■戻る■ 下へ
弓使い「剣士ってクールだよね」剣士「…はぁ?」
1 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 20:37:37.14 ID:0wTZrtN10
落ちちゃった
弓兵→弓使いにしました


           ニア初めから
             続きから
             もう終われ


2 :VIPがお送りします [] :2009/03/16(月) 20:38:41.54 ID:pkRRQ4u3P
ニアもう終われ


3 :VIPがお送りします [] :2009/03/16(月) 20:41:28.00 ID:8r7Quz+w0
前スレhttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/takeshima.2ch.net/news4vip/kako/1237/12371/1237163758.dat

ニア続きから


8 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:13:35.80 ID:0wTZrtN10
続きからか初めからか?


9 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:14:16.34 ID:v1/pQ9a40
ニアもう終われ


10 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:20:39.53 ID:0wTZrtN10
終わったほうがいい?


11 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:32:32.82 ID:0wTZrtN10
宿屋
弓使い「魔法使いと武道家の結婚式、豪華だったなぁ」
弓使い「明日から新婚旅行か、いいなぁ」
弓使い「……明日から一人か、仲間探さなきゃ」
弓使い「酒場行こうっと」

酒場
弓使い「おやっさん、たのもー」
マスター「おう、いつものでいいか?」
弓使い「おやっさん、今日はやめとく、お金節約ですよ」
マスター「そういや、お前さん魔法使いと武道家の結婚祝いに金をほとんどだしたんだっけ?」
弓使い「そうです、僕の生活はこれから苦しいのです」

弓使い「そこで、おやっさんに頼みがあります」
マスター「金なら貸さんぞ」
弓使い「違う、パーティーを組んでない剣士と魔法使いを探してほしい」
マスター「人気なの選んできたな、まぁ探してはみるがいないと思うぞ」
弓使い「ありがと、おやっさん、じゃもう宿屋に戻るから」
マスター「おう」


12 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:36:18.30 ID:0wTZrtN10
帰り道
弓使い「(うわぁ、あの人カツアゲされてる…いいところで僕が助けてあげよっと)」
ごろつきA「おぅおぅ、兄ちゃん金出せや」
???「……断る」
ごろつきB「なんだと、痛い目に合いたいのか?」
弓使い「そこまでだ、ごろつき共」

ごろつきA「なんだ、てめえは?」
ヒュン
ごろつきB「うわぁ」
弓使い「さっさといかないと次は当てるよ」
ごろつきA「チッおぼえてやがれ」
弓使い「君、大丈夫?」
???「…すまない」
弓使い「困ってる人を助けるのは当たり前だよ」

???「…一つ・・・聞いていいか?」
弓使い「うん、いいよ」
???「最初から見ていたよな、なぜそのとき助けようとしなかった?」
弓使い「なぜって?それはいいところで助けるのが正義の味方だからだよ」
???「(正義…か)」
弓使い「どうしたの?」
???「…いや、なんでもない…ありがとう」
弓使い「どうもいたしまして」

宿屋
弓使い「今日は疲れたし、寝よう」
弓使い「明日にはパーティーのメンバー見つかってるといいな」
弓使い「おやすみなさい」


13 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:38:58.29 ID:0wTZrtN10
翌日の朝
???「…マスター、例の弓使いは?」
マスター「もうすぐ来ると思うぞ」
弓使い「たのもー、おやっさん剣士と魔法使い見つかった?」
マスター「残念だが、と言いたいとこだが剣士だけなら見つかったぞ」
マスター「お前さんよりもかなり強いがな」
弓使い「剣士さん僕とパーティーを組んでください!!って君は昨日の!!」
???改め剣士「…お前か」
マスター「なんだ?知り合いか?」

弓使い「いや、昨日僕がごろつきから助けてあげた」
マスター「まあ、コイツはバカだが元気だけはいい、あんたなら他にも求めてる奴らがいる、なのに本当にコイツでいいのか?」
剣士「…ああ、昨日の借りもあるしな」
弓使い「剣士さん僕とパーティーを組んでくれるの!ありがと」
剣士「……剣士でいい」
弓使い「じゃあ剣士早速行こー」

剣士「……魔法使いはいいのか?」
弓使い「剣士は僕よりかなり強いんでしょ、だったら魔法使いはいいや」
剣士「…そうか」
弓使い「剣士クエストはゴブリン退治でいいー?」
剣士「……ああ」
弓使い「よし、じゃあおやっさん行ってくるね」
マスター「おう、心配無いと思うが気をつけろよ」


