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『―――さぁ、Gameの始まりです―――』
1 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:53:05 ID:FWqxwiC2

―――8:50

先生「おはようございます」

先生「今日は卒業を間近に控えた皆さんのために、特別授業をしまーす」

先生「内容は始まれば分かると思います。私は準備してくるので皆さん静かに待っていてくださいね」

ガラ


2 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:53:43 ID:FWqxwiC2

 「ねー!何するんだろうね!」

 「えー分かんない。でも、高校最後の特別授業って何かドキドキするね!」

 「イス取りゲームとかフルーツバスケットとかそんなんじゃねーの?」

 「さすがにそれはないだろー。せいぜい有名な人が来て話すくらいじゃね」

 「でも、講演とかなら他のクラスもいるんじゃない?ウチのクラスだけって変だよね」

女「先生優しいから思い出作りとか何かでしょー」

男「引きこもってた根暗女とかも来てるしなぁ」


3 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:54:11 ID:FWqxwiC2

ビッチ「チッ……うぜー……なんで休みに学校来なきゃなんねーんだよ……」

 「いいじゃん。どうせビッチは休んでもカレシとセックスでしょーー!」

ビッチ「はぁ?カレシとは別れたよ!あいつ男のくせに喘ぎまくって気持ち悪いからさ!ぎゃはははは」

 「あはははは!何それひっどぉーい!」

 「顔は良かったのにねー!」


4 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:54:20 ID:8yhoQqoU
バトルロワイアル


5 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:54:36 ID:FWqxwiC2

委員長「ビッチさんそういう話は仲間内だけでしてくださる?耳に障りますわ」

ビッチ「はっ!?うっざ!……あ?なに見てんだよ根暗女ぁ?」ジロ

根暗女「ひっ……な、なんでも……ないです……」ボソボソ

友「そういえばさー!先生準備とか言ってたけど、何の準備かなー!」ウインク

男「あ!あー!何だろうなー!思い出作りならカメラとかじゃねー!?」

元気娘「それほんと!?だったら、皆で集合写真だね!うわーボク楽しみ!」


6 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:55:21 ID:FWqxwiC2

 「写真かー最後の思い出って素敵だねっ」

 「あーもうすぐ9時だねー」

 「どきどき……わくわく……」

バチッ

女「……?なにか変な音した……?」

男「?気のせいじゃね?聞こえなかったけど」


7 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:58:00 ID:FWqxwiC2

―――9:00

ピンポンパンポーン
『―――皆さん、こんにちわ』

 「誰の声?」

 「聞いたことない。先生じゃないよね」

『私は、今回Gameの進行を受け持ちました者です』

『貴方達にはこれから特別授業、もとい、あるGameをしていただきます』

『ルールは簡単。私の言うミッションをしていただくだけです』

『不参加は認めません。ミッション失敗は貴方達の死を意味します。また、今のところ教室からは出られません』


8 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:58:26 ID:FWqxwiC2

男「なんだそれ……」

委員長「今、『死』とおっしゃいましたか……?」

『そう、死です。ミッション失敗および逃亡は死となります』

 「どういうこと……?」

 「やーだー。先生ボイチェンしてるのー?」

友「ははっ……。先生も冗談きついよ。遊びだろ?教室から出てやるよー」ガラッ

バチィッ

友「――――っ!!!!!」


9 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/06(火) 23:58:52 ID:FWqxwiC2

『教室から出ようとすると扉に高圧電流が流れますのでお気をつけください』

友「いってぇ……!!」

『今回は警告ということで電力を弱めましたが、次からは触れれば感電死するでしょう』

元気娘「友くん、大丈夫っ?……少し赤くなってるよ」

友「大丈夫。ちょっと強い静電気くらいだったから」

 「なんだよこれ……」

 「本気なの?」


10 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:02:00 ID:70S/HajQ

『本気でございます。では、はじめのミッションを言いましょうか』

『隣の席の人と11時の合図のときにキスをしてください』

『席の変更は認めません。また、死者が出た場合は席を一つ前に繰り上げてください』

『クラスの人数は現在31人。余りの方はラッキーです。今回は何もしなくてよろしいです』

『―――さぁ、Gameの始まりです―――』


11 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:02:29 ID:6Up2kXts
あれ?王様ゲーム?


