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姉「こらっ!バカ弟起きなさい!」
34 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:25:58.87 ID:dc4AxZXh0


姉「こらっ!バカ弟!起きなさいよ!」

弟「・・・ん・・・ああ・・」

むにゅ

姉「なっ!」

ごぎん!

弟「・・・・おはよう姉ちゃん」ぷしゅうううう

姉「目は覚めたかしら?」

弟「・・頼むからもっとマシな起こし方してくれ」

姉「人の胸触っておいてよくそんなことがいえたわね」

弟「目覚ましかと思ったんだよ!寝起きなんだからちょっとくらい察しろ!」

姉「あんたなんかに触られたら殴りたくなっちゃうじゃない。それぐらい察してよ」

弟「・・・もういい。俺が悪かった・・。」

姉「わかれば良し。早く朝ご飯食べて学校行くわよ。」

弟「へい・・」


35 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:27:35.04 ID:dc4AxZXh0
姉「いってきまーす!」
父「なんだおまえらどこに遊びに行くんだ。俺も連れて行け。」
弟「ちげーよ!学校だよ!のんき過ぎだろ親父!」
父「そんなこと言っておまえらだけでうまいもん食う気だろ。ずるいぞ」
姉「もう・・。冷蔵庫にプリン入ってるから食べていいよお父さん」
父「なんだ気が利くじゃねえか。おい。こじろう」
こじろう「取りにいかんぞ」
父「あ?おまえ俺の足が不自由なの知ってるだろが」
こじろう「思いっきり私を足で小突いておるではないか!」
父「3分以上は歩けないんだよ。早くしろドブ猫」
こじろう「インスタントラーメンかお主の足は・・」
姉「こじろう?ちゃんとお父さん見張っててね。なにするかわからないから。」

こじろう「うむ・・。可能な範囲でやらせてもらおう」

姉「じゃあもう行くから。じゃあね」

父「お土産は松坂牛でいいからな。」

姉「買わないわよっ!」

弟「親父もいい年なんだからもう少し落ち着いた発言しろよ・・」

父「だとよ。こじろう」

こじろう「お主だっ!!」

駄目だ、時間の無駄だ。とっとと学校へ行こう


36 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:27:57.42 ID:dc4AxZXh0
姉「ちょっと弟。」

弟「なんだよ」

姉「言い忘れてたけどあんたの洗濯物と私の洗濯物混ぜないでって言ったでしょ?」

弟「は?いいじゃん別に。姉弟なんだから」

姉「・・・・」

弟「ったく。結局一緒に洗うんだからどうでもいいじゃんよ。」

姉「うるさいっ!」ばすっ

弟「いって・・。あ、おい!」

先にいっちまったよ・・・なんなんだよ・・・


37 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:28:56.03 ID:dc4AxZXh0
十和田高校
女「やー弟っち!おっはー!」
弟「お、おう。おはよ」
姉「朝から元気ね女」
女「あははー!わたくしめは元気だけが取り柄なのだよ姉っち」
弟「宿題ちゃんとやったか?女」
女「あー!忘れたー!弟っち写させてー!」
弟「やだよ。自分でやれよ」
女「じゃあ姉っちでいいやー見せてー」
姉「でいいやーってなによ!」
女「あははーごめんよー姉っち見せてくりー」
姉「もう・・しょうがないわね・・」
弟「姉ちゃん俺には写させてくんなかったのに・・」
姉「当たり前でしょー?あんたなんかに甘えさせるわけないじゃない。私はお姉ちゃんなんだからしつけは厳しくしないと」
弟「なんだよ・・歳は違わないだろが・・ちょっと早く生まれたくらいで・・」
姉「べー。それでも私のほうが先に生まれたんだから私の勝ちよー」

親父みたいなこと言ってるな・・・

女「やー二人とも仲いいねー相変わらずー」

姉弟「どこが!」


38 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:29:45.42 ID:dc4AxZXh0
十和田高校 お昼

女「おーい!弟っち!姉っち!ご飯食べよー?」
弟「へいへい・・」
姉「女今日は私の弁当食べないでよね」
女「えー、いいじゃまいかー姉っちのけちんぼー」
姉「やーよ。交換ならいいけど?」
女「それはいやでおじゃる」
姉「じゃあ嫌」
女「弟っちー弁当おくれー」
弟「俺だってやだよ。なんでそんな食いたがるんだよ」
女「だって二人の弁当って姉っちが作ったやつでしょー。ほっぺが落ちるんだもんー姉っちの料理―」
弟「そんなことないけどな。」
女「それはいつも食べてて舌が肥えちゃってるのだよー。ずるいー」
姉「あ・・!」
弟「どした?」
姉「お父さんの弁当持ってきちゃってる・・」
弟「マジかよ・・・今ごろ親父誰かに八つ当たりしてるぞ・・」

