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新ジャンル「朝」
1 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 05:22:05.24 ID:Y0XN0ogL0
朝だーーーーーーー
寝よ。


2 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 05:22:45.05 ID:1KTQBQ5A0
           ___   ,へ、   ____
           |_  /  i   \ |__   |  _| ̄|__ ロ口
 __| ̄|__    / /   |  iヽ/ __/ ∠  |_  __|
 |        | ○  |  |   |  l  |_____ `ヽ  |  l  ___
  ̄ ̄|  | ̄ ̄    |  |   |  |   / ̄ヽ |  }  !  ! |__|  ___
   /   ̄ ̄\  ヽ `ー´ ノ   {  ○ V  /.  |  | __  |___|
  / /|  | ̄\  ヽ  \_/     \__/   |_| |__|     /
 {  し  |   |_|        __/\.,_____       ./           /
  \_ノ     ヽ  ,. '"´ / @ \   ̄`'ヽ、   /          /
   \        ヽ,'  、 /_,.-、r--r'、-、    `'、/         /
     \        .i_,.r-,ゝ-─ '⌒ ' ー-`ニヽ、__,!_        /
      \     r' ゝ'"´,     ,   ,  ヾ.-Y       /
        \    !7´  ハ_ ハ  ハ-‐!-ハ   i  i     /
         \   i / i/i'´ハ/ レ' ,! '-'、 !ハ!  ',    /
           \ レヘ ハ '"´`      ,, !  i  ヽ /
            \!/Y !"   '      ハ ハ  i_r〉
              7 ハ ゝ、  「 ̄)  /! / .! _rン
              〈Lレ'ヘ ハ>.、. __,..イ/、.レ'ヽ、レ-'
               ´ヽ./_,.イ´ .! ./ /  `'ァ'、
             ヾ\ ,ィ7´  ヽ!_/./   / (  )
              ,r'-、ヽ!   /ムヽ.   ,' ( ) . ',
            ,ィ' ヽ. ヽ !),.}><{' {!ヽ}> ,. -.-、r-、,、_ハ
            ゝ,ヽ,_!、ィヾ.\'  !}.  ,:' ;'  :; ';  `ソ
             | l`___,/|/!\ヽ {i  r'─‐─‐'i`ヽr_!
             ヽ!   //iゝ-─「`' ヽ.___,. -‐'   ,!/!


3 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 05:22:46.64 ID:/l1J/2po0
俺も寝る


4 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 05:23:28.74 ID:bXQ10kx20
俺もー


9 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 05:54:44.83 ID:G62TD0bc0
女「はよーっ」
男「よーっす」
友「おう」

いつもの面子。いつもの登校路。
同じ挨拶を交わして、同じような話題で盛り上がる。
あの日まで、それが俺の「当然」だった。

明けない夜などない。
同じように陽が昇り、同じような朝を迎え、同じような日々を送る。
それが、俺にとっての全てだった……・。


11 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 05:59:53.77 ID:G62TD0bc0
男「……ん。うー、起きちまった」
男「まだ3時か? ああ、トイレ行ってまた寝よ」

zzz

男「……まーた起きちまった。今度は5時か」
男「なんだよ俺、老化でもしてんのか?w」

zzz

男「……1時。あれ」


12 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:03:34.64 ID:G62TD0bc0
男「外、暗いよな。てことは夜中の1時なのか?」
男「……嘘だろ。俺5時に一度起きだしてから寝てたはず」
男「20時間寝っぱなしって。しかも誰も起こしてくんないとか」

男「やべえな、最近夜更かししすぎたのかも。寝よ」

zzz


13 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:13:22.79 ID:mSLhw7uI0
そして20年の歳月が過ぎた


14 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:14:09.64 ID:G62TD0bc0
PM 9:00

男「……今度は16時間睡眠か?」

記憶喪失?
違う。女や友と笑銀の話しながら帰ったのが最後。
それから、俺は一度も外に出ていない。

男「さすがに、今から寝たらちゃんと起きられるよな?」


15 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:19:40.04 ID:G62TD0bc0
男「あー、だり……ん?」

PM 10:00

おかしい。一時間で目覚めるはずが無い。
それに俺の身体が、もっと寝たと主張している。
このだるさは、どちらかというと、長く寝すぎた時のような。
バカな。また昼間を通り過ぎたとでも?

