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医師「おや・・・薬草が切れてますね」
54 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 05:32:24.30 ID:G2MAiDHgO
まさか残っているとは
いやありがとう、嬉しい
続きが書ける


56 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 05:39:11.05 ID:G2MAiDHgO
ピチチ・・・ピチチチ・・・チュンチュン・・・

ガチャッ

助手「男さん、おはようございます!」
男「ああ、おはよう、助手ちゃん」
助手「具合はどうです?」
男「おかげさまでもう、かなり楽に・・・ありがとう、本当に・・・」
助手「えへへ」

助手「・・・胸はどうですか?痛みます?」
男「・・・うーん・・・これは立ってみないと・・・」
スッ

男「・・・」
男「いや、平気か(ズキン」

男「っ・・・つつつ・・・!」
助手「お、男さん!?」
男「いたた・・・いや、胸はまだみたいだ・・・ははは」


62 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 08:26:39.87 ID:G2MAiDHgO
また寝てた・・・


63 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 08:32:31.90 ID:G2MAiDHgO
男「いただきます」
助手「いただきまーす!」

カチャカチャ モグモグ

男「・・・ハーブ、お好きなんですね」
助手「はい?」
男「いや、料理に香草が多いなって」
助手「ああ、はい・・・」
男「?」

助手「それらの香草は全て、医師さんが育てたものなんですよ」
男「・・・医師さんが、ですか」
助手「はい!医師さん、栽培がすごく上手でですね・・・」

男「・・・」
助手「・・・」

助手「・・・やっぱり、気になりますか?医師さんのコト」
男「!」


64 :VIPがお送りします [] :2009/05/04(月) 08:35:17.27 ID:lg4lwsSY0
よかった保守した甲斐があったよw寝てないけど支援しちゃうから頑張れ>>1


65 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 08:38:38.95 ID:G2MAiDHgO
助手「まぁまぁ、食事を続けてください」
男「は・・・はい」

カチャカチャ モグモグ

助手「・・・私も最初は、医師さんの姿を見て驚きましたよ」
男「・・・」
助手「長い髪に隠れた右顔面、黒い目、真っ白な肌・・・」

男「・・・正直」
助手「?」
男「いえあの、医師・・・さんは、僕の命の恩人ですし、良い人ですし・・・」
助手「ふふ、わかっていますよ」
男「・・・」

助手「・・・わかっています・・・彼は良い人ですよ」
男「・・・」
助手「ただ、今でこそ私は慣れているので・・・他の人が医師さんをどう思っているのかは・・・」
男「・・・」


66 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 08:44:41.88 ID:G2MAiDHgO
助手「この小さな診療所は、人里からかなり離れた場所にあります」
男「・・・」
助手「人は本当に、たまにしか訪ねてきません・・・本当に、極たまにです」

助手「あ、お茶足しますか?」
男「ああ、いえ、大丈夫です・・・続けて下さい」
助手「はい」

助手「・・・そんな、極たまにやってくる患者さんは・・・流行病だったり、風邪だったり・・・はたまた骨折だったり・・・」
男「・・・」
助手「色々と理由あって、この店にやってくるんですけど・・・」
男「?」

助手「・・・医師さんの姿を見るなり、すぐに帰っていってしまうんです・・・」
男「・・・そんな」


67 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 08:52:57.85 ID:G2MAiDHgO
助手「あはは・・・だから、今までに私が見てきた患者さんなんて、本当に少ないんです・・・経験不足です」
男「・・・」
助手「医師さんの代わりに私が、この店の・・・文字通り、“顔”を務めなければならないんですけどね・・・」
男「・・・」
助手「・・・やっぱり私はまだまだ、未熟かな」

男「・・・僕は」
助手「?」
男「医師さんも、あなたも・・・素晴らしい人だと思います」
助手「・・・えへへ」
男「助けていただいたこの恩は、なかなか返せるものではありませんが・・・」

男「・・・あ」
助手「?」
男「・・・あの、治療費って・・・かかりますよね?」
助手「はい♪」


68 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 08:57:51.86 ID:G2MAiDHgO
パチ、パチ
パチンッ

