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女「おや、良さげな仕事がありますねぇ」
- 488 :1 ◆1pwI6k86kA []
:2009/09/27(日) 13:40:16.95 ID:B+WfWxfF0
ゴトン・・・ゴトトン・・・ゴトン・・・
キキッ
女「・・・?半端な所で停まりましたね」
弓「まだ道中じゃないか・・・」
男「あ、どうも5班さん、降りてください、こっからは徒歩なので・・・」
剣士「・・・徒歩だと・・・?」
男「はい」
魔術師「どういうことなんです?」
男「ええ、馬車ごとに説明しています・・・」
男「先程もこの、登山中の馬車道を通過しましたが・・」
女「すっげーうるさかったっすよあいつ、2度殴りたいですわ」
男「はは、殴るのは構いませんが・・・聞いての通り、爆音です」
男「馬鳥も生き物なのでね、あまり討伐の地点に近づいてしまうと・・・驚いて逃げ出してしまうこともあるんです」
剣士「・・・なるほど、だから討伐ポイントまでは・・・」
男「ええ、お手数ですが・・・歩いていただきます」
魔術師「・・・山道、辛そうですねぇ」
女「ややや、良い運動になりますよ」
- 489 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:47:36.02 ID:B+WfWxfF0
ザッザッザッ・・・
女「はい、笑ってー・・・」パシャッ
魔術師「・・・ふう、歩きますねー」
剣士「・・・どこまで歩く・・・?」
男「あー・・・そうですね、山頂付近まで・・・まぁ小さな山なので苦労もないでしょう」
弓「・・・山頂か・・・空気が薄そうだな・・・」
ジィィィ・・・カショッ
女「・・・で、その、エルなんとかって竜は、どんくらいの速さで飛んでいるんですかね?」
男「?速さ、ですか・・・」
魔術師「あ、私も聞きたいな・・・あんまり早すぎると攻撃が当たらないかも・・・」
男「・・・うーん、そうですね・・・聞いたところによりますと・・・」パラパラ
男「・・・撃墜竜、わかります?」
弓「・・・ああ、スツカのことか」
男「はい、大型の竜や鳥、時には飛行船を追跡して・・・爆撃をしかけてくる、やっかいな小型竜です」
男「撃墜竜スツカは大型のべヒーモスにすら攻撃を仕掛ける好戦的な竜です・・・大物を狙い、それを捕食します」
女「あー、写真撮った事あるかも」
男「エルディオレの詳しい速さはわかりませんが・・・その撃墜竜の攻撃を許さないほどの速度で、空を飛ぶらしいですよ」
弓「・・・」
魔術師「・・・とんでもなく速い・・・ってこと?」
男「ええ、感じ方はそれぞれですが、竜の中ではかなりのスピードでしょうね」
女「(ブレるじゃん・・・嫌な竜だな・・・)」
- 490 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:49:09.56 ID:Un5Sl4sl0
すつーか?ドイツ軍?
- 492 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:52:24.67 ID:yLXVnAkNO
>>490
ユンカース Ju87 シュトゥーカ(日本語ではスツーカ)の愛称「シュトゥーカ」は、急降下爆撃機を意味する「Sturzkampfflugzeug」ね
- 493 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 13:53:17.77 ID:B+WfWxfF0
剣士「・・・どうするか・・・まずは奴を墜落させることが肝要だが・・・」
魔術師「・・・どうかな・・・術が当たればいいんだけど・・・」
弓「矢が弾き返されなければ良いんだが・・・」
女「・・・飛び乗って、一気に攻撃・・・」
剣士「やれるものならやってほしいが・・・無理だな」
魔術師「あはは・・・ちょっと危険かもね、空だし・・・」
弓「一緒に落ちれば骨も折れるだろう」
女「いやー標高3000mくらいならなんとか・・・」
魔術師「え?」
女「あ、いやなんでもないっす」
女「・・・まぁ、私ゃ、体は丈夫なので・・・なんとかなるとは思うんですがね」
剣士「・・・無理はするな、堅実に・・・落として、そこから集中攻撃だ」
女「うーん・・・それが普通なんですかね」
剣士「・・・それが、安全だ」
女「むぅ」
- 495 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:56:32.67 ID:dB94lj/VO
女の女の子な部分が見たい
- 497 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:58:09.48 ID:GEtwBRNBO
女の素性がきになるしえ
- 498 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 13:59:05.10 ID:SbZg+9DzO
女は何者なんだ