男「……ようし、わかった。次は起きてみようか」

体力には自信があるほうだ。
どうしても起きられないなら寝なければいい。
さすがに、今の状態はやばいだろう。
明日こそ女や友と登校……!


16 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:23:37.37 ID:G62TD0bc0
PM 11:30

男「つか、起きてみると滅茶苦茶暇だな」
男「夜を生きる男の友、TV&イヤホン!!」

砂嵐

砂嵐

砂嵐

砂嵐

砂嵐

男「……」


17 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:29:14.73 ID:G62TD0bc0
AM 0:00
男「ラジオもダメと来た」
男「ネットは……生きてるけど、更新が止まってるな」
男「友のmixiも、てまておいおい」

がさごそがさごそ

男「……やっぱり。俺が覚えてる限りで、最後に読んだ新聞」

同じ、日付


18 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:34:07.61 ID:G62TD0bc0
男「勘弁してくれよ、ゲームや漫画じゃあるまいし!」

適当にネットサーフィンをしてみる。
yuhooニュース。3ちゃんねる。
どんどん広げて、グリニッジの公式サイトまで。

男「……なんで止まってるんだよ。なあ」

AM 1:30


20 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:48:26.98 ID:G62TD0bc0
カチ、カチカチ

結局、独りで時間をつぶす事にした。
狩りでもしてれば、すぐ朝になるだろう。

男「……誰もログインしてこないな」
男「おk、レベルうp」

AM 2:45


21 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:49:37.00 ID:iaj1e0wG0
ペールギュント組曲『朝』


23 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 06:56:28.50 ID:G62TD0bc0
男「俺TUEEEEE! ライバルいねええええええ!」
男「……てあほか」

AM 3:30

男「ようつべでアニメでも漁るべ」

AM 4:50

男「……いかん、そろそろ体力が」
男「てしっかりしろ俺。顔でも洗ってくるか」

AM ……


24 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 07:01:36.55 ID:G62TD0bc0
男「嘘だ……嘘だっ!」
男「いや、割と真剣にレナになりたい気分だよ? だよ?」

PM 9:00

男「寝てなんかない。俺は顔を洗ってきたんだ」
男「……」

昼間が、飛ばされた?


25 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 07:06:31.15 ID:G62TD0bc0
と、ここまで書いたけど眠くなったのでおやすみ


26 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 07:19:46.88 ID:xjC/bKrV0
おいィ?


27 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2008/05/01(木) 07:44:34.71 ID:b0jKCUBjO
おい今から面白くなってきたのにやめんなよ

低身長寮母さん


28 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 07:46:28.63 ID:G62TD0bc0
よくねた


29 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 07:48:45.98 ID:G62TD0bc0
男「……? なんだ、眠く」
男「なはずねーだろ。一晩起きただけだぞ?」
男「そもそも、その前には長時間爆睡……」

z……zzz


30 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 07:52:39.07 ID:G62TD0bc0
AM 0:30

また、身体は長時間眠った事を示した。
けれど今の俺には、確信が持てない。

男「……また、月夜か」

だって、朝が来ないんだ。
日が昇らない。誰の声も聞こえない。

こんな世界で何を信じろと?

カチ、カチ、カチ


31 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 07:58:00.03 ID:G62TD0bc0
知らない部屋に閉じ込められたとしよう。
真っ暗で何も見えず、何も聞こえない。

不安と恐怖でたまらないだろうな。
泣き叫んでしまうかもしれない。

けれど、それでどうにかなるだろうか。
動け。探れ。まずは考えろ。

男「勘弁してくれよ、俺は、頭使うの……!」

髭、伸びてない。


32 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:01:49.98 ID:G62TD0bc0
男「少なくとも三回、時計の針は戻ってたよな」
男「しかも一回は一晩中起きて確認した」

なのに、髭が全然伸びてない?

