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頭の固い新ジャンル「12月24日外伝」
- 142 名前:VIPがお送りします。 [sage]
投稿日:2007/12/24(月) 17:58:51.51 ID:L/YnCsYx0
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∴∴∴ 喪「ミクシィに居たらクリスマスが楽しくなるなんて誰が言った――
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: 何だあのリア充のすくつは――」
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
地「絶望とは死に至る病とはよく言ったもの――しかし我が誓願にかけてもこの方を救わねば!」
女「いや。こいつらはある意味この境地をそれなりに楽しんでるんだからほっとけって」
地「今宵私はサンタクロース。いつも以上に迷える衆生に愛をプレゼントしなくてどうします?」
菅原道真「というわけで明日はわしがみっちり勉学を見てやろう」
喪「( ゚д゚ )」
菅原道真「クリスマスのクの字も思い浮かばなくなるほど学問三昧よ! うわはははははははは!」
地「贈り物は形ある物だけではないということです」
女「学習塾の冬季合宿じゃねーか」
地「心を無にできないのなら代わりのものをつめて煩悩を追い出せばよいのです。禅の派生発想です」
女「まだ座禅の方がマシっぽいことになりそうだ――」
- 143 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:04:00.71 ID:L/YnCsYx0
女「うげっ。まーた雪ちらついてきやがった」
地「このあたりはそうそう積もったりもしないでしょう」
女「まあ雨よりゃましだけどさ」
雪「【野も山も雪にとられて何もなし】ぃ〜ってねぇ」
女「来やがったよこいつ」
雪「あらぁ。ご挨拶ねぇ」
地「ほっといていきましょう。構うことはありません」
雪「つれないのねぇ。そんなこといってるとぉ――」
雪「あなたやほかのサンタさんが配ったプレゼント、ホントに聖夜ごと雪でとっちゃうわよぉ〜クスクス」
女「配り終わってからなら好きにしていいよ。わたし明日予定ないしー」
雪「あらあらぁ。予定ないのぉ? だったらわたしと遊びましょぉ〜」
女「予定できた。終い天神冷やかしに行くわ」
雪「うふふぅ〜。素直じゃない雪兎ちゃぁん」
- 144 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:10:04.15 ID:L/YnCsYx0
地「メリークリスマース!」
女「メリ〜」
少女「…………あ〜?」
地「サンタクロースですよー。よい子にプレゼントを持ってきましたよー」
女「見かけじゃないよー。心の眼で真実を見るんだよー」
少女「…………あー」
ピーピーピーピーピー
女「あ、灯油が切れた」
少女「…………サンタさぁん、灯油入れてきてー」
女「ものぐさなガキだな! 寒いのはわかるけど自分で玄関まで入れに行けよ!」
地「いえいえ、構いませんよ。入れてきましょう」
地「入れてきましたよー。さあ、プレゼントは何がほしいですかー?」
少女「あ〜。ありがとー…………」
地「…………」
少女「…………」
地「…………」
少女「…………」 ごろごろだらだら 「ZZZZZZZZZZZZ――」
女「サンタを目の前にしといて灯油入れてもらっただけで満足となっ!?」
地「ははは。足るを知る、これはなかなかよくできたお子さんだ」
女「広れぇ――世の中ってほんと広れぇ――」
- 145 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:19:23.10 ID:L/YnCsYx0
地「クリスマスキャンドルに火をともし」
女「…………」
地「鎮魂の願いを込めて」
女「…………」
地「流し燈籠に仕立てて冬の川に流しましょう」
女「…………」
地「やがて海に出て、その果ての空にたどり着き、星になって聖なる夜を照らすでしょう」
女「…………」
女「なあ、そろそろ自分で自分に突っ込めよ。【これはお盆ですねー】って」
- 146 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:23:25.33 ID:L/YnCsYx0
☆
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∴∴∴ 喪「だめだ、もう現実逃避じゃどうにもならないところまできてる――」
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
女「なんか行く先々にろくなのいないような気がするんですがー」
地「自ら苦界をあまねく歩き、もれなく救うというのが私の誓願ですので」
女「苦界か! こいつら苦界で愛に飢える餓鬼どもか!」
地「【クリスマス】と考えるからいけない。今日は私の縁日、明日は天神さんの縁日です」
地「そしてこれがこの近所で巫女さんのいる天満宮リストです」
地「さあ、元気を出して。明日のため今宵はもうお休みなさい」
喪「ありがとうお地蔵さま――俺、少し生きる気力が戻ってきたよ――」
女「煩悩を焚き付けてどうする――――――――っ!」
地「煩悩を滅したいという発想自体が一種の煩悩。大してかわりません」
女「だからお前がそれを言っちゃいかーん!」
- 147 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:29:40.97 ID:L/YnCsYx0
雪「【ひとの世の遊びをせんと雪女郎】――ってねぇ〜」
