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女作家「また、来たの。」
156 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 01:48:05.62 ID:uJ4W+I9gO

がやがや…


女「やっと、着いたわね。」

男「ええ、腰が痛いです。」

女「私もよ、お互い若くないわね。」

男「その歳で年寄りじみたことを言わないで下さい。」

女「で、どうするの?」


157 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 01:50:13.35 ID:uJ4W+I9gO

男「ここはVienna International Airport、ウィーンの南東20km程の場所なので、
  とりあえずウィーンまで行ってホテルにチェックインしましょう。」

女「流石、頼りになるわね。」にこっ

男「ウィーンで英語がどの程度通じるかは分かりませんけどね。」

女「ドイツ語は話せないの?」

男「さすがにそれは…。」

女「…冗談よ、行きましょう。」

男「…ええ。」


158 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 01:52:06.45 ID:oKd60JLTO
雰囲気がとてもよい


159 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 01:52:08.69 ID:Ydm2cE9VO
。」 が気になってしょうがない


161 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/04(土) 01:54:27.22 ID:yRHOAMx90
飛行機に乗ってる時間を投下ストップで表現するなんて・・・この>>1できる!
紫煙


163 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 01:56:14.20 ID:uJ4W+I9gO

女「わぁ…。」

男「綺麗な、国ですね。」

女「うん、緑がいっぱいだね。」

男「あ、タクシー乗り場あっちですね。」

女「わぁぁ…」

男(…やれやれ。)

女「綺麗な国ね…。」

男「先生、それ私がさっき言いました。」


164 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 01:56:50.65 ID:LIH6KTcd0
やべえまちがえた。
ちょっと南半球逝ってくる。


165 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 01:58:01.30 ID:LIH6KTcd0
http://uproda.2ch-library.com/1453618h0/lib145361.jpg
久しぶりに死にたくなった。


168 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:00:24.03 ID:uJ4W+I9gO

男「Please go to Vienna city.」

運転手「Okay!」

女「本当に英語喋っている…。」ぽそり

男「…今どきこれくらいは中学生でも話せますよ?」

女「…失礼な人ね。」

男「bekummert.」

女「…え?」

男「ドイツ語で、『ごめんなさい』です。」にこ

女「…ふうん。」


――ぶおーん…


169 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:00:39.76 ID:3j8VMbQTO
捨て妹の人?


170 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/04(土) 02:02:46.26 ID:G66t9DnW0
>>169
特定は叩かれるぞ


