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姉「こらっ!バカ弟起きなさい!」
- 944 :VIPがお送りします []
:2008/12/26(金) 03:04:49.18 ID:YRg0WI1AO
こじろう「お主の零札でこやつを閉じ込めるのだ」
転「……わかりました……」
店長「ま、待って……」
転「零札…開印…」
……ぱたん……
母「そこで反省してください!お兄さん!」
姉「これで封印しちゃうの…?」
父「……」
母「いつか……本当に反省したら出してあげませんか?」
こじろう「……」
父「……好きにするがいいぜ…」
母さん……あんた自分を殺した張本人なのに…どうしてそんなに優しいんだよ…
- 945 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:15:41.68 ID:YRg0WI1AO
父「……」ぐぅぅぅ
姉「ぷっ……!」
弟「なんだよ親父!緊張感なさすぎだろ!w」
父「腹が減るのは自然の摂理だぜ」
こじろう「お主は本当にアホだの…」
父「こじろうてめえ調子のんなよ」
姉「お父さんっていつもなんか抜けてるよねー!」
母「ふふっ…じゃあ私がご飯作っちゃいます…!」
姉「え?ほんと!?」
母「はい!腕によりをかけちゃいます!」
- 946 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:23:11.20 ID:YRg0WI1AO
弟「あれ…?おい転!」
転はこの場から去ろうとしていた
転「……今だけ力を貸すと言っただけです…勘違いしないでください…」
姉「なに言ってるの?転ちゃんも来なよ!家族でしょ?」
転「…あなたたちと家族になった覚えはありません…ちょっと力を貸したくらいで勘違いしないで下さい…」
父「なに言ってやがる。そんなこと言ってたら意地汚いこじろうがおまえの分食っちまうぜ?」
こじろう「誰がそんなことするかバカ者!」
母「転ちゃん……?いらっしゃい…?」
転「……!」ぴく
- 947 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:31:14.04 ID:YRg0WI1AO
転「……」
今、転が露骨に母さんの声に反応したぞ…
ぎゅっ
後ろから転を抱き締める
母「転ちゃん…?ほっぺたが落ちそうなくらいおいしいご飯……作っちゃいますから、」
転「……」
母「……ね?」
転「………」
母「ほーら?」
転「……し、仕方ありませんね…!そんなに言うなら…食べてあげても……いいです…」
母「ふふっ!じゃあお家に帰りましょ?」
手を引っ張られる転は目を反らし頬を赤く染めている
父「おい早くしろよ。腹減ったぜ」
母「もうっ!しょうがないですね旅人さんはっ!」
- 949 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:35:09.13 ID:Hf53brXs0
父親のイメージが浦安鉄筋家族の大鉄にしかならないんだが
- 950 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:36:21.13 ID:RdtGHwlz0
>>949
おいっ!
・・・俺はうしおの親父しか出てこない
- 951 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:40:00.48 ID:otv6hgoq0
その二人差がありすぎだろ
- 952 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:43:52.00 ID:YRg0WI1AO
父「ふぅ〜食った食ったぜ」
姉「お父さん食べ過ぎー!」
母「旅人さんっ!久しぶりの私の料理いかがでしたかっ?」
父「まずまずだな」
母「うぅ……旅人さんひどいです…」
弟「そんなことねーよ!すっげー旨かったよ!」
姉「そうよ!お父さんいっつもまずまずだなっていうんだもん!でも…お母さん料理上手なんだね」
母「ありがとうございます!転ちゃんはいかがでしたか?」
転「……ま、まずくはなかったですね…」
母「そ、そうですか…次から頑張ります…」
転……おまえ一番親父に似てるよ……
- 953 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:50:13.46 ID:YRg0WI1AO
転「じゃ、じゃあ……私はこれで……」
父「どこいきやがる」
転「……ご飯食べたので帰ります…」
姉「なーに言ってんの?これから皆でトランプ大会よ?」
転「……興味ないです……」
母「転ちゃん?きっと楽しいですよ?」
転「……興味ないものは興味ないです……」
- 954 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:52:06.20 ID:YCQizmVmP
