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頭の固い新ジャンル「12月24日外伝」
- 98 名前:VIPがお送りします。 [sage]
投稿日:2007/12/24(月) 15:03:11.83 ID:L/YnCsYx0
小人「〜〜〜〜〜♪」
とんてんかんてん
女(おーおー。小人の靴屋さんはイブでもよく働きますにゃー)
地(あんな【いい子】、プレゼントを差し上げたいのは山々なんですが)
女(小人さんはお礼をもらうと仕事が終わったと思って帰っちゃうしなー)
地(まったく、難しいものです)
小人「〜〜〜〜〜♪」
とんてんかんてん
- 99 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:06:22.24 ID:L/YnCsYx0
女「お正月には【お正月さま】とか【歳の神】とかいうのいるじゃん?」
地「いますね」
女「クリスマスには【クリスマスさま】っていねーのな、そういや」
地「サンタクロースがいるじゃないですか」
女「サンタはクリスマスの一部であってクリスマスそのものじゃねーだろ」
地「でもそれをいうならお盆にだって【お盆さま】はいませんよ?」
女「そっかあ。もしいたらどんな奴だろうなー」
地「さあ? でも案外」
こたつ猫「にゃあ」
地「こんな感じかもしれませんね」
女「あーあー。意外とそんな感じかもなー」
男「いつまで人んちでだべってんだよあんたら?」
- 100 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:13:45.21 ID:L/YnCsYx0
地「ジングルベールジングルベール鈴がー鳴るー♪」 しゃんしゃん
女「錫杖鳴らすな」
僧「――――」 しゃんしゃん
女「紛らわしいから今夜は自重しとけ托鉢坊主」
- 101 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:14:28.15 ID:L/YnCsYx0
ミ
☆
地「おや。流れ星ですよ」
女「今宵の流れ星はモノホンサンタのトナカイだったりしてなー」
地「またまた性根に似合わぬロマンチックなことを」
女「顔じゃなく性根ときやがったか石面冠者」
地「ですが――」
地「喝ッ!」 しゃんっ!
?「うおおおおおおおおおおおおおっ!?」 どさっ
女「Σ (;゚Д゚) サンタ墜とすなー!」
- 102 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:15:26.10 ID:L/YnCsYx0
地「よく見てください。天狗ですよ」
;゚つ゚)「いってぇなー。地蔵ちとやりすぎー」
女「マジで天狗だったァー!」
;゚つ゚)「俺を見上げて『今宵の流れ星はモノホンサンタのトナカイだったりしてなー』とかいう奴を見て
そのセリフのあまりのクサさに全身総毛立つのが天狗流クリスマスイブなのによー」
女「さすがは天狗、なんという増長慢――――」
;゚つ゚)「でも赤いし空飛ぶし、サンタって実は天狗じゃね? 天狗になってね?」
地「それはないです」
女「それはない」
弘法大師「ありえんな」
菅原道真「そんなわけなかろう」
雪女郎「この人、なに天狗になって増長してるのかしらぁ〜クスクス」
;゚つ゚)「…………」
;゚つ゚)「そういや俺、プレゼント持ってなかったよー」
女「そして問題はそこじゃないし」
- 103 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:21:39.56 ID:L/YnCsYx0
烏枢沙摩明王「あら野のはーてにぃ 夕日は落ーちてぇ」
烏枢沙摩明王「たえなるしーらべぇ あめよりひーびくぅ」
烏枢沙摩明王「グロ〜オオオオ オ〜オオオオ オ〜オオオオ オ〜リヤァ」
烏枢沙摩明王「インエクセルシスデ〜エ〜オ〜ゥ♪」
女「便所の戸という戸にノリノリでクリスマスリース飾ってるあの便所蝿、なんとかなんない?」
地「クリスマスリースに使われている柊の葉には魔よけ・清めの意味もあります」
女「あいつが便所の不浄を清める神だってのはいいんだよ。なぜクリスマス気分なのかっていってんだよ」
地「日本で柊といえば節分ですが、クリスマスは本来ごった煮的なお祭りだからいいんじゃないですか」
