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堕悪魔「追放されてしまいました」 其の2
- 927 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage]
投稿日:2009/06/14(日) 21:39:27.17 ID:WRsGsFs0
俺「遅くなりました。ちょっとだけ投下します。」
- 928 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 21:42:48.04 ID:WRsGsFs0
悪魔「ふひ〜。ようやく我が家だ。ここも久しぶりだな〜。」
男「久しぶりって、まだ一日も経ってないじゃないか。」
悪魔「細かいことはいいのよ。ねぇ男、家に入る前にキスしてよ。」
男(お、口調が元に戻ってる。)
男「駄目。家の前だとさすがに見つかる。」
悪魔「むぅ、ケチ。いいじゃん減るもんじゃないし。」
男「俺の一個しかない命が減る可能性がある。それに今回のデートは男慣れする為のものだろ。もう十分じゃないか?」
悪魔「あぁ、まだ慣れてないや。もっと練習が必要だわ。と言うわけで、ん〜。」
男「はいはいまた今度ね。ただいま〜。」がちゃ
悪魔「おい待てい!」
男「部屋暗いな。電気くらい点ければいいのに。スイッチは、と・・・あった。」
かち
男「・・・あれ?点かない」かち かち
悪魔「ううん、点いてるみたいよ。ほら。」
男「ん?」
照明「 ピッピカチュウ。」
男「ホントだ。・・・よく見ると周りに黒い霧みたいな物が飛んでる。何これ?」
悪魔「・・・あ〜。もしかしたら原因は堕悪魔かも。」
男「堕悪魔が?」
- 929 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 21:48:45.18 ID:WRsGsFs0
悪魔「うん。って言うか男は大丈夫?自分の身体に何か異変とか無い?」
男「え、異変?特にないけど。」
悪魔「人間なのにこれ吸って何でもないって・・・男って本当に人間?」
男「この霧ってそんなにやばい物なのか?」
悪魔「魔界の住人だけが出す瘴気の一種だねこりゃ。人間がこの中に居れば十秒もしない内にマイナス方面で変化が起こるはずなんだけど。」
男「・・・それってもしかして。」
悪魔「最悪死んじゃったりするね。」
男「なっ・・・!?」
悪魔「まぁこれだけ長いこと居るのに何も無いなら大丈夫でしょ。たとえ死んじゃってもあたしがあんたを悪魔にしてあげるからね。男ならきっと強い力を持つ悪魔になるわ。」
男「結構です。」
悪魔「まぁそれは置いといて、問題は・・・。」きょろきょろ
男「そうだ!天使達は!?」
だっ!
男「霧のせいで見えづらいな、何処だ?・・・いたっ!」
天使「ガクガクブルブルガクガクブルブル。」
堕天使「きゅ〜〜〜・・・・・・。」
男「おい天使!堕天使!しっかりしろ!?」
悪魔「あちゃ〜、瘴気にあてられちゃったか。」
- 930 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 21:51:24.56 ID:WRsGsFs0
男「悪魔、二人は大丈夫なのか?」
悪魔「問題ないと思うわよ。とりあえず一度外に出しましょ。外なら瘴気はすぐに霧散しちゃうから。」
男「わかった。よっと!」
悪魔「おお、二人同時。力持ち〜。」
男「二人とも軽いからな。俺の力なら二人くらい何とかなる。」
悪魔「前にもやったことあるような言い草ね。」
男「一人ずつだけど前に持ち上げたことがある。お姫様抱っこで。」
悪魔「へぇ。」
男「何だ?やって欲しいのか」
悪魔「今度やって。玄関の外で十分ね。二人をそこに置いて。」
男「あいよ。よいっ・・・しょ。」すとん
悪魔「よろしい。しばらく外の空気を吸わせていれば大丈夫でしょ。」
男「こんなんでいいのか?」
悪魔「天界の奴らは大抵が神の加護ってのがあるはずだから影響の無いところで休んでれば治るはずよ。二人がこの程度で済んでるのもそれのお陰ね。」
男「でも天使より堕天使の方が若干ダメージがでかい気がするのだが。」
