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メイド「(・・・外が騒がしいです)」
67 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 01:28:05.12 ID:CL0Yir5m0
男の子「ふぁあ・・・うーん・・・」
メイド「・・・」
男の子「むにゃ・・・うーん・・・んー・・・」
メイド「・・・」
男の子「うーん・・ん・・・?」
メイド「・・・」
男の子「う、うわっ!」
メイド「・・・なんです」
男の子「だ・・・だって起きたらすぐ隣に人がいるなんて・・・」
メイド「・・・」
男の子「・・・・あの」
メイド「・・・」
男の子「そんなにじーっと、こっちを見るのは・・・やめてください・・・ごめんなさい」
メイド「・・・(プイッ」

男の子「(・・・やり辛い人だなぁ・・・確かにお世話になってるし・・・良い人なんだけど・・・)」

朝。外は晴れ、良い陽気だ。少年は伸びをし、快適な早朝を迎えた。
しかし女にとっては少し遅い、リズムの狂った朝であった。


68 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 01:31:18.14 ID:E8oR0JAE0
うひひ…支援


69 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 01:31:46.43 ID:WMc2CCUkO
ヴィルヘルミナ…


70 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 01:33:00.67 ID:CL0Yir5m0
男の子「あの・・・」
メイド「・・・」
男の子「すみません、あの・・・」
メイド「・・朝食ならテーブルにあるです」
男の子「いえ、そうではないんですけど・・・」
メイド「・・・なんです」

男の子「・・いいんですか?僕はここにいても・・・」
メイド「主が帰ってくるまではいいです」
男の子「・・・ありがとうございます・・・」
メイド「礼なんて別にいらないです」
男の子「いえ、あの、僕になにかできることがあれば・・・その」
メイド「私の時間を貴方にわけろと言うのですか」
男の子「へ?」
メイド「貴方が私の何かを手伝うことは、私の時間を奪うことです」
男の子「は、はぁ・・・」
メイド「そうなると私はなにもできなくなるです」
男の子「(おかしな理論だなぁ・・・)」


71 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 01:33:50.92 ID:CL0Yir5m0
>>69 関係ないであります


72 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 01:39:35.80 ID:CL0Yir5m0
メイド「・・・・(カショカショ」

男の子「(・・・食器を洗ってる・・・)」
男の子「(・・・何かを手伝うなら・・・これしかない)」

男の子「あの、それ僕にやらせてください!」
メイド「・・・?」
男の子「僕がやりますんで、あなたは休んで下さい!」
メイド「は、何を言うんですか・・離してください、です」
男の子「いえいえ、ずっとお世話になっては悪いですから・・・僕にやらせてください」
メイド「離してください、これは私の仕事です」
つるっ

メイド「あ」
男の子「あ」
ガシャン

男の子「痛っ・・!」
メイド「!」
男の子「あ、皿が・・・す、すいません!ごめんなさい!」
メイド「大丈夫ですか、怪我はないですか」
男の子「えっ?あの・・・ごめんなさいお皿を割っちゃって・・・」

メイド「足が・・破片を踏んでしまったですか」
男の子「・・・ごめんなさい・・・屋敷のお皿なのに・・」
メイド「・・・皿よりも」
男の子「・・?」
メイド「大事なものくらい、いくらでもあるです」
男の子「・・・」


73 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 01:44:13.28 ID:CL0Yir5m0
メイド「・・・包帯は巻きました・・・です」
男の子「・・・・ありがとうございます・・すいません・・・」
メイド「・・・」

男の子「(ちょっと変なところはあるけど・・・)」
男の子「(・・・やっぱり、優しい人だなぁ)」

メイド「・・・やることが増えるくらいが丁度良いです、仕事が増えればそれだけでいいです」
男の子「仕事って・・・給金とかは気にしないんですか?」
メイド「受け取らないです、必要ないです、仕事だけできればいいです」
男の子「・・・そ、それって奴隷じゃないんですか・・・」
メイド「・・・人聞き悪いです」
男の子「あ、すいません・・・」

メイド「・・・無給は私が自ら望んでいることです」
男の子「そうなんですか・・・」
メイド「・・・」

男の子「(・・また黙っちゃった・・・)」


75 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 01:49:50.93 ID:CL0Yir5m0
男の子「あのぅ」
メイド「・・・」
男の子「ここの主人さんって、どんな人・・・なんですか・・・?」
メイド「・・・」
男の子「あの、やっぱり心の広い、優しい人なのかなって・・」