12 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:03:48 ID:70S/HajQ

ビッチ「っざけんなよ!!!どういうことだ!!」

 「な、なによこれ!!嘘でしょ!!」

女「さすがに、冗談だよねぇ……?……たぶん」

 「先生!!どこ!?先生は!?」

 「出てきなさいよ!!どういうことよ!!」


13 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:04:24 ID:70S/HajQ

 「なぁこれマジなの?なぁー!」

 「でも……キスか……。女同士とか異性ならまだしも!ちょっと俺の隣男子ぃいいい!!」

 「うげ……ほんとだ。きもっ」

男「俺は女でよかった……」

女「はぁ?何で私がアンタなんかとキスしなきゃなんないの?」

男「いや、死ぬんだろ?だったらしなきゃいけないんじゃん」

女「男って単純。キスしたいだけでしょ?逃げる方法考えなよ」

友「無理だろ。扉はここぞとばかりに鉄製だぜ?触れねーよ」


14 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:08:00 ID:70S/HajQ

 「あれ高圧電流とか嘘かもよ!誰か触ってみろよ!」

 「やだよ。最悪死ぬんだろ?こえぇって」

 「なにか、電気通さないものとかないの?」

 「木の棒とか?」

 「んなもんないって……せいぜい肉棒くらいしか」

 「こんなときまで下ネタぁ?面白くないし」

 「っせーな。いつもの癖だよ」


15 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:11:14 ID:70S/HajQ

 「でも、ほんとにどうするの……?」

男「……確か……ここに」ゴソゴソ

元気娘「男くん何してるのっ?」

男「ほら、これ。掃除用のゴム手袋。これなら触れるだろ」

 「お!男さっすがぁ!」

 「よく覚えてたなぁー」

 「さて、問題は誰が出るか……だね」


16 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:11:34 ID:70S/HajQ

 「私はパス……。分かんないから怖いし」

 「ぼ、ぼくも無理!絶対何かあるって」

 「絶対やだねー。電気だけで終わりそうにないよ?」

 「え?まじで?扉越えたら大丈夫なんじゃねーの?」

女「もし、これが本気ならそんなことないでしょ」

 「こっわ……。行きたくないわ」


17 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:13:21 ID:6Up2kXts
多人数責任転換は・・・ちょっとちがうか


18 名前:深夜にお送りします [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:18:53 ID:LkMqyvQE
人らしくて良いな。支援。


19 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:22:17 ID:70S/HajQ

ビッチ「誰でもいいだろ!さっさと行けよ!」

 「じゃぁ、ビッチさんが行けば?」

ビッチ「……やだよ。チッ」

 「やっぱりね」

 「あー誰も行きたがるわけねーじゃん」


20 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:29:01 ID:70S/HajQ

 「はぁ……みんな仕方がないなぁ!俺様が行ってやるよ!!」

女「ほ、ほんとに?し、死んじゃうかもしれないよ?」

 「だーいじょうぶだって!ここ入るとき何か仕掛けとか見えた?なかっただろ?」

 「でも、電気とか……あったし」

 「それはそんなに大きい仕掛けいらないじゃん!大丈夫だって!俺様が今から証明するって!」


21 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:34:23 ID:70S/HajQ

男「本気か?だったら……これ」

 「よっしゃ!手袋装備したし、いっちょ行ってくるわ!」ガラッ

 「扉は……大丈夫……か」

 「気をつけろよ?地雷とかあったりして……」

 「とりあえず、何も見当たらないけど」

根暗女(嫌な予感……小説とかだとこれって……)