悪魔「それは堕ちたせいで多少加護が弱まってるからじゃない?それでも安静にしてれば大丈夫よ。悪い空気吸って気分が悪くなったくらいに考えてくれればいいわ。」
男「そうか・・・良かった。」
- 931 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 21:55:55.21 ID:WRsGsFs0
悪魔「さて、この霧の根元を絶ちに行きますか。」
男「堕悪魔は一体どうしちゃったんだ?」
悪魔「いくつか思い当たる節はあるんだけど・・・。直接見てみないことにはね〜。」
男「う〜ん、家の中とはいえこんな状況で堕悪魔を探し出すのは骨が折れるな。」
悪魔「そんなことないわよ。瘴気の濃い方に向かって行けばいいだけだし、あたしの目なら瘴気なんて有ってないようなものだからすぐ見つけられるわよ。」
男「そうか。それは助かる。」
悪魔「ほら、手を取って。導いてあげるから。」
男「うん。」ぎゅ
悪魔「こっちよ。足下に気を付けなさい。」
男「なんか妙な気分だな。悪魔に優しく手を引かれると、そのまま魔界に引きずり込まれてしまいそうだ。」
悪魔「あら、それ良いわね。あたしはすぐにでも男を悪魔にしたいし、そうすれば堕悪魔もきっと喜ぶわよ?」
男「いや、遠慮しとく。まだ人間でいたい。」
悪魔「でも真面目に考えておいてね。あたしの好きな人があたしより先に老いて死んじゃうのは寂しいから。悪魔になれば寿命はあたし達と同じになるから・・・。」
男「・・・う〜んと、わかった。真面目に、検討しておく。」
悪魔「ありがと、にぃに。・・・あ、いた。」
男「どこ?」
悪魔「部屋の隅っこにいる。ここにいて。左手を伸ばせば壁があるからそこに手を付いてて。」
男「わかった。」
- 932 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 22:04:36.69 ID:WRsGsFs0
悪魔「じゃあちょっと確認してくる。」
とっとっとっとっと・・・・・・・
男(悪魔の足音だけが聞こえる。視界はもう暗いなんてもんじゃない。真っ黒だ。)
悪魔「ぺろっ・・・ん、この味は・・・!」
男「味・・・?」
とっとっとっとっと・・・・・・・
悪魔「ただいま。原因が解ったわ。」
男「一体何だ?」
悪魔「生理ね。」
- 935 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/16(火) 23:03:21.19 ID:RRxpgJ.0
男「ちょっと待て。さっきぺろって聞こえたぞ。どこ舐めた?」
悪魔「やましい事考えてんじゃないわよ。ほっぺたよ、ほっぺた。悪魔は人間みたいに股から血が出てきたりしないの。体調は悪くなったりするけどね。」
男「え、あ、そうなの?いや、やましい事なんて考えてないぞ、うん、考えてない。」
悪魔「・・・。」じっ・・・
男「・・・。」ぷい
悪魔「・・・まぁいいわ。今から男を堕悪魔の所に引っ張っていくから付いてきて。」
男「え?俺が何かしてやれることはあるのか?」
悪魔「こういう時の女の子は情緒不安定になりやすいの。好きな人がそばに居てくれるだけでも安心するんだから一緒に居てあげな。安心すれば少しは霧も晴れるでしょ。」
男「あ、うんわかった。しかし女性も大変だな。毎月こんな風に苦しい思いをするなんて。でも今までこんな事なかったよな?生理不順か?」
悪魔「魔界の女はそんな毎月なんて恐ろしい頻度で生理なんて来ないわよ。二、三年に一回くらいよ。」
男「間隔が長いんだな。ちなみに期間はどれくらいなんだ?」
悪魔「う〜ん個人差はあるけど、長くてもせいぜい一ヶ月くらいかな。」
男「・・・天使と堕天使はしばらくバイト女の所に泊まってもらおう。」
悪魔「そうした方が賢明ね。じゃあ後はよろしく。あたしはお風呂に入ってくるから。」
男「ああ、いってらっしゃい。」
悪魔「・・・っと、その前に一つ忠告。」
男「?」
- 936 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/16(火) 23:07:09.05 ID:RRxpgJ.0