こじろう・・・ご愁傷様・・・


39 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:30:11.34 ID:dc4AxZXh0
女「姉っちのお父上ってあの伝説の・・?」

弟「ああ、この学校の在校生だったころに色々やらかしてたらしいな」

バカなことやりすぎて何回も退学になりかけたが見事卒業したっていう伝説だ。
まあ退学っつっても夏休みでもないのに突然どこかにふらふらと旅をしにいって出席日数が足りなくなったりっていうのが多いが他にも色々やって教師達を困らせてたらしい・・・

女「すごいよー!なんでも喧嘩も無敗だったという噂じゃないかっ!」

姉「そんなに強いとは思えないけどね・・」

親父のおかげで俺と姉ちゃんは十和田町ではすっかり有名人だ。

女「ふむぅ・・わたしもあれくらいすごい人になってみたいものだよ」

めんどくさがりでいつもふざけてて行動が予測できないのが凄いのか?

姉「間違ってもお父さんだけは見習っちゃダメよ。グータラなんだから」

女「むぅ・・すごい人だと思うのになぁ・・」


40 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:30:56.30 ID:dc4AxZXh0
女「そーだ!二人とも今日はなんか見えるのかいっ?」
姉「え?」
女「霊だよ霊っ!見えるの知ってるんだよっ!」

確かに俺たちは見ることが出来る。それは霊感が強い親父譲りのものだ。
今は教室を浮遊霊が2、3そこらでふわふわしているだけだ。

姉「・・・・なんも居ないわよ。」
女「えー?つまんないのー。凶暴な化け物の霊がそこら辺をはびこってると思ったのにー!」
弟「バカかお前」
女「ちぇー」

見えても言わない。これは霊能力を使うものにとっては最低限のルールだ。
そのことを口に出せば霊が自分のことを話題にされてると思い込んでその人の元にやってくる。
追い払ったりすることが出来る。もしくは意志が強かったりすると大丈夫だが。
わざわざ霊が今ここにいるなんてことを口に出して寄ってきた霊を除霊するなんていう面倒なのは正直疲れるからごめんだ。
なんも害がないなら放っておけばいい。それが我が家の普通だ。

女「もーらいっ!」ぱく

姉「あっ!ちょっと・・!」

女「おいしー!ありがとー姉っち」

弟「残念だったな姉ちゃん」

姉「あんたのよこしなさいよ!」

弟「やなこった。」


41 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:31:41.04 ID:dc4AxZXh0
クラスメート「よお。楽しそうにしてるとこ悪いけどちょっと弟借りていいか?」
弟「あ・・」
姉「え?う、うん。いつもなにやってるの?」
クラスメート「男同士のバカな会話だよ!他愛のない話さ。」
姉「ふーん。いつも人気ね。バカのくせに」
弟「うるせーな。行って来るわ。」
女「早く帰ってくるのだぞー!弟っち!」
弟「わりーけど休み中は無理だな。じゃな」


そう・・

確かに俺は人気がある・・・

黙ってクラスメートの後を付いていき屋上に向う階段を登る。





・・・一つ言っとくが、俺には男の友達なんてクラスにはいない。

じゃあその友達でもないやつとなにを話すのかって?

さあ、なんだろうな。


43 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:34:16.81 ID:dc4AxZXh0
ガシャン!!
屋上の金網に体がぶつかる。

弟「・・・」

クラスメート「昼から女はべらせて食事か?羨ましいねえ」
弟「・・・」

どうっ!!

弟「ぐっ・・!」
渾身の力を込められた拳が俺の腹に直撃する。
屋上で俺を囲んだ数人の男子クラスメートがニヤニヤしながら苦しむ俺を見る。

クラスメート「なに思いっきし調子乗ってんだよ・・!」

がすっ!!

弟「・・・って・・!!」
クラスメート「あーあ俺らも女はべらしてえわ」
弟「・・・」

がんっ!!