男「おいおい、睡眠は老人並で顎は幼児並ってか?」

窓に姿を映してみる。
普通だ。見慣れた俺だ。

男「時間が経ってないってことか?」

繰り返される夜。経たない時間。
更新されないネット。新しく届かない新聞。

男「……ループ?」


34 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:11:41.08 ID:G62TD0bc0
男「ふざけんな! どっかの百年の魔女の仕業ってか?」

ガンッ

妹「……お兄うるさーい」
男「!?」
妹「何ー、格ゲーで興奮したとか?」
男「い、妹! お前起きて」
妹「そりゃあんな音出されたら……お、お兄?」

そうか、ループだもんな。
てことは一周するまでなら、時間の流れは正常。
期間内では、「普通の夜」なんだ。
他は時間が止まるとか、起きないとかいうふざけたことは。

男「……は、ははは」
妹「てちょっとどうしたの。泣き笑い!?」
男「いや、ごめんな」
妹「もしかして夜中にホラーゲームしたとか? まさか年齢制」

久しぶりに、人の肉声を聞いた。
その当たり前が、今はとてもありがたかった。


35 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:16:22.50 ID:G62TD0bc0
妹「……見損なったよ、お兄」
男「へ?」
妹「純粋な格ゲーマニアだと思ってたのに、
  そんなSFかホラーかギャルゲーみたいな」
男「待て待て落ち着け。本当の話だ」
妹「妄想と現実の区別はつけなよ、ループって」
男「俺は確かに見た。な、頼むよ信じてくれ」
妹「むにゃむにゃ、いくら私が眠たげだからって」
男「わかった、じゃあゆっくり寝ててくれ。起こすから」
妹「うん」
男「妹、よーく時計を見とけよ?」
妹「はいはい」

AM 1:10


36 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:21:28.03 ID:G62TD0bc0
妹「嘘だ……嘘だっ!」
男「残念ながら、そのネタはもう俺がやった」

AM 0:00

妹「お兄、時計に悪戯したでしょう」
男「じゃあPCのも見てみるか?」
妹「違うもん。絶対お兄の悪ふざけだよ」
男「妹」
妹「ループなんて、あるわけ、ぐすっ」
男「泣くなよ、大丈夫。怖がる事は無いから」
妹「うう……」
男「とりあえず、死にはしない。俺もいろいろやったけど大丈夫だから」
妹「……うん」


38 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:25:08.95 ID:G62TD0bc0
男「朝まで起きて時間が巻き戻ったら、お前も信用するか?」
妹「いいよ、わかった。お兄を信じる」
男「よし、二人で相談して対策を採ろう」
妹「ん、でもごめん……眠い」
男「へ?」
妹「おかしいな。お話して、泣くくらい興奮したのにもう眠くて」
男「まあ、俺が音で起こしたわけだし……」
妹「むにゃむにゃ、ごめんお兄」
男「わかった、じゃあこうしよう。俺が今度起きたときにお前を起こす。
  もし妹が起きた場合は、必ず俺を起こしに来る事。いいな?」
妹「うん……」

すーすー


40 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:31:51.39 ID:G62TD0bc0
男「で、三回連続で俺が起こしにきたわけだが」
妹「ごめんお兄。まだ眠い」
男「そこなんだ。俺自身、睡眠を挟んでるだろ?」
妹「なのにいつも私だけ寝不足」
男「変だよな。父さんや母さんなんか、一度も気付かずぐっすりだ」
妹「年齢と体力の差の気もするけれど」
男「……母者の主婦パワーを知っての物言いか?」
妹「いや、これは失敬」
男「大々的に調べる必要がありそうだな」


41 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:38:55.77 ID:G62TD0bc0
男「妹に夢中で今の今まで気付かなかったわけだが」
妹「だいぶいかがわしいフレーズだよ、お兄」
男「この前狩りしたネトゲ、リセットされてる」
妹「ふえ?」
男「ループ前に戻ってるってことだ。おそらく他のものも」
妹「そんな……」
男「俺の髭は伸びないし、お互い腹も減らない」
妹「でも、私はお兄に何度も起こしてもらったの覚えてるよ?」
男「そこなんだ。で、何周も回って仮説を立てた」


43 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:41:30.81 ID:G62TD0bc0
A:ループの幅は21時ごろ〜5時ごろ(仮に1日とする)
B:1日が終わるごとに、人・物の状態や電子データなど有形の者は全て元に戻る。
C:ただし、記憶など形を成さないものについてはこの限りでない。


44 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 08:44:48.14 ID:G62TD0bc0
そこなんだ二回も使った……つか全体的に語彙がorz
まだ眠いんかな。ちょっと休みますか


45 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 09:05:01.62 ID:zrvdzhRDO
おつかれさまんどりる!