女「しなくていいです。雪山にお帰り下さい」
雪「知ってるぅ? 雪兎はねぇ、ほんとはお月さまだけが見てるとこでしか動いちゃダメなのよぉ〜」
さゎり
女「つめて! さわんなぁ!」
雪「あらあらぁ。はしっこい雪兎ちゃぁん。持って帰ってお山に飾っておきたいわぁ〜」
女「断るッ」
雪「クスクス――じゃあいい子にしてたら来年のクリスマスイブには雪兎ちゃん、もらえるかしらぁ〜?」
女「もらえんッ」
雪「つれないのねぇ。でもそこがかぁわい〜ぃ」
女「さわんなっつーの! 地蔵どこ行ったぁ!」
不動明王「ほう――これが噂の雪女郎か。まこと、下種なあやかしよ」
大威徳明王「我らが浄化の炎で融かし尽くすはたやすいが――それでは面白くない」
降三世明王「雪球が【さくっ】と割れるように壊してやりたいのう。イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
軍荼利明王「むしろ半端に融けそこなったまま生かし苦しめてもよかろうて」
金剛夜叉明王「その真白の顔を肌を着物を紅の血に血に血に血に血にィィィィ――――ッ!」
雪「五大明王揃い踏みとはおおげさねぇ。興ざめだわぁ〜」
びょぉうっ――――!
地「お待たせしました。ちょっとサンタクロース本部の方と話が長引いて」
女「――何がいやって一瞬でもあの便所蝿んとこに引きこもりたくなった自分が一番いやだ――」
- 149 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:38:11.25 ID:L/YnCsYx0
地「さーあ。ドライフルーツたっぷりのタルトが焼けましたよー」
女「('A`) うわーい――いいにおーい――」
男「('A`) 本場のクリスマスっぽーい――」
地「どうかなさいましたか?」
女「お地蔵さんがエプロンってどうよと思ってさー」
地「愛用のよだれ掛けつけようとしたらやめろっていったのあなたじゃないですか」
女「当たり前だ! 地蔵なのはもう諦めるとしてサンタがんなもんつけんな!」
男「('A`) でもってめちゃくちゃ美味いんだなこのタルト――」
女「('A`) うん――なのになんかすっげぇ鬱だわ――」
地「ご飯が美味しければ鬱じゃありませんよ」
- 150 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:44:15.21 ID:L/YnCsYx0
ふゎり
雪女郎「ちょっとお邪魔ぁ〜」
サンタクロース「うぉわっ! てめっ! 飛んでる最中に勝手にそりに乗ってくんな! 降りろ!」
雪女郎「いいじゃなぁい。上空からだと雪降らせるのに便利だしぃ」
サンタクロース「定員オーバーだ! 降りろ、このっ」
雪女郎「ちょっとぉ、ちゃんと前見て運転――――」
どんっ――――――ひゅうううぅぅぅぅぅ――――――
サンタクロース「……………………あ」
女「あーあ。殺っちゃった。サンタのくせに殺っちゃった――」
サンタクロース「ここここれはふかふかふかふか不可抗力くくくくく――ってなんでお前が!」
地「ちゃんとそりを運転してないとダメですよ。私がそり曳きできる【笠地蔵】だったからよかったものの」
女「うひゃあ。やっぱ空はええのお。街の灯がゴミのようだ!」
地「あの人は高いところから落ちても雪になってふわっと降るだけだから心配いりません」
サンタクロース「あ、そーなんだ――」
サンタクロース「いいかげん手綱返してください」
地「まあまあ。サンタクロースがプレゼントを配っている間はずっと夜――
それが不思議のイブなんだから、慌てない慌てない」
女「おー。袋ん中、お菓子も入ってんだ。ちょっちもらうねー」
サンタクロース「あああああああ! お菓子の粉こぼしながら食っちゃらめえぇぇぇぇー!」
- 151 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:50:11.52 ID:L/YnCsYx0
「サンタ――さん?」
地「まあいろいろありまして」
女「ちなみにわたしはお供の美少女天使です」
「別に何もいらんなー」
女「まるっと無視しやがったなこの野郎」
地「そうですか。それもまた一つのクリスマスでしょう」
女「帰るのかー? 無駄手間かよー」
「…………」
「ではカレンダーをもらおうかねー」
地「カレンダーですか」
「そこに丸まったまま転がってるだろ? あれのきれいに平ったいの」
地「わかりました。しかしこうも欲のない人も珍しい――」
「見知らぬ奴に金目のものもらって何も不気味に思わん奴のほうが怖いわ」
地「それも一つの理ですね」
女「自己否定すんなよお地蔵さーん」
- 152 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:54:13.11 ID:L/YnCsYx0
('A`) 喪「そうだ――50時間ほど寝よう――
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ 起きたときにはすべてが終わってるさ――」
// ̄  ̄ フ /
/ (___//
(______ノ
喪「――ダメだ。床ずれでこれ以上寝られない――寝ても地獄、起きても地獄――欝だ死にたい」
女「寝る体力もないのかこのヒッキーさんは!」
地「寝【続け】るのはけっこう疲れるんですよ」
女「【安眠地蔵】とかいないのかよ」
地「【夜泣き地蔵】ならあるんですが」
女「夜泣きはせんだろー。この年じゃ」
地「民間信仰界の新ジャンルとして来年までには確立させておきましょう」
女「それまでこいつほっとくの? 救いの誓願はどうすんだよお前」
喪「クリスマスなんて――クリスマスなんて――ううううううううううううううううう(泣)」
女「あ。変な姿勢で布団かぶってすすり泣き始めた」
地「夜泣き認定!」 しゃんっ!
