■戻る■ 下へ
農夫「ん・・・?来客とは珍しいな」
- 1 :1 ◆1pwI6k86kA []
:2009/01/31(土) 12:04:31.09 ID:tNohWBmJ0
男「え・・・?え?」
農夫「(ザックザック」
男「え?ここはどこ・・・?」
農夫「(ザックザック」
男「・・・ッ・・・」 ビュウウウウウ・・・
男「(すごい嵐だ・・・うっ、視界最悪・・・)」
農夫「(ザックザック」
男「(・・・?この人は・・・?)」
男「あ、あのー・・・すいません、お伺いしても・・・?」
農夫「・・・うむ、構わないが(ザックザック」
男「・・・ここは一体・・・どこなのです?」
農夫「(ザックザック)・・・見てわからないか」
男「わ、わかるわけないですよ・・・こんな、砂鉄でできた砂漠のような所なんて・・・」
農夫「・・・そうか(ザックザック」
男「うう・・・吹雪いてる・・・しかも冷たい砂鉄・・・視界も悪い・・・」
男「ここは一体どこなんだ?僕は何故ここに・・・」
農夫「(ザックザック)・・・」
男「(・・・この人はさっきから、砂漠を耕してばっかりだし・・・)」
- 3 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:13:56.47 ID:tNohWBmJ0
農夫「(ザックザック)」
男「・・・」
農夫「(ザックザック)・・・見てるだけか?」
男「へ?」
農夫「ほら、鍬だ」 ヒョイッ
男「え?は、はい・・・重っ・・!なんだこれ・・・」
農夫「そっちの一面を耕してくれるか?」
男「いや、あの・・・どうして僕が・・・嫌ですよ、農作なんて・・・ていうかこれ重・・・」
農夫「俺の農地を踏み固めておいてそれはないだろう」
男「あ・・・」 ジャリッ
農夫「しっかり耕しておけよ」
男「は、はい・・・・」
男「(何なんだこの人は・・・ていうか、この黒い土で何が育つんだよ・・・)」
男「(・・・いや、それより・・・ここはどこなんだ・・・)」
男「(・・・でも僕が人の土地を踏み荒らしたのは事実だし・・・少しだけでも手伝っておくか・・・)」
- 4 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:16:40.69 ID:tNohWBmJ0
男「うん・・・・っしょ!」ガツン!
男「・・・硬・・・ったぁっ・・・!」
農夫「はは、手が痺れるか?」
男「鍬の衝撃がモロに伝わってきますよ・・・なんですかこれ・・・」
農夫「ほぼ砂鉄の土だしな、仕方あるまい」
男「砂鉄って・・・」
男「・・・もう一度・・・」
男「えいやっ!」ガツッ!
男「・・ッ!・・・ッッ・・・!あー、だめだ!やっぱり痛い!」
農夫「軟弱な奴だな、ほら貸してみろ」
男「・・・軟弱ですみませんね」
農夫「・・・(ザックザック」
男「お・・・おお〜・・・」
農夫「しかしお前、田畑を耕すこともできないのに・・・今までどうやって生きてきたんだ?」
男「大きなお世話ですね・・・慣れてないんですよ、力仕事は」
- 5 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:19:50.36 ID:tNohWBmJ0
農夫「(ザックザック」
男「・・・」
サラッ・・・
男「(やっぱり黒い・・・ジャリジャリしてるし・・・これって本当に砂鉄なのかな?)」
男「(砂鉄・・・?ここの土地全部・・・?それって農作よりむしろ・・・資源的にすごいんじゃ・・・)」
男「(・・・ここ、どこだろう・・・寒いから北の地方・・・かな?)」
農夫「ここの土は病んでいてな」
男「!」
農夫「(ザックザック)・・・こうして耕していないと、すぐ固まってダメになってしまうんだ」
男「病んでいる・・・?」
農夫「ああ(ザックザック」
農夫「俺はここで、この土を耕し続けている」
男「・・・」
農夫「・・・ま、ただの農夫だな」
男「(・・・農夫・・・こんな、真っ黒な土地で・・・)」
- 7 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:25:39.16 ID:tNohWBmJ0
農夫「・・・(ザックザック」
男「(見渡す限り黒い砂漠・・・)」
男「(・・・というか、黒い吹雪でそんなに遠くまでは見えない・・・)」
男「(・・・砂漠地方にこんな所あったっけ・・?いや、無いでしょ・・・)」