クラスメート「なに黙ってんだよ?ナメてんのか?」
こいつら・・さっきから体ばっか殴りやがって・・

不良男「おいおいおまえら。顔は絶対に殴るんじゃねーぞ?先公にバレたら面倒くせえからよ」

俺を囲んでるクラスメート達の後方からニヤニヤしながら注意してくる。こいつらを牛耳ってるリーダー格だ。


44 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:34:59.49 ID:dc4AxZXh0
クラスメート「なに不良男のことガンつけてんだよ!!」

どがっ!!

後ろから蹴りを入れられそのまま地面に倒れ込む。
スイッチが入ったかのようにクラスメート達に蹴りを入れられる。
ある奴は腹に蹴りをある奴は思い切り踏みつける。
・・・・全身が痛い・・・

不良男「おい。そいつ立たせろや」

両脇を二人に掴まれ起き上げさせられる

弟「・・・」
不良男「てめーも伝説の親父のガキならなんかやり返してこいや」
弟「・・・」
クラスメート「おいっ!不良男が聞いてんだぞ!?」
不良男「まぁまぁ。待てや。俺はこいつに期待してんのよ。どうせ痛みで返事ができねーんだろ。俺は待つぜ。ほら、話せや」
弟「・・・」

弟「・・・昼飯がまだ途中なんだ。殴るんならいくらでも喰らってやるから早く食わせてくれ」

不良男の目がかっと見開いたと思った瞬間俺の視界はメコッという音と共に左に90度回転した。


45 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:35:44.08 ID:dc4AxZXh0
左、右、左、右と世話しなく視界が早く移動する。
その度に不良男のごつごつした拳がアップで見え俺の鼻血が空中を舞う。

ラッシュが終わり鼻血で呼吸がままならない

弟「ぶはあっ・・!!」
呼吸を整えようと思い切り息を吐く。

メリッ!!!!

弟「ぐむっ!?」

不良男の膝蹴りが腹部を強く打ち付けた。
気が遠くなる程の痛みだ。さっきのクラスメート達のとは比較にならない。

両脇を掴んでいたクラスメート達が手を離し支えがなくなった俺は地面に倒れる。

弟「ぜえっぜえっ・・・」
不良男「・・・気にいらねえんだよ。てめえの親父。調子こいて伝説なんか残していきやがって、昔がどうだったか知らねえけどよ馴れ馴れしく町とか我が物顔でうろうろしてんじゃねえよ。うぜえ」
弟「はあっはあっ・・・」
不良男「・・・・っち。冷めたわ。行くぞてめーら」
クラスメート「顔殴るなとか言って自分でめっちゃ殴ってんじゃないかよw」

不良男「ああ。つい、手が出ちまった」

バタン

屋上の扉が閉まる。

俺は屋上の空を見上げながら呼吸を整えていた・・・。


46 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:36:17.17 ID:dc4AxZXh0
弟「くそっ・・!」

口からペッと血の塊を吐き出す。

弟「今日はついに顔まで殴られちまったか・・。教室出れないじゃんかよ・・」

今まではバレない程度に体を殴ってきただけだったが不良男を怒らせてしまったみたいだな・・・


・・・・・・

あいつは不良だ。
不良なんだからワルで有名になるのがかっこいいと憧れているんだろう。
だからこそ伝説になった親父の存在が邪魔だと思える。自分を差し置いて学校に語り継がれるほどになった親父の伝説が。
伝説を越えられない悔しさが憤りが俺へのしわ寄せとなってきてるんだ。
なんせ俺はその親父の子供だからな。

・・でも俺は弱いんだよ。
とてもじゃないがやり返すことなんて俺には出来ない。仕返しされると思うと怖いから。

親父が原因だからと言って俺が親父を憎むわけじゃない。

だってそうだろ?結局は俺が弱いからやられるんだ。強ければなんの問題もない。だから親父は関係ない。


48 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:36:57.73 ID:dc4AxZXh0
・・・さっきから霊達が俺の周りに集まってきている。
きっと俺と同じようにいじめられてたんだろう。
それを苦にして自殺したってところか。俺と同じような歳の顔だ。

同情の目で俺を見てくる。
だが同調してはいけない。仲間だと思われたら付いてこられた時に面倒だ。

胸ポケットからお札を取り出すと霊達は一目散に姿を消していく。
この程度で逃げるなら所詮は低級霊だ。構うこともなかったか。

弟「ったく。この顔じゃ教室いけねーよ・・。」

・・・帰るか・・・

俺は教室のカバンも取りにいかずに学校を後にした。


49 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:38:56.33 ID:dc4AxZXh0
書き溜め終了www
もはや即興www


