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姉「地震怖いから一緒に寝ない・・?」
- 80 :VIPがお送りします []
:2008/07/24(木) 06:16:35.54 ID:Liga2eW90
あね「さあ。お姉ちゃんとおとくんの
甘美なワンダーランドへ出発ですよ〜」
男「うわぁ、そんなランドのパスポート欲しくないっ」
あね「ふふふ」
男「じりじり近づいてくるな」
あね「じゃ、ぴたり」
男「止まるのかよ!?」
あね「でも実際どうですか」
男「なにが?」
あね「腰が逃げてる」
男「逃げるっつの」
あね「そんなにイヤかなぁ」
男「イヤでしょ。普通に」
あね「おとくんがいいって云ってくれたら
がんばってサービスするんだけどな……」
男「……」
あね「妄想世界で磨いたテクニックにより誠心誠意の
ご奉仕サービスだよぅ。おとくんご主人様気分!
健康な男子の夢ライフだよっ!」
男「……」
あね「お姉ちゃんのこのぷにぷにおっぱいで
おはようからお風呂場までっ。もう駄肉とは呼ばせない」
男「(いや、駄目だろ、それ)」
- 81 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 06:17:18.45 ID:Liga2eW90
あね「ね?」
男「(って可愛いしぐさするなっ!)」
あね「ほらほら、彼女にしてって云うわけじゃないんだし」
男「(そういう問題かーっ)」
あね「一夜の過ちって云うか。一夜じゃ終らないで
連続ドラマ化しちゃうかも連載希望なんだけど」
男「(そういうのは泥沼って云うだろ!)」
あね「ね、ね?」
男「(うわぁ、むにむにこすり付けるなぁ!!)」
あね「おとくん、おとくんっ」
男「……」
あね「黙ってちゃ判らないよぅ。そんなの、
イヤだよぅ。おとくんはお姉ちゃんのなんだからっ」
ちゅん、ぐすり、じゅ
男「……泣くなよ」
あね「泣いてません」
鼻ずずー
男「ツメ、甘いよ」
あね「ここからが戦争ですっ」
男「ほら、諦めてさ」
あね「諦めません、勝つまではっ!」
- 84 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 06:31:03.32 ID:Liga2eW90
あね「ふーふーふー」
男「不気味に笑うな」
あね「いまのお姉ちゃんはバイオハザードに現れた
美人ゾンビのような気分なのです」
男「怖っ」
あね「おとくんがお姉ちゃんの純潔を奪ってくれるまで
一切の妥協をしません」
男「おかずからいつの間にレベルアップしてるんだよ」
あね「ご奉仕はつけますから。諦めて」
男「いや、そうじゃなくて。諦めるのはそっちだ」
あね「いやって云っても朝までご奉仕」
すりすり
男「あの……」
あね「大丈夫。練習だけは沢山してます」
男「あの……」
あね「だ、だ、だいじょうぶです。
このときに備えて新品のぱんつは常備してます。
今すぐ着替えてきますからっ」
男「そういう問題なのか」
ぐ、きゅるるる〜 くるる〜
あね「あ」
男「あ」
- 85 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 06:31:44.79 ID:Liga2eW90
あね「む、ロマンチックな雰囲気の邪魔を」
男「むしろホラーな雰囲気だったし。そもそも、それは
姉ちゃんのおなかの音じゃないか」
あね「う〜」
男「ラタトゥユ」
あね「え?」
男「あさり入りのコンソメ炊き込みご飯」
あね「え、え?」
男「カボチャの冷たいスープ」
あね「あぅ」
男「アボカドと林檎のサラダ」
あね「……」
男「アスパラとほうれん草のキッシュ」
あね「…………」
男「西京焼きと豆腐の味噌汁」
あね「…………」
- 87 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 06:41:37.80 ID:Liga2eW90
男「サワークリームと鮭のペンネパスタっ!」
ぐ、きゅるるる〜 くるる〜
あね「ううう」
男「ご飯にしようぜ」
あね「いや今日ばかりは引くわけには」
ぐ、きゅるるる〜 くるる〜
あね「絶対におとくんの」
男「バナナのシブーストもつける」
ぐ、きゅるるる〜 くるる〜
あね「……」
男「姉ちゃん」
あね「うん……」
- 88 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 06:43:00.85 ID:Liga2eW90
男「姉ちゃんは可愛いぞ。スタイルもいいぞ。
けっこうドキドキするときもあるぞ。無防備すぎだけど」
あね「え、え?」
男「料理食べてるときが一番良い顔してるぞ」
あね「あ……」
男「だから、とりあえず、夕ご飯食べようぜ。
おれも腹減ってきたしさ」
あね「……」
男「えろの話は、食卓では禁止な! 俺が
料理してやるから」
あね「おとくんのご飯だ♪ やったー!」
男「手、あらってこいなー」
あね「はーい!」
男「(こ、今回はやばかった〜)」