転がトラブルのヤミにみえる
- 955 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 03:55:21.62 ID:YRg0WI1AO
転「……勝ちました…」
母「うぅ……負けてしまいました…」
弟「母さんトランプ弱すぎだろ」
姉「はいっじゃあ罰ゲーム!転ちゃんお母さんに好きな罰を与えていいよ」
転「……え……」どき
母「うぅ……なにされるか怖いですっ…」
転「……な、なにもありません…」
父「それじゃ罰ゲームにならないぜ」
姉「うーん…。あ、そうだ!お母さんにキスしてもらうのは?」
転「……っ!//」どきんっ
- 958 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 04:03:58.42 ID:YRg0WI1AO
母「そんなことでいいんですか?じゃあはいっ」
ちゅっ
転「〜〜!!///」
父「……」
姉「あれ?お父さん妬いてるの?」
母「そうなんですか?じゃあ、はいっ!」
ちゅっ
姉「お父さんとお母さん熱いねー//」
母「ふふっ//好きな人同士ですから」
父「別に俺は好きじゃないぜ、こいつが勝手にしてきただけだ」
母「う、嘘ですっ!旅人さんは私のこと好きなはずですっ!」
父「そういうのを妄想っていうんだぜ」
母「うぅ…ひどいですー!」
- 959 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/26(金) 04:10:01.48 ID:DJObtegY0
弟空気だなwww
- 960 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/26(金) 04:17:11.87 ID:YRg0WI1AO
なんだかんだで時間は過ぎていく……
母「じゃあ皆さん…また今度会いましょうね…?」
姉「お母さん…楽しかったよ…すっごく…」
弟「次はいつ会えるんだ?母さん」
母「わかりませんね…でもいつか必ず…またここに来ますっ!だから弟ちゃん姉ちゃん転ちゃん!その時まで……元気にしてて下さいね?」
父「……じゃあな…」
母「…旅人さん……愛してます…」
父「……さっさといけよ」
母「……はいっ!皆さん…お元気でっ!」
母さんは……霊界へと帰っていった…
- 962 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 04:31:35.76 ID:YRg0WI1AO
転「では……私はこれで……」
弟「えっおいおい!いっちまうのかよ!」
姉「転ちゃん!……一緒に…暮らそう…?」
転「そういう訳にはいきません……私はもう零の霊機関には戻りませんから…あなた方に迷惑がかかります…」
弟「だったら尚更だよ!俺たちが守ってやるからさ!」
姉「そうよ!転ちゃん!」
転「……お断りします。何度もいいますがあなた方とは家族でもなんでもありません………では…」
しゅんっ
一瞬にして消えてしまう
弟「転…」
- 966 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 04:40:33.12 ID:YRg0WI1AO
姉「やっぱりわかりあうことは出来てなかったのかな…」
弟「転……」
こじろう「……そんなことはないぞ…」
姉「…どうして…?」
こじろう「これを見てみるのだ。」
弟「……これは……!」
転が置いていった零札の裏にはこう書かれていた
『困ったことがあったら電話してください。09012345678』
姉「転ちゃん……!」
これが転なりの優しさだったのだろうか…
でも……俺たちの元にやってくる日がくるのだろうか…いつか…きっと…
- 967 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 04:47:47.16 ID:YRg0WI1AO
なんとなく俺たち二人は十和田湖の前にいた。
姉「……」
弟「……」
姉「ねぇ……弟?」
弟「……ん?」
姉「私たち…人間になったんだよね?」
弟「……そうみたいだな…」
姉「…なんか…実感わかないね…」
弟「……正直…俺もわかない…」
姉「ふふっ。そうだよね…」
あ…今の笑い方…母さんに似てた…
弟「……」
姉「……」
- 968 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 04:54:57.97 ID:YRg0WI1AO
姉「あの……さ。実を言うと……あの時……声は聞こえてたんだよね…」
弟「……あの…時?」
姉「……だから…私が死んでた時…」
弟「……!」
あああああっ!!忘れてたっ!あの時……確か俺はっ……!
姉「……///」
い、今すぐ死にたいっ!かなり恥ずかしいっ!!こんなことなら店長に殺されておけば……!!