メイド「・・・主は」
男の子「(あ、やっと口を開いてくれた)」
メイド「・・・私を拾ってくれたです」
男の子「そうなんですか・・・じゃあ優しい人なんですね」
メイド「・・・」
男の子「(え、また黙っちゃうの?)」
メイド「・・・知らないです」
男の子「へ?」
メイド「主とも、ほとんど話したこと無いです」
男の子「え・・・そんなことってあるんですか・・・?」
メイド「・・・別に、いいことです」
男の子「(うーん・・・)」

メイド「・・・主が何をしているか、どんな人か」
メイド「それは私は知らないです、関係ないです」
男の子「(ドライだ・・・)」


77 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 01:54:40.11 ID:CL0Yir5m0
大きな掛け時計が振り子を揺らす。
少年は朝の日が入り込む窓の前に揺り椅子を移動させ、外の景色を見ていた。

男の子「(掃除しようかなと思ったけど、あの人が全部やっちゃってるし・・・)」
男の子「(・・・本当に、仕事だけの人・・なのかな)」

メイド「・・・」
男の子「あ」

少年の前に紅茶のカップが差し出された。

男の子「あの、僕はその・・・」
メイド「これは欠かせません、です」
男の子「(欠かせないって・・・)」
メイド「これを飲んでいただけなければ、朝の仕事が終わらないです」

男の子「(・・・なんなんだろう、それって・・・)」


78 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 01:57:43.79 ID:kRDL9+iTO
母上にパソコンを取られたでござる の巻


79 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 02:03:55.13 ID:kRDL9+iTO
男の子「ズズズ・・・ほぅー・・・紅茶、すっごく美味しいですよ、ありがとうございます」
メイド「・・・」
男の子「(だめだ、表情すら変えてくれない・・・)」

男の子「・・・あのぅ」
メイド「・・・」
男の子「僕、何かしたいんですけど・・・」
メイド「・・・」
男の子「あの・・・僕と、お話ししていただければ・・・」
メイド「嫌です」
男の子「(わぁ、断られた・・・)」
メイド「・・・」
男の子「(・・・どうしよう・・・)」


80 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 02:04:05.42 ID:RhLOPHYY0
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


82 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 02:14:37.79 ID:kRDL9+iTO
男の子「・・・あの、あなたの名前は・・・そのー・・・」
メイド「・・・」
男の子「・・・あのぅ、僕は男っていうんですけど・・・あなたの名前はなんていうんですか?よければ、そのー・・・」
メイド「・・・」
男の子「・・・」
メイド「・・・」
男の子「(はぁ、喋ってくれない・・・)」
メイド「・・・」

男の子「あの・・・外に出てもいいですか?」
メイド「・・・はい、です」
男の子「ありがとうございます・・・すみません」

男の子「(あの人には悪いけど、この部屋にいると息が詰まるんだよなぁ・・・)」


83 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 02:27:19.59 ID:kRDL9+iTO
庭では小鳥が鳴き、草の上で踊っていた。

男の子「・・・・ふぅー、広いなぁ・・・」

屋敷の庭はさすがに広く、また草達も綺麗に切り揃えられていた。
ここの仕事も普段から手を抜いていないようだ。

男の子「(・・・本当に・・・仕事だけしかしてない人なのかな・・・)」
男の子「(助けてもらってなんだけど・・・そんなのはなんだか・・・良くない気がする・・・)」

男の子「(いやこんなことを考えることが何より失礼だぁ・・・)」
男の子「(・・・はぁ、どうしよう・・・)」

男の子「(ていうか僕も何か仕事を探さないと)」


84 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 02:51:51.71 ID:kRDL9+iTO
「・・・・あれ?」
男の子「へ?」

屋敷の門の前に、青い制服の男がやってきた。
制服の男は玄関の前に少年を見て、表情を少し固めた。

「・・・?」
男の子「あ」

少年は彼が何者かをすぐに察した。それ故、表情をこわ張らせた。

「・・・・・あのー、すいません・・・君は・・・この屋敷の人じゃあ、ないよねぇ?」
男の子「あ、はい・・・僕は昨日、ここに泊めてもらった者でして・・・」
「あ、なるほどねー・・・ははは、ごめんな」

配達屋の青年は爽やかに笑った。

「いつもなら屋敷のメイドさんが出てきてくれるんだけどねぇ」
男の子「そうなんですかー・・・」
「そうだ、丁度いいから君がこれ、お願いできるかな?」
男の子「へ・・・?ぼ、僕がですか?」
「うん、いやいや、新聞だけだからさ、頼むよ」
男の子「はぁ・・・まぁ、はい」