46 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 09:13:40.76 ID:G62TD0bc0
妹「でもさお兄、この前作戦会議が長引いたとき特に疲れが酷かったよ?」
男「確かに、俺もあの後は長く寝た気がする。ループしてるから感覚でしかわからんが」
妹「身体の状態が戻るなら、それっておかしくないかな」
男「……。いや、眠気以外はどう考えても元に戻ってる」
妹「睡眠だけ特別って事?」
男「夜だけの、テレビ局のスタッフからネットの管理者から眠ってる世界だしなあ」
妹「そもそも疲労って有形? 無形?」
男「俺に聞くな」
妹「そうだよね。お兄に哲学的なこと聞いてもね」
男「なんだとこのっ」
妹「わーんお兄が理不尽ー!」
男「あんまり項目増やしたくなかったんだけど、例外ルールだな」


D:睡眠時間(眠気? 体力?)は特例。疲労が蓄積する。


47 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 09:15:02.75 ID:G62TD0bc0
男「このままじゃ、不確定要素が多すぎるな。もっと人がいれば」
妹「お父さんとお母さん起こす?」
男「ん……何日も前の事だからおぼろげだけど、父さん出張帰りじゃなかったっけ?」
妹「あ。そういえばお母さんも夜遅くまで相手してた気がする」
男「なら起こしてもしょうがない。疲れてぐっすりの状態でループに入ったんだからな」


妹「両親の方が疲れてるって、家庭的にどうなんよ」
男「しゃーないだろ。俺は部活休みで課題なしの日だったし、お前も似たりよったりだし」


48 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 09:15:23.02 ID:G62TD0bc0
妹「……で、なんで女さん家に向かうわけ?」
男「まあ、ご近所の知り合いなんで」
妹「なーんか下心を感じるー」
男「い、言っとくけどこんな状況下でおいしいとかそんなこと考えてはないからな!?
  同じクラスだからあいつも課題ないし、一緒に下校したから早く帰ってるはずだし。
  体力温存してそうだと考えたわけで何も恋路がどうのこうのというのは一切混じって」
妹「必死乙w」

男「……妹?」
妹「ふえ」
男「ちょ、おま、何vipperになってるんだよ」
妹「お兄落ち着いて」


49 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 09:15:36.60 ID:G62TD0bc0
妹「とりあえず……あれ」
男「どした?」
妹「どうしよ、玄関開かないよ。閉じ込められた!」
男「え、何言って……」

ガチャン

男「ほれ、行くぞ」
妹「……?」


51 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 09:42:36.48 ID:zrvdzhRDO
おつかれさまんどりる!


64 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 13:52:47.73 ID:G62TD0bc0
妹「鍵は閉めたけど、チェーンなくて大丈夫?」
男「内側からは閉めらんないからな。ま、いけるだろ」
妹「もう、いい加減なんだから」
男「いや一応理由はあるぞ」
妹「え……うちの見た目がしょぼ」
男「せめて質素と言いなさい。そうじゃなくて、テレビつかなかったろ?」
妹「うん」
男「ラジオもなし交通もなしと来てる。つまり本来夜起きる人たちも寝てるんじゃないかって」
妹「つまり泥棒さんも寝てるだろうってこと?」
男「そゆこと。ああ、あっちのコンビニも開いてないみたいだし」
妹「私達みたいに起きだして来るかもよ?」
男「そうなったらそうなっただけどね。せいぜい眠気なしで行動できるのは一時間程度だろうから」

ガサッ

男&妹「!!」


65 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 14:03:20.31 ID:G62TD0bc0
ゆら……。

