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堕悪魔「追放されてしまいました」 其の2
953 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:28:43.43 ID:oW17wmo0
・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・







「〜〜〜♪〜〜〜♪にっしっし〜♪あ〜楽しかったな〜。結構遊べたな〜。」

「はぁ〜あ、でもあれよりオモシロイのなんて無いだろうな〜。う〜ん・・・。」

「またつまんない時間が来るのか〜。ヤダナ〜。」

「いっそ壊しちゃおうかな。この世界。」

「・・・お?」

ひゅーん

「何だこれ!?うっひゃぁ!カオス!」

「何だこの家!?天使に、悪魔に、堕天使に、堕悪魔に・・・」

「人間もいる」

「これは凄い!今まで見た事無い!こんなの初めて!初めて見る!」

「多種族が!相反する種族が!同じ屋根の下で!同じ布団で!ケッサクだ!」

「・・・頭ん中覗いてやろ。」


954 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:34:24.78 ID:oW17wmo0
「どぉれどぉれ・・・。」



『・・・ただ、褒められたいだけなのに。失敗ばかり。捨て・・・で・・・。頑張・・・ら・・・。』



「ほうほう。こっちはどうだ?」



『・・・罪深い。わかっている。自分のする行為が間違っている事を。でも、求め・・・い・・・。』



「ほっほ〜う。こっちは?」



『・・・夢見ちゃいけない?出来ない訳がない!下らないだと?否定するな!あたしの邪魔をするな!』



「お〜う、健気〜♪次は〜?」



『・・・愛して、私の初めて好きになれた人。私を受け入れてくれた人。どんなときでも、私だけを・・・どうか・・・。』



「かんわいい〜♪たまんね〜♪さてさて、最後は〜?」



『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


955 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:38:07.11 ID:oW17wmo0
「・・・あれ?」

『・・・だ?』

「・・・お、あったあった。」

『・・・誰だ?』

「は?」

『お前は誰だ!?』

「ひぃっ!?」

「・・・ええ?何なんだよこいつ・・・?えぇ?」

「まぁ・・・いっか。」

「こんな面白そうな物があったなんて。遭遇できてラッキーだな〜。自分でラッキーなんて言うのも変だな。あは〜♪」

「さぁて、どうやって遊んでやろうか。う〜ん。」

「そうだ!これとこれを組み合わせて〜。前に見つけたオモチャも加えて〜。」

「で〜けた!後は結界張って〜、時間軸変えて〜、外から見えなくして〜、完成!」

「むっふふ〜♪楽しみだな〜♪どうなるのかな〜♪物語のはじまりはじまり〜♪」

ぱちぱちぱちぱちぱち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


956 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:41:48.06 ID:oW17wmo0
・・・・・・・・


・・・・・・


・・・






男(・・・いってぇ。何だ?身体の節々が軋む。)

男(ほっぺに冷たくて堅い物が当たってる・・・壁?)

男(何で目の前に壁が?違う、壁じゃない。これは床だ。)

男(ってことは俺、倒れてるのか?)

?「お〜い。大丈夫か?」

男(聞いた事無い声。誰だ?)

?「目〜覚ませ。寝たら死ぬぞ〜。」

男「っく、う。」

?「お?」

男(身体がだるい。重くて動きづらい。)

?「よっと。」

ごろり

男「ぐっ!」

?「大丈夫か?起こしてやろうか?」

男「だ、大丈夫。何とか動ける。」


957 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:46:38.14 ID:oW17wmo0
?「あんまり無茶するな。保健室行くか?」

男「保健室?」

?「おいおい本当に大丈夫かよ?自分の事はわかるか?」

男「俺は男、だ。」

?「よしよし。じゃあ俺の事は?」

男「・・・誰?」

?「ちょ!ひっでえ。親友である俺の事を忘れるなんて。友だよ、と〜も。」

男「友?」

友「ん〜、じゃあ今自分のいる場所、わかってるか?」

キーンコーンカーンコーン・・・

男「・・・学校か?」

友「そうそう。大丈夫そうならいいんだ。ま、何かあったら先生に言えばいいし堕悪魔さんにも頼ればいいじゃん。」


958 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:50:49.34 ID:oW17wmo0
男「!そうだ!堕悪魔は!?」

友「堕悪魔さん?一緒じゃなかったのか?ケータイに掛けてみればいいじゃん。」

男「ケータイ?」

がさごそ がさごそ

男「・・・あった。」

友「そのストラップ、堕悪魔さんとお揃いだろ?いいな〜。俺もお揃いにさせてくれる恋人が欲しいぜ。」

男「・・・。」

友「あっと、そろそろホームルームが始まるぞ。先に教室に行っててくれ。俺はちょっと用事があるから後から行く。先生には少し遅れるって伝えといてくれ。じゃ!」ダッシュ!

