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堕悪魔「追放されてしまいました」 其の2
459 :パー速民がお送りします [sage] :2008/09/29(月) 01:15:38.29 ID:kcvKfyw0


バイト女「 そ れ は ダ メ だ わ 」

堕悪魔 「そ、そう思いますよね」
バイト女「そうよ。一つ屋根の下、4人の美女をとっかえひっかえだなんて。普通だったら刺し殺されてるわ」
堕悪魔 「刺し殺されてるって…、でも男さんもちゃんとみんなとは線引きしているように思うn―」
バイト女「甘いわ甘い。甘すぎる。いい?男なんてのはバカなものなの、上半身と下半身は別の生き物なの。
     いくら堕悪魔ちゃんが男さんのことを信じていても、万が一の過ちから一気に関係がもつれ込むなんてことはよくあることよ」
堕悪魔 「万が一のあやまちって…」モワモワモワ

天使  『あ、ダメっ…です。姦淫は罪ですのに…で、でも男さんになら…』
悪魔  『へぇー、やっぱ男ってロリコンだったんだぁ…ふふん、じゃあ、一緒に悪いこと、する…?』
堕天使 『ちゅる…くちゅ…はぁ。え?堕悪魔さんに悪い…スか?大丈夫ッスよ、堕悪魔さんやさしいっスから。だから…』

堕悪魔  ぶんば ぶんば ぶんば
バイト女「ちょ…堕悪魔ちゃん?堕悪魔ちゃんっ?大丈夫?」
堕悪魔 「は…っ。いえ、大丈夫です。…そうですよ、いけない。このままじゃいけないですっ!!」
バイト女「そうよ、だったら何のために私が堕悪魔ちゃんを諦めたのか分からないわ」
堕悪魔 「そ、それは置いといて…でも、わたし一体どうしたらいいんでしょうか?」
バイト女「フフフ…大丈夫、私に任せなさい。どんな男だってイチコロの秘策が―」

男   「おーい、堕悪魔。着替え終わったかー?」

バイト女「あ、ちょっ 入ってこないで!変態!色欲魔!」
男   「だれが変態だ。なんだ着替え終わってるじゃないか。今日はみんな遅いとか言ってたからたまには早く帰って―」
バイト女「ごめん、今日ちょっと堕悪魔ちゃん借りるわね」
堕悪魔&男「 へ ? 」
バイト女「それじゃ、あがりまーす。行こ、堕悪魔ちゃん」
堕悪魔 「ちょっと、女さん・・・?」
男   「あ、待てコラ。 行っちまった」


460 :パー速民がお送りします [sage] :2008/09/29(月) 01:16:13.70 ID:kcvKfyw0
バイト女宅
バイト女「いいわ…いい。完璧すぎるっ」
堕悪魔 「あ、あの…この服は…」
バイト女「…堕悪魔ちゃん、あなたに足りないものってなんだと思う?」
堕悪魔 「え?…あの…愛、とか?」
バイト女「そこ、そこよ。堕悪魔ちゃん、あなたは純情すぎる、純情すぎるのよ。
     たしかに殿方を魅了するのに純情という要素は欠かせないわ。
     そしてエロスにおける恥じらいという点では確かに強力な効果を発揮する。
     しかし、堕悪魔ちゃん。あなた男さんとはもう一線を越えちゃったんでしょ?」
堕悪魔 「そ、それは…////」
バイト女「フフン、図星のようね。一線を越えてしまった今、純情というスパイスはかつてほどの甘美な香りをかぐわせないわ
     そこで必要となるのが、その服よ。殿方のエロスに対する夢、ロマンそして背徳感を満足させる禁断のアイテム、魔法の衣装!!」
堕悪魔 「は、はぁ…」
バイト女「今夜、それを着たまま、男さんに迫ってみなさい。明日のバイトのシフトは変わってあげるわ」
堕悪魔 「…本当に大丈夫でしょうか、女さんがそこまでいうのなら信じますけど。男さん、この姿のわたしをちゃんと…」
バイト女「だめよ、自分に自信を持たなきゃ!!大体こんなにソソルのに手を出さない男が…それっ(ぽいん)」
堕悪魔 「あ、イヤ、そんなとこ揉んじゃ…ひゃぅ…っもう〜女さん!!」
バイト女「はやい・おっきい・やわらか〜い♪」

