■戻る■ 下へ
農夫「ん・・・?来客とは珍しいな」
325 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 17:06:29.95 ID:oh1IR2SV0
ザッザッザッザッザッ・・・

男「はっ、はっ、はっ・・・うう、寒い寒い・・・上着無いかなぁ・・・」
男「・・・早く夢の世界に入って・・・また明日も・・・」

男「・・・へへ」

ズキッ

“――・・・あの子に、自由を・・・――”

男「(ぅ・・また声・・・頭痛・・・!)」

“――行ってくる!――”

“――どうして?さあ早く・・・!――”

“――また、会えたらいいのに・・・――”


男「(く・・・声が入り乱れて・・・痛・・・!)」
ズキッ

“――噴火だ・・・!――”


男「!?」
ズキン


326 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 17:11:25.34 ID:oh1IR2SV0
ドンドン
友『おーい!男ー!起きてるかー!』
ドンドン
友『・・・おーい!』

ガチャ
男『・・・おはよー・・・』
友『・・髪、ぼっさぼさだぞ』
男『んあー・・・眠い・・・起きたばっかりだから、ごめん』
友『わかった、わかったから早く支度しろ』
男『・・・うん』
バタン

友『・・・ったく、昨日珍しく早起きしたかと思ったらこれか・・・』


ガチャ
男『待たせてごめーん・・・』
友『本当だよ、ほら、さっさと行くぞ』
男『うん、行こう行こう』
友『・・・いつになく上機嫌だな』
男『えっ!?』
友『・・いや、なんでもない』


327 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 17:15:19.93 ID:NIW/ADaN0
前スレタイに◆つけるのって自分が見つけやすい為って書いてたよね?
無くても大丈夫みたいだしもう◆つけるのやめては?
唯の自己顕示欲の塊と取る人は大勢いるぜw


328 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 17:16:12.33 ID:oh1IR2SV0
男『・・・あれ?』
友『ん?どうした?』

・・・

男『・・・?』
友『ん?あの小屋がどうかしたのか?』
男『・・・いや、なんでもないよ』
友『そうか』

男『(あれ・・・おかしいな・・・今日は窓から・・・見て無いのかな)』
男『(・・・)』
男『(・・・そりゃそうか、そんなにいつも、ずっと見ていられるはずがないし・・・)』

友『ほら男、立ち止まってないでさっさといくぞ』
男『あ・・・うん』

男『・・・ふいー、この道はいつ通っても辛いなぁ・・・』
友『あー、結構長い坂だからな』
男『・・・この山を・・・花畑がある所まで、いつでも登れるように毎日特訓しなきゃ』
友『?』


329 :VIPがお送りします [] :2009/02/01(日) 17:18:08.70 ID:6AK5ICwZO
>>327
俺が見つけられなくなる


330 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 17:19:36.79 ID:NIW/ADaN0
>>329

で検索してスレタイに魅かれたものを開く。これでおk。

作者で作品を選ぶのか?人生損してるぞ。内容で選ぼうぜ?


331 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 17:23:55.39 ID:oh1IR2SV0
先生『えーそして、ここの式では帰還の線が3つ使われていますから・・・』

男『・・・』

友『(・・・おい、生徒)』
生徒『(あら友くぅん、私に私語だなんて珍しいじゃない)』
友『(・・・男・・・どう見える・)』
生徒『(? 男くん?)』

生徒『(・・・考え事をして悩んでいる男くんも可愛いわー)』
友『(いや、そうじゃねーよ)』

友『(・・・最近の、男の事だ)』
生徒『(・・・男君、かぁ)』

生徒『(そんなの見ればわかるじゃない)』
友『(・・・というと?)』
生徒『(あれはね、恋してる女の子の顔よぉ)』
友『(・・・さすが生徒・・・いや、あいつは男だけどな)』
生徒『(? ・・・あなた、何か知ってるわね)』
友『(ああ、男から聞いた話なんだけどな・・・口止めはされているが、ばれてるなら・・)』