悪魔「堕悪魔が共に働いているとはいえ、唯でさえあたし達を食べさせていくだけでも大変な訳でしょ?」
男「その他の御方が資金を供給して頂ければ変わってくるのですがね。」
悪魔「なんか文句ある?」
男「うん。」
悪魔「後で聞くわ。」
男「聞く気ないだろ。」
悪魔「まっそれはいいや。」
男「良くない!」
悪魔「こんな大変な時にまた別の所から余計な出費が出るのはあんたにとっても好ましくないでしょ。」
男「いやだから、皆さんにもお手伝いを・・・」
悪魔「こういう時の魔族の女って何をしてくるかわからないの。だから近づくときは警戒して、油断しないようにね。何を言われても自制するように。」
男「はぁ・・・ピンチになったらはどうしたらいい?」
悪魔「そこら辺は自分で考えてね。あと、魔族って頭で考えてることとは裏腹に身体はアグレッシブなことをしてきたりするから気を付けてね。細胞がそうさせるんでしょうね、きっと。」
男「ふ〜ん。」
悪魔「ほら、こっち来て。」
男「あ、うん。」
悪魔「すぐそこにいるよ。手を伸ばしてごらん。」
男「・・・見えないけど、わかる。ここにいる。」
悪魔「そうそれ。じゃあ頑張って。襲われないようにね〜。」
とっとっとっとっとっとっとっと・・・・・・・
- 937 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/16(火) 23:10:13.56 ID:RRxpgJ.0
男(ちょっと無責任な感じはするが・・・今はいいや。)
男(しかし、どういう事だ?警戒しろとか油断するなとか。最後には襲われないようにとか言われるし。)
男(自制しろ?何を?お金がかかるってどうして?生理用品・・・はないか。魔族は生理の時は経血は出ないとか言ってたし。)
男(・・・ああ、そういうことか。赤ちゃん、か。今、堕悪魔としちゃったら・・・デキちゃう、よなぁ。)
男(堕悪魔と俺の子供か・・・いいなぁ。やっぱり二人か、三人かな。やっぱり魔族の身体は人間の常識とはかけ離れたりするかな。一度に三つ子とか四つ子とか。)
男(身籠もってるときは堕悪魔は大変だろうから、やっぱり・・・おっと、いかんいかん。今の状況でそんなことになったら家計が火の車どころではなくなってしまう。)
男(それはおいおい堕悪魔と話し合うとして、今は落ち着かせることに専念しよう。自制して、自制して・・・。)ふーっ
男「えっと・・・堕悪魔、大丈夫か?」
堕悪魔「・・・。」
男「体調悪いときに側に居れなくてごめんな。今の調子はどうだ?」
堕悪魔「・・・問題ないです。」
男「そっか、うん。よかった。」
堕悪魔「男さん。」
男「ん?」
堕悪魔「さっき悪魔さんと、どこ行ってったんですか?」
男「え?ええっとだな、それは・・・。」
堕悪魔「いいですよ。きっと悪魔さんがまた良からぬ事を考えて男さんのこと振り回していたんでしょ?」
男「そう言う訳じゃない。悪魔にだって理由があってだな。」
- 938 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/16(火) 23:14:46.16 ID:RRxpgJ.0
堕悪魔「悪魔さん、男さんのことにぃにって呼んでましたね。」
男(やべ、バレてた!家の中で言わないように釘を刺しておくんだった!)
堕悪魔「悪魔さんてば、そんな態度取って男さんをたぶらかそうとするなんて。」
男「悪魔にはそんなつもりは無いってば。堕悪魔、少し落ち着いてくれ。」
堕悪魔「悪魔さんは見た目こそ可愛いですからね。その上で笑顔で何か言われたら誰だってコロッといっちゃいますよ。」
堕悪魔「天使さんだって綺麗だし、堕天使さんだって魅力的な女の子だし・・・。」
男「堕悪魔。そろそろ止めないと堕悪魔自身まずいこと口走っちゃうかもしれないぞ?」
堕悪魔「・・・ごめんなさい。」
男「いや、いいんだよ。」
堕悪魔「私、不安なんです。心の中に黒いしこりみたいな物があって。考えないようにしても、どうしても溢れてきて、それがたまらなく嫌なんです。」
男「・・・。」
男(あれ?今ちょっと頷きかけたけど、その感情って悪魔らしくない?)