男   「遅いなー。まさか、女のことだから はやい・おっきい・やわらか〜い♪なんてことになってるんじゃ…」
堕悪魔 「た、ただいまー」
男   「遅かったな、女のやつに変なことって…え……なんで…学校の制服姿?」
堕悪魔 「お、男さんが喜ぶかと思って…//// だから、その…//// 今夜は、いっぱい…!!!!」
男   「…あの、えーっと…あぅぁぅ」
堕悪魔 「…あ、やっぱり…変、ですか?…女さんの学校の制服、なんですけど…やっぱり、わたし…」
男   「いや、違う違う違う!! なんというか、その…これは…反則だろ…////」
堕悪魔 「え?」
男   「もう、アカン。限界」
堕悪魔 「あ…男さん、そんな…っ いきなり…だ…めぇっ…////」


バイト女「この続きを書くなんて、そんな野暮なことはしないものよ」
店長  「女くん、キリキリ働け〜〜」


つづかない。


462 :パー速民がお送りします [sage] :2008/09/29(月) 04:16:16.22 ID:XzeSF8wo
続かないのかよ!!!!!

でも超乙!


463 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 12:07:03.87 ID:74bRSJg0
エロくもないしツマラナイ内容だけど書いていいかな?


464 : ◆6qoMJn175E [] :2008/10/01(水) 12:18:49.10 ID:B6Qr6AAO
俺「カモーン」


465 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 12:30:37.40 ID:74bRSJg0
?「今日は28枚見つけたか…鳥のような羽が黒7枚、白8枚、
  奇妙な羽が黒5枚、白が8枚…。」
珍妙な格好をした女が一人、手には鳥のそれより明らかに大きな羽。
?「この辺りには獲物が沢山うろついているようだな。」
その鋭い瞳は見えない誰かを睨みつけるように目を細めた。
「退屈しないですみそうだ。」
ぼそりと呟き女は歩き出す。


466 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 12:32:06.51 ID:74bRSJg0

ふと朗らかな声が聞こえ女は立ち止まる。
男「そういえば明日って給料日だっけ?」
堕悪魔「え、来週じゃないですか?」
?「…。」
平凡な会話を楽しむように連れそう二人の影を見つめ、
微笑ましいと思いつつ、羨ましいとも思う。
?「何を考えてるんだ某は…。」
少し強い風、どこからか舞ってきた羽が一枚。
?「まだ暖かい、この近くに…!!」
目を凝らす、逸る呼吸を抑えるように
?「1、2、3…。」
と、周りにいる人間の顔を覚えていく。


467 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 12:35:18.28 ID:74bRSJg0

?「さて、ひとまずここらで寝床を構えるか。」
女は寝袋を取り出しテントの準備を始める。
堕悪魔「あの…ひょっとして寝るところがないんですか?」
先ほどのつがいの女性の方が女に話しかけてきた。
?「ここに寝床ならあるだろう?」
堕悪魔「えっと…でもこんなところに寝たら体壊しますよ?」
?「いらぬ心配だ、慣れている。」
堕悪魔「そんな、いけません、女の子がこんなところで!!」
男「また堕悪魔の悪い癖が始まった…。」
堕悪魔「男さんこの方を家に連れて行っていいでしょう?」
?「某はそんなこと…!」
男「拾ったからにはちゃんと面倒みるんだぞ?」
堕悪魔「わかってます、えっとお名前は?」
狩人「狩人と呼んでいただければ、いや、だから某は!?」
堕悪魔「私は堕悪魔です、よろしくね♪」


468 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 12:46:48.16 ID:74bRSJg0