171 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:05:58.76 ID:uJ4W+I9gO

女「わぁ…」

男「街そのものが、一つの芸術作品のようですね。」

女「…市内に路面電車が走っているのね。」

男「赤のペイントは町の煉瓦の色と合わせたのでしょうかね?」

女「…ね、ねえっ。」

男「はい?」

女「馬車が…。」

男「へっ?まさか流石に…」

ぱっかぱっか…

男「…あ。」

女「…乗りたくない?」


172 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:10:26.06 ID:uJ4W+I9gO

女「すみませーん。」

たったったっ…

男「あ、先生。ホテルはすぐここ…。」

女「馬、可愛いですね。」にこっ

男「…まあ、いいか。」


174 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:15:43.29 ID:uJ4W+I9gO

ぱっかぱっか…


女「…馬ってさ、」

男「…はい?」

女「凄く、優しい目をしているわよね。」

男「ああ、分かります。」

女「日本では市内で馬は見られないわよね。」

男「お話を聞いたところ、これは観光客用のものらしいですよ。」

女「…もう、どうして人の夢を壊すようなことを言うのかしら?」

男「…すみません。」

女「…せっかくウィーンなんだから、余計なことは全部忘れてしまいたいね。」

男「いま、街を一周して貰っていますから。ホテルに荷物を置いたら美味しいビール、飲みに行きましょう。」

女「…うん、分かって来たじゃない。」にこっ


ぱっかぱっか…


176 :VIPがお送りします [sage] :2009/07/04(土) 02:28:16.79 ID:4XniSW79O
フィルム映画見てる気分


177 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:28:37.41 ID:uJ4W+I9gO

男「…どうして我々はカフェにいるんですか?」

女「オーストリアといえば、まずはトルテでしょう?」

男「まあ、菓子文化はハプスブルグ家からの伝統らしいですね。」

女「それにこんな昼間からお酒飲んだら、大変よ?」

男「…先生の酒癖の悪さは、異常です。」

女「…とりあえず、食べましょう?」

男「…はい。」

女「…頂きます。」

男「頂きます。」


179 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:37:13.99 ID:uJ4W+I9gO

男「…あ、美味しい。」

女「これはちょっと、日本では食べられないわね。」

男「食文化の違いですよ。私は和食も大好きです、お茶漬けも。」

女「…どうしてオーストリアまで来てお茶漬けの話をするかなあ。」

男「…日本に帰ったら、また作って下さい。」

女「……うん。」

男「ホテルで一休みしてから、夜のお酒が楽しみです。」

女「…そんなにお酒好きだったの?」

男「それはもう。」にかっ

女「…ふうん。」


180 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:41:55.62 ID:4XniSW79O
作家さんと担当さんの微妙な距離感いいなぁ。
日本語も丁寧だから癒される。

支援支援


181 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:43:58.15 ID:uJ4W+I9gO

――ホテル 廊下


男「飛行機で眠れなかった所為で、瞼が重いです。」

女「…私も。」くぁーっ

男「少し、休みましょう。」

女「…うん。」

男「あまり眠りすぎると時差ボケしてしまいますから、少ししたら起こしに来ます。」

女「…分かった。おやすみなさい。」

男「はい。」


きぃ ――ぱたむ


185 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:54:35.17 ID:uJ4W+I9gO

女(ウィーン、かぁ。素敵な街。)

女(明日はオーストリア美術館に行って、シュテファン大聖堂にも行って…)

女(ヴォティーフ教会にも行きたいし、ウィーンフィルも聴きに行きたいな…。)

女(一緒、かぁ。)

女(――ずっと、一緒なのかぁ。)

女(きっと、楽しくなるよね。)

女(このまま、帰りたくないな。)

女(少し、眠ろう。…夜は、二人で食事だ。)

女(……おやすみなさい。)

―。

――。


187 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 02:59:38.21 ID:uJ4W+I9gO
皆さん続々と寝ていきますね…。
かく言う俺も、眠たくて脳みそが上手く働きません。

ので眠りまする。明日は昼から勤務なので、スレが残っていれば、朝に起きて昼まで書こうと思います。


では、おやすみなさい。
見てくれた方、支援・保守してくれた方、ありがとうございました。ノシ


188 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 03:01:27.60 ID:pomKC0HyO
予想厨の湧かない素晴らしさときたら


190 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 03:02:06.35 ID:8LLXll3GO
保守班!保守班はおらぬか!
なんとかして書き上げてもらいたい


201 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 04:04:45.75 ID:c7Kk8jldO
出版社勤めなんだが、マジでこういう男いたよ。
昼間から女作家の家に入り浸り、取材と称して旅行行ったり。
雑誌潰れた時、その編集部で唯一クビくらってて、マジでざまぁwwwだった。


217 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 08:45:03.02 ID:uJ4W+I9gO
皆さんお早うございます。
保守にお礼を。急いで身支度して、お仕事までPCのある所に行こうと思いまする。

@9:30出没予定なり。
おなか空いた。


224 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:34:17.54 ID:Mftx7nws0

男(…眠い、けど。)

男(オーストリアに来たら先ず行こうと思ってたからなあ。)

男(二、三時間あれば、帰って来れるかな。)

男(戻って来たら先生を起こして、何処かに美味しいものを食べに行こう。)

男(…まさか、ウィーンにこういう形で来る事になるとは。)

男(…これも何かの因縁、ですか?)

男(…そんな訳無い、か。)

男(――よし、先ずは花屋を探さないと、な。)


225 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:40:49.02 ID:Mftx7nws0

男(ここ、か…。)

男(綺麗な所だな…。街を見下ろせるのか。)

男(…なるほど。お前には日本よりも、オーストリアの方が似合っているよ。)

男「…ごめん。来るのが遅くなった。」

男「…っ。」

男「…ごめん…っ。」

男「……。」

男「…ここは、風が気持ちいいな。――なぁ?」


―。

――。


226 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:45:07.82 ID:Mftx7nws0

女「だから、どうして男君はそんなに頭が固いの?」ひっく

男「…先生、飲み過ぎです。もうホテル戻りましょう。」

女「ほら、そうやって世間体ばかり気にして…。」ひっく

男「…まあ、強ち見当外れでは無いですけれど。」

女「でしょ?」

男(……本当に酔うと厄介な人だ。)

女「…。」


227 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:46:30.18 ID:viI1H09+0
まるで意味わかんないが
浸ってる感じだけは伝わってるよ


228 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:48:46.84 ID:o1TIAXCeO
>>227
黙って見てろ


229 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:49:25.28 ID:6vPhnjpn0
>>227これだから携帯は・・・ってあれ?