 「ふーん。何もねぇな。出てみるぜ?」


23 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:35:56 ID:70S/HajQ

ジュッ

委員長「え?」

友「……?」

 「う、動きを止めて……ど、どうしたの?」

 「なんか今、赤い光線見えなかった……?」


24 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:36:29 ID:70S/HajQ

ゴトッ

 「っっっっっ!!!!!!!!!!!!」

女「い、いやぁああああああああああああああああああああああ!!!」

 「きゃぁあああぁぁぁぁぁぁあっ!!!」

 「……う…うえ……」

 「ぎゃぁあああああぁぁぁあああああぁぁ」


25 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:36:57 ID:70S/HajQ

男「……あ、頭が……お、落ちた……」

友「お前も……そう見えるか……悪夢じゃねえのかよこれ……」

 「……うげ……レーザーか……?」

 「うっ……うぇぇえええええええええ」

委員長「うっ……うぇ……と、トイレ!!!」ダッ

男「あ!!!バカ!!そこ出たら!!!」


26 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:42:30 ID:70S/HajQ

男「……?何も、ない?」

 「……なんでレーザー発動しなかったんだ?……うっぷ」

『おやおや、早速死に急いだ愚かなものがいたようですね。トイレは宣告すれば行けますよ』

 「わ、私も……うぇ……といれ!」ダッ

女「私もっ!!!」

 「ぼくも……といれ……」

 「アタシもトイレぇっ!!」

 「と、といれっっっ!!」


27 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:43:02 ID:70S/HajQ

『さて、死体は邪魔ですね。片付けは黒服の人達がしますので、少々お待ちを』

 「うっ……ほ、ほんきだったのか」

 「ひぐっ……さいあくっ……ぅっ」ボロボロ

元気娘「な、なんでこんなことするんだよ!」

ビッチ「そうだ!てめぇざけんなよ!!」


28 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:47:39 ID:70S/HajQ

『はて?私は忠告しましたよ?逃亡は死と』

男「逃亡してねーだろうが!」

『いえ、逃亡です。教室からは出られない。そう言ったじゃあありませんか』

元気娘「確かにそうだけど……!」

男「くそっ!!」ガンッ

『かんしゃくを起こすのは自由ですが、掃除用具入れ、壊さないでくださいよ?弁償はこちら持ちなんですから』


29 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:49:57 ID:70S/HajQ

男「人殺しておいて金の心配かよ!!」

ビッチ「というか……ここ見えてるのか?」

友「っ!そういえば、放送なのに会話が出来てるなんておかしい!」

『数台の隠しカメラと盗聴器がございますのでご安心を』

 「安心できるわけないじゃん!」


30 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 00:52:12 ID:70S/HajQ

 「どこにあんだよっ!くそっ」ガサガサ

男「一つ見つけた!思ったよりは大きいから、全部見つけとこうっ」

友「こっちにもあったぜ!これ、壊していいのか?」

『まぁ、構いません。最悪、盗聴器があればいいですから。あ、壊したらもちろん爆発しますがね』

友「つまり壊せないってことかよ……」

『ちなみに、窓にも電流及びレーザーがありますから窓を開けて投げても、外に出る前に爆発します』

 「見つける以上は出来ねーのかよ!くそっ」


31 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:03:58 ID:70S/HajQ

 「でも、一応全部の位置を把握しとこうよ」

男「そうだな。見られっぱなしも気持ち悪いし……」

 「絶対に外に出て警察に突き出してやる……」

 「でもどうやって逃げるの……?」

 「トイレに行くふりとか……」

友「やめとけ。何があるか分からない内に動いても……ああなるだけかもしれない」

 「……確かに……。やめとこう」


32 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:05:19 ID:70S/HajQ

 「あ、黒服の人らだ……!」

元気娘「ねぇ!!黒服のみなさん!ボクらを助けてよ!」

根暗女(無反応……誰かに雇われてる人……おそらく私たちと会話もしてくれない……)

 「なんでそんな淡々と片づけてるんだよ……」

 「やめろよ……そいつをゴミみたいに扱わないでくれ……」


33 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:06:06 ID:70S/HajQ

友「くそっ……!その手を離せよっ」

男「友、落ち着け」

友「あいつら殴らねーと落着けねーよっ」

男「黒服は扉の外だ。それに……腰に拳銃がある」

友「手だしできないってことかよっ!くそっ!」


34 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:11:22 ID:70S/HajQ

 「あいつら痕跡も残さないつもりか……」

 「私たちも死んじゃったら……ああいう風に……?」

 「それは考えないようにしよう。とりあえず、ミッションに従えば死なない……だろうから」

 「そういえば先生もグルなのかな……?」

男「分からないな。これだけするんなら脅されてた可能性もあるし」

 「もう……殺されてる可能性もってか」

 「考えるのは止めようぜ。悪い方にしか考えられないだろ」

 「そうね。うん、隠しカメラ探そう……!」


37 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:29:16 ID:70S/HajQ

―――9:53

 「おい、吐いてたやつら戻ってきたぞ」

女「ただいま……」

委員長「……まだ気持ち悪いですわ……」

 「し、死体……は?」

 「片付けられたよ……綺麗に……血も見えないくらいに……」


38 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:30:38 ID:70S/HajQ

『お。皆さんお揃いのようですね。第一ミッション残り約1時間です』

男「女、大丈夫だったか?」

女「吐いた人が大丈夫だと思う?ま、一応落ち着けたよ」

男「そっか。もーなんだよこれ」

女「最高に悪趣味よね……ほんと。男は……だい、じょうぶ?」

男「ん?まぁな。精神的にはキツイけどさ」

女「あっそ。良かったじゃない」


39 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:31:38 ID:70S/HajQ

男「お前らが逃げ出そうとしてなくてよかったよ」

女「まぁ男がいるから、心配して逃げなかったのよっ!」

男「はは、ありがとな」

友「……仲がよろしいことで」

女「は?そんなんじゃないし!こいつと仲良しとか止めて」


40 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:50:33 ID:70S/HajQ

友「でも、この後キスするじゃん。いいなぁ男。俺なんか野郎とだぜ?うげぇ」

男「……ぁあ。まあな」

女「よく人が死んだあとにそんな話できるね、友」

委員長「不謹慎ですわ」

友「委員長まで……。せめてこの沈みきった雰囲気をどうにか……って思ったんだけどなぁ」


41 名前: ◆FzAyW.Rdbg [] 投稿日:2012/03/07(水) 01:50:51 ID:70S/HajQ

男「それは思った。死んだ奴は……悲しむべきだけど、ミッションはたかがキスで、外に出なければ生きれる……だろ?」

友「だよな。なんか、こう、希望を持たないと」

委員長「それもそうですが、やはりあんな光景……最悪ですわ」

女「そうだよ。あの光景を見て明るくできるかってーの」

友「ほれ、あれ見てみ」


42 名前: ◆FzAyW.Rdbg [sage] 投稿日:2012/03/07(水) 01:51:53 ID:70S/HajQ
寝ます

分かっているとは思いますが、
「」の前に空白があるのは名無しクラスメイトです


45 名前:深夜にお送りします [sage] 投稿日:2012/03/07(水) 12:38:07 ID:tW4OnQWo
バトルロワイヤルとかスイッチ思い出した、支援



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