助手「・・・とまぁ、入院費合わせてこのくらいですね!」
男「あ、でもこんなもんなんですね」
助手「都会よりも全然安いですよー」
男「・・・有り難い限りです」
助手「いえいえ」

男「(・・・そうか・・・恩返しの前にまずは、お金を返さないといけないな・・・)」
男「(お金・・・いや、僕は命を助けてもらった身だ、出し惜しみなんてするわけがない)」

男「・・・頑張ろう」
助手「はい?」
男「あ、いえ、なんでもありません・・・すいません」


69 :VIPがお送りします [] :2009/05/04(月) 08:58:27.25 ID:lg4lwsSY0
男頑張れ


72 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 09:09:25.09 ID:G2MAiDHgO
ブチッ、ブチッ、ブチッ

医師「〜♪」

ブチッ、ブチッ、ブチッ

男「・・・(ササッ」
男「(ここが裏庭かぁ・・・本当だ、ハーブから野菜まで沢山・・・)」

医師「おや」
男「あ・・・どうも」
医師「どうも、具合はいかがですか?この小屋の生活は息苦しくないですか?」
男「いえいえ・・・なかなか住み心地が良くて、助かっています」
医師「それはよかった(ブチッ」

男「それは・・・ハーブですか?」
医師「ええ、すごい勢いで増えるものですから・・・早め早めに抜き取らないと、畑を侵してしまう勢いですよ」
男「へぇ〜・・・それはすごい・・・」

医師「株分けしましょうか?」
男「あはは・・・僕はちょっと、こういうの苦手で・・・」


86 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 11:35:13.95 ID:G2MAiDHgO
医師「〜♪」ブチッ、ブチッ

男「(・・・腕が・・・)」
男「(顔は、顔はまだ人としての面影がある・・・)」
男「(・・・ただ・・・腕は、この長い、白い・・・この腕は、人ではない・・・)」

医師「・・・お見苦しいようでしたら、腕はしまいますが・・・」
男「えっ」
医師「気持ち、悪いでしょう?」
男「・・・そ、そんな」
医師「気持ち悪いですよ」
医師「私ですら」

男「・・・」
医師「・・・」

男「・・・少し、医師さんについて訊いてもよろしいですか」
医師「・・・」


87 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 11:44:55.30 ID:G2MAiDHgO
男「その腕は・・・」
医師「・・・」
男「・・・一体・・・」

医師「指は3本、黒い爪」
男「・・・」
医師「関節はありません」

男「・・・その腕で・・・」
医師「はい、あなたを執刀しました」
男「・・・!」
医師「・・・本当は隠すつもりだったのですが」
男「・・・」
医師「こんな、悪魔のような腕が、あなたの体に傷をつけたのです」
男「・・・いえ」
男「そんな・・・悪魔だなんて」

医師「・・・」
医師「元々私は、普通の医者だったのです」


88 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 11:52:25.57 ID:G2MAiDHgO
「医者さぁーん!書類崩れちゃいましたぁああ!」

医師「・・・おやおや、どうやら助手さんが、やってくれたようですね」
男「あの・・・」
医師「すみませんね、ここは人手が少ないものですから・・・すぐにでも手伝いに行かなくては」
男「・・・はい」
医師「また機会がありましたら、お話しを」
男「・・・・はい」

医師「・・・」
医師「男さん」
男「あ・・・はい、なんですか?」

医師「“私のことは”“見なかった事に”してください」

男「・・・?」
男「・・・わかりました」


89 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:02:12.96 ID:G2MAiDHgO
男「・・・」カリカリ、カリ
男「・・・ふーっ」サラサラ・・・

男「(・・・医師さん、助手さん・・・人里離れた診療所・・・)」
男「(僕がここに運び込まれてから二日が経つけど・・・いや、三日か)」

男「(・・・本当に、人が来ない所・・・なんだなぁ)」
男「(どうやって収入を・・・あ、裏庭で野菜があるから自給自足か・・・)」

カリカリカリ、カリカリ・・・ガリッ

男「あ、いっけね・・・ミスだ」カリカリ

男「(・・・)」
男「(いつ、村に戻ろうかな・・・といっても僕には伴侶がいるわけでもないし)」
男「(・・・石工の仕事も、あまり無いし)」
男「・・・うーん」

カリカリカリ、カリカリカリ


91 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:08:53.18 ID:G2MAiDHgO
助手「ふー、ありがとうございます、なんとか片付きましたね!」
医師「・・・腰が・・・」
助手「あっ、大丈夫ですか?」
医師「痛めただけです、心配には及びません」
助手「・・・」