- 90 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 06:48:24.26 ID:Liga2eW90
良し、今日はここまでだ。コンビニでもいってくる。
下手に「姉友と作戦会議→実戦(敗北)→最初に戻る」という
連載向きなスタイルにしてしまったせいで、
どこまで行っても終わりやがらねぇですよキっついなぁ
シブーストは杏がはいってるのが最高だ
- 98 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 09:20:12.67 ID:xa9OkGS9O
携帯の共通履歴に801板の801にありがちなことスレがあったから
チラッと覗いたら地震をネタに陸海空を絡ませてた
心底勝てないと思った
- 126 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 19:37:09.56 ID:Liga2eW90
あね「考えてみたら、私別におとくんのこと
束縛したいわけじゃ無いもん。お姉ちゃんを大事に
してくれればそれでいいわけだし……」
姉友「束縛したくてたまらなく見えたけど」
あね「それにね、おとくんは、お姉ちゃんのこと
可愛いって、可愛いって、世界で一番ステキだって
云ってくれたし!!」
※姉の妄言は時に事実と異なります
姉友「ふーん」
あね「ふーん、って。いいの?」
姉友「まぁ、あんたがそれでいいならね」
あね「だよね、だよね! これからもおとくんと
お姉ちゃんは仲良く一緒に暮らすのでした!
めでたし、めでたし!」
姉友「で、さ」
あね「はい?」
- 127 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 19:37:56.88 ID:Liga2eW90
姉友「妄想オナってのは、ホントにやったわけ?」
あね「ぶぶぶぶ、ぶっ。そ、そんなこと、
やるわけないでしょー!?」
姉友「ふーん」
あね「おとくんはおとくんなんだよっ!
それは、作戦上の嘘って言うか、計略で……」
姉友「んじゃ、まぁ。一回やってみるんだね」
あね「え、えええー!? 何で!?」
姉友「やってみなきゃ判らないことも有る」
あね「そんなの変だよぉ」
姉友「あんたは変態なの。いまさら何を」
あね「変態じゃないよぅ」
姉友「メンヘルは巨乳と並ぶ貴方の武器なのよ」
あね「そんなのいらないよぅ」
姉友「まぁ、もう大作戦は終わりみたいだし。
無理強いはしないけどね」
あね「う、うん……」
姉友「あんたの弟な訳であたしのじゃないもんね」
- 131 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 20:14:59.51 ID:Liga2eW90
――姉の自室、23:00
がちゃ
あね「窓、チェックよーし」
がちゃ
あね「クローゼット、チェックよーし」
ぺたぺた
あね「入浴、完了〜」
んしょんしょ
あね「パジャマ、準備よーし」
あね「そ、それでは。いきますよー。
いっちゃいますよー。か、覚悟はいいですね?
ここまできたらお姉ちゃんもいろいろ捨てちゃいますよ。
ぱ、ぱ、ぱんつおろしちゃいますよ。
風呂上りに履いたばかりですが、すぐさまアーマーパージですよ。
お、おろしちゃいますよー。
おろしちゃうんだからねー。
ほ、ほんとだからねー……」
- 132 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 20:15:45.13 ID:Liga2eW90
男(ガチャ)「姉ちゃん、紅茶入れたけど」
あね「うわぁぁああああん!?」
男「な、なんだってんだ!? わかった、出てくってば
紅茶はここにおいて置くからな」
あね「あ、あうわぁ、あうあう(出てけ、早く出てけ!)」
男「日本語が形成されて無いぞ」
あね「あうわうわうあ」
――廊下
男「ったく、目の玉ぐるぐるさせて枕でタコ殴りの
むやみやたらの投げつけまくりかよ」
男「――またなんか理解不能な大作戦なのか?」
男「それにしても……」
男(ふともも、えっちくさかったな……)
男「じゃないっての。あほか、俺は」
- 134 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 20:23:34.54 ID:o1pu3s8gO
>>1さん待ってましたよ
- 135 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 20:23:44.36 ID:Liga2eW90
――姉の自室
あね「う、うう、何で最初からつまずくかなぁ」
あね「きっとこういうところがポンコツ呼ばわりの
元凶なんだ。みじめだなぁ」
あね「そもそもさ。妄想オナっていったって、
やり方判らないもん。ぱ、ぱ、ぱんつ脱いでさ。
指先塗らしてさ。こしょこしょこしょ……って……。
全然盛り上がらないし気持ちよくも有りませんよっ」
あね「一人でこんなことやってわたしはお馬鹿ですかっ?
