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女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」
427 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 11:43:21.34 ID:B+WfWxfF0
ガチャ

女「どもども、おはようございまーす!」
魔術師「あ!女さん!」

女「どーも、どもども、昨日はよく眠れました?ふふ」
魔術師「眠れました・・・けど、朝起きたら女さんいなくて困ってたんですよ?」
女「あー・・・ちぃとですね、外をぶらっと一人旅してましてな」
魔術師「もう、宿の中全部探したんですよ?」
女「あはは、すいません・・・かわりにこれ、はいどうぞ」
魔術師「?」

スッ

魔術師「・・・わ、わぁ!猫さん!」
女「えへへ、可愛いでしょう?ベストショットです」
魔術師「・・・もらっていいかな?」
女「もちろんオーケーですとも!魔術師さんにプレゼントしますよ」
魔術師「わぁ、ありがとう!」
女「ははは、タダみたいなもんすからね」
魔術師「え、でもこの写真の用紙代とか・・・」
女「私のカメラは焼き付け式なんでしてよ、台紙はサイズが規格通りならなんでも大丈夫なんですわ、だから気にしなくてオーケーっす」
魔術師「・・・へぇ・・・すごい・・・」


428 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 11:45:04.34 ID:2hRk7XvqO
男はどうやって部屋の鍵を閉めたのか


429 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 11:47:17.22 ID:XwrDVdUI0
G線の上にこういう女いたよな


430 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 11:52:53.06 ID:B+WfWxfF0
ガチャ

剣士「・・・おはよう」
女「あ、剣士さんどーもーっす」
魔術師「おはようございます、どうでした?」
剣士「・・・やや寝不足・・・かもな・・・(ボソボソ」
女「ありゃりゃ、そりゃ大変ですね・・・」
魔術師「(・・・そういえば女さんちゃんと寝たのかなー・・・)」

弓「そろそろ昼だろう、集合は外だからそろそろ準備をしておけ」
女「あ、弓さんちょり・・・おはようございます、準備はできていますよ」
魔術師「魔力も・・・9割回復してるので、問題は無いです」
剣士「・・・なら・・・すぐにでも出発できるな」
魔術師「ええ、そうですね」

剣士「・・・昨日一昨日はすぐに終わったが・・・今日も一日で終わるとは限らないからな」
弓「そうだな、一日目の討伐は運が良かった・・・本当なら三日は待つ任務なんだが」
剣士「今回はかなりの・・・長期戦になることも・・・覚悟しておけ(ブツブツ」

女「(前々から思ってましたが、剣士さんにはもうちょっと力強い活をいれてほしいですな)」
魔術師「(まぁ・・・あはは、良いと思いますよ?)」


431 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 11:58:08.47 ID:B+WfWxfF0
男「みなさんおはようございます、昨日はよく眠れていようが眠れてなかろうが今日も任務に従事していただきます」
男「運が良ければ今日が最終日、運が悪ければかなりの長丁場になるかもしれませんので、そこらへんの覚悟、お願いします」

女「(良い天気ですねぇ・・・)」
男「(・・・あ、女さんだ)」

男「・・・あー、まぁそうですね・・・とりあえずはこれからあっちの、鉱山の方まで馬車を走らせます・・・2時間ほどで到着しますので、それまでは心の準備等よろしく・・・」

剣士「質問・・・」
男「あ、はい、なんでしょうか」

剣士「・・・昨日の相手には俺の剣が通じなかったが・・・」
男「・・・ああ・・・今回は・・そうですね・・・」
剣士「チームに貢献できる場が欲しいが・・・(ブツブツ」

男「・・・やろうと思えばやれます、ただ・・・機会はそう多くはないですね」
剣士「・・・そうか」
弓「で、その相手ってのはどんな奴なんだ」
男「・・・ああ・・・はい、それを今から説明します」


432 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 11:59:37.78 ID:LQDKkXoRO
最初叩かれまくってるときに、>>1が投げてなくて良かったと真剣に思う。



是非支援させてくれ。


436 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:03:24.60 ID:B+WfWxfF0
男「ランクはB、一昨日の百角獣と同じランクですね」

剣士「・・・Bか・・・」
女「なんだ、楽勝ですね」
魔術師「いや・・・あはは、どうかなー・・・苦戦したけどなー・・・」

男「冠称は“奏翼竜”、名は“エルディオレ”」
女「ほう、竜ですか」
男「ええ、竜です・・・とはいえ、竜にも色々な種類がいますけどね、飛べばみんな竜ですよ」

男「・・・えっと・・・ディオレという楽器はご存じですかね」
魔術師「あ、私吹いた事あります」
「俺も、親父が吹いているのを聞いたことあるな」
男「ああ、知っているようで良かったです・・・彼の名前はそこからきています」

