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悪魔「魔王さま! とうとうお目覚めになられたのですね!」
- 214 :VIPがお送りします [sage]
:2009/04/09(木) 19:26:24.68 ID:JKvSaMmh0
――――魔法都市
魔物「さて、魔法都市に着きました!」
魔王「……魔法都市というか、本の街だなこりゃ」
魔物「あらゆるところに図書館がありますからねぇ」
魔王「と、いうか街事態が図書館だな」
魔物「もっと、住民が全員杖持ってたり、白い髭を蓄えたおじいさんだらけだと思ってました」
魔王「俺はドラゴンが住んでたり、いたるところで魔法合戦があると思ってた」
- 215 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 19:36:05.83 ID:JKvSaMmh0
――――図書館
魔王「……本が多すぎてどれがどこにあるのかがわからない」
魔物「一応、ちゃんとジャンル分けされてるみたいですよ?
ここは……初級実体連金学、土と木の要素の使い方、判別の仕方、だそうです」
魔王「ここ辺りの本棚一帯?」
魔物「はい、ここ辺りの本棚一帯」
魔王「……そうだ! これだけ本があるなら勇者を殺す以外にも呪いを解く方法がわかるんじゃないか?」
魔物「ないですよ」
魔王「ぬお!? 何故そう言いきれるんだ」
魔物「伊達に先祖代々平均寿命19歳をやってません、……みんな足掻いて足掻いて死んでいきましたからね、ここも調べつくされてますよ」
魔王「……そうか」
- 217 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 19:41:30.63 ID:nlTBS9ucO
>>212
俺の中ではSQの黒サフィで再生される
しえーん
- 218 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 19:49:48.92 ID:+LigK7XhO
おれの屍を越えてゆけか
- 219 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 19:56:22.15 ID:JKvSaMmh0
――――宿屋「植物の死骸」
魔王「んー……ついつい読み込んでしまったな!」
魔物「ですね……続きものだと止まらなくなってしまいますからね」
魔王「すまないが、先に寝させてもらうぞ……」
魔物「はいー、私も眠いから寝ますね」
魔王「…………」
――――深夜の図書館
魔王「案外調べ忘れとかあるかもしれんしな……」
魔王「…………やべぇ、理解できねぇ」
樹女「……こんな夜中に誰ですか?」
魔王「あ、ただの観光客です」
樹女「…………そうですか、ただの観光客ですか
そうですね、悪いですけど少し話に付き合ってもらえませんか?」
魔王「嫌です」
樹女「……それが師匠に言う言葉ですか、ケツの穴から枝突っ込んで奥歯ガタガタいわしますよ?」
魔王「すいません、そういうのはもう蛇女さんだけで間に合ってますんで……」
- 221 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 20:05:53.55 ID:JKvSaMmh0
樹女「最近、王国とここら辺一帯の街が険悪なのは知っていますね?」
魔王「あ……はい、戦争やってるのも見ました……すいません、座ってたらケツ痛いから立ちながら話してもいいですか?」
樹女「……いいですよ、で、これは本来ならば対話で済ませるのが一番良いのですが
王国側には勇者という神がついています、そのせいで王国側はまったく譲歩する意思を見せません」
魔王「はぁ……あいつ強いですからねぇ」
樹女「あなた、勇者をなんとかしなさい」
魔王「無理です」
樹女「…………ケツの穴が広がってもいいのですか?」
魔王「いや、正直な話、記憶もないし、力もないし、どうやって勇者に勝てと!?」
樹女「記憶がない……? なら私も覚えてない?」
魔王「正直言って、ただの口うるさいオバサンとしか……」
- 222 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 20:06:16.85 ID:iwXu+gUL0
今まで出たのは
蛇と鳥と樹の三女だけ?
- 223 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 20:11:19.84 ID:J5hBZ5oQ0
>>222
魔物も女の子><
- 224 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 20:13:06.91 ID:7d7vySuN0
>魔王「正直言って、ただの口うるさいオバサンとしか……」
これは死んだかも分からんね
- 225 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 20:15:47.72 ID:cdqBm7620
アナル開発フラグktkr
- 226 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 20:19:16.03 ID:JKvSaMmh0
樹女「別に、勇者を倒せ、というわけではないのです、勇者を戦争に参加させないだけで良いのです」
魔王「とりあえず蔓の締め付け緩めてもらえません?」
樹女「それに、私もちゃんと策は考えてあります、……ただ実行できる人材がいなかっただけで」
魔王「あの、そろそろ帰っていいですか? あっ! やめて! 締め付け強めないで!」
樹女「……どうですか、やるんですか? やらないんですか?」
魔王「……それ、どれくらい時間かかります?」
樹女「んー……二年くらいですかねぇ」
>>227
1なら、「勇者をなんとかする」
それ以外なら、「旅を続行する」
そして飯を食べてきます
- 227 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 20:19:34.56 ID:WWjMtkOX0
1
- 228 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 20:20:27.82 ID:RZSkS59sO
その前に魔王死にそう
- 229 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 20:22:51.98 ID:cdqBm7620
マルチエンディングならこれでBAD END回避か
- 230 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 20:25:32.79 ID:iwXu+gUL0
>>223
それも19歳で脂肪frg付きかw
- 231 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 20:25:47.41 ID:J5hBZ5oQ0
2
ほのぼの旅して欲しいな
- 232 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 20:35:01.66 ID:pGqgiJbyO
>>231
おせぇよwwwwww
- 236 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:03:53.85 ID:JKvSaMmh0
魔王「……やります、けど条件があります」
樹女「弟子のくせに……」
魔王「とある人の呪いを解いて欲しいんです」
樹女「術法のエキスパートの私にとっては簡単すぎる条件ね
で、どんな呪い?」
魔王「勇者が使う、短命の呪いです」
樹女「諦めなさい」
魔王「簡単じゃなかったのか!?」
- 237 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:09:05.01 ID:JKvSaMmh0
樹女「まぁ、聞きなさい、同じような相談をいくつも受けてきました
そして、色々と調べた結果……」
魔王「結果……?」
樹女「これは今までになかった術法で、召還と呪いを掛け合わせているという事がわかりました」
魔王「……ようするに?」
樹女「普通の呪いなら呪いを中和したり、強い魔力で吹き飛ばせばいいのですが
これは呪いというよりも……寄生虫なのですよ」
魔王「……あー」
樹女「術方ならエキスパートですが、生物学はまったくの専門外ッ!」
魔王「役たたねぇ!」
- 238 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:10:18.74 ID:n5iG/h1DO
勇者の呪いは格が違うのか
さすが勇者!俺たちに出来ないことを平然とやってのける!
そこに痺れる憧れるゥ!!
- 241 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 21:15:41.99 ID:h7mDTrplO
ひぐらし的な…
呪術と蟲の組み合わせなら、法術と薬学の組み合わせで対抗できんものか。
魔物には死んでほしくないぞ。魔王がんばれ、超がんばれ。
- 242 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:17:59.22 ID:n5iG/h1DO
足掻くな、運命を受け入れろ
- 243 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:21:27.88 ID:JKvSaMmh0
魔王「じゃあ、結局助けれないんじゃないか」
樹女「いえ……一つだけ方法があります」
魔王「勇者を殺すのは難しすぎるからなしでお願いします」
樹女「この術方を考え出した魔術師に解除させればいいのです」
魔王「……それって勇者じゃないのか?」
樹女「いえ、勇者が得意なのはあくまでも剣術です、魔法は少し仕える程度
そして、こんな術方を思いつく人物は、一人しか思い浮かびません」
魔王「……もしかして、勇者と一緒に俺に挑んだっていう魔法使いか」
樹女「…………? ……嗚呼、そうですね」
魔王「けど、そいつはもう死んだんじゃないのか?」
樹女「不可能を可能にするのが私です」
- 244 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 21:26:23.96 ID:h7mDTrplO
ん? 何かフラグが…
- 245 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:34:29.12 ID:JKvSaMmh0
――――臨時宿屋「飛龍の背中」
魔物「…………んあ? ……あ、魔王様おはようございます」
魔王「おはよう……そしてすまん、旅は続けられなくなった」
魔物「……え? どういうことですか?」
魔王「いや、本当にすまん、本当にごめん、勇者の件でちょっとな」
魔物「……寿命ならもう諦めたからいいですよ、それよりも私は魔王様と旅してる方が楽しいですから」
魔王「いや……ちょっと樹のオバサンが脅迫してきて……魔王城の急遽帰る事になった」
魔物「へ……? ん……? なんか地面が堅い……?」
飛龍「グァー」
魔物「…………なにごとですかこれは!」
- 246 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:42:29.83 ID:ZtfucxV00
グァー
- 248 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:48:21.15 ID:JKvSaMmh0
――――魔王様の回想
樹女「いいですか、まず私の予測では魔法使いは死んでません、というかあれは死にません」
魔王「……けど、伝説では死んだと聞いたぞ」
樹女「それを実際に見たものは? 後からの状況でただ仮説を立てただけでしょう?
で、私の予測ではその魔法使いは魔王と一緒に封印されたのだと思います」
魔王「勇者が魔法使いと一緒に封印したってのか?」
樹女「そうです、封印が完全に解けていないから、あなたは不完全な形で復活したのでしょう」
魔王「そうか……俺が骨折りかけたり、山に登るだけで疲れたり、船に酔ったのは不完全なせいだったのか」
樹女「いや、それは関係ないですよ」
- 250 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:58:56.15 ID:kVP3SuDXO
ただの過労症かよ
- 251 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 21:59:07.06 ID:JKvSaMmh0
魔王「ふむ……呪いを解く方法はわかった
それじゃあ、約束どおり協力しよう、何をすればいい?」
樹女「そうですね、とっとと呪いを解きに行ってください」
魔王「……良いのか?」
樹女「良いも悪いも、私の作戦ってのは魔法使いと魔王と協力させて勇者をなんとかするって事ですから」
魔王「なるほど、しかし、二年かかるというのは?」
樹女「封印を解く時間です、しかし……あなたがこの場にいるという事はある程度封印が弱まっているように思えます
誰かがこつこつと封印を解こうとしていたのでしょうね、恐らく半年もかからないでしょう」
魔王「しかし……魔王城まで行くのには往復だけでも結構な時間がかかるぞ」
樹女「安心してください、私のペットを貸してあげます」
- 253 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 22:00:56.87 ID:2gSOwlLn0
http://momizi.xrea.jp/src/vip02977.jpg 携
エルフの街っぽいらくがき
- 255 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 22:10:29.86 ID:JKvSaMmh0
――――魔王城
魔王「――と、いうわけだ」
魔物「なるほど……役立たずの魔王様と思ってましたけど、大逆転ですね!」
鳥娘「本当ですねー、私とかもう”ああ! 魔物ちゃんの希望がこんなのだったなんて可愛そう!”って思ってましたもん」
魔王「……まぁ、とりあえず封印を解くための準備をするか!
樹のおばちゃんがくれた説明書どおりにやれば大丈夫だろ」
魔物「ふむふむ、これは…………今、我が一族のプライドがぶっ壊れました」
魔王「そんなに凄いのか?」
魔物「……我が一族が長い年月を費やしてようやく魔王様を復活させることができたと思ってたのに」
魔王「……あのおばあさん、すごい人だったんだなぁ」
魔物「私は魔王様の人脈がすごいと思いますよ」
- 256 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 22:14:28.22 ID:JKvSaMmh0
――――三ヵ月後
魔王「時は世紀末、世界には核の雨が降り注いだ」
魔物「魔王様もう一度封印されます?」
魔王「気をとりなおして、そろそろ封印が完璧に解けそうだな」
魔物「ですねぇ、これで私の呪いも……」
魔王「……魔法使いが協力的だといいな」
魔物「あまり期待はできませんけどね……なんといっても勇者の味方だった人ですから」
- 257 :VIPがお送りします [sage] :2009/04/09(木) 22:14:33.31 ID:NDEen5o6O
魔物は悪魔っ娘でいいのかな
- 258 :VIPがお送りします [] :2009/04/09(木) 22:17:49.11 ID:JKvSaMmh0
――――封印の間
魔物「魔王様! 封印が解けましたよ!」
魔王「…………」
魔物「なんか魔王様ぶっ倒れてる!?」
魔物「それに……なんか封印が解けて出てきたのが……」
魔物「明らかに人じゃない!」
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