230 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:50:15.59 ID:Mftx7nws0

女「そういえば、」

男「…はい?」

女「男君、恋人はいるの?」ひっく

男「…いえ。」

女「そうか、いないのか。」

男「ええ、まぁ。」

女「……ふうん。」

男「…先生こそ、どうなんです?」

女「……私の恋人は、万年筆だよ。」

男「なるほど。」

女「…あ、今『私生活の乾ききった女だ』とか思ったでしょ?」ぎろっ

男「いえ、誤解です。目、据わっていますよ先生。」

女「…むう。」ごしごし


231 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:50:30.21 ID:JRRhImhl0
ノリノリの所を邪魔しちゃ駄目だろう


232 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 09:55:56.37 ID:Mftx7nws0

男「もう、戻りましょう。明日も早いですし。」

女「…もう少し、」

男「…まだ飲み足りないんですか?」

女「そう、じゃなくて。」

男「…?」

女「…。」

男「もう少し、お付き合いします。」

女「…うん、ありがとう。」

男「…いえ。」


233 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:00:51.94 ID:Mftx7nws0

とぅるるる とぅるるる…

女「ん…むぅ。」

女(…電話?)

女(あれ?ここ…どこ?)

女(……。)

女(…ああ。私、ウィーンに来ているんだっけ。)

がちゃ

女「はい。」


234 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:04:28.50 ID:Mftx7nws0

女「――うん、おはよう。」

女「――うん、分かった。――ええ、」

女「ええ。――30分で、準備する。」

女「――うん、ありがとう。」

女「じゃあ、後で。」

がちゃっ

女(そっか、一緒に来ているんだよね…。)

女(モーニングコール、かぁ。)

女「…悪くない。」

女(でも……)

女(……頭痛い。)


236 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:13:03.01 ID:Mftx7nws0

男「…ああ、お早うございます。」

女「…おはよう。」

男「顔色が悪いですよ?大丈夫ですか?」

女「…ええ。」

男「ひょっとして…二日酔い、ですか?」

女「…大丈夫だってば。」

男「少し、待っていてください。」

女「…?」


237 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:19:18.75 ID:Mftx7nws0

男「――はい、水と薬です。こんなこともあろうかと、持ってきておいて正解でした。」

女「…ありがとう。」

男「いえ。」

女「……ねえ。」

男「はい?」

女「…前にも、こんなことがあったわよね。」

男「以前にも?」

女「…私が風邪をひいたって、適当に嘘を吐いて貴方を追い返そうとした時。」


239 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:22:38.33 ID:Mftx7nws0

男「…ああ。やはり、仮病でしたか。」

女「あら、やっぱり気付いていたの?」

男「…ええ、まぁ。」

女「じゃあ、あの薬は?」

男「あれは、急いで薬局まで買いに行きました。」

女「…仮病だと、分かっていたのに?」


240 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:24:56.32 ID:Mftx7nws0

男「だって、本当に風邪だったら大変じゃないですか。」

女「…やっぱりお人好しだわ、貴方。」

男「恐れ入ります。」にこ

女「…。」

男「どうしますか?少し休みますか?」

女「…大丈夫、行きましょう。」

男「はい。今日は地下鉄です。」


―。

――。


241 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:26:35.45 ID:r//DestHO
ウイーン