堕悪魔「だいたい、元はと言えば男さんが悪いんですよ?」
男「お、おれ?」
堕悪魔「男さんはカッコイイし、誰にでも優しいし、変なところで天然なくせに女の子の心を掴んじゃったりするし・・・・・・。」
男「えっと、そうなの?」
堕悪魔「私だって、男さんに心を鷲掴みにされちゃった口なのに、男さんは他の女性にかまけてばかりですし。」
ぎゅ・・・
男「堕悪魔・・・。」
堕悪魔「四六時中ずっととは言わないです。ただ、私のことを見るときは、私だけを気に掛けていて欲しいんです。」
- 939 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/16(火) 23:17:16.35 ID:RRxpgJ.0
男「・・・うん、そっか。ごめんね。今まで、その・・・。」
かちっ
男「ん、あれ・・・これ。」
堕悪魔「あ、気が付きました?男さんから貰った物ですよ、これ。」
男「俺のあげた腕時計、着けててくれたんだ。」
堕悪魔「文字盤が綺麗で、気に入りました。」
男「嬉しいよ。選んだ甲斐があった。」
堕悪魔「お城の上で好きだって言われて、キスして、これを貰ったときは嬉しいことが重なりすぎて飛び上がりそうになりました。」
男「文字通り、堕悪魔が空を飛び回って俺が置いてけぼりにされそうになったのは、今となっては良い思い出だよ。」
堕悪魔「ふふ、そうでしたね。」
男「くっくっ。」
堕悪魔「男さん。」
男「ん?」
堕悪魔「好きです。」
男「うん。」
堕悪魔「この気持ち、誰にも負けません。世界で一番、男さんの事を愛してます。」
男「うん・・・俺も、好きだ。世界で一番、堕悪魔のこと、愛してる。」
堕悪魔「ん、その言葉がまた聞けただけでも嬉しいです。他の人に構うのは良いですが、せめてこれからは私の番の時は私だけを見て下さいね。お願いですよ?」
- 940 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/16(火) 23:19:25.68 ID:RRxpgJ.0
男「うん、約束する。だから俺からも一つ、お願いを聞いてくれないか?」
堕悪魔「何でしょう。」
男「もう結構限界なんだ。簡潔に述べる。」
男「俺の乳首つねるのやめてくれないか?」
堕悪魔「駄目です。」
- 941 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/16(火) 23:27:37.22 ID:RRxpgJ.0
ぎゅ!