男「あ!・・・あぁ。」

男「・・・何が、どうなってるんだ?」


959 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/06/28(日) 21:57:05.94 ID:oW17wmo0
俺「今回はここまで。このままだと次スレ行きそうですね。行っていいのかな?
あんまり物語が進んでなくてごめんなさい。こんな展開にしてしまってごめんなさい。
次回もなるべく早く投下できるように頑張ります。ではまた。」


966 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 20:18:09.35 ID:yevJLqA0
男「とりあえず・・・堕悪魔に連絡入れたっと。あっちから来てくれるみたいだけど、俺の事見つけられるかなぁ。」

男(一見したところだと、校舎の形自体は結構単純みたいだな。上から見たらロの字をしているみたいだから、一週すれば自然に出会すはずだ。)
男(校舎は一階から四階まであるな。上の階から、四階に一年生、三階に二年生、二階と一階に三年生の教室があるみたいだな。何で三年生だけ教室が二階文もあるのだろうか?)
男(ちなみに俺のいる階は二年生の教室がある三階のようだ。廊下の窓から外を見てみると、ロの字になってる校舎の内側を見渡す事が出来る。)
男(今俺がいる校舎の向かい側にもう一つ校舎があるように見える。どんなものかはよく分からないが、恐らく部室棟だろう。そうするとこっちは教室棟という事になるかな。渡り廊下を使えばどの階からでも向こうとこちらを行き来できるようだな。)

男(水道もある。トイレもある。防犯設備もある。消火設備もある。天井の電灯も測ったように均等。ちゃんと人間の手で造られたと言う形跡が残ってる。)

男(少し年季も感じる。壁の落書きとか床の傷とか人が付けているみたいだ。まるで元あった物を丸々コピーしてるか、実物をそのまま使ってるような自然さだ。)

男(今のところ学校自体に違和感はないな。だけどもっと別の所に強烈な違和感がある。なんだろう、これ。)

男(それに、何か大事な事を忘れている気がする。今までの生活の記憶、は憶えてる。人物か?堕悪魔、堕天使、天使、悪魔。うん、ちゃんと憶えてる。)

男(じゃあ何だ?大事な事なんだけど思い出せない。頭の隅で引っかかってる感覚がもどかしい。)

男「う〜〜〜〜ん・・・。」

「男さ〜ん!」

男「お?来たか?」

堕悪魔「はぁっはぁっ。お待たせしました!男さ・・・ん?」

男「おぉ・・・。」

男(セーラー服かよ。絶滅したかと思ってたけど現代に残ってたんだな。)

男「制服、よく似合ってるよ。」

堕悪魔「へ?ああ、これですか?ありがとうございます。」

男(スカート、いいな〜。黒ニーソとの絶対領域がまたなんとも言えん。こうクルっと回って欲しいなクルっと。)

堕悪魔「あの〜、男さん、ですよね?」

男「ん?そうだけど・・・どうして?」

男(あれ?何故だろう、堕悪魔に少し違和感が・・・。)

堕悪魔「・・・失礼します!」ダキツキ!

男「んぶっ!」

男(堕悪魔のおっぱいが、顔にダイレクトアタック!・・・ん?顔に???)


967 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/08/17(月) 20:19:26.04 ID:yevJLqA0
堕悪魔「男さん何でちっちゃくなっちゃったんですか?可愛いです〜。」にへら〜

男(そうか!堕悪魔と俺の身長差か!そういえば俺が見上げてた。しかも俺の方が縮んでる!)