男「・・・」
男「僕は・・・どうしてここに・・・?」
男「僕は・・・ええと・・・ここに来る前は何をしていたんだっけ」
農夫「お前、自分が何故ここにいるのかもわからないのか?」
男「・・・はい、お恥ずかしい・・・」
農夫「ははは、記憶喪失みたいだな」
男「いや、そんなことはないですよ・・・ちゃんと自分の事もわかりますし」
農夫「ほう、なら良かったな?頭に異常が無くて」
男「・・・その言い方、好きじゃないですね」
農夫「しかしお前のような奴は珍しくない」
男「?」
- 8 :VIPがお送りします [] :2009/01/31(土) 12:25:57.24 ID:6PCfgjZJ0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 終いにゃ耕すぞ!ゴルァ! | ................:::::::::::::::::::::::::::::::::::.............
\____ _______/ ............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..............
|/ ミ __________
ヽ .\ ////\|//////\
/ \ \ ////|___|./////:::::\\
∧_∧/  ̄ /∠∠∠∠∠ ∠∠∠∠/:::::::::::::::\\
(;´Д`) i i i  ̄| ┌┬┐┌┬┐ |::::::::::::::::::::::::::::| ̄
''""~"'''"/ ヽ''"~"__i i i--i | ├┼┤├┼┤ |::::::::||||||||||:::::::|
./| | | |  ̄ ̄ ̄ |:::::| | └┴┘└┴┘ |::::::::||||||||||:::::::|
iiiiiiiiiiiii/ \ヽ/| |iiiiiiiiiiiiii::.. ノ__ノ || ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| |::::::::||||||||||:::::::|
/ \\| | ||_||_||_||_||_||_|::::::::||||||||||:::::::|
/ /⌒\ し(メ .i i i .|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ || ||乃三三-_
/ / > ) \ ノノノ
/ / / / .\_ ザックザック
し' (_つ /:::::/::... ザックザック
ノ・ ./∴:・:
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~( ゚∀゚)アヒャヒャアヒャヒャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
- 10 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:27:43.99 ID:tNohWBmJ0
農夫「・・・(ザックザック」
男「・・・あの」
農夫「ん?何だ、もう一度だけ手伝うか?(ザックザック」
男「いえ、手伝うのはもういいんですけど・・・」
農夫「はは、軟弱だな・・・若い内に苦労をしておかなかったからそんなに細身なんだよ(ザックザック」
男「だから大きなお世話ですって・・・あなただって細いじゃないですか」
農夫「オレには力はあるからな、見掛けだけさ・・・」
男「・・・」
男「・・・あの、この土を耕していると・・・何か良い事があるんですか?」
農夫「・・・良い事?」
農夫「・・・・」
農夫「さあな」
男「さあなって・・・」
農夫「考えた事もなかったな、今まで、そんなことを」
男「・・・やる必要あるんですか?」
農夫「農作は生きる者のために必要だからするんだろう?違うか?」
男「・・・いや、農耕は大事だし・・・確かに違わない・・・ですけど・・・」
- 11 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:29:22.57 ID:tNohWBmJ0
男「でも、こんな・・・文字通り不毛な土地じゃないですか」
農夫「・・・(ザックザック」
農夫「・・・不毛か、そうだな・・・確かに不毛だ」