妹「泥棒ー!!!」
男「ゾンビー!!!」

ダダダダダッ
ゆら……。

妹「追っかけてくる追っかけてくる追っかけてくるー!」
男「つかなんだよ妹、泥棒って!」
妹「だってほっかむりに唐松模様の風呂敷だよ?」
男「そんなレトロな泥棒いてたまるか!」
妹「お兄こそゾンビなんているわけないでしょー!」
男「て走りながらこんだけ喋れるってすごい肺活量だな俺たちいいい」
妹「それは言わないお約束ううう」

男「……あれ、消えた?」
妹「ほ、ほんとだ。助かったあ」

へなへなへな


66 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 14:11:30.26 ID:G62TD0bc0
一口メモ

×唐松模様
○唐草模様

例の、渦潮だか触手だかがわからないうねうねぐるぐる模様のことですね。
何故泥棒に唐草模様のイメージが定着したのでしょう。

昭和時代、メジャーな嫁入り道具の中に風呂敷がありました。
中でも唐草模様の風呂敷は、繁栄の象徴として人気だったのです。
伸びる触sじゃなかった蔓のように、おにゃのkじゃなかった幸運をつかみとってくださいってことですね。
ところがこの風呂敷、奥さんの荷造りだけでなく泥棒にとっても便利だった!
盗んだ品々をその家の箪笥に会った風呂敷に包んで持ち去るわけです。
だから、メジャーだった唐草模様の風呂敷は泥棒のイメージがついてしまったわけです。



以上、本編の進行には全然全く関係ない一口メモでした。


68 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 14:27:27.06 ID:G62TD0bc0
男「……整理しよう。確かにお前は泥棒を見たんだな?」
妹「うん、四方八方どこからどう見ても泥棒だった」
男「でも俺が見たのはゾンビだった」
妹「お兄、だから妄想と現実の区別」
男「夜がループしている状況で言うか?」
妹「だってー」
男「いいんだよ、ワリオハザードのリアルなグラフィックに迫るゾンビの
  グロく生々しく見ているだけで吐き気を催しそうな外見を詳細に語っても」
妹「ガッシ!ボガ!」
男「やめて、妹ちゃんやめてっ」

妹「ふんっ」
男「いてて……まあ、ともかく俺らが見たものは、食い違ってたと」
妹「それに、ぱって消えたよね」
男「タイミングは、俺たちが肺活量を気にしだした頃?」
妹「つまり、注意が逸れたってことだよね」


69 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 14:35:04.77 ID:G62TD0bc0
男「……お前、泥棒は怖いか?」
妹「怖くなかったらうちに入られるかなんて心配しないよ」
男「俺もゾンビは怖い。特に追跡者ともなると」
妹「詳細はいいから。要するに自分が怖いと思うものを見たって事?」
男「そうなる。茂みが動いて、俺たちはそれぞれ怖いものを妄想したんだ」
妹「何それ……やだよ。起こっちゃ嫌なことが起こるんでしょ」
男「大丈夫だって。怖がるのをやめたら、あれも消えたろ?」
妹「そっか、肺活量の事考えて進めばいいんだね!」
男「いや、肺活量限定にせんでも」

妹「というか、私が泥棒心配してるのにお兄はゾンビ……」
男「うぐおっ そこに時間差で突っ込むか!」
妹「うぷぷぷぷ」
男「ぬぐぐぐぐ」


70 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 14:36:57.27 ID:G62TD0bc0
この後女とか他の♀キャラも出てくるんだけど、現時点で
人気投票みたいなことやったとしたら妹断トツになるんだろーなーとふと。


71 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2008/05/01(木) 14:50:39.46 ID:G62TD0bc0
男(待て、ということはもしかしたら)
妹「どうしたのお兄?」

濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女
濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女濡れ体操服の女

男「ダメか……恐怖とかそういう妄想しか具現化しないんだ」
妹「ああ、あんまり急な展開ですっかり試すの忘れてた」
男「まー実現しないとわかっただけでもよしとしよう」

妹(さっすがお兄。それであんなに必死になってたんだね)
男(濡れ体操服の女……)



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