い目に遭わせるなんて・・・悔しい!」
悪魔「馬鹿言ってないで、さっさとする。」
男「・・・・・・」
悪魔「何?またマイケルさんを踏まれたいの?」
男「そうじゃない。身体を縛られてるから動けないだけだ。まずは解いてくれ。」
悪魔「何よそれ。それくらい縛られながらでもやって見せなさいよね。」

しゅるしゅるるん

男「俺は至極尋常な人間だ。そんな手品紛いな真似はできないぞ。というかこれロープじゃなくて触手だったのか・・・。」
悪魔「これでいいでしょ?早くやって見せなさい!」
男「とは言っても、俺は愛の言葉のレパートリーが多い方じゃないんだ。何を言ったらいいかそう簡単に思い付かない。」
悪魔「じゃあ堕悪魔にやったようにしてみせてよ。あんたがどんな風にして告白したかも気になるしね!」
男「ちょっと待て。何で俺が堕悪魔に告白した事を知っている?話した覚えは無いぞ?」
悪魔「堕悪魔から聞いた」
男「本人談か。まぁいつかはバレるだろうとは思ってたしな。それでいいならするぞ?」
悪魔「わくわく」
男(そうは言ったが、俺の告白って周りから見れば普通のモノなんだろうな・・・それに相手は悪魔だし、つまんないの一言で一蹴されそうだ。
そんな事されたら、俺の甘酸っぱい思い出が傷だらけになってしまう。それは避けたい。)
男「・・・・・・」ちらっ
悪魔「てかてか」
男(無邪気な子供みたいな目をしてる。俺如きにそんなに期待されてもな〜。ついこの間まで童貞だった男だぞ?俺・・・。)
悪魔「wktk」
男(しょうがない。思い出をベースに多少変えよう。悪魔が満足できるように。)


734 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:12:48.03 ID:ejQj17k0
悪魔「ちゃんとときめかせて見せなさいよ!」
男「なるべく善処する。悪魔、その場で立って」
悪魔「うん!」ぴょこん
男「それで・・・手を出して」
悪魔「こう?」
男「そう。まず俺が堕悪魔の手を取って跪いて」
男「そうしたら、手の甲にキスをした」

ちゅ・・・

男「・・・・・・」ちら
悪魔「・・・・・・」
男(表情に変化なし。この程度じゃ微動だにしないか)
男「その後に俺は立ち上がって、できる限り優しく抱きしめて」

ふわ・・・

男「耳元で囁くように言った」
男『俺はお前の事が好きだ。これからも俺の隣にいて欲しい』
悪魔「・・・・・・」
男(まだぬるいか?)
男「堕悪魔の目をを見つめ直して」
男「いたわるように頬を撫でて」
男「そのまま頭の後ろに手をまわす」
男「堕悪魔がなにも言わず静かに目を瞑ると、少しずつ顔が近づいてきて・・・」
男「俺も堕悪魔をゆっくり引き寄せながら目を瞑り、お互いの唇を・・・」

どんっ!

男「うおっと!」
悪魔「・・・・・・」
男「なんだよ。どうした?さっきから黙り込んで。」
悪魔「・・・・・・」


735 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:19:48.22 ID:ejQj17k0
−悪魔視点−

悪魔(どうせ青臭い台詞一つ口にしただけでしょうね。弄くり倒してやろ。)
悪魔「ちゃんとときめかせて見せなさいよ!」
男「なるべく善処する。悪魔、その場で立って」
悪魔「うん!」ぴょこん
男「それで・・・手を出して。」
悪魔「こう?」
男「そう。まず俺が堕悪魔の手を取って跪いて」
男「そうしたら、手の甲にキスをした。」

ちゅ・・・

悪魔(ふえ!)
男「・・・・・・」ちら
悪魔「・・・・・・」
悪魔(い、いきなり大胆じゃない!でもこの程度なら何でもないわよ!)
男「その後に俺は立ち上がって、できる限り優しく抱きしめて」