生徒『(・・・女ちゃん、ねぇ・・・)』
友『(知ってるか?そいつ・・・ここらじゃ聞いたことのない名前なんだが)』
生徒『(・・・知ってるわよ)』
友『(本当か!)』


332 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 17:30:39.70 ID:oh1IR2SV0
生徒『はい、これで午前の講義はおしまいです・・・各自、休憩及び昼食を取ってください』

ガタタタ・・・

友『・・・で、生徒、どういうことだよ』
生徒『何が?』
友『その・・・、女ってやつの事』
生徒『あららぁ、もしかしてヤキモチ?』
友『ちげーよ』

生徒『・・・ちょっと前にね、といっても私も直接見たりしたわけじゃないんだけどぉ・・・』
生徒『その女ちゃんっていう子の噂は、よく聞いてたのよぉ』
友『噂・・・・?』

生徒『その子自身は良い子なんだけどねぇ、その親父さんが・・・』
友『ああ、じゃあいいや』
生徒『・・・ちょっとー、聞いておいて最後まで聞かないのぉ?』
友『いや・・・いいんだ、その女って子が良いなら、俺はいいよ』
生徒『・・・なぁにー?友って男の保護者みたーい』
友『・・ははっ、保護者か・・・そこは友達思いって言ってくれよ』


男『・・・いい天気だなぁ・・・』


333 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 17:38:48.00 ID:oh1IR2SV0
先生『それでは、これで今日の講義はおしまいです・・・復習、しっかりやるように』


男『んーっ・・!終わったー!』
友『あー疲れた・・・首いてぇ・・・』
男『・・・』

男『(・・・よし・・・昨日の晩のうちにもう弁当とかは作ってあるから・・・このまますぐ女ちゃんに会える!)』
男『(友には連日悪いけど・・・今日も早く帰らせてもらうね・・・ごめん、友)』

友『おい、男』
男『あっ、友・・・あの、』
友『いいよ、用事があるんだろ?』
男『ぇっ』
友『ほら、当たった』
男『・・・なんかごめん、最近付き合い悪くて・・・』
友『いいんだよ、俺だってお前の酒だけは断わってるし』
男『・・・それじゃあ、先に帰るから』
友『おう、言って来い』

タッタッタッタッタッ・・・

友『・・・』
生徒『・・・恋する乙女ねぇ・・』
友『何が』
生徒『別にぃー?』


334 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 17:45:12.00 ID:oh1IR2SV0
きゅうけい

>>327 じゃあ次からは◆を忘れないようにしよう


335 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 17:47:59.34 ID:NIW/ADaN0
>>334
あ、了解^^

見つけた瞬間あぼーんするわ。

どんだけ「見てほしい〜><」ってすんだよ。
じゃあな


336 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 17:54:12.25 ID:oh1IR2SV0
>>335 見つけやすいから◆を付けた
無くても見つけられるが、無いと見つけにくい 主にのくす

それは言い方を悪くすれば自己顕示だろう 仕方ない
そう取られても仕方ない
でもそれは些細な事だからな、実際はほとんど誰も気にしないだろう

色眼鏡をかけている場合は別だが


337 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 18:00:08.55 ID:DGw+RbPD0
>>330
好きな作家の読み物を読み漁りたくなる気持ちがわからないようで
しかもその作家以外の読み物を読まないなんて一言も言ってないのにな

考えが浅いゆとり乙


338 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 18:00:13.22 ID:oh1IR2SV0
ゆめあん行ってくる

まーぶっちゃけ◆付けるだけで人入りよくなったらおいしいです


339 :VIPがお送りします [] :2009/02/01(日) 18:04:10.00 ID:aCHW0pikO

遭遇出来ないならまとめを読めばいいじゃない


340 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 18:10:39.42 ID:NIW/ADaN0
>>337
別にその気持ち否定はしてないだろ。
てかこの作家が好きなら酉覚えときゃいいだけじゃん。何言ってんの?