3LDKといったところだろうか、中々の広さの住居に案内された。
狩人「だから私は外で大丈夫だと言ってるだろう!」
堕悪魔「いけません、せっかく綺麗なのに自分の体を大事にしないなんて!!」
狩人「き…綺麗!?」
堕悪魔「はい、綺麗ですよ!」
狩人「綺麗…?」
堕悪魔「すっごく綺麗だと思いますよ、ね?男さん?」
男「ん、あぁそうだな。」
狩人「綺麗…そんなこと初めて言われた…。」
堕悪魔「行く宛てがないならいつまでもここに居て大丈夫ですよ!」
男「また勝手にそんなことを…そうだ堕悪魔、
  胡麻油買い忘れてたから買ってきてくれ」
堕悪魔「もぉ、男さんはうっかりさんですね。
    わかりました、行ってきます。」
堕悪魔はやれやれといった感じだが嬉しそうに出かけていった。


469 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 12:48:45.02 ID:74bRSJg0
部屋に残された二人の沈黙を破ったのは男だった。
男「なぁ、あんたが手に持ってるその羽、何だ?」
狩人「鳥の羽に見えるか?」
男「いや、思わないな。」
狩人「ならそういうことだ。」
男「あんたが持ってる物騒な道具と関係あるのか?」
刹那、狩人は反射的に男の胸倉を掴み壁に押し付ける。
狩人「興味は人を[ピーーー]ぞ、坊や。」
男「あんた、あいつを狙ってんのか!?」
狩人「あいつ…まさか!?」
男(しまった、気付いてなかったのか!?)
狩人「なるほど…そういうことだったのか。」
男「やめてくれ、堕悪魔は悪いやつじゃないんだ!!」
狩人「善悪の判断はいらない、某は得物で獲物を狩る、それだけだ。」
鋭い刃は獲物を狩らんがために鈍い光を放ち、
役目を果たすときを今か今かと待ち構えている。


470 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 12:53:29.78 ID:74bRSJg0
ちなみに狩人のイメージ
http://up2.viploader.net/pic3/src/vl2_057473.jpg


471 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 12:58:49.79 ID:74bRSJg0
ピーーー=「こ・ろ・す」です、失礼しました。
ちょっと昼飯買いに行ってきます。


472 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 14:29:56.02 ID:74bRSJg0

五分、いや、実際にはもっと短い時間だったのかもしれない、
男を押さえつけている手が離れた。
男「くっ!?」
扉を開けて顔を覗かせる人影。
悪魔「ん、新顔?」
天使「あらあら、初めまして。」
堕天使「お邪魔しまッス!!」
絶望的な状況に現れたのは御存知の三人。
男「お前ら…!?」
男の目が三人に向き、状況を理解した男が
次の言葉を生もうとしたとき
狩人「黙せば今は見逃してやる。」
ぼそりと女は呟いた。
狩人「初めまして、某は狩人、今日からしばらくの間
   ここで御世話になることになりました。」
丁寧な挨拶と柔らかな物腰で軽く一礼、
だがそれだけで男は何も言えなくなり
狩人は部屋に住む権利を得ることになった。


473 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 14:30:33.13 ID:74bRSJg0

悪魔「へぇ、随分かわった格好してんのね。」
狩人「そういう皆さんも某から見たら随分変わってますよ。」
天使「でも危険そうなものがたくさんありますわ?」
狩人「キャンプが趣味なんです、だからそのための道具が。」
堕天使「こんだけあったら戦争にいけるッス!!」
狩人「そんな…争うなんてとても私には!」
女性陣が和気藹々と話す中、
不安と今後の策を講じている男に
堕悪魔「どうしたんですか男さん?」
にこやかに話しかけたのは買い物から戻った様子の堕悪魔だった。
男「いや、ちょっと考えたいことがあるから自室に篭るわ。」
男はなんとかならないか悩みに悩んでいたが
どうにも相手が相手だけに良い案が見つかっていなかった。
悪魔「男、邪魔するよ。」
静かな部屋に入ってきたの悪魔は躊躇いながらも
悪魔「随分危険な爆弾抱えてるみたいね。」
と、呟いた。


474 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 14:32:03.76 ID:74bRSJg0


