■戻る■ 下へ
男の子「うう・・・殺し屋をやとってやる・・・!」
- 62 :VIPがお送りします []
:2008/12/20(土) 02:39:10.49 ID:kqG2zNAUO
男の子「だ・・・誰!?誰かいるの!?」
??「誰・・・?俺の名前を知りたいのか?いいだろう教えてやる!」
男の子「ちが・・・いや、誰!?誰なんだよ!」
??「俺の名は“ジェミニ”!フルムーンとブラックスカイが似合う暗殺者!」
男の子「いやあの・・・」
??「趣味?フムフムそうだな、ジェミニは基本的に体を動かす事が・・・」
男の子「ちがくて!」
??「・・・ワッツ?じゃあ何だ、お前は何が聞きたいんだ?」
男の子「・・・・いや・・・えっと・・・さ」
男の子「あの・・・殺し屋・・さん・・・?」
- 63 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 02:42:17.84 ID:016Ygzti0
男の子「姉ちゃん! 明日って今さ!」
- 64 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 02:45:17.56 ID:kqG2zNAUO
??「いかにもジェミニは暗殺者・・・不死身の暗殺者として世界から恐れられている、あの!あの暗殺者ジェミニ!」
男の子「(知らない・・・)」
??「赤と青の不気味な仮面・・・黒いマントが夜空に翻・・・あ、よく考えたらエアイヤーではなくスカイイヤーにするべきだったか・・・?」
男の子「(・・・・)」
??「・・・フン、とにかくそんなことはどうでもいいのだ」
??「・・・少年、たしか夜道でジェミニに依頼を出したな?」
男の子「え・・・あ・・・はい・・・まぁ」
??「うむ、して、誰を殺す?」
男の子「・・・・え?」
??「うーん?殺さないのか?」
男の子「あ・・・ああ・・こ・・・殺し・・・てやりたいかなぁ」
- 65 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 02:48:28.39 ID:AsnWNXqtO
>>52
あやべ今気づいた
この姉が美人でない事があろうか!(いや、ない)
これでバッチしえん
- 66 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 02:52:20.78 ID:kqG2zNAUO
暗殺者「どっちなんだ?ジェミニははっきりしない男が嫌いだぞ」
男の子「・・・・・殺して・・・やりたい」
暗殺者「トゥルー?」
男の子「・・・・うん」
暗殺者「・・・・ほう」
暗殺者「(ふむふむ・・・ジェミニに来た依頼はあの役人の暗殺だけだったが・・・・)」
暗殺者「(まぁいいだろう、ジェミニの名をより世界に響かせるための良い機会だ)」
暗殺者「(最高じゃないか?“子供の依頼でも受ける暗殺者”・・・これで有名になれば、より依頼が舞い込むに違いない!)」
暗殺者「いいだろう少年、全てをジェミニに任せるといい」
男の子「ほ・・・本当?」
暗殺者「ああトゥルーだ、ベリートゥルーマッチ、マッチポンプ」
男の子「や・・・やった・・・!」
- 67 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 02:53:52.74 ID:dgKxk5vYO
光の民の熱い誓い?よく聞き取れなかった
- 68 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 02:55:05.04 ID:CtP2IBQ00
マッチポンプw
- 69 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 02:58:43.38 ID:AsnWNXqtO
ジェミニの声が何故か佐々木蔵之介になった件
- 70 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 03:00:38.30 ID:kqG2zNAUO
姉「ちょっとー?うるさいわよー?」
男の子「!」
姉「何話してるの?だれかいるの?」
男の子「ち・・・違うよ、独り言!」
姉「・・・ああそう・・・ならいいけど」
暗殺者「・・・・」
男の子「・・・・」
暗殺者「・・・うむ、少年、スリリングな時間をありがとう」
男の子「は・・・はぁ」
暗殺者「今日はもう遅い・・・だからジェミニはまた明日、ここへ来ることにする」
男の子「明日もって・・・最近事件を起こしたばかりだから警察は外に出回ってるよ?」
暗殺者「ノープロブレム、ジェミニは不死身だから関係ない」
男の子「(・・・・この人・・・頭おかしいのかな・・・」
暗殺者「とにかくまた明日だ、今は怪しまれる」
男の子「あ・・・・うん」
暗殺者「では、さらばだ少年!」
男の子「(・・・・)」
男の子「(・・・また・・人を頼っちゃった・・・)」
男の子「(・・・こんなんで強くなれるの・・・?)」
- 71 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 03:02:37.97 ID:kqG2zNAUO
布団)ヽ´=ω=`)寝る寝る寝るね
- 72 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 03:03:53.98 ID:CtP2IBQ00
乙
保守しとくか?