男「おうっ!?痛い痛い!お願い!もうやめて!」
堕悪魔「やめてって・・・まだ四十五度くらいしか回してませんよ?」
男「強いから!つまむ力が強いから!あっダメ!ダブルはだめええええええええ!!!!」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・
ちゃぷん
悪魔「ふい〜。風呂はいいわね〜。気持っちいい〜。」にょろ〜ん
ちゃり・・・
悪魔「・・・んふ〜、にぃにから貰ったネックレス・・・んふふ〜。」でれ〜
男『ああ!それ以上は無理!もげちゃうううう!!!』
堕悪魔『まだ百二十度ですよ。お楽しみはこれからです。』
男『やばいって!青黒くなっちゃうううううう!!!!』
悪魔「あ〜、襲われちゃったか。だから気を付けろって言ったのに。」
堕悪魔『そぉれっ!』
男『ひぎいいいぃいいい!!!!!!!!!!』
悪魔「・・・あ、霧が晴れた。」
- 942 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/16(火) 23:33:29.42 ID:RRxpgJ.0
俺「とりあえずこれでおしまいです。ほんの少し補足として一つ。
堕悪魔の最初の『ぎゅ』の時点で堕悪魔は男の乳首をつねってました。あれ痛いんですよね・・・
もう少し早く投下できるように精進します。それではまた。」
- 946 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 20:59:11.70 ID:oW17wmo0
俺「こんばんわ。そろそろ投下します。遅くてごめんなさい。」
- 947 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:02:36.04 ID:oW17wmo0
堕悪魔「あの・・・皆さん、本当にご迷惑おかけしました。」ぺこ
天使「いえ、大丈夫です。女性にとっては辛い時期ですからね。」
悪魔「天使にも生理とかあるの?」
天使「私にはありません。ですが、人間から転生した天使ならそのような現象があると聞いたことがあります。」
悪魔「ふ〜ん、つまんない。」
天使(何か恐ろしいことを考えていた様ですね。私に生理が無くて良かった。)
堕悪魔「堕天使さんもごめんね。もう少し私が気を付けていれば・・・。」
堕天使「自分も全然大丈夫ッス!次なにかあったら言って下さい!協力しますから!」
堕悪魔「ふふ、ありがと。」
悪魔「男も無事でなによりね。」
男「九死に一生を得るとはまさにこの事だったな。七百二十度に到達したときは意識が飛びそうになった。悪魔が助けてくれなかったら・・・。」
堕悪魔「えっと、本当にごめんなさい。なんてお詫びをしたらいいか・・・。」
男「いや、もう過ぎた事だし良いよ。俺もこうなるなんて思わなかったし。俺も次からは気を付けるよ。」
堕悪魔「いえ、男さんだ気にする必要なんて無いですよ。むしろ私が気を付けないと・・・。」
悪魔「はいはい、長くなりそうだからここらでカットね。もう夜遅いし寝ましょうよ。」
堕天使「あ、今日は自分が男さんの隣で寝るッス!」
悪魔「だ〜め。今日は堕悪魔。」
堕天使「え〜っ。」
悪魔「ほら、二人とも行きなさい。今日は誰にも邪魔させないから、ゆっくりしっぽりね!」ぐいぐい
男「ちょ!おまっ!」
堕悪魔「あ、悪魔さん!?」かぁぁぁ
悪魔「それじゃあおやすみ!」
ばたん!
- 948 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:05:56.50 ID:oW17wmo0
堕悪魔「・・・もう。」
男「・・・。」
堕悪魔「・・・。」
男「えっと・・・する?」
堕悪魔「はいっ!!!?あの、私は、どちらでも・・・。」
男「じゃあ今日はやめよ。」
堕悪魔「え・・・。」
男「まだ堕悪魔の体調は完全に良くなったワケじゃないだろ?治まってからそんなに時間も経ってないし。」
堕悪魔「あ・・・はい、そうですね。」
堕悪魔(少しは、強引にしてくれても良かったのにな。)
男「だからね。また今度。本当に万全になったら、ね?」
堕悪魔「男さんは、それまで我慢できるんですか?」
男「結構自信ない。」
堕悪魔「正直者め。」
男「堕悪魔の事、好きだもん。」
堕悪魔「そ、それだったら・・・別にいいじゃないですか。」ごにょごにょ
男「え、何?」
堕悪魔「何でもないです!さ、もう寝ましょう!」
男「あ、うん。」
- 949 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:09:57.78 ID:oW17wmo0
堕悪魔「ほら、早くして下さい。」ぽんぽん
男「え?一緒の布団に入るの?」
堕悪魔「当然です。と言うか一つしかお布団敷いてないじゃないですか。」
男「狭苦しくないか?堕悪魔がゆっくり休めないじゃないか。別に布団を」
堕悪魔「おりゃ!」
男「あべし!」
もふん!