男「・・・吹雪いてるし・・・不毛以前の問題のように見えますけどね」
農夫「俺の愛する土地になんて言い草だ」
男「あ、すいません」
男「・・・耕したここに何の種を撒くつもりなんです?」
農夫「種?」
男「?」
農夫「オレは種を撒かないが」
男「え、・・・」
農夫「・・・(ザックザック」
農夫「・・・この土には新たな種など不要だ」
男「?・・・何故・・・?」
農夫「土は常に肥え続け、その中で新たな芽が生まれるからだ」
男「芽が?野菜か何かですか?」
農夫「野菜か・・・はは、稲とでも言っておこうか」
男「(・・・わからないなぁ・・・)」
- 12 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:33:00.82 ID:tNohWBmJ0
農夫「・・・(ザックザック」
農夫「ああ、そうだ」
男「?」
農夫「お前の宗派はどこだ?参考までに聞いておきたいんだが」
男「宗派・・・ああ、僕は空見宗ですけど・・・」
男「・・・ていうか、よくわかりましたね、僕が宗派を持ってるって」
農夫「なに、珍しい事ではないからな」
男「(僕が来た時には来客が珍しいとか言ってたのに・・・あべこべだなぁ)」
農夫「・・・(ザックザック」
男「・・・」
農夫「・・・見てるだけでは暇だろう?」
男「いえ、だから手伝いはしませんって・・・」
農夫「・・・全く、顔も何もかも、女々しい奴だな」
男「言わないでください、気にしてるんです」
- 14 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:35:01.73 ID:tNohWBmJ0
男「・・・麦藁帽子、深く被りすぎじゃないですか?」
農夫「ん?ああ、これか・・・これはいいんだ、これでいい」
男「それじゃ顔が見えないですよ」
農夫「砂鉄の吹雪が目に入るよりは幾らかマシさ」
男「・・・まぁそうですけど」
男「(この人はどんな顔をしているんだろう・・・)」
農夫「・・・(ザックザック」
男「・・・」
農夫「・・・ふう」
男「・・・耕し終わったんですか?」
農夫「ああ、ひとまずの所はな」
男「ひとまず、ということは・・・この後まだやるんですか・・・」
農夫「休んでなどいられないのさ」
農夫「・・・そうだ、おい、もうちょっと近くに寄れ」
男「?」
農夫「面白いものが見れるぞ」
- 16 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:38:02.31 ID:tNohWBmJ0
ポコッ
農夫「・・・」
男「・・・何か、土から出ましたね」
農夫「ああ、これが俺が管理する芽だ」
男「・・・タケノコ・・・に似てますね」
農夫「タケノコか、そうだな・・・確かにそう喩えるのも悪くはないな」
男「・・・これですか?面白いものって」
農夫「うん?そうだが?」
男「・・・・かなり・・・微妙なんですけど・・・」
農夫「何だと・・・ううむ・・・」
農夫「オレはこの瞬間を楽しみに生きているんだけどな・・・」
男「・・・これ見て楽しめるんですか・・・」
農夫「オレが最も愛するものだ、俺の存在理由とすら言っていい」
男「・・・なんだかそれ、悲しいですよ」
農夫「・・・そうか?」
男「タケノコを育てるために生きるのって・・・なんだかなぁ」
農夫「・・・ううむ、お前にはこれの良さがわからないか・・・」
農夫「いや、だからこそここにいるのか」
男「?」
- 17 :VIPがお送りします [] :2009/01/31(土) 12:38:53.55 ID:pehmDzhRO
あれの続き書いてくれるのか 期待
- 18 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:40:13.54 ID:tNohWBmJ0
農夫「さて、ひとまずは作業中断・・・休憩だな」
男「・・・」
農夫「・・・」
ビュゥウウゥゥゥゥ・・・
男「あの・・・」
農夫「今度はなんだ?」
男「この近くに、休める小屋のようなものはありますか?」
農夫「小屋?」
男「はい、山小屋のような形でも全然良いんで・・・とにかく、この冷たい吹雪を凌ぎたいんですが・・・」
農夫「そんなものは無い」
男「へあ?」
農夫「疲れたなら座って休めばいいだろう」
男「す・・・座れと言われても・・・こんな吹雪の中では休みようがないですよ」
