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悪魔娘「命よこせ」
60 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:29:11.64 ID:WpB7DYhZO
男「おーい」

ペチン ペチン

悪魔娘「……ぅ」

男「ねぇ、起きなよ」

ペチン ペチン

悪魔娘「……な、なにすんのよ」

男「あ、起きた」

悪魔娘「ぅっ……人間の分際で私の顔を叩くな」

男「うわっ、起きて早々ふてぶてしいよこの娘」

悪魔娘「早く命よこせ」

男「まだ言うか君は」

悪魔娘「このゴミが」

男「……家から追い出そうかな」


61 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:37:15.23 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「……ここは」

男「俺の家だよ」

悪魔娘「どうりで臭いはずね」

男「……」

悪魔娘「なんで私がゴミ虫の巣に入らないといけないの」

男「……」

悪魔娘「なによ」

男「いや、ゲームとかだと魔力が必要だからってエッチなことする展開だなって思ってさ」

悪魔娘「……死ね」

男「俺、君の命の恩人だよね……」

悪魔娘「別に頼んでないし、大体あなたみたいなゴミ以下の屑は私のために死ぬのが当然じゃない」

男「えっと……燃えるゴミは今日捨てれたかなっと」


64 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:47:09.95 ID:c3uQZhGU0
興味深いな 
>>1よガンガレ


66 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:52:34.84 ID:WpB7DYhZO
男「よいしょっと」

悪魔娘「ちょっと、なにしてるのよ」

男「なにって、ゴミ袋に入れようとしてんだよ」

悪魔娘「ちょっ、止め!止めなさい!」

男「……流石に入らないかなぁ」

悪魔娘「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」

男「男は時として非情にならねばならない」

悪魔娘「痛いって言ってるでしょ!!」

ベチン!!

男「きゃんっ!!」ドサァァァァ


67 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 22:57:26.38 ID:WpB7DYhZO
男「えぇー……なんで今俺殴られたの……」

悪魔娘「全く……」

男「大体なにいきなり起き上がってるんだよ、安静にしてなよ」

悪魔娘「あなたが変なことするからでしょ!」

男「燃えるゴミの日は明日だったからね。明日まで捨てないであげるよ」

悪魔娘「早く命よこせ」

男「それ……口癖かなにか?」

悪魔娘「……絶対殺してやる」

男「どうしよう……俺、命の危険にさらされてるのかな」


69 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:02:15.50 ID:WpB7DYhZO
男「ほらっ、取り敢えずご飯でも食べなよ」

悪魔娘「ゴミ虫が食べてる物なんか食べれるか」

男「怪我してるんだろ、栄養取らないと」

悪魔娘「なっ、なに……それ?」

男「にんじんだけど」

悪魔娘「そういうことじゃない!」

男「……?」

悪魔娘「なんで生のままなんだよ!?」

男「いや、俺料理とか出来ないから」

悪魔娘「……」

男「ほらっ、早く食べて栄養取らないと」ズボッ

悪魔娘「もがっ!?」

男「もっと口開けてくれないと入らないよ」

悪魔娘「むがっ!」


70 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/17(木) 23:03:22.05 ID:UpV1Cs5E0
悪魔って・・・何が基準なんだろうな・・・


71 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:03:37.05 ID:gMgniLg7O
この男ドSである


72 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:07:28.40 ID:WpB7DYhZO
男「野菜は体に良いからね」

グイッ グイッ

悪魔娘「もがっ!?」

男「ほらっ、ちゃんと食べてくれよ」

悪魔娘「うぁあああ」

男「……」グリグリ

悪魔娘「殺す気か!?」

男「っ!?」

悪魔娘「げほっ!ごほっ!うぁ……はぁ……はぁ……」

男「うわぁ……にんじんが凄い勢いで飛んでった……
もしかしてにんじん嫌いだった?」

悪魔娘「そういう問題じゃないよ!丸ごと喉に押し込むってなんだよ!?」

男「……?」

悪魔娘「不思議そうな顔すんな!!」


75 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:20:48.78 ID:WpB7DYhZO
男「全く勿体ないことを……」

悪魔娘「うぇ……喉の奥に物突っ込まれたから気持ち悪くなった……」

男「ほらっ、好き嫌いせずにちゃんと食べなさい」

悪魔娘「なんでまた拾ってきてるの!?」

男「ちゃんと食べないと勿体ないお化けが出るよ」

悪魔娘「…………え」

男「食べないとお化けに連れてかれちゃうよ」

悪魔娘「……あ、悪魔の私が!お化けなんか!こ、恐いわけ!ないでしょ!」

男「分かったから早く食べろよ」

悪魔娘「か、体に良いからね……あ、あなたが、食べたら?」

男「こんな君の唾液べっちょりのにんじんなんか食べれるわけないだろ。気持ち悪い」

悪魔娘「あ、あなたのせいなんだからあなたが食べなさいよ!」


77 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/17(木) 23:26:16.71 ID:w0NdzIDd0
となると下のお口で摂取しなくてはならないな


78 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:28:37.97 ID:WpB7DYhZO
男「食べれるわけないだろ、こんな気持ち悪いにんじん」