女「そんなアバウトな」
地「そのアバウトさが日本の宗教のいいところじゃないですか」
- 153 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 18:59:45.01 ID:L/YnCsYx0
雪「さぁ〜。逃げて逃げてぇ」
雪「凍てつく月の光が身に刺さるからぁ」
雪「夜に逃げ場はないけれどぉ」
雪「それでも必死に身を隠そうとぉ」
雪「さえぎるものなき銀世界ぃ」
雪「逃げて逃げてぇ、雪兎ちゃぁん」
雪「うふふふふぅ〜。あはははははぁ〜」
女「またあいつの幻術か!」
女「ちっくしょ。マジであたり一面銀世界にして月読さんの袖の中だよ」
女「あのアマどっから笑ってやがる!」
雪「かわいいかわいい雪兎ちゃぁん」
雪「兎汁にしちゃったらたちまち溶けて消えちゃうからぁ」
雪「どんなに寒いと泣いてても絶対あっためちゃいけないのぉ〜」
雪「だからわたしが凍らせてあげる――永遠に雪の世界でわたしと一緒――」
雪「そして春にはわたしと一緒に融けてぇ――また冬に【わたし】になって降りましょう。うふふふふぅ」
雪「それがわたしから貴女への、不思議な夜のプレゼントぉ〜」
女「なにその新感覚の百合世界? っつか地蔵またまたどこ行ったぁ!」
- 154 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 19:01:11.58 ID:L/YnCsYx0
地「ああすいません。ちょっと賽の河原の方に」
地「さすがにあなたを連れて行くわけにも行きませんから」
地「気がついたときにちょくちょくあそこの子供たちを救いにいってるんで」
地「あなたのことは烏枢沙摩さんに頼んでおいたはずですが――」
女「あいつに頼むことのどこが依頼として成り立つのか語ってみろや石頭!」
?「赤いかみがほしいか――青いかみがほしいか――それとも黄色いかみがほしいのか――」
烏枢沙摩明王「クリスマスカード? そうか、俺と一緒にクリスマスをすごしたいのか!」
?「赤いか――」
烏枢沙摩明王「烏枢沙摩明王特製クリスマス呪符カードだ! 流せばいいのか? ああ?」
?「あか――ちょっ、流すな! 呪符はやめ――――アッー!!」
- 155 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 19:14:02.47 ID:L/YnCsYx0
地「メリークリスマス」
市指定名木百選【羅雲寺の樹齢500年のモミの木】
「おやお地蔵さま。今宵はどうなすったんで?」
地「一夜限りのサンタクロースですよ」
樅「なるほどなるほど」
地「何かお望みのプレゼントはありませんか?」
樅「そうさのう――サンタクロースとこうしてじかに話せるなど二度とあるやもわからんし――」
樅「実は【クリスマスツリー】を飾って聖夜を祝ってみたいと思っとったんじゃ」
女「オイ」
樅「いやはやお恥ずかしい。寺の境内に生える身でありながら」
女「そこじゃねーだろっ!」
地「ツリーですか。お安い御用」
女「お前もそこは違和感抱けよ!」
地「モミの木も喜んでくれて何よりです」
女「なんだろうなー。ほら、あれ。動物擬人化漫画でペットに普通の動物飼ってる? そんな感じだわ」
地「これもまた聖なる夜の醍醐味ですよ」
- 157 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 19:18:30.32 ID:L/YnCsYx0
サンタクロース「なにこの吹雪? 前見えないんですけど?」
サンタクロース「大枚はたいて【赤鼻のトナカイ】買ったのにつかえねー!」
サンタクロース「っつかアレ、たかだか数十年前の創作童話だしー」
サンタクロース「本気にしてる奴って、どんだけぇ〜?」
サンタクロース「…………」
サンタクロース「ちゃっぷい……」
サンタクロース「袋の中に何かあったかい食い物あったかなぁ」
雪「クスクスクスクスクス――荷物に手をつけちゃいけないわねぇ」
地「サンタクロースを遭難させるのはやめなさい」 しゃんっ!