女「どうもわたしとあんたじゃ微妙に認識にずれがあるなー」
烏枢沙摩明王「これでよし」
烏枢沙摩明王「さあ諸人よ。こぞりて便所にこもり来たれ!」
烏枢沙摩明王「上方からのぶっ掛け水は俺が防ぐ! 中のお前らは全力で護ってやるうぅー!」
女「だからどうしてお前の頭ん中じゃクリスマスが便所メシ限定なんだよ?」
- 104 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:28:00.04 ID:L/YnCsYx0
烏「まあアレよ」
烏「イブに浮かれた人間どもがあちこちに捨てていった食いさし」
烏「食い散らかしてるんじゃなく、掃除してるといっていただきたいですにゃー」
女「夜はおとなしくねぐらの山で寝てろよ」
烏「サンタさーん。本来寝てる時間に街の美化に努めてるよい子に嫉妬する悪い子がいるー」
女「お前らはゴミでもないお供えも食い散らかすだろ」
地「いえ。あれは私が一緒にどうぞと――私は別に気にしていませんが」
烏「ほらなー? ふふん」
女(この烏ムカツク――)
烏枢沙摩明王「便所に限らず、おもに形ある【不浄のもの】を始末するのが俺の役目」
烏枢沙摩明王「ゆえに街のゴミを片付ける烏どもはわが眷属」
烏枢沙摩明王「俺の名前にも【烏】って入ってんのは原語の音を拾っただけじゃないんだぜ?」
烏「ちなみに一行目以外大嘘なー?」
烏「でもって便所に用はないわー」
烏枢沙摩明王「クリティカルショーック! ――――――――いいもん! 便所にこもるもん!」
女「レベルの低い連中だ――」
- 105 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:34:45.58 ID:L/YnCsYx0
烏「あれ?」
烏「俺って太陽神の使者じゃーん?」
烏「クリスマスは太陽祭の換骨奪胎」
烏「ってーと今宵の闇は俺の黒?」
烏「やっほーい!」
烏「メリーカラスマース!」
烏「なーなー人間。俺のコレクションの光り物、プレゼントしてやろーかー?」
女「ぬぅ……保健所が閉まってるのがこんなにもどかしく思えたのは初めてだ」
地「ははは。サンタクロースは大勢いた方が楽しいじゃありませんか」
- 106 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:37:51.77 ID:L/YnCsYx0
雪「あらぁ〜? また逢ったわねぇ雪兎ちゃぁん」
女「それやめろ! 怖気がする!」
雪「かぁわいい〜クスクスクスクス」
女「そっか、アレだ。あんた喪女だからクリスマスカッポゥが妬ましくて殺して回ってんだろ!」
雪「それにしちゃあなたお相手いないじゃなぁい」
女「やかましいわ!」
地「あまりしつこいようだと明王さんに来ていただきますよ?」
雪「あらあらぁ。怖い怖ぁい――わたしもちゃぁんとクリスマスの贈り物をして回ってる途中なのにぃ」
びょぉうっ――――!
女「またこれか!」
地「だいぶ私の陰に隠れるタイミングもつかめてきましたね」
女「嬉しかねーよ。だいたいあいつの【贈り物】って【凍死】だろーが。なにほざいてんだまったく」
地「――いえ。そうでもないようですよ。ほら」
女「ん?」
地「桜の芽です。桜は寒さをもらわないと花がきちんと咲かないんですよ」
女「あいつの仕事だったんだ――」
- 108 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:44:32.54 ID:L/YnCsYx0
地「メリークリスマース!」
大黒天「メリークリスマース! 今年もご苦労さまですなあ」
地「いえいえ。子供たちにあげたプレゼント以上に多くの物をもらっているので幸せではちきれそうですよ」
大黒天「ほほほほほ。お地蔵さんはまこと、良寛さまみたいなお人じゃ」
女「……」
女「どう考えても大黒さんのほうが外見的にも性質的にもサンタっぽいと思うんだけどさー?」
地「大黒さんは七福神のメンバーとしてお正月の準備に忙しいんですよ」
大黒天「お嬢ちゃんは正月に何もなくてよいのかね? ほほほほほ」
女「そりゃ困る! わたしゃどっちもがっつりいただくよ?」
大黒天「欲張りですなあ。ほほほほほ」
地「いやいや。子供はこれぐらい旺盛なほうがよろしい」
女「十代後半をガキ扱いすんじゃねー!」
大黒天「なんの。まだまだ餓鬼じゃ餓鬼じゃ」
地「子供じゃないですか」