ポイッ

悪魔娘「捨てたー!?」

男「……?」

悪魔娘「……お化けに呪い殺されても知らないわよ」

男「……」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「……な、なによ」

男「はぁ……なに言ってんだ君は、お化けとかいるわけないだろ」

悪魔娘「えぇー……」


79 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:36:34.60 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「……うっ」クラッ

男「……ん?」

悪魔娘「……」ドサッ

男「騒ぐからだ、大人しくしてなよ」

悪魔娘「あなたの……せいでしょ」

男「しかし天使さん恐かったなぁ……顔面を踏みつけまくってたからなぁ」

悪魔娘「……」

男「……っ!!」

悪魔娘「……」

男「この娘匿ったら……俺も殺される……!?」

悪魔娘「……」

男「よし、速やかに天使さんに差し出そう」


81 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/17(木) 23:39:54.81 ID:D+cn5Kau0
なんで助けたんだよ・・・


82 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:40:23.07 ID:WpB7DYhZO
男「おい、起きろ」

ペチン ペチン

悪魔娘「……ぅ」

男「起きるんだ」

ペチン ペチン

悪魔娘「……な、なによ」

男「天使さんのとこに行くぞ」

悪魔娘「……?」

男「天使さんのとこに行くぞ」

悪魔娘「っ!?」

男「早く起きろ」

悪魔娘「な、なんで行かなきゃいけないののよ!?」

男「いや、お前匿ったら俺も殺されそうだから」

悪魔娘「……く、くずすぎる」


83 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:49:20.32 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「別にあなたに助けを求めた覚えはないし私は1人で逃げるわよ」

男「俺の命は?」

悪魔娘「逃げることが先決」

男「その傷で逃げれるのかよ」

悪魔娘「分からない」

男「……君さ」

悪魔娘「なによ」

男「俺の命があれば……家に帰れるの?」

悪魔娘「まぁね」

男「……」

悪魔娘「……」

男「痛くしないでくれ」

悪魔娘「……?」

男「だから殺るなら一思いにに殺してくれって」

悪魔娘「っ……」


85 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:52:50.73 ID:WpB7DYhZO
悪魔娘「いきなりなにを……」

男「だから……」

悪魔娘「……」

男「君に殺されてやるって言ってるんだよ」

悪魔娘「っ……」

男「……」

悪魔娘「な、なんでいきなり……」

男「別に理由なんてどうでもいいだろ」

悪魔娘「よ、良くないわよ!怪しいじゃない!」

男「……」

悪魔娘「……」

男「君が傷つけられるのが……嫌なんだよ」

悪魔娘「っ!?」

男「……」

悪魔娘「……」


86 :VIPがお送りします [] :2009/12/17(木) 23:56:40.24 ID:WpB7DYhZO
男「……」

悪魔娘「……」

男「……とでも言うと思った?」

悪魔娘「……え」

男「いや、冗談だよ冗談」

悪魔娘「……」

男「君に殺されるのもごめんだし君がどうなろうとも興味はない」

悪魔娘「……」

男「というわけでさようなら」

悪魔娘「……」

男「じゃあね」

悪魔娘「……よし、殺そう」


88 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 00:09:00.74 ID:qlx/CzrpO
男「……」

ガチャッ バタン

悪魔娘「……」

悪魔娘「……出ていっちゃった」

悪魔娘「……」

悪魔娘「……」

悪魔娘「……あれ、今の流れ、私が出てく感じじゃなかったっけ……」

悪魔娘「……ぅっ」クラッ

悪魔娘「……」ドサッ

悪魔娘「……」

悪魔娘「……」

悪魔娘「……」


96 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 01:46:55.25 ID:WbGc8G4ZO
悪魔娘「続きよこせ」


97 :VIPがお送りします [sage] :2009/12/18(金) 02:02:22.38 ID:2saxWZhA0
寝たんかな?


98 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 02:03:13.27 ID:6Yi6lbwzO
なんか一風変わったSS


100 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 02:20:10.54 ID:rBa2RqSL0
保守の時間ってどれくらいだっけ?


101 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 02:21:53.61 ID:aFeNHJGw0
悪魔娘「命よこせ」
オレ「変わりにヤらせろ」
悪魔娘「やさしく、してね…?///」


102 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 02:25:16.85 ID:nQwZ03on0
>>100
大体1時間おきくらい


118 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 11:14:46.51 ID:qlx/CzrpO
すいません、寝ちゃってました。
再開します。


119 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 11:16:31.88 ID:qlx/CzrpO
悪魔娘「……」

悪魔娘「……ぅ」

悪魔娘「……ん」パチッ

悪魔娘「……あれ?」

悪魔娘「……ああ、そっか。また気失っちゃってたのか」

男「あっ、起きた?」

悪魔娘「……」

男「……ん?」

悪魔娘「なんか普通にいるー!?」

男「……?」


120 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 11:21:12.02 ID:qlx/CzrpO
男「俺の家なんだから当り前じゃないか」