友ちゃんも友ちゃんだよ。おとくんでオナなんてさ。
わたしメンヘルでも変態でもないもんっ」
こてん
あね「そもそも、わたしは。――わたしはおとくんに
べつにそういう……あれで、なにな……事をして
欲しいわけじゃないもん。これでもおねえちゃんなんだから。
おとくんの面倒を見てあげるのがお姉ちゃんの仕事です。
おとくんを起こしてあげたり〜。
おとくんと一緒に晩御飯のお買い物に行ったり〜。
おとくんの作ってくれたご飯を食べたり〜。
おとくんに叱ってもらったり〜。
おとくんに甘えたり〜」
- 136 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 20:25:04.71 ID:Liga2eW90
すまねぇ、おれは1じゃないんだ。1は早々に逃げ出した。
このすれは8以降俺がのっとっているんだぜ。
(たまにミスって名前に1って出ちゃうけどな)
- 137 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 20:25:42.20 ID:Liga2eW90
こてん、こてん
あね「おとくんに良い子良い子したり〜。
おとくんに良い子良い子してもらったり〜。
おとくんの着替え、用意したり〜。
おとくんにぎゅっとして……もらったりぃ」
こてん……こて……
あね「おとくんと、おはようの、すりすり……
したり……。
おとくんに、すりすり、してもらった……り……」
きゅぅ……きゅぅ……
あね「おとくんに、髪、かきあげて、もらった……り。
おとくんのこと、なでなで……したり」
んっ、んぅん。……きゅん……
- 138 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 20:26:45.74 ID:Liga2eW90
あね「おとくんに、なでなで……なでなで……
指先がていねいで、大きくて、つつまれて
は、はずかしいとこ……はずかしいとこって……
はずかしいとこって……」
ぎゅぅっ
あね「おとくん、おとくん、おとくんっ。
ずるいよぅ、えっちだよぅ、そんなとこ、
さわっちゃだめだよぅ、お姉ちゃんのなんだよ
触っちゃだめなんだから、いけないんだからっ
おとくんやさしくなでなでしちゃ、だめ、だめぇ。
だめになっちゃうよぅ」
ぎぃっ……ぎしぃっ……
あね「おと、してるぅ。わたし、はぁはぁ云ってる。
おとくんで、おとくんのことっ
おかずにして、きもち、いいよぅ、
おかしいよこんなの。おとくんっ
おとくんっ
おとくんっ!」
男(ガチャ)「姉ちゃん、さっきぱんつ投げ……」
あね「#(%&)(”#(%!!!!!」
- 139 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/24(木) 20:27:39.56 ID:giJ3hFDJ0
なるほど
- 140 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 20:33:54.56 ID:Arf9gT08O
続けたまへ
- 141 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 20:44:55.21 ID:+uT790t50
構わん続けろ
- 142 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 20:47:15.90 ID:o1pu3s8gO
わっふるわっふる
てかもう>138が>1でいいし
- 143 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 20:51:06.99 ID:Liga2eW90
むぅ、応援してくれるのはありがたいが
もうちょっと書き溜め作ってくるぜ
- 146 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 21:03:30.34 ID:rTLszoB00
待ってるぞーーー
正座して待ってるぞーーー!