姉「………私も……きだよ」
弟「……え?」
姉「だからっ!私もあんたのことが好きって言ってんの!!文句ある!?」
十和田湖が…ざばーざばーと俺の中で何回も響いていた…
- 969 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 04:57:52.71 ID:RdtGHwlz0
こじろうのフラグ回収力は素晴らしいものがある
- 970 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 04:59:07.57 ID:BNZLLlBdO
これまだあったのかw
乙、完結まで頑張れ
- 971 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:03:47.04 ID:YRg0WI1AO
エピローグ
姉「こらっ!バカ弟!起きなさい!」
弟「………なんだよ…うるさいな…」
姉「ほらっ!ちゃんと着替えも出して置いたから早く学校行くわよ!」
弟「へいへい…」
姉「いってきまーす!」
父「あ?お土産は松坂牛でいいからな」
姉「買わないわよっ!」
こじろう「バカかお主は…」
姉「じゃあね!ご飯は冷蔵庫に入ってるからね!」
父「……ああ」
こじろう「……お主…見たか?」
父「あ?」
こじろう「あの二人手を繋いでおったぞ…」
父「どうでもいいぜそんなこと…あー腹が減ったぜ…」
こじろう「のんきだなお主は…」
- 973 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:12:15.90 ID:YRg0WI1AO
学校
女「よー弟っち姉っちー!おっはー!」
姉「おっはー!」
女「おお?どうしたんだい一体そのテンション!?」
姉「あ、あのねっ…」
ごにょごにょ…
女「……な、なんとっ!めでたく!ご結婚を!?」
弟「してねーよ!」
姉「もう//やだなー女っちったら…そんなのまだ気が早いわよー//」
女「おぉお…姉っちが壊れてる…」
女「ふっふっふ…ではこのプレゼントも時期尚早ではなかったなっ!はいこれっ!」
弟「なんだ…?これ…」
女「お揃いの手袋だよっ!」
うわぁ…これ…かなり恥ずかしいぞ…
- 974 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:12:41.73 ID:MvFvkbmSO
(´;ω;`)うぅー はぴえんど
- 976 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:16:41.98 ID:YRg0WI1AO
姉「ね、弟!これ一緒につけて歩こう?」
弟「やだよっ!」
姉「なによーけちー」
女「おぉお…ラブラブですなぁ…」
この場にいられなくなって廊下に出る
姉「どこいくのよー!」
弟「トイレだよトイレ!!」
姉「私もいくー」
弟「来なくていいっ!」
意味ないだろそれじゃ!
- 977 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:17:58.99 ID:RdtGHwlz0
もはやスレタイで泣けてくる・・・
- 978 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:23:39.64 ID:YRg0WI1AO
弟「ふぅ……」
トイレから出て教室に繋がる廊下を歩く
弟「ったく…いくらオーケーしたからって姉ちゃんデレデレしすぎだろ…」
ぶつくさ文句を言いながら歩く
そして…
誰かとの廊下でのすれ違い様に呪文が聞こえた…
弟「………!」
な、なんだ……!?なにが起こった!!
体が……体が動かない…!!
目の前にヒラヒラと紙が舞いそれを俺の目が追う
……トランプだ……ハートのクイーン……
床に倒れ意識が消える寸前に見たものは…
どこかで見た刻印だった…
- 979 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:24:30.60 ID:xbnyz+lz0
女のヨカン
- 980 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:25:42.58 ID:RdtGHwlz0
ついに・・・
- 981 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:27:22.40 ID:otv6hgoq0
ここで回収するのか…
- 982 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/26(金) 05:29:00.59 ID:YRg0WI1AO
はい!これで終了〜!
俺は人が感じる「あ、これちょっと面白いな」「続きが気になる…」っていうたった一瞬の感情を感じたくてここまでSSを書いてきました。
ちょっとでも読んでくれた人にそれを思わせることが出来たらな…と思います。
良かったらhttp://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/part4vip/1212123854/
に感想とか書いてくれると嬉しいかな。批判とかでも全然おk
最後に保守してくれた人!読んでくれた人ありがとう!ではこの辺で
- 984 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:31:18.82 ID:RdtGHwlz0
面白すぎてこじろうのファンになったわ!それにすごく読みやすかった!
途中で中傷してた奴にこの完成度見せてやりたいぜ!!
ほんとお疲れー!
- 985 :VIPがお送りします [] :2008/12/26(金) 05:31:26.62 ID:otv6hgoq0
パー速か
久しぶりに行って見るよ
乙
- 1000 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/26(金) 06:38:48.04 ID:dSgFJAtk0
1000!!乙!
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