男「ぶぉっ!おふう!」じたばた

堕悪魔「う〜☆可愛いです可愛いです〜。」いいこいいこなでなで

男「ぬおぅっだ、だあくまっ!息出来ない!」

堕悪魔「あっ!ごめんなさい!」ぱっ

男「ぷはっ!ぜぃ・・・ぜぃ・・・乳死するところだった。」

堕悪魔「別に私の胸の中なら好きな時に眠ってもいいんですよ?」

男「危うく永遠の眠りに就くところだったよ。」

堕悪魔「じゃあいっそ悪魔になりm」

男「却下。」

堕悪魔「う〜、残念です。」

男「頼む、落ち着いてくれ・・・さて、これからどうしようか。」

堕悪魔「それなら教室に行きませんか?」

男「自分の教室ってことか?でも俺自分の教室の場所なんて知らないぞ?」

堕悪魔「大丈夫です。私がわかります。男さんは私と同じクラスみたいですから。」

男「そうなのか。じゃあお願いするよ。」

堕悪魔「はい、行きましょう。」す・・・

男(自然に手を繋げるようになったな〜。何だか嬉しい。)

堕悪魔「どうしました?」

男「ん?ちょっと嬉しくなってな。」

堕悪魔「変な男さんですね。」

男「なはは。」


968 名前:パー速民がお送りします [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 01:16:14.39 ID:qqPx8Oco
さりげなく投下きてたーww

天使が終わってしまったので、こちらは長く続けて欲しいっすww


969 名前:パー速民がお送りします [sage] 投稿日:2009/08/23(日) 12:34:56.96 ID:TTTUtUDO
>>968
べ「まだだ…まだ終わらんよ」

べ「ベルたん祭りをやりきるまでは終わる訳にはいかんのだ」

男「お前こんなとこで何やってんだ
  他スレにまで出て迷惑かけるんじゃありません!!」

男「スイマセン失礼しましたすぐ連れて帰りますので」

ベ「やだー祭り!ベルたん祭りー!!」ズルズル



失礼しました


971 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/11/29(日) 22:19:33.79 ID:ghVOqvM0
とてもとても遅くなってしまい申し訳ありません。
今から投下します。


972 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/11/29(日) 22:25:28.79 ID:ghVOqvM0
ー教室 2−Aー


男「おお、ここなの?」

堕悪魔「はい、ここです。」

男「なんだか緊張するな。初めて入る教室って。」

堕悪魔「でも、私たちはここにずっと通ってる事になってるみたいですよ?」

男「俺はここにいた記憶なんてないよ。だから初めてと何ら変わらないよ。」

堕悪魔「それもそうですね。」

俺「ふぅ・・・さて、開けるよ。」


ガラガラガラ・・・


男(失礼しまーす。なんちゃって。)

男子A「お?男。おはよーさん!」

男「お、おはよう。」

女子A「あ、堕悪魔ちゃんも一緒だ!おはよう!」

堕悪魔「おはようございます。」

男子A「何だよ〜、また朝から見せつけてくれちゃって〜。手なんか繋いじゃってさ。」

女子A「もう結婚しちゃえばいいのに〜。」

男「え?あ、あはは・・・。」

堕悪魔「結婚する事は決まってるんです〜。心配ありません!」

男子A「うらやましい。今から俺に乗り換えないか?」

堕悪魔「べ〜、お断りですよ〜。ほらこっちです、男さん。」

男「あ、ああ。」

堕悪魔「ここが私の席です。そしてその隣が男さんの席ですよ。」


973 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/11/29(日) 22:30:29.81 ID:ghVOqvM0
男「堕悪魔は窓際か。太陽の光とか大丈夫か?」

堕悪魔「はい?別に全然問題ありませんけど?」

男「そうだったっけ?そうだったね・・・。」

男(そんなこと、分かってる事なのに。あれ?考えが纏まらない。ちょっと、混乱しちゃってる。)

堕悪魔「まだこの世界に慣れないかもしれませんけど、一緒に慣れていきましょ、ね?」

男「堕悪魔は、随分慣れてるみたいだね。」

堕悪魔「そんな事ありませんよ。これでもちょっとは緊張しています。ただ何故だか知りませんが、男さんよりこの学校についての記憶や情報が私の頭の中にあるみたいなんです。それで少しは安心できるって程度ですよ。この世界が未知の世界である事には変わりありません。」
男「そう、なのか。」