助手「医師さんの技術なら、“背骨をなんとかする”くらい、できるのでは・・・?」
医師「下半身はもう、治りませんよ」
助手「・・・」
医師「歩けるだけで充分です、私には」
助手「・・・」

助手「・・・私がいつの日か、医師さんの体を治せるように・・・」
医師「君には無理でしょう」
助手「なっ・・・なんでですかぁ」
医師「まだまだ、だからです」
助手「・・・むっ」


92 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:17:33.20 ID:G2MAiDHgO
ガチャ

助手「はーい、晩ご飯できましたよー!」
男「・・・おー、良い香り・・・」
助手「今回は私も少しだけ、手を加えましたよ!」
男「へぇー、どれどれ・・・(パクッ」

男「・・・」
助手「・・・・どうですか?」

男「・・・美味い」
助手「本当に?」
男「うん、美味い、これは美味い」
助手「・・・良かったー」

助手「・・・あ」
男「ん・・ああ、この石人形かい?」
助手「わぁ、うさぎさん、完成したんですか?」
男「プレゼントしますよ」
助手「えっ」
男「・・・ささやかながら、僕からの・・・ほんの、お礼の気持ちです」
助手「・・・」

助手「ありがとう!うれしい!」
男「良かった、喜んでもらえてなによりだ・・・」

男「(本当は、作っている所を見られたくなかったけど・・・ま、いっか)」


93 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:24:41.34 ID:G2MAiDHgO
助手「この魚は11種類の香草を混ぜた泥で焼いてあってですね・・・」
男「11種類も?」
助手「ええ、風邪に良くきくんですよー」
男「・・・漢方薬みたいだなぁ」
助手「似たようなものですよ、実際これらの香草は、医療にも使いますし・・・」
男「へぇ〜・・・」

モグモグ・・・

男「・・・」
男「(助手さん・・・みたいな人を・・・お嫁さんにしたら、僕の人生もちっとは華やかになるんだろうなぁ)」
助手「?」


96 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:31:37.71 ID:GURA4ulv0
ごろん

男「ふー、お腹いっぱい・・・」ゴロゴロ
男「(・・・やっぱり眠くなるなぁ・・・沢山食べると・・・)」
男「(ハーブの香りが余計に眠気を誘うし・・・ふぁああ・・・)」

男「・・・」
男「(・・・そろそろ僕も・・・長居はできない・・・のかな)」
男「(なんだかんだで入院してはいるけど、それもこの、胸の傷だけだし・・・)」

男「(・・・恥ずかしい事に、今僕がここにいる理由は・・・助手さんと居るのが楽しいから・・・)」
男「(この胸の傷は、ただの後ろ盾みたいなもので・・・)」

男「(・・・助手さんとはもっと、話したい・・・医師さんは怖いけど、彼は良い人だ・・・彼とも話したい)」
男「(・・・・でも、ずっとここにやっかいになるわけにも・・・いかない)」

男「(・・・そろそろ出て行かないとなぁ・・・)」
男「(あ、お金用意しなきゃ・・・むにゃ)」

男「・・・ぐー、ぐー・・・」


97 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:38:44.81 ID:GURA4ulv0
『ぐ・・・うあああ・・・うあ・・・!』
『くっ・・・痛・・・くぅ・・・!』

傭兵『走れる者は全員、武器を構えろ!走れ!全線へ走れ!』
『『おおおおおおお!!』』

ドドドドドド・・・・

衛生兵『先生、新しく負傷が・・・脚5人、顔2人、腹部の大量出血1人・・・』
医師『了解・・・!』

チクチク、チクチク・・・チチチ・・・

衛生兵『(・・・すごい速さだ・・・糸がまるで、命をもっているかのように激しく、しかし正確に患部を・・・)』
医師『・・・次っ』
衛生兵『は・・・はいっ!』

医師『(・・・さすが、戦地の患者だ・・・傷もひどければ量も酷い・・・)』
チクチクチク・・・スッ、スッ、スッ・・・
医師『(この私が、止血と縫合しかできないとは・・・)』