- 499 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 14:01:13.58 ID:B+WfWxfF0
ザッザッザッ・・・
男「・・・つきました、ここが5班のポイントです」
剣士「・・・拓けているな、頂上だから当然だが・・・(ボソボソ」
魔術師「わあ、良い風ー」
女「やっほーって叫びたいんすけど良いですかね」
弓「恥ずかしいからやめておけ」
男「・・・それでは、僕は下山させていただきます・・・ああ、食料やテントの用具はこの荷物にあるので、どうぞ」ドサッ
女「わお、力持ちっすね、大荷物なのに」
男「大きな剣を背負いながらも荷物を背負っている剣士さんにはかないませんよ、はは」
剣士「・・・別にそんな・・・(ボソボソ」
男「・・・食料は5日分あります・・・水も、今は少ないですが・・・夜辺りに補給任務の方々が届けにくると思います」
弓「ということは期限は5日・・・?」
男「んー、あくまで目安ですね、出現ポイントもまちまちですから・・・ただエルディオレが縄張りを破棄したと判断されれば、最速で5日で終了となります」
剣士「・・・その際の報酬はどうなる?」
男「多少の減額はありますが、大差はないです・・・撃退、といいますか・・・まぁ追い払うというニュアンスとは違いますが、撃退に成功しているので」
女「ふむ、なるほど・・・そのまま引っ越ししてくれりゃ、労せず儲けるということですね」
魔術師「できれば私は追加報酬が欲しいけどなぁー」
- 500 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 14:02:12.48 ID:B+WfWxfF0
そろそろめしどきだろう、500だし・・・
休憩
- 502 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 14:03:42.50 ID:6m4q7XQH0
しめどきに見えてどっきとした
- 503 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 14:04:08.55 ID:shaorEsi0
飯食ったら続きかくんだよな?
- 505 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 14:05:33.02 ID:fCPnBysPO
ここまできたら書くだろ女子高生・・・
遅筆だけどまぁ、食事やおやつは最優先だから
許してほしいわ
- 528 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 14:59:42.00 ID:B+WfWxfF0
パラパラ・・・
女「えーっと」
魔術師「・・・」
“A 暗殺者ジェミニ”
“B 巨翼竜べヒーモス”
“B 百角獣ドンガ”
女「あ、こいつが一昨日のやつですね?」
魔術師「そうね、手ごわかったわー」
パラパラ・・・
“B 鉱蟲デム・テイカー”
“B 奏翼竜エルディオレ”
女「おっ、こいつですね」
魔術師「ありましたね」
女「・・・ふむふむ・・・管状の翼が飛行時に音を発生させ、演奏する事もできる・・・」
剣士「・・・奏の字は、あながち間違いでもなかったな・・・(ボソボソ」
魔術師「飛行のメカニズムは他の種とは大きく違い、音を魔力に変換し、そのまま推進力を・・・かなり高度な魔族のようですね」
女「んー・・・飛び立つ際ははばたかず、体をらせん状に回転させてある程度の音を出し・・・ふむふむ、なるほど・・・」
女「しかし、奏の字よりも“騒”の字の方が正しいですね」
魔術師「“騒翼竜”ですか、あはは」
- 529 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:02:33.67 ID:HTv6h2BZO
ジェミニ厄介すぎワロタ
- 531 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 15:04:44.00 ID:mmEXIusIO
ワクワクする話だね
冒険物は書く人が少ないから嬉しいな〜
- 532 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:05:25.29 ID:gIxs3dHXO
まさか、化石化積層炭素の……
- 533 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:05:52.75 ID:B+WfWxfF0
弓「・・・」
ボォォォン・・・・ボォォ・・・
弓「(かすかに・・・演奏が聞こえる・・・向こうの山だな・・・)」
弓「(ここらの山の頂上全てに班を割り振っている・・・ということは、向こうではもしかしたら、戦闘が始まっている・・・)」
女「ういっす、弓の旦那」
弓「・・・なんだ」
女「作戦会議してますぜ、混ざったらどうでしょ」
弓「・・・ああ」
剣士「弓、ある程度の攻略法は考えてみた・・・聞いてくれ(ボソ」
弓「・・・わかった」