男「気付いてたのか!?」
悪魔「あんだけ物騒なもん持ってて気付かない方が可笑しいでしょ?」
男「なぁ、どうしたらいいと思う?」
悪魔「さぁね、私も神仏狩りなんかと出くわしたのは初めてだし。」
男「みんなは気付いてるのか?」
悪魔「天使はなんとなく気付いてると思うけど
   他二人はどうだろうねぇ…。」
男「なんとかしなくちゃいけないんだ…。」
悪魔「そのうちなんとかなるんじゃない?」
男「おまえなぁ…。」
悪魔「現にここには4人もなんとかなってるのがいるんだし。
   狩人だって感化されちゃうわよ、きっと。」
男「そんな甘いもんじゃないだろう…。」
悪魔「気ぃ張り過ぎないこった、空気悪くなるからさ!」
そう言って悪魔は笑いながら去っていった。
男「なんとかなるか…だよな!」
吹っ切れたように立ち上がるなり椅子でヒザカックンされる男だった。


475 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 14:33:18.94 ID:74bRSJg0

堕天使「おはようございまッス、狩人さん!!」
狩人「ん、あぁおはよう堕天使。」
狩人がここに住み始めて、気が付けばもう一週間が経とうとしていた。
初めは初日で全て終わらせるつもりだったが、
この空間での生活が興味深いこともあって
ずるずると住み着いてしまっていたのだった。
狩人(こんなに無秩序な種族が揃っているというのに
   随分と協調性があるものだ。)
狩人は考えていた。本来ならば相容れない者達が
ここでは当然のように共同生活をしている。
狩人(理由は定かではないが、どうやらあの男が要因なのだろう。)
狩人にしても不慣れな共同生活が苦にならなくなり始め、
ここでの生活が慣れ親しむものに変化し始めていた。
狩人「早いとこ終わらせないとな…。」


476 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 14:36:20.32 ID:74bRSJg0
男「よう狩人、買い物手伝ってくれないか?」
狩人「何故貴様と馴れ合わなければならない。」
男もまた変化していた、狩人への敵対心を解いたのか
当たり前のように話しかけ手伝いをさせるようになっていた。
男「別に馴れ合うってわけじゃないけど…
  働かざるもの食うべからずだろ?」
狩人「なっ…某が働いていないだと!?」
男「いや、別に働かなくてもいいんだけど…
  家事くらいは手伝ってくれてもいいだろ…?」
狩人「…いいだろう、私がどれだけ実力派なのか教えてやる」
男「いやいや、単なる買い物だから…。」


477 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 14:42:46.35 ID:74bRSJg0

狩人「何を買うんだ?重火器か?レールガンか?」
男「そんなもんどこで買えんだよ…
  今日は魚介類中心にレモン汁とポン酢かな。」
狩人「なるほど…では私は魚介類を集めてこよう。」
男「ん、そうか、金持ってんのか?」
狩人「そんなものは必要ない。」
男「へっ!?」
そういうと狩人は風のように駆けていった。
男「大丈夫…だよな…?」


478 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 15:06:50.14 ID:74bRSJg0
夕方、食事の準備をしようにも魚介類は未だ届かず、
仕方なく男が堕悪魔と出前でもとろうかと話していると
ドアがけたたましい悲鳴を上げるように開き
手には巨大な袋を構え仁王のように狩人が立っていた。
狩人「魚介類捕獲、完了!!」
男「完了って…いったいどこでそんなに…」
狩人「海に決まっているではないか、魚や貝は海にいるものだぞ?」
男「は…はぁ、そうっすね…。」
言葉を失った男たちを前に嬉しそうに魚をさばき始める狩人。
狩人「対馬で取れた新鮮なサザエやあらかぶ、烏賊など、
   鍋にするもよし、刺身にするもよしだな。」
と嬉しそうに笑う狩人を見て、男は狩人への敬意と共に、
彼女にどうやって常識を教えるべきなのかに頭を痛ませた。


479 :パー速民がお送りします [] :2008/10/01(水) 15:14:09.35 ID:74bRSJg0
書き溜めなくなったんで書き溜める作業に入ります。
もういらないようならここで終わります。


480 :パー速民がお送りします [sage] :2008/10/01(水) 17:21:43.67 ID:Q1/jW4Io
続けたまえ
いや、続けてください


481 : ◆6qoMJn175E [sage] :2008/10/01(水) 17:38:46.77 ID:B6Qr6AAO
俺「乙っす!面白かったっすよ!
自分が書く物はエロばっかですから、シリアスやほのぼのもあると
スレもいい感じになると思います」



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