農夫「体が少し冷えるだけだろう?大した事はない」
男「大した事ないって・・・」
男「(・・・本当だ・・・見回しても農家のひとつもない・・・)」
男「(この人は、ずっと土を耕しているのに・・・どこに住んでいるんだ、この人)」
- 19 :VIPがお送りします [] :2009/01/31(土) 12:41:05.45 ID:H8Dy8Hn/O
「農」の字をみると最初にドラクエのssを思い出す
- 20 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:44:43.10 ID:tNohWBmJ0
男「どうしよう・・・うわー、せめてどう家に帰ればいいのかを・・・」
農夫「おい・・・オレはお前の保護者ではないぞ」
男「あ、いやそうなんですけど・・・」
農夫「帰りたければ北でも南でも、西にでも東にでも行けば帰れるぞ、ここではどこも同じだ・・・ま、行き着けるかどうかはおいといて、だが」
男「そんな、滅茶苦茶ですよ・・・」
農夫「・・・帰る場所か・・・帰る場所・・・ふむ、深いな・・・」
男「?」
農夫「いや何でもない、こっちの話だ」
男「・・・はあ、そうですか・・・」
農夫「・・・どう帰ればいいかはオレに任せてくれ、人を案内することもオレの仕事の内だ」
男「本当ですか?ありがとうございます!すごく助かります!」
農夫「なに、気にするな・・・必然に当然の事をしているまでだ」
男「(変わった人だけど・・・悪い人ではなさそうだ)」
農夫「お前と話すことが無くなったら帰してやる・・・久々の来客だ、ゆっくりしていけ」
男「いやあの、すぐにでもここから帰りたいんですけど」
- 21 :VIPがお送りします [] :2009/01/31(土) 12:44:49.56 ID:PJ92tBeBO
>>19俺もだ。また新たな冒険というなのパワーバランス無視が始まるのかと思ったwwww
- 22 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:48:44.49 ID:tNohWBmJ0
農夫「さて、仕事再開といこうか・・・(ザックザック」
男「(・・・また耕し始めた・・・)」
男「(しかしよくあんなに硬い土を軽々掘り起こせられるよなぁ・・・)」
農夫「・・・(ザックザック」
農夫「・・・お前、結婚はしているのか?」
男「結婚ですか?いえ、そんな話は全く・・・縁が無いというか」
農夫「その顔では仕方ないな、はは」
男「気にしてるんですって、勘弁してくださいよ・・・」
農夫「男にはもてそうだな?」
男「いや本当に勘弁してください」
農夫「力を付けてこなかったから、女に見向きもされなかった・・・か、はは」
男「笑わないでくださいよ、失礼な・・・」
農夫「いやいや、結婚していないなら良かった」
男「何がですか、よくないですよ」
農夫「安心した」
男「人の不遇を見て安心しないでください!」
- 24 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:53:27.93 ID:tNohWBmJ0
男「あなたは、女性にもてたりはしないんですか?」
農夫「・・・(ザックザック」
農夫「・・・ん?オレがか?」
男「細身だけど力があるって、外見的にはかなり良い条件だと思うんですけど」
農夫「はは、おだてても何も出さないし、何も変わらないさ」
男「あははは・・・いえおだててはいませんけどね、本当ですよ」
農夫「そうか?はは、だが褒めても何も出さない、それは変わらないぞ」
男「お酒の一杯でも欲しかったんですけどねぇ、はは・・・残念ですね」
農夫「酒?ほう、酒が好きなのか?」
男「ええ、そりゃ好きですよー・・・これだけは譲れませんね」
農夫「・・・そうか」
農夫「酒か・・・ここにあればお前にも振舞ってやりたいが・・・」
男「・・・は、はは・・・いえいえ、そんな・・・いいですよ、お構いなく」
農夫「・・・そうか、すまないな、来客に何も出してやれんとは(ザックザック」
- 27 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/31(土) 12:58:10.57 ID:QJTJ7Hem0
今回はスレタイに◆付けてないのな