魔術師「・・・えっと、このエルディオレっていうのは、翼の管が空を切る際の音がそのまま推進力になるようなんです」
剣士「飛び続ければどんどん加速するし、翼を少し傾けて風の通りの悪くすれば減速もできる」
弓「・・・難しい機構だ」
女「つまりはこの管をつまらせちまえばいい、ってことですよ」
弓「・・・なるほど」
剣士「魔術や弓で管を破壊するなり、つまらせれば・・・相手の動き、推進力、飛行能力を大きく奪う事ができるだろう」
魔術師「やっぱり前回同様、私と弓さんが遠距離から狙う、という形になりますね」
弓「・・・難度が高いな・・・」
剣士「仕方ない・・・他に何か、相手の動きを捕縛できる方法があればいいのだが・・・(ブツブツ」
- 535 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:10:25.28 ID:B+WfWxfF0
タッタッタッタッタッ・・・
女「おーい、旦那達や、枝百本拾ってきましたよー」
魔術師「あ、御苦労さまー・・・そうね、ここは寒いし・・・たき火があると良いかも」
剣士「・・・登った煙につられて、やってくるかもしれないしな・・・」
弓「なんにせよ、助かる」
魔術師「・・・“アイス”!」シュボッ、ボボボッ
女「わお、あったかい・・・」ボボボボ・・・
剣士「・・・もう夕日に近づいてきたな・・・」
弓「ああ、そうやすやすと竜から近づいてくることはないだろう」
剣士「・・・俺らにできることは、山々の山頂で待ち伏せすることくらいか」
弓「・・・そういうことだな」
パチパチッ・・・パチ・・・
女「さーて、保存食をあけましょうかね」
魔術師「え、早速・・・?」
弓「あまり食うなよ、5日分とはいえ量は少ないんだ」
剣士「・・・寒い・・・」
パチパチッ・・・パチッ・・・
- 536 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:14:33.82 ID:FMp+pbrb0
なんでアイスで炎がつくのかわからんねぇ
- 537 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:14:35.57 ID:4Wg7FJD20
これ名前とか違うけどモンハンSSスレ?
- 538 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:15:34.52 ID:B+WfWxfF0
パチパチ・・・
女「んー・・・なかなか、やってきませんね」ゴロゴロ
剣士「・・・警戒心の強い種なのかもな・・・」
魔術師「ははは、でも連日来られても体が参っちゃいますからね・・・休暇ということで・・・」
弓「・・・早く終わらせたいがそうもいかないか」
女「・・・」パラパラ
魔術師「・・・ふふふ、その手帳、気に入りました?」
女「あ、ええ、すごいですねこれ、沢山魔獣や魔族が書いてある・・・」
魔術師「昔は私もよく読んでいたんですけどね・・・あはは、種類が多くて・・・」
女「確かに・・・分厚いですもんねぇ・・・」パラパラ
女「・・・ん?おお、これすごいですね」
魔術師「ん?」
女「“AA 双月ガルバ・ガモン”・・・昨日のガモンが二つくっついてる、双子ですよ、これ」
魔術師「うわぁ・・・」
剣士「・・・世界にはまだまだ、厄介な魔族が多いな・・・」
女「あはは、一度でいいからこういうとびっきりのも、撮ってみたいなぁ・・・」
弓「(死ぬっつーの)」
- 539 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:16:00.82 ID:gIxs3dHXO
魔術が有る時点でモンハンでは無い希ガス
- 541 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 15:17:40.35 ID:6m4q7XQH0
以下モンハン禁止
- 543 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:19:30.03 ID:B+WfWxfF0
キュッキュッ・・・
女「・・・はーっ・・・」キュッキュッ・・・
パチパチッ・・パチッ・・・
剣士「・・・陽も大分落ちたな」
魔術師「・・・今日は来ないかもですねぇ・・・」
弓「・・・」
剣士「・・・どこかには・・・いるはずだが・・・」
弓「・・・最悪の場合、ここで5日のキャンプ生活ということだな」
魔術師「う・・・それは・・・楽だけど、退屈ですね・・・」
剣士「・・・腕が鈍る・・・御免願いたいな(ボソ」
パシャッ
女「・・・タイトルは“落陽”、ですかね」ジィィ・・・カショッ
弓「・・・飽きないな」
魔術師「・・・ふふ、よほど好きなんでしょうね」
剣士「・・・良い事だ、趣味があるというのは・・・(ボソ」
弓「(このまま数日の間何もないとなると・・・さすがに疲労もたまるな・・・)」
弓「(既に報酬は多いが・・・ここまでくればやはり、追加報酬はいただきたい・・・)」