ふわ・・・

悪魔(ひゃ!)
男「耳元で囁くように言った。」
男『俺はお前の事が好きだ。これからも俺の隣にいて欲しい』
悪魔(んあ・・・耳に息が、くすぐったい・・・)
悪魔「・・・・・・」
男「堕悪魔の目をを見つめ直して」
悪魔(ちょ・・・ちょっと・・・)
男「いたわるように頬を撫でて」
悪魔(こんなに密着するの?)
男「そのまま頭の後ろに手をまわす」
悪魔(首が、動かせない・・・)
男「堕悪魔がなにも言わず静かに目を瞑ると、少しずつ顔が近づいてきて・・・」
悪魔(視線が外せない・・・。男に目の奥のぞき込まれてる。)
男「俺も堕悪魔をゆっくり引き寄せながら目を瞑り、お互いの唇を・・・」

どんっ!

男「うおっと!」
悪魔「・・・・・・」
悪魔(何よ何よ何よ!堕悪魔はこんなに熱烈な告白されたって言うの!?信じられない!)
男「どうした。さっきから黙り込んで。」
悪魔「・・・・・・」

すたすたすた・・・・・・

男「お、おい。どこ行くんだよ?」


736 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:31:14.35 ID:ejQj17k0
がしっ

悪魔「うわぁ!」くるっ

ばしんっ

男「痛っ!」

がっ!

悪魔「あれっ?」
男「あ!危ない!」

だきっ!

男「大丈夫か!?怪我してないか!?」
悪魔「あわわわ!ちょっと、離して!」
男「いきなりコケそうになるとは・・・痛いところは無いか?」
悪魔「だ、大丈夫だから!ボクは何ともないから!」
男「え?ボク?」
悪魔「あ!いや!違う、これは・・・その!」
男「とりあえず怪我は無いみたいだな。」

ひょいっ

悪魔「うわ!持ち上げないで!離してよ!」

じたばた!じたばた!

男「こら!暴れるな!」

ぎゅう

悪魔「はう!」
男「ほら。大人しくしろ。」
悪魔(やだやだ!男のお腹が当たってる!背中、あったかいよぅ・・・)
男「本当に怪我なんかしたら洒落にならんだろう。」
悪魔(身体中が心臓になったみたいにドキドキする・・・男に音、聞かれちゃう・・・頭が、ぼーっ・・・と・・・)
悪魔「・・・・・・」
男「ん?どうした?急に大人しくなって・・・」
悪魔「きゅ〜・・・」がくり
男「うおっ!何だ!しっかりしろ悪魔!っておでこ熱っ!ものすごい熱っ!堕悪魔!塗れタオル・・・!」


737 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:33:43.16 ID:ejQj17k0
−夕方−

悪魔「う・・・ん・・・」
男「おっ?気がついたか?」
悪魔「・・・男?」
男「ああ。大丈夫か?突然気を失うから驚いたよ。顔真っ赤だったし。」
悪魔「顔真っ赤って・・・あっ・・・」かあぁぁぁ・・・・・・
男「体調悪いなら言ってくれれば良かったのに・・・。心配したぞ。」
悪魔「う、うん。ごめん・・・。他のみんなは?」
男「天使と堕悪魔はまた買い物に出かけた。悪魔が倒れたって聞いたらお前の世話した後に、起きたら栄養のある物食べてもらわなくちゃって言って飛び出していったぞ。
  堕天使はわからない。」
悪魔「そっか・・・。」
男「さて、熱は下がったかな?」

こつん

悪魔「わっ・・・!」ぽっ・・・
男「う〜ん、まだ少し高いかな・・・」
悪魔「ちょっと!おでこ・・・顔近い・・・」
男「ん?ああ、悪い。とりあえずもう少し寝てろよ。また倒れられたら大変だからな。」
悪魔「わかってるよ・・・」いそいそ
男「しかし意外だな。元気印が専売特許の悪魔がこんな風になるとは。」
悪魔「元気印は堕天使でしょ?ボクだって身体の調子が悪くなったりするよ。」