14 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:41:20.07 ID:0wTZrtN10
洞窟
剣士「…見張りがいるな、弓使い頼む」
弓使い「オーケー」
シュッ
弓使い「ごめん、ミスった」
剣士「…下がってろ、増援を呼ばれる前に殺す」
ダッ   ズバァ
弓使い「うわぁ、真っ二つ」
剣士「早く来い」
弓使い「りょっ了解であります隊長」
剣士「?」

洞窟内
弓使い「剣士ってクールだよね」
剣士「…はぁ?」
ザシュッ
剣士「ゴブリンに囲まれててよくそんなこといえるな」
ザシュッ ザシュッ ザシュッ
弓使い「だって、話をしてたほうが楽しいじゃん」
シュッ
剣士「時と場合によるな」
ザシュッ ザシュッ
弓使い「キャア!!」
バタッ
剣士「弓使い!大丈夫か!」
ザシュッ
剣士「気絶してるだけか、怪我も治しておこう」
ポオゥ


15 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:45:02.46 ID:0wTZrtN10
剣士「おい、起きろ」
ペシペシ
弓使い「あれ?」
剣士「…討伐終わったから帰るぞ」
弓使い「僕、怪我してなかった?」
剣士「…してなかった」
弓使い「そっか」
弓使い「歩いて帰るのめんどくさい」
剣士「…そうだな」
弓使い「剣士魔法つかえない?」
剣士「…剣士が魔法使えるわけないだろ」

酒場
弓使い「おやっさんクエストクリアしてきたよー」
マスター「おお、よかったじゃないか」
剣士「ゴブリン倒すのが9対1の割合で俺がかなり苦労したがな」
マスター「あんたとこいつの強さの差じゃそうだろうな」
剣士「…まあ、女を守るのは男の役割だしな」
弓使い・マスター「「え!」」
剣士「!何だ、違うのか?」


16 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:47:49.13 ID:0wTZrtN10
マスター「いやてっきり、わしはあんたが女だと思って声をかけたんだがな」
剣士「…失礼だな」
弓使い「剣士はいつ僕が女の子ってわかったの?」
剣士「…一目見たときからだ」
弓使い「本当!!うれしいなあ」
剣士「…弓使い」
弓使い「何?」
剣士「そろそろ宿屋を探そう」
弓使い「りょーかい」
マスター「二人ともまた来いよ」
弓使い「またね、おやっさん」

宿屋
剣士「店主部屋を二つ借りたい」
弓使い「なんで二つも?お金かかっちゃうよ?」
弓使い「だから店主さん部屋一つでいいですよ」
剣士「…俺が気をきかせたのに」

部屋
弓使い「酒場に行って参ります」
剣士「何で?」
弓使い「そりゃお酒が僕を待っているから」
剣士「…まあいいや、お金使いすぎるなよ」
弓使い「了解です、酒場にとつげきー」
ダッ   ガチャ ガチャン
剣士「何で弓使いを見てると初恋の人にかぶるんだよ」
剣士「何もかもが違うはずなのに・・・」
剣士「…月が綺麗だな」


17 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:51:22.93 ID:0wTZrtN10
酒場
弓使い「たのもー」
マスター「早速きたな」
弓使い「いつものちょーだい」
マスター「はいよ、剣士はどうした?」
コトン
弓使い「宿屋でお留守番」
マスター「お前は運がいいな」
弓使い「なんで?」
マスター「あんな強い剣士がパーティーにいるからだよ」
弓使い「まぁ、運命の出会いってやつ?」
マスター「それは無いな」
弓使い「なんで?」

マスター「ただの偶然だ」
弓使い「そうかなぁ」
弓使い「それに剣士のことを思うと胸がズキズキするし」
マスター「それは酔っ払ってるのと、武道家と魔法使いが結婚したから」
マスター「自分も早く結婚したいと思ってることからの勘違いだ」
弓使い「多分そうかも」
弓使い「じゃそろそろ帰るね」
マスター「また来いよ」