- 149 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 21:32:27.07 ID:iLr1+Bsz0
さて今夜も全裸待機だな
- 161 :VIPがお送りします [] :2008/07/24(木) 23:17:38.26 ID:bCCh2zep0
ところでスレタイネタっていつか出てくるんかな
- 169 :VIPがお送りします [] :2008/07/25(金) 00:54:28.27 ID:wJ1fyQo/0
――弁当タイム
あね「かみはしんだ」
姉友「死んじゃいないわよ」
あね「だってーだってー!」
姉友「要するに、オナニーを目撃されただけじゃない」
あね「ぐさっ!」
姉友「おかずが弟の変態妄想オナを当の本人に
目撃されただけじゃない」
あね「ぐさっ!」
姉友「その程度で神も世界も死にゃしないわよ
あっちはあっちで色々大変なんだから、あんたも
一人の自立したメンヘルとして」
あね「メンヘルっていうなー!」
姉友「まぁ、いいけど。で、さ」
あね「うぅぅ」
姉友「……イけたの?」
あね「……うん」
姉友「……よかった?」
あね「……天国だった」
姉友「変態ね」
あね「うわぁぁーーん」
- 170 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/25(金) 00:56:44.15 ID:wJ1fyQo/0
姉友「でも、いい加減自覚できたでしょ」
あね「……変態、なのかな」
姉友「そんなの最初から自明よ」
あね「ぐさっ!」
姉友「そうじゃなくて。変態って言っても千差万別だからね」
あね「ううう」
姉友「抱かれたいんでしょ」
あね「ううう」
姉友「でしょ?」
あね「ううう」
姉友「……後輩ちゃん、可愛かったなー」
あね「!?」
姉友「ちいさくて、無口で、黒くて済んだ瞳で」
あね「っ」
姉友「『お兄ちゃん先輩』とか云って。
あれって信頼しきった態度だよね。尊敬と愛情というか」
あね「うぅ」
姉友「弟さんが命じたら問い返しもしないで脱ぐね」
あね「え!? ちょ、ちょっとまってよ。
おとくんはそんなことしないよっ。
おとくんは良い子だもんっ」
- 171 :VIPがお送りします [] :2008/07/25(金) 00:59:19.03 ID:wJ1fyQo/0
姉友「それはそうかもだけど」
あね「そうなのよ。おとくんは、優しいし、頼りになるし
ご飯作ってくれれば上手だしっ」
姉友「と、なれば、女の子がほっとかないわね」
あね「ぐさっ!」
姉友「自覚なさい、変態駄姉! あなたは弟に欲情する
どーしよぅもないポンコツなんだから!」
あね「ぐさぐさっ!」
姉友「しかし、まぁ。それもまた良し」
あね「いいのかな……。こんな変なお姉ちゃんで」
姉友「問題なし。世界には姉萌えなんてのもあんのよ」
あね「姉萌え? ――うう、また同人ネタにしようと
してる。抵抗有るなぁ」
姉友「気持ちよかったんでしょう?」
あね「それは……そうだけど」
- 173 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/25(金) 01:03:49.26 ID:wJ1fyQo/0
姉友「それならそれでいいのよ。だいたい(むぎゅ)」
あね「ひあっ!?」
姉友「こんな立派な肉体にご奉仕されて喜ばない
男はいないっ」
あね「ぇー」
姉友「弟に欲情っ。全然OK!
むしろ顔もわからないような相手でも
趣味さえあえばいいなんていう
変なジャンル萌えよりよっぽど純情!
あね「そ、そうかなぁ……」
姉友「あんたは弟一筋! いわば弟スペシャル
一途な恋は障害を乗り越えるっ。変態はジャスティス!」
あね「変態でも……ジャス、ティス?」
姉友「変態! ジャスティス!」
あね「変態はジャスティス……」
姉友「変態! ジャスティス! ワンモアセッツ!」
あね「変態はジャスティス!」
姉友(こんなにちょろくて良いんだろうか、こいつ)
- 175 :VIPがお送りします [] :2008/07/25(金) 01:09:27.21 ID:VdjblJVB0
またこのパターンktkrwwwwww
- 176 :VIPがお送りします [] :2008/07/25(金) 01:11:10.63 ID:wJ1fyQo/0
――風呂上りの更衣室、弟
男「やっぱ、風呂は熱いのがいいな〜
さっぱりしたな、夏でも風呂だってな〜」
ぽつん
男「なんだ、これ」
男「――ぱんつ? 姉ちゃんのぱんつか?