- 73 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 03:05:54.38 ID:kqG2zNAUO
頼んます
自分でも意識がある限りほしゅする
- 74 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 03:06:33.32 ID:dgKxk5vYO
じりじりと夜をゆく
- 101 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 12:29:31.81 ID:3XMXgZq/0
「追え、追えー!」
「捕まえろ、絶対に、なんとしても!捕まえるんだ!」
静かな街の夜が騒がしい。
武装した人々が路地裏を隈なく走り回り、怪しいひとつの人影を探す。
「どこだ!?そっちにはいたか!?」
「ダメだ居ない!また逃げられた!」
電灯の明かりが影を探す。
無機質な地面のタイルから屋根の上まで、影を探す。
「(逃がしてはいけない・・・あいつだけは逃がしてはいけない・・!)」
「(不死身の男ジェミニ・・・大変だ・・・ここで逃がせば次は市長が狙われてしまうかもしれない・・・!)」
- 102 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 12:31:33.14 ID:bp74SDwp0
>>48
始まる未来だけを今願う
- 103 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 12:36:28.55 ID:A1dehASH0
>>102いつか見たあの夢を
- 104 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 12:37:10.04 ID:3XMXgZq/0
姉「おはよー・・・ん」
男の子「あ・・・姉ちゃんおはよう」
姉「何よ、私より早く起きてるなんて珍しいわね」
男の子「・・・早く目がさめただけだよ」
姉「ふーん」
男の子「・・・」
姉「・・・」
姉「・・・市長補佐を暗殺した犯人は未だ逃走中・・・ふぅーん・・もうこの街にはいないんじゃない?これ」
男の子「(・・・)」
男の子「(・・・姉ちゃんは知らない・・・その男は、まだ・・・)」
姉「こんな田舎町の市長補佐を殺したってどうにもならないと思うんだけどなぁ」
男の子「・・・」
男の子「・・・その、殺された人のかわりに市長になりたい人がいるんじゃないの?」
姉「えー、そうかしらね・・・そんな事で殺し屋なんて雇うものなのかしら」
男の子「さあ」
姉「・・・まぁどの道、そんなへっぽこな仕事を請け負うようじゃ下っ端の暗殺者なんだろうね」
男の子「・・・うん」
男の子「(・・・へっぽこ、なのか)」
- 105 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 12:42:32.19 ID:3XMXgZq/0
男の子「・・・・」
不良A「おいおーい?朝の挨拶も無し?ねぇ?」
不良B「せっかく待っててあげてるんだからさぁ、なぁ?止まって挨拶のひとつくらいはするもんなんじゃねぇの?」
不良C「膝付いて頭下げろよ、な?ぼっちゃん?」
男の子「(・・・)」
男の子「(・・・あの暗殺者が・・・こいつらを殺してくれる)」
男の子「(そうなればもう、僕は悩まずに済むんだ・・・)」
男の子「くくっ・・・・」
不良A「・・・なんだこいついきなり」
不良B「気持ち悪いな・・・あ、もとからか」
不良C「汚物は消毒しようぜ!」
不良A「だな!叩けば毒素も抜けるだろ・・・!」
男の子「(ふん、今日は好きなだけ殴るといいさ・・・)」
男の子「(お前らは明日から、この学校に来れなくなるんだからな・・・!)」