- 544 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:19:57.29 ID:40gg+WSeO
ソードワールドとかの世界だなぁ
文明は違うが
- 545 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:23:52.43 ID:B+WfWxfF0
ボォォォォォ・・・ボォォォォン・・・・
女「!」
魔術師「あ・・・今・・・」
弓「聞こえた、山鳴りしてるが・・・あっちの方だ」
剣士「・・・竜か・・・」
ボォォォォォン・・・ボォォォォォ・・・・
魔術師「・・・あの、遠くにある影が・・・そうでしょうか」
剣士「・・・ここからだと小鳥のようにしか見えないが」
弓「それほど巨大なんだ、近づけばかなりのサイズかもな・・・」
ボォォォン・・・ボォォォ・・・
女「・・・ふふふ、早く撮りたいなぁ・・・」
魔術師「・・・もう、女さん・・・」
剣士「・・・今日は、こっちに来る気配は無いな・・・明日に備えてテントで睡眠をとろう」
弓「あまり神経を尖らせるのもあれだからな」
女「私はしばらく見張りしてます」
魔術師「そう?・・・じゃあ私、中に入ってますね」
女「はい、ごゆっくり」
ボォォォ・・・ン・・・・ボォォォン・・・・
- 546 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:29:11.53 ID:B+WfWxfF0
パチパチ・・・パチ・・・
ボォォォォン・・・ボォォォン・・・
女「(・・・討伐かぁ・・・傭兵さんも、なかなか大変なんですね・・・)」
女「(私は記者なので・・・あまり、こういうことは詳しくないですが・・・)」
ボォォォン・・・
女「・・・」
女「(どこか・・・心の奥底で、燃えるものが・・・ありますね)」
パチパチッ・・・パチッ・・・
女「(・・・不思議な感覚です・・・謎を追い求めているわけでも・・・疑惑を追い求めているわけでもないのに)」
女「(敵を撮るその一コマ・・・その瞬間にも襲いかかってくる、凶暴な魔族!)」
女「(命を賭けた仕事・・・攻防・・・)」
女「(・・・私ゃ、そこまでこんな、血ぬれた仕事は好きじゃないですが・・・どこか)」
女「(心躍るものが、あると言いますか・・・)」
女「(・・・ふふふ、やっぱり私は、育ちが悪いんだなぁ・・・)」
パチパチッ・・パチッ・・・
ボォォォォオオオン・・・・
- 547 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:32:36.62 ID:B+WfWxfF0
剣士「すぅ・・・すぅ・・・」
弓「・・・」
魔術師「・・・座ったまま・・・寝ていますね」
弓「そう、だな・・・」
魔術師「ふふ、長髪が顔に垂れてる・・・」
スッ
剣士「・・・」
魔術師「・・・よし」
弓「・・・」
魔術師「・・・弓さんは」
弓「! な、んだ」
魔術師「どうして弓を?」
弓「・・・ああ・・・」
魔術師「銃や・・・魔術だって選択肢もあったのに」
弓「・・・確かに最近は弓を扱う傭兵はいないな・・・」
魔術師「ずっと気になってました」
弓「・・・」
弓「・・・子供のころから、ずっと使っていたからな・・・弓を・・・」
魔術師「・・・」
弓「・・・お前は、魔術師は・・・どうして魔術を?」
魔術師「私ですか?・・・うーん・・・」
弓「・・・」
魔術師「・・・」
- 551 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:38:11.98 ID:B+WfWxfF0
魔術師「学校、あるじゃないですか」
弓「ああ、島国・・・」
魔術師「そこで長い事勉強していたんです・・・本当は前まで、教師としてやっていたんですよ」
弓「教師!」
魔術師「ええ、属性術の・・・」
弓「・・・すごいな」
魔術師「でも、二年前に・・・」
弓「・・・!・・・ああ・・・」
魔術師「・・・同期の魔道士も、同じ同僚も・・・私の生徒も」
弓「・・・」
魔術師「・・・あの事件は巷では解決したような雰囲気になってますけど・・・やっぱり私の中で刃、終わってないかなって」
弓「・・・」
魔術師「復讐というか、変な・・・陰湿な動機ですけど・・・だから」
ヒュゥゥゥゥ・・・・
女「お、風・・・」パラパラパラ・・・
“A 暗殺者ジェミニ”
魔術師「・・・こうして、傭兵をやっているんです」
弓「・・・なるほどな」
- 553 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:42:05.08 ID:9dOxcI+PO
ここから予想厨が大量発生致します
- 555 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:43:54.18 ID:B+WfWxfF0
パラッ
女「やべえ姉御、大変ですよ」
魔術師「!・・・なに、どうしたの?」
女「たき火が木枯らしに持ってかれました」
魔術師「・・・ふふ、なんだびっくりした・・・じゃあまた枝集めないとね」