85 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 03:04:29.87 ID:kRDL9+iTO
「ああ、それと」
男の子「はい?」
「この手紙もお願いできるかな?」
男の子「手紙・・?」
「うん、屋敷の主人に渡しておいてね」
男の子「え、主人って・・・」
「頼んだよー」
男の子「え、え!ちょっと!」

男の子「・・・あーあ・・・行っちゃった・・」

男の子「・・・手紙・・・どうしよ」


86 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 03:07:01.61 ID:kRDL9+iTO
とても眠い・・・


87 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 03:22:17.06 ID:GWTnFkqsO
メイド(;´Д`)ハァハァ


88 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 03:22:46.77 ID:kRDL9+iTO
保守しなきゃならないだろうスレ主的に考えて
フォッシルフォッシル


90 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 03:28:10.24 ID:kRDL9+iTO
前回、前々回と同様に起伏の少ない話かもしれない


104 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 07:14:26.34 ID:kTPmqOcj0
地味に面白い
続きが気になるんだぜ


110 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 09:17:07.88 ID:EqF3T4nnO
男の子「・・・あのぅ、実は僕・・・その・・・」
メイド「・・・」

老人「私だ」
メイド「貴方だったのですか、全く気付きませんでした、です」

老人「暇を持て余した」
メイド「主とメイドの」
「「遊び」」


111 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 09:18:17.17 ID:72EBi0bU0
>>3が許せない。何も考えずにレスするなよ…。


113 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 09:36:41.04 ID:kTPmqOcj0
>>111
VIPは初めてか?力抜けよ


115 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 10:06:22.09 ID:kRDL9+iTO
おはよう
夢の中でバリバリ書いていたが案の定夢だった ややショック
朝食


116 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 10:15:11.19 ID:NAncHphXO
>>115
超ショックと朝食をかけたのかなwwwwwww
とベタな駄洒落を思い付き笑ってしまった自分が恥ずかしいorz


122 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 10:48:20.12 ID:uetCEZwdO
このBGM沈む空にしか聞こえない


123 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/02(金) 10:50:46.63 ID:uetCEZwdO
間違えた


124 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 10:54:40.57 ID:kRDL9+iTO
>>123 それはお前
検索かけて聞いてみた俺に少し謝るべきだ

紅茶淹れる


125 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 11:11:47.40 ID:kRDL9+iTO
フォッシルフォッシル


126 :VIPがお送りします [] :2009/01/02(金) 11:16:56.63 ID:E8oR0JAE0
マンモフォッシル


127 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 11:29:31.53 ID:CL0Yir5m0
ガチャ
男の子「(・・・とりあえず受け取ったものは渡さないと)」

メイド「・・・」
男の子「あのぅ、これ・・・」
メイド「・・・? あ・・・」
男の子「えっ」
メイド「・・・郵便・・・すっかり忘れていた、です」
男の子「(仕事のことかぁ・・・)」
メイド「・・・ありがとうございます・・です」
男の子「いえいえ」

男の子「あと、これも届いてましたよ」
メイド「・・・・?」
男の子「はいこれ、手紙・・・なんですけど」
メイド「・・・」
男の子「このお屋敷の主人に、・・・って・・・」
メイド「・・・」
男の子「・・あのぅ、聞いてますか・・?」
メイド「・・・」
男の子「(僕、何かおかしい事言っちゃったのかな・・・)」


128 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 11:36:14.28 ID:CL0Yir5m0
女は手紙をずっと見つめ、顎に指を当てて俯いた。
表情こそ変わらないが、その仕草からは何かを考え込んでいるように見える。

メイド「・・・」
男の子「・・・」
メイド「・・主はまだ、帰っていない・・です」
男の子「・・・はぁ、そうです・・・ねぇ・・・」
メイド「・・・これは、どうするべき、ですか・・・」

女は本当に、深刻に悩んでいるようであった。

男の子「・・・どう・・・なんでしょうか」
メイド「まだ・・・開けるべきでは無い・・・ですか」
男の子「(僕に言われてもー・・・)」


133 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/02(金) 12:19:33.39 ID:fuzWmUV40
ところで譲じゃなくて嬢じゃない?