- 106 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 12:47:40.24 ID:3XMXgZq/0
男の子「・・・・いってぇ・・・」
男の子「(・・・ふぅ、畜生・・・畜生・・・)」
男の子「(く・・・くく・・・大丈夫、どうせ明日にはあいつらは・・・)」
男の子「・・・・」
男の子「(明日から・・・僕は強く生きていけるんだ)」
男の子「(学校でろくに勉強もせず、ただ群れるしか能のないあいつらのせいで・・・この僕が勉強できないなんて、ばかけてるんだ)」
男の子「(そう、ばかけてるんだ・・・それを正すためのものなんだ)」
男の子「(僕は正しい・・・僕は正しい・・・)」
女の子「(・・・)」
女の子「(どうしたんだろう・・・いつもと表情が違う・・・どこか悲しそうな・・・)」
女の子「(・・・今日はそっとしておこう・・・)」
- 108 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 12:56:48.34 ID:3XMXgZq/0
男の子「ただいまー・・・って誰もいなよな」
暗殺者「いるさ」
男の子「!?・・・う、うわぁ・・っ!」
暗殺者「何をそんなに驚く必要がある?昨晩ジェミニと約束したじゃないか」
男の子「だ・・・だ・・・ド、ドアをはさんでいきなり人がいるなんてわかるはずないだろ!?」
暗殺者「オーケー、次からは改善してみる」
男の子「(・・・)」
男の子「(・・・は、ははっ・・まさか帰ったら既にいたなんて)」
暗殺者「どうした少年、ジェミニは昨日から暇だったんだ、仕事があるならすぐに寄こしてくれないか?」
男の子「え」
暗殺者「誰を殺す?」
男の子「(・・・・)」
男の子「(終わる・・・これで終わるんだ・・・)」
男の子「わかった、そいつらの家と名前と・・特徴を教えるぞ、よく聞け・・・」
暗殺者「オーライ」
- 110 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 13:05:06.79 ID:3XMXgZq/0
暗殺者「・・・フムフム、オーケー3人だな?しかも子供」
男の子「あ・・・ああ・・・」
暗殺者「ベリーイージー、こんなの朝飯の二日前だ」
男の子「できるの?」
暗殺者「もちろんだとも、ジェミニは滅多にしくじらない」
男の子「・・・ちょっと待って、滅多に・・・?」
暗殺者「時々ミステイクしてしまうだけさ」
男の子「ちょ、時々って・・・」
暗殺者「5回に1度くらいさ、ジェミニも人間、そういう事だってあるさ」
男の子「(多いよ!成功確率が40%じゃないか!)」
暗殺者「でも大丈夫、ノープロブレム」
男の子「・・・・?」
暗殺者「ジェミニは不死身、一度失敗してもまた殺しにいくから」
暗殺者「ジェミニに全て任せるといいさ」
男の子「(・・・・)」
男の子「(・・・な、なんか・・・)」
男の子「(かっこいい・・・)」
- 111 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 13:05:44.35 ID:Rp+d4h2Y0
早くひょんなことからジェミニに格闘術教えてもらってジャンプ展開に持っていくんだ
- 112 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 13:07:02.97 ID:2BeWaZHM0
80パーセントじゃないのか
- 113 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 13:10:10.76 ID:nHKZDiuU0
>5回に1度失敗
>成功確率が40%
?