女「生暖かい目で微笑んでんじゃねー! むかつくー!」
- 109 名前:VIPがお送りします。 [] 投稿日:2007/12/24(月) 15:51:07.06 ID:deYPXG5R0
>>108
そこで施餓鬼ですよ
- 110 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:51:11.47 ID:L/YnCsYx0
サンタクロース「うぉあああ!? トナカイがぁ! か、かちんこちんにいいいぃぃぃ――――!」
雪女郎「うふふふふぅ〜。大事な大事なトナカイさんなら目を離しちゃダメよぉ」
サンタクロース「貴様ぁ! 地元妖怪風情がサンタを本気で敵に回す気か!」
雪女郎「それでぇ? ――――クスクスクス」
トナカイ(凍)「だから油断するなとあれほどいっておいたのに無視するから」
ぼゎん
サ「うぉわ地蔵ッ!?」
地「これぞ【身代わり地蔵】」
雪「あらぁ。またぁ? お地蔵さんもご苦労さまねぇ。クスクス」
女(ホントは悔しいくせに)
雪「――なんか言ったぁ? 雪兎ちゃぁん」
女「べっつにぃー」
- 111 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:52:18.72 ID:L/YnCsYx0
雪「まあいいわぁ。イブはまだこれからだしぃ」
びょぉうっ――――!
女「ひょっとしてあいつツンデレで、お地蔵さんのこと好きで行く先々にいるんじゃね?」
地「…………」
サ「俺を盾にすんじゃねー!」
女「雪国生まれの男の子ならガマンしろこれぐらいの雪」
サ「――ところでうちのトナカイどこよ?」
烏枢沙摩明王「便所はいいなぁ――まさしくすべての憂きものから逃れられる一人浄土さ」
トナカイ「…………」
烏枢沙摩明王「そう嫌そうな顔するなって――俺と一緒じゃ不満なのかよ?」
トナカイ「…………」
- 112 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 15:57:19.93 ID:L/YnCsYx0
とるるるるる
女「はいはい?」
?「もしもし、わたしメリーさん。いまイズミヤの前にいるの」
女「はぁ?」
?「ウフフフフ――」 ぷつっ
女「もしもし? もぉーしもぉーし?」
地「彼氏はいないとしてお友達からですか?」
女「その頭が石じゃなく豆腐だったら簡単に潰せるのにって思うよメリーさんから」
地「ああ、メリーさんね」
女「今夜はなんか変なのばっか出てきやがる」
地「せっかく来てもらってもよい子とはいえないからプレゼントはちょっと難しいですねぇ」
女「問題はそこじゃなくわたしの命が旦夕に迫ってるってとこじゃないかな早く身代われクソ地蔵」
- 113 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:02:00.55 ID:L/YnCsYx0
救世主「…………」
男1「あっ! 神の御子だ!」
男2「本当だ! 神の御子、我らが救い主イエスさまだ!」
男3「これぞまさに我らの原罪をかわりに背負ってくださる救世主って感じだ!」
通りすがりA「イエス発見! イエス発見!」
通りすがりB「きゃつめがこの日受肉したのは我らが罪をしょって逝ってくださるため!」
通りすがりC「いざや罪を押し付けん!」
通りすがりD「受け取れイエース! これが俺の【罪】だぁー!」
通りすがりE「くっ! 逃げたぞ! 追え、追えー!」
通りすがりF「うわっ、12使徒を投げてきた! こいつ意外と多才だ!」
通りすがりG「ひるむな! はやく12使徒を崩して本人の足を狙え!」
男1「さすがクリスマス! みんな必死だ!」
男2「さすがクリスマスだ! みんな必死だな!」
男3「さすがクリスマスだな! 心当たりのある連中、必死すぎるぜ!」
烏枢沙摩明王「おかえりんこ」
救世主「やややややっぱ26日までここにいますますますますすすすすすすすすす――――」
烏枢沙摩明王「おう、ゆっくりしていけや」
- 114 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:07:06.63 ID:L/YnCsYx0
女「かぁ〜。雨かよー」
地「おやおや。恋人たちも大慌てですね」
女「お地蔵さんの力で今日ぐらい雨降らすなよー」