女「・・・どんな楽器なんですかそれ」
魔術師「んー・・・木管系の楽器なんだけど・・・とにかくすごい苦しくなる楽器かな」
女「ははは、なんですかそれ」
魔術師「本気でね、ふー、って、吹かないと音が出ないの」
女「へぇー」
魔術師「その割に出る音は・・・あはは、あまり綺麗じゃないんだけど」


437 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 12:10:37.35 ID:2hRk7XvqO
奏翼竜⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃


438 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 12:12:11.65 ID:eP6OHY1L0
男「特徴としては鳴き声がすごく苦しそうです。それ以外には特にありません」


439 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:12:20.98 ID:B+WfWxfF0
男「・・・まぁ、冠称の通りなんですが、翼に管のようなものがついているんです」
男「エルディオレは空を飛ぶ際に、その管でディオレの音を出します」
男「いくつも・・・だいたい双翼で10本ほどの管がありますから、飛ぶときに出る音はそりゃすさまじいものなんですよ」

男「その音の役目は縄張り、求愛・・・まぁ生き物として全うな事なんですけど、騒音の被害が無視できないんですね」
男「近づけば攻撃もしてきますし、ちょっと迷惑な竜なんです」

剣士「・・・地上へは降りてくるのか?」
男「・・・難しい所です、近接武器で討伐したケースはあまり報告されていませんから・・・」

男「ですが、撃ち落とされて怯んだ時には攻撃のチャンスがあるかと」
剣士「・・・ふむ・・・」
男「まぁやってみてください、相手は竜なのでそんなたやすくはないでしょうが・・・」

男「・・・昨日討伐したガモンはAですが、これは強さというよりも害性の高さからつけられたランクですね」
男「下手すれば港町が一つ消えますから・・・それが危険視されてつけられた難度と言えるでしょう」
女「じゃあ今回のその、竜は」
男「ええ、害性はガモンほどではない・・・しかし、強いですよ」

男「同じBの百角獣よりも遥かに、苦戦を強いられるでしょう・・・なんせ空を飛ぶ巨竜ですからね」
魔術師「・・・」
男「魔術は有効ですが、当たるかどうかですね、これも」
魔術師「そう・・・ですか」


440 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:17:16.47 ID:B+WfWxfF0
男「まぁ色々と言いましたが、これ全部カンペ見て言ってることなんで」
女「えー」
男「僕自身そんな見てないですからね、実際どう戦うかは個人で、現物を見て決めてください」

剣士「・・・かなり投げやりなギルド員だな・・・」
弓「・・・」
魔術師「・・・でも、直に見なければわからないことも多いでしょうし・・・」
弓「・・・そうだな、実戦の中でコツを掴んでいく方が良いだろう」

女「ブレなきゃいいんですけどね・・・」
弓「・・・おい」
剣士「・・・もういいだろう、女はそういう傭兵なんだ」
弓「・・・しかし」
剣士「個性・・・持ち味だ、それも・・・(ブツブツ」
魔術師「でも、ちゃんと参戦はしてくださいね?」
女「もちろんっすよ」

男「じゃあ馬車に乗ってください、あまり長話していては陽が暮れてしまいますからね」
男「・・・じゃ、最後の討伐です・・・気を引き締めて、いきましょう」

「「「おおおおおおおおっ!」」」


441 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:25:54.02 ID:fCPnBysPO
http://imepita.jp/20090927/446690 PC
PCは首の体操


442 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 12:26:10.52 ID:dBxQ1R5T0
wwwkkkkkkktttttttttttkkkkkkkkkwktk


443 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 12:27:33.76 ID:tr9w3ZPO0
ちょっとフラミー思い出した


444 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:28:25.59 ID:fCPnBysPO
昼食だろjk・・・


446 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 12:33:22.09 ID:2hRk7XvqO
男楽して高給取りだな


448 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:34:22.40 ID:fCPnBysPO
茹で落花生ってなんだよ…


449 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 12:35:21.87 ID:SbZg+9DzO
>>448なにそれおいしいの?