堕悪魔「だから、今はこの世界に慣れましょう。少しずつ慣れていって、落ち着いたらこの世界について調べましょう。」

男「そう、だね。ありがとう。」

堕悪魔「いいえ。とりあえず立ってないで座りましょう。もうすぐホームルームみたいですし。」

男「うん。」

男(・・・ああ、座ってみるとよく分かる。椅子の高さがちゃんと俺用に調節されてる。ここが俺の席なんだな。)

男「・・・ん?」


ガサゴソ・・・


男「机の中・・・汚い・・・。机の横に掛かってる袋って体操服入れだよな・・・。まさか・・・。」


しゅるしゅる


男「・・・あ、よかった。綺麗なヤツだ。これで何日も洗濯してない物だったら、俺・・・いや、考えるのはよそう。それより」

男(机の中、整理しよ。まぁ食べ物とか腐る物が入ってなかったのは不幸中の幸いか。)がさがさがさ


キーンコンーンカーンコーン


974 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/11/29(日) 22:33:21.84 ID:ghVOqvM0
ガラガラガラ


担任「おはようさん。みんな席着けー。」

男(あの女の人がこのクラスの担任かな?えらい美人だな。)

担任「よーし、出席取るぞ〜。」

男子A「先生、友がまだ来ていません。」

担任「ん?ホントだ。誰か理由を聞いてるか?」

男(友ってさっき廊下で会った人の事だよな?)

男「あ、用事があるから少し遅れるって言ってました。」

担任「おお、そうか。アイツの事だ、もうすぐ来るだろう。って何やってんだ、男?」

男「え?何って、机の中の整理ですよ?」

担任「・・・男ってそんなことする奴だったか?」

男「え?はい?」

担任「あ〜、いや。気にするな。いつも乱雑な男が急にそんな事をするとは考えもしなかったんでな。悪い事をしているんじゃなければかまわん、続けてくれ。」

男「はぁ。」

男(この世界の俺のイメージってどうなってんだ?それにしてもサバサバしてる人だな。)

堕悪魔「随分サバサバしてる人ですね。」

男「うん、俺もそう思ったよ。」


ガラガラガラ


男(あ、さっきの・・・)

友「申し訳ないです!遅れました!」

担任「何で遅れたんだ?」

友「はい!保健室で保険医のおっぱい揉んでました!」

担任「よろしい。席に着け。」

男(いいのかよ!)


975 名前: ◆a1qZ/db3FM [sage] 投稿日:2009/11/29(日) 22:36:44.73 ID:ghVOqvM0
「くすくす・・・」


男「なんなんだ?クラスメイトも驚いていないみたいだし。」ヒソヒソ

堕悪魔「友さんは遅刻の常習犯のようです。いつも変な言い訳をして教室に入ってくるみたいですよ?」ヒソヒソ

男(・・・学校には居るのに・・・教室にも間に合うように来ればいいのに。何か理由があるのか?)

担任「よ〜し、今日も全員出席と。私からの連絡事項は特になし。以上それではホームルーム終了。」


「起立、きをつけ、礼」
「「「「ありがとうございました〜。」」」」


友「ふぅ〜。よう、男。」

男(友は俺の前の席か。)

男「おはよう。」

友「もう体調は大丈夫か?」

男「ん?ああ、もう大丈夫。心配かけたな。」

友「ホントだぜ。廊下でぶっ倒れてるんだもんよ。やばくなったら言えよ?」

男「用事は済んだのか?」

友「まぁな。おっと、堕悪魔さん本日もご機嫌麗しゅう。」

堕悪魔「おはようございます。別にそんな堅苦しくなくていいですよ。」

友「いえいえ、あなたの美しさにわたくしめは平伏するばかりでございます。」

男「はいはい、それより今日の一時間目は何だ?」

友「え〜っと・・・現国だな。」

男(視線があっち向いた・・・お、壁に時間割表が貼ってあるのか。時間割についてはあれで確かめれば良さそうだな。)

友「なぁ。」

男「ん?」

友「とりあえず机の上にあるゴミを何とかした方がいいんじゃないか?」

男「あ、いっけね!」

堕悪魔「私もお手伝いします。」



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