雪「いたぁい――錫杖で殴ることないじゃなぁい。んもぉう」
びょぉうっ――――!
女「相変わらず逃げ足の速い――」
地「さて。ではちょっと分裂して【辻の地蔵】になってサンタクロースを導いてきますね」
びよよよよよよよよよん
女「【辻地蔵】っつかもうほとんどバケツリレーじゃん」
サンタクロース「うわああああああ! 地蔵が! 無限地蔵が迫ってくるうううううう!」
サンタクロース「マーマ! 怖いよマーマァ――――!」
- 158 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 19:28:33.22 ID:L/YnCsYx0
少年「…………」
地「おやおや。クリスマスカード片手にどうしましたか?」
女「彼女に渡す踏ん切りつかねーんじゃね? メール世代はよー」
少年「ちょっと、その、彼女と喧嘩しちゃって――」
女「OH! GOOD NEWS!」
地蔵「こらこら」 しゃんっ
女「錫杖で殴ったね! 父さんにも錫杖で殴られたことないのに!」
少年「メールで謝るってのもなんだし、クリスマスカードでならうまく謝れるかとも思ったけど――」
女「彼女、来ない?」
少年「…………」
地「それはいけない。サンタクロースとして看過できない事態です」
阿弥陀「つまり私の蓮華座に乗せてかっさら――ゲフンゲフン、つれてくれば」
女「なぜそこでナチュラルにそういう結論に達するー!」
地「お願いします、阿弥陀さん」
女「せめて天使ラファエルでも使いに出してー!」
少女「…………」
少年「…………」
地「さ。サンタクロースにできるのはここまで。あとは二人に任せましょう」
阿弥陀「間違えていつものくせで極楽に送っちゃって、手間取っちゃった☆」
女「【間違い】が【極楽往生】ってのがもうなんというかありえねぇレベル――」
- 159 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 19:31:29.44 ID:L/YnCsYx0
?「さて、はて。どうしたもんかのう」
女「――でそのときお寺生まれのTさんが」
地「無視したい気持ちはわかりますが話しかけられてますよ?」
女「わたしにはわかる。あいつはあんたの知り合いでそしてろくな奴じゃあない!」
?「もしもし。そこな美少女天使さん」
女「なに?」
?「二つの箱があるんじゃが、どっちがいいか選んでもらえんかのう」
女「おいおい、【大きなつづらと小さなつづら】じゃねーだろうな?」
?「こっちの箱には【冬銀河】、こっちの箱には【ホワイトクリスマス】が入っておる」
女「星空と雪景色かあ」
女「なんでわたしに」
?「クリスマスを楽しむのはそっちのサンタ地蔵じゃなくあんただからのう」
女「んー。どっちの風情も捨てがたいわなあ――両方は無理だよねえ?」
?「矛盾しておるわな」
女「…………」
地「どうぞ、あなたのお好きなように」
女「…………」
女「じゃあ【冬銀河】にするわ。雪女喜ばせたってしゃあないしさー」
?「ふむ。なるほどの――」
ぱかっ
- 160 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 19:32:59.39 ID:L/YnCsYx0
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女「おおぅ――――――」
- 161 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 19:34:32.53 ID:L/YnCsYx0
女「星って、こんなにあったんだ――」
地「都会からはあまり見えませんしね」
女「さっきそりから見た街の灯よりずっと多い――」
地「たぶん今宵限りの冬銀河でしょう」
女「さっきのって、まさか――」
地「…………」
地「どうでもいいじゃありませんか、そういうのは」
女「――――そうだね。そういう夜だもんね、今日は」
地「そういうことですよ」
女「…………」
地「…………」
- 162 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 19:35:31.53 ID:L/YnCsYx0
【 クリスマス佛は薄目し給へり 相生垣瓜人 】
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