- 114 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 13:12:00.71 ID:3XMXgZq/0
暗殺者「しかしその前にジェミニは空腹で死にそうだ、何か食べるものが欲しい」
男の子「え、た、食べ物くらい・・・殺し屋ってお金持ってるんでしょ?普通に食べればいいじゃないか・・・」
暗殺者「いや・・・」
男の子「?」
暗殺者「ジェミニは一昨日の仕事で少し不手際があったんだ」
男の子「(不手際・・・?)」
暗殺者「・・・それで報酬が10分の1にされてしまったんだ、ショック」
男の子「(・・・)」
男の子「(・・・大丈夫なのかな・・・本当に大丈夫なのかな・・・)」
暗殺者「お、干し肉があるじゃないか、いただきまーす」
男の子「え、ってオイ!勝手に食べるなよ!それは姉ちゃんの・・・」
暗殺者「コーヒー豆もあるな、どれどれ・・・おお、ジャリッとしててベリービター」
男の子「(ま・・・豆のまま食ってる・・・)」
暗殺者「・・お?この写真は・・・」
男の子「!!」
男の子「この写真に触るな!」
暗殺者「オウ」
男の子「・・・これは・・・お前には関係ないものだ!」
暗殺者「フゥム、アングリーアングリー、オーケー、わかった触らない」
男の子「(・・・)」
男の子「(・・・父さんの・・・この写真だけは・・・)」
- 115 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 13:12:49.69 ID:3XMXgZq/0
>>112>>113
ヒント:3人
- 116 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 13:13:13.52 ID:3XMXgZq/0
>>112>>113
ごめん、やっぱ俺はバカだった
- 118 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 13:13:55.70 ID:n+BpuURd0
気をつけないと暗殺者がルー大柴に思えてしまうぞ・・・
- 120 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 13:16:06.65 ID:nHKZDiuU0
父さんを殺したのはジェミニですね、わかります
- 121 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 13:18:47.64 ID:3XMXgZq/0
暗殺者「それじゃあジェミニはちょっと出かけてくるから」
男の子「どこへ?」
暗殺者「もちろん仕事にだよ」
男の子「(あ・・・やっぱり早速なんだ)」
暗殺者「夜くらいには騒ぎになっているはずだ、楽しみにしているといい」
男の子「お・・・おお」
男の子「(・・・これで・・終わる)」
男の子「(父さんと・・・僕をバカにし続けた罰だ!)」
暗殺者「それでは、アディオスアミーゴアルベルト」
男の子「・・・早い・・・さすが殺し屋だ」
男の子「・・・」
男の子「(殺し屋になりたいわけじゃない・・・でも)」
男の子「(強いな・・・・ちょっとだけ憧れるな・・・変な奴だけど)」
男の子「・・・教会でパン貰いにいこう」
- 122 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 13:20:59.14 ID:Uy5rzqVZO
51.2%だな
- 123 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 13:25:29.81 ID:3XMXgZq/0
男の子「・・・」
男の子「(・・・どうしよう、神様と大天使様に・・・バレたりしないかな)」
男の子「(大丈夫だよね、祈ろう)」
男の子「・・神様、大天使様・・・僕は、ええっと・・・」
男の子「えーっと僕は、少し悪い事をしてしまったかもしれません」
男の子「(・・・)」
男の子「うーんと、でもこれを悔いてはいません」
男の子「これが僕にできる、僕なりの道の拓き方だったし・・・」
神父「(・・・)」
男の子「・・・僕は」
男の子「僕は父さんや姉ちゃんみたいに強くなりたいから」
男の子「しっかり勉強して、学者さんになって・・・お金を稼いで・・・」
男の子「姉ちゃんに楽をさせてあげたい・・・し」
男の子「だから僕は、僕はこれから頑張っていきたいと思います」
男の子「勉強して・・・きっと、きっと強くなります、なってみせます」
男の子「(・・・そうだ、僕はここから強くなる・・・)」
男の子「(胸を張って・・・学校へ行って・・・)」
- 124 :1 ◆1pwI6k86kA [] :2008/12/20(土) 13:28:05.97 ID:kqG2zNAUO
>>122
恥ずかしすぎて顔赤くなってきた
- 125 :VIPがお送りします [sage] :2008/12/20(土) 13:29:51.85 ID:8Nd3BIEhO
神父は蝋人形、声はラジカセ
- 129 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 13:39:52.84 ID:kqG2zNAUO
「不良ー?ご飯できたわよー!」
不良A「っせえな!」
「・・・・」
不良A「チッ・・・ババアが・・・」
不良A「いつもいつもお節介ばかり・・・・」
暗殺者「・・・」
不良A「説教してる暇があるならもっと稼げよ使えねー・・・」
暗殺者「・・・・」
不良A「大体オヤz(コキッ」
不良A「が・・・・」
暗殺者「・・・・」
暗殺者「オーケー、オーライ、死は最大の親孝行さ」
- 130 :VIPがお送りします [] :2008/12/20(土) 13:42:29.67 ID:OhLTpd1+0
さすがジェミニ
次へ 戻る 上へ