悪魔娘「えぇー……でもさっき出てったじゃん……」

男「そりゃ外出くらいするよ」

悪魔娘「……ん?ちょっ!なんか顔が蒸れる!な、なにこれ!?」

男「ああ、君が寝ている間に手当てしておいたんだ」

悪魔娘「……え、それじゃあさっき出ていったのって」

男「薬局に君の薬とか買いにね」

悪魔娘「……あれ?なんか言ってたこととやってることが違うような」

男「ああ、俺基本ツンデレだから。今はデレてんだよ」

悪魔娘「へぇー…………ってえぇっ!?なにそれ!?」


121 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 11:27:02.25 ID:qlx/CzrpO
悪魔娘「……ん?ってなによこれ!?」

男「なにが?」

悪魔娘「なんで私包帯人間みたいにされてるの!?」

男「……包帯人間?」

悪魔娘「うわぁっ!きっ、気持ち悪い!こんなの蒸れるに決まってるでしょ!!」

男「ちゃんと目の部分だけは包帯巻かないようにしたよ?」

悪魔娘「そこ以外なんで包帯ぐるぐる巻きなのよ!?」

男「いや、俺治療とかしたことないからさ。取り敢えず包帯巻いといた」

悪魔娘「うわっ!しかもこの包帯やけにべちょべちょしてる!な、なんで!?」

男「ああ、巻く前に消毒薬にべっちょり浸しといたか」

悪魔娘「こんなの巻いたら蒸れるに決まってるだろ!!
き、気持ち悪い!早くとって!」

男「いや、取れたらいけないと思ってかなり厳重にくっつけたんだよね。だから簡単には取れない」

悪魔娘「この悪魔め!!」


123 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 11:53:18.14 ID:qlx/CzrpO
男「安静にしてなよ」

悪魔娘「これで安静になんか出来るか!」

男「うるさいなぁ……」

悪魔娘「これのどこが治療なのよ!?ただの嫌がらせじゃない!」

男「うわぁ……人の善意を嫌がらせなんて……流石は悪魔だね」

悪魔娘「悪魔はお前だ!!」

男「……ごめん、ちょっとそのハイテンションにはついていけそうにないや」

悪魔娘「っ!?」

男「いや、俺クールキャラだからさ」

悪魔娘「クールキャラは自分で自分をクールとは言わない!」

男「……?」

悪魔娘「不思議そうな顔すんな!!いいから早くこの包帯とってよ!
蒸れるし気持ち悪いのよ!!」

男「はぁ……人の話聞いてた?だから簡単には取れないって」

悪魔娘「この悪魔め!!
うわぁ!痒い!気持ち悪い!蒸れるぅ!」


128 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 12:43:27.68 ID:qlx/CzrpO





悪魔娘「はぁ……はぁ……」

男「あーあ、折角の消毒薬でべっちょりの包帯が」

悪魔娘「や、やっと解放された……」

男「うわっ……」

悪魔娘「なによ」

男「君凄い消毒薬臭い。ちょっと俺に近づかないで」

悪魔娘「あなたのせいだろ!!」

男「いや、だからこっち向かないでよ臭いな」

悪魔娘「絶対いつか殺してやる」


129 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 12:47:44.42 ID:qlx/CzrpO
悪魔娘「顔洗ってくる!」

男「ああ、風呂場はそこだから」

悪魔娘「なんで私が人間なんかと同じものを使わないといけないのよ……」

男「別に、嫌なら使わなくてもいいよ。
ただこれから消毒薬女って呼ぶけど」

悪魔娘「使うわよ!私だって消毒薬まみれになりたくてなったんじゃないわよ!!」

男「相変わらずハイテンションだね君は……」

悪魔娘「この野郎……」


130 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 12:58:26.62 ID:qlx/CzrpO





悪魔娘「ああ、さっぱりした」

男「……」

悪魔娘「なによ」

男「いや、そうやって人はアイデンティティーを失っていくんだなって思ってさ」

悪魔娘「……?なに言ってんの?」

男「協調性は確かに大事だよ、協調性がない奴の大半はただの社会不適合者だと思うし。
けどさ、だからって自分のアイデンティティーをそんなに簡単に捨てるのもどうかと俺は思う」

悪魔娘「……」

男「……」

悪魔娘「つまり私のアイデンティティーは消毒薬の匂いがすることと……?」

男「当り前だろ、今さらなに言ってんだ」

悪魔娘「表出ろ」


131 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 12:59:39.85 ID:c7mykoZm0
男が果てしなくうざくてきもい


132 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 13:05:27.02 ID:grdTrOLp0
お外は寒いよ


133 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 13:08:43.50 ID:G7pOsItoO
なんか展開がよくわからない


134 :VIPがお送りします [] :2009/12/18(金) 13:11:28.02 ID:qlx/CzrpO
男「……」

悪魔娘「もう決めた。命よこせ」

男「……」

悪魔娘「決闘しろ」

男「悪魔のくせにやけに正々堂々としてるね」

悪魔娘「表出ろ」

男「分かったよ」

悪魔娘「命奪ってやる」

ガチャッ

悪魔娘「……」テクテク

男「……」

男「……」

男「よいしょっと」

バタン カチャッ

男「ふぅ、ゆっくりお茶でも飲むか」



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