50 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 18:50:12.41 ID:j3NFe7uXO
わっふるわっふる


51 :こじろう ◆aJQUrKSRU6 [] :2008/12/19(金) 18:54:44.54 ID:B8tZ60SIO
学校を出てから神社へ続いてる商店街を歩く

どたどた

弟「ん…?」

「じゃあこのみかんはもらっていくからな。」
「だめだよ!なにいってんだよ君!」
「大丈夫だぜ。皮はちゃんと剥いて食べるから安心しろ」
「そうじゃなくて金払えよ君!」

……なんだこの非常識なやつは…

父「なんだ。これただじゃないのか」

女の人「違うよ!ちゃんと値段書いてるだろ!?」

父「じゃあただにしろよ」
女の人「無理だよ!なに考えてんだよ!僕クビになっちゃうだろ!?」

………親父かよ………


52 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 19:02:18.14 ID:B8tZ60SIO
親父は八百屋の綺麗な女の人と掛け合いをしている。女の人は20代後半といったところだろうか

弟「おい親父なにやってんだよ」

父「あ?今親切な奴からみかんをもらったところだ」
女の人「あげてないよ!…ってあれ?君こいつの息子くん?」

弟「…はあ。まあ」

父「俺の息子であることを誇っていいぜ」

弟「なに言ってんだよ…」
女の人「君顔がすごいことになってるけど大丈夫?」
弟「え…あ、いやこれは…」

父「……」

女の人「中に入りなよ!手当てしてあげるから。」

そのまま中に引っ張られる


53 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 19:10:02.16 ID:B8tZ60SIO
女の人「はい。出来た」
弟「あ、どうも…」
女の人「まったく…息子くんは礼儀正しいのになんで君は…」

父「余計なお世話だぜ」
女の人「これ人に殴られた痕みたいだけど誰かにやられたの?」

弟「あ、いや…階段で顔から転んじゃって…」

女の人「……。」

さすがに苦しいか…?

女の人「君結構ドジなんだね。見かけによらず」

弟「はは…」

さすが親父の知り合いだ。ちょっと抜けてやがる

父「手当てが済んだんならとっとと行くぜ」

弟「あ、あぁ。うん」


54 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 19:14:27.54 ID:B8tZ60SIO
女の人「あ…息子くんにならお茶くらい出してあげても良かったのに」

父「いらないってよ。じゃあな」

言ってないぞ…

女の人「あ…うん。それじゃ…」

父「走れ!!」

弟「え!?」

女の人「あっ…こらー!!みかん置いてけー!!」

…そういうことか…泥棒じゃねえか…


55 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/19(金) 19:24:51.16 ID:lWRbgqpl0
おせーよカス


56 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 19:25:01.27 ID:B8tZ60SIO
「おっ父じゃねえか!相変わらず貧乏なんだろ?この魚持ってけよ」

父「悪いな。遠慮なくもらっていくぜ」

「父さんじゃないかい。ウチの肉も持っていきなよ!」

父「じゃあこっちの霜降りもオマケでつけてくれていいぜ」

「なにいってんだい!貰えるだけありがたいと思いな!このおバカ!」

父「っち。じゃあそれで我慢してやるぜ」

親父はこの町に長くいるせいか町の人と仲がいい。
いつもこうやってただでものをもらっている。
若い時はかなりの貧乏でここらでバイトしまくっていたらしい。


こうやって町を歩くのが不良男たちは気にいらないんだな…


57 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 19:26:46.04 ID:B8tZ60SIO
>>55
一応見てるやついてくれたんだな。d


メシ落ち


58 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 19:31:46.65 ID:Ibmzlhd3O
待ってるぜ!