18 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:51:53.43 ID:0wTZrtN10
部屋
弓使い「ただいまー」
剣士「お帰り、ちょうど酔っ払いをどう酒場から宿屋へ引っ張っていくか考えていたところだ」
弓使い「僕は酔いつぶれるまでお酒を飲んだりしませんよーだ」
剣士「そうそう、明日また今日行った洞窟に行くぞ」
弓使い「え!何で?」
剣士「あれだけの数のゴブリンがいたのにリーダーがいなかった」
弓使い「ゴブリンにリーダーなんかいるの?」
剣士「あぁ、ゴブリンは馬鹿だが強いものに従うだけの本能はある」
剣士「まぁ、リーダーは偶然生まれた頭が少しいいゴブリンか、またはゴブリンを利用しようとする魔族か人間だがな」
弓使い「へー、勉強になるよ」

剣士「そろそろ寝るか」
弓使い「うん、だけどベット一つしか無いよ?」
剣士「俺はソファーで寝る、お前はベットで寝ろ」
弓使い「だめだよ、君のほうが疲れてるんだから君がベットで寝なきゃ」
剣士「くだらないやり取りをするつもりは無い、早く寝ろ」
弓使い「じゃあ、お言葉に甘えてベットで寝ます、お休みなさい」
剣士「あぁ、お休み」


19 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:52:31.85 ID:0wTZrtN10
翌日
弓使い「おはよー!って寝てるのか」
ニヤリ
弓使い「これは僕が起こしてあげないといけないよね」
弓使い「けんしー、起きないと顔にいたずら書きするぞー」
弓使い「(剣士の寝顔ってかわいいなぁ、キスするぐらいならばれないよね)」
剣士「……顔にいたずら書きされるのは地味にいやだな」
弓使い「うゎ!!起きたのか、残念だなぁ」
剣士「…そんなに俺の顔にいたずら書きしたかったのか?」
弓使い「え!う、うん、そのとーり、あはは、ざ、残念だなぁ…ハァ」
剣士「?」

酒場
弓使い「・・・・・・というわけで、洞窟に行ってまいります」
マスター「おう、気をつけろよ」
弓使い「じゃーねー、おやっさん」
ガチャ ガチャン
剣士「…じゃ」
マスター「剣士…少しまて」
剣士「…なんだ、マスター」
マスター「まさか、お前・・・・・・」



弓使い「遅かったね、おやっさんと話でもしてたの?」
剣士「…あぁ少しな」


20 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:53:09.03 ID:0wTZrtN10
洞窟内
弓使い「昨日はたくさんゴブリンがいたのに、今日は気味が悪いほど何もいないね」
剣士「…そうだな」
弓使い「ねぇ、僕の話聞いてるの?」
剣士「ん?…あぁ」
弓使い「さっきから、そうだな、とか、あぁ、としか喋ってくれないじゃん」
剣士「…そうだな」
弓使い「おやっさんと何があったの教えてよ」
剣士「…別に何もない」

弓使い「もう、話題変えよう。剣士のしてるネックレスってかっこいいね」
剣士「・・・これか?」
弓使い「(よしってごたえあり)うん、かっこいいよ、剣士に似合ってる」
剣士「・・・これは大切な人からもらった物だ」
弓使い「大切な人って誰?家族?」

剣士「…俺の…初恋の人だ」
弓使い「えっ!(墓穴ほったー!)」
剣士「…まぁ、もうこの世にいないんだがな」
弓使い「ごめん」
剣士「なぜあやまる?」
弓使い「だって剣士にとって思い出したくないことでしょ?」
剣士「そうでもない、あれは俺の力不足が原因だったし、それに俺の片思いだった」
剣士「そんなことより早く行こう」
弓使い「う、うん」


21 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:54:12.87 ID:0wTZrtN10
弓使い「ここが一番奥かな?」
魔物使い「あなたたちですか?私のゴブリン達を惨殺したのは?」
弓使い「そのとーりだ」
剣士「大半は俺だがな」
魔物使い「ちょうどいい、あなたたちには魔王様復活の生け贄になってもらいましょうか」
弓使い・剣士「なんだと!」
弓使い「やっぱり魔王っているんだ!!」
魔物使い「ええ、いますとも500年前に勇者によって封印されましたがね」
弓使い「物語の通りだ!!」


剣士「貴様にそれを教えたのは誰だ!!」
魔物使い「それは教えられませんね」
魔物使い「いでよ!ゴーレム!!」
ゴゴゴゴゴゴ
ゴーレム「ゴーム」
魔物使い「行けゴーレムあいつらを握りつぶしなさい」
ゴーレム「ゴーム」
弓使い「剣士!あぶない!!」