医師『次・・・っ!』
衛生兵『は、はいっ!』

バタンッ

傭兵『みんな、大変だ!』
医師『ここは病床だ、静かにしてくれ』
傭兵『それどころじゃないんだ、早く出てくれ!』
医師『・・・?』


100 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:47:57.56 ID:GURA4ulv0
医師『・・・!』

ゴオオオォォオオオォォォオォ!

傭兵『・・・こちらにまで、既に敵方が攻め入っている・・・!』
医師『・・・・』クルッ

傭兵『まて!何故そっちへ戻る!早く退避するんだ!』
医師『退いた所に病床は無い、私の前線はここだ』
傭兵『・・・く、ここにいる負傷者はもう無理だ!逃げる体力もなかろう・・・!』
医師『・・・それが』

医師『それが、患者を見捨てる理由になりますか?』
傭兵『・・・ッ!(ギリッ』

傭兵『勝手に・・・勝手にしろ!俺はもう知らないぞ!』
医師『・・・』
傭兵『お前・・・魔族に食い殺されても知らんからな!』タッタッタッタッ・・・

ガチャ
医師『・・・具合は、どうですか?』
『・・・先生・・・何故ですか・・・何故逃げないんですか・・・』
医師『・・・聞えていましたか』
『この戦地で・・・腕の良い医者は、先生一人だけだ・・・先生がいなければ、前線は・・・!』
医師『私がいなくては、あなた達を治せません』
『・・・』
医師『・・・もう少しの辛抱です、すぐに、傷を・・・』

『ゴアァアアァァアアッ!』
医師『・・・!』


101 :VIPがお送りします [] :2009/05/04(月) 12:50:53.51 ID:3TnXjal2O
魔族との戦いなのか?


102 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:52:27.35 ID:GURA4ulv0
医師「・・・(パチッ」

チュンチュン・・・

医師「・・・朝か・・・」

医師「(懐かしい夢だ)」
医師「(昔は毎日、飽きるほど見ていた夢でしたが・・・)」
医師「(それこそ身の毛もよだつ過去・・・思い出すだけでも震える過去ですが・・・)」

医師「(・・・もう、見飽きましたね)」


医師「・・・んーっ・・・」
医師「ふー・・・」

医師「・・・さてと、昨日やりそびれた薬の調合を片付けてしまわないと・・・」
医師「今日また、助手さんが何をやらかすかわかりませんからね」


104 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 12:57:14.69 ID:GURA4ulv0
ガチャ
助手「おはようございまーす!」
男「おお、助手ちゃん、おはよう」
助手「胸の具合はどうですか?痛みません?」
男「いえいえ、もうちっとも、ぜーんぜん痛くないですよ」
助手「本当にぃ?」
男「本当ですって」
助手「・・・よかった」

男「あ、助手さん」
助手「? はい?」

男「・・・費用の件ですが・・・」
助手「ああ、はい、それは後払いで構いませんよ」
男「え?良いんですか?」
助手「どうせ今、お金なんて持って無いでしょう?」
男「・・・まぁそうですけど」

助手「男さんが村に戻ってからで大丈夫ですよー」
男「・・・」
助手「というか、うちの店ではあまりお金貰っても使い道がないので・・・えへへ」
男「使い道が無いって・・・なんだかなぁ」


106 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 13:01:43.10 ID:GURA4ulv0
男「服やアクセサリーは買わないんですか?」
助手「んー?(コポポポ・・・」

コトッ
助手「はい、ハーブティーですよー」
男「あ、どうも・・・」

助手「・・・うーん、私は特に・・・そういうのは買わないかなぁ」
男「助手ちゃん若いのに、勿体無いですよ」
助手「えへへ、そうかな?」
男「・・・もっと麓に下りて、何か買えばいいのに」
助手「いえいえ、私は今は修行中の身ですからねっ」
男「・・・なるほど」