地「諸行無常――雨もあれば晴れもあり、雪もあれば嵐もある。私がいじることではありません」
雪「ほぉんと。こういうとき融通の利かない石頭さぁん」
女「また出たぁ! ええーい悪霊退散悪霊退散――」
雪「失礼しちゃうわぁ。たまたま同じ場所に宿るのも雨の縁じゃないのよぉ。ねぇお地蔵さぁん?」
地「…………」
女「ちょっ、地蔵、盾になれ盾!」
雪「雪兎ちゃんは臆病ねぇ〜クスクス」
地「――この人、雨が嫌いでこういうときはやる気がないから何もしてきませんよ」
女「ああそう――って雨も雪も原料一緒のくせに」
雪「あらぁ。それをいうならあなたもゴキブリも原子レベルまでばらせば同じ材料じゃなくてぇ〜?」
女「いちいちうるせー!」
雪「クスクスクス」
女「あーもうっ。早くやめよ雨!」
地「…………」
- 115 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:10:00.61 ID:L/YnCsYx0
喪「うあああああ! 彼女がほしいいいい! でも三次の女はいやああああああ!」
女「サンタがあんたらに委託してる理由の98%ぐらいはこいつらが原因じゃね?」
地「【二次の彼女】ならプレゼント可能ですが――」
女「やだよそんなもんプレゼントするサンタ! お地蔵さんならさらに!」
喪「三次の彼女なんてなあ! わがまま言えばクソも垂れる! 二次なら! 二次ならああ!」
地「どうも本心では三次の彼女がほしいみたいで」
女「もうほっとこうよ」
地「【雪女郎おそろし二次の恋恐ろし】とはよく詠んだものですね」
女「【雪女郎おそろし父の恋恐ろし】だろーが。人の句を勝手に魔改造すんな」
女「でも一面の真理ではある――」
喪「うをあああああ! 暖房つけたらブレーカーがぁ! モニターの【彼女】があああああああ!」
- 116 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:11:59.20 ID:L/YnCsYx0
女「いくらあんたが六道すべてをさまよう衆生を救う誓願を立ててるとしても一つ無理なもんがある」
地「おや、それは聞き捨てなりませんね」
女「【お正月さま】にクリスマスプレゼントは配れんだろー」
地「ああ――確かに。それはとんだ盲点でした」
女「でもそのぶんあいつは正月にやりたい放題だから、それ以上甘やかすこともないと思うけどさ」
- 117 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:17:16.87 ID:L/YnCsYx0
とぼとぼ
女「――やっぱお供のトナカイはほしいよなー」
地「知り合いに頼んでみましょうか?」
女「トナカイ?」
地「普通の鹿ですけど。よろしければ」
__
/⌒ヽ \ | | /|
/〉 ム -、 ', ', | レ /
\/〉 /_ ``-、', | ∧ | /
` </〉‐x v‐、/ || / /
「´ / |∨ / 我が友に御用ですかな?
`ヽ {,_ | /
xハ // >| {
/ / } // ,/| |ヽ
女「なぜに空也上人ー!!!!!」
地「賽の河原和讃の作詞者です」
空「それでは参りましょうか。この夜すべての善喪男・善喪女たちに念仏を唱えながら――」
女「お前はいらーん! 鹿だけおいてけ――――ッ!」
- 118 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:24:46.79 ID:L/YnCsYx0
少年「いっけね。ツリーの仕度仕度と思ってるうちにもうイブだぜ。テラウッカリwww」
少女「本当、バカね。これあげるわ。貸し作ったの覚えといてよ」
少年「え、じゃあお前んちのツリーは?」
少女「わたしのはほら、ちゃんとあるでしょ、ここに! あんたと一緒のが! んもうっ」
渡辺さん「あれれー? わたしのツリーがないよぉ?」
地「幸いなるかな、義のために迫害される者よ。御国は汝の物なり」
女「渡辺さんは義のために迫害される者じゃなくてただのドジっ娘だよ」
地「そういうわけであの子には私からクリスマスツリーをプレゼントいたしましょう」
女「なにがそーゆーわけなわけ?」
渡辺さん「ありがとー。サンタ地蔵さん!」
女「ねえ。この樹、【多遅摩毛理参上!】って刻まれてんだけど?」
- 119 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:25:29.84 ID:L/YnCsYx0