堕悪魔「捕まえました。」
男「捕まりました。」
堕悪魔「感想はどうですか?」
男「とってもぬくい。柔らかくて気持ちいい。」
堕悪魔「でしょう?何だかムラムラしてきたりしませんか?」
男「してくるけど我慢する。」
堕悪魔「・・・何でですか。」
男「だって堕悪魔が体調悪いのに、今以上に悪くなったりしたら・・・心配で・・・。」
堕悪魔「・・・。」
男「・・・もしかして期待してたの?」
堕悪魔「・・・(こくり)。」
男「・・・ごめん。」
堕悪魔「謝らないで下さい。」
男「ご・・・あ・・・むぅ。」
堕悪魔「・・・。」
- 950 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:14:01.85 ID:oW17wmo0
男「・・・!」ぱく!
堕悪魔「んむっ!?」
ちゅぅぅ、ちゅぅぅ
男「ぷはぁ・・・また今度ね。」
堕悪魔「・・・もう。」
男「体調が戻ってからでもいいじゃん。」
堕悪魔「悪魔の力をナメないで下さい。今だって男さんを一晩中心身共に満たす事だって出来るんですから。」
男「そうか。じゃあ万全の状態なら大変な事になりそうだな。」
堕悪魔「そうですよ!・・・あ。」
男「早く元気になって、俺を大変な目に遭わせてくれよ?」
堕悪魔「・・・ふぅ、わかりました。また今度ですね?」
男「あぁ。その時が来たら、しっぽりと頼むよ。」
堕悪魔「はい、しっぽりとですね。覚悟して下さいよ。」
男「うん。おやすみ。」
堕悪魔「おやすみなさい。」
ちゅ・・・
- 951 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:20:18.21 ID:oW17wmo0
悪魔「見えないって!もう少しそっち寄ってよ!」ごにょごにょ
堕天使「これ以上は無理ッス!痛い痛い!」がそごそ
天使「気付かれてしまいますよ。あんまり暴れないで下さい。」こそこそ
悪魔「天使もちゃっかり覗いてんじゃないわよ。」
天使「会話がまともに聞こえないですね。」
堕天使「せっかくセッティングしたのに〜。じれったいッスね〜。」
悪魔「なんか不備があったんじゃないの?ティッシュが足りないとか。」
堕天使「ティッシュなら5箱は置いておいたッスよ。」
悪魔「問題ないわね。さあやれ。しっぽりぬっぽりと!!!!」
天使「しっ!静かに!・・・あの二人、動いてませんよ。」
悪魔「なにぃっ!?」
男『く〜・・・く〜・・・。』
堕悪魔『す〜・・・す〜・・・。』
堕天使「・・・寝息?」
- 952 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:24:50.48 ID:oW17wmo0
悪魔「シット!!!なんてこったい!!!二人仲良くほのぼのスリーピングタイムを貪ってやがるぜぃ!!!」
堕天使「二人ともあの状況でよく平気でいられるッスね。自分だったらあっという間に・・・。」
天使「きっと男さんが堕悪魔さんの身を案じたのでしょう。男さんらしいですね。」
悪魔「あ〜あ、つまんない。時間無駄にしたわ。さっさと寝よ。」
堕天使「じゃあ、残りのみんなで夜の楽しい事しますか?」
悪魔「ほう。あたし相手にか?いいだろう。足腰がっくがくにしてやんよ。」
堕天使「あ、いや。そんな意味で言ったんじゃないッスよ?」
天使(早い内に逃げた方が良さそうですね。)こそこそ
悪魔「待ってよ〜天使ちゅわ〜ん。」くねくね
天使「(ぎくっ)あ、悪魔さん・・・何でしょうか?」
悪魔「どこ行くのかな?夜は長いのよん。楽しみましょ?」
天使「よ、夜は長いですからね。お布団の中でおねんねして暇を潰そうかと思っていたところです。と言うかさせて下さい。」
悪魔「あら〜そうだったの〜?そんな事言わずにあたしと一緒に遊びましょうよ〜。」
天使「何ですかその妙に色気を作った声は。堕天使さんはどうしたのですか?」
悪魔「堕天使ならノックアウトしたわよ。」
天使「え?」
堕天使「あ・・・ん・・・やん、はぁはぁ・・・。」びくんびくん
天使(早い!)
悪魔「さぁ天使ちゃん。こっちであたしと遊びましょ?」ハァハァ・・・
天使「い、いやっ・・・」
天使「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
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