女「じゃあまた集めてきますわ」
魔術師「私も手伝うよ」
弓「・・・」
魔術師「それじゃあ、少し行ってきますので・・・」
弓「・・・ああ、うん」
女「留守番よろしくっす、じゃ」
パサッ
弓「・・・・」
ボォォォン・・・・
- 556 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 15:43:58.95 ID:my0Iysmc0
どうもどうも、ご紹介に預かりました予想厨です
- 559 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 15:50:27.17 ID:N+Ls0YLr0
女=ジェミニ
- 560 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 15:51:06.04 ID:TOHUeZVJ0
ジェミニが夜襲をかけてきます
- 561 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:51:36.34 ID:FMp+pbrb0
ジェミニって名前のとおり本当は二人組でその片割れが女
- 563 :VIPがお送りします [] :2009/09/27(日) 15:54:55.33 ID:HTv6h2BZO
ジェミニは空を飛びます
- 564 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 15:55:46.70 ID:B+WfWxfF0
ボォオオオオオオオオオオォォォオォオォオオオォオオオオオオオオン・・・!!!
キィィィィィィィン・・・・
ババババババ・・・・
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・・
遥か上空、雲の上。翼に管を持った巨竜が、すさまじい速度で飛んでいた。
竜「ァァアーッ!」
竜「ァアー!」
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・
すぐ背後には、2頭の撃墜竜が併走していた。
体の大きさは熊と同じ程度の小さな竜ではあるが、腹の下に供えられた“卵”は巨竜であろうと耐え難い爆発力を秘めている。
奏翼竜「・・・」キィィィィン・・・
竜「ァアー!」
竜「・・・ァアァァア・・・!」
この二頭の撃墜竜は、その卵を奏翼竜にぶつけようとしているのだろう。
懸命に翼をはばたかせ、距離を縮めようとしている。
キィィィィン・・・・
だが距離は一向に縮まらない。いや、むしろ離されている。
翼を全くはばたかせていないにも関わらず、エルディオレはどんどん加速してゆくのだった。
そしてその行き先は・・・。
- 565 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 15:59:01.44 ID:TOHUeZVJ0
あばばば挟み撃ちですかね
- 566 :VIPがお送りします [sage] :2009/09/27(日) 15:59:14.71 ID:5D34BBU20
ジェミニは地中にいます
- 567 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 16:01:18.63 ID:B+WfWxfF0
ボッ・・・・キィィィィィン・・・・
奏翼竜「・・・!」
雲を突き抜けると、エルディオレは自身の縄張りに不穏な気配を感じとった。
自分の山の頂上から、煙があがっている。
奏翼竜「・・・!」
何かが居る。あまり頭の良い竜ではないが、彼にもそれは察知できた。
自身の轟音により退化した耳、しかしそれを補助するために発達した良い視力が、たき火の周りでうろつく人間の姿を捉える。
キィィィィィィン・・・・ボォォォオオオオオオオン・・・・ボボボボボボボボ
ドドドドドドド・・・!!
近づくにつれて演奏は爆音に変わり、
「な・・・ぐァっ」ドチャッ
奏翼竜「キェエェェエエエエエェエエエエェエ!!」
その男は爆音が耳へ届く前に、屈強な爪によって引き裂かれた。
- 570 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2009/09/27(日) 16:07:18.13 ID:B+WfWxfF0
女「・・・?」
魔術師「?どうかしました?」
女「・・・」
魔術師「・・・?」
女「いやー、なんでもないです・・・ちょっと、気のせいでしたわ」
魔術師「・・?ふふ、おかしい」
女「ちょっと“予感”がしたんですけど、まぁ、宛てゃなりませんので」
魔術師「予感?」
女「ええ、予感」
女「・・・スクープのね?」
魔術師「・・・ふふふ、面白い」
女「む、姉御、私の事バカにしてませんか?」
魔術師「そ、そんなことないわよ、ふふっ・・・」
女「・・・むぅ」
ボォォォオオオオン・・・・
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