地「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)の樹なら日本の風習にもよく合うと思ったんですが」
女「クリスマスなー? ク・リ・ス・マ・ス!」
地「風土に合わせていろんなクリスマスツリーがあっていいじゃありませんか」
女「お前のチョイスはいつもいつもそれ以前の問題なんだよ!」
男「せっかくうちにもツリー持ってきてくれてなんだけど、俺もそう思うわ」
地「そうですか。残念です」
男・女「よりにもよって沙羅双樹はねーよ」
- 120 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:30:55.06 ID:L/YnCsYx0
?「( ゚д゚ )」
男「今度のツリーさ。枝の上で変なねーちゃんがこっち見てんだけど?」
女「なんかいま食ってるケーキにすっごい視線感じるんですが」
地「あの方は蛇の代理ですから、気になさらずに」
女「ツリーに蛇って枇杷の樹か!」
男「またマイナーな俗信を」
地「クリスマスツリーといえば【楽園】にあった知恵の樹がモデルだから蛇がいたっていいでしょう」
女「んな不吉なもん飾んな」
地「この樹より生じた人の【罪】がイエスの誕生・活躍によって清められたということです」
男「それはわかった。わかったからあのねーちゃんマジで何とかして。すっごい切なそうにこっち見てる」
地「そうですか? じゃあ一緒にケーキ食べましょうか」
?「o(^▽^o)三(o^▽^)o」
男「いや、何でそこで一緒に食べましょってなる?」
?「Σ(゚Д゚;」
女「話がややこしくなる予感しかしないからお引取り願って」
?「。・゚゚・(ノД`) 」
地「十二神将の巳の人のほうがよかったですかねえ。蛇体弁天さんはお気に召しませんか」
男「蛇体弁天? そんなのいるんだ!?」
女「ラミアだとばっか思ってた! 仏教マジ人材豊富すぎ!」
地「元は水神ですから。水神が龍(蛇)の化身なのはよくあることです」
弁「。≠(^〜^o)」
女「ってもうちゃっかり食ってるし!」
妙見菩薩「( ゚д゚ )」
男「あのトップツリーのところにいる奴はさすがに叩き出してもいいか?」
- 121 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:38:07.74 ID:L/YnCsYx0
トイレの花子さん「はぁ――」
トイレの花子さん「クリスマスって、なんで終業式の後なんだろ」
トイレの花子さん「…………」
トイレの花子さん「さびしいなあ」
?「ハッピーメリークリスマース!」
トイレの花子さん「誰?」
烏枢沙摩明王「君は一人じゃないさ。さあ、小さなマドモヮゼェル☆ 俺と一緒にメリークリスマース!」
トイレの花子さん「…………」
女「ん?」
地「なにか?」
女「いや。女子トイレで盗撮魔に出くわしたときの悲鳴みたいなのが聞こえたような気が」
地「気のせいでしょう」
- 122 名前:VIPがお送りします。 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16:43:38.32 ID:L/YnCsYx0
雪「【絶対領域輝けりクリスマス】ぅ〜って感じかしらぁ?」
女「あー。今年はニーソ流行ったなー」
雪「貴女はズボンなのねぇ。見せるお相手もいないと保温第一で楽よねぇ、クスクス――」
女「てめーだって着物だろうが。っつかクリスマスに着物ってどういうモードの新ジャンルだよ」
雪「なぁにいってんのぉ? 着物は本物の美人じゃないと着こなせないのよぉ?」
女「お地蔵さんも着物っちゃ着物だよな」
雪「でも結局、兎は服なんか着てないからかわいいのよねぇ、雪兎ちゃぁん」
さゎり
女「さわんなっつーの!」
雪「ああ。ほんと、雪山につれて帰ってずぅっと愛でていたいわぁ〜」
女「あの身代わり地蔵つれてけ!」
雪「いやぁよ。あの人堅物でつまんないんだからぁ」
女「つまんねっつーか話がずれるってとこだけどなー」
地「こうして一緒にいればよそに悪さもしにいかないだろうからそれはいいんですがね」
雪「ほぉらお堅いお堅い」
女「そしてやっぱなんか論点ずれてるなお前」
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