22 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:54:54.35 ID:0wTZrtN10
ズババババッ
剣士「教えられないだと?だったら無理やりにでも聞く」
剣士「貴様が召喚したゴーレムは俺が今ガラクタにした、これで終わりか?」
魔物使い「ひっ!!て、転送魔法がつかえない!!」
剣士「もう一度聞く、貴様に魔王の事を教えたのは誰だ」
魔物使い「く、黒い甲冑をみにまとった騎士です」
剣士「(まさか、そんなはずは!!)弓使いこいつを連れて行こう賞金首かもしれない」
弓使い「了解」

酒場
弓使い「おやっさん、いつもの頂戴」
マスター「おう、剣士はなんか飲むか?」
剣士「…ホットミルク」
弓使い「お酒飲まないの?」
剣士「飲まないんじゃなくて飲めないんだ」

弓使い「意外だなー」
剣士「弓使い」
弓使い「ゴメン、怒った?」
剣士「いや、洞窟で言ってた物語って何だ?」
弓使い「知らないの?」
剣士「あぁ」
弓使い「じゃあ、話してあげる」


23 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:55:50.39 ID:0wTZrtN10
昔々あるところに悪事の限りを働いた魔王がいました。
それに困った人々は勇者に頼むことにしました。
しかし、いくら勇者といえど魔王にはかないません。
ついには勇者もあきらめようとしていました。
そのとき勇者に加勢しようする者が現れました。

その者は自分は魔王の子供と名乗りました。
魔王の子供は自分は魔族と人間が共存できる世界を目指したい、
だから自分の父親である魔王を封印したいと勇者につげました。
勇者は納得し魔王を封印することに決めました。
しかし、二人ががりでも魔王を倒すことはできません。
そこで勇者は自分を犠牲にすることに決めました。
勇者の犠牲により魔王は封印され、世界に平和が戻りました。


24 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:56:20.61 ID:0wTZrtN10
弓使い「ってお話」
剣士「…そうか、俺はそろそろ帰る」
弓使い「もう帰るの?僕はもうちょっとお酒飲んでくね」
剣士「了解した」
弓使い「僕が酔いつぶれたら迎えにきてね」
剣士「自分で帰って来い」

マスター「酔いつぶれるまで飲んでいいのか?」
弓使い「うん、賞金首のおかげで少しの間、楽できるから」
マスター「そうか、そりゃよかったな」
弓使い「で、おやっさんは今日剣士になんて言ったの?」
マスター「なにが…だ?」
弓使い「誤魔化さないで、剣士がおやっさんと二人で話した後ずっと何か考え込んでた」
マスター「そう…かもな」
弓使い「おやっさんは剣士の何を知ってるの?ねぇ、教えてよ」
マスター「わしからは言えん、ただお前は剣士を好きにならんほうがいい」
弓使い「何で?僕は恋をしちゃいけないの?ねぇ?」
マスター「お前のためなんだ、酒代はわしがおごる、どんどん飲め」


25 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:56:53.10 ID:0wTZrtN10
宿屋
店主「剣士さん酒場のマスターが弓使いさんを引き取りに来いとの事です」
剣士「わかった」

酒場
剣士「…結局酔いつぶれたか」
マスター「つれて行ってくれ」
剣士「言われなくても、そのつもりだ」


帰り道
弓使い「あれ?」
剣士「気がついたか、おろしていいな」
弓使い「やだ、もうちょっとこのままがいい」
剣士「お姫様抱っこは恥ずかしいんだが」
弓使い「…ありがと」
ギュッ
剣士「なにがだ?」
弓使い「なんでもない」


26 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:58:11.07 ID:0wTZrtN10
翌日
弓使い「おはよう、ってまた剣士寝てるのか」
弓使い「今日こそ眠ってる剣士にキスをするぞ!!」
弓使い「剣士起きてないよね?」
ユサユサ
弓使い「寝てるね、計画実行」

弓使い「(そーっと、そーっと)」
チュッ
弓使い「キャー!!しちゃた!僕、剣士とキスしちゃった!!」
剣士「…ぅん?何だうるさいな」
弓使い「あ!!剣士おっはよー」
剣士「朝からテンション高いないいことでもあったのか?、あと顔赤いぞどうした?」
弓使い「うぅん、なんでもなーい」