- 28 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 12:58:39.96 ID:tNohWBmJ0
ゴロン・・・ゴロゴロゴロ・・・
男「え?雷・・・?」
農夫「そのようだな」
ゴロン・・・ゴロロロ・・・ゴロゴロ・・・
男「・・・なんだか、赤いですよ、雷」
農夫「当然だろう、雷だからな」
男「(・・・雷が赤い・・・?)」
男「・・・ちょっといいですか?」
農夫「ん?」
男「なんだかんだで聞きそびれちゃったんですけど」
農夫「何だ?言ってみろ」
男「ここって、どこなんですか?」
農夫「・・・」
農夫「・・・ふむ」
農夫「・・・(ザックザック」
男「いや、無視しないでくださいよ」
農夫「・・・そうか、ここがどこか、知りたいのか」
男「はい」
農夫「・・・どこだと思う?」
男「・・・うーん」
男「どこだろう・・・?」
- 29 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 13:03:58.95 ID:tNohWBmJ0
農夫「せっかくここに来たんだ、自分で当ててみろ」
男「当ててみろと言われても・・・」
男「・・・砂漠ですか?」
農夫「質問は3回まで許そう(ザックザック」
男「え?あの、やっぱり今の質問ちょっと待ってください・・・」
農夫「いいだろう」
男「・・・」
男「ここは北ですか?南ですか?」
農夫「南だな」
男「・・・じゃあ、ここは砂漠の地方ですか?」
農夫「違うな、砂漠ではない」
男「う・・・じゃ、じゃあ・・・」
男「ここは、異世界とかじゃ・・・ないですよねぇ?」
農夫「当然だ、ここは地球だぞ」
男「(・・・よかった・・・異世界なんて言われたらどう帰ったらいいかわかったもんじゃない・・・)」
農夫「・・・質問は終了だ」
男「あ」
- 30 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 13:08:07.24 ID:tNohWBmJ0
男「あ、あの、だからここは・・・」
農夫「だから、質問は終了だと言っただろう(ザックザック」
男「そんなー」
農夫「・・・俺にはここを耕すという仕事があるんだぞ」
男「う」
農夫「お前が困り果てている事は知っているが、そう縋られてもオレは困る」
男「・・・すみません」
農夫「少しは自分で考えて、答えを出してみろ」
農夫「何故自分がここにいるのか、ここはどこなのか、何故自分は今までもてなかったのか・・・」
男「いやあの、最後の余計じゃ」
農夫「オレは農作業に戻る、後は自分で考えろ(ザックザック」
男「(・・・そんな事言われてもな・・・)」
男「・・・」
男「(・・・少し、ここを歩いてみようかな)」
- 31 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 13:10:37.80 ID:7mSQkFVFO
紅茶淹れる しばしまたれよ
- 34 :VIPがお送りします [] :2009/01/31(土) 13:12:19.00 ID:ciWMYyWFO
手塚漫画みたい
- 35 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 13:14:00.18 ID:7mSQkFVFO
節分豆食いながら紅茶、そして天地人
土曜の楽しみといえばこれだな
- 36 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/31(土) 13:14:46.55 ID:f3804KPwO
そこそこ長くなりそうだな。期待してるぞ
- 39 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/31(土) 13:20:24.87 ID:5CZCIPUm0
やっぱりあの時の人か。
あんたの話好きだぜ。しえん
- 40 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/01/31(土) 13:21:34.62 ID:7mSQkFVFO
そう言ってくれるのは嬉しいが
書くのは牛のように遅いから
気長に
- 43 :VIPがお送りします [] :2009/01/31(土) 13:45:30.71 ID:/go3wNPiO
なぜか惹かれるなw
遅くても気にしないから楽しませてもらうよ
次へ 戻る 上へ