男「・・・ふー」
助手「どうですか?ハーブティー」
男「・・・これはちょっと、苦手かな、あはは・・・」
助手「あ、やっぱり・・・こっちは苦手な人が多いんですよねぇ、なんでだろ・・・」
男「いや、でも飲めますよ、結構(コクコク」
助手「無理しなくても、残して大丈夫ですけど」

男「・・・いや、飲むよ、なんだか体に良さそうだしね」
助手「そう?無理しなくていいですよ」


108 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 13:08:07.25 ID:GURA4ulv0
「すいませーん、新聞の配達にきましたー」
医師「!」

医師「(・・・助手さんは・・・男さんを看てる最中ですね、私が出ますか)」
ズッ、ズッ、ズッ・・・

ガチャ
配達「あ、どーも先生」
医師「どうも、毎朝ご苦労様です」
配達「いえいえ、先生も随分歳なのに、いや、お元気そうで」
医師「ははは、しぶとく生きていますよ」
配達「・・・では、はい、今日の新聞です」
医師「どうも」
配達「では」
タッタッタッタッ・・・

医師「・・・(パラッ」
医師「(相変わらず小さい文字・・・至近距離でなくては読めない・・・)」

医師「・・・ん」

“山の災害、地方で相次ぐ”

医師「・・・ふむ、これはまた・・・」
医師「“前線”が、やってきそうですね」


109 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 13:12:42.88 ID:GURA4ulv0
ガチャ
助手「あ、医師さん!」
男「あ・・・どうも」

医師「どうも、男さん、具合はどうですか?」
男「あはは、おかげさまで・・・」
助手「見て見て、医師さん!これ男さんが作ってくれたんですよ!」
医師「今日は一日傷の具合を見て、良ければ明日、退院できますよ」
助手「聞いてくださいよー」

男「(・・・退院かぁ・・・)」
医師「・・・どうか、しましたか」
男「・・・いえいえ」

男「今まで、お世話になりました!」
医師「いえいえ」
医師「私も久々に人を看れて、良い刺激になりましたよ」
助手「ねー医師さん、この彫刻うさぎさんで・・・」
医師「あなたは早く、調合の続きをやっていなさい」
助手「・・・はぁい」


110 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/04(月) 13:15:42.17 ID:P3VxQMt10
医者ってのが現実チックなにの
微妙にファンタジーな雰囲気も混ざってていいな


111 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 13:16:45.77 ID:GURA4ulv0
バタン

医師「・・・ところで、男さん」
男「あ、はい、なんでしょうか」
医師「実は今日、お聞きしたいことがあって」
男「・・・?何をですか?」

医師「・・・三日、いや、四日前の事についてです」
男「・・・ああ、僕が倒れていたっていう日ですか?」
医師「その日の事を思い出せませんか?」
男「・・・うーん」
医師「・・・やはり、難しい?」
男「・・・すみません、ちょっと曖昧で・・・」

医師「・・・わかりました、では・・・」
男「あ」
医師「?」
男「・・・あの、僕の方からも聞きそびれていたんですけど・・・」
医師「はい」

男「僕の病名って、一体・・・」
医師「・・・」

医師「さあ、わかりません」
男「え」

バタン
男「・・・えっ?なにそれ」


116 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 13:51:55.56 ID:G2MAiDHgO
午後の紅茶はダージリン


117 :VIPがお送りします [] :2009/05/04(月) 13:54:44.05 ID:Y5JcTTjc0
なにくつろいでんだよwwww


118 :VIPがお送りします [] :2009/05/04(月) 13:56:25.04 ID:ynzFiEjSO
>>116
俺に紅茶の良さを教えてくれ


119 :◆1pwI6k86kA [] :2009/05/04(月) 14:02:39.37 ID:G2MAiDHgO
>>117 ごめん、飲んだら書くよ

>>118 手軽に上品気分を味わえる
というより、砂糖をいれまくっても許される飲み物だからかな


120 :VIPがお送りします [] :2009/05/04(月) 14:05:38.90 ID:3TnXjal2O
俺はオレンジペコのミルクティー飲みながらこの続きをwktkしながら待ってる



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