134 :◆1pwI6k86kA [chage&asuka] :2009/01/02(金) 12:21:36.73 ID:CL0Yir5m0
>>133 そうだよなぁ
でも“じょうちゃん”で変換しても出ない不思議

多分嬢の方なんだろうけどそこんとこ曖昧で困る


135 :VIPがお送りします [sage] :2009/01/02(金) 12:22:50.29 ID:fuzWmUV40
譲ちゃん……ほんとだ


137 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 12:27:51.55 ID:CL0Yir5m0
メイド「手紙・・・どうすれば・・・」
男の子「・・・あ、あのぅ・・・すみません、わからないです・・・」
メイド「・・・」
男の子「(・・・難しいよこの人・・・)」

メイド「・・・はぁ」
男の子「(また溜息つかれちゃったよ・・・)」
メイド「・・・新聞でも読んでいてください、です」
男の子「あ、はい・・・はぁ、わかりました・・・」
メイド「・・・」
男の子「(・・・新聞を読む・・・人を見るのも、これも仕事のうちなのかな・・・)」
男の子「(でもそんなにこっちを凝視されても・・・)」

パサッ
男の子「(うーん・・・僕にはまだ難しいよ・・・)」
メイド「・・・」
男の子「(なんだろう、至れり尽くせりなのに・・・囚人になったような気分・・・)」
メイド「・・・」
男の子「(息苦しいよぉぉおぉ)」


138 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 12:36:52.17 ID:CL0Yir5m0
男の子「・・・うーん・・・あ、もう7日で新年になるんだ・・・へぇえー」
メイド「・・・」
男の子「ずっと外にいたから気付かなかった・・・もうすぐ新年なんだ・・・」
メイド「・・・」
男の子「・・・隣の国で市民虐殺事件・・・?死者が30人以上・・・こんな事件まであったんだ・・物騒だなぁ・・・」
メイド「・・・」
男の子「移動中の馬車が・・・雪崩に巻き込まれて事故かぁ・・・」

メイド「・・・?ちょっと、見せてください・・・です」
男の子「へ?」
メイド「今の記事です、少し・・・・」
男の子「あ、はい・・・」

パサッ
メイド「・・・・・」

女は曖昧な内容の小さな記事を見つめ、深く沈黙した。
顎に指を当てて、ほんの少しだけ目を細め、小さな記事の小さな写真を見る。

白いものに覆われた景色の中にひとつ、黒っぽく印刷された箱の残骸。

メイド「・・・もしかして・・・」
男の子「・・・?」
メイド「いえ、違うです・・・そんなことは・・・ないです、違うです・・・」


139 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 12:44:55.33 ID:CL0Yir5m0
男の子「あの・・・どうしたんですか?その記事に何かあるんですか・・・?」
メイド「いえ、見間違いです・・・思い違いです、ありえないことです」

メイド「・・・馬鳥の馬車は・・・馬車は北の方へ走っていったです・・・地方は違うはずです・・・」
男の子「・・記事には・・あ、これは北の地方ですね・・・山の多い通り道ですよ」
メイド「・・・」
男の子「・・どうか、したんですか・・・?」

メイド「・・・主の馬車・・・かもしれません・・・です」
男の子「えっ」
メイド「この記事の馬車は、もしかしたら・・・主の・・・」
男の子「・・・」
メイド「・・いえ、きっと思い違いです、そんなはずはない、です・・・」

女は自分に言い聞かせるように何度も同じ言葉を復唱した。
新聞の小さな白黒写真を見て、何度も何度も。

男の子「(・・・うーん・・・なんだか複雑そうな事情が・・・)」

少年はテーブルの上にある手紙に目をやった。封はまだ開けられてはいない。
その白い便箋の隅に、小さく書かれた名前に目が行った。

男の子「(・・・“カチューシャ へ”・・・?)」
男の子「(・・・この屋敷の主人って、そんな名前なの・・・かな?)」


140 :◆1pwI6k86kA [] :2009/01/02(金) 12:50:38.42 ID:CL0Yir5m0
女は「ふう」と息をつき、朝の洗顔のように顔を何度か振った。

メイド「・・・気にすることはないです、私はここの留守を任された・・・です」
メイド「気にせず、留守番をしていればいいです・・・それだけ・・です」

男の子「(仕事人だなぁ・・・)」

メイド「・・・ふう、落ち着きました・・です」
男の子「そうですか・・・(動揺しているようには見えなかったけどなぁ)」
メイド「・・・買い物に」
男の子「はい?」
メイド「買い物に行く、です」
男の子「買い物・・・ですかぁ・・」

メイド「・・・ついてくる・・・ですか?」
男の子「え、いんですか?僕が行っても」
メイド「屋敷に他人を置いておくよりずっといいです」
男の子「(うわぁ、信用されてないだけか・・・)」



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