堕天使「くちゅんっ!」

悪魔(悪くなった原因は男だけど・・・)
男「あとそれもだな」
悪魔「?」
男「いつも自分のこと[あたし]って呼んでなかったか?今も[ボク]になってたぞ?」
悪魔「え!?うそ!?!?!?」
男「自分で言ってて気が付かなかったのか?無意識に出たって事はそっちが素か?」
悪魔「お願い!誰にも言わないで!特に天使には!何でもするから!」
男「いや、そんなに必死にならなくてもいいから。誰にも言わない。」
悪魔「ホント?」
男「ああ。」
悪魔「ホントにホント?」ずいっ
男「ホントだ。」
悪魔「ホントにホントにホント?」ずいずいずいっ
男「本当だ。悪魔が嫌だって思うことはしない。そんなに気にかけること無いよ。誰かに言う必要もないからな。」
悪魔「ホントだね!約束だよ!」


739 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:35:33.19 ID:ejQj17k0
悪魔「もちろんだ。さて、顔が近いぞ。」
悪魔「あっ・・・」かぁぁ・・・

さささっ、ぽふんっ

男「毛布被って顔隠すな。ちょっと傷つくぞ。そんなに嫌がるくらいなら自分から近付かなければいいのに。」
悪魔「・・・別に嫌って訳じゃないもん。」
男「じゃあどうだって言うんだよ?」
悪魔「・・・・・・しい。」
男「え?なんて言った?」
悪魔「・・・恥ずかしい。」
男「・・・はい?」
悪魔「恥ずかしいって言ってるの!悪い?」
男「い、いや。悪いって訳じゃなくって・・・え?」
悪魔「何?意外そうな顔して。」
男「だってそうだろ?悪魔って一番恋してそうって言うか、そういう事に関しては一番経験者っぽいと言うか、手練って言うか・・・」
男「この前だって付き合ってヤツと別れちゃったよ〜なんて言ってたじゃないか?」
悪魔「あんまり悲しい過去は思い出させないでよ。」
男「すまん。ちなみにその付き合ってた奴ってどんな人だったんだ?あ、嫌だったら言わなくてもいいぞ。」
悪魔「前のヤツは・・・普通だったよ。」
男「具体的には?」


740 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:38:17.15 ID:ejQj17k0
悪魔「う〜んと、男ほどじゃないけどイイ奴で、堕天使だったんだけど、人間臭くって、ショートカットの髪型が似合ってた・・・」
悪魔「女の子」
男「・・・女の子?」
悪魔「うん。向こうから告白された。」
男「・・・なぁ、差し支えなかったら悪魔の恋愛遍歴教えてくれないか?」
悪魔「いいよ。堕天使の前はマッチョな悪魔だった。そいつも女性」
悪魔「あと、ボクが人間の振りしてた時があって、その時に人間と付き合ったりもした。見た目は普通だったんだけど、ど変態でさ。
少女に男の子の格好させてデートしたりエッチしたり・・・しかもそいつは虐められるのが好きなドMだったし、他にも色々変態プレイをやりたがって・・・。」
男「で、その人も女性だと。」
悪魔「うん。結局変態過ぎてボクから逃げてきちゃったけどね。」
男「悪魔も逃げ出すほどとは・・・ということは、その女性にボクって言わされたり喋り方を強要されたのか?」
悪魔「そうだね。でも強要って言うほど強制的じゃなかったよ。この喋り方は自分自身が気に入ってるんだ。」
男「なるほど・・・他にも誰かと付き合った事あるか?」
悪魔「あるよ。」
男「もしかして、今まで悪魔と付き合ってた奴は全員・・・」
悪魔「女性。」
男「・・・悪魔ってレズビアンなのか?」
悪魔「女性も、好きだよ。でも男性も好き。」
男「つまりバイセクシャルか。」
悪魔「うん。ただ付き合ったのが偶然みんな女性だったって事。」
男「二股かけたりしなかったのか?悪魔とか魔族って手が早そうに思えるんだか。」
悪魔「それは勝手な思い込みだよ。ボクは二股かけられた事はあってもかけたことはないよ。」
男「へぇ〜・・・悪魔って案外誠実なんだな。」
悪魔「偶々他に好きになれる対象がいなかっただけだよ。これからどうなるか分からないけどね。」


741 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:42:58.01 ID:ejQj17k0
男「ふ〜ん。あとじゃあ何で[あたし]口調に変えたんだ?[ボク]でも自然だと思うぞ?」
悪魔「・・・笑わないでよ?」
男「?何で?」
悪魔「いいから!笑わないって約束!」
男「わ、わかった。笑わないよ。」
悪魔「・・・天使の、せいなんだ。」
男「天使の?何でまた?」
悪魔「初めて会った時にさ、何かこう、胸にずきゅーんってきたって言うか、頭
の中が雷が走ったような感覚になったと言うか・・・要するにね。」
悪魔「天使に一目惚れしちゃったんだ、ボク。」
悪魔「でも天使ってすごく清楚で淑やかでしょう?見た目も中身も子供っぽいそのままの自分じゃ見合わないかな〜って思って、
   せめて口調だけでも直してみようと・・・」
男「それで変えたんだ?」
悪魔「うん。」
男「・・・悪魔って結構いじらいしんだな。」
悪魔「それって馬鹿にしてる?」
男「馬鹿してるわけじゃないよ。ただ見てて痛々しく思うな。女性ばっかと付き合って、あまつさえ女性に惚れてしまう。
  せっかく可愛いのに男性と付き合わないなんて勿体無いよ。」
悪魔「・・・男ってよくそんなセリフ恥ずかしげも無く言えるね?」
男「ん?どこが?」
悪魔「その・・・ボクのこと可愛いって・・・」
男「事実だろ。」
悪魔「え・・・いや、まあ、あっと、その・・・」
男「・・・?何にせよ女性としか付き合ったことがないって事は、男性とのお付き合いは皆無で、それゆえに男性に対する免疫はあまり持ってないと。
  だからさっき俺と顔を突き合わせただけで恥ずかしいと思ったと言うことか。」
悪魔「そう言うこと。」


742 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/11/20(木) 23:45:28.38 ID:ejQj17k0
男「納得いかない。」
悪魔「何で?」
男「俺と悪魔がまだ出会ったばかりの頃、堕悪魔おちょくる為に俺にキスしただろ?忘れたとは言わせないぞ。」
悪魔「あの時は!男の事はただの人間のオスとしか捉えてなかったからできたけど、今やれって言われたら、できない・・・。」
男(猿の扱いと同等だったって事か。)
男「信じられない。この前俺の身体を乗っ取った時はどうなんだ?少しでも俺の裸を見たりしなかったのか?」
悪魔「ちょっとは見たけど、その後は天使の事で頭がいっぱいでそれどころじゃかったよ。」
男「俺の身体は論外か。」
悪魔「そんな事は無いよ・・・さっきだって触られただけですごくドキドキしちゃったんだよ?あんまり触れてたらまた倒れちゃいそうだよ・・・。」
男「それって今は俺のこと男性として認識してるって事か?」
悪魔「ダメ、かな・・・。」
男「うっ・・・。」
男(上目遣いで俺を見るな!相手は悪魔なのにドキッとしたじゃないか!)
男「ダメではないけど・・・天使の事はどうするんだ?」
悪魔「えっと・・・やっぱり二股は良くないかな?」
男「あまり好ましいものじゃない。と言うか良くない。」
悪魔「そっか・・・う〜ん、どうしよう。」
男(そんなに俺の事好きでいたいのか?なんて考えるのは傲慢か。)
悪魔「・・・そうだ!いいこと思いついた!」
男「なんだ?どっちか諦める算段でもついたのか?」
悪魔「違う!どっちも好きでいるよ!天使はボクの恋人でいてもらう!」
男「二人は恋人どうしなのか?」
悪魔「これからなる!それで男には・・・」

ぎゅ!

悪魔「ボクのお兄ちゃんになってもらうの!そうすれば問題ないよ!」



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