450 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:38:16.74 ID:fCPnBysPO
>>449 食欲が失せるレベル
今はまだ食わずに書く


451 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 12:39:37.19 ID:40gg+WSeO
美味いじゃん


452 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:41:33.89 ID:B+WfWxfF0
ゾロゾロ・・・

魔術師「今回の討伐も私たちが達成したら、すごいですよね」
剣士「・・・そうだな・・・」
女「馬車最後尾の4人の戦士!3体の強大魔族を連続討伐!粋ですねぇ」
弓「・・・報酬も滝登りだろうな」
魔術師「ふふ、今回も頑張らなくてはなりませんね・・・今回は私も、良い所見せますよぉ」
弓「俺だって・・・」

男「あ、すいません」
剣士「・・・?」
男「女さんにだけお話があるので、ちょっといいでしょうか?」
女「んあ、私ですか?」
男「はい、ちょっと確認の方をですね・・・」

魔術師「・・・なんだろう」
剣士「・・・さあな」


453 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 12:44:02.40 ID:B2E+9z+KO
滝登りってなに?


455 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 12:45:47.18 ID:Un5Sl4sl0
昇進、出世するって意味だ
うなぎのぼりなんだろうけど


456 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:46:18.61 ID:B+WfWxfF0
男「あー、すいませんね、馬車を待たせてはいけないので手短に」
女「はい」

男「・・・カードの確認をさせていただきたいのですが」
女「・・・?」
男「当ギルドのランクカードです、わかりますよね?」
女「・・・あー、ありますね、そんなもの」

男「ご存じのとおり、C以上のランクを受けるにはレッドカード」
男「A以上のランクの任務を受注するにはクリムゾンカードが必要なんですね」
女「(あ、そうだったんだ、へー)」

男「・・・それでですね、申し訳ないのですが・・・こちらのギルドの受付で、手続きに不備がございまして」
女「不備」
男「はい、今回はAAの任務ということなので、クリムゾンカードの方の確認をするはずだったのですが・・・」
女「・・・その確認を、受付で行っていなかった、と」
男「・・・はい、情けない話ですが、そういうことなのです」

女「・・・」
男「なので今ここで、カードの確認の方、させていただこうかと」
女「ふむふむ・・・なるほど・・・」
男「任務従事中はカードの所持が義務ですから、ありますよね?」
女「・・・」
男「・・・女さん?」


458 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 12:46:59.35 ID:TOHUeZVJ0
鯉の滝登りじゃね?鯉が竜になるっていみだけど
たぶんうなぎのぼりと勘違いしtr


459 :コイキング ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:49:44.89 ID:B+WfWxfF0
弓「・・・やばいぞ」
魔術師「はい?」
剣士「・・・?」

弓「・・・あいつ、カードの確認を求められてる」
剣士「カードの確認・・・?・・・聞こえないが・・・」
弓「・・・俺には聞こえる・・・話の内容が」
魔術師「耳、良いんですね」
剣士「何故今さらカードを・・・?」

弓「受付に不備があって・・・ギルド員が確認を怠ったのだそうだ」
魔術師「それで今確認ってこと?失礼な話ですね」
剣士「・・・」
弓「・・・それで・・・」
魔術師「・・・もしかして・・・あはは、いやぁ、でも・・・」

剣士「・・・女は・・・カード、持っているんだよな・・・?」
弓「・・・いや・・・それがどうやら・・・」
魔術師「え・・・」


461 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:53:25.90 ID:B+WfWxfF0
女「(・・・はてさて、どうしましょかね・・・)」
男「荷物の方にあるんでしょうか、でしたら取りにいってもらいたいんですけど」
女「(・・・!)」

女「・・・んー、いや、ちょっと待ってくださいや、ポケットに・・・」ゴソゴソ
男「ありますか?」
女「・・・いや、ないですね・・・鞄みたいですわ」
男「・・・そうですか、では鞄の中確認していただけますか?」
女「ういーっす、じゃ、しばらくお待ちください」

タッタッタッタッタッ・・・

剣士「・・・こっちに走ってくるぞ」
弓「焦った顔してるな」
魔術師「・・・もしかして・・・」

女「はっ、はっ・・・か、カードってレッドカードだけじゃ、AA請けられないんですか・・・!?」
弓「・・・そうだよバカ・・・」
剣士「・・・」


462 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 12:53:37.72 ID:JApVQuHu0
コイキングになっとる


463 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:57:56.16 ID:B+WfWxfF0
女「どうしよう・・・私・・・」
魔術師「・・・もしかして・・・女さん・・・」

女「レッドカードしか・・・持ってないですよ・・・」
剣士「・・・なんてことだ、ギルド規約違反だぞ・・・」
魔術師「な、本当にないんですか?」
女「鞄の中に入ってる風なことを流れで言ってしまいまして・・・うう、まいったなぁ」ガサガサ
弓「・・・さがしている振りも時間の問題だぞ・・・どうするんだ」

女「こんなんで任務から降ろされたら・・・私、報酬ゼロじゃないっすか・・・」
魔術師「・・・」
剣士「・・・」
女「飢え死にしちまいますよ・・・それじゃ・・・!」
弓「・・・おいおい・・・」