>しかもその作家以外の読み物を読まないなんて一言も言ってないのにな

言ってないのになに?
別に作品は内容で選ぼうぜって言ってるだけで
ここの>>1以外の作品読んでないとかおかしいとでも俺が言ってるみたいな口ぶりだな。
勝手にそっちが俺がそう煽ったみたいに受け取ってるだけでしょw勘弁してよw

じゃ、俺の事は唯の荒らしってとってさっさと続けてくださいww


341 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 18:17:46.32 ID:mSs6jNk1O
>勘弁してよw

うむ


342 :VIPがお送りします [] :2009/02/01(日) 18:20:34.39 ID:aaZzhdhG0
自己主張ぐらい別にいいんじゃないの


343 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 18:23:47.09 ID:hR/xukjY0
別に◆がついてようがついてなくてもどっちでもいいが、
ID:NIW/ADaN0がどうおもうが>>1の好きなようにすればいいよ


344 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 18:23:58.41 ID:mSs6jNk1O
夢庵じゃなくて夢矢だった
まさかの中華


345 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 18:32:38.89 ID:mSs6jNk1O
最初から好きにやってる


355 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 19:21:28.35 ID:31TYoeR40
自分が目立てないから
せっかく逃避に来た匿名世界で目立ってる奴が気に食わないだけだろw
◆は客除けにはなるけど、客寄せにはならないからな


365 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 20:25:30.36 ID:o+8FhMOcO
変なのも引き寄せるからやめといたほうが無難。


366 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 20:32:24.06 ID:aCHW0pikO

やっぱり
はらいたい人に
ヨーグルトはまずいか


368 :VIPがお送りします [sage] :2009/02/01(日) 20:48:27.24 ID:31TYoeR40
問題無いよ
乳酸菌どんどん取るべし


380 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 21:44:06.51 ID:oh1IR2SV0
タッタッタッタッタッ・・・
男『はっ、はっ・・・へへっ』
男『(今日は少しだけ山を登って・・・そこで弁当を食べて・・・)』
男『(・・・女ちゃん、喜んでくれるかな)』

男『・・・ふぅ、着いた・・・あれ?』

・・・
男『(・・・まただ、窓から・・・女ちゃんが居ない・・・)』
男『(・・・)』
男『・・・って、当然か』
男『(いつもいつも窓で外を見てるわけじゃないもんなぁー・・・本が好きって言ってたし)』
男『(・・・とりあえず、ノックすれば出るよね・・・)』

女『ちょ・・・ちょっとまって』
男『あっ』
女『! しっ!・・・あまり、声を出さないで・・・』
男『・・・?・・なんで・・・?』
女『・・・お父さんが』

女『お父さんが、家にいるの・・・』
男『家に・・・?』
女『・・・ごめんね、おにいちゃん・・・今日はもう・・・行けそうにないの・・・』
男『え・・・そ、そんなぁ』
女『本当に・・・本当にごめんなさい・・・私もすごく行きたかったの』
男『・・・』
女『でも・・・』

『コラァ!女ぁ!誰と喋ってんだ!』
女『!(ビクッ』


382 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 21:51:24.24 ID:oh1IR2SV0
『誰だ誰だぁ!?お前昨日も、俺との約束を破って外出したよなぁ!?』
女『ぅ・・・お父さん・・・ごめんってば・・・』
『黙れっ!』
女『(ビクッ』

男『・・・』

ドンドン
男『開けてください』
『・・・ああ!?誰だてめえ!』
男『僕は男という者です』
『男・・・ああ、そうか、お前が・・・』
男『女ちゃん・・・のお父さん、これは少しやりすぎなのではないですか』
『ぁあ?人の家の事情に口を挟むんじゃねーよ!』
男『・・・』

女『・・・男お兄ちゃん』
男『・・・女ちゃん・・・』
女『・・いいの、私はいつも悪いことばかりしてたから・・・』
男『悪いことって・・・君は何も』
女『別にいいの』

女『・・・もうしばらく、私は・・・ここから出られない・・・それだけだし』
男『・・・そんな・・・僕が・・・』
女『ううん、違う・・・男お兄ちゃんのせいじゃないよ』
『うるせぇ!喋ってんじゃねーよ!』