59 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 19:52:43.50 ID:B8tZ60SIO
神社

父「おいこじろう見ろ。今日はこんだけ収穫あったぜ」

こじろう「おぉやるではないか。お主はやはりこじきの才能があるな」

父「金ないからな」

こじろう「…で、魚はもらえたのか?」

父「もらえたぜ。おまえにはやらないけどな」

こじろう「……」

父「あってめえなに袋漁ってやがる」

こじろう「いいではないか。腹が減ったのだ」

父「ペットは餌をもらう前になにか芸をするもんだぜ」
こじろう「…いいだろう。なにをすればいい」

父「腕立て腹筋背筋スクワット3セットやれ」
こじろう「猫にできるか!卑怯だぞお主!」


61 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:02:29.01 ID:B8tZ60SIO
夕方

姉「ただいまー…」

弟「おぅ」

姉「ちょっと弟!あんた今日授業さぼったでしょ!かばんも持って返らないで!なんでわたしが持ってこなくちゃ…」

弟「悪いな姉ちゃん」

姉「…あんたどうしたの?その顔の傷…」

弟「ん、まあ今日学校サボる時に慌てて階段から落ちちまったんだよ」

姉「…本当に?」

弟「ん…あぁ」
なんだ…真剣な顔して…

姉「ぷっ!ばっかじゃないのあんた!女だってそんなドジ踏まないわよ」

弟「慌ててたんだからしょーがねーだろ…」

姉ちゃんたちにはあいつらにやられてることは気付かせちゃいけない…

余計な心配させたくないからな


62 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:18:34.73 ID:B8tZ60SIO
姉「ねぇ弟。」

弟「ん…なんだよ」

姉「ちょっと電球古くなってるから替えてくれない?」

弟「今体中傷だらけで痛いから断る」

姉「むー…わかったわよ。じゃあわたしがやるからイス支えててよね」

弟「わかった。支えるくらいなら」

姉「よいしょっと…」

弟「ぶっ!」

姉「えっ?なに?どうしたのよ」

弟「い、いや…別に…」
(姉ちゃんスカート穿いてんだから高いとこに登ったらパンツ見えんだろ…)

弟「……///」
(いかんいかん!!なに姉ちゃんのパンツなんかで興奮してんだ!落ち着け俺!)


63 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:26:48.53 ID:B8tZ60SIO
姉「ん…も少し…」

弟(落ち着け落ち着け!たかが姉ちゃんのパンツだろ!ただの布切れだぞ!)

父「おお絶景じゃねえか」
弟「お。親父!」

父「おまえ姉のパンツ黙ってじーっと見るなんて強者じゃねえか」

姉「え!?」

父「なかなか家族サービス旺盛だな姉」

姉「あ、あんたら〜!!」
父「最初に見てたのは弟だぜ」

姉「最初も最後もあるか!そこに座りなさいバカ二人!!」


64 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:28:58.95 ID:B8tZ60SIO
うぅ…

どんなに需要がなくても最後までやりとおしてやる…


66 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:31:40.81 ID:j3NFe7uXO
わっふるわっふる


67 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:32:06.29 ID:w+qOvA7DP
ふぅ…


68 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:39:54.11 ID:B8tZ60SIO
弟「あ。あの…姉ちゃん…」

姉「…なに」

弟「その…ご飯をもう少し多くよそおってくれれば嬉しいんですが…」

姉「…文句あるの?」ぎろっ

弟「…い、いえ…」
(さっきのことまだ根に持ってるよ…)

父「…俺なんてご飯と梅干しだけだぜ」

弟(親父は口が減らないからあの後黒いパンツを穿けとか言い過ぎて俺より怒らしたからな…)

こじろう「おお。今日はやけに豪華で嬉しいぞ!」

姉「こじろうはいっぱい食べていいからね」

こじろう「うむ。遠慮なくいただこう」

弟(お。俺のメシがこじろうの餌にいいい!)


69 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:52:36.06 ID:B8tZ60SIO
こんこん

弟「姉ちゃんか?」

がらっ

姉「……」

弟(まだ怒ってるみたいだな…)

姉「これ…」

弟「え」

姉「あんたいなかったから授業のノート写してないでしょ。使いなさいよ」

弟「あ、あぁ。サンキュー…」

ばたん

弟「んだよ…身内にパンツ見られたくらいで…」


70 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:55:08.00 ID:SAQKPPS00
わっふるわっふる


71 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 20:57:49.87 ID:B8tZ60SIO
かりかり…

弟「…あれ…?このはしっこのこの落書き…」

『あやまれバカ』

弟「……」

やれやれ…ノート写し終わったら行ってくるか…


72 :VIPがお送りします [] :2008/12/19(金) 21:07:43.98 ID:xRhGm361O
楽しませてもらってます
頑張ってください


73 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/19(金) 21:13:16.87 ID:AhESO4MB0
こじろう!! こじろうじゃないか!!



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