244 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:29:14.50 ID:Mftx7nws0

女「うわぁ…。」

男「…シェーンブルン宮殿。――凄いですね。」

女「大きいね…。黄色が奇麗……。」

男「テレジアイエローと云うみたいです。」

女「…マリア・テレジア?」

男「ええ。金を塗ろうとしたところ、財政の悪化を懸念した彼女が黄金に近いこの色を選んだ、と言われているようです。」

女「…節約、かぁ。」

男「…先生がその言葉を言うと、生活感が滲み出てきて何とも遣る瀬無い気持ちになります。」


245 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:33:30.95 ID:Mftx7nws0

女「それにしても大きいね…。」

男「両端で180mもあるらしいです。宮殿と庭園は世界遺産ですね。」

女「……ねえ、どうしてそんなに詳しいの?」

男「昨日、殆ど酔い潰れた先生を部屋まで運んだあとに、観光案内の本を読んでいましたので。」

女「…貴方、意外と楽しみにしていたのね。」

男「それは、もう。」にこ

女「…。」


247 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:36:30.98 ID:Mftx7nws0

男「――次は美術史美術館ですが、……大丈夫ですか?」

女「…大丈夫よ、こう見えて高校時代は陸上部だったんだから。」

男「またまた、御冗談を。」

女「え、本当よ?」

男「…種目は何でした?」

女「…槍投げ。」

男「…へっ?」


248 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:39:08.34 ID:Mftx7nws0

女「…冗談よ。長距離だったわ。」

男「あ、陸上部は本当なんですね。」

女「まあ、幽霊部員だったけれどね。」

男「…だと思いましたよ。」

女「行きましょう、美術館。」ぐいっ

男「…え、あ。はい。」

女「…。」

男「痛てて…、先生、そんなに強く引っ張らなくても。」

女「…。」


250 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 10:46:34.21 ID:uJ4W+I9gO
PCがさるさん食らったので、そろそろ家畜のように働きに行ってきます。
戻るのは夜になってしまいそうです。

読んでくれている方、ありがとうございます。感謝。

ではノシ


259 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 12:31:16.03 ID:0UA7ZNHuO
草が生えない…だと?


262 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 13:06:22.60 ID:UWob0eel0
特定はよくないとわかっているんだけど
ホルンとオーストリアでわかってお墓のシーンで泣きそうになった


266 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 13:25:58.69 ID:uJ4W+I9gO
休憩なので、少し投下しまする。
皆さんに感謝なり。


267 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 13:26:43.59 ID:uJ4W+I9gO

――夜 ホテル内ラウンジ


男「今日は、色々と回りましたね。」

女「ええ、流石に疲れたわ…。」

男「あ、そういえば二日酔いはもう大丈夫ですか?」

女「…ええ、いつの間にか治っていたみたい。」

男「それは良かったです。」

女「…薬のお陰よ。ありがとう。」

男「…いえ。」

女「そろそろ部屋に戻る?」

男「はい。今日はお酒を自重して頂いて、助かりました。」

女「…まあ、ね。」

男「…はい。」


268 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 13:29:39.34 ID:uJ4W+I9gO

女「そろそろ部屋に戻る?」

男「はい。今日はお酒を自重して頂いて、助かりました。」

女「…まあ、ね。」

男「…はい。」

女「…明日から、書き始めるから。」

男「…そうですか。今日行った他に見る所があれば、いつでも言ってください。」

女「…ありがとう。でも大丈夫、観光目的ではないしね。」

男「…そうですね。」

女「…うん。」


270 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 13:31:19.23 ID:uJ4W+I9gO

男「では、私はそろそろ。」

女「…うん。」

男「先生は、まだ此方に?」

女「もう少ししたら、戻るわ。」

男「…わかりました。」

女「…ねぇ」

男「…はい?」

女「明日は…8時に起こしてね?」

男「…了解です。」

女「…うん。」

男「では、おやすみなさい。」

女「うん、おやすみ。」


271 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 13:33:03.46 ID:uJ4W+I9gO

男(――さて。風呂に入って寝ようかな。)

男(お湯…張らないと。)

がちゃ

男「…。」

きゅっ じゃーっ…

男(…ウィーン、ね。)

男(確かに、いい街だよ。)

男(お前の言ってた通りだ。)

男(…広くて、空が高くて、綺麗で。)

男(…。)


272 :VIPがお送りします [] :2009/07/04(土) 13:34:45.42 ID:uJ4W+I9gO

男(明日は先生は執筆するらしいし、俺はどうしようかなぁ。)

男(…。)

男(…この街では、雨は降らないんだな。)

男(…泣き止んでくれている、のか?)

男(…考えすぎ、か。)

男(…。)


じゃーっ…



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