女「・・・あ、みなさんのカードはちゃんとクリムゾンなんですか?」
魔術師「ええ・・・ほら、これ」
剣士「・・・ああ」
弓「これだろう、当然だろ」
女「・・・わぁー・・・レッドより高級そうっすねぇ・・・」


464 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 12:59:55.53 ID:B+WfWxfF0
女「・・・」ガサゴソ

剣士「・・・女・・・どうする」
魔術師「こ、このままだと・・・女さん抜きで・・・?」
弓「・・・」
女「ううう・・・無いかな、何かの手違いで鞄の中に・・・」ガサガサ

剣士「・・・仕方ない・・・もう・・・」
魔術師「・・・そんな」
弓「・・・」
女「・・・な、なんとか・・・なりませんかね・・・今までの苦労が、これだと・・・」

剣士「・・・」


465 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:05:05.03 ID:B+WfWxfF0
タッタッタッタッタッ・・・

男「(お・・・戻ってきたな)」

女「はっ・・・はっ・・・いや、手間どっちまいまして、すみません・・・」
男「いえいえ、構いませんよ・・・・で、カードは・・・?」
女「・・・」
男「・・・もしかして・・・女さん」

スッ

男「!」
女「クリムゾンカード・・・こいつですっけ?あはは」
男「・・・!はい、そうですね・・・確かに」
女「あはは、いやぁカードが色々あって、探すの大変でしたわ」
男「・・・はい、ちゃんと顔写真もありますし・・・ええ、大丈夫ですね」
女「・・・」

男「ええ、確かに確認しました、ありがとうございます」
女「いえいえ、どうも」
男「あー、もう他の馬車は先に行ってしまいましたね・・・すみません、5班も早く出発しましょう」
女「はい、では、馬車に戻らせていただきます」

タッタッタッタッタッ・・・

男「(・・・名前は指で隠してたけど・・・あの三人の誰かなんだろうな)」
男「(・・・まぁ・・・見落としは受付の奴だから、俺のせいじゃない)」
男「(・・・がんばってくださいよ、ナイフさん)」


466 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:05:26.76 ID:2LHEwjfiO
みんな遅いのにも慣れたな


468 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:07:40.05 ID:dB94lj/VO
この男になら掘られても…(・∀・)イイ!!


469 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:08:11.00 ID:ObCPVRU1O
多分剣士だな gj


470 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:09:00.51 ID:B+WfWxfF0
ゴトン・・・ゴトトン・・・

女「・・・ふぅー・・・」
剣士「・・・心臓が・・・まだ早い・・・」
魔術師「・・・ハラハラしてましたよ、私も・・・」
弓「・・・偽造とはな・・・よくやる・・・」

女「いやぁ・・・とっさの顔写真でしたから、若干笑顔がひきつっていますな・・・あはは」
剣士「・・・本当にこれでだませるとは思わなかったが・・・」
女「あ、剣士さんありがとうございます・・・この恩、一生忘れやしません」
剣士「・・・別に・・・いい・・・(ボソボソ」

弓「・・・ここではなんとか乗り切れたが・・・次から高ランク任務を請ける時はカードを取得してからにしろよ」
女「・・・さーせん」
魔術師「ま、まぁ女さんならきっとすぐにカードを取得できると思うわ」
剣士「・・・そうだな、すぐに取れるだろう」
女「そ、そうっすかね・・・あはは」

ゴトトン・・・ゴトン・・・


474 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:14:19.66 ID:B+WfWxfF0
ゴトトン・・ゴトン・・・

弓「(・・・良い天気だ・・・)」

魔術師「・・・それでね?竜といっても地方によって性質も違うから、使う攻撃もかなり工夫しないといけないの」
女「ほうほう、ふむふむ」サラサラ
魔術師「相手が雪竜だったら火の術を使うし、斬竜ならそうね・・・金属術を放ったりもするわ」
女「ふむ、魔術も奥が深いですね」
剣士「・・・魔術は、応用の効く攻撃だからな・・・剣なんかよりよっぽど・・・(ブツブツ」
魔術師「そ、そんなことないって・・・剣を扱える人はすごいと思いますよ?あはは・・・」
剣士「・・・」
弓「・・・」

ボォォォォ・・・ン・・・・・

弓「(・・・あ)」

弓「(まただ・・・また何か、遠くから・・・演奏が聞こえる・・・)」

ボォォォン・・・・ボォォォ・・・


475 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:18:24.61 ID:B+WfWxfF0
魔術師「私の事はもういいからさっ」
剣士「?」
女「?」