なんかメモが付いてるぞ」
男「『おとくんのための、お姉ちゃんぱんつです。
これはちゃんと洗濯して有るのできれいです。
でもおとくんになら、ぬ、ぬ、ぬぎたても
あげられると思うの。リクエストください』」
男「――見なかったことにしよう、うん」
あね(ちっ)
男「!? ――気のせいか」
- 177 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/25(金) 01:16:14.36 ID:SzJ+BcTy0
もうだめだww
- 178 :VIPがお送りします [] :2008/07/25(金) 01:19:10.63 ID:wJ1fyQo/0
――放課後、製菓実習室
男「で、型にいれたら180度で約15分」
後輩「はい」
男「その間に後片付けをしておく」
後輩「はい、あの」
男「なに?」
後輩「お兄ちゃん先輩は、いま、
タイマーを13分30秒にしましたよね」
男「うん」
後輩「何故でしょうか」
男「オーブンにはオーブンごとに癖が有るんだよ。
ここのオーブンはこんな時間。
熱の集中する箇所とかも有るから、
最初の何回かで掴むといい」
後輩「勉強になります」
男「後輩は筋が良いから、すぐ上手くなるよ」
後輩「はい」
男「……堅苦しいなぁ、ほんと」
後輩「すみません」
- 179 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/25(金) 01:19:57.17 ID:wJ1fyQo/0
男「そのへんがさ。良いんだけどな」くしゃ
後輩「あ、あの。あたま撫で、撫でられ……」
男「あ、すまん。つい気安く」
後輩「いぇ、いいんですが」
男「姉ちゃんがあんまり世話が焼けるもんだから、
後輩みたいな良い子は褒めたくなるんだな」
後輩「あの」
男「なに?」
後輩「お兄ちゃん先輩はお姉さんと
お付き合いしているんですか?」
男「ぶっ」
後輩「大丈夫ですか、お兄ちゃん先輩」
男「どういう意味なんだ、それ」
後輩「いえ、家族として仲が良いかどうかというような」
男「そうか、そうだよなぁ」
後輩「ではなくて、一人の女性として、恋愛もしくは
それに準じる感情を持って日々のスキンシップを
重ねているかという質問なのですが」
男「ぶふっ」
- 180 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/25(金) 01:23:25.34 ID:wJ1fyQo/0
男「ひ、日々のスキンシップ」
後輩「判りにくかったでしょうか。キスから始まり
ハグ、添い寝、そして私でもちょっと照れてしまうような
恋人同士ですること全部という意味合いなのですが」
男「後輩、全然表情動かないんだけど」
後輩「かなり動揺しています」
男「ちっともそんな気配がないよ」
後輩「どうなのでしょう?」
男「そんな事実は一切無いよ。だいたいそんな話
どこから出てきたんだよ」
後輩「いえ、その」
男「?」
後輩「お兄ちゃん先輩のお姉さんの友達さんから」
男「姉友さんから?」
後輩「ええ、メールでお知らせが入りまして」
- 181 :VIPがお送りします [] :2008/07/25(金) 01:26:39.42 ID:wJ1fyQo/0
男「姉友さ〜ん」
後輩「どうなのでしょう」
男「ないないない。姉友さんは、ちょっと強烈な愉快犯なんだ
悪い人じゃないんだけどお祭好きというか」
後輩「そうでしたか」
男「これも悪ふざけだよ。まったく困るな」
後輩「そうですか」
男「ああ」
後輩「添い寝とかも?」
男「あー。まぁ、ほら、あれだ。
うちの姉ちゃんはこないだ見たとおり、
甘えたがりの子供みたいなところもあるから。
それっぽいことも有るけど、そういう意味じゃない」
後輩「はい」
男「……どうした? 考え事?」
後輩「いえ、べつに」
男「そろそろ時間かな、オーブンあけるか」
後輩「――じゃぁやっぱり宣戦布告してよかったわけですね」
男「何か云った?」
- 182 :VIPがお送りします [sage] :2008/07/25(金) 01:28:17.78 ID:iZPdvYpsO
ふむふむ で?
- 183 :VIPがお送りします [] :2008/07/25(金) 01:30:47.69 ID:JNhCZtYa0
姉「よろしい、ならば戦争だ」
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