男『・・・』
男『・・ごめんね・・・』


383 :VIPがお送りします [] :2009/02/01(日) 21:55:11.72 ID:kAXvDqyyO
お父さん悪役すぎワロタ


384 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 21:57:35.63 ID:oh1IR2SV0
農夫「戻れ」

ドシャァッ・・・
男「・・・」
農夫「・・・ん?」

農夫「どうした?目は開いているが・・・お前はまぶたを開けたまま眠れるのか?」
男「・・・そんなこと・・・できないですよ」
農夫「おお、起きていたか」

男「・・・」
農夫「・・・」

農夫「・・・その様子では、あまり良い事が起こらなかったようだな」
男「・・・はい」
農夫「うむ、まあ、それは珍しい事ではない」

農夫「・・・で、今回はどうだったのだ?」
男「今回って・・・人の記憶を楽しまないで下さいよ」
農夫「・・・」
男「僕の・・・僕の記憶は・・・」
農夫「一体何があったんだ」
男「・・・」
農夫「オレに話してみろ」


385 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 22:05:16.37 ID:oh1IR2SV0
ビュウウウウウウウ・・・

農夫「・・・そうか、今度は監禁と来たか」
男「こんなの・・・可哀想です」
農夫「・・・」

男「女ちゃんは、外へ出て・・・本当は、外で沢山遊びたいはずなんです」
男「でも・・・あの父親のせいで・・・」
男「わかってますよ、きっと・・・きっとあの父親は、身勝手な理由で女ちゃんを束縛しているんです」

男「・・・僕は、僕は許せない」

農夫「・・・しかしお前は、その様子に立ち会っていたのだろう?」
男「・・・」
農夫「強引にでも連れ出そうとは思わなかったのか?」
男「・・・そんなこと」
農夫「僕にはできない?」
男「・・・」
農夫「仕方ない、そういうものだ」
男「・・・僕は、あの時・・・言い返せたはずなのに・・・!何で僕はあの時、言い返さなかったんだ!」
農夫「ここは懺悔をする場ではないぞ」
男「・・・すみません・・・」
農夫「まあ、落ち着け・・・記憶の結果はもう決まっているんだ」


386 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 22:11:19.68 ID:oh1IR2SV0
農夫「・・・(ザックザック」
農夫「お前が今、やれることは2つだけだ」
男「・・・2つ・・・?」

農夫「また記憶を見に行くか、ここに留まるか」
男「・・・そんなの決まっています」
農夫「ほう?」
男「見に行くに決まっているでしょう・・・!」
農夫「はは、その顔つき、少しは男らしくなったな」
男「・・・今の僕には、ただ記憶を取り戻すことしかできない・・・だろうけど」

男「それでも・・・僕は、見たいんです・・・」
男「どんなに嫌な過去でも、あの子を守る僕を・・・見守ることはできるんです」
農夫「見守っても何も変わらないぞ?」
男「わかっています」
農夫「お前が、その女を守っているとは限らないぞ」
男「・・・わかっています」

農夫「お前が惨めな姿で泣いているかもしれない」
男「それでも見ますよ!それでも、見ますよ!」

農夫「・・・いいだろう、なら行くといい」


387 :◆1pwI6k86kA [] :2009/02/01(日) 22:15:09.30 ID:oh1IR2SV0
農夫「・・・行った、か」

農夫「・・・(ザックザック」
農夫「そろそろ、奴の夢も終わる頃・・・なのだろうか」
農夫「・・・どうせ終わるなら、そうだな」

農夫「ハッピーエンド、であってほしいものだがな・・・結果は変わらないか(ザックザック」

農夫「・・・しかし未だに、奴がここへ来た経緯が見当つかん」
農夫「・・・突然何かがやってくるのか・・・もしくは・・・・」

農夫「・・男よ、お前はその父親に構っている猶予も無かったのかもしれないぞ」
農夫「・・・それを最後の最後に気付けても遅いがな(ザックザック」

農夫「・・・(ザックザック」



次へ 戻る 上へ