魔術師「私は、女さんの特技が知りたいなぁ・・・って」
剣士「・・・そういえば・・・具体的に何を使うのか・・・知らないな」
女「・・・あー、そういや・・・」
魔術師「まさか、本当にナイフ1本でいつも闘っているわけではないでしょ?」
女「・・・」

剣士「俺も剣を使っているが、これですら討伐の任務は苦しいからな・・・Cまでは順調に狩れるんだが、大型ともなれば話が違ってくる」
魔術師「女さんは魔力式の銃も使えるみたいですし・・・そのカメラも魔力ですよね?」
女「あー・・・まぁ、はい、そうっすね」
魔術師「何か魔力を使った、術が使えるんじゃないの?」
女「・・・あー・・・えっと」

剣士「・・・まさか」
魔術師「・・・あはは、いやいや、そんな・・・」
女「・・・本当に・・・ナイフ、だけ・・・なんすよ・・・」
剣士「・・・」
魔術師「・・・」

ボォォォン・・・・ボォォォォォン・・・・


476 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:22:58.32 ID:B+WfWxfF0
魔術師「(・・・あの、剣士さん)」
剣士「(・・・ああ)」

魔術師「(ナイフだけでランクBまで・・・レッドカードを習得するなんてこと、可能なんですかね?)」
剣士「(・・・剣でBが難しいからな・・・援護があってもだ)」
魔術師「(そ、それって・・・ナイフってことは、ある意味すごいですね・・・)」
剣士「(そりゃ、短刀を双剣にして扱って闘う奴もいるし、槍使いも多いが・・・さすがにナイフ1本は聞いたことない・・・な)」
魔術師「(・・・)」

女「おっ、周りの岩が鉱物の色を帯びてきましたねぇ」パシャ、パシャッ
弓「・・・鉱山だからな、鉄の国だし・・・」
女「いやー無粋な色ですが、木々生い茂る山とは一味違った“風情”を感じますわ、これ」パシャッ、パシャッ

剣士「・・・」
魔術師「・・・」


478 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:25:34.20 ID:kFDGQACT0
わかったぞ、直死の魔眼の使い手なんだな?


479 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:27:31.39 ID:tr9w3ZPO0
シュマーリゴールド使えるんだな


480 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:28:41.68 ID:B+WfWxfF0
「キェェエエエエェェェエエエエエッ!!」

女「!」
弓「!」
剣士「!」
魔術師「!」
ビリビリ・・・

女「・・・すっ・・さまじぃ、鳴き声、っすね」
剣士「・・・鳥・・・いや、竜の鳴き声だな」
弓「あれがエルディオレの声・・・かもしれん」
魔術師「・・・ちょっと、怖くなってきた・・・かもしれません」
剣士「・・・大丈夫だ、今回もなんとか・・・」

キィィィィィィィィン・・・

剣士「無事に・・・」

ボォォォォオオオオオオオオドドドドドドドドドドドドドド!!!
ドドドドドドドドドド!!

女「うわっ、鼓膜が」
弓「うるさッ・・・!」
魔術師「〜!!」
剣士「・・・」
キイイイイイィィィィィィィィィ・・・ン・・・・

魔術師「・・・今のは・・・」
弓「・・・爆音を鳴らしながら・・・通り過ぎて行ったんだろうな」
剣士「・・・すごい音だな・・・(ボソ」


482 :◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:34:14.36 ID:B+WfWxfF0
女「あー、耳いてー・・・こりゃ公害ですよ、公害・・・討伐されてしかるべきですわ」
魔術師「うう、まだ何か頭で響く・・・」
剣士「・・・なるほど、この音なら・・・飛ぶだけでも縄張りを作れそうだな」
弓「・・・」

女「・・・んー、姿はちょっと、見えませんでしたな」
魔術師「馬車の中だからね」
剣士「・・・降りて、なんとかおびき寄せれば・・・姿をはっきり確認できるだろう」
弓「・・・おびき寄せたくは無い、音だけどな」
剣士「・・・仕方ない」

ゴトン・・・ゴトトン・・・

女「・・・到着は大体3時くらいっすね・・・夕暮れまでになんとか討伐できればいいんすけど・・・」
魔術師「うまくいくかなぁ・・・」
剣士「・・・」
弓「・・・俺らの頑張り次第だな、魔術師」
魔術師「あ、・・・うーん、そうかも・・・うん、遠距離攻撃は私たちしかいないものね」
剣士「・・・俺が戦える機会が・・・あればいいが・・・」
女「(あ、そういやナイフ無いんだった・・・どうしよっかなぁ)」



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