剣士「そうだ、弓使い」
弓使い「ん?なに?」
剣士「昨日のお前が話してた物語が不自然な終わり方だった気がするんだが」
弓使い「え!そ、そんなことないよ」
剣士「どーせ、最後に魔王の子供が裏切って、また人間と魔族の対立が続くんだろ」
弓使い「何で…わかったの?」
剣士「大体、物語なんてそんなもんだろ」
弓使い「でも、僕は魔族と人間が手を取り合って住める世界のほうがいい!!」
剣士「……そう…だな」


27 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 21:59:24.69 ID:0wTZrtN10
弓使い「暇だね」
剣士「…だな」
弓使い「町に出かけよっか」
剣士「…そうだな」
弓使い「じゃあ、早速いこー(デートにみえるかな?)」
剣士「…そうだな(これはデート…なのか?)」


弓使い「どこいく?」
剣士「道具やでも行くか?」
弓使い「うん!(デートなんだよね、これ)」

道具屋
弓使い「うわー、この髪留めかわいー」
剣士「そうだな」
弓使い「似合う?」
剣士「あぁ、かわいいよ」
弓使い「ほんと?」
剣士「髪留めがな」


28 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 22:01:17.50 ID:0wTZrtN10
弓使い「ひどっ!」
剣士「冗談だ」
剣士「店主、この髪留めくれ」
店主「ヘイッ毎度」
剣士「ほら、俺からのプレゼントだ」
弓使い「えっ!ありがと、大事にするね」

酒場
剣士「結局ここに来るのか」
弓使い「えへへーお酒ー」
マスター「いつものだな」
弓使い「そのとーり」
弓使い「魔王復活までの時間ってわかったりする?」
マスター「わかるわけ無かろう」

剣士「おそらく一年位だ」
弓使い・マスター「「え!!」」
弓使い「何でわかるの?」
剣士「魔王の封印はおそらく一番上級の封印魔法だ」
弓使い「うん」
剣士「普通なら何十年もかかるだろうが、もし封印を解こうとしているのが、俺の知ってる奴なら」
マスター「知ってる奴なら?」
剣士「どんな手段を使ってでも一年以内に封印を解く」


29 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 22:03:25.26 ID:0wTZrtN10
弓使い「剣士とその人ってどんな関係なの?」
剣士「俺とそいつの関係?そんなの聞いてどうする?」
弓使い「いやちょっと気になっただけ(ライバルだったら警戒しなきゃ)」
剣士「…関係…か、兄弟だ」
弓使い「なんだ、兄弟か・・・って兄弟!!」
剣士「昔はやさしくて強い、俺の憧れのヒトだったがな」

弓使い「なんでそんな人が魔王復活なんか」
剣士「すまない…それだけは思い出したくない」
弓使い「ゴメン、僕が魔王復活の話題出したばっかりに」
剣士「いや、いいんだ。いずれ向き合わなければいけなかったんだ」
剣士「そろそろ部屋に戻ろう」
弓使い「うん・・・」

部屋
弓使い「ねえ」
剣士「なんだ」
弓使い「魔王復活の邪魔ってできないの?」
剣士「直接はできないが間接的にはできる」
弓使い「ほんと!!どうやるの」
剣士「魔王復活のための生け贄を出させないようにする、それだけだ」
弓使い「つまり、僕たち冒険者がしっかりクエストをこなしていけばいいんだ」
剣士「そうかもな」


30 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 22:04:23.12 ID:0wTZrtN10
弓使い「関係ないことだけど、ちょっといい?」
剣士「俺は寝ていい?」
弓使い「だめ」
弓使い「僕はね、本当は弓使いなんかより、歌手や踊り子になりたかったんだ」
剣士「ふーん、なんで弓使いになったんだ?」
弓使い「それはね、僕にとって人を助けることが、自分でできる正義の証だったんだ」

剣士「正義の証?」
弓使い「そう、誰にどんなことを言われても、たとえ悪だといわれても僕はそれを守り抜く、それが僕の正義だから」
剣士「俺は大切な人を守り抜きたい、ただそれだけだ」
弓使い「なら、それが君の正義だよ、どんなに惑わされてもそれを忘れないでね」
剣士「あぁ、ありがとう、それとおやすみ」
弓使い「おやすみ」

翌日
弓使い「おはよー、さて毎朝恒例のやつやりますか」
剣士「なにすんだ?」
弓使い「それはねって、け、剣士!!」
剣士「なぜそこまでおどろく?」
弓使い「べ、べツニ、ナンデモナイデスヨ」
剣士「?」


31 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 22:05:31.42 ID:0wTZrtN10
酒場
マスター「おう、お前らか、東の塔に魔王復活なんたらって連中が現れたらしいぞ」
弓使い「まじで!!おやっさん、ありがと、剣士早くいこ」
剣士「そうだな」
マスター「気をつけて行って来いよ」

道中
弓使い「あのさ」
剣士「なんだ?」
弓使い「一昨日かな、おやっさんに僕が剣士のこと好きになっちゃいけないって言われたんだけど、どうして?」
剣士「マスターの言うとおりだ、お前は俺なんかに恋しちゃいけない」
弓使い「なんで、教えてよ」
剣士「それは、そうだな、魔王復活が阻止できたら教えてやる」
弓使い「ケチ(好きになるななんてもう遅いよ)」

塔入り口
剣士「また見張りか」
弓使い「今度こそ、僕が」
剣士「その前に矢をちょっと貸してみろ」
弓使い「え?なんで?」
剣士「いいから」
剣士「…これでよしっと、はい」
弓使い「?」


32 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 22:07:57.95 ID:0wTZrtN10
弓使い「何したの?」
剣士「いや、なにもしてない」
弓使い「ふーん、まあいいや」
シュッ ドス
剣士「おお、スゲーな、一撃で」
弓使い「正直、自分でもびっくりしてる」

塔一階
弓使い「まさか、あれじゃないよね」
剣士「なにがだ?」
弓使い「剣士の兄弟」
剣士「話してなかったか?兄弟でも兄だ、あれは女」
女騎士「あなた達、どこから入ってきたの」
弓使い「バレた!!」
剣士「お前が隠れないからだ!アホ」

女騎士「あなたはってリーダー!?」
弓使い「ちがーう、この人はあなたのリーダーの弟なの」
女騎士「弟?だったら連れって行ったらリーダーからのポイントが上がるわね」
剣士「連れて行けたらの話だがな」
ダッ  ドンッ
女剣士「キャッ」
ガッシャーン
弓使い「あっ倒れた」


33 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 22:09:14.85 ID:0wTZrtN10
女剣士「なっなにすんのよ」
剣士「言っとくが、その鎧ダサいぞ」
女剣士「リーダーみたいにカッコいい鎧が無かったのよ」
剣士「弓使い」
弓使い「何?」
剣士「隠れとけ、あの鎧じゃお前の攻撃は通用しない」
弓使い「でも」
剣士「いいから隠れろ」
弓使い「わ、わかった」

女騎士「あら、あなたの仲間逃げちゃったの?」
剣士「あんたには矢が勿体無いってよ」
女剣士「いいわ、あなたから魔王復活の生け贄になりなさい」
剣士「やなこった」
弓使い「(剣士がんばれー!)」

キンッ  キィンッ ザクッ
女騎士「うそ…でしょ?」
剣士「さてと、弓使いどうする?」
弓使い「流石剣士すぐに片付いたね、で、どうするって何を?」
剣士「この二人、ってあれ?いない?」
弓使い「向こうに走って行ったけど」
剣士「追えよ!ってか追うぞ」
弓使い「了解」


34 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 22:09:45.25 ID:0wTZrtN10
弓使い「見つけたー」
女騎士・女剣士「覚えてなさいよー」
シュゥゥッ  パッ
弓使い「うゎ!!消えた!!」
剣士「よく見ろ、転送魔方陣だ」
弓使い「剣士ー、魔方陣の上に立っても何も起きないよ?」
剣士「向こうの魔方陣が消されたんだろ」

酒場
弓使い「というわけなんだよ、おやっさん」
マスター「他の階の話は無いのか?」
弓使い「それが来たばっかりのようで何も無くて」
マスター「まあ、いいじゃないか、少しでも魔王復活の妨害はできたんだろ」
弓使い「でも、お宝が無かった」
マスター「そういえば、剣士はどうした」
弓使い「お酒飲めないからって部屋でお留守番してる」

部屋
剣士「弓使い…か…」
剣士「もう…恋なんてしないようにしてたのにな」
剣士「…ハァ」


35 :VIPがお送りします [] :2009/03/16(月) 22:20:35.58 ID:0wTZrtN10
誰もいない?


36 :VIPがお送りします [sage] :2009/03/16(月) 22:25:15.10 ID:B1tRMKCD0
続きは期待してるけど、3回も最初から張り付いてらんなくて放置中



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