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空ジャンル「エアおっぱい」
- 35 :VIPがお送りします [sage]
:2010/05/17(月) 07:01:12.58 ID:1DqXQNCj0
女「でかすぎる乳はもう一種の生活上の障碍として、お上からなんらかの給付金を出すべきだと思う」
友「肉食獣が草食獣から姿を隠す障碍物すらない大胸原(だいきょうげん)がなに言ってんの?」
女「貧乳はステータス。あれはまさに女の子の側から見た至言だよ」
友「たしかに見た目にこだわらなけりゃあ、ない方が、いろいろとらくちんではあるよねえ」
女「乳の平等という観点から、巨乳給付金は貧乳税よりまかなわれます」
友「暴動起きるぞ」
友「まあ頑張って納めてね、そのふざけた税金」
女「? わたしはもらう側だよ? しかもN種指定だから月に、えーっとぉ……」
友「計算してんじゃねーよしかもNってなんだNってよぉオイ?」
- 36 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 07:12:33.99 ID:1DqXQNCj0
女「おっぱいおっきいせいでデブ呼ばわりされたー」
友「なにその都合のいい妄想?」
女「デブはおっぱいおっきいけど、おっぱいおっきいからデブとは限らんとなぜわからん!?」
友「そういやちょっと太った?」 もみっ
女「? 何してんの?」
友「なにって……あなた様の御腹肉をば確認しておるのですが」
友「無い胸をあると言い張り、有る腹を無いと言い張る偽りの人生はもうやめなよー」 ぐにぐに
女「? そこは何もない空間だよ? 女の子にエア腹肉とは失礼ないたいいたい!」
友「あんたの場合、このままデブっていっても胸まで一緒にデブる気がまるでしないんだよね」 もみもみ
- 37 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 07:25:36.27 ID:1DqXQNCj0
女「整形しようかな……」
友「ついに現実と折り合いを付ける気になったの?」
女「顔だよ?」
友「胸じゃなくて!?」
女「巨乳はちょっと形が崩れると、それに引きずられて全体がオバハン臭く見えちゃうから」
友「あー。低位置かつぶよんとしててまるで張りのないあれね」
友「あんた地味な顔してるしねえ。オプション次第じゃ実際より老けて見られやすいかもね」
女「でしょー?」
友「で、その原因となる胸はエアなのに、なんで顔の方もエア整形で済まさないわけ?」
- 38 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 07:46:01.94 ID:1DqXQNCj0
女「お、重い……猛り狂うこのおっぱいが重すぎる!」
友「エアおっぱい道より豊胸道にでもはしった方が、まだ、多少は現実におっきくなる可能性が……」
女「あー、でも全体的にうっすら盛り上がっておっぱいになるならまだいいんだけどさ、もし……」
友「ん?」
女「ビーチク周りだけがかまどまんじゅうみたいにぽこっと、やな形に育ったりしようもんなら!」
友「あー。そういう胸、あるよねえ」
友「育つか育たないか以前に、どう育つかの問題もあるのかあ」
女「変な形に育って取り返しがつかなくなるぐらいなら、わたしゃエアおっぱいで十分ですよ!」
友「なるほどねえ。で、なんでまた香川銘菓・名物かまど? 食べたいの?」
- 39 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 07:46:20.33 ID:1DqXQNCj0
女「エアおっぱいを極めんとするならば避けては通れんのがエアアンダー」
友「ああ。基礎の高さね。確かにアンダー次第でけっこう見た目の印象違うもんね」
女「かといって脂肪でかさ上げされたアンダーはノーサンキュウ」
友「脂肪は胸そのものにほしいところだよね」
女「仕方がないので胸腔をいじります」
友「また生々しいこと言いだしたよこの子ッ!」
友「でもしょせんエアなんだから、脂肪だろうが胸腔だろうが、どっちでかさ増ししても一緒なんじゃ……」
女「あ、ああ、ああああ! 制御失敗! 開きすぎた肋骨が人を襲う! 逃げて! 逃げてー!!」
友「妄想すら制御できんのかこのできそこないは!!」
- 40 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 07:59:51.56 ID:1DqXQNCj0
女「いたたたたたたたた」
友「なにこの子……いきなり高速で転がってきたと思ったら急に苦しみだして」
女「もうこのおっぱい邪魔で邪魔でしょうがないからさー、無いものとして生きてみようと思ったのよー」
友「だから無い物を有るかのように振舞いそれをさらに無いかのように振舞うの、やめろ」
女「寝返り一つにもアドベンチャーな魔乳の気持ちがお前みたいな凡乳にわかるかばかたれー!」
友「男役してる女の声優さんが、女声を出すっていう設定で演技するようなもんだよな」
友「寝返りなら普通に転がれば? なんで強引に高速回転する必要あんの?」
女「頭痛がひどいとき、思いっくそ頭振ったりしたらなんか中和されそうな気がするアレだよー」
友「アレはよけいひどくなるだけだからやめた方がいいね」
- 41 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 08:10:01.84 ID:1DqXQNCj0
女「んー」
友「なに見てんの? 飛蚊症?」
女「おっぱいが邪魔なんで昼間はその辺飛ばしとこうかと思ったんだけどさ、なかなかうまくいかなくて」
友「そういうこともできる設定にしたの? どっちかっていうと、這うか跳ねるかだと思うんだけど」
女「とんでもない! 胸から離れてても、間違って踏んづけちゃったりしたら見てるだけで痛いじゃん!」
友「あー。見てるだけで痛いってのはあるよねー」
友「しょせん妄想なのに、飛ばす設定はできないの? 不便なエアね」
女「あまりに大きく重いんで、エアとはいえ自在に飛ぶイメージが湧かないんよ。どうしても墜ちちゃう」
友「おーい? 大きくて重いって設定自体がエアだってこと、忘れてやいませんかー?」
- 42 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 08:17:25.47 ID:1DqXQNCj0
女「だいたい乳を飲ますためにおっぱいがおっきいってんのなら、ビーチクだけが伸びときゃいいじゃん」
友「人間以外の動物はそういやほぼビーチクだけで、そんなに膨らんじゃいなかったっけ」
女「それなら重くない……けどちぎれやすそうだなー」
友「やめて怖い」
女「巨乳貧乳とかに替わって、長乳短乳って言い方になってたんだろうね」
友「想像するとマングローブの根っこみたいでマジいやなんだけど」
友「どう見てもちぎれやすそうだし、その辺に合わせた下着ができてたのかな?」
女「そんな悩みもエア乳首ならまるっと解決! ハハッ、リアル乳首はいろいろと邪魔そうですにゃー」
友「エアとはいえそんなもんくっつけてて君は本当に楽しいのか……?」
- 43 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 08:24:21.20 ID:1DqXQNCj0
女「あー。やだやだやだやだやだ……」
友「今度はなに」
女「おっぱいおっきいと、生地が硬い服は肩凝るし、柔らかい服は伸びるし、あーもう裸族の島行きたい」
友「裸族ってのも今じゃたいてい都市化してるって聞くけどね」
女「このTシャツも気に入ってたのに、もーう生地がぶにょぶにょに伸びちゃって伸びちゃってー」
友「確かに伸びてるけど……」
友「胸回りじゃなく首回りが伸びてんですが?」
女「水着もさー。おっぱいに引っ張られて肩のところがすーぐゆるゆるになるしー」
友「これ、たんにやっすいTシャツによくあることなだけなんじゃ……あと、干し方の悪さとか」
- 44 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 08:39:35.25 ID:1DqXQNCj0
女「あー、やだやだやだやだやだ」
友「なにが?」
女「夏場は服が薄いからさー。道行く人がこの奇乳に近い激乳をじろじろ見てきてー!」
友「巨乳さんに同じこと言ってみな。殺されるよ。Cのわたしでさえ夏は胸がいろいろとうざいのに」
女「なんかさ、ずっと視線を感じてると、今にも変な奴にお触りされそうな気がしてきて怖い」
友「君のエアはなんでそう無意味に生々しいのかなあ」
友「それと見られたくないなら、用もなく手でおっぱいを強調せんでよろしい。いやどうせ無いんだけどさ」
女「いやこれは自重とブラとのダブルあせも効果でもう痒くって痒くって。なるたけ爪を立てないようにー!」
友「エア掻きだったの? そういや掻いてるような撫でてるような、絶妙の手つきだ!」
- 45 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 08:40:47.88 ID:1DqXQNCj0
女「それではおさらばでございます」 そそくさ
友「逃げんな。いいかげん貸した漫画を返せとゆーんだ」
女「女の子間の貸し借りなんてルーズなぐらいがスタンダードってなもんですよ」
友「そんな標準知らんわ!」 くいっ
女「うおおおおうっ!? 貴様、人のおっぱいに何を!」
友「漫画返すまでこのおっぱいは乳質(ちちじち)として預かっとくから」
友「……って、エアおっぱいなんか預かったって、てめー、痛くも痒くもねーじゃねーかっ!!」
女「いたいいたい! お手々放して! おっぱい引っ張っちゃいやー! お餅じゃないのー!!」
友「エアなんだからちぎれるぐらいしろッ! そこは話合わせなよッ!?」
- 46 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 08:57:01.54 ID:1DqXQNCj0
女「おっぱいは果たしてどんなふうに増えていくのか?」
友「なにこの子? とてもじゃないけど人類と同じ脳容積した生き物とは思えない……」
女「人類だよ! 一緒だよ! ただちょっと人よりおっぱいが大きすぎるだけの女の子だよ!」
友「男でさえ肋骨の上にちょっとは胸の肉が盛り上がってるってのに、この残念な子ときたら」
女「こんなにおっきいとさ、もう臨界期で、なんか、じき増殖しそうな気がするんだー」
友「有る胸見ててもそんなこと思ったことないのに、あんたよく無い胸見てそんなこと思いつくな」
友「アメーバみたく普通にブチッとちぎれて増えるんじゃないの? 増えた方がどう生きてくかは知らんけど」
女「まあこういう妄想でもしなきゃ、でかすぎるおっぱいってのは、やってらんないんスよ旦那ぁ〜」
友「無い胸をごまかすための妄想をごまかすためにさらなる妄想が必要って、どうよ」
- 47 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 09:04:51.37 ID:1DqXQNCj0
女「おなかすいたー」
友「つい今しがた人のお菓子奪っといて何を」
女「食っても食っても栄養がおっぱいにいって、すーぐおなかすくのー」
友「……」
女「たぷんたぷん」
友「いや。口で擬音出さなくていいし」
友「せっかくのエアおっぱいなんだから、駱駝みたいにそっから養分摂る設定にすりゃいいのに」
女「意識はおなかいっぱいなのに身体は餓死?」
友「あー……そう思うと怖いな、エア満腹」
- 48 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 09:15:47.58 ID:1DqXQNCj0
女「もし乳の輪だけが大きかったら、今頃、弓矢の的にされてたかもねー」
友「乳の輪……」
女「俗にいう乳輪」
友「それはわかってる。わからんのはあんたの言語センスな」
女「エア弓矢でエア乳の輪にひゅっ――たんっ!」
友「エアおっぱい使ってどんどんわけわからん遊び創るな!」
友「君、いま、わたしの胸狙ってたよね? 刺さった? ねえ、いい具合に刺さった?」 ぎゅうううう
女「いたいいたいやめて放して!」
友「それと、的にできるほどわたしの乳輪はでかくないっ! たとえエアでもだ!!」
- 49 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 09:27:03.29 ID:1DqXQNCj0
女「……はぁ〜」 わしゃわしゃ
友「人前で服に手ぇつっこんでおっぱい揉んでんじゃねぇよ……って、いや、無いよな!?」
女「あ……ごめんごめん。持ち上げとくと楽だし、無意識につい揉み上げちゃうんだよねー」
友「この場合どうなるんだろ? 虚空をにぎにぎしするのは別に破廉恥なことでもないし……」
女「そのぐらいのサイズだと無目的に揉み続けるにはちょっと足りなくない?」
友「足りなくない! この手にジャストフィットの、美しきC!! つか、別に揉まん!」
友「で、あんたはいつまで揉んでんの?」
女「……ひゃふっ!? 爪が……爪が、ビーチクかすった……あ、ふううううぅぅ……」 びくんびくん
友「落ち着け人類の失敗作。お前のビーチクはその位置からもっと後退したところにあったはずだ」
- 50 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 10:57:07.06 ID:1DqXQNCj0
女「エアおっぱい学」
友「おかしな学問を創るな」
女「家政学部か社会学部か、どっち向きの学問だと思う?」
友「大学じゃなくて医者に行ったほうがいいんじゃないかな。それも今すぐ」
女「エアおっぱい技術が確立されれば、どれほどの人間が肉体上のリスク無く救われることか!」
友「よけい空しくなって社会を暗澹とさせるだけじゃないのかな」
友「大学に行きたいなら、無い胸より無い知能をまず何とかしなくっちゃね」
女「女子大! 女子大なら、研究のために脱がせ放題さわり放題見放題!」
友「それは大学じゃなくて乱交パーティーの会場じゃないのかな」
- 51 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 11:10:58.35 ID:1DqXQNCj0
女「ああ、ごめんね……この巨乳が邪魔で、作業のお手伝いもできやしない」
友「エアおっぱいをそういうことに悪用せんでよろしいから、この箱、一緒に、持って!」
女「スポーツにも、仕事にも、ただひたすらに邪魔なこのおっぱい。凡乳にこの切なさはわからんよ」
友「そもそもこれ、あんたが買った荷物だろッ!? なんでわたし一人に持たすかっ!?」
女「あとでこのおっぱい、好きなだけ揉むなり埋もれるなりして癒されていいからさー」
友「癒されるかボケッ! よけい空しゅうなるわ!!」
友「邪魔になるほどでっかい胸なら、この箱の上に乗っけとけば? そうすりゃつっかえないでしょ?」
女「現実の巨乳ってのは中途半端なもんでね。パイズリとか乗っけたりとか、意外とできんもんなんよ」
友「現実を持ち出すなら、あんたの胸はこの箱との間に一ミリの隙間もできんだろうがッ! 持・て!!」
- 52 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 11:28:39.80 ID:1DqXQNCj0
女「ぐぬぬぬぬ……」 じー
友「おーい。いつまで自分に縁のないブラ眺めてんのー?」
女「ちょっと待って! 今いいとこだから!」
友「わたしのは買ったし、あんたはそもそも買う必要もないでしょ、そんな悩まなくとも」
女「違うの。これはエアおっぱい道の重要な修行の一つ!」
友「それ以上しゃべったらその無い胸をまるであるかの如くねじり上げるよ?」
友「じゃあ、せいぜい通報されない程度にね」
女「店に並ぶすべてのブラに、ぴったりのおっぱいを観想できないようじゃあ、エアおっぱい道はいてて!」
友「しゃべるなって言ったのに……馬鹿な子……」 ぎゅうううう
- 53 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 11:34:31.17 ID:1DqXQNCj0
女「オーダーメイドのブラ屋にこないだ行ったんよー」
友「ブラ屋……」
女「このサイズの超乳だと、もう、そこらの既製品じゃ合わないからねー」
友「店員さんもこんな変な子に絡まれてかわいそうに……」
女「おっぱいとブラのプロだってのに、作ってもらえなかったー」
友「あの人達は実在おっぱいのプロであって、エアおっぱいのプロじゃあないからねえ」
友「ひょっとしてエア巨乳の設定をいちいち口か図で説明でもしたの? あ、それなら作ってもらえるか……」
女「バカな! 眼で実物を見てわかってもらなけりゃエアおっぱいの意味ないじゃん!」
友「アホかお前!! 店員さん、マジかわいそう!!」
- 54 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 11:37:33.94 ID:1DqXQNCj0
女「ちょいとおっぱい揉ませてや〜」
友「ご自分の、ご自慢の、ご巨乳でも、お揉みになればぁ〜?」
女「やなアクセント付けるね君ィ」
友「エアおっぱいならどんな触り心地でも想像次第なんでしょ?」
女「想像はッ! 体験から演繹されるッ!!」
友「バカが難しい言葉使うのがこんなにむかつくことだったなんて、今はじめて知ったわ」
友「いたたたたっ! ちょっと! 力入れすぎ! 無い子には加減がわかんないんだろうけど!」
女「どう揉まれたらどう痛いのかを知るためだからー! エアおっぱい道のために我慢してー!」
友「わざとかこんちくしょっ! 放せやこの無駄乳首ッ!!」
- 55 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 11:54:15.93 ID:1DqXQNCj0
女「ちょっとおまいさん! この銀河には複乳萌えというジャンルがあるそうですよ!」
友「男って……なに考えて生きてるんだか……」
女「エアおっぱいならそんな欲求にもらくらくお応え!」
友「でも実際の複乳って、乳首だかほくろだかみたいなのがぽつんとあるだけなんでしょ?」
女「……それはお題と見ていいんだね?」
友「は?」
友「リアルを追究するのはいいけど、いくらなんでもそれはエアで表現するのは無茶だと思う……」
女「ダメだ! ここでわたしが諦めたら、おっぱいに悩む億兆の乙女の夢がしぼんでいく!!」
友「めんどくさい救世主願望だなあ」
- 56 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 12:12:02.36 ID:1DqXQNCj0
女「わたしはとんでもないことに気が付きました」
友「エアおっぱいのむなしさ? あー、あんたに限ってそれはないか」
女「日本人の体型、および顔の造作に、超乳は似合わんのです」
友「あー……あー、あー、あー、あー、あー。かもねー」
女「かくなる上はエア外人を目指すしかないというのか!?」
友「胸だけならともかく顔も身体もぜんぶエアなら、もう、あんたがそこに存在する意味がないじゃん」
友「つかそこまでエアを極められたら、アカデミー賞物の大女優になれるよ」
女「わたしがほしいのは理想のおっぱい。ただそれだけなので、主演女優賞は辞退いたします」
友「ま、エアおっぱい道が運悪くメジャーになっちゃったりすりゃあ、何かの賞ぐらいはできるかもね」
- 57 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 12:57:28.72 ID:1DqXQNCj0
女「おっぱいもお尻もどっちも脂肪なのに、お尻にはエアお尻って無いよね?」
友「エアおっぱいもそんなメジャーじゃないから。他脂肪の心配はしなくていいよ」
女「なんでお尻っておっぱいほど個人差がないんだろ?」
友「……真面目な顔して言われると、たしかに、そうだよねえ」
女「もし個人差が激しければどうなるのか? その検証のためにも、ぜひ君にはエアお尻を!」
友「そんなこと検証して誰に何の得があるのさ」
友「……やらないよ? 言っとくけど」
女「えー……面白いと思うよー? 巨尻だと普通の椅子に座れず、空気椅子に座るしかない、とか……」
友「エアお尻のために空気椅子って、おまえ天才過ぎだろ。世に受け入れられないままもう死ねば?」
- 58 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 13:27:53.86 ID:1DqXQNCj0
女「こんなにも素敵な我が巨乳の中身がほぼ脂肪だなんて、信じられませーんわ」
友「ちっぱいには夢が詰まってるって言うけど、あんたはまず脳みそを詰めろって感じかな?」
女「たぶん中には小人さんがいるね!」
友「……ホントに脳みそ、ちゃんと詰めといた方がいいよ?」
女「小人さんが中でつっかえててくれるから、巨乳にして美乳を保っていられるのです。ぷるるんっ」
友「擬音やめろ」
友「まあしょせんはエアな胸なんだし、小人でもハマチでも勝手に住まわせとけば?」
女「むむ。むむむむむ。見える、見えるぞ! 君の小っぱいの中にもエア小人が!」
友「そんなもん設定してもらわんでも、この胸は自力で美乳ですから!」
- 59 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 13:44:05.27 ID:1DqXQNCj0
女「エアおっぱいの徳は無を有にするだけでなく、有を無にするところにもあるのです」
友「前々から思ってたけど君の脳って、ひょっとして存在してないんじゃないの? エアなんでしょ?」
女「というわけでそこな凡乳。おお、この世でもっともつまらない乳の女よ」
友「貴女のその命はたぶん、いえ、きっとエアライフ。だから奪ったとしてもきっと罪には問われない」
女「ハハッ落ち着けよ。きみの乳を無乳の如く触ってみるから、無乳の如く振舞ってくりゃれ」
友「自分の胸でやればいいじゃない」
友「いやでもエアおっぱいって、あるのをないように振舞うのと、逆と、どっちが難しいんだろ?」
女「エアおっぱい道とは、やる側と見る側の双方が臨在感を持つことによって成り立つ友愛の道!」
友「そもそもわたし、この胸で特に不満はないかr……こら触るな!」
- 60 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 13:55:09.28 ID:1DqXQNCj0
女「お。コーヒーですか? まさかブラック? オトナのつもり? おっぱいは平凡なくせに」
友「胸は関係ないかな」 ずずっ
女「どれ。ミルクを足してやろう」 さわさわ
友「またそうやって虚空を揉む……まさかエアおっぱいからエア母乳を出してるつもり?」
女「免疫成分たっぷりの健康ミルクです」
友「馬鹿ほどどうでもいいことを知っている……」
友「で、不味くなるからやめてくんない?」
女「不味くなる? ということはこのエア母乳の味を感じ取ったということか! さすがわたし! 完璧!」
友「馬鹿ほど無駄に前向きにできてやがる……」 ずずっ
- 61 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 14:05:31.96 ID:1DqXQNCj0
女「描写にすぐれた漫画家や小説家って、食べ物を美味しそうに描くよね」
友「ああ。池波正太郎とか?」
女「エアおっぱいにもその表現力は求められると思うんだ」
友「胸は食べ物じゃないよ」
女「そしてプロの作家ほど、きちんと資料を踏まえるっていうじゃーん?」 じー
友「……」
友「食べさせないよ? わたしのは」
女「ははぁーん……さてはこの凡乳、エアとはいえわたしが美にして巨な乳になるのを妬んでいるなー」
友「お母さんのおっぱいでもしゃぶってくれば? 母子二代にわたって残念だってなら知らないけど」
- 62 :VIPがお送りします [sage] :2010/05/17(月) 14:29:54.02 ID:1DqXQNCj0
女「高いな……」
友「んー? あー、胸に塗る美容液? あんたついこないだもこれ買ってなかった?」
女「まんべんなく塗ってると、すーぐなくなっちゃうんだよねー」
友「いっとくけどこれ、豊胸剤じゃあないんだよ?」
女「これだけおっきいとハリツヤを保つのも一苦労だよ」
友「無い物はもう諦めて、確実に存在しているお尻あたりのハリツヤのことでも考えた方がいいんじゃ」
友「まああんたのお金だから別にいいんだけど、無い物の上によく塗ったくれるね」
女「まずこのわたしがその存在を信じてあげなくて、誰がエアおっぱいの実在を信じてくれるというの!」
友「いいこと